【絶望先生】久米田康治エロパロ総合 Partご【改蔵】
1 :
名無しさん@ピンキー:
何でご?
3 :
名無しさん@ピンキー:2006/05/14(日) 01:19:04 ID:iFLzxbYC
乙
前スレで変なやつが粘着してたからsage進行にしとくのが無難かな?
5 :
名無しさん@ピンキー:2006/05/14(日) 07:06:02 ID:OT2wWbvy
スマ
wktk待機
今更前スレの最初の方見て
「マリアを傷付ける者たちに死を運ぶ黒い翼」うんぬんのくだりが
ゼノギアスのパロだと気付いた
前スレの流れからすると投下しにくい雰囲気ではあるな
では雰囲気を和ませる為に、最低限文化的なギャグを。
『ここが勝負の分かれ目…あっ……そんなとこ、触っちゃ……だめぇ……』
>>8 正解。高二といえば17歳、独逸語で言うとゼプツェン
一人で聴く『神無月の人魚』は格別です。
>>10 なんか思いつきそうで思いつかなかった。オチなかった。
千里が止めるのも聞かずに、マリアは千里の『勝負の分かれ目』を撫で、引っ張り、掻き回した。
一体何があったのか、数分前から追っていこう。
ある休み時間のこと、2のへでは前の時限でのよろしくない出来事が、
何やら次の時限まで尾を引く雰囲気だった。
そこで似非委員長木津千里は考えた。場を和ませるには…ギャグだ。
突如教室の前へ出て、教卓に腰掛ける千里。自然と皆の視線が集まる。
おもむろにスカートの中に手を入れると、一気に下着を降ろした。
動揺する面々にも構わず、千里はゆっくりと足を高く持ち上げる。
やがて、綺麗なV字が作られた。
陰毛、割れ目が晒されるのはもちろんのこと、正面からでも尻の穴さえ確認された。
さらには見せ付けるように、千里は両の手で秘裂を開き、そして言った。
『ここが勝負の分かれ目…。』
そこまで言った時に、千里は身体を大きく震わせた。
『あっ…そんなとこ、触っちゃ……だめぇ……。』
そこには千里の下半身に手を伸ばすマリアの姿があった。
マリアは初めて見る他人の女性器の内側に興味を持ってしまったのだ。
性教育も受けていないため、構造など全くの未知。
千里の行為は好奇心旺盛なマリアの興味を引くには十分だった。
千里が止めるのも聞かずに、マリアは千里の『勝負の分かれ目』を撫で、引っ張り、掻き回した。
「だってモジャモジャしてヨク見えなイ。これナンダ?」
「ひぁっ、ク、クリ…。」
「コノ穴は?」
「いや!…わかったマ太郎。落ち着いて!全部教える、教えるから!」
「ホントか?」
ようやくマリアは手を離した。
息切れする千里。目を輝かせてしゃがみこむマリア。絶句するその他のクラスメイト。
休み時間が終わると、糸色は脅されていた。
「…えー、次の授業は保健になりました…。」
「きっちり教えてください。」
つづきそうでもつづかない
マリアって絶対全部分かってそうだよな
>>12 ワロタよw
「まずは男子の構造からです。」とか言われて、きっちりM字開脚させられそうだな…先生が。
15 :
名無しさん@ピンキー:2006/05/20(土) 11:27:24 ID:Z2EYQkjG
じゃあ書きます
ある朝望は
16 :
名無しさん@ピンキー:2006/05/20(土) 11:27:43 ID:Z2EYQkjG
ここから8レス分のミッシングリンクが発生しました
17 :
名無しさん@ピンキー:2006/05/20(土) 11:28:49 ID:Z2EYQkjG
「絶望した!危険日を知らない人間に絶望した!」
しばらくの間「妊娠したかも」と脅される絶望先生であった
完
な…何があったんだあア〜!?
うーむ…あの面々で危険日を知らなさそうで、かつ「出来たかも」なんて望を脅しそうなのは、
絶倫師匠、可符香、晴美(男体には詳しくても女体には無知)くらいかなあ
前スレのリレーは可符香メインの純愛路線でいいのかな?
それとも路線変更してみてもいいのかな?
ニーズが分からなくてどう参加させてもらおうか決めかねているんだが。
好きなように書いてくれればいいと思うよ
女生徒全員が先生のお手つきだと判明したわけだが
このスレはぜんぜん盛り上がってないのな
絶望した
ハーレムみたいのは寧ろ萎える要素じゃね
それより男性新キャラが出てきたところに注目したいが1話のみの命だろうか
正直、男性新キャラはどうでもいい。
俺は倫様さえ出てればそれでいいや
ほほう、倫様緊縛モノが読みたいとな?
…おいらも読みたいです_ト ̄|○
27 :
名無しさん@ピンキー:2006/06/01(木) 13:57:08 ID:ynS/1SCU
美脚あびる
坊主頭レギュラー化するとはなw
最初からいた先生の名前もわかったし
男キャラもバランスよく出したらどうだと思ってたのでいい感じだ
自分も逆流してばっかだ。そもそも絶望先生読み始めたのが袴萌えだからだ
太腿の内側に湿布。
俺は同人誌を読んでから元ネタの単行本を買う逆流男・・・orz
>32
ちょwwww言うなよwww
あれ先生の方に萌えるよな
あのカフカは別人臭いしな
先生が犯される様テラ萌えすwww
ここって何週間かごとに過疎るな
36 :
名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 07:39:29 ID:iD9sOJd7
今週のメイドについて。
カフカがあの格好をするのは有りか?
どっちかと言うと委員長の方が…w
塵は委員長じゃないから………臼井のことかーっ!!
>38
ねーy…あるあるwwwwwww
千里の足と脚に萌えた…
可符香のストッキングの上の生脚のところに萌えた…
やっぱ俺脚フェチなんだろうか
>>40 >上の生脚のところ
それが絶対領域というものですよ
もうすぐ第四集。
>>41 検索してみてようやく納得したよ。ひとつかしこくなった
ありがd
非常にどうでもいい知識だがナ
45 :
名無しさん@ピンキー:2006/06/16(金) 07:39:06 ID:mxRcAEMh
不可抗力といっても乳触る絶望うらやますぃ
でも塵ってひんぬーじゃないの?
触ってもパッドの感触しかしないよ
第四集買った。
望と女子大生のSSキボンwww
第四集、K籐鷹の教えを受ける絶望にワロスw
誰かこれネタに使わないか?
前スレで使われてました。
51 :
名無しさん@ピンキー:2006/06/18(日) 12:12:17 ID:Or0EXB0h
第四集買った。
今までで一番いい「開けないでよ」ですた。
オ早メニオ召シ上ガリ下サイ
俺
妄想力が尽きそうだ
女装した糸色を可符香と藤吉が犯すSSキボン
58 :
名無しさん@ピンキー:2006/06/24(土) 13:38:12 ID:usfssVRV
霧期待age
オ早メニオ召シ上ガリ下サイという良き素材があるというのに・・・。
新キャラ登場。
結構好きなキャラ。
早速Wikipediaに突撃してる阿呆がいるな
63 :
名無しさん@ピンキー:2006/06/29(木) 19:38:01 ID:rSqLXqOB
荒らしじゃなければ別に何しようがいいだろ。
新キャラはMに違いない。ドM。
愛ちゃんに道すがら肩ぶつけてそれをネタに脅して色んなことさせたい
66 :
名無しさん@ピンキー:2006/06/30(金) 18:14:35 ID:fNRI8t0/
みなさん、世間の大人は人との付き合いを大事にしなさいといいますが…
・セルフガソリンスタンド
・セルフサービス食堂
・セルフサービスレジ
・回転寿司
・オートで進む作業(解雇続出)
・セルフセックス
・ネット通販
絶望した!付き合いなしでも暮らしていける世の中に絶望した!
…というわけで先生は
>>16で消えた8レスを探すたびに出ます
藤 吉「あれ? 交君は?」
あびる「今日の当番誰だっけ・・」
奈 美「・・・天下りって書いてあるけど?」
<ミッシングリンク>
交 「怖いよ、怖いよぉ」
倫 「今度はどこでトラウマ作ってきたんだか・・・」
間を読みたいという人はいるまい。
愛ちゃんには智恵先生にお仕置きされてほしい
智恵先生は、臼井君に続き二人目の奴隷ゲットって訳ですな。
俺も智恵先生の奴隷になりたい。
「あーあ…もうどうしたらいいんだろう」
私、日塔奈美は、誰も居ない放課後の教室で呟いた。
机にうつぶせて、ため息なんか吐いてみたりする。
あーあ。
何もかも普通な私だけど、最近、普通ではない悩みができてしまった。
―先生を、好きになってしまった。それも、自分の担任を。
先生の名前は、糸色望。絶望先生、なんて呼ばれて慕われてる。
死にたがりでネガティブでどうしようもない人だけど、カッコよくて本当はとても優しい。
先生のことを知れば知るほどに、私は先生に惹かれていって。
…気がつけば、気持ちは恋に変わっていた。
(今までこんなに人を好きになったこと、なかったのよ)
けれど、私は生徒。彼は先生。
想いを伝えられる関係でもなければ、結ばれることもないだろう。
―大体、私なんて普通だし!顔も大して可愛くないし性格も良くも悪くも無い程度だし、
ほんとにどこを取っても普通だし!
しかも、生徒と関係を持ったとかなったら、先生は首を吊りかねないし…。
可能性なんていったら、とんでもなく絶望的。
私はこんなに先生のこと、好きなのに…。
急にセンチメンタルな気持ちになってきた。自然と、私の目に涙が浮かぶ。
「…好きです。先生、好き…」
目から落ちてくる雫を拭わないまま、私は子供のように泣いた。
―その時。
―ガラッ
「あれ?日塔さんじゃないですか。何やってるんです?」
突然、教室の扉を開けて入って来たのは…なんてことだろう。
私の想い人、糸色望、本人だった。
「え、あの、えっと」
思わぬ人物の登場に、私はあたふたした。
けれど、そんなのお構いなしに先生は私の席に近づいてくる。
「何を慌ててるんです?―って、えぇ!?日塔さん、どうして泣いてるんですか!」
「こ、これはなんでもな」
「まさかイジメですか!?日塔さんがイジメにあっているというのですか!?
私のクラスでイジメがあるというのですか!?そしてその責任を私に押し付ける気ですね!
絶望した!現代の学校教育に絶望した!」
…なんか、とんでもない勘違いをされてるみたいだ。
先生は窓にぐりんぐりんと頭を押し付けながら、死んでお詫びしますとかなんとか言ってる。
「ち、違います!違いますから!それで泣いてるわけじゃないです」
私がそう声をかけると、先生はほっとした顔で笑った。
「あぁ良かった。死ななくて済みましたよ。安心しました」
どうせ死ねないくせに、と心の中で笑っていたら、先生は私の前の席に腰を下ろした。
そのまま椅子だけを後ろに向けて、私と向かい合う形になる。
「…では、どうして泣いていたのですか?話くらいだったら先生聞いてあげられます」
じっ、と私の顔を見つめて、先生は言う。
(…こんな至近距離で先生の顔を見たの、初めてだよ)
鼓動が速くなる。
薄暗い、誰もいない教室。先生と二人きり。窓の外には紅く染まる空。
こんなロマンチックなシチュエーション、滅多にない。
きっとこの機会を逃したら、もうこの想いを伝えることはできないだろう。
―今なら、言えそうな気がした。
「…私、先生のことが好きなんですっ!」
勢いだけの、告白。飾った言葉も何もない、口からそのまま出ただけの。
私は耳まで真っ赤になって…先生の顔を、まともに見れなかった。
「日塔…さん?」
先生がどんな顔をしているかなんて、分からない。
ただ、きっと困ってるんだろうなって空気は伝わってきて…私はどうしようもなく、居た堪れない気持ちになった。
「ごめんなさい、私、帰ります!」
「ちょ、日塔さん!」
がばっ、と。
席を立って、そのまま教室を出ようとした私は…
先生に、抱き締められた。
「あ、違、こんなことするつもりじゃなくて、私は、あの」
私を抱き締めたまま、先生はおろおろとうろたえ始めた。
「ご、ごめんなさい。いま離しま…」
「…離さないで!」
腕から私を解放しようとする先生を、私は逆に強く抱き締める。そしてぎゅうっと、腕に力をこめた。
―離さないで。このままでいさせて。
願いが通じたのだろうか。どうすべきかしばらく迷っていたような先生も、私を強く…包み込んでくれた。
そのまま先生に身を預けて…互いに言葉を交わさぬまま、時間が過ぎていく。
…どのくらい、そうしていただろうか。
外を見たら、日はほとんど暮れて月が顔を出している。
「…日塔さん」
「…はい」
「どう、しましょうか」
沈黙を破って発せられた、意味深な問い。
どうするって言われても。私は戸惑った。
先生と離れたくない。どうせ明日からはまた、普通の「教師と生徒」に戻ってしまうのだから。
その思いが、私の中で大きくなる。
だったら、せめて、今夜だけでもいい…
決意する。
私は、最後の勇気を振り絞った。
「先生。抱いて、くれませんか…?」
びくりと、先生の腕が強張るのが分かった。
(―なに、私、淫乱な子みたいじゃない―)
私は自身が発した言葉の重大さに気付いて、消えてなくなってしまいたかった。
恥ずかしくて、情けなくて。また涙が出てくる。
「ごめんなさ…っ…私…」
嗚咽まじりに、それだけ言うのが精一杯で。先生の着物に、私の涙が染みていく。
―突然だった。
私は強い力で肩をつかまれ、そのまま上を向かされた。
目の前にあるのは、先生の顔。そして私は先生と…キスをしていた。
(…!?)
何が何だか分からなかった。唇と唇が触れ合って、キスをしている、と分かったのは覚えてる。
一瞬のことだった。急で。でも私、先生と。
「…日塔さん」
おずおずと、先生が私に声をかける。
だけれど、私は返事が出来なかった。
さっきとは違う、嬉しさと感動の涙がぽろぽろと流れてくる。
「ごめんなさい、私、日塔さんを…」
優しいこの人は、私を傷つけてしまったと思っているのだろう。
私は、ふるふると首を振って、笑った。
「いいんです…嬉しいです」
それを聞いて、先生も微笑んだ。そして困ったように、問う。
「本当に…いいんですか?」
その質問の意図を、私は理解した。
先生になら、私の純情を捧げても構わない。その意思は変わらなかった。
「…はい」
こくりと、私は頷いた。
「んっっ…」
唇の間から差し込まれた舌が、私のそれと絡み合う。
経験したことのない、甘い刺激。愛しい人の味。
始めはただ絡めるだけだったのが、徐徐に互いを求める激しいものへと変わっていった。
「あっ…」
声を思わず上げてしまう。恥ずかしい…。けれど、そんな私を見て先生は微笑んだ。
「恥ずかしがらなくて、いいんですよ」
そう優しく言う。ゆっくり先生の手が動いて、私の背中の下着のホックを外した。
そのままセーラー服をたくし上げられて、先生は私の…乳首をぺろりと舐める。
「ひゃん…っ!」
突然与えられた刺激に、私は思わず反応してしまった。
くすりと先生は意地悪く笑って、胸の突起を舐め続ける。
手では、もう片方のふくらみを揉みしだきながら。
(よりによって、胸の大きさまで"普通"じゃなくても良かったのに…)
ふと、そんな事を思う。
男の人は、大きい胸が好きだというのはよく聞く。
けれど私の胸はたいして大きいわけでも、小さいわけでもない…まさに、人並みのものだった。
「ごめんなさい先生…私の胸、大きくなくて…」
行為の途中なのに、思わず謝ってしまう。
ん、と先生は動きを止め、じっと私の胸を見つめた。
「…そうですか?」
「…恥ずかしいから、そんな見ないで下さい…」
「私は気にしませんけど…」
まじまじと身体を観察されているという羞恥に、私はふいっと顔を反らした。
その反応が面白いのか、先生はくすくす笑いながら綺麗な形ですけどね、と言ったりしている。
…意外とSなのかも知れない。
「…んっ」
いつの間にか再開されていた動きに、びくんと体をふるわせた。
先生の手は変わらず胸に刺激を与えながらも、片方は私の中心…秘められた部分に向かいつつあった。
―これから先生の一部、受け入れるんだ。
無意識に体が強張り、不安な目で先生を見つめてしまう。
「…初めて、ですか?」
そんな私の様子を見て、先生が尋ねた。こくり、と頷く。
すっと、下着の中に指が滑り込んだ。ぬるっと、先生が私の蜜をすくう。
「…ちゃんと、濡れてます」
かぁっと、顔が熱を帯びていくのが分かった。私、感じてるんだ…。
「指、入れますね」
「え…ああ…っ!!」
突然、答える間も与えられないままに、中に指が進入してきた。
「始めは痛いかも知れませんが…すみません」
くちゅくちゅと、先生が私の中を動き回る。
「あ…ぁ…はぁっ…先生っ…」
初めての、異物の感触。頭がおかしくなってしまいそうだった。
痛みと快感が入り混じる、ひどく切ない感覚。
「あっ…せん…せぃ…っ!!」
指が出し入れされる度に、くちゃっとやらしい音を立てる。ひどく濡れていることが私にも分かった。
段々と、快感が頭と身体を支配し始める。
「あっ…あっ…ああっっっ…!!」
何も考えられないまま、私は先生にしがみつく。
と、突然。先生が、動きを止めた。
「…そろそろ、私も限界です…。入れても、いいですか?」
切なそうに、先生が聞いた。
―先生と、一つになれるんだ。
「…はい」
今度は、私から先生に口付けた。
先生は、そっと私を教室の床に横たえた。先生が覆いかぶさる体勢になり、また一つ口付けを交わす。
私の入り口に、先生のものがあてがわれるのが分かった。ぎゅっ、と目をつぶる。
「…いきます」
ググッ……!
その言葉と同時に、さっきとは桁違いの強烈な痛みが全身に走った。
「いっ…!」
ずぶりと、私の中に先生が入ってくる。
こんなの想像以上だ。はぁはぁ、と無意識に息が荒くなる。必死で痛みに耐えようと、私は歯を食いしばった。汗が滲む。
…やっとの思いで根元まで受け入れた時、先生は不安そうな顔をしながら、
「…辛いなら…ここでやめときますか?」
止まったままの状態で尋ねた。
―こんな先生の優しさに、私はどうしようもなく惹かれているんだ。
痛みを押し隠して、私は笑って答える。
「大丈夫です。…先生の、好きなようにして」
「あんっ!あんっ…!せん、せぇっ…!」
リズミカルな動きに合わせて、思わず声が出てしまう。
幾分か痛みも消え、代わりに快感が少しずつ見え隠れしてきた。
摩擦が起きるたびに、くちゃりくちゃりと中が嫌らしい音を立てる。
がくがくと力強く揺さぶられ、甘い疼きが起きる。
「あぁっ…気持ち良い、ですっ……!!」
(…私の身体…こんなにやらしいなんて知らなかった…)
刺激に応えながら、私は思う。
先生にこうされるまで、知らなかった私の身体。
懸命に私の上で身体を動かす愛する人、この人が初めてで良かったと。私は心からそう思った。
「…んっっ!!せ、せんせいっ…!」
急に、先生のペースが速まった。
「すみません日塔さん…っ、もう出そうです…!」
パンパンパンと、激しく腰を打ち付けられる。
「…っ!あぁっ…!ああああっ…!」
私は、もう何も考えられなくなっていた。ただ、襲い来る快感に身を任せて、声を上げるしかなくて…。
「せんせ…っ!せんせいっ、あぁっ…!好きっ!好きなのっ…!」
もう自分でも何を言っているのか分からなかった。
でも先生への愛しさが溢れてどうしようもなくて。好き、好き、とうわ言のように何度も何度も繰り返した。
「…っ出ます…!」
中のものが、どくんと脈打ち膨張するのを感じた。
次の瞬間、どくどくと私の中に生暖かいものが注ぎ込まれる。
「はぁ…っ…はぁっ…せんせい…」
私は、果てると同時に胸の上に倒れこんで来た先生を抱き締めながら、
うっとりと行為の余韻に浸っていた…。
気付けば外は真っ暗だった。月の淡い光が教室に差し込んで、私たちの顔をかすかに照らす。
お互いの姿が確認できる程度の明るさだけど、今はそれで十分だ。
「…いま思えば、私たち大変なことをしてしまいましたねぇ」
私を後ろから抱きかかえた体勢で、先生はふぅと溜息をついた。
「これ、問題になるんでしょうね…なんかもう先生、死んでしまいたい気分になってきた…」
鬱になりながら恐ろしいことを言う。でもまぁいつもの事だし、気にしない。
「でも私は、先生に抱いてもらえて幸せでしたよ」
先生の鬱を晴らすように明るく笑いながら、私は言う。
「明日からただの先生と生徒でも、もう、それでもいいんです。
…私の中に先生を感じられた、それでもう幸せです」
それは本当のことだった。まぁ確かに明日からただの師弟関係に戻ってしまうのは寂しいけど、
仕方がないのだろう。
せめて今夜だけでも。この願いが叶えられた今、私は十分に満足だったから。
「…日塔さん」
長い沈黙の後、先生が言葉を発した。
「…このままはい終わり、じゃ虚しいような気がします。
日塔さんが私を好きと言ってくれて、正直に嬉しかったです。…このまま離したくありません」
ぐいっと身体を反転させられ、私は先生の方を向かされた。
「順番逆かも知れませんけど…日塔さん、良かったら、私の大切な人になってください」
…死にたがりでネガティブでどうしようもない、けれど優しい愛しい人。
対して、何に関しても普通少女の私。だけど今は、世界中の誰よりも幸せだと思った。
その後交わしたのは、はじめての恋人同士の口付けだった。
<終>
割とありがちな展開の糸色×奈美です。
やたら甘くエチの描写もぬるくて、済みませんでした。
長文、乱文申し訳ありません。
お目汚し失礼いたしました。
キタァァァ(゚∀゚)ァ( ゚∀)ァ( ゚)ァ( )ァ(゚ )ハァ(∀゚ )ハァ(*゚∀゚)=3ハァハァ
超GJ!
これはこの甘さがイイ
神キター!
二人とも可愛い!
おぉ〜〜かわいらしい!ぷりちぃなGJです!
読んだ後幸せな気分になるってのは…いいもんだよ!
自宅だろうが学校だろうが、とにかくどこにいようと私へと視線を送ってくる人がいた。
初めは彼女の愛の重さに耐え切れず、毎日びくびくと過ごしていた私だけれど、
今ではそのような酔狂にもすっかり慣れてしまい、むしろある種の優越感に浸ることもしばしば。
小娘の愛なんて風見鶏のように他へと向きを変えてしまうのですけどね。彼女はその傾向が強いようですし。
そんな風だったので、まさか彼女があんなことをしてくるだなんて夢にも思わなかった。
「起立、…礼」
試験範囲となる箇所を終えて、特に授業するわけでもないだろうと高をくくっていた私は、いつものように遅刻した。
そんな名ばかりの教師を見つけた薄…何とかというクラス委員長が号令をかける。
ああ、相変わらず影も髪も薄いですね。そう思いながら出席簿を広げた。出席を取るときになってやっと思い出す彼の名は…そうそう、臼井君ですね。
「は」
彼が「い」と続ける前に私は素早く次の人の名前を呼んだ。ひどい、とか聞こえた気がするが気にしないことにしよう。私は忙しいのだ。
その後も順調に生徒の名前を呼んでいく。男子→女子の順で出席をとっているが、男女差別だと騒がれないだろうかと心配だ。
そういう団体が押しかけてきたときのために逃げ出す準備は整っているが、やはり職を失うのはつらい。
無職になって、あろうことか倫に養われている自分を想像して軽く鬱になった。ああ倫、宴会だからといって裸踊りなんかできませんよ。やめてください。
ひとしきり妄想を終えて、そのまま女子の出席を取り始める。あの要注意人物が珍しくいなかったので、欠課の印をつけておいた。後で取り消し線を入れることで遅刻の印となるのである。
また、いつものように小森さんも欠課だった。彼女は進級できるのだろうか、などと考えていると、いつの間にか例の愛が重い娘の番になった。
「えー、常月さん」
「はい」
教卓の下から声がした。いつものことだから驚きはしないが、いい加減自分の席についてくださいよと思う。
まあ彼女はやはりと言うか、移動しなかった。特に気にすることでもないので、私は続けて出席を取った。
教卓は何十年も使い続けられているのか、脚の部分は錆付き、先日掃除をするために動かしたときには、ぎこぎこと神経を引っ掻き回すような音をたてて顰蹙を買った。
そろそろ買い換えてくれないかな。そう考えて、いつものように出席簿をぱたんと閉じて教室を見渡した。
いつものように、いつものように……そう、ここまではごくごく普通の一日だった。
何やら教卓の下で、常月さんがもぞもぞとしていたのは覚えている。しかし、一学期最後の授業ということもあって、私は油断していた。
夏の暑さも要因のひとつかもしれない。とにかく、無理やりにでも彼女を教卓の下から引っ張り出すべきだったのだ。どうしてもこのことが悔やまれる。
「えっと、今日は試験の前ということで質問の時間にします。質問があれば挙手を」
「はい」
「どうぞ、木津さん」
「もうかなりの月日が経っていますが、先生はいつになったら、あの件の責任をとってくれるんですか?」
「記憶にございません。他には」
「自習にしないんですか」
「そうしたいのは山々ですが、何しろ世間体というものがありましてね」
「先生は夏コミ出ますか?」
「もうこりごりです。っていうか、さっきから試験と関係ないじゃないですか」
「先生、この辺の説明がよく分からないんですけど」
「普通ですね…あ、怒らないでください。ここはですね、作者が主人公に自己投影をしているということがポイントです」
疲れる…
試験に関する質問と銘打ったはずなのに、試験に関する話を振ってきたのは一人だけ。
同じ場所に突っ立っているというのは苦痛だ。いつもなら板書のために歩き回っているので、それほど疲れないのだけれど。
既に生徒たちは各々談笑していた。私がここにいる意味って何なのだろうか、と切なく思いつつ目を伏せる。
と、足に違和感を感じる。何やらぐいぐいと、私の袴が引っ張られているようだ。教卓の下を覗くと、そこにいた常月さんもこちらを見上げ返した……顔がほんのり赤かった。
「何やってるんですか」
私はこそこそと(と言っても、気づかれる心配などない)、教卓の下へ声をかけた。彼女は恥ずかしそうに微笑むと、
「先生への愛を、形にしようと」
彼女はそう言うと、するりと――早業だった――私の袴をずりおろした。
「!?」
そこで慌てて口を抑える。私は局部を露出させているのだ。この状況が他人にばれてしまえば、いかに被害者と言えども苦しい状況に立たされること必至。
PTAや校長が乗り込んできて半裸のまま説教された挙句、そのまま逮捕され、刑務所では露出狂と勘違いされて意地悪な看守に全裸で生活されることを命じられた上に、
ある日同性愛を語る囚人が襲ってきてそのままお尻で性交、そっちへの世界が開かれてから釈放を受け、ゲイバーで働くことを余儀なくされてしまう。
絶望した!そんな未来に絶望した!
私が頭を抱えていると、常月さんが手をのばしてきた。その手が私の弱々しい息子に触れて…ってちょっと常月さん!
「先生…私の愛を受け取ってください」
心なしか、彼女の目が潤んでいるように見える。一人の女人が私を愛してくれているとは言え、この状況は私にとって不利だ。
とりあえず息子を触る手を退かそうと手をかけようとした途端、
「あぐっ!!」
私は悲鳴をあげた。そのまま教卓に突っ伏す。さっきまで五月蝿かった教室は、私の叫びによって水を打ったようにしんとなった。
「先生、どうしたんですか?」
「な、何でもありません!足の小指を箪笥に…いえ、教卓にぶつけただけです!」
淡々とした口調で聞いてきた小節さんに、私は突っ伏した状態のままでずりずりと顔をあげて、足が痛いんですよーとアピールをする。
大したことでもないと思ったのだろうか、小節さんはつまらなそうな顔をして、また生徒の輪の中に…いや、席について黙々と本を読み始めた。
表紙にはにこにこ笑うトラとライオンの絵があった。そんなにこにこした猛獣がいるわけないじゃないですか…ああやって女性を騙すんですね。
自分でも上手いこと考えちゃったかなあと考えている内に、教室はまたがやがやと騒がしくなっていた。誤魔化しきった安堵感で、私はふうっと息をついた。
さて、常月さんが何をしたのか。簡単に言えば、タマを握ったのである。それはもう、乳搾りの体験学習で何故か一人だけ盛り上がって周りをヒかせる小学生のごとく、ぎゅうっと。
「大丈夫ですか?」
下から声がする。大丈夫なわけないじゃないですか。生死の境を彷徨いましたよ。
「ごめんなさい」
おずおずと、だがはっきりした口調で彼女は言った。すまなそうな顔をしているが、瞳の奥は燃えているように思える。
数秒の静止の後、彼女はいきなり私の息子を掴んだ両手で引き寄せ、そして――
「はひょうっ!?」
口へ含んだ。あまりの出来事に声が裏返る。再び、教室から音が消えて……今度は彼女が私の息子に吸い付く音が残っていた。
「…何の音ですか?」
再び小節さんが尋ねる。心なしか、面白がっているようにも見えた。
「きょ、教卓の音です。ほらっ」
私は教卓をがたがたと揺らす。もちろん、全然違う音しか出なかった。最悪だ。
それでも小節さんは納得したようで(座るときに見せた口が緩んでいたのは気のせいだと思いたい)、席についた。他の生徒もそれに続く。
「ちゅ…じゅる、れろ、ふぅ…」
教室がまた五月蝿くなり、こちらを注目する人がいなくなったのを確認してから、私は教卓の下を覗いた。
「あのっ…くふっ、常月さん…そろそろやめっ…ぁあ…」
「じゅる…れろっ、はぅん…じゅぅぅ…」
音に合わせて机をがたがたさせるのを忘れない。むしろ怪しまれるような行為ではあるが、快感で頭がぼうっとしていた私にはそこまで気が回らなかった。
そして、とにかく今の状況はまずい。何だか知らないが上手すぎる。今までの男にも同じようにやってきていたのだろうか…
嫉妬というわけではないが、その中のたかがひとりであると考えると、あまり嬉しいものではない。
「先生が、はあっ、初めて、ですよ…」
私の考えを読み取ったのか、常月さんは顔を上げて答えた。顔が赤い。途端に限界が近くなる。
今は生徒たちが教卓の前にいるからいいが、チャイムが鳴ったり、外からいつものように変態が入ってきたらどうしよう。
【教師が女子生徒にセクハラ! 担当教諭を逮捕】
こんな見出しが夕刊の一面を飾るところを想像して、鳥肌が立った。父親がいくら面白いことが大好きといっても、犯罪者なんて勘当されてしまうだろう。
そうなったら、「縁」に名を改めなければなるまい。しかしその名前の人はもういるので、教師院…ええと…これは戒名だ。
「先生…もう出ちゃいますか?」
「はくぅ、ううっ、こんな、場所でぇ、だ、出すわけにはぁっん」
彼女の声によって、現実に引き戻される。どうしてこんなに上手いのか、と聞こうとして口を塞いだ。
周りを見渡すと、生徒全員の視線が私に注がれてるのを感じる。私の地位も息子も、非常に危険な状態だ。
「通信…はむっふぅ…教育で…」
私の思いを知ってか知らずか、小声で話す常月さん。津軽――ではないが、最近はこんなことも通信教育しているのか。学生の淫靡さに絶望した。
「先生、大丈夫ですか?」
木津さんが声をかけてくる。ああ、ばれたら社会的にも肉体的にもお終いだ。むしろ死にたい。
「さっきから、ずいぶん苦しそうですよ。」
「っ!こ、来ないでくださはぁっ、い!ま、だぁ、じゅっ授業中です、ぅよ!」
息も絶え絶えに木津さんを制止する。授業中であるという注意が功を制したか、不服そうな顔をしながらも木津さんは席に戻った。
「で、ではぁ、何かしつっ…もんはぁあっ」
「あの…保健室に行った方が…」
ああ、保健室へ行けたらどんなにいいか。そこでこの行為の続きを…じゃなかった、この心身ともに疲れた体を癒したい。
しかし、足元で一心不乱に舐め、吸い続けている女人がそれを許さない。何しろ、袴を履きなおそうとすると、悲しそうな顔をして息子をぎゅっと掴んでくるのだ。
生徒たちは未だに私が悶えるのを見ている。何人かはひそひそと囁き合っている。笑いが堪えきれないといった表情で私を見ている小節さんを発見して、私は恐怖を覚えた。
ただ、いつまでもこの状態なら、いっそ楽になってしまった方が良さそうだ。足元の常月さんが、ぺちゃぺちゃと音を立てながら私の瞳を覗き込む。
もう駄目だ、出すしかありませんっ。そして急いで袴を履いて逃げ出しましょう!授業を放って飛び出してるのはいつものことだから怪しまれないはずです!
下を覗きこみ、できれば飲み干してくださいと目配せをする。彼女が頷いた。よし、このまま口の中で…
「すみません、遅刻しましたぁ……あっ」
「!!?」
どくっどくどくどくっ
何てことだろう。前の扉が突然開き、あの要注意人物が入ってきたのだ。最悪なことに、そこからは常月さんが私の息子を貪っているのが丸見えだった。
あまりに突然だったため、私の息子から流れる白濁色の液体を止めることはできなかった。常月さんがここぞとばかりに吸い付く。
「…………」
「…………」
扉を開けたその人は、視点をしばらく泳がしていたと思うと、影を落としながら意地悪い微笑みを浮かべた。何を考えているのか、大体想像がつく。
長い沈黙。状況を理解できていない生徒たちが、不思議そうに前方の私たちを見比べた。しばらく微笑んでいた娘は、にこっと笑うと
「…なるほど。さすが『教育者』ですね」
それはどういう意味ですか。
そうそう常月さん、もしまたするんでしたら、次からは教卓から顔を外に出さないでくださいね。それからあなた、何でもするんで黙っててくださいお願いします。
って、あなた、何ですかそれは。ケータイなんか取り出してどうするんですか?そういえば、最近のケータイにはカメラが標準らしいですね。便利なものです。
おや、それを私に向けてどうするんですか。まさかそんなわけないですよね。そんな薄情な生徒だとは思ってませんよ。私の生徒はみな良い人たちばかりです。
あの、ちょっと待ってください待てってば待て待て待ておいほんとにやったら殺すぞてめ――
―――シャッター音と共に暗転
ごめんなさい!私みたいなのがこんなとこに書き込んだら迷惑ですよね!<>
というか落ちが書きたかっただけでここまで妄想を膨らませてしまった
今では反省している
なにこの神ラッシュ
妄想万歳!! GJ!!
ktkr!!!!
まといたんエロいよまといたん(*´д`*)ハァハァ
爆笑した!!
その写真を使えば、先生を完全に支配できそうだな
支配されてる後日談を激しくキボンヌ
倫様の噴乳&ニプルファックが夢に出た。
マニアックっつうか・・・、俺も末期だな。
加害妄想少女の名が発覚。「加賀愛」。(加害)
ウィキペディアにはもう突撃済み。
愛ちゃんネタきぼん。
単行本の扉絵、顔や体は黒塗りだけど、服はそのまま描かれてたと思うんだ。
で、38話。バレンタインの回の扉絵。
>>98 言いたいことはわかった。つまり、リボンや毛布の下は、すっぽんぽん…なんだね。
100ゲト
そして過疎が始まった。
101 :
名無しさん@ピンキー:2006/07/11(火) 23:02:46 ID:aabVnYIv
一日早くに手に入れた。
ネタバレっていつから?
今
103 :
名無しさん@ピンキー:2006/07/13(木) 00:21:09 ID:Q+ieJXe2
マリアネタたのむ
もう少しで「火田スレ行け」と書き込むとこだった
マリアって立ちションしてそう
ここってエロ無しはNG?
好きなようにすればいい
一応エロパロ板だから、良いと思う。
>>109 すまん、誤爆。
パロなら良いと思うと言いたかった。
111 :
名無しさん@ピンキー:2006/07/18(火) 20:17:15 ID:pzRufWUW
http://society3.2ch.net/test/read.cgi/jsdf/1150468063/ ,─、
見える… ,─ ̄ ̄─、
全てが。 _∠_____\
Γ ________ ̄┐
| │l てハ / ( )/│ /
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UUU | \ _/ | UUU
| 7 ̄\
112 :
名無しさん@ピンキー:2006/07/21(金) 14:04:18 ID:mQIXGvuw
定期age
どれくらいレスがないと落ちるんだっけ?
114 :
名無しさん@ピンキー:2006/07/24(月) 17:10:34 ID:GV4zrH8N
保守
ほ
ある暑い日。
「あー暑いですねぇ。こんなに暑いとは、夏に絶ぼっぐ!」
「――いいじゃないですか、薄着の女性見放題ですよぉ」
「……そうですね。しかし最近の女性は紫外線対策で、長袖を着る方が増えてるとか。
やっぱり夏に絶……んー!」
「――だからこそ、脱がすと言う喜びが発生します!」
「……それが出来ない男性だらけじゃないですか! あぁ、そんな世の中にぜ、むぅっ!」
「――先生はすぐ悪い言葉を口にしますねぇ」
「って、いい加減止めて下さい! 私の決め台詞なんですから!」
「じゃあずっと塞いじゃいます」
「ちょっ、まっ、んー! んー! ……くぅ」
「――こんな風に、私とキスして絶望しますか?」
「……出来ません」
んー、かわいくてGJ!
>>117 ありがとう。保守代わりにと思ったけど、そう言って貰えて嬉しいよ。
イイ
萌 え た
121 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/02(水) 20:59:12 ID:47s/daPD
age
加賀愛ネタきぼんぬ
あのメンバーの中で一人遊びとか本番とかやったことある奴って誰だろ。
楓
とか言うと告訴されるんだろうか
まといは確実に…
「どうしたの可符香さん。こんなトコロ……」
半ば無理やりに男子トイレの個室に閉じ込められた久藤の言葉は
彼をここに連れ込んだ張本人、可符香の唇に遮られた。
久藤の右手を栞にしていた絵本が便座の上に落ち、重い音をたてた。
「ちょっと久藤君に、本を読むだけじゃ分からないことを教えてあげよっかな〜なんて」
唇が離れるか離れないかの位置で可符香が悪戯っぽく微笑む。
久藤を壁に押しつけ、今度は頬をすり寄せるようにその上に倒れこむと、
久藤のYシャツ越しに可符香の胸の感触が伝わった。
「分からないコト?」
オウム返しに久藤が怯えた声を出す。小刻みに震え、荒らぐ呼吸は暑さのせいだけではない。
しかし可符香はそんなことはお構いなしに、唇が耳にあたる位にすり寄って、囁いた。
「いやだなぁ、そんな怖いことなんてするわけないじゃないですか」
可符香は久藤の左手にその細い指を絡め、続けた。
「女の子の服の中のことを教えてあげるだけですよぉ」
可符香はその手で自分のスカートをたくし上げ、久藤の手を汗ばんだ自分の下着の中に滑りこませる。
久藤の驚いた声を今度は左手で遮り、既に熱を持っているそこに久藤の中指をあてがった。
昼間から俺は何してるのかと
つC
そんなお前が俺は大好きです
何かを訴えようとしていた久藤の口は次第にただ深く息をするだけになり、
抵抗しようと強張っていた久藤の手は次第に可符香のなすがままになっていった。
可符香の熱い息が久藤の耳をかすめ、その息に時折可符香の声が混じる。
「……それで……ここにポッチがあって……んっ!」
普段と違う高い声を挙げて可符香が反応し、腰をかがめるとその反動で、
既に汗やら愛液やらで湿った久藤の手が滑るように可符香から離れた。
「……(ハァ)……久藤君、爪長いんだねえ……(ハァ)」
そう言うと可符香はまた久藤をとり、今度は自分の口に運んだ。
そしてその指を丹念に舐め回し、時には吸うようにしてから
久藤の中指の爪を噛み切り、たっぷりの唾液と一緒にそれを吐き出した。
いびつにちぎられた爪は可符香の口角から伝い、二人の足下に落ちた。
「……勃ってる」
可符香は久藤のジッパーを降ろし、そこに向けて悪戯に微笑む。
たかぶったそれを下着越しに指の腹でなぞり、五本の指で包むようにくすぐる。
可符香が柔らかい部分を見つけ爪を立てる度、久藤は激しく反応し、壁にぶつかり、音をたてた。
「音をたてないで下さいね。誰かが来ちゃいますよぉ」
「可符香さ……くッ!」
可符香はくすっ、と笑って続ける。
「久藤君も知ってるんじゃないかなあ〜これから何するか」
「えっ……」
久藤の高ぶりの震えが少し大きくなった。
「本たくさん読んでる久藤君なら知ってるでしょ、桃太郎のお爺さんとお婆さんが本当は何したか」
久藤の下着を降ろすと、いきり立ったそれが露になった。
ムケてるじゃない、可符香はそう呟き、それに手を添えた。
「本当はもっと遊んでからするんですよぉ」
可符香は諭すように言い、自分の下着を膝まで降ろした。
「んっ、んっ……ンあぁぁっ!」
気温は35℃に迫ろうかという狭いトイレの個室の中、二人は汗だくで繋がった。
「(んッ)……どうしたの? 久藤君(ぅああっ)。白雪姫を刺した糸車が本当は
なんだっ、たか、知ってるん、でしょ?(ハアっ、ぁああっ!) こうや、って、女の子のここ…んっんっ…ぁあああッ!」
「あっ……可符香さ……なん……くっ!」
立て付けの悪い個室の壁ががたがたと音をたて、それに喘ぎ声が混ざる。
「これで男の子が最後、どう(んっ)、な、るか知っ、てる?
段々気持、ち良くなってこの辺(んぁっ!)が痛、くっ…」
可符香が久藤の内腿をさすり、腰を動かすペースが早くなる。
「可符香さ……中に……出、あッッ」
「な、んだ(ぅはぁぁっあっ)。知っ…てるんだ。いいよっ……中に、ぅああっあっああぁっ!」
どくん。
久藤の精液が可符香の中に放たれ、それを合図にするように二人ともその場に座り込んだ。
「ふぅっ……暑っつい……」
あれから十分後、可符香はついさっきそそくさと
『みんなと約束がある』と帰ってしまったため、個室には久藤一人だ。
(何があったのかな、可符香さん……桃太郎とか白雪姫……あっ)
久藤はそのまま校内の図書館へ向かった。
連行される際に持っていた「あらしのよるに」を返し、『あの本』のありそうな棚へ向かう。
「っと……あった」
久藤の手には「本当は恐ろしいグリム童話」の本。
裏表紙を開き、読者カードを抜き出すとそこには、今日の日付で返却印の押された名前があった。
『風浦 可符香』
「はは……これもPNだ」
馴れないモンをまして何かの片手間に書くもんじゃないと痛感した
久藤なんて本作であをま出てないからって適当すぎるorz
みんなスマソ。これは忘れてくれ
携帯厨ですか
久藤受GJハアハァ
可符香ミステリアス痴女攻ハアハァGJGJ…ウッ
改行変か
やっぱり馴れないことはするべきじゃないね
吊ってくる
長丁場乙そしてGJ
けど今度書くときはまとめて投下したほうがいいよ
そっちのほうがゆっくり書けるし読むほうも安心するからな
改行よりも「あをま」で気付いた
自分も良く間違えるからさ
アイディアは結構好きだから今度は納得いくまで
じっくり練ってから投下してくれると嬉しいな
あんたらいい人だ
素で少しほろってきた
ちゃんと書いてから一気の方がいいよね
読みかえしてみたら確かに
仮にも趣味で物書きしてる奴が書いていい文章じゃないわw
もともと思い付きだしって言い訳はおいといて
今度どっかBBSで何かしら書く機会がもしあればそうする
おまえらありがとう
万が一次があればそん時はよろしく
反省はバネだぜ乙乙
保あげ
小指の赤い糸って将来結ばれる人と結ばれてるんだっけ。
つまり一夫多妻生活!?
モロッコで性転換が多いのは、一夫多妻制だからなんだぜ・・・?
一夫多妻制で男が余る。余った男は女になる。
女になって金持ちのところに玉の輿すれば安泰だしな。
そもそも、嫉妬深そうな人が結構いるのに、一夫多妻を認めるか普通?
「自殺なんて医者への冒涜ですよ」
「兄さん…本当にすみません」
「しばらく安静にしていること。望は今、精神が不安定なので手足を固定しておきます」
ガチャリ ガチャリ
「え、ちょっとそれは意味が…」
「おやすみなさい」
バタン
「あーあ…」
コト
「ん…」
「あ…すみません!起こしてしまってすみません!」
「え、いや、気にしないでください」
「この度は本当にすみません!私のせいで!」
「いえ、こう言っては何ですが、まぁ慣れてますし」
「お怪我はありませんか!?」
ぬがしぬがし
「え、何を、待って、今は、その、やめてください」
ぬがしぬがし…びんっ
「これは…まさか何か私が原因で!?すみません!」
「いや、これは……その………………朝勃ち……」
「私が起こしたからですか!?すみません!すみません!すぐに責任もって処理します!」
「え、処理」
「すみません、失礼します!」
ごそごそ
「ちょ、何ですか!」
ぱく ぴちゃぴちゃ さすりすり
「すみません、んむっ、慣れて、なくて、」
「や、止めてください!」
はっ
「もしかして、私の舌じゃ駄目ですか!?分かりました。今度は喉まで…」
はむ じゅぷっじゅっぷ けほっ
「そうじゃなくて…!」
「ふ、ふひはへふ!」
ぷはっ
「胸を使うんですね!?気付かないで、すみません!」
はらり ぎゅっ ぱく ちゃっぷちゅっぷ むにゅんっ
「だから人の話を…んんっ!」
どくんどくん
「んむっ…!けほっけほっ…あぁ!汚してしまってすみません!
全部舐め取って綺麗にします!」
ぺろ ぺろ ぺろ…ごくん
「これで綺麗に…あぁっ!まだ治まってない!
すみません…私、分かりました!恥ずかしいですが………」
ぬぎっ
「そ、それだけは絶対に駄目です!待ちなさい!」
「やっだっ、濡れてる…?すみません、いやらしい生徒ですみません!
……すみません、失礼します…」
くちゅ ぬちゃっ
「駄目です…早く…抜きなさい…!」
「っはぁ、早くですか!?んっ、分かりました、ぁ、早く、終わらせ…ますっ!」
ぎしっぎしっぎしっぎしっ
「ダ…メで…す…って!」
びくんっ どくっどくっどくっ
「…はぁ…はぁ…… ……………!!
もしかして今、私の方が少し先にイッてしまいましたか!?すみません!」
バタン たったったっ
「………これは……………レイプされた…?」
ごめん、勢いだけで書いた。反省はするけど次には生かさない。
>>143 夢見させてくれよ ハーレム的な何か
一夫多妻なんて一人でもめんどくさい女が三人も四人もいて
よく発狂しないで生きてけるな
dふぁあ
加賀愛ネタを希望させてもらおうか
小森ネタ希望
>>148 同じく加賀愛ネタキボン。
>144がそうだが
小森ネタを所望する。
激しく所望する。
もう霧×愛の斬り合いでもいいから誰か……
暑くなってきた頃、初夏とでも言いましょうか。
放課後、日も暮れたころ、私は忘れ物に気づいて
教室に忘れ物を取りにいったんです。
教室に近づくにつれ泣き声が聞こえてきました。
オーンとかアーンとかそんな感じではありません。
しくしく、しくしく、
物悲しい泣き声です。そしてその声は教室に近づく度にだんだん大きくなっていきました
この先にいるのか・・・
少しためらいましたが、意を決してドアを開けると
私の泣き黒子の女子が教卓の中で体育座りしながら泣いていました
「あっあなたは加賀さん!」
「しくしく、しくしく、あ、先生、こんにちは、しくしく、しくしく」
「こんにちは加賀さん。じゃなくて、
どうしていきなり?あなたはこんなところで何を泣いているんですか?」
「それは・・・しくしく、しくしく、うっうっうぇ〜ん」
・・・なんだか面倒なことに巻き込まれてしまったと気がついた時には
もう遅かったようです。ですが立場上放っておくわけにもいきません。
自傷?自殺?そんなの困ります。
「わかりました。なんだか困り果ててるようですね。もう遅いですし、
良かったら家まで来ませんか?話ぐらいは聞きますよ。」
私の泣き黒子の女子が教卓の中で体育座りしながら泣いていました
「あっあなたは加賀さん!」
「しくしく、しくしく、あ、先生、こんにちは、しくしく、しくしく」
「こんにちは加賀さん。じゃなくて、
どうしていきなり?あなたはこんなところで何を泣いているんですか?」
「それは・・・しくしく、しくしく、うっうっうぇ〜ん」
・・・なんだか面倒なことに巻き込まれてしまったと気がついた時には
もう遅かったようです。ですが立場上放っておくわけにもいきません。
自傷?自殺?そんなの困ります。
「わかりました。なんだか困り果ててるようですね。もう遅いですし、
良かったら家まで来ませんか?話ぐらいは聞きますよ。」
夜八時を回ったころ、二人は望の部屋についた
愛がふと部屋の隅を見やると、本棚には
トロツキー、太宰治、ニーチェ、他にも難しそうな本が無造作に並べられていた
「先生、これ全部先生が自分で読むんですか?」
「まあそうですね。あまり理解はしてませんが」
「すごい。インテリなんですね。」
「まさか。教師なんてロクなもんじゃありませんよ。業の深い職業です。
所詮インテリ崩れですし。そんなことより一体どうしてあんなに泣いてたんですか?」
お茶を飲みながら質問する。
「千里ちゃんから借りたCDを返すのが遅れちゃったんです。それでまた千里ちゃんに怒られちゃって・・・」
「なるほど、妄想じゃなくて実際に加害行動を起こしてしまったんですか。
でもそんなの別に気にするようなことじゃないと思いますけど。
私から木津さんにそれとなく言っておきます。」
この娘は美しい。愛のうつむいた顔を見ながら望は今更ながらそう認識した。
愛は続ける。
「今までも何度もこんなことあったんですけどこんなことがあるたびに
私、自分がダメなのかなって、千里ちゃん私なんかより全然しっかりしてて
本当に私、自分がこんなんで・・・」
望は自分の中にこの少女に対する嗜虐感と保護欲求が芽生えてくるのを感じ取っていた。
この娘をもっといじめたい、いや、保護したい。
「普段死にたがってる私が言うのもなんですが、あなたは少し加害妄想がすぎます。そんな自意識過剰に生きてるとロクな大人になりませんよ。もっと自身を持ってください。」
「ごめんなさい!ごめんなさい!私の妄想が強すぎるせいで先生に迷惑をおかけしてしまって申し訳ありません。」
「それがいけないと言ってるんです。もっと自分に素直になりましょう。」
「でも、私どうすれば?うっ、うっく、うわ〜ん」
望は、もはや、黒い願望を抑えることができなかった。
「わかりました。私の言うことが聞けないんですね。そこまで言うことが聞けないなら
楽しませてあげますよ。ほら、私をこんな風にしたのはあなたですからね!あなたが、あなたがこんなに美しくなければ私はこんなに!」
「ひぇんひぇい?ひゃんっ」
一気にまくし立てると途端に口で口がふさがる。
そして愛はそれを待ってたかのように舌を入れられるのを受け入れた。
望は愛を押し倒す。制服を強引に脱がす。
上着を脱がし終わると、あることに気がついた。
まずはブラウス、次にスカート、ああ、このブラジャーめ。
「しかし黒い下着とは。
あどけない顔して、結構変態ですね。言ってあげましょう。この淫乱娘!」
「先生、これは違うんです!そんな、先生恥ずかしい・・・」
「なにが違うんですか?まあいいです。結構いい眺めですし」
ショーツを脱がすと良く手入れされた無毛の股間が広がった。
望は乱暴に体中にキスをした。顔が赤くなって舌がジクジクするほどの
かつてない体の昂りを感じているのだ。
普段の文学青年絶望先生の面影は消えていた。
秘部をこねくりまわされても、ベチャベチャ舐められても、何をされても
愛は完全になすがままにされていた。まるで状況を楽しんでいるかのようだった。
そんな愛の姿をみてると、望は一層の昂りを感じるのだった。
舐め続けるのに飽きた望はそろそろ本番に入ることにした。
「加賀さん、いきますよ。覚悟してくださいね。」
愛の肩をとり、硬いものを体にあてがい差し込んでいった。
「あ…ああああぁっ!んんんんっ!! 」
「まだまだですよ。これからです。」
そう言うと望は小さくグラインドさせてから全力で腰を動かす。
望の姿を愛は恍惚とした表情で見上げている。口の端からよだれが垂れているようだ
「いいですね。愛さん。たまらない顔です。」
望の身体が愛に容赦なく打ち付けられる。
「あっ・・・あっ・・・ああ・・・もっと・・・先生もっと・・・!」
愛の腰が艶かしく動き、うねる。
腰を沈めるごとに前よりさらに深くつながる。
腰の動きのリズムが早くなるにつれ望の股間はさらに深く締め付けられてきた
激しく突かれる快楽に愛は身を委ね、望の肩を掴みながら悶える。
女の子の甘い匂いと卑猥な音が立ち込める部屋の中で、望はそろそろ限界を感じていた。
「加賀さん!そろそろ・・・限界・・のよう・・・・です・・・・!」
「せんせえっ!私もっ!私もなのっ!ひぃあっ!!!」
愛もそろそろ達しようとしていたようだった。
どくっどくっどくっ
遂に望は達し、精液は愛の体内に一滴残らず搾り取られていった。
「私としたことがすいません。ついつい理性を失ってしまいました。」
スズメの鳴き声が聞こえてきたころ、望は申し訳なさそうに愛に言う。時計はもうすっかり朝の五時をまわっていた。
「いえ、いいんです。先生が気持ちよかったなら・・・それに・・・」
「それに、なんです?」
「私も気持ちよかったですし。なんだかちょっとこういうのもいいな。なんて・・・
あれ、ごめんなさい!ごめんなさい!淫乱ですね!わた・・・」
言い終わる前に愛の口がふさがった。
ねっとりとしたキスの後望は言う。
「加賀さん」
「先生」
「いいんですよ。別に忘れっぽくても淫乱でも、加賀さんはもっと加賀さんらしさを大事にすればいいんです。気にすることはありません。私だって死にたがりのインテリ崩れですけどそれなりに何とかやってますし。なんならもう一回気持ち良いことしますか?」
困惑した表情の愛を見つめながら微笑して言う。
「冗談ですよ。それより私から誘っといてなんですが、ご両親に連絡しなくていいのですか?」
「先生、私の両親は・・・うっ・・・うっ・・・」
愛はまた泣き出した。どうやら両親のことは触れてはいけなかったようだ。
「すいません。すいません。私で良かったら話を聞かせてください」
「実は・・・・・」
私よりも、絶望した子がいる。
そんなこと今まで考えもしなかったが、どうやら事実なのだ。
一日で慰められるだろうか。いや、時間はかかってもこの娘を慰めたい。
どうやら今日も学校を休むことになりそうだ。
これはとてもGJですね
なんつーか普通に萌えた
GJ
161 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/21(月) 02:01:09 ID:ejgvwaD3
女子大生ネタキボンヌ
>>154-158 名作。起承転結もあってよい。
あえて5コマ目の闇をつけるなら「妊娠しやすい体質でごめんなさい」あたりか。
それはそれでいいな
5になってからすっかり寂れてるな。職人さんどこいっちゃったの?
165 :
4の時の職人:2006/08/24(木) 20:14:22 ID:jE5DwtPz
賛否両論でしばらく離れてた。でももはや書く気がしない。
166 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/24(木) 20:15:03 ID:tqvkgEF9
簡単にお金稼ぎ!!!
以下の手順でやれば、無料でお金稼ぎができます。
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これで現金や WEB マネーを稼ぐといいですよ!!!
智恵先生はいらない子なの?
「ヤればできる子」というネタを考えていたんだがなんかうまく書けないよ
だれかリサイクルしてくれん?
君はやればできるこだからっつーあれか
ちょっと面白そうだな
100%忠実にコピーしたロボットってエロイな
Under18の女性を100%忠実にコピー→エロ展開→ロボットなので合法
172 :
161:2006/08/26(土) 01:37:06 ID:6Xzq3WdV
>>164 うう、創作活動は公共的で文化的な財産だから
書く気になったら何か書いておくれよ
誰か女子大生ネタキボン
レス誤爆かな
174 :
161:2006/08/28(月) 02:27:56 ID:UVP6Mwmu
うう、間違えた
>>165氏だった。
まあこうも過疎ってるなら自分で書くという選択肢もアリかと思い直した。
小ネタでもいいんで頼む
俺もがんばるから
176 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/29(火) 22:39:54 ID:dTML5H/v
やっぱ愛ちゃんカワエエ。
ネタバレ↓
今週号は、結構大きくて出る。
177 :
不知の涙1:2006/08/31(木) 00:08:13 ID:ufEpEYTE
枯れ木も山の賑わい、という訳で、職人さんの足下どころか、着床段階にも及びませんが、以下投下します。一応、隣の女子大生×望。これに千里などがからみます。色気も笑いも薄目ですみません。
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「部長、今日三角さん、風邪で休みです」
「あら、それはいけないわねえ。大丈夫かしら。」
千里は茶道部の終わった後、三角を心配しつつも余った和生菓子をどうしようか思案に暮れた。三角の家は学校からいささか離れた町にあり、しかも正方たちや千里の家とは反対方面の電車に乗る羽目になるので、生菓子を届けるにはためらわれる距離にあったのだ。
「絶望先生にさしあげたらどうでしょう。ほら、前に部長のお誕生ケーキを仮入部だった方と喜んで食べてらしたし」
「そうですよ。部長からお渡しになったら、きっと先生鼻の下長くして喜びま…」
「ちょっと。あなたたち。」
「し、失礼します!」
「失礼しまぁす!」
二人は逃げるように帰っていった。…まったく。
ただ、思い直してみると、確かに先生に届けるのも悪くはない。偶然、先生に借りていた本を今日返すつもりだった。
それに、先生は大の甘党で、プリンやケーキを初め甘いもの全般に目がない。修学旅行の下見の折に奈美のおたべを取り上げた後、実は
「これは先生が処分しますね」
と言うが早いか、ぱくっと口にしてしまったくらいだ。
(奈美ちゃんは泣いて抗議していたっけ。)
さらに、彼はもともと酒や煙草は嗜まない質なので、いきなり千里が訪問しても、よっぱらった先生がからんでくる恐れなど皆無であった。ある意味、学校で最も人畜無害な男といえば望だったのである。
178 :
不知の涙2:2006/08/31(木) 00:12:57 ID:ufEpEYTE
意外なことだが、絶望先生は勉強についての質問には誰に対しても平等に、そして的確に答えてくれる。古文の授業でも、
「完了の助動詞と推量の助動詞の組み合わせっていくつかありますよね。『てむ、なむ、つべし…』ってやつ。あれ、『メリーさんの羊』の節で歌うと覚えられますよ」
などと、まともな教師らしいことを言う。
かと思えば、自分の読んだ本についてよく感想を教えてくれたりもする(わざと暗い内容のものを紹介している気もするが)。
そもそも千里が呪いに詳しくなったのも、元はといえば、望がきっかけを作ったと言えなくもない。
千里が彼に、源氏物語に出てくる六条の御息所について質問しに行ったときのことだ。話の流れで、日本の呪いについてなら小松和彦先生の本が面白かったと教えてくれた。それをきっかけにいろいろ読み進めていくうち、自然とその方面に詳しくなったのだ。
結婚のことについては相変わらず話を逸らし続けたが、勉強や本についての話から世間話まではきっちりと応じてくれたし、家に来ることもあえて拒絶したりはしなかった。
食生活には無頓着であるように見えて、紅茶にはブランデーを垂らして香りをつけて出してくれるなど、なかなか凝っていたことも好印象だった。
かと思えば、冷蔵庫にプッチンプリンの買い置きがあるのを発見したりもした。交も一緒に食べますから、とのことだった。
179 :
不知の涙3:2006/08/31(木) 00:16:56 ID:ufEpEYTE
先生の家に着いてみると、そんなに遅い時間でもないのに玄関の灯りが消えている。
留守かとも思った。が、中からはなんとなく人がいる気配がする。声をかけようかとも思ったが、なぜか言葉を掛けるのがためらわれた。と、二階から微かな物音が聞こえてくるような気がした。
千里は先生の家の裏手の高台に回った。そこからは、先生宅の二階の様子が窺えるからだ。
はたして、二階も部屋の蛍光灯は消えているものの、枕元に灯りがあるらしく、割とはっきり中の様子を窺えた。覗いてみた千里は思わず立ちすくんだ。
部屋の中で、白いものが動いている。人の背中だ!髪の毛は長めだが、男の体つきではない。女か!?
姿勢を変えた。中の人物がこちらを向く格好になった。胸からはっきりとわかる。女だ。それも若い!千里はふとあの体つきをどこかで見た覚えがあるという思いにとらわれた。
だが、健康的に動いているやや小ぶりの胸や、はらはらと乱れつつある髪を見ているうちにー髪の方に目が留まった。
あの髪にははっきり見覚えがある。さっき見えた後ろ髪といい、先生の部屋に写真が飾ってあった、あの女だ!今先生は、隣の女子大生と不埒な行為に及んでいる!
180 :
不知の涙4:2006/08/31(木) 00:18:52 ID:ufEpEYTE
今すぐ止めさせたかったが、なぜかその場を一歩も動けなかった。それに、なぜか頭がぼうっとして目が離せない。先生の姿ははっきりとは見えないが、ときどき細い足が動いているらしいのはわかった。
一方、女が動く姿はよく見えた。声は聞こえないものの、気持ちよさそうに小気味よく全身が揺れている。
鞄から思わず手が離れた。悔し涙が流れた。だが、依然部屋の中の女から目が離せない。
(汚らわしい!私だって、あんなこと、…あんなことくらい、先生となら…。)いつしか指で自分の秘所を慰めていた。
(私だって…私だって…)
「あっ…あっ…ふぁっ」小さな喘ぎ声が喉の奥から漏れた。
(あの時、先生の肩は広かった…)
「あっ…」
(腕枕や添い寝ははっきり覚えてないけれど、暖かかった…起きたとき、いい気分だった…。)
「はぅっ…先生…あ…先生…っ…好…う…なのに。…はぁっ…。」
中の女の動きが激しくなった。上下だけでなく、まるで前後左右にも動いているようだった。つられて千里も指の動きが速まった。中の女の動きが止まるのとほぼ同時に、千里も達していた。
千里は自己嫌悪と屈辱感にさいなまれ、泣きながら家へ駆けだしていった。和菓子は道端に泥まみれで転がっていた。
181 :
不知の涙5:2006/08/31(木) 00:22:28 ID:ufEpEYTE
深夜、神社に白装束に身を包んだ千里の姿があった。鉢巻には二本の蝋燭が挟んであり、足元は一本足の下駄。尋常の目つきではなかった。
憎い、憎い!あの女とあんなことをした先生が憎くてたまらぬ!先生…。先生はいつか呪いの本を教えて下さいましたよね。面白かったので、あれからいろいろ本を読んで学んだのですよ。
今宵はその成果をきっちり発揮して、先生を呪います。そう、謡曲「鉄輪」のとおり、きっちり呪ってあげます…呪ってやる!呪わでか!コノ恨ミ晴ラサデオクベキカァ!!
カァァァン……カンッ! コオォォン……コンッ!
月もない闇夜に、五寸釘を藁人形に打ち込むどこか乾いた音が断続的に響いた。
(今日は彼女、激しかったなあ…)
望はぼんやりと隣の女子大生との情事を思い出していた。当初のネガティヴな予想に反して、隣の女子大生との付き合いは順調に進んでいった。
あびるや藤吉さんが交当番で、交が彼女たちの家にお泊まりしている夜などは、いつしか彼女と愛し合うようになっていった。
いつもは彼女は受け身で自分から動くこともめったにない。可愛い喘ぎ声を立ててシーツをつかんだり、ちょっと悶えたり、たまに望にしがみついたりする程度だ。
事に及ぶ時は灯りを点けるのをいやがるし、カーテンだって閉めた後だ。そして、絶対に泊まってはくれない。
今日こそは泊まっていってくれるのかとも思ったが、身支度を整えたかと思うとぱっと抱きついてきて、情熱的な接吻をした後、するりと帰っていってしまった。
182 :
不知の涙6:2006/08/31(木) 00:24:19 ID:ufEpEYTE
望が今日こそは、と思ったのには訳がある。今日は、彼女は何とも積極的だったのだ。
望の絶棒を口に含むときも大胆だったし、舌使いも望を慌てさせた。危うく暴発しそうな位だった。
何より、今日は初めて彼女が上になって動いてくれた。最初はぎこちなかったものの、望の言うとおりに健気に動き、望と一体感を深めた。最後には、可愛い喘ぎ声をあげながら、自分から腰を振りさえしたのである。
ぷるぷるっと揺れる、小ぶりだが形のよい胸。下から眺めたり、手を添えて頂を指で優しく摘んだり、若い女性特有の揉み心地を堪能したりした。
今日はカーテンを閉めなくていいかと尋ねる暇もなく、彼女との行為に没頭していた。彼女の動きに自分も合わせながら高ぶっていく望は、まさか外から覗かれていようとは、夢にも気づかなかった。
望はその時の様子を思い出していた。
(彼女も積極的になったなあ…俺が開発した結果かな…なーんてな)
思い出しているうちに、また絶棒が硬くなってきた。
(俺もまだまだ若いな…倫のやつ、人を男の瀬戸際みたいに言いやがって…見ろ、こんなになってるじゃないか。まだまだ俺はやれる)
と奇妙な高揚心とともに、望はゆっくりと絶棒を慰め始めた。
もう少し。もう少しでいく、あと三擦り、二、一、とその時。
ズキィィィッ!
「ぐわっ」
突然望の心臓に激痛が走った。
あまりの痛みに、一瞬息が出来なかった。何だ今のは、と思う間もなく二発目が来た。
ズキッ!!
