ここはすでに単独スレのある戦隊・ライダー・ウルトラ各シリーズ<以外>の
特撮作品のエロSSを投下したり、カップルの話をしたりするスレです。
純愛から陵辱、萌えや燃えをいろいろ語りましょう。
人の好みは千差万別、十人十色。自分と合わないと思ったらスルーで。
そして荒らし・煽りも大人の身のこなしで華麗にスルーしましょう。
関連スレは
>>2
よかった。無事にスレ立てられた……
>>1さん乙です。待ってたよー
皆さんでSS投下や萌えカポー話でマターリ楽しめるといいですね
剣蘭萌えー(*´∀`)
>>1乙カレー
Q&Aスレと、話を振った戦隊カプスレに報告しといた方が良いかと思うが
携帯だからURLが解らない('A`)ダレカヨロ
>>5 スレ宣伝扱いされるのを警戒してあえて張らなかったんですが、やっぱり報告してきた方が良いですか。
それではQ&Aスレと戦隊スレに行って来ます。
行って来ました。
超星神は天馬x未加の初期や翔太xユカの、姉さん女房の尻にしかれてるぽい感じのとこが好き。
牙狼はカプないのかな? こっち放映してないからさっぱり分からん。
8 :
名無しさん@ピンキー:2005/12/07(水) 02:06:12 ID:QwZV8+aU
あのさ、戦隊とライダー以外ってのは分かるんだけど、
>>2に載ってるウルトラマン系のエロパロスレだと、隊員×隊員(つーか、人間×人間)とかはスレ違いになるっぽいんで、そうゆう作品はコッチに書いてOK?
すいません、牙狼のはここでいいでしょうか。
ss書きかけたものの、投下場所で悩んでました。
>>7 あ、ここに牙狼のことに触れたコメントがあったんですね。
すいません、ちゃんと読んでいなくて・・・。
牙狼は主人公はバリバリ童貞wの模様。
ヒロインも男にあんまり興味がなさそうで、もしかしたら・・・の雰囲気。
3人目のレギュラー、主人公のライバルキャラが6話から登場しましたが、
この男はナンパな遊び人の雰囲気を漂わせています。
主人公とヒロインは主人公のお屋敷wで、同居しています。
でもって、主人に忠実な老執事がお屋敷で働いています。
メインの女キャラはヒロインのみ、ヒロインの友達という女がたまに出てきますが・・・
あと、主人公に敵を倒すように指示したり、敵を倒したとき報告に行くところに
少女三人組がいます。
が、私はロリ属性無いので、少女がらみでのssはかけません・・・。
それにしても牙狼放送してない地域は本当にもったいないです。
私にとっては今年のベスト特撮となっております。
1月から、スカパーのファミリー劇場で放映がはじまるので、見られるようになる方がいるかもしれませんね。
あと、DVDは4月かららしいです。
ちょっと遅いですよね・・・。
投下しようとしたら、DAT落ち、っていうのが怖くて、無駄なレスを連投してしまってすみません。
超星神は、カプ多くて書きやすそうだけど、なんか今のセイザーXをみてても、
妄想が湧きません・・・健全な雰囲気っつーのかな・・・。
えーと、鋼牙×カオル、零×カオルなどを準備中ですが、とりあえず、、、
ss初心者なので、お恥ずかしいですが・・・極短編を投下します。
町外れの、廃屋のような洋館。
外からは見えない窓の無い倉庫のような一室。
かつては、すばらしく高級なものであったろう、色あせたソファベッドに、若い男が一人横たわっていた。
「ZERO?!寝ちゃったの?ZERO!」
「何、シルヴァ・・・眠いんだけど」
「ZEROったら、また・・・」
「また、何よ」
「私を置いて、何してきたか言ってみなさいよ」
「まあ、いいじゃん」
男はソファベッドから身を起こし、笑顔をみせた。
「ごまかされないわよ」
白い煙が立ち、そこには、妙齢の・・・少々トウの立った・・・美女が立ち、男を見下ろしていた。
「街で女の子をナンパしてたんでしょう、わかってるんだから」
「嫉妬かい?」
「私を置いていったら、ホラーの出現だってわからないでしょ!あなたは魔戒騎士なのよ。」
「ここは俺の担当地域じゃないし・・・ていうか、もう俺の担当地域も無いからね。やつに一泡ふかせる以外に、ホラー狩りする必要ないもん。」
男は首を振って、また横になろうとした。
「いいわよ、どうせ私に飽きたのよね。私が教えなきゃ・・・」
美女は声をつまらせ、泣き始めた。
「そんなことないよ、シルヴァ。僕はずっと君が一番だし・・・でもさ、たまにはおやつとか食べてみたいっていうか・・・」
「ZEROの馬鹿!」
美女は姿を消し、銀色の大き目のペンダントが、テーブルの上に転がった。
「・・・」
男はペンダントを手に乗せ、口づけした。
「すねるなよ、シルヴァ・・・」
ペンダントには、女の顔が浮き彫りになっている。そのまぶたが開かれ、口が動く。
「いいのよ、どうせ、私なんか」
「シルヴァが一番だって」
再び、白い煙とともに、美女が出現した。
その腰を抱き寄せ、ソファに腰掛けさせ、男は長いキスをした。
「ZERO・・・」
女は、男の股間へ手を伸ばす。
ぴったりした、皮製のパンツを穿いている男のそこは、若者らしい反応を見せている。
ジッパーを下げ、男のモノを取り出すと、床にひざをついて、それを口に咥える。
「・・・」
男と最初に交わって、もう3年になる・・・はじめは、飽きるほど女を求めてきた男も、ここ一年くらいは、女をおいて、街で若い女の子をナンパし、よろしくやっているようだ。
ペンダントに封じられた彼女がこれ以上、年を取ることは無い。けれど、毎日食べていたら、どんな豪華な料理だって、飽きてしまうように、彼も・・・。
女はそれが辛かったが、男は女のことをないがしろにするわけではなく、求めればこうして、抱いてもらえる。
ときどき外でするおいたも、女に知られぬよう、ペンダントに化しているときに、そっとそれを外してしていってくるのだ。
わかっていても、許すことしか出来なかった。
しばらく、口で奉仕したあと、女は男の上にまたがり、男のモノを深く自分の中に収めていった。
男のモノを咥えているだけで、彼女の蜜壷は、甘い蜜を溢れさせ、男のモノを待っていたのだ。
男は目をとじ、女の豊かな胸をつかんでこねまわしている。
女は自分から腰を上下させ、息を荒げ、男の放出を待っている。
数え切れないほどの交わりを重ねてきている。
お互いのツボも解りきっている。
男は女の中に、勢いよく放出した。
『シルヴァは中出しできるからいいなぁ・・・』
女が聞いたら、またへそを曲げそうなことを、男は思った。
「ZERO・・・」
「大好きだよシルヴァ・・・」
女がが満足して、ペンダントに戻ると、男は階下のシャワールームへ向かった。
シャワールームと、自分が寝る部屋だけ、使えるようにしてある。
この廃屋は、彼がこの街に来るにあたって、手に入れたものだが、立て替えなどはせずに、廃屋に見えるようにほったらかしてある。
ここを、あの男がみつけるのも、時間の問題だが・・・。
男は空腹を満たすため、再びペンダントを外したまま外に出た。
「ファミリーレストランで、パフェでも食べよう・・・」
独り言を聞くものは、誰も居なかった。
お目汚し失礼しました。
お許しがあれば、また来ます。では。
>>1 スレ立て人知れず乙!人知れずな!
>>18 GJ!シルヴァが可愛くて凄くいい。
あんたが書く鋼牙×かおるも見たくなった。セイザーXも、妄想出来たら是非お願いしたい。
アクアル様ハァハァ…
>>1スレ立て乙〜。
サイバーコップの武田&上杉のキス未遂×2に、もどかしさを感じていたあの頃。
今なら言える、「空気嫁北条」。
このレス数ではまだ即死対象かもyo?
>>8 1から見てきたよ。なるほど、スレタイにウルトラマン系とあるからって、
人間の絡みがあるわけじゃないんだな。深いわ…
みんなはどうだろう? ウルトラの人間同士投下おkの人ー
ノシ
私もおkだと思いますよ。ノシ
ウルトラスレの趣向じゃないって以上、ここに投下してもスレ違いにはならないし良いと思う。
賛同
つうか、隊員専用とかって重複スレを立てられる訳も無いしな。
ここで救済するのも良い手だろうな。
ぜひとも カイト×ミズキを読みたいです。
よーするにここは
>>2にあるスレへ投下できないもの、向かないもの、
>>2以外の特撮の出演者を、
って場合に使うスレでオケ?
えっと、「鋼牙」×「カオル」のプロローグです。
まだえちぃとこまで到達していませんが、週末にでも続きを投下できたらと思っています。
牙狼が放映してない地域の方には、まったくなんのことやら解らないかと思いますが、
申し訳ありません。
強姦にするか和姦にするか、ちょっと悩み中です。
プロローグ
「鋼牙様」
この日の訓練を終えた、鋼牙に、ゴンザが声をかけた。
「なんだ、仕事か」
「いえ・・・違います・・・あの」
珍しく言いよどむゴンザに向かって、鋼牙は話の続きを促した。
「今日も、マランカスの実は、届きませんでした。やはり世界的に、数が急速に減っておりますようで。」
「そうか・・・引き続き頼む。」
言い終えると、鋼牙は部屋を出ようとドアに向かった。
「鋼牙様、100日はどんどん迫っております。」
「解ってる」
「ご存知でしょう、マランカスを使わぬ、浄化の手だてを。」
「あれはダメだ」
いい捨てると、鋼牙は部屋を出て行った。
鋼牙の生活スペースは、書斎・リヴィング・寝室がある三間続きの部屋で、バスルームも付いている。
その気になれば、生活スペースから一切出ることなく、生活できるようになっている。
もちろん特別な結界が張り巡らされ、侵入者を許さぬのはもちろん、鋼牙がそう思えば、ゴンザすら、そこには入ってくることが出来ない。
皮のつなぎを脱ぎ捨て、シャワーを浴びて、部屋着を着る。
普段着ている皮のつなぎは、呪術的パワーによって、鋼牙を守るもう一枚の鎧だ。
それゆえ、自室の結界を出るときは、必ずそれを身に着ける。
シンプルな黒のコットンのパンツと、白いよく糊のきいた、やはり木綿のシャツを着る。
そのまま、寝室に向かい・・・寝台に身を投げ出す。
マランカスの実が、もし手に入らなかったら。
あいつを切るのか。それとも、あれを・・・。
また、一日が過ぎてゆく。
鋼牙は、そのときの前にカオルを切れるかどうか、内心自信が無い。
かといって、マランカスの実が手に入らなければ、切るしかないのだ。
マランカスでの浄化の確率は約50%。
もう一つの手段なら、その確率は8割になるが、そのためには、鋼牙自身の思い切りのほかに、カオルの方の、条件があるのだ。
「おい、鋼牙」
「なんだ、ザルバ」
「俺が確かめてやろうか、カオルに」
「馬鹿いうな」
初めて行う儀式について、自信が無いことの他に、その方法のもつリスクも、鋼牙は気になっていた。
もしカオルが・・・・したら。
自身の代で、途絶えさせてしまうつもりの牙狼の称号を告ぐべきものが、出来てしまうかもしれない。
魔戒騎士などにせずに、普通の子供として育てる選択肢もあるが、自分にそんなことが出来るだろうか。
まだ手段を選んでもおらず、行動に移してもおらず、まったくどう転ぶかわからないのだが、鋼牙はついつい、悪いほうにばかり考えが向かってしまうのだった。
マランカスさえ、手に入れば。
思い悩む必要もなくなる。
「カオルちゃん!」
約束していたカフェに入ると、うれしそうに手を振り回して、零が呼びかけた。
席に着くと、例によって、テーブル中を埋め尽くすほどのスイーツが、半分ほどやっつけられていた。
「そんな大きな声で呼ばないでよ」
カオルが言った。
「だーって、うれしいんだもん。カオルちゃんから誘って貰えるなんて思わなくてさ。ね、ね、どこ行く?」
そうやって、にこにこ笑いながら言う零からは殺気のかけらも伝わってこない。
鋼牙が普段から抜き身の日本刀のような・・・とすれば、零はしこみ刀か。
子供のように笑顔を向けた次の瞬間に、暗殺者の殺気を放つことが出来る。
「ねえ、聞きたいことがあるの」
「ん?」
「血に染まりし者って何なの?」
一瞬、零の表情が変わった。が、それはすぐにもとの笑顔に戻った。困ったように頭をかきながら、しばらく考え込んでいたが、
「場所を変えよう」
一転して冷静な声で言うと、零は席をたって、歩き始めた。
カオルはあわてて、あとをついていった。
「え?何ここ」
「俺んち」
鋼牙の屋敷と同じか、もう少し古びた、大きな屋敷。だが、鋼牙の屋敷との違いは明らかで、つれてこられた建物は幽霊屋敷か廃屋のようだった。
ガラスの割れた窓から、破れたカーテンが覗く。
鍵もかかっていない大きな扉をあけて、中に入ると、中にも古びて壊れた家具や、ガラスの破片が散らばっていて、とても人の住む場所には見えない。
零のあとをついて階段をあがり、一つの部屋の扉をひらくと、いきなりそこは掃除の行き届いた暖かい部屋で、応接セットは確かに朽ちて古びているが、豪華なもので。
「シルヴァ、ただいま」
「あら、ついに女を連れ込んだの?零」
誰もいないと思っていたところに、突然妖艶な美女が現れ、その手にはティーセットがならんだ盆があった。
「どうぞ、おかけになって」
零は4人はゆうに座れるであろう、大きなソファを一人で占めて座った。
カオルは1人用のソファに腰掛けた。盆をテーブルの上に置き、シルヴァと呼ばれた美女も椅子に座った。
「別に連れ込んだわけじゃないよ・・・カオルちゃん、この人は僕のパートナーでシルヴァ」
「御月カオルです。」
「シルヴァ、見せてあげてよ」
白い煙が立ったと思うと、美女は姿を消し、テーブルの上に女の顔をかたどった大ぶりのペンダントヘッドのついた、銀のペンダントが出現した。
「これが、私のもう一つの姿よ」
ペンダントの女の顔が喋った。
「ザルバさんと同じ?」
「そうよ、私は指輪じゃなくて、ペンダントに封じられているけれどね。」
ペンダントは消え、また女の姿に戻って、シルヴァは零に話しかけた。
「つれこんだんじゃなく・・・って彼女?」
「血に染まりし者ってなあに、って聞かれちゃってさ。」
「あらまあ」
「すみません、教えてください」
「あいつもあいつの魔道具も教えてくれないの?」
ティースプーンを弄びながら、零が言った。
「執事のゴンザさんに聞いてもさっぱり」
「教えるのは構わないけど。」
シルヴァはカオルの顔をみつめて言った。
「絶望するかも。」
「構いません」
カオルは強く言った。
「ただいま」
家に帰ってきたカオルの顔からは生気が失われていた。
ゴンザを探すと、ゴンザはキッチンに居た。
「ごめんねゴンザさん、体調が悪いみたいなんで、もう寝ます。ご飯いらないから」
「それはいけませんね、カオルさま。お大事になさってください。お薬は要りますか?」
「大丈夫。」
自分の部屋に入り、寝台に横になって、零とシルヴァに聞いてきたことを反芻する。
「100日たったとき・・・死ぬ。」
カオルはつぶやいた。
「死ぬんだ。」
『あいつが、カオルちゃんを切れないなら、100日経つ前に、俺に。カオルちゃんに味わわすには、過酷過ぎるよ。俺なら、死んだことに気がつかないくらい楽に殺してあげる。』
そういって微笑んだ零からは、過酷な人生を・・・こんなまだ若いのに・・・送ってきたと思わせる雰囲気が伝わってきた。
それからカオルは、次の日の朝食もパスして、考え続けていた。
『100日なんて、あっという間に過ぎてしまう。最期に私は何を描きたいの』
その日の夕食の席、カオルは鋼牙に言うことにした。
「どうしましたカオルさま、あまり召し上がっておられぬようですが・・・まだ体調が優れませんか?」
「ありがとう、ゴンザさん、大丈夫です。」
カオルは鋼牙の方へ顔を向け、意を決して言った。
「冴島鋼牙」
「なんだ」
「モデルになって」
「なんだと」
鋼牙はカオルの方に視線を向け、その表情の必死さに気がついた。
「私の最後の・・・」
「お前!誰に聞いた?」
「お願い。」
「鋼牙、ホラーだ」
ザルバの言葉が、二人の言葉をさえぎった。
鋼牙はそのまま出かけいき、カオルは部屋に戻った。
ホラーを倒し、鎧を解除すると、拍手の音がした。
「いつもながら見事な腕前だね。」
零が暗がりから姿を現した。
「その調子で、カオルちゃんも切ってあげないと。」
「お前か!」
「マランカスの実は品薄で、手に入りにくいって聞いてるし。それとも、あの方法を試してみる気かい?」
零を無視して、鋼牙は歩き去った。
早朝帰宅し、つなぎを着替えて、応接間で座っていると、ゴンザがやってきた。
「鋼牙さま」
「あいつは?」
「お部屋にいらっしゃると思いますが。」
ノックの音がして、カオルは寝台に横になったまま
「ゴンザさん?朝御飯は要らないです・・・ごめんなさい。」
扉の開く音がして、カオルがそちらを見ると、鋼牙が立っていた。
「そんなことじゃ、100日が来る前に衰弱死するぞ。」
「ほっといて。」
「モデル」
「やってくれるの?」
「やってもいい、ただしちゃんと食事しろ。その後だ。」
朝食を終え、カオルは絵の道具を一式持って、鋼牙の部屋へ向かっていた。
そういえば、ここに住むようになってからでも、鋼牙の部屋へは入ったことがなかった。
と、いうか、鋼牙の部屋があるだろうということも、なんとなく失念していたのだ。
ドアをノックすると、
「あいてる」
という声が中から聞こえてきた。
カオルが中に入ると、大きな机の前に鋼牙が座って、分厚い本を開いていた。
「全身がいいんだけど」
「立っていろっていうのか」
「座っててくれていいよ・・・でも、ココじゃ机が邪魔だなあ。」
鋼牙は立って次の部屋へ入っていった。
そちらは、ふかふかの応接セットのある部屋だった。
「ここならいいのか」
「うん、ありがとう、楽な姿勢でいいからね」
「ホラーが出たら、中断だ。覚悟しておけ。」
「ちゃんと帰ってきて、続きを描かせてくれれば良いです。」
「カオル〜」
いきなりザルバが声を出した。
「なぜ、最後と覚悟して描く絵のモデルが、鋼牙なんだ?」
「ん、いろいろ助けてもらって、お世話になったし、それに、」
カオルはいったん言葉を切り、少し考えた後、
「冴島鋼牙が好きだから。」
その言葉を聞いたとたん、鋼牙が驚いたように顔をあげて、カオルを見た。
カオルは、絵の具を見ていて、それに気がつかない。
鋼牙はその手からザルバを抜き取って、テーブルの上に置いた。
「さて、え?」
鋼牙を描き始めようと向き直ったとき、さっきまで座っていたところに鋼牙はいなかった。
鋼牙はカオルのすぐ隣に立っていた。
「どうしたの?」
カオルの問いには答えず、鋼牙はいきなりカオルを抱き上げた。
「なになに、え」
「騒ぐな」
そのまま、カオルを寝室まで運ぶと、そっと寝台の上に下した。
何が起こっているのか、カオルは把握できぬまま、鋼牙の顔を見た。
鋼牙はカオルの隣に座ると、肩を抱き寄せ、口づけした。
あまりに予想外の出来事で、カオルがパニックに陥っている間に、ことはどんどん進行していった。
寝台に横になったカオルの両手は、まとめて鋼牙の左手のなかに閉じ込められ、何も出来ない。
額、まぶた、ほほ、唇と、鋼牙の口づけが繰り返されている。
カオルは既に力も抜け切って、抵抗することも出来ない。
目をとじ、なすがままになっている。
鋼牙の右手がカオルの腰に伸び、身に着けているタンクトップをたくし上げる。やすやすとそれは腕を通して脱がされ、鋼牙の右手はカオルのジーンズにかかる。
器用に片手でボタンを外し、ジッパーを下げ、引き抜く。
「寒くないか」
「大丈夫・・・でも、あたしばっかり」
鋼牙は皮のつなぎを着込んだままだった。カオルの言葉で急に思い出したように、すこし顔を赤らめた。
カオルの手を離して、寝ているカオルに背を向けて座ると、皮のつなぎを脱いだ。
広い肩幅と無駄の無い筋肉、余分な肉の一切ついていないその体を見て、カオルは
『こっちを描きたい・・・』と、思った。
改めて、鋼牙がカオルを抱き寄せ、強く抱きしめる。
好きだと言ってからの展開の速さは、カオルを戸惑わせていたが、
『どうせ、死ぬんだし』と、カオルはややなげやりに思っていた。
仰向けに寝かされたカオルの目は閉じたままだ。
そっと目をあけたとき、鋼牙の顔があまりにも近くにあって、どうしていいかわからなくなったのだ。
左手をあわせてつなぎ、唇を重ねながら、鋼牙の右手がカオルの胸へと伸びた。いつの間にかホックを外され、脱げかけたブラジャーで半分隠れた乳房を確かめるように、
優しく鋼牙の手が愛撫を加えていく。
カオルの小ぶりの、だが形のいい乳房は、鋼牙の手に収まりきる大きさ。
鋼牙はゆっくりと揉み、撫で、それから立ち上がった乳房に似合って小ぶりの乳首を指で摘んだり挟んだりして刺激していく。
「あ・・んん」
カオルは思わず、甘い悦びの吐息をもらす。
「ひゃ、あ、ああん」
左の乳首を、鋼牙の唇が吸い上げる。
「痛かった?」
「痛くない・・・」
鋼牙の唇は、カオルの両胸、腕、肩、首筋を這い回っている。ときどき、軽く歯を立てて噛まれると、カオルは言葉にならない声で反応する。
気がつくと、カオルのももに、熱く脈打つものが当たっている。
「カオル」
鋼牙が初めてカオルを名前で呼んだ。
「足、力抜いて」
カオルは緊張もあって、両足をきちんと揃えて閉じたままだった。
鋼牙の手が、そっとカオルの両足を開かせ、最後の一枚となったものを脱がせようとした。
「それは、閉じたままのほうが」
カオルの呟き。
目を開けると、鋼牙はまた赤くなっており、足から最後の一枚の布切れを抜き取るところだった。
『冴島鋼牙に、全部見られている・・・』
そう思うと、カオルも顔が赤くなるのを感じた。
鋼牙がカオルの上に覆いかぶさり、何十回目かにカオルの唇に口づける。
「重たくない?」
「平気」
鋼牙の指が、足の間へ、そして、ぴったりと閉じた裂け目に触れる。裂け目の上を、鋼牙の指が往復する。
とうに甘い蜜に溢れかえっていた場所から、こぼれてきた蜜が、裂け目の間から漏れてくる。鋼牙の指が、蜜の源を求めて動く。
「あ、、や、だ、」
一つ一つの音を切るようにカオルの言葉が発せられると、鋼牙の指の動きが止まる。
「嫌か」
「ゴメンなさい、嫌じゃないよ、恥ずかしいだけ」
「こっちだって、恥ずかしい」
鋼牙は呟くと、また先ほどの作業に戻った。
裂け目に分け入った指が、まず、入り口を確かめ、そのそばにある突起へ触れる。
「ん・・ん」
カオルは思わず出そうになった声を抑えた。今まで生きてきて、初めての感覚が、カオルに訪れている。
鋼牙の指の動きにともなって、ちゅぷ、くちゅ、という音が聞こえる。
それが自分の体がたてている音であることに、カオルは言い様の無い恥ずかしさを感じた。
カオルの蜜に塗れた壷は、入り口はともかくそのあと急激に狭まり、鋼牙の指の侵攻を拒否しているかのようだ。
蜜は豊かに溢れてくるのに、その源は鋼牙の指一本の侵入をさえ、許さぬようだ。
すこし力を入れて、指を奥へと差し込むと、カオルは痛みを訴えた。
『そりゃ、膜って名前だけど、ヒダだヒダ。そんなものが膜を張ってたら、どうすんだ、生理のとき。』
ザルバの言葉を、鋼牙は思い出したが、やはりその指はそれ以上先へは進めないようだった。
もちろん洞窟がただひたすらまっすぐなわけもない。
が、初めてのこととて、鋼牙はすっかりそのことを忘れ、困っていた。
カオルは、鋼牙の動きが止まったことに気がついて、うっすら目を開けて鋼牙の様子をうかがった。
鋼牙の指は、カオルの入り口で困って右往左往している。
「すこし、ななめ上を・・・」
恥ずかしさに両手で顔を覆ってカオルが言うと、鋼牙はようやく気がついて、指をさらに奥へ進めていった。
そうしながら、時折入り口の突起にも刺激を与える。甘いかすれた嬌声が、カオルの唇を開いて漏れてくる。
『いったいぜんたい、指でもきついこんなところに、どうやって入れと』
鋼牙は内心思っていた。
「カオル」
「ん・・・何」
「力、抜いて・・・」
「はい」
ここまで来て、中止するわけにもいかない。
鋼牙は自分のモノの先端を、カオルの入り口にあてがい、ゆるゆると奥へ進めていく。
「痛、痛い、いた」
先端がすこし沈んだだけなのに、カオルには強い痛みがあるようだ。
鋼牙は、少し躊躇した。が、それを振り切った。
「我慢して」
「あ、い、たーいたい、痛、」
鋼牙は、一気に奥まで突き入れた。酷く狭いそこは、鋼牙を締め付けて、蠢いている気がした。
すぐに抜き取ると、丁度鋼牙のものに、カオルの蜜に混じって、破瓜の鮮血が付いている。
血を拭い取ると、用意してあった、容器にその一滴の血を入れ、ふたを閉じた。
「痛いなら、もう止めるか」
破瓜の血が鋼牙の第一の目的だった。カオルが辛いなら、別にこれ以上、しなくてもいい。
カオルは黙って顔を左右に振った。
鋼牙はそっとカオルを抱きしめ、初めのように、ゆっくり先端から、沈めていく。
「ん・・く・・」
カオルの唇から、うめき声が漏れる。
狭い入り口を、鋼牙によって切り裂かれていく痛み。
鋼牙にとっては、締め付ける肉のトンネルは、初めての圧倒的な快感をもたらしている。
『動く前に弾けてしまいそうだ』
時間をかけてすべてを沈め、ゆっくりと動かし始める。
カオルは唇を噛み締めて耐えている。
あっというまに弾けそうになった肉茎を急いで抜き取ると、カオルの腹の上に放ってしまう。
カオルは今だ余韻で、ぼんやりとしている。
鋼牙はさっさと服を身につけ、部屋を出て行ってしまった。
カオルの血のついた容器を持って。
数分ののち、戻ってきた鋼牙は、カオルを抱き寄せ、浄化の成功を報告した。
ホラーの血による汚染は、ホラーの血を含んで出てくる破瓜の血を清めることで、浄化ができる。
ただし、いくつかの条件がある・・・
男女とも、初めてであること。
お互いに、愛し合っていること。
そしてもちろん、男が魔戒騎士であること。
「まだ、痛む?」
「う・・ん、なんか変な感じ・・・ねえ」
「ん?」
「あなたは、私のこと、好きなの?」
今更・・・とも思ったが、鋼牙はまだそれを言葉にはしていない。
ここで聞かねば、と、カオルは思った。
「嫌いならとっくに切っている」
「ずるいよ、ちゃんと好きっていいなさいよ〜」
改めて裸で抱き合い、鋼牙とカオルは眠りについた。
「あら」
シルヴァが素っ頓狂な声を出した。
「どうした」
「あの子、浄化されたわよ・・・」
「あの子って」
「御月カオル」
「そっか」
零は、一人、街を歩いてゆく。
自分では、カオルを浄化することは出来なかった。
「カオルが浄化され、これで、あいつを殺すことに、何の障害もなくなった。あいつが死んで、カオルが哀しんだら、俺が慰めるさ。」
なんか、プロローグを書いたら、一気に書きたくなり、書いちゃいました。
エロ少なめですいません。
なにしろ二人とも初心者なので・・・
あと、元ネタの作品が放映中で謎などがまだ解明していないものが多く、
勝手に設定しちゃったところが沢山ありますが、本編が放映されたら、
全然設定が違った、ということも大いにありえます。
お目汚しすみませんでした。
>>40 GJ!!鋼牙はやっぱ童貞だよなぁw
かおるが本編そのままで可愛いなー。他のキャラも役者の声で脳内再生出来る。ほんとGJ。
個人的にシルヴァお姉さまとかおるの百合が見てみたいw
43 :
名無しさん@ピンキー:2005/12/10(土) 15:35:28 ID:edk1NEoF
age
44 :
名無しさん@ピンキー:2005/12/10(土) 18:15:27 ID:UBScNh1j
45 :
名無しさん@ピンキー:2005/12/10(土) 20:43:44 ID:jynVGL77
>>44 -- 「2005/11/17 19:53」のキャッシュをチェックしています。 --
※このアドレスはワンクリック詐欺サイトのひとつです。
ブラクラチェックが終了しました。
※ ジャンプタグを発見しました。(1)
touroku.php
※ windowオープンを発見しました。(1)
das01.html
上記アドレスのチェックもお勧めします。(そのままチェックできます。)
>>15-17 >>40 今、一番ガロにハマッているので嬉しい見付けモノです!GJ!!
