>>3 いや、なんとなくw。
電気あんま=「女の子をイクにイケない、快感と苦悶の狭間に彷徨わせる技」なのでw
前作の続き、こっちに投下します〜。
【其の弐】
「お姉ちゃん、どうしたの?」
部屋に戻っても一言も口を利かない私を心配するように茉莉花が話しかけてくる。
彼女は丁寧に私の髪を乾かし、綺麗に梳いてくれていた。さっきから慈しむように私の髪を
梳いては溜め息をついている。
「ヘンな子ね……」
私は思わず呟くように言った。
「え? どうして?」
「さっきから私の髪を見て溜め息ばっかりついてるじゃない?」
「だって……お姉ちゃんの髪、綺麗なんだもん。私と違って真っ直ぐで艶やかで……」
茉莉花は不平そうに言う。確かに茉莉花の髪はブラウンでちょっと癖のある巻き毛だ。
晴樹も私と同じ髪質で、茉莉花だけが違う。実の兄妹・姉妹でないから仕方が無いのだけれど。
私たちの両親はお互いに連れ子で再婚したのだ。私たちの父と茉莉花の母と。
「茉莉花の髪だって綺麗だよ。ふわふわで柔らかくて……天使の羽みたい」
「う〜〜、そうかなぁ……。でも私はお姉ちゃん達みたいなほうが良かったよぉ」
「隣の芝生は青く見えるものよ」
私はクスクスと微笑んで言ったが、そんな他愛もない話以外に茉莉花に聞かなければいけない
事があった。
「ねぇ、茉莉花」
「なぁに、お姉ちゃん?」
「さっきは……どうして晴樹にばらしてしまったの?」
「…………」
茉莉花は急にお喋りをやめ、また私の体の手入れに専念する。肌の保湿効果がある上質の
ローズオイルを延ばし、私の体に塗っていく。薔薇の気高い香りが鼻腔を擽り、陶然となる。
「晴樹に……可愛がってもらいたいから?」
私は構わず質問を続けた。茉莉花はコクリと頷く。
「あなたはそれで良いけど、私はどうなるの? あなたが私の気持ちをばらした事で、
私は……晴樹に嬲られ続けるんだよ?」
「…………」
私は茉莉花のほうを見ずに言った。茉莉花も私の方を見ず、手も休めない。
「……晴樹は言ったよ。私にお仕置きと調教を電気あんまでするって。私が女の子の急所を
責められて泣かされてしまうのが楽しい? 茉莉花のせいでこれから私はずっと晴樹に
いじめ続けられるんだよ? 晴樹が飽きるまで……あの子の欲望の生贄となって――」
「私だって――」
私が繰言を続けて茉莉花を責めるのを、静かに彼女は遮った。
そして私の背中から抱きしめる。茉莉花の膨らみかけた青い蕾の様な胸が私の背中に
密着した。
「私だって生贄だよ……お姉ちゃん。晴樹お兄ちゃんはきっとお姉ちゃんだけじゃなく、
私もいじめようとするよ――」
二人とも裸のままだ。茉莉花のぬくもりは肌を触れ合わせて感じ取れる。彼女の鼓動は
背中に触れている胸のふくらみから直に伝わった。
この時は私は茉莉花の気持ちが良く分かった。茉莉花もそうだっただろう。生贄に饗される
女の子だけが分かる、どこか物悲しくて切ない気持ち。
生贄となる私たちの心も体も、私たちのものではない。晴樹のものなのだ。
私たちはもう、私たちの意志では何も出来ない。晴樹の命令に従い、晴樹に奉仕する。
それが私たちの運命なのだ。
「でも――」
「……?」
「私はまだ運命に逆らうつもりよ、茉莉花」
私は茉莉花を引き寄せて宣告するように言った。
「……どう言う意味?」
「晴樹は下着に着替えて来いって言ったけど、きっとそれだけで済ますつもりはないでしょ?
そこを突くの」
茉莉花は私の話を不思議そうな表情で聞いている。私が何を言っているのか、十分にはわかって
いないのだろう。
「裸にさせられて、晴樹が電気あんまを仕掛けてきた時が……私の最後のチャンス――」
私は数日前、偶然見てしまった晴樹の裸を思い浮かべていた。痩せぎすとは言え、男らしく
必要なところにはちゃんと筋肉がついている晴樹の体の中で、そこだけが頼り無げにぶらぶらと
揺れていた。裸になって無防備になったその部分を狙えば、流石の晴樹も――。
「電気あんまには電気あんまを――晴樹には改めて男の子の弱点を思い知ってもらうから」
今までみたいに手加減なんか絶対してやらない――私は唯一無二の逆転のチャンスをイメージ
していた。
* * *
お姉ちゃんが反撃するって言っている。
でも、その表情は凛々しさとは程遠いものだった。やっぱりこれからされるお仕置きのほうが
気になっているのだろう。
それよりも私にはやらなければいけない事があった。
(お姉ちゃんにはどの下着がいいかなぁ――?)
私はベッドに広げたシルクの下着の数々を見ながら唸っていた。電気あんまされる度に汚れて
しまうのだから、そのうち全部穿く事になるだろうけど、やっぱり最初が肝心だから。
お兄ちゃんにはいきなり最高に綺麗なお姉ちゃんを見せ付けてガツンと食らわさないと。
私もついでに――エヘヘ♪
あれこれ悩んだけど、やっぱり最初は正攻法で……と言う事で比較的オーソドックスな白の
ショーツにした。上質のシルク素材で光沢があって肌触りがとてもいい。
「お姉ちゃん、そこに立って」
私は裸のお姉ちゃんを立たせて選んだブラとショーツをつけてあげた。最初にショーツを
つけたんだけど、当たり前の話、つけるときにはお姉ちゃんの若草の繁みが私の目の前にあった。
(あ……いい匂い♪)
私が思わずほぉ〜〜っと熱い溜め息をつくとお姉ちゃんがビクンと震え、少し腰を引いた。
「い、息を吹きかけちゃ……いや……」
お姉ちゃんは困ったように私を見る。私は気づかない体を装いながらお姉ちゃんにショーツを
つけてあげた。Tバックではないけれど、紐を両サイドで結ぶタイプの小さなショーツ。
前から見るとお姉ちゃんのすべすべした肌になだらかな三角地帯が良く映える。
(男の子じゃなくてもここを狙いたくなっちゃうね)
私はこっそりとお姉ちゃんのそこに踵が食い込む姿を想像した。自分の最大の弱点を責められ、
身を捩って泣き叫ぶ紫苑お姉ちゃん――息を吹きかけられただけで悶えてしまうような敏感な
所に電気あんまなんかされて……大丈夫なのだろうか?
ブラはそれに合わせて同色のシンプルなデザインのものを選んだ。とは言え、形はちゃんと
凝った物で、カップの下半分を覆い、トップバストには柔らかく動きのあるカッティングを
施した肩紐無しのタイプを選んだ。上から見下ろした時、胸の谷間が良く見える扇情的な
デザインだ。
「う……。ま、負けた……」
「……なにが?」
あ、あと2年経って今のお姉ちゃんの年齢になれば、私だってきっと………………無理かな?
お姉ちゃんには形は凝っているけどデザインはシンプルなもの(こう言うのが一番着こなしが
難しいのだ。ましてや伸縮性が無いシルクの下着。こういう下着は着る人を選ぶシビアなもの
なのだけど――お姉ちゃんは選ばれた人でいいなぁ〜)を選んだので、私は形はおとなしめ
だけど、レースをふんだんに使った可愛い下着を選んだ。
ピンク色で、幼児体型の女の子のフォローをしてくれる?下着を身に着けた私を見て、
「可愛いね、茉莉花」
と、お姉ちゃんは微笑んでくれた。身支度の時間は女の子にとっては楽しいひと時なのだ。
それが性奴隷となる為に着飾る身支度であっても――。
「ねぇ、お姉ちゃん。お兄ちゃんは下着姿って言ったけど、もっとお洒落していこうよ♪」
「どういうこと?」
「エヘヘ……折角可愛い下着をつけてるんだもん。これに合わせたお洋服を着てみない?」
「私はいいけど……晴樹はどう言うかな?」
「大丈夫! お兄ちゃん好みのさり気無くエッチっぽいのをコーディネートするの。それ
だったらお兄ちゃんも文句無いだろうし――てゆうか、最初にガツンとお姉ちゃんの魅力を
食らわせておかないとね♪」
デートだってそうだもん。男の子と女の子は意識し始めた時のファーストコンタクトが大事。
生贄とか奴隷になるって言っても、結局は男の子と女の子の事だもんね。
私がそう言うとお姉ちゃんは優しく微笑んでくれた。少し寂しげな表情だったけど、私の
言いたい事は分かってくれたようだ。
* * *
「う〜〜ん……と。あ、これなんかいいかも♪」
お姉ちゃんの魅力はなんと言ってもこのパーフェクトなボディライン! これを生かすには
シンプルでセクシーな方がいいかな。
私はシルク製のノースリーブの白いブラウスと濃いブラウンのミニスカート、それとスカート
と同系色のオーバーニーソックスを選んでお姉ちゃんに着せてあげた。
私が選んだタイトなデザインのブラウスとスカートは、さっきの下着と同じで伸縮性の無い
シルクだから、やはり着る人を選ぶ。
前世代に流行したスパンコールを散りばめた伸縮性の高いボディコンの様に、ピチピチに
伸びきってまで無理矢理着る様な真似は出来ない。
勿論、お姉ちゃんは楽々とその関門を突破した(ハァ……。溜め息が)。
ブラウスは胸元が開き目で、ミニスカートはフロントサイドに深めのスリットが入っている。
裾も動きのあるデザインで、お姉ちゃんの動作の度にアクティブに動くスカートは、
お兄ちゃんがその気になってローアングルの位置にしゃがみ込めばパンチラ見放題だった。
鏡の前に立ったお姉ちゃんにもそれが分かったようで、しきりにスカートの裾を気にしている。
前を押さえればお尻のほうが見えちゃうし、スリットがフロントサイドにある上、素材が
柔らかいので、下手に押さえると逆にパンチラしてしまう。
ニーソックスは長めにしてわざと露出は抑えた。
腕もノースリーブのブラウスにロンググローブで肌の見えているところは少なくする。
だけど、肝心な所はちょっとした仕草でチラチラと見え隠れして、男の子の想像力を刺激する
ようになっている。
けど実は、柔らかい素材を使っているので普通にしていればなかなか見えない、もどかしい
状態でもあるのです。エヘン♪
「エヘヘ、チラリズムを追求してみました♪」
私が悪戯っぽく言うとお姉ちゃんは「もう……」と言いながらちょっと困った表情で微笑む。
スカートとソックスを濃い色にしたのは男の子達が『絶対領域』と呼んでいるスカートと
ニーソックスの境目の所を、お姉ちゃんの白い太股と白のショーツでコントラストを
際立たせるためだった。
見えそうで見えない、でも見えた時には……喜びが大きいでしょ?
お姉ちゃんはそこをしきりに気にしていた。露出が少ないけど、いや少ないからこそ、男の子の
注目はそこに集まる。それが電気あんまを狙ってるお兄ちゃんの視線だとすると――。
お兄ちゃんが狙っている女の子の急所を守ってくれるのはシルクのショーツ一枚だけなのだ。
お姉ちゃんの恥かしいような困ったような表情の理由は良く分かる。
でも……。気のせいか、あんまり嫌そうじゃないような……? 恥かしがってはいるけれど。
「軽くお化粧もしてみないとね♪」
私はお姉ちゃんをドレッサーに座らせて髪を整える。お姉ちゃんのキメ細かい肌には殆ど
お化粧なんて必要はないけれど、スキンケアと髪の手入れをきちんとしておくだけで全然
見栄えが変わる。
「頭にも何かつけようかな? でもレースは私にコーディネートしたいし……」
何かアイテムをつけるだけで普段と違った雰囲気になる。ぶつくさいいながら物色して
見つけたのが、シルクのマリアベールだった。
「ん♪ これ、いいかも」
私はマリアベールをお姉ちゃんの後頭部に掛けた。こうすればフードの様にお姉ちゃんの
顔の上側に少しベールがかかり、鼻筋の通った整った顔立ちに陰翳ができて美しさが
強調される。愁いを帯びたお姉ちゃんの瞳のきらめきに影が射し、大人びた印象になる。
お化粧は必要ないと思ったけど、影が差した目元とのコントラストを強調するために、
露出している唇に軽くルージュを引いてみた。
お姉ちゃんの顔立ちが、更に大人びて神秘的な印象になった。
「綺麗――。フフフ……お嫁さんに行くみたいだね♪」
そうかもしれない、と私は思った。結婚して永遠の愛を誓うのと、奴隷となって一生奉仕
するのを誓うのとで、一体どのぐらいの差があるのだろう?
お姉ちゃんはお兄ちゃんに愛されに行くんだ、と思えばなんら変わることが無いようにも
感じた。
例え……それが歪んだ愛であっても――。
さて、私の方だけど、脚線美や体型でお姉ちゃんに勝てる要素は全く無いので(グスン……)、
とりあえず反対路線で勝負する事にした。シンプルなお姉ちゃんの服装と相反するレースを
ふんだんに施したゴスロリチックなスカートとブラウス。ニーソックスもヒラヒラ付きで、
ブラウスとスカートを黒、ニーソックスはお姉ちゃんとは反対に白にした。
お姉ちゃんと違って細い足だから黒のニーソックスだと寂しく見える。白のレース付きの
ソックスならスカートが捲れた時、ちょっと背伸びしたロリータを印象付けてお兄ちゃんを
ドキッとさせる事も……出来ればいいんだけど(ハァ……)。
アイテムも色々用意して……スカー(切り傷)が入ったぬいぐるみと、頭にもレースを飾って
ちょっとリスキーなロリータ路線で……ん? お姉ちゃん、どうしたの?
「可愛い……。お人形さんみたい♪」
いつの間にかお姉ちゃんは私の背後に回って後ろから抱きしめてきた。
ちょ、ちょっとお姉さま? それはあんまりひっつきすぎなのでわ……。
「自分だけこんな可愛らしく着飾っちゃって、茉莉花はずるいな〜。レースも可愛い〜。
フフフ……キスしちゃおうっと♪」
チュッ♪ と何の前触れも無くお姉ちゃんが私の頬にキスをした! ちょwwwおねぇwww!
「触ってみるともっといい感じ……ほっぺはぷにぷにだし、髪は柔らかくて……いい匂い♪」
お、お姉ちゃん……そんな、匂いをかいだりしちゃ、恥かしいよぉ……。
あ……!? だ、ダメ! ベッドは、後でお兄ちゃんと……きゃああ!!
私はお姉ちゃんにベッドに押し倒された。それはもういとも簡単に。
元々体格の差がある上、お姉ちゃんは運動神経抜群なのだ。組み合いになったら勝ち目が無い。
「お、お姉ちゃん……その格好で暴れるとぱんつ見えちゃうよぉ……」
「いいの。見せ合いっこしましょう……えいっ♪」
「ひゃあん! だめぇ!!」
お姉ちゃんは私のスカートを捲り上げ、ロンググローブをはめた手を私の太股の間に通した。
「きゃああん!? お、お姉ちゃん、それは……!」
「なるほど……こうやって使うんだ。これって」
お姉ちゃんはシルクの手袋で私の内股を擦るように刺激する。肌触りが気持ちがいい上に、
お姉ちゃんの力の入れ方が絶妙で……ああん♪
「気持ちいい、茉莉花? でも、いつまでも気持ちよくさせてあげないよ。あなたには女の子の
秘密を晴樹にばらされた仕返しをしなきゃいけないもの……」
そう言うとお姉ちゃんは一旦下がり、ベッドに仰向けになっている私の足元に座り込んだ。
そして白ニーソックスに包まれた両足を掴む。こ、この体勢は……。
「晴樹にやられちゃう前に、私がたっぷりと準備運動をしてあげる。覚悟なさい」
さっきまで愁いを帯びていたお姉ちゃんの瞳がキラリと瞬いた。
「だ、だめぇ! じゅ、準備運動はいいからお兄ちゃんの所に行きましょう? ね?」
私は懸命に足を閉じようとしたが、お姉ちゃんの力は強くて振りほどけない。しかもお姉ちゃんの
右足はどんどん太股を割っていく。こ、このままでは……。
「そ、それ以上は……させないもん!」
私は懸命に内股に力を入れ、足を閉じた。フ……フフフ。お姉ちゃん、女同士での電気あんまって、
掛けられるって分かってたら頑張れば防げるものなんですよ。
男の子みたいに力の差があるわけじゃないから足と手の力では…………って! お、お姉ちゃんの
足がどんどんせり上がってくる!? そ、そんな馬鹿なぁ〜!
「こういう時、ニーソックスは不利なのよね。踏ん張りが利かなくって」
クスクスとお姉ちゃんは笑う。ガーン! そ、そうでした。私たち二人ともニーソックスはいてる
んだから、脚の摩擦係数はゼロに近くて……って! そんな事言ってる場合じゃない!!
お姉ちゃんの足はさしたる抵抗も無く、私のアソコにまで到達した。
「きゃうん!?」
私は子犬の様な悲鳴を上げて下半身を振るわせた。お姉ちゃんの足が大事な所に触れて電気が
走ったのだ。
「電気あんまは女の子同士でやるのもいいよね……お互いの弱点を知り尽くしてるから。
こことか……」
「ひゃああん!! ……だ、だめぇ!」
私は懸命にお姉ちゃんの足から逃れようとしたけど、無駄だった。お姉ちゃんの方が力が強くて
断然足も長いから私がされるとピン!と脚が伸びきった状態になって逃げられないのだ。
しかもこの状態でグリグリされると……。
「ああ……ん……。お、お姉ちゃん……逃げられないよぉ……」
「勿論、そうしているからだもん。フフフ、震えた太股が可愛い♪」
お姉ちゃんは私の股間に足の裏を密着させてブルブルと震えさせた。丁度土踏まずの部分が
私のシルクのショーツに覆われたアソコに触れるか触れないかの状態になり、微妙な振動が
送られてくる。そこに……。
(し、シルクの肌触りが……ああん……♪)
私はたまらず自分の指を噛み締めるようにして耐えた。まだ……その……は、生えてない(!)
アソコに柔らかなシルクがさわさわと触れたり、お姉ちゃんの足でグリグリと圧迫されたりして、
だんだんそこがむず痒くなって来る。
「お、お姉ちゃん……下着が、ダメに……なっちゃう……」
「代わりは沢山あるよ。元々お兄ちゃんにしてもらうつもりで用意してたでしょ?」
クスクスと意地悪に笑うお姉ちゃん。
「そ、それはそうだけど……。……う、うんッ……くッ…………はぁんんッ!」
お姉ちゃんの電気あんまは段々強くなってきた。私は自分のアソコがヌルヌルと濡れて来るのが
わかる。シルクのショーツは捩れて、イヤらしくクチュクチュ音を立てている。
(このせり上がってくる気持ち……堪らないよぉ……)
この電気アンマされる度にアソコから突き上げてくるじんわりとした刺激。オシッコしたくなる
気持ちにも似て、気持ち良さと気持ち悪さがまぜこぜになった、切ない気持ちが堪らなかった。
私の息を荒くなり、頭が段々とぼぉっとなってくる。お姉ちゃんの方を見ると、濃いブラウンの
ミニスカートの置くから目にも鮮やかな白のショーツが覗ける。
『絶対領域』から覗く、お姉ちゃんのソコはいつもより神秘的で、私はコーディネートが
上手く行った事を心の中で喜んだ。実際には電気あんまに悶えさせられ、それどころじゃ
ないんだけど。
そのあとも、お姉ちゃんの電気あんまは一向に止む様子が無い。
「うっ……くっ! あああ……」
私は下から断続的にこみ上げてくる快感の塊と恥かしさでいたたまれない気持ちの塊が体の中で
ごちゃ混ぜになり、気持ち良さと苦しさの狭間で悶えていた。
これ以上は耐え切れない。私はお姉ちゃんに許しを請おうと思わず口を開きかけた。
その時――。
「茉莉花、反省した? 『お姉ちゃん、女の子の秘密をばらしちゃってごめんなさい』って
謝れば許してあげるよ?」
お姉ちゃんはグリグリと電気あんましながら得意気に私に謝罪を迫る。
それを聞いて私にはさっきまでの気持ちと違う気持ちが胸いっぱいに広がった。
「あ、謝らないもん……私、悪くないもん」
お姉ちゃんにプィッ!と顔を背け、反抗的に言い放つ。
「お、お姉ちゃんが……電気あんまに感じちゃう、い、インランなのは……私の……せいじゃ
ないもん……はぁん!!」
私は電気あんま責めに腰の辺りをプルプル震わせながらも懸命に耐えて、お姉ちゃんを挑発した。
(ま、負けないもん……お姉ちゃんのイジワルなんかに!)
そう、私はお姉ちゃんの意地悪な表情を見て気を変えた。
同じ女の子同士で電気あんまをされている大変さが分かるはずなのに、お姉ちゃんは悶える
私を見て笑った。だからカンに触ったのだ。
「ウフフ……いいのかな、そんな意地を張って? ほら、ここはこんなにびしょびしょだよ?
恥かしくないの?」
「…………お、お姉ちゃんの時より全然マシだもん…………あんなに恥ずかしくないもん」
ピクッ……っとお姉ちゃんの頬が一瞬引きつった。濡れた様な黒い瞳が私をじっと見つめる。
私は禁断の挑発をしてしまった。さっきの電気あんまで気持ち良くなった後、精神的に辱めを
受けたお姉ちゃん。その『悪夢』を私はわざと呼び覚ましてあげたのだ。
「……そう。茉莉花はいい度胸してるね……」
お姉ちゃんの声色が変わり、電気あんましている右足の位置も少し変わった。
今までは割れ目の部分に土踏まずをあてがって踏んでいたけど、それを少し上にずらし、踵で
私の神秘の割れ目を踏みにじるようにした。
グリッ……。さっきより断然股間を圧迫する力が強くなっている。
「うっ……!! ああっ!!」
私はお姉ちゃんの電気あんましている足を掴んで背筋をピンと伸ばして悶えた。それで足が
外れるとも思わなかったが、そうして突っ張っておかないと耐えられないからだ。
「ん……ッ! クッ……!」
私の太股はきゅん!と内股になろうとするけど、お姉ちゃんは足も引っ張るのでまたピンと
伸ばされ、深々と股間は圧迫される。目を閉じて体を硬直させて何とか耐えようとした。
けれど――。
「お、お姉ちゃん! あそこに……食い込んでるよぉ……!」
お姉ちゃんの足の力はどんどん強くなって、痛いくらいに私の割れ目の所に食い込んできた。
私はお姉ちゃんに少し力を緩めてもらおうと懇願した。だけど、そう言えばそう言うほど、
反対にアソコに食い込む力は強くなっていく。
「お、お姉ちゃん……!?」
「勿論食い込ませてるのよ。わざとね」
お姉ちゃんはサディスティックに微笑んで言い放った。
「今はもう許してあげないよ。さっきあれだけの啖呵を切ったんだもん。覚悟は出来てるでしょ?」
お姉ちゃんはその食い込んだ状態でグリグリと踏みにじる電気あんまをした。
「うぁあああ……あ!!」
まだ処女の私にはこの圧迫はきつ過ぎた。たちまち悲鳴を上げて仰け反ってしまう。
「はぅわッ!! ……あっ……あああっ!!!」
私は腰の辺りがガクガクと震えてくるのが分かった。お姉ちゃんの踵グリグリタイプの
電気あんまは強烈で、私はあっという間に耐える気力がなくなってしまった。
お姉ちゃんにも私の心理が分かったのだろう。懸命に突っ張っていた力があちこちで一気に
抜けてぐったりとなる私を見てニヤリと微笑んだ。
「本当はもっと色々な事をやってあげたいと思ったけど、後で晴樹にいっぱいされるものね。
今はこのぐらいで許してあげるよ」
お姉ちゃんは私の両足を持ち直し、電気あんまの力が一番入りやすい体勢になる。
「う……うん。お姉ちゃん……イかせて。もっと食い込ませてブルブルされてもいいの!」
私はおねだりする様に叫んでしまった。恥かしさで顔が真っ赤になる。既に電気あんまで
感じさせられて頬は紅潮しっぱなしだったけど。
「いいよ、茉莉花。イかせてあげる。その代わり……後で私が晴樹にいじめられたて辛そうに
してたら……私を……お姉ちゃんを慰めてね」
お姉ちゃんの瞳がまた憂いを帯びてきた。私はそのお姉ちゃんがとても綺麗で魅力的だと思った。
この綺麗なお姉ちゃんを思うが侭に泣かせられるお兄ちゃんはなんて幸せなんだろう。
でも、今はそれよりも――。
「お姉ちゃん……来て! 私のイケナイ所を――いじめて!」
私がおねだりしたた直後、お姉ちゃんの右足から強烈な振動が私の女の子の急所に伝わってきた。
「うっ……!! くうぅ……!!」
私は懸命に歯を食いしばってその圧倒的な快感の渦を堪える。責められた女の子の秘裂からは
蜜がじゅんじゅんと何度も溢れかえった。お姉ちゃんのソックスもベッドのシーツもダメにして
しまう。
「もう少し頑張って、茉莉花。そうすれば、飛んじゃえるぐらい気持ちよくなるよ!」
「うん! お姉ちゃん……私…………あ……ふわああッ!!」
私は言葉にならない悲鳴をあげ、お姉ちゃんの足を掴んで思い切り仰け反った。腰から下は
押し寄せる快感にガクガクと震えっぱなしだった。蜜壷からは女の子の蜜が噴出すように
溢れて……そして――。
「うぁああ……。ああああ……。お、おねえちゃ……。おねえちゃあん!!!!」
「茉莉花! 大丈夫、イっちゃいなさい。お姉ちゃんが――見ててあげるから!!」
「うん……!! うん……!! うあ……ふわあああああああッ!!!!」
お姉ちゃんが最後の力とばかりに激しい振動を送り込み、その快感が私の体の隅々まで
伝わった時、私は悲鳴を上げてそのままガックリと力が抜けた。
お姉ちゃんは私が逝ったのを見届けると電気あんまを外し、私の額の汗をタオルで拭ってくれた。
「はぁ……ハァ……ハァ……」
「茉莉花……どうだった……?」
「お姉ちゃん……すっごく良かった……!」
私は汗だくの顔に笑みを浮かべる。ベッドに腰掛けたお姉ちゃんも微笑んでいた。
「女の子同士だと気持ちいいでしょ? 相手が何をやって欲しいか、わかるものね」
「うん。でも、今日のお姉ちゃんのはクラスでされてるのより何倍も良かった!」
私はお姉ちゃんの太股に頭を乗せた。エヘヘ、膝枕♪ お姉ちゃんもクスッと笑って私の
頭を撫でてくれている。
「私たち……助けあおうね。晴樹にどんなにエッチで酷い事されても頑張って耐えて――お互いに
勇気づけたり癒したりしあおうね?」
お姉ちゃんは優しく私の髪をなで上げた。私は気持ちが良くてお姉ちゃんのするがままに身を任せて
いたけど、お姉ちゃんの言う事には返事はしなかった。
だって――。
私はお姉ちゃんの言う事と反対の事をしようと考えてるからだ。
私はお姉ちゃんを徹底的にいじめるつもりだった。お兄ちゃんに味方して。
なぜなら――お姉ちゃんがとても綺麗でいじめたくなったからだ。
お姉ちゃんは女の子同士の電気あんまはイイって言ったけど、きっとされる側になる事は
少ないはずだ。お姉ちゃんは女の子から慕われるタイプ。お姉ちゃんにしたい、と思う子より
お姉ちゃんにされたいって思う子の方が多いだろう。
もしかしたら――お姉ちゃんってさっきお兄ちゃんにされたのが初めての電気あんまかも?
「どうしたの、茉莉花?」
私が邪な考えに耽っているとも知らずにお姉ちゃんは優しく声を掛けてくれる。
「なんでもないの……フフフ。お姉ちゃん、好きだよ♪」
私はお姉ちゃんに今自分が出来る一番いい笑顔を向けた。お姉ちゃんは照れたように頬を染め、
私の髪を慈しむように撫で上げた。
とりあえず本日の献上品はここまででげす〜。
まだお仕置きが始まってないのにこの行数は……w。
しかも準備運動でこの電気あんま……本番、どうしよう(汗。
旧スレの埋め、何か入れないとなぁ……。
GJ!
19 :
いつかの386:2005/12/04(日) 23:39:20 ID:NDap93ZA
日々の仕事にかまけてネット未接続の日々が続く中、久方ぶりに覗いて見れば・・・
何ですか、この異様なスレ進行の速さは(汗)
っていうか、Anmaniaさんの投稿量、凄すぎです(笑)
オリジナルあり、パロディ物あり・・・おまけに質も良いもんだから
うーん、到底太刀打ちできません(汗)
今回の男女対決・姉妹対決ものも良いシチュエーションですねー
電気あんまという縛りがある以上、シチュの設定には悩むのですけど・・・
これだけアイデアがあるのは羨ましい限りです
んで、ぽつぽつと書き溜めていたCCさくらの続きですけど・・・
まだ需要ありますかね?(汗)
もう、どんなシチュだったのか忘れてる方が大半だと思いますが・・・需要ありそうなら
推敲した後でも投下しようと思いますけど
>>7 いきなりグッジョブ。これで序盤って…さすがだな!
>>19 おま、俺がどれだけ待ったと…
もう続き読めないのかと思ったじゃないか。・゚・(ノД`)・゚・。
>いつかの・・・さん
超お久しぶりです&待ってましたぁ〜〜!!!
絶対に投下お願いします〜! 見たいです〜〜!!!
>>18 IDでもGJ戴きまして……w
>>20 禿同。
>>21 明らかに飛ばしすぎてますw>序盤。
これからどうしよう(汗。
>>19 再び386さん。
>電気あんまという縛りがある以上、シチュの設定には悩むのですけど・・・
逆に言えばこの縛りがあるからこそ、好きなヒロインを電気あんま出来る
大義名分があるわけですw。
24 :
名無しさん@ピンキー:2005/12/05(月) 11:55:54 ID:PlzqMpHq
超グッジョ!!
25 :
名無しさん@ピンキー:2005/12/05(月) 12:52:47 ID:bptvtiiY
姉妹愛…(?)いいなぁ…
>>19 やっと三人目のネ申が光臨しましたね。待ちくたびれましたよ。続き期待してます。
「おい、いつまで拗ねてんだよ」
俺はさっきからそっぽを向いている438に声を掛けた。
「べぇつにぃ〜」
438はぶっきらぼうに返事する。
「別にって……さっきから壁ばっかり見てるじゃないか?」
「あたしが何を見てようとあたしの勝手でしょ!? アンタなんかに関係ないわ!」
今度は体ごと背を向けた。まったく……気に入らないなら部屋から出て行きゃいいのに。
俺は溜め息をつきながら書きかけの原稿に向き直った。
今日はあと5頁は書いておかないと……気を取り直して俺がペンを取り、執筆を再開しかけたその時――。
「女の子の気持ち……わかってないんだから……」
438がボソッとつぶやく。
何なんだよ、こいつは――。折角、気を入れなおした所をまた邪魔され、流石に俺も頭に来た。
「なんだよ、さっきから! 言いたい事があるんならはっきり言えよ!」
「なんでもないったら! なに怒ってんのよ!」
「怒ってんのはそっちだろうが!」
「あたしは怒ってないったら!」
438は椅子から立ち上がって昂然と言った。今日はいつにも増して機嫌が悪そうだ。
「そ、それに……あたしは言ったわよ。あんたが気がつかなかっただけじゃない」
438は少し俯いて呟くように言う。
「気がつかなかった……? ああ、『縦読み』かよ。あんなのを唐突に出されてもな」
俺が呟いた言葉に438はピクッと肩を震わせた。
「そりゃまあ、お前の気持ちも分かるけどさ。いきなり言われたって俺にも気づかない事だって
あるさ。まあ、次からは気をつけるけど、お前だって……」
「……もういい」
「ん? お、おい……どうした?」
俺は438の様子がおかしいのに気づき、慌ててその肩に手をやる。
「もういいって言ってるの!」
438は部屋を飛び出した。
「お、おいっ!? 待てよ!!」
慌てて俺も追いかける。
俺が438を捕まえたのは438が廊下で足を滑らせて転んだ所だった。勢いのついていた
俺も438にのしかかるようにつんのめる。二人は縺れ合うように転倒した。
「いてて……。だ、大丈夫か?」
俺が声を掛けたが>438は返事をしない。暫くの間、廊下は静寂に包まれた。
「女の子の……精一杯の気持ちだったんだからね……」
「悪かった……ゴメン」
「言葉だけなの?」
「えっ……?」
俺が438を見つめると、438は頬を染めながら視線を逸らせてた。
「私の気持ち……読んだんでしょ? だったら……」
「お前――」
俺は438の横顔を見つめた。白くキメ細かい項がピンクに染まっている。
「女の子がここでそういう事を言うのは……どういう意味か分かってるんだろうな?」
俺は逸る気持ちを抑え、努めて冷静に聞いた。
438はこちらを向き、潤んだ瞳で俺を見つめたあと、コクリ、と恥かしげに頷いた。
「わかった……」
俺は438の気持ちを汲むと、彼女を寝かせ、ゆっくりとミニスカートを捲り上げた。
白いショーツが目に眩しい。438は恥かしげに股をすり合わせ、俺の次の行動を待った。
「いい? いくよ……」
俺が声を掛けると438は瞳を閉じてコクリと頷いた。俺は彼女の細く引き締まった足首を
掴み、しなやかに伸びた両脚の間に自分の足を割り入れていった――。
書いた時には前スレ埋まってた(^^ゞ。
続きは勿論ありませぬw。
29 :
いつかの386:2005/12/05(月) 23:58:19 ID:lb54xnbo
ありがたい事に未だに需要があるようで(感謝)
他の方々の神作品には比べるべくも無い出来ですが・・・
気が向いたら感想聞かせてもらえたら幸いです
で、ここまでのお話をダイジェストで(笑)
友枝町に巻き起こる怪事件・・・それは少女達だけを標的にする奇妙な事件であった
事件の解決に乗り出した魔法少女、木ノ本桜であったが、解決の糸口は容易には掴めず・・・
ついには親友、大道寺智世も哀れな犠牲者の一人に加えられてしまう
そして、桜にも伸びる魔の手・・・
結界の中に取り込まれた桜は、その中で恋する少年の幻影に惑わされてしまうのであった
快感と苦悶の渦巻く電気あんま地獄に絡め取られてしまった桜・・・
果たして桜の運命やいかに・・・
というわけで、桜ちゃん悶絶編、投下します
『ヴヴ…ヴヴ…ヴヴ…』
「はにゃ!」
小刻みな振動から恥丘全体を揉みしだくような脚の動きの変化に、昇天間際に追い詰められていた桜は、
僅かとは言え意識を回復し、回想から戻ってくる。先程までの絶え間無い振動快楽とは異なるが、股間全体に
加えられる脚の動きも、快感の度合では決して劣ってはいない。恥丘を一揉みされる毎に、全身へと快楽の
パルスが走り、桜の体からは少しずつ力が削り取られていく。
「あう〜…小狼くん…」
それが小狼でありえ無いことは桜も理解しているはずである。だが彼の姿を模した何者かに、股間を
苛め抜かれるという倒錯した状況に…桜の中で『女の子としての本質』が目覚めてしまうのであった。
「はう〜…今なら…千春ちゃんが…言ってたことも…わかるかも…」
千春の話を聞いた時には理解できなかった事。『好きな男の子にされちゃう電気あんま』がどうして
『真の女の子殺し』なのか。
「うう…女の子は…抵抗出来るはずがないよ〜…」
『好きな男の子に苛められたい』…女の子ならば、誰でも持っているマゾヒスティックな本質。雌としての
本能とも言うべき自然の摂理を、電気あんまという悪戯は何よりも惹起するのである。女の子の部分を
振るわされることによる快感だけならば…攻め手が男の子であろうが、女の子であろうと大差は無い。
それ以上に…女の子としてのMな本能を刺激されるからこそ…『男の子にされる電気あんま』は特別なので
ある。
電気あんまによって『苛められる性としての快感』を一度惹起されてしまえば…女の子が抵抗することは
不可能であろう。本能を揺さぶる快楽から逃げ出すには、女という性を捨て去る以外にない。そして、
そんな事は女の子として生まれた以上、無理なのである。
故に、電気あんまに捉えられてしまった女の子は…攻め手である男の子が満足するまで嬲られるしかない
のであった。それがどのような結末を迎えるにせよ、生殺与奪の権利は男の子が握っているのである。
女の子として生まれた幸福と不幸を存分に味合わされる…それが電気あんまという悪戯なのである。
そして、今の桜もまさに女の子に生まれた苦しみと喜びを享受している最中であった。桜にとっての
『大好きな男の子』…小狼。彼に電気あんまをされる事で目覚めた桜の女の子としての本能は、彼女から
抵抗する意思を奪い去ってしまっていた。結果、股間に押し当てられた小狼の脚を振り解くことも出来ず、
桜は快楽振動に溺れてしまうしかできない。
『ヴヴ…ヴヴ…ヴヴ…』
「はう〜〜〜…」
短いスカートは完全に捲れ上がり、レオタードもストッキングもいまや完全に濡れそぼっていた。
桜の素肌に直接接しているインナーショーツも凄い状態になっているであろう事は、妖しい淫水の響きから
容易に想像できる。最初こそ三枚の布地が、振動を少なからず軽減し、桜の大切な部分を守っていたとも
言えるが…本能を刺激された桜にとっては、三枚もの布地を隔てた振動は逆にもどかしく感じられるのだった。
「…小狼くん…あああ!!!」
雌としての本能か、思わず太股をすぼめて小狼の震える脚を自分で強く挟みこんでしまう桜。そうする事で、
股間への密着度を増した小狼の脚が、桜を更に悶えさせる。
しかし、延々と続いていた振動地獄は突然中断する時がやってきた。桜の恥骨に押し当てていた右脚を
いきなり抜き去る小狼。
「え?え?え?きゃあ!」
あまりに急な振動の停止に桜が戸惑ったのもほんの一瞬のこと。仰向けで倒されていた桜の体は、
今度はうつ伏せに回転させられてしまうのだった。そして再び股間に押し当てられる脚の裏。
『ヴヴヴヴヴヴヴヴ…』
「あああああ!!!」
すかさず再開される振動に、再び絶叫を上げる桜。爪先や脚の裏全体で刺激される仰向け状態の時とは
異なり、今度は踵を使って恥骨を振るわされる桜。先程までとはまた違った快感に、更に桜の体からは力が
奪われていく。
「ああ…うう…あ…やめて…小狼くん…」
飛びそうになる意識を懸命につなぎ、振動に耐える桜は、何とか顔を振り向かせ無慈悲な加害者を
見つめる。しかし…そこにあったのは自分の想い人の姿ではなかった。
「ゆ…雪兎さん?」
そう、今、桜を嬲っている者は李小狼ではなかった。そこにあったのは、月城雪兎の姿。クロウカードの
守護者の一人であるユエが変化した存在…そして、桜の初恋の相手でもあった。
「ど、どうして…雪兎さんが…はにゃ!」
小狼と同じく、俯き加減の雪兎の表情ははっきりとは伺えない。しかし、彼が桜を電気あんまで苛める
理由などある筈もない。必然的に、今、桜を嬲っているのは月城雪兎の姿をした何者か…ということになる。
『ヴヴヴヴヴヴヴヴ…』
「はう〜!」
だが、今の桜の置かれている苦境は、攻め手が小狼だろうが雪兎であろうと大差が無い。硬い踵の感触が
桜の恥骨と、それを覆う恥丘を激しく振るわせる。振動を送り込まれる度に桜の体は跳ね上がり、ますます
全身から力が奪われていく。うつ伏せで攻められている状態では、雪兎の脚を両手で押さえて振動を弱める
事も困難であった。
『ヴヴヴヴヴヴヴヴ…』
「ああ…う…許して…ください…雪兎…さん…」
股間から広がる快感に、桜は両手で地面をかきむしり耐えるしか出来ない。現在の想い人に引き続き、
過去の想い人にも女の子の大事な部分を蹂躙される桜。小狼に対する想いに比べて、雪兎に対する桜の想いは
幼さゆえの憧れが多くを占めていたのかもしれない。しかし、特別な想いを抱いた異性から受ける電気あんまの
振動は、その物理的な破壊力だけでなく、精神的な破壊力も特別なものなのである。桜が女の子である以上、
決して抜け出す事の出来ない振動地獄…その快楽波により徐々に全身から精気を奪われていく桜であったが、
謎めいた加害者の攻めは容赦無く続く。そして小狼、雪兎の姿を模した何者かは、桜から精気の全てを奪い
尽くすつもりのようであった。
先程と同じように突然止められる桜の股間を襲う振動。と同時に、再びうつ伏せから仰向けへと体を
ひっくり返されてしまう桜であった。
「はあ…はあ…はあ…お、お兄ちゃん?」
何とか意識だけは保っていたものの、荒い息づかいを収める事が出来ない桜が見た姿…それは小狼でも
雪兎でも無かった。彼女の両脚を高々と持ち上げ拘束している男性…それは桜の実兄である木ノ本桃矢で
あった。
「どうして…お兄ちゃんまで…あう!」
三度姿を変えた加害者に桜は混乱するばかりであったが、次の瞬間には股関節を襲う激痛に叫び声を
上げてしまう。桜の両脚首を掴んだ桃矢の姿をした何者か…それが彼女の両脚を強引に開かせたのだ。
いわゆる股裂きという攻めである。股関節を襲う激痛に加え、大股開きを強要される恥辱…年頃の少女には
電気あんまにも匹敵する辛い攻めの一つであろう。
「ああ!い、痛い!!や、やめて!!!」
電気あんまの快楽攻めとは違い、純粋に股関節を襲う痛みにのたうつ桜。しかし、残虐な加害者は股裂き
程度では許してくれるはずも無かった。捲れ返るスカートを何とか両手で押さえて、その中のレオタードを
隠そうとする桜であったが、その必死の努力をあざ笑うかのように、桃矢は右脚の踵を彼女の恥骨に打ち
落としたのであった。
『ガン!!!』
「!!!」
恥骨を襲う最大級の激痛に、桜は苦悶の声を上げる事すら出来ずに体を跳ね上げてしまう。先に小狼に
よって二回蹴り上げられた時とは比べ物にならない痛みに、桜の意識は一瞬で飛んでしまいそうになる。
しかし、そのまま意識を失わせてくれるほど、桃矢の攻めは甘くなかった。
『ガン!!!ガン!!!ガン!!!』
「!!!!!!!!!!!」
消え失せそうになる意識を再び呼び覚ますように股間に叩き込まれてくる激痛。その一撃一撃は重く、
的確に桜の恥骨を狙ってくる。そして、その一撃毎に彼女の全身からは抗うための力が奪われていくので
あった。自由な両手を使って何とか逃れようとしても…行動に移す前に恥骨を襲う激痛に頓挫してしまう。
『ガン!!!ガン!!!ガン!!!』
「………」
もはや呻き声すら上げる事も適わず、桜は股間から全身に広がる苦しみに耐え忍ぶしかない。普段から
桜には意地悪な兄、桃矢ではあったが…決して暴力的な意地悪をすることなど無かった。その普段との
格差が、ますます桜を困惑させ苦しめるのであった。
数十発もの踵蹴りを桜の恥骨に炸裂させ、漸く満足したのであろうか、残虐な加害者はその攻めを突然
中止する。しかし、桜の両脚を放さないことを考えると、まだまだ彼女を苛め抜くつもりなのは容易に
推測できた。
「うう…うう…」
それでも執拗な股間への打撃からなんとか解放された桜ではあったが…全身を蝕む苦悶のためにまともに
動けるはずも無い。自由になる両手で股間を押さえ、体を丸めて痛みが引いていくのを待つくらいしか、
今の桜に出来る事は無い。しかし、彼女が本当に許されるのはまだまだ先の話であるようだった。
『グイッ!』
「はう〜!」
股間を押さえる桜の両手を撥ね退け、再び押し付けられる加害者の足底。そのまま振動が再開されると
思いきや…足底を押し当てられたまま、桜は両足首を支店に無理やり立ち上がらされるのであった。結果、
強制的に立ち上がらされた桜の股間に、寝転んだ状態の攻め手の脚が押し当てられるような形になる。丁度、
態勢的にはこれまでとは逆とでも言えようか…。しかし、桜の攻められる立場と言うものは変わることがない。
「うう…こ、今度は…智世ちゃん…なの?」
『ヴヴヴヴヴヴヴヴ…』
「はにゃ〜!!!」
強制的に立たされた桜が、眼下に見た加害者は…更にその姿を変え、親友である大道寺智世であった。
そして再び始まる振動に、またしても絶叫を上げて悶える桜。小狼や雪兎によって嬲られた電気あんまと違い、
今度は自分自身の体重が女の子の部分に更に加えられることになる。
『ヴヴヴヴヴヴヴヴ…』
「ああ…やめ…智世…ちゃん…」
桃矢に与えられた激痛とは違うものの…情け容赦なく加えられてくる振動による快感波に桜はただ悶える
しか出来ない。次々と加えられる変化に富んだ女の子の部分への攻めに、桜の命運も風前の灯火なので
あった…。
「この辺り…ですか?」
「そや。間違いない。桜の姿は見えへんけど…魔力が充満しとるさかいな」
桜が果てしない電気あんま攻めに悶絶している最中、現実の世界ではケルベロスと智世が漸く彼女が
別次元に引きずり込まれた地点に到着していた。桜が単独で犯人を追跡してから既に小一時間近くが
経っている。ケルベロス達の到着が遅くなってしまったのは、ひとえに嬲られていた智世の回復に時間が
必要だったためである。電気あんまで執拗に嬲られた彼女が暫くは動けなかったというのは、ある意味、
仕方の無いことであったろう。現に今でも智世は完全回復したわけでは無く、内股になりながらふらふらと
歩くのが精一杯の状態。それでも桜が心配な智世は、休むようにとのケルベロスの勧めも断って、必死で
ここまで歩いてきたのであった。
「…桜ちゃんは大丈夫でしょうか?」
「分からん…別次元におるんは間違いないやろうけど…ワイらでは手の出しようがあらへん…」
別次元への扉を開く術を持たないケルベロスは、己の無力さに歯噛みする。それは智世も同じであったが…
彼女にはもう一つ心配なことがあった。恐らくは桜が晒されているであろう攻め…同じ女の子として、
あの苦しみ・辛さは痛いほど分かってしまう。今も思い出すだけで、我知らずに太股をぎゅっと閉じて
内股になってしまう智世なのであった。
「今回の一連の事件の犯人…恐らくは一種の魔法装置みたいなもんやと思う」
「やはり魔法使いが関連していたと?」
「それが誰かかまでは分からへんけどな。ただ目的としては…人の精気を集めることなんやろとワイは
考えてる」
「…人の精気…」
桜の援護も出来ないケルベロスであったが、努めて冷静さを保とうとしているのであろう。これまで
得ていた情報や智世から聞いた彼女の受難を合わせて、今回の事件の本質を推察しようとしていた。
もっとも、智世もどのような攻めを受けたかの具体的なことまでは、さすがにケルベロスにも伝えなかった
のだが。
「標的を限定しとったんのも、その精気の質とかが、何らかの条件に合致してたんやろ」
「それで中学生や高校生の女の子ばかり…」
「そや。まず標的を別次元に引きずり込む。智世が引きずり込まれたんもそうや」
「今なら分かりますわ。一瞬で周囲の雰囲気が変わりましたもの…」
「一種の結界みたいなもんやからな。後はその中で標的からゆっくりと精気を奪い取るだけや」
「…魔力や魔法の知識が無ければ逃げ出すのは不可能ですわね」
犠牲となった多くの少女達は、自分が結界の中に捕らわれていた事すら気付いてもいなかったであろう。
智世にしても、ケルベロスから改めて説明されて初めて認識出来たようなものである。
「そうは言うても、抵抗されたりしても大変やからな。それで標的を油断させるために…親しい人間の
幻影を見せるんやろうな」
「私の場合…桜ちゃんの幻影だったわけですね…」
「智世にとって桜は一番の親友やからな。油断するなって方が難しいわ。で、精気を奪いつくして…
おしまいや。智世の場合、ワイらが何とか助けに入れたけど…完全に精気を奪った後は、その間の記憶も
奪うような仕組みも作っとったんやろ。解放された娘達が何も覚えてへんかったことから考えても、
それは確実やと思う。全く…誰の仕業か分からんけど、手の込んだ仕組みやで」
いまいましげに語るケルベロスの説明を聞いた智世は、その精気を奪う方策が電気あんまなのですね…
と心の中だけで呟く。女の子だけを狙い、油断させ、決して逃げることの出来ない電気あんまに絡め取る…
確かにケルベロスの言うように手の込んだ罠である。この罠に一旦捕らわれてしまったならば、女の子である
以上、逃れる術など無いであろう。まさに蛇に睨まれた蛙と同じ状況…その恐怖を認識した智世は改めて
体を震わせる。そして、同じ女の子として桜も逃れようの無い振動地獄に悶えさせられているであろう事が、
智世には確信できたのであった。
「何とか桜ちゃんを救い出す方法は…無いのでしょうか?」
「…正直、今のワイらには桜の無事を祈るくらいしかでけへん。そやけど、犯人の目的が精気を奪う事
やったら…チャンスはある」
「え?それは一体?」
「精気ちゅうんは人間の活動エネルギーとも言い換えれるけどな、その意味では魔力も精気の一部と
言えるんや」
「それは何となく分かりますが…」
「桜の魔力量は絶大や。相手がどんな奴であれ、そう簡単に奪い尽くす事なんかでけへん。逆に…
過負荷になってしまう可能性の方が高いやろう。その時が…反撃のチャンスや」
要するに魔力の吸収し過ぎで相手がオーバーヒートした時に、桜が反撃するチャンスも訪れると言う事で
あろう。確かに智世も理屈では分かる。
「でも…逆に言えば、それまでの間、桜ちゃんは精気を奪い取られてしまう訳なんですね?」
「…そや…それまで桜が耐えられるかやな…」
自分で説明しておきながら、ケルベロス自身もそんな消極的な策が最善とは思っていないのあろう。
それでも、手の出しようが無い自分達の頭を冷静に保つために、敢えてそんな事を口に出したに違いない。
ケルベロスと同じく、いやそれ以上に心を乱されていたのは智世も同じであった。特に彼女はケルベロスと
違い、桜がこの瞬間に受けているであろう拷問についても知っているのだ。膨大な魔力量を誇るが故に、
桜が晒される電気あんま攻めは、果てしなく長く続くのであろう事は、賢明な智世には容易に推察出来た。
そして、記憶を奪われるのが、完全に精気を奪われた時だと言うのなら…それまでの間は気絶する事も
出来ないのであろう。もし自分が桜と同じ目にあわされたとしたら…到底、正気を保っていられる自信が
無かった。
「桜ちゃん…どうか御無事で…」
今の智世に出来るのは、桜の無事を祈る事だけであった…。
38 :
いつかの386:2005/12/06(火) 00:12:19 ID:aNUrAMmh
とりあえず、桜ちゃん悶絶編&事件のネタばらし編終了です
後半は電気あんまシーンが無いので、まあ呼び飛ばしていただいても良いかも(汗)
後は事件解決編とエピローグですね・・・
解決編はその手のシーンが少なくなりそうなので、エピローグまで完成してから投下になるかもです
>>38 リアルタイムキタ――――――(゚∀゚)!!