「はぐうっ!!」
あまりの痛さに絶棒から手を放すことも出来ない。絶棒を握ってない方の手は、たまらず眼前の宙を掴もうとした。口はパクパクと動くものの、声が出ない。
(こ、これは惜しまれる死に方ではないからっ…)
おごわっ!…引き続く襲ってくる痛みの中で、そんなことをぼんやり考えた。
ぐはあっ!!…確かに、自分自身を握りしめた状態で突然死した高校教師を惜しんでくれる人などいないだろう。『絶望教師、絶望的な変死体で発見』などと書かれた夕刊紙の見出しが浮かんでくる。…はあんっ!…た、…助けて、おかあさ〜ん……はひぃっ!!
握られた絶棒も痛さに耐えかねたのか、涙を一滴浮かべていた。
結果的に、望は死なずに済んだ。千里の呪いが佳境に達する直前、背後で起こった小さな爆発音に千里が気付き、呪いを中断したからだ。
また、たまたま夜半からストーキングを始めたまといが、望の様子がおかしいことに気づき、救急箱から鎮痛薬を探し出して、水とともに口移しで飲ませてくれたせいもあるかもしれない。
以上です。つたない文と内容、失礼いたしました。
185 :
161:2006/08/31(木) 00:37:21 ID:rgmiYq3c
神キタ━━━(゚∀゚)━(∀゚ )━(゚ )━( )━( ゚)━( ゚∀)━(゚∀゚)━━━!!!!
うう、ありがとうございます。
漏れも甘甘女子大生ネタ書いてるんで近いうちに
投下させてもらいます。お疲れ様でした。
GJ!
リアルタイムでwktkしながら読ませてもらいました
面白かったです
千里は健気で可愛いなあ
>>185さんの投下お待ちしてます
GJ!
可符香、やっぱ狙ってるなぁw
GJ。
前半のエロとは関係ない部分がかなり読ませるねぇ。
189 :
177:2006/08/31(木) 19:25:09 ID:MAfRQvKB
>>185-188 あうう、過分なお言葉、どうもありがとうございます。いつの日か、実用に耐えるものが書けるよう頑張ります。
>>161さんの投下をワクテカして待ってます!
190 :
161:2006/09/02(土) 23:56:33 ID:nSbnxEuM
遅くなりましたが完成しました。
笑い無し、バランス悪い描写、文章下手と三拍子そろっていますが、
こんなんでもスレ活性化につながれば幸いです。
八月の、暑くなりそうな日のさわやかな朝の息吹が聞こえるなか、
糸色望は人を待っていた。
「うーん、遅いですね。」
望が腕時計を見やると時刻は八時時五十八分を回っていた。
「おかしいですね。九時に新宿って言ったのに。」
新宿駅西口の雑踏に混じって、そわそわ、もじもじ、そんな擬音が聞こえてきそうな中、
糸色望は人を待っていた。
『ああ、もう、早く来てください。もじもじ、九時集合なんていいながら六時から待ってる私も悪いんですがもう待ちきれません。珍しくお気に入りのゲバラTシャツなんて着て、そわそわ、目立たないように朝早く起きてきたんですよ。そわそわ、もじもじ。』
「お待たせしました。」
望の我慢が限界に達しそうだったとき、突如背後から声が聞こえた。
振り向くとそこには望の待ち人、隣の女子大生が立っていた。
「こんにちは。糸色さん。糸色さんったら遠くで見てたらキョロキョロそわそわしてるのが見えてとてもかわいかったですよ。あんまりかわいかったんでついつい意地悪しちゃいました。えへへ」
女子大生の指摘に顔を真っ赤にそめながら望は反論する。
「あ、赤木さん!いつからそこに!?いえこれはそにょ・・・違うんでふ!これは・・・」
突然の登場に望はパニックに陥ったようだった。顔が赤くなる。
「なにが違うんですか?顔真っ赤にしちゃって。ろれつもまわってませんよ。
本当にかわいい人。まあいいです。行きましょう。」
「・・・はい。」
高校教師糸色望は二十四歳だった。
教師をはじめて二年。都内に出てきてから六年といったところか。
女っ気のない大学時代を過ごし、教師になってからも女縁のないまま
過ごしてきたが、いくら死にたがりの絶望教師でも、もう都会の孤独に耐えるのは限界だった。
そしてそんな望がひょんなきっかけから、今年から越してきた隣の女子大生、
赤木杏と関係を深めていくのも当然の成り行きだった。
今日は望の初デートの日だ。
二人ともまだ正式に付き合ってるわけではなかったが。
『隣の』女子大生と新宿で待ち合わせる必要もなさそうなものだが
どういうわけか望は数多のストーカー被害を受けてるので、察知されないよう
必死の思いで今回の計画を練り、ようやくストーカーを撒いて念願の初デートにこぎつけたのだった。
ガタンゴトンガタンゴトンガタンゴトン
二人はいま小田急江ノ島線に乗り海に向かってる
夏でもこの時間は混んでるが、幸い小田急線は新宿初なので二人とも座ることができたようだ。女子大生が望に振る。
「私東京育ちなんであんまり海とかいったことがなくて、
小さい頃名古屋に居たことがあるんでそのときはよくいったんですけど。」
「そうですか。私も信州の山奥出身なんであまり海には縁がなくて。学生時代以来です。
おや、もう町田ですか。ここを過ぎるとだんだん風景が鄙びてくるんですよね。
しかし結構時間がかかりますね。ああ、こんなことなら快速急行なんて乗らずに
ロマンスカーに乗ればよかった。絶望した!先見の明がない自分にぜつ・・」
望の口が手でふさがれる。
「糸色さん、せっかくのデートなのにそんなことで絶望しないでください。ロマンスカーはお金かかりますし、ストーカー対策もしずらいってこと
で普通列車にしたんじゃないですか。すぐに絶望するのは糸色さんの悪い癖ですよ。女の子の前なんですからもっとしっかりしてください。」
「・・・はい。」
ガタンゴトンガタンゴトンガタンゴトン
列車は神奈川の中央の住宅地の間を抜け、藤沢で降り、
各駅停車片瀬江ノ島行きに乗り換える。
そのままゆったりとした時間が流れ、アナウンスが流れる。
「小田急をご利用いただき真にありがとうございました。
まもなく、終点片瀬江ノ島です。」
「ほら、そろそろ着きますよ。降りる準備してください!」
駅から降りると、少し潮の匂いがした。
二人は駅の前の弁天橋を渡り、江ノ島と本土の間に掛かる橋を渡っていた。
カモメの鳴き声がする。
「旅館がたくさん立ち並んでてさっすが観光地って感じですね。
あら、ご休憩のできる旅館もあるんですね。」
「あんまりはしゃがないでください。後で泳ぎますけど、
今日の目的は関東一の不思議スポットこと
龍の宿るといわれる岩屋に行くのが目的なんですから!
ああ、前からなんとなく行きたいたいと思いつつも
行く機会がなかった岩屋にいけると思うとドキドキしてきました。
さあ、早く行きましょう!」
「糸色さん、珍しく本当に楽しそうですね。そうですね。
折角ですし早く行きましょう。それっ!」
「あっ、ずるい!待ってください!」
女子大生は走り出した。望も後を追い、子供のように海の間を駆けていった。
夕暮れ時、潮の匂いと波の音が響く間とぼとぼと歩いている二人の姿が見えた。
どうやら男の方が悪態をついているようだ。
「・・・しかし、なんなんですかあのショボい岩屋は!
あれじゃ子供騙しですよ、全く!いくら観光客だからってちょっと舐めすぎです!」
「仕方ありませんよ。観光地なんて大抵そんなものです。私も少し残念でしたけど。
でも糸色さんったら岩屋の奥の龍のところで悲鳴を上げてたじゃないですかぁ。」
「・・・!あれは別にその・・・・・いきなり大きな音がしたら誰だってびっくりするでしょう?」
「あら、私は全然驚きませんでしたけど?」
岩屋の奥の龍が怖いのは本当だ。女子大生もあれは少し音が大きすぎると思っていた。
だが、悲鳴を上げるほどのものでもない。望は恥ずかしさを必死の思いで取り繕う。
「・・・洞窟付近の海辺はフナムシが多かったですね。気持ち悪かったです」
「糸色さんずっと怖がってましたからね。怖がってる糸色さんはかわいかったですよぉ」
「・・・・・・それにしても江ノ島の中にもあんなに土産物屋があって
しかも人が住んでるとは思いませんでした。ネコもいましたし。
案の定というかビーチは刺青が入ったお兄さんお姉さんばかりでしたね。さすが神奈川です。」
「妙なところで感心しないでください。
まあたっぷり海も満喫しましたし、細かいことはいいじゃないですか。」
「二人とも泳げないんでビーチで遊んでただけでしたけどね。
ところでいま私達はどこへ向かってるんですか?」
「この先をまっすぐ歩いていくと江ノ電の駅があるんです。
それに乗って藤沢まで行きたいと思って。いいでしょう?」
「江ノ電ですか。いいですね。せっかくだし乗っていきましょう。」
しばらく歩くと通りの先に江ノ島駅が見えてきた。
小さな駅に着くと、路地裏を抜けて走る小さな電車に乗り込んだ。
乗り換えを重ねて小田急の列車は新宿についた。
二人とも一日が終わってしまうことを噛み締めながら改札の方へ歩いていった。
「楽しい一日でしたね。」
女子大生の言うとおり、いつだって楽しい時間は早く過ぎる。
特にこういう日にはそれがとても激しい。
そう、ここで何もしなければ後はもう家に帰るだけなのだ。何もしなければ。
「糸色さん、私のつくったお弁当残さず食べてくれて嬉しかったんですよ。
私・・・あんまり料理上手じゃないですから。」
身体を悪くするほどではないけれど、決して美味しくもなかった昼食を思い出した。
久しぶりに平穏な瞬間だった。
時間は九時過ぎ。まだまだ、というよりもむしろこれからが騒がしい時間だ。
幾ら遅くなっても都会の夜は暗くならない。ネオンが邪魔で星も見えない。
こんなに明るい都会の真ん中で、今日も一人で寝るんだろうか。
楽しい時間をこれで終わりにしたくはなかった。
「あ、あ、あ、あの・・・」
「なんですか?」
意を決するまでには少し時間がかかる。ましてやそれが重大な決断なら尚更だ。
ああ、惨めで情けない瞬間だ。でも言わなきゃ。
「あ、あ、あ、杏さん」
「・・・はい」
舌がビクビク震える。ああ、なんて情けない時間なんだろう。今頃顔は真っ赤に違いない。
ああ、言うぞ。言うぞ。言いますよ。言うんだ!言ってしまえ!
「あ、あ、あ、あの、あ、あ、あ、杏さん、その、その、
好きなんです!杏さんのことが本当に大好きなんです!付き合ってください!」
言ってしまった。遂に言ってしまった。
「ええ・・・いいですよ」
「ええ、今なんて?」
「そうしましょうって・・・こんなこと何度も言わせないで下さい。」
そこまで聞いた後、緊張が解けて
気が抜けそうになりながらも意を決して次の言葉を放つ。
「それと・・・こ、こ、今晩一緒に過ごしませんか?」
女子大生は少しきょとんとした後、くすくす笑って答えた。
「そんなことまで声に出さなくてもいいのに」
ホテルの部屋の中に望はいた。
シャワーから出てくる杏を待っているところだった。
朝から出てきて夜にはこんなところにいるなんて
予想してなかったわけじゃないけれど不思議なものだな、と思う。
杏が出てくる。どうやら何か言いたいことがあるようだ。
「糸色さん、話があるんです。
さっき糸色さんが言ってくれた分、私も言わなきゃいけないことがあるんで
少し長い話ですけど聞いてください」
杏の深刻な顔に、望は思わず息を飲んだ。
「正直なことを言うと、私、最初は糸色さんのことが気に入らなかったんです。
なんでこんな大金持ちの息子が絶望してるんだ。冗談だろって。
普段は明るく振舞ってますけれど、
糸色さんに会う前までは自分ばっかり不幸だと思ってたんです。
私の父親は資産家だったんですけど、政敵との対立で干されて
会社は倒産、資産はほとんどなくなって、幼い頃は自殺未遂を繰り返していました。
一族の中には酷いやり方で逮捕された人もいました。
家庭は不和で、私、愛されちゃいけない人間なのかなってずっと思ってて。
でも糸色さんとの家にお邪魔したりしてるうちに、
交ちゃんとか倫ちゃんと話してるうちにだんだん、
どんな人にもいろいろ抱えてるものがあるんだってわかってきて。
それで、私、本当に・・・」
望は泣き出した杏の肩を抱き寄せる。
そのまま暫く時間が過ぎる。
「もう泣かないで下さい。別にいいんですよ。
そんなことは気にしなくても。」
「本当にこんな私で・・・」
言い終わる前に望は唇を奪った。熱い吐息が漏れてきた。
軟体動物のように舌が絡み合う。
口の中を舐めまわし、濡れた歯をすすり、舌の付け根をつつき、ジュルジュルと唾液を吸い上げる。
「うっむむむぅ・・・ちゅちゅ・・・」
舌を追い回し、唇を軽く噛む。口付けをしたまま
望は左手で弾力のある胸を揉み、右手でよく手入れされた女の部分を触る
石鹸と女の匂いにあてられて、欲情が深くなってきた
頭がとろけそうなほど熱く蒸した部屋の中で、二人の欲望は際限なく熱を帯びていった。
「むふぁ・・・・・・、チュプ・・・」
苦しそうな熱い息が杏の鼻腔から漏れ、望は口を離した。
互いの唇の間には唾液が糸を引いてる
「きれいですよ。杏さん」
左手は柔らかい胸の先端をねぶり続け、舌は首筋を舐め、
右手は女の堅く閉じた肉の割れ目に侵入しようと試みてる。
「ひんっ!」
指先の刺激で杏の奥から淫らな液が漏れてきた。
割れ目をまさぐる二本の指に熱い汁であふれた肉襞が吸い付いてくる。
「あぁん・・・・・・ダメぇ・・・・!」
望の身体の下で杏が悶える。
「どこがダメなんですか?」
望が聞く。どうやら普段と立場が逆転しているようだ。
「・・・いじわる・・・・胸・・・・熱いのぉ・・・・はぁん!」
日頃絶対に適わない相手にかわいらしい声を出させたことと、
蒸れたような女の匂いが望の胸を灼く。
「杏さん・・・そろそろ・・・」
「・・・優しくして・・・ください・・・」
喘ぎながらも不安な声色で杏がせがむ。潤んだ瞳がかわいらしい。
「・・・言われなくても」
望は答え、凶悪な絶棒で杏の身体を正面から突いた。
引き裂かれた開かれた身体の痛みは相当のものだったのか、
苦悶の表情でのけぞり、痙攣し、声にならない叫び声で叫ぶ。
「・・ぅぅ・・・ぁぁぁぁ・・・!」
どちらにとっても初めてとなるこの侵入は、
まるで二人を、互いに捉えた獲物を逃そうとしない獣のようにきつく組み合わせていた。
杏の太股にそって一筋の血が流れる。
その血の赤い色は小さな声で泣く杏を見て申し訳なく思う暇もないほどに
男としての望を完全に昂ぶらせてしまっていた。
凄まじい征服欲を感じながら、打つスピードを早めていった。
突かれる速度に比例して締め付けが一層激しくなる。
「ひぐぅ!・・・・もっと!やさしく!」
杏の抗議を無視するかのように望の突き上げは激しさを増して行った
そろそろ耐えられなくなってきた。
溜まっていた熱くいやらしい液が杏の奥からあふれ出してくる。
腰と腰がぶつかる音が小さな部屋に木霊する。
痛みの底から快楽を感じてきたのだろうか。杏も次第に満足そうな顔になってきた。
「杏さんっ!そろそろ・・っ!出ますっ・・・!」
「中に…中にください。奥に…たくさん」
その言葉が合図になり、腰を震わせて二度、三度とと熱い精を吐き出した。
「ああ・・・熱い・・・」
肉襞がうねり、精を飲み尽くそうとする。
絶棒を引き抜くと、しばらくは茫然としていた様子でいた二人だったが、
トロンとした目と目が合うと、
くすくす笑いながら覚えたての快楽を貪っていった。
夜が明けた後、二人は家に向かっていた。
朝の日差しが眩しい。
朝帰りかあ、何年ぶりだろう。杏が口を開く。
「そういえば、糸色さん高校の先生をなさってられるんですよね?
気になる娘とかはいないんですか?」
「そんな、高校生の小娘なんかに興味はないですよ。
・・・あ、でも、あの子は、いや、失礼。
杏さんとは全然似ても似つかないんですけど、どこか似た雰囲気の、
とっても変な娘が一人いて。
誤解しないでください!小娘なんかに興味はありませんよ!本当ですからね!」
「もう、変な娘ってどんな娘なんですか?
今度じっくり聞かせてくださいね。と、着きましたね。」
いつの間にか目の前に家が聳え立っていた。
これで本当に終わりなのだと思うと少し名残が惜しくなってきた。
「・・・そういえば今日は珍しく和服を着ないで外出したんですが
「先生がゲバラフリークなんて意外でした。
フフフ、意外な人が意外なことを知っているものなんですよ。
意外な人の意外な素顔を見た気分です。」
「意外な素顔ですか。杏さんにも何かあるんですか?
っと変なこと聞いちゃいましたね。失礼しました。それではまた今度会いましょう。
って言ってもどうせ隣同士ですけどね。おやすみなさい」
そう言うと望は一足先に家の中に入っていった。
望が家に入った後、しばらく立ち尽くしてから杏はウィッグを外した。
ウィッグを見つめながら思う。
――海に行くって聞いた時はどうしようかと思いましたけど、
先生が泳げなかったお陰で結局変な感じでバレずに済みました。
あれだけサインを出してても全然気づかないし、
本当に鈍くて格好つけようとしても何をしても格好悪くてでもかわいい人で、
それもこれも全部これが無ければわからなかったことです。
それでも――
愛しき、と杏はつぶやいた。
「糸色望――本当に綺麗な名前ですね。
私もいつか本当の名前を堂々と言おうと思ってます。
でも、もう少し、もう少しだけこのままでいさせてください。」
終
GJ! 隣の女子大生は実は○○○ってオチでいいのかな?
描写の稚拙さでテンポが悪くなってしまいましたが、
漏れの能力ではこれが限界でした。
もし次回があったら生かすんで今回のところはこれで勘弁してください(;´Д`)
うわー可符香何気に切ないな
こういう話好きだ
感動した!GJですなあ。
先生のオタオタぶりに笑ったけど、ちゃんと一晩過ごせてよかった。
んで、隣の女子大生切ナス(泣)
可符香の父の政敵が絶大なのかと思った
てっきり敵討ちで望が刺されるかと
地元舞台GJ
智恵先生SSを書いてみようと思ったらSMにしかならなくて絶望した!
そもそも智恵先生に犯される臼井なんて需要ないだろうし
俺的にはアリだと一応申告しておこう
しまった先を越された!
先生、俺もそれが読みたいです…
209 :
206:2006/09/05(火) 01:26:00 ID:GWIORGi8
SMなんて絶対書けないんで僕には無理です(;´Д`)
前すれのも先生がひれ伏したところでとまってたし
ほ
っちゃん
ほ
ア
>>216にインスパイヤされて、智恵先生×絶望先生のを書いてみた(SM)んだが、いつまでも規制が解けないorz
(今は携帯からカキコ)
実は、奈美・藤吉さん×絶望先生ってのも書いたんだが、こちらはすっかり賞味期限切れにorz
規制解除はいつまでも待つ!そして賞味期限なんて存在しない!
例え今バレンタインネタを投下されようとも俺はおいしくいただく!
216 :
214:2006/09/13(水) 04:44:03 ID:MNOHs3ri
知ってるか?
久米田漫画のエロパロを書くエースは3つに分けられる
南国アイスホッケーを書く奴
かってに改蔵を書く奴
絶望先生を書く奴
この3つだ
あいつは──
育って太陽の戦士ポカポカダーリンは?
「カーナビ刑事・ナビィ」「深い淀み」は?
第五集出たな。
ベタだけど「ほら、こんなに毒が溜まって…大丈夫。すぐに抜いて差し上げます」なSS希望。
「夢オチだから18禁でも大丈夫」なSS希望
最高の女とドンペリベッド淫きぼん
三珠嬢はあのおっさんも好きなのか。
先に謝っておく。 奈 美 フ ァ ン ご め ん 。
「えー、今回は夢オチです」
いきなり宣言する望。そう、この話は夢オチである。
「夢オチなら何が起こっても大丈夫ですね」
望のセリフを奪ったのは可符香だ。
「そうです」
「キャラクターにそぐわない行動や、18禁行為なんかも」
「そうですね」
確認を取ると、可符香は例示を始めた。
「例えば、だらしのない千里ちゃんとか」
そう言えば千里がいない。と思ったら教室の後ろで横になっていた。
パンツ一枚でポテトチップをかじりながらテレビを見ている千里。
「さすが夢!現実ではありえない事が起こってますね」
テレビの出現も夢だからで片付けられるらしい。
可符香は続ける。
「ペラペラ喋る芽留ちゃんとか」
気付けば芽留は望の横に立っていた。
「…ひゃうっ!…んあっ!…はぁんっ…」
望の袖を掴み、何やら声を漏らす芽留。
よく見ると、スカートの下からストラップのようなものが垂れて、震えている。
これはツッコミ待ちなんだろうか。望は困惑し、可符香に聞いた。
「…これ、『ペラペラ喋る』とは全然違うんじゃないですか」
無視して可符香は続ける。
「お外で遊ぶ霧ちゃんとか」
可符香の指差す方には、窓枠に腰掛け、校庭へ向かって「一人遊び」をする霧がいた。
「…っはぁ……せんせぇ……もっと……」
人目を気にする様子など全くない。足を目一杯に開いて、休むことなく手を動かしている。
「……」
もはやコメント不可能な望。丁度そのとき教室の扉が開いた。
「普通じゃない奈美ちゃんとか」
教室に入ってきた奈美の姿は裸に拘束具一式と3点ローター、そして極太バイブの2本挿し。
それでいて笑顔だった。
「先生ぃッ、い、イイよぉッ、み、見てぇぇッ!! 見てへぇっ、みんな私をみ、見てへぇっ!!」
仰向けになる奈美の目は、完全にイッてしまっている。もはや望は眩暈を覚えていた。
「…普通じゃない、と言うより異常ですね」
「私、普通れしゅぅぅぅよお゛お゛お゛ぉ!? 私、ぁああああぉ、イッひゃううぅん!!」
奈美は叫びながら盛大に潮を噴き上げた。
「…いくら夢だからって、みんな自由すぎます!」
気を取り直そうとする望。しかし可符香はそうさせてくれない。
「まといちゃんは今頃遠くで先生を思い出して、してると思います」
「…そう言えば、可符香さんは変わりないんですね」
聞こえないフリをして、望は話題を逸らした。
ニヤリと笑う可符香。
「実は先生が変わってるんですよぉ」
「え?」
可符香はじっと望を見つめ、唱えるように話し始めた。
「今の先生は超ポジティブ。
だから目の前のかわいい教え子を無理矢理犯してもなんとかなると思える」
「なんとか…なる?」
「まぁ夢ですから」
だんだん望の目から正気の色が失せていく。
「夢…そうですね。…風浦さん」
「はーい」
望は可符香を押し倒した。
「すみません、先生我慢が出来そうにありません」
「ふふ。夢だからいきなり入れちゃってもなんとかなりますよ」
安心した望は焦る手つきで絶棒を取り出すと、可符香の白い下着をずらす。そして捻じ込んだ。
「風浦さんっ、すみません、でもっ、私、」
「あはっ、可符香でいいですよぉ、」
望は制服の上から可符香の胸を揉みしだき、可符香は望に全てを委ねた。
「可符香さんっ、」
「先生、一緒にっ、」
「ぁあ、もうっっ!!!」
「先生ぇっっ!!!」
絶棒が可符香の中に熱い精を吐き出す。同時に可符香は絶頂を迎え──
──そこで目が覚めた。
「………ん」
よく晴れた、気持ちの良い朝だ。可符香は神への祈りを捧げ、身支度を整え始めた。
↑あ、終わりって書き忘れた。
ゴメンよ…だって…普通じゃないって言ったらアレしかないと思ったんだよう…。
投下したのとしてないので記憶が曖昧だから前書いたのと被ってたらゴメン。
あとオチてない禁止
GJ!
誰の夢かというところが軽く意表をついたことで微オチ。
エロとしてはなんかすっきりしてていやらしさがないけれども、
その程度がパロとしてはいいだろう、うん。
人気も普通だからおk
オチォオオオオ(GJ!)
kitakoreGJ!
ナイス!
gj
奈美のみさくら語ワロス
あびるはもうお色気担当だな。
では、あびるネタを待とうか
+ +
∧_∧ +
(0゚・∀・) ワクワクテカテカ
(0゚∪ ∪ +
と__)__) +
>>214です。やっと規制が解除されたので、まずは賞味期限が切れた方から投下します。
ただ、解除待ちの間にあちこちから毒電波を受信して加筆し、長くなってしまったので、二度に分けて投下しますね。
お断り:最初の非エロが長くてすみません。絶望先生がいじめられてすみません。奈美たん達がはじけてしまってすみません。
9月1日、金曜日。二学期の始業式が終わった後のホームルーム。絶望先生が、課題の山を点検しながら口を開いた。
「えーと…あれ? 日塔さん…課題はどうしたのですか?」
「…すみません。できませんでした」
「藤吉さんは?」
「忘れてました。というか、もう二学期なんですか?」
「…二人とも、バケツを持って廊下に立ってなさい!」
ホームルームが終わり、皆が大掃除をしている最中、まだ二人は立たされていた。と、そこへ絶望先生がやって来て、説教を始めた。
「二人とも、バケツは降ろしていいです。日塔さん、確かに火事を見に行くのを止めなかった私もよくなかったのですが、あれからまっすぐ家に帰ったのでしょう? 全然進まなかったのですか?」
「…はい…すみません…」
「藤吉さん。いきなり私服で登校したりして…」
「私、コミケの会場にいたはずなんですけれど、気が付いたら学校にいたんです」
絶望先生は溜め息をついた。
「仕方ありませんね」
「じゃあ、宿題出さなくていいですか?」
「藤吉さんっ!」
「ヤバッ…」
「課題は絶対に出して下さい」
ここで先生は間を置いて、小声で付け加えた。
「かといって、今さら独力でどうにかなる量ではないですよね。…仕方ありません。今日はもう授業はありませんよね。分からないところは先生が教えます。二人とも、家でお昼を食べた後に、課題を持って先生の部屋へいらっしゃい」
二人は一斉に声を上げた。
「えー!? 宿直室にですかぁ?」
「なんか変だなあ」
「しーっ!とにかく、来週の月曜の朝の職員会議までに宿題が揃ってないと、先生としても立場がいろいろ危なくなるんですよっ(甚六先生に、冬の査定に響くかもって釘を刺されてるんですからね)」
「……」
「今日と明日の二日あれば終わるでしょう。日曜日は先生用があるので、絶対に明日までに終わって下さい。いいですね?」
「は〜い…」
二人が課題の山を抱えて宿直室にやってきたのは午後一時過ぎだった。奈美はセーラー服のままで、晴美もセーラー服に着替えてきていた。二人とも多少元気がないのは、家でも叱られたからであろうか。
お盆明けに壊れたクーラーはもう修理されているようで、勉強するのに支障はない。挨拶もそこそこ、二人はそそくさと課題の消化を開始した。
一時間ほど経ち、絶望先生が用事で外出することになった。さぼらないように、と念を押して出ていった五秒後に、どちらからともなく話が始まった。そのうち、
「ねえねえ」奈美が晴美に尋ねた。「藤吉さんは、夏休みの後半、どうしてたの?」
「それがね、コミケで出した本が全部売れたし、欲しかった本が全部買えたし、嬉しい〜〜って思ってたら、いつの間にか今日に…」
「それ、タイムリープよ」
「へ!?」
「みんな心配して探したのよ。で、絶命先生がね…」と、奈美が当時の経緯を語って聞かせた。
「ちっとも知らなかったわ……で、日塔さんはどうして?」
「それがそのう…」奈美は言い澱んだ。
「8月31日にはやる気満々になってんだけどぉ、絶望先生が家に来て、近所で火事が起こったのを見に行って、それから…」
「それから?」
「…マ、マ太郎ちゃんが猫を追いかけて、ヤローが風呂に入ってるところへ飛び込むのを見ちゃって…」
「何それ〜!? で。どうしたの?」
「……」黙ったまま、奈美は真っ赤になった。
「あ、わかった!」晴美はニャマリとし、急に声を潜めた。「見たのね、そいつのを」
「……」奈美は黙ったまま、コクンとうなずいた。
「どんなだった?」
「……よくわかんない……」
もちろん嘘である。思わず見てしまったそれがいつまでも瞼の奥にこびりついて離れず、悶々として宿題が手につかなかったのだ。
晴美はじれったいのか、「夏休みの友」の裏表紙の隅にサラサラッと走り書きをした。「こんな感じ?」
「きゃー、藤吉さんのえっち!……そこはそんなに大きくなかった」
「そうなの?(じゃあ勃ってなかったのね…)」
「…ここはもうちょっと大きかった」
「え〜!? じゃあ、こう?」晴美は前の絵の隣に絵を描き足した。
「うんうん…で?」「そうそう…きゃー!」
勉強そっちのけですっかりお絵かき大会に熱中していた二人は、いつの間にか絶望先生が帰って来ているのに気付かなかった。
「何してるんです、二人とも」
「きゃあ〜〜!」「いやーーー!」
「これっ! ここは学校の中ですよ、そんな声出さないで下さ…って、なな何ですか、この絵は!?」
「す、すみません……」
「…ゴホン…これ、差し入れですから」絶望先生はアイスクリームとジュースの入った袋を二人のそばに置き、別の袋の中身を冷蔵庫にしまい始めた。
「とにかく、ちょっと休憩しましょう。辻利の抹茶アイスですよ」
「辻利って、京都のですか?(絶望先生京都好きだなあ)」
「そう。おいしいですよ。溶けないうちにどうぞ。…後は、もう脱線しないよう先生が監視してあげます」
「ふえ〜ん」
「どうですか?どれだけ終わりましたか…って、これ、今日明日中に終わりそうにないですねえ」
「先生、家に帰ってもできそうにないですよぉ」
思案に暮れた絶望先生は、将来の自分の地位を優先したらしく、ある決断を下した。もちろん、後々まで絶望先生はこの決断を後悔することになるのだが。
「うう…仕方ない。晩ご飯が終わったら、ここに戻ってらっしゃい。夜ぎりぎりまで勉強です」
「えーー!? ここにお泊まりするんですかぁ?」
「先生の部屋にお泊まり?」
「なっ…違っ…違います! ちゃんと校内の別の場所を探しますからっ!」
しばしの思案の後、望はケータイを取り出し、電話を掛け始めた。
「もしもし、小森さんですか? 今いいでしょうか? 実はちょっとお願いがあるんですけど…かくかくしかじかなんですが…はい、…そうですか、助かった! どうもありがとう。恩に着ます」
電話を終えると、絶望先生は二人に言った。
「小森さんが、隣の部屋ならどうぞって。布団も貸してくれるそうです。だから、晩御飯を食べたら、お泊まりセットを持って、もう一度ここにいらっしゃい」
「じゃあ、小森さん、お願いしますね」
「はい、先生」
「ごめんね、小森さん」
「いいのよ。気にしないで」
「ねえ、小森さんは宿題出したの?」
「うん、31日に先生の部屋に行って渡してきたよ」本当はご褒美にえっちしてもらったのだが、もちろん二人には言わなかった。
「私達、まだ宿題が終わってないの。どうしよう」
「どれとどれが残ってるの?…えーと、きっとどうにかなるよ」
「え、本当?」「どういうこと?」
霧は、パソコンを立ち上げ、ネットに繋いだ。
「小森さん、パソコン使ってるんだ…」奈美が驚いたような声で言った。
「うん、いろいろ便利だから…」主に神木君の情報を追いかけたり、秘密のアイコラ・動画をゲットするのに使っているのだが、これも言わなかった。
「これ、いろいろ検索できるページだよね?」ディスプレイ上に現れたグーグリのページを見て、マックを使い慣れてきた奈美が尋ねた。
「そうだよ。でね、こうすると…」
言いながら、霧は[夏休み 天気]と入力した。
「あっ」「何これ!?」
画面には、夏休み中の天気を表示してくれるサイトの一覧がずらりとならんでいた。
「これで、日本全国の夏休み中の天気がわかるんだよ」
「じゃあ、日記の天気のところは今すぐ書けるね」
「ありがとう、小森さん。助かるわ〜」
早速二人は天気欄を埋めた。
「でね、こうすると…」
結局、グーグリの検索機能や電卓機能を駆使し、二人は日記の内容をでっち上げただけでなく、自由研究はおろか、数学の計算問題まで済ませてしまった。電卓機能は三角関数にも対応しているので、高校の数学でも簡単な計算問題なら大丈夫なのだ。
ちなみに、著作権フリーの感想文サイトもあったが、さすがにゴーリーのはないようだった。
「小森さんありがとー。私、日記なんか書けるはずないやって思ってたんだ」
「私は数学がからきし駄目だから、もう数学の問題集は燃やしちゃおうかなって思ってたの。でもおかげで、計算の所は全部出来ちゃった」
二人は口々に礼を言い、風呂まで使わせてもらってから床についた。
余談だが、寝床で眠くなるまでゴーリーを読む、という作戦は失敗だった。寝入るまでには難なく読み終えたのだが、二人揃って悪夢で魘される羽目になったのである。
翌朝、二人と霧は宿直室で絶望先生と朝ご飯を食べた。
「みんな、朝はトーストでいいですか?」皆に尋ねると、先生は食事の準備を始めた。一人暮らしが長いせいか、トーストに加え、ハムエッグ、サラダ、スープ、果物、ヨーグルト、ドリンク類が手際よくちゃぶ台に並んだ。
霧が先生の隣で手伝っている姿がすごく自然でーーまるで新婚夫婦のようだったーー、奈美と晴美はついぼーっと見とれていた。手伝いをしなきゃ、と思った頃にはもう「いただきまーす」と言うべき頃合いになっていた。
ちなみにハムエッグは霧が作った。(もちろん霧は料理が出来るのだ)先生には目玉二つ、自分たち女のコには目玉一つ。ごく自然だったので、奈美と晴美はまったく疑問を持たなかった。
「ごちそうさまでしたぁ」「ごちそうさまでした」
「お粗末さまでした。じゃあ、食後の紅茶を入れますね。その後で早速始めて下さい」
霧は後片付けの手伝いをした後、自室に帰っていった。二人の課題を見た先生は、
「おや、かなりできてるじゃないですか。小森さんの所へ行ってからも頑張ったんですね。先生、感心しました。じゃあ、今日中には終わりますね」
二人は顔を見合わせて、「はい、何とか」と殊勝気に答えた。何しろ、霧とパソコンのおかげで、日記や夏休みの友はもちろんのこと、惑星の名前から絵画のラフデザインまで、目星はほぼついているのだ。
悪夢に魘されたゴーリーの読書感想文を何とか書き上げ、問題集をこなし、昼食。
続いて各科目の課題を次々とやっつけ(もっとも数学の証明問題や文章題は絶望先生に教わった)、工作も仕上げ、あとは絵を描くだけ。
下絵を画用紙にトレースして、絵の具をパレットに取り、ひたすら塗り塗り。晴美は流石に早い。奈美は多少荒いが、終わりたい一心で最後のラストスパートをかけた。やがて…
「終わったあーーー!!」
「私も…あとちょっとで…やった、終わったぁ!」
二人が絵筆を投げ出し、畳に大の字になって脱力しているところへ、手提げ袋を二つ抱えた可符香が入ってきた。土曜だが、学校の中なのでいつものセーラー服姿である。
「こんにちはー。二人とも、お疲れさま。頑張ってますか?これ、差し入れですー」
「あ、可符香ちゃんだぁ。ちょうど今終わった所だよ」
「何なに、…わぁ、ジュースとケーキだ! このジュース、きれいな色。ほんのり赤いのね。美味しそう」
「嬉しいなあ。ありがとう。早速頂いちゃっていいかな?」
手際よくケーキとコップがちゃぶ台に並べられ、ジュースが注がれた。ハイになった奈美が乾杯の音頭をとる。
「ではでは、課題の無事終了を祝しまして、カンパーイ」
「カンパーイ」「カンパーイ」
絶望先生も三人に付き合い、可符香が差し入れた飲み物を一気に喉に流し込み、ケーキを口にした。
「このケーキ、美味しいですね。スポンジも上等だし、クリームも一級品ですよ。今度買ったお店教えて下さい。それにこのジュース、甘くてフルーティーで、するするっと飲めちゃいますねえ。」
「でしょう? まだ大分ありますから、先生もどんどん召し上がれ」
「…おっとっとっと。って、お酒みたいな事しちゃいけませんね。…あ〜、いい気分です。先生、ほっとしまひた。二人がね、か、…課題を…ね、出して…くれたから、ね、せ、…しぇんしぇ……」
あれよあれよと言う間に絶望先生はぐらぐらっと来たかと思うと、コトンと横になってしまった。
「先生?」「もしもーし、おーい、起きてますかぁ〜?」
絶望先生は畳に横たわり、もうスヤスヤと寝入っていた。晴美は彼の眼鏡を外してちゃぶ台に置いた。かけたまま寝ると危ないのは彼女自身がよく知っていた。さすがに望の様子がおかしいと思ったのか、奈美が可符香に尋ねた。
「ねえ、可符香ちゃん、これ、何のジュース?」
「梅ドリンクだとおもったんですけど…」
「ラベル見せて。…これ、梅ワインを吟醸酒で割ってるって書いてあるよ」
「見せて見せて。…本当だ。どうする? 私たち、このまま飲んじゃっていいのかなあ?」
「まあ、いいんじゃないっすか?」
「それもそうですね」
「じゃあ、改めてカンパーイ」
「カンパーイ」「カンパーイ」
課題を終えた達成感と校内で飲酒している背徳感で気分が高揚した三人は、そのまま打ち上げに突入した。
「それにしてもぉ〜、先生って本っ当にお酒弱かったのねえ」
「甘い物は目がないんだけど、お酒は全然駄目なんですって。口にするとすぐ寝ちゃって、しばらく起きないって前自分から言ってましたよ」
「そうなんだ。…あれ、可符香しゃん、じゃあひょっとして…」
「うふふ。可符香屋、そちも悪よのう」
「そういう晴美お代官様こそ。うふふ」
「あーー、二人とも酔っぱらいなんだからぁ〜。ヒック」
可符香が持ってきた別の大きな袋に目がいった奈美が尋ねた。
「ねえ、それ何が入ってるの?ヒック」
「バイト先の制服ですよ。ほら、メイド喫茶で私が着てたあれ」
「あ、あの時の」
可符香は、ひらひらの上品なフリルまみれのメイド服を袋から出して見せた。
ここで、晴美がとんでもないことを口にした。
「可符香ちゃん…それ、先生に着せてみない?」
「えっ!?」可符香の目が妖しく輝きだした。「そういえば、先生は女装が似合ってましたねえ」
「え、何なに? 絶望先生、女装趣味があるの? いや〜〜ヒック」
「絶命先生がね、絶望先生は小さい頃女の子みたいだったって教えてくれたんですよ。で、試しに何着か着せてみたら、これがもう似合うの似合わないの。あ、その時の写メありますよ」
「見せて見せて…いや〜ん、似合ってる〜! 何これ〜ヒック 着せよう着せよう、着せちゃおう…ヒック」
「じゃあ、着せちゃいますか」
「おっけー」
先生の無防備で幸せそうな寝顔をしばし鑑賞してから、三人娘は先生を仰向けにし、服を脱がせ始めた。皆で上半身を裸に剥き、晴美と可符香が腰を抱えて奈美が袴を取り去ると、先生の白い褌の中心部が隆起しているのが目に入った。
「いや〜! 大きくなってる! フケツ〜〜!!」
「…大きそう…」
「…あらあらまあまあ…ヒック」
とりあえず、白くて細い足首を持ち上げ、スカートを穿かせてみる。再度晴美と可符香が腰を抱え、奈美がとうとうミニスカートを穿かせ終えた。縁に白いフリルのついた黒のミニスカートである。
先生の足は臑毛もほとんどなく、太股に余分な贅肉もついていなかったので、ミニスカートが皆の想像以上に似合った。しかも正面中央部が微妙に持ち上がって、時々揺れているのが何ともアンバランスで倒錯的な魅力があった。
「絶望先生ったら…私より似合ってそうですねえ」
「おぉ〜……これはこれで…」
「…あらあらまあまあ…ヒック」
可符香が上半身を抱き起こした。晴美と奈美がブラウスに袖を通させる。ボタンを留め、最後まで着せ終え、型を整えると、先生を静かに横たえた。
服のサイズは可符香のままでよかったが、先生の方が背が高いので、形の良いお臍が見え隠れし、かえってセクシーに感じられる。
三人は先生の姿に一瞬見とれ、同時に爆笑した。
「いやぁ、なんで先生こんなにメイド服が似合うのかしら? それにサイズがみな私と同じでいいなんて…何だか悔しいなあ」
「スゴーい! まるで本物のメイドさんみたい」
「…あらあらまあまあ…ヒック…こんな可愛いメイドさんなんか、ヒック、こうしてやるぅ〜」
さっきから絶えずグラスを口にして、一番酔っぱらっている奈美は、いきなりメイドさん…の格好をした先生のスカートを半ばめくり上げ、先生の胸のフリルに手を置き、ほっぺたにキスをする仕草をした。「んーー」
「ちょっとぉ、奈美ちゃんったらぁ」可符香と晴美は笑い転げた。
「ねね、写メ撮ってぇー写メ…ヒック」奈美がどちらにともなくねだった。
「しょうがないですねえ。じゃあ、はい、チーズ」可符香が笑いながらケータイのシャッターを押した。
これを機に、大撮影大会(?)が始まった。相変わらず寝入ったままの先生に様々なアヤしいポーズをさせたり、先生が誰かと絡んだシーンが、次々と撮影されていった。
途中で絶望先生のケータイが鳴ったが、単なるメールだったらしい。可符香が自分のケータイも出して手早く何か操作していたが、すぐに仕舞った。
ここで晴美が猫耳を持ち出してきて、さらに撮影が盛り上がった。課題と一緒に持ってきたらしい。
撮影が進むにつれ、徐々に先生のメイド服がはだけられ、三人娘はあからさまに先生の肌に触れたりするようになった。三人の顔は上気していたが、それは必ずしも酔いのせいだけではなかったであろう。
その時、先生が声を発した。
「う…うーーーん…」
三人は顔を見合わせた。
「ど、どうする?」
「起きちゃいますかねえ?」
「私、最後までしたーい…ヒック」奈美である。「だってさぁ、最近、絶望先生ったら、ヒック…ちっともしてくれないんだもの…ヒック」
「したいって、そっちの意味なの?」
「なによぉ〜、晴美ちゃんも可符香ちゃんもさぁ、ヒック…先生のお手つきじゃないのぉ〜ヒック? 最近してもらってるのぉ?…ヒック」
二人は一瞬沈黙した。先に口を開いたのは可符香である。
「確かに、最近は…」
晴美が続けた。「ご無沙汰ねえ…耳もつけさせてくれないし」
「じゃあ、今日その分を一気に取り戻しますか」
「そうしようーー…ヒック」
「じゃあ、絶望先生が暴れるといけませんね」
可符香は袋の中からフリルの紐を二本取り出すと、晴美に一本手渡した。「これで先生の手をちゃぶ台の脚に縛ってもらえますか?」
「了解!」晴美は嬉々として左手を縛り付け始めた。可符香も右手を縛り、哀れ先生は、ちょうど万歳をした格好で畳に仰向けに寝かされることとなった。
晴美は先生の左に陣取ると、首筋や耳の後ろをいじり始めた。時折胸元に手を差し入れ、不穏な動きをしつつ、先生の耳元で囁いた。
「お前は勝負に負けた。たった今からお前は俺の奴隷となるのだ!…なーんてね」
「晴美ちゃん、それなんのセリフ?」
「何だっけ…去年の夏に買った本にあったせりふだよ」
一方、可符香は先生を見下ろしたかと思うと、ちゃぶ台に腰掛け、先生の両手を片足ずつ静かに踏んだ。
奈美は酔った勢いで、先生の腹に跨ってメイド服のブラウスのボタンをいくつかもどかしそうに外し、服を腹から胸にかけてガバッとはだけさせた。そしてミニスカートをまくり上げ、秘部を包んだ褌を露わにした。
「うーーん…」奈美が跨ったのがきっかけとなったのか、先生が目覚めた。
先生は、自分がなぜか万歳をしているのに気付き、手を下ろそうとしていたが、やがてほとんど身動きが取れないのに気付いた。
「あれ!?みんな帰ったのかなって、いったいどうしたんでしょう…ん…んっ、…なんで動けないんですか?」頭を左右に振ると、可符香と晴美が望を見下ろしているのが見えた。
「風浦さん、藤吉さん、いったいどうなってるんです?」もちろん二人はにこにこ笑っているだけだった。望は事情が飲み込めず混乱した。
(一体何がどうしたんでしょう!?それに、お腹が苦しい…)首を持ち上げ、腹がどうなっているのか見極めようとしたが、眼鏡が外されているためよく見えない。
「…お腹に乗っているのは誰…日塔さんですか? ど、どいて下さい。重いです…」
「重いって言うなあ!…ヒック」奈美はいったん腰を浮かせ、勢いよく降ろした。
ドシッ! 「げふっ」先生は一瞬息が止まった。
「今日は先生にお仕置きをします」可符香が微笑みながら宣言した。
「お…お仕置き!?」
「最近、先生は私たちにご無沙汰なのに、加賀さんには随分ご執心ですね。私の密使から報告が届いてます」
「えー!? 加賀さんとぉ? ちょっと何それ」
「先生ったらフケツ!…ヒック…えいっ」奈美は再び腰を浮かせると、弾みをつけてお尻を落とした。
ドスッ!「うげふっ」
「ですから、今日は三人ともこれまでお留守だった分をたっぷり可愛がってもらいますね」
「な、何を言ってるんですかあなた、そんな…」絶望先生はしきりに暴れた。ちゃぶ台がーー可符香が座っているのでーー少しだけ音を立てた。(あっ!手が縛られてる!)ようやく、自分がかなりのピンチに陥っているらしいことに気付き、先生は愕然とした。
「ほどいて下さい。ほどいてっ! 早くほど…」
「うっるさいなあ。おおいを掛けたら静かになるかしら」
「私は籠の小鳥ですかぁ〜!? インコですかぁ〜!? カナリヤですかぁ〜!? 白文チョ…モガッ!?」
急に先生の声がくぐもったものになった。可符香が立ち上がると、くるっと後ろを向き、先生の顔を跨いで徐々に腰を下ろしていき、スカートで先生の頭をすっぽり覆ったかと思うと、ちょうど先生の口と鼻のあたりに秘所をぐりっと押しつけたのだ。
「きゃー可符香ちゃんエロ恰好いい!」晴美が囃す。
「先生、今ご自分がどんな格好かご存知ですかぁ?」可符香はそう言うと、自分のケータイを取り出して先ほど撮影した画像を表示させ、スカートの中にそれを差し入れた。
「今、先生はこんな格好してるんですよ。可愛いメイドさん」
「もがーー!」
「この写メ、クラスのみんなに同報メールで送っちゃおうかなぁー」
「もがーー! もがっ、もがっ」先生は全身を揺すって暴れようとした。(そ、そんなものを見て知られたら、身の破滅です!)
だが、両手が縛られている上に、顔に可符香、腹に奈美が乗っているのでどうすることもできない。
「あっ、うふん…先生、感じる……可愛いからいいと思ったんだけどなぁ…じゃあ、暴れるのを止めたら、送らないであげます」
「もがー……」先生の抵抗が止んだ。
「くすっ…先生は、本当に正直ですねぇ」可符香は微笑んだ。
「じゃあ、今日はたくさん可愛がって下さいね」
そう言うと、可符香は布切れ越しに再び秘所を先生の鼻と口に押しつけ始めた。「あん…あん」
先生は口先の感触と仄かな芳香に困惑しつつも、イケナイ気分が湧いてくるのは否定できなかった。
奈美は腹に乗ったまま、酔いに任せて先生の肌に手を這わせ、時折(望の)スカートの中の微妙な部分に触れてきた。
望は必死に我慢したが、徐々に絶棒に魂が注入されるのを自覚した。エネルギーが充填されると、もう制御することは困難である。望は焦った。
(い、いけません、感じてはいけません…はあっ、そんなにさわさわされたら…色即是空忍空…隣の垣根によく柿食う特区許可局…ああぁ…助けて、後ろの百太郎!)
「ねえ、私良いこと思いついたんだけど」と、それまで先生の脇や乳首をイタズラしていた晴美は、再びとんでもないことを口にした。
「先生が今日のことを忘れないよう、印を残しておかない?」
「印って?」後ろを振り返った可符香は、晴美の視線がパレットと絵の具に向いているのを見て、
「あ…何となく分かっちゃいました。うふふ、晴美屋、そちも悪よのう」
「そういう可符香お代官様こそ。うふふっ」
晴美は自分の荷物から黒の絵の具とパレットを持ってきた。そして、それをたっぷりとパレットにひねりだし、絵筆に含ませると、望のスカートの中を熱心にいじくり回している奈美に声を掛けた。
「奈美ちゃん、ちょっと足の方に移ってくれるかな?」
「んー、どうしたの?…ヒック」
「先生が私たちから逃げ出せないように、証拠を作っておくの」
可符香は、その通り、とでも言うように力強く頷いた。そして、今度は先生の体が見えるように向きを変え、丁度アヌスを先生の鼻に収めるような位置で、再び先生の顔に腰を下ろした。
「証拠ぉ?」
「うん。ちょっと見てて」
奈美が足の方へ移動すると、入れ替わりに晴美が下腹部に跨り、先生の胸から腹に掛けて一面に、次のような文章を書き始めた。乳首のあたりは避けて書くところは、何とも芸が細かい。
「む、むもがー」くすぐったがって、先生は声を上げた。
「はいはい、我慢して下さいねー。…よーし、書けた! 先生、可符香ちゃんのスカートの下にいて見えないでしょうから、読んであげますね。
『私こと糸色望は、可符香女王様、奈美女王様、
及び晴美女王様の共通の奴隷となり、
誠心誠意ご奉仕することを誓います』
どうですか?」
「もがあああ!」
「凄ーい、晴美ちゃん」
「どこでこんな文覚えたのぉ? ヒック」
「何だっけ…去年の冬に買った本にあったせりふだよ」
晴美は絵筆を置くと、工作に使ったカッターが部屋の隅に放ってあるのを拾い上げ、白い褌に覆われている先生の秘部をカッターの背でツンツンと軽くノックした。
「もひぃっ」危険な感触に、先生は恐怖した。
構わず、晴美は褌のサイドの紐の部分に手を掛けた。
「これ、奴隷にはいらないよね。だから、取っちゃいましょ」
「もがーー!!」望は再び暴れ始めた。
「暴れないの。さっきの、何の感触か分かりましたよね?暴れたら、大事なところが怪我しちゃうかもしれませんよー」
「もほほほ……」望が抵抗を止めたのを確認して、晴美はカッターの刃を紐に当てた。まず右を、次に左をプツッと切断し、本来の役割を終え単なる布切れになってしまったものを取り去った。ついに白昼堂々、先生の絶棒が三人娘の前に開陳されたのである。
「出た出た。棒っちゃんこんにちはー。一緒に遊びましょ…あー、ちょっと元気なくなってるー」
「私に任せて」可符香が先生の上から離れると、添い寝をするような形で先生の右隣に横になった。
「さあ、棒っちゃん、元気を出して下さいねぇ」
と言うや、絶棒を左手で支え、先端に右の手の平の真ん中を当てて柔らかく包み込むように持ち、手首を左右にクリクリッと捻ったのだからたまらない。
「うはあっ!」
鋭い快感が絶棒の先端から全身に駆け抜けた。可符香の親指が裏筋や特に敏感なゾーンを往復するうち、たちまちにして絶棒は硬度を取り戻し、次の刺激を待ち望んでいるかのように、ぴくぴくと震えた。
「さあ、元気になったわ。棒っちゃん、お久しぶりでちゅねー。ママでちゅよー」その様子が可笑しかったので、奈美や晴美も笑った。
可符香は左手で絶棒本体をいじり、右手で先生の乳首をイタズラしながら奈美達に声を掛けた。「じゃあ、お願い」
奈美がケータイを構え、シャッターに手を添えて望に声を掛けた。
「はい、先生、笑ってーー…ヒック」
「わ、笑える訳な…」
「写メ送っちゃおうかなぁ」可符香が横からわざとらしく呟く。
「くっ…わ、わかりました。笑いますよ。笑えばいいんでしょう」
猫耳を付けてメイド服がはだけた望がひきつった笑みを浮かべるその隣で、可符香が満面の笑みを浮かべているツーショットを、まず奈美が、次いで晴美が思い思いに写した。もちろん、望と可符香の顔、それに絶棒と「奴隷契約書」の四点が同時に写っているのである。
続いて奈美、最後に晴美も先生の隣に収まり、同様のポーズで写真を撮り合った。
「じゃあ、先生…じゃなかった、奴隷さん、」
「これから私たちがたーっぷり可愛がってあげるから、」
「しっかりご奉仕するんですよーー…ヒック」
「とほほほ…」
まずは奈美が望を攻めることになった。
奈美はにっこり笑って望を見つめると、おもむろに接吻した。一度離すとトロンとした目つきで望の目に見入り、今度は情熱的に望の唇を奪った。
「む…」拘束されているとは言え、女子高生、それも教え子との接吻は蜜の味である。まして奈美はしこたま甘いものを摂取しているので吐息は甘い。望は二重に甘い感覚に酔った。
やがて、するっと奈美の舌が望の唇を割って入ってきて、歯茎を舐めた。望も遠慮がちに応え、舌と舌がトロトロと絡み合った。セーラー服のリボンが胸をさわさわとくすぐるのが心地よい。
接吻を続けたまま、奈美の手が胸に下ってきた。乳首を撫で、指先で擦ったり摘んだりした。望は妖しい感覚に身を捩った。
奈美はようやく唇を離すと、望の胸を一瞥して恥ずかしい変化を目敏く見つけた。
「あら、男のくせに乳首が勃ってるなんて、ヒック、この奴隷は変態さんね」
「ああ…言わないで下さい」
望が恥ずかしさで顔を真っ赤にしているのを見下ろしながら、奈美はセーラー服を脱いでいった。上下ともピンクのお揃いの下着が現れた。
「あっ、奈美ちゃん可愛い」「素敵ですねえ」と二人が口にした。
「うっふふ…ありがとー。ヒック」奈美は笑顔で答えると、絶棒に手を伸ばし、あちこちを指先で撫でさすった。
「あたしよりも細そうな体でメイドさんにぴったりなのに、ヒック、…ココに付いてるこの変なモノはなに?」
「…」望は絶棒をさすられている快感に気を取られ、答えられなかった。と、
「奴隷は質問に答えなさいよぉ!」と、奈美が絶棒をぎゅっと握った。
「あひゃあ!」
「よーし、答えないんだったら、ヒック、懲らしめてやるぅ」
奈美は望に見せつけるかのようにブラを外すと、豊かで形の良い胸で絶棒を挟み込んだ。
「出た、奈美ちゃんの得意技!」
「羨ましいなあ」
2のへの女子でまともなパイズリができるほど胸が大きいのは、カエレ(楓)、あびる、霧、そして奈美の4人だけなのである。奈美はここで惜しげもなく得意技を使うことにした。
まずは絶棒を軽く挟み位置を整え、胸の外側から手で揺さぶった。これだけのことだが、絶棒に対しては強力な刺激となった。
「うう、あうう…」望は思わずうめき声を上げた。
「気持ちいい?」
「は、はい、気持ちいいです」
「もっとしてほしい?」
「も…もっとして下さいませ」
「よーしよし。大分素直になってきたわね。ヒック」望の応答に満足した様子の奈美は、
「じゃあ、もっと気持ちよくしてあげる」
と言うと、今度はむにゅっむにゅっと音を立てるかのように胸で絶棒を揉み込み始めた。そして、胸の先から顔を出している亀頭を舌先でチロチロッと刺激した。
「ああ…うああっ」首を振りつつ快感に耐えていた望だったが、流石に限界が近づいてきた。
「日、日塔さ…」
「奈美女王様でしょ。…ヒック」
「な、奈美女王様、もうでで、出そうですぅ」
(私一人ならこのまま出してもらってもいいんだけど、今日はそれじゃまずいわね。それにあたしもそろそろ欲しいし)
奈美はこう考えると、下もするりと脱ぎ去り、そのまま挿入しようとした。ここで可符香が声を掛けた。
「奈美ちゃん、アレしなくていいの?私持ってるよ」
「あ、今大丈夫だから。ありがとう…ヒック」と答えると、奈美はぴくつく絶棒を手で握り、奈美自身にあてがうとそのまま腰を下ろし、ゆっくり挿入してきた。
「はあうっ!(日塔さんの中、とても暖かいです!)」望は暴発しそうになる絶棒を必死でなだめようとした。
「ああ、久しぶり」奈美は絶棒の感触を楽しむように、最初はゆっくりと動いた。なじんでくるとだんだんとスピードアップしていった。最初は上下に動いていたが、やがて望の胸に手を置くと、前後への動きにシフトした。
(ああっ、その角度は良すぎます!あぁっ、うぅ…)
望はそれまで散々刺激されていたせいもあり、あっけなく臨界点に追い込まれた。
「奈、奈美女王様、もうだめです」望は弱音を吐いた。
「今絶対に大丈夫だから、中で出して」
「うう、あ、安全日なんですね。ああ、もう。もう」望が禁断の快感に負け放出の意思を固めた途端、奈美が恐ろしい事を口にした。
「うっ、あっ…今なら絶対に赤ちゃん出来るの。ヒック…出来ても大丈夫。妊娠して、あんな家なんか出てやるんだからぁ」
望は驚愕した。
「へ!? ちょっと待って下さいよ。それはいやです。せ、生徒をハラませたなんて世間に知れたら…! お願い、抜いて!抜いて下さい」
「ダメ。このままよ。…ヒック…ああ、私も、もう」
「お願いです。外に、外に出させて下さい。外に出させて」望は狂おしい快感と迫り来る破滅の予感にすすり泣いた。「ううっ…すんすん…」
「奴隷のクセに文句言わないのっ…あぁっ」
奈美の中がきゅうっと収縮し、奥から入り口にかけて絶棒を絞り上げた。奈美の動きも激しさを増した。
「それそれそれえ。ヒック…ああ、いいっ。あ、イ、イっちゃうぅっ」久しぶりの絶望先生とのえっちに高ぶった奈美は、やがて大きくのけぞって絶頂に達した。
一方、目を瞑り肛門を引き締めて懸命に堪える望だったが、こちらももう限界だった。
「あああ。あぁ。あぁ」ふと目を開くと、奈美の大きく揺れる胸が視界に飛び込んできた。奈美がのけぞって胸の動きが止むと同時に絶棒も臨界に達し、メルトダウンした。
「はうぅっ! はぅっ、はっ、…ハァハァハァ…や、やってしまった…あああ、もう…もうだめぽ」大量に絶棒を駆け抜けていくものを感じながら、望は絶望感に苛まれた。
のけぞったままだった奈美は、脱力した様子でぱふっと望に体を預けてきた。まだ息は荒かったが、やがて満足した様子で囁いた。
「ハァハァ……パパ、宜しくー…うふふ。ヒック」
「今したばかりでしょう!あああ、どうしよう」望は、欲望に負けてしまった自分と将来に対する絶望のあまり、再びすすり泣き始めた。「ううっ…すんすん…」
「うっふっふ、よかったわよー…ヒック」奈美は絶望先生の頬を両手で挟むと、こぼれかけていた涙を舌先で舐めとり、熱く接吻した。
252 :
214:2006/09/23(土) 02:57:29 ID:v3EtpCHc
いったんここで一休みさせて下さい。
今晩あたりにでも後半を投下します。今回非エロが多かった分、後半ではなるべくエロ分を補給してみましたので、どうかご勘弁下さい。
乙乙そしてGJ
非エロと言いつつエロイではないですか(*´Д`)
大作GJ!!
GJ!