来週の予告にwktkです!
48 :
名無しさん@ピンキー:2005/12/12(月) 22:11:51 ID:oMFAYS9i
ザルバって人型になれたのね。
ちょっとホラーみたいで、怖い感じだ。
49 :
名無しさん@ピンキー:2005/12/12(月) 22:33:07 ID:3sgqNqD+
ザルバもシルヴァも、戦闘形態
>>47と、人間形態があると思ってます。
でも、ザルバ×シルヴァだと、いまんとこ物語では接点が無いからなあ・・・
>>40 鋼牙×カオル、GJでした!
来週は自分もワクテカw 何がどうなってあんなことに・・・
51 :
名無しさん@ピンキー:2005/12/14(水) 18:25:50 ID:Ayfk0QwJ
あげ
52 :
40 ◆iq1H3HF8dg :2005/12/15(木) 06:35:17 ID:3wfxDKZY
自分も明日の展開にワクテカです。
牙狼の各話を最低30回ずつは見てます(5話除く)、GJと言っていただけると、
書いた甲斐があったというものです。
鋼牙はしゃべりそうな台詞がけっこう限定されている上に無口だから、
しゃべらせづらい&動かしづらいです。
比べて零は、けっこうしゃべらせるのも動かすのも楽です。
今、リクエストのシルヴァ×カオルのレズ有り、零を加えての3P有りものを書いていますが、
あまりにも本編から乖離するのは自分的に嫌なので、明日の展開をみてから書き直してうP
しようと思っていますが、せっかくの特撮総合スレなのに、牙狼ばかりですみません、という感じです。
明日のキスシーンに萌えられるといいんですが・・・。
>>52 おお、まさか本当に書いてくれるとは。ありがたやありがたやww
楽しみにしてる。
魂の還し方、受けました(萌えましたww)。
それなら、こんな
>>27-39ホラーの血の浄化があったっていいじゃないかと。
ということで、カオル×シルヴァです。途中から零くんが仲間入りしますが、
まだそこまで書いていないです。
>>53 レズもの、ってあまり書いたことが無くて、思ったのと違ったらすみません。
「零」
シルヴァが声をかけた。
「んー、何」
「素直じゃないわね」
『俺の目的は黄金騎士を抹殺すること。君に近づいたのもそのためだ』
零があの女に言った言葉。
その言葉によって、あの女の方から自分に距離をとる様仕向けるために、言っているのが丸わかりだ。
零のほうでも、これ以上あの女に惹かれることがないように、自身に言い聞かせるために言っている、とも思える。
「まったくもう。」
件の一夜のあと、鋼牙に何か変化があったかというと、何も無い。
食事の席で笑顔を見せるでなく、出かけるときにカオルにいってきますを言うでもなく。
身体の違和感が時間の経過とともに消えていくと、本当に実は夢だったんでは無いかと、思ってしまう。
いったんは引き受けてくれたモデルも、「忙しい」というばかりで、少しも時間を割いてくれず。
もちろん、それ以降、一度たりとも身体接触は無い。
ホラーの血を浄化して、ホラーに襲われなくなったカオルは、ホラー退治の現場で鋼牙と会う事も無く、
たまに食事の席で顔を会わせても、ゴンザさんの居る食事の席で、生々しい話もできない。
鋼牙の態度は、それ以前と何一つ変わることなく・・・そのかわらなさが冷淡に思えて、カオルは辛い。
1回でもう、ご馳走様、自分などは、しょせんその程度なのでは、と、思えてしまう。
バイトが休みで、昨日の夜からずっと、カオルは習作デッサンを続けている。
なんだか、眠れなかったのだ。
思いは堂々巡りを繰り返す。
思い切って、聞いてみればいいのかも知れないが、そんなチャンスもないくらいに、鋼牙と一緒になる時間は短い。
どうやら、家に居るらしい日でも、自分の部屋にこもっているようだし、鋼牙が居てもカオルがバイトに出てしまう日では、話す時間も無い。
亜佐美を誘って、飲みに出ようと電話をしたが、「デートなの」と、あっさり断られてしまった。
一人で飲みに出るにしても、まだまだ日は高い。
スケッチブックと鉛筆をもって、少し離れた場所にある公園まで、出かけることにした。
「晩御飯までには戻ります。」
ゴンザに声をかけて、屋敷を出る。
何も考えないようにして、おもいきりペダルをこぐと、肌に当たる風が冷たいが、気持ちがいい。
「まったくもう。」
零は2晩も帰って来ていなかった。
シルヴァを置いて出かけているということは、黄金騎士を追っているのではない。
どうしても考えてしまうカオルのことを思い出さないように、女と遊びまわっているに違いない。
部屋を掃除しながら、ふと外をみると、自転車に乗って走っていくカオルが目に入った。
公園のベンチに座って、カオルはとりあえず手近にあるものを、かたっぱしからデッサンしていた。
「お嬢さん、私を描いてくださらない?」
声がしたので、カオルが顔をあげると、ベンチの前にシルヴァが居た。
前に、零の家で会ったときとは違い、キャリアウーマン風のスーツを着こなして、どこから見ても、普通の人間だ。
「シルヴァさん!」
「覚えていてくださったのね、ありがとう。」
「今日はお一人なんですか。」
「ええ、そうよ。」
「今は、鉛筆しか持って来ていないので・・・、デッサン画になっちゃいますけど。」
「もちろん、それで構わないわ。」
カオルは、シルヴァを描き始めた。
その間、シルヴァと話をすることになったが、シルヴァはとても聞き上手だった。
いつのまにか、カオルは鋼牙の態度のことについて、愚痴を言ってしまっていた。
「やっぱり、魔戒騎士だから、仕方が無いとは思うけど・・・でもそれはあんまりね。」
カオルは描きあげたシルヴァのデッサン画を、スケッチブックから破りとって、シルヴァに渡した。
「ありがとう、お礼にお茶はいかが?」
シルヴァにつれられ、公園の中にあるオープンエアーのカフェに入る。
「何にする?」
「紅茶を」
「私もそれでいいわ」
シルヴァが手を上げると、かなり遠くにいたギャルソンが、すごい勢いで水をもってやってきた。
『やっぱり、美人は得よね・・・』
口には出さずにカオルは思った。
「あら、カオルちゃんはとても可愛いと思うわ。」
その言葉が聞こえていたかのように、シルヴァが返事をした。
カオルはびっくりして、シルヴァの顔を見た。
シルヴァは説明もせず、微笑んだ。
カオルの注意がテーブルの上から離れているうちに、カオルの分の水に、シルヴァが何かを入れたことに、カオルは全く気がついていなかった。
カフェは陽だまりでぽかぽかと暖かい。
カオルはだんだん眠たくなってきた。
『昨夜は徹夜だったし、しょうがないな・・・』
「どうしたの?眠そうね。」
「すいません、昨日徹夜で絵を描いていて。」
カオルはそう言ってから、自分の分の水を、ゴクり、と、3分の2くらい喉に流し込んだ。
カオルの眠気はますます強くなっていく。
『とりあえず、家に帰ろう・・・』
カオルは口を開こうとしたが、既に、うまく言葉を話すことができなくなっていた。
いすで眠り込んでしまったカオルを、シルヴァは両手で抱え、運んで、その場から消えた。
テーブルに2人分のお茶代が置かれていた。
家に戻り、今日掃除したばかりの自分の部屋のベッドの上に、カオルの体をそっと下す。
カオルはすっかり眠り込んでいる。
ちょっとやそっとのことでは、目が覚めそうも無かった。
シルヴァはすこし考え・・・まず自分がいつもこの家に居るときのように、かなり露出の多い服に一瞬で変わった。
それから、ベッドの上のカオルの衣服を、一枚ずつ脱がし始めた。薄着なので、脱がせることはたやすい。
最後に、ブラを外し、それからショーツを脱がせる。あっというまにカオルは全裸だ。
そのままの状態で、しばらくカオルの裸をつめる。
胸は小ぶりだが、形が良いし、肌も白く滑らかで、若い女性特有の張りをもって、水さえ弾きそうだ。
シルヴァは部屋を出て行き、薬瓶を手に戻ってきた。
瓶の中のゲル状の半透明のものを、カオルの体に塗っていく。
腕、胸、腹、下半身、それから脚へ。全身にそれを塗り終えると、今度は、それを舌で舐めとっていく。
首筋から、胸へ、それからさらに下へ。
シルヴァの舌が、胸に触れ、円を描くように胸の外周から中心へと舌を滑らせ、中心の突起にたどり着くと、それを優しく咥えて、吸いながら舐める。
シルヴァに弄られていないほうの胸の突起も、刺激に反応したのか、立ち上がる。
まだ、目覚める様子は無いが、カオルの口から甘い吐息が漏れる。
手足の指先まで、舌で舐めていく。
カオルの寝言のような、快感に耐え切れずに漏らす吐息の回数が増えていく。
全身のゲルを舐めとってしまうと、びんに残っていたものを改めて胸と局部に塗り、そのまましばらく放置する。
その間に、シルヴァは身につけていたうすものを脱ぎ、自分も全裸になった。
すぐに舐めとってしまっても、ゲルを舐めとったもの・塗られたもの両方に強い効果を表すそれを、しばらく肌の上に置かれていると・・・。
しかも、カオルの敏感な部分にだ。
カオルの顔は上気し、身悶えを始める。が、まだ目覚めてはいない。
シルヴァはゲルを塗り広げるようにしながら、カオルの乳房を弄んだ。
「鋼牙・・・」
カオルの口から、黄金騎士の名前が漏れる。夢の中で、カオルを嬲っているのは、黄金騎士なのだろう。
手を局部へ伸ばすと、その部分に塗られたゲルが解けて流れるほどに、カオルは潤っていた。カオル自身の蜜と、ゲルとを混ぜるようにしながら、
太腿に手を滑らせる。
チュッチュッと小さな音を立てながら、シルヴァの唇はカオルの二つの胸の突起を交互に刺激していた。
片方の手は尻に、もう片方の手は太腿に。カオルの蜜と、ゲルの混ざったものを塗り広げるようにしながら、優しく触れていく。
シルヴァの手は、けしてカオルの蜜に溢れる亀裂や、そこに有る突起に触れようとはせず、一歩手前で指の動きを止める。
そのとき、カオルは目を覚ました。
一瞬、自分が何をしているのか、何をされているのかわからない。
叫び声をあげようとしたのを、シルヴァが静止する。
「ここは、私の結界だから、誰もここには入って来れないの・・・、叫んでも無駄よ。」
言いながら、カオルの蜜を指に絡めとリ、ぺロリと舐めた。
「楽しみましょう?」
カオルの体は痺れたようになっていて、動くことも起き上がることもできない。
「い、いや・・・」
唇をやっと動かして、言葉をだしたが、シルヴァの愛撫は止まらない。
両手で脚を開かせると、体ごと脚の間に入り込む。
「あの男がかまってくれなくて、欲求不満なのよね」
「そ、そんなこと・・・」
シルヴァがその舌で、亀裂の上をなぞる様に舐める。わざと、大きな水音をさせながら、蜜をかきわけ、舌を蜜壷へと沈める。
カオルの体は、快感に翻弄され、自分の意思に関係なく、動いている。
舌の与える快感を求めて腰が動き、痺れるような快感で、体がぴくぴくと動いている。
「可愛いわ・・・カオルちゃん」
顔をあげて、シルヴァが呟く。
だんだんとゲルが体に浸透していくと、カオルの体はどんどん敏感さを増していく。
もはや、シルヴァの髪の毛が肌に触れただけで、電流が流れるように体を快感が貫いていく。
シルヴァの手が、舌が、動くたびに、カオルの体は、生きの良い魚のように跳ねた。
「私のここ、舐めて・・・」
シルヴァは69の体制で、カオルに自分の股間を晒す。
カオルと同様、そこは蜜に溢れていた。
舌を伸ばし、カオルがシルヴァの蜜を舐め取る。
カオルには、今だ味わったことの無い至高の美味に、それが感じられる。シルヴァの体が反応すると、カオルの体も反応する。
しとどに溢れて、尽きることの無いようなお互いの蜜を、お互いに舐めあう。
カオルは痺れた口から何度も悲鳴のような声を漏らしていた。
何度と無く、絶頂に達しながら、二人は疲れをしらぬように、お互いを舐め続けていた。
「楽しそうなこと、してるね。仲間に入れてよ。」
突然、部屋の入り口に零が立っていた。
「ダメッ」
カオルはあわててその体をシーツで隠そうとした。
「お帰り、零」
シルヴァが言った。
「ここは結界じゃなかったの?」
カオルはシルヴァに言った。
「シルヴァの結界は、俺も出入り自由なんだよ。」
シルヴァの答えを待たず、零が答えた。
「しばらく、見学しとくかな。」
零はベッドの端に座って、至近距離で二人の絡み合う様子を見ている。
カオルは恥ずかしさで目を閉じたが、肌に感じる視線が、快感を確かに増幅させている。
シルヴァの舌で、蜜壷の中、入り口の花芽を弄ばれている。
しばらくたって、目をすこし開けると、カオルを嬲るシルヴァを、服を着たままの零が弄んでいた。
何度目かの絶頂で、カオルは気を失ったらしい。
口に注がれる酒の味で、目を覚ますと、零に両腕をしっかりと押さえつけられた状態で、キスをされていた。
唇だけでなく、瞼、鼻、額、頬、首筋と、キスを降らせてくる。
鋼牙にも、同じようなキスを貰ったが、零の方が断然上手である。花びらが肌に触れるような、キス。
肌に吸い付く唇も、歯を立てて噛むようなことはせず、上手に唇だけで、吸い付いてはまた離す。
体は痺れたようで、零の攻撃から、逃れようと体を動かすほど、快感がたかまって、力が抜けてしまう。
∧_∧
(;´∀`) つ、続き…続きを…!
