天使が悪魔に負けて陵辱されるスレ

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1名無しさん@ピンキー
どう?
2名無しさん@ピンキー:2005/12/22(木) 15:34:43 ID:vR0w+TCt
<丶`∀´>?
3名無しさん@ピンキー:2005/12/22(木) 17:36:42 ID:nnDECUK6
二次元ドリマガ嫁
4名無しさん@ピンキー:2005/12/23(金) 01:50:31 ID:3ksmSi6Y
悪魔が天使に負けて凌辱される方が萌えないか?
気の強い悪女でな
5名無しさん@ピンキー:2005/12/23(金) 01:50:34 ID:5BSPs+XV
即死阻止
6名無しさん@ピンキー:2005/12/23(金) 01:55:40 ID:Nr/0vhEG
期待age
7名無しさん@ピンキー:2005/12/23(金) 10:29:02 ID:NFBbqdXU
ビックリマン
8名無しさん@ピンキー:2005/12/23(金) 17:49:15 ID:kjCqzxKP
hosyu
9名無しさん@ピンキー:2005/12/23(金) 17:50:17 ID:36K9Kp6T
天使でも悪魔でもばちこーい!!
10名無しさん@ピンキー:2005/12/23(金) 19:31:49 ID:at8HSEwg
いきなりですけど、私、クリスマスを妨害しちゃいます。
あんなイベント、ただのバカ祭りなのです。宿敵キリストも天国で泣いてるです。人間はこれ以上バカになっちゃだめなのです。

──私はシャワーで身体を清めると、素肌を黒いゴスロリ服で覆い、大きな黒い帽子をかぶりました。
12月23日。イヴイヴ。
私は背の丈ほどある鎌を抱え、アパートのベランダへ向かうと、───そこには天使たちが待ち伏せしていました。

「……悪魔め。聖なる夜の前夜を乱す気か」

3人揃って、白い清潔そうな羽衣、金髪美少女、貧乳、銀色の矢、意志の強そうな眼差し。
ああ、偽善者たち乙なのです。何が聖なる夜なのでしょう。人間はますますダメになってしまいます。
人間は私たち悪魔の下で、もっとより良い創造的な仕事をすべきなのです。
だいたい、天使が人間を救ったことなんてたったの一回もないんです。

「と、ぐだぐだ言ってる内に捕獲させてもらいました。
本当にありがとうございました」
「……うう。あなたたち、人間を不幸にするくせに天使を名乗っちゃだめです……」
「いいのよ。こう見えても人間は幸せなの、バカだから。
それよりあんた──可愛いわね……」
「……ゃ」

──な、なんでしょう?
いきなり胸をわし掴みされてしまいました。
そして目の前の天使が犬の首輪を手に取り、私の首もとにあてがいました。
抵抗しようにも腕をしっかり固定されてしまっています。

ぱちん。
首輪をハメられてしまいました。と同時に私の両脚を肩で抱え、無理矢理開かせようとし始めました。
そして、私のおっぱいを辱めていた手が、今はゴスロリ服を切り刻もうとしています。
悲鳴を上げようとした私の口に、脱がされた私の靴下がねじこまれました。
ひどい。まるで悪魔みたい。

「む、むぐぅ!!」
「ごめんね悪魔たん。でも、今、幼い悪魔をペットにするのが流行ってるの」
「んー、んー!!」
「大丈夫。痛くしないから」

見えないけど、天使の細い指先が私のあそこを広げ、その奥のあそこに狙いを定めたようでした。
私は狂ったように身体をよじり、逃げようとしました。しかし、それすら彼女たちを喜ばせるようでした。

つぷ……

「んーっっ!!!」
「ごめ、痛かった?」
「泣いてる泣いてる。悪魔かわいいよ悪魔」

首輪をぎゅうと引っ張られ、強引にキスされました。
ひどい。悪魔だ。



…どう見ても電波SSです。
本当にあ(r
11名無しさん@ピンキー:2005/12/23(金) 23:00:49 ID:b65hlqvX
良いんじゃね?
むっくしちゃった
12名無しさん@ピンキー:2005/12/24(土) 00:13:10 ID:eDQSLHgd
良いと思うよ、ちゃんとかけてる
続きを希望していいかな

ただ、鎌は悪魔ってか死神だと思うと突っ込む
13名無しさん@ピンキー:2005/12/24(土) 00:49:05 ID:Hf5tqSnx
GJ!
ただもっと濃いのキボンヌ
14名無しさん@ピンキー:2005/12/24(土) 22:15:21 ID:ObHXCCSq
ほす
15名無しさん@ピンキー:2005/12/25(日) 16:26:35 ID:bF9gLWph
清らかな天使が汚らわしい悪魔に犯されるってシチュが萌える
16名無しさん@ピンキー:2005/12/26(月) 00:48:21 ID:lxWh2fim
阻止
17名無しさん@ピンキー:2005/12/26(月) 03:49:56 ID:hAUgBVmx
ほしゅ
18名無しさん@ピンキー:2005/12/26(月) 16:36:30 ID:foWAWOVa
>>10
続き書いてくれ
19名無しさん@ピンキー:2005/12/27(火) 01:10:20 ID:plcaan/y
期待age
20名無しさん@ピンキー:2005/12/27(火) 21:21:48 ID:lg+R1TCE
(悪魔の活動地・・・気をつけなきゃ・・・)
警戒しながら周囲を見渡す天使。
「!」
無人の建物が光った。
(もしかして・・・)
入っていく天使。
「なかなか良い天使だな」
「・・・・悪魔ね!ここ数週間、天使の行方不明が続発したのはやっぱり・・・」
「クク・・・お前で三十人目・・・」
ビュン!
「おっと」
天使の弓矢をかわす悪魔
スッ・・・
ガクッ・・・
悪魔の手から放たれた空気を吸うと天使は眠ってしまった。
21名無しさん@ピンキー:2005/12/27(火) 21:32:34 ID:lg+R1TCE
「うーん・・・」
「目がさめたか?」
「!」
目覚めると天使は手足を固定されている
「天使ってのは汚れが無いからな・・」
ズボンを脱ぐ悪魔
「きゃっ!」
「ちょっと見ただけで大騒ぎ・・・たまんねーな」
天使の髪を掴み顔を自分の股間に寄せる悪魔。
「えっ・・・?どうするの・・?」
「そんなことも分かんねーのか!?余計興奮するぜ!」
22名無しさん@ピンキー:2005/12/27(火) 22:08:27 ID:oNiqibwj
逆は駄目か?
天使のお仕置き棒を悪魔に突っ込むとか。
23名無しさん@ピンキー:2005/12/27(火) 22:59:06 ID:5Oe9AtuF
>>20
GJ(´∀`)b続きに期待
24名無しさん@ピンキー:2005/12/28(水) 00:22:28 ID:jKbQEBOY
GJ!
25名無しさん@ピンキー:2005/12/28(水) 01:41:38 ID:2gmqsHm8
イイヨイイヨー
26名無しさん@ピンキー:2005/12/28(水) 12:14:13 ID:8phqGXzN
ロココ vs マリア
27室町由紀子:2005/12/29(木) 21:53:33 ID:s5PC1PI1
GJ!!
28名無しさん@ピンキー:2005/12/30(金) 00:21:53 ID:GNWgrBOp
「ふふーん♪侵入成功!」
天使達が住まう天界。その一角にある丘の上に、一人の少女があらわれた。
見た目は青いショートへアの女の子。しかし、とんがった角!黒い羽!もいっちょとんがった先端のしっぽ!
どう見ても悪魔です。本当にありがとうございました。

「協定だかなんだか知らないけど、天使なんかと馴れ合うなんてお断りだい!
ここで騒ぎを起こして、天使達をぷぎゃーって言わせてやる!」
拳を掲げ宣言する。
「ファイト、いっぱーつ!」
「もしもし、そこの貴女?」
「ぷぎゃーっ!」
ぐらっ
「「あ」」
どすん!ばたん!ごろごろごろ!ごん!
不意に話しかけられ驚き、そのまま悪魔少女は坂を転げ落ちて木にぶつかった。
「う、う〜ん・・・・がくっ」
そのまま気を失う。
そこに、声の主である金髪長髪の天使が降りてきた。
「この子・・・魔界の子よねぇ・・どうしようかしら」
目を回している少女を見つめて考える。
「とりあえず、落ちている物は拾った人の物よね。家に運びましょう」
一人で納得すると、女性は少女をお姫様抱っこしてなにやら呪文を唱える。
二人の体が淡いピンクの光に包まれると、一際眩しい輝きと共に二人の姿は消えた。
29名無しさん@ピンキー:2005/12/30(金) 01:51:50 ID:mdJwA+ZR
>>28
Σd(・∀・)続きに期待sage
30名無しさん@ピンキー:2005/12/30(金) 03:57:19 ID:3EZjUWaX
キタコレ!
31名無しさん@ピンキー:2005/12/30(金) 04:27:10 ID:dQv3DynF
悪魔DQN
m9^Д^)プギャー
32名無しさん@ピンキー:2005/12/31(土) 01:09:40 ID:RdtLNZvl
「う・・・んう・・・?」
うっすらと目を開け周りを見渡す。
見慣れない天井、見慣れないベッド、ふかふかの布団、自分のではない部屋。
問題ナシ
「あと・・・十時か・・・ん・・」
再びまどろみの中へ。
だが
「・・・?」
見慣れない天井、見慣れないベッド、ふかふかの布団、自分のではない部屋。
問題アリ
「・・・・・・・・!!!!!!!!!!!!!!!????」
身を起こして絶叫。
「ほあちゃーっちゃっつっつつっち!!!!?????」
意味不明
「ちょっ、ここどこぉ!?」
慌てて状況を確認&把握しようとするが、混乱していてまともに考えられない。
そのうえ
「ん?・・・きゃ・・・きゃあああああああ!!!!」
布団の下の自分の姿を見て叫ぶ。
なだらかな胸、ぴんくの乳首、すべすべのお腹、幼いマン〇、
全て丸見え。


どう見ても丸裸です。本当にありがとうございましたあああああ!


33名無しさん@ピンキー:2006/01/02(月) 12:47:26 ID:Bq26M6qR
途中で切らずにいっきに書いてくれw
34室町由紀子:2006/01/02(月) 16:10:56 ID:72F5cwNc
この後悪魔軍が反撃に来るか、天使長が天使少女を追放するとか。
35名無しさん@ピンキー:2006/01/02(月) 20:10:01 ID:+iMtUCFu
淫猥な悪魔に捕らわれた清純な天使があの手この手で快楽を仕込まされ
ついには堕天してしまうってのは・・・ありがちだな・・・
36名無しさん@ピンキー:2006/01/03(火) 21:38:09 ID:+oJqdd41
明けましてage
37名無しさん@ピンキー:2006/01/05(木) 17:38:46 ID:YmVpABH5
あげ
38名無しさん@ピンキー:2006/01/06(金) 12:44:17 ID:r8ukUr6p
20,21
続き希望
39名無しさん@ピンキー:2006/01/06(金) 20:40:46 ID:EYg4JjXq
ぴたテンのミシャがシアに犯される
40名無しさん@ピンキー:2006/01/06(金) 23:33:33 ID:JryD1ryM
天使悪魔は性別とくに指定なし?
41名無しさん@ピンキー:2006/01/06(金) 23:48:17 ID:RYbJjGbM
特に指定はないかと
42名無しさん@ピンキー:2006/01/07(土) 01:26:26 ID:m21yzNPg
天使はふたなりだと聞いた事がある。
43名無しさん@ピンキー:2006/01/07(土) 15:10:22 ID:r20oZFVx
マジ!?
44名無しさん@ピンキー:2006/01/07(土) 15:16:57 ID:/HC1/LdH
男でも女でもないだけだろ
つまり中性だ。肉棒ついてないし割れめもない
45名無しさん@ピンキー:2006/01/07(土) 15:39:42 ID:r20oZFVx
マジ!?
SEXできねーじゃん!
46名無しさん@ピンキー:2006/01/07(土) 16:14:10 ID:CrMZSNNi
一説によると、ガブリエルだけは女性らしいけどな。
47名無しさん@ピンキー:2006/01/07(土) 16:50:01 ID:rpBg/aFI
>>35
王道といいたまえ。
48名無しさん@ピンキー:2006/01/07(土) 17:24:22 ID:lc/xukLK
ガウリィ・ガブリエルは女だったのか…
49名無しさん@ピンキー:2006/01/07(土) 18:31:05 ID:uXtZH4XW
ガブリエフじゃなかったけ?
50名無しさん@ピンキー:2006/01/07(土) 21:01:58 ID:abVF7cPR
>>45
細かい伝承はキニスンナ。神も天使も人の心の中にいる。
……ってわけで存分に妄想しようぜオマイラ。
51名無しさん@ピンキー:2006/01/07(土) 22:05:17 ID:r20oZFVx
ハーイ!
52名無しさん@ピンキー:2006/01/07(土) 22:11:33 ID:uoX+ZlMg
ちょっと紹介。

天使
ミカエル・・・天使達のトップ。非常に多くの称号を持つ。
悪魔との戦いの時、劣勢の状況を変えるため山を根こそぎ掴んで放り投げるという
奇襲をしかける。

ガブリエル・・・役職は玉座の左に位置を占める。称号は神はわが力なり。
大天使の中で唯一の女性という説がある。マリアに妊娠した事を知らせた天使。

ラファエル・・・役職は神の熱。役職は人々への癒し。
天界の癒し系。治療能力あり。人に化ける。
魚の心臓と肝臓を持ってアスモデウスを追いかけたりする。
捕まえたアスモデウスを縛ったりする。縛ったアスモデウスを監禁したりする

ウリエル・・・称号は神の炎。役職は太陽の運行と人の魂の守護者。
天界一恐い人。拷問担当。

悪魔
ルシファー・・・悪魔の王。サタンとも呼ばれている。凶暴、残忍かつ神聖なイメージを持つ。
ミカエルの双子の兄。以前は天使のトップにいた。

ベルゼブル・・・蝿

アスモデウス・・・情欲の権化と言われてる。でも、地獄一の純情。好きな子に指1本触れられない。
ラファエルにはめられた経験あり。お願いされたら断れない。

ベリアル・・・力仕事無理。あくまで頭脳派。キリストを告訴した経験あり。
男色・獣姦大好き。男前で話術の天才。

リリス・・・アダムの妻。淫乱。ルシファーの愛人。

他にも色々。てかキリスト教にとって他の宗教の神様は全部悪魔。
だから他の宗教の女神は強制的に悪魔。だから純情じゃ無くすために犯られてるかもね。

以上、長々失礼。
53名無しさん@ピンキー:2006/01/08(日) 02:12:27 ID:Aoyq1LS8
>>52
蝿ってコレ…
ベルゼブル…悪霊の首領。蝿。ブンブンウザイ

お願いされたら断れない…(*´_ゝ`)
淫乱…(*´_ゝ`)
蝿…(*´_ゝ`)
悪魔にはいい人が一杯ですね
54名無しさん@ピンキー:2006/01/08(日) 15:36:48 ID:fzsJJfuZ
ゴモリー(Gomory)
美しい女性の姿で現れる。召喚者に女性の愛を得る方法を教える。
金の隠し場所を見つける。

エリゴル(Eligor)
槍と旗を掲げた騎士の姿で現れる。召喚者に愛と財宝のありかを教える。

サレオス(Saleos)
鰐に乗った戦士の姿で現れる。人々に愛をもたらすという。

フルフル(Furfur)
炎の尾を持つ鹿の姿で現れる。稲妻を操る。夫婦の愛を結びつける。

ソロモン72柱
55名無しさん@ピンキー:2006/01/09(月) 00:49:13 ID:5vgD/GQL
リリスたんはイヴより前のアダムの妻だったのだが、
あまりにエロエロすぎて神様にお咎めを喰らい、
アダムと離婚させられた上で地獄に放り込まれたんだと。
んで、ちゃっかりルシファーの愛人になったらしい・・・要約by Wikipedia

これだけで一本話が書けそうだな
56名無しさん@ピンキー:2006/01/09(月) 07:28:44 ID:nPqi+VpL
>魚の心臓と肝臓を持ってアスモデウスを追いかけたりする。
>捕まえたアスモデウスを縛ったりする。縛ったアスモデウスを監禁したりする

思わず飲ん出たお茶、噴いちゃったよ!!
キーボードが大変なことに・・・
なんか、悪魔っていい人ばかりだね

なんとなくだけど、4大天使の構図って、仏教(?)のルシャナ、アミダ、ヤクシ
に似てる気がする
57名無しさん@ピンキー:2006/01/09(月) 18:42:01 ID:YF0OgHm7
>>56
騙されてはだめだ!!

ところでこのスレの住人は犯す方の悪魔はどんなのが好き?
俺、真・女神転生に出てくるパズスやオセみたいな悪魔が好きだなぁ
半人半獣っていかにも悪魔って感じがする
58名無しさん@ピンキー:2006/01/10(火) 19:42:54 ID:3t7O6PKl
>>54
フルフルという名を見て某飛竜を思い出す無学な俺
59名無しさん@ピンキー:2006/01/11(水) 04:08:40 ID:/E1cR9i1
メガテンといえば



マーラ様やろ!!
60名無しさん@ピンキー:2006/01/11(水) 05:54:49 ID:M+csUh5P
>>59
マーラ様、とてもエロくて素敵な姿で…最高です……ただ…
ちょっとでか過ぎないか…あれじゃ裂けちゃう…裂けちゃうよ!
マーラ様もいいがインキュバスとミシャグシ様も…(*´_ゝ`)萌え

にしても人少ないな…ss投下されたら活性化するかな
61名無しさん@ピンキー:2006/01/11(水) 06:11:40 ID:S1crjV3O
>>40-50
男でも女でもない=その気になれば男の姿にも女の姿にもなれる。
で良いじゃないか。
この手の都合の良い解釈は萌えオタの専売特許だろ。

>>52
悪魔の一種としての見方も強まってきた昨今では、とにかく凶暴で残忍な
魔犬としてのイメージが強いケルベロスも、本家であるギリシア神話では
番犬として必要な程度に凶暴で、甘い物が大好きというお茶目な面も有るんだよね。

姉か妹に当たるスフィンクスが、美人で通ってるのを見ると擬人化すると
相当可愛い娘になると思うんだがどうだろう?
62名無しさん@ピンキー:2006/01/11(水) 15:32:28 ID:w+C+y9Kw
ケルベロス
「ごしゅじんさま!ごしゅじんさま!
どろぼう捕まえましたぁ!ほめて!ほめて!」
63名無しさん@ピンキー:2006/01/11(水) 18:15:23 ID:NNl0xYee
メガテンのベリアルはロリコンだった。
64ケルベロス:2006/01/11(水) 19:20:20 ID:mEtDiPqK
さくら、それはリリカルなのはと闘うためのカードや!
6552:2006/01/11(水) 20:37:03 ID:uXluGipc
アスモデウスが女の子っていう設定で。

アスモデウスは人間の男の子に恋をした。
しかし、それを男の子に言う事なんて恥ずかしくて出来なかった。
そして、男の子に近づく女の子がいると我慢できずに離れさした。
それが天使の怒りに触れた。

その日も男の子に近づいた女の子を離そうとして、女の子が泊まっている部屋に入った。
しかし、そこにはアスモデウスの嫌いな魚の心臓と肝臓の匂いが篭っていた。
アスモデウスはその匂いに思わず逃げ出してしまった。
しかしどんなに逃げても匂いが離れる事は無かった。
アスモデウスがおかしいと思い、後ろを見るとそこには、癒しオーラを出した白い翼の生えたミカエルが笑顔で片手一杯に魚の心臓と肝臓を持って追いかけて来ていた。

「い、いやー!」
その光景に恐怖を覚え、アスモデウスは叫びながら逃げた。
しかし、ミカエルは速く、アスモデウスは捕まえられてしまった。

「いやだ、離して!」
アスモデウスは暴れて何とか逃げようとしている。

「おやおや、ダメですよ、暴れては。あなたは今から人を迷惑をかけたのですから罰を受けていただくのですから。」
ミカエルは笑顔のまま言ったが、アスモデウスは暴れていて話を聞いていない。

「もう五月蝿いですね。しょうがない、これを口に入れて静かにさせましょう。」
そう言って片手に持っていた魚の心臓と肝臓を口の中に突っ込んだ。

「おぐ!おう、い、おう。」
アスモデウスは吐き出そうとするが、ミカエルは口を抑えてそれを許さない。

「さてと、どこで罰をしましょうか・・・。そうだ、あの木の幹の中にしましょう。」

66名無しさん@ピンキー:2006/01/12(木) 04:43:12 ID:QEarmuQa
敢えて突っ込むならば、
悪魔が天使に負けて陵辱されてますが・・・


まあぶっちゃけそんなこと気にしないので続けて下さい。
67名無しさん@ピンキー:2006/01/13(金) 21:37:34 ID:aXticpPm
で、監禁陵辱w
68名無しさん@ピンキー:2006/01/15(日) 16:31:56 ID:SmKGmK56
萌vv
69名無しさん@ピンキー:2006/01/16(月) 17:38:24 ID:s/SrLPLQ
もうどっちが陵辱してもいいよ
てかこのスレおもしれぇwww
70名無しさん@ピンキー:2006/01/17(火) 02:03:06 ID:63DiFL1e
イイ!
71名無しさん@ピンキー:2006/01/17(火) 05:33:43 ID:WJgRp/Q0
天使憑きの鬼畜なニーチャンと悪魔っ娘で書き始めてみた。
やっぱssって難しいね。
でも悪魔っ娘に自分の尻尾をアナルに挿入させて「やぁんっ!」って喘がせるまでがんばるよ!
72名無しさん@ピンキー:2006/01/17(火) 09:08:52 ID:Fd6qvhiH
>>71
wktkして待ってるお
73名無しさん@ピンキー:2006/01/18(水) 18:09:32 ID:wNvgd/9d


 俺の背中にはよくないものが憑いている。
 それは何時までも何処までも離れることなく、俺の背中でほくそ笑んでいるのだ。
 忌々しい隣人よ、貴方に呪いあれ。


 本日分の仕事を終えた俺は、切らした缶珈琲を補充しに行くついでに、延々と椅子に座り続けが固まってしまいそうな体を動かそうと公園に足を進めた。
 ビニール袋に放り込んだ苦味ばかりが売り物の缶コーヒーの重さを感じながらテクテクと歩く。
 時刻は深夜二時、草木も眠る丑三つ時というやつだろうか。
 月はビルの影に、星はスモッグに隠れて見えない。
 それでもギラギラと輝く街頭や家の灯りのおかげで、夜道は不必要なまでに明るかった。
 昔はこんなんじゃなかったなあと考えながら俺は歩く。
 昔はもっと暗かった。いろんな意味で闇が生きていた。今じゃ闇は人工の光に追い立てられる手負いの獣のようだ……。
 もっともそれは人が当たり前に暮らしていける領域に限った話なんだけれども。
 そんな少々年寄りくさくなった思考をいじり続けているうちに公園に着いた。
 思考を切り替えよう、頭の中はともかく体はまだまだ若いのだから。
 ジャケットとシャツを脱ぎ、Tシャツとズボン姿でヒョイヒョイとしばらく運動を続ける。
 うん、それほどに体も鈍ったわけでもない。よかったよかった。
 骨肉が活きていく実感を味わう楽しみ、そんな俺がもう少し運動を続けようとした時、公園の一角から悲鳴のようなものが聞こえた。
 女の悲鳴だった。
74名無しさん@ピンキー:2006/01/18(水) 18:10:16 ID:wNvgd/9d
 思考も介さず体が動く俺、こういう時、自分の行動は本能レベルだ。
 二十秒もない場所には悲鳴の主である女がいた、いや、年の頃から考えれば少女といった方がいいかもしれない。
 四人の野郎どもに手足を拘束されてもがいている。
「一緒に遊ぼうぜ」とか、
「そんなに嫌がるなよ」とか、
「静かにしろ」とか、
 そんな花丸をあげたくなるほどベタベタな定型句を吐きながら、少女の体をまさぐる野郎ども。
 おやまあ、このオジョウチャン結構いい体してるなあムヒョヒョヒョヒョ。
 いやそうじゃなくて。
 こういう場合は何はともあれまず助けた方がいいだろう、多分、そんなわけでスルスルと深く静かに潜行する俺。
 お、一人気付いたか。 
「あ、何だおまギグッ!?」
 とりあえず人中に一本拳。
「誰ーギャンッ!」
 爪先で蹴上げて金的。
「てめぇっ!? ガゴッ!?」
 掴み掛かってきたのでコメカミに肘でもくれてやったですよ。
 ついでに膝もいっとく?
「きゃああ!?」
 三人目が地面に崩れ落ちた瞬間、掴んでいた少女を俺に押し飛ばしてきた最後の一人、それいい手だね。
 でもかわす。
 オジョウチャン受け止めてあげられなくてゴメンネー。
 野郎はそのまま大振りに渾身の力をこめて殴りつけてきてくれたので、背負い投げの要領で腕を取って地面に叩きつけさせていただいた。
「あ、受身とれなかった? メンゴメンゴ(死語)」
 口から泡の混じった体液をこぼす男、よく見るとまだ若く高校生くらいの連中ではないか。
 アラヤダ! オッサンったら子供相手にヤリ過ぎちゃったかしら?
 まあいいやこれも少年の成長に繋がるだろう。(思考遺棄)
 石畳の上で打ち上げられた魚みたい震えるオトコノコたち、それぞれの腹にもう一発ずつ踵を踏み入れて動けないようにしておいた。
75名無しさん@ピンキー:2006/01/18(水) 18:13:05 ID:wNvgd/9d
「オジョウチャン怪我はない? 膜は大丈夫?」
 下品な冗談も時と場合次第では雰囲気を和ませるものだと師父に言われてたので、少女に振り返りながら一発かましてみる。
 果たして返答は無言。
 やっちゃった俺?
 と思ったら少女は気絶していた。
 倒れこんだ少女に近づくと呼吸と脈をたしかめるが、問題はないようだ。
 掌を少し切っているのは地面に手をついたからだろう。
 やれやれ、一件落着とは行かないまでも何はともあれだ。
 俺は改めて少女の姿を確かめると――――「おや?」
 白い肌に黒いロングヘア、ツンと伸びた長い睫毛に、閉じられた瞼は二重です。
 小顔の造りはこれまた実に丹精で、なんともまあ「美少女ではないですか!(敬語)」。
 着ている服は真っ黒黒に染められた高級なシルクっぽい素材、恐ろしく衣装の細かいフリルやリボンに飾られている。
 これは……今巷で有名なゴスロリというやつ?
 オジサンよく知らないんだけどさ、何となくTVで観た事があるようなないような。
「おやおや?」
 それから面白い点が幾つか見受けられますよこの美少女。
 頭に山羊みたいな曲りくねった角なんか生やしておられる。
 それはツルツルしてて真珠の表面を連想させる、一見すると冠のようにも思えた。
「おやおやおや〜?」
 おまけに背中にはこうもりみたいな翼が一対、お尻の方には先の尖がった黒い尻尾がニョロリと……美少女の息とともにパタパタ振れたりして。
「おやおやおや、おや?」
 ヒョイと両手で抱えあげてみる。軽いなあもう!
 えーと、えーと、えーと。
 うん、この娘っ子ってばもしかして?
「悪魔?」
 そんなバカなと思う俺の首に悪魔な少女の尻尾が絡みついてきた。
 うはwwwwwやわらかいwwwww
 思わずニヤけるキモイ俺でありましたとさ。
76名無しさん@ピンキー:2006/01/18(水) 18:15:15 ID:wNvgd/9d
導入長いよ!
チチもシリもフトモモもマンコもアナルもチンコも触手も出て来ないし!
次回は少しはエロエロしい空気になる……はず……。
77名無しさん@ピンキー:2006/01/18(水) 18:19:45 ID:wNvgd/9d
>>74の空行は無視してくだせえ。
あとこのスレって悪魔が天使に襲われるスレだったんだね……。
シチエーション逆だ……。
78名無しさん@ピンキー:2006/01/18(水) 18:47:19 ID:hujaBdqC
チョwwwwwアンタwwwww壷直球ストライク悪魔っ娘凌辱ハアハア待ってるよ
79名無しさん@ピンキー:2006/01/18(水) 22:13:38 ID:+pvFqmpf
長く待たされるほど期待と興奮が高まるってもんで、旦那。
あと、>>69の鶴の一声でどっちでもいいことになった、らしい。
80名無しさん@ピンキー:2006/01/19(木) 00:05:20 ID:HBnaMUrx
>>77

>あとこのスレって悪魔が天使に襲われるスレだったんだね……。
シチエーション逆だ……。

断じて違うぞ!
81名無しさん@ピンキー:2006/01/19(木) 00:18:45 ID:rhpDkLIt
というかオッサンは武術家?(www
一本拳を人中て、それ死ねるwwww
82名無しさん@ピンキー:2006/01/19(木) 13:16:22 ID:rhpDkLIt
>>ベリアル・・・力仕事無理。あくまで頭脳派。キリストを告訴した経験あり。
>>男色・獣姦大好き。男前で話術の天才。
こいつは萌化するのは無理か……。

>>73-75
カラーテですカー?(北米訛り)
83名無しさん@ピンキー:2006/01/19(木) 13:42:59 ID:/S44Gu+w
>>82
萌えに不可能は無い!


ベリアル

一見、○学生のクールビューティー。
必要以上には喋らないが、寡黙というわけではない。
むしろ、言葉で相手を追い込む事にかけては、天才的手腕を発揮する。
その姿に数多くの下級悪魔達が、お姉さまと呼び慕うが・・・


実は売れっ子同人作家であり、
有野☆縁子(あるの☆べりこ)の名前で男性向け(主に獣姦モノ)、女性向け(主に801モノ)の本を数多く描いている。
去年の冬も大変だったらしい。
84名無しさん@ピンキー:2006/01/19(木) 14:39:09 ID:ohyjGAdA
ちょwwwwww
それなんてこみっくパーティwwwwwww
85名無しさん@ピンキー:2006/01/20(金) 02:16:57 ID:J9o7NRqC
原稿に追われるベリアル想像して吹いたwwww

悪魔はおいしい設定が多くていいな
色々調べてたらムラムラきたのでちょっと頑張ってみる
86名無しさん@ピンキー:2006/01/20(金) 03:09:01 ID:pswcdoW+
「悪魔のように細心に
天使のように大胆に」
8773-75:2006/01/20(金) 17:54:50 ID:tNV976GM
てーんーしーのーよーうなー♪
あーくーまーのーえーがおー♪

スマソ、もうチョイ続き待ってくれ。
エロいって難しいな……。

>>82
エロと関係ないことだけど、一応はマイナーな南拳やってる三十路のヨレたムサいオッサンがイメージ。
夢枕獏が書くようなスケベなヒヒジジイが書きたかったんだ……。
88名無しさん@ピンキー:2006/01/22(日) 00:53:04 ID:HuC+6V0f
天使の翼って羽根むしったらやっぱり手羽先みたいなんだろうか・・・・・・。
89名無しさん@ピンキー:2006/01/22(日) 02:01:16 ID:ATPmDX3g
テバサキかどうかはわからんが。

羽根を毟られて痛がる天使という絵はいいと思った。
90名無しさん@ピンキー:2006/01/22(日) 02:13:21 ID:ldOemVCR
リヴァイアサン
神が自分の力を見せ付けるためだけに造られた哀れな大海竜

あまりに大きく強すぎた為に創造主である神に殺され人々の胃袋に
収まりそうになった所をルシファーに助けられ以後、側近の一人としてつかえる。
その悲惨な生い立ちから口数の少ない大人しい性格になったが意外と嫉妬深く
親しい者が自分以外の者と仲良くしてるのを見ると、すぐ不機嫌になったり
泣いてしまうが海蛇と言われても泣いてしまう。

悪魔の海軍提督を務めているが、体が大き過ぎて船に乗れないため
普段はセーラ服着用をした少女の姿である人間態でいる。
91名無しさん@ピンキー:2006/01/22(日) 02:16:29 ID:q+I1QF1t
悪魔の翼って羽根むしったらやっぱり手羽先みたいなんだろうか・・・・・・。
92名無しさん@ピンキー:2006/01/22(日) 02:39:29 ID:HuC+6V0f
蝙蝠の羽っぽいから唐揚げするとさくさくしてうまそうかも
93名無しさん@ピンキー:2006/01/22(日) 03:35:01 ID:K7IBvS1R
>>90
悪魔を萌えキャラにしようなどこの俺がゆるさんぞ!
94名無しさん@ピンキー:2006/01/22(日) 03:37:28 ID:SrmSeBSn
>>90
>>93は許さなくても俺は許す
95名無しさん@ピンキー:2006/01/22(日) 03:56:36 ID:Dxr474td
「ううう・・・」
 ベッドの上でシクシク泣いているのは悪魔。
 そんなのをまったく無視して、俺は毟り取った羽をさっと油に入れる。
 パチパチカラカラ、といい音がして黒い羽が油の泡に包まれる。

 食卓の上に乗ったのは湯気を立てている悪魔の羽。
レタスの緑と狐色の揚げ物のコントラストはいつ見てもすばらしい。
「・・・あたしの羽・・・」
 悪魔はといえば、涙目で恨みがましくこちらを見つめている。
「お前も食うか?」
「食べるわけないでしょっ!!!」「そうか…美味そうなのになあ?」
 俺は羽の骨を掴むと薄い皮膜に歯を立てた。
 サクッ。
 む。これはなかなか…
 最適の温度の油で適切な時間だけ揚げないとこうはいかない。
 やっぱ俺、料理上手いぜ。
 素材もなかなかいいみたいだ。コイツの羽の脂身と筋肉のほどよいバランスが唐揚げには
最適な食材になっている。筋も固すぎず柔らかすぎず、内側から柔らかい肉汁が染み出してくる。
 そして歯ごたえもイイが、噛む音がこの悪魔の尖った耳に入るたびに泣きそうな表情に
なっていくのがたまらない。
 骨についた肉を歯でこそぎ落とすように喰っていると、ついにこの悪魔は泣き出してしまった。
…ホントに悪魔か?
 関節の軟骨まですっかりしゃぶって食べきる。
 カラン、と皿に骨が落ちると悪魔はいっそう強く泣き出した。

「お前の羽、美味いな」
「・・・・・・」
「褒めてんだぞ?」
「・・・う、嬉しくないわよ!」
 泣きながら怒鳴る悪魔。
「それにしても、なんで逃げないんだ?」
「羽がなきゃ、魔力が使えないもの」
 ふてくされた様な顔でそう言う。
「羽がない悪魔だっているじゃねえか」
「……あたしはそこまで位が高くないの!」
 低級悪魔か。
「…早くしなさいよ」
「何をだ?」
「あ、あたしを…殺すんでしょ」

 そういえば、どうするか決めてなかったな。
 殺しちゃうか。どうしようかな。

「…羽」
「え?」
「羽、また生えてくんのか?」
「ひ、一月もすれば生えてくる…けど?」
「よし。決めた。それまでお前を飼ってやる」
「ええええっ!?」
 俺は手早くコイツの首に神鉄の首輪を巻きつけ、鎖を寝台の脚に固定する。
「な、ナニをっ――」
「鎖に触んないほうがいいぞ。魔力吸われちまうから」
「さ、さきに言いなさ…」
「早く美味い羽を生やすんだぞ」
「この、この悪魔ッ!」
「それはお前だろ。俺天使だし」
 寝台に突っ伏す悪魔を見ながら、俺は次はどんな調理法がいいかな、と
そんなことを考えていた。

―――――オチのないまま終わる。
96名無しさん@ピンキー:2006/01/22(日) 04:12:21 ID:K7IBvS1R
>>94
無名の悪魔さんならともかく名前ありの悪魔はイメージがあるから
女体化には抵抗が…なんかDIOやラオウが萌えキャラになるような…そんな感じ…
まぁネタもないし、しょうがないか
97名無しさん@ピンキー:2006/01/22(日) 04:28:13 ID:K7IBvS1R
ageてしまった…許してくれ…
98名無しさん@ピンキー:2006/01/22(日) 04:34:48 ID:ATPmDX3g
>>95
そんなあなたにGJ
99名無しさん@ピンキー:2006/01/22(日) 10:03:53 ID:SOMkNsFg
>>95
続きを求む
100名無しさん@ピンキー:2006/01/22(日) 16:32:35 ID:q+I1QF1t
>>95
おそがい
101名無しさん@ピンキー:2006/01/22(日) 17:31:09 ID:Dxr474td
>99
あいよッ

----------------------------------------------------------------------

 悪魔は喘いでいた。全身をうっすらと汗で滲ませ、高い嬌声を漏らしつつ、
男――自分の羽をもいで揚げて喰った悪魔のような天使――の体の上で
追い詰められたような表情を見せながら必死になにかをこらえていた。

「ホラ、イきたいのか? あぁ? イきたいんだろ?」
 天使は騎上位の下から悪魔をいたぶっている。
 長い腕が悪魔の豊満な乳房の先端を摘み、指先で挟む。

 胸の先端から生まれた「痛みと快楽のない交ぜになった感覚」が電流のように
悪魔の全身を打った。背筋が震え、汗まみれになった頭を振る。汗でぐっしょりと
塗れたセミロングの黒髪から霧のように飛沫が飛び散った。
 天使は指先に力を入れ、悪魔の乳首を指で挟んだまま転がすようにいたぶった。
薄い桜色の乳首が扁平に潰され、転がされた。
 一時間ちかくにわたって散々快楽責めにされ続けていた悪魔の肉体では
痛みが快楽にたやすく変換されてしまい、そしてその快楽は最後の一線を
たやすく越える。
 自分の弱点を知り尽くした天使の責めに悪魔はこれ以上耐えられない。
――今日も、またイかされちゃう…
 天使の肉棒の先端が高まりきった悪魔の肉体の最奥を突いた瞬間。
 脱力を催すような絶望感と、重力のなくなったかのような絶頂感。
「い、いやはぁッーー」
 絶鳴のような悲鳴をあげて、悪魔はびくびくと全身を痙攣させた。

 体の奥底から溢れてくる快楽の波、それに翻弄された悪魔は全身の
力を奪われてしまう。
 シーツについた膝からも、天使のものを受け入れている腰からも、
ぴんと張った背筋からも。
 そして悪魔は天使と繋がったまま糸の切れた人形のようにくったりと倒れこんで、
汗と涙と涎に塗れた顔を天使の胸元に埋めた。

 悪魔のトンだ意識を取り戻させたのは天使の掌だった。
 ぱち、と頬を軽く張られると悪魔の蕩けた瞳に色が戻ってくる。
「あ…あたし…」
 軽く狼狽している悪魔。天敵のはずの天使に、またイかされてしまった。
 悪魔の胸の中には激しい屈辱感と、わずかばかりのなんとも形容しがたい感情が
渦巻いている。
 目の前のこの、自分を思うままに貪っている天使のことは大嫌いだ。
 でも、大嫌いだけど、なんだかそれだけじゃない。
 犬みたいに後ろから突かれたり、何時間も男根を咥えさせられたり、お尻の穴に…
人には言えないようなことをされてしまっても、それでもなんだか、コイツを
感じるたびに胸の中のどこかが暖かい気持ちに…なってしまう。
 地獄にいたころに小悪魔を苛めて喜んでいたときでも。
 人間を騙して魂を盗んでやったときでも。
 こんな気持ちは今まで一度も感じたことがなかった。
102名無しさん@ピンキー:2006/01/22(日) 17:31:42 ID:Dxr474td
 悪魔が目を覚ましたのを見ると、天使は口を開いた。
「バカ。テメーばっかりイってんじゃねえよ」
「…え?」
「コッチはまだイってねえんだよ。動けホラ」
「――っ!!!」
 体の下から腰を使われる。まだ固いままの男根が悪魔の弱点と化した器官を
思いっきり突き上げる。絶頂を迎えたばかりの悪魔の肉壷に衝撃が走った。
 どろどろに融けた粘膜を固い肉竿で突かれ、脳天にまで響く衝撃に
視界が真っ白く飛びかける。
 飛びかける意識の中、脳内で激しく前言撤回しながら悪魔は思った。
――コイツのほうが悪魔だッ!


 身体を起こして座位の体勢で悪魔をいたぶる天使。
 悪魔の白くて大きな尻を揉みしだき、艶やかな背筋に指を這わせる。
 敏感になった悪魔の身体は天使の手指が触れるたびにぴくりと反応してしまう。
――キライだ。こんなヤツ大ッキライだ!
 そう思いながらも悪魔の腕は天使の背中に回されてしまう。
 落ちないためにこうしてるんだと悪魔は自分に言い訳をしてみても、豊満な乳房を
天使の胸板に押し付けると、どうしようもない熱情が体の中で高ぶってしまう。

――キライなのに、こんなにキライなのに、どうして憎めないんだろう。
 悪魔は泣きたくなった。

 媚粘膜を男性器で激しく擦られながら、悪魔は再び高みにのぼりつめさせられていく。

 掌どうしで指を組むようにして手を握られる。手指からじわりと暖かい波が伝わってくる。
 耳朶を甘く噛まれる。てらてらと光る粘液が悪魔の尖った耳を覆うたび、悪魔は鼻から
甘い吐息を漏らしてしまう。
 そして耳元で本当の名前を囁かれる。(悪魔は他人には真の名は絶対に教えない。
…教えないものだが、「飼われ」はじめてすぐに二日掛りで「責め」られて白状させられた)
悪魔は屈辱で息ができなくなる。悔しさのあまり涙が零れるが、その涙もすぐに汗と
よだれ塗れの顔に溶けてしまう
 唇を奪われ、舌を吸われる。天使のされるがままに。
 「飲みこむなよ」と命令されながら唾液を流し込まれる。流し込まれた唾液を吸い取られる。

 熱い肉竿の抽送を受けながらされる、そういった天使の仕草一つ一つが
悪魔を弱い生き物に変えていってしまう。





 結局その後悪魔が5回イかされ2度失神させられたあとで、天使はようやく精を放った。




―――――オチのないまま終わる。……続く?
103名無しさん@ピンキー:2006/01/22(日) 19:31:46 ID:ATPmDX3g
グッジョー
104名無しさん@ピンキー:2006/01/22(日) 21:04:36 ID:K7IBvS1R
悪魔に犯される天使(;´Д`)ハアハア
105名無しさん@ピンキー:2006/01/22(日) 22:31:34 ID:aHdyI1MU
>>95
とてもおいしそうでよかったです。
106名無しさん@ピンキー:2006/01/22(日) 22:35:06 ID:Rzgd431m
幼なじみの悪魔系と天使系。いつのまにか戦争っぽくなって敵同士になってどっちかがあっさり捕まって、
周りの奴に手を出させないためにヤル。つーのを昔から設定考えたりしてたが、
これは書くべきか。

ところでどっちがいいですか、
天使×悪魔
悪魔×天使
107名無しさん@ピンキー:2006/01/22(日) 22:40:54 ID:DSPjaIGF
>>96
クト○ルー神話の魔導書や化け物が萌えキャラになる時代ですよ
108名無しさん@ピンキー:2006/01/22(日) 23:07:07 ID:THZkENaK
>>107
デモベのことかー!
109名無しさん@ピンキー:2006/01/22(日) 23:37:51 ID:K7IBvS1R
>>107
それはそれ、これはこれ、悪魔が負けて天使に陵辱されるとかはかまわないんだけど
90とかスレタイからずれすぎだし別スレでも立ててやりゃいいじゃん
110名無しさん@ピンキー:2006/01/23(月) 00:08:37 ID:2PygW/SX
>>106
悪魔×天使キボン
純粋無垢な天使タソをアンアン言わせてくれ
111名無しさん@ピンキー:2006/01/23(月) 02:57:03 ID:AT9oobym
ウム、俺も天使(女)受け希望だッ
112名無しさん@ピンキー:2006/01/23(月) 03:49:13 ID:Vw68yaHy
おなじく天使が女希望。
113名無しさん@ピンキー:2006/01/23(月) 19:04:24 ID:7W503P07
神様(YHVH)を擬人・女性化して、
「神の名をみだりに唱えてはならない」を
「私の名前を気安く呼ばないで下さいッ」と解釈し、
モーゼとかにつっかかるツンデレラを妄想し、
さらにベッドの最中に耳元で名前を囁かれ、
恥ずかしくてイッちゃうシチュとか考えたんだが、
よく考えると神様って中性?それともふたなり?

さすがに唯一神までネタにするとキリスト教圏の人に怒られるかな・・・。
どちらにせよスレ違いなのでSAGE。
114名無しさん@ピンキー:2006/01/23(月) 21:11:41 ID:jGsgNHEl
神はYHWHな
115名無しさん@ピンキー:2006/01/23(月) 23:45:55 ID:awFuFu1q
>114
YHVHでもYHWHでもどちらもいいんだよ
116名無しさん@ピンキー:2006/01/24(火) 09:06:45 ID:92wKci25
そんな天使受け流れの中、102の続きをきぼんしてみる。
117名無しさん@ピンキー:2006/01/24(火) 22:27:23 ID:Ff/tyo+c
天使の羽もそうだが、天使の蘊蓄はやはりだだ甘(ry

…それは兎も角、バルキリーっぽい気の強い天使が魔界に密偵に来たけど、見つかって犯されて快楽に目覚めちゃう、ってネタを思いついた。どうだろうか?
118名無しさん@ピンキー:2006/01/24(火) 22:44:00 ID:s4cV1/4a
…オレは、背中にはコウモリの羽ではなく触手が2〜8本あり、
一人で様々な陵辱を可能な悪魔(♂)を思い付いた。
119名無しさん@ピンキー:2006/01/24(火) 23:28:04 ID:DA5QqKrp
>>117
ネタが決まってるんなら人に聞く前に早く書けやゴラァ
・・・ごめんなさい冗談です。書いて下さるんならどんなネタでも美味しく頂きますデスよ。

>>118
ウホッ いいクトゥルー・・・。やらなイカ?
・・・ごめんなさい冗談です。しかも笑えません。
微妙に触手スレとかぶるような気がするけど、このスレの存在自体かぶってるので無問題。
オリジナル悪魔でも問題ないとは思う。
120名無しさん@ピンキー:2006/01/24(火) 23:36:53 ID:wjLaWA1Y
今、天使×悪魔のSSメモ帳に書きなぐってた所なんだけど、
・・・・悪魔が必要以上に鬼畜に・・・・
自分にはSっ気があるんだろうかorz
121名無しさん@ピンキー:2006/01/25(水) 00:18:19 ID:U3eaUdO0
鬼畜だからこそ悪魔。ワクテカして待ってていいでつか?
122名無しさん@ピンキー:2006/01/25(水) 00:29:36 ID:fw4JRwNN
ありがとう(´д`*)
でも、これが人生初の投下なんで、ちょっと心配です(笑
投下は明日になるかも。
123名無しさん@ピンキー:2006/01/25(水) 01:56:39 ID:h3UsR0fP
>>116
dクス。楽しんでもらえたなら嬉しいよ。続き書いてみる。
124名無しさん@ピンキー:2006/01/25(水) 17:04:19 ID:LD2pWYXz
鬼畜でも何でももはやオールおkよー
125名無しさん@ピンキー:2006/01/25(水) 17:47:31 ID:DctcL1TF
>>123
俺も続き希望。
これはいいストックホルムシンドロームですね
126名無しさん@ピンキー:2006/01/25(水) 22:04:05 ID:QIgKwFXp
天使×悪魔投下します。
天使は幼女に近い少女、悪魔は少年ってな感じです。
書き直してるうちにだんだん鬼畜っぽくなくなってきたけど・・(Д`;)

夜。
おぼろげな暗闇にたたずむ教会の中に、一人の天使がいた。
ゆるい曲線を描いた肌色の髪の毛に、透明に近い琥珀色の目。それらは教会の女神像のように美しく、気高い。

今夜は−悪い予感がする。
それが怖くて、朝からずっとここで窓を見つめていた。
「ああ、私をどうか闇から遠ざけてください‥」幼いチスは、ただ一心に祈る他なかった。

と、
何か音がした。
気のせいだろうか。
チスは恐る恐る天井を見上げ―
「ひゃっ!」
大きなガラスの破片が落ちてきた。それに続いて、何枚ものガラスが枠ごと落ちてくる。
いよいよ気のせいではなくなってきた。
−まだほんの幼い頃にも、ちょうどこれと同じような光景を見たことがある。
窓が次々に壊されていって、そこから幾つもの黒い固まりが入ってくる。周りに飾られた美しい花がバラバラになってゆき、気が付くと何人もの天使が血に染まっていて・・

気が付くと、チスの周りはガラスの破片だらけになっていた。
その破片の上を裸足で歩いてゆく、一つの影。

「今晩は、白い羽の天使様。悪魔の、ネイゼといいます。」

チスはその姿を見て、背筋に汗が流れるのを感じた。
チスより2、3歳は上だった。異常に大きく真っ黒な翼によく似合う、膝まである真っ黒なコート。短くて真っ黒な髪。後ろで揺れる汚れた尻尾。
そして、その風体にふさわしくない、幼くあどけない顔つき。
まさしくそれは、幼い頃に見た「黒い固まり」だった。
−た、倒さなきゃ!
慌てて洋服を探るチスの顔は、みるみると青ざめていった。武器が・・・ない。
どこかで落とした?だとしたらどこで?あれは天使の証。あれがないと、天使界を追放されることにもなりかねない。
チスは泣きそうな目をこらえながら必死に考えた。武器がないと知られれば、この悪魔に−殺されかねない!
127名無しさん@ピンキー:2006/01/25(水) 22:13:57 ID:QIgKwFXp
「・・・先にやっちゃってもいい?」
ネイゼはその言葉が終わらないうちに、自分の羽をむしり取ると、それを空に向かって投げた。
空に舞う羽が地面に落ちるか落ちないかの瞬間、
「いっ、・・ああああっ!いたい!いたい!」100も200もある小さな羽が、もの凄い殺気を帯びてチスに向かってきたのだ。
ネイゼはどんどん羽をむしり取って、それを投げた。チスの膝にガラスの破片が刺さる。だが、その痛みは羽の痛みには及ばなかった。
本当に、本当に殺されてしまうんだ!チスは、痛みと恐怖に気を失いそうだった。
「ごめんなさい!ごめんなさい!何でもし・・しますから!やめてっ!」
次の羽が空中で止まった。
「何でも・・・する?」
「はい。だからやめて・・・」
洋服越しに、真っ赤な血が滲んできた。
「そこまで言うのなら、もう何もしないよ。」
とても悪魔とは思えない優しい笑み。

がたたっ!
「いっ・・・・!」
一瞬何が起こったのか分からなかった。頭の裂けるような痛み。木製の硬い椅子に、強く頭をぶつけてしまった。  というか、ぶつけられた。
「な・・・・なにを・・」
「あれ?何でもしていいって言ったのは君じゃなかった?」
「でも私、殺す以外なら、って・・・」
「・・・何か勘違いしてない?誰も君を殺そうなんて考えてないよ。もっといいことをしてあげようと思ったんだけどなあー・・」
「・・いいこと・・?」
チスはわけがわからなかった。
「だからね、とりあえずこの邪魔な布は破らせてもらうよ。」
「え・・」
チスが着ていた薄い絹のワンピースに、ネイゼはそっと手を置いた。
そして、思いっきり左右に引っ張った。
チスはびっくりしてとっさにその場から逃げ出そうとした。しかし、ネイゼに膝で押さえつけられ、身動きがとれない。糸のはち切れる音が下まで続く。
やがて、教会に染まってしまいそうな白い肌が、月の光とネイゼの光る目に照らされた。
チスは恥ずかしさと頭の痛みで、体中真っ赤になっていた。
ネイゼが冷たくて尖った爪を、チスの乳首に押しつける。
「っ!!!?」激痛が走った。
128名無しさん@ピンキー:2006/01/25(水) 22:42:32 ID:QIgKwFXp
「まだ成長中だねえ・・・・翼も体も」
そして、平らに近いその胸に手を置き、少しずつ少しずつ体重をかけていった。
その手が重くなるにつれ、チスの胸に重くて鋭い痛みが走った。
「く・・・はなして・・はなして、はなしてよおぉ・・・・」
だんだん苦しくて、息が不規則になっていった。ネイゼがやっと手を放してくれたころには、胸は真っ赤になっていた。チスは、痛そうにしゃくりあげている。
「実はさあ、君の手元から無くなった武器、あれ僕が持っちゃってるんだよね。どうせ使わないだろうし、捨てていい?」
「だっ・・だめ!返してください!!」
あれがないと明日にでも、この世界から追放されてしまう!行く当ても一人で生きていく力もないチスに、それはとてつもなく恐ろしいことだった。
「これから言うこと、なんでもする?」
「は・・・い」ああ、悪い予感とはこの事だったんだ。
悪魔は自分の羽を一本むしって、それをチスの秘所に埋めていく。
「ご気分は?」
「・・・・」そんなこと言いたくない。でも、ここで返事をしなかったら・・少し躊躇いながら呟いた。「むずむずする・・・」
「じゃあ、これは?」そう言って羽を上下に動かす。チスは全身に軽いしびれがくるのを感じた。「きもち・・・いい・・・・?」
すると、ネイゼは突然くすくすと笑い出した。
「え・・な、どうしたんですか?」
「まさか答えるとは思ってなかった!もしかして、自分がすごーく恥ずかしい事されてるって、分かってない?」
「そっ・・・そんな・・・だって・・・」
「大体さ、よく僕みたいな悪魔に自分の裸をさらけ出せるよね。ちょっとモノを知らなさすぎじゃないの?それとも、裸を見られるのが気持ちいいとか?」
ネイゼは、思いつくままにチスを罵ってゆく。
チスはとうとう涙をこらえきれなくなってしまった。嗚咽をあげながらその場から逃げようとする。だが、ネイゼはいとも簡単にその体をねじり伏せ、破られたワンピースで両手を縛った。
「もうっ・・・もう放してください!武器はもう、諦めます・・・!」
「折角見つけた獲物を−誰が帰すもんか!」
「いやああっ、もうやだ、やだあああっ!」
チスは悲鳴を上げて暴れ回る。まるで幼い子供のように。  駄々をこねる子供に罰がくるように−チスは頬を思い切り殴られた。
「・・天使の分際で、我が儘言っちゃいけないよ。武器はちゃんと返してあげる。但し、今みたいに我が儘を言ったら、こんどはガラスの破片で十字架を作ってあげよう。」
天使は怯えて言葉もでなかった。

続く
129名無しさん@ピンキー:2006/01/26(木) 16:13:20 ID:bISyfbA0
乙乙
130名無しさん@ピンキー:2006/01/26(木) 18:09:32 ID:wFC+pIMv
>>126-128の続きです。
昨夜は半分寝ぼけながらの作業だったので、改行とか少しおかしいかもしれませんorzすみません。
怖くて自分の文章読み返せない・・・

「じゃあ、まずはその羽をそこから出して。手を使わずに。」
そんなことできるはずがない。天使は泣きながら自分の翼を操ってみたが、そこまで届かない。
ネイゼが、じれったそうに手をのばし、秘所の敏感な部分を指でつねる。
「んぁっ!」声とともに、黄色くて暖かい液体が床にぶちまけられる。
それに混じって、羽がずるずると落ちていった。
「ね?こんなに簡単なことでしょ・・・?」
そう言って唇を寄せ、チスの涙を舐めとる。
暖かい息が、殴られた頬に触れた。
この悪魔は、私にとことん恥をかかせるつもりなんだ・・・チスは、漠然とそんな思いにかられた。
目の前で排尿してしまった自分が、恐ろしく憎らしい。

美しく気高かった天使は、最早そこにはいない。
代わりに、泣き疲れて充血した目に、乱れた髪、林檎のような赤ら顔をした一人の少女がそこに横たわっていた。
「もう・・・もういいですか?」
震える声で尋ねる。
「そうだね・・これから行う『神聖な儀式』が終わったら、帰してあげよう。」
「本当に、武器も、私も、帰してくれるの・・・・?」
「もちろんさ。但し、その時君はもう・・・何も覚えていないだろうけど。」
「どういう意味・・・」
「神聖な儀式によって、君は天使なんかよりもっと素晴らしい存在になれるんだよ。」
「素晴らしい存在・・・神様になるの?」

幼いチスにとって、「神様」はとにかく偉大で尊敬される存在であって、逆を言うとそれだけの漠然とした存在だった。
だから、「神聖な儀式」によって「神様」になれるというのは、何らおかしいことではないのだ。
もう少し成長していれば、この言葉の「裏」が分かったはずなのに・・・

−そうか、私は神様になれるんだ。
   そしたら、この恥ずかしい出来事なんてみーんな忘れられるし、武器ももういらないんだ・・・
安堵の表情を浮かべるチスの傍らで、ネイゼはベルトに手をかけて、そのままコートのボタンも外した。
131名無しさん@ピンキー:2006/01/26(木) 18:53:13 ID:wFC+pIMv
「どうして服を脱ぐ・・・ひゃっ!」
尿で汚れた自分の秘所をこじ開けて、硬くなった「それ」が入ろうとしていた。
「そんな・・・そこは汚いっ・・やめて・・くッ!」突然、痛みがチスを襲ってきた。
「いたいっ・・・あぁあっ、うっく・・」
何を入れられているのか分からない。ただ、それが深くに入るにつれて、ますます痛みはひどくなってくる。
「ひぐっ・・ぐぅっ・・・んっ」
チスはこわばった顔をして堪えた。
その顔はたまにふっと緩んで、その度に涙がとめどなく溢れる。
尿の匂いが一面に漂っている。
「くっ・・・・めんどくさいっ・・!」
ネイゼは残りを無理矢理押し入れた。
「あああああっ!!!」
チスの体が反り返る。激痛が走る。

ばきっ!

「つ・・翼が・・」仰向けになっていたせいで、体重がかかって折れてしまったのだ。
「ほっときゃまた生えるから・・・黙ってろ!」
「でもっ・・・痛いよお・・」
「分かったよ・・・!」
ネイゼは上手く寝返りをして、チスを上に、自分を下にした。
「腰・・動かして」
チスは震えながら言われたとおりにやってみる。
むずむずするのか、痛いのか、よく分からない。
しばらくやっているうちに、だんだん要領がつかめてきた。
ぴちゃぴちゃと気持ち悪い水音が教会に響く。
「うっ・・・んっ・・くぅっ、」
「あっ、やっ・・あっあっ・・・」
二人の荒い息が、時折花の香りを運んでくる。
チスは懸命に腰を動かしながら、ネイゼの肩に頭を乗せた。
この痛みと快楽に身をゆだねているうちに、もう、武器の事も、目の前にいるのが悪魔だということも、今何をしているかも忘れてしまいそうだった。
132名無しさん@ピンキー:2006/01/26(木) 19:08:04 ID:wFC+pIMv
「はあっ、ぁっ」
だんだん疲れて、動きが鈍くなってきた。ネイゼはそれに気づくと、また寝返って元の体勢に戻り、さらに激しく動いた。
さっき秘所から出てきた血が、チスの背中にべったりついた。
「あっ・・いたっ・・ふぐっ、あああっ・・!」
ずっと同じ動きを繰り返していると、ふと、ネイゼの目つきが変わった。「もうっ・・・出るっ」
チスも、そろそろ絶頂に達しそうだった。
もっとも、チスはこの感覚を「神のもとへ近づいた時の苦しみ」だと思っている。
「くぅっ!!」「ふあぁっ・・」
絶頂を迎えたとたん、二人の体がビクンとはねた。

チスの中でおさえきれなかった精液が、秘所から溢れだしてくる。
ネイゼはぐったりして倒れ込んでしまった。
「はあっ・・はあっ・・あ・・・・」
ネイゼの翼が、チスをすっぽり包み込んでいる。まるで、抱きつくように。
「あぁ・・・あったかい・・」
翼に包まれたチスが、息切れをしながら呟く。
いつの間にか開放されていた両手で、ネイゼに抱きついた。
「・・・天使が悪魔に、そんな事しちゃっていいの?」
「あっ・・・・」
「今更気づいた?」
「でも、寒いから・・・」
「じゃあ、暖かくしてやろうか」
「・・・・・・・名前、ネイゼ、でしたっけ」
「そうだよ。」
ネイゼは静かに唇を重ねて、そのまま舌を入れた。
しばらくの間消えていた水音が辺りに蘇る。
唇は首へ、胸へと向かって・・・
133名無しさん@ピンキー:2006/01/26(木) 19:22:02 ID:wFC+pIMv
チスはやがて、眠ってしまったネイゼの横で、二度目の絶頂を迎えることになる。
折れた翼は蘇り、白から灰色、灰色から黒へと変色していった。
口の中から血が出てくる。生えてきた牙が口内を傷つけたのだ。
体がふっと浮いたのは、生えてきた尻尾のせいだった。
そして、肌色の髪は黒くなり、琥珀色の目は、みるみるうちに充血して真っ赤になっていった。
チスは悲鳴の代わりに、祈りの言葉を唱えた。
自分は、偉大なる神になっているんだ!
その時、教会のどこにも、チスを映し出す鏡はなかった。


朝。
陽の光は、教会を照らした。
血で汚れたガラスの破片と、その上に広がる白い羽と黒い羽。
それらは、風が吹くと消えてしまいそうなほど儚い。
遠くで鳥が鳴いた。

終わり


人生初投下・・
改めて見直すと、もう東京湾に沈んで二度と地上に出て来たくない気分ですが・・
とにかく、ここまで読んでくださった方、どうも有り難う御座いました!
134名無しさん@ピンキー:2006/01/27(金) 01:34:53 ID:eiCUNdeJ
乙!
貴方と共になら東京湾でもマリアナ海溝にでも沈みましょう!
そうすれば何度でもハァハァさせてもらえるでしょうから。
135名無しさん@ピンキー:2006/01/27(金) 21:07:56 ID:hqzYU+Bx
おれが潜水艦でサルベージしてやる。
136名無しさん@ピンキー:2006/01/29(日) 18:22:20 ID:T4FCDwMh
age
137名無しさん@ピンキー:2006/01/30(月) 11:20:48 ID:IBdJdG8i
無口系美少女。大柄な身体を内心ではコンプレックスにして気に病んでいる。
泳ぐの大好きでパッツンパッンのスクール水着を常に着用。
あまりのエロさに目を逸らしていると、ああ、自分なんてやっぱり…と勝手に落ち込むちょっちダウナー系。
そんなリヴァイアたんの悪い男天使にいいようにされちゃうエロをキ
ボン
138名無しさん@ピンキー:2006/01/30(月) 21:36:51 ID:iFXArpJ0
しかも大好きなビヒモス君の目の前で
139名無しさん@ピンキー:2006/02/02(木) 22:40:01 ID:5AdbIwMI
生徒会長のミカエル様にラブレターを渡そうとして会長室に隠れていたガブリエルたん。
会長室でドキドキしながら待っていたら会長に怨みのある学園ヤンキー四天王ルシフェル、ベルゼブル、アスタロト、ベールに見つかりなんやかんやあってひん剥かれることに。
ル「よっしゃ即レイプ!」
ア「サクサクいかないとね」
蝿「オッパイオッパイ(AA省略]
ベ「インサート」
ガブたん「いやーん!」
パコパコパコパコパコ。
ル「さすが処女の守護天使だけあってなかなかのオオウ・・・・・・マーベラス!!」
蝿「相変わらず早いねルーやん」
ベ「まあ順番が早く回転していいか・・・・・・」
ア「しかし最低だよね俺らも]
ル「そりゃ悪魔だしな・・・・・・・ohKの締りyeah!!!!」
ガブたん「ひーん! 自分の受胎告知なんかしたくないよう!」
ア「大丈夫大丈夫、認知してあげるから」
ガブたん「本当ですか!?]
ル・蝿・ア・ベ「隷 属 の 契 約 書 さ え 書 け ば な」
ガブたん「うあーん! 悪魔ー!」
ル・蝿・ア・ベ「 Exactly(その通りでございます)」

オチなんてあるかー。
140名無しさん@ピンキー:2006/02/02(木) 22:59:01 ID:5AdbIwMI
儚く散る薔薇も「契約」さえすれば永遠になる、枯れることも乾くことも散ることも腐ることもない。
悪魔の甘言というものはえてして魅力的なものなのであるが、同時にその代償も大きいのは当然と言える。
正直に言えば悪魔の誘う契約は代償が大きすぎる、見返りとして毟り取られるものは契約によって得られた歪んだ奇跡などとは到底釣り合いになどなるはずのないものなのだ。
しかし、それでも悪魔と契約するものは後を絶たない。
何故か?
答えは至極簡単である、悪魔は口がうまいのだ。
この世のすべての詐欺師たちの教師足りうるもの、それが悪魔と言うものだ。
心絡めとるその舌の神秘は、歴史上幾億の子羊たちを自ら地獄の炎の中に飛び込ませただろうか。
そして今日もまたその忌々しい口舌に導かれ呪われた奇跡を契約する愚かで愛おしい子羊の悲鳴が響き渡る・・・・・・。
さながら、それは週末の日の喇叭にも似て。

おにゃのこ「ホントに!? ホントにこのブラつけるとバストサイズがそんなにアップするの!?」
あくま「もちろんスよ。見ていて悲しさを通り越して慈しみが湧くAAAカップも、
このブラさえつければ中途半端に生々しい性欲を喚起させるCからDカップにバリバリのギュインギュインに
急成長スよ。それはさながら大洋に生まれた新たな島のごとくっスよ」
おにゃのこ「フフ・・・・・・フフフ・・・・・・待ってなさいよお姉ちゃん! ちょっと自分がボンキュッボンな
セクシーダイナマイッツだからって妹を不条理に虐待して・・・・・・フフフフ!
このブラの力で復讐しちゃるんだからね! これ買います!」
あくま「五万円になりーっス。まいだりーっス(まいどありがとうございます)」