続き楽しみにしてます
辻利の抹茶はうまいよね
エロいではないか面白いではないか(*´Д`)
これは超GJと言わざるを得ない
それにしても恐ろしい子(*´Д`)
258 :
214:2006/09/24(日) 02:32:12 ID:LvQQHL0I
遅くなりましたが、後半を投下します。せめて半勃ち・半濡れしていただければ嬉しいです。
>>253-
>>257 あうう、どうもありがとうございます。
お断り:アナル関係が苦手な方すみません。藤吉さんが暴走してすみません。可符香が黒くてすみません。
次は晴美の番である。
気前良くセーラー服を脱ぎ捨てると、ライトブルーで揃えた下着姿が現れた。胸に特徴はないものの、やや細身で引き締まったスタイルは素晴らしい。
下着は無地で淡い光沢のあるものである。マンガやアニメに造詣が深いからといって、なにもアニメ柄パンツを愛用しているわけではないようだ。
いったん風呂場に消えた奈美が、洗面器に水を張って戻って来た。
「あたしのがついたままだと恥ずかしいし、申し訳ないから」
「奈美ちゃん優しいのね」
二人で絶棒を洗い始めた。水を満遍なくぱしゃぱしゃ掛け、指や掌で滑りを優しく擦り落とす。
「あひゃあ!つ、冷たいし、くすぐったいです!」望は思わず声を上げたが、二人は構わず続行し、絶棒本体や亀頭周辺、さらには睾丸までさわさわしゅるしゅると洗い上げた。
やや硬度を失っていた絶棒も、冷水と女子高生の指先の刺激で再び吃立したのは無理からぬ事であろう。
「晴美ちゃん、これ使います?」
可符香が紙袋から金色に輝く外国のコインらしきものを取り出し、晴美に手渡した。
「これ、コイン?」
「包みを開けてみて」
「どれどれ…あっ」出てきたのはコンドームであった。
「へえぇ。こんなのあるんだね」
「バイト先の先輩から貰ったんです。これなら財布に入れてても変じゃないですよねえ」
「ありがとう。じゃあ、使わせてもらうね。確かに一つぐらいいつも入れておきたいわよねえ」
以前、臼井の「準備」をキモイと思ったことは忘れているようだ。と言っても、晴美が使う相手は絶望先生しか考えられないのだが。彼女が三次元の男性にはまったく興味がないことをクラスの男子はよく知っていて、誰も晴美に手を出さないのである。
「じゃあ、奴隷さん、いくわよぉ」いよいよ晴美の攻めである。
眼鏡を外しちゃぶ台に置くと、晴美は先生ににじり寄って来た。
「うふふ…」微笑んで望を見つめると、つぅっと接吻した。
「むっ…う…うぅ」
奈美ほどはノーマルな接吻が好きではないのであろうか、久しぶりのえっちの割にはあっさりと唇を離した。
ふと絶望先生の髪の毛をかきあげおでこを露わにすると、髪の生え際に軽く音を立ててちゅっちゅっと接吻した。そして耳たぶを唇で軽く挟んではむはむしたかと思うと、舌先で耳の穴周辺をぐるりっと舐める。
生徒には知られたくなかった快感スポットを責められた望は、
「はぅっ…! ど、どこでそんなことを覚えたんですかぁ!」と抗議した。が、晴美は答える代わりに
「奴隷のくせに生意気言うと、こうしちゃうんだから!」
手を乳首に伸ばし、きゅっと捻った。
「あひゃあ!」
もちろん、彼女の駆使するテクニックは多量のBL本の読書で培われたものであった。日々蓄積していく知識を、いつかは実践してみたいとは思っていたのである。
相変わらず万歳をしてメイド服がはだけられた恰好の望の上に(猫耳は外れて頭の後ろに落ちている)、晴美がのし掛かってきた。
首筋に舌をぬるぬると這わせているうちに、手が望の華奢なボディーラインを上から下までなぞり、胸をくすぐる。望は時折「あ…うあっ」と掠れた声を上げて悶えるばかり。
次いで晴美は乳首に舌を這わせてきた。左を指でころころ転がし、右の乳輪を舌先で辿っていたかと思うと、乳首をちゅうぅっときつく吸い上げた。次いで左右を交代し、いっそう激しく責める。
「う…あうう」元々感じるスポットだった上に、奈美との行為ですっかり開発されてしまった妖しい快感に望は悶えた。胸が、特に乳首が敏感になっているのが実感できた。触られなくてもジンジンする快感がそこから湧いてくる。
とそこへ、晴美は望の乳首に息を吹きかけた。
「ふーーっ」
「あぅっ!…」たまらず望は声を上げた。ただそれだけのことなのに無性に気持ち良い。
晴美は半ば呆れたかのような口調で年上の奴隷を嘲った。
「奈美ちゃんのときもそうだったけど、男のくせに胸が敏感だなんて、本っ当に情けない奴隷ねえ」
「そ、そんなあ」
「あんまり情けないから、今度はイイモノで責めてあげる」
晴美が自分のバッグから取り出してきたのは、羽根ぼうきである。無論、鉛筆で描いた下描きを消しゴムで消した際に出てくるカスを効率的に掃くために使うものである。課題の絵画を描く際に使用したのだ。
「持っててよかった」
「な、何に使うんですかあ」
それには答えずに、望の頭の後ろに落ちていた猫耳を拾い上げた晴美は、しっかりと望の頭に固定した。
「さ、これからお前は猫耳メイド奴隷よ」と、晴美は得意気に宣言した。
「な、何なんですか、それはぁ!」
「これから奴隷の返事はニャン。それに、気持ちよかったら、ちゃんとニャンって鳴くのよ」
「なな、何言ってるんですか!そんなのイヤで…」
「写メ送っちゃおうかなぁ〜」脇から可符香がボソッと呟く。
「は、はうう…」望はそれ以上口答えできなくなった。
「さ、返事は?」すかさず晴美が迫る。
「二、ニャン…」望は情けなさで消え入りたいほどだったが、三人娘はこれを聞いて爆笑した。
「あっはははははははははは」
「おっかしいいいいいいいい」
「あはあははあっははははあはははあーあ…ヒック」
まだ笑いながら、晴美は言った。
「返事がヨロシイ。じゃあ、これはどうかな?」羽根ぼうきでで乳首をさわさわした。
「ニャ、ニャアン」先生は思わず甘い声で鳴いた。
「それじゃ、これはどうだー?」今度は脇の下をくすぐった。
「ニャ、ニャア、ニャア、ニャッ」くすぐったさに望は身を捩った。
次にどこをくすぐろうか、と考えていた晴美は、それまで触っていなかった望の絶棒に目を留めた。
「それなら……これはどうだーーーぁ!!」と、亀頭のあたり一帯を激しくバサバサと払い始めた。
「ニャヒヒヒヒヒヒヒニャヒヒヒニャヒヒヒィィニャヒィイ!!!」望は悶絶した。
もちろん、この様子は端から見ているとたいそう滑稽で可笑しい。奈美も可符香も笑い転げていた。奈美など、あまり可笑しいのでケータイでムービー撮影をし始める始末である。
可符香も即興で替え歌を作って囃した。「山寺の和尚さん」の節である。
『♪糸色の 望ちゃん
マゾになりたし マゾ恥ずし
猫の耳付け 縛られて
ツンと撫でりゃ ニャンと鳴ーく♪』
しばらく羽根ぼうきで強力に刺激されていた絶棒は、嬉しさのあまりか、すっかり大きくなり、ピンクのエラもぷっくり膨れた。おまけに嬉し涙まで流している。
「おお、グレートだよ、ディアッカ…!」何かのスイッチが入ったらしく、晴美は手早く下着を上下とも脱ぎ捨てた。そして、絶望先生の顔を跨ぐと中腰で絶棒を掴み、徐々に腰を下ろしてきた。奈美の普通の生えっぷりに比べ、少し薄目で陰部が望の目の前に迫ってきた。
「さあ、ディアッカ、共に新しい世界に向かって前進しよう!」そう言うと、いきなり絶棒を口に含んだ。
「あぅ!」羽根ぼうきとは違い、暖かく滑った感触に望は急速に高ぶった。快感を堪えるために、目の前のモノに必死で舌を這わせ続けた。
「や、やるなディアッカ…」晴美は久しぶりの刺激が良すぎるのか、いったん絶棒から口を離すと太股に力を入れ先生の頭を挟み、呟いた。
「ど、どこで経験を積んできたんだ…だが、お、俺は負けない!あ、あぅ…あぁっ…いい…せ、せめて相打ちに」
「晴美ちゃん、成りきってるわねえ」「ねー」晴美の熱演に、奈美と可符香はひそひそと話す。
(晴美ちゃんが男だったら、きっとイメクラに自作のシナリオ持って来るイタい男のコになりそうね)と可符香は思ったが、口にはしなかった。
「あ……ゴホン…」二人の言葉が耳に入ってしまい、晴美は真っ赤になって独白を中止した。イメージプレイは成りきりが肝心であって、素に戻ったらもうイメージの世界に戻れないものである。
気を取り直して、晴美は望に尋ねた。
「入れて欲しい?」
「ニャ、ニャン」
「それはもういいから」
「ふ、藤吉さ…」
「晴美女王様よっ」
「は、晴美女王様、入れて下さいませ。もうだめですっ」
「仕方ないわね…」
自分も我慢しきれなくなったのか、晴美は一旦先生から離れると、可符香から貰ったコンドームを絶棒に装着した。聳える絶棒に跨った晴美は、馴染ませるかのように自分の入り口と絶棒の先端を何度か擦り合わせた。それだけで快感が二人の全身に走った。
「くはぁっ」(気、気持ちよすぎますっ!)先生は激しく首を振った。
「さあ、いくわよ」
「あああっ」
晴美はゆっくり腰を下ろしてきた。ずるっ。ずぶっ。やがて…
「は、入った…キ、キツイ……」久しぶりの充実感を堪能すると、猫耳を付けたままの望に声を掛けた。
「猫耳奴隷、気持ちいい?」また猫耳メイド奴隷をいたぶる設定に戻ったようである。
望は答えられなかった。もちろん、少しキツ目の晴美のモノが締め付けてくる快感で気が狂いそうなほどだったのである。
「奴隷は答えるのよっ」睾丸をぎゅっと握った。
「わひゃうっ! は、はい、気持ちいいです」
「そうかそうか…気持ちよかったら声出して良いのよ」
静かに動き出した。が、すぐに普段に似合わぬ奔放な動きへとシフトしていった。
先ほどから二人とも散々互いに高め合ったせいもあり、二人とも短時間で絶頂に達しつつあった。
「あうう…イくときには、言うのよ…」
「はい…ふじ、もとい、晴美女王様、もう、もうイきますっ」
「私も、イく、イっちゃううっ」
晴美の内部がきゅうっと収縮した。絶棒のとば口まで達していた白いマグマが一挙に噴出した。
びゅく。びゅくっ…
絶棒から先生のモノが放出される動きを、晴美は膜越しとはいえしっかりと味わった。
「あのー、そろそろこれ解いてもらえませんか」
「あらぁ、奴隷があんなこと言ってるわよ。可符香ちゃん、どうする? …ヒック」
「駄目に決まってるじゃないですかぁ。まだ私が残ってるんですから」
可符香は袋から新しいコイン(型コンドーム)と、小さな赤い箱を取り出した。
「可符香ちゃん、その赤いの、何?」
「うふふ、いいチョコレートよ。バイト先の同じローテのコから貰ったの」
可符香は箱の中から一粒取り出すと自分の口に含み、先生に口移しで食べさせた。
先生はあらがう気力もなく、素直にチョコを口で受け取ると、もぐもぐと咀嚼し始めた。
ごくん。と、飲み込んですぐに体の内部がカッと火照ってくるのに気づき、望は狼狽した。
「こ、これは…」
「これは、ガラナチョコですよ。男の人がこれを食べると、えっちしたくて仕方なくなっちゃうんです。奴隷はこれから三回目だから、そろそろ食べさせた方がいいかなあって」
「じゃあ、私にも奉仕して下さいね」
可符香はするするっとセーラー服から純白のの下着まで脱ぎ去り、いきなり全裸になった。小ぶりながらも形の良い胸にピンクの乳首がまぶしい。絶棒を握りながら、望の口元に跨り、よく整えられている秘所を押しつけた。
「さあ、舐めて」
観念した望は、舌を使い始めた。全体に舌を這わせ、襞の細部まで丹念になぞっていった。この状況を忘れるために、行為に没頭することに決めたのだ。
「あっ…この奴隷ったら、上手」
先生の予想外の反撃に、可符香は一時絶棒から口を放していたが、
「よーし、負けませんからね」と、いきなり亀頭に吸いついた。
「あうぅっ!」
先生も奉仕に熱中し、知らずに可符香の真珠を舌で弾いた。
「あ、あっ! それ、いい!」
可符香は叫ぶと大きくのけぞった。「もっと」くねくねっとヒップを揺らすと、望の顔に押しつけた。そして、再び絶棒にむしゃぶりついた。
(は、はうぅっ!なるほど、このあたりが風浦さんの弱点ですか)望は、先ほど可符香が喘いだスポットを集中して弾いた。左右に弾く。下からすくい上げる。ちゅうっと吸いつく。
可符香の絶頂に達するのを告白するくぐもった声を聞いている内に、先生も三度高ぶってきた。
「もう、…もうダメ…です」
いよいよ望が達しそうになったところで、突然可符香は一切の攻めを中断してしまった。
「あ、あの…」イきたくてたまらない。何とも情けない表情をしている望に、可符香はゆっくり尋ねた。
「イかせて欲しいですか?」望はこくりと頷いた。
「駄目よ。奴隷はきちんと口でお願いしなきゃ」晴美が横から口を出す。
「い、いかせて欲しい…」
「まぁ、奴隷のくせにご主人様と対等な口を利くなんて、生意気よ」奈美がじらす。
「それに、文の主語と目的語は何なの?国語の教師なんだから、はっきり言いなさいよ!」
「あうう…ふう、もとい、可符香女王様、哀れなど、奴隷のペニスをいじって…」
「国語の教師が横文字使ってどうすんのよ。ちゃんと日本語で!」晴美が追及する。
「哀れな奴隷の、……お、おちん……」
「声が小さい! やり直し!」
「哀れな奴隷の…お、おちんちんを、イかせて下さいっ」
早口で言い切ってしまってから、望は顔が羞恥で染まった。
(ああ…なんて破廉恥なことを言ってしまったのでしょう)
「そうねえ」可符香が口を開いた。
「じゃあ、次の質問に答えたら、イかせてあげます」
「ひゃ、ひゃい」焦るあまり、答えを噛んでいた。
「三人の女王様の中で、誰に一番忠誠を誓いますか?」
「へ?そ、そんなこと…」望は虚を突かれた質問に思わず口を噤んだ。
「言えないの? じゃあ、イかせてあげないし、もっときつーいお仕置きをしてあげます」
可符香は望から離れると、紙袋から小さなマラカスを一本出してきた。ただ、取っての先端には小さな珠ーーちょうど小太鼓のスティックの先端部を想像していただきたいーーがついている。
柄は先が細く、マラカスの本体に向かってだんだん太くなっている。おまけに、柄には無数の溝が刻まれている。そして、なぜかそのマラカス全体からインビな雰囲気が漂っている。
「可符香ちゃん、それ…」
流石に、晴美はそれが何であるかを一目で見抜いたようだ。そう、アナル拡張鍛錬に使う器具、通称「ねじりん棒」と、アナル専用バイブ「マラカス」を融合させたものである。
「さ、誰に一番忠誠を誓うか言いなさい。言わないと…」そう言いながら、マラカスの小珠の部分を望のアヌスに当てた。
「うひゃっ!?」異様な感触をあり得ない場所に感じたが、なお答えに詰まっていた。すると、可符香は珠をグリグリと回しながら、ゆっくり、ゆっくりとアヌスの中にねじり込んでいった。
「ほらほら、早く言わないと…」
「アッーー!」望はこれまで体験したことのない感覚に狼狽した。
ツプン。珠がアヌスに入り込んでしまった。
望はおびえた。このままでは、昨日までの自分にもう戻れなくなってしまうという暗い予感がひしひしと迫ってきた。
「いやだああ、抜いて下さい。お願い、抜いて」
「さあ、誰が一番なの?私?」
早く抜いて貰いたい一心で、望は早口で答えた。
「うはっ、はい、可符香女王様が一番です」
「まあ!私に赤ちゃんが出来ることしといてそんなこと言うのね。許せない!ヒック 可符香ちゃん、貸して!」
奈美が左手で絶棒を、右手でマラカスの本体を握りしめ、いきなりぐいっとねじり込み、左右に振った。シャッシャッと軽やかな音が出た。
「あひゃああぁ! い、いえ、奈美女王様が一番でございますぅ」強烈な肛門部の刺激と共に、尾てい骨のあたりからむずがゆい感覚がじわぁっと湧いてきた。
「さっきは私の羽根にあんなに喜んでおきながらそんな事言うのね。奈美ちゃん、それ貸して!そーれお仕置きだべー」
晴美がマラカスの柄を持ち、上下左右に振りながら奥へねじ込んでいき、小気味よく振った。ぐりぐりぐり。チャッチャッチャッ。
「あひあひあひぃ!は、晴美女王様が一番でごらいまふうぅ!」
こうして三人娘はマラカスを使い、思う存分望をいたぶり始めた。
「ほらほら、どうなの。誰が一番なのかなぁ?」ぐりぐり。
「あひあひぃぃ!」
「そーらそら。もっといい声で鳴け鳴けぇ」チャッチャッ。
「あふぅ。あうぅん」
「最高ですかぁ?」ぐりりりいぃぃっ!
「あひひぃぃーん!」
ぐりぐりチャッチャッ。ぐりチャッチャッ。
三人ともマラカス責めに熱中するあまり、絶棒は勃ちっ放しで放っておかれる結果となった。あまりの異様で鋭いアナル快感とイけないもどかしさ、それに自分の女生徒たちにいいようにいたぶられる情けなさに、とうとう望は泣き出した。
「うあああーーい! わ、私めは皆さん共通の奴隷ですから、皆様が一番でございますう。はうわあぁん」
「日和ったわ」
「日和ったわね」
「仕方ないですねえ。じゃあ、イかせてあげましょうか。その代わり、ちゃあんとみんなに奉仕するんですよ」
可符香はそう言うと、ティッシュを望のアヌスに当て、マラカスをゆっくりと抜いた。抜かれる感覚に、絶望先生は「あうっ」と小さく声を漏らした。
幸いなことに、アヌスは赤く腫れているものの、ティッシュは赤く染まっていなかった。絶望先生のアナル拡張はひとまず成功したと言えるだろう。
そして、可符香はどこか勝ち誇った表情で絶望先生の顔を見下ろしつつ、ゆっくり絶棒を下腹部に納めていった。
「さあ、二人も来て」
「おっけー」
「はいな、あんさん」
晴美が可符香に向かい合う形で、絶望の顔に腰を下ろした。奈美は可符香に向き合う形で二人の間に入った。
「ほら、どうしたの」晴美がヒップを望の口先にぐりぐり押しつけ催促した。望は素直に晴美の秘部を舐め始めた。
「あっ、それいい!も…もっとぉ!」晴美はこみ上げてくる快感に耐えるかのように、奈美の背中に自分の胸をぴったり押し当て、奈美の胸を後ろから揉みしだいた。
「あっ、晴美ちゃんったら、激しいっ」奈美は体をよじらせ、のけぞった。そして急に可符香に抱きつき、激しく接吻した。
ゆっくり絶棒を味わうかのように動いていた可符香は、奈美の接吻を余裕を持って受け止めながら、片手で晴美の右腕を奈美の秘部に誘導し、自分の胸を奈美の胸に当て、動きを大きくした。
「ああっ、いい!」奈美は胸と秘部からの二重の快感に、ますますよがった。
四人がそれぞれの動きを強めつつ(もっとも絶望先生はただ悶えるだけだったが)、次第に高ぶっていった。
「もう、…もうだめです。イきます…」
「あぁっ…いく、いっちゃうよぉ」
「いいっ…ああいいいい」
「はうっ…い、いくうぅ!」
激しい運動(?)をしたせいか、みんな酔いは醒めたようだ。三人娘は先生の腕を解くと、風呂場に連れていき、わいわいとシャワーを浴びた。先生は寄ってたかって手や体で優しく洗われたが、もう抵抗出来なかった。
もちろん風呂場でもたっぷり精気を吸い取られたのはお約束である。
夕方になり、皆が帰ることになった。帰り際、さも今思い出したかのような調子で、可符香が先生に声を掛けた。
「そういえば先生。寝てらした間に、先生のケータイに霧ちゃんからメールが来てましたよ」
「え?」
望は反射的に自分のケータイを開いて驚愕した。待ち受け画面が自分の女装姿、それもあられもない恰好のものだったのだ。
「こ、これは…」
「あんまり先生が可愛かったので、登録しちゃいました」
望は慌てた。
「そんな、困ります! 誰かに見て知られたらどうするんですか! 私、ケータイの操作方法はよく知らないんですよ。元に戻して下さい!」
それには答えず、可符香は言った。
「そうそう、霧ちゃんには、『今夜は寝かせませんよ』って返信しときましたから」
「ちょ、ちょっと!」先生の顔色が青く、そして赤くなった。
「今夜って…先生、モテモテですねぇ」
「霧ちゃんの部屋なら、朝帰りしても大丈夫ですもんねー」二人が冷やかす。
「ちょっとお! あの、あの、困りますよ、これ!」
「じゃあ、さようなら。ガラナチョコの残りは置いていきますね」
「風浦さん!」
「さようなら。あ、宿題はちゃぶ台の上に置いてあります。遅くなって済みませんでしたぁ」
「日塔さん!」
「さようなら。いろいろごちそうさまでした☆」
「藤吉さん! みんなちょっと待って下さいよ。待って〜〜!! …とほほ」
おろおろしている絶望先生を宿直室に残し、三人は和気藹々と帰っていった。
望は、待ち受け画面の消し方を、ケータイに詳しそうな芽留にどう聞き出したものか、そしてそもそも今晩をどう遣り過ごすか途方に暮れた。朝食のハムエッグに目玉が2つ載っていたのは、霧からの『今晩えっちしてね』のサインだったからだ。
余談だが、可符香の紙袋には、盗撮用のカメラが仕掛けてあったのは言うまでもない。時々彼女が袋にアクセスしていたのは、何もアイテムを取り出すためだけでなく、カメラの様子やメモリの残り具合をチェックしていたのである。
もちろん、撮影は成功していた。後日、晴美邸でシークレット上映会が行われ二人に好評を博したこと、そしてその内容が晴美の創作に有意義にフィードバックされたことも言うまでもあるまい。
ー[完]ー
273 :
214:2006/09/24(日) 03:44:26 ID:LvQQHL0I
以上です。初めはもっとシンプルだったのですが、多分可符香ちゃんが毒電波を送ってくれたせいで、ずっと長くなってしまいました。
近日中、また規制にかからないうちに、智恵先生×絶望先生、あびるちゃん×絶望先生のものを投下したいと思っています。
すごいよ、ヤバイ。マジヤバイ。
何か価値観みたいなものが変わってしまった気がする。あなたが神か?
超超超超GJ!
「アッーー!」じゃねぇよ絶望w
先生がうらやましいようなそうでもないような
なんにせよGJ!
次回作楽しみにしてます
カフカ怖いよカフカ
可愛いよカフカ可愛いよ
生態系が!いままでヌルSSをだらだら書いてた漏れが
もはやこのままじゃ生き残れないほど
環境全体のレベルが激変してしまった!
本気でヤバいんで研鑽してきます
278 :
214:2006/09/25(月) 02:26:06 ID:R/IBNs2R
>>274-
>>277 あうう、どうもありがとうございます。まだまだ初心者の段階なので、日々毒電波の受信に努めて修業したいと思います。
神キテタ━━━━━━ヽ(゚∀゚)ノ ━━━━━━!!!!
207 :名無しかわいいよ名無し :2006/09/26(火) 19:45:31 ID:05oANFFe
糸色先生って童貞なの?
童貞だよ派━┳━素人童貞派(女買い派)
┃ ┃┣大学時代の太宰治みたいに買いまくりだよ派(太宰治至上主義派)
┃ ┃┣成城熟女クラブの人とやったのが最初で最後だよ(ハマショー派)
┃ ┃┗むしろ金で女生徒を買ってるよ派(援助交際派)
┃ ┃
┃ ┗素人童貞は童貞だっつーの(恋愛至上主義派)
┃
┣完全に童貞だよ派(純潔派)
┃ ┣ネガティブすぎて彼女できなかったよ派(真性童貞派)
┃ ┗え、セックル?なんですかそれ派(マジボケ派)
┃ ┗糸色先生は生徒になんか手をださないよ派(理想の教師派)
┃ ┣私の他に女がいたら許さない派(千里派)
┃ ┗実は男性能力がないんだよ派(ED派)
┣DTに聞こえない?派(難聴派)
┣戦中戦前は童貞だったよ派(戦前回帰派)
┃むしろ童貞であるのが日本男児だよ派(皇道派)
┃
隠蔽派
┣童貞でも非童貞でも先生への愛は変わらないよ派(一途な過激派)
┗むしろ童貞じゃなきゃ絶対やだよ派(価値観逆転派)
非童貞だよ派━┳━ヤリチンだよ派(フリーセックス派)
┃ ┃┣女生徒はみんな先生のお手つきだよ派(ハーレム至上主義派)
┃ ┃┣改蔵がヤリチンだったから先生もヤリチンだよ派(改蔵至上主義派)
┃ ┃┗むしろ先生に代わって2のへでハーレム築きたいよ派(中学生的妄想派)
┃ ┗童貞って言ったら荒らすよ派(ヤリチン原理主義派)
┃ ┗童貞な先生なんてかっこ悪いよ派(早漏テロリズム派)
┃
┃
┗それほど経験人数はないよ派(純愛派)
┣ふつう二十にもなればどっかで一回ぐらい経験あるだろ派(穏健派)
┗女子大生だけはガチ派(女子大生原理主義派)
┗むしろ可符香たんこそが筆おろし派(可符香原理主義派)
┣小森とってことで良いじゃんか派(宿直室がアレだよ派)
┣まといにつきまとわれて・・・派(ストーカー怖いよ派)
┗久藤君とじごんすだよ派(藤吉さん派)
>>278 総受けの先生が眩すぎます
お前さんが受信できるよう俺も日々毒電波を飛ばそうと思うぜ
経験豊富な千里ちゃんですってッ!?
奈美ちゃん負けちゃうのか・・・・・。
経験豊富な千里が先生に色々教えてあげるSSキボン
絶棒って書かれてるの見て思ったんだけど、もし可f
286 :
214:2006/10/01(日) 21:30:03 ID:VCmSbWqc
度々で恐縮ですが、
>>273で申したものを投下したいと思います。
ただ、良質の電波を受信して加筆していたら、つい長くなってしまいました。
そこで、また二回に分けて投下します。今回は智恵先生×絶望先生です。
お断り:アナル関係が苦手な方は、後半スルーをお願いします。ご面倒かけてすみません。
9月1日、金曜日の午後。宿直室で課題をしている奈美と晴美を残して絶望先生が向かったのは、望の高校でSC(スクールカウンセラー)をしている新井智恵先生のオフィスである。
もちろんデートなどではない。智恵先生が今年からメンタルクリニックを学校の近くで開設しているのだが、これから小節あびるの父親と待ち合わせ、そこへ向かう予定になっている。
実は、去年からあびるのDVが徐々に悪化し、何度か父親が学校に相談に来ていた。もちろん絶望先生とも面談をし対策を練ったが、いっこうに効果はなかった。
智恵先生も彼女を診ていた。が、最近になって、あびるのDVはかなり重症で、このままでは他者へも加害が及びかねないと判断した。
そこで、何かと制約の多い校内のSC室ではなく、自分のクリニックで本格的な治療をすることを提案したのだ。困り果てていた父親は、もちろん了承した。
今日は智恵先生が、担任である絶望先生も同席させ、今後の治療方針を父親に伝え、その後にあびるが治療を前提としたカウンセリングを受ける手筈になっていた。
「それでは、どうぞ娘のことを宜しくお願いいたします。娘は今日の夕方、動物園のバイトが終わってからこちらに寄るようなことを申していました」
「お任せください。お父様に快くご協力いただいて感謝します」
「糸色先生も、今日は娘のことでわざわざご足労頂き…」
「あ。いや、どうぞ気になさらないで下さい。自分の担任しているクラスの生徒さんのことですから…」
ここで智恵先生が望に声を掛けた。
「では、糸色先生、学校関係の手続きの打ち合わせを…」
これを合図にしたかのように、あびるの父親が勤めに戻るために席を立った。教師の二人はまた何事かを話し合い始めた。
三人の打ち合わせの席では黙っていたが、智恵先生の見立てによれば、あびるの他害衝動を短期的に−−つまり高校在学中−−完全に押さえ込むことはもはや不可能な段階に達していた。
その衝動は、彼女の身近にいて、すべて受け止められる人に別の形に変換した上で発散することで抑えるしかなかった。それも可能な限り早く治療を始める必要がある。
ここまでを絶望先生に話すと、明日の最初のあびるの治療の前に、元々予定していた絶望先生の治療を行うことを手短に確認し、絶望先生も退散することにした。次の患者さんが待っていたからだ。
なお、絶望先生の治療に関しては、後ほど述べる機会があろうかと思う。
さて、では誰が彼女の他害衝動を受け止めるか? 上述のように、父親にはできなかった。
それなら彼女に好意を寄せている臼井ではどうか?もちろん駄目だ。
臼井は計算された苦痛なら快楽として感覚する事が出来た。だが、あびるの総てを受け止めるには、いかんせん若すぎる。
(とすると…頼りないけど、彼を回すしかないわねえ)智恵先生は軽くため息をついて、明日の治療に思いを巡らせた。
一方、絶望先生は宿直室へ帰る前に、大型スーパーに寄った。食料品をまとめ買いするのと、課題を頑張っているであろう奈美と晴美に差し入れを買う積もりなのだ。
時が遡ること約半年、三月末近くの事である。智恵先生が、教員の飲み会で偶然、絶望先生の隣に座った。彼女は飲み会の席では寡黙で、決まって一次会で帰るのが常だった。(一次会で帰るのは甘党の望も同様である)
ところが、今日は智恵先生は服装こそいつもの清楚なフレアスカート姿で変わり映えしないものの、飲み会の間中、にこにこ微笑んでいて、愛想がいい。絶望先生は、改めて智恵先生を美人だと思い、ドキッとした。
智恵先生はお酒の方も、いつになくハイペースで進んでいた。日頃飲み付けない人が飲むと歯止めが利かなくなる。とうとう二次会にも行けない程度まで酔っぱらってしまった。仕方がないので、絶望先生が自宅まで送っていくことになった。
何とか自宅の場所を聞き出してタクシーで近所まで来たが、降りるべき頃には智恵先生は既にほとんど意識を失っていて、この綺麗な酔っぱらいを降ろすのに望は苦労した。
当然彼女一人では歩けないので、望が肩を貸し(というよりほとんど背負い)、どうやら智恵先生のマンションの部屋の前まで来た。
「さ、智恵先生、着きましたよ」彼女はまだ朦朧とし、鍵も出せない。
「あの、智恵先生ごめんなさいっ」このままでは隣近所の人が…と思った望は、智恵先生のハンドバッグからキーホルダーを探し出して何とかマンションのドアを開けた。
脱線するが、男性が女性のバッグの中身を見るのは何ともドキドキするものである。確か井伏鱒二のある短編のラストに、主人公が娘のハンドバッグの中身を見せて貰うシーンがあったと思う。
智恵先生が住んでいたのは、今風の小綺麗なマンションだった。が、感心する暇もなく、望は智恵先生をとりあえず奥へ連れていくと、偶然見つけたベッドに横たえた。
「このまま寝たのでは服が皺になっちゃいますから」
半ば言い訳をするように声を掛け、望は智恵の上着を脱がせてハンガーに掛けた(スカートの方は遠慮した)。
智恵先生は眼をつぶってぐったりしている。
「えーと、お水をもってきましょうか?」望は気遣うように声を掛けてみた。
店を離れて初めて智恵が口を開いた。
「…冷蔵庫にポカリがあるから…持ってきて」
「はいはい(酔っぱらいはもう…)」素直に望はポカリをコップに注いで持ってきた。
智恵先生の白いブラウスは胸元が大きく開いているタイプのモノだ。望は、ともすれば胸元に貼り付きそうになる視線を苦労してひっぺがしつつコップを手渡そうとした。
すると、
「口移しで飲ませてぇ」と、甘く可愛くおねだりされた。
基本的にウブな絶望先生は、これで陥落した。
ドキドキしながらポカリを口に含み、智恵先生に口移しで飲ませる。もうそのまま唇は離さない。智恵先生が望の背に腕を回してきた。
望もおずおずと抱き返す。服越しとは言え、自分の胸の下で柔らかな胸が広がる感触がする。智恵先生から甘い香りが仄かに漂ってくる。
一度口を離し見つめ合った後、再度深く唇を貪り合う。そのまま、半ば智恵先生に引きずり込まれるかのように、望はベッドに突入した。
こんな素敵なヒトとどうしてこんなことに、と頭の片隅で思いつつも、望は行為に溺れていった。男女問わず、据え膳食わずは一生の恥なのである。
望は智恵先生の柔かで上等そうなブラウスとスカートを脱がした。やはり智恵先生は着痩せする質だった。スリップの上からは、彼女の素晴らしき巨乳が明らかになった。
それを深紅のブラで包んでいる。レースの飾りがたくさん着いている、アダルトな雰囲気満点のモノである。
絶望先生もあたふたと服を脱ぎ、何とか智恵先生からスリップを剥ぎ取った。深紅のブラの上から巨乳をむにゅむにゅっと軽く揉んでみる。弾力、柔らかさ共に素晴らしい乳だ。
「あ…」智恵先生は掠れた喘ぎ声を漏らした。
では下はどうか。こちらも深紅の、上とお揃いのパンツである。あそこに漆黒の蔭りが仄かに窺えるような気がして、何とも悩ましい。
試しに上から触ってみた。智恵先生の喘ぎ声が高くなった気がする。望は手をパンツの下に潜らせてみた。
なんと、中はもう湿っているではないか!指を蠢かせると、気のせいかくちゅくちゅっと微かな音を立てている気がする。しばらく優しくいじっていると、智恵先生の喘ぎ声はさらに大きくなった。
望は湿気を吸い始めていたパンツをパンストごと脱がせた。量は多くないが漆黒のヘアが露わになった。心なしか湿っている部分が灯りを反射しているようだ。
望は再び接吻をしながら智恵先生を左手で抱え起こし、右手でブラのホックを外した。見事な巨乳がついに姿を現した。
形が全く崩れていない完璧なフォルムで、何とも言えぬ品格がある。乳首は桜色で、男性経験の少なさを主張しているかのようだ。乳輪は小さく恥ずかしげであるのは言うまでもない。
望はホックを外した右手で智恵先生の華奢な身体を抱きしめながら、左手で全身をなぞり始めた。智恵先生も抱き返してきた。
豊かで柔らかな胸に顔を埋めてみた。しびれるような幸福感が望にわき起こってきた。大好きな玩具を与えられた赤ん坊のように、乳房をそれは熱心に手でこね、揉みしだいた。
あるいは指先で麓を輪を描くように触っていき、段々と乳首周辺へじらしつつ登っていったかと思うと、不意に親指で乳首を掠めたりした。
「ああっ」これにはたまらず智恵先生は声を上げた。喘ぎ声以外では初めて聞く色っぽい声だった。
望はまだ智恵先生の乳房を愛しげに慈しんでいた。やがて舌先で乳輪をゆっくりなぞるかと思うと、乳首をツンッとはじいてみた。軽くレロレロと往復させたかと思うと、唇で摘んだ。
軽く、次にチュウッと音を立てて吸った。智恵先生の声がますます情熱的になり、絶望を抱く手に力が籠もった。
胸がかなり敏感なようだ。もちろん、左右を均等に、満遍なく攻めてあげた。
ようやく、望は舌を全身に這わせ始めた。胸、腹、臍、茂みのすぐ上までゆっくりきた。そして肝心の部分は手でごく軽く触れるに留め、左の太股へと舌を逃がした。
膝の内側に軽く接吻すると、智恵先生の身体が一瞬ぴくんと震えた。どうやら隠れたポイントだったらしい。右膝の内側もポイントのようだった。
そのまま舌で右太股を舐め上がっていき、あちこちにチュッチュッと軽く音を立てて吸いつきながら、茂みの中に指を潜らせ、優しく何度も撫でた。
「はあっ…うぅ…」
智恵先生の悩ましい太股が一瞬開いたかと思うと、望の頭を締め付けてきた。それまでじらされた分、ソフトな愛撫でも余計に感じているらしい。
既に絶棒は痛いほど勃起している。
(もう…このまま入れてしまいたいです…)
望は智恵先生の膝に手を掛け開くと、そのまま彼女の上に覆い被さっていった。
智恵先生の中は十分潤っていて、絶棒にむにゅむにょと絡み付いてくるようだ。動いていて誠に気持ちいい。
眼下で智恵先生の胸が、腰の動きにあわせて揺れている。くいっ、くいっと突きながら、また胸をいじってみた。
「あん、ああん」普段の彼女から想像できないような可愛い鳴き声が、さらに高くなった。
より深い挿入感を味わうべく、智恵先生の両足を抱え肩にかつぎ上げ、奥まで突いてみた。
「ああん。ああっ。ああ…」智恵先生の声が、何かを訴えるような調子になった。望も想像以上の快感にヒートアップした。
(こ、このままでは長く持ちませんよ…)
目先を変えて何とか長持ちをさせようと考え、体位を変えることを思いついた。…ならばバックだ。望は喘ぐ智恵先生に声を掛けた。
「智恵先生…四つん這いになってもらえますか」
「…智恵って呼んで…」のろのろと、それでも望の意を汲んで身体を動かしつつ、智恵先生が小声で言った。
「智恵…さん。行きますよ」望はどうしても他人を呼び捨てに出来ない質なのだ。とにかく、どうにかベッドに手を突かせ、腰を上げさせると、自分は膝立ちになり、腰に手を当てて一気に挿入した。
「はあっ」智恵先生は一瞬頭を反らした。
「あうっ…うっ…」(し、しまった…かえってバックの方が具合が良かった…とろけそうです!)
望は長持ちをさせるはずがすっかり当てが外れ、半ば自棄になって激しく腰を打ち付けた。胸に手を廻し、下からすくい上げタプタプ揉みしだく。
「はあっ…ああっ…いい……いいっ!」
智恵先生も、もはや声を殺すことなく、素直に快感を訴えている。顔を紅潮させ、ショートヘアをしきりに左右にうち振っている。
「お願い。…最後は…顔を見ながら…あぁっ」と上擦った声でリクエストしてきたので、
「智恵…さん、かわいいですよ」望は智恵先生を再び組み敷くと、ずむっと貫いた。
(も、もう間もなくイきそうです、うぅっ)望は限界を越えた。歓喜のフィニッシュに向け、加速にラストスパートをかけた。
「ああっ…も、もう…」智恵先生は落城寸前である。
「わ、私も、もう…もう」望ももうすぐ限界を突破しそうであった。最後は外に出そう、と絶棒を抜こうとすると、智恵先生がそうはさせじと脚を絡めてきた。
「あぁっ…今日は、だ、大丈夫だから…中に…」と切迫した調子で訴えた。そして、絶棒全体にさざ波がまとわりつくような感触で包み込むと、ぎゅうぅっと締め付けてきた。
これにはたまらず、望はついに欲望を解き放った。
「ああ…もう…もうイきますっ」
どくうっ。どくっ。どく…
「ああっ。イ…イく…イくうぅっ!」奔流を受け止めた智恵先生も、シーツを握りしめ、身体を大きく反らして達した。
「はあ…はあ…」
望は最後の一滴まで出し切ると、脱力して智恵先生の胸に顔を埋めた。やがて智恵先生が優しく望を抱きしめてきた。
バスタブに湯をためつつ、二人はシャワーを浴びた。智恵先生は、大分酔いが醒めてきたようだ。スポンジや掌にシャボンをつけると、互いの身体を丁寧に洗いっこした。
洗いっこしている間に、バスタブに湯が満ちてきた。
「さあ、お湯がたまりましたよ」絶望先生が声を掛けると、
「先に入ってて」と優しい返事が返ってきた。
「そうですか?…じゃあ」望が素直に先に浸かり、中であぐらをかいた。しばらくすると智恵が望の膝に乗ってきて、望の肩に頭を凭れると呟くように言った。
「もう…上手すぎよ。…まさかイかされちゃうなんて思わなかったわ」何だか悔しそうである。
「おや、そうですか?…でもマグレかも知れませんから、もう一度確かめてみたいですね」望は智恵を優しく抱きしめ、やがて下から乳房をゆさゆさしてみた。絶棒がむくりと頭をもたげた。
智恵先生もそれが当たってきたのを感じ取ると、凭れていた頭を強く望に押しつけた。
バスルームでも愛し合った二人は、居間で休憩した。智恵がコーヒーゼリーを冷蔵庫から持って来ると、望に勧めた。
「どうぞ、召し上がれ。さっぱりするわよ」
「ありがとうございます。嬉しいなあ」こぼれんばかりの笑顔でぱくつき始めた。
「ところで智恵…さん付けででいいですか?…あの、今日は飲み会で…」さすがに、まるでウワバミみたいでしたね、とは言えず、
「智恵さんがお酒を口にするのを初めて見ました。何か嬉しいことでもあったんですか?」
智恵先生はにっこりすると、はじけた理由を話し始めた。
「実は、去年は博士論文を書くために女を捨ててたんですけど、おかげさまで論文の審査がうまくいったみたいで…」
「じゃあ博士になるんですか? 智恵さん凄いなあ! おめでとうございます」望は素直に感心し、我が事のように喜んだ。
聞けば、智恵先生は、新年度からは高校の近くに
メンタルクリニックを開き、SCは非常勤で続けることにするのだという。
「命先生−−お兄さまね−−が校医をしてくださることになったんで、思い切ってチャレンジしようと思ったの」
思わぬ所で、さっきまで自分と濃密な時を過ごしていた人から自分の兄の名が出て、ちょっと嫉妬した絶望先生は、
「それはいいことですね。応援しますよ。できることは何でもしますから、ぜひ声を掛けて下さい」と、いつになく安請け合いしてしまった。
これを聞いた智恵先生の眼が妖しく光ったのだが、望は気づかなかった。
次の逢瀬で、早速絶望先生は智恵の餌食となった。
一回戦終了の後、
「ねえ、先生…率直に言って、先生はマゾですね」
「は? あ、あの…それは…!?」およそピロートークにふさわしくない、甘い雰囲気を木っ端微塵に打ち砕く一言である。
しかも何となく自覚していたが、努めて意識に上らせないようにしていたことをずばり指摘され、望はしどろもどろになった。
智恵先生によれば、今のままでは、ただでさえ強固なマイナス思考の望の生活全般に秘められたM性がマイナス面の影響を及ぼすことになる。
さらに恐ろしいことに、望のM性は、以前から望が抱えている自殺衝動を他害衝動へ変質させる恐れさえあるというのだ。
智恵の残酷な宣告を聞いて望は死にたくなった。
「いやああああ! 法廷画は嫌です! プロファイリングされるのは嫌だああ! ワイドショーは嫌だああああ!」事件を起こした後、全国の人々に晒し者にされ嘲笑される自分がまざまざと想起された。
「大丈夫よ。克服する方法が一つだけあるわ」智恵は冷静に告げた。
「へ!?」望はうっすらと涙を浮かべてさえいた。
「どこかで、Mの性癖を思い切り解放してあげればいいのよ」
「はあ…」望はよくわからないまま、曖昧に相槌を返した。
「そのためのプランやタスクなら、私のお手のものなの。そういう人を(患者とは智恵は言わなかった)ケアするのも、私の専門のうちなの」
「なるほど…」そうだ、智恵さんは何と言っても博士になるんだ。ならば、今智恵さんに甘えれば、自分を治してもらえるかもしれない…
ここまで考えた望は、智恵に自分を委ねる気になった。
「私、今ならあなたを助けられるわ。いえ、助けてあげたいの。いいかしら」智恵が望の目をじっと見つめてきた。
「ええ。…お願いします、智恵さん。私を助けて下さい」(ああ…智恵さんが深い眼で見つめてくれる…)智恵の真意がよくわからないまま、望は「治療」に同意してしまった。
「じゃあ、早速…」
たちまち望は深紅のロープで全身を縛り上げられた。もちろん全裸のままである。
「……あれ?」
こうして望は智恵の奴隷となり、Mを仕込まれることになった。
SMビギナーの望に対し、智恵はまず一通りの責めを受けさせてみた。
望は鞭や蝋燭や浣腸といったハード系のメニューよりは、言葉責め等のソフト系の責めに好んで反応した。
この点で、もう一人の奴隷である臼井とは違っていた。彼は鞭や蝋燭はもちろん、ボールギャグを噛まされたり、鈴付き選択バサミなど、各種のハード系責めにも嬉々として対応していった。
智恵先生の調教を受ける内、やや不安定だった彼の精神は安定し、それが学力に反映した。絶望先生と出会った当初には夢物語でしかなかった東大進学が、今や十分に合格を狙える位置にまで来ているののだ。
智恵はS女王様としてもプロの教育者であった。女王様は絶対的な超越者であること、女王様の身体に許可なく触れることは万死に値するタブーである等のM奴隷の心構えも望に徹底させた。
勿論、望が粗相をしたときにはためらわずに鞭が飛んだ。一方、調教が上手くいった場合には、「ご褒美」にえっちを許して下さることもあった。
臼井の精神が安定していったように、望の精神も着実に安定していった。時々揺り戻しがあるものの、自殺衝動は確実に減退していったのである。
9月3日、日曜日の朝。
つまり、前日に奈美・晴美・可符香と奴隷契約(?)を結ばされた上に霧にもお泊まりをねだられ、断りきれずに迎えた朝である。
「……」望が目覚めると、隣に霧が寝ていた。気持ちよさそうに寝ている。何とも寝顔が愛くるしい。飽きずにしばらく眺めていると、霧も目を覚ましたようだ。
「…ん…んん……おはよう、先生…」
結局、霧とは夜に二回、朝にも一回濃厚なえっちをしてしまった。
「…いや。このままでいて。行かないで…」
霧はさらに甘えてきた。先生がちょっと疲れているようなのと、いつも以上に優しかった、いや優しすぎたことに、女の勘で無意識に先生の危機を感じたのかもしれない。
だが今日は智恵先生、いや智恵女王様の調教を受ける大切な日だ。地球が爆発したとしても馳せ参じなければならない。
望はぎりぎりまで共に過ごした後、涙を飲んで霧の部屋を後にした。
智恵のクリニックに向かう途中(調教は専らクリニックの「特殊治療室」で受けるのだ)、昨日からの「女難」が望の脳裏をよぎった。
(昨日から、えーと……きゅ、9発ですか!…体が持ちませんよ!)
望は青くなって薬局に飛び込むと、ユンケルの一番高いのやら金蛇精やらエビオスやらを手当たり次第に買い漁り、スタバで流し込んだ。女王様に無断で精を放出したのがばれると、手ひどい折檻を受けるからだ。
だが、さすがに前日来の荒淫は隠しきれず、何より絶棒の硬度、充実度がいつもより決定的に不足していることから、たちどころに智恵女王様に見破られるところとなった。
「どうしてこの奴隷は私の言うことが聞けないのかしら」
ここ特殊治療室で、ボンデージルックに身を包んだ智恵は眼を怖いほど光らせ、大げさにため息をついてみせた。
「ああ…お許し下さい…」智恵の眼に恐怖を覚えた望は、必死で許しを乞う。だが智恵は冷たかった。
「どうやら、普通の折檻じゃ駄目みたいね。…今日は特別なお仕置きをしてあげる」
望はいきなり頭に智恵の黒のパンツを被らされた。続いて黒のブラで目隠しをされた。もう何も見えない。
そして特殊治療室横のバスルームに連行された。お湯はもう貯めてあるようだ。
仰向けになりM字開脚、そして膝を抱え上げ、アヌスを両手で広げて待機せよ、という指示が智恵から下された。望はまた浣腸かと思ったが、そうではなかった。
「あれ、もうガバガバに緩んでるじゃない。いつアナル開発したの?」望の局部にシャワーを浴びせてから覗き込んだ智恵は、呆れたように言った。
望は黒のパンツとブラで目隠しされたまま真っ赤になった。
だが、ここで正直に「昨日女生徒たちに寄ってたかって開発されました」と答えることは、さらなる折檻を意味する。絶対に口を割るわけにはいかない。黙っていた。
ただ、智恵先生は、おおよそのあらましを既に可符香から聞いているのは読者所賢の想定内であろう。
「まあいいわ。アナル開発の手間が省けたから。今日はもう一つの部分を開発してあげます」
直腸洗浄の後、智恵は望を再び特殊治療室のベッドに横たえると、アヌスに、そしてその奥の方までローションを塗り始めた。そのひんやりとした感触に望の身体と絶棒がぷるるっと震えた。
「もう一つの部分って…!?」ローションを塗られている間も、智恵女王様の言葉が耳に残っていた。だが、ここでしばらく智恵が中座し、望の疑問は放っておかれることとなった。
やがて智恵が何かを手にして戻ってきた。それに誰かを伴ってきているのだが、もちろん望は気づかない。
「待たせちゃったわね」望に声を掛けると、智恵は先ほど塗ったローションが乾いていないかチェックし始めた。
「…大丈夫ね。それじゃあ」ここで先に手にしていた器具を望のアヌスにあてがった。
その器具は、大きな帽子掛けのような形とでも言おうか。壁に沿う方の長辺が10センチ強はある。帽子をかける方の短辺は5センチもない。各辺はなだらかに、そして不規則にうねっていて、端は丸くなっている。
特徴的なのは、短辺の反対側に出ている「しっぽ」だ。しっぽはネズミ花火のように、はたまた豚のしっぽのようにくるっと一回転している。
要は全体としてTの字に似ている。そのTの上の画の左半分が、直線ではなくてくるりと丸まったしっぽになっていると思っていただきたい。
そして、器具全体はメタリックシルバーに鈍く輝いている。強化プラ製だろうか。柔らかくはなさそうだ。
さて、今まさに、銀に輝く長辺が望の後ろに侵入しようとしていた。
「ひいっ…」望は得体の知れないモノをアヌスにあてがわれる恐怖に怯えた。
だが、智恵は淡々と説明し始めた。
「大丈夫。これは、エネマグラといって、元来は性機能をを回復させるために、前立腺に刺激を与えるためのものよ」
ここまで説明すると、口調が女王様のものにシフトした。
「生徒さん達によると、最近エロスへの興味が薄れているようだから、その治療も兼ねてるのね。
アナル開発の手間が省けた分、今日は徹底的にエネマに慣れてもらうから覚悟なさい」
「ひいっ!」(また後ろが責められてしまう!いやああああ!)
怯える望望の意思に反して、エネマグラが段々と望に飲み込まれていった。
「あああ…なんですこの感触は! 嫌だ、嫌あああ! 抜いて下さい」
内蔵を鷲掴みにするような圧迫感だ。息が詰まり、身体を動かせない。内部の重圧に耐えられず、望は叶わぬ希望を口にした。
だが、もちろん智恵は相手にしない。
「暴れてはだめよ。エネマグラは慎重に扱わないと、腸壁が傷つくおそれがあるの。それに今抜くと…」
ここで智恵が実際に少し抜いてみせた。途端に別の感覚−−排便感−−が生じ、望は慌てた。
「あひゃあ!? よ、汚れちゃいます。智恵女王様、離れて」
智恵は気にせず、再びエネマグラを押し込んできた。
「はあああああっ」
「大丈夫よ。さっき中を綺麗に洗ってあげたでしょ」
智恵は押し込み、抜きを繰り返しつつ、徐々に奥まで挿入していき、突然手を離した。するとエネマグラは自然に飲み込まれていき、やがて端が奥の目的地−−前立腺−−に自然に到着した。
「あひゃあああ!うわアッーーー!」突然目も眩むような強い快感が望の体の底から起こった。
智恵はエネマグラを優しく左右に振った。
「あい、あう、あいあうああああっ!」真っ暗な視界を、極彩色の火花がスパークした。下半身全体が痺れて動けない。
いつの間にか絶棒がそそり立ち、多量の透明な涎を噴いていたのだのだが、望には自覚する余裕はなかった。
「どう?エネマの味は? これが前立腺刺激の快感なのよ」智恵が楽しそうに教えてくれた。
「では、奴隷はとくとエネマの味を噛みしめなさい」
こう言うと、智恵はエネマ責めを再開した。
「あうあうあふああああーーーっ」望の声が特殊治療室に響いた。
エネマを少し抜く。再び押し込む。手を離すと自然に奥に到達。三種の感覚のコラボレーションが望を襲った。智恵はエネマの抜き差しにもバリエーションを持たせ、望が動きを予測出来ないようにした。
そのうち、エネマを抜かれ、押し込まれる感覚の双方までも別種の快感だと感じられるようになった。
加えて、そそり立ち胸を張る絶棒を見た智恵から
「まあ、そんなにエネマが気持ちいいの? 初めてエネマを使われたのにこんなによがってるなんて、この奴隷は救いようのない変態ね」と容赦ない言葉責めも加わる。
こうして望はエネマで責められ、初めての快感を堪能した。だが一方、昨日大活躍した絶棒の方はまるっきりのノータッチである。泣きたいほど気持ちいいのに出させてもらえない。これはまさに折檻の一種といえた。
「気持ちいい? イきたいの?」智恵女王様の問いかけに声も出せず、首を縦に振る望だったが、智恵はエネマを操る手を休めずに続行した。
「あらあら、はしたないわねぇ。こんなにエネマで気持ち良いのに、前でもイきたいなんて。贅沢よ」智恵女王様は、わざと哀れな奴隷をじらす。
「ああ…お願いします、智恵女王様…あひゃうっ…どうか、イかせて…下さ…あぁっ」望は切れ切れに懇願した。
「そう…じゃあ、今からいくつか質問するから、ちゃんと答えるのよ。ちゃんと答えたら、イかせてあげる」
智恵女王様は、仰向けの望に手で膝を抱え上げさせ、それをぐいっと開いて望の秘部を丸見えにすると、エネマに手を掛けたまま、どこか楽しそうに尋問を始めた。
「奴隷は、自分のクラスの女生徒をいつもどういう風に思ってたの? まさかイヤラシい目で見てたんじゃないでしょうね」
「は、はいっ……私、…私は…いつも女生徒たちをイヤラシい目で見ていました!」思わず答えてしまった。ここで智恵の隣にいた人物が、大きく目を見開いたが、口は閉ざしたままである。
「そう…それじゃあ、いつかみんなとえっちしたいと思ってたのかしら?」智恵は尋ねながらエネマ責めを続行した。
「わひゃあっ! はい、いつか皆とヤってやろうと思ってました!」これを聞いて、くだんの人物は眉を顰めた。
「まあ、呆れたセンセイだこと。ひょっとして、私ともえっちしたかったの?」
「はい、智恵…うひゃあうぁっ!…初めてお見かけした日から、…あうぁっ!……いつか智恵女王様ともヤってやろうと思ってました!」
「まあ怖いこと…じゃあ、奴隷はもうエロスに興味ないってことはないわね? 大好きなのね?」
「はい、私はエロスにとっても興味があります!見て知りたくてたまりません! ああっ」
「そんなにえっちなセンセイじゃ、生徒や親御さんたちは心配じゃあないかしら?」
「あああ、生徒の親御さん、智恵女王様、どうもすみません!私は教師失格、人間失格ですぅ!」数え切れないほどの打ち上げ花火を眼前の宙に感じ取りながら、望は大声で答えてしまった。
「よく言えたわね。じゃあ、その情けないドジで間抜けな亀にご褒美をあげるわ」
智恵女王様は、今の答えに満足したらしい。望の足を下ろすと、絶棒に手を伸ばし、亀頭を指で優しく包むと、しゅりしゅりしゅりりっと「ご褒美」を与え始めた。
執拗なエネマ責めで極限まで高ぶっていた絶棒は、智恵女王様の柔らかい手の刺激であっけなく終末を迎えた。
「はうっ! い、いい! ああ、もう、もう…ああ」
「気持ちいい? さあ、イくときにはちゃんと言うのよ」
「はいっ…あ、ああ、ああああ、イ、イく、イきますううぅ」
手による刺激は短時間だったが、その快感はすさまじく、まるで腹から下が溶けて無くなったかのようであった。昨日の今日にも関わらず、どくどくどくっと後から後から放出しては、智恵女王様の手と自分の下腹部を汚し続けた。
がんばってください
ここで太宰の著作の名が出た。
絶望先生は無意識のうちに自己を太宰と結びつけて考える傾向がある。そうすることで少しだけ自己のコンプレックスが解消され、つかの間の魂の平安を得ることが出来るのだ。
これを人為的に結びつけさせるためには、絶望先生の口から自発的に太宰に関するキーワードを吐かせねばならない。
今回のプレイでは、無事そのキーワードが出た。今日の智恵先生の治療は成功した。これで絶望先生をまた少し自殺衝動から解放することができたのである。
望は一度バスルームで洗われ、再びベッドへ連れてこられた。そして、待機のポーズを取らされた。
(ちなみに、メス奴隷の待機ポーズは、膝立ちになって両手を頭の後ろで組むことだが、オスの場合は先ほど望が取ったように、仰向けに寝て手で膝を抱え上げ、それを開くのだ)
ここで智恵がこう言った。
「実は今度本を書くことになって、猛烈に忙しくなるから、奴隷をそんなに調教できなくなるの。だから、新しい女王様に身柄を引き渡します」
「ええっ! あの、あの、もう智恵女王様には調教していただけないのですか?」望は心底びっくりし、このまま自分が放っておかれるのでは、と不安になった。
必死な様子の望を見て、智恵はくすっと笑った。
「大丈夫よ。私はずっとここにいるのよ。書き上げたら、またたくさん調教してあげるわ。
実は、さっきから新しい女王様に調教の様子を見学して貰ってたの。…新しい女王様にもしっかり奉仕するのよ。さ、返事は?」
「はい、新しい女王様、宜しくお願いします」望は従順に挨拶した。
新しい女王様は、奴隷の挨拶に答える代わりにエネマをいじった。望が悶絶している内に、目隠しが解かれた。
望はあたりを見回し、智恵の隣にいる新しい女王様を見て驚愕した。そこにいたのは……
304 :
214:2006/10/01(日) 22:37:57 ID:VCmSbWqc
今宵はここまでにしとう存じます。
十回くらい見直しをした筈なのに、アップした直後にミスを発見(それも2つ)してしまい、死にたくなりました。
後半を投下する際には、今回以上に見直ししますので、平にご容赦下さい。
とてもGJですね!
最初の半年前のエピソードだけで充分エロかったのに伏線に過ぎないとは……
超GJ! 後半も楽しみに待ってます。
おっぱいGJ
309 :
214:2006/10/04(水) 02:06:15 ID:0LVDSeOw
遅くなりましたが、後半を投下したいと存じます。
あれから見直していたら、ミスの数は片手では利かないほどでしたorz
大変申し訳なく思いましたので、当初の予定に智恵先生×あびるちゃんのシーンを追加してみました。
(恐れ入りますが、百合が苦手な方は、途中数レスほどスルー願います。
ご面倒をおかけしてすみません)
お断り:少な目とはいえ、多少後ろの描写があります。また、今回はギャグ薄目です。申し訳ありません。
智恵の隣にいたのは、あびるだった。
さすがに智恵女王様のようなボンデージファッションではなく、単に黒のブラとパンツ姿。
それに智恵先生からプレゼントされた黒のガーターを着用しただけだ。いたってシンプルな出で立ちである。
が、智恵の跡を継ぐのに十分な巨乳と背の高さが相まって、あびるは既に女王の風格を醸し出していたと言っていい。
(新女王様が、よりによって自分の受け持ち生徒の小節さんだったとは…!
ああ、今までの恥ずかしい様子を、すべて見て知られたのでしょうか!)
被虐の快感が望の背中を這い登ってきた。
あびるがエネマのしっぽ部分に触れた。鋭い快感に悶えながらあびるの触れた所をーー自分の股間の先をーー見た望は目が点になった。
「し、しっぽ〜〜!?」自分に立派なしっぽが生えているのだ。
縞模様のある、ふさふさした立派なものだった。長さは7、80センチはあろうか。どうやらカコミスルのものらしい。
勿論、あびるが、持参したしっぽをエネマのしっぽに装着したのである。先生の直腸が収縮するに連れて、しましましっぽもぴくっぴくっと震えた。
あびるはしっぽを見やりながら微笑んだ。
「うふふ…とうとう先生にしっぽをつけた…今度はもう逃がさないから」
実は以前からあびるも自己の他害性向に悩んでいた。動物(のしっぽ)での心の癒しに限界を感じて智恵先生に相談していたのだ。
昨日のカウンセリングでは、智恵先生から、非常手段として奴隷を手に入れ調教することで、他害衝動を昇華させることを提案された。
何とも突飛な提案に、あびるは最初は戸惑った。ただ、不思議と倫理的な抵抗感は特に無かった。それに何といっても無事に大学に行き獣医を目指したかった。
そして、智恵先生の深い瞳で見つめられ説得されるうちにオーケーした経緯があったのだ。
「奴隷には、誰がなってくれるんですか?」
「あなたのよく知っている人よ」
「…まさか、クラスの男子?」
「年上の男性よ。まるっきりの安全パイね」
今、昨日のカウンセリングの会話がまざまざと思い出された。『年上の男性よ』と言われ、一瞬絶望先生の姿が脳裏をよぎったことまで。
その絶望先生が、目の前で何とも惨めで情けなくてカワイイ姿を晒している。これなら調教しても大丈夫だろう。しかも、これから自分が自由に調教できるなんて!
騒ぎ立てはしないものの、内に秘めた興奮を隠しきれないあびるに、智恵が励ますように声を掛けた。
「様子はわかったわね? さ、やりたいように責めてみて。
あなたが責めている間は、奴隷は絶対に反撃してこないわ。奴隷は女王様の身体に許可無く触ってはいけないことになってるの。
あ、エネマを優しく扱うことだけ気をつけてね」
「はい、先生」
「こういう時は、智恵お姉様って呼ぶのよ」
「はい…智恵お姉様……何だか恥ずかしいな」
改めて望はM字開脚をさせられた。もちろんしましましっぽ付きエネマは挿入済みである。
「しっぽ…しっぽ…しっぽーー!!」
あびるはいきなりしっぽの根本を握り、引き抜こうとした。
「あひゃあうわぁっ」エネマ責めの優等生だった望は、既にこの排泄感も快感として認識するよう開発されているのは既に述べた通りである。
この反応に満足したのか、今度は奥へ押し込み始めた。そして、手をぱっと離してみた。
先に智恵がやってみたことを真似してみたのだが、エネマは先程と全く同じように奥に吸い込まれていき、前立腺に優しく衝突して止まった。
「はうう…入ってくる…きつい……うわひゃああっ」挿入感に耐えていた望は、快感の打ち上げ花火が背筋を突き抜けるのを知覚した。
エネマ責めでは、ペニスは勃起する場合もあればそうでない場合もある。望は前者に当てはまった。
一方、先走り汁が多量に出ることはほぼ全ての経験者に共通している。絶棒は先走る嬉し涙を大量に流し続けた。
ここで、あびるが自宅のコレクションの中から選んだ二本目のしっぽを取り出した。クモザルのものである。
カコミスルのしっぽよりは全体的に細くかなり長い。短めの毛がしっぽ全体に生えている。
あびるが、これを起立している絶棒の根本から丁寧に丁寧に巻き付け始めた。
ペニスには嫌悪感はなかった。動物のものを見慣れているからであろうか。
亀頭の辺りを巻かれているとき、望はその不可思議な感覚に戸惑った。
「何ですか、これ…毛布に包まれていくみたいですね」
いよいよ絶棒の末端、最後まで巻き終わると、あびるは巻き残した部分の端を持ち、すううっと引っ張った。
シュルシュルシュル……
しっぽは絶棒、特に亀頭部分に強力な刺激を与えつつ、徐々に解けていった。
「あひゃああああああっ!!」望はその特異な感覚に思わず叫んだ。
例えて言うなら、亀頭に毛布を超高速で擦りつけられる感覚である。これはキツい責めとなりそうだった。
しっぽが解けてしまうと、あびるは全く同じ責めを繰り返した。たまらず望はギブアップした。
「小節さ…もとい、あびる女王様、それは勘弁して下さい」
女王様、と呼ばれたことにくすぐったさを覚えつつ、あびるはそっけなく言った。
「まだ始めたばかりよ。堪え性のない奴隷ね」今度はしっぽ解き責めに加えて、エネマにつながっているしましましっぽを出し入れしてみた。
「あひゃうわはあああっ!!」ダブルしっぽ責めはキツかった。たちまちマグマが絶棒の根本まで押し寄せてくる。
望は慌てた。女王様の許可無く発射することは出来ない。
「出、出そうで…あびる女王様、もう出そうですっ」
あびるは黙ってエネマ責めオンリーに切り替えた。
先述したように、エネマ責めだけでイくのは難しい。本当は、精液を発射せずにエクスタシーを感じる、ドライオーガスムをエネマ責めで味わえるのだが、エネマ使用初日でこの至福に達するのは至難である。
イきたいのにイかせて貰えない苦しさで、望は泣きそうに悶えた。
初めての責め、それも自分で考えたしっぽ責めに、想像以上に奴隷が反応してくれたこともあって、正直あびるは満足していた。
だがそれをあまり表には出さない。まさにクールビューティーである。
「年下の女生徒によくそんなはしたない姿をさらしているわね」言葉責めもなかなか堂に入っている。
「あああ、言わないで…駄目な奴隷ですみませんー…」
「今日はこのまま終わっちゃおうかしら」
「ああ、お願いです…イかせて、…イかせて下さいっ」望は涙を浮かべて哀願した。
「じゃあ、私に永遠に服従することを誓う?」
「ひゃ、ひゃい…ああっ…永遠に服従することを誓いまふうぅ」
「そう…じゃあ、…お・イ・き・な・さ・い…」
あびるは再びダブルしっぽ責めを加えた。
先程より勢いよくカコミスルのしっぽを
しゅるるるりりりりっ!!
と解き上げた時、あっけなく臨界点を越えた。望はすすり泣きながらマグマを噴出させていった。とうとう手や口ではなく、しっぽでイかされてしまったのだ。
初めての責めを終え、多少上気した表情のあびるは呟いた。
「こんな面白い奴隷、永久に手放さないんだから…」
この科白は、新女王様としては痛恨のミスで、本来絶対に口にしてはならなかった。間もなく彼女はそれを体で思い知ることになる。
あびる新女王様のプレイを、いや治療を観察していた智恵は、あびるの初プレイの様子に満足している旨を伝え、今後の方針を話した。
プレイは一週間に一回。慣れて他害衝動が収まっていくようなら、徐々に回数を減らして良い。
あびるは、
「わかりました、お姉様」とだけ答えた。もちろん、回数を減らすつもりなど毛頭無かった。
一般に、ある女王様が奴隷を新女王様に譲渡する場合の「譲渡」とは、所有権の譲渡ではない。
分かりやすく言うと、今自分が遊べない玩具を、ちょっとだけ他人に使わせてやってもよいというだけの話である。
だから、ある女王様から新女王様に奴隷が譲渡された場合、その奴隷が永久に新女王様のものになる、などという事はないのである。
また、本来の女王様が油断していると、それに乗じて新女王が増長する場合がある。
いずれにせよ、何らかの手段で元の女王は、自分が優位であることを新女王に悟らせねばならない。
もちろん、智恵先生も新女王あびるをシメておく必要がある。
そして、智恵女王様は既に、先程あびるが絶望先生の独占をたくらんでいることを素早く見抜いた。先代女王としては絶対阻止すべき野望である。
そこで、智恵はある行動に出た。
まだ腰の辺りでくすぶっている絶頂の余韻にすんすんすすり泣いている望に、智恵が声を掛けた。
「奴隷はシャワーを浴びてて。呼んだら出てくるのよよ」
「…はい……すんすん…」
望がバスルームに消えると、智恵先生があびるを後ろからふわっと抱き抱えた。
「きちんと奴隷をイかせてみて、どうだった?」と優しく尋ねてきた。
あびるは背中に広がる胸の感触に戸惑った。
「あ、あの、…何か小さな目標をクリアしたというか、達成感みたいなものがあります…」
「そう…よかったわね」智恵先生の手が、つつぅっと臍に、そしてさらに下まで降りてきた。
「あ、あの…!?」
あびるは智恵先生の意図が分からず、そのまま固まった。
「でも、あなた自身はまだ満足していないようね」あびるの耳元で囁くと、智恵は手をパンツの下に滑り込ませてきた。
「ああっ!? 智恵先…お姉様、何を!?」あびるは戸惑った。このままでは自分の恥ずかしい変化を知られてしまう。
「…やっぱり湿っているわね。……最初だから特別よ。あなたも満足させてあげる」智恵は中で指を使い始め、残りの手を胸に這わせた。
「あああ、お姉様…いやっ……ああっ」自分でするより数段上の快感に、あびるの呼吸は乱れた。
腰をくにくに振って逃げようとしたが、かえって指を奥に誘い込む結果となった。
最初は強ばっていた身体から、やがてすうっと力が抜けた。もはやあびるは智恵先生のなすがままである。
いつの間にか、あびるはベッドに寝かされていた。智恵女王様が横から被さってきた。依然として指は入ったままである。 智恵の片脚があびるの脚に割って入り、淫らに絡まってくる。
智恵はあびるの胸に自分の胸をぴったり合わせると、ゆっくり円を描くように動かした。
「きゃああぁ…智、智恵お姉様ぁ、ああ…ああっ…」
二重の快感に悶えるあびるの顎を捕らえ、智恵女王様があびるの目を覗き込んできた。
そして、ズバリと言った。
「あびるちゃん。あなた、奴隷を独占しようとしたでしょう?」
「あ…あ…」あびるは完全に不意を突かれた。智恵女王様の強い眼の光と、胸や指先からもたらされる感覚のトリオに、あびるの思考回路は麻痺していった。
そして絶望先生を独占したいと思ったことなど、心の底で企んだことや、しっぽの国の王者になる等の秘めた野望まで残らず告白させられてしまった。
「そうなの…でも奴隷の独占はいけないわ。……お仕置きね」
あびるは何一つ抵抗できないうちに、顎を掴まれたままで、また目を覗き込まれた。
このまま目を合わせてはいけないと思うのだが、なぜか智恵女王様の深く強い瞳から目を逸らすこと
も閉じることもできない。
2のへのクールビューティーも、所詮智恵女王様の前では赤子同然だった。
あびるは美しき蟷螂に捕らえられた若蝶である。どう見ても勝ち目は無かろう。
「さあ、しばらく眠って貰おうかしら。ワン…ツー…」
智恵女王様が、あびるに顔を寄せてきた。あびるの目には智恵女王様の眼しか見えない。指はあびるの中で激しく動いている。
(…スリー…)
声は聞こえなかったが、智恵女王様の眼が妖しく光った。あびるに接吻すると同時に指をぐいっとねじった。
あびるは絶頂に達しながら、目の前が真っ白になり、やがて意識を失った。
こうして、あびるは堕ちた。
智恵は、手早くあびるを裸に剥き、後始末をすると、彼女を包帯で包み始めた。と言っても全身ではなく、丁度身体の半分を覆う程度である。
ただ、両手両足がベッドの四隅に縛り付けられているのが目を引く。
ここで望がシャワーから出るように言われた。
バスタオルを腰に巻いて出てきた望は、ほぼ大の字の半裸でベッドに寝ているあびるに仰天した。
「こここ、これは一体……」思わず智恵に尋ねた。
「治療の一環なのよ」
「は…はあ……」なんとも返答のしようがなく、ただあびるの姿態を見つめていると、智恵が声を掛けてきた。
「じゃあ、私はシャワーを浴びてくるから、ちょっと待っててね」
「はい、智恵女王様」
すると、智恵は耳元に口を寄せ、バスタオルの上から絶棒にタッチしながら、
「新女王様をね、見たり触ったりしちゃダメよ」と釘を刺してきた。
「うは、はいっ」望はなぜか慌てて返事をし、あびるから視線を外した。
シャワーの音がし始めた。
見てはいけないと思いながらも、包帯で半分覆われているだけのあびるの姿は扇情的で、嫌でも視線を引きつけた。
加えて、今日のエネマ責めのせいで下半身がうずうずしてたまらない。望のエロスへの興味は着実に回復しているようだ。
望は我慢できずに、あびるが寝ているベッドに近づくと、彼女のお下げを優しく撫で、頬に軽く口付けした。
まだシャワーの音がしている。
(先ほどはよくもしっぽ責めをしてくれましたね…少しだけ、お返しです)
望はそっと唇に接吻した。あびるはまだ眠っているようで、目覚める気配はない。
改めて全身を眺めた。
両手は万歳をした恰好で、手首の所からベッドの両隅へ包帯が延びている。余裕を持たせて縛ってあるが、腕を下ろすことは出来ないようだ。
豊かな胸もほぼ半分隠れていて、乳首も包帯で隠れている。そのシルエットだけがほんのり透けて見えた。
それに対して、下乳が露わになっているのは、女子高生らしからぬアダルティな眺めで、何とも悩ましい。
適度にくびれた胴はほとんど裸である。臍周りが眩しい。
話に聞いていた内股湿布を初めて目にした。これは臼井でなくとも惚れそうだ。
脚は半分ほど開いた状態である。
包帯は各足を半分程度包み込んで、足首からベッドの腕とは反対側の両隅へ延びている。すらりと伸びた健康的な足である。
だが、何といってもあそこ! あの秘所には包帯がわずか2筋だけ上を通っているに過ぎない。後少し上か下にズレていたら!!