人 Y /
( ヽし
(_) _)
夕食の時間。
珍しく、早々に食卓に現れた鋼牙は、カオルの不在を不審に思って、ゴンザに話しかけた。
「あいつはどうした?」
「お夕食までには戻られるとおっしゃっていたのですが・・・。」
「鋼牙、お嬢さんの気配はどこにもないぜ。」
ザルバが言った。
「気配を感じないか?」
「どうやら、なんらかの結界に取り込まれているようだな。」
「何!」
浄化は済んだはずだったのに。
鋼牙は家を飛び出し、番犬所へ向かう。
「今、新しいホラーが出現していないか。」
三匹の番犬に向かって、鋼牙は怒鳴った。
「いいえ」
「今、ホラーは出現していません」
「浄化されてまで、ホラーの結界に取り込まれるなんて」
「ホント、とことん運の無い女ですね」
「巻き込まれて、酷い死に方をしないようにね?」
「パズスのように、結界を張って隠れているようだ、感じないのか?」
「残念ですが」
「私たちには」
「感じられないようです」
「もう、いい」
鋼牙は言い捨てると、外に向かった。
「ザルバ、ホラーもあいつの気配もないのか?」
「そうだ。」
「とりあえず、結界を探してくれ。」
「解った。」
『どのくらい時間が経っているんだろ、ゴンザさん心配してるかしら』
絶え間ないシルヴァと零の愛撫を一人で受け止めながら、そんな思いがカオルの頭の中をよぎった。
いつからこうされているのか、どれほど眠っていたのか、カオルには解らない。
だから、昼間、鋼牙の屋敷をでてから、今どれくらい時間が経っているのか、皆目見当がつかない
そろそろ薬の効果が切れてきているようで、だんだん頭のほうはすっきりしてきた。
しかし体の方は、未だ抵抗して暴れることの出来る状態ではない。
「のどがかわかない?カオルちゃん。」
カオルの胸元に伏せていた顔をあげ、にこにこしながら、零が言った。
シルヴァがワインをデキャンタで運んでくる。
零がワインをグラスに注ぎ、一気に飲み干す。
シルヴァは同じグラスにワインを満たし、それからグラスの中のワインを口に含むと、そのまま、カオルに口移しで注ぎ込む。
「ワインもカオルちゃんも美味しいわ。」
「そっか。」
零もシルヴァに倣って、カオルの口にワインを注ぎ込む。
「俺にも、飲ませてよ」
甘えた口調で零が言う。
「お姫様は、まだ体が自由にはならないようよ、ゼロ、私で我慢して」
シルヴァは零に口移しでワインを飲ませた。
デキャンタのワインがなくなるまで、互いに口移しでワインを飲んだ。
自分から飲ませることができないカオルは、結果として一番たくさん飲まされる羽目になった。
すっきりしかけていた頭が、酒の酔いでまた、曇る。
「さあ、休憩はおしまいよ、カオルちゃん。」
シルヴァは縄を取り出し、カオルの両手をまとめて縛る。
それから両足の足首と腿の付け根を、片方づつ縛る。
シルヴァが動かせない手足の指先を舐める。
零は腿の間の亀裂に指を這わせる。
「感じやすいんだね、カオルちゃん、あいつにいっぱい可愛がってもらってる?」
「ゼロ、この子は構って貰えなくて欲求不満なのよ。」
「へえぇ〜?じゃあ、自分でシてるのかな?俺だったら、こんな可愛い子が家に居たら、放っておかないのに。」
シルヴァの唇が、カオルの唇を塞ぐ。
二人の言葉に反論することも出来ず、手足の自由も奪われてしまっている。
シルヴァは背中から零に貫かれていたが、カオルの唇から自分の唇を離さず、手はカオルの背に伸ばし、抱えるようにしている。
零とシルヴァの結合から生まれる音だけが続いている。
カオルは羞恥で顔が火照ってしまう。
シルヴァの舌で口腔内を蹂躙されて、自分の体からも、いやらしい蜜が溢れつづけているのを感じる。
シルヴァの手が、カオルの背中に爪を立てる。
カオルの体を間に挟むような形に、シルヴァと零が横たわり、シルヴァが、背中から尻へと、舌と指をすべらせる。
零は、乳首を舌と口で弄びながら、カオルの溢れかえる蜜壷に指を差し入れ。くちゅくちゅとかき回す。
「おお、もう三本入ったよ、カオルちゃん。」
カオルが恥ずかしがる言葉を選んでいるようだ。
「口では何と言っても、体は正直だな・・・なんてね、言ってみたかったんだ、こういう台詞。」
くすくすくすくす・・・零は笑いながら、カオルの反応を見ている。
「さーて、4本いってみよう。・・・ちょっときついかな・・・」
シルヴァはカオルから身を離し、すぐにもどってくると、カオルのきつく閉じた目に口づけする。
「ねえ、カオルちゃん・・・こういうの、どう?」
カオルが目を開けると、精緻な男性性器の型をしたディルドーを手にして、シルヴァが微笑んでいる。
「嫌ぁ」
カオルが目をそむけると、その唇を零が塞ぐ。零の舌が、カオルの口腔内を動き回り、むさぼる。
シルヴァはカオルの足を縛った縄を、片方だけ外す。
その足を片手に抱えると、カオルの亀裂へ指を伸ばす。
蜜の具合を確かめ、ディルドーをカオルの中へ沈めていく。
その張り型は、カオルの中に納まって、いきなり振動を始める・・・。
しらずしらずのうちに、カオルは腰をくねらせ、零の攻撃には、必死で我慢してきた声が、思わず出てしまう。
カオルは何度目かの失神をし、閉じた唇に注がれた酒は、先ほどのワインではなく、ブランデーのようだ。
ディルドーがカオルの中で動き続けている。シルヴァと零は、それぞれカオルの体を舐めたり触ったりしている。
疲れ果て、声も枯れ、それでも攻撃は止まず、カオルの体だけが勝手に快感を貪っている。
「鋼牙」
「あったのか?ザルバ」
「この結界は・・・魔導具のものだな。」
「この街にお前以外の魔導具は一つしかない。」
「そのとおり。」
「結界を解けるか。」
「やってみよう。」
零はカオルの体から離れ、全裸のままとびすさたった。
零の居た場所には、刀が突き刺さっている。
シルヴァは人間形態を解いて、ペンダントに戻って、ベッドの下に転がり込んだ。
鋼牙はカオルのそばに駆け寄り、その体に、自分のコートをかけてやる。
「抜いてやれよ」
笑いながら零は言った。
「それとも、俺のかわりに続けるか?リモコンやろうか?」
鋼牙はだまって、カオルの体からディルドーを抜く。
びくんびくんと、痙攣するように体を動かしていたカオルは、ディルドーを抜かれると、ぐったりと体を横たえた。
その間に、零の姿は、その場から消えていた。
「安心しな、まだ俺のではヤってないからさ。」
声だけが、聞こえた。
鋼牙はカオルの体をコートでしっかりと包むと、抱き上げてその場を離れた。
とりあえず、ここまでです。
零に最後までやらせなかったので、そのうち零のリベンジが有ると思います。
それではまた。
70 :
名無しさん@ピンキー:2005/12/19(月) 07:04:54 ID:e1KkrjM8
age
71 :
名無しさん@ピンキー:2005/12/23(金) 06:44:11 ID:YYP8+Vh3
あげ
72 :
名無しさん@ピンキー:2005/12/27(火) 05:57:34 ID:+l2kzBqB
アゲ
73 :
名無しさん@ピンキー:2006/01/01(日) 23:10:53 ID:KcwDxnd3
あげ
age
75 :
名無しさん@ピンキー:2006/01/05(木) 18:55:58 ID:qhgTb8vm
あげ
屋敷に戻った鋼牙は、とりあえず自分の部屋までカオルを抱えて行った。
ソファにカオルの身体を下ろし、ザルバに話しかけた。
「ザルバ、こいつの記憶を消せるか。」
「そんなことはもちろん簡単だが」
「やつらにつかまってから、おれが助けるまでの全部だ」
「その記憶を消してしまうと、お嬢さんのやつらに対する印象が、元に戻ってしまう。
つまり、警戒せずに、またやすやすとやつらに捕まったりするかもしれない。いいのか?」
「二度とあいつらに、好きにさせたりしない。」
ザルバがましないを唱え、綱牙が薬瓶から薬液をカオルの唇にたらす。
と、カオルは身じろぎして、目を醒ますかと思われたが、ザルバがすかさず唱えた呪文で、ふたたび、寝息をたて始めた。
綱牙はカオルをそのまま浴室にはこび、湯舟の中に横たえると勢いよくシャワーから湯を出し、湯舟に湯が注がれるように固定した。
いったん、浴室からでて、また浴室にもどる
「おい、いつまで風呂に入ってるんだ?」
カオルは目を覚ましたが、自分の置かれている状況に首をかしげ、それから我に返って、ひとしきりさけんだあと、綱牙を見た。
綱牙は既に騎士の服装に着替えていた。
カオルは手渡されたバスローブを、あわてて身につけた。
ながいこと眠っていたようでも、ほんの一瞬うとうとしてしまったようでもある。
自分がどうしてここにいるかさえ、わからない。
カオルは必死で記憶をたどろうとしたが、考えるほど頭痛がするので、とりあえず、考えるのをやめた。
「俺は出かけるぞ、眠いんなら、ちゃんとベッドで寝ろ。」
鋼牙は浴室の扉を閉じて、いってしまった。
カオルは眠たくてたまらなかった。
浴室をでると、重い足取りでよたよたと寝室へ向かう。
とても、自分の部屋まで戻ることは出来そうに無い。
鋼牙のベッドにたどり着き、倒れこむとあっというまに眠ってしまった。
カオルが目を覚ますと、いったいどれだけの時間眠っていたのか・・・。
鋼牙はカオルの横で眠っていた。
カオルは鋼牙の寝顔をみているうち、また眠気がおそってきて、また眠ってしまった。
カオルは無断欠勤でまたバイトをくびになってしまった。
龍崎を訪ねて、少し話をしたあと、街に画材を買い物に出た。
とりあえず食・住には困らなくなった。
カオルは、バイトで手にした金は、ほぼすべてを画材に費やしていた。
画材屋を出て、自転車を手で押しながらぼんやりと歩く。
あの日、カオルは未だに浴室で起きるまでの記憶が無い。
シルヴァとカフェでお茶をしたことまでは覚えている。
そのあと、どう家に帰ったのか、そのあと何があって、鋼牙の部屋の浴室で、裸でシャワーを浴びることになったのか、しかも、そこで居眠りをするなんて・・・。
いくら考えても、思い出すことは出来ず、考えすぎると再び頭痛なので、カオルは考えるのをやめたかったが、どうしても気になって、ふと気がつくと、考えてしまっているのだ。
「カオルちゃん?!」
呼びかけられて振り返ると、そこに居たのは零だった。
「零くん、時間ある?」
「あるよ」
「じゃ、ちょっとお茶でもしない?聞きたいことがあるの・・・」
お茶を飲みながらカオルは零に説明した。もちろん、鋼牙の部屋の浴室で、目を覚ましたことなどは隠し、シルヴァとお茶をしたあとの記憶が無いことだけを、だが。
「あら、そのあと、カオルちゃんは、帰ってったわよ?」
シルヴァが言った。
「帰ったのは確かなんですけど、いつどうやって帰ったのか、そういうこと全然覚えてないの。」
零とシルヴァは、カオルが鋼牙たちから記憶を消されたことを気画ついていた。
それであれば、わざわざ自分たちがカオルにしたことを、告げる必要も無い。
はかばかしい答えを得られないまま、カオルはバイトの面接の時間がせまり、そそくさと帰っていった。
「ゼロ?」
「ん?何、シルヴァ」
「なんでもないわ・・・」
零はカオルを鋼牙から奪うことを、改めて心に誓っていた。
そのためには、性急にカオルに迫るのはマイナスだ。
シルヴァは、そんな零の気持ちを覚っていたが、何もいわなかった。
カオルの身体を簡単に手に入れてしまえば、零のカオルへの執着が、無くなるかもしれないと、思ってやったことだった。
ところが、零はカオルを自分のものにはしようとせず、鋼牙が察知して助けに来るまでの時間を稼いでいるようだった。
カオルを奪うことは、鋼牙への復讐の一部だと思っていた。
けれど、今、零がカオルを奪おうとするのは、カオルのことを、本当に欲しいからだ。
連休あけ、本編投稿・・・できるといいな。
また牙狼ですみません。
セイザーXでちょっと書きかけたんですが、どうも、うまくいかなくて・・・orz
79 :
名無しさん@ピンキー:2006/01/09(月) 02:45:35 ID:xbcrx7qr
>>78 投下待ってます。セイザーXも。
放送見たなら、なおさら楽しめるんでしょうけど、自分とこは牙狼放送してないので。
レンタルまだかな……
牙狼、このスレのおかげでなんかハマってきたよ。
たまたま見つけてなんとなく見始めた番組だったんだけど…。
年末のオヤジの話の時の最後の辺り、カオルの鋼牙を見る目がなんかよかった。
いってらっしゃい、って感じでさ。
>>78さんGJです!
続き期待してますよ。
もう一度目が覚めると、鋼牙はもういなかった。
カオルは自分の部屋にもどり、着替えて出かける。
バイトの面接に落ちて少しへこみながら、帰る。
ゴンザさんが用事で出掛けるというので、留守番を引き受け、居間で絵を描いていると、鋼牙が帰ってきた。
「お帰りなさい」
鋼牙は無言でカオルの手を掴むと、自分の部屋までひっぱっていった。
「ちょ、ちょっと、何?」
部屋に入り、カオルが言葉を発する前に、鋼牙はカオルの目の前から消えた。
「もう、いきなり何よ」
カオルはソファに、どすん!と乱暴な音を立てて座った。
鋼牙の指から外されて、テーブルの上に置かれていたザルバが、カオルに話し掛けてきた。
「カオル、鋼牙が好きか?鋼牙の子供を生みたいと思うか?」
「そんなこと、急に聞かれたって、だって。好きかどうかと子供なんて、飛躍しすぎでしょ。」
「鋼牙はな、牙狼の称号を自分で途絶えさせてもいい、むしろ、途絶えさせたいと思っている。
だから、子孫は必要ない、そう思っている。
男女が愛情を確認しあう行為は、子孫を生み出すリスクを持っている。
だから鋼牙は、お前を抱きたい気持ちを抑えて、ほったらかしているわけだ。」
「そんなの・・・」
カオルがいいかけたとき鋼牙が着替えて部屋に戻ってきた。
「鋼牙、いったい?」
綱牙はカオルに最後まで言わせず、身体を抱き寄せ、口を塞いだ。
そのままソファの上へ押し倒すと、鋼牙はカオルの衣服を脱がせはじめた。
カオルはいつもいつも、鋼牙のペースで事が運ぶことが、気に入らなかった。
ただ、嫌がって暴れれば、鋼牙は止めるだろう。
けれど、主導権がどちらにあるにせよ、鋼牙が自分を求めてくれることが嬉しいのは確かだ。
そんなわけで、カオルはすこしなげやりに鋼牙のするままに任せていた。
例によって、カオルの衣服だけを先にすべて脱がしてから、忘れていたかのようにあわてて自分の衣服を脱ぐ。
視線を感じて、カオルが目だけを動かすと視線の元はザルバだった。
ザルバにしてみれば、カオルが鋼牙の子供を生み、ふたりの子が黄金騎士の称号を受け継ぐことによって、次代の自分の食料の保障を得ることになる。
二人が幸せになるということよりも、ザルバの目的はそっちなのかな?ともカオルは思った。
『すぐ脱ぐんだったら、着替えなきゃいいのに。あとね、ザルバが見てるよ。』カオルは言おうとしたが、心のなかで思うだけにした。
無我夢中の最初の交わりと違って、カオルはいろいろと考える余裕が頭のなかにあった。
鋼牙の愛撫が一朝一夕に上達するわけもない。
鋼牙はどんなに気持ちが急いていても、つたないながら入念な愛撫を省略したりはしなかった。
ザルバによって、教示された行為の手順に、それは、必要不可欠なものとされていたからだ。
だから、不満があるわけではなかった。
カオルは記憶を消されてはいるが、身体は零の、熟達した愛撫を覚えている。
断片的に思い出すそれを行っているものの顔はカオルの中で、鋼牙の顔にすり替えられている。
「いたっ」
鋼牙がカオルの双丘の片側の桃色の頂点に口づけて強く吸う。
カオルは思わず声を出してしまった。
鋼牙はすぐに顔をあげ、動きを止めて、カオルの顔を見る。
カオルは「大丈夫。」とつぶやいて、微笑んでみせる。
鋼牙が攻撃に熱中するあまりに、時折痛みを伴う過剰な力を加えてくることが度々あった。
最初の時は加減がわからずに、おっかなびっくり行われた結果、鋼牙が力を入れることは無かった。
今回は禁欲期間を経て、抑え切れない衝動のままに行われているためか、いろいろとブレーキが壊れているようだ。
鋼牙の攻撃がいつになく激しい理由は、カオルが気付いていない理由があった。、
カオルの全身のあちこちに、シルヴァと零によって刻みつけられた、刻印とその痕跡が残っているのだ。
鋼牙は、そのひとつひとつに、改めて自身が印を刻み、消し去りたいと思っていた。
カオルの全身にキスを見舞いながら、鋼牙の手が、カオルの裂け目に辿り着いた。
蜜が溢れるそこを、さすがに力を入れぬよう、細心の注意を払って撫でる。
裂け目に指を這わせ、隙間から漏れでてくる蜜を指に絡めとるようにしながら、ゆっくりと往復させる。
それから裂け目を拡げ、敏感な突起を捜し当て、優しく嬲る。
「あ・・・あん、んふぅん」
言葉にならない声が、カオルの口から漏れる。
片手で、突起をもて遊びながら、もう一方の手で蜜壷を確かめる。
とめどなく愛蜜が湧き出る泉に、まずは指を差し込む。
シルヴァと零によって、どんなことがカオルに対して行われたかは、全容を知るよしもない。
けれどカオルの蜜道は、変わらず窮屈で、鋼牙の指を締め付けてくる。そのことに鋼牙は少し安心した。
カオルは、最初の時に比べると、リラックスしているためか、悦びにも痛みにも、素直な声で反応してくる。
鋼牙のほうは、いったいどうやったら、こんな部分に?というところにまで刻まれた刻印を消していくために、鋼牙も苦労していた。
カオルの手が動いて、鋼牙の緊張した部分に触れた。
カオルからそういう形のリアクションが行われることを、鋼牙は予測していなかった。
「よせ」
鋼牙が言うと、カオルはびくっとしたように手を引っ込めた。
「・・・・・」
鋼牙のつぶやきを聞き取れず、カオルは問うた。
「なに?」
「・・・する」
「だから、何?」
鋼牙は体勢を変え、カオルの耳元で言葉を発した。
「破裂する」
「いいじゃない?」
「入れないほうがいいのか?痛いのか?」
「そうじゃなくて」
「なんだ」
「私だけに気を使わないで。鋼牙にも気持ち良くなって欲しいの。」
カオルはイタズラっぽく笑い、
ちゅぷ、っと音をたてて、鋼牙の緊張の先端を口に含んだ。
「・・・!」
先端を咥えたまま、根元に指を這わせて固定し、先端から根元までを舌と唇で舐め、吸っていく。
鋼牙は声をださぬよう、必死でこらえているようだ。
一周舐め終えると、今度は全体を口の中に含んで抜き差しするように動かしていく。
鋼牙の緊張と、カオルの口唇がたてるいやらしい水音が、部屋の中に響く。
耐え切れずに鋼牙はカオルの口の中に放出してしまった。
「あっ!」
その瞬間だけ、鋼牙から思わず声が漏れる。
カオルは放出を飲み下し、再び攻撃をしようと鋼牙を唇で捕らえる。
鋼牙はみるみる回復する。
体勢を変えて、カオルの攻撃から逃れ、鋼牙はカオルの肩を両手で抑え、蜜壷の入り口に先端をあてがうと、一気に貫く。
カオルは痛みを感じて声を上げた。
だが、少なくとも最初よりはだいぶましだ。
鋼牙がカオルの中をかき回し、とめどなく溢れる蜜に塗れて、音をたてながら抜き差しされる。
その速度がどんどん速くなり、とうとう鋼牙はカオルの中で果ててしまった。
抱き合ったままぐったりと力を失い、カオルは起き上がることもできずに身体を横たえたままで鋼牙の顔をみている。
鋼牙は起き上がって、ソファに座ってすこし放心しているようだ。
「出来たのか?」
「さあ・・・?」
カオルは生理がかなり不順で、当たったものか外れたものか、自分でも当面よくわからない。
鋼牙はカオルを抱き起こし、肩を抱いて目を閉じていたが、そのまま、再びカオルに覆いかぶさっていった。
その後、ようやく2度目を終えてシャワーを浴び、ベッドで眠りに落ちたときには、ほぼ真夜中だった。
回数を重ねるごとに、どんどん良くなっていくのは確かだった。
翌朝カオルが起きると、鋼牙はもう居なかった。
カオルはもう一度シャワーを浴び、自分の部屋に戻って着替えると、階下に下りていった。
「ゴンザさん、鋼牙は?」
掃除にいそしむゴンザにカオルは話しかけた。あやうく、鋼牙、と言ってしまいそうになり、あわててごまかす。
「お出かけでございます。カオル様、お食事なさいますか?」
「ごめんなさい、私も出かけないと。バイトの面接なの。お茶だけいただけますか?」
「かしこまりました。お茶をお持ちします。」
ゴンザは気がついているのだろうか。
気がついていないとも思えないが、表情からはうかがい知れない。
カオルは喫茶店のウエイトレスのバイトに合格し、翌日から勤務することになって、その日は時間が空いた。
また画材屋に行き、絵の具とスケッチブックを買って外に出ると、また零と会った。
「ここで待ち伏せされてるみたい〜」
「ばれた?」
どちらから誘うともなく、二人で喫茶店に入る。
鋼牙と話すよりは、零とのほうが気軽に話せる。
相手が年下だから?絶対に嫌われたくない相手ではないから?よくわからない。
鋼牙は話すこと自体、得意ではないようだ。
逆に零は誰とでも気軽に話すことが得意なようだ。
同業者・・・同じ魔戒騎士という、人とは違った道を歩む二人。
とても対照的でありながら、どこかよく似ている。
「おーいー、カオルちゃーん」
「あ、ごめん、ごめんね」
カオルは自分ひとりの思いに沈んでいたようだ。
「カオルちゃん、今日はお肌すべすべ。」
「そう?普段と変わらないと思うけど・・・」
「あいつと寝たの?冴島鋼牙と。」
「え?何?なに?ね、ねてないよー!とんでもない、誰があんなやつと。」
カオルは両手を顔の前でバタバタさせて、否定の言葉を吐いた。もちろん、それが真実でないことは、見ればよくわかったのだが。
「だったら、カオルちゃん、僕と」
四人掛けの座席に二人で向かい合って座っていたが、零はいきなり席を立って、カオルの隣にすわった。
「付き合わない?」
言いながら零は、カオルの中指の指輪・・・ザルバの分身を外そうと試みる。
「いたい、いたいよ、やめてよ!」
「ごめん。」
カオルが帰宅すると、入れ替わりにまたゴンザが出かけていった。
鋼牙はホラーの探索に出ているようで、今晩じゅうに帰るかどうかわからない。
ゴンザが残していってくれた夕食を食べると、カオルはさっさと寝床に入った。
明日はアルバイト初日だし、寝坊は避けたい。
カオルが身体にかかる重みで目を覚ますと、誰かが身体の上に乗っている。
「鋼牙?」
声をかけても返事は無い。
カオルは既に全裸で、相手もどうやら同じようだ。
眠気がさめ、感覚が戻ってくると、相手の手が自分の身体のあちこちを触っているのがわかる。
唇が胸から肩、首へと上ってくる。
月明かりが相手の顔を照らす。
「零・・・くん?どうして!?」
「カオルちゃん、静かにして。起きちゃうよ、彼が。」
ベッドの横に置かれた椅子に、鋼牙が座っている。どうやら、眠っているようだ。
もし、こんな状況を鋼牙に見られてしまったら、何の申し開きも出来ないだろう。
そもそも、なぜ・・・?自分の部屋で寝ていたはずなのに。
零の愛撫が、思考能力と抵抗する気力を奪う。
細く見える体は筋肉がしっかりとついていて、力も強い。
カオルの抵抗をやすやすと抑え、マイペースでことを進めていく。
鋼牙や自分と違って、零がその方面に長けていることは、いつか、鋼牙との和解を願いに家に行った時のことで、解っている。
カオルはかたく目を閉じ、漏れそうになる声を必死に我慢していた。
鋼牙が目を覚ますことが、一番怖い。このまま、静かに済むのなら、と、カオルは黙って耐えていた。
零の方は、カオルに声を出させようと、身体に対してだけでなく、耳元で言葉でも攻撃をする。
零に指摘をうけるまでもなく、カオルは感じている。どんどん、蜜が溢れてくるのを体感している。
零の舌が入り口と突起を舐め、唇が蜜をすすり、両手が身体をしっかり掴んでカオルが暴れるのを止める。
カオル自身は抵抗を諦めていたが、身体が勝手に動いてしまうのだ。
零の舌が入り口から内奥へと、侵攻をはじめる。口から漏れそうになる声を、必死に耐える。
鋼牙よりも、執拗で熟達した攻撃に、カオルが疲れてきた頃、ようやく零が侵入してきた。
「痛い?」
零のささやきに、カオルは黙って首を横に振る。
零が慣れているからなのか、零の手管で身体が受け入れやすくなっているからなのか、痛みも無く、まるでそれがそうしてそこにあることが、自然であるかのような侵入だった。
カオルの両手を自分の両手でしっかり握り、唇、首筋、胸へと口づけを繰り返す。カオルは気を失いそうになるのを鋼牙の顔を見ることで必死で留めようとしていた。
そのとき、鋼牙の目がゆっくりと開いた。
音も無く立ち上がり、抜刀して、零の身体を真っ二つに切る。大量の血が飛び散り、カオルも頭からその血を浴びる。
カオルの口から、知らず知らず悲鳴が漏れていた。鋼牙は刀をしまわず、そのまま、カオルに刀を振り下ろした。
と、悲鳴をあげながら、カオルの目が醒めた。
部屋の入り口に立っている鋼牙を見て、もう一度悲鳴をあげた。
「どうした。また怖い夢でも見たか」
鋼牙の声を聴いて、自分がいままで夢を見ていたことを確認できた。
「そう、そうなの。ありがとう。」
カオルがかすれ声で言うと、鋼牙はベッドのそばまで歩いてきた。
「一緒に寝るか?」
「ううん、大丈夫。ホラー退治で疲れてるんでしょう?本当に大丈夫だよ。」
「そうか。」
鋼牙は部屋を出て行った。
カオルはそれから、毎夜毎夜、その同じ夢を見るようになった。
「真剣にカオルちゃんのこと、好きなんだ」
零の軽口としか思えない言葉が、それほど気になっているとは、目覚めているときには、まったく意識をしていないのだが。
とてもではないけれど、鋼牙に相談できる事柄ではない。
かといって、零に相談するわけにもいかない。
亜佐美に相談したら、「欲求不満なの?」とか言われそうだ。
カオルはとりあえず、夢のことは心の底にしまって、日々をすごしていた。
あげ
sageてるやんww
>92
あげ
94 :
名無しさん@ピンキー:2006/01/16(月) 21:18:13 ID:vUTWceYD
>93
また・・・こんどこそあげ(三度目の正直)
95 :
名無しさん@ピンキー:2006/01/18(水) 15:28:34 ID:tepVk9jK
あげ
こんな良スレがあったとは・・・職人さんGJ!
