1 :
ハァハァハァハア:
(゚◇゚)ソクイ!
乙悦
乙悦〜
陽子が立ちションする話は無いのか?
う〜トイレ、トイレ
まったく、王宮にはトイレが少なくて困る
今、国庫は空だから中々造る事できないし
仕方ない、ここでやっちゃお 立ったままね
手洗うとこ無いか、まあいいや衣でフキフキ
あ〜スッキリした・・・それじゃ朝議へ向かうか
「主上! 用を足した後はちゃんと手を洗って下さい。」ガミガミガミ
くそ〜、口やかましいキリンだ。政治も床も無能のくせに
今度、しょんべん引っ掛けてやる
陽子が立ちションする話はいいけど、もっと詳しく内容を書いてくれないと萌えないよ・・・
文句いうな馬鹿者!
刀のサビにしてくれるわ
そんな下品な話しは誰もまともには書かない
スカトロやりたければ自分でドゾ〜
ただ、あまり読みたい香具師はいないとオモワレ
>9>12
ここはスレ違いだから、その隔離板からでて来ないでね
新スレ立ったから繋ぎをしときましょう
オジョウチャンやオボッチャンはキリンは絶対にHな事はしない
だってセーキが無いモ〜ン。と思っているコがいますね
だったらどうなるかというパロです
<麟と男王の場合>
王「お前は美しい。今宵こそ思いをとげるぞ。」
麟「主上、申し訳ございません。思いは私も同じでございますが、実は私は幾ら思いをお寄せ頂きましても、主上をお迎えすることの出来ない身体なのでございます。」
王「何! どういうことだ?」
麟「天帝は麒麟の身体を作る時に、女性の部分を取り去ってしまわれたのでございます。」
王「????? ない・・のか?」
麟「はい、こればかりは天帝を恨みたくなります。」
王「割れ目が、穴がないのか?」
麟「申し訳ございません。」
王「そんなはずはない。美しい乳房はあるではないか。」
麟「申し訳ございません。真に無いのでございます。」
王「見せろ! 着物の裾をめくるぞ。」
麟「恥ずかしゅうございます。」
王「う〜む、むむむむ・・・・ない、確かに・・ない。なんということだ!」
王「む、そうだ! 後の穴は?」
麟「ございます。」
王「では、後ろだ。我慢しろ。」
麟「なりません。」
王「なぜだ?」
麟「実は、主上は私にとり三人目の主上でいらっしゃいます。」
王「何? 前に二人もいたのか、知らなかった。しかし、それが何だ! 何か問題となるのか!」
麟「最初の主上も同じ事を望まれました。ところが、押し入られた瞬間にそのまま身体全てが引き込まれて、それっきりでございます。」
王「何だと?」
麟「どうやら、この身体の中は何か別の世界になっているようでございます。」
「考えてみれば、私は一度も用を足したことがございません。」
王「何だと? 出るものがないのか。」
麟「はい」
王「大を出した事がないのか?」
麟「はい」
王「屁もか?」
麟「はい」
王「うむむむむ・・・」
王「念のため聞くが当然、小もか?」
麟「いえ、そちらの方は日に何度か。」
王「そうか・・・」
王「それならば口だ。」
「口でも愛する事が出来る。それを望む。私がやり方を教えよう。」
麟「それが・・・」
王「まさか、口の中にも異界が拡がっているなどと言うのではあるまいな。」
麟「いいえ、実は二人目の主上はそれを望まれまして・・・」
「私もお悦び頂きたくて、懸命にご奉仕いたしました。主上もお前は上手だと事のほかお悦びで。」
「しかし、口の中に出された時に、本能的に穢れを嫌う麒麟の本性が出てしまい、反射的に、その・・・」
王「噛んだのか?」
麟「はい・・・」
王「強くか?」
麟「はい・・・」
王「千切れたのか?」
麟「あの、幸い噛み千切るまでではなくて、主上のご子息は命脈を保たれまして。」
王「それは良かった。」
麟「いいえ、ですが再度お元気になられるまでは三年ほども。」
王「う〜む、そんなに重症だったのか。」
麟「はい、毎日仙水や薬草でお手当てをいたしましたが、ほとんど三年間近く寝たきりの状態で。」
王「う〜む・・・」
麟「ですが、主上はそんな目に遭わせた私を責められる事も無く、むしろ『口の中を穢してすまなかった。麒麟のお前にあんな事をさせた私が悪い。』とまで申されました。そんな優しいお言葉を頂きましてからは、一層手厚くご子息のお世話をさせて頂きました。」
王「うむ、私の子息にもそうしてほしいが。」
麟「はあ・・」
「やがて、ご子息は大きくなる力を少しずつ取り戻されて、ある日、起き上がることが。主上は事の外お悦びで、早速に手で慰めてくれと。私に一も二もございません。私もその日が来る事を心からお待ち申し上げておりました。」
「ただ、ご子息はその日ようやく立ち上がることが出来たばかりで御座いました。本当はまだ無理強いをしてはいけない段階だったのです。」
王「・・・」
麟「最初は、優しくねんごろにして差し上げるつもりだったのですが、その・・・ご子息が元通りになられて、その立派な姿をお目になされれば、主上はもっとお悦びになられるのではと思い、強く握り締めたまま手のひらから麒麟の気を注ぎ込んでしまったのです。」
王「麒麟の気?」
麟「はい、お力添えのつもりで。その、角からと比べると微々たる力なのですが・・・」
「普通の状態ならばそこまで酷くなる事は無かったと思うのですが、病み上がりの状態だったためにお気の毒なことに。」
王「どうなったのだ?」
麟「・・気が注ぎ込まれると元気になられます。ただ、傷痕にその力が加わったため、折角治っていた傷痕が開き、しかも、今度は完全に千切れてお亡くなりに・・・」
王「なんということだ。そもそも元気な状態で気を注ぐと、どの様になるのだ。」
麟「三倍位に大きくして差し上げることが。」
王「さ、三倍! それは元気な状態で更にか?」
麟「はい、そうでございます。」
王「そりゃ、病み上がりでなくても破裂する。」
麟「えっ! そうなのでこざいますか?」
王「当たり前だ! これは風船とは違う。」
麟「・・・・」
王「で、先代は?」
麟 「嘆き悲しまれて、もう生きていく気力がないと崇山で退位を為されました。」
王「で、私が三人目か。」
麟「左様でございます。」
王「折角、これ程までの美女を手に入れたのに鑑賞用だけか・・・」
麟「申し訳ございません。」
「その、手でならば安全にお慰みできるとは思いますが・・・もう二度と気など注いだりはいたしません。決して・・・」
王「だめだ、話を聞いて子息が縮み上がってしまっている。そなたとの夜は諦めよう。」
麟「お心に添えず、申し訳ございません。」
この後、この主従がどうしたか詳しい話は伝わっておりませんが、この王様の治世はあまり長くはなかったとか。
何て事になるかも知れません。
以上 お目汚しでスマソ
おおっ投下乙 GJ!
おもしろかったよ
22 :
名無しさん@ピンキー:2006/03/19(日) 22:36:18 ID:+l9NOYNI
やはり麒麟には付いていなければいけません
男も女も愛し合うために
おもしろい。
けど、やっぱり開いてる方がいいなぁ…(笑)
>>1さん
スレたて乙。
麒と女王の場合はどうなるの?
対で「麒と女王」バージョンも一応は書いた
けど、悪乗り杉かなと思って投下を躊躇
やっぱり落としてもいい?
お言葉に甘えて
<麒麟が×××出来ない身体だったら>パートU
麒「・・・主上」
王「何だ?」
麒「いえ・・・その・・・」
王「何だ、苛つく言い方だ。気に入らん、はっきり申せ。」
麒「その、恐れながら申し上げます・・・」
王「何の事だ!」
麒「主上、お気を悪くなされるかも知れませんが。」
王「ええい、まどろっこしい。早く言え!」
麒「・・近頃の主上は、何かとても苛ついていらっしゃいます。」
王「なんだと!!!!」
麒「主上、その事でございます。いかがなされたのでしょうか。」
王「ふん、お前に言われたくない。」
麒「私が何かお気に触る事を致しましたでしょうか。」
王「触るも何も、触りっぱなしだ!」
麒「え?」
王「お前が触らないからだ!」
麒「??? 何の事でございますか?」
王「お前は女心が判ってない!」
麒「はぁ????」
王「何でお前と契約したと思う! 何で『許す』と言った思うか!」
麒「・・・それは王になられる方、この国の民を救う事を考えられて。」
王「アホ! だからお前は女心が判ってないというんだ! この無能麒麟が!」
「私はお前がイケメンだから『許す。』といったのだ。」
「女が『許す。』と口にすると言う事は全て許すという事だ。それなのに
お前はいつまで経っても何もしない。私はこの国の民なんてどうでもいい。
男が、男が、男が、良い男が欲しいんだ!」
「ああ〜男が欲しい〜〜〜」
麒「あっあの・・主上、どうか落ち着いて・・・」
王「生まれてこのかたずっと男がいない。男日照りどころか男干ばつだ!
こんなに美しいのに、美貌の私に何故、なぜ男が寄り付かないんだ!
私は未だにバージンなんだ! これが落ち着いてなんかいられるか!」
「やっと良い男を捕まえたと思ったのに、何もしないで働けとばかり
口うるさく言う。お前みたいなヤローはいらん! 蓬莱の動物園に
売り飛ばしてやる!」
「何故、私の回りの男はみんな役立たずばかりなんだ〜!!!!!」
そりゃあんたのその性格が原因、なんてことは思っていても
絶対に口にしない仁道の獣。
麒「申し訳ございません。」
王「謝るくらいなら、私を口説け!」
麒「それが・・・」
王「ええい、王なんか止めだ! 崇山へ行って退位する!」
麒「そんな主上・・・」
王「やかましい! 役立たずの麒麟なんかいらんわい!」
麒「私は主上を深く愛しております。」
王「何を今更、お前はこの国の民の事しか考えていないのだろう。」
麒「いいえ、それは違います。私が何時も考えているのは主上の事ばかり
でございます。」
王「白々しい。せいぜい王をどうこき使うか考えているのだろうが!」
麒「違います。私も獣とはいえ牡でございます。お美しい主上に
心ときめかない訳がございません。しかも、麒麟にとり主上は
最愛の存在でございます。」
王「口ばかり、ならなんで何もしない。今ここで私を抱け!」
麒「申し訳ございません。できません。」
王「ほらみろ!」
麒「違います。抱きたくても無いのでございます。」
王「何が無いだ! 愛が無いのだろう。それとも身体に欠陥があるでも
言うのか? えっえ! いい加減な事を言うな!」
麒「本当に無いのでございます。身体に欠陥があるのです。」
王「何だと?」
麒「天は私に男の大事な部分をお与え下さいませんでした。」
「幾ら主上の事をお慕い申し上げても、男として愛する事が出来ない
のでこざいます。うううう・・・涙を抑える事が、
堪える事ができません。ううう・・・」
王「えっ! 本当に無いのか????? その・・チンチンが?」
麒「ううう・・・無いのです。人の身体にも、獣の身体にも・・・
涙が止まりません。」
王「・・・すまなかった。悪い事を聞いた。お前を泣かすつもりはなかった。」
麒「いいえ・・・」
王「・・・・・・・決めた。」
麒「え!? やはり退位を・・・」
王「違う。無くても構わない。やはりお前が好きだ、無くてもいい。
今宵は床に参れ。」
麒「しかし・・・」
王「抱きしめてくれればいい。」
そして夜が来ました。
麒「主上・・・」
王「お前を愛している。」
麒「主上・・・」
王「あっ、止めろ。そんな処を」
麒「すみません。」
王「いや・・・止めるな。止めなくていい、そのままで、
あっ、アアアア〜ン ♡」
そして幾夜か後には
麒「主上、今宵はこういう風に愛して差し上げます。口で・・」
王「だめだ、そんなところを見られたら恥かしい。アッアッアアア、
ダメ、身体が・・・」
こうして楽しく夜を過ごしていた二人でした。
今宵は人の手と口、次の日は獣の口でとバリエーションは多い。
とは言っても二人に与えられている時間はスゴ〜ク長い。
次第に同じ刺激だけでは飽きてくる。
やはり口には出さないが、お互いに今ひとつ物足りない気がしていたのです。
王「指と口だけでは、本当に女になった気が・・・」
麒「申し訳ございません。」
王「お前のせいじゃない。天がアホなのだ。」
麒「主上、その様な事を申されては・・・」
王「犠牲者は麒麟のお前なのだぞ。」
「馬並みとは言わないが、せめて平均的なものでもあれば、
その美貌と併せて女に不自由する事は無かったハズだ。」
麒「私は主上の麒麟でございます。主上以外の女性は目に入りません。
ただ、主上の御心とお身体を満たすことが出来ないのが残念です。」
王「!? そうだ、お前は麒麟だ!」
麒「はぁ? そうでございますが。」
王「お前は獣の身体を持っている。」
麒「ですが、獣の身体にもありません。今までどおり口でしか・・・」
王「だが獣の身体には角がある。」
麒「えっ! 角ですか?」
王「そうだ、角で私を貫いてくれ。角で私を満たせてくれ。」
麒「しかし、角では・・・」
王「角が穢れるとでもいうのか! 私の身体が汚いという気か?」
麒「違います。滅相も無い。ですが、角では主上を傷付けてしまいます。
とてもその様な事は・・・」
王「構わん。入れろ。」
麒「でも、もしお身体を傷つけては・・・」
王「つべこべ言わずにヤレ!」
麒「ハイ・・ですが・・・そうだ! こうして差し上げます。」
と角を押し付けて気を注ぎ込んだ。もちろん極弱い気をではあるが、
微妙にバイブレーションを加えて注ぎ込む。
女王はいきなりの刺激に「あっ、アアアア〜ン ♡」と一気に失神。
気づいてからもせがみ続ける。
王「ア〜ン ♡ 獣の身体は最高だ。毎夜これを♡♡♡♡」
麒「御意」
しかし、プレイは次第にエスカレート。最初は表面だけでの刺戟だったが
次第に中に少しずつ入れて・・・
王「もっと、もっと奥に、主命だ! 貫いてくれ。麒麟の麒麟たる所以の角。
お前の力の源で私を貫いてくれ。」
麒「わかりました。・・・では、ごめん。」
王「あぁぁぁぁぁ・・・いぃぃぃぃ・・・」
あまりに感じた女王は、角を更に引き込もうとした。
王「もっと、もっと・・・」
麒「主上、これ以上入れては」
王「でも・・・いいい・・・欲しい・・・」
麒「ではその代り、もっと強く気を注いで差し上げましょう。」
「あっあああ♡♡♡♡♡♡♡いっいいい♡♡♡♡♡♡♡」
興奮して、乱れに乱れた女王は角の枝を掴んで
思いっきり引き込んでしまった。
麒麟は慌てた。しかし、愛する女王に怪我をさせてはならないと
懸命に踏ん張った。
もう少しで事なきに終わるハズだった。
しかしその時、悲劇が・・・
「ギャァァァァ―――――」
麒麟が踏ん張るために首をわずかに傾いだ時に、
不運にも枝角が皮膚を傷つけたのだ。ほんのわずかだが角に血が付着した。
しかし、麒麟がもっとも苦手とする血である。
麒麟はパニックに陥り、気を制御できなかった。
一気に放出してしまったのだ。主上の中に。
気は女王の体内を焼き・・・
王は不死身である。幸い命を落とすことはなかった。
麒麟も血の穢れと精神的ショックにより床に伏せったが、一月ほどで回復した。
しかし、下腹部を焼かれた女王は、前後のコントロール機能にまで
重大な障害を受けてしまった。
常世にパンパースなど無いのだ。
王としての、いや、人間としての尊厳が・・・ああ 無情。
「ちくしょう〜 こんな事なら手当り次第に回りの男を
咥えこんどきゃよかった! あんな奴に期待したのがバカたったんだ〜」
王宮に空しく響く叫び声の主はもちろん女王である。
当然、二人が夜を共にする事は二度となかったと伝えられている。
悪乗りスマソ ソソクサと逃亡
GJ!
何故か女王が陽子のビジュアルで浮かんでしまってワロスw
どうみても陽子ですww
本当にありがとうございましたww
ちょwwwwテラワロス
ワロタw
最高に上手いな!
どんなオチ付けるのかと思ってたらワロタwww
このシリーズ好きだwwww面白いww
スレが固まっている
春が来ましたが、発情しておられる麒麟サンはいらっしゃいませんか?
発情期がやって来て、ひとり身悶えする廉麟タソ
自分から「抱いてください」なんて
いきなり部屋を訪ねるのは
少しハシタナイかしら
毎年のことでも、やっぱりハズカシ〜わ
でも、主上の胸の中に飛び込みたい
来た事を、主上にはまだ伝えていないの
今日、言いそびれちゃって
明日伝えたら主上は歓んでくれるかしら
もし、朝議の前にいきなり押し倒されたら
キャー ウレシイ〜♪
発情期がきて、もし、景麒がいきなり陽子に抱きついたら?
つ金波宮に血飛沫
どちらの?
当然、景麒のチソチソが再起不能
水禺刀持った陽子が斬れると言うわけか
ねずみの発情期って一年中?
ねずみ算でどんどん増えるから一年中なのかな?
今軽くぐぐって見たら、「ヒト・ウサギ・ネズミは発情期がない=いつでもOK!」とするサイトも
あったけど、普通に発情期があるとしているサイトの方がいっぱいあった。
ハムスターの発情は、気温が20〜22度ある時におこるらしい。
餌が豊富ならいつでも発情するのでは?
人と一緒、人間も知能を高めて食料保存技術や栽培法を手に入れて
年中とりあえず喰えるようになったから年中発情可能になった
と聞いた
王と麒麟はいつでもハツジョ〜
ラブラブです
組み合わせにもよるが
漣も範も年中だろうな
発情期があれば別だろうけど
あるいは人の体は年中おK
獣の体は季節限定とか
4/1止めて3/32 ラ〜ン♪
エイプリルフール中止記念カキコね
4月がこないと困ります
主上もとっても楽しみにしていらしたのに
もう一日まてなんて本当にイジワルですわ 廉麟
職人さん、お待ち申し上げております。
で廉麟タソと世卓クンは昨夜頑張ったのでしょうか?
陽子と景麒のほうはどうよ
陽子と発情期の景麒っつったら、陽子が景麒を足コキでイかせてる様しか思い浮かばん
だいぶ前に
発情期の景麒×陽子×尚隆の
神な投下あったよなぁ・・・
3冊目だったか4冊目だったか。
「しゅじょう〜」
「自分で出しとけ、私は忙しい。」
「苦しいの? じゃあしてあげる。」
「わたしも手伝うわ。昔、何人も相手にさせられたから上手よ」
さあ、それぞれ誰でしょう
問題は、景麒がひらがな喋りをするかどうかだな。
「麗しの姫よ、美しく装うたか。」
「もちろん」
「おおっ!」
「アアアア〜ンしゅじょう ンンン ン?」
「あれ? 主上、少し元気ないわよ。硬さが足りない。」
「300回目の春だからな、いま一つ萌えなくてぁ〜」
「実は私も・・・」
この二人はだれでしょう
麒は朝立ちするの?
夢を見るからREM睡眠は在るんだろう
ならば、脳だけでなく身体も反応しているかも
采麟タソの朝勃ちハァハァ
「やだ!今朝も濡れてる。もう〜私ったら・・・」
「あっ!主上・・私まだ寝床で寝衣のまま、申し訳ございません。」
「いえ、いいのよ揺籃、朝早くから寝所まで押しかけてごめんなさいね。
実はね、女官からここ二、三日、貴女が寝起き、赤い顔をしている事が
多いと聞いたものですから。熱がありそうだと。何かの病気ではないかと
心配になって押しかけてきたの。」
「い、いえ、その様な事はございません。」
もう〜、ここ毎日、砥尚に抱かれている夢を見ているなんて
主上に言える訳ないわよ
>70のttp 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』女性の朝立ち
から甜菜
男性のペニスに近い構造を持つ女性のクリトリスにも朝立ちが起こる。
ペニスと同じメカニズムでレム睡眠のときに勃起し、
摩擦や性的興奮などは関係しない。しかし、女性自身も朝立ちが
起こっていることを自覚していない場合が多く、
この事実はあまり認知されていない。
寧ろ中には目覚めると膣が愛液で潤っている
(俗に"勃つ"に対し"濡れる"と言われる)
ことがあり、女性には朝立ちの代わりに濡れるのだと思っている
女性もあるが、これはどちらかというと夢精的な要素があり
性的な夢の影響も含まれるので一概に朝立ちのメカニズムに依る
とは言い難い。
麟も濡れるんだハァハァ
おお、そうだったのか麟も夢精で"濡れる"のか
"濡れる"塙麟タソ にハァハァ
"濡れる"廉麟タソ にハァハァ
"濡れる"采麟タソ にハァハァ
"濡れる"氾麟タソ にハァハァ
"濡れる"宗麟タソ にハァハァ
夢精した時の起きがけの景麒の顔を見てみたい
しゅじょう〜!
ん? な〜んだ、夢か・・
夢の中の主上は優しく激しくエロかったなぁ
あ〜ぁ、もう一回眠りたい。続きを見たい
ん? つめたい
あっ!・・しまった、出しちゃった
でも主上とよかったぁ〜
「台輔、お目覚めでいらっしゃいますか。ならば御召し物をお代えいたします。」
えっ、不味い、もうこんな時間。
「ま、まて、いい、自分で代える。」
と、あせる景麒
むしろ下穿き片手にコソコソしてるのを陽子に見咎められる景麒。
「ん? 何を持っているんだ?」
「いえ、コレはその……、手拭いです、手拭い」
「ちょうどいい、朝稽古で汗をかいてしまったんだ。貸してくれ」
ベタッ
その後どうなったかを思うとワロスw
79 :
名無しさん@ピンキー:2006/04/11(火) 21:55:22 ID:OwvDJrvm
ゲンコツで済むのか、それとも水禺刀がコカンに?
冷たい侮蔑の視線が送られただけだったりして
「す、すまない。け、景麒も男だものな…うん、そうだな。うん」
優しい主上だ
そして愛の絆が深まり
「……貴様、朝っぱらから人の顔に下穿き押し付けて妄想とはいい度胸だな」
チャキッ!!
何もかも景麒の妄想かw
鈴「陽子も素直じゃないわね〜私がいただいちゃおうかしら」
祥瓊「じゃあ一緒にたべましょうよ。麒麟そーせーじ」
陽子「期待したらガッカリだぞ、ポークビッツだ」
>88
ひでえ。w
陽子、楽俊のと較べちゃ可愛そうよ
楽俊「陽子。陽子がこの世界に来たばっかりの時、ひいひい言わせたのをもう
忘れたのか?ぐへへw」
なんかえらく下品だなw
ぐへへワロス
>91は>90に対して何か勘違いをしていないだろうか?
職人さんこないね
96 :
名無しさん@ピンキー:2006/04/21(金) 21:06:43 ID:t0ERMYuq
補正下着使用
普通、神仙に重篤な病はない
トリコモナスとかクラミジアは多分、大丈夫だろうと思うけど
インキンとかカンジダはどう?
真性カントンホーケーの王とか冷感症の麟とかいるの?
真性は生まれつきとしたら当然あるのでは?
冷感症は、王さんが下手なだけとおもわれ
インキンで股間をぼりぼりと掻く景麒
ひゃく! と
インキンは品が無いが、末期で王朝が傾くと
心因性インポになって勃たなくなる王もいるかもね
天綱第六九巻
「王は剥けていなければならぬ。被っていれば自ら剥かねばならぬ。」
102 :
名無しさん@ピンキー:2006/04/22(土) 23:23:32 ID:2NBhBJFg
「こ、蒿里!もっとゆっくり!・・・」
ワロスw
剥いても仙の回復能力で翌日には元通り……
冬器を使うしか・・・
斬るのですか……
李斎「ええい!女々しいですよ、主上!私がばっさりと切り落……切って差し上げます。
どうかお覚悟の程を。フフフッ…」
「それはチガァ! 本体もわぁ〜ヤメレ!!!!! ギャァァァ!!!!! 」
皮は李斎がお持ち帰り
泰麒「ぼくも切らないといけませんか?」
李斎「台輔はまだお小さくていらっしゃる。ご自分で少しずつ剥かれれば
その内に自然に剥けますわ。ご心配なさる必要はございません。
それに麒麟でいらっしゃる。出血はなりませんわ。」
泰麒「わかりました。正頼がそのうち剥いてくれると言っていたので、正頼に
任せておけば良いんですね!」
李斎「!!!(先を越されたか!あのジジイ油断できないわね…)」
>>107-112 ありがとう。
月曜日の朝から笑わせてもらったよ。
気分よく仕事にいけるよwwwww
GJ!
天綱第十九巻
「男王は早くいってはならぬ。早くいきそうなときでも我慢せばならぬ。」
>>114 天網第十九巻続き
「女王はイキまくらなくてはならぬ。イケないときは自慰をしてでもイカなくてはならぬ」
天網第十九巻続きのU
「王と台輔は、互いに相手をイカせるよう工夫せねばならぬ」
さわった瞬間♪ ピュッピュッと 出してる〜♪
陽子「なあ景麒もし、仮に私がお前のを咥える時・・」
景麒「加える?何をですか?」
陽子「・・っ。口で咥えるだよ。お前のナニをだ」
景麒「そ、そんな主上・・・・」
陽子「まあ聞けよ。で、そのおフェラする時私はお前の前で跪く格好になるだろ?」
景麒「・・・確かに。そうなるかもしれませんね」
陽子「それって麒麟的にはどうなの?」
景麒「どうとは?」
陽子「王が麒麟の前で跪いているんだぞ」
景麒「確かに!王が麒麟の前で跪くなど・・・あってはなりませぬ!」
陽子「だよな。やっぱ麒麟はそういうとこ気にするよな」
景麒「はい」
陽子「そっか」
景麒「・・・あ、でも私が仰向けにこう寝転がれば。必然的に主上が上になるし・・その咥え・・」
陽子「でもさぁ、王の私が一生懸命しゃぶっているのにお前は大の字でぼーっとしているのだろ?何か偉そうじゃないかそれ?」
景麒「そ、そんな事はありません!それだったら私は下から主上の頭を優しく撫でたり、、お尻をこちらに向けてもらえればお舐めすることも」
陽子「ふうん」
景麒「ええできますとも」
陽子「ただなぁ、景麒相手ならそれでオッケーなんだろうけど延麒小さいから届かない可能性あるよな」
景麒「は?」
陽子「まあいっか、ありがと。ちょっと出かけてくる」
景麒「主上!!」
陽子「な、なんだよ離せよ」
景麒「嫌です!行かせません」
陽子「・・どうしたんだよ急に」
景麒「そんなのずるいです!酷です!」
陽子「何がだよ、、って何泣いてんだよ」
景麒「しゅじょー!しゅじょぉ〜!」
陽子「あ゛〜っ。何だよもう」
景麒「主上は私のことをお嫌いですか?」
陽子「好きだよ。大好きだよ」
景麒「だったらぁー!だったら私で」
陽子「おい!こ、こらっ!なに脱いでるんだよ!やめろよ脱ぐなよ!くっつけるなよ・・」
景麒「私でいいじゃないですかー!何故延麒なんですかー!好きだって言ってくれたじゃないですか〜」
陽子「そういう意味じゃ・・あーあ。もう出ちゃってるじゃん・・ちょっとぉ、あー!こっちかかってるよ〜もぉ」
終わり
ソーロー、ホウケイ、タンショウ、ムノウ・・・・麒麟GJ!
李斎「アッアッ〜しゅじょう ァァァァお願いでございますゥゥゥ・・」
驍宗 「欲しいか?」
李斎「ハイィィィくださいませ・・・あなたがほしいィィィイイ!!!!!」
驍宗 「フフ、そんなに欲しいか?」
李斎「・・・ハイィィィ」
驍宗 「フフフ、可愛いヤツだ。ではまいる」
驍宗 「入れるぞ」
李斎「・ハイ おねが・・」
驍宗 「ウッ アッ!」
李斎「・・・」
驍宗 「・・・」
驍宗「・・いやその、皮切ったばかりだから敏感で・・・」
李斎「お見事な瞬間芸でした」
驍宗「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
瞬間芸に吹いたw 李斎酷いよ李斎w
角煮のフェラ画スレに、金髪紫眼の看護婦さんのフェラ画が
つい麟のフェラの妄想と被った
相手が出腹だから奏王とみると、あれは宗麟
でも廉麟と思うと一層萌え
麟と被るかどうかは別として
金髪紫眼美女のフェラ絵
なかなかエロくていいものだ
禿同
どこにある?
128 :
名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 21:19:42 ID:Kaz4rfMl
130 :
名無しさん@ピンキー:2006/05/06(土) 20:47:21 ID:7puGDoh3
GWにも職人さんはいらっしゃらなかった
保守
ありそうでなかったカプ
小野不由美×綾辻行人
ちょwwwwwwwww
主上が攻なんだw
>>133 何と恐れ多き事を
そなたの股間にはカイメンの罪が下されるでアロウ
気の毒なことじゃ
成長した夕暉×鈴を書いてるんですが、携帯のめんどくささに心が折れそうです><
折れるな、頼む。
このとおり。ここに叩頭するから書いてくれ。
必死にお願い。
140 :
名無しさん@ピンキー:2006/05/13(土) 21:24:11 ID:On2Jej/J
夜の金波宮の一室にて・・・
「主上」
「なんだ?景麒」
「私は、麒麟なので王として選んだ主上を王として敬愛しています」
「みたいだな」
「ですが私は、人して、主上を愛してもいます」
「・・・私もだが?」
陽子は、困惑していた。景麒は何が言いたいのか。
「私には、よくどちらの思いなのか解らない時があります」
「つまり、私にどう接したらいいかよく解らないと?」
景麒は頷く。
「そんなの自分がしたいようにしかならないんじゃないかな」
陽子は、そう言って微笑む。
「そうしないと塞ぎ込むと思うからな」
「それもそうですね」
「ところで景麒」
「何でしょう?」
「なんでこんな状態なんだ?」
「こんな状態とは?」
「そっ、それはお前のアレが・・・言える訳無いだろ!」
景麒が腰を僅かに動かす。
「あっ・・・」と喘ぎ声が漏れる
「これのことですか?」
「い、いや動かすな」
「主上と私が達した後そのままにしましたから」
事もなげにさらっと言う。
「だからなぜ入れたままなのかと聞いてる」
「解りませんか?」
そう言って微笑み
「ずっと主上と繋がっていたいからです」
こうして金波宮の夜は更けてゆく
上げる気は無かったんだ・・・_| ̄|○
誤字脱字のあるものをageて書き込むのは恥ずかしいと思うw
投下 乙!
なにはともあれ投下に敬意と感謝を表す
とりあえず黄海に逝ってきます。
しかし、一晩中カチンコチンとは、景麒は蓬莱より取り寄せた秘薬
バイアグラでも飲んでいたのだろうか? それともチョー絶倫?
あるいはニセモノを取り付けていたとか? う〜む・・・・
>>146 今休止中のサイトの裏で、絶倫景麒シリーズがあった気がする。
てか、虎×鈴って需要ないかね?
原作ではデフォのような気がしてたけど、アニメから夕×鈴に変わってきたよね。
虎×鈴って体格差萌えなんで、書いて見たい気がするんだけど。
男女男の3PでおK
149 :
名無しさん@ピンキー:2006/05/14(日) 21:58:52 ID:OkcugNfL
>147 Wakuteka
>>147 自分も虎×鈴ってデフォだと思ってた(クマ×祥と対だと思って)。
アニメはそうなのか。
ともかく137、147共に期待。
職人さん出てきたら、自分も書きたくなってきたよ。
152 :
147:2006/05/15(月) 19:42:38 ID:nFfQB8yr
虎×鈴、細々だけど需要がありそうなので
書けるかどうかわかんないけど、頑張ってみます。
>>147鈴があんまり痛がらないように、優しくして!
お互い暗黙の合意の中で多彩なプレイを
過激な刺激も必要ダァ〜!
>>153 虎嘯だから優しいとは思うけど、あの体格だけにちょっと痛いかも…
ごめんね。
156 :
153:2006/05/16(火) 22:26:34 ID:tq175Rjf
∧_∧
( ・∀・) ドキドキ
oノ∧つ⊂)
( ( ・∀・) ワクワク
oノ∧つ⊂)
( ( ・∀・) オモイノー
∪( ∪ ∪
と__)__)
アニメ十二国記実況開催!
5月22日(月)〜6月06日(水) 夜10時より毎日。場所は「なんでも実況V」
一日DVD1巻分ずつで各話は30分ごとにスタート。25分実況+5分休憩。
事前に時間を、XPは標準のtime.windows.comで、XP以外はNTPサーバのリストとNTPソフトなどで同期などの方法で同期。
各自でビデオ・DVDなどを用意し、いざ実況に集合!
5/22 (月) 月 の 影 1巻 01〜02話 5/23 (火) 月 の 影 2巻 03〜04話
5/24 (水) 月 の 影 3巻 05〜07話 5/25 (木) 月 の 影 4巻 08〜10話
5/26 (金) 月 の 影 5巻 11〜13話 5/27 (土) 風 の 海 1巻 15〜17話
5/28 (日) 風 の 海 2巻 18〜20話 5/29 (月) 転 章 14話、21話
5/30 (火) 風の万里 1巻 22〜24話 5/31 (水) 風の万里 2巻 25〜27話
6/01 (木) 風の万里 3巻 28〜30話 6/02 (金) 風の万里 4巻 31〜33話
6/03 (土) 風の万里 5巻 34〜36話 6/04 (日) 風の万里 6巻 37〜39話
6/05 (月) 東の海神 1巻 40〜42話 6/06 (水) 東の海神 2巻 43〜45話
>>158 いい加減にしろ
アニメ板だけでやってな
関係のないレスは迷惑だ
エロパロはエロパロ
アニメはアニメ
何の為に板、スレが分かれている
自分が見たくねーものはスルーしろ。それがオトナ!
それより、虎×鈴と夕×鈴をずーと期待して待ってるんで、
書いてる方々ガンガッテ下さい。
祥瓊×楽俊を考えている自分は少数派でしょうか?(;´・ω・`)
>>163 妄想に少数派も多数派も無い!
自分一人で悶々と考えるもの…それこそが妄想だ!
さあ、それをここに吐き出せ!
良い妄想にはみんなのGJ!の叫びが返ってくくるぞ!
健闘を祈る。
165 :
164:2006/05/21(日) 14:53:11 ID:XeS4MjQD
すまん…興奮して書いたもんで…
書き込み訂正
「返ってくくる」ってなんじゃーー!!
「返ってくる」だろーぉ!
>163
楽俊が、受なのか…
それもまたよし
祥瓊にひん剥かれる楽俊・・・萌るじゃないか
鼠革のコート作るんですね!
楽俊「みんななに言ってるだ。おいらが祥瓊をひんむいてひいひい言わせて
やるだよ。」
口調が違うぅーー・・・・
172 :
名無しさん@ピンキー:2006/05/24(水) 20:54:48 ID:JyF1tbSo
age
>>133 この二人はちゃんと夫婦生活送れてるのか?
なんか十二国記ブーム:小野攻め
暗黒館発売:綾辻攻め な気がするなぁ
楽俊はひん剥かれるって言っても、いつも裸で歩いてる
ひん剥かれる楽俊ももちろん良いが
黒楽俊てのも捨て難い。
陽子タンテラモエス
177 :
名無しさん@ピンキー:2006/05/27(土) 10:05:05 ID:qfIgdoz0
男経験がない陽子をしょうけい(携帯だから漢字ワカンネ)と鈴が優しく百合るのは天は許してくれるだろうか?
風の万里読み返し中だが、鈴×清秀のカップリングに萌えてきた。
おねえさんが教えてアゲル
きっと清秀の方が耳年増。
処女と童貞のうれしハズカシ楽しい一夜
清秀て生えてるのか?
生えてない方に ノシ
実は女の子だった清秀>生えてないモノ違い
保管庫のSS読みました。
景麒が一匹欲しいとこです、うん
延王×陽子キボン
むしろ自分が陽子タンの処女を頂きたい所存ですが
スマン…需要ないけど驍宗×李斎を書いてみる。
次の職人さんへの繋ぎになれば。
ちょっとラリってるんで、苦手な人はスルーで。
ぎょーそー×りさいは大好物でありますぞ!
189 :
驍李1:2006/05/31(水) 03:26:56 ID:EjEsRqic
「はぁ…はぁ…、…主上、…主上ぉ……」
堪らずに零れた息は、自分でも驚くほど艶かしい。
その艶に反って羞恥を掻き立てられるというのに、自制することすら侭ならない程、李斎の身体は絆されていた。
いつもよりも身体が熱いのは気のせいだろうか。
酒は飲んだが二、三杯口にしただけで、酔いが廻るにしては幾らなんでも早過ぎる。
ただ触れられただけで、寒気に似た快感が全身を駆け巡る。
ただ触れられただけで…もう、こんなに熱いなんて。
「効いてきたな」
「…え?」
男はその端正な顔に太い笑みを浮かべた。言っている意味が、分からない。
「酒杯に盛らせてもらった。何、ただの媚薬だ。その内に効果は切れる」
…び、やく?
酒に盛ったとは…何のことを言っているのだろう。
「いつもより感じ易くなっただろう?」
「ぁ……ふ、ぁっ!?…あ…、や…ぁっ」
一向にはっきりしない思考を取り戻そうとする努力は、不意に伸びてきた甘い吐息に敢え無く敗れた。
気が付けば両腕は頭上で捕えられ、剥がされた着物からほんのり桃に染まった膨らみが顔を覗かせている。
男は自分の指の腹を一舐めすると、強張る膨らみの頂点へ伸ばした。
唾液で潤った指先に突起を摘まれ、李斎は一際大きな声で喘ぐ。
存外響いたその一声に、堪えていた矜持が壊れていくのを感じた。
「謙虚なのは構わないが、自分を曝け出すのも悪くはない。…それとも私が相手では、不足か?」
「…な、何を…そんな、…こ…と、……、…や、しゅ、じょ……ぉ……」
震える突起を玩ぶ指がやがて舌に代わり、強く、弱く吸い上げた。
男は軽やかに李斎の身体を攫い、額から足の爪先まで丹念に愛撫していく。
甘い唇に犯されながら、李斎は霞み掛かった記憶の糸を辿り始めた。
たしか夕餉を共にして、そのまま晩酌に付き合った。
晩酌自体は別段変わったことはなかった。
その内に杯で飲んでいたはずの酒は気が付けばこの男の唇から注がれて……、ああ、その先が思い出せない。
ただ身体が熱い。
酒を飲んでからは喉が焼ける程に火照っている。
全身が熱い熱いと喘ぎ、この男のもたらす悦楽に酔いしれていることだけは確かだった。
(……だ…め…、本当に、どうしたと、いう…の?)
身を隠すものなどとうに無く、鍛え上げられた男の腕の中で剥き出しになった肌は、更に熱を帯びていく。
これ以上物を考える余裕はなかった。
日に焼けた色味の良い肌を湿り気と熱の篭った舌が這う度に、得も言えぬ快感に全身が粟立った。
「…や、ぁ……ああっ…、はぁ…んッ……!」
「いい声で鳴くな。…もっと聴かせろ、李斎」
乳房を玩んでいた指が滑り、その一つが李斎の身体の芯に侵入する。
のろのろと彷徨っていた指がほんの少しの悪意を持って、既に充血した突起に絡った。
190 :
驍李2:2006/05/31(水) 03:28:03 ID:EjEsRqic
くちゅり、くちゅり。…ちゅり、…ちゅ…………。
深い静寂の中を、己の芯を喰う卑猥な水音と次第に荒さを増す二人の息が支配する。
攻め立てるような快感に、李斎は堪らず男のがしりと逞しい肩に縋った。
不意に絡んだ視線の先にある二つの炎が「もっと楽しめ」と言いながらゆらりと揺れた。
形の良い乳房は男の広い手に掴まれ、弄ばれ、同時にもう一つの指が熱く充血した蕾を否応無く攻め立てる。
首筋から耳朶を男の舌が一舐め、それに飽きれば啄むようなくちづけから互いの舌を絡めるような深いくちづけを浴びせられ。
男の腕が、指が、舌が、内から迫り来る悦びを拒絶することを許さない。
愉しそうに遊ぶ男を諌めようとしたところで、逆に捕えられた左腕は男の恰好の獲物となってしまう。
今だって快楽に震える李斎の指先を、一つ一つ舐め取っては悦に浸っているようだ。
「…しゅ、主上、…っあ…」
男の口から解放された左手は、自分のものよりも一回り大きい彼の腕に導かれるまま、夜着の襟を辿ってある一点に導かれた。
触れた膨らみに思わず息を呑んだ。闇の中でも分かる、そこは既に男の中の雄が腹を空かせて唸っている。
瞬間、身体を駆け抜ける雷に小さく喘いだ。
その熱、この身を貫くその熱い塊。鼓動を抑えきれない。
吹き出る汗の雫、全身が彼を欲している。
更に頬を赤く染める李斎に満足して、掴んだ男の腕が更なる深淵へと促した。
布を掻き分け、恐る恐る辿り付いたそこは、直に触れてみれば尚、光がなくとも分かるほど硬直していた。
大きく反りあがる雄の熱が指を伝って全身へと響き渡る。
この手を掴む男の腕は、きっとその気になれば振り払えるものだったけれど、手放す気になれなかった。
耽々と見つめる瞳に、心を見透かされたかのような気がして、李斎は顔を背けた。
顔を背けたのは恥ずかしかったから。
…脳裏に焼き付いて離れないそれを、己の深奥で蹲る雌が欲していると知られたくなかったから。
きっとそれすら分かった上で、この男は自分が顔を赤らめる様を愉しんでいるのだ。
「薬のせいにして思うままにすれば良いものを…だからお前は可愛い」
男の瞳が弧を描く。男が身に纏った夜着を脱ぎ捨てれば、月光に淡く照らされた体躯が映えた。
もう、視線を逸らせない。
いつの間にか李斎の手を拘束するものは無くなっていたのに、欲を抑えきれなくなった左手があなたが欲しいと喘いでいる。
「…どうすればいいか、分かるな?」
ごくり。
飲み込んだ息の音が想像以上に大きく響いて、浅ましさに羞恥を掻き立てられた。
一瞬目を伏せ、それから自分でも分からないほど小さく頷いた。
「……は……い…」
見上げた先の紅い瞳がとろける様に優しかったのも、薬の所為だろうか。
191 :
187:2006/05/31(水) 03:30:37 ID:EjEsRqic
マジゴメン、とりあえずここまで。
もう寝ます。
おおお素晴らしい!!
続きをお待ちしております〜〜
>>187 おぉ!!GJ!続きが気になる!!待ってます!
GJ!!
続きを〜続きを〜(;´Д`)ハァハァ
続き続き・・・!!
GJ!
この飢えを満たしてくれ〜
続きを〜(;´Д`)ハァハァ
ウホッ・・GJ!
続きを〜orz
198 :
187:2006/06/01(木) 00:15:27 ID:XvwVLyYo
今更だけど驍宗がちょっぴり鬼畜かもしれないです。
苦手な人はスルーで。
続き↓
199 :
驍李3:2006/06/01(木) 00:20:09 ID:XvwVLyYo
「…ん、……んんっ…、…はぁ、ぁっ…」
李斎は目の前に聳える男のものを手で包み込み、根元から先端に向かって、二、三度舌を滑らせた。
それとは対に普段なら李斎の髪を撫でる男の指は、濡れる花弁を玩んでいた。
常以上に己の羞恥を助長させるのは、この体勢の所為だ。
李斎の抵抗など物ともせず、半ば無理矢理仰向けに寝そべる男の上へ跨らせられて…。
自然と大きく開かれた両足には隠す物など無く、その全てを男の眼前に曝け出していた。
こんな日に限って、闇を照らす月は明るく、白い光が臥牀の奥まで差し込んでくる。
このあられもない姿は、男の側から見ればはっきりと見て取れるのだろう。
(………恥ずかしい…)
なのに、そう思うだけで身体の熱は一気に高まっていく。
羞恥を忘れるには、ただひたすら目の前のものに没頭するしかなかった。
舌と指で小さな愛撫を繰り返し、少し躊躇いながらその先端を口に含んだ。
甘い刺激を与える度に、咥えた雄が脈打ち始める。
じゅるりと舌を這わせ、指を絡め、体ごと動かして…溢れる熱い蜜を舌で舐め取り、繰り返し、繰り返し、夢中でしゃぶった。
男の方も、常には決して見せることのない女の婀娜っぽい姿を堪能すると、閉じようとする股座を些か強引に押し開いた。
「ん、あっ、はぁ……っ……!」
濡れた扉を苦もなくこじ開け、しばらく右に、左に掻き回したかと思うと、やがて猥らな音を立てて動き出した。
李斎の動きと同じ調子で突き入れられる指は速さと本数を増し、熱い雫の溢れ出す蜜壷を蹂躙していく。
耳に纏わりつく水音が次第に大きくなる。
それと同時に李斎に与えられる快感は膨れ上がり、開け放たれた唇は情けない声で鳴くばかりだった。
「どうした、動きが止まっているぞ?」
窘める言葉とは裏腹に、男の指は攻め立てることを止めようとしない。
止めるな、と言うのなら刺激を与えなければ良いのに、それを分かって尚攻め立てるのだから質が悪い。
真後ろの男を心の中でねめつけながら、男のもたらす熱から萎える身体を奮い立てた。
李斎の舌が加速するにつれて、それに負けじと男の指の動きも激しくなる。
きうきうと切ない声を上げる蕾を丁寧にいたぶっては転がし、その合間に深奥を攻めることも忘れない。
それらが着実に李斎を快楽の底へ陥れるものだったから、身体の芯から溢れる悦びに感覚は麻痺し、意識は揺らいでいく。
過敏に反応する身体はがくがくと震え、その時が近いことを予兆していた。
「あ、あっん、だめ…で…すっ!…も、う、これ以上は…!」
否定すればしただけ、男は動きを緩める気など無く、一層その動きは加熱していく。
己の急所など知り尽くしている男の指に、抵抗しようとする意思など削がれていた。
男の指から刻まれる刺激は、波打つ快感となって全身に渡り、その一点に向かって容赦なく注ぎ込まれた。
「ひゃ…、や…ぁ…ッ!だ、め、…も……、や、…あ、あ、あぁ……っ!!」
終に根を上げた李斎は、ただただされるがままに身体を震わせた。
男の顔面に尻を突き出し、手に抱える男根を頬に擦り、半開きになった唇から透明の糸が一糸、だらしなく垂れた。
ようやく男の指から解放された時には、もはや物を考えることが出来ぬほど絆されていた。
200 :
驍李4:2006/06/01(木) 00:23:29 ID:XvwVLyYo
「何だ、もう終わりか?」
男は呆れたような笑みを浮かべながら、ぐったりと項垂れる李斎を覗きこんだ。
全身に滲む汗が玉の雫となって溢れ、潤む瞳はただぼうっと彼方を見上げている。
しどけなく放られた雪の腿に、吐き出された露が線を描いて零れた。
「…効き過ぎるのも困ったな」
苦笑しながら一人語ちると、苦しそうに喘ぐ李斎の額に唇を落とし、小刻みに痙攣する腰を引き寄せた。
再び押し開かれた膝は、僅かに震えただけで男の侵入を拒まない。
ようやく先程とは別の熱が己に宛がわれたことに気付いた時には遅く、李斎は再び肉の檻に囚われていた。
「……う……、しゅ…じょう………、…も…、う…」
熟しきった花芯に未だ勢いを失わない男が侵入した。
ささやかな抵抗すら叶わず、諌める言葉は熱を纏った唇に塞がれて、李斎はただ喘ぐばかり。
振り絞った声は男の熱を押し止めるものなのか、更なる悦楽を期待するものなのか、わからない。
朦朧とする意識の中で、ただこれ以上自我を保てる自信が無いことは明らかだった。
許しを請うように仰ぎ見た男は、少し困ったように肩を竦めると、李斎の瞳に浮かぶ雫を舌で掬った。
醜態を晒すことに耐えられない李斎を憐れんでいるのか、しばらく無言で見下ろしていた。
「しゅ、じょ……、ど…か、…ぁっ、どう……か…」
哀願の半分も聞かぬまま、男は徐に合わさったままの身体を近付けると、耳元で囁いた。
「聞こえないな」
刹那、男の瞳から憐憫と思っていた色は一気に失われ、常にも増して苛烈な紅い閃光に射抜かれた。
妖艶とすら思える美しい紅に、一瞬だけ垣間見た猛獣が李斎を襲った。
男の牙は李斎を快楽の谷へと突き落とす。
その腕に、身体に、熱に囚われた彼女に、逃げ場など無かった。
<了>
201 :
驍李おまけ:2006/06/01(木) 00:55:44 ID:XvwVLyYo
気が付いた時はまだ辺りは暗く、遠くで鳥の鳴き声が聞こえていた。
掛けている薄手の衾では初秋の夜明けには肌寒くて、手近にあった温もりに潜り込んだ。
まだ酔いが覚めていないのだろうか、ひんやりとした夜明けの空気が火照る肌に心地良い。
何よりも肌を合わせるこの温もりを手放すことが惜しくて、何度も何度も身体を擦り寄せた。
「ん…」
布に焚き染められた香と、耳に残る小鳥のさえずりと、どこか懐かしいような温かさと。
こういう目覚めも悪くない。まだ起床までには時間があるから、この安らぎに暫く浸るのも良いだろう。
そんなことを考えながら、まどろむ意識の中で浅い眠りを繰り返していた。
いつの間にかその温もりに抱えこまれているような気がして、李斎は顔を上げた。
「…気が付いたか?」
ほんの少し、心配そうに掛けられた低い声に、李斎は瞳を瞬かせた。
「…………え、……、主上…!?」
おずおずと見上げた先にあったのは、焦がれて止まないあの男の紅い瞳。
無意識に身体を擦り寄せていた温もりの主は、顔を赤に青に染める李斎を見てはただ穏やかに笑むばかりだった。
「何があったかは、解るか?」
「…と、言われましても…」
憶えていることと言えば、羞恥と矜持の狭間で男の与える熱に浮かされていたことくらい。
まだ残っている余韻に、李斎は睫毛を伏せた。
「身体は辛くないか?」
「…その口で仰いますか?」
男は苦笑して、怨めしそうに睨む李斎を引き寄せた。
「戯れが過ぎたな。…白状すればあのまま戻ってこないかと肝を潰した。次は量を抑えよう」
「……主上…!」
「そう脹れるな。…ああ、しかし李斎のそんな顔も、悪くないな」
「………もう、存じません」
朗らかに笑う男に為す術がなく、李斎は決まり悪そうにそっぽを向いた。
いつになく見せる子供っぽさがいじらしくて、笑みを堪えきれなくなった男は小さく噴出した。
「どうしたら機嫌を直してくれるだろう?」
「…存じません…!」
男は構うことなく腕に抱えた李斎の髪を撫でながら静かに語りかける。
…いつもこの笑みに騙されてしまう。身を絆す甘い吐息に囁かれれば、男の思う壷なのだ。
男は笑んで、李斎の額にくちづけた。
意地になって閉じられた瞼に、すっと伸びた鼻先に、薄桃に染まる両頬に。
それから李斎の好きなように、ゆっくりと、時折視線を絡ませながら、触れるだけの優しいくちづけを繰り返した。
おわり
GJ!
主上に逆らえない李斎テラモエス(*´Д`)ハァハァ
意地悪な驍宗も格好いい。
ゴチになりました。
203 :
187:2006/06/01(木) 00:56:57 ID:XvwVLyYo
ぐだぐだですが。4があんまりだったので補正補正。
204 :
187:2006/06/01(木) 01:00:58 ID:XvwVLyYo
203→201です
>202
即レスありがとうございます
って、この上更におまけもあったのかー!!
本編だけ読んで書き込んでしまった。すまんです。
甘甘の驍李もいい!照れて素直になれない李斎GJ!
GJ!GJ!GJ!GJ!
素晴らしい!GJ!!
照れる季斎がカワユスw
意地悪プレイからの翌朝甘甘が萌え(*´Д`)
へヘ
// ⌒丶
(从ハ从)
)§´∀`リ < GJ!大儀であった。
( ハ† _)ハ
U|_____|U
∪ ∪
GJ!