いかにもずらして良く観察して下さい、というように見る者を誘っている。
もちろん、望はその誘いを断れなかった。だが、彼は好物を後に残しておく質である。
そう、イチゴのショートケーキなら、イチゴを最後まで残しておくタイプと言えばお分かりであろう。
望は魅惑の秘所を後回しにして、上半身から「お返し」をすることにした。
まだシャワーの音がしていた。
望はあびるの胸に手を伸ばし、ゆっくり揉んでみた。
むにゅっ……むにゅっ……
素晴らしい揉み具合である。智恵先生のようにとろけるような柔らかさはないが、ぷりぷりした感触は十代の瑞々しさに溢れていた。
ただ、包帯のせいで全体の肌触りはよく分からないのは残念ではあった。
「……」気のせいか、あびるの呼吸が速くなったようだ。だが目は覚ましそうにない。
調子に乗って、包帯で隠れている乳首をちょんっと摘んでくりくりっとしてみる。包帯越しに吸ってみる。
さっきから乳首が可愛らしく勃っていた。邪魔な包帯さえなければ!
包帯と言えば、あの股の包帯…あれとあの二本さえなければ…との思いを捨てきれず、望はまたあびるの下半身に目をやった。
縛り方は緩やかなようだ。解いてしまったら必ずや智恵女王様にばれ、カタストロフィを招くだろう。
だが、今開いている脚を、もう少しだけ開く位なら大丈夫に思えた。
望はベッドに上がり、あびるの膝に手を掛けてゆっくりと開き、間に入り込んだ。
再度あびるの胸に手を伸ばし、その感触に名残を惜しんだ後に、ついに下半身に手を伸ばした。包帯の下を潜り、草むらに指先が到達した。
しばしの間、しゃりしゃりした若草の感触を楽しむ積もりでいたが、既に心持ち湿っていたようだ。
「……ん………」あびるは僅かに眉を顰め、息が明らかに荒くなる。足がゆるゆると閉じそうになった。
望は再び膝に手を掛け、いっぱいに開かせてさらに茂みの探検を楽しんだ。
今や可愛い草原は、望が愛撫するのに合わせて秘めやかな音を、くちゅじゅくくちゅっと立てている。
(そろそろ、いいかな…これから本当にお返ししてあげますよ…)
バスタオルの前にテントを張っていた望は、あびるの内股湿布をなで上げると、絶棒をあびるの中に挿入する準備に入った。
入れる前に例の包帯をつまみ上げ、つい下から覗こうとしたその時である。
「何をしてるの」
後ろから声がした。智恵先生だった。
「ひぃっ!」望は背筋に氷柱を押しつけられた気がした。
「随分楽しんでたようねえ」
「は、はわわ……」
何しろベッドに乗っているのだから言い訳のしようもない。望の両珠が、きゅうっと体内の奥に入っていこうとした。
「女王様の体に許可なく触れてはならないって、あれほど言って聞かせたでしょう」
「ああ…あう…」
智恵女王様の凄みのある科白回しに、望は震え上がった。恐怖のあまり、謝罪の言葉さえろくに出てこない。
「お仕置きね」
ずいと近づいて来た。
逃げられないでいる望の頬を両手で挟み込んだ。と、女王様が望の目を見つめて来た。
望は吸い込まれるように智恵女王様の瞳を見つめてしまった。
「さ、奴隷もしばらく眠りなさい。ワン…ツー…」
智恵女王様の眼が異様なほど光っている。
(…スリー…)
スリー、のタイミングで智恵女王様の眼がスパークしたかと思うと、後頭部に軽い刺激を感じた。
望は目の前がホワイトアウトしたかと思うと、次の瞬間暗転し、即座に意識を失った。
こうして、望も堕ちた。
智恵はあびるの股の包帯をずらした。あれほど望が見たがっていた秘部が露わになった。
だが、智恵は望の腰のバスタオルを剥ぐと、あびるの上に無造作に重ねた。偶然か計算か、丁度望の陰部があびるの秘部に触れている。
智恵は望の手と手をあびるの手と手に合わせた。
万歳した二人の手を重ね合わせた形である。
掌を合わせ、指を互いに組ませると、その上から包帯できつく縛った。これで二人は手を離すことが出来なくなった。
次に、二人の胸と胸を合わせ、胴をゆるく固定した。
ある程度は上下に動くが−−つまりピストン運動は出来るが−−ベッド外には逃げ出せない。
あびるの膝を開かせ、間に望の足が入るようにした。
これで、丁度男女が交わる姿勢になった。
最後に望にしましましっぽつきエネマを差し込むと、智恵女王様は二人に向かって命令した。
「さあ、目を覚ますのよ。ワン…ツー……スリー」
スリーでぱちりと目を覚ました二人は、相手の顔がごく間近にあることに、そして自分たちが動けないことに気づくと愕然とした。
「せ、先生!?」
「小、小節さん!!」思わず素の名前で呼び合った。
胸と胸が当たっているのが分かる。望はすぐに飛び退こうとしたが、縛られていてほとんど身動き出来ない。
あびるもさすがに恥ずかしくて逃げようとする。が、こちらも元々四肢を拘束されているので、体をよじるばかりである。
確かに、以前温泉のアクシデントで『先生になら別に見られても恥ずかしくはないよ』とは言った。
そうは言ったが、素肌が触れ合うとなると話は別だ。あびるは恥ずかしくて仕方がない。
あびるが体をよじるので、あびるの胸が絶棒の胸に擦れる。
前述したとおり、望は胸が敏感な上に開発されてしまっている。
それに、あびるがいつになく恥ずかしがっている様子を見て、あれだけ出した後なのに性懲りもなく絶棒が力を蓄え始めた。
その絶棒があびるの太股にあたると、嫌でもあびるはその感触に気付かざるを得ない。
よって、さらに身を捩ることになる。ますます絶棒が硬くなる。
まさに絶棒スパイラルであった。
「さあ、あなた達はこれからバツを受けるのよ」
そう宣告すると、智恵女王様は左手であびるの秘部を優しく、だが激しくかき混ぜた。
先ほども味わった魔法の指のもたらす快感に、あびるは思わず「ああっ」と声を上げ、燃え上がっていった。
しかも先ほど望にたっぷりと愛撫されていたため、たちまちぬかるみ(というか、愛の沼地)状態になってしまっている。
一方、絶妙なテクニックで絶棒をしごいていた智恵の右手は、絶棒が十分な硬度を保っていることを確認すると、その位置を整え、亀頭があびるの入り口に当たるようセットした。
「さあ、二人ともたっぷりおイきなさい。それがバツよ」
お仕置きの開始を宣言すると、智恵女王様は絶棒をあびるにズームインさせた。
望は昨日から自分が何回出したのか、もう覚えていない。さすがにもうイかないと思いきや、先ほどの異常な体験で高ぶってしまい余裕があまりない。
それに少しでも動きを止めると、智恵女王様がエネマグラで後ろから煽ってくる。またしても望は屈辱の絶頂へ追い込まれつつあった。
一方、あびるは若い。別に荒淫だった訳ではないので、絶棒の与える快感にまともに反応した。
先に達したのはあびるである。達する寸前に、彼女の中が亀頭を不規則につっつくかのような動きをしたかと思うと、大量のジュースを絶棒に浴びせた。
組まれていた望の手をぎゅうっと握りしめ、ゆるく縛られている脚で望を挟み込もうとした。
「ああ。あ……イく、イくイくぅうっ」縛られている全身を目一杯反らせながら、あびるは絶頂へ駆け登った。
だが智恵はわざと望を止めなかった。望も今は自分のことで一杯で余裕がないし、第一勝手に止めるとバツの追加が怖い。
「も、もう止めて…下さい」あびるは懇願した。だが、望が返事をする前に、
「ダメよ」と智恵は冷たく拒絶した。
「奴隷を独占しようとしたバツよ。お仕置きです。このまま何度でもイきなさい」
「そ、そんなあ、智恵お姉様あ。…ああ、いやっ、また、もう。もうっ…」
一度達して過敏になっている秘部をさらに擦られ、あびるは瞬く間に再度高ぶってきた。
しかも、智恵女王様が
「手伝ってあげるわ」
と言うが早いか、望とあびるの間に手を差し入れ、すっとあびるの草むらに手を伸ばし、肉芽を摘む。
「ああーーーっ」あびるは絶叫した。
顔が真っ赤に染まり、全身も桜色に染まったあびるは、お下げ髪を左右にうち振って悶絶した。
望も高ぶってきた。制御ブレーキなどとうの昔に焼き切れている。
「ああ、女王様、もう、…もう…う」
このままでは中出しをしちゃうかも、などと考える余裕は全くない。とにかく出したくてたまらない。
「奴隷はイくときは言うのよ」智恵女王様のお許しが出た。
「は、はい…も、……もうすぐ…イきますっ」
あびるの顔が目に入った。真っ赤になって首を左右に振っている。お下げが激しく揺れている。
彼女の勃っている乳首が自分の胸に当たって擦れているのが気持ち良い。
奥まで突くと彼女の豊かな乳房が自分の胸の下で拡がる。両手は互いにぎゅうっと握り合っている。
包帯越しに、そして直に触れ合う肌が暖かい。
中は焼けるように熱い。ツキチュクッと亀頭を不規則につっつき、急に潤ってきた。
ああ、うう、もう、もう…。たまらない射精感が底からこみ上げてきて、やがて溢れ出た。
どくぅっ。どくっ。どくっ…
(あああ…小節さんの中にも出してしまった…)
今日はこの辺りまでかな、と漠然と思っていた望は甘かった。
出し切って腰の動きを止め、無意識にあびるに体重を預けた途端、智恵は絶望先生の腰を両手でやおら掴んだ。
かと思いきや、ガッシュガッシュと強制的にピストン運動を再開させたのである。
出した直後の非常に敏感になっている絶棒を強制的に刺激されるのだからたまらない。望はたまらずギブアップした。
「ああ、うわあっ…止めて、止めて、もう止めて下さい」
「ダメよ」智恵は望にも素っ気なかった。
「女王様に許可なく触ったバツよ。このまま私が許すまでずーっと動いてなさい。イっても止めちゃダメよ」
「そんなあ、…あ、あん、あひぃっ」
「奴隷は女王様にたーっぷり奉仕するものよ」こう言うと、智恵は望の腰をピストンさせている腕に、さらに力を込めた。
そして、望が少しでも抵抗しそうな素振りを見せると、容赦なくエネマ責めを炸裂させた。
望は鋭すぎる絶棒快感と焼け付く前立腺感覚に悲鳴をあげた。
仕舞には、まったく休ませてもらえずエネマ責めの連続である。この際ドライオーガズム(射精を伴わない絶頂のこと)までマスターさせてしまう積もりなのだろうか。
「いやっ、もう止めて、止めて下さい、ああっ…」前は敏感すぎるのに勃起を保ったままで動かされ、後ろは絶えずエネマグラからの刺激を受ける。
いつしか望はドライオーガズムの連続をマスターしていた−−つまり始終後ろでイきっ放しになったのである。
あびるの方もたまらず哀願した。
「智恵お姉様、私ももう、ああ、許し…ああっ」だが、智恵はてんで相手にしない。
何度目だろうか、またあびるの肉芽を摘む。
「ああぁっ!」
「だーめ。ほらほら、もっと奴隷に奉仕させなきゃ」
二人の喘ぎ声と哀願がいつまでも特殊治療室に響いた。
「くうぅ、あひっ、ひぃっ、……もう勘弁、勘弁して下さいぃっ…」
「あぁっ、許して!…許してお姉様ぁっ…」
強制連続絶頂の刑は、その日果てることなく続いた。あびると望は智恵女王様の恐さと超越性を心底、いや体の底から叩き込まれた。
こうして、絶望先生は週に一回あびる新女王様のメイン調教を受け、たまに智恵女王様からもサブ調教を受ける身のマゾ性奴隷と成り果てたのである。
望はふと目が覚めた。裸で大の字になって寝ているのだが、手足とも動かせない。極薄手の毛布がかけられているようで、風邪はひかなくてすみそうだ。
右を見た。あびるが望の右腕を腕枕にしてこちら向きで寝ている。寝顔は穏やかで、あどけなさすら残っている。
どうやら裸らしい。毛布の下は見えないが、生脚が自分の右脚にからまっているし、彼女の体温が何となく望の身体全体に直に伝わってくるからだ。
左を見ると、智恵が望の左腕を腕枕にして寝ている。同じくこちら向きである。寝顔は聖母のようで、改めて美人だと思う。彼女も裸らしい。彼女もまた両脚を望の左脚にからめているし、彼女の体温が何となく望の身体全体に伝わってくるからだ。
どうやら、一連の調教が終わった後、気絶していた望を中心にして川の字になって休んでいる内に、二人とも寝入ってしまったらしい。
望は起き上がるのを諦め、そっとため息をついた。
さて、今後、望はこのような状況の下で、他の女生徒たちには手を出したくなくなるのだろうか。答えはもちろん否である。
確かに、毎週の調教で、必ず一回は「ご褒美」としての射精が暗黙の了解として約束されている(今日は特別だろう)。
二十台半ばの男性の生理学的見地からでは、特に問題はないはずだ。
とは言え、この世で自分だけが頼りだと慕ってくれている霧や愛やまといには、「甘い」えっちもコンスタントにこなしてやりたいし、睦言だって耳元で囁いてやりたい。
みな気だての良い優しいコであり、そばにいると安心できる(まといも本来はそうなのである)。
第一、調教されてばかりでは心が萎える時もあろうというものだ。
無論この心境はまだ奴隷に成りきっていない証拠なので、両隣で寝ている二人の女王様には絶対の秘密。
ばれたらどんなお仕置きが待っている事やら、想像するだに恐ろしい。
また、たまには奈美、晴美、そして可符香の三人娘にも付き合ってやらねば後が怖い。何しろ、あの写真を大量に握られているのだ。
それでも、奈美と晴美はまだ日頃温厚で波風を立てることなど滅多にないので、共にいてもリラックスできる。
だから二人の前ではけっこう気を抜いていたりもする。特に奈美とは以前は普通に会話できていたのだ。
だが、可符香にはあらゆる面で注意していなければ、という予感がひしひしとしている。
その予感はある意味正しい。可符香が撮影したビデオがあるのだが、その存在を先生は知らないままである。それに、その映像がDVDに焼かれて晴美と奈美の机の引き出しの底に眠る予定であることも。
さらに、千里や芽留や真夜や楓(カエレではない)やマ太郎たちとも−−−絶対に絶対の秘密だが倫とも−−−彼女たちの欲求不満を爆発させない程度には、肌を合わせておかねばならない。
果たして絶望先生は男として幸福の絶頂にいる現代の光源氏なのか、はたまた不幸のどん底に喘ぐダメジゴロなのか。それは絶望先生自身にもよくわからない。両腕にとびきりの花を抱えている今でもわからない。
が、数週間に一度、忘れた頃に実家から送られてくる見合い写真の類は、見もせずに屑籠に直行するであろうことだけは確かである。
それまでは、まといがチェックし逃したものを彼が目にし、写真と釣書きを前にしばし考え込むこともあったのだ。
余談だが、智恵先生のマンションの屑籠にも、あちこちの親戚が送ってきた妙齢の男性の写真やら経歴書やらが束になって無造作に捨ててあった。
単に学問や仕事が忙しいから結婚する気がないのか、それとも他に思うところがあるのか、現時点では定かではない。
−[完]−
325 :
214:2006/10/04(水) 03:13:55 ID:0LVDSeOw
以上です。
前半の途中や投下後にレスを下さった方、読んで下さった皆様、どうもありがとうございました。
これでたぶん全ての伏線を回収し終えたかな、と思っています。
初心者でなのに暖かく迎えていただき、感謝しています。
さて、受信した毒電波は全て使い果たしました。今後とも受信に努め、ストックが出来たらまた投下しに参りたいと思います。
本当にどうもありがとうございました。
GJ!
智恵先生(*´д`*)ハァハァ
またの投下お待ちしてます
あびるで来たか!超GJ!
智恵先生すごいよ智恵先生(;´д`)ハァハァハァハァ
萌えますた。GJです!!
この位、このスレでは止まった内に入らないから気にするなよ
331 :
名無しさん@ピンキー:2006/10/13(金) 17:05:49 ID:kXZsdFCH
age
理系でもSSは書ける、と唐突に言ってみる。
難易度高く三珠か芽留で書いてみれ
それか単行本後ろつながりで工藤、千里のきっちりしたセックルとか
芽留はツンデレ ……という固定概念が俺の中にある。 誰かに打ち破って欲しい
>334
音無芽留のスレで言われていたが
音無芽留は「ツンもじ」じゃないかな
小森×芽留
>>214です。流れを見ないで,先週のマガジン(第68話)を読んで湧いてきた妄想を投下します。
内容としては,絶望先生と5人の女生徒とを巡るSS連作,とでもなりましょうか。なるべく短くしてみました。
お断り:えっちに関しては羊頭狗肉ですみません。
(
>>330 dクスっす!)
「木津さん,ちょっと…」
爆発の後,ようやく後片付けを終え,2のへの皆が教室に戻って行きつつあった。千里も,早くシャワーを浴びるべく更衣室に戻ろうとした最中,望が千里を手招きした。あとで宿直室まで来てほしいとのことだった。
「もう,シャワーも浴びてないのに…」ぶつくさ言いながらも,千里は鉢巻まで巻いたまま,宿直室へ向かった。なんだかんだ言っても,望の頼みなら断れないのだ。惚れた弱みというやつだろうか。もっとも,千里がそれを認めるかどうかは別だが。
「失礼します。」千里が宿直室の戸を開けて入ってきた。
「すみませんね。よく来てくれました。さ,どうぞ」望はまださっきの服装のままである。汗だけは拭ったらしく,青いハンドタオルがちゃぶ台に置いてあるのが目に留まった。
千里が部屋の奥まで入ったかと思うと,いきなり望が後ろから抱きついて来た。
「ちょ,ちょっと,いきなり何をするんですか。」千里はびっくりした。まさか絶望先生が校内で不埒な振舞いに及ぶとは予想だにしなかったからだ。
だが,望は抱きつく手の力を緩めない。あろうことか,自分の腰を千里のヒップにぐいぐいと押し付けてきさえした。
「昼間に投げキッスをたくさん喰らったからでしょうか…どうにも我慢できないんですよ。それに」いつになく積極的な望は,言葉を継いだ。
「あなたがいけないんですよ。袴姿がそんなに凛々しいんですから」そういうと,千里の全身を撫で回し始めた。
「い…言っていることがわかりません。…うぅっ…」千里は抵抗しかけたが,望は彼女の腰に手を回し,袴の紐ををするするっと解いてしまった。そして太腿や微妙なところに手を這わせた。
「そんなに凛々しいと,つい支配されたくなってしま…もとい」うっかり本音を口にして,慌てて言い直した。
「たまには手を出してみたくもなります」
言い直しを取り繕うように,指の速度を速め,すうっとパンツのゴムを潜らせた。
「そ,そんなことしたら,責任をとって,けっこ…ひあっ。」もう指が秘所に侵入して来た。
「結構なんですか? では先生も喜んで」望は秘裂の入口で指を妖しく蠢かせた。
「違いま…あ,ああっ。…」いきなりの激しい指遣いに,千里の芯は解されていった。
「おや? どうしましたか? …へええ,木津さん,かなり敏感なんですね。先生気付きませんでした」いつしか,千里の若叢から,微かな水音がしている。
「そんな,い,いやぁ。……」的確に快感を育むテクニックに翻弄され,千里の全身から抵抗する力が徐々に抜けていった。
そのまま窓枠に手をつかされる。足元に絡まっていた袴をすっと足から抜かれる。そのまま下着もするするっと下ろされる。あれよあれよという間に,千里の恥ずかしい所全部が露わになってしまった。
「いやあっ!」
「そんな声を出すと,外に聞こえてしまいますよ。 いいんですか? まだ体育祭の後片付けをしている生徒たちもいるでしょうし,こちらを通るかも…」
「ああ…ひ,卑怯よ。……うぅっ。」千里の声が小さくなった。込み上げてくる快感を懸命に堪えようとする千里。
だが,望はそんな千里を容赦なく,かつて講座で習得したフィンガーテクニックで翻弄した。裾から背中に手を差し入れ,背骨をつつつーっと指先でなぞったかと思うと,不意に胸元に手を差し込んで乳首を摘んだりする。千里はたまらず,時折ぴくぴくっと体を震わせた。
「木津さん,あなた,本当に敏感ですね…本当はいつもえっちしたくてたまらない,えっち大好きっコさんじゃないんですか」
「あぁ…。そ,そんなこと,ありませ…あうっ。…」
首を振って快感に抗ううちに,つい項が見えたのを望は見逃さず,軽くちゅっと音を立てて吸い付いた。
「いやあっ。…」千里は上半身を仰け反らせた。
「やはり,項もポイントでしたね…日頃隠れているところだから,攻められると免疫がありませんね」
「はううぅ。…」今の項攻めで,千里はすっかり抵抗しなくなった。それに乗じて望は下半身に照準を合わせることにした。
千里の後ろに跪くと,綺麗なヒップラインと,健康な女子高生らしい脚線美をしばし鑑賞した。そして,千里の両足首をしっかり掴んで開かせると,千里の太腿に舌を這わせ,ゆっくり舐め上げ始めた。
しばし呆然としていた千里は,太腿を舐め上がってくる舌の感覚で,望の目標がはっきり分かった。何とかそれだけは避けようと,千里は最後の抵抗を試みた。
「や,いやっ…汗臭いから! まだシャワー浴びてないんです! お願い。ちゃんときれいにしてから…。」
「先生はこのままの方がいいんですよ」望はかまわず舌を進めた。菊のあたりを彷徨っていた舌先は,前に廻って茂みの下にずいっと侵入してきた。
「う…うあぅ。…あ。…」
本当なら難なく切り抜け,望をきっちり半殺しの目に合わせてやりたいところだが,今日はなぜか抵抗できない。湧き出る快感のせいで,目の前を火花が飛び交う。
いつもは自分が主導権を握ってきっちり営みを行うのだが,今日は自分が攻められているせいだろうか,それもいつもは受け身な望が積極的に攻めてくれているからだろうか。何かが千里の感覚を狂わせていた。
快感を堪えようにも,今は時折望の頭を太腿で挟む位しかできない。
「じゃあ,時間もあれなので,そろそろ…」いつのまにか自分も袴を下ろした望の絶棒が,ぬぷっと入って来た。
「ああああ。…ひああっ。」
「ん……」望はしばらくぶりの千里の瑞々しい感触を味わうと,いきなり腰を使い始めた。
「あっ…あっ。…先生,は,激しい。……いいっ。」
先ほど十分解されているので,千里も痛みなど感じず,直ちに燃え上がった。
「声を立てると誰かに聞かれちゃいますよ」また望が釘を刺す。
「うっ…あうっ。…」千里は必死に声を立てまいと我慢する。だが望は,そこを声を挙げさせようと,よけいに腰を使って来た。
激しく前後に抜き差しするかと思うと,深くずっぽり刺してそのまましばらく放置し,急に腰をひねってぐりぐりと絶棒を回転させる。千里は思わずうめいた。
「ひあ。…うう,うぅ。……」
望の手も,すっかりはだけた懐から侵入して胸を触ったり,前に回って叢を梳き起こしたり若芽を撫でたりして,何とか千里に声を挙げさせようと画策している。千里はこちらも懸命に堪えるものの,つい声をあげてしまう。
「あ…あう。…」
「気持ちいいですか?」
「…知りませんっ。…あ。…」
堪えている千里の耳元で先生が囁く。
「先生は素直な娘さんが好きなんですよ」また若芽に手を伸ばし,今度は軽く押しつぶした。
「はあっ!……気,気持ち…ああっ……気持ちいいです。…うあっ。」
千里はたまらず本音を吐いた。くちゅっ,くちゅっと,千里の女性自身が喜びに溢れて鳴いている音が漏れていることも気付いていないようだ。
「先生もとっても気持ちいいですよ」
望は絶棒を繋いだまま,千里の右足を大きく上に抱え上げると,深く激しくグラインドし始めた。不安定な姿勢なのに,いつもと違う角度が新鮮な快感の荒波を呼び起こし,千里をさらに翻弄した。
「ああ…うぁあっ。…」
白い鉢巻が揺れる。
黒髪がさらさらっと揺れる。また項が見え隠れしている。
「あまりあなたが可愛いから,先生そろそろイきたくなりました」望も堪えきれなくなったのか,千里の足を下ろすと腰を掴み,ラストスパートに入った。
「あ,激しい。…あっ…あっ。…いいっ。」声を立ててはいけないと思いつつも,あまりの気持ち良さにどうしても声が漏れてしまう。いつしか,自分が上になって先生を責める時よりずっと早く絶頂が訪れようとしていた。
「ああ…はあぁ。…うぅ……あぁっ。…」千里は窓枠をぎゅうっと握り締めた。千里の中も,きううぅぅっと絶棒を甘く締め上げ,蜜を絡ませてきた。
「う,うっ…もう,…木津さん,もう……あうっ」こちらも限界に達していた望は,ついに千里の中で達し,絶棒が勢いよく樹液を迸らせた。
「ああああ。……イ…イくぅぅ。…」奔流を中で感じた千里も,久しぶりに絶棒と共に迎える絶頂へ駆け上っていった。
しばらくして望が離れると,千里はまだ窓枠に手を突いたまま,へたり込んだ。どうやら,あまりの快感に腰が抜けたようだ。銀杏が見える窓から,心地よい風が吹き込んでいる。
望は懐紙でさっと絶棒を拭ってから,樹液が逆流し始めている千里の秘所も拭こうとした。
「あ…いや。……」千里が弱々しく呟くが,無抵抗である。
「いいんですよ。たまにはさせてください」
「ああ。…恥ずかしい。……」自分の始末は自分でしたい千里だったが,今日はどうしようもなかった。望のなすがまま,女性自身を隅々まで丁寧に優しく拭われていると,
―――ガラッ!
突然,宿直室の戸が勢いよく開いた。
ハッと振り返った望の目に入ったのは晴美の姿だった。
「もう後始末終わりました?…って,まだ途中みたいね。それにしても本当に無用心ですね,先生。鍵も掛けてないなんて」
既に制服に着替えた晴美が後ろ手にドアを閉めて入ってきた。もちろん鍵を掛けるのも忘れない。
一方,揃って下半身丸出しの二人はどうか。望は金縛りにあったかのように動けない。欲望に浮つくあまり,鍵を掛けることなどすっかり失念していたのだ。千里はまだ事態が飲み込めていないようだ。
やがて,どうやら晴美らしいと気が付いた千里が,すっかり腑抜けになった声で言った。
「…その声は晴美? いやあ,…見ないで。…」まだ絶頂感が体奥に燻って動けない千里が,晴美には滅多に見せない自分の弱み,それもよりによってこんなシーンを見られたせいだろうか,いつになく弱々しく哀願する。
だが晴美はわざと呆れたような声を掛けた。
「あらあら,なあにそのはしたないカッコ…千里らしくもない」
「ああ,言わないで。…」いつもの二人の力関係がすっかり逆転している。
「相変わらず敏感なんだから。昔から千里ってくすぐったがり屋だったし,あちこちに感じるポイントがあるもんね。その分じゃ,一番感じる項も探し当てられたんでしょ」
「……」図星を指された千里は答えられなかった。気のせいか,秘め事の余韻で赤いままの顔色に,さらに赤味が増したようだ。
「い,いつからいたんです?」望がおそるおそる晴美に尋ねた。
「さっきシャワーを浴びてたときに,いつもなら真っ先にシャワーを浴びてるはずの千里がいなかったから,もしかしたらって思ってこちらに急いで来たんです。
私がここに来たときから,宿直室の前は誰も通らなかったし,安心していいですよ。部屋の外には声は漏れてなかったから……あんまり」
「ああ,絶望した! 自分の浅ましさと迂闊さに絶望した!!」
「絶望するのもいいですけど…あ,千里,鉢巻借りるね」こういうと,晴美は千里の鉢巻をすっと解くが早いか,それで望の両手首を縛った。
「ふ,藤吉さん…いったい何をなさるんで!?」
「ふふっ」晴美は不敵な笑みを浮かべた。
「二人が散々楽しんでるのを聞きっ放しだったんで,いい加減私も疼いて我慢できません」こう言いながら,晴美は望の肩にすっと手を回すと,足を先生の足に絡ませ,そのまま畳の上に望を押し倒した。
そして,やや力を失って半勃ち程度になっている絶棒を手にすると,いきなり口に含んだ。
「あ,いやっ…今したばかりから! まだシャワー浴びてないんです! お願い。ちゃんときれいにしてから…」慌てた望の訴えを耳にすると,熱心に絶棒をモグモグし始めていた晴美が,ちょっと口を離して言った。
「先生,それさっき千里が言ってた科白じゃないですか?」
「晴美,いや,止めて。…私のがついてて,恥ずかしい。…」千里も横から言った。が,
「私はこのままの方がいいの」晴美は構わずに,再び絶棒を口に含んだ。そして日頃の読書の成果を遺憾なく発揮し,猛然と絶棒を味わい始めた。
「う…うあぅ…あ…」晴美の駆使する舌のテクニックにはたまらず,絶棒は見る間に屹立した。どうやら,晴美はBL本の中でもとびきり実用的なものを読み込んでいるらしい。望以外にテクニックを実地訓練する相手がいないにも関わらず,おそるべき熟達度ではある。
今度から藤吉さんには交当番を遠慮してもらったほうがいいですかねえ,などと望が快感の狭間でぼんやり思っていると,晴美が言った。
「さぁて,昼間に先生が言ってた『さらにおぞましき物』って何なのか,じっくり確かめてみようかなっと」晴美は望の縛った両手を万歳の格好をさせ,先生の胸をはだけると,男の癖にやけに滑らかな肌の手触りを楽しみ始めた。
「…中2の時の傷よーし」傷痕にチュウゥッと吸い付いてキスマークをつけた。
「…高1の時の傷よーし。あの人と違って,ここは毒に侵されてないようね」縛られた手の傷痕にも口をつけた。
「じゃあ,その後の傷はどこなのかなー」晴美の指が望の肌を妖しく滑った。
「ひうっ…うあぁっ…」
「声を立てると誰かに聞かれちゃいますよー」どこかで聞いた科白で晴美は望を追い詰めていった。
「う……うぅ…」
「あれぇ?……先生も,千里と同じくらい敏感で感じやすいんですね。」
「…い…言わないで下さい…」
「先生…前はエロスに興味がどうとか言ってましたけど,本当はいつもえっちしたくてたまらない,えっち大好きっコじゃないんですか」
「そ…そんなことありませんっ」
「じゃあ,確かめてあげます。…あれえ? ここは腐海の毒に侵されて,ものすごく腫れてますねえ。これは今すぐ清めないと…」と言いながら晴美が絶棒を自身に収めて来た。
「あ…あ……うあぁ…」
「よーし,すっかり入っちゃいました。じゃあ,動きますよ」
こう言うと,晴美は望の上で卓越したボディバランスを披露し始めた。
結局晴美にこってり搾り取られた望は,
(これで1勝1敗ですか…)
などとぼんやり思っていた。するとそこで,ピロパロと望のケータイが鳴った。メールが届いたようだ。
既に手の戒めは解かれていたので,のろのろとケータイを手にして発信者を確かめた。芽留からだった。
『おいキモハゲ
さらにおぞましき物ってなんだ
よ 写して送ってこい それと
も,今度オレが写してやろうか(゚∀゚)』
「……とりあえず返事しときましょうか。『み…た…ら…う…な…さ…れ…ま…す…よ…。…お…こ…と…わ…り…し…ま…す…』っと。で,送信」
だが,送信をし終えたとたんに新たなメールが届いた。
「もう,しつこいですね」眉を顰めかけた望は,発信者を見て固まった。だが文面を読むと,大きな溜め息を一つつき,そそくさと出かける支度を始めた。
「? 先生,用事できたんですか?」まだ服をはだけたままの千里が尋ねた。
「ええ。ある意味,先生の将来を握っている人からの呼出しなんで,行かない訳には…」
「?? 甚六先生が飲みに誘ってきたの?」事情がわからないでいる晴美も尋ねた。
「…もっとコワい人です…あんまり言うと危ないので,とにかく行ってきます」
夕方,望は閑静な住宅街にある一軒の家に着いた。呼び鈴を鳴らすと,すぐにドアが開いた。
「さあ,どうぞ」出迎えたのは,あびるである。
「ありがとうございます。お父さんはご在宅じゃあないですか?」それから小声で付け加えた。「あの,今日は調教の日じゃないですよね?」
「父は今日は残業で遅くなるんです。だから遠慮しないで下さい。」それからあびるも小声で付け加えた。「ええ,今日は違います。……残念だけど」
一応のルールという訳でもないが,調教の場面ではないので,あびるは特にしっぽを強要する素振りも見せないし,女王様として振舞う様子もない。
とりあえず,あびるから勧められるままに,望は壁一面にしっぽが生えた部屋で,図々しくもお手製の夕食をご馳走になった。
「いやあ,ご馳走さまでした。小節さん,料理が上手ですねえ。今すぐお嫁さんになれますよ」
望としては何気なく言った誉め言葉だったが,あびるは別の意味で気に入ったようだ。幾分口元が緩んでいるのがその証拠だ。
「お粗末さまでした。じゃあ,お茶入れますね」
食後のお茶を啜っていると,あびるがじっと望を見つめてきた。そして,何気ない様子で聞いてきた。
「先生,ちょっと尋ねたいことがあるんですけど,いいですか」
そうら本題に入ってきたな,と望は身構えた。
「…ええ,いいですよ」
「先生,昼間私のツッコミを無視しましたね。あれはどうしてだったの?」
「うっ……」望は固まった。答えられないでいる望を,あびるは相変わらずじっと見つめたままだが,いくぶん目に冷ややかな光が加わった。
「……やっぱり,しっぽ付けますか?」
「いえ,いえ,いえ! 今日は勘弁して下さい」慌てた。あれを付けるには心の準備が要る。今日は勘弁してほしい。望は必死に言い訳を考えた。
「あの,一応私にも立場という物がありまして,あそこで不用意に答えると,…そのう何と申しますか,…職を失いかねない内容だったんですよ。失業したら,一族の面汚しだってんで,おそらく糸色家からも勘当されるでしょうしね。」
だんだん望は拗ねたような口調になった。
「そうなったら小節さん,あなた私を養ってくれますか?」
あびるは一瞬,自分の部屋で首輪をして鎖で繋がれている望を想像したが,それは隠したままで答えた。
「そう…なら,まあ,いいです。……先生と交くんなら何とか養ってあげますけど」
最後のほうは小声で独り言のように付け加えた。そして,またずばりと切り込んでた。
「あと一つ。先生のそのキスマーク,取れないままなんですか」
「はうっ……」またしても返答に詰まる質問をされ,望は固まった。まさか,晴美が面白がって元のキスマークの痕の上から丹念に全部付け直したとも言えないではないか。
「あの……まだ取れないんですよ。……は,はは」
「ふうん……」あびるは,おかしいなあとでも言いたげに小首を傾げた。これはまずいことになりました,と望が思っていると,いきなりあびるは自分の上着をはだけ,肩から胸を露わにした。
「ちょ,ちょっと…」目が吸い寄せられそうになるのを必死で堪えて顔を背けようとする望に,あびるは言った。
「ここを見てください」
恐る恐る目を遣ると,あびるが左胸のすぐ上あたりを指差していた。見ると,自分のよりは薄いものの,キスマークらしき痣が残っている。
「これ,取れないんです。責任を取れとはいいませんから…」ここまで言うと,あびるは望に抱きついてきて,低く甘い声で言った。
「先生が清めてください」
「小節さん…」まさかの成り行きに動けないでいる望に,あびるはさらに言い募る。
「実は…何か変なんです。身体が火照っちゃって,我慢できないんです」望を抱く腕に力が篭ってきた。
「…分かりました。私でよかったら。実は先生もそうだったんですよ」望は覚悟を決め,優しく抱き返し,痣の上から口を付けた。
あびるの部屋に移動すると,二人は女王様と奴隷,としてではない,至極ノーマルな男女のえっちをした。相変わらず素晴らしい巨乳に溺れた望は,今日三人目の相手であるあびるとも,無事に同時にエクスタシーに達することができた。
一息ついていたところで,あびるに電話が入った。父親が,もうすぐ帰るから,と知らせてきたのだ。
電話の後あびるの家を後にした望は,いったん宿直室に戻った。遅い時間だったが,昼間からの疲れを癒す為に,いつもの銭湯に出かけた。キスマークを他人に見られたら恥ずかしいなどとは言っていられないほど疲れていて,明日に差し支えそうだったからだ。
すっかりリフレッシュした帰り道のこと。
「あ,よかった。まだやってましたね」馴染みになった屋台が出ていることに安心した望は,早速暖簾をくぐった。先客はいない。
「こんばんは。天ぷらそばお願いします」
「はいよ! で,そちらのお嬢さんは?」
「?」自分は一人だがと思う間もなく
「私も天ぷらそばをお願いします」と声がした。まといである。
「い…いたんですか?」
「ええ,ずっと。…って,今日は,爆発の後は銭湯の行き帰りだけですけど」望は冷や汗をかいた。
「ご馳走様でした」「ご馳走様でした」
「まいどありぃ!」
屋台を離れると,並んで夜道を歩き始めた。晴れた秋の夜空である。月が綺麗だ。
「常月さん,今日はもう遅いから帰りなさい」
「……つれないんですね」
「いや,つれないとかじゃなくてですね…」困った様子の望を見て,まといはくすりと笑った。
「…くすっ。じゃあ,今日は帰ります。でも夜道が怖いわ。家まで送って下さい」
夜道が怖いならストーカーなんかするもんじゃありません,などとも思ったが,確かに最近は何かと物騒な世の中になっている。一応自分の受け持ちの,そして自分を慕ってくれている生徒に万一のことがあってはいけない。
「わかりました。じゃあ,お家まで送りましょう」
「わあ,嬉しい」
カラ,コロ。しばらく並んで歩いていると,まといが腕を組んできた。
「ちょ,ちょっと!」
「ふふっ…せっかくなんだから,いいでしょ?」
邪険にするのも大人気ないので,望はそのまま腕を組まれた格好になった。
「……こうしていると,私たち夫婦みたいですね」
「ちょ,ちょっと!…意識しちゃうじゃないですか」
「あら,意識してくれるの。先生,カーワイイ」
「……年上の男をからかわないで下さい」
二人は相変わらず腕を組んでいる。気のせいか,望の腕がまといの胸に当たっているようだ。自分が中等部か高等部の頃ならたまらなかったでしょうね,と思っているうちに,まといの家の近くまで来た。玄関に灯りが点いているようだ。
「あ,先生,そこです。どうもありがとうございました」
「どういたしまして。じゃあ,お休みなさい」望がこう言うと,まといが望の目を真っ直ぐ見つめて来た。
「…お休みのキスは?」
「これ! からかわないでって言ったでしょう」
「からかってません」こう言うと,まといはすっと後ろ向きになり,背中から望に寄り掛かってきた。そして,望の右手を掴むと,自分の懐から胸へ導いた。
「!」望は声が出せなかった。さすがにまずいと思い,腕を抜こうとしたが,まといがそうさせじと必死に押さえる。やがてあきらめた望が抵抗を止めると,まといは望の掌を自分の左の乳房に被せた。
「今日は家に親がいるからここまでだけど,これは帰りを送ってくれたお礼とでも思ってください」そう言うと,乳房に被さっている望の手の上からさらに押さえた。望の掌からは,まといのやわらかい胸の形,体温,鼓動が一体となって伝わってくる。
「……これが私よ。先生,この感触,覚えていてくださいね。今日は他の女の人のを触っちゃダメですよ」こう言うと,まといは振り向き,望の首に手を回すと唇を求めてきた。
今度は望も拒否せず,二人は情熱的に唇を貪り合った。
どちらからともなく唇を離すと,まといは無言のまますっと自分の家に入っていった。望はまといの後姿をじっと見送って,彼女が家の中に入ってもしばらくそこに佇んでいた。が,やがて二階の灯りが点いたのを潮に,ゆっくりそこを後にした。
深夜の宿直室。交は当番の家にお泊りに行って留守だが,素敵なお客様が来ていた。霧である。テレビは深夜映画を流している。洋画のラブロマンス物らしい。部屋の隅に,布団がもう敷いてある。
ふと思いついて,望は霧に尋ねてみた。
「ねえ,小森さん」
「なあに,先生」
「昼間言ってたじゃないですか。働く気はあるよって」
「うん」
「どんな仕事をしてみたいとか,あります?」こう望が聞くと,霧はみるみる顔を真っ赤にした。
「…うん,あるよ」恥ずかしそうに言った。
「へええ,どんな仕事ですか? よかったら先生に教えてください」
「………それはね……」霧はますます顔を赤くした。心なしか目許が潤んでいるようだ。
「それは?」
「…それは……先生とずっと一緒にいられる仕事なら…いいなって…」ここまで言うと,霧は望の胸に顔を埋めてきた。
「小森さん…」望はそっと霧の肩を抱くと,やがて耳元でそっと囁いた。
「ありがとう。先生,とっても嬉しいですよ」
嬉しいという言葉を耳にした霧がはっと顔を上げると,望が唇を近づけてきた。
テレビの中ではベッドシーンが始まっていた。これからこの部屋でも甘いラブシーンが始まるのは間違いなさそうだ。
布団では,望が霧を愛撫していた。
霧の豊かな胸を揉みながら,望はふと風呂からの帰りがけのまといとの事を思い出した。
(常月さんとの約束が守れな……そうか,もう12時を廻ってるから,約束を破ったことにはなりませんね)
こう思い至ると,白い双球の頂点を代わる代わる口に含んだ。
「ああっ…あっ…あんあんっ」
霧は望の頭をかき抱いた。
(やっぱり,小森さんは色白ですね…それに…一番敏感でしょうか)
そんなことを考えながら,霧の全身に指と舌を這わせていった。
やがて望は霧の両足を抱え込むと,ゆっくり侵入していった。
「ふあ…ふあああん……」霧はこの瞬間が好きだった。自分の愛する人と一体になれることを実感できたからだ。
「じゃあ,動きますよ」望が律儀に声を掛けて来た。
「うん……いいよ…」
望が優しく動くたび,霧は可愛い声で鳴いた。切れ切れに,
「あ…先生,先生……嬉しい,あんっ…嬉しい……あぅ…幸せ,幸せ…」とうわ言のように繰り返す。
「小森さん…先生も…うっ…嬉しいですよ」望も次第に高ぶっていく。
テレビの映画が終わる頃,二人は揃ってクライマックスを迎えた。
明日は学校は休みである。このまま二人が宿直室で夜を明かしても大丈夫なのだろう。外は静かである。秋の虫の声が控えめに響いている。
やがて宿直室の灯が消えた。望の腕枕で,霧が幸せそうに寝息を立て始めた。
――完――
347 :
214:2006/10/17(火) 03:28:41 ID:9o9RUYb4
以上です。特に藤吉さんがキャラにそぐわないことをしてどうもすみませんでした。
(*^ー゚)b 超グッジョブ!!
GJ!
先生うらやましすぎ
携帯厨でよければメル書くが?
かなりの駄文&長すぎる前置きになりますが、それでもよろしければ次から書き始めます
支援
「入って下さい、音無さん」
望は教室の外にいる少女に向かって呼びかけた。
今日は面談の日。生徒たちの学校での悩みを聞き、相談に乗ってやらねばならない日なのだ。
(相談に乗ってもらいたいのはこっちなのにな・・・)
望はため息をついた。
(一人を除いて)常人のいない変人クラス:2のへの担任をしていると、日がな精神がすり減るのを実感できた。毎日が大騒ぎ、まるでまともな授業などさせてもらえない。望は疲れきっていた。
しかし面談は職務だ。彼の生真面目な性格は職務怠慢など許さないし、第一世間に叩かれでもしたら・・・
望の脳裏には、【職務怠慢最低教師、生徒の相談に聞く耳を持たずいじめを助長】と書かれた夕刊の一面がありありと浮かんでいた。
とにかく今はさっさと生徒の話を聞いてしまうことだ。順番は男女差別を疑われないように女子からにし、さらにひいきを疑われないように女子の中でくじ引きをして決めた完璧なもの。その結果最初に面談することになったのがケータイ少女:音無芽留であったのだ。
声をかけて数瞬の後、望の懐のケータイがなった。メールのようだ。
『うるせーよ わかってんだよハゲ』
本当に面談が出来るのかと、望は心配になった。
望の心配をよそに、芽留は相変わらずのもじもじとした仕草でがらりとドアを開け、指導室に入ってきた。先のメールの内容など気にしていないようだ。望はますますもって心配になった。
エロ無し長文スマソ
これから盛り上げます
つC
これは期待しておく
望はとりあえずマニュアル通りの質問をしてみることにした。何事もマニュアル通りが一番である。
「率直に聞きますが、何か悩みとかありますか?」
芽留は音速でケータイを取り出し、高速を超える速度でキーをたたいた。望には目視することすら出来ない。
瞬時に望のケータイが鳴る〔ピロリロリ〕
『先生の頭が薄くなってきたこと』
文面を読む望を芽留は上目遣いで見上げている。バカにされていると望にはすぐにわかった。
いつものことだ・・・ここで怒ったら負けだ。自分は仮にも教師、ここは器の違いってものを見せつけなくては・・・
「分かりました。では何か相談したいことはありますか?」
望は怒りを押し殺していった。
また芽留の手が超高速で動き、程なくして望のケータイが鳴る。
『どうしたら先生のハゲが治ると思いますか?』
望は何とか耐えていた。自己保身、教師の意地、その他諸々が彼をギリギリで支えていた。すり減った望の心には、普段だったら気にもとめない芽留の毒舌メールが切れ味の悪いノコギリのようにじわじわと傷を与えて来るように感じられた。
芽留の手はまだ止まっていない。
望はケータイの着信音が鳴るまえに受信したメールを開いた。
『後、先生の短小包茎を治すにはどうしたらいいかも知りたいです。』
いくら生徒といっても、女性にこんなことをいわれるのは全く本意ではない。
芽留の言葉のノコギリが、望のリミッターを支える柱を一本一本切り倒していく。
芽留の手はまだ止まっていない。
望はメールの送信を待たずに芽留のケータイの画面をのぞき込んだ。
【あと早漏も(笑)】
トドメだった。
望のリミッターを支える柱はすべて切り倒され、支えを失ったリミッターは崩壊した。短小包茎?早漏?そこまでいうならやってやろうではないか。こんなに教師を舐めきった生徒には調教が必要だ。
「私、かねがね音無さんがケータイを介してでしか会話が出来ないことを心配していたんですよ。あなたも不便でしょ?ケータイがないと人とコミュニケーションがとれないというのも。」
望はジリジリと芽留に近寄っていく。
芽留もさすがに望の様子が普段と違うのを見て取った。しかし、それは遅すぎた。
望から離れようとする前に、芽留の体は指導室の長机の上に押し倒されていた。
すいません・・・
今日は明日のために寝ます・・・
突然押し倒された芽留の目にははっきりと動揺の色が見て取れた。しかしこれからすることを思えば、この程度で動揺されてもらっては困る。
「今から音無さんが普通に人と話せるようになるように色々と訓練します」
芽留は必死にもがいて逃げようとするが、小柄な彼女が望の腕力にかなうわけもなく、無駄な抵抗に終わった。
「これはあなたを思っての仕打ちです。悪く思わないで下さい」
望は努めて穏やかな口調で言って、いきなり芽留に口づけた。
「!!」
芽留の体がこわばるのがわかる。
彼女の手がまた超高速で動き始めた。
望のケータイにメールが届く。望は芽留の唇からいったん顔を上げて、メールを見た。
『離せハゲ!気持ち悪い!』
メールボックスを閉じた望は厳しい目つきで芽留を睨み、言った。
「あなたはいまいち自分の置かれた立場と言うものを理解できていないようですね・・・」
芽留は今までこんな怖い顔をした望を見たことがなかった。芽留の中の望は、自分がどんなにメールで貶しても、バカにしても、決して怒らず笑って済ませてくれた。だからこそ気兼ね無くバカに出来た。言い換えれば、唯一気を許せる相手だった。
その望が今こんなに怖い顔をして自分を押し倒し、睨みつけている。芽留の中にあるのは強い恐怖だけだった。
望はそんな芽留の想いを気に止めることなく、低い声で静かに言った。その言葉には怒りがこもっている。
「さっきも言いましたが、これはあなたがケータイに頼らないで人と接することが出来るようにするための訓練です。それは必要ありません」
言って望はあっさりと芽留の手から彼女の生命線を奪い取った。
唯一のコミュニケーションツールを失った芽留には、もはや体による抵抗も言葉による抵抗も出来なかった。
「わかりましたね」
望は芽留のケータイを懐にしまってしまうと、もう一度芽留に口づけた。今度は何の抵抗もない。ケータイを奪われた芽留には、抵抗する気力も実力もなかった。
「これであなたは自分の口で気持ちを伝えるしかなくなりました。」
望は一旦唇を解放して言うと、また唇を無理矢理重ねた。今度は少しずつ舌を挿し入れていく。
「んっ・・・」
芽留がのどを鳴らした。望の舌はゆっくりと芽留の口の中を舐め回していく。もはや芽留は捕らわれた鳥。逃れる手段など何もなかった。
やっぱり投下継続します(笑
望の舌を口の中に挿し入れられて、芽留は混乱していた。もう逃れることはできない。ケータイもない。彼女の口の中で望の舌はゆっくりとじらすように動いている。芽留はもうその感覚に身をゆだねることにした。頭がゆだって、考えるのも億劫だった。
その瞬間、芽留の意識がゆがめられた。
息が苦しい。
望の舌が自分の気道を塞いでいると気づくのに数秒の時を要した。
望は加虐心を含んだ目で苦しむ芽留を見つめている。
苦しみでバタバタと手足を動かしたが、望は顔色一つ変えずに芽留を見ていた。
「っん〜〜んんっ・・・」
芽留は喘いだ。酸素不足に陥り、意識が遠のいていく・・・。
「ふふっ」
望は笑って芽留の気道を解放した。
「ヒュー、ヒュー、ヒュー・・ケホッケホッ」
苦しそうに呼吸をする芽留を、望はさもおもしろそうに見下ろしていた。そして、何とか呼吸を落ち着けようとしている芽留の唇をまたも奪った。
「んんっ・・・うう・・・」
呼吸が落ち着かないままに口を塞がれ、芽留の表情が苦痛にゆがんだ。望は容赦なくそんな彼女の気道を塞ぐ。
「んんーーっ!!んーっ!」
苦痛に耐えられずに目に涙を浮かべてせわしなく手足をバタつかせる芽留の姿はさらに望の加虐心を煽った。少しずつ芽留の抵抗が弱くなっていき、その体から力が抜けていった。望はようやく口を解放し、芽留から離れた。
芽留はもう死んだようになって気を失ってしまっている。
「困りましたねぇ・・訓練はまだこれからだというのに・・・」
望はわざとらしく言いながら、芽留の頬をペシペシと叩いた。
頬に何かの衝撃を感じて、芽留は目を開けた。悪い夢を見ていたような気がする。いや、そうであって欲しいかった。しかしその期待とは裏腹に芽留の目の前、頭上には柔らかいもののどこか冷たい笑顔を浮かべた望がいた。
「やめて欲しいですか?」
望の問いに芽留は即座に首を縦に振った。
「それじゃいけませんよ。ちゃんと言葉で説明してください。」
望は穏やかな口調で言った。
芽留は反射的にケータイを取り出そうとして、自分の置かれた状況を思い出した。
ケータイは、無いのだ。つまり口で意思を伝えなければならない。芽留にはそれは出来なかった。
まともに人と話したことなどこの十年来一度もないのだ。
「無理なら気が変わるまで何度でもしてあげますよ?大丈夫、死なないようにはしますから」
望の笑顔が、芽留にはたまらなく恐ろしかった。
何とも反応できずに、芽留はただ望の顔を見つめていた。
もう何年も人と会話なんてしてない。もう仕方すら忘れてしまった。メールで毒を吐くのも本当は自分が弱いからだということは、芽留自身が一番よく知っていた。
「・・・何の反応もないということは続けて欲しいということですよね。」
望は“言葉に詰まって”しまっている芽留に少しずつ近づいていった。
望の顔が近づいてくると、芽留は怯えて身を縮こまらせた。必死で望を拒もうとするが、やはり敵うわけもない。
望が芽留に口づけると、芽留は一層身を固くした。
強い怯えでガタガタと体を震わせている姿を見て、望は気道封じが彼女に与えた影響の大きさに驚きながらも納得していた。
今日はこの子をしっかり調教しなければならない。もう二度と自分に逆らわないようにしなければならなかった。
しかし、ブルブルと体を震わせて必死に恐怖に耐えている教え子を見ているのはやはり辛かった。
自分は教育者としても調教師としても所詮二流かと、望は自虐的な気持ちになった。
しかしいつまでも舐められたままでも困る。望の頭の中で、手法が入れ替わった。
「仕方ありませんね。これではあなたがあんまりかわいそうです。」
言って望は芽留から体を離した。
芽留は安堵した。やっと終わる。いますぐにでもここから逃げ出したかった。
「あなたにはちょっと手法を変えて会話不全を治してもらいます。大丈夫、苦しいことなんてありませんよ・・・むしろ・・・」
望は邪笑を浮かべて芽留を見た。
芽留は安心した。何ら確証はないが、苦しくないならと淡い期待を抱いている。
芽留の期待とは裏腹に、彼女の苦痛はこれからが本番だった
「とりあえず逃げられてもらっても困りますので」
望は旅立ちパックから首吊り用の縄を取り出した。
「不自由な思いをさせてしまいますが、これもあなたのためです。」
自己弁護の言葉を口にしながら、望は芽留を長机の上にしっかりと押さえつけ、両手足を長机の四本足に縛り付けた。ちょうど十字架に張り付けにされているような体勢で、芽留は身体の自由を奪われた。
「苦しくないなら安心」という自分の安堵は間違いであったかもしれないと、芽留はようやく感づいた。しかしもう遅い。長机に縛り付けられ、ケータイをも失った芽留にはもはや抵抗の余地はない。
いや、もし先に気づいていたとしても芽留に逃れる術など無かったのだが・・
「じゃあ音無さん、訓練の第二段階です。さっきも言いましたが、この訓練には何の苦痛も伴いません。まあ手始めに」
言って望は芽留の胸に服の上から触れた。彼女の顔がこわばるのがわかる。
さすがにまずいような気もするが、口づけの時点ですでに一線は越えた。後々のためにしっかりと調教しておかねばならない。もしこれで会話不全が治れば一石二鳥というやつだ。
望は勝手に自己完結して服の上から芽留の胸を努めて優しくなで、さすり、ほぐしていく。想像通り小さいが、丹念にまさぐっていった。突起はわざと外して、じらすように小さな膨らみだけに刺激を与えていく。芽留の顔が少しずつ紅潮し始めた。
「はぁはぁ・・・」
芽留の呼吸は少しずつ荒くなっていった。必死で望を拒絶しようと手足を動かすが、縄で縛られていて身動きがとれない。
望はそんな芽留の抵抗を後目に今度は服の上から強く胸を握った。
「!!」
芽留の顔が痛みにゆがむが構わずもみしだいていく。
「んっ・・・んん・・はあ・・はっ」
痛みに芽留の呼吸は荒くなる。望は休まず胸をつぶすように握り、引っ張り、また押しつぶした。
「痛いですか?おかしいな。やはり服の上からという発想が間違いでしたかね。」
わざとらしく言うと、望は芽留の制服のネクタイに手をかけた。
芽留がひきつった顔で睨んでくるのも構わず望は彼女の制服のネクタイをするりと引き抜いて前をはだけさせ、白い下着を露わにさせる。
「重っ!」
芽留の制服の内側には相変わらず大量の携帯電池。
「これからはこれも必要なくなりますからね?」
電池は無視して芽留の背中と長机の間に手を突っ込み、ブラのホックを外した。
「・・・うぅ・・・」
芽留は抗議の視線を向けてくるが、それすらも望の加虐心に拍車をかけるだけである。白いブラは一気に剥がれた。
下から出てきたのは服の上からさわったときの印象そのままの小さな胸だった。自分の密かなコンプレックスを他人に見られる羞恥心に、芽留は顔を真っ赤にして目を背けている。
「今度は大丈夫です。ちゃんと痛くなくしてあげますから」
望は胸を直に揉み始めた。さっきと同様乳首を避けてゆっくり優しく、じらすように刺激を加えていく
「・・・っ・・う・・」
芽留の顔の赤みはまし、呼吸はさらに荒くなっていく。望はさらに乳輪に沿って輪を描くように刺激していく。
「ひっ・・はあ・・」
次第に乳首が熱を持ち始め、固くなってきた。
「声を出してもいいんですよ?そのための訓練なんですから」
そういわれたって芽留には人に簡単に口を利くことなんて出来ないし、第一何でそのためにこんなことをされているかわからない。答えようがなかった。
望は唐突に今まで避けていた突起を指でつねった。
「んぁぁ!」
芽留の意志とは関係なく勝手に声が出る。
「わかりませんか?この『訓練2』の目的は声を出すことに慣れることにあるのです。」
そのまま乳首を親指と人差し指とではさみ、すりすりすりと刺激する。
「ひゃ・・ん・・・ひぐっ!」
望の愛撫に芽留は少しずつ反応し、艶を含んだ声を上げ始めた。
「その調子ですよ」
望は乳首を口に含み、舌で優しく転がした。
「ふっ・・ひゃあ!」
望には今までの反応から芽留の胸の弱点が分かっていた。
小さいながらも感度のいい胸が、望の舌技によって開発されていく。
「ゃあ・・・ひにゃあ!!!」
突然乳首に歯を立てられ、思わず大きな声が出る。
「ふふふ・・・かわいい声ですねぇ・・・もっと聞かせて下さい」
強弱をつけて歯を乳首に食い込ませ、強めの刺激を与える。
気づけば芽留の胸は固くとがり、赤く充血してしてしまっていた。
「はあ・・はあ・・」
芽留が必死に呼吸を落ち着けているのを、望は笑みを浮かべて見下ろしていた。
「そんなに乳首をコリコリにして・・・感じていたのですか?全く・・私がせっかく訓練してあげているというのに。いやらしい子ですね」
未体験の快楽によって生み出された羞恥心を煽るように言うと、芽留の瞳に涙が浮かんだ。
彼女の声をまともに聞いたのは夢の中以来である。体つきに見合った高めの本当にかわいらしい声だ。もっと聞きたい、もっとよがらせて、彼女の声を自分の物にしたい、そんな欲求が望の中に芽生え始めていた。
ストレスのはけ口としての調教対象から単純な欲求のはけ口としての調教対象へ。芽留の位置づけが変わっっていった。
望は芽留のスカートの中に手を突っ込んだ。
「!!」
反射的に望の手を払いのけようとする芽留だが、手足を縛られていて抵抗できない。そのまま下着の上からの秘部への愛撫が始まった。
芽留の秘部は胸への愛撫ですでに下着の上からでもわかる程の大量の蜜を分泌していた。望の指が敏感になっているそこの上を弱いタッチで滑っていく。
「ひんっ・・・ふはぁ・・・」
まだ呼吸の整わないまま責めを再開され、芽留は苦痛と快楽を同時に味わう
(…停滞期間が長いが、大丈夫だろうか……)
368 :
名無しさん@ピンキー:2006/10/25(水) 20:18:52 ID:cyadxu/6
イメチェンしたカフカかわええ
すいません
停滞してました…
今夜あたり再開します
しかしだれもwktkしてくれないという
(…………ひそかにwktkしてるなんて言えるムードじゃない……)
(…漏れもwktkしてるんだけど。)
(……何か書いたら割り込みになると思って……)
(昨夜のうちに気づいてれば、その時wktkできたのに……っ)
奥ゆかしい流れですね
wktkしながら続き待ってますから
「こんなに濡らして…訓練中に感じているなんてなんていやらし子なんでしょう…」
望は下着の上から強く秘裂をなぞった。「くぅん!」
望の人差し指は秘裂を往復していく。
「ひゃっ…んっ!」
(このまま言葉で苛めるのも乙ではありますが、やはり体に快楽を教え込んでおいた方が後々まで楽しめますしね…)
望は快楽責めによる調教を路線にしている。まぁ芽留を喋れるようにすると言うのも口実ではあるが、そうなってもらいたいというのも本音だ。最終的に自分の言うことなら何でも聞くという風にしておけば、それも不可能ではないだろう。
ならば快楽地獄というものをこの子に体験させておきたい。
望は指を秘裂の上部に置き、芽留の蜜でトロトロになったそれで、下着の下の突起を探り出した。
望はその突起を親指と人差し指で挟むと、軽くつねった。
「ひにゃあああ!!」
突然の激しい快感に芽留は甲高い声を上げた。望の指はなおも芽留の核をこねくり回す。
「ひゃっ!あふっ!」
芽留は強すぎる快楽から逃れようと体をよじるが、張り付けられていて身動きがとれず、抵抗にすらならなかった。
藤吉さんの眼鏡にかけたい
期待待機
望の指が芽留の核を挟み込み、こすりあげる。
「んんっ!やあっ!」
下着の上からとはいえ初めて体感する感覚に、芽留の意識は朦朧とし始めた
(一旦イってもらいましょうか…快楽責めならとにかく早めに性の悦びに目覚めてもらわなければいけないのですよ)
望は核を強めにつまんだ。
「ひゃああああああああっ!!」
望の指は強く核をはさみ、クリクリと刺激していく。
「いっん…ひぁあ!くはあああああああっ!!!!」
芽留の初な体は望の執拗な責めに耐えることができなかった。小さな体が弓なりに曲がり、ビクンと体を震わせながら芽留は果てた。
人生で初めての絶頂の余韻に、芽留はまともに動くことができなかった。
男との行為の経験がないのは当然だが、芽留には自慰の経験すらなかった。
元来人と話すのが苦手な芽留には、まともな性知識は備わっていなかった。誰とも面と向かって話せない。必然的に話し相手はネット世界の住人のみに限定されてしまう。
そんな環境に生きる芽留が『オナニーをするとバカになる』などという俗説をネットで見かけ、信じ込んでしまうのも当然といえば当然である。
芽留は今までそれを信じて頑なに自慰行為を自制していたのだった。快楽は自分を壊す、と。
しかし初めて訪れた快楽の波は、そんな意思などあっさり押し流してしまった
もしかして直書き?
いっぺんに投下するとか、でなければ「ここで一旦区切ります」とか入れてくれないと他の人が投下できない
続き待ってるから
携帯の人らしいから、パソコンみたいにコピペ一発投下といかないのは仕方あんめ
でも「今日はここまで」とかの一言がほしいのには同意
でも期待してるぜ
385 :
名無しさん@ピンキー:2006/11/01(水) 11:09:52 ID:QHyXWiDT
コモリエロ杉
乱れ髪がエロかった
初登場時にやさぐれてたとはとても思えん
妄想力フルチャージ
望は涙目になった芽留の顔を指で軽く拭った。
トンネルを抜ければそこは雪国だったかの様に、芽留のトンネルの中には花が咲き乱れていた。
「もうすぐ春ですよ」
望はそう呟くと自分の立派な春一番を高校生にしてはまだ幼さの残る芽留の体にあてがった。
芽留は汚物を体に押し付けられた不快感を目で必死に訴えるが望はその腰を止めない。
「気持ちいいですか?私は気持ちいいです。」
トムは喜んでお尻を差し出した。
マイクがトムのお尻に立派なペニスをズブズブと突き立てるとトムの顔は苦痛に歪んだ。
「いいえ、私はトムではありません。ただの薄汚いオス奴隷です。」
マイケルは芽留をますます激しく犯した。
マイケル、17歳の春であった。
!?