「カオルちゃん、熱でもあるんじゃない?」
「え、どうして?」
「なんだか、赤いよ、顔が。」
「そっかなぁ?」
カオルは窓に映る自分の姿に視線を向ける。
「そんなことないと思うけど?」
「そんなとこでみたって、わからないでしょ?」
誰にも・・・相談出来ない夢の悩みを抱えて。
黄金騎士とホラーの絵本の夢に関しては、身近な人にはほとんど話したし、相談にも乗ってもらった。
そういえば、零の夢を見るようになってから、絵本の夢はほとんど見ていない。
そこに行けば、また零に会ってしまうような気がして、画材屋への足が遠のいていた。
零に会いたくない、というわけではない。
けれども、会えば、きっと夢を思い出してしまうし、思い出せば、気恥ずかしくて、零の顔をまともに見られない気がする。
今日は、アルバイトの休み。
どうしても必要な色の絵の具と、スケッチブックを買うために、画材屋に行かないわけにはいかない。
荷物を抱えて、画材屋のドアを開けて外にでると、案の定、そこに零が居た。
「久しぶり。」
「そう?こないだも、お茶したじゃない?」
「二週間くらい、カオルちゃんとお話してない気がするんだけどなあ。」
「え?そ、そうだっけ??」
そうまで言われてしまうと、言い訳してさっさと帰ることも、なんだか申し訳ない気がしてくる。
「ねえ、零くんって、毎日ここに来てるわけ?」
「まさか。たまたま通ったときに、カオルちゃんに会うだけだよ。」
誘われるまま、一緒にカフェでお茶を飲む。
どうしても、カオルの目線は零の指を追ってしまう。
零の指の動き、指が肌へ触れる感触まである夢のせいで。
零は、いつもどおりテーブル中に並べられたケーキを一つずつ片付けながら、にこにことカオルの顔を見ている。
「カオルちゃん、それ、おいしそうだね」
「これ、頼まなかったの?・・・いいよ、好きなだけ味見して。」
「ホント?うれしいな。」
そうしていると、零は無邪気な少年のようで、5歳年下の顔をしている。
零はそのとき、そのときで、表情の変化のせいかもしれないが、大人っぽくも、子供っぽくも見える。
「幸せそうだね」
「あれ?カオルちゃんは幸せじゃないの?」
「不幸でもないけど、幸せでもないかな・・・?」
「そんなこと言ってると、付け入る隙があるのかと思うよ?」
「まーたー冗談ばっかり。」
「本当に、冗談だと思っているの?」
カオルの瞳を覗き込む零の目には、カオルの顔が映っているのが見える。
零の瞳の中のカオルは、戸惑いながら、懸命に笑おうとしているようだ。
零が手を伸ばして、カオルのほほに手のひらを当てる。
冷たい感触が、零の手から伝わってくる。
「冷た!」
「手が冷たい人は心があったかいってね。」
零の手が、カオルの手をとって、カオルの両手を手の中に包むようにする。
「カオルちゃんの手だって、冷たいよ。」
「私は、ほら、あの、冷え性だから。」
「なんか、冷え性って言うと、オバサンっぽい。」
「零くんの5つ上だよ、オバサンだよ。」
「年齢なんて、関係ないよ。」
零のカオルの手を包む両手に、力が込められる。
見つめる零の視線から、逃れるように、カオルは下を向いた。
「行こうか。」
カオルの手を離し、零はそのまま席を立つ。
その後を追うように、カオルも慌てて席を立つ。
「カオルちゃん、プラネタリウム、って行った事有る?」
「無いけど。この辺にあったけ?」
「こないだ、出来たばっかり。行ってみない?」
零はカオルの片手をとって、そのまま歩き始めた。
零はカオルの手をとって、そのまま歩き始めた。
平日の昼間とあって、お客は少ない。手をつないだまま、席につく。
さっきまで、切れ目無く話続けていた零が、話を途切れさせると、カオルからは、どんな話を振っていいのかわからずに、カオルも黙ってしまう。
そのうちに、場内の照明が落ち、座席が自動でリクライニングする。
荘厳なクラシックの調べに乗せて、夕暮れに色づいた空がだんだんと暗くなり、暗くなった空には無数の星が輝いている。
「綺麗・・・!」
カオルが呟く。
「カオルちゃんの方が綺麗だよ。」
零の声が、ひどく至近距離で聞こえたかと思うと、零は片手でカオルの肩を抑え、唇を重ねてきた。
慌てて席を立とうとするカオルを抑えたまま、零は唇を離して、耳元で囁く。
「終わるまでは、静かにしてて。」
確かにこの場で暴れたり、声を上げたりすれば、かなりの顰蹙をかうことは、明白な事実だった。
カオルは零の手を離し、両手を合わせて握り、空に映る星々を、懸命に見つめている。
零の表情は、暗いので見えない。
カオルの心配をよそに、その後、零は何もしてくるわけでなく、静かに星を見ていた。
上映が終わって、外に出て、周りに人影が無いのを確かめてから、零の真意を問いただす。
「好きだって、言っただろ。その他に何の理由が必要?」
「それは聴いたけど、悪ふざけが過ぎるよ。」
「ふざけてると思ってるの?」
「え、だって」
カオルの言葉が終わるのを待たず、零がカオルの体を抱き寄せ、抱きしめる。
ちょうど、以前に鋼牙が、カオルに魂帰しをした時のように。
零は両手でカオルの肩を支えて、いったん身体を離し、それからカオルの唇へ、自ら唇を重ねる。
カオルは、呆然としてしまい、身体に力が入らない。
「これ以上は、今はまだヤバそうだから、また、今度ね。」
気がつくと、屋敷に向かう坂の入り口に着いていた。零の後姿が遠ざかっていくのを、カオルはぼんやりと見つめている。
その姿が見えなくなっていく。カオルはため息をついて、坂を上り始めた。
坂の途中に、鋼牙が立っていた。
「ただいま。どうしたの?」
「おまえの帰りが遅いから、またホラーにでも捕まったかと思ってな。」
リアルな零の夢のせいで、カオルはどこか後ろめたく、鋼牙と余り話していない。
夜を一緒に過ごしてもいない。
「夕食が済んだら、俺の部屋へ来い。」
鋼牙はそれだけ言うと、さっさと屋敷の方へ歩いて行ってしまった。
カオルはいそいでその後を追う。
今のカオルにとって、零も鋼牙も、同じ位に好きで、同じ位に大切だ。
男の人であれば、複数の奥さんを貰っても合法な国があったりするのに、
なぜ、女はたった一人に一途であることが、唯一の正解のようにされているのだろう。
考えても、答えの出る問題ではないのだが。
今回はエロ無しで、すいません。
本編のほうでも、どんどん零のカオルに対する態度が変わってきていて、
守る発言まで出てしまうと、このままでは三角関係まっしぐらですね。
悪夢の回の、零のカオル押し倒し事件ですが、あれって、どうしてケーキの箱が落ちたんだか解りません。
ちゃんとテーブルの上にあったと思うんだけどなあ。
零が蹴っちゃったんでしょうか、。映像見てても不明。
あのまま、キスぐらいはさせてあげればよかったのに。
シルヴァは、妙齢の・・・二十代後半から、三十代半ばの女性だと思っていたのですが、
悪夢の回の、鋼牙へのつっかかり方といい、零への態度と言い、もう少し若いのかも?
と思うようになりました、。
このあと、牙狼ものの前に、セイザーXもの(みじかいやつ)一つ投下する予定です。
102 :
名無しさん@ピンキー:2006/01/27(金) 01:02:48 ID:5Op9pujz
カオルって・・・一瞬でもレオの女の子が出て来た自分を恥じます
今回のがろ、余りのLOVEっぷりにびっくりした。
ここのss状態で、コウガがカオルちゃんに笑顔…(;・∀・)
牙狼が放送されてない地区だから話が分からんorz
>>104 すいません!!
今週中になんとかセイザーX上げたいと思ってます。
先週末は中野にずっと行っていたので、何も出来ませんでした。
そればかりかセイザーX録画失敗して・・・(欝)
牙狼は今ファミリー劇場でやってますので、是非。
>>105 うわ〜、こっちこそ何か謝らせてスイマセン…orz
>>104はただの愚痴みたいな物ですから、謝る必要は無いんです…。
牙狼SSはDVDレンタルでも始まったら改めて読まさせて頂きます。
それよりセイザーXのSS期待してまつ(`・ω・´)
107 :
名無しさん@ピンキー:2006/02/01(水) 17:10:45 ID:FeOy0SGP
あげ
108 :
名無しさん@ピンキー:2006/02/09(木) 16:01:56 ID:m0AAOA8w
安芸
ほしゅ
ばるる〜のSSキボン!
超性感体マダー?
112 :
名無しさん@ピンキー:2006/02/17(金) 16:15:35 ID:D187HYd6
バレンタインチョコ欲しい
113 :
名無しさん@ピンキー:2006/02/18(土) 11:32:32 ID:jvT5+bQN
邪美が眠っているカオルのパンツを脱がし、股を開いて局所を見て一言
「なんだよ、まだ犯ってないのか鋼牙・・・。」
見たくらいでは処女かどうか判別付かないと思うぞ
115 :
名無しさん@ピンキー:2006/02/24(金) 21:44:58 ID:fUT2zkMh
アゲ
牙狼はエロネタつくんのが難しいよなぁ…。
鋼牙がああいうタイプだから隙がない。
放送終了後じゃないと無理っぽいな。
本編がエログロ満載の割にはなあw
終了後に期待。HAPPYに終わるかどうかも怪しくなってきたけど…
牙狼はエロネタ作るの難しくないんですけど、牙狼ばっかになると看板に偽り有りになるし、
セイザーXのエロパロを書きかけては挫折書きかけては挫折しておりまする。
ホントすいません。
>>118 職人さんのせいじゃない、スレ名も特にこだわらず好きな作品を書けばいいと思うけどな。
賑わえば他の作品の職人さんも増えるかもしれないし、なんにせよ今は閑古鳥が鳴きすぎ。
ここで牙狼作品書いてた人?だよね。あなたの作品好きだし読みたいよ。がんばってください。
誰かSSを書いてくれ〜(´Д`)
コウガとカオルちゃん、あのふいんき(ryは、既にヤッちゃってるよね?
ご馳走様(-人-)
122 :
名無しさん@ピンキー:2006/03/16(木) 00:33:50 ID:+hC+ZB7f
ヤッてる暇があるようには見えないんだがなあ。
可能性としては20話で実を持ち帰った後〜21話の絵の場所へ出かける前の間か、
21話でレオ倒して戻った後〜カオルが首の刻印を見つけるまでの間って感じか。
二度もダメ押しで告ってるところみると、まだ全然って気がする〜。
「おまえ、いい加減わかれ頼むからっ」みたいな態度に見えて涙をさそうw
自分的には「赤酒」から「水槽」の間で既に進展したと思う。
それまでと明らかに二人の雰囲気が違う様に見えるから。
あのカオルの「守ってね…」と呟いた時の顔とか…もう堪らんく萌えた。
125 :
名無しさん@ピンキー:2006/03/24(金) 01:55:52 ID:EpFn2MrC
安芸
このままじゃ落ちるぜぇ、鋼牙?カチカチ
牙狼ももう最終回か…。
先週はメシアのおっぱい祭りだったが、今週もそうなるのか。
しかしカオルのアクションはすごかった。
やはりガロが多いのは大人向けという事で、エロが作りやすいのかもね
…しかしそれにしても疑問なんだけどね
特撮系って何でエロが少ないんだろうね
人工的にはアニメとかとちょうど比例するとは思うんだが
同人とかも数は少ないし…アニメとか漫画と何が違うんだろう
人物絵は書けないとかじゃなさそうだし、やはり日本人には人間を見せるリアルな特撮は妄想できないって事なのかなと考えてみる
あのね、生の人が絡む物は二次元以上にやばいから。
エロじゃなくても、表に出しづらいから。
版権元会社によっては禁止だから。
書いてもしまいこんじゃう人も多いんだよ。
>>128 >>129の言ってる通りだと思う。
所謂「半ナマ」系の難しいところだそうだ。
特撮ではないが、ジャニーズ系は特に厳しいらしい。
…とは言え、特撮での801系はやたらと見るのに男性向けや、
エロ抜きでのノーマルを全然見ない。
これが悲しいのは確かだ。
>>130 同人誌置いてある古本屋に行くと、ジャニーズ系をたくさん見かけるんだが
やっぱりそれは黙認?
あと、コミケ行って特撮ブース眺めてると、数は多くないがノーマルも見かけるぞ。
普通にエロのない、腐女子系が描いている。
牙狼が終わってしまった…(つд`)しかし、オイオイオイオイ!!
何だよ、途中でアレだけ萌えさせて、お別れのチューも無しですか…orz
牙狼らしいと云えばらしい終り方だけど、
そういう点では物足りなかったのも確かだな。
なまじ途中萌えさせられただけに。
鋼牙とカオルは恋人通り越して、家族になったみたいだ。
零とシルバの関係の方がよほど…。
鋼牙、また当分童貞なのか…
確かに鋼牙とカオル・・・不完全燃焼って感じだよなー
一回くらいヤッテかも??
つー描写が欲しかったなぁ・・。
職人さん待ってます!
保守
おーい
あまりにもらしい終り方だったがためにむしろ萌えも募りましたよ…>牙狼
職人さんも、萌え話もお待ちしてますよ〜。
明日から星座×に新しい敵キャラが、出ますが、何やら色っぺー
ネエチャンで今からwktk
『メビウス』のメガネ子モノを書こうかなと思うけど、ここでもいい?
牙狼スレ立てたい。萌え話したいけど・・どうかな?
>賀炉スレ
萌え話は自分もしたいところだが、単独では苦しいかと思う
話題はそこまで続くんだろうか…
別にここでもいいんじゃないの?
保守もかねてほどほどに
もう少しキャラが深まってくればゴルドさん夫婦を書いてみたい漏れガイル
でもゴルドさんエロって想像つくんかな…w
>>140 むしろここ以外書く場所無いだろ。
て、事でwktkして待ってまつ
>>144 単身赴任中の旦那さんを思って一人エチとか
でもここで延々とガロ語りするわけいかないだろ
ほどほどに、ではなく140は気兼ねすることなく語りたいんジャマイカ
エロパロスレではぬるい萌え話はやりにくいしな
ガ路本スレはカプ語りは出来ないからな香オルの話題では時々変なのが湧くし
難しいねえ
ぬるい萌え話とかカプ語りなら男女板あるよ。
新旧各種特撮OK。
150 :
名無しさん@ピンキー:2006/04/19(水) 13:57:40 ID:d33AUEcH
保守
151 :
名無しさん@ピンキー:2006/04/20(木) 21:57:19 ID:3lxpXMFr
>149
どこですか?
したらばの男女同人板だっけ?
わいわいの方。男女同人板でぐぐっても出てくると思う。
ロボット刑事とかやっていい?
もうほとんど完成するんだけど。
一応それ以外で準備したネタには、こんなものがあります。
超人バロム1
白獅子仮面
愛の戦士レインボーマン
どうぞどうぞ♪お待ちしてます(‘‘)
157 :
くノ一淫風帖:2006/04/27(木) 22:16:40 ID:KhOZq9Rl
ぱぱぱぱぱんと弾が飛ぶ
かかかかかんと跳ね返す
絶え間なく撃ち込まれる種子島の銃火をものともせず小山のような甲虫が歩を進める
行く手を阻むかと思われた強固な石垣は黒光りする前脚の一撃で積み木の様に砕け散り
やけくそのように突っ込んでくる足軽もある者は頭部の角から放たれる怪光線を浴びて金縛りにあい
またある者は口から吐き出される粘液に絡め取らればたばたと倒れていく
物見櫓の上に追い詰められた領主が最後に見たものは回転しながら迫る巨大な刺股状の角だった
数日後
「流石は音に聞こえた『蟲寄せ風葉』、噂に違わぬ手並みであったな」
まだあちこちに大穴が空いた状態の城砦の一室で新たな領主の座についた男が一人の客を迎えていた
腰まで届く艶やかな黒髪とクールな美貌
動き易さを重視した忍装束は優雅な曲線を描く体のラインを少しも隠さない
女の名は風葉
怪忍獣「鉄甲アゴン」を操るフリーランスのテロリストである
158 :
名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 21:24:56 ID:ynQhTUqz
安芸
捕手
160 :
名無しさん@ピンキー:2006/05/18(木) 03:14:37 ID:HtMkAhXs
アゲ
ところでリュウケンドーが完璧にスルーされている件について
あれも地域が限られてるからな
レディゴールド×ザンリュウジンとか書けそうな気がしなくもないがどうも難しい。
164 :
名無しさん@ピンキー:2006/05/28(日) 22:09:47 ID:pYnylrCF
安芸
過疎ってるな〜
ここは避難所的な意味合いもあるから。
捕手
保守
カイト×ミズキが読みたいな。
見つからないホシュ
173 :
名無しさん@ピンキー:2006/07/08(土) 17:12:33 ID:SUJTQsog
hosyuage
174 :
名無しさん@ピンキー:2006/07/08(土) 20:08:59 ID:OyRDvh5u
リュウケンドーは左京がツンデレっぽいから作りやすくない?
主人公を思ってオナニーしてるだけでもいいし。
保守
保守
177 :
名無しさん@ピンキー:2006/07/31(月) 22:24:49 ID:xmacLgXo
保守age。今やってる定番以外の特撮はリュウケンドーだけなのかな?
178 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 13:03:30 ID:ANnLZ1TO
イリアxゼイラム(最終形態)。
サイクリード×アクアルが読みたいよ。
>>179 通常状態で、ヘタレが拝み倒してさせてもらうパターンと
洗脳状態で無理矢理犯しちゃうパターンとどっちが好き?