季斎かわいいよ季斎
李斎と景麒はドMだと良いと思う(*´Д`)
供麒は真正
SMの世界では、真Mであっても
相手次第で時々入れ替わるものらしい
キレた供麒が・・・・
それでも珠晶に・・・・
むりやり縛られて・・・・
潰れるくらい踏んでくださいっ!
鞭、縄、鎖、ローソク、ハイヒールetc・・・・・・・
お好きな道具でどうぞ
虎×鈴、途中まで書いて、まだ見直しはしてないんだけど
全部書いてからアップのほうがいい?
>>217 乙です。私はまとめて読みたいです。
気長に待ってますので、どぞ存分に
練って、書いてください(・∀・)ノシ
>>218 そー言っていただくと、すごく気が楽になります。
しょぼいですが、なんとか書いてみます。
Q:赤索条を使って「この子の命はない」と脅せば
麟はヤラせてくれるでしょうか?
楽俊「あんたは一体何なんだぁぁぁぁぁッ!!」
中の人繋がり・・・なのか?
だな
そうか、王にならなくてもその手があったか
225 :
211:2006/06/05(月) 18:10:14 ID:dqbz9NJt
>>222=223
だと思うのでまとめて言っておくが
私は
>>212>>216のレスはしたがそれ以外は違う
麟タソを口説くなら姑息な事はしない。寝所に忍び込み、真面目に口説く
「一回だけでいいです。ヤラしてさい。お願いします。どうか殺さないで下さい」
まかり間違うと、慈悲の化身である麒麟
「減るもんじゃないし、赤ちゃんできないし、一回だけならまあいいわ」
と、上手く行くかも
問題は、どうやって無事に寝所まで忍び込むか
それと例え上手くいっても、王さんにばれたら火炙りとオモワレ
この当りに大きな課題があるなぁ〜
226 :
名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 20:48:39 ID:QMPn+VmP
陽子なら立ちションが似合うと思う?
麟て口説いてなんとかなるものなのか?
というより、そういう欲を超越してるんじゃないかって思うな…
麒麟に性欲があるかどうかは別にして、慈悲心に訴えればなんとか
可能性と危険性の考察(0〜10評価 0→10につれて可能性、危険性とも大)
廉麟タソ 可能性 0 危険性10 逆上した鴨クンが火炙りの刑を申し渡し
宗麟タソ 可能性 7 危険性3 600年以上生きてれゃ寛大かもしれない、鷹揚そうな国だし
氾麟タソ 可能性 5 危険性5 是か否か五分五分、王とセットで潔癖症か変態か?
采麟タソ 可能性 3 危険性1 百合属性なら無理、でも黄姑様は寛大だろうから
なんか変なのが湧いてますね
采麟タンとセークスしたいです
危険が低いなら特コーいきます
しつも〜ん
どうして采麟タンが百合属性なのですか
>>232 アニメでは鈴が目覚めた部屋に采麟がいた
采麟は鈴の寝顔を眺めていたとオモワレ
それ以来、百合属性の疑惑が浮上
砥尚が幼い采麟にイタズラをしたため男性嫌悪に陥り
百合に走ったという説もある
>>233 それはお前の脳内説だろwww
まあ一回ぐらい砥尚とはヤってるだろうけど
アニメ百合属性は有名な話
砥尚疑惑説は一つか二つ前のスレか、ハァハァスレだったか、レスがあった
失道時の毒吐きまくり状態が本性でないとすると、あり得る話しだとオモタ
天綱第十四↓巻
「王はロリ、ショタに走ってはならぬ。例え己の麒麟でも
十四の誕生を迎えるまでは手を出してはならぬ」
そうだったのか
それで驍宗も砥尚も、天の加護を失った・・
鈴の髪の毛綺麗ね・・・ぽっ
って言ってたよね
>238
頼むからエロパロ板でそういう話はやめてくれ
本 気 で 萎 え る か ら
珠晶がパンツの股の部分ずらしてマンコだけ出しておしっこ出したら萌える?
パンツ(外来語)云々はともかく、んなところから小便は出ない
のではないかと言ってみるテスト。
パンツびちゃびちゃになりそうだね。
もし投下するなら、すかに部類するので名前欄に傾向を
書いておいてください。
(って、今までのすか職人さんは、ちゃんと名前欄に傾向を
かいていらっしゃるが。)
とりあえずキャラだけ変えて投下されてもな。
ドラえもんスレでも同じこと聞いてるし。
ってか八冊目の立小便の人だろ、どうせ。
身体の構造もわからない厨でもいるのか・・・?
>>246 自分の「趣味に合わない」から
と文句を言うのはおかど違いでは
ここは、表面過疎スレだがROM住人は多い
お前さん専用の妄想スレじゃないんだ
万人が毛嫌いするような幾つか前のレスは論外だか
十二国はふんどし?
>>247 文句を言ってるのは俺じゃないだろ
ただ驍宗だったら麒だろ、板違いってことじゃないの?って解釈したことを書いただけ
ショタは♂が相手。未成年はダメと読んだが?
もろホモネタならともかく喰いつき杉だ
それにわざわざヒントとレスして直ぐに反応
お前さん、本人で単に逃げうってるだけじゃむないか?
だから
天綱第十四↓巻
「王はロリ、ショタに走ってはならぬ。例え己の麒麟でも
十四の誕生を迎えるまでは手を出してはならぬ」
から
そうだったのか
それで驍宗も砥尚も、天の加護を失った・・
これにきてるからだろ
専ブラ入れてたら反応速度早くてあたりまえだろ
俺も不快だったからヒントだしただけだし
>>251 もう一度、ID:Hgr/K07Rでレスをのぞむ
何?
>>251 >専ブラ
は関係ない
レス対する喰いつきだ
ふ〜む、まぁスルーが基本だな
よく判らないけど、塙麟が美しいといいたいのは判った
保守
本格的な作品の投下がなくなってきたね。
だれかおながい
楽俊×陽子…ひそかに気長にお待ちしています。
本編も出ないしな。
小野主上に民の声は届いておらぬのか。。
虎×鈴書いてる職人さんは、どーしたんだろう?
もう二週間たってるんだけど…
エロの筆が進まないのだろうか…
ちょっと、心配だなー。
いったん筆が止まると何週間経っても進まなくなることもあるだろうし、
待つなら気長にならないと。
そうそう、小野主上を見習わねば。
>>265 見習っちゃ駄目ェーーーッ!!1
綾辻夫婦を見習っちゃ駄目ェーーーーーーーーッ!!!!11
必死さにバロスwwww
>>266 ワロタw
ま、皆で気長に待ちましょうかね。マターリと。
つ且~~ 茶ドゾー
供麒萌えなんだけどwwwwなんか愛しい
んでバチコーン殴られてる主従関係に萌える
保管庫もえますた
景×陽シリアスの空想及び話の流れなら頭の中で出来てるんだが
それを文章に起こす暇が無い(´・ω・`)
大学早く夏休みにならんかしら
>>270 ああ、景陽カプ好き です。大好きです
心待ちにしております
久々に桓祥、どなたか書いては頂けないだろうか…
自分も桓×祥キボン
虎×鈴、あともう少しで終了なんだけど
仕事が立て込んでてなかなか書けない…
って、自分のより、景×陽読みたいっす。
275 :
263:2006/06/24(土) 21:05:41 ID:Q3M628wB
>>274 心配してましたよ。職人さん!
仕事か〜。う〜ん。それじゃ、仕方ないか。
気長に待ってますよ。
なんでも良いからみんな投下汁ー!
まあ自分は眺め専だが…
こうなったらいっちょリレーでもしてみるかい?
>>276 自助努力、自力更生、自家発電、自ら率先垂範してガンガレ
279 :
sage:2006/06/25(日) 19:57:19 ID:X1fgHPco
>278
え?じゃ…じゃあ試しにSS書いてみようか?自分文才ないんだけど…
どのCPが良い?書きやすいので
>>279 名前sageてもageになってるぞ!
と突っ込んでみる。
ま、たまにはいいか…
やべ
下げ書くとこ間違った
282 :
280:2006/06/25(日) 20:22:07 ID:dcjhrRe9
>>279 ボケ乙!絶妙なタイミングだな。
リクしてもいいかな?
できれば、桓×祥がいい!
妄想が自然に広がって、文章にし易いければカプはなんでも
書き手自らが一番楽しめるものがベストとオモワレ
284 :
279:2006/06/25(日) 22:24:51 ID:X1fgHPco
今、桓×祥を書いてます。たぶん今夜中にでも書き上げる事が出来ると思います。
285 :
280:2006/06/25(日) 22:39:46 ID:DonpjnPP
おおっ!何でも言ってみるもんだなぁ。
1回PC落としたけど気になって、また見に来た甲斐があった。
wktkして待ってるよ。
286 :
284:2006/06/26(月) 00:36:42 ID:oJfRxri+
窓を開けると雲海が顔を出す。ここは慶国金波宮の一室
慌てはためく昼が去り自然の声を感じる真夜中。いつもは鈴も一緒にいるのだが、帰ってくる気配が無い。どうせまた虎嘯の所にでも行っているのだろう
そう思うと安心や不安、淋しさを伴った吐息が静かに漏れる。独りほのかな暗闇の中こうして雲海を眺めていると、思い出す事がある
こことは違う国、芳の宮殿。今とは立場も随分と変わった、あの時のように憤慨する事も今は無くなった。
時は休むことも知らず淡々と流れる。あのひとを心の底で静かに思う、この心も休むことを知らず時の流れの早さと共に想いが厚くなり深くなり沈みこんでいく。
―ふと扉の外で物音がした。祥瓊はダラリと起き上がった。扉が開いていたらしく暗闇の中から、ほのかに男の顔が浮かび上がる。その顔に安心したのか祥瓊は男の厚みのある胸に倒れこんだ。
287 :
桓×祥2:2006/06/26(月) 00:42:28 ID:oJfRxri+
優しく諭すように男の広い掌が祥瓊の頬を包みながら唇を押し付ける「んうっ」
驚きと再び浮き上がった想いが祥瓊の中で交差する。
ふと男と眼が合い、いつもとは違う心もとない眼差しに祥瓊の心は、うずき…折れた。
祥瓊の腕が自分の背に向かったのを確認しながら、さらに激しく唇を合わせ入れると彼女の夜着に手をかけた
祥瓊の透き通る程白い乳房を、男の広く笹くれだった手で揉みほぐし舌を使いながら乳房から突起に向けて荒々しく舐めまわすと、すぐさま良すぎる反応を漏らす
「うあっ…かんたいぃ…」
羞恥からか祥瓊は、堪らなくなって裸体の次に反応の良い顔を掌で覆い隠す
「…良い反応だ…」
彼は言うと、すでにたっぷりと蜜が溢れ始めた中心にに舌を這わすと彼女の裸体が待ちかねたように跳ね上がる。
くちゅくちゃぴちゅぴちゃ
隠す事を諦めた祥瓊の全てが桓タイを誘っているように見えた……
次で最後
288 :
桓×祥:2006/06/26(月) 01:08:24 ID:oJfRxri+
外で鳥の声が聞こえ始める頃、桓タイは重そうな瞼を無理矢理、指で押し上げると
隣の少女を見つめた。昨日の晩、体を酷使しすぎたのか、あの乱れ様が嘘のようにグッタリと沈み込んでいた。
少しやりすぎたか?自嘲とも取れる笑を口の端に漂わせると、少女を起こさないよう抱き寄せながら、ふと頭に浮かんだ。自分達が不死の立場にいようと、決して死なぬ訳ではない。
だが…後もう少しだけ、こうしていたい…そう思うと少女の蒼い髮を手に包ませ
そっと眠りに入った。
長くなりましたが、こんな感じで終ります。
289 :
280:2006/06/26(月) 20:08:20 ID:uuERCy4c
>>284 すまん!不覚にも昨日は日付変更線を越えられずに、睡魔に襲われてしまった。
最近奴には連敗中だ。今日は勝利したいものだが…
おお!GJ!だ。なかなか文才があるじゃないか。
もっと、この三倍くらいの長さでもいいと思うぞ。
エロ部分を増量してな。
祥瓊の喘ぎ声は、
「…うんっ……んっ……」 とか「あぁっ……かんたい…っ……」
みたいな方が抜けるかな。
ま、これは個人的な好みの問題だから、気にするな。
職人さんが育っていってくれるのは、住人として嬉しい限りだ。
リクに答えて書いてくれてありがd!
今度は自分の萌えの趣くままに筆を進めてくれ。
これからも頑張れ。次回作も期待してるよ。
291 :
286:2006/06/26(月) 22:06:42 ID:oJfRxri+
>289 290
ありがとう。
>289
お世辞でも嬉しい!文書くの初めてだけど次回があるならエロも研究して濃厚なのが書けたら良いです。
それでは、未熟でゴメンでしたが読んでくれた方ありがとうございました。
ひさびさ投下じゃないか
>>284 乙!
>>292 単に吹かしているだけだから気にするな
変にレスを返すとつけあがる
用がなければほっとけ
294 :
286:2006/06/26(月) 22:41:00 ID:oJfRxri+
ややや…やばい。
今自分のを読み返してみたら大事な箇所を投稿し忘れているのに気付いた…。
今からでも遅くないぜ
296 :
286:2006/06/26(月) 22:58:14 ID:oJfRxri+
何度も投稿スマンですが、一応投下し忘れたのを置きます。これがホントの桓×祥2です。上の2と書いてあるのが3番目です
ゆらりと目を開け周りを見渡すと、どうやら自分は寝台の上に横たわってるらしい
まだ霞む眼を、こじあけ目の前の壁程広く見える背に目を向けた―「桓タイ?」
「目が覚めたか?祥瓊…急に倒れてくるから心配したぞ」桓タイの武骨なもの言いに、さっきまでの淋しげな想いは
何処へやら、祥瓊はふっくらと微笑む。
「む?意外に大丈夫そうだな、鈴が最近お前の様子がおかしいと聞いたから来たのだが…」言葉を途中で切り寝台から立ち上がった桓タイに祥瓊の艶かな手が引き留める。
行かないで…心の中で祥瓊は噛み締める。無理矢理にでも沈めていた気持が桓タイを前にすると噛み締めた声と一緒に引き上がるのが分かった
紫紺の目に透明な水が溢れ上がった瞬間、気が付くと男は力強い腕を祥瓊の背に這わせていた。
おおっ!+αがあったのか
タイの字は変換できるようになったはず。
前スレのどっかにあったよ。
>>286 昨日みなかったから遅くなってスマンが久々の投下 乙!
ヤッタネ
自作? 次作のことか?
自分も桓祥書いてみました。
お目汚しかも分かりませんが、投下させて下さい。
305 :
桓×祥 1:2006/07/02(日) 01:39:52 ID:SbR3a9Lk
虫の鳴き声が集中力を乱す。
暑さに耐えかねて戸を開け放っておいたのが間違いだった。
稽古の途中だ。誰が呼びにきてもおかしくない。部屋の中は丸見えで、申し開きなどできないだろう。
―――なのに、こいつときたらっ・・・
桓たいは、軽く舌打ちをして、膝の上の女をねめつけた。
数分前、桓たいは兵に休息の指示を出して部屋に戻った。
早朝から、太陽が真上に昇るまで、ほぼ休みなしで兵卒の訓練を続けていた。
真夏に比べればまだましだか、季節は初夏。重い鎧や防具をつけての訓練は体力を消耗し、体の熱を上げていく。
自分は半獣だが、兵はその殆どが人だ。体力が違う。
桓たいは、ついその事を失念して暴走しがちだから、日ごろから気をつけるようにしている。
否、気をつけるように言われているのだ。
この女に。
―――まったく、俺が半獣だという事を忘れているのはどっちの方だ。
眉間に皺を寄せて、ゆっくりと息を吐く。
啄ばむような口付けを受け止めながら、首に絡みつく白い腕を外そうと、桓たいは上体をずらした。
「逃げるの?」
風を通すために寛がせた皮甲の隙間に器用に右手を忍び込ませながら、桓たいの膝上で祥瓊が笑った。
306 :
桓×祥 2:2006/07/02(日) 01:40:30 ID:SbR3a9Lk
桓たいが部屋に戻り、腰を下ろして皮甲を少し寛げた頃に、祥瓊はやってきた。
「休憩?」
冷茶を盆にのせて、ひょっこりと部屋に入ってきた。
部屋に入ってきた祥瓊をぼんやり見ながら、桓たいはいつかの春の夜を思い出していた。
――あのときは、茶碗を剥ぎ取られたんだったな…
半獣にとってつらい季節、我慢に我慢を重ねていた桓たいの元に、飛んで火にいる春の虫のように祥瓊がやってきたあの夜…
――あのときの祥瓊の…
じわりと体に湧いた熱を、冷茶で飲み下した。
暑さに耐えかねて戸を開け放っておいたのは正解だった。これで部屋を閉め切っていたら、冷茶などで自分を抑えるのは難しかっただろう。
ふぅ、と息を吐いて、桓たいは茶を飲み干し、茶碗の氷を噛み砕いた。
「祥瓊の入れる茶は旨いな」
「そう?ありがとう」
ふわりと嬉しそうに微笑んで、祥瓊は自分の茶をすする。
ここ数ヶ月、忙しい日が続いている。祥瓊の顔を間近で見るのは久しぶりのことだ。
――夜なら良かったのに
桓たいは内心舌打ちをしながら祥瓊の横顔を眺めた。
久しぶりの恋人との時間は、足早に過ぎていく。虫の声に邪魔をされ、途切れ途切れになる互いの声を聞きながら近況を語りあったところで桓たいの休憩時間は残り僅かとなった。
「さて…もう一杯茶をもらって、行くかな。」
そろそろ兵が迎えに来る頃だ。
「戦に休憩は無いもんな」
桓たいは空になった自分の茶碗を祥瓊に傾ける。カラン、と碗の中で氷が鳴った。
「困ったわね…」
祥瓊は寂しそうに茶碗を受け取って、卓に置く。そして、おもむろに自分の茶を煽った。ほんのりと汗ばんだ白い首が上下して、茶を飲み下す。
――困った?
桓たいが首を捻ると、祥瓊がすぅと膝を摺って桓たいに近づいた。
桓たいの氷を自分の茶碗に移し、自分の茶碗にだけ、茶を注ぐ。カラン、と碗の中で氷が鳴った。
307 :
桓×祥 3:2006/07/02(日) 01:41:14 ID:SbR3a9Lk
「本当に困った人だわ…」
桓たいの顔を見つめ、一口、茶を含んだ。
「俺にも、茶を…」
呟いた、桓たいの口の端から冷茶が流し込まれる。
驚きに目を見開いて、桓たいはゴクリと喉を鳴らした。
半分以上が口からこぼれ、首を伝って皮甲を濡らす。
「おいしい?」
「あ…あぁ、うん。」
唖然とする桓たいの顔を見て、祥瓊は満足気にクスリと笑った。
もう一口含んで、体を近づける。
ちゅ、と音がして二口目が注がれた。
「…祥瓊、よせ、まずい…」
押しとどめる桓たいの手に力が入る。腕で茶を拭いながら、祥瓊から顔を背けた。
「まだ残ってる。」
最後の一口を口内におさめ、空の茶碗を桓たいの茶碗に重ねた。
口移しで喉を通るぬるい液体。
全てを移しこんで、尚、祥瓊の唇は桓たいから離れなかった。
「馬鹿、誰か来たらどうする…」
桓たいはチラリと外を見やった。
――まだ、迎えの兵は来ていない…。
「馬鹿はどっちよ」
祥瓊が桓たいの首に腕を絡めた。虫の声に負けないように、桓たいの耳元に口を寄せる。
「どれだけ恋人をほっておくつもりなの」
妖艶に笑って、茶で濡れた桓たいの首筋を指でなぞる。
「忙しくて…祥瓊…おい…まずい…」
胡坐をかいた桓たいの脚間に片膝を入れる。体重をかけて、桓たいの中心に圧力をかけた。
「忙しくても、恋人との時間は作るものよ。」
ぐっと、膝に力を入れる。圧迫して、揺さぶって、絶妙な力加減で祥瓊は桓たいに揺さぶりをかけた。
308 :
桓×祥 4:2006/07/02(日) 01:42:41 ID:SbR3a9Lk
ゴクリ、と桓たいは唾を飲んだ。
茶で潤したはずの喉が渇く。桓たいの欲望は祥瓊が膝に乗る前から、皮甲の下で苦しいほど頭を持ち上げている。
ぴちゃり、と祥瓊が桓たいの耳たぶを舐める音が聞こえ、熱い吐息が耳裏にかかる。
「…ね、桓たい…」
外を気にする桓たいの顔を、無理やり自分に向けさせて祥瓊が誘いかける。
――だめだ…
虫の鳴き声が集中力を乱す。
啄ばむような口付けを受け止めながら、首に絡みつく白い腕を外そうと、桓たいは上体をずらした。
「逃げるの?」
皮甲に忍び込まされた祥瓊の手が蠢く。触れそうで、触れない距離を保って、桓たいの敏感な場所に刺激を加えた。
「くっ…ぅ……」
耐え切れず、息が洩れる。思わず零れた自分の声で、桓たいの忍耐は限界を超えた。
桓たいの腕が祥瓊の腰に回る。
祥瓊は猫のように背をしならせ、桓たいに体重を預けた。
冷茶で冷ましたはずの熱が体中を駆け巡る。
絡まる舌と交わる吐息。 次第に口づけの時間が長くなる。
「祥瓊…」
体を入れ替えて、祥瓊の腰紐に手をかける。結び目を解いたら、今度は自分の皮甲に手をかけた。
「…んっ……ぁっ……」
身をよじって祥瓊が手を延ばす。
桓たいは祥瓊の襦裙をたくしあげ、滑らかな脚線を撫で上げた。祥瓊が身をよじるたびに襦裙が乱れ、それが桓たいの心をも乱れさせる。
「…祥瓊っ」
虫の声が、遠くで聞こえる。誰かの視線が、こちらを向いているのかもしれない。
しかし、自分を求めて艶めく恋人の前では、そんなことは瑣末事でしかない。
皮甲を限界まで寛げた桓たいは、臨戦態勢の己を取り出し、愛しい恋人の期待に応えようと、ぐいと体を祥瓊に近づけた。
―――――そのとき
309 :
桓×祥 5:2006/07/02(日) 01:43:23 ID:SbR3a9Lk
「ひぃいっぃ!!!?」
桓たいの背中をごろごろと氷が滑った。
「冷たっ、な、何だ!?」
動転して桓たいが起き上がると、祥瓊が愉快そうにクツクツ笑いながらチロリと氷を舐めた。
「今は、ここまでね」
するりと桓たいの下から身を起こし、立ち上がって襦裙を整える。
「恋人との時間は、作るものよ。今夜は絶対来て。何時になってもいいの。絶対よ」
呆然と見上げる桓たいに口付けて、舐めていた氷を桓たいの口内に預けた。
「稽古、頑張ってね」
笑顔でそういうと、祥瓊は茶碗を盆に載せて帰っていった。
「………。」
情けない格好で、桓たいはそのまま大の字に寝転んだ。
休憩のはずなのに、心拍は上がり、じっとりと全身に汗をかいている。
今夜は絶対に会いに行く。疲れていても。深夜でも。たとえ祥瓊が忙しそうでも遠慮などするものか。
口内の氷をボリっと噛んで、桓たいは身を起こした。
虫の声が五月蝿い。
休憩の時間はとおに過ぎている。
何故、誰も迎えに来ないのだ…。
ボリボリと氷を噛んで、飲み下す。
―――――ま、いいか。稽古だ。
立ち上がり、桓たいはのろのろと皮甲を直し始めた。
<完>
>>304 GJ!!!
禿萌えたっ!
「夜」編も是非・・・!
楽しみ!!!!!!!!!!!
投下 乙 GJ!!!!
虎×鈴、投下します。
無駄に長いっす。シリアス甘々で。
314 :
虎×鈴1:2006/07/02(日) 20:56:03 ID:ue4eBPL6
風が夏の気配を孕み始めた宵。
政務を終え、友人とたわいない話をしながら露台から届く風に横顔を見せる王に
茶を供し、小さな声が零れる。
「陽子って…、綺麗よね」
「え?」
臣下を前にした時、禁軍将軍相手に剣を振るう時、そこにあるのは王の顔だけれど、
こうして仲の良い友人と共にあるときには、もうかつてのように少年には見えなかった。
「恋をすると綺麗になるって、本当だったのね」
元々綺麗だったけど、もっと綺麗になったわ、と笑う。
「ど、どうしたんだ、突然」
狼狽える様が可愛らしくて、思わず微笑む。
「鈴こそ綺麗になったと思うが。虎嘯のおかげだろう?」
その言葉に思わず大きくかぶりを振ると、鈴は俯いて唇を噛んだ。
「どうした、けんかでもしたのか?」
けんかなんて──、そんな間柄でさえない、と思う。
「『夕暉の女房ならないか』って言われちゃった」
「まさか、だって──」
乱で共に戦った仲間。それだけなのだと思い知らされた。
少しは女性として意識してもらえているなんて、一人で勝手に思っていただけ。
「虎嘯にとって、私は単なる同志なの」
泣き笑いの表情で呟くと、そのまま夜の暇を告げようとした鈴の腕を陽子が強く掴んだ。
「虎嘯は鈴の気持ちを知っているのか?」
「まさか、そんなこと言えないわ。だって…」
同じ場所に暮らしているのに、言えるはずがない。
虎嘯に拒まれたら、一緒にいるのは辛すぎる。
けれど、女御としての務めを考えれば、官邸を出ることは難しい。
私情で仕事に支障を来すことはできなかった。
315 :
虎×鈴2:2006/07/02(日) 20:57:43 ID:ue4eBPL6
「私はそういうことに疎いとわかっているけど、
それでも虎嘯が鈴を見る目は他の女性とは違うように思う。
無責任に煽る事つもりはないんだ、だけど鈴には後悔して欲しくない。
鈴は夕暉の事はどう思ってるの」
「もちろん大事な仲間よ。でも、弟としか見られないわ」
「虎嘯にはなんて答えたんだ?」
「何言ってるの、って」
そう笑う以外、どうすれば良かったのだろう。
「だったら、きちんと言うべきだと思う。夕暉は弟のようなもので、好きなのは虎嘯だと」
「言えれば…、言えればこんなに悩んだりしない。私は陽子みたいに強くないもの!」
吐き出すように投げつけたあと、はっとなって目の前の友人を見つめた。
陽子こそ、この国では決して祝福されることのない思いにずっと苦しんできたのに。
なんていうことを言ってしまったのだろう。
「ごめん…なさい…酷いこと」
「いいんだ。思いが通じない辛さは私もよくわかるから。
言うべきだなんていって、自分だって言い出すのに十年かかったのに、偉そうなこと言えないよね」
「ううん、そんなことない。私、私…頑張ってみる。ちゃんと言わなくちゃ、通じないよね」
涙に濡れた頬のまま微笑んで告げた表情は、もういつもどおり鈴だった。
陽子は微笑んでそっと小さな肩を包むと、太師邸へ送り出した。
316 :
虎×鈴3:2006/07/02(日) 20:58:17 ID:ue4eBPL6
夏の青草を踏みしめながら、一歩ずつ自分を勇気づけるように邸への道を辿り
堂室に戻れば、開け放たれた窓の側で一人晩酌をしている大きな後ろ姿が見えた。
「虎嘯…」
声をかければ屈託のない笑顔が振り返る。
「今戻ったのか?ずいぶん遅かったな。明日は休みだ、一杯飲んでゆっくりしちゃどうだ」
「うん。ね、虎嘯、酔ってる?」
は?と目を瞠ると破顔しながら、まだこれ一本だ───と言って徳利をさし上げた。
彼はその体つきからもわかるとおり、酒が強い。
徳利一本では飲んだ内にも入らないだろう。
酔っていないならちゃんと告げなければ。そうしなければ、前には進めない。
「虎嘯」
いつもと違う硬い表情を前にして、虎嘯もこれからなにが起こるのかと身を固くする。
「虎嘯…」
「なん…だ、鈴」
答える声も、どこか上擦ってくる。
気の置けない仲間同士、遠慮なく過ごしてきたものが崩れるかもしれない、
そんな予感がして逃げ出したいような心地に襲われる。
鈴は小さく息を吸い込み、両手を握りしめた。
「私……あなたが好きよ」
「っ、何かと思ったら!なんだよ、脅かすな。俺も鈴が好きだぞ」
身構えていたところに、思いがけない言葉がかけられて、大きく息をつくと、
あっけらかんと返され、さらに鈴の表情が強張った。
「違うわ!友達とか、仲間としてじゃなく、男の人として──虎嘯が好きなの。
夕暉のお嫁さんにはなれない。だって私、私は虎嘯の───」
お嫁さんになりたい。
317 :
虎×鈴4:2006/07/02(日) 20:59:10 ID:ue4eBPL6
最後は呟くような小さな声で告げると、うつむき足許を見つめる。
ここから逃げ出してしまいそうな自分の足をなんとか踏み止め、
目の前に立ちすくんでいるであろう男の言葉をじっと待った。
どれくらいの時間が経ったのか、自分でもわからない。
一瞬のような気もするし、ずいぶんと長い気もする。
気が付けば大きな腕に包み込まれていた。
「こ、しょ…う?」
顔を胸に押しつけられるほどきつく抱きしめられているのだと、声を出して初めて気づく。
これは、どういう意味なのだろう。
受け入れられたのか、憐れんでいるのだろうか。
そこまで考えて身を離そうとするけれど、身を包む縛めはいっかな緩まず、
完全にその膂力に囚われたままだった。
「離して!」
「無理だ」
「無理?どうして…」
「惚れた女にそんなこと言われちゃ、離せるわけなかろうが!」
「惚れた…って、私のこと?」
「他に誰がいる」
だって、だって、夕暉のことは──
そう呟きながら大きな瞳が潤んで見上げるのを見れば、もう止まれなかった。
吐息さえ閉じこめて、口づける。
小柄な鈴に口づけるには、自分は大きすぎて、大きく身を屈めなければ届かない。
それにじれて、鈴を膝に抱き上げ榻に座り何度も唇を奪う。
318 :
虎×鈴5:2006/07/02(日) 20:59:56 ID:ue4eBPL6
ほぅ、とどちらともつかないため息が零れ、合わせた唇が離れると、
間近に見つめ合った瞳に鈴が問いかけた。
「惚れてる…って…、じゃあどうしてあんな事言ったの?」
あれだけ激しく口づけられても、そのことが心の片隅に小な棘となって残っていた。
その言葉に、もう一度小さな身体を抱きしめ直すと、男はどこか決まり悪げに頭をかいた。
「あれは─────
おまえさんは働きもんだし、可愛らしいし、結構官に人気があるんだぞ。気が付いてないだろうがな。
だけど俺は元々場末の舎館の親父だし、こういう宮中の礼儀作法なんぞからっきしだ。
頭より先に身体が動いちまう方で、難しいことはわからんし、夕暉にも短気で考えなしだって窘められる。
けどあいつは兄の俺が言うのもなんだが、頭は切れるし、大学だってもうすぐ卒業だ。
俺なんかよりずっと鈴に相応しいじゃねえか。
どこの誰とも知らねえやつのもんになるくらいなら、ってよ。だから…」
最後まで言わせず、バシッと小気味よい音が響いて、あっけに取られた顔の虎嘯が鈴を見つめた。
「なんなの、それ。それ、虎嘯の勝手な理屈じゃない!
じゃぁ、夕暉やあたしの気持ちはどうなるの。
あたしは、あたしは短気で考えなしで鈍感な虎嘯が好きなんだから!」
どうしようもなく鈍感で、大らかで、あったかいあなたが好きだから───
ひでえ言われようだ、と苦笑しながら鈴を抱き榻から立ち上がる。
ひゃっ、と声があがるのを楽しげに見つめると、そのまま歩き出した。
「どこ、行くの?」
「おまえが言ったんだろう、俺の女房になりたいって」
「それ、は…」
「しっかり聞いたからな。もう取り消しは利かないぜ」
ばか…、小さな呟きさえ愛しくて、抱き上げた腕に力を込める。
腕に抱く日を想像しなかったわけじゃない。むしろ何度も思い描いていた。
だが、華奢な鈴を見ていると、怖くなる。
この身を受け入れられるだろうか、壊してしまうのではないか───
臥室に足を踏み入れ、臥牀にそっと降ろすと、どこか逡巡している風の男の気配に、
小さな顔が心配げに見上げた。
319 :
虎×鈴6:2006/07/02(日) 21:00:26 ID:ue4eBPL6
「どう…したの?後悔してるの……」
不安げな表情をなだめるように、頬を無骨で大きな手が包む。
「後悔なんぞはしてねぇ。だが、確かに迷ってる」
「どうして?もしかして、他に誰か…」
「いる訳なかろうが。ただ──」
「ただ?」
「おまえさんがあんまり小さくて毀れそうで、抱きたくてたまらんのに恐ろしくなる」
あまりに直裁な言葉に硬直するけれど、じわじわと歓びがこみ上げてくる。
蓬莱での貧しい暮らし、朱旌との旅と、身体が大きくなる間もなくそのまま仙籍に入った鈴は、
陽子や祥瓊たちと比べても一番小柄だった。
好きな男の目に、子供のようには映っていないだろうか、女として見られているのだろうかといつも不安だった。
そんな自分を抱きたいと言ってくれる。眩暈がしそうなほど幸せだと思う。
「虎嘯ったら。毀れたりするわけないじゃない。
蓬莱では子供は女の腹から産まれるって知ってるでしょう」
「ああ」
頷きはするけれど、言葉の意味を理解していない男に、これ以上言うのは恥ずかしすぎる。
だけど、まだどこか迷っている表情に、意を決した。
「あの、あのね、蓬莱じゃ赤ん坊はどこから生まれると思う?」
「どこからって、腹なんだろう?へそからでてくるのか?」
半ばあきれかえって、でもとことん鈍いこの人らしいと苦笑する。
「そうじゃなくて……だから……」
「だから?」
「男の人と一つになるところから出てくるの!」
だから平気──
首筋まで真っ赤になって虎嘯の腕から逃げようとする身体を、大きな手が慌てたように捕まえる。
顔をそらせ、あまりの恥ずかしさに直視できずにいる鈴を、無理に自分に向かせるようなことはせず
そっと耳元に顔を寄せると小さく問いかけた。
「ほんとか」
「ほんとよ」
「そうか───」
320 :
虎×鈴7:2006/07/02(日) 21:01:19 ID:ue4eBPL6
いくらなんでも、赤ん坊みたいにでかくはないが、それでも鈴には大分辛いだろう。
だが、ここまで勇気を振り絞ったこいつに答えないわけにはいかない。
いや、それは建前かもしれんな、と思う。
どうしても、鈴が欲しい。それが本音なんだろう。
ゆっくりと無骨な手を柔らかい頬にあて自分の方を向かせる。
「鈴、俺の女房になってくれるか」
「……さっき…、なりたいって言ったじゃない」
拗ねて横を向く様も可愛くて、思わず笑うと、知らないっと言って腕の中から逃げようとする。
もちろん逃がしなどしないが。
横顔にひとつ口づける。
絶対に手荒に扱わないよう、誰より大事な女を壊さないように。
おずおずと虎嘯を見上げる黒い大きな瞳に吸い込まれるように、また唇をよせる。
何度も。
触れるだけで我慢できるはずもなく、小さな唇をそっと舐めれば、驚きに微かに開いた隙間に
舌を滑り込ませる。
始めはぬるりとした感触に怯えていた小さな舌も、優しくなだめるような動きにおずおずと応え始めた。
それに気を取られている隙に、虎嘯の手はそっと衣を解き放ち、緩んだ襟元に唇が触れた。
「あ…」
微かに漏れる吐息に戸惑いを嗅ぎ取って、動きが止まれば、大丈夫というように
小さな手が首に回される。
「鈴」
名前を呼んでゆっくり胸に触れ、激しい鼓動を手のひらで感じるとそっと胸に耳を当てた。
「こ、しょう?」
途切れ途切れの問いかけに、返事代わりに自分の胸に鈴の手を導く。
どきどきいってる──
おまえもな。
321 :
虎×鈴8:2006/07/02(日) 21:02:01 ID:ue4eBPL6
くすりと笑い声が零れるが、すぐにそれは甘い声にすり替わる。
布越しに触れるまだ幼げな膨らみは、まるで自分のためにあつらえたようにすっと手のひらに収まった。
青い乳房を優しく揉みほぐせば、手のひらにあたる堅い感触に気づき、
自分の手で感じているのだと思うと歓びを押さえきれない。
親指で軽く頂に触れると、びくりと身体が震えた。
そのまま快楽を憶えさせるように何度も指先で転がせば、小さな唇から熱い吐息が零れる。
もっと近くに触れたい。何一つ隔てるものなく余すことなく触れたい。
耐え難い衝動に、いささか乱暴に帯を解き白い裸身を晒した。
急に衣から解き放たれて、ほんの微かに怯えが滲む。
それで少し理性が戻った。
手荒く扱わねぇと思ったばかりなのに。
本気の女相手じゃ簡単に理性が吹っ飛ぶんだな、と思わず苦笑いが浮かんだ。
虎嘯────
心細げに呼ぶ声に、大丈夫だ、と笑ってそっと横を向かせ、後ろから抱き込む。
「あっ」
胸を柔らかく包み込む手に思わず声を上げるけれど、大丈夫、虎嘯だからと
言い聞かせてそっと目を瞑った。
乳房をゆるゆると揉みながら、華奢な背中に口付けを落としていく。
触れる度に震える様が、また愛しい。
唇で背中を、手は乳房から脇腹を通って可愛らしい尻に。
そっと揉みしだけば、羞恥で更に肌が色づいていく。
ゆっくりと愛撫しながら自分も衣を脱ぎ去り、ぴたりと身を寄せた。
初めて触れる人肌に驚いて無意識に逃げようとする鈴を優しく拘束する。
ああ──
虎嘯に触れてるんだ───
肌の温もりって、なんて気持ちいいんだろう。
すごくどきどきしているのに、でもなんだかすごく安心する。
322 :
虎×鈴9:2006/07/02(日) 21:03:07 ID:ue4eBPL6
大きな手が自分の肌をまさぐるたびに、じわりと熱がこみ上げてきたが、
ふと気づくと足になにか熱くて堅い物が当たる感触がして
なんだろうと思う間に、腿の間にそれは忍び込んだ。
「何?…ぁ…」
「すまん、一度出しとかねえとやばそうだから、少しだけ我慢しててくれ」
逃げ腰になる細い身体を押さえ、熱い物が鈴の腿の間を何度も行き来する。
擦られる度、自分の中に熱がどんどん籠もっていき、荒くなる虎嘯の息に合わせるように
鈴の息もあがっていった。
びく、と背後の身体が動くと同時に、どろりとしたものが腿にまき散らされ流れていく。
鈴の拙い知識でも、これが男の精だとわかった。
虎嘯のものが自分に……
思わず顔を手で覆ってしまう。
「嫌だったか?」
大きな体に似合わない、どこかおずおずとした声に、顔を覆ったまま横に大きく頭を振る。
恥ずかしくて、どうすればいいか分からなくて、くるりと振り向くと厚い胸に顔を埋め、
細い手を背中に回した。
「虎嘯って大きいから、背中に手が回りきらないわ」
どこか拗ねたような口調が可愛くて強く抱き寄せれば、柔らかな胸と、
堅く立ち上がった乳首が隙間なく触れて、瞬く間に欲望が頭を擡げた。
また暴走しそうな本能を宥めるように、そっと顔を上向かせ優しく口づけたのに、
なんで唇までもがこんなに熱いんだろうと思う。
こいつの何もかもが俺を煽る。
こんなに惚れているのに今までよく我慢ができたものだと自分自身に呆れた。
「好きだ」
器用な言葉は吐けねえから、こんな色気もそっけもねえ事しか言えんが。
「嬉し…い。私も虎嘯が好き、大好き……」
323 :
虎×鈴10:2006/07/02(日) 21:03:56 ID:ue4eBPL6
伸び上がるように、初めて鈴から口づけを送る。
唇を受け止めた虎嘯は、柔らかな感触を味わうだけでは物足りず、舐め、吸い、噛み、
舌を絡ませる。
唇は唇を堪能しつつ、無骨な手は肌を堪能しながらようやく柔らかい草むらに辿り着いていた。
下腹を撫でられる感触に思わず引けてしまう腰を片手で抱き込み、
その下のもっと熱く濡れた裂け目を覆うように手を差し込む。
びくり、と怯える身体を宥め賺すように柔らかく股を擦り上げれば、ねとりと蜜が手のひらを濡らした。
思わず唇を離し、嬉しそうに鈴を見つめれば、秘部に触れられたまま微笑みかけられる羞恥に
眼をきつく閉じ首筋にまで朱を掃いたまま、横を向いてしまう。
初な仕草がたまらなくて頬に軽く口づけながら、そっと指で一枚ずつ花びらを咲かせていき
ゆっくり蜜を掬い取り、やがてその奥に小さな珊瑚色の珠を見つけた。
慈しむように人差し指で撫でると、吐息だったものが明らかな愉悦の声に変わる。
その自分の声に驚いて泣きそうになっている少女に、大丈夫だからおまえさんの声を
もっと聞かせてくれと耳元で囁けば、ばか、と小さな声が返る。
それだけ言えりゃ上等だと、また小さく一度口づけて、再び深く隠されていた珠を擦り上げ
蜜を纏わせ、愛で、ようやく紅い裂け目の奥に指を差し入れた。
「あっ」
初めて感じる異物感に耐えるように、両手で虎嘯にすがる。
ゆっくりと進むそれは、暖かく狭い道を押し広げるように入り込み、やがて根本まで差し込まれた。
指とはいえ、虎嘯のそれは太くて少し苦しい。
慣らすようにそっと抜き差しされるたび、無意識に締め付けてしまう。
まるで自分の物が締め付けられているような気がして、一刻も早く己自身で感じたいと逸るが
まだこの狭さでは無理だ。
壊しちまうわけにはいかねえ。
誰よりも大事なもんだからな。
324 :
虎×鈴11:2006/07/02(日) 21:05:05 ID:ue4eBPL6
一度深く深呼吸して気を落ち着かせると、じっくりと中を解きほぐしにかかる。
下腹部に感じる異物感も、虎嘯に時間をかけて愛撫されて徐々に薄れ、下腹から喉元まで
せり上がってくる切ない熱に、鈴も思わずああ、と声を零した。
受け入れることに慣れ始めたのを感じて、指を2本に増やしてみる。
微かに眉根を寄せるが、やがてそれにも慣れ始め、身体が虎嘯を受け入れる準備を
整え始めたのを感じて指を引き抜けば、くぽり、と音を立て露が零れ出した。
いつの間にか足の間に入り込んでいた男は、ゆっくりと身を起こし、
てらりと光る裂け目に己をあてがう。
自分の秘められた場所に触れる今まで感じたことのない奇妙な感触に、本能が恐怖を呼び起こし
無意識にじり、と後ずさるが、優しく切ない顔で見つめられたら、もう逃げるわけにはいかなかった。
「虎嘯───」
「すまん、痛いと思うが、許してくれ」
「許すなんて言わ……ああっ……!」
引き裂かれる───
腹の中を太い丸太ででも突き刺されたようだった。
息が、止まる。
背中が弧を描き、華奢な踵は敷布を蹴り、細い指が男の背中に食い込む。
ぎり、と己の物を食いちぎりそうなほど締まった膣に、く、と微かに声が漏れたが、
必至に耐える鈴の表情を見てしまえば、あまりの愛しさにどうにかなってしまいそうだった。
息を吐け───
囁き、口付けようとしても二人の身長差では、身をかがめても届かない。
自分の胸のあたりまでしか届かない小さな頭を、宥めるようにそっと撫でてやるしかできないのが悔しい。
これ以上辛い目に合わせたくない、今日はこれで十分だとゆっくり身を引こうとした身体を、
この小さな手にどれほどの力が潜んでいるのかと驚くほどの力で引き戻された。
325 :
虎×鈴12:2006/07/02(日) 21:05:56 ID:ue4eBPL6
「大…丈夫…よ…。言った…でしょう…?」
「だが、よ…」
戸惑いをよそに、白い足が離さないというように男の腰に絡んできた。
「す…、鈴!」
止められるの?
瞳でまっすぐに問いつめられれば、止められる訳がないと自分でもわかっていた。
「ゆっくりするから、な」
うん、と小さく揺れる頭にそっと触れ、痛みを和らげるように大きな手が、頬、肩、胸を撫で、
男の物を受け入れ始めている下腹を労るように何度もさすっていく。
やがて身動きできないほどの締め付けが緩やかに解けていくのがわかった。
虎嘯は本当にゆっくりと中を進んでいく。
自分の大きさに慣れさせるように、覚え込ませるように。
ようやっと最奥に辿り着けば、互いに微かに息が漏れた。
自分の中を拓いていく大きさに息も止まりそうだったが、こうして繋がるだけで終わりじゃ
ないくらい、鈴にも分かっていた。
何度か大きく息をつくと視線でその先を促す。
「もっと辛いかもしれんぞ?」
「お嫁さん…に、してくれるんじゃ…なかった…の?」
ああそうだった。
こいつは小さくて可愛らしくて、でも時々こっちが吃驚するくらい強いんだ。
「鈴、掴まってろ」
一言だけ告げると、片手で細い腰を抱くとゆっくり己を引き抜き始める。
中を引きずり出されるような衝撃に、鈴の身が撓り、きつく締め上げられて、
埒をあけてしまいそうになるが、それ耐えながら今度は引き抜いた時と同じ早さで戻していった。
それが幾度も繰り返され、だんだん早い律動を刻む。
くぷっ、じゅっ、と抜き差しされる度に隠微な湿った音が聞こえていたがもうお互いの耳には届かない。
ただ、二人を感じるだけだった。
326 :
虎×鈴13:2006/07/02(日) 21:06:56 ID:ue4eBPL6
何度も自分の中を擦り上げる虎嘯の物に、鈴の中はすっかりその大きさを憶え
許容範囲いっぱいの物を必死に受け入れていた。
破瓜の痛みは何度も擦られるうちに痺れに変わり、中を押し広げられる苦しさはあったけれど
うれしさの方が大きい。
虎嘯がこんなにも強く自分を求めてくれている。
「虎嘯……」
「鈴」
口づけたい。だが小柄な鈴だから交わったままでは届かない。
「鈴、すまん」
言い終わるが早いが、細い背中を抱き起こすと己の身体をまたがせた。
「あくっ…ぅ…」
ずんと深く突き刺さる衝撃にのけぞる身体を抱きしめると、頬に手を添え上向かせる。
暫く動かず、ようやく見ることが叶った黒い濡れた瞳を惚けたように見つめる。
鈴───
ゆっくりと顔を傾け、まるで初めてのように口づけた。
そのまま唇を味わいたい気持ちとは裏腹に、胎内のものはびくびくと暴れ回り
もっと全てを知りたいと貪欲に主張している。
口づけながらまたゆっくりと虎嘯が鈴を揺さぶりだした。
「あっ…っ…ぅくっ…ぁぅ」
合わせた唇から苦鳴が漏れてももはや動きは止まらなかった。
いつかは味わう痛みなら、それを与えるのは俺じゃなきゃならんと思う。
よくも夕暉の嫁になんて言えたものだ。
たとえどんなに大事な弟であっても譲れない物はあったのだ。
早く痛みから解放するためにも、そして己の欲のためにも───
虎嘯の動きが早まり小柄な身体が虎嘯の膝の上で舞う。
半ばもうろうとした意識の中で、激しく求められていることを感じて涙が溢れた。
虎嘯、虎嘯、虎嘯────
声に出したかどうかも定かではない。
何度もその名を呼び、そこでぷつりと意識は途絶えた。
327 :
虎×鈴14:2006/07/02(日) 21:07:55 ID:ue4eBPL6
なにか湿ったものが身体に触れる感触で目を覚ませば、
虎嘯が布で自分の股の間を拭っているのがわかり慌てて身を起こそうとするが
まるで力が入らない。
「虎嘯、じ、自分でするから…」
手の動きを止めようと身じろげば、下半身の異物感に顔をしかめる。
「大丈夫か?痛むか?」
心配そうに覗き込む顔から目をそらしながら小さくかぶりを振る。
神仙である身ゆえ、破瓜の傷自体はおそらくもう癒えているだろうが
狭い場所を大きく拓かれた感覚が身体に深く残っている。
まるでまだ目の前の男が胎内に宿っているようだ。
そう考えると恥ずかしくて顔が上げられない。
「鈴…、こっちを見てくれ」
そう言われても、まともに見つめる勇気がなくて下を向いたまま顔を上げられなかった。
「もう愛想が尽きたか?優しくすると言っときながら手荒に扱っちまった。すまん……」
悄然とした声に慌てて顔を上げる。
彼にこんな事を言わせたいのではなかった。
「違うの!ただ…だって、初めて…だったから…恥ずかしくて…こっちこそごめんなさい。
ねぇ虎嘯、呆れないで……」
涙声で請われれば、ほっとした顔が近づいてぐいと抱きしめられた。
「よかった…。せっかく女房になってくれるって言ったのに、一晩で嫌われちまったかと」
「嫌うはずないじゃない!こんなに大好きなのに」
そんなこと言われたら我慢できなくなるぞ、と苦笑してゆっくり身体を離す。
半ば勃ちあがりかけた自分を宥めるように深呼吸すると、ぽんと鈴の頭に手を置いた。
「さて、夜が明けたら、陽子に婚姻の許しをもらいにいくとするか。
あいつの事だから鈴を泣かせたら承知しないと言いそうだがな。
あ、祥瓊も手強いか。遠甫も桂桂も、夕暉も、かな…」
だんだんと小さくなる声に思わずくすりと声が零れる。
大丈夫よ、旦那様!
たった今妻となったばかりの少女の声に、少し紅くなる顔がうれしくてまた笑い声が零れた。
<了>
GJ以外に言葉が思い付かないんです
す、素晴らしいっ!!GJ!待ってた甲斐がありました。
鈴が可愛くて、かなり萌えましたよ〜!
虎嘯の優しい感じがとてもよかった。虎嘯いい漢だ!
なんだか涙が出ちゃったよ…
大きくて不器用な虎嘯に萌えました。
気長に待っていた甲斐がありました。
ホントにGJ!いい夢見られそうです。
また投下してね。ありがとうありがとう。
331 :
sage:2006/07/02(日) 21:46:02 ID:UxJ34y+l
桓祥に続いて虎鈴!!
今日は祭だぁ!!
どちらも素晴らしい!!
萌えまくり〜〜〜!!!
いいですなぁ〜
GJ!
楽しませてもらいました m(_ _)m
感動したー!
GJです!!
まさかいっぺんに二作品も読めるとは思いませんでした〜GJ!
ほんとだよGJGJGJ!長く待ち続けたかいがあったよ
なんだかパソの画面が滲んでいるよ(´;ω;`)愛がいっぱいで良かった!
いいもの読ませてもらいましたありがとう!!
いいなぁ、壊れ物を扱うように虎嘯が鈴を大事にしてる感じが物凄くいいなぁ。
GJでした!!
こんなに住人がいたのかwwwwwww
ずっとSSの投下が無かったのに、最近やっと沢山の良作ラッシュが続いて、
みんな嬉しいんだろうな。自分も嬉しいよ!投下、ありがとう!
感動しますた!GJ
二作も続けて読めて(´Д`)ハァハァ
祥、鈴ときたらやはりよーこたんでしょう!誰かおながい
祥、鈴の違いに萌えますた(´Д`)
祥の夜編待ってます!!
342 :
314:2006/07/03(月) 22:33:48 ID:98ttoM+x
みんな読んでくれてありがd。
エロは初書きなので、描写がどっかでみたようなありきたりな
感じになってしまいました。
修行してきます。
桓×祥の夜編、楽しみにしてま〜す!
テラGJでした!
私も祥、鈴の違いに萌が加速しました
桓×祥の夜編、是非・・・っ!
305さんの
>いつかの春の夜
は、書庫にあるやつですか!?
ふ…復習しに逝ってきます(>Д<)
景×陽
延×陽
がホシイ
楽×陽
マダ〜?