芽留の膨らみかけの胸を入念に揉みしだくと
望はその手をスルスルと下に滑らせるようにして下着の中に
芽留は突然の出来事に声を上げるがマイケルはゲイです
392 :
名無しさん@ピンキー:2006/11/02(木) 19:57:52 ID:qsZt5HfE
おしマイケル
393 :
名無しさん@ピンキー:2006/11/04(土) 03:24:13 ID:CfV1Ivza
俺は待つ
芽留書いてたものですが、諸事情により執筆の余裕がなくなってしまいました
完結はさせる予定ですが期間は未定になってしまいますので、何事もなかったようにスレを進めて下さい
みなさんが忘れた頃に現れます
大変申し訳ありません
絶望した
今度はある程度書き終わってから投下してくれるとありがたいです
それでも俺は待つ
398 :
名無しさん@ピンキー:2006/11/05(日) 17:39:23 ID:BaDXsT0X BE:469905293-2BP(0)
>>395 あれれ、それは大変ですね。残念ですけれど、またの投下を気長にお待ちしています。
んじゃ、夜にでも、穴埋めというわけではないのですが、ひとつ投下してみますね。
(
>>214です)
楽しみに待ってます
400 :
214:2006/11/06(月) 02:17:03 ID:iexPiQ2L BE:208847243-2BP(0)
遅くなりましたが、以下に絶望先生の最新話を読んで受けた電波がまとまりましたので、投下します。
絶望先生×霧です。えっち控えめな分、なるべく甘々になるよう努力しました。
「いただきまーす」
望が出ていった宿直室で、交と霧が夕食を共にしていた。
「味つけ、おかしくない?」
「…モグモグ…ゴクン」目の前の皿に盛ってあった様々なおかずを黙々と平らげていた交は、ほおばっていたものを飲み込むと、そっけなく言った。
「小森姉ちゃんのご飯、いつも美味しいよ」
「まあ、ありがと」
自分でもそっけない返事だと思ったのか、交が言葉を続けた。
「オレ、こんなに美味しいご飯食べると、なんだかかあ」
母ちゃんを思い出す、と言おうとした交は、ふと両親が揃っていたときのこと、そして母どころか父までもいなくなって途方に暮れていたときのことを思い出し、つい鼻の奥がツンとしてくるのを感じた。
涙を見せて霧を心配させたくなかったので、慌てて話を逸らせた。
「なあ、小森姉ちゃん、本当にアイツを甘やかしちゃあダメだぜ」
「はいはい。心配してくれてるのね。ありがとう。交君、優しいのね」
「バ、バカだな。そんなんじゃないったら」
交の顔が見る見る赤くなった。
今でこそ交はややひねくれてはいるが、元々は素直で思いやりのある、優しい子なのである。
黒の長髪で千里に怖い思いをさせられたのにも関わらず、千里がくせっ毛に苦労しているのを知って、クリスマスプレゼントにカツラを贈ろうとしたくらいなのだ。
ーーもっとも、これは当時暴走していた千里の逆鱗に触れ、結局苦しみますツリーに吊されてしまったのだが。
夕食を終え、交が当番の家に行く時間になった。
「じゃあ、オレ、当番の家に泊まってくるから」
「うん。行ってらっしゃい。気をつけてね」
だが、今日は交は珍しく逡巡している。
「なあ、小森姉ちゃん…」
「なあに?」
なおモジモジしたまま、突っ立っている。気のせいか顔がほんのり赤い。
「オレ…小森姉ちゃんなら…」
「私なら?」
「小森姉ちゃんなら、新しい母ちゃんになってもらってもいいな」
一気に言うと、校門に向かってだっと駆けだした。
「じゃあ、行ってきまーす」駆けながら叫んだ。校門の所に当番が待っているらしい。
霧の顔も紅葉のように赤く染まっていた。
「……もう、交君ったら」
霧はどこか嬉しそうに呟いた。
望は歓楽街に向かっていた。歓楽街の入り口にパチンコ屋があるのだ。
程なくパチンコ屋の前に着いた。派手な音楽と漫画の看板が望を出迎えた。
だが、ふと入り口の自動ドアに写る自分の顔が目に入った望は驚愕した。思いっきりやさぐれ、どこかあっちの世界に行ってしまっている人のようだ。まさに腐った魚のような目をしているではないか。
これはいけない、自分には何か悪いモノが取り憑いている、エエイそんなのはサーッと発散して清めてしまえ、とばかり、望は半ば自棄になり、歓楽街の奥にある風俗店を目指した。
だが、いざ店の近くに来ると、とたんに勇気が出なくなってしまった。ホワイトライの授業の時には気軽に入り込めた店なのに、いざ客として入ろうとすると足が竦んでしまう。
店の正面の派手な看板に載っている女のコの写真をそれとなく見ていると、髪の長いコの写真が目に留まった。
(どことなく小森さんに似てますね…)
こう思ったとたんに、
「よっ、社長! そのコ、尽くすタイプのいいコっすよ。ひとついかがっすか?」と呼び込みの店員が下品に声を掛けてきた。
「!!」とたんに霧の姿がくっきりと瞼に思い浮かんだ望は、無言でその場から遁走した。
(ああ…なんて罰当たりなことを思ってしまったんでしょう!)
走りながら、望は自分の情けなさに死にたくなった。
だが、お金の他は手ぶらである。旅立ちパックは宿直室に置いてある。予備の縄は教室だ。
それならば、いざ川に飛び込まん!…と思っても、川端の通りは人の往来が結構多く、飛び込むのを躊躇してしまう。
それに、死のうとする度に、霧の眩しく、どこか切ない笑顔が瞼に浮かんでしまう。
そして、多分彼女にとっては虎の子だったであろうお札を、丁寧に両手で渡してくれたときの様子まで、まざまざとを思い起こされてしまうのである。
望は自殺を断念した。
結局、望は霧から貰った一万円を使わないまま帰宅の途に着いた。
帰り道、ふと花屋がまだ開いているのが目に付いた。もう夜なのに、色とりどりの花が綺麗だ。
「そうだ…」望は、自分のポケットマネーで花を買うことを思いついた。よく分からないまま、赤と白の薔薇を花束にしてもらった。
校門を潜った。宿直室の前まで戻ってくると、中の灯りが点いているのに気が付いた。おまけに、美味しそうな香りが中から漂ってきている。
出かけるときに夕食を作っていた霧が、まだ部屋で待ってくれていたのだ。嬉しさ半分、申し訳なさ半分で望は戸を開けた。
「ただいまあ」
「あ、お帰りなさい、先生」
霧がとびきりの笑顔で望を迎えてくれた。
「あの、小森さん、…これ、花を…」
「うわあ、きれい! 花瓶に活けるね。ごめんねー。ちょっと退いてくれるかなー」
花瓶の近くにいた皇帝ペンギンを退かせると、薔薇の花束を花瓶に活けた。宿直室の入り口がぱっと華やかになった。ふくよかな芳香も漂ってくるようだ。
「ぶり大根、できてるよ。先生の好物だって交君が言ってたから、作ってみたの」
「ありがとうございます。じゃあ、早速戴きますね」
霧の丹精込めた手作りのご飯を望は口にした。出来合いの物を暖めたのではなく、DSを見ながら一から作ったことは望も分かっていた。
素朴ながらも、ほっこりした暖かい味が口に拡がった。丁寧に心を込めて作ってくれた心遣いが何よりも嬉しかった。
「味つけ、おかしくない?」
返事をしようとした望だったが、ふと夕方家を出てから帰宅するまでのことが頭をよぎってしまった。
にっこり笑って「美味しいですよ」と言ったつもりだったが、最後の方が涙声になってしまっていた。
「…先生?」
様子がおかしいことに気づいた霧が心配そうに尋ねたが、望は「何でもありません」と、涙をごまかすようにご飯をかき込んだ。
夕食の後、改めて望が切り出した。
「今日は本当に済みませんでした。先生、つい甘えすぎてしまって、人として恥ずかしいところを見せてしまいました」
「先生…先生が甘えてくれるなら、私嬉しいよ」
「それでですね、あの…」先生が懐から一万円札を出した。霧が渡したものである。
「これ、結局使わなかったんで、お返ししますね」
「先生…いいのに…」望は霧を見た。不安そうな様子だ。自分のしたことが気に障ったんだろうか、と思っているのかもしれない。
それを打ち消すかのように、望は努めて明るく言葉を継いだ。
「実は、先生パチンコ屋の前まで行ったんですけど、入る勇気がなくて戻って来ちゃいました」
「そうだったの…」
「やっぱり私はギャンブルには向いてませんね」
「……私、先生が怒ってるのかと思っちゃった」
「怒ってなんかいませんよ」望は優しく言うと、霧の頭をくしゃっと撫でた。
「…じゃあ、これ見ても怒らない?」
そう言って霧が冷蔵庫から出してきたのは、小さなケーキだった。上にイチゴが二つ乗っている。
「先生はお誕生日が嫌いだって知ってたんだけど、どうしてもお祝いしたくて…」
「小森さん…」
ようやく、望は霧が自分の好物であるぶり大根を作って待っていてくれた理由を理解した。霧は自分の誕生祝いをしてくれるつもりだったのだ。
自分が誕生日にトラウマがあることを知っていたので、最初からはケーキを出さないでいたのだ。その細かな気配りに、望は心打たれた。
「怒ってる?」
「小森さん。……今、私の気持ちは…」
「……」
「目を瞑って下さい」
「え?」
「さ、早く目を瞑って」
霧は素直に目を瞑った。
やがて、望の手が霧の顎に触れると、ゆっくり接吻してきた。
唇を合わせていると、何かが霧の口の中に入ってきた。
「?!」
びっくりして目を開けたが、望が優しい顔をしてこちらを見つめていた。だが唇を離さないままなので、尋ねることも出来ない。
口の中の物は甘く、柔らかそうだったので、恐る恐るもぐもぐと咀嚼してみた。
すると、それは口の中で柔らかく潰れ、甘酸っぱい果汁をほとばしらせた。ケーキに乗っていたイチゴを望が口移しで霧に食べさせたのだった。
「そのイチゴの味が、今の私の気持ちですよ。
確かに私は誕生日には酸っぱい記憶があります。
ですが、あなたの心遣いがとっても嬉しいです。こんなに甘くて嬉しい誕生日を迎えたのは生まれて初めてです。小森さん、どうもありがとう」
ここまで言うと、望は霧を優しく抱きしめた。
「先生…」
二人は再び唇を合わせた。
やがて望は舌を差し入れた。舌先にイチゴの甘酸っぱさを仄かに感じた。霧も最初はおずおずと、やがて懸命に望の舌の動きに舌で答えようとした。
霧の身体を抱いていた手に少しずつ力を込め、ゆっくり、ゆっくりと横たえていった。
毛布の上に霧が横たわり、その上に望が被さっていった。
まだ接吻している。
ようやくゆっくりと唇を離した。二人の唇は、つうっと透明な糸をひいている。
やがて、望は黙ったまま手をそろそろと霧の身体に這わせ始めた。
「あ…」霧が微かに喘ぎ声を漏らした。
霧が身に纏っていた毛布が畳に拡がっている。その上に霧が白い裸身を晒している。
望の手が霧の全身を這っている。単に撫でているだけなのに、霧には無性に気持ちよく感じられた。
やがて、望の口が耳・首筋・鎖骨と降りてきた。そして胸に達したとき、
「ああん…」今度は幾分はっきりと喘いだ。
望の指が、さっきからもう片方の胸の麓を撫でている。螺旋を描きつつ、だんだん頂を目指して登ってくる。
親指の腹がほんの微かに乳輪に触れた。それだけのことなのに、泣きたくなるほど気持ちいい。
「あうぅ…」
やわやわっと手が胸を揉んできた。自分を気遣ってくれているように、どこまでも優しい揉み方が嬉しかった。じわりと快感が生まれ、波紋を描くように全身に伝わっていった。
ほんの時たま、ちょんっと頂を摘まれると、そこから甘い電流が全身に流れた。
「はあん…」霧ははっきりと喘いだ。
一方、いったん胸に降りてきた口は、少し臍の辺りをさまよっていたが、また胸に戻ってきた。
舌先で乳首のわずかに外側をなぞる。優しく頂を左右にはじく。軽く吸いつく。
「あ…はあっ……先生…」霧は胸から生じる快感の小波を漂った。
手と口で両胸を愛撫している間、残りの手はゆるやかに霧のボディラインをなぞっていた。指先が太腿や秘密の部分をかすめる度、霧はもじもじと身体を震わせた。
(私、こんなに先生に愛されている…幸せ…)
「あ…あはぁ……先生…こんどは私が先生を気持ちよくしてあげるね」
全身が薄い桜色に染まった霧は、望を横たえると、絶棒をそろそろと握ってきた。
「こ…小森さん……」
霧の小さく柔らかな手に握られる感触に、絶棒がぴくっと震えた。
しばらくさわさわっと撫でられていたが、やがて暖かい感触が絶棒を包んだ。
「はうぅっ…」望は思わず快感を訴える呻きを漏らした。
霧の口技には決して特別なテクニックなどはなかった。が、愛情溢れた舌の動きが何とも心地よく、秘密の袋やその奥を手で控えめに撫でられたりもしたので、絶棒は嬉しさに幾度も反り返った。
「…先生、気持ちいい?」顔を上げた霧が上目遣いに尋ねた。
「はうっ…とっても、気持ちいいです…」喘ぎながら望が答えると、
「うふっ…嬉しい」こう呟いて、再び絶棒を含んだ。
霧の可愛い口が上下するたびに、長い黒髪がさらさらと望の腿に当たる。甘い痺れがそこかしこに発生し、互いに結びついて望を喘がせる。やがて望は高ぶってきた。
「こ、小森さん…もう、もう……」
「先生…」
「うぅ…先生、小森さんの中でイきたいです」
「先生……うん、いいよ…優しくしてね」
望は体を起こすと、霧に重なっていった。
「ううっ…」霧の中は柔らかく、暖かい。絶棒の敏感な部分を、そして全体を霧自身がきゅっきゅっと締め付け、包み込んでくる。痺れるほどの気持ちよさにまみれながら、望はゆっくりと動いていった。
「はあっ…」
一方、霧は、望が入って来たとき、悦びとも安堵ともとれる声を漏らした。絶棒を胎内に納めた時のいつもながらの充実感がたまらなく嬉しい。
それに、今日は望がいつになく優しく動いてくれている。
まるで絶棒の先端に、自分の悦びを探り当てる目が付いているかのように、気持ちいい所だけをノックしてくれる。いや、絶棒が訪れてくれる場所が、一つ残らず皆狂おしいほど気持ちいい。
突かれる度に、快感の火花が体中を駆け巡る。望の一挙一動が、霧にとって愉悦を生み出す原動力となっていた。
(私…私…先生に愛されている…ずっと…ずっと先生のそばにいたい…)
「はあぅ…先生……先生…ずっと…はあっ…ずっと一緒にいて…」熱い喘ぎ声の間に、途切れ途切れに自分の思いを伝えた。
望は、情熱的な接吻でそれに答えた。腰の動きが激しくなった。しばらく大きく律動していたかと思うと、霧の腰を抱え込み、再び躍動し始めた。
「あっ…あん…あん…あっ…あぅ…」霧の喘ぎ声も断続的になってきた。
望のストロークが、ぐいっぐいっとラストスパートを予感させる大胆なものになった。
「先生、私、もう……あぅ…あん…」霧が脚を絡めてきた。
「私も、もうすぐですよ…」望もここぞとばかり、激しく絶棒をグラインドさせた。
霧が絶棒をぎゅうっと締め付け、甘い蜜を絡ませてきた。あらゆる襞が、奥へ、もっと奥へと絶棒を誘う。
望は痺れるほどの快感と、自分の空虚だった心が今満たされているという幸福感に包まれながら、ついに欲望を解き放った。
「うぅっ…」どくっ…どく……
自身に望の熱い迸りを感じた霧も、自分を幸せにしてくれるのは望だけだという思いに満たされ、全身を反らせつつ歓喜の絶頂に駆け登っていった。
「はあっ!!……先生、大好きぃ……」
はずんでいた息が段々穏やかになると、二人はどちらからともなく再び熱い接吻を交わした。
シャワーを浴びた後、二人は仲良くケーキを食べた。望のケーキの上のイチゴが在ったはずの場所には、その跡だけが残っている。
その跡を目にしながら、霧が望に優しく言った。
「先生、お誕生日おめでとう」
「ありがとうございます」望は満面の笑みで応えた。
秋の夜長である。虫の声ももう疎らだ。楽しげに過ごしている二人の姿はあたかも親密な恋人同士、あるいは新婚夫婦のようだ。
ただ、霧が毛布にくるまっているのだけが普通の恋人同士とは著しく異なっている。
霧が身に纏っている毛布が必要なくなる時は来るのだろうか。
もし来るとすれば、それは二人が幾多の−−本当に幾多の−−障害を乗り越え華燭の典を挙げるときなのかもしれない。
ちなみに、望が買ってきた紅白の薔薇だが、
赤い薔薇の花言葉は「愛情」「貞節」、
白い薔薇の花言葉は「尊敬」「私はあなたにふさわしい」
である。
望はもちろん花言葉など知らない。だが、無意識のうちには、薔薇の花に託された花言葉の意味を知覚しているのかもしれない。
霧が花言葉を知っているかどうかは分からない。だが、薔薇に込められた望のメッセージは、確かに伝わったようである。
−−完−−
408 :
214:2006/11/06(月) 03:08:15 ID:iexPiQ2L BE:435098055-2BP(0)
GJ!!!
霧かわいいなぁ(*´д`)
こうゆう甘い話もいいねぇ。最後の締めくくりが素敵だ…
楽しませていただきました!
(*゚∀゚)=3ハァハァ
GJ!!!!
甘すぎるほど甘いだがそれがいい
GJですよぉ
413 :
214:2006/11/13(月) 15:41:12 ID:p+voZ9nq BE:556924984-2BP(121)
2レス分使って保守小ネタ入れます。マガジン40号より。
個人的に、外ハネのコはすず様しか考えられないっす。
それで、つい木野君をイジメてしまいました。
木野ファンの方、すんません。
(註:エロなしです)
414 :
白黒黒1:2006/11/13(月) 15:48:00 ID:p+voZ9nq BE:469905293-2BP(121)
ある日の放課後、図書館に先日のメンバーが再び集まりつつあった。
「先生はイーグルトンやノースロップ=フライなんか読みました?」木野が絶望先生に尋ねた。
「ええ」
「あれってどうなんですかねえ? オレはどうも…」
「ま、文学理論の本が実際の読書の役に立つかどうか、私には分かりませんね。『読者には誤読の自由がある』なんて書いてあったりもしますからね。あまたある『文章読本』の類と一緒ですよ」
木野が背伸びした議論を絶望先生にふっかけようとしたものの、そこは圧倒的な読書量の差で軽くあしらわれてしまった。
「待たせてゴメン」
と、そこへ久藤が現れた。今日もまた、木野と物語を作り合って、泣かされたら負け!で勝負するらしい。図書委員長をしているポニーテールの可愛いコも、ヤレヤレまたかといった表情である。
「遅いぞ久藤! 今日のテーマは乗り物だったな。じゃあオレからいくぞ!『愛と勇気の新快速、敦賀へGogo!』……」
「じゃあ、僕は『さらば、さんふらわあ』で…」
結局、木野はまたも久藤に泣かされることになった。「ううう…今日で退職するはずだった志布志フェリーの老船長が…すんすん…」
それにしても、こう何度もカワイイ女の子の前で泣かされたままでは引っ込みがつかないし、自分が可哀想だ。
そこで、木野は無謀にも、さらなる勝負を挑むことにした。今度はエロ話を作って、どちらがイヤラシいかを競おう、と申し入れたのである。
もちろん、麗しのポニテ娘は反対した。
「図書室でそんな汚らわしい勝負するなんて、ダメに決まってるじゃない」
だが、ここで絶望先生が口を挟んだ。
「まあ、そう言わないで。そういう話を作るのは、簡単なようでいて、なかなか難しいんですよ」
「ちょっと先生!」
「たしかに少し面白そうだねえ」
「ちょっとぉ! 久藤くんまで」
と言う訳で、エロ話勝負が始まった。
「じゃあ、言い出しっぺのオレから行くぜ!『診療人間ドッグマン!』」先攻は木野だ。
「…ドッグマンはターゲットの令嬢に迫っていった。『フフフ…俺はドッグマンだ。オマエを検査してやる!』……」
得意げに語り終えた木野は、ようやく皆の反応が皆無であることに気付いた。
「……あれ?」
皆を見渡した。一同シラけまくっている。伝説のシラ毛虫までが机の隅を這っている。
「…それ、一体何だったんですか?」絶望先生が呆れたように尋ねた。
「いえ、『人造人間』と『診療人間』を掛けて…」
「そんなのでエロチックになるはずないじゃありませんか」木野は一言もなく、うなだれてしまった。
後攻は久藤である。
「じゃあ、次は僕だね。『幼なじみで、人妻で。』」久藤はいつもの調子で淡々と語り始めた。
「…日本陸上界の若きホープ大和が、足の故障で入院することになった。おまけにハプニングで両肘にヒビが入ってしまい、両手までもがまともに使えない。
悶々とした日々が続いているところに、幼馴染みの美人人妻涼風がお見舞いに。
『大和、入院して…その…たまってるんでしょ? あたし、慰めてあげてもいいよ』
。やがて涼風は大和の……」
話が進むにつれ、先生は読んでいた新聞で前を隠したままになった。先生のそばにいたまといも先生の背中にしがみつき、赤らめた顔を押しつけている。
木野は気まずそうにかがみ腰になっている。ポニテ娘は耳まで真っ赤な顔をして俯いている。
二人の勝敗は明らかであった。
415 :
白黒黒2:2006/11/13(月) 15:54:20 ID:p+voZ9nq BE:609136875-2BP(121)
「ううう…ちきしょう…ちきしょう! 男としてはオレの方が上なんだぁ!」
木野は、スカートを押さえてもじもじしているポニテ嬢を、カウンター奥の図書準備室に連れ込んだ。
「え…ちょっと、ちょっとぉ!」
しばらく中から何やら物音がしていたが、やが全くて何も聞こえなくなり、辺りは静まり返った。
ガチャリ。
大方の予想に反し、スンスンと肩を震わせてすすり泣きながら出てきたのは、木野だった。その側で、どこかシラケ気味のポニテ娘が、それでも優しく木野を慰めている。
「初めての時にはよくあるんですって。気にしないで」
ポニテっ娘の話によると、事情はこうだ。
勢いで暗がりに連れ込んだはいいものの、木野は初めてで勝手が分からずに戸惑っていた。
見かねたポニテ嬢が手伝おうとしたが、「万願寺唐辛子みたいな」(ポニテ嬢の説明)アレだったので、うまく亀頭が露出しなかった。
そうこうするうちに、大きくならないまま固くなっていた木野自身がポニテ嬢の手に触れられた刺激で暴発し、濃口の毒液を大量に自分のブリーフ内にブチマケてしまったらしい。
「ま、初めての時って、後から考えたら笑えるような失敗があるものですよ」
望は気の毒そうに言った。
「それにしても、木野君…その、誠に申し上げにくいのですが」望は続けた。「真性のはきちんと手術した方がいいですよ。将来のためにも」
木野はいたたまれなくなったのか、
「はーーーーーん!」
泣きながら図書館から走り去っていった。
(でもあたし、正直欲求不満なのよねえ…)
身体に灯を点けられかけたままのポニテ嬢は、しばし思案していたが、やがて久藤に声を掛けた。
「久藤くん。ちょっと、いいかな」耳を引っ張ると、こしょこしょと何事か囁いた。
「え、僕でいいの?」久藤は特に嫌がるでもなく、ポニテ嬢に図書準備室に連行されていった。
やがて、準備室からくぐもった喘ぎ声と共にガタ…ゴト…と初期微動が絶望先生達のいる貸出カウンター前に伝わってきた。
おや始まったか、と思っていると、あれよあれよという間に喘ぎ声は耳をつんざく大音響となり、魂をも揺さぶる激震が館内を襲った。
「AAAAAAAAAAAAAAHHH!!」
「AAAAAAAAAAAAAAHHH!!」
「EEEEEEEEEEEEEEEEK!!」
「EEEEEEEEEEEEEEEEK!!」
「HUUUMMMMMMMMMMMMM!!」
「HUUUMMMMMMMMMMMMM!!」
「OH! OUH! OUH! OUH!!」
「OH! OUH! OUH! OUH!!」
「PAOOOOOOOOOOOOOON!!」
「PAOOOOOOOOOOOOOON!!」
416 :
白黒黒3/E:2006/11/13(月) 15:59:59 ID:p+voZ9nq BE:139231924-2BP(121)
図書館全体がガッタンゴットンと関東大震災もかくやと思われるごとく揺れ,蛍光灯がシパシパと点滅した。
壁にピピピッと亀裂が走り、ポスターが次々と剥がれ落ちた。本棚から蔵書がドドドドド、バサバサバサッと雪崩をうって床に落下し散乱した。
紙屑と埃がもうもうと立ちこめていた館内が、急に嘘のように静かになった。
やがて準備室のドアが開くと、奥から久藤がポニテ嬢をお姫様抱っこして現れた。
魂が抜けきって惚けた感のそのコは、カウンター前にあるソファーに横たえられたものの、完全に失神していた。
時折ピクピクッと手足が痙攣し、顔やら太腿やらが真っ赤にふやけきっている様は、湯から上げたての茹で蛸のよう。だらしなく開いた唇の端からは涎さえ垂らしている。
そんな彼女を見下ろしていた久藤は、汗もかいていない様子だったが、望の方に向き直った。
「じゃあ、先生、それと常月さん。今度は二人をまとめて面倒見るね」
こう言うが早いか、まといと望の襟をぐいっと掴み、図書準備室へ引っ張っていった。
「ちょ、ちょっと久藤くん!」
「大丈夫。常月さんには触らないから。常月さんは普段通り、先生とえっちしてていいんだよ」
「な、何てことを!」まといは赤くなりながらも、どこか安心した様子である。
「…あれ? と言うことは、もしかして…」望は久藤の顔を見つめた。
久藤は普段通り、柔和な垂れ目で微笑んでいるだけだったが、望の襟を掴んでいる手に力がこもった。ここで望は忽然と全てを理解した。
「いやあああああああああああああああ!!」
望の絶叫は、久藤が後ろ手に閉める図書準備室の扉で遮られた。
−−完−−
============================
以上です。結局3レスになってしまい失礼しました。
で、連続で申し訳ないのですが、今晩か明晩に、一つ投下させて下さい。
あびる×望+αの予定です。
ちょwww
ステキだ!
エロ楽しい!!
419 :
名無しさん@ピンキー:2006/11/15(水) 03:05:36 ID:3gNnFwnZ BE:522117465-2BP(121)
>>214です。
夜の内に投稿するつもりでしたが、
実は今帰宅したところです。これから校正と
手直しに入ります。
申し訳ないですが、夜の内のアップは難しい
かもしれません。おわびします。
420 :
214:2006/11/15(水) 22:45:13 ID:3gNnFwnZ BE:313270463-2BP(121)
まことに遅くなりましたが、今からアップします。原型留めて…の回の11頁1
〜4コマ目を眺めて受信した電波が元になっています。
・触手もどき×あびる、先生
・あびる×先生
が主な内容です。
あらかじめ、全国一千万人のあびるファンの皆さんに謝っておきます。いろい
ろと、どうもスミマセン。
また、例によって絶望先生が色々といたぶられています。男の喘ぐシーンが苦
手な方は、 恐れ入りますがそこはスルーをお願いします。
(そのシーンだけ抽出して801板かゲイ板に投下しようと思いましたが、うまくい
きませんでした)
>>409-
>>412,>>417-
>>418 どうもありがとうございます。今日も頑張ります。
「うーん、弱りました」
「どうしましょう、先生」
あびると望はホテルの一室で苦悩していた。
未知の原型を留めた古代生物(のしっぽ)発見のはずが、旧日本兵を発見して
しまったのだ。
このままでは、第一発見者として二人がマ スコミに登場せざるを得ない公算が
強い。
だが、今二人がマスコミの前に出ることは、各々が社会的生命を断たれることを
意味する。
時節柄、「破廉恥! 独身高校教師が教え子の女子高生とプライベートでしっ
ぽり海外旅行!」などといった美味しいネタをマスコミが逃す筈がない。何とし
ても秘密裡に帰国する必要があった。
「うーん」
「…とりあえず、ホテルの人に相談してみては」とあびるが言った。
「なるほど、それもそうですね。ダメもとで聞いてみますか」
望はフロントに電話を掛け、ホテルの主人に――コンシエルジュなどという者
はいない、ごく小さなホテルの二人は滞在していた――事情を説明し相談してみ
た。
主人はしばらく唸っていたが、どうやら良い考えを思いついたらしい。あとで
ボーイを遣るから、そいつに詳細を聞けと言ってきた。
主人に謝して受話器を置いてから10分くらい経った後、望たちの部屋をノック
する音が聞こえた。
入ってきたのは、まだ若い、子供といってもよい年齢のボーイだった。どこと
なくマ太郎と目鼻立ちが似通っている。
何でも、早朝にチェックアウトし、ホテルのプライベートビーチから舟で近く
の無人島へ渡る。昼間そこのジャングルで探検をする。夕方船で迎えに来るから、
それに乗って別の島にある主人の親戚がやっているホテルに泊まり、翌朝そこか
ら空港へ向かうのではどうか、というのだ。
諦めかけていた探検まで出来るとあって、二人ともこの案に飛びついた。
翌早朝、まだ日の出前のプライベートビーチは静かだった。
ルルルルル…と軽やかなエンジン音を響かせて、二人と昨夜のボーイ(操縦役)
の三人を乗せたボートが沖に出ていった。
「ところで、その島の名前は何て言うんですか」望がボーイに尋ねた。
「ホモマンガシマ、イイマス」
「ホモマンガ島? ……インドネシアにはエロマンガ島ってのがありますが…」
「藤吉さんが好きそうな名前ですね」あびるが冷静に感想を述べた。
「へくちっ」暗い部屋の中でくしゃみの音が聞こえた。
「……どうしたの。風邪?」くしゃみの主の隣で寝ていた千里が眠そうな声で尋
ねた。
「…うー…昨日すっ裸で寝ちゃったから、寝冷えしたのかもしれないわね」晴美
がやはり寝ぼけ声で答えた。
二人とも布団を掛けているものの、裸である。昨晩、久しぶりに晴美の家に千
里が遊びに来たのだ。晴美が夏コミでゲットした新刊を文句を垂れつつ読み耽っ
ている内に、その中の一冊のシチュエーションをふざけて二人で演じていたら思
いがけず燃え上がってしまい、つい一戦交えてしまったのだ。
「それはいけないわ。私がきっちり暖めてあげる。」千里が晴美をぎゅうっと抱
きしめてきた。
「ありがとう、千里。…って、なに変なとこ触ってるのよ」
「体温を上げるお手伝いをしてるのよ。」
「あ、はぁ…。もう、千里ったらぁ」晴美が甘く掠れた声で喘いだ。
南の海はすっかり明るくなった。ボートの上で、ボーイが二人に島の様子を説
明していた。
「シマニハ、カワ、ジャングル、アリマス。イロンナイキモノ、タクサンイマス。
キレイナアオイトリ、イルヨ。ナガイナガイシッポ、トテモキレイネ」
「しっぽ?」あびるは即座に反応した。ますます島での探検が楽しみになってい
る様子である。
「ワタシタチ、コノシマニハ、オトナニナルショウコヲサガストキダケ、キマス。
アオイトリノハネミツケルト、オトナニナリマス。ズットズットシアワセニナレマ
ス」
「ははあ、成人を迎えるための通過儀礼みたいなものですね」
「デモ、キヲツケテクダサイ。ヘンナクサ、ハエテマス。ヒト、ドウブツ、ツカ
マル、イノチアブナイ」
「捕まえる? それは怖いなあ」
「オトコツカマル、シボリマス。オンナツカマル、タネウミマス」
二人は一瞬、前途に不吉なモノが待ちかまえている錯覚を覚え、一抹の不安を
感じた。
「ハナレバナレニナル、アブナイ。イツモイッショニイル、アンゼンネ」
「なるほど…よく分かりました」
日がすっかり昇った頃、島に着いた。
「デハ、ユウガタチョトマエニ、ムカエニキマス。ドゾ、ガンバテクダサイ」
ボーイを乗せた船が行ってしまうと、あたりは穏やかな波の音だけになった。
「じゃあ、行きましょうか」望があびるに声を掛けた。
「ええ」決意を胸に秘め、あびるが応えた。
こうして二人はジャングルへ分け入っていった。
ジャングルに入って来た二人を迎えたのは、濃い緑とじっとりした湿気だけでは
なかった。甘い芳香が立ち込めているのだ。だが、爽やかな甘さではない。何と
いうか、濃厚にねっとり甘ったるいのである。
「こ、これは…」しばらくクンクンと鼻を鳴らしていた望が言った。
「イランイランの香りにそっくりです」
「イランイラン?」
「ほら、あの花をご覧なさい」
望が頭上を指差した。見ると、木々の間にぽつぽつと黄色だか薄いオレンジ色
だかをした花が咲いている。花びらは細く枝分かれして、だらしなく垂れ下がっ
ている。
「あれ、イランイランの花によく似てますよ。先生、前にアロマテラピー検定の受
験勉強をしたことがあるんですけれど、学科試験に加えて実技試験があるんです
よ。そのために精油の香りを20種類覚えたんです。その時覚えた中の、イランイ
ランにそっくりです」
「なるほど…例えば、ラベンダーには精神をリラックスさせる作用があるって言
いますよね」
「そうそう。それで言うと、イランイランはロマンチックな夜のための香り…つ
まり、催淫作用があるんです」
「こんな二人っきりの時に、何下ネタ言ってるんですか」あびるは努めて冷静に
突っ込んだ。
望は鳩が豆鉄砲を食らった顔つきになったが、我に返ると顔を真っ赤にして言
い繕った。
「いや、本当ですって。下ネタじゃないんですって。信じて下さいよ。セクハラ
じゃありませんからっ」
だいぶ奥まで来たようだ。木々が鬱蒼と茂っている。人の肩ほども背丈のある
草の茂みがそこかしこにある。名も知れない南方系の植物がそここに生えている。
当然、森の中は昼なお暗い。
イランイランらしき濃厚な香りがますます密度を増してきた。川が近くにある
ようで、水の流れる音がしている。
はっとした。視界を青いものが飛んでいる姿が横切ったのだ。
小型の鳥だった。
優雅に舞うように、二人の目の前を楽しげに飛んでいる。長いしっぽが流れる
ように曲線を描いている。新体操のリボンの動きのようだ。仄かに漏れてくる日
光を反射して、きらきらと瑠璃色やら玉虫色やらを反射している。
「しっぽー!」あびるはがいきなり駆けだした。無理もない。もしこのしっぽ
(正確には尾羽か)を手に入れることが出来れば、あびるのしっぽコレクショ
ンの中でも有数の希少アイテムになることは間違いないからだ。
だが、離れて行動するのは危険だ、とボーイが忠告してくれたのを望は思い出した。
はっと気づいたときには、あびるの姿はジャングルの木々の葉の間に隠れ、見
えなくなり始めている。望は慌てて追いかけた。
「小節さん、待ちなさい! 離れたら危険ですよ〜! …怖いから待って下さい
〜〜〜!」
あびるの右手が鳥のしっぽをはっしと掴んだ。
「やったあ!」あびるの顔は、目的物をゲットした喜びに溢れた。
数メートル先では、必死に逃げようと翼をバタつかせている鳥の様子が窺える。
だが皮肉なことに、その羽音のせいであびるは自分に迫っている危機に気付く
のが遅れた。
いつの間にかあびるの足下に忍び寄っていた蔓が、スウッと頭をもたげたかと
思うと、いきなり左足首に巻き付い
た。
「?!」
異様な感触に気付いたあびるは、左手で――右手はしっぽで塞がっている――
蔓を解こうとした。
だが、それはびくともしない。片手で思うように解けず焦っている間に、右足
首にも蔓が絡まってきた。ハッと右足首に気を取られた瞬間に、左足首に二本目
の蔓が取り付いた。
あびるは明らかに異変を、自分の危機を感じた。背筋がシーンと凍えてきた。
その間にも、周囲の木の根本付近からそれぞれ数本の腕が伸びてきてあびるの両
手首に絡み付いたかと思うと、強い力で後ろに引っ張った。あびるはたまらず引
き倒された。
「きゃあああーーーーっ」
ようやく悲鳴を上げたときには、既に両手足を大の字に広げられた状態で拘束
されてしまっていた。
やがて、襟口からそろそろと細い蔓が入り込んできた。インナーの上からと下
からとを問わず、競って胸を目指しているようだ。
くすぐったくもおぞましい感覚に、あびるは全身に鳥肌が立った。
背中からも別の蔓が肩を通って胸に回ってきたかと思うと、ジワジワッと豊か
な膨らみの裾野に巻き付いた。そして段々と絞り込んできた。
上から胸に絡み付いてきた蔓は、ごそごそと裾野を這い回っていたかと思うと、
頂に向かって足を伸ばした。桃色の頂やその付近を蔓が掠めると、最初はムズム
ズするだけだったのに、すぐに自分でも驚くほど快美な電流が体内を走るように
なった。
「い、いやっ…こんなので感じてしまうなんて…私おかしくなったのかしら」
あびるは身をくねらせた。蔓はますます勢いづき、あびるの全身を窺う勢いで
その数を増やしていった。
先発隊に遅れて首筋に伸びてきた蔓も、あびるの胸元へと入り込んでいった。
進行に邪魔になる探検服のボタンを器用に外しつつ、上半身でのたうち始めた。
胸から発生した甘美な電光は、あびるの下半身にも作用した。いつの間にか、
あびるの中はしっとりと潤い始めていた。
その潤いを求めているかのように、探検服のズボンの裾から、細い蔓が何本か
侵入してきた。探検服の社会の窓――探検服は男女共用なので、社会の窓が付い
ている――からも、丁度望の時と同じように、淫らな蔓が侵入してきた。
蔓が太腿を這う感触に、あびるは再び鳥肌が立った。蔓自体はつるつるしてい
るのに、全体にごく細い繊毛がびっしり生えていて、それが何だか湿り気を帯び
ているのだ。まるで、さらなる湿気を求めて涎を垂らしている極小の獣たちが、
無数に自分の肌を舐めているかのようだった。
蔓は、しばらく思い思いに太腿の付け根のあたりやパンツの上から秘所を這っ
ていたが、やがて何本かが隙間から中へ侵入してきた。
腹の方からも、何本かがパンツのゴムを果敢にかい潜って侵入してきた。
「あ…いや、いやぁ」あびるは蔓が自分の草叢を我が物顔に散歩して回る感触に
我慢ならなかった。もっと我慢ならないことに、その蔓の動き自体が下半身に甘
いジンジンした痺れを呼び覚ましつつあった。
やがて、一本の蔓があびるの中へ入り込んできた。
「あああ…いや、いやぁ」
あびるは異物感に身を捩った。だが、まるでその動きをずる賢く利用するかの
ように、蔓はくねくねっと這いつつあびる自身の中へ侵入していった。
426 :
あびるちゃんパニック!6:2006/11/15(水) 23:14:04 ID:3gNnFwnZ BE:1253081489-2BP(121)
一方、あびるとはぐれてしまった望は焦って辺りを探し回ってていた。が、
「きゃあああーーーーっ」という悲鳴を耳にすると、聞こえてきた方角に向かっ
て駆けだした。
「小節さん! 大丈夫ですか!」
だが、足元にごつごつした太い根が不規則にうねっていて、思うように走れな
い。かなり経って、ようやく目の前の木々の葉の間から、草むらに横たわったあ
びるの姿がちらりと見えた。
「小節さん!」と声を掛けて駆けだしたとたん、
「あっ」
つい、足元の根に躓いてしまった。どっとつんのめって前に倒れた。
その時である。ちょうど倒れた望の上に張り出していた木の太い枝から、何本
もの蔓がしゅるしゅるっと下りてきて、望の両手首、そして両足首にしっかり絡
み付いたかと思うと、ぎり、ぎり、ぎり、と空中へ引っ張り上げていく。
「ああっ! は、放せ! 蔓!」望は必死にもがいたが、巻き付いている蔓はビ
クともしない。
とうとう望は地上数メートルの枝から、エビぞりの状態で釣り下げられた形と
なった。
ここでふと下を見ると、あびるが自分と同じように両手足を蔓に絡み取られ、
大の字に拘束されているではないか。探検服の前ボタンはすべて外れ、インナー
が所々綻んでいる。その綻んだところやら、服の内側やらを無数の蔓が這い回っ
ている。見ると、あびるの秘部にも蔓は容赦なく襲いかかっているようだ。
「こ、小節さん、大丈夫ですか!?」
「先生!」蔓のもたらす感覚と必死に戦っていたあびるは、思わぬ方向から望の
声がしたのを耳にすると、思わずそ
の方向を見上げた。あびるの目に飛び込んできたのは、自分の上数メートルの位
置で、空中に拘束され固定されている望の姿だった。
「ああ、先生!だ、 あぁっ」大丈夫ですか、逃げて!と言おうとしたあびるの叫
び声は、下からあびる自身の中に伸びていた蔓のイタズラで中断された。あびる
の恥ずかしい汁を啜っているかのような動きをしたのだ。
「ああ、先生、見ないで…」
「小節さん…」下で展開されている光景に不謹慎にも欲情しかけた望は、自分の
浅ましい心を打ち消しつつあびるに声を掛けた。
「小節さん、逃げて、逃げて下さ…ひあっ!?」
望のズボンの社会の窓のボタンの隙間から器用に入り込んできた蔓に、その呼
びかけは中断された。
蔓は絶棒を下着の上からごしょごょとなぞっていたかと思うと、前の取り出し
口から中へスルッと入り込んだ。
「ひ、ひいっ!」異様な感触に望は戸惑った。
だが、蔓はそれ以上絶棒をいたぶる
ことはなかった。何本かが絶棒に巻き付くと、あっさりと社会の窓から絶棒を露出
させてしまった。まるでいつも家に閉じこもっている絶棒に、外の空気を吸わせ
たがっているかのようだった。
「ああ、小節さん、見ないで下さい…」
だが、数メートル下の女生徒に絶棒を開陳した羞恥心に駆られる暇はなかった。
望の目の前に大きな黄緑色のバナナ状の袋――あるいは小型のコテカ(ペニスケ
ース)状のモノ――が1つ、思わせぶりに垂れ下がってきたかと思うと、すすす
ーーっと下半身の方へ移動していったからである。
袋の行方を目で追っていた望は、それが自分の絶棒の真下で泊まったのを目に
した。
「ま、まさか…」不吉な予感がした。
その予感の通り、袋の上に被さっていた蓋がかぱっと開いたかと思うと、絶棒
を下から咥え込み始めた。そして、絶棒の根本まですっぽり飲み込んでしまった。
「ひゃあああ!」袋の中の異様な感触に、望は全身に鳥肌が立った。その中には
液体が詰まっていた。それに加えて、ぬめぬめっとした小さな粒々が、絶棒を不
規則に刺激してきたのだ。
ぺちょぴちょっ。くちゅぐちゅっ。
ここで望は不意に、小学校時代に眺めていた植物図鑑のある頁を思い出した。
食虫植物の頁に、ウツボカズラというものが載っていた。確か、ウツボカズラ
は袋の中に落ちた小さな昆虫を粘液で溶かし、それを吸って養分にする。…という
ことは、私の絶棒も…
「ひああああ、イヤだ、イヤだああ!! 私のナニが溶ける、溶かされちゃいます
〜〜〜!!!」
今や中の動きに刺激され情けなくも勃ってしまっていた絶棒を制御することも
出来ず、望は絶棒が溶けて無くなってしまう恐怖に背筋が凍った。何とかしてこ
の袋を振り落とそうと有らん限りの力を振り絞って全身を揺さぶった。
だが、そんな望の努力をあざ笑うかのように、袋の中の動きはますます激しく
なり、絶棒を追い込んでいった。
あびるの秘部に侵入してきた蔦だが、その侵入の仕方がまた憎らしい。一目散
に奥を目指すのではない。襞の一枚一枚をなぞるように、じわ、じわっと自分を
襞のうねりに沿わせてゆっくり進んでいくのだ。まるで、繊毛で襞の恥ずかしい
滑りを吸収しているかのようだった。
(ああ、感じてはいけない、感じてはいけないのに、…)あびるは必死に感じま
いと念じた。だが、蔓の予想外の巧みな動きに、仕方のないこととは言え、本来
ならあの時のためのモノである恥ずかしい蜜がじわじわっと湧いてきてしまった。
すると、その蜜を舐め取ろうとするかのように、蔓が勢いを増してあびる自身
の中を這い回った。そして、その勢いがまだ草叢を這っていた蔓にも伝わったの
か、それらも続々とあびるの中に侵入してきた。
「くああ、あああぁ…そんな…いやぁ」
自分自身が徐々に広げられていく感
覚にあびるは喘いだ。密かに感じていた快感が一挙に数倍になったのだ。
今や、何本もの蔓が、縦横無尽に中を這いずり回っては痺れるような快感を全
身に送っていた。
もちろん、下が頑張っているからといって上の蔓が一休みするわけではない。
胸を愛撫していた蔓は、あびるが下も感じ始めるとなお一層その動きを強めた。
(ああ、はああん…せ、先生に見られているのに、そんな…いやぁぁ…)
上下から発する強烈な快感に、あびるは抵抗しようとする意識がともすれば飛
びそうになるのを必死で堪えた。
気が付くと、目の前に無花果状の赤黒く熟した実をつけた枝が伸びてきていた。
どうやら自分に食べさせようとしているらしい。
突然、あびる自身の中で数本の蔓が共同して奥の快感スポットを強く突いた。
「はああっ!」思わず叫び声が出た。口を開けてしまったところに、先程の実を
落とし込まれてしまった。
口の奥で潰れたそれは、濃厚なココナッツミルク味に続いて、甘ったるい果汁
をあびるの口腔にほとばしらせた。嚥下してしまうと、カッと体中が火照ってきた。
(ああああ、何か変よ…)
全身が燃えるように熱い。相変わらず胸を這っている蔓からの刺激が、とても
心地よいものに感じられる。あびるは自分の胸の双丘の頂が勃起していることを、
恥ずかしながら自覚した。それらはジンジンと痺れ甘美な電流を発し、精一杯背
伸びして快感を訴えている。
ふと望の顔が目に入った。視線が合った。望は慌てて目を反らした。
(ああ…こんなはしたない姿を先生に見られている…!)あびるは羞恥で顔から
火が出る思いになった。
望を見てみると、彼の股間にはバナナのような袋がぶら下がっていて、もぞも
ぞ蠢いている。おそらくは絶棒を飲み込んでいるのだろう。望も真っ赤な顔をし
て、時折首を左右にうち振っている。顔の近くにあの赤黒い実の付いた枝が何本
も待機している。
(ああ、先生も責められてるのね…快感に耐えてるのね…)
私が責めているときと比べてどうかしら…と考えた途端に、あびるはこれまで
になく鋭い快感が下から沸き起こるのを感じた。さっきまで中にいた蔓より遙か
に細い蔓が、真珠に絡み付いてきてキュッと絞ったからだ。
「きゃああううっ!!」あびるは思わず叫んだ。目の前を大量の火花が飛んだ。中か
ら蜜液がじゅわっと滴ってきた。
この反応に気を良くしたのか、細い蔓は肉芽だけをターゲットにして活動し始めた。
「ああ、いやああ、ひゃああううん」あびるは嬌声を挙げ続けた。
細い蔓は、あびるの肉芽に巻き付いてすりすりっと移動、解ける、という動作
を飽きずに繰り返した。時には巻き付いた後に締め付け、さらにきゅっ、きゅっ
と絞り込むような動きも見せた。
この責めにあびるの真珠は堪えきれず、隠れていた姿を現し始めた。
蔓としては、それを見逃すはずはない。真珠と覆いとの隙間に入り込もうとす
るかのように繊毛を蠢かしながら、隙間に残る蜜を掬い取るかのように、こそげ
取るかのように執拗にじゅくじゅくと擦り上げた。
(ああ、はああ…ああん……)あびるはもう声も出ない。自分では体験したこと
のない快感を、なぜこの蔓が発生させているのか、分からない。もう、もう…
頭が真っ白になった。軽くイったようだ。
だが、――それでも蔓は動きを止めない。あびるは再び追い込まれつつあった。
湧き出た泉の水を共同して啜っているように活動していただった蔓が、いつの
間にか揃ってあびるの入口を広げるかのような動きをしていた。
一瞬責めの間が空き、あびるがほっと一息ついた途端ぬに、今までの蔓とは全
く違ったモノが入り口を窺う動きを感じた。
「……?」
快感で痺れた頭を持ち上げ、股間を眺めたあびるは息を呑んだ。
直径数センチはあろうかと思われる茎――いや、枝と言ってもいいかも知れな
い――があびるの中に侵入しようとしていた。
触手に嬲られているときには感じなかった「犯される」という感覚が、今度は
ひしひしとあびるに迫ってきた。
(ああ…そんなの、ダメ…先生のでないとダメ…先生しか入れたらダメなのに…
先生、ごめんなさい…ああ、いや、入ってこないで! お願い、止めて!!)
だが、あびるの願いも空しく、それは易々と侵入してきた。
ずっ。ずにゅっ。ずにゅっ。ずにゅっ。
「はああああああっ」
圧倒的な存在感だった。だが、さきほど蔓に嬲られていたせいで、痛みは感じ
ない。それに、この太枝自体も表面は滑っていたし、先ほどあびるを狂わせた繊
毛で覆われていたのだ。
奥まで侵入してくると、それはあたかもオトコがそうするように律動を始めた。
太枝があびるの中で動く度に、極彩色の仕掛け花火が瞼の奥で飛び交った。次
から次へと生み出される快感の渦が脳を痺れさせ、あびるの全身を溶かしていく。
(あああ…先生、先生……助けてえ……私、堕ちちゃう…)
さきほど突かれて哭かされた秘密のスポットを、この枝はいとも容易に最初から突いてきた。
「はああああん…」また叫んでしまった。
(ああ…先生以外で感じてはダメなのに…感じてしまう…ああ、先生、ごめんなさい。先生、先生…)
もがく力が薄れてきているのか、抵抗する勢いが鈍くなっている先生の姿があ
びるの目に入った。先生の目は開いているようだ。
(ああ、先生に、この枝に犯されている姿を見られている…先生以外のモノで感
じている私を見られている…恥ずかしい私を…)
やがて、先程からあびるの菊座を寄って集ってマッサージしていた蔓に交じっ
て、別の枝が菊花の中心をノックしていることに気付いた。
「え、あ、い、いやっ! そっちはダメ!」
痺れるヒップをわずかに捩って逃げようとしたが、口内へ新しい実を押し込ま
れてしまった。
またも濃厚なミルク味に続いて、甘い果汁が口中で広がった。
先程にも増して身体が熱を帯び、抵抗する動きが鈍った。
その機会を逃さず、すっかり解されてしまった後ろに先程の枝が一気に侵入し
てきた。
「はううぅぅぅっ!」
前の太枝は最初はゆっくり動いていたが、今度の枝は最初から激しくあびるを
蹂躙した。
「ひああ、ああ、ふああっ…」
だが、あびるの喘ぎ声は長くは続かなかった。先程口に果実を送り込んだ後そ
のまま残っていた枝に、細い蔓が何本も絡み付いてきて、口腔内はおろかあびる
の喉まで犯し始めたからだ。
「あ、あぐ、あ、あ……」
太枝が前と後ろ、それに口のトリオで動き、あびるを奈落の底へ追い詰めていった。
さらに、休むことなくあびるの全身を這い回っていた蔓も、ここぞとばかり動
きを活発化させた。
(はあ…そんなに激しくされたら、もう、もう…私もう、堕ちちゃう……)
息も絶え絶えなあびるは、自分の前に入っている太枝をふと眺めた。その太枝
は視界の端に写っている茂みから出ていたが、そこで何かがガサッと動いた。
薄れゆく意識の中、必死でそれを見ると、太枝の根本から、何かが太枝の中を
伝わってゆっくりとあびるの方へ向かってきていた。
あびるは、本能的に受胎の危機を感じた。
(はああ…あれが、「タネ」なのね。あれをお腹の中に入れられたら、私、おし
まいなのね…)
前後の枝の抽送はますます情熱的になった。ほとばしる蜜液を啜ろうと、蔓が襞
の合間を蠢く。胸に巻き付き絞り上げ、全身にまとわりついいている蔓も、あび
るの発する汗やフェロモンを少しでも吸収しようと必死に絡み付く。あびるに抵
抗の余地はなかった。
「タネ」は、太枝の中を緩慢に、だが着実にあびるにむかって移動してきてい
た。ちょうど蛇が鶏卵を飲み込んだような外見で、その中の卵がずるっ、ずるっ
と移動するようだった。
(あああ、もう、逃げられない…私、あんなタネをハラまされてしまう…)
太枝を突っ込まれている前から発する快感、後ろから生じる快感が下半身に伝わ
ると共に背筋を這い上り、胸から生じる快感と相まってあびるの全身を溶かし、
脳を痺れさせた。
今や、「タネ」はあびるの入り口の前約十センチに迫っていた。
ずいっ、ずいっ、ずいっ。
「タネ」は、緩やかに、だが刻々とあびるの中を目指してきた。あと五センチ、
四センチ…もうあびるの秘門が目の前だ。
(ああ、先生、ごめんなさい…私、先生の…ああぁっ……先生の赤ちゃん産みた
かったのに…ごめんなさい………ああっ、もう、もう、もう……先生、先生、…
……先生―――――――――っ……)
―――つぷちゅぷっ。ぬめぬちょっ。
一方、望はどうなっていたか。
一時は絶棒が溶かされると恐怖したものの、袋の中のつぶつぶぬめぬめの蜷動が
もたらす感覚に、早くも高ぶってきた。
(こ、……こんなので気持ちいいなんて…なんたる恥……)
突然、望の口に赤黒い果実が押し込まれた。上記であびるが食べさせられたのと
同じ、無花果状の実である。
望の口の中でも、それは濃厚なココナッツミルク味の白濁汁に続いて、甘った
るい果汁を口腔にほとばしらせた。嚥下しきれないうちに、また一つ、また一つ、
と次々に押し込まれてきた。望は吐き出そうとしたが、蔓のまとまりに口を塞が
れ阻止された。必死に嚥下するしか選択肢はなかった。
(あああ、熱い、熱い、身体が熱い……)
急に望の体中が火照ってきた。以
前、可符香にガラナチョコを食べさせらた時のことが思い起こされた。
いつの間にか絶棒を包み込んでいる房に対する不気味さが消え、快感だけが感
じらるようになった。
(はあっ…こんなので…でも、気持ちいい…)
快感で心が緩んだ隙に、いきなり後菊に枝が入り込んできた。
「ひあっ! そ、そちらは!」
ずいっ。ずいっ。ず、ず、ずいっ。
望は狼狽したが、枝はかまわず侵入してきた。まるで自分の要役地を知ってい
るかのようだった。
(ま…まさか…)
望は嫌な予感がした。
果たしてその予感の通り、枝は前立腺を的確にノックした。
「ほわああああああ! ひゃあ、ひゃあああっ!」望は絶叫した。
以前開発されたときに勝るとも劣らない背徳の快感が背筋を駆け昇った。
(あああ…こんなのに感じている恥ずかしい姿を小節さんに見られるなんて……
もう生きていけません!)
だが、ネガティブな思いは後ろの枝の連続ノックによって雲散霧消した。目の
前を極彩色の万華鏡の幻影が駆け巡った。
絶棒からは大量の先走り液が出ている筈だったが、袋の中の粒々がそれを嬉々
として吸収するかのように、亀頭のあたりでしきりに蠢いた。その動きがまた絶棒を反り
返らせた。
快感に歯を食いしばって耐えていた望は、つい眼下の光景に目が行っってし
まった。
大の字に拘束されたあびるの胸に蔓が何本も絡まって、絞り上げている。それ
に、股間にも蔓が集中して、身をくねらせている。ひょっとしたら小節さんの中
に入っているのでは…
つい見とれていると、あびると目があっているのに気付いた。
(ああ、こんな破廉恥な視線を見て知られてしまいました…)望はあわてて目を
反らした。
反らしたその瞬間、前の袋の中の粒々の動きに変化が生じた。
それまで不規則に、互いに無関係に蠢いていた粒々が、まるで何かを絞り出そ
うとするかのように規則的なウェーブをつけてきたのだ。
袋自体は位置を変えていないものの、望は疑似的なピストン運動をしているか
のような錯覚に囚われた。
肛門を閉めたり足の指をぎゅっと縮めたりと、放出は避けようと空しい努力を
しているうちに、また下で繰り広げられている光景が目に入った。
あびるの股間に、太い枝が入り込んで律動しているではないか。
(ああっ、私の小節さんが、あんなことに!)
望は出来ることなら助けに行きたかった。だがその反面、自分があびると疑似的
な性交をしているのだ、という奇妙な思いに捕らわれた。
そう言えば、彼女を貫いている太枝の律動と、絶棒を包み込んで絞り上げてい
る粒々の律動が同じである。
(ああぁ、小節さんと遠隔的に媾っているのでしょうか…うああ…
で、でも、小節さんと直にする方が何倍もいいし…)
ここで、後ろに入っていた枝がまたポイントを直撃した。
「ひゃあううん!」
(うう、小節さんならもっと上手に責めてくれます…ああ、うああ…)
再び口内に果実を含まされた。
下ではあびるが全身を蔓に覆われ、口に蔓の束らしきものを咥えさせられ、股
間を太枝に貫かれ、悶えている。もしかしたら、後ろの方もそうなっているのか
も知れない。何ともエロチックで、劣情をそそる。目をぎゅっと瞑っても、あび
るの悶える姿が悩ましく想起されてしまう。
望は懸命に射精感を堪えていたが、目の前のあびるの姿にどうしても我慢が出
来ず、屈辱の放出へ追い込まれていった。
(あああ、出してはいけないのに、はあぁっ…自分の教え子の姿で感じてはいけ
ないのに…小節さん、ごめんなさい。私は小節さんを助けられなかった…おまけ
にあなたの陵辱されている姿で欲情してしまうダメな教師でごめんなさい…)
袋の中と後ろの枝の動きがフィニッシュに向け、ここぞとばかりに激しくなっ
た。絶対に精を搾り取ると決意したかのようである。
望の目の前を、頭の中を、全身をきつい快感の電流がスパークした。
(はあああああああああああぁぁぁぁっ、
小節さ―――――――――ん!)
どくぅっ。どくっ、どく、どくっ…………
ついに望は袋の中に濃口の子種を大量に注いでしまった。袋は一滴残らず吸収
するかのように、絶棒の根元から頭に向けて何度も絞り上げる動きを見せ、望を
呻かせた。
ところが、欲しいモノを入手してしまうともう獲物は用済みだとばかり、急に
望を拘束していた蔓の力が抜け、何本かの蔓は拘束から撤退した。絶棒を包み込
んでいた袋はいつのまにか抜け、蓋が被さるとすうっと木陰の奥に消えた。後ろ
を貫いていた太枝も、するりと抜けてしまった。
小動物なら中途半端に拘束されたままこのまま死ぬまで放っておかれる。だが、
望は華奢とはいえ人間の成人である。体重で自然に蔓が切れ、望は地面に落下した。
望が落下した先は、まさにあびるに「タネ」を植え付けようとしていた太
枝である。偶然、望の顎がその「タネ」の部分を直撃した。
「タネ」は望の首の下の枝の中でグチュッと嫌な音を立てて潰れた。
植え付けに失敗したのを直感したのか、あびるを貫いていた枝が急に縮み始め、
あびるの前後、それに口からずるりと抜けた。全身に絡み突いていた蔓がするするっ
と後退し始めた。中には途中で枯死して茶色く干からびてしまった蔓もあった。
「………せ、先生?」急に戒めが解けたあびるは、不審そうに辺りを見回した。
やがて、自分の股間に望がうつ伏せに倒れているのに気がついた。
それに、自分の前後にも、不快なモノはもう入っていない。お腹に何かを入れ
られた感覚もない。すっきりしている。「タネ」を植えられずにすんだのだ!
助けてくれたのは、自分の股間で気絶している望しか考えられない。
「先生…助けて下さったんですね!」先程までの蔓や枝の責めで体力を消耗し、
まだ起き上がれないあびるは、先生に感謝するかのように、のろのろと足を閉じ
かけると太腿でそっと望の頭を挟んだ。
「ありがとう、先生……私、将来、結婚は無理かも知れないけど、絶対に先生の
赤ちゃんを産むわ…」以前から漠然と思っていた想いを、あびるは今回の事件で
はっきりと自覚した。
「う…うーーん……」望は呻いた。目を覚ましたようだ。
「……………?」自分が落下した所で記憶が途絶えている望は、身体の下で草む
らが潰れている感触を感じた。自分は地面に落ちたんだっけ…。それに、顎から
下に何かの枯枝があるようだ。そういえば、顎に何かがぶつかった気がする…。
ここまで思い出した望は、目を開けた。目の前にあるのは、見覚えのある形を
した若草の茂みだった。ズボンやパンツの残骸がかすかに引っかかっている。
「小節さん…無事でしたか」
「先生…よかった…目が醒めたんですね」あびるが太腿で望をぎゅっと挟んできた。
頭の両側で感じるあびるの体温と
太腿の瑞々しい弾力に、自分達は助かったのだ、という実感が望に湧いてきた。
望は少し首を伸ばすと、淫らで過酷な試練に耐えたあびるの秘所に、優しく労
るように接吻し、舌を這わせた。
やがて、望はゆっくりと身を起こした。かつてあびるを責めていた枝や蔓は、
すっかり枯れ果てていた。
ふと見ると、枝の先っぽの方に、枝の中で何かが潰れて、赤黒く変色している
部分がある。
「これが『タネ』だったんですね。危ないところでした」
「先生がそいつを潰してくれたおかげで私助かったんですよ」
「え?」助けた自覚がなかった望は面食らった。が、あびるの話や自分の体験、
それに周囲に残された残骸から、当時の状況を把握した。
ふとあびるの右手に握られているモノに目を遣った望は、目を見張って声を挙げた。
「あ、小節さん、おめでとう。しっぽを手に入れてたんですね!」
「え?」望に言われて初めて、あびるは自分の右手にまだあの鳥のしっぽが握ら
れていることに気がついた。鳥そのものは逃げてしまっていたが、しっぽがほぼ
完全な形であびるの手に残されていた。瑠璃色と玉虫色に輝くそれは、しっぽだ
けでも素晴らしいものであった。
「うわあ…きれいな色ですねえ」望は感心したように見入っている。
鳥が、あびるが責めに耐え抜いたのに根負けして、プレゼントしてくれたかの
ように、どこにも欠けた部分がなく、完全な姿を留めていた。
「先生…私、とても嬉しい、嬉しい、嬉しいいい―――――――――っ! やったああああああ―――――――――!!」
あびるが心からの快哉を叫んだ。日本を出たときの目標である「古代の姿その
ままに生きる生物のしっぽゲット」を見事達成したのだ。
「さて、確か、近くに小川がありましたよね。ちょっと身体を清めましょう。洗濯
もしないといけませんし。……小節さん、もう立てますか」
望はあびるを立たせると、肩を抱き抱え、二人分の荷物を持ち流水の音がする
方へ向かった。
小川の前に出た。南方の川にしては珍しく、清流が心地よい音を立てている。
「さ、小節さん、いらっしゃい」
先に川に入って安全かどうか確かめていた望が、あびるを手招きした。あびる
は素直に服を――と言っても、探検服は辛うじて原型を留めていたが、下着は単
なる端布と化しており、原型をどこにも留めていなかった――を脱ぎ捨てて川に
入り、望の元に寄った。
望はあびるの全身を清水でくまなく洗った。幸い、髪の毛は陵辱を免れていたの
で、首から下を、丹念に濡らしたタオルで擦った。
手、脇、胸、腹、背中、足と進むにつれ、絡みついていた蔓の切れ端や泥が取
れ、あびるの肌が十代の少女らしい輝きを取り戻した。
「あの…ここも洗っちゃいますね」
望はしゃがんで片膝をつくと、あびるの秘所に向き合った。
「……はい」あびるは素直に返事した。
望は蒼い若叢に水を掛けながら、優しく何度も梳いた。
「中も…いいですか。中に枝の残骸が残ってたら危ないかもしれませんし」
「……はい」
望は貴重品を扱うような手つきで、そおっとあびるの秘唇を開くと、中をやわ
やわと指で擦り始めた。中に残っていた微細な繊毛を一本一本掻き出すかのよう
に、丹念に奥から入り口へ、奥から入り口へと指を滑らせた。
(ああ…先生に洗われている……)
あびるは望の頭に手を置き、知らず知らずこみ上げてくる快感に耐えていた。特
に、指が秘密のスポットを往復する際には、思わず望の髪を握りしめた。
「ここも、いいですか。合間に入り込んでたらいけませんし」
望の指が秘豆をクリクリっと刺激し始めた。
「はああっ……先生…先生……」あびるはぎゅっと望の髪を掴みながら喘いだ。
望は豆の周囲を丹念にほじっていたかと思うと、十分真珠が自己主張し始めた
のを確認してから皮をそっと剥いた。
「ひゃあっ」思わずあびるは声が出た。
剥き出しの真珠を指で直接触るのは、流石に刺激が強すぎる、くらいの心遣い
は望にもあった。望は豆の周囲、皮で覆われていた部分を丁寧に舌で清め始めた。
「はああ、はうううん」
あびるはたまらず嬌声をあげた。たまらず太腿を閉じ合わせようとし、望の頭
をぎゅっと掴んだ。あびるの奥から潤ってきた泉が溢れ、幾筋も太腿へ伝わって
いった。
「あれ? ちゃんと洗ったはずなのに、中から水分が溢れてきましたよ?」
「…先生のイジワル!」あびるは悶えた。
「こちらの方も洗っておきますね」望の指がようやく前から離れると、蟻の戸渡
りを丁寧に擦り洗いしながら秘菊へと向かった。
「あぅ…あっ、先生、そっちはダメ、ダメ」 指の行き先に気付いたあびるは、
慌てて望を止めようとした。
「ついでですよ。皺の間に胞子か何かが入り込んでたりしたら大変ですから」先
生は菊の可愛い皺を指で丁寧に解しながら水を掛け始めた。
「…先生のばかぁ!」あびるが羞恥に身悶え、望の頭を抱き抱えた。身悶えれば身
悶えるほど、あびる自身が蜜を湛えることになった。
今度は、身体の隅々まで清められたあびるが望を洗う番である。
望はあびるより背が高いので、そのままでは髪の汚れを落とせない。
「先生、しゃがんでもらえますか?」あびるが先生に言った。
「はい」望は素直に応じた。
わしゃわしゃっと髪の毛を洗い、耳の後ろや首筋を擦った後、
「はい、じゃあ立ってー」
あびるは望の首から下を、濡らしたタオルで丹念に擦った。
手、胸、腹、足、脇、背中と流れるように洗っていたあびるが、望に声を掛けた。
「じゃあ…ここも洗っちゃいますね」
「…やっぱり?」
「ええ。さっきは本っ当に丁寧に洗ってくれたから、私もお礼に、とびきり丁寧
に洗ってあげます」
「はうう…」
「じゃ、四つん這いになって下さい」
あびるの指示に望は戸惑った。
「ええっ!? 小節さん、それはいったい!?」
「男のコは女より複雑なんで、立ったままだとよく汚れが落ちないんです」
「はあ…そんなものですかねえ…」
ぼやきながらも、望は素直に川の中で四つん這いになった。
「もっと腰を、お尻を上げて」追加の指示が飛んだ。
「とほほほ…」
あびるはいきなり望の菊門に水を掛け、ゴシゴシ…とではなく、柔らかく洗い
始めた。
「はあぅ…あっ、小節さん、いきなりそっちはダメですぅ」望は、慌ててあびる
に哀願した。
「…皺の間に胞子か何かが入り込んでたりしたら大変ですから」
あびるは望の先の科白を繰り返し、勝手知ったる望の後ろを緻密に丹念に清めた。
あびるに洗われるにつれ、既に開発済みの快感が望に働きかけ、背筋を伝わっ
て全身へと巡ってしまった。いつしか絶棒がそそり勃つのを止めることはできな
かった。
「じゃあ、次はここ…って。……先生、もう勃ててるんですか? ちょっと早す
ぎませんか?」
「…小節さんのイジワル!」
あびるの手は、望の宝珠入れに向かった。ぐにぐにぐにっと、丹念にもみ解し、
時折冷水を掛けては皺皺の間の汚れを擦り洗いしていく。
「あひ、あひ、あひぃ! そ、そんなに激しくしないで! おね、お願い、優し
くして下さい。潰れちゃうじゃないですかあ!」
「さっきも言ったでしょ。皺の間に
胞子か何かが入り込んでたりしたら大変ですから」
「そ、そんなああぁ」
ぐりゅっ ぐにゅっ…
気が済むまで揉み込んだあびるの指は、ようやく絶棒に向かった。
先程からの指技で、絶棒は痛いほど聳え立している。その根本から、あびるの
細く柔らかい指が擦り上げてきた。
しゅり、しゅり、しゅるり。
「はああああぁぁぁぁぁぁ」
(か、感じてはダメ、洗われてるだけなのに感じたらダメです!)