私179じゃないのに、横槍入れちゃってスマソ
どっちもハァハァだが、普段の雰囲気が好きだからラブラブワカーンになりそうな前者が見たいな
つーか拝み倒してに吹いたw
>>180 鬼畜にガンガン犯しているのも好きだけど
通常状態で愛のあるエチをしていればそれで満足です。
2人が一緒にいるだけで萌え。
マイティレディは謎の覆面を追って廃工場へと入っていった。
「油断してはダメだわ……」
敵は強力なレーザー銃で武装している。
甘く見ていたら、如何に彼女でも危険である。
慎重に歩を進めるマイティレディが、工場の中央部辺りまできた時であった。
いきなり四方からスポットライトを浴びせられ、マイティレディの目が眩んだ。
ライトブルーのボディがテラテラと妖しく輝く。
「うぅっ、何者っ」
マイティレディは、右手で目を庇いながら身構える。
「我々はアメリカ国防省に所属する者だ」
スポットライトの背後に立った男が、タバコの煙を吐き出しながら答えた。
逆光になっているため、男のシルエットしか分からない。
「ペンタゴン? アメリカ政府が私に何の用なの?」
マイティレディは驚きを隠せない。
「日本にだけ、お前のようなスーパーヒロインが居るのは許せない。お前をアメリカへ連れ帰り、能力の全てを暴いてやる」
男が肩を上下に揺すって笑う。
「お前の能力を元に、我が国の軍隊を宇宙レベルにまで引き上げるのだ」
男のシルエットが紫煙を吐き出す。
「そんなことのために……ここはアメリカじゃないなのよ。あなたたちの好き勝手には出来ないわ」
マイティレディの声に、怒りの感情が混じる。
「日本政府の許可は取り付けている。ちょっと圧力を掛けてやったらイチコロだったよ」
男がせせら笑い、タバコを投げ捨てる。
「なんですって?」
マイティレディは我が耳を疑う。
これまで日本のために幾度も命懸けの戦いに挑んできたというのに。
余りに酷い政府の仕打ちであった。
「大人しく我が国に来てもらおう」
男が合図すると同時に、マイティレディの足元の床が二つに分かれた。
「アァ〜ッ?」
足場を失ったマイティレディが、廃棄物の排出口に転落する。
そこへ催眠ガス弾がぶち込まれた。
濛々と煙を上げるガス弾。
「うぅっ。ゴホッゴホッ」
僅かに煙を吸い込んだ途端、周囲の景色がぼやけた。
「うぅっ、意識が。ダッ、ダメ……眠ってしまっては……あぁっ」
全身の力が抜け、錆びた床にへたり込むマイティレディ。
天井からパイプが差し込まれ、液体窒素が流し込まれた。
数分後、カチコチに凍りついたマイティレディの体が引き上げられた。
「手間を掛けさせおって」
ペンタゴンの役人が何本目かのタバコに火を付けた。
※
それからどの位の時間が経過したのであろう。
薄暗い部屋の中でマイティレディは目覚めた。
「ここは……そうだわ、私ペンタゴンの部隊と交戦して……」
立ち上がろうとして、マイティレディは体の自由がいることに気付いた。
X型のベッドに大の字になって寝かされており、枷で手足が固定されている。
腕は手首と二の腕に、脚は足首と膝上辺りに、計8個もの枷が身に食い込んでいた。
「痛ぁっ、ダメだわ」
如何に身をくねらせてみても、頑丈な枷はビクともしない。
「覚醒したようですな」
メガネを掛けた白衣の男が呟いた。
「無駄な足掻きを」
スーツを着たヒゲの男が嘲笑するように言った。
マジックミラー越しに、磔になったマイティレディが見えている。
「さっそく取りかかってもらおう」
ヒゲの男は興味津々に、藻掻き続けるマイティレディを見ている。
技術員がコンソールのレバーが操作すると、マイティレディを捕らえた磔台が動き始めた。
「なっ、なに?」
いきなりXベッドが動き始め、マイティレディは驚いた。
水平から45度起きあがったところで磔台が停止する。
マイティレディが周囲を見回していると、天井から機械がせり出してきた。
「なによ、これっ?」
本能的に危険を察知して、マイティレディが怯えたような声を上げる。
その全身に身の毛がよだつような感覚が走った。
「放射線……私のレントゲン写真を撮ってる?」
彼女の予想は的中していた。
医療用としては、絶対に認められないようなX線が、青いボディに放射され続けた。
「骨格の構造は、さして人間と変わらないようですな」
技術員はあらゆる角度からマイティレディの骨組みを撮影していく。
「内部はどうかな」
天井から新たなマジックアームが降りてくる。
その先端には鋭いメスが取り付けられていた。
「いやっ、いやぁ〜っ」
メスから逃れようと、マイティレディが必死の形相で体をくねらせる。
メスが無情にもマイティレディの体に突き立てられる。
しかし、ハイマンガンスチールのメスは、マイティレディの皮膚を貫くことは出来なかった。
代わりに丸ノコがギギギという音を立てて降りてくる。
ダイヤモンドを刃に仕込んだ丸ノコが、マイティレディの腹部に押し当てられた。
「やっ、やめてぇ〜っ。くすぐったい」
たちまち刃を失った丸ノコが、煙を上げて停止した。
「なんて奴だ。あの体には刃物は通用しないぞ」
主任技師がメガネを光らせる。
「外がダメなら、内から攻めたらどうだ。全身甲羅って訳でもなかろう」
スーツの男がタバコに火を付けながら言った。
「ファイバー内視鏡の準備だ」
またもマジックアームのマニピュレータが、マイティレディに向かってせり出してくる
今度のアームの先端には妖しげな突起が付いていた。
前部は体内への侵入に適した曲線でできており、段差を伴う茎部へと続いている。
強いて言うなら、哺乳類の男性生殖器に似ていた。
妖しげな機器は大きく開かれたマイティレディの股間に忍び寄る。
敵の意図を察知したマイティレディが悲鳴を上げる。
「いやぁ〜っ」
しかし足首と太腿を縛るいましめのため、股間を閉じることは叶わない。
股間に近づいた機器が、マイティレディの唯一柔らかな部分に押し当てられた。
「うぅっ」
マイティレディの眉間に深い皺が寄った。
必死で力を込めるが、なだらかなカーブを描く先端部は易々と侵入してくる。
「あぁっ、入ってくる。入ってくるわ……痛ぁ〜っ」
敏感な部分を無理やりに押し広がれて、マイティレディが泣き叫ぶ。
「生意気に感じてやがる」
技師たちが下卑た笑いを浮かべる。
「散々モンスターに犯られているのに、綺麗な色してるぜ」
「こってりしたミルクを飲ませてやるぜ」
全員の股間は勃起し、パンツの内側を汚していた。
マイティレディの股間を貫いた機器は、どんどん奥へと進んでいく。
鋭い痛みに歯を食いしばって耐えるマイティレディ。
それも束の間、機器の先端部からドロッとしたローションが吐き出されると、侵入がスムースになる。
「はぁぁぁ〜っ」
大きく広げられた口に、2本目の機器が押し込まれる。
「おごぉっ」
いきなり喉の奥を刺激されたマイティレディが目を白黒させてえずく。
口から侵入した機器は食道を通過し、胃の中に到達する。
第1カメラは生殖器官、第2カメラは消化器系統の調査が目的であった。
「フフフッ、マイティレディの生殖機能を徹底的に暴いてやれ。そして奴にアメリカ人の血を受け継ぐ子孫を産ませるのだ」
ペンタゴンの役人は唇を歪めさせた。
「その時、我が国が地球だけでなく、全宇宙の覇者となるのだ」
男の哄笑が始まった。
新たなディルドゥタイプの内視鏡がせり出し、今度は消化器官の出口からの侵入を図る。
「ムゥッ……ムゥゥゥ〜ッ」
アヌスに内視鏡が押し当てられ、マイティレディが身を震わせる。
マイティレディは必死で肛門括約筋に力を込め、異物の侵入を拒む。
しかし、相手は小径の穴に侵入することを目的に設計された内視鏡である。
計算され尽くしたカーブで構成された先端部が、肉の窄まりを押し割っていく。
「うぅっ、ダメッ。入ってくる……私のお尻の中に、入ってくるぅ〜っ」
内視鏡の先端部からドロリとしたローションが滲み出し、摩擦を軽減する。
途端に内視鏡の動きがスムーズになる。
「かっ、かはぁぁぁ〜っ」
内視鏡を含んだ口が大きく開き、唇の端から涎が滴り落ちる。
「フッフッフッ、マイティレディが串刺しだ」
その様子をマジックミラー越しに見ていた男が、ニヤニヤとイヤらしい笑いを浮かべる。
消化器官の入り口と出口を同時に貫かれた彼女は、まさに串刺し状態にあった。
「どうだ、このヨガりようは。マイティレディはアヌスがお好きらしい」
アヌスに刺さった内視鏡が前進と後退を繰り返す。
その度腸壁が擦り上げられ、気が狂いそうな快感を呼び起こした。
アヌスがギュッギュッと締まり、内視鏡の映像にノイズが走る。
並みの男のペニスなら、只では済まないところだ。
内視鏡のディルドゥ部に仕込まれた無数のセンサーがミリ単位で腸壁を刺激し、逐一レスポンスをチェックする。
たちどころにマイティレディの泣き所が判明してしまう。
猛然とスウィートスポットを責め立てるディルドゥ。
「あぅぅっ、そっ、そこはぁぁぁ〜っ」
マイティレディの目に火花が散り始め、脳波が大きく乱れる。
「もっ、もうダメェ〜ッ」
マイティレディの腰が台座から浮き上がり、背中が弓のように反り返った。
ライトブルーのボディがブルルッと震える。
次の瞬間、フリーの状態にあったもう一つの排泄口から、液体が勢いよく迸った。
マイティレディの腰が力無く台座に落下した時、彼女の瞳は焦点を結んでいなかった。
※
次ぎに彼女が意識を取り戻したのは、液体を満たしたカプセルの中であった。
手足を縛る拘束はなかった。
周囲を見回すと、他にもカプセルが設置されており、中には見たこともない生物が収納されていた。
ピクリとも動かないところを見ると、全部死体なのであろうか。
あるものは生前の姿を保ったまま、あるものは内臓をはみ出させたむごたらしい姿を晒して、液体の中を漂っていた。
「このままじゃ、私も標本にされてしまうわ」
カプセルを叩き割ろうと、マイティレディは内側からパンチを叩き込む。
しかし密度の高い液体が彼女の動きを制限し、全力の攻撃が出来ない。
内部からの破壊を断念したマイティレディは、カプセルの天井部へと手を伸ばす。
そして天井部を押してみると、なんの抵抗もなく蓋が開いた。
「しめたっ。鍵の掛け忘れだわ」
マイティレディはカプセルの上端部に両手を掛ける。
そして、一気に飛び上がってカプセルから抜け出た。
ミントグリーンのロングヘヤーから、液体が滴り落ちる。
マイティレディは素早く体の異常を改め、無事を確認する。
「今のうちに逃げないと」
マイティレディがドアのスイッチを押すと、分厚い扉がせり上がった。
通路の安全を確認し、そして脱兎の如く駆け出す。
途端に警報アラームが鳴り響き、通路の照明が赤い非常灯に切り替わる。
「しまった、もう見つかった?」
一旦立ち止まったマイティレディが、意を決したように再び駆け出す。
通路の向こう側に、陸軍の迷彩服を着た兵士が現れ、慌ててM16を構える。
「ホッ、ホールドアップ」
不意を突かれた兵隊が立ち直るより早く、マイティレディがスライディングに入る。
足元を救われた兵隊たちが、ボーリングのピンのように吹っ飛ばされた。
素早く立ち上がったマイティレディは、後ろを振り返ることなく走り出す。
行く手を遮るように、再び別の一団が立ち塞がる。
「ファイヤッ」
今度の兵士は、躊躇いもなく銃を発砲した。
22口径程度の小銃弾では、マイティレディの強化皮膚を貫けない筈であった。
しかし、彼らの発射した銃弾は、只の小銃弾ではなかった。
カートリッジに詰められたエネルギーが、ビームの弾丸と化してマイティレディに襲いかかったのだ。
数発がボディを掠め、大爆発を起こした。
「アゥゥゥ〜ッ」
強化皮膚と内臓を強かに痛めつけられ、マイティレディが悲鳴を上げる。
「そっ、そんな……地球の技術力で、こんな兵器を作れるはずが……」
既存の技術を超越したビーム兵器の出現に、マイティレディに怯えの色が走る。
そして敵の力を侮っていたことを後悔する。
「まともに喰らうわけにはいかないわ」
マイティレディは脇の通路に逃れて走り出す。
迷路のような通路を駆け回るうち、格納庫のような広い場所に出た。
「いたぞっ」
兵士の一団が追いつき、背後から迫る。
マイティレディは逃げようとするが、前の通路からも別の一団が駆け込んでくる。
そしてマイティレディに向けて、M16ビームライフルを発射した。
「ハァァァーッ」
マイティレディは的を絞らせないように、連続バック転で逃げる。
そして高く積み上げられたコンテナの背後に滑り込んで息を整える。
だが兵士たちは躊躇せず、コンテナに向けて発砲してきた。
「キャアァァ〜ッ」
コンテナが爆発し、爆風に巻き込まれたマイティレディが転がり出る。
床に転がったマイティレディに向け、数十丁の銃が一斉に照準を合わせた。
ライトブルーのボディのあちこちに、赤いレーザーポイントの斑点が浮かび上がる。
「仕方がないわ」
人に限らず、凶悪宇宙人といえども、極力命を奪うことを避けるのがマイティレディの信条である。
しかし、自らの命が危ない今、地球人に向け最小限の力を使うのはやむを得なかった。
マイティレディは精神を統一すると、おへその部分にあるコスモクリスタルにエネルギーを集中する。
そして細胞を活性化させて16メートルに巨大化しようと、エネルギーを解放しようとした。
その瞬間、マイティレディの脊髄に電流が走り抜けた。
「くはぁぁぁ〜っ、あはぁぁぁ〜っ」
マイティレディが鋼鉄の床を転げ回って悶絶する。
能力を使おうとした瞬間、謎の感覚が股間に発生したのである。
その感覚は、脊髄を通って脳髄を滅茶苦茶に掻き回した。
能力の解放どころではなかった。
のたうち回るマイティレディを、せせら笑うように見守る兵士達。
「うっ……うぅっ……」
なんとか立ち直ったマイティレディは、手近に転がっていた鉄棒を握りしめる。
エネルギー攻撃技であるエナジー・ボゥを使おうというのだ。
コスモクリスタルにエネルギーを集中させると、鉄棒が光のアーチェリーに変貌する。
引き絞った弦を放そうとした瞬間、再び背筋を電気が駆け抜けた。
「ギャアァァァ〜ッ」
悲鳴と共にエネルギーが霧散し、光の弓が元の鉄棒に戻ってしまった。
鉄棒を取り落としたマイティレディが、床をのたうち回る。
「マイティレディ、お前の超能力は、全て我々が封じた。普通の女の子になれた気分は如何かな?」
兵士の壁を割って、例のタバコ男が姿を現せた。
「お前の女の部分に、ちょっとしたオシャレをしてやったのだ」
マイティレディが股間を探る。
なんと、クリトリスに小さなリングが嵌められていた。
先程からの異様な感覚は、そのリングがクリトリスに作用を及ぼすことにより発生していたのである。
「そのAMLリングは、お前が力を使おうとして、コスモクリスタルにエネルギーを集中させると、それを感知してお前にイタズラするって仕組みだ」
「なんですってぇっ?」
マイティレディの顔が真っ青になる。
それが事実なら、ほとんどの超能力が使えないことになる。
エネルギーの集中を必要としないのは、巡航速度での飛行と中程度の打撃攻撃くらいである。
マッハ3の飛行能力も、必殺のマイティビームも使用できない。
何より、怪獣やロボット兵器と戦うために必要不可欠な、巨大化が出来ないのである。
直径1センチにも満たないAMLリングは、無敵のスーパーヒロインを只の『空飛ぶ女』に貶めてしまった。
これでは地球を防衛するどころか、自分自身の安全さえ守れない。
「なによっ、こんなもの……キャァァァーッ」
無理やりリングを外そうとしたマイティレディが、絶叫を上げてのたうち回る。
「うっ……うぅっ……」
体をピクつかせて痙攣するマイティレディに哄笑が降り注いだ。
「そのリングは手術でも外せないように取り付けてある。諦めて、大人しく我々のモノになるのだな」
絶望の淵に追いつめられたマイティレディに兵士達が飛び掛かり、頑丈な鎖で縛り上げてしまった。
本来彼女が守るべき人間の手によって、彼女の体が蹂躙される。
それはどう考えても理不尽な光景であった。
連行されていくマイティレディに、タバコ男が追い打ちを掛けた。
「今後は地球の危機など心配しなくてもよい。お前は、ただ食事と生殖活動、それに出産のことだけ考えておればいいのだ」
タバコ男の哄笑が再び始まった。
「ウェルカム、マイティレディ。エリア51にようこそ」
それはアメリカの誇る、対宇宙人戦略研究所の総本山の名称であった。
「お前の身柄は、ペンタゴンの財産として所有してやる。これからは国防省の時代が来るのだ」
ボールギャグを噛まされたマイティレディが、タバコ男を恨めしげに睨み付ける。
しかし彼はそんなものを意にも介さなかった。
タバコ男が根元まで吸ったラッキーストライクを床にポイ捨てする。
そして革靴の爪先で乱暴に踏みにじった。
マイティレディがエリア51に連れ込まれてから、数日が経過していた。
手狭な一室に監禁されたマイティレディは、頑丈な拘束台に寝かされたまま日々を過ごしている。
両足は開脚台に乗せられた上で固く縛られ、ひっくり返ったカエルのような姿を強いられていた。
両手は頭側の金具によって固定され、文字通りお手上げの状態にある。
更には腰の辺りも革製のベルトで幾重にも縛られ、身悶えすることすら許されない。
口にはゴム製のパイプが喉の奥まで通されており、声を上げることも出来ない。
日に2度、そのパイプを通して流動食が与えられる仕組みになっており、ハンストすら許されていなかった。
一度パイプに噛み付いてみたが全く歯が立たず、自殺防止用の猿轡を兼ねているように思えた。
排泄の方も、股間に差し込まれた大小2本のパイプを通じて行われ、室内は清潔さを保っている。
彼女は脱出を諦めたのか、最近は全く抵抗を見せずに、されるがままになっていた。
「研究経過は順調です」
モニター越しにマイティレディの姿を確認し、主任技師が満足そうに言った。
タバコ男も鷹揚に頷く。
「排卵促進剤の投与ですが。本日から経口薬をやめて、注射に切り替えます」
タバコ男を振り返った主任技師は、今後の作業予定について説明をする。
国防総省の役人として、国家の運営を担う1人であるタバコ男は、検査データに目を通しながら頷いた。
「アレの卵子を使って、我が国独自の巨大ヒロインを生み出す計画、ずばり成功しそうですな」
主任技師は指先で眼鏡を持ち上げながら、上司へのお追従を口にする。
「ふん、『我が国』な……」
モニター越しにマイティレディの姿を見て、スモーカーはそっとほくそ笑んだ。
※
それから更に半月余りが過ぎた。
その間、体液の採取や怪しげな薬の投与などの人体実験が繰り返された。
一見、大人しくなすがままになっているマイティレディ。
しかし、自由を奪われて実験を繰り返された上、食事や排泄までが強制的に管理される生活に、彼女のプライドが耐えられるはずはなかった。
「何とかして逃げなければ。私の力を奴らに渡すわけにはいかないわ」
マイティレディは内心で歯噛みする。
「こんな奴らにスーパーパワーを与えたら、世界の均衡が……」
そんな事を考えているうちに、いつもの通りマニピュレータが作動して、マイティレディの陰部を大きく広げる。
4本の鉗子が膣口に対してX字に掛けられ、それぞれが斜め方向に大きく広がる。
そこへ、CCDカメラを装備したマニピュレータが近づけられる。
「くぅっ、いつもよりきついわ……見られてる、中まで全部見られてる」
マイティレディの顔が羞恥に歪む。
※
惨めなマイティレディの姿をモニター越しに見つめていたのは、スモーカーおよび主任技師以下の特務研究員たちである。
「それでは採卵に入ります」
技師の1人がリモコン式のマニピュレータを慎重に操る。
モニター上のマイティレディの膣道に、細長い針がついた注射器が入っていった。
「フフッ、綺麗な色だな」
マニピュレータに付属した超小型カメラの画像を見て、スモーカーが鼻で笑った。
※
「痛っ」
卵管に異物を突き込まれ、マイティレディの下腹部に激痛が走る。
「くっ……くぅぅぅっ」
唯一自由になる爪先が虚しく宙を掻く。
「なっ……何をしてるの? 痛ぁぁぁーっ」
何をされているのか分からない不安が、彼女を恐怖に駆り立てる。
やがて作業を終えたのか注射器が膣から抜き出された。
ようやく激痛から解放されたマイティレディは、全身の力を抜いて深く息を吐いた。
天井の穴に収納されていくマニピュレータを、彼女は虚ろな目で見送った。
※
「卵巣内より、卵子15個の回収に成功しました」
技師の1人が、採卵器の中身を培養液の入ったシャーレに移し替えながら説明する。
「新開発の排卵誘発剤を投薬した甲斐がありました。これで作戦の第2段階は終了です」
主任が口元を弛めて微笑む。
「次はアメリカ男の精子を受精させる、第3段階に入ります」
スモーカーが黙って頷く。
「驚異の超能力を誇るヒロインの遺伝子は、必ずあなたのご栄達に役だってくれます」
主任研究員はすかさず上司のご機嫌をとる。
「全ては合衆国のために」
「全ては合衆国のために」
※
マイティレディの卵子を人工受精させる精子が選定された。
父となる男には、優れた知能指数とずば抜けた体力、そして国家に対する忠誠心が求められた。
対象がWASP──ホワイト、アングロ・サクソン、プロテスタント──に限られていることは不文律であった。
3軍の士官学校から選抜された20から25歳の男たちが、それぞれの精子の優秀性を競った。
その結果、陸軍士官学校のスミス候補生の精子が、最も優秀との判定が下された。
スミス候補生の精子を受精したマイティレディの卵子は、順調に細胞分裂を繰り返していった。
作戦は大成功である。
※
その夜のこと、マイティレディが収容された特殊実験室に忍び寄る影があった。
本作戦の最高責任者、タバコ男ことMr.スモーカーである。
ズボンの前を膨らませたスモーカーが、特殊実験室のドアロックを解除する。
カードを認識したドアが自動的に開き、殺菌済みの清浄な空気が洩れ出してきた。
スモーカーは周囲を確認してから実験室へと侵入し、中からドアを閉める。
ひんやりとした実験室はスモーカー1人が入ると、もう手狭であった。
「フフフッ」
ベッドにはM字開脚を強いられたマイティレディが仰向けに横たわっている。
明滅するパイロットランプが、その体を幻想的に浮かび上がらせていた。
もう栄養を与える必要がないため、喉に差し込まれていたパイプは取り除かれている。
宇宙一のアイドルヒロインの容姿は、地球人であるスモーカーから見ても、充分すぎるほど可愛い。
絶世の美少女ヒロインが、体を弛緩させた無防備な姿で目の前にいる。
「ゴクッ……」
繊細な曲線を余すことなくさらけ出したマイティレディを前に、男は生唾を飲み込む。
「お前の卵巣には、卵子を1個だけ残してある。無論、俺が直接受精させるためだ」
タバコ男がマイティレディの胸の隆起に指先を伸ばす。
仰向けになっても、重力に逆らうかのように張りを失わない盛り上がり。
男の指が乳房に触れると、プリンのように柔らかく弾んだ。
不埒な指が桜色をした突起に触れる。
摘んでみると、コリコリした感触であった。
スモーカーがその感触を楽しんでいるうちに、乳首が徐々に固くしこってきた。
「寝てても感じるのかよ。スケベなエイリアンだよ、お前は」
やがて手は山の頂を離れ、円を描くようにしながら裾野へと降りていった。
「うふぅぅ〜ん……」
ソフトタッチに反応して、マイティレディが眠ったままで甘えたような鼻息を上げる。
たまらず左右の乳房を揉みしだくスモーカー。
手の動きが興奮度に比例して、徐々に荒々しくなってくる。
「うぅぅ〜ん……」
乳房の荒っぽい扱いは、マイティレディの意識を覚醒へと導いた。
「……はっ?」
欲望に濁った男の目と、マイティレディの澄んだ瞳が絡み合う。
「イヤァァァ〜ッ」
スモーカーはアゼレアの口に手のひらを押し当てる。
「雌エイリアン風情が、一丁前に悲鳴上げるんじゃねぇ。どうせこの部屋は完全防音よ」
猛り狂った男は乳房を鷲掴みにすると、乳首にむしゃぶりついた。
興奮した男は、彼女の乳首を唇で挟んで舌で転がし、更には荒っぽく歯を立てる。
「痛ぁっ、やめてぇ……あぁっ」
執拗な責めから、何とか逃れようと身悶えるマイティレディ。
しかし、頑丈な拘束具からは離脱出来ない。
「このデカパイ、全然飽きが来ねぇな」
スモーカーがマイティレディの胸の上に馬乗りになり、いきり立ったモノを胸の谷間に挟み込む。
そして両胸を中央に寄せてペニスをきつく挟むと、腰を前後に揺すり始めた。
男の尻に肺の拡張を妨げられ、マイティレディの顔が苦痛に歪む。
「くっ、苦しいっ。どいてちょうだい」
眉間に皺を寄せて喘ぐマイティレディの顔に、白濁色の粘液が降り注いだ。
「くはぁっ。たまんねぇぜぇ。お前のパイオツはよぉ」
溜まりに溜まった男のモノは、1回の絶頂では全く衰えを見せない。
「俺ばっかり楽しんでちゃ悪いな」
男は彼女から降りると、開脚台に固定され、閉じることの出来ない股間に顔を寄せた。
そして男は指先で秘密の包皮を剥き、股間の肉芽をさらけ出させた。
その部分には、AMLリングが固くはまっていた。
「こいつが宇宙にきらめく神秘のルビーか」
「いやっ、ソコはやめてっ……イヤッ、イヤァァァ〜ッ」
哀願を無視し、男の舌先が彼女の最も敏感な部分に触れる。
「あぐぅぅっ」
体の奥底から無理矢理に快感を呼び起こされて、マイティレディが複雑な悲鳴を上げる。
「感じてるのか?」
男が彼女の反応を楽しみながら問い掛ける。
「だっ、誰がっ。こんなコトして……あなた恥ずかしくないのっ?」
マイティレディは歯を食いしばり、厳しい口調で言い放つ。
満員電車の中でお触りしてくる中年のサラリーマンたちを思い出し、マイティレディが不愉快そうに眉をひそめる。
若い男の痴漢がいない訳ではないが、中年サラリーマンの行為は度が過ぎている。
彼らは満員電車の中でマイティレディを見つけると、集団で取り囲み、視界を遮ってから集中砲火を浴びせる。
彼女が訴えたりしないと舐めているのか、睨み付けたくらいでは怯みもしない。
更にエスカレートすると、こっそり取り出した貧相なペニスを、彼女のお尻の割れ目や下腹部に擦りつけて射精までするのだ。
「恥ずかしいのは、こんなとこまで晒しているお前の方だろ?」
男が小刻みに振るわせる舌先は、剥き出しの肉芽を容赦なく責め立てる。
「あふぅぅぅ……」
マイティレディはイヤイヤをするように激しく首を振り、不当に与えられた快感に耐える。
「こっちも好きなんだろ?」
男は彼女の肛門から伸びている強制排泄パイプを握ると、円を描くようにグリグリと回し始めた。
パイプの表面にビッシリと付いている脱落防止用の逆鉤が、直腸壁を掻き回す。
「かはぁぁぁ……そっ、そこぉぉぉ。だっ、駄目ぇぇっ……」
開ききったマイティレディの口から涎が垂れ、黒目が瞼の裏に潜り込み掛ける。
「アンタが怪獣にアヌス責めされてるビデオで、抜いたことあるんだぜ」
宇宙でも指折りのアイドルヒロインの獣姦ビデオは、ヤッホーネットにおいて、宇宙規模のオークションがなされている超人気商品である。