アップされる尻から読ませてもらいました。電気あんまやそれに続く
股間責めを堪能させていただきましたです。ありがとさまです。
なるほど……敵がやっつけられるには桜ちゃんがあんまされなくては
ならないのですね。これはすぐには助けられないなぁ〜〜w。
キタワァ.*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(n‘∀‘)η゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*!!!!!☆
GJ! 復活おめ!
41 :
名無しさん@ピンキー:2005/12/06(火) 12:07:06 ID:93WyTEII
良かったっす。
恥骨系を押さえ気味にしてアンマが多かったらもっと良かったっす。
でもGJ!!
42 :
名無しさん@ピンキー:2005/12/06(火) 15:32:58 ID:93WyTEII
さりげな〜く
>>27もGJ!
ツンデレあんまはええなあ。
43 :
名無しさん@ピンキー:2005/12/06(火) 16:44:19 ID:KkIhlg83
GJ!!
現人神ご降臨!!!現人神ご降臨!!!!
45 :
0.0:2005/12/06(火) 17:16:08 ID:kQNGVO5p
46 :
名無しさん@ピンキー:2005/12/07(水) 11:28:49 ID:1pdQdhho
ツンデレはイイ!!(^O^)
47 :
いつかの386:2005/12/07(水) 22:59:39 ID:/0/rH2BW
とりあえず喜んでいただけたようで幸い至極
早い事、エピローグまで完結させないといけないですねー
しかし、その次のネタが無いのが・・・orz
オリジナル系はさすがに・・・ですが、何か良い元ネタがあれば良いんですが
あ、それとやはり恥骨攻撃系は好き嫌いが分かれるんですかね?
個人的には特に好き嫌いはないのですけど、電気あんまのシチュエーションパターンが
どうしても限局されるせいで、恥骨系も入れないと話が続かないというか(汗)
桜ちゃんの苛められるシチュもあんまパターンは3種類だけですし
他にもパターンの引き出しが多ければ、電気あんまシーンだけで押し切る事も出来るの
でしょうけど・・・
>>47いつかの386様
>オリジナル系はさすがに・・・
そう言わずにw。是非見てみたいです。無理は言いませんが。
うちはオリジナルに手を出すと話が膨らみすぎるのが目下の悩み。
>恥骨攻撃系は好き嫌いが分かれるんですかね?
好みは千差万別なのでいいのではないかと。
甘甘べったりアンマが好きな人とか、濡れ濡れアンマが好きな人とか、
もしかしたら触手系のアンマが好きな人とかw。
ロリプニにするのがいい人もいればお姉さんにしてみたい人もいるし。
うちも急所攻撃系は多用してますですw。女の子がアソコを押さえて
悶える姿が自慰を彷彿させて可愛いので(悪。
50 :
名無しさん@ピンキー:2005/12/08(木) 14:07:15 ID:6SFT7mV3
プロレスもののあんまが読みたい。
51 :
名無しさん@ピンキー:2005/12/09(金) 01:57:51 ID:bB2t0RtE
最近気にっているキャラクターで自分が萌えるシチュを…と書き初めて見ましたが
肝心なシーンまでたどり着いて力尽きました
とりあえず導入部、投下してみます
テキスト投下するのは初めてなんで緊張するなあ
有明ビッグサイト上空、50m。
そこに直径10mは有ろうかという巨大なビニールプールが浮いていた。
その中には二人の人影。背の高さや身体つきの華奢さから二人とも少女である事が見て取れる。
プールの外周を形づくるエアマットの外壁は転落を防止する為だろう、中の人影の背の高さの倍以上はある。逆に言えばこれから始まる勝負の決着が付くまでは決して逃げ出す事が出来ないように閉じ込められていると言っても良いかもしれない。
二人の足元ではチャプチャプと水音が聞こえてくる。側壁と同じくビニール製のエアマットで成型されたプールの底はくるぶしの深さまで透明な液体が満たされている。液体で濡れたプールの壁面がテラテラと光っているところを見ると油、恐らくは潤滑オイルなのだろう。
「んふふ、ここでなら誰にもジャマされずに決着をつけることが出来そうですわね」
「こっちこそ、望むところだぞい!」
二人の少女の間に物騒な言葉が交わされる。
一人は三つ編みにしたピンク色の髪の毛に大きなナースキャップ。ナースキャップには大きなウサギ耳が付いている。
一人はセミロングに切り揃えたサラサラの青い髪にメイド・カチューシャ。頭には自前の(?)タヌキ耳(??)。
二人の名前はマジカルナース小麦とマジカルメイドこより。
剣呑な雰囲気を漂わせた二人の魔法少女が不敵な笑みを浮かべつつにらみ合う。
もっとも小麦もこよりもナースとメイドであることを主張できるのはナースキャップとカチューシャ、わずかに頭部を飾るそのアクセサリーだけだった。
対決の場たるプールにふさわしく二人とも水着を身につけている。とは言えその布切れを水着と呼べるのであればだが。
それぞれの髪の毛の色に合わせたピンクとライトブルーのちっぽけな三角形の布切れが細い紐でつながれ二人の魔法少女の胸の先端部と股間をかろうじて隠している。
今、小麦とこよりの身体を覆うのはマイクロ・ビキニと呼ぶのもおこがましい極々小さな布っ切れだ。
54 :
ナースVSメイド 電気アンマ オイル・デスマッチ:2005/12/10(土) 01:35:25 ID:hXwYXNvC
空に浮かんだオイル・プールにエロビキニ。
二人が今、常識を遥かに越えたシチュエーションで睨み合っているのには理由があった。何度と無く繰り返される善と悪、二人の魔法少女の戦い。
決着が付かず長引きことで、おびただしい魔力が消費され魔力を失いつつあるマジカルナースとマジカルメイド。
このままでは二人とも共倒れになってしまう。
そう考えた小麦とこよりは最後に残った魔力をつぎ込み、この決着のリングを用意したのだ。
女の子なら それは一瞬たりとも味わいたくない天国と地獄の境目を強制的に味あわされる感覚。しかも、たとえ魔法少女でっあっても女の子である以上決して逃れられない宿命の「電気アンマ」。
二人の魔法少女は、その少女にとって究極の責めである「電気アンマ勝負」にて最後の決着をつける事に決めたのだ。
人間界とワクチン界の命運は二人魔法少女の「電気アンマ・オイルデスマッチ」にかかっているのだった。
「公平を期すためとは言え、こんなエッチな水着イヤですわ〜。
もう胸が窮屈で窮屈で…」
AA−CUP(wの小麦はともかく、F−CUPを誇るこよりの胸の膨らみは今にもこぼれ出してしまいそうだ。窮屈そうちっぽけな布地と紐に押さえ込まれている真っ白な肉の果実を掌で下から支えこれ見よがしにユサユサと揺らしてみせる。
「ああ、その点おポンチナースさんは良いですわね〜、こんな悩みとは無縁ですものねぇ、おほほほ…」
標高差さ3p以下の平らな小麦の胸元を見やりながら、優越感丸出しに口許に右手を当てた所謂「タカビー笑い」を響かせるマジカルメイド。
「うっるさーい!大きければ良いってもんじゃでしょ!このエロ狸メイド!!」
こよりの挑発に頭から湯気を出しながら食ってかかるマジカルナース。
「そんな大っきなお荷物抱えてちゃ勝負に不利になるだけだもん!」」
元気の良い掛け声とともに小麦がこよりに向かってダッシュした。
「望むところですわ、貧乳ナース!」
足下に溜まったオイルの飛沫を飛ばしバシャバシャと音を立てて一直線に駆け寄ってくる小麦を軽く腰を落としたファイティングポーズで待ち受けるこより。
「って、ひゃあぁぁぁぁ〜!?」
次の瞬間、素っ頓狂な声を上げて小麦がマットに尻餅を付いた。
尻餅をついた格好でマットとお尻の間でオイルの飛沫を上げながら、ダッシュで得た慣性力にしたがってこよりの足元まで滑っていく。
「んふふ、いらっしゃいませー」
自分の足元に滑ってきた小麦を見下ろしたこよりはにっこりと微笑む。
何も労せずライバルが、絶好の電気アンマ体勢で飛び込んできたのだ。
まさに棚からボタモチ、飛んで火にいる何とやら。
ご丁寧な事に両足を大きく広げたはしたないポーズで尻餅をついた小麦の左右の足首は、きよりの両手が掴むのにピッタリの高さに差し上げられている。
「自分から電気アンマのおねだりしているのかしら?それでは遠慮なく」
小麦の両足首をしっかりと掴むこより。二人の手首と足首にはプールを満たしたオ
イルで滑らないようにタオル地のリストバンド、アンクルバンドが装着されていため、一度掴まれたら容易には振りほどけないように細工されている。
二人の魔法少女が電気アンマで決着をつける為の残酷な仕掛けといえた。
「ダメ〜ッ!」
小麦の口から大きな悲鳴がこぼれた。
両足首をがっちりホールドしたこよりがグッと両手に力を込め、小麦の脚を大きく開かせたのだ。
ピンク色の薄い布地一枚にわずかに守られた小麦の弱点が、こよりの蹂躙を恐れわななくようにヒクヒクと震える。
「んふふふ…」
邪悪な微笑を頬に貼り付けたマジカルメイドが小麦の白く柔らかな下腹部、少女の弱点に右の足の裏をピッタリと押し当ててる。
「い、いやだ〜ッ!」
すぐにも股間を襲うであろう衝撃に恐怖の悲鳴をあげる小麦。
普段の元気いっぱいの彼女からは想像できない音色だ。
「さあ…電気アンマさせていただきますわよ〜
小麦の悲鳴を楽しむようにこよりは、ことさらに勿体をつけている。
と、ここまで。続きは…ガンバります
(なんか書き始めで力尽きるなんて典型的な厨房っぽいな…)
新たな書き手キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!
>>56 タイトルを見ただけで思わず生唾が……(ごく。
そして、中身は小麦ちゃんだ〜〜! ばんざーい!!
電気あんまをしやすくするためのアンクルバンド。素晴らしいアイデアです〜!
ワクワクしながら続きの電気あんま本番お待ちしてます〜〜!!
現人神様がまた一人!!!
ご降臨じゃ!!ご降臨じゃ!!
小麦たんとこより様ですかぁ〜。それもオイル〜。GJ過ぎますね。続き頑張って!!
61 :
名無しさん@ピンキー:2005/12/12(月) 00:03:03 ID:gb050qde
so
最近自分以外の投下が相次いで凄く嬉しいです。
では、うちもちょっと投下します〜。
【其の参】
さて――。
いよいよ準備万端の私たちはお兄ちゃんの待つお部屋へ向かうのですが――。
「お姉ちゃん、ちょっとここで待ってて」
私はお姉ちゃんを廊下に待たせて先にお兄ちゃんの部屋の様子を窺うことにした。
折角お姉ちゃん(と私も)が着飾ってるのに、お兄ちゃんがいつものジーパン姿じゃ困るもん。
私はノックをしてお兄ちゃんの返事を待った。程なく返事が聞こえたので、お姉ちゃんに
「待っててね」と目配せしてから一人で部屋に入った。
* * *
「どうした? 随分時間が掛かってるじゃないか」
お兄ちゃんが私を見て声を掛ける。
慌てない、焦らない――。女の子の身支度には時間が掛かるものなのですよ、お兄様♪
「だって、お姉ちゃんを綺麗に着飾ってたんだもん」
私はお兄ちゃんの服装を確認した。いつものTシャツ・ジーパン姿ではなく、ゆったりとした
スタンドカラーのシャツとズボン。いずれも上質の部屋着でその上にローブを羽織っている。
わりとちゃんとしたお坊ちゃまの寛いだ格好だ。髪もちゃんと整えて髭も剃ってるし、ま、
これなら合格かな♪
私がそれを指摘すると、お兄ちゃんは照れくさそうな表情をする。
「なんとなく、さ――。もしかしたらお前たちも着替えてくると思って――」
うん。私たちの気持ちもちゃんと察してくれたんだ。上出来、上出来♪
「そんな事よりも――」
ん? お兄様、一体何を……? ちょ、ちょっと! お兄ちゃん、引っ付き過ぎだって!
「可愛いよ、茉莉花――俺の為に着飾ってきてくれたんだね」
お兄ちゃんは更に私の腰に手を回して抱きしめてきた。そして、私の頬に自分の頬を摺り寄せ、
何度もキスをしてくる! ちょwwwおにぃwww!
こ、これじゃあ、お姉ちゃんのときと同じパターンだよぉ〜〜〜〜!
そう思っている間にもお兄ちゃんは私をベッドに押し倒した。この流れももしや――。
「紫苑はまだ着替え中か? じゃあ、その前に準備運動でもしておくか」
せ、台詞まで同じです〜! いくら双子だからってそこまで……お兄ちゃん? いえ、
お兄様! 準備運動はもう十分済ませましたから、お姉ちゃんを呼んで来ま――。
「後でいいよ。ここまで露骨に誘っておいて焦らしはないだろ?」
私の両足首はしっかりとお兄ちゃんの両手につかまれ、右足が太股の間に割りいれられた。
さっきと同じくニーソックスの脚は摩擦係数がゼロでお兄ちゃんの責めを無抵抗で通して
――ああああっ!!
「うりうりうり〜〜♪」
「だ、だめっ! ……お兄ちゃん、待って!」
ここまで来て待っても何もあったものではない。お兄ちゃんは私のあそこを足の裏でブルブルと
震わせて責め立てた。……はぁん! に、二回目だよぉ〜〜!!
「あっ……、はぁッ……、……んくっ!! あああ……んッ!!」
お兄ちゃんの電気あんまはお姉ちゃんのそれと良く似ていて、少し力強かった――
* * *
「う……うう……。こ、腰が抜けちゃいそう……」
「茉莉花、どうしたの?」
別室で待っていた私は、股間を押さえて内股で歩いてきた茉莉花を見て目を丸くする。
茉莉花は壁伝いに内股で歩きながら部屋に入ってきた。とても思春期の女の子の歩き方とは
思えない、滑稽な歩き方なので私は思わず微笑んでしまう。なぜそんな歩き方をしているのか
も大体の想像はついた。
「クスッ……。晴樹にされちゃったのね。馬鹿ね、そんな格好で一人で行くからよ」
「そ、そうなのですか?」
茉莉花は意外そうな顔で私に聞いてきた。本人には自覚はあまり無いらしい
「そうだよ」
私は茉莉花を迎えて優しく抱きとめた。
「今の茉莉花はお人形の様に可愛いんだもん。いじめてくれって言ってるようなもの♪」
私が笑うと茉莉花はう〜んと唸りながら全身鏡に自分の姿を映している。綺麗に着飾るのと
男を誘い込むのが同義になっている事にまだ自分では気がつかないらしい。
(私はどうなんだろうか――?)
なんとなくだが、この茉莉花が選んだ格好は晴樹の性的衝動を誘発する気はしていた。
さっきまで私も自分の姿をその鏡に映し出していた。優雅な印象とは言え、実際には上半分が
露出した胸、動くたびに下着が見え隠れするスカート。その様子を見ながら、私は自分自身に
ドキドキと胸を高鳴らせていたのだ。もし、茉莉花が帰ってくるのがもう少し遅かったら、
きっと私は鏡の中の自分にキスをして、自分で慰めていただろう。
鏡の中の自分に見せるために――。
「お姉ちゃん、そろそろ行こうか。お兄ちゃんもう一杯一杯で待ってるみたいだし」
「フフフ……茉莉花はいきなり電気あんまされちゃったもんね――ぱんつの替えはいいの?」
「あ、いけない! 穿いてないんだった!」
え……? きょとんとする私を尻目に、茉莉花はスカートを翻して慌てて下着の替えを取りに
行った。ぷるん♪ と、白い剥き立てのゆで卵の様なお尻が跳ねるように揺れる。
「本当に脱がされちゃったんだ……」
私は茉莉花がむき出しのお尻で走って行くのを唖然としながら
見ていた。
* * *
「遅いな」
茉莉花を電気あんまして、それでも飽き足らずぱんつを脱がせて色々悪戯してやってから
また時間が経っている。
全く、女の準備ってのは時間が掛かる。ま、半ば俺のせいなのだが。
そう思っていると――。
「お兄ちゃん、お待たせ〜♪」
茉莉花がぴょこんと入ってきた。さっきと同じゴスロリチックなミニスカートドレス。
くせっ毛のショートカットが良く似合う、明るくて可愛い、表情がよく変わる人形――。
さっきと同じく捕まえて悪戯したくなる衝動を辛うじて抑えていると――。
「コホン、それでは、お待ちかねのお姉ちゃんの入場でーす! お姉ちゃん、どうぞ!」
茉莉花が廊下に向かって手を上げる。
なんだかもったいぶるなぁ……と思わず苦笑していたが、その俺にもその理由がすぐに
分かった。
そこに現れたのは――俺が今まで見たことのない紫苑だった。
完璧なボディをシルクのブラウスとミニスカートで包み、長い脚はニーソックスでその
脚線美を際立たせている。前で組んだ手には花束を持っていた。
頭に掛かっているのはマリアベールか。これじゃあ、まるで――。
「フフフ……結婚式ごっこだよ、お兄ちゃん♪」
このコーディネートは全部茉莉花がやったのだろう。この子は昔から器用だから――。
それにしても――。
(こ、これはたまんねぇかも――)
思わず俺は紫苑を正視するのを避けてしまった。見入ってるとそのまま吸い込まれそうに
なってしまう。
茉莉花が俺と紫苑を見比べながら笑っているのが目に入った。きっと今の俺は馬鹿みたいな
呆けた顔をしているのだろう。
(こいつ……こんなに綺麗だったんだ――)
真正面からは凝視できないが、時折盗み見るような視線で俺は紫苑の姿を上から下まで
見渡した。陰翳の浮かんだ表情は大人びて、清楚なデザインであるにもかかわらず、意外と
開いている胸の膨らみは柔らかそうで、そして――。
(こ、ここばかり見ちゃいけないんだろうな――)
そう思いながら視線を外せないのは、例の『絶対領域』だった。柔らかなスカートは
なだらかなヴィーナスの丘をその形のまま覆い、動きのあるデザインの裾はスリットと
相まって紫苑の眩しい太股から下腹部にかけてを曝け出している。もう少し俺がしゃがみ
込めば間違いなく、紫苑の下着に覆われたその部分を見る事が出来るだろう。
俺は見たい欲求と理性の間に挟まれ、自分が何をしているのか分からなくなってきた。
* * *
「お姉ちゃん、なんだか大成功みたいだね。お兄ちゃん、目茶苦茶照れてるよ♪」
茉莉花が私に囁きかける。自分の思惑通り(以上?)の効果があったようで得意満面に
なっている。
「お兄ちゃんってば、可愛い〜。意外と恥かしがりやさんなんだ」
茉莉花は楽しそうに笑ってる。私だって恥かしいんだけど――。
廊下で茉莉花に花束を渡された時は眩暈がしそうになった。
(こ、こ、こ……これって、その……)
(うん、結婚式のブーケの代わり。今日はお姉ちゃんとお兄ちゃんにとって、大切な日に
なるもんね♪)
(た、大切な日って――ま、待ちなさい、茉莉花! まだ心の準備が――)
そう言った時には既に部屋に入るように促される声が聞こえていた。
私は溜め息をついたが、もう後戻りが出来ないとばかりに深呼吸して晴樹の待つ部屋に
入っていった。
(でも、その時の晴樹の呆然とした顔――)
私は思わず心の中で忍び笑いする。これは当面、晴樹をからかうネタに出来そうだ。
晴樹は餌を食べている小動物の様にせわしなく、視線をあちこちに走らせている。
どこか一箇所を注視してると私たちにエッチな内心を疑われると思ってるのだろうか?
こちらは一応見られてもいい格好をしてきてるのに。男の子ってヘン――。
でも――。
さっきから晴樹がチラチラと見る視線の先――。私は勿論、そこがどこかは分かっていた。
(動くだけで見えちゃってるんだろうな――)
私はドキドキと恥かしさと興奮で胸を高鳴らせながら部屋の中ほどに進み、大きめのベッドに
腰を掛けた。今日はここで晴樹に色々といじめられたり、悪戯されたりするのだ。
このふかふかで柔らかいベッドは、私と――茉莉花の処刑台なのだ。
(でも、今からこんな調子で大丈夫なのかな?)
晴樹がこういうコスプレっぽい衣装やシチュエーション的なものに弱いのは良く分かった。
さっきは私のパンツを脱がしてショーツを見てたくせに、今は真っ赤になっちゃって。
「き、綺麗だよ――紫苑」
晴樹の搾り出すような声を聞いて私は一気に有頂天になってしまった。
「ありがと……晴樹。――フフッ、ちょっとエッチっぽいかな? ねぇ、立ってないで
こっちに来なよ」
「え? あ、うん……」
晴樹は私に促され、少し間を空けて隣に腰掛けた。私は悪戯心を起こし、晴樹に密着しそうな
距離まで詰め寄った。思わず視線を逸らせる晴樹。多分、その位置から私を見れば私の胸の
谷間が覗けるだろう。
「しかし……すげぇな、その胸」
晴樹がいかにもスケベそうな口調で言うが、照れくさそうな表情なので逆効果だ。
私はどんどん挑発したくなる。スカートのフロントサイドのスリットも少し広がり目にした。
白い太股から下腹部のあたりの肌が見え、シルクのショーツの紐が見えた。
晴樹は嬉しそうな困ったような落ち着かない表情だ。
(ここまで動揺してくれたら女冥利に尽きるかも――)
と私は心の中で舌を出す。
「晴樹。さっきから胸とかスカートの裾ばかり見てるよ?」
私がからかう様に言うと、
「し、しかたないだろ……! そんな格好して来るんだから――」
「そっか、そうだよね――」
私は反対側のソファに腰掛けている茉莉花を見る。突然見つめられてきょとんとしながらも
茉莉花は可愛らしい微笑を返してきた。
「私たち、晴樹の生贄になりに来たんだもんね――」
私は晴樹の手を掴むと自分の胸元に滑り込ませた。
「フフッ――早くお仕置きしてください。私たちのご主人様♪」
私が晴樹にとびっきりの笑顔を向けようと思ったその時――。
「そうだよ、お兄ちゃん――」
茉莉花が声を掛ける。
「紫苑お姉ちゃん、やっぱり電気あんまに弱いんだよ――。私の時と反応が全然違うもの。
私、さっきお姉ちゃんとお兄ちゃんに電気あんまされたけど、お姉ちゃんみたいにあんな短い
時間で洪水になったりなんかしなかったもん――」
私の動きがまたそこで固まった。今折角優位になっていた立場も茉莉花の言葉で一瞬のうちに
無くなった。晴樹はじっと私の股間の辺りを凝視し、たっぷり見つめてから私の顔を見た。
そこにはさっきまで見て取れた戸惑いや気恥ずかしさは見当たらなかった。
* * *
「この格好で電気あんまか――。流石に萌えるな」
晴樹は私の股間を見つめながら呟く。すぐ傍にいてその声が聞こえる私はスカートの裾を
押さえようとした。しかし、そうすれば反対にお尻のほうが見えそうになり、慌てて手を離す。
だけど、今度はその動きで前の方がもっと見えてしまうジレンマ――。
「どう頑張っても見えちゃうよ、お姉ちゃん♪」
茉莉花がニコニコと私の焦る顔を見ながら微笑んでいた。
「いいじゃない、お兄ちゃんにサービスしてあげれば。どうせ電気あんまの時はしっかりと
見られちゃうんだよ?」
茉莉花は私のロンググローブをゆっくり脱がせて胸のボタンをもう一つ取った。
「や、やだ……」
危うく片方の乳房がこぼれそうになる。この状態では上も動いたら肝心な所が見えてしまい
そうな状態だ。
(もう……嬉しそうな顔しないでよ)
私は照れながらにやけてる春樹の顔を軽く睨む。だけど、晴樹はますます楽しそうな顔つきに
なった。――血を分けた姉ちゃんが困ってるのがそんなに楽しいの? 馬鹿。
「フフフ、次のイベントもあるんだから、早くお仕置きしちゃおうよ。普通の電気あんまでも
十分、お姉ちゃんにはお仕置きになるよ」
こちらも楽しそうな茉莉花。――後で覚えてなさいよ。あなただって、只で済まされる可愛らしさ
じゃないんだから――!
「そこに寝転んで、紫苑」
茉莉花を睨んでる時に、晴樹の声が聞こえて私はギクッと首を竦めた。
いよいよ、されるんだ――。前の時の駆け引き上されていた電気あんまと違って、今度は
始めから私をいじめるための電気あんまをされると思うと、私の心臓は高鳴っていった。
同時に、胸の奥底から何かどす黒くじんわりと湧いて来るものがある事も――。
「う、うん……」
私は腰掛けていたベッドに乗ろうと、足を上げて腰をずらす。その時に、晴樹の表情が変わった。
「……? あっ!!」
私は脚を上げた時に晴樹にまともに見られたのに気がついた。普通に足を動かすだけでも見えて
しまうのに、座った状態で片足だけ膝を立てるように上げたら――。
(パンチラ何てものじゃないよね。もう……)
自分の仕草の一つ一つが恥かしい事をしているように思えて、私は困ってしまった。
(だけど、晴樹は喜んでくれるのかな?)
チラッと晴樹を見ると晴樹も私を見ていて目がばっちり合ってしまった。私たちは二人とも
慌てて目をそらしてしまう。
(もう……。これなら電気あんまされていたほうがマシだよぉ――!)
この物凄い恥ずかしさとほんの少しの嬉しさが入り混じった気持ち、これが続くのに私は
耐え切れず、思わず身悶えしそうになった。
悪い気はしなかったけど――。
* * *
(だ、だめだ……。破壊力ありすぎ――)
紫苑の仕草一つ一つが俺の煩悩を掻き立てる。腕を動かせば胸チラするし、足を動かせば
パンチラ攻撃。濃いブラウンのスカートの奥から覗くシルクの光沢のある白さに包まれた
ヴィーナスの丘と張りのある肉付きの良い太股。お尻に少し食い込んだシルクのショーツの
三角地帯の皺は、その中に隠された神秘の割れ目を十分に想像させて頭がクラクラして来る。
茉莉花もそれなりにセクシーな格好をしていたが、紫苑みたいに女の色香が匂い立つ雰囲気は
まるで無いので、悪戯にスムースに入り込めた。紫苑にするのは生々しいと言うか、背徳的な
感じがする。それは勿論血を分けた双子の姉である事も多分に影響しているだろうけど。
「こんな事しちゃっていいのかな?」
俺が紫苑の顔を見ながら言う。
「なにが?」
紫苑が聞き返してきた。その声色もいつもより官能的な気がする。
「いや、その……電気あんまって子供同士でする遊びじゃないか。それをその紫苑にしちゃっ
ても――」
「あ〜、お兄ちゃん! それって、私は子供だから遠慮なく電気あんま出来たって事!?」
「え? あ! そ、そういう意味じゃなくて……」
茉莉花が拗ねたような表情をするが、目は笑ってる。
「だって、お兄ちゃん、お姉ちゃんに電気あんました事があるじゃん?」
「あれはその……紫苑が挑発するから……『女には電気あんまは効かない』って」
「100%嘘だって事はもう分かったでしょ?」
「うん……まあ」
だから困るのだ。俺は紫苑がやせ我慢をしすぎてショーツとパンツをぐっしょり濡らした光景を
思い出していた。あんなに効くとは思っていなかったのだ。さっき茉莉花に悪戯がてらちょっと
長めの電気あんまをしてやったが、やはり同じようにショーツはぐっしょりと濡れていた。
だから紫苑だけに効くのではなく、女の子だから電気あんまは有効な事が分かったのだが――。
(紫苑の濡れ方と茉莉花の濡れ方は違うんだよなぁ――)
茉莉花の濡れ方や電気あんまでの悶え方は、まだなんとなく、悪戯の範疇から越えていない気が
するのだ。匂いも強くないし、悶え方も擽られて笑っている子供がちょっと色気づいた感じ。
一方の紫苑は完全に大人の色気に近いものがあった。濡れ方も派手だし、匂いもかなり強い。
もっともこの前の時のそれは、やった後で茉莉花に指摘されて気がついたのだけど。
(こいつはどんな悶え方をするんだろう――)
今から考えると紫苑のあのポーカーフェイスも萌えてくる。あの仮面の表情の下で紫苑は
女の子には耐え切れない苦悶と快感に襲われ続けていたのだ。それを表情に出さないように
懸命に頑張る姿。それを想像すると、下半身のモノが充血してくる。
「晴樹……見つめられちゃ、恥かしいよ……」
紫苑の声が聞こえ、俺は我に返った。見ると紫苑が顔を真っ赤にして俺を見ている。
凄く恥かしそうに、体を捩り、前はそれとなくスカートを押さえて。だが、足を俺に向けて
仰向けに寝ているのでショーツは隠しきれていない。
紫苑にもそれは分かっているようで、彼女はどうやら俺がじっとスカートの中を見つめていると
勘違いしたらしい。勘違いでもないか。気がつくと視線はそこに行くのだから。
「やるなら……早くして……」
紫苑はイジワルに焦らされていると思ったのだろう。ちょっと拗ねた表情で俺を見ると、
スカートを押さえていた手をお腹の辺りで組んだ。好きにしていい、と言うことなのだろう。
「うん……」
俺は物思いに耽っていた時間が意外な効果がある事を知った。女の子には時間を置く事も
大事なんだ。性急にせっつくだけでなく。
だが、これ以上は逆効果だろう。俺は腹を決めて紫苑のニーソックスに包まれた足首を掴んだ。
紫苑はビクッ!と反応するが、彼女も覚悟を決めたように目を閉じる。
「お仕置きの電気あんま、始めるからな。覚悟はいいか?」
紫苑はコクリと頷く。俺が両足首を掴んだ状態で右足を紫苑の太股の間に滑り込ませると、
「あっ……」と溜め息の様な声が漏れたが、それ以上は何も言わなかった。
俺はゆっくりと太股まであるニーソックスの感触を楽しみながら足を割りいれると、股間には
土踏まずをあてがった。
「ああっ……!!」
紫苑は白いおとがいを仰け反らせ、官能的に呻いた。
「踵アンマはもう少し後のほうがいいんだよな、茉莉花?」
俺は息を呑みながら俺たちの様子を見ていた茉莉花に聞いた。さっき茉莉花に電気あんま
した時に色々とアドバイス?をしてもらったのだ。
「う、うん……」
茉莉花は紫苑の表情から目を離さない。俺は更に紫苑のシルクのショーツに包まれた股間を
振動で刺激した。ビクビクッ!とニーソックスに包まれた太股が震える。
「う……。クッ……」
紫苑は切なげに何かに耐える表情をしている。マリアベールをとった紫苑の表情は今度は
唯一施されたルージュだけが強調されて、年齢よりも大人びた色気を見せている。
紫苑が動くたびに大きく胸元を広げたノースリーブのブラウスからは白い双球が零れそうに
なり、慌てて胸元を押さえるが、逆に隠し切れない部分が強調されてしまう。
そして肝心な部分はと言うと――。
「あッ……! ううっ……ん!!」
紫苑の股間をブルブルと震わせるたびに、腰の辺りがビクビクと震えている。スリット入りの
ミニスカートは完全に捲くれ、白いなだらかな下腹部が汗ばんでいるのが見える。
俺の足元もしっかりと濡れていた。今日はそれを隠してくれる股布の分厚いパンツはない。
ニーソックスに包まれた太股も懸命に電気あんまに耐えるように内股になり、少しでも股間の
負担を軽減しようとしている。
いや、この状態で搾るように内股になっては、俺の足が逆に股間に押し付けられ、より強い
刺激が股間に伝わるだけではないか――と言うより、それが紫苑の内なる目的なのかも知れない。
「こんなのをいつもポーカーフェイスでごまかしてたのか……大変だっただろう?」
俺は頬を紅潮させて何かに懸命に耐えている紫苑に聞いてみた。
「いつもは……ここまで……感じたりしないから……」
ハァ……ハァ……と荒い息遣いをしながら紫苑は答える。
「いつもの晴樹の電気あんまって……痛かったり……ちゃんと決まってない事もあったから
……今日のは全然痛くなくて……気持ちが……いい……の……」
はぅん!と小さな悲鳴を上げる紫苑。そうか、俺が未熟だったんだな……と反省しながら、
少し感謝して茉莉花のほうを見た。茉莉花は意を悟ったのかVサインだ。
「いつまでも気持ちいいだけとは限らないけどな」
「えっ……?」
「俺はお前のソコを痛くしてやりたいのさ。女の子の急所を電気あんまで痛くしてやる――
それが今日の本当の目的なんだから」
「…………私にされた仕返し?」
「それもあるけど……」
俺はクスッと笑った。紫苑は虚ろな目で不思議そうに首を傾げている。
「痛くするのは急所――マンコだけ。マンコだけを狙っていじめて、お前を恥かしい痛さで
悶えさせてやりたいんだ。あの時、鏡に映ったお前を見て、俺はお前がそういう事をされる
のが好きだって知ってるからな――」
「は……晴樹!」
紫苑は思わず目を見開いた。そう、俺は知っていた。紫苑が俺の名前を叫びながら手にした
定規で自分の無毛の割れ目をビシビシと打っていた事を。自分で打って股間を押さえて内股に
なって悶える紫苑の顔は今でも忘れない。
「あの時の顔を再現したいんだ――いいよね、紫苑。俺がこんなサディスティックな欲望を
抱くようになったのはお前のせいなんだから」
俺は電気あんまを続けながら熱い目で紫苑を見つめていた。
* * *
(マンコだけを狙っていじめて、お前を恥かしい痛さで悶えさせてやりたい――)
晴樹はそう言った。その途端、私のいけない所が熱くなり、女の子の熱い蜜がじゅん……
と迸った。晴樹に気づかれて無いだろうか――?
(あの時の顔を再現したいんだ――いいよね、紫苑)
(俺がこんなサディスティックな欲望を抱くようになったのはお前のせいなんだから――)
晴樹の言葉に私は呆然としてしまう。あの時、自分でも何をしたか、細かくは覚えていない。
ただ、夢中になって晴樹の言うように自分をいじめていた事は覚えていた。
* * *
定規を持って叩いたのは最初は手だった。
そして太股、その内側――お腹の下の方の辺りをビシビシ打った時は気持ちが良かった。
お尻も痛かったが、その痺れる感覚が良かった。
でも、あそこだけは――。
下半身を中心に定規の鞭で自分を打擲(ちょうちゃく)して興奮していた私は禁断の部分を
打ってみたい欲望に駆られた。
だけど、それだけはやってはいけない事だと思った。それをしたら私は普通の女の子じゃ
なくなってしまう――そう思って鏡を見た時、私は促されたのだ。『鏡の中の晴樹』に。
(ソコを打って悶える姿を見せてよ、紫苑――)
私は空耳だと信じた。いや、信じるも何も空耳以外にありえなかった。
鏡の中に私と同じで裸の晴樹がいて、私の体の奥から滲み出る黒い欲望が鎌首を擡げて
私を支配しようと――いや、私自身がその本性を曝け出そうとしているのを後押しする
――そんな事は絶対にありえないのだ。
でも――。
(うん――。見てて晴樹。私が……苦しむところを――)
(苦しむ……? 嘘なんかついちゃダメだよ。悦んでするんだろ、紫苑は?)
(……ゴメン――。晴樹の言う通りなの。私は……晴樹にこうされるのが、夢なの――)
そう言うと私は自分の割れ目をビシッ!と定規で打った。今までと違う、電気が走ったような
衝撃がソコから全身に広がった。
(あああああーーーーッ!!!)
私は懸命に唇を噛み締めて絶叫を上げるのを辛うじて防いだ。万が一、こんな事をしている
のをお父さんやお母さんに見られたら、私はもうこの家にはいられない。だけど――。
(大丈夫だよ、ボクがいるから――)
晴樹は私に優しく声を掛けてくれた。ボクだけが紫苑のいけない所も受け入れてあげる――とも。
(晴樹――もうだめだよ。こんな事……お願い、今なら私は普通の女の子に戻れるから――)
(普通の女の子なんて――)
晴樹の声が更に優しくなる。私は耳を塞ぎたくなった。いや、この声は耳でなく脳裏に響いて
いるのだから、そんな行為は無駄なのだが。
(そんなの、紫苑には似合わないよ。紫苑の美しさは普通の女の子じゃないんだから――)
(違うよ……! そんなの違う――私は――私はただ晴樹と――)
(ボクとどうしたいの? 血を分けた双子の分身のボクと――? そんな事を考える事こそ、
紫苑が普通の女の子じゃない証明じゃないの――?)
(違う――! 違う――! 違う――! 私は――私はただ晴樹のことが――)
(ボクに気に入られたければ――)
晴樹の声色が変わった。優しい甘く蕩けるような声――。でも極上の蜜は毒の味に似ている
かもしれない。
(ボクに愛されたければ――続けるんだ。今やってる事を――)
(――はい)
私には最早逃げ道は無かった。私は自分の大事な所――いけない所を何度も定規で打った。
一発打つごとに打った所が痺れ、熱い蜜が中から迸った。五度目の打擲の時にはもう股の
内側がぐっしょりと濡れそぼっていた。
そして七度目の打擲で私は――昇りつめてしまったのだ。定規を投げ出し、両手で股間を
押さえてもみしだき、固くなった小さな突起が震えるのを刺激して――。
その時に見た鏡に映っていたのは寝巻きを着てながら爛々と瞳を輝かせている晴樹だった。
私は引き渡されたのだ。
鏡の世界にいるの夢の中の晴樹から、私と血を分けた現実の世界の弟の晴樹へと――。
* * *
「どうしたの、紫苑?」
晴樹の声が聞こえる。
同時に私の股間からひしひしと突き上げてくる快感の波が再び強く感じ取れた。
「う……ああん……。な、なんでも……ないの……」
「……? ヘンな奴」
興奮しながらも不思議そうな表情で私を見つめる晴樹。現実の晴樹は鏡の国の晴樹に比べて
子供っぽい気がする。手に取るように、とまでは言わないが晴樹が何をしたいか、何を
して欲しいか、なんで怒ってるのか、などは大体の想像はつく。私たちが双子だからかも
しれないけど。
でも――。最近の晴樹は時々、鏡の中の晴樹みたいに思える事がある。
さっきの『紫苑をいじめてやる』宣言とかがそう。陰湿でねちっこくて残酷な晴樹――。
違うのは鏡の中の晴樹がそれを優しい言葉と甘い雰囲気で隠しているのに、現実の晴樹は
自分の獣欲を隠そうとしないところか。だけど、本質は同じなのだと思う。
もしかしたら現実の晴樹も段々鏡の中の晴樹の様に、真綿で首を絞めるような甘い罠を
仕掛けてくるかもしれない――なせなら、私がそうされるのが――。
「そろそろ踵でグリグリあんましてやろうか?」
「えっ?」
「もう十分に濡れただろ? 今からなら痛くないよな?」
「そんな……。うっ!」
私は顔をしかめた。晴樹の踵が急所をしっかりと捉えたからだ。
「ここをグリグリしてやると女は喜ぶんだよな――さっき、茉莉花もそうだったし」
「ああああ……! ……ああっ!!」
晴樹の声が聞こえ、茉莉花の「お兄ちゃんッたら!」と抗議する声も聞こえたが、私は
それに答えるどころではなかった。甘い悲鳴をあげながら、晴樹の足を掴んで股間から
離そうとする。勿論、その努力は無駄に終わるのだけど。女の手と男の足。力比べしても
勝てるわけが無い。
「だ……だめっ! ああああ〜〜!!!」
私は髪を振り乱して悶えた。胸も最早全部見えているだろうけどそれどころじゃない。
晴樹の踵は的確に私の陰核を捉え、そこを中心に割れ目に食い込ませるようにあんまを
続けていた。さっきまでのブルブルした刺激と違い、性器を強く圧迫され、快感だけでなく
苦悶も感じさせられる電気あんまだ。
「うぁ……あ……。……んくっ!!」
私は快感と苦悶の狭間を彷徨わせられる心地がした。この踵グリグリ型の電気あんまは
容赦なく力強い男性的な責めを感じさせた。さっきまでの繊細な責めもいいけど、このされ
方も……ちょっといいかも。
(ちょっとじゃないくせに――)
私の中の分身がそう言って笑った様な気がした。
冗談じゃないよ――私はその声に反抗した。まだ負けたわけじゃないんだから!
こんな踵アンマぐらい跳ね返して――。
……グリッ!
「はぅう……!?」
私は思わず仰け反って悲鳴を上げてしまった。
「あ、ごめん……。ちょっと力が入っちゃった。……痛かったか?」
脳天気な晴樹の声が聞こえ、涙目の私はこいつをぶん殴ってやろうかと思い、キッと睨みつけた。
それを見て晴樹が首を竦める。
何しろ、興奮した晴樹が私の滑らせた手が離れたにも関わらず、かなりの力で股間をグリッと
踵で捻られたのだ。いくら十分に濡れているとは言え、敏感で鍛えられない急所を乱暴に踏み
にじられてはたまったものではない。
だけど、その後晴樹が言った言葉はもっと信じられない言葉だった。
「ここまで痛くするのは、『まだ』早いよな」
「え……?」
晴樹は何を言ってるのだろう――。
さっき言ってた痛くするって……この『ぐりぐりアンマ』の事じゃないの?