望は必死に耐えた。
ようやく亀頭に到達したあびるの指は、つるんっと余りを剥くと、張り出した
血色のよい冠の下を、少しずつ念入りに磨き始めた。
すりすりすりすりすりっ…
「ふわわわっ、小節さん、もういいです。もういいですったら。もう」
「男のコでしょ。これくらい我慢しなくち
ゃ」
すっかり望を子ども扱いしたあびるは、
剥いた皮の方も丁寧に伸ばして洗う
と、ピンクに光る裏筋や頭のくびれをくにくにくにっと指の腹で擦り始めた。
くにににくりくりくにくりっ…
「ほ、ほわわあああっ」今や絶棒は発射を待つ核弾頭のごとくそそり立ち、随喜
の涙を溢れさせている。
あびるはそれを指につけると、亀頭に満遍なく塗り広げ始めた。
「あれ? きちんと洗ったはずなのに、どうしてベタベタになっちゃんですか?」
「…小節さんのばかぁ!」
望は膝をガクカク震わせた。腰が砕けそうだったのだ。
その後、川の水で洗濯を終えた二人は、荷物と洗濯物を持って浜辺へ向かった。
洗濯物を干してしまうと、望はあびるに提案した。
「ねえ、服が乾くまでの間、せっかくの南の海ですし、泳ぎませんか?」
「私水着持ってきてませんけど」
「二人だけなんですから、裸でいいじゃありませんか」
「…先生のえっち!」
が、あびるはしばしの間考えた。
(まあ、先生になら見られてもそんなに恥ずかしくないし、さっきはいろんなと
ころを洗われたし、…それに助けてくれたから、まあいいっか!)
あびるは先に海に入っていた望にじゃぶじゃぶと駆け寄っていった。
砂浜は、大きなナマコが点在しているのを別にすれば、どこまでも真っ白だっ
た。海水は澄み切ったコバルトブルーで、浜のごく近くまで熱帯魚が泳いできて
いる。
二人は水をばちゃばちゃ掛け合ったりして、いつまでも無邪気な水遊びを楽しんだ。
こうして無邪気に自分とじゃれ合っているあびるの姿は、望には誠に健康的だ
と思えた。彼女の大きな胸や肉感的なボディラインを見ても、不思議と劣情は催
さなかった。
やがて日が傾いてきた。着衣を整え、荷物をまとめて砂浜で待っていると、朝
乗った小舟のエンジン音が聞こえてきた。やがてボートの姿が見えた。
「おーーーい」「おーーーい」
二人が手を振ると、舟の中からも手を振り返してきた。朝のあのボーイだった。
「フタリトモ、ブジ。ヨカタ、ヨカタ」ボーイは心から無事を喜んでくれた。
「サア、ノテクダサイ。」
ボーイに促され、二人が小舟に乗り込むと、ボートは器用に向きを反転し、今宵
の宿へと向かった。
舟の上では皆黙っていた。二人きりの世界にしてあげよう、というボーイの好
意がよくわかって、望は嬉しかった。
大きな深紅の太陽が海の彼方に沈もうとしている。舟上で二人の接吻している
シルエットが、燃える夕日に浮かび上がった。
日本に帰ってきて数日後に、望はあびるの家を訪れた。あびるの父親は、また
出張で不在だった。
応接間に通された。あの壁から生えているしっぽの群に、新たに加わった青い
鳥の長く美しいしっぽが誇らしげに燦然と輝いていた。
「おぉーー…こうして見ると、流石に素敵ですね、あのしっぽは」望は素直に感
心した。
「えへへ…そう思います?」
あびるはいつになく満面の笑みを湛えていた。これほどの笑顔は、望が初めて
この部屋に通されたとき以来かも知れない。
その後、二人は自然な成り行きでえっちへなだれ込んだ。
だが、二人でシャワーを浴びているときから、望は、あびるの様子がどこかお
かしいことに気付いた。おかしい、と言うよりは、違和感があるのだ。
口に出せないまま、胸を見つめていると、それに気付いたあびるが望のヒップ
をキュッと抓った。
「あたっ」
「どこじっと見つめてるんですか。えっち」
「小節さん…あなた、胸が大きくなりました?……あいたっ」あびるがもう一
度抓った。
「先生のスケベ! ……まあ、先生だから言っちゃいますけど。…帰国してみた
ら、サイズが急に二回り大きくなってたんです。今手持ちのブラが全部入らなく
なっちゃって…」
「それは大変ですねえ」買い換えるのに手間暇がかかるのかな、と同情しつつ、
望はあびるの胸に手を這わせた。
「ひゃああっ」あびるが叫んだ。
「ど、どうしたんです?」
「先生の手、か、感じる…」あびるが切れ切れに言った。
「そうですか?ごく普通に触っただけですよ。…ほら、こんな具合…」
「はあああっ、ひあぅぅっ…」あびるは悶えた。明らかに以前とは反応が異なる。
「こ、これは…もしかして…」次にゆっくりと揉んでみた。
「あはあ、はあんぅうっ…」あびるは上体をくねらせ、快感を訴えている。
「小節さん、ひょっとして、感度もよくなりました? もの凄く敏感になってま
すよ」
望はこう言うと、揉み込みながらピンクの頂に舌を這わせ、ちゅっと軽く吸っ
てみた。
「ふあああああぁぁぁぁっ!!」
あびるの身体がビクンビクン、と跳ねた。もう軽く達したようだ。
だがそれより、もっと望を驚かせたことがあった。
吸っている内に、口中に甘い味が広がったのだ。
驚いて口を離し、可愛い頂を凝視すると、周辺から白い液体がと滲み出してきた。
ジワジワッ、ビュクビュクッ。ぴっ。
「こ、小節さん! あなた、母乳が出てますよ!!」
「…え?」さっき軽く達したらしいあびるが自分の胸を見て驚いた。
「ほ、本当だ! おっぱいが出てる!…もしかして、タネ植えられちゃってたの
かな」
あびるが急に不安で泣きそうな表情になった。望はあびるの胸の下からお腹、
若叢に至るまでゆっくり掌を広げて撫でてみた。
「うーん、お臍から下はとても綺麗ですし、ぽこって出てませんし。…失礼」
望はあびるの腹に耳を当ててみた。が、もちろん何も聞こえない。
「不審な音は聞こえないですよ。あれだけよく洗ったんですもの。多分大丈夫で
すよ。心配なら、後で一緒に医者に行きましょう。家のツテで、秘密厳守の所が
あるんです。誰にも知られないようにね」
「…ありがとう、先生」あびるが望に抱きついたかと思うと、激しく接吻してき
た。
いつもより激しい接吻の心地よさに酔っていた二人であったが、あびるが望の
背中に回っていた手が下りてきて、望の胸の辺りに触れた。指が偶然望の乳首に
触れた時…
「はうぅっ」ぞくりっ!
そこから望の上半身に電流が走った。
「……先生?」
反応に吃驚したあびるは、指先で望の乳首をさわさわっとくすぐってみた。
「うひゃあああぁっ」甘い痺れが奔流となって望の全身を駆け巡った。
「…先生も、感度よくなってません? それに」
顔を起こしたあびるが、先生の胸を眺め、何度か撫でてから言った。
「先生…いつの間にか胸が出てます」
「はあ? まさか………って…ほあ?!」
自分で胸を撫でてみた望は、撫で
た感触に異変を覚えた。恐る恐る自分の胸を見て愕然とした。
以前はすとーんとした貧相な胸板だったのが、今ではなだらかな膨らみを持っ
た、どことなく柔らかそうな胸になっているではないか。
「こここ、これは一体…」
(き、木津さんのラインにそっくりになってます…)
「先生…千里ちゃんくらいはありそうですよ」
「!……ゴホン。…今度から、学校にはだぶだぶしたシャツを着ていくことにし
ます」
「……あ、まさか!」
ここで、何か閃いたらしいあびるが望の乳首に吸いついた。
「あひょわっ!」
ちうっ。ちうっ。ちゅうぅぅぅっ。
むにっ、むにょっと望の推定Aカップの胸を揉み立てながら吸い上げると、あ
びるの口内にも甘いミルクが迸った。
「やっぱり出た! 先生からもおっぱいが出た!」
「ほあぁあーーー?」
「母乳ではないですね。先生はオトコだから。えーと、父乳です!」
「ふ、父乳〜!?」
あびるが先生に聞いた。
「先生。あの島でアレに捕まったとき、何か食べさせられませんでした?」
「ええ。確か、無花果みたいな実を」
「それですよ! 私もそれを口に入れられたんです。あの実は、実は感度を敏感
にするだけでなく、母乳を出させる作用があるのでは」
あびるの推理に、望も謎が解けた、といった様子で応えた。
「なるほど。二人に共通した出来事といえば、まさにあれを食べさせられた事に違
いありません。先生、あの実を5、6個食べさせられましたよ」
「先生。私は2つだけですよ」
「へ!?」
「……先生、その効果、私よりだいぶ長持ちするんではないかしら」
「とほほほ、どうしましょう…とんだお土産です。想定外ですよ」
あびるは、「タネ」を孕んだのではないらしいことが分かって、目の前を覆っ
ていた不安の霧が晴れ、パァッと視界が明るくなったように感じた。
「私は嬉しいですけど。先生と一緒の秘密が持てて」
「そうですか? でも父乳は嫌ですよ。なんか、私がオトコなのに子どもを産ん
で育てるみたいで…」
「いいじゃありませんか。だって、先生を責める手段がまた増えたんだもの。そ
れに、どっちみち…」冗談めかしてあびるが言った。
「どっちみち、私が先生の赤ちゃん
を産んで、先生をずーーっと支配してあげるんだから」
「え〜〜!? そこはそうなんですか? だって、普通だと、オトコが女のコに
たっぷり中出しして、
『ほれほれ孕んでしまえ。俺が一生オマエを支配してやる』
って文脈になるじゃないですか」
「…先生、そんなのどこで覚えたんですか」
絶棒をいじりながらあびるが突っ込んだ。
「はうっ……いや、それは、その…」
「先生の部屋のその手の本、そんなシチュエーションのものばかりなんじゃない
でしょうね」
絶棒の裏筋をくすぐりながら追及してくる。
「いやだなあ、そんなことありませんよ」
望は冷や汗をかいた。「まあ、いろいろと」
「いろいろと?」
「ハッ!!」望は両手で口を塞いだ。
(し、しまった……)
「じゃあいろいろなジャンルのがたくさんあるの?」
「はうっっ……イヤハヤ、なんとも……」
「まあいいわ。今度徹底的に責めて尋問してあげます」
亀頭をきゅっと握りながらあびるは宣言した。
「そんなあ〜〜」
「とりあえず、今日は上のミルクと下のミルク、両方ともたっぷりごちそうにな
りますからね。その代わり」ここで、あびるは望の耳に口を寄せた。
「後で私のおっぱいも吸っていいですから」
そういたずらっぽく囁くと、あびるは指で望の乳首をくりくりくりっといじっ
て父乳をにじませつつ、絶棒をぱくっと加えた。
「あひい〜〜〜〜〜」
当然、下の方も、いつも以上に敏感になっている。あびるの口撃に、早くも放
出を予感しつつ悶える望であった。
秘密のマジックフルーツの効果は、しばらく続きそうである。
――[完]――
445 :
214:2006/11/16(木) 01:24:38 ID:/HUPjn7u BE:139231924-2BP(121)
以上です。
途中アクシデントがあったりして、投稿が間延びしてしまったことをお詫びします。
GJ!!!
これはかなりキタ
GJ
あびるはいいな
GJ!
キテタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!!
休載だとネタがないね
451 :
名無しさん@ピンキー:2006/11/26(日) 02:47:31 ID:Fqvmrswl BE:1096446097-2BP(121)
こんばんは。
>>214です。
ここのところ毎晩、千里ちゃんが私の夢の中で、
強力な毒電波を放射しつつ暴れ回っています。
(『かってに改蔵』に出てくる羽美ちゃんの精神世界が舞台で、
魚目般若顔の千里ちゃんやら、
肉ヌンチャクを持った非常にエロ怖い千里ちゃん
−コミックス5巻103頁に出てくるような−
が…
というイメージ)
その度に寝汗をびっしょりかいて跳ね起きる始末で、
ほとほと困っています。
仕方がないので、度々で心苦しいのですが、
近日中に何か投下させて下さい。
投下にあたっては、スレ違いや板違いにならないよう、
脳内の千里ちゃんによくお願いしてみます。
>>446-
>>449 どうもありがとうございます。励みになります。
投下wktk
心苦しいだなんてそんな。是非お願いします。
つか千里の28歳像が的確過ぎて泣ける……
心はいつも15歳ってのが挙がってなかったのは意外だが
456 :
214:2006/11/30(木) 20:44:57 ID:TNW3WkMS BE:939810896-2BP(121)
遅くなりましたが、先日申していたものを投下します。
千里×先生のはずが、気が付いたらまたも先生総受けになってしまいました。
お断り:最後の方の固有名詞は、誓って言いますが今週のマガジンを読む前に書いていたものです。
>>452,
>>453 ありがとうございます。やっと投下できるようになりました。
初リアルタイム遭遇かな?
458 :
被朗読者1:2006/11/30(木) 20:47:36 ID:TNW3WkMS BE:1253081298-2BP(121)
望は追い詰められていた。
前から左右から可愛い教え子が迫ってくる。 千里が、まといが、奈美や芽留が、さらに後の方にも迫ってくる。
笛を手に高々と掲げてじりっ、じりっと間合いを詰めてくる。
背後には木立が聳え、退路はない。
切羽詰まった望は叫んだ。
「待って! まだ私は教師としての通過儀礼を受けていません!」
「教師としての通過儀礼?」千里が不審がった。
「そっちを先に……」
だが、所詮その場限りの言い逃れである。
望のいつもの悪い癖だった。
後からさらに悲惨な目に遭うのがわかっていながら、つい目先の苦難をやり過ごそうとしては、口が勝手に動いてしまうのだった。
無論、今回も例外ではない。
死に勝るとも劣らない恐怖と屈辱、それに刹那的な快楽の一滴が望を待ち受けていた。
☆
夜の2のへの教室。教室には明りが灯っている。
ガラッ…ぽすっ
望が戸を開けると、ラーフルが頭上に落ちてきた。戸に挟んであったらしい。
教室内には、昼間、交の七五三に参列してくれた女生徒たちが揃っていた。普段は望を囲んでいるコ達である。ただ、マリア、カエレ、愛、霧はいない。千里・奈美・可符香・あびる・芽留・まとい・晴美の七人の、いわば絶望ガールズである。
ラーフルを頭に乗せたまま、望が皆を見渡して爽やかに言った。
「ようやくみなさんの担任になれた気がします」
「これかよ!」千里が呆れたように突っ込んだ。教師の通過儀礼として、もっとハードなことを想像していたらしい。
「ええ。これ、教師になった時からの憧れだったんですよ。じゃ、そういうことで…」
頭上にラーフルを乗せたままじりじりと後ずさっていた望は、くるりと後ろ向きになったかと思うと一目散に逃げ出した。
「あーっ、逃げた!」可符香を除く皆が口々に叫んだ。
「待ちなさい!」
「謀ったな、シャア!」
「卑怯者ぉ!」
「しっぽの刑よ、しっぽ!」
『逃げるなハゲ』
当然、望の逃亡は未遂に終わった。教室を出てすぐの所にロープが張ってあり、それに引っかかって無様に転んでしまったのだ。
「ほわっ…あいたたた」
打ち所が悪かったらしく、転んだまま立てないでいる望を引き起こしながら、可符香が言った。
「こんなこともあろうかと、先生の逃げそうな方角にロープを張らせてもらいました」
「くうぅ…」
かくて望は皆にいとも易々と取り押さえられ、首輪手錠腰縄付きで連行される羽目になった。
「通過儀礼を受けずに逃げようとするなんて」
「呆れた奴ね」
「さあ、きりきり歩け!」
「とほほほほ…」
右腕を千里、左腕をまといに取られ、首輪につけた鎖を可符香が引っ張った。腰縄を握っているのはあびるである。奈美と晴美は後ろから付いていく。芽留はこの様子を写メで撮影している。
459 :
被朗読者2:2006/11/30(木) 20:57:33 ID:TNW3WkMS BE:730964276-2BP(121)
望が連れ込まれようとした先は、何のことはない、学校の好意で仮住まいをさせてもらっている宿直室である。だが、猛烈に嫌な予感がした望は、この後に及んでまだ下手な言い訳を試みた。
「あのー、今日は交がいるので…」
もちろん、可符香に即座に否定された。
「交クンは、今晩は倫ちゃんと一緒ですよぉ。本人から聞きましたから」
「うっ…」
「まー、まだ嘘ついて誤魔化そうだなんて、往生際が悪いわね」奈美が非難した。
「はうー…」
勝手知ったる宿直室である。絶望ガールズは望から奪った鍵でさっさと入ると、望も部屋に連れ込み、首輪の鎖を入り口近くの柱にくくりつけた。
「私はお散歩中のワンちゃんですかぁ!」
「はいはい、先生はそこで大人しくしてて下さいねー」
「ぶるる。さすがに夜は冷えるわね。」
「ストーブつけようか」
「うん。つけよう、つけよう」
「あっ、もう炬燵が出てるよ」
「ラッキー。入ろう入ろう」
☆
「ねえねえ」奈美が言った。「先生って、実質的に一人暮らしみたいなもんじゃない。だから、一人暮らしの通過儀礼してるかチェックしてみない?」
「いいわねえ」
「しましょう、すぐしましょう」
早速、冷蔵庫チェックが始まった。野菜を液状化させていないか検査するのである。
☆
「あれぇ?」
奈美の目論見は空振りに終わった。
ネギ、大根や白菜、葱など、野菜は申し訳程度にしかなかったし、しかも新鮮なままだったからである。
あとは豆腐やら納豆やら干物などが申し訳程度に入っていただけだった。
その代わり、大きめの箱や風呂敷包みがいくつも棚に並んでいた。
「何かな?」
「出してみよっか」
「先生、中見せてね」
「あ、あ…」
望が煮えきらないでいる内に、次々と炬燵に並べられた。
がさごそ。ファサ…
「わぁー!」
「すごーい!」
『旨そうだな』
手の込んだ和菓子やケーキの詰め合わせが姿を現した。どれもこれも、熟練した職人の手作りだと一目で分かる高級品である。
460 :
被朗読者3:2006/11/30(木) 21:26:43 ID:TNW3WkMS BE:139231924-2BP(121)
「先生、これどうしたの?」
「一人で全部食べるにしては量が多いみたいですが」
「和菓子は、倫から貰ったんです。お稽古の時の余りが出ちゃって、日持ちしないからって」
「ふーん」
「倫ちゃん凄いなあ」
「ケーキは私が見繕ったんですけど、まあ両方併せて今日交に付き合って下さった皆さんへのお礼を、と思ってたんですよ」
「そうだったんですか…」少しは済まなさそうな様子で千里、あびる、奈美が言った。
「先生…」
「じゃあ…」
「遠慮なく頂いちゃいますねっ」明るく晴美が言った。
「そっちですかっ!」
☆
「先生、これは?」
まといが別の包みを開けてみた。
世界のチーズの詰め合わせとクラッカーのセットである。
赤、黄色、白と色とりどりのチーズのパッケージの中から、牛やら山羊やらおばあちゃんの笑顔やらが親しげに微笑みかけてきている。
「チーズとクラッカーねえ…」
奈美は思案顔をしていたが、可符香が
「あ、分かった!」
と声を挙げ、再び冷蔵庫を開けた。
カルピコに加えて、今年のボジョレーヌーボーが数本、しっかり飲み物の棚に入っていた。
「やっぱり…」
「先生、お酒弱いのに」
「う……だって、こういうのは季節モノじゃないですか。今雰囲気を味わっとかないと」
「そうね。実に先生は正しい。季節の旬の物はきっちり味わうのが大事です」
珍しく千里が望を誉めた。だがこう言うときはろくな事がない。
「先生に敬意を表して、季節モノのワインもしっかり私たちで頂きます」
「え? そ、そんなぁ」
☆
たちまちコップが出回り、コルクが抜かれた。
ギリッギリッギリッ……ッポン! ッポン!
赤、白と注がれたコップを手に、可符香が音頭を取った。
「それじゃあ、先生の一人暮らしにカンパーイ!」
「カンパーイ!」
「通過儀礼にカンパーイ!」
「カンパーイ!」
「あああ、買ったばかりのボジョレーヌーボーが…」
絶望ガールズによるボジョレーの宴が始まった。望の目の前で、チーズ、ケーキ、和菓子が着々と消費されていった。こういう時は誰もダイエットが…などとは口にしない。
☆
ワインのボトルが空くにつれ、会話が弾むと共に、皆の顔色がほんのり赤くなった。
ただ、千里とまといは冷戦状態である。
場がいくら華やいでいても、ここでは一言も会話を交わしていないことに読者諸兄は注意されたい。
461 :
被朗読者4:2006/11/30(木) 21:30:40 ID:TNW3WkMS BE:556924984-2BP(121)
ここで、また可符香が宣言した。
「えーっと、では一人暮らしの通過儀礼が終わって場も盛り上がってきたところで」
「終わったところで!」すかさず晴美が合いの手を入れる。
「男子の通過儀礼をしたいと思いまーす」
パチパチパチパチ
「いいぞー…ヒック」
「ヒューヒュー」
『ヤレヤレー(゚∀゚)ノ』
一斉に拍手と歓声が飛んだ。
「男子の通過儀礼その一!『家に来た好きな女子に、エロ本がないか家捜しされる!』」
パチパチパチパチ
「キャー」
「いいぞー! やれやれー…ヒック」
「ヒューヒュー」
望は慌てた。
「い、いやあなた、何言ってるんですか。そそそ、そんなのありませんよ。離して下さい!」望の顔色が赤く、そしてすぐに青くなった。かなり後めたい事があるようだ。
(あああ、仏様、どうかアレは見つからないままでありますように、アーメン!)
必死に神仏に祈る望だったが、あっさり可符香が暴露してしまった。
「押入の左下の棚にある段ボールを見て。密使から報告が上がってます」
「風浦さん!」
早速絶望ガールズは、押入をスパンと勢い良く開けると、力を合わせて段ボール箱を引きずり出し始めた。
「そーれ!」ズルズルッ。 「そーれ!」ズルズルッ。
たちまち大き目の段ボール箱が白日の下に晒された。
「わーい!」
「そーれ開けちゃえ〜〜」
☆
箱の中から、どさどさっと畳に広げられたのは、大量のギャグ漫画だった。
『ピンク・ポンク』『コキでか』
『1・2のワッハ!!』『むしまる!』
『すすむ!パイレーシ』『憂&美依』
望の嗜好は幼年誌、少年誌、少女誌を問わないようだ。
『稲子が逝く!!』『おとんは心配症』
『つる姫ぞよ〜!』『パラリロ!』
『黒の悶々組』『マゾヒスティック19』
『ヂャッピーと愉快な仲間たち』
☆
「ほおおおお」
「ふぅ〜ん」
「へえぇ〜」
「なるほどぉ」
「な……何ですか」
皆、一様にニヤニヤして漫画と望を交互に見ている。
『気分は形而下』『恋しいさやちゃん』『自然水族館』『冷凍庫物語』といった4コマ漫画も含まれているせいか、千里でさえ上機嫌で望を見つめている。
462 :
被朗読者5:2006/11/30(木) 21:35:49 ID:TNW3WkMS BE:626540966-2BP(121)
「だ、だって面白いものは仕方ないじゃありませんか!」
「ふふっ…何だかんだいっても、先生はギャグ漫画の主人公なんですね」珍しくあびるが漫画の話題でコメントした。
「主人公の務めとして、他のギャグ漫画を研究していらっしゃるんですね」可符香が後を継いだ。
「!…そ、そんなんじゃあありません!…カァッ」望は頬を染めてプイッと横を向いた。
☆
「箱にはまだたくさん残っているわよ。」千里が箱をチェックして言うと、
「どれどれ?」晴美がすぐに反応した。
続いて箱の下の方から出てきたのは、感動モノであった。
『せ・ん・せ・い……』『デヴィルマン』
『星の瞳のジュリエット』『笑う堕天使』
『跳ぶ教室』『むちゃんこ教室』
『花の慶二』『日の出の王子』
『浅い夢見た』『小さな茶会』
『美少女戦士セーラーヌーン』
☆
「セーラーヌーンって、先生…」
さすがに奈美は一歩引いたようだ。
『ヌキに代わってオシオキよってか? おめでてーな、オイ』
芽留が容赦ない言葉を打った画面を望に突きつけた。
「くっ…だって感動したものは仕方ないじゃありませんか」
「ふふっ…先生、何だかカワイイ」まといがにこにこして言った。
「!…カァッ」
☆
「さ、もういいでしょう。今日はこのくらいにして」何とかこのままアレがみつからないでいれば、との思いで望はまとめにかかった。
だが、その願いを晴美が打ち砕いた。
「待って。奥の方の、ここから陰になってる段ボールには何が入っているのかしら?」
「!!そそそ、それはその、何と申しますか、あっそうそう、交、そうだ交の絵本ですよ。もう見なくなったやつ。『ひとまねこざる』とか『ぐりとぐら』とか。だからもうい」
「えー、懐かしい」
「見たーい」
ここで、動物の話題なのになぜか反応しなかったあびるが口を挟んだ。
「ちょっといいですか。交クンが絶望先生の処に来た頃はもう絵本なんて読まなくなってる年じゃないんですか」
「!」痛恨の一撃である。望は一言も反論できなかった。そんな望の様子を見て取った千里が、
「…怪しい。検査します。」と宣告した。
「そそ、そんなあぁ」
「「「そーれ!」」」ズルズル「「「そーれ!」」」ズルズル
たちまち2コ目の段ボール箱が引きずり出される。
「「わーい!…あれ?」」
463 :
被朗読者6:2006/11/30(木) 21:40:03 ID:TNW3WkMS BE:730964467-2BP(121)
奥にあったにしては、最近開け閉めした形跡がある。
早速開けてみると、表一面に『EP.』のDVDがずらっと並んでいた。
千里やあびるが口々に言った。
「まだ観てなかったんですか?」
「もう一旧さんに返しちゃったらどう?」
「はあ…じゃあ、勇気を出してそうします。だから、そういうことでもういいでしょう。ね。ね」
「下にあるのは何ですかぁ?」可符香が箱に手を伸ばし、『EP.』を外に出し始めた。
「ああっ、下はダメ! 見ないで! ね。お願い!」もちろん可符香は手を緩めるどころか、動きを加速させて『EP.』の下に隠してあったDVDも躊躇わずに外に出してしまった。
バサバサバサ…カタカタッカタッ
☆
「こ、これは…」一同が息を呑んだ。
ケースの表には、カラフルな水着を身につけているスタイル抜群の女の子が、得意げにポーズを決めている物ばかりだったからだ。
気のせいか、芽留や千里の眉がつり上がっている。
『Bump×2 原美貴恵』
『RISA Session 工藤理紗』
『98% 寺田由紀』
「何これ…18禁のマークはないから、アイドルのDVD?」毒気を抜かれたように、晴美が呟いたのをきっかけに、絶望ガールズが思い思いに口を開いた。
「先生、こんなの買ってるんですか?」
「あっきれたぁ」
「職業柄、やばいんじゃないですかぁ」
『ヘンタイだな』
「はううぅ………」望は隠しておきたかった秘密を暴露され、グウの音も出ない。
食い入るように色取りどりのケースを見比べていた千里が、やがて一本のDVDを手にすると望を詰問し始めた。
「ちょっと! 先生! これはどういう事?」望の鼻先にカバーを突き出した。
「へ?」そこでは、白いビキニを纏った黒髪の女の子が、柱を背にして悩殺ポーズを披露していた。『[17]Seventeen 本村百合』とタイトルが入っている。
「毎日毎日ぴちぴちの17歳、生の女子高生に囲まれていながら、私たちと同じ年のコのDVDを買うなんて! 何て汚らわしい!」
ここで千里の目が例の魚目にシフトした。
「ひいっ」カタストロフィの予感に望は怯えた。
「そんなにこのコがいいんだったら、同じような格好にしてあげるわ。」
「ひいぃ…」恐怖の余り、望は舌の根が乾き、ろくに返事も出来なくなった。
「へーえ。白のビキニね。…まあ、カワイらしいこと。先生はビキニが好きなのね。じゃあ、先生もよけいな上着は取っちゃいましょうねえ。」
言葉は穏やかだがいささか乱暴に望の衣服を剥いだ。望はたちまち下帯一本だけにされてしまった。
464 :
被朗読者7:2006/11/30(木) 21:42:50 ID:TNW3WkMS BE:348078454-2BP(121)
「どれどれ。えーと、柱を背にして、右手を頭の上で、左手を腰の処で縛る、と。」
「えーと、あのう、そのDVDは縛ってないんじゃないでしょうか」遠慮がちに望が抗議したが、千里は無視して望の手を柱に縛りつけた。
「それにしても…」魚目に邪悪な輝きが増してきた。
「そんなに女性に節操のないのは、…ここか!」いきなり二本指で目を突いてきた。
「ひいっ!」指先が望の眼鏡を直撃しガチッと音がしたが、互いに怪我は免れた。
「ここか!」次に千里は胸に手刀をあびせると、左の乳首を捻りあげた。
「はうっ……あ、あいたたたタターーーイー!」
望は一瞬息が詰まった。が、すぐに敏感な所を襲う痛みに泣き声をあげた。
「それとも、ここかぁ!!」千里は最後に望の股間をわし掴みにしたが早いか、力任せにぎゅううっと引っ張った。
「ひゃあああいたたた…痛いイタイ痛い!木津さん、離して!離してぇ!」
「ここか! ここか! ここなのかぁー!?」掴んだまま望の秘部をグリグリグリッと乱暴にこねくり回した。
「ああああああ、勘弁して下さい〜〜〜!!」
「どれもこれも大きなおっぱいのDVDばっかり…どうせ私は大したことないわよ! 貧乳で悪かったなあ、オイ!!」
握りしめた指や爪がぎりぎりと望の絶棒や宝珠に食い込んでいく。
「痛い、潰れる、痛い! くく、食い込んで痛いです。つ、つ、潰れ、潰れる! 痛いですったらぁ」気のせいか、ぐりっ、ごぎゅっという何かが潰れるような嫌な音がしてくる。絶え間なく襲ってくる激痛と自分の男性性が破滅しつつあるという実感で望は泣き叫んだ。
☆
──悔しい! 悔しいけど、こんなにも私は先生のことが好きなのに…──
望には自分しかいない、と千里は自負していた。
──それなのに、当の絶望先生はどうだ。
いっこうに自分のことを唯一のオンナだと認めてはくれない。
先生だけのモノにする印をこの身に刻もうとはしない。
いや、時折刻んでは睦言を囁いてくれる。
だが、その舌の根も乾かぬうちに他の女生徒にまで手を付けている。
あろうことか、こんな幻影にうつつを抜かしてさえいる。ならばいっそのこと、私が先生に刻印を……私だけの先生に…!──
「…えーい、こんなに私を虐める憎いヤツは、いっそのこと、すぱっと切っちゃおうかしら。
そうしたらすっきりするかしらね。」
千里は不意に手を離すと、望の筆立てから大きなハサミを持ち出してきた。
そして絶棒を握りしめ根本にハサミを当てるや否や、ゆっくり力を込め始めた。ステンレスの刃に絶棒の姿が鈍く映った。
「いやああああああああああああ! 阿部定はいやああああああああああああ!」
465 :
被朗読者8:2006/11/30(木) 21:46:47 ID:TNW3WkMS BE:696156285-2BP(121)
「千里ちゃん、ちょっと」可符香が千里の耳元で何やら囁く。
魚目になった千里の暴走を止められるのは可符香しかいない。
「ごしょごしょ……通過儀礼……ごしょごしょ」
「………ふ〜〜〜〜ーー……なるほど…じゃあ、まあ、しょうがないわね。」
どこをどう言いくるめたのか、あれだけ荒れ狂っていた千里が何とか矛を収めた。
絶棒に当てられていた刃がすぅっと離された。
巻き込まれて切れた望の陰毛が数本、はらはらっと畳に落ちていった。
恐怖の余り涙目になっていた望は、この絶体絶命の危機から救ってくれた可符香に一瞬感謝した。
だが、これが浅はかだったことをすぐに思い知らされることになる。
☆
「…とりあえず、DVDは全部没収します。
どんな中身なのか、みんなできっちり検査します。」
「そ、そんなぁ〜…まだどれも1回か2回しか見てないのに…」
「1回見れば十分です!」
もう暴走しそうにないと見て取った晴美がフォローした。
「みんなの家で交代で観ましょうね」
可符香と奈美も続いた。
「わーい」
「いいぞぉー…ヒック」
「とほほほほ…」
もっとも、今再生されなかったのは望にとって不幸中の幸いだったかも知れない。
千里の手にしていたものには、開始早々肉付きの良いTバックのヒップやらビキニブラで揺れる豊かな胸が、これ見よがしに映っているからだ。
☆
「あれ、このジャケットは?」まといが拾い上げたのは、アニメ絵のゲームソフトであった。
横から覗きこんだ晴美が解説した。
「『普通のメイドたん』? これ、奈美ちゃんを祭り上げたときに作った、18禁のエロゲームじゃない?」
「いやーー! ヒック…なんで先生が持ってるんですかぁ」
「しかも開封してあるわ。きっと先生、プレイしてるわよ」あびるが冷静に分析した。
「下品です! 先生!」奈美は真っ赤になって、先生の胸板を両の握り拳でポカポカ叩き始めた。
「先生のばかばかばかぁ! えっち! ヘンタイ! ヒック」
466 :
被朗読者9:2006/11/30(木) 21:50:23 ID:TNW3WkMS BE:609136875-2BP(121)
「暑いわね。ストーブ消しちゃう?」
「そうね、それより」可符香が皆を集めてひそひそ密談していたかと思うと、次々と服を脱ぎ始めた。
「ちょ、ちょっと皆さん! は、恥ずかしくないんですか!」望は慌てた。
「先生になら別に見られても何とも思わないよ」あびるが全く動じることなく言った。可符香や奈美も相槌を打つ。
「ねー」
「そうよねー」
「ううう…またそんなこと言って…」目の前に広がる下着姿の女子高生の団欒、というある意味では男なら一度は夢見る光景を正直に楽しめず、望は悲しんだ。
「この箱、まだ中に何か入ってるね」
「もうね、止めましょうよ。小節さん」
「この際だから全部出し切ってスッキリしましょ」晴美は中の本を取り出し始めた。他のコ達も進んで協力したのは言うまでもない。
「藤吉さんも! 本当に駄目ですって。ああみんな、止めて、お願い。止して〜〜!」
だが、全員の流れ作業で望の致命的な秘密がどんどん暴かれていった。
「それそれそれ〜」
「はああああぁぁぁぁぁぁっっっっ!」
☆
DVDの下には、また漫画の単行本がぎっしり詰まっていた。
だが今度は、表紙が刺激的な図柄の女の子達ばかりである点で、先程のコミックスとは様相を異にしていた。
見れば、黒いカバーに扇情的なイラストの表紙の文庫本もちらほら混じっている。
『僕の空』『To rub ル』『やるきは騎士』
『電隷少女』『イけない!ルナ先生』
『きっこう仮面』『AH!!透明人間』
『は〜とエッチいづみちゃん』
☆
ペラペラ頁をめくっていた絶望ガールズ達は、さすがに戸惑っているようだった。
先のDVDで予想はしていたものの、晴美を除いては初めて目にする物ばかりだったからである。
「どれどれ…何これ、み〜んな裸ばっかり!」可符香が驚いたような表情を見せた。
「本当だぁ」まといも呆れながら頁を繰っていく。
「よく少年誌でこれだけ揃えたわねえ。一部青年誌のもあるけど」晴美がやや見当外れの感想を漏らした。
「先生ったら、私達の陰に隠れてコソコソとこんなの読んでるのね」あびるが動物の載っている頁を探しながら望を追い詰める。
「先生、不潔です! ヒック」熟読、というより凝視しながら奈美も詰る。
『このムッツリスケベが!!』芽留までもが頬を染めながら望に画面を突きつけてきた。
だが、よく見ると、望を撮影する合間にこっそり手元の頁も撮影しているようだった。
「こんなの、飲まなきゃ恥ずかしくてまともに見てられないわ。」
千里がグビッとワインを呷ったのをきっかけに、一同がまたワインを口にし始めた。
アルコールに弱い奈美を筆頭に、絶望ガールズの目が据わってきた。望をじろっとねめつけては手元のコミックスに目を落とし、時折コップを呷る。
「見ないで下さいっ! 見ないでっ! 見るなあぁーー!!」
教職にある者として絶対に隠し通さねばならない自分の秘密を、あっさり教え子、それも可愛い女子高生達に暴かれてしまった望は、恥ずかしさに身を捩った。
連投支援
468 :
被朗読者10:2006/11/30(木) 21:59:59 ID:TNW3WkMS BE:243655627-2BP(121)
機は熟したり、とみたのか、可符香が再び宣言した。
「ここで、男子の通過儀礼その二!ですよぉ。『隠していたエロ本を好きな子に見つけられ、目の前で朗読される』」
「イエーーイ」
「いいぞー」
「ヒューヒュー」
すっかり酔っぱらった絶望ガールズは、望の珠玉のコレクションを手にすると、依然拘束されている望の目の前で、任意に開いた頁を感情を込めて朗読し始めた。
トップバッターは晴美である。
「『止めて。私は婦人警官よ』
『警官である前に、婦人なのです』」情感たっぷりに演じた。
「ほぉーー? じゃあ私たちは、女子高生である前に女子なのよ。」千里が望の脇腹を突っついた。
「ほーら、好きな女子にこんなことされて、嬉しくないかしら〜」千里の動きにヒートアップしたまといは、下帯の上から絶棒をさわさわし始めた。
「ひぁあああぁ…」
「ほら。ほらほらぁ。」まといの手の動きを見て取った千里は、胸をくすぐってきた。
「どうかしら?」負けじとまといも動きを加速させた。しまいには指の邪魔だからと褌を外してしまい、直に撫でてきた。
「ちょっと! 止めて、許して!! いやあぁぁ!」絶棒がむくむくっと頭をもたげ始めた。これは年上の男性として知られたくなかった。
だが望の魂の叫びは無視された。
☆
次は可符香の番である。
手にしているのは、最近望が書店を数件ハシゴし、苦労して手に入れたばかりの一冊である。
それを知ってか知らずか、可符香はわざと嘲るように言った。
「なぁ〜に、これぇ? 最後の方、触手がうねうねしてますねぇ」
「どれどれ?…ヒック」奈美が覗きこんだ。
「しっぽ?」あびるも目を遣った。
☆
「『断るなら 同じクラスの女が一人… 大変な事になるかもねェ〜』」可符香も迫真の演技を魅せた。
「やだぁ、縛られてるわよ…ヒック」
「自分が縛られるのが好きだからってねェー」自分の番を終えた晴美が軽口を叩いた。
「ねー」まといも相槌を打つ。
「わ、私は縛られるのが好きなんではありません!」望は懸命に否定した。だが、
「へぇー、じゃあどんなのが好みなんですか?」と晴美に反問されると、
「はうぅ…」望は答えに詰まった。おまけに、
「それに、ここはそう言ってないみたいですが?」あびるに裏筋を撫でられては絶棒を反り返らせてしまうので、まるで説得力がない。
「えーと、続きがありますよぉ。
『フフ… それにしても ララァに劣らずこの娘もなかなか…』」
「あらあら、男のコは大変ねぇ。」千里も望を子ども扱いして相槌を打った。
469 :
被朗読者11:2006/11/30(木) 22:07:40 ID:TNW3WkMS BE:939811469-2BP(121)
「ねえ、こっちにも…ヒック…触手いっぱい出てるよぉ」奈美が別の漫画を手にして言った。
「やっぱりしっぽが好きなのかしら」
「こっちのもよ。」千里も、別の単行本の中で頁の中を所狭しと蠢く触手を見つけたようだ。
「機械から出てる触手に捕まってるのは、…えっと、…ヴィデオガァルあいねぇ…」千里が見ているコミックスを横から覗きこんだ晴美が言った。
「ひょっとして加賀さんが触手に捕まってるのを想像してたの?」まといが訊ねた。
「は?」
突然、愛の名前が出されて望は戸惑った。
だが、女性の名に敏感に反応した千里が、
「何ですって!? 先生、どうなの? ほら!」と望に近寄ると、やや元気な絶棒を握りしめてぐいぐい扱いた。
「ち、違います! あぁ、はあぁっ」
望は先程点けられた快感の火を何とか小規模に保とうと必死に否定した。すると、
「え、やだ!」千里が突然手を離した。
「先生の触手の先から何か出てきたわ!」
☆
見ると透明な粘液が絶棒の口から滲み出ていた。先走り汁であって、男性の生理上仕方のないものである。
だが、絶望ガールズは容赦なかった。
「いやぁー、不潔!」
「不潔って、晴美ちゃんの本にも描いてあるじゃないですかぁ。ところで先生、指でも気持ちよかったですかぁ?」
「私といふものがありながら…他人の指で気持ち良くなるなんて!」
「先生、早すぎませんか?」
「えっち! ヒック」
『ヘンタイだな』
「…ああ、死にたい…」
☆
三番手は奈美である。先ほど手にしていたのとは別の本を選んだようだ。
「『私が何とかしなきゃ、このコ死んじゃう〜ん!』ヒック」語末を鼻声で色っぽさを演出しようと工夫したようだ。
千里、まといが矢継ぎ早に追及した。
「誰が死んじゃうって?」
「自分のこと?」
可符香やあびるも追及した。
「ルナ先生に教わりたかったんですかぁ?」
「えっちな事も、教えるより教わる方が好きなの?」
「先生、ルナ先生にこんなことされたかったの?」
千里とまといが望から離れている隙に、晴美が絶棒や珠袋をいじっては、その感触を念入りに確かめた。
冬コミに少しでも生かすつもりなのだろうか。
「はぁあああぁぁっ…」晴美の思わぬ指技に望は喘いだ。
『オマエもカテキョーとヤったのか、ボンボン?』
「ああ、そんなことしてません…」
470 :
被朗読者12:2006/11/30(木) 22:15:12 ID:TNW3WkMS BE:365482837-2BP(121)
「お、『おっぴろげアターック』って、…」
別の一冊を朗読しかけたまといは、思わず頁から顔を上げると、真っ赤になって俯いてしまった。
「どうしたの?」たまたま隣にいたあびるがまといの手元を見て絶句した。
何事かと、まだ開いたままの頁を覗きこんだ絶望ガールズは、口々に叫んだ。
「キャーーー!!」
「いやぁぁぁぁぁ!」
「凄いカッコ…ヒック」
「もう! 見てる方が恥ずかしいわ。」
『このキモイハゲが!! 救いようのないヘンタイだな』
「これはもう、オシオキが必要ね。」
「うん」珍しくまといが千里に同意した。
ここで、可符香がオシオキの中身を提案した。
「じゃあ、その格好、先生にもしてもらいましょうか」
「賛成ーーー!」
「賛せーーい!」
口々に賛成の声が響き、またも拍手が沸き起こった。
パチパチパチパチパチパチ……
「いいぞーーーー!!ヒック」
「いいいいい、いやですっ!」
当然、望の抗議は黙殺された。
☆
「えーと、仮面の代わりに私のパンツを被せるわね。色も似てるし。」
千里はこう言うと、穿いていたピンクの下着をするするっと下ろし、すっと足首から抜いて、望の頭に被せた。
いつもなら率先してこんなことはしないのだが、まといがいる分、ライバルには負けたくないという意識があったのかもしれない。
(こ、これじゃ別の仮面ですっ!…って、そうではなくて!)
「いやあああ、止めて! 取って下さい〜〜!!」
さっきまで目の前の千里が穿いていた下着の温もりや、微かな芳香を堪能する余裕はなかった。皆が二手に分かれて望の足を抱えてきたのだ。
「芽留ちゃん、写メお願いね」
『オーケー』
「よいっしょっと」
絶望ガールズが掛け声と共に一気に抱え上げ、望を大股開きにした。
「そーれ! おっぴろげアターーック!!」
パシャッ! パシャッ!!
「いやあああああああああああああああ!」
471 :
被朗読者13:2006/11/30(木) 22:20:38 ID:TNW3WkMS BE:69616122-2BP(121)
「シクシクシクシク………すんすん………」
千里のピンクのパンツを頭から被ったまま、肩を震わせ全裸で啜り泣いている望に、晴美が明るく告げた。
「こういった漫画もぜーんぶ没収しますね」
「そそそ、そんなああぁぁぁ」
望は泣きながら抗議した。
だが、あびるを始め、残りの面々が横から言い添えた。
「交クンの教育に良くありませんから」
「何てったって、私たちはァ、交クンの親代わりですからねー…ヒック」
「嬉しそうにパンツ被ってる先生じゃあねェー」晴美まで嬉々として望をイジる。
「う…パ……だ…だからっ、押入の奥に隠してたんじゃないですかあぁ」
「これからは、先生が淫らな気分になって問題を起こさないように、私たちが先生の性生活をきっちりコントロールしますから。」
『オレも時々ヌイてやるからな 女子高生にイジってもらえていいな、オイ』
「いやだああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
☆
「じゃあ、ついに男子の通過儀礼その三! 本日のメインイベントですよぉ〜! ……『好きな子の笛舐め』、行きまーす!!」
パチパチパチパチパチパチ…
「イエーーイ」
「いいぞぉー」
「ヒューヒューヒュー」
可符香が高らかに宣言するや否や、長いこと柱に拘束されていた腕が解かれた。だが、ほっと息をつく間もなく望は寄ってたかって畳に押し倒され、押さえつけられた。
もちろん望も抵抗しようとした。だが先程来受けてきた精神的ショックもさることながら、華奢な望では、たとえ女子高生相手とはいえ、一度に七人に押さえ込まれてはどうしようもない。
あっという間に四肢を広げられ、大の字にされてしまった。
手足の上には一人ずつが陣取っている。
腹にも誰かが乗っかっている。
芽留はカシャ、カシャと様々なアングルで写メを撮っている。予備の電源が側にゴロゴロしており、万が一にも撮り損ねはなさそうだ。
☆
「あああ…」
無理矢理笛を舐めさせられる恐怖と一沫の期待に震えていると、まず千里が胸に跨ってきた。
ブラも取ってしまい、全裸である。
最初に望に笛を舐めさせるのは自分だ、という勝ち誇った笑みを浮かべている。
自分のパンツを被ったままの望を見下ろすと、顎を掴み指先に力を込めた。
ギリギリ、と骨が軋む痛みが生じ、望はたまらず口を開けた。
そこへ縦笛を突っ込まれた。
472 :
被朗読者14:2006/11/30(木) 22:23:07 ID:TNW3WkMS BE:104423832-2BP(121)
「むごがっ!」
想像以上の辛さに望は目を白黒させた。
何をどうしていいかさっぱり分からない。
すかさず千里の叱声が飛んだ。
「じっとしてちゃ駄目でしょ! ちゃんと舌を動かしなさい。」
涙目の望は、口中で一番張り出している辺りをおずおずと舐め始めた。
「そうそう、舌を使って。」
千里は笛を出し入れし始めた。
「周りまできっちり満遍なく舐めなさい。」
望は舌を広げたまま笛の周囲を回転させ、できるだけ舐め残しがないように努めた。
「そうよ、その調子。」
予想以上に望が従順なことに気を良くしたのか、千里は緩やかにピストン運動を続けた。
少し縦笛を抜き掛けると、
「さあ、吹き口をしっかりしゃぶって。」
望はピチャッ、ピチャッと音を立ててしゃぶった。その方が千里を早く満足させられる、と感じたからだ。
また少しだけ入れてきた。
「カーブしているところを、舌でなぞるのよ。」
望は右上から左下へ、そのまま上へ舌先を向かわせると左上から右下へ、たすき掛けの要領で舌先を這わせた。
できるだけ舐め残しがないように努めた。
仕上げにチュッチュッと音を立てて接吻した。
千里は、さらには、ほとんど口から笛を抜いてしまうと、
「溝にもきっちり舌を這わせなさい。」と命令してきた。
当然逆らうことは出来ない。望は舌先を伸ばし、吹き口の溝をチロチロッとなぞった。口元から覗く鮮やかなサーモンピンクの舌先の動きがどことなく卑猥でもあり、滑稽でもあった。
(とほほほ…なんでこんなことをしなくちゃいけないんでしょう…)
舐めながら涙が目尻から一滴こぼれた。
☆
もういい加減勘弁、と思った処でようやく笛が抜かれた。
「ああ、通過儀礼がきっちり終わったわ。…すごい快感!」
「千里ちゃんいーなー」可符香が羨ましがった。
「まあ、こんなもんでしょう。」
千里は満足そうに望から離れた。望には、千里が跨っていた部分が、そこはかとなく湿っているように感じられた。
473 :
被朗読者15:2006/11/30(木) 22:26:12 ID:TNW3WkMS BE:626541449-2BP(121)
やれやれ、と身を起こしかけた途端、
「何勝手に起きてるんですか。あと六人もいるのに」
「そうよ」
「へ!?」
望は再び引き倒された。
次に跨ってきたのはまといであった。
千里に対抗してか、まといも全裸になっている。
乗り方はソフトだが、膝で肩を押さえているため、望は全く起き上がることが出来ない。
そうしておいて、急に顔をくっつけるようにして囁いてきた。
「じゃあ先生、私の笛も舐めて下さいね」
「いやあああああああ…あ、あ、ああんぐ…んがぐっ」
一気に貫いてきた千里とは違い、まといはじわじわっ、じわじわっと挿入してきた。
かえって、挿入の過程すら楽しもうという貪欲さが窺えた。
まといは左手で笛を優しく抜き差ししながら、望の右耳を舐めてきた。そして、ふうっっと息を吹きかけた。望は耳が弱点であったので、つい妖しい気分になってしまった。先程来元気がなかった絶棒に熱が篭もり始めた。
「わぐ……うう……」
「うふ……先生……」
まといは微かに、だが甘く囁くと、望の耳たぶの縁を舌でなぞり、桜貝のような唇ではむはむする。そうして左手の笛を優しく出し入れした。
やがて、右手で望の頭をしっかり抱え込むと、そのまま望の上で身体を徐々に伸ばし始めた。
無論、できるだけ望と密着するようにである。
そして、身体を滑らせて両足を望の右脚に絡ませると、望の上で肢体をゆらゆらと滑らせ、くねらせ始めた。
まといが動く度に、まといの柔らかな腰や太腿が絶棒に触れる。
それに、若草の茂みが望の腹やら太腿やらを行き来する。たまには絶棒を掠めたりする。
勿論、まといの胸も望の上半身で自由自在に形を変えては望に性感を与えている。
あまりにも妖しい刺激に、絶棒は不覚にも本気で反応してしまった。
☆
(ふふ…私なら、笛舐めでも先生に気持ちよくなってもらえるわ)
千里に笛を舐めさせられている望の目尻に浮かぶ涙を見て思いついたまといの作戦であった。
☆
かくて、七人七様、思い思いの方法で全員が望に笛を舐めさせたのである。
474 :
被朗読者16:2006/11/30(木) 22:35:23 ID:TNW3WkMS BE:835387968-2BP(121)
相変わらず望は頭に千里のピンクのパンツを被ったまま、畳に大の字になっている。
望のすぐ逃げ出す傾向を絶望ガールズは熟知しているので、誰も拘束を緩める者はいない。
いつの間にか彼女達も全裸になっている。
今、宿直室内で服を身につけている者は誰もいなかった。
ストーブのおかげで部屋は程良く暖まっているので問題はなさそうである。
☆
「じゃあ、次は男子の通過儀礼その四ね。『好きな子から笛を舐められる』」
「なるほど。ヒック…でも、先生笛を持ってたっけ?」
奈美が訊ねた。
「まあ、フルートや尺八とも言うわね」
中途半端に硬度を保っている望の絶棒を見遣りながら、晴美が平然と解説した。
「あ、分かっちゃったぁ〜」
「でもどうする? その『笛』は一つしかないわよ。」
「一巡するのに時間かかりそう」あびるも思案顔である。
「うーん…」しばし可符香は考え込んだ。
だがすぐに、とんでもない解決策を思いついた。
「じゃあ、先に早く済む通過儀礼をしちゃいましょうか。男子の通過儀礼その五ね。『好きな子に射精の瞬間を見られる』」
☆
「ほぉーほぉーほぉー」晴美の眼も輝いてきた。
「シャセ…あ、わかった。なるほどおぉ!…ヒック」
「あ、それ見たことない」あびるも簡潔に同意した。
「私も。」
『オレも』
「ちょっとおおぉぉぉ! あなた方、いったい何を」
「先生、さっきも言いましたけど」あびるが再度裏筋を撫でてきた。
「ここはそう言ってないみたいですが?」
「はああぁぁぁっ、それ駄目、ダメ。止めてくださいぃぃ…くうぅ」
またしても絶棒は元気良く反り返った。
475 :
被朗読者17:2006/11/30(木) 22:38:27 ID:TNW3WkMS BE:1096446097-2BP(121)
「じゃあ、芽留ちゃんから二分交代できましょう。」
『よっしゃ』
芽留がちょこんっと望の腹に馬乗りになり、絶棒に手を掛けた。
千里以上に(いや、以下にか)凹凸はないが、体つき全体はやはり紛れもない女子高生である。
芽留はしばし絶棒を眺めると、いきなり何もつけずに手を上下し始めた。
「あいたたた、痛い痛い痛い」
望は思わず叫んだ。
「ひーん」
血は滲んでないものの、ひりひりジンジンした痛みで望ははや涙目である。
「さすがに何もつけないのはいけないみたいね」
「面倒臭いわねぇ。」
「お湯でも掛けようか?」
「ニベアはどうかな?」
「ソックタッチでも塗っとく?」
その他サラダ油、シャンプー、保健室のワセリン等々の意見が出た。
が、後の通過儀礼その四で絶棒を口にすることを考え、可符香がどこからか持ち込んできた業務用ローションをぬるま湯で溶いて使うことになった。
☆
芽留の二分は何とか耐えた。
ここで出してしまっては、絶望先生ならぬ早漏先生というあだ名がこの先付いて回ることは間違いないからだ。
だが、次の奈美、晴美あたりから雲行が怪しくなった。
特に、晴美の駆使する読書から得たテクニックの中には、確かにツボを得たものもあって、絶棒は幾度も爆発の予感に震えた。
「あー、また何か出てきたみたい」
「涎かな?」
「嬉し涙かしら?」
「へー、気持ちよくて嬉しかったんだ。あたしも満更ではないのね」
なぜか晴美は嬉しそうである。
次のあびる、千里、まといが天王山だった。
特に千里とまといは互いに競って相手の目の前で撃墜しようとしてきたのだ。
勿論、あびるも密かに自分が発射させようと目論んでいた。
だが、先程の芽留の件で絶棒の感覚が多少麻痺していたのか、あびるの手慣れた扱きも何とかクリアした。
千里の確信に満ちた扱きにも、まといのねっとりとした扱きにも奇跡的に耐えた。
耐えはしたが、望はいつしか呼吸を乱すだけでなく、はしたない喘ぎ声まで漏らすのをどうにも我慢できなくなっていた。
「ひあああ…ふああぁぁっ」
☆
実は、二人とも勝負を焦る余り、望が歯を食いしばり手を握りしめ、さらには固く眼を瞑っていることに注意を払わなかったのである。
もし二人の内のどちらかが、いずれも全裸の自分を見つめるよう強制していたなら、それだけで間違いなく望は発射していただろう。
476 :
被朗読者18:2006/11/30(木) 22:41:22 ID:TNW3WkMS BE:783176459-2BP(121)
「じゃあ、最後はあたしですねぇ」可符香である。
「といっても、先生強くて長持ちするみたいだから、多分二周目の誰かの所までいっちゃうと思いますけど」
すかさず晴美や奈美が茶々を入れた。
「強くて長持ち…先生、素っ敵ぃ」
「愛してるわぁ先生ーん…ヒック」
これで望を含む全員の間に、勝負は二周目、という雰囲気が漂った。
(そうですよね。ここまで保ったんだから、風浦さんもきっと大丈夫ですよね…)
☆
だがこれこそが可符香の策略の手始めだった。
強くて長持ち、と誉めたところで望や他の生徒の警戒心を解き、いざというときの望の我慢する力を削いだのだった。
もっとも、すぐには発射させない。
絶棒の根本をぎゅうっと握りしめては悪意を持って望の射精感を引き延ばしたりもした。
逆に亀頭をしゅりしゅりしゅりっと擦り上げたり、蟻の戸渡りをついと押しては、射精ぎりぎりの瀬戸際へ追い込んだりもした。
無論、そのテクニックは他の女生徒が見ても容易には分からないように偽装してある。
可符香の老獪ともいえる技法に、望は為す術もなく翻弄された。
ただ牡の象徴を触られているだけなのに、その絶棒を媒介として自分の身体全体、いや心までもこのコの意のままに支配されているように思えた。
彼女の一擦り、一扱きを、絶棒だけでなく身体の全細胞が固唾を呑んで待っている。
そして、その御褒美とばかりにとびきり淫美な快感の洗礼が浴びせられると、下半身だけでなく全身がその効果の凄まじさに戦慄く。
そして随喜の火花の束を脳に送り込んでくる。
これに加え、そもそも望は可符香を含む七人の女子高生である教え子に甘く、だが堅く拘束されている。その十四の瞳で自分の教師としての尊厳を決定的に失う過程をまじまじと見つめられている。見られ、知られようとしている。
「はああぁっ。ああ。ああ。うぅあぁぁぁん!」
いつしか、望はイきたいのにイかせてもらえないもどかしさに、自分が周りのコ達の教師なのだということなど忘れ去ったかのように泣き喚き、被虐の悦びを絶叫していた。
絶棒自体も最硬度に達し、鰓も最大限に赤く膨れ上がった。ぷるぷる小刻みに震えては健気に快感を訴えている。
☆
あと十秒で二分経過という時、可符香は絶棒の根本に添えていた指に、抑えきれない濁流の兆候を感じた。
(うふふ、堕ちたか…まあ、計算通りね)
「ごめん、芽留ちゃん。お願い」
そう声を掛けると、流石に芽留である。しっかりムービーを撮り始めた。
可符香は望の珠袋を優しく揉んだかと思うと一転、ここぞとばかり絶棒を情熱的に扱きたてた。
「ふううわああああああぁぁぁぁぁんっ!!」
望はついに我慢の限界を超えた。
絶望ガールズの注視する中、望は教え子の手で背徳の絶頂に追い込まれていったのである。
477 :
被朗読者19:2006/11/30(木) 22:45:33 ID:TNW3WkMS BE:522117465-2BP(121)
──どぴゅうううううぅぅぅぅっっ!
第一波が勢い良く噴射され、宙に舞った。
「やった!」
「おおおぉぉー」
だが、可符香は扱く手を緩めなかった。
かえってストロークを長めに取りつつ、亀頭の傘下や裏筋の分かれ目などに左手の指を添えては、きゅっきゅっとリズミカルに擦りたてた。
「はううぅぅっ。はああぁっ。うぅぅ……」
──どくううぅぅっ。どぷうぅっ、どくっ…
望のポイントを知り尽くした愛撫に、第二波、第三波とも、望が自分で慰めるときより遙かに勢い良く噴き出していった。
白い毒液が自分の手を汚すのも構わず、可符香はゆっくりと絶棒を扱くのを止めなかった。
やがて噴出が止まると、絶棒の根本からゆっくりと絞り出すように一扱きした。
ぷくり、と最後の毒液が名残惜しそうに絶棒を伝い落ちていった。
可符香が手に付いた望の印をぺろっと一舐めした。その様子は一瞬何とも淫らに見えた。
なぜか、千里とまといは激しい嫉妬にかられた。
(…こ、今度こそ私が貰うわ。絶対に。)
(…口惜しい…それ、私のものなのに…)
芽留は動画の再生チェックを始めた。
繰り返し見ては頬を染めてほーっとため息を付いている。撮影は成功しているようだ。
一方、他の三人は毒気を抜かれたようである。
「凄かったねー」晴美が素直に感心した。
「ねーぇ…ヒック」
「あれがお腹に入って赤ちゃんが出来るのね…」あびるも感に堪えたように呟く。
「なんかいいもの見ちゃったな」
「ちょっと感動したよぉ…ヒック」奈美など、少し涙ぐんでさえいる。
☆
「じゃあ、さっきの男子の通過儀礼その四ね。『好きな子から笛を舐められる』」
可符香はちらりと見せた妖艶な雰囲気を封印し、明るく言った。
「ううう…まだするんですか…もう止めましょうよお」
先程絶望ガールズの目の前で怒濤の大噴射を遂げたせいか、望の抗議にはまるっきり迫力がない。
そんな弱気の虫が巣くった望を無視して…というよりわざと怯えさせるように、可愛い小悪魔達は次々と新しい通過儀礼を口にした。
「まだまだ男子の通過儀礼はあるわよ。『好きな子に口移しでモノを食べさせる』というのもそうね。」
「『好きな子と愛を交わす』!」
「どうせなら、『好きな子とえっちしてイく、イかせる』までしないと」
「んーとねぇ、『好きな子にィ、赤ちゃんをぉ、産ませるぅ』! ヒック」
「まあ、最後のは今日だけじゃ通過するか分からないし、運も必要だけどね」
478 :
被朗読者20:2006/11/30(木) 22:48:30 ID:TNW3WkMS BE:974619078-2BP(121)
「あわわわ…」
絶望ガールズが繰り出す底知れぬ恐怖の通過儀礼の数々に、望は声も出ない。
「じゃあ、いっそのこと、全部まとめてしちゃいましょうか」
パチパチパチパチパチパチ…
「イエーーイ」
「いいぞぉー」
「ヒューヒューヒュー」
「ひ…ひいいーーーー」
☆
絶望ガールズが一斉に望を嬲り始めた。
☆
あびるが接吻してきた。
何かを口移しで食べさせられる。ぼんたん飴だった。
そのまま舌を絡めてきた。
何とか応戦していると、やがてあびるの舌先が望の口腔を犯してきた。
右手には可符香がいた。
しきりに腕に接吻していたかと思うと、指を舐めてきた。
ねっとり舐めた後、一本一本美味しそうにしゃぶり始めた。
ちゅぱっ、ちゅぱっと音を立ててわざと望たちに聞かせるようにしゃぶった。
それを横目で見ていたのは、左手にいる千里だった。
すぐそばにいる、胸を愛撫していたまといにだけは負けまいと思っていたところに思わぬ伏兵を見つけ、衝撃を受けた様子だった。
だがすぐに可符香に負けじと、同様に指を舐めしゃぶった。
しゃぶる度に長髪がサラサラと揺れた。
☆
まといは望の胸に手を這わせた。
指先でじりっ、じりっと乳首の周りをなぞったかと思うと、不意に指先を乳首に掠めた。
唇をあびるに奪われ声が出せない望が、胴体をぴくっと震わせた。
この反応に気を良くしたまといは、いきなり望の乳首をきつく吸った。
ちうううぅぅぅっ。
望は素直に身体を反り返らせて感じてくれた。
そのまま唇を離すことなく舌先でれろれろっと可愛い豆を弾き、もう片方の平らな胸を手でやんわり揉んだ。
☆
右足の晴美、左足の芽留は二人とも望の白い脚──男のくせにほとんど毛が生えていず、カモシカのようにすらっとしている──に、なぜか嫉妬を覚えたようだ。
しっかり抱き抱えると、そこかしこにキスマークをつけ始めた。
絶棒を独占できたのは奈美である。
絶望ガールズの中では一番アルコールに弱い奈美は、しきりにしゃっくりを繰り返し、呂律も怪しくなっていた。
だが、望「で」妊娠し家を出る、という野望はまだ捨てていないようだった。
人目を気にすることなく、固くそそり立った絶棒を愛しそうに撫でていたが、ゆっくりと口に含み始めた。
取り立てて知識やテクニックは持っていない奈美は、ただ美味しいアイスキャンディーを溶けないうちに舐めしゃぶる、くらいのつもりで彼女なりに積極的に舌を這わした。
絶棒にとってそれそれがかえって嬉しかったらしく、しきりに先走りの涙を流してぴくぴくと反応した。
こうして、望は全身を蹂躙されていった。
479 :
被朗読者21:2006/11/30(木) 22:52:24 ID:TNW3WkMS BE:609137257-2BP(121)
数分毎に絶望ガールズは持ち場を交替した。
そのため、望は各人の癖に対応することも出来ない。
そして抵抗する手段が全くないまま、文字通り全身から押し寄せる性感、快感の洪水に溺れていった。
口移しを担当する者の中には、ケーキの残りや99%チョコ──これは可符香である──などを含ませるコもいた。
だが、中には望がアルコールに極端に弱いのを知っていて、わざとワインの残りを口移しで飲ませるワルイ娘もいた。
ワインが喉を通る度に望は身体がカッとなり、意識が朦朧となっていった。
☆
(……ん…んんっ!!)