男が排泄パイプを強引に引き抜く。
「アヒャアァァァ〜ッ」
脊髄を走り抜けた快感に、マイティレディは思い切り首を後ろに反らせて悲鳴を上げる。
そして足指が内側へときつく折り畳まれる。
めくるめく快感の波に飲み込まれたマイティレディが、敢え無く失神した。
※
マイティレディが意識を取り戻すと、男が股間の花弁に舌を這わせているところであった。
知らぬ間に股間を濡らせている液体は、決して彼の唾液だけではなかった。
「いやぁっ」
狼狽えたような悲鳴を上げるマイティレディ。
「気が付いたかい、お前の蜜は極上の味だぜ。しかしこの量は……」
彼女の秘所から溢れ出た液は、既に肛門までベトベトに濡らせていた。
「もう受け入れ準備は整ったろう」
スモーカーがペニスに一扱き入れる。
硬度は低いが、日本の高校生よりは遥かに巨大である。
かつて渋谷のチーマーに捕らわれた挙げ句、シャブ漬けにされ、散々輪姦された記憶が鮮明に蘇った。
「それじゃ頂くぜ」
スモーカーがマイティレディの股間に割って入る。
しかし男の腰を受け入れるのには、彼女の開脚度は浅すぎた。
男は舌打ちすると、開脚台のロックを解除して、彼女の足を大きく開く。
次の瞬間、下半身の自由を取り戻したマイティレディは、男の腹を目掛けてキックを放とうとした。
「キャァッ」
「ギャッ」
スモーカーとマイティレディが同時に悲鳴を上げた。
フルパワーのキックを放とうとした瞬間、AMLリングが引き絞られたのである。
それでも空手の有段者程度のパワーは出ており、完全に虚を突かれたスモーカーは、壁まで吹っ飛ばされる。
しかし、意識を失うまでには至らず、スモーカーは後頭部をさすりながら立ち上がった。
「やってくれるわい」
スモーカーが懐から、トゲのビッシリ生えたバイブを取り出す。
スイッチを入れると、トゲの間に放電のスパークが飛んだ。
「反抗的な態度を改めてやる」
こんなもので中を掻き回されたら、如何にマイティレディといえども無事では済まない。
「いやっ、そんなのいやぁっ」
男を近づけまいと、足をばたつかせるマイティレディ。
しかし腰から上はいまだに動かせない身では、あっさりと抱え込まれてしまう。
「さぁ、覚悟は出来てるな。使い物にならなくしてやるぜ」
スモーカーの唇が歪められる。
「もっ、もうダメェ」
マイティレディが固く目を瞑った時であった。
爆発音と共に、激しい振動が伝わってきた。
「何事だ?」
スモーカーはインターカムに向かって怒鳴り散らす。
「研究所が攻撃を受けています」
慌てたような声がスピーカーから流れ出した。
「まさかラングレーの連中が……」
スモーカーが苛立たしそうにマイティレディを見る。
「しばらく大人しくしてろ」
スモーカーが電磁錠を解除して実験室から出ていった。
※
スモーカーの予想は当たっていた。
マイティレディをペンタゴンに独占させまいと、CIAの特殊戦術班が殴り込んできたのである。
「M対象は地下12階の実験室に監禁されている模様。如何なる犠牲を払っても奪取せよ」
黒覆面の男たちが耳に付けたイヤホンに指令が流れた。
覆面部隊が銃を手に、無言のまま駆け出す。
同種の武器同士の凄まじい撃ち合いになった。
※
爆発音と地響きが連続して巻き起こる。
「うぅっ」
マイティレディは拘束台から逃れようと、自由になる下半身を振り乱す。
逃げ出すチャンスは今しかない。
しかし、腰から上の拘束具は緩む気配すら見せなかった。
その時、部屋の照明が消え、薄暗い非常灯に切り替わった。
動力室が破壊されたのである。
同時に、マイティレディを捕らえていた枷が外れた。
強力な電磁石も、電源を断たれては用を為さなかった。
「今だわっ」
マイティレディは拘束台から飛び降りると、ドアのノブに飛び付く。
しかしロックは別電源なのか、開く気配はない。
マイティレディは指先からビームを小出しにして、電磁ロックの破壊に掛かる。
コスモクリスタルのエネルギーが活性化され、クリトリスに嵌められたAMLリングが微妙に締まる。
「むぅっ……うぅぅ〜っ」
それだけで、耐えられないような快感が背筋を走る。
下半身が痺れるような疼きに支配され、足がガクガクと震えた。
ようやくロックを破壊した時、彼女の股間はベトベトに濡れていた。
走ろうにも、腰が抜けたようになって動けない。
やむを得ず、マイティ・フライトで移動を開始する。
下手にエネルギー消費を上げると、リングが反応するので、ジョギングぐらいのスピードしか出せない。
それでもなんとか基地を脱出することが出来た。
撃ち合いに夢中になっているガンマンの子孫たちは、彼女の逃走に全く気付かなかったのである。
※
それから数日後、マイティレディは成田行きのジェット旅客機の車輪庫の中にいた。
マッハの速度を奪われた彼女が日本に帰る方法は、密航しかなかったのである。
著しく能力を弱められてしまった上に、こともあろうに彼女の遺伝子を人間の手に渡してしまった。
その事実は、アッという間に侵略宇宙人やテロ国家の知るところとなるであろう。
彼女に恨みを持つゴロツキは、町中にもウヨウヨしている。
宇宙麻薬の販売ルートを潰された暴力団から、果ては彼女を執拗につけ狙うマニアやカメラ小僧たちまで──。
敵は宇宙人やテロリストだけとは限らないのだ。
「これからの戦いは厳しくなるわ」
雲海の隙間から顔を覗かせ始めた富士山を見ながら、マイティレディは顔を曇らせた。
201 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/30(水) 00:12:08 ID:zZNNLZ/I
保守ついで。特撮にもいろいろあるもんだ。
そういや牙狼はスペシャル決まったんだよな。鋼牙とカオルどうなるんかな…
>>201 自分もそこをwktkして待っている。大きくなんて贅沢は言いません。
少しで良いので、進展させて下さいorz雨宮様!…せめてチュー位まで。
>>201 202
ほんとだな〜、自分もwktkで期待。
せめてもう、
「お前らなんかあっただろっ?!」って匂わせるくらいあっても・・・。
ときに、
本編ではあるが
カオルが泣きながらカルネんち駆け込んだあたりで、
カルネ×カオル(未遂でもよし)というのもありかな〜・・
とも思うのだがどうだろう。
>>203 同じく期待。
本編は何かあったどころか「いい年して恥ずかしいくらい何にもなかった
だろ!」って匂いしかなかったもんなあ…
カルネ×カオルおっけーです。あー、でも未遂の方がいいかな。
鋼牙のために残しといてやって…
鋼牙残り物はカワイソス・・
180です、一ヶ月近く経って亀もいいとこですが、サイクリード×アクアル投下します。
和姦で、最終回の少し後、という設定になってます。
ノックの音が聞こえた。
それだけでアクアルには訪問者が誰だかがわかる。
現在、この船には彼女の他には二人の男しか乗っていない。
そのうち一人は、間違ってもノックなどせずに何度、彼女の怒りを買おうといきなりドアを開く男だ。
だから、アクアルはくつろいだ様子でベッドに腰掛けたまま、顔も上げずに声をかけた。
「何の用?サイクリード」
ドアの外からはおずおずとした声が聞こえてくる。
「あ、あのさ、入ってもいいかな」
「いいわよ」
その言葉と共に、ドアが開き、サイクリードが部屋に入ってくるが、
彼は所在無さげに突っ立っているだけで用件をなかなか切り出そうとしない。
「何よ、何か用があるんじゃないの?」
「えー、えっと、あの」
相変わらずのおどおどした態度に、アクアルは少し苛ついて先を促す。
「はっきりしないわね、言いたいことがあるならさっさと言いなさいよ」
「えっと……」
それでもサイクリードはしばらくためらっていたが、やがて意を決したように言った。
「あ、あのさ、アクアルってブレアードのこと好きなのか?」
「…………はぁ?」
意表をついた言葉に、アクアルは思わずサイクリードの頭を一度引っぱたく。
「痛いよ、って言うかごめん、気に障ったらごめん」
「気に障るも何もないわよ!何で私がブレアードのことなんか好きにならないといけないのよ!」
「だ、だってさ、何だかわからないけど俺の知らないうちに二人とも仲良くなってるみたいだし、
でも俺には何も教えてくれないし、だからもしかしたら二人は付き合ってて、で、俺に気を使ってるのかなと思って、
でもそれなら別に気にしなくても」
208 :
風将軍×水将軍:2006/09/11(月) 02:41:53 ID:oeh9foXT
それ以上聞いていられなくてアクアルは延々と続きそうなサイクリードの言葉を無理に遮った。
「バカバカバカバカバカ、あんた、バッカじゃないの!ブレアードと付き合うわけなんかないでしょ、このバカ!」
「いや、ちょっとバカ言い過ぎ」
「おだまり!」
「……ごめんなさい」
サイクリードはしゅんとして頭を下げながらも、ポツリと呟く。
「じゃあ、俺に何を秘密にしてるんだよ」
その質問にアクアルの表情が固まる。
サイクリードがネオデスカルに操られていた時のことは、二人で話し合うまでもなく、黙っていることに決めていた。
仲間思いで小心のサイクリードが何もかもを知ったら、それこそショック死しかねない。
「それは別に何でもないわよ、あんたが気にするようなことじゃないわ」
「でも」
「とにかく何でもないの!」
「……はい」
無理やりに納得させられたサイクリードだが、それでもアクアルの部屋からは出て行こうとしなかった。
「ちょっと、まだ何かあるの?」
「じゃあさ、本当にブレアードとは付き合ってないんだよね」
「しつこいわよ!」
もう一度頭を殴ろうかと思った時、サイクリードが口を開いた。
「じゃ、じゃあ、俺と結婚しないか」
「……………………はあぁ?」
アクアルは今度は頭を引っぱたくことも出来ないまま、呆然とするしかなかった。
「い、いや、ほら、あのさ、俺たち宇宙海賊って、もう数も少ないし、と言うか三人しかいないし、
いい潮時じゃないかなとかとか何とか思ったしたりなんかして……」
言い終わる前にアクアルが物凄い勢いでで怒り出す。
「ふざけないでよ、何よそれ、種族保存のためにあんたと結婚しろっていうの?バカにしないでよ、
実験したいなら自分一人でやんなさいよ!」
その剣幕に、サイクリードがいきなり頭が床にぶつかるくらいに土下座をした。勢いで帽子が脱げて転がっていく。
「ごめん!」
「あのね、謝れば済む話じゃないのよ!」
「恥ずかしくて上手く言えなかったけど子供の頃から好きでした!頼むから俺と結婚してください!」
アクアルは、今度はもう「はぁ?」の一言すら出なかった。そうしている間にもサイクリードは話し続けている。
「本当に俺、アクアルのこと好きなんだよ。俺、頑張るから、臆病じゃなくなるようにちゃんと努力するから。
結婚じゃなくてもいいよ、とりあえず付き合うだけでも、お試し期間で嫌だったら、もうこんなこと言わないから!」
「……お試し期間ってね、宇宙商人相手に買い物してるんじゃないのよ」
「いや、あいつらはしっかりしてるからお試し期間なんてないよ」
「あんたね、そんなんだからあの銃みたいな不良品を売りつけられるのよ」
消滅銃かと思ってたら、マッサージ銃だなんて、とアクアルは腹立たしくあの時のことを思い返したが、
するとサイクリードはいつの間にか顔を上げて、じっと彼女の顔を見上げる。
「あれは不良品で良かったよ。お前が人を消したりしなくて本当に良かった」
「あんた、本当にバカね。しかも臆病」
「ごめん」
「別にいいわよ、もう慣れてるから」
そう、慣れていた。どうしようもなく臆病で、そして優しいサイクリードがいることに。
それを当たり前だと思っていたから、不意にそれが失われた時の喪失感の大きさに自分でも驚いた。
まるで、自分の居場所そのものを失ってしまったかのように感じた。
アクアルが今、見下ろしているサイクリードは落ち着かない様子で、それでも真っ直ぐ彼女を見ていた。
そんな昔のままの臆病な彼がいてくれることをどれだけ嬉しく思っているか、
アクアルは今さらのように気付かされた。
「いいわよ、付き合っても」
サイクリードはそれを聞き、信じられないといった様子で何度か瞬きをした。
「ほ……ほんと?」
「嘘言ってどうすんのよ」
するといきなりサイクリードが体ごと思いっきり抱きついてくる。顔を見れば、
ブレアードが戻ってきた時のように涙ぐんでいた。
「ありがとー!本当にありがとう、俺、絶対必ずお前のこと幸せにするから!」
「言っとくけど結婚するわけじゃないわよ!『お試し期間』よ、わかってるわね!」
「うんうん、とにかく嬉しい!」
アクアルに抱きついたまま、サイクリードは手のひらで涙を拭った。そして、彼女の顔をじっと覗き込む。
こういう時は目をつぶるべきかとアクアルが考えていると、おずおずと尋ねられた。
「あ、あのさ、良かったらキ……キ……キスしてもいいかな」
そんなの許可を取ることじゃないでしょう、と脳内でツッコミつつもアクアルは頷いた。
覆い被さるようにサイクリードがアクアルに口付ける。焦っているのか、おでこは当たるわ、鼻は当たるわ、
ヒゲはくすぐったいわと散々だったが、何故だかアクアルは安心できるものを感じた。
そうこうしているうちに、サイクリードの手がアクアルの胸をおずおずと探り始めている。
調子に乗るんじゃないわよ、と一喝することも出来たが、その様子が縋りつくように必死なので、
何となく咎めそびれているうちに、体を纏う装甲が外された。
随分簡単に外れたことにアクアルは驚いたが、考えてみればこれを作ったのもサイクリードなのだから、
全く不思議ではない。
露わになった豊かな胸をサイクリードはその柔らかさを確かめるようにゆっくりと揉みしだき、
硬くなった乳首をそっと舐めていく。
そうしているうちにアクアルの唇から少しずつ声が洩れ始めた。
「ん……んっ……あぁ……ちょっと……何で胸ばっかり……」
「ご、ごごごごごごごごごめん、あ、あんまり気持ち良かったから。ちゃんと他も触るよ」
そういう意味じゃない、と言う前に腰から臍にかけてを撫でられて声が詰まった。
サイクリードは、どの場所も逃したくないと言わんばかりにアクアルの全身を隈なく愛撫し、
そして最後に太ももの内側から濡れそぼっている裂け目に辿り着いた。
指をまず一本差しこみ、やがてすぐにそれが二本に増える。
研究・発明大好き男の気質なのか、まるで観察するように覗き込まれているのを感じて
アクアルは恥ずかしさに身を捩った。
すると、サイクリードは今度はそこを丹念に舐め始める。
「ああっ……ん……あぁ……」
やめて、と言いたかったが、サイクリードの性格からしてそう言ったが最後、
謝りながら部屋をそのまんまの姿で飛び出してしまうだろう。
それを思うと、アクアルはサイクリードのするがままに任せておくしかなかった。
やがてサイクリードは硬くなったそれをアクアルの入り口に押し付けた。
濡れて、ぬるぬるになった互いの蜜が交じり合うがサイクリードはそこで戸惑って、なかなか先に進まない。
軽く入り口を押され、引っ込められを繰り返すうちにアクアルがサイクリードの背を抱いて引き寄せた。
「い……いい加減にしてよ、このバカ……」
半泣きになっているその表情を見てサイクリードが今まで以上に慌て出す。
「ご、ごめん、本当にごめん、アクアル。そんなに嫌だったら今すぐやめるから、だから」
「そうじゃないわよ……早くしてって言ってるのよ、このバカ……!」
こくこくとゼンマイ仕掛けの人形のようにサイクリードは頷き、彼女の腰を抱え上げると、
ゆっくりとその中へと入っていく。
「ん……」
圧迫感に僅かにアクアルの表情が歪むが、充分に潤っていたために痛みはほとんど感じない。
むしろ、満足感の方が優っていた。
サイクリードがゆっくりと、それこそ焦れるくらいにゆっくりと動き始める。
彼自身も余裕などないだろうに、それでもアクアルを傷つけることが一番恐ろしいのだと、
そういう想いが伝わるような優しい動きだった。
それに感じて、アクアルの内部がサイクリードを締め付けると、彼は愛しそうに彼女を抱きしめた。
「好きなんだよ……本当にお前が好きなんだ」
その言葉に答える代わりにアクアルもサイクリードを抱きしめ返した。
良かった、と思った。
この臆病でどうしようもない、そしてとても、とても優しい男が戻ってきてくれて、本当に良かった。
互いに無我夢中で、いつの間にか終わっていたという感じだった。
サイクリードはベッドに横たわりながら、ちらちら背を向けて眠るアクアルの方を見て、不審な動きをしている。
どうやら、こういう時は背中から抱きしめるべきか腕枕かで悩んでいるようだった。
アクアルはそれに気付いていたが、サイクリードが決断するより前に狸寝入りをやめてさっさと起き上がる。
すると、サイクリードも慌てて上半身を起こした。
「あ、あの、アクアル、どこへ行くの?」
「シャワーに決まってるじゃないの、体中ベタベタしてるのよ」
「じゃあ俺が連れて行くよ!」
言うが早いか、サイクリードはベッドから飛び降りて、アクアルをお姫様抱っこしようとする。
「ほ……ほら、体とかキツイといけないし……」
そんなことを言いつつも、どう見ても顔を真っ赤にしてアクアルを持ち上げようとしている
サイクリードの方がキツそうだった。
無理もない、これまで武器のファンクリーダー以上に重いものなど持ったことのないサイクリードだ。
諦め混じりの溜め息がアクアルから漏れる。
「もういいわよ、そんな顔されると自分が太ってるみたいに思えるじゃない」
「そんなことないよ!アクアルが太ってるわけないだろ!重いとしたらそれは胸が大きすぎ……ごはっ」
右ストレートをまともに食らい、サイクリードは床に沈んだ。
だが、シャワールームへ歩いていくアクアルに追いすがるように叫ぶ。
「ごめん!アクアルは太ってないし胸も大きすぎないよ!ちょうどいい大きさ……へぶっ」
サイクリードの顔面が床に減り込むほどに踏みつけ、今度こそシャワールームへ向かった
アクアルの顔には小さく幸福そうな笑みが浮かんでいたが、幸か不幸かそれはサイクリードの目には入らなかった。
途中うっかりageてしまった…
結局、ヘタレとツンデレのドツキ漫才になってしまってすみませんでした
GJGJGJ−!!
ツンデレアクアルとフォローになってないサイクリードに萌えますた!!
萌えをありがとー!!
GJ! GOD Job!
あんた最高だ!テラモエス!!!!1!!!!!
拝み倒しサイコーです!! ありがとう!
こんな良い物、久々に読んだ(つд`)b<GJ!!
いつまでもお幸せに!
この二人の話、本当に読みたかったんだ。もう最高!GJ!!
あまりの嬉しさに手が震えているよ!
ありがとう!ありがとう!!本当にありがとう!!
221 :
名無しさん@ピンキー:2006/09/21(木) 15:03:44 ID:sxA4eQFu
保守age
保守
保守
保守あげ
紐男爵のSSキボン(できれば子供相手で)
225 :
名無しさん@ピンキー:2006/10/09(月) 21:30:01 ID:O6E7qvk2
マニアックだな。そしてどっちが責められる方なんだ。
連投すいません。
書いてくれる職人さんがいたらですが、紐男爵が由美ちゃんを拉致った後の設定でお願いします。
読んでみたいのだが、スレ違じゃないだろうか
>>228 該当スレがないんですよね。ここも少し過疎ってたし、景気付けってことで良くないですか?
紐男爵ってなんだろうと思って調べたらダイレンに出てきた敵なんだな
普通は戦隊スレ扱いになるんだろうけど、あちらは最近の作品が多いし基本純愛みたいだし
一応戦隊ヒロイン陵辱スレもあるが、そことも違う品
ハリケンのサタラクラ×キラコローネキボンとか言ってみる
一応"総合"スレなので、やっぱりここで書いてもらいたい………
ヒロイン陵辱スレがあるけど?<戦隊
由美ちゃんってゲストの子供だけど………
一応頼んでみます
保守
保守
ホシュ
239 :
名無しさん@ピンキー:2006/11/08(水) 00:24:47 ID:3PVn5+rj
あげほしゅ
保守
242 :
名無しさん@ピンキー:2006/11/25(土) 19:44:00 ID:uAz5CEi1
保守age
保守
保守
245 :
名無しさん@ピンキー:2006/12/16(土) 21:02:44 ID:/yjoEG2+
保守age
牙狼新作見たいがDVD待ちだ…
246 :
_:2006/12/16(土) 23:31:04 ID:v+NeLK9s
PCのファイルを整理していたらダウンロードしたホームページがあったが、
元々どこのページにあったものやら記憶が無い。けど、結構他のページも
良かった記憶がある。どなたか元ページのアドレス知ってる方いませんか?
(無断転載申し訳ない)
-------------------------------------------------------------------
「今度は私の番のようだな。ずいぶん楽しんでいたな。ダグル」
ダグルがマイティレディに卵を産みつけている間控えていたもう片方の怪獣が言った。
「思うさま、卵を産みつけてやったわ」
「だが、これほど卵を産みつけてしまってはわしの楽しみが無くなってしまうではない
か」
「この娘、なかなか、締まりがよいのでな」
「そうだろう。わしの目に狂いはない」
体内にぎゅうぎゅうに卵を詰め込まれ、内蔵が押しつぶされたような苦しい意識の下で
マイティレディは二匹の怪獣のやりとりを聞いていた。
「は、早く…浄化しなきゃ…卵が…」
ともすれば途切れそうになる意識の下でそう考えたマイティレディは、ぼやけた視界を
頼りに二匹の怪獣の声が聞こえる方角とは反対側の方角へ這いずり始めた。腰から下は痺
れてまるで力が入らない。
247 :
2:2006/12/16(土) 23:31:33 ID:v+NeLK9s
「どこへ行く?」
ディグルがマイティレディの前に立ちはだかった。
「あ…」
「まだ、終わってはおらんぞ」
「もう…もうやめて…」
「今度は受精だ。お前の体内に産みつけられた卵にこいつで受精するのだ」
ディグルはマイティレディの目の前で、長い尻尾を振った。
太い尻尾は三つに分かれて、蛇のようにうねうねと動いた。
「いやぁ…」
「いやではない。わしが卵を受精させねば、我らの子孫が残れぬ」
ディグルはマイティレディの両腕を掴んで体を引き上げ、膝立ちの姿勢をとらせた。手
首を掴まれ、為す術もないマイティレディは、ただ恐怖に震えていた。
「マイティレディよ、今度は我が子種を受け取るがいい!」
触手の一本が両足の付け根に押しつけられる。獲物を狙う蛇のように鎌首をもたげて狙
いを付けると、先端部を窮屈な肉洞へにゅるりと滑り込ませる。
「あっ…ああぁぁぁ…」
触手は、マイティレディの秘部の肉襞を捲り上げ、すでに産みつけられた卵で一杯にな
っているマイティレディの胎内に無理矢理入り込んでいく。あまりの痛みとショックに、
マイティレディは目を見開いたままがくがくとと身体を震わせた。これまでマイティレデ
ィの体内から溢れ出た液体とは別の暖かな液体が、蒼いスーツを滴り落ちる。
触手は、それでも動きを止めることなく、卵の間を縫うようにズルズルと彼女の中に入
っていった。
248 :
3:2006/12/16(土) 23:32:35 ID:v+NeLK9s
「ひぃっ…あうっ…ああああ」
信じられないほどの長さの触手がマイティレディの足の付け根の奥へと消えてゆく。デ
ィグルの触手はその先端から体液を吐き出しながら、ダグルの産みつけた卵とディグルの
精液をかき混ぜていく。胎内で触手が蠢めくつどに、ぷっくりと膨らんだマイティレディ
のお腹はこね回されているように形を変え、中の触手の動きが外からはっきりと見て取れ
る。
「やめ…てぇ…動かさないで、ううう」
マイティレディは苦しい息の下から懇願する。
「掻き回さなくては全ての卵が受精できんではないか、んん? 良く掻き混ぜねばな」
怪獣は卵を掻き混ぜる触手の動きをいっそう激しいものにした。
「うぁぁ」
喉の奥から絞り出すような声で、マイティレディは呻きを上げた。子宮の中で、膣の中
で、怪獣の触手がウネウネと蠢き、マイティレディを容赦なく責めたてる。
「くっ…苦し…だ…誰か…助け…て…」
「ははは、助けてだと。さっきまでの威勢はどうした。お前が地球を守るのではないの
か?
>>245 同じくDVD待ち。今ごろ盛り上がってるかな…
また一人童貞が増えましたw>牙狼新作
増えたのかいw
保守
保守
SP前編発売まであと一週間保守。
255 :
名無しさん@ピンキー:2007/01/28(日) 10:11:09 ID:Gz8xOu9S
保守あげ
保守
257 :
名無しさん@ピンキー:2007/02/09(金) 11:28:39 ID:4gMf2F9E
保守あげ
保守
259 :
名無しさん@ピンキー:2007/02/21(水) 03:01:47 ID:/IgNHB50
慟哭
260 :
名無しさん@ピンキー:2007/02/24(土) 08:06:16 ID:PY9DE993
紐男爵が子供犯すのキボン
ホシュ
ほす
どうした? 皆枯れてしまったのか?
だれか潤いを…
保守
ホシュ
267 :
名無しさん@ピンキー:2007/03/26(月) 20:55:30 ID:cQWYPerl
保守
保守
■抑制と解放とオルガスム
放課後。
グラウンドでテニス部が練習を始める。ポールを立て、ネットが張られていく。手馴れた様子の部員が、ロープを縛れば完成。
トラックを走る陸上部の一団。まだ陽は高く、夕方にはほど遠い。
「どうしたの、元気ないね」
と、リカコが話しかけてくる。リカコは最近髪の毛を茶髪にしたばかり。
彼氏は大学生で、今度一緒に海へ行く。
「え、そんなことないよ…」
と、ユウコは言った。ぼんやりと窓からグラウンドを眺める後姿は、本当に落ちこんでいるように見えたから。
リカコの笑顔に比較しても、ユウコの顔は沈んでいる。
「らしくないじゃん。さ、帰るよ」
「う、うん」
はきはきと動くリカコが眩しい。ユウコは鞄を手に、友達の後を追った。
「今年で卒業かぁ…なんか信じられないよね」
「リカコは行き先、決まってるの?」
「う〜ん、全然。ユウコみたいに成績良く、ないしね。短大でも行って花嫁修行でもすっかなぁ」
「彼氏も出来たし?」
「ああん、それはあるよねぇ。人生もっと楽しむには現実はまだ厳しいからさ」
「彼氏かぁ…」
と、ユウコは言葉を途切れさす。恋。いつも恋に憧れている。だけど、誰かを心底好きになったことは、ない。
何故だろう?ユウコは最近、いつもそれを考えている。
体の底で何かが進行している感じ。ただ闇雲に、解放されることを望んでいる感じ。でもそれがどうやったら解き放たれるモノなのか、分からない。
美少女仮面として町内の平和のために戦ってきた、忙しい毎日の中で、そんな暇がなかったから?重すぎる使命の前に、色恋沙汰なんて消し飛んでしまうから?