保守
さらに保守
ほしゅ
保守がてら投下させて頂きます(;`・ω・´)
無駄に冗長ですがご勘弁ください。
アニメ版の「杉本×陽子」のレズ物ですので、お好みに合わない方はスルー願います。
352 :
別離の夜:2006/07/19(水) 10:46:00 ID:d77X3QKv
偽王・舒栄の手から景麒を取り戻した後は目の回るような忙しさだった。
新たな王として国を采配・・・とまでは到底行かず、目の前に次々現れる問題を延主従の
助力を得て必死になって片付けると言う毎日だった。
杉本優香を元の世界に帰さなければいけないと気にはかけていても、景麒がまだ蝕を起こせるほど
本復しておらず、陽子もあまり時間が取れない日々を送っているため、自然優香は宮中の一室で
放って置かれるはめになった。
毎日時間を作って優香の顔だけでも見る時間を作ろうとしてはいるが、食事の時間すら自分の
自由になる時間ではないため、雑事に忙殺され正寝には寝るためだけに戻ってくる毎日だった。
そんなある日。
景麒から唐突に体調の回復を告げられ、優香が帰れる日が急に決まった。
1日も早く帰してやろうと思っていたのに、突然帰宅が決まり陽子は動揺した。
もう2度と会えないのに、言葉を交わすことすら出来なくなる。
忙しいことを理由に今までの杉本を顧みることをしなかった自分を恥じ、そして、ただひとり
かの国での自分を知る友人と別れなければいけない喪失感に襲われた。
とは言え、自分の我侭で優香を帰す日を変更できるわけも無く、せめて最後の一夜だけでも
語り明かそうと部屋に呼び牀に横たわったものの、学校行事以外で友人と同じ室内で寝る経験のない二人では
すぐに話題は尽き自然と黙りがちになった。
それでもどちらからとも無くりぽつりぽつり言葉を交わす。
「あっちの世界では私のこと探してるかな・・・戻らないとどうするのかな・・・」
「・・・戻ったらご両親に話しに言ってもいいわよ? 信じてくれるかどうかはわからないけど」
353 :
別離の夜:2006/07/19(水) 10:46:45 ID:d77X3QKv
「そうね・・・きっとうちの親は信じないでしょうね」
そう言って陽子は両親の顔を思い出す。
厳しいばかりの両親であったが、もう会えないと思うと良い思い出しか浮かばなかった。
「郁也は・・・大丈夫かしら・・・」
「きっと大丈夫よ。なるべく早く探し出して帰すから」
安請け合いはよく無いと思いながらも、陽子は元気付けるようにわざと明るい声で答える。
正直なところ、探す手立てはないに等しかった。
はぐれた所にいつまでも居はしないだろうし、自分のようにこちらの言葉がわかるわけでもない。
そして、現状を思えば自分で捜しに行くことすら無理だろう。
当分は景麒の使令頼みである。
「中嶋さんは・・・本当にこの国に残るのね・・・選ばれたんだもの」
「・・・でも、景麒に言わせると元々私はこっちの世界の人間なんだって・・・」
「こっちにも本当の両親がいるはずだって言ってたわね・・・会ってみたい?」
「さぁ・・・よくわからない。自分の今のこの姿すら実感が無いもの」
そう言って陽子は自分の赤い髪をすくい上げる。
微かに灯る部屋の明かりでもわかるほど鮮やかな赤髪とその髪を握る褐色の肌。
鏡を覗けば翠の瞳のまだ見慣れぬ自分と対面する。
その全てが今までの自分とはまったく違う。
本当にこの体が自分の体なのかといまだに戸惑う日を送っている。
「ねぇ・・・中嶋さん。
あなた、こっちの世界に来てから生理ってきた?」
354 :
別離の夜:2006/07/19(水) 10:47:22 ID:d77X3QKv
唐突な杉本の問いに、陽子は瞬間真っ赤になって勢いよく首を振った。
陽子は厳格な両親の思考で育てられているため、生理の話すら級友と話すことが出来なかった。
高校生であれば性に関する情報が盛んに行われていても不思議ではない状態の中、陽子は耳にするだけで
父に怒られるような気がして級友達のそんなお喋りすら今まで締め出してきたのだった。
「別にふざけて聞いてるわけではないのよ。
ねぇ、私達のからだってどこか違うのかしら?
個人差はあるけど成長期には女性の体として発達して・・・
あなただって生理はあったはずよね。私達の国にいた時には。
それってこっちの世界に来ることが無ければ男性とセックスして子供が作れたってこと?
こっちの世界は子供が親の体から生まれてくることは無いというのに」
あっ・・・と陽子は言葉を呑んだ。
そう言えばこっちの世界に来てからだいぶ経つが、月のもので煩わされたことはなかった。
瀕死の状態もあったし、なによりそういったことを考える余裕すらなかった。
「この国は私達の国から比べれば変よね。
男女が分けられていて睦むことも快楽を得ることも出来るのに、子供は戸籍が無ければ生まれてこない。
逆に何もしなくても男女の戸籍さえあれば、あの里木から子供が生まれてくる。
戸籍が無ければどんなに愛し合っていても、子供すら作れない・・・」
優香の淡々とした独り言は級友達のお喋りとは違いエロティックな感じは無く、どちらかと言えば
医者や学者が事実だけを確認しているかのようだった。
355 :
別離の夜:2006/07/19(水) 10:48:26 ID:d77X3QKv
「普通の人間が仙人になっても、王になっても体の機能が変わるわけではないのに、仙人はまだ
子供を作ることが出来て、王になってしまったら自分の子供すら作れない。
でも子供がいる王もいる。王になる前だったら子供が作れるから」
優香は寝返りを打ち陽子の方に顔を向けた。
「つまんない? こんな話」
薄明かりに見える優香の顔からは表情が読み取れなかった。
「話し相手もいないし、一人でぼんやりと考えていたのよ。
コウノトリやキャベツから赤ん坊が生まれて来るおとぎ話みたいな世界だなって・・・
女郎屋だってあるのにねぇ」
かつてある女に騙されて女郎屋に売られかけたことを思い出してくすりと笑う。
「ねぇ・・・その・・・浅野君とは・・・」
言い出しかけて言葉に詰まる。
こんなことを聞いてなんになるんだろう。
確かに自分は浅野君を好ましく思っていたが、それが愛とか肉欲とはまったく別次元のものではないか。
それに、こちらの世界に来る前に、この二人は付き合っていると知らされていたではないか。
「郁也と寝たかってこと? 寝たわ、何回か。
結婚とか将来とかはまだわからないけど、二人でそうしていることの方が自然だと思ったから」
誇らしげに、そして少し寂しげに優香は言った。
不安でしょうがないのだろうが、無事を再会できることを信じている。
愛することを知っている人は強いと聞いていたが、本当なのだなと思った。
356 :
別離の夜:2006/07/19(水) 10:49:29 ID:d77X3QKv
自分は恋愛に疎いのではなく、臆病で子供なのだな、と。
自分もこんなに誰かに焦がれることが出来るのだろうか。
そんな相手が現れることが楽しみでもあり、怖くもある。
そんなことを漠然と考えていると、急に優香の手が陽子の襟元から差し込まれる。
「きゃ、ちょっと杉本さん!」
陽子は身をよじって逃れようとするが優香の手は吸い付いたように陽子の柔らかな乳房から離れずやわやわと振動を与える。
「お堅い中嶋さんだから、こういう事したことないでしょ。
あなた人がいいから騙されやすそうだもの。
変な男に捕まらないよう、女の体がどう反応するのか知っておいた方がいいわよ」
「だめ、や、ちょっと・・・」
抗議を上げる陽子の口を優香は自らの唇でふさいだ。
優しく、強く吸い上げ、長い時間をかけて陽子が観念して暴れなくなってから、ようやく唇を離した。
「や、すぎも・・・」
「大丈夫よ、たいしたことが出来るわけじゃないわ。
私だって郁也以外は初めてだし」
そして再び口付ける。
今度は陽子の口内を舌先で蹂躙する。
体験したことも無い感覚に流されるまま、さして抵抗らしい抵抗も出来ぬ陽子は次第に息を荒くしていく。
陽子の下唇を甘く噛んでから、杉本は陽子の耳元からうなじを攻め始めた。
手は双丘からその頂へ。
口が自由になった陽子は息を継いでいるのか喘いでいるのか自分でもわからず、その自分の痴態にさらに肌を紅潮させていく。
陽子には体中いたるところが汗ばんでいくのがわかった。
357 :
別離の夜:2006/07/19(水) 10:50:06 ID:d77X3QKv
するりと帯が解かれ、陽子の前がはだけられる
夜気がさっと体の火照りの一瞬だけぬぐう。
あっと、前を押さえようとする手を押さえられ、自分の恥毛へと導かれる。
「ここ、わかる?」
優香が耳朶に触れるほどの距離で陽子にささやく。
優香に手を添えられたまま自分の指を恥毛の合間の亀裂へとすべらされていく。
指先にぬるりとした感触が伝わる。
入浴や小用など用が無ければ自分からは絶対触ったりしない箇所が、自分の体になにが起きたのか
理解できないくらいぬるぬると濡れている。
引っ込めようとした手を押さえられ、その上から優香の手がやさしく動く。
「怖がらなくてもいいのよ。別におかしなことが起きてるわけじゃないから。
人の体が快楽を感じれば自然と起きる反応よ。
ほら、私も」
そう言って今度は陽子自身のもので濡れたままの指を自分の秘所へと導く。
そこは陽子以上に蜜をたたえて、陽子の指先を歓迎した。
「私の場合は感じていると言うより、期待で濡れているんだけどね」
気がつけば優香自身もすでに夜着を脱ぎ捨て、火照った肌を晒している。
手を陽子の手から離し、改めて陽子の秘所へと指を這わす。
「気持ちよかったら声を上げたっていいのよ。恥ずかしがることも我慢することはないわ」
陽子が内股を摺り寄せるようにしているのは微かに抗っているのか、
それとも未知の展開に期待しているのだろうか。
硬く閉じられた内腿を無理に割らずに、割れ目に沿って指だけを差込む。
特に刺激は与えなくても指先が蜜壷の入り口に届いただけで、陽子は夜着の端を掴み押し殺した声を上げた。
優香は今度、薄明かりに照らされた小ぶりながら形のよい陽子の双丘、その頂の小さな果実を口に含み、
唇で、舌先で執拗に責め始めた。
358 :
別離の夜:2006/07/19(水) 10:50:43 ID:d77X3QKv
次第に押し殺し切れなくなった声が固く結ばれた口から漏れ始めてくる。
あわせた内腿にかかる力が次第に抜けていくのが感じられ、すかさず優香は指先を動かし始めた。
蜜壷の周りを撫で、秘裂の谷間に隠れたつぼみを辿り、ゆっくりと、しかし確実に陽子の急所を捉えていく。
身の中を走る電流に抗えず陽子は短い悲鳴を上げた。
「ふふ・・・初めてにしてはいい感じよね・・・私も女の子相手が癖になりそう」
すでに蜜壷は十分に溢れ、優香の手を濡らしている。
優香は十分に濡れた指をゆっくりと陽子の中につきたてる。
「あ・・・あ、あ、やめて・・・やめて、すぎもと・・・さ・・・」
陽子は次々に襲い来る感覚と感情を理解できずに、懇願するように優香を見つめる。
「やめない。こんなにかわいい中嶋さんは初めてだもの」
中指を奥まで収め、親指の腹で小さな突起をもてあそぶ。
そして、ゆっくりと・・・次第に激しく陽子の中へ本数を増やして指を突き立てる。
優香の指の動きに合わせて陽子の中がさざめくのが感じ取れる。
「すごい、ほんとに感じると締まるのね・・・私も男だったらよかったのに。
こんな風に締められたらすぐに行けちゃいそうね」
余裕の無い陽子の体中をいとおしそうに撫で回し、キスの雨を降らす。
「きれいな肌・・・いつかあなたが選んだ人がこの肌を好きにするのね。
でも、今は私のもの・・・私のため」
優香の指が激しさを増し、陽子が押し殺しきれない声を上げて硬直する。
「ふふふ・・・初めていった感じはどう? 気持ちよかったでしょう」
一度奥まで指を差し込んでゆっくりかき回してから優香は指を抜いた。
陽子の雫が指先から滴り落ちる。
「男の人とやるともっと気持ちいいわよ」
熱い息を繰り返すだけで、陽子に返答する余裕は無い。
濡れた指先で陽子の平たい腹をなぞり、赤い恥毛をもてあそぶ。
359 :
別離の夜:2006/07/19(水) 11:03:38 ID:d77X3QKv
「今度は私が気持ちよくなる番ね」
そう言って陽子の片足を持ち上げ、自分の足と絡ませる。
自分の秘所と陽子のそれをすり合わせる。
「この格好で気持ちよく動くってのも案外難しいものね」
優香が軽口を叩きながら少しずつ体勢を変えリズミカルに体を動かす。
二人とも十分に潤っているので程なく湿った淫靡な音が静かに牀に響く。
しばらくすると、二人の熱い吐息と時折漏れ聞こえる噛み殺した嬌声だけになった。
優香は何度か体勢を変えて、その都度激しさを増した。
慣れていない動きにどうにもなかなか達しきれず、もどかしく腰を動かす。
陽子はとうにいき疲れて、潤んだ空ろな目で優香にされるままにさせていた。
さらに何度か体勢を変えた後、ようやく頂点に達した優香は吐息と共に陽子の脇にくず折れた。
「郁也・・・」
果てた口から思わず漏れた名前に優香は自分で驚いて、ついで涙が滲んだ。
もう二度と会うことが叶わないかもしれない。
肌を寄せることが出来ないのかもしれない。
そう心をよぎった瞬間、優香の目からはどうしようもなく涙があふれてきた。
陽子が優香を気遣うように優しく抱き寄せる。
優香の肌は熱を帯びていたが、とても冷たく感じられた。
自分が無理に連れてきて、そうして引き裂いてしまった恋人達。
詫びる言葉も無くただ抱いたまま、二人は眠りに落ちていった。
360 :
別離の夜:2006/07/19(水) 11:04:19 ID:d77X3QKv
あくる朝、二人はどちらとも無く目覚め言葉も少なく身支度を整えた。
もとより持ってきた物も持って帰る物もない身軽な身、慶国内に別れを惜しむほどの相手もいない。
本当の意味で見送る者は陽子ただひとりだった。
蓬莱までの道中は景麒とその使令だが、その景麒とて朝議の前に戻ってこなければならないため、
別れを惜しむ時間はあまり残されていなかった。
そうは思っていても見送る言葉がうまく出てこない。
優香に行かないでくれと言えたらどんなにいいだろう。
いや。
自分も蓬莱に戻りたい。
本当に言いたいのはその一言ではないか。
しかし、それは言ってはいけない言葉。
なにより、自分で王になると決めたのだから。
「いっぱい子供産むね」
そんな陽子の葛藤を察してか、優香が先に口を開いた。
「中嶋さんの分も、中嶋さんが産めない分も私が子供をいっぱい産むから」
日常に戻りたかったのに戻れない人。
日常から抜け出したかったのに戻る人。
どちらもこの先大変な日々が待っているだろう。
まったく正反対な道を歩むふたりが一番近しいのかもしれない。
優香の言葉の裏の思いが陽子の胸に刺さる。
もっと時間をかけて話せばよかったといまさらながら思った。
時間を惜しんでもっと話せたのではないかと思う。
景麒が蝕を起こし優香を連れて行く。
しかし、いまさら後悔しても遅い。
陽子は遠のく優香をただ見送ることしか出来なかった。
(終)
GJ!
お別れセツナス……(′・ω・`)
GJ!
真っ昼間からハァハァしましたw
アニメ見返したくなった。
GJGJGJ!
すごくイイ!
アニメ思い出してしんみりしたよー。
立ちションネタは駄目ですか?
投下 乙!
あるの?
スカトロスレじゃないの?
371 :
名無しさん@ピンキー:2006/07/26(水) 23:09:47 ID:kkQdv376
保守しとくか
GEOの100円コーナーに全巻揃ってて驚いた
人気ないんかなー新刊出たら一変するんだろうけど
373 :
名無しさん@ピンキー:2006/07/27(木) 23:53:12 ID:VyFN22Qs
続編マダー?
保守
376 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/03(木) 18:31:59 ID:SivNwFr1
投下まだー
投下ないね。ヒマだから過去スレの作品でも読み返すかな
378 :
保守:2006/08/06(日) 18:06:47 ID:F/SM1A5D
,j;;;;;j,. ---一、 ` ―--‐、_ l;;;;;; 原作でこんなにいちゃついているんだもの、
{;;;;;;ゝ T辷iフ i f'辷jァ !i;;;;; 楽陽は絶対に王道よ!!
ヾ;;;ハ ノ .::!lリ;;r゙
`Z;i 〈.,_..,. ノ;;;;;;;;> そんな風に考えていた時期が
,;ぇハ、 、_,.ー-、_',. ,f゙: Y;;f 私にもありました
~''戈ヽ `二´ r'´:::. `!
飢えてます。orz
自分の中では、景陽が王道なんですが…
ちょっと、虎鈴←夕+景陽も書いてみたい気が。
いつアップできるかわかんないけどいいでしょうか。
>>379 いい子にして待ってる!wktk
自分は尚陽だとオモテタ…
景陽も楽陽も人気だけど、一番多いのはこれかな、という印象
かくいう自分は少数派の李斎スキ-でつorz
しかも阿選李斎に燃えてるw
驍李前提でもそうでなくてもいけるあたりオワットル
…自分も、飢えてますorz
陽子関係は、尚陽・景陽・楽陽or浩陽・その他の順で数が多い感じ。
その中でもエロは尚陽か浩陽が多い気がする…。
陽子スキーさんどうですか??
>>381 同志いたww
阿選李斎良いよな〜、
慶に来る前に捕まった李斎が阿選(や裏切り者一派)に
あんなことやこんなことされるのを妄想して悶えてるw
プチ陵辱物で良ければ書いてみたいなー。
陽子スキーだが尚陽、景陽はガチ
倉庫に3pあったがあれは本気で良かった!
>>383 自分は景陽至上だが、あの3Pはマジでよかったと思う
独断と偏見のベスト3に入ってるよ
>>382 ナカーマ!(・∀・)
プチ凌辱もの是非!いつまででも待ってる…!ノシ
自分のベスト1は「紺青の鬣」。
全てから切り離された空間で、ふたりがお互いにのめりこんでいく姿がリアルに伝わった。
惹かれあいながらも別れを選ぶラストが切なくも美しい。
あの神職人さんは、いつも素晴らしい作品を書いてくれたな。
同じ人だと思うんだが、慕情も良かった。
慕情って何カプだっけ?
>387
あの「許す」にはやられたなあ…
391 :
388:2006/08/11(金) 22:25:25 ID:u/xyNCYG
>>389 桓×祥
その後の濡れるお風呂編も良かった。
392 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 00:00:29 ID:MvIW5JeM
☆
△
||
○||○
394 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/14(月) 03:14:38 ID:8eMrPIED
自分は、交換と陽子が一番リアルなエロでよかった。
何スレ前だったか忘れたけど。
大学の最後のレポートを書き始めたら
一時間後にはなぜか景陽の妄想を只管キーボードに打っていた俺がきましたよ
399 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/14(月) 23:55:48 ID:PFv9UGkt
ハァハァハァハァハァハァ
_,´,__ヽソミ |
彡〈<__,° ,ミ
_,´,__ヽソミ |
彡〈<__,° ,ミ
他人に解るAAになっていないのですが
顔が2つあることに今気付いた
405 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/21(月) 11:22:48 ID:yviAKEM3
age
誰も居ないから妄想 各国の主従を S と M に分けると
慶 陽子は当然 S 景麒は表面 S だが責められる悦びを知っていて悶える
雁 尚隆は隠れ M 延麒も当然 M
戴 驍宗は完全な S 泰麒は完全な M サイコーの相性ですな ただ、やり杉だったのかも
芳 仲韃は完全な S しかも快楽殺人が趣味の超変態 ということは峯麟は当然Mです
おまけでいうと佳花も仲韃と同じ趣味だから峯麟は、さぞやイタブラレテ感じたでしょう 峯麟カワイソ
月渓はM で 祥瓊もM う〜む、プレイが成り立たん
恭 ここは議論の余地なし 珠晶は完全なS 供麒は完全なM 日常生活そのものがプレイ
範 藍滌はS で 氾麟はSとM の両方だろう 藍滌も入れ替わって主従交代で楽しんでいる可能性も
珠晶 vs 氾麟梨雪 のキャットファイト面白そうだが
才 黄姑は元々はSかもしれんが、年くって まん丸だな 采麟は当然 S
砥尚は、おまぬけの ロリSかな S × Sでは噛み合わなかった
漣 世卓は天然かかった S 廉麟は勘違いプレイがもどかしくて大好きなM ピッタンコですな
奏 先新の大らかさは絶対にM 宗麟もMだな
明嬉と文姫と利広が責めて悦ばしているのでは
功 張は血を見るまで治まらない変態S 塙麟は当然M
大人泰麒は完全ドSといってみる。
勝手に続き
慶国残り
桓魋はS 浩瀚はS 遠甫はSS 桂桂M
夕暉SS 虎嘯M
鈴MM 蘭玉M
雁国残り
朱衡S 帷湍M 成笙MM 楽俊M 鳴賢M 蛛枕MM
黄海
頑丘MM 更夜SS
蓬山
女仙はもれなくM でも玉葉はS
戴
李斎M 琅燦S 英章M 正頼S 阿選S 巌趙M 他忘れたw
>遠甫はSS
吹いたww
だんだん、サイズに見えてきました。
>日常生活そのものがプレイ
某SMの大家は、「一見理想的に思えるけど結局は破綻する」と言っていた。
どちらかが暴走したときに、歯止めが効かなくなって、SM両方とも肉体的・精神的に
追いつめられてしまうそうな。
慶の前王である叙栄(予王)が失道したのも、Mのワガママで、景麒(ご主人様)の
愛情を独り占めしたかったのに、麒麟であるが故に景麒はあまねく愛情を
振りまいていたのが原因?
>>409 驍宗はSなのにあそこだけはXLだったため、Mの泰麒は壊れてしまいましたとさ
>>410 >どちらかが暴走したときに、歯止めが効かなくなって、
>SM両方とも肉体的・精神的に追いつめられてしまうそうな。
その時が失道のとき
でも安心を、王と麒麟だから長持ちするよ
下世話で下品で自己愛だけが強くて欲深い人間同士じゃないから
>驍宗はS
そうかぁ?
>そこだけはXL
に異論はないが
>驍宗はS
佐渡で身体はビックでチソチソはグレート
楽俊のは、大きさはどうかしらんが、
カタチはすっごく美しいような気がする。
なんかこう、「シュッとした」という感じ。
楽俊は絶倫
でもチソチソは火星でSSとオモワレ
身体に自信なしインテリ系だから
ネズミ算だからね、回数は抜群に多かろう
だけどチョーハヤで、モノは貧弱というイメージだな
陽子が行き倒れでこん睡状態の時に何回もヤッタのだろうけど、
モノが余りにも小さ杉て、目覚めても陽子は気がつかなかった
とオモワレ
「へぇ、この姿でも勃起するんだな」
「陽子〜、やめてくれよ〜」
宿屋の一室で半獣の、ねずみの姿をした男が赤い髪の女に見下ろされている。
赤い髪の女―陽子はすでに自分から衣を脱ぎ、半裸状態である。
「楽俊が言い出したんじゃないか、“蓬莱での子供の作り方教えてくれ”って」
好奇心と向学心の強い楽俊はこの蓬莱育ちの友人に蓬莱の生活についてよく質問した。
今日も軽い気持ちで質問したのだ。それがまさかこんな事になるなんて…。
「だって、まさか子供作るのに“する”とは思わねぇじゃねぇか」
「いいからほら、早く人型になって?それとも、そのままでも出来るの?」
「陽子ぉ〜」
「まぁ、ふかふかの楽俊も好きだから、私はかまわないよ?」
そういうと陽子は楽俊を抱きしめ、その毛皮の感触を楽しむように背中をなでた。
楽俊は押し付けられた陽子の胸の柔らかさに総毛を逆立てる。
「っていうか、わざわざ実践する必要はねぇんじゃねぇか?」
「どうして?それとも楽俊は私が相手では嫌か?」
蓬莱には“据え膳食わぬは男の恥じ”って名言があるぞ、行け!楽俊。
突然妄想の神が降りてきたが、
凡人のオラに書けるのはここまでだ…。
久々の投下wwwGJ
さぁさぁ続きを!!
_ ∩
( ゚∀゚)彡 続き!続き!
( ⊂彡
| |
し ⌒J
驍宗様はドMだよ。
もーみんな愛すべきバカヤロ様だ。
常世の巨根ベスト3を上げよ
常世の巨乳ベスト3を上げよ
尚隆
世卓
供麒
明嬉
達姐
南瓜
根 尚隆>驍宗>供麒
巨乳はわからんので美乳(麟除く) 玉葉>祥瓊>季斎
>>424 玉葉というのは、本家の玉葉様か、それとも飴売りの娘か何かか?
麟は全員美乳とオモワレ、炉利麟は小ぶりだろうが
巨乳1は当然、碧霞玄君
巨根1は最初、供麒を思い浮かべたが
よく考えると最大にして最硬、最強はやはり櫨先新では
供麒って、巨根のイメージもあるけど、実は見掛け倒しってイメージもありそう。
まあ、どっちにしても主上に罵られるMってのは間違いないんだろうけど。
まあ、そこは夜だけ立場逆転とかがあって面白そうじゃないか。
六太は短小包茎
お風呂で女官にキレイキレイしてもらっている
泰麒に優しく性交の手ほどきをする女仙。
それを優しく見守る汕子
尚隆のギロウ好き設定は人によって解釈が分かれるな
性欲ギンギンやりチンS
or
寝取られトラウマ持ち素人童貞m9(^Д^)
両方じゃないのかと思ってたけど。
トラウマというほど重くはないがもう結婚マンドクセな感じで。
尚隆は浜のお姉さんとヤってると思ってたよ
500年も経っているから過去にどんなトラウマがあろうと
今はヤリマクリ体制
女王だろうが女仙だろうが公主だろうがギンギン
麟には振られたけどネ
あ〜久しぶりに六太ネタがほしいな〜
短小でおしりが桃みたいな六太を想像したら 萌えてきた。
>>436 自家発電でガンガレ
待ってるから、ずっと待っているから
舒栄「台補はここでおとなしくしていなさい!」
景麒「・・・あぁ、主上は大丈夫だろうか・・・
しかし、鎖に繋がれているのにあまり辛くない・・・
いや、むしろ快感だ!!!!!!!!!!!!!(゚∀゚)イイ」
むしゃくしゃしてやった。
今は反省しているorz
舒栄の手はもちろん景麒の・・・に ですか?
右手に鞭、左手に羽ペン
景麒の角の文字はロウソクのあt(ry
そうか、舒栄とのプレイで景麒は放置プレイや鎖プレイの虜になったのか
それで景麒は逃げようとしなかった訳か。ウン、ようやく納得できた
六太の尻はまだかえ?
泰麒×李斉とか読みたいな
再会で年齢差が縮まったのがなんかイイ
禿げ上がるほど同意
時折片手なことを忘れて、泰麒のために無茶する李斎。
よろけたのを支えようとして、うっかり乳を掴んで赤面する泰麒。
でも李斎の方は相変わらず
「お小さい」泰麒
のイメージが払拭しきれてないので、全然動揺せず(orちょっと頬染め…?)
むしろ泰麒の手を煩わせたことの方にショックを受ける。
泰麒は心外かつ複雑…で、
「僕はもうお小さくも、守られるのが当たり前のか弱い存在でもない」
と、李斎の 身 体 にじっくり、しっかり叩き込む、と…
李斎は体育会系だから、
頭で覚えるより身体で覚えてもらった方が手っ取り早くて忘れにくい
かな、と思って…とか言いつつそんなこんなで言葉攻めもしてる、と
そんなお約束な妄想で一瞬にして脳内お花畑…モエー!
……駄文スマソ。
ネ申のご降臨をお待ち申し上げておりますorz
………改行ミスった(ノД`)
ゴメソ…吊ってくるorz
がんばれ>445
待ってるよ
「失礼します…。」と言ってみたところで相手には通じない。わかってはいたが、一応そん
な声をかけながら鈴は箒を手に天幕の中に入った。公演が終わった後の天幕の掃除は、下
働きの鈴の仕事だ。
大して広くもない天幕だが、さっきまで押し合いへしあいしていた客の熱気がまだ残る
ような気がする。天幕の隅であまり人相のよくない三人の男が車座になっていた。一座
の者ではない。この城市(まち)で公演を行うにあたり天幕張りなどの力仕事を依頼した、
いわば臨時雇いであった。男たちは、この世界の最下層に位置する朱旌よりさらに底辺
の者、すなわち荒民なのだが、それも鈴には知る由もない。ただ、男たちにまとわりつ
く荒んだ空気は鈴を怯えさせた。
鈴が知った者の一人としていない言葉すら通じぬこの世界へ流されて二年がたとうとし
ていた。いまだこの世界になじめぬ鈴だが、彼女だけに責めを負わせるのはいささか酷
でもあろう。ろくな教育も受けていない小作人の娘には、未知の世界で自分の人生を切
り開くだけの力はなかった。いや、自分の人生を自分で決めるという発想すらなかった
のだ。
「※◎○■△×!!」男の一人が、鈴に何事かを話しかけ、残りの二人がどっと笑う。鈴
はぎこちなく愛想笑いを向けると掃除にとりかかった。
「…※▲○◆◎◇▼#▽@*!!」
鈴に無視されたと思ったのか−実際無視したのだったが−男は真っ赤になって怒り出し
た。男たちに酒が入っていることにようやく鈴は気づいた。
「ごめんなさい、わからないんです。」あわてて頭を下げて詫びた。
だが、男の語気はますます荒くなる。
「やだ、ごめんんさい、私、本当に…。あっ、いたいっ!!」
男は鈴の手をひねりあげると、天幕を支えていた中央の柱に鈴を後ろ手にくくりつけた。
他の男たちもはやしたてる。男はにやにや笑いながら鈴の着物の胸元を無理矢理に開い
た。まだ幼い小ぶりの乳房があらわになる。男たちはどっと笑った。鈴は羞恥で真っ赤
になった。
「やだ、やめて、お願い、許して。」
言葉は通じなくても、鈴の態度でそれとわかるはずであった。だが、男は鈴の懇願を無
視し、下卑た目で鈴の体をなめまわす。男は箒を拾い上げると、その柄でひょいと鈴の
着物の裾を太股までめくりあげた。男たちがまたどっと笑う。
男はその場にしゃがむと、裾の奥を覗き込む。残りの男たちもそれに倣った。
「いやあぁ!!」鈴はもう半泣きである。
男たちはさらにきわどいいたずらを始めた。箒の柄で鈴の下腹部を突付いたのである。
「やめてえぇ!!」とうとう本格的に泣き出した鈴に、男たちはやめるどころかますます
図に乗り出した。男の標的はあきらかに鈴の女の部分へと集中し始めた。太股の間に箒を
こじ入れ、突付き、こする。
敏感な部分への初めての刺激は、不快感と恐怖が勝るものだった。鈴は泣きながら必死
で身をよじり、足をバタバタと動かした。―その足が、鈴の股間を覗きこんでいた男たち
の一人の顔面に当たった。
その後のことはとても自分の身に起こったこととは思われない。悪い夢を見ているよう
だった。
顔を蹴られた男は激怒した。縛り付けられたままの鈴を殴り、蹴った。顔を殴られ、腹
を蹴られても逃げることも手でかばうこともできない。恐怖で声もでないまま、何度殴ら
れ蹴られただろう。―だが、本当の恐怖はさらにその後にやってきた。
男は鈴の着物を捲くり上げ、下帯を剥ぎ取った。白い下半身がむき出しになる。芽吹き
始めた柔毛が薄い影をつくっていた。男は鈴の足をつかんでぐいと足を広げた。見物の男
たちからほぉーという歓声があがる。恐怖と恥ずかしさで気が狂いそうだった。男たちは
鈴のものを眺めながら何か言い合っていた。どうせろくなことではあるまい、と遠くなり
かけた意識の片隅で思う。鈴の足を開いている男は、もう片方の手に箒をとった。鈴は本
能的に男の意図を察して腹の底から悲鳴を上げた。
「いやあああああああアァ!!!」
男は鈴の悲痛な叫びにはまったく頓着せぬ様子で、下卑た笑みさえ浮かべながら、鈴の大
事な部分に―本来ならば命を育む場所に、箒の柄を突き入れた。
「ぎゃあああああ!!!」体を裂かれるような痛みに、言葉にならない叫びをあげると、
鈴はそのまま意識を失った。
「□◎▲○※◆◎◇▼#▽@◆!!」鈴は女の声とともに揺り起こされた。一座の女、朱
旌の一人が怒り顔で鈴を見下ろしていた。気を失っている間に縄をとかれ、天幕の隅に転
がされていたらしい。…どうやら女は、鈴が掃除を怠けて寝ていたと思って怒っているら
しかった。さすがに二年も寝食をともにしていると、言葉がわからなくてもその程度は通
じるものである。
「■○△◎*◆●◇▼#▽◎◆!!」女はまだ怒っている。鈴はのろのろと立ち上がった。
下腹部がずきずきと痛み、また泣きたくなった。
「△●×○◆※∇煤I!」女は何事かを言い捨てて出て行った。どうせさっさと掃除をし
ろとかそんなことだろう。たまらなく惨めだった。誰も鈴をいたわってくれるものはいな
い。気遣ってくれるものはいない。あんなひどい目にあったことも、伝えることができな
い。もっとも、言葉が通じたとしても人に話す気になるかどうかはわからないけど。鈴は
箒を探した―あった。鈴から二、三歩離れたところに転がっていた。箒の柄にまだ乾きき
らない血がついているのを目にして、鈴はたまらずその場にうずくまって号泣した。
「お父さーん、お母さーん、やだよぉ、こんなとこやだよぉ、帰りたいよぉー!!」
「帰りたい、帰りたいのにーーー!!!」
―だが、ひとしきり泣くと鈴は立ち上がって掃除の続きにとりかかった。どんなに泣いて
も帰れないから。どんなに辛くても、どんなに惨めでも、ここで生きていくしかないから
…。
hRyq2LRB様!
エロですねー、これが真髄なのだと思います。
思わず、触発されて1年ぶりくらいに作品を作りました(まだ半分)
投下が近くてごめんなさい。
投下に触発されたと言う事でご寛恕ください。
誰でも良かった。
壊したい。
壊されたい。
居たたまれないくらいの心の痛みを得たい。
誰かを――愛したい。
「いよっ、陽子」
執務室で一人、文字通りの山のような書類を前に頭が湯立ってしまいそうな昼下がり、朗らかな声が陽子の背後から聞こえた。
ふわりと首筋をくすぐる涼しいそよ風のような声。
目の前の仕事も一瞬忘れ、くすりと笑って陽子が振り向くと、金色の鬣をそよそよと風に揺らし、窓の桟に腰掛けて微笑んでいる少年と目が合った。
「延台輔」
「まーた、景麒の奴が仕事を押し付けまくりみたいだな」
すとん、と窓から空気のように軽く延麒が床に飛び降りる。
と、すととと、と陽子に寄って行き、ぱたん、と膝の上の座った。
陽子は思わず、破顔する。
「…こんなに簡単に『ここ』までいらっしゃるとは、金波宮の警邏も考え直さないといけませんねえ」
陽子は雁国の宰輔に会っても――たとえ常世、十二国最大最強「雁」の宰輔相手であっても――心ならず、笑ってしまうのだった。
「『ここ』?ああ、陽子の膝の上は治外法権!」
にこにこと屈託なく笑う雁国宰輔に陽子は思わず苦笑する。
(どこでそんな言葉をお覚えになられたのだか…)
膝の上に座ったまま、足を軽くバタバタとさせ、無造作に机の上の書類を右と左に
分けて遊んでいる延麒の姿は市井の少年にしか見えない。しかしそんな「少年」が
己よりも遥かに長い時間(とき)を生きているのだ。
(弟がいたらこんな風なのだろうか――)
陽子は延麒に会うたび、ほとんど母性にも近い気持ちを抱いてしまうのであった。
ばさばさと書類をもてあそぶ延麒を、陽子は己の立場も忘れてにこにこと見守った。
「はーい、おしまい!」
パンパン、と延麒が手を叩くのを合図に、陽子はふっと我に返った。
「左はとりあえず印を押しときゃ良さそうな役人どものおためごかし、もしくは
景麒の泣き言と愚痴だ。あいつは字は綺麗だが文章が長くていけねーな。
右の山の書類はちゃんと読んだ方が良い。六官の中でも特に蔑ろに出来ない春官と秋官がらみの
ヤツだから。
礼と法、相反するようで関係するんだよな、これが。面倒っちいけど、まー読んどけ。
後は宰輔の市井から汲み上げたらしい陳情の――」
陽子はぽかん、と口を開けたまま延麒を凝視した。――沈黙。
「ご、ごめん、陽子」
「え?」
「俺、調子に乗っちゃったよな、ごめん、ほんとごめん!まだ、陽子はこっちの
言葉に――って言っても、書いてある文字だけの話だけど――まだ慣れてないかな、と
思っていい気になって、あーっ!ってか先輩風吹かせたみたいで」
延麒は陽子の膝から、ひょこんとおりると陽子の肩に頭に金色の鬣をコツン、とぶつけた。
「有難迷惑だよな、いやマジで。越権だ。ってか、あり得ない。他国の文書をこんな風に
扱っ――調子に乗った、ごめん。俺、蓬莱の人みたいに土下座は出来ないけど、だって俺
は麒麟だし尚隆にしか頭下げられないし、でもあんな奴になんて頭はここ300年くら下げ
てないし実際陽子の方に頭は下げたいくらいなんだけど、何て言うか、あのさ」
「延台――」
「とにかく、ごめん!」
まくし立て、小さな頭をぎゅうと己の肩に押し付けて頭を精一杯垂れている様子の延麒に
陽子はどうしようもない愛しさを感じて、思わず微笑んでしまうのであった。
「御顔を上げて下さい、延台輔」
「ごめん」
くつくつと陽子は笑う。
「びっくりしましたよ――正直、慶の国の事柄ですからね、いかな隣国、ええ、500年の
歴史を誇る雁の宰輔と言えど、このように文書を盗み見るような真似は如何なものかと
思うのですが――」
「だから、ごめん、って!!言ってる――」
「いえ、言わせて貰います。実際――」
延麒は恐る恐る陽子の顔を見上げた。
「ご、ごめん、陽子」
「え?」
「俺、調子に乗っちゃったよな、ごめん、ほんとごめん!まだ、陽子はこっちの
言葉に――って言っても、書いてある文字だけの話だけど――まだ慣れてないかな、と
思っていい気になって、あーっ!ってか先輩風吹かせたみたいで」
延麒は陽子の膝から、ひょこんとおりると陽子の肩に頭に金色の鬣をコツン、とぶつけた。
「有難迷惑だよな、いやマジで。越権だ。ってか、あり得ない。他国の文書をこんな風に
扱っ――調子に乗った、ごめん。俺、蓬莱の人みたいに土下座は出来ないけど、だって俺
は麒麟だし尚隆にしか頭下げられないし、でもあんな奴になんて頭はここ300年くら下げ
てないし実際陽子の方に頭は下げたいくらいなんだけど、何て言うか、あのさ」
「延台――」
「とにかく、ごめん!」
まくし立て、小さな頭をぎゅうと己の肩に押し付けて頭を精一杯垂れている様子の延麒に
陽子はどうしようもない愛しさを感じて、思わず微笑んでしまうのであった。
「御顔を上げて下さい、延台輔」
「ごめん」
くつくつと陽子は笑う。
「びっくりしましたよ――正直、慶の国の事柄ですからね、いかな隣国、ええ、500年の
歴史を誇る雁の宰輔と言えど、このように文書を盗み見るような真似は如何なものかと
思うのですが――」
「だから、ごめん、って!!言ってる――」
「いえ、言わせて貰います。実際――」
延麒は恐る恐る陽子の顔を見上げた。
「実際、助かってしまったので、どう言ったら言いか――」
ふふふ、と陽子は笑った。
「一週間分の仕事が片付いてしあいましたよ、延台輔、これは景麒と延王には内緒ですよ」
「わーってるって!」
くつくつと笑い声が執務室に満ちる。
夜、書房で書物に突っ伏して、転寝をしている陽子の肩を叩く金色の影。
「主上」
瞬間、刀に手をやった。
己を殺めようとする人はあまりに多いから――悲しい防衛本能は数秒続き、ようやく最前の声を認識すると
陽子は力を抜き、ゆるゆると面を上げて声の主を睨めつけた。
「主上、夜風は体に障ります。窓も開け放して、無用心な」
「景麒」
金色の鬣を揺らし、己が半身が頬を紅潮させて怒っている。
「はっ、無用心?此処(金波宮)が危ないなら、私は何処にも行けないな」
「此処以外に何処に行かれるのです?一国の王とは思えないお言葉ですな」
「延台輔は、自由に飛んでいるぞ、今日だって、ここにも――。そして明日は他の国にも。蓬莱へさえも」
一瞬の沈黙が、互いを刃のように斬った。
「延台輔はお帰りになりました。女官達に沢山の土産を残して。
これから奏に行かれるとか聞きましたが」
「自由人、だな。延台輔は」
ふっ、と小さく笑うと陽子は再び卓上に突っぷした。
景麒はそんな陽子の様子を見て、苦々しく言う。
「貴女は王です。私たちの主です。自由をお望みですか?何処かへお逃げに
なりたいとでも?奏に行く用事は今この国には無いと思われますが」
はあ、と陽子は大きなため息を吐いた。
「お前とは話にならぬ。奏に行きたい訳では無い。お前ときたら私の言葉を
そのまま言葉通りに受け取るからな」
「言葉以外でどう会話をしろと?」
きっ、と陽子は景麒を睨んだ。
「残念だな。私は逃げないよ」
景麒が口を挟む余地を与えずに陽子は続けた。
「私は逃げない。『ここ』がどんなに冷たくて、窮屈でも。民が泣き、
寒さに、飢えに泣く姿なぞ見たくないから。だから逃げない。お前がどんな
苦い顔をして私に初めて叩頭したか、そしてそれがどれだけ今でも私を苛み、侮辱――」
「――主上、明日の朝議に障ります」
己が主の言葉途中で言を挿むなぞ、許されざる事だが、景麒は敢えてそうした。
陽子はそれを咎める事も忘れたかのように、言う。
「私は、予王とは違うと理解しているか?」
ぎりり、と景麒の瞳が暗く燃える。
お前に恋情を抱くなぞ、稀有な王だった、て事だ。さぞや懐かしいであろう?はっ、
失道に苦しんだ瞬間(とき)でさえ、甘美な拷問として享受したのではないか?」
景麒は、唇をかみ締め、その瞼を閉じていた。
「鬱陶しい――今日という一日が台無しだ」
「申し訳ございません」
ごめんなっ、と金色の鬣を己が肩に押し付けていた少年の姿が陽子の瞼に浮かぶ。
(ああ、同じ言葉がどうしてこれ程違うのか)
陽子は紐を取り去り、髪をほどくとその燃ゆる焔の髪を揺らしながら嫣然と景麒に
言い放った。
「寝所に来い、景麒。主が誰か、忘れているようだからな――」
「――御意」
月が、雲に隠れた。
真夜中の湯浴み。
以前の陽子なら、その贅沢さに顔を顰めたであろう。だが、今は王である事の権威―−
ほとんど我侭であっても――を振りかざす事が返って、己の地位を認めさせる事につなが
るのだ、と悲しい結論に至っていた。さすがに身体を奚に洗わせるまではしないが。
足の指の股まで洗う。
愛しい誰かに口付けされる訳ではないのに――
香油を塗り、やわらかな肌触りの夜着に着替え、臥牀に座する。
側仕えがちりん、と小さな鐘を鳴らす。
いつの間にか出来たルール。主の応えを待たずに、するりと扉が開く。
陽子は薄く笑う。
(よく出来たものだ。麒麟は鐘ひとつで互いの肌を触れ合わせられる切符を得るか――)
室に入った時からいきり立った景麒のそれが、衣の下からもうかがえる。
天井に向かう程の角度で反ったそれが、陽子の目には痛々しい。
無言のまま、着物をがば、と剥ぐとそれを口に含む。
ごく、ごく、と喉の奥でその頂きを刺激する。そして舌は竿にちろちろと舌を這わせる。
あまりに大きいそれに、思わずえづきそうになるが、陽子は構わず男根を咥え、口を左右
上下させ、それを嬲(なぶ)った。
きのこの傘のように張ったその周囲をぬるぬると弄る(なぶる)。そして、菊門から陰茎へ
と一筋に通じている筋をすうっと舐めあげた。
景麒はたまらず、その細い背中を反らす。
じゅくじゅくと早くも滴る液を陽子は先端から舐め取り、舌の残ったその滴りの残滓を
ほっそりとした指になすりつけ、おもむろにその指を景麒の後ろの穴に入れた。
「――んん、ぐぐっ!!」
陽子はその硬くそそり立った茎を口に含み、やわらかく上下に舌でなぶりながらも、
閉まった禁門への攻撃を止めようとはしなかった。
ひくひくと景麒の後の穴がうごめく。
「そこは――」
景麒が身体を捩じらせ、尻を振って抵抗する。
ちゅるちゅると、液を吸って、赤く大きくなっていく茎を咥え、
そしてどんどん濡れそぼっていく肛門への刺激も忘れずに陽子は言った。
「己を忘れるな、神獣よ」
ぐい、と景麒の肉棒をつかみ、己の穴に引きずり寄せる。
ずぶ、と茎を蜜壷に沈める。
にやり、と陽子は笑った。
この辺で半分です。
最後、決めてません(こんなの初めてです。結末、どーしよ。)。
読めば読むほど十二国記はイケナイ方向に行きそうになるので切ない、かも。
週末、需要があれば後半落とします!駄文、失礼しました。
すいません、過去の「想い」4.5でダブって投稿してしまいました。
どちらかを除いて読んでいただいても齟齬は無いです。すいません、本当に。
凄い。二話も投下が!!
>>448 おつ、乙であります。乙であります。
>>451 おつ、乙であります。乙であります。
続きまってます。
やったね! 投下 乙悦
まあ、続けてよりも一日おきぐらいの方が、というのはゼイタクか
質問です
才麟タンはバージンですか?
友は「当然ヤラれているハズだ」と言っていましたが
いくらなんでもバーサンとはしないでしょ
その前だ、前。
468 :
466:2006/09/09(土) 22:08:48 ID:zPo2E8aJ
前って?
砥尚。
しかしそれって犯罪っぽいな…
12、3歳の少女を無理矢理なんて、ゆるせん
ぬぉぉぉ。砥尚は失道して正解じゃー。
おれの才麟たんをよくもよくもぉ。
>>448-450 箒突っ込まれて処女喪失って、見方によっては普通にレイプされるより悲惨と言えるかも…。
しかし鈴には悲遇話がよく似合う。実際あの頃はどんな目に遭ってたのか分からんし。
ともかくGJ。
>>461 エロければそれでいいんだ。
続き待ってます。
采麟×砥尚 て読んでみたいな
景麒とつながったまま、陽子はぐいと景麒の腰を引き、そのまま臥牀へと倒れた。
くつくつと声に出して笑いながら陽子は景麒の髪を背中を、腰を乱暴にまさぐる。
「そう、そこだ――もっと、突け。もっと!」
しなやかな筋肉をつけた陽子の脚がぎゅうと景麒の腰に絡み付く。
蜜で満たされた壷は底がしれぬかのように景麒のそれを咥えこみ、奥へ奥へと誘う。
誘われる度に、きゅうと壁はしまり、ひくひくと襞がそれ自体命を持つように景麒の竿を
なぶる。蜜が妖しい術をほどこされた薬のように肉棒に更なる刺激を与え、痛みを感じる
程の熱を堅さを、張りを増長させる。
景麒は精のほとばしりを我慢するかのように、はあ、と荒く息をついた。
触れる乳房は青くまだ堅いのに、掴む腰は少年の細さなのに、吸い付くような肌は生娘の
それなのに、二人をつなげる秘所だけが成熟した女のようにぬぷぬぷと淫靡な音を立てて
いる。
咥え込まれ、今にも精をほとばしってしまいそうな自身の猛りを静めようとばかりに景麒
は陽子の背中を抱え、ぐいと座す己の身体の方に少女の身体を持ち上げた。
陽子は熱い息を漏らしながら、景麒に抱きしめられる形で腰を動かし続ける。
景麒も無意識に頭をぐらぐらと揺らしながら、快感の波に流されようとしていた。
(ああ、主上。貴女が私の半身などと何故言えよう?)
「主上、主上――」
景麒も陽子の動きに合わせ、己の身体を揺らす。
(貴女は半身なぞではない――私の)
「あああっ」
景麒は我知らず声を漏らした。
(私の――全てだ!)
天上からの甘美な雷(いかずち)に打たれ、今にも精を放とうと言う刹那、景麒は己の
耳元で感じていた主の熱い吐息がすすり泣きに変わった事に気づいた。
名前を呼び、頬を冷たい涙を濡らす己の主を見ると、景麒はゆっくりと動きを止め、
そっと小さな身体を抱きしめる。
熱情の証であった汗が、まるで罰のように二人の身体を冷やし始める。
景麒は壊れもののように優しく陽子の背中を抱きしめ続けた。
「何故、止める」
景麒は黙して語らない。
「何故、止めるかと聞いている!」
どん、と景麒の身体を突き飛ばし、ひゅうひゅうとを荒く息をし、
生贄を求める獣のように景麒を睨みつけ、陽子は叫んだ。
「男と女の営みさえもお前はまともに出来ないのか!?おっ立てて、ここに入ってきたく
せに自分は動きたくないって事か?私が技楼の女か何かとでも思ってるのか?」
陽子は枕を景麒に投げつけた。
「私にだって、心はあるんだ――、この、馬鹿野郎!」
陽子はわあわざと手放しで赤子のように泣き叫んだ。
手負いの虎のような主。
景麒は主の叫びが、悲しみが雪のように己のまわりに振り積んで行くのを感じる。
冷たく、どこまでも白い。手に触れてはいけなかった――神聖なもの。
景麒は何度か己の主を落ち着かせようと、そのほっそりとした腕に手を伸ばしたが、その
度に嗚咽とともに手を払われ、ただ同じ臥牀の上に佇む他なかった。
嗚咽がおさまり、力尽きたかのように臥牀に横たわった主に景麒は静かに語り始めた。
「貴女は――主上は、まるで御身が犯されているかのように、私を抱くのですね」
「――お前を『抱いた』事なぞない。そこには何の情もないからな」
陽子は吐き捨てるように言った。
「単なる欲望だ。日々の排泄と一緒だ。犯されるも犯すも無いだろうが」
「私はそのようには――」
「お前は、私の何も『侵せ』はしない、出来ない」
くつくつと、陽子は苦く笑う。その小さく切ない嘲笑を聞きながら景麒は目を伏せ、
そっと敷布を陽子の裸体にかけた。もう、抵抗する気力も失せたかのように陽子も敷布に
くるまる。
「主上は、いつも『名前』をお呼びになる――お気づきか?」
景麒は、石を飲み下すかのように、それをもういちど吐き出すかのように、その言葉を
吐いた。
(私ではない名前を。泣きながら、あなたは助けを求めるかのように、私の背中にすがり
ながら『彼の方』の御名前をお呼びになる、何度も何度も、あなたが――果てるまで)
陽子はぱたり、と寝返りを打ち、景麒を見上げた。
「予王を――愛して、いた?」
駄文、失礼しております。
アクシデントで、「想い」ですが、全文消えうせました。
一生懸命、思い出しながら書いてます。週末に全部アップ出来なくて申し訳ありません。
取り急ぎ。
>>477 今回もGJ!