望は下半身からの快感にも無抵抗でいることを余儀なくされ、まるでコントロール不能に陥っていた。
ついに誰の口撃により撃墜されたかも分からずに、また大量に発射してしまった。
☆
誰かがケホ、ケホンッと可愛い咳をして噎せている。
芽留の口の中でイったようだ。
『何だよこれ! 生グセーし にげーな、オイ』
「あ、芽留ちゃんの口でイったのね」
「いーなー」
『よかねーよ! ペッペッ』
芽留はティッシュペーパーを鷲掴みにすると、その中へ絶棒のエキスを吐き出した。
またしても望の精を受け損なった千里とまといは、苛立ちを隠しきれないようだ。
「愛が足りないわね。」
「私なら全部飲み干すわ」
「とにかく、次こそは、きっちり私の中でイって貰いますから。」
他の絶望ガールズも快感を貪ることに決めたようだ。
「それに、私たちも気持ちよくしてもらわないとねー」
「そうね」
「ね〜ぇ…ヒック」
☆
芽留の口内への発射を機に、教え子達の淫らな攻撃はさらにエスカレートしていった。
もはや望を快感にヨガらせて楽しむだけでなく、自分達も徹底的に気持ちよくなろう、という意気込みに満ち溢れていた。
望の全身を絶望ガールズの舌が這い回り、身体の表裏に無数のキスマークをつけられた。
手の指だけでなく、足の指まで一度に念入りにしゃぶられた。
指と指の谷間をちろちろっと舌でくすぐったかと思うと、じゅぽっと深く指をしゃぶって吸い上げた。
さらに、望の指を使って自分を慰めるコまで出てきた。
指先の儚げで柔らかくしっとりした感覚に、望は言いようのない高ぶりを覚えた。
教え子の女生徒に、快感を得る道具として自分のパーツを利用されるのは、今の望にとってはマゾヒスティックな悦びとなっていた。
480 :
被朗読者22:2006/11/30(木) 22:55:51 ID:TNW3WkMS BE:208847726-2BP(121)
望の唇に接吻していた娘達は、自分自身の秘所を舐めさせてきた。
望の奉仕の度合いが弱まると、顔にグリグリと押しつけてさらなる奉仕を催促した。
戸惑っていると、望の口に直接ワインを流し込んでから、さらにムギュッと押しつけてきた。
望は薄れていく意識の中、必死で目の前の百花繚乱のと言っていい花弁の数々に舌を這わせ、舐め続けた。
首が届く限り、可愛い秘豆も丁寧に舐めしゃぶり、ちゅっと吸ってあげることも忘れないように努めた。
☆
とうに絶棒も彼女たち自身の中に挿入されていた。
それぞれキツいが個性ある締め付け、娘達の奔放な運動、それに各人の微妙な内部の違いによりもたらされる強烈で様々な快感の迸りに、望も絶棒も翻弄された。
☆
望は性感の万華鏡の真っ只中にいて、周りに広がる極彩色の爛れた世界が広がっていた。
全身から高圧電流が発生し、脳に快感の連続を伝えていた。
眼前の中に無数のプラズマ球が発生しては爆発し続けていた。
☆
誰かの中で達してしまったが、だからといって小休止すら貰えなかった。
続けて他のコに絶棒を初めとする全身を刺激され続け、また望も彼女達に奉仕することを強要され続けた。
いや、進んで奉仕し続けていたのか、もはや望にも既に分からなくなっていた。
望は自分でも回数を覚えきれないほど達した。
この辺りから記憶も途切れがちになった。
☆
だが、千里とまといの声は朧気ながら覚えている。
「…はああぁうぅっ、ようやく私でイってくれるのね。
ああぁぅ、わたしも、もう、もう。先生、先生、…せんせーーいぃ…!!」
「…うふうぅん、先生に似合うのは、…あぁっ、私よ。
さ、一緒に…一緒に、いっしょ、いい、ああっいい、いいいいあああぁっ!」
☆
絶え間ない強力な快感の連続とアルコールのせいで意識が麻痺し薄れつつあった望は、脳が快感受容能力をオーバーした処でついに気を失った。
481 :
被朗読者23:2006/11/30(木) 23:00:14 ID:TNW3WkMS BE:626541449-2BP(121)
目が覚めたら、窓から穏やかな陽光が差し込んでいた。もう朝だった。
望は布団に寝かされていることに気付いた。
横になったまま、のろのろと左右を見る。部屋はきちんと片付けられていた。
トントントントントントン…
台所から小気味よい音がする。味噌汁のほんわかした香りまで漂ってきた。
(こ、小森さんかな…?!)
望は昨晩の疲れでなんとも気だるく、布団から起き上がれない。
☆
望が起きたのに気付いたのか、台所から明るい声がかかった。
「おはようございます、先生。」
声で誰だかすぐに分かった。千里だ。
「早く起きないと、お味噌汁が冷めちゃいます。」
昨晩の事を思い出して、飛び起きた。
「う…はは、はいっ!」
☆
ちゃぶ台を前にして千里と向かい合った。
どこから持ってきたのか、千里は割烹着を着ている。良く似合っていた。
気のせいか、血色が良く、肌もつやつやしているようだ。
望は以前、無理矢理食べさせられた謎のちくわ料理の破滅的な味を思い出して死にたくなった。
が、昨日の今日である。無碍に断れない。
「いただきます」
「どうぞ、至らないものですが。
あ。冷蔵庫の中の余り物を使っておいて、こんな事を言ってはいけませんね。ごめんなさい。」
482 :
被朗読者24:2006/11/30(木) 23:06:19 ID:TNW3WkMS BE:974619078-2BP(121)
香りは宜しい。外見も普通の味噌汁だ。具は豆腐に葱である。
恐る恐る一口啜ってみた。
旨い。
もう一口…本当に美味しい。
ご飯の炊き加減も上々だし、干物も上手に焼いてある。
大根おろしまできっちり添えてある。
ふと千里の手元が目に入った。
指には古傷がたくさんついている。
料理をかなり練習したのに違いない。
「木津さん…」
だが、自分のために練習してくれたんだろうか、とは決して考えないのが、良くも悪くも望の思考回路であった。
つい、素直に誉め言葉が口をついて出た。
「あなた、いいお嫁さんになれますよ」
☆
──これだ。このタイミングでこの言葉!──
千里は悟った。この手で絶望先生はこれまで数々の女性を落としてきたのだ、と。
──霧ちゃん、芽留ちゃん、まといちゃん、…晴美だってそうに違いない。
確かに自分は精一杯努力してきた。
先生にしてみれば、眼前の努力あるいは才能の成果に対して発する、普通の誉め言葉にすぎない。
そうに違いない。分かっている。充分分かっている。
でも、言われた方は思わず舞い上がってしまう。
自分だけを特別視してくれていると思ってしまう。
この間ゼクシィで見た素敵な家と素敵なカップルの写真をつい思い起こしてしまう。
何とも小憎らしい…──
望を見た。端正な顔でにこにこしている。私の心を惑わす憎い笑顔だ。
そんな奴には罰として、こちらもにっこり微笑んでこう言ってやろう。
「…ありがとうございます。」
483 :
被朗読者25/E:2006/11/30(木) 23:08:55 ID:TNW3WkMS BE:939810896-2BP(121)
──ああ……でも、もう少し。もう少しだけ私も夢を見ていいかしら。
先生…好きです。愛してます。
もう少しだけ、二人っきりでいさせて下さい…。──
「お茶、淹れますね。」
「あ、どうもすみません」
千里はゆっくりとお茶を注いだ。
☆
外は風の音もせず、静かなことこの上ない。
しかも快晴の爽やかさが窓から伝わってきている。
今日は晩秋の穏やかな一日になりそうである。
──[完]──
484 :
214:2006/11/30(木) 23:18:33 ID:TNW3WkMS BE:730964467-2BP(121)
以上です。
長文の上に乱筆乱文深謝。
途中でご支援いただいた方に感謝です。
なんとか秋の内に投下することができ、ほっとしてます。
絶望ガールズこえーww
先生がうらやましいようなうらやましくないような複雑な気分だ
GJ!
いや、俺は正直に言うぞ、先生がうらやましいー!GJ!
皆で交の世話をすることになり
風浦→まとい→藤吉→カエレ→奈美→木津→あびる→芽留→マ太郎→小森の順で家を周り、各場所でエロ+トラウマを作ると言うネタを書こうと思ったが文才のなさに絶望した
あとはまかせたぜ
489 :
214:2006/12/08(金) 23:47:36 ID:lowB2FUR
うひゃー、10人っすか!
凄いこと考えるなあ…脱帽!
せっかくお題をいただいたので、なんとか考えてみますね。
個人的にはカエレ・芽留・マ太郎が激ムズ。どうしても頭の中で動いてくれない…
特にカエレ。彼女は私の頭の中ではマグロ状態です。どう突っ込んでも無反応。
以前のスレに載ってたカエレやマ太郎がヒロインのSSを読み返す度に感嘆しきりです。
カエレ・芽留・マ太郎は個性があるからね
カエレは人格によって攻め受けが変わるしなぁ
芽留はケータイないと話せないし、マ太郎はエロが想像できん
芽留はただ喘ぐしかできないというのがいいんじゃないか
492 :
名無しさん@ピンキー:2006/12/11(月) 00:59:42 ID:pB8Sb5Np
お前のまんこを嗅がせろぉぉぉぉぉぉぉッ!!!!
,, --──-- 、._
,.-''"´ \
/ ヽ、
/ (Φ), 、(Φ) ヽ
l `ー ,,ノ(、_, )ヽ、,,. l
.| /// `-=ニ=-. /// |
l `ニニ´. l
` 、 /⌒⌒i /⌒ヽ /
`/ | | \ /
妖怪まんこ嗅ぎ
もし嗅いだ時、悪臭を放っていたならば?妖怪まんこ嗅ぎが悪臭を全部吸い取って
くれて翌朝にはほのかに薔薇の香りのするアロマまんこになっているという。
このように妖怪まんこ嗅ぎはやさしい一面を持っている。
(民明書房刊 「妖怪まんこ嗅ぎ」 より)
まんこ嗅ぎの棲家は、このスレ。
http://society3.2ch.net/test/read.cgi/jsdf/1150468063/
今週の倫様とカフカの可愛さは異常
倫「女ものの下着なんぞ、男にとっては要らんだろ?」
「しかも使用済みで、おまけに洗ってないぞ?」
倫「…え?喜んでいるのか…?庶民の感覚はよく分からん…」
それ、ポルシェより欲しい。
wikiが見当たらない俺に誰か愛の手を。
どのWikiのことなのかkwsk
498 :
496:2006/12/15(金) 15:43:18 ID:QAIS+kOn
まとめwikiって無いのか?
エロパロ板でぐぐるとよろし
500 :
214:2006/12/17(日) 22:13:56 ID:laVnI7Fo BE:487310047-2BP(121)
第六集買いました。
あびるは色白だとばっかり思ってましたが、日焼けしたあびるも健康的でいいですなあ。惚れ。
さて、季節ネタです。今日行われている行事について4レス投下します。
ちょっとだけ先生にいい思いをしてもらいたいと思って書きました。
501 :
メリークリスマス先生1:2006/12/17(日) 22:21:21 ID:laVnI7Fo BE:626540494-2BP(121)
望は緊張していた。いくら教師とは言え、急に多数の聴衆の前に姿をさらすのは度胸がいるものである。
実は今朝、智恵先生から電話がかかってきた。いつになく慌てた様子だった。
「朝早くすみません。先生、ちょっとお願いが」
何でも、終演時に舞台上の団員に花束を贈呈役の人が急に都合が悪くなったので、代わりにその役をしてほしい、とのことだった。
電話の様子から本当に困っていて切波詰まってる様子が伺えたので、望は下心無く快諾したのだった。
☆
演奏会は順調に進行していた。両手に白い手袋をした女性たちがハンドベルを手にし、クリスマスにちなんだ曲を次々と演奏していた。
ハープや若干の打楽器まで入っている、かなりの規模の編成である。雰囲気も和やかであった。
ラストの曲も終わり、会場が拍手で包まれた。
ここで望が花束を持って舞台中央へ向かった。
いつもの大正書生風の和服の上にサンタの衣装をまとい、サンタの帽子までかぶっている。いわば和風サンタである。
元々背が高くすらっとしているので、望の和風サンタが舞台袖から登場したとき、会場は軽いどよめきと共に一層の拍手に包まれた。
望は照れながら、演奏メンバーの中央にいた智恵先生に花束をゆっくり渡した。
二人で前を向き、揃って丁寧に一礼すると、会場は万雷の拍手となった。
その時、一歩奥に下がっていた周りの楽員が半数は二人に、別の半分は会場に向かってクラッカーを鳴らした。
突然の爆発音に吃驚する間もなく、望を除く皆が
「メリークリスマス!」
と口々に叫んでは会場に手を振り始めた。よく分からないまま、望もノリで手を振った。
嵐のような拍手が続く中、緞帳がゆっくりと降り、コンサートは無事幕を下ろした。
☆
成り行きで会場の後片付けを手伝っていた望は、なし崩しに打ち上げに連行された。
打ち上げといっても居酒屋ではなく、おしゃれな喫茶店兼カフェバーでするのだ。主な客層が若い女性だと言うことが一目で分かる所である。
「それでは、演奏会の無事成功を祝して、カンパーイ!」
「カンパーイ!!」「カンパーイ!!」
乾杯の後、早速話の輪があちこちに拡がった。
望は改めて団員を見渡してみた。
全員女性である。女子大生や20代といった若い女性が中心だった。
それでいて、女子大でハンドベルをやっていた人たちがそのまま続けて演奏している、という年季の入ったプレイヤーが多かった。
日頃は各地の老人ホームや介護施設を慰問してミニコンサートをしているようで、なかなか活発な活動をしているようだった。
☆
皆の話が弾むのを聞きながらケーキをほおばっていた望は、急にギターを手渡されて戸惑った。クラシックギターである。
何でも一人ずつ一芸を披露せよ、とのことらしい。望がギターを弾けるのを智恵が知っていたのだ。
当初、望は遠慮しようとした。
だが、誰も許してくれそうにないし、それにせっかくの良い雰囲気に水を差したくない。
とうとう一曲弾く羽目になった。もちろんメロディーにその場でコードを付けるだけのぶっつけ本番である。準備などしていないのだが…
「えー…では、さきほど皆さんが演奏されていた曲で恐縮ですが、『清しこの夜』を」
502 :
メリークリスマス先生2:2006/12/17(日) 22:32:52 ID:laVnI7Fo BE:1096446479-2BP(121)
短い拍手の後、望はゆっくり静かに弾き出した。
──ソ ラソ ミ……
思いがけず上手い。昔ずいぶん弾き込んでいたようだ。クラシックギターの透明で柔らかな音色が皆の心に沁みた。
やがて、最後の弱いCの和音のアルペジオもつつがなく終わった。
しばらく皆無言だった。ふと静かな拍手が起こり、それがだんだん大きくなった。
中には目に涙を浮かべている人もいる。メンバーの中で絶望先生の株が一気に上がった。
「ちょっと智恵ちゃん、そんなイイ人隠してたなんてズルいわよ」
「そうよー」
「うちらの楽団で飼いましょ」
「今からでも私、大丈夫かなー」
もちろん智恵はまともに答えずに微笑するばかりである。そこで、アタックの矛先は絶望先生に向かった。
「よーし、さあ飲んで」
「あたしのもお願いー」
「私の杯、断りませんよね」
絶望先生は断りきれずに団員たちからシャンパンやらワインを注ぎ込まれ、たちまち昏倒した。
ただ、意識の無くなる直前、店の隅に肩の下までウェーブした黒髪を伸ばした青い目の少女が佇んでいたのが眼に入った。感じいいコだな、と思いながら望は意識を失っていった。
☆
目が覚めると、自分がベッドに寝かされているのに気づいた。見覚えのある部屋だな、と周りを見回していると
「あ、絶望先生目が覚めたみたいです」という声がした。あびるである。
「あ、先生、お目覚め? 気分悪くないですか?」
「智恵先生…ええ、単に寝ちゃっただけみたいです。大丈夫ですよ。ははは。はは」
「じゃあこっちに来て。私たちだけのクリスマス会しましょ。ちょっと早いけど」
「はあ…」
やりとりをしているうちに思い出した。ここは智恵先生のマンションである。
リビングにはあびると智恵がいた。テーブルにはクリスマスらしいメニューが並んでいる。
「ところで小節さん、あなた演奏会にはいつから…」
「髪をほどいてたし、青のカラーコンタクトをしてたからわからなかったでしょう。ずっといましたよ」
「え? そうだったんですか」
「先生がギターを弾いてたのも、智恵先生に膝枕して貰って気持ちよさそうに寝てたのも」
――あ。ひょっとして、あのコが…
だが、目の前のあびると記憶の片隅の女の子の姿とがどうも一致しない。
「まあ、ギターはともかく、膝枕はした覚えがないんですが…」
智恵はにこにこしながら、写真を数枚取り出して望の目の前に並べた。
そこには、智恵の膝で気持ちよさそうに無防備な寝顔をさらけ出している望の姿があった。
「こ、こここ、これは!?」
「最近はデジカメで撮ったのをすぐプリントできるから便利になったわねぇ」望は脇に冷たい汗をかいた。
側であびるがにやにやしている。
「まあ先生ったら、鼻の下伸ばしちゃって」望の膝を抓った。
「アイタタ…」
503 :
メリークリスマス先生3:2006/12/17(日) 22:41:39 ID:laVnI7Fo BE:835387586-2BP(121)
あらかたテーブルの上のモノを片づけ終わってマッタリしていると、あびるが話しかけてきた。
「ねえ、先生。これ、二人からのクリスマスプレゼントです」
「開けてみて」
「え!?」見ると小さいがしっかりした箱型のものが丁寧にラッピングされている。
「そ、そんな、悪いですよ」
「いいから。さ、どうぞ」
望が包みをガサゴソ開けてみると、小綺麗な箱が出てきた。箱の中から、銀色に輝く懐中時計が出てきた。
「こ、こんな高そうなもの…」
「和服に似合うのは懐中時計かなって。先生はよくケータイの画面を時計代わりに見てるから」
「はは、これは参りました。じゃあ、ありがたく頂きます…と申し上げたいんですが」望の声が小さくなった。
「私、油断してまだお二人にプレゼントを買ってないんです。スミマセ」最後の方、消え入りそうになる声を二人が遮った。
「あら、気になさらないでいいのに」
「そうそう、それに」ここであびるがいたずらっぽく付け加えた。
「今から身体で貰う、という手もありますし」
「へ!?」望は一瞬何のことか分からなかったが、二人に両腕を取られベッドルームに連行される段になってようやく悟った。
「ちょ、ちょっと待って下さい。あの、あのですね。心の準備というものが…」
もちろん二人は耳を貸さなかった。望の腕をわざと自分の胸に押しつけ、哀れな子羊が真っ赤になって狼狽するのを楽しみながら、ベッドへ引き連れていった。
☆
二人は手早く望の着衣をはぎ取ると、サンタの帽子と上着だけ着せて寝かせた。そして自分たちも下着だけになった。
「さあ、今日はステキなサンタさんに感謝して」
「いや、いいですから、あの」
「…縛って欲しい?」
「いや、それはそのぅ」
「じゃあそのまま。動いちゃダメ。動いたらお仕置きよ」
「とほほほ…」
望の動きを封じると、智恵はあびるに優しく指示した。
「小節さんは右半分ね。私は左半分よ。二人で同じようにサンタさんを愛してあげましょ」
「はい」
二人は代わる代わる望の唇にチュッチュッと接吻したかと思うと、左右に分かれて耳に取り付いた。
智恵が左耳をぺろっと舐めると、あびるも右耳をぺろっと舐める。
耳たぶをはむはむしたり、ふぅーっと息を吹きかけたり、舌先を立てて耳の穴の縁をなぞったり。正確な左右対称の動きであった。
片方の耳だけでも刺激されるとたまらないのに。それがダブルでやって来るのだ。望は身体が何度もピクピクッと震えた。
☆
次いで二人の舌が首筋を過ぎて胸へと下りてきた。
智恵が舌先で左胸の周りを一周すると、あびるもまったく同じように舌先を動かす。智恵が乳首をちゅうっと吸い上げるとあびるもそれに従う。
「はああぁっ」胸が敏感な望は、早くも身体の芯に火が点いたのを自覚した。
ここで智恵はあびるに、手を遣うよう目配せした。あびるは黙ったまま、分かりましたというように頷いた。
二人掛かりで望の両乳首をクリクリしながら、智恵は絶棒へ左手を伸ばした。あびるも右手を伸ばした。
智恵は既に半勃ちだった絶棒の側面に掌をあてがった。あびるも同じようにし、ちょうど二人の掌で絶棒をサンドイッチする形になった。そしてやわやわと掌を前後しはじめた。
「はああぁっ」自分で慰めるのとは全く異なった刺激に望は喘いだ。
続いて二人は黙ったまま舌先を胸から腹へ、腹から絶棒へと這わせたかと思うと、掌を離し、根本から絶棒を舐め上がった。
そして、逞しくなっているピンクの頭に優しく吸いついた。
「ふわあぁ…」望が腰を捩った。だが二人は容赦なく、その後も絶棒に舌技を施した。智恵がある動きをすると、すぐにあびるも真似る。
まるで鏡の内外で美しい映像が繰り広げられるように、あびるは智恵の動きを模倣し、学んでいった。
☆
望は身体全体を――そして何よりも絶棒を――左右両側から均等に愛撫されるという妖しい感覚に溺れた。
やがて腰の底から鈍い射精感が首をもたげてきた。
すると、智恵が
「先生、そろそろでしょう」と見透かしたように尋ねてきた。
「は、はい…」望は掠れる声で答えた。自分の身体の細かい動きまで全て智恵に察知されている、という被虐の喜びに震えた。
「ふふっ。じゃあ、これでイケるかな」
こういうと、智恵は上も取ってしまい、胸で絶棒を挟んできた。ただ挟みようが浅い。するとすぐにあびるも挟んできた。
つまり、四つの優れたおっぱいが絶棒を優しく包みこむことになったのである。
やがて智恵とあびるは呼吸を合わせて乳房を上下させ始めた。
──ずりゅっ、むにゅっ、ずりゅっ、むにゅっ…
「う…うわあぁ…はうぅ」望は未知の技を掛けられ、甘美なラストスパートに向かって疾走していった。
一方、智恵とあびるも互いの乳首が触れ合ったりして生じる妖しい感覚に酔った。
それを恥じらって隠すかのように、かえって二人は胸の動きを速めていった。
「はぁっ…ち、智恵お姉さま…へ、ヘンなの」
「う…うぅっ……あびるちゃん…」
☆
「智恵先生、小節さん、も…もう、もう」
さんざん我慢した望だが、もう余裕がなくなっていた。すると智恵は
「あびるちゃん。最後よ。もっと力を入れて。ほら、こうよ」と言うやいなや、胸に添えた手に力を込めて熱烈に絶棒を扱き始めた。
「はい、お姉さま」あびるもすぐに後を追い、同じく激しく絶棒を扱きたてた。
「はあああっ! うぅ、出る、イく、もう」
二人の息の合った攻めにあっては、いくら望が我慢していても無駄である。一気に絶頂へ連れていかれた。
「はぅあああああああぁぁぁぁぅぅぅっッ!!」
絶棒から吹き出した白濁汁が二人の胸や顔に降りかかった。だが、二人は構わずに乳房を動かし続けた。望の絶棒は未だ硬度を失っていないようだ。
望のセイ夜は今始まったばかりである。これから美しき二人のプレイヤーによって高らかにセイなる響きを奏でられるに違いない。
──[完]──
505 :
214:2006/12/17(日) 22:52:55 ID:laVnI7Fo BE:417693683-2BP(121)
以上です。
>>488でいただいた交の話ですが、筋は全部出来ました。肉付けが四人分ほど終わったところです。遅くて申し訳ないのですが、いましばらくお待ちいただければと思います。
ホワイトクリスマスGJ!
超GJ
次の作品も期待してます♪
頑張ってくださいね
GJ!!
過疎スレなのに神は来るんだなあ
1人の神が頑張ってくれてるよな
感謝、感謝(-人-)ナムナム
「メリー苦しみます」とベタな事を言ってくれた倫様なら、
きっと「メリークリ○○ス」とも言ってくれるはずだ。と思った。
新刊に出てきた、加賀愛ネタで書いてくれる人いないかなぁ
遅くなりましたが、
>>488でいただいたお題のSSがようやくできたので、これから投下します。ちょっと思うところがあって、トリを付けてみます。
(コテハンはどうしようか考え中)
>>506-510 ありがとうございます。いただいたレスを励みにして、なんとかアップにまでこぎ着けました。
お断り:夏目漱石の『夢十夜』を下敷きにしています。なので、悪夢も含まれます。
また、内容の関係で、お題の順番の内、可符香ちゃんと千里ちゃんだけ入れ替えました。
あと、レス数がちょっと多くなるかもしれません。以上三点、ひらにご容赦のほどを。
第一夜
こんな夢を見た。
手の切れるような冷たい水を洗面器に汲み、千里お姉ちゃんの枕元へ持っていく。タオルを浸してよく絞り、お姉ちゃんのおでこに載せる。
タオルはたちまち温くなり、見る間に乾いてしまう。もう一度洗面器に浸して絞る。そうしておでこに載せる。洗面器の水を替える。…
何度かこんなことを繰り返す。お姉ちゃんは熱が高く、ひどく寝汗をかいている。オレは乾いたタオルとパジャマを持ってくると、布団を取ってお姉ちゃんのパジャマを脱がせた。そして、体中に浮いてる汗を拭い始めた。
熱で蒸れるので、もともと下着はつけていない。首筋からおっぱいの谷間や下、白いお腹から足の付け根や太腿なんかの汗もきちんと拭いた。
病気の時なんだから、恥ずかしいなんて言ってられない。拭き残してお姉ちゃんが気持ち悪くならないよう、背中の方まで丁寧に拭いた。
着ていたパジャマは汗でぐっしょり湿っていたので、別のに着せかえた。
千里お姉ちゃんが目を覚ました。
「交クン…ありがとう。」細く弱い声だ。見ると、力なく微笑んでいる。
「いいってことよ。病気の時はお互い様じゃないか」
お姉ちゃんはしばらく目をつぶっていたが、ふと目を開くとオレを呼んだ。
「交クン。」
「何?」
「…私は、もう、死にます。」
オレはまさか、という思いでお姉ちゃんを見た。
「お姉ちゃん……な、何バカなこと言ってるんだよ。そんな訳ないじゃないか」
しかし千里お姉ちゃんは静かな声で、でもはっきり言った。
「いいえ。私は、もう死ぬの。」
千里お姉ちゃんの顔色は、熱のせいで血が上り、ほっぺたなどはいつもより赤いくらいだ。死にそうになんか見えない。
「そんなこと言うなよ」と言いながら、ふと、こういうほっぺたは前に見たことがあるのを思い出した。そうだ、母ちゃんの時と同じだ。母ちゃんはあの時……
オレはたまらなくなって千里お姉ちゃんの手を取った。
「お姉ちゃん、死んじゃやだ! オレを一人にしないでくれよ。寂しいよぅ」思わず涙がこぼれた。
「ごめんね…交クン、泣かないで。」声を出すのも辛そうだ。まさか、本当に死んでしまうのだろうか…
しばらくして、千里お姉ちゃんが言葉を継いだ。
「死んだら、埋めてね。そして、お墓の側で待っていて。ご両親と一緒に迎えに来るわ。」
オレは、いつ来てくれるのと聞いた。
「さやさやと、柔らかな風がそよいで、白い花が咲く頃に。交クン、待っていられるかしら。」
オレは黙ってうなずいた。お姉ちゃんはほとんど聞き取れないほど小さな声で、
「それまで…ずうっと…待っていてね。」と途切れ途切れに言った。
「ずうっと……ずうっと私の墓の側で…座って待っていて。きっと…きっと一緒に…迎えに…来る……わ。」
オレは涙を堪えて、
「…うん。…待ってるよ」とだけ返事した。
すると、一瞬微笑んだ千里お姉ちゃんの瞳から、だんだん光がなくなってきた。涙がうるうるっと溢れ、……眼が静かに閉じた。目尻から涙が一筋、つうっっとこぼれた。――もう死んでいた。
「千里お姉ちゃーーーん!」オレは初めて大声で泣いた。
「やだよやだよ! オレ、またひとりぼっちになるの、やだよおおぉぉぉ! うっ…うっ…」
泣きくたびれたオレは家の外に出た。真っ黒な地面に穴を掘った。お姉ちゃんを穴の中にそおっと寝かせた。
星も出ていなかったけど、お姉ちゃんの死顔は女神様のように美しかった。
ざっ……ざっ……ざっ……
オレは柔らかい土を手で掬い、足の方からそおっとそおっと掛けていった。
最後に顔に土が掛かり、とうとうお姉ちゃんが見えなくなってしまうと、また涙があふれてきた。
オレは花瓶からありったけの花を持ってきて、お姉ちゃんの顔が埋まっている所に置いた。そしてその前に座って待った。
長い長い間、オレはじっと待っていた。ただただ待っていた。いつしかオレは腰から下が腐って土に還っていた。それでも、お姉ちゃんときっとまた会える、と思いながら待っていた。
お姉ちゃんの顔の上に置いた花はずっと枯れないままである。気が付くと、オレは一輪のスミレになっていた。
ふと目の前の花が、まとまってふるふるっと震えた。そして茎が絡まって一本になりながら、オレの前に伸びて来た。来る間に色とりどりの花が細長い一輪の蕾にまとまって、オレの前で首を傾げるように留まった。
と思うと、一度オレに頷きかけるように揺れた蕾がみるみる膨らみ、大きく花開いた。真白な百合がオレに挨拶をするように風にそよいだ。その度に懐かしい匂いがオレを包みこんだ。
――この匂いは!……母ちゃんの匂いだ!!
スミレになったオレは、嬉しさのあまり花や葉や茎全体を細かく震わせた。
すると、花びらがそれに答えるかのようにむくむくっと広がり、オレを優しく包み込み始めた。
そして深い緑の葉が大きく横に広がったかと思うと、オレをしっかりと抱いてきた。この抱き方にも覚えがあった。――父ちゃんだ!
いつしか、オレは紫の小さな光となって、無数の星が煌めく銀河を進んでいた。オレの両脇に白く大きな星が二つあった。白く強い光が父ちゃん、やはり白くて暖かい光が母ちゃんだ。
――父ちゃん! 母ちゃん! やっと会えたね……オレ、寂しかったんだよ! もう、ずっとずっと一緒だよ!
父ちゃんと母ちゃんは優しく瞬いた。輝きが強くなった。
気が付くと、オレたちの後ろから赤い星と青い星がしずしずと寄り添ってきた。
赤い星は千里お姉ちゃんだった。
――千里お姉ちゃん! また会えたんだね! 父ちゃんと母ちゃんを連れてきてくれてありがとう!
赤い星が、ちかちかと瞬いた。隣の青い星は、……望おじさんだった。
――そうかぁ…千里お姉ちゃん、望おじさんと一緒になったんだね! おめでとう!
千里姉ちゃんは、恥ずかしそうに小さく瞬いた。気のせいか、星の赤さがますます増したように思えた。青い星も、照れくさそうにぴかりと瞬いた。
――二人とも、幸せにね!
オレは二人に呼びかけた。そうしてオレたちは一緒に、銀河の彼方へどこまでも流れるように進んでいった。
☆
「まあ、大きな流れ星!」千里お姉ちゃんが感嘆した。
「……オレ、流れ星、あんまり好きじゃないな…」
「今晩は流星群が来るの。晴れてるから、運が良ければ一晩中、流れ星が雨みたいに夜空を流れるのよ。」
「………」オレは涙がこぼれそうになったのを堪えた。
「……ん…次の流れ星にお祈りしようか。お父さんとお母さんに早く会えますようにって。」
「……うん…」
「……あ、ほら!………………お祈りした?」
「…うん、したよ」
「よーし。…じゃ、そろそろ帰ろうか。」
「うん!」
第二夜
こんな夢を見た。
まといお姉ちゃんとお風呂に入っている。お姉ちゃんは美人だ。丸顔で眼がぱっちりしている。おっぱいもふっくらしていて、綺麗な形だ。
お姉ちゃんは湯船に浸かっているとき、手がおっぱいに触れても叱らない。――おっぱいは柔らかかった。
身体を洗ってもらってるとき、ぼーっとお姉ちゃんの顔やおっぱいを見つめていると、
「交クン…ちゃんと剥いて洗ってる?」と聞いてきた。
「むいて? なにを?」よくわからなかったので聞き返した。するとお姉ちゃんは、
「ふふっ。ここよ」といってオレのおちんちんを掴んできた。
「や、やめてよー」オレは恥ずかしかった。でもお姉ちゃんは構わずムきはじめ、とうとうずるっと全部ムいてしまった。
「う、うわあああぁっ」
自分のおちんちんがむけるなんて正直思ってもみなかったのでびっくりした。それに、おちんちん全体がジンジンして、お腹や足が震えてくる。
ぴくぴくしているおちんちんを、まといお姉ちゃんは丁寧に洗い始めた。
「うわああああぁ! お姉ちゃん、止めて! 止めて!」
痛くはないけれど、おちんちん全体に火がついたみたいで、熱くて熱くてたまらない。このままだと取れてしまいそうだ。でも、まといお姉ちゃんは丹念に洗い続ける。とうとう途中では止めてくれなかった。
ようやく洗い終えると、何度もお湯をかけ指できゅっきゅっと擦りながらシャボンの泡を洗い流した。
「ううう…ひどいや、まとい姉ちゃん」
「あらあら。でも、綺麗にしてないと、あとで痛痒くなって、腫れてきちゃうのよ」
「…そうなの?」
「うん。しまいには腐って取れちゃうの」
「うわー…それはやだなぁ」
「それに、交クンの将来の結婚相手が困るわ」
「? どうして?」
「ふふっ、そのうち分かるわ」まとい姉ちゃんは答えをはぐらかした。
風呂から上がってパジャマを着ていると、まとい姉ちゃんが
「さ、赤チン塗ってあげるから」と言ってきた。
「どこに?」
「さっき剥いたおちんちんよ。消毒しとかないと。ばい菌が入ったらいやでしょ」
「えー、いいよー」オレは断った。もうおちんちんをイジられたくなかったからだ。
でもまとい姉ちゃんはしつこかった。しまいにはオレを追っかけてきた。もう少しで捕まりそうになったので、腕をふりほどいて逃げ出した。
「待てぇ〜〜〜」まとい姉ちゃんが怖い顔をして追ってきた。
部屋を飛び出して家中を逃げ回ったが、ついに捕まってパジャマをずるっと下げられた。
「うわあああん、いやだよぉ」
オレはじたばたしたが、とうとうまたまといお姉ちゃんにムかれて、赤チンを付けられてしまった。
今オレのおちんちんは頭が真っ赤に染まっている。光の加減で所々緑色が浮いて見えることもある。
「さーてと。あとは…」まだ何か付ける気だ。
「もういやだァーーーーーー」
これ以上何かつけられたら本当におちんちんが取れてしまう気がしたので、上はパジャマ、下はフリチンのまま外に飛び出した。
どのくらい走っただろう。風呂上がりでもあるし、とにかく喉が渇いて仕方がない。それにちょっとお腹も空いている。たまたまそこにあった駄菓子屋に飛び込んだ。
店のばあちゃんが親切で助かった。ヘンな格好で店に飛び込んできた訳を聞くと、ジュースやお菓子をたらふく飲み食いさせてくれたのだ。途中お腹が空くだろうと、胸ポケットがパンパンに膨らむほどお土産まで入れてくれた。
「ところで、そのまといお姉ちゃんってのは、どんな顔だい?」
「美人だよ。丸顔で」
「へえぇ。そうかい。…で?」
「目もぱっちりしてる。でも、キレると怖いかな」
「ふーん……じゃあ」ここでばあちゃんが自分の顔を手でつるりと撫でた。
「…じゃあ、こんな顔だったかい」
見ると、ばあちゃんの顔に鼻や口はついてなく、卵のようにつるっとしていた。ただ、まとい姉ちゃんの大きな目だけが二つ光っていた。しかも鬼のように怖い目をしている。
「うわあああああっ!」
オレは駄菓子屋さんを飛び出し、やみくもに走った。どこをどう走ったかなんて二の次だった。とにかく遠くへ逃げたい一心でひたすら走り続けた。
気がつくと、原っぱにいた。息が切れたので一休みして胸ポケットのお菓子を食べようとした。
お菓子の箱を開けようとして、ハッとした。箱に目がついていて、オレを睨んでいるではないか。
「うわーーんっ」オレはその箱を中身ごと投げ捨てた。
ポケットに入っていた他のお菓子にも全部目が付いていたたので、オレは泣きながら全部捨て、そこを逃げ出した。
もうどれくらい走ったかわからない。辺りはベタを塗ったように真っ暗で、どこにいるのかまるで見当が付かない。
ゼーゼー言いながら膝に手を突いて立ち止まった。休みながらふと前を見ると、空中の闇に不気味な目がぽつ、ぽつ、ぽつぽつぽつとみるみる浮き上がってきて、みなオレを睨んできた。
慌てて方向転換し、右へ逃げた。すると、はるか先に大きな灯りが二つ見える。車のヘッドライトだろう。
「うわーん、助けてぇぇー」とその灯りに向かって手を振りながら一目散に走った。
ところが、それはヘッドライトの光などではなかった。拳ほども大きな目玉が二つ、ぴかぴか光ってはオレを睨みつけていたのだ。
悲鳴を上げて回れ右をしたが、もう遅かった。四方八方からありとあらゆる目という目がオレを取り囲み、睨み付けていた。もうどこにも逃げられない。
その場で頭を抱え込もうとして気がついたら、オレの掌にも目が付いていてオレを睨んでいる。
手を前に突きだし下を向いたら、おれのおちんちんの先までもが目玉になって、オレをじぃっと見つめていた。白目のところがひどく血走っていて、赤目と言っていいくらいだ。
もうだめだと思ったその時、足下が急に割れて大きな目が開いた。そしてオレはその真っ黒な瞳の中にすうっと吸い込まれていった。
「うわああああああああああああぁぁぁぁ!」
オレをすっかり飲み込んでしまうと、その大きな目はパチリと閉じた。すぐに辺りは真っ暗になり、何も見えなくなった。
☆
「交。話すときはちゃんと人の目を見てお話しなさい」
「い、いやだよう」
「どうして?」
「だって、目を見るの、怖いんだもの。目怖い!」
「うーん…望お兄様に続いて交も伏目がちな人間になってしまうのか…思えば不憫な」
第三夜
こんな夢を見た。
夜道をお姉ちゃんに負ぶわれている。頭の形から、晴美姉ちゃんだとわかる。ただ、いつの間にか二人とも服を脱いでいて、裸である。裸の晴美お姉ちゃんが、やはり裸のオレを負ぶってとぼとぼ歩いているのだ。
山あいの道を歩いているらしく、木々やら岩肌やらの影が見える。空は星一つ出ていない。真っ暗闇である。
お姉ちゃんの背中にオレのおちんちんが当たっているが、お姉ちゃんは何も言わない。おちんちんから、お姉ちゃんの背中の温もりが伝わってくる。
晴美お姉ちゃんの足取りはゆっくりしている。
「お姉ちゃん、重いかい?」
「んー? 重くないわよー」
「そう……何だか、ごめんね」
「気にしない、気にしない」
また黙ってお姉ちゃんは歩き始めた。
負ぶわれているうちにウトウトしていたが、ふと目を覚ますと、いつの間にかお姉ちゃんの背が縮んでいる。
「お姉ちゃん、背が低くなった?」
「んー? そうかなあー」
そう返事をしたのが合図だったかのように、オレを負ぶったまま、お姉ちゃんの背がすうーーーっと縮んでいった。
いつの間にかオレと同じ背丈になってしまったかと思うと、歩く度にさらにずんずん縮んでいった。
ちょうど分かれ道に来た。
「ちょっと休もうよ」
「……そうね。……どうもありがとう」
見ると、晴美お姉ちゃんは、とうとう卵になってしまっていた。
卵にお姉ちゃんの顔が付いてて髪の毛が生えている。おまけに眼鏡をかけ、横と下からもやしみたいに細長い手足が伸びている。
「どっち行こうか」お姉ちゃんが尋ねてきた。
右の方は、先に明かりがかすかに見えたが、峠を越えて行くようだ。左は先が真っ暗だけど緩やかな下り坂で、晴美お姉ちゃんには楽なように思えた。
「うーん…左にしようかな」
「ごめんねー。気を遣わせちゃって」お晴美姉ちゃんは済まなさそうに付け加えた。
「申し訳ないんだけど、私、背が縮んだみたいなの。だから、交クンのおちんちんを担がせてね。そうしたら大丈夫だから」
「いいよ、お姉ちゃん。オレ、歩くよ」さすがにオレは断った。
けれども晴美お姉ちゃんは、
「気にしない、気にしない」
と言ったかと思うと、ひょいっとオレのおちんちんを細長い手で担ぎ、また歩き出した。
卵になった晴美姉ちゃんがよちよちと歩く度に、軽い揺れがおちんちんに伝わってくる。初めは何も感じなかったが、自然に硬くなってきた。
硬くなったおちんちんをさらに揺らされると、何だかだんだん変な気持ちになってしまった。
「交クン、ごめん」晴美姉ちゃんが困ったような声で言った。
「あまり硬くしないで。お姉ちゃん、割れちゃいそう」
そんなの仕方ないだろ、とは言えなかった。
「うん、ごめんね」と謝って、できるだけ硬くならないように硬くならないように、と心の底で繰り返した。
でも、お姉ちゃんが前よりもよたよたし始めたので、おちんちんを担がれたオレもガクンガクンと揺れた。
揺れる度に担がれているところがぐにっ、ぐにっと擦れた。擦れたところからじわーっとおちんちん全体にからムズムズした変な気持ちが伝わった。
さらにおちんちんからオレの腰や身体中に甘いジンジンした感じが伝わっていった。
「ああ…お姉ちゃんごめんよ…あまり揺らさないで」このままでは大変なことになる気がしてお姉ちゃんに頼んでみた。
「ごめんね交クン……できるだけ頑張る」
晴美姉ちゃんは、オレを叱るどころか、こう言ってくれた。
でも、お姉ちゃんの揺れはますます大きくなった。それにつれておちんちんもどんどん気持ちよくなり、釘のように硬くなっていった。
「うっ…うぁ…ウフぅっ…はぁッ」
いつの間にか晴美お姉ちゃんは、針のように細い足を踏みしめるたびに喘ぎ声を上げていた。
オレも揺れるたびにちんちんの中の芯が太く硬くなり、気持ちよさがじーんじーんと体中に広がった。思わずこんなことを言ってしまった。
「お、お姉ちゃん…は…う…気持ち…いいよう……」
お姉ちゃんはもう潰れそうになりながら叫んだ。オレも周りが見えなくなった。ただただ必死にお姉ちゃんのと呼び続けた。
「はあっ、交クン、硬い…ダ、ダメッ……あぁ…壊れる、壊れる、私、壊れちゃうぅうぅぅ」
「お姉ちゃん、お姉ちゃん、お姉ちゃああん」
──くちゃっ。
突然、イヤな音がして、晴美お姉ちゃんの声がぷつりと途絶えた。
「……お姉ちゃん!?」急に不安になってちんちんの先の方を見て、背筋がゾッとした。
オレのちんちんが、さっきまで晴美お姉ちゃんだった卵に刺さってしまっていたのだ。
「お姉ちゃん!! お姉ちゃん、しっかりしてよ、うわああああん!」
オレは泣きながら呼びかけたが、返事はない。
おちんちんを恐る恐る抜いてみた。卵の殻に大きなヒビが入り、その真ん中をオレのおちんちんの太さほどの穴が開いている。
灯りもない夜なのに、半透明の白身やら、形が崩れる直前の黄身やら、赤い血の筋なんかがはっきり見える。
「うわああん! 晴美お姉ちゃあん! しっかりしてー!! 死んじゃやだよおぉーー!!」
オレは頭の中が真っ白になりながら、ちんちんに刺さっていた卵の殻のカケラを抜いては卵のヒビの縁にくっつけ、ちんちんにへばりついていた白身らしいヌルヌルを卵の中に戻そうと空しい努力をした。
けれども晴美お姉ちゃんは、いつまで経っても立ち上がることはなかった。
☆
「交、朝ご飯ですよ。起きなさい」
「……うん…」
「さあさあ」
「……ヒィッ…た、卵!」
「卵がどうかしたの?」
「やだヤダやだ、卵やだ! 卵こわい! 倫姉ちゃんの意地悪! いやあああああああぁ!!」
「あらあらこの子ったら…またどこかでトラウマ作ってきたのね」
第四夜
カエレお姉ちゃんとお風呂に入っている。抱かれて入るのは何だか甘えているみたいでイヤだから、向かい合って入っている。
でも今度は目のやり場に困った。お姉ちゃん達の中で一番おっぱいが大きいのがカエレ姉ちゃんだからだ。
「あー、こらぁ! おっぱいばっか見てるんじゃないの。訴えるよ!」
「ご、ゴメン」
慌てて目を逸らす。だが逸らしっ放しだと首が痛くなるので、仕方なく正面を向く。
正面を向くとおっぱいが眼に入るので、下を向いていた。
「フフッ。交クンったら、ウブね」なんて言われると、ますます前を向けない。
背中を流してもらうときのことだ。いつもならスポンジやタオルでゴシゴシしてもらうんだけど、何だか様子がおかしい。
柔らかいゴムまりのよう物が二つ、石鹸でぬらぬらした背中を滑り回っているのだ。
まりに小さなぽっちがついているなーと感じたとき、カエレお姉ちゃんが
「交クン、気持ちいい?」と聞いてきた。
「うん」と答えると、
「ウフフ…交クンったら、おマセさんねえ」
「な…なんだよう」
でも、お姉ちゃんはクスクス笑ってこれに答えずに、
「さ、前も洗うから、こっち向いて」と言ってきた。
素直に前を向いてすぐに、さっき背中を滑っていた物が何だったのかが分かった。
カエレ姉ちゃんが、自分の膝を跨がせたかと思うと、オレを抱き抱えるように背中に手を回し、シャボンのついたおっぱいをオレの胸に押しつけてきて上下にゆさゆさし始めた。お腹の方までおっぱいが触ってくる。
つまり、タオルの代わりに、おっぱいでオレの胸や腹を洗ってきたのだ。
オレはなんだか変な気持ちになった。気が付いたらおちんちんがすっかり硬くなっていた。
カエレ姉ちゃんはそれを目ざとく見つけて、
「あー、勃ってる! えっちなこと考えてるんでしょ。訴えるよっ」とイタズラっぽく微笑んだ。恥ずかしくて返事に困っていると、
「ま、いいわ。じゃあ、マットに横になってー」と言った。
素直に風呂場のタイルの上に敷いてあったマットに仰向けに寝た。おちんちんだけ、お子さまランチの旗のようにピンとたっていた。
するとカエレ姉ちゃんは、おっぱいだけでなく全身に石鹸の泡を塗りつけ、オレに覆い被さってくると、オレの上を滑り始めた。
ただ、重くはない。どうやら両腕で自分の体重を支え、オレが重くならないようにしてくれているらしい。
姉ちゃんのおっぱいやらお腹やらが、オレの首からおへそまで、とがったちんちんから膝まで、全身を滑り降りてはまた上っていった。
お姉ちゃんの体に触れているところから溶けてバターになりそうで、頭の中がほやほやーんとしてきた。
いつの間にか、オレの背中でまたおっぱいが遊び回っていた。
でもオレの上にはちゃんとカエレお姉ちゃんがいて、相変わらずぬるぬるっとオレの上を滑っている。時にはお姉ちゃんがオレのホッペにチュウしたりもする。
おっぱいの数が増えた。背中だけでなく、両手両足にもそれぞれおっぱいがするするっと楽しそうに滑っている。先っちょが時々当たるのが妙にくすぐったくて、当たったところからちゅーんと少し痺れていく。
いつのまにかカエレお姉ちゃんの顔が見えなくなっていた。その代わり、おっぱいの数はますます増え、オレの頭、顔、肩、手、胸、腹、足…全身を、ふるふるしながら滑り回っていた。
おちんちんにも小さめのおっぱいが取り付いて、きゅっきゅっと優しくこすり洗いしていた。恥ずかしくて、そしてくすぐったくて、オレのちんちんは鉄の棒のように硬くなっていた。
さらにおっぱいの数が増えた。あんまり増えすぎたので、おっぱいはもうオレの上を滑ることが出来ず、互いに押し合いっこしていた。オレもおっぱいにもみくちゃにされていた。
──くちゅ、くちゅ、くちゅ。キュッ、キュッ、キュッ。
今やオレは数え切れないほどのおっぱいと押しくらまんじゅうをしている。おっぱいは、押し合いへしあいしながらその先っちょをオレに押しつけようとしていた。
オレのお尻の穴に先っちょが入り込もうとしたのには慌てた。
「ダメだよ! そんなとこ、汚いから!」
と思わず叫んだ。だが叫んだその瞬間、別のおっぱいで口を塞がれてしまった。
「わぷっ!」オレの口を塞いだおっぱいは、先っちょをオレに含ませて、まるで吸ってちょうだいとでも言うように口元でぷるぷる震えた。
──ちゅっ、ちゅっ、ちゅううぅ…
オレは赤ちゃんに戻ったみたいに一生懸命吸った。おっぱいもそれが嬉しかったみたいで、我先にとオレの全身に先っちょを押しつけてきた。
身体中を数えきれないおっぱいに包まれ、先っちょで突っつかれ、色々な所をきゅっきゅっともみくちゃにされているうちに、オレはおちんちんだけではなく、頭の天辺から爪先までが一本の木の棒になったように硬くなった。
硬くなったオレを、さらにおっぱいがくちゅくちゅぴちゅぴちゅと責め立てる。なんだかのぼせてきた。このままではいけないな、と思うのだが自分ではどうにもならない。
オレはたくさんのおっぱいに埋もれて意識が朦朧としてきた。目の前もおっぱいに塞がれていて、自分が今まだ風呂場にいるのかどうかさえ分からない。
そのうち、オレの身体の底で何かがグツグツ言い始めた。
見る間にそのグツグツがオレの中でたぎってきたかと思うと、背筋を一気に伝って頭に達した。しばらく頭にたまって外に出る機会を窺っていたそれは、とうとうオレの頭のてっぺんから勢いよく吹き出した。
──ブシュウウウウウゥゥゥゥーーーーーー…
吹き出たのは白い泡だった。オレの頭がそこら中に泡を振りまいた。おっぱいにも泡がぼたん雪のようにかかった。
泡がかかると、おっぱいは一斉に小刻みに震え、口々に小さな叫び声を上げた。
――アーーーーーーーーーーーン……
――あはあああぁぁぁーーーーん……
――AAAAAAAaaaaaaaaaaaaaaaahhh……
しばらくすると、叫び疲れたおっぱいから一つずつ弾けていった。ぷちん、ぷちんと弾けるたびに、おっぱいは
――訴えるよっ
とか
――訴えるわよ!
とか口々に一言残しては消えていった。
やがて「訴えるよ」のカワイイ合唱がそこら中に響きわたった。
――訴えるよ! ――訴えるわよっ! ――うったえるよぉ!
――訴えるぞぉ! ――訴えてやる!! ――ウッタエテヤルゥ!!
一方、頭のてっぺんから泡を吹き上げていたオレは、だんだん棒が――オレの身体が――細く短く柔らかくなっていくのを自覚した。
泡はオレの身体の中身だったのだ。
そう悟ったときにはもうどうすることもできなかった。
オレはますます小さくなり、とうとう皮だけになった。いや、その皮もぐんぐん縮んでいき、あっという間にオレはこの世からいなくなってしまった。いつしか泡も止まっていた。
カエレお姉ちゃんだったおっぱいもどんどん弾けていった。
あれだけオレを取り囲んでいたのが嘘のように、もう残り数えるほどになっていた。
それでもどんどんどんどん弾けては消え、消えるように弾け、ついに最後の一個がぷちんと弾けて消えた。
――訴えるよっ…
☆
「交。そろそろ起きなさい」
「…あ、倫ねえちゃん」オレは倫姉ちゃん(倫おばさんというとひどく怒る)に膝枕をしてもらっていた。うとうとしているうちに、つい寝入ってしまったらしい。
「倫姉ちゃん、おっぱいちっちゃくて良かったなあ」
「!」
「弾けることなんかないし。オレ、大きいおっぱいキライだな」
「…この子はまだ寝ぼけてるみたいねぇ。これで目を…お覚ましっ!」
倫姉ちゃんはオレの両足を抱え込み、電気アンマをし始めた。
──グリグリグリグリグリ…………
「うひゃあぁぁ! 姉ちゃんごめん、ごめん! ごめんなさい!! 倫姉ちゃんのおっぱいが小さいって言ってごめんなさ」
「まーだ言うかあぁ! このこのこのぉ〜〜」
「うわああぁぁん! ごめんなさーーーい…」
第五夜
こんな夢を見た。
何でも奈美お姉ちゃんと窓のない小さな部屋に閉じこめられている。部屋には布団が敷いてあるだけで、他には何もない。二人とも裸だ。
頭がくらっと来てオレは倒れた。何だかだるい。動けない。慌てて奈美お姉ちゃんがオレを布団に寝かせてくれた。
下半身もじんじん痺れてるし熱がある。奈美お姉ちゃんに目を遣ると、なぜか顔を赤らめてそっぽを向いている。
オレに裸を見られるのが恥ずかしいのだろうかと考えた。けれど、ふと自分のおちんちんを目にしてびっくりした。
おちんちんだけオレでなくなっている。大人ちんこになっているのだ。おまけに勃っていて、ぴくぴく震えている。ついでに何だかずきずき疼いている。
でも毛は生えてない。茹でたてのフランクフルトみたいだ。
――んっふっふっふっふ…気分はどうかね、交クン?
突然天井から声がした。
――ふっほほほ……キミのおちんちんに毒を注射してあげたよ。キミはあと十分ちょっとで死ぬのだ!
「どうしてこんなことするのよ!」奈美姉ちゃんが怒った。
――うほほほ……交クンは私たちにとって邪魔な存在…要らないコなのだよ。だが、ただ殺してはおもしろくないからな。じっくり楽しんでから、……なっ?
「な…なんてヤツなの!」
――んーー、どうだ、奈美クン。賭をしないかね。もし十分以内に毒を吸い出せたら、二人ともここからすぐに出してやろう。子供にだけ効く毒だから、吸った大人には害はないよ。
「吸い出せたらって、まだ交クンは子供じゃないの!」奈美お姉ちゃんは顔を赤くして抗議した。
――ムホッホッホホォ……その代わり、もし十分以内に毒を吸い出せなければ、その子は死ぬ。そして奈美クン…キミは私のお嫁さんになるのだ! どうかね? 賭けてみるかね?
「や、やるわよっ!!」奈美お姉ちゃんは即答した。
「その代わり、毒を吸い出したら必ず私たちを無傷で解放するのよ!」
――いいとも。ではさっそく始めたまえ。ホレ!
奈美お姉ちゃんはしばらくじっとしていたが、オレに向かってこう言った。
「交クン…きっと助けてあげるからね」
「…うん。ありがとう。お姉ちゃん」
「だから、ちょっと目をつぶってて。それから、おちんちんがヘンな感じになるかもしれないけれど、我慢してね」
「うう…わかった」
オレはゴクリとつばを飲み込んだ。
すると、奈美お姉ちゃんがオレの大人ちんこを握ってきた。
「うぅ…」
「さ、吸い出すわよ」
「うん…」オレは目を固くつぶった。
すると、なんだか湿ったモノがふわあっとちんこを包み込んできた。それが無性に気持ちいい。生まれて初めて感じる、何とも言えない感じがする。ちんこだけ気持ちいいお風呂に入っているようだ。
暖かいそれはちんこを十分湿らせると、少しずつちゅっ、ちゅっと吸ってきた。そして、一気に強く吸い上げた。
──ちうううううううううぅぅぅぅぅぅぅっッ
「ふわあああああああああっ」
おちんちんをムかれたときとは違った激しい感覚に、オレは思わず叫んでしまった。
すると、いったんソレがちんこから離れたかと思うと、奈美お姉ちゃんの声がした。
「交クン、痛くない?」
「うぅ…うん、平気だよ」
「ごめんね。毒を吸い出すまで我慢して」
またぬめっとしたものが大人ちんこに被さってきた。もう分かった。奈美お姉ちゃんはオレのちんこを舐めてから吸ってくれていたのだ。
大人ちんこはパンパンに膨れ上がっている。何かが外に出たがってむずかっている。お姉ちゃんが吸う度に、外に出せ、一緒に連れていけ、とちんこの中で暴れ回る。
けれども肝心の出口にはやって来ない。ただ途中で泣き喚いているだけだ。
――あと五分だ。どうかなぁ? 見たところ、毒は吸い出せそうにないねえ。ふほほほほ。
また天井から声が降ってきた。続けて奈美お姉ちゃんをからかうように、こう言った。
――奈美クン、キミはそんなの舐め慣れてると思ったけどなぁ。あ、本当はその子なんかどうでもよくて、早く私のお嫁さんになりたいのかな?
「う…うるさいっ!」お姉ちゃんは口を離すと天井に向かって怒った。そしてオレに向かってきっぱり言った。
「交クン、きっと毒を出して助けてあげるからね」
「うん」オレは苦しかったが、お姉ちゃんを信じた。
(奈美お姉ちゃんならきっとオレを助けてくれる)
身体全体が熱を帯びている。大人ちんこがズッキンズッキン疼いてたまらない。
「交クン…ちょっと我慢してね」お姉ちゃんはこう言うと、おっぱいでオレのちんこを挟んでぐにぐにっと擦り始めた。
奈美お姉ちゃんのおっぱいが柔らかいのは知っていたけれど、まさかおちんちんで柔らかさを味わうとは思ってもみなかった。
「はうっ…うぅっ……」オレはつい呻いてしまった。
奈美お姉ちゃんは、大人ちんこをおっぱいで上下に擦り立てている。ちんこの中で暴れていたモノが、ますますいきり立った。
「うぅ…毒よ……早く……出てッ」お姉ちゃんも焦っているようだ。おっぱいを動かしながら
、ちんこの先っちょをぺろぺろっと舐め始めた
のだ。
「くっ…うぁぁ……」オレはあり得ない感覚に呻いた。
(お姉ちゃん、ごめんよ…)
大人ちんこはひとりでにぴくぴくと動いている。何かが出そうで出ない。奈美お姉ちゃんには済まなく思うのだけれど、どうしても毒が出てくれない。
ちんこの先っぽの中で誰かが通せんぼをしているみたいに、ソレは頭の所で暴れているだけだ。オレは気が遠くなり始めていた。
また天井から声がした。
――あと三分。…どうかな、奈美クン。もうあきらめて、私のお嫁さんにならないか? 私一人で不足なら、私たちみんなのお嫁さんでもいいが…
「いやよ! 絶対にイヤ!!」お姉ちゃんは天井の声を打ち消すように首を激しく振った。そして、
「交クン、ごめんっ!!」
と一声叫ぶとオレに馬乗りになり、大人ちんこに跨ってきた。一呼吸置いてから、ぐむっ、ぐむっと動き始める。
吸われたときとはまた別の感覚がちんこから湧いてきた。ちんこ全体を暖かく滑ったモノが包んでずにゅりっ、ずにゅるっと動いている。
オレの大人ちんこが今どんなことになっているのか、さっぱりわからない。二人とも、もうまともに会話できない。
「ふぅッ…うっ…うッ…ね…姉ちゃん…!」
「はぁ…交…クン、…あと…ちょっとよ…」
するとあれだけ中で暴れていたやんちゃ坊主が、ようやく出口に向かって並び始めた。そうして出たい、出たいと言うかのようにちんこをきつきつに膨らませた。
並んだところを不規則にきゅううっと締められたとき、ついに何かが先から飛び出した。
「ううっ…うわああぁ…奈美お姉ちゃん、お姉ちゃん、お姉ちゃーーーーんッ!!!」
「交クン、出して! 毒出して、出して! …出してーーーーーーーッ!!!」
やっと毒が出た。後から後からずぴずぴっとたくさん出た。ちんこの中にまだ残っていた毒を、奈美お姉ちゃんが念入りに扱き、搾り取ってくれた。
――くっ…まさか直接まぐわってしまうとは!
天井からの声がくやしそうに呟いたかと思うと、いきなりぱっと部屋が消えた。
気が付くと、奈美お姉ちゃんとオレは広い原っぱのど真ん中にいた。風が穏やかに原っぱの上を吹きわたり、草がさわさわっと音を立てている。
「……助かったの?」
「そうみたいね」
「ありがとう、おねえちゃん」オレは奈美お姉ちゃんに抱きついた。
「交クンが助かって私も嬉しいわ。……あ」
「どうしたの?」
「交クン…子どもちんちんに戻ってる」
オレは自分のおちんちんを見た。あのでかいフランクフルトみたいだった大人ちんこが消え、昔なじみの子どもちんちんに戻っていた。初めてオレは助かったんだという実感がわいてきた。
遠くに星がたった一つ、オレたちを呼ぶかのように金色に明るく輝いている。
風が吹きわたる草原の中、オレたちは手を繋ぎ、星を目指してどこまでも歩いていった。
☆
「…きゅーじゅきゅう、ひゃーくっ」
「よーし、じゃあ上がろうか」
「うん。……あっ」
「どうしたの?」
「准お兄ちゃん、大人ちんこだあ。大きいね」
「え!? そりゃあ、もう高校生だから」
「……大人ちんこ、怖いなあ」
「怖い? どうして?」ここでオレは夢の話をした。
「へええええ! それは大変。…じゃあ…」
「じゃあ?」
「…大人ちんこが気持ちいいことを分かってもらわないとね」
「? うん………あれ? 准兄ちゃん、なんでオレを押さえるの?」
准お兄ちゃんはオレをお風呂マットに寝かせると、肩を押さえてオレが動けないようにし、上から覆い被さってきた。
「ちょっと、何するんだよ! 離してよ、いやだよお! いやだ、助けてええええぇぇぇぇ」
第六夜
目の前に可符香お姉ちゃんがいる。微笑んでる。裸だ。オレも裸だ。二人で風呂に入っている。湯船に長いこと浸かってて、もう暑い。
お姉ちゃんが聞いてきた。
「もう温まった?」
「うん」
「そうなの…じゃあ、あと少し入ってようか」
「もうのぼせちゃうよ」
「だって、よーく温まって綺麗に洗わないとね。仕方ないわ」
「そうかなぁ」
オレはもうフラフラだ。汗がだらだら出る。蟹のように茹だっている。可符香お姉ちゃんも真っ赤だ。
どうしてもまだ湯船に浸からないといけないのかと思った。それで、
「まだ入ってるの?」
と聞いた。可符香お姉ちゃんは
「そうよ。まだまだ入っててね」と答えた。
しばらくしてお姉ちゃんが、
「じゃあ、洗おうか」と言って湯から上がった。ヤレヤレ、やっとだ。オレも上がって洗い場に行った。
可符香お姉ちゃんがオレを洗ってくれた。
お姉ちゃんは洗い方がとても丁寧だ。なんだか母ちゃんに洗われてるみたいだな、と思っていると、お姉ちゃんの手がおちんちんに伸びてきた。
「い、いいよぅ」オレは遠慮した。けれど可符香お姉ちゃんは、
「遠慮しなくていいのよ。さ、ちゃんとこっち向いて〜」と相手にしてくれない。
恥ずかしかったけど、お姉ちゃんに恥ずかしいところまで全部洗ってもらった。柔らかいスポンジにシャボンをたっぷり付けて、優しく擦って洗ってくれた。ちょっとアソコがむずむずして硬くなった。
シャンプーもしてもらった。頭が泡だらけになっているとき、ふと後ろからとても怖い人がオレを見つめている気がした。思わず、
「お姉ちゃん?」
と怯えた声をあげると、
「どうしたの?」と答えた。よかった! 可符香姉ちゃんの声だ。
「ううん。何でもない」
「うふふ……交クンったら」
と何だかからかうように言うので、ちょっと照れくさかった。
お姉ちゃんが、
「じゃあ次は私を洗ってね」
と言うので、オレもお姉ちゃんを洗った。
おっぱいや太腿やお尻や、……毛の生えてる所もきちんと洗ってあげた。ちゃあんとここも洗ってねって頼まれたからだ。手で優しくねって言われたので、手に石鹸を塗ってくちゃくちゃっと泡を作り、その泡をアソコに塗って撫でてあげた。お姉ちゃんは嬉しそうだった。
お風呂から上がると、台所で天花粉を叩いてもらった。でも、いつもみたいにいい香りはしないし、なにより量が多い。
「ねえ、なんか多くない?」
「風呂上がりにきちんとしなければならないのよ」黙ってると、ベビーローションを塗ってきた。でも、やけににちゃにちゃしてるし、塗られた後も気持ち悪い。
「ねえったら。なんか変だよぅ」
けれども可符香姉ちゃんは
「湯冷めしないようにするのには一番なのよ」
と言いながら、どんどん塗りたくっていった。とうとうオレは全身べちょべちょになってしまった。
「じゃあ、ここに寝て〜」
お姉ちゃんに言われるままに、白いシーツの上に横になった。シーツはヒンヤリしていて、何だか湿っていた。
すると、お姉ちゃんは大きな包丁でオレをバラバラにし、トンントントントン……と細かく刻み始めた。あっという間にオレはミンチになってしまった。
お姉ちゃんは、刻んだタマネギやら白菜やらとオレをしっかりこね混ぜ、おまけに塩胡椒まで振った。
「うわあぁ! 目に滲みるよぉ」
オレは叫んだが、可符香姉ちゃんは、
「もうちょっとの辛抱だから我慢してね」と取り合ってくれない。
やがて、姉ちゃんはオレをちょっとずつ手に取ると、白くてぺとぺとした塊の中に押し込んだ。
なんだよいったい! 真っ暗じゃないか!