「もちろん、ぐりぐりアンマなんて基本に過ぎないさ――」
晴樹はニヤリとたちの悪い笑顔を私に向ける。
「お前は普通に電気あんまされた上で、更に色々な事をされるんだ。これはお仕置きと調教
なんだから当たり前だろ? 痛い事、苦しい事、エッチな事――ちゃんと気持ちいい事も
してやるから安心しろ」
嬉々として晴樹が言う台詞は私には他人事の様に聞こえていた。
まだ現実の自分にされる事だと信じたくなかったから、なのかもしれない――。
* * *
「ううん……はぁうん!」
お兄ちゃんのお姉ちゃんへの電気あんまはまだ続いている。最初の土踏まずでの電気あんまは
本当にただの準備運動だったようだ。その後はずっと踵でのぐりぐりアンマを続けている。
「晴樹……。長い……よ……。もう……許して……」
大きな目に涙を一杯に溜めたお姉ちゃんが辛そうな表情で訴える。
確かにお兄ちゃんのグリグリ電気あんまは執拗にアソコだけを狙っている上、テンポが単調
なのでされ続けるのは辛いと思う。普通ならばもっと違うポイントを狙ったり、テンポを
変えたりして逝きやすくするはずなのに――。
(お兄ちゃんは、お姉ちゃんをいかせてあげないつもりなんだ)
私はそう思った。お姉ちゃんを気持ち良さと辛さの間で彷徨わせるいじめ方をしている。
もしお姉ちゃんをイかせて楽しむなら、私の時みたいに色々なテクニックを駆使するだろう。
それをせず、わざと稚拙なテクニックで、だけどしっかりとポイントは抑えてるやり方は
間違いなくお姉ちゃんをいじめるためだった。
お姉ちゃんはポイントを抑えられているので感じないわけは無く、大事な所を長時間圧迫されて
いるのでこれに耐えるために体力も消耗しているだろう。反対にお兄ちゃんはほんの少しの
力でお姉ちゃんをたっぷりと責めている。急所を責めているのだから当然だけど。
でも――。
女の子の急所だけを責め続けられるのって、とっても辛いんだよ――。
私はお姉ちゃんをいじめたいとは思っているけど、この電気あんまのされ方は一人の女の子
として同情してしまう。イクにイケない辛さ、女の子としての尊厳を陵辱されるような執拗さ、
何度も昇り詰めては痛くされて、苦悶に喘いでいる様子を見られながら笑われる口惜しさ――。
(相手がどんなに憎い女の子だって、女の子は女の子に対してこんな仕打ちは出来ない)
お兄ちゃんは男の子だからこんな事が出来るんだ、と思った。
私はお兄ちゃんにそれを訴えて止めさせようと何度も思った。だけど、それは出来なかった。
もしそんな事を言ったら、お兄ちゃんは喜んでもっとお姉ちゃんにこの状態を長引かせるように
するだろう。それこそ無間地獄だった。もっと酷い事をされる方が何千倍もマシ――私もそう
思ったし、それが分かっているお姉ちゃんも私の方に助けを求めなかった。
「うぁあああ……。うっく……あああッ……!」
お姉ちゃんは髪を振り乱して悶えまくっている。両手は辛そうに爪を立ててシーツを掴んでいた。
そうしないととても耐えきれないからだ。そのシーツも既にぐちゃぐちゃで、ここまでの
お姉ちゃんの苦悶の凄まじさを物語っている。
私には男の子の『キン蹴り』の痛さはわからない。でも、お姉ちゃんにされたからといって、
その仕返しにここまでするのはお兄ちゃんはやりすぎだと思った。それは私が女の子だから
そう思うのかも知れないけど。
「お、お兄ちゃん……お仕置きはそろそろこのぐらいにして、調教を始めましょ? あんまり
飛ばしすぎるとお姉ちゃんの体力も持たないし、それに……『キン蹴り』の仕返しも十分に
出来たでしょ?」
私はつい口を挟んでしまった。『調教を始めましょ?』と言うのは一見酷い事の様に聞こえる
かもしれない。だけど私はこの言葉はお姉ちゃんにとって相当好意的だと思った。
次のステップはもっと酷い事かもしれないけど、そうする事によって少なくともこのステップは
終わるのだ――この女の子にとって地獄の様な電気あんまは。
実際、お姉ちゃんはその言葉を聞いて私の方を見て安堵の表情を見せていた。お姉ちゃんは
私の気持ちが分かってくれたようだ。
だけど、お兄ちゃんは私たちが考えている以上の悪魔だった――。
「いや、もう少し続ける。まだ十分に俺の方の体が温まってないしな。それに、金蹴りの
仕返しはこれじゃないぞ? ちゃんと別に同じ事をしてやるつもりだからな」
「「な……!!」」
お姉ちゃんと私は一緒に声を上げた。あまりの言い分に呆然としてしまう。
「そ、そんな……! それじゃあお姉ちゃんがかわいそうだよ! お、お兄ちゃんの体が
温まるのって――いつ!?」
私は努めて冷静に言おうとしたが、最後の方は悲鳴に近い上ずり方だった。まだ虐め足り無い
なんて――。
「そ、それに……同じ事ってまさか――お姉ちゃんの……急所を蹴るって事?」
私は恐る恐る聞いた。思わず自分の股間が蹴られる事を想像し、キュッと内股になってしまう。
女の子だってここは蹴られると凄く痛い。男の人の蹴りがまともに当たったりしたら――泡を
吹いて失神してしまうかもしれない。
「なるほど……蹴るのもいいな。後でジムでスパーリングするか。お仕置き電気あんまで十分
体力を消耗させてからな」
「そ、そんな――!」
思わず悲鳴を上げたのはお姉ちゃんじゃなく私の方だった。まだ電気あんまされている最中の
お姉ちゃんは荒い吐息をつきながら懸命に耐えている。お兄ちゃんがこんな悪魔の様な話を
している間も、お姉ちゃんの体は小刻みに震えていて、電気あんま放つ大事なところから
押し寄せる波で苛まれているのは分かる。お姉ちゃんは身を捩りながらも私たちのほうを
見ていて、話の内容は聞いている様だった。
「俺が思ってたのはちょっと違う責め方だったんだけどな。茉莉花の案も採用して、両方する
ことにしよう」
お兄ちゃんは楽しそうに笑う。
「そんな! 私の案だなんて――!」
「紫苑は知ってるよな? 俺がお前のここに何をしようと考えてるかを」
お兄ちゃんはそういいながら股間をグリグリする足に力を込めた。
「はぁううう……!!」
お姉ちゃんが背筋を反らせて仰け反る。「ああああ……」と苦悶の呻き声を上げながら、
お姉ちゃんはコクコクと頷いた。それを見たお兄ちゃんが唇の端を釣りあがらせて笑う。
これはお兄ちゃんとお姉ちゃんだけに分かるキーワードだったのだろうか、私にはさっぱり
要領を得なかったが、差し当たって困ったのは先の提案、スパーリングの話だった。
「お兄ちゃん……それはお姉ちゃんが可哀想だよ――」
最早私には駆け引きも何もなく、お姉ちゃんに心から同情してお兄ちゃんの考えている事を
止めさせようとした。そうする事によって私がお兄ちゃんの怒りを買い、身代わりにされる
可能性があるかもしれないけど、それでもいいと思った。お姉ちゃんのされる事は女の子には
辛すぎる……。それを見逃すのは女の子には無理だった・だから――。
地下のジムで――私たちの館には地下室があり、その中の一つが練習用のジムに改造されている。
お姉ちゃんとお兄ちゃんが武道を習い始めたのを切っ掛けに作られたものだ――体力を消耗
しきった上、セクシーなリングコスチュームを着せられたお姉ちゃんが、獣欲に満ちた
お兄ちゃんに陵辱される。
勿論電気あんまもされるだろう。その時は素足でされるとは限らない。格闘技用のシューズを
履いた足でレオタードの股間を電気あんまされて、泣きながら絶叫するお姉ちゃん。
でもそこは地下室でお姉ちゃんがいくら泣いても喚いても誰も助けには来ない――。
その状況を想像し、おそらくそうなってしまうだろう事を私は確信した。そして――。
「お姉ちゃん!」
私は電気あんまされ続けているお姉ちゃんの首に両手を回して抱きしめた。意識が朦朧と
しているお姉ちゃんが私をじっと見る。私はお兄ちゃんに見られないように涙を零した。
「ゴメンね。お兄ちゃんがこんな悪魔だったなんて思わなかったから――お姉ちゃんに……」
「…………」
お姉ちゃんは優しく私の髪を撫でてくれた。その最中もお兄ちゃんの電気あんまは続き、
お姉ちゃんは「あっ……」と熱い溜め息をついて悶える。お姉ちゃんの体に密着していると
電気あんまが与える快感と苦痛がどの様にして体を流れていくか、その微妙な震えでわかる
気がした。
お姉ちゃんのあそこはすごい事になっていた。絶え間なくあふれ出す女の子の蜜で下着はおろか
スカートもシーツもびしょ濡れになり、ぐしゃぐしゃになっていた。お姉ちゃんのあそこには
お兄ちゃんの踵が長時間食い込まされたままで、振動も流石に一定ではなく強弱がついて
いたけど、力はしっかりと入っていて、圧迫感はずっとつづいているだろう。
お姉ちゃんの両足はピンと伸びたまま、逃げる事も叶わず、太股は電気あんまの振動と内から
溢れ出る震えで、絶え間なく揺らされている。お尻のほうもショーツが捩れて深く食い込み、
お姉ちゃんの下半身で責められていないところは無かった。
私は唯一責められていない女の子の所――お姉ちゃんの大き目で丸いおっぱいを優しく
揉んであげた。お姉ちゃんは「あん……」と喘ぎ声を上げたけど、これでほんの少しでも
急所を責め続けられる苦悶が和らぐなら――そう信じて奉仕するように優しく揉み、蕾の
様な乳首を舐めてあげた。
「いい感じだな、茉莉花。そこもしっかりと解してやってくれ。後でスパーリングの時に
狙ってやるからな」
「お兄ちゃん――」
お兄ちゃんは私が味方である事を信じきっているようだ。勿論、私はお兄ちゃんの味方だ。
お兄ちゃんがお姉ちゃんを虐める手伝いをする――それが私の役目。でも――。
「スパーリング……ね」
私はお姉ちゃんの呟くような声を聞き、お姉ちゃんの顔を見た。お姉ちゃんは電気あんま
されて悶えていながらも自信たっぷりの表情で私を見る。
「墓穴を掘ったね、晴樹――。格闘で私をどうにか出来るなんて、本気で思っているのかな?」
お姉ちゃんは汗だくの顔に笑みを浮かべ、私だけに聞こえる声で呟き、私だけに見えるように
ウィンクをした。
反撃――する気なの?
これだけ絶望的に不利な状況で、しかも私がお兄ちゃんにつくのはわかっているはずなのに。
私はこれだけ責めさいなまれても自信に溢れているお姉ちゃんの顔を神々しく感じた。
投下終了です〜。
最初の姉兄妹の明るいじゃれあいから、後半はかなりSMチックな展開にw。
電気あんまでどこまで女の子を虐められるか? とある意味テストでした。
また明るい展開にもどることもあります〜。
涙で前が見えない!!
リアルタイム神来てた。GJですよ、相変わらず。
さてどんなことされるんでしょう、痛い事、苦しい事、エッチな事そして気持ちいい事って…
メチャクチャ楽しみです。
あえて言おう!!
神であるとッッッ!!!!!
素晴らしいです!
現人神ご降臨!!!現人神ご降臨!!!
現人神ご降臨!!!現人神ご降臨!!!
称えるんだ!!称えようぞ!!!
86 :
名無しさん@ピンキー:2005/12/12(月) 14:49:35 ID:eDx2uxLF
鏡のエピソードがあやしくていい感じ。
gj!
88 :
名無しさん@ピンキー:2005/12/13(火) 13:31:21 ID:qdUdB+NM
age
89 :
名無しさん@ピンキー:2005/12/14(水) 02:12:33 ID:83KjPE2n
次の神マダー?
Anmania氏、グッドバイブレェション
91 :
名無しさん@ピンキー:2005/12/15(木) 14:20:47 ID:G+Dpr2zu
やらしーっすね。
グッジョ!
前スレが保管される前に落ちたみたいだが、
残りのSSとか次スレ誘導とか大丈夫なんだろか‥
「それでは悶絶・電気アンマ、レッツビギンでございます〜!」
おなじみの決めセリフとこよりの右足が振動を開始した。
こよりの右足が起した振動が小麦の身体を振るわせ、二人の周囲のオイルの水面に波紋を広げる。
「いやぁ〜〜〜〜ッ!」
ちっぽけな布地一枚隔てただけの少女最大の弱点にあてがわれたこよりの足の裏から送り込まれる振動に小麦が悲鳴をあげた。
ビリビリビリビリビリビリ……
こよりの脚が引き起こす細かいバイブレーションが、否応無しに小麦の股間に甘い痺れを送り込んでくる。
「で、電気アンマって…キ、キクぅぅぅッ〜」
両足首をがっちりとホールドされ下半身をマジカルメイドの右足でガクガクと揺さぶられる小麦の唇から悲鳴がこぼれ出す。
それまで電気アンマといえば、マジカルナースに変身前の「中原小麦」は学校の仲の良いクラスメートの女の子達と電気アンマの掛け合っこをしたこともあるのだが、活発な小麦はいつも電気アンマを仕掛ける立場で自らが受けた経験はほとんど無かった。
(小麦が毒牙にかけてきた仲の良いクラスメートとは言うまでも無く「国分寺こより」だった。そして、それは今の状況を考えると皮肉としか言い様がないが)
それだけにマジカルメイドからの電気アンマは強烈な衝撃だった。
筆舌に尽くしがたい快感の塊とオシッコが漏れそうな不思議な感覚が下半身全体から突き上げ小麦の脳天を直撃する。
「あん、ああんっあああ」
二人ともオイルまみれでヌルヌルのため、こよりが脚を振動させると足の裏が滑って小麦の股間から外れそうになる。
「きゃん!あんっ!ああっ!」
その度に敏感な突起がかかとで強く弾かれ、小麦はたまらず高い声を上げていまう。
何度も繰り返すうちに、こよりもそれが有効な責めテクニックであることを学習した。
足の裏全体を小麦の股間に密着させ振動させるだけでなくオイルのヌメりを使って敏感な突起を擦り上げる。足の親指と人差し指の間にビキニの布地ごと挟み込みグリグリとシゴき上げる。
「ウフフ、コレはいかがですか…?では、コレは?…ウフフフ」
即席で様々なテクニックを編み出しそれを小麦の股間で試し翻弄するマジカルメイドだった。
「あにゃあぁぁッ、んひゃあぁぁぁん〜ッ!」
股間から全身に突き上げてくる振動の甘酸っぱくも切ない刺激に必死に耐える小麦。
こよりの踵が小麦の敏感な部分に蓋をするように密着されブルブルと激しい振動を送り込むたびに小麦の唇からは甲高い悲鳴が漏れる。
「あん、ああんッ、ん…んんっくんッ……」
股間を襲う容赦の無い切ない振動に責められるマジカルナースはオイルの海の中でのたうち悶える。
幼く可愛らしい顔は快楽と切なさに歪み、こぼれる涙と涎そしてオイルでドロドロになっている。
股間を覆う小さなピンク色の布地はサラサラしたオイルとは別のねっとりとした液体でヌメヌメに滑りこよりの足指との間に透明な糸の橋を引く。
「こうして見るとマジカルナースも可愛らしいものですわねぇ…」
足元で振動に泣き喘ぐ獲物をいたぶり抜くマジカルメイドのマイクロビキニに僅かに隠されたF−CUPの巨乳が飛び散ったオイルでテカテカに光りながらブルンブルンとイヤらしく揺れまくる。
ライバルの魔法少女を電気アンマで追い上げていく紅潮したこよりの顔には何とも言えない笑みが浮かび、唇の端からこぼれた涎をピンク色の舌が淫らに舐め取る。
責め追い詰めていく「狩人」と責められ快楽の絶頂へと追い上げられていく「生贄」に立場の分かれたオイルまみれになった全身をヌラヌラと照り光らせる二人の魔法少女の起す電気アンマの振動はリングの床面を満たしたオイルの海に波紋を重ねていく。
「ああぁッ!あああっツ!!、…ん…んんッ…、んふうッっ…んッ」
こよりの送り込む振動の強弱にあわせて小麦の声も大きな悲鳴のような声から何かに耐えるようなくぐもった呻きへと変化していく。
「うふふ、素敵な音色ですわぁ、もっと聞かせてくださいませ…」
そんな小麦の反応に気を良くしたこよりはに右足の振動に強弱をつけ小麦を美しい音色を上げる楽器を演奏するかのように弄ぶ。
「ひんっ…、んくぅ〜〜ッ…」
魔法少女とはいえ女の子である以上決して逃れられない電気アンマの、イキそうでいて決してイケない、切ないような苦しいような、中途半端で甘酸っぱい感覚に翻弄され小麦は泣き喘がなくてはならなかった。
(こ、このままじゃ…… ……ああぁぁんッ)
こよりの絶え間ない電気アンマの振動に悶えながらも懸命に逆転のチャンスを伺う小麦。しかし、開始スタート直後の転倒という致命的なミスからのマジカルメイド絶対優勢というここまでの最悪の展開を覆す事は困難だった。
「ふふふ…、抵抗してもムダですわよぉ…」
小麦は必死にこよりの電気アンマから抜け出そうとあがくのだが、その度に彼女の反抗を察知したマジカルメイドの踝が小さな突起や後ろの小さなすぼまりといった敏感な部分へと移動し強い振動を与えてくるのだ。
「ああんッ、んひゃぁぁぁっ!」
その度に、意識を集中しこみあげてくる強烈な振動に必死に絶えていた小麦の不意を衝く異なる快感が股間から全身を貫き、彼女の小さな身体を弓なりにしならせ反抗の意図を打ち砕く。
「さあ、おポンチナース早くイってしまいなさいな」
いやらしく舌なめずりをしながらこよりはいっそう右足の振動を強めていく。
(もうおポンチナースは陥落寸前ですわね。このまま追い詰めていけばわたくしの勝ちですわ〜)
自分の足下で喘ぎ悶えるライバルの様子に自らの勝利を確信するマジカルメイド。
しかし勝ちを確信した瞬間、彼女に危機が迫っていたのだった。
「ほ〜らほ〜ら、もっと強くしていきますまわよぉ…」
ブルブルブルッ……!
ライバルの少女の弱点を足の裏で蹂躙する快感に欲情したように濡れた声でうっとりと呟きながら、こよりはさらに右足の振動を強めていく。
右足の振動はこよりの全身も激しく振るわせる。
とりわけ小さな布切れ同然のマイクロビキニが先端部を僅かに隠したF−CUPの巨乳もブルンブルンと上下への振幅を増していった。
ブルルルンッ!
激しく暴れまわるオイルで滑りがよくなった巨乳を包み込むには、そのビキニの布地はあまりにも小さすぎた。
ライバルのマジカルナースを右足の振動で蹂躙するサディスティックな興奮で硬く尖った桜色の乳首がマイクロビキニの小さな三角形の布地から飛び出してしまったのだ。
「きゃあぁぁっ!」
マジカルメイドの口から悲鳴がこぼれる。
マイクロビキニからこぼれ出した二つの胸の大きなふくらみを隠そうと両手で隠そうとする。
「ああ〜いやですわ〜」
巨乳がマイクロビキニのブラからこぼれだし、剥き出しなってしまったこよりは羞恥に顔を紅潮させながら必死になって隠そうとする
ニュルン、ニュルルルルン!
一度飛び出したこよりの巨乳は簡単には両手に収めることは出来なかった。
オイルで潤滑された左右の胸肉はまるで一匹の独立した生き物のように暴れまわり彼女の両腕の上下からポロン、ポロンとこぼれ出す。
ブラから飛び出し剥き出しになってしまった胸を抱えたこよりの状態は情け無用の電気アンマ・デスマッチにはあまりにも無防備だった。
「チャ、チャンスなのだ〜!」
股間から突き上げる切ない振動が途切れ、両足が自由になった小麦は今まで自分を蹂躙してきたマジカルメイドが無防備状態なのを見逃さなかった。
「カニ挟みーッ!」
自由を取り戻した両脚でこよりの足首を挟み込むと一気にグイッと捻りこんだ。
「きゃぁぁぁぁ〜!」
バッシャーン!!
オイルの飛沫と共に、こよりの悲鳴が盛大に上がった。
小麦の左右の太ももに足首を捻りこまれこよりは足元に溜まったオイルの中に倒れこむ
「ぷッぷああっ!」
浅いオイル溜まりの中に顔から倒れこんだこよりは顔面を覆ったオイルを慌てて両手で拭き取った。
その隙を突いて小麦がこよりの両足首をしっかりと握り、素早く電気アンマの姿勢に入ろうとする。
「ちょっ、ちょっと!?ダメぇ!」
小麦の意図に気づいたこよりだが、今の今までライバルを蹂躙してきただけに急展開に戸惑うばかりで有効な対応を取れない
慌てて両脚をしっかり合わせ左右の太ももに力を込めるが、オイルのヌメりを借りて小麦の右足首が身体ごとスライディングするかのように、こよりの弱点めがけてニュルリと滑り込んでくる。
「ああ〜っ!?」
彼女が我に返った時にはさっきとは全く逆の立場になっていた。
こよりの両足首に巻かれたアンクルバンドを小麦の両掌ががっちり固定し、水色のマイクロビキニの薄い布地に覆われた股間をしっかりと右足の踵で捉えている。
こより自らが露呈したように足元を掬われ逆転される可能性の高い立ち姿勢からのホールドではなく、小麦自身もビニールプールの底を満たしたオイルの中にお尻を降ろした完璧なグランド電気アンマ態勢だった。
こうなってはもはやこよりになす術もなかった。
(し、しくじりましたわ…)
こよりは後悔と共に致命的な判断ミスを犯した事を認める。
たしかに胸の露出は恥ずかしいが、今このリングにはこよりの他には同性の小麦しかいない。
他者の視線など意識する必要は無かったハズなのだった。
同性の少女への胸の露出とデスマッチにおける絶対有利な態勢。
そのどちらが重要かは冷静になってみれば考えれば答えは瞭然な事なのだ。
にもかかわらず、こよりはがっちり掴んでいたマジカルナースの両足首を放り出し、自分の胸を隠すことをとっさに選択してしまった。
その結果態勢を逆転され、今こよりの股間は小麦の足の裏の蹂躙を待つばかりだった。
しかもグランド電気アンマは犠牲者が脱出するのが窮めて困難な態勢なのだ。
再逆転は針の先程の可能性に賭けるしかないかもしれない。
「フッ…、形勢逆転のようですな」
「んきゃぁぁぁ〜〜〜〜ッ!」
芝居がかった小麦のセリフと同時にマジカルメイドの唇から甲高い悲鳴がほとばしった。
ってカンジで今回はここまで
次は「反撃の小麦たん」の巻(の予定)
アプするテキストの行の長さとか不慣れで読みにくかったらスマソ
どんどんいいスレになっていきますね。ほんと素晴らしいです。
オイルでテカテカ〜
こぼれるF-CUP〜
ふたりだけの戦い〜
GJ!
>>104 現人神や! 現人神様の降臨や!w
エンジェル隊の時はお世話になりましたです〜。
ぬめぬめ感と逃げるに逃げられないもどかしさがやらしく伝わってきて
すごく良かったです。
うちは「こよりちゃんいじめられろ!」派なので学校の様子も
見たかったw。続きを楽しみにしてます。
GJ。絵も文もかけるってのは羨ましい
109 :
名無しさん@ピンキー:2005/12/16(金) 11:07:30 ID:QOQHh8K3
オイルデスマッチGJ!
110 :
名無しさん@ピンキー:2005/12/16(金) 16:04:15 ID:YybKeQ4X
Fosh
萌えた!
……んだけど、もう少し読点(、)を使って欲しいかも。
何処で区切るか分からないと、読んでていささか息苦しくなるんだわ。
あと、同じ単語の繰り返しもちょっと引っかかったかな。
出来る限り言い換えをした方が、文章も締まるので、参考までに。
>>92 あ、本当だ。
誘導とかしたほうがいいのかなぁ……?
でも、管理人氏は最近連絡板に現れてないし……。
それと落ちる前にログ取るの忘れた……orz。
ちょっとだけ書けたので後ほど投下します。
>>81,
>>83-85,
>>90 dクスです。
>>82 全てのシチュに電気あんま+αを、と言うのが今作のテーマだったりします。
そのせいで物凄く長文化……w
>>86 鏡のエピソード、私も好きです。妖しい幻想的な表現とかもっと使ってみたい。
>>91 可能な限りやらしく頑張ってみます。
【其の四】
(これもなかなか凄い光景だな――)
電気あんまされている姉の苦悶を和らげようと懸命に胸を愛撫する血の繋がらない妹――。
腰を上げて姉にむしゃぶりつくようにしているのでゴスロリチックなミニスカートからピンクの
ショーツがチラチラ見える。さっきと同じように悪戯してやりたい気持ちがわいてきた。
「ほら……お前も」
俺が茉莉花の股の所を左足の先で突いてやると、「ひゃん……!」と素っ頓狂な声を上げて
俺を見た。俺はワザとニヤニヤとしたいやらしい笑いを返してやる。
「もう……」
茉莉花は拗ねた表情で俺を見たが、また紫苑の胸の愛撫に入った。俺はしばらく放置しておいて
から、またさっきの様に左足を伸ばし突いてやった。今度はお尻の穴に突き刺さるように。
「きゃうん!!」
ちょっと強く突いてやったのでさっきより大きな悲鳴を上げて仰け反る茉莉花。
(やめてよ、もう――!)
そんな表情でこっちを向いて俺を睨む茉莉花。その怒った表情が可愛くて、今度は足で
蹴り上げるようにしてスカートを捲り上げてやった。
「ひゃあん!! もう……さっきから悪戯ばっかり! お兄ちゃんのエッチ! エッチじゃなく
どエッチだよ! もう!!」
真っ赤になって、よく分からない形容をしながら怒る。どエッチね……今更何をw。
しかし、さっきまで電気あんましたりぱんつを脱がせたりして悪戯したのに、またこの程度の
事で反応するなんて、女の子ってのはやっぱりヘンだ。
ヘンな女の子と言えばもう一人――。
(紫苑はどうしてやろうか?)
このまま普通にイカせてやるか。それとも気絶するまで責め続けるか。
さっきから何度も後者にしてやりたい嗜虐心が俺の脳裏を支配しようとする。イクにイケない
状況で、精神が耐えられなくなるまで悶え狂わせるように責め立ててやるのはどうだろうか?
俺は以前に読んだ前時代的なセックスバイオレンス小説の主人公みたいな事を考える。
(まあ、まだ始まったばかりだしな)
俺は紫苑のクリトリス近辺を執拗に圧迫していた踵をゆっくりと外した。
紫苑の割れ目の泉から湧いていた蜜がねっとりと糸を引く。それは常夜灯に反射して煌いていた。
「凄いな、紫苑――さっきより濃くないか?」
俺はニヤニヤ笑いながら電気あんまを外し、泉の部分を手ですくって紫苑の顔に擦り付けた。
紫苑は顔を背け、恥かしそうに頬を染める。紫苑は自尊心の強い女の子だ。屈辱に震える姿は
俺の心を一層欲望に駆り立てる。
「これからどうして欲しい?」
「え?」
辱めを受けているとは言え、イジワルな電気あんまから解放され、かなりホッとしている様子
だった紫苑だが――何故か、俺の問いに困惑したような表情を見せた。
「どうした?」
不審に思った俺が聞くと、紫苑はじっと俺の目を見つめた。
「私に――選択権があるの?」
「…………」
確かに、俺の考えの方が甘かったようだ。紫苑には何の決定権もない。ただ支配者たる俺が
どうしたいかを決め、紫苑に諮ることなく、好きにすればいいのだった。
紫苑は俺をじっと見つめている。その困惑の表情に、少しの安堵と――落胆とが入り混じって
るように見えたのは気のせいだったのだろうか?
「茉莉花――」
紫苑は俺の顔を見つめながら茉莉花に呼びかけた。
「なぁに、お姉ちゃん」
「シーツがダメになっちゃった。取り替えて――。その前に、後でお風呂に入るから浴場の
用意をしておいて。部屋風呂じゃないよ。みんなで入るんだから」
「ええ〜〜!? 今から!?」
茉莉花が悲鳴を上げる。確かに館には大浴場があるが、今から湯を溜めていたのでは用意だけで
一時間近くはかかるだろう。
「いやなの?」
「う……。そんな事ない……けど」
紫苑の言い放つ言葉使いに茉莉花が怯む。
俺たちと茉莉花は今でこそ兄妹・姉妹だが、茉莉花の母親の(つまり俺たち双子姉弟の父親の
再婚相手で、今では母親となる)穂乃香は元はこの家のメイドだった。
茉莉花は1年前までは使用人の子だったのだ。
身内となった今でも茉莉花は楽しそうに良く働く。それをいい事に紫苑などはこのような
無茶を時々言ったりする――しかし何故、今急に?
「わかりました……もう、お姉ちゃんはわがままなんだから」
諦めたように溜め息をつくと、手際よくシーツをベッドの羽根布団から外し、くるくると
丸めて両手一杯に抱えながら部屋を出て行こうとする。例のゴスロリチックな衣装のおかげで
絡繰り人形が運んでいるみたいだ、と俺が思っていると――。
「茉莉花、忘れ物――」
紫苑が何かを茉莉花の方に放り投げた。ベシャッ!と湿った音を立てて茉莉花の頭に載った
それは――。
「やぁあん! お、お姉ちゃん何するの〜!!」
茉莉花は慌ててかぶりを振ってそれを抱えているシーツの上に落とした。そのびっしょりと
湿った白い光沢のある布は――紫苑のショーツだった。
俺が慌てて紫苑の方を見ると、彼女はうつ伏せに寝転がり、両手で頬杖ついて脹脛を動かして
遊んでいる。悪戯っ子の様な表情で茉莉花をにんまりと見つめながら。
「それもお願いね。……ウフフ♪」
楽しそうに微笑んでいる紫苑だが、勿論今はノーパンの状態だった。俺と茉莉花は思わず顔を
見合わせる。紫苑は俺たちの困惑が楽しいとばかりに二人の顔を見比べていた。
* * *
「二人っきりになったね♪」
茉莉花が言いつけられた仕事を片付けに行った後、ベッドに寝そべった紫苑が俺に話しかけた。
ニコニコと、楽しそうな笑顔で。
「う……うん……」
俺は我あらず、紫苑の方を見ながら口ごもる。彼女はさっきの服のままだ。電気あんまで
激しく悶えていたのであちらこちらが着崩れているが、直そうともしない。ボタンが外れて
胸元が大きく開いたブラウスからは双球が半分以上出ている。俺がその気になって覗き込めば
乳首も全部見えるだろう。ノースリーブの脇からは横乳がしっかりと見え、そして下の方は――。
(ノーパン……だよなぁ?)
スリット入りのスカートで仰向けに寝転んでいるものだから、なだらかなカーブを描く下腹の
辺りがはっきりと見えている。手入れが行き届いていると見えて、スリットからは若草の草叢
までは見えないが、それもその気になればいくらでも覗き込めるだろう。
紫苑は俺の視線に気づいてるだろうに、その状態で片膝を立てたりして裾の辺りが見え隠れ
するような動きをしている。ギリギリではない。見えているのだ。チラチラとだが。
「――意気地なし」
「えっ……?」
紫苑が妖しい微笑を浮かべて俺に擦り寄ってくる。
「なぜ、私をどうしたいかなんて聞いたりするの? 晴樹は私の支配者になるんだよ」
「うっ……」
「晴樹は私たちを好きにしていいの。さっきの意地悪な電気あんまを続けたければ、ずっと
続けられても私たちは逆らえないの。どんなに辛くて大変でも」
(そんな事言っても、いざいじめたら俺の事睨みつけて非難するくせに――悪魔だとか言って)
男を挑発するのは好きなくせに、いざ男にいやらしい事をされると困った顔をする。女なんて
勝手な生き物だ――と思っていると、紫苑は俺の太股に膝枕の様にその形のいい頭を乗せてきた。
「う……ん……」
甘えてきて可愛い仕草――普段ならそう思っただろうけど、今の俺はその行動に戸惑いを覚えた。
なぜなら、その近辺では俺のイチモツが部屋着のズボンの中で屹立したままだからだ。
紫苑もそれをじっと見つめている。
「これ、こんなに突っ張ってて、痛くないの?」
紫苑がズボンの上から触りながら聞く。思わず、俺の胸は高鳴り、イチモツはプルンと震えた。
「アハッ! 反応した♪」
紫苑は面白そうに先っちょの方をつついて弄ぶ。その度に俺の怒張はプルプルと揺れながら
更にムクムクと固くなっていった。
「すごい……固くなるんだね♪」
紫苑が手を叩いて喜ぶ。その無邪気な笑顔に逆に俺は不安を覚える。
「これがいわゆる『チンコ』なんだよね? こっちは弾いても痛くないのかな?」
紫苑が指で弾いた。ピンッ!と先っちょを弾かれ、イチモツはプルプルとズボンの中で揺れ動く。
「痛てッ! 馬鹿、やめろ」
「フフフ、こっちも痛いんだ。男の子って大変だね♪」
俺の怒り顔も関係無しに紫苑は笑っている。
茉莉花がいなくなって二人っきりになってから、紫苑の様子に少し変化があるのを俺は感じていた。
「こんな事して、後で只で済むと思ってないだろうな?」
「ふ〜んだ、しなくったっていぢめるつもりだったくせに」
「俺はお前の支配者なんだぞ、全く……」
「まだまだ隙があるから反抗されるんだよ〜♪」
紫苑は楽しそうに笑った。この紫苑の表情、凄くいいな、と俺は思わず見とれてしまう。
と、その時――。
「えい! ノーパン攻撃♪」
「わっ!? や、やめろ、馬鹿!」
紫苑は俺に見せ付けるように寝転んだ状態で自分のスカートを捲くった。白いお尻が完全に
露出し、ぷるんと震えて俺を挑発する。見事に俺のイチモツはそれに反応してキンキンに
固く膨れあがり、ブリーフをはみ出て、ゆったりとしたズボンの中で俺自身の下腹を打った。
「アハハ、大きくなった♪ ねぇ、ズボンの中じゃ可哀想だよ。解放してあげなよ」
「解放って、それってお前……」
「そ♪ お姉ちゃんに成長の証を見せてご覧――」
「ば、馬鹿! 止めろって……。あっ!!」
いきなり俺は部屋着のズボンを引っ張られてずり降ろされた。ブリーフから飛び出たイチモツが
紫苑の目の前に現れる。
「きゃ〜〜! ……す、凄い……こんなになってるの?」
一瞬驚きながらも、紫苑は俺をベッドに引きずり込んで倒すと、まじまじと間近で男のシンボルを
じ〜〜〜っと見つめていた。
「こ、こら……見るな」
俺が慌ててズボンをはきなおそうとすると、紫苑はそれを手で制する。
「いいじゃない。減るもんじゃなし――わぁ……なんか脈打ってるよ、これ……」
確かに俺のイチモツは興奮しきっててキンキンに立ったまま行き場のない何かを持て余すように
ブルンブルンと震えていた。
「フフフ……最初はちょっと驚いたけど、こうして見てると可愛いね、これ♪」
慣れてきた?紫苑はツンツンと俺の脈打ってるものを指先でつついた。ほとんど小動物を
可愛がってる感覚のようだ。
「お、おい……」
紫苑は軽い悪戯心だろうが、俺はそうはいかない。指先でつつかれる度に痛いぐらいに充血
してしまう。
「私が楽しませてあげようか?」
「えっ……?」
紫苑はさっき脱いだシルクの長手袋を右手にだけつけると、その手で俺の怒張を触ってきた。
「う……あっ!」
シルクの肌触りが敏感な亀頭に触れ、思わず俺の体に電気が走る。
「フフフ……いい肌触りでしょ?」
紫苑は弱点を見つけたとばかり、俺の亀頭を何度も手袋で触ってきた。彼女の言うとおり、
手袋が上下するたびに俺のイチモツはビクビクと反応する。
「フフフ……キンキンに硬くなって……辛そう。こっちはどうなの?」
紫苑はサオを右手で愛撫しながら、素手の左手でタマ袋のあたりをなで上げてきた。
袋の縫い目にそってじわりと撫で上げるやり方で、背筋がゾクゾクと痺れるように震えてくる。
「ここって……男の子の急所なんだよね?」
紫苑の瞳が妖しく光る。その光に俺はゾクッと震えた。紫苑の気持ち次第では、今自分が最大の
危機に見舞われそうになっている事に気づかされたのだ。
「このまま掴んで捻り上げたら――どうなるのかな……? キュッ!って」
紫苑はタマを自分の手の中で転がすように揉みしだく。亀頭にはシルクの愛撫、タマには
じんわりとした圧力――男そのものを弄ぶような愛撫。
「私を簡単に支配できるなんて思っちゃダメだよ、晴樹……」
紫苑は大きな瞳を妖しく煌かせながら俺に笑いかけた。
妖艶な笑顔を見て、俺は苦痛と快感が同時に訪れる期待と不安に慄いた。すると――。
「あっ……」
袋が急速に収束して縮み上がり、紫苑の手の中から逃げるようにタマがその中に吸い込まれて
収まった。まるで俺の本体に張り付いて震えているように、タマ袋の皺もきゅっと固まっている。
「へぇ〜……。タマタマちゃん、怖がってるんだ……アハハ、可愛い〜!」
紫苑が感心しながら、面白い事を発見したように笑う。俺にとっては――俺だけでなく全人類
全ての男にとっては笑い事ではない。それを女である紫苑は楽しそうに笑いものにしている。
「あ、こっちも少し収まってきたみたい」
シルクの手袋で愛撫されていたサオの方も怒張は衰えつつあった。やはり緊迫した雰囲気に
反応したのだろうか。興味深げにその相関関係をじっくりと見つめる紫苑。
「なんか、男の人のチンチンって可愛いね。色々したくなっちゃう♪」
小悪魔の様に俺を見上げる紫苑の瞳に俺は困ってしまう。俺をからかって……だけど可愛くて。
だが、このまま男を舐めた態度を取らせて増長されては困る。俺は困った様子を装いながらも、
紫苑のチラチラ見えているスカートの裾のあたりを見つめた。男の大事なものを弄んで笑って
いる女には、やはり女が一番恥かしくて痛くて気持ちが良いところをお仕置きしてやらなければ
ならない。女に生まれた事を後悔させるようなやり方で――。
「ウフフ……チンコ君、可愛い♪」
男の象徴を愛玩動物の様に弄ぶ女――紫苑の楽しそうな笑顔を見ながら俺はそう決意した。
* * *
「クスクス……男の子をやっつけるのって簡単なんだね。あんなに縮み上がって怖がるなんて♪」
紫苑は俺をベッドに倒しこんで体のあちこちをまさぐりながら耳元で囁きかける。
「大丈夫ですよキンタマ君♪ 晴樹君が言う事を聞いてくれたらお姉さんは何にもキミに酷い
事をしたりしませんからね♪ ……でも、言う事を聞いてくれないと――」
時折、股間に手を入れてまさぐりながら股間に向かってそう話しかける。そして俺の目を見て
可愛らしく舌を出すのだ。その仕草が小憎らしいが、彼女の今の無防備な格好を見ると逆に
嗜虐心が湧いてくる。
男を舐めているこの女にはお仕置きが必要だ――そんな大義名分?も出来た気がした。
「男を舐めてるような女にはお仕置きをしなくちゃな」
「えっ……?」
俺の体を弄んでいた紫苑がドキッとしたように俺を見る。一瞬不安げな表情を見せたが、
すぐに元の驕慢な表情を取り戻した。
「ふ〜ん……晴樹が? タマタマちゃんを握られただけで竦み上がる様な男の子が私に
何をしようと言うの?」
自信たっぷりの顔つきの紫苑だったが――。
「男の急所を弄ばれたんだから、お仕置きは女の急所にするのに決まってるだろう?」
俺が平然とそう言うと、彼女は驚いた顔つきになった。
「お、女の急所……。わ、私にはタマタマなんてついてないもん! ……平気だもん」
紫苑はそう言いながら慌てて俺との距離をとり、股間をガードするように押さえる。
気のせいか声にも勢いがなくなっているか……?
「じゃあ何で守ってるんだよ?」
「だって……エッチなお仕置きするつもりなんでしょ?」
「当然だな。その自慢気にでかいおっぱいも狙ってやる」
「じ、自慢なんかしてないもん」
俺がやる気を見せてきたので紫苑はだんだん不安になってきたらしい。右手で股間を押さえ、
左手で胸を隠そうとする。しかし、片手で守れる大きさではない。
「茉莉花が落ち込んでたぞ。『お姉ちゃんの胸には勝てない』って。妹の仇も取ってやらないと」
「そ、そんなの晴樹に関係ないでしょ!?」
俺が四つんばいのままベッド上の紫苑ににじり寄ると、紫苑はさっきの防御姿勢のまま座った
状態で後退りする。
「理由なんかなんだっていいのさ。目的は紫苑をいじめる事なんだから」
「そ、それが本音なのね! エッチ! スケベ!!」
紫苑が枕を投げてきた。ボフン!と胸に当たる。衝撃はあったがダメージはそれほどない。
「さっきまで楽しそうに男のイチモツをいじってた女がそれを言うか? 覚悟しろ〜〜!!」
「きゃ〜〜〜!!」
俺は紫苑に踊りかかると背後からタックルするように組み付いた。スカートがペロンと捲くれ
上がり、紫苑の尻と俺のサオが密着する。
「いやぁ〜〜〜!! 犯されるぅ〜〜!!」
嬌声とも悲鳴ともつかない声をあげ、紫苑は俺から逃げようと懸命に暴れるが、双子とは言え
力では男は女には負けない。紫苑は逃げる事が出来なかった。
「こ。この〜〜! は、離さないと金蹴りするからね!? な、生のキンタマを蹴られたら、
すっごく痛いよ? それでもいいの!?」
「タマなんか無いって言ってたくせに何を今更。それにお前がそこを狙ってくるのは計算済み」
俺はそう言うと枕を股間に挟んで簡単な防具にした状態を見せた。紫苑がしまったと言う表情に
なる。その枕はさっき紫苑が投げてきたものだったからだ。
「ずる〜〜い!! 自分だけ防具なんて卑怯だよぉ!」
子供っぽい言い草で俺を非難する紫苑。気のせいか、紫苑は茉莉花がいない時は、俺にじゃれたり
甘えたりする事が多い。やってくる事も悪戯っぽいし――悪戯で楽しそうに金蹴りするのは
勘弁して欲しいが。
「ズルイだぁ? 男の急所を狙ってくる奴に言われる筋合いは無いわ〜!!」
「きゃああ!? や、やだぁ!?」
俺が覆いかぶさるように紫苑に抱きつくと紫苑は体を丸めて胸と股間を完全防御する。
「べ〜だ! これで女の子の大事な所を狙ったり出来ないでしょ?」
舌を出して挑発するが、紫苑は自分の格好を忘れているかもしれない。捲くれ易いミニスカート、
ノーパン、そして今の格好――。
「ここを狙ってくれといってるようなものだな……」
俺は余裕を持って右手の中指を立て、それを紫苑の尻に持っていった。そして――。
ぷす――。
「うきゃん☆!?」
素っ頓狂な悲鳴を上げて紫苑は大きく仰け反った。俺は逃がさないように片手でその細腰を抱く。
「ひゃああん! ……ば、ばか!! なんて事するの!!」
物凄く恥かしそうに真っ赤になって紫苑が抗議する。
「何をするって……こんな事とか」
ぐりぐりぐりぐり――。俺は指をドリルの様に動かした。
「ひゃああああ〜〜〜〜〜ん!!! だめぇ〜〜! それだけはだめぇ〜〜!!」
殆どパニック状態で紫苑は俺の手の中で暴れる。この小悪魔が凄く恥かしそうに嫌がっている。
それも仕方が無いかもしれない。俺が指を入れているのは彼女の裸のお尻の穴だった。
アナル狙いで責めているのだ。
「そ、そんなトコ、指を入れちゃやだ……ああッ! グリグリしないで! やぁぁ……!!」
泣き出さんばかりに哀願する紫苑だが勿論やめてやらない。女の子らしい悲鳴が聞けて非常に
満足だし、急所狙いで男のプライドを傷つけられた恨みも晴らせる。やめるわけは無い。
「だったらガードを外して電気あんまさせるか?」
俺は意地悪に、耳元で囁いた。しかし、意外な答が返ってきた。
「わかったから、やめて――電気あんまさせてあげるから……お願い!」
顔を真っ赤にして懸命にアナル責めに抵抗しながら、目に一杯涙がたまった表情で俺を見る。
喋ってる間も必死でお尻を動かし、俺の指から逃げようとした。だが、俺ががっちり抱えて
いるので動けないし、俺の指も蛇の様に執拗にアヌスを追い続けるので、さっきから一度も
アナル責めが止まっていない。紫苑はこの責められ方には凄く戸惑っている様だった。
「ふぅん……」
俺は焦らすように考え込む。紫苑は一刻も早くアヌスから手を離して欲しそうだったが――。
「電気あんま『させてあげる』ってのがなぁ……」
俺が嘯くように言うと、紫苑はぎょっとして俺を見る。
「そ、そんな! 私そんなつもりじゃ……。お願い、指を離して……」
紫苑はウルウルした瞳を俺に向けて哀願する。可愛らしすぎる……が、この女の本性は知り
尽くしているので、当然の如く許すわけは無い。
「そんなに電気あんまして欲しいのか?」
「えっ……!?」
クスクス笑う俺に紫苑は同じ泣き方でも怒ったような表情になる。アヌスを責められていいなり
になっている屈辱が口惜しいのだろう。さっきのキンタマ責めで悲鳴を上げた俺の様に。
「いいぜ? 先にガードしているところから手を離すのが条件だけどな」
「う……。わかったから……」
紫苑は胸と股間を守っていた手を離した。内心は口惜しいだろうが、その表情は見せない。
弱みを見せれば俺が喜ぶ事を分かってきたからだろう。だが、逆にその耐える表情も俺を
十二分に萌えさせているのに気がついているだろうか?
「フフフフ……」
俺は更に一分近くはたっぷりと嬲ってから紫苑のアヌスから指を引き抜いた。そしてそのまま
紫苑の顔にその指をなすりつける。
「…………!! や、やだぁ!!」
俺が何をしたのか気がついた紫苑は慌てて顔を背け俺を両手で突き飛ばした。俺は大げさに
飛びながら、さり気無く紫苑の足元の位置に倒れた。勿論、電気あんましやすいようにだ。
「ひどいよ、晴樹ったら!!」
表情を出さないように努めていた紫苑もこれには怒る。自分のお尻の穴を嬲っていいた指を
顔に擦り付けられるなんて――これほどの屈辱は滅多に無いだろう。
「クスクス……紫苑が素直じゃないから悪戯したのさ」
「えっ?」
「紫苑――。電気あんまされる時は素直に今の気持ちを隠さずに出すんだ。今みたいに屈辱
だからと言って隠したりするな。でないと、どんどん酷いいじめ方をしてやるからな」
にやついた笑みを浮かべるのをやめて傲然と言い放つ俺を紫苑は呆然と見つめていたが――。
「はい――ご主人様」
頭を垂れてはっきりとそう言った。俺は満足げに頷くと、横座り状態の紫苑の両足首を掴んで
俺の元に引き寄せた。
いよいよ、紫苑は生まれて初めて生のマンコに電気あんまを食らう事になるのだった。
* * *
晴樹ったら、酷いよ――。
私はちょっと怒っていた。
いくらなんでもお尻の穴に指を入れて、それを顔に擦り付けるなんて――。
でも、晴樹からしたらさっきのタマタマ嬲りの仕返しなのかな?
私も確かにさっきはやりすぎたかなとは思ったけど――。男の子の大事な所だもんね。
でも、お尻の穴はずるいよ、とやっぱりそう思ってしまう。
まだ急所攻撃の方がいくらかマシかもしれない、と唐突に思った。痛いし、恥かしいけど、
エッチいじめには正当な技?だから――。
…………私は何を考えているのだろう。
「生で電気あんまされるのは初めてだよな?」
晴樹の声が聞こえ、私は混乱した頭での夢想から現実に引き戻された。
そう、私はこれからまた電気あんまされるのだ。今までと違うのは、私はノーパン状態である事、
つまり、これからされる電気あんまには、一切私の大事な所を守ってくれるものがないという事
であった。
(せめてショーツだけでもあれば――)
私はノーパンの状態で晴樹を挑発した事を後悔した。一枚のショーツは防御力としては殆ど
意味が無い。受けるのが急所攻撃だったら守りの効果は期待できないだろう。鍛えられない
敏感な性器に薄布があっても衝撃は緩和されない――私は自分がそうされるシーンを思い浮かべ、
背筋がゾクッとした。そして体の奥からも、黒い何かが疼き出すが、辛うじて思い直した。
それが電気あんまならどうだろう――。
(電気あんまの防御として考えたら、一枚布があるかないかは大きな違いだもん――)。
やはりじかに責められるという事じゃない安心感があるのは大きい。電気あんまはどうしても
相手の足が女の子の大事な所に密着する事になって、むき出しの割れ目やクリトリスが長時間
嬲られる事になる。優しく触られるのならいいけど、強くいじめられ続けるのに敏感な所を
じかに責められるのは、やはりまだ私には抵抗がある。
(茉莉花は、じかにされたりしたのかな?)
私はさっき茉莉花がノーパンでいた事を思い出した。晴樹に電気あんまされたり、悪戯されたり
したって言ってたけど、生のアソコに電気あんまされたりしたのだろうか?
「どうした? 何拗ねてるのさ?」
晴樹が不審そうに聞く。どうやら私は晴樹の顔を見つめていたようだ。拗ねてる? 私が?
「茉莉花にはじかに電気あんましたの?」
拗ねてると指摘され、私は内心思っていた事をスラリと口に出してしまった。どうやら晴樹の
言うとおりの表情をしていたようだ。
「え? いいや……。ちょっと色々と触っただけさ」
「そう……」
私は別にどっちでもいいんだけど、と言う表情をしたつもりだったが、晴樹がクスッと笑うのを
見てそれが失敗に終わってる事を知った。頬に手を当てると熱くなっている。
なんだか、駆け引きに負けたみたいでちょっと悔しい。
「す、するのなら早くしてよ……もう……」
私は照れ隠しにごろりと寝そべって投げやりな態度を装った。これ以上何かしようとすると、
どんどん内心を見透かされそうな気がしたからだ。
でも、晴樹はすぐには仕掛けてこない。
(また焦らそうとして――)
私はそう思い、閉じた目を開いて晴樹を見る。晴樹は――恥かしそうな顔をして一点を凝視
していた。私の両足首を掴んで少し開いた状態で右足を差し入れようとした格好で。
その視線の先にあるのは――。
「…………!!!」
私はガバッと身を起こし、足を掴まれた状態で股間を押さえた。今度は自分でも体中が真っ赤に
なっているのが分かった。電気あんまの体勢に入って、足元に入り込まれて、足を広げられて
からどのぐらいの時間が経っただろう――その間、じっくりと見られたのだ。
私たちは暫くの間お互いの顔をじっと見詰め合った。お互いが固まっている。言いたい事は
あるが口に出せない。そんな時間が続いたが――。
「手……手を離せよ」
先に口を開いたのは晴樹だった。その声で私の固まっていた唇がほぐれる。
「み……見てたよね?」
私は引いた視線で晴樹を見た。
「さ、さっきから見せてたのはお前じゃないか。ぱんつ脱いだ状態で、ノーパン攻撃とか
言って……」
「脚を閉じてチラッと見せるのと、脚を広げてじっくり見るのを一緒にしないでよ!
お、女の子の体がどうなってるかぐらい……知ってるでしょ!?」
足を閉じている分にはせいぜい若草の草叢が見えて、その……筋が見えるのなら許容範囲だけど
(何が許容範囲なんだか――私は何を言ってるのだろう?)、中までじっくりと見られるのは
弟は勿論、恋人相手だっていやだ。恥かしいもん……。
「お、お前だって見てたじゃないか! 俺のを……」
「だって……! だって……女の子と男の子じゃ違うじゃない!」
逆にキレかかった口調の晴樹に私も声を上げて反抗する。
「違うもんか! その上、男の大事なキンタマまで握りやがって……マンコ見られたぐらいで
ガタガタ言うな!」
「ま……マン……ば、馬鹿! 下品な言葉遣いしないでよ!」
「お前だってキンタマとかチンコとか言ってただろ!?」
「き、キンタマなんて言ってないよ! オチンチンとかタマタマちゃんって言ったの!!」
お互い照れ隠しのための売り言葉に買い言葉――もう無茶苦茶である。
「お、お仕置きだなんて言って……ホントは私のエッチなところをじっくり見たかったんでしょ?