汝ら。
心せよ。
悪魔との契約は汝に満たされない飢えを与えるのだから・・・・・・。
141名無しさん@ピンキー:2006/02/02(木) 23:27:35 ID:cxkd4dof
このスレ実にノリがいいな
142名無しさん@ピンキー:2006/02/03(金) 00:28:00 ID:ncusvne6
「The Load」を「ご主人様」と翻訳すれば、
メイド風の天使とかも可能・・・って使い道が分からん。
143名無しさん@ピンキー:2006/02/03(金) 01:49:20 ID:akKfLSup
現代魔術や神智学を紐解けば天使や悪魔に「お願い」するのは
メイドさんに色々「お願い」するのとそれほど違いはないぜ!
手続きが面倒なだけでな!(あのメイザースもやらせてることは
そんなもんだ
144名無しさん@ピンキー:2006/02/03(金) 02:06:46 ID:ncusvne6
・・・自分でTypo発見。中学校から英単語やり直してくるorz
145 ◆3t8KpJbnJE :2006/02/03(金) 17:42:17 ID:LcNarhum
このスレには初めて投下します。
事前注意ですが、天使はふたなりなので、そういうのが駄目な人はトリップなりIDなりをNG指定してください。
あと、触手っぽいものもちょっと出てくるのでそれが駄目な人もスルーしていただいた方がよろしいかと思われます。
146 ◆3t8KpJbnJE :2006/02/03(金) 17:45:33 ID:LcNarhum
「消えなさいっ!」
夜の草原に響く凛とした声。
銀弧一閃、ソフィの操る長剣の軌道上にいた半透明の狼が、風に吹かれた煙のように掻き消えた。
それが最後の1体。
あたしが2ヶ月以上かかって準備した50体近い擬似精霊達が全滅するまでにかかった時間は、ほんの30分にも満たなかった。
「ふん……」
不機嫌そうに、あるいはつまらなさそうに、最後にもう1度、付いているはずもない血脂を払うように一振りして、彼女は剣を収める。
確かに彼女に襲いかかっていた擬似精霊達は全滅した。
でも、まだあたしがいるのに。
擬似精霊達に彼女を襲わせたあたしが、まだ目の前にいるのに。
いつも、そうだった。
彼女はあたしのことなんて歯牙にもかけてくれない。
降りかかる火の粉は払うけど、その火の粉の発生源であるあたしのことなんて気にもしない。
煌煌と夜闇を照らす頭上の光輪。
一点の穢れもない白くて大きな翼。
切れ長の瞳に、すらりと通った鼻筋。
ただでさえ整った容貌は、無表情故にさらにその印象を加速させる。
昔は、あたしに笑いかけてくれた。
最後に彼女の笑顔を見た日のことを、忘れられるはずもない。
あたし達がただの幼馴染として、何も知らずに暮らしていられた最後の日。
宣戦布告の、前の晩。
透き通るほどに白い肌に、あたしはいつも憧れていた。
彼女が動くたびにさらさらと流れる長い金髪に憧れていた。
あたしが持っていたのは錆びたような赤髪と、小さな小さな蝙蝠の羽と、浅黒い肌、そして歪に捻じ曲がった真っ黒な尻尾。
天使と悪魔。
あまりにも彼女とあたしは違いすぎていた。
だからこそ、あたしはソフィに惹かれていた。
147 ◆3t8KpJbnJE :2006/02/03(金) 17:46:11 ID:LcNarhum
開戦は、少なくともあたしにとっては突然だった。
ずっとずっと昔、天使と悪魔が激しい戦争を繰り返していたことは歴史の授業で学んでいた。
でも、それはあくまで過去のこと。
あたし達が生まれるよりもはるか昔、その頃のことを想像しようとしただけで気が遠くなるぐらい過去の出来事。
そして決して繰り返してはいけない過ち。
そう教えられたはずなのに。
だからこそ、天使であるソフィも、悪魔であるあたしも、同じ学校に通っていたはずなのに。
148 ◆3t8KpJbnJE :2006/02/03(金) 17:48:37 ID:LcNarhum
「まだ、わからないの?
 あなたが私に敵うはずなんてないのよ」
冷たい視線。
何の感情も読み取らせない、氷のような視線に射抜かれて身が竦む。
「そんなの、まだっ!」
泣き出しそうになるのを堪えるために、みっともないことを承知で声を張り上げる。
本当はわかっていた。
おちこぼれのあたしがどんなに頑張ったって、優等生の彼女に敵うはずなんてないって。
そんなこと、友達として会えなくなって、もう敵として会うしかないって決めた時から、ううん、そんなのよりずっと前からわかりきっていた。
本当にわかってないのは彼女の方。
天使と悪魔の戦いは、体育の授業や休み時間にやっていたスポーツなんかとは根本的に意味合いが違う。
天使が勝てば、負けた悪魔は消滅させられ塵ひとつ残らない。
悪魔が勝てば、負けた天使は徹底的に辱められ堕天させられる。
そうなった天使はそれまでの記憶の全てを失い、彼女を堕天せしめた悪魔に絶対の忠誠を誓う生きた人形となる。
ソフィはあたしなんかよりはるかに強いけど、でもそんな彼女より強い悪魔なんて世界にはいくらだっている。
あたしは、誰かの人形になったソフィなんて見たくなかった。
そうさせないためには他の誰でもないあたしが彼女を――。
だけど、あたしに彼女を屈服させるだけの力なんてあるはずもなくて、だからあたしは決めた。
いっそ彼女の手にかかって死のうと。
戦争になって、他の誰かの手にかかるぐらいなら、大好きだったソフィの手で、と。
「まあいいわ。
 どうせ、この茶番も今日で終わりだから」
涙が零れ落ちないよう、必死に目に力を込めて睨み付けても、彼女にとってはそよかぜ程度にも感じられないらしい。
身を翻し、去っていこうとする背中。
彼女が言った通り、こうして闘いを挑めるのはたぶん今日で最後だった。
もうすぐ大きな戦いがある。
その流れは、もう誰にも止められないところにまで来てしまっている。
今度こそ、どちらかが全滅するまで終わらない。
従軍する彼女と、結局力不足で志願しても受け入れてもらえなかったあたしが出会う機会はもうこれで最後。
149 ◆3t8KpJbnJE :2006/02/03(金) 17:51:23 ID:LcNarhum
「まだ、終わってないっ――!」
指先の皮膚を尖った牙で噛み破る。
痛みととも溢れ出すどす黒い悪魔の血液。
それを使って空中に魔方陣を描いていく。
所詮おちこぼれのあたしが、自分の力で作った擬似精霊なんかじゃやっぱり全然足りなかった。
「――!?」
立ち去ろうとしていたソフィが、背後で膨れあがる魔力に気づいて振り返る。
その顔に浮かんでいるのは紛れもない驚愕の表情。
久しぶりに彼女の顔に表情らしい表情を見て、あたしは内心で喝采を挙げた。
これならいける、そう思った。
その間も、口では召喚のために淀みなく呪文を紡いでいく。
何一つうまくこなせないあたしだったけど、ここだけは失敗するわけにはいかなかった。
「やめなさいっ! それはあなたの力で押さえ込めるようなものじゃ――っ!」
彼女の切羽詰った叫びを掻き消すように、別の世界とあたし達の世界を繋げる魔方陣から濃密な瘴気が溢れ出し、あたりの草木を枯らしていく。
悪魔であるあたしですら、この瘴気は濃度が高すぎて息苦しい。
あたしが呼び出そうとしているのは、それぐらいの大物だった。
さすがのソフィもこの瘴気はきついのか、前傾姿勢で強風に耐えるように足を踏ん張っている。
ソフィが言ったように、こんなものあたしの力で制御しきれるはずがない。
制御どころか、召喚だけで自分の全てが吸い出されていく脱力感に膝が崩れそうになっている。
本当に本当の、最後の手段。
「――出でよ、腐泥の王!」
声に応じて、魔方陣からその一端が顔を覗かせる。
召喚の儀式があたしの手を離れた瞬間、張り詰めていたものが切れて今度こそ膝から崩れ落ちた。
地面に手を付き、それでも気力を振り絞って顔を上げる。
最後まで見届けなくてはいけない。
最後まで、見届けたかった。
150 ◆3t8KpJbnJE :2006/02/03(金) 17:56:26 ID:LcNarhum
あたしが呼び出したそれは、名前の通り腐った泥のような存在だった。
空中の魔方陣から溢れ出したそれは、最初は地面の上に小さな水溜まりを作る程度でしかなかった。
けれど魔方陣が消える頃には、小さな沼と呼んでも差し支えないくらいの体積を獲得する。
これでも本来のサイズから比べれば、氷山の一角に過ぎないらしい。
それでも今のあたしでは、制御を端から放棄してすらこれだけ呼び出すのが精一杯だった。
周囲には饐えたような異臭が漂い、青く茂る草の匂いが心地よかった草原が、今ではあたし達悪魔の祖先が住んでいたと言われる魔界のような様相を呈している。
こんな世界に住んでいたから、もっと住み良い世界を求めて悪魔は戦争を起こしたんだろうか。
そんなことをふと思う。
「馬鹿なことを……」
ソフィが再び剣を抜くのとほぼ同時、ぶくぶくと泡立つ表面がにわかに波だったかと思うと、まるで中に蛇でも潜んでいたかのように一筋の水流がソフィに向かって射出された。
彼女は、一直線に向かっていったその触手を紙一重でかわし、その優雅に舞っているかのような動きを止めることなくそれを両断する。
「ちっ……」
腐臭を乗せた風に紛れて、かすかな舌打ちが聞こえた。
擬似精霊を一撃で吹き散らしたソフィの斬撃。
けれど、それを受けた触手は切断面を一瞬で接合させ、それどころか1度は行き過ぎた先端が弧を描くようにして再び彼女に狙いを定めたのだ。
それに合わせ、挟撃するように新たな触手が本体からも撃ち出される。
前後から高速で迫る水の牙から、大きく翼を打たせることで上空へと逃げるソフィ。
効果がないとわかって剣を収めた彼女を撃ち落とそうと、無尽蔵に生み出される触手が網のように空へと向かって殺到していった。
151 ◆3t8KpJbnJE :2006/02/03(金) 18:01:27 ID:LcNarhum
あたしなら、逃げに徹しても10秒ももたないだろうその猛攻。
なのにソフィは、縦横無尽に飛び回り、雨のように降り注ぐ触手の先端を避けながらも、着実に反撃の力を蓄えていた。
何も持たない両の手の平に光球が生まれ、見る見るうちにその大きさを増していく。
頭上の光輪にも似て、そしてそれよりもずっと濃い白の光球。
それぞれが一抱えもあるぐらいに成長したところで、2つの光球を胸の前で融合させ一気に膨張させる。
「受けなさい、神の力!」
凛と響く彼女の声。
あたしが作った魔方陣からは、腐った泥が溢れ出した。
そして彼女が作った光球からは、どこまでも清浄な光の奔流が溢れ出す。
それがそのままあたし達の差なんだと、心の底から思い知らされる光景。
腐った泥と浄化の光が衝突し、当然のように雌雄は一瞬で決していた。
泥でできた触手はあっという間に光の中に呑み込まれていき、その光の先端は泥沼の本体に接触した瞬間轟音とともに爆発する。
物理的な衝撃を伴う光爆にあたしの体は容易く吹き飛ばされ、枯れた草の上を為す術もなく転がされる。
ようやくそれが止まって顔を上げた時、あたりには大きなものでも握り拳くらい、小さなものになると豆粒にも満たない程度の腐泥の王の破片がそこら中に飛び散っていた。
それらを全部掻き集めても、元の体積を半分にも遠く及ばないだろう。
その光景に、あたしは別にショックを受けることはなかった。
破片になっても一応は生きているらしく、それらはまだプルプルと震えている。
けれどその姿はあまりにも弱々しく、こうなっては王なんて大仰な呼び名がかえって滑稽なほど。
一方で、完全に止めを刺すために、再び上空のソフィが両手に光を生むのが見えた。
全部、予定通り。
この状況で、死に瀕した腐泥の王が、あたしに狙いを変えるのも全部予定通りだ。
この計画の1番の問題は、彼女の一撃を受けて生き残れるだけの量を召喚できるかどうかだった。
でもあたしはその賭けに勝ったんだ。
152 ◆3t8KpJbnJE :2006/02/03(金) 18:04:32 ID:LcNarhum
ソフィという極上のご馳走を前にして、さっきまではあたしのような残りかすには見向きもしなかった。
けれど今はどんなわずかな魔力でも再生のために求めているんだ。
破片達が一斉にあたしの方に飛びかかってくる。
逃げるだけの余力もなければ、逃げるつもりも最初からなかった。
あたしが身につけているのは、胸と腰に巻いた黒い布だけ。
露出している腕にも、首にも、お臍にも、足にも、コンプレックスだった羽や尻尾にも、悪臭を放つ腐った泥が纏わりついてくる。
そしてナメクジのように肌の上を這い回るそれは、次の瞬間には布の下にまで潜り込んできた。
バラバラになっていた破片が全て集まると、それでもあたしの首から下を完全に包み込むぐらいの体積はある。
呼吸のために頭だけは外に出されていた。
けれど、それ以外の部分には一切の容赦がない。
生温かい泥が全身の肌をくまなく這い回り、それどころか膣や腸の中まで無遠慮に流れ込んでくる。
「はっ……あ、や……」
体内入ってきた泥は、液体というより確かな触感を持った固体のように感じられた。
グネグネとその身をよじりながら、奥へ奥へと入ってくる泥の触手。
気持ち悪い、心底そう思った。
体を内側から舐め回されているような感触に全身に鳥肌が立つ。
そしてそうやって粟立った肌を、今度は外からも舐め回される。
全身のありとあらゆる所から、なけなしの魔力が吸い出さると、一回り二回り泥がサイズを増していく。
脱力感に意識が遠のきかけると、引き止めるように体内の触手が大きく身をうねらせて刺激を与えてきた。
最後の1滴まで搾り取ってやろうという、そんな意思すら感じられる動き。
それに対してあたしは、泥の中で汚辱感に身を震わせることしかできない。
でも、それももうすぐ終わり。
白く霞む視界の中、ソフィの手にある光球はもう十分過ぎるくらい大きく成長している。
彼女はそれを、さっきと同じく胸の前で融合させた。
泥の中に流れが生まれ、あたしの体がちょうどソフィに面したあたりに移動させられる。
「そんなことしても、無駄なのに」
言葉にしたって、これが理解なんてできないことを知りながら、それでも自然と呟いていた。
ソフィの攻撃に対し、あたしの体なんて紙切れ1枚ほどの役にも立たない。
彼女の一撃で、あたしはこれと一緒に消滅する。
それから先、ソフィがどうなるかはわからない。
でも、できることなら、天使が戦争に勝って、彼女が無事に生き延びてくれたらと思う。
この戦争に天使が勝つということは、裏返せばあたし達悪魔が全滅するということで、この願いは悪魔にはあるまじきものなのかもしれないけれど。
だったらこんな願い、誰に祈ればいいんだろう。
神様は、悪魔の願いでも聞いてくれるんだろうか。
153 ◆3t8KpJbnJE :2006/02/03(金) 18:08:42 ID:LcNarhum
「どうして……」
いつまで経っても光は降り注がない。
それどころか、上空のソフィが構えていた光球は、それまでの存在感が嘘のように掻き消えてしまった。
唇を噛み締めた、ソフィの表情。
自分の目で見ているのに、その光景が信じられない。
死の間際に幻を見ているんじゃないかと、真剣にそう思った。
と、彼女が背負っていた満月が、不意にその姿を雲の向こうに隠してしまう。
――違う。
その原因を見て取ったあたしの中に、今まで感じたことのない危機感が稲妻のように駆け抜けていく。
破片は、全てあたしに集まっていると思っていた。
けれど実際には、あたしに纏わりついているものが全てではなかったんだ。
「――危ないっ!」
ソフィが身を翻す。
それが、あたしがとっさに放った声に反応したのか、遮られた月光に気づいてのことかはわからない。
わかったのは、それがほんの少し遅すぎたということだけ。
彼女が身を翻すより一瞬だけ早く、背後から飛びかかった破片の1つが彼女の翼に纏わりつく。
力の象徴にして源である天使の翼。
それを不浄の存在に侵され、ソフィの体は空中で体勢を崩して、そのまま一直線に落下を開始する。
「このっ――」
泥に塗れまだらになった天使の翼が、その存在を主張するようにほのかな光を放つ。
たぶん、翼から直接力を放出して、汚らわしい泥を弾き飛ばそうとしたんだろう。
けれど、中途半端な力は腐泥の王にとっては極上のエサにしかならなかった。
「くあああっ」
ソフィの悲鳴。
力を吸収し、一気に体積を増した破片はすぐさま翼全体を覆い尽くし、さらにソフィの体にまでその食指を伸ばす。
「あぐっ」
ろくに受身も取れないまま、ソフィの体が地面に激突する。
墜落の衝撃で気を失ってしまったのか、ぐったりと力なく伏せるその体。
そこへ今まであたしを包んでいた泥までもが、ずるずると移動を開始する。
白い服があっという間に腐った泥の色に染められていく。
その様子を、もう用済みとばかりに放り出されたあたしはただ見ていることしかできなかった。
154 ◆3t8KpJbnJE :2006/02/03(金) 18:12:20 ID:LcNarhum
ソフィの体がびくんと跳ねる。
それが何を意味しているのか、あたしはさっき身をもって知ったばかりだった。
「な、ひ――や、やめてぇ!」
体内の異物感に強制的に目を覚まさせられたのか、ソフィが悲痛な叫びをあげた。
服の下で、泥が我が物顔で彼女の肌を味わっているのがあたしからでも見て取れる。
あたしからは見えない場所は、もっとひどいことになっているんだろう。
彼女の力を吸収してぐんぐん体積を増した泥沼の表面から触手が伸び、再びあたしを引きずり込む。
「は、あ、たすけ……ちからが……」
彼女の声音が、徐々に徐々に変わっていく。
「な、なに、これはぁ……」
天使であるソフィに対して、この泥はあたしにはなかったある種の作用を持っている。
気高き天使の精神を堕落せしめる、文字通り悪魔の薬。
皮膚や、そして粘膜から吸収されたそれが、ソフィの心を急速に蝕んでいく。
「ひ……っく、うぁ……」
頬が紅潮し、目尻がとろんと垂れ下がっていく。
いつも引き締められていた口からは、今では絶えず熱を帯びた吐息と唾液が零れ落ちていくようになっていた。
「ち、ちが……こんなの……こんなはず……」
宝石のような瞳が揺れているのは、そこに浮かんだ涙のせいだけじゃない。
意思が、揺れているんだ。
そんな彼女の様子を見ている内に、あたしの方もさっきまでとは違う何かが込み上げてくる。
羽の付け根や尻尾の根元を扱かれるように刺激されると、悪寒とは別の理由で全身に震えが走る。
平坦の胸の中心や、見なくても大きく開かれていることがわかる膣口のすぐそばから、電流のような痺れが生まれ、理性を根こそぎ奪い取っていく。
そして膣や腸の中で触手が蠕動する度に、腰どころか全身が蕩けそうなほど甘い愉悦が込み上げる。
なにより、ソフィも同じ責めを受けていると思うと、それだけで目の前が真っ白に染まるほどの快感がスパークした。
「だめぇ……い、いく……いきたくないのに、いっちゃうぅ!」
涙混じりの絶叫。
泥の中、ソフィが絶頂に至ったことが伝わってくる。
彼女に比べれば、まだあたしの方がこの腐泥の王には近い存在なんだろう。
それの喜びがあたしの中にまで浸透してきて、あたしの意識と交じり合う。
まるで、あたし自身が彼女を絶頂に導いたような、そんな至福感。
実際にはソフィもあたしも、腐泥の王からしたらただの獲物にすぎないことはわかってる。
それどころか、あたしなんて手が空いたからお情けで仲間に入れてもらえてるだけの存在だということも。
それでも良かった。
こうやって、ソフィと同じ存在に取り込まれ同化できるなら。
意識が今度こそ遠のいていく。
だらしないあたしを叱咤するように、体内の触手が動きを激しくする。
だけど、それすらももう大して役には立たなかった。
心が泥の中に溶けていく。
もう、止められなかった。
155 ◆3t8KpJbnJE :2006/02/03(金) 18:15:06 ID:LcNarhum
「――?」
意識の糸が途切れたと思った次の瞬間、いきなり視界がクリアになった。
遠く、どこまでも広がる枯草の絨毯。
雲ひとつない空にあるのは真円の月。
頬を撫でる風の感触。
全てが鮮明で、一瞬前までの混濁していた意識は嘘のように冴え渡っている。
「ぁ……う、ぅ……」
足元から聞こえた呻き声に視線を下ろす。
そこにはソフィが仰向けで横たわっていた。
朱に染まった頬と、汗で額に貼り付いた前髪。
閉じられた瞼が細かく痙攣し、長いまつげが震えている。
真っ白だった服はボロボロになり、もう服とは呼べない布切れが申し訳程度に肌に貼りついているといった状態だ。
仰向けになっても崩れない胸の膨らみはかすかに上下して、彼女がまだ生きていることを主張しているけれど、それもかなりぎりぎりの状態でというレベルだった。
一方で、その横でうつ伏せに倒れているあたしの体は、もうぴくりとも動かない。
紛れもない、あたしの死体。
それを大した感慨もなく見下ろすあたし。
腐泥の王は、いつのまにかその姿を消していた。
召喚の時点であたしとあれの関係は切れていて、召喚主であるあたしが死んだからといって勝手に還るはずはない。
わけがわからなかった。
「ん……ぁ……」
ソフィが小さく身じろぎする。
その股間で、何かが布を押し上げているのに気がついた。
単体でも完全な存在。
両性具有たる天使の証。
気づかない内に、あたしは生唾を飲み込んでいた。
自分でも驚くほど大きく喉を鳴らし、そこでようやく自分がしたいことに気がついた。
156 ◆3t8KpJbnJE :2006/02/03(金) 18:17:42 ID:LcNarhum
彼女の体を跨ぎ、腰を下ろしていく。
邪魔な布をどけ、露わになった彼女のペニスをあたしの中に迎え入れる。
触手なんて目じゃないほどの圧倒的な存在感。
体の中がソフィの一部で満たされていく。
だけど、これだけじゃ足りない。
1番奥まで彼女のものを飲み込み、今度は両胸に手を伸ばす。
手の平に余るサイズの乳房を掴み、力任せに握り締めた。
指を飲み込むほどの柔らかさと、そして一方で指を弾き返そうとする弾力を併せ持ったその感触。
指の隙間から覗いた桜色の突起を指の隙間に挟んで潰すと、その刺激でソフィがようやく目を覚ました。
「も、もうやめ――っ!?」
まだ腐泥の王による陵辱が続いていると思っていたんだろう、うわ言のような制止の言葉。
それすら言い切らない内に、ソフィの目が驚きのあまり限界まで見開かれる。
「な、なに、どうして? ひあぁあ」
もう1度ぎゅっと乳房を握り締めると、彼女は眉根を寄せて喘ぎをあげる。
腐泥の王自体はいなくなっても、あれが散々彼女に擦り込んだ薬の効果はまだしっかりと残っているらしい。
刺激に反応して膣内のペニスが一回り大きくなった。
「また大きくなったよ、ソフィ」
教えてあげると、ソフィは羞恥のあまりか今まで以上に頬を染める。
おちこぼれだったあたしが、幼馴染でずっと憧れの対象だったソフィを組み敷いている。
あたしが主導権を握っている。
嬉しかった。
貪るようにソフィの胸を捏ね回し、同時に腰を上下させる。
「は……あっ……や、やめて……もうやめてぇ」
あたしの体の下で身悶えるソフィの姿はひどく扇情的で、頼まれたって止められるはずがない。
もっと、もっと彼女を感じさせたい。
そう思っていると、願いを叶えるようにあたしの体に変化が起きた。
157 ◆3t8KpJbnJE :2006/02/03(金) 18:20:44 ID:LcNarhum
小さかった蝙蝠の羽が、一瞬でソフィの翼にも負けないぐらいに大きくなる。
そして次の瞬間、何本もの触手へと分裂して彼女の翼に巻き付いていったのだ。
今の今まで自分にそんなことができるなんて知らなかった。
でも、こうなってしまうと、まるで手を動かすのと同じくらいなんでもないことのようにそれを操れる。
「はあああぅぅぅ」
翼を扱き上げられる刺激に悶絶していたソフィに、追い討ちをかけるように新たな責めを施していく。
今度は自分の意思で尻尾が二股になるイメージを思い描くと、歪に捻れた醜い尻尾が思い描いたまさにその通りになった。
そのことに驚きはない。
それをそのまま、さっきまでは泥の触手に蹂躙されていた2つの穴に潜り込ませていく。
「だ、だめえぇぇえ!」
2つの狭穴の中で尻尾を前後させると、反射のようにソフィの腰が跳ね上がった。
彼女の弱点を責めているのは、あたし自身の弱点でもある。
あたし自身、羽を擦り付ける感覚、尻尾を締め上げられる感覚、そして膣奥を突き上げられる刺激に翻弄されそうになる。
「ひぐぅ、いく、そんなにされたら――んぷぅ」
舌を突き出すようにして喘いでいた彼女の唇を塞ぎ、同時にお互いの乳首を擦りつけるように、上半身で8の字を描く。
全身でソフィを感じる。
初めての口付けで唾液を流し込みながら、あたしは徐々に今の自分のことを自覚し始めていた。
今の自分は、力を吸い尽くされたあたしの意識の残滓。
それが一時的に泥を従えて、この体を形作らせているんだ。
こんなものがいつまで続くかはわからない。
1秒後には泥の塊に戻って崩れ落ちる可能性だってある。
それでも怖くはなかった。
元々、さっきの瞬間消えたはずの命だった。
この時間は、言ってしまえばおまけのようなもの。
最期の瞬間祈りを捧げた神様の、もしかしたら慈悲のたまものなのかもしれない。
それなら本当の最期の一瞬までソフィを感じていたかった。
死の恐怖なんて、感じている暇なんてなかった。
「……んく……く」
流し込んだ唾液がソフィの喉を滑り落ちていく。
今のあたしの体液は、全てが天使である彼女にとっては媚薬としてはたらくはず。
案の定、彼女の瞳に残っていた最後の理性が消えていく。
「はひぃ……いい……もっと、もっとしてぇ!」
口を離すと、飛び出してくるのは普段の凛とした彼女からは考えられないおねだりの言葉。
求められている。
ソフィに求められている。
その思いが、膣内の存在をより一層強く感じさせてくれる。
それはソフィの方も同様だった。
「くひぃっ、しまる、しまるよぉ……」
一方で、あたしの尻尾も今まで以上に強く食い締められる。
千切られそうな締め付けに逆らって前後させると、やじりのようになっている先端の返しが彼女の愛液と腸液を掻き出して、地面の上に水溜まりを作っていく。
「も、もうげんかいっ……もうたえられないぃ!」
ソフィの一際大きな絶叫。
「あたしも、あたしもっ――!」
世界が真っ白に染まる。
それはまるで彼女の生み出す光に包まれたような世界。
体の1番奥深くに浴びせ掛けられた熱い飛沫。
それがあたしが感じた最期の――
158 ◆3t8KpJbnJE :2006/02/03(金) 18:21:32 ID:LcNarhum
以上です。
159名無しさん@ピンキー:2006/02/03(金) 18:37:28 ID:0C22Pi52
GJ!いいもの読ませてもらった。
160名無しさん@ピンキー :2006/02/03(金) 19:14:56 ID:3NiyjdR1
乙〜!
GJでした〜!
161名無しさん@ピンキー:2006/02/03(金) 22:56:54 ID:ncusvne6
エロスと純愛の中にやりきれない悲しさと不条理さのようなものを感じて何がなんだか。
つーか俺に作品を評価したりとか無理だから、ただGJと言わせて欲しい。
162名無しさん@ピンキー:2006/02/04(土) 00:33:23 ID:mPbdUNBl
良きものを見ました。GJです!!
163名無しさん@ピンキー:2006/02/04(土) 00:50:02 ID:MXxCOkmR
GJ!!
話の切り方が好きです。『以上です』も含め、さっぱりとしていて。
堅実な、よく制御された無駄のない描写も、優れていると思いました。
良かったです。

陵辱ものという縛りのなかで、皆様、色々な傾向の作品を書かれますな。
164名無しさん@ピンキー:2006/02/05(日) 03:05:09 ID:ofw1zhUE
GJだーーッ!
165名無しさん@ピンキー:2006/02/05(日) 15:00:07 ID:fALkOEc9
GJです…でも、無いと分かっていても続きが読みたい…いや、無いのは分かっているんですけどね
166D:2006/02/05(日) 15:21:05 ID:gZVL526K
投下しますが一度も推敲してないので期待して読むと痛い目を見ますよ。
しかもエロは久しぶりなので加減がよくわかっておりませぬ
167D:2006/02/05(日) 15:21:40 ID:gZVL526K
 こちとら天使。雇い主は神。偉そう。命令とか理不尽な上に問答無用でテラウザス。
 てめー女のコをコキ使って何様のつもりだと反論したら、
 男女平等とか持ち出してキレ始める独身貴族板とか男性論女性論板とかに居そうな奴。
 そりゃこんなのが神やってちゃ人間も堕落するってーの。
 このクソ神のせーでストレスの溜まる毎日にイライラしてきたので、悪魔でも張り飛ばして鬱憤晴らしてきます。
 実際はこんなストレス解消に軽く使えるほど、その辺うろうろしてる生き物でもないんだけど、
 鬱でヒッキー気味なツレのタレコミによって悪魔情報(顔写真付)ゲッツ。
 写真見た限りではつーんとした感じの女のコ、どことなく駆け出しの悪魔っぽ。
 これはかなりの好条件、この上ない娯楽の予感。
 ワクワクしながら出かける準備をしませう。今日は何を着ていこうかしらん。
 悩むこと24秒。
 やっぱりクロ×シロレースのふしぎの国のアリスワンピをベースに適当にコーディネイトしましょ。
「天使のくせに黒基調の服着て出かけるんじゃねー! 天使なら天使らしい服にしやがれ!」
 突然神の声がッ! なんなんだよコイツ、もー、うぜー。
 神だからってプライベートにまで干渉してくんな。
 そもそも「男らしさ」「女らしさ」を否定する平等論者のくせに、天使らしさを押し付んのかよ。
 といいつつ、逆らうと反逆罪で羞恥プレーとかさせられて、
 ノーマルでバージンな私には非常に困る展開になってしまいます。
 仕方がないので真っ白なリボン切替カットソーに、適当なスカートを合わせて出かけることにしました。
 もちろん、悪魔を苛めるためのオモチャを引っさげて。
168名無しさん@ピンキー:2006/02/05(日) 15:22:32 ID:gZVL526K
「うわー服のセンスわっるー」
 悪魔を発見した瞬間、思わず感想を口にしてしまう正直な私でありました。
 なんたって全身ヴィヴィアン。なんて分かりやすいのかしら。
「そっちこそ妙な浮ついた格好してんじゃん。漫画みたいな格好して、チンドン屋かと思ったよ。
 しかもコーディネートがなんか適当だし」
「んだとこら! この私のどこが適当なんじゃい!」
「やりたい事はわかるんだけどさ、なんていうか根底のところでセンスないよ」
「あんたに言われたくないよ! っていうか悪魔の分際で天使様に向かって何様のつもり」
 着てる服を侮辱するとゆー、女のコに対する最低の行動をとったこのクソ悪魔には、
 みっちりお仕置きしなくてはいけません。それも神の使いとしての使命なのです。
「とりあえずくたばれ!」
 天罰を下すべく、クソ悪魔にビームを撃つ! 撃つ! 撃つゥ!
「崇高なる神の奇跡をビームと呼ぶとは何事だ! 改めろ!」
 また神の声がッ! しかも果てしなくどうでもいい啓示だし。
 これ以上分かりやすい表現も無いかと思うんですが…やっぱダメ?
「ダメ」
 うーん…。
 崇高なる神の裁きが今、悪魔を焼き尽くさんとしていた。
 嗚呼…突然の不意打ちに、悪魔は成すすべもなく倒れるであろう。
 私は勝利の確信に薄笑いを浮かべずにはいられなかった。
 しかし、神の裁きが通り過ぎたその軌道には悪魔の姿は無かった。
 それはまるで幼子が生まれて初めて、手品によって姿を消す魔術師を見たような、
理解を超えた出来事にただ呆然たる情動を与える出来事であった。
 うーん…。やっぱダメだ、お堅い表現は私にゃ疲れるわ。
169D:2006/02/05(日) 15:23:14 ID:gZVL526K
 って、アレ? クソ悪魔マジでどこ行った?
「残念でしたー、あべし!」
「きゃあああ!」
 後ろから蹴られたのか殴られたのか、とりあえず後ろから打撃を受けて私は吹っ飛ばされました。
「あら奥さんお聞きになられました? きゃあ、だよ。きゃあ。いまどきなんて古典的な悲鳴」
 く、くそー。なんたる屈辱。戦いでの失態を遥かに上回る勢いで恥ずかしさマックス。
「本格的にムカついた。受けた屈辱、3.14倍にして返したるわッ!」
 3.14という言葉に忠実に、私は分身してクソ悪魔を包囲しました。
 どれが本物の私か悩み狼狽している間に剣でぐっさり。倒れたところにムフフのフ。
 ゴス。
「きゃぁー!」
 悪魔の槍がまともに私に直撃し、私は倒れました。文字通り直撃、HPまとめてゴッソリ全部。
「な、なぜ私の奥義をこうも簡単に…」
 立ち上がれない私は悔しさに呻くぐらいしか出来ませんでした。
「ヒント:足元の影」
「そ、そんな細かい所を瞬時に見切るなんて、一体何者…?」
「古典的すぎだよ。天使ってなんでこうも時代に取り残されてるんだろ」
 クソ悪魔は嫌味ったらしく余裕しゃくしゃくな挙動で、私の可愛らしいお腹を踏みやがり、槍を構えました。
 テラヤバス。このままでは普通にとどめ刺される!
「ああ、神よ、お助けを!」
「今それどころじゃねーんだよ! 話し掛けんな!」
 神の声がッ! って人には文句つけるくせに、いざ頼ろうとしたらそれかい…。
「あーあ、見捨てられてやんの。惨めなお嬢さん」
 悪魔が悪魔的な笑みを浮かべた。これは自力で何とかしなきゃ確実にヤられる。
 「犯られる」のも非常にイヤだけど、相手が悪魔だけにかなりの確率で「殺られる」。
 這い蹲ってでも逃げようとしたけど、いかんせん踏まれてるので逃げられるはずもなく。
「残念だったねぇ」
 追い詰めて楽しもうといったありがちな隙を見せる事もなく、悪魔はあっさりと槍を振り上げました。
「ひ、ひぃっ」
 この肝心な時にも私は情けない声を上げ腰を抜かすだけ。もうだめぽい。私は諦め気味に目を閉じました。
170D:2006/02/05(日) 15:23:51 ID:gZVL526K
「キタコレ!」
 何を思ったか。クソ悪魔は構えた槍を戻して、私の姿をフラッシュ撮影し始めました。
 もともと悪魔は奇行の目立つ生き物だけどこれは特に理解不能。
 だと思った時、私は自分の状況に気付いたのです。
 私は恐怖のあまり、自分でも気付かないうちに地面に尿を垂れ流し、要するに失禁をしていました。
 可愛い大切なスカートも生温かく濡れ。そんな私の姿をクソ悪魔が嬉々として撮影していたのです。
「や、やめなさい!」
「うん、いいよ。もう撮り終わったし」
 やめろと言われてやめるその余裕が、逆に嫌味ったらしくて非常にムカつきます。
「さてどうしようかな。どうして欲しい?」
 どうもして欲しくないから助けてください。とは思うものの、悪魔相手にそんな懇願は口が裂けても御免なわけで。
「とりあえず身包み剥ごっと」
 クソ悪魔は私の背中に座り、悠々と私の鞄を漁り始めた。女のコの鞄を勝手に漁るとかほんとに悪魔ってやつは。
「汚い椅子だなーもう。座布団ひいて座ろ」
「清らかな天使に向かって汚いとは何事よ」
「ションベンタレ汚いじゃん。普通に」
 うっ。気付くと生温かかった失禁の跡が冷たくなってきております。
「とりあえず財布は貰っとこ。センスの欠片もない化粧品はゴミだけど、あ、何か面白いものいっぱいあるじゃん」
 クソ悪魔は目敏く前用バイブと後用バイブを取り出しやがりました。
 いや、今だから正直に告白しますが、実は持ってるだけで使った事はないのです。
 だからこそ悪魔で実験をし、どのようなものなのかを勉強しようと…
「いつまでブリっ子してんだこのションベン娘」
 クソ悪魔は超人的な技巧なのか、スカートを捲ったり下着を脱がせたりといった手間を0.1秒で済ませ、
0.2秒で私のあそこにバイブを突き刺しました。
「痛い、痛いって!」
171D:2006/02/05(日) 15:24:23 ID:gZVL526K
 デスファイル。
【可愛く清らかなる天使ちゃん。通行中に、自分で持ち歩いていたバイブに貫かれバージン喪失。】
172D:2006/02/05(日) 15:24:54 ID:gZVL526K
 笑えねー…。
 ブスリ。
「ひきゃあああ!」
 後ろの穴もあっさりとバイブに貫かれてしまいました。
「おおー、このバイブ凄いじゃん。魔法で動くだけに永遠に稼動とわっ。さすがは天使の持ち物だね」
 クソ悪魔は脈絡もなくアンジェリークの男キャラみたいな甘い笑顔で白い歯を光らせました。
 やっぱり悪魔の行動はワケ分からん。
 般若ーローかーむーはろらきあーひゅーむーのぱじゃー…。
 い、いや今のは違いますよ。ショックで気が触れたワケじゃないですよ。クソ悪魔の携帯の着うたの歌詞です。
「はいもしもし、りりです」
 そんな愛くるしい名前だったんかコイツ。
 何にせよチャンス到来。電話してる間に逃げろという神のお助けに違いないでしょう。
「えー。天使を返り討ちにしたから殺す前に遊んでるところなんだよ。勘弁してよ」
 こっちこそ勘弁してくださいって感じですが、今のうちにとりあえず私は立ち上がろうとしました。
「んーそういわれても」
「あうっ」
 クソ悪魔は電話しながら片手間に、立ち上がろうとした私を背中から蹴り倒し、またしても足蹴にしやがりました。
「あー、じゃー今から行くからちょい待っててー」
 この可愛い私がこのようなクソに、足蹴にされぐりぐりと背中をえぐられております。いっぺん死ねこの悪魔。
「彼氏の呼び出しなんで帰るわ。バイブが抜けなくなる魔法だけかけとくし、
 魔法解いて欲しかったら泣きながら私の所に来てねー。じゃ」
 私より彼氏のほうが重要らしく、クソ悪魔はさっさと魔法だけかけてすたすたと歩いていきました。
 なんとか一命は取り留めたようです。ありがとう彼氏さん。
 と安心したのも束の間。突き刺さったままの二本のバイブが突然振動を始めました。
 立ち上がろうとしただけでも、バイブの絶妙な振動がそれを許してくれません。
 自分で失禁して作った水溜りの中で、ただバイブに翻弄されます。
 よくよく考えるとここはどこなのでしょう。もうよく分かりません。
 分かりませんが、人の姿はなく、助けを呼ぶ声も、喘ぐ声も、誰かに届くことは多分ありません。
 だけど、誰かが見ているのです。
 悪魔に敗れ去り、無様に尿を漏らし、神に打ち捨てられ、一人で助けを求めながら喘ぎ続ける惨めな天使の姿を、
 誰かが見ているのです。
 それはあなたです。
 お願いです。これ以上、こんな私の姿を見ないで下さい。
173D:2006/02/05(日) 15:25:39 ID:gZVL526K
おわり。

アホですんませんw
174名無しさん@ピンキー:2006/02/05(日) 16:20:04 ID:9jDlTbws
エロっつーよりギャグ?ワロタ
175名無しさん@ピンキー:2006/02/05(日) 22:07:06 ID:msrn5W7w
ギャグ路線も悪くないと思った

GJ!
176名無しさん@ピンキー:2006/02/06(月) 02:05:19 ID:Wsp81yI2
この天使心底バカだwww
177名無しさん@ピンキー:2006/02/06(月) 04:05:41 ID:u9ae6CBA
何故かこんなのが頭に浮かんだ

魔王ルシファーが純粋無垢な子供で
フェンリルがルシファーのお目付け役で
大天使ミカエルが極悪非道。
178名無しさん@ピンキー:2006/02/06(月) 07:22:03 ID:RbpY7tGu
ウム、バカだw GJ。

時に、メガテンな天使はこのスレ的にありなんだろうか。
179名無しさん@ピンキー:2006/02/06(月) 08:08:47 ID:JoOR947T
>>178
ありだと思う、俺はメガテンの天使好きだな、エンジェルたんやパワーとか
180名無しさん@ピンキー:2006/02/06(月) 15:13:49 ID:108oEzYj
メガテンのエンジェルはエロいな。
目隠し拘束羞恥プレイ(?)だし。
181名無しさん@ピンキー:2006/02/06(月) 15:38:14 ID:Yh9L4hBE
メタトロン様はロボ娘か?
182名無しさん@ピンキー:2006/02/06(月) 20:37:15 ID:RbpY7tGu
目隠し拘束はデビルサマナーだっけか。
真1・2は普通にローブ姿なんだよなあ……
真2PS版のパッケージはエロいのに。ダマされた気分デシター。

……割とアリっぽいので、エンジェルたんで何か一本考えてみよう。
183名無しさん@ピンキー :2006/02/07(火) 21:34:22 ID:fEe2KfDU
>>182
乙、楽しみお待ちしてます。
184 ◆3t8KpJbnJE :2006/02/07(火) 22:05:13 ID:ocxejN7s
また1本投下させていただきます。
世界は前回のものと一緒で、やっぱり天使はふたなりなので嫌いな方はご注意ください。
185プロローグ ◆3t8KpJbnJE :2006/02/07(火) 22:05:53 ID:ocxejN7s
石造りの狭い部屋。
その中央に設置された、そこに存在するだけで周囲に威圧感を振り撒く鋼鉄の十字架。
見るからに頑丈そうなそれに今、1人の女が磔にされていた。
一糸纏わぬ姿。
意識がないらしく力なく垂らした頭の上にある光輪と、彼女の背中、肩甲骨のあたりから生えた1対の白い翼が、彼女が天使と呼ばれる存在であることを主張している。
腰まで届くブロンドはこびりついた土で輝きを失い、その裸身も同じく乾いた土と、そして凝固した血液によって無惨に彩られていた。
すらりと長い手足の表面に走る、数えきれないほどの白と赤の線。
それは全て、ほんの数時間前に刻まれた裂傷とそこから流れた血の跡だった。
数こそ尋常ではないものの、一つ一つはそれほど大きなものではない。
天使という種族が持つ高い自己治癒力をもってすれば、1日もすれば跡すら残さず消えてしまうだろう。
一方で、手足のものとは別に、左脇腹にも1つの傷痕があった。
数が少ない代わりとでも言うように、気の弱い者なら正視することすら適わないほどの痛々しい傷痕だ。
辛うじて塞がってこそいるものの、薄皮の下にまだ生々しい肉の色を覗かせるその傷は腹と背の両面にあり、彼女の手首ほどもある何かがそこを貫通したことを物語っていた。
そこから溢れ出した血は、腰から左足にかけて、かなりの面積を赤黒く染め上げている。
何も知らない者が見れば、磔にされ拷問を受けた後に槍か何かで貫かれ止めを刺された、そんな経緯を想像するかもしれない。
だがよくよく見てみれば、彼女が磔にされた十字架にも、それが立てられた床にも血痕はない。
また、本当にかすかなものではあるが部屋の中には彼女の息遣いも響いている。
そこから導き出される結論は、彼女が別のどこかでそれらの傷を負わされ、その後ここへ運び込まれて十字架にかけられたということだ。
と、それまで彼女の呼吸音以外に物音1つしなかった部屋に、新たな音が生まれた。
金属同士が擦れ合う、軋みの音。
その発生源は、窓のないこの部屋を唯一外界と繋ぐ役目を持った扉だった。
その扉がゆっくりとゆっくりと開いていく。
186プロローグ ◆3t8KpJbnJE :2006/02/07(火) 22:06:23 ID:ocxejN7s
新たに部屋に現れたのは、年端もいかない少女だった。
幼さがまだ色濃く残るその顔立ちは、どこか十字架の彼女と似て、けれどその背から生えた翼の色は鴉を思わせる漆黒。
翼を出せるよう大きく背中が開いたデザインの紺のワンピース。
その上に白いエプロンを合わせた侍女服に身を包み、その首には鉄の鋲が打たれた革製の首輪を嵌めている。
少女が誰かの所有物であることを強く意識させるその姿。
少女はその手に水の張られた一抱えほどのサイズのバケツを持っていた。
それなりに重量のありそうなそれを危なげなく十字架のそばまで運ぶ。
そして水の中からタオルを取り出し固く絞ると、それを十字架にかけられた天使の顔に宛がった。
まずは頬についた土ぼこり、続いて口元の血の跡を丁寧な手付きで拭いとっていく。
そうやって顔についた汚れをあらかた落としたところで血と泥で汚れたタオルを1度水ですすぎ、今度はゆるくウェーブのかかった髪の一房を手に取った。
これをまた、わずかな汚れも残さないように丁寧に丁寧に拭っていくと、くすんでいたブロンドが徐々に本来の輝きを取り戻し、頭上に浮かぶ光輪の光を反射する。
少女はしばらくかかってボリュームのある髪の手入れを終えると、今度は首、腕、胸と順を追って湿ったタオルを運んでいった。
その間、少女は終始無言だった。
仮面のような無表情を顔に貼り付けたまま、ただ与えられた仕事をこなすだけの機械のような単調さで淡々と作業を進めていく。
その様子は、部屋に入って以来まばたきすらしていないのではと思わせるほどに無機質だ。
タオルをすすぐ水音と、翼の根元や傷痕など敏感な場所を摩擦された磔の天使が漏らす小さな呻き声だけが時折部屋に反響する、そんな時間。
それが終わりを告げたのは、侍女服の少女の手にある濡れタオルが、脇腹にある一際大きな傷口のあたりに差しかかった時だった。
直前にすすいだばかりだった濡れタオルが、見る見るうちに赤黒く染まっていく。
繰り返し繰り返し、すすいでは拭いすすいでは拭い、根気よく大量にこびりついた血液を拭き取っていると、それまでよりも幾分大きな呻き声が、磔の天使の口から零れ落ちた。
ずっと閉じられたままだった瞼が1度ピクリと震え、ゆっくりと上がっていく。
その瞳の色は、侍女服の少女と同じ透き通った碧だった。
187本編 ◆3t8KpJbnJE :2006/02/07(火) 22:06:58 ID:ocxejN7s
「つっ……ぅ……」
深い昏睡の余韻か、すぐには意識の焦点が定まらない。
ぼやけた視界を埋めるのは、ゴツゴツとした石が剥き出しになった無骨な壁。
最初に自覚したのは脇腹の疼痛。
その痛みに誘われるように自然とそこに目を向けた私は、そこにいた少女の顔に衝撃を受けた。
「リリィ!?」
自分の体に濡れタオルを宛がっている少女の存在に目を剥いた。
とっさに動こうとして、けれど両の手首や足首、そして背中の翼の根元に生まれた痛みにそれを阻害される。
そこでようやく自分が十字架に磔にされていることを自覚した。
横棒の両端に手首を、縦棒の下端に足首を、そして自分では見ることはできないけれど、交差部分に翼の根元を固定されているらしい。
この状況に対する驚愕や、捜し求めていた相手をようやく見つけた安堵。
それらを始めとした幾つもの感情が一斉に込み上げてきて頭の中で混ざり合う。
「……リリィ! リリィでしょう?」
こんなに近くにいるのに、昂ぶった感情のせいで自然と叫ぶような声量になってしまう。
けれど、それを向けられた少女の方は、まるで耳が聞こえていないかのようだった。
こちらを見上げる素振りすら見せず、大量の血で汚れた私の体を拭っている。
侍女服に身を包んだ少女の外見は、たった1週間離れていただけだったのに記憶の中にある最後の姿からは随分変わってしまっていた。
それでもその顔を見間違えるはずがない。
「リリィ……その翼……」
それが何を意味するのか、私は知っていた。
知らないわけがなかった。
自分の顔が歪んでいくのを自覚しながら、一縷の望みをかけて叫ぶ。
「リリィ、私よ、お姉ちゃんよ! わからないの!?」
その声がもう届かないことを、理性はすでに理解していた。
それでも止められなかった。
彼女の外見の変化は、黒く染まった翼だけではない。
見たことのない服装。
自分の真似をして伸ばしていたはずの髪はすっかり短くなってしまっている。
その下からはあまりにも不似合いな革製の首輪が、時折その姿を覗かせていた。
私が髪を梳いてあげると、くすぐったそうに、うれしそうに身じろぎしていた小さな体。
その頭上にあった光輪も、今はもう失われていた。
188本編 ◆3t8KpJbnJE :2006/02/07(火) 22:07:28 ID:ocxejN7s
「起きて早々、騒がしいわねぇ」
扉を開けて、新たな人影がこの部屋に入ってくる。
濡れたように艶やかな黒髪をかきあげながら姿を現したのは1人の女悪魔だった。
私からリリィを奪っていった、どんなに憎んでも足らない相手。
名前はイリーナというらしい。
「似ているからもしかしてとは思っていたけど、やっぱりあなた、この子のお姉さんだったのね」
毒々しさすら感じさせる真っ赤な唇。
その端がいやらしくつり上がる。
新しい玩具を見つけた喜びを隠そうともしない、彼女のそんな表情を見るのはこれで2度目だった。
1度目は、彼女がリリィをさらった犯人だと知り、私が闘いを挑んだ時だ。
そうやって始まった戦闘で、文字通り私は彼女に遊ばれた。
全て手足に狙いを定めた、わずかに出血する程度の攻撃。
手加減されていることに屈辱を覚え、なんとか裏をかこうと考えつくかぎり全ての手段を実行した。
けれど力の差はあまりにも歴然としていて、私の攻撃は彼女の体にかすりもしない。
そうして万策尽き動きを止めた直後、脇腹を彼女の尾に貫かれたところで、私の記憶は途切れていた。
「ん……ぅ……」
脇腹のあたりを動いていたタオルの感触が、今度は股間にまで移動してくる。
塞がったばかりの傷痕に触れられるのとは別の感触に、思わず息が零れてしまった。
妹とはいえ、そこを触れられるのにはかなりの抵抗がある。
反射的に、やめてと言おうとした瞬間だった。
「アニム、目を覚ましたならもういいわ。
 ご苦労様、片付けてらっしゃい」
機先を制するように、イリーナがリリィにそう声をかける。
「はい」
私の声には全く反応しなかったリリィ。
その彼女は憎むべき悪魔の言葉に素直に返事をすると、バケツを持って部屋を出ていってしまう。
その間、1度も私に視線を向けてはくれなかった。
2人きりになった部屋で、もう1度イリーナを睨み付ける。
「あの子はリリィよ。
 アニムなんかじゃない」
「あら、だってあたしはあの子の名前なんて知らなかったもの。
 だから堕ちたお祝いに付けてあげたのよ。
 それで、あなたのお名前はなんていうのかしら? 教えてくれれば名前だけは残してあげてもいいわよ」
「誰が、あなたになんか……」
「そう、それなら仕方ないわね。
 あの子に聞いてもどうせもう憶えていないし、あたしがまた何か新しい名前を考えてあげる」
リリィの中に、もう私は名前すら残っていない。
あえて神経を逆撫でするためのこの物言いは、私に対しては効果は抜群だった。
頭の中が沸騰する。
「どうしてあの子を……あの子はまだ……」
言いたいことはいくらでもあるのに、悔しさのあまりうまく言葉が出てこなかった。
悪魔に敗北した天使は捕らえられて堕天させられる。
宣戦布告以来各地で頻発する小競り合いの中で、幾人もの天使がその犠牲になったとは聞いていた。
それは確かにそうだった。
けれど、それは戦場でのことのはずだ。
リリィはまだ、戦う術もほとんど知らない子どもだったのに。
「たまたまよ。
 たまたま見かけてかわいかったから欲しくなったの」
そんな私を嘲笑うように、ことさら偶然を強調する。
「そんなに睨まないで。
 姉妹だけあってあなたもあたし好みの綺麗な顔をしてるわ。
 だから、ちゃんと2人一緒に飼ってあげる。
 それならあなたも満足でしょう?」
そう言って笑う彼女に、怒りで頭がどうにかなってしまいそうだった。
手足を十字架に縛り付けられてなかったら、力の差なんて一切構わず飛びかかっていたはずだ。
だけど、今の私にできるのは奥歯を音が鳴るほど噛み締めて、ただ睨み付けることだけ。
それがイリーナの心に何の影響も及ぼさないことはわかっていても、それぐらいしかできなかった。
189本編 ◆3t8KpJbnJE :2006/02/07(火) 22:08:00 ID:ocxejN7s
「さあ、お喋りもいいけれど、そろそろ始めましょうか」
イリーナが近づいてくる。
その目的はわかりきっている。
リリィだけでなく、私までも堕天させることだ。
嗜虐的な光を湛えたイリーナの瞳が、こちらの目を間近から覗き込む。
「そんなに怯えなくても大丈夫よ。
 これがあなたを生まれ変わらせてくれるわ」
彼女の手には、いつのまにか1つのリングが乗っていた。
親指と人差し指で作った輪と同じくらいの直径をもった金色のリング。
イリーナの逆の手が私の股間に伸びる。
そしてそのまま私のペニスを摘み上げると、あろうことかそれをリングに通したのだ。
「な、なにを……んっ」
リングが一瞬で収縮し、根元のあたりに圧迫感が発生する。
「このリングには幾つかの効果があるんだけれど……ほら、もう効き始めた」
彼女の言葉を証明するような変化が、私の体に起きていた。
ペニスが自分の意思とは無関係に勝手に体積を増し始めたのだ。
「1つ目の効果は、あなた達天使のこれに勃起した状態を維持させること」
「は、くぅ……」
包み込むように握られて、手を前後に動かされる。
「こ、こんなもので……」
むりやり勃起させられたペニスを扱かれると、どうしてもそこからは快感が生み出されてしまう。
それがたとえ憎むべき敵であってもだ。
こちらの快感のツボを心得たような、緩急を付けたその刺激。
「ふふ、姉妹だけあって、感じるところは一緒なのね」
意思に反して、刻一刻と膨れ上がっていく射精への渇望。
――感じちゃ、だめ……。
それに流されまいと必死に堪えていた私の耳に、扉の開く小さな音が飛び込んでくる。
反射的にそちらに向けた視線の先、戻ってきたリリィが無機質な視線を初めてこちらに投げかけてきていた。
頭の中が、かっと熱くなった。
「リ、リリィ、見ないで……見ちゃだめ……」
こんな姿を、憎むべき敵の手で快感を与えられて悶える姿を、リリィにだけは見られたくなかった。
けれど、私の言葉は届かない。
「アニム、ちゃんと見ていてあげなさい。
 あなたのお姉さんが生まれ変わる瞬間を」
それまでがただの準備運動だったかのように、イリーナの手の動きがいよいよもって激しくなる。
もしかするとリリィが戻ってくるまで待っていたのかもしれない。
「さあ、まずは1度イキなさい」
耳元で囁きかけられるのとほぼ同時、ペニスの先端にぴりっとした小さな痛みが走った。
何をされたのかはわからないまま、頭の中で何かが爆発する。
――で、出ちゃう……。
敵の手で射精させられる屈辱と、高まってきた快楽の波が爆発する感覚に目の前が白く染まっていく。
腰が小さく前後に動いてしまうのを止められなくなっていた。
なのに――、
「あああ……そんな、どうして……」
確かに目も眩むような絶頂感全身を貫いていったにも関わらず、ペニスの先端から透明な液が滲むように漏れ出ているだけで射精が行われることはなかった。
「2つ目の効果は、これを付けているかぎり射精をできなくさせること。
 イクことはできるけどね。
 そして最後の効果は……」
「はああああ!」
絶頂の瞬間に止めていた手の動きを、イリーナが突然再開させた。
萎えることもなく体積と硬度を維持していたペニスの表面を擦りあげられる。
さっきまでと同じはずのその行為から生み出される快感は、さっきまでのものとは比べ物にならなかった。
「イク度に、どんどん感度を増していくのよ。
 あなたは何回目まで耐えられるかしらね」
あの子は4回目で音をあげたけれど、とイリーナは私の耳元で囁いた。
190本編 ◆3t8KpJbnJE :2006/02/07(火) 22:08:58 ID:ocxejN7s
「は、ああ、……あぅ、くぅん」
2度、3度と射精を伴わない絶頂を越え、その度に加速度的にそこから生まれる快楽は増していく。
扱かれれば当然、それどころか、手を止めていられても触れられているというだけで全身に震えが走るほどの気持ち良さ。
じわりと滲み出した透明な液がにちゃにちゃと下品な音を立て、聴覚からも私を責め苛んだ。
何も言わず、じっと見つめてくるリリィの視線がそれをさらに加速させる。
――ま、また……また来ちゃうぅ……。
4度目の法悦。
高まった波が理性を押し流していく。
倍増していく快感に反比例するように、絶頂の間隔狭まってきていた。
3度目の後、まだ10回もイリーナの手は往復していない。
気が狂いそうなほどの責めの中、気を抜くと思わず許しを乞いそうになる口を必死になって引き締める。
――それ、だけは……絶対に……。
口の中にかすかな鉄の味が広がっていく。
それでも全身の痙攣や、どうしても抑え切れない淫らな吐息に、絶頂を迎えたことはあっさりイリーナに見抜かれていた。
「これで、4度目。
 ふふ、お姉さんとしての面目は立ったというところかしら」
手が離される。
「はぁう!?」
次の瞬間、男性器の根元からもう少し下をいきなり触れられて、心構えができていなかった私はみっともない悲鳴をあげてしまった。
それまで1度も触れられていなかった場所。
そこを掻き混ぜられると、ぐちゃぐちゃとさっきまで以上の卑猥な水音が部屋の中に生まれてしまう。
リングの効果によって増幅されるのは、それをはめられた男性器からのものだけではなかった。
「ほら、あなたの先走りと愛液で、こんなにグショグショ」
目の前にかざされた手。
その指の間にかすかに白く濁った透明な橋ができるほど、そこはもう完全に濡れそぼっていることを見せつけられる。
「くぅ……」
――悪魔、なんかにぃ……。
恥ずかしさと悔しさで胸がいっぱいになる。
だけど、次の瞬間には宿敵の手で無理矢理快楽を悶えさせられていたことすらも、最悪の事態というわけではなかったことを思い知らされる。
「アニムも見ているだけでは退屈でしょう? 続きはあなたがしてあげなさい」
イリーナが身を引きながら、控えていたリリィに指示を出す。
私はそれを聞いて耳を疑った。
「はい、ご主人様」
彼女の全てを奪った憎むべき相手を主と呼び、入れ替わるようにして私の目の前に移動してくるリリィ。
191本編 ◆3t8KpJbnJE :2006/02/07(火) 22:10:16 ID:ocxejN7s
「そうね、少しの間、下は休ませてあげましょう。
 私にするときのように胸で感じさせてあげなさい」
その指示に、リリィがその両手を私の胸に伸ばしてくる。
「リリィ、やめて……おねがいだから……ぁあ!?」
下から支えるように乳房を持ち上げられ、やわやわと優しい手付きで圧迫された。
感度を増しているそこを揉み解されると、ペニスを扱かれる鋭角な快感とは趣の異なる、じんわりとした悦楽が生まれ広がっていく。
彼女の小さな手の平の中で形を変える私の両胸の中心では、自分でも認めたくはなかったけれど乳首が完全に勃起してしまっている。
そこを責められたらと思うと背筋に寒気が走った。
妹に責められ、身も世もなく感じてしまう姿をイリーナに見られるわけにはいかない。
それだけは避けなければならない事態だった。
なのに、その私の思いを読み取ったかのように、リリィがその顔を右の胸に近づけてくる。
何をしようとしているのかは、一目瞭然だった。
息がかかるくすぐったさを感じた次の瞬間、熱くて柔らかい感触に敏感すぎる突起を包み込まれる。
「ひっ……ぃい……いやぁ吸わな、ううん……」
妹にわざとちゅうちゅうと音を立てて胸を吸われる倒錯的な状況。
麓のあたりを優しく揉まれるだけだったときよりはるかに鮮明になった快感に追い討ちをかけられ、頭が混乱して何も考えられなくなる。
唇で挟まれ、舌先で転がされ、前歯で甘噛みされ、強く吸引される。
瞬間瞬間、刺激の種類が入れ替わり、私に心構えすることすら許さない。
こんなテクニックを、以前のリリィが知っているわけがなかった。
この1週間で、横にいる女悪魔に教え込まれたんだと思うと、快楽に押し流されつつあった怒りがぶり返してくる。
――許さない、絶対に許さない。
私はそのどす黒い感情に、必死になってすがりついた。
そうでもしないと、片胸だけでも達するのに十分過ぎるほどの甘美な感覚に自分が消えてしまいそうだった。
「ふああ、な、なに!?」
なのに、そこへさらに新たな刺激が加えられる。
反対の胸、その乳首の周辺を、真っ黒に染まったリリィの翼の先が触れるか触れないかの位置で動いていた。
中心にある1番敏感な場所にだけは触れないようにしながら、焦らすようにくすぐっていくリリィの翼。
右の胸から生まれる直接的な快感とは対照的な、頭の後ろがちりちりと焼けるようなもどかしさ。
焦らされた後で触れられた時、自分が見せてしまうだろう反応への恐怖。
一刻も早く満たして欲しいという喉がひりつくほどの渇望。
それがないまぜになって頭の中で渦を巻いた。
さっき自分の中にあったはずの確かな怒りが、押し退けられるようにその勢力を減退させていく。
「はぁ……いやぁ……焦らさ、ないでぇ」
自分の口を突いて出てしまったその言葉が、最初自分でも信じられなかった。
だけど、1度口にしてしまうともうその思いも言葉も止められない。
そんな私の背中を押すように、いつのまにか反対の胸ヘの責めは中断されていた。
そのことがさらに私の中の快楽への餓えを倍加させる。
「お、お願いリリィ……もっと、ちゃんと……」
「あら、だめよそれじゃ」
不意に横からかけられた声に、頭から冷や水をかけられたように我に返る。
狂おしいまでのもどかしさの前で、一瞬とはいえイリーナの存在が頭の中から消えていたのだ。
改めて彼女の前で口にしてしまったみっともないおねだりの言葉が私の頭に浮かんでは消えていく。
彼女がどんな表情で、どんな気持ちでそれを聞いていたかと考えると、それだけで死んでしまいたくなるほどの羞恥に襲われた。
「その子の名前はアニムなんだから、ちゃんとそう呼んであげないと自分に言われてるってわからないわ。
 ねえ、アニム?」
「はい、ご主人様」
声とともに零れ出るかすかな吐息。
それが唾液をまぶされた右乳首を冷やしていく感触にすら、ぞくりと身を震わせるだけの威力がある。
だけど私は、嘲笑混じりのその言葉だけは受け入れるわけにはいかなかった。
たとえ過去の記憶の全てを失っていても、リリィはリリィ。
それだけは譲るわけにいかなかった。
192本編 ◆3t8KpJbnJE :2006/02/07(火) 22:10:47 ID:ocxejN7s
散り散りになっていた怒りの炎を必死の思いで掻き集め、私はイリーナに食って掛かる。
「この子はアニムなんて名前じゃない! 何がアニムよ! 私はそんな名前認め――」
けれどイリーナに向けて放ったその言葉を、私は最後まで言い切ることはできなかった。
いきなり頭を襲った衝撃。
一瞬何が起きたのか理解できず、少し遅れて頭に伝わってきた、渇いた破裂音と、頬の疼くような痛みで自分がそこを打たれたのだと知った。
手の届く場所にイリーナはいない。
私の頬を打てるのは目の前にいる――、
「リ、リリ――ッ!?」
とっさに彼女の方に顔を戻した私を待っていたのは、純粋な憎悪に彩られたリリィの視線だった。
さっきまでの私ですら、イリーナにここまでの視線を向けられていた自信はない。
それぐらい純粋な、どこまでも純粋な感情が私に向けられていた。
以前の彼女からは向けられたことのないその感情に、私は圧倒されて言葉を失ってしまう。
私達は周囲から仲がいい姉妹として見られていたけど、だからといってケンカをしたことがないわけじゃなかった。
それでもここまでのものは――。
「ご主人様から頂いた名前を、あなたなんかが否定するのは許さない」
抑揚のない、けれどそれが逆に聞く者に威圧感を与える口調。
「リリィ……」
呆然と漏らした私の呟きに、彼女が再び右手を上げる。
「やめなさい、アニム」
彼女の小さな手の平にもう1度打たれることを覚悟した私を救ったのは、よりにもよってイリーナのその一声だった。
ビクンと、雷にでも打たれたように全身を硬直させるリリィ。
硬質な靴音を響かせながら再び私の近くまで歩み寄ってきたイリーナが、リリィに打たれ熱を持った左の頬に触れてくる。
「せっかくの綺麗な顔がもったいないわ。
 捕まえる時も、顔には傷をつけないように気を遣ったんだから」
「ご、ご主人様、申し訳……」
さっきまでの、記憶とともに全ての感情を失ってしまったかのような様子から一変し、リリィは涙を浮かべながら許しを請う。
哀れなほどにうろたえた、その姿。
「いいのよ、アニム。
 あたしがあげた名前を、大切に思ってくれているからだものね」
私の頬から手を離し、今度は泣きそうな表情ですがりつくリリィの体を抱き寄せる。
「ご主人様……」
その言葉と行動に、リリィは心の底からの安堵を浮かべ身を委ねた。
母親に抱かれる赤ん坊のように、安らいだ表情。
イリーナの手で頭を撫でられ、くすぐったそうに身じろぎするリリィの仕草は、私の記憶にある彼女のそれのままだった。
そのことが、私の中の絶望をより一層深く強くしていく。
「ご苦労様、少し下がっていなさい」
「……はい」
リリィは髪の上を滑る手の感触が離れてしまったことに一瞬だけ名残惜しそうな表情を見せ、けれど次の瞬間には全ての感情を仮面の下に隠して私から距離を取った。
193本編 ◆3t8KpJbnJE :2006/02/07(火) 22:13:10 ID:ocxejN7s
「アニムがあんなに取り乱すなんて少し驚いたけど、そろそろ終わりにしましょう」
その表情は、私が捕らえられた戦闘の最後に彼女が浮かべたものと同じものだった。
あの直後、彼女は目で追うことすらできないほどのスピードで私の背後に回り、その尾で私の脇腹を貫いたのだ。
「ひっ――」
背中側の傷痕に、尖った何かが触れてくる。
その感触に全身に恐怖と緊張が駆け抜け、喉から引き攣ったような悲鳴が漏れた。
「ちゃんと憶えているのね、これの味を」
私のその反応に、イリーナは満足したような笑みを浮かべて囁いてくる。
傷口の縁をなぞるように動いている尾の感触。
今にも皮膚を突き破って体の中に潜ってきそうなその感触。
意識を失う前の、ほんのわずかな時間だけ感じたあの激痛が脳裏に蘇ってきた。
そして、血液ととも魂までもが傷口から零れ落ちていくようだったあの喪失感もまた、同じように私の心に浮き上がってくる。
不意に、ガチガチと耳障りな音がすぐそばから聞こえた。
何かと思えば、それは私の奥歯がぶつかりあう音だ。
「や、やめて……」
絶対に口にすまいと思っていたイリーナに向けての懇願の言葉。
けれど、恐怖のあまり思わずそれを口にしてしまったことを自覚し悔やむだけの時間も、私には残されていなかった。
「怖がらなくてもいいのよ。
 今度は別のところで味あわせてあげるから」
唐突に、傷痕を嬲っていた尾の感触が消えてなくなった。
「あああああ!」
さっきわずかに触れられただけだった女性器を、今度こそ一切の躊躇なく貫かれる。
男性器と両胸への幾度もの絶頂をともなう責め。
それによって十分過ぎるほど濡れそぼっていたそこは、大した痛みもなく彼女の力強い尾を飲み込んだ。
生まれたのは、目の前にいくつもの太陽が生まれたかのようなあまりにも強烈な快感。
「かはぁっ!」
最奥をずんと突き上げられると、押し出されるように泡立った唾液が口から溢れ出す。
「あら、だらしない」
顔を寄せてきたイリーナが、ぺろりとその唾液を舐め取っていく。
「これぐらいで音を上げちゃだめよ。
 帰りはもっとすごいんだから」
その言葉は、次の瞬間身をもって実感させられた。
「ひやあ、やめ、うごかさ……あひぃ!?」
悪魔の尾の先端は、やじりのように返しがついた形をしている。
だから彼女が尾を引くと、その凶悪な返しが膣壁を抉り取るように引っ掻いていくのだ。
普通なら痛みが先にくるはずのその仕打ちすら、リングの効果が得も言われぬような快楽へと変換してくれる。
「ふふ、お漏らししてるみたいよ」
返しによって掻き出された愛液が、びちゃびちゃと床を打つ音が聞こえた。
194本編 ◆3t8KpJbnJE :2006/02/07(火) 22:14:20 ID:ocxejN7s
「ひ、イク……だめ、イッちゃだめ、なのに……」
わずか1往復にも満たない動きで、私は為す術もなくまた絶頂を極めさせられる。
射精を封じられた男性器が空しく跳ね、悪魔のリングがさらに私の感度を高めていく。
2度目の挿入。
挿入時は返しによる純粋な刺激こそ減るものの、代わりに自分の体に生まれながらにある欠落を埋められる精神的、肉体的両面での充足感が私の理性をかき乱す。
男性器と女性器、どちらか片方しか持たない悪魔と違い、私達天使はその両方を持って生まれてくる。
けれど、構造上自分で自分を満たすことはできなかった。
結局は誰かに挿入してもらわなければ、本当の充足は得られない。
と、不意に悪魔特有の浅黒い肌で大部分を占められていた視界が開かれた。
イリーナが私の背後に回り込んだのだ。
「アニム、さっきから物欲しそうにひくついているこの子のペニスを、舌でかわいがってあげなさい」
はい、とだけ言い近づいてくるリリィ。
十字架にかけられた私の前で跪き、一瞬迷うように動きを止めた。
今彼女の目の前にある器官は、女性型であるイリーナにはないものだ。
イリーナは具体的なやり方を口にしない。
あなたが思うようにやりなさいとでも言うように、ただ黙って尾を前後させるだけ。
やがて、リリィは意を決したように動き始めた。
すぐ下にある穴を滅茶苦茶に突き回されているせいで上下左右に暴れ回るペニス。
その竿の部分を両手で包むように固定して、舌を突き出しながらおずおずとその顔を寄せていく。
胸の時とは違い、その動きは明らかにぎこちない。
そのことが私の中の背徳感を倍増させた。
唾液をまとった舌の先が、とめどなく溢れる先走りに塗れた亀頭にそっと触れてくる。
竿の部分を手で触れられただけでも達しそうなほどの快感があった。
けれど、その舌からもたらされたのはそれすらも容易に上回る反則のような甘い感覚。
最初はちろちろと様子を窺うようだった舌遣いが、徐々に徐々に大胆になっていく。
舌の腹全体で亀頭の裏側をぞろりと舐め上げたかと思うと、舌先を尖らせるようにして先端の穴をほじるように刺激したり、張り出した傘の裏側のなぞっていく。
「私がしてあげた時の指の動きを、一生懸命再現しているのね」
声もなく悶えている私の耳元で、イリーナがそっと囁く。
その息にすら耳朶を愛撫されているような快感を感じてしまうほど、私は悪魔のリングに支配されていた。
その間も、挿入された彼女の尾は休むことなく膣内を往復し、ペニスからの刺激と合わさって繰り返し私を絶頂に押し上げる。
波のようだった絶頂の間隔がますます狭まり、いつからか常に頂点にいるような状態に追い込まれている。
なのに、次の瞬間にはさらに膨れ上がった快感が、さっきまでいた場所すらも頂点ではないことを証明して私を翻弄する。
195本編 ◆3t8KpJbnJE :2006/02/07(火) 22:14:56 ID:ocxejN7s
天井知らずの快楽に、私の心はついていけなくなりつつあった。
ただ、自分の股間にある2つの快楽器官から送り込まれる刺激のことしか考えられなくなっていく。
「出したいでしょう? たまっているのを思う存分」
悪魔が囁く。
それに抵抗するだけの意思は、もう私の中のどこにも残ってはいなかった。
「だし、たひぃ……おねがい、もう、おかしくなる……くるっちゃうぅ!」
心の中に浮かび上がってくる欲望を、何も考えないまま口から溢れ出させていく。
言葉も思いも何もかも、体内に溜め込んでおけば破裂してしまいそうな錯覚があった。
「いいわ、思いきりイキなさい」
パリンという、小さな音が鼓膜を震わせた。
その瞬間、ペニスの中をずっと押さえ込まれていた欲望が怒涛の勢いで走り抜けていくのが――、
「は、ああああ、あああああああ!」
固定していたリリィの両手を撥ね退けたペニスの先端から、火山の噴火を思わせる勢いで白濁液が噴出する。
ペニス自体が爆発したかと本気で思うほどの激感だった。
さっきまで繰り返し経験していたものが、子供だましとしか思えなくなるほどの圧倒的な絶頂感。
私の体を十字架に縛り付ける全ての枷が消失し、心を縛り付けていた全ての事柄からをも解放され、空へと舞い上がっていくような錯覚。
そこからようやく降りてきた私が最初に見た物は、私の精液によってどろどろに汚されたリリィの姿だった。
幼さを残すその顔にも、短くなってしまったその髪にも、黒く染まった翼にまでも、私の白濁が降りかかっていた。
その姿に、罪悪感が込み上げてくる。
けれどそれと同時に確かな満足感すらも心の底から湧き上がってきたのを、私は自分で感じていた。
「ふあ!?」
イリーナの尾がずるりと膣から引き抜かれ、一際大きな愛液の塊がびしゃりと落ちて水しぶきを上げる。
「ずっと2人一緒に飼ってあげる。
 それならあなたも満足でしょう?」
同じ言葉を、さっき向けられたような気がした。
だけど、それに対して前回どんな反応を自分がしたのか、もう思い出せなくなっていた。
ついさっきまで頭の中を埋め尽くしていた、今の私を形作るための全てのものが急速に遠ざかっていくのを感じる。
大切だったはずの何か。
けれど、それに手を伸ばす気持ちすら、もう湧いてこない。
頭の中が錆び付いてしまったように重くなり、何かを考えることすら億劫になってくる。
不意に、目の前を白い何かが上から下に通りすぎていった。
雪かと思い、けれどここは屋内で、雪なんて降るはずがない場所だと思い至る。
そうこうしている内にも、その白いものはますます数を増やしていた。
確認しようにも、目が霞んでそれがなんなのかわからない。
はらはらと舞い散る雪のような何か。
音もなく床に降り積もっていくそれは、私の――。
196エピローグ ◆3t8KpJbnJE :2006/02/07(火) 22:15:49 ID:ocxejN7s
「ご、ご主人……様……もう、もうイカせて……くださぃ……」
暗い水の底から浮かび上がっていくような感覚。
幻の水面が近づくにつれ、途切れ途切れの、どこか舌ったらずな声が聞こえた。
「もう少し我慢なさい、アニム」
それに答える声は、さっきのものとは対照的にしっかりとした諭すような口調。
そんなやりとりを聞きながら、私はどうやら自分が床の上に蹲るようにして気を失っていたんだと認識する。
全身にまとわりつくような疲労感があり、それ以上に頭の中が混濁していた。
自分が誰なのかも、ここがどこなのかもわからない。
そんな状態で、それでもなんとか顔を上げた。
「――ッ!」
そこにいた蝙蝠の羽を持つ長身の女性を見た瞬間、全身に稲妻が走る。
さっき聞いたご主人様という単語。
それがすっと頭の芯に滑り込んでくる。
直感的に、その人こそが自分が仕えるべき相手だと理解した。
「はぁ……ああ……うぅん」
そんなご主人様に背後から抱え上げられている女の子が1人。
幼さが残るその外見にそぐわない、ただれたような悩ましげな喘ぎ。
彼女にそんな声を出させているのは、捲くれ上がったスカートの中、M字に開かれた両足の中心を貫くご主人様のしなやかな黒い尾だった。
左右に目いっぱい広がってご主人様のものを受け入れている穴の少し上、そそり立った男性器の根元には金色のリングがはまっている。
あれが何か、私は知っている気がした。
いや、知っていた気がすると言った方が正しいのかもしれない。
もう思い出せないのだから。
「あら、ようやく起きたのね」
ご主人様が私の目覚めに気づいて視線を下ろす。
一方で、アニムと呼ばれていた女の子はその顔を涙やよだれ、汗なんかでぐちゃぐちゃにして悶えるばかりだ。
こちらのことになんか気を配るだけの余裕はないらしく、ただただ熱い吐息を零している。
そんな彼女のショートカットの髪や、黒い翼に白い液体がこびりついているのが見えた。
ご主人様の尾が前後するたびに溢れ出すアニムの愛液で、部屋の中には甘酸っぱいような香りが充満している。
その姿を私は心の底から羨ましいと思った。
――私もしてほしい……。
「ご主人様……」
私は震える腕で上半身を持ち上げる。
197エピローグ ◆3t8KpJbnJE :2006/02/07(火) 22:16:25 ID:ocxejN7s
その時、ご主人様がアニムの耳元で何かを囁いた。
それを聞いたアニムは至福の表情をその顔に咲かせ、同時に彼女のペニスに嵌まっていたリングが澄んだ音を立てて砕け散る。
次の瞬間、アニムのペニスの先端から、驚くほどの勢いで白濁液が噴出した。
細い喉を折れてしまいそうなほど仰け反らせ、足の指を精液の噴出に合わせてぎゅっ、ぎゅっと断続的に握り込む。
繰り返し吐き出されるアニムの精は、そのまま正面にいる私の体に降り注いできた。
ムッとするほどの青い臭いが鼻を突き、触れた場所が燃えるように熱くなる白く濁った生命の源。
あっという間に私はアニムにも負けないほど頭からどろどろになっていた。
同時に、アニムを彩っていた白いものが、別の誰かの精液だということに思い至る。
そして、それがたぶん私のものなんだろうということにも。
「立ちなさい、レナ」
長い射精を終えてぐったりするアニムを抱えたまま、ご主人様が私に言う。
「レナ……?」
「そうよ、それがあなたの名前」
「……私は……レナ」
もう1度繰り返すと、その名前はすんなり心に染み込んできた。
そうやって自分の名前を獲得した私は、ご主人様からの初めての命令を果たすために、まだうまく力が入らない全身に懸命に鞭を打って立ち上がる。
私の体の下には汗とは違うぬめりを持った液体がたまっていて、ともすればせっかく立っても足を滑らせそうになったけれど、それでもなんとか震える足で自分の体重を支えることに成功した。
「さっきまでのを見て、興奮していたのね」
ご主人様の視線が私の股間に向けられた。
確かにそこでは私の男性器が立ち上がっている。
少しの気恥ずかしさが込み上げてきて、でもご主人様の許しがなければ隠すことはできない。
「ほら、起きなさいアニム」
ご主人様が腕の中のアニムの体を小さく揺らした。
最初は力なくかくかく前後に振れていた彼女の首の動きが幾度目かで止まり、続いて意思を伴った動きでゆっくりと上がっていく。
「レナ、今度はあなたが入れてあげなさい」
一瞬言われた意味がわからなくて、でもご主人様がアニムの股間から尾を引き抜くと何を求められているのかがようやくわかった。
はい、とだけ言い、アニムを抱え上げているご主人様に歩み寄る。
「レ、ナ……?」
アニムが虚ろな視線を私に向けてくる。
「そうよ、彼女はレナ。
 ここではあなたが先輩なんだから色々教えてあげるのよ?」
張り詰めたペニスの先端を、湯気が立ちそうなほど潤っているアニムの秘所に宛がうと、彼女はびくんと身を震わせた。
「ぁ……ぅ……」
何かを言おうとしたのか、アニムの口が小さく震えた。
けれど私はそれを無視して、そのままずぶずぶと先端を押し込んでいく。
アニムの中は、さっきまであんなに太いご主人様の尾で掻き回されていたのが嘘のように窮屈だった。
深さこそあまりなく、根元まで挿入する前に突き当たってしまったけれど、火傷しそうなほど熱い蜜に纏わりつかせた細かな襞の感触は想像以上の快感を私のものに与えてくれる。
加えて、腰を引くと絡みつく襞の感触がより一層強く感じられて、思わず腰が砕けそうになる。
「あ……ふぁ……いい、いいよぉ……レナぁ」
閉じること忘れてしまったように開きっぱなしになった口から甘ったるい喘ぎ声を漏らすアニム。
その幼い容姿のせいだろうか、彼女のことが愛おしくてたまらない、そんな気持ちが込み上げてくる。
「せっかくだから、1つゲームをしましょう」
挿入する快楽と、挿入される快楽で陶然としていた私達の目を覚まさせるように、突然ご主人様がそんな提案をする。
「先に相手をイカせた方が勝ち。
 ただし手を使っちゃだめよ。
 勝った方には、そうね……」
焦らすような間。
「次はあたしに入れさせてあげるわ」
198エピローグ ◆3t8KpJbnJE :2006/02/07(火) 22:17:03 ID:ocxejN7s
見蕩れるほどの微笑みとともに告げられたそのご褒美に、緩みきっていたアニムの表情がさっと引き締められる。
たぶん、私も同じ反応をしていたと思う。
直前まで手を取り合って快楽に耽っていた私達は、今ではもう、1つのご褒美を奪い合うライバルになっていた。
自然と腰の動きが早くなる。
「んっ……くぅ……」
そうすれば快感までも押さえ込めるとでも言うかのように、真っ赤な顔で、ぎゅっと口を引き結んで声を抑えようとするアニム。
それに対し、私はさらに腰の動きを激しくさせることで彼女を追い詰めようとした。
「あら、やっぱりイッたばかりのアニムの方が不利みたいね」
ご主人様のその言葉の直後、私の体をすさまじい衝撃が貫いた。
「ひゃああああ!」
全く気構えをしていなかった私は、あまりの刺激にたまらず悲鳴をあげてしまう。
ご主人様の尾が、いきなり真下から私のあそこを貫いたのだ。
私の膣を押し広げるその存在感はあまりにも大きすぎて、今アニムに挿入している私のものなんて、ご主人様の尾に比べらた間に合わせの代用品にすらならないことを思い知らされた。
膝が崩れ、そのまま沈みそうになった体を挿入された尾1本で支えられる。
「ほら、ちゃんと立ちなさい。
 でないとあなたの負けにしちゃうわよ」
その言葉に、必死になって自力で立とうと試みる。
だけど、足に力を入れると、ただでさえ目も眩みそうなほどの快感を与えてくれるご主人様の尾をより一層強く感じてしまう。
これがゲームの最中でさえなかったら、何も考えずその悦びに身を浸していたかった。
だけど今は――、
「そうそう、これだけだと今度はレナが不利でしょうから、アニムの感じるポイントを教えてあげるわ」
「はひひゃぁ!?」
何とか辛うじて自力で立てそうになったところを、新たな刺激で惑乱させられる。
私が崩れ落ちそうになったせいで最奥まで挿入されていた尾の先端が、入口の近くにまで戻ってきたのだ。
先端のかえしで膣内を抉られる感覚に、魂までも掻き消されそうになる。
「ご、ごしゅ……ひあぁ……さまぁ、いああ!?」
それだけでももう堪え難い感覚に気が遠くなりそうだったのに、そこにさらなる追い討ちをかけられ言葉もまともに発音できなくなってしまう。
入口付近の天井側、ちょうどペニスの根元の裏側のあたりを擦られたのだ。
そこを責められると、どうしようもないほどの快楽に一瞬で意識をさらわれる。
「あら、あなたもここが弱点だったのね」
くすくすと笑いながら言うご主人様は、一向に責めの手を緩めてはくれない。
私にできるのは歯を食いしばって極上の快楽を堪えながら、教えてもらったアニムの弱点を自分の亀頭で擦り上げることだけだった。
「はぁうっ、あっ、だ、だめぇ」
確かにそこへの責めは効果的だった。
それまで引き結ばれていたアニムの口から甲高い喘ぎが漏れ始める。
だけど、それでもまだアニムには多少の余裕があるように私からは見えた。
一方で私は、もういつイッてしまってもおかしくないほど追い詰められている。
いくらアニムが直前にイッたばかりで敏感になっているとはいえ、彼女の膣とご主人様の尾の両方で責められるこの状況はあまりにも分が悪かった。
「今度はレナの方が負けてしまいそうね」
ぎりぎりの私の状態を読み取ってくれたのか、今度は抱え上げたアニムの背中に顔を埋めるご主人様。
「いひぃぃ!?」
直後、雷に打たれたように、大きく1度アニムの体が跳ね上がった。
彼女の背後からちゅっ、ちゅっと言う小さな音が聞こえてくる。
直接は見えなくても、背中の特に敏感な翼の根元やその周辺を吸われているんだということぐらいは見当がつく。
そこは体の中でも、特に敏感な場所の1つ。
ご主人様にしてもらうことを想像しただけで、背筋がぞくぞくするほどのその行為。
追い風を受けた私は、ラストスパートとばかりに腰の動きを早くする。
それは私の側が感じる快感も大きくさせる諸刃の剣だった。
それでももう他に選択肢はなかったのだ。
幾度かの往復で、最後に残っていたなけなしの理性が吹き飛んでいく。
「イク、イッちゃうぅぅ!」
それがどちらの声だったのか、私にはよくわからなかった。
絶頂に至る充実感と、ゲームに負ける絶望感の両方を感じながらペニスの中を精液が通過していくのを感じたのとほぼ同時、お腹に熱い液体を浴びせ掛けられたからだ。
私達は、まるで予め申し合わせていたように2人同時に絶頂を迎えていた。
199 ◆3t8KpJbnJE :2006/02/07(火) 22:18:06 ID:ocxejN7s
以上です。
200名無しさん@ピンキー:2006/02/07(火) 23:52:55 ID:8SIhnd3L
乙です。濃厚なエロ、というかどエロな描写が羨ましいほど素晴らしい。
「堕とされる快感」という王道をどこまで濃縮したらこうなるのかってぐらい。
このスレの看板、というか真骨頂ですね。
GodJob!
201名無しさん@ピンキー:2006/02/07(火) 23:54:40 ID:bwS7hhg+
ヤバイ…!
これは…前回を上回る…グ…グッジョーーーブ!
もうね、本当にGJとしか言えない。
涙が出るほど素晴らしい!ありがとう!
202名無しさん@ピンキー :2006/02/08(水) 08:26:37 ID:+931FT7/
乙〜!
GJです!
203名無しさん@ピンキー:2006/02/08(水) 08:39:06 ID:rZAz+lqQ
GJ。まーべらーす。
204名無しさん@ピンキー:2006/02/09(木) 21:14:25 ID:raTevxKy
ィィョィィョー
205名無しさん@ピンキー:2006/02/10(金) 00:23:51 ID:uRjbaPDE
フッ、抜かせて貰ったぜ。
206名無しさん@ピンキー:2006/02/10(金) 01:18:52 ID:NFcc7yVx
ただ一言だけいうとすれば
GJ!
207名無しさん@ピンキー:2006/02/10(金) 01:43:55 ID:g6qXmcz1
GJ!尻尾だの羽だの使ってるの(*・∀・*)イイ!
208 ◆3t8KpJbnJE :2006/02/11(土) 01:02:51 ID:i/YGuVHa
連続になって申し訳ないのですが、もう1本投下します。
前2本とは違う世界の話ということでお願いします。
209 ◆3t8KpJbnJE :2006/02/11(土) 01:03:44 ID:i/YGuVHa
『こんばんわー、今日も始まりました深夜の不定期海賊放送テレビショッピング“悪魔の囁き”。
 今夜はここフ○テレビのスタジオをお借りしての放送となりまーす!』
突然聞こえたけたたましい声に、俺は深酒による眠りから強制的に叩き起こされた。
「な、なんだ?」
何事かと思えば、つけっぱなしになっていたテレビの画面に、声の主と思われる少女の顔がこれ以上はないというほどドアップで映っている。
非の打ち所のない完璧な営業スマイル。
ニカっと笑った口元に、随分尖った八重歯が覗く。
というか、八重歯というより、もう立派な牙のようだ。
『初めての皆さんはじめまして、常連の皆さん3ヶ月ほどのご無沙汰でした、今夜も進行を務めますのはもちろん私、悪魔のキッカ』
キッカと名乗った少女が身を引き、その全身が画面に映るようになる。
大胆に肌を露出させたチューブトップにホットパンツ。
なるほど悪魔という設定だけあって、いかにもな感じのファッションだった。
ご丁寧に背後にはデフォルメされた小さな蝙蝠の羽がぷかぷか浮かび、黒い尻尾まで付いている。
――あの尻尾、本物みたいだな。
せわしなくくねくねと動く尻尾を見ていると、なにやら猫じゃらしを目の前で振られた猫にでもなったようにうずうずしてきた。
ただ惜しむらくは、せっかくの露出度の高い服装も、それを着ているのが10歳にも満たないだろう少女なせいで、色気というより活発さをまず意識させてしまうことだろうか。
妖艶な女悪魔というよりは、悪戯好きの小悪魔といった印象だ。
『さて、それでは次に皆さんお待ちかねだと思います、今夜あたしのお手伝いをしてくれる子を紹介しましょう』
キッカが手に持った紐を引くのを横目に見ながら、俺はテーブルの上に置かれた大量のビール缶の中から、まだ中身が残っているのを探し当てて口に運ぶ。
――ん、紐ってなんだ?
ビールの苦さを味わいながら、アルコールで麻痺しかかった頭でもわずかな違和感を覚えた直後――、
「ぶっ!?」
画面に現れた“アシスタント”の姿に、俺は思わず口に含んでいたビールを噴き出してしまった。
鼻につーんとした痛みが生まれ、涙で視界が滲んでいく。
『て、天使のセラフィ、です。
 今日は皆さんに、商品のことをわかっていただけるよう、い、一生懸命レポートします。
 よ、よろしくおねがいします……』
たたらを踏んで画面に入ってきた1人の少女。
キッカの手でカメラの方を向かせられた彼女は震える声で自己紹介をして、ぺこりと深いお辞儀をした。
肩にかかる程度のふわふわした金髪。
その上には輪っかが浮かび、背中にはデフォルメされた鳥の翼が生えている。
清楚な感じの白いワンピースは、確かに天使というイメージにはぴたりと合うものだ。
だがその一方で、天使というイメージに全くそぐわない物も彼女はいくつか身に着けていた。
「いくら深夜でも、これはまずいんじゃないか……?」
キッカが握っている紐の先が通された赤い首輪、目元を覆う黒い布。
いくらなんでもフェティッシュに過ぎる。
セラフィの身長はキッカよりも拳1つ高い程度。
まだ幼げな外見が、より一層の背徳感を醸し出していた。
210名無しさん@ピンキー:2006/02/11(土) 01:04:07 ID:o/zv07Kh
ばっちこーい
211 ◆3t8KpJbnJE :2006/02/11(土) 01:04:32 ID:i/YGuVHa
『さあ、アシスタントの紹介も終わったところで、さっそく今日の商品の紹介に入りましょう。
 今日の商品はこちら!』
セラフィの姿に唖然としている俺なんか無視して――テレビなんだから当たり前だが――キッカが元気よく右手を挙げる。
高く掲げたその手の先が一瞬光を放ったかと思うと、次の瞬間そこに長方形の箱がひとつ現れた。
「うお!?」
よく考えればこれはテレビなんだから別に驚くことではなかったのだが、さっきの衝撃のせいでついついリアクションが大きくなってしまう。
『だららららららららら……』
キッカによる口頭でのドラムロール。
『じゃーん!』
「マジですか!?」
彼女が箱から取り出したものに、俺はもう今日何度目だよって感じの驚愕の声を漏らしてしまう。
アルコールの後押しもあって通販番組のサクラも真っ青な好反応だと我ながら思う。
だがまあ、今問題なのはそんなことではなく、キッカが箱から取り出した長さ10センチ強、先端が膨らんだ形状のそれがどう見ても疑いようなく卑猥なことに用いられる大人の玩具だったことだ。
『今日の商品は、このバイブでーす!』
あっけらかんと宣言するキッカの姿に、開いた口が塞がらなくなる。
『基本的な使い方は今更説明する必要もありませんよねー?
 ただ、常連さんには説明するまではないと思いますが、これはそんじょそこらで手に入るバイブとはわけが違いますよー』
にやりと笑って、ずいっとカメラにバイブを突き付けてくるキッカ。
画面に大写しになった、思わず目を逸らしたくなるほどの異様に精巧な造形。
その全面が見えるように、キッカはバイブを回していく。
『どうですか? 電池を入れるための蓋とかないでしょう?』
確かにキッカの説明通り、見た感じ継ぎ目のようなものは一切なかった。
『このバイブはですねー、なんと電気じゃなくて魔力で動くんです。
 パワーチャージの方法は接触吸収型で、天使のあそこに突っ込んでおけば勝手に魔力が溜まっていくという驚異のお手軽さを実現しました!』
「ま、魔力ぅ?」
突然出てきた突拍子もない言葉。
いや、天使とか悪魔な時点でもう十分突拍子もなかったが。
『天使相手に使う場合、使用中に同時にチャージができますので半永久的に連続使用できちゃいますし、人間相手でもフルチャージからなら100時間は余裕です。
 もちろん、動きを抑えることで連続使用時間を延ばそうなんて、小賢しいことはしていませんのでご安心ください』
キッカが自信まんまんに言った直後、横で所在無さげにおろおろしていたセラフィがびくりと身を震わせた。
212 ◆3t8KpJbnJE :2006/02/11(土) 01:05:14 ID:i/YGuVHa
『と、口で言っても信じていただけないかもしれませんので、いつものようにさっそく実演してみましょう!』
キッカが手に持ったバイブで、セラフィの頬をぴたぴたと叩く。
『それじゃーセラフィ、まずは準備からだよ。
 どうしたらいいか、わかってるよね?』
『は、はい……』
蚊の鳴くような声で答え、頬を引き攣らせながらも舌を出すセラフィ。
首輪を嵌められ目隠しされた少女の小さな舌が、見るもおぞましいバイブの上を往復する。
その映像に、俺は思わず生唾を飲み込んでいた。
ただでさえ本物そっくりだったバイブの表面が、セラフィの唾液でてらてらと濡れ光り、より一層生々しさを増していく。
『そうそうその調子……カメラさん、もうちょっと寄ってくださーい』
キッカの指示で、一心不乱にバイブに舌を這わせるセラフィの口元がアップになった。
柔らかそうな唇から差し出された真っ赤な舌が、浮いた血管まで再現されているグロテスクな擬似男根を舐め上げる。
ぴちゃぴちゃという音までもがちゃんとマイクに拾われ聞こえてきた。
『はい、じゃあ口開けてー』
言われるがまま、精一杯大きく開けられた口の中にバイブの先端が潜りこんでいく。
キッカがバイブを前後に動かすと、それに合わせてセラフィの頬が形を変える様はひどく卑猥で目が釘付けになった。
じゅぷじゅぷと音を立てるほどの激しいピストン運動。
しばらくして、ようやくバイブが引き抜かれる。
それに合わせて2人の全身が映るあたりまでカメラが引いたことで、俺もわずかに正気を取り戻すことができた。
いつのまにかテレビに齧り付くような状態で没頭していたらしい。
股間にはすでに突っ張るような感覚がある。
『とまあ、準備はこれくらいでいいでしょうか。
 ちなみにパワーチャージ用の天使はすでにこちらで調教済みですので、バイブを見せれば勝手に濡れますからいきなり突っ込んじゃっても大丈夫です』
キッカが何かを説明している。
それはわかっていてもその声は右から左に通り抜け、その内容は全く理解できなかった。
なにせ、その横でセラフィがワンピースの裾をたくし上げはじめたのだ。
裾が膝を越え太股を越え、最終的にはへそが見えるあたりまで上がっていく。
そこまで行けば当然股間が露わになった。
「ぱ、ぱんつはいてない……」
俺の思考をトレースしたように、1度引いていたカメラが今度はセラフィの股間に寄っていく。
わずかに開いた大陰唇の隙間。
そこから肉の色が辛うじて窺える無毛の性器に、再び意識が吸い込まれる。
モザイクもなしに大写しになったその場所に、アルコールのせいではなく眩暈を起こしそうになった。
と、不意にカメラが引きセラフィの全身が再び画面に収まるようになる。
俯き、頬を染めて唇を噛み締めているその表情。
目元を覆う黒い布は、よく見ればかなりの範囲で色が濃くなっていた。
最も恥ずかしい場所をカメラに捉えられ、羞恥に震えながら涙を流す天使の少女に、俺の股間のものはますます硬度を増していく。
213 ◆3t8KpJbnJE :2006/02/11(土) 01:05:58 ID:i/YGuVHa
『それじゃー、本番いってみましょー!』
対照的に元気いっぱいな悪魔の少女が、手に持ったバイブをセラフィの股間に宛がった。
テレビの前、俺はまた生唾を呑み込んで次の瞬間を待つ。
『ふ……うう……あ……はぁう……』
見る見るうちにバイブを根元近くまで飲み込んでいくセラフィのあそこ。
痛みなのか快感なのか、とにかく何かを堪えるように内股気味になった足が震えているのが見て取れた。
『ほら、ちゃんとレポートしないとだめでしょ?』
『あ……す、すごく太くて、それに固くて、……ど、どうにかなってしまいそうです……はぅん!?』
セラフィの体がビクンとはねる。
見るからに触りごこちがよさそうな、白く滑らかな肌。
それに覆われたセラフィの下腹部が、ぐねぐねとうねるように蠢いていた。
『あ、ああ、中で……中でうねってますぅ……』
『動きのオンオフはユーザー登録した方の思念によって切り換えられます。
 パターンの変化なども全てイメージするだけで対応してくれる簡単操作』
『ふああ、振動までぇ……』
キッカはもうバイブから手を離している。
それなのに、突き立っていたバイブは勝手に細かな振動を開始した。
『さらには動きの変化だけでなく……』
『ひあ、あああ、こ、これだめ、こんなの激しすぎ……』
セラフィの喘ぎ声が一際高く切羽詰ったものになる。
『ほらほら、そんな説明じゃ見てくれてる人に伝わらないよ。
 ちゃんとどうなってるか具体的に説明しないと』
『は、はい……バ、バイブの、ふぁ……表……面にぃ……ああん』
とろりとした粘液が溢れ、思わず頬擦りしたくなるようなセラフィの太股を伝い落ちていく。
それが、俺にはまるで彼女が流す歓喜の涙のように感じられた。
『表面に、なに?』
『ぶつぶつが……ぶつぶつがいっぱい……ぃあ……できて動きまわって、かきまぜ……ひやああ、だめですそんなしたらぁ!』
『さらにはさらに、こーんなことまでできちゃいます!』
キッカの言葉を合図に、バイブがひとりでにピストン運動を開始する。
ずるりと、あと少しで抜け落ちそうなところまで下がったバイブの表面には、確かにセラフィの言葉通り細かい突起が無数に生まれて蠢いていた。
それが確認できたのも束の間、バイブは再び少女の秘奥に潜り込んでいく。
『ふあ、あ……もう……ひあぅ!?』
バイブを放して自由になったキッカの魔手が、今度はセラフィの胸に襲いかかった。
目隠しをされ、一切の心構えができていなかったセラフィが全身を痙攣させて身悶える。
股間同様そちらも下着は着けていないらしく、白いワンピースには2つの突起が浮き出ていた。
服の上からそれぞれを摘んで擦り、押し潰すキッカの指。
『ひぁん、イク、イク、イッちゃいますぅ!』
ぶるぶると内股を震わせ、潮まで吹いて絶頂を迎えたセラフィがついに床の上に崩れ落ちた。
214 ◆3t8KpJbnJE :2006/02/11(土) 01:06:34 ID:i/YGuVHa
『あ、ああ、だ、だめ……』
いったい何が駄目なのか。
それはすぐに目に見える形で提示された。
ぺたりと座り込んだセラフィの足の下に、薄黄色の水溜まりが見る見るうちに広がっていく。
『はぁぁぁぁぁぁぁ……』
どこか満足げな吐息を漏らすセラフィのアップ。
それをしばらく映していたカメラが、相変わらず完璧な営業スマイルを浮かべたキッカへと向きを変えた。
『いかがでしたか? お堅い天使が思わず失禁するほどの気持ち良さ。
 これだけの高性能で、お値段なんと寿命3ヶ月分!
 今回はこのバイブ本体に、パワーチャージ用の天使を1人お付けしての販売になります。
 この天使、本来の用途はパワーチャージ用ではありますが、単体でも十分愛玩用としてお使いいただける1級品ばかりを揃えさせていただきました』
画面が分割され、20人分の少女の顔が映し出される。
そのどれもが、パターンの違いはあれど息をのむほどに愛らしい容貌の美少女だった。
『限定数は20。
 注文数が予定に達し次第締め切りとさせていただきますので、ご注文はお早めに。
 なお原則としてお届けする天使はこちらで選ばせていただくことになっておりますので、予めご了承ください』
再び画面がスタジオに戻る。
『電話番号はこちら』
キッカが胸の前で指を下に向けて左右に往復させると、画面下部に携帯のものと思しき電話番号が表示された。
『さて、そろそろお別れの時間が近づいてまいりました。
 進行を務めましたのは私、悪魔のキッカと……』
キッカが足元のセラフィに視線を送る。
だが彼女の方はカメラの前での絶頂と、それに続く失禁のショックで完全に放心状態になっているらしく何の反応も返さなかった。
『あちゃー、完全に逝っちゃってますね。
 えーでは改めまして、この番組は私、悪魔のキッカと、アシスタントの天使のセラフィでお送りしました。
 それではまた、いつかどこかのチャンネルでお会いしましょう。
 さよーならー!』
ぶんぶんと必要以上に大きく手を振るキッカを中心に画面がズームアウトする。
そして次の瞬間、画面は砂嵐に包まれていた。
耳障りなノイズの音に、俺はようやく我に返る。
「やべ」
下着の中に冷たい感触。
「な、なんだったんだ、今のは……」
夢、にしてはあまりにも鮮明すぎる。
耳にこびりついたセラフィの嬌声。
身悶えるその姿。
頭には最後に表示された電話番号が焼き付いていた。
そしてパワーチャージ用の天使たちの顔も。
テーブルの上に放り出してある携帯が目に入る。
俺は震える手を伸ばし――。
215 ◆3t8KpJbnJE :2006/02/11(土) 01:07:45 ID:i/YGuVHa
以上です。
216名無しさん@ピンキー:2006/02/11(土) 01:16:48 ID:o/zv07Kh
(´・ω・`)ごめん、最初の部分で邪魔しちゃったよ