今までは、そう思ってきた。だけど…憂鬱な気分だけが募っていく。
「ねぇ…」
と、屈んだ姿勢でリカコが見上げる。
「絶対、変だよ。なんか元気なさ過ぎ!」
どん!と肩をドつかれる。止めてよ、痛いじゃない。合わせて笑う。制服の胸元からリカコの下着が見える。
彼氏は、リカコのこの胸を触ったのだろうか?この下着を脱がせて、裸の肌に触れただろうか?友達のあられもない姿を想像している。
そしてその姿は、自分に重なる。村上ユウコの、まだ誰も触れていない乳房にしなやかな手が重なり、その手がゆっくりと力を込めていく。きっといつかはそういうことになる。
ユウコは鼓動が少しだけ早くなったことを隠そうとして、走った。
と、その時…ペンダントに反応があった。
<コスモマジックペンダントが何かを察知している…>
大宇宙の悪人ディアブルが去ったからと言って、ご町内の悪が滅びたわけではない。
美少女仮面はことあるごとに現れ、些細な悪事と戦い続けている。ユウコは立ち止まり、ペンダントを握り締める。
「どしたの?携帯?」
「うん…まぁ、そんなとこかな」
「ひょっとして、男の子?…なんだよ隅におけないなぁ」
誤解でも笑っておいた。ちょっとした意地だけど、誤魔化すにはちょうどいい。ユウコは、ごめんねちょっと、と言って逆方向に走った。
公園の大きな木の陰まで走り、辺りに人目がないことを確かめる。
「コスモマジック・メタモルフォーゼ!」
ペンダントに込められたコスモエネルギーが満ちて、美少女仮面のコスチュームがユウコを包む。
「近いわ…裏山の方ね」
ポワトリンはそう言った。手首に嵌めたコスモブレスが悪事が行われている場所を知らせる。
長いマントを翻し、ポワトリンはそこに向かう。村上ユウコの憂鬱を背負ったままに。
「ああん…なんだお前?」
「俺たちに用かよ。ん…兄ちゃん」
「舐めてるとボコにすんぞ、お前」
いかにも柄の悪い、ロンゲ、金髪、ピアスの若者。
ハルシオンとバイアグラを片栗粉に混ぜて売る、えせドラッグディーラーたち。
「おい…見てるんじゃねえよ!」
「真面目ぶった面、デコボコになるぞ!」
この手のチンピラは簡単に手を出してくる。ヒカルは伸びてきた手に詰襟の胸倉を掴まれた。
男にしては線の細い、端正な顔は微動だにしない。チンピラはそれを<舐められている>ととった。弱い者ほど、冷静な相手に逆上する。
バタフライナイフが閃き、ヒカルの頬に赤い筋が走る。それでも、少年は無表情を崩さない。
「野郎…泣かすぞ!」
中でも大柄の男が拳を振り上げた。
「おやめなさい!」
ぐい!と男の手首が掴み取られた。そのまま捻りあげられる。
背後からいきなり関節を極められて、何が起きたのやら分からない。
「お、お前は…」
「美少女仮面ポワトリン!愛ある限り戦いましょう!」
純白のコスチュームに包まれた聖なる美少女仮面が、チンピラたちの前に突如現れた。この町にポワトリンがいる限り、チンピラどもの商売はいつもビクついていなければならないのだ。
言わば宿敵の出現に不良どもは色めき立った。
「畜生…出やがったな」
と、ヒカルの胸倉を掴んでいた男が叫んだ。端正な顔に一筋の傷が。そこから溢れる赤い血が、もう止まっている。
男はヒカルを突き飛ばすと、ポワトリンに向かった。
「こんなところでインチキドラッグを売る算段をする不良ども。たとえ厚生省のお役人が許しても美少女仮面ポワトリンは許しません。お覚悟!」
「う、うるせえ!」
乱闘が始まり、ポワトリンのキックが一人を吹き飛ばす。
突き飛ばされ、尻餅をついたヒカルにポワトリンが駆け寄る。
「大丈夫ですか?もう安心ですよ」
「…」
ヒカルはポワトリンに答えず、ただ微笑んで見せた。あまりにも眩しく、見る者の心を虜にしてしまいそうな、笑顔。
なんと美しい笑顔なのでしょう。新鮮な驚きにポワトリンは感動し、言葉を失った。詰襟の学生服を着た少年。間近で彼の微笑を見たせいで、胸がキュンとなる。
ときめき以上の痛みにも似た感覚を覚えて、ポワトリンは息を呑んだ。
「何見詰め合ってるんだよ!」
動きが止まったポワトリンの背後を、チンピラの木刀が襲った。ゴン!と肩を痛打され、仮面の下の顔が苦痛に歪む。
うっ…肩を押さえるポワトリンの手を、別の男が乱暴に引き上げる。
隙を突かれたポワトリンが危機に陥る…同時に3人が飛びかかり、ポワトリンは動きを封じられた。
どかっ!
ばきっ!
一人がポワトリンを羽交い締めにすると、残る二人が容赦なく蹴りつける。純白のコスチュームに小悪党の攻撃がヒットする。その度に、小柄な体が浮いた。
「うっ!…くっ!…」
痺れた右手で、スティックを引き抜く。まず背後からその首を押さえつける腕を叩いた。
「ぎゃっ!」
悲鳴をあげてチンピラの手が離れた。目の前の男に膝蹴りを食らわせる。木刀が飛んできた。
スティックでそれを受け止めると、樫の木で作った木刀の方が砕け散る。
「うわ…」
攻勢は一瞬のことだった。それでも油断を衝いたとは言え、ポワトリンに一撃を与えられただけでも幸運なのだが…チンピラどもは恐怖に顔を引きつらせた。
「そう簡単にポワトリンは倒せませんことよ」
とは言うものの、ポワトリンの肩も痺れていた。超人的なパワーを与えられているとはいえ、ポワトリンはあくまで生身なのだ。
スティックを構え、引き伸ばす。カチャリ。それはサーベルに姿を変え、チンピラを威圧する。蛮勇を奮ったロンゲが、首筋にサーベルを食らい、昏倒した。
チンピラどもが後ずさる…
「お、覚えてろよ!」
「馬鹿野郎!」
二人のチンピラが、気絶した仲間を引きずり逃げ出していく。深追いする必要はない。
ポワトリンはスティックをしまうと、痛む肩を押さえた。
「うっ…」
<油断が生んだピンチでしたわね…それにしても>
と、ポワトリンは自分が救った少年を見た。あまりにも端正な横顔。それなのに、どこか冷たく無表情で、正体が掴めない。
「ご心配をかけてしまいましたが、もう本当に大丈夫ですわ…うっ…」
少年の肩に手を伸ばそうとして、右肩がズキンと痛んだ。ポワトリンは顔をしかめ、痛みに耐えようと葉を食いしばる。
大きな木の下で、木の葉に遮られた太陽の光がまだらに二人を照らしている。
「痛む?」
と、少年が口を開いた。
「あ…」
ガラス細工のように繊細で、細い指が肩を押さえるポワトリンの手に重なった。サテンを思わせる光沢を持つ、青い手袋に包まれた掌が、少年の体温を感じた。
<なんて温かいのでしょう…この手は>
もう一度、少年が微笑んだ。それはまるで花が開く様を見ているようだ。鮮やかに咲く、完璧な微笑み。
ポワトリンは少年の微笑みに引き込まれていた。そして、その目に。
<目を…逸らせない。この方の目から…>
戸惑いながらも、ポワトリンは少年の手の温もりを感じつづけていた。知らぬ間に、右手を胸元にあてがう。
大きなリボンの下に、胸の膨らみがある。ポワトリンは自分の胸に右手を添えて、きゅっ、とそれを押さえた。
「痛みが…消えていく」
「もう大丈夫…痛くない」
<そ、そんな…>
驚きと共に、疑問が沸き起こる。少年は、いったいどんな力を使ったのだろう。
「傷が…」
ポワトリンの眼前で、少年の頬に刻まれた傷が閉じていく。滲んだ血も消え去り、そこには何もなかったように綺麗な、白い肌があった。
「あ、あなたは…一体?」
「ボクはヒカル」
「ヒカル?ヒカルさん…」
「さぁ、もっとよくボクの目を見て」
言われなくても、ポワトリンの目はヒカルの目に釘付けだった。漆黒。その瞳の奥にとてつもなく深い奥行きがあるような、黒。
相手の目に映るものを探ろうとして、かえってその深さに引き込まれてしまう。頭の奥がぼんやりしてきて、はっきりとしない。
それなのに胸は早鐘を打つ。とくん、とくん…鼓動と吐息がひとつになる。
ヒカルは、美少女仮面の唇が艶やかに輝くのを満足そうに見ていた。
「んっ…」
いつの間にか、ヒカルの手がポワトリンの胸に伸びていた。真っ白なワンピースの上から、細く長い少年の指が美少女仮面の乳房を優しく押さえる。
<だ、だめ…こんなこと>
と、心のどこかが抗うのだが、動くことは出来ない。包み込むように、後ろから抱きとめるヒカルの体温が心地よい。
ポワトリンは顔をヒカルに寄せて、うつむいている。恥ずかしさより、心地よさの前に太刀打ちすることが出来ない。
くい、とヒカルの指が動く。柔らかな乳房が、その分だけひしゃぐ。赤い口紅を塗ったポワトリンの唇が、少し開いた。
「あ…」
ヒカルはポワトリンの手を握った。たったそれだけのことだけど、体の奥がぴくんと震える。
驚くほどに鮮明な快感が、まだ何一つ性の経験をもたない体を衝きぬける。ヒカルはその手を動かしていく。まったく無表情に、何かを確かめるかのように、慎重な手の動き。
決して理性を覚まさぬように、その手は快感だけを呼び覚ます。大きく開いたノースリーブの肩口から、コスチュームの中に手が忍び込んでいく。
その先は、神聖なる領域。
「はぁ、はぁ…」
自分の吐息が荒くなっていることに、ポワトリンは気付かなかった。仮面の下の瞳が、濡れて潤んでいる。長い睫毛がその目を隠すように伏せる。
ゆっくりと、ゆっくりとヒカルの手が這い進む。汗ばんだユウコの肌。肩口から伸びる下着の肩紐。
やがて、フリルのついたブラジャーの縁に、指先がたどり着いた。
「あっ…」
と、ポワトリンは声を漏らした。その瞬間、自分の手で生の乳房に届いたヒカルの手を、白いコスチュームの上から強く押さえた。
もっと強く、その手でそこを揉みしだいて欲しい。言い知れぬ悦びが少女を支配していく。美しい謎の少年によって、ポワトリンは禁断の領域に踏み込もうとしていた。
痛みとも、くすぐったさともつかない乳首への刺激に、ポワトリンは顎を引いた。体を丸めるように、腕を閉じる。
ブーツを履いたつま先が、土を踏んで揺れる。ヒカルの手が、そっと乳房を抱える。そして、ぎゅっ、と力が込められる。
「あふっ…んん…」
少し大きな声。ポワトリンはその声にたじろいだ。自分は今、見知らぬ少年に胸を揉まれ…それも裸の胸を揉まれて感じてる。
頬を赤らめ、よがり声を漏らしている。こんなことが許されるはずがない。それなのに…なんと気持ちが良いのだろう。
美少女仮面が官能の虜となり、喘ぎ声を漏らしている。ポワトリンの動揺を察したのか、ヒカルの手が再び伸びた。
手袋に包まれた小さな手を掴み、引き寄せる。コスモブレスを嵌めた手が伸びていく。手繰り寄せられるその先には…
「あっ!…ああ…」
熱く硬い肉の感触。ポワトリンが掌で感じたものは、ヒカルの勃起したペニスだった。
<ダメ!ダメ!>
激しく首を横に振り、ポワトリンは初めてヒカルに逆らった。
脈打つペニスの感触が、ポワトリンの体の芯に送り込まれてくる。いや…涙が溢れて、仮面の下を伝う。
「畏れることはない…これは自然なことなのだから」
と、ヒカルはポワトリンの耳たぶに語り掛けた。優しい声。
「ああ…」
「さぁ、感じるままに、楽に…」
「だめ…だめ…」
「まだ、先だ…ここから先が…」
「わたくしには…出来ません…私は…」
「ふふふ、無理強いはしない」
「はぁ、はぁ、はぁ…」
ひときわ強く、自分の体を抱きしめた。ポワトリンが最後に感じたのは、尖った乳首を潰すヒカルの指先の感触だった。
そして跡形もなく…
「ヒカル…?」
少年の姿が消えていた。
バスルームを湯気で満たすと、ユウコは鏡の前に立った。
水滴を溜めた右肩。そこには傷ひとつなく、痛みも違和感もない。
「嘘…」
あれが夢でなかったのなら、痛みの記憶はなんだったのだろう。シャワーが熱いお湯を落とし続けている。
ユウコは鏡をもう一度見た。降り注ぐシャワーの刺激で乳首が立っているのを認め、言い知れぬ恥ずかしさを味わう。
今まで、こんなことを感じたことは…
違う。
と、ユウコの心が否定する。
いつも、それを思っていたくせに。と、なじられたような気がした。
お前は18歳になる普通の女の子で、えっちなことをしたがっているんでしょ?
でも…
美少女仮面だからと言って、生身の人間であることに変わりはないのよ。
だけど…
清純ぶっていてもだめ。お前はえっちで、どうしようもないくらい感じやすい。
いや!いや!
自分の心の声に逆らい、ユウコはシャワーを止めた。ぴちょん、ぴちょん、と湯気が水滴になり滴る。
体が火照っているのは、お湯のせいだけじゃない。ユウコはバスタオルを巻くと自分の部屋に戻った。ドアを閉めて、ベッドに横たわる。
「ヒカル…」
と、その名前を思い出すだけで体に異変が起きるのを感じた。濡れた髪をかき揚げ、バスタオルを解いた。
裸の体がシーツの上に伸びている。ユウコは自分の裸を天井から眺めている気分になる。さっき、美少女仮面に変身したまま、この胸に触られた。乳首を突つかれ、喘ぎ声を漏らした。
でも、その相手は…ヒカルと名乗った少年はかき消すように姿を。
「あなたは、何者なの?」
と、呟きながら、いつもより膨らみを増している気がする乳房に手を添えた。
ヒカルは、ここを優しく包んだ…そして、ここを…と、自分でその行為を繰り返してみる。風呂上りのユウコの手は、ヒカルの手と違っていた。
いや、それ以上に何かが決定的に違う。ユウコが裸になって自分のおっぱいを揉んでも、あれほどの官能は得られそうもない。
何が違うのか?
「まさか…私が…」
美少女仮面だから?と呟いた。小さな声で。
神様から選ばれ使命を与えられた聖なる美少女仮面、ポワトリン。普通の高校生村上ユウコとしてではなく、美少女仮面としてのユウコがそれを感じたのか。
机の上に置いたコスモペンダントをその手に掴み、ユウコはじっと目を閉じた。
<私は…いったいどうしちゃったの?>
胸が焦げそうなほどに、欲しい。あの心地よさをもう一度味わいたい。ユウコはその欲望にかられていた。
そしてたどり着いた妙な考え。ユウコはポワトリンに変身している時だけ、あの感じを得られる?
意を決して、ユウコは裸のままペンダントを首に掛けた。そして、祈るような気持ちでそれを手に取る。
<神様…ユウコは、ポワトリンはおかしくなってしまいそうです>
「コスモ・マジック・メタモルフォーゼ…」
ペンダントが輝き、ポワトリンに変身する。こんなことのために変身してしまった。
ユウコは激しい自己嫌悪を抱いたが、燃え盛る欲望には逆らえなかった。そのままベッドに横たわる。
マントが広がり、不思議な感じが蘇る。
「やっぱ…り…」
と、ユウコは確信した。ポワトリンに変身し、メタモルフォーゼすることによって、全身の感覚が鋭敏になる。
頭脳は明晰に、運動神経は超人に、そして感度も…
「ああっ!…か、感じる」
ポワトリンは自分の手で胸を揉み、足を擦り合わせて悶えた。ミニスカートの上から、股間を押さえた。
ワンピースの中に手を忍ばせ、ヒカルがしたように乳房を包んだ。
「あっ…ああ…」
初めてのオナニーはいつだったろう?まだポワトリンになる前だった。
それからも、時々試してみたが、どこかでオルガスムを恐れていた。ベッドに擦れて帽子がずり落ちた。
髪の毛がほつれて、頬にかかる。ポワトリンは唇に触れた髪を舐める。そして右手に触れたもの。それは、コスモスティックだった。
<これを使えば…>
とんでもなく馬鹿らしい思い付きに恥ずかしくなったが、ユウコはそれを試さずにいられなかった。赤いクリスタルを先端につけた、スティックを眺める。
もしこれがそこにあてがわれたなら…
ゆっくりとスティックを近づけていく。コスモエネルギーが満ちたその先端が、ポワトリンの一番大事なところに近づいていく。
そして、真っ白なタイツが腿までのソックスに変わっていることに気付いた。
「コスチュームが変化してる…」
ポワトリンのコスチュームが、ユウコの欲望を反映してか変容していた。行為に至るために。そうとしか考えられない。
その意味するところを深く考えるより先に、ポワトリンはスティックで軽く突いた。白いパンティの上から、美少女仮面の聖域を。
「あっ!…」
しかし最初の一撃はあまりに消極的過ぎた。単に、棒で押しただけの感じ。ポワトリンは唇をすぼめ、意識を集中する。
<もう一度…>
再び、スティックが股間を押した。ぐい、と一度押し付けてから、再び強くそこに力を込めた。
「あはぁああああっ!」
コスモマジックエネルギーが体を逆流する衝撃が、足の付け根から膣を突きぬけ内臓を掻き回して脳に至る。
目の前で火花が散って、マスクが吹き飛んだ。ベッドに横たわるポワトリンの足が腰を持ち上げていく。
弓なりに反り返り、パンティを通して透明な液体が噴出してくる。ぷしゅっ!と、まるでシャンペンを抜いたように。
<気が狂いそう…>
「あうううあああっあああっ!」
びくん、びくん、びくん、と反り返ったまま愛液を噴出させると、今度はいきなり力が抜けた。その勢いで、ポワトリンはベッドを転げ落ちていた。
どすん!と、床に落ちたポワトリンの手から、コスモスティックが落ちた。仮面が飛んで晒されたユウコの顔。
大きく見開いた目には、白い霞みがかかって何も見えていなかった。遂に知ってしまったのだ。許されるはずのない絶頂を。
そのエクスタシーは、あらゆる理性を吹き飛ばす超新星のように激しい。
「ヒ、カ、ル…」
半ば意識を失ったポワトリンの唇から泡が溢れ、美しい少年の名前が呟かれた。
数日後。
ゲームセンターの裏口で、気弱そうな少年が数人からたかられている。遊ぶ金欲しさに、恐喝まがいの脅しをかけられているのだ。
「お前、財布持ってるんだろ?」
「痛い目に遭いたくねえよな」
「大人しくしてりゃぁ、怪我はしないんだぜ」
性質の悪いチンピラに絡まれ、少年は泣き出しそうな顔で下を向いていた。
「お、お待ちなさい!」
「なんだ?」
「あっ!また出やがった」
「ん?様子が変だぜ…あいつ」
美少女仮面ポワトリンが颯爽と登場…というわけにはいかなかった。変身はしたものの、体が重い。
ポワトリンはふらふらと手すりに捕まっている。その目は熱にうなされているように潤んでいる。
濡れた目で、呼吸も絶え絶えの美少女仮面は見ているだけで色っぽい。それも、その辺の尻軽とは違い、清純さを保とうとするけど落ちていきそうな危うさが、絶妙の香りを撒き散らしている。
「一人を大勢で脅すなど…たとえ警視庁の公安課が許しても…うっ…」
と、ポワトリンの声が途切れた。
「美少女仮面が許しません、ってか?」
様子のおかしいポワトリンを、チンピラはにやにやと嘲笑した。どうやら本当に具合が悪いようだ。
ということは…あのお高く止まったポワトリンを、ひいひい言わせるチャンスかも知れない。くっくっく…チンピラのリーダー、タカシが笑う。
美少女仮面ポワトリンをヤってしまえば、随分この町も楽しくなるだろう。大体、こういうお嬢言葉を使う女は、実のところ乱れやすい…
「おい…やるぞ」
「ああ…面白くなったぜ」
チンピラの只ならぬ様子をポワトリンも察した。やはりコスモマジックメタモルフォーゼを利用したオナニーなど、許されるはずもない。
変身したものの、力は萎えて立つのも辛い。体が敏感になりすぎて、秘所が濡れているのを感じた。
勢いづいたチンピラを牽制しようと、スティックを抜き、引き伸ばすとベルサーベルを構える。
「くっ…あなたがたに負けるほど、このポワトリンは…うっ」
「なんだよ、立ってるのも危なっかしいじゃねえか」
「いつもの元気はどうしたんだぁ?」
タカシが笑う。よろけた動作でポワトリンがスティックを振った。いくらなんでもこんなひょろひょろした攻撃を食らうわけがない。
難なく避けると、美少女仮面の腕を捉えた。
「ああっ…」
「これはお前の大事な武器なんだろう?へへへ…」
ベルサーベルを取り上げるのも簡単だった。悔しそうな顔でポワトリンがこっちを見ている。
タカシはその体を仲間に向けて突き飛ばした。
どすっ!