す、スケベなんだから」
私は言いがかりの様な非難をして晴樹を挑発する。晴樹もカチンと来た様だ。
「ほ〜〜〜〜、だったらお前の思うキャラになってやろうじゃないか。……さっさと手を退けて
マンコ見せろよ」
「なっ……!! なんて品のない……ケダモノじゃない! ぜ、絶対にヤダ!!」
私は断固と拒否してアソコを両手で守った。
「フフン……抵抗されたら逆にいじめたくなるんだよ、男はな」
晴樹は右足を私のガードしている手の甲にあてがった。
「おい、電気あんまさせる約束だったんじゃないのか?」
「うっ……」
確かに、その約束をしたのは私だった。これを破ったら、晴樹はきっと約束違反だと言って
また私のお尻に指を入れようとするだろう。今の晴樹は間違いなく私の嫌がるところを狙って
くるはずだ。
「わ、分かったよ――み、見ないでよね? 私が手を退けたら足を当ててよ」
良く考えるとそれは電気あんまを促す言葉でもあったが、アソコをじっくり見られるよりは
全然マシだと、この時は思った。
「あ……うん」
晴樹もこの恥かしい状態が続くのは堪らなかったらしい。私の提案にすぐに頷く。
私がそっとアソコから手を退けると晴樹の右足はゆっくりと土踏まずの部分がアソコにあてが
われた。
「あっ……」
私は思わず呻き声を上げる。生の股間をじかに晴樹に触られたのは、多分これが初めてだ。
小さい時にさわりっこした気もするが、なにも分かってない子供時代に興味本位でするのと、
思春期とは言え大人になってからするのとでは、意味が全く違う。
「ど、どうした……!? 痛かったか?」
私が仰け反ったのを見て、晴樹が慌てたように聞いてくる。さっきまであんなに悪ぶってたのに、
と内心おかしくなった。
「大丈夫……続けて――」
「うん……」
晴樹はゆっくりと電気あんまを始めた。足の裏で微妙な振動を送られ、私の股間はくすぐったい
様な刺激を受ける。さっきと違い、いきなり電気が走ったような感覚にならないのは今日3回目を
されたからだろうか? その代わり、振動の細やかさが良く分かる気がする。
「う……うんッ……」
私は目を閉じ、電気あんまで刺激されるアソコの感覚に集中した。もっとビリビリした刺激が
来るかと思ったが、思ったよりじんわりとした波動がせり上がってくる感じだった。割れ目の
部分は無防備だが、それでも全然痛くない。
(これは攻撃じゃなくて愛撫なんだ――)
晴樹からされる愛撫――。お仕置き、調教からは全然程遠いけど、この感覚はとても気持ちが
良かった。ずっとこんな風にしてくれたらいいのに――。
(でも、それはきっと私の方が物足りなくなっちゃうね――)
私はそう思った。もし晴樹にこんな気持ちのいい電気あんまを続けて欲しいと言ったら、
あの子は喜んでそうしてくれるだろう。でも本当の私は――。
(今、この状態で思いっきりグリグリされたり――蹴られたりしたらどうなるんだろう?)
それを考えた時、私の割れ目の奥から熱い蜜が迸るのを感じた。
「あっ……」
晴樹が驚いた表情をする。突然、熱い蜜を素足に掛けられたのだ。私もそれを知り、恥かしさが
こみ上げてくる。
「感じてるの、紫苑?」
晴樹は優しく聞いてきた。私はコクリと頷いた。なんとなく晴樹が満足そうに微笑むのが
わかった。だけど――。
(これだけは晴樹には絶対に言えないよぉ――)
私が何に興奮して蜜を迸らせたのか。それだけは晴樹に知られてはならなかった。
今、この場に茉莉花がいないのは幸いだった。あの子がいればきっと私の心を見透かし、晴樹に
話してしまうだろう。もしそんな事されたら――晴樹はこの気持ちのいい電気あんまはやって
くれなくなる。私が自分を偽っても隠している本当にされたい電気あんまばかりされるように
なってしまう――。
「晴樹……気持ちがいいの。もっと……して――」
私は晴樹に甘えるように言った。晴樹も頷き、アソコへの優しい振動を丁寧に続けてくれた。
私はゆっくりとこみ上げてくる快感に浸りながら脚を閉じて身悶えする。シーツのない羽根布団の
上だったが、止め処もなく蜜は溢れ、私のアソコと晴樹の足の裏にはキラキラ光る蜜の糸が
乱舞していた。
晴樹に愛されたい、気持ちよくされたい。その一方で酷くされたい、いじめられたい――。
この女の子の二律背反な気持ちを晴樹は理解してくれるだろうか? あの鏡の前での私の
不道徳な行為を思い出してくれるだろうか?
私は深みに嵌るのを怖れながら、晴樹の優しい電気あんまを受け入れ、その愉悦に浸っていた。
* * *
紫苑は俺の柔らかな電気あんまに悶えている。
「晴樹……気持ちがいいの。もっと……して――」
その言葉を聞くと、何故か俺は嬉しくなる。紫苑が悦んでくれている――そう思うだけでもっと
気持ちよくしてやりたくなるのだ。
さっきまでの2回はイカせてやらなかったが、今回はイカせてやろうと思っていた。
(いじめるのは後でもいいだろうしな――)
後でいじめてやると言ったジムにはリングもある。そこでは俺は容赦のない電気あんまをして
やるつもりだった。まず茉莉花をたっぷりといじめて、その様子を紫苑に見せつける。
そして満を持して紫苑をリングに上げ、茉莉花よりも酷い事をしていじめてやるのだ。
試合前にはたっぷりとさっきの踵グリグリタイプの電気あんまで体力を消耗させ、フラフラに
なった状態で色々な技を掛けてやる。勿論、まっとうな技だけではない。反則技もたっぷりと
お見舞いしてやるのだ。
(やっぱり狙いはここだよな――)
俺は今電気あんましている紫苑の股間を見る。紫苑は気がついてないだろうが、電気あんまの
間にも俺はちゃんと紫苑の裸のマンコを見続けていた。電気あんまされている紫苑のそこは
ヒクヒクと割れ目が蠢き、その度に蜜があふれ出していた。
(綺麗……だよな……)
俺は女の子達がそこを見られて恥かしがる気持ちは分からないでもない。でも、その理由の中で
「変な形だから」とか「汚い所だから」とか言うのは納得が出来ない。女の子のそこは綺麗で、
官能的でとてもいい匂いがすると思う。そこを可愛がれば歓喜の声をあげ、そこをいじめれば
絶望と苦悶に呻く――そんな所を男が見たり触ったり舐めたりしたくなるのは当たり前の事では
ないか。こんな事を紫苑に言ったらスリッパで頭を引っ叩かれそうだが。
そして、今の俺は優しく可愛がりながらも違う欲望を隠せずにいた――。
(今この状態で急所攻撃をしてやったら、どうなるだろう――?)
俺はそんな悪辣な事を考えてしまう。紫苑を気持ちよくさせてやるのは気分が良かった。
悦んでくれるなら色々してやりたいとも思う。だけど、もっと心の底でしてやりたいと思うのは
紫苑を泣かせて喚かせて苦しませる事だった。
今、ここで俺が紫苑の股間を蹴ったらどうなるか――ビシャッ!と湿った音がして紫苑の体が
ビクビクと痙攣し、蹴られたショックで溜まっている蜜が噴出る様子を想像した。
(アアアアアッ……!!)
紫苑が美しい悲鳴を上げて股間を両手で押さえて右に左にゴロゴロとのたうつ姿――。
その美貌は苦痛に歪んで、額からは脂汗が噴出して、来ている衣装が冷や汗でぐっしょりとなる。
そんな姿を想像してゾクゾクしながら、俺は思わず紫苑の股間にあてがっている足に力を入れて
しまった――。
「あうっ……!!」
紫苑の悲鳴が聞こえ、俺は慌てて足の力を抜いた。つい、想像に嵌ってしまう。
「すまん……痛かったか?」
「ううん……続けて」
俺はそのやり取りに少し違和感を覚えた。紫苑は悲鳴を上げたが、嫌がっただろうか――?
俺は謝ったが、心から謝っただろうか? 紫苑もそう捉えただろうか?
そう思いながら俺は電気あんましている足のポジションを微妙にずらして紫苑の裸のマンコを
愛撫するように震わせる。足の指の付け根の所をクリトリス近辺にあてがってブルブル震わせる
と紫苑は「はぁう……!」と悲鳴を上げて両太股をキュッと締める。
このやり方はかなり効果があるようだ、と悟った俺は股を閉じようとする紫苑の足を引っ張り、
再びピンと伸ばさせた。そしてもう一度同じようにクリトリスをグリグリした。
「はぁううう……!! ああああッ……!!」
紫苑は思わず体を起こしてくの字に折り、引け腰の様な状態になる。そうしないと耐えられない
のだろう。その状態でプルプル震えていた。裸の下半身もキュッと内股になり、懸命に耐える。
どうやら足を伸ばされた状態で電気あんまされるのが一番効くようだ。効き過ぎて辛いので、
懸命に内股になったり、体を折り曲げたりしているのだろう。
(もうちょっとだな――)
そう思った俺は今一番効いているポイント――クリトリスを執拗に責めて逝かせてやる事にした。
紫苑が折り曲げた体をもう一度伸ばすように両足を引っ張ってベッド上で紫苑を引きずった。
紫苑は抵抗もせず仰向けに寝転ぶ。抵抗せずというより抵抗できないのかもしれない。
紫苑はハァハァと息を荒げて瞳を閉じていた。今までの電気あんまでの体力消耗と今回の
電気あんまでの快感責めでスタミナを大きく消費し、動けないのだろう。もう完全に紫苑の
生殺与奪の権限は俺の手中にあった。
「晴樹……もう……お願い……」
紫苑が涙ぐんだ瞳で俺を見つめる。もう何をしてもいいから決着をつけて欲しい、中途半端は
もういや――そんな表情に思えた。
「ああ、逝かせてあげるよ、紫苑。今まで良く頑張ったね――」
顔が近ければキスをして誉めてあげたいところだった。だけど足同士がくっつき、顔同士は
離れている電気あんまではそれは出来ない。
セックスならそれが出来るのに――俺はこれが電気あんまの持つ唯一の弱点だと思っていた。
他の事は電気あんまはセックスに何一つ劣らない。むしろ女の子の性感をコントロールするのは
足でグリグリする方が遥かに向いている。
そして俺はこの電気あんまが持つ最大の利点を余すところなく利用して、紫苑を昇天させて
やろうと思った。クリトリスにあてがった足をグリグリと捻る動きだけでなく、圧迫する
動きも加える。
「あッ……! ……ックン!」
息が詰まるような反応を見せ、紫苑の体が前後に振られた。圧迫感が女の子の急所を支配して
いるのだろう。さっきまでの弦を滑らかに奏でる様な悶え方と違い、ピチカートのリズムで
弾むように悶える紫苑。俺も圧迫するクリトリスへの力の入れ方を不規則に突くようにする。
「あうっ……!! あんっ!! だ、だめ……! 晴……樹……!!」
息を詰まらせながら髪を振り乱して仰け反る紫苑。その声色には苦悶だけでなく、明らかに
快楽の響きが混ざっていた。切なげな表情を見せて悶える美しい顔は凄絶な色香を放ち、
見るものを陶然とさせる。
「あっ……あッ……アアッ! は……る……き…………クウッ……!!」
フィニッシュに向けて紫苑の乱れ髪の動きが激しくなった。下半身は腰からお尻にかけて
ガクガクと震え、太股は小刻みに動きはブルブルと内股になって俺の足に震えながら絡みつく。
もう限界だろう。
「これで……止めだ!!」
俺はここぞとばかり力を振り絞って紫苑の股間を激しく振動させた。爪先といわず、土踏まずと
言わず、踵と言わず――どこがどうでなく、その勢いとありったけの力を紫苑の股間に叩きつけて
豪快に責め続けた。――紫苑が昇天するまで。
「あっ……はっ! ……ああっ……! クッ………………ああああッ!!!」
紫苑ももう全身を使って悶えていた。天国に昇るために、全身全霊、ありったけの力を
振り絞って…………そして――。
ぷしゃあぁああああああ――――。
「はぁあああああああッ!!!………………あッ……」
背筋を可能な限り仰け反らせ、全身が痙攣したかのように大きく震えると、紫苑は失神した。
昇天したのだ。ガックリと力を抜いてベッドに仰向けで失神している紫苑。胸は完全にはだけ、
下半身にいたってはスカートが完全に捲くれ上がって、秘密の花園が丸見えになっていた。
お尻の辺りのシーツが外れている羽根布団はぐっしょりと濡れていた。後で茉莉花に怒られる
かもしれない。紫苑の女の魅力が全部曝け出された格好――もしこの姿を紫苑自身が見たら
慌てて俺の目を隠そうとするだろう。
だが、その姿を俺は格好が悪いなどとは思わない。美しく気高い俺の双子の姉、紫苑そのままの
魅力溢れる姿だと思った。
俺自身も力一杯責め立てたので終わった時はばったりと布団に伏していた。紫苑を逝かせて
やった満足感と心地よい疲れが何とも気持ちよかったが――。
その一方で。
俺は今の状態の紫苑を無理矢理起こして更なる責めを加えてやりたい気持ちにもなっている。
例えば……今、目の前にある紫苑の無防備な股間を殴って起こしてやったら、紫苑はどんな
顔をするだろう――。悲鳴を上げてひとしきりのたうった後、信じられない事態が起こった事に
気づき、それが俺のせいだと知って慄くだろうか。
俺に対する敬愛は霧散し、恐怖と嫌悪だけがこの気高い姉の心を支配して、俺を知らない悪魔
であるかの様に見つめる怯えた姿――。
考えただけで俺の背筋はゾクゾクし、イチモツはいきり立ってきた。
(紫苑はそういうプレイは嫌いだろうか――?)
俺が悪魔の様に紫苑をいじめるプレイ――今自分が想像したような酷いプレイをしたいと思って
いる事が分かったら――彼女は俺を軽蔑するだろうか? それとも受け入れてくれるだろうか?
普通ならありえない事だと思いながら、俺はもしかしたら紫苑は俺の欲望を受け入れてくれるん
じゃないかと密かに思っていた。可能性は少ないと思いながらも俺は確信に近いものを持つ理由も
あった。
紫苑をいじめる時は、茉莉花とははっきり区別する。
茉莉花には耐えられなくて止める事でも紫苑にはする。茉莉花が泣き喚いて許しを請えば許して
やるが、紫苑は許してやらない――。
あの鏡の前で俺の名前を叫びながらマゾヒスティックな自慰に耽っていた紫苑を思い出し、俺は
その思いを強くした。
投下終了であります。
やっと【ベッド編】【お風呂編】【ジム編】【秘密の地下室編】の
うちの一つが終わったw。
一つ一つの描写が段々濃すぎになりつつあるのを感じたり(汗。
といったところで。
キタキタキタキタ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━!!!!!!!!!!
130 :
名無しさん@ピンキー:2005/12/19(月) 10:52:39 ID:N0O/ovKP
G
J!
しかし、よくもまぁ、たった一つのネタでこれだけの長文を書けるもんだ。
ネタや表現が尽きないのか、不思議でしょうがない。
132 :
名無しさん@ピンキー:2005/12/19(月) 14:34:06 ID:883Ho5P6
才能だろ
>>129-130 d。
>>131-132 まあ、通常のエロパロとあんまり変わらないっす。
「ずっこんばっこん♪」が「うりうり〜〜♪」になるだけでw。
そこに行くまでの男女の駆け引きやシチュなんかの描写は
どっちにせよ無いと寂しくなりますし。
逆に電気あんまさえ入っていれば何でもOKってのはある意味自由かも。
続ききぼんぬ!!
135 :
名無しさん@ピンキー:2005/12/20(火) 19:19:47 ID:IRKZPHLw
文句無しにすごす
136 :
名無しさん@ピンキー:2005/12/21(水) 11:19:10 ID:IH5hslSg
隷女萌え
137 :
名無しさん@ピンキー:2005/12/21(水) 19:38:53 ID:jj35SPSh
本当にあんまにあ氏は神ですな。
138 :
名無しさん@ピンキー:2005/12/22(木) 13:08:01 ID:GLU3Mxd9
小麦たんの続きが読みたい。
* * *
「ウフフフ……」
「何を笑ってるのさ?」
「だって――」
俺の隣に寝そべりながら紫苑は上機嫌だった。
「すっごく、気持ち良かったんだもん♪」
「電気あんまが?」
「うん♪」
満面の笑みを浮かべて紫苑は俺の頬にキスをした。今更ながらの親愛の情を表す行為だが、
電気あんまという『親愛以上(かもしれない)の行為』をした後だけに、なんとなく照れてしまう。
「電気あんまって姉弟でやっても全然OKだよね?」
紫苑が俺に聞いてくる。
しかし、どうだろう。普段の生活の中で悪戯心が芽生えてついやってしまった程度のものと、
これだけエッチな服を着せてノーパンで逝ってしまうまでするのとでは、同じ電気あんまでも
意味合いが全然違う気もする。
「でも、やってる事はセックスと変わらないのかもね♪」
クスッと笑って舌を出す紫苑。考えがシンクロしたのか、それとも俺の心の中が読めるのか。
「ねぇ、晴樹――」
「うん?」
「セックスって――どんな感じなのかな?」
「…………」
俺は黙ったまま天井を見る。知らないからではない。答えに困るのだ。
「晴樹は経験あるんでしょ? 私、ないんだもん。それに――」
紫苑はじっと俺の方を見つめた。気のせいかさっきより真顔で。
「普通の男の人とするのと、晴樹とするのとじゃ……全然違うよね――」
俺はその問い掛けにも答えない。それは答えなくてもいい問い掛けだった。紫苑の言ってる事は
比較する事柄でなく、後者の方はありえない話だからだ。
(そう――絶対に――)
あってはならない話だ。
俺が紫苑にやっていいのは下半身裸にして電気あんまで逝かせる所まで――。
勿論、フェラチオをさせるのはいい。縄で縛めて拘束し、鞭で叩いたり三角木馬に乗せて
苦しめるのもいい。なんならお尻の穴に挿入するのならかまわない。紫苑が泣き叫ぼうが
俺を嫌いになろうが、そこまでならインモラル――背徳の範疇に留まるだろう。
だが、セックスはタブー――禁忌だ。
神をも恐れぬ、人として非ざる行為をしてしまえば――俺たちは人でない。ケダモノだ。
(俺は――畜生道に陥る覚悟があるのか?)
俺は紫苑を見つめ返した。俺と同じ色の瞳、同じ質の髪、同じ顔立ち――だけど、今の紫苑と
俺を見間違う奴はいないだろう。紫苑の瞳は女の子らしく潤んでキラキラと煌き、頬も色っぽく
染まっている。それに――体からはいい匂いがする。
(女の色香って、こういうのを言うんだろうな――)
思わず俺は紫苑を抱きしめた。紫苑の体は一瞬ピクッと反応したが、すぐに安心したように
俺に身を任せる。
「ねぇ、晴樹――」
「なんだ?」
さっきから問い掛けばかりだな、と俺は内心で苦笑する。
「これから私、もっと酷い事とかされるんだよね?」
「…………」
そして返事に困る問い掛けばかりだ。
「仕方ないよね……。私、晴樹にセックスをしてあげられないんだもん――晴樹の欲望が
違うところに行っちゃうのは当たり前だよね」
紫苑は更に俺の傍による。二人はピットリとひっつき、逆にお互いの顔が見えない。
「だから……私、酷い事をされたりいじめられたりするのはいいの――。だけど、どうしても
辛くなって泣いちゃったりしたら――」
紫苑はギュッと俺を抱きしめる。抱きしめると言うよりは何かを恐れてしがみ付く感じか。
俺は紫苑を安心させるように髪を撫でてやる。可能な限り、優しく――。
「私がもし泣いちゃったら……せめて、さっきみたいな優しい電気あんまをして――。
そうしてくれれば、私……晴樹を満足させてあげられるようにがんばれると思うの」
横顔同士、密着させている俺の頬に紫苑の涙が伝わってきた。しくしくと泣いているのでは
ない。ただ一粒、大きめの涙が流れ、俺の頬を濡らした。
俺は、何とも返事をしなかった。してやるとも、してやらないとも――。
「本当なら――電気あんまじゃなく、違う事をして欲しいのかもしれない……」
紫苑は俺の返事を待たずに再び喋り始める。俺はそれを止めようかどうか迷った。
紫苑が――血を分けた姉の紫苑が何を言いそうになっているのか、俺にはわかる気がするからだ。
「私、晴樹と一緒なら怖くないよ。人がなんて言おうと、この家を出る事になっても後悔しない
――私……私本当は晴樹と――」
その時――。
「あ〜〜〜〜〜!! な、何をしているのですか〜〜!!」
素っ頓狂な悲鳴に似た女の子の怒り声が聞こえた。
勿論、声の主は茉莉花だ。俺は慌てて紫苑の体を離し、身を起こす。
「あっ……」
紫苑の声が聞こえたが、茉莉花がいるのでそちらを見ないようにした。とは言っても、俺は
フリチンだし、紫苑も殆ど全裸に近い半裸(マンコは勿論見えている)で二人してベッドに
いるので茉莉花がネンネであっても何をやってたかぐらいはすぐに分かってしまう。
何故か、茉莉花はメイド服だった。オーソドックスな紺色のエプロンドレスだが、茉莉花の
母親が主家に嫁入りした後も本人の希望でメイド服で家事をしたりするので(父親は苦笑しながら
反対しているが)茉莉花も母に倣って家事をする時はメイド服に着替えている。
「もぉ〜! なんて事を……シーツも敷いてない布団の上でそんな事をしたら――あ〜あ……」
思わず額に手をあて、天を仰いで嘆く茉莉花。"Oh! My God!"とでも言いたげな仕草だ。
「なんだ、さっきのドレスはもう脱いだのか?」
俺は外国人の様に大げさな仕草で嘆いている茉莉花をからかうように言った。
「お洗濯とお風呂の用意を言いつけられたから着替えたのです――それより、これは何ですか!
シーツも敷かずに見境なくオイタをするなんて……あ〜もう、どいてくださ〜い!」
茉莉花は物凄い力でベッドから布団を引っ張り出した。俺と紫苑はソファに放り出される。
あっけに取られる俺たちをよそに、茉莉花はテキパキと濡れ布巾で俺たちの行為の後をふき取り、
大きな布団を折りたたんでいく。
「全くどうしましょ……洗うわけにはいかないし、乾く前に濡れ布巾で拭くしか……でも、
それだけじゃ非衛生だし……」
ブツブツと呟きながら自分の体より遥かに大きな荷物を抱えて部屋を出る茉莉花。
彼女のメイド服は特製のミニスカート仕様で、布団をたたむ時に屈んだり、持ち歩く時に
お尻を振ってスカートが揺れるたびにフリルのキャミソールの裾とピンクのショーツがチラチラ
見える。
その様子を見て俺と紫苑は顔を見合わせた。そして二人してにんまりと笑いあう。
それはタチの悪い笑顔だった。肉食獣が旨そうな美餌を見つけた時の様な――。
* * *
「ふぅ〜、危ない危ない」
私は部屋を出ると、この重い布団を抱えながらホッと一息ついた。
(それを言ってはダメですよ、紫苑お姉ちゃん――)
私はお姉ちゃんとは違ってお兄ちゃんと血は繋がってないから、お姉ちゃんの気持ちが痛いほど
分かると言ったら嘘になるかもしれない。
でも、それでも女の子としてはその気持ちは凄く分かる。だからお姉ちゃんを止めるのを少し
躊躇った。
(お姉ちゃん――辛いだろうな……)
表の気持ちだけなら、私で良ければ精一杯の事をしてあげたかった。だけど――。
(私にも裏の気持ちがあるから――)
お姉ちゃんに対する私の隠された気持ち。お姉ちゃんはもうすぐ知ることになるだろう――。
でも、その前に――。
「これ……どうしよう?」
現実に帰った私はお姉ちゃんの汗と蜜がたっぷりと沁み込んだ布団を布団部屋まで運び入れて
途方に暮れていた。
【其の伍】
「ふ〜……。あれで何とかなったでしょう。こっちもこれでOKだし」
二人っきりにすると見境なく始めちゃうお兄さまとお姉さまの粗相の後片付けを終えると、
私はお風呂の脱衣所に軽くモップを掛け、それを片付けに廊下に出て。扉を閉めようとした。
すると――。
「ハ〜イ、メイドさん。ご精が出るのね♪」
何となく、人を見下した調子を含んだ声色――。嫌な予感がする。
私が前を見ると、廊下の両側にお兄ちゃんとお姉ちゃんが立っていた。お兄ちゃんは流石に
さっきの様にフリチンではない。部屋着のズボンを穿いていた。
だけど、お姉ちゃんは――さっきの格好のままだった。
身に着けているのは着崩れたブラウスとミニスカート。どちらもベッドでの激しい運動で
皺くちゃになり、伸縮性のない素材は本来の寸法より短くなっている。
スカートは本来のサイズでもギリギリの長さだった。胸も全部を覆い隠す作りではない。
今のお姉ちゃんの格好はそれこそ路上の娼婦より卑猥だった。何しろ肝心なところが見えている
状態で腕を組んで壁にもたれかかっているのだ。それに――。
(お姉ちゃん――濡れてるよぉ)
お姉ちゃんの太股はびっしょりと濡れていた。それを隠そうともしない。火照った体もまだ
冷め切っていないようで全体が桜色に色づいたままで、瞳は色っぽく煌いていた。
「私の格好がどうかしたかしら、可愛いメイドさん♪」
お姉ちゃんがこういう物言いをする時は何か悪巧みを思いついた時だ。
我あらず、私はモップを握る手に力を込めた。身の危険?を感じたからだ。
「フフフ……どうしたの、警戒したりして? お姉ちゃんが何か悪い事をするとでも思ってる
のかな?」
モップを持ち直した私を見てゆっくりとお姉ちゃんが近づいてきた。獲物を前にした肉食獣が
舌なめずりするような表情で――私はお姉ちゃんの目から視線を外さなかった。外したら最後、
私はお姉ちゃんに捕まってこの世のありとあらゆる陵辱を受ける事になるだろう――何故か
そんな気がした。
「ねぇ、晴樹――。このメイド、ご主人様に対して随分無礼な口の利き方をしたよね? 『見境
いなくどこでもエッチな事をする』だっけ? 妹にしてあげたら随分と調子づいちゃって――
教育が必要なんじゃないかしら?」
う……なんでいきなりブルジョワ主義者に。ちょ、ちょっとお姉様……普段そんな事言わない
じゃないですかぁ……。
「え……? う……うん……」
お兄ちゃんのほうはごにょごにょ口を濁してるだけだ。お姉ちゃんの後ろで私をすまなさそうな
顔で見ている……まったく、気が小さいというか、意気地が無いというか――。
「さぁ、いつまでそんなものをご主人様に向けているのかしら? 今、抵抗をやめて素直に
許しを請えばお仕置きするだけで済ませてあげるよ。だけど、まだ逆らうつもりなら――
相当の覚悟をする事ね」
お姉ちゃんは私を見下した目で髪をかきあげる。うう、じゃあ、私はお仕置きから逃れられない
のですね……。
だったら、自分の活路は自ら切り開くしかないのです――。
私はモップの布を足で叩き落した。柄だけにして構えなおし、お姉ちゃんの胸元に突きつける。
「これ以上近寄ったら……これで攻撃しますよ?」
眦(まなじり)を決して、お姉ちゃんに宣言する。自分ではこわい顔をしているつもりだけど、
なんかお兄ちゃんは微笑ましげな顔をしてるし、お姉ちゃんに至っては今にも噴出しそうな顔に
なったような……?
「可愛い〜! 茉莉花、それで怒ってるつもり? もう……そんな顔されたら抱きしめたく
なっちゃうよ♪」
お姉ちゃんは警告を無視して近づいてきた。完全に私をなめきっている。いいのです。どーせ
いつもの事ですから。
だけど……今日は少し痛い目に遭ってもらいます――。
「えいっ!!」
私はモップの柄を勢い良くお姉ちゃんの胸元に突きつけた。この位置なら交わす事が出来ない。
お姉ちゃんも瞬時にそれを悟ったのか、慌てて手を交差させてガードする。モップの攻撃は
防がれたと端からは見えただろう。
(もらった……ですッ!)
だけど、それこそが私の狙いだった。私は手にしたモップの柄をくるりと回し、下段に構えた。
そして、その状態から思いっきりかちあげる。狙いは勿論、お姉ちゃんの無防備な股間だ。
生の状態の急所を一撃されれば流石のお姉ちゃんも倒れるだろう。身の危険を感じてた私は
容赦なく、お姉ちゃんのソコを狙った。
モップの柄はお姉ちゃんの太股の間を通り抜け、柄が性器から肛門に渡る急所に向かって振り
上げられる。そして――。
バシィイイイイ……ン……!!
肉を打つ音が聞こえた――が。意外と乾いた音だった。お姉ちゃんのオマタはあれだけ濡れて
いたのに。お姉ちゃんを見ると――。
「クックック……」
急所を打たれたはずのお姉ちゃんはちっとも痛がってなかった。
確かに手応えはあった。モップの柄も太股の間を抜いている。だけど、それは股間には届いて
いなかった。急所を強打する直前、お姉ちゃんが姿勢を低くして、片手でモップの柄を受け
止めたのだ。見事な防御だった。
「あなたの狙いなんて見え見えよ、茉莉花。私がここを狙わせるようにわざと無防備に誘い
込んだのに気がつかなかったの?」
お姉ちゃんはニヤリと笑っている。凄みのある笑顔に私は背筋がゾクッとした。
「でも、誘い込んだとは言っても、本当に狙ってくるなんてね。女の子同士、ここを打った
痛さは分かってくれるはずなのに――」
お姉ちゃんが私の顔を見て微笑む。
私は顔面が蒼白になった。卑怯なのは承知で相手の急所を狙いにいったのにそれに失敗した。
今のお姉ちゃんは表面上は笑顔でも、内心のの怒りはどれほどになっているだろう?
「う……うごかない……?」
私はモップの柄を引こうとしたが、それはビクとも動かなかった。お姉ちゃんがしっかりと
握りこんでいるからだ。
「う……うう……」
私は悠然と微笑むお姉ちゃんを怖れながら何度も引き抜こうとする。だけど全く動かない。
お姉ちゃんと私とでは力そのものは圧倒的な差があった。
「力比べじゃ勝負にならない事、わかってるでしょ? ……ヤッ!」
「あっ……!!」
お姉ちゃんが気合を入れてモップの柄を引くと、私はたたらを踏み、モップの柄を離してしまった。
お姉ちゃんはやすやすと私から武器を取り上げ、それをまじまじと見つめていた。
「こんなもので裸の女の子の大事な所を狙うなんて――万が一、突き刺さったらどうするの?
茉莉花は私の処女を奪うつもりだったのかしら?」
お姉ちゃんが怒った表情で私を睨む。
「そ、そんな……!!」
無論、そんなつもりはない。私は突いたのではなく、下からかちあげるように打ち込んだのだ。
もし命中していればお姉ちゃんは柄を跨ぐ状態にはなっただろうけど、アソコに突き刺さる
事など無いはずだ。
だけど、急所を狙ったのは事実なのでこのお姉ちゃんの言いがかりに反論するのは難しかった。
「茉莉花、あなたのやった行為がどんなに酷い事か、自分で体験してみる?」
「えっ!?」
お姉ちゃんは私から奪い取ったモップの柄で私のアソコを突いてきた。その攻撃はメイド服の
スカートの上からコツン、と恥骨に当たった。
「痛ッ!?」
私は突かれた恥骨を擦り、そのままそこを守るようにして後退りした。
「フフフ……正面からじゃ突き刺さらないよね」
お姉ちゃんは私と同じスピードで迫ってくる。私はお姉ちゃんから視線を逸らさないようにして
後退りしていたが、すぐに何かにぶつかった。
「お……お兄ちゃん?」
私がぶつかったのはいつの間にか背後に回りこんでいたお兄ちゃんだった。お兄ちゃんは何も
言わずにちょっと困った顔をしている。
「ナイスアシストね、晴樹。そのまま捕まえててね」
お姉ちゃんがお兄ちゃんに命令する。私はお兄ちゃんを見つめたが、お兄ちゃんは目を逸らした。
そして私の股間を守っている手を簡単に外し、磔の様に両方の手首を掴んで持ち上げた。
私はお姉ちゃんが武器を持って構えている前に無防備になったのだ。
「その状態でスカートも捲くれる?」
私の目の前で片膝立ちになったお姉ちゃんがお兄ちゃんに聞く。お兄ちゃんは何も言わず、片手で
私の両手を突かんで吊るして、もう片方の手でスカートを捲り上げた。お姉ちゃんの位置からは
ピンクのショーツが丸見えになっているだろう。お兄ちゃんの力は強くて片手でも私の両手を
十分に抑えきる事が出来る。
「お兄ちゃん……」
どうしてお姉ちゃんの命令を聞くの? と聞きたかったけど、お兄ちゃんが私の目を見ようと
しないのを見ると、どうやら二人の間では、この場はお姉ちゃんが支配する事で合意したらしい。
二人でいちゃついている間か、その直後か。私がいない間に私をいじめる計画が出来たのだろう。
「ねぇ、茉莉花――。モップに処女を捧げるのって、メイドさん冥利に尽きるよね?」
え……?
お姉ちゃんは今、なんて言ったのか。私は信じられない事を聞いたようにお姉ちゃんを見る。
お姉ちゃんはにんまりと笑い、私のピンクのショーツの二枚布になっている部分をなぞった。
「あ……ん……」
私はその筋に電気が走ったように腰を引く。だけど、すぐ後ろにいるお兄ちゃんが私のお尻を
膝で押した。お姉ちゃんの位置からは私の大事な所が突き出されたようになる。
「フッフッフッフ……」
お姉ちゃんが意地の悪そうな笑い声を漏らしながら、モップの柄で私の女の子の所を小突きだした。
コツン☆! コツン☆! ズン☆!
「う……! あうっ!! ああっ!!」
恥骨と言わず、クリットと言わず、会陰部と言わず――。力こそ思いっきりではないが、
ピンポイントをコツコツ突かれて私は悲鳴を上げる。痛くて内股になるとお兄ちゃんが股の間に
自分の太股を割り入れ、お姉ちゃんが小突けるスペースを空けた。私は逃げられないのだ。
「フフフ……これがさっき茉莉花が私にしようとしたことなんでしょ? 違う?」
お姉ちゃんが私に聞いてくる。勿論、違うに決まっていた。私がしようとしたのは自分の危機を
脱出するためになりふり構わず選んだ手段であって、お姉ちゃんの陰湿で執拗なイジメとは違う。
股間攻撃しようとしたのは同じだけど……。
「それでは、茉莉花ちゃんの貫通式と行きましょうか。晴樹、しっかり抑えていてね」
「や、やめて……!!」
私は思わず悲鳴を上げた。いくらなんでもそれはあんまりだ。縛めから逃れようと体をくねらす。
ふと、その縛めている人物がお兄ちゃんである事を思い出した。
「お兄ちゃん……助けて……」
私は涙ぐんだ目でお兄ちゃんを見上げた。いくらお姉ちゃんの命令とは言え、妹が可愛いなら
これ以上の事は止めてくれる筈――そう信じて。
「…………」
お兄ちゃんは暫く私の目を見つめていたが、いたたまれなくなった様に視線を外した。
「あっ……」
私は見捨てられたのだ。お兄ちゃんはお姉ちゃんのやりすぎを止めずにお姉ちゃんの指示に
従う事を選んだ。
「それでいいのよ、晴樹」
お姉ちゃんは満足そうだった。私は悔しかった。私の大好きなお兄ちゃんを言いなりにして、
こんな酷い事の手伝いをさせるなんて――だけど、そのお姉ちゃんに反抗する以前に今の状況は
大変な恐ろしさだった。
「やめて……。お姉ちゃん。そんな酷い事をするのは……。私、謝るから……」
私はボロボロと泣き出した。謝って許すなり思い直すなりしてくれるのなら、全身全霊を込めて
お姉ちゃんに謝ろうと思った。だけど――。
「やっと反省したみたいね。でも、ちょっと遅かったかな♪」
お姉ちゃんはモップを両手で構えて、その柄の先を私の割れ目にあてがった。ピンクのショーツ
ごと、割れ目にモップの柄が食い込む。
「運がよければショーツが守ってくれるかもよ? 私の時は生マンコだったんだから」
「そ、そんなの無理だよう……お願い、やめてお姉ちゃん!!」
たった一枚のショーツがモップ攻撃を防げるわけがない。私は恐怖に身を竦ませた。
「無理かな? ま、私には関係ない事だけど……。それじゃいくよ――」
お姉ちゃんがモップを引いて構えた。この距離だ狙いをつけて外れる事はないだろう。
私の恐慌は最高潮に達した。
「お姉ちゃん! やめて! 何でもするから!! ……お願い!!」
「問答無用…………せーのッ!!」
「……ひっ!!」
お姉ちゃんがモップを突き出したのと同時に、私は一瞬、魂が飛んだような気がした。
そして――。
「あっ……」
物凄い勢いでお姉ちゃんが突き出したモップの柄は私の股間を直撃する寸前で止められていた。
本当にギリギリである。先っちょはショーツ越しに割れ目に食い込んでいるのだから。
その時――。
しゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ――。
「あああ……」
下半身の生暖かい感触に、私は泣いてしまった。
モップが貫通する恐怖のあまり、私は漏らしてしまったのだ。
私のしでかした粗相は、私の股、脚、そしてお兄ちゃんの脚までもを濡らして廊下に水溜りを
作った。その一部は密着しているモップの柄を伝わってお姉ちゃんの手や下半身をも濡らす。
お姉ちゃんはそれを避けようともしなかった。濡れるがままに身を任せ、満足そうに私を
見つめていた。
「ふぇ……えっ……えっ……」
私はあまりの恥かしさと情けなさに嗚咽を漏らした。こんな理不尽な目に遭ったのは生まれて
初めてであった。誰かに抱かれたのにさえもすぐには気がつかなかった。それがお姉ちゃんで
ある事に気がついたのはかなり時間が経ってからだった。
「馬鹿ね……」
お姉ちゃんは優しい声で言った。
「可愛い妹にそんな事をするはずがないでしょ……茉莉花が生意気だったからちょっと懲らし
めただけよ」
今、その台詞を冷静に聞けばとても肯ずる事は出来なかっただろう。お姉ちゃんのやった事は
懲罰の範疇を越えていた。だけど、その時の私はお姉ちゃんに抱きしめられながらコクコクと
頷いた。私も悪かったの――とすら思っていた。
「なんでも言う事を聞くって言ったよね?」
お姉ちゃんは私が危機を逃れたい一心で言った言葉を言質として受け止めたようだ。
私も同意するように頷いた。
「じゃあ、これから一緒にお風呂に入りましょう。三人とも酷い格好になったしね――。
茉莉花にはそこで色々と言う事を聞いてもらうからね♪」
お姉ちゃんは私の粗相塗れになるのも構わずすりすりと頬を寄せてきた。
私は呆然とお姉ちゃんのされるがままになっていた。これからどうなるかを考えるより、
今この場を逃がれたい気持ちで一杯だった。
投下終了です〜。
これだけ長編になるとコンスタントに電気アンマを入れるのは難しく……w。
このシリーズ、濃いシチュばっかりなので、ちょっとお腹が膨れ気味(汗。
次はなんか軽いのを投下するかもです。
/:/:::::::/::::/::::::::|::::|゙、:::::::::::::::\::::::::::::::゙、:::::::::::::\ヽ、
/,‐|:::::::::|::::/゙、::::::|゙、:| ゙、:::ヽ::::::::::::|::::::::::::::゙、::::::::ヽ::::\‐-
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150 :
名無しさん@ピンキー:2005/12/25(日) 04:43:19 ID:nUSJC+XQ
あなたはネ申ですか?
今更何を…
この御方こそ現世における現人神様にあらせられるぞ!
152 :
名無しさん@ピンキー:2005/12/25(日) 12:33:13 ID:WMoKrf+f
God Job!
クリスマス、オワタ……(´・ω・`)
>>149 d。なんか可愛いAA。
>>150-152 邪神です。よろしくお願いしますW。
と言うことで? 連日投下などをしてみようかと……。
以前書いて、あんまり良く無さそうに思ってお蔵入りにしたんですが、
HDの整理をしてて久しぶりに見ると、そんなに悪くなさげに見えたので、
加筆修正をして投下します。
後ほど。
【1日目】
お・に・い・ちゃん!
ふふ〜〜ん、ビックリした? 何もお菓子ひっくり返すほど驚かなくてもいいじゃない。
何度も呼んでるのに画面に夢中になってる方が悪いんだよ。
あ〜あ、キーボードがポテチだらけ……。大体、晩御飯前にこんなの食べてていいと……ん?
…………。
はは〜ん。お兄ちゃんったら、エッチなサイト見てたんだ。
ダメだよ、そんなので隠しても、こうやってこうすれば……ほうら、出た!
伊達に学校でパソコン授業を受けちゃいませんよ♪
ぬ? 手で隠すか……この、往生際が悪い。
大丈夫だって。お兄ちゃんがベッドの下に隠してるエッチな漫画とか見た事あるもん。
勝手に見るなって? だって、お兄ちゃんいつも掃除しないからお母さんに怒られてるでしょ?
だから私が代わりに掃除をしてあげた時ベッドを…………って、隙あり!
油断してる方が悪いんだよ〜だ♪
どれどれ……お兄ちゃんはどんなエッチなのが趣味なのかな……?
……ん?
ふ〜ん……女子プロレスとか好きなの? ちょっと変わった技……。
あれ? この子、感じちゃってるの? もしかして足で大事な所を突っつかれてる?
やだ……この子なんて女の子同士で……グリグリしちゃってる?
……ってか、これって確か……『でんきあんま』って言うんじゃ……?
この子も。この子も…………この子も!?
み、みんな電気あんまされてる女の子の写真とか絵とか……ばっかり?
は、ははは……。な、なるほどね〜。お、お兄ちゃん、こういうの好きなんだ……う、うん。
な、なるほどね〜。こ、これだってエッチの趣味だよ……ね。
え? 別に離れてなんかないよ? 後退りしてる? 気のせいだって……。
ん? 秘密を知られたからにはって……わ、私、誰にも言わないよ。アハハ……。
あ、あの〜、気のせいかな? お兄ちゃん、ちょっと目がマジの様な……。
も、もうすぐ晩御飯だから早く下に下りて来てね……じゃあね……。
ご飯の前にする事があるって、な、何を…………!?
だ、だめだって、お兄ちゃん! このスカート短いんだから暴れたらぱんつ見えちゃ……きゃあ!?
こ、こら! 妹をベッドに押し倒して何を……ひゃん!? こ、この体勢はまさか……。
や、やだやだ! 電気あんまなんてやだ〜〜!! だ、だめ! 足を入れてくるなぁ!
こ、こんなの小学生がやることでしょ!? 高校生にもなって何て事を……。
高校生には高校生の良さがある? 馬鹿言ってんじゃないの! どこでそんな趣味を……。
ちょ、ちょっと待ちなさいって、こらぁ〜〜!! ……きゃあん! あ、当たってるってば!
動かしちゃだめだって…………きゃあああああああ〜〜〜〜〜〜〜!!!!
(うにうにうにうにうにうにうにうにうにうにうに……♪)
ひゃあぁ〜〜ん! もう……エロアニキのばかぁ〜〜〜〜〜!!!
【2日目】
まったくもう……。
昨日はお兄ちゃんのせいでとんでもない目に遭ったよ。
お母さん、下にいたんだからね! 次からは言い訳なんかしてあげないから!
……って、次なんかないですけどね!
正直に言うのかって? ……言える訳ないでしょ! 高校生にもなって兄貴に電気あんまされて
泣かされてる女の子がどこにいる…………何よ、指差して?
あんたが犯人でしょうが!!(ガィン!☆)
時計が壊れる!? そんなの知るか!
な、何よ……? やる気!?
フフン、今日は準備万端なんだからね。昨日みたいにミニスカートじゃないんだから。
エロアニキにサカリがつかないように、ジーパンを穿いてま〜す♪
うん……? なんか様子が変わった……?
このピチピチ感がって……お尻が大きくて悪かったですね!
……って、そんな問題じゃ無さそ……きゃあああ!?(ずだぁん!)
あいたた……お尻打った……。ら、乱暴にしないでよ……こ、こら! 足!
だ、だめだってば! きょ、今日はこんな厚手のジーパンなんだからね。
電気あんまなんてされても効きませんよ〜〜〜だ!(べ〜〜!)
それでもいいからやってみる? き、効かないって言ってるんだから別にやらなくても
……や、やっても無駄なんだからぁ!
(うにうにうに……♪)
ほ、ほら! ぜ、全然効いてないよ。余裕、余裕〜〜(ピュ〜♪ ピュ〜♪)。
顔が赤い? だ、だって暖房が効いてるから……ぜ、全然感じませんよ〜〜だ!
ん? 作戦変更……って? ……ちょ! か、踵は……!!
ダメダメ! 絶対にダメ! 踵であんまなんて反則……きゃああああああ〜〜〜〜!!!
(ぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐり……♪)
だ、だめぇ〜〜! 振動がぁ〜〜!! え、エロアニキのばかぁ〜〜!!
【3日目】
フッフッフッフッフ……。
今日こそはエロアニキから身を守るんだから。
このままじゃ貞操すら危ないかも……。
ん? それなのにミニスカートなのかって?
ふっふっふっふっふ………。
はっはっはっはっはっは!!
じゃ〜〜ん!!(ばさっ)
今日は下に体操着のスパッツを穿いてるのです!!
男の子には性衝動と言うものがあって、それを刺激するからエッチな事をするんだって、
授業で習ったことあるもん。だからこうやって性衝動の元を隠しておくのです。
これなら流石のお兄ちゃんも萎えて…………。
はい? あの〜、「これはこれで」って、どういう…………きゃああああ〜〜!!!
だ、だからぁ〜! スパッツ穿いてるんだから色気も何もないでしょ!?
お、思い直して……ね? だ、だめ!! か、踵はダメだったら〜〜!!
はぁあああああああ〜〜〜〜ん!!
(ぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐり……♪)
もうやだ〜〜! こんな生活〜〜〜!!
…………。
はぁん、そこは……♪
もうだめぇ〜〜! エロアニキのばかぁ〜〜!!
>>153 お前さんはいつもいつもすっごいのばかり次から
つぎへとよく書くなぁ。こんだけ萌えシチュエーション
書きまくるのもエネルギー使うでしょうに。それはそ
れとしてあんた、よりによってこんなタイミングで出
さなくてもいいんじゃないかい? 12月25日、クリス
マスだってのに他にすることなかったんだろうか。gj
【4日目】
まったくもぉ、毎日毎日妹に悪戯ばかり……。こんな変態兄を持ったなんて私ってなんて不幸……。
毎日部屋に来なければいい? そ、そういう問題じゃないの!
大体、私が来なければお兄ちゃん毎日引きこもってエッチなサイトに入り浸っちゃうでしょ?
ホントに秋葉系のヘンタイオタクなんだから……。
なによ、立ち上がって? や、やる気なの? べ、別に怖くなんてないよ。ただ、お兄ちゃん
すぐに変態じみたことするんだもん。
や、やめてよ……。両足掴まれてもちゃんとアソコは手でガードしてるもん!
外せばいい? そ、そんな乱暴な電気あんましたら、こんどこそお母さんに言うからね!
ほ、本当なんだから……!
……ふっ。そうよね。お母さんに言いつけられたらお兄ちゃんだって大変だもんね。
わかったら、大人しく引き下がることね。フフン♪
…………。
フフフ、やってこないんだ。そんなにお母さんが怖いの?
…………。
ま、まあやってこないつもりなら、反省したって事で、許してあげよっかな。
わ、私は自分の部屋に帰るからね。チャンスは今だけだよ?
じゃあ、帰るからね(ギィ……)。
…………。
……べ〜だ、意気地なし!
(バタン……)
【5日目】
お・に・い・ちゃ・ん……!!
昼間イチャイチャしてたの、誰なの!?
何を怒ってるって……別に怒ってないでしょ!!
誰でもいいだろって……。そ〜お、隠すのね?
そ〜ですか、ついに我が兄にも春が訪れましたか。こんな家に篭ってネットばかりのオタクの
相手してくれるなんて、随分と心の広い女の子ですね〜。
き、きっとすぐに正体がバレてイヤになっちゃうと思うけど……え? 勿論、その女の子の
方だよ。お兄ちゃんの悪趣味に付き合える子なんて、そういないと思うもん……。
わ、私とかなら少しは耐性があるから大丈夫なんだけどな〜。ざ、残念ね、私は妹だから
付き合えなくて……と言うか、お兄ちゃんがこんなだから耐性が出来たわけで…………。
うん? 私は何を言ってるんだろう……?