陽子ツラス景麒セツナス
続きがとても気になるので正座してお待ちしております
>>478様
そのようなお言葉がモチベーションとなります。
当方、本当に久々の投下で頭が鈍っていて作品を全削除してしまう程ですから(涙)・
頑張りまする。
「お前に恋情を抱き、国を傾け、民を、そして己の半身であるお前を苦しめる程の
慕情を――お前はどう思った?」
陽子は、初めて出会った頃の蓬莱の少女に戻ったかのように、か弱い瞳で景麒に問うた。
ほろり、と敷布からこぼれる青い乳房を己の目前から隠すように敷布を陽子に胴に
巻きつけると景麒は吐息を漏らした。
「愛していたか…と問われても。それは――判りませぬ」
「お前の事だぞ?お前の、魂の事だ。判らぬはずが、忘れるはずが、あるまい!」
陽子は詰め寄った。
景麒は、その濡れた瞳に再び、柔らかく欲情する己を恥じながら、言う。
「主上とは――違うのです、あの方は」
「違わない。お前の半身だったんだ!私と、同じ――」
「王気は、抗えない勅命のそのものです。魂がどこにあるのか、愛とは何か、
私には判りません。ただ、王気を感じた方には膝を付き、頭を垂れ、従わずには
要られない、それだけ」
「それだけ、と言うか。お前は、それだけ、と」
景麒はふっ、と小さく苦く笑った。
「正直――閨(ねや)の場だから言う、という訳では無いですが――だいたい、今
目の前に居らっしゃる貴女にも、叩頭なぞしたくは無かったのかもしれません。
だって、あなたはほんの小さな少女で、しかも蓬莱の――」
「言わなくても良い。お前は私が身体を投げ出しても、私を半身と、王とは認めは
しなかったからな。だいたい、お前は――」
美しい主の唇が切なげに歪むのを見つめ、景麒は声を上げようとした―
だが、何を、言えば良いのだ?
その身をかき抱く度に、己以外の名を叫ぶ主に対して何を言えば良いと?
その躊躇を飲み込むかのような深い声が景麒を包む。
「景麒、良いよ。ごめん。すまない、悪かった――」
誠実が身を切り刻むと、景麒は初めて知った。
謝罪なぞ、要らないのに。あなたは穢れの場でも、王なのだから――。
血にまみれた主。
剣と弓と怒号が、そして憤怒と呪いに満たされた場に、聖獣が主を乗せて降りるなぞ、
有りえなかった。少なくとも、前王の時は。
あなたは私に命じた、「己を乗せて運べ」と。
民を前にし、重く、いんいんと響く声。
それを聞き、私は欲情したのだ。
軽蔑されるか?ああ、軽蔑されても仕方が無い。
私は、そのとき、あなたを組み敷きたくてたまらなかった。
何が、違う?前王と何が違う?何が私を挽きつける原因なのだ?
己を殺して民を思う心?その癖、自由な羽で飛び立っていく貴女の奔放?字(あざな)
ではなく、己が名前で躊躇無く臣下に「陽子」と呼ばせる事への嫉妬?そして、この
魔そのものの身体?
わからない、わからない。己の不明は、あなたへの不信へと姿を変える。
どれだけ迷ったかしれないのだ、主上よ。
「主上?」
「何だ」
身体も、声も乾いた陽子に景麒はすがりついた。
「これが最後でも良いです。あなたを――」
陽子はいっそ悲しそうに景麒を見つめた。
「抱きたいのです」
(魂の底から、あなたを、抱きたい――)
景麒は陽子にすがりついた。
陽子は景麒をかき抱いた。くつくつと、軽やかに陽子が笑う。
「お前は、獣だと思っていたよ、最初(はな)から」
苦い笑いに反して陽子は景麒の肌に優しく接吻を繰り返す。
首に肩に、胸に、そして唇に。愛おしげに。
「景麒?お前は己が失道する事で、何度でも主を変えられる――そんな『自由』を得て
いる獣だと、思っていた」
景麒は己の主への初めての唇への接吻に気を失いそうになる。
何度も、伽を申し付けられた。だが決してその唇に触れる事は許されなかった。
接吻がこんなにも甘く、心を切り裂くものかと――背筋に熱い氷柱が突き刺さるものかと
予想さえ出来なかった。
舌が、舌をなぶる。それだけの事なのに。吸って、噛む。軽く、齧るとぺろり、と舐める。
欲しい、欲しい、もっと欲しい。己の舌と貴女の舌がどちらのものか判らなくなる。
いつか主上が話してくれた禁断の林檎の伝説――それは、嘘ではない、と思う。
こんなものを味わったら、何も要らなくなるから――己の心さえ。
導かれるままに茎を指でさぐる。まだ、重い花弁で隠れている茎を、くるり、と剥く。
「あっ、いやん――」
景麒は無情にもその叫びを唇で塞ぐ。許されなかった唇への接吻が景麒の己を猛りさせる
から。
向かれた陽子の茎は赤く、じくじくと痛々しげに満開を待つ。ほとんど苺の実のように。
(満開を待つ必要は無いですよ――)
景麒はゆっくりと、その開かれた果実の蕾を唾液で濡らし、ゆっくりと舐める。
びくん、びくんと、陽子は快感の波にさらわれ、背を反らす。ぴん、と足の先が伸びる。
最前まで麒麟の上になり、攻撃せんとばかりに腰を動かしていたのに処女のように股を
硬く閉じる。
景麒は構わずしつこく茎をなぶり続け、蕾を花開かせようとばかりにちろちろと長く
冷たい舌で蕾を舐め続けた。と、同時に秘所に指を差し入れる。
一本。そして、二本。
ずぶずぶと、ほっそりとした指を差し入れする。
あまりにもスロウに、景麒は陽子の秘所に指を這わせる――浅く、深く。
桃色に塗れそぼるそれを見つめる景麒の視線に気づいて、陽子は緩んだ股を再び
合わせようとする。
イイ!
続き待ってます
ブツ切り投稿で、そしてルールであるカップリング無記載でごめんなさい。
今日と、今週末で投下は終了しそうです。そして今回からカップリングも
明記致します。今日ので大体、3/4終了です。
優しいがしっかりとした力で股を押し広げられ、陽子は思わず羞恥に両手で顔を覆った。
己が景麒を陵辱するのだとばかりに、さまざまな性技を試し試されてきた自分なのに、
見つめられるだけに敷布をしとどに濡らしてしまう――まるで、唇への接吻が己の
身体を開放する合図だったかのように。
受け入れれば良かったのだ――とうに気づいていた景麒の思いに。
冷たいと感じていた瞳は己が走りすぎる事への心配であり、目をそらす事で私に息吐く
余裕を与えようとしていた。放って置かれると感じたのは己を見つめなおさせる事であり、
溜め息は優しいたしなめだった。
景麒は私の努力を誰よりも身近に見つめ、見守っていてくれた。
私自身が気づかない心の奥底の痛みにさえ気づいていてくれたのだ。
だから、抱いてくれたのだ――無限の優しさをこめて。
強張った、鎧でおおった私を解くように、一つ一つ丁寧に身体に薔薇色の印を刻む
景麒――私は、それを気づかないようにしていただけなのだ。
あの時、どんな気持ちで私を雁に遣った?
「景麒」
陽子は深く溜め息をつくと、遠回りしてきた、己の過去に思いにはべらせた――
思いは、過去へと沈んでいく――遠い、遠い、過去へ。
最初は、取引だと思った。
どこまでも冷たい麒麟。だが、その軽蔑するかのような視線の奥の欲情に陽子はいつしか
気づいていた。
聖獣である麒麟が、男の機能を果たすのか、という純粋な疑問もあった。そして、男の
機能を果たすのであれば、身体の交わりで己を崇拝させる事も出来るであろう、と
浅はかにも思った。
甘やかに誘うなぞ出来ない自分が、命令でもって閨に麒麟を誘った初めての夜――
思いがけない激しさと慣れた身体の動きに、己の方が崩れ落ちてしまいそうになった。
悔しくて口惜しくて、まるで自分が蓬莱での小さな愚かな少女に戻ったかのような気が
してならなく、涙が止まらなかった。
その後も、慣れない自分の姿態をどこかさみしげに見つめる麒麟の瞳が、己を予王と
比しているのだ、と感じてならなかった。
そう感じるたびに、いっそう激しく景麒をなじり、激しく卑しい交わりを求めた。
光が射している間はまだ良いのだ。
日が高い間、自分は王としての職務を懸命にこなしていると思う。
心から信頼出来る臣下も出来た。
よるべない赤子のように弱々しいが、立ち上がろうとしている慶という国が、民達が大事
だった。
しかし、日が沈むと、想ってしまうのだ。
隣国の朗らかに笑う麒麟と、若者のように澄んで、そして老人のように深い瞳を持った
王を――そして会った時と変わらず、冷たく自分を見つめる己の半身を。
何が違う、何が私に足りないのだ。
比べるものはあまりに大きすぎるか、そして既に亡きものだった。
眠れない夜が続き、憔悴しきった陽子が書房で涙に濡れながら卓につっぷして
転寝をしている時に、あたたかな風が吹いた。
はっ、と面を上げると、そこには脚を卓にのせ、ぶらぶらと椅子で重心を取っている
延王の姿。
陽子は咄嗟に頬に残る涙を拭うと、きっと尚隆を睨んだ。
「ここで何をしているのかと聞いても無礼には当たりませんよね、延王?」
尚隆は涼しげな顔で、キイキイと椅子を鳴らした。
「…している」
「今、何と?」
どすっ、と大きな動作で椅子から立ち上がる、尚隆は陽光を背にして陽子を見つめた。
「ひどい顔をしている、と言った」
陽子は顔に朱を上らせ、平手を張りそうになる手をぐっと握った――陽光が眩しすぎて、
涙がにじみそうになる。
「行くぞ」
「はい?」
「冢宰の許可も取ったし、雁に飛ぶ。さっさと準備をしろ」
「ちょ、ちょっとお待ちください――」
大きな手が、自分の手をぐいと引いた。
「延王のお傍なら何処よりも安全ですね」
と、笑った浩瀚が憎らしい。
「見聞を広める事もまたこれ、義であり、勇なり」
と、笑う遠甫の声に、覚悟を決めた。
景麒は、ただ黙して頭を垂れた。
雁へと向かう道すがら、思わず尚隆を睨みつけてしまう。
「陽子は、懸命過ぎるのだ。もっと、力を抜いて周りを眺めてみろ。慶に鏡は無いのか?
うら若い乙女が眉間に皴なぞ作りおって」
「大国雁と違って、慶という国にはまだまだ考えなくてはならない事がたくさんある
のです。皺が何だと言うのです!?」
はぁ、と尚隆は溜め息を吐く。
「お前は考えすぎるのだ。もっと広く物事を見よ――お前が王として唯一足りないのは
そこだ」
陽子は忌々しげに尚隆を見上げた。
逗留の間、陽子は雁の街を身分を隠して歩いてまわった。
祭りの山車に驚きの声を上げ、屋台で酒を飲んで、酔いつぶれて尚隆の背中にかつがれて
帰った。
延麒と山を駆け回り、花を摘んだり、木の実を取ったり、そして疲れて一緒に昼寝をした。
雁が誇る灌漑について州候から説明を受けた。
六官を束ねる大宰と面会し、尚隆に対する愚痴を聞いた。
全てが新しく、全てが養分のように自分の中に沁みこんで行くことに、まだそんな心の
柔らかさを持っている事に陽子は驚愕した。
そうして、雁の滞在の最後の日。
己が王として立つと決めた玄英宮を、懐かしく切ない気持ちで陽子は歩いていた。
あてがわれた部屋は、初めと同じく――雲海に面する一室。
陽子はテラスに出ると――いつかの時の尻尾を持ったネズミではなく――堂々たる偉丈夫
が浜辺に座り、雲海を見つめているのに気づいた。
「――良い顔をしている」
振り返らずにその人は言った。
「私の顔も見ずに、そのような戯れをおっしゃる」
陽子は思わず苦笑した。
己が目指し、そしてそのあまりの高みに届かぬ事に、ほとんど憎しみにさえ近い恋慕を
抱いていた男(ひと)――延王が、立ち上がった。
「『王の国を救っていただきたい』」
「ん、何と?」
ふっ、と陽子は笑った。
「私が慶の王だとお教え頂いた時に、延王からたまわった言葉です」
尚隆は、ああ、と合点がいったように薄く微笑んだ。
「あの時は実際、こんな小さいおちびさん相手に、何をどう伝えようかと悩んだ。
後ろに楽俊が居なければ、お前は逃げ出していたかもしれないな」
尚隆は大きな手を陽子の頬に伸ばした。
「大きくなったな、陽子――いや、景王」
陽子は、緑の双眸を見開くと、その手にすがり、ぽろぽろと涙をこぼした。
「に、憎くて――」
尚隆は頬に手を置いたまま、静かに陽子を見つめた。
「私を蔑む麒麟が憎くて、私を信用しない官達が憎くて――」
微笑みあい、目に見えるかのような確かな絆で結び付けられている、延麒と延王を見る
たびにどれほど自分の小ささを思い知った事か――
「延麒が憎くて、貴男が憎くて、そして自分が憎くて――こんな小さい私、
消してしまえれば――!!」
残りは、週末に投下したいと思います。
駄文、心苦しいです。ご寛恕ください。
週末までに、そしてもちろん週末も、神々からの投下があれば素晴らしい、と
自分も心待ちにしております。
良い子にして続き、待ってます!
+ +
∧_∧ +
(0゚・∀・) <タノシミスギテネラレナイヨー
(0゚∪ ∪ + wktk
と__)__) +
楽しみにしてます!!(*´д`*)
スマン、時系列がようわからんのだが、「想い」の職人さまよ。
>>487から、回想になってるんですよね?
俺だけがバカチンなのかなぁ。。。?ちと、うむーで。
楽しみにしてますが、それだけおしえて頂けると多謝だす。
496 :
名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 02:25:08 ID:LuZ21hBs
漏いらもここの板では時系列が複雑で迷い子になる人の一人だが。
今回のSS職人さんの作品は>487で過去になってるというのはワカタw。495、駄目ちゃん?
この職人さんの作品は以前も拝読した気がするのだが、自分は好きです。
期待なのでヨロ、です。うはw
ハァハァハァハァハァハァ 待ってます
>>493&494&497
有難うございます。もう、叩頭します。あなた達がいらっしゃなければ
書いてません、ほんとです。
>>495=496?
えっと、叱咤もお褒めの言葉も大感謝です(同じ方でなければ御免なさい)。
ラストが近いです。どんどん、叱咤してください。
>>498は自分のコメントです。
投下する人って、どんな言葉も嬉しいんですよ、と戯れを言いつつ、
続きを投下します。次作のために、叱咤&激励、お待ちかねです、ほんと。
泣きじゃくり、震える陽子の体を尚隆はふわりと抱きしめた。
髪を撫ぜる大きな手。
赤子を抱くようにしか力を入れていない無骨な腕。
頬に触れる、胸からは規則正しい心音が聞こえる――瞬間、陽子は尚隆にとっては
己があくまで隣国の王――もしくは妹か――にしか思われていない事を絶望とともに
理解した。
そして、その絶望の淵にあっても、まだ愛しい男の腕に抱かれていたいと思う浅ましい
女の業に自分を深く嫌悪したのだった。
「落ち着いたか?」
呪詛が飛び出してしまいそうな唇を、ぎゅうとかみ締めると、陽子はこくんと頷いた。
尚隆が陽子の頬をつつみ、その深い瞳で全てを見透かすかのように陽子の瞳を射る。
「お前は――お前の半身と、よく話した方が良い」
立ち上がろうとする陽子を強い力で尚隆が止める。
陽子は恨みがましげに尚隆を睨んだ。
「俺はお前の良き友くらいにはなれる。だが、お前の半身にはなれぬのだ。俺と六太とは
違った形でお前達も心を共に出来ると俺は思う」
くいしばり過ぎた陽子の唇から、一筋血が流れた。
「景麒を、信じろ。景麒だけが、お前の片割れなのだから」
尚隆は唇をそっと陽子の唇にあてると、その血を舐め取った。
「まあ、こういう事は麒麟でない私には出来るがな」
尚隆は、自嘲気味に笑うと、陽子の身体を軽々と持ち上げて歩き始めた。
「――明日は、早いぞ。本来、王は自国をそんなに空けるものではないのだからな」
その大きな体に自分が包まれながら、陽子は決して愛しい男が自分を
女として愛す事はないだろうと知った。
湿った舌が触れた唇が、この上もなく痛
(――いっそ、永遠に傷が癒えなければ良い)
「――主上?」
細い首を傾げ、己を見つめる景麒の姿を見つめても、まだ陽子は追憶の中に居た。
我知らず、陽子はつぶやく。
「お前は――どんな気持ちで私を雁に遣ったのだ、あの時?」
刹那、咲きほこる麒麟の藤色の瞳が暗く煙り、深遠を
覗きこんだような闇のように見え、陽子はぴくりと体を震わせた。
「仁の獣らしからぬ心を持っていましたよ」
景麒は闇に沈んだ瞳を隠すかのように、瞼をおろした。
陽子は恐る恐る景麒の肩に手を伸ばし、もうその瞳が開かなかったら
どうしようという気持ちにとらわれ、
狼狽とともに瞼に接吻をした。
「私の身体は健やかでしたよ、千里をも休みなく飛翔出来る程に。だから、主上が道を誤っている訳では
ないというのは己自身が知っていました。慶は安泰のはず、と。ですが、心が――」
「こころが?」
陽子は独白のように、小さく囁く景麒の瞼に、頬に、耳に、首筋に、そして唇に接吻を重ねながら尋ねた。
「心が身体に宿っているのだと気づく程に胸が痛みました。貴女が延王と共にいると言うだけで、
身体が砕けてしまいそうなほどに、体中が痛かった。胸に弓矢が刺さったのかと思うほど」
「ならば、何故、私を――!?」
(なぜ、私を雁に。私は心を打ち砕かれ、己自身を消そうと思ったのだ――お前なぞ、どうでも良かった)
陽子が胸に留めている独白を聞いたかのように、はた、と景麒は瞳を開いた。
「貴方が、あの方の名を呼ぶから――」
陽子は延王にも比する強い麒麟の瞳に思いがけなく接し、思わず目を逸らしてしまった。
景麒は男性にしては細い腕をするりと伸ばして、陽子の頬を両手で覆って己に対峙させた。
陽子は思わず苦笑する。
「何です?」
「同じだ、と思って――延王と」
(景麒を信じろ)
(景麒だけが――)
「私の半身だからな。なあ、景麒?」
あの人は何もかも判っていたのだ。
激しい火に、人は近づくのだ。500年の時を経ても、なおも激しく燃える炎。
だが、涼やかな小さい泉には気づかない。それが、永遠に飲みつくせない程の深さを
たたえた泉だと言うのに。
ああ、と陽子は景麒に接吻を繰り返しながら思う。
(私は、なんて深い泉を持っているのだろう?どんなに傷ついても、どんなに辛くても、
この金色の鬣と紫の瞳に触れれば、
私は生きていけるだろう――)
うげ、またやっちゃった。
ありえるべからず事です、すんません。24が二つ重なりました。
次、実質26です。
「景麒」
「どうされた、主上?」
「私を、もう一度抱いて」
何回目の交わりだろう?
陽子は初めて、景麒に体を任せた。全てを、景麒に委ねた(ゆだねた)。
乱暴に己に寄せる腕の力を抜き、絞め殺そうとばかりの脚をぱたりと臥牀に下ろす、金色の鬣を猛々しく
引っ張る指は優しく頬をなぜ、指は自然に背中を柔らかに撫ぜた。
炎を抱いていた己の腕(かいな)は、ようやく深い泉に触れているのだと気づいた。
「主上」
景麒は、強張りを腿に押し付けながら、切なげに息を漏らした。
「私は、良いのですよ――延王の名前を呼びながら、抱かれても」
「馬鹿」
「貴女に触れていられるのであれば、私は魂を天に売り払っても良い――!」
思いがけない激しい声音と動きに陽子は背を反らす――急に景麒は猛りを己に突き刺した
(――痛っ!)
陽子は、言葉を飲み込み、ゆっくりと景麒の鬣をまさぐった――痛いと言えば、己の半身が動きを
止めてしまうのを判っていたから。
景麒の汗が、ぽたりと陽子の顔に落ちる。いつ触れても冷たい肌の景麒が、汗をかいているのが
おかしくて、陽子は思わず破顔してしまった。
「何故、お笑いになる?」
陽子はするりと景麒の腰の上に脚を乗せ、腰をゆるゆると動かしながら言った。
「閨の場でも敬語のお前が、可笑しい」
景麒は仕返しのように陽子の体をずん、と深く突いた。
「ん、ああ。あっ、あ――」
思わず声が上がる。その優美な姿態から想像もつかない程、景麒の強張りは硬く、巨大だった。
「貴女の笑い声が愛おしい」
ずる、ずる、といやらしい音が暗闇に響く。陽子は首を反らして、それを甘受した。
「主上?」
景麒は、はぁはぁと息を荒げながらも、陽子の身体の上で腰を動かし続けた。
「すごく、良いんだ。今にでも、行ってしまいそうなくらい――でも、お前の顔が
愛おしくって、行けない」
くすくすと笑う陽子は、我慢出来ないかのようにするりと、楔を外した。
「主上!」
猛りを収められ憤りを隠しもせず、景麒は叫んだ。
「景麒、景麒」
陽子はするりと、猛り立った景麒のそれに舌を這わした。
「誰の名前も呼ばない。前を誰かの替わりにはしない」
陽子は、景麒の猛りを更に強くさせようと、口に含んだ。
「『中嶋陽子』女という一人の女が、お前を愛くしんで
いるんだ――それを、感じて」
陽子は思わず、涙ぐんだ。
喉を痛いほどの突く大きいそれを口に含む。
喉を圧迫し、呼吸が苦しくなるほど。舌が、ぺろぺろと景麒の張ったそれを味わう。
下から上へ、張った筋を落ち着かせようと舐め続ける。
と、茸が満開になったかのように――
茸は満開になるのかな?と陽子は笑う―その先端にある小さな穴から、
どくどくと、白い汁が溢れる。
陽子は愛しそうに、小さな穴に舌を突き刺す度に溢れる白い汁をごくごくと
飲み込んだ。
「甘い」
陽子は大きく張った景麒を含みながら言った。
「主上、呼んで良いのですよ、彼の方の名を」
陽子はくるりと体勢を変えて言った。
「ならば、その名を言わないように、お前が楔を打ち込め――」
ぎゅう、と握られたその強さと、反して柔らかな接吻に景麒は混乱した。
混乱しつつも、己の身体が精神と離れて激しく主を突き続けるのを感じていた。
突く。
逃げる。
触る、
己に接吻を返される。
景麒はかつて経験した事のない追いかけっこに、声を荒げた。
「主上!これは延王が、ああ、延台輔がおしえたことですか!?」
瞬間、すっと、身体を引き、冷ややかに己を見つめる主を見つめて
景麒は戦慄した。
すいません、もう、ボロボロです。
でも、週末には終わらせます。
過去の職人さんたちの技に、追いつけなくって、歯噛みしてます。
頑張ります。
でも、神々の降臨を祈ってしまうなぁ。過去の自分にも勝てない己に反省。
>>508 ムリスンナー。
時間かかってもいいんでいい作品落としておくんなまし。
>508
いいですよ!
閨の描写がひどく生生しくて
最初は正直引き気味でしたが
陽子の愛を感じました。
表現が素直じゃないなとは思いましたが(笑)
>>509 有難うございます。
書いていた拙作データを間違って全部消してしまって、
住人の方に申し訳なくって思い出しながら泣きながら書き直してました。
ここの住人さん達は、大人です。厳しいけど、とても居心地が良い。
週末、責任もってお落とします。ありがとうございます
>>509
>>510 あなたのような方を慈母と呼びます。
うはー。頑張ります(汗)。
当方、陽子→尚隆、が好きなので景麒には冷たくなってしまうのですが
景麒はとっても好きです。頑張ります!
乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙であります。
怒号が室に響き渡ると思った。
――が、降り始めた雨音が室を満たし、その音がかえって室の静寂を増すだけであった。
陽子は小さく笑うと、優しく景麒の頬を撫ぜた。
「景麒。帰って、良いよ」
景麒は陽子にすがりつこうと腕を伸ばしたが、ふわり、と陽子の手はそれを柔らかく払った。
「雨が降り始めたようだ――気をつけて、帰れ」
景麒はその言葉に、芽生え始めたであろう主からの情を一瞬にして失った事を知った。
景麒は仁重殿へとふらふらと歩いた。雨は激しさを増し、景麒の衣類をぐっしょりと濡らす。
景麒はその重さに耐えかねたかのように、その場に崩れ落ちた。
冷たい石畳に手を這わすと、どん!と拳でそれを叩く。
どん、どん、と景麒は己の拳の皮膚が破け、うっすらと血が滲み始めてもひたすら拳を打ち続けた。
「誰か――」
(今日という一日を無かった事にしてくれ――それが出来なければ私を
今すぐ消してくれ!!)
「――ああ、天よ!」
妖魔のようにしわがれた声音で景麒は叫ぶと、うずくまって慟哭した。
――雨が激しく、罰のように景麒の身体を打つ。
大雨のあとの、爽やかな空気が金波宮に流れていた。
珍しく穏やかな朝議が終わると――陽子と景麒が目線さえ合わせないことには誰も気づかなかった――
陽子は逃げるかのように、退室を急ぐ。
「台輔、手をどうされました?」
浩瀚が景麒に問うているのが背後で小さく聞こえたが、振り返ろうとする己をとどめ、
陽子は足早に己の書房へと向かった。
書房で一人、陽子は持ち帰った書類に印を押し続けていた。
どん、どん、と音を立て、御璽を押しながら陽子はぽろぽろと涙を流し続ける。
(馬鹿野郎、馬鹿野郎、馬鹿野郎!)
ドン!
カタリ、とドアが開き、親しんだ気配を己に近づくのを陽子は感じた。
「また、こんな時にいらっしゃいますか――?」
ふ、と苦笑とも泣き笑いともつかぬように陽子が声を漏らす。
「陽子――お前、大丈夫か?」
「延台輔」
陽子は、堪らず小さな隣国の麒麟の胸に顔を押しつけて泣きじゃくった。
生臭いところをなるべく避けて、ほぼ全てを陽子は延麒に話した。
己の延王への恋情、景麒への想い、そして昨晩の景麒の言葉に収まりが付かない己の矜持。
「ええっと、ごめんなさい。延台輔にはよくお分かりにならない、ですよね?」
日が陰り、そして己の言葉によってか更に暗くなってきてしまった室を少しでも明るくしようと
陽子は一つ灯りをともし、そっと延麒の顔を窺った。
男と女の心の機微なぞ判るまい、と思っていたからこそ陽子は思わず心情を吐露したのだ。
だが、何にも反応が無いのも落ち着かない。
延麒は窓の枠に座って、何やら難しい顔をしつつ、ぶらぶらと脚を動かしていた。
「俺は、陽子が好きだよ」
「え、延台輔?」
陽子は無邪気な延麒の言葉に微笑もうとしたが、延麒はその幼い容姿に似つかわしくない
厳しく重い瞳で陽子を見つめた。
「陽子、お前が麒麟って存在をどう考えているのわからないけど、麒麟って結構馬鹿なんだよ。
俺は違うけど」
「は…い」
「仁と正義の獣だけど、心の中はそこらへんの人間と大して変わらないと思う。心を計る装置なんて
無いから比べられないけど。矛盾でどろどろした感情を抱える事もあるし、実際、最も王に近い存在
でありながら穢れを忌む、なんてすごい矛盾した可哀想な生き物なんだよなあ、麒麟って。王なんて
忌みごとの集合体みたいなモンだから、さ」
陽子は背筋を伸ばし、拝聴する姿勢を思わず取ってしまう。
「しかも景麒なんて、俺と違って出来ないちゃんだから、王である陽子と女である陽子の
間を揺れ動いて翻弄されまくって、もう胸の中どろんどろんだと思うぜ」
「そんな馬鹿な景麒との閨の場に、あの猿王の尚隆の名を呼び続けたなんて――さ」
陽子は窘められたかのように顔を伏せた。
「陽子も、馬鹿だ。でも、そういう陽子も俺は好きだけど…てか、ちょっと話がずれた」
延麒は、ぽん、と窓枠から軽やかに飛びおりると、つつつ、と陽子の目前に立った。
「なあ、陽子。そろそろ理解ってくれよ。神獣も、嫉妬するんだ。景麒も、幼稚な逆襲しか出来ないから
陽子を苦しめてるみたいだけど、許してやってくれ。お前も、あんな猿王に惚れ続けてたから、同罪」
陽子は、景麒と嫉妬という概念が上手く結びつかなくて、混乱した様子でううう、と頭を抱えた。
「『嫉妬』、ですか?」
「そう、嫉妬。逆襲。好きな子を苛めたい、て心理。あー。なんてあいつは何てガキなんだ!」
陽子は思わず吹き出した。
そうだ、と延麒はぽんと手を打った。
「俺とも何かあった、って景麒のヤツ、言ったんだろう?うーん、それはなかなかに鋭い!」
「え?」
延麒は小さな手で陽子の頬を覆うと、そのいたずらっ子のような、それでいて延王に少し似ている
深く澄んだ瞳で陽子を見つめた。と、まだ少年の匂いがする柔らかな唇を陽子の唇に押し付けた。
思いがけなく長い舌が、歯茎を舐め回し、歯の間に差し入れられる。
小さく長い、濡れた舌が甘く陽子の口内を蹂躙した。
「相談料はこれで我慢してあげるよ」
延麒は唖然とする陽子の唇に、ぽん、ともういちど己の判を押した。
「五百年も生きてると、こういう相談も新鮮で、オツだなあ。また辛くなったら、
玄英宮に来い、な?あっ、でも」
陽子はただただ驚いて、延麒の言葉にあくまで儀礼的に、機械的に答えた。
「はい…玄英宮に、また…喜んで伺いたく…あの、はぁ、え、『でも』?」
「…でも、次の相談料は、もうちょっと高いから覚悟してくれなくちゃ!」
笑い声とともに、延麒は飛び去った。
「焼きもち焼きの景麒に、よろしく言ってくれ、陽子!」
爽やかで清らかな気配だけを残して、延麒が去っていった。
その夜――陽子は側仕えの奚さえつけず仁重殿の景麒の寝所を訪れ、ドアをこっそりと叩いた。
どちらが謝るべきなのだろう?
どちらが怒るべきなのだ?
ああ、どういう顔で会えば良いんだ?
のろのろと動く気配がし、永遠とも思える時間の後、ドアは開いた。
「主――」
「景――」
言葉が要らぬ事を、ようやく慶の王と麒麟は理解した。
景麒はまだ痛む拳に、桜の花びらのような唇があてられるのを見、昨晩の己の狂態に感謝をした。
景麒は陽子の顎を持ち上げ唇を押し付けると、歯の隙間に舌をはわせ、ゆっくりとこじ開けた。
瞬間、陽子は思わず己の唇に触れた、もう一人の麒麟の柔らかい唇を思い出し、くすくすと笑う。
「主上?」
陽子は面白そうに笑いを噛み殺し、何でもない、と言う風に首を振った。
(延台輔の接吻は、お前より上手だったんだ――なんて言ったら大変だよな、景麒)
くすくすと面白そうに笑う陽子を不審気に見つめながらも、その薔薇色に燃える肌に
再度触れられる事に感謝し、景麒は己の主の身体を抱き上げて臥牀に横たえた。
雨が、また降り始める――慈雨のように。
「つまんねー」
玄英宮の奥深い、延王の寝所――で、延麒が酒を飲みながら管を巻く。
「お前もさ、あんな極上の女の子に惚れられて手も出さないなんて、さ。もう終わってるよ」
「俺は『女の子』には手を出さない主義でな、『女』なら大歓迎なのだが」
ふふん、と尚隆は鼻を鳴らし、碁石をぱちんと打った――相手は延麒、一回も勝った事が
無い碁の打ち手。
ためらわずにぱちん、と延麒は石を置く。
と、ふいに問う。
「なあ、尚隆。お前――まだ碁石集めてるの?」
「ん…うむ、そう来るか」
ぱちん、と乾いた音が室に響く。
「また、負けか――」
がしゃがしゃと碁石を崩すと、ばたっ、と尚隆が臥牀に倒れる。
「物騒な『願』を掛けてるお前に勝たせる訳には行かないだろーが」
ふっ、と尚隆は笑うと言った。
「お前も、物騒な事を考えてるくせに――」
はぁ?と眉を顰める六太をちらりと睨めつけ、尚隆は溜め息を吐いた。
「六太。日記を、卓の上に無造作に出しっぱなしにするな」
延麒は息を止め、いっそう強く尚隆をにらみつけた。
「『壊したい』『壊されたい』『心の痛みを得たい』」
尚隆はいっそう深く溜め息を吐いた。
「――判るだけに、辛いんだ、俺も」
延麒は500年という時を共に背負ってきた戦友を見やり、どん、と臥牀に飛び移った。
「こんなに長く生きると、壊しちゃいけないものばかり増えて、いけないな」
「壊して、また生み出す王が隣にいるとますます」
「あいつは、壊しすぎだ。景麒に同情する」
「それにしても男の王と女の麒麟という状況はうらやましい限りだ」
「お前、阿呆かよ」
くつくつと、子供のように延王と延麒は笑う。
孤独なぞ、と感じすぎてわからなくなった。
痛みなぞ、何百年も感じていない。
「なあ、尚隆」
「なんだ、六太」
「あいつら、危ういと思ったけど、長く続くかも――」
「お前は、惚れた女には甘いな」
「惚れた『女の子』だよ」
玄英宮にも、雨が降り始める。
あんたもついに嫁さんをもらう気になったのか――?
――こちらは景女王でいらっしゃる。
――帰るわけにはいかないんですか?
崩れ落ちそうな、小さな身体。あれは何年前だ?
五百年の時を経て、ようやく出会った己たちの胸を逸(はや)らせる紅の髪と若緑の相貌を持つ王に、
二人は『想い』をはせる。
今頃、紫の瞳がその肌を焦がしているのだろう。
「――壊したいな」
「壊せない」
「壊したい」
「止めておけ」
「判ってる」
壊したい。
壊されたい。
誰かを愛したい。
だれでも良いんだ――
「誰か」を見つけてしまった胸の痛みを延麒は呪う――そして感謝する。
また、無邪気な振りをして陽子に駆け寄ろう。
500年を過ぎて、ようやく出会えた僥倖に感謝しよう。
眠りに落ちる前に、かならず己の頬を撫ぜる幻想の指――
「「あー、会いてえ――!!」」
尚隆と延麒は顔を見合わせて、くつくつと笑った。
延王か、延台輔か、そろそろ金波宮を訪れるのは近そうである。
<了>
グッジョーーーブ!!
素晴らしいです!!
爽やかな読後なのに、胸の奥がツンとしました。
有難うございました〜〜〜!!
主上と呼ばせて下さい
なんか不器用で可愛いくてよかった。ハァハァ。
延主従の会話もイイー。グジョブでした!
「壊したい」のは延麒だったのか!
そんな業には一番縁がなさそうだったのに。
一見悩み無く見えても五百年生きてるといろいろあるのさ、ってことか。
明るくて元気で優しくて、だけど大人の陰りも包容力もある六太。
陽子、最初に尚隆じゃなくて六太にしとけばよかったのに(笑)
陽子の尚隆への気持ち、六太の陽子への気持ちはこれからどうなるのか
決着のついてない問題はあるんだけれど、まあ、よかった。
陽子と景麒。
苦労は耐えなさそうだけどおめでとう、といっていいのかな。
これからはお互いへの気持ちを、もう少し相手に伝わるように表現しなさい。ね?
とってもえかったでぇ〜
お読みくださった方、有難うございました。コメントを下さった方、
叩頭したいほど感謝です。
半分くらい拙作をアップした段階で全て作品をPCから消してしまうという
アホな事をやらかしてしまい、能力の無さと焦りで、誤字脱字、話も破綻寸前…
お目汚しお詫びするとともに、次回があれば、もっと精進して投下します!
>>528 エロエロで大変おいしくいただきました。
次回作にも期待しております。
誘い受けイラネ('A`)
せっかくいい物読ませていただいたのに台無し
こういうのは誘い受けとはいわんよ。
意味不明な改行といい、
>>530の方が厨くさく見えるから
気をつけた方がいいよ。
まあ>528が何かと迂闊なのはよくわかった。
ここ書き手も多いしどこで誰が見てるか分らないから
控え室で愚痴るくらいならID変えるとかして身バレに注意した方がいいんじゃね?
293 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:2006/09/17(日) 02:56 ID:ejrUnEb6
酔っ払って、自分のPCから間違って削除しちまった作品をようやく投下し終わった。
齟齬出まくり、エロ少なすぎ。しょーがねーよ、だって酔っ払って考えた
筋なんて頭から消えてるんだからyo!
厳しい住人が集うスレなので、色々言われそう。ってか、どんな言葉でも良いから何かコメントを!
321 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:2006/09/18(月) 00:24 ID:ICOeq6nR
自分は投下し終わると「読んでくれて有難う、また精進して投下します」的
コメントを書くのだが、今回の作品はあまりにもボロボロだったので
「アップしようと思っていた作品を間違って削除してしまい、焦って続きを
書いたのでいつにもまして破綻しててごめんなさい」みたいな言い訳を書いたら
「誘いウケイラネ」とコメント付いてた。
やっぱ、言い訳は良くないんだな、と思ったけれど切なス。
325 名前:321 投稿日:2006/09/18(月) 00:52 ID:ICOeq6nR
>>322 いや、自分、マジで作品消しちゃったんだよ。酔っ払ってたから。
>>323 言い訳書いちゃったのは本音を言うと、出来の悪い作品に対しての
逃げ場所作ってる予防線みたいな気がしないでもなかった。
>>324 んだな、締め切りなんてないのにテンパった自分が馬鹿だった。ありがと。
別にバレだからって問題のあるような内容でもないと思うが…。
本人も、別にわざわざ隠してないんじゃないの?迂闊っていうより。
てかちょーどうでもいいww
惜しかったのが誤字脱字が多かったことくらいだ。
このスレ読んでたら原作読みたくなってきた。
原作にも萌えどころはあるの?
?×陽、とか。
>>535 ストレートなものは全くない。エロを期待しても無駄。
だが、原作とアニメの合体技で、全編が萌処になるともいえる。
だからこういうスレがズ〜ト続いている。
そりゃぁ、どうみてもおぼこが書いた世界観だしねぇ。
538 :
名無しさん@ピンキー:2006/09/18(月) 11:33:52 ID:8ErkWzGn
もとが少女向けのノベル、で大元の素案は作者が10代後半〜20代
のものらしい。(素案の原型は全く残っていないらしいが)
もっとも小野さん恋愛描写は苦手。想像だが嫌いと思われ
付け加えると小野さん、いまは40代だからね。念のため
恋愛描写がないけど人との繋がりがちゃんと書けてるから
そこに萌えを見出せるしw
原作の行間にも書いてないことを勝手にあぶり出すのが同人だもんな
542 :
535:2006/09/18(月) 12:38:31 ID:JwO2snBb
>536
原作にエロを期待しないでしょ、普通(笑)
>540
そうか、恋愛描写はないのか。
こんなに長くスレが続いてるのは、
やっぱ面白いからなんだよね?
原作の世界観が独特な上、
みんなあえて白状はしないが、麒麟がやってきて王をというところが
より妄想を湧き立たせる。なにしろ麒麟は人形を取り書いてなくとも
美男美女だと妄想させる。つまりそんなニーチャンやネェーチンがと
そして、アニメ化によってビジュアルでその妄想をはっきり具現化したため
感染者を拡大して犠牲者多数。で、こんなスレが連綿と続いている
本スレでは新刊を待ち杉て妖魔化して変態もたくさん見られる
日本語でおk
>>544 >日本語でおk
それは日本語ではないぞ。小学校からやり直せ
>>535 ピンクチャンネルにいる輩が何、体裁を取り繕うとしている
アニメは良かったね
原作読んでるとアニメの声で脳内再生されるから困る
乙
548 :
名無しさん@ピンキー:2006/09/18(月) 18:02:41 ID:lwahfhKo
>>535 むしろ下手な恋愛描写がないから萌えるというのもあるお。
本スレは変態多いな。
こっちに来られても困るけど。
この世界では女が子を産むわけではないから、女に生理は必要無いはず
生殖器の構造だって違うかもしれない・・・
女も立ちションできたって不思議ではないと思う
>>「想い」
こう落ちるとは思わなかった。面白かったー!
もし違ってたら恥ずかしいし失礼なんだけど、多分前に失道もの
書いてた人と同じかな。あれもすごい好きだったよ。
また何か出来たら落としてくれると嬉しい。あなたの書くもの好みだ。
>>542 原作はかなり面白い。
アニメも悪くないけど、話をはしょってる部分があるんで原作を勧めとく。
ただ「黄昏の岸〜」は新刊が出るまで読まずに取っておいたほうが
いいかもな。読むと新刊マダー地獄に落ちるし。
原作で話を楽しんで、アニメで絵を楽しむって感じがいいのかもな。
作画崩れてる時あるけど、イメージの補完には十分。
だからホワイトハートで読んで漏れにはアニメの絵は違いすぎるんだよぉw
553 :
535:2006/09/19(火) 00:23:47 ID:xm8NhUL0
とりあえず、ブクオフあたりで買って読んでみます。
みなさまアリガト。
「想い」の人は、誤字と投下後の自分語りが無ければ、、、と勿体無い。
控え室、でも言われていたのでお分かりと思うけれど自分の作品に満足して
いないなら、投下しなきゃ良いのに。正直、読み手は困るよ。
そんな凹む作品、投下しなきゃ良いのに、って。それに萌えたらなおさら、居たたまれん。
作品が嫌いじゃないだけに、ちと苦言。
随分と繊細だな。ンなもん、それこそスルーでけんのか?
何十レスも続く訳じゃなし。金払うわけでもなし。
多少読み手がナーバスなくらい、こっちは痛くも痒くもないだろ。
×読み手
○書き手
すまなんだ。
でも、誤字は推敲すれば直せるだろ?
せめてそれぐらいはして欲しかったなぁ。
いいシーンで誤字が来ると萎えちゃうよ。
それは惜しい。
書き手の努力も無駄になる。
>>557 >萎えちゃうよ。
萎えるのは勝手だが、このスレはお前のものじゃない
ただで読まして貰っているんだ。一々文句を言うな
職人さんが意欲を無くす
お前のような輩は、このスレの他の住人にとって極めて迷惑だ
今後とも投下作品に文句を言うのであれば去れ
レスするのは勝手だが、このスレはお前のものじゃない。
お互い気付いた点を指摘しあっているんだ。一々文句を言うな。
お前のような輩は、このスレの他の住人にとって極めて迷惑だ
今後とも好意ある指摘に文句を言うのであれば去れ
なにやってんだかもう。
ここは職人様の新しいネタおながいします!
・阿選の手下に掴まってねっちり凌辱され、阿選本人からは洗脳されそうに
なりながらも、自分を取り戻して戴国飛び出す萌え燃えな李斎。
・虎嘯と鈴の擦れ違いラブ。
・心が虚ろになった陽子に「私を抱け」と命令され陽子の処女を奪う浩瀚。
→やがて訪れる調教の日々。
・面倒見る&見られる日々の中でひっそりできてしまった虎嘯×李斎。
・捨てばちな陽子にのっかかられ襲われるが途中で返り討ちにする六太。
・久々の逢瀬ですごいラブラブなのにぎこちなくなってしまう楽俊×陽子
・なかなか手を出してくれない氾王に焦れて自分から迫る氾麟。
・フェラ道具ピアッシングその他を王が優しく調教する氾王×氾麟。
職人じゃないが妄想ネタは書ききれないほど溢れまくってる。
ネタ浮かぶ能力と書きあげる能力は禿しく別物だな…orz
(′Д`)モエー
ダメ元と思って書いてみないか
あいかわらず批判厨まだいるんだね
>>563 なんか、「お互い気づいたことを指摘しあってる」らしいよ。一人で。
そっとしておいてあげようよ。
>>563 職人をけなして自分を偉ぶりたい自己満足厨がいるんだよ
そっとしとこう
>>313の虎x鈴、がツボでした。ありがとう、職人さん。
シリアスかつエロ、が個人的に好きでして。原作がエロ比率かなり低いだけに、
キャラを壊さずにこうやってエロに持っていく職人さんには叩頭だ。
ウ〜ン、少し荒れ気味なのでスレの流れ読んだけど
やっぱりあえて誤字脱字を指摘するのはどうかと
プロの編集者ではないのだから
>>567 俺もそう思う。誤字脱字くらい脳内変換すればいいじゃないか。
指摘するのが職人さんのためだと言う奴もいるが。
評価厨も多いよなここ。
真面目な作風の人ほど、丹念に読み込まれて誤字脱字を指摘されるんだろーだな。
個人的には、終わってからじゃなく途中で、急がなくて良いから推敲ヨロ、
と言ってあげるのがいいんでないかと。
未然に防げれば最善だわな。
流れ豚切りスマソ;
>561 の妄想に触発されて、李斎凌辱・洗脳〜脱走と虎嘯李斎の
コラボな李斎話を書き始めたんだが、どうにか捕まるとこまでは
行ったものの、李斎と飛燕が素直にねっちりと犯されてくれません
。・(ノД`)゜・。
行き詰まり早すぎだorz
オマイラ何か良い案はないだろうか?
つか>561はどんな感じで考えてたのか聞きたい…
571 :
名無しさん@ピンキー:2006/09/21(木) 11:53:49 ID:e7vhBin2
|Q Q
|・ω・*) おいらの小説はまだか?
|o o
|―u'
561じゃないけど
阿選の手下に散々陵辱+エロ調教されていた李斎が未だにその快感を忘れられなくて、
羞恥心と浅ましさに苛まれながらも深夜一人でハァハァしてるのを
見回りに来た虎嘯に見られて俺が本当のナニを教えてやるぜ、
…みたいなのはどうよ?
脱走は飛燕辺りに頑張ってもらってさ。
あ、スマソ。
本題ずれてたね。
陵辱系ならあれじゃないか、
主上が生きてることチラつかせて手足縛ってリンカーン。
定番だけどこれ最強。
これも定番だがリンカーンではなくて脅してご奉仕させるのもいいかのう。
「李斎、主上の行方を知りたいのだろう」
「ぐぐ。まこと、まことであろうな」
「知りたくないというのであればそれでも構わぬがな」
「わかった。何をすればよい」
「まず、自らを慰めて見せてもらおうか」
「くっ」
おおっ、楽しみにしております!
>>575 「許す」
たぶんID変わっちゃってるがいちおー574です。
俺にはSSに仕立て上げる能力がないからハァハァ期待ですよ。
リンカーンでも脅迫でもどんとこーい。
Wakutekaハァハァハアハァハァハァ
a
>>575 いや、自分も今阿選李斎で陵辱モノ考えてるからすげーやる気出ましたw
ありがd。
李斎へのエロ調教は主上自身でもイイオ!
調教済みの李斎を勅命で大人泰麒の初めての相手にする
(でもって自分は酒呑みながらその様子を楽しむ)
ドS鬼畜な驍宗の話が書きたいです。先生。
ハァハァハアハァハァハァしてまってます
神が書き込む間の口汚しに、珠晶→利広を投下します。
とりあえず、前半です。
「ねえ、利広?」
珠晶は臥牀の上、軽やかな寝息を立てている利広の耳元で囁いた。
「ん…どうかした、珠晶?」
利広は優雅に一つ欠伸をすると、薄目を開いて、傍らの供王を見やった。
作り物の人形のように端正な顔――ふっくらとした珊瑚色の唇、薔薇色に燃える頬、
すべすべと輝く肌、全てが生まれたてのように若々しい――ただ一つ老成した深い
底知れぬ闇を持った瞳が、利広を見つめる。
「あなた、私を好き?」
ふふふ、と利広は優しく笑う。
「好きだよ。こうやって、眠りの国から無理やり引き剥がすような横暴なところも」
「そう――なら、良いわ」
利広は珠晶がまたぞろ何やら文句やら不平やら愚痴やらを言い出すのではないかと思ったが、
思いがけなく悲しげな顔をするので、横たわったままその柔らかな頬に指を這わせた。
「どうしたの、珠晶?そんな悲しい顔をして。可愛らしい顔が台無しだよ?」
珠晶は他人事のように、それをうつろに眺める。
「ねえ、私、欲しいものがあるのよ、利広」
閨の場の可愛らしいおねだりか、と利広は薄く笑った。
「欲しいもの?うーん、何だろう?新しい騶虞?それとも君を美しく飾る髪飾り?
それとも又、身分を隠して荒民として国を見つめなおしたりしたい?
もしくはあれかなあ――」
「そんなものは要らないわ」
きっぱりとした口調に利広は――これは長引きそうだ――と、思わず退路を探る。
褒めるか、叱るか、結局は泣いて怒鳴って怒鳴られて、それで珠晶は満足するのだ。
今回は、叱って逃げるか――、と心の中で安易に思った利広をを見透かすように、
珠晶は利広を睨んだ。
「私、身体中、あなたに知られてる。あなたに私の身体中接吻されて、全てを薔薇色に
染められたわ。あなたの細い指が私に触れる度、私の中にあなたの舌と指が入る度、
私は気を失ってしまうくらい気持ちが良かった」
矜持を捨て、ねだるような珠晶の声に利広は目を見開く。
「でも、交わった事はない。だって、出来ないもの。ね、私の身体は、小さくて?
でしょう?」
「ねえ、珠晶。君が小さくても、多分、世の中の女性の半数が体験している以上の
快感を私は君にあげていると思うのだけど」
そうね、と細く笑いながらも小さく嗚咽し始めた珠晶に利広は起き上がって、
その身体を抱きしめた。
「ねえ、利広?」
「珠晶?」
「私、大人になりたいわ。この身体を捨てて、大人になれるなら、何でもあげるわ、
利広に。死んでも良いのよ、何を捨てても良い。私、大人になりたい――」
あざ笑うかのように雷鳴が、霜楓宮に一つ落ちた。
「出来ない事は無いと思うけど」
「『思うけど』?ならば、試してみたらいいじゃない」
「絶対に、痛むよ。痛いよ。珠晶。私はそういうのは主義じゃないんだ」
珠晶はひらひらと手のひらを振った。
「馬鹿馬鹿しい。あなたの主義主張はこの際どうでも良いの。あなたは私が好きで、
私が欲するものを与えたいって思ってる。だから与えられる機会を私がわざわざ
手向けてあげよう、ってだけよ。違う?」
ふう、と利広は深く溜め息を吐いた。
「ねえ、珠晶。申し訳ないけれど、君の言っている事こそ馬鹿馬鹿しい。たかが、
身体の一部分が身体の一部分に繋がるだけじゃないか。何でそんな依怙地になるの?
君らしくないよ」
利広は珠晶が望むままにそして己が望むままに、その幼い柔らかな身体を優しく
愛撫をし、いつくしんではいたが、男の楔を打ち込めないのは判っていた。
珠晶の秘所は、あまりに子供で、濡れる事を知らないから。それは、珠晶が王である限り、
永遠にそうなのだ。
身体は年を取らないから、取れないから――
「利広、あなたには判らないわ」
珠晶は再び冷たい老成した瞳で利広を見やると、薄物を剥ぎ取り、全裸になり臥牀に
横たわった。
珠晶は王になった事を一度も後悔をした事がない。
苦難を極めた登極の際でも、厳しければ厳しいほど、己が国を救う一歩なのだと、
信じられた。
敬われなくて当然、敬慕や信頼は、己が動く事によってのみ築かれると判っていた。
一年や二年で、全てが上手く行くなぞ思わなかった。逆に、簡単に手に入るものは脆弱と
幸か不幸か幼い自分には賢明にも知っていた。
辛さと孤独は親友だった。
きらびやかに己を飾って、阿呆の振りをして、己に甘言を与える臣下を斬った――時には
己の腕で。
欲しいものは手に入れた。
あってはいけないものは斬った。
だが、どうしても手に入れられないのがある事に珠晶は気づくのだ。
私の身体は、何故こんなにも幼いのだ?
「利広、いつものように口づけて。そして、私に入って」
利己は気が進まない。
珠晶の身体を愛でる事は、どこか骨董品を愛でるものに似ていた。触れずさわらず、
見つめるだけ――そこに「肉」は存在しない。
だが、珠晶は獣の交わりを求めているのだ、全ての体液を交換しあう行為。
「利広。『お願い』」
利広は王の言葉に屈した。
柔らかな肌は、ほんのひと時で湿り気を帯びる。
だが、秘所は堅く、閉じ続ける。
利広はいつになく、丹念にそこを攻めた。隠された茎を剥き、ぷるると震える花弁を
あらわにする。あらわになった花弁は、痛々しいほどに赤く蕾を大きくする。
その蕾を舌でちろちろと刺激した。普通の女性(にょしょう)なら、剥かれた蕾を刺激
され、ツンと爪先を伸ばしてじゅるりと壷から蜜が流すはず。
だが、珠晶の秘所はかたくなにその存在を隠し続けた。
――痛いよね?