作品汚してしまった。吊ろうorz
217名無しさん@ピンキー:2006/02/11(土) 20:27:33 ID:IP9VokzI
うおおお、GJッ!
218名無しさん@ピンキー:2006/02/12(日) 01:00:28 ID:H0051KWN
GJ!
219名無しさん@ピンキー:2006/02/12(日) 11:33:12 ID:CtO2tG/O
電話番号 (゚Д゚;≡;゚д゚) ドコドコ?
220名無しさん@ピンキー:2006/02/13(月) 23:58:10 ID:4Sv8ZQd9
欲しいなぁ・・・
221名無しさん@ピンキー:2006/02/14(火) 12:38:01 ID:JRQe0/ej
>>215
続き希望〜
222名無しさん@ピンキー:2006/02/15(水) 20:55:43 ID:g4o75Idi
電話番号プリーズ!
三ヶ月なら構わない!
223名無しさん@ピンキー:2006/02/16(木) 00:00:07 ID:zykuin1J
おか板からツマミがてら来たら・・・215イイ!!

番号何所ー・・あったあった・・・ってこれはテレビ○京のほうだろうが、
フ○テレビのは・・・霊話帳・・霊話帳っと って、これは亡霊通信販売本
じゃねーか。

座布団の中から取り出す・・・いつも砂嵐なのにイキナリTVショッピングが始まるとこのだ。
・・・とテレビの電源が突然、点いた
224223:2006/02/16(木) 00:10:09 ID:zykuin1J
>>215、悪魔の召喚儀式しながら待っている。
【契約】†★悪魔についてのマジレス★†【代償】
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1129224352/l50
で、ワクテカ
225名無しさん@ピンキー:2006/02/18(土) 00:07:48 ID:GUSfeAId
保守
226 ◆3t8KpJbnJE :2006/02/19(日) 02:22:30 ID:0qmtMabJ
>>214の続きを投下します。
227 ◆3t8KpJbnJE :2006/02/19(日) 02:24:09 ID:0qmtMabJ
「くそっ、またダメだ」
相手方が通話中であることを示す忌々しい音。
あれから何度も電話をかけているのだが、毎回その調子で一向に繋がる気配がなかった。
こうしている間にも、1つまた1つと売れていってしまっていると考えると焦る気持ちばかりが胸の中に募っていく。
祈るような気持ちでリダイヤル。
何十回も聞いた規則正しい電子音の配列、そして――、
「やった!」
思わず小躍りしそうになる。
携帯からコール音が聞こえたのだ。
1回、2回――、
『お電話ありがとうございます。
 こちらは――』
聞こえてきたのはテレビと電話では多少印象が異なるが、ほぼ間違いなくあのキッカという少女の声だった。
逸る気持ちをなんとか抑えて咳払いを1つ。
「あ、あの、さっきの――」
『申し訳ありません。
 本日の商品はご好評を頂き、すでに完売となっておりまして……』
「そ、そんな……」
目の前が真っ暗になるというのは正にこういう状況だろう。
頭の中でセラフィという少女の痴態や、画面に並んでいた20人の天使の顔がフラッシュバックする。
逃した魚のあまりの大きさに眩暈すら覚えそうだ。
『誠に申し訳ありません。
 またの――』
『ご、ご主人様!』
電話を切ることも忘れ悲嘆に暮れる俺の耳に、たぶんそのセラフィのものだろう切羽詰った叫び声が聞こえてきた。
『なに? 今、電話の応対ちゅ――のわっと!?』
キッカの慌てたような声と、直後に聞こえた風を切るような音。
突然慌しくなった向こう側の状況がわかるわけもなく、俺は混乱することしかできない。
『あ、お客様、大変申し訳ありません。
 ただいま少々取り込んで――ああもう!』
またキッカの声が悪態とともに途切れてしまう。
『すみませんお客様、もしよろしければ、このままお待ちいただけませんでしょうか?』
「え、あ、いや、それは構わないんですけど、いいんですか?」
どうやら電話の向こうは妙な事になっているらしい。
さっさと切るべきだろうかと思っていた矢先のキッカからの提案に、俺はますます困惑を深めてしまう。
『ええ、何とかもう1セットご用意できそうな目処が――よっと……セラフィ! ちょっとだけでいいからあいつの動き止めといて!』
『そ、そんなご主人様ぁ……』
『ああ、すみません、それでですね、バイブの方は番組で実演に使ったもの、天使の方は番組で紹介した20人とは別のになりますが、それでよろしければお譲りいたしますがいかがでしょう?』
「いいんですか!?」
もうダメだと思っていた所に差し伸べられた救いの手に、俺はもちろん縋り付いた。
228 ◆3t8KpJbnJE :2006/02/19(日) 02:25:03 ID:0qmtMabJ
それから数分間、電話の向こうでは色々と大変なことになっていたらしい。
もちろん俺が得られる情報は電話口から聞こえる音だけでしかないのだが、どうやら誰かに襲われて応戦しているようなのだ。
そして、その戦いは実際にその場にいたわけでもない俺ですら戦慄を禁じ得ないほど酸鼻に満ちたものだったことが容易に窺えた。
『エンジェルバリヤー!』
『いたたたたたた! ご、ご主人様ぁ……』
だの――、
『エンジェルブーメラン!』
『あ〜〜〜〜れ〜〜〜〜〜』
だの、聞いているだけであの天使の少女が不憫でたまらなくなる。
やがて――、
『エンジェルスマーーッシュ!!』
『あぐっ!?』
鈍い打撃音と、悲運の少女のくぐもった呻き声をともなったその技で、凄惨な戦いはようやく決着がついたらしい。
『お待たせしました、お客様。
 それではこれよりそちらに参りますので、受話器を通話口を上にして床の上に置き、なるべくそこから離れていてください』
多少息の上がった声で告げられたキッカの指示。
俺がそれに従って部屋の壁まで下がっていると――、
「うおおお!?」
なんとなく予想していたとはいえ、実際にその現象を目の前にすると驚愕の声を抑えられなかった。
なにせ床に置いた携帯から、両肩にそれぞれ天使を担いだキッカがテレビで見たままの姿で現れたのだから。
「よっと、ととと……」
さすがに自分と同じか、むしろ少し大きいくらい2人の体を担いでいるせいかバランスを崩しそうになるがぎりぎりの所で持ちこたえる。
そしてあの完璧な営業スマイルを浮かべると――、
「この度はお買い上げありがとうございます!
 いやー、それにしてもお客様は運がいいですよ。
 たまたま新しい天使が入荷致しまして……」
などと言いながら肩に担いでいた荷物を下ろす。
どちらも意識を失っているらしく、床の上でぐったりとしたままぴくりとも動かない2人の天使。
片方は既に目隠しを取ってはいるが、あのセラフィという天使だった。
白いワンピースの裾がかなり際どいところまでめくれていて、彼女が下着を穿いていないことを思うとついつい生唾を飲み込んでしまう。
もう1人の天使は俺から窺える横顔を見るかぎり、セラフィよりも少し大人びた感じの天使。
腰くらいまであるブロンドが、床の上に広がって蛍光灯の光を反射しているのが印象的だった。
229 ◆3t8KpJbnJE :2006/02/19(日) 02:25:52 ID:0qmtMabJ
「あ、あの、パワーチャージ用の天使ってこの人、なんですか?」
「はい、そうですよ。
 どうです、なかなかのものでしょう?」
薄い胸をこれでもかと反らして誇らしげに言うキッカの言葉は、確かにその通りだった。
長い睫毛。
すらりとした頬の輪郭。
着ているのは飾り気のない白い服。
その上に、胸や肩、肘や膝などの要所要所にプロテクターらしきものを装着している彼女は本当にこの世のものとは思えない神々しさを湛えていた。
「いやー参りました。
 セラフィったら放送のあれ以来、ずっと気を失ったままで……。
 まったく、運ぶ方の身にもなってほしいですよねー」
あはは、と笑いながら言うキッカだが、それは間違いなく嘘だろう。
――なにせ、さっきまで声聞こえてたしなぁ……。
セラフィのこともそうなのだが、それよりさらに問題なのはもう1人の方だった。
どう考えてもこの新しい天使はさっきキッカが戦っていた相手のはずで、つまりこの取引が本人の意思を無視したものであるだろうことは容易に想像できる。
とすると、あの20人や、もしかするとセラフィだって最初は……。
「あらら? どうかされたんですか、お客様。
 お顔の色が優れないようですが」
「い、いや……」
テレビで見た非日常的な映像に沸騰していた頭が、冷水をかけられたように冷えてくる。
今更になって悪魔と取引をするという事に対する恐怖や罪悪感が湧いてきた。
「もしかして、今更キャンセルしようなんて、考えてたりはしませんよねぇ?」
俺の思考を先回りするような台詞。
目を細め、幾分トーンを落とした声で告げられたそれは、俺の背筋を震えさせるには十分な力を持っている。
口元には笑みを張り付けたままなのが、今の俺にはかえって恐ろしかった。
その背後にはぷかぷか浮かぶ蝙蝠の羽と、うねうね動く真っ黒な尻尾。
目の前の少女が、人知を超えた存在であることを証明するもの。
背中に嫌な汗がじっとりと浮いてくる。
「ん、んん……」
自分の胸あたりまでしかない小柄な少女に圧倒されていた俺を呪縛から解放してくれたのは、足元から聞こえた小さな呻き声だった。
キッカの視線から逃げるように下を向くと、セラフィがもぞもぞと体を動かし上半身を起こそうとしている。
「あ、あれ? ここはどこでしょう?」
大きな瞳。
初めて見る彼女の瞳は、その髪と同じく金の色をしている。
何度かぱちくり瞬きをして、きょろきょろあたりを見渡す姿はなんとも愛らしく俺の心を和ませてくれた。
230 ◆3t8KpJbnJE :2006/02/19(日) 02:26:35 ID:0qmtMabJ
「ここはお客様の家。
 さっき調達できた最後の1セットをお買い上げくださったんだよ」
俺が買ったということを強調する。
彼女が今どんな顔をしているのか、確認するだけの勇気は俺にはなかった。
「あ、そうなんですか? あ、あの、お買い上げありがとうございます」
立ち上がり、ワンピースの裾をぱっぱと払い俺に向かって頭を下げるセラフィ。
――まずい、なし崩し的に既成事実が……。
なんとかしないととは思うのだが、一体どうすればこの状況を打破できるのか、具体的な案が何一つ思い浮かばない。
「ということでセラフィ、さっさとバイブ出して。
 あれはもうこのお客様の物なんだから」
キッカがそう言いながら、セラフィのワンピースの裾を不意打ちで摘み上げる。
露わになる股間。
そこにある少女の秘園からは、深々と刺さったままのバイブの根元が顔を覗かせていた。
「あ、やだ!」
釘付けになった俺の視線に気づいたセラフィがそこを隠すように、ワンピースの前を押さえて座り込んでしまう。
「何恥ずかしがってんだか。
 もうぜーんぶ見られちゃってるのに」
「そ、そんなぁ……」
呆れたようなキッカの口調と、今にも泣き出しそうなセラフィの口調。
悪魔と天使ということを抜きにしても、随分対照的な2人の様子だった。
「ほらほら、さっさとしないと。
 お客様だって待ちくたびれてるし」
もう1度促され、セラフィは座ったままで服の下に片手を入れると、中にある異物を抜き始めた。
もう片方の手で裾を押さえているおかげで俺からはその中の様子は見えないのだが、それが逆に俺の想像力をひどく活発にさせる。
「ん……ふぅ……」
かすかに聞こえる押し殺した吐息がまた扇情的だ。
股間に再び血液が集まっていき、我ながらどうかと思うが、それに反比例するようにさっきまでの恐怖やらなにやらが小さくなっていくのを感じる。
やがて少女の体液で塗れ光るバイブがセラフィの手に握られて姿を現すと、湯気が立ちそうなほどのそれが手に入るなら悪魔との取引ぐらいと思えてしまうほどになった。
「はい、じゃあセラフィはお客様の方の準備お願いね。
 こっちはあたしが準備しとくから」
用心深く裾を押さえながら立ち上がったセラフィからバイブを受け取ると、代わりに何か指輪のようなものを渡しながらキッカが言う。
その指輪を見たセラフィは、なぜか血相を変えて悪魔の少女に耳元に口を寄せた。
「こ、これを使うんですか!?」
「そうだよ。
 だって、最初の1回でそれなりにがっつりやっとかないとまずいじゃん。
 あたし達がいるのは今回だけなんだし」
目の前で交わされる内緒話。
ただ、動転しているせいかセラフィの声は微妙に大きくその内容がばっちり聞こえてきてしまう。
キッカの方はむしろわざと聞こえる音量でやってる気がするんだが。
「それはそうですけど、でも……」
「へーきへーき、その辺はセラフィがちゃんとサポートしてあげればさ。
 随分気に入られてるみたいだし」
横目でこちらをちらりと窺うキッカの視線。
最初顔に来たのが、ついっと下に移動するのが見て取れた。
おまけにくんくんと小さく鼻を鳴らす仕草まで。
放送を見ていた際の粗相まで見透かされているようで、というか間違いなく見透かされてさすがに俺はバツの悪さを感じずにはいられなかった。
231 ◆3t8KpJbnJE :2006/02/19(日) 02:27:44 ID:0qmtMabJ
「あの、手を出していただけますか?」
微妙に物騒な気配がする内緒話の後、セラフィが俺の前までやってきた。
少し潤んだつぶらな瞳で上目遣いという反則じみたオプション付きのそのお願いは、無条件で従ってしまいたくなる魔性の魅力を伴っている。
さっきのあの内緒話さえなければ、言われるがままにそうしていただろう。
「あ、あの、さっきの指輪みたいなのはめるのか?」
「あ、はい、そうですけど、別にそんなに危険だったりはしませんから。
 ちょっとだけ、その……色々と……」
安心させたいなら途中で言葉を萎めさせないでほしかった。
というか“そんなに”ってなんだ、“そんなに”って。
ああ、でもそんな姿もいじらしく、困らせている自分がものすごく悪者になったような気がしてくる。
――本当に大丈夫なんだろうな……。
結局不安を拭いきれたわけではないが、罪悪感に負けるようにして手を差し出してしまう。
飾り気のない銀色のリング。
彼女の指に摘まれたそれは、まるで俺の為にあつらえたように中指にはまり、きらりと光を反射した。
「なんだ……?」
緊張していたわりに、はめても特に変化はない……ように感じられた。
もちろん問題がなければないに越したことはないのだが、それでも少し拍子抜けした感じで彼女の小さな両手が添えられた自分の手を眺めていると――、
「それじゃ、起動しますね」
セラフィは指輪がはめられた手に顔を近づけていくと、そっと口付けを施した。
「何を……ぐぅっ!?」
彼女の唇が触れた瞬間、指輪にいきなり異変が起こった。
一瞬その内径が縮んで指が締め付けられたのかと思うほどの痛みが走ったのだ。
「きゃっ!?」
驚きのあまり乱暴に彼女の手を振り解くようにして自分の顔の前へ手を引き寄せるが、リングのサイズ自体は変わっていない。
締め付けられたりも、少なくとも見る限りではしていない。
「つ……」
なのに、また指に痛みが走る。
ドクン、ドクンと心臓の鼓動に合わせたように規則正しく痛みが生まれ全身を駆け抜けていく。
それはまるで指にもう1つ心臓ができてしまったかのような感覚だった。
それと同時に、指輪から根のようなものが生えて全身に蔓延っていくようなイメージが頭の中に描かれる。
「な、なんだ、これ……」
それを抑えようと反対の手で握り締めてもそれは一向に収まらない。
むしろ1度拍を打つたびに痛みは強く、そして火傷しそうなほど指輪が熱く感じられるようにすらなってきた。
「お、落ち付いてください! 一時的なものですから」
どんどん増していく熱と痛みに思わず屈み込んでしまった俺の頭の上から、セラフィの慌てた声が聞こえてくる。
「落ち付けったって……」
搾り出すように呟いた直後、全身を温かい何かに包み込まれる感覚が生まれた。
今も全身を駆け巡る激痛を、その外側からふわりと包み、和らげていく温かさ。
「大丈夫ですから、落ち付いて受け入れてください……」
痛みを堪えるために丸めた背中。
そこに2本の細い腕が回されていることに気づく。
額に当たる感触は、まだ発育途上ではあるものの確かに女性を感じさせる柔らかさを持っていた。
かすかに香る甘酸っぱい少女の体臭。
怯える子どもを安心させるように、天使の少女が俺を抱き締めていたのだ。
氷が溶けるように、俺の中の痛みや熱、未知の事態への恐怖が和らいでいく。
まあ、彼女の香りの中にはほんの少しのアンモニアの香りやらも混ざってはいたのだが、そんなことが考えられる程度には、俺の中に余裕のようなものが生まれていた。
体内に広がっていく根の先端が、指輪をつけていない方の手の先、そして両足の先にまで到達したイメージ。
そして、それはついに頭の中心にまで――。
232 ◆3t8KpJbnJE :2006/02/19(日) 02:29:04 ID:0qmtMabJ
突然指先から全身にまで広がっていた痛みが嘘のように引き、俺は固く瞑っていた瞼を開いた。
目の前にはセラフィの顔。
息がかかりそうなほどの距離で、不安そうに眉を寄せてこちらを見つめていた。
「あの、私の言っていること、ちゃんとわかりますか?」
と、彼女はいまいち意味がわからない質問をしてきた。
もちろん言葉がわからないというわけではなく、さっきまでちゃんと会話できていたのに今更なぜそんなことを聞くのかがわからないという意味だ。
「キシャー?」
質問の意図を問い質そうとした俺の耳に、奇妙な音が聞こえてきた。
一方で俺が口にしようとしていた言葉は自分の耳には聞こえない。
「あ、そうですね、これだと私の方があなたの言葉がわからないんですよね。
 すみませんけど、はいなら1回、いいえなら2回短く鳴いてみてください。
 できますか?」
「キシャー?」
何を言っているんだ? と言おうとしたのに、またも聞こえてくるのは奇妙なこの音。
なぜか俺が喋ろうとすると代わりに聞こえてくるこの音の発生源はいったいどこなんだろう。
「や、やっぱり自我がなくなってしまったんでしょうか……」
セラフィの眉がますますひそめられ、声も潤みを帯びていく。
「自分の姿を見せてやったら?
 どんな状態なのかわかってないんじゃない?」
突然横からかけられた声にそちらを向くと、キッカは部屋の隅に一昔前にはやったぶらさがり健康器のようなものを組み立てている最中だった。
「そう、ですね。
 少し失礼しますね」
耳元で聞こえたセラフィの声に顔を戻すと、ただでさえ近かった彼女の顔がさらに一層寄ってくる。
「キ、キシャッ!?」
何を、と言おうとしたのにまたもこの音。
3度目でようやく、この音がなんとなく自分の頭のてっぺんのあたりから聞こえてくることに気づいた。
ただ、今はそれどころではなく、目を閉じて顔を寄せてくる少女から逃げるべきかどうかが重要だ。
見るからに柔らかそうな桜色の唇。
それが自分のものに合わせられる未来を思い描いた矢先、こつんとお互いの額がぶつかった。
――な、なんだ、驚かせないでくれ……。
熱を計る時のように、そこでセラフィが動きを止めたことに、俺は安堵半分失望半分といった気持ちで内心胸を撫で下ろす。
触れ合わせた皮膚を通じて、さっき抱かれている時にも感じた少女の高めの体温と、そしてそれ以外の何かが流れ込んでいるような感覚があった。
「私の見ているものをあなたにも送りますから」
10秒ほど額を合わせていただろうか、セラフィはそう囁いて離れていった。
彼女が下ろしていた瞼を上げる。
と、それに合わせて俺の頭の中に異変が起きた。
右目と左目が全く別のものを見ているような感覚と言えばいいのか、頭の中にスクリーンが2つできたような感じと言えばいいんだろうか。
さっきのセラフィの言葉を思い出すと、片方がもともと俺が見ているもので、もう片方は彼女が見ているものなんだろう。
とにかく、いきなり視覚からの情報が2倍になった俺の中に、不思議と混乱は起きなかった。
ただ、ある疑問だけは湧いてくる。
233 ◆3t8KpJbnJE :2006/02/19(日) 02:29:56 ID:0qmtMabJ
2つのスクリーン、片方にはセラフィの可愛らしい顔がアップで映っている。
それは元々俺が見ていたものだ。
その金色の瞳はまっすぐにこちらに向けられている。
つまり、もう片方が彼女の見ているものだとするなら、当然そこには俺の顔がアップで映っていなければいけないはずだった。
なのにそこには奇妙な物体が映っているだけで、俺の姿がどこにもないのだ。
表面に凹凸のあるぶよぶよとした赤黒い壁。
俺の視界の中でセラフィが身を引くと、彼女の視界の中でそれの全体像が確認できるようになる。
それは円筒形の肉の塊だった。
サイズはちょうどドラム缶くらいだろうか。
それが彼女の目の前でぷるぷると身を震わせている。
「どうですか? ちゃんと見えていますか?」
理性は徐々に今の状況を理解しつつあった。
ただ感情はそう簡単にはついていけない。
今彼女の目の前にあるこの肉の塊が自分だなんて、認められるはずがなかった。
「キシャ、キシャシャシャ、キシャー!?」
いったいなんなんだこれは、と言ったつもりだった。
なのに言葉は出ず、何度目かの奇妙な音が聞こえ、彼女の視界の中で肉筒がその上部をぐねぐねと動かしただけ。
――これが、俺の声……。
彼女の目を通して、自分が喋る、いや鳴く姿を確認してようやくそれが理解できた。
理解できてしまった。
これが目先の欲望に負けて悪魔と取引しようとした人間の末路なんだろうか。
セラフィの前で前屈みに肉筒を折るその姿は、我がことながらあまりにも惨めで、哀れだった。
「お、落ち付いてください。
 この変身は一時的なもので、朝になれば元に戻れますから」
「キシャ?」
これから一生この姿で、と絶望していた俺に、セラフィのその言葉は正に天から射し込んだ一筋の光明だった。
というか、それならそうと先に言って欲しかったというのが正直なところだ。
「もう1度聞きますけど、私の言葉、わかりますよね? はいなら1回、短く鳴いてみてください」
「キシャッ!」
「よかった……」
俺が言われた通りに反応したことに、セラフィの顔がぱっと明るさを取り戻す。
「体は戻るんですけど、たまにリングの効果を無理に拒絶しようとして心が壊れてしまう場合がありますから心配したんですよ」
さっきまでと違い、今度は安堵の涙を目尻にためて物騒なことを言うセラフィ。
だから、そういう大事なことは先に言って欲しかったんだが……。
234 ◆3t8KpJbnJE :2006/02/19(日) 02:30:42 ID:0qmtMabJ
「それじゃ、その体の使い方を説明しますね」
セラフィが目の前にある肉筒の中に手を差し入れる。
肉筒の中は、元の体で言えば口の中のような感じだろうか。
自分の体の中を触られるくすぐったいような奇妙な感覚に自然と身じろぎをしてしまう。
彼女の細い指が何かを摘むと、俺にとっては指先を摘まれたような感覚があった。
口の中に指があるというのも妙な感覚だが、なぜかそんな風に感じられるのだ。
それを言うと頭のてっぺんに口がある感覚がすでに異常ではあるんだが。
肉筒の表面に目があるようには見えないのに、ちゃんと目の前のセラフィの姿が“見えて”いるのも不思議といえば不思議だった。
「ゆっくり引っ張りますから、それに合わせてこれが伸びる感じをイメージしてください」
そんなふうに俺が考えていると、言葉とともにその指先のような突起に優しく力がかけられる。
俺はそれに抵抗しないように、その擬似的な指が伸びていく様を思い描く。
「キシャッ!?」
肉筒から引き出されたセラフィの指には、外皮と同じ赤黒い肉色の細い紐が摘まれていた。
太さはちょうどそれを摘む彼女の人差し指くらい。
透明な液体で濡れ光るその紐を、セラフィは自分の胸へと導いていく。
内側からわずかに布地を押し上げるだけのなだらかな丘陵。
そこへ俺の肉紐を螺旋状に巻き付けると、セラフィは恥ずかしそうに頬を染めながら言葉を紡いだ。
「力を入れてみてください。
 あ、でもなるべく優しくお願いしますね」
俺は言われるまま、その紐が彼女の胸を緩く圧迫するイメージを思い描く。
それに反応し、それまでおとなしく彼女に導かれるままだったそれがぐねぐねと動き出し、少女の胸の控えめな膨らみを変形させ始めた。
「そ、そうです……次は」
微妙に声を上擦らせながら、再びセラフィが俺の中に手を伸ばす。
その指が、今彼女の右胸に巻き付いている肉紐の根元、そのすぐそばの別の突起に触れてきた。
「ここにもありますから、今度は伸ばすところから……んん……ご自分でやってみてください」
悩ましげな吐息を織り交ぜながらの言葉。
さっきので多少感覚を掴んでいた俺は、すぐに言われた通り自力で肉紐を伸ばし、今度はセラフィの左の胸に新しい肉紐を巻き付けていった。
「そ、そう、上手……です」
白いワンピースの胸に、2本の赤黒い肉紐が螺旋状に巻き付いている光景。
誰も足を踏み入れてない処女雪を荒らすような感覚に、徐々に俺の中で嗜虐的な興奮が高まってくる。
乳房と呼ぶのは躊躇われるほどの慎ましやかなそれを縊り出すように、少し力を強めて絞り上げると、その中心にこれもまた控えめながら確かにピンク色の突起が布の下でしこり立っているのが見て取れるようになった。
「ひゃんっ!?」
肉紐の先端でそれを服の上から押してみると、面白いようにセラフィがびくんと全身を痙攣させる。
「あ、ああ、ちょ、ちょっと、まって……くださ……ああん」
ぐりぐりと先端を押しつけると、肉紐が纏っていた粘液が服に染み込み、より一層その敏感な突起の色が透けて見えるようになった。
235 ◆3t8KpJbnJE :2006/02/19(日) 02:32:18 ID:0qmtMabJ
「お、お願いですから、まって……まってください」
あまりの反応の良さに、思わず行為に没頭していた俺はセラフィの泣きそうな声での懇願にようやく我に返って動きを止めた。
「ま、まだ……説明することがありますから……もう少し待ってくださいね」
頬を上気させ、息遣いを荒くした少女の姿は、見ているだけでまた我を忘れてしまいそうなほど扇情的だった。
その衝動をなんとか抑えこみ、次の言葉を待つ。
もちろん、自分のこの新しい体の機能をもっと知れば、さらに彼女を感じさせることができるだろうという打算もあった。
「これの先、細い線があるのが見えますか?」
直前まで彼女の乳首を虐めていた肉紐の先端を摘み、セラフィは彼女自身の顔に向けさせた。
相手の視界を通してその線というのを確認した俺は、さっき言われた通りキシャっ! と1回短く鳴いて意思を伝える。
「ここは口みたいに開いて、ものを吸ったりできるんです」
その説明を聞き、指の先に口がついているようなイメージでそこが開く姿を想像する。
最初はうまくいかなかった。
それでも何度か繰り返していると、彼女の目の前でその肉紐の先端にぱっくりと口を開けさせることに成功する。
粘液の糸を引きながら精一杯大きく開いた異形の口。
「試しに私の指を吸ってみてください」
摘んでいるのとは反対の手の指先を近づけられる。
素直に従おうとした俺の心に、不意に悪戯心が湧きあがってきた。
一応は彼女の指に摘まれて固定されているとはいえ、肉紐の表面はぬるぬるした粘液で包まれていて、その気になればその指から自由になることは簡単だった。
つるりと指の間から抜け出すと、俺は指なんかよりもっと吸いたいあれに肉紐の先端を向けたのだ。
「あっ! だ、だめ……きゃぅぅぅ!?」
半透明になった布地に浮き出る淫突起にむしゃぶりつくと、それだけでセラフィは可愛い嬌声をあげ、俺は心の中でガッツポーズを決めた。
「だ、だめですったら……ああん、も、もう……」
咥え込むだけでなく教えられたように吸引も施し、さらに反対の胸にも同じように責めを加えていく。
「ひあ……や……ひぃん」
セラフィの言葉の中で意味のある単語と喘ぎの割合が変わっていく。
確実に頂点に向けて昇りつめていくセラフィ。
1時間ほど前はテレビで見ていることしかできなかったそれを、今は自分が為しているんだと思うと、得も言われぬ充実感が俺の胸を満たしていった。
「だ、だめ……ですぅ……本当にイッちゃいますからぁ……」
セラフィの声が甘えるような媚びた色を帯び始める。
その変化に調子に乗った俺は、2本の肉紐で休むことなく少女の両胸を責め上げながら、同時に自分の体の中にも意識を向けた。
――思った通りだ。
案の定、口の中には他にもたくさんの肉紐の芽とでも言うべきものが存在することを自力で感じることができた。
「そ、そんなに……いっぺんになんてぇ……」
彼女の目を通し、肉筒から数えきれない肉紐がぞわぞわと這い出していくのを確認する。
今や、本来の両手の指をはるかに上回る数の肉紐ですら、自由に動かせるようになっていた。
まずは両胸から込み上げる快感に足をがくがく震わせ、今にも崩れ落ちそうだったセラフィの体を支えるべく腕の付け根に新たな紐を巻き付かせる。
そのついでにつるつるの腋の下に、肉紐の先端の口で吸いついてみるのも忘れなかった。
「はあぁん……」
胸とは違い、キスマークを付けるくらいの強さで肌を直に吸引すると、セラフィは鼻から抜けるような吐息を漏らして身悶えする。
そのまま両手両足に何本もの肉紐を巻き付け、無数の口でキスを施していった。
「あ、ああん、……え?」
もう抵抗することなくその刺激に身を委ねていたセラフィは、俺が1本の紐でワンピースの裾を咥えてひらひら揺らすと、一瞬きょとんとした表情を浮かべてそこを見下ろした。
彼女自身の視界の中、肉紐が直に巻き付いてその身を擦り付けたり先端の口で吸い付いているのは、両手や両足など露出している部分だけだ。
それが言葉を話せない俺からの、服の中に入っていいかという質問だと気づくとほんのわずかに恥じらうような迷いを見せ、そして小さくこくんと頷いた。
「キシャー!」
本人の了承を得て、俺が心の中で喝采をあげてセラフィの秘められた場所に潜り込もうとした、まさにその時だった。
「はーい、ストップストーーップ!」
その存在をすっかり失念していた悪魔の少女の声が、突然部屋に響き渡ったのだ。
236 ◆3t8KpJbnJE :2006/02/19(日) 02:32:53 ID:0qmtMabJ
「はぇ?」「キシャ?」
期せずして同じタイミングで疑問の声をあげ、2人揃って声のした方に視線を向ける。
ずかずかと近寄ってくるキッカの後ろには、件のぶらさがり健康器に逆さ吊りになったもう1人の天使の姿があった。
「はいはい、とりあえずセラフィを放してくださいね、お客様」
穏やかな口調なのに、どこか有無を言わせない迫力を感じた俺は素直に従ってしまう。
セラフィの体に巻き付けていた肉紐を引き上げさせると、彼女は立ち続ける体力も残っていないかのように床に崩れ落ちた。
「もう、あんたまでその気になっててどうするの」
「す、すみません……」
首から下、露出した両手足は粘液にぬらぬらと光らせ、ワンピースもほぼ全面が半透明に透けて肌にぴったり貼り付くような状態のセラフィ。
ぺしっと頭を叩かれ弱々しく謝罪する。
と、それまで見えていたセラフィの視界が不意に見えなくなった。
どうやら接続が切れたらしい。
「お客様も、あくまで本番は向こうですからね」
その事を残念に思う暇もなくキッカに促され、俺は逆さに吊られた天使の方に視線を向けた。
服やプロテクターはキッカの手で剥ぎ取られ、ぶらさがり健康器もどきの横棒に膝をくくり付けられて全裸で吊るされている。
手は左右に広げられて支柱にくくり付けられていて、ちょうど大の字を上下逆にしたような体勢だ。
口には太い棒のようなものを噛まされているのに、それでも美しさを失わない少女の姿に俺は思わず見蕩れてしまう。
さっき感じた罪悪感のようなものは、もうほとんど俺の中には残っていなかった。
今胸の中で燃え盛っているのは、中途半端なところでお預けをくらった欲望を新たな獲物に叩きつけたいという思いだけ。
わずかに残っていた理性すら――、
「思いっきりやっちゃって大丈夫ですよ。
 セラフィだって最初は結構手を焼きましたけど、快楽を覚え込ませちゃえば天使ってものすごく従順になりますから」
その悪魔の囁きによって完全に打ち砕かれる。
俺は行き場を失って宙をさまよっていた全ての肉紐を、一斉に逆さ吊りの天使に向かって解き放った。
237 ◆3t8KpJbnJE :2006/02/19(日) 02:34:15 ID:0qmtMabJ
セラフィに勝るとも劣らないほど白い肌。
その全身にグロテスクな赤黒い肉紐を絡み付けていく。
そのコントラストにひどく興奮をそそられた。
「ふ……うぅ……」
全身を這いずるぬるぬるとした感触に天使が小さく吐息を漏らし、ゆっくりと目を開いていく。
目覚めたばかりでぼんやりとしていた瞳が、自分の状況を認識して次の瞬間かっと見開かれた。
「んぅ!? んーー!!」
何かを言おうとしているのだろうが、噛まされた棒のせいでまともな言葉は何一つ聞き取れない。
ただその言葉の代わりとでも言うように、天使の口の端から薄緑の液体がつうっと溢れて零れ落ちていく。
捕らえられているということに怯えるかと思ったが、むしろこちらを射抜く勢いで睨み付けてきたのが少し意外だった。
意思の強さを表すような少し太めの眉。
そんな彼女がやがてセラフィのように従順になるかと思うと、胸の内からどす黒い悦びが込み上げてくる。
「あー、あんまり喋ろうとしない方がいいと思うよ。
 それ、圧迫されると催淫液が滲み出てくる仕掛けになってるから。
 もちろんさっさと気持ち良くなりたいんなら止めないけどさ」
どうやら彼女が咥えている棒は、言葉を封じるだけが目的ではないらしい。
俺の背後からキッカがそう説明すると、それを聞いた天使が表情を強張らせた。
その間も俺は彼女の体を思うままに貪っていく。
セラフィにもしたように、ただし今回は直に量感のある双丘に肉紐を巻き付け絞り上げた。
螺旋状の紐の隙間からむっちりとはみ出した柔肉を、別の紐の先端で時に押し込み、時に口を開いて吸引し解していく。
捕われの天使は棒を圧迫しないよう、必死に鼻から空気を抜くようにして自分の胸が蹂躙される屈辱に耐えているようだ。
「はひぃっ!?」
それでも立ち上がりつつあったその頂きを咥えこみ吸い上げてやると、さすがに反応を抑えきれなくなる。
また口の端から薄緑のとろりとした粘液が溢れ出した。
身を捩って逃げようとしても、その程度で伸縮自在の肉紐から逃げられるはずがない。
バタバタ動く膝から先を絡め取り、その指の隙間まで丹念に丹念に舐めしゃぶっていく。
太股や腹、腋の下なども余さず巻き付き、吸い付き、刺激していくと、何度も分泌された催淫液の効果もあってか少しずつ天使の様子が変わりつつあった。
目が覚めるほど白く透き通っていた肌がほんのりと赤みを帯びてきている。
それを否定するように、そして内から込み上げる何かに耐えるように目を固く閉じ、いやいやをするように首を振っていた。
238 ◆3t8KpJbnJE :2006/02/19(日) 02:35:31 ID:0qmtMabJ
「ご、ご主人様……あの……」
背後から聞こえるセラフィの遠慮がちな声。
「なに、見てるだけで我慢できなくなっちゃったの?」
からかうようなキッカの声音に、真っ赤になっているセラフィの顔は直接そちらを見ないでも容易に想像できた。
俺と同様、彼女もさっきは中途半端なところで止められてしまったのだ。
その直後に、目の前でこれだけの光景を見せ付けられてしまえば、我慢できなくなるのもしかたないことだろう。
「なら、何をどうしてほしいのか、ちゃーんと言ってごらん? そしたら考えてあげる」
「あ、あうぅぅ……。
 ……ご、ご主人様の太い尻尾で……はしたないセラフィの……え、エッチなところを……つ、突いて、ほしいんですぅ……」
ところどころでどもりながら、セラフィが卑猥なおねだりを口にしている。
「はーい、よく言えました。
 それじゃあ……」
「ひゃああぁん!」
魂が抜けてしまいそうなほどの歓喜の声が聞こえてくる。
「はひぃ……いいぃ……いいですぅ、ご主人様ぁ!」
続けてじゅぼじゅぼという水音が生まれ、それに合わせてセラフィが悶えているのが伝わってきた。
そこにあるのは俺と、そして今目の前で逆さ吊りにされている天使の最終到達地点と言っていいものだ。
勝ち気な瞳でこちらを睨み付けていた彼女が、俺が与える快楽に依存しきって縋り付いてくる姿を思い浮かべると自然と笑みが零れてしまう。
笑みといっても、今の俺の体では肉筒の上部を不気味に蠢かすことぐらいしかできないのだが。
――と、いかんいかん……。
意識を背後に向けていたせいで、いつのまにか肉紐の動きが惰性に近いものになっていたことに気づく。
緩くなった責めに天使が目を開け、またこちらを睨み付けていた。
その瞳に宿る意思はまだ確かだ。
――それならそろそろ。
何本かの肉紐を縒り合わせ、擬似的に1本の極太の凶器へと変貌させる。
それを目の前に突き付けると、さすがに彼女も顔を引き攣らせた。
その反応に内心ほくそ笑みながら、喉、胸の谷間、へその上と、焦らすように、脅すようにことさらゆっくり彼女の身体の中心線を移動させていく。
天使というのはそういうものなのか、セラフィと同様に彼女の下腹部にはわずかな茂みも存在していなかった。
女性器自体はそれなりに成熟していることとのギャップが、妙に俺を興奮させる。
割れ目の両側、ふっくらと盛り上がった土手に何本かの肉紐を吸い付かせ左右に引っぱると天使が全身を震わせた。
蛍光灯の光の下、完全に曝け出されたサーモンピンクの肉色。
今まであえて触れないようにしていたそこは、わずかに染み出した液体ですでに濡れ光っていた。
239 ◆3t8KpJbnJE :2006/02/19(日) 02:36:58 ID:0qmtMabJ
極太の逸物で膣口を捏ねるようにマッサージする。
その一方で女性器の一端、薄皮に包まれ隠れるように存在している突起にも1本の肉紐を向かわせた。
敏感過ぎるそこは、口でやさしく含んだだけでも捕われの天使に無視できないだけの衝撃を与える。
まして一切の容赦なく思いきり吸引してやったりすれば、意思の力だけで堪えることなんてできるはずがなかった。
「はぅぅぅ!?」
全身をがくがくと痙攣させ、口の端から唾液と催淫液が混ざり合ったものを滝のように溢れさせる少女。
捕われてなお気丈にこちらを睨み付けていたその瞳からも、ついに大粒の涙が零れ落ちた。
「ひあああああ!」
追い討ちをかけるように、陰核への刺激で新たな蜜を吐き出した膣口に擬似性器を潜り込ませる。
必死に閉じようとする肉壁を力任せに押し開き、蛇のようにその身をうねらせて中へ中へと入っていく。
複数の肉紐で構成されたそれには、当然のことながら幾つも口が存在していた。
身を進めながら、周囲にある細かな襞を啄ばみ、引っ張り、吸引する。
ずるずると愛液を吸い取る下品な音が少女の秘所から絶え間なく生まれ、それでも飲み干しきれなかった分が結合部から溢れ出した。
「ふむぅ!? んむ!? うんんっ!?」
体奥を一掻きするごとに、少女の瞳が焦点を失っていく。
そして――、
「んんんぅぅぅぅぅ!」
口枷のせいでくぐもった絶叫をあげながら、彼女は今夜最初の頂点へと昇り詰めた。
いや、もしかするとこれは彼女にとって生涯最初の絶頂だったかもしれない。
それを示すように、彼女の秘奥から掻き出される愛液には、かすかに赤の色彩が混ざり込んでいた。
両手両足の拘束を引き千切るほどの勢いで全身を痙攣させ、なかば白目を剥くような状態で悦楽の波に翻弄される。
その姿と、膣の収縮によりそれまで以上に強烈に締め付けられたことで、俺の中でも何かが爆発した。
肉紐の中を熱い塊が通り抜けていく。
「キシャアァァァッ!」
全ての肉紐の先端、そこにある口から黄味がかった白濁液が噴き出していく。
人間の体のときとは比べ物にならないほどの射精感。
それが何十本も同時に、そして何十秒も持続する。
頭が煮えたぎるような快楽からようやく覚めた時には、少女の体は全身生臭い汚濁液でコーティングされたような状態になっていた。
その姿がまた俺の中の炎を燃え上がらせる。
射精後の脱力感とは無縁のこの体なら、まだいくらでも続けられることを感じ取り、俺は喜びに身を震わせた。
元の体に戻る朝までには、まだまだ十分な時間があるのだ――。
240 ◆3t8KpJbnJE :2006/02/19(日) 02:37:31 ID:0qmtMabJ
「お……おねがい、もう……ゆるして……」
猿轡を外した後の彼女の第一声に、俺は軽い失望を覚えていた。
――まだ足りないんだ……。
あれから俺の方も10回を優に越える、そして彼女の方はその数倍、下手をすると数十倍の絶頂を経験した。
もうそろそろ自分から求めるようになったかとも思ったのだが、その読みはまだまだ甘かったらしい。
ただ、失望を感じる一方で、それ以上に闘争心が燃え滾るのも感じていた。
こちらはまだ全然疲れてはいない。
まだ足りないというのなら、もっともっと責め続ければいいだけなのだ。
「ひぐぅ……おねが……おねがい、すこし、ひあぅ……やす、ませてぇ……」
膣への無慈悲で一方的な抽送を再開すると、彼女は息も絶え絶えに喘ぎと懇願を繰り返すことしかできなくなる。
限界以上に感じやすくなった体は、すぐにまた少女を頂きへと押し上げていく。
その、はずだった。
「キシャッ!?」
突然、彼女の体に絡み付かせていた無数の肉紐が、ほのかな光を放ち始め、驚いた俺は思わず動きを止めてしまう。
徐々に強くなっていく光。
と、何度目かの絶頂でセラフィが一際高く鳴いて失神した後、静かに俺達の様子を見守っていたキッカが久しぶりに声をかけてくる。
その内容は、俺にとっては絶望的なものだった。
「あー、お客様、そろそろタイムリミットみたいですねー」
――そんな!? まだ終わっていないのに……。
いつのまにか、窓からはカーテン越しに朝日が射し込む時間帯になっていた。
その爽やかな朝の光に対抗するように、俺を包む光もさらに強さを増していく。
「まぁ、これぐらい仕込んでおけば、後は自力でもなんとかなるんじゃないですか?」
俺を迂回して逆さ吊りの天使に歩み寄ったキッカが気楽な調子で言う。
「キシャー! キシャシャー!!」
光がますます強くなっていく。
もう目の前にいるキッカ達の姿すら見えないほどだ。
――まだだ! まだ終わりじゃないんだ!
心の中でそう叫んだのとほぼ同時、視界が完全な白一色に包まれた。
241 ◆3t8KpJbnJE :2006/02/19(日) 02:38:57 ID:0qmtMabJ
「イッちゃいます……セラフィ、もうイッちゃいますぅ!」
束ね合わせた俺の肉紐に胎内を掻き回されたセラフィが、全身を痙攣させて何十回目かの絶頂に打ち上げられる。
全身に巻き付いた肉紐によって、まるで神に捧げられる生贄のように宙に掲げられた状態。
股間から盛大に潮を吹き、しかもその後には少量ながら薄黄色の液体までもぽたぽたと滴らさせる。
床には俺と彼女、2人分のありとあらゆる体液が水溜まりを作り、なんともいえない性臭を発散させていた。
「も、もうだめですぅ……」
誰に言うでもなくそう呟き、首を力なく垂れさせる。
失禁と同じくいつものことなのだが、どうやら快感のあまり失神してしまったらしい。
また少し刺激を与えてやれば目を覚まさせることもできるのだが、俺はとりあえず彼女の体を床に下ろし、全身に纏わりつく肉紐を引き上げさせることにした。
体中を粘液でどろどろにしながらも、対照的にどこまでも安らいだ表情で静かに眠る天使の少女。
とある廃ビルの一室で、俺達は数時間にも渡り本能の赴くまま交わっていた。
あの日、部屋を満たした光が消えた後も、俺はこの怪物の姿のままで、元の姿に戻ることはなかった。
指輪の効果が切れそうになった時、心の中で必死に抵抗したのが影響したらしいのだが詳しいところはもちろん俺にはわからない。
これはキッカにとってすら意外だったらしく、唖然としてこちらを見つめる彼女の表情は今思うとなかなかに貴重なものだった。
あの、俺が買うはずだった天使はもう別の人間に売られてしまい、ここにはいない。
その事に別に思うところはなかった。
キッカはセラフィのように特に気に入った場合は例外として、捕らえてきた天使のほとんどは快楽を覚え込ませた後、いかがわしいアイテムと一緒に売り払ってしまう。
そして俺は今、その調教を手伝う助手としてキッカに雇われて――いや、飼われていた。
人間だった頃への未練も特段ない。
というより、いつの頃からか、この体になる前のことはおぼろげにしか思い出せなくなっていた。
もしかすると人間だったというのは何かの思い違いなのかもしれないとさえ思ってしまう。
もしくは今こうしていること自体が夢の中の出来事なのか。
「たっだいまー!」
そんな風に物思いに耽っていたちょうどその時、扉を開けてキッカが部屋に入ってくる。
「あーもう、人がせっせと働いている時にあんた達はー」
そして入ってくるなり眉を顰めて、俺達がやっていたことに対して文句を言ってきた。
まあ気持ちはわからないでもないんだが、天使の調達はキッカにしかできないのだからこればっかりは仕方のないことだ。
当然その辺はキッカだってわかっていて、すぐに表情を戻す。
「まあいいけどね。
 よっこらしょっと」
あの日のように両肩に担いでいた荷物を置いて息をつくキッカ。
双子なのだろうか、ぱっと見では区別がつかないほどうりふたつの少女達。
この2人が今回の俺の担当らしい。
「キシャー!」
「はいはい、相変わらず返事はいいんだよね。
 とりあえず3日ぐらいで仕上げといて」
それだけ言い置いて部屋から出ていってしまう。
別の部屋にいる天使達の様子でも見に行くんだろうか。
まあ、どうでもいいことだ。
俺は俺の仕事をするだけ。
双子は調教の時の反応も似ているんだろうか。
そんなことを考えながら、俺は任された仕事を果たすため、眠り続ける少女達目掛けて肉紐を伸ばしていった。
242 ◆3t8KpJbnJE :2006/02/19(日) 02:39:41 ID:0qmtMabJ
以上です。
243名無しさん@ピンキー:2006/02/19(日) 18:08:37 ID:WcnflNJL
もーうGodjobです!
触手萌えな漏れにはたまらんです。

>>228のセラフィタソかわいそうだけどちょっとワロタw
244名無しさん@ピンキー :2006/02/19(日) 19:40:16 ID:fsujTIeD
GJでした!
245名無しさん@ピンキー:2006/02/19(日) 21:36:54 ID:7+h4tXEQ
GJとしか言えない
246名無しさん@ピンキー:2006/02/19(日) 21:43:21 ID:yFT44dkz
大長編が来てるじゃねぇか
後でゆっくりしごいてやろう
247名無しさん@ピンキー:2006/02/20(月) 01:01:29 ID:qUsxG8La
続編が来るとは思わなかった。超GJ!
主人公は一生触手のままか・・・。哀れなようで、すこし羨ましいのは何故だ?w
248名無しさん@ピンキー:2006/02/20(月) 22:10:52 ID:Qr71Ir30
仲間を救いにきたのに返り討ちにあっちゃうお姉さん系天使さんGOOD。
なんでもしますんで自分にも調教の仕事紹介していただけませんか?w
249名無しさん@ピンキー:2006/02/20(月) 23:37:53 ID:yueBLKA+
激しくGJ
……お姉さん天使の末路が激しく気になる。
250名無しさん@ピンキー:2006/02/22(水) 10:38:51 ID:lFTEx6Mj
む、静かになったなあ。
251名無しさん@ピンキー:2006/02/24(金) 02:49:22 ID:riP9jN8g
悪魔に返り討ちにあったヴァカ天使の鬱でヒッキー気味なツレです。
さっき、ムダに派手な服からアンモニア臭を漂わせつつ息も絶え絶えにうちに来ました。
とりあえず臭い服を窓から投げ捨てて風呂に入れてる所なんだけど
・・・・どうしよう?
252名無しさん@ピンキー:2006/02/26(日) 23:14:19 ID:m5yYE2/U
保守
253名無しさん@ピンキー:2006/03/01(水) 22:45:23 ID:kUKWv9WR
>>251
ヴァカ天使期待
254名無しさん@ピンキー:2006/03/03(金) 15:27:52 ID:SfCdltcX
保守保守

ところで陵辱もいいが和姦ネタはどうなんだろう。
天使の翼で包み込むように抱き締めるとか、個人的にはそういうヴィジュアルがすげー好きなのだが。
255名無しさん@ピンキー:2006/03/03(金) 21:26:22 ID:RO7bKqN6
スレタイには反するが俺的には希望
256名無しさん@ピンキー:2006/03/04(土) 16:58:38 ID:ck5VwXn0
>>254
そういうのはスレタイちがいだけどよく投下されてたりする。
自分は悪魔が攻めでエロぽく陵辱でも和姦ぽい終わり方がいい。
(自分で言っていて意味が分からんねー
257名無しさん@ピンキー:2006/03/04(土) 22:42:10 ID:XtJgH+L4
天使のような悪魔、悪魔のような天使・・・・いてもいいと思う得に後者
258名無しさん@ピンキー:2006/03/04(土) 23:19:00 ID:AaMQWXaq
悪魔のように細心に

天使のように大胆に



意味わかんないけどクロサワがそんなこといってた
259名無しさん@ピンキー:2006/03/05(日) 00:35:47 ID:1z5eOKMf
堂々としていながら狡猾、ってことか?
それとも
撮影スタッフが悲鳴を上げたくなるほど、不備を指摘しまくり、
開き直ったように晴れ晴れとした顔で恥ずかしいことをする、ってことか?
心を鬼にする、とかそんなモンかな?
260名無しさん@ピンキー:2006/03/05(日) 01:41:38 ID:fgWaITYQ
悪魔と天使は同時に要求されてなさそうな気がする。

それぞれの意味は
悪魔:悪巧みを成功させるための緻密な計略
天使:無垢ゆえの大胆さ
って感じじゃないかと。
261名無しさん@ピンキー:2006/03/05(日) 04:19:13 ID:m42YeKdC
天使のような悪魔の笑顔〜 ってフレーズが脳内を駆け巡った。
262名無しさん@ピンキー:2006/03/05(日) 09:56:04 ID:Mo8PqeBx
Σそれは第2の人格
263名無しさん@ピンキー:2006/03/06(月) 23:55:52 ID:GjIsQw3V
エロエロ
264名無しさん@ピンキー:2006/03/07(火) 00:19:26 ID:R4t+9fSP
>>261
天使のような〜悪魔の……何だっけ
の状態で止まっててもやもやしていたんだ。
d。
265名無しさん@ピンキー:2006/03/09(木) 01:15:54 ID:Z6sJw05Q
「蘇る金狼」に関係あるのかな、と楽しみにしていた当時の自分が憎い。
266名無しさん@ピンキー:2006/03/09(木) 23:59:47 ID:NcY3Uba6
亀だけど>>101-102にかなり萌えた。
一ヵ月後の展開も投下して欲しいです!
267名無しさん@ピンキー:2006/03/11(土) 02:34:50 ID:RCai6Wox
ざっと読んだけど、和姦でもよさそうな雰囲気なので投下します。
もし、和姦嫌いな方はスルーでお願いします。
大天使サリエルの話です。

・サリエルは七大天使の一人だったり堕天使扱いだったりで解釈が
色々あるようですが、この作品では大天使と言うことにしてます。
・天使、悪魔に付け焼刃的な知識しかないので概念に間違いがあるかも。
・ちょっと長い(12スレ程度)ので2回に分けて投下する予定。

以上。よろしく
では、「天使は白き翼にその罪を隠す」です。
268天使は白き翼にその罪を隠す:2006/03/11(土) 02:39:52 ID:RCai6Wox
「おう、これから仕事か?」
人間の所に向かっている時、天使に声をかけられる
「そうよ、あんたは?」
「俺は今帰るところさ。ま、がんばれよ」
「はーい。お疲れさん」
このあたりの天使と悪魔の関係は、比較的穏やかだ。
場所によると、天使対悪魔でかなり深刻な争いを繰り広げている地域も
あるらしいが、ここではそんな空気は微塵も無い。会えば軽口もたたく。
もっともこんな、神もいるけど「ホトケサマ」もいるような地域で
躍起になっても仕方が無いと言うことか。天使も悪魔もただ自分に
与えられた仕事をこなすだけ。共存共栄。
「やあ、アデイラ」
また天使がやってきた。この穏やかで、張りのある声は、苦手なあいつだ。
大天使サリエル。
「これから仕事かい?」
そういって奴は私と並んで飛びはじめる。
「…ああ、医者の娘がまただんなに浮気をされたんだ。
これから嫉妬と怒りを煽りに行ってくる」
嫌いな奴だが、中程度の階位の悪魔である私は大天使である彼を
むげには出来ない。
彼は神から指令された役職ゆえに、大天使の一人でありながら時として
堕天使の汚名をかぶる事がある。だが、彼は明らかに我々悪魔とは違う。
普段は人間界をふらついてるが、〔最後の決戦〕の時には
至極当然と言った顔で七大天使の一人として振舞い、
神の玉座にはべるのだろう。
「またか?この前『許しを』を説いたばかりなのに…」
うんざりとした顔でサリエルはため息をつく。私は彼を睨み付けた。
「お前、その時、あの娘と寝たんだろ」
彼は、おっ、と小さく驚いたが、すぐまた清らかに微笑んだ。
「なんと人聞きの悪い。私は神の教えを説きながら彼女を慰めただけだよ。
人間にはあのやり方が一番効くからね。それに、夢の中での行いだから、
体は綺麗なまま」
こいつ本当に最低な天使だよな。
見た目は優雅で洗練された振る舞いの美しい若者だ。
その優しく甘い微笑みは見る者の動きを奪い
彼の説く教えは、まるで天界に流れる美しい旋律そのもののよう。
表向きは本当に、清く正しく、美しく。
269天使は白き翼にその罪を隠す:2006/03/11(土) 02:42:31 ID:RCai6Wox

…それなのに、目の前のこいつってば………
「お前の尻尾ってさ〜、何のためにあるわけ?これ」
いきなり乱暴にサリエルが私の尻尾をつかんで来た。
びくっ、体が大きくとびはねる。
「うわ。びくんってしちゃって、今の、何?もしかして性感帯か?ここ」
面白そうにサリエルは私の後ろにまわると、もう片方の手で
尻尾をなで上げてきた。

違う、そこは性感帯じゃない。

なんていうか、尻尾は急所だ。
変な触られ方をされると不愉快…というかかなりイライラする。
尻尾が無い奴には分からないだろうが。
「なあ、ずっと気になってたんだこのしっぽ。これ、気持ちいいわけ?」
「違う…離してくれ」
不愉快な気持ちに飲み込まれ、短い言葉を吐くのが精一杯だ。
本当は怒鳴りつけそうになるのをこらえる。
なんせ相手は大天使だ。怒らせたら後々面倒……。
ところが彼は何を思ったのか調子に乗ってきた。
「おまえ、ふるふる震えてるぞ。なんだよ、かわいい…」

ぷっちーん。と何かが切れる音がした。

「尻尾はイラつくだけなんだよ!ゴルァ!!!」
どごっ
振り向きざまの鈍い音と確かな手ごたえ、いや、足ごたえ。
まずい、蹴り、入っちゃった。
空振りさせるつもりだったのに。
慌てて足を引っ込めたが時既に遅く、哀れ大天使サリエルは
地上にまっさかさま。
……って、のんきに見ている場合じゃない。
乳白色の羽を散らしながら落ちていくサリエルを慌てて追いかける。
手が届いた。ぐっと引き寄せ、彼の頭を抱える。
加速が付きすぎて制止が効かない。
ぶつかる。眼下には森。
私はサリエルを抱え込むようにして、激しい衝撃に耐えた。

270天使は白き翼にその罪を隠す:2006/03/11(土) 02:46:07 ID:RCai6Wox

「いたた……っと、サリエル?」
木の枝に引っかかりながら落ちたので、地面に付いたときには
だいぶ衝撃は緩和されていた。
だが、私の体の上にいるサリエルはぴくりとも動かなかった。
「おい、サリエル?」
地面に横たえ、肩を揺らすが、何も反応がない。

「おいってば!返事してよ!おいサリエル」
もしかして……死んじゃった……?どうしよう、大天使を殺してしまった。
「サリエル……」
サリエルが死んじゃった。サリエルが……。
涙がぼろぼろとこぼれ出て、彼の顔に落ちていく。
サリエル…サリエル…
私はなすすべも無く、彼の胸にすがりついた。

「くっ」
変な声が聞こえた。

あれ。体、揺れてる?