ど、動揺なんかしてません! なんで妹が兄に恋人が出来たぐらいで動揺しなければいけない
んですか!
フン、だ! 初デートでダサいカッコして幻滅されればいいの!
…………い、いつも着てるネルシャツとか小汚いジーパンとか……そういうのじゃなくて、
前にお母さんに勝ってもらったジャケットでも着ていきなさい……。
趣味に合わないからイヤだ? あのね……服装選びにオタクに選択権などない!!
いい? 初デートなんだよ!? 男の子と女の子のお付き合いは最初が肝心なんだから!
これが失敗したら、上手く行くものも行かなく…………な、なんですか?
そりゃあ、心配するよ…………妹なんだもん。お兄ちゃんには幸せになって欲しいし……。
な、何笑ってるの? お兄ちゃん自分が当事者なんだからもう少し真剣に……。
勘違いって何が? ………………昼間の子は図書委員で一緒になっただけ!?
だって、だって……手を繋いだり、肩を抱いたりして…………。
本を運んでた時に彼女が躓いて倒れたのを、助け起こして……肩の埃を払っただけ……?
………………。まあそう見えなくもないけど……。事実だから仕方がないって、何よ?
まるで私が早とちりしたって感じじゃないですか……。
………………。さ、さて……宿題でもしようかな〜〜♪(……バタン)
(カチャ……)
………………。早とちりじゃないもん。多分……。
(バタン……)
【6日目】
…………。
…………。
…………。
…………何してるって? お兄ちゃんの監視。
…………。
…………。
…………。
…………だって、昨日の子、またお兄ちゃんにちょっかい掛けてたもん。
言いがかりじゃないよ! 女の子が男の子に好意を持ってるかどうかは分かるもん。
…………。
…………。
…………。
あんまりしつこいと電気アンマする?
上等よ! やってみなさいよ!(バフン!)
ふん、だ。お兄ちゃんのベッドに大の字に寝てやるんだから。どこからでも掛かってきなさい!
…………ん? しからば遠慮なくって……ちょ、ちょっとどういうことかな?
こ、こら! 彼女がいるのにエッチな事をしようとするな〜!!
ま、待って……! ホントにだめだったら! 彼女に……悪いよ……。
断ったって、何を……? …………ええ〜〜ッ!? 交際を申し込まれたのに断ったって!?
お、お兄ちゃん……もしかして馬鹿!? ……馬鹿とは何だって言われても、こんな一生に一度
あるかないかの奇蹟をいとも簡単に……だって、そうじゃない! 勉強は中ぐらい、運動音痴の
お兄ちゃんにどんなチャンスがあるって言うの?
だ、誰がホッとした表情ですか! ありえません……!!
きゃん!? ……キャハハ!!
(うにうにうに……うにうにうに……うにうにうに……うにうにうに……)
お、お兄ちゃん! 今日の電気アンマ、くすぐったいよぉ〜〜!
ひゃあん〜〜!! そんな擦りあげるような動かし方、だめぇ〜〜〜!!
もぉ〜〜! エロアニキのばかぁ〜〜!!!
【7日目】
お兄ちゃん、一生のお願いって、何?
プライドが掛かってる? 何のプライド……サークルって、何の?
ちょ、ちょっと! 土下座なんてしないでよ……。
しゃ、写真!? 私……のだよね?
私をモデルにした写真を取らないと、馬鹿にされるって……何の話なの、それ?
訳は聞かずにって……。う〜〜ん……でもなぁ……。
…………わかった。写真取らせて上げる。
お兄ちゃんが困ってるなら、しょうがないもん……。
ミニスカートがいいの? わかったよ……。あんまりエッチなのとか、やだよ……。
(バタン……)
(カチャ……)
こ、これでいいの? ……うん、言われたとおり今持ってる中で一番短いのを穿いて来たよ。
うう〜〜……パンチラとか撮られるのかなぁ……?
パンチラならいいかって? か、顔出し無しなら……。私って分かるのはイヤだよ……。
ベッドに寝てって……ま、まあいいけど……。
……ん? ちょっとお兄ちゃん、一体何を……? え? 電気アンマの写真……?
…………。
…………。
…………。
お兄ちゃん、これ、あのサイトに載せるつもりなの?
……そこのBBSで見栄を張って、妹の電気アンマ写真を撮る羽目になった……。
…………。
まあ話自体は、良くある事だけどね……。……じゃあ、いいかって? …………。
…………。
…………。
…………。
「 い い わ け あ る か ! 」(どっか〜〜ん!!)
アンタなんか、死ね! 氏ねじゃなくて、死ね!!
(バタン!!)
【8日目】
…………。
…………。
…………。
…………。
怒ってなんかないよ。
…………。
…………。
…………。
…………。
べ〜〜だ、スケベ兄貴。
…………。
…………。
…………。
…………。
お兄ちゃんが……自分が欲しいって言うなら撮らせてあげたのに。
…………。
…………。
…………。
…………。
…………エロアニキの馬鹿。
(バタン……)
【9日目】
お兄ちゃん……。
今日ね、学校の先輩に告白されちゃった……。
お兄ちゃんと同じ学年の人。サッカー部のキャプテンで生徒会副会長のあの人、って言ったら
大体分かるよね。学校じゃ有名だもん。
そんな人がどうして私なんかに告白なんか……これって、からかわれたのかな?
そんな事ないって? そうだよね。あの人がわざわざ私をからかいに来る理由なんてないし……
でも私とじゃ全然釣りあいなんて取れない……ど、どうしたの? わ、わかったよ、わかったって。
お兄ちゃんが無理して誉めてくれるのは嬉しいから……無理してない? そっかな〜?
でも……クスクス。あのね、あの人、おかしいんだよ。
あんなにカッコ良くてステキな人なのに、いざ私に告白する時になったら、真っ赤になって。
告白の台詞だってグダグダだし、シャツがびっしょりになるぐらい汗かいちゃって……なんか
可愛らしく思っちゃった。
フフフ……男の人って、可愛いところあるんだね。返事は後にしてもらったんだけど、今頃悩んで
るのかな〜、なんて思うと、ちょっと意地悪したくなったりして……。
……!? お、お兄ちゃん……どうしたの? 突然黙り込んだりして……あっ!?
な、何するの!? ちょっと、離して……あん!
も、もうこんな時に電気あんま!? 冗談が過ぎるよ……だ、だからやめて……ああん!!
(うにうにうにうにうにうにうにうに……)
(うにうにうにうにうにうにうにうにうにうにうにうにうにうに……)
(うにうにうにうにうにうにうにうにうにうにうにうにうにうにうにうにうにうにうにうに……)
お、お兄ちゃん……きょ、今日はいつもよりしつこいよぉ……。
も、もうやめて……ね?
あ……あうん!?
(グリグリグリグリ……グリグリ……グリグリグリ!)
お、お兄ちゃん! ちょっと痛い……お、お願い、もうやめて……。
へんだよぉ……。今日のお兄ちゃんへんだよぉ……!!
(グリグリグリグリ!!……グリグリグリグリ!! ……グリグリグリ!!)
痛い! やめてったら!!!(ドガッ!!)
グスン……。お……お兄ちゃんの馬鹿!!
だいっきらい!!
(バタンッ!!)
【10日目】
(カチャ……)
…………。
…………。
…………。
お兄ちゃん、もう寝た?
…………。
(バタン……)
【11日目】
お兄ちゃん……いる?
あのね……私、あの人とお付き合いする事にしたの……。
今日、OKの返事出しちゃった。
こっちがビックリするぐらい喜んでくれて……日曜にデートの約束しちゃった。
お兄ちゃん……。
もう、私とお話してくれないの……?。
………………。
(バタン……)
【12日目】
【13日目】
【14日目】
(コンコン……)
はぁ〜い! 誰? ……お、お兄ちゃん!?
ど、どうしたの? お兄ちゃんが私のお部屋に来るなんて、珍しいね。
え? 今日のデート? ……うん、楽しかったよ。
それは良かったって? アハハ、ありがと……。
ん? ゴメンって、なぁに?
私と……口をきいてくれなかった事? ううん、いいよ。私の方こそお兄ちゃんの気持ちを
考えずに毎日押しかけたりして、ゴメンね。お兄ちゃんだってご機嫌の悪い日、あるもんね。
……そうじゃない? じゃあ、どうして……。えっ? 私が……。
そ、そんなに謝らないで。私困っちゃうよぉ……(オロオロ)。
でも……そっか、お兄ちゃん、私が他の男の人とお付き合いするのを気にしてくれてたんだ。
さては……この可愛い妹に惚れたかな?(にんまり) そんな事はありえないって?
ありえないって何よ! さっきと言ってることが違うじゃない!
でも……良かった! お兄ちゃんが口をきいてくれて! 一生このままだったらどうしようか、
本当に心配したんだから……。
……泣くなって? 仕方ないじゃない、涙が出て来るんだもん。
……抱きつくなって? い〜え、これはやめません! 妹を心配させた罰です! すっごく
落ち込んだんだから……。ああ、だから謝らなくっていいってば。
それにね、もうお兄ちゃんは妹を取られる心配はしなくていいんだよ。
今日ね、デートが終わってから、振られちゃった……。
私があんまり楽しそうじゃなかったからガッカリされたみたい。私もデートなんて初めてだから
上手くお相手できなかったのかな?
「今はまだお付き合いできそうもないね」……って言われちゃった。
でも、その事じゃあんまり落ち込んでないけどね。私の方もまだ気持ちが乗ってなかったの
かなぁ……。ん? お兄ちゃん、どうしたの? 急に黙り込んだりして。
……なんでもない? でも……なんか真顔になったりして……。
へんなお兄ちゃん……。
【15日目】
(バタバタバタバタ…………バタンッ!!)
お、お、お、お、お兄ちゃんッ!! 大丈夫!?
あ〜〜あ、ほっぺの所、痣になってるよぉ〜〜〜……ちょっと見せて……何が大丈夫なの!?
いいから見せなさい!!
もう……ビックリしたんだよ。お兄ちゃんがあの人の教室にいきなり殴りこみに言って胸倉
つかんだって……大喧嘩になったって聞いた時は卒倒しそうになっちゃった。
ねぇ……どうしてそんな事したの?
…………。
答えないつもりですか? でも、会話の内容も聞きましたよ。
「妹を弄んでどういうつもりだ!」って言ったらしいよね……。
……お兄ちゃん、昨日の私の話、ちゃんと聞いてた?
私、弄ばれたとか、馬鹿にされたとか、エッチな事されたとか、言ってないよね?
むしろエッチな事はお兄ちゃんにばっかりされて……え〜〜っと、それは今はいいんだっけ?
それよりも……とんでもない事を公衆の面前で叫んだらしいよね?
「妹はお前なんかに渡さねぇ!!」
…………。どういう事か、説明してもらえますか、お兄様?(ヒクッ……)
事と次第によっては、私達、明日から学校に行けなくなるんですけど……?
俺は行く? 馬鹿な事言うんじゃありません! もう、絶対に、お兄ちゃんを一人にしておく事
なんか出来ませんから!!
もう……それを聞いた時、顔から火が出るかと思うくらい恥かしかったよぉ〜〜!!
それに、もう一つ恥かしい事が……。
お兄ちゃん、突然殴りかかったのはいいけど、実はあの人に交わされて自分でひっくり返った
って? その怪我も殴られたんじゃなく、机にぶつけたんだって、友達が笑ってたよ……。
まったく、もう……私、あんまり情けなくてその場に居辛かったよ!
え? 一発ちゃんと食らってる? あのねぇ……あの礼儀正しい人がそんな事をするわけない
でしょ!? 逆恨みなんて、なんて器の小さい兄なんでしょ……ほら、そうやって言い訳しない!
でも……。それがお兄ちゃんなんだよね。私の……私だけのお兄ちゃん……。
あの人にも妹さんがいるらしいけど、これだけ人間の大きさの違いを見せられても、私はその
妹さんを羨ましいなんて全然思わないの。フフフ……変なの。
……本当は私も少し気にしてたの……昨日の事。
お兄ちゃん……ありがと。
【16日目】
お兄ちゃん……。
今日ね、あの人が謝りにきたの。「日曜日はごめんね」って。ちょっと性急すぎたって。
「女の子の気持ちを考えずに自分だけが舞い上がってた」って言ってた。
そんな事もないんだけどね……でも、なんかすっきりしちゃった。
これもきっとお兄ちゃんが怒ってくれたからだよね……。
私も「ごめんなさい」って言えたし。……言わなくていい? もう……人間が小さいんだから。
あ、そうだ。お兄ちゃんにも謝っておいてって言われたよ。
やっぱりお兄ちゃん、殴られてたんだね……なんでも、お兄ちゃんの顔を見た途端、腹が
立ったんだって。その……私の……気を引いてる当人が目の前にいたから、ついカッとなって
やってしまったって……今は反省しているって言ってたよ。
そ、そんな……わ、私の気を引いてるのが……お兄ちゃんだなんて、ご、誤解なのにね……
アハハ、へ、変な人だね…………うん?
お、お兄ちゃん……どうして私の足首をつかんでいるのかな?
「誰が器の小さい男だって?」……って、言われても……あっ! 昨日の事、怒ってるの?
ア、アハハ……伝聞による誤解って恐ろしいよね〜? そんなぁ〜、言い訳じゃないよぉ〜!
え? 久しぶりに電気アンマって……ちゃ、ちょっと待って!! 今日は油断してたから
ミニスカート……だめぇ!! スカートの中に足を入れるのは反則……ひゃあん!?
あ〜〜ん! だめだったらぁ〜〜!!! ……ひゃああああ〜〜!?
(うにうにうにうにうにうにうにうに……)
(うにうにうにうにうにうにうにうにうにうにうにうにうにうに……)
(うにうにうにうにうにうにうにうにうにうにうにうにうにうにうにうにうにうにうにうに……)
あ〜ん! あの時ぐらいしつこいよぉ〜〜!!
罰なんだから当たり前? そんな事言ったって〜! お兄ちゃん、そんなだから器が小さいって
言われちゃうんだよぉ〜〜! ああんッ……!! 強くしちゃだめぇ〜〜!!
くっ……! こうして内股にしてお兄ちゃんの足を押さえれば……(グリッ!)ひゃあん!?
もっと食い込んじゃう〜〜!! お兄ちゃん、やめて〜〜! だめだよぉ〜〜!!!
あ〜〜ん!! こんなお兄ちゃん、やっぱりやだ〜〜〜〜〜!!!
【17日目】
お兄ちゃん……。
あのね、ちょっと聞きたい事があるの……。
…………。
…………。
…………。
…………。
……え? そ、そうだよね……言わなくちゃ……ね。
…………。
…………。
…………。
…………。
お兄ちゃん……私の事……好き?
あ、あっさり言わないでよ……もう。
そうだよね……妹として、だよね。
…………。
(バタン……)
【18日目】
あ、お兄ちゃん。
あさって、お父さんとお母さん、親戚のうちにお泊りなんだって。
晩御飯、私が作るから楽しみにしててね♪
…………なぁに? その疑わしそうな目は?
私、これでも家庭科は得意なんだからね。
う……そ、そりゃあ、この前は醤油とソースを間違えたけど、そんな事誰にだってあるじゃん。
そんなの気にするなんて、小さい、小さい♪
……最近、それでごまかしてないかって? …………まあ、否定はしないけど。
エヘッ♪
【19日目】
う〜、やっぱりシャワーじゃ寒いなぁ……。
明日はちゃんとお風呂入れなきゃね。
お兄ちゃん、またエッチなサイト見てるの?
今度は何? ……見せないさいよ、今更隠すものでもないでしょ?
フムフム、今度はどんなのかな。…………え? くすぐり……?
くすぐりって……脇の下をコチョコチョしたりする、あれ?
そんなのがなんでエッチなサイトに……?
……お、お兄ちゃん? なにその手つきは……指をわきわきさせて変……
え? 「秘密を見られたからには」って……またぁ? ちょ、ちょっと待ってよ!
私、なにも見てないよぉ〜〜!?
この画面だって女の子がくすぐられてるだけじゃない?
同じ事をしてやるって……だ、ダメだったら! 私、くすぐりは苦手……キャハ!?
きゃ……キャハハハハハハハ!!
(コチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョ……)
だ、だめぇ〜〜!! 許してお兄ちゃん!! いやぁ〜〜〜ハハハハッ……!!
や……やめてぇ〜〜〜!!
お、お兄ちゃんの……ばかぁ〜〜!!
【20日目。その1】
お兄ちゃん、お風呂沸いたよ〜。一緒に入ろ♪
…………? どうしたの、目を丸くして?
だって、今日はお父さんとお母さんいないって言ったじゃない。
そういう問題じゃない? じゃあ、どういう問題よ?
え? 服を着ろって? これからお風呂に入るのにどうして服を着なきゃいけないの?
外から見えたらって……そんなヘマしないよ。既におうちの部屋の窓は全部雨戸まで閉めてます。
それにバスタオル巻いてるから大丈夫だよ。
……短くて裾から見えてる? 気にしない、気にしない♪ 小さい事に拘らないの。
じゃあ、私先に入って待ってるからね。準備が出来たら入ってきてね♪
……あ、そうそう。
私、お兄ちゃんが来るまで、ず〜〜〜〜っと湯船に浸かってるから。
もし、お兄ちゃんがウジウジ悩んだり、逃げ出したりしてお風呂に来なかったら、明日の朝、
帰ってきたお父さんとお母さんに茹蛸になった妹が発見されますからね。
ちゃんとダイイングメッセージも残しちゃうから、来ないと大変ですよ。
メッセージの内容? ひ・み・つ♪
じゃね♪(バタン……)
【20日目。その2】
(ガラッ……)
あ、お兄ちゃん……来てくれたんだ。
脅されたからって? そんな〜、人聞きの悪い。来なきゃ死ぬって言っただけだよ、エヘヘ♪
どうして急に……? う〜〜ん……急じゃないよ。だって、用意周到に計画してるし。
そうだね、威張って言う事じゃないね、アハハ。
でも、二日前にちゃんと最後の確認を取ったよ。私が何を聞いたか覚えてる?
うん、そう……私の事が好きかって事……。
あれ、冗談だって思ったの?
…………。
…………。
…………。
お兄ちゃん……見て……(ザバッ……)
私、いつもお風呂から上がったらスキンケアを欠かさないんだよ。髪だって毎日お手入れ
してるし……。
うん、そうだよ。お兄ちゃんのため。だって、お兄ちゃん以外に見せる人、いないもん。
それがお兄ちゃんのためだって気がついたのは……つい最近なんだけどね……。
私の胸、まだ小さいかな? でも、クラスじゃ平均以上なんだよ。それに……ここも……
まだ全部生えてないけど……。形、変じゃないかな? いつもお兄ちゃんに電気アンマされて
いじめられてるから……。
うそ! この前なんて強くされたよ? 踵でグリグリって……。
あんなの電気アンマじゃなくてプロレスの急所攻撃だよ。女の子だってそれは反則だよ、反則♪
でも、今ならあれぐらい強くされても大丈夫かな……。
うん……お風呂だと痛くないと思うよ。濡れてるし……えっちなシチュエーションだと
女の子の蜜も溢れてくるから……。お兄ちゃん、お部屋じゃ急ぎすぎ。女の子は濡れてない時に
強く電気アンマされたら痛いんだよ……。
お兄ちゃんは私を痛くしたい? 気持ち良くしたい? それとも……両方?
フフフ……困った顔しちゃって、可愛い♪
お、お兄ちゃん……ここばかり見すぎだよ……。隠すなって? 無理だよ、そんなに見つめたら。
じゃあ、お尻って……ひゃあん!? い、今触ったぁ〜!? 何を今更って……お、女の子には
見せる時の覚悟と触られる時の覚悟は違うの!
う……電気アンマされる覚悟? そ、それは……。
や、やだ……! 座ったら電気アンマするつもりでしょ!? 誘われたから当たり前だって?
だ、誰も誘ってないもん! 一緒に入ろって言ったけど、電気アンマしていいって言ってない
もん。わ、私がそんなに気安く身を許す女だと、お、思ったら……大間違いなんだからね!!
え? 電気アンマに合意なんて必要ない? そ、それは違うよ! 電気アンマだって無理矢理
やったらレイプなんだからね! お、お兄ちゃん無理矢理するつもりなの? そんな事したら
一生強姦魔って大声で呼び続けてやるもん!
……それで困るのは私? くっ……! なんて卑怯な……!
や、やぁん……お、お兄ちゃん! するのはいいけど……お願い、優しく……して!
私……怖いの。泣いても叫んでも、お父さんもお母さんも来ないし、今は……裸だもん。
男の子に裸のソコを触られるのって初めてだから……お願い……。
……ごめん、泣いちゃって。でも、お兄ちゃんがイヤだからじゃないからね。お兄ちゃんだから
して欲しい……けど、怖いの……どうなってしまうのか分からなくて……怖いの……!!
ヒック……ヒック……。
【20日目。その3】
うん……信じてる。お兄ちゃんの事、大好きだし、信じてる……。
あ……うん……!! だ、大丈夫……ビックリしただけ……。
内股じゃやりにくい? ごめん……どうしてもそうなっちゃうの……。うん……当たってる
……私の……大事な所に……。そのまま振動させていいよ……。
(ブルッ……)
はうぅ……!! あ……う……ぁ……。だ、だいじょうぶ……つづけ……て……。
(うにうに……。ぶるぶるぶる……。グリッ……!)
きゃうう〜〜!!! ……はぁ……ん!! ……の、退けなくてもいいよ……痛くて悶えてる
んじゃない……から……。気持ちいい? ……うん……凄く……刺激的♪
グリグリしても大丈夫だよ……お兄ちゃん……。
(ブルブル……グリグリ……グリグリグリ……! グリグリグリグリ……!!)
はぅうううう……!! お、お兄ちゃん……。いい……とっても……。
これからも……二人で……こんな事しようね……。
お兄ちゃんに恋人が出来る日……まで……。
わ……たし? 私は……いい……の。おにいちゃんと……ずっと……いたい……から……。
う……あっ! え? 俺も……って? だめだよ……おにいちゃん……もてないから……
チャンスを……逃しちゃ……。でも……そうだね……図書委員の娘とか……いる……もんね。
私だって……ライバルは……いる……はぅん!!
うん……。逝かせて……。私を……天国に……ああっ!!
(グリグリグリ……グリグリグリグリ……!! グリグリグリグリ〜〜〜〜〜〜!!!)
あう……ああああっ……!! お兄ちゃん……おにいちゃん……おにい……ちゃん!!
はぁああああああああッ…………!!!!
(ぷしゃぁああああああああ…………)
【××日目】
…………それから。
私たちの、兄妹としての『普通の日々』はまだまだ続いている。
これからも、きっと、ずっと…………。
(FIN)
投下終了です〜。
人大杉状態で時間掛かった・・・・(´・ω・`)。
無駄なレス番の使い方ですが、どーせこのスレも1000番まで行く事はないしw。
けっこう冒険作なので、質は……どうかお許しをw
キタ━━━━━━━(;゚∀゚)=3━━━━━━!!!
連日GJ! 実験的で面白いね。
書き忘れた…
昨日も今日もリアルタイムで読ませてもらったよ。ありがたう。
メリークリスマス&ハッピーニューイヤー
180 :
名無しさん@ピンキー:2005/12/26(月) 01:54:36 ID:pom1DoRA
本当にGJです。
本当にこのスレは最高です。完全にハマってしまいましたよ。電気あんまおよび急所攻撃に。
禿同。もう電気あんまの虜です(;´Д`)ハァハァ
182 :
名無しさん@ピンキー:2005/12/26(月) 10:49:56 ID:YbqcVIVk
禿同2。
Xmasプレゼントや。
保管庫が更新されている。しかも、漏れなし(多分)。
今回は流石にダメかと思いましたが現行スレへのリンクも
繋がってました。管理人様、お疲れ様です。
>>157 立て読みと本文のニュアンスが違うとどっちが本音か迷いますねw。d。
>>178-179 元イメージは唯々月たすく氏の電撃大王12月号に載っていた
ショートストーリーで、その場で刺激を受けて書いて次の日見ると
なんか違う気がしたのでお蔵入りさせてあったストーリーでして。
・・・・2ヶ月間放置してたのねw。
>>180-182 >電気あんまおよび急所攻撃
あ、リクエストがあった(拡大解釈w)。
新年一発目はそういうのを書こうかな・・・。
それともロリ甘甘路線で行くか・・・。
或いはその両方を合体させるか・・・w。
それとも今進行中のを続けるか・・・。
大晦日です。2005年も今日で終わりですね〜。
確か初投稿が今年の初めだったように思うので約一年ですか。
今年最後の投下でもしますか。
* * *
「さ……流石にもうぐったりだね」
全裸の亜沙が大の字になって人工芝に寝そべる。カレハがその亜沙にシャワーを浴びせた。
楓の蜜のシャワーでベトベトになっていたので亜沙は気持ち良さそうにそれを受ける。
悪戯なカレハは一通り流し終えると、亜沙の開いた股間にシャワーを集中した。
始めはくすぐったそうにしていた亜沙もカレハが執拗にソコばかりを狙うので起き上がって
股間を両手でガードする。
「もう、カレハ……こんなトコばかり狙わないでよ」
「クスクス……亜沙ちゃんがはしたない格好をしているからですよ」
「口で注意すれば済むでしょ。私にもそれ貸して――えい!」
「ひゃあん!! 冷た〜い! 亜沙ちゃん、お尻の穴を狙うなんてずるいです!」
「カレハはマンコ狙ったでしょ? 仕返し〜〜!!」
「だめぇ〜〜! ああん♪」
カレハと亜沙はシックスナインの体勢でお互いの股間をシャワーで責め合っている。
先輩達の痴態を呆然と見ながら、楓がポツリと呟く。
「そう言えば……亜沙先輩、まだ電気アンマされてませんね――」
「いっ!?」
楽しそうにカレハを責めていた亜沙の動きが突然止まる。楓の声に動きが止まったのは
亜沙だけではなかった。レズってたプリンセス二人も、麻弓を洗っていたプリムラも亜沙の
方を見る。
「え……えっとぉ〜〜」
全員の注目を集め、亜沙が内心焦る。このバトルロイヤルの最中にみんなの関心を集めると
いう事は、一番危険な状態なのだ。実際、亜沙はそれを避けてきた。常に誰かに注目させ、
関心をそちらに向けて自分は裏方に徹して難を逃れる。そのやり方は結構成功してはいたが、
流石に亜沙の魅力を隠しとおせる事は無理で、楓に狙われる羽目になった。
だが、今は楓だけでなく、全員が自分に注目している。亜沙は危機感を感じていた。
「ま、まぁ……そ、そうかもね。偶然……だと思うけど」
この昼下がりの猛暑なのに額から冷や汗が流れる。亜沙は懸命に笑顔を装い、慎重に言葉を選んだ。
「……で、でも、ボクはマン蹴り沢山食らっちゃったし――こ、ここ打つと痛いんだよ〜、
みんなだって分かると思うけど……お、女の子の急所だもんね。だから……」
「マン蹴りと電気アンマって……違うと思う……」
背中からボソッとした声を聞き、亜沙は飛び上がる。振り返るとソコにはプリムラがいた。
「り、リムちゃん! ……で、でもほら、楓も言ってたけど、電気アンマよりマン蹴りの方が
辛いんだよ? だから、ボクも電気アンマされたことにして、いいんじゃない、かな〜?」
プリムラの両肩に手を置いて宥めるように言う亜沙。懸命な説得だったが、プリムラは無表情に
亜沙を見つめた後、ゆっくりとかぶりを振った……。亜沙の笑顔が凍りつく。
「リムちゃんの言うとおりかも……」
また背後で声が聞こえ、亜沙の耳がピクン!と動く。
「うん……。やっぱり一人だけ電気アンマ受けてないのはずるいっす」
「そう言えば、亜沙ちゃん、リムちゃんの時も自分の番になるとうまく逃げましたね」
ネリネの疑念にシアが同意しカレハが追い打ちをかける。天然系異世界組3人の理想的な
コンビネーションで亜沙は一気に窮地に陥った。
(こ、このピンチを逃れるには〜〜)
自分と同じ立場の仲間を引き込まなければならない。上手く行けばその子に標的を差し替え
られるし、最悪逃げられなくとも負担は半分に減る。そして、今、亜沙の仲間と言えば――。
「ま、麻弓ちゃん。そんな事ないよね? ボクだってじゅ〜ぶん、非道い目に遭ってるよね?」
亜沙の焦った笑顔を向けられ、麻弓は飛び上がりそうになった。急に振られても困る――
と言うか、迷惑だ。自分まで巻き込まれてしまう。
さりとて、さっきまでつるんでいた?亜沙を無碍にするわけにも行かず、
「えっと……それはその……」
何とか口を濁してごまかそうとしたが――。
「麻弓ちゃん、亜沙先輩にさっきのお礼をしたいんです――手伝ってくれますか?」
背後から静かだがはっきりと伝わる声――麻弓にはその声の主が誰かは一瞬にして分かった。
「う……うん……」
麻弓は亜沙から視線を逸らせて俯いた。その背後からに抱きつくのは勿論楓だった。
「良かった――。亜沙先輩、強くて頭がいいから私一人じゃ手に負えなくて」
楓が無邪気に喜ぶ。麻弓が困った笑顔で同意するように頷く。
「さっきは漏らしちゃうまで電気アンマされたし――それに恥かしい言葉まで叫ばされて。
あ、麻弓ちゃんは心配しなくてもいいですよ。亜沙先輩に脅迫されて仕方なく手伝っただけ
ですよね? そうでなかったら容赦しませんけど、私はちゃんと分かってますよ」
決して大きな声ではない。だがその一言一句全てが脳裏に刻み込まれるような声だった。
麻弓は同意の意志の表明すら出来ないぐらい、笑顔が固まっている。
(これは……ボクにとって生まれてこの方最大のピンチかもしれない――)
もしかしたら魔力を押さえきれずに死にそうになってた時よりもw。
楓は電気アンマで仕返しをする、と言ってるが、きっとそれだけでは済まさないだろう。
さり気無くマン蹴りを混ぜたりしてくるはずだ。
「楓さんはマン蹴りとかしちゃうんですか?」
「はい……勿論です。狙っていきますね♪」
カレハの質問に明るく答える楓。どうやら『さり気無く』ではなさそうだ。
「う〜ん……亜沙ちゃんちょっと可哀想かも。でもまぁ、治癒魔法を使えば回復できますし……」
「はい! カレハ、ボク、魔法は嫌いです!」
挙手して抗議する亜沙だが、
「でも、使わないと辛いですよ、亜沙ちゃん。折角魔法嫌いを克服したんですから使いましょう
――さっきみたいに、ね?」
「…………」
どうやら止めてくれると言う選択肢はカレハにもなさそうだ。亜沙は既に彼女たちの脳内では
『いじめてもいい人物』にされてしまっている。
(本職の女子プロレスラーだってこんなに急所攻撃を受けた事はないんじゃ……?)
亜沙は思わず内股になりながら自分のかわいそうなソコを優しく撫でた。
* * *
「さぁ、それでは順番とか担当とか決めましょうか?」
一人ぽつんと佇む亜沙を他所に、他の6人は輪になって相談している。
「シアちゃんはたっぷりと電気アンマしたいんですね? そうですね、シアちゃんは今日は
あまり出来てないようですから――楓ちゃんは電気アンマの合間合間にマン蹴りですか?
するなとは言いませんけど、亜沙ちゃんだって女の子ですから力加減はしてあげてくださいね。
それから……」
(するなと言え! つーか、なんでキミが仕切ってるのかな――?)
亜沙はカレハが生き生きしてみんなの意見をまとめているのを間違っているように感じる。
だが、今の雰囲気ではどうにも覆しようがなかった。既に生贄は決まったのだ。その生贄が
とるべき策は――。
「では、私が治療担当をしますね。亜沙ちゃんがキツそうだったら私が止めますから、指示には
従ってくださいね。治療した後、その人には優先してさせてあげますから。それと……」
「カレハお姉ちゃん、亜沙、逃げた」
プリムラがポツリと指摘する。そう言えば、この子の亜沙に対する呼び方もずっと『亜沙』に
降格しっぱなしだw。
「もう……無駄ですのに」
カレハが溜め息を突く横でネリネが呪文を唱えた。そしてバレーボールサイズの雷球を生み
出すと、それを亜沙の進行方向に向かって投げつけた。雷球は亜沙の進路で爆発する。
「きゃああ!?」
今逃げて来た方向に吹っ飛ばされる亜沙。一歩間違えば惨事に発展するが、こういう時に限って
ネリネの攻撃は正確だ。
「いたたた……お尻打った。……連中、本気ね」
「勿論ですよ、亜沙先輩♪」
お尻を押さえてい立ち上がった亜沙に冷や水をぶっ掛けるような明るい声――。
それは楓の声だった。隣にはプリムラもいる。
「うっ……楓……」
亜沙はさり気無く股間を守りながら後退りする。楓はその亜沙の姿を見ながら屈みこんで
プリムラに何か囁いた。
「……うん、分かった。楓が亜沙を押さえている時に私が攻撃すればいいんだね?」
「そうですよ、リムちゃん。そこはリムちゃんがパンチをするのに丁度いい位置にあります
からね。遠慮なく力一杯叩いてあげて下さい」
「はい、楓お姉ちゃん。……ごめんね、亜沙。可哀想だけど、楓お姉ちゃんの命令だから……」
と言いながらプリムラは薄く笑った。とても楓に強要されて、には見えないんだけど――?
と、亜沙は思う。他の子になら可哀想でやらない事も、亜沙にはやって良いと言う空気が出来
上がっているようだ。
今の会話も、どこを狙っているかを隠しているようにも聞こえるが、実際には二人して亜沙の
股間をじっくりと見つめながら話している。しかもヒソヒソ話ではない。わざと亜沙に聞こえる
ように言っているのだ。
「二人とも酷いよ……一体ボクが何をしたって言うの?」
亜沙はこれまでの悪行を棚に投げて、瞳を潤ませながら二人を非難する。
「一杯ありますよ……」
楓が溜め息をつくように言う。またしらばっくれて、この先輩は……、と言いたげに。
「この闘いをここまでエスカレートさせたのは先輩ですよ? この責任は取って頂かないと
――。他にも純真なリムちゃんにエッチな事を教えたり、私にやりすぎなぐらい電気アンマ
したり、アニメ版ではちゃっかり自分だけいい目を見て、私たちの扱いが酷かったり――」
「さ、最後のはここのボクには関係ないでしょ! ……元へ。だ、だからと言ってみんなで
一人を襲うなんてずるいと――」
「先輩。もうずるいとかずるくないとかの問題じゃないんです。いじめるか、いじめられるか
。狩るか、狩られるか――先輩は私たちの獲物に決まったのですから、大人しく生贄になって
下さい」
楓がじりじりとにじり寄る。そうしている内にシアとネリネが亜沙の背後に回り込んだ。
もう亜沙には逃げ道はない。
(闘うしか――ないんだね)
亜沙は覚悟を決めた。嬲り者にされるのは避けられないか? だけど、先輩の意地として
最後まで抵抗してやる。
(まず、絶対に食らっちゃダメなのは――マン蹴りね)
楓、そして彼女と共同戦線を張るプリムラのマンパンチ攻撃を受けてはいけない。これらの
攻撃は痛すぎて動けなくなる。闘う気力も根こそぎ奪われてしまう悪質な技だ。
むしろ電気アンマされている方がマシかもしれない。その間、マン蹴りは食らわないのだから。
そしてこの二人には電気アンマも食らってはいけない。特に、楓にがっちりと電気アンマを
極められたら、おそらく地獄だろう。快感責めと急所攻撃を使い分け、亜沙を生かさず殺さず、
ネチネチといじめるに違いない。
「――と言うことで!」
動かなかった亜沙の瞳が光ると、楓たちに背を向け、背後にいるシアとネリネに襲い掛かった。
「きゃああ!?」
「はわっ!?」
不意を突かれた二人のプリンセスは亜沙の勢いに人工芝に転倒させられた。シアが左、ネリネが
右――亜沙は迷わず右に襲い掛かってその足首をつかむ。
「あ、亜沙さん!?」
いきなり標的にされたネリネが目を丸くしている間に亜沙は電光石火の動きを見せ、だんッ!
っとグランディングした時にはキッチリと電気アンマの型が決まっていた。
「あうぅ! 踵が……踵が〜〜!!」
「こっちも必死なの。悪く思わないでね、リンちゃん!!」
だだだだだだだだだだだだだ……!!
「きゃああああああ〜〜!!!」
ネリネの悲鳴がプールサイドにこだまする。いきなり激しい踵電気アンマから入ってきた。
ネリネの下半身が激しく揺れて体が大きく仰け反る。
「こ……こんな、いきなり……ああああっ!!」
「大丈夫、さっきまでシアちゃんとたっぷり濡れてたんだから、痛くないでしょ!?」
「そ、そんなぁ〜〜! ……はぁあああん!!」
勿論亜沙はネリネとシアの貝合わせをちゃんと目撃していた。それでなくてもこのバトル
ロイヤルでネリネはたっぷりといじめられていた。だからいきなり激しい電気アンマを
しても痛くは無いと亜沙は踏んでいた。そしてそれは正解だった。
「ひゃう! ……あああっ!! 亜沙さ……はぁうううッ!!」
ネリネはあっという間に性感が高まり、亜沙の足をつかんでイヤイヤするように髪を
振り乱して悶える。きゅん!と何度も電気アンマされている所の奥から痺れるような
疼きが体内を駆け巡る。
「もういい感じだね? それそれそれそれ〜〜〜!!!」
いきなりのラストスパート――これは正に電気アンマの定説を崩す電気アンマだった。
女の子への電気アンマはとにかく時間が掛かるもの――それは自分で体験した事のある
女の子にとっては一部の隙もない真実のはずだった。セックスでもそうだが、女の子の
性感は高まるスピードが緩く、そして長く持続する。快感技である電気アンマも例外ではない。
緩い刺激から徐々に徐々に性感が高まり、そこからは強い刺激を長く受けて果てるまでの間を
耐える。これが女の子の電気アンマの基本だった。そうでない性急な電気アンマは女の子の
急所への攻撃でしかない。もっとも女の子の場合、この急所を蹴られても、他の場所と違って
痛いだけではないので、わざとそういう電気アンマを使うこともしばしばあるが。
「ああああっ!! だ、ダメです! そこは……弱い……はぁううん!!!」
だが、亜沙が今ネリネにやっている電気アンマは一気呵成、性急で速攻型でありながら快感型の
電気アンマだった。この二つの要素が相反する電気アンマが如何にして出来るのか?
これはネリネが既に濡れている事、高まりの持続なり余韻なりがまだ残っている事、そして
何よりもネリネの弱点を知り尽くしている事、これらの要素が全て揃って、初めて可能な事
だった。前の二つはともかく、今日初めてでしかも亜沙は直接絡んでいないネリネに対し、
いきなり彼女のツボを捉えているのは見事と言うほかはない。亜沙の女の子の観察眼が非常に
優れている証拠だった。麻弓がやった手順をしっかりとトレースし、しかも――。
「こ、こんな凄いの……初めてです……あぅん!! 」
「見ただけなのに……私のやった電気アンマより凄いの? 亜沙先輩のは……」
ネリネの官能的な悶え声に麻弓が思わずゴクリと唾を飲みこむ。そのクチュクチュと淫靡な
音を立てている光景と亜沙の驚異的な慧眼と電気アンマの技術、それに見入ってしまったのだ。
「リンちゃん、行くよ……最後まで。これで……逝きなさい!!」
ぎゅるる……だだだだ……ぐりぐりぐり〜〜……だだだだだだだだだだだだ!!
亜沙はネリネの股間を踵でぐりぐり圧迫し、そこに更なる縦の振動を加えた。そしてそのまま
圧倒的な力で押し込む。ネリネの太股は激しく揺れ、やがて耐え切れなくなったようにキュッ!
っと内股になった。その状態で更に股間に踵が激しく食い込み、直接振動が伝わる胴体は
大きく震え、88cmのバストが激しく揺れる。そして――。
「はぁあああああああああああ〜〜〜!!!!」
ぷしゃぁあああ〜〜〜〜!!
あっという間にネリネは腰をガクガクと震わせながら蜜を吹き上げ、全身を大きく仰け反らせて
絶叫した。そして頂点に達すると急に力が抜け、ガックリと人工芝にお尻をついて脱力した。
正に驚異の秒殺――下地はあったとは言え、それでも恐るべきテクニックだった。
「ふぅ……。まずは一人目」
ぐったりと失神したネリネを他所に、亜沙は額の汗を手の甲で拭いながら立ち上がる。
「前戯がいらないんだから、天国に送るのに時間は掛からないよね……。これで1対5――
次の相手は……誰?」
自分の周囲を取り囲む『敵』達に対し、亜沙は不敵に微笑みかけた。
投下終了です〜。
もうすぐ5000行になりますw>しゃっほー。
アニメも最終回ですね〜。
アニメ版の亜沙ルート最終突入が唐突でイマイチ納得できんw。
今日はリアルタイムな人とか、いるのかな? 良いお年を〜。
191 :
名無しさん@ピンキー:2005/12/31(土) 02:29:27 ID:Dy3KKH+n
シャッホー待ってましたよ。GJ!!
妹が小学五年くらいのときに電気按摩してイかせたことがある。
最初は「ひゃっひゃっひゃ」って笑ってたのがそのうちに、「おしっこ、おしっこ漏れるぅ!」って叫び始めて、
それでも容赦なく続けると、「ンァ」って声を裏返した後、腰がびくんびくんと跳ねて、イったっぽかった。
しばらくひぃひぃ息をついていた妹が赤い潤んだ目をして、
「ア、やめちゃうの。気持ちよかったのに……」
俺は速攻トイレに篭って抜いた。
193 :
名無しさん@ピンキー:2005/12/31(土) 20:37:35 ID:yRTyASi3
しゃっほー、乙彼〜!
今年は面白いSSをたくさんありがとう!>神様たち。
来年もよろしくね。
194 :
名無しさん@ピンキー:2005/12/31(土) 21:19:16 ID:Dy3KKH+n
このスレに光臨されたネ申の皆様、本当に今年はありがとうございました。本当に楽しませてもらいました。
来年も正座して待ってますよ。
195 :
名無しさん@ピンキー:2006/01/01(日) 00:00:10 ID:1iMGOmSt
このスレとともに迎えた新年。今年もよろしくお願いします。
196 :
名無しさん@ピンキー:2006/01/02(月) 03:33:21 ID:xtZUmeo2
今日初めてきたのですが、職人様方ハイレベルですね…
超GJですっ!!
197 :
名無しさん@ピンキー:2006/01/03(火) 02:18:24 ID:lI4CyrL2
あげ
新年あけおめッス。
06年はしゃっほーからいきますです。
* * *
「随分と強気ですね。リンちゃんはこの中で一番弱い子ですよ?」
ネリネを倒し、調子に乗りかけている亜沙に楓が釘を刺す。だが、亜沙は笑顔で返した。
「一対多の場合、一人ずつコツコツと倒してくのが鉄則だもん。一対一なら楓、キミにだって
負けたりしないよ」
「そうですか……。でも、それって人間同士の戦いの時の鉄則ですよね?」
「えっ……? あっ……!?」
亜沙の挑発に動じない表情で楓が答え終わった瞬間、亜沙の体がふわっと浮いた。
「きゃあああ!? な、なにこれ!? きゃーーー!?」
亜沙の体が空中で浮いたり沈んだりする。亜沙は懸命にバランスを取ろうとするが思うままに
ならない。
「そのまま人工芝に落としちゃって下さい、リムちゃん」
良く見るとプリムラの目が光っている。どうやら彼女が魔力で亜沙を浮かせたのだ。呪文も
唱えず、僅かな集中と魔力放出だけでこれだけの制御が出来るとは末恐ろしい子だ。
「はい……お姉ちゃん」
プリムラは亜沙を2mぐらいの高さに固定して人工芝マットに移動させると、そのまま魔力の
放出をやめた。
「は……れ? ……きゃああ!? ……ぐはっ!?」
亜沙は急降下し、ガン☆! とお尻から人工芝に落ちた。一応下はクッションになっていたが、
それでも衝撃は吸収しきれず、激痛が全身を駆け抜ける。
「いたた……なんて事するの……」
亜沙が痺れるお尻を擦りながら立ち上がろうとした時――。
「――貰ったッス!」
「きゃん!? ……あうっ!!」
亜沙にタックルを仕掛けたのはシアだった。中腰状態の亜沙の腰にタックルをかまし、
縺れ合って人工芝を滑っていく。
「こ、こら! シアちゃん!! 離しなさい!!」
「だめです! 電気アンマのチャンスだもん!」
「いっ!? ちょ、ちょっと待った! ……ひゃあん!?」
懸命に抵抗する亜沙だが、意表を突かれた攻撃に対応が追いつかない。シアは亜沙の右足を
取ると左足をつかむ前に自分の右足を亜沙の股間にあてがって震わせた。
「きゃあん〜!! シアちゃん、ダメ……ああん!!」
逃げ切れず股間を踵で刺激される亜沙が悶える。片方の足だけをつかんだ『崩れ電気アンマ』
の体勢だ。両足をがっちり固定した電気アンマほど安定しないが、技自体は掛けやすく、
乱戦で先手を打つには効力のある技だ。
「この、この、この〜〜!! うりうりうり〜〜〜!!」
「ひゃあああぁあん!! だ、だめぇ〜〜!!」
このバトルロイヤル中で初めて亜沙が電気アンマで悶えさせられる悲鳴を上げる。
それでも、もう片方の足はとらせまいと巧みにシアの右手をその足で払う。
「う〜〜ん……、巧いっす」
シアは固定型の電気アンマを諦め、膝十字固めの様に両手で亜沙の右足をつかんで体をその
足に巻きつかせた。そして右足の踵でグリグリと電気アンマをする。
「くっ……!? あああぁッ……!!」
亜沙が仰け反って悲鳴を上げる。シアが体ごと巻きついているため、右足の腱に負担が掛かる
状態で股間はしっかりと電気アンマされている。単独のノーマルな電気アンマより股間への
攻撃に自由は利かないが、体に掛けられる負担は大きい。
「くっ……うっ!! や、やるじゃないシアちゃん……」
「はいっ! もっと電気アンマしてあげたいっす♪」
「ボ、ボクじゃなくてもいいでしょ、その相手は……。ま、まあいいけど……シアちゃん、
この掛け方は……逆転もしやすいんだよ?」
「はぇ……? ……ひゃあん!?」
電気アンマを掛けているはずのシアが悲鳴を上げた。亜沙が体勢を立て直し、シアの体と自らの
体が一直線上になるように腰を動かす。そうする事によって股関節の負担が減り、そして――。
「こうやって……ウリウリ〜〜♪」
「きゃあん!? だ、だめぇ〜〜!!」
シアが体を仰け反らせて悶える。亜沙は空いている左足をシアのお尻と人工芝の間に滑り込ませ、
指でそのあたりをかき回したのだ。亜沙の指はシアの股間部分の会陰部と菊門を直撃し、
その度にシアは電気が走ったように硬直して悲鳴を上げる。
(この状態でシアちゃんに隙が出来れば――)
自分の足に巻きついているシアの左足を外すか、右足の動きが止まったところをつかめば、
そのまま一気に『電気アンマ返し』に持っていける。若干シアの方が自分より足が長いようだが
問題のない範囲だ。今は懸命にシアも右足に振動を送って抵抗し、亜沙を悶えさせるが、
亜沙の責めがシアの股間に届いている以上、集中が切れるのは時間の問題だろう。
「あうん……! だ、だめ……集中できない……よぉ……」
シアの頬が官能的に火照ってくる。体勢的には電気アンマを極めているシアの方が有利のはずだが、
亜沙の足技はそのハンデを覆し、シアの股間を責め立てる。
「フフ……も、もう少し……だね……」
ただ、亜沙も責めに徹しているわけではない。シアの電気アンマはしっかりと決まっていて、
やや単調なリズムながらも股間はさっきからグリグリされっぱなしなのだ。この状態で足責めを
敢行するのはかなりの集中力を要し、体力を消耗する。
(け、結構キツイね……この体勢は……。でも……これでシアちゃんを落とせば――)
対戦人数が1対4になる。カレハは向こう寄りとは言え亜沙を攻めてくる事はないだろうから、
実質1対3だ。電気アンマ初心者のプリムラを速攻で下せば、この不利極まる戦いに勝機が
見えてくる。だが――。
「シアちゃん、負けないで!」
「あっ……!?」
シアの股間を責めていた亜沙の左足を取ったのは――麻弓だった。
「ま、麻弓……ちゃん」
「亜沙先輩、この勝負、同時攻撃無しじゃありませんからね♪」
麻弓は亜沙の左足を取ると、そのままレッグスプリットするように大きく開脚した。
「ッ痛ぅ……!! ……アアッ!!」
亜沙が股間を押さえて悲鳴を上げる。ツープラトンの股裂きが極まり、股関節に痛みが走った。
(くっ……! き、効いちゃって……る!)