利広は判っていた。土台、無理なのだ。身体はまだ十二歳のまま。月のものさえ知らぬ
身体なのだ。男を迎え入れられる訳がない。
利広のほっそりとした指は何とか入っても、男根が入るはずがない。
「珠晶、君を壊すよ」
「壊しなさいよ。壊して。痛くして、すごくすごく痛くして」
小さなふくらみは、いくら愛撫してもツンと立つ事は無い。二つの頂きは、
悲しいくらいにつるりと平板なのだ。それでも、いつくしむように利広は接吻する。
ぴくん、と身体を震わす足の指に接吻する。ゆっくりと、一本一本、味わい、舐め尽し、
長い舌でぺろりと撫ぜる。
次は腿だ。
柔らかい、ふわふわとしたわたあめのような腿。
己の舌よりも柔らかい珠晶の肌に利広は接吻を繰り返す。
だが秘所は――堅く閉ざされている。
「珠晶、すごくすごく痛むよ?出来ないかも――止めよう?」
「いいのよ、この身体は血が流れても怪我をしてもすぐ治ってしまうもの」
無理だよ、と言いかけた利広は悲しく己を睨み続ける珠晶の瞳に出会い、口を閉じる。
手のひらで珠晶の瞳を閉じさせ、苦笑しながらもこっそりと己の唾液を屹立しつつある
男根になすりつける。
(こんな事は、間違ってるよな――)
ぬるり、と己の唾液で湿り気を帯びたのを確認し、利広は覚悟を決めて珠晶の秘所に
それをあてがった。
半分投下しました。
また、続きは週末に投下をさせてください。
お読みいただき、ありがとうございました!
>>589 ふぉぉぉぉ。
なぜか利広を惨殺するSSが書きたい気分になりました。やっぱり宮刑が妥当だよね?
今ならまだっ、挿入前にっ。チョッキン
さすがに廬家の次男坊・利広。
ろ・りこう……ろりこう……ロリコン。
珠晶ファンとしては利広赦すまじ!だけどウキーとなるくらい読ませてくれました。GJ。
続きが楽し……ゲフン……いや、けしからん奴です。利広ってやつは。
乙であります!
>589
GJでした! 読みやすくて雰囲気も良くて好きです。
>590の利広ロリコン呼ばわりと珠晶好きっぷりもGJかとw
炉利広
昔は二次板にハァハァスレもあったんだが、絵師が少なくてネ
廉麟とか塙麟とか良い絵書いてた絵師が1人いたけど
フーン
こわばって拒む入り口を己の楔で揉みほぐす。少しだけこわばりが解けたところを
見計らって利広は珠晶の耳に吐息をあて、軽く耳朶を噛んで囁いた。
「最初は少しだけ、だからね」
楔を軽く刺す――利広の肉棒の先端がほんの少しだけ珠晶の中に隠れた。
「ああっ――、痛っ!」
珠晶は身体をよじらせ、うっすらと涙を浮かべて利広を見上げた。
「これで全部?大した事、無いじゃないの」
利広は苦笑した。
「珠晶、まだまだ私を全て収めてはいないよ。ほんの、入り口をさまよっているだけ」
珠晶は思い切り眉間に皴を寄せ、ぷい、と横を向き、利広を睨み付けた。
「利広なら、上手くやってくれると思っていたのに」
挑戦的な珠晶の言い方に、利広の胸の奥にはちらりと暗い炎――ならば、本当に君の破瓜
の相手を務めようか――と、黒い意地悪な気持ちが湧いた。
(珠晶より小さな女の子を技楼で見かけた事だってある、出来ない訳はないんだ)
暗く微笑むと、利広はかつてない程甘く囁いた。
「珠晶、僕の可愛い人。これからは私に語り掛けないで。ただ、気持ちが良い事だけ
考えて。うんと、心と身体を柔らかくしてくれる?」
利広は可愛らしく怯える珠晶の孔に接吻をした。
いつになく執拗に、花弁を舐めつつ、丹念に人差し指と中指の二本で蕾を揉み解す。
蕾がひくひくと蠢き、少しだけ赤く大きくなる。
(こんなに感じやすい蕾だもの。壷から蜜がこぼれたって良いはずなんだ)
長く細い利広の舌が生き物のように花弁を孔の入り口をそして咲こうと色づく蕾を舐める。
指と舌で絶え間なく攻められて、ぷるりと蕾がまた少し大きくなった。
片脚を持ち上げ、利広の左手は珠晶の感じやすい腿と膝の裏を、触れるか触れないかの
絶妙な動きで、撫ぜ回す。
「あ、あ、良いわ。良い」
「珠晶、口は閉じていて。どこか好きな場所とか、好きな男の事でも考えていて――
例えば猛々しい延王」
珠晶ははあ、と軽く喘ぎながら脚を大きく開き、可憐な孔を晒した。
「延王じゃないな、君の趣味じゃない。そう、例えばあの美しい氾王はどうだろう――
あの王はどんな風に臥牀で乱れるのかな――でも違うね、君はもっと男らしい男が
好きだもの。そうだ、懐かしい頑丘とか!あのたくましい腕に君はどう抱かれるだろう?」
利広は唾液をしめらせた指を後ろの菊門につつ、と移動した。肉環をいなすように揉み、
指の半分くらいを入り込ませ、くいくいと刺激する。
「でも頑丘は君の良い思い出だものね、友人だ。だから、違う」
「んっ、ん…ああ、やっ、駄目。んっん……!」
「いつもにこやかに君を見つめている、あの――ああ、まるきり検討外れなあ、供麒は」
途端、ぬるりと蜜がこぼれた。
(まさか)
前の孔が緩んでいる――そして蜜が、とろろと流れ始めた。
利広はその瞬間を逃さないように、己の一物をあてがう。
つるり、と己の楔が滑り込んだ。
「あ、あ、んん…!」
珠晶はいやいやを繰り返すように首を振った。
「供麒は、知ってるのかな。私がこうやって君の臥牀でしている事」
「だ、駄目…よ」
くくく、と利広は腰を小さく動かした。珠晶は喉まで貫かれたように、びくん、と体を
を振るわせ、背中を反らす。
「駄目よ。言わないで――供麒には――ああっ」
軽く先端を蜜壷の入り口あたりを動かすだけで、ぬぷぬぷといやらしい音がする。
「その愛らしい口をお閉じ、珠晶。ただ、君を愛しく見つめる誰かさんを考えていて」
利広はずい、と楔を打ち込んだ。
「ああああああっ、いやあっ!」
利広は痛みに泣く珠晶の唇を封じると、ずるりと舌を珠晶の口の中に差し入れた。
真珠の歯をなぞり、歯茎を舐める。
歯をこじあけ、菓子のように甘い舌を吸い、からめとり、利広は腰を小さく動かす。
「痛い?痛めつけてる?ごめんね、だって僕は優しい神獣じゃあないから」
意地悪く言うと、更に利広は小刻みに動く。ぬぷっぬぷっ、と蜜が敷布に垂れる。
利広はほとんど身動きが出来ない程の珠晶の食いしめに、何度も頂点に昇りかけて、
意思の力で地上に降りてくる。
「珠晶、もっと深く行くよ」
ぐっ、と腰をいっそう打ち据える――と、ぷん、と血の匂いが室に漂った。
「はあっ…!」
珠晶の頭が跳ね上がり、何事かを叫びながら、珠晶は臥牀に落ちた。
利広も同時に、精を珠晶の中に放ったのであった。
「何かが、私の身体の中心に残ってる感じ」
「そうみたいだね」
「何かが、まだ刺さっている感じなのよ」
「そうだろうね」
ぼふっ、と利広に珠晶は枕を投げつけた。
「何なのよ、その不遜な態度は?何様のつもり!?」
くくく、と笑うと利広は珠晶の小さな肩に接吻し、するりと敷布をかけてあげた。
利広は臥牀から優雅に立ち上がり、薄物を着けると、卓上の酒をこくり、との飲む。
「大人になった、気がする?」
珠晶は臥牀の上でぴくり、と身体を震わせた。
「さあね――ところで利広、私、良かった?」
そうだねえ、と利広は薄く微笑む。
「実際、君の中はとても小さくって。動きが取れない程。快感かと言えば、ちょっと違う」
「そうなの…」
「でも、素敵だったよ。ぞくぞくした」
ぎろり、と珠晶は臥牀から利広を睨む。
「この前、一人処刑したわ」
「何の罪で」
「天綱を疑問に思い、民達を扇動した罪。その首謀者。胎果であった知識人が恭にも
居てね――『民主主義』とやらを広めたいと思ったらしいわ」
「ふうん…よくある、話だが」
「私の国ではね、死に逝く者の望みを叶えてあげてから、斬首するの」
珠晶は臥牀から身体を起こし、茶を一口含むと溜め息を吐いた。
「素晴らしく寛容な慈悲を持った『しすてむ』でしょ?愛しい人を抱きたい、って彼は
言ったわ。司刑はとんでもない、って言ったけど私は承認したの」
利広は珠晶を黙って見つめた。
「抱きたい、なんて言いながら、抱かれていた――大きな女性の腕が彼を包んでいた」
珠晶は着物を手早く身に着けると、利広の杯を奪い、こくん、と一口飲んだ。
珠晶は更に杯をあおり、ちらり、と利広を見つめた。
「大きな腕だったのよ――利広。罪人を包む腕――厭わしいと思った。でも、彼は、
幸せそうに死んでいったわ」
「処刑を見守るのは初めてじゃあないだろうに――」
珠晶は、ふふ、と笑うと、その軽い身体を利広の膝の上に乗せた。
「ねえ、太子様。あなたの命が明日で終わると宣告されたら、あなたはどうする?」
珠晶の問いが利広の胸を刺す。
「そう…だね、もう、実際十分すぎる程に生きてるから、私は何の変わりもない一日を
送るかなぁ。飲み、語らい、歌を歌い、そして女達の笑い声とともに、眠る――」
「素敵ね」
つまらなそうに言うと珠晶は利広の胸に己を預けた。
「君は、どうしたいの。珠晶?明日が君の最後の日なら?」
「笑わないし、誰にも言わないと、天に誓う?」
「笑わない。そして、誓う」
「誰かに言ったら、あなたのそのご立派な一物が腐って落ちてしまうと誓う?」
「誓う」
そうね――、と珠晶はまるで老婆のように震える低い声で語る。
「――供麒に私を抱かせてあげるわ。あいつ、毎日会えるのに私の絵を部屋に飾って
阿呆みたいに叩頭し続けているのよ。本当に馬鹿よ」
くつくつと珠晶は笑って利広を見上げた。
「馬鹿みたい。体中についた、貴男からもらった薔薇色の刻印を見て『どこかに
お身体をぶつけられたか?』だの
『奏の太子とは夜通しお話がはずむようですね』って。馬鹿じゃないの、一晩中
語らいだけで終わる訳がないじゃない――!」
利広は憤る珠晶に吹き出した。
くつくと笑う利広をぎろりと珠晶は睨んだ。
「ああ、話がずれたわ。そうではなくて――もしも明日が最後なら?」
「有り得ない。だから、そんな『たられば話』」になんて乗れない」
「有り得ない、なんて馬鹿な事を言わないで。利広、あなた程の人が、新しい風が
吹いているのを感じないの?」
利広は、誰より知っていた。大国の中枢に居つつも、自由に市井を駆け回る自分。
己が一番知っているのだ――この十二の国で成り立っている世界が音を立てて、
揺らいでいるのが。
有り得ないことばかり。消えた戴王、角をなくした泰台輔、胎果の王が二人――
「大丈夫よ、利広。私はあなたの最後を見てあげる」
己の瞳に写る珠晶の顔がずいぶんと年上に利広の瞳にうつる。
「私は感じるわ。どんなに良い政を施いてても、私たち、討たれるわ。明日じゃない、
まあ、何十年か後かしらね。でも、長生きしている私たちには瞬きするくらいの時間」
にっこりと笑うと珠晶は利広の頬に接吻した。
「それまでにあなたも、誰かを愛せると良いわね――とても辛くて――でも、とっても
良いわよ。私には抱きしめられる程の大きな腕も胸も無いけれど」
悲しい、瞳。
「私を使ったくせに」
「破瓜のこと?」
「利広以外には、お願いできなかったから」
「『大人になりたい』って泣いてた。まるめこまれた自分が、ちょっと馬鹿みたいだね」
珠晶は、ふうっと、溜め息を吐いた。
「それは――本当よ。大人になりたい、大きな身体で愛しい誰かを抱きしめたい――まあ、
無理なのだけれど。でも、利広に貫かれた瞬間、少し自分が大きくなった気がしたわ」
「供麒を抱けるくらいに?」
「供麒の『それ』が、あなたのより小さければよいのだけれど」
「小さいに決まってるじゃないか!愚問だよ!」
くすくすと珠晶は笑った。
「眠りましょうか」
「傷ついた」
「私が、治してあげる」
小さな舌が利広の身体を這う。ひんやりした指が、肉棒をつまみあげ、簡単に屹立させる。
利広は、教えすぎた事を少し後悔する。
「でも、まさか、だよ。供麒かあ…」
「お黙りなさいよ」
かぷ、と小さく歯を立てて珠晶は反撃した。
「痛たたたっ。優しくしてよ!」
ねえ、珠晶。
言葉無く、利広は語る。
供麒は知ってるよ――君の部屋の窓に揺れる影。
私を決してまっすぐに見つめない瞳。
苦く微笑む、その口。
君に伸ばした腕が所在無くさまようのを何回見た事か。
ほら、今も金色の鬣が瑠璃のそばで揺れている。
血の匂いを嗅いだだろうね。
君の心を知らず、供麒は泣いている。
お人よしの、垂れた目をますます下げて、泣いているのだろうね。
でも私は何も言わない、だってしょせんは他人だから。
最後の時の前に、君が供麒を抱ければ、と私は思う。
同時に、とてつもなく暗い炎が胸を焼くのを感じる――ぐぐっ、と乱暴に利広は
腰を打ちつける。と、珠晶は呟いた。
「あなたにも、判るわ――いつか。侵せないものが、あるって。最後の瞬間まで」
「愚かだね。好きなものを最後まで取っておくなんて、子供みたいだ」
「だから、大人になりたいのよ。でも、無理みたい」
つづきキタ――――――――――――――――――――――――!
わは。わはは。利広が当て馬役とは思わなかった。
見境無く手を出す報いだ、ロリ広。
珠晶とまっちょ麒麟の高度なSMプレイの道具だったのね、ロリコン太子。
きっと、ロリコン太子が帰り際に厠で小用をたしていると横に供麒が並ぶんだ。
んで、ロリコン太子がちらっと覗き込むとその立派な陽物に愕然。
「あんな馬並みが相手じゃあ、私が練習役に使われるのも無理はない」とか
しおしおと項垂れながら国へ戻るんだ。そうに違いない。
……でも供麒がいい思いをする展開も赦せん気がする。ウキー
なんて妄想を刺激してくれましたよ。GJ。
変な感想でごめんよー。
ちょ、SS職人さんも絵師さんもGJ!!!!!!!!!1!!
良作。゚+.(・∀・)゚+.゚キター!!
>>608 ワロタwそら怖いわwwwww
GJ!
利広は珠晶の細い脚を抱え上げ、自分の肩の上に乗せた。
ぐぐっ、と深く己を突き刺す。
「ひゃ…ん!」
柔らかな肉壁がひくひくと動く。最初のときよりも、ずいぶんと感じやすくなっている
ようで、珠晶は身体をねじり小さく嬌声を上げ、脚をばたつかせた。
「暴れん坊さんだね」
利広はしっかりと珠晶の足首を握り締め、動きを封じた。
あらわになった秘所は赤く濡れ、利広の竿にからみつくように肉環がぴくつく。
(覚えの早い身体だな)
かたくなだった秘貝はずいぶんと柔らかくなり、ねっとりと利広の竿を吸った。
動くたびに、ぬぷ、ぬぷと、血の混じった桃色の蜜が零れ落ち、敷布を染める。
「声をあげて、珠晶。君の声が聞きたい」
はっはっ、と息を荒げて利広は言う。
「あっ…ん。嫌よ、ううっん…貴方の言うなりなんて」
ずい、と利広は腰を一層深く打ち据えた。
「ああああっん!!痛っ…!!」
(供麒、お前の主の声を聞くが良い――)
「私は、行くよ」
「うっ…ん、んっんっ、行って、行って、り――」
「珠晶――」
壊してしまいそうに深く差し入れ、珠晶が痛みのせいか、がりっと利広の肌に爪を
立てた瞬間、利広は精を解き放った。
「何だかすっきりしたわ。身体はどうやっても大きくならないし、胸だってこんなに
平らなままだけれど、でも男と女の営みには、対応出来ると判ったから良しとするわ」
「私が優しかったから、出来たんだよ」
「それ以上に、優しくしてくれる人もいるでしょうけどね」
それにしても、と珠晶は笑って、利広にすり寄った。
「利広、貴方さっきすごおく意地悪な目をしていたわ。そしてずいぶんひどく私を突き
刺してくれたものね。ひりひりしてたまらない」
(君が私を意地悪にするような事を言うからだよ)
「…これからは、もっと優しくするよ」
カタッと、小さく瑠璃の窓が揺れた。
「――風、だね」
利広は面白くもなさそうに言う。
珠晶が目を細めて、窓の方をちらりと見やった。
「貴方が来る日はよく風が吹くのよ、私の部屋の周りに」
利広は珠晶の横顔を見つめた。
「君は――知っていたの?」
珠晶は疲れた顔を利広に向けた。
「今日はお互い無茶をしたわね――眠いわ。貴方、見送りは要らないでしょうから、
私が寝入ったら、また適当に出て行ってちょうだい」
珠晶は敷布にくるまり、利広に背を向けた。
(大きな身体で愛しい誰かを抱きしめたい――)
(貴方が来る日はよく風が吹くのよ――)
慈母の心と残酷な子供の魂。
どちらも、珠晶なのだ。
小さな身体に大きな矛盾を抱えて生きる、一人の王。
君が王でなかったら、君が大人の身体を持った女性だったら、君はもっと幸せだったの
だろうか。どんな絶望を抱いて、何を代償にして、王として生きているの?
「不器用すぎるよ、珠晶――」
思わず、ぐっと自分の腕を掴んだ利広は――痛ぅっ!――と舌打ちする。
珠晶が付けた、小さく深い傷。
血が滲んだ傷口を、ぺろりと利広は舐めた。
そして、柔らかな騶虞の毛に顔を埋め、少しだけ泣いた。
泣けない女王の代わりに。
一人で冷たい臥牀で眠る少女の代わりに。
愛しい人を傷つける事でしか生きていけない女の代わりに。
夜明けは、まだ遠い。
それならば、自分くらいはその長い夜に付き合おう。
<了>
おおっ!
GJ!!!!!
神ジョブ!!!!すばらしい!
せつない GJ!
GJ!!!!!!
エロも良かったが、ピロウトークと利広の独白に萌えた。
エロの中にも十二国記がちらつく話はイイ!!
リコウスキーなので、良ければ、後日談とか、お願いします。
珠晶もそうだけど、利広も辛すぎるよ〜うえぇぇん。
こうきたか、というオチににんまりしました。
エロいし面白いしで、GJ!
最後まで供麒がヘタレのまんまなのが、イイ。
GJ!
GJGJGJGJ!!!!!!!!
エロ云々じゃなくて普通に読み物として面白かったです!
勿論エロさも最高でした!
お読み頂いて、そしてコメントを書いて下さった方、有難うございました。
自分もかなりのリコウスキーなので、この最後は可哀想なのですが……
本当に、GJコメント、有難うございました!
乙!GJ!!
>626
GJ!
珠晶タン'`ァ'`ァ(*´д`*)'`ァ'`ァ
>>626 手に持ってるキリンさんはやっぱりえっちな道具にもなるキリンさんなのでしょうか。
角がちょっと痛そうだな、と。
その角の刺激がポイントです
でも入れるには大きすぎるような・・・
供麒を受入れるためのトレーニング用でしょうか?
なかなか良い絵師さんで
ゴッツンァンです
太腿にハァハァしつつ後ろの陽子に地味にワロタ
『騎乗』(その1)
珠晶はほうっと溜息をついた。
疲れ切っていた。
恭王珠晶は十二国のうちの一、恭国生まれの娘。
12歳で昇山し、麒麟より王として選定を受け登極した。
王となった時点で仙籍に入り、不老となるので登極から90年、
つまり統治90年が経った今でも外見上は12歳の少女のままである。
恭国は白海と黒海の沿岸、十二国のうち北西に位置する。
首都は連檣。王宮の名は霜楓宮。
ここはその霜楓宮の奥深くにある恭王の座所。
私室にあたるが、朝議の場を下がって後、宰輔を伴い政務をこなすことも珍しくない。
宰輔すなわち恭国の麒麟は供麒。背の高い雄麒麟である。
麒麟は王を選び、臣下に下った後、宰輔として王を援ける。
そして麒麟は王以外にはけっして膝を折らない……とはいえ、
日頃からその王の側近く仕えているのだから、いろいろと気苦労も多いらしい。
「ねえ供麒」
「何か?」
「面白くないわね」
「はあ」
「何よその反応は?」
「いえ、別に」
「麒麟なら王の心を察するぐらいできるでしょう?」
「は?」
「そうだってあたしが決めたの! あ・た・し・が!」
その日、恭王珠晶の風向きは少しおかしかった。
「ああ、王宮の深奥にひっそりと息づく美貌の女王として、
あたら青春の熱い血潮にも触れることなく、あたしは朽ち果てていくのね」
恭王の戯言を相手にするべきではない、と判断した供麒は顔を伏せて無言であった。
「ねえ、供麒」
珠晶の声色が変わった。どこか媚びるような、猫なで声になっている。
どうやらろくでもないことを考えているらしい。
「あたし、少し興味のあることがあるんだけど」
「何か?」
「神獣である麒麟も発情するのかしら?」
供麒はやれやれというように溜息をついた。
「主上、王としてあるまじきお振る舞いは国が傾くもととなります。お慎みくださいますように」
(その2)
供麒は諫止したつもりであったが、珠晶は不満らしく唇を尖らせた。
「あんたは蓬山に26年もいたんだから、
女仙たちに囲まれてちやほやされながら、よろしくヤッてたって噂じゃないの」
「だ、だ、だ、誰がそのようなことを?!」
珠晶はしてやったりと言うように、会心の笑みを浮かべると、
「ひっかかったわね! あたしがちょっとカマかけただけで、
おまえはすぐに顔にでるんだから! ほほほほほほほほほ!!」
供麒はしまったというように、臍をかんだ。
勝ち誇って笑い続ける珠晶は、まるで妖魔であったという。
やおら供麒の方に向き直り、さらに目を細めてこう言った。
「ちょっと見せてみなさいよ」
「な、何を?」
「何って、あんたの下半身にだってナニがついてるんでしょ?」
「ナニとは何事を?」
「ええい! まだろっこしいったらありゃあしない! ちょっとこっちへいらっしゃいよ!」
供麒が連れ込まれたのは、通常は王が寝殿として用いる奥の間である。
まれに宰補がここで主上に内々に奏上することがある。
さいわいあたりに人影はなく。
「ここなら誰にも気がねはいらないわよ」
「気がねと仰せられても……私は、私は……」
「大声出すわよ」
「主上!」
「騒ぎをききつけて女官がやって来るわ。ここは王の寝殿……あんたに失道の罪があることは明らかでしょ?」
はかられた……。
供麒は肩を落とした。王の命とあらばいたしかたない。
覚悟を決め、裾をひらき、下帯を緩めた。
「ほう」
「………………」
「ほほう」
「何か……?」
「男らしいじゃないの」
「ぎょ……御意……って、その、あの……」
珠晶は珍しいものを見るように、手でさすったり、つまみあげてみたり、指先ではじいてみたりした。
この時、供麒の陽物は、天を突かんばかりの勢いを見せていたという。
もちろん、文官に記録させるようなことではないが。
珠晶は小狡そうな笑みを浮かべた。
「……こういうのをウマ並みって言うのかしらね?」
「主上、そのような知識をいったい何処で……?!」
「うるさいわね! こう見えてもあたしは序学時代には学頭だったんだから!
でもヒトと麒麟の性交は可能なのか、老師は教えてくれなかったわ」
「それは……」
「試してみる必要があるわね」
「主上おおおおお!!」
(その3)
泣きそうになる供麒をよそに、珠晶は衣冠を解き、前をはだけ、下衣をするするとほどいてゆく。
……と、珠晶のほっそりとした柳腰が、外光のとどかない薄くらい寝殿の奥で、
まぶしいほどに白く浮かび上がって見えた。
「うふふ……」
ちろりと舌で唇を舐める仕草が、妙になまめかしく、大人びて見えたのだが、
彼女の首筋から胸の谷間にかけて汗のしずくがつつ……と、滴り落ちるのが目に留まった。
(やはり……緊張していらっしゃる)
珠晶は気を張っていたのだということを、供麒は看て取った。
そして供麒自身もまた、珠晶の裸身を眼前にして、
理性とは裏腹に興奮の度合が高まっていくのを抑えることができなかった。
「本当にこれがあたしの中に入るのかしら?
壊れちゃったりしないのかしら?」
「何も無理になさらなくともよろしいのではないかと……」
「うるさいわね! あんたはそこに寝そべって、自分のサオをおっ勃ててればいいのよ!」
「主上、寝るのか立つのかいずれを御下命で……?」
供麒は泣きそうな声で必死に抗った。
「ちょっと黙ってらっしゃい! 気分を出してるんだから。ん……」
珠晶は、己のやんごとなき性器に、麒麟の雄器官をあてがい、腰を動かして位置を定める。
十二国の世界での男女のまじわりについて、天帝は詳しい記録を伝えていないが、
町に出れば娼館もあるのである。
男女の営みは蓬莱におけるのと同じようにあるのであろう。まあ、そういうことなのだろう。
「すごい……! 信じられない! 入っていくわ! で、でもちょっと……キツい」
供麒の男性器は、その時根元まで呑み込まれていた。
背筋に電流が走ったかのように、珠晶は身を震わせた。
「ああ……! あひっ! いいっ、痛っ……!」
「主上、もうおやめください……」
「男を受け入れる肉体の痛みに耐える、健気な女心がわからないの?!
麒麟は慈悲と寛容の生き物だなんて言いながら、なんでこんなに狭量なのかしら?!
そのへんの騎獣の方がよっぽど気が利いてるわよ!」
「騎獣と一緒にされては……。麒麟は……王以外の者を乗せることは……あ、ありません」
「だ……だからあたしが上になってるじゃないのよ! あんたバカあ?!」
やや単調な動きに、珠晶は飽いてきたようである。
「もう少し気分を出しなさいよ。王を悦ばせるのも麒麟の役目よ」
「如何ようにいたしましょうや?」
「ちょっと胸でも触ってみるとか、お尻を撫ぜてみるとかしてみたらどうなのよ?」
「で……では、そのように」
供麒がおもむろに手を伸ばした。珠晶の宝珠のような薄桃色の乳首に触れる。
「あっ」
珠晶が身体をびくん、と震わせた。
「いかがいたしました?」
「何でもないわ! か、感じてなんかいないんだから!」
さらに珠晶のふくらみを、てのひらで包みこむように揉みしだく。
やさしく、神々しいものに触れるかのように。すると、珠晶は眉根を寄せ、上半身をのけぞらせた。
(その4)
「こ、声が出ちゃう! きゃう……!」
どうやら少女らしき外見に相応の喘ぎ声が出せるらしい。
自らの発した声に羞恥を覚えたのか、珠晶はしばし声をひそめ、
息を殺すようにして、腰を動かした。
「主上、このへんでもう……」
「主上なんて……褥の中では、珠晶って呼んで」
「しゅ、しゅ、しゅ……しゅしょ……しゅygよおお!!!」
「なに本気にしてるのよ、この馬鹿! あっ……ちょっとよくなってきたかも」
ため息のような声が、やがて喘ぎに変わり、しだいに激しさを増していった。
「ああっ……! あふん……! はぁん……!」
君子豹変というが、ふだんから冷徹で才気に溢れる珠晶が、供麒の前で、
というか腹の上でここまで乱れようとは。
「ああああ! 穢れを知らないふくよかな乙女の乳房に、
こともあろうに臣下の分際で、乱暴に触れているのね……! 触れているのね!」
珠晶は少し切なそうにして言った。
ただし、ふくよかというほどではない。
殊晶の乳房は外見上の年齢に相応の、小ぶりで固くひきしまったものであった。
「何か言いたそうね?」
「い、いえ、別に」
珠晶は蠢動を止めなかった。
柳腰があやしくうねり、股間の柔肉は供麒の陽物を銜え込んだまま、
蜜液を泉のようにほとばしらせていた。
供麒がとうとう音を上げた。
「主上、もう限界が……」
「だったら、出せばいいじゃない」
「しかし……それは」
「ほほほほほほほほ!
おまえの薄汚い白濁した精液を、思い切りあたしの中ににぶちまけるのよ!」
男性としての本能と、主従の間に横たわる忠心との板ばさみとなって揺れ動く供麒に、
珠晶は容赦なく非情な言葉をあびせかける。
「お……お赦しを。膣内(なか)に出すのは、ご容赦を……」
「駄目よ、赦さない。さっさ達しちゃいなさい。おまえがイク時の顔を見ていてあげる」
珠晶の瞳が意地悪そうに光った。頬が上気している。
腰の動きをさらに荒げて、締めつけをきつくすると、供麒はたまらずに声をあげた。
「あうっ!」
ほとばしる麒麟の体液を、珠晶は己の体内に受け止めた。
供麒は、果てると同時にがっくりと前のめりにつっぷした。
珠晶もまた……。
「ああ……ん」
よかった……と口には出さないものの、恍惚とした表情が珠晶の今ある境地を物語っている。
どさり、と身を投げ出した。
(その5)
二つの肉体は折れ重なるように倒れたまま動かなかった。
ただ、裸の胸だけを波打たせている。寝殿には時間が止まったかのような静寂が満ちていた。
やがて、少し疲れた気色を見せて、珠晶は褥の上に横臥したまま、気だるそうな声音で命じた。
「疲れたわ……今度はあんたが上になりなさいよ……!」
「主上の上になるなど恐れ多く……」
「なによっ! 女に腰を振らせるなんて、男として最低よ!
まったく、ああ言えばこう言う……。延国の麒麟の向こうを張って
『阿呆』とでも名づけてやろうかしら!
とかなんとか言いながら……なにこれ?! もうカタくなってるじゃないの!」
「これは……恐懼してそうろう」
供麒は恥じ入って顔を伏せた。
「それでは、かしこまりまして……」
勅許を得たのである。供麒は事ここに至ってはやむなしという表情を見せると、
寝床の上を珠晶ににじり寄った。
「どーせ里木に帯を結ばなければガキなんてできゃしないのよ!(禁句)」
いつでもいらっしゃいとでも言いたげな、いささか自己中心的な素振りで、
珠晶はしどけなく股間を開いていたが、供麒はややためらったのち、思いがけない行動に出た。
やおら麒麟は珠晶を持ち上げるようにして、彼女の身体を反転させた。
珠晶に倍しようかという上背のある体格の良い供麒が、小柄な珠晶を裏返したのである。
珠晶は、寝床の上で四肢をついて腹這う格好になった。
それは珠晶にとっても驚天動地であったろう。
供麒はそのまま珠晶の上に覆い被さってきた。
「ちょっと、なにっ?! 嫌よ! こんな格好!!」
珠晶は思わず逃れようとする。
その時、さらに供麒は大胆な行動を取った。
真っ赤になって怒鳴る珠晶を尻目に、供麒はかまわずに珠晶の腰を抑え、
臀部の双丘をおしひらくようにする。
「ばかっ! 恥ずかしいっ!! やめなさいっ!!」
「主上の菊門の襞が良く見えまして」
「ひっ……! そ、そんなこと……! 何言ってるのよ?! 慎みを持ちなさいよ!」
供麒は委細かまわず、
「それでは、お覚悟を」
供麒は、ぐい、と腰を突き出し、珠晶の背後から挿入した。
「いやあっ!!」
ずしん、ずしん、と大きな波が来た。供麒が腰を突いて、珠晶の蜜壷を深々とえぐったのである。
「いにしえの国産みの神はセキレイの交尾を見習い、
後背位でまぐわったと言い伝えにもありまして」
「それどこの古事記?! ぜんぜん世界観違うし! だいたいあんた何様のつもり?!」
珠晶は気色ばんだ。しかしその抗う力はそれほど強くはない。
「で……でも」
珠晶は自分の内部へと、巨大な肉の棒が突き入り、激しくうごめくにつれて、あやしい気分になっていくのを抑えきれなくなっていた。
(その6)
「ああ! ふ……深い! 深いわ!!」
後背位は正常位に比べてより深い結合感が得られるという。
珠晶は自ら腰を振り、思うざま身悶えた。
「よ、良いぞ、供麒! いい!いい!」
「ありがたき幸せ……」
「あたしばかり良くっても……あんたはどうなのよ?!
あたしの……中は?!」
「主上の秘貝は、貴種にございます!
上貝にございます!」
「そんなこと……あたりまえでしょ!」
雄麒麟と、幼い姿かたちの女王の体液の匂いとが褥に満ち、ふたたび絶頂の時が近づいていた。
「いって! 供麒! あたしの中に……出して!!」
供麒は眉を曇らせ、珠晶の臀部の肉を鷲掴みにすると、ぐいと引き寄せた。
きゃあ――っと、珠晶の唇から絶頂に達する嬌声がもれた。
ややあって、崩れ落ちていく珠晶の膣内に、白濁した麒麟の精が注ぎ込まれた。
だく、だく、だく……と。
そして、寝間には精も根も尽き果てて棒のように転がる二つの肉体があった。
やがて、珠晶はけだるそうに身体を起こすと、脱ぎ散らかされた衣を掻き抱き、裸の胸を隠した。
「イイようなよくないような……微妙なところね
取りあえず仙と麒麟も性交可能だということはわかったわ」
自分も十分愉しんでいたように見えるのだが、珠晶は妙に醒めたような口ぶりで言った。
「それより…」
珠晶はいったん言葉を切ると、上目遣いに供麒を睨みつけ、
「どうしてあたしがイクって時にイかないのよ!!」
珠晶は供麒の股間を思い切り蹴り上げた。
(おしまい)
GJ!
笑わせていただきましたw
GJGJGJGJ!!最後に笑た
641 :
名無しさん@ピンキー:2006/10/03(火) 22:48:10 ID:iytJ1S7Y
責めM!!テラワロスw
珠晶、ラスト「大馬鹿者っ!」が抜けてるぞw
続けて珠晶キター!でGJのきわみ
643 :
575:2006/10/04(水) 20:27:15 ID:9+4gsEXV
>>577 お返事が遅くなったが、迅速なお許しありがdw
頑張って書いてるから、待っててくれ!
>>580 こちらこそありがd!!
書いてください先生。叩頭礼でお願い申し上げる。
>>代償のお人
心の底からG J …!
二人に幸多からんことを…
>>騎乗のお人
コンボで幸せにさせていただきました。
ごちそうさまですw
644 :
淫蕩の呪:2006/10/05(木) 18:44:12 ID:vPR8ip6B
>>561のピアスの文字に触発されて書いてしまった。
「無駄に長い」「視点がコロコロ変わる」「エロは薄い」
最後、微妙に鬼畜・スカ・その他諸々あり 苦手な人はスルーね
1.
明るくなって来てはいるが、朝と呼ぶには少々早い時刻
目を覚ました李斎は傍らに赤ん坊の様に眠っている泰麒の痛々しいまで短く切られた髪を
なでながら昨夜のことを思い出していた。
壊悴が癒え目を覚ました泰麒と言葉を交わしたのだ。
力が使えず使令や女怪は失われたままではあっても、麒麟である彼は漆黒の闇に射す
一条の希望であった。
その夜、安心したせいかしばらく起こしていなかった「発作」を起こしてしまった、
あの屈辱的で浅ましい発作を……
床についてしばらく経った頃、無意気の内に阿選によって二度と生えてこない様刈り
取られてしまい、飾り毛を失った股間に手を伸ばしそこから湧き出る快楽を貪って
しまった。
しかし、その渇望感は手だけでは決して満たされることはない。
男だけがもつ器官を女の部分に突き入れて、完全に我を忘れるまでかき回されないと
収まらないのだ。
男を求めて部屋をさまよい出た李斎は気が付くと泰麒が寝ている部屋に忍び込でいた。
泰麒の夜着をはだける
「いけない…」
だが躊躇いは一瞬で、ほっそりとした体に不釣り合いな牡の器官が現れると、口に含ん
でいた。
645 :
淫蕩の呪:2006/10/05(木) 18:44:49 ID:vPR8ip6B
2.
誰かが部屋に入って来る気配で目を覚ました泰麒は李斎の姿を見て声を掛け様としたが、
李斎が放つ異様な気配に黙っていると李斎は自分の夜着の下から、ペニスを引きずり出し
口に含んでしまった。
戴国では州師将軍でこういった事とは全く無縁であるはずの李斎が、フェラチオを行う
とは……自分があちらの世界に逃げ込んでいた間、李斎に降りかかった出来事に泰麒の
心は痛んだ。
「李斎、こんなことになって僕は…僕はなんて無力なんだ」
コトっと戸が開く音がして、緋色の髪をした一人の女人が入ってきた。
着ているものは質素な官服であるが女官などではない、自分を蓬莱から呼び戻すことに
人智を尽くしてくれた何人もの国王の一人、景王その人である。
一心に泰麒を口に含む李斎を一瞥すると
「李斎を…頼みます」
一言いうと退出していった。
泰麒は景王を見送ると静かに声を掛けた。
「李斎」
李斎は牡の器官を銜えたまま上目遣いで顔を上げた。
そこにあったのは、快楽に身を委ねきった一匹の牝の顔であった。
「おいで」
李斎は身を起こすと惚けきった笑顔で夜着を床に落とした。
ニップル・ラビアそしてクリトリスに通されたピアスが灯りを反射してキラキラと
光っているのを、泰麒は心の底から美しいと思った。
身を寄せて、寝台に空間を作ると李斎が滑り込んできた。
抱き寄せディープキスを交わす、リングピアスが通された乳首を指で弄び、膝でヴィー
ナスの丘を愛撫する。
「あっあっー」
李斎の声が一際高くなり速くも達した。
泰麒はエクスタシーの余韻の残る李斎のヴァギナにペニスを打ち込み激しくヴァイブ
レーションを行っていった。
数え切れないほど往き続けた李斎の胎内に精が放たれのは、月が天頂を廻り東の空が
漆黒から深い紫に変わり始める頃であった。
646 :
淫蕩の呪:2006/10/05(木) 18:45:50 ID:vPR8ip6B
3.
李斎は泰麒を起こさない様ゆっくりと体を抜くと、股間から泰麒の精が太腿を伝わって
いくのが感じられた。
このまま床を汚し布で拭かれ捨ててしまわれるが堪らなく惜しい気がして、脚を伝う精を
指で掬い取ってしばらく見つめた後、それを口にした。
泰麒の分身が体中に染み渡り阿選の穢れを洗い去ってくれる様な気がした。
しばらくその余韻を楽しんでいた李斎が朝の空気を吸いに部屋の外に出ると、椅子に
座ったまま寝ていた人物を発見した。
傍らの机には盆に載せられた茶器と菓子が置いてあった。
顔を覗き込むと驚愕余り声をあげそうになり思わず口に手を当てた、そこにいた人物は
景王だったのだ。
茶器が冷え切っている事から自分が泰麒の部屋に忍び込んでから、ここに来て事の次第を
見守っていたのであろう、泰麒の部屋に戻り薄衣を持ってくるとそっと肩に掛け、女御を
見つけると景王の事を頼み、自分に宛がわれた部屋に戻った。
床に入り目を閉じるとあっと言う間に眠りに落ち女御に起こされたときには、朝餉の
時刻を過ぎていた。
李斎は自分の体がいつもと違うことに気付いていた、今まで発作の翌日は気怠く何も
出来なかったのに今日は普段より少し遅くに起きたぐらいで、却って活力が湧いてくる
気がする、それが泰麒の精を受けたせいなのかは判らないが、そう思いたい自分がいた。
647 :
淫蕩の呪:2006/10/05(木) 18:46:57 ID:vPR8ip6B
4.
泰麒と李斎が少し遅い朝餉を済ませ着替えが終わって昼には少し間がある頃、朝議を
済ませたその足で、泰麒の部屋にやって来た景王は李斎に席を外させると
「高里君があんなに激しく…その……するとは思わなかった……」
泰麒は少し考えた様子を見せ言葉を選ぶ様に話し始めた。
「僕があちらの世界にいた頃、絡んできた不良たちを自分に憑いている何者かが「粛正」
してしまったのです、いまではその何者かが常軌を逸した汕子であることは承知しています
が、当時の僕には優しく懐かしくても得体の知れない存在だったのです」
「いままでにも、そんなことはありましたが、その時「粛正」された不良たちと対立して
いた別の不良グループが何を勘違いしたのか、僕を功労者として扱い慰労と称して
特殊なサービスをする浴場に連れ込んだのです」
「後に僕に関する噂が真実である事を知った不良達は、僕の厄災から逃れようと御機嫌
取りのため、次々に一流と呼ばれる泡姫を連れてきました」
「僕は拒絶したりサービスを苦痛と感じると、不良からだけではなく自分に憑いている
何者かによって、彼女たちが酷い目にあう事を知ってしまっていたので、彼女たちに害が
及ばない様、彼女たちを受け入れるだけでなく、彼女たちを性的に満足させる努力をした
のです」
「何故なら僕に憑いている何者かは彼女たちが僕に性的に従属することで、僕の臣下として、
僕同様に守るべき対象と認識したからです」
「僕は数え切れない数の女の人と関係を結んだ結果として性の知識・技量を身につけて
しまったのです」
泰麒は下を向いたまま一気に喋り終え顔を上げると
「中島さん、こんな僕は麒麟で、泰麒で在り続けられるのでしょうか?」
景王は少し考える様に目を閉じ再び開くと泰麒の手を取り言った。
「それは判らない、でも高里君の麒麟の力が呪を解こうとしており、李斎が囚われている
呪が昨日までと今朝とでは大幅に減じていると遠甫が言っていた、あと何回か李斎とその…
床を共にすれば呪は完全に解けるはず」
「淫蕩の呪」
泰麒はそう呟き、李斎の身に何が起こったのか聞いたときの事を思い出していた
648 :
淫蕩の呪:2006/10/05(木) 18:47:40 ID:vPR8ip6B
5.
昏睡から目覚めた泰麒は、阿選の謀反により泰王驍宗が大けがを負って行方不明である
ものの未だ死には至っていないこと、泰の国では妖魔が跋扈し民は息も絶え絶えなこと等、
何となく解っていたことであるが、他人の口から語られる戴の悲惨な伝聞に胸が痛んだ。
そして、話が民を救うため戴の現状を慶国に伝えてくれた李斎の事に及ぶと、景王の歯
切れが悪くなり、遠甫に促されてようやく李斎が「淫蕩の呪」に囚われている事を語った。
「いんとうの呪?、それはどの様なものなのですか?」
泰麒の問いにどう答えて良いものか景王が困っていると、遠甫が
「女人であるそなたでは話しずらかろう、儂が話すがよいかの」
「お願いします」
景王は泰麒に向き直すと
「高里君いや泰麒、私自身は李斎が囚われている呪について聞いているし。そのせいで
引き起こされる発作も直接見て知っている、この席で遠甫の話を改めて聞いても動揺する
ことは無いと思う、だが私がいることで泰麒が気まずく思ったり疑問に思っても、訊け
なかったりすることがあるといけない、だから私は席を外させてもらう、いいな」
「解りました、女性のいる席ではするべき話では無いと言うことですね?」
「まあ、そう言うことだ、遠甫はこちらの世界の理(ことわり)について多くのことを
知っている、この際呪だけでなくいろいろ訊けばいいだろう」
景王が席を辞して部屋の外に出ると、遠甫は李斎の口から語られた淫蕩の呪について
話し始めた。
649 :
淫蕩の呪:2006/10/05(木) 18:50:05 ID:vPR8ip6B
6.
阿選の追っ手をかわして潜伏を続けていた李斎であったが、遂に阿選に捕らわれてしまった。
阿選は驍宗のことはもとより李斎が温存しているはずの手勢についても何も尋ねなかった。
訊いたのはただ一つ、『驍宗と床を共にしたことがあるか』だけだった。
あまりにも馬鹿々しい問いに無言で居ると
「では、体に訊くとしよう」
目配せをするとそれを受けた手下が小刀と鋏を手に近寄ってきた。
身を捩ろうとすると手下は
「将軍、じっとしてください、月並みですが暴れると怪我をしますよ」
鎧のひもが切られ、着衣も切り裂かれて全裸に剥かれてしまった。
「どうです話す気になりましたかな」
「私が主上と一夜を共にしようがしよまいが、貴様には関係ない事だろう」
「正直に話してもらわないとあれを使うことになって私は楽しいのですが、あなたを
壊してしまうのは本意ではないのですよ」
「勝手にしろ」
「仕方ないですね」
阿選が合図をすると手下たちは、全裸に剥かれた李斎の両手両足を各々寝台の足に縛り
付けてしまった。
横になっても高さを失わない見事な胸はもとより大きく広げられ隠す術のない股間が
露わにされた。
650 :
淫蕩の呪:2006/10/05(木) 18:51:05 ID:vPR8ip6B
7.
李斎の傍らに立った阿選は、小さな壷の様な入れ物からとろりとした液体を手に採り
「李斎、これが何だか判るかね」
李斎がきっと睨み
「知らん、そんなことより私をさっさと殺せ」
「そんなに死に急がなくてもようかろう、蓬莱には色々と面白いものがある様でな、
君も楽しみたまえ、これはここに塗るのだ」
阿選は李斎の叢に液体を流し毛の根元に行き渡る様に塗り拡げた。
「そうきつい顔をするな、美しい顔が台無しだぞ」
しばらく睨み合った後、阿選が湯に浸した手ぬぐいを絞り股間を拭くと
叢を形作っていた毛が一本残らず消え去っていた。
「そなたも胎果である泰麒に蓬莱の文字を教わったであろう」
驚く李斎に液体が入った入れ物を見せると、「超強力脱毛クリーム」の文字が読み取れた。
「これで一生ここには毛が生えてこん、童の頃に戻った様で懐かしいか」
「私の陰毛を消し去ることに何の意味があるというのだ」
「別に意味など無いよ、せっかく手に入れたものなので使ってみたかっただけだよ」
「では改めて訊く、乍とは床を共にしたことがあるか」
「そんなこと在るわけ無かろう」
李斎は即答したが微妙だなと自分でも思ってしまった、先王陛下主催の宴の席で意気
投合した李斎と驍宗は何故か飲み比べをしてしまい、気が付い時には寝所でお互い裸で
寝ていた。
部屋付きの下官を問いただすと自分たちには記憶がないがどうやら夜通しで睦み合っていた
らしい。
「ふふっ」思わず自嘲的な笑いが出たのが癪に障ったらしい。
「あなたには素直になれる様これを差し上げましよう、もっとも素直になりすぎて少々
趣が足りなくなるのが難点ですがね
651 :
淫蕩の呪:2006/10/05(木) 18:51:53 ID:vPR8ip6B
8.
阿選は李斎に蓬莱からもたらされた「匙軽巣天冷巣」と言う金属で出来た「媚亜素」と
言う輪を見せた。
本能的に危険なものだと察知した李斎は身を捩りながら
「それをどうするつもりだ」
「この大きめの奴はこことここ、小さいのはここに付けるのだよ」
胸と女唇、そして小さな肉芽を指で弾いた。
阿選は手下に千枚通しと小さな板を持ってこさせると、印を結びながら呪文を唱えた。
千枚通しが一瞬光っただけで何も変化がない様に見える。
「さて、準備は出来た、媚亜素を付けてあげよう、じっとしていないと斜めに付いて
格好が悪くなるよ」
小さな板を乳首に当てると反対側から千枚通しを突き刺した。
激痛を覚悟していた李斎は痛みを感じないことを不思議に思った。
「怪訝な顔をしているね、私は優しいから君を必要のない痛みで苦しめない様、
この千枚通しに痛みを感じず出血もしないで穴が空く呪を掛けたのだよ」
李斎に聞こえないよう呟いた
「それと素直にお話が出来る呪もね」
阿選はさっき開けたばかりの穴に媚亜素を通し、やっとこの様な道具で輪の隙間に玉を
填め込んだ。
次々と肉に穴を穿ち輪を嵌めていく、最後の小さな輪を嵌め終える頃には、李斎の体に
変化が現れ始めていた、全身が熱く特に輪を通されたところは火傷しそうなほど熱く感じ
られた、一方で頭は霞が掛かった様に意識がはっきりせず、何かを訊かれなんと答えたの
かも記憶に残らなかった。
やがて気を失ってしまい気が付いたのは別の部屋であった。
652 :
淫蕩の呪:2006/10/05(木) 18:52:53 ID:vPR8ip6B
9.
「李斎殿に付けられた媚亜素には阿選自らが文様を刻んだ淫蕩の呪が掛けられておったのじゃ、
ふつう淫蕩の呪と言うのは遊女として妓楼に売られた女たちがすすんで仕事をする様、
呪を掛けた薬湯を飲ませて蓬莱の言葉で『発情』とか『さかりが付く』と言う状態にして
四六時中男を求める様にするのじゃが、李斎殿に施されたのは普段は気丈な李斎のままで、
阿選が望むときに淫乱になると言う、言わば精神的拷問じゃ」
「では李斎はどうやって、阿選の下から脱出したのですか?、それに脱出してここ慶に
いると言うことは淫蕩の呪が解けたと言うことではないのですか?」
「脱出できたのは飛燕のおかげじゃな、あやつは騎獣にしておくのは勿体ない位強く賢い」
「淫蕩の呪が掛けられていた媚亜素は儂が外した、その辺は阿選とは年季が違うのでな、
簡単じゃったが、強力な呪が掛けられた物を女の一番敏感な部分に四六時中付けられていたせいで、
呪が李斎殿の体に浸透してしまっていての、媚亜素は逆にそれを抑える様に働いていたのじゃ」
「だから外した途端、男を求めて外苑を彷徨くわ、細長い物を見ると女の部分にしまい
込んでしまうわで大変じゃった」
泰麒は、こころなしか楽しそうで少しも大変に聞こえない遠甫の話にうろんな目を向けた。
泰麒の視線を感じ慌てて取り繕い、
「で、仕方がないんで儂が媚亜素に淫蕩の呪を解く文様を彫り直してもう一度付けたと
言う訳じゃ」
「じゃが、完全に呪は解けきっておらんので、未だに時として淫乱女になってしまうことがある」
「そう言う訳で普段は泰麒殿が知っている通りの李斎殿であるが、何かの拍子例えば極端
に嬉しいとか、悲しいとかがあれば、淫蕩の呪によって淫乱女になってしまう、
もしそうなったら、完全に我を忘れてしまうまで性的に満足させるしか方法はない」
653 :
淫蕩の呪:2006/10/05(木) 18:53:28 ID:vPR8ip6B
10.
縛られもしていないし、妓楼に居る遊女の様な格好ではあったが着衣もきちんとしている。
見張りはここからでは確認できないがそう多くはなさそうである。
「私も甘く見られたものだ」
ぐらり、床に足を着いた瞬間世界が歪んで正面には天井が見えていた。
物音に外にいた見張りが中を覗く、年長と思われる方が目配せをすると、阿選に報告しに
行くのだろうかもう一人の方が足早に去っていった。
「寝台から降りないで下さい、床に呪が掛けられていて平衡感覚が麻痺するのです」
「私たちは特別な護符を身につけていますから大丈夫ですが、下手に頭を打つとその
ままということになりかねません」
見張りの兵士は、李斎を抱き上げると寝台に戻した。
「解った床には降りない、しかし一寸言いにくいが……厠に行きたいのだ、背負ってくれないか」
「申し訳ございません、阿選様が参られます、そうすればなにか取りはからって頂けるでしょう」
しばらくすると、阿選がやってきた。
「武人装束もよいが、その格好の方が何倍も良いぞ、乍にも見せてやりたいな」
「着たくて着ている訳ではない、その…なんだ…私は厠に行きたいのだ、床には降りら
れんし、何とかしてくれ」
「そうであったな」
見張りの兵士に合図をすると、待機していた手水用具一式をもった女官達を招き入れる。
「ここでしろというのか」
「心配するなちゃんと見ていてやる」
「ふざけるな」
「わかったわかった外に出ている、終わったら合図しろ、それと妙な気は起さん方がいい
その者らは少々手加減が苦手なのだ」
言い終わるや否や、阿選が女官の一人に小刀を投げつけると、ちゃりん、真っ二つに
された小刀が転がっていた。
李斎が見たのは袖に隠された鞘に佩刀をしまう姿だけであった。
654 :
淫蕩の呪:2006/10/05(木) 18:54:11 ID:vPR8ip6B
11.