と思っているうちに、また暑くなり始めた。おまけにムシムシする。
「何だよお! お風呂はさっき入っただろ!」
大声で叫んだが、姉ちゃんはオレを出してくれない。
あまりの蒸し暑さと狭苦しさに泣きわめいていたら、ようやく出してくれた。やれやれ、と思いながら周りを見回してビックリした。オレは皿に山盛りの肉まんになっていたのだ。
「うわぁ、美味しそう」
「冷えるときはこれよね〜」
「可符香ちゃんスゴいなあ」
いつもオレの相手をしてくれるお姉ちゃんたちの声がする。どうやら、オレを食べるつもりらしい。
「待ってくれよ! オレだよ! 交だよぉ!」
何度も叫ぶが、姉ちゃんたちには聞こえないらしい。
「さあ、どうぞ。たくさんあるからたーんと召し上がれ」可符香姉ちゃんの声もする。
いやだいやだと思っているうちに、オレの足だった肉まんを晴美姉ちゃんが食べてしまった。
千里姉ちゃんはオレの手を食べた。まとい姉ちゃんも奈美姉ちゃんも、霧姉ちゃんまでパクパクと、オレを美味しそうに食べてしまった。
最後に二つ残ったオレ。一つを可符香姉ちゃんが手にした。オレのおちんちんだった所だ。
「じゃあ、私も食べよっかな」
「止めろよぉ! オレのちんちんを食べるなよぉ! 女になっちゃうじゃないか!!」
必死にオレは叫んだ。けれど、可符香姉ちゃんはニコニコしながらオレにかぶりついた。白い歯がどんどんオレのおちんちんを噛み砕いていく。
「止めろよお! やめ、止めてええええええ」
とうとうおれのちんちんは可符香姉ちゃんにすっかり食べられてしまった。残っているのはオレの頭だったところだけだ。
「最後に一つ残ってるの、私が頂いちゃいます」
望おじさんの声がした。最後の一個になってしまったオレをひょいと掴むと、一気に口元に持っていった。
「止めろぉ! オレだよぉ! オレ、死んじゃうよぉ!」
オレは自分が食べられてしまうのが初めて怖くなり、泣きわめいた。五歳の若さで死にたくなんかない。
けれど、アイツはオレをとうとう口にし始めた。オレは無造作に噛みちぎられ、赤黒い闇に飲み込まれていく…
「うわああああああああああああああああ!!!」
☆
「ぶるる。風が冷たいですねえ。そうだ、肉まんでも食べながら帰りましょうか」
「……オレ、いらない」
「ん? 昨日も食べたばかりじゃないですか」
「いらないったらいらない! オレ、肉まんなんか嫌いだ! 肉まん怖い!! うわああああん」
「あ、交!交! ちょっと待ちなさい! ……もう、しょうがないですね、子供は。……とりあえず、あんまんとピザまん、それに辛子味噌まんでも買って帰りますか」
第七夜
何でも大きな船に乗っている。小さな船室で、あびるお姉ちゃんといっしょに布団に入っている。
あびるお姉ちゃんはいつもと同じだ。すらっとして背が高い。よく見たら美人だと思う。まるでお人形さんみたいだ。いつもあちこちに包帯をしているけど、今日はそんなに多くないな…
こんなことを思っていると、外でドタドタと騒がしい足音がした。姉ちゃんがぱっとオレにの頭から布団をかぶせた。
「しっ! 絶対に黙ってるのよ」
オレは石のように身を固くした。
船室の外で男のガサツな声がした。
「いたか!?」
「いねぇ」
「船の中にいるはずだ。絶対に探し出せ!」
「おう!」
「生かして捕らえりゃ、一生遊んで暮らせる金が手にはいるぜ!」
「殺してしまっても、大金には違えねえ」
「そういうこった。てめえら抜かるなよ!」
「おうさ!!」
足音が駆け去っていき、急に静かになった。
オレは震える声であびるお姉ちゃんに聞いた。
「アイツら、やっぱりオレを探してるの?」
「うん」お姉ちゃんが低い声で答えた。
「交クンに遺産を相続させたくない人がいるの。それでこんな荒っぽいことをしてるのよ」
「お姉ちゃん…怖いよう」オレは震えた。
「大丈夫。安心して。お姉ちゃんがずっと守ってあげるから」あびるお姉ちゃんが、やっぱり低い声で、でも安心させるように言ってくれた。
たまらずオレはあびるお姉ちゃんにしがみついた。
「お姉ちゃん!……お姉ちゃあん……オレ、もう怖いのや寂しいの、イヤだよう」
泣き声は出さないように我慢した分、涙が後から後から溢れてきた。
お姉ちゃんは何も言わずにオレの頭を撫でてくれた。やがて、
「交クン…今のうちにご飯食べて」
「え?」
「お母さんのとは違うかもしれないけど、私のおっぱいを吸ってみて」
「お姉ちゃん…でも」
「さ、早く! さっきの奴らが来る前に。ね」
「…うん」
オレは戸惑いながらもあびるお姉ちゃんの左のおっぱいに吸いついた。
「うっ」お姉ちゃんが呻いた。オレはぱっと口を離した。
「どうしたの? 大丈夫?」
「大丈夫よ。さ、もっとしっかり吸ってみて」
オレはさっきより強く吸ってみた。
──ちゅうううっっ……
しばらくすると、口の中に甘く温かい味が広がった。オレは夢中で吸った。おっぱいからはどんどんミルクが溢れてきた。せっかくあびるお姉ちゃんが出してくれたミルクなんだから、一滴もこぼさないようにしようと思った。
お姉ちゃんは何かをガマンしているように見えたけど、もう呻かなかった。
しばらく経つと、お姉ちゃんがこう言った。
「右もお願い。右はゆっくりゆっくり揉みながら吸ってちょうだいね」
「うん」
オレはお姉ちゃんに言われたとおり、右のおっぱいも吸い始めた。痛くないように、ゆっくりゆっくり揉むのも忘れなかった。
さっきと同じように、ずっと昔、オレが赤ちゃんだったときに味わったかもしれない味が再び口を満たした。
どこか懐かしい、泣きたくなるような味だった。オレは涙を堪えて一心に吸った。
また部屋の外が騒がしくなった。向こうの方で、
「よーし、じゃあこの辺りの船室を根こそぎ探せ!」
「中に誰かいやがったら、構わねえからぶち殺してしまえ」
と声がしたかと思うと、乱暴にドアを開ける音、悲鳴、そして銃声が聞こえてきた。
「いけないっ」
あびるお姉ちゃんは、素早くオレの身支度を整え、自分もぱっと着替えると、オレを抱き抱えて窓へ向かった。
丸形の窓は外へ開くようになっていた。お姉ちゃんもオレも楽々通り抜け、外に続いている非常通路をたどった。
大分長いこと逃げ回っていたが、奴らの数は無駄に多い。とうとう見つかってしまった。
じりじりとオレたちは追い詰められた。
とその時、あびるお姉ちゃんは急に左手の肘から上に巻いていた包帯をスルスルッと解くと、右手で左手を引っ張った。
すると、ポンッと音を立てて肘から先が抜けてしまった。お姉ちゃんはそれを奴らに向かって放り投げた。きっちり三秒後。
──ドカーーーーーンッ!!
それは大きな音を立てて爆発した。奴らは吹っ飛んだ。
「さっ、今よ」あびるお姉ちゃんとオレは駆け出した。オレは走りながら尋ねた。
「お姉ちゃん、手大丈夫? 痛くない?」
「大丈夫よ。すぐまた生えてくるもの」
「そうかぁー。お姉ちゃんってスゴいなあ」
「えっへん! なんてね」
新たな追っ手が来た。お姉ちゃんは小声で、
「交クン、お姉ちゃんとなら水怖くない?」と聞いてきた。オレはもちろん、
「うん、へっちゃらだい」と答えた。
「よかった。じゃあ、よく聞いてね」お姉ちゃんが作戦を教えてくれた。
「もう一回ドカーンってするから、その間に海に飛び込みましょ」
「大丈夫?」
「大丈夫。それに」相手の声が近づいてきたなか、オレの耳に手を当てて言った。
「お姉ちゃんのおっぱい、大きいって思うでしょ」
「うん」
「大きいおっぱいは、水に浮くのよ」
「へええぇぇ! そうだったんだ」こんな時なのに、オレは素直に感心してしまった。
手すりがあるところまで来た。はるか下は海だ。船の周りは白い泡が立っている。水の色は黒いが、所々明るい緑の光が見えた。
「じゃあ、いくわよ。お姉ちゃんにしっかりつかまっててね」
「うん!」
「うん!」
あびるお姉ちゃんは、左肩の包帯を解くと、残っていた肘から上を引っこ抜いた。さっきより大きな音がポオンッとした。
「よーし。せえーのっ」
腕を放り投げた。ちょうど三つ数えた所で奴らに命中し、大爆発した。
「じゃあ行くわよ。しっかりつかまっててね」
オレはぎゅうっとあびるお姉ちゃんにしがみつき、おっぱいに顔を埋めた。
「たあっ」
お姉ちゃんは右手でオレを抱きしめると、手すりからカッコ良く飛び込んだ。
落ちる途中で気がついたら、お姉ちゃんはオレを両手で抱きしめてくれていた。もう左手生えたんだ、よかったなあと心の底から思いながら、オレたちは暗い水の方へ静かに落ちていった。
☆
「あれ? 交、この人形いらないんです?」
「プラモデルだろ」
「……い・ら・な・い・ん・で・す・か?」
「いらないよ。オレ、もうプラモや人形じゃ遊ばないことにしたんだ」
「ほぉ。いったいそりゃまた、どうして?」
「どうしてもっ」
「ふぅーーーーん……」
第八夜
風呂から上がり、頭を乾かし終わって落ち着いていると、いつもはケータイばかりいじっている芽留お姉ちゃんが、突然オレの手を握ってきた。
日頃無口な芽留お姉ちゃんが何を、とびっくりして顔を見ると、なぜか悪戯っぽく微笑んでいる。相変わらず口はきかない。
ふと頭の中に、
『おい、オレの言うことがわかるか』
という声が響いた。
オレはびっくりして辺りをキョロキョロ見回していると、
『どこ見てんだよ。オレだよオレ』という声が響いた。オレという割には女の声だ。
オレの側には女は一人しかいない。芽留お姉ちゃんを見ると、ますますニンマリしている。
『そーだよ。オマエの目の前にいる美人のネーチャンだよ』
と聞こえてきた。
芽留お姉ちゃん、いったいどうして、と言おうとしたら、
『どうしてかって? オレはこうやって人に触ってる間は、そいつに思ってることを直に頭の中に伝えられるし、そいつの考えてることもぜーんぶ分かるんだ』
「へええ、凄いなあ」オレは素直に感心した。
『だからよ、オメー変な事考えるなよ。オレの裸とか。すぐ分かるんだからな』
それまで考えたことがなかったのに、裸と聞いたとたん、さっきお風呂でみた芽留お姉ちゃんの裸が思い出された。
つるんっとしたお尻、つるつるっとした背中、ピンクの先っちょがついたおっぱいから真っ白のお腹にかわいいオヘソ、そしてやっばり生えてたアソコ…
オレの想像は頭に響く鋭い声でかき消された。
『あっ! テメー言った端からソーゾーしやがって! 大体“やっぱり生えてた”の“やっぱり”ってなんだよ? オレをなめてんのか? このエロマセガキが!』
「ごめん。芽留お姉ちゃん、ごめんなさ」
『いーや許さん。オメーみたいなやつはお仕置きでヒーヒー言わせてやる』
「そんなあ」
『うるせー! さあ、来い!』
オレは裸で芽留お姉ちゃんに手首を掴まれたまま、お姉ちゃんの部屋に連れて行かれた。
芽留お姉ちゃんの部屋で、オレはベッドに押し倒された。すぐに芽留お姉ちゃんが馬乗りになってきた。
『さーて、どんなオシオキをしてやろーか』
という声がおぼろげに聞こえたかと思うと、姉ちゃんの顔が近づいてきた。顔がぶつかる、と思ったら、おでことおでこをひっつけてきた。
『どーだ。これならオレの声がもっとよく響くだろう』
黙って頷いた。突然、頭の中に、オレが芽留お姉ちゃんにお尻をペンペンされている様子が浮かんだ。芽留お姉ちゃんの手がオレのお尻をぶつたび、お尻に真っ赤な手の跡がついて腫れ上がっていく。
「止めて! ぶたないで! ごめんなさい、ごめんなさーい!!」オレはぶたれるのがイヤで、必死で謝った。
芽留お姉ちゃんは額をつけたままオレをじいーぃっと見つめていたが、
『しゃーねーな。じゃあ、今度だけだぞ』
と、やっと許してくれた。芽留お姉ちゃんは、おでこをひっつけると、考えている動きまで相手に伝えることが出来るようだ。
額を離してすぐにまたオレの手首を握っていた芽留お姉ちゃんは急に、
『おい。オメー、“女”を知ってるか』
と尋ねてきた。目は好奇心でいっぱいというふうにくりくりっとしている。
オレは、何を当たり前のことを、と不思議に思いながら答えた。
「ん? そりゃあ知ってるよ。だいいち芽留お姉ちゃんだって女じゃねーか。それに千里お姉ちゃん、晴美お姉ちゃん、霧お姉ちゃん…」
お姉ちゃんたちの名前を挙げていると、芽留お姉ちゃんは笑いだした。
「うふふふふふ……」
オレは芽留お姉ちゃんの笑い声を初めて聞いた。しばらくするとまた頭に声が響いた。
『ククククッ、大笑いだぜ。やっぱオメーはネンネだな。よーくわかった。それなら』手首を握る力が強くなった。
『オレが“女”を教えてやる。全部はダメだぞ。オレがいいって所までだ』
オレはよくわからず当惑していた。
(おんなを教えるって、当たり前のことをいったいどうするんだろう?)
すると、芽留お姉ちゃんはオレを抱え起こすと、さっきとは逆に、お姉ちゃんが横になり、オレをお姉ちゃんの上にまたがらせた。そしてお姉ちゃんはパジャマの上のボタンを全部外してぽすっとはだけた。お姉ちゃんの胸が露わになった。
お姉ちゃんたちの中では背が低いし、おっぱいも小さい方だが、それでもちゃんと膨らんでいる。絶妙のバランスで、触ったら壊れそうだ。
それに、先っちょの色がとっても綺麗だ。ずっと前、海に行ったときに拾った桜貝みたいな色だな……
思わずおっぱいに見とれていると、
『よーし、じゃあまず胸からだ』姉ちゃんが指図してきた。
オレの手首を掴んで、両手を芽留お姉ちゃんのおっぱいの上に置かせた。
『よーし、じゃあゆっくり揉んでみろ。いいか、ゆっくりとだぞ』
オレは言われたとおり、両方のおっぱいをゆっくり揉んでみた。むにゅっ。…もにゅっ。
おっぱいの形がオレの手の動きで変わる。ちょっと力を緩めるとすぐに元に戻る。おっぱいってこんなになってるのか…オレは夢中になって、でも優しく優しくずーっと飽きもせずに揉んだ。
「う…うぅ…ん…んッ」気が付くと、芽留お姉ちゃんが声を出していた。これも初めて聞く声だ。
『よーしよし。じゃあ、次は舐めてみ…といってもこれは難しいな。』なんて独り言を言っていたが、
『吸ってみろ。いいか、赤ちゃんみたいにきつく吸うんじゃねーぞ。優しく、そーっとだ』
よくわからなかったが、そっと一回だけ、ちゅっと吸ってみた。
『うん。そうだ。何回かそうしてみろ』
──ちゅっ…ちゅっ…ちゅっ…ちゅっ…
「あ…あぅ…はぅぅ…はんッ」芽留お姉ちゃんの声が少し大きくなった。気が付くと、白かったおっぱいに血の気が差して赤みが付いている。
『よ、よーし…胸はこのくらいでいいだろう』 気のせいか、息が荒くなっている。
『次は下を触れ…と言いたいが』お姉ちゃんはおれの手首をまた掴んで指を見た。
『ちょっと爪が伸びてるな。…いーか、女と付き合うときは、爪はいつでも切っとけ』
「…うん」
『しょーがない。じゃあ、舐めろ』
「?」
よくわからないのでぽかんとしていると、芽留お姉ちゃんは再びオレを仰向けに寝かせ、上から被さってきた。
ただ、体の向きが上下反対だ。お姉ちゃんのお尻がこっちに来る、と思っていたら、姉ちゃんはオレのちんちんを掴んだかと思うと、ぱくっと咥えてきた。
びっくりしていると、またオレの頭に声が響いた。
『よーし。じゃあ、これからオレの言うとおりにしろ。いいか、絶対に失敗するな』
「わ、わかったよ」
芽留お姉ちゃんのお尻がオレの顔に近づいてきた。不思議なことに、オレの口の辺りには筋があって、なぜかびちょびちょしている。
『その上から舐めろ。いいか、ゆっくりだぞ』
よくわからないまま、筋のあたりをなぞって舐めてみた。
──ぷしゃあああぁぁぁ……
いきなり何か出てきた。おしっこ…ではない。においが違う。甘酸っぱい、りんごみたいな香りの汁だ。顔一面にかかったが、汚いとは思わなかった。
それでオレは舐め続けた。頭の中に芽留お姉ちゃんの言いつけがどんどん出てくるので、その通りにしようとだけ思い、失敗しないように舐めていく。芽留お姉ちゃんにおちんちんを舐められているとつい間違えそうになるので必死だった。
舐める度に汁がこんこんと湧いてくる。オレの頭はだんだん水たまりに浸かっているようになった。
気が付くと、いつの間にかオレたちは海の中にいた。顔も頭も全部海に浸かっている。そしてお互いに舐め合っている。
オレが頭を動かす度、水が動いて波が出来る。
芽留お姉ちゃんが頭を動かす時も同じだ。芽留姉ちゃんとオレは、まるで波を作り合いっこしているみたいに、いつまでもずうっと舐め続けた。
やがて波が激しくなった。
「あっ…あん…あンッ…あぁっ」
『うう、ガキにイかされるなんて…』姉ちゃんの本当の声も、頭に響く声も、両方とも大きくなった。
『はああ…でも、気持ちいい…チクショーオメエ上手だよ…』
オレが頭を動かす度、水が動いて波が出来る。
芽留お姉ちゃんが頭を動かす時も同じだ。芽留姉ちゃんとオレは、まるで波を作り合いっこしているみたいに、いつまでもずうっと舐め続けた。
やがて波が激しくなった。
「あっ…あん…あンッ…あぁっ」
『うう、ガキにイかされるなんて…』姉ちゃんの本当の声も、頭に響く声も、両方とも大きくなった。
『はああ…でも、気持ちいい…チクショーオメエ上手だよ…』
大波が続けてきた。さらわれないように、必死に芽留お姉ちゃんにしがみついて舐め続けた。
「ふあっ…はあん…あうンッ…いあぁぁッ!」
『はあああああああああああああああぁっ!!』
とうとう、オレたちの背丈の何倍も高い大波がきた。オレはちんちんを掴まれていて逃げられず、みるまに大波に飲み込まれた。
ズズズズザザザッパアアアアアァァァ……
「うわあああああああああああぁぁぁぁっっ」
☆
「なあ、交」
「なあに、倫姉ちゃん」
「正月はいろいろ煩わしいことが多いので、お兄さまたちとグアムあたりに逃げようと思う。お前も来るか? 連れてってやるぞ」
「ぐあむって、何があるの?」
「グアムといえば、海に決まっておる。寒い日本を離れ、灼熱の日差しの下で海水浴。たまに和服がいやになるときもあるが、日本では人目もあるしの。いいぞー、綺麗な海…」
「海!? オレやだよ」
「? どうした?」
「やだ…やだやだやだ! 海なんかやだ! 絶対にイヤだ! わーーーーーーーーーーーん」
「あっ、交!………どうしたのじゃ、一体!?」
第九夜
風呂から上がってマリアお姉ちゃんと話していたら、今、両親と会えないのがお互いに同じだね、という話になった。
「交クン、寂しくないカ」
「うーん…お姉ちゃんには本当のこと言うけど、やっぱり寂しいよ」オレは慌てて付け加えた。
「あ、もちろん、マリアお姉ちゃんと一緒にいるときは寂しくなんかないよ。それに他のおお姉ちゃんもよくしてくれるし、アイツもまあ養ってくれてるし」
マリアお姉ちゃんはしばらく考え込んでいたが、やがてこんなことを聞いてきた。
「夢でもいいからパパママに会いたいカ?」
「そりゃあ、もちろん会いたいよ」
「マリア、もしかしたら交クンをパパとママの所に連れていけるかもしれナイ」
「え〜〜!? ホント?」
「ウン。じゃあ、ちょっとマッテネ」
マリアお姉ちゃんは後ろを向いて何やらごそごそしていたが、やがてゆっくりとこちらを向いた。
お姉ちゃんを見てビックリした。パンツをはいていなかったのだ。
「マリアお姉ちゃん! パ、パンツ!」
オレは両手で目を覆った。言っておくが、決して指の隙間から覗いたりしてはいない。
「さ、ここさわってミナ」
お姉ちゃんは自分の股を指差した。目のやり場に困りながらも恐る恐る触ってみた。
想像してたのとは違って、何だかこりこりっとした感触だった。他の姉ちゃんたちみたいに、あまり毛が生えていないのだ。縦筋が一本、すうっと入っているだけだ。男とはずいぶん違うなあ…
「もっとキチンと触るヨ」マリアお姉ちゃんが言った。
きちんと触るには場所が正しくなければならない。そこで、オレは男として重大決心をして姉ちゃんの指先をきちんと見た。
指先は、筋の上の切れ端辺りを指していた。
オレはそこに人差し指を伸ばした。ちょうど筋が入り始めたところに指を置いてみた。なんだかぴったり収まった。
「いいよ。その調子ダヨ。ユックリこすってチョーダイ」
言われたとおり、そろそろとこすり始めた。
──すり…すり…すり…
すると、こすっていた所から梅仁丹みたいなものが顔を覗かせてきた。
「よーしヨシ。ソコ、周りをなでてみて。優しくナ」
マリアお姉ちゃんが言ったとおり、優しく撫でてみた。
──なで…なで…なで…
だんだん透明な汁がじわじわっと湧いてきた。仁丹が膨らんできてプチトマトみたいになった。真っ赤な綺麗な珠がつやつやと輝いている。
気のせいか筋も大きくなり、筋というよりは割れ目みたいになっていてプチトマトの下の方までかすかに見えそうな気がする。
「いいヨ交クン、なかなか上手ネ。そのタマ、ソーッと磨いてみて」
オレは言われたとおり、プチトマトを指で優しく磨き始めた。
──するり、するり。きゅっ、きゅっ。
赤いビー玉みたいなものが、ますます赤みを増して膨らんできた。
筋はすっかり割れ目になっている。割れ目はだんだん大きくなり、中が見え隠れしていた。中は白味がかったピンク色をしているのがはっきり見える。
「オオッ…」マリア姉ちゃんが呟いた。「交クン、いいゾ。もっと、モット」
今や珠は甘酸っぱいスモモ位に膨らんでいた。
オレはさらに優しくさすってあげた。珠はオレがさする度にプルプルと嬉しそうに震えた。
やがて珠の下に洞穴が見えてきた。入り口はマリア姉ちゃんの肌の色だが、中の壁はピンクだ。肉色と言ってもいいかもしれない。
さらに擦っていると、やがて珠が真っ赤なリンゴのように膨らんだ。
オレはそのリンゴをキュッキュッと磨いた。丁寧に丁寧に磨いた。リンゴ磨きなら任せてほしい。オレの得意技だ。
「オオオオオオオオォォォォォォォォ…」
マリア姉ちゃんが叫ぶと、割れ目が大きく広がった。洞窟が入り口を開けた。
「今だヨ。サア交クン、中に潜って」
オレは頭からマリアお姉ちゃんのあそこに潜っていった。
入り口こそ潜らねばならなかったが、中は意外と大きく広がっていて、オレは立って歩くことが出来た。
辺りはピンクの皺というか襞に覆われている。所々に珠がついて電球のように辺りを照らしている。赤、ピンク、黄色、赤紫。色とりどりだ。
ここでマリアお姉ちゃんの声がした。
「珠に全部触って。灯りになるヨ」
なるほど、珠に触るごとに灯りが点った。その光が襞に反射してテカテカに光る。
しばらく行くと、ちょっとした広場があった。そこから白い半分透明の階段が緩いカーブを描きながら空の遙か彼方へ続いていた。
どうしようか迷っていると、
「後から行くヨ。先に行ってナ」とマリアお姉ちゃんの声がした。オレはその階段を上っていくことにした。
どこまでもどこまでも、オレは上っていく。ふと下を見た。底がどこか分からないほど高いところを自分は上っているのだと分かったが、怖いとは思わなかった。
やがて、階段の果てる遙かな上に明るい星が二つ見えた。
――父ちゃんと母ちゃんだ!
なぜかそのとき、ぱっと直感した。
そのとたん足下の階段がふっと消え、踏みしめている感覚がなくなった。
だがオレは下に落ちなかった。いつの間にか宙に浮いていたのだ。しかも、そのことが当然だと思えた。
気がつくとオレは小さな星になっていた。
そして、父星と母星を求めてどこまでも空高く上っていった。
ただ、いつまで経ってもマリアお姉ちゃんはやって来ない。オレは何度も何度も振り返ったが、ついにマリアお姉ちゃんは来なかった。
☆
「交…サラダの中のプチトマト、なぜ残すのです」
「……オレ、もうお腹いっぱいだから」
「果物も食べなさい。ブドウ」
「いいよ。お腹いっぱいなんだよう」
「そう、でも食べないと大きくなれませんよ」
「……もう、やだやだ、欲しくないって言ってるだろ! わーーーーーーーーーーーーんッ」
「あ、こら、交! まだご飯の途中でしょう! 待ちなさい! 交!」
第十夜
霧お姉ちゃんとお風呂に入っている。
オレの世話をしてくれるお姉ちゃんたちはみんな美人だったり可愛いかったりするが、中でも霧お姉ちゃんは一番きれいだと思う。
色白で美人だし、声も話し方も可愛い。それに作ってくれるご飯も美味しい。
手足はお人形さんみたいにホッソリして長いのに、…おっぱいは大きい。なんとなく、オレの母ちゃんって霧姉ちゃんみたいな人だったんじゃないかなって思う。
こんなことを思いながら、湯船に浸かってお姉ちゃんにだっこされ、膝に乗っている。お姉ちゃんの顔とおっぱいを代わる代わる見ながら百まで数えた。
もちろん洗ってくれるのも優しく丁寧だった。オレはシャンプーは大嫌いだが、霧お姉ちゃんの時は素直に洗ってもらうようにしている。
風呂から上がって体を拭いてもらった。
「お姉ちゃん、ちょっと髪の毛を乾かすね」霧お姉ちゃんはこう言ってから、いたずらっぽく付け加えた。
「交クン。いい子だから、お姉ちゃんがいる部屋、絶対に開けちゃだめよー」
「あ…開けないよ!」オレはちょっとドギマギした。
「うふふ…じゃあ、ちょっと待っててね」襖が閉まった。
――絶対とは言ったけど、言い方が優しかった。だから、ちょっとくらいフザケて覗く真似をして開けてもそんなに怒られないだろう。
それに、いい子だからなんていって、オレを子ども扱いした。オシオキしてやらねばならない。
そんな軽い気持ちから、オレは霧お姉ちゃんがいる部屋の襖をそーっと開け、片目で覗けるだけの隙間を作った。
隙間に目を付け、ワクワクしながら覗いたオレは一瞬、あれ? と思った。
霧お姉ちゃんが、どこにもいないのだ。
代わりに、部屋の中にはオレよりも背が高い大きなこけしが立っている。顔はこちらを向き、目をつぶっている。
「お姉ちゃん!?」
思わず襖を全部開け中に入ろうとすると、突然そのこけしが目を見開いた。見る見る鬼のような顔になってオレを睨み付けたかと思うと恐ろしい声で、
「開けるなあああぁぁぁァァァ!!!」
と叫びながらオレに小さなこけしを投げつけてきた。
「ひぃっ!」オレは慌てて襖を閉めた。とたんにオレの顔があったところを目がけて投げられたこけしが襖を突き破ってきた。
偶然それは襖を突き抜けないで途中で止まった。もしあれが当たっていたら、タダでは済まなかっただろう。オレは必死で逃げた。
だが、奥の部屋に逃げ込んでほっと一息つく間もなく、押入れがいきなりスパーンとひとりでに開くと、
「開けるなあァ!」の声と共にまた大きなこけしが小さなこけしを投げてきた。オレは半泣きになりながら急いで襖を閉めた。小さいこけしがオレの目の前の襖を突き破りかけて止まった。
「うわああああああん」
またもこけしに襲われたオレは泣き出した。
この部屋から早く逃げねば、と思って入り口に走った。だが、たどり着く寸前に、
「開けるなあァ!」の声と共に入り口の襖が開き、さっきの大きなこけしが小さなこけしを投げてきた。同じように急いで襖を閉めた。小さいこけしがオレの目の前の襖を突き破りかけて止まった。
これでオレはこの部屋から出られなくなった。
ふと気が付くと、この部屋は四方の壁どころか、天井から床に至るまで、大小無数の襖に覆われている。
そして、いずれかの襖が不規則にすぱっと開いては、
「開けるなぁ!」の大音声と共にこけしが飛んでくる。オレは慌てて閉める。これが何度も何度も繰り返された。
不思議なことに、開いた襖に触れさえすればその襖は勝手に閉まるし、小さいこけしは勝手にこちらに突き抜けてこない。
だが、あまりにたくさんの襖を閉めようとして四方八方に目を配り身体を捩ったので、オレはもうへとへとになった。
身体が、口の中で溶け始めたボンタン飴みたいにへにょへにょになり、もうどうにも手足が動かなくなったところで、オレの正面の襖が開いて小さいこけしが迫ってきた。
身も心も疲れはてていたオレはどうしても避けきれず、とうとうこけしがオレの右腕に命中てしまった。
骨が砕けたーーと思いきや、不思議なことにこけしが当たってもぜんぜん痛くない。痛くないどころか、当たったという感覚さえない。
やれやれと思いながら左腕でこけしを取ろうとして、あれ、と思った。皮膚にぴったり張り付いて、こけしが取れないのだ。
懸命に引っ張っていると、今度は後ろの襖が開いてこけしが投げられた。やはり避けきれないで、オレのお尻にひっついた。これも、まるで元から生えていたようにびくともしない。
さらに悪いことに、オレに取り付いた二本のこけしがだんだん重くなってくる。右腕を上げていることが辛くなる。お尻が重くて立ちずらくなる。
そうこうするうちに、次々と襖が開いてはオレにこけしが投げつけられてくる。
全部が全部オレの鼻、左足、右脇腹、喉、……と、次々とオレにひっついては、すぐ鉛が入っているように重くなる。
オレはとうとう全身からこけしをはやしたこけし人間のようになり、身動きが出来なくなった。
突然オレの足元の床だった襖が開いた。オレはまっ暗な穴ををまっさかさまに落ちていった。
「うわあああああああああああああああぁぁ」
☆
「交クン。交クン。大丈夫?」
オレはハッと飛び起きた。霧お姉ちゃんがオレの顔を覗きこんでいた。
「霧お姉ちゃん…なんだ、夢かぁ」
「うなされてたわよー。どんな夢見てたの?」
説明しようとした。だがすぐに、正直に説明すると、お姉ちゃんを覗こうとしたのを白状することになると気付いた。そうしたらお姉ちゃんに嫌われてしまう。
「ううん…何でもない」
「そう?…ならいいけど」
ふとお姉ちゃんを見てびっくりした。パジャマがスケスケで、女の人らしい体の線どころかおっぱいやアソコまで見えてしまっているのだ。
オレは真っ赤になって俯いた。おちんちんまで硬くなってしまった。
「うふふ…そっか……交クンも、やっぱり男のコなんだね」
姉ちゃんが近づいてきた。プリンのような甘くていい香りがする。オレの肩に手を置いた。顔が重なってきた。唇が触れる。
――チュウだ!
オレは動けずにいた。カァーッと頭に血が上った。
いつの間にか唇が離れていた。お姉ちゃんは優しくオレを見つめていたが、やがて尋ねてきた。
「交クン、キスは初めて?」
(チュウのこと、「きす」って言うんだ…)
「よくわかんない。覚えてない」
「そっか…」お姉ちゃんは黙ってしまった。たぶん父ちゃんや母ちゃんとはしたのかも、と言おうとして、オレの今の様子を思い出して言葉を飲み込んだんだなと思った。
だから姉ちゃんを心配させないように急いで付け足した。
「あ、でも、子どもの頃は覚えてないから。大きくなってからはお姉ちゃんが初めてだよ」
「そう、よかった。…じゃあ、お姉ちゃんが『初めて』なのね」
「? うん、そうだよ」
オレがそう明るく言うと、霧お姉ちゃんは「ゴメンネ」と呟きながらオレのほっぺたに優しく手を添え、また「きす」をしてきた。
唇がくっついているだけなのに、何だかとても暖かくて、懐かしくて……気持ちいい。心がふんわかして、それに切なくなる。
どれくらい経っただろう。お姉ちゃんはふっと唇を離した。またオレを優しく見つめると、ぽふっと抱きしめた。柔らかいおっぱいに顔が埋もれた。
「柔っこい…」オレは思わず呟いた。
「柔らかいの、キライ?」
「ううん、そんなことないよ。……す、好きだよ」
「そう?…よかった」お姉ちゃんはオレを抱く手に力を込めた。そして囁くように聞いてきた。
「ねえ、交クン…お姉ちゃん、交クンの『初めての女(ひと)』になっていい?」
「? 『きす』はもうさっきしたよ」
「……お姉ちゃんのこと、キライかなあ…?」
「そ、そんなことないよ! ……オレ、お姉ちゃんのこと、……好きだよ」
「……」お姉ちゃんは黙っている。嫌われたくないので、一生懸命考えながら言った。
「だから、……だから、お姉ちゃんさえよければ、オレの『はじめてのひと』になってください」
「……そう? 交クン、優しいのね」お姉ちゃんはオレの頭を撫で、ぎゅうっと抱きしめてきた。
頭を撫でていた手が下りてきて、肩を抱いていた手と合わさり、オレの背中を抱いた。
そしてその手がだんだん背中から腰に下りてきた。片手はお尻を下から支え、もう片方がおれのおちんちんを握ってきた。
「…あー、硬くなってるね。こけしみたい」
「!」こけし、といわれてオレはピクッと震えた。
それを別の意味に考えたのか、霧お姉ちゃんは、
「…そのままで、楽にしていてね」と優しく囁き掛けた。
お姉ちゃんはもぞもぞ動いていたが、そのうち、おちんちんの先がなんだか湿っているところに触れた。
「!」ちんちんの先に電気が来た。
お姉ちゃんはオレのちんちんを軽く上下に動かした。その度にちゅくちゅくっと小さな音がする気がした。濡れた毛のようなものも感じられた。
しばらくそうされていた。お姉ちゃんは黙っていたが、息が乱れている。お姉ちゃんが身体をちょっとオレの方に寄せてきたかと思うと、おちんちんが不意に暖かいもので包まれた。
「お姉ちゃん!」オレは思わずおっぱいにしがみついた。いつの間にか霧お姉ちゃんもオレも裸だった。
「怖くないよ。いい子だから、そのまま…」
霧お姉ちゃんはオレを宥めるように囁くと、しばらくじいっとしていた。
じいっとしているだけなのに、ちんちんが暖かくてじんじんとしびれる。なんとも気持ちいい。
やがて霧お姉ちゃんがオレを抱きしめたまま、静かに動き始めた。
「んっ…んっ…う…」
お姉ちゃんは微妙に動きを変えている。苦しいのかなと思ったが、お姉ちゃんはゆっくり動くのを止めない。心配になって、
「お姉ちゃん、大丈夫?」聞いてみた。
「…うん…うっ…だい、大丈…夫…よ」切れ切れにお姉ちゃんは答えた。
「あっ…あっ…交クンの…硬い…」
「硬いのダメ?」
「あうっ…んうっ…っ…丁度いい…ところに…あ…当たって…」また切れ切れに答えた。お姉ちゃんはまだ動いている。
オレも黙った。おちんちんが熱くて溶けそうになってきたのだ。
初めはお漏らしをしちゃうのかと思ったが、そうではない。チョコレートなら溶けてどろどろになりそうなのに、オレのちんちんはますます硬くなっていった。
声をあげたらお姉ちゃんに心配をかけると思ったので、代わりに右のおっぱいに吸いついた。
「ひゃうっ……うっ…はうっ」
吸いついた瞬間に小さく叫び声をあげたが、姉ちゃんはオレを止めさせなかった。かえって自分も激しく動き出した。
今頃になってようやくオレのおちんちんがお姉ちゃんのアソコに出入りしているのが分かった。
だがオレはおちんちんが火を噴くように熱いのに戸惑い、自分から動くことなど全くできなかった。ただただお姉ちゃんの動きを邪魔しないようにするので精一杯だった。
首が疲れたので、左のおっぱいにも吸いついた。いつの間にか両手をおっぱいに添えて掴んでいた。
「うン…あン…うぅン……あぅっ…あァッ」
お姉ちゃんの声が早くなった。オレの頭や腰や尻の下のいろんな所に手を回しては力を込めて抱いてきた。
オレもおちんちんだけでなく、身体中が燃えていた。おっぱいを吸っていたのか、ただしがみついていたのかさえわからない。ぐにぐにと揉んでいたのかもしれない。
「あん…あう…あぁん…はぁっ…あぁっ」
お姉ちゃんの声が大きくなった。オレも体中チョコが溶けたみたいに甘々のとろとろになっている。
おちんちんだけが太い釘のように硬くとがっている。しかも煮えたぎったお湯の中で動いているみたいだ。
背中の奥からむずむずしたものが湧いてきた。むずむずが、ゆっくりおちんちんへやって来たかと思うと、しばらく先っぽで行き止まりになったように溜まってじんじん痺れた。
痺れた先っぽがさらに熱くなる。じんじんの塊が溢れて腰から身体全体に広がる。もうすぐ何かが出る。おしっこじゃない何かが出る。出したくて出したくてたまらない。
とうとう我慢しきれなくなった。オレの下腹から何かがおちんちんを通り抜けて外へ出ていく気がした。
そのとき目の前が真っ白になり、オレは燃え尽きた。思いっきり声を出してしまっていた。
「お姉ちゃん! 霧お姉ちゃん! お姉ちゃーーーん!」
「はぁん…交…まじ……交クーーーン!!……」
オレは頭が真っ白になった後、何も分からなくなっていた。
☆
気が付くと、オレは霧お姉ちゃんに抱かれて布団に入っていた。いつの間にかパジャマがきちんと着せられていた。
これまで写真の本に載っているお姉ちゃんを見てドキドキした気持ちになったことがある。
でも、霧お姉ちゃんや他のお姉ちゃんたちにはドキドキしたことがなかった。
でも、今オレはとてもドキドキしている。してるんだけど、それでいてとても安心して心が穏やかになっている気がする。
ずっとお姉ちゃんと一緒にいたい。お姉ちゃんのためなら何でもしたい。
――母ちゃんと一緒って、こんな感じなのかなぁ。……あ! そうか! お姉ちゃんが「はじめてのひと」になったっていうのが、こーゆうことなのかなぁ……
そんなことを思いながら、霧お姉ちゃんにそっと身体をすり寄せ、オレはまた眠りに落ちていった。今日はぐっすり眠れそうだ。
──[完]──
以上です。思いの外長くなってしまい、失礼しました。
なんか不思議な雰囲気の話で面白かったです
あとヒロイン殆ど全員出してるのはすげー
GJ!
488
488の者です!
この度は私のわがままを聞いてくれて本当にありがとうございました!
楽しく作品を読ませていただきました、これからも頑張ってくださいね!
すんごいのがキター GJ!!!!
551 :
名無しさん@ピンキー:2006/12/28(木) 04:56:53 ID:dZcPVfqW
パロディを超えたパロディワラタ
トラウマ作りすぎだw
霧たんと初体験とはうらやましすぎだ GJ!
っていうか普通にSSとして面白い!
すごいよ214氏
各キャラ凌辱ものが読みたい
556 :
名無しさん@ピンキー:2006/12/30(土) 23:56:13 ID:hEQh4Lwn
37
小学生向けの塾でバイトしているが、問いが作りやすい。
37*3=111を利用して、18.5*4.2=77.7とかね。
あと、大学入試でも役に立ったがまた別の話。
見事に誤爆した。死にたい。
年越しと聞いて、絶望ガールズが手に手に矢を持って
互いの尻の穴を狙っている構図が浮かんでしまった俺はダメでしょうか。
子供に手を出すなよ・・・・?
560 :
名無しさん@ピンキー:2006/12/31(日) 17:57:16 ID:jApbVjm0
っていうかいつのまにか黒沢先生並の巨匠が!?
明けましておめでとうございます。
年頭に当たって初心に戻り、頑張って書いていく所存です。宜しくお願い申し上げます。
レスいただいた方、どうもありがとうございました。過分なお言葉で、もう舞い上がってしまいます。
あけましておめでとうー
俺も今年こそはがんばってSS書くぞ
214です。新年初のSSを投下したいと思います。
今晩は、また絶望先生がイジメられる、かなり軽めの話です。
一応、千里×望が主になります。
アナル関係はないので、そちら方面が苦手な方も安心だと思います。
564 :
エロく賑やかに奪え1:2007/01/02(火) 21:42:02 ID:ZGGSbO6O BE:417693683-2BP(333)
「ふうう…いったい何だったんでしょう」
竹槍による国会議事堂突撃が当然のごとく徒労に終わり、望はとぼとぼと宿直室へ帰ってきた。
そんな情けない子羊を、可符香が優しく出迎えた。
「お帰りなさい。お疲れさまでした」
天使のような笑顔が胸に沁みる。
また胸に飛び込みたい衝動を辛うじて抑えると、軽く頭を振っただけで宿直室の炬燵の前にへたり込んでしまった。
そんな望に、可符香は熱い甘酒を手渡した。
「先生はお酒はダメだけど、甘酒ならいけるでしょう? さ、疲れが取れますよ」
「そうですね。どうもありがとうございます」
疲れで判断力が低下していた望は、疑いもせず飲み干した。
冷えた身体に熱が心地よく染み渡った。
だが甘みが脳に快感を送った後しばらくして、望の意識がぷっつり途絶えた。
眼下に横たわる望を一瞥しながら、可符香は電話を掛けた。
「もしもし、千里ちゃん? 可符香です。こちら、準備完了です。……ええ。待ってます」
☆
「うーん……」なんとなく華やいだはしゃぎ声で望は目を覚ました。
「あ、絶望先生、目を覚ましたみたい」
「おっ、主役のお目覚めだあァ〜〜」
目の前を見ると、いつもの絶望ガールズに加えた数人――ことのんを除いたクラスの女生徒ほぼ全員と言っていい――が甘酒を手にして談笑している。
狭い宿直室に彼女たちがギュウギュウ詰めになっている。
皆目元が赤い。中には明らかに呂律が回っていない者(むろん、奈美である)すらいる。
「皆さん、いったい何を、ぐっ」
望は動こうとして、またしても首輪で繋がれているのに気付いた。
しかも、いつの間にか着流しに着替えさせられている。
「何って…」
「もうすぐ校内であるカルタ取りの予習ですよ」
「あ、先生の言葉だと『予防』ですかね」
何だかよくわからない。ここで可符香が宣言した。
「じゃあ、先生も起きたところで、新春絶望カルタ取り大会の始まりです〜〜」
──パチパチパチパチ……
一斉に拍手が起こった。
「一番多く札を取った人は」
「取った人は!」晴美が合いの手を入れる。
「なんと、今晩! 先生とぉ、姫初めをォ、することがァ、出来ます〜!」
──パチパチパチパチ……
一斉に拍手と歓声が挙がった。
「いいぞーー!!」
「2のへ万歳ーー!!」
「絶望しぇんしぇーバンらーーい」
565 :
エロく賑やかに奪え2:2007/01/02(火) 21:44:54 ID:ZGGSbO6O BE:313270092-2BP(333)
望はたまらず首輪の鎖を引きちぎって逃げ出した。
だが、可符香に足を引っかけられよろけた所で、奈美が望の帯を掴んた。
奈美は例によって酔っぱらっている。手加減などない。
望の着流しの帯の端を力一杯引っ張った。
「そーれ、帯ぐるぐるじゃ〜〜」
「あーれーー」
帯がみるみる解けていくにつれ、望が独楽のようにぐるりぐるりと回る。
すっかり帯が解けてしまい、着流しがはだけてふらついている所を奈美に捕まった。
「んっふっふっふっふっふっふ」
「うわっ!酒臭い……」
奈美は皆にかけ声を掛けた。
「そーれ、かかりぇーーーぃ」
「ワーーーーーーーーーイ」
「いやああああああぁぁぁ」
☆
望は布団の上に大の字にされた。
今度は完全に四肢を固定され、逃げ出そうにも逃げ出せない。
もちろん全裸である。
逃げた罰として、本来は畳の上に並べる予定だったかるたの札が、望の額からつま先まで全身に貼られた。
もちろん、絶棒にもしっかり貼られた。
それぞれの札は、落ちないように両面テープで貼ってある。
千里が皆にルールを補足した。
「札を取った人は、証拠として札のあったところにキスマークを付けて下さいね。」
「はーーい」
「はい。じゃあ、いきまーす」札を詠み上げるのは可符香である。
「『犬も歩けば 棒刺さる』ーぅ」
「『い』ね」
「いー、いー、いー……」
──ビタンッ!
「あいとゎっ」
無言で望の額に手形を付けた娘がいた。
真夜である。
見ると、たしかに「い」の札だった。
「あー、そこだったかぁー」
「三珠さんに初手を取られちゃったね」
「じゃあ、三珠さん。札を剥がして、キスマークをつけて。」
真夜は相変わらず無言のまま、ピリッと札を剥がした。
望の額には赤い手形がくっきりと付いている。
真夜は望の前髪を掻き揚げ、生え際を剥き出しにすると、ちゅううっと音を立ててキスマークを付けた。
――ん!? こいつも狙ってるのか?
ふと皆の心中に疑念が起こった。
566 :
エロく賑やかに奪え3:2007/01/02(火) 21:47:01 ID:ZGGSbO6O BE:783175695-2BP(333)
だが、可符香は素知らぬ顔で詠み上げていく。
徐々に、皆もカルタ取りに再び熱中し始めた。
時折ピシャッ!と先生を叩く音、ひいい!という先生の悲鳴、そして ちゅうう!という接吻の音が順調に響いていった。
☆
しばらく経った後のことである。
「『飛んでるままの コウノトリ』ーぃ」
「『と』ね。」
「とー、とー」
ここで、望の口に手を伸ばした者がいる。
「は、はい」
叩く音は聞こえない。ただ手を伸ばしただけだ。
見ると、たまたま望の顔の近くに座っていた愛が、自分の目の前にあった札を取ったのだった。
「ああ、私なんかが札を取ってしまってすみません!」
皆の視線を浴びた愛は、いきなりその場から逃げ出そうとした。
が、さりげなく可符香が逃げ道を塞いでいたので逃亡は叶わなかった。
千里が愛に迫る。
「さあ、愛ちゃんもきっちり札を取ってキスマークを付けるのよ。」
愛はなお逡巡していたが、千里の目つきが険しくなりかけているのが目に刺さった。
それで仕方なく、おずおずと口の上の札をそっと剥がし、ためらいがちに唇に接吻した。
☆
だが、初めこそ遠慮しいしいだった接吻が、いやに情熱的である。
派手な音こそしないものの、ずいぶん長い間いろいろ角度を変えて続けている。愛の顔は真っ赤だ。
時折、くちゅっ…ぴちゃっ……という微かなだが淫媚な音が漏れてくる。
やっと愛が唇を離したとき、ほうっというため息がギャラリーのあちこちから漏れた。
だが、二人の行為を間近で見ていた何人かは気づいていた。
二人が接吻を止め唇を離すときに、唇と唇の間に糸を引いていたのを。
そして、望の唇には、愛の付けていたリップクリームが残っていて、望がそれをペロッと舐めたのを。
――こいつら、舌を入れてやがったのか!?
――こいつら、目で会話してやがった!
――コイツも、ひょっとして本気!?
思わぬライバルの出現に、絶望ガールズの緊張感が一気に増した。
その場に、血で血を洗う真剣勝負の緊迫した雰囲気がみなぎってきた。
567 :
エロく賑やかに奪え4:2007/01/02(火) 21:50:28 ID:ZGGSbO6O BE:156635633-2BP(333)
「じゃあ、次行きますね」可符香があくまで冷静に詠み進めていった。
「『しっぽ大好き あびるちゃん』!」
「しーーー」
「うーーーん……」
「しっぽーーッ!!」このかけ声はもちろんあびるである。
──ペシッ!
「ひいぃ!」
望の左胸にあった札を見事ゲットした。
あびるは珍しく嬉々として札を剥がすと、乳首に音を立てて派手に吸いついた。
──ちううううううぅぅっッ!
「ひああああ……」望は思わず鳴いた。
それだけではなかった。
あびるは吸いついたまま、レロレロレロ……と舌先で小豆を弾いてきたのだ。
「ふあっ、小節さん、それ駄目ッ! あはぅ、だめ、ダメェェエエエ……」
望は慌てて身を捩った。
だが、あびるは望の肩を押さえつけて攻めを続行していく。
愛の接吻の際に揺れ始めていた絶棒が、今やはっきりと起立し始めた。
目ざとく見つけた芽留が写メを撮り始めたので、皆も絶棒の恥ずかしい自己主張に気づいた。
望は羞恥の極みだったが、どうすることも出来ない。
絶望ガールズの注視する中、まだ乳首に吸いついたままのあびるの舌捌きに反応して、望は絵札の帆をかけた帆柱を立てていった。
「やっぱり先生は胸が敏感なのね」
「ねー」女生徒たちは口々に頷き合っている。
次に右胸の札を引き当てた晴美も、あびるに負けないテクニックを披露して、帆とマストを揺らせ、持ち主をいい声で鳴かせた。
こうして望は全身に教え子の手形とキスマークを付けられ、元々色白だった肌は真っ赤に腫れ上がった。
季節外れだが、いい紅葉の色づき具合ではある。
568 :
エロく賑やかに奪え5:2007/01/02(火) 21:52:56 ID:ZGGSbO6O BE:69616122-2BP(333)
いよいよ最後の一枚になった。ちょうど絶棒の上の札が残っている。
皆が絶棒をめがけて身を乗り出してきた。
特に、現在の札獲得数が同数首位の千里と奈美は目が血走っていて鼻息も荒い。
「あああ……」皆のただならぬ様子に望も気が気ではない。
「み、皆さん、どうぞお手柔らかに。気を落ち着けて。ね。ね。ねっ」
「じゃあ、最後の札行きまーす」可符香が宣言した。
「『君ならでき……』」
「はーーいっ!!」
「はいっ!」
「ハイ!!!!」
──バシバシベチベチパシィッッ!!!!!!
絶望ガールズが一斉に絶棒(及びその付近)を我先にと力任せに叩いた。
望は悶絶した。
☆
最後の勝者を確定するべく、上の者から順に手を除けていった。
一番下で絶棒をぐわしっと掴んでいたのは、千里である。
千里の手も皆に叩かれたせいで真っ赤に腫れている。
「ということは……」
「この札は千里ちゃんのものね。そして、このかるた大会は、千里ちゃんの、勝ちーーィ」
皆も千里のファイトに惜しみない拍手を送った。
──パチパチパチパチ……
「まあ、千里ならしょうがないわね」
「犠牲者がでなくてよかったし」
「いや、ひょっとして先生が犠牲者…」
「しーっ!」
「なーに、絶望先生はすぐ気が付くわよ」
「じゃあ、札を取って、キスマークを」可符香が促す。
千里は札を取った。
絶棒はさっきのショックでうなだれている。
ではキスマークを、と思いかけた千里はハッと気が付くと叫んだ。
「これ、キスマークって言うより、フェラじゃない!」
「まぁ、そうかもねー」
「さあ、早くぅー」
「最後に一発、凄いのをねっ」
皆がニヤニヤして千里を見ている。
569 :
エロく賑やかに奪え6:2007/01/02(火) 21:55:41 ID:ZGGSbO6O BE:1253081298-2BP(333)
千里がそのまま固まっていると、
「どうしたの? やらないんなら、私がしちゃうわよ」などと晴美が煽ったりする。
「うぅ……わ、わかりましたっ。」
覚悟を決めた千里は、やおら絶棒を掴むと、先をぱくんと咥えた。
そうして、本体を上から下へゆっくり舐め下り、また下から上へ舐め上がっていった。
舐め上がった頂点で再び頭を咥えると、今度は深めに含んだ。
含んだまま舌先で裏を往復してれろれろれろっと何度も弾いたりした。
首の周りをぐるぅりぐるぅりと周回させたりした。
そして仕上げに、ねっとりと吸い上げた。
──じううううううううぅぅぅぅぅっっ……
さすがにこの刺激にはたまらず、絶棒は見る間に生き生きとしてきた。硬度をすっかり取り戻した。
千里が口を離した後も時折ぴくぴくっと震えては、自分が嬉しかったんだよ、と見る者に訴えかけた。
☆
見ていた絶望ガールズも感想を漏らした。
「千里、上達したね」
「本の知識って、役立つんだなぁ」
「晴美ちゃんの本、今度私も借りようかな」
「うん、いーよー。飛びきりのを貸してあげる」
「うーむ、さすがにきっちりと立てさせたか……」
「こんなことできっちりなんて、言うなぁ!」
☆
「さあ、では勝者の千里ちゃんに賞品を引き渡しましょう!」可符香がここで締めくくった。
「見事優勝した千里ちゃんには、ここで姫初めをしてもらいます!」
「ここでって、今なの?」千里は珍しく戸惑った。
だが、
「そうよ。後がつかえてるんだから、なるべく早くね」と晴美に言われ、ようやく自分の勘違いに気が付いた。
見ると、二位の奈美を始め、他の女子もヤる気満々である。
千里は先生を一晩独占するのを諦めた。
――ううう……その分濃厚にしてやるんだから。
と思っていると、皆が服を脱ぎ始めた。
「ちょっと! なぜみんなが服を脱ぐのよ!」
「だって、二人だけ裸になるのは恥ずかしいでしょう。みんなで裸なら恥ずかしくないかなぁーって」
「順番が回ってきたときの手間を省かないと」
「千里がキャンセルしたら私が先にしようと思って」
「…………」
仕方なく千里は自分も服を脱ぎ、望の腹に跨った。
570 :
エロく賑やかに奪え7:2007/01/02(火) 21:57:53 ID:ZGGSbO6O BE:104423832-2BP(333)
――はあぁ……なかなか二人きりになれないわね。
こう思いながら千里は望の頭を抱え、接吻した。
それも特別濃厚なやつだ。
明らかに先程の愛のを意識していた。
――あのコやみんなには負けないんだから。毒消しよ。ま、負けるもんですかっ!
接吻の途中で望の意識が戻った。
千里もそれに気づくと、拒絶されないうちに腰をずらし、絶棒の硬度を素早く確かめるとゆっくり自身へ収めていった。
「き、木津さん!? ああ、いや。止めて。止めて下さい。ふ、はあああぁっ」
望の懇願は当然ながら無視された。
「う……久しぶり。……」
千里は絶棒を全部収めてしまうと、小刻みに動いて自身へ馴染ませた。
やがてゆっくりと、だが着実にストロークし始めた。
──ずいっ。ずちゃっ。にちゃっ。
「はあぁ。……あぁっ。……あぅっ。」
千里は勝利の後の征服感に酔ったのか、早くも気分を出してきた。
動く度に快感が下半身から背筋を伝った。
一方の望も、無駄な抵抗が破滅を呼ぶことを重々承知しているので、歯を食いしばって陵辱に耐えている。
千里の動きは洗練されたとは言えないものの概して細やかであるため、上になられてもダメージを受けることは少ない。
悔しいがこのまま身を任せよう。千里には好きなように動かせておき、早めにイかせてしまおう。こういう腹だ。
☆
だが、望の目論見はあっさり潰えた。
「千里ちゃん、先生、マグロになってるわよ」
「きっと千里ちゃんだけ先にイかせて、自分は出さないつもりよ」
ギャラリーから容赦ない指摘を受けたのだ。
――よ、余計なことをっ!
望は歯噛みする思いだったがもう遅い。
「そ、それはよくないっ。実に良くない。……ううっ。……」
千里はそれを聞くと、身体を徐々に前に倒して手を望の胸に置き、望の唇に再び接吻してきたのだ。
「あふん。……む……むっ。……」
日頃の千里に見合わないほど情熱的な接吻である。
彼女がどれほど望のことを好いているのか、また独占したがっているのかの一端を示す接吻となった。
望の胸にあった手は、ゆるゆると全体を揉んでいた。
そして、まだ接吻を続けながら、両乳首を同時にいじくり始めた。
小豆をちょんっと摘む。親指の腹ですりすりっと擦る。乳輪をするぅりとなぞる。
望はたまらず呻いた。
「むむぅ。わむっ。んむんーーーーっ」
だが千里に唇を塞がれているのでまともな声にならない。
571 :
エロく賑やかに奪え8:2007/01/02(火) 21:59:51 ID:ZGGSbO6O BE:626540966-2BP(333)
こうなると望の負けである。
唇、胸、絶棒の三カ所を同時に攻められて、かつて彼が堕ちなかったためしはない。
望は新年初の絶望的な絶頂に向け、急速に追い込まれていった。
千里も高ぶってきた。
唇を離すと、自分が一番感じるように角度を変え、積極的に動き始めた。
リズムに合わせて小振りな胸がぷるぷる震えている。
動きながら望の腰をぴしゃぴしゃと叩いて催促した。
すると、望も千里の動きに合わせて腰を突き上げ始めた。
――なるほど、ああやって催促するのね……
――乗馬みたい。騎乗位って、このことなのね。
――後で試してみようっと。
絶望ガールズは心の中では色々なことを思ったが、二人に惜しみない声援を送り続けている。
「千里ちゃん頑張って!」
「先生、もうすぐイくわよ」
「どうせなら一緒にイってあげて」
☆
「うっ…う…あ…あぅ…」
千里の動きが小刻みになった。
望の突き上げも激しくなった。
千里は顔を真っ赤に染め、髪が左右にはらりはらりと揺れている。
――ああ……。みんなに見られながらするの、やっぱり恥ずかしい。……はうっ!うっ、うっ! で、でも……気持ちいい!
千里の声が高くなり、そのまま一気に達した。
「はぁっ、あん、はうっ、あぅ、あ、あ、あ、い、いいっ、はあああああーーーーーーーっ」
望もこれに合わせて喘ぎ、半ば力技で頂上に連れていかれた。
「はあっ、木津さん、もう、もう、もう、もう、だ、だ、ダメえええええええーーーーーーっ」
☆
かくて千里は無事に望との姫初めをゲットした。
――ああ……また教え子に手を出されてしまいました……教師失格ですね……
望は、自分の上から千里が離れ、こんな自己嫌悪に浸っていた。
だが、一息つく間もなく、奈美がばふっと望の腹の上に跨ってきた。
「ち、ちょっと、日塔さん」望は怯えた表情を見せた。
だが奈美は、
「あ、カルタ大会の第二位は私れすから。よろひくぅ〜」と言うなり、唇を奪いに来た。
「むーーっ。わむーーーーーーぅ」
それ以上の質問を封じられ、望は後悔とともに悟った。
新年早々、女生徒に寄ってたかってこってり搾り取られる羽目になったことを。
そして、今年の自分も、教え子達と様々なハプニングに富んだ日々を過ごすであろうことを、それとなく予感した。
後日、某所にて。
「この間はどうもありがとう。独占はできなかったけど、姫初めを最初に出来て嬉しかったわ。可符香ちゃんには大きな借りができちゃったわねえ。」
「そんなぁ。千里ちゃんとの仲だもの、貸しただなんて思っていませんよぉ。でも、千里ちゃんが借りたって思ってくれるんなら、とても心強いけど」
「ところで、次の依頼なんだけど、いいかしら。」
「もちろん。で、あの人をどうします?」
──[完]──
以上です。
近日中に、愛ちゃんメインの甘いSSを投下する予定です。
GJ! Goodというより最早God
そして愛ちゃんにも期待してます
どうもありがとうございます。
もうどうしよう、と気を揉んでいたところでして、非常に助かりました。
#揉むのは別の所だけで十分です、ハイ。
揉んで埋める
579 :
名無しさん@ピンキー:2007/01/17(水) 04:42:43 ID:CKgIzNxG
「絶望した!」
決まり文句とともに先生は教室を飛び出していってしまった。
・・・が先生をとがめるものもいないし、ましてや後を追う人もいない。
こんなのはいつものことだからだ。
考えてみれば一日一回は教室を飛び出して行っている。飛び出していかない日のほうが
どう考えても少ない。
教師としてはまさに絶望的な感じなのだが首にはならずにすんでいる。
これは別に先生が特別優秀だから、とか家の出が良いから(こっちは多少あるのかもしれないが)
とかいう理由からでは決してなく、ひとえに生徒のほうが気を使っているから。
首になって自殺でもされたら寝覚めが悪い。
−−−というわけで追い詰められてもそれなりにフォローはされるのだ。
ある意味では幸せな人かもしれない。もっとも「幸せ」というほうよりも「ある意味」っていう言葉のほうにかなり比重が
よってるけど。
そして最近は
「追いかけないの?」
ぼうっとそんなことを考えていると隣の席のあびるちゃんに声をかけられる。
いつも何かしら怪我をしている。彼女だが今日は比較的ましなほうらしく巻いている包帯の量が少ない。
見えているところは、だけど。
DVを受けている、と噂の彼女だけど学校で見ている限りではDVを受けるような子には見えない。
人の家庭のことなので詳しくはなんとも言えないが、私の受けた感じではむしろ逆。
先生に致命傷を与えているのも地味にこの子が多い。今日もそうだったし。
まあそれはいいとして、
「あのさ」
「なに?」
「何で最近飛び出しって行った先生追っかけるの私って決まってるんだろ?」
そう、ここ一月ほど、先生を連れ戻すのはなぜか私の仕事になっている。
前は誰かしら勢いに任せて追っていっていたんだけど。
私のその問いに対してあびるちゃんは少し首をかしげた。
「ほかの誰に行け、というの?」
「えと」
そういわれて考えてみる。
まずマリアは論外だろう。趣旨を理解させるだけでも一苦労しそうだ。
千里ちゃんは先生に止めを刺す可能性がある。事実数回さしかけている。
精神的に、では無く肉体的にだ。後最近なんか怖い。駄目だ。
芽留ちゃん、あびるちゃん、カエレちゃんはそもそも行く気だ無いだろう。
藤吉さんは・・・適任といえば適任かも知れないが(実際以前は彼女が連れ戻しに行くことも多かった。)
今は何かの本に夢中だ。怖い。
そういえばその怖さはベクトルは違えど千里ちゃんの持っているそれと同じものがある。二人が仲が良いのも
頷けるというか。
残りはまといちゃんと霧ちゃんだがまといちゃんは先生の近くにいることが一番多い割にはまともに話しているところなんか
見たことないし霧ちゃんは座敷童の部屋から出てこない。却下。
以上消去法からいって
「私しかいないのかぁ・・・」
「でしょ」
あびるちゃんはさらっと言う。やっぱり自分が行く気は無いみたい。
580 :
名無しさん@ピンキー:2007/01/17(水) 04:51:22 ID:CKgIzNxG
奈美SSです。
スレに書き込むのが初めてでうまくいく自信がないのできっかけの部分だけ投下します。
何とか終わりまでかけるようにがんばります。
581 :
名無しさん@ピンキー:2007/01/17(水) 17:46:05 ID:pSpMPYKy
初めてとは思えない、ナイスな書き出し!
続きを! 続きを激しく希望します!!
(新スレの方がいいかな?容量の関係で)
582 :
579:2007/01/18(木) 00:05:10 ID:80NJkKhR
ありがとうございます。
続きは新しいほうに投下します。
l::::::::::::::::::|_!::lヽ:::::::::ハ::::::::::::::::::::::::::::::::i、::! ノ
!:::::::::::::::::l-‐ェ!;ト ヽ:::::l ´!:::::::::::::::::::::::::::::l ` ヽ 幺ク 亡 月 | ┼‐ .|] |]
l:::::::::::::::::「(;;;)ヽ、__、::レ'´l:::::::::/l、:::::::::::::l / 小巴 三l三. ヽ_ノ / こ o o
!:::::::::/l:::l__,,,rタ"゙、;!)、__!::::/ノ 〉、::::::::l \
l::::/ lヽ! _ _ l;/´ ! >、::l /
ノノlヽ、_! r――‐┐ /_ノ:::| /
l::::::>、 レ,二二ェ! /i:::::::::::l  ̄ ̄|_ /ヽ、 /\ /\ /
l:::/ /::ヽ、 `ー-―-' ,ィ'::::!\:::::l (ヽ、//\/ \/ \/ \/
レ' ム-''´lヽ、 _,,./! ゙ヾ!__ヽ! ヽ´ヽ、ヽ
!  ̄ レ;'´ | (,ゝ、 \ ヽ l、
/| _,,.-/´ ;; .,,,-! ヽ、 ヽ、 | | ! l
/ 斤'"〇 /´ ,;;:''" _,l_ ヽ ヽ/ l | l ↓次スレ
/; l、」_,,/ '' ゙;;/ ヽ、 〉 `ヽ l/
/!,r''´!/ / ';,/"゙''':;,,,,;;'' \ / ,! 【絶望先生】久米田康治エロパロ総合 Part6【改蔵】
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