チンピラの膝がポワトリンの腹に突き刺さる。体を丸めたポワトリンを再び突き飛ばす。
格闘ゲームの真似をして、ローリングソバットを放つ。見よう見真似の大技が、普通なら決まるはずもないが、弱りきったポワトリンはちょうどいいサンドバックだった。
そして、チンピラのキックはモノの見事に美少女仮面の首筋を打った。バキッ!と景気のいい音がした。
「あぐっ!…ううっ…ああっ…」
ごろごろごろ…ポワトリンが地面に転がった。ビルの裏路地。壊れたネオンがバチバチと鳴っている。
美少女仮面は路上で一度顔を持ち上げ、うっ、とうめいて気絶した。
「おい、勝っちゃったぜ、俺たち」
「美少女仮面ポワトリンをノックアウト?」
「とどめはオレのキックだったよな」
うつ伏せに倒れたポワトリンを、タカシは蹴飛ばした。ごろん、と転がり仰向けになる。
ポワトリンは、ぴくぴく、と震えていた。その顔を覗き込む。まだ幼い…17か18くらいの顔だ。
「さて、お約束だな」
「ポワトリンの味を見てみるか…」
仲間たちがポワトリンを抱きかかえ、座らせる。良い匂いがするぜ。顎を掴み、上を向かせた。すべすべして、柔らかい肌だ。
ぴちぴちした太ももを抱えて、ミニスカートの奥を拝んだ。シルクの、真っ白いパンティをつけている。
「うおぉ…興奮するぜ」
「おい、オレにもやらせろよ」
コスチュームを脱がそうとするのだが、どこにもジッパーやボタンの類が見当たらない。ベルトさえ外すことが出来なかった。
仕方がないので、肩の袖口から手を差し込む。薄手のアンダースーツの中に手が入った。ブラジャーを持ち上げ、その中に手を入れた。
「ポワトリンの生ちちだぜ」
「けっこう大きな胸してんなぁ」
「う…うう…」
うっすらと、ポワトリンは目を開けた。乱暴なやり方で、胸を揉まれているのが分かった。
誰に?…そうだ、私は不良にノックアウトされて…
「あっ!…何をしているのです…お、おやめなさい!」
どんなピンチでも、お嬢言葉は消えることがない。ポワトリンは体を硬くして、チンピラたちに抵抗した。
しかし、力ではまったくかなわない。腕を捕まれ、胸を揉まれつづける。足を閉じて、スカートを下げようとするが、無理やりめくり上げられてしまう。
「おやめください!…こ、こんなこと…私にしたらただではすみませんよ!」
「ば〜か、どうするってんだよ。この状況で」
「お前、天然か?」
不良たちのリーダー、タカシがベルサーベルを持っている。どうにかしてアレを取り返さないと…しかしポワトリンは両手を拘束されて身動きが出来ない。
しかも…乱暴に胸を揉まれつづけて体が熱くなってきている。
<なんということでしょう…私の体はこんな野獣どもに反応してしまっている>
目が霞み、目蓋が重くなってくる。ポワトリンは困惑し、恥辱に耐えようと歯を食い縛る。気持ち良くなんかない、感じてなんかいない…ポワトリンの目に涙が浮かんだ。
「ほ〜ら、ぶるぶるぶるぶる!」
ポワトリンを抱きかかえる男が、胸をまさぐる手を勢い良く震えさせた。
「ああっ!いやぁ!」
コスチュームの中で、ユウコのおっぱいが揺れる。膨れた乳首がアンダースーツと擦れる。
じゅん!と股間が熱くなり、胸の先っぽが針で突かれたように感じる。
「おやめくだ…さい…はぁあああ!」
「感じてるぞ、こりゃあ…」
「お、オレ…もう我慢できねえ!」
「お、オレもびんびんだぜ」
タカシの手がシルクのパンティに伸びた。
「や、やめて!」
「おりゃ!」
ぐいっ!と力任せに下着がずり落ちていくのをポワトリンは感じた。ついに、チンピラどもの前にポワトリンは聖なる秘所を晒してしまった。
しかもそこは、熱く濡れて輝いていた。ぷつ、ぷつ、と縦に割れた肉のひだから、透明な液体が漏れている。
濃い陰毛が、愛液で濡れて光る。
「ぽ、ポワトリンのまんこ見ちゃった」
「ぴ、ピンク色だぁ」
<助けてください…神様…こんな仕打ちはひどすぎます…ポワトリンは、ポワトリンは今、野獣どもに恥ずかしいところをイタズラされています…>
ユウコは必死で願った。この絶体絶命の窮地を逃れることを…耐えがたい屈辱から逃げ出すことを。しかし、何も起きることはない。
せめて、せめてベルサーベルを取り返して…ポワトリンはタカシが手に持つ愛用のスティックを見た。
「お前、これ見てるな…」
「それは貴方がたのような野蛮でゲスな者が触れて良いものではありません」
「なんだと!」
ばしん!とタカシは平手を振るった。ポワトリンの頬が歪み、激しく揺れた。
頬を打たれた痛みより、こんな不良に太刀打ちできない自分が情けなくて、涙がとめどなく溢れる。
ぐったりしたポワトリンを抱えあげると、チンピラは自分のペニスを握った。もはや、両手を掴んでおく必要もない。
裏腿から抱えあげると、その柔らかい体の中心に狙いを定める。まずは指を、ゆっくりと挿し込んでみる。
じゅぶ、と指が包み込まれた。ポワトリンの体内に、汚れた指が入ったのだ。抱えあげたポワトリンが、自分の指を唇に沿えている。
よほど気持ちがいいらしい…
「い、入れるぜ…」
「はぁ、はぁ…」
ぬぷっ…
「はうっ!」
ずぷぷっ!
「あ…ああっ…」
ずぷっ!
「あっ…いやぁああああっ!」
遂にチンピラはペニスを美少女仮面の中に収めた。まだ処女のせいか、中は固かった。しかし愛液が大量に溢れているせいで、それほどきつくはない。
めくれ上がったスカートからはみ出た尻を抱え、チンピラはポワトリンをバックから犯した。
「こ、こりゃぁ最高だ!…き、気持ちいいぜ」
「くそ!が、我慢できねえ!」
もう一人のチンピラは、目の前で揺れるポワトリンを前に、我慢の限界でオナニーを始めた。ポワトリンの手を掴み、自分の一物を握らせる。
小さな、柔らかい手がナニに触れるのは、たまらなく気持ち良かった。
どぴゅっ!
早漏気味のチンピラは一瞬で果てた。勢い良く飛んだザーメンが、ポワトリンの顔まで飛んだ。
白く濁った液を顔に浴びたポワトリンの顔は壮絶だ。処女膜を破かれる衝撃に、ぐったりしているポワトリン…チンピラのペニスを挿し込まれ、上下に揺さぶられる。
数分後、3人のチンピラにかわるがわる輪姦されたポワトリンの体が、ごみのように路地に放り出された。
体中に精液を浴び、股間から処女の出血が筋を引く。
「うっ…ううっ…」
最後に、タカシはベルサーベルを放り投げた。ガチャン、とスティックが路地に転がる。
チンピラどもの足音が遠ざかる。ポワトリンは体を丸めて泣いていた。股間に残る異物の感触が消えない。
結局、オルガスムを味わうことはなかった。美少女仮面はレイプされてイったり、しない…
埃で汚れたマントで体を隠し、ポワトリンはよろける体で立ちあがろうとした。カツアゲされていた少年が、頭を抱えてうずくまっている。
とにもかくも、彼を守ることは出来たわけだ…虚ろな心で、それだけは良かったと思った。
「わ、わたくしはどんな目に遭おうとも…」
錆びた鉄のダストボックスに寄りかかり、ポワトリンは呟いた。気弱そうな少年が、少しだけ顔を上げて、ボロボロにされた美少女仮面を見上げた。
彼はポワトリンがレイプされている間、ずっとああして恐怖に耐えていたのか…
「もう大丈夫です…早くお帰りなさい。わ、私のことならご心配なく」
心も体も最悪に傷ついていたが、美少女仮面のプライドがその言葉をつむぎ出した。
少年は、目を見開いて見上げている。
「さぁ、早く…」
と、ポワトリンが言い掛けた時だった。
「うわぁああああああっ!」
いきなり、少年は立ち上がり、駆け出した。
なんと、チャックを開けて白い貧弱なペニスを屹立させ、ポワトリンの眼前に立ち塞がったのだ。
「な!何を…!?」
ポワトリンの顔に恐怖の表情が浮かんだ。唾を飲み込む。こんな、こんなことがあっていいのだろうか?
「うわぁあああっ!」
「むぐっ!」
少年はうずくまるポワトリンの頭を引き掴むと、いきなり自分のペニスを突き出し、彼女の口に挿し込んだ。
じゅぽっ!と音をたてて、貧弱なペニスがポワトリンの口に含まれる。ポワトリンとヤりたいのは…少年も同じだったのだ!!
じゅぽんじゅぽんじゅぽんじゅぽん…・
少年は乱暴に、見よう見真似に、ポワトリンの頭を揺さぶり、強制フェラチオを続けた。
ユウコの口の中に、生臭い少年の味が広がる。あまりのことに、何も考えることが出来ない。
金色のピアスが揺れて、その度に少年の快感は高まった。
「うっ…で、出る!」
「むごごっ!」
大量の、ムカつく生暖かい粘液が、ユウコの喉に溢れた。
「かふっ、ごふっ!」
少年は、ポワトリンの頭を捕まえたまま仁王立ちに。ぶるるっ、と小便でもしたように震えた。
どくん、そくん、と脈を打ち、精液が美しいポワトリンの喉に送り込まれていくのを感じる。やがて少年はポワトリンの頭を放した。
少年のザーメンと、ポワトリンの唾液が混ざって糸を引く。
どさり…
ゆっくりと、ポワトリンの体が地面に落ちていくのを少年は見下ろした。
その美しい唇から、白く濁る自分の精液を垂らしているのが見えた。そして、チャックを閉めながら白目を剥いて横たわる美少女仮面を横目に、青白い少年は一目散に走り去っていった。
<神様…私をなぜここまで追い詰める必要があるのですか?>
一週間後。
ユウコは学校にいた。
あれ以来…コスモペンダントの反応には応じていない。小さな悪事はプティットに任せておけば、良い。
ポワトリンは…もう戦えない。チンピラどもに敗北し、陵辱の限りを味あわされた挙句に、必死で守ったはずの少年にさえ裏切られ、蹂躙された心。
その傷は癒しようもなく、誰に打ち明けることも出来ない。
<美少女仮面ポワトリンは、私の中で死んだのです。もう、蘇る気力はありません>
ユウコは、首から下がったコスモペンダントに祈った。
授業を終えて、休み時間だった。校庭では、短い時間を惜しむように遊ぶ生徒たちがはしゃぎ声をあげている。
仲間に加わる元気が出せず、ユウコは廊下の窓からそれを見下ろしていた。と、その時…視界の端に見覚えのある顔を見た気がした。
「はっ!」
それは…ユウコが体に異変を感じるきっかけとなった少年、美しい顔の、ヒカルの後姿ではないのか。
慌てて振りかえり、廊下を見渡した。少し長めの黒い髪が、階段を降りていく。
「待って!お願い…ヒカル」
ユウコは駆け出した。ヒカルともう一度会う事が何を意味するのかは分からない。
だけどユウコには確信があった。彼が、同類であること。何かしら、ユウコに、ポワトリンに変化をもたらす存在であること。
その目的がなんであれ、ユウコはそれを確かめる必要がある。階段を足早に下りる。ヒカルの後姿が踊り場の向こうに消える。
ユウコは確かめ、その姿を追った。
「体育用具室?」
やがて体育館の脇にある、その部屋の前でヒカルを見失った。授業が始まる。しかし今は、ヒカルに会う事が先決だった。
彼はこの中にいる。ユウコは不安を押しつぶし、重たい鉄の扉を開いた。
「ヒカル…ここにいるんでしょ?」
部屋に入ると、背後で扉が勝手に閉じる。小さな明り取りの窓から入る光だけを頼りに、ユウコは細長い部屋の奥へ進んだ。
体操で使うマットの、饐えた匂い。汗とか、涙とかが染み込んでこういう匂いになるのだろうか?
「ヒカル…」
彼は、跳び箱の上に座っていた。
「やぁ、また会ったね…ユウコ」
「あの時は…」
「いいんだ…分かっているから」
と、ヒカルは告げた。やっぱり彼は、ユウコがポワトリンであることを知っている。
コスモペンダントを手にして、彼に近づく。涼しげな笑顔。しかしその奥にある心が、見えない。
「あなたは…何者なの?」
と、ユウコは聞いた。
「これから教える…さぁ」
はぐらかすような言い方で、ヒカルは手を伸ばした。ユウコの手を握る。それだけで、電気が走った。
「…あ…」
跳び箱に腰掛けるヒカルが、ユウコの手を握っている。その手は、柔らかく包んでくれる。
異常なまでの優しさ、温もり。ユウコが求めていたものはこれだったのだろうか。
ヒカルの手に包まれているだけで、ユウコは胸が高鳴るのを感じた。
「立っていては、話が出来ないだろ」
「え?」
ヒカルの手に引かれるままに、ユウコは彼が腰掛けているその上に座らされた。
ヒカルは、この前と同じ詰襟姿。背が高く、座っていてもユウコの首くらいまであった。
不思議な安息感に包まれ、ユウコは大人しくしていた。これからヒカルがすることも想像がついている。
期待通りに、彼はユウコの体に手を伸ばす。
「んっ…」
制服の胸に、ヒカルの手が伸びてくる。ブレザーのボタンが外れて、ブラウスの上から、乳房がそっと包まれる。
ユウコは、ヒカルの手に自分の手を添え、少し力を込めた。
「あなたは…神様なの?」
「少し違うけど…同じようなものだね」
「同じような?」
「焦ることはないよ」
ブラウスのホックが外れ、ヒカルの手が再び伸びる。ブラジャーがフロントホックだということもお見通し。
あっと言う間に金具が外れて、ユウコの胸がこぼれた。チンピラどもが乱暴に扱ったせいなのか、また少しおっぱいが大きくなったような気がする。
裸を見られることよりも、レイプされた体であることを意識して、恥ずかしさがこみ上げてくる。
ユウコが体を固くすると、ヒカルの手の温もりが下の方に移動していく。ブラウスの中を、もっと下へ…やがてその手は、スカートの中に届いた。
「あ…あぁ」
ヒカルの指が、クリトリスを正確に探し当てる。その指は、出来たばかりの傷口に触れるような慎重さで、しかも確実に感じさせる術を知っているようだ。
溢れつづける愛液が尻を伝い内腿まで濡らしていく。
唐突に、ヒカルはユウコを抱き上げた。一転して、突き放すような。腰の辺りが浮ついていて、足がもじもじと閉じられない。
はだけたブラウスから、ユウコの胸が覗いている。
「ヒカル?」
「君はもっとすごいことを知ってる」
「…」
あの夜試した、愚かな行為を見透かされている…ユウコは後ずさった。体育用具室の壁に追い詰められた。
ヒカルはユウコの目の前に迫り、首にかかるペンダントを持った。
「さぁ…恐れることはない」
「…はい」
「真実はそこにあるんだ」
「真実…」
ごくり、とユウコは息を呑んだ。ヒカルが現れたことの意味。ユウコが味わった苦しみからの解放。
そこにどんな真実があるというのか?ユウコは意を決してペンダントを握った。
「コスモ…マジック…メタモルフォーゼ」
二度と変身しないつもりだったポワトリンに、もう一度。七色の光の中で。光の粒子が結晶となって、純白のコスチュームを織り上げる。
美少女仮面ポワトリンに。やがて光が消える。そしてユウコは…あまりにも無残に変容したコスチュームを身に着けていた。
「こ、これは!?」
今度は、本当に驚いて腰が抜けそうだった。ポワトリンのコスチュームはボロボロに擦り切れ、そこら中が破けていたのだ。
まるで金ヤスリで時間をかけて擦ったかのように。
「それが今の君だよ…心に反映しているんだ」
「私の…心に?」
「そうだ」
ヒカルは頷いた。その静かな表情には小波さえたてず。
「君は少女から女へと成長している。その不安定な心と体のアンバランスな中で、
光と闇の拮抗が生まれた…美少女仮面が避けることの出来ない、人間としての迷い」
「迷い?」
「その体が求める欲望が、官能が、善であるのか、悪であるのか判断出来ずに苦しみ、弱い自分を知る羽目になる。そうだろう?」
言葉が意思となってユウコの心に染み込んでくる。ヒカルの声そのものに力がある。ユウコは擦り切れたポワトリンのコスチュームをまとい、頷いた。
ヒカルは、きっかけに過ぎなかった。いつも一人で悩み、苦しみ、だけど求めていたこと。それを暴き立てられて、溺れた。
抗いようのないほどに強い好奇心が、禁断の領域へと導いた。その報いが、最悪の事態を引き起こしたのだと、分かる。
「さぁ、目を閉じるんだ…そして、ゆっくりと開けてごらん」
ポワトリンは言われるままに、目を閉じた。そして、ゆっくりと…薄明かりを確かめるように目を開けた。
「こ…ここは!?」
「少し時空に細工をした。最悪の状況に輪をかけて、ここは絶望の場所だ」
「い、いやっ!」
と、ポワトリンは叫んだ。恐怖。それも極上の恐怖。体の中に恐れと不安だけを塊にした内臓が出来たよう…ゲームセンター裏の、あの路地。
ボロボロに破けたポワトリンのコスチュームに涎を垂らす、最悪の思い出たち。いや、それは思い出などではなく、今繰り広げられている現実の重さを感じさせる。
「ヒカル!どうしてこんなことを…お願い、これだけはいや!」
しかし、ヒカルの姿はそこにあっても、彼だけ密度の薄い霧のように透けている。ユウコにここで何をさせようと言うのか?
あの、凶悪なチンピラどもが…悪鬼のように見える男たちが怒張した男根を隠しさえもしないで向かってくる。
対するポワトリンは、胸元がほころび下着が露わに、ワンピースのスカートさえ裾がほころびパンティが見えている。
こんな姿で戦えと言うのか?
「げはははは!いろっぺぇなお前!」
「サービスしてくれんのか?」
「たっぷりイカせてやるからな」
アレを再現しているようで、どこか違っている。そもそも連中は、ここまで狂暴ではなかったはず。
ユウコの心に刻まれた恐怖が、思い出をさらに残酷な情景へと変えているのだ。ホウキのような金髪を揺らして、男が迫る。手が伸びる。
「うっ!」
ポワトリンは男に首を捕まれた。なんという力。たちまち呼吸が止まりそうになる。分かった、戦うしかない。
恐怖に立ち向かえと言うのね?ポワトリンはやけっぱちで、ベルサーベルを抜こうと右手を伸ばす。
「うあ!」
しかしその手は、別の男が押さえ込んだ。たちまち3人掛りで拘束された。
ベルサーベルが奪われ、チンピラのリーダーがそれを口にくわえる。今やポワトリンは、ボロボロのコスチュームのまま男三人に襲われ、全身を舐めまわされている。
ブラジャーがずり下ろされ、乳房が弄ばれる。
「お前の武器で、可愛がってやるぜ」
「うぐ!…ううっ!」
<だ、駄目だわ…やっぱりヤられてしまう…>
「そりゃ!」
「ひぐっ!」
「ほれ!」
「あふっ!」
ベルサーベルがポワトリンの乳首を突くたびに、悲鳴とも呻きともつかない声が出た。
赤いクリスタルでパンティを引っ掛け、すりおろしていく。様相は違うが、ヤられていることに違いはない。チンピラが押さえつける。
四つん這いにされて、バックから挿入しようと、入り口にあてがう。ポワトリンの顎にベルサーベルを突きつけ、美少女仮面を犯すカタルシスに酔う野獣の群れが、歓喜の涎を垂らす。
「うあ…ああああああああっ!」
それは強引に、ポワトリンの体内に挿入された。焼け火箸のように熱い、邪悪な塊が腹の中で暴れ、屈辱を産み付ける。掻き回し、前後に揺さぶる。
容赦のない暴力が増幅されて、魂までを恥辱で泥まみれにしていく。
「助けて…ヒカル…お願い…こんなことは…もう…イヤあっ!」
体内の肉棒が、さらに膨れ上がった感じがした。すでにそれは、人間のサイズを超えている。
裸の乳房が地面に擦れる。Gスポットを擦る男根の暴虐に、体中の細胞が屈服しようとしている。
抑えようもない快感が突きぬける。そんなはずはない。ポワトリンは思った。
美少女仮面が悪者にイかされてしまうはずが…
<だ、駄目…も、もう…目が…目の前が…し、白い!>
ズコン、ズコンと突き続けるチンピラの前に、突如影のようなモノが現れた。
「な、なんだ?」
ペニスを通じて伝わる快感、体を震わせ、そこにまとわりつくような滑る肉の感触が、突如摩り替わった。
それはまるで、板を突いているような。
「うわっ、いてえ!いててててて!」
地面に横たわっているのは、北海道に行くとアイヌ村で売っているような、木彫りの熊だった。
黒々としてゴロンと転がるその股間に無理やりペニスを擦りつけ、自慢の男根は無残に折れた。
「ばばばばっ…なんだこりゃっ!?」
「お前たちにはちょうどいいだろう」
と、それはすでに影ではなく、背の高い少年の青空のように澄み渡る微笑み。どういう手品だか知らないが、とにかくコイツが美味しいご馳走を奪った。
それだけは瞬時に理解して、手を出す。
「なっ!?」
その手が、少年の体を突き抜けている。幻などではなく、それが腕を絡め取り抜き差しならなくなっている。
「ヒカル…」
何時の間にか、ポワトリンはヒカルの手に抱きかかえられていた。ひどい目にあっていたはずなのに、体に違和感はない。
気がついた。神様から与えられたそのコスチュームさえ、今は白く輝き回復している。まるで何もなかったかのように。
「これは…どうしたことでしょう?」
「それが君の本当の力なんだよ」
「わたくしの…本当の力?」
「さぁ、やるべきことをするんだ」
はい、とポワトリンは頷いた。地面に落ちたベルサーベルを拾いあげ、今度は恐怖に目を見開く不良たちに制裁を与える。
クリスタルが放つコスモエネルギーが打つのは、彼らが心に秘める邪悪なモノ。
蓄積した膿のような邪悪が剥がれ、身体から飛び出す瞬間、激しいショックを感じて昏倒する。
力を取り戻したポワトリンにとって、男たちは敵にならない。しかし、そういう弱い者たちに負けたのも自分なのだ。
「たとえ私を犯し、暴虐の限りを加えても、このポワトリンが滅びることはありません。あなたがたはそれを知りなさい」
ベルサーベルが閃き、男たちの眉間を打つ。バシン!と大きな音をたてて、折れたペニスを押さえるチンピラのリーダーが白目を剥いた。
そして…シナリオ通りならポワトリンにとどめの陵辱を加える役どころになる少年を見下ろした。
「さぁ、悪人はもう倒しました。しかし私がいつも駆け付けるとは限りません。ご注意するのですよ」
「は、はい!」
「それでは、ごきげんよう…」
と、いつもの極め台詞を囁いた。再び、霧の中へ。
体育用具室には、やはり饐えた匂いが漂っていた。
「ヒカル…あれは私の迷いが生んだ悲劇だったのでしょうか?」
「迷ってこそ人間。いつも強い存在ではいられない」
「しかし美少女仮面がそんなことでは」
「挫折や屈折を知ってこそ、人は強くなるのではないかな?」
「美少女仮面ポワトリンであっても?」
「もっと不幸なことが、この世の中には溢れているのだからね」
ヒカルの笑顔に抱きつきたい衝動を、ユウコは必死で抑えなければならなかった。もう一度、ポワトリンは自分の全身を眺めた。
輝く白いコスチュームは、まるで新調したかのように整い、身体にぴったりとフィットしている。
それだけではなく、身体そのものが羽根のように軽い。力が満ちて、どんなことでも出来そうな感じ。
「君は大人になり、やがて子供を産むこともあるだろう」
と、ヒカルの手がポワトリンの仮面に伸びた。優しく、マスクを取り去る。ユウコの素顔がヒカルの瞳に映っている。
「身体が欲しがることは悪いことではない。それを押し込めることによって起きる害を、君は知ったのだ」
「では…それならば…私は欲しいものがあるのです」
「そう言うと思ったよ」
と、ヒカルの手がユウコを招くように広がった。抱きとめられ、温もりに包まれる。
求め合うことの悦び。これが大事なことなのね?ユウコは感じた。乳房を包む温もり、股間に忍び込む指先の刺激。
密かに押し殺すことなく、それを感じる開放感。美少女仮面ポワトリンとしての使命に押し潰されていた欲求が、今、弾けていた。
「はぁ、はぁ…こんなに気持ちいいものなのでしょうか?大人とは」
「…まぁ、そればかりでもないのだが」
と、ヒカルは苦笑した。彼は…神様は神様でも好きモノの神様に違いない。きっとそうだろう。
そして古来から神様は「そういうモノ」らしいことが神話にも記されている。ヒカルはそれを伝えに来たに違いない。
ユウコはヒカルに抱かれながらそう感じた。
やがて、体育用具室の中という学園ドラマでも使い古されたようなシチュエーションで、ポワトリンは最初のオルガスムを迎えた。
想像通り、ヒカルのペニスが与える快感は太陽に焼き尽くされるようだった。
そして村上ユウコがまどろみから目覚めたとき、時間はいつものように優しく流れていた。
ホシュ
保守
メガロマンとか流星人間ゾーンもここでいいの?
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名無しさん@ピンキー:2007/04/20(金) 08:21:31 ID:pTCwWwsS
久々に来たな〜。ミラーマンとかもいいんじゃない?特撮ならなんでも
また同じ願いを。紐男爵が由美ちゃん犯すの求む
ああそう
最近ミラーマンは、鏡丈太郎の事ではないからなぁ・・・orn
いや、実は奴は変身しようとしたところを誤解されて
快傑ズバットの駒太夫とか
好きな人居ないんだろうか