抵抗は無駄と判断した李斎は女官達に見守られながら用を足したが、年かさの女官は
大きい方もしろという、出ないというと竹の筒で出来た物を出してきた。
それに似た童の玩具を思い出し、これから何をされるのか悟った李斎は逃れようと暴れたが、
敵うはずもなく、排泄の為の器官に筒を突き入れられてしまった。
腹の中に液が入っていくおぞましい感覚に身震いしたが二本・三本と入れられていく内に
阿選に通された媚亜素の部分が熱を帯び始め、乳首と肉芽は固くしこり、女陰からは密を吐いていた。
最後の竹筒が引き抜かれ換わりに男の器官を模した筒を挿しこまれると、あまりの快感に
全身が震えた、女官達は李斎が排泄の為の器官で高みに達したのを確認すると、気付かれない様
外に合図をした。
阿選が入ってくると年かさの女官はもう少しだけ待つ様無言で伝えると、李斎に対し
赤ん坊に話す様に
「さあ出しましょうね、出すととっても気持ちいいからね、それに殿方に見て頂きながら
出すともっと気持ちいいのよ」
一瞬びくっとしたが、媚亜素が通された部分を女官達が巧みに刺激しそこから広がる
快楽に男に見られるという思いは霧散し、排泄物を押しとどめてた筒が抜かれると同時に、
快感に体を揺さぶられ心の底から気持ちいいと叫んで気を失った。
「あんあんあーきもちいいー、うんちのあなーきもちいいー」
排泄物が始末され、綺麗に身拭われた李斎の尻に阿選の裸身が踊っていた。
それから、阿選は毎日の様に李斎の腹を綺麗にさせると尻穴を楽しんだ、李斎も最初の
内こそ屈強な女官達に押さえられ応じさせられていたが、しばらくすると媚亜素に掛けられた
淫蕩の呪が徐々に李斎の体に移っていきそれに応えるかの様に自らそれを求める様になり、
床の呪も必要なくなった。
655 :
淫蕩の呪:2006/10/05(木) 18:55:24 ID:vPR8ip6B
12.
飛燕は、どうするか悩んでいた。
主人である李斎が阿選に捕らえられたとき一緒に捕まったのだが、自分本来の力を出せば
この様な拘束を引きちぎり、李斎を助け出すと事はどうさもないことである。
実は李斎の騎獣「飛燕」は天馬(翼のある犬の格好をした種類)とされているが、本当は
泰麒の使令傲濫と同じく餮饕であった。
餮饕が何故騎獣の真似事をしているかというと、ただの酔狂としか言いようがない。
強大な力を持って永く生きていると黄海の外のこと、とりわけ人というモノについても
多くのことを知るようになる、騎獣に変化して人里に行ってみたりもした。
ある日、気まぐれに天馬に変化したとき、自らの騎獣を捕まえるため黄海で狩りをして
いた李斎を見て一目惚れしわざと捕まったのだ。
人として外見上も美しかったが、それ以上に魂が美しかった、餮饕ほどの妖魔になれば
心の中を覗き見たり、心に干渉出来たりするのである。
大人しくしていれば食事に困らないし適当に運動も出来る、時折戦と称する人同士の殺し
合いに連れて行かれることがあるが、ほんの一寸、主に気取られない程度に爪を出すだけで、
大抵の騎獣や兵士は尻尾を巻いて逃げていく。
お気楽な騎獣生活であったが、李斎本人が捕らわれていること、その李斎の心がたまに
正気に戻る様であるが心が乱れている、今回はそう簡単なことでは無いようだ。
しばらく様子を見るしかないと判断した飛燕は大人しく捕らわれていることにした。
656 :
淫蕩の呪:2006/10/05(木) 18:56:09 ID:vPR8ip6B
13.
すっかり淫乱女になってしまった李斎は自虐度が進み、阿選が命じれば女官や下級兵士の
前で自慰するだけでなく排泄をも自分の意志でやってものける様になっていた。
自らの排泄物を嬉々として口に運ぶ様子はそう命じた阿選自身が眩暈を覚えたほどであった。
本人にも曖昧な記憶でしかなかったが乍と床を共にしたと聞いて媚亜素だけのつもりが、
淫蕩の呪を刻んでしまっていた。
違う、自分が手に入れたかったものはこんなんじゃない、そう思った阿選は、淫蕩の呪を
自分が望むときにだけ発現する様に換え、普段は元の気丈な李斎に戻した。
その落差に興奮を覚えると同時に、李斎には水鏡に留め置いた淫乱女になっている間の姿を
見せるという一石二鳥を狙った物だった。
流石に半月もすると、反応が単調になってきて効果が薄れてきていることを示していた。
この時にいたって、阿選は李斎を捕らえたとき一緒に騎獣も押さえたことを思い出した。
手下に払い下げていないからまだ城にあるはず、すぐに連れてくるように命じた。
騎獣とまぐわせて絶頂に達したとき元に戻そうというのである、阿選は自らの思いつきの
その鬼畜さに心躍った。
657 :
淫蕩の呪:2006/10/05(木) 18:56:57 ID:vPR8ip6B
14.
手下の一人がやって来て、
「阿選様が騎獣も寂しい思いをしているだろうから、久しぶり主と合わせてやろうだと、
良かったな、ただしびっくりして暴れるなよ、おまえの主はもうふっふっ…だからな」
そう言いながら、手綱を少々乱暴に引き寄せた。
我は人の言葉はちゃんと判るし、本当は喋れもする、家畜の様な扱いに思わず
「そんなに引っ張るな」
手下にだけ聞こえる声で言った。
手下は我の顔を見て
「おまえか、そんな訳はないし、気のせいだな」
「それは、どうかな」
手下は我の顔を改めて見ると驚愕の余り震えだした、ここで騒がれると面倒だ。
少々力を使いこの手下を傀儡(ぐくつ)と化し、李斎の状況と先ほど聞き取れなかった部分を問い直す。
ちっ、阿選も悪趣味なことをする
妖魔や妖獣は本来、雄でも雌でもないのに、それを失念しているようだ。
「遅くなると怪しまれる行こう」
李斎の待つ部屋に向かうと、手下は手綱を持ったまま付いてきた。
それでいい、少々のことは我慢してやるあくまで自然振る舞えよ。
我が衝立の裏に入ると、まるで遊女の様な姿の女人が入ってきた。
「ねぇーねぇーきもちいいことしてー」
李斎の声がするが、自分の知っている理知的な声ではない、男なら体の一部分が膨張し
女なら嫉妬に狂うこと間違いなしの嬌声である。
呪によって淫乱女にされていることも、騎獣である我をここに連れてきた理由も判った
後は機会を待つだけだ。
658 :
淫蕩の呪:2006/10/05(木) 18:57:39 ID:vPR8ip6B
15.
しばらくすると、阿選がやって来きて李斎に自慰する様命じた。
李斎は衣を脱ぎ捨てると、媚亜素を通された体を惜しげもなくさらし、恥も外聞もなく
高みに登って行った、頂点に達しようとした寸前、やめる様命じられた李斎は、いかせて
くれと懇願する。
「そんなにいきたければ、いかせてやろう、但し相手は私ではない久しぶりに合うこいつだ」
普段の李斎ならともかく、この状態で半端に意識があって暴れられると助けられるものも
助けられない、不本意ではあるが完全に気を失うまでいってもらうしかない。
我は半分呆れながらも、衝立が外されると李斎に駆け寄ると顔を、胸を、股間を舐め上げた。
李斎の上に乗ると、陽物を創って女陰に突き入れると一番奥で先を膨らませ、表面に
突起を出すと前後に動かした。
人で在る以上、これでいかない女人はいないが、うまく加減しないと、あまりの快感に
心が壊れてしまう。
昔、人に変化して黄海の外に出た時、調子に乗って妓楼の遊女を全員廃人してしまった事がある。
今回の相手は李斎である、妓楼の遊女とは違いその轍を踏む訳にはいかない。
とはいうものの、結構難しいな…
「ひえん、ひえん、いい、しゅぅごい、いくぅぅ」
呂律の回らない叫びを上げ李斎は気を失った。
今だ、変化を解きはしないものの押さえていた気配を解き放った、廻りにいた手下や女官は、
目の前にいる騎獣が見かけ通りの存在でないことに恐怖し次々失禁して気絶した。
阿選は呆然としているもののさすがに失禁はしていなかった。
「おまえは何者だ」
我に返った阿選が誰何する。
答えてやっても良かったのだが、我が、餮饕が黄海の外にいる事が知られると面倒ごとが
多くなるのは必至、それは御免被りたかったので、李斎を背に載せると天馬の振りで
一吠えしておくのに留めた。
659 :
淫蕩の呪:2006/10/05(木) 18:58:21 ID:vPR8ip6B
16.
村のはずれの森に降りたち、周囲に危険がないことを確認すると遁甲し村に向かった。
城を脱出する時に遁甲しなかったのは李斎を連れていたからで、李斎に限らず人や他の
生き物を連れて遁甲を行うことは餮饕と言えども不可能である。
各家から女人の衣類を少しずつ失敬し一揃えにすると李斎の傍らに置いて目覚めるのを待つ。
完全に気を失うまでいっているので、普段の李斎に戻っているはずである、でなければ
戻るまで、人に変化して李斎をいかせ続けなければならない、余り気が進まないが仕方がない。
しばらくして李斎が目を覚ますと、我の心配は無用となった、甘える仕草をすると
「飛燕、おまえが助けてくれたのね、ありがとう」
頭をなぜてもらいながら、服を鼻で押して着る様促す。
李斎が垢抜けているため農民の服では、かえって目立つ様に思えたが裸のままで良い
はずもなく、着るものや装備は追々調達することにして、着物を失敬した村から離れる
ことが先と、慶国の方角に飛び立った。
李斎やかつての部下たちの知古を頼って各地を転々としながら街や村で少しずつ装備を整えた。
その間にも、国の傾きは益々大きくなり昼間から妖魔が現れるようになり、ついに慶国に
面した虚海を渡る手前のところで妖魔の集団に襲われた。
我の本性を李斎の前で現す訳にもいかず、数が多いのと興奮して威嚇が通じないのでたちが悪い。
左から来た大型の妖魔に気を取られている間に、右後方から来た小物に李斎がやられた。
しまったと思ったが後の祭りである、一旦降下して隠れるところを探す。
崖の途中に洞を見つけると李斎を押し込み、我を囮に妖魔たちをその場から引き離す、
充分離れたところで全部引き裂いてやった。
これで、一両日中は妖魔の心配をしなくて良いはずだ。
李斎は気丈にも折れた右腕を自分で止血していたが、いくら李斎が仙であっても、速く
医者に診せないと取り返しの付かないことになる。
急がなくては……
660 :
淫蕩の呪:2006/10/05(木) 18:58:58 ID:vPR8ip6B
17.
「では、李斎の体には未だにピアスが通っていると言うことですね、何時になったら外せ
るのです」
「儂が付けた媚亜素の呪によって、李斎殿の体から完全に淫蕩の呪が抜けるのが何時なの
かは、儂にも判らん、明日かも知れんし、このままずっと付けていなくてはならないかも
知れん」
「ただ、泰麒殿には麒麟として呪を解く力が備わっておる」
「その力を李斎殿の体内に直接注ぎ込めば速く呪が解ける事は明白じゃな」
「直接というと?」
「泰麒殿は御存じないかも知れんが男女の営みの事じゃ、蓬莱の言葉で『せっくす』と
言うそうじゃが」
「セックスですか…、解りました李斎が求めてきたときは拒まず応えることにします」
「早速で悪いのじゃが、待ち望んでいた泰麒殿が帰還して昏睡から目覚めて話をした、
李斎殿にとってこの上もなく嬉しいはずじゃ、今夜あたり発作を起こすかも知れんのう」
その夜、宛がわれた部屋に遠甫の言葉通り李斎が現れた。
あちらの世界の一流と呼ばれる泡姫に勝るとも劣らないフェラチオに、言葉を失った。
李斎すまない、僕は、心の中で何度も謝りながら、あちらの世界で身につけてしまった
テクニックを縦横に用い、何度も何度も李斎を高みに導いた。
李斎の胎内に精を放ったのは明け方近くになってからであった。
夜が明け、朝議を終えたその足で景王がやって来た。
夕べのセックスのことを訊かれ、あちらの世界での性体験を話した。
景王は僕の麒麟の力により李斎に掛けられた呪が弱まった、更に李斎と情交を行えば
呪が解けるであろうとの遠甫の言葉を伝えた。
661 :
淫蕩の呪:2006/10/05(木) 18:59:38 ID:vPR8ip6B
18.
泰麒は夕餉の後の数刻の間、遠甫にこちらの世界の理に付いての話を聴いていた。
遠甫の話を聴いてあどけない外見に囚われ、胎果でこちらの世界の事を知らない泰麒に
政の話を全くしていなかった事に改めて気付き、後悔の念に囚われた。
床に付く刻限が近づいてきたので話を切り上げ続きは明日と言うことになった。
私も部屋に下がろうとしたとき泰麒に手を引かれ、私を引き寄せ耳元でそっと告げた。
「今夜は僕があなたの部屋に参ります」
嬉しかった、部屋に下がると泰麒が来るのが待ち遠しかった。
腹の中を綺麗にしておかなくては、そう思い立ち女御を呼ぼうとして、泰麒がその様な
行為を望むはず無いことに思い至り思わず赤面した。
夜着を着ようと帯を解いた時、胸に光る物が在るのが目に入った。
媚亜素である、あまりにも己の体の一部と化して全く意識していなかったが、
昨夜、妓楼の遊女でさえしていない様なこの浅ましい姿を泰麒に見られたのだ。
そして今日、再び泰麒の前にこの姿を晒さなければならない、心は千々に乱れた。
662 :
淫蕩の呪:2006/10/05(木) 19:00:13 ID:vPR8ip6B
19.
やがて、泰麒が入ってきた。
「李斎、灯りも付けないで、どうしたのですか?」
灯りを付けようとする泰麒の手を握り制する
「見ないで、李斎のこの浅ましい姿を……」
「ああ、ピアスのことですね知っていますよ、あのね李斎、僕もあなたに話しておかな
ければ、ならないことがあります」
「僕は、あちらの世界にいる間に、あなたが思っているほど無邪気な子供では無く
なってしまったのですよ」
わたしが泰麒の顔を見つめていると、自嘲的な笑みを浮かべて
「女人を抱くことは勿論、お尻の穴でまぐわうなんて事も沢山知っていますよ」
驚愕の余り言葉を失ってしまった私にたたみ込むように、無毛の丘を撫でながら
手は更に下におり女陰に通された媚亜素が引っ張られる。
「あちらの世界では、ここに愛しい人の名前を刺青で彫り込んだり、愛の証として
大事な処にピアスをする人だっています」
泰麒は話しながら灯りを付けると、私を抱き上げ寝台に横たえた。
口づけを交わしながら、媚亜素が通された胸を手で転がし、もう片方の手は無毛にされた
丘を下って行き小さな肉芽を捉える、そこにも媚亜素が通されている。
淫蕩の呪とは違う火照りが体を包む、泰麒の手が触れたところが熱い、胸の頂が固くしこり
女陰からは密を吐いているのが自分でも判る。
泰麒が私の女陰に陽物を挿し入れた瞬間、心が舞い上がる様な幸福感に包まれた。
阿選に呪を掛けられて数限りなくいかされても感じることの出来なかった快感がそこには
あった。
何時でも、何処でも泰麒を感じていたい、はしたない女だと思われるかもしれないけど、
明日、泰麒に話してみよう。
663 :
淫蕩の呪:2006/10/05(木) 19:01:01 ID:vPR8ip6B
20.
翌朝、遠甫に呪の様子をみてもらいに行った李斎が帰ってきた。
李斎の話によると、遠甫は一目見るなりもう媚亜素は必要ないと外したそうである。
それにしては、長く掛かっていたようだが、そのことを尋ねると後で話があるという。
国のことを思うと喜んでばかりいられないが、李斎が元気になって良かった。
李斎が出て行くと部屋の隅の影に呼びかけた。
「そこにいるのだろ、聞いたかい李斎に掛けられた呪はすっかり解けたそうだ」
「有り難う、李斎を護って慶まで来てくれたことに感謝するよ」
暗がりから、天馬の頭の形をした影が出てきた。
「我は戴の麒麟から礼なぞ言われる筋合いはない」
「あちらの世界に逃げ込んでしまって、何もしなかった僕なんかに比べて、李斎の前では
本性を見せることをせず、それでもその時出来ることをしたんだから偉いよ」
しばらくの沈黙の後、何もなかった様に天馬の頭の形をした影は溶けて消えた。
664 :
淫蕩の呪:2006/10/05(木) 19:02:17 ID:vPR8ip6B
21.
遠甫の講義が終わり、休んでいると李斎が入ってきて懐から包みを出すと、テーブルの上に
置いて僕の方に寄せた。
包みを開くとピアスと専用工具が入っていた。
「どうしたのですか、遠甫がもう必要ないと外したのでは?」
「私が遠甫から戴いてきたのです」
真意を計りかねていると李斎が意志の強い輝きを宿した瞳を僕に向け言った。
「泰麒あなたの手で、これを改めてわたしに付けて欲しいのです」
磨き込まれた表面には微細な紋様が彫り込まれている。
「李斎、このピアスにも呪が掛けられていますね、これを付けろと言うのですか?、
このピアスに掛けられた呪がどの様な物で、あなたがそれを付けたいと願う訳を聞いて、
僕が納得できるまでこれは付けません」
「その媚亜素には淫蕩の呪と同じ物が掛けられています」
「折角呪が解けたというのに、そんな物を李斎に付ける訳にいかない」
「聞いて、泰麒、お願いだから、その呪は遠甫に頼んで特別に掛けてもらった物なの
媚亜素を一番最初に触った男の人が願ったときにだけ働く様に……」
「何故そんなことを?」
「わたしがこの先、阿選の手に落ちないとも限らない、あっさり殺されればそれは
それで良し、だが阿選のこと再び淫蕩の呪を掛け遊女の様に扱うに違いない」
「だから阿選に呪を掛けられる前に泰麒、あなたに掛けて欲しいの」
「一番最初にピアスに触った者が望むときに限り働くと言うことは僕が、望まない限り
李斎は淫乱にならないと言うことだね」
665 :
淫蕩の呪:2006/10/05(木) 19:03:06 ID:vPR8ip6B
22.
李斎の意志が固いことを知ると
「解りました、服を脱いで寝台に上がり膝を立てて足を拡げなさい」
李斎は僕の言葉に素直に従い施術の姿勢を取る。
既にホールは安定しているのでピアスを通しボールを留めるだけであるが元から付けていた
物より大きな物が一つ残った、他の物と違いサーキュラーバーベルと呼ばれるボールが
ネジ式のもである。
「これは?」
「それはここに付けて下さい」
李斎は身を起こし寝台に掛け直し上を向き鼻腔を片方しかない手で拡げた。
「何時空けたんだい、ああ遠甫に空けてもらったんだね、さすがにあちらの世界でもそこに
ピアスしている子は一人しかいなかったな」
ボールを外し鼻腔に穿たれた穴に通す、ボールを元に戻すと
「さ、付いたよ僕のかわいい牛さん」
「泰麒、今日はお腹の中を綺麗にしてきたのだから……」
「李斎は欲張りな牛さんだな、こちらにお尻を向けて床に膝をついて…そうそう、
体は寝台に載せなさい」
李斎のアヌスは僕を誘う様に息づいていた、急いで服を脱ぐと背後から股間に手を差し
入れて、クリトリスを刺激する。
ピアスを付けるときから愛液を吐いていた女陰からは、ツーと垂れる物がある、
それを掬ってアヌスにまぶしマッサージを始める。
「あっあっあ、たいき、たいきぃ」
良くほぐれた頃にペニスを突き入れると、腸壁が意志を持った別の生き物の様にざわめいた
あちらの世界でも体験したことのない気持ちよさだった。
李斎のアヌスはとんでもない名器で、李斎自身も前より後の方が感じる様だ、こんな名器を
何ヶ月も独り占めしていた阿選に一寸嫉妬した。
666 :
淫蕩の呪:2006/10/05(木) 19:04:02 ID:vPR8ip6B
23.
早朝、靄が晴れきらない禁門を飛び立つ二つの影があった、李斎と泰麒である
「阿選、必ず主上を驍宗様を見つけてみせる」
戴の国の現状から見て事は簡単には進まないであろう、しかし延麒が用意した旅券と高価な
騎獣を受取ったふたりに悲壮さはなかった。
糸冬
最後ぐだぐだになってしまった。
みんな自分なりに補完よろ
大作一挙投下乙!!
テクニシャンな泰麒ワロタw
乙乙乙乙!
お尻へのこだわりが爆発してますな。
てか、泰麒ってば名器のお尻かどうかの区別がつくって、蓬莱ではどんな生活をしていたんだーっ。
杉本にいいように弄ばれていたのかしらん。
ウ〜ム、泰麒の穢は肉食が原因ではなかったのかも・・・
肉欲が原因だったと?
泰麒の穢れの原因は穴違いのため
ソドミーに目覚めたのが悪かった!
「淫蕩の呪」の職人さまっ、イイ!!( ゚∀゚) アヒャッ!
すっごいストーリーが練りこまれてますよっ!こういうの読むと
自分はエロも読みたいけど、ものがたりも読みたいんだよなぁ、と思う。
でも、何だろ。ヴァイブとかペニスとか、そういう言葉にちと
「うーん?」と違和感。なんとなく、十二国的ではない気がして。まあ、読み専の戯言だす。
携帯から失礼
>>674 >ヴァイブとかペニスとか・・・十二国的ではない気がして
弁解する様で恰好悪いのだが一応、泰麒(高里)・景王(中島)視点のみカタカナで表記
常世人及び第三者視点では牡の器官・陽根などと表現
ピアスも媚亜素と使い分けているつもり
弁解カッコワロシ
絡みや煽り、荒らしにはスルーの精神で、マターリ
もっとも、いらぬツッコミにはゴラァ!!!!!だな。妖魔討つべし
>>676 心得ろ
681 :
倒乍の罪:2006/10/11(水) 08:51:23 ID:+NXJWrUS
小ネタ投下します。
倒乍の罪
戴国が傾いているのは、阿選が謀反を起こし泰王驍宗と泰麒を弑逆・放逐したせいと伝えられている、
そしてその事に対し阿選は一言も否とは言わなかった。
人々はその伝聞を疑う事はなく人知れず霊廟に鴻慈を捧げる日々を送っていた。
しかし真実は別な所にあったのだ。
そこは、妓楼を転々とした女が行き着く処、最低の遊女として立ち喰いの汁麺一杯よりも安い金で体を
売る場所、深夜、そんな妓楼を密かに訪ねる男がいた、阿選である。
阿選は朝廷の実権を握るといくつかの妓楼を秘密裏に押さえた。
ここはその一つである。
勝手に上がり込み、酔漢や遊女達の嬌声が漏れる棟から中庭を挟んだ厩に入っていく。
通路を挟んで家畜や騎獣を入れておく檻が連なっているが入れられているのは全裸の女である。
全身に極彩色の刺青を入れられ天井から吊されている者、虚ろな目をして性器を弄っている者、
連れてこられたばかりなのであろう、阿選の姿を見ると、きつい目をして出せと喚く者もいるが、
ほとんどの者は諦めた目をしてただうずくまっている。
一番奥に広い檻があり真ん中に置かれた馬を模した台に裸に剥かれた女が縛り付けられていた。
町人の衣を着崩しているにも拘わらず、武人然とした雰囲気を漂わせた男は、竹で出来た童の玩具に
似た器具を女の排泄のための穴に挿し入れていた。
「ほれほれ、暴れると怪我をするぞ、そこの女の様になっても構わぬか」
床にもう一人たいそう美しい女が同じように裸に剥かれて転がされていた。
尻の中心の穴には大人の二の腕ほどの太さのある栓がされている。
腹の中を綺麗にしている最中暴れて尻の穴が裂けてしまい、以来この栓をしていないと排泄物が垂れ
流しになってしまったのだ。
逃れる術がない以上、腹の中を綺麗にする薬湯が注ぎ込まれるのをじっと耐えるしかない。
すぐに効果が現れ荒れ狂う便意が襲ってきた。
「だっ、だっさせてぇ」
「まだ、まだ、もう少し我慢しろ、だがこっちはもう漏らしているがな」
薬湯に混ぜられた媚薬のせいで女陰からは止め処もなく密があふれていた。
682 :
倒乍の罪:2006/10/11(水) 08:52:22 ID:+NXJWrUS
「主上、お楽しみの処申し訳ございませんが…」
「おお阿選か良く来たな、ここではなんだあっちに行こう、そっちの部屋に美味い酒がある」
「おなごを相手にするのは戦よりよほど面白いわ、おぬしもそう思わんか」
「いえ、結構ですここの方が都合がよろしいもんで」
言うや否や佩でいた太刀で驍宗の体を凪いだ。
いかに神籍に在ろうとも、驍宗に並ぶ腕を持つ阿撰が間近から冬器を浴びせたのだ、ただでは済まない。
「阿撰何故だ」
それが驍宗最期の言葉であった。
「何故、それは私の台詞ですよ主上、人一倍聡明で、先王の失道をいち早く察知し仮朝を立ち上げた
貴方が色道に走ってしまう様な愚かしい事をしたのか訊きたいのですよ」
勿論、胴を断たれた驍宗がその問いに答えることはなかった。
二人の話を聞き、自分を苛んでいた男が泰王驍宗だと知ると、支えを失った女の心は一挙に壊れた。
「済まぬ、新しい王が我が首を落とすことになるだろう、それで償えるとは思わんが許してくれ」
その場にいた二人を刃に掛けた。
国が傾いているのは、阿撰の謀反のせいでは無く、驍宗が色道に狂った事にあった。
阿撰はその事実を隠蔽し、驍宗を妓楼に隠すと官吏や民の目を逸らすために謀反を起こしたのだ。
驍宗が放り出した国を彼なりに支えて来た、だがここに至り弑する事で新たな王が選定される以外、
戴を救う道は無いと断腸の思いでここにやってきたのだ
阿撰の名は反逆者として戴の歴史に刻まれるであろう、だが、それで良いと思った、驍宗が色道に
狂った事をつまびらかにしたところで戴が救われる事無いのだから
糸冬
上手くオチなかった気が気がするが、これが手一杯
だがそれがいい。乙!
投下 乙
>>681氏、GJ!!
こういうゴリゴリした男臭い作品も好きだ。(職人さん、女性だったらスマン)
柔らかいものがたり風の作品も大好きなんだけどね。
鳳凰にも似た鳥が翔ぶ――雁国大学学寮の部屋の一室へ。
銀だけをついばみ歌うように鳴く、その貴重さゆえに貴人の伝言にのみ使われる鳥。
鳥は半獣の前で首を傾げ、ねだるように美しい羽をパサパサと揺すった。
銀を与え、喉元をさすると鳥はその嘴から懐かしい声で語り始める。
居住まいを正すと、半獣はゆっくりと瞼を閉じた。
――楽俊、元気だろうか?
楽俊は瞼を閉じたまま、微笑んで頷く。
「ああ、元気だ。陽子も元気そうだな――」
(目を瞑ると、隣に居るみたいだ)
ふわりと頬をくすぐる風は彼女の指、遠くから薫る花の香りは彼女の吐息、着物を温める日差しは柔らかな彼女の肌。
――と言う訳なんだけど。で、もう一つ伝えなきゃいけない事が――ああ、いけない。景麒が睨んでる。もう、行くね。
楽俊、体に気をつけて。ああ、判ってるってば、景麒、今行く――
豪快な舌打ちで終わる、陽子からの翼伝えの言葉。
「陽子よぉ、少し漢らしくなりすぎじゃないのかあ?」
くつくつと楽俊は笑った。
「文帳、時間だぞ!」
扉を叩く音がし、勢いよく扉が開くと同時に、驚いた鳥が窓から飛び立っていった。
鳴賢はきょろきょろと部屋を見渡すと首を傾げる。
「なあ、誰か居なかったか?」
「おいらだけだ。見りゃ判るだろ」
「そうか。ま、いいや。文帳、弓の練習の時間だぞ」
「お、おう」
楽俊は不安げに窓の向こうを見やりつつ、鳴賢に追い立てられるように部屋を出て行った。
こき、こき、と楽俊は肩を鳴らした。
「ただでさ人型は肩が凝るってのに、弓の練習ときたらもう――」
弓射はただ的に当てれば良いだけでなく、むしろその前後の立ち居振る舞いが問われるものである。
楽俊はすぐにも着物を脱いで、いつもの鼠の姿に戻りたくてたまらず、ばさりと汗を吸って重くなった上着を脱いだ。
「きゅるるる――」
「おう、戻ってきたか。すまなかったなあ、何処に居た?」
楽俊は青鳥を腕に乗せ、陽子その人であるかのように話しかける。
「ちょっと待っててくれな、今、下の方の着物も脱ぐから――」
「脱がなくて良い!!」
腕にのせた青鳥は、嘴を閉じたまま首を傾げている。
「楽俊、こっち、こっち」
楽俊が振り向くと、窓の桟に腰掛けて微笑んでいる陽子の姿。
「久しぶり――だね」
鳥は己の役は果たしたとばかりに、その美しい羽をはばたかせ窓から飛び去っていった。
「結局、その姿に戻っちゃうんだから」
「仕方ねえだろ。肩が凝るんだから、あれは」
ふ、と陽子が楽俊の肩に頭を乗せる。
「あー、楽俊だあ――」
ふわふわとした毛。懐かしい匂い。ぱたぱたと落ち着かないように揺れる尻尾。
その全てが懐かしく、陽子は身体を楽俊に預け、瞳をうっとりと閉じた。
「よ、陽子ぉ、眠いのか?眠いなら、もう帰らないと――って、そうじゃねえ。何でお前がここに居る?」
ぐい、と楽俊は陽子を引き剥がして問うた。
「――ふうん、そうか。まあ、国が落ち着いているなら他国に出向いて見聞を広めるのも良い事だな。
しかし冢宰ともかく、景台輔がよくお許しになったもんだ」
陽子は苦く笑うと首を振った。
「……落ち着いてなんていないよ。前よりはマシってだけ。慶はまだ安寧には程遠い。楽俊なら、
判るでしょ?」
「おいらは単なる学生だからよ、どこの国がどうかなんて判らねえ。でも、安寧な国なんて、完璧な
国なんてこの世ん中、どこにも無いと思うけどなあ」
「楽俊ったら!」
陽子が思わず叫ぶ。
「こんな大国に居て、しかもこんな大規模な学問の中枢に居るくせに、そんな事を言うの!?
慶にこんな大学を設立出来るのは何年後か、ううん、何十年後か知れない。雁という国が安寧でなければ、
他の何処の国がそうだって言うの?私に気を遣って、そんなおべっか言わなくても良い」
陽子は口惜しげに唇を噛んだ。
「陽子」
髭を揺らしてほたほたと脚を動かし、陽子の目前に来ると楽俊は短い腕を陽子の手に伸ばした。
「おべっかなんて言わねえよ――お前におべっか言って、俺に何の得がある?確かに雁は大国だ、
それは否定しねえよ。欲しいものは力と金があれば大抵は手に入る。でも、逆に考えると力が無くて
金が無い人間には何も手に入らないって事だ。そんな国が安寧か?」
陽子は首を振る。
「楽俊には、判らない」
「ああ、判らねえな」
せっかくの再会を、こんな風にしてしまうつもりは楽俊にはなかった。だが、心とは裏腹にきつい
言葉が口から飛び出す。
「おいらが知ってる陽子は、毎日戦ってたさ。おいらに愚痴ったり、文句垂れてる暇があったら立ち上がって
歩いていたんだがな」
楽俊は、自分がどうしてこんなにもイライラしているのか判らなかった。
全てを諦めていた。成人になっても正丁の印をもらえない。給田を受けられず、親にすがる一生――
そんな人生から自分を救い上げてくれたのは陽子だ。だが、その陽子に自分は怒りをぶつけている。
「もう、良い。楽俊」
「良くねえ。おいらが知ってる陽子はそんな濁った目をしてねえ、そんな綺麗な着物を着てねえ、そんな高価な
髪飾りをつけて香をたきしめて古い友達を訪ねたりしねえ――」
「楽俊、もう止めて――」
陽子の瞼が涙をこらえて、膨らむ。同時に、ふわり、と柔らかい光が室に走った。
陽子は楽俊が人型を取る瞬間を初めて見た。その腕は陽子の腕を掴んだまま、ふわふわと揺れる毛に
包まれた身体がぐにゃりとグロテスクに歪む。
まばたき一つの間に、見知った鼠は人間の青年の身体へと変わっていた。
陽子は目を反らす。
楽俊は何一つ身に着けず、生まれたままの姿になっていたから。
楽俊は人型になって力を増したかのように、ぐいと腕を引っ張り自分の胸に陽子を引き寄せた。
「王だものな、陽子は――綺麗に着飾って、当然だ」
「楽俊、離して!何だか、あなた――」
(怖い)
陽子は見慣れない、だが「楽俊」である青年に抱き寄せられ、その腕から離れようともがいた。だが、ほっそりとした
腕であろうがやはり男の力には敵わない。
耳元で、声さえ変わってしまったように低く楽俊が呟く。
「延王にはお会いしたか?見違えたと、褒めてくださっただろうな――あの方は本当に美しいものは愛でる方だ」
「ちょ――ちょっと、何を言ってるのよ、楽俊!」
夜風が灯りを消す。
楽俊の部屋は、他の学生からは離れたところに位置している――誰も半獣の隣へ住みたいとも思わないから。
「陽子、声を上げても――多分誰も気づかれない」
だからあきらめろ、と楽俊は陽子の着物をぐいと剥いだ。
陽子は何を言っているのか判らない、とばかりにその緑の双眸を見開いた。
こんなつもりじゃなかった。
――いつだって陽子を抱きたかった癖に。
泣かせたくなんてなかった。
――夢の中で陽子はいつもすすり泣いて嬌声を上げていた癖に。
友達で良かった。
――陽子にもっと相応しい誰かがいるんだ、って妬んで妬いて狂おしいくらいだったくせに!!
焦がれた想いが、パリンと音を立てて崩れた。
楽俊は陽子の胸元に顔をうずめた。
陽に愛された手足とは違い、そこだけは白く痛々しい。
それを自分の手で、唇で、紅に染め上げていくのに楽俊は背徳的な喜びを感じた。
暴れる身体を己の全身で抑える。暴れる程に肌の密着度は増すと言うのに、陽子はひたすら
抵抗を続ける。
触れる柔らかな肌。揺れる髪から匂う香り。
頬に舌を這わせた時、塩辛い涙がつたっている事に楽俊は気づいた。
「蔑めよ――罵れ、おいらを」
楽俊は苦笑した。陽子は瞳を閉じたまま、ぽろぽろと涙をこぼし続ける。
「罵って、刀を取っておいらを斬ったらどうなんだよ!」
「……ごめん、ね」
「は、あ?」
「ごめん、楽俊」
楽俊は陽子の腕から、己の腕を離した。そして、だらりと身体を弛緩させて陽子を見つめる。
俺は罵られて、斬られる価値もない程落ちたか――。
「謝る必要はねえよ――」
楽俊は笑うと、陽子の身体に覆いかぶさった。
接吻を返さない唇。冷えた肌。甘い声はその喉から消え去ったかのよう。
だが楽俊は焦がれ続けた女の身体に触れる事を止められなかった。触れる程に吸いつく
魔性の肌。暗闇に揺れる身体はこの世のものでないように妖艶で、楽俊は視線を這わせるごとに
腰の奥から熱い猛りが己の肉槍に伝うのを感じる。
楽俊は、誰かと閨を共にした事も無いくせに、自分の手が舌が身体全体が陽子を求め、正確に貪りつくそうと
するのに驚いた。
己の猛りを今すぐ陽子に突き刺したいのに楽俊は惑う。もてあまし、惑うて、喜ぶ。
天井を指す薄紅色の乳房は、その頂きだけを赤くしている。楽俊はそれにかぶりついた。
歯を立てた瞬間、ぴくりと陽子の身体が震える。楽俊は今更のようにゆっくりとそれを弄り、
舌でその蕾をこね回した。
かぐわしい香が楽俊の鼻腔を刺激する。陽子の甘い体臭とあいまって、それは薬のように
楽俊の身体を精神を刺激した。たまらず、楽俊は懇願する。
「陽子、触って。おいらの――」
まさかと思った陽子の手が楽俊の猛りに触れた。
ひやり、と冷たい指がそれに触れる。
陽子の指はぎゅう、とそれを掴んだまま動かなかった。
「陽子――動かして。少しずつ」
犯す女に言う言葉ではないと思いつつ、楽俊は願った。
陽子は、楽俊の男根を軽くさすり始める。さすられるにつれ、楽俊の息は荒くなっていった。
「陽子、陽子、すごく――」
「良い?」
こくん、と楽俊は頷く。
陽子は手を動かし続けた。
どくんどくん、と脈動して楽俊おそれは大きく硬くなっていく。陽子は楽俊に身体を密着させ、指先だけを
動かしながら楽俊に問うた。
「ねえ、咥えれば、もっといい?」
陽子は応えを待たずに、するりとその身体を滑らせた。
壊れ物のように陽子はそれを持って眺める。
そして少しだけ首を傾げると、パクリとそれを口に含んだ。
チュッチュッと音を出して吸うが、何か違うと言ったように口から熱い猛りを取り去るとまた首をかしげる。
「……ソフトクリームみたいに、なのかな」
陽子は菊門近くの皴から、ずず、とカリへと舌を這わし楽俊が腰をピクンと震わすのを感じると
その道筋を往復し始めた。
舌のみで、ちろりちろりと舐めていた道筋が、いつしかふっくらと厚い唇でもって吸い尽くされ、往復する。
快感の道が陽子の舌で唇で作られる。
楽俊は自分の手足が止まり、ただ陽子の動きの一つ一つをただ待ち構えている馬鹿な
男になっている自分を恥じた。
「陽子ぉ」
楽俊の長い舌が、陽子の舌に絡む。陽子は瞳を閉じたまま、ただ何事かを呟き、手をせわしげに
楽俊の竿を上下に動かし続けた。
「陽子。お前な、自分が幸せになる事を考えたほうが良いぞ――せめて、夜だけでも」
陽子を抱いただろう、誰か。
陽子が焦がれているだろう誰か。
楽俊は、ふるふると頭を振り、その誰かを忘れようとする。
そして、苦笑する。
(斬られるだろうからな――当たり前だ。王を犯しているんだからな。母さん、悪いなぁ。
どうやって謝れば良いんだろう?)
重い後悔に身をやつし、それでも陽子の身体の探検を進めすにはいられない。
楽俊は、陽子の身体に触れ、自分以上に未熟な反応に戸惑った。
と、思った瞬間、陽子の瞳が始めて開く。
「着飾った私は嫌い、なのか?」
楽俊は、首を振って聞きたくないといったように意思を明らかにすると陽子の身体に自分を重ねた。
陽子、陽子、良いんだ。
着飾れ。美しくなれ。
そして、自分が恋する人へ近寄れば良い。
あの方は、見る目がある方だ――延王がいなければ、お前も俺もこうしていねえからなぁ。
俺くらいの奴はよぉ、こうやって誰かの手の上ですったもんだしてるのが似合ってるのかもしれねえなぁ。
「ひどい」
陽子が今更のように、呟いた。
「痛い。楽俊が触ってるとこ全部が痛い。ひどい」
「す、すまねえ。止めるか」
「楽俊」
陽子は、強すぎる瞳を恥じるように、楽俊を通り越して遠いところを見つめると楽俊に言った。
「楽俊なら良く出来る。楽俊なら痛くない。私、知ってる」
楽俊は苦笑して思わず呟く。
(俺は安碑かよ)
「捨てても、誰も傷つかない――てか」
捨て牌−―−いつだって、そうだった。
楽俊は猛りを前触れ無しに陽子の秘所に突き刺した。
濡れているか否かなぞ、関係なしに。
入れるとずいぶんと窮屈で、楽俊は動けず難儀する。
「痛い―」
楽俊は構わず、もっと突き刺すために陽子の膝裏をぐいと持ち上げ、蓬莱の文字の
「M」になるようにした。
ピンク色の肉壁があらわになる。
「痛――っ」
子宮の入り口まで、ぐい、と楽俊は己の猛りを突き刺す。ずんずんと突き刺し、ひたすら
陽子の身体に自分の身体を記憶させる。
「痛いの、楽俊」
697 :
687:2006/10/13(金) 03:39:11 ID:FwhKFKwx
漢らしく行こうと思ったが、ぐだぐだっす(涙)。
事情があって、続きうpは来週末になりそうです。すんません。
楽俊→陽子の陵辱モノを書きたかったけど、つくづく鼠の野郎が良い奴で
無理でした。はぁ〜
とりあえず、他の職人さんの投下を待つ。自分の残りはまた来週以降ね。
キタ━━(゚∀゚)━━!! ありがとう!ありがとう!
楽俊と陽子で陵辱モノ、意外と違和感ないな・・・!
GJでした〜続き楽しみにしてますー。
おおっ 投下乙乙乙!
おつおつおつ!!!
続きwktk!!!
投下が続くね いいんでないかい
投下きてた!乙悦
続きワクテカしてます
703 :
名無しさん@ピンキー:2006/10/17(火) 03:57:53 ID:84wonLU1
僕は祥瓊派です
楽陽gjgjgj!
続きをワクテカしながら待っています。
(延王となら、もっと痛いさ。鼠もどきのおいらのとは違って、さぞや大きいだろうからな)
無言で楽俊は腰を動かし続けた。
M字になった脚を持ち上げ、自分の肩に掛けると枕を陽子の腰の下にあてがった。
そうしていっそう深く突く。
「痛ぁ――いっ!!」
「もっと痛え事だってあっただろ。黙れよ、陽子」
罪悪感が暗い喜びに変わる。
楽俊は自分の心の奥底に、このような黒く熱い奔流が流れているのを今更ながらに知って、くつくつと自嘲気に笑った。
「おいらは、しょせん獣なんだよ――おいらに拾われて、介抱されて、感謝してるだろ?だから、我慢しろって!」
激しい、悲しい怒鳴り声。
ぴくん、と陽子は身体を震わせた。
「――良いよ、判った」
身体を貫かれたまま、ふっ、と陽子は小さく笑った。
「我慢なんてしてない。痛いから痛いって言っただけ。『痛い』ってのが腹立たしいなら、もう言わない。楽俊の好きに
すれば良い。だから、そんな風に怒鳴らなくても良いよ。でもね――」
陽子は楽俊の一瞬の隙をついて、起き上がると楽俊をがばりと床に組み敷いた。
「でも、私にも楽俊を気持ちよくさせてくれなきゃ嫌だ」
「よ、陽子」
陽子は艶然と笑うと、楽俊の上でゆっくりと身体を動かし始めた。
狭い肉壁の中で動きが取れず、ごりごりと何かがあたるかのようだった正常位と比べて、陽子が上になると
ふわりと楽俊のそれは動きやすくなった。
陽子も楽になったのだろう、皮肉な事に破瓜の血が潤滑油となって腰がなめらかに動く。
「ん――、こっちの方が、ずうっと楽。楽俊は、気持ちい良い?さっきの方が良い?」
楽俊はぼうっとなりながら、自分の上に騎乗する女王を見た――あんなにも焦がれた女が己の上になり、その身体を揺らしている。
楽俊は己の目前でふるふると揺れる乳房に手を伸ばし、ぷるんとはじけそうな尻を手のあとが付くほど強く掴む。
「良いよ、陽子。すごく、良い」
長く湿った紅い髪が己の腹に触れ、目を開けると引き締まった腹と緩やかなカーブを抱く肩。
しっとりと濡れる女の身体からぽつ、ぽつ、と汗が自分の顔に落ちる。
楽俊は己の指先を陽子の口元に持っていき、それを丹念に舐めさせた。真珠色の歯がみだらに
見え隠れする。歯茎をさすり、舌に絡ませる。したたるほどに唾液を指につけると、それを陽子の尻の間に
隠れる後ろの秘門へと持っていった。
前の門よりもずうっときつく、隠れ潜んでいるそれを楽俊の指が丹念に撫ぜる。陽子は髪を振り乱して、
何処を触られているのか判らないように小さくうめいた。
「んっ、ん――。ああっ。ねえ、良い?私、良くしてる?楽俊、良い?」
楽俊は苦笑する。
姿勢を変えようにも、陽子の鍛えられた太ももと腕は楽俊の肩を押さえ、楽俊の自由になるのは両腕だけ。
背後から秘所へ裏門へと唇を這わせたい。
そのきつく締まった蕾を舌でこじ開けたい。
髪の毛をひっぱって、背後から騎乗したい。
そんな願いは女王の矜持と力の前には無力なのだ。
(おいらも、たいがい甘いよな。男の力で、犯すはずだったのに。これじゃあ返す刀で斬られてるようなもんだ)
楽俊にも小さいけれど男としての矜持がある。ますます無防備になっている小さな尻の間の蕾を柔らかにこねると
いきなり人差し指をぐい、と突き刺した。
「痛――っ!」
「十分、柔らかく、揉みほぐしたさ」
「いや、駄目。痛いの」
陽子は腰を振り、髪を振り乱して抵抗した。ぬぷっ、と音を立てて暴れる陽子の腰から楽俊の楔が外れた。
その隙を逃さず、楽俊は己の顔の上に陽子が座り込む体勢になるよう、つつと身体を下に滑らせた。
そして陽子の腰を持ち上げ、柔らく繁る森に顔を埋ずめる。
「や――楽俊、やだっ!」
いやいやを繰り返すように揺れる腰を下からがっしりと掴み、楽俊は、その香りと形を確認するかのように、
鼻で秘貝をゆっくりとなぞった。
生臭いような甘い蠱惑的な香り。誘われるままに楽俊は舌をそろりと這わした。
「ひゃん!」
ぴくん、と陽子が背を反らす。構わずに楽俊は肉襞をなぞり、奥へと舌を滑らした。
「駄目よ、楽俊。私、湯浴みもしてないのに。汚いから、駄目!」
「汚くなんかねえよ。第一、お前だっておいらのを――舐めたじゃねえか」
最前の陽子の淫靡な舌使いを思い出し、楽俊は赤面した。
恥ずかしさを振り切るように、執拗に舌で森の中を彷徨う。蜜と血が混ざった、愛液が楽俊の口に満ちると
ごくん、と楽俊は飲み込んだ。そして陽子の身体から溢れる神の神酒を飲みつくそうとばかりに、今度は
ちゅうちゅうと肉襞を吸い、そして真珠のようにころん、と光る蕾を舌で捏ね回した。
「あっ、あ。や……ん。駄目。痛い、痛い、勘弁して、楽俊!」
男に慣れていない陽子の身体は、痛みと快感の区別がまだ付かない。陽子はただ、ぞくぞくと
腰の奥から体中にゆっくりと広がっていく初めての甘く痺れる感覚に、痛い、痛い、と身体を震わせた。
楽俊はただ夢中に陽子の蜜壷を味わっていた。あんなに乾いていた秘所が今は蜜でぬらぬらと光っている。
舌先で真珠を舐めながら、楽俊は指を奥へと進ませた。鈍感な指先にさえ感じる、ふるふると揺れ
舐めるように吸い付く陽子の中。楽俊はゆっくりと指を奥へ進ませ、そしてまとわりつく肉をかき回すように
ぐるぐると指を回した。
「あああああっん!楽俊!何?やだ、やだ……」
陽子の身体からどんどん力が抜け、陽子は大きく股を開いたまま、楽俊の顔の上に座り込んでしまった。
べったりと濡れた陽子の茂みが楽俊の顔を濡らし、ひくひくと痙攣する肉壁が楽俊の唇をくすぐった。
「なあ、陽子お」
「……何、楽俊?」
顔を上気させ、目をとろんとさせたまま、陽子は楽俊を見下ろした。
「お前を、抱かせてくれないか?」
楽俊は陽子の身体を静かに臥牀へ横たえた。
そして、向かい合うように己の身体も横たえ、陽子の顔を見つめ、静かに朱の昇った柔らかな頬を撫ぜた。
「……何とか、言ってくれよ、陽子ぉ。莫迦野郎だとか、死んでしまえとか、今すぐ斬ってやる、とか」
きょとん、とした顔で陽子は楽俊を見つめ、そしてくつくつと笑った。
「楽俊はひどいな。いや、私がそんな事ばかり言ってる人間だって事か」
「そ、そうじゃねえよ」
頬を撫ぜる楽俊の手を、陽子がふわりと包む。
「十分、抱いたんじゃないのか?楽しかった、楽俊?私、良かった?」
優しい瞳で見つめられ、楽俊はもじもじと居心地悪そうに身体を捻らせた。
「おいらは、ただの阿呆な半獣だからよ、陽子が手の届かないところに行っちまった事が
誇らしいけど嬉しいけども、でも辛くて堪らなかったり苦しかったり――」
「それで?」
陽子はいっそう優しく楽俊の手を握り、頬をゆっくりとそれになすりつけ、まっすぐな瞳で楽俊を見据えた。
「それで、って――。だから、どうやってもおいらのものにならないから。そういうものを壊したくなる気持ちにも
なるんだ!」
「だから?」
楽俊は尻尾をバタバタと動かそうとして、人型になっている自分に気づき、いたたまれずに叫んだ。
「だから、おいらは、お前に惚れてんだよ!不遜だし不敬だし、お前にとっちゃ気持ち悪いだけだろうがな。
どうせ、討たれるんだ。最後に本当の事くらい言ったって、良いじゃねえか!!」
「なんで、最初にそれを言わないんだ!!」
陽子は乱暴に楽俊の手を払うと、ぎゅうううと楽俊の髪の毛を引っ張った。
「痛ててえええ!」
「痛いか!痛いだろうな!私はもっと痛かった!」
「謝るよ、陽子。おいらの命なんかじゃ、今日のことは償いきれない。でも、おいらは本当にお前が――」
「今日のことなんかじゃない。痛いのは――、もう良い!楽俊の嘘吐き!嘘吐き!!」
陽子はわあわあと泣き出した。
「私なんて、全然好きじゃない癖に。可哀想だと思って、そんな事言わなくて良い!全部、聞いたんだから、
延王に――」
楽俊は痛みに顔をしかめながら、不審気に呟く。
「ちょっと待て、陽子。何を、聞いたんだ?」
陽子はひっくひっくと嗚咽をこらえながら、呟く。
「だって。だって。楽俊も女を知らなきゃな、って、前々から言ってた、延王が」
じろりと陽子が楽俊を睨みつける。
「行ったんだったね、技楼に――責めてない。でも、行ったんでしょ?」
「……ぅ」
「行ったんでしょ!?」
「行ったけど、してな――」
陽子は、ぎゅうぎゅうと楽俊の髪を引っ張るとぽろぽろと涙を流した。
「行ったって良いよ。楽俊だって健康な男だし、女の肌が欲しい時だって――それに、男性は『たまる』らしいし」
楽俊は頭を振った。如何にも延王が言いそうな言葉だったから。
「『どんな女が良い?』って聞かれて、楽俊、あなたは何て言ったか覚えてる?」
「…・…ぃ」
「『雪のように白い肌で、墨のような黒髪で、暗闇のような瞳の女、が良い』って言ったんでしょう!?」
「…・…ぁ」
「私はどうせ日焼けしてて、髪だって紅いし、瞳だってこんなに明るい翠だし!」
陽子は楽俊の髪から手を離し、己の顔を押さえて嗚咽し始めた。
「ひど…い。一つくらいは、私を思い出してくれても、良いのに。少しは――好かれているかと思ってた。
すごい、思い上がりだった。私、ばかみた……い」
すすり泣く声が、室に響く。
「陽子」
陽子はただ首を振った。
「やっぱり、お前を抱かせてくれ」
「延王に頼んで、また楽俊好みの女を抱けば良いじゃない。それとも『たまって』るの?そしたら出してあげるよ?