慌てて見上げると、サリエルが必死な顔をして、笑うのをこらえている。
「なっ、お前」
慌ててサリエルから体をはなすと、はじけたように彼は笑い出した。
「おまえ。……最高だよ!必死になっちゃって『さりえるぅ』って、
ひー……。おもしれえ」
「だ、だましたなっ」
「蹴りを入れた罰だよ…あーだめだ。腹、いてぇ」
体を丸めながらひいひい笑っているサリエルの姿に、一度引っ込んだ涙が
再びあふれて来た。
同時に、怒りでわなわなと体が震える
「ひどいじゃないか、ホントに心配したのに!お、お前が死んだら、
死んだらって…」
最後はしゃくりあげて言葉にならなかった。情けない。これじゃ子供だ。

私の様子を見て、サルエルがふっと静かになった。
そして彼は顔を覆っていた私の手をとった。
「やりすぎたな。悪かったよ。…あーあ、こんなに擦り傷いっぱい
作っちゃって…」
271天使は白き翼にその罪を隠す:2006/03/11(土) 02:49:30 ID:RCai6Wox

そう言うと、サリエルは私の手にキスをしようとした。
「うわ、なにすんの」
手に唇が触れる直前に、私はサリエルの口をもう片方の手で塞ぐ。
「馬鹿、変な意味じゃないよ。傷を直してやるんだ」
サリエルはじゃまくさそうに塞いだ手を退けると、
手に出来た切り傷に口を付けた。

ほんのり、その部分が光ったように見えた。内側から暖かくなり、
痛みが消え、見る間に傷が消えていってしまった。
その奇跡にあっけに取られていると、サリエルは得意げに笑った。
「大天使サリエル様の力もなかなかのもんだろ」
「……」
「お前さ、身を挺してかばうことなんて無いんだぜ、俺のこと。
…傷、全部直してやるから」
じっとしてろ、と有無を言わさぬ口調でサリエルが命令する。
サリエルは、私を手ごろな岩に座らせると、
私に付いた傷にひとつづつ唇をつけた。
ちりちりと焼けるように痛んでいた傷がひとつひとつ消えていく。
かなり大きな傷もあったが、サリエルがその部分に唇を這わせるだけで、
治ってしまう。
体がほんのりと温かくなり、すぐそばにある彼の白い衣から発せられる
ふくよかな花の香りが私を包んで、心地いい。
ずっと、このままで、いたい…
私の心の中で、もう一人の私が呟いた。




長い間、奇跡を受けていた。
体の大きな傷はほとんどもう消えてしまった。
「サリエル。あの…もう、いいよ。」
大天使のくせに私の足の前にひざまずくような格好のサリエルに
何となく申し訳なくなって、私は彼に声を掛けた。
「まだ傷があるだろ」
「でも、もう小さいのばっかだし……もう、これで十分」
サリエルは顔を上げて、私を見た。
じっと目を見つめてくる。私は思わず目をそらした。
「じゃあ……続き、しない?」
サリエルが甘い声で私にささやいた。鼓動が一気に早まる。
「つ…続き?」
272天使は白き翼にその罪を隠す:2006/03/11(土) 02:54:28 ID:RCai6Wox

私は聞き返す。
言っている意味はその表情から何となく分かっている……けど。
サリエルは腕を伸ばして私の両腕を力強くつかむと、私を岩から下ろした。
「キスしていたら、続きがしたくなってきた」
「……そんな、だめだよ」
サリエルが私の顔を覗き込む。
「だって、好きな女にそんな潤んだ目で見られてたら、こっちだって
我慢できないでしょ」
顔がほてった。そう、私ははじめ『心地よい』と思っていたのに、
彼の唇が体のあちこちを回るうちに、『気持ちよく』なって
しまっていたのだ。

淫らな心の中を覗かれたのではないか、と言う不安を打ち消すように
私は彼を突き放そうとした。
「て、天使がそんな情欲の罪を犯しても…いいわけ?」
「お前悪魔のくせに、なに説教してんの。それに……」
サリエルの瞳が残酷に輝く
「大天使は悪魔には何してもいいんだぜ」
そう囁くと、彼は私の髪を掻きあげ、耳にふっと息を吹きかけた。
体がびくりと跳ね上がる。
「え……?」
「そういう特権があるの。あれは悪魔を改心させ、悪行を阻止するための
試みでした……って言えばね」

サリエルが小さく笑いながら私の唇をふさぐ。
少しずつ彼が体重を掛けていき、私の体の動きを封じた。

半ば強引に舌を入れて私の舌を捕らえると、ゆっくりと絡ませてくる。
「う……う、ん」
苦しい…そう思ったとき、サリエルは唇を離した。
「アデイラ、もしかしておまえって、処女?」
処女…悪魔に処女も何も無いもんだが、要するに今までに性交渉は
あったかないかということかと解釈して、首を横に振る。
すると、そうか、と少し残念そうな顔をされたが、
すぐにまた意地悪そうに笑って髪をなで始めた
「お前、馬鹿だなあ…。処女って言っておけば、少しは優しく扱って
やったのに」
273天使は白き翼にその罪を隠す:2006/03/11(土) 02:58:43 ID:RCai6Wox

ちゅ、と音をたてて、唇をついばむ。
「でも、その感じじゃ、処女でもないけど、そんなに経験も
多くなさそうだよ…な」
「な、何がいいたいの、お前」

睨み付けたが、ふふふん、と余裕の笑みで返さる。
両手で頬を挟まれ、サリエルはまたゆっくりと覆いかぶさってきた。
さっきより強く唇を吸われる。
口の中を味わうようにねっとりと舌が這い、吸いながらゆっくりと
抜き差しを始めた。……唇が、犯されてる。

「ん、ん…ふぅ……」
自然に息がもれる。
キスがさらに激しくなり、それについていけなくて顔を反らせようとしたが
頭をつよく押さえつけられて、ままならない。
口の端から唾液があふれて、頬に伝う。

もう片方の空いた手が私の膝にふれ、迷いも無く黒いワンピースの裾に
すべり込み、ゆっくりと腿をなで上げていく。
そのまま服を胸までたくし上げるつもりだったらしいが、腰のところで
引っかかる。
サリエルは一旦唇を離すと、体を起して私の胸元に両手を伸ばした。
そしてワンピースのあきのところをぐっとつかみ、
一気に左右に引きちぎった。
「きゃぁ!」

ビィィィィ……!

鋭い音を立てて、ワンピースはざっくりとおへその辺りまで
裂けてしまった。
そのままぐいっと肩を露にされ、胸をはだけられる。
「やだ……サリエル……」
「黒い服ってお前には最高だな。お前、本当に肌が白いからな」
私のその姿を眺めながらサリエルは満足げに呟くと、首筋を上から下に
舌を這わせた。

「はあっ……」
そのまま舌が何度も上下する。
私の顔のすぐ横で、猫が体をこすり付けてくる動きにも似て、
金色の髪の毛で隠されて表情の見えないサリエルの頭が動いている。
さっきより少し荒くなった彼の息使いを間近に感じた。
274名無しさん@ピンキー:2006/03/11(土) 03:01:50 ID:RCai6Wox
すいません、今日はここまで。
残り半分あと推敲したら数日後には投下します。
275名無しさん@ピンキー:2006/03/11(土) 11:22:50 ID:zLOHNcqx
ツンデレ悪魔がいいです。楽しみにしてますよ。
276名無しさん@ピンキー:2006/03/11(土) 14:35:36 ID:yCdIoSmr
おもれー
277名無しさん@ピンキー:2006/03/11(土) 17:05:01 ID:4/GS+1BV
ここで空気を読まず凌辱ネタを投下してみる
278名無しさん@ピンキー:2006/03/11(土) 17:05:46 ID:4/GS+1BV
 
 世界は三つの勢力から成り立っていた。
 一つは天上界。創世の神々が座する天空の聖域。
 一つは魔界。魔に属する者達が蔓延る地下の暗黒。
 そして人間界。下界とも呼ばれるそこは人間が住む混沌。
 これら三つが共存することで世界のバランスは保たれるはずだった。
 
 しかし魔界の者達はそれを良しとはしなかった。
 彼等は地下から這い出て、人間たちを脅かすようになった。
 下界においてそれらは悪魔と呼ばれ、恐れられた。
 長く人間は悪魔達に虐げられるようになる。
 
 それを見かねた天上界は下界に使者を遣わせた。
 その者等は天使と呼ばれ、悪魔と激しい戦いを繰り広げた。
 戦火は広がりいつの間にか、人間界の平和を巡る戦いは天使と悪魔の戦争へと姿を変えた。
 これが遥か三〇〇〇年前から続く戦争の正体である。
 
 そして三年前、下界を挟んで膠着状態となった戦争に変化が生じた。
 これまでは狩られ、守られる立場であった人間が突如として隆起したのである。
 魔界の尖兵として。
 悪魔達はあらゆる欲の権化でもある。
 それらにそそのかされた人間が天使側に反旗を翻したのだ。
 瞬く間に戦力のバランスは崩れ、魔界と人間界の両軍は天使達を駆逐した。
 三〇〇〇年以上も続いた戦争は僅か三年の間に勝敗を決することになった。
 
 そして今、天使達の下界における総司令部、大神殿に悪魔の手が伸びていた。
 
279名無しさん@ピンキー:2006/03/11(土) 17:06:29 ID:4/GS+1BV
 
 仰向けの姿勢のため、天使の証でもある翼が押しつぶされ痛みが走る。
 悪魔はその巨躯で暴れる女体の動きを封じ、空いた片手で手触りも滑らかな絹のローブを引き裂く。
 ぶるん、と豊かな双乳が内から零れでた。
 
「いっ、いやぁぁぁぁぁぁ!」
 
 羞恥に泣き叫ぶ声も意に介さず、量感溢れる乳房を揉みこねる。余った片方には舌を這わせる。
 乱暴に扱われ、苦悶に身をよじる天使。痛みを訴え悲鳴が上がる。
 
「うあぁっ……くっ、んぅっ。痛ぅッ! ああぁ!」
  
 執拗に責める悪魔。
 舌は乳房だけでなく露わになった上半身を舐る。
 唾液に濡れた真白の肌の上をごつごつとした手が這い、それを揉み込む様に愛撫していく。
 僅かに首をもたげた桜色の乳頭を爪で引掻き弄ぶ。
 耳から首、鎖骨にかけての流麗なラインを幾度も長い舌が往復する。
 段々と悲鳴は小さくなり、微かな喘ぎ声が美しい口から漏れ出てきた。
 
「くぅぅぅっ、んはぁ! あっ、んっ、ふぅっ、んっ!」
 
280名無しさん@ピンキー:2006/03/11(土) 17:07:00 ID:4/GS+1BV
 
 頬は朱に染まり、眉が切なげに歪められる。
 吐息には湿り気が帯び、くねくねと白蛇のように悩ましげにうねる肢体からは甘い体臭が香る。
 重点的に責められた部位は内側からじんわりと熱を発し、淡雪の如き肌を火照らせていた。
 悪魔が身に纏う魔力は媚毒となり、無垢な天使の肉体を快感に酔わせる。
 
「ぃやぁ……はぁ、はぁっ、ンぐむっ?! んぅぅーっ! ぐぅううぅぅッ!」
 
 突然、薄く可憐な唇に赤黒い肉帯が挿入された。長く伸ばされた悪魔の舌が咽喉を犯す。
 刺激にビクビクとその身を痙攣させる。青く澄んだ瞳から涙があふれる。
 硬く尖った双丘の頂を抓られると、電流が走ったかの如く体が跳ね、翼が震える。
 
「んぐっ! うぐっ! んっ、んっんっん! んぷぁっ! えほっ、げほっ……!」
 
 ようやく強制口淫から解放され咽る天使。
 涙を浮かべるその目はもはや焦点が定まらず、口からは混ざり合った唾液を垂らす。
 もはや両腕の拘束は解かれていたが、神殿全体を包む魔気と目の前の悪魔から発せられる魔力によって
哀れな天使の体力や抵抗力は奪われ、被虐の快楽に身を揉まれる他は無かった。
 
「ぃゃぁ……そこ、だめぇぇぇ……」
 
 弱々しい拒絶の声など意に介する筈も無く、悪魔はゆらゆらと揺れる下腹部に狙いを定める。
 肉感溢れる躍動的な太腿も今や凌辱を待つばかりとなり、その奥に鎮座する秘所からは滾々と淫液が湧いている。
 ぐっしょりと濡れて重くなった下着が無造作に引き剥がされ、ムワリと濃密な雌の匂いが立ち昇った。
 
「見ないでぇ……イヤぁぁ……」
 
 耳まで紅く染め、力の篭らない両手で必死に山羊頭を遠ざけようとする。
 袖や裾に衣の残骸を纏わりつけて、視線から逃れようと腰を小刻みに振るその様は、この上なく淫靡だった。
 
281名無しさん@ピンキー:2006/03/11(土) 17:07:29 ID:4/GS+1BV
 
「──っ!! ひぃあぁぁぁぁぁぁッ!」
 
 濡れそぼつ花弁に悪魔がむしゃぶりつく。
 縦横無尽に蠢く舌はジュルジュルと溢れ出る恥蜜を吸い上げ、秘唇の奥まで貪欲に啜り尽くす。
 
「うあぁッ! やぁ、あっ、あ! あッ!! 〜〜〜ッッ!」
 
 突然の強烈な刺激に目は見開き背筋は弓なりに反る。
 ブンブンと首が左右に振られ汗が飛び散り、甘酸っぱい匂いが広がる。
 石床に爪を立て、持っていかれそうになるのを懸命に堪える。
 
「んぅぅ! ふ、あぁ! いひゃっ、イヤっ、いやぁぁーッ!!」
 
 はしたない喘ぎ声を出すまいとするも、荒い呼吸とあまりの快感にもはや口を閉じることさえ出来ない。
 激しい動きに合わせて揺れる乳房は張り詰め、一層その豊かさを増している。
 スラリと伸びた足は引き攣り、足の指先は何かを掴もうと曲げられている。
 
「──っ、ハァ、ハァ……。っ! くぅぅぅううぅん!」
 
 今まで予測のつかない動きを見せていた舌が規則性を持ち始めた。
 尻の谷間に刺し入ると、そのまま上方向にゆっくりと、しかし力強く一定の速度で舐め上げる。
 仄かに息づく秘蕾から、とろとろと愛液が垂れる門渡りを舐め上げ、花弁に舌を擦りつけ、淫芽を舌先で掠める。
 
「〜〜っ、やぁめ……! あぁぁあぁァっ!」 
 
 舐め上げから逃れようと腰を浮かせるが、柳腰を捕まえられそれも叶わない。
 張りのある、桃のような尻肉がぐいぐいと揉まれる。
 無駄な抵抗の仕置きとばかりに、ペースが上がり、より力強く舌が擦りつけられる。
 まるで回転する肉の車輪を押し付けられているような責めに、天使の肢体は限界を迎えようとしていた。
 
282名無しさん@ピンキー:2006/03/11(土) 17:09:51 ID:4/GS+1BV
 
「駄目……ダメ、だめぇっ! だめ、らめらめらめえぇぇぇ!!」
 
 呂律の回らない舌で必死に訴えるが、舌の動きは止まるどころかますます苛烈になる。
 腰はがくがくと痙攣し、秘所からは断続的に愛液が飛び散る。
 床と背中につぶされた翼が狂ったように羽ばたく。
 頃合を見計らったのか、舌が硬く充血した淫芽を重点的に擦り上げたとき、ついにそれは決壊を迎えた。
 
「──ッ!! ひゃ、め、ぇ! ェぇああぁアァァァァァァァァァ──ッッ!!」
 
 盛大に潮を噴き上げ達する天使。
 背筋は限界まで反り返ったのち、ぷつりと糸が切れたかのように崩れ落ちる。
 腰はまだ小刻みに震え、秘所からは時折思い出したかのように少量の淫汁が噴出される。
 
「……ぁ、ぅ……ん……」
 
 吐く息は荒く、仰向けになっても形を崩さない豊乳が大きく上下する。
 目は虚ろで、どうやら意識を失っているらしい。
 
 しかし、だからといって悪魔が責め手を休める道理は無い。
 
 極上の獲物を前にして、その男根は禍々しくそそり立つ。
 グロテスクな容貌を持つそれが、ひくひくと息づく可憐な処女孔に狙いを定めた。
 
283名無しさん@ピンキー:2006/03/11(土) 17:10:49 ID:4/GS+1BV
 
「んっ、ぇ……? んぁ、あっ、ぅ──?」
 
 徐々に意識の光を取り戻す天使の瞳に飛び込んできたのは、覆い被さり腰を打ち付ける悪魔の姿だった。
 状況を飲み込む暇も無く、与えられる快楽に翻弄される。
 
「あぅっ、んあ! ぃあッ?! ンっ! くあぁん!」
 
 気絶中も休まず突かれ続けた膣肉は本人の意思とは関係なく蠢き、ネットリと肉槍に絡みつく。
 粘性の高い恥蜜が泡を立て、本人にしか聞こえない水音が背筋を通り頭に響く。
 パン、パンと湿った肉を打つ音が辺りに響き、戸惑うような嬌声がそれにのって卑猥な楽曲となる。
 
「くぅッ! あ、あっ! はげ、し──っ、こわれちゃ、うぅぅぅぅッ!」
 
 狭い膣道が限界まで広がり凶悪な肉棒がぐっぽりと咥えこまれている。
 本来なら激痛を伴うはずのそれはしかし、度重なる抽送運動により蕩け、強烈な快感となって天使を襲う。
 
「──っ!! ソコぉっ! だめぇっ、こすっちゃ、やぁぁああっ!!」
 
 矢尻のように張り出したエラが膣壁のあらゆる箇所を擦り立てる。
 逃れようと腰を動かせば、また違う所に自分から擦り付けることになってしまう。
 
「ひぃあッ!」
 
 腰が持ち上げられ、挿入が更に深くなった。
 あまりの深さに不安を覚え目を落とせば、そこには赤黒い剛棒を貪欲に咥えて離さない淫らな女性器が映った。
 直接目にすることで膣内のそれをより意識することになる。
 肉茎の表面を這う太い血管の一本一本まで鮮明にイメージされ、快感が倍増する。
 
「はあうッ! やぁんっ! ぁ! あ! アっ! んはぁぁぁっ!」
 
284名無しさん@ピンキー:2006/03/11(土) 17:11:21 ID:4/GS+1BV
 
 それまでは突き入れるようなだった腰の動きが変質した。
 挿入った肉棒はそのままに、にちゃにちゃと腰を擦りつける。
 
「はあぁぁぁん……っ! くぅあぁぁぁ!」
 
 悪魔の手にも余る大きさの乳房はぱんぱんに張り詰め、荒々しく揉まれる度に愉悦が走る。
 耳朶を舐られてぞくぞくと肢体が震える。
 
「んうぅぅ! や、やめ──きゃあぅっ!」
 
 敏感な秘芽が腰に擦られ先程味わった絶頂が脳裏に浮かぶ。
 肉の期待に膣壁は収束し、肉棒を強く絞めつける。
 
「っ!! あああぁぁぁッッ!!!」
 
 しばしその感覚を味わうように腰を振るっていた悪魔だったが、突如として責め手を変えた。
 片足を抱え込み、そこを支点に猛然と腰を打ちつける。
 先程迄とは比べ物にならない速度と強さの律動に、天使の体と意識は荒波の中の木の葉のように翻弄される。
 
「きゃああぁぁぁァァッ!! ひぃあぁああぁぁ──!」
 
 筋骨逞しい大腿部が充血して肥大化した秘芽を摩擦する。
 純白の翼は戦慄き、腰はガクンガクンと跳ね回る。
 
「あっあッアッあっアっあぁン!! んんん──っ!!」 
 
 それまで終始無言で責め続けた山羊頭の悪魔が低く唸った。
 同時にその巨根がさらに膣内で膨らむ。
 意味を理解した天使はその美貌を恐怖に歪める。
 
285名無しさん@ピンキー:2006/03/11(土) 17:12:01 ID:4/GS+1BV
 
「イヤぁっ! それだけは、やめ──!」
 
 拒絶の声は途中で愉悦の媚声に染まる。
 その肢体はもはや本人の意思に沿わず、与えられるであろう絶頂に期待して打ち震える。
 
「あッ! あッ! 堕ち、ちゃう──!! 堕ちちゃうのぉぉぉォォ!!」
 
 膨張した亀頭が膣壁を削り、奥まで突きこまれる。
 びしゃびしゃと愛液が飛び散って結合部の辺りは床に水溜りを作っていた。
 
「いや……いやイヤ嫌イヤいやイやイヤっ! いやアァァァァァァ!!」
 
 最期に一際強く腰が打ち付けられる。
 その衝撃に目を見開き、背骨が折れんばかりに肢体を反らせて、天使は絶頂の高みに堕ちる。
 
「──っ!! ぅ、あああぁぁぁぁああああああぁぁぁ──ッッッ!!!」
 
 引き千切らんばかりの締め付けに、間髪入れず悪魔が吼える。
 汚濁が穢れを知らない処女宮にぶち撒けられた。
 
「あぁ、熱いぃぃ……ぃやぁぁぁ……」
 
 射精のリズムに合わせて腰が痙攣する。
 絶望に涙する意思とは裏腹に一滴でも多く搾り出そうと膣壁は蠢く。
 
「あっ、止まって──お、ねが……ぁ、あ、あ! また、あぁああああぁぁ……!!」
 
 大きく跳ねながら精液を吐き出す肉棒の動きと、止め処なく注がれるそれの熱さに再び果てる。
 逆流した白濁が震える花弁からドロリとこぼれた。
 
286名無しさん@ピンキー:2006/03/11(土) 17:14:11 ID:4/GS+1BV
 
 未だに冷め切らぬ快楽を持て余し、荒く息を吐く天使の体に変化が生じた。
 白く輝いていたはずの翼がその光を鈍らせ始めたのだ。
  
 悪魔の精を体内に受けた天使は、天上の者としての力、即ち神性を下げられる。
 己の象徴たる翼の光が失われたのはこのためだ。
 神性を魔に染め上げられ、白い翼が黒くなった時、その天使は堕天使となり魔界にその身を委ねることになる。
 それこそが悪魔全ての目的であり地上侵攻の手段なのだ。
 
 また、幸か不幸か。一度や二度精を注いだだけでは神性は染まらない。
 
「……ぇ? あ、うあぁっ!」
 
 挿入されたまま少しも大きさが衰えない肉棒が勢いもそのままに再び律動を開始した。
 丸く熟れた尻を持ち上げられ後ろから獣のように突かれる。
 
「うあっ! んっ! イヤ……ぁはあぁゥッ! んっんっんっんっんっ!!」
 
 身を起こすが、自らの重みで揺れる乳房の先端が床に擦れる。
 目ざとくそれに気づいた悪魔の巨体が多い被さり、乳肉を根元から搾るように揉みしだく。
 鼻息荒い山羊頭から伸びた長い舌がうなじを這い回る。
 
「んうぅうううぅぅぅッッ!! はっ、あっあ──!!」
 
 連続して起こる小さな絶頂の波に、くすんだ翼が羽ばたく。
 目障りに感じたのか、悪魔の無骨な腕がそれに伸ばされた。
 
287名無しさん@ピンキー:2006/03/11(土) 17:15:03 ID:4/GS+1BV
 
「ぎ……っ、ぃあぁぁぁああああァァァ?!」
 
 翼が捻られ、羽根が掻き毟られる。
 輝きを失った翼に鮮血がにじむ。
 しかし本来であれば激痛を伴うはずのその行為は、魔力に蕩けさせられた天使にとって被虐の快楽と成り果てる。
 
「あぎぃッ! くぅああぁぁァ──ぁ……ぁ?」
 
 無理矢理身を起こされ、見開いたその目にあるものが見えた。
 広間の一面を飾る巨大な壁画。
 彼女ら天使が敬い焦がれる、天界の女神の肖像画がそこにあった。
 
「あ……ぁ、あぁ──」
 
 翼を解放され崩れ落ちた。
 ぼろぼろと涙を流し、床に額を擦りつける。
 懺悔交じりの嬌声が虚しくあたりに響く。
 
「御赦し、を……んんっ! どう、くぅあぁぁああ!! おゆ、あっ! はぁッ! るしをォォアァ──!」
 
 許しを乞う言葉に合わせて絞めつける膣壁に怒張が爆発する。
 再び注ぎ込まれる汚濁に膣内も意識も白く染まり、贖罪の淫天使は深く暗い絶頂を迎える。
 
「──!! 〜〜〜〜〜っ! っ、っ──────ッッ!!!!」
 
 声なき絶叫。
 所々に灰色が侵食し始めたその翼は、もう天界を羽ばたくことはないだろう。
 
 射精しようが絶頂を迎えようが、悪魔の凌辱は終わらない。
 再開された嬌声が神殿の中に木霊し、他の天使たちのそれと混ざる。
 この世の全てを闇色に染め上げるまで宴は続くのだ。
288名無しさん@ピンキー:2006/03/11(土) 17:18:01 ID:4/GS+1BV
以上

この他、裏切った人間たちにリンカーンされる前線隊長とか
下等な触手生物にグチョグチョにされるロリ天使とかはスレ違いかなぁ

教えてエロい人
289名無しさん@ピンキー:2006/03/11(土) 19:57:47 ID:4/GS+1BV
よく見たら冒頭抜けてたワナ
ファイル消しちゃったよ orz
290名無しさん@ピンキー:2006/03/12(日) 00:55:11 ID:jKcOOOyA
>>288
GJ!
乙!悪魔が山羊頭ってのがすごくいいよ(*´Д`)ハァハァ
291名無しさん@ピンキー:2006/03/12(日) 01:01:18 ID:nCC/4ucT
>>288
すげーエロかった。GJ。
惜しむらくは悪魔側の台詞もちょっと入れて欲しい。羞恥責めしたり絶望を煽ったり。

スレ的にどうであろうと俺的に激しく希望。
スレタイなんて飾りです。エロい人にはそれが分からんのですよ。
292名無しさん@ピンキー:2006/03/12(日) 01:34:28 ID:R4pnq2GA
メリノ種の悪魔GJ!
293名無しさん@ピンキー:2006/03/12(日) 03:58:37 ID:xj/+fnjd
羽根もぎり絶望感がスバラシー!
新作もワクテカしながら待ってます。特に守っていた者に裏切られるとかのシチュ大好物なんで。
294名無しさん@ピンキー:2006/03/12(日) 15:27:28 ID:YYXq544N
ttp://kson.jp/ksoakumakigu.htm
ここのSSが良い。
295名無しさん@ピンキー:2006/03/13(月) 09:29:13 ID:gSkfwFTw
267 の「天使は白き翼にその罪を隠す」です。
>>273からの続き、いきます。
296天使は白き翼にその罪を隠す:2006/03/13(月) 09:31:52 ID:gSkfwFTw

彼の大きな手の平が胸でゆっくりとまさぐるように動いてから、
硬くなった胸の突起を指で弄び始めた。
「う…ん。…はぁ…。ああ……ん」
吐息を漏らす私の顔を一度覗き込んでからサリエルは胸を舐め始めた。

もう片方の胸は彼の手でもみしだかれたままで、濡れた舌が
胸元を這い回り、胸の突起に絡みついていく。
舌が執拗に先端をなぶったあと、その口で乳首を含むと、
ちゅ、くちゅ…くちゅと音を立てて吸い付いて、味わい始めた。

「あ……あぁん。……あっ…んぅっ……はぁ…はぁ」
甘く痺れる様な感覚が、胸の先端から体の奥に響いていく。
もう片方の胸にも、同じようにされて……。
押し殺そうとしているのに、声が漏れてしまう。

気持ちいい…すごく。

でも、こんなに感じている様をあまり彼には見られたくない。
それは、やっぱり彼が天使の姿をしているから。

「お前、甘い声出すなぁ。……そんなの他の奴に聞かせるんじゃないぞ」
肩で息をする私の姿を楽しそうに眺めながら、サリエルが言う。
「もっと鳴いてみせろよ。ほら」
「ぁあっ!あっ、だめ。…あっ……あっ……あ……ん」
彼はワンピースの裾から手をいれて、いきなり私のその部分に
指を突き立てて中をかき回してきた。

もう十分に濡れてしまっているそこは、容易く彼の指を受け入れてしまう。
「もうこんなに蜜を出して……いやらしいな、アデイラは」
「……いやぁ…あ…ぁあん…」
指はゆっくりと抜き差しを繰り返す。それに反応してしまい、
じんじんと体が痺れてくる。
もう片方の手で服の裾を腰の上までまくられ、弄ばれている部分が
露になる。
サリエルの視線をそこに感じた。

297天使は白き翼にその罪を隠す:2006/03/13(月) 09:33:12 ID:gSkfwFTw
「お前が天使だったらいつもそばに置いておけるのに…残念だな。
でも、天使姿のお前じゃ魅力も半減するかな」
サリエルが独り言のように呟いた。

「この黒くて長い髪も…」
彼の手が私の髪をとり、はらはらと胸の上に落とす。
「その黒い瞳も」
顔をぐっと近づけて、目を見つめる。
「この大きくてやわらかい胸も……淫らな体も」
サリエルは乳首を口に含んで舌で舐め回し、
体の中に入れた指の動きを早めた。

激しく抜き差しされるたびに、グチュグチュと淫らな音が響く。
「あっ、いやっ、こんなの……あっ、……あっ!」
胸と腰から、一度に激しい快感が押し寄せてきた。
体に電気が走ったような感覚にとらわれて、力が入らない。
だめ……もう…だめ……
私は体をひくひくと震えさせ、その日初めての絶頂を迎えてしまった。

298天使は白き翼にその罪を隠す:2006/03/13(月) 09:34:17 ID:gSkfwFTw

「動いてみろ」
「……え…」
あと少しで2回目の絶頂がきそうだという時に、突然彼の動きが
止まってしまった。

絶え間なく続いていた快感に蝕まれ、頭がぼんやりとして、
何も考えられない。
呆然とサリエルの顔を見上げていると、彼はもう一度私に言った。
「イきたかったら、自分で動くんだ」
私の体の中に入ったままの彼の2本の指は、残酷に動きを止めたままだ。
さっきまであんなに激しく、貪る様に私の中をかき回していたのに。

もう抗えない。
羞恥心でいっぱいの私の意志とは別に、腰は勝手に動いてしまう。
さっきまでの淫らな彼の指の動きを再現させようとするかのように。

もっと……。もっと、続きがほしい…。
「う……うう…ん。く…ぅん」
腰を突き上げるようにしながら、前後に動かして、彼の指を
浅い所にもっていっては、深い所まで一気に飲み込む。

この、体の疼きを何とかして……お願い。

すがるようにサリエルを見たが、彼は無慈悲にも少しも表情を変えずに
私の姿を眺めたままだ。
「中がすごいひくついている。そんなに欲しいのか?淫らな悪魔め」
とても天使の口から出る言葉とは思えないその問いかけに、答える気力がない。
私はだた、はあ、はあ、と息を荒くさせ、腰を動かしてその行為にふけった。
大きな波が押し寄せてくる──。
そして、2回目の絶頂に私は達した。

299天使は白き翼にその罪を隠す:2006/03/13(月) 09:35:19 ID:gSkfwFTw
目を閉じて、ぐったりと脱力したままあがってしまった息を整えていると、
サリエルが私の頬をなでた。
目を開けると、すぐ近くに彼の顔があった。
「アデイラ」
「………」
「かわいいよ」
「……お前が優しいセリフを吐く時は、何かたくらんでる時だろ」
「なんだよ、それ」
サリエルが苦笑いしながら、ゆっくりと覆い被さってきた。

「汝、疑うこと無かれ──」
唇をふさがれ、舌が入ってきて、私の舌を絡め取る。
私は彼の背中に腕を回して、体を彼に擦り付けた。

「初めて抱きついてきたな、お前」
サリエルの声は少しうれしそう……気のせいか。
彼も私の背中に腕を回してきて、きつく抱きしめてくる。
私はそれに応えるように彼にしがみついて、足を彼に絡めた。

天使に対してこんな事するなんて考えたことも無かった──今までの
行為が私を大胆にさせてしまっていた。
私を抱きしめたままサリエルの手が脚の間の濡れた部分に伸びてきた。
既に頂点に達して感度の増したそこに、緩やかに指が這う。
「う…ううぅ……ん。サリエルぅ……」
背中に伸ばした手に自然に力が入っていく。

彼の指が入り口の肉をなでる。そして、その上にある突起を捕らえて、
ゆっくりと撫でさすった。
体中で一番敏感なそこを繰り返し指で擦りあげられ、そのたびに背中を
這うように電撃が走る。その快楽にこらえ切れないかのように
奥のほうから蜜があふれ出してくる。

意地悪な言葉で私をいじめるくせに、彼の愛撫はものすごく
激しくて、優しい。
せっかく整った息が、また荒くなる。
300天使は白き翼にその罪を隠す:2006/03/13(月) 09:36:18 ID:gSkfwFTw
気持ちよさそうだな…」
私は何も答えず、サリエルの胸に顔を押し付けた。
まるでそれが合図になったかのように、サリエルは私の脚を開いていった。

「あっ…」
彼の固く、いきり立った物が私の中を押し広げるように入ってくる。
私の体は待ち構えていたように収縮して彼の侵入を受け入れ、包み込んだ。
「アデイラ…」
サリエルは私を見下ろしたまま、腰を動かし始めた。
「あっ、あっ……あ…ん、あぁ…ん」
彼に突き上げられるたびに、快楽が声になって口から漏れた。

ぐい、と腰を引き寄せ、もう一方の手で片足を大きく広げたまま
押さえつけ、より奥まで入ってこようとする。
一番奥まで届くと、彼は腰同士を擦り合わせるように動かした。
その動きが、私の心を狂わせて、私の体をとろけさす。
「あ……はぁ…ん」
私は彼の動きに合わせるように腰を浮かした。
「お前、すごいな……中で…しごきあげてくる…」
彼は苦しそうに小さく呻き、腰を掴んだ手に力を込めると、ぎりぎりまで
腰を引き、勢い良く奥深くに突き入れた。
「あっ…ん、いや…!ぁあ…ん、あっ…ん」
サリエルはそのままの勢いで、激しく腰を打ち付けてきた。
ずちゅ、ずちゅ…と動きに合わせて淫らな水音を二人の体は奏で続けた。

はあ、はあ、と息を荒くしながら、私達は互いを貪り合った。
何度も奥まで荒々しく貫かれて、今まで一度も味わえなかった
途方も無い、痺れるような感覚が押し寄せてくる。
耐えられない快感に私は声を上げた。
「サリエルっ…私っ……」
私の求めを受け入れて、サリエルが身を屈めて唇を重ねてくる。

私はその唇を獣のように貪りながら、快感の頂点に登りつめた。
びくびくと体が震え、絶頂の最中の収縮が彼の物を締め付ける。
サリエルは快楽に表情を歪めて動きを早め、
私の中に精を放った。
301天使は白き翼にその罪を隠す:2006/03/13(月) 09:37:22 ID:gSkfwFTw

(あ……私。寝てたんだ)
目をあけて、ぼんやりとあたりを見回す。
真っ白だ。
地面があったかくて、なんだかふわふわしている──気持ちいい。
……寝床にこんな毛皮敷いていたっけ?
私は横になったまま、寝ぼけ眼で毛皮をさすった。
すると、毛皮と思ったのは羽毛を敷き詰めた絨毯だった。

立派な羽だな……

何の鳥だろ?
ぼんやりとした頭で、私は試しにその羽を一枚むしってみた。

「いてっ」
背後で聞き覚えのある声がした。
驚いて寝返りをうつと、そこには憮然とした顔の大天使サリエルが……
「って、何でお前が家にいるのっ?」
私がそう叫ぶとサリエルは一瞬きょとんとした表情になって、
また、不機嫌な顔に戻った。
「馬鹿。お前何寝ぼけてんだよ。俺がお前の家にいるわけ無いでしょ」

私は急いで飛び起きた。
そこは森の中だった。昼間の……。あっ。
そこで、全てを思い出した。
サリエルとの生々しいやり取りも。

慌てて下を見た。絨毯だと思って寝ていたのは、サリエルの翼だった。
「お前さぁ、風きり羽を抜くなよ。生えるのに時間かかるんだぞ。
骨につながってるから、マジで痛いし」
横になったまま腕を組んで、非難めいた顔で私を見上げる。
あ、そうか。私が羽の上にいるから、身動き取れないんだ。
私が、ごめんと言って羽から降りると、
まったく、しょうがねえな、とぶつぶつ言いながらサリエルが体を起した。
ばさっばさっと何度か羽を震わせて、ついていた泥を払う。

302天使は白き翼にその罪を隠す:2006/03/13(月) 09:38:51 ID:gSkfwFTw

「ねえ、サリエル……」
「あ?」
「もしかして、私が寝てる間、ずっと敷いていてくれたの?……翼」
私がそう言うとサリエルはものすごく微妙な顔をして、
「おまえがあのまま寝ちまったんだから、仕方ないだろ」
とぶっきらぼうに言い放った。

私は少しうれしくなってサリエルの肩に寄りかかった
「……何?」
「ふふっ」
「……」

短い沈黙があった。

私は幸せな気分に浸っていたが、サリエルはこんな事を言い出した。
「お前、改心した?」
「え?」
何のことかわからずに聞き返す。彼はニヤニヤして私を見つめた。
「昼間の『あれ』は、お前を改心させるためのお説教だったんだぜ。」
「──!……あんなんで、改心できるわけ無いでしょ」
私はあきれたように彼を睨みつけた。

だが、彼は少しも動じない。
「そうか……じゃあ、次はどんな手を使うかな」
そう言って、サリエルはいつもの私に見せる、意地悪そうな笑みを浮かべた。

その時、ワンピースの前がはだけたままで、胸が露になっているのに
気が付いて、私は慌ててそれを掻き合わせた。
「…………悪魔」
私が呟くと、彼は面白そうに笑った。


「天使は白き翼にその罪を隠す」
END

303名無しさん@ピンキー:2006/03/13(月) 09:39:46 ID:gSkfwFTw
以上です。
304名無しさん@ピンキー:2006/03/13(月) 09:47:10 ID:NZmujVqh
リアルタイムヤター
すげー甘甘でエロスな表現が良かった。
GJ!
305名無しさん@ピンキー:2006/03/13(月) 22:27:59 ID:jN+n+/tZ
こういう負け方もいいものですね。GJでした。
306名無しさん@ピンキー:2006/03/13(月) 22:36:02 ID:KPDgf3iZ
なんか読んでて照れたGJ
307名無しさん@ピンキー:2006/03/14(火) 00:35:41 ID:VQXLznG2
ビックリマンだったらさ




2000のアズール コーラルがいin(ry
308名無しさん@ピンキー:2006/03/21(火) 01:14:35 ID:Re3sfU6B
保守
309:名無しさん@ピンキー:2006/03/25(土) 05:50:07 ID:k4RycMmU
>>126の作家様~ 今もいらっしゃいますか? 本当に後続が見たいです. 是非投下してください!
310名無しさん@ピンキー:2006/03/26(日) 15:53:54 ID:3imrmwXN
いますよ〜ノシ
自分で投下しておきながら、しばらくROM状態になっていました・・・ヘタレですいません。
嬉しいお言葉、どうもありがとうございます。

続き・・・書いてみたいですね〜
でもあそこからどう続けようとも、天使虐めにたどり着いてしまう悪寒がw
それとも、全く新しい話を書いた方がいいのか・・・自分としてはどちらも書いてみたいです。


遅レスですが、>>134-135さん、ありがとうございます(´;ω;)ウッウッ
是非、一緒に沈みませう。
311名無しさん@ピンキー :2006/03/26(日) 19:03:40 ID:wqsWUhL0
>>310
乙です〜。
楽しみにお待ちしとります。
312名無しさん@ピンキー:2006/03/26(日) 22:37:09 ID:VflaNZST
>>310
乙、ぜひとも続きが読みたいです。
313名無しさん@ピンキー:2006/03/27(月) 00:04:33 ID:XjeTKdtA
>>310
>天使虐めにたどり着いてしまう悪寒がw
正直、それを望んでいる。続きに期待。
314名無しさん@ピンキー:2006/03/27(月) 14:18:02 ID:DxLB1yE1
・゚・(ノД`)・゚・。テラウレシス

でも、あそこからどうやって続けるかが・・・?
色々考えてみましたが、なかなか繋がりません。というか全文読み返す勇気がな(ry
悪魔の姿をした天使と、ってことになっちゃったら・・アワワ

あくまで悪魔×天使になるように(シャレではない)試行錯誤してみます。
315:名無しさん@ピンキー?:2006/03/27(月) 23:32:56 ID:lRJCzuvy
後続投下要求した人間です。
チスとネイゼのコンビが(夫婦?)新しい幼い天使を闇の道で...はどうですか?
それとも堕落したチスが魔界で連れていて可愛いおもちゃになって虐待される...とか...
316名無しさん@ピンキー:2006/03/27(月) 23:58:23 ID:k8rD0mZh
チスが天使を初調教。
しかし、性格も不適合+経験無しなので、
普通に甘々百合プレイへ。
・・・普通に萌えるな。
317名無しさん@ピンキー:2006/03/28(火) 00:47:12 ID:qt66fhW3
まだ心まで堕落したという描写はなかったからゆっくり心も闇に染める展開を取っても良いかも!
318名無しさん@ピンキー:2006/03/28(火) 18:29:33 ID:E/Xgq052
>>90
激しく亀レスで申し訳無い。その情報のソースを教えてくれ。
SSをなんとなく思いついたのだが、リヴァイアサンの性格が脳内設定と全然違ってた。
319名無しさん@ピンキー:2006/03/29(水) 03:11:31 ID:Sz73u4Ag
>>318
ん?>>90も割りと脳内設定で公式じゃないんじゃないか?
320名無しさん@ピンキー:2006/03/30(木) 06:48:47 ID:QJpK8WgZ
>>318
胃袋云々は世界の週末で人々に饗される、っていう伝承から。
嫉妬云々は七つの大罪の嫉妬を司るから。
だと思う。

何のために創られたか、っていうのは神話にあるのかな?
漏れは知らん
321名無しさん@ピンキー:2006/03/30(木) 07:47:42 ID:y2Rbh2op
>>319-320
トンクス。性格はそこまで忠実に再現しなくてもいいかな?
322名無しさん@ピンキー:2006/03/30(木) 10:36:13 ID:Yvzmatcr
>>321
いいんでないかと。
でも「両性具有のドラゴン」なんて説もあるのね。リヴァイアサンは
323名無しさん@ピンキー:2006/03/30(木) 14:10:43 ID:sLBEHs82
+   +
  ∧_∧  + レヴィアたん(Leviathan)期待
 (0゚・∀・)   
 (0゚∪ ∪ +   ワクワクテカテカ
 と__)__) +
324名無しさん@ピンキー:2006/03/30(木) 16:22:24 ID:y2Rbh2op
前もって言っとくけど、今まで一度もSSかいたこと無いので
投下するかどうか分からないよ。
325名無しさん@ピンキー:2006/03/30(木) 16:28:38 ID:vxFd2C2S
同じく期待。
そういえばリヴァイアサンって、ドラ●もん映画にも出てきたような・・

>>315-317
手助けdクスです!
取り敢えず、色々混ぜこぜにして作ってみます。リアル事情もあって滅茶苦茶時間が掛かると思いますが、どうぞお許しを・・・(;´Д`)
自小説を読み返すという羞恥プレイ。
326名無しさん@ピンキー:2006/04/04(火) 15:41:49 ID:uT7d+4bD
SS期待保守
327名無しさん@ピンキー:2006/04/05(水) 16:03:54 ID:0hNe8uXk
このスレでまだ続きを投下せずに消えてしまった方、続き期待してるのでよかったら投下して下さい…
楽しみにしてたんで…
328名無しさん@ピンキー:2006/04/08(土) 00:28:23 ID:ZWfAnIgn
hosyu
329名無しさん@ピンキー:2006/04/08(土) 01:53:19 ID:x2h7PdQS
かつてリヴァイアサンがどうとか口走ってた者です。
保守ついでにプロローグだけ投下します。処女作ですので悪しからず。
330名無しさん@ピンキー:2006/04/08(土) 01:54:40 ID:x2h7PdQS
「一、二、三、四、・・・踏み込みが甘い。なぜ何度言っても分からないのだ!」
甲板の上から怒鳴り声が響く。
「槍の振り方の基本はこうだ!全員できるようになるまで休憩は無い!」
海軍提督レヴィアは、紐で束ねた長い黒髪を翻して何処かへ行ってしまった。
海兵達がぼやく。
「提督も顔だけみたら可愛いのに。」
「ああ見えて恐ろしく強いからな、あの人は。」
「せめて正体が竜で無ければ・・・」
レヴィアは姿こそ16〜7の美少女だが、その実体は海竜リヴァイアサンである。
船に上るには巨大過ぎるため人間の姿をしているのだ。
人間の彼女は強い。かの海神ポセイドンから認められ、その槍を授かったほどだ。
事実、ほうき一本で現役の海兵相手に100人斬りをして見せたこともある。
331名無しさん@ピンキー:2006/04/08(土) 01:55:47 ID:x2h7PdQS
「う、うわぁ〜〜、足がぁ。」
一人の兵士の悲鳴が聞こえる。
「どうした!?」
「いえ、レヴィア様。またコイツがやらかしました。」
「またお前か、アスモデウス。治療してやるからこっちへ来い。」
「足が痛くて動けません・・・」
レヴィアは呆れ返って何も言えなかった。
「仕方ない、負ぶってやろう。」
自分より20キロは重そうな体をひょいと持ち上げて、2人は船長室に向かった。
「アスモデウスの野郎、覚えてやがれ!」
「俺の方が全然強いのに、何で提督はマヌケなあいつばっかり・・・」
「俺なんか実践練習で腹を貫かれたのに、見向きもされなかったぞ!!」
332名無しさん@ピンキー:2006/04/08(土) 01:57:56 ID:x2h7PdQS
「さあ着いた。そこへ座れ。」
レヴィアはベッドを指差してそう言った。そして髪どめの紐についている宝玉に手をかざした。
この宝玉には竜の姿でいるためのエネルギーが蓄えられている。
するとアスモデウスの傷はたちまちに治った。
「本当にすみません・・・」
「謝るぐらいなら少しは上達したらどうだ?この仕事を始めて300年を越えるが、
 自分の槍で自分の足を突き刺す奴など初めて見たぞ。」
アスモデウスはさらに申し訳無さそうにレヴィアを見つめる。
「男がそのような顔をするな!見ているだけで虫唾が走る。」
レヴィアはそう叫ぶと目を背けた。
333名無しさん@ピンキー:2006/04/08(土) 02:00:30 ID:x2h7PdQS
それを見たアスモデウスは、急に真剣な目つきになって言った。
「俺、才能無いけど頑張って強くなって見せます!そしたら提督は俺を一人前と認めてくれますか?」
「この若造が、10年早いわ!うわ言は戦闘で武功をたててから言え。」
「では一海兵として、敵を1人でも多く倒して立派に死んで見せます!」
その時レヴィアは心の中に違和感を覚えた気がした。
だがそれは、一瞬で気のせいだと分かるようなものだった。
「よく言った!その意気で鍛錬を積め。」
そして、部屋を出る時こう付け加えた。
「お前もそんな表情が出来るのだな。良い顔をしている。」
「そうですか?」
「あ、まだ訓練中だった。早く戻るぞ!!」
そう言うとレヴィアは足早に甲板へと戻っていった。
334名無しさん@ピンキー:2006/04/08(土) 02:03:05 ID:x2h7PdQS
以上です。エロには程遠いです、ってかこの先まだ作ってませんorz
どんな事でも良いので、悪い所とか直した方が良い所とか教えて下さい。今後の参考にさせて下さい。
335名無しさん@ピンキー:2006/04/08(土) 02:17:02 ID:I6CjjBIH
>>334 悪い所はないと思うがもしアスモデウスにウラ設定があったら名前を(見知ることは易しく)変えた方が良いかも?
そして今後の展開に天使が出ないとちょっと問題あるかも。
336名無しさん@ピンキー:2006/04/08(土) 02:37:00 ID:I6CjjBIH
>>325さん. 後続に立ちたくてネタ交換をしたいが良い方法ないでしょうか?
ネタ交換用のメールアドレスを作るとか・・・ チャットは無理。
そして・・・ >>132-133 間の話が少し空いたように見えるため, 私の方式で補強しても良いでしょうか?
337名無しさん@ピンキー:2006/04/08(土) 02:43:30 ID:KEEakMeL
人外娘か亜人の絡みスレもいいかも?
とは言っても、この過疎ったスレを賑わしてくれるのならスレ違いも厭わないような・・・。
338:名無しさん@ピンキ:2006/04/08(土) 03:02:19 ID:I6CjjBIH
人外か亜人形天使なら OK だろう...
339名無しさん@ピンキー:2006/04/08(土) 22:54:16 ID:KEEakMeL
まだエロなし、執筆でアクシデント、という状況だが、
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1142074376/193-
に期待。
340名無しさん@ピンキー:2006/04/09(日) 00:36:20 ID:r1ZWcBFD
>>339
てか>>145,185,214と同じ職人さんなんじゃないの?
鳥違うけど
341 ◆3t8KpJbnJE :2006/04/09(日) 00:59:00 ID:sYKOWEON
トリ違いますけど同一人物です。
こちらと向こう、どちらに落とすか最後まで迷ったのですが
陵辱色がほとんどないことと、せっかくのリヴァイアサンネタに割り込むのもどうかと思いましたので向こうに投下しました。
342名無しさん@ピンキー:2006/04/09(日) 01:21:31 ID:sNwVYouC
>>341それは正しい決定だと思いますが・・・ そして個人的な話ですが 裏式さん '果てなき道程'の連載はいつ再開する予定ですか?
343名無しさん@ピンキー:2006/04/09(日) 02:22:49 ID:DxxY2NZr
同じく個人的な話ですけど、胡蝶の館と怨霊の騎士参るも。
344名無しさん@ピンキー:2006/04/09(日) 22:04:00 ID:9WYIOS1s
今、以下の五点のどれかを考え中

テュール×ガルム
オーディン×スルト
ファウスト×メフィストフェレス
源頼光×酒呑童子
ファリードゥーン×アジ・ダハーカ

どれが良いかアドバイス求む
345名無しさん@ピンキー:2006/04/09(日) 22:28:04 ID:PctNRZfS
ペルシャ神話好きなんでファリードゥーン×アジ・ダハーカ
346名無しさん@ピンキー:2006/04/09(日) 23:01:44 ID:Rh7fkwM1
頼光×酒呑!頼光×酒呑!
347名無しさん@ピンキー:2006/04/09(日) 23:26:45 ID:GHa6Epwj
神話に疎いからよく分からんが・・・
オー×スルトに一票
348名無しさん@ピンキー:2006/04/09(日) 23:54:36 ID:HOnF2WKX
801板に紛れ込んじまったかと思ったぜ
……美少女変換はあるんだよな?
349名無しさん@ピンキー:2006/04/10(月) 04:44:13 ID:G1p1GuXU
>>346
頼光が女性化されたら漏れは嘆き悲しむ
350名無しさん@ピンキー:2006/04/10(月) 11:31:09 ID:IJJA4Pgi
>>349
酒呑じゃないのか?女性化されるのは
351名無しさん@ピンキー:2006/04/10(月) 13:37:29 ID:/7LJWzK+
ファウスト×メフィストフェレスに一票
352344:2006/04/10(月) 20:31:54 ID:rAutLA06
現在の状況

テュール×ガルム  0
オーディン×スルト 1
ファウスト×メフィストフェレス  1
源頼光×酒呑童子 1
ファリードゥーン×アジ・ダハーカ 1


本日11時時点でしめます。

353名無しさん@ピンキー:2006/04/10(月) 20:49:19 ID:teHyg/0d
源頼光×酒呑童子に一票
ナイスバディな酒呑を期待
354名無しさん@ピンキー:2006/04/10(月) 20:59:32 ID:TE9iSDR+
せっかくだからファリードゥーン×アジ・ダハーカに投票するぜ。
ダハカタソは三つ子か三重人格で。
355名無しさん@ピンキー:2006/04/10(月) 21:03:46 ID:7R9FNL15
(ちり〜〜ん)

ここは、頼光×酒呑にいれるしかない・・・

(ちり〜ん)
356名無しさん@ピンキー:2006/04/10(月) 22:24:51 ID:c8OrMGWR
ファウスト×メフィストフェレス に一票

>源頼光×酒呑童子
なんかそういう漫画あったな、昔
正確には頼光×酒呑 ではなく 渡辺綱(の子孫)×茨木 だったが
357名無しさん@ピンキー:2006/04/10(月) 22:49:23 ID:4nZxc0ex
ファウスト×メフィストフェレスに1票
358名無しさん@ピンキー:2006/04/10(月) 23:15:43 ID:AYqTM0Cj
源頼光×酒呑童子を希望。11時過ぎたけど入れて下さいw
359344:2006/04/11(火) 00:05:11 ID:XS8fDcqz
結果

テュール×ガルム  0
オーディン×スルト 1
ファウスト×メフィストフェレス  3
源頼光×酒呑童子 4
ファリードゥーン×アジ・ダハーカ 2

よって
「源頼光×酒呑童子 〜大江山の夜は更けて〜」
になりました。
執筆開始します、やれるだけやってみまーす!

360344:2006/04/11(火) 00:12:44 ID:XS8fDcqz
もうひとつだけ失礼

酒呑のタイプ

1・幼女系
2・幼馴染系
3・お姉さん系

あと性格に何かリクエストがありましたらどうぞ
361名無しさん@ピンキー:2006/04/11(火) 01:13:55 ID:MekUHarJ
1・幼女に一票
362名無しさん@ピンキー:2006/04/11(火) 01:24:17 ID:lr7NLcoM
やはりここはツンデレで
363名無しさん@ピンキー:2006/04/11(火) 01:30:58 ID:zNW3lg6M
>>350
そっちの方が萎える………('A`;)
364名無しさん@ピンキー:2006/04/11(火) 02:10:09 ID:LyI2Gf4Z
2・幼馴染ツンデレ系
365名無しさん@ピンキー:2006/04/11(火) 03:52:23 ID:nVFoEXW6
「童子」なんだから1をきぼん。
面識があったはずがないので2はちょっと…
366名無しさん@ピンキー:2006/04/11(火) 07:05:45 ID:KbFZvmWZ
3で
あるゲームの影響で凛々しい酒呑しか想像出来ないw
367名無しさん@ピンキー:2006/04/11(火) 07:35:33 ID:bJWQF+Hr
昨日入れそこねたorz
368名無しさん@ピンキー:2006/04/11(火) 13:24:54 ID:g0xoD58W
3に1票
369名無しさん@ピンキー:2006/04/11(火) 16:09:01 ID:hiIBDKoN
>>364に1票
370名無しさん@ピンキー:2006/04/11(火) 17:16:12 ID:8cm8zGUk
1に一票
371名無しさん@ピンキー:2006/04/11(火) 20:59:47 ID:s/nTgCUP
3に一票
372名無しさん@ピンキー:2006/04/11(火) 21:06:51 ID:njRYEOT2
3に投票。
373名無しさん@ピンキー:2006/04/11(火) 23:29:03 ID:Te/I4JpE
1で、恐がりや
374名無しさん@ピンキー:2006/04/11(火) 23:46:03 ID:piQSN8J+
1に清くない一票を。
375344:2006/04/11(火) 23:47:15 ID:YkfjCDEr
現在

1・幼女系  4
2・幼馴染系  2
3・お姉さん系  4

締め切りを明日の夜十二時まで延ばします。
376344:2006/04/11(火) 23:48:25 ID:YkfjCDEr
訂正

1・幼女系  5
2・幼馴染系  2
3・お姉さん系  4

377名無しさん@ピンキー:2006/04/12(水) 00:35:12 ID:RICUhfzq
3にイピョウ
378名無しさん@ピンキー:2006/04/12(水) 00:38:51 ID:lOcyMxAy
1に一票
379名無しさん@ピンキー:2006/04/12(水) 01:01:48 ID:fdnkjsoO
3
380名無しさん@ピンキー:2006/04/12(水) 02:11:06 ID:VAoVTI3x
381名無しさん@ピンキー:2006/04/12(水) 02:14:53 ID:VRFres12
3、名前が名前だけに酒が似合うイメージで
382名無しさん@ピンキー:2006/04/12(水) 03:32:50 ID:JsHsO3qe
>>366
俺屍?
自分も3で。
383名無しさん@ピンキー:2006/04/12(水) 04:38:50 ID:cJOg9fDD
1と思ったけど>>381をみてやっぱり3にした。
384名無しさん@ピンキー:2006/04/12(水) 10:03:20 ID:RICUhfzq
>>382
俺屍の酒呑はグロいから、
OTOGIじゃね?
385名無しさん@ピンキー:2006/04/12(水) 11:56:04 ID:gTJnlwzB
1、酒に呑まれてるイメージで
386名無しさん@ピンキー:2006/04/12(水) 13:13:40 ID:aQttuhw4
俺屍の酒呑は、裸で踊るイメージがテラツヨスwwwww

3希望
387名無しさん@ピンキー:2006/04/12(水) 16:48:10 ID:3VEVtCHA
外見1、中身は3という我侭な要求はおk?
ダメなら1で。
388名無しさん@ピンキー:2006/04/12(水) 17:04:18 ID:GsyLDjVz
3希望
爆乳姉さんキボン
389名無しさん@ピンキー:2006/04/12(水) 22:40:37 ID:eRoViEo6
>>355といい、このスレにOTOGI者多いのか?
390名無しさん@ピンキー:2006/04/13(木) 00:20:51 ID:j7qYBhGg
1に一票ってもう間に合わないか?
391名無しさん@ピンキー:2006/04/13(木) 01:44:49 ID:jUvSQQI8
大丈夫だろ。
392 ◆3t8KpJbnJE :2006/04/14(金) 00:46:21 ID:24yGD0iN
アンケートで盛り上がっているところに水を差してしまうかもしれませんが、>>241の続きを投下します。
393 ◆3t8KpJbnJE :2006/04/14(金) 00:47:12 ID:24yGD0iN
「ひぁ……あふぁ……ぃ……」
「お、おねがいだから……もうやめてあげてよぉ……」
一時的な拠点としている廃ビルの1室に、2つの声が響いていた。
片方は声と吐息の中間とでも言うべき意味の取れない喘ぎ声で、もう片方は時折しゃくりあげる音を伴った弱々しい懇願だ。
他に室内に存在している音といえば、俺の肉紐と双子の天使達の体が奏でるぐちょぐちょという湿った音ぐらい。
セラフィは意識を取り戻した後、俺が仕事に入っているのを見て退室していた。
たぶん、今頃は天使の捕獲という一仕事を終えたキッカと睦み合っているんだろう。
あれだけ俺とやっていたというのに、その辺セラフィは底無しというか貪欲というか。
それでいて普段はむしろ清楚な感じなあたり、彼女を教育したキッカの手腕は見事なものだと感嘆するより他にない。
「マイカが……マイカが死んじゃうよう……」
そんなことを考えていると、不意に双子の天使の内、ミルカというらしい片方の天使がそんな失礼なことを言ってくる。
その言葉にちょっとカチンと来た俺。
そりゃ、最初の内はちょっと欲望のままやりすぎて、後でキッカにしこたま怒られる羽目になったことも何度かあったけど、さすがに最近は随分経験を積んできたことでその辺の匙加減は把握できるようになってきているのだ。
どうせ口にしようとしてもキシャーしか言えないので、心の中だけで愚痴ってみる。
――それにしても、あの時のお仕置きといったら……。
思い出してはいけないと頭ではわかっているのに、ついついキッカにされたお仕置きを思い出して身震いをしてしまう。
394 ◆3t8KpJbnJE :2006/04/14(金) 00:47:54 ID:24yGD0iN
「ひはぁぁあ!」
その動きが肉紐に伝わり、膣内と腸内を同時に掻き混ぜられたマイカがまたしても心を飛ばして絶叫した。
肉紐による拘束を振りほどかんばかりの激しい痙攣。
それがしばらく続いた後、天を仰いでいた首をかくりと落としてマイカの体は一切の反応を断ってしまう。
「マイカぁ!」
その様子に最悪の事態を想像したのか、それまでの弱々しさとは一転してミルカの方も絶叫する。
全くもって失礼極まりない。
――まあ、マイカの方はこれくらいか……。
最後を俺の意思ではないイレギュラーな動きでイカせてしまったのが少々不本意ではあったけれど、マイカの方は今はこの辺が限界だろう。
両腕を左右に広げ、足はMの字に固められた姿勢で持ち上げられた状態。
マイカの外見は、ここに運び込まれた時からは随分かけ離れたものになってしまっていた。
全身をたっぷりと白濁液にコーティングされ、敏感な3つの芽を痛いほどの張り詰めさせている。
膣口も肛門も、複数の肉紐を縒り合わせて作った極太の肉棒で限界ギリギリまで広げられ、それどころか極めて細いものではあるが尿口にすら肉紐が1本潜り込んでいる始末だ。
「ぅ……」
それらをずるずる引き抜いていくと、単純な肉体的反射によってマイカが小さく呻き声を漏らす。
「マイカ……」
その事に束の間の安堵を覚えたらしいミルカだが、挿入されていた異物が抜けても、すぐには閉じられなくなった3つの穴から大量の白濁液が溢れ出す様を見て再び辛そうに顔を歪めていく。
それでも決して目は逸らさない。
この辺は俺の教育の賜物だ。
気を失うまで蹂躙してきたマイカとは違って、ミルカに対しては動けないように拘束しただけで、少なくとも肉体的にはそれ以上のことをまだ何もしていなかった。
外見がそっくりな双子だけにちょうど鏡に映したようにマイカと向き合う場所に持ち上げ、後はひたすらマイカだけを責め続けてきたのだ。
ミルカに対して強制したのは、目の前で犯される相手の姿をただひたすら見続けることだけ。
当然ではあるが、最初の内は顔を背け、目も固く固く瞑っていた。
俺のこの体が持っている欠点の一つは、こちらからは言葉で意思を伝えることができないことだ。
だから、こちらから指示を伝える場合、基本的には実力行使という形にならざるをえない。
と言っても、今回に関しては俺としてはある目論見があったから、いつものようにこちらの意に反した行動に対して直接ミルカに体罰を与えるというわけにはいかなった。
その結果、本来は雪のように白く透き通っていたマイカの尻は、今ではべっとりと付着する白濁の上からでもわかるくらい赤く痛々しく腫れている。
こういうのは体罰ならぬ心罰とでも言うんだろうか。
自分が目を逸らせば大切な相手が鞭打たれる。
何度か繰り返す内にそれを理解したミルカは、それでもしばらく時間がかかったが、最終的にはこちらの意図通り瞬きすらほとんどせずに、目の前で繰り広げられる陵辱劇から目を離さないようになっていた。
395 ◆3t8KpJbnJE :2006/04/14(金) 00:49:08 ID:24yGD0iN
「ひ、ぃ……」
肉棒を目の前に突き付けると、ついに自分の番が来たと悟ったのか、ミルカが滑稽なほどに顔を引きつらせる。
マイカの時は、その肉棒を2本、ろくに前戯も施さずにいきなり両方の穴に挿入した。
当然そんな無茶をすればマイカが感じる苦痛は相当なもので、彼女は半狂乱になって泣き叫んだものだ。
今のミルカの顔から読み取れる感情は、それを目の前で見せ付けられていたことからくる苦痛への純粋な恐怖が大半ではあるが、その裏にはもう一つ、同じ恐怖でも多少色合いの異なるものが見え隠れしていた。
もう1人の自分とでもいうべきマイカがたどった悲惨な道筋。
いつしか、この肉棒による暴虐的な抽送にすら快楽を感じて歓喜の涙に咽び泣くようになるという、未来の自分への根源的な恐れ。
今のミルカにしてみれば、それは自分が自分でなくなるような、そんな気分なんだろう。
この表情だけでも、ミルカを後回しにしていた意味があると思えてしまうくらい、その表情は今の俺には魅力的だった。
だが、それを心行くまで堪能した後、俺は突き付けていた肉棒を解き、一旦細い肉紐へと戻してみせる。
「……ぇ?」
マイカと同様、それをそのまま挿入されると思っていたんだろう、予想外の変化にミルカの緊張がわずかに緩む。
もちろん、俺としては別にミルカを安心させようなどとは思っていなかった。
俺には俺なりの考えがあるのだ。
それも知らずに、わずかとはいえ安堵しているその様子がおかしくてたまらなかった。
こんな体じゃなかったら思わず噴き出していたかもしれない。
最初、キッカがこの2人を連れてきた時、同時に犯して喘ぎ声の聞き比べでもしようかと思った。
実際、その直前までは行ったのだが、そこでもっと面白そうなアイデアが閃いたのだ。
俺はその案をこそ実行するために、まずはマイカだけを、しかもデモンストレーションの意味も込めていつも以上に乱暴に犯してみせた。
実際には細心の注意を払いながらやっていたのだが、ミルカから見れば化け物が本能のままにマイカの体を貪っているように見えただろう。
バラした肉紐を、そこからさらに分解してより細くより細く解いていった。
その内の1本を、焦らすようにゆっくりとミルカの股間に近づけていくと、いくら細いとはいってもさすがにミルカの顔に浮かぶ恐怖の色が濃くなっていく。
1度も触れてはいないのに、それでもミルカのそこはかすかな湿りを帯びていた。
別にめちゃくちゃに嬲られるマイカの姿を見て欲情していたとか、そんなエロ漫画ドリームな反応ではないんだろう。
そこを乱暴に扱われるマイカの姿を見せられて、デリケートな粘膜を守ろうとしたミルカの本能が分泌させた液体だ。
肉紐自身が粘液を帯びているからなくても別に問題ないが、別にあって困るものでもない。
M字に開脚させているせいで、細く開いた秘唇の隙間。
狙いを定めて極細の1本をそこに挿入させていく。
396 ◆3t8KpJbnJE :2006/04/14(金) 00:50:06 ID:24yGD0iN
「い、ぃゃぁ……」
蚊の鳴くような声で拒絶するミルカ。
多少の異物感はあるだろうが、指よりもはるかに細い肉紐ならば痛みはないはず。
実際、その声に肉体的な苦痛の色は感じ取ることはできなかった。
その細さを活かし、処女膜すらも傷付けないまま侵入を続け、あるポイントを目指していく。
初めて入る場所でありながら、俺の頭の中にはその場所への道筋が既にはっきり描けている。
「やだ……もうそれ以上入ってこないでよう……」
ミルカの哀願を聞き入れたわけでもないが、一旦肉紐の動きを止める。
「み、ミルカの言葉、わかるの……?」
あまりにもタイミングが良すぎたせいで自分の願いが聞き入れられたとでも思ったのか、そんなことを口走る。
溺れているところに流れてきた藁みたいなものなのか、あまりに絶望的な状況に本来ならありえないはずの可能性にすら縋ってしまうんだろう。
まあ、自分が止まってと言った途端に、ミルカにしてみれば中途半端な場所で動きを止めたら希望を持つのも無理はないのかもしれないが。
俺としてはただ単にそこが目的地だっただけだ。
そこに意味があるということを、本人がまだ知らないだけ。
知っているのは俺と、そして気を失ったままのマイカぐらいだろうか。
続いて、さらに細くした肉紐を、今度は尿道に侵入させる。
こちらも痛みを感じないよう、かなり限界近くまで細くしたものだ。
「だ、だめ、そんなとこ……」
本来は液体が通過するだけの狭穴を、細くはあっても確かな触感を持つ肉紐が逆方向に進んでいく違和感に声を上擦らせるミルカ。
これもまた、最奥まではいかないあたりで動きを止める。
「な、なにをするの……」
股間から2本の肉紐を生やした状態で、震えながら問いかけてくる。
その答えを、俺は言葉ではなく行動で示してやった。
397 ◆3t8KpJbnJE :2006/04/14(金) 00:50:51 ID:24yGD0iN
「ひきぃぃぃ!?」
ミルカが喉を反り返らせて悲鳴をあげる。
挿入した肉紐は細くはあっても、ちゃんとその先に口を備えている。
それを使って、ある一点を尿道と膣内の両側からピンポイントに吸い上げたのだ。
そこから生まれた刺激によって、ミルカは一瞬忘我の極地へと跳ね上げられる。
筋肉が1度ぎゅっと収縮し、次の瞬間反動のように弛緩した。
それに合わせて尿道の中を熱い液体が駆け抜けていくことが、文字通り手に取るように俺にはわかる。
「は、ぁ……ぇ――」
我に返ったミルカが、恥ずかし過ぎる粗相を防ごうと再び筋肉を緊張させようとする。
そこへ――、
「――――!?」
もう1度さっきの場所を吸い上げる。
またしても一瞬とはいえ意識を飛ばし、そしてその一瞬が致命傷になった。
「あ、ああ……いや、いやぁ……」
肉紐を咥え込んだ尿道が内側から押し広げられ、そこから薄黄色の迸りがアーチを描く。
俺がマイカの相手をしている間、ずっと我慢していたんだろう。
その量はかなりのもので、いつまで経っても終わりが見えない。
その間も、ミルカの心の防壁の隙を突くように、タイミングを見計いながら吸引を繰り返す。
「あぃっ!? な、なにこれ、い!? ……や、やめてぇ!」
放尿の羞恥と、自分の体が送ってくる未知の感覚に翻弄されているのか、ミルカが身も世もなく悲鳴を振り絞る。
そんなミルカの体は、本人の意思とは別の所で反応を返し始めていた。
小さな芽が体積を増し始め、秘口からも新たな蜜を分泌させる。
ミルカ自身もそろそろわかってきているはずだ。
自分の出している声が、まぎれもなく快感によるものだということを。
なにせ、ついさっきまでマイカの声をその耳でずっと聞いていたのだから。
マイカの場合は苦痛から快楽へ、徐々に徐々にその色を変化させていった。
だけど、ミルカはいきなり快楽一色の声を上げている。
目論見通りの反応に、俺は心の中でだけほくそ笑む。
398 ◆3t8KpJbnJE :2006/04/14(金) 00:51:51 ID:24yGD0iN
天使といっても、背中や頭の上にぷかぷか浮いているオプションはともかくとして、体の作り自体は人間のものと変わらない。
性感を得るために効率のいい場所も、基本的には人間と同じだ。
だから、ただ快楽に溺れさせるだけならば、俺のこの体を持ってすればもう何も考えなくてもこなすことができる。
だけどそれじゃ俺としてはつまらない。
せっかくこんな極上の素材を与えられたら、色々試してみたくなるのが人情ってものだ。
いや、もう人間じゃないんだけどさ。
ともかく、淫核あたりを重点的に責めてやれば、それだけで気をやらせることは簡単だった。
ある程度肉悦の味を覚えさせてしまえば、後は膣内を極太の肉棒で抉ってやれば切れ間なく続く絶頂地獄に追いやることも難しくない。
だけど、一口に膣内といっても、場所によって感じ方にかなりの差があることを俺はこの体になって初めて実感したんだ。
もちろん以前だってGスポットの存在とか漠然とした知識はあったものの、そこだけをピンポイントで責めるということは人間の体の構造上不可能だった。
だけどこの体、この肉紐を活用すればそれも可能だ。
ただし、1番感じるポイントの正確な位置というのは個人差があって、それを探るためにそれなりの時間を要してしまう。
それなりのサイズのものであたりを付け、そこからさらに絞り込んでいく作業。
いわば最上階に向けて地道に階段を昇っていくような行程だ。
今までは、その間に天使の少女達の方が快楽に対し順応してしまうという問題があった。
まあ、快楽を仕込むのが俺の仕事なんだから、問題っていうも微妙な感じだけど。
それでもずっと俺の中にあったのは、いきなりそのポイントを責めたらどんな反応をするのだろうという、そんな疑問だった。
そこへもたらされた福音が、このミルカとマイカという双子の天使達だった。
もしそっくりなのが外見だけじゃなかったら。
いざ責めを開始しようとした時、天恵のように俺の頭にそんな考えが閃いたのだ。
目の前には、全く同じ体が2つもある。
片方を使ってその性質を調べ尽くし、それをもう片方に反映させる。
調査の過程をすっ飛ばし、自分でも知らなかったはずの最大の弱点をいきなり責め抜く。
アクションゲームで言えば、安全な天井裏を通ってゴールを目指すみたいな、そんな反則技。
これこそが、今回の俺の目論見だった。
名付けて、キンタ○リオ作戦!!