とっさに体を捻り、股を前後に開かれる体勢に持っていければ股裂きの苦痛はなかったが、
シアが足に巻きついていたのでそれが出来なかった。しかも――。
「私も……こうすれば!!」
「きゃああああッ……!!!!」
亜沙の絶叫がプールサイドに響き渡る。それもそのはず、麻弓もシアと同じく足に巻きつき、
しかもアキレス腱を極めたのだ。亜沙の左足から脳天に掛けて激痛が駆け抜ける。
「うぁああ……!! ぐうぅ……!!」
歯を噛み締め、全身から汗を噴出させて激痛に耐える亜沙。股関節とアキレス腱を完璧に
極められたのだ。並大抵の痛みではない。それに、シアには電気アンマを極められたままだ。
下半身の急所を悉く責められ、亜沙は上半身で悶えて激痛と苦悶に耐える。
「な、なんか……亜沙先輩の様子が変わった?」
「私がアキレス腱を極めたから、なのですよ♪」
「で、でも……私もこうやって足を捻ってるけど、亜沙先輩痛がってないよ?」
「関節技はポイントが違うと意味がないのです。普段から打撃ばっかりだからそのコツが
分からないのですよ、シアちゃん♪」
「う〜〜〜……」
麻弓は得意気に、シアは不満そうな表情で亜沙を挟んで格闘談義をする。されている亜沙から
すればたまったものではない。こうやって二人に足を一本ずつ巻きつかされていているだけでも
膝裏や太股の裏側に大きな負担が掛かるのに、麻弓にはしっかりと関節技を極められ、シアには
電気アンマされっぱなしなのだ。しかも股裂きはツープラトンである。このピンチは簡単には
逃げられない。
「シアさんは足首をつかんで捻ってみたらどうでしょうか?」
関節技に悪戦苦闘しているシアに声を掛けたのは楓だった。にっこりと微笑みかける。
「あ……カエ……ちゃん……」
シアは楓の顔を見ると不安そうに顔を曇らせてしまう。どうやら楓は自分の事を嫌っている
雰囲気だった。嫌っていると言うより疎ましいと感じていると言った方が良いか。
とにかく、友達と思っている子が自分にいい印象を持ってくれないのがとても辛い――。
だが、その楓が自分から声を掛けてくれた。しかも微笑みながら。
「持ち方はこうです……右手で足の指先を――」
「あっ……」
楓がシアの手を掴んで亜沙の足先に導いてくれた。もしかしたら自分の思い過ごしで、本当は
嫌われてないのだろうか? 楓だって嫌いな子の手を触ったりはしないだろう。
「こうして……こんな感じです。そこで力を入れてみてください」
「こ……こう?」
シアが楓の言うとおりに力を入れると――。
「ぎゃああああ……!! いたたたたたた……!!!」
亜沙がバンバンと人工芝を叩いて悶える。どうやら効いたみたいだ。
「アンクル・ホールドですよ。プロレス技が得意でない人にはアキレス腱固めよりこちらの方が
効果的に使えます」
楓はシアを見てにっこりと微笑んだ。シアも思わず微笑を返す。
「あ、ありがとう――カエちゃん! その……教えてくれて……」
それを聞いた楓はシアから視線を外す。そして――
「今だけですけどね――亜沙先輩を責める時だけです」
抑揚のない口調でボソッとつぶやくように言う。友人と親密に話す口調とはとても思えなかった。
「えっ……?」
シアの笑顔が凍りついた。楓はニコニコと微笑んだままだ。だが、技を教え終わると踵を
返してシアから離れ、二度とそちらを見ようとしなかった。
「…………」
シアの心の中は再び曇った。その曇り方はさっきより濃くなっていた。
* * *
シアの心境はともかく、プールサイドでは亜沙への集中電気アンマ責めが続いていた。
「くっ……! あああっ!!」
二人掛りで来られては電気アンマ返しは使えない。しかもアンクル・ホールド、アキレス腱固め、
レッグ・スプリットと3つの関節技も極められているのだ。亜沙の股間にはほぼ無抵抗状態の
電気アンマが執拗に続けられていた。
「シアちゃん、私も電気アンマしたい」
麻弓がシアに提案する。
「あ、うん……交代しようか?」
シアが股間にあてがっていた右足を外そうとすると、
「違うって。ツープラトンでやるのです♪」
麻弓がニッコリ微笑む。確かに通常の電気アンマとは違い、股裂きを掛けながらの電気アンマ
だから二人分の足を股間にあてがう事が出来る。
「うん、わかったっス♪」
少し沈んでいたシアの表情も麻弓の笑顔に同調するように明るくなっていた。割れ目に食い込む
ようにあてがってた踵を少しずらし、麻弓の足が入れられるスペースを作る。すかさず麻弓は
左足をシアの右足と並べるようにして股間にあてがった。
「せーの、で同時に行こうか? 二人同時に電気アンマされるシーンって私も初めて見るよ」
「そうなの? でも、亜沙先輩ならこのぐらい平気っす♪」
「アハハ、そうだねきっと♪ ……じゃあ、始めるよシアちゃん――せ〜〜のッ!!」
だだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだ…………!!
ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ…………!!
「こ、こら! 二人係なんてズルイ…………はぅうううううぅううううぅううう……!!!」
今までよりも更に大きく亜沙の上半身が仰け反る。ダブル電気アンマの威力は絶大だ。
なにしろ二人分の力で急所を圧迫されるのだ。割れ目に沿う縦の振動、子宮を貫く奥行きの
振動とも強烈で亜沙は大きく身悶えする。
「はぁうあ……あッ! ああッ……!!! ……うッ……くぅん!!」
ショートカットの髪を乱してかぶりを振りながらシアたちの足を退けようとする亜沙。
しかし――。
だだ……だだ……だだだだ……だだだ……ン! だだだだ……だだだだ……だだ…………!!
ダダダ……ダ……ダダダ……ン! ダダダ……ダ……ダダ……ダダダダダダダダ…………!!
「アアアッ……アアッ!!! だ、ダメ……不規則な……振動が……アアア……ゥン!!」
やや右側から来るシアの振動とやや左側から来る麻弓の振動が不規則で、意表を突かれるのだ。
これはかなりキツイ状況だった。電気アンマは来る事が分かっていればある程度は踏ん張れるが
(それでも快楽と苦痛の急所を責められるのだからほんの多少程度だが)、この電気アンマには
それが全く許されない。しかも威力は通常の倍である。
通常の電気アンマなら見出せる『耐えるポイント』が全く見出せないのだ。これは耐える側の
立場であればかなり辛い状況であった。二人掛りの電気アンマは相手の苦痛と快楽をコントロール
する精密さに掛けるが、破壊力そのものは抜群であった。流石の亜沙も今の状態での反撃は難しい。
そして更に――。
「私がこうすれば、もっと面白いかも♪」
麻弓がアキレス腱を極めたままうつ伏せになる。そして持ち方を変えて絞り上げると――。
「きゃああああ……!!」
更なる激痛が亜沙を襲う。麻弓の体勢は裏アキレス腱固めだった。そして電気アンマはと言うと、
「シアちゃん、私の足と縦に半分ずれるようにして交差させて…………そう、上手いよ」
うつ伏せの麻弓の踵がクリトリスと性器を責める位置に置かれ、仰向けのシアの踵が菊門と
会陰部を責める位置に置かれる。二人の足は丁度勾玉の紋様の如く、ぴったりと密着した。
「この状態で責められたら……亜沙先輩、泣いちゃうかも♪」
確かにクリット・割れ目・会陰・アヌス――股間にある女の子の急所を全て押さえた構え方で
あった。しかも二人とも効き足の右足である。威力も十分だ。
「亜沙先輩、降参します?」
麻弓がちょっと意地悪な質問をする。
(降参でいいなら、とっくに降参してるよ――)
亜沙は麻弓を少し強い目で睨んだ。睨まれた麻弓は悪戯っぽく舌を出す。
そう、これは亜沙を屈服させるための電気アンマではないのだ。亜沙が降参しようと反抗しようと
関係ない、亜沙を生贄にして楽しむための電気アンマなのだから。
「ね、ね……。早くやろうよ。どんな電気アンマになるのかな?」
シアがワクワクした表情で麻弓に先を促す。楓と接触するたびに沈みがちになるシアが楽しそうに
してるので麻弓は少しホッとした。
「うん、始めようか――亜沙先輩、覚悟はいいですか?」
「ボクの覚悟なんて関係なくやるんでしょ? さっさと始めれば……うっ!? きゃあああっ!!」
亜沙の返事を待たず、交差式ダブル電気アンマが開始された。
ブルブル……グリグリグリ…………ギュン!! グリグリグリ……!!!
グリグリグリ……ブルブルブル……ブルブルブル……ギュン!! グリグリ……!!
「はうっ……!! あああ〜〜!! ……くっ……ぐっ!! くぉおお……!!!」
二人の息はわざと合わせず、不規則な振動と回転と圧迫で亜沙を責め立てる。
女の子の急所を次々に責められる亜沙は何通りもの違う衝撃が体を貫き、その度に狂おしく
身悶えた。女の子の悲鳴と言うより雌獣の断末魔の様な叫び声をあげる。
「まずは、クリット電撃責め〜〜〜!!」
「これが……アヌス責めっす!!」
「割れ目を突いちゃいますよ、先輩!?」
「ここなんかどうですか……!? えぃ! ……えぃっ!!」
麻弓とシアは4つの急所をそれも不規則な順番で責め立てる。クリットを圧迫されると電気が
流れるような痺れが股間から脳天を突きぬけ、アヌスを責められると背筋がゾクゾクする。
割れ目をなぞられては蜜を溢れさせ、会陰部を踵でグリグリされるとおしっこがしたくなる。
このバリエーション豊かな責めに亜沙はただ絶叫して悶えるしかなかった。
彼女の様なテクニシャンでもこれに抗がう手段はないのだ。
「女の子の急所を責められるのに技術とか経験とかは関係ないですからね」
冷静に――いや冷酷に楓が言い放つ。隣にいるカレハはその表情を見ると俯いた。
カレハは段々亜沙が痛ましくなってきた。あの強い亜沙の事、女の子相手ならば例え1対5で
あろうと十分対抗できる、と何故か思ってたのだ。でも実際は――。
「電気アンマは攻撃力や責める技術はいくらでも高められますけど、防御力や守る術は殆ど
変わりませんから……たとえどんな女の子でも――」
亜沙は未経験者に比べれば圧倒的な経験と技術があっても、自分自身の股間についている急所
そのものを鍛える事は出来ない。ここを責められるのは初心者の女の子であっても効果があり、
亜沙であってもその責め苦から逃れる事は出来ないのだ。
「フフフ……このまま責められてイってしまう瞬間に天国に送ってあげましょうか――。
リムちゃん、手伝ってください」
「はい、楓お姉ちゃん――」
予め打ち合わせしていたのだろう。楓は亜沙の開かれた股間の方に、プリムラは上半身の方に
移動した。亜沙はまだ電気アンマで急所を責め続けられている。
「か、楓さん――あんまり酷い事はしないであげてくださいね?」
カレハが心配そうに声を掛けるのを悠然と楓は無視した。決して、聞こえていないのではなかった。
その証拠に、カレハの声が発せられた時、楓は薄く笑っていた。その表情はカレハにも見え、
彼女は思わず身を竦ませた。
* * *
「ま、麻弓ちゃん……お願い……少し緩めて……せめて……もう逝かせて……」
亜沙は下半身全体を襲う苦痛と快感に全身びっしょりと汗をかき、ぐったりと抵抗できない
状態になってしまった。しかし――。
「うっ………あっ!! ……ああっ!!」
声は段々弱りつつも、麻弓やシアの急所責め電気アンマが繰り返されるたびに体が反射的に
のたうち、苦悶の呻き声をあげてしまう。
「亜沙先輩……その顔、ステキです……」
麻弓は電気アンマしている自分がもどかしくて仕方が無かった。亜沙の電気アンマに耐えている
表情を見るたび、その頬にキスして、耳元に息を吹きかけてもっと悶えさせたくなるのだ。
だけど、ここからは届かない。
(電気アンマに欠点があるとしたら――これね……)
電気アンマは股間責め(愛撫)にはもっとも向いた技ではあるが、技を掛けながら愛し合う事が
難しい――それが残念で仕方なかった。
「亜沙先輩――うりうりうり〜〜〜〜♪」
一方のシアは電気アンマが沢山出来て楽しくて仕方が無い様子だ。さっき麻弓とポジションを
変わってもらい、今はシアがクリットとクレバスを責めている。
「ウフフ……お尻もいいけど、電気アンマはやっぱりここを責めるのが楽しいッス♪」
シアは無邪気に踵をクレバスに食い込ませるようにして振動を送る。麻弓に比べて比較的単調な
リズムだが、威力は強く、持続性があるので責められる亜沙は長い時間苦悶に喘ぐ事になる。
「うぁ……あっ! あっ……!!」
ハァハァと息を荒げて身悶えする亜沙。開脚式の電気アンマなのでキュッと内股になって振動を
押さえたりする事が出来ない。相手が送ってくる振動がモロに体を貫く形になる。
(うう……もう、だめかも……)
このまま後は麻弓とシアがフィニッシュを仕掛けるのを待つだけ――。
そう思って観念し、目を閉じようとした亜沙だが、霞む目の前に楓が立つ姿が見えた。
内心、嫌な予感がして上半身のみ起こす。何故かシアもギクリとした様子で楓を見上げた。
「カエちゃん……。あっ!?」
楓は物も言わず、シアが電気アンマしている足を亜沙の股間から払いのけるように外すと、
自分の足を亜沙の股間に踏み込むように乗せた。
「うっ……!! か、楓――?」
亜沙が楓を見ると、彼女は薄く笑っていた。そしてグリグリと踏みにじる。
「うぁ……! あっ……!!」
亜沙の口から苦悶の呻きが漏れた。さっきまでの麻弓やシアの電気アンマとは違う。明らかに
股間に苦痛を与えるために踏みにじっているのだ。
「か、カエちゃん?」
シアが止めようとしたが、楓に一睨み去れると動けなくなった。今の楓とシアは蛇と蛙の様な
ものだった。シアは楓の視線を常に気にして、楓に睨まれると体が竦んでしまう。
(どうして、そんな不健全な関係を作ってしまうのかな……)
亜沙は急所を踏みにじられる苦痛に呻きながらも楓とシアの関係を気にせずにいられなかった。
「稟君に……手出ししないって……約束できます?」
「えっ!?」
唐突な楓の申し出に亜沙は戸惑った。だが、それは喧嘩の時に話をつけた事では……?
「稟君に朝の挨拶をしたり、お弁当を作ってあげたり、胸を押し付けたり――これ見よがしに
自慢気に私に見せつけないって誓うなら、蹴らないであげます」
「な、何を言ってるの!? それはさっき……あうっ!?」
口答えをしようとすると楓がグリッと急所を踏みにじる。その苦痛に亜沙は楓の足を両手で
掴んで止めようとするが、楓のほうは何度もグリグリしてくる。力の入らない体勢では
その動きを緩める事ぐらいしか出来なかった。
「うう……くっ……うう……」
「痛いですか? あれだけ電気アンマされたんだから大丈夫ですよね? 今だってクチュクチュ
……って」
楓は自分の踵が濡れているのを笑うが、例え濡れていようとも敏感なクレバスを踏みにじられて
痛くないはずがない。楓の残忍とも言える行為に、そばで見ている麻弓やシアは顔色を失う。
「楓、やめようよ――亜沙先輩をいじめるのは楽しいけど、今の楓のやり方はちょっと――」
「今の私のやり方は――陰湿ですか?」
止めようとする麻弓に楓はニヤリと笑いかけた。その嫌な微笑みに麻弓はゾクリとする。
「私が陰湿なのは麻弓ちゃんも知ってるでしょ? 私にはシアちゃんの様に明るく振舞ったり、
麻弓ちゃんの様にみんなを楽しくさせたりなんて出来ないんです」
「楓! ……その話はさっき言ったじゃない。自分を嫌いになっちゃダメだって、亜沙先輩が――」
「私は亜沙先輩の様に立派な人間ではないんです。誰にでも優しくて頼りがいがあって――
そんな人と人格で勝負になるわけありません……。だから――」
「だから――倒すしか……ない?」
突然、息も絶え絶えの亜沙に言われ、ビクッと震える楓。だが次の瞬間には見下すように
亜沙を見る。
「ええ、そうです。倒すと言うか、力で屈服させると言うか――。亜沙先輩、今この状態で何度も
力一杯蹴られたら、大変じゃないですか? その前に降参してさっきの誓いをします?」
「降参しないし、誓わない――それ以前に黙って蹴られてるつもりもないけど?」
亜沙が一瞬の隙を突いて体を反転させようとする。しかし――。
「無駄な事を――」
「――!? な……なに、これ!?」
楓が呟いた時、亜沙の全身は何かに縛められたかのように動かなくなった。まるで人工芝に
張り付けられたようにバン!と大の字状態で動けなくなる。何か透明の手かせ足かせを嵌め
られた様に――しかし、そんなものはない。
「魔法ね――リムちゃん?」
亜沙は辛うじて動く首を回してプリムラの姿を探した。プリムラは張り付けられた亜沙の
頭上近辺に立っていた。魔力を放出しているらしく瞳が煌いている。
「リムちゃん! 止めなさい!」
カレハが呼びかけるが、プリムラはかぶりを振った。
「……どうして楓の味方をするの?」
張り付けられている当の亜沙がプリムラに聞く。プリムラは表情を変えずにその亜沙を見つめて
いたが、やがてポツリと呟いた。
「私だけでも味方してあげないと……楓お姉ちゃんが一人ぼっちになっちゃうから――」
「リムちゃん?」
意表を突かれた様な楓の声が聞こえる。だが、亜沙はそれを聞き、にっこりと微笑んだ。
「優しいんだね、リムちゃんは――それでいいよ」
そう言うと亜沙は瞳を閉じる。体も脱力し、身動きもしなくなった。
「な……。何を言ってるんですか、先輩? この状態で無防備に急所を蹴られるんですよ?
こ、怖くないんですか!?」
絶対有利なはずの楓の声が上ずっている。亜沙は何も答えない。瞳を閉じたままだ。
この無防備な状態で、まるで何かに集中しているかのような――。
「――!! この……!!」
自分の脅しを無視され、楓はそれを挑発と受け取った。大の字になった亜沙の足の間に立ち、
蹴り足を思いっきり引く。そして、思いっきり蹴りこんだ。
「亜沙ちゃん!」
無防備な急所への容赦ない蹴りが放たれたのを見てカレハが悲鳴を上げたその時――。
シュワァァァァァ――!!
「きゃあ!?」
亜沙の体から緑色の光が発せられる。同時に何かが弾ける音がした。光の眩しさに楓は蹴り込む
事が出来ず、その光から目を逸らした。
「魔法が――?」
プリムラが目を見開く先にはゆっくりと立ち上がる亜沙の姿が見えた。
しかし――これが亜沙?
「な……!?」
「こ、これは――!?」
「亜沙ちゃん――?」
周囲にいた麻弓・シア・カレハもただ呆然と見守るばかりだ。
立ち上がった亜沙は「ふぅ……」と一息つくと、目元に掛かる髪をかきあげた。
しかしその髪は……いつものトレードマークでもあるショートカットではなかった。
亜沙はこの短い時間で腰まであるロングヘアーに変わり、その髪自体も緑色に発光している。
「亜沙……魔族の力を解放したね――」
プリムラがじっと亜沙を見つめる。どうやら亜沙は本来持っていた魔力を解放したらしい。
そしてそれはプリムラの持つ力と同種の波動を有していた。
やはり、プリムラと同じ人工生命体である亜麻の血を引くからだろうか。
「楓――」
魔力のオーラが周囲から立ち上る亜沙の迫力に楓は一歩後退りする。
「そんなやり方じゃ何も解決しないって……言ったよね? 分かろうとしないのなら……体に
叩き込んであげる!」
亜沙は腰まである長い髪をかきあげ、昂然と楓を見据えた。
新年第一回投下終了です〜。
投下数に比してあまり需要が多そうでないしゃっほーですが、
まま読んでくださる人も2〜3人いらっしゃっる様ですしw。
しかし……長引いてます(汗。
亜沙先輩、いじりやすくて、つい色々やっちゃってしまって……。
次も、悪のマン蹴り(楓&プリムラ)VS正義の電気アンマ(亜沙)の対決へと……。
ひでぇ……w。
210 :
名無しさん@ピンキー:2006/01/04(水) 00:00:28 ID:Ikir6xUq
リアルタイム支援
続編待ってます
211 :
名無しさん@ピンキー:2006/01/04(水) 01:34:14 ID:UBhGAE5H
悪展開GJ!!!!!!!!
シャッホーすごく楽しみにしてますよ。続編wktk
212 :
名無しさん@ピンキー:2006/01/04(水) 10:19:41 ID:Ky0LPnbw
亜沙先輩いじられ、ワロス。
GJ!
楓がちょっと怖いが、しかし、GJ!
214 :
名無しさん@ピンキー:2006/01/05(木) 14:22:51 ID:cecRxD7a
アニメ版黒楓かな?
あれはもっとドキュっぽかったか。
215 :
名無しさん@ピンキー:2006/01/06(金) 14:38:06 ID:hyUkFJBM
グッジョ!
>>210-211 続編、もうちょっとしたら投下します。
かわらず、悪展開です。
>>212 投下分も亜沙先輩、いじってますw。
>>213-214 黒楓、アニメでああなる前からうちでも悪っぽく。
アニメで一気に加速しましたがw。
>>215 d。
では後ほど投下。楓サポーターには申し訳ない展開に。
亜沙サポーターにもw。
* * *
髪の長い亜沙は随分と大人びた印象だった。
ここにいるメンバーより年上だから当たり前なのだが、やはり普段のショートカットは実際の
年齢より若く見えるし、亜沙の明るいキャラクターが程よく子供っぽさを出していた。
今の亜沙は長い髪が発光し神秘的な印象も相まって、本来持っている女性としての気品と
美しさを醸し出している。それは普段の亜沙を見慣れたものにとっては不思議な感覚だった。
「ままままぁ♪ 亜沙ちゃん、ステキですわ」
カレハが何かを妄想しているのを見ながら呆れたように溜め息をつく亜沙。
シアや麻弓の憧れの視線を感じながらも、亜沙は当面向かい合う相手を見据えていた。
勿論、楓である――。彼女の横にはプリムラも付き添っていた。
「亜沙先輩――」
呆然と亜沙の変貌を見つめていた楓だが、ふと我に返るとクスクスと忍び笑いしていた。
シアはその笑顔が意外と悪くない事にハッとした。楓はこの亜沙の『変身』について
どう思っているのだろう?
「何がおかしいの、楓?」
シアと同じく訝しげに思いながらも聞きとがめる亜沙に対し、楓は挑発的に髪をかき上げる。
「魔力解放ですか――漫画の主人公みたいでカッコいいですね」
「そんなものじゃないけど――リムちゃんが楓の味方に付くならこちらも対抗しないとね。
楓を懲らしめるために――」
「私を――? クスクス、いいですよ。亜沙先輩に怒られるのってイヤじゃないです」
楓は楽しげに笑う。影はない――が、やはりどことなく挑発的だ。
「でも、もっと楽しいのは――先輩が苦しんでる顔を見ることなんですよ……行きます!」
楓は亜沙の下半身にタックルする。亜沙はそれを受けに行かず、楓があたりに来たタイミングで
飛び上がった。そして馬飛びの様に楓を飛び越える。
「す、すご〜い!」
「やる〜!」
シアと麻弓が我を忘れて賛辞する。魔力を解放した亜沙は肉体的な動きも良くなっていた。
無理に押さえつけるものがなくなって体が軽くなったのだろうか?
「やりますね……。同じ手は二度と食らわないって事ですか?」
「やっぱり頭突きでここを狙ったんだね。もうあんな手は食わないよ〜〜だ!」
亜沙は股間を押さえて舌を出す。大人びた印象であってもやはり亜沙は亜沙、明るく快活
なのが魅力だ。
(それが憎たらしいんです――)
少し熱くなった楓は不用意に飛び掛っていく。しかし、亜沙はその動きを読んでいた。
「冷静そうに見えてすぐ熱くなるのが楓の特徴だよ」
亜沙は楓の突進を受け流すと足を掛けて楓を人工芝に倒した。
「きゃん!?」
「電気アンマ、もらい〜〜!!」
「だ、誰が……! やらせません!!」
亜沙は長い髪を振り乱して軽快に動き、楓の左足を取った。右足も取りに行ったが、楓の抵抗が
激しいと見るやさっきのシアと同じく、いきなり自分の右足を楓の股間を踏みつけるように
あてがった。崩れ電気アンマの体勢だ。
「くっ……! ううっ!?」
「先制はこっちだね。この状態からでもボクは楓を逝かせてあげるよ。それ〜〜!!」
「はぅん!? アアアアッ……!!!」
ダダダダダッダダッダダダダ……!
亜沙の送り込む右足の振動が楓の股間から全身を震わせる。大きく仰け反って悶える楓。
体勢こそ崩れているが、亜沙の技術をもってすれば通常の固定式電気アンマに匹敵する効果を
得るのは難しくない。
「わ……私の時と同じです……」
「リンちゃん?」
失神から覚めたネリネがシアと麻弓の傍によってきた。
「亜沙さんは一気に勝負をつけるつもりですね……激しい電気アンマですけど、私がやられた
時も痛くはありませんでした。そのかわり、物凄い波が押し寄せて――」
「波って……気持ち良さの波?」
「はい……それだけじゃないですけど……」
「きっと苦悶も快感に変わることも織り込み済みなのですよ」
麻弓が口を挟む。
「麻弓ちゃん」
シアとネリネが麻弓を見る。
麻弓は亜沙の電気アンマから目を離さずに言った。
「女の子の体って一度火照るとなかなか冷めないでしょ? 私たちはもうお互いに電気アンマ
されっぱなしだったから、体は熱くなったままだし。この状態ならココ(と言って麻弓は股間を
指差す)に受ける刺激は必ず快感を伴うの。シアちゃんもその……蹴られた時、前に打った
時とは痛さの感覚が少し違ったんじゃないの?」
言い当てられてシアが股間を押さえて真っ赤になる。恥かしそうにコクリと頷いた。
蹴られて気持ちよかった、とまでは言わないが、痛さと同時に体が震えるような刺激的な感覚に
支配されたのだ。
「本来電気アンマは女の子に快感と苦悶を与えて悶えさせる技――だけど、亜沙先輩はその
苦悶が効果的に快感を増幅させる手段を知ってると思うのですよ。もしかしたら、この勝負、
これで決着がつくかも?」
これ以上荒れた展開を望まない麻弓は期待を込めてそう言った。ネリネも同意するように頷く。
しかし、シアは不安げな表情を浮かべた。相手は疑心暗鬼に凝り固まった楓――その彼女が
使うと言い切った『悪の必殺技』はまだ出ていない。
「くぅううん……!! は……はなして……くださいッ……!! あうぅッ……!!」
「離せと言われて離すわけないでしょ。まずはこのまま逝っちゃいなさい!」
「い……いやです! こんな事で私を屈服させられると思ったら……大間違いです!!」
「わっ!? ちょ、ちょっと……! 暴れたら危な…………はうんっ☆!?」
ドガッ☆!!
肉を打つ打撃音が麻弓たちギャラリーの耳にはっきり聞こえた。
「☆$◆%〇#……$●@▽★……!!!」
電気アンマしていた亜沙が楓の足を放り出し、自分の股間を押さえて背を向ける。何か叫んだ
ようだが麻弓たちには聞き取れなかった。おそらく普段出さないような高周波の音域で悲鳴を
あげたのだろう。まさしく声なき悲鳴だった――だが、経験者のシアたちにはそれがどんな
気持ちで搾り出された悲鳴か、切実に理解できた。
「……フフン」
ゆっくりと立ち上がりながら亜沙のほうを見て、いい気味です、と言わんばかりに楓は髪を
かきあげる。電気アンマはかなり効いていた様子で、息は乱れ、足腰も小刻みに震えている。
すぐに追い打ちはかけられないようだ。
「痛ぅ〜〜〜〜〜☆!!」
涙目になって嫌な汗を額に浮かべながら亜沙は内股になって股間を押さえ、フェンスに手を
ついて耐えている。楓の踵蹴りがまともに急所を直撃したのだ。ネリネが麻弓にやってしまった
様に電気アンマ対決では良くある事だが、楓のは明らかに故意だった。きっちりと女の子の
一番痛い所を狙って力一杯蹴り上げている。いくらハイパーモード?の亜沙とは言え、ここは
普通の女の子のままだ。手や足を打った程度の並みの痛さではない。
(てゆうか、何度目……?)
何度打っても体が慣れてくれないこの痛さ――。
毎度毎度その痛みは鮮烈で、一瞬、頭が真っ白になる。
試合をちょっぴりカゲキに盛り上げよう、と急所攻撃OKの提案をしたのは亜沙自身なので
自業自得ではあるがw、楓がここまで執拗に狙ってくるのは予想外だった。と言うより、
彼女の思考がここまで深くネガティブになってくるとは――。
(私がお嫁にいけない体になる前に何とかしなくちゃ――ね)
女の子だから少々蹴られても目茶苦茶痛いだけで機能に問題はないだろう?が、あんまり打ち
すぎて体が順応し、クセになってしまうのは困る。稟との夜の生活はノーマルに過ごしたい。
もちろん、将来の話だが。
カレハの位置からは亜沙が内股になってお尻をプルプル震わせている姿が見えた。
その姿がちょっと可愛らしく、思わず妄想に入り込みかけたが、亜沙は急所を蹴られて苦しんで
いるのを思い出し、我に返って傍による。
「亜沙ちゃん……大丈夫ですか?」
「カレハ……今度は妄想から立ち直るのが早いね」
亜沙は多少の皮肉を込めて、苦悶を汗を手で拭いながら言う。
「まままぁ……大事な所が腫れてますわ。治療しますから、じっとしてて……」
カレハには皮肉などは通じず、素直に心配していたが――。
「いらないよ」
「えっ?」
「よし、休憩終わり! 楓に仕返しするの! 電気アンマが効いているうちに!!」
亜沙は思い切ったように気合を入れると、カレハを顧みずに楓に向かって行った。
「亜沙ちゃん……」
こんな際だがカレハは思わず微笑んでしまう。亜沙のこの積極的な姿勢が凍てついた楓の
心を溶かしてくれる。そんな気がするのだ。
麻弓やシア、ネリネも口にこそ出さないが亜沙に期待の目を向けていた。
ただ一人、プリムラのみがゆっくりと亜沙の背後に回っていた。しかし、その事に気づいている
ギャラリーはいなかった――。
* * *
一方楓の方は、そんな亜沙の姿勢が嫌いだった。
ウザイ――とは思わなかった。亜沙がそうやって元気をぶつけてくるように自分に構ってくれる
のは悪い気はしない。実際、さっきまではそれで自分の頑なな気持ちも氷解しかけていた。
(でも……大嫌いなんです)
元々楓がこんな気持ちを抱くようになったのも稟に対する想いが鬱屈した形で抑圧され、
その苦しみが辛くて、暗く凝り固まった情念をぶつける矛先を無意識に探した結果、ライバルの
女の子たちにそれを転嫁してしまう事になってしまったからだ。
プリムラは嫌いではない。基本的に彼女は成長しないので、普通に成長する自分は彼女と
個性が被る事はないからだ。仮に樹の言うとおり、稟が本当にロリペドフィンであったとしても
楓にはたいした問題ではなかった。稟は性的行為には余り慣れていない。女の子の事が良く
分からない彼にロリータを導くのは難しいだろう。女の子である自分がその手引きをしてあげ
れば、お礼に自分も稟に可愛がってもらえる――3Pって言うんだっけ? 今の家でそれが
出来たらとてもステキではないだろうか――時折そんな事を夢想する。自分は一番でなくとも
いいのだ。稟に必要とされ、居場所があればそれでいい――。
ネリネも楓にとっては大した問題ではなかった。彼女は蠱惑的で性的魅力に溢れ、男の子に
とってはまさに魔性の女の子になりつつある。稟が魅了されるのもありうる事だろう。
だが、例えそうなっても、それは要するに人形としての存在意義でしかない。
綺麗で可愛らしい人形――それに魔法が吹き込まれ、性的魅力を発揮しているだけだ。
極端に言えば玩具やオナペットと大して変わらない。稟も最初は夢中になるだろうが、
時が過ぎてやや飽きが来た頃に、家庭的で優しさに溢れた女の子もいいな、と思うように
なる筈だ。それは勿論……自分の様な女の子――。
カレハや麻弓は稟に対する想いその物が自分とは比べ物にならない。彼女たちにとって
稟は好意を持っている程度の対象だ。勿論、デートに誘われたら喜んで行くだろうし、
セックスを求められても拒んだりしないだろう。だけど、自分の様に稟に捨てられたら生きて
いけない――と言うほどの事ではない。もし彼女たちが稟を好きになり、その後に振られても
また新しい男を見つけて幸せに暮らすだろう。自分にはそれはありえない話なのだ。
稟がいなくては生きていけない自分には――。
ここまではいい。と楓は考える。
だけど――。
シアと亜沙は話が別になる。
二人とも家庭的で優しいな女の子、と言う位置づけでは楓にとって真っ向からライバルとなる
立場だった。しかも二人とも自分には全くない魅力を兼ね備えている。
シアの明るい魅力は稟だけでなく、周囲の人々を楽しい気分にさせている。敵視する自分ですら
そうなのだ。シアと話していると楽しく時間が過ぎていく。
亜沙は頼りがいがあり、人間的魅力に溢れている。年齢もあるのだろうけど、気さくに悩みを
打ち明けられ、嫌な顔一つせず相談に乗ってくれる彼女は自分にとっても大変魅力のある人物
であった。――だから、ダメなのだ。
他の女の子と稟が仲良くしても、稟はそのうち自分に帰ってくる。そんな自信があった。
根拠のない自信ではあるが、それほど不安になる事もなかった。だけど、シアや亜沙が仲良く
なれば、自分はその居場所ごと彼女たちに取られてしまう――そんな気がするのだ。
自分が彼女たちに勝ってるところはどこか――無意識にそれを探してしまう。
容姿に対するコンプレックスはそれほどない。元々、稟は容姿で女の子を判断する男の子では
ないし、ネリネは別格としてもシアや亜沙が自分より遥かに綺麗な子だとまでは思わなかった。
運動神経や能力もそれほど問題になる事でもない。やはり問題となるのは――性格だった。
(私はどうしてこんなにつまらない性格なのだろう――)
いくら優しく振舞って尽くしていても、自分と同じ事が出来る、明るくて頼りがいのある女の子が
現れれば稟はそちらに靡くだろう。そして自分の事はそのうち忘れてしまうに違いない――。
楓は深くそう信じてしまっている。
無論、本来は明るいだけが女の子の持つ美点ではない。
楓は自分には『気立ての良さ』と言う美点がある事を見失っている。男を安心させ、リラックス
させてくれる雰囲気を作れる才能――それはシアの『明るさ』や亜沙の『頼りがい』に匹敵する
事なのだが、暗い情念に凝り固まった楓はその事を思いつかない――。
勿論、楓はこれらの考えが極端な自分の主観で、自分も含めた女の子達を正確に評価している
わけではない事にも気づいていない。
また気づいていたとしても今の楓にとってはどうでもいい事なのだろう。自分が納得できるか
できないか、それによってその女の子は敵か味方か――それが厨と化した楓の考えの分岐点で
しかなかった。
そして、シアと亜沙は楓にとって『敵』になってしまっている。
だから、楓はシアと亜沙に辛く当たった。
シアに対する効果はとても楓を満足させるものだった。暗い情念をシアにぶつけ、彼女を
惑わせ、陰鬱に追い込む――実際にさっきシアは本当に落ち込んだ顔をしていた。
そんな顔をもっと見たくて仲直りするそぶりを見せ、直後にそうでない事を見せつけた。
一度喜ばせておいてから再び奈落に突き落とす。そうされた相手は一時希望が見えただけに
より深い絶望に陥るのだ。
シアは基本的に単純な子だ。この楓の『悪意』に晒されて対応する術を知らない。
友達だと思っている女の子にそんな仕打ちを受けたシアは泣きそうだった。いや、実際には
泣いていたと思う。健気な彼女はそれを顔に表さないだけだ。
その事が手に取るように分かり、楓は痛快だった。
だけど、亜沙は違った。彼女は楓の皮肉や悪口雑言にはてんで耳を貸さず、楓に向かってきた。
拒絶しても怯まない。逃げようとしても追いかけてくる。本当にこの先輩は苦手だった。
その亜沙の行為が決してイヤなのではない。むしろ、こんな自分に気を使ってくれる事が凄く
嬉しいのだが、それを認めると彼女の良さを認めることになり、楓の心の中で様々な矛盾が
生じた。稟を巡る想い、亜沙に対する思い、それらの中から生み出される数々の齟齬をきたす
事柄を解決できず、楓はそのフラストレーションのはけ口として亜沙に乱暴するようになった。
亜沙に最初の急所蹴りを食らわせた時、胸がすーっとした。自分を悩ませるこの先輩が自分の
やった事で苦しんでいる。その気持ちが楓をゾクゾクさせた。
急所蹴りと言う手段も魅力的だった。痛さや苦しさは勿論だが、女の子にとってとても恥かし
くて屈辱的な状態にさせられる――普段はカッコ良くて頼りがいのある亜沙がその恥かしい
痛みに身を任せざるを得ない辛さ。楓自身もこの試合でシア(裏シア?)に食らっているので
その気持ちは良く分かっていた。それだけに尚悪質とも言えるのだが。
だからわざと『マン蹴り』と言う言葉を使って亜沙をより不安に陥れるつもりだった。
その言葉には、文字どおり『マン』を蹴る――ソコを狙ってますよ、先輩♪ と言う意味が
常に込められていたのだ。プロレスの様にピンチになった時の脱出手段として使うだけでは
なく、それを使う必要のない時でも、或いは他の技を使った方が有効な時でさえ、楓は
『マン蹴り』を狙っていった。それも亜沙に対してだけだ。
逆に言えば、これも『亜沙先輩ならこういう事をしても大丈夫』と言う一種の甘えの様な
気持ちも存在していたのだが。
けれど、亜沙はそんな楓のちっぽけな脅しには屈しなかった。
逆に楓を捕まえると自分の必殺技を使い、逆に楓に『オマンコ〜!!』と叫ばせてより以上の
恥辱を与える反撃に出た。そこで畳み掛けられたら楓も屈していたかもしれない。しかし、
亜沙は楓がそれで反省するだろうと思い、そこで許してしまった。
楓は恥辱を恨みにこそ思え、反省することなどなく機を窺って、こうして再反撃に出たのだ。
だけど――楓の本音は違うところにあるかもしれない。
(今度は、亜沙先輩も許してくれないでしょうね――)
魔力解放した亜沙を見て楓は逆に嬉しく思った。こんな陰湿で嫌な性格の自分を叩きのめして
欲しい――今の亜沙ならそうしてくれるかも。そんな期待がこみ上げてくるのを楓は否定
出来そうになかった。
(だから……もっとマン蹴りしますね――陰湿に、執拗に――)
亜沙が聞いたら「何でそうなるのかな〜〜!?」と激怒するだろうなと内心楓は思い、
クスクスと忍び笑いをした。その表情は悪戯っぽかったが、決して嫌な笑顔ではなかった。
楓の魅力に溢れた、人々をドキッとさせる笑顔だった。
投下終了です〜。
本格的バトルは次の投下分からになってしまいました。
アニメも終わっちゃったな〜。面白かっただけに、ちょと寂しい。
223 :
名無しさん@ピンキー:2006/01/07(土) 18:12:49 ID:gXdnvXKr
内面描写gj!
これから本格的にファイツ?
224 :
名無しさん@ピンキー:2006/01/08(日) 14:20:43 ID:+RK0dvgJ
続き貴盆
225 :
sage:2006/01/08(日) 16:19:58 ID:vhkAUYAg
ありがとう。本当にありがとう。
>>223 いつもながら内面描写の回は反応良くありませんね……w。
GJ言ってくれてd。
>>224 今夜か明日の夜に。寝てしまわなければ今夜に……でも多分寝るw。
>>225 こっちもレスくれてありがとう。
227 :
名無しさん@ピンキー:2006/01/09(月) 02:24:21 ID:AKyUveqJ
神は寝てしまわれたみたいですな。
正座して待ってます。
うつぶせにされて海老反り状態で受ける電気あんまは、こっちから直接見れないことと、抵抗の術がないことでマジ恐かった記憶があります。
229 :
名無しさん@ピンキー:2006/01/11(水) 14:59:11 ID:LPyjrAGj
安芸
230 :
名無しさん@ピンキー:2006/01/11(水) 16:14:17 ID:BvQddsaR
久しぶりに見たらまた・・・
現人神や!!現人神ご降臨や!!!
232 :
名無しさん@ピンキー:2006/01/12(木) 11:55:38 ID:2XIczBPS
神・・・起きない?
たまにはD.C.のことも思い出してください;
234 :
名無しさん@ピンキー:2006/01/13(金) 00:34:28 ID:Mv3m5K8n
足がしびれてきましたよ
>>228 これが女の子のコメントだったらどんなにか……(くっ!)
>>231-232 起きました〜。
>>227,
>>234 タイミングの悪い所でPC壊れましたw。もうちょっとしたら投下するです。
>>233 お、需要があるとは。前に書いたD.C.は自分でもお気に入りなので
時折読み返してます。また何か思いついたら書いてみますかね〜。
ちなみに自分のShuffle!を一気読みしたら、自分でも頭がウニみたいに
なってしまいましたw。
これだけ大量の電気アンマ+エロシーンを一気に見ると変な気分に
なってきますね〜。
* * *
「楓! 何ぼぉ〜っとしてるの!?」
亜沙が楓に組み付いて押し倒した。今度は素直に電気アンマにはいかない。
(またさっきみたいに蹴られたら意味無いもん)
マン蹴りによる反撃を避けるため、亜沙はある程度楓の体力を奪ってから電気アンマに行く
作戦に変えたようだ。押し倒した楓をうつ伏せにし、背後から首に腕を回して組み付く。
プロレスのスリーパーの様な体勢になった。楓は技を掛けられまいと懸命に抵抗する。
全裸の美少女が二人、濡れた人工芝の上でくんずほぐれつする淫猥な光景に同じ女の身である
少女達も思わずゴクリと生唾を飲み込む。
「亜沙先輩、格闘技で私に勝てると思ってるんですか?」
「そんな絶対の自信は無いけど……仕方ないじゃない。楓はマン蹴りばっかり狙ってくるん
だから……こうやって密着してればマン蹴りは食らわないもん」
「フフフ、亜沙先輩でもマン蹴りは怖いんですか?」
「当たり前でしょ! すっごく痛いんだから――楓だって分かってるくせに……」
亜沙は怒りながらも楓が少しずつ頑なだった心を開きつつあるのを感じていた。マン蹴りの
話をするのはおそらく自分をからかうためだ。今の楓の笑顔はそんなに悪くない。
「でも……マン蹴りを恐れてたら、先輩得意の電気アンマでお仕置きは出来なくないですか?」
楓はスリーパーに抵抗しながら楽しげに言う。
やはり闘っていると気分も解れてくるのだろうか?
「……くっ! で、でも……」
「『驚愕の亜沙』って実は余り大した事ないんですね。マン蹴り如きが怖くて逃げちゃうん
ですから」
「あんたがやってくるんでしょうが! それに軽くならともかく、あんな思いっきり蹴るのは
反則だってば!」
「フフフ、こうしてたって先輩はマン蹴りから逃れられるとは限りませんよ?」
「な……!? このくっついた状態でどうしようっていうの?」
「こうすればいいんです……えいっ!」
「くっ……な、なにを…………はぅん☆!?」
ズン――☆!
密着状態だったが、無警戒で楓の背後に回りこんだのは失敗だった。楓はスリーパーから
逃げながらも亜沙との位置関係を測り、踵を折り曲げれば股間に当たるポジションに調整
していたのだ。
探っている間は会話でその意図をごまかし、後はタイミングを見て亜沙が少し足を開いた所を
狙って蹴り上げればいい。密着した状態なので、亜沙には全く蹴りの軌道もタイミングも見え
ない上、確実にクリーンヒットする。間合いを取って力一杯蹴り上げなくとも急所に当たるの
だから飛び上がりそうになるぐらいのダメージはある。
(そ、それにさっきの痛みが〜〜〜〜☆!)
またしても急所を蹴られた亜沙は楓から離れて股間を押さえながら人工芝の上をゆっくりと
転がる。時々震えるように小刻みに痙攣しているのはさっきの痛みがぶり返してるからか。
亜沙はカレハの治療を断って再び戦いに臨んだ事を後悔していた。
「亜沙ちゃん、治療しましょう……ね?」
カレハの治療を今度は素直に受ける。とは言え、これも結構恥かしいのだ。気心の知れた
カレハではあるが、そのカレハに自分の股間をじっくり見つめられながら治療されるのは、
気恥ずかしく照れてしまう。もっとも今は恥かしがってる場合じゃないが。
楓は亜沙に追い打ちをかけようともしない。さっきの電気アンマのダメージを抜きながら、
亜沙の悶える姿を楽しんでいるのだろう。
「フフフ……亜沙先輩。マン蹴りのパターンはまだまだありますよ? それでも勝負します?」
楓は朗らかに笑う。さっきと同じく、人をほっとさせる優しい笑顔――。
「……その笑顔、嘘でもいいからシアちゃんに見せてあげてよ」
「いやです」
楓は即答した。完全な拒否だ。
「シアさんには……もっと苦しんでもらいます。精神的に。精神攻撃が効かない図太い先輩には
マン蹴り責めで苦しんでもらいますけどね」
「楓さん……」
亜沙と楓の会話にカレハが口を挟む。珍しく真剣な表情で、思わず言わずにおれなかった、
と言う意志が表情に出ている。
「……なんですか?」
楓はカレハを強く睨みつけて黙らせようかとも考えたが、続きを聞いてみたくて先を促した。
「亜沙ちゃんはともかく……シアちゃんにはもうやめてあげて。シアちゃん、本当に辛そう
です……多分、シアちゃんは楓さんに屈しても許して欲しいと思ってますよ」
その、『亜沙ちゃんはともかく』と言うのをやめろ! と亜沙は心の中で思ったが、カレハの
要求に対する楓の答えは聞きたいので黙っておく。楓の答えははっきりとしていた。
「イヤです。亜沙先輩が頼んでもカレハさんが頼んでもダメです。勿論、シアさん本人が頼ん
でもダメです。私はシアさんを支配したいわけじゃないですから」
楓は亜沙とカレハを見比べながら言う。自分の言葉に先輩達が困惑の表情を浮かべるのが楽し
かった。
「私がやりたいのは、シアさんと亜沙先輩を苦しめたいだけ――シアさんは精神攻撃が一番
効くみたいだから、しつこくこれを繰り返します。亜沙先輩はマン蹴りで十分ですね」
クスクスと楓は笑ったが、カレハは笑わなかった。
「そんな事をして……楓ちゃんには何か良い事があるんですか? 友達を傷つけて心が痛み
ませんか?」
カレハが涙ぐみながら聞く。楓をちゃん付けで呼びながら聞くのは彼女に対し何か同情的な
気持ちが湧いてきたからであろう。楓にもそれがわかったのか、少し顔をしかめる。
「私は楽しいですよ――シアさんが私を見て落ち込むのも、先輩がマン蹴りされて悶えるのを
見るのも」
楓は俯きながら言う。もっとも、後者のは本当に楽しんでいるようだが。
「それに……友達かどうかなんて分からないじゃないですか……私は……」
「シアちゃんは楓ちゃんを友達だと思っていますよ。だから悲しんでるんじゃないですか」
カレハが楓の言葉を遮って、真っ直ぐ見つめながら言う。カレハがこんな問答無用の態度を
取るのを亜沙は初めて見た。声色こそいつもの様に大人しいが、ぽややんとした彼女が妄想
でなく意志を表示するのは珍しい。
「…………」
さっきまでカレハを睨みつけていた楓のほうが逆に目を逸らせる。そしてこの会話を早々に
打ち切りたいように亜沙のほうを向いた。
「治療は終わりましたか? 続きをしましょう、亜沙先輩。マン蹴り地獄にご案内しますから」
冗談めかして楓は言ったが、カレハのほうからは視線を逸らしたままだった。
* * *
「楓ちゃん……」
カレハが尚も言い募ろうとするのを、亜沙が軽く手で制した。
「亜沙ちゃん……?」
「カレハ……今の楓に正論を言ってもダメだよ。余計に頑なになって聞き入れてくれない」
「でも……」
「だから、ボクが……楓が人の言う事を聞く状態にするの」
「どうやってですか……?」
「楓を叩きのめして、力の差を見せ付けて、反省させて、謝らせるの。それしかない」
「……でも、亜沙ちゃんさっきからやられてばかりですけど――」
「あ、あれはマン蹴りにやられてるだけ! 本気になればボクだって……」
クスクスクス……。
カレハと亜沙の掛け合いが楽しくて仕方が無いような笑い声。それは楓から聞こえた。
「亜沙先輩、『変身』してもちっとも変わらないですね。そういう所、大好きです」
「ええ、ええ。ど〜せそうですよ。ボクにおしとやかになれって言ったり、大人っぽく振舞え
って言っても無理。カレハや楓みたいに可愛い女の子になるのも無理!」
「最後のは違うと思いますけど。…………私も……先輩みたいに楽しく振舞うのは無理って
わかってます。でも……」
「言葉じゃないんでしょ、もう? だったら闘いで決着をつけようよ」
「え……? きゃっ!?…………きゃうん!?」
楓の一瞬の隙を突いてまたもや亜沙が押し倒した。人工芝のマットにお尻を打って楓が呻いて
いる間に亜沙は覆いかぶさる格好で密着した。お互いの裸の胸が押しつぶされ、変形する。
二人が動くたびにそれ自体が別の生き物の様に蠢く様はどこか淫猥であった。
「いたた……。お尻打ったじゃないですか……」
「マンを何回も打ちまくってるボクより全然マシ! 楓、覚悟しなさい」
「覚悟しなさいってこの体勢でどんな事を……?」
亜沙はそんなに格闘技に優れているわけではない。組み付いてもそこから何が出来るのか?