手が良い?口が良い?上になればよいの?下が好き?何でもしてあげるよ!」
「話を聞け、陽子!」
ひくっ、と陽子の嗚咽が止まる。
「悪い、怒鳴るのは良くねえな。でも、話を聞いてくれ。良いか?」
沈黙が室に落ちる――楽俊は母親が聞いたら卒倒しそうな呪詛を心の中で唱えながら語り始めた。
「確かに技楼には行った。延王の行きつけの、病気持ちの女なんて居ねえ高級な技楼だ」
「ほら、やっぱり――」
「聞いてくれ、陽子。聞いた後に、俺を斬っても良い。だから、頼む。な?」
こくん、と陽子はしぶしぶ頷く。
「誘われたものを断れる程、おいらは偉くねえんだよ。出されたものは有難く頂かなくちゃいけねえ。
それに相手は延王だ。それは判ってくれ。勿論、気が進まねえとは言ったさ。でも、あの御仁だからな、
かえって面白そうにおいらを引っ張っていったさ」
「どんな女が良い、って言うから。さっき陽子が言ったような女性をお願いした」
陽子は唇をかみしめて、楽俊の次の言葉を待った。
「お前をひとかけらも感じさせない女じゃなきゃ、抱けないと思った」
楽俊は、沈黙を噛み締めた。
そうして、おそるおそる、存在を確かめるように陽子の髪を撫ぜた。
「太陽が香る肌とか、ふわふわと花のように揺れる髪だとか、翡翠みたいに光る瞳を見たら、お前を思い出して
何も出来なくなっちまうって、判ってたから」
「……嘘吐き」
「良いさ、嘘吐きでも。だが、おいらはお前が好きだ。焦がれてた。好きで好きで駆け出したい程、お前が
おいらの頭の中に居ついちまってる。お前が誰を好きだろうと、それは変わんねえよ」
陽子はたまらず楽俊に抱きついた。
「陽子、お前も辛いな。まあ、良いさ。延王の替わりなら、おいらも光栄だ――」
がば、と陽子が楽俊の身体を引き剥がす。
「楽俊――さっきから、何を言っている?」
楽俊は悲しげに、首をかしげた。
「だって、延王が言ってたから」
「ななななな何を言ってたんだ?あの、あの、延王が?」
「楽俊こそ、『楽俊通信』で逐一 ――!」
「ら、楽俊通信、って何だ?」
雁国大学、学寮の一室に、阿鼻叫喚とすったもんだの末に、甘い叫びが――
嬌声が満ちる。
ところ変わって玄英宮。
「お前さ、『楽俊通信』なんかで青鳥使うなよ……」
雁国台輔六太が頭を振る。
「『なんか』とは何だ。楽俊は景王の大事な友人だ。真実は逐一伝えないとな。隣国の王としての義務だ」
延王小松尚隆が、だらりと臥牀に横たわりながら酒を飲む。
「お前の場合は嘘は付かないけれど本当のことも言わない、って最もタチの悪いタイプなんだよなあ…
そんな事ばっかりやってるから、陽子が顔を青くしてこっちに飛んで来るんだよ。可哀想に」
「はあ?何か言ったか?」
六太は深く溜め息を吐いた。
「陽子をさんざん煽ったくせに。浩瀚が泣いてたよ、『主上が執務に集中出来ないようです』って」
尚隆はにやりと笑うと、酒をまたあおった。
気にせず六太は続ける。
「楽俊に対してもお前はひどいよな。『陽子が俺の元へまた一日と空けずに青鳥を飛ばした』だの『陽子が
雁国へ訪問したくてうずうずしてる』だの『雁国へ訪問する時に限って、なんと景王は美しく着飾るのだろう』とか、
そういうしょーもないことで鳥を飛ばしやがって。楽俊じゃなくても惑うって、実際」
「事実だが、何か?」
ガックン、と六太は頭を落とした。
「尚隆。お前さ、嫁でももらえば?」
尚隆が笑う。
「あいつらを見てるだけで、本気で恋をするなんてぞっとするな。胸を引き裂かれて泣いたり、
ちょっとしたことで泣いたり喚いたり喜んだり」
「すっげ、辛そう」
「だろう?辛そうだよなあ」
「うん、俺には無理」
「俺にも無理だなあ」
六太もこくん、と酒をあおった。
尚隆と六太には判っていた。
仙である陽子と常人である楽俊。
何年と経たない内に、陽子は年を重ねた楽俊と己の若さの格差に愕然とするだろう。
たとえ、楽俊が雁の役人に召し上げられて仙となっても、だからこそその身分差においそれとは
逢瀬を重ねられるはずがない。
あらゆる事が、二人の壁となる。
あらゆる事が、二人の悲しみになる。
「なあ、尚隆、お前、何か――昔の辛い事、思い出してねえ?」
「は?俺はヤングマンだから、老成したお前の言葉なんてよくわからないな」
くつくつと尚隆は笑う。そして、六太は苦笑する。
二人は、酒をあおって、長い長い夜をやり過ごす。
五百年を経ても、失う辛さを忘れない二人は笑う。
悲しいから笑う。
よちよち歩きの隣国の王と、賢い半獣を思って、笑う。
失う辛さをこらから得るだろう二人を思って、笑う。
「陽子も、女になるか――」
「お前が、抱けばよかったじゃん、尚隆」
「奪うのは、何百年経っても、慣れねえなあ」
玄英宮の愚痴も、大学寮の呟きも、今は夜の静けさに消えていく。
「陽子」
「なあに、楽俊?」
楽俊は陽子に口づける。
その射るような緑の瞳、そして、癒るような緑の瞳――楽俊は、たまらずこうべを下げた。
「陽子、おいらは、麒麟じゃねえけど――でも、誓って良いか?」
「何、楽俊?」
楽俊は、膝まづく。
「御前を離れず、詔命に背かず、忠誠を誓うと誓約申し上げる」
陽子は笑った。そうして、柔らかい楽俊の髪の毛をぎゅう、と引っ張った。
「痛ええっ!」
「莫迦ね。認めないし、許さないから」
陽子が楽俊の爪先に口づけて言う。
「私から離れようとしなさい、私に背いて、反対して。だからこそ、私は立てるんだ。
楽俊の莫迦――バカ、バカ!だから、今は――」
顔を上げて、陽子が言う。
「抱いて?」
「痛くするかも」
「出来ないくせに」
「うん、出来ないな」
玄英宮の奥底でもれる溜め息。
雁国大学の学寮でもれる吐息。
二人は快楽を貪った。二人が「二人自身」で会えるのは多分、これが最後だから。
ずいぶんと遠回りをした。こしゃくな延王の手の上で遊ばれて。
口付ける。
抱く。
その身体を味わう。
そして二人は――陽子と楽俊は味わう。もう、ありえない契りを。
そして二人は――尚隆と六太は感じる。もう、得られない契りを。
愛してくれ
――辛い
焦がれてくれ
――これ以上は無理です
生きてくれ
――あなたが、生きてくれるなら
心は、嘘をつかずくるくると錯綜する。ただ、楽俊と延王と延麒は、眼を閉じると
翡翠の、緑の瞳に己を貫かれるのだ――
陽子は深く突かれ、口付けられ、よろよろとそのあやふやな身体を見下ろした。
そうして、頭の奥に響く声に耳を澄ませると、居ずまいと正して、
己の国へと帰る準備をした。
「自分がいちばん偉いのだという顔をしろよ」
「楽俊、すごくすごく愛してる。延王、あなたをすごくすごく敬愛しています」
(王になるってんで有頂天になる人間だっているだろう。
おまえは王座につく資格があるよ)
「楽俊、私はあなたを愛し、あなた以外の人には頭を垂れないことを誓います」
楽俊は、疲れたのか、すうすうと眠っていた。眠った楽俊に告白し、そうして
陽子は頭を垂れる。
こくん、と楽俊が頷いた瞬間、陽子は飛び去った。
「楽俊、お前だけだ、私が頭を垂れるのは――」
青鳥が、きゅるるる、と楽俊の学寮で鳴いた。
「陽子、鳥よ――待ってたでしょ?」
「うん、待ってた――気がする。えっと、ああ。いいや、後で聞く」
祥瓊に笑いかけ、陽子は青鳥を腕に止まらせる。
他愛ない学業の進捗状況、雁国の徒然――「友達」の楽俊の言葉伝え。
「鳥よ、お前は律儀だなぁ。どうして毎週飛んでくる?」
きゅるるる、と鳥が鳴く。
陽子は、延王に願った。
楽俊から、己への恋慕を取り除いてくれ、と。
簡単な話しだ。夢と現の世界――言葉――確信、それを消してくれ、と。
「お前は良いのか、陽子」
「はい。延王のおかげで、ずいぶん楽しく過ごせましたから」
延王は首を振る。
「俺は、辛くても失わない方を選んだがな」
陽子はにっこり笑った。
「失ったものを覚えてるって、どうして言えるんです?」
(貴方だって、辛いものは消してきたんじゃないですか?)
何も変らない。
ただ、いつもより軽やかに楽俊と陽子はある朝起きた。
こきこき、と首を傾げる。
何かあったっけ――ないよね、と二人はぎこちなく笑いあう。
「天も、俺にこんな権限を授けるなよ――な。俺は決済者じゃねえって」
「授かっちまったから、仕方ないんじゃね?面白いじゃん、
まっさらから、何かを始められるあいつ達を見れて、それを消すんだから」
「面白くねえ。俺達の記憶さえ、どうこうされているかもしれないんだぜ?」
「ん―、なら、それはそれで。俺は、尚隆が元気なら良いから。んで、陽子が
また誰かに、もしくはおいらに恋してくれれば文句なし」
陽子はぎこちなく、楽俊に笑う。
そして、おそるおそる手を伸ばす。
「楽俊?えっと、何かあった?」
「陽子ぉ?いや、お前、寝過ごしたなぁ」
くすくす、と二人はぎこちなげに笑う。
「なあ、尚隆?」
「ああ?」
「あのさ、お前が、うんや、おいら達がどんなに頑張っても、
結局はあるがままにこの世は過ぎんだろうな」
「そりゃ・・・そうだろ」
「なら、俺、寝るわ」
「寝ろ」
「尚隆、愛してる。お休み」
「……愛してるよ、お休み」
辛くて、瞳を閉じたらスッキリしてるかも。
そして、胸の奥にじくじくと痛む何かを感じるかも。
だから、緑の瞳を思い出して。
きっと、それは私たちの大事な何かを思い出させるカケラだから。
<了>
乙!メモ帳使ってくれると嬉しかった。
次回作に期待してます
やったね、投下 乙!
(;´Д`)ハァハァ 乙!
う〜む、ここは二次板ではないのだが
書き忘れ。
楽陽SSもGJ!
最後の方が少し切なかった。
729 :
名無しさん@ピンキー:2006/10/21(土) 15:53:47 ID:QSNQw/+I
|Д゚)<恭従主はいらんかねー
まださわりだけしか書けてないけど。
ageてしまった…_| ̄|○ 申し訳ない
>726
SS作家神へのせめてもの謝意を表す私なりのスレ支援のつもりなのだが
気に障るなら消えよう 善き哉、善き哉…
書けている部分だけ、ほんのちょっぴり置いて行きます。とりあえず3レス分です。
供麒のイメージを壊したくない人(居るのか…?)は見ないが吉かも。
***********************************************
「自分より小さな麒麟が欲しかったわ。張り倒してやりたい時に手が届かないなんて腹が立つったら」
正直な気持ちだから、言い放ったのが間違いだったとは思っていない。ただ、後が怖ろしいだけだ。
手は固く握り締められ、内宮へ戻る足取りは気付けば何かに追われるように急いていた。
(絶対に、来るわね)
そう思うと同時に「そこ」が、きゅうっと反応してしまい、誰に知られる訳でもないのに赤面する。
待ち望んでなど断じてない筈なのに。
そして、夜。
牀榻のなかで、何度目かの落ち着かない寝返りをうったときだった。
「―主上」
自分の影から聞き慣れた声がし、珠晶は身を震わせる。予想通り湧き出る様に出現した相手に
動揺を覚られまいと、努めて視線を動かさずに素っ気ない態度で
「こんな夜に何の用よ。あたしは寝てるの。見て判らない?」
と言い放った。その明らかな虚勢こそが何より動揺を表しているというのに。
「何の用、など、お分かりになっているでしょう?」
おっとりとした声と見慣れた気弱な笑顔。だが今やそれが仮面に他ならないことを
珠晶は知っていた。
「…あんた、詐欺にも程があるわ。昼間の情けないのは一体どこへ行ったってのよ?」
そんな苦情は変わらぬ笑みで黙殺して、供麒の腕が牀榻の珠晶を捉えた。
本当に詐欺だ、と珠晶は心の中で繰り返した。
「民に対しては涙で溺れそうなくらいお情け塗れだってのに、あたしにもちょっとは
手加減しようって思わないわけ?」
「主上は、私に憐れまれることをお望みですか?」
「…っ、あんたって本当に嫌な奴ね!」
戯れの挑発にいとも容易く乗ってしまう、珠晶の愚かしいまでの真っ直ぐさが愛しい。
両手を頭上で縛められ、大きくはだけて既に数箇所が辛うじて引っかかっているだけと
なった被衫と、薄桃色に染まった肌にちりばめられる赤い痕が、しなやかな躰をより
艶かしく飾る。
「主上、『他の麒麟が良かった』などというお言葉、どうぞ取り消してくださいませ」
言葉では哀願の体裁をとった、立派な脅迫。珠晶もそれを状況と格好にそぐわない高慢さで
はねつけた。乱された被衫。きらきらと光る大きな瞳。強気に結んだ唇。落差が加虐欲を激しく煽る。
「お断りよ。だって事実だもの」
供麒の目が、僅かに冷たく光る。
「お泣きになっても知りませんよ」
「あたしがそんな脅しに易々と屈すると思うの?」
本当は半ば怖気づいていたが、後に引く事の出来ない己の性格を呪いながら睨み返す。
それを受け、供麒がふと笑んだ。
「そうですね。主上は聡明な御方ですから、そうやって意地を張ればどうなるかなどご存知の筈。
それでもなお、と仰られるのならば…本当はそれをお望みなのでしょう?」
苛めて欲しいのだろう?と暗に揶揄され、珠晶の頬が瞬時に紅潮する。
最初に主導権を奪われた事は悔やんでも悔やみきれない。
あの時、初めて見た「それ」のあまりの大きさに動揺して、それを入れられる恐怖に怯え思わず
泣いて許しを請うてしまった。
結合は執拗に指で慣らされてからだったお陰で、恐れていた痛みはなかったが、代わりに結局
毎回屈服させられ泣かされることになってしまったのだ。
****************************************
今はとりあえずコレだけです。続きは後日…。
ちなみにテーマは「SとMは同根」ですw
GJ!!!続き楽しみにしてます。
最近は投下続きでウレシス!
Wakuteka (;´Д`)ハァハァ
SSへの支援イラストが貰える贅沢スレなんて滅多にないぞ。しかも手慣れてうまい。
俺はこのスレのSS職人がすっげー羨ましい。
つーか、この絵師さん、攫って行きたい。
見たくなければスルーすればいいのではないか。
>>726 俺的には続行期待。SSにとってイラストはスレを照らし出す煕光ですよ。
>>731 嫌がってる人が妖魔に化けたりしないような良い落着が見つかりますように。
>>729 SS必貼を持って初勅とする!とエロパロ国の主上もおっしゃってました。
わ。グダグダ書いてぼけっとしてるうちに投下が。
なんかわくわくするところで「つづく」になってるー。GJ!>恭従主の人
恭主従最萌なので嬉しい!
続きが楽しみです。GJ!
自分も実は
>>731のイラスト続行期待……
実際該当スレもないよね?
絵の質高いし、スレ支援になってる
楽しみにしている香具師が多ければ
こっちでいいんでない貝
ただでさえ過疎ってたんだから、わざわざ追い出して人を減らすことないよな。
いやならスルーしれば?
746 :
恭従主:2006/10/22(日) 15:39:15 ID:LntsvdW+
流れを読まずに昨日の続きです。多分4レス位?
****************************************
張り倒した日の夜に必ず臥室を訪れる供麒。別人なのではないかと疑うほどに昼間の愚鈍さは
消え去り、珠晶を惑わす。
そう簡単に思い通りになって堪るか、と抗っても成功した例はない。
懲りずに今夜も脚を固く閉じ、真っ直ぐに伸ばして抵抗してみるが、責めは胸元の小さな峰へと
引き返しただけだ。微かに触れるか触れないかという弱さで先端を弾かれ、珠晶は思わず震えた。
何度も繰り返されているうちに自然と腰が引け、気付けば脚の力は少し緩んでしまっていた。
それが見逃されるはずもなく、膝を深く曲げさせられる。柔肉は天を仰ぎ、閉じたままの隙間から
尻の谷間へ、粘度のある透明な雫が月光に応えてその存在を示した。
その道筋を指がなぞる。もう敷布を握り締めることしかできない手の代わりに脚を捉えられている。
身を丸めるようにさせられ、まるで赤ん坊のような格好。
「っ、そんなに痛く、した、覚え、ないん…だけどっ」
平手を根に持っているのだろう、と見当違いなことを問うから
「いいえ、とても痛かったのですよ。主上があのような心無い事を仰るから」
身ではなく、心が傷ついたのだと悲しそうな顔を作る。
強気な彼女がこの手の非難にはとても弱いのを、供麒はよく知っていた。
747 :
恭従主:2006/10/22(日) 15:40:01 ID:LntsvdW+
「ですから主上、もうあんなことを仰らないと約束して下さいませ。主上の麒麟はわたくしだけだ、と」
「だ、ぁっ…て、本当、の、ことだものっ!んぅ、あああっ!!」
珠晶は己の置かれている立場も弁えず強情に突っぱねるから、言い終わらないうちに強引に指をねじ込まれて
その語尾は半ば悲鳴の様相を呈す。膝を押さえつけられているせいで仰け反ることも叶わず、快楽の弾ける
行き場のない苦しさに涙を零した。
花芽と蜜壷を同時にこねくり回されても、間近の絶頂へは届かせて貰えない。
どうすれば珠晶が達するかなど供麒は熟知しているからこそ、そんな意地悪をするのだ。
指に従ってぐちゅぐちゅと音を立て、泡立った粘液は涸れることを知らない。
「や、ゆびっ…ヤだ、あっ…」
「お嫌なのですか?それほどまでに主上はわたくしがお嫌いなのですか?」
「ちがっ、…んな事、言って、ない、じゃないのぉっ」
今更素直になどなれない意地と、それを裏切る素直すぎる躰との葛藤に苛まれ、半泣きになった。
748 :
恭従主:2006/10/22(日) 15:41:23 ID:LntsvdW+
「主上、わたくしは一体どうすれば宜しいのですか?どうすれば主上はお喜びになり、
供麒に褒美を下さるのですか?」
供麒は哀れっぽく囁きながら屹立で渓谷をなぞって芽を弄り、一番きつい入り口を一番
太い先端で繰り返し出入りだけする。珠晶の望む最奥にはおろか、中を満たしてさえ
やらない。彼女が堪えきれずに腰をくねらせ押し付けようとしてきても、それは許さない。
望む言葉が得られるまで。
「…も、赦し、てぇ…」
息も絶え絶えに縋りついて来た手を受け止めて、白く細い指を甘噛みしながら目で催促した。
普段の高慢ささえ美しい聡明な表情はどこへやら、理性の飛びかけた主の、淫らな泣き顔に
供麒の心が歓喜で満たされる。今、彼女は自分を求めている。自分だけを。
「っく…、き、供麒が、イイの…。あた、しには…供麒、だけ、だから…っ」
「そのお言葉、まことですね?」
「んっ、だから、ぁっ…早く、頂戴…!」
少女の清潔な躰が、教え込まれた快楽に勝てずにとうとう屈服した。
褒美に突き入れられる、圧倒的な質量の熱い肉塊。
腹腔をかき回され、揺さぶられて、直ぐに首筋から白い感覚が駆け上ってくるのを
知覚する。もう止められることもなく、珠晶は衝動のままに仰け反った。
749 :
恭従主:2006/10/22(日) 15:43:23 ID:LntsvdW+
今夜も羽目を外しすぎたかと自省しながら、衾褥に力なく落ちた主の柔らかな手を撫でた。光鋭いその
瞳を瞼が被えば、珠晶は只の非力な少女にしか見えなかった。そのあどけない寝顔を眺めながら、今回の
発端となった言葉を思い出す。
「自分より小さな麒麟が欲しかったわ。張り倒してやりたい時に手が届かないなんて腹が立つったら」
彼女はそう言い放ったが、それは決して叶わない。
考えたくも無いが、供麒にとっての王は珠晶だけではないかもしれない。しかし、珠晶の麒麟は何が
あろうとも自分だけ。
その、天の条理がひどく哀しく、そして悦ばしかった。
****************************************
以上です。エロが中途半端かもしれませんがお赦しを…。
うあー、GJGJGJ!
ありがとう職人さん!
こういう供麒もありだ! いい物読ませていだだ来ました!
751 :
750:2006/10/22(日) 20:24:35 ID:OcovFZGv
ごめ、
○ いい物読ませていただきました
× いい物読ませていだだ来ました
……何テンパってんだ自分
投下 乙!
スレ、最近はすげぇ活況じゃないの ヤッホー\(^o^)/
最近なんだかスレが活性化してて嬉しい
GJ!!!!!!!!!
供珠待ってました!
えろかったです!GJ!
こういう話もいいなぁ。
756 :
箸休め :2006/10/24(火) 03:41:28 ID:aM1WBQpM
すげー、供珠!!待ってました!
ううう、本当に最近、職人さんの投下が多くて嬉しい。マジ泣ける。
美味しい食事の間の箸休め。ソルベ感覚でどうぞ。
***********************************************
ちょーっ、判った、判ったって、だからそう寄しかかんなって。重いよ。
重いって!
あ。
ちょ。
ちょっと、待てって。
何?
何?お前、泣いてるの?
……だって、仕方ないだろ?
周りの目もあるし。
四六時中お前のことだけ見つめて、お前のことだけ考えている訳にはいかないんだって。
私だって、辛い。
日が昇って沈むまで、ふわふわ、布団の中でお前とゴロゴロしていられたら、そりゃ良いさ。
でも、そんなの続けたら罪悪感で死んでしまう。
ん、何?
ああ――そうだよな、お前も同じだよな。判ってるさ。
でもさ、なんでだろ?なんで私たちなんだ?
普通の男と女だったら、ずうっとゴロゴロして、好きだけ抱いて抱かれて、
お腹が空いたらゴハンを食べて、また抱いて抱かれて眠って。
私たちもずいぶん因果な商売――と言うか、立場に身をおいてるよな。
ごめんな、私がしっかりしていればお前は元気で居れるんだよな。
お前がそうやって泣いたり、甘えたりするのは私がしっかりしてないからなんだろうなあ。
あ、また泣くぅ。
違うよ、当てつけなんかでこういう事言ってるんじゃあない。
本当にしっかり立ちたい。
民の為に――そしてお前の為に。
ん?
もう一回?
仕方ないなあ。だから泣くなよ、な?
「お前の為に、しっかり立ちたいよ、景麒」
陽子は景麒に接吻した。
「参ったなあ、どの国の王がこんな甘えん坊の麒麟を持っているんだか」
陽子が景麒の金色の鬣に顔をうずめる――
「主上、ここに、『ここ』に居てくださいね」
陽子は、誰も知りえないだろう本当は甘えん坊の麒麟を抱いて笑った。
「居るよ、ずうっとね。だからお前も傍に居ろ」
「……御意」
紅い髪と金色の鬣が寝室で交わる。
***
「あらあら、ずいぶんと今日も激しい――」
女官が景王の臥牀を片す時に苦笑するのは、いつもの話。
泣き虫景麒が、今日も仏頂面を作って朝議に参加する――首の痣は皆、見て見ぬ振り。
FIN
>>756 愛情のにじみ出てる陽子の口調と、捨て犬風味な景麒に萌え!
乙です
おおっ! 支援絵も 乙
764 :
756:2006/10/28(土) 22:11:18 ID:Hh5uqbsi
うぉぉぉぉぉ、絵師さんまで!!
この絵師さん、他のスレでも降臨してくださってる方なので喜びひとしお。
なので、いんすぱいあされて、続き書きます。箸休め、です。
麒麟はあまり眠らない。
そして眠りに落ちても夢を見ない。
だから傍らで眠っているはずの主が幸せそうに微笑んだり、何かを呟いたり、そして瞼が忙しげに
動くのを見つめ、麒麟は不思議なものを見るように首を傾げる。
寝言で主が己の名前を微かに呟いた。
思いがけない嬉しさに、麒麟はぎゅうと主の身体を抱きしめる。そして、はっ、と力を緩め、
起こしはしなかったかと主の顔を窺う――己の首筋にかかる、健やかな寝息。
湿った吐息に、最前の睦みあいを思い出し、思わず抱く腕に力がこもってしまう。
(起きてはくれませんか?もう一度、瞼を開いてその腕で私を抱いてはくれないのですか?)
愛しい主の口角が上がり、
(良いよ――)
と、声が聞こえた――気がした。
いつになく美しく微笑むその寝顔を眺めると、たまらなくなって麒麟は珊瑚色の唇に己の口を押し
付けた。抱く腕の力はますます強くなり、はだけた着物の分け目から己の脚をするりと出し、
それを主のほっそりとした脚に絡ませる。眠っているところを起こされるのを何より嫌う主を
恐れながら、麒麟はそれを止められない。
熱く猛り始めた男性自身が主の腹部に押しつけられる。
引き締まってはいるけれど柔らかい肌が、麒麟の猛りをゆるゆると刺激した。
「んん……」
こっそりと主の顔を眺めるとどんな甘美を見ているのか、主は微笑みを浮かべつつ、
すやすやと深い寝息を立てている。
安心して麒麟は、いっそう強く身体を抱いた。
乱れた着物からは熱い猛りが飛び出し、今や赤黒く張りつめていた。猛りはぴくぴくと動き、
入り口を探して主の腹や腿をなぶっている。
濡れた肉棒の先端が、主の腿に乳白色の道を残した。
押し付けた唇からはちろりと紅く長い舌がのぞき、それがもぞもぞと主の珊瑚色の唇の境目に
分け行っていく。寝汗をかいている主の身体を抱きしめ、接吻し、目覚める事への期待と恐怖に
興奮し、麒麟はますます激しく愛撫を重ねた。
「……何事だ?」
主はその若草色の瞳でぼんやりと麒麟を見つめた――刹那、麒麟はがばりと身体を離す。
「何、景麒?もう、起きる時間?」
うろん気に陽子は窓を見つめた。そして眉間に皴を寄せると景麒に視線を遣る。
「まだ暗いじゃないか――何事だ?何故、私を起こした?」
「それは、それは、あの――」
「私が眠りを妨げられるのを嫌いだと知っているだろう?」
「ええ、主上――」
陽子はべたべたと濡れる己の腿に気づくと更に目じりを吊り上げた。
「お前――」
「違います、違います、それは違うんです、主上!」
「何が違うんだ!」
あたふたと景麒は乱れた着物を整え、臥牀の上に正座すると顔を下げた。
「違うんです、主上」
陽子は変わらず強く厳しい視線を景麒に落とし続けた。叱責に耐え切れぬように、景麒が
身体を震わす。
景麒の白い膝にぽたぽたと涙が落ちるのを見ると、陽子はふう、と吐息をつき、苦く笑って景麒
の手を握った。
「景麒、もう良い――でもさ、すっごく良い夢を見てたから、ちょっとだけ腹が立った」
「――私と居る現実は良い夢ではないのですか?」
景麒が恨みがましげに濡れた瞳を陽子に合わせる。陽子は視線を受けると、笑った。
「お前も、たいがい面倒な奴だなぁ」
そしてするりと着物を剥ぐと、座する景麒を優しくと臥牀に押し倒した。
景麒は「抱かれる」のが大好きだった。積極的に主を抱く行為、己の快感を求めるのは不敬の
ように感じられたから。
陽子はときに下品とも言える程に執拗に快感を求め、そして同時に与えた。
景麒の身体が震え、嬌声が漏れるところを丹念に探し、そして同時に自分が打ち崩れるところを
捜し当てようと景麒に身体中を押し付け、触らせ、そして接吻させた。
景麒にとっては、先の王の時には、許されなかった営み――先の王は抱かれ、施される事だけを
待っていたから。
全てを取り払われる事を恐れるように身体に巻きついていた豪奢な着物、熱い身体を恥じるように
いつまでも冷たかった頑な(かたくな)な肌。
それはそのまま、施政の姿でもあったのだ。ゆっくりと変わる事を待つ姿――そうして、自分は
道を失った。
比べる訳では無い。愛しい王気は変わらないのだから。ただ――
「景麒」
呼ばれて、景麒は幻から覚める。
「お前、眠ると夢は見ないくせに。起きているとそうやって、すぐ追憶に引きずられる」
くすくすと邪気無く笑う今現在の主。
「――主上には何もかも見通されてしまいます」
「皮肉か?」
くつくつと意地悪く陽子は笑った。
「そんな」
「ほら、また泣く。何で泣くんだ?何が悲しい?」
景麒は陽子を喰らいたくなる。むしゃむしゃと、髪の一本も残さない程食べてしまいたい。
お互いが半身なぞでは足りない、愛する主と一秒も欠ける事なく一緒に居たい。
見透かされてしまう心、だが自分が主の心を見通す事は出来ないのだ。
(主上と一つになりたいのです。主上の全てを知りたい、主上の全てが欲しい――)
言葉に出来ず、景麒はとどめなく流れる涙を隠さずにただ陽子に抱きついた。
「本当にお前は泣き虫だなあ――抱いてやるからさ、泣きやめよ」
陽子は熱い肌をぎゅう、と景麒に押し付けた。乱暴に景麒の鬣を引っ張り、露わになった喉元に
喰らいつく。獰猛な唇が首筋から、胸元へと降りる。陽子はがり、と乳首に噛み付くと、今度は
癒すように優しく舐め始めた。
景麒はたまらずに身体を捻らせ、腰を動かす。猛りきったそれが陽子の腹に、腿に、そして
手のひらに乳色の道筋を残す。陽子は笑ってそれをぺろりと舐めた。
「苦いなあ――私のも、苦い?」
景麒は首を振り、陽子の秘所まで頭を下げた。繁る紅の森を指でかき分け、現れた貝にそっと
唇を這わせる。桃色に色づいた壁が奥の洞窟を守っている。さくり、と舌で封印をこじあけると、
壷からとくとくと蜜がこぼれだした。
「ああ…ん!もっと、舐めて――んんっ、あ、良い。もっと奥に、入れて。その舌でかき回して!」
景麒は舌で孔の奥底をまさぐった。同時にぷるん、と大きくなる密かな蕾――それを指で
こね回す。
「あっ、あっ」
ぴくん、ぴくん、と陽子の身体は震えた。じゅくじゅくと溢れ出す蜜を景麒は舌でなめとり、
それをこくんと飲む。
「甘露です」
「莫迦。いちいち、報告するな」
するりと陽子は身体をすべらせて、景麒に愛くしまれている秘所はそのままに、頭だけ景麒の
肉棒へと身体を移した。
「ん…、熱い。大きい、すごい」
ぺろぺろと、陽子の舌が景麒の肉槍を刺激した。
ぴん、と筋が張りつめた裏側をちゅうちゅうと吸う。何回か笛でも吹くように上下させると、
ぱくりと陽子は景麒の竿を口に含んだ。含むとすぐに、今度は唇全体で肉槍をなぶった。
「主上、主上――ああ、駄目です。ううっ――!」
紅い髪がさわさわと腿を刺激する。景麒は痛いほどの張りを感じ、ほとんど乱暴とも言える力で
陽子の頭を持ち上げ、そして臥牀にどさりと倒した。
足元に寝転がった陽子の顔が景麒の方に向く。
にやり、と笑うと、景麒の汁がぬるる、と口元から漏れた。
「して」
漏れた雫を手で拭い、陽子は笑う。
「して、いっぱいして。突いて、お願い」
景麒は陽子の身体を臥牀に押し付け、ぐさりと楔を陽子の蜜壷に突き刺した。
朝議――
荒れる事が日常茶飯事とは言え、今日は景王自らが出した動議が呆気ない程の早さで棄却
されると言う事態に、王派の官とと古参の官の間で怒号が飛び交った。
動議とは言え、予想されていた王の提案――すぐに話はつく筈だった。それが、棄却。
陽子は黙し、ただ暗く瞳を落とした。
皆が立ち去った室――冢宰が、そっと耳打ちし、陽子は悲しく微笑む。
「判った、有難う、浩瀚――また、続きは執務室で」
浩瀚はそっと音を立てずに去った。陽子は吐息さえ爆音で聞こえそうな室で一人佇む。
「主上」
「景麒、お前、居たのか?朝議の間、何も言わぬからつい欠席かと」
意地悪そうに見つめる主の瞳。
「主上と官たち、どちらも言い分も分かります故」
ふん、と陽子はいささか下品に鼻を鳴らした。
「阿呆だな、お前。どっちも正しい、どっちも間違ってる。悩んで悩んで、その金色の鬣が白髪に
変わるに一票」
「一票でも百票でも――ただ、主上の言葉をお聞きしようと黙しておりました」
くふふ、と陽子は笑う。
「取り澄ました顔でよく言うな――平和主義の事なかれ主義の麒麟が」
能面のように押し黙る景麒に、乱暴に陽子は椅子を蹴りつけた。ガタン、と音を立てて椅子の
背が立ち尽くす景麒の膝にあたった。だが、景麒はその顔を崩さずに、ただ陽子を見つめ続けた。
「お前がやんちゃをしたところが痛い」
薔薇色の印が散る胸元をがばと、はだけさせて陽子は肌を見せ付けると景麒に対峙した。
景麒は冷たく頭を垂れた。
「おっしゃる意味が判りません――」
「泣かないの?」
「おっしゃる意味が判りません――」
「泣けよ。泣いてみろ。それともお前さ、夜と昼とでは役者が違うのか?」
「おっしゃる意味が――」
「もう、良い!莫迦!お前、今宵は来るな。来るなよ!?腹立たしい!」
足音激しく、陽子が去って行く。
夜――
風の音に隠れるように、コンコン、と扉を叩く音。
陽子は昼間の怒りを思い出して、がば、と布団をかぶり、それを無視した。
執拗に続く扉を叩く音――そして、すすり泣き。
陽子は耐え切れずに布団をはぐと起き上がり、どしどしと足音激しく扉に向かった。
「今宵は来るなと言ったよね?」
「開けて下さい」
「帰れ」
「開けて下さい……」
しくしくと響く泣き声。
耐え切れずに陽子は扉を開けた。
「景麒、泣くなよ――」
駆け込むように室に入った景麒の頭が、が陽子の胸に押し付けられる。
「主上が来るな、と言うから……」
陽子は我慢できずに、その額に接吻する。
「ひどい。来るな、なんて――」
「ああ、もう判ったって――ごめん、すまない」
いつも、いつもの決まりごと。
陽子は、景麒の添い寝をさせる。そうしてくうくうと寝息を立て始める。
景麒は主の寝顔を見つめる。
微笑み、呟き、自分が知らない何処か幸せな世界へ飛んでいる主を悲しく、そして幸福そうに
見つめる。
「――私は、自分が泣ける事さえ知りませんでしたよ」
小さく、景麒が呟く。
陽子がすやすやと寝息をたて、ゆっくりと寝返りを打って身体を景麒に寄せる。
「王が言う事には全て従わねばならぬと思ってました。他の者の声を聞く事を、許され
なかったから」
陽子は、何かを呟くと、また深く呼吸を始める。
「貴方をどこまで知れば全てなのでしょう?どんな風に接すれば、私がどんな風に接すれば
全てを明かしてくれるのです?そうやって笑って、どんな世界へ飛んでいるのですか?」
景麒は眠り、すっかり重くなった陽子の身体を抱いて、呟いた。
「あなたが、子供のように微笑むその夢の世界に――私も居れば良いのですが」
悲しさに、景麒は泣く。
台輔である、己の立場を忘れ、夜だけは愛しい女の身体にすがり付き、涙する。
泣き声、そして己の肌を濡らす涙。
薄目を開けて、陽子は景麒の顔をちらりと見、また寝息を立てる――すやすやと、
たまに無意味な言葉を吐いたりして。
(莫迦な麒麟――)
いっぱい泣いて、私に抱かれて、ようやく満足する阿呆な麒麟。
それが愛しくて、何回こうやって寝入った振りをしたか知ってる?
ああ、確かにお前に抱かれながら幸せな夢を見た。
稲穂が頭を垂れ、清い水が田に流れる。海辺には魚が溢れ、子供達がいっぱいになった魚篭を
大人に見せびらかしに走る。女は美しく着飾って、男は雄雄しい身体を見せ付ける。
私は、何故か齢を重ねて、皴だらけになって、空っぽの王宮の中でお前に手を握られている。
でね――ここからが傑作なんだよ、景麒。
わたしたちの子が、私を見つめてる――美しい子だよ。金色の髪に、緑の瞳。
泣き虫な子でさ――
景麒。
ねえ、今日も起こされた振りをしなくて良いかな?
ただ、泣いてるお前に抱かれていたいんだよ――しかし、あれだな、お前はつくづく泣き虫だ。
大好きだよ。
景麒が、また涙を流す。
陽子が、寝言を言った。
「景麒、好き――」
景麒はまた我慢できないように、主の身体を強く抱いた。
そして、泣いた。
(主上。あなたと、こうして居られるのが私の夢です――涙が止まらない程に、
幸せでたまらない)
陽子は、寝入った振りをして、深い寝息を立てると、白々しくないくらいに
ゆっくりと景麒の身体を抱いた。
「泣き虫麒麟め――」
小さく呟く声は、聞こえているのか、聞こえていないのか。
金波宮の夜は、夢見る人にも、夢見ず深く眠る人にも優しく落ちる。
泣く事を許された麒麟がまた、主の前で涙を流す。
「莫迦麒麟」
雲に隠れた月が、ゆっくりとその姿を現し始めた。
FIN
776 :
名無しさん@ピンキー:2006/10/28(土) 22:52:58 ID:PHDi8S64
GJ!!
もうGJとしかいえない。
語彙が貧弱で申し訳ない。
おおっ投下! GJ!
|・`) >764
|どなたかとお間違えでは???
|彡ピャピャッ
なんか最後じ〜んときてしまった……GJ!!!
泣き虫景麒に陽子も救われてんだな……なんか、切なス。
職人さんGJ!
今年はカレンダーも出ないらしい
そこで去年の過去スレで見た妄想エロパロカレンダー遊びどう?
カレンダー絵にしたい 好みのカップル、その体位、そして理由をレス
例えば、去年の誘いはこうなってた
【カップル】廉麟タン×鴨世卓クン
【体 位】正常位
【理 由】愛があるから正常位で
で、まず1月からドゾ↓
おおっ!これをやるのか
ならばセオリー通り1月は当然、景×陽から始めるべきですね
それに正月は和服、常世でも関係なし。着物がはだけて、乱れハミチチで
【カップル】景麒×陽子
【体 位】騎乗位で着物は乱れに乱れて
【理 由】亥年だから騎乗して一気にエクスタシー
うほ!待ってました!
じゃあ2月はやっぱり北国の二人で。
【カップル】ぎょう宗×李斎
【体位】背面座位
【理由】厳しい冬も激しいセクースがあれば暖かい。
3月は変態カップルで(腐女子に殺されるかな?)
【カップル】呉藍滌×梨雪
【体位】後背位(だたし、呉藍滌は当然、氾麟タソに特別注文。
呉藍滌「よいか、愛嬌よ。上半身は人、下半身は獣の身体になりなさい。
フツーのやり方ではた勃ん。」
梨雪 「主上、そんなの絶対に無理よ。変化と転変を半分づつやれなんて」
と文句を言っても何とか無理を聞いてしまう氾麟タソ
【理由】300年間同じ相手とやるには努力が必要。神仙も新鮮さを求めて
では4月
入学の季節だから
【カップル】陽子×楽俊 もちろん大学の庭、
月夜、桜吹雪の中で楽俊の入学祝いの時というシチュ
【体位】正常位
【理由】陽子が「楽俊オメ、してあげる」と
おお、カレンダー来た!1月〜4月、GJ!
でも、この間も気にせず職人さんには投下して頂いて良いんだよね?
念のため。
もちろんぞなもし
楽陽キタコレ。あたしゃ一年中4月でもかまわんwww
>カレンダーの職人さん
六太もお願いします。
春が良いけど、秋でも。おでん食わせたい。
じゃあ親緑の五月
【カップル】浩瀚×陽子
【体位?】浩瀚が背後から指でいたずら
【シチュ】木漏れ日の差し込む誇りっぽい書庫。勉強中の陽子。
陽子は襟元と裾乱して、浩瀚は一糸乱れぬ姿で零れでた乳を弄びながら指マン。
梅雨の六月
【カップル】桓タイ×祥瓊
【体位?】後背位
【シチュ】雨の中、紫陽花が咲き誇る東屋で。
乱れた着物から零れ落ちる乳房を背後から
鷲づかみにされ、激しく突かれる。
七月は奏のファミリー、今年の妄想カレンダーも確かここを担当
【カップル】と【体位】
今年のカレンダーは新緑での宴だったから、来年は梅雨明け一番、海に繰り出して
当然、酒池肉林、裸の乱交パーティー
明嬉はお気に入りの武官に乗って
文姫は利広を頬張り、後ろから利達が
そして櫨先新と宗麟は69で
【理由】
やはり、長久の王朝をさらに永らえ繁栄を保つために一家仲良く
では真夏、八月です
夏は海? いいえ海は七月でガイ出たから海ではなく空、そう、空中セークス
廉麟タソ×鴨世卓クン です。いつもは雨潦宮後宮の農園で睦みあっている二人
真夏に太陽に刺激されてより大胆に。廉麟タソは裸の世卓クンを乗せて高く飛び上がり
中空で変化。スリリングの中で味わえる強烈なエクスタシーを求めて
【カップル】廉麟タソ×鴨世卓クン
【体位?】お互い腕を絡ませて抱き合おうとする上半身、
下半身は廉麟タソは足を大胆に広げ、
世卓クン のチソチソは風圧に煽られながら元気に
【理由】太陽にさそわれて恋人たちはより大胆なプレイにトライ
かってに好きなカプで進めていいんだよね?
九月考えてみた
【カップル】碧霞玄君×犬狼真君 の大型カップル
【体位】 全裸で横たわる碧霞玄君の下半身に犬狼真君の口が
自慢の舌技で責められ玉葉の口から歓びの声がもれ
【理由】別に無いけど玉京の神様も楽しまなきゃ
更夜は玉京では新参者、玉葉に請われるままに夜毎御奉仕
自由に誰が入れていいんだよね?
日本語でおk
尚隆×陽子はまだかいなー
わたしも考えてみました
十月です
【カップル】六太×少春 指導 禎衛サマ
【体位】 正常位、でも中々入りません
【理由】王を選ぶ前に蓬山では麒麟に性教育、実技指導も行います
禎衛「よいですか公よ。公が選ばれる王が男か女はわかりません
ですが、いずれにしても王から求められれば勤めるのが台輔の役目
特に処女の女王は童貞を嫌う事が多い。しっかりと床技を身に付けなれれば
なりません。」
六太「でも・・・」
禎衛「少春、公を導いて」
少春「はい」
六太「あっ! 出ちゃう」
そんじゃ11月
【カップル】尚隆×陽子
【体位】 対面座位
【シチュ】紅葉した木々の下、落ち葉の絨毯に埋もれるようにして
抱き合う二人
互いに衣服は着たまま、でも胸元とか裾は乱れまくりで
普通に紅葉狩りしていたはずが、
親交を深める話になってあれよあれよという間にこんなことに
尚隆(陽子の髪に付いた葉を払いながら)「葉がついておる」
陽子「延王の、髪にも、ついてますよ……んんっ、
こんなところ、で、するから、あっやっ」
尚隆「偶にはこういうのも良かろう?」
……やべ、暇無いのに書きたくなってきた
おおっ! 尚隆×陽子のストーリー期待
12月一年を景気よく締めます
【カップル】李斎×尚隆×陽子×景麒×氾麟×氾王×祥瓊×桓魋×鈴×虎嘯そして廉麟
【体位】 一大乱交パーティ。そしてそれを見て、私も混ざりたいけど主上への操が
と部屋の隅で身もだえする廉麟タソ
【シチュ】泰麒探索成功のを慰労祝いの宴、みんなで大盛り上がり
ほとんど一年の締めの忘年会状態。景気よくパッアといって
来る新年が良き年でありますように願いを込めて
×なげぇwww
乱交ならぬ長交
あるいは、ぐるりと輪になっていたり
誰か
>>801のネタで書いてくれないか…読んでみたい〜
よし、まかせろ801ネタだな!!
六太と犬狼真君ならそれもありかと(ぉぃ
いやん腐臭が
>801
諸国の王や台輔を集めてまぐわっておれば、己もその仲間になったような心地がするか
―――思いあがりも甚だしい。いつまでもそんな淫売を天が許すと思わぬが良かろう
810 :
名無しさん@ピンキー:2006/11/09(木) 16:52:10 ID:XFb/Mm6o
汕子×たいき期待。
しかし、親兄弟の間に遺伝的つながりがない世界で、インセスト・タブーが
存在するのだろうか?
813 :
名無しさん@ピンキー:2006/11/10(金) 17:40:22 ID:eSuWk4D4
遺伝的つながりでタブーとされているのではなくて、
倫理的観念からタブーとされているのでは?
倫理的観念は遺伝的な背景からきたものだろうから
あちらには無しだと思ってる。
もう、あれですよ。肩たたき気持ちいい〜みたいにやりあうの。
エディプスコンプレックス、エレクトラコンプレックスで大変なことになりますな。
>>814 しかしあちらの世界の子供はまさに「神から授かったもの」なわけで
遺伝とは別の意味でタブーかもよ。
犬とか猫はほっとくと兄妹姉弟でヤっちゃうし、性的虐待の加害者が実父や実兄という
事件も枚挙にいとまがないから、本能的な忌避ではないんだと思う。
近親交配→病弱な子が生まれやすいという経験則からの文化的な縛りと思われ。
そもそも性行為が直接的に生殖に結びついていない世界では、性に対する縛りはずっと
緩いのではないだろうか?
ということで、十二国世界では「あり」に一票(w
ためしに「インセスト・タブー」でぐぐってみたら、いろいろ議論があるのね。
>>817 ここはエロパロスレだ。考察スレじゃない
くだらんレスする暇があったら作品を投下汁!
こういう雑談に触発されてネタが浮かんでくる職人様も居るかも試練。
そうキーキー言うなって。
>>817 兄弟姉妹で夫婦になっても、戸籍上認められないだろうし、里木にも子供を授からないんじゃないかと
思うんだが。子供を授からない=子供を授かる資格のない夫婦を、社会が受容するとは考えにくい。
一方で、「肩たたき気持ちいい〜」のような感覚で性行為がされる可能性についてだが、
女郎宿の描写からすると、性行為に対する一般的な認識は蓬莱と大きくは変わりない、
少なくとも、公然と堂々と誰とでも行うものではないという認識、倫理観があると思われる。
以上の二点を勘案すると、近親相姦の禁忌は、あちらにも存在すると思われる。
理屈はコネてみたが、そんなことよりも、はっきりと言いたい事がある。
禁忌、すなわち背徳感のない近親相姦の何処が萌えるというのか!
そりゃぁ、未通女の描いた夢に近親相姦などあるわけないジャマイカ。
いっとくけど小野は既婚者だぞ?
世界設定が原案だったころのことを言ってるんじゃないの?
ぐちゃぐちゃとしつけー。
828 :
名無しさん@ピンキー:2006/11/12(日) 19:31:27 ID:ihVcSo23
とにかくみんなで萌えようぜ!
とりあえず祥瓊ハァハァ
汕子×泰麒か。
エロパロSSのネタとしてはアリだと思うよ。
原作者に尋ねでもしなけりゃはっきりしないグレーな部分の解釈は、書き手の判断に委ねりゃいい。
まあ確かに近親相姦モノは、それがタブーだからこそ燃えるのだとは思うが。
あとこれは言うまでもない事かもしれんけど、
あちらの道徳観念が実際どうなってるのかはともかく、
こちらでは親子ネタは当然アブノーマルな部類に分類されるので、事前の申告は必須。
あと、飴売り幼女の玉葉ちゃんは俺の嫁。
>>829 流れ変えようとしてんだから空気読め。
しつこいしどーでもいい。
事前申告必須ってことを言ってくれてるだけなのに必死だな…
何で事前申告ガイルんだ?
君が嫌なだけだろうに
近親相姦とか特殊なのはどこのスレでも事前報告してるんだけど……
835 :
名無しさん@ピンキー:2006/11/14(火) 19:24:16 ID:J08gKi4M
あげ
>>833 事前申告しない→嫌いなシチュエーションが許せない厨房が間違って読む→荒れる→マズー
事前申告する→そのシチュエーションを許せるオトナだけが読む→荒れない→ウマー
おし!この流れで事前申告モノを投下するよ!