…………人間だった頃の記憶は随分薄れてきているはずなのに、なんでこんなことばっか憶えているかな、俺は。
399 ◆3t8KpJbnJE :2006/04/14(金) 00:52:53 ID:24yGD0iN
「はひぃ! ああ!? だ、だめぇ!?」
キンタ○リオ作戦に為す術もなく翻弄される1人の少女。
今の彼女を貫いているのは、その体で得られる中で最も純粋な快楽なのだ。
堪えようと思っても、到底堪え切れるものではない。
ようやく勢いを弱めてきた放尿の後を継ぐように、どろどろと愛液が溢れ出し始める。
その様子は、まるで壊れた蛇口を連想させるほど。
正直、さすがにここまでハマるとは思っていなかった。
いきり立った3つの肉芽。
物欲しげにヒクヒク震えるそれらにも、今回はあえて触れることはしない。
そんなことをしなくても、今のミルカは大きく開いた口からだらだら涎を垂れ流し、舌を突き出して悶絶する。
体積にしたら小指の先にもはるかに及ばないその1点に、今や彼女の全てが集約されていた。
「あ、かはっ……か……」
ミルカの呼吸音が危険なレベルに到達する。
マイカがそれなりの時間をかけて到達した場所。
それに何十分の一にも満たないわずかな時間で追いついて、いやそんな場所なんてほんの一瞬で抜き去っていた。
頭の中、冷静な部分はそろそろ止めろと警告する。
だけど別の、もっと情熱的な部分がもっと先へもっと先へと急き立てる。
あんなに恐ろしかったキッカのお仕置きすら、今の俺には大した障害にはなりえなかった。
「ひ、ひむぅ……もう、ひんじゃふぅ……」
発音も怪しいその言葉を、もう失礼なものだとは笑えなくなっていた。
400 ◆3t8KpJbnJE :2006/04/14(金) 00:54:44 ID:24yGD0iN
「で、せっかくの双子なのに片方壊しちゃったんだ?」
腕組みをしてこちらを見下ろすキッカの視線がめちゃくちゃ痛い。
「き、きしゃー……」
命こそ取り止めたものの、すっかり正気を失ってしまったミルカを見て、キッカは随分おかんむりだった。
まあ、キッカからの注文は『あくまで意思は失わず、だけど体は火照って抑えられないの!』的な感じだったんだから無理はない。
完全に心を壊してしまうと商品価値は大暴落、というわけだ。
しかも今回は双子の片割れ。
こうなってしまうとマイカの方も双子という付加価値なしで扱わなくてはいけないから、キッカにとっては2重の痛手だったんだろう。
背景に炎なり稲妻なりを背負っていそうなキッカの後ろで、優しい優しいセラフィは心配そうにこちらを見つめてくれている。
ありがたいけど、でもだからといってキッカを宥めてくれるわけではない。
そこまで期待するのはさすがに酷というものだ。
「まったく……やっと多少は使えるようになってきたかと思ったのに……この役立たず!」
げしげしと足蹴にされる。
そのことに屈辱とかそんなものは感じなかった。
それどころか、この程度で終わってくれたらどれだけ幸せか。
「なにニヤニヤしてんのよ、このドM!」
表情なんてわからないはずなのに、そんなことまで言われてしまう。
ベ、別に足蹴にされたことが嬉しいわけじゃないんだぞ。
「決めた! あんた、もうセラフィとするの禁止!」
「キシャッ!?」
「えっ!?」
俺と、あととばっちりを食らったセラフィの声が室内に響き渡る。
俺にとって、セラフィとの行為は商品となる天使達相手のものとはまた別の意味を持つ特別なものだった。
セラフィもセラフィで、天使を調達するためにキッカが長く留守にする時は疼く体を持て余してしまうから、それなり以上に俺を必要としてくれているはず。
ていうか、必要としてくれているといいなぁという、かなり都合のいい願望があったりしたんだけど。
「キ、キシャー、キシャシャーーー、キシャキシャキシャー」
お代官様どうかそれだけはご勘弁をと、もはや恥も外聞もなくぺこぺこ体を折る俺。
「ふん、行くよセラフィ」
「あ、は、はい……」
そんな俺を不機嫌そうに一瞥して、後はもう振り返りもせず出て行ってしまうキッカ。
何度か心配そうに振り返ってくれたけど、結局はキッカの後を追って部屋を出ていくセラフィの背中。
残された俺は、絶望の淵で肉紐をうねうねと蠢かすことしかできなかった。
401 ◆3t8KpJbnJE :2006/04/14(金) 00:56:17 ID:24yGD0iN
以上です。
402名無しさん@ピンキー:2006/04/14(金) 01:24:25 ID:EU1Mwgl2
アンケート見ることに忍耐心の限界を感じた時期に水を差してくれてありがとうございます。
しかし私の主人公様が... イヤだ! こんな展開!また後続投下してくれるのですね?ね?
403名無しさん@ピンキー:2006/04/14(金) 03:01:31 ID:1sOVNfZI
>402
モティツケ、気持ちはワカルが言わんでもいーことだ。発言が厨臭いぞ。

……まあ何はさておき、相も変わらずグッジョーッ
404名無しさん@ピンキー:2006/04/14(金) 08:07:09 ID:hsxyKF8o
シチュ的にツボった。GJ!
405名無しさん@ピンキー:2006/04/15(土) 06:47:30 ID:C/II+rhU
>>◆3t8KpJbnJE氏
片割れを心配してたら自分はもっと酷い責めを受けるって展開すばらしいっす。
苦しげに喘ぐ姿もグッジョ!!
…主人公ちょっとカワイソスw
406名無しさん@ピンキー :2006/04/15(土) 09:08:19 ID:95XzgTTO
GJ!
407名無しさん@ピンキー:2006/04/16(日) 14:28:20 ID:IIE1VRgw
>>333
アスモデウスってレヴィアより位上じゃなかったっけ?
408名無しさん@ピンキー:2006/04/16(日) 18:57:57 ID:fUdzzKVa
>>407
ttp://www.linkclub.or.jp/~argrath/dea.html
ここのサイトを参考にさせて頂きました。アスモデウスの方が下になってます。
409名無しさん@ピンキー:2006/04/18(火) 01:20:42 ID:GN0xqFgy
>>333の続きです。なんとか一段落ついたので投下します。
410名無しさん@ピンキー:2006/04/18(火) 01:21:56 ID:GN0xqFgy
それから数週間が経った。
数百年続いた小康状態も、今日停戦協定の失効で終わる。もはや戦いは避けられない情勢となってしまった。
「明日の開戦に備えて今日の訓練は午前のみだ。気合を入れてやれ。」
「「「はい!!」」」
初めての戦闘とあって、どの兵士も気合が入っている。アスモデウスもその一人だった。
「せいっ、やぁっ!」
「マヌケはマヌケなりに上手くなってるじゃねぇか。」
「黙ってろ!気が散、うっ・・・」
刺すような痛みが急にアスモデウスの頭に走った。
「頭がズキズキする。」
「おい、大丈夫か?少し休んでろよ。」
「ああ、そうする。」
『ア・・デウ・・・。おい、アスモデウス・・・。』
何処からか自分の名を呼ぶ声が聞こえる。それと同時に頭痛が激しくなった。
「何だこれは!?あっ、頭が・・われ・・・そうだ・・・・。」
アスモデウスはその場に倒れこんだ。
「これはかなりヤバいな・・・部屋まで連れて行ってやる。」
「おま・・・・えは・・・・」
「ん?何か言ったか?」
アスモデウスはもう気を失ってしまっていた。
411名無しさん@ピンキー:2006/04/18(火) 01:24:08 ID:GN0xqFgy
「何だと!?」
現場に居合わせなかったレヴィアがその知らせを聞いたのは、もう日も暮れるような時間だった。
レヴィアはすぐにアスモデウスのいる部屋へと向かった。
「アスモデウス、しっかりしろ!アスモデウス!」
レヴィアは強くアスモデウスの体をゆすったが、全く目覚める様子は無かった。
ただ低い呻き声が聞こえるだけである。
「一体何故アスモデウスがこんな事に。その場に私がいたなら。」
レヴィアはそう言うと、悔しそうな顔をして唇をかんだ。
「グアァ―――――!!」
突然アスモデウスが叫び声をあげた。そしてそのまま動かなくなった。
「どうしたアスモデウス!?おい、しっかりしろ!!」
レヴィアはある事に気付いた。
「あ、呼吸が・・・・。」
慌てて宝玉をかざしてみた。しかし何も起こらない。
表面の傷を治すことは出来ても、病気には効かないのだ。
「おい、死ぬな!死ぬんじゃない!!」
レヴィアは必死になって叩き起こそうとした。
「お前が死んだら、私はどうすればいいのだ。」
不意に頬を涙がこぼれた。レヴィアは落胆の表情を見せた。
「アスモデウス・・・」
レヴィアはそう言いながらアスモデウスの右手を握った。
マメだらけのゴツゴツした手。そこからはまだ肌の温もりも感じられる。
本当に死んでしまったのか?そうレヴィアが思った時、驚くべきことが起こった。
アスモデウスが手を握り返してきたのだ。
アスモデウスは、起きあがって辺りを見まわすと、少し曇ったような表情を見せてうつむいた。
「え、ウソ?生きてる、良かった・・・」
「レヴィア様・・・実は・・・」
「どれだけ心配したと思ってる!本当に、ほんと・・・・」
ここから先は言葉にならなかった。堰を切ったように涙が流れてくる。
レヴィアは思わずアスモデウスに抱きついた。そして声にならない声で言った。
「お願いだ。もう、どこにも・・・行くな・・・」
アスモデウスはうつむいたままだった。だがレヴィアの目を見て微笑むと、優しく抱き寄せた。
二人の顔が徐々に近づく。二人は目を閉じて静かに唇を合わせた。
412名無しさん@ピンキー:2006/04/18(火) 01:26:31 ID:GN0xqFgy
アスモデウスが舌をレヴィアの口の中へ忍ばせる。レヴィアは一瞬驚いたが、すぐにそれを受け入れた。
二人は舌を静かに絡め合う。
「ん、んっ・・・はふぅ・・・」
自然と吐息がもれる。顔も少し紅潮してきた。唇を離すと、二人は何も言わずに見つめあった。
アスモデウスは背中に回していた左手でレヴィアの首を持ち上げ、やさしくキスをした。
そしてもうひとつの手で胸を揉みはじめた。
下着を身に着けていないので、セーラー服越しでも乳首がたってくるのが分かる。
「ちょっと、何を・・・はぁん、やめろ・・・」
「可愛らしいですよ、レヴィア様。」
「う、るさい、んん・・・あぁん・・・好きでして、る訳じゃ・・・ひゃう!」
アスモデウスはセーラー服をたくし上げて直接乳首を摘んだ。服の上からよりもはるかに感じてしまう。
レヴィアはだんだん呼吸が荒くなってきた。
「どうです。感じてきたでしょう?」
「そんな・・・はぁん・・・わけ、無い・・・あん!」
「でも、身体はそうは言っていませんよ。」
アスモデウスはレヴィアの秘部をのぞきこんだ。
小さな恥丘のまわりには産毛しか生えておらず、初々しささえ感じさせる。
そこからは潤滑液がほんの少し染み出している。
「これがレヴィア様のオマ○コですか・・・」
「み、見るな。恥ずかしい・・・」
レヴィアは顔を赤らめて言った。
「羞恥心など、快楽で忘れてしまいますよ。」
アスモデウスはニヤリと笑いながらそう言うと、横からレヴィアに覆いかぶさって秘部をいじり出した。
右手でゆっくりと割れ目に沿ってなぞっていく。
「ダメッ、そこは・・・んん、ああっ!」
「まだまだ序の口ですよ!」
アスモデウスはさらにレヴィアの乳首をしゃぶり始めた。もう一つのほうも左手で弄ばれている。
同時に多方向から来る快感に、レヴィアの理性は侵され始めていた。
今まで自慰すらまともにしてこなかった身体に、この刺激は強すぎた。
413名無しさん@ピンキー:2006/04/18(火) 01:28:16 ID:GN0xqFgy
「いや・・・あん!や・・・やめ・・・ひゃひぃ!!」
アスモデウスが割れ目をさすりながら言う。
「初めてでこんなに濡れるなんて・・・レヴィア様は本当に淫乱だ。」
レヴィアは快感で、正常な会話も出来なくなっていた。
――もう、何も考えられない・・・頭が真っ白になってく・・・――
アスモデウスはしばらくレヴィアのよがる表情を見て楽しんでいたが、
愛液が溢れてきたのを見て膣の中に指を挿入し始めた。
膣は外部からの進入を阻もうと穴を締めようとするが、潤滑液のせいでいとも簡単に入りこんでしまう。
「指が・・んん・・・わたしの中に・・・ああっ!」
「どうです?大事な部分を触られる気分は。」
「アソコが・・熱くて・・・はふぅ・・・ジンジンする・・・」
アスモデウスは指を前後させた。初めはゆっくりと、そして徐々に速く・・・
レヴィアは既に快楽の虜だった。
レヴィアの身体は、少しでも多くの快感を得ようと自分から腰を動かす。
それに合わせて呼吸も速くなっていく。自らの喘ぎ声までもが快感となっていた。
「はぁっ・・ふぅん・・・・気持ちいいよぉ・・・・・・・ひゃっ!・・・もっと・・・もっとしてぇ!!」
「そろそろイカせてあげましょう。」
人差し指はピストン運動させたまま、親指と薬指でクリトリスをさすった。
レヴィアの目に閃光が走った。乳首の数倍もの刺激が下腹部を襲った。
「あん、ひゃん!!イク、イッちゃう!!」
膣から愛液がどっと溢れ出した。レヴィアは初めて絶頂に達する悦楽を知った。
414名無しさん@ピンキー:2006/04/18(火) 01:29:11 ID:GN0xqFgy
「こら、アスモデウス。起きろ!」
何も無かったかのような様子で、レヴィアはアスモデウスを起こす。
「ん、あ?俺はここで・・・そうだ!戦いは始まったのか!?」
「馬鹿なことを言うな!もう他の兵士たちは集まり始めているぞ!!」
「は、はい。」
「そうだ、これを受け取れ。」
レヴィアは髪に結わえつけていた紐を外すと、アスモデウスに投げつけた。
「この宝玉を俺に、ですか?」
「ああ。それは私が元の姿でいるために必要なもの。昔から一人の女として、
 初めて肌を許した男にこれを託そうと思っていた。それが一夜の過ちでも。」
「・・・・・。」
アスモデウスは呆気に取られた様子でレヴィアを見る。
レヴィアは自分の言ったことが恥ずかしくて顔を真っ赤にした。そして慌てて修正した。
「別にお前に心を許したわけでは無いのだからな!ただ一時貸すと言っているのだ!
 多少のケガならそれで治せる。戦争が終わったら、生きて私の所に返しに来い!!」
そういうと、ドアを乱暴に開けて早足で部屋を出ていった。
部屋に残ったアスモデウスは、ベッドに座り込んでいた。
しばらく考え事をしていたようだが、突然意を決したかのように立ちあがった。
「なっちまったものは仕方が無い・・・・・。」
アスモデウスは部屋を出た。振り返ることなく何処かへと歩き出した。
415名無しさん@ピンキー:2006/04/18(火) 01:31:57 ID:GN0xqFgy
以上です。
あと>>335さん、アドバイスありがとうございました。
次回あたりには天使も出せそうです。
416名無しさん@ピンキー:2006/04/18(火) 14:24:54 ID:S/Dw5td/
ツンデレktkr!
417名無しさん@ピンキー :2006/04/19(水) 08:14:37 ID:Kq+sFdOc
乙〜!
続きお待ちしとります〜。
418名無しさん@ピンキー:2006/04/21(金) 18:58:13 ID:kOTJ+08t
続き期待
419名無しさん@ピンキー:2006/04/21(金) 22:00:58 ID:pBVG2R8Q
個人的にはエロ描写がどうかと思うが。お前らはどう思う?
420名無しさん@ピンキー:2006/04/23(日) 01:48:04 ID:YYlRiHJq
まともなSSが投下されるだけまし
421名無しさん@ピンキー:2006/04/25(火) 07:00:03 ID:l7pJ8Pr6
◆3t8KpJbnJE氏来ないかなあ
422名無しさん@ピンキー:2006/04/26(水) 03:32:56 ID:2HyEQD4h
氏のブログを見ると、エロ漫画小説板のどこかに最近投下したみたいだが。
423名無しさん@ピンキー:2006/05/01(月) 23:19:02 ID:8/GL6upa
保守age
424名無しさん@ピンキー:2006/05/02(火) 02:31:50 ID:pwV7TXfO
堕天使×天使というのはあり?
425名無しさん@ピンキー:2006/05/02(火) 03:11:31 ID:N2oY+6td
ありあり
426名無しさん@ピンキー:2006/05/02(火) 22:24:52 ID:eopUyfWU
ここって創作の天使や悪魔でもいいのかな?
427名無しさん@ピンキー:2006/05/02(火) 22:35:28 ID:N2oY+6td
ありありありあり
428名無しさん@ピンキー:2006/05/02(火) 23:03:48 ID:BtGf1zo9
当たり前だろ、そんな野暮なこと聞くなよ。



てか是非作ってください。
429名無しさん@ピンキー:2006/05/03(水) 00:52:31 ID:MqHZsdy0
よしっ!好きなジャンルだしちょっくら頑張って書いてみる。

携帯房だから改行とかへんになったらごめんね
430名無しさん@ピンキー:2006/05/03(水) 02:15:28 ID:oS+EVDeq
待ってるよー
431名無しさん@ピンキー:2006/05/03(水) 05:43:02 ID:sM0/Wi9V
>>429
wktkして待ってる
432名無しさん@ピンキー:2006/05/03(水) 23:02:53 ID:0Fe+TGWh
ところで以前のアンケートの小説まだ?
433名無しさん@ピンキー:2006/05/04(木) 10:55:57 ID:kueGRgen
GWだ
出かけてるかもしれん、落ち着こう。
434名無しさん@ピンキー:2006/05/04(木) 19:07:56 ID:lsiPtAHW
>>432
おお、IDスゴス。
435名無しさん@ピンキー:2006/05/06(土) 03:58:12 ID:Musbaf69
ネタはいくらでもあるが俺はエロ書けないしなぁ。
投下は神に任せるか
436名無しさん@ピンキー:2006/05/06(土) 08:32:22 ID:NFPz4NVm
俺も書いてんだからお前も書け。
試行錯誤していく中で文章力は上がるもんだ。
437名無しさん@ピンキー:2006/05/06(土) 09:55:04 ID:iU1tZwi9
エロ無しでもいいからよろ
438436:2006/05/06(土) 10:41:02 ID:NFPz4NVm
ケンカを売るような口調ですまん。俺もエロが書けないけど、
他の職人さんのを参考にして何とか作ってる。
まず投下してみてくれ。
作品のどこが良くてどこが悪いのかがハッキリと分かるから。
神と呼ばれる人も、それを繰り返してるんだと思う。
439 ◆3t8KpJbnJE :2006/05/06(土) 19:30:49 ID:PpKu4ZwQ
>>400の続きを投下します。
440 ◆3t8KpJbnJE :2006/05/06(土) 19:31:54 ID:PpKu4ZwQ
「んっ……は、ぁ……」
ドアの向こうから、セラフィの声がかすかに聞こえてくる。
押し殺そうとして、それでも抑え切れていない甘い喘ぎ声。
普段ならそれを聞いているだけで俺の方も興奮してくるはずだった。
なのに、今それを聞いている俺の心は、不思議と冷め切っている。
まるで芯から凍りついてしまったかのように。
肉紐の1本をドアノブに伸ばし――、
「……ぇ?」
ドアを開けると、中にいたセラフィが一瞬指を止めてこちらにぼうっとした視線を投げかけてきた。
この部屋に入るのは、初めてこの廃ビルに来た時以来だ。
それからはずっと自分に割り当てられた部屋で売り物用の天使の調教と、そして今目の前にいる彼女との行為に耽っていた。
あの時にはなかったと思う壁際の粗末なベッドの上で、熱に浮かされているように頬を紅潮させ瞳を潤ませているセラフィ。
清楚な白いワンピースと、その裾をたくし上げ秘部に指を添えて自らを慰めているという淫猥さのギャップ。
それを見てもなお、俺の心はざわめかない。
「ど、どうしたんですか?」
ようやく事態を理解したのか、慌てて服を整えて手を後ろに隠すセラフィ。
その表情は俺がいきなりこの部屋に来たことに対する当惑と、恥ずかしい行為を見られた羞恥に彩られていた。
そんな彼女に俺はじりじりと近づいていく。
何本もの肉紐を蠢かせながら――。
「――!? だ、駄目です!」
俺がセラフィに対して肉紐を伸ばすということがどういうことなのか、それは彼女も十分過ぎるほど知っている。
そしてそれは今、キッカによって禁止されていることだ。
それでも俺は動きを止めなかった。
「ご主人様に知られたら、今度こそ――あ!?」
反射的に後ろに下がろうとしたセラフィの背中が壁に当たる。
そのことが、俺の中で最後の引き金を引いた。
逃げ場のない彼女に俺は一斉に無数の肉紐を差し向けたのだ。
「ヤケになったら駄目です。
 我慢していれば、きっとご主人様だってわかって――ぁぷ!?」
一瞬で手足の自由を奪い、小さな口に何本もの肉紐を捩じ込んで言葉すらも奪いとる。
俺の方からは一切の言葉を放たず続けられる荒々しい行為。
セラフィの瞳に俺のことを心配する気持ちとは別に、自分自身のことを案じる色が浮かぶ。
それを感じ取り、一瞬だけ気持ちが揺らぎそうになった。
覚悟は決めてきたはずなのに、この期に及んで――。
迷いを断ち切るために、彼女自身の手によってすでに熱く濡れそぼっているぬかるみに肉紐を送りこむ。
元々、セラフィは快感に対してどうしようもなく弱い。
そうなるように調教されきっている。
そして、俺はそんなセラフィの性感帯を知り尽くしていた。
だから手足や言葉に続いて、彼女から思考の自由まで奪うのにもそれほどの時間は必要ない。
キッカが帰ってきたのは、度重なる絶頂の末にセラフィが意識を失ってからしばらくしてのことだった。
441 ◆3t8KpJbnJE :2006/05/06(土) 19:32:29 ID:PpKu4ZwQ
「当然、覚悟はできてるんだよね?」
部屋に入ってくるなり捕らえてきた天使を無造作に放り投げ、こちらを見据えたキッカの瞳に浮かんでいるのがどんな感情なのか俺には読み取ることができなかった。
怒りなのか、呆れなのか、哀れみなのか、それとも全く別の何かなのか。
「でもまあ、最期に愛しのセラフィと散々やれたんだから思い残すことはないよねぇ?」
キッカの唇の端が吊り上がり、目が細められる。
それに合わせて腕がすうっと上がり、その指先が俺に向けられた。
それだけで、俺はまるで銃口を向けられているような気分に陥り、背筋を駆け抜けていく死の恐怖に全身を震わせる。
いや、実際正真正銘の悪魔であるキッカの指先は、拳銃なんかよりはるかに危険な代物だった。
そこから逃げるには俺の体の動きは鈍過ぎる。
肉紐はともかく、本体の方はそれこそカタツムリのようにじりじりとしか動けないのだ。
だから俺は、捕らえたままだったセラフィの体をとっさに自分の前に引き寄せた。
キッカからの攻撃に対する盾にするように。
罪悪感を感じているだけの余裕はない。
今更言い訳にもならないが、今は手段を選んでいられる状況ではなかったのだ。
もう後戻りはできない以上、どんな小さな可能性でも拾っていく必要があった。
ただ、この方法に対する不安もある。
セラフィが本当にキッカに対する盾になるのか。
言ってみれば、これは1つの賭けだった。
短いながらも共に行動して、分は決して悪くないとは思っていたが、それでもセラフィごと殺される可能性だって小さくはなかったからだ。
「ちっ……」
けれど数秒の沈黙の後、セラフィの体の向こう側から聞こえてきた小さな舌打ちに、俺はその賭けに勝ったことを確信する。
それでも最初の賭けには勝ったことを喜んでいられるだけの余裕はなかった。
まだ細い綱の上にいることに変わりはないのだ。
完全に渡りきるまで足を止めることはできなかった。
本体をセラフィの体で隠しながら、その盾を迂回させるように肉紐達を繰り出していく。
「このっ!」
何本もの肉紐の先端に同時に鋭い痛みが走った。
いつのまにかナイフのように伸びていたキッカの赤い爪が俺の肉紐を切り裂いていく。
爪による一閃がセラフィの体越しにちらちらと見える度、頭の中にノイズのような痛みが駆け抜けていく。
それでも俺は矢継ぎ早にさらなる肉紐を生み出していった。
1本切られたならば2本を追加し、2本切られたならば3本を追加する。
俺が生み出し、キッカが切断する。
いつ終わるとも知れない鬼ごっこのように、俺達は狭い部屋の中で攻防を繰り返す。
そのペースは、最初の内は拮抗していた。
けれど、その天秤が徐々に徐々に傾いていく。
1本1本ならまだ我慢できた痛みが、積み重なることでさすがに無視できるレベルを超え始めたのだ。
こんなことをしていてもただ苦しむ時間を延ばしているだけじゃないのか。
足を止めれば、待っているのは俺自身の死以外にありえない。
だけど、それなら一瞬で済むんじゃないか。
恐れていたはずの自分の死。
それが、ひどく魅力的に思えてくる。
キッカの動きに合わせ、常に俺の本体が完全に隠れるように掲げていたセラフィの体。
心が折れかけたせいだろうか、それを移動させるのが一瞬遅れてしまう。
長く伸ばした爪だけではなく、それを振りかざすキッカの姿が一瞬だけだが垣間見える。
その顔にあったのは、今まで見たことがない焦りの表情だった。
442 ◆3t8KpJbnJE :2006/05/06(土) 19:33:30 ID:PpKu4ZwQ
俺の痛みのように、キッカの方も疲労が積み重なっていたんだ。
考えてみれば、肉紐だけを動かせばいい俺とは違って、キッカは全身を動かして殺到する肉紐達を防がなければならない。
加えて、セラフィの体によって俺の本体には攻撃できないというのは精神的に辛いはず。
攻めているのは、俺なんだ。
現金なもので、その認識にたどり付いた瞬間に俺の心が再び立ち上がるだけ気力を取り戻す。
我慢できないと思っていた激痛が、まだ少しだけなら耐えられそうに思えてきた。
いちかばちかセラフィの体を持ち上げていた肉紐までをも攻撃に回す。
その瞬間を狙われたならば終わりだったが、俺の予想通り、今のキッカにその隙を突くだけの余裕はなかったらしい。
今回の賭けも俺の勝ち。
そして、今回の賭けは、この攻防自体の勝敗を決するほどに重要なものだった。
「しまった!?」
一気に数を増やした肉紐の1本が、爪を逃れて彼女の細い足首に絡み付く。
そこからは、もう一方的だった。
一気に引き倒し、残った手足にも次々に肉紐を巻き付けていく。
「このっ! 離せ! 離しなさいよ!」
必死にもがくキッカ。
だけど、当然のことながらその程度で解放したりするつもりはなかった。
そう、最も危険な部分は乗り越えたとはいえ、まだ全てが終わったわけではないのだ。
今からキッカの体にしっかり教え込む必要があった。
これからは、俺こそが彼女の主なんだということを――。
443 ◆3t8KpJbnJE :2006/05/06(土) 19:34:39 ID:PpKu4ZwQ
絨毯のようにひしめいている肉紐に手足と羽、そして尻尾を埋没させた仰向けの状態で、それでもキッカは俺を睨み付けていた。
ただ、その眼光にはどこか鋭さが足りていない。
それもそのはずで、今この瞬間もキッカは手足や尻尾の表面を無数の肉紐に這い回られている状態なのだ。
十分に開発した後の天使なら、これだけでも絶頂に導くことができた。
今のキッカではおぞましさぐらいしか感じられないかもしれないが、すぐにその境地に追いやってみせる。
そう、思っていたのだが――。
「あ、くふぅ……」
予想に反し、不意にキッカの口から妙に艶かしい吐息が零れ落ちる。
次の瞬間には悔いるように唇を噛み締めるが、さっきのは紛れもなく――。
そこで俺の頭に1つの仮説が閃いた。
以前、セラフィのあそこにキッカが尻尾を挿入していたことを思い出したのだ。
天使にはない尻尾という器官。
ちょうど男にとってのペニスや今の俺の肉紐のように、もしかして挿入されたセラフィだけでなく、キッカの方も快感を感じていたのではないだろうか。
「な、なにす……ひぁう!?」
それを裏付けるために手足を嬲っていた肉紐の動きを止め、尻尾だけを重点的に嬲り回してみると案の定キッカはあられもない反応を返してきた。
すぐに悔しそうに顔を歪めるが、それすら次の瞬間には快楽に緩みはしたない嬌声を溢れさせてしまう。
間違いなく、尻尾は彼女にとっての性感帯だった。
それも、かなり感度のいい。
「ひっ……こ、この、やめっ……く、っぁ」
肉紐の絨毯の中、ディープキスで舌を絡めるように、複数を融合させた極太の1本を纏わりつかせ扱きあげる。
ぐねぐねと動き回るしなやかな尻尾はキッカにしてみたら逃げようとしているのかもしれないが、俺からすれば積極的に絡め合わせようとしているとしか思えなかった。
いや、実際に俺の思っている通りなのかもしれない。
さらにその極太の隙間を細い肉紐の先端の口で何箇所も一斉に啄ばんでいく。
「ひあぁ、だめ、それ……やめないと、くぁん!?」
するとキッカの胴体が打ち揚げられた魚のようにビクビク跳ね上がり、尻尾から生まれる肉悦が俺の想像以上に大きいことを、もはや声を抑え切れずよだれの玉を撒き散らしている口以上に教えてくれた。
元々たいして面積の広くなかった布地を取り去ると、露わになった割れ目からはすでにとろとろと蜜が溢れ出し、平坦な胸やその割れ目の上端にある3つの突起も生意気に勃起し始めている。
その3個所にそれぞれ肉紐を伸ばしていくと、さすがにキッカの頬が引き攣った。
その先端にある口の威力は、尻尾で十分思い知っているからだろう。
だが、尖った牙が覗くその口から制止の言葉が放たれるよりも、俺がその敏感な肉豆に吸い付く方が先だった。
「はひぃぃ!?」
ちゅうちゅうと音を立てて吸い上げながら、釣り糸を引くように時折ピンと引き上げる。
それも、キッカが予想できないように3箇所のタイミングを微妙にずらしながらだ。
操り人形のように上から垂れ下がる肉紐に為す術もなく翻弄される悪魔の少女。
今まで自分が従ったきた相手を思うがままにできる黒い喜び。
それに急き立てられるように俺は新たな責めを繰り出した。
444 ◆3t8KpJbnJE :2006/05/06(土) 19:35:22 ID:PpKu4ZwQ
新たに生み出した極太のそれを、死角から一気にアナルに突き立てたのだ。
「あぐぅ!」
体内にうまれた圧迫感からか、キッカが苦しそうな呻き声をあげる。
けれどそれも結局は一瞬だった。
「はぐっ……な、なに、これぇ!?」
次の瞬間には目を白黒させながら悲鳴を迸らせる。
尻尾を扱かれたり、敏感な突起を吸い上げられる程度ならセラフィとの行為でもやっていたかもしれない。
だけど、尻尾の付け根を裏側から、腸の側から抉られるのなんて初めてのはず。
まして、そこをピンポイントに吸い立てられるなんて、俺のこの肉紐ぐらいでしかできるはずがない。
秘園からはますます量を増した蜜が途切れることなく伝い落ち、手加減のない抽送によって捲くれ上がった肛穴に巻きこまれていく。
腸液と愛液が攪拌され、じゅぶじゅぶと卑猥な音を響かせながら聴覚からもキッカの心を蝕んでいった。
「はひっ……ダメ、これ以上されたらぁ!」
初めて聞くキッカの懇願するような声音に、とめどなく込み上げてくる征服感。
あえて膣には挿入しない。
そこは、完全に彼女が屈服して、自ら求めてくるまで取っておくのだ。
いつも上の立場から俺に命令していたあのキッカが、俺に入れてほしいと弱々しく、情けなく哀願してくる。
思い描いただけで心が沸き立ってくる想像。
数時間前、セラフィを犯していた時が嘘のようだった。
あの時は精神的に追い詰められていて、こちらが愉悦を感じているだけの余裕なんてなかったからただただ必死でセラフィの体を貪っていた。
そう考えるともったいないことをしたとも思う。
だが、これからは好きな時にキッカもセラフィも、そして他の天使も犯せるんだ。
「い、イカされちゃう!? ……こんなの、悔しいのにぃ!」
ついには大粒の涙を零しながら、一気に性の高みへと駆け上がっていくキッカの体。
そこへ俺の方も追随していく。
「はああああああ!」
キッカの絶叫を聞きながら、俺は彼女の全身と腸内に、ありったけの欲望を叩き付けていた。
445 ◆3t8KpJbnJE :2006/05/06(土) 19:36:10 ID:PpKu4ZwQ
その瞬間、世界が一瞬で切り替わる。
そこはあの廃ビルの一室のままで、けれどさっきまでよがり泣いていたはずのキッカは何事もなかったかのように目の前に平然と立っていた。
奪い取ったはずの服も、快楽によってぐずぐずに熔かしたはずの表情も、さっきまでのことが幻のようにいつものまま。
いや、本当に幻だったのか。
「あんたが考えてることはだいたい想像がつくけど、まあそんなとこよね」
キッカの唇の端がにぃっと吊り上がり、猫のように目が細められる。
それに合わせて腕がすうっと上がり、その指先が俺に向けられた。
今でも幻だったなんて信じられないあの瞬間の再現。
俺はとっさにセラフィの体を引き寄せようとして、体がぴくりとも動かないことに気がついた。
「ムダムダ。
 あんたの神経は、もう指先――じゃなくて今は触手か――触手の先までズタズタになってるから」
キッカの笑みがますます深くなる。
口の端から覗くのは、獰猛な肉食獣を連想させる尖った牙。
余裕の笑みを浮かべながら平然と立つ彼女と、微動だにできない俺。
格が違うということを心の底から思い知らされる。
それこそ、お釈迦様の手の平の上にいることに気づいた孫悟空のように。
鳳凰を前にした1羽の鴉のように。
「最期にいい夢見れたでしょ? まあ短い間だけど仕事を手伝ってくれたから退職金代わりってやつ?」
キッカの指先、綺麗に手入れされた赤い爪が滑るように俺に向かって伸びてくる。
「じゃあね」
短い別れの言葉が俺の意識に、そして爪の先端が俺の体に食い込んできて、その瞬間俺の意識は断ち切られていた。
446 ◆3t8KpJbnJE :2006/05/06(土) 19:36:53 ID:PpKu4ZwQ
「……むぁ?」
顔を上げると、目の前にはビールの缶が並んでいた。
どうやら酔っ払った挙句に、そのままテーブルに突っ伏して眠ってしまっていたらしい。
とっくに放送時間は終わっているようで、付けっぱなしのテレビは空しく砂嵐を映し続けている。
ザーザーという耳障りなノイズに意識が掻き乱され、さっきまでひどく長い夢を見ていた気がするのにその内容が全く思い出せなくなっていた。
内容は憶えていないのに、それがひどく残念に思えて、それと同時にそのことにどこか安堵しているような妙な気分。
「……あ…………ただい…………スト中……」
と、不意にそのノイズの中に人の声らしきものが混ざり始めて、俺の注意を引き寄せる。
それに合わせて砂嵐にも乱れが生じ、次の瞬間にはちゃんとしたスタジオの映像が映し出されるようになっていた。
反射的に時計を見るが、朝というにはまだ早いはずなのに。
『こんばんわー、今日も始まりました深夜の不定期海賊放送テレビショッピング“悪魔の囁き”。
 今夜はここテレビ○日のスタジオをお借りしての放送となりまーす!』
けたたましい声。
「な、なんだ?」
テレビの画面には、さっきの声の主である少女の顔がこれ以上はないというほどドアップで映っている。
非の打ち所のない完璧な営業スマイル。
ニカっと笑った口元に、随分尖った八重歯が覗く。
というか、八重歯というより、もう立派な牙のようだ。
『初めての皆さんはじめまして、常連の皆さん3ヶ月ほどのご無沙汰でした、今夜も進行を務めますのはもちろん私、悪魔のキッカ』
キッカと名乗った少女が身を引き、その全身が画面に映るようになる。
大胆に肌を露出させたチューブトップにホットパンツ。
なるほど悪魔という設定だけあって、いかにもな感じのファッションだった。
その姿に、なぜか心の表面にさざなみが立つ。
この悪魔役の少女は、初めて見る相手のはずだった。
少なくとも記憶にある限り、今まで別の番組で見た憶えはない。
もちろん、この番組自体に関してもそのはずだ。
なのに、俺はこの娘のことを、そしてこれから出てくるだろうもう1人の天使の少女のことを――。
447 ◆3t8KpJbnJE :2006/05/06(土) 19:38:40 ID:PpKu4ZwQ
以上です。
448名無しさん@ピンキー:2006/05/06(土) 22:47:56 ID:iU1tZwi9
下克上キター・・・と思ったら・・・すげー!
エロからオチまで最高にGJです!
よければ触手スレにも紹介しときますね

話的には最終話っぽいけど・・・続く?
449名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 01:14:17 ID:N9k0GOg6
触手スレから来ました。
人格ある触手は趣味じゃないんですがこれは萌えます!
変身直後のセラフィたん責めがいやらしくて最高です、乙でした!
450名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 02:15:52 ID:eY5P8PKx
いつもながらGJです!
もう賞賛する言葉も見つかりません!!
451名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 03:41:18 ID:eY5P8PKx
戦争は始まった。レヴィアは奇襲部隊として、数人の部下と深い森の中へと入っていった。
自ら奇襲部隊に志願したのは、何処かへと消え失せたアスモデウスを探すためでもあった。

「痛っ!」
レヴィアは、とげの生えた草に脚を引っかけた。
「大丈夫ですか?」
「心配無い。進むぞ。」
――傷口が少し熱をもっている。妙な毒をもらったな・・・
こんな時に敵に出会わねばいいが・・・――
その不安は見事的中した。
「敵兵だ!悪魔軍がいるぞ!!」
天使軍の1人が叫ぶと、数人の新手が現れた。
「くっ、見つかったか。倒して行くぞ!」
レヴィアは槍をかまえようとした。しかし全く体に力が入らない。
全身が熱い。さらに足がガクガクと震え出した。
452名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 03:42:05 ID:eY5P8PKx
「レヴィア様!」
「何処むいてんだよ!」
グサリ。鈍い音が響いた。
「次はお前だ!」
勢いに乗った天使は、レヴィアにも剣を振り下ろした。
なんとか刃の部分で受け止めたが、反撃することが出来ない。
目もうつろになり、呼吸も激しくなってくる。
――まさか、この毒は媚薬か・・・――
「あとはお前だけだな。」
「なかなかいい女じゃねぇか。すぐ殺すのはもったいないな。」
「な、何をする・・・」
「今に分かるさ。」
兵士の1人が、レヴィアの後頭部を剣の腹で殴った。
「うぐっ!!」
レヴィアは気を失ってしまった。
453名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 03:43:11 ID:eY5P8PKx
「うっ・・・。ここは何処だ?」
気がつくと、レヴィアは見知らぬ小屋の中にいた。
両手は鉄の鎖で縛られ、その鎖は杭で固定されている。
さらに両足に足枷がはめられている。
言わば四つん這いの状態を強要させられていた。
風が吹くと乳首が服にこすれて感じてしまう。
――やっぱり媚薬だったのか・・・。敵に悟られちゃいけない。――
レヴィアは必死に声が出るのをこらえた。
――とにかくココから逃げる方法を考えなきゃ。――
454名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 03:44:13 ID:eY5P8PKx
「やっとお目覚めか。」
「あんた悪魔軍の提督なんだって?」
「提督様も無様な格好だなぁ。」
天使軍の兵士がやってきた。何処となく顔がにやけている。
レヴィアはキッと睨みつけた。
「早く私を殺せ!」
「死ぬよりも酷い目に会わせてやるよ。」
そう言うと天使の1人が、下着の上から割れ目をなぞった。
「ひゃぁん!!」
「これだけでそんなに喘ぎやがって、この淫乱が!」
――いつもの姿なら、こんな奴ら食い殺してやるのに!――
レヴィアは、今に限って宝玉を持っていない自分を責めた。
また、生まれて初めて女性の身体をうらめしく思った。
しかし、今更そんな事をいっても後の祭りだ。
455名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 03:45:19 ID:eY5P8PKx
「時間はたっぷりあるからな。犯し尽くしてやるぜ。」
「チンポ無しには生きられない身体にしてやる。」
「や、やめろ・・・」
「まずは口で奉仕でもしてもらおうか。」
肉棒をレヴィアの口の前に差し出す。
「しゃぶりやがれ!」
レヴィアは初めて見るそれに嫌悪感を覚えた。
首と振って目をそらした。
「自分の置かれてる立場がイマイチ分かってねぇようだ。」
兵士はレヴィアの頭をつかんで無理矢理チンコに近づける。
「きゃっ!」
レヴィアはとっさに目をつぶった。
「さっさと口を開けねぇか!!」
――冗談じゃない!あんなもの口に咥えるか!――
レヴィアは固く口を閉ざした。
456名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 03:45:52 ID:eY5P8PKx
「攻撃される所は口だけじゃないんだよ、提督様。」
別の天使が上から覆い被さってきた。そして後ろから両胸に手を伸ばす。
豊満なバストを下から持ち上げ、ゆっくりとなでていく。
わざと乳首に触れないように、ゆっくりと。
胸から発せられた微弱な電流は、波紋のように全身へと広がっていく。
「んっ・・・う・・・んんっ・・やめて・・・」
「まだまだ序の口ですよ。」
兵士は右胸の乳首を軽く弾いた。
「あぁん!!」
目の前で火花が散った。
「おぉっ、やっと口が開いたぜ。」
喘ぎ声を出したせいで閉ざしていた口が開いてしまった。
口の中に異物が入りこんできた。それはレヴィアの中で膨張し、強く脈打っている。
呼吸しようとするだけで、舌が肉棒をこすってしまう。
それは裏スジを強く刺激する。そのうち、先端から液体が流れてきた。
――何これ、苦くてマズい・・・――
その間にも胸への愛撫は止まることなく続けられている。
457名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 03:51:14 ID:eY5P8PKx
さらに別の天使がレヴィアの下着を剥ぎ取りにかかった。
――やめて!そこだけは!!――
レヴィアは叫んだ。しかし口からは声ならぬ声が出ただけだった。
「こいつはスゲェや。」
下着の下から、綺麗なピンク色の花弁があらわになった。
愛液が溢れて太腿にまで達している。
「これだけ濡れてれば、いきなり入れても大丈夫だな。」
「畜生、処女は俺が奪おうと思ってたのに。」
「じゃあ俺、アナル予約な!」
「てめぇ、抜け駆けは禁止だぞ!!」
「とにかく早くしろよ。後がつかえてんだ。」
――こいつら、一体何人いるの!?――
レヴィアの頭に『絶望』の2文字が駆けめぐる。
――いや、絶対に負けない!!――
そして、強く目をつぶった。
下着を剥ぎ取った天使は、レヴィアの股間にチンコを当てゆっくりと挿入を始めた。
ピチャピチャという水音を立てながら、レヴィアの膣内へと埋まって行く。
後から突かれるので、レヴィアは何をされるか分からない恐怖を感じた。
また、潤滑液の効果を持ってしても、初体験は激痛を伴った。
――き、きつい・・・痛い!!――
「締まりのいいマンコだな!さすが処女だ。」
さらに、兵士はチンコを激しく抜き差しする。
またレヴィアの膣に激痛が走る。
レヴィアはこの痛みに絶え続けなければならなかった。
痛みの連続はただの苦痛でしかない。
レヴィアの瞳から、つぅーっと涙が流れた。
458名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 03:53:24 ID:eY5P8PKx
それを見て、別の兵士が静かにつぶやく。
「そろそろ止めと行くか。」
胸をまさぐっていた両手で乳首をつねる。
「ひゃう!ダメ!!んっ・・・ああっ!!」
レヴィアは軽く絶頂に達した。
「敵兵の前でイクなんて、こいつはとんだ変態だ!!」
レヴィアは頭がぼやけた状態になりながらも、兵士達をにらんだ。
「まだ抵抗する気力が残ってるのか。感心だな。
 こんな身体じゃ説得力もないけど。」
「こっちも忘れられちゃ困るぜ!!」
そういうと、彼は口に咥えさせていたチンコを前後させた。
最初よりも太く固くなったそれは、レヴィアの口の中を確実に犯していく。
間もなく、亀頭から勢いよく粘液が飛び出した。
――臭い!!気持ち悪い・・・――
すぐにでも吐き出したくなるような味がした。
上機嫌になった兵士が言う。
「口から漏らすんじゃねぇぞ。全部飲み干せ!」
――絶対に飲むもんか。絶対に!――
459名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 03:54:20 ID:eY5P8PKx
レヴィアはなかなか屈しなかった。
彼女の反応を見て、兵士達は躍起になった。
「もう一度イカせてやる!とっておきの策で。」
そう言ってマンコから怒棒を抜くと、既に勃起している肉芽をさすった。
今までとは比べものにならない程の刺激がレヴィアを襲う。
レヴィアは体をのけぞらせた。
その瞬間、思考がほとんど吹き飛んだ。
白濁液を飲みこんだことすら分からなかった。
陰部は粘液を垂らしながらヒクヒクと痙攣していた。
混濁した意識の中で、これだけ言うことが出来た。
「誰か・・・たすけ・・・て・・・。」
「まだまだこれからだぜ・・・。」
天使達の不気味な笑い声が響き渡った。
460名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 03:55:55 ID:eY5P8PKx
すみません、>>414の続きです。
461名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 13:50:36 ID:1y6W8lfQ
クリムゾン?
462名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 19:39:22 ID:eY5P8PKx
>>461
別に意識はしてないんです・・・
ただ輪姦ものを書いてみたいと思って、
矛盾の無いような設定にしたらこうなってしまいました。
確かに、強姦+媚薬はクリムゾンですよね・・・吊ってきますOTL
463名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 21:57:37 ID:/XB5LZzG
吊るなー!
似たシチュエーションの既存作品と比べてどうのだなんて些末なこと。
肝心なのはその作品を楽しめるかどうかだけだ。

で、楽しめるので俺はwktkして読んだ。
甘甘だったのが、バイオレンスに。どう収集つけるのか楽しみです。
天使悪魔の行動が逆転している絵を想像して楽しんでいます。
464 ◆3t8KpJbnJE :2006/05/09(火) 01:29:50 ID:f+S8+X3m
>>448
変に期待させても申し訳ないので宣言しておきますが、この話は一応これで終わりのつもりです。
465名無しさん@ピンキー :2006/05/09(火) 19:47:12 ID:LEF7CnbQ
>>464
了解しました。
乙でした〜。
466名無しさん@ピンキー:2006/05/09(火) 21:50:23 ID:cs07ckOU
>>464
そうか。じゃあ改めて乙!
467名無しさん@ピンキー:2006/05/09(火) 22:11:30 ID:iPbQ5z4P
>>464
乙。新作とかもあったらお待ちしてます!
468名無しさん@ピンキー:2006/05/11(木) 23:09:59 ID:7bnYY9F2
大江山のSSマダー(AA略
469名無しさん@ピンキー:2006/05/12(金) 09:47:42 ID:MZtZE5ua
ここでCMです
470名無しさん@ピンキー:2006/05/13(土) 15:41:22 ID:S3kaNCvK
誰かー何か書いてー
471460:2006/05/13(土) 17:43:18 ID:Or7UJcDZ
俺ので良ければ続き書きます?
今別のSSを執筆中ですけど、希望があれば先にこっちを進めます。
472名無しさん@ピンキー:2006/05/13(土) 22:43:34 ID:+WoZXzEm
続きキボンヌ
473名無しさん@ピンキー:2006/05/14(日) 00:34:54 ID:zgSZKZsi
同じくきぼんぬ
474名無しさん@ピンキー:2006/05/15(月) 01:20:25 ID:oR/WRlgv
とてもキボンヌ
475名無しさん@ピンキー:2006/05/16(火) 01:08:53 ID:a2QkSDQS
俺漏れも
476名無しさん@ピンキー:2006/05/18(木) 04:41:13 ID:4ulMWCps
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1143023929/l50
このスレの人ここ好きそう。

そして俺も460の続きキボソ
477名無しさん@ピンキー:2006/05/18(木) 07:28:42 ID:MlyVRdyX
>>472-475
どう見ても自演だろww
てかこのスレに住人は何人くらいいるんだろ。
478名無しさん@ピンキー:2006/05/18(木) 08:40:42 ID:RWIpKeHl
最後のは俺がかいた
479名無しさん@ピンキー :2006/05/18(木) 19:19:11 ID:4pbpuuwR
とりあえずノシ。

最低3人はいるな。
480名無しさん@ピンキー:2006/05/18(木) 22:19:48 ID:Nk4CHs+e
俺漏れも
481名無しさん@ピンキー:2006/05/19(金) 02:16:21 ID:gb0l++nB
ノシノシ
482名無しさん@ピンキー:2006/05/19(金) 15:36:31 ID:wItX7arW
俺もいますよ
ノシノシ
483名無しさん@ピンキー:2006/05/19(金) 18:40:36 ID:AdtnxAFe
>>474は俺だノシ
484460:2006/05/19(金) 20:12:10 ID:Zw88Ukll
需要もありそうなので、とりあえず書いてみます。
1週間くらいをメドに投下の予定です。ではノシ
485名無しさん@ピンキー:2006/05/20(土) 01:22:39 ID:7+NdGuE9
ノシソン
486名無しさん@ピンキー:2006/05/21(日) 18:25:57 ID:lCfHpGhH
>>52の設定で何か書いてみようかと考えたら、お姉系ラファエル×ショタ系アスモデウスしか浮かばなかったorz

出直してきます
487名無しさん@ピンキー:2006/05/21(日) 19:38:03 ID:eZ0Ruqgk
>>486
いやいや、そういうのも見たいよ
488460:2006/05/25(木) 15:59:58 ID:wDE2NIN4
全然ストーリーが進みません・・・
1週間とかほざいてましたが、もっと後になりそうです('A`)
489名無しさん@ピンキー:2006/05/25(木) 21:19:21 ID:PSNM5P26
気長に書くといいよ。
気乗りがするまで寝かしといて別の話を書いてもいいし。
期待せず期待しつつ待ってます。
490名無しさん@ピンキー:2006/05/27(土) 22:06:20 ID:kWzPgmEo
とある神サイトから飛んできた

天使悪魔好きの俺には、夢のようなスレですね
491名無しさん@ピンキー:2006/05/27(土) 23:24:04 ID:ehnT9o/X
何処にリンクが貼ってあったんだろ?
とにかくゆっくりしていってくだせぇ。
492名無しさん@ピンキー:2006/05/28(日) 21:07:52 ID:C8j2tUCv
ネタは浮かんでもSSにするのは難しいな
照れ隠しに山をぶん投げる、資格取得が趣味のミカエルたんとか
普段は癒し系の女医さんだけど、実はSMが趣味のラファエルたんとか
そこまでなら思いつくんだが
493名無しさん@ピンキー:2006/05/31(水) 23:31:55 ID:MWoRnJ3i
浮かんだネタを拙い文才であらわすのは難しい・・・
しかもそれが他人様の優作の脳内妄想ときた・・・・orz
494名無しさん@ピンキー:2006/05/31(水) 23:36:41 ID:cO9GnVz6
その意味ありげな言葉・・・なんか分からんけどwktk
495名無しさん@ピンキー:2006/06/01(木) 00:39:29 ID:vsWyWxGx
つまるところ、他人様のの良作を読むと、脳内妄想で都合のよすぎる人物を出し、
さらに勝手に解釈して都合のいい具合にいじり変えてしまう。
その結果、駄作となる・・・
496名無しさん@ピンキー:2006/06/04(日) 23:15:35 ID:l/ZydVWp
型月の最低SSスレッドで拾ってきた。

>海外クリエイター 作品制作の十戒
> 1、主人公にクライマックスを体験させずに終わらせるな。
> 2、主人公は苦労させろ。それなくしてドラマは生まれない。
> 3、説明は物語のためにある。説明のための説明は不可。
> 4、嘘っぽい奇跡や、くだらないどんでん返しは禁止。
> 5、観客を尊敬して、金儲けにはするな。
> 6、自分の作品はすみずみまでおぼえ、さらに研究をおこたるな。
> 7、複雑な話を複雑に語るな。一つの切り口だけなのに複雑にするな。
>  心情と交流と世界の切り口を全て使って作劇すべし。
> 8、世界観と矛盾しない程度に最大の風呂敷を広げて畳め。
> 9、自分の主張をそのまま書かずに、文脈で判断できるように書け。
>10、くり返し推敲しろ。
497名無しさん@ピンキー:2006/06/04(日) 23:25:49 ID:ejFTz2iC
結局何が言いたい?
498名無しさん@ピンキー:2006/06/04(日) 23:40:28 ID:SFAS6bFB
曲芸商法に対するアンチテーゼかと思ったw
499名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 00:01:09 ID:l/ZydVWp
すまん。

今頃気が付いたが、誤爆だ。
500名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 01:11:15 ID:poqJinRG
ww
501名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 01:13:17 ID:poqJinRG
このスレも遂に500を越えたか
502名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 00:14:11 ID:VrSyJr7X
>>499
天使に負けたスレ邪神が十戒を押しつけられたのかと思うたわ
503名無しさん@ピンキー:2006/06/11(日) 13:14:35 ID:QUgYbbWv
ぬるぽ
504名無しさん@ピンキー:2006/06/11(日) 15:07:38 ID:O8cMqk26
ガッ
505名無しさん@ピンキー:2006/06/15(木) 16:12:48 ID:NSpLEnTi
保守
506名無しさん@ピンキー:2006/06/15(木) 18:00:06 ID:idhit+9C
>>496
いかにもってものを拾ってきたな。

悪魔降臨期待age
507名無しさん@ピンキー:2006/06/17(土) 23:04:37 ID:x5MQfMYx
人間以外の女の子とお話スレで堕ちもの投下されてるな
508名無しさん@ピンキー:2006/06/21(水) 08:40:31 ID:n2izsZd1
>>126の続きはいつ始めるかしら・・・
509名無しさん@ピンキー:2006/06/26(月) 16:01:18 ID:KFxgv6YF
誰か投下してくれ・・・
510名無しさん@ピンキー:2006/06/26(月) 16:21:01 ID:0TKgGctG
そんなときは自分だ。自分で書くんだ!
今日からキミも職人だ、立ち上がれ! 俺の勇気!
511名無しさん@ピンキー:2006/06/27(火) 01:29:01 ID:8ygw1WB9
えっと、いいですか?陵辱・・・というかスレタイを見て感じたままを書きました。
でも、これは、陵辱・・・なのかと聞かれると・・・まあ、よろしければどうぞ。
512天使が悪魔に負けて陵辱される(1):2006/06/27(火) 01:30:09 ID:8ygw1WB9
「宇宙開闢以来から、天使と悪魔は闘争の関係にある。
 互いの目的は、互いの殲滅。そこには慈悲も何もない。ただ、殺戮があるのみ。
 我らは互いに人の姿に身をやつし、互いの屠殺を繰り返す―――」
「あのー、ベルゼブブさん、口上が長すぎやしませんか?」
「う、うるさいガブリエルっ!人がいい気分に浸っているときにっ!」
「でもー」

ここはとあるマンションの一室。
ボンテージファッションに身を包んだスレンダーな少女がノリノリで喋っていたのを、
薄手の白いドレスを着たグラマーな美女が遮った。
はっきりいって、どちらも人前に出られるような格好ではない。
ボンテージの少女は当然として、ナイスバディなお姉さんの方も、
胸の大きく開いたドレスで、どうみても下着をつけているようには見えない。
布地は薄く、豊満なボディラインが透けて見えてしまっている。
二人はなにやら言い争っている。
いや、ボンテージ少女の方が一方的に語気を荒げているだけのようだ。

「……わかった。さっさと死にたいってのなら、そうしてやる」
「ごめんなさい〜。ちゃんと聞きますから〜」
「うるさい。お前は絶対、人の話を笑顔で聞き流すタイプだ」
「どうして分かったんですか?」
「……否定しろよ」

この二人、人間ではない。天使と悪魔である。

天使ガブリエルと悪魔ベルゼブブ。言うまでもなく、不倶戴天の敵同士。
天使と悪魔は両方とも、人の世界に紛れ込んで、互いを見つけ出しては倒すことが目的だ。
それに何の意味があるかは、考えることではない。天敵とはそういうものだ。

「だいたい、おまえら天使ってのは、ムカつくんだよ。
 いつもいつも、悩みなんてなさそうにへらへらしやがって」
「幸せですから〜。悪魔さんはいつも怒ってますよね」
「あぁ怒ってる。怒ってるさ。この世界の不平等に。政治経済の諸問題に。
 お前らのように、この世の辛酸を舐め尽くしたことのない奴等には分からないだろうがな」
「私だってぇ、いろいろ苦労してるんですよ〜」
「はっ! お前みたいな、とろくさく喋るような奴がする苦労なんて、たかがしれてるさ」
「実は私、早くに母を亡くして、父は酒乱で、子供の頃はよく殴られてました……」
「えっ」
「殴られて、殴られて、でも笑顔でいないと、自分が不幸であることを認めてしまうような気がして……」
「お、お前も苦労してたんだな……」
「まあ、嘘なんですけどね」
「殺すっ!3秒以内にお前を殺すっ!」
「あ、あわわっ!おっ、落ち着いてくださいっ!ねっ?ねっ?
 ね〜、そんな物騒なこと言わないで、ねっ?
 ほらぁ〜、勝負に勝ったのはあなた。負けたのは私。
 あなたは〜私の体を〜好きにしちゃって〜いいんだから〜。
 殺しちゃったり、ぐったりしちゃったら、なんて言うんですか?反応を楽しめない?」

天使と悪魔が戦うときは、周囲の邪魔にならないよう、異次元で戦うのが慣例だが、
勝負がついた後は、勝者が自分の部屋で、敗者を好きにしてよい、となっている。
いわゆるお楽しみタイムだ。

ガブリエルは、そのへらへらした容貌とは裏腹に、けっこうな手練れではあるが、
今回は調子が悪かったのか、わりとあっさりとベルゼブブに負けてしまった。
513天使が悪魔に負けて陵辱される(2):2006/06/27(火) 01:31:30 ID:8ygw1WB9
「ふん、まあいい。お前は、これから俺に陵辱の限りを尽くされ、
 絶望の中でのたうち回った後、堕天使―――すなわち悪魔として、我々の同種となるのだ」
「いや〜〜ん」
「……嬉しそうだな」
「そっ、そんなことないですよ?“や、止めてっ!ひどいことしないでっ!”」
「演技臭い」
「ちっ」
「今、舌打ちしただろっ!」
「してないしてない。ねっ、ベルちゃん、早くいいことしましょ?」
「……ベルちゃん、だとぉ」
「だってぇ、ベルゼブブって、言いにくいんですものぉ。
 ベルちゃんって、かわいくてよくない?」
「やっぱり殺す。今すぐお前を殺す」
「あ、あわわわわ。ご、ごめんなさいっ!ねっ、き、機嫌直してっ!
 陵辱、りょーじょくするんでしょ?ねっ?えっと、んーと、そうそう、
 “いやっ、そんな大きなものをお口で慰めろだなんて、私、できないっ”」

言いながら、ガブリエルはベルゼブブのボンテージのパンツを、するすると脱がせていく。

「ま、かわいい……ゲフンゲフン……立派なおちんちん〜」
「お前、今、なんつった?」
「んー、ぱくっ。ふぇ、ふぁんへふは(なんですか)?」
「いきなり咥えるなっ!」

ガブリエルは、人の話も聞きもせず、ベルゼブブのペニスを口に頬張って、
じゅっぱじゅっぱと、しゃぶっていく。
言い忘れたが、天使も悪魔も、両性具有だ。

「んふふ。んー、じゅるっ、じゅぱっ、じゅっぽじゅっぽじゅっぽ」
「うっ」

ベルゼブブの口から、くぐもった音が漏れて、ガブリエルの口の中のペニスがそそり立っていく。
ガブリエルは、ベルゼブブのペニスをぺろぺろと舐めて、ちゅうちゅうと吸って、
じゅるじゅるとしゃぶる。

「んっふっふ〜。ぺろっ、ちゅーっ」
「くぅっ」
「ひほちひひふぇふか(気持ちいいですか)〜?」
「咥えたまま喋られてもわからん」
「ぷはぁ。だから、私のお口の中におちんちんを突っ込んで、無理矢理しゃぶらせるのは
 気持ちいいですか?って」
「お前、自分から咥えてきただろう……」
「もうっ、やだぁ〜、そんな、天使に恥をかかせないでください〜」
「……おまえらの考えることは俺にはわからん」
「えぇ、そんなっ。“もっと手を添えて優しく慈しむようにしかし激しくおちんちんをこすりながら、
 さきっちょにキスをして、舌先でちろちろ舐めろ”だなんて、私、恥ずかしい〜」
「……無視すんなよ」
「では、しこしこしますね。そして、ちゅーーっ、ちゅっ、ちゅっ、ちろちろちろ〜」
「うっ」
514天使が悪魔に負けて陵辱される(3):2006/06/27(火) 01:33:24 ID:8ygw1WB9
「ぷはぁ。ふわー、大きくなりましたね?ねっ?」
「……見れば分かるだろう」
「だぁ〜かぁ〜らぁ〜。りょ・う・じょ・く〜♪」
「はぁ、もういい。わかった。お前の言いたいことは十分わかった」
「やだ〜、ベルちゃんのえっちぃ〜」
「……」
「えぇと、ごめんなさい。反省してます。善処します。
 ベルゼブブさんのお好みのシチュエーションをどうぞ」
「……俺の好みは、泣き叫ぶお前に、むりやりぶち込むことだ」
「ぽっ」
「そこで頬を染めるなっ!」
「あっ、あははっ。えっと、こほん。ごめんなさい。
 できるだけご要望に添いたいのですが、むりやりぶち込まれるなんて想像しただけで、
 顔がにやけるのを抑えきれそうもありません」
「だろうな……とんだ淫乱天使だな」
「やだ〜っ、そんな褒めないでください〜」
「褒めてねぇっ!」
「あの〜、できる範囲でカマトトぶってみますが、嘘くさいかもしれません……」
「いや、いい、その方が萎える。もうお前は黙ってろ。ただ犯されてろ」
「えー」
「文句あるのかよっ!」
「ごめんなさい。一つだけ提案させていただいてもよろしいですか?」
「……なんだよ」
「陵辱といっても、泣き叫ぶ女の子を無理矢理、という後ろ向きな方向じゃなくて、
 前向きな方向もあると思うんです」
「前向きな陵辱って、なんだよ……」
「ですから、『俺様のチンポが欲しいなら、そこでオナニーしてみろ』とか言って、
 エロいことを、私に強要するんです。
 私は嫌々ながらも、あなたのおちんちんが欲しくて、どんなエロいこともしてしまう。きゃっ」
「嫌々じゃねーじゃん……」
「あはは。そこはほら、言葉の綾ってものですよ。
 淫欲に堕した私は、自分のあそこを、はしたなくまさぐりながら、だらだらと涎を流して
 あなたにおねだりするんです」
「“早くおちんちん下さい”ってか?」
「ぐっ(good)!」
「そんな親指突き出されもな……」
「ねっ、お願い〜。エロい注文、して〜」
「なんでお前の頭の中は、そんなピンク色なんだ」
「そりゃもう、天使ですから」
「はぁ……注文すりゃいいんだな?」
「うんうん」
「じゃ、とりあえず、これ、どうにかしろ」
ベルゼブブは、いきり立ったままの自分のペニスを指さした。

「は〜いっ!うふふふふっ。あっ、でも、どうします?
 お口で?お胸で?手は使っていいですか?足コキは?それともさっそく挿入?
 マニアックに脇とかいってみます?あぁ素股もいいですね。
 ここは衣装使いますか?ストッキングとか、ブルマーとかスクール水着とか」
「……よくもまあ、それだけすらすらと出てくるな」
「そんな。あまねく世界に偏在するエロプレイの多種多様さを鑑みれば、
 私の想像できる範囲など、砂浜の一粒に等しい矮小さですわ」
「何が言いたいのかさっぱりわからんが……
 もういい。お前はこれ全部、いかせろ」
「は?全部?」
515511:2006/06/27(火) 01:34:36 ID:8ygw1WB9
こんな馬鹿話でよければ続けさせていただきますが・・・いかがなもんでしょ?
516名無しさん@ピンキー:2006/06/27(火) 01:41:04 ID:mdzJZ4aG
ぜひ
517名無しさん@ピンキー:2006/06/27(火) 02:09:03 ID:csqxuPdE
ヤベェ、ツボった。
文章は荒削りだが、何というか計り知れないセンスを感じる。頑張れ。そして続きよろ。
518名無しさん@ピンキー:2006/06/27(火) 03:48:16 ID:sry9CxV9
悲愴さのかけらもねぇw いいよコレ
519名無しさん@ピンキー:2006/06/27(火) 06:34:36 ID:GRb2wL2a
今後の展開が楽しみすぎるw
是非是非続きを頼む。
520名無しさん@ピンキー:2006/06/27(火) 17:59:41 ID:+xokmF5l
確かに荒削りな文章だけどだからこそここまでセンスだけの馬鹿話書けるのがすげえw
wktkしつつ続き待ってますね。

裸で
521511:2006/06/28(水) 00:43:21 ID:BKNPg+XK
>>516-520
おつきあいいただいて、ありがとうございました。
馬鹿センスを褒めていただけるなんて、光栄です。
(文章自体は、もっと勉強せにゃならんですが)
では、この後もただ馬鹿話が続きますんで、よろしければどうぞ。
522天使が悪魔に負けて陵辱される(4):2006/06/28(水) 00:45:10 ID:BKNPg+XK
ガブリエルが首をかしげていると、ベルゼブブのペニスがにょきにょきと伸びてきた。
伸びたペニスは枝分かれし、もはや十数本の触手となったものが、うねうねとあたりを漂う。

「わっ……」
「はははっ、さすがに驚いたか。どうだ、おぞましいだろう。こいつらが今からお前を……」
「ベルちゃんっ!すごいっ!」

ベルゼブブに抱きつき、小躍りするガブリエル。
「すごいっ、すごいよっ、ベルちゃんっ!わ、私、もうっ!」
「えーいっ、くっつくなっ!鬱陶しいっ」

ベルゼブブの触手が、ガブリエルに絡み付き、抱きついていた彼女を引き離す。
触手は、彼女の衣服の下に潜り込み、薄いドレスを引き裂きながら、彼女の体の隅々をはい回る。
最後には、彼女の体を宙に浮かせた。
ガブリエルは、期待に満ちた眼差しで、目の前にある触手の一つを手に取ると、
自分の口元に当て、キスをする。
「ちゅっ。うふふ。ぜ〜んぶ、いかせてあげますね」

一本目の触手は、彼女の口の中でじゅぱじゅぱとしゃぶられている。
二本目と三本目は目の前でうねうねと動いている。
四本目は、彼女の左手でしこしことこすられる。
五本目と六本目は、胸をぎゅうぎゅうと絞り上げ、
七本目と八本目は、腰をさすりながら、体を宙に浮かせている。
九本目と十本目は、両足にまとわりつき、
十一本目は彼女のペニスとねじれるように絡み合い、十二本目は彼女のクリトリスをこすっていた。
十三本目は、へその穴をつくように動き、十四本目はお尻をさすっている。

「じゅるじゅる、あんっ、じゅっぽじゅっぽ、きゃん、ぺちょぺちょ、あぁ〜ん」
ガブリエルは、しゃぶったりしこったり、喘がされたりで忙しそうだ。

ガブリエルが楽しげに触手と戯れていると、ほどなく一本目が射精する。
彼女の顔に、たっぷりと精液がかかる。
ガブリエルが、かけられた精液に対する色ボケた感想を言うまもなく、
二本目と三本目の触手が、同時に彼女の口に押し込まれた。

「うぅー、うー、うー、じゅるっ、うー、じゅぱっ、じゅぱっ」

口の中はいっぱいいっぱいだと思われるが、ガブリエルは、二本のペニスを舐めることを止めない。
左手でこすっていた四本目が射精し、彼女の胸にぱたぱたと精液がかかる。
クリトリスをこすっていた十二本目と、お尻をさすっていた十四本目が、
タイミングを揃えてそれぞれの穴に挿入され、彼女は激しく震える。