「こういうのはどう? えぃ!」
「ひゃうん!? あ……ああん!」
亜沙は胸合わせをした状態で上半身を固め、下半身は膝を立てて股間をグリグリした。
グリグリ……グリグリグリ……グリグリグリグリグリグリ……!
「はぁう……ん! だ、だめ……です……こんな……」
楓が懸命に亜沙の膝を股間から退けようとする。しかし、上半身を固められているので手が
股間に届かない。手の動きそのものも亜沙が両肘で押さえ込み、封じられてしまう。
「膝電気アンマだよ……これも亜流だけど、結構効くでしょ?」
胸合わせの時間が長引き、上気させた表情で亜沙が言う。楓の顔の両側に亜沙のロングヘアが
蔽いをするようにかかり、視界が亜沙の顔だけに限定されるのは新鮮な感覚だった。
「ハァ……ハァ……。こ、こんなの……ちっとも……きいてませ……ん…………ウウッ!」
「息が上がってるけど? それに、こんなに頬を紅くして言う言葉かな〜?」
亜沙はタイミングをずらしたり、テンポを変えたりして楓を一定のリズムに慣れさせない
ようにする。
クチュ……クチュ……。膝の動きにあわせて股間は濡れた音を発していた。
「フフフ……流石に感じちゃうのが早いね。さっきの電気アンマの余韻が残ってたかな?」
「あう……ん……。ち……ちが……」
亜沙が楓を言葉責めにする。楓は何も答えられない。言い返せないのでなく、電気アンマに
悶えていて会話ができないのだ。亜沙は電気アンマの効果の持続時間が長くなってきている
事に気がついた。やはり長い戦いで体力も奪われているし、体も火照りやすく冷めにくく
なっている。
グリグリ……クチュ……クチュクチュ……グリグリグリ……
「はぁあああ……あん!」
亜沙は膝を巧みに使い、強く圧迫するようにグリグリしたかと思うと、頃合いを見計らって
筋に沿うようにして軽く縦に膝を動かしたりした。その度に楓はゾクゾクと背筋を震わせて
仰け反る。
「はぁうん♪ こっちも効いちゃうね……」
楓が背筋を仰け反らせるたびに、密着した胸が圧迫され、亜沙も感じてしまう。
特に乳首同士が擦れ合った時などはお互いの体に電流が流れたように反応して弾けあった。
楓は股間と乳首のダブル攻撃にも悩ませられる。
「だめ……亜沙……せんぱ……い」
ハァ……ハァ……と息を荒げて悶える楓。亜沙が膝を楓の太股に巧みに出入りするので内股に
なって防ぐ事も出来ず、休みなく責め立てられている。油断したわけではないが、密着戦で
さえここまで電気アンマを使いこなせるとは、時雨亜沙はやはり恐るべき存在だった。
* * *
ギャラリーたちも息を呑んで二人の様子を見守る。
「な……なんだか、こっちまヘンな気分になっちゃうね」
「は……はい……」
シアの呟きにネリネが受け答えする。しかし、二人とも亜沙たちに注目したままだ。
(こんなのを見せられると……私が困ってしまいます――)
ネリネが思わず股間に手をやる。どうやら彼女はこの中で一番エッチに反応しやすいようだ。
カレハはシチュエーションの想像から妄想に入りやすいが、ネリネは視覚効果に弱い様子。
さっきから手が股間付近をうろうろする。手をあてがおうとしたり、それに気づいて
慌てて引っ込めたり。今も段々右手が股間に近づいてゆく――。
「オナニー……したいの?」
「えっ……!?」
ドキッとして声の主を振り返ると、そこには麻弓が立っていた。ネリネが驚きの表情を
見せるとにぱっと笑う。
「そ、そ、そ、そ……。そん……な……事……」
どもりながら返事をするネリネだが、語尾は消えてしまっている。自分自身でも完全には
否定できなかった。事実だからしょうがない。
「電気アンマしてあげよっか? オナニーよりいいでしょ?」
「ええっ!?」
麻弓にはさっきまで散々やられている。なのにまだ自分にしようと言うのか?
「わ、私じゃ……飽きませんか?」
言ってから何て妙な問い掛けをしてしまったんだろう……? とネリネは顔が熱くなる。
「全然♪ むしろ、もっといっぱいしてあげたくなったよ」
恥かしげに頬を染めるネリネに、にっこりと麻弓が微笑む。
「私も手伝うッス!」
シアがネリネの背後に回った。そしてその豊満な乳房を後ろから手を回して鷲掴みした。
「きゃあん!? し、シアちゃん……?」
「麻弓ちゃん、今がチャンスだよ」
「そうね……フフフ……」
「あ、そんな……いきなり…………はぁああん!」
シアからは胸攻撃を受け、麻弓にはしっかり両足首を掴んだ固定式の正統派電気アンマを
極められる。女の子の急所を上下ダブルで責められ、ネリネはたちまち甘い喘ぎ声を上げ
始めた。
「あ……ふわわッ……! あはぁ……!!」
麻弓の電気アンマにネリネが身を捩って悶える。
「フフフ……いきなり踵グリグリ式なのです♪ いまのリンちゃんには前戯なんて必要
ないもんね」
ダダダダダダ……ダダダダダ……ダダダ…………!
「あああああああッ…………はぁん♪」
振動を送る麻弓だが、その音はすぐにクチュ……クチュ……と濡れた音に変わってゆく。
「わぁ〜〜……凄い洪水……」
シアが驚いて目を見張る。ネリネのソコはいきなりびしょ濡れだった。じんわりと滲んで
くるのでなく、泉が噴出すようにどくどくと湧いてくる。シアが洪水と言うのも無理はない。
「テクニックタイプの電気アンマじゃないのにね。今のリンちゃんは威力の強い電気アンマ
じゃないと物足りないかな?」
「はぁ……うううっ!!」
ネリネは二人の遠慮のない批評を聞いても反論できないまま悶えていた。実際に気持ち良すぎて
抵抗する力が全くでないのだ。もう屈辱的とすら思わなくなってきた。自分はこういう事を
されて喜ぶ、エッチでマゾ気質のいやらしい女の子なんだ、そう思うようになっていた。
ネリネの割れ目は十分な潤滑油のお陰で滑らかに蠢いている。麻弓が割れ目に沿うように踵を
動かせばヌルッと滑り、クリトリスを圧迫し、足先で突っつくようにすれば、ともすれば
割れ目や菊門に指の関節が入りかける。その度にネリネの『天子の鐘』と呼ばれるソプラノが
プールサイドに響き渡るのだ。
「リンちゃん……もっと悶えていいよ」
シアが耳元に息を吹きかけながら囁く。耳も性感帯であるネリネはゾクゾクと背筋を震わせた。
「リンちゃんが逝ったら……今度は二人で麻弓ちゃんを責めよ♪ これと同じやり方で……
麻弓ちゃんの胸、本当はステキなんだって二人で教えてあげようよ」
「し……シアちゃん……」
電気アンマの気持ち良さに虚ろになる表情だが、ネリネはコクリと頷いた。
「フフフ……これで漸く本来の目的が果たせるッス♪」
シアはワクワクしながらネリネの耳を甘噛みする。ネリネの官能的な悲鳴を聞きながら、
校舎裏での約束――麻弓に電気アンマの復讐をする約束を思い出していた。
「ウリウリ〜〜♪ どんどん責めちゃうよ、リンちゃん♪」
麻弓は楽しくてしょうがない様子で蜜で溢れかえるネリネの股間をどんどん踵で責めている。
シアの目線からはその標的となっている麻弓の股間の割れ目が電気アンマするたびに蠢くのが
しっかりと見えていた。
(今のうちにいい気になってるといいッス♪ 麻弓ちゃん……次はあなたの番なのです)
シアはネリネの乳首をクリクリといじりながら麻弓の割れ目から視線を外さなかった。
* * *
「こ、こうなったら……一度……リセットしないと……」
楓が息も絶え絶えに言う。
「リセットって……なにが?」
責めている筈の亜沙の呼吸も乱れていた。やはりここまでマン蹴りに耐えていた間の体力の
消耗が効いている。あれを一発食らうだけで、その苦悶に耐えるために全身の力を根こそぎ
奪われてしまうぐらいの激しい消耗になってしまうのだ。
また、膝電気アンマの体勢は通常電気アンマより不安定でバランスを取るのに力が必要になる。
クチュクチュ……グリッ……クチュクチュクチュ……
「ああ……うっ! はぁ……はぁ…………はぁ……んッ!! あああッ……!!!」
膝を立てて押し込むようにグリグリする時間より、割れ目に沿ってしごきあげるように膝を
動かす時間のほうが長くなってきた。この蜜でぐっしょりと濡れた状態なら、ピンポイントより
性器全体を刺激する方が感じ方は深まっていくかもしれない。このあたりの責め方は流石に
亜沙は一流であった。
「はぁ……ハァ……。じゅ、純粋な……電気アンマ勝負なら……私は……勝て……ません……
でしたね」
楓が亜沙の体に強くしがみつきながら言う。そうして無いともう耐えられなかったのだろう。
亜沙も楓も全身汗びっしょりだったが、楓はその状態で密着するのを不快だとは全然思わな
かった。
(それよりも……先輩――いい匂いがします……♪)
すりすりと頬を亜沙の頬に寄せている楓。勿論、亜沙もそれには気づいているが剥がそうとは
せずに楓のしたいままにさせておく。
「マン蹴りされてもボクが有利だよ、楓。――どう? 降参する? しないと――意地悪な事を
しちゃうよ?」
「どういう事……ですか? フフフ……先輩にいじめられるなんてワクワクしちゃいます♪」
「あのねぇ……」
確かに「意地悪をして下さい♪」などと言われたら困ってしまう亜沙である。亜沙は基本的には
S気の持ち主で、責められるより責める方が好きなのは確かだが、女の子を苦しめる方策は
あまり持ち合わせていなかった。楓にやった木馬型電気アンマの様に気持ちよくさせる意地悪は
沢山使うが、それも最終的には逝かせてあげるための技である。
「このまま逝かせてあげても……楓は喜んじゃうだけなんだよ……ね?」
「はい♪ あん……♪」
楓は亜沙の膝の動きに感じながら答える。どうしたもんだか――亜沙は考えながら膝按摩を
続けてきたが――。
「手詰まりになったらリセットですよ、先輩」
「だから、そのリセットって……なに?」
「こうするんです……ウフフ♪」
今まで大人しく膝電気アンマされていた楓が体を左右に揺さぶる。楓の上でバランスを取って
いた亜沙は横転しそうになった。
「きゃっ!? ……か、楓! あ、危ないよ!?」
慌てて膝電気アンマしている足を外し、四つん這いになる。バランスを崩して倒れこんで
肘とかを楓のボディに不意に叩き込んだりしたら彼女が怪我をするかもしれない。
なんとかそうならない様に楓に覆いかぶさるような格好で踏ん張った。
「こうして……こんな感じで……」
「な、何をするつもりなの!? 止めなさいって!」
「脱出の準備をしてるんですよ…………よし、準備終わりです」
「だ、脱出のって、何の事……?」
亜沙が不審に思った時――。
ズドン――☆!!!
「……はぐぅ☆!?」
今度は下から楓の強烈なニーが亜沙の股間を直撃した。四つん這いになって全く無防備だった
状態での衝撃。楓の膝蹴りは深々と亜沙の割れ目に食い込んでいた。
またしても――またしても強烈なマン蹴りが亜沙を襲った。
「☆◆%&$〇##?=%…………!!!」
今日何度目になるだろう。カレハとプリムラには亜沙の高周波の悲鳴が聞き取れたように感じた。
おそらく音域の問題ではなく、亜沙の吐き出した気を感じたのだろう。楓も満足そうににんまりと
笑っている。
「…………☆&%$#%!! ……うっくッ! ……くぅぅぅぅぅッ!!!」
楓の上から転がり落ちた亜沙は内股になって股間を押さえ、両足をバタバタ激しく動かして
のた打ち回った。悶絶――これほど今の亜沙にふさわしい言葉はあるまい。顔は苦悶の表情で
真っ赤になり、悲鳴は断続的に聞こえる悲鳴、聞こえない悲鳴が入り混じってプールサイドに
響き渡った。
「あ、亜沙ちゃん……」
流石にカレハが誰の許可も待たず、亜沙の元に駆け寄ろうとする。しかし、そのカレハにがっしと
抱きついた少女がいた。プリムラである。
「り……リムちゃん?」
「カレハお姉ちゃん……だめ……」
プリムラはカレハが亜沙の元に行こうとするのを止めた。
「ナイスフォローです、リムちゃん」
電気アンマの影響で腰が抜けた状態の楓が、プリムラの方に顔だけ向けてにっこり微笑む。
「まままぁ……どうしましょう……」
カレハはプリムラを振り切るわけにもいかず、オロオロするだけである。
「か……れは……」
亜沙は断末魔に近い呻き声を漏らすと、カレハが来れないと見るや、股間を押さえて内股に
なって悶えている状態で横に転がる。そのままゴロゴロと転がってプールに体ごと落ちた。
どっぽーん、と水飛沫が上がり、暫くの静寂があった後、落ちた位置と同じところに亜沙が
顔を出した。そしてそのまま上半身だけ水面から体を出し、プールサイドに突っ伏した。
そのまま暫く動かない。多分、先ほどの様に下半身を冷やしているのだろう。
突っ伏したまま荒い息をつき、小刻みに体を震わせる気の毒な亜沙に誰も声を掛けられない。
「油断しましたか、先輩?」
一人、楽しそうな楓が声を掛ける。楓も度重なる電気アンマの影響で腰が抜けたように立て
ないが、亜沙よりは全然状態は良さそうだ。
「フフフ……。電気アンマが届く所はマン蹴りも届く所だって考えないと……。私と対戦する
時に先輩が電気アンマしている間は、常にマン蹴りのリスクが伴うんですよ♪」
からかう様に楓は言うが、それは真実だった。元々電気アンマは不文律の淑女協定で相手の
股間を蹴らないのが前提で行うものだった。しかし、楓の様に悪意を持っていれば絶好の
急所攻撃の機会にもなる。これは責める側責められる側両方に起こりうることだ。
「これが『リセット』ですよ、先輩。先輩に電気アンマされるのは気持ちよくてイヤじゃない
ですけど、負けたくないんです。謝るのはイヤだから――だから、何度でも『リセット』を
狙いますよ。それがイヤなら――先輩がここで負けを認めるんですね」
悠然と降伏を薦める楓。亜沙は黙って聞いていた(或いは痛みに耐えていた)が、体の震えが
止まると、ふぅ〜〜っと息をつき、もう一度ザブンと頭を水に沈めてからプールサイドに
上がってきた。カッコ良く跳ねるようにでなく、のたん、ぺたん、と這い上がるように。
プールサイドに股間が触れた時、股間に電気が走り「ツゥ……!」と小さく悲鳴を上げた。
体を震わせ耐える亜沙を楓は楽しげに他のメンバーは心配そうに見守る。
四苦八苦しながらプールを上がると亜沙はそこでも大きく息をつき、呼吸を整えた。
「フフフ……完全にグロッキーじゃないですか先輩。電気アンマされてる時間は圧倒的に
私が長いのに……」
「…………言いたい事はそれだけ、楓?」
「えっ……?」
楓のからかい口調のお喋りを黙らせると、亜沙はフラフラと立ち上がってカレハの元に行き、
その胸に倒れこんだ。今度はプリムラも邪魔しない。カレハは亜沙を抱くようにして支える。
「カレハ……念入りに治療して……楓が邪魔しに来るまで……」
「え……? は、はい……」
カレハは気を集中し、亜沙の股間に手をあてがってその痛みを取って行く。
痛みが徐々に消え、代わりにえも言われぬ快感が痛めた急所を包んでくれるのは嫌いな感覚
ではなかった。無論、それを感じられるようになるための強打体験は好きではないが。
「楓……止めに来るまで今度はしっかり治療しちゃうからね。次ぎ動けるようになった時が
――キミの最後だよ」
亜沙が少し意地悪な表情で楓を見る。楓は何も言い返さなかった。
(本当に大丈夫なんでしょうか――?)
カレハは亜沙の事を心配していた。強気に見栄を切るのはいいが、結果はいつもこうやって
マン蹴り食らってダウンしているばかり。
次もそうならないといいけど――と亜沙を見ながらカレハは溜め息をついた。
投下終了です〜。
6000行越え……なんかの怨念か?w。
次あたり「どこを見ても電気アンマ」な展開になるとかならないとか。
それでは〜。
246 :
名無しさん@ピンキー:2006/01/13(金) 02:18:43 ID:Mv3m5K8n
ついに降臨。
GJ!!!!!!
GJ!どんな結末になるのかwktk
248 :
名無しさん@ピンキー:2006/01/13(金) 16:36:24 ID:s7CDR2Vb
あんまパラダイス~ヽ('ー`)ノ~
249 :
名無しさん@ピンキー:2006/01/15(日) 04:28:21 ID:fyF2q9GU
段々あんまよりも急所攻撃の方が好みになってきたorz
250 :
名無しさん@ピンキー:2006/01/15(日) 13:51:16 ID:lb1Eh6h4
長文うぜいんだけど…しかもたいしておもしろくもねぇし。せめて3レスくらいにまとめろよ
長文うざいんならエロパロに来るなよw
252 :
名無しさん@ピンキー:2006/01/15(日) 15:02:43 ID:lb1Eh6h4
>>251 長文嫌いなら来ちゃいけないのかい?
長文でも上手い文章なら気にならないがクオリティの低い駄文だときついって言いたいんだけど。
>>254 全レスウザイ
神とか降臨とか言われて反応キモイ
以上です
はいはい嫉妬嫉妬
257 :
名無しさん@ピンキー:2006/01/15(日) 18:45:33 ID:ozL0eJe1
主さん再び降臨期待
258 :
名無しさん@ピンキー:2006/01/15(日) 19:53:49 ID:lb1Eh6h4
>>254 全レスキモスwwwww
あなた神でもなんでもないですよ。エロ小説書いて神とか言われて勘違いしているキモオタです。
仕事しろよwwwww
確かに過剰な崇拝ぶりにも呆れるが
>>258みたいな低脳感たっぷりの書き込みにもホント呆れる。
261 :
名無しさん@ピンキー:2006/01/15(日) 21:49:52 ID:UQWln2d4
>>258 ここに来て僻んでるおまいも大して仕事してないだろ?
大体Anmania氏は基本的に叩きに弱いんだからあんまり叩くなよ。
書き手が居なくなくことほどさびしいことはないんだから。
>>255-261 対象者が言うのもなんですが、温めの進行で一つ……m(__)m。
>>262 本質を突いたご配慮アリガトス……orz。
他の方も。
264 :
名無しさん@ピンキー:2006/01/16(月) 00:10:52 ID:McwpytiQ
叩きなんかに負けるな!!俺は待ってる!
まあこうなるのは解りきってたけど…
こうやってスレは廃れるんだよなあ
266 :
名無しさん@ピンキー:2006/01/16(月) 01:28:58 ID:eBdtbkQO
>>265 まぁな。
でもぶっちゃげAnmamiaが神は言いすぎだと思う。
彼(彼女?)の作品読んだけどなんか服着せたりなんだりしてるけど結局このスレのテーマは『電気アンマ』じゃん?
だったら背景に力入れるよりもアンマされてる側の気持ち良さとか伝わるぐらいに描写力の方を上げたほうがいいんじゃないの?
俺には背景で誤魔化してるようにしか見えないんだが悪いがこのスレの中で一番おもしろくないのはAnmaniaと思う。
267 :
名無しさん@ピンキー:2006/01/16(月) 01:30:55 ID:XqIzCIy1
寝る前に。
>>264 d。需要があれば供給の気持ちも盛り上がりますの。
>>265 廃れてもうちは多分書きます。なんか書いてレス貰ってまた書いて
……今までとあんまり変わらないっすねw。
>>266 うぃ、精進します。他の方の才能には及びもつかないなりに。
でもまあ、背景描写などのスタンスは変わらないと思うので、
その辺はご容赦。NGワード指定でもいいですし。
>>267 なにとぞぬるぬるの雰囲気で……m(__)m。
>>266 うーん。人の好き嫌いには何も言わないけど、俺はanmania氏のSS好きだなぁ。
つーかここの職人さん達は皆、電気按摩っていう難しい課題をそれぞれの方法で上手く表現できてると思うんだが・・・
まぁ人それぞれだしね
書き手は内容問わず神だろ、こういう書き手少ないスレはなおさら
議論厨とかスレ廃れさせる一番の原因でしょ
文句あるひとは作品で勝負しましょうよ。
もっといいやつ書いて人気さらってみたらいいじゃない。
ということで終了!
あんまにあ氏の作品ずっと前から楽しみにしてますよ。このシチュが好きという理由もありますが、なによりあんまにあ氏の作品が好きです。私はSSの一つも書けないヘタレなのでこのスレに貢献する事は出来ませんが、これからもこのスレを楽しみにしていきますよ。長文スマソ
273 :
名無しさん@ピンキー:2006/01/16(月) 11:55:07 ID:1Ux3Efew
>>272 私の言いたい事も同じです。あんまにあタンの作品大好きです。
ガンバレ
>>268 俺は氏の作品は読んだり読まなかったりなんだけど、
全レスは正直ちょっとウザイかな・・・
氏が何か明確な信念の元に全レスしてるなら何も言えないけど。
275 :
名無しさん@ピンキー:2006/01/16(月) 20:23:48 ID:eBdtbkQO
信念とかあんの、あにまにあ氏?
雑魚の遠吠えなんて気にすることはない
277 :
名無しさん@ピンキー:2006/01/16(月) 23:19:15 ID:N6NmhHMg
こういう荒氏の書き込みは僻みと妬みとただ叩くという
低能行為だから完全スルーで行こう。
>>265みたいなこと言っておきながら正座して待たせていただきます
279 :
名無しさん@ピンキー:2006/01/17(火) 00:05:56 ID:zE8mEcGx
>>269-273 >>276-278 あの……本当にアリガトす。
わざわざ書いていただけるのはきっと打たれ弱い私を激励なり配慮なり
いただいてるのかとも……え? 違う?(^^;
でもまあ、「楽しみ」とか「好き」とか言われますと嬉しくて有頂天に
なっちゃうのです。
思えば前にも同じような事があり、それは丁度「えっちプロレス〜女の子の急所攻撃〜」が
佳境に入って、電気アンマそっちのけで熱の入ったファイトシーンが続いた時で……。
今回もまあ、「シャッフルバトルロイヤル」のそんな感じのシーンが続いた所ですね。
あの時も遠まわしな振りからコピペ荒らしでした。まあ、どうでもいいですが。
そういう事なので、また暫くしたら書き始めます。
>>278様は
>>265の責任とって一週間ぐらい正座待ちしてくださいw。
では、次は何か作品の続きで〜。
>>277様の意見に私も賛成です。
まあアレだ、sageて埋没させれば荒らしはこない。
VIP931導入までの辛抱。
282さん、good job!
マジNEETじゃん
>>281 VIPPERも荒らしには困らされてるんだお
VIP931導入はしょうがないと思うけど、VIPPER=荒らしと短絡的に考えるのは止めて欲しいお
>>286 腐女子だったのか・・・・・・・荒らし”さん”なんだな。
>>286-287 >>279、ID:zE8mEcGxタンは女の子の電気あんま萌えなの?
誰かこの子を電気あんまのターゲットにする猛者はいないでつか?(・∀・)
荒らし腐女子が電気あんまの刑に・・・ハァハァ (;´Д`)
さてそろそろ足がしびれてきたわけだが
291 :
名無しさん@ピンキー:2006/01/18(水) 12:34:48 ID:AwhmMlrQ
>>288 腐女子が美人とは限らないのでは?
むしろ大半がその逆・・・ゲフンゲフン!
まぁその辺は考え方次第でどうにでも
293 :
名無しさん@ピンキー:2006/01/19(木) 13:16:32 ID:MapjZqO0
・・・・・で、腐女子タンに電気アンマするの?wktk
対腐女子電気あんま(・∀・)イイ!!
腐女子タン(;´Д`)ハァハァ
<悶絶!荒らし腐女子・陵辱電気アンマの嵐>
住人達に次々と輪姦電気アンマされる腐女子タン。
いつしか屈辱の罵声が悦楽に咽び泣く声に・・・・・。
297 :
名無しさん@ピンキー:2006/01/20(金) 15:31:16 ID:piUpnJeE
誰か続きを・・・・・・
>>298 やったような希ガスw。
はぁ、今回は腐女子タンですか…………ヤッチャオウカナァ?(・∀・)ニヤニヤ
ま、それは置いといて。
今晩あたり、なんか投下します。
……すんません、続き放り出して新作です(汗。
なんか、気分変えたかったので。
では……コソーリと投下開始……(・∀・)ニヤ
【1.格闘姉妹の対決】
とっぷりと闇に包まれた午後10時ごろ。
既に練習時間が終わって、練習生も引き上げて締め切られた後のジムに蛍光灯の明かりが灯り、
二人のリングコスチュームを着た女の子が入ってきた。
二人は髪型こそショートカットとロングヘアの違いはあるが、その他は体型から顔まで瓜二つ
だった。女の子の名前は理緒と美緒。身長170cm、体重52kg。B85W61H90。
全てが同じサイズ。理緒の方は黒い大きな瞳と黒髪が印象的な美少女レスラーとの評判だから、
まあ、私も同じなのだろう――あ、私は美緒。一卵性双生児の妹でロングヘアの方です。
私たちは高校二年生で、学校に通いながらある格闘団体の練習生として日夜訓練に励んでいる。
姉の理緒はプロレス、妹の私は総合格闘。分野は違うけど、ジムは共用なので一緒に練習する
事が多い。私たちの区別は髪型を見れば一目瞭然で、ロングヘアの方が私――本当はショート
の方が格闘に向いていると思うけど、理緒と違って女の子っぽいアピールが出来ない私は、
少しでもそう見えるように髪を伸ばして――まあ、こんな事はどうでもいいか。
ちなみに姓は柊(ひいらぎ)。柊理緒と柊美緒と言います。
ジムの中では理緒が楽しそうに体を動かしている。
「待ちに待った美緒との再対決……! う〜ん、燃えるなぁ〜!」
ピンクのレオタードタイプのプロレス用コスチュームに身を包んだ理緒が大きく伸びをする。
私はその様子を見て困った表情を浮かべ、ジムの全身鏡に映っている自分の姿を見て、大きく
溜め息をついた。はっきりと、内心を吐露するような溜め息を。
「なぁに、美緒。そのあからさまな溜め息は」
理緒が拗ねる真似をしながら悪戯っぽく笑いかける。あまり男の子っぽくない、可愛らしい
ショートヘアが揺れる。
その小悪魔の様に可愛い笑顔を私はジト目で見つめた。もう隠すつもりもなかった。
本心はこの対決に乗り気ではない。私はプロレスラーじゃなく格闘家なのだから――と、鏡に
映る自分の姿を見ながら思った。白のセパレートタイプのレオタードと同色のリングシューズ。
……どこからどう見てもプロレスのリングコスチュームです。はい……。
通常よりちょっとだけエッチっぽい衣装だけど、これは理緒の所属する団体の主旨が反映されて
いる。強く、華麗に、女らしく――男の真似事ではない、女性らしい強さと美しさを前面に
出したプロレス――それが理緒の所属団体のモットーだった。
この試合形式も、このコスチュームも理緒の指示によるものだ。乗り気ではないとは言え、
私にはこの形式で理緒と対決する義務があった。先日、ある『賭け』に負けたからだ。
(あれって、絶対理緒にはめられたよぉ……)
私はどうしても納得できなかったが、この対決をする事自体はそんなに拒否する気持ちは
無かった。むしろ、進んでする理由もあったのだが――それはまた後で話そうと思う。
(せめてこの髪だけでも結びたいなぁ……)
そう思ったが、理緒の指示でそれは却下された。この黒髪が乱れる所を見たいらしいのだ。
鏡を見ながらガックリと肩を落とす私を背後から包み込むように理緒が抱きついてきた。
「とっても似合ってるよ、美緒。この姿をうちの社長に見せたらすぐさま契約書を持ってくるん
じゃない?」
理緒は耳元で囁くように言う。熱い息をうなじに吹きかけられ、私は背筋がゾクッと震えた。
理緒はそんな私の様子を逃さずに見つめている……。
「だ、だから着ないの。私はプロレスラーになるつもりはないもん……」
今日は理緒に迫られて着せられたのだ。私はやはり馴染んだ格闘技用のストレッチ素材のタンク
トップとショートスパッツの方がいい。少し厚手で色気には欠けるだろうけど、ちゃんと身を
包んでくれる安心感がある。だけど、この理緒が用意したレオタードは生地も薄いし、露出度も
高くて何もつけていないような不安感に襲われる。多分、プロレスの衣装全部がこんなのでは
無いだろう。理緒が自分の持っているコスチューム群からわざわざ選んだのだ。こういうエッチ
っぽいのを。理緒自身もそれに近いものを着ていた。
理緒が着れる物は私も着れる。こういう時、一卵性双生児であることが怨めしい。
それにしても……人の姿が他にないとは言え、やっぱり意識してしまう。
(特に……下の所が――)
意識するとつい、レオタードの股間の部分を守りたくなってしまう。
何となく、スースーした感じが馴染めない。風の強い日に街中でミニスカートを穿いて歩く、
無防備で心もとない不安感――。
格闘技用のスパッツと違って生地が薄いだけでなく、股の所が切れ上がっていて、取っ組み合いを
した時にズレたりしないか不安になる。
それに……。
理緒と対決する時には、『下』の方にはもう一つ不安がある。かなり大きな不安が。
私は前回『弄ばれた』経験を思い出し、理緒に確認しておきたい事があった。
「ねぇ、理緒――」
「なぁに?」
「あの……。プロレスルールで闘うのはいいけど……反則はちゃんと取るよね?」
理緒は私のうなじに息を吹きかけて私が身悶えするのを楽しんでいたが、私がその質問をすると
キュッと抱きついてきた。背中に理緒の柔らかいおっぱいが押し付けられる感覚に私は思わず
声を上げそうになった。
「うん。反則は取るよ。目潰し・噛みつき・チョーク攻撃・凶器攻撃――あと指を一本だけ
握って捻るのも反則だね」
一つ足りない。忘れているのか、或いは意図的にか――。私が一番聞きたい事を言ってくれない。
「その……きゅ……。きゅ、急所攻撃……は?」
思わずどもりながらも、意を決して聞くと、理緒は『あ、忘れてた』と言うように目を見開く。
「勿論反則だよ。女の子だってアソコ蹴られると痛いもん。当然だよね――美緒も経験あるから
分かるでしょ?」
「そ、そうだよね! ……え? 蹴られた事? ……う、うん……ある……けど……」
急所攻撃が反則と聞き、思わずホッと安堵の息をついた後、理緒の質問に答えた。ちょっと
恥かしかったけど、本当の事だから何の気なしに普通に。
しかし、理緒は――。
「へぇ……。美緒、アソコを蹴られた事、あるんだ――」
一言一言を噛み締めるように区切りながら、ギュッと背中から抱きついたまま、理緒は私の顔を
覗き込んだ。その表情に私は寒気に似たものを覚える。戦慄――に近いかもしれない。
理緒の瞳は興味津々で私を見つめている。その答に食い下がるような理緒の興味の向け方は、
私を当惑させた。……けど、一方で何となくそうなる予感もしていた――。
「それって、試合で蹴られたの? どんな感じだった? ……アソコ押さえてのた打ち回って
悶えたり苦しんだりとか……した?」
返答に困る私を追及するように幾つもの質問を浴びせながら、蛇の様なねっとりとしたタチの
悪い期待に溢れた表情で私の返事を待っている。もちろん、答えるまで視線を離さないだろう。
「う、うん……。試合で……。相手の人の蹴りと私の蹴りが交差して……内側に入った相手の
蹴りが……あ、当たったの……」
「そう……カウンターで当たったんだ……痛かったよね、きっと……」
理緒は私を抱きしめたまま物思いに耽る――まるで、私の言葉の一つ一つを吟味するように。
「それで? その後どうなったの?」
恥かしそうにやっと答えた私に、更に続けざまに次の質問を畳み込んでくる。
いつもの明るい理緒とは全然違う執拗な追求に私は辟易する。理緒の視線がねっとりと絡みつく
――そんな気がした。
「その……まともに当たっちゃって……あんまり覚えてないの。蹴られた瞬間に頭が真っ白に
なって……あんまり痛かったからアソコを押さえてその場に崩れたんだけど、次に気がついた時は
リング上で介抱されてたから……」
「そんなに痛かったんだ――アソコは両手で押さえたの? それとも、片手で?」
「そ……そんな細かい事まで覚えてないよ……」
私は検察官の様に細部まで状況説明を求める理緒から思わず体を引こうとした。
それを知って理緒はどうするつもりなのか――? 流石に聞く気にはなれなかった……。
「それで? その後試合は出来たの?」
「うん……レフェリーが3分休憩くれたから。痛かったけど、なんとか……」
「ちゃんとキックとか出来た?」
「……少し鈍くなった。蹴ろうとして下半身に力入れると痛むんだもん……」
「手当てはどうしたの? お医者さんには行ったの?」
「う……行ってない。自分で手当てしたけど大丈夫だったし……恥かしい所だったし……」
「ダメだよ」
理緒が突然口調を改めたので俯きながら答えてた私も頭を上げる。理緒は真剣な眼差しで
私を見つめていた。
「女の子だって股間は鍛えられない急所なんだよ? そこを強打したんだからちゃんと誰かに
見てもらわなきゃダメ――怪我してたら大変でしょ?」
「う……うん……」
強い口調で言う理緒の迫力に私は押され気味になった。あれ? でも……。誰かに……と言う
のはもしや――。
「お医者さんに見せるのが恥かしかったら私に見せなさい。自分じゃ見れない所なんだからね?」
やっぱり。そう来ると思った。私は今度は態度には見せず、内心で溜め息をつく。
「……ま、いいか。今日の対決でもし急所を打ったら私にちゃんと言わなきゃダメだからね。
あ、言わなくてもわかるか。目の前にいるんだし――クスクスクス……」
え……?
私は理緒の言葉に目をパチクリさせた。理緒は楽しそうに忍び笑いしている。
「り、理緒……」
「なぁに、美緒ちゃん♪」
「うっ……」
理緒が私の事を「ちゃん」づけで呼ぶ時――それはいつも良くない事を企んでいる証拠だった。
子供の時からこの小悪魔的な笑顔に私はいつも悩まされてきた。
「今日の対決で打ったらって……急所攻撃は反則だってさっき――」
「うん。反則だよ。でも――」
理緒が私から視線を逸らす。何か嫌な予感が――。
「プロレスって5秒以内の反則は認められるんだよね――知ってた?」
理緒がにんまりと笑いかける。ここぞとばかりの会心の笑顔だ。
やっぱり――。ガックリと私は肩を落とす。そんな事だろうと思っていた。
私はプロレスに対して納得のいかない事が一杯あるが、この『5秒ルール』はその最たる物だ。
チョーク攻撃など長くやられたら危険な反則ならルールとしてありだと思うが、急所攻撃などの
反則打撃の場合、インパクトした瞬間が一番重要で5秒後の規制などに何の意味もない。
私は子供の頃、理緒が床に落としたキャンディを素早く拾って「3秒ルールだからセーフ♪」
と言って口に放り込んでいたのを思い出した。着地した瞬間に雑菌がついたキャンディを舐めて
お腹を壊すのは理緒の勝手だが、急所攻撃を受けて苦しむのは対戦相手の私なのだ。
(それでもショービジネスに徹するとかなら、まだ納得がいくけど――)
元々急所攻撃は、強いベビーフェイスと対戦した時に弱いヒールが起死回生の逆転技として使う
もののはずであった。だから一試合の中で使う数はそう多くないはずだ。
(だけど――)
私は理緒を怨めしげな目でじ〜っと見つめた。理緒のあの表情はきっと意地悪な事を私にする
つもりに違いなかった。おそらく悪意を持って『5秒ルール』をフル活用し、とりわけ必要が
ない時でもエッチな急所を狙ってくるだろう。
そして私はそれを防ぐ事が出来ない。1,2回ならともかく、試合中ずっと股間を意識して
闘うのは不可能だから――双子で能力が同じであっても、相手は本職のプロレスラーとして
修練を積んでいるし、総合格闘が本職の私の付け焼刃のプロレス技など、隙を突いて急所攻撃を
食らわせるなど、楽勝で出来てしまうだろう。
だが、理緒の悪企みはこれだけではなかった。
「あ、そうそう。先に言っておくけど、この対決はエッチ技ありだからね♪」
「う……」
やっぱり、そうなの――? 私は怨めしげな目のまま理緒に問いかけるように見つめる。
理緒は私の表情を理解したらしく、笑顔でコクリと頷いた。
こういう時ばかり、そんなステキな笑顔を返されても――。
前回の私は理緒に技を極められながら散々に体中を弄ばれた。スリーパーホールドで首筋に
熱い息を吹きかけられたり、コブラツイストで胸を揉んだりされるのは当たり前。背後から
乳首をつままれたり、油断している時に『カンチョー』されたり、あらゆる性的な辱めを
受けたのだ。あの屈辱は一生忘れられそうにない。
中でも最悪なのが――『電気アンマ』だった。
(電気アンマ――)
その技名を思い浮かべただけで私は股間を守りたくなる。と、同時に体が熱くなるのも感じて
しまった。思わず太股を捩り合わせ、おしっこをしたいかのようにもじもじしてしまう。
理緒がその様子をじっと見つめているのにはすぐに気がついた。けど、一旦その電気アンマの
経験を思い出してしまうと、もう体が言う事を聞かなくなるのだ。
それは……最悪で最高の体験だった――。
【2.『でんきあんま』初体験】
前回の対決時――。
私は理緒の誘いに乗り、プロレス対総合格闘で対決する事になった。今回と同じく深夜の誰も
いないジムのリングを無断で借り切って?の対決だった。
その時は今回と違い、コスチュームもお互いの用意するものを着用した。ルールもお互いの
分野の共通ルールを用意し、比較的リアルファイトに近い物になった。
その意味では娯楽性を廃した分、総合格闘の私の方が有利に思えた。
「……ファイッ!」
レフェリーの掛け声と共に試合が始まり、私たちは真っ向から組み合った。
理緒はリアルファイトの経験が無いので不利かと思ったが、闘っていくうちに意外にその才能が
ある事がわかってきた。まだ十代で経験が浅いとは言え、総合格闘のプロである私とほぼ互角に
闘っていた。時折、エッチな攻撃を混ぜられたりしてごまかされはしたけれど――。
「理緒、やるじゃない……!」
対決中でも思わず笑顔になってしまう。私と理緒は生まれ持った才能は同じ。私の長所である
俊敏さと運動神経の良さは理緒にも確実に備わっていた。だから当たり前といえば当たり前だが、
彼女も総合格闘に向いている。
こんな近くに絶好のライバルがいるなんて――私は思わず嬉しくなったのだ。
「当然――! 私を舐めてちゃ足元掬われるよ、美緒ちゃん♪」
今から考えてみれば――この時にちゃん付けで呼ばれた事に疑問を抱くべきだったかもしれない。
理緒がそうする時、彼女はとんでもない悪戯を思いつくのだから――。
「ねぇ、美緒……この試合、このまま決着をつけるのってつまんなくない?」
リング外に落ちかけた仕切りなおしで、お互い中央で構えた時に、理緒が私に言った。
「え……? そ、そうかな?」
私は理緒とこのまま良い勝負が出来ればそれで良かった。勝ちたいけど、勝てなくてもこのまま
続ければ内容が濃くて実りの多い試合になりそうだからだ。だけど、理緒は少し違うらしい。
「この試合で勝った方が――次の試合のルールを決められる、ってのはどうかな?」
理緒はプロレスの力比べをするように両手を突き出した状態で私に迫りながらそう言った。
私は両手で受け止めながら、そのアイデアは悪くない、と思った。この時、既に理緒の術中に
嵌っていると気がつかずに――。
「いいよ、その条件受けた」
私は両手に力を込めて押し込みながら条件を承諾する。
「……本当に? 女に二言はないよね?」
うっ……!? と呻いて下がりながら、理緒も懸命に堪える。
「勿論。仮に負けてプロレス対決でもそれはそれで面白そうだし」
「……その言葉、確かに聞いたからね……!」
理緒はニヤリと笑うと急に両手の力を抜いた。姿勢もいきなり低くする。
「きゃ……!? な、なにを……!?」
精一杯の力を込めていた私はその対象が無くなり、勢い余ってつんのめるように理緒に覆い
かぶさる形になった。
「もらったよ、美緒!」
理緒はその私の体に潜り込むと私が前のめりになった体勢を利用して肩と股間に手を通し、
そのまま肩越しに投げ飛ばした。
「きゃああ……!? ……あうんっ!!」
ズダン! と見事に一回転して私はお尻からマットに落ちる。強烈な衝撃で一瞬、動きが
止まった。その間に理緒は俊敏な動きで私の足元に回りこむ。
「う……。あっ……」
私は足を取られるのを警戒したが、叩きつけられた衝撃が残っていて、その攻防の主導権を握れ
なかった。理緒は巧みに私の右足首を脇に抱え込むと自分もグランディングする。
「だ、だめ……!」
私はジタバタともがき、理緒の自由にさせまいとした。そのまま放って置くとヒールホールドや
アキレス腱固めを極められる。そうなってはギブアップしか道は無い。
だけど――理緒の狙いは私の予想外の『技』だった。
「フフ……そう来ると思った♪」
理緒は私が左足で蹴りを放ってくるのを予想したように、蹴り出した所を捕んで、私の両足を
自分の両脇でがっちり捉える形になった。
私はしまった、と思いながらもこの体勢から掛けられる技が想像できなかった。スタンド状態
ならこのままステップオーバーして逆海老固めもあるだろうけど、グランド状態でこの体勢から
派生する技が見当たらない。
「な、何をする……つもり?」
私は次の理緒の技を警戒しながら理緒に問いかけてみる。理緒は私の不安げな表情に満足した
かの様ににっこりと微笑んだ。
「何って……ウフフ、こうするんだよ〜♪」
理緒はなんと自分の右足を私の股間に割りいれてきた。太股を通る時、内股に触れ、ビクン!
と背筋に電流が流れた気がする。不意を突かれたので私は防御する事が出来ず、理緒の右足は
私の股間にあてがわれた。
「あ……」
思わず、声が漏れてしまう。厚手のショートスパッツを穿いているとは言え、急所である股間
に蹴り足があてがわれている状態なのだ。私の内心は不安で一杯になる。
「こ、こんなの……きゅ、急所蹴りは反則だよ!? れ、レフェリー!?」
私はレフェリーを見たが、どうやら彼は止めるつもりが無さそうだ。私達の方をじっと固唾を
飲んで見つめているのだから、気がついていないはずが無い。
(そ、そんなぁ〜〜!? 反則なのにぃ〜〜!!)
私は慌てて理緒の足を掴んでやや遅い防御を試みた。手と足では足のほうが圧倒的に力が強い
ので、理緒が思いっきり蹴りを入れてきたら防ぐのは無理だろう。私が出来るのは理緒がそう
考えて実行に移した時に、ほんの僅かでも急所直撃を避けてダメージを軽減する事だけだ。
かなり空しい抵抗になるだろうけど――。
「急所蹴りかぁ……それも面白いかもね♪」
理緒がにんまりと微笑む。それは新しい思いつきを得て悦に入った微笑だった。
「えっ……?」
それじゃあ、いったい何をするつもりだったのか――?
「美緒が女の子の急所を蹴られて悶える姿――見てみたいかもね……」
理緒は舌なめずりするような表情で私を見る。今から思えば、サディスティン特有の瞳の煌かせ
方をしていたかもしれない。理緒の意図は分からなかったが戦慄を感じ、体が竦んだ。
「だ、だめだよぉ……」
猛烈な不安に襲われた私は懸命に対抗しようとした。両手は股間にあてがわれている右足を
掴み、太股をキュッと内股にしてその間を無抵抗で抜けないようにした。
ここまですれば、なんとか――急所蹴りを放たれた時も少しぐらいは痛くなくなるだろう――。
淡い望みを託し、体の力を入れる。
「でも――それはまた別の機会にしようかな。今日のルールでそれをやるとレフェリーに反則
負けを宣告されちゃうかもしれないしね♪」
『今日のルール』と言う言い様が気になったが、どうやら股間を蹴飛ばすのは諦めてくれた
らしい。相当ホッとした私だが、、理緒の言葉に私は再び当惑させられる。
急所蹴りと違うならなんなのか。明らかに理緒の右足は攻撃姿勢になっている。どんな技にせよ、
股間近辺を狙っているのは間違いなかった。
それに、この対決のレフェリーははっきり言って頼りない。私が股間を狙われそうになって
いるのに、理緒を止めようとせずオロオロしているだけ――でも、私にはこの人を非難する気は
全くおきないのだけど……。
「美緒は……『でんきあんま』――って、知ってる?」
私がレフェリーに考えを寄せている時、不意に理緒の声がした。
それは、いやにクリアな声質で理緒の話が聞こえた――様な気がした。
「でんき……あんま……?」
電気と言うのは勿論あの電気だろう。テレビや冷蔵庫、電子レンジなどで使われる電気だ。
そしてアンマは、マッサージの事だろうか? その意味を知っている現在、私はこの脳天気な
想像をしている当時の自分を思わず恨んだ。分かっていれば逃げようもあったかもしれない
からだ。
「それって……なに?」
「やっぱり知らないか。知ってたらもっと不安そうな顔するはずだもんね」
十分に不安そうな表情をしている――様に自分には思えるのだけど、もし理緒の言うとおり
だったら……私はこれまで経験した事の無いような拷問技を受けるのだろうか?