途中までだけど。
阿選×李斎、っていうか李斎陵辱で、設定は李斎が慶に来る前、
一応驍李前提です。
後味悪いので苦手な方はスルーをお願いします。
オリジ要素の強い阿選が嫌な人もスルーで。
ようやく取り戻した視界に映し出されたのは薄暗い石の牢獄だった。
自分一人しか居ないらしいその空間は独房にしては広く、遥か頭上にある天窓から冬の月が
白い灯りを注いでいる。
「……ここは――」
李斎は辺りを見回した。
起こした身体は連日の疲労が蓄積されて想像以上に気だるく、思うように身体が動かない。
だらしなく放られた手が質素な作りの岩畳を掻く音が響いた。その瞬間。
じゃら
耳慣れない音が奇妙な静けさを裂いた。
せめて彼方にそびえる鉄柵に腕を伸ばそうとしたその一瞬、突如として現れたそれに進路を
塞がれた。
無機質な音を立てる鎖は鉄柵から最も離れた奥の壁に打ち付けられ、その行き先は、
―――自分の首に繋がっていた。
「…気が付いたな?」
足音も立てずに背後近付いた気配に李斎は慌てて振り返った。
自分が鎖で繋がれているからだろうか、よく見れば開け放たれていたらしい重鈍な扉を越えて
彼女を見下ろすその影は、気味悪く口角を引き上げると、膝を付き目線を合わせたまま、李斎
の首から垂れる鎖を己の方へ引き寄せた。
「――――っ!」
不意に掛けられた力に負けた身体が前のめる。
喉元にかかる戒めに咳き込み、気が逸れた一瞬、李斎は捕らえられてしまった。
突如として現れた恐怖に怖気ずく彼女の目の前にあったのは、冷たい煉瓦ではなく錦糸で織ら
れた豪華な衣。
その影―――その男は李斎をその太い腕に絡め取ると、もう片方の手で乱れた彼女の髪を撫で
付けた。
「……な、にを…」
「そんなに怯えなくてもよかろう」
絡まった視線の先にあった男の瞳が存外暖かかくて、李斎は背筋に冷たいものが走るのを感じた。
天窓から零れる冬の外気と鎖の孕む金属特有の冷たさが手伝って震えが止まらない。
いや、寒さではなくその笑みがこの上なく恐ろしくて仕方がないのだということに気付くのに
幾らもかからなかった。
男はそんな李斎の恐怖など構うことなく、まるで聖者のような笑みを浮かべながら彼女の額に
己の唇を落としていく。
少々乱れた髪を撫で、強張った頬を優しく解し、それから李斎が何も反応を寄越さないことを
良しとしたか、眩しそうに目を細めるとおもむろに唇を重ね合わせた。
「――――――!?」
始め、自分の唇に触れる熱の意味が分からなかった。
僅かに感じた熱が二三度、啄むように触れたと思うと、次第に愛撫は激しさを増し、男の舌が
侵入してきた。
唇にもたらされた熱によって、硬直していた李斎の意識と身体はようやく時を取り戻した。
李斎は男の腹を勢いよく蹴り上げ、足で跳ね除けると急いで身体を引き離した。
「あ…阿、選……貴様」
僅かに乱れた胸元を抑え、男の感触が残る唇を拭った。
渾身の力を込めて睨みつけた男は動じることなく、やはり笑っているばかり。
―――気味が、悪い。
こういう状況は好きではない。
その手で主と台輔を弑し、また李斎自身を逆賊にまつり立て上げ、地に貶めた張本人―――
ただでさえその首を掻き切ってやりたいこの悪魔と対峙しなければならないこと自体が
腹立たしいというのに。
だが、後ず去った李斎を待っているのは冷たい石の壁。鎖に繋がれたままの自分は、例え
今この男を手にかけたところでこの部屋から出る術がなかった。
――――――形勢は、絶望的すぎる。
やはりあんな体勢からでは大した打撃を与えることは叶わなかったようで、顔を上げた阿選は
何事もなかったかのような涼しい表情で再び鎖を手繰り寄せ始めた。
牢獄の岩肌が逃げる李斎に絶望を告げ、自分の耳にも届かない小さな悲鳴を上げた。
気が付けばとうとう人一人分もないところまで阿選の顔があって―――、
彼の長い指が、どちらかといえば細身の身体からは想像できない強力で李斎の顎に飛び掛った。
「……は…放せ!この、…外道がっ!!」
逃げようと身体を反ったところで、喉元を抑える戒めに阻まれ上手く動かない。
両手は背後の壁に囚われ、腹から下は覆い被さるように圧し掛かる男の体重でうんとも言わな
かった。
「―――そんなにいきるんじゃないよ。君はもう、捕まったのだから」
阿選はにこりと笑った。
整いすぎてそれが逆に奇妙な恐ろしさを孕んでいるその笑みが恐ろしかった。
「よく此処が突き止められたと、一応誉めておこう。…もっとも、身一つで乗り込むなんて、
自分から捕まえてくれと言ってるようなものだがね」
阿選の指が李斎の首に繋がれた鎖を引いた。その動きに合わせて自由を奪われた体が石畳に
引きずり出される。
「…っ!」
「……良い様だ。ねぇ、…反逆者の、劉将軍?」
「――――…貴様ッ!!」
李斎の咆哮が闇に響いた。
この暗い牢獄で、異常とも思える状態を静かに笑う男が恐ろしい。
李斎は荒ぶる復讐に心を焦らしながら、その一方で体の震えを抑えることができなかった。
渾身の力を振り絞って陰になった阿選の瞳を睨みつけた。
阿選は全く動じず、李斎の四肢を押さえつけたまま静かに語りかけた。
「妙なことは考えるなよ。もし私に手出ししようものなら、あれの首は即刻はねよう」
李斎はその瞳を大きく見開いた。
…それは彼女がもっとも聞きたかった人物の名前。
李斎は自分の中で堪えていた何かが切れるのを感じた。
眼は右に左に錯綜し、額からじんわりと冷たい汗がにじみ始めた。
「―――主上は、まだご無事で…?」
固く結んだ唇から震える息が零れ、その眼は僅かに潤み始めていた。もう、動揺を隠せない。
阿選の顔にまたあの気味の悪い笑みが浮かんだ。
「おや、それを助けるためにのこのことやってきたんだろう?」
肩を竦める阿選はつまらなそうに、しかし悪意に満ちた表情を隠すことなく太く笑む。
「残念ながら中々しぶとい奴でね。最近はようやく静かになったかな。…逆につまらないよ」
「――――――」
李斎は言葉を失った。
口にした言葉は空になって零れ、それから自分でも気がつかない内に熱い物が一滴線を描いて零れた。
―――生きている。
まだあの方は生きていらっしゃる。
それがわかっただけでもここに乗りこんだ甲斐があったのかもしれない。彼女の顔ににわかに
明るい色が戻っていた。
その表情を見て、阿選は声を立てて笑った。
「李斎、君には罰を受けてもらう……主上と台輔を手に掛けた国賊としてね」
そう言って、李斎の顎を捉えるとほとんど唐突に唇を重ねてきた。
侵入してくる阿選の舌を払いのけようと首を振るものの、縛り付けられた鉄の鎖が邪魔して
上手く動かない。
抵抗しようと上げた腕は男の両腕に簡単に絡め取られてしまった。
阿選と目が合ったその一瞬、背筋に張った吐き気に似た感覚に囚われた。
その瞳の何て暗いこと。
李斎は震えを抑えることができなかった。
――もし私に手出ししようものなら―――
きっと間違いなく、一瞬の躊躇もなく、この男ならそうする。
直感的にそう思った。
先程とは違う得体の知れない恐怖ではなく、全てを理解した上で襲い掛かる恐怖に、
李斎は一切の抵抗を奪われていた。
口内に滑り込んできた舌が歯肉を割って己の物に絡み付く。
受け入れまいともがく努力も虚しく、上がる呼吸と共にそのくちづけの激しさを証明する様に
透明の露が糸となって垂れた。
「ようやく、自分の立場というものが解ってきたようだな」
相変わらず気味の悪い笑みを浮べたまま、阿選は李斎の身体を貪っていった。
既に乱れて胸を僅かに覆う程度になっていた襦袢を勢いよく引き剥がし、李斎の身体を床に
押さえつけたままねっとりと湿気を帯びた愛撫を這わせて行く。
耳朶から首筋を丁寧に一舐めした舌がやがて李斎の形の整った上唇にあてられ、その甘さを
堪能していった。
その一方で身体を押さえつけていたはずの阿選の腕は張った乳房を手中に収め、思いのままに
支配する。
李斎は恐怖と緊張で全身を強張らせながら受け入れてはならない快感に耐えた。耐えたのだが。
「…んッ、…………、……や…」
自分の意思とは裏腹に零れる艶やかな吐息に唇を噛んだ。
顎を掴んだまま貪る様な口付けを繰り返していた阿選の舌が普段は皮甲に秘められている乳房に
掛かれば、迫立つ突起に絡まって自由自在に形を変えていく。
阿選の薄い唇が快楽に溺れる突起を丹念に舐め取ったかと思うと、次は小さく、大きく吸い上げた。
「……ッ、……!!」
「早く受け入れた方が身の為だ。…この程度のこと、いつもあれにやられていたんだろう?」
彼女の痴態に飽くことの無い舌は深い警鐘と共に更なる快楽を李斎の身体に刻み付けた。
辛うじて繋ぎ止めている意識の境であった李斎の唇には赤いものが滲んでいた。
「こうやって、毎夜の如く主上…驍宗に抱かれていたんだろう?」
「……!主、上を、侮辱する……ッああっ!?」
阿選の指が李斎の身体の最も熱い箇所に伸びた。
既にうっすらと潤っていたことを認めた男は満足そうに笑い、淫靡な秘所に指を突き入れた。
起立する花芯からは罪深い蜜と甘い芳香が溢れている。
「……いや…!!…こんな、こんなこと……ッ」
「これが嫌がっているというのか?こんなに乱れて?」
「ち、違う!…あっ!……、んんっ…」
阿選はその動きを緩めることなく捕らえた獲物に熱を与え続ける。
李斎の中につき立てられる男の細く固い指先が中を右往左往し、彼女の意識と共に乱暴に
掻き混ぜた。
「!!?…ィ、…い…やぁ…ッ、……!!」
犯される体躯は自分の意思とは真逆にしとどに溢れ、李斎は次第に物を考えることさえ
ままならなくなっていた。
堅く結ばれていたはずの唇からは罪深い吐息が一つ、二つ、音量を増して牢内に木霊した。
同時に、李斎の瞳から耐え難い涙が一糸、零れていた。
「…おや、まさか君は主上に操を立てるような貞節な女性だったのかな?」
阿選は眉の先をぴくりとも動かさずに李斎の頬に流れる涙を舌で掬った。
「だとしたら悪かったよ。でもね、李斎。あの頃…君が王師に来て暫く、君が周りから
何と言われていたのか知っているか?」
男の指がその一瞬動きを止めた。突然訪れた静寂に李斎は恐る恐る顔を上げた。
見上げた先の阿選の顔にはあの、奇妙な笑みが浮かんでいた。
「”あれは主上に飼われた犬だ”…ってね」
843 :
838:2006/11/17(金) 02:05:54 ID:8Ob/TTf/
とりあえずここまで。続きは後日。
鬼畜阿選GJ!
久しぶりに覗いたらいいもん見れた
ドキドキしながら続き待ってるよ
おおっ! 投下 乙
続き良い子しながらまってます
ぅぉお…乙です!!
文章がカコイイ!
続き、お待ちしておりますorz
847 :
838:2006/11/23(木) 00:10:57 ID:RUS/6D/C
阿選×李斎続き投下します。遅くなって申し訳ない。
くどいけど陵辱物なんで苦手な人は気を付けて。
「驍宗にとってみれば政などそれまでの奴の配下で十分動かせる。むしろ奴一人でも成す
自身はあっただろうな。…麒麟ですら必要となさないかもしれない。あいつにはそれだけの
実力も自信もあった」
阿選は一度李斎の身体を解放し、余った鎖で器用に彼女の身体を縛り上げた。
両腕を冷たい鎖によって背に縛り付けられ、とうとう抵抗する全ての手段を失った李斎を
新たな恐怖が襲い掛かる。
身体の自由を奪われたまま李斎は尻を抱え上げられ、背後から覆い被さるように抱きついた
阿選の腕にその滑らかな肌を弄ばれていた。
「…だから李斎、君が王師に居ても居なくても驍宗にとっては何の影響もない。せいぜい
台輔の子守と自身の快楽の為に召しただけだ」
「…ッ、……あッ…!?」
縛られた李斎の手の平に、生温かい塊が押し当てられた。
いつの間にか衣服を脱いだのだろう、外気に晒されたその肉の塊は唸るように滑りを伴って
李斎の手の中でいきり立つ。
嫌がる李斎の指先に―――彼女が抵抗出来るのはせめて拳を握り締めることだった、阿選の
腕が密着したそれを離すなと言わんばかりに力強く押し付ける。
すっかり開かれた李斎の手の平から溢れた肉塊は阿選の腰の動きと伴って徐々に熱と太さを
増していった。
「…ッ、ぁん、や…、やめ…」
「おっと、まだ抵抗する気か?李斎、早くこの現実を受け入れてしまえ。…そうすれば
ずっと楽になる」
男はその巧みな指と舌の動きで李斎の敏感な部分を陵辱する。
撫で付けられる男根は李斎に雌としてこの上もない苦痛と恐怖を与え、それ以上に耳朶に
掛かる阿選の言葉は李斎の心の闇を深く抉り出していった。
「…ふ、…ぁ…ん、ッ…!、や…ぁ、、あッ………!!」
乳房の小さな膨らみを愛していた男の指の一つが濡れる秘所の流れのままに彼女の中に
侵入した。
先ほどよりも明らかに愛液で溢れかえっているそこは阿選の指を難なく受け入れた。
目に焼き付けるまでもなく、阿選の指が出入りする李斎の身体は艶かしい音を立てて
喘いでいる。
動きが加速するにつれて、本数が増加するにつれて、李斎の身体は快感に仰け反り
全身から玉のような汗が滲み出していた。
狭い牢内に溢れかえる淫らな水音と自分自身の情けない声を、李斎は耳を塞ぐことも
出来ず、肉の檻に囚われたまま聞くだけだった。
「…う、…ゥ…は…ぁ…はぁ、…ッ!?」
「強情だな。…李斎、本当は君も分かっているだろう?君が求めているものは何も
なかったんだ」
李斎は咄嗟に目を背けた。
男の長い舌が李斎の頬を滑った。
蛇に睨まれた蛙のように硬直したまま、耳元で囁く悪魔の声は李斎を現実へと引き戻す。
「………そ、…それ、以上…は……」
阿選は李斎に突き入れた指を抜き取り丁寧に舐めとると、今までになく優しい声で
李斎の耳に囁いた。
「…驍宗は君の事なんてこれっぽっちも必要としていなかったんだよ」
阿選は押さえつけた身体を一瞬放した。
安堵したのもつかの間、続いて襲ってきた新たな刺激に李斎は大きく喘いだ。
「…!?、…あ、…や、ぁッ…!」
いきり立った男の半身が李斎の身体の芯に向かって突き入れられた。
幾ら恥辱によって潤っていたとはいえ、突如として打ち込まれたその塊は李斎の肉体に小さな
雷を走らせた。
「…はっ、あ、い、や…」
「…ああ、いいね。君は女としても悪くはないな…!」
阿選は苦しそうに喘ぐ李斎に構うことなく腰を前後に振り出した。
鎖に繋がれたまま手足の自由を奪われ、その上うつ伏せに押し倒された身体は男の強力に
よって根元からがしりと押さえつけられ。
もう、男が欲望を吐き出すまで耐えるしかなかった。
「い、嫌だ…こんなっ!!?」
「嫌なものか!ならばどうしてこれほどまでに乱れるのか!?」
「!…あッ…、や…、ッ!!!」
阿選の腕に力が篭る。
肉を裂くばかりと思っていたその力は次第に痛みから快感へと変わり、屈辱を伴って李斎を
悦楽の中へ叩き落していった。
「いや、むしろ瑞州将軍の椅子は荷が重すぎたのかも知れないね。…だからこそ今こうして
私の手に落ちている訳だから」
阿選は李斎の腰に掛けていた手を放し、荒ぶる雄の牙はそのままに彼女を抱き抱えるように
座り直した。
「…!?ッッ…あ…ッ!?」
先ほどよりも深く、---李斎の心も身体も、深く抉る肉の檻の中で、叫ぶ彼女の声は闇に
吸われていく。
「いやだ、いや…!こんな、こんな…ッ!」
「恨むなら君を選んだ驍宗を恨めよ…!」
二人を繋ぐ秘所から重力に従って汗に混じった液体が流れた。
半身を鎖に縛られ、腿は男のがしりとした両腕に捕らえられ、迫る狂喜と屈辱の中で李斎には
ただ喘ぐことしか出来なかった。
暗い牢内には彼女の色を含んだ悲鳴と、男の荒い息と、二人が繋がることを証明する水音で溢れた。
消えかかる意識の中で李斎はあの男の姿を見た。
逞しい褐色の肌、指に絡まる銀色の髪、この胸を射抜く紅い瞳。
だがしかしどんなに必死に思い出そうとしても李斎の頭は薄く白く染まり。
やがて阿選の吐き出した白濁の欲望の中に果てた。
息が出来ない。ただ苦しかった。
「…上…」
繰り返すその言葉は李斎に深い情愛を思い出させる。
ただそれだけが異様に懐かしくて、愛おしくて仕方がなかった。
「主上は、……主上は」
幼子の様に涙混じりに問う声に阿選は己の衣服を正しながら苦笑して応えた。
「ああ、分かっている。李斎、君が大人しくしてくれるというのならその内に会わせてやろう」
「!…そ、それは」
酷く狼狽した様子で目尻に熱いものを一杯に浮かべた瞳で李斎は問うた。
縛られていた鎖を解かれたとはいえ赤い痣がうっすらと浮かんでいた細い手首で、阿選の着物の
裾に縋り付いて。
「約束しよう。君にとってみれば私は裏切り者だろうけどね、嘘を付くのは性分ではないんだ」
膝を付いて身体を向き直した阿選の表情にはどこか憐憫の色が浮かんでいる様だった。
「…わかった、…だから」
「君の罰はこうだ。我々の命に背かないこと。…ただそれだけだよ」
阿選は己の足元に縋り付く李斎の髪を撫でた。
いささか乱れた髪を撫でるその掌も、ゆっくりと諭すように掛けられる言葉も、李斎には
穏やかなものに感じられた。
李斎は息を飲んだ。
それから目を閉じて、僅かに躊躇った後でその言葉を口にした。
「……それで主上の御身が助かるというのなら…―――」
「誓うと、約束してくれるのか?」
「……ああ」
「…だ、そうだ」
李斎が顔を上げるといつの間にかそこには数人の男共がぞろぞろと湧き出していた。
その中には数人李斎の見慣れた顔もある。
彼等は阿選の配下だったはずだ。そのいずれもが何やら奇妙な笑みを含んでいた。
李斎は妙な悪寒がした。
何より彼らの前に対峙する今の己の姿はあまりにも無防備過ぎる。
「!?」
ふいに背に加わった力によって李斎は床に崩れた。起き上がろうとしたと同時に彼女の四肢は
屈強な男共に捕えられていた。
数人の手によって地上から僅かに抱え上げられた李斎はおぞましい視線の前に両足を無理矢理
広げさせられ、情けない格好で全てを晒け出していた。
「あ…阿選…これは、どういう」
羞恥よりも恐怖の色が濃い李斎の顔に冷たいものが流れていた。
勿体振るようにゆるりと振り返った阿選は配下の手によって拘束された李斎を見下ろすと、
小馬鹿にする様に肩を落とした。
「言っただろう?君には罰を負ってもらうと。彼らが刑の執行役だ」
阿選が言うか言わずか、男共の歓声が響いたと思うと、めいめいの腕や口や舌が李斎の
身体へ伸びた。
ある者は張った乳房に、ある者は熟れた蜜壷に、ある者は愛らしい唇に。
「や…な、何を…!?は、放せ……っ!」
「何を言ってるんだ、この凶賊が。大人しくしやがれ!」
「酷いなぁ。俺は前からアンタに憧れていたんですよ?アンタは主上の物しか興味がなかった
だろうけど」
「こうして間近で見るといい女だな…、そりゃあ主上が手放さない訳だ…!」
男達は各々好き勝手なことを並べたが、李斎にとってはその一言一句も理解出来なかった。
ただ何か恐ろしいことが起きると動かない頭で理解しつつも、まだ、真の恐怖に彼女は気付いて
いない。
「将軍、本当に宜しいんですか?」
男達の中の一人が阿選に尋ねると彼は囚われた李斎を一瞥し、にこやかに微笑んだ。
「お前達の好きにしろ。死なない程度に可愛がってやれ。…ああ、それと、李斎」
曲がった襟を整え錦の帯を折り目正しく丁寧に着直した男は恐怖に青ざめる李斎に向かって
思い出したように話しかけた。
「私はこれから驍宗の所へ行くが」
李斎はその瞳を大きく瞬かせたまま凝固した。
「言ったろう?会わせてやると。今日はまず君がここに辿り付いたということをあれに教えて
やろうと思ってね」
「主上は…!?主上はどちらに…!!?」
この状況で、その愛しい人の名前を耳にして、李斎の頭は完全に混乱していた。
外れることがない首輪と何重にも打ち込まれた肉の壁は彼女を放すことはない。
狼狽する李斎を見て、阿選は酷く笑んだ。
「李斎、君は気付かなかっただろうけど、…この鎖、何処に繋がっていると思う?」
動揺する視線は阿選が促した指の先を辿ってある一点に注ぎ込まれた。
壁に打ち付けられたと思っていた鉄の鎖は闇の中に僅かに窺うことの出来た排水溝を
通って、煉瓦一つ分程度の大きさの闇に吸い込まれていった。
――今、一瞬その先がうごいた、ような。
「――――まさか」
「……御名答。この先が、君のご主人様の居所だ」
阿選は笑う。
李斎の頭には先ほど辱められた彼の指と舌と己の悲鳴が思い起こされ、そして。
「―――――――――い…や……」
「この部屋の丁度裏に繋げてある。久しぶりに話でもするか。…君の悲鳴を聞きながらね」
阿選が振り返ったと同時に李斎の頬に臭気を伴った肉の塊が押し付けられた。
怯んだ一瞬、男達の牙が一斉に李斎を襲った。
「―――――いや…、いやぁぁあああ!!!」
「さて、君の身体が持つか、驍宗の神経が持つか、精々楽しませてもらうよ」
阿選は処刑場となったその部屋を抜けた。
開け放たれた鉄柵の向こうには先ほどまで愛した女が数人の執行人による処刑を嬉々として
受けている。
それを横目に見ながら男は去っていった。
「…生きて、いるな」
何度目を凝らしても視界はまどろみ、その影が与える身体への刺激など、とうに何も感じない。
声を掛けて来た影の正体は判っていたがただそれだけで、疲労と汚辱にまみれた身体は既に
自分の意思では筋の一本も動きそうになかった。
阿選は周囲に立ち込める生臭い臭気に顔を顰めた。
「ああ、尻もやられたのか。随分派手にやってくれたとは思っていたが、これほどとはね」
「――っ、あ、ああ…」
尻を弄る男の指が悪意を持って侵入してくる。
抵抗するには身体が重すぎて、もう何も考えたくなかった。
易々と受け入れてしまった指に短く呻いただけで、拒絶することもなく虚ろな視線は宙を彷徨った。
「そんな目をするな。全く、何処まで驍宗と同じだと気が済むんだか」
「……う、…そ…う、さ、…ま…」
消える意識の中で僅かに反応した彼の人の名前を繰り返していた。
繰り返していただけで必死に思い出そうとするのに何もわからない。
李斎の頬を何度も赤く染めたその表情も、あれほど焦がれた全身に染み込む声も、
彼が何者かであるかということも。
ただまじないのようにあの男の名を呟く李斎を見て男は道化でも見るような目で哂った。
「ああ、次は驍宗の前で君を喰うのも面白いだろうな」
「―――――」
「気を失うには早い。―――まだ終ったわけではないんだから」
李斎は目を閉じた。もう何も考えたくなかった。
耳障りな笑いが静まりきった暗闇を包んだ。
閉じた瞳に映ったのは、暗い悪魔の笑み。
END
(・∀・)イイ!! GJ!
GJ!!!
続き待ってましたーっ!
どうしよう阿選に惚れそうだ
gj!!
GJ!GJ!GJ!GJーー!
858 :
名無しさん@ピンキー:2006/11/25(土) 02:18:09 ID:oPE3ssYe
GJ!!!!!!
838です。
結構反応貰えて良かった。コメントくれた人、ありがとう。
阿選や戴の人も続編が出ればもっと色々な話が出てくると
思うけどね。新刊がね。
では普通のROMに戻ります。
838さん、GJです!驍宗×李斎と、驍宗の前で喰われる李斎も読みたい…。
保守っときますね
保守
863 :
名無しさん@ピンキー:2006/12/08(金) 18:08:26 ID:sL678O8X
保守
補修
補習
保守がてら、SS落とします。
エロ少ないけれど、一回描いてみたかったシチュなのでスマン!
「また、煙草…」
甘やかでいて激しい戯みが終わるとすぐに、男は臥牀に腰掛け煙草に火をつけた。
紫煙をくゆらす男を見つめ、見咎めるのと拗ねるのとの間の絶妙な声音で女が呟く。
「『こちら』の世界では煙草を吸っている方に会うのは稀有ですけれど――それは、美味しいの
ですか?」
「さあねえ……私は、中毒性のあるものが嫌いではないから。旨いと言えば、旨いかな」
「成る程」
言うと、女はぱたりと臥牀に仰向けになり艶やかな髪を臥牀に広げ、ちらりと男を見上げる。
己の髪が男を十分に魅了しないと分かると、さりげなく肩までかかっていた敷布を下ろし、胸を
ちらりとはだけさせた。
気配で女がまた欲しがっているのを気づいているだろうに、男は遠い目線を窓の向こうにやった
まま、女に視線を下ろしはしない。
(もう――この方は!土下座してでも私を欲しい男はいると言うのに!)
堪らず、女はごろりと転がって煙草を吸う男の膝に頭を載せた。
「あちらでは煙草は体にあらゆる害をもたらすと言って、嫌われてるんですよ」
(ご存知でしたか?)
得意げに見上げる女に対して、飼い猫が膝にのった程の興味も示さず、男はゆっくりと視線を
落とした。
「あちらはあちら、こちらはこちら――個人の楽しみにどうこう言うとは。お前は粋じゃあないねえ」
言うと、男はがばりと女の腰のあたりにとどまっていた敷布をがばりと剥いだ。
「女に焦らされるのは嫌いじゃあない。しかし、幼い手練手管は好ましくない、いっそ醜悪だとでも
言おうか」
「あ――」
羞恥に女は身体を震わし、そそくさと敷布を身にまとった。
裸体を見られた事が恥ずかしいのではない、己の未熟な言葉と行動に女は頬に朱を昇らせた。
その様子を面白げに見つめ、男がぽつりと呟く。
「――が、お前は美しい。美しい少女の背伸びも私は嫌いではないゆえ」
つつ、と優美な指が女の肩を撫ぜた。それだけで女は腰の奥に熱い塊を宿し、自分の秘所が
ひくっ、と蠢くのを感じた。それを見透かしたかのように男はくつくつと笑った。
「どうして欲しい?欲しいかえ、もう一度?」
「はい――もう一度、もう一度だけ」
「淫らな女だのう、お前は」
「ああ、氾王。抱いて」
ぴくり、と眉を動かし藍滌は女を見つめる。
「今、何と?」
「ああ、すいません、氾王。抱いて、抱いて『下さい』。お願い申し上げます!」
己の膝にすがり、「抱いてください」と懇願する女を見下げて、藍滌は哄笑した。
「景王が頭を下げるか――愉快、愉快」
言うと、藍滌はぐいと陽子の髪を後ろにひっぱり喉を露わにし、血が出る程強く吸った。
陽子の柔肌が、強い力に紅く染まる。
決して陽子の首は細い訳ではないのに、藍滌の大きく長い指に首を完全につかまれ、陽子は
空気を求めてぐふぐふと喘いだ。
「あっ、ううっ――」
咳き込む事も出来ず、陽子は空気を求めて身体をよじる。
(殺される――)
苦しさと痛みとは裏腹に、脳にどんどん血が昇っていき、腰の奥がずうん、と熱い凝りが出来始め
ていくのを陽子は感じた。指先一つ触れるだけで、皮膚がはじけそうな程の快感を感じる。
「あっ、あああ――ぐっ。いや――苦しい。お願い、離して、離して下さ――」
「殺しはしないよ。気持ちいいだろう?お前が欲しかったのはこういう快感だろうに」
いっそ、蹴り倒そうかと脚が動いたが、陽子の脚は意思とは逆に藍滌のほっそりとしつつ、筋肉を
優美にまとった身体に巻きついた。
喉をおさえていた手の力を緩め、陽子が一息つくと同時に藍滌の指がするりと前触れも無く陽子
の秘所に突き刺された。
「あっ――!」
「慶国はずいぶんと潤っていると見えるね。こんなにも、溢れて」
ぬぷぬぷと音を立てて、藍滌の指が肉壁をまさぐった。指が動くごとに、ころんとした石を纏った
藍滌の指輪が陽子の肉蕾を刺激する。
「痛い!」
「こんなに大きくなって、『痛い』と言うのかい?」
藍滌の頭が陽子の腹まで下がった。
二又に分かれているのでは無いかと思う程の自在さで、陽子の蕾と秘貝を藍滌の舌は
ぬちゃぬちゃと蹂躙した。壷の入り口まで触れた舌が、蕾をついばむ。かと思うと、ねっとりと
分け入るかのように肉襞を舐め、陽子は爪先までじん、と伝わる快感に身体を震わせる。
「入れたらどうなのですか!!」
怒気を孕んだ声で陽子が叫んだ。
「貴方だって、こんなに大きくなっていると言うのに!」
逆襲するかのように、陽子が身体をすべらせ藍滌のたけり立った一物に唇を這わせる。
「私の不甲斐無い息子を、噛み切らないで下さいね」
くつくつと藍滌は笑って、ぐい、と陽子の口に己の猛りを捻りこんだ。
「――っ!!」
喉の奥まで届きそうな肉槍に思わず陽子はえずきそうになる。
(くそ――女みたいな形(なり)をしている癖に、何て大きさだ!)
陽子は吐き気を抑えながら、懸命に肉棒を舐めた。舌で感じられる程に筋が張り詰めてくる。
まるで復讐のように筋をなぞり、ちゅうちゅうと陽子は藍滌のきのこの笠を口に含み、吸い尽くした。
どく、どく、と音がする程に一段と藍滌の肉棒が大きくなる。
(こんな大きいのを再び私の収められるかしら――)
その躊躇を察したように藍滌は陽子の身体を引き上げ、己の身体で包む。
「ふふっ、無粋な景王。まるでそなたは処女ですねえ」
「はあ?」
陽子の矜持が、ぐぐと擡げ(もたげ)、藍滌を睨む。
「『抱いてやった』王は貴方が初めてでは無いのですよ、氾王」
くつくつと言う笑い声が、らしくなくははっは、と変わった。
「面白い!そうでなくては――私は無粋はまだ許せても、おとなしいだけの
女は許せない――憎んでいると言っても良い」
ちろり、と爬虫類を思わせる赤く長い舌が藍滌の唇を舐めると、ずん、と陽子の身体に衝撃が
走った。
「あああああっ!!!」
「ふふふ、痛いでしょう?そして、気持ち良いでしょう――?」
(子宮が壊れる!)
子供を生まない陽子が心配してしまう程に藍滌の槍は陽子を深く突き刺した。
誰も到達しえなかった深みへ、ずぶずぶと藍滌の一物が入り込む。
「がっ、がはぁ――っ!」
喉元まで刺激するその大きさに、陽子は思わず咳き込んだ。そして、子宮口に達したその猛りに
鳥肌が立つほどの快感をおぼえた。
「甘い。甘いね、お前は」
藍滌はぷつぷつと鳥肌の立っている陽子の身体を抱き寄せ、口内に長い舌を突き刺す。
「その仕方ない抵抗が愛おしいが――私も、持て余すような戯は嫌いでね」
ぐぐっ、と更に猛りを増した肉棒が陽子の肉壁を刺激した。熟した果物のような陽子の内部は
刺されて、ぐずぐずと崩れ落ちる。
刺激されつくされ、小水のように愛液を敷布をばあっと濡らした。
「あ」
「どうした?」
「おしっこ――ごめんなさい、漏らしたかも」
いっそ優しげに藍滌は笑う。
「景王――いや、陽子。お前は、こんなことも知らずに抱かれていたのかい?可哀想に。もっと、
もっと敷布を濡らしたらどうだい。いや、濡らすよ、陽子」
「これは、おしっこじゃないの?」
ふるふると藍滌は首を振る。
「男としては誉れかしらねえ。陽子の快楽の壷をようやく開けた、ってとこかも」
優しげな言葉とは裏腹に、藍滌はぐいぐいと己の猛りを陽子に突き刺した。
(良い――良いよ、陽子!)
半ば気を失って、白目を見せている陽子を眼下に藍滌が呟く。
お前は何も知らないんだね。
お前の『これ』があれば、十二国のどの男王でさえ跪くだろうに。
うねうねと無数の虫が蠢くような肉壁、蜜をしとどに漏らす壷――
「んっ、んんんっ。行く、行く。行く――ああああああああっ」
(叫べ、愛男の名を)
「んんん、あああああっ!景麒、景麒ぃぃぃ!!」
愛しい男の名前を叫び、陽子は甘やかな闇の中に落ちた。
気を失った陽子の身体をひっそりと抱き、藍滌は汗の浮かぶ額に口付ける。
「お互い、辛いね――麒麟は、色事は禁忌だから」
くすり、とらしくない笑みを藍滌は浮かべた。
(私だって、抱きたい女は居るけれど――それこそ、何百年も我慢してるさ)
梨雪の笑い声が窓から聞こえる。
(ねえ、お聞き致しとうございます、主よ。『逝く』って、どんな感じ?)
「――また、『行かせましたね?』とか聞くんだろう、我が姫よ」
ふう、と藍滌を溜め息を吐く。と、くつくつと言う笑い声とともに、光り輝くような麒麟のオーラが
消えうせた。
(男女の営みも知らないくせに――知ったかぶりの高慢ちきの――私の、私だけの姫。梨雪)
「――景麒?」
失神したはずの陽子がうわごとを言う。
くすり、と藍滌は笑う。
と、藍滌は嘆息し、陽子に口付ける。
「陽子よ。お互い、辛いねえ――」
金色の夢を抱いて、自分達は己を抱きしめる。
だが、藍滌は思うのだ。
「陽子」
「ん――、何ぃ、景麒?」
また、くすくすと笑って、快感の波の上で漂い夢見心地の景王を見下ろし藍滌は笑う。
「ま、景麒でも良いか――恋情した人を抱きしめる、そんな自由が無い世界は味気ないし、
無粋だよねえ」
優しく藍滌の指が陽子の髪を梳く。
いつか来る。
麒麟が王を求め、互いが互いを求めすぎて国が滅びる日が。
くつくつと藍滌は笑った。
「『退廃』って言葉を忘れそうだから――陽子、お前が動きなさい」
すうすうと、すこやかな寝息が寝室に漂う。
最も破壊から遠い王が、安寧を求める女王に接吻する。
「陽子、お前も、景麒を抱きたい、って何百年も我慢すれば
分かるからな」
陽子は夢見心地で貫かれる。
愛してる。
魂かけて。
藍滌の顔と景麒が。
景麒と慶の民の顔が。
重なり、陽子は叫ぶ。
何回叫んだら、私は『粋』になって『退廃』を叫べる?
(慶はまだもう少し――今は、氾王を抑えないと)
陽子は「景麒」と呼ばぬよう努力して、藍滌を抱いた。
瞼をふるわせ、氾王が震える。
十二国の律が乱れるのはもう少しだけ、先――
<了>
おおっ投下だ! GJ!
グジョーブ!!
遅ればせながら グッジョブ!
そして保守…
クリスマスイブホシュ
完全に乗り遅れたけどGJ!
切ない…
GJ!
これ、結構好きです、職人さん。
ぽいっ、って投げ捨てられて放置されるような作品に最近うぐぐ、と
触手がうごめく。
氾王さんも、切ないっすね。陽子も、何を考えているのだか。
ニューイヤー アケオメ
あけおめ 職人さん来訪祈願
あけおめ!
今年はなんか書けたらいいなぁ。
ことよろ!
職人さん待ってますよ〜。
BS2で深夜に再放送するから、また盛り上がることを祈る。
来年こそ、ねずみ祭りが行なわれる事を祈る。
>>886 未だ未だ数百日も先ジャマイカ。気の長いお人だ。
神仙でもあるまいし、来年まで生きちゃいないよ…
今年は新刊、出るかのぅ。。。
>>886 <ねずみ祭り>
ネズミの半獣にネコイラズを喰わせる祭り。
功国で十二年に一度、子年の最初の子の日に行われる祭りのこと
この為、功国ではネズミの半獣の生存率が極端に低いと言われている
先代の塙麟はこの祭りの廃止を王に進言したが、聞き入れられず
失道に倒れたと伝えられる
>>885 君のおかげで再放送を知った。感謝するwww
定価1259円
>>894 おまえさん、ここはエロパロ板だぞ
「ケーキは淡小、方形、宋楼でマグロ」なんて言葉を教えられたらどうする?
>895
そんなあなた方と見込んでw
897 :
sage:2007/01/15(月) 14:49:20 ID:4wqs9s0U
保守
ほしゅ
さみしい・・・
きゅうひゃく っと
祥瓊は名器だろうか? 粗器だろうか?
里家でマワされたのでガバガバです
そのぶんテクも自然に身に付いたとオモ
明郭のアジトでは自分から乗っかっていました。
ネズミもそれで虜にしたし
ショウケイの方がネズミのシッポ責めで虜なのでは?
彼の世界には触手妖獣はいるんでせうか……
触手が居るかは分からんが、トウテツは変化自在で触手にも化けれるとオモ
自分は李斎触手攻めでハァハァしてる
水の妖魔なら自由自在
内から外から同時多発テロ的刺激
案外、水禺刀の正しい使い方って
ジョウユウなんて冷たくてヌルヌルで女の背中にへばりついて吐息を首筋に
ハァァァァァァーッってかけることも出来る上に体の自由を奪い好き勝手にし
必要とあらばないものとして振舞えるんだぜ
本当は恋人がいて、いつもはそっちとやっていたんだけど、なかなか会えない淋しさにジョウユウに慰めるよう命じ、喘ぐ陽子…という話を読んだことがある。
どんな形も自由自在な下僕は、そういう意味でも(または女にとっても)楽しいんだなあ、と思ったものだった。
すまねぇがちょいと聞きたい
あっちの世界の人に処女膜ってあるの?
夕暉SS×鈴MM見たいでつ…
夕暉はお初でもSっぽいでつ…
>914
一瞬自分が書き込んだのかと思った……
夕鈴をずっと待っているんだが、神はなかなか
民に施しを与えてくださらぬものよ。
自給自足秋田
>915
ああありがトンTдT
暫く待ってカミサマが現れなかったら、
自爆覚悟で書いてみる…
(って、自給自足出来る方でつか!?>915)
こちらもセコく待ってみる……
夕鈴需要と供給、あったら嬉しいYO〜
ところで、普段はクール子安な景麒でも
泣くときはボーボボ子安が見たいと思ってるアホは
我だけでありましょうか
夕鈴、降って来ないカー
どうして誰もSSを書こうとしないんだ、ネ申は現れないんだ、って怒っておいて、
自分にはネ申になれるはずがない、そもそもSSなんて書けるはずがない。
これってぜんぜん同じじゃない。だから、まず自分で書こうと思ったの。
SS書いて投下したら、あたし堂々と、やるべきことをやってから嘆けば、って言ってやれるわ。
叩かれたって、スルーされたって、あたしは引きこもってるぶん、やるべきことをやったもの、って言える。
そしたらもう、無理にSS書こうとか思わないで、好き勝手にROMってられるのよ
うん、ガンガレ
>918 仰るとおりです供王さま ガンガります ちょっと時間はかかるけど
…つか、この過疎化はインフルエンザのせいではないのですか?
鳥じゃなくて人間もわが町ではインフルでございます…TдT
雪祭りはブジ開けるのか…スレ違いでした スマソ
常世の麟は美しい!
ホシュです
楽陽!楽陽!
陽楽でも!
昨日寝ようとしたら尚隆×采麟の戯れ合い問答なんてお告げが降りてきた。
V
__,,..,,,,_ _,,..,,,,_
./ ・ω・ヽ ./・ω・ ヽ < が、書く力が無い上にいまいちエロくない
l l l l
`'ー---‐´ `'ー---‐'′
__,,..,,,,_
./ ヽ < 週末あたり頑張ってみるよ。
l l
`'ー---‐´
Wakuteka イイコしながら待ってる
李斎モノ書く
Wakutekaです
927 :
李斉はぁ?:2007/02/09(金) 00:30:35 ID:8MVCRJ6m
wktkしつつ、とりあえず保守がてら落とすわ、駄作。
928 :
景x陽 1:2007/02/09(金) 00:32:18 ID:8MVCRJ6m
月明かりを浴びて彫像のように静かに眠る麒麟の横顔を陽子はひっそりと見つめていた。
腕を伸ばし、指を鬣(たてがみ)にからませる。するりと滑らかでひんやりとした鬣が、指の中で
それ自体発光しているようにきらきらとら踊る。
「月の雫みたい」
陽子は悪戯心を起こして、えい、とそれを引っ張った。
「……痛いです」
景麒は目を瞑ったまま、もそりと呟いた。
「やだな、起きてたのか?」
「起きておりました」
「なら、動いたり、くしゃみしたり、したらどうだ。死体みたいだったぞ、お前」
陽子が軽く景麒の脚を蹴る。
いかにも面倒臭げに瞳を開けると景麒は陽子をちらりと見、お得意の溜め息を一つ吐いた。
「――主の宵っ張りにも困ったものです。明日の朝議は荒れますよ?ゆっくりお休みになって
英気を養って頂かねば困ります」
「英気、ねぇ…」
もそもそと陽子は敷布の中、景麒の方へと移動した。そうしてぴったりと景麒の身体に自分の
肌を密着させ、可愛らしく景麒を見上げた。
「ねえ、景麒?」
「何です?」
そんな風に可愛らしくしたって無駄ですよ――と言わんばかりの冷たい視線で景麒は陽子を
見つめる。
「朝議が荒れるのはいつもの事じゃないか?」
「誰のせいで荒れるとお思いです?」
「生意気な奴だな――」
929 :
景x陽 2:2007/02/09(金) 00:34:01 ID:8MVCRJ6m
言うと陽子はぐい、と景麒の髪を引っ張った。
「っ痛!」
「閨の場所でくらい、宰輔である事を忘れろ」
叫ぶ景麒の唇を強く塞ぎ、そして柔らかな舌を唇の隙間にねじ入れる。
陽子はぎゅう、と折れんばかりに景麒の身体を抱きしめた。景麒は薄く笑うと、競うように更に
強く陽子の身体を抱きしめる。
「んっ」
冷たく大きな手が寝間の下にするりと入り込み、陽子の尻をぐいと掴んだ。長く伸びた爪を景麒が
ぎゅう、と陽子の尻に突きたてる。
「痛っ――痛いって、景麒!!」
「声が大きいですよ」
言うと景麒は陽子の口を塞いだ。
非難するように陽子は景麒を見上げ、バタバタと脚を動かし懸命に抗った。が、男の力には
敵わない。暴れるごとに、景麒の身体にすっぽりと包まれ、ますます身動きが取れなくなる。
景麒の猛りは熱く硬くなり、ぐいぐいと陽子の恥骨を刺激した。尻に突きたてられた爪が益々
ぎゅうぎゅうと突き立てられる。
痛い、と言おうにも唇は塞がれ、景麒の長い舌が陽子の舌を絡めとって話せない。
陽子は観念したように力を抜き、するりと膝を景麒の脚の間に割り込ませた。
腿で熱く滾(たぎ)る景麒自身をさする。
「うっ」
景麒の力が抜けた瞬間に、陽子はその腕から逃れようとした。
(もう、こいつってば見かけによらずドSなんだもん!女の身体に傷つけてどうしてくれよう!!)
すかさず景麒の腕が陽子を再び抱きとめる。
930 :
景x陽 3:2007/02/09(金) 00:35:34 ID:8MVCRJ6m
「何か仰いましたか?」
ぎゅぎゅぎゅ、と景麒の爪が陽子の尻に刺さる。
(この為に爪を伸ばしてんのかよーーーーっ、馬鹿麒麟!!)
ヒリヒリと痛み始める尻をそっとずらすと陽子はしおらしく頭を下げた。
「ねえ…・・・しよ?」
「もう寝ている間に髪の毛を引っ張りませんか?」
「しない」
「もう寝ている間に私の眉毛を剃ったりしませんか?」
「しません」
「もう寝ている間に私の額に『肉』って筆で書いたりしませんか?」
「致しません、ってば!」
「ならば、致しましょう」
景麒はゆるりとほっそりとした指を陽子の秘所に伸ばした。
「やっ――」
ぐずぐずと景麒の指が陽子の中に差し入れられた。
ひくひくと蠢く襞を刺激しながら、景麒が吐息を吐く。
「あなたは――、いえ、主上。ああ。あなたはなんて感じやすいのです!」
景麒は食らわんばかりに陽子の舌をむさぼった。
「ああ、景麒――」
とろとろと蜜が流れ落ちる。感じやすい陽子はひくひくと痙攣する。
「口付けて――」
言って陽子はぎゅう、と景麒の竿を握った。
ぴくり、と身体を震わせ景麒は陽子の唇を吸う。
「ああ、ああ」
「駄目よ、いっぱい、口付けて」
指を軽やかに上下させながら陽子は言い放った。景麒はぐったりと身体から力を抜き、
ひたすらに陽子の流れるような動きを見せる指に集中する。
ぴゅう、と液が滴り、陽子の指を汚す。
931 :
すまん:2007/02/09(金) 00:43:45 ID:8MVCRJ6m
VISTA駄目駄目だ。書き込めない。使えねぇぇぇorz
10回トライしてようやく今これ書いてる。続き、週末にでも落とすわ。
ま、眉毛・・・肉・・・!!!
想像したwww
おおっ! 乙乙乙 続き待ってる。いつまでもまってるから
スゲー好き!!
続きを!続きを…ッ!!!
GJ!!!
眉毛を剃られたり肉と書かれたり・・・
そんな景麒を見てみたいw
936 :
景x陽 4:2007/02/10(土) 01:15:19 ID:g+j8xJDa
くつくつと陽子は笑った。
「なあ、景麒。お前さ――我慢してるんだ?」
「お戯れを」
ふん、と景麒は鼻で笑う。
「戯れ?へえええ、じゃあ、これはどう――?」
ずる、と身体をずらして陽子は猛り立つ景麒の男根を口に含んだ。
「主上!」
諌めるような言葉とは真逆に景麒の背が快感にぴくん、と反る。
陽子は面白げにじゅるじゅる、と下品に音を立てて淫靡にそれを吸った。
「主上、明日の朝議が――」
「朝議、ね。うん、分かる。大事だな――なら、止めようか?」
ちらりと見上げる陽子の口元から白濁した液がたらりと垂れた。景麒は指先でそれを拭い、
つつつ、と陽子の肩に擦り付けた。
「傷だらけの、腕でらっしゃる」
いっそ切なげに景麒が呟く。
「傷?傷なんて無いぞ。仙って便利なものだよな。あっと言うまに傷も癒えてしまう」
ふっ、と景麒が悲しげに笑った。
「私には見えるのです。主上が負った、傷が。今でも」
「それは醜いのか?」
「愚かな事をおっしゃる――」
ぐい、と己の腰に顔を乗せていた陽子を引っ張り上げ、両頬を包むと景麒は苦笑した。
937 :
景x陽 5:2007/02/10(土) 01:16:48 ID:g+j8xJDa
「……何なんだ。何か、話したらどうだ」
静かに陽子を見つめる景麒に陽子は落ち着かず、苛立ちを隠さず言葉を発する。
頬を包み、遠く何かを見つめるようにしている景麒の両手から逃れるように陽子は首を振った。
「景麒、さ。お前、そんな――『これ』をこんなに大きく立てながら何を言ったって、
真剣に取れないって!」
「主上がこんなに熱く硬くしたのですよ」
景麒の唇が陽子の唇を塞ぐ。長い舌が陽子の口の中を蹂躙する。舌が絡み、陽子が更に求めるとするりと離れ、
歯をゆっくりとなぞり、ちろりちろりと歯茎を舐める。
「この、ドS麒麟め――」
「どえす?」
「うるさいな、口を閉じてろ」
「嫌です」
「私に背くのか?」
「ええ」
ぎゅうう、と陽子は景麒の鬣を強く引っ張った。いたたた、と景麒が情けなく眉を顰める。
「痛いと言っております」
「お前が生意気だからだ!主の命も聞けぬとはとんだポンコツだ!」
「ぽんこつ?まあ、良いのですが口を閉じるのは嫌ですね」
「うるさい」
「主上の唇はあまりに甘露なので、口を閉じている暇は無いのです」
笑うと景麒は再び深く陽子に接吻した。
938 :
景x陽 6:2007/02/10(土) 01:18:08 ID:g+j8xJDa
景麒の長い爪が陽子の身体に傷を付ける。
肩に、背に、尻に。
その度に陽子は嬌声を上げ、そして割りと本気で景麒を殴りつける。
ぷん、と怒って背を向けた陽子の背後から景麒が身体を包み、つんつんと大きく猛ったそれで
陽子の秘所を刺激する。
陽子は硬く脚を閉じた。
「やだ、もうしない」
「聞き分けの無い子供のようですね」
乳房を乱暴に揉み、景麒は陽子の首筋に唇を落とした。耳朶を噛み、ゆっくりと舌を首筋に
這わす。その間も両手は陽子の乳房を揉みしだき、ピンと張った乳首が硬くなったのを見極め、
きゅう、とそれを摘む。
「やぁぁあああん!駄目!!」
こりこりとした乳首を、景麒は刺激する。無意識に揺れる陽子の腰に己の猛りをあてつつ、
唇も休まず肩を首を、耳を甘く噛み続けた。
「……て」
「何と仰る?」
「入れて、入れてよ!莫迦!」
「御意」
張り詰めた肉棒をぐい、と温かな壷に景麒は刺しいれた。
「あっ」
陽子は思わず甘く吐息を漏らす。
939 :
景x陽 7:2007/02/10(土) 01:22:16 ID:g+j8xJDa
背後から突かれ、肉壁の天井が正面とは違った位置で刺激される。
逝きそうになる気持ちを堪えて陽子はわざときゅう、と秘所を締める。
「は……ぁっ!」
景麒が乳房に爪を立てる。
「痛いっ!」
陽子の悲鳴が聞こえぬように、景麒は再び激しく腰を動かし始めた。
結合部からにちゃにちゃと淫靡な音が漏れる。
乳首をぎゅう、と摘まれ、耳朶を噛み締められる度に陽子は痙攣して背を反らした。
己の中でいっぱいになった景麒の猛りを感じ、陽子はせめてもの抵抗のように膣を締める。
「んんんぐぐぅぅぅっ」
低くうめく景麒。
「良い、良いよ、景麒。止めないで――」
ぐい、と爪が乳房に突き立てれた。
「あっ」
刹那、陽子の中からどっと愛液が迸り、敷布を濡らす。
「行きます――」
「ああああああっっっっ!!!」
ぎゅうと掴まれた景麒の爪の間、陽子の柔らかな乳房から、とろり、と
血が一筋流れた。
940 :
景x陽 8:2007/02/10(土) 01:24:22 ID:g+j8xJDa
「痛いです」
陽子は景麒の鬣を引っ張る。朝議の場に向かう廊下――ここではまだ誰も居ない。
二人だけの親密な時。
「莫迦、私だって痛い」
「今日の朝議は荒れますよ」
「だから、それはいつもの事だろ」
耐え切れずに陽子は景麒の脚を蹴る。
「ですから、痛むのです」
「うるさい!私の身体を見てみろ。満身創痍だ!!どっかの莫迦な麒麟のせいで」
「御傷なら、既に癒えていらっしゃ――痛ぅぅぅっ!」
陽子が思い切り景麒の脚を蹴った。
「阿呆!莫迦!ドS!爪くらい切って寝所に来い!本当に痛いんだ。ひりひりなんだ!」
それを遠くからひっそりと見つめる祥瓊と鈴。
「――ねえ、鈴」
「なぁに、祥瓊?」
「平和、よねぇ…」
「ん、平和ね。見てよあの二人。いっぱい首筋に営みの跡」
「瞳だって兎みたいに赤いし」
「若いわねえ」
憮然として祥瓊が言い返す。
941 :
景x陽 9:2007/02/10(土) 01:30:54 ID:g+j8xJDa
「やめてよ、私たちが年増みたいじゃない」
「あら、『私』は若いわよ。あっ、やだわ祥瓊、貴方、目の端に皴が――」
ぎろりと祥瓊が鈴を睨むとぎゅう、とふっくらとした尻に爪を立てた。
「痛たたたたっ!!」
「慣れてるわね、悲鳴が。可愛くないわよ」
「……ばれた?だって、百戦錬磨だもの」
「私も」
「私も、よ」
はぁ、と二人は溜め息を吐く。
「初々しいって良いわね」
「見てよ、あれ。猫みたい。二匹」
陽子は景麒の髪を引っ張る。
すかさず景麒がその手を掴み、ぎゅう、と腰を抱く。
可愛らしく見上げる陽子の視線に耐え切れず景麒が唇を合わせる。
口付けると陽子は、ふーーーーっと息を吹き込んで景麒を咳き込ませた。
景麒はゲホゲホと咳き込んで、懲りずに主の身体をぎゅううう、と抱く。
「無限るーぷね」
「本当。でも、良いんじゃない?経験の浅い者同士」
「発情期の猫ね」
「そ。それ。発情期」
鈴と祥瓊が苦笑する。
じゃれあう猫が、朝議の場に近づくに連れて真剣になる。
場に入る前に、ちらりと互いを見つめあった。
(今日も、荒れるぞ――)
(御意)
「ねねね」
「何ですか?」
「荒れるよ、本当」
「御意」
「ぎょい、ぎょい、って莫迦の一つ覚え!」
陽子が景麒の鬣を引っ張る。
ふふん、と陽子が胸を張る。
「昨日――一回しかしてないから今日は荒れるから。それが嫌なら今晩いっぱいしろ!」
にんまり笑う陽子を見て景麒は苦笑する。
遠くから、きゃらきゃらと笑う声がする。
陽子は赤面して言う。
「何か言ってよ、景麒」
「……御意」
陽子がまた景麒を蹴る。
懲りずに景麒は一つ、陽子に口付けた。
<了>
くっだらねーなぁ、もう。神々の降臨の前の前菜にもならねぇorz
でも、私は陽子と景麒のカップルがすっげ好きなんだ。すまん。許してくれ。
>>925 李斎モノ書く
叩頭してお待ちしております。
gj!
いやいやくだらんとか言わずにまた書いてくだされ。楽しみにしております。
今回のも掛け合いがよかったw
(・∀・)イイ!!