「あんっ!!あうっ、うっ、じゅぱ、うんっ、あっ、ぐっ、ひっ」

十二本目と十四本目は、彼女の体の中で暴れ回る。二本が動くのに合わせて、彼女の体は
残りの触手によって、大きく上下に揺すられる。

「ぐあっ、うぐっ、あぐっ、ぐっ、んん〜」

本来であれば、膣とアヌスを同時に犯されて、ガブリエルは高らかに嬌声を上げたいのだろうが、
口の中に押し込まれた二本のペニスのせいで、くぐもった声を出すのみだ。
空中で激しく揺すられ、呼吸も困難で、彼女の顔は苦しげに歪んでいるが、
なぜか、どうみても嬉しそうにしか見えない。というか、実際、嬉しいのだろう。
523天使が悪魔に負けて陵辱される(5):2006/06/28(水) 00:46:31 ID:BKNPg+XK
彼女が口の中に押し込まれている二本の触手を、それぞれ片手で掴み、激しくこすると、
下の穴二つに刺さったペニスと同時に、計四本が同時に射精する。

「んっ、んっ、うぐぐぐ〜〜〜っ、ぷはっ、げほっ、げほっ」
「はははっ、精液でどろどろだぞ、どうだ?気持ちいいか?」
「けほっ、こほっ、そ、そんな」
「さすがのお前も、四本同時は堪えたか」
「さ」
「さ?」
「さいこ〜〜〜」
「……」
「ベルちゃん、ベルちゃん、もう一回、ううん、もっと何回もっ!
 まだ全然いけるんでしょ?第一、出すの早すぎっ!連射きくんですよねっ?」

ガブリエルは、目の前をふよふよと漂う残りの触手(もう何本目かわからん)をむんずと掴んで、
自分の膣に宛がう。
「いれてっ、いれてっ、はやくっ、はやくっ!」
「あぁもうっ!」
「きゃん〜っ!あんっ!あんっ!ああ〜〜んっ
 こ、今度は、声出したいから、お口はなしでっ!だからっ、お尻っ!」
「……ほらよ」
「うぐっ、ぐっ、あんっ、あぁ〜ん、きゃん、あんっ、くぅ〜〜ん!」

・・・

あれからどれだけ時間が経っただろうか。
あれから一本あたり何回射精させられただろうか。
ガブリエルは、相変わらず、前後の穴にペニスを埋めたまま、
目の前に垂れ下がる二本を、自分の顔に向けて、前後にこすっている。
ほぼ文字通り絞り上げられていた二本から、どくどくと射精が始まり、
彼女の顔にびゅるびゅるとかかっていく。
もう彼女の体に精液がかかっていないところはないし、
少しでもくぼんでいるところ、鎖骨やらへその穴やら胸の谷間やらに、
溜まっていないところはない。
美しい金髪はもうべとべとで、顔は精液と彼女の涎と涙と鼻水で混じり合って、
ぐちゃぐちゃになっており、美しい彼女の可憐な笑顔も、見る影もない。

が、彼女の笑顔は輝いていた。射精後のペニスをちゅうちゅうと吸い尽くす彼女は、
高らかにアリアを歌い上げる歌姫のように、恍惚とした表情を浮かべていた。

「……もう、だめ」
「え?きゃっ!」

ベルゼブブがぼそりと呟いたとたん、ガブリエルの体がぐらりと傾く。
ガブリエルを支えていた触手が、その力を失い、だらしなく垂れたせいで、彼女は床へと落とされた。
床の上には、ベルゼブブが射精した精液が沼のように溜まっており、
その中に彼女は、べしょりと転がされる。

「あははは〜、べちょべちょ〜」
床の上の精液をすくい取り、自分の体中に塗りたくっていくガブリエル。
胸に脇に腕に腹に性器にお尻に穴の中に。

触手はしゅるしゅると縮んで一本になり、ベルゼブブの可愛いペニスへと戻っていく。
戻ったとたん、ベルゼブブは、真後ろに倒れ込んだ。

「ベルちゃん!?ベルちゃんっ!大丈夫っ!?」

ベルゼブブの薄れ行く脳裏には、慌てて駆け寄る白い悪魔が、うっすらと見えたような気がした。
524天使が悪魔に負けて陵辱される(6):2006/06/28(水) 00:48:25 ID:BKNPg+XK
ゆっくりと意識が戻っていく。ベルゼブブは、目を開いた。

「あっ、気がつきました?大丈夫ですか?」

ガブリエルの心配そうな顔が、目の前にあった。
いったい、なにが、どうしたんだっけ?
ベルゼブブは辺りを見回す。彼女は自分のベッドに寝かされていた。
枕元で、ガブリエルが自分をのぞき込んでいる。
彼女は、もうすっかり、綺麗な身支度をしている。
先程までは白い液体にまみれていたが、今は白いドレスに再び身を包んでいる。

「まだ、寝ていた方がいいですよ」
体を起こそうとしたベルゼブブを、ガブリエルの手がそっと押しとどめる。

「その、ごめんなさい。私、ちょっと、調子に乗り過ぎちゃって」
「……あのさ」
「はい?」
「お前、なんで、堕天使に、悪魔になってないんだ」
「えぇと」
「お前、これ以上ないくらい陵辱されたよな。あんなに淫猥にひいひい言いやがって、
 なんで堕落していないんだ」
「そのー、あまりベルちゃんは聞きたくない言葉だと思うんだけど」
「言え」
「怒らない?」
「……言わないと確実に怒る」
「えっと、その場合は、言った方がお得?」
「言わないと100%怒られるんだぞ?得に決まってるだろ?」
「そっか、ベルちゃん、賢いね」
「お前がバカなだけだ」
「バカじゃないもん。ちょっと計算苦手なだけだもん」
「もういいから早く言え」
「うーん、えっと、その、えへへ」

なにやら頬を染め、両手で組んだ指をもじもじさせるガブリエル。

「だからね、愛なの」
「あい?」
「えっとねぇ、わたしは〜ベルちゃんが〜大好きで〜愛しているから〜
 どんなエッチなことされても〜ラヴラヴエッチにしかならないのっ!
 やだっ、もうっ、こんな恥ずかしいこと言わせないでよっ!」

言いながら、ばしばしとベルゼブブの肩を叩くガブリエル。

「そんなわけあるかっ!」
「あぁ、ベルちゃん、そんな急に体を起こしちゃ」
「くっ、め、めまいが」
起こした上半身が、すぐにふらふらと揺れるベルゼブブ。

「ほら、体、横にして」
抵抗できずに、彼女にされるまま横になるベルゼブブだが、反論だけは止めなかった。

「ふっ、ふざけんなっ、そんなバカな話あるかっ!」
「私ね〜、この間、ベルちゃんを街でお見かけしたんです。
 で、そのときに、一目惚れしちゃって……うふっ」
「うふっ、じゃねーっ!」
525天使が悪魔に負けて陵辱される(7):2006/06/28(水) 00:50:18 ID:BKNPg+XK
「えー、こほん。神様は、エッチそのものを否定しているわけではありません。
 それは子孫を残す大切な行為ですし、愛を確かめる素晴らしい手段です」
「……淫欲に溺れるのは、お前らにとって罪ではないのか?
 お前自分で『淫欲に堕した』とか言ってただろっ!」
「あんなのちょっとしたプレイの一環ですよ」
「プレイて……」
「だ〜か〜ら〜、愛する人から慰めていただくのは、とても崇高なことなのです」
「精液まみれになるのがかっ!」
「んもうっ、ベルちゃんったら、いっぱい出してくれて、私、嬉しいっ!」
「……もう、やだ……こんなやつの、相手したくない……」

ベルゼブブは、心の底から弱音を吐いていた。というか、半泣きだ。

「あっ、ベルちゃん、泣かないで」
「泣いてなんかないっ!」
「はいはい。よしよし」
「あやすなっ!」
「んもう、聞き分けのない子さんですねぇ」
「幼児扱いするなっ!」
「……あの〜、ベルちゃん、さっきから泣いたり怒ったりしてますけど、
 私の中、あんまり気持ちよくなかったですか?
 私の膣に射精するの、気持ちよくなかったですか?」
「うっ、そっ、それは」

ベルゼブブは、先程までの感触を思い出す。
たくさんのペニスを彼女の中に突き刺し、射精するのは、確かに得も言われぬ心地よさだった。
だからこそ、倒れるまで射精を繰り返してしまったとも言える。

彼女の方を見る。腕を組んで、瞳をうるうるさせて、ベルゼブブの言葉を待っている。
「ま、まあ、気持ち……よかったけど(ボソッ)」
「やったー!ベルちゃんっ!だーいすきっ!」

ガブリエルは盛大にベルゼブブに抱きつく。というか、寝ている彼女に覆い被さる。
「こらっ、重いっ!どけっ」
「ひっど〜い、重くなんかないもん」
「お前の方が図体デカいだろ?重いんだよっ!」
「むー、また重いって言ったぁー。で〜も〜、許してあ・げ・る。
 なんてったって、私達、ラブラブだから〜」
「なんでそうなるっ!」
「だって、ベルちゃん、私で気持ちいいって」
「ちんちんこすられりゃ、愛なんかなくても気持ちいいんだよっ」
「そんなことないもん、好きでもない人のおまんこの中なんか、あんまり気持ちよくないもん」
「うるせーっ!悪魔が愛なんか持ってるわけないだろっ!虫ずが走るわっ!」
「んもう、ベルちゃんの、てれやさんっ」
「聞けよ人の話」
「んー」
「なんだ急にアヒルみたいな顔をして」
「ちゅう」
「は?」
「だ〜か〜ら〜、ちゅうして」
「誰がするかっ!」
「もう、やっぱりベルちゃんはてれやさんですね〜。じゃ、失礼して私の方から」
「こらっ、やめろっ!」
526511:2006/06/28(水) 00:52:24 ID:BKNPg+XK
失礼しました。
まあ、この後は御察しの通りですが、一応最後までかくつもりしてますので、
よろしければお付き合い下さいませ。ではでは。
527名無しさん@ピンキー:2006/06/28(水) 07:54:34 ID:z1Ls4vio
スゲー・・・つぁとぅぐあさん並のエロガブリエルだ・・・。
グッジョブ!そして続きwktk
528名無しさん@ピンキー:2006/06/28(水) 08:00:42 ID:dzo6NNfO
いいね、バカ話。最高。
529天使が悪魔に負けて陵辱される(8):2006/06/29(木) 03:04:09 ID:8yqVotQU
ガブリエルはベルゼブブに顔を寄せていく。
ベルゼブブは、はねのけようとするが、思うように体に力が入らない。
腕を伸ばすが、簡単に押さえつけられて、あっという間に唇を奪われた。

「ちゅー。んふふ。ぺろぺろ〜んちゅ〜」
「うー、んぐっ」

唇だけを合わせた後、ガブリエルはベルゼブブの唇をぺろぺろと舐めていく。
じゃれつく子犬がするように、口の周りをぺろぺろとして、
そのまま、首筋や頬に唇を這わせ、耳を甘噛みした。

「ひゃうん」
「!」
「なっ、なんだよ」
「にゅふふふふふ〜〜」
「なんでそんなに、にやにやして……ひゃん!」
「ベルちゃんは〜」
「ああ、そうだよっ!耳が弱いよっ!悪いかっ!」
「悪くないよ〜。と〜っても、素敵なことだよ〜。ぺろぺろ〜」
「ひゃっ、やっ、やめろっ!」
「耳の穴に、舌突っ込んであげるね」
「きゃっ、あんっ、くっ、あぁ〜ん」

耳を舐めながら、ガブリエルはベルゼブブのボンテージ衣装を器用に脱がせていく。
といっても、パンツは先程降ろしたままなので、ブラを剥がすだけだが。
露わになった慎ましやかな胸を、ぐりぐりと揉みしだく。

「あんっ、む、むねまで、も、もむなっ!」
「ベルちゃん、もっと、もーっと気持ちよくなってね」
「あん、きゃん、ああぁん」
「可愛い声、もっと聞かせて」

片手でベルゼブブの乳首をこりこりとつまみ、残った手は太ももの間に這わせる。

「あんっ!ああんっ、そ、そこはっ、だめ〜っ!」

ベルゼブブのあそこが十分濡れていることを確認してから、
ガブリエルは、指を膣の中に差し込んでいく。
小柄なベルゼブブの膣は、やはり小振りで、十分にきつい。

ガブリエルは耳を噛むのを止め、体を下にずらしながら、今度は乳首をちゅうちゅうと吸い上げる。

「きゃんっ!あくぁんっ!んんんーっ」

差し込んだ指を激しく上下させたり、手を止めたかと思うと今度はクリトリスをつまんでみたり。
ベルゼブブの小さなペニスは、あえてそのままにしておく。
男の子の部分と、女の子の部分、両方同時に責められると、かえって散漫になるのだ。
さっきもベルゼブブは、あまりペニスは責めなかった。

ガブリエルは、ゆっくり時間をかけて、ベルゼブブの全身を舐めていく。
愛おしむように、慈しむように、親猫が子猫の毛繕いをするように、丹念に優しく、
指先から脇腹から太ももから脇腹から、クリトリスから膣の中は舌の届く範囲まで。

ベルゼブブの頬は、もう十分に紅潮している。
溢れる愛液で、もうシーツはべとべとになってしまった。
そろそろ、いきそうだと、ガブリエルは思う。
いったん愛撫を止めて、真剣な表情をすると、息も荒いベルゼブブの顔をのぞき込んだ。
530天使が悪魔に負けて陵辱される(9):2006/06/29(木) 03:06:17 ID:8yqVotQU
「ベルちゃん、いえ、ベルゼブブさん、私の愛撫、気持ちよかったですか」
「はぁっ、はぁっ、な、なんでそんなことを聞く?」
「今日は私、ベルゼブブさんにいっぱい気持ちよくしていただきました。
 とても、感謝しています」
「ふっ、ふん。天使に感謝なんかされても、俺は」
「ベルゼブブさん、倒れるまで私に射精してくれるなんて、私、とても嬉しかったです」

うっすらと、目に涙を浮かべるガブリエル。

「はっ、まあ、せいぜい感謝しろ。あれだけ出してやったんだからな」
「はい。感謝の気持ちを表したくて、少々強引に、ベルゼブブさんに愛撫させていただきました。
 私の拙い愛撫で気持ちよくなっていただけたかどうか、不安なのですが、
 私なりに精一杯させていただきました。いかがでしたでしょうか?」
「まっ、そうだな。まあまあだな。俺への感謝というには、まだまだ足りんが」
「はい。やはりここは私も、ベルゼブブさん、いえ、ベルゼブブ様に
 私の矮小なペニスを挿入いただいて、少しでも気持ちよくなっていただきたく思うのですが、
 ご容赦いただけますでしょうか。
 もちろん、ご承知だとは思いますが、私に挿入されたからといって、
 ベルゼブブ様が天使におなりになることはございません」

ベルゼブブはガブリエルのペニスを思い出す。
まあ、たいした大きさではなかった。
が、口ではああいっても、ガブリエルの愛撫は、なかなかに手際よく、非常に気持ちよかった。
あそこがうずくのを自分でも痛いくらいに感じるし、彼女の言うとおり、
天使に中出しされたからといって、天使になるなんて、聞いたことがない。
もう十分すぎるほどにわかっているが、ガブリエルは相当に淫乱で、エッチは上手い。
彼女に挿入されることを思うと、自然に唾を飲み込んでしまう。

「ま、まあ、お前がそれほどまでに言うなら、入れさせてやらんわけでもない」
「えっ、ほ、本当にございますか?ご容赦いただけますか?」
「う、うむ。どうせたいしたことはないだろうが、少しは俺を楽しませろ」
「はっ、はいっ!ありがとうございますっ!私、本当に嬉しいですっ!
 誠心誠意、尽くさせていただきますっ!」
「わかったわかった。ご託はいいから、さっさと……」

ごろん。

ごろん?ベルゼブブの腹の上に、なにか大きく生暖かいものが、ごろんと放り出された。
腹の上を見る。オオサンショウウオ?

自分の上にまたがって、にこにこしているガブリエルを見上げる。
彼女はドレスの裾を、自分でまくって、お腹を見せている。
オオサンショウウオは、彼女の下腹部に繋がっており……。

「でけっーーーーーーーーーーーーーーー!!」
「やだんっ」
「ななななななっ、なんだそのチンポっ!」
「ベルちゃん、チンポだなんて、お下品〜。でもちょっといいかも〜」
「ささささっ、さっきまで、そんなデカくなかっただろっ!?」
「いやん、ちょっと勃起しちゃいました」

彼女が腰をくねくねするたび、幼女の腕ほどもあろうかというペニスが、
ベルゼブブの腹の上でごろんごろんと転がる。

「はぁ!?ちょっとっ!?これのどこがちょっとだよ?」
「えー、まだ半立ちだもん。えへへ。
 ベルちゃん、今から大きくするから、ちゃんと見ててね?」
「……」
531天使が悪魔に負けて陵辱される(10):2006/06/29(木) 03:07:31 ID:8yqVotQU
ガブリエルは自分のペニスを握って、しこしことこすりあげていく。
みるみるうちにそそり立っていくペニス。
ベルゼブブは、その大きさに唖然として、目を丸くするばかりで、言葉もない。
両手で握らないと溢れてしまうペニスなど、ベルゼブブも見るのは初めてだ。

「ねぇ、見てる〜、ベルちゃん?私のチンポがむくむくと大きくなるとこ、見てる〜?」

天を突き刺すように反り返ったペニスは、ベルゼブブの腕ほどの大きさになっていた。

「はぁっ、はぁっ、ベルちゃん〜。入れちゃいますね〜」
「……まっ、待てっ!ちょっと待てっ!」
「えー、おあずけですかぁ〜」
「よく考えろっ!そんなデカいもの、入るわけないだろうっ!」
「だいじょうぶ〜。痛いのは初めだけだから〜」
「んなわけあるかっ!」
「さっきベルちゃん、入れていいって言った〜」
「そりゃ、さっきまでの大きさならなっ!」
「おちんちんは大きくなるものだよ」
「なりすぎだっ!」
「でも、ベルちゃん、入れていいって、言ったし〜」
「やたら下手に出てたのは、そういうことかよ」
「うふふ〜、そんなことないよ〜、ベルゼブブ、さま〜」
「あー、むかつくなぁもうっ!」
「むー、もういいもん、無理矢理入れるもん」

ガブリエルは、自分のペニスをベルゼブブのあそこに宛がう。
どう見ても小さすぎる入り口に、ぐりぐりとねじ込んでいく。

「痛っ!痛いっ!やっ、やめろっ、やめてっ!痛いっ!」
「んふふ〜、さっき、ベルちゃん、“泣き叫ぶお前を見たい”みたいなこと言ってたじゃない?
 その気持ち、今はちょっとわかるかも〜」
「……そっ、それって」
「ベルちゃんって、かわいいよね〜。痛くてピーピー泣くところ、見たいなぁ〜」
「ひっ!」
ベルゼブブは、恐怖で真っ青になっている。
ガブリエルは、うっすらと乾いた笑みを浮かべたまま、思い切り腰を打ち付けた。

「うぎゃーーーーーーっ……って、あれ?」
「ぷ」
「痛く、ない?」
「あははははは」
「おい、どうなってるんだ、これ?笑ってないで説明しろっ!」
「あははは、はぁ、はぁ、こほん、ご、ごめんなさい。
 恐怖にぷるぷる震えるベルちゃんが、あんまりにもかわいかったから」
「うるさいっ!」
「ベルちゃん、天使に入れられたことないでしょ?
 天使のおちんちんは、入れられても痛くないんだよ。気持ちいいばっかり」
「そ……そう、なのか」
「で、どう?気持ちいいでしょ?」

ベルゼブブは、自分の下腹部に目をやる。
あそこは限界まで押し広げられ、ガブリエルのペニスが半分ほど埋まっているのが見える。
今まで感じたことのない圧迫感だが、それが気持ちよく思える。
膣の隅々まで、みっちりと押し広げられているのが、とろけそうなほどに心地よい。
532天使が悪魔に負けて陵辱される(11):2006/06/29(木) 03:09:28 ID:8yqVotQU
「確かに、気持ちいいが、いったい、どうなってんだ、これ?」
「難しいことは私にもわかんないよ。天使の奇跡ってやつだよ」
「お前らって、奇跡って言葉使えば、理屈は全部無視していいって思ってるだろ」
「だって、奇跡だし。ねっ、これ、どうかな?」

ガブリエルは、ゆっくりとペニスを前後に動かす。
「うっ、くっ、あんっ!」
ベルゼブブの顔が、気持ちよさげに歪む。
「えへへ、どう、すんごい、気持ちいいでしょ〜」
「た、確かに、体中持っていかれる感じだ」
「ちょっと意地悪したけど、ベルちゃんに気持ちよくなって欲しいって言葉は、ホントなんだよ〜」
「ちょっと? 悪魔よりたちが悪かったぞ」
「えへへ、ごめんね〜。お詫びにどんどん気持ちよくなってね〜」

ガブリエルは、再びペニスをねじ込んでいく。今度は全部すっぽり入った。
「くっ、くぅ〜〜、あっ、あぁ〜ん!」
「はぁ、ベルちゃん、どう?ベルちゃんの、一番奥まで、入っちゃったよ?」
「くはっ、あぁ、一番、奥まで、来たな」
「じゃあ、動くね」
ガブリエルは、腰を振り始めた。初めはゆっくり。次第に激しく。
彼女の腰が前後するたび、ベルゼブブの口からは、嬌声が上がっていく。

「あんっ!きゃんっ!あっ、あっ、あっ、あん〜んっ」
「はっ、はっ、べ、ベルちゃん、気持ちいい?」
「はんっ!ああ〜ん、んぁんっ!」
「ベルちゃん、ベルちゃんっ、かわいいね、大好きだよっ!」
「きゃんっ!あんっ!ん〜〜〜っ!」
「はぁっ、あんっ!ベルちゃんのあそこ、温かくて、きつくて、私も、気持ちいいよっ!」
「んっ、んっ、んぁ〜ん」
「きゃんっ、べ、ベルちゃん、そんなに締め付けるとっ!」
「あんっ、そ、そんなこといっても、む、むりっ!」
「ベルちゃん、私、い、一度出すねっ。出してもそのまま続けるから、いいよねっ」
「あんっ、あんっ、うんっ、だ、出せっ」
「はいっ!」

ガブリエルの返事とともに、彼女のペニスから白い液体が噴き出した。
どろどろと流れ出すとか、どくどくと溢れ出す、といったような例えは不適切だろう。
極大のペニスから吹き出した精液は、大砲から発射された砲弾のように、
ベルゼブブの膣の一番奥に、塊となってガンガンとぶつけられるかのようだ。
ベルゼブブは、あまりの衝撃に、声さえ出ない。
魚のように口をぱくぱくさせるのみだ。

「ふーっ、べ、ベルちゃん、どうかな?」
「くっ、かはっ、あ、あ、あ」
「じゃ、このまま続けるね?今度はもっと我慢できると思うから、期待しててね」
「かはっ、けほっ、ちょっ、ちょっと、休ませろ。息が、できん」
「あっ、ごめん。うん、じゃ、ちょっときゅうけい〜」
533511:2006/06/29(木) 03:12:03 ID:8yqVotQU
>>527-528 どうもです〜。
すみません、ちょっと長くなってしまいました。次くらいで終わりますので、ご容赦下さい。ではでは。
534名無しさん@ピンキー:2006/06/29(木) 22:19:49 ID:thPoE32+
これは新しい……

ラストwktk
535天使が悪魔に負けて陵辱される(12):2006/06/30(金) 00:28:49 ID:Q/799fLi
ペニスは入れたまま、ガブリエルはベルゼブブの上に覆い被さり、その体を抱きしめる。
「はぁ〜、私、ベルちゃんの中に出しちゃったんだね。しあわせ〜」
「ふっ、そんなに俺の中はよかったか?」
「うんっ!ベルちゃんのあそこ、きついし狭いし小さいし、おちんちん、ちぎれるかと思ったよ。
 でもね、本当に嬉しいのは、今、ベルちゃんのあそこの中が、私の精液でいっぱいいっぱいだってこと。
 ベルちゃんの膣も子宮も、私がおちんちんでふたをしている限り、
 私の精液でなみなみと満たされてて、ベルちゃんの体の中にじわじわとしみ込んでいくんだよね?
 そう思うと、すっごい興奮するの。
 もっともっとたくさん出して、ベルちゃんの体の隅々まで、私の精液で満たして、
 “ベルちゃんは、私の精液で出来てるんだよ”って、みんなに言いふらしたいの」
「……お前はつくづくおかしいよ」
「えーっ?ベルちゃんは、私に射精してるとき、そんな風に思わなかった?
 そうね、悪魔っぽく、“ふはははは、お前は俺の精液便所になるのだ”とか」
「お前がマニアックなポルノを見過ぎなだけだ……」
「そんなことないよ〜。あーあ、本当はあのとき言って欲しかったのになぁ。
 自分で言えばよかった。“いやらしい精液便所にたくさん射精してください”って」
「好きにしろ……。それに、なにか、今お前は、俺を精液便所扱いか?」
「えっ!ううんっ!そんなことないない。えーっと、精液ベネツィアングラス?」
「……ちっとも嬉しくない」
「私の精液が入ってるの、気持ち悪い?」
「……お前の表現は気にくわないが、入ってること自体は、悪くない」
「えへへ〜、そうでしょ〜、天使の精液にはそう言う効果もあるんだよ。
 “天使汁の奇跡”だよっ」
「つくづく都合いい存在だな、お前ら……」
「えいっ」
不意に、ベルゼブブが腰を揺する。

「あんっ!な、なんだ急に」
「えへへ、ごめんね。ベルちゃんのかわいい喘ぎ声が聞きたくて。えいえいっ」
「きゃんっ、あんっ、なんだ、続けたいのか?」
「うん、それもあるけど、ねぇ、ベルちゃん、私、ずっとこのままでいたいな」
「はぁ?」
「ねー、これから、ずーっと、おちんちん、入れたままでいようよ。
 ベルちゃんのおちんちんか、私のおちんちんのどっちかが、いっつも、相手の中に入ってるの。
 だから当然、二人はいつも一緒。ずーっと、気持ちいいばっかり」
「仕事はどうすんだよ」
「別にいいじゃん。私達の仕事なんて、お互いをやっつけるだけだけど、
 何億年繰り返しても、なんにも変わらないじゃん。
 神様だって、もうどうでもいいって思ってるよ」
「なんて不信心な天使なんだ……」
「ねぇ〜、このままこの部屋で、永遠にセックスしていようよぉ。
 ベルちゃんが、ちょっとでも勃起したときは、いつでも私の穴を使っていいよ。
 寝ているときでもおトイレのときでも、どんなときでも、挿入して構わないよ。
 ベルちゃんのあそこが、ちょっとでも疼くときは、
 いつでも私が挿入するよ。ベルちゃんが満足するまで、何度でも射精するよ。
 料理とか、お掃除とかも、私得意だよ。
 毎日美味しい手料理ごちそうするよ。ベルちゃんの好きな料理ってなに?
 掃除だって、お部屋、ぴかぴかにするよ。
 ぴかぴかにしてから、二人の精液でめいっぱい汚して、またきれいにする。
 ねっ?いつまでも、そうしていようよぉ。悪い話じゃないでしょう?」
「お前は、見つけた悪魔片っ端からそんなこと言ってるのか?」

ガブリエルは、きょとんとした顔をしてベルゼブブを見つめていたが、
不意に、はらはらと涙をこぼし始めた。
536天使が悪魔に負けて陵辱される(13):2006/06/30(金) 00:29:52 ID:Q/799fLi
「こ、こんなこというの、ベルちゃんが初めてだもん。
 ぐすっ、べ、ベルちゃんだから言うんだもん。
 ベルちゃんが、ベルちゃんが好きだから言うんだもん」

ガブリエルの瞳からぽろぽろとこぼれる涙は、ベルゼブブの胸に落ちてくる。

「ぐすん、ひっく、ねぇ、ベルちゃん、だめ、かなぁ、ぐすっ、えーん」
子供のように泣きながら、溢れる涙をごしごしとこすりながら、
ガブリエルは問うてくる。
「ぐすん、ぐすっ、わ、私じゃ、だめかなぁ、ベルちゃんを、満足させられないかなぁ」

「わかった。わかったから、もう泣くな」
「ひっく、ぐすん、い、一緒に、いてくれる?」
「……お前、それが無理だってことくらい、自分でわかってるんだろう?」
職務放棄がしれようものなら、お互い、自分の主に抹殺されかねない。

「……うわーんっ!えぐっ、えぐっ、うぇーんっ!」
「だから、泣くなって……いや、いい。泣け、好きなだけ泣け」
「ぶぇーんえんえん、ぐすっ、ひーん」
「ほら、永遠には無理だけど、今は別に誰に咎められるわけじゃない。
 天使のお前を堕落させるために、悪魔の俺が、お前とセックスする時間だ。
 さぁ、続きしようぜ。俺をいかせてくれ。
 お前は好きなだけ射精すればいい。なっ?」
「ぐすっ、うん、ベルちゃん、いっぱいいってね。私もいっぱいいくから」
「ああ」

ガブリエルは泣きながら、腰を振る。
ベルゼブブは、自分の腹の中で暴れるペニスに、嬌声を上げる。
まだ泣きやんでもいないのに、ガブリエルは、射精が我慢できなくなってくる。

「ひっく、ぐすん、ベルちゃん、今度は、外に出していい?
 ベルちゃんの体に、精液かけたい」
「あんっ!あぁ、好きにしろっ」
「ぐすっ、ベルちゃん、ありがと、優しいね」
「くっ、あ、悪魔に優しいとか、言うなっ」
「ベルちゃんっ、私、もう出るっ!」

ガブリエルは、慌ててペニスを抜き出し、ベルゼブブの体に向ける。
ガブリエルのペニスは、もう射精が始まっており、
おびただしい量の精液が、ベルゼブブの体中に降り注ぐ。
顔や口、髪や頬、腕にも胸にも腹にも足にも、一度の射精で、
ベルゼブブの体の全てが、ガブリエルの精液にまみれる。

「はぁっ、はぁっ」
「すっ、すごい量だな」
「はぁ〜、気持ちよかった〜」
いいながら、ガブリエルはベルゼブブに抱きつく。
互いの体に精液がべっとりとつくが、ガブリエルはそれを喜んでいるようだ。

「えへへ、私の精液、ベルちゃんに、塗りたくっていい?」
「好きにしろ」
ガブリエルは楽しげに、ベルゼブブの体についた精液を、そのまま塗り広げていく。
537天使が悪魔に負けて陵辱される(14):2006/06/30(金) 00:30:56 ID:Q/799fLi
「あはは。ベルちゃんの体、私の精液でべとべとだよ」
「あぁ、そうだな。満足したか?」
「うん。ベルちゃん、ありがとう。私、嬉しいよ。
 あっ、でもでも、ベルちゃんの美容にもいいんだよ?」
「精液が?」
「奇跡ですから」
「ほんとかよ……」
「うーん、でも、ベルちゃんは、今もお肌すべすべだから、あんまり意味ないかも」
「まあ、美容のためにしているんじゃないから、別にいいさ」
「ベルちゃん……」

ガブリエルとベルゼブブは、自然と唇を重ねる。
互いの口の中に舌を差し入れ、唾液を交換し合う。何度も何度も、恋人同士みたいに。

「ぷはぁ」
「はぁ」
「ねっ、ベルちゃん、また入れていい?それとも、ベルちゃんが入れる?」
「俺は射精はまだいいや。お前が入れろ。どこに出したい?」
「ベルちゃんに出せるなら、どこでも嬉しいよ」
「ふむ。じゃ、次はここだな」

ベルゼブブは自分から四つん這いになり、小さなお尻をガブリエルの目の前に向ける。
「さ、どうした?入れたくないのか?」
「……う、うわーんっ!」
「な、なんで泣くっ!」
「だっ、だって、嬉しくてっ!」
「尻の穴に挿入できるのが泣くほど嬉しいのかよ……」
「ぐすっ、だって、だって、だって、もう、私が今どれだけ嬉しいか、
 口では説明しきれないよっ」
「じゃあ、それは、お前のデカいチンポで説明してくれ」
「くすん、うん。私の幸せな気持ち、ベルちゃんに教えてあげる」

ガブリエルは、肥大したペニスをベルゼブブの尻の穴に突き刺した。

・・・

それから二人、気絶するように眠りにつくまで、何度射精しただろうか。
途中からは精液で体が滑ってしまうので、二人、宙に浮きながらセックスした。
互いの体の隙間は、全てお互いの混じり合った精液で埋めてしまった。
シックスナインで互いにフェラチオして、射精された精液を口の中に溜めたまま、
キスをして互いの精液と唾液を混ぜ合わせ、はき出したそれを、相手の膣に塗り込んだ。
二人で出した精液を混ぜて、混ぜて、それを体中に塗りたくった。
ガブリエルは、泥遊びをする子供のようにはしゃいでいた。
ベルゼブブは苦笑するばかりだったが、楽しそうではあった。

二人とも、もう一滴も出なくなって、ようやく眠りについた。
ガブリエルはベルゼブブを抱きしめるようにして、
ベルゼブブはガブリエルの胸に顔を埋めて、
意識が途切れるまで、軽口をたたき合っていたような気がする。
538天使が悪魔に負けて陵辱される(15):2006/06/30(金) 00:33:05 ID:Q/799fLi
朝の光が窓越しに差し込んで、ベルゼブブが目を覚ましたときには、
もうガブリエルの姿はなかった。
気だるい足取りで、キッチンへと向かう。

ぽつんと用意してある朝食。
「スープはレンジで温めてから飲んでね」
添えてある書き置き。

ベルゼブブは、無表情のまま、書いてあるとおりにスープを温めて、
用意された朝食を、一人でもぐもぐと食べる。

「あいつめ。勝負に負けたくせに、陵辱されたくせに、
 堕落して悪魔にならないなんて、俺は骨折り損じゃないか……」

こういう感情を、なんというのか、悪魔は思い出せない。
思い出せないが、その背中は、なんだかとても、寂しそうだった。

・・・

「宇宙開闢以来から、天使と悪魔は闘争の関係にある。
 互いの目的は、互いの殲滅。そこには慈悲も何もない。ただ、殺戮があるのみ。
 我らは互いに人の姿に身をやつし、互いの屠殺を繰り返す―――」

あれからしばらく、ベルゼブブは職務もこなさず、ぶらぶらしているだけだったが、
いつまでもそういうわけにもいかない。
今日は久しぶりに、見つけた天使と戦い、また勝利した。
いつもの長ゼリフで、勝利の余韻に浸る。

「あのー、ベルゼブブさん、その口上はもう聞きました」
「へ?」

笑顔で抱きついてくる天使の顔を、ベルゼブブはよく知っていた。
539511:2006/06/30(金) 00:35:56 ID:Q/799fLi
>>534 他、お読みいただいた皆様
長々とお付き合いいただきありがとうございました。
スレ違いとも言えるもので、申し訳ないです。まあ、変化球ということで。
ではでは、失礼いたします。
540名無しさん@ピンキー:2006/06/30(金) 11:19:31 ID:kJ5q3TIj
GJ!!!!!
面白かった。
こういうの好きだ〜。
541名無しさん@ピンキー:2006/06/30(金) 20:14:28 ID:c/ula8Nz
偽りの告発者あげ
542名無しさん@ピンキー:2006/06/30(金) 20:56:15 ID:Yi1RIgrM
良品+職人様スゲー!!!
543名無しさん@ピンキー:2006/07/06(木) 13:52:08 ID:Si1dJScu
宙に浮きながらセックス、ってイイよね(・∀・)
544名無しさん@ピンキー:2006/07/08(土) 11:47:55 ID:OeEhoDJP
天使のセクロスって、事後のベッドが羽毛だらけになるんだろうな
545名無しさん@ピンキー:2006/07/08(土) 12:42:27 ID:+bFtDcJ0
だがそれがいい
546名無しさん@ピンキー:2006/07/15(土) 01:52:22 ID:WSSLHl7z
保守
547名無しさん@ピンキー:2006/07/19(水) 20:07:08 ID:GHhXOfiu
あげれつ
548名無しさん@ピンキー:2006/07/21(金) 20:26:21 ID:hmdovCkb
今更ながら、>>62のケルベロスに萌えた
549名無しさん@ピンキー:2006/07/22(土) 02:20:27 ID:D4X144xN
厳密にはこうでしょ

「ご主人様」「ご主人さま!」「ごしゅじん様!」
「どろぼう」「捕まえました」「捕まえましたー」
「えらい」「でしょ」「でしょー」「「「誉めて誉めてほめてー」」」

どの頭から撫でてやったものか悩む
550名無しさん@ピンキー:2006/07/22(土) 10:17:39 ID:ZTt9hhIy
うわぁぁ可愛い。
とりあえず、両手で左右を撫でてから
「ぼくもぼくもー」
って待ってる真ん中の顔をムギューってしてやる
551名無しさん@ピンキー:2006/07/22(土) 13:25:01 ID:MiXXEpOm
天使と悪魔
決して交わることのない2つの種族
しかし、あるとき大天使の娘ルナと悪魔王の息子ルイが出会ったことにより
この物語は始まる。
そして二人は一つになる。
552名無しさん@ピンキー:2006/07/22(土) 16:14:08 ID:FzOYascx
>>548>>549
犬好きにはツボだ!ぐはぁ!
ツボ過ぎて死にそう
553名無しさん@ピンキー:2006/07/22(土) 17:01:00 ID:Pi0OTAdh
>>549
それが三つ子なら許可する
だが三つ首は許可しないィーーーーーーーーッ!!
554名無しさん@ピンキー:2006/07/22(土) 19:47:28 ID:tMgZptFx
>>549-550
某しばわんこの声で脳内再生された
555名無しさん@ピンキー:2006/07/25(火) 22:13:24 ID:nAZ4bGVi
ほす
556名無しさん@ピンキー:2006/07/26(水) 00:13:48 ID:F5FuIW0n
某ムダ知識番組のおかげで>>62がヤシマの声でしか再生されないのだが
557名無しさん@ピンキー:2006/07/26(水) 00:42:31 ID:h4FIbS4B
>>553
三重人格というのはどうだろう
558名無しさん@ピンキー:2006/07/28(金) 22:04:31 ID:+5ber47E
どうしてもこの思い(?)を伝えたく。
一昨日からここを見てるけど
95,101-102、天使は白き翼に−、天使が悪魔に負けて−
暇さえあれば一日に何度でも見てしまう。。。
他にも書かれてる方たちなのかな?

ちなみに139も何回かに一回はみてしまう。。。
559名無しさん@ピンキー:2006/07/31(月) 10:29:39 ID:E5wXcaFv
天使と悪魔って言うかバスタードスレでつね
560名無しさん@ピンキー:2006/08/01(火) 20:11:02 ID:uxW8MR3G
>>559
遅くなったけど、ありがと。
原作?の世界に入れなかったよ。。。
561名無しさん@ピンキー:2006/08/01(火) 20:45:05 ID:T+mGrZuZ
名作揃いだが特に101-102はぞくぞくきた
562558=560:2006/08/01(火) 23:05:05 ID:uxW8MR3G
おお、同士よ!
続きを脳内妄想しちゃったりしてるよ。
563101-102:2006/08/01(火) 23:21:57 ID:ksu49zQY
>>561
楽しんでいただけたのなら嬉しいです。
続きも書きかけてはいるんですがなかなか書ききれません。
まあ、気長に待っててください。
564名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 22:05:12 ID:QBtQCV/W
保守
565名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 22:25:36 ID:rgkj3gLR
自分も>>101がツボ。から揚げの話からして激萌え。
566名無しさん@ピンキー:2006/08/18(金) 16:48:55 ID:LRjR+axc
羽がはえてると正常位は無理なんだろうか
567名無しさん@ピンキー:2006/08/18(金) 22:00:59 ID:Q5XszQJh
スレ違いだけど、神話・民話ネタのエロパロスレってないですか?
568名無しさん@ピンキー:2006/08/19(土) 00:21:41 ID:B3Yx/c4I
翼を痛めるのも構わず組み伏せて……というのもそれはそれでアリじゃああるまいか。
しかし俺としてはラブく対面座位の方が(ry
569名無しさん@ピンキー:2006/08/19(土) 01:03:27 ID:pFBsfnxI
聖上位
570名無しさん@ピンキー:2006/08/19(土) 03:23:35 ID:JyNiALQn
おお、新しい
571名無しさん@ピンキー:2006/08/19(土) 06:37:09 ID:88sQhiq7
>>569
頭いいな
572名無しさん@ピンキー:2006/08/20(日) 12:35:03 ID:eL0rRveg
ベルゼブブが天使になったらさらにわろす
573名無しさん@ピンキー:2006/08/20(日) 23:22:37 ID:UYsuaJp6
ここ良スレ。
574名無しさん@ピンキー:2006/08/21(月) 00:18:02 ID:m8lyrJvF
>>569
これだと普通にキリスト教用語に見えてしまう。
575名無しさん@ピンキー:2006/08/21(月) 01:07:13 ID:pDyZ4VwK
聖乗位
576名無しさん@ピンキー:2006/08/21(月) 10:48:33 ID:NcsImAvb
>>569
「聖」が「上位」ならそれは一般的に言う騎乗位ではw

>>575
「聖」が「乗」るんだか「乗」られるんだか…
577名無しさん@ピンキー:2006/08/21(月) 16:09:26 ID:UiYnI3ey
わっかを取られて従属させられる天使
578名無しさん@ピンキー:2006/08/21(月) 19:07:49 ID:NIq53c7m
天使に捕まって、
普通の童貞も尻尾の童貞も角の童貞も奪われる
ショタ悪魔キボン
579名無しさん@ピンキー:2006/08/21(月) 22:52:30 ID:6wT1TO1E
もし角がメリノ種だったらどうやって入れるんだろう
580名無しさん@ピンキー:2006/08/22(火) 00:13:30 ID:bXqQh1jZ
>>578-579
魔「そそそそんな、角を入れるなんて、無茶ですよぅっ!」
天「あらあら、そんな事言って・・・ほぉらっ」
魔「あ、あ、あ、そんなっ・・・挿入っちゃったぁっ・・・」

こうですか?わかりません!
581名無しさん@ピンキー:2006/08/22(火) 08:37:06 ID:OmvzEYiV
いや、「挿入っちゃったぁ」の一言で入るような形状じゃねーよ(汗
582名無しさん@ピンキー:2006/08/22(火) 09:39:25 ID:QM0lw5Nf
>>577
それなんて撲殺天使?

>>580
天使すごいよすごいよ天使
583名無しさん@ピンキー:2006/08/22(火) 16:15:49 ID:WSSsNaQz
>>579
天使汁に漬け込んで柔らかくして整形
584名無しさん@ピンキー:2006/08/22(火) 17:28:17 ID:v5DbTdEo
>>581
スカルファックって概念も有るんだから無問題
585名無しさん@ピンキー:2006/08/22(火) 20:48:53 ID:YMtIUvTC
>>582
わっかを外すとぴーぴーで日本刀なんだっけ?
586名無しさん@ピンキー:2006/08/26(土) 11:07:23 ID:ZZJrY5mM
>>579
それ何てサヨちゃん?
587名無しさん@ピンキー:2006/08/28(月) 09:22:30 ID:15ADL6Lj
天使が悪魔側に堕ちるのは堕天ていうけど
その逆は?
588名無しさん@ピンキー:2006/08/28(月) 09:39:46 ID:tzdrX+zl
昇天?成仏?
589名無しさん@ピンキー:2006/08/28(月) 15:36:09 ID:FPqKwgP4
天魔?
590名無しさん@ピンキー:2006/08/29(火) 09:08:43 ID:xS5rz2da
救済?
591名無しさん@ピンキー:2006/08/29(火) 13:19:57 ID:6Ax2M54X
帰天とか?
592名無しさん@ピンキー:2006/08/29(火) 15:53:35 ID:UHaR0keX
堕天した天使が元に戻るのか、悪魔が天使側としてになるのか…
593名無しさん@ピンキー:2006/08/29(火) 18:26:28 ID:wOTWMOuL
悪魔が天使側になると把握している。
594名無しさん@ピンキー:2006/08/30(水) 01:57:43 ID:hgPjCgVo
蒸着!
赤射!
595名無しさん@ピンキー:2006/08/30(水) 03:12:54 ID:fmFFO/9s
天昇!
596名無しさん@ピンキー:2006/08/30(水) 12:28:51 ID:wfTvYqEv
>>594
>蒸着
それなんて宇宙刑事?
597名無しさん@ピンキー:2006/08/30(水) 15:36:53 ID:8mYLpk6+
懲悪!
598名無しさん@ピンキー:2006/08/31(木) 03:35:26 ID:369mW5Hn
改心じゃないか?
あるいは浄心?
599名無しさん@ピンキー:2006/08/31(木) 12:08:01 ID:RtlPxKoK
ジョッ ジョッ ジョッ ジョ〜ォシ〜ン
600名無しさん@ピンキー:2006/08/31(木) 15:38:36 ID:FDEQeG6r
天使に捕まって、
改心のためにあーんな事こーんな事される悪魔
601名無しさん@ピンキー:2006/08/31(木) 16:16:18 ID:3E7rTTYn
あーんな事こーんな事がイキ過ぎて
堕天する天使
602名無しさん@ピンキー:2006/08/31(木) 16:19:36 ID:40xgrCmm
折角改心しかけてたのに一緒に引きずり堕ろされる悪魔
603名無しさん@ピンキー:2006/08/31(木) 19:33:31 ID:RQzG48kv
どつきあってて意識が入れ替わってしまう天使と悪魔。
はてどっかで見たような・・・
604名無しさん@ピンキー:2006/08/31(木) 21:12:31 ID:DqNITEuP
>>603
続きまだかなあ。
605名無しさん@ピンキー:2006/09/01(金) 15:23:58 ID:8ewnn04N
神の奴隷である天使のペットである悪魔の餌である人間の信仰心を糧にする神
606名無しさん@ピンキー:2006/09/05(火) 15:12:07 ID:q4KKORbi
天女が羽衣盗られて〜
は日本昔話だけど、
天使や悪魔が何か盗られて〜
ってのは聞かないね。
607名無しさん@ピンキー:2006/09/05(火) 16:17:42 ID:PFhN3j9J
貞操取られt…すまん、言ってみたかっただけだ
608名無しさん@ピンキー:2006/09/06(水) 08:48:35 ID:gRPzsaZb
悪魔は本当の名前を知られると相手に従うしかなくなる、みたいなのがあったような…
うっかり自分の名前を言っちゃって、いいようにされるってのはどうか
609名無しさん@ピンキー:2006/09/06(水) 09:19:08 ID:aptD3gAN
>>608
一応、既に出ている。
アンカーは引かないのはそれはそれでwktkということで
610名無しさん@ピンキー:2006/09/06(水) 09:41:27 ID:pS2VSbUn
体の一部を媒介に支配ってのもあるか。

うっかり中出しして支配される悪魔。
611名無しさん@ピンキー:2006/09/07(木) 03:03:59 ID:WvzRlwoe
それ面白そうだw
612名無しさん@ピンキー:2006/09/07(木) 10:54:40 ID:Glo3ianF
>>608
真名って奴か。
名乗りでうっかり真名を口にしてしまい、
それだけならまだしもその事を騒ぎ立てて強調する。
しまいにゃ「真名って何?」の問いに
馬鹿正直懇切丁寧に答えるわけだ。
ドジっ娘ここに極まれり。
613名無しさん@ピンキー:2006/09/08(金) 01:59:21 ID:vAGOW3/C
ツンデレ悪魔だな

べっ別に教えてほしければ教えてあげるわよ


真名ってのわね…


私の真名を聞いちゃったわね!?
残念だけど聞かれたからには私はあなたのものになるしかないわね


私のオーナーなら私のことをちゃんと満足させてよね…
614名無しさん@ピンキー:2006/09/08(金) 03:48:03 ID:MkKXbwHM
ツンデレというか天邪鬼といったほうが適切な希ガス
615名無しさん@ピンキー:2006/09/08(金) 09:03:52 ID:Y6yHoeu4
おしかけ使い魔
616名無しさん@ピンキー:2006/09/08(金) 15:12:18 ID:xqk0g/nK
なぁ、聞いてくれないか?俺は最近新しい所へ引っ越した。
自立のためといえば聞こえがいいが単に実家だと両親がうるさいというのが正直なところだ
思い立ったその日に向かった不動産屋で見つけた物件がここだった。
少しボロいが立地条件は非常に良く、家賃も周辺の半分以下というすばらしい物件。
…まぁ、こういうぱっと見美味しい物件は絶対に裏があるのだがこれも例外ではなかった。


出るんだってよ。それも幽霊ではなく悪魔が。実際に目撃情報や、事故もおきているらしい。


だが俺はその話を信じるつもりは無かった。
せっかく見つけたこの物件、幽霊や悪魔ごときで手放すには勿体無すぎる。
大方、どっかの地上げ屋がここを回収するためにでっち上げた噂なんだろうよ
…と俺もあの時まではそう思っていた
他のところになると今はよい場所(どころかそこそこ以下すら)はないらしく俺は早速契約した。


で、引っ越してきたんだが、まぁ、聞いてた通り以上にボロい。
一応住めなくは無いが条件と値段を考えるとこんなものだろう、…と納得することにしておく。
マジでなんか出てきそうだな…と、一瞬思うがすぐに打ち消す。
んなもんいるわけ無いし、いたとしてもホームレスくらいだろう…

と、合鍵で中に足を踏み入れた俺はとんでもないものを見ることになる…

───────────────────
…と書いてみたがどこかで見たような気ガス
617名無しさん@ピンキー:2006/09/08(金) 15:33:13 ID:O98GwYyD
そんな事はどうでもいい。続けるんだ。
618名無しさん@ピンキー:2006/09/08(金) 15:37:46 ID:xqk0g/nK
…書いてみて思ったが、主視点が人間なんだよな 板が微妙か?
619名無しさん@ピンキー:2006/09/08(金) 15:48:12 ID:i/zYyQbr
基本このスレは堕天だからそっから繋げるのは難しい希ガス
620名無しさん@ピンキー:2006/09/08(金) 16:01:45 ID:nMOqZvqt
ある日、天使が堕ちてきて。

というタイトルだけ思い付いた。後は知らん。
621名無しさん@ピンキー:2006/09/08(金) 16:41:16 ID:vAGOW3/C
書き終わってから言うから書いてみれ。

このスレにはやさしい奴しかおらんでな。
どんな作品でも正統に評価されるでよ


たぶん
622名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 01:14:02 ID:3cPOXDww
>>619
そこで見たとんでもないものとは悪魔♂が天使♀を(ry
なりゆき上、それを見てしまった主人公は二人の主になるハメになってしまう。
なんで若い身空でバカップルと同居せねばならん。
主だからかさすがにこいつらも悪いと思ったのか理想の彼女を用意してくれようと必死なんだが
価値観ズレた悪魔とドジッ子天使でどうもうまくいかない。

みたいな話を思いついた。
623名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 05:37:54 ID:O+l75WHs
面白そうだから書いてくれ
624名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 12:07:55 ID:ZLI/7QVH
面白そうだ。見たい
625名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 12:38:49 ID:LDPmYKGl
おれも見たい
626名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 15:31:27 ID:z1bEmH8T
一人前と認められる試験で、無邪気なようぢょの魂を奪おうとする悪魔♂と守ろうとする天使♀、
しかし顔を突き合わせているうちに喧嘩ラブが芽生え・・・なんて電波を受信した。
627名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 16:00:27 ID:V3fARQMf
>>626
か か な い か ?
628名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 22:32:19 ID:QwB3VYmC
さあ意味も無くwktkした俺が来ましたよっと。
629名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 02:32:39 ID:1qmcPLeu
>>626
wktkwktk
630名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 20:18:29 ID:PxQbUDv1
男が嫐られるのってあり?
631名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 22:16:34 ID:umjUxLpT
>>630
それは嬲られるというか……
しやわせじゃまいか?

ありだろうw
632名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 00:03:07 ID:N3LS6blE
分かった、ちょっと思い付いたんで纏めたら書いてみるノシ
633622:2006/09/11(月) 01:12:47 ID:j0OJCy5S
>>623-625
悪魔がガチのロリコンで天使が幼女でもいいなら書く
634名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 02:11:04 ID:yXLkk/5N
>>633
むしろ書いてくれ。お願いだ orz
635名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 11:59:46 ID:k5ilm4th
「いいなら」というかそれ以上良いものがこの世のどこにある
636619:2006/09/11(月) 19:24:34 ID:Po5bh9us
>>622
おまいは俺か?
♀同士であることとややギャグ調なのかが違うけど

というか仕事が入って練り出す時間がなくなってしまった、すまんorz
637名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 23:17:18 ID:N3LS6blE
>>630だけど、悪魔やら天使やらってオリジナル設定付け加えても良いの?自分のは角がアンテナになってるとか超音波出せるとかちょっとぶっ飛んだ(?)設定なんだけど
638名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 23:20:48 ID:hWy6igXA
>>637とにかく書いてからにしてくれ。


そ れ と 俺 は そ う い う 設 定 大 歓 迎 だ !
639名無しさん@ピンキー:2006/09/12(火) 11:27:26 ID:EH4g2cie
>>637
sageてから書いてくれ

こちらも大歓迎であります
640>>630:2006/09/13(水) 00:24:19 ID:hvSaA8xi
投下して大丈夫ですか?しますよ
641>>630:2006/09/13(水) 00:28:24 ID:hvSaA8xi
今から投下しますが長いのと暴力表現があることを言っておきます。苦手な人はスルー推奨


どぞー
642>>630:2006/09/13(水) 00:32:11 ID:hvSaA8xi
ピチョン…ピチョン…

「…うっ…」

体に走った痛みと水の音で俺は目が覚めた。「………?」
顔をあげて辺りを見回す。薄暗く殺風景な部屋だった。
「……………」
頭が朦朧とする…。俺は自分がどういう経緯でここに居るのか一つ一つ思い出すことにした。


そうだ…。

俺はあの日ボスのためにいつもの様に天使を探していた。ボスは天使の羽をコレクションするのが趣味だった。そして俺は一匹の天使を見つけた。

「…ボス、天使を一匹見つけました」俺はボスにすかさず連絡した。
「どんな様子だ」
「…下級の天使です。羽は…まだ新しいですね」
「そうか…よし、狩れ」
「…了解」
ボスとの通信を終えると、俺は改めて天使の様子を伺った。
まだ小さい子供の様だった。長い銀髪には軽くウェーブがかかっており、白衣に包まれた肌は透き通って光っているようだった。そして、背中に真白な羽、頭には光の輪。典型的な下級天使の姿だ。
「…」
俺は音を立てない様にして奴の背後に忍び寄った。天使は少しも気付く様子はなく、呑気に蝶と戯れている。
(余裕だな…)
俺は瞬時に奴に襲いかかった。
「!!!」
奴も驚いて振り向いた。

だが、その表情は――何故か不敵な笑みだった。
643>>630:2006/09/13(水) 00:35:37 ID:hvSaA8xi







俺の記憶はそこで途切れている。だが、一つ分かった事がある。
…俺はあの天使にはめられたのだ。

…そうだ、できればあの時点でおかしいと気付くべきだった。いくら下級天使とはいえ、あんな至近距離に悪魔が近付いて気付かない訳がない。
あれは、演技だったのだ。そして、俺はあの演技にまんまと騙された。…そういう訳か。

大分意識がはっきりしてきた。そこで俺はまた新たな体の異変に気が付いた。
「…?……なっ!!」両手と両翼が光の縄で縛られている。そして更に、首には光の首輪まで。ここに拘束する気か。俺は光の縄を解こうと手に力を込めた。が、その時

「ああ、気が付いた?」と女の声がした。
俺がその声のした方を見ると、そこにはあの天使が立っていた。

「あたしの光束具、どんな感じかしら?」言いながら俺の方へ歩み寄って来たその天使の顔を見て、俺は思わず声をあげた。顔は確かに先程の天使だが、明らかに年齢や体つきが違う。先程までのあどけない顔つきが、今や完全に大人の女の顔だ。
「…何?さっきまでの方が良かった?このロリコン」
「は!?」
…ロ、ロリ!?
「ふふふっ、うまく騙されちゃって、気付いてないとでも思った?あんたあの気持ち悪い視線なんかバレバレなのよ」
その天使は吐き捨てる様にそう言った。俺はもちろんそんな目で見た覚えはない。
「ねぇ…取引をしない?」
「あ?」
「あんた、はやく帰りたいでしょう?その光束具を解いてあげる代わりに…あんたの、ボスの居場所を教えてちょうだい」
「…はぁ?」
「簡単な事よ。あなたはあなたのボスの居場所を教える、そしたらあたしはその代わりに光束具を解いてあんたを自由にしてあげる…ね?簡単でしょう?」…何を言ってるのだろう。それは、つまり、俺に、

ボスを裏切れと?
644>>630:2006/09/13(水) 00:39:47 ID:hvSaA8xi
「ふざけんな!!なんでお前にそんな事を教えなくちゃならない!?」
俺は怒鳴って天使を睨み付けた。
天使は一瞬鳩が豆鉄砲を食らった様な顔をしていたが、
「そう…それなら仕方ないわね」

ドゴッ!!

「がっ!!」

何だ!?

は…腹を蹴られた?
「それはそれで仕方のない事だけど、でも」
「ぐっ…ぅ…」
「あなたは一生、ここから出られるなんて夢を見ないことね」
天使はそう冷たく言い放って、奥へと消えて行った。

-------------------


ドカッ!!

「ぐぁっ!」

腹に激痛が走り、まどろみの中から一気に引きずり出された。気付くと朝になっていた。いつの間にか眠っていたらしい。
「グッモーニン」
目の前には満面の笑みを浮かべた天使がいた。
「…」
俺は無言で天使を睨み付ける。
「どう?一晩経ったけど、考えは改まった?」
「…」
俺は何も答えなかった。つまり、そういう事だ。


バキィッ!!

「!?」
今度は顔を殴られた。
「…何とか言いなさいよ」
仕方なく答えた。
「…一晩で変わると思うか」
俺がそう答えると、天使は肩を竦めた。
「そうよねぇ、悪魔って頑固だもんねぇ」

バキィッ!!

「…ッ!」

「だから、こうしてるんだもんねぇ」
あはは、と天使は甲高い笑い声をあげた。
「私はこれから出かけるから、せいぜい飢え死にしない様に頑張って」
そう言うと天使はどこかへ飛んで行った。


…畜生。


645>>630:2006/09/13(水) 00:42:42 ID:hvSaA8xi
「……くっ…くそ…」
天使の監視から一時的に逃れた俺は、光の縄を解きにかかってみたが…少しも成果は上がらない。羽が自由ならまだ分からなかったかも知れないが、羽も縄で縛られている。
…だめだ。結局俺は縄を解くのを諦めた。
だが、まだ全て諦めた訳ではない。俺にはボスとの通信手段がある。それはこの角だ。この角がアンテナの役割を果たし、ある種の超音波の様なものを出す事によって、情報のやりとりができる。
早速ボスとの連絡を試みる為、耳を澄ます。
………つかまえた!僅かだがボスの声が聞こえる。

「……は……こに…」
確かにボスの声だ。俺は声のする方へ語りかけてみた。

…ボス…ボス、聞こえますか?

……その声!!…無事だったか?

…いや…ちょっとしくじりまして…体の方は無事なんですが、ちょっと…あ、相手方に捕まっちまいまして…

…そうか…それで、お前は今どこに…?…

…はぁ…何分窓が無ぇんで詳しい場所までは分かりませんが…多分…いやきっと、天使側の領地です。廃屋みたいなとこで…あ…あと…近くに海がある…かも知れません…

これはさっき耳を澄ました時に気付いた事だ。

…分かった…いま助けを寄越す…

…はい…ありがとうございます…

通信はそこで終わった。俺は安堵と喜びで叫びそうになった。あの天使はしばらく帰って来ないだろう。あとは助けが来るのを待つだけだ。
俺はその間を寝て待つことにした。

果報は寝て待て、だ。
646>>630:2006/09/13(水) 00:45:26 ID:hvSaA8xi



ゴキィッ!

「!!?」
突然の痛みで目が覚めた。

目の前には天使が立っていた。
俺は訳が分からず呆然とする。段々顎が痛み始めた。顎を蹴りあげられたらしい。

「気持ち良く寝てた所を申し訳ないけど」
天使が明らかに怒りを含ませた声で言う。
「今日、この辺の上空を悪魔が飛んでいたわ。ここらじゃ普段滅多に見掛けない悪魔がよ。これについて何か心当たりは?答えなさい」

「……」

ドフッ!

「がはっ…!!」
「答えろっつってんのよ」

「………無い」

俺がそう言うと、何故か天使はニヤリと笑った。…何かまずかったか…?
「…ふぅん。おかしいわね。向こうが言ってた事と違ってるわ」
「…向こう?…まさか…」
…そんな…嘘だろ…?
天使はニッと笑う。
「その悪魔よ。ちょっとばかし叩いたら、すぐ喋ってくれたんだけどねぇ…あんたの名前も、あんたのやったことも」
天使はあはははは、と高笑いをあげた。
俺は絶望で目の前が真っ暗になりそうだった。
「あんた、この角が通信手段になってるんだってねぇ?」
天使は忌々しそうな視線を俺の角に落とした。
そして…頭を鷲掴みにした。

……まさか。
そう思っ


ガキンッ!!
「ギャッ!!」

…つっ角を、壁に叩き付けっ

ガキンッ!
「がぁっ!」

…角をっ…折る気か!?

ガキンッ!
「ぐぅっ!」

ガキンッ!
「…っうっ!」

打ち付けられて何回目かした時、

バキンッ!
647>>630:2006/09/13(水) 00:49:00 ID:hvSaA8xi
「…ぎっ…ぎぁああああぁあああぁっ!!!」

頭に激痛が走った。たまらず俺は叫び声をあげた。

カラン…

折れた角の先が、空しく俺の前に転がった。
「…あーあ、折れちゃった」

天使が折れた角を拾いあげた。

「もう片方は…明日にしてあげる。そうねぇ…次は鋸で切ってあげる。根元から、ザックリと、ね」
天使はそう言うと楽しそうに笑った。

…もう…だめだ…。最後の望みだったボスからの救援も失敗し、通信手段であり悪魔の誇りでもあった角まで折られた。
その上、明日は残ったもう片方の角を鋸で切るという。
そんな事をされて俺は…ボスの居場所を漏らさない自信がない。

だが…俺にはボスを裏切ることはできない…。こうなったら…いっそ死んでしまおう…。

俺は舌を奥歯で噛んだ。これを思いっ切り噛み千切ればいい。

俺がいきなり死んだら、この天使はどうするかな。きっとかなり悔しがるだろう。
その様を見られないのが残念だ。
俺は、死ぬ前だというのに笑っていた。

「…?」
天使が俺の様子がおかしいことに気が付いた。
だがもう遅い。

「だめっ!!!」
俺は目を閉じて思いっ切り噛んだ。

ガリッ

……?おかしい。死んでいない…。

俺は目を開けた。それもそうだ。俺が噛んでいたのは俺の舌ではなく天使の指だった。

「…よくもそう賢しい真似が幾つもできるもんね…流石は悪魔…とでも言った所かしら」天使は恐ろしい形相で俺を睨んでいた。
「それとも口も塞いで欲しいのかしら?もう…マゾなんだから」
天使はそう言うと噛まれていない方の手で光の輪を作り出した。
648>>630:2006/09/13(水) 00:51:36 ID:hvSaA8xi
俺は天使の指を必死に噛み続けたが、天使は表情一つ変えない。

天使は今度は両手で口をこじあけると光の輪を俺の口にはめて猿轡にした。

万事休す…か…。
これで俺は自害することもできなくなった。
「ふふっ…可愛い…すっごくおしゃれな口飾りだわ…似合ってるわよ、それ」
天使はそう言いながら愛しそうに俺の頬を撫でた。
俺は悔しさで泣きそうだった。

「あぁ、そうそう」
天使はそう言うと、脇にある水道に向かって歩き出した。

そして、水を大量に汲んで来ると、

バシャッ
「!!」

俺にその水をぶっかけた。
「…あなたが暑いだろうと思って」

暑いだって?冗談じゃない。今までだって只でさえ肌寒さを感じていたものを…。

「じゃあね、また明日」
と言って天使は帰ろうとした。

「…はい、もしもし」
天使が耳を押さえて喋り始めた。誰かと連絡を取っているんだろう。
「…ええ、なかなかうまくいかなくて。…ええ。あんまりむかついたもんだから角を折ってやったわ。……そう、しぶといのよ。まるで…まるでゴキブリみたい」
天使はそう嘲るとあはは、と笑った。笑いながら廃屋を後にしていった。


誰もいなくなった廃屋で、俺は声も出さずに泣いた。
649>>630:2006/09/13(水) 00:55:30 ID:hvSaA8xi
朝になった。
昨日の夜から一睡もできなかった。昨日、水をかぶせられたせいで寒くて寝られず、終いには震えまでしてきた。
頭がぼんやりしてきた。風邪を引いたらしい…。

「おはよう!良く眠れた?」
えらく機嫌のいい声が入って来た。
「今日はご飯を持って来たの!じゃん!これ!栄養チュ〜ブ〜!」天使は何か白い物が入った細い管を見せつけた。
「あなたが餓死しちゃうといけないと思って」
天使は猿轡のはめられた俺の口をこじあけて僅かな隙間を作ると、その隙間から俺の口に管を差し込んだ。
「う…」

口の中に苦い物が流れ込んでくる。飲みたくは無かったが、喉の奥まで流れ込んできたので飲まざるを得なかった。
「………よし、全部飲んだわね」
俺がチューブの中身を全て飲んだことを確認すると、チューブを捨てた。
「じゃあ、今度はおトイレにつれてってあげるわ!逃げちゃ駄目よ」
天使がそう言った時、天使の手から俺の首輪へと光の紐が伸びてきた。
「さぁ、行きましょ」

グィッ

「う!」
首を引っ張られた。俺はそのまま前に倒れた。

「ちゃんと歩いて、ホラ」

グィッ

また紐を引っ張られる。俺は何とか立ち上がり、天使についていった。
650>>630:2006/09/13(水) 00:58:33 ID:hvSaA8xi
用を足し終えると、俺はまたもとの場所に連れて来られた。

「…〜♪」
天使は得意そうに鼻歌を歌っていた。さっきからのテンションの高さといい、何か良い事でもあったのだろう。
俺はそう思いながら天使の様子を見ていた。
また水を用意している。昼間位は寝させて欲しかったが、なかなかそうも行かない様だ。

バシャッ


俺は大人しく水をかぶった。
「こっちの角は帰ってからやってあげるね。大人しく待ってるのよ?」
天使は軽く角にキスをすると、また急いで廃屋を出ていった。





また水をかけられ、震えている俺の中では、ある一つの考えが纏まりつつあった。
このまま無抵抗で居続ける若しくは奴を挑発することによって、いつか度が過ぎてうっかり殺してくれるのでは無いだろうか。
このまま嬲られ続けられるよりかは、そっちの方がずっと良い。

俺はずっとそのことを考えた。いつの間にか夜になっていた。


バサッ…バサッ…

しばらくすると、何かが飛んで来る音が聞こえてきた。あの天使がきたのだ。案の定、その羽音は廃屋の前で止まった。


「……」
朝とは打って変わって機嫌の悪そうな天使が入って来た。


…さぁ今日も俺を嬲ってくれ。嬲って嬲って嬲りまくって殺してくれ。

天使が俺の前に立った。
俺は目を閉じて待った。

……?何もして来ない…?

俺は不審に思って目を開けた。


………なっ!!!?何だこれは!!!?

俺の体が光っている!!?俺は咄嗟に天使の方を見た。


………なんて事だ。天使は俺の前で祈りの姿勢を取っている。
そして…俺の体にあった傷が全て癒えていく。

……嘘だ…やめてくれ……そんな……

みるみるうちに傷は塞がり、寒気はあっという間に吹っ飛んでいく。


このアマ……俺の体力を回復しやがった!!!
651>>630:2006/09/13(水) 01:01:40 ID:hvSaA8xi
俺の傷が完治すると、天使は目を開けて微笑んだ。

どこまで俺の事を踏みにじれば気がすむんだ。

「…ふふ…ありえないって顔してる。でもこれもあなたがさっさと白状すれば無かった事なのよ。そしてこれからも白状しないつもりならずっとこの繰り返しよ」

ふふふ…あっははははは…

天使の高笑いが鳴り響く。もう何が何だか分からない…。俺は頭を垂れてうなだれた。

「これは精神的にかなり応えたんじゃない?さぁ?どうする?白状しちゃう?」






「…ふーん。ホントしぶといのね。しょうがないわね。…あ、角のことは無しにしたわ。いたぶるのにもそろそろ飽きてきちゃったから。これからは痛みじゃなく…快感で拷問してあげる」

…?

…痛みじゃなく…

…快感で拷問…?

俺がその言葉の意味を反芻していると、奴はいきなり何を思ったか
「!?」

俺の股間に手を添えた。
「そんなに驚かなくても良いんじゃない?」
奴の手が優しく俺の股間を愛撫して来る。

…なんだこの痴女!!?

「…うぅ」
俺はたまらず逃げたくなった。しかし俺の足は押さえられているためそれもかなわない。そうこうしているうちに奴は俺のジーンズのジッパーを下げ、中をまさぐってくる。
「…う…!」
冷たい指がまとわりついてくる。

「ホラ、もうこんなカチカチじゃない。我慢は体に良くないわ」
天使はからかう様にそう言う。

そう言いながらも手の方は休めない。

そうして奴はとうとう中から俺の…一物を取り出し、手で扱き始めた。
「うっ…」
その瞬間、体中に快感が走る。
ふと天使の顔を見やる。狼狽した俺の表情を見て嬉しそうだ。

その時、天使は更ににっこりと笑うと、頭を下げた。

「…?うっ、うぁ!」天使がいきなり俺の一物を口に含んだ。
652>>630:2006/09/13(水) 01:04:48 ID:hvSaA8xi
天使の舌が俺の一物に絡まる。その度に俺の体は痺れにも似た感覚に支配される。
「はっ…あっ…!」

根元から先端まで一気に這い上がり、亀頭部分を弄る様に舐められる。

「はぁ…はぁ…ぅ…」
…ヤ…ヤバい…も…もう…

俺がそう思った時、

不意に、俺の一物に走る感覚が消えた。
「…?」
俺は不思議に思っていると、
「言ったでしょ?拷問だって」
頬に手が当てられた。
「不必要に気持ち良くさせちゃ拷問にならないでしょ?」
頬を優しく撫でる。

「苦しいわよねぇ…イキたいのにイけないなんて。あなたは何回で音をあげるかしら」

…くそっ、そういうことか…


それから俺は何度も中途半端な快楽を与えられ続け、気付くと空が白み始めていた。


「はぁっ…はぁっ…はぁっ…」

中途半端な快楽はもうこれで何度目だろうか…。
「ねぇ…そろそろ言って楽になっちゃわない?これだけ溜まってるなら…きっとかなり気持ち良いだろうし…」
…脳内がふやけている様な感覚に陥っている…

…このまま耐え続けたら、発狂してしまいそうだ…

…もう…もうだめだ…

…ボス……すみません…

「…ぃぅ…」

「え…え?なんて?」
「ひう…ひうはあ…」
「言うの!?言うのね!?」

俺は頷いた。

その途端、天使がパチッと指をならした。その音と同時に猿轡が解けた。

「…はぁ…はぁ」
「どこ!?どこにいるの!?」
「ここから…南に何キロか行った所に…蓋がある…そこから…地下に入れる…そこだ」

俺は途切れ途切れにそう言った。
653>>630:2006/09/13(水) 01:12:21 ID:hvSaA8xi
「…良く言ったわ…溜まって苦しかったでしょう。思う存分吐き出しなさい」
天使は優しくそう言うと、俺の一物を手で扱いた。

たった少し扱かれただけですぐに達してしまった。

「…うっ!!」

俺は…今まで溜め込んできた物を一気に放った。

ビュビュッ!ビュルルッ…ピュッ…

自分でも驚く程の量の精液を放った俺は、全身の力が抜けてしまった。

ふと天使を見ると、頭からどっぷり俺の精液をかぶっていた。

「あ…」

俺は何だか急に気まずくなってしまった。もちろん俺が気まずくなる道理なんか一つもないのだが。

「…もういいわ、あんた用無し」
そう言うと天使は再び指を鳴らした。その瞬間今まで俺を縛っていたくそ忌々しい光の輪や首輪が解かれた。

「もう好きな所行っていいわよ。じゃあね」
そう言って天使はスタスタとでて行ってしまった。

「……」

俺は正直呆気にとられていた。いくら何でもあっさりすぎやしないか。それとも天使は皆ああなのか。

…良いのか?



俺は乱れた着衣を直し、思いっ切り伸びをした。ずっと座りっ放しだったから体があちこち痛い。

あの天使は「好きな所に行け」と言ったが、俺は未だに廃屋にいた。
654>>630:2006/09/13(水) 01:14:59 ID:hvSaA8xi
もう俺はボスを裏切ってしまった。どこにも行ける場所なんて無い。
そうぼんやりしていると、急に眠くなってきた。

俺は床に寝転んで眠りこけた。


気付くと真っ暗になっていた。


「ふぁ…」
俺はでかい欠伸を一つした。

「誰!!?」

ビクッ

俺は驚いて振り向いた。

すると、そこにはあの天使がいた。良く見ると…泣いている?

「あなた…まだ居たの?」
どこか安心した口振りでそう言った。

「…勝手だろうが」

「あ…そうよね…ごめんなさい…」
そう言って天使は俯いた。何故だか急にしおらしくなっている。俺は…天使のこの変化っぷりに興味を持ち、何があったか聞いてみることにした。

「……うっ…」
また泣き始めてしまった。

喋りたくないのか…俺は諦めてここを去ることにした。もちろん、行き先は未定。

「ま…待って!!」

「?」
俺は開きかけた羽を閉じた。

「堕天…させて…」

「…は?」

「…私を…堕として」
655>>630:2006/09/13(水) 01:19:48 ID:hvSaA8xi
天使の話はこうだ。彼女には、ある上司の天使が一人いたが、俺のボスの居場所を暴露させるという件で、成功させれば昇進を約束されていた。
実は、彼女がそこまでこぎ着けたのも、彼女が上司に体を売っていたことが大きいらしい。
そんなことをしておいてよくもまぁ天使なんか名乗れたもんだ。
…そして、今朝俺からボスの居場所を暴いた彼女は喜び勇んで上司の所へ行ったが、そこで上司に捨てられたらしい。
まぁその上司だって自分の立場を危うくはしたくなかったのだろう。
今まで自分がいい様に利用されていたことを知って逆上。気付くと上司を殺してしまっていた。

…と言う訳らしい。
「…それで?なんで堕天したいんだ?」

「私は…私にはもう綺麗でいられる資格なんてないもの…あの人を殺めてしまって…まだ…天使でなんていられない…」

随分と自分勝手な女だとは思ったが、不思議と怒りは湧いてこなかった。それよりも先に哀れみがきているからか…。

「…そこまで堕天したいか?」

天使はコックリ頷く。
「…じゃあ…」

俺は天使のうでを掴んで引き寄せた。
罠の可能性もあるので、少し警戒したが…杞憂だったらしい。

俺は天使を押し倒して服に手をかけた。天使は目を閉じてじっとしていた。長い睫毛に涙が絡んでいた。

胸元をはだけさせ、大きな胸をきつく揉んだ。

「ん…」

ピクッ

体を強張らせる。
俺は天使の首筋に軽く口付けた。
656>>630:2006/09/13(水) 01:23:19 ID:hvSaA8xi
「はッ…」
息が荒く胸がゆっくり上下している。

胸が徐々に熱くなってきた。

俺は立ち上がった小さな乳首を軽くつついた。
「はうっ!」
ビクンと天使の体が跳ね上がる。
…感じやすい体質なのか?

俺はそう思いながらもう片方の乳首を口に含んだ。
「あぁっ…!」
またも跳ね上がる。プルンと乳房が揺れた。ちゅう…
俺は軽く乳首を吸った。
「あんっ…や、やだ…そんな…吸っちゃ…」
じゃあ噛んでみる。

「あぅっ…!」

すっかりしおらしくなってしまったな…さっきまでとは大違いだ。
俺は乳首から口を離し、使っていない方の手で服を更に剥いでいく。
俺は天使の服を全て脱がして足を開かせ、奥まで見える様にした。
ピンク色の膣が見えた。濡れててらてらと光っている。

俺はそこに触れた。
「ああっ…」
クチュ…チュプ…
指を滑り込ませた。濡れた音を立てて指が飲み込まれて行く。
「はっ…あ、あんっ」
更にクチュクチュと中でで指を動かす。動かす度に膣から愛液が溢れ出てくる。

「はんっ…あっだめぇっ…!!」

「おい」

「?」

俺は手を動かすのを一旦止めた。

「ぇ…?どうして?」天使は困惑の表情を浮かべた。


「…嘘だよ、今朝の仕返しだ」

「!…」
天使はちょっとバツの悪そうな表情をした。
657>>630:2006/09/13(水) 01:26:23 ID:hvSaA8xi
その表情を見て満足した俺は、ジーンズのジッパーを下ろした。

「…いくぞ」

「えぇ…はやく…」

俺は一気に奥まで挿入した。

「ああああっ!」
天使の体が大きくのけ反った。
腰を激しく動かす。

パンッパンッパンッ

腰と尻がぶつかる音、それから…

「あんっあんっあんっ!」

天使の喘ぐ声が廃屋に木霊する。

ジュプッ…ジュポッ…
濡れた蜜壷から愛液がとめどなく溢れる。

羽がパタパタと小さく羽ばたいた。

…?
悦んでるのか?

「ああっああっあっ…?」

悦んでるらしい。

「…おいっ…出すぞっ…!」

「うんっ…出してぇっ…中にっ…いっぱいっ…!!」

「…ああ…うっ!!」
俺はそう呻くと、天使の肉壁に叩き付ける様に精をまた放った。
「あっああああああああっ…!!」



「……はぁ…はぁ…はぁ…これで…良いのか…?」

「ええ…」
天使がそう頷いたので、俺は膣から自分の一物を引き抜いた。

まだ彼女のそれはひくひくと痙攣していて、名残惜しそうにまとわりついた。

ドロリと混合液が溢れ返った。

「はぁ…はぁ……は…」
しばらく天使は放心状態になっていたが

「うっ…!!」

突然様子が一変した。
658>>630:2006/09/13(水) 01:28:23 ID:hvSaA8xi
「あっ…あああっ…!」

まず変化が起きたのは髪の毛だった。先程までの輝かしい銀髪が嘘の様な黒に変わっていく。

真白だった綺麗な羽は焼け焦げる様に黒くなっていった。

「ああああ…いっ…あっ…!!」

天使は苦悶の表情を浮かべて頭を抱え込んだ。

「?お…おい…?」

と俺が声をかけたその時、


バキンッ!

光の輪が見事に割れて飛び散った。

「はあっ…はっ…はっ…」

どうやら終わったらしい…。






「ねぇ…これからどうするの…?」
「さあな…誰かさんのせいで帰る所を無くしたからな」
「ごめんなさい…今までのことは謝ります…。でも…その今までの過ちは言葉でいくら謝っても謝りきれるものじゃないわ…だから…何かの形で罪償いをさせて…」

もうそろそろか…。

「…逃げる」
「え?」
「もうそろそろボス…いや、あの人の追っ手がくる頃だ…。…おい」
「はっ…はい!」
「今までのことは全て水に流してやる。だからお前は俺が逃げる手伝いをしろ」
「はっ……はい!」








―そして、二人の消息は、そこで途絶えている。
659>>630:2006/09/13(水) 01:29:35 ID:hvSaA8xi
以上で終わりになります。
携帯から長々とすいませんでした。
660名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 01:59:08 ID:BaqKArid
携帯からこのボリュームですか。やるなぁ。
661622:2006/09/13(水) 02:10:09 ID:LqzqVVsE
携帯からこれはすごい!GJ。
マフィアものっぽい雰囲気がいいですな。
662622:2006/09/13(水) 02:10:41 ID:LqzqVVsE
すまん、名前欄消し忘れた。
663名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 10:09:45 ID:LR0ZLFkG
すごいよかった。
長かったのに読みやすかった。
改行とかも空気を的確に伝えてて自然に入れた。
「あんっあんっあんっ」とか
羽パタパタで悦ぶとかめっちゃ可愛い。
堪能しました。GJ!
664>>630:2006/09/13(水) 13:12:00 ID:hvSaA8xi
ありがとうございます!長い割りに肝心のエロ部分が短いっつか適当になっちゃって心配してましたが…何はともあれ楽しんで頂けたなら幸いです。
665名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 14:26:28 ID:7gzkl47D
これはすごい……



GJ (`・ω・´)b
666名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 14:37:14 ID:koAa3u8j
スレ違い。くそが
667名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 14:44:20 ID:8aonQIvp
>>666
悪魔の数字オメ。誤爆?
668名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 17:04:38 ID:byC2uZ1I
669名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 01:48:10 ID:yt/vMWg8
622ですが、>>633のシチュで書きます。
ギャグ・ロリ注意。
670633:2006/09/14(木) 01:48:52 ID:yt/vMWg8
俺はドアを開けた瞬間固まった。
驚きのあまり、しばらく動けなかったっつーか思考がフリーズした

えー…俺と同い年くらいのパンクス男が女の子っつかょぅι゛ょを膝の上に乗せている。
ライオンっぽい耳に赤い羽根、サソリの尻尾。せっかくのケモ耳も野郎ではこれッぽっちも嬉しくない。
ょぅι゛ょはふわふわの白いワンピースが似合う、かわいい女の子だ。10年後に期待する。
だが、微笑ましい光景とは程遠い。
「…ひゃあん、だ、だめ…だよぅ…も…ゆるしてよぉ…」
ところどころ破れてはだけた、なんか白いものまみれのワンピース。その中に突っ込まれた男の手。
「…ああ…やぁぁぁぁ…!」
スカートの中から聞こえてくる湿っぽい音。
「ふ…あああ…っ!」
あからさまに児童福祉法違反な光景が広がっていた。
(警察!警察!)
引っ越したての新居のドアを開けたら目の前でコスプレ男が幼女を手篭めにしている光景を見たら誰だってまず驚くだろう。当然だよな。
まだ電話は通じない。俺は迷わずポケットの携帯を取り出し…
「圏外?」
なんてこった。
っていうか、まず児童福祉法違反で住居不法侵入の不審人物をつまみ出せ。
「お前、何やってるんだよ!」
ああ、こいつがロリコンじゃなかったら。
助けてくれてありがとうハハハお嬢さん当然のことですよまあ素敵、ってなフラグが立つところなんだが。
この光景をある意味ラッキーと受け止められないこともないかもしれないが。
あいにく、俺にそういう趣味はない。
「んだよ、てめえ?」
なんですかこの巨大な態度は?ここは俺の部屋だぞコンチクショウ。
「初対面の住居不法侵入児童福祉法違反婦女暴行犯にてめえ呼ばわりされる筋合いねーっつうの。とっとと帰れ!」
「帰れるもんならとっくに帰ってるっつーの」
開き直った不遜な態度に、俺はついにブチ切れた。
671633:2006/09/14(木) 01:49:31 ID:yt/vMWg8
そして。

「…てめえ、なかなかやるじゃねえか…」
「お前のパンチもなかなか効いたぜ…」
引っ越したてで物が何もなくて良かった。と、そう思うような死闘の末、俺たちはフローリングの床にぶっ倒れることになったのだった。
勝った。
ほんの一瞬、一瞬だが、先にヤツに膝をつかせることに成功したのだった…

…………違う。

なんで俺は引っ越し早々自分の新居で初対面のロッカー野郎と殴り合いの末に拳で語った友情を芽生えさせてるんだ。
俺が欲しい馬鹿一はそっちじゃない。こんな番長なフラグはいらん。
「この俺様が負けるとは…ま、勝ちは勝ちだ。よろしくな、ご主人」
「…………は?」
無駄に爽やかな笑顔のコスプレ男。
その時の俺の顔はとんでもなく大マヌケだったに違いない。
「だから、てめえは悪魔に膝をつかせたんだよ。こうなっちまった以上しょうがねえだろ」
悪魔?
マジですか?
ただのコスプレメタル野郎じゃないんですか?
あっけに取られてる俺の目の前でやたら偉そうな自称・悪魔はハラハラしながら事の成り行きを見守っていた幼女に叫んだ。
「聞けそこの天使!今この男が俺様の主になった!」
はい?
「ちょっと待て、俺は何も」
「そして俺様の事は「お兄ちゃん」と呼べ!「ダーリン」でも可だ!俺様は貴様をマイスイートハニーと呼ぶ!いいな!」
「うん!わかったよ、おにいちゃん」
待て待て待て素直に頷くなそこの幼女!そしてどさくさにまぎれて何を要求してるんだ自称・悪魔。
自称・悪魔はわしわしと幼女の頭をなでくりなでくりしてる。おい、犯罪者になつくな幼女!
もう一体どこからツッコんでいいのかわからない。まずは…
「…まず、俺に分かるように事情を説明してくれないか?」
ここ、俺の部屋だよなあ…
672633:2006/09/14(木) 01:50:03 ID:yt/vMWg8
自称・悪魔が言うには、この部屋に俺の前の前の前の…面倒なので先代と呼ぶ。
先代住人に呼び出されたらしい。だが
「願いを唱える前に脳溢血でポックリ逝っちまったんだよ」
「はあぁ?」
だから結局先代の願いは分からずじまい。
「そのせいで俺様は魔界に帰れなくなっちまった」
「生き返らせるわけには行かなかったのか?」
「無理。誰かの願いでもねえのに無許可で生命を扱うのは規約違反なんだよ。せっかく順調だった出世街道をドブに捨てんのもちょっとな」
まったく偶然に起こった完全な自然死。先代の死と悪魔との間には何の因果関係もないので手の打ちようもないらしい。
「こんな前例今までになかったからな。魔界側でもどうすりゃいいか分かんねえからタライ回しにされちまってる。
何度掛け合っても『とりあえず待機してろ』って、その一点張りだ」
なるほどな…
「事故を起こすのはなんでだよ。八つ当たりか?」
「俺様だって起こしたくて起こしたわけじゃねーよ」
自称・悪魔が言うには人間界は正と負が微妙なバランスを取り合っているんだそうだ。
そして負の塊みたいな魔界の住人や正の塊みたいな天界の住人が長く人間界に留まると、その場所の正と負のバランスが乱れてしまうらしい。
「ジオパシックストレスみたいなもんか…」
聞いたことがある。その土地の「気」が悪いと、病気になるとか不運になるとか。
「そう、それだ。大事に至らねえようにはしたけどな。責任の一端は俺様にもある」
意外と律儀だな。
「んじゃあ、そこの天使は?」
「…奴ら、バランスを取るために俺を消しにかかって来やがった。この子はそれを知らせに来てくれたんだ」
ふんふん、それで天使か。
「万一にでも消されたらたまんねぇからな。悪いが支配させてもらった。要はバランスさえ乱れなけりゃ問題ないだろ」
「わたしね、お兄ちゃんがころされちゃったらやだな、って…」
天使だとかいうょぅι゛ょが頷く。
「俺様がいるせいで正と負のバランスが乱れてるなら、そばに天使がいれば問題はない、はずなんだ」
「わたしが…おにいちゃんといっしょにいたら…おにいちゃん、たすかる、よね…?」
純粋な瞳で俺たちを見上げる天使。
ひょっとして、この悪魔に惚れてるとか?お子様は100%守備範囲外なのでどうでもいいが。
天使の年齢があと10歳上ならショックの一つもあったかも知れないんだがな。
「…じゃあ、さっきしてたことは…」
そうか、だからこんな小さい子を。
悪魔と契約するときに身体を差し出すみたいな話なら俺も聞いたことがある。
そこまで差し迫った事情があったなら…まあ、仕方ないかもな。合意の上でのことではあるようだし。
誰だって命は惜しい。
案の定、そうだよ、と言う悪魔。やっぱりね。
「それに、目の前に年頃の可愛い女の子の一番食べごろな女体があったらする事は一つ、だろ?」
待て。ちょっと待て、話の後半部分待て。
前言撤回。結局ただのロリコンかよ!
673633:2006/09/14(木) 01:50:33 ID:yt/vMWg8
「俺様を消しに来やがったことはムカつくけどな…」
そりゃそうだろう。たらい回しの末に事なかれ主義で殺されるなんて、誰だってごめんだ。
「まあ、マイプリティハニーとの出会いに免じてその件に関しては不問にしといてやる。俺様は心の広い悪魔だからな」
よく見たら尻尾がスカートの中でうごめいてるし。
「おにいちゃ…だ、だめだよぉ…」
尻尾でスカートの中をいじりながら、抱きかかえてる両手でぺたんこの胸を触っていた。
白いワンピースの生地に乳首が浮き上がっている。
「や…だいじなお話してるん…でしょ…だめだよぉ…」
そこをこすられるたびに天使が身をよじり、結果的によりしっかりと手が当たることになって小さな身体をびくりと震わせる。
爽やかに何をやってるんだこの男。まさかさっきこの子の目が潤んで顔が赤かった理由ってこっちなのか?
一瞬でもこのペド男に同情した俺がバカだった。
「と、言うわけでだ。もうトラブルが起こることはねえから安心して住んでいいぞ、ご主人」
…大問題を忘れていた。
「おい、俺はお前らと契約するつもりはこれっぽっちもねえぞ!」
魂なんて取られてたまるか。
「契約じゃねえ、支配だ。お前は俺様に勝ったんだからな」
別物なのか。
「要するに、召喚獣になったみたいなもんなのか?」
「おう、そんなもんだ。つーわけで、これからよろしくな」
召喚獣、ねえ…
まさかこんな事になるとは。訳ありの物件だと聞いてはいたが、ここまで予想の斜め上をかっ飛んだ展開になるとは思っていなかった。
どうするよ、俺。
674633:2006/09/14(木) 01:51:35 ID:yt/vMWg8
こいつら、悪い奴でもなさそうだ。食費も人件費もかからないなら置いといてもまあいいか…
「…分かったよ…」
ルームシェアだと思っておこう。高性能ホームセキュリティがついてるようなもんだと思えば悪くない。
考えてみれば最初はオカルトハウスを予想してきたわけで、そう考えると憑かれるよりはマシだ。
「それから最初の命令だ。ご主人はやめてくれ。落ち着かないんだ」
男に言われたってまっっったく嬉しくねえっつかキモいセリフだよな、これは。
「…そうだな…」
しばらく考え込む悪魔。
「あいよ、マスター」
喫茶店のマスターみたいな言い方でアレだが、こっちの方が落ち着いていい。

実際、それ以来この辺りで事故やらそういうのは起こっていない。
俺にはむしろ運が向いてきたような気がする。今日だって福引でお買い物券が当たった。

ただ一つ問題は。

バイトから帰ると、リビングにあの二人がいた。
「愛してるぜ、マイラブリーハニー」
なぜか、いや原因は一つしかないがスクール水着の天使を抱き上げる悪魔。
スク水の上からくっきり浮き上がった天使のすじを撫でている。
「ひゃあっ…だ、だめだよ。おにいちゃ…あうっ…やめ…」
見る間に生地が水分を吸ってぴっちりと張り付いていく。天使の小さな羽根が小刻みに震えている。
「よ、おかえりマスター」
何やっとるんじゃこいつは。
「ご主人さまっ、ごはん、できてるよ…っ…あっ…おにいちゃん、ご主人さまもかえってきたよ…ひあぁっ…やめ…」
困ったようにうつむく天使と可愛い可愛いといいながら笑ってる悪魔。
俺は見ていない。何も見ていない。

「なんで俺、ロリコンとょぅι゛ょのバカップルと同居するハメになってるんだ…?」
……俺はやっぱりとんでもない物件を引き当ててしまったんだろうか。
675633:2006/09/14(木) 01:52:23 ID:yt/vMWg8
以上です。あまりエロくなくてすみません。
お目汚し失礼しました。
676名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 02:22:51 ID:OUSlpRM+
んー。面白いけど主人公の冷め切った態度に移入してエロシーンがあっても燃えない。
表現が淡々としすぎてるのかな。
677名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 02:25:12 ID:MCqJU4jl
確かに燃えないけど、こういう雰囲気も悪くないなぁ、とか思ってたり (*ノ∀`)
しかし主人公、もう少し乗り気でも良いような気はするが……。

まあ、GJ むしろ続ききぼん(`・ω・´)
678名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 02:43:28 ID:xeTrMXYg
謝るくらいなら投下するなよ。
679名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 03:16:34 ID:MIFunUkH
つ・づ・き!つ・づ・き!
680名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 12:04:22 ID:mJurPcpI
こ、こーいう展開で来るとは・・・Gj,GJ!!
681名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 13:43:23 ID:lnsZkzHP
さっさとつーづーき!!
682名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 18:16:32 ID:I/GoOAxG
縛るぞー!
683名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 23:27:14 ID:lnsZkzHP
止まった…
684名無しさん@ピンキー:2006/09/15(金) 00:00:11 ID:OUSlpRM+
逮捕されたのか
685名無しさん@ピンキー:2006/09/16(土) 02:03:30 ID:jO5OhKQw
クラスチェンジ表
           子供好き
            /\
           /  \
          /    \
         /      \
        /        \
       /          \
     保父          ロリコン
     /\           /\
    /  \        /   \
   /    \      /.     \
サンタクロース  子煩悩  エロゲオタ  犯罪者

     【光】           【闇】

この悪魔は今どのあたりなんだろうか?
686名無しさん@ピンキー:2006/09/16(土) 07:36:11 ID:WhI9IXEF
エロゲオタと見た
687名無しさん@ピンキー:2006/09/16(土) 17:22:20 ID:WhI9IXEF
早く続き…つか続きが来ないと新しいの投下しづらい
688名無しさん@ピンキー:2006/09/16(土) 18:37:39 ID:waVZcXXw
いや遠慮なく投下してもいいと思うが。いやしてください。
職人さんもプレッシャーかけられたらかえってやりにくいと思うし。
689>>630:2006/09/16(土) 19:46:12 ID:WhI9IXEF
じゃあ新しいのができたんで投下します。また前のやつみたいに長くなりました。
あと、自分の前に書いた職人さん、もし続きを書くつもりだったんなら腰折る様な真似してすいません。

では、投下します。
690>>630:2006/09/16(土) 19:48:05 ID:WhI9IXEF
「うーん…完ッ壁迷ったなーこりゃ…」

深緑の樹海の上空。あたし―悪魔のアニシスはどっちに行っていいか分からず右往左往していた。

この下に広がる樹海、通称「神秘の森」。この森には悪魔と天使の領地の境界線がある。あたしは今ちょうどその境界線ギリギリの所を飛んでいる…と思う。
と思うって言うのは、境界線自体があやふやではっきりしない上、あたしの現在位置が分からなくなってしまったからだ。

更に運の悪いことに、辺りには濃い霧が立ち込めていて遠くまで見渡せない様になってしまった。

「あー最悪…やっぱもっと天気のいい日にすりゃ良かった…」
後悔先に立たず…かぁ…。
あたしはもともと飛ぶのは得意じゃない。そして長時間ぶっ続けの飛行…。ちょっと気を抜いただけで墜落しそうだ。

さて…これからどうするか…。
あたしは自分のこれからを思案することにした。

と、

ばこん

背後で小さく音が。

「?」
何だろう?あたしは気になって振り向いた。
ヒュゴッ!!

「うわっ!?」

て、鉄塊!!
それも大きな!!

「…くっ!」
あたしは咄嗟にそれを避けた。

避けきれた…つもりだった。

チュンッ!!
「あっ!!」
鉄塊があたしの羽を掠った。

グラッ…
バランスが一気に崩れる。

「あっ…うわあああああああっ!!!」

あたしは真下の樹海に真っ逆様に落ちていった。


691>>630:2006/09/16(土) 19:50:41 ID:WhI9IXEF


「う…」

ここは…?
樹海の…中…。

体のあちこちが痛い…。落ちた拍子に所々打ったみたいだ。

「ついて無さ過ぎだろ…」

体を起こそう…。あたしは痛む体に鞭を打って起き上がろうとした。

ズキッ

「!?いっ…!」

左足に鋭い痛みが走る。あたしはその場に崩れる。
足を捻挫したらしい。
畜生…とことんツイてないな…。
あたしは段々自分の運の無さに苛々してきた。

あたしはズルズルと芋虫の様に這い出した。こんな所を天使にでも見つかったら…捕まって殺されるかもしれない。何とかしないと…。

「あっ居た!」

突然の声に体が跳ねる。
「やーごめんごめん大丈夫か?」

あたしは首だけで後ろを振り向くと、そこには一人の青年天使が居た。

「わー、ごめんボロボロになっちゃったな。ちょっとこっち来て」
その天使はグィッとあたしのうでを引っ張って立ち上がらせた。

「ハァ?あ、ちょっと?」

ぐいぐい引っ張られてどこかへ連れて行かれそうになる。
「その傷とか治してやるから」
引っ張りながら天使は言う。怪しい。天使が治す?悪魔のあたしを?
そんなうまい話ある訳ない。
「ちょっどこ連れてく気だ!」
あたしは目一杯抵抗した。
「あ?俺ん家」
こいつの家?ますます怪しい。普通見ず知らずの悪魔を家に連れて行くだろうかいやそんなことある訳ない。絶対怪しい。
「いやだー!!お前ん家なんか誰が行くか!!」
あたしは更に抵抗した。
「遠慮すんなって」
「いやだー!!誰か助けてさらわれるー!!」
あたしは更に更に抵抗した。
「人聞きの悪いこと言うなッ!」

ぽきっ

「はぐっ!」
さっき捻挫した足首を軽く蹴られた。
そんな…人の弱点を容赦なく叩くなんて…あ、悪魔みたいだ…。
692>>630:2006/09/16(土) 19:53:48 ID:WhI9IXEF
そうこうしているうちにあたしはとうとう変な小屋に連れて来られた。



「…よし、これでいいな」
そう言うと天使は包帯をあたしの足首に丁寧に巻いた。

「あとは…この擦り傷だけだな」
そう言ってあたしの膝をペシッと叩く。
「てっ…ぇな」
あたしは天使の顔を睨み付けた。


あたしが連れて来られたこの場所は、一応この天使の家らしい。
「なぁ…あそこになんかいっぱい並んでるけど何なのあれ?」
あたしは戸棚にズラッと並んだ何かを指差した。
「あ…あれ俺が作った薬」
「薬!?やっぱりお前」
「やっぱりってなんだ」
「怪しい奴だったんだな」
「違うよ!!俺は只ここで風邪薬とかの研究してるだけ」
「ふーん、どーだか」
「疑り深いねぇ…えーと傷薬は…」
そういいながら戸棚を物色している。
「ここに無かったかな…ごめんちょっと上探してくるわ」
バタバタと二階へ上がっていった。

あたしはびっこをひきながら戸棚に近寄って色々見て回った。

中には変な色の軟膏やヤバそうな薬などがあったが、その中に一つの塗り薬を発見した。「…これ傷薬…じゃあないか」
それでも一応手に取り蓋を開けてみた。
「…お」
良いにおいがする。甘いにおいだ。
「…」
少しばかり手に取ってみる。薄いピンク色のそれを、

何となく傷口に塗ってみた。

「…やっぱ傷薬じゃないよな」
すぐに拭った。


693>>630:2006/09/16(土) 19:58:48 ID:WhI9IXEF


「お待たせー」
それから5分位経って、天使は戻ってきた。手には何だかそれっぽい薬を持っている。
「…はいこれでよし」最後に傷口の上に絆創膏を貼った。

「…なぁ」
「ん?」
「あんた名前なんつーの?」
「俺?俺はセロっつーんだ。お前は?」
「…アニシス」
「そっか。アニシスか…うーん、なかなかいい……あれ?」
「…?どうした」
「ちょっ…お前ちょっと後ろ向け!」
「ハァ?」
あたしは言われるがままに後ろを向いた。
「あ…ヤバ…」
「何が?」
「痛かったら痛いって言えよ?いくぞ?」

…???

ミシッ

「ぎゃああっ!?ちょっおまっ!!」
突然背中…いや羽に激痛が走る。

「あぁ…やっぱり…」

「??何がだよ?」

「羽…骨折してるぞ」


…最悪。



あたしは結局セロの家にとどまることになった。セロは外傷は専門外だったが、近くに他に建物が無いことと、歩いて樹海を抜けるのは到底無理ということで、セロが何とか頑張ってくれるそうだ。

それに、あたしが骨折したのはセロの責任が大きい。というのも、今朝あたしを攻撃してきた鉄塊はセロが放ったものだというのだ。遠くで飛んでいたあたしを鳥と見間違えたらしい。無事仕留めたら薬の材料にしようと思ったのだそうだ。

そのことについてはセロは何度も謝ってくれた。


694>>630:2006/09/16(土) 20:02:54 ID:WhI9IXEF
「なぁ…骨折って…大体どれぐらいで治るもんなの?」
「…うーん…程度にも依るだろうけど…最低でも一週間は必要じゃないかな」
「…一週間かー…」
あたしは思わず溜め息をついていた。
その溜め息が聞こえたのか、セロはまた「ごめん」と謝った。
「もうごめんはいいよ。やっちゃったことは仕方ないしさ」
「…なぁ、そもそもなんでお前、こんな所うろついてたんだ?こんな…辺鄙な場所」
「ああ…只飛ぶ練…いや何でも無い」
「?何だよ?」
「何でも無い」
あたしは適当にはぐらかす。あんな事他人には絶対言えない。
「言えよ。気になる」
「しつこいなあ」
「言えないのか?言えない程恥ずかしいことなのか?」
「別に…そんなんじゃないけどさ」
いえ、そうです。すごく恥ずかしいことです。絶対言わねぇけどな。
「とぶ れん…?飛ぶれん…?あ、飛ぶ練習?」
「何で分かった!?」
…あっ。しまった。

「えっマジで?飛ぶ練習?」

「………」

終わった。一生の恥を晒してしまった。

「えええ?マジで?その歳にもなって未だに練習必要なの?」
「…この歳にもなって未だに練習してて悪かったな…」

…そうなのだ。あたしは実はつい最近まで飛べなかったのだ。
その理由は…今度は一生だけでなく来世まで持ち越しされそうな程の恥なので言わない。絶対言わない。何がなんでも言わない。

「マジかよありえねー…」
セロはまるで珍しい物でも見るような目つきだ。
「うるせえ!そういう反応されたく無かったからから言いたく無かったんだよ!」
そうだ…そういう反応って結構傷つくんだ。
「あ…うん、悪かったよ」
反省したみたいだ。できればもうこのことは忘れて欲しい…。
695>>630:2006/09/16(土) 20:05:20 ID:WhI9IXEF
「あ、もうこんな時間か…ホラ、怪我人はさっさと寝ろ」
「え…まだ早いじゃん」
まだ寝るには早過ぎる時間だ。
「たくさん寝た方が治りが早いだろ。そのベッド貸すから早く休め」
「…はいはい」
あたしは渋々ベッドに横たわろうとする。
「ああうつぶせで寝ろよ、わかってるだろうが…。寝返りもあまりうつなよ」
「無茶言うなよ…完全に寝ちゃったらどうしようもないじゃん」
「まぁそれはそうだけどさ。俺まだこっちでやることあるから、なんかあったら呼べよ」
「うん…分かった、おやすみ」
「おう、おやすみ」
セロはそう言って明かりを消し、隣りの部屋にいってしまった。

あたしは枕を顎に敷いて物思いに耽った。
なんでセロはあんなに優しいんだろう。あたしは悪魔で彼は天使なのに。本当なら樹海で会った時に殺されていてもおかしく無かった筈だ。

奉仕の精神、だっけ。セロはそういうのでいっぱいなのかな。

万物博愛?アガ…アガなんとかとも言うっけ。そういうのだったとしたら本当に天使らしい天使だな、セロは。何だかいつも損してそう。

ふふっ。
そんなセロの姿を想像したら、自然と笑みがこぼれた。





「あーっよく寝た!」
あたしはそう言って伸びをし、コキコキと首を鳴らす。
窓からは気持ちのいい朝日が差し込んでいる。
「早速だけど朝飯食いたいな。おーいセロー!」
あたしは隣りにいる筈のセロを呼んだ。

返事が無い。まだ寝てるのかな?

「…あーあよっこらせっと」

あたしは仕方なく起こしに行くことにした。
696>>630:2006/09/16(土) 20:08:54 ID:WhI9IXEF
案の定机に突っ伏して寝てる。
「やれやれ…おいセロ、朝だよー」
あたしはセロの背中を軽く揺すった。
「…」
「おーい起きろー、朝だって」
「……」
段々揺さぶる力が強くなっていく。
「ちょっとセ」
「うるさいっ!」

バシッ

「うわっ!?」

羽で叩かれた!?
ね…寝起き悪ッ!!
しかもねぼけているとはいえ怪我人を攻撃した。万物博愛じゃ無かった…。

「…ちっ、なんだよこいつ、もっと怪我人をいたわれよ」

しょうがない、なんか適当に食べさせてもらうか…。
あたしは奥にあった小さめの冷蔵庫を開けた。

「…げっ!なんだこいつベジタリアン!?」
冷蔵庫の中には…見事に野菜しか入っていなかった。
「うーん…野菜このままでってのは…」

ちょっとな〜…。

ふと、あたしは昨日見たあの薬の事を思い出した。
あの嘘みたいな良いにおい。あたしは花に誘われる虫の様にあの薬のもとへ歩き出した。

「…あった」

戸棚から例の薬を取り出し、またにおいを嗅ぐ。昨日と変わらず甘くていいにおい。

「これ何の薬なんだろ?」
あたしは薬を少量手に取った。
薄いピンク色のそれは、何だか水飴の様に見える。

ゴクッ…。

無意識に喉がなる。あたしはおそるおそるそれを口に含んだ。
697>>630:2006/09/16(土) 20:12:58 ID:WhI9IXEF





……


味がしない…。

においはすごい良いだけに勿体無いなぁ…。
あたしは薬を戸棚に戻した。


空腹は果物なんかを適当に食べて満たした。

腹が満たされると一気に暇になる。セロは未だに起きない。

「あーあ暇くせ…」

この暇な時間をどう過ごそう。薬なんか見ても面白くないし、外になんかは出歩けない。ここにじっとしてるしかないのか…。

…?変だな…?
体がちょっと熱い…?風邪かな…?
でも寒気は無い。風邪のそれとは違うような…。


おかしい…。段々酷くなってきた。息も乱れてきたし…どうしてこうなったんだろう…。
もしかして…さっき舐めたあの薬が悪かったのだろうか…?

どうしよう…?モヤモヤした気分は収まりそうにない。体の所々が変に疼く。
もし…もしこのままこのモヤモヤが収まらなければ…

あ、あたし…

死んじゃうんじゃ…!!!


いやだ…!!死にたくない!!

「セロ!!セロォ!!」
そうだ。セロならきっとなんとかしてくれる。あたしは必死にセロの名前を呼んだ。

「あ?どうした?」
しばらくしてセロがやってきた。
「セロ!助けて死ぬ!」
「はっ!?」



「はぁ!?薬を舐めたぁ!?」
あたしはセロに薬を舐めた事を告げた。
「おまっ…馬鹿たれ!!なんでそんな勝手な事すんだ!!一歩間違えれば死ぬことだってあるんだぞ!!」
「だから死ぬって言ってるんじゃん助けてよ…」
あたしは既に半ベソをかいていた。
698>>630:2006/09/16(土) 20:17:14 ID:WhI9IXEF
「…それで?どの薬を舐めたんだ?」
「あれ…ピンク色の良いにおいのやつ…」
「ピンク…あのドロッとしたやつか?」
多分それだ。あたしは頷いた。
「…本当にそれか?錠剤になってる方じゃないよな?」
二回頷く。するとセロの顔が強張った。
「水飴みたいで美味しそうだったから…」
あたしはまた怒られるかと思って急いで言い足した。
が、セロは聞いていない様だった。
何か戸惑った表情でブツブツ一人言を喋っている。

あたし助かるのかな…?

「…おし、とりあえずお前は水飲んで落ち着け」
「…うん」


セロはすぐ水を持って来てくれた。その水を一気に飲み干す。
「…どうだ?少しは落ち着けたか?」
変わった様な気がしない…。
それに、セロには悪いが、セロが近くにいるとモヤモヤや疼きが酷くなっている様な気がする…。
首を横に振った。
「そうか…」
「お願いだから早く直してよぉ…」
あたしは最早全ベソ状態だった。
「…」
セロは何か真剣な顔をしていた。
「…おっし!」

パシッ!

セロはいきなり自分の頬を叩いて気を引き締めた。
「アニシス。今から俺の言う事を落ち着いて聞け」
「…うん」
セロは真剣な目であたしを見つめてそう言った。
「…いいか?今からお前のそのモヤモヤを治してやるが、それで俺がお前に何をしても、絶対に我慢するんだぞ?」
「…うん」
「どんな事をしても、だぞ」
「………うん」

あたしの返事を聞くとセロは小さく頷いた。
「じゃあ…いくぞ」
その合図を聞いて、あたしは急に怖くなって目を閉じた。
699>>630:2006/09/16(土) 20:20:12 ID:WhI9IXEF

ムニュッ

「!?」
突然何かに胸を揉まれ、あたしは体を少し後退させた。

え…?
まさか…今の…セロ?
「…あっ…びっくりした?」
「今の…セロがやったのか…?」
「そうだよ…恥ずかしいかもしれないけど、今のお前を治すには、これしか無いんだよ」
「ホントに…?」

セロは何も言わず頷いた。
セロは何も悪くない。これも全部あたしの自業自得なんだ…。
それに、さっきあたしは我慢すると言った。全てセロに…まかせよう。

「…分かった…続けて」

セロの手がまたあたしの胸に伸びてきた。
「…ぅ…」
セロの大きな手の平が、あたしの胸をゆっくりと揉んだ。
「あ…なんかっ…モ、モヤモヤが酷くなってる…!」
「…我慢しろ、もうしばらくで終わるから…」

そういいながらセロは服の中に手を滑り込ませた。
「…っ!!」
たまらず体が跳ね上がる。
服越しとは比べ物にならない衝撃が走った。
「は…うぁっ…」
更に、セロはあたしの首筋にキスをしてきた。
ちゅ…ちゅ…
わざとだろうか…?セロの口から音が漏れる。

あたしはセロの唇の音を聞いていた。何だかセロがさっき迄とは別人に思えてきた…。

と、その時、
「あ…ぅわっ!!」
胸の先端から痺れる様な感覚が全身に走った。

セロの指が胸の先端をいじくっている。
「はぁっ…あ…ちょっ…!!」
あたしは体の力が抜けてセロにしがみついた。
それでもセロは指の動きを止めず、痛い位に胸の突起はいじられる。
モヤモヤは一向に収まらない。

「あんぅっ…ぃっ…」
このままじゃっ…気絶しちゃいそうっ…!!
そう思った瞬間、ふっと、胸に走る感触が消えた。

「ぁ…」

あたしは次に何が来るのかと焦った。


「服を脱いで…ベッドにうつぶせになって」
700>>630:2006/09/16(土) 20:24:39 ID:WhI9IXEF

あたしはセロに言われた通り下着一枚でベッドにうつぶせになっていた。
セロはさっきから何かを探している。
あたしは折れていない方の羽を揺らして待っていた。

「…あった」
向こうでセロの声が聞こえ、セロは何かを持って戻ってきた。
そしてセロはあたしの後ろに座ると、
「よいしょ」
あたしの腰を持ち上げた。
「あ…ちょっと…」
うつぶせであたしの腰を持ち上げる…要約すると、あたしは…セロの方に尻を突き出す格好になってしまった。
「っ…〜〜〜〜〜っ!!」
あたしはとてつもなく恥ずかしくなって、枕に顔を埋めた。
「おい」
「…ん…?」
あたしは枕の中でくぐもった返事をする。
「…下着、脱がすぞ」
「…へっ!?」

あたしは枕から顔を起こす。
今までの流れからすれば当然…かもしれないが…下着を、脱ぐ。つまり…。

ちょっと待てまだ心の準備が…!!

そう言うより早く、セロの手があたしの下着に伸びた。

「………っ!!」
あたしはまた恥ずかしくなって枕に顔を再度埋めた。
そのままセロはあたしの下着を下ろす。
「ふっ…うぅっ…!」あたしは不安と緊張と恥ずかしさで膝が笑っていた。
その笑っている膝の辺りまであたしの下着を下ろしたセロは、次にこんなことを聞いてきた。
701>>630:2006/09/16(土) 20:27:06 ID:WhI9IXEF
「なあ…お前さ…」
「うん?」
「まだ、その、ほらあれだ…その…しょ…処女…なのか?」
「え………ショジョって………何?」
「…………つ、つまりだ、今までも誰かとこういう事をした経験はあるのかって聞いてるんだ」
「…ないよ」
「…そうか、分かった」

?どういう関係があるんだろう…?

あたしはその質問の意味がよく分からなかった。

と…その時だった。

ちゅぷっ…
「うわぁあっ!?」

…な、何!?

ちゅぷ…ちゅく…
「あっ…やぁっ…うっ…」

すっかり麻痺したあたしの脳に送られてきたのは、濡れた水音と…それから、

何かがあたしのアソコに這い入る感覚。

「あぅっ…はっ…な…にぃ…?」

細い。細くて…くにくにと動くそれ。

まさか…セロの…指?
そう思ったら、ぼっと顔が熱くなった。まさに顔から火が出る感覚。

「どうだ…?気持ち良いか?」
「ぁ…うんっ…凄くっ…!…でも…な…んか…っ…物足りない、気も…するっ…!」
あたしは喘ぎながらやっとの思いで言った。
「…そうか…」
すると、あたしの中の指がゆっくり引き抜かれる。

「うっ…ん…はぁ…はぁ…はぁ…」

凄く気持ち良かった…。でも…まだ体のほてり
702>>630:2006/09/16(土) 20:30:34 ID:WhI9IXEF
すると…少しだけ緊張がとけ、震えも幾らか収まった。

「…よし、じゃあ…いくぞ」

…は?いくって、何が?
あたしが突然のことに困惑していると、

ずぷっ…

あたしのアソコに激痛が走った。
「ああぁあぁあ痛い痛い痛い!!!」
あまりの痛みに今さっきほぐれた体が一気に強張る。
さっき深呼吸させたのはこの為だったのか…!

激痛でよく分からなかったが、何かがあたしの中を無理矢理押し広げて入って来た感覚はよく伝わった。

その何か…何だか熱くてそれに固い。その上ドクンドクンと脈打つ感覚まではっきりと伝わってくる。

何…これ…?

「ごめん…痛いだろうけど…ちょっと我慢してくれな」
セロがあたしの頭を優しく撫でる。
「んっ…」
あたしは枕の中で頷いた。
自業自得だ。


ずっ…ずちゅっ…
あたしの中でその何かは…音を立ててゆっくり動き出した。

「いっ…うぅうっ…」
動く度に激痛が走る。でも…何だかそれだけじゃない。
少しだけ…痛みの中に気持ち良さが混じっている…様な気がする。

「うぅ…つぅっ…!」
…こんなんで…ホントに治るのかな…?

「いっ…あぁっ…!」
動きは徐々に速くなっていく。その度に聞こえてくる
703名無しさん@ピンキー:2006/09/16(土) 20:36:07 ID:WhI9IXEF
失敗した!!
>>701番が途中で切れてる…!!!orz

これ701の続きです
モヤモヤした気分も全然なくならない。それどころか更に悪化している。

…ん?後ろの方で、何かゴソゴソと音がする。箱を開ける音…何かを破る音。
…セロが何かしているのだろうか…?

しばらくして、音がやんだ。
「…おい」
セロの手があたしの太腿を軽く撫でる。
「ひっ!?」
あたしは小さく悲鳴をあげた。
「体の力を抜いて…」
「え?」
「できるだけリラックスするんだ…」
「え…いきなりそんなこと言われても…」
「…ゆっくり深呼吸してみろ」
「…うん」

あたしは言われた通り、ゆっくりと深呼吸をしてみた。



迷惑かけてごめん…orz
704>>630:2006/09/16(土) 20:42:44 ID:WhI9IXEF
そしてこれが>>702の続きです

水音は大きくなり、痛みもまた増していく。

だけど…だけどやっぱり気持ち良さも大きくなっている。

「うっ…あ…!」
セロの呻き声が小さく聞こえる。

セロも苦しいのかな…?
ごめん…あたしのせいでこんなことになっちゃって…。

あたしは何だか悲しさと罪悪感と痛みで涙が溢れた。

と、その時。

じゅぽっ…!

あたしの中で動いていたそれが、一層動きを激しくし、あたしの中を奥まで突きあげた。
「うぁあああっ!!」
あたしはたまらず大きな叫び声をあげた。

たまらなかったのは痛みじゃない。その痛みに勝る程の快感があたしの体を襲ったのだ。
「あっ…あぁあっ…ひぁんっ…!」

更に何度も同じ様にそれはあたしの中を突きあげる。

何度も、何度も。

「ふぁあっ…やぁっあんっ…!」

突きあげられる度にあたしは今まで出したことの無い恥ずかしい声を漏らしてしまう。
「あっあぁんっ…うんっ…!」

あれ…?
何だか…頭が…真白になってきた…。

こ…今度こそ…気絶しちゃう…!!

「あっ…だっ…めぇっ…セ、ロォッ…!!」
だめだ…意識が…遠のいていく…。

「はぁっ…やぁあっ…だめっ…お、おかしくなるよぉっ…ふぁっ…あああああっ!!」

その瞬間…あたしの体は燃え上がる様に熱くなり、あたしの意識は…快楽の波に飲み込まれていった…。


705>>630:2006/09/16(土) 20:45:16 ID:WhI9IXEF


「い…おい!」
ペチッと頬を叩かれる。

「う…んん…?」

あたしは手放した意識を取り戻した。

「…??」
あたしは…どうなったんだっけ。
そうだ…変な薬を飲んで…体が変になって…そして…セロと…。

「…あっ」

あたしは俯いた。セロと顔なんて合わせられない。

「どうだ…?変な気分、収まったか?」
「え?あ…そういえば…」
いつの間にか、さっきまであんなに酷かったモヤモヤや体のほてりがなくなっている。
「…うん、スッキリした…ありがと」
「うん…まだ何か言うことあるだろ?」
「あ…薬、勝手に弄ってごめん」
「なさいは?」
「…なさい」
「はいよし。汗とかで気持ち悪いだろ?シャワー浴びてこいよ」
「あ…うん、じゃあ…そうする」
あたしはそう言うとふらふらと立ち上がった。
「あ…肩貸そうか?」「いい!いいです要らないです!!」
「そうか?つかなんで敬語…」

またセロに触られたらなんかおかしくなりそうで…。

ごめん…せっかくの善意を…。






それからあたしは…セロの事を変に意識するようになってしまった。
一方セロの方は、あれから何事も無かったかの様に接していた。

あと…あの薬の正体は最後まで教えてもらえなかった。あれは結局何の薬だったんだろう…?


―そして、数週間の時が過ぎて―
あたしの骨折はすっかり完治し、あたしはセロの元から離れることになった。
寂しいけど、これも仕方ない。セロは薬の研究だってしなくちゃならないんだし、いつまでもあたしの面倒を見ていられないのだ。
あたしは自分に何度もそう言い聞かせた。

「じゃあ…さよならな」
「うん…いや、やっぱりちょっと待て」
「え?」
706>>630:2006/09/16(土) 20:48:00 ID:WhI9IXEF
「やっぱりベランダから行かないか?」
「え…な、なんでベランダ?」
「まだちょっと不安なんだよな。ほら、助走みたいなのあった方が良いだろうし」
そう言うとセロはあたしのうでを引っ張って無理矢理二階へ。
「あ…ちょっと」
ちょっと待て…ベランダっていやいやあんたそれって…!!!




そしてあたし達はベランダへ。
ベランダはそれ程までの高さじゃない。

ゴクッ…
大丈夫…もうアレは克服できた筈だ。
大丈夫大丈夫。

「ほら」
「う、うん…」
あたしは慎重にベランダの太い柵の上に乗り、ゆっくりと羽ばたき始めた。

下を見ない様に意識しながら、タイミングを合わせて…


飛び下りた。


…が。

「あああぁああぁやっぱり高いとこだめーーーーーーっ!!!」
あたしは咄嗟にベランダの端につかまった。
「………は?」




「………いっやーーー…お前…くくっ…高い所が苦手なんだったら早く言えよなー…」
セロは笑うのを堪えながらそう言った。
「………」
「しっかしアレだよな、皮肉だよな、せっかく飛ぶ能力あっても…高所恐怖症じゃな…あーおかしい…くくくっ…」
707>>630:2006/09/16(土) 20:51:42 ID:WhI9IXEF
「うるっせえなテメェ天使のくせしていつまでも人馬鹿にして笑ってんじゃねぇよ!!」
「いや…でもいくら何でも高所恐怖症は流石に天使でも」
「黙れボケっ!!」
あたしはセロの背中を蹴った。
「うわっおいおいまた捻るぞ足」
「あっ…そうか」
「あーもういっそのこと高所恐怖症が治る薬でも作ってみるか?」
「えっマジで!?」
「はっバーカ嘘だよそんなん薬で治せるか」
「死ねっ!テメェ天使のくせして他人騙しやがったな!!」



あー最悪…。

…でも、ちょっと幸せ…かな。




以上です。
途中大失敗をしてしまいました。読んでた人は混乱したでしょうね。携帯の充電器で吊ってきますノシ
708名無しさん@ピンキー:2006/09/16(土) 22:16:34 ID:65uOZOFW
つるな。何故なら

     \_WWWWWWWWWWWWWWWWWWWWW/
     ≫                        ≪
     ≫GOOD JOBだからだ!!!!!!!!≪
     ≫                        ≪
     /MMMMMMMMMMMMMMMMMMMMM、\


               (∀⌒∀)
    m n _∩      ヽ =ひ= /       ∩_ n m
  ⊂二⌒ __)     / ̄ ̄ ヽ       ( _⌒二⊃
     \ \    /        ',      /  /
       \ \   {0} /¨`ヽ {0} ,   /  /
        \ \ l   トェェェェイ    ' /  /
          \ У   トェェェェノ;    '  /
           \    `――'     /
709名無しさん@ピンキー:2006/09/17(日) 07:55:38 ID:1UvI1mQd
続きがあるとしても、一つのエピソードは完結してるからいいんじゃないの?
たとえ続き物でも、書いた人が「以上です」なり「続く」なり書いた後なら
他の人のものもじゃんじゃん投下されるのが普通。
そのために、以上ですレスや続くレスはあるんだから。

少なくとも、自分が見てるスレではそうだ。
710名無しさん@ピンキー:2006/09/17(日) 20:35:25 ID:TIfM/WbX
うん。
続き物投下→それへの感想や雑談レス→別の人が投下→感想、雑談
→また別の人が投下→感想、雑談→100レス以上あいて続き投下
なんてのも珍しくない。職人さんにもリアル生活があるしそんなすぐには書けないだろう。

ってわけで無問題。しかも

 G J !
711名無しさん@ピンキー:2006/09/20(水) 03:48:12 ID:vRIzXdgL
おいおいしばらく来てなかったらSSだらけじゃねぇか
>>370
読んだらイスラエルが天使(神?)と戦って勝った話を思い出した
712>>630:2006/09/21(木) 19:46:16 ID:Lbn4zygA
悪魔も天使も、自由に性別を入れ替えれるって設定を思い付いた。男になったり女になったりしながらセックル


どう?性別まで両性具有
713名無しさん@ピンキー:2006/09/21(木) 20:55:51 ID:R9bhwWbN
ふたなりじゃなくて両性具有?

どう? って…いいに決まってるよ!読みたいです!
714名無しさん@ピンキー:2006/09/25(月) 15:40:06 ID:shSdbO+S
おk
715名無しさん@ピンキー:2006/09/29(金) 22:21:38 ID:M4VMw4wF
ところでここ400K越えたけど、ちょっと早いけど次スレのスレタイは
「天使と悪魔のH」くらいに範囲広げた方がいいかな。
716名無しさん@ピンキー:2006/09/30(土) 01:58:44 ID:ce3LSSSk
しかし「負けて陵辱」という萌えポイントの高い部分を削ってしまうのはあまりにも惜しい。
717名無しさん@ピンキー:2006/09/30(土) 09:18:22 ID:aCifErcE
天使と悪魔の対決・和姦・陵辱スレで良いじゃん
雰囲気でないかな。
718名無しさん@ピンキー:2006/09/30(土) 18:03:45 ID:lqrW6U+s
スレタイを>>715くらいにして、1のテンプレに「負けて陵辱、和姦など」みたいな文章を入れたら?
719名無しさん@ピンキー:2006/09/30(土) 22:07:50 ID:bTS4aHV5
陵辱も和姦も両方読みたい身としては、和姦派の職人も覗き易いスレタイがいいな
一応和姦も投下されてるが、スレタイで気後れして寄り付かない職人もいるかもしれん
陵辱書きたい人はスレタイ変わっても書いてくれるだろうし>>718に同意
720名無しさん@ピンキー:2006/09/30(土) 22:22:36 ID:xrekzs/5
天使と悪魔のえっち round2

がいい。
721>>630:2006/10/01(日) 10:36:15 ID:QDxNVkUI
空気読まずに投下

今回ちょっと二回に分けます。
前半と後半でノリが違うので。
あしからず。
722>>630:2006/10/01(日) 10:39:53 ID:QDxNVkUI
ある寂れた人間の街…。僕はいつもの様に人間の魂を探していた。

この街はつい数か月前に流行病が蔓延し、まもなくして次々と人が死んでいった。
僕は天使の仕事でその死んでしまった人達の魂を在るべき場所へと誘導している最中だったのだ。

―僕は下級天使。少し変わった性質を持っているおかげで友達は一人もいない。

「……はい、天界はあっちです。気をつけて行って下さいね」
迷子の魂に道案内をしてあげた。もう今日で何人目になるだろう。数え切れない程の魂を導いてあげたけど、まだ全部という訳にはいかないみたいだ。
…でも、そのおかげでこの辺りには人気は全くない。
「ちょっと休もうかな…」
僕は適当なその辺の民家の屋根に腰掛けた。
「ふー…つっかれた………ん?」
その時、僕は少し遠くの上空で何かが飛んでいるのを見つけた。
よく目をこらす。すると…
その飛んでいる何かは、悪魔だった。
ぼんやり遠くを眺めている女の悪魔みたいだ。
…凄く綺麗な人だ…。
僕より幾つか年上…っぽく、横顔からでも美人なことが分かった。

「………あっ、いけない、何見とれてんだろ」
そうだ。見とれてる場合じゃない。
…殺さなくては。
僕は悪魔だって殺したくはないけど、でも、悪魔は悪い存在なんだ。
悪魔は魂を惑わして悪い方へ導こうとする。それはやっぱり許せないことだ。
僕は急いで屋根の陰に隠れ、武器の弩を持ち出した。
「…ごめんなさい、見ず知らずの悪魔さん」僕はそう呟きながら悪魔に狙いを定めた。
そして―

723>>630:2006/10/01(日) 10:43:21 ID:QDxNVkUI

ピシュッ!

静かに矢を放った。
が…。

「!?」
躱された!!

悪魔がこっちに向かってきた。
「…ヤバッ!!」
僕はすぐに逃げた。
気配をできるだけ殺しながら寂れた民家を縫う様にして飛び回る。
うまくいけば撒ける筈…。
僕は後ろを確認した。
「…!!!」
そんな。もう追いつかれそうだ。
悪魔はかなり怒っている様で、猛スピードで僕の後を追いかけてくる。
…だめだ。見つかってはこの狭い路地裏を飛び回る必要は無い。
僕は一気に急上昇した。
悪魔も同じ様について来る。
「!!」
先回りをされた。怒った表情の悪魔が僕の前を立ち塞ぐ。
「ふふふ…頑張ったけど結局あたしの方が速かったみたいだね」
「くっ…」

どうする…?
…あ、そうだ!

「あーっ!!」
僕は遠くを指差した。
「え?」
悪魔もそれに従って指差した方をみる。
僕はゆっくりバレない様にあとずさった。
「は?えー?何?何があんのよ?」
まだ気付かない。もう少しだ。

僕は静かにその場を飛び去り、またさっきの裏路地に下り立った。
「(…気配を殺すには゛あっち゛の方が都合が良いな…)」
僕はゆっくり深呼吸。そして意識を集中させた。

ざわざわと髪が伸びる。薄栗毛のそれは肩位まで伸びた。
そして、背が少し低くなり、体が丸みを帯びていく。胸がいくらか膨らんだ。

あっという間に「僕」は「私」になった。
724>>630:2006/10/01(日) 10:46:41 ID:QDxNVkUI
「(…これでよし、と…)」
私は続けて更に意識を集中させた。
気配を殺す為だ。
何故かこの姿の時の方がうまくいく。

もう少し…。
私がそう思った時。
「あらぁ」
上の方で声がした。
「!!!」
私は咄嗟に上をみる。
さっきの悪魔が私を見下ろしていた。
「やっぱり!あなたさっきの少年でしょう?」
悪魔は楽しそうにそう言った。
「あ…」
「あれー?じゃあなんで今は女の子なのかなー?」
「それは…」
「あ!分かった!…あなた…男にも女にもなれるでしょう」
…え!?どうして…?私のこの体質は天使の人達しか知らない筈なのに…?
「あ?図星ィ?やたっ!」
うろたえている私の様で分かってしまったらしい。
「へー、奇遇ねぇ!実は」

悪魔は一瞬で私の目の前に下り立った。
そして、次に彼女の口から発せられたのは

「俺もだよ」

低い男の声だった。






「う…ん…」

…痛い…。
お腹の奥が重い。

さっき気絶させられたみたい。
ここは…さっきと変わっていない。私は地べたに寝ていたみたいだ。

「…生きてる」
殺されてない。私は今更になってそのことを確認する。
私は安堵の溜め息をついて起き上がろうとした。

ガシャリ。

「ひゃっ」
手を引っ張られる感覚がして私はその場に崩れる。
725>>630:2006/10/01(日) 10:49:34 ID:QDxNVkUI
「………!?何これ!?」
私の手を引っ張ったのは…黒い頑丈な手枷。その頑丈な手枷には、太い鎖が繋がっていて、その鎖は少し離れた所で杭を穿たれていた。

「…そんな」

私は絶望にうちひしがれた。
「起きたか」

背後で声がした。
後ろを振り向くと、やっぱり、あの悪魔がいた。
…違う…?さっきは女の悪魔だった筈が、男の悪魔になっている。顔は何となくにてる気がするけど…。
「はっ、なんだその顔?さっきの奴はどこ行ったってか?」
また図星。悪魔は他人の心を覗けるのだろうか。
「お前と同じだよ」

「…え?じゃあ…あなたさっきの女の悪魔さんと同じ人…なの?」
「そうだ。あとさん付けすんなよ気持ち悪い」

…私以外にもこの体質を持つ人がいたなんて…。


天使は普通、誰でも両性具有だ。
だけど、私は違ってた。私は何故か、性別自体を二つ持って生まれてきた。
つまり、男の時もあれば、女の時もあるということだ。
体だけじゃない。精神面でも入れ替わるのだ。最近は自分の意思で操れる様になったけど、幼い頃は私の意思とは関係無しに入れ替わったりして大変だった。
こんな変な体質のせいで、私は昔から友達がいなかった。こんな体質、世界中探しても私だけだと思っていたのに…。



726>>630:2006/10/01(日) 10:52:23 ID:QDxNVkUI
「…そっ…そんなことより、この手枷を外して下さい!」
私は手首にはめられた手枷を指差した。
「やだ」
まぁそうくるだろう。はずす位なら最初からはめない。
「さっきのことは謝りますから」
「いらね」
「どうしてもですか?」
「どうしても」
…頼んでも駄目か…。それなら力ずくで外せないだろうか。

私は「僕」になろうと意識を集中させた。

…あれ?
変化が起きない。
どうして…?

「性別を入れ替えようとしても無駄だから」「えっ?」
「その手枷は俺の力で作ったからな。自由に俺の意思を反映させれるって訳よ」
「そんな…」
「ほんじゃ、やるか」悪魔は軽くそう言うと、私の上に跨がった。
「え?何?何するんですか」
「…」
悪魔は質問には答えなかった。
そして、私の服を掴むと、

ビイィッ!!

「きゃあっ!?」
服を左右に引き千切られた。
「ぷ、きゃあだってきゃあ」
「わ、笑わないで下さい!」
私は悪魔を睨み付けた。だが、悪魔は逆にそれを面白がっている様だった。
私は何をされるか不安になり、急いでなんとか枷をはずそうとした。
ガシャガシャと空しい金属音が街に響く。
と、その時、
ひた、と胸に冷たい感触が走った。
「ゃうっ!」
思わずびくんと体が跳ね上がる。

「やっ…あっ」
悪魔が私の胸を揉んでいる。
「やっ…やめっ…て…」
口ではそう言ったが、体は意思とは関係無しに熱くなっていく。

「…これでも?」
「え…?」

悪魔はニヤッと笑うと、
私の乳頭を口に含んだ。
727>>630:2006/10/01(日) 10:55:23 ID:QDxNVkUI
「は…ひゃああんっ!!」
ざらざらした舌の感触が私を襲う。
飴の様に舐めたり、甘噛みされたり、軽く強く吸い上げられたり…
「やぁ…んっ…あっ…だ…めぇっ!」
私はたまらず身をよじった。
悪魔はもう片方の手で私のもう一方の胸も弄ぶ。
「うぅ…んっ…ぁっ…!」

しばらくすると、悪魔の手が私の体から離れた。
と思ったその時、

ビッ

「!!」
悪魔は私の残っていた服を全て破り、邪魔くさそうに捨てた。
私はあっという間に素っ裸になってしまった。
「ひゃっ…!」
私は羞恥心で前を隠そうとしたが、枷で両手を塞がれているのでそれもかなわない。

私がガシャガシャと金属音を立てていると、悪魔は私の両脚を掴んだ。
「やっ…やだっ…!!そんなっ…!!」
私の抵抗の声も空しく、果たして私の脚は大きく広げさせられた。「っ…!」
私は顔を背けた。

が、

クチュ…

何かが私の秘所へ押し入る感覚。
「あっ…!あああっ!」
何とも形容しがたい感覚。
指。細長くて冷たい指が私の中で好き勝手に暴れている。
「ああっ…や、んんっ…!!」

チュプッ…チュルッ…指が動くのと同時にいやらしい水音が秘所から溢れる。

「やだっ…な、どうしてこんなこと、するん、ですかっ…!!」
「あ…?」
ピタッと指の動きが止まった。
やった。もしかしたらうまく行けばこのまま解放されるかも…。
「どうして…こんなことを、するんですか?目的は、何なんですか?」
私はやっとのことでそのことを言うと、悪魔が答えるのを待った。
728>>630:2006/10/01(日) 10:58:39 ID:QDxNVkUI
「…別に、何もねぇよ」
「えっ!?」
「強いて言うなら仕返しかな。ちょっと堕天させてやろうかなって」
「そんな…そんなのちょっとじゃないです!!」
「だろうね、だから仕返しになんのさ」

そんな…じゃあ、このままじゃ私は…!!

「じゃ、本番イキまーす」
「えッ!?あっやっだめっ…あっあああああああっ!!!」

ぐっ

秘所に激痛が走る。
「いっ…あ…やぁあああっ!!!」

グッ…ズッ…ズプッ

段々と悪魔の腰のスピードが速くなっていく。
「ああっあんっ…やんっ!!!」

出したくないのにいやらしい声が溢れる。
体の奥を抉るかの様に突き上げられる。

体が刺激に順応してしまっている。
順応してしまった体は、天敵の悪魔からの刺激を容易に快感として受け取る。

「ああっやっ…あ…んぅっ…やっ… だあっ…!!」
口で言っても止めてくれる筈はない。
「いっ…やだっ…!!あっ…ゃだあっ… だ、堕天したくないよぉおおっ…!!!」

…私の意識はそこで途切れた。

729>>630:2006/10/01(日) 11:02:07 ID:QDxNVkUI
前半終わりです
後半はもっと軽いノリになる予定です。
730名無しさん@ピンキー:2006/10/01(日) 11:58:23 ID:KJmNyXAA
設定が面白いな。楽しめたよ。
悪魔サイドの心境をもう少しよく知りたい。
続きをお待ちしてます。
731名無しさん@ピンキー:2006/10/01(日) 12:53:49 ID:Ut169enx
「……はい、天界はあっちです。気をつけて行って下さいね」

よく考えると凄まじく恐ろしいセリフだな・・・。
732名無しさん@ピンキー:2006/10/01(日) 14:37:07 ID:r4vkCpoL
興奮した!
733名無しさん@ピンキー:2006/10/01(日) 22:28:07 ID:sU0GH/M6
悪魔さんもなかなかの美形らしいし
こっちが女のバージョンも楽しみだな
734名無しさん@ピンキー:2006/10/02(月) 02:48:54 ID:VziTJX7r
男にも女にも悪魔にも天使にもなれる!



( ゚д゚ )
735名無しさん@ピンキー:2006/10/02(月) 12:18:38 ID:Z2uiV36m
ついでにタチにもネコにもなれる。
736名無しさん@ピンキー:2006/10/02(月) 22:36:32 ID:/5SwPhQ4
ついでのついでにお姉さんにも幼女にもお兄さんにもショタっ子にもなれ………ないよなさすがに
737名無しさん@ピンキー:2006/10/03(火) 11:43:00 ID:jL5iz6Gz
もう何でも有りだな・・・
738>>630:2006/10/03(火) 12:05:32 ID:4Kub48cg
すいません
739名無しさん@ピンキー:2006/10/04(水) 02:24:35 ID:I89n6vNm
ええい謝っている暇があるなら続きを書かんか
それもハイクオリティな続きを! ハァハァ

すいませんすいません楽しみにしてます
740名無しさん@ピンキー:2006/10/04(水) 23:53:23 ID:YVHp1mfu
713ですがリクしといて遅レスごめん、そしてありがとう>630氏

性別入れ替わりもの大好きなので何かもう萌えが突き抜けたよ…
性別変わっても同じキャラに読めるってのがいいね!
続きも期待してます
741名無しさん@ピンキー:2006/10/06(金) 05:37:11 ID:ZpSzyMah
投下してもいいかなあ、
742名無しさん@ピンキー:2006/10/06(金) 07:30:52 ID:ZYSLbPkl
wktk!
743>>630:2006/10/06(金) 10:59:02 ID:yiX0Psz8
>>741
良いらしいですよ
744名無しさん@ピンキー:2006/10/06(金) 13:30:58 ID:ZpSzyMah
>>743
楽しみなので後半待ってからにするよ
745名無しさん@ピンキー:2006/10/06(金) 15:36:39 ID:fWosa73w
ばっちこーい!
746名無しさん@ピンキー:2006/10/06(金) 21:20:26 ID:u7FGDB76
だがそろそろ容量がやばくないか?
投下があるとあっという間に埋まりそうだし
容量で埋まる前に次スレのテンプレを決めておいたほうが良くないか?

俺も>>718案に賛成で「天使や悪魔でエロ」くらいのスレタイににしといて
テンプレに負けて陵辱部分は入れといたらいいと思う。
747>>630:2006/10/08(日) 16:29:13 ID:gu0CeW7W
前の続き投下しますよ
748>>630:2006/10/08(日) 16:34:30 ID:gu0CeW7W

「おーい」
「うん…」
誰かの声で目が覚める。
ゆっくりと目を開けると、
そこにはあの、最初に僕がみたあの綺麗な女の悪魔がいた。
「やっと起きた」
まだ頭がぼんやりしてる。
「堕天はもう終わったみたいね。誘発されたのか男になっちゃったけど」
あぁ…そうか…僕はこの人に負けて…そして…堕天させられたんだ…。
汚れた様な羽。真っ黒になった髪の毛。
もうさっきまでの僕はどこにもいなかった。
だけど、不思議な事に何故か怒りは湧いてこなかった。
そもそもの原因は僕にあるんだし、初めは同じ体質を持つこの悪魔に親近感さえ湧いた。でも…それだけじゃなかった。

「大丈夫〜?これ何本に見える?」
悪魔は僕の目の前に細い尻尾を突き出した。
「…一本」
「正解〜」
悪魔は嬉しそうな楽しそうな感じで手をぱちぱちと叩く。
…正直、この人の性別に依る精神的影響がこれ程までとは思っていなかった。
僕ならせいぜい一人称が変わる位だけど、この人は口調や仕草から顔の表情までガラリと変わっている。
これはこれで色々と苦労しそうだと、僕は思った。
「これなら第2ラウンドも大丈夫だね」
「…は?」

ぱくっ

「うわっ…!?」
突然、悪魔は僕のアレを口に含み、舌でおもむろに愛撫し始めた。
749>>630:2006/10/08(日) 16:37:22 ID:gu0CeW7W
「ちょっ…なっ…何してるんですか!?」
「はひっへふぇはひおらよ?」
「何言ってるか分かりませんよ!!」
僕はそう言ったが悪魔はにっこりと微笑んでやめる気配はない。
それどころか更にエスカレートしていく。

「あっ…はっ…」
僕は今まで感じたことのない快感に身を震わせ…ている場合じゃなかった。
このままじゃ男としての操まで奪われる。
「ちょっとっ…!や止めて下さいっ!!」
そう怒鳴ると悪魔はやっと口を離した。
だが、この人はとんだ勘違い娘なのか
「あ、口は嫌いなの?珍しい人ねぇー。それとも歯当たったかしら?あたし口は自信あるんだけど」
「…そういうことじゃなくてですね」
「あっ、じゃあ手でしてあげる」
「だからそういうことでもな…あっ」
最後まで言えずに僕は変な声を出してしまった。
彼女の指が僕のアレにまとわりついてきたからだ。
「…ねぇあんた幾つ?」
「…幾つって…何歳ってことですか」
それならば、僕が天使としてこの世に生まれてから13年経っている。13歳…ということになる…のかな?
750>>630:2006/10/08(日) 16:39:55 ID:gu0CeW7W
「13…ですか」
「へー、13歳にしてはなかなか大きいんじゃない?これは」
「え…そそうですか?」
変な事を言われているのになんだかくすぐったい様な変な気分になる。

…いや、くすぐったいのは、さっきから彼女の手が僕のアレを扱いているせいか。
「あっ…だ、だからっ…そういうことを止めて下さいって…い言ってるんですよっ…!!」
「えーやだ」
「なっ…ささっきので満足したんじゃ…!?」
「ぜーんぜん」
悪魔は妖艶に微笑んで見せた。
「そっ…んなぁっ…!!」
もう堕天は終わった。だから僕がこれ以上犯される必要は無い筈だ。
「はぁっ…あたし…もう我慢できないっ…!!!」
「え?」
悪魔はそういうと、僕の上に跨がり、ゆっくりと深く腰を下ろした。
「あっ…あぁああっ!?」
その途端、僕の脳が麻痺しそうな程の快感に襲われた。
「んっ…ぁんっ…!」悪魔はゆっくりと腰を動かし始める。
その動きに合わせていやらしい水音が溢れる。
「ああっ…あんたもっ腰っ…動かしてよぉっ…!!」
熱い体で僕を締めつけながら悪魔はそう言った。
「そんっ…なっ…」
小さくそう言ったが、徐々に大きくなっていく水音と悪魔の喘ぎ声にかき消された。

「うぅ…あっ…ああんっ…!」
悪魔のいやらしい声が寂れた街に響き渡る。
751>>630:2006/10/08(日) 16:43:13 ID:gu0CeW7W
「うっ…あぁっ…!」僕もあまりの気持ち良さに頭がおかしくなりそうだった。
…いや、もしかしたら既におかしくなってしまったのかもしれない。
何故なら、僕も悪魔の動きに合わせて腰を動か始めていたからだ。
「ああっ…そうっ…それでイイのっ…!!」悪魔は嬉しそうな表情で喘いだ。
「ああっ…あんっあんっ…!!」
悪魔の喘ぎ声が一際大きくなり、細い尻尾をパタパタと振った。

「あぁあっ…もっ…だめぇっ…!!!」

悪魔がそう高く叫んだ途端、僕は二度目の絶頂を迎えた。

「う…っ」
全身に溶けるような快感が走り、僕の視界は再びホワイトアウトしていった。





「うぅ…ん」
目を覚ますと、そこにはさっきと変わらない風景があった。

「………」
体がだるい。僕はのろのろと起き上がった。
「…あれ?」
さっきまで僕の両手を封じていた枷が外れている。

「………?」
「起きた?」
「ぅわあっ」
いきなり後ろから声をかけられ、僕は思いっ切り驚いた。
何となくさっきと似た場面にどきどきしながら後ろを振り向くと、やっぱり、あの悪魔がいた。

「ちょっと驚きすぎじゃない?」
「………」
「警戒しなくても、もうさっきみたいなことはしないわよ。…はいこれ」
ばふっと音がして、目の前が暗くなる。
752>>630:2006/10/08(日) 16:46:34 ID:gu0CeW7W
「?」
「…あたしの上着。あんたの服、あたしが破いちゃったでしょう?だから代わりに」
「…貸してくれるんですか?」
「そうよ」
「…それなら返さなくちゃ駄目ですよね」
「良いわよ、あげる」
「…あの」
「何?」
僕は、初めて彼女の秘密を知った時から思っていたことを口にした。

「…僕と、友達になってくれませんか?」

「………はぁ?」
ああ、やっぱり。まぁこんなリアクション返ってくる位想像していたけれど。
「…あんた正気?あたし、今の今まであんたにヒドいことしてたのよ?」
「それは分かってます。堕天させられたのだって、本当は怒るとこだって分かってます。だけど…」
「………」
「だけど、僕…あなたなら、良い友達になってくれそうな気がするんです」
「………あっ…きれたお人好しねぇあんた」
悪魔は半ば溜め息混じりにそう言った。
「…本当に良いの?後で後ろから刺し殺したりとかするつもり?」
「違いますよ!…僕、今まで友達できたことないから…」
「…そう…分かったわ。…あんたがそこまで言うなら セ フ レ になってあげる!」

ガクッ

「なんであなたはそういう方に頭が回るんですか!?」
「え?違うの?友達ってそういう意味かと」
「違います!!普通のちゃんっとした友達です!!」
「えーそうなの?」
「そうです!!」
「なーんだ。ちょっとがっかり」
「………」
「…じょ冗談よ!これから良い付き合いしましょ?」
「…エッチなことは抜きですよ」
「はいはい」


753>>630:2006/10/08(日) 16:48:43 ID:gu0CeW7W
以上で終わりです。
754名無しさん@ピンキー:2006/10/08(日) 17:39:17 ID:OD/jtura
     \_WWWWWWWWWWWWWWWWWWWWW/
     ≫                        ≪
     ≫GOOD JOBだ!!!!!!!!!!!≪
     ≫                        ≪
     /MMMMMMMMMMMMMMMMMMMMM、\


               (∀⌒∀)
    m n _∩      ヽ =ひ= /       ∩_ n m
  ⊂二⌒ __)     / ̄ ̄ ヽ       ( _⌒二⊃
     \ \    /        ',      /  /
       \ \   {0} /¨`ヽ {0} ,   /  /
        \ \ l   トェェェェイ    ' /  /
          \ У   トェェェェノ;    '  /
           \    `――'     /

755名無しさん@ピンキー:2006/10/08(日) 23:50:08 ID:BF1604qI
・男女の友情
・男同士の友情
・女同士の友情
・同病相憐れむ
・爛れた関係
・普通の恋愛

多種多様に展開させられそうな良い結末ですね(僕タソカワユスw)
GJです!
756名無しさん@ピンキー:2006/10/08(日) 23:58:19 ID:OP2hkp4s
「これ何本に見える?」の時点で、繋がったまま前立腺マッサージを期待してしまった俺は一体。
ともあれGoodJob!!!
757名無しさん@ピンキー:2006/10/10(火) 21:29:59 ID:ZiUbT6kn
投下するには容量やばいかな?

次スレ立てたほうがいい?
758名無しさん@ピンキー:2006/10/10(火) 21:33:59 ID:dacqU39M
早めに建てておいた方が良いと思う。
俺は立てようとしたらホストの関係で駄目だって言われたorz
759名無しさん@ピンキー:2006/10/10(火) 21:52:51 ID:ZiUbT6kn
テンプレは?どうしようか?
760>>630:2006/10/12(木) 17:50:29 ID:dVbgYOa6
和姦から陵辱まで何でもあり、とか
761633:2006/10/14(土) 14:47:56 ID:Atjg3FoO
とりあえずテンプレの案を軽く考えてみた

ここでは、敵に負けての陵辱、あるいは和姦など
天使・悪魔のエロを総合的に扱います。

ここまで来て、天使同士、悪魔同士とかもアリかどうかとか
人間、精霊など他の存在も絡むものもアリか、
版権ものはアリかどうかが気になった。意見頼む。
あと、投下前に属性を一言断るってのも入れたほうがいいか?

スレタイは
天使と悪魔のH 2
天使・悪魔でえっち round2
あたりだと、陵辱派も和姦派も気後れせずに投下できそう。

キレた天使と悪魔の2スレさ
ってのも考えたがw
762名無しさん@ピンキー:2006/10/14(土) 15:18:19 ID:KtU7Tzp8
>>761
天使、悪魔同士も、人間とか精霊の絡みも、余興ならありじゃない?
ただメインは天使×悪魔又は悪魔×天使、ってことで。
763名無しさん@ピンキー:2006/10/15(日) 19:00:17 ID:jYPX988g
764名無しさん@ピンキー:2006/10/16(月) 20:48:04 ID:73QeMir+
ってかここ保管庫ないの?
765名無しさん@ピンキー:2006/10/16(月) 21:04:20 ID:RBZS6oEm
どうでもいいことなんだが
>キレた天使と悪魔の2スレさ
グラスに沈む氷噴いたw
766名無しさん@ピンキー:2006/10/17(火) 00:11:16 ID:RtQ8yN4j
>キレた天使と悪魔の2スレさ
に一票
767名無しさん@ピンキー:2006/10/17(火) 07:58:54 ID:xAa3zqm5
それ良いかもしれないなw

漏れも一票投じておく
768名無しさん@ピンキー:2006/10/17(火) 18:12:40 ID:h1BGlmLQ
それなんて堕天使BLUE
769名無しさん@ピンキー:2006/10/17(火) 18:14:26 ID:rlGdGgV/
突然変異噴いた
770名無しさん@ピンキー:2006/10/18(水) 16:27:40 ID:GZ1i3nj3
ちょwwwwマユタンwwww
771名無しさん@ピンキー:2006/10/20(金) 21:22:23 ID:gHe69laZ
投下したいんですけど、次スレたててからの方が良さそうですね。

と、思ったら立てられませんでした・・・。
772名無しさん@ピンキー:2006/10/20(金) 21:59:24 ID:7/nUF4zu
悪魔と天使でえっち 2nd world
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1161349132/

立てれちゃいました・・・
773名無しさん@ピンキー:2006/10/20(金) 22:07:03 ID:gHe69laZ
乙です!

どっちに投下したらいいでしょう?
774名無しさん@ピンキー:2006/10/20(金) 22:21:20 ID:7/nUF4zu
向こうの方が長く読むことが出来るので、テンプレ等にご不満がなければ向こうでお願いしたいです。
って立てた自分が言うのは非常に恥ずかしいのですが、いかがでしょうか?
775名無しさん@ピンキー:2006/10/20(金) 22:22:03 ID:rTCr5ick
>>773
私見ですがまだこっちの容量が60KB残っているので、4,50KBぐらいより軽い作品でしたらこちらのほうが良いのでは?
776名無しさん@ピンキー:2006/10/20(金) 22:44:10 ID:gHe69laZ
777名無しさん@ピンキー:2006/10/21(土) 00:00:46 ID:vhbNdOX9
あと半分残ってる、って状態でまだ10kそこそこしかない件。
ってかホントにそんだけ長いなら半分こっちで残り新スレでも良かったような。
778名無しさん@ピンキー:2006/10/21(土) 13:03:55 ID:PurqYPqg
失礼しました。

ファイルのプロパティには確かに30とあったのです。

10kほどでしたか・・orz
どこを確認したらいいんでしょうか。
779名無しさん@ピンキー:2006/10/21(土) 13:27:35 ID:Wcot+988
>>778
「サイズ」と「ディスク上のサイズ」と二種類あるの確認した?
どっち見た?

一番確実なのは高機能エディタ使ってサイズの確認することだね。
780名無しさん@ピンキー:2006/10/21(土) 14:27:47 ID:PurqYPqg
>>779

いま確認したのですが、両方ともほぼ55でした。
パソコンの基礎にめちゃくちゃ弱いので(ほぼワープロがわりにしか使ってないので)
見方を間違えているのかもしれません。

ご指摘、ありがとうございました。
781名無しさん@ピンキー:2006/10/21(土) 20:02:42 ID:z8CUir0w
もしかして
ワープロソフトのファイルサイズ見てる?
その手のファイルは書体やらの情報でサイズがふくれてる。
txtファイルに変換する(またはエキスポート)とか、
全文メモ帳にコピペするとか必要なんでは。
782 ◆v8m7tuNvY. :2006/10/22(日) 06:32:56 ID:+3rtfLMy
埋めネタを投下します。
和姦と言うわけではないですが陵辱色は薄めです。
あと百合というか、とりあえず男型は出てこないのでその辺もご注意ください。
783 ◆v8m7tuNvY. :2006/10/22(日) 06:33:45 ID:+3rtfLMy
純白の翼を夕日の色に染めながら、1人の天使が人間界の空を飛んでいた。
長い金髪は所々がほつれていて、その飛び方もふらふらと上下左右に揺れていて危なっかしいことこの上ない。
その顔にあるのは濃い疲労の色だ。
「あ〜、つっかれた〜」
そんなことを言いながら肩をぐるぐる回すその姿は、人間が想像する高貴な天使の姿というよりは退社直後の中年サラリーマンのようだった。
(でもまあ、今日のノルマ、カップル成立10組は余裕で達成したし、これを報告したら……)
不意にその表情がだらりと緩む。
だらしなく口を半開きにしたまま、その瞳が夢見るように虚空を彷徨ったかと思うと――、
「あぁ、天使長さま……」
熟しすぎてぐずぐずに蕩けてしまった果実のように甘ったるい呟きを漏らすのだった。

『やあ、ガブ子、今日もよく頑張ってくれましたね』
そもそもが美形揃いの天使の中でも、特に際立った美貌を持つと誰もが認める天使長が労いの言葉をかけてくれる。
それだけで、ガブ子は圧倒的な幸福感に包まれていた。
『そ、そんな、これくらい天使として……いえ……て、天使長さまの部下として当然ですぅ……』
現実にはその状況になれば緊張のあまり何も喋れなくなってしまうガブ子だったが、妄想の中でならそんな大胆なことも口にできてしまう。
『おやおや、これは嬉しいことを言ってくれますね。
 私も貴女のような優秀な部下を持てて鼻が高いですよ』
『そ、そんな……』
喜びのあまり身をくねくねとよじらせるガブ子。
その彼女の耳元に、天使長が流れるような動作で唇を寄せてくる。
耳朶にかかるかすかな吐息。
ほのかに甘いかぐわしい香り。
『後で私の部屋に来なさい。
 ご褒美をあげましょう』
『は、はいいいいぃぃぃぃ!』
耳元で囁かれ、ガブ子の中で何かがぷちんと弾け飛んだ。
784 ◆v8m7tuNvY. :2006/10/22(日) 06:34:18 ID:+3rtfLMy
(――はっ、殺気!)
ガブ子を現実に引き戻したのは、不意に感じたその気配だった。
「上!?」
これからというところで妄想を中断させられたことによる不機嫌さをとりあえず抑え込み、それまでの危なっかしい飛行が嘘のように回避行動に入る。
見上げる暇すら惜しみ、直感だけを頼りに右へと体を投げ出した。
直後、それまで彼女のいた空間を黒い何かが高速で突き抜けていく。
それは、まさに間一髪としか言いようのないタイミングだった。
「あ、悪魔!?」
その黒く細長い槍のような何かから放たれる禍々しい気配に、さすがにガブ子も表情を引き締める。
その彼女が見守る中、狙いを外した悪魔はそのまま十メートルほど行き過ぎてから停止すると、その形態を人型へと変化させた。
「ちぇっ、あとちょっとだったのになぁ……」
その身を包んでいた1対の黒い翼を大きく開き、力強く空気を打ち付けるばさりという音を夕暮れ時の空へと響かせた。
翼と同じ墨色の尻尾を波打たせながら、不機嫌そうに顔を歪める悪魔。
その姿にガブ子は一旦はきりりと引き締めた表情を弛めると――、
「……って、なんだ、子どもじゃない」
そう吐き捨てる。
ガブ子自身もまだ若く、人間で言えば十代半ばの外見をしているが、その悪魔はそれに輪をかけて幼い少女だった。
短い髪といい、全く起伏のない胸といい、一見すると少年と見紛うばかりの幼さだ。
「あ、あんた、いまベルのことバカにし――げげっ!?」
さっきのガブ子の言葉が聞こえたのだろう、憤りを露にするベルと名乗った悪魔の顔が言葉の途中で突然引きつる。
「な、なによ?」
汚いものでも見るような視線に耐え切れず、ガブ子が不機嫌そうに問いかける。
それに返ってきたのは、ガブ子の予想外の答えだった。
「は、はなぢでてるけど……だいじょぶ?」
「あれ、って――やばっ!?」
口元に手をやればそこにあるのはぬるりとした感触。
そして遅れたように生臭さと鉄臭さを併せ持った味が舌の上に広がっていった。
785 ◆v8m7tuNvY. :2006/10/22(日) 06:35:00 ID:+3rtfLMy
血が止まるまでの5分ほどのインターバル。
その後、再び天使と悪魔は空中で睨み合っていた。
「ど、どうやら掠っていたようね。
 やるじゃない、あなた」
エロ妄想による鼻血と、敵の攻撃をかわし損ねたことによる負傷。
どちらがまだマシか頭の中で天秤にかけたガブ子は、とりあえず後者を選択した。
「ふ、ふん、あたりまえじゃない」
とはいえ、攻撃を仕掛けた本人としては当たってなかったことは誰よりも知っているのだろう、舌ったらずな声で応えながら薄い胸を張るベルの表情もどこかぎこちない。
「と、とにかく、ここであったがひゃくねんめ、こんどこそ――」
2人の間にきまずい空気が漂う中、仕切り直すようにそう宣言すると、ベルの翼が再びその矮躯を包み込んでいく。
またしても漆黒の槍と化したその姿を見て、しかしガブ子は不敵な笑みをその口元に浮かべた。
「ふふん、不意打ちでも当たらな――じゃなくって、えっと、直撃……そう、直撃させられなかったのに、正面からやって当たるわけがないじゃない」
「ば、バカにするなー! こんどのはひとあじちがうんだからー!」
翼に包まれているせいでくぐもって聞こえる甲高い声。
その内容にわずかに身を緊張させるガブ子の目の前で、ベルの体が激しい回転を開始した。
「なっ!?」
ガブ子の顔が驚愕に染まる。
そのベルの姿は、最早槍と呼ぶよりドリルと呼ぶべき状態だ。
見るだけで恐ろしいまでの破壊力を確信させるその凶器が、今度こそガブ子の体を打ち砕くために音もなく射出された。
786 ◆v8m7tuNvY. :2006/10/22(日) 06:35:35 ID:+3rtfLMy
「てか、それ命中率に関係ないし」
「し、しまったぁぁぁぁ!」
ひょいと横に動いたガブ子の横を、漆黒のドリルが高速で通過していく。
回転を加えたせいだろうか、ベルが停止するまでに今度は数十メートルが必要だった。
しかし回転による副作用は止まるまでの距離だけではない。
「ふわー、きもちわるいよー」
上下を入れ替え、今度は上空に位置取ったベルの黒目が、見ていて気持ち悪いほどの速さでぐるぐる回っていた。
「く、くそー……って」
と、瞳どころか頭ごとぐらぐら揺れるベルの顔が、またしても突然引きつった。
未だ定まらぬ視線の先で、弓矢を構えるガブ子の姿を発見したのだ。
しかも番えられているのは5本の矢。
「ちょ、ちょっとまっ――」
「やだ」
にっこりと、状況さえ無視すればまさに天使にふさわしい微笑を浮かべながら答えるガブ子。
「ベ、ベル、さっきはなぢとまるまでまっててあげたのに」
今にも泣き出しそうなベルの声。
それは普通の人間なら無条件に罪悪感に駆り立てられてしまう魔性の響きだ。
けれど天使であるガブ子にそんなものは通じない。
それどころか過去の汚点に触れられたことで眉がぴくんと跳ねたのが自分でもわかって、弦を引く右手に一層の力が込めただけだった。
「消えなさい、悪魔」
厳かに言い放ち、一度大きく息を吸うと――、
「ゴッドゴー○ン束ね撃ちだぁぁぁぁ!」
空を震わす叫びと共に、ガブ子は第一射を解き放つ。
「いやああああ!」
最早恥も外聞もなく悲鳴を上げながら懸命に回避運動をするベル。
束ね撃ちのせいで狙いが甘かったせいもあり、辛うじてその全てを避け切ることに成功した。
「ちっ、ちょこまかと」
ガブ子は据わった目付きで再び矢筒から5本の矢を引き抜くと第二射を放つ。
今度はその結果を確認することすらせず第3射。
続いて4射、5射と立て続けに射掛けていく。
「はははは、堕ちろ、この蝿がー!」
「は、ハエってゆーなー!」
天使の哄笑と悪魔の悲鳴は、天使の矢筒から全ての矢がなくなるまで響き続けたのだった。
787 ◆v8m7tuNvY. :2006/10/22(日) 06:36:25 ID:+3rtfLMy
「はぁっ……はぁっ……、や、やっとおわり……?」
肩を大きく上下させながら、何とか全てを避けきったベルが大きく安堵の息をつく。
「な、なら、こんどはこっちから――」
見下ろすベルの視線の先、矢を撃ち果たしたはずの天使の少女は、なぜか妙に落ち着いていた。
そのことに漠然とした不安を感じながら、それでも悪魔の少女は3度翼でその身を包もうとする。
「ちょっとタンマ」
「やだ。
 もうまってなんてあげないんだから」
「ふぅん、ま、いいけど」
にぃっと笑いながら突撃準備を続けようとするベルと、彼女に向けて矢を番えないまま弦を引き絞るガブ子。
「なにやってんの? そんなことしたって」
それをただの脅しと判断したらしいベルの馬鹿にしたような声音を受け、ガブ子はにやりと悪魔のような笑みを浮かべた。
「そういうことは、まわり見てから言った方がいいんじゃない」
「……え?」
言われるままに横を見たベル。
その全身が一瞬で凍りつく。
目に映ったのは宙に浮いている無数の矢。
さきほど彼女が必死の思いで避けていた数え切れないほどの矢、その矢尻がまるで一つずつ丁寧に並べていったように等間隔に並んでいた。
ぎぎぎ……と音が聞こえそうなほどのぎこちなさでガブ子の方に向き直ったベルの瞳に大粒の涙が浮かぶ。
「あ、あの……」
「バイバイ」
その潤んだ視線の先、簡素な別れの言葉と共にガブ子が弦から指を離す。
ベルを中心にほぼ半球状、包み込むように発生した風切音の中、ガブ子は身を翻してその場を去ったのだった。
788 ◆v8m7tuNvY. :2006/10/22(日) 06:36:58 ID:+3rtfLMy
「うふふふ、褒められちゃった褒められちゃった〜」
スキップせんばかりの足取りで家路に着くガブ子。
その顔は幸せに緩みきっている。
与えられていたノルマ達成に加え、幼いとはいえ悪魔を1体退治した。
もちろん彼女が妄想していたような展開にはなるはずもなかったが、労いの言葉と共に頭に手を乗せられた、そのことだけでガブ子は心の底から幸せだったのだ。
「もー、一生頭洗わないんだー。
 ……あれ?」
と、これ以上ないほど浮かれきっていたガブ子だったが、自分の家が見えてきたところで不意に足を止めた。
1人で暮らしているため当然留守にしているはずの自宅の窓から、なぜか明かりが漏れている。
泥棒などというものが存在しない天界では、そもそも家に鍵をかけるという習慣がない。
だから留守中に誰かが尋ねてきて、中で待っていること自体は決しておかしいことではないのだが、ガブ子は妙な不安を覚えながら自分の家の扉の前に立った。
「誰か来てるのー?」
その不安を拭い去るようにことさらのんきな声をあげながら扉を開く。
その隙間から溢れ出してきたのは、仕事終わりの彼女のお腹を刺激する何ともいえないいい匂い。
そして――、
「あ、おかえりなさーい」
聞き覚えのある幼い声と、ぱたぱたぱたという軽い足音だった。
789 ◆v8m7tuNvY. :2006/10/22(日) 06:37:59 ID:+3rtfLMy
「な、ななな、何やってんのよ、あんた!? ていうか、死んだはずじゃ!?」
確かに結果を見るまでもなくガブ子はあの場を去った。
けれどそれは絶対に避けきることなどできないという確信があったからだ。
驚きのあまり硬直するガブ子に対し、なぜかエプロン姿のベルが満面の笑みを浮かべて飛び掛ってくる。
悪魔が接近してくることに本能的に矢筒に手を伸ばしたガブ子だったが、その手はむなしく空を切るだけだ。
(――しまった、さっき使い切ってて)
そうしている内にもベルの体は目の前まで迫ってきている。
来るべき衝撃に備えるように、ガブ子は全身を緊張させたのだが――、
「……へ?」
覚悟していたものと実際の衝撃のあまりのギャップに、思わず間抜けな声をあげてしまう。
それは体当たりなどというものではなく、ただ抱きついてきただけのような――。
「おねえさまおねえさま、わーいおねえさまだー」
ベルよりはまだマシといった程度の胸のふくらみに柔らかそうな頬を擦りつけてくるベル。
もう、何が何だかわからなかった。
ただ、とりあえずどういうわけか敵意のようなものだけは感じない。
「あんた、どうしてあたしの家知って……ていうか、そもそもどうやって天界に入ったのよ?」
子どもとはいえ悪魔が天界に侵入するなど前代未聞だ。
当然過ぎるそんなガブ子の疑問に当のベルは――、
「そんなのぜんぜんへいきだったよ。
 だってベル、おねえさまのことあいしてるんだから!」
何でもないことのように滅茶苦茶な答えを返してくる。
「あ、あいぃ? って、あああああ!」
あまりにも悪魔らしくないその単語。
だが、その単語によってガブ子の中で何かが一つに繋がった。
(今日持ってった矢って、全部恋愛成就用の……)
射られると次に見た相手を無条件に好きになってしまう魔法の矢。
彼女がノルマ達成のために少々非合法な手段で作り上げた特別な矢だ。
周囲に他の誰もいなかったあの状況、射られたベルが最初に見たのは当然去っていくガブ子の背中だったのだろう。
子どもではあっても、ベルも1人の悪魔。
魔法に対しある程度は耐性があったかもしれないが、それでも百を優に超える本数をその身に受ければ話は別だったらしい。
「どしたの、おねえさま?」
いきなり大声をあげたガブ子を、抱きついたままのベルが不思議そうに見上げてくる。
(ど、どうしよ、これ……、ん、待てよ?)
困り果てていたガブ子の脳裏にある考えが閃いた。
(悪魔を手懐けるのって、退治するより凄いことなんじゃない?)
うまくやれば憧れの天使長からさらに褒めてもらえるかもしれない。
数多くいる部下の1人でしかない現状から脱却するための、これはまたとないチャンスなのかもしれない。
「おねえさま、ごはんできてるから、いっしょにたべよ」
これからの算段を脳内に繰り広げながら、ガブ子はベルに手を引かれるまま自分の家に入ったのだった。
790 ◆v8m7tuNvY. :2006/10/22(日) 06:38:40 ID:+3rtfLMy
(あいつ、結構使えるじゃない)
少し熱めの湯に浸かりながら、ガブ子はにんまりとした笑みを浮かべた。
(しばらくは家事やらせてるだけでも置いとく価値はあるかな)
1時間ほど前、家に入ったガブ子が見たのは綺麗に整頓された部屋と、テーブルの上に並ぶ見るからに美味しそうな料理の数々だった。
正直ベルの家事全般の腕前は、仕事にかまけていてその手のことをないがしろにしていたガブ子のそれをはるかに上回っていた。
悪魔、それも年下相手に劣っている部分があるというのはあまり好ましい認識ではなかったものの、家政婦代わりに使えるというのなら我慢できる程度のささいな問題だ。
しかも将来的には出世の足がかりにもなる。
いちいち纏わりついてくるのは鬱陶しいが、それもまあ我慢できないほどじゃない。
「問題は……手懐けた方法よね」
ノルマ達成のために認められていない魔法の矢を使っていたことまで発覚してしまうため、事実をありのまま報告するわけにはいかない。
「やっぱ根気よく愛を説いたってことにするしかないのかな」
ベルに口裏を合わせさせるのは難しくはないだろう。
「そうすると、どれくらいのタイミングで発表したらいいんだろ」
できる限り急ぎたいが、とは言っても早すぎては怪しまれる。
「とと、ちょっとのぼせたかな」
考え事をしていたせいか思いのほか長湯になっていたらしい。
いざ出ようと湯船の中で立ち上がった瞬間、軽い立ちくらみに襲われてガブ子は思わず湯船の縁に手をついてしまった。
全身が火照り、鼓動がひどく早くなっていて、まるで耳の後ろに心臓が移動してきたかのようだ。
「おねえさま、あらいっこし――ど、どしたの!?」
そこへタイミングよくと言うべきか入ってきたベルが、ガブ子の様子に駆け寄ってくる。
ガブ子の体を支えようと健気にもその手を伸ばしてくるベル。
「ひゃう!?」
その小さな手が触れた瞬間、ガブ子は経験したことのない感覚に身を貫かれていた変な声をあげてしまった。
まるでベルの手が触れた場所から電気が流れてきたような、けれど決して不快ではない不思議な感覚。
「おねえさま?」
心配そうに、不思議そうに見上げてくるベルの視線。
「な、何でもない」
何故か居心地が悪くなって、逃げるように目を逸らしてしまう。
心臓の動きはますます早くなり、今も触れ続けているベルの手からじわじわと何かが染み込んでくるような、そんな気が――。
「ぁあん!?」
またしても意思と無関係におかしな声を漏らしてしまう。
その原因はいつの間にか胸に移動していたベルの手だった。
ほのかな膨らみをマッサージするように、やわやわと微妙な力を加えてきたのだ。
短い指が蠢く度、さっきまで感じていた何かを何倍にも濃縮したような感覚が全身を駆け抜けていく。
「な、何やって、ふあ、んんぅ」
身を震わせたことで足が水面を揺らし、小さな水音を鳴らす。
下腹部に疼きのようなものを感じた瞬間、その内股を風呂の湯とは違う何か熱い液体が伝い落ちていく感覚があった。
「きもちいい、おねえさま?」
(き、きもち、いい……? これって……きもちいい、の?)
混乱するガブ子の頭の中で、ベルの言葉によって今感じている何かがそれに収束していく。
そう、それは紛れもない快感だった。
791 ◆v8m7tuNvY. :2006/10/22(日) 06:39:19 ID:+3rtfLMy
「さっきのごはんにね、おくすりいれたんだ」
ベルの助けを借りながら湯船から出たガブ子は、そこでもう立っていられなくなってへたり込んでしまった。
そんな彼女にベルは嬉しそうにそう告げる。
「く、くすり?」
まるで頭の中にまで湯気が入り込んで来たかのように白く霞む意識の中、オウムのようにその不穏な言葉を繰り返す。
「ほうとうは、にんげんにのませてエッチなことしかかんがえられなくするためのおくすりなの。
 でもよかった、おねえさまにもちゃんときいて」
その言葉に、ガブ子の心の中にわずかに寒気が込み上げてくる。
この感覚に身を委ねるのことが、天使として許されないことだと悪魔の薬に蝕まれつつある理性が必死に警鐘を鳴らしたのだ。
「きゃ!?」
思わず突き飛ばすようにベルの体を押しのけていた。
それは普段のガブ子からは考えられないほど弱弱しい抵抗だったが、ベルの軽い体重に加え、ここが滑りやすい風呂場だったこともあって彼女に尻餅をつかせることに成功した。
「いたた……おねえさま、ひどい」
頬を膨らませて立ち上がるベル。
その腰の後ろで黒いものが動くのを見た直後、ガブ子は両腕に何か細いものが巻きついてくる感覚に襲われ目を白黒させた。
抵抗する間すらなく、ベルの尻尾によって腰の後ろで両腕を束ねるように縛り上げられてしまったガブ子はそのままうつぶせに押し倒されてしまう。
自分より年下の、しかも悪魔に組み伏せられている。
普段なら悔しくて仕方ないはずの状況なのに、何故か胸が締め付けられるような、天使長に褒められたときに感じるのにも似た気持ちが込み上げてきてガブ子の心をかき乱していく。
「ベルね、するのははじめてだけど、ちゃあんとおべんきょうしてるから、ぜったいおねえさまをきもちよくしてあげる」
嬉しそうに宣言するベル。
その頬は湯に浸かってもいないのに真っ赤に染まっていて、瞳もじんわりと潤んでいた。
さっきの食事で基本的に2人は同じものを食べている。
つまり、ベル自身も量の差はあれ薬を摂取しているのだろう。
うつぶせにされ、そこだけ掲げるように高く上げさせられた細い腰。
そこへベルが背後から顔を寄せてくる。
逃げるように、誘うように、左右に揺れるガブ子の双丘。
小さな手のひらで両側から挟まれると、それだけで腰全体が溶けてしまうような気すらしてしまう。
「おねえさまのここ、きれい」
うっとりした声音で恥ずかしい場所を寸評され、ガブ子の顔が羞恥に染まった。
意識しないようにしようとしても、荒くなった息を薬によって敏感になったそこに吹きかけられるだけで居ても立ってもいられなくなる。
わずかに開き始めた細い隙間。
そこから覗く桃色の媚肉。
「ひぃあ!?」
そこへ息とは違う、それよりもはるかに存在感のある何かが触れてきた瞬間、ガブ子は目の前が真っ白になったよう錯覚に襲われていた。
ぴちゃりぴちゃりとかすかな水音を立ててそこを這い回るのは、ベルの小さな舌だ。
ぬめりを纏った熱い軟体がそこを這い回る度、意思とは無関係に背筋がびくびくと震えてしまう。
792 ◆v8m7tuNvY. :2006/10/22(日) 06:40:08 ID:+3rtfLMy
「は、あ、それ、やめてぇ」
絶え間なく込み上げてくる背徳的な愉悦の前に、ガブ子は弱弱しく懇願する。
けれどベルはその言葉に耳を貸すことなく一心不乱に行為を続けた。
それどころか尖らせた舌先を大陰唇を隙間に割り込ませ、その存在を主張し始めている最も敏感な秘豆を暴き出そうとする。
「あ、――――」
瞬間、目の奥で火花が散るような錯覚。
床に押し付けられた体も、縛り上げられた両腕も、その全てが解放されたかのような飛翔感に貫かれる。
腰がぶるぶると震えたかと思うと、それまでにない勢いで秘唇から淫らな粘液が分泌されベルの口元を汚していく。
一滴も残さず飲み干そうと吸い付いてくるベルの柔らかな唇。
その感触だけを確かなものと感じながら、ガブ子は初めての絶頂に意識をさらわれそうになる。
793 ◆v8m7tuNvY. :2006/10/22(日) 06:40:50 ID:+3rtfLMy
「おねえさま、いっちゃった?」
(い、いく……?)
朦朧とする意識の中にベルの声が滑り込んでくる。
軽く意識を失っていた間に解放されていたらしく、両腕は自由になっていた。
けれどもう抵抗する気すら起きず、左右に力なく投げ出している。
腕だけではなく、もう全身どこも動かせないほどの脱力感に包まれていた。
その中で下腹部だけがじくじくと疼くように熱を持ち、その存在を主張している。
何かが足りない。
先ほど訪れた全てが満たされたような一瞬。
けれど波が引いてしまうとあれですら何かが足りなかったような、そんな気がした。
「おねえさま、すごくエッチなおかおしてる」
笑みを含んだベルの言葉。
「だいじょうぶだよ、ちゃんとさいごまでしてあげるから」
子どもをあやすような、優しげな声音。
その時、ガブ子の視界の隅を黒くて細長いものが横切っていった。
それが少し前まで両腕を拘束していた尻尾だと理解した瞬間、今度こそ、ガブ子の意識は他に比べるもののない本当の高みへと打ち上げられる。
「は、ああ、あああああ!」
ベルの小さな体に相応しい細長い尻尾。
けれど、初めて異物を受け入れるガブ子のそこにとって、それはあまりにも強烈過ぎる存在感を有していた。
閉ざされた肉洞を乱暴に割り広げられているのに、痛みのようなものはほとんど感じる暇がなかった。
唯一途中でかすかな痛みを感じもしたが、それも一瞬で大きすぎる快楽の奔流へと飲み込まれて消え去ってしまったのだ。
「おねえさま、ぎゅうぎゅうしめつけてくるよぉ」
幼貌に相応しくない恍惚とした表情を浮かべながら、ベルが尻尾を前後させる。
それに貫かれたガブ子は、数え切れない絶頂の果て、完全に意識を失うまで獣の吠声のような喘ぎを迸らせていたのだった。
794 ◆v8m7tuNvY. :2006/10/22(日) 06:42:08 ID:+3rtfLMy
以上です。
795名無しさん@ピンキー:2006/10/22(日) 12:24:02 ID:Oqm6i4ls
え、エロすぎるッ!ガッジョブ!
796名無しさん@ピンキー:2006/10/22(日) 14:12:15 ID:STp1wWic
GJヤ
797名無しさん@ピンキー:2006/10/23(月) 15:38:40 ID:IuRh5j68
GJ!!
ううう続きが気になる…
798名無しさん@ピンキー:2006/11/01(水) 16:34:53 ID:9XJ40AIm
あげ
799名無しさん@ピンキー:2006/11/02(木) 17:24:14 ID:CHiQ5aJl
800名無しさん@ピンキー:2006/11/02(木) 19:50:50 ID:dUoQbnG8
800get
801名無しさん@ピンキー:2006/11/03(金) 03:43:13 ID:EJyFQfKn
>>799
なぜこのタイミングで>>200
802名無しさん@ピンキー:2006/11/03(金) 23:13:30 ID:/TNdKlGb
>>801
誤爆じゃなかろうか
そういうおまいはやおいゲトー…………正直すまんかった
803名無しさん@ピンキー:2006/11/04(土) 15:08:19 ID:QwsATSRP
天使保守悪魔
804 ◆v8m7tuNvY. :2006/11/14(火) 06:35:13 ID:+C2RpFKq
埋めネタにもう1本投下します。
元ネタは次スレのやりとり「萌えの天使と停滞の悪魔」です。
805 ◆v8m7tuNvY. :2006/11/14(火) 06:40:25 ID:+C2RpFKq
「この辺りにはいるはずなんだけど……」
生い茂る木々の隙間を縫うように進みながら、周囲に視線をめぐらせる。
けれど森の中は遮蔽物が多くて隠れる分には簡単で、逆に捜すとなるとかなりの困難を伴っていた。
普段なら、森は私にとって一番落ち着ける安らぎの場所だ。
だけど今は違う。
水の中に一滴インクを落としたように、森全体にとても薄くではあるけれど、紛れもない悪魔の気配が漂っていた。
息を潜めているのか、それとも何らかの事情でひどく衰弱しているのか。
後者ならその不浄な存在をこの世から滅する絶好のチャンスだ。
だけどもし前者なら……。
感じる気配があまりにも小さすぎて、それから場所の特定をできないことがもどかしかった。
少し離れたところにある大きな木。
あれの後ろなんて、隠れるには最適な場所なんじゃないだろうか。
あの影から今にも悪魔が飛び出してくるかもしれない。
そんなことを考えていると、愛用の弓を握り締めている左の手のひらにじわりと汗が浮かぶのがわかった。
柔らかな下草を踏むかすかな音。
それさえもこちらの場所を相手に知らせてしまう警報のようで、少しでも音を抑えるために慎重に慎重に足を運んでいく。
どれくらいの時間、そうやって森の中を彷徨っていたんだろう。
全身を包む緊張感のせいでひどく引き伸ばされて感じられていたその時間は、ある時あまりにも突然終わりを告げられた。
806 ◆v8m7tuNvY. :2006/11/14(火) 06:43:49 ID:+C2RpFKq
(――なっ!?)
いきなり膨れ上がった悪魔の気配に思わず足を止めていた。
爆発的。
そう表現できるくらいの劇的な変化だった。
(近い――)
今や惜しげもなくその存在感を撒き散らす強すぎる気配。
おかげで場所は容易に特定できたものの、私は自分の考えていた2つの可能性がどちらも外れていたことに戸惑いを覚えていた。
意図的に隠れていたなら、まだこちらが発見したわけでもないのにわざわざ居場所をアピールしてくるはずがない。
かといって、この強すぎる気配はとてもじゃないけど衰弱している悪魔なんかに出せるものじゃなかったからだ。
場所が掴めた今、一気に攻撃に移るか、それとも相手の出方をうかがうか。
逃げるという選択肢は最初からなかった。
天使として、悪魔なんかに背中を向けることができるはずもない。
「だぁれぇ?」
私の迷いを強制的に断ち切ったのは、何だか間延びした、緊張感のかけらもないそんな声だった。
声から少し遅れて、その持ち主が姿を現す。
天使の前だというのに全く警戒心のない気軽な足取り。
彼女――人間で言えば10歳にも満たないだろう小柄な体躯が纏うのは、森の中にはふさわしくない豪奢な衣装だ。
その背で折りたたまれた蝙蝠の羽と同色の、ふんだんにフリルがついた漆黒のドレス。
ボリュームのある金髪の上にはドレスと同じ生地を使ったヘッドドレスが乗せられていて、その小さな体とあいまってお人形さんのような印象を与える女悪魔だった。
病的に白い顔の中、大きな黒い瞳と毒々しい真っ赤な唇がその印象に拍車をかける。
幼い容姿だからといって油断はできない。
年齢と力は概ね比例の関係にはある。
けれど、主から与えられたそのままの姿を大切にする天使と違って、悪魔はその時々の気分で外見を操作する者も多いというのは常識だった。
807 ◆v8m7tuNvY. :2006/11/14(火) 06:45:27 ID:+C2RpFKq
「なぁんだ、天使か。
 でもぉ、おねえちゃん、なんだか弱そう」
値踏みするような視線を向けられただけで、背筋にぶるりと震えが走る。
それを武者震いなんだと自分に言い聞かせ、私は腰に下げた矢筒から矢を引き抜いて狙いを定めた。
けれど鋭利な鏃が向けられているのに、悪魔は全然動じていない。
完全に舐められていた。
「大人しくしているなら、苦しまないよう一撃で終わらせてあげます」
声にまで震えが混ざらないよう、細心の注意を払わないといけなかった。
そんな私の内心を見透かしたように、幼い悪魔がさもおかしくてたまらないとばかりにくすくす笑う。
「天使って、どぉして皆、同じことしか言わないのぉ? それに、こんな森の中で弓矢はないんじゃないかなぁ?」
自分の衣装を棚に上げ、そんなことまで言ってくる。
そして、それが私たちの戦闘開始の合図になった。
808 ◆v8m7tuNvY. :2006/11/14(火) 06:49:16 ID:+C2RpFKq
これだけ木が密集していると下手に飛ぶわけにもいかず、2本の足で木々の間を疾走する。
もう足音を気にする必要はなかった。
「あは、まぁた、はぁずれ」
踊るような軽快なステップで、何本目かの矢が易々とかわされる。
相手に指摘されるまでもなく、この場所が弓矢に向いていないことぐらい理解していた。
だけど全てが全てマイナスなわけでもない。
たぶん、爪や尾、羽あたりを武器とする接近戦タイプなんだろう、向こうが何らかの武器を持っている様子はない。
それなら近づかせなければ攻撃はないんだ。
木々たちは私の射線を遮る一方で、接近しようとする相手にとっても障害物になった。
相手の動きは決して鈍くはない。
それでも、私にとっては十分距離を保てるレベルだった。
何とか隙を見て接近しようとする彼女と、距離を維持しながら時折矢を放つ私。
最初の内こそそんな構図が続いたもの、いつしかそれにも変化が訪れていた。
向こうは無理に近づこうとせず、あからさまに有効射線上に躍り出たかと思うとすぐに木の影へと姿を隠す。
その動きからは、こちらの消耗を狙っているのが見え見えだった。
そんなものに付き合う義理はない。
私がその作られた隙をわざと見逃すと――、
「どぉしたのぉ? もう撃たないの?」
あろうことか足を止めて挑発してくる始末だった。
(馬鹿に、して――っ!)
乗せられる形で一射。
当然かわされた。
そんなことがそのまま何度か繰り返され、徐々に矢筒は軽くなっていく。
809 ◆v8m7tuNvY. :2006/11/14(火) 06:50:53 ID:+C2RpFKq
「今度はぁ、ここ」
またしても戦闘中だというのに足を止める幼い悪魔。
当然そこは私との間に遮るものがない、絶好の射撃スポットだった。
「いい加減にしなさい!」
偽りの激昂を叫びに乗せて矢を放つ。
放たれたそれは、狙い違わず相手の胸元めがけて空気を切り裂いていった。
「あはは、こわ――ぇ!?」
気に障る哄笑だけを残して飛び退こうとした悪魔の動きがガクンと止まる。
驚いたように足元に向けられた視線の先、ドレスの裾からちらりと覗いた真紅の靴に、何本もの下草が絡みついていた。
それまでずっと余裕を湛えていた悪魔の顔に、初めて焦りの表情が浮かぶ。
(――もらった!)
それを見て取った私は、心の内に自分の勝利を確信したのだった。
810 ◆v8m7tuNvY. :2006/11/14(火) 06:59:31 ID:+C2RpFKq
「そんな!?」
次の瞬間、私の視界から悪魔の姿が掻き消える。
それはまるで、あの悪魔がただの幻だったと思ってしまうほど突然の消失だった。
背後から声が聞こえたのは、さっき放った矢が直前まで悪魔がいた空間を空しく通り過ぎたのとほぼ同時。
「つーかまえたぁ」
「きゃぁ!?」
いきなり胸のあたりを触られて、不覚にも悲鳴をあげてしまった。
込み上げる後悔と自己嫌悪。
背後に悪魔がいる。
それを頭で理解するよりも早く、反射的に右腕で背後をなぎ払うように体を捻っていた。
「あっはは」
振り返った視界の中、悪魔の体が遠ざかっていく。
そこでようやく、何らかの手段で敵は私の背後に移動していたという事実に頭が追いついてきた。
(……向こうの力は空間転移?)
私の力は植物の成長を操作するもの。
それを受けたあの場所の草は、狙い通り確かに悪魔の足に絡み付いていた。
力によって多少は強化されているとはいえ元は普通の草だから、時間があれば切断するのは難しくない。
でも、あの瞬間、瞬きすらせず注視していたけどそんな動きは全くなかった。
いきなり消えて、次の瞬間には背後にいたんだ。
一瞬とはいえ触れられた胸を中心に悪寒が全身に伝播していく。
触れるだけじゃなく爪を突き立てられていたら、今こうして立っていることすらできなかったかもしれない。
それは紛れもない恐怖。
だけど、それと同時に恐怖にも負けない強さの怒りが、ふつふつと沸き立ってくるのも自覚していた。
一度は詰めた距離をあっさり放棄したのは、いつでもまた近づけるという自信の表れなんだろう。
こうなってしまうと、今までの戦闘は茶番としか言いようのないものだったことに気づかざるをえなかった。
「ちょっとだけ、びっくりしちゃったぁ。
 でもぉ、草で足止めして矢でとどめなんて、なんだかずるいんじゃないかなぁ?」
ゆっくりとしたしゃべり方が苛立ちと焦りを募らせていく。
言葉通り、こちらの力も相手を一瞬驚かせる程度のことはできたかもしれない。
だけどこちらが相手の力に受けた衝撃は、それとは比べ物にならないものだった。
811 ◆v8m7tuNvY. :2006/11/14(火) 07:05:00 ID:+C2RpFKq
(――どうする?)
客観的に見て、相性は最悪といってもいいほどだった。
跳べる距離と頻度にもよるけど、ある程度以上の距離を維持することが必須の私ではあまりにも分が悪い。
自在に転移できる相手をどうにかできる手がないわけじゃなかったけれど、それはかなりリスクの大きい、いわば一か八かの賭けだった。
力のほとんどを使い切る大技。
万が一外せばもう逃げるだけの力もなくなってしまう。
(――逃げる? 私は何を考えて……)
思考を掠めた弱気な考えを懸命に振り捨てようとする。
「そろそろぉ、逃げようとか考えてる頃かなぁ? いいよ、ビックリさせてくれたご褒美に、今なら見逃してあげるぅ」
「くっ、ふざけないで! 誰が――」
屈辱的過ぎる提案をのんでしまいそうになる自分を叱り付けるようにことさら声を張り上げる。
それは向こうから見たら滑稽な虚勢に過ぎないのかもしれなかったけれど、なんとなく心の奥から力が湧き上がってくるような感じがあった。
「あはは、まだ力の差がわかんないなんて、おばかさんなんだ」
馬鹿にしきった笑いをあげる悪魔の姿に、悔しさで胸が詰まりそうになる。
その悔しさを噛み砕くように、私は奥歯を強く強く噛み締めた。
そんな私を楽しそうに眺め、再び悪魔がその真っ赤な唇を震わせる。
「じゃあ、鈍感なおねえちゃんにもわかるように、もうちょっとだけわたしの力を見せてあげるぅ」
その言葉に私の全身に緊張が走った。
次の瞬間には相手の姿が掻き消え、すぐそばまでやってくるかもしれない。
私はいつ相手が転移しても反応できるように、そしてあわよくば転移の前兆のような何かを発見できればと考え全神経を悪魔に注いでその瞬間を待った。
812 ◆v8m7tuNvY. :2006/11/14(火) 07:15:03 ID:+C2RpFKq
「――ぇ?」
何が起きても驚かないつもりだった。
けれど全く予想していなかった現象に、またしても間抜けな声を漏らしてしまう。
今度は、いつまで待っても悪魔の姿が消えることはなかった。
反対に、現れたのだ。
彼女の手に、白い布が。
全身の肌の上を、ぬるい微風が通り過ぎていく。
「――!? きゃああ!」
一瞬戦闘中であることも忘れて、地面の上にへたり込んでしまった。
お尻の下に直に感じる下草の感触。
自分の体を抱くように回した両腕の内側には、直接触れる肌のぬくもりが感じられる。
「あははは、かぁわいい声」
羞恥で顔が熱くなる。
いつの間にか、私は身に着けていたものの全てを奪われていた。
弓も矢筒も服も、下着に至るまでその全てをだ。
「それにぃ、すっぽんぽんでわたしを睨んでるおねえちゃん、最高だったよぉ」
おかしさも極まったとばかりにお腹を抱えて大笑いする悪魔に目頭が熱くなる。
それがどの感情によるものなのか、私にはもうわからなくなっていた。
自分が跳ぶだけじゃなく、離れた場所にある物を引き寄せることもできる。
頭の中、嵐のように吹き荒れる羞恥の中で、一度は細切れになった思考を掻き集めて相手の力を分析する。
転移を見た時点で空間を操るということはわかっていたはずだ。
だからこの力も予想してしかるべきだった。
そう自分に言い聞かせて、何とか戦意を奮い立たせようとする。
「ばぁ」
「――ひぃ!?」
そんな私をあざ笑うように、悪魔の顔が目の前に現れる。
転移を見るのは2度目のはずなのに、それだけでせっかくまとまりかけていた思考があっけなく散り散りになってしまう。
またしても反射だけで腕を振るけど、そんなの当たるはずもない。
「隙ありぃ」
軽やかにかわした悪魔は逆に、その細い腕を私の体に伸ばしてくる。
「――!?」
股間の1点から電流を流されたような衝撃が全身を駆け抜け、声にならない悲鳴がほとばしる。
何をされたのか理解ができず、ますます私はパニックに陥ってしまう。
「あははははは、おねえちゃん、頭は鈍いけど体の方は敏感なんだぁ」
耳障りな笑い声が遠ざかっていくことでかすかな安堵が込み上げてくる。
だけど、いつまたそれが近づいてくるのかわからない。
わずかに残った理性は立ち上がって戦えと命令してくる。
だけど、今の私は立ち上がるどころか、俯けた顔を上げ、相手を見ることすらできなくなっていた。
怖かった。
短い時間とはいえ完全に手玉に取られ、私の心は完全に打ちのめされていた。
涙があふれ頬を伝っていくのを拭うこともできない。
2本の腕で自分の体を掻き抱き、ただ身を縮こまらせて震えている。
むきだしになった太ももに落ち、周囲に散っていく小さな飛沫。
それは、今の私の心そのものだった。
「あーぁ、だから逃げればいいっていったのになぁ。
 さってと、おねえちゃん大人しくなっちゃったし、そろそろ終わりにしよっかなぁ」
聞こえよがしの呟き。
その中の終わりという言葉に心が震えた。
これまででも、向こうがその気なら私は何度死んでいたのかわからない。
完全に生殺与奪の権利を握られた状態。
だけど、限界まで追い込まれた瞬間、私の中で何かが吹っ切れた。
もう迷っていられる段階じゃなかったんだ。
813 ◆v8m7tuNvY. :2006/11/14(火) 07:18:28 ID:+C2RpFKq
ずっと俯けていた顔を上げると同時に、残された力の全てを地面を介して周囲の木々に流し込む。
変化はすぐに訪れた。
生い茂る木々の幹といわず枝といわず、至るところに数え切れない瘤が生まれて育っていく。
「あは、まだ何かする気なんだ」
嬉しそうに周囲を見回す彼女は完全に油断しきっていた。
どんな攻撃からも転移で逃げられる、そう思っているんだろう。
(でも――そうはさせない!)
心の中、仮想的に作り上げた弓。
限界まで引き絞ったその弦を離すイメージが、わたしにとって最後の大技発動の引き金だった。
一斉に瘤が割れ、中から飛び出した無数の弾丸が周囲の全てを打ち砕こうとする。
上空を含め、この森にいる限り逃れる術はない。
それだけの密度を持った弾丸の嵐が私の正真正銘切り札だった。
本来なら、私のいる場所だけが唯一安全になるよう狙いを調整する。
でも、相手が空間を操る以上私と相手の位置を交換される恐れがあったから、今回はそれすらしなかった。
負ける恐れのある賭けよりも、確実な相打ち。
それが私にできる精一杯だった。
「勝てないなら心中ぅ? だから天使って嫌いなんだぁ」
確実な死が目前にまで迫ったせいか、逆に恐怖という感情を喪失した私の鼓膜を振るわせたのは、初めて聞くつまらなさそうに吐き捨てられたそんな言葉。
その声の主が誰なのか理解する暇もなく、私の意識は闇に包まれたのだった。
814 ◆v8m7tuNvY. :2006/11/14(火) 07:19:11 ID:+C2RpFKq
闇に落ちる直前、覚悟していたような痛みはなかった。
五感の全てを失った状態で、闇の中に意識だけを漂わせる時間がただただ続く。
圧倒的な孤独感。
これが死ぬということなんだろうか。
もしこの状態がこれから先永遠に続くというなら、そう時を待たずして気が狂ってしまうんじゃないか。
そんなことを考えていると不意に世界が光を取り戻した。
815 ◆v8m7tuNvY. :2006/11/14(火) 07:26:03 ID:+C2RpFKq
濃密過ぎる闇が拭われた時、目の前にあったのは私自身の体だった。
一糸纏わぬ姿で地面に座り込んだ自分の額に、私はその手を伸ばして指先だけで触れている。
にもかかわらず、目の前の私自身の両腕は自分の体をかき抱くように胴体に回されていた。
「おねえちゃんが今見ているのはぁ、わたしが今見てるもの」
私の口が勝手に動き、私のものではない声を紡ぐ。
(この声……あの悪魔?)
少し声の高さが違う気はするけれど、それでもこの声は確かにあの悪魔のもののように私には感じられた。
「普通なら、おねえちゃんにこの世界を知覚することできないんだけど、最後だから特別に、意識だけ止めずにおいてあげたんだよぉ。
 でも、それだけだと肉体が止まっているせいで何も感じられないから、今はわたしの感覚を流し込んであげてるんだぁ」
首が勝手に動いて周囲を見回す。
(――止まってる)
瘤から放たれた弾丸、その全てが空中で制止していた。
「これがぁ、わたしの力。
 時間の流れを止める、停滞の力」
敵の口から解説されて、そこでようやく私は相手の力の本質を悟る。
同時に、自分がどれだけ無謀な戦いを挑んでいたのかも思い知らされていた。
彼女が屈み込み、それに合わせて視点の高さと、私の額に当てられた指先の位置が移動していく。
私の体の中心線をなぞるように下りていった指先がたどり着いたのは、ぴたりと閉じられた内股の奥。
(――や、やめて!)
他人に、しかもよりにもよって憎むべき悪魔に、その場所を触れられる。
必死に張り上げる心の声が聞こえているのかいないのか、彼女の指先がその奥にある何かを的確に探り当ててくる。
「さっきちょっと触っただけでぇ、あんなに反応してたもんねぇ? あぁ、さっきより大きくなってるかもぉ」
薄い皮に包まれた小さな硬い突起物。
それを悪魔の指先がクニクニと押し潰している。
それでも私が感じているのは彼女の指先の側の感覚だけ。
敏感すぎる場所を弄ばれているのに微動だにせず、ただただ彼女のなすがままにされている。
この世界では、むしろ私の方が1体のお人形さんに成り下がっていた。
816 ◆v8m7tuNvY. :2006/11/14(火) 07:26:53 ID:+C2RpFKq
「これぐらいでいいかなぁ」
(いったい何を……)
ここまでされても、私には悪魔の意図が完全に掴めているとは思えなかった。
ただ、ひどく嫌な予感だけが心の奥底にわだかまっていく。
動けない私の体を弄ぶ様を見せ付けて羞恥を煽る。
たぶんそれも間違いじゃないんだろうと思う。
だけど、この悪魔はそれ以上の何かを企んでいるんじゃないか。
それは漠然とした予感だった。
817 ◆v8m7tuNvY. :2006/11/14(火) 07:32:35 ID:+C2RpFKq
「さっきも言ったけど、本当ならこの世界で起きたことはおねえちゃんには知覚できないの。
 服を脱がせてあげたのも、最初は全然気づかなかったよね?」
その時の滑稽さを思い出したのか、彼女は悪意のこもった笑みを漏らした。
確かに、あの時気づいたのは、肌を直接撫でた風によってだ。
それはつまり、脱がされた時に肌と服の間にあったはずの摩擦は全く感じられなかったと、そういうことになる。
「でも、今度は違うんだよ。
 意識まで止まっていたあの時と違って、今のおねえちゃんにはわたしに触られたって記憶があるでしょ? じゃあ、これで時間が動き出したらどうなるのかなぁ?」
(……まさか)
恐ろしい可能性が頭を過ぎる。
「ぴぃんぽぉん」
楽しそうな悪魔の声が、今まで一番嫌らしく頭の芯にこびりついてくる。
「時間が動き出した瞬間にぃ、意識と肉体がぁ、帳尻を合わせようとするんだよ。
 ちょっと触っただけでもあんなだったのに、これだけ念入りにしたのが全部一辺にきたら、おねえちゃんどうなっちゃうのかなぁ?」
心底楽しそうな悪魔の声音と対照的に、私の意識は一秒ごとに絶望の色一色に塗り潰されていく。
もし体が動いたら、きっと奥歯がガチガチと鳴ってうるさかっただろう。
「じゃぁね、わたしそろそろ行かないと。
 おねえちゃんがイッちゃう瞬間を見れないのは残念だけど、ここにいたら痛そうだもんね」
(ま、待っ――)
彼女の指先が私のそこから離れると、またしても私の世界が闇に包まれる。
意識だけがあって、でも肉体の時間は止められているせいで何も感じられない闇の中。
(や、やだ……)
今の私にできるのは、この世界に再び光が差し込むその時を待つ、それだけだった。
その直後に訪れる経験したことのない、予想すらできないその瞬間に怯えながら――
818 ◆v8m7tuNvY. :2006/11/14(火) 07:33:12 ID:+C2RpFKq
以上です。
819名無しさん@ピンキー:2006/11/14(火) 07:37:13 ID:/RkSMbGs
直接的な描写は少ないのに何でこんなにエロいんだろう。
GJ!
820名無しさん@ピンキー:2006/11/19(日) 23:04:58 ID:WX/jAm0F
悪魔の能力はアレか。
ザ・ワールドとクラフトワークの合成発展型。
すさまじくエロくて感動した。
821名無しさん@ピンキー:2006/11/21(火) 01:04:38 ID:yyB8ek90
最後の攻撃が…花京院vsDIOみたいだ…。
822名無しさん@ピンキー:2006/11/21(火) 15:30:04 ID:ou/SmRrl
【魔王】の紹介文
本格焼酎「魔王」は天使を誘惑し魔界へ最高の酒を調達する悪魔達によってもたらされた特別のお酒です。

読んでてこのスレ思い出した。
823名無しさん@ピンキー:2006/11/21(火) 22:57:48 ID:Y2Z9W6TX
>>822
天使のえちぃエキスがたっぷり含まれているわけですね。

文才のある人これネタに1つ書いてくれw
824名無しさん@ピンキー:2006/11/21(火) 23:20:43 ID:l9UbnFzP
>>823
ではその酒をおごってもらおうか
825名無しさん@ピンキー:2006/11/21(火) 23:32:07 ID:wK3m9+KT
「あっ・・・駄目ですっ・・・やめてっ!?」
「今さらだろ?さぁ・・・たっぷり貰って帰るからな・・・」

そういうと悪魔は天使の誰にも触れられたことのない場所を・・・

断念_| ̄|○

誰か任せた
826名無しさん@ピンキー:2006/11/23(木) 22:42:30 ID:t4k0kb/M
スレが沈む前に。
>52-55みたいな解説は 大 好 き だ 。
827名無しさん@ピンキー:2006/11/26(日) 09:31:04 ID:QmZQxPaF
浮上させておけばいいのでは
828名無しさん@ピンキー:2006/11/26(日) 16:43:48 ID:yYHv8R6T
いや、とっとと埋めようよ。次スレも立ってるんだし
829名無しさん@ピンキー:2006/11/26(日) 20:16:00 ID:yedHT2vp
容量もうヤバス?
830名無しさん@ピンキー:2006/11/27(月) 23:39:39 ID:mZe3aaeU
あと17k前後。
とりあえず7kで落ちるか?
831名無しさん@ピンキー:2006/11/28(火) 00:11:08 ID:W3CmuWXZ
今なら改行Uzeeeeeなレスも歓迎
832名無しさん@ピンキー:2006/11/28(火) 06:56:25 ID:5L/M6Fng
むしろちょうど埋め切るくらいのSSも大歓迎
833名無しさん@ピンキー:2006/12/02(土) 21:22:57 ID:u6qiMvnC
保守
834名無しさん@ピンキー:2006/12/03(日) 16:04:09 ID:8SU5+Vbh
せんでいいw
じゃあ、思いくそ改行するか

























































早く埋まらんかなぁ
835名無しさん@ピンキー:2006/12/03(日) 18:26:11 ID:z8HYNMmG














836名無しさん@ピンキー:2006/12/03(日) 18:26:45 ID:z8HYNMmG
うわ、なんか歪んだ背骨みたいに見える…。
837名無しさん@ピンキー:2006/12/03(日) 18:37:26 ID:H1Wann9Z
改行したって別に容量食うわけではないだろう。
改行コードは普通の一文字と同じバイト数だったはずだし。
838名無しさん@ピンキー:2006/12/03(日) 18:44:07 ID:Yt8t0SmY
こういう時こそ小ネタ投下のチャンス!

……いや、すぐにと言われても思いつきませんけどねorz
839名無しさん@ピンキー:2006/12/03(日) 20:46:24 ID:8SU5+Vbh
じゃキーボードめちゃうちで

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hjbsdlskS*Kehfoiwuewr;hWIORIEiweugriういぐいfぎhs;ふぁrぬ
840名無しさん@ピンキー:2006/12/03(日) 22:18:19 ID:iA55ajp0
「……我、汝の召喚に応じ姿を現さん。いざ契約を……、ってなんでアンタがっ!」
「まあまあいいじゃん、いっつも君がつれない態度を取ってばかりいるからね、
 こうして二人きりでじっくり話し合いたいと思ってさ」
「黙れこのスケコマシが!だいたい、アンタとアタシは敵同士でしょーが!」
「スケコマシは酷いなぁ、僕は世の女性に等しく愛の素晴らしさを説いているだけだよ?」
「この鬼!悪魔!……じゃなかったエロ天使!」
「何とでも言ってくれ。……でもね、本当に君の事を愛しているんだ。信じてくれ」
「う……急に真面目な顔して言われても……アタシにも立場って物が……。
 その、嫌じゃ、ないけど……」
「……なーんてね。柄にもなく顔を真っ赤にしちゃって、やっぱり君は素直だなぁ」
「だ、騙したな!この馬鹿!やっぱりアンタなんか大嫌いだ!」
「いた!痛い!力任せに翼を引っ張るなって!いたたっ!」

そんな小ネタ。……スレタイと合ってないね、ごめん。
841 ◆v8m7tuNvY. :2006/12/04(月) 02:19:03 ID:ZVDIQbsc
入りきるかちょっと微妙ですが埋め用にもう1本。
焼酎じゃないですが元ネタは>>822の魔王です。
842 ◆v8m7tuNvY. :2006/12/04(月) 02:19:56 ID:ZVDIQbsc
「ねえ、ねえ、どう?」
まっすぐな瞳でそう尋ねてくる少女リリィに対し、天使であるルエルは返答に詰まっていた。
2人が出会ったのは今から1時間ほど前のことだ。
夕暮れ時、一日の仕事を終え天界への門に向かっていたルエルは、その途中で森から聞こえるかすかな泣き声に気がついた。
そして声を頼りに降り立った場所で、この少女リリィを発見したのだ。
当初は彼女のことをただの迷子だと思い、家まで送っていけばそれで済むと考えていたルエルだったが、すぐにその考えを捨てざるを得なくなった。
リリィは父親からお使いを頼まれており、その帰り道でそのお使いの品である祖母の作った果実酒をなくしてしまったというのだ。
結局ルエルも手伝って探し回った挙句、ようやく発見することができた頃にはすでに日はすっかりと落ちてしまっていた。



リリィがお礼にと分けてくれたワイン。
それは確かに悪くない出来ではあった。
(でも……何か一つ足りない気がするのよね)
それがルエルが抱いた正直な感想だ。
けれど感想を求めてくる少女の瞳からは、祖母が作ったその果実酒に対する絶対ともいえる自信がうかがえる。
それだけに、それを否定するようなことを口にするのはルエルにとって、いや誰にとっても胸の痛むことだった。
かといってルエルは神に仕え、人々に誠実であることを説く天使の1人。
嘘をつくことにも極めて強い抵抗がある。
結果、ルエルは少女の問いに対して返答に窮しているというわけだった。
とはいえ、あまり沈黙が長く続くのもまずい。
どちらにするにせよ、早く選択しなければ少女に怪しまれてしまう。
「……おいしくない?」
それでも決断できずに迷っている内にルエルの危惧は的中してしまったらしい。
出会った時は涙に濡れていた、けれど失せ物を発見してから今まではせいぜい10歳を越えたばかりだろうその年齢に相応しく無邪気な喜びを湛えていた鳶色の瞳が再び曇り始める。
それを見て、ついにルエルは決心することができた。
(この子を悲しませないための嘘だったら、きっと主もお許しくださる)
「ううん、そんなことないよ。
 すごく美味しかった」
小さな罪悪感を胸の奥に隠しつつ、リリィに告げる。
その答えに、少女はきっと喜んでくれる。
そう信じての偽りの言葉だ。
だが、実際の少女の反応は、ルエルが予想とはかけ離れたものだった。
843 ◆v8m7tuNvY. :2006/12/04(月) 02:20:46 ID:ZVDIQbsc
「ふぅん、おいしかったんだ?」
「――え?」
一瞬、目の前にいた少女が別の何かに入れ替わったかのような錯覚に陥る。
それぐらい、劇的な変化だった。
出会ってから今まで、ずっと纏っていた純真無垢な少女の雰囲気が一瞬で取り払われ、全く逆のものへと塗り替えられる。
すっきりと通った鼻筋の下、小さく咲いていた桜色の唇がにぃっと横に長く伸びる。
それは同じ笑顔ではあっても、果実酒を発見した時の見ている者の心まで一緒に明るくしてくれるものとは正反対のものだった。
ルエルの背筋を、ぶるりと震えが走り抜けていく。
「うふふ、天使様でも嘘ってつくんだね」
ルエルの心の奥底まで見透かしているような真っ赤な瞳。
(――目の色が!? まさか悪魔!?)
その身体的変化に、ようやくルエルは目の前にいる少女の正体を悟る。
(私としたことが、見抜けなかったなんて)
けれどそれを後悔している暇はなかった。
今この瞬間にも目の前に悪魔がいるのだ。
反射的に背後に飛び退き距離を取る。
「――くっ!?」
だが着地した瞬間、意思とは無関係に膝が折れ地面に片膝を付いてしまう。
同時に、胃の中が燃えるように熱くなっていることに気がついた。
正体を隠した悪魔に勧められるがまま口にした果実酒。
考えられる原因など、他にありはしなかった。

「ひ、卑怯な……」
「あはは、騙される方が悪いんだよ……って、この台詞も何度目だろ。
 ホーント、天使って馬鹿ばっかなんだから」
にやにやと嫌味な笑みを浮かべながら近づいてくるリリィ。
それに対してルエルの側は、立ち上がるどころか一瞬でも気を抜けばそのまま地面に倒れこむのを避けられないほど体が言うことを聞かなくなっていた。
それを悟っているのか、リリィの足取りに警戒心はない。
そのことがルエルのプライドをより一層傷つけていく。
「正面から戦いさえすれば、とか思ってるんでしょ、天使様?」
天使様。
それはリリィが正体を隠していた頃から何度も向けられている呼び方だ。
けれど以前そこに込められていた尊敬や憧れの感情は完全に失われ、今そこに込められているのは嘲りだけ。
そしてその言葉は確かにルエルの図星を突いたものだった。
正体を現した今になっても、少女からそれほど強い力は感じられない。
というより、元の力が弱いからこそ、あれだけ完璧に悪魔の気配を隠し通せていたと言ったほうがいいだろう。
(と、とにかく、今は毒を浄化しないと……)
屈辱にきつく唇を噛み締めながら、全身に天使の力を循環させていく。
先ほど飲まされたのは、少なくとも即効性の致死毒ではない。
それが今のこの、敵の目の前で体の自由を奪われるという最悪の状況にあって唯一の希望だった。
本来、殺すだけなら彼女が油断しきっていた先ほどの段階でもっと強い毒を飲ませてやればそれで済む。
(それをしなかったのは、どうせ動けなくなった私をいたぶるつもりだったんだろうけど、そうはいかない)
体は動かせなくとも、彼女の体を常に守っている神の加護は有効なのだ。
それは悪魔としては大して強くないリリィがむりやり破ることなどできるはずがない強さのもの。
それ故、幼い悪魔がその手を伸ばしてきても、ルエルの心に恐怖の感情は生まれたりしなかった。
「ひぅっ!?」
けれどそのことが油断に繋がってしまったのか、不意打ち気味に敏感な首筋を撫でられて、思わず情けない声を漏らしてしまう。
リリィの手が自分の首に伸ばされてくるのは、もちろんわかっていた。
とはいえ、まさか優しく撫でられるとは思っていなかったのだ。
「ご自慢の神の加護も、こうして触れるだけなら反応しないのよね」
またしてもルエルの心を見透かしたようなその言葉に、不覚にも驚きを顔に出してしまう。
「何驚いてるの? あなたみたいな天使を今までに何人も相手にしたって言ってなかったっけ?」
そしてそれを見て取ったリリィにまたしても馬鹿にしたような笑みを向けられて、ルエルは慌ててそれを抑え込んだのだった。
844 ◆v8m7tuNvY. :2006/12/04(月) 02:21:24 ID:ZVDIQbsc
「く、うぅ……」
悪魔の力に操られた蔓が頭上から伸びてきて、ルエルの両腕に巻きついていく。
為す術もなく、地面に膝を付いたまま万歳をするような体勢を取らされた囚われの天使。
せめてもの抵抗にと目の前の悪魔に鋭い視線を投げかけるが、そんなものはそよ風程度にも感じていないのか、リリィが余裕の笑みを崩すことはなかった。
加護が反応しないようにだろう、両腕の蔓は締め付けるというよりもあくまでルエルが倒れこまないよう支える程度に巻きついている。
腕さえ自由に動けば造作もなく振りほどけるほど。
そのことに、今の自分の無力さをより一層強く思い知らされた。
「ねぇ、もう1回聞くけど、本当にこれ、おいしかった?」
リリィが左手に持ったワインの瓶をかざしながら、先ほどの問いを繰り返す。
「いつまでも反抗的な態度だと、ひどいことしたくなっちゃうんだけどなぁ」
自分の質問にルエルが答えないことを確認すると、その笑みをさらに残忍なものへと変えてあからさまな脅しの言葉を口にする。
けれど――、
「あ、でも加護があるからひどいことはできないんだっけ? 殺そうとしたら、あたしの方が焼き殺されちゃうんだった」
すぐにそんな風に無邪気に笑い始めるリリィ。
いくら悪魔には気まぐれなものが多いとはいえ、その態度にはさすがにルエルも面食らってしまう。
そんな彼女の口元に、リリィはワインの瓶を突きつけてくる。
今ルエルの体を蝕んでいる悪魔の毒。
瓶が傾けられあふれ出したそれをこれ以上飲み込まないよう、彼女は必死に口を閉じて抵抗した。
結果彼女の口の中へと流れ込めなかった深紫の液体は胸元へと零れ落ち、周囲に鼻腔を刺激するアルコールの香りを振りまいていく。
「あーあ、もったいない。
 いくら未完成でも、ここまでするのにも結構苦労するのになぁ」
言葉の内容とは裏腹に、リリィの口ぶりに気を悪くしたような様子はない。
だがその悪魔の言葉には、その態度以上に気になる単語が含まれていた。
845 ◆v8m7tuNvY. :2006/12/04(月) 02:21:57 ID:ZVDIQbsc
「……未完成?」
一旦瓶が口から離されたことによる安堵もあって、ついその単語を繰り返してしまう。
「そうだよ、だから味はいまいちだったでしょ?」
そう言ってリリィはワインの瓶を今度は自分の口にあて、ラッパ飲みの要領でその内容物を口に含む。
そこからの展開は、ルエルには予想はできても抵抗ができるものではいそれだった。
リスのように頬を膨らませたリリィが顔を近づけてきて、そのまま唇を重ねられる。
2人の身長差は、ルエルが膝を付いていることで逆転し、むしろ彼女の方は上を向く形になってしまう。
(駄目……これ以上飲まされたら……)
前に飲んまされた分もまだ浄化できていないのに、そこからさらに追加されたら浄化にいつまでかかるかわからない。
加護があるだけにすぐさま命に関わることはないだろうが、攻撃的な行為でなければ反応しないという加護の弱点も熟知されている。
動けない間に悪魔の巣窟へと連れて行かれたりした場合、その後の脱出は極めて困難になるだろう。
けれど、手足のように全く意思に反応しないというほどではないが、口のあたりにも毒は回りつつある。
まるで一個の生命のように蠢くリリィの舌に、ルエルの懸命の抵抗はそれほど長くは持たなかった。
閉ざされていた門を巧みに破った悪魔の舌に先導されて、ワインが口の中に流れ込んでくる。
(駄目……駄目なのに……喉も……)
心の中では拒んでいるのに、ルエルの喉は意思に反して流し込まれた液体を素直に飲み込んでしまう。
再び湧き上がる胃の中の灼熱感。
天使と悪魔のディープキス。
その淫靡な行為は、瓶が完全に空になるまで続けられた。
846 ◆v8m7tuNvY. :2006/12/04(月) 02:23:09 ID:ZVDIQbsc
このスレには収まらなさそうなので次スレに続きます。
847名無しさん@ピンキー:2006/12/04(月) 20:39:31 ID:GY3psya1
移転先

悪魔と天使でえっち 2nd world
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1161349132/
848名無しさん@ピンキー:2006/12/04(月) 21:21:48 ID:UY+l3wLG
なんだか余計なことをしてしまったようだね…(埋め参加)
849名無しさん@ピンキー:2006/12/06(水) 16:57:07 ID:2sAlW4KK
埋めないと
850名無しさん@ピンキー:2006/12/06(水) 21:51:38 ID:2sAlW4KK
埋めないと
851名無しさん@ピンキー:2006/12/06(水) 22:00:01 ID:hziL5KEw
産め
852名無しさん@ピンキー:2006/12/06(水) 23:10:44 ID:TI3gsEJd
   ♪ワーワワー
          ⊂⊃              ♪ワワーワワー
     |\_/ ̄ ̄\_/|         ⊂⊃
    / \_|  ▼ ▼ |_/     |\_/ ̄ ̄\_/|ヾ
   //ノ⌒((\  皿 /        \_| ▼ ▼  |_/ヽ\
   | |ソノノソヾ/⌒ヽ mm=<()       \ 皿  /ノノソヾヽ\\
  ノノノ)ソノ ノ ヽ ソ ノ      ()>==mm   ⌒ヽ ヾヽ\ヾヽ\
 ( (ヾソヾ /   `- ´            ヽ ヽ ノ 人 ヾヽヾソノ )
  しソノソ(   /                 \` /  \  ソソノ丿
  __ノ ノ 丿    埋め  埋め☆     ̄\  ) ) しソノ
 / _//                       \ \ \__
 し´し´ ̄                         ヽ  ̄  `ヽ`ヽ
                                 ̄ ̄ ̄丶丿丿
853名無しさん@ピンキー:2006/12/06(水) 23:11:59 ID:iVI3WHkS
            ,,-'´~ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ、
           /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽト、_
            〈::::::::::::::::::::::::::::::::::/ ̄、.exe≦ミヽ
           /ヽj::::::::::::::::::::::::::::::::::`ー个<´\ ヾj
        /::イ::::/::::;':::::::::::/\::::ヽ::::::::{_、イ
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           !::::::!:::: !:::::::/  ,ィ=z.|:::::|:::::::,':::l
         ヽ::::l::i!::|:::::/     {::::;i}:::::ト、/::::/  
           :ハ !∨ .  ""`´.|:::::|ソ::::/
            !:::/、  __   .ィ!/!ヘレ' うめ
            '∨>_ーr‐ フ´^L_
              //  / /ヘ.
             /| |/ / / / ヽ.
            ' / / /  / /   ヽ
 _        / // /   | |    ',
 ゝ ´'-.,,_   / i, ' ,/     | |     i
 |      ゝ../ソ  ,j|イ_ _____.| |     レ−- ' ´ ̄ _ヽ
 ヽ   ゝ.__  y/ |..:..:.:.:::::::::::::::::| |     丶     /丿
  ノ          |==|><|===| |    i    ゝ_,,.. | /
  ゝ         .!:::::::::八::::::::::::| |   ,'        ゝヽ
  レ\       |-─ --─--.| |            ソ''
     `''-..,,,__ ,'        | |  ゝ- ,,,_ __... ,,_.,/
854名無しさん@ピンキー:2006/12/06(水) 23:31:27 ID:RP+9hUBC
うまったのかな?
855名無しさん@ピンキー:2006/12/06(水) 23:52:43 ID:HYfTplp8
埋め参加
856名無しさん@ピンキー
あと1kだからコレでちょうど500になってくれると嬉しいぞ。