「拷問技とは違うかもね〜。まあ、使い方によっては十分拷問になるだろうけど♪」
私の思考を表情から読み取ったように、悪戯っぽい笑顔を返してくる。理緒のこの台詞からは
激痛を伴う技ではないが、なにかしら私に大きな影響を及ぼす技である事が想像できた。
「百聞は一見に如かず――美緒も一回体験してみなよ。やみつきになっちゃうかもよ♪」
そう言うと理緒は右足をもぞもぞと動かしてきた。
「…………! な、何を……うっ……! ……ぅあん?」
リングシューズを履いた右足が厚手のスパッツを通して股間に感じられるぐらいに、理緒は
踏む力を込めてくる。そのくすぐったい刺激に私の体はビクン!と反応した。
「もうちょっと力を入れようかな……? そぉれ、グリグリグリグリ……♪」
「だ、だめ……そんなの……うっ……! あうぅう……!」
理緒がアソコを踏みにじるように電気アンマする右足を左右に動かした。股間をスパッツの
生地で捻るように擦られる刺激に、私は途切れ途切れに息を詰まらせたような呻き声をあげる。
(な、なんだか……くすぐったい……)
股間の辺りがもぞもぞする感じ――。くすぐったい、と一瞬思ったがそれだけではなく、何か
切なく、もどかしい感覚が腰の辺りから脊髄を通して私の脳を刺激した。
(さっきまでの……エッチ技とも……少し違う……)
この対決の序盤で理緒が悪戯っぽく仕掛けてきたオッパイ責めやお尻責めとも違う、不思議な
感覚――。
最初はそれが何か、分からなかった。ただ、腰の辺りから背筋を駆け上るゾクゾクした震えと
何かがお腹の下の方から湧いて来る感覚は覚えがあった。
(もしかして……おしっこしたくなる感覚……?)
その時はそんなばかな、と自分の考えを一蹴しかけたが、全く同じでないにせよ、責められて
いる股間を中心にじわっと溢れてくるむず痒い刺激がお腹の下の方を刺激するたびに、尿意に
似たものを自覚してしまうのは否めなかった。
「フフフフフ……」
理緒の忍び笑いが聞こえる。いつしか彼女のお喋りも止まっていた。私の股間を足の裏で刺激
するのに集中している。その表情はサディスティックな興奮に紅潮していた。瞳も興奮で潤ん
でいる。不思議な事に責められている私だけでなく、責めている理緒も同じように何かを
耐えている様子だった。
レフェリーもじっと動かず私たちを凝視するばかり。彼ももう、うろたえておらず、私が悶えて
いる姿から目を離せないようだった。
理緒は許してくれず、レフェリーも止めてくれない。私がこのもどかしい状態から解放される
事はしばらくなさそうだった。
「うっ……うっ……。ああっ……んっ……!」
理緒の足の動きが段々と早く、リズミカルになっていく。理緒の足で股間を強く押されたり、
或いは縦に何度も往復して擦られるようにされると、さっきまでむず痒かった感覚が一気に
溢れてくる。そしてそれはもうむず痒い感覚ではなかった。
(なんだか……蕩けてきそうな……気持ち……)
アソコを押し込むように踏まれたり、擦られたりするたびに、何か熱いものが体の奥から溢れて
くる。そしてそれは感覚だけでなく――。
(…………! 私……濡れちゃってる?)
理緒に責め続けられている股間の割れ目から、熱い蜜がとろりと溢れてくるのを感じていた。
おしっこではない。それよりももっと熱くねっとりとしたもの――。
(やだ……ばれちゃう……かも……)
不意にその熱い蜜の甘い匂いを嗅ぎ、私は内心焦った。その匂いを理緒やレフェリーが嗅ぎ
つけたら――私はエッチな女の子だって思われてしまう。
しかし、匂いはごまかしようが無かった。止めようとしても蜜は内側からいくらでも溢れて
くるのだ。私が……理緒の『でんきあんま』に感じている限り……。
「いい感じになってきた、美緒?」
理緒の声が聞こえ、私はハッと我に帰る。理緒の声も興奮で上ずっていた。
彼女も私をいじめて楽しんでいるのだ。
「も、もうやめて理緒……こんなの……反則だよぉ……」
「反則? そうかな……? 祐一は止めてないよ?」
「祐一……さん……」
『祐一さん』と言うのはこの対決のレフェリーを務めている人だった。男の人にこんな姿を
見られるなんて……しかも祐一さんに……私は電気アンマ責めで蕩けそうな状態だったが、
それでも羞恥心で一杯になった。
「それに、今止めちゃったら……美緒の方が大変なんじゃないかなぁ?」
くすくすくすくす――理緒の忍び笑いが脳裏に響き渡るように聞こえる。
「こんなにクチュクチュ……って。恥かしい音がここまで聞こえるよ、美緒ちゃん♪」
理緒の指摘に私はボン!と頭から湯煙を上げそうになった。そう……匂いだけでなく……
音は明確に私の体の状態をこの場にいる人に伝えているのだ――つまり、理緒だけでなく、
祐一さんにも――。
(もう……恥かしいよぉ……!)
私はいたたまれない気持ちになって顔を覆いながら、チラッと祐一さんの顔を覗き見する。
祐一さんはもう私の股間に視線が釘付けだった。そして、その下に目を移すと――。
(やだ……もう……)
祐一さんの穿いているレスラーパンツには大きなテントが立っていた。それは時折脈打つように
蠢き、プルプルと震えている。私が悶えて足を内股にしたり、背筋を仰け反らせたり、堪えきれず
小さな悲鳴を上げたりした時に、脈の打ち方が激しくなるようだ。
(えっちなんだから……)
そう思いながら、私は何故か悪い気はしなかった。祐一さんにじっと見られてる――そう思う
だけで、また体の奥が熱くなり、じゅん……と蜜があふれ出す。
「こういうのどうかな……そ〜れ、うりうりうりうり〜〜♪」
「……ひゃぁう!? な……だ、だめ…………ああぁん!!」
グリグリグリグリ……私が祐一さんの反応に思いを馳せていると、理緒が責め方を変えてきた。
さっきの様に表面的な柔らかい責めだけでなく、今度は内部に振動を送るような力強い責めを
加えてきたのだ。厚手のスパッツがそれを受け止めて痛すぎない振動に変えてくるので、私は
悶え狂ってしまう。
「うぁあ……! ふわっ……ああぁああッ……はぁああん!!」
私は長い髪を振り乱し、両手をマットに押し付けるようにして悶えた。そうしないと耐えられない
のだ。本当は何かを掴んでいたかったが、この姿勢でそれが出来るものが無かった。
自制心は半ば飛んで、涎が滴り落ち、全身は汗だくになって震える――おそらく理緒の思惑通り、
私はのた打ち回らされていた。
上半身はどんなに動こうとも下半身ががっちり固められてまるで動けないのも辛かった。
太股は耐え切れなくなったようにぷるぷると震え、お尻はマットを擦るように押し付けて何度も
背筋を仰け反らせる――今や私の体は理緒の電気アンマに耐えるだけに全ての力を振り搾らされ
ていた。
「美緒、このまま逝っちゃうとこの試合、負けだよ? それでもいいの?」
えっ……!? 理緒の言葉に一瞬、私は我に帰る。
「そ、そんなの……ずるい……うぅぅ! うッ……アッ……! はぁあああぁん……!!」
私は悶え続けながらも懸命に答える。「負け」と言われて思わず拒否したが、この試合、負け
たらどうなるんだっけ……? 電気アンマで頭が蕩けている私にはそれを考える余裕は無かった。
「だって、リアルバウトじゃ失神は負けなんでしょ? それって必ずしもKOとか締め落とす
だけじゃないはずだよ?」
確かにそんな規定はない。だけど、格闘技の世界で電気アンマで戦闘不能の状況なんて誰が
想定するだろう? ――と思ってる私本人が今にも電気アンマで落とされそうなのだが。
「クスクス……。ねぇ、美緒。早く逝っちゃわないとリングが大変かもね?」
理緒が茶化す通り、リングの中央は私のお尻を中心に洪水となっていた。甘い匂いがリング上を
満たし、レフェリーの祐一さんは陶然とした表情になっている。勿論、凄く恥かしかったが、
私はそれどころですらなかった。体力が限界に近づいてきたのだ。
理緒のほうは余裕で振動を送ってくる。この電気アンマと言う技は掛ける側と掛けられる側で
大きく力の使い方が違う事が分かった。電気アンマするほうはほんの少し力の配分を変える
だけでされる方に大きな影響を与えられる。される方はする方が止めてくれるまで全身の力を
振り絞って耐えなければならない。自分の意志に関係なく、無理矢理そうさせられるのだ。
(スタミナが完全に切れてのた打ち回る力すらなくなった時、私はどうなるのだろう――)
その時に理緒が電気アンマを許してくれるとは限らない。いや、むしろ、今も十分にスタミナが
あり、そしてサディスティックな欲望で瞳を潤ませている理緒ならこのまま続ける可能性の方が
高いかもしれない。なんとなくだが、電気アンマと言うのはそういう技なのだ、と頭で思った。
エッチ技でも、攻撃技でも、その中間でもない――むしろそれらが濃く混ざり合ったような
特殊な技――。何の予備知識も無かった私には、この対決中に対策する術が見つかるはずが
無かった。
「本当はもっと悶えさせてあげたいけど――今日は勝つことが重要だから、このぐらいにして
おいてあげるよ――いくよ〜〜!!」
そう言うと理緒は私の股間にあてがっている足に力を入れるかなり激しい振動で、もしこれを
普通の状態で食らっていたら殆ど急所攻撃であっただろう強さ――。
ダダダッ……ダダダダダダッ…………ダダダダダダダダダッ……ダダダダダダダダダダッ!!
力強い振動が理緒の踵から私の股間の割れ目に食い込まんばかりに放たれる。
でも、今の熱い蜜に濡れそぼった私には極上の責め方になっていた。
「うぁ……あっ……! あああぁ……ああああぁああああぁッ!! ああああ……!!」
私は最後の力を振り絞って全身で懸命に悶える。太股は痙攣したようにブルブル震え、お尻は
何度もマットを跳ね上がった。背筋は何度も反り返り、髪は大きくマットに広がっている。
(勝つことが重要って……なんだろう……?)
激しく悶える脳裏の奥底で私はその事を一瞬考えた。だけど、それは何の事か分からなかった。
そもそも勝利条件がなんだったか、蕩けた頭脳で思い出すのは不可能だった。
「はぁ……あああッ! 理緒……! 理緒ぉ〜〜!! と……飛んじゃうよぉ〜〜!!」
私は祐一さんの存在も忘れ、目の前の私を責めている理緒の事だけで頭を満たしていた。
「美緒……! 私の可愛い美緒……!! いいよ……いっちゃいなさい……昇りつめて……
飛んじゃいなさい……!」
理緒も渾身の力を込めて電気アンマしてきた。既に限界を超えていた私はそれに耐える事は
出来なかった。
「理緒……! 理緒……! 理緒ぉ〜〜!!! ああああぁ……はぁああああぁあああッ!!!」
プシャァァァアァァッアァァァッァ……!!!
私は自分の泉から蜜を迸らせると、大きく弓反りに仰け反ってガクガクと大きく痙攣し、
やがて力尽きて果てるように、蜜の海にお尻を落とした。
そこからの記憶は無い。完全に目の前が真っ白になって真っ黒になって急降下するような
感覚の後、意識がなくなったのだ。
* * *
後で祐一さんに聞いた話だけれど――。
その時の理緒は蜜の海に横たわる私を抱き起こし、熱いキスをしたそうだ。
そしてこうも言ったらしい。
「次はこの程度じゃ済ませてあげないよ、美緒――私の決めたルールで私の思うとおりにいじめて、
嬲って、いたぶってあげる。何度も何度も……執拗に、陰湿に――。それがこの対決の勝者の
権利なんだから――」
その話を聞いて私は思い出した。試合中に私と理緒は賭けをしたのだ。
『この対決に勝った方が次の対決のルールを決めることが出来る』
約束を交わした時は単にプロレス寄りか総合格闘寄りかの権利を獲得できるものだと思っていた。
だが、良く良く考えてみると違うのだ。
(あれは……私たち二人の間だけの約束なんだから――)
理緒が勝てば、理緒の好きにルールを変えられる――そこにはプロレスも総合格闘もなかった。
理緒が望めばどんなエッチで理不尽なルールでも設定可能なのだ。
そして、その対決が今から始まる試合――。
理緒は急所攻撃――股間攻撃を狙っている事を隠さなかった。勿論、電気アンマもすると言った。
私の衣装はプロレス用の、その中でもセクシーなものに代えられてしまった。セパレートタイプ
なのは脱がせやすいからかもしれない。
私にエッチな責め方で急所狙いのプロレスをする――それが今の理緒の目的に他ならなかった。
投下終了〜。
過去に書いたものの『2』と言うタイトル名ですが、続きではありません。
『1』の方は保管庫の分は途中で終わってますが、完全に書き直したものが
別の所にあるので、それは終了と。その書き直したものと同じ設定で『2』
と言う意味ではありますが(ややこし……)
当面、これと奴隷姉妹のオリジナル2つと気が向いたらしゃほーを
書いていこうかと。だらだらだらだら、ノンプレッシャーでw。
エロレス系ばかりの気もするけど、まぁ好きなものを書いていこうかと。
だらだらだらだら……とw。
次はまた不定期に。
キタワァ.*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(n‘∀‘)η゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*!!!!!☆
313 :
名無しさん@ピンキー:2006/01/22(日) 23:56:49 ID:bZ9BWvBX
久々キタコレ
314 :
名無しさん@ピンキー:2006/01/23(月) 11:30:21 ID:mjh4s6SD
密かに待ってたものが来た!
GJ!
315 :
革命児:2006/01/23(月) 16:52:14 ID:bJAL5Oc5
今から作品投下してよいですか・?
316 :
名無しさん@ピンキー:2006/01/23(月) 17:35:30 ID:vmM41fsW
カモン
317 :
名無しさん@ピンキー:2006/01/23(月) 17:48:22 ID:RanYFldk
あんまにあ氏GJ!!
>>315 どっからでもかかって来なさい
318 :
革命児:2006/01/23(月) 18:19:19 ID:9B99toNH
携帯からです。でわ投下↓題は『奴隷シスターズ』
――――――――――――「お姉ちゃん、どうしたの?」
部屋に戻っても一言も口を利かない私を心配するように瑠美が話しかけてくる。
彼女は丁寧に私の髪を乾かし、綺麗に梳いてくれていた。さっきから慈しむように私
の髪を
梳いては溜め息をついている。
「ヘンな子ね……」
私は思わず呟くように言った。
「え? どうして?」
「さっきから私の髪を見て溜め息ばっかりついてるじゃない?」
「だって……お姉ちゃんの髪、綺麗なんだもん。私と違って真っ直ぐで艶やか
で……」
瑠美は不平そうに言う。確かに瑠美の髪はブラウンでちょっと癖のある巻き毛
だ。
拓海も私と同じ髪質で、瑠美だけが違う。実の兄妹・姉妹でないから仕方が無いの
だけれど。
私たちの両親はお互いに連れ子で再婚したのだ。私たちの父と瑠美の母と。
「瑠美の髪だって綺麗だよ。ふわふわで柔らかくて……天使の羽みたい」
「う〜〜、そうかなぁ……。でも私はお姉ちゃん達みたいなほうが良かったよぉ」
「隣の芝生は青く見えるものよ」
私はクスクスと微笑んで言ったが、そんな他愛もない話以外に瑠美に聞かなければ
いけない
事があった。
「ねぇ、瑠美」
「なぁに、お姉ちゃん?」
「さっきは……どうして拓海にばらしてしまったの?」
「…………」
瑠美は急にお喋りをやめ、また私の体の手入れに専念する。肌の保湿効果がある上
質の
ローズオイルを延ばし、私の体に塗っていく。薔薇の気高い香りが鼻腔を擽り、陶然
となる。
「拓海に……可愛がってもらいたいから?」
私は構わず質問を続けた。瑠美はコクリと頷く。
「あなたはそれで良いけど、私はどうなるの? あなたが私の気持ちをばらした事
で、
私は……拓海に嬲られ続けるんだよ?」
「…………」
私は茉莉花のほうを見ずに言った。瑠美も私の方を見ず、手も休めない。
319 :
革命児:2006/01/23(月) 18:26:24 ID:9B99toNH
――――――――――――「……拓海は言ったよ。私にお仕置きと調教を電気あんまでするって。私が女の子の急所を責められて泣かされてしまうのが楽しい? 瑠美のせいでこれから私はずっと拓海にいじめ続けられるんだよ? 拓海が飽きるまで……あの子の欲望の生贄となって
――」
「私だって――」
私が繰言を続けて瑠美を責めるのを、静かに彼女は遮った。
そして私の背中から抱きしめる。瑠美の膨らみかけた青い蕾の様な胸が私の背中に密着した。
「私だって生贄だよ……お姉ちゃん。拓海お兄ちゃんはきっとお姉ちゃんだけじゃな
く、
私もいじめようとするよ――」
二人とも裸のままだ。瑠美のぬくもりは肌を触れ合わせて感じ取れる。彼女の鼓動は背中に触れている胸のふくらみから直に伝わった。
この時は私は瑠美の気持ちが良く分かった。拓海もそうだっただろう。生贄に饗される女の子だけが分かる、どこか物悲しくて切ない気持ち。
生贄となる私たちの心も体も、私たちのものではない。拓海のものなのだ。
私たちはもう、私たちの意志では何も出来ない。拓海の命令に従い、拓海に奉仕す
る。
それが私たちの運命なのだ。
「でも――」
「……?」
「私はまだ運命に逆らうつもりよ、瑠美」
私は瑠美を引き寄せて宣告するように言った。
「……どう言う意味?」
「拓海は下着に着替えて来いって言ったけど、きっとそれだけで済ますつもりはないでしょ?そこを突くの」
瑠美は私の話を不思議そうな表情で聞いている。私が何を言っているのか、十分にはわかっていないのだろう。
「裸にさせられて、拓海が電気あんまを仕掛けてきた時が……私の最後のチャンス
――」
私は数日前、偶然見てしまった拓海の裸を思い浮かべていた。痩せぎすとは言え、男らしく必要なところにはちゃんと筋肉がついている拓海の体の中で、そこだけが頼り無げに
ぶらぶらと
揺れていた。裸になって無防備になったその部分を狙えば、流石の晴樹も――。
「電気あんまには電気あんまを――拓海には改めて男の子の弱点を思い知ってもらうから」
今までみたいに手加減なんか絶対してやらない――私は唯一無二の逆転のチャンスをイメージしていた。
どうせコピペするなら、最初からしろ。
熱意が足りない。
名前変換忘れはわざとか?
芸術性に欠ける。
乙といってやりたいが、オマケで丙だ。
321 :
名無しさん@ピンキー:2006/01/24(火) 00:13:19 ID:rLkrUovJ
>>320 意味がわからない(;^_^A
続きは明日投下しま〜す。
322 :
革命児:2006/01/24(火) 00:14:29 ID:rLkrUovJ
>>320 意味がわからない(;^_^A
続きは明日投下しま〜す。
とりあえずパクリは帰れ、と言わせていただく
前にも見たことあるような、ないような
325 :
名無しさん@ピンキー:2006/01/24(火) 01:19:25 ID:yKC6PYlW
例の腐女子タンやん。>革命者
スルーするかアンマしてやれ。
326 :
唯之 壱:2006/01/24(火) 03:42:07 ID:mnBnO2OB
はじめまして、こんばんわ。
唯之 壱と申します。
自分は、このスレ(&あんまw)が大好きで読み続けてるうちに、
何を勘違いしたか、自分でも書いてみたいと思ってしまいましたorz
そして、冒頭部分だけ書かせてもらいました…
お目汚しは確実かと思われますが、投稿させていただきます(´Д`;)
327 :
唯之 壱:2006/01/24(火) 03:43:43 ID:mnBnO2OB
部屋では、小学校中学年あたりの少年と少女が無邪気にじゃれあってた。
少年は、あまり高くない身長。短めの髪。半ズボンという、いかにも悪ガキっぽい格好をし、少女も似たような格好をしていた。
二人のは赤ん坊のころからの仲で、互いの両親が極めて仲がよく着なくなった服などを上げあっていたのだ。
まるで兄弟のように育った二人は、いつもと同じように遊んでいた。
「ヒーローごっこやるぞ!」
「え、やだよ〜。この年になってまで…」
「うるさいぞッ!!おまえが悪ものの役だ〜!!」
ドンッ!!…
「きゃっ…やったなぁ!!」
しばらくして、少年のはなった腕がもろに肩にあたり、体制を崩した少女は後ろに倒れてしまった。
突き飛ばした拍子にまくられたTシャツの隙間から、少年は見てしまった。まだ成長し始めたばかりの胸に着けてあった、控えめなブラジャーを。
それを見た時、彼の心の中で異変が起こった。昔から同じ時を過ごしてきたせいで、仲の良い男友達としか思ってなかったその少女を初めて異性と感じたのである。
そして少女に対しその年頃の男の子なら誰でも持つであろう「異性への興味」が、噴き出してきた。
なんとか上半身だけを起こして言う。
「いたたたたたた……もう、いたいでしょぉ〜!もう、やめる〜!!」しかしその声は少年には届いてはいなかった。
鼓動が早くなる。呼吸もきつくなった。どうしていいかわからなくなり少年は少女に向かっていった。
ガバッ!!
いきなり押し倒された少女は腕に力をこめ対抗しようとしたが、思いっきり抑えられてるため、立とうにも立てなかった。
少しの間ジタバタしてみるが、やはり立てない。さすがに疲れ、少女は
「もうわっかたから〜…私の負けでいいから、この手離してよぉ〜…」と、言った。
いつもみたいに「わりぃ…ちょっとやりすぎた;」と、少しばつが悪そうな顔で腕を解いてくれると思っていたが、
この日はなぜかいつまでたっても力を緩めてくれない。
どうしたのかな?と思い、少年の顔を覗いてみると、顔が汗ばみ紅潮していた。
「どうしたの??具合わるい?」少女がやさしく聞く。少し間があり、彼はこういった。
328 :
唯之 壱:2006/01/24(火) 03:44:25 ID:mnBnO2OB
「罰ゲーム…」
「うん?なんていったの??」
「だから、罰ゲームだって……」
「へ?なんで…?」少女は本当にわからないといったような顔で、首をかしげた。
「だってお前負けたじゃん。負けたほうは、罰ゲームしなきゃいけないだろ…!!」
少年は思ったより声が大きく出てしまい驚き、少女も「ビクッ!!」っと体を震わせ少し怯えた様子で少年を見上げていた。
(ビックリしたぁ…急に怒鳴るんだもん…罰ゲームって何だろ?前みたく、台所に行ってお菓子取ってくるとかかなぁ〜。それとも「いほうちゅうしゃ」してる車に
石ぶつけるとかかなぁ〜…でもこの前、見つかりそうになったからそれはないかな;)
など、色々考えていると、少年は少し震えた声で
「……Tシャツを脱ぎなさい…」と言って顔を伏せた。
「…え??」言われたほうは、口を開けたまま思考を停止させていた。
硬直状態が続き、少年はおそるおそる顔を上げると少女と目が合ってしまい、お互いに顔を真っ赤にさせた。
「ちょ、ちょっと!なに言ってんのさぁ〜(汗 そんなジョーダン笑えないよ〜……ま、まったく。バカなんじゃないの〜!?……」
しどろもどろになりながらそう言い放つ。が、掴まれている腕にはいっそう力が入っていた。
「いいから脱げって…!!」少年は照れながらもまっすぐ少女の目を見つめ、命令した。
「ん…、わかったよぅ……。脱げばいいんでしょ?!脱げばさ!!…痛いからもう手はなしてよ〜…」
怒ったような口調で言い、しぶしぶ服を脱ぎ始めると、
「私これでも女の子なんだよ…?死ぬほど恥ずかしいんだからね…?もう……」なにか納得のいってない表情で服を脱ぎ、胸に抱きかかえた。
「これでいいでしょ?……なんで私がこんなことし…」まだいい終わってないうちに、
「手、どかせて?」と、少年は言った。
「えっ!?だって手どかしたらぁ……その…見えちゃうよぉ…」
真っ赤になった顔をさらに赤くさせて、少年を見た。しかし少年は少女に近づき無理やり脱いだ服を投げ捨てた。
「やぁッ…!!」
「あ…ブラジャー…だ……」少年は興奮のきっかけとなったものをまじまじと見つめた。
「だ、だって…少し胸が大きくなったって、母さんに言ったら、買ってくれたんだもん……そんなに見ないで…!」
涙目で上目づかいをしながら少女は言い、ガバっと胸元を押さえつつうずくまった。
それを上から見ていた少年は背筋がゾクゾクし、自分の心に「自分より弱いやつは虐めてやる。」という、加虐心が生まれたのを感じた。
力任せに少女の肩を押し、床に倒すと少年は聞いた。
「今、男子の間ではやってるもん何か知ってる??」
「知らないよぉ〜…早く服着させて〜…」涙ぐむ少女に対し
「じゃ、教えてあげる…」そう言って、転がっている2本の足を腰の辺りまで持ち上げると自分の右足を少女の股間に持っていく…
「ちょっとまって…!そんなとこに足置かないで…!!」慌てながら言うが、聞いてない振りをして少年は…
「よいしょっと…」電気あんまを開始した。
329 :
唯之 壱:2006/01/24(火) 03:51:56 ID:mnBnO2OB
ここまでです・・・orz
これっぽっち書くのに何時間かかってんだよ。。。俺…(´・ω・`)
今晩エチシーンかくんで、今日中に投下できれば良いほうかな。。。
てか、自分で書いて初めて今までの作家がいかに凄かったのかわかった気がする
あんたらすげぇよΣ(゚Д゚;)
てことで、今は寝てきます。。。。。ノシ
>>329 gj。
何がいいって、発育しかけてる女の子の恥ずかしがり方が良いです。恥ずかしいんだけど、今まで仲良くしてきた幼馴染みには恐怖らしい恐怖が持てなくつ戸惑う感じがよく伝わってきますね。
中学年くらいの子が悶える話は大好きなので、ぜひぜひエロいシーンまで完成させてほしいと思います。応援&期待しています。
あと、トリップは付けないのですか?
GJ&乙>唯之壱氏。
新風だよ。新鮮だよ。続き大期待だよ。
332 :
名無しさん@ピンキー:2006/01/24(火) 12:08:04 ID:yKC6PYlW
グッジョブ。続きも期待してうよ。
読み手から書き手になるってのは良いね。
この調子で書き手が増えてくれると嬉しい
334 :
名無しさん@ピンキー:2006/01/24(火) 16:20:32 ID:cx9b+zkc
トリップって何ですか?
>>329 GJ!!この調子でエチシーンも頑張れ!
>>334 名前欄に#(任意の文字列)をいれると出る。コテハンの証明に使う。
336 :
ソラマメ:2006/01/24(火) 22:40:05 ID:sRqcxzmO
まだかなぁ〜
いまだ冒頭なのに…GJありがとうございますヽ(`Д´)ノ
ただいま執筆中でございます・・・orz
もうしばらくお待ちを…(ノToT)ノ
とりあえず今書いてある分だけ投下します。少ないですが、ご了承くださいm(_ _)m
ガガガガガガ………
少年は、いつも友達にしているような力加減で、少女の股間を踏みはじめた。
「キャッ…!!」急な振動に驚いたのか、軽く悲鳴を上げた。無理もない。
普段なら、トイレやお風呂でしか触れることのない部分に今までにない衝撃を与えられているのだから。だが、それは少女にとって痛みと呼べるものではなかった。
「…ぷっ…あはははっ…!!ちょっと、やめて…!…あははっ…こちょばしいよぉ…」自慰すらしたもしたことのない、彼女のそこは、この振動を全力で拒否していた。
「笑うな…!」(…なんで痛がらねぇんだよ〜…このやろっ…!!)
いつもと同じようにしているのに、いつもとは違う反応…少年は理解が出来なかった。
「くくくっっ…もういいでしょ…!?笑いすぎておなか痛い〜…」手や体をジタバタさせながら、少女は足を振りほどこうと奮闘する。
…すると、少年は自ら掴んでいた少女の足を離した。
「あはは…は?罰ゲームおわったの??ふぃ〜、恥ずかしかった〜wおなかまだ痛い〜!!」寝そべったままの格好で少女は、表情をころころ変えていた。
それを横目に、少年は無言のまま自分の机に向かって歩き出し、何かを持ってきた。
「なにそれ??…あ、メジャーだ!懐かしいね〜」少女が見たものは、昔使っていたひも状のメジャーだった。
「前はよくそれで、背、計りあっこしてたよね〜。どっちが何ミリ高い!!とかいって、よくけんかもしてたよねw」
思い出に浸っている少女にむかって少年は、
「寝たままで良いからバンザイして?」と言った。「うん…??」少女は不思議そうにしたが、いわれるがまま手を上に倒した。
腕を上げきると、少女は自分がブラジョーを丸出しにしていることに気づいた。
(あっ…!Tシャツ脱いでたんだった!!)「ねぇ。もう服着てもいい??その…さすがに恥ずかしさの限界が…」
そういいながら起き上がろうと力をこめた時、何かに力を押さえつけられた。少年が少女の二本の腕を掴んだのだ。
「ちょっとぉ〜!なにすんのさ!!」少女は抵抗したが、子供とはいっても、やはり男と女。力の差は確実にあった。
少年は淡々と手首をメジャーで縛り始めた。解けないよう、丁寧に縛り上げていく。
途中、「いたッ…」とか「離してぇ…」などという声も聞こえていたが、少年はそれを無視し続けた。
手首同士で縛ったメジャーの端は、ベッドの足にきつく結んだ。
「ホントに動けない〜…解いてぇ…?」軽く涙ぐむ少女を尻目に、少年は両足を再度抱え股間に足をおき、電気あんまを再開した。
「あうっ…!まだするの…!?もうくすぐったいのやぁ……!!」身をよじり、何とか逃げようとする少女。
しかしきつく縛られた腕は、抜けるはずもなくあんまを受け続けた…。
少しすると、少女に異変が起こった。さっきまではジタバタすることにより衝撃を意識せずにいれたのだが、今は違う。
ほとんど身動きが取れないのだ。少女は、振動を意識せざるを得なくなってしまった。
「くすぐったいよぉ…」先ほどまでと比べると、少しおとなしくなった少女は少しずつむずかゆさが生まれるのを感じ取っていた。
(なにこれぇ…あそこが、変な感じするぅ…こちょばしいけど…なんか違う……)
「…ん……」初めて抵抗とは違う声を出した少女の下着は、かすかに湿り気を帯びていた…。
少なッッΣ(゚Д゚;)というツッコミは、
あなたの胸の奥にそっとしまって置いてください(´・ω・`)
340 :
名無しさん@ピンキー:2006/01/25(水) 00:51:23 ID:vsA7Fz9A
gj!
342 :
名無しさん@ピンキー:2006/01/26(木) 12:32:55 ID:97peZHmX
正座してwktkで待ってます。
ブラジョーに吹いてしまったが、GJ!w
>>343 はぁ(゚Д゚;)!!自分も見て噴出してしまったww
すんません(ノToT)ノ
いまから、後半〜最後まで投下します〜
私の手汗と焦燥感からくる脂汗と少女の愛液にまみれた作品をご賞味くださいまし(;´Д`)ノ
「はう…ん……」(どうしてこんな…むずむずするのぉ…?)
少女のあからさまな変化に、少年が気づかないはずがなかった。
「…どうしたの?さっきから…変な声だして」
「…ん?…あ、いや…その…」癖になりそうな感覚に浸り始めていた少女は、突然の少年の質問に不意を突かれ、口ごもってしまった。
そして、股間に振動を与えられているという恥ずかしい行為に心を奪われていた事を悟られまいと、
「いや、今のは………そう!!痛かったから我慢してたの…!!」などと、嘘をついた。
それを聞いた少年は、
「そうだよなっ!これが痛くないはずないもんな…!!」(いつまでも我慢できるもんか…!限界までやってやる…)
と言って、さっきよりも強く力を入れて踏み続けた。
グッグッグッ
「はぁっ……ん…あ……ああっ!!」
(やぁ…私…おかしくなっちゃった……あそこ踏まれて…気持ち良いなんて……絶対変だよぉ…)
少女のそこはあんまを受け続けたことにより、刺激を拒絶するのではなく、むしろ受け入れていった。
「んっ……んんっ…!!」あんまの、一定のリズムに合わせて少女の口からは甘い声の混じった吐息が漏れる。
(かなり限界に近づいてるみたいだな…もうちょっとだ!)少年はそう思い、力任せに股間を踏み抜いた。
しかし、少年の足は力んだせいで場所がずれ、あらぬ方向へ滑ってしまった。
おへそのあたりに向かって滑った足は、女の一番敏感であろう淫核に引っかかり、少女に刺激を与えた。
「ひゃんッッ……!!」体を”ビクンッ”と震わせ、少女は今までに感じたことのない刺激に戸惑った。
少年も、少女の反応に驚いていた。「ん?今どうしたの?体ビクッてしたけど。」
「うんん?!なんでもないの…!ただ…ちょっとびっくりして…。」
頭に?マークを浮かべている少年は、試しに先ほど引っかかったしこりのある部分をもう一度はじいてみる。
「あうッ…!!!」またも電気が流れたような刺激を受け、困惑している少女。
「なにココ…?!痛くはないんだけど…あんまり触られたくないような……」
(なんだ…?ここ触るとめっちゃ反応する…やばいな…面白くなってきた……)
少女の、自分が触ったことに対してすぐさま反応が返ってくる様を見て少年は、まるで一つの遊びを覚えた赤ん坊のようにソレをし続けた…。
コリッ…
「はぁうッッ!!…はぁ…
コリッ…
…うあッ!!…はぁッ!!」(わ…かった…!ココ…気持ち…良すぎるから…つらいんだ…!!)
コリッ…!
「ああぁ…!!……んんんッ!!」
延々と続く少年の執拗な淫核攻めに少女の秘部は、愛液を垂れ流し続けていた。
「…ん?お前のココ濡れてないか??…お前…ひょっとして…”感じてる”んだな…?!痛いんじゃなくて…!
聞いたことあるぞ。女は気持ちよくなると、あそこからおしっこみたいのが出てくるって!!今まで痛がってたんじゃなくて、気持ちよくなってたのかよ…!!
ムカツク……!!!」今まで少女が自分をだましていたと思った少年は、さらに強く乱暴に刺激しはじめた。
コリッ…!!コリッ…!!コリッ…!!
「はああッ!!!んあ…!!あああ…!!」
(ハァ…ハァ…頭…おかしくなりそぉ…なんかもう何も考えられな…)さらに触る速度を加速させた。
「きゃッ!……ふあぁ……キ…キモチイイ…よぉ…んんん…!!!」
「うるさい!!…気持ちよくしてなんかないのに…虐めてやる…泣くまで虐めてやる!!」
そうつぶやきながら少年の足は、指で淫核を。土踏まずで残りの部分を押さえ、横に動かし始めた。
淫核は指が動くたびに弾かれ、未発達な後の部分は、愛液でびちょびちょな足が往復するたび、かき混ぜられていた。
そして少女は、その刺激に抗う力もなく、ただされるがままに電気あんまをされ続け、絶頂へ…上り詰めさせられていた。
「あ…ああぁ!!気持ちよすぎ…るぅ…!!あああ…!!」
涙を流し、よだれもふけぬほど脱力している少女。だが彼女の中で、確実に何かが上ってくるのを感じていた。
(こんなの今まで…ん…感じたことないよぉ…!!……な…なに!?…なんか…こみ上げて…来てる…?!)
「ふん…ふぁぁあ!!なんかきちゃう!!ねぇ…きちゃうよ〜……!!」
「ああ…それって、”イク”っていうんだぜ?!我慢できないくらい気持ちよくなると頭んなか真っ白になって、イクんだとよ。」
「ああああ!!ホン…トに…頭の中が…やぁぁ!!だめッ!!おしっこでちゃうよぉ!!…やめてぇ!!!」
「………やだね。」
ヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴ……!!
「ああぁぁっ!!」ビクッ…ビク!!「んんん!!!はぁッ!!…イクッ!!イっちゃうよぉ〜!!ああ…あああああ〜〜!!!」
プシッ…プシャァァア……
……そして少女は失禁し意識を失った…。
目が覚めると、そこは見慣れたカーペットの上でした。
そのカーペットには、まるでジュースをこぼしたかのような大きなしみが出来てました。未だ覚めきってない頭で、さっきまでのことを思い出します。
「……あ…。そうだ…私…おもらし…」そこまでつぶやいたところで、さっきまでの痴態を完全に思い出し顔が真っ赤になりました。
うつむき、Tシャツのすそをギュッと掴み、恥ずかしさを必死に堪えていると、何かが頭の上にぼさっと落とされました。
それは、半ズボンでした。そしてその先には、私と同じくらい顔が赤いであろう彼がいました。
「……着替え…。そのままじゃ帰れないから…。」
「え…?…」私のパンツはぐしょぐしょに濡れ、履いていたズボンにもしみが出来ていました。
「あ…ありがとう…。」なぜか先ほどのことが思い出され、なかなかうまく話せません。
「Tシャツ…着させてくれたんだ…。それも……。」
…………沈黙が続きました。
彼が話し始めました。
「ごめん…さっきのこと…。お前の事見ていたら…その、いじめたくなって…。」
必死に言葉を考えながら謝っていました。そして…
「わりぃ…ちょっとやりすぎた;」…そこにはいつもの、ばつが悪そうな顔をした、私の幼馴染がいました。
お わ り
その後…
「ほんっとにごめんな…!!」
「もういいってぇ〜。いっぱい謝ってくれたじゃん!だからゆるしたげるw」
「ごめん…ありがとう…。」
「うん!」
「……モウシナイカラ…(ボソ」
「……え!!」
「ん…?」
「ん…うんん?なんでもないよぉ〜…」
「へんなのw」
「…あ、あのさ…」
「なに?」
「今度の罰ゲームもさ……今日と同じやつね……///」
「え!!…なんで?!だってまた泣かしちゃうぜ!?」
「だいじょぶ!!次はわたしが勝つ予定だから!!……」
「あ、ああ〜。それなら…って、俺がされるのかよ!!」
「うんwだって私だけなんてふこうへいじゃないですかぁ〜w」
「いや、だから…謝ってるじゃ…」少年の鼻に少女の指が止まった。
「だ〜め。逃がさないんだから…(あんな…気持ち良いこと…もうしないだなんて…許さない…(ボソ)」
「ん?なんかいった??」
「いやいや、いってないよ〜?じゃ〜あ〜、決まりってことで!!ほんじゃ、また明日ね〜!!」
「おう!明日な!!」
……………後日、ゲームでわざと負ける少女がいたとさ。
オワリデス…スベテ…
読み返してみると、あまりに稚拙な構想でびっくりしました( ゚д゚)ポカーン
前に書かれている作品と、内容がダブりまくり&女の子の反応なんて定石どうり!!
ああぁ…先はまだまだ長いな…まあ、当分かけないとは思いますが。
とりあえずご感想その他もろもろよろしくお願いします( ゚□゚)ノ
リアルタイム遭遇。
GJ!次回作も期待してますよ!
こんな時間に見ていると思わなかったです…;
GJありがとうございますw
〜⌒ヽ.
_.〜⌒ヽ. (゚∀゚)〜´ `ヽ._.′ ヽ._.〜!!!!
キタ〜´ `ヽ._.′ ヽ._ノ
なぁ唯之、頼むから黙って本編のみを投下してくれないか?
これ以上ウザいのはどうに耐えられそうにない。
ここは2ch最下層の一つ「大人の時間」だぞ
つNG
>>352 耐えられなかったらスレを見なければいいと思うよ。
久し振りにゾイド見たらどうしてもここを意識してしまった。
特にED。
356 :
名無しさん@ピンキー:2006/01/31(火) 11:53:27 ID:ajIFTHKz
357 :
名無しさん@ピンキー:2006/02/03(金) 13:15:59 ID:IDN+BeLO
みんな、いる?
いますよ。
ノシ
はーい
のっしー襲来
ほんのちょびっと叩かれただけで消える職人って何なんだろうな。
彼らは実生活でどんな生き方をしているんだろうか。
心配になってくるよ。
つまり、委員長タイプの女の子に電気あんまするSSマダー?ってことか
丁度良い機会なので充電中。……あ、うちじゃねーか?w
「今日の5の2」ってのが、あんまネタとして良さ気な雰囲気……。
「鍵姫物語」も良いな。兄・血の繋がってない妹・彼女……。
他には祝アニメ化「ひぐらし」の部活あんまネタとか……アニメバッカリヤ
>>355-356 うちも久しぶりにゾイジェネ見て、思い出したりしてましたw。
やっぱいいな〜>コトミィ
tesu
>>301-310 いや、もう最高です!
前回のえっちプロレスにも感想を書かせていただいたものですが。
理緒ちゃんのSっぷりと美緒ちゃんのMっぷりがなんともいえずたまらないです。
今度はどんなえっちなルールでの再戦になるのか。
手加減なしの電気あんまが美緒ちゃんに襲い掛かると思うと、もう。
今から楽しみにしています。
>>366 あ、ありがとうございます。喜んでもらえて凄く嬉しいです。
実は既に1000行近く書いてるのですが(汗>続き。
色々あったので、継続作品のうpをちょっと迷ってますの。
もうちょっと考えさせてくださいです。
368 :
名無しさん@ピンキー:2006/02/07(火) 11:22:08 ID:5uXdeEUt
ぜひ読ませてくださいm(_ _)m。
サイト設置して載せる長編的なものと
スレで投稿する短編的なものとで分けるとか。
>>367 投下したいならすればいいし、したくないならやめればいい。
そうやって暗に慰めや励ましを求めるようなレスは姑息だからやめとけって。
問題があるとすれば、それはSSの出来よりもアンタ自身の姿勢。
いちいち住人の反応伺ってないで、自分の意思で動いてみたらどうだ?
同じ内容でも、書き手のたたずまい次第で印象や評価は変わるんだから。
>>368-369 ありがとうございます。なんか変な誤解を招いているみたいだし、
さらっとチェックして投下しますです。
……量があるので明日以降とかになるかもしれませんが。
>>370 私には無理です……orz>サイト設置。ブログですらよく分かってません。
別に叩いてた腐女子はスルーでいいと思うが371には若干同意
やっとサーバーダウンが終わった…… 。投下する所だったのに('A`)。
全部は無理かもしれないけど投下しますです。
一応ワーニング項目です。
長いです。ハードです。急所攻撃とか内容は過激です。
虐めとか嫌いな人はスルーでお願いします。
【3.姉はS、妹はM?】
「レフェリーはどこに行ったのかな?」
私たちの対決には必ずレフェリーがいる。その人はまだこの部屋には来ていない。
リング上で理緒が準備運動をしながら入り口の方を見る。
理緒の動きはかなり良かった。絶好調の様子。私もいい感じで動けていた。これでまともな
勝負をやったらきっといい試合になるのに――と私はちょっと残念に思う。
「さっき私と入れ替わりにロッカーに入ったから、もうすぐ来ると思う……」
私はそのレフェリーの事を思い出し、少し頬を紅潮させた。私が理緒と対決する理由の一つが、
そのレフェリーなのだ。彼に会えると思うだけで気持ちが高まってくる。
レフェリーの名前は金藤祐一さん。二十台半ばの現役プロレスラーだ。身長は190cm
近くあり、均整の取れたバランス型レスラーであった。理緒の所属する女子団体と提携する
男子団体のの人気レスラーで特に女性人気が高かった。理由は――。
「お待たせ、美緒ちゃん、理緒!」
慌てて入ってきた祐一さんはレスラーパンツとリングシューズ姿だった。通常の試合用に
使っているものだ。レフェリーなのにこの姿なのは私たち姉妹のリクエストだからだ。
(だって、この方がセクシーでカッコいいんだもん♪)
理緒の意見に全く賛成だった。祐一さんは苦笑いしながら同意してくれた。
そしてその顔は――私は彼の顔を見ると体が熱く火照ってしまいそうになる。
端整な鼻筋の通ったマスク、意志の強そうな瞳、自然なウェーブの掛かった髪――そう、
彼はプロレス界でトップクラスのイケメンレスラーなのだ。
(それに、顔だけじゃなくて――いい人だし、優しいし――♪)
想像しただけで私はもじもじしてしまう。
――もう隠すまでも無いだろう。私は……彼にゾッコンなのだ。
「祐一、遅いよ〜、何してたの?」
理緒が咎めるが顔は笑ったままだ。この二人は『元』恋人同士で、3ヶ月ほど付き合っていたが
突然、別れたのだ。急な破局に私も驚いたが、その後も理緒は親しげに祐一さんに甘えるし、
祐一さんも笑顔で応えるので、私にはこの二人が本当に別れたのか、疑問に思う事があった。
(そう? でも、私たちはもう付き合ってないよ。友達だけどね)
理緒は何故か事ある毎にそう強調していた。
「祐一〜、美緒ばかり贔屓しちゃダメだよ?」
「な、何で俺が……?」
「だって、最近怪しいじゃん、あんた達」
「り、理緒ったら……!」
いきなり理緒に祐一さんとの仲を探られ、私はドキッとする。普段から優しく接してくれては
いるけど、祐一さんと私は付き合ってる訳ではない。勿論、どちらかから告白した事もない
……と言うか、そんな事、恥かしくて出来ない……。
「美緒、何真っ赤になってるの?」
理緒のからかう声が聞こえて、私はハッと我に帰る。理緒を見るとニヤニヤと笑っている。
祐一さんは鼻の頭を擽ったそうに掻いていた。理緒が肘で祐一さんのお腹をつつく。
だから……そんな関係じゃないってば……(汗。
「祐一は嬉しいよね〜? 美緒のエッチな姿を沢山見れるんだから♪」
はい……? 理緒の不穏な言葉が聞こえ、私は恥かしげに俯いていた面を上げた。
「り、理緒……そんな沢山だなんて……」
「この女子レスラーのコスチュームはどう? 祐一の為に美緒に着て貰ったんだから」
う……そう改まって言われると……私は急に恥かしくなり、内股になって体をもじもじさせた。
祐一さんも私が意識しているのが分かったようで、コホン、と咳払いをしながら視線を逸らす。
「この姿で美緒は電気アンマされるんだよ〜。祐一、嬉しいでしょ?」
(だ、だから、そんな事を強調しないで〜!)
私は心の中で叫んだ。祐一さんも目のやり場に困っている様だ。
「この前は一回で終わったけど、今日は何度も見れるよ。そういうルールだからね」
え……? 私は理緒を見て目を見張る。
「り、理緒……それはどういう……」
「今日の試合はね〜、オンリーフォールマッチなの。プロレスらしくね♪」
「オンリー……フォール?」
そんなルール、聞いた事が無かった。祐一さんを見ると彼も不審そうに首を傾げる。
確かにフォールと言えばプロレスの勝敗決着の手段だ。3カウント相手の両肩をマットに
つければ勝ち。最も基本的な決着方法である。だけど、それだけがプロレスじゃ……
「だ、だって……ギブアップとか、失神とか、レフェリーストップとかは……」
「もちろん、認められないよ。フォールだけだもん」
しれっと理緒が言う。祐一さんも唖然とする。そんなルール、聞いた事が無いからだろう。
(完全決着のオンリーギブアップならともかく――オンリー……”フォール”?)
それって、どういう事だろう……。理緒の悪戯っぽい笑顔を見ながらちょっと頭を巡らせると
――脳裏に不穏な想像が満ちてきた。
フォールだけの決着。一見クリーンなファイトに聞こえるが、理緒は打撃・関節・絞め・反則と
言ったハードな要素は取り入れないと言っていない。
通常ならそれらの技を受けて限界に達した時は、自分からギブアップするか、レフェリーが
止めてくれるか、最悪失神すれば、負けにはなっても苦しみからは解放されるのだが――
決着方法がフォールしかないと言う事は、相手がそうしてくれない限り、闘いは続くと言う事だ。
「理緒――」
私は思わず、薄く笑って蛇の様にこちらを見ている理緒を見る。
この前の対決の失神後に理緒が「次はこの程度じゃ済まないよ……」と呟いていたと祐一さん
から聞いた。つまり今回は、例え電気アンマで失神させられても、理緒がフォールしなければ
私は引き起こされてまた電気アンマされる可能性があるのだ。勿論、ギブアップしてもだめ
――泣こうが喚こうが理緒がフォールしてくれるまでは誰も助けてくれない。
レフェリーストップは無いのだから――。
「フフフ……電気アンマだけじゃないよ」
理緒が真正面に向けて蹴り上げる真似をする。格闘家ではない理緒の蹴りは、素人丸出しの
垂直蹴りだが、その鋭さは決して馬鹿には出来ない。そして……それは最短距離で私の股間に
命中するのだ。
(う〜〜〜……)
私はそれを見て思わず股間を庇ってしまう。
立ち技系格闘の試合や練習で急所直撃の蹴りを食らうのは上級者でも少なくない。
そして、その加害者は初心者である事が多かった。
一般に股間の急所を蹴るのは格闘技では反則なので、選手がローキックの練習をする時は、
脛や太股の内外に角度をつけて打ち込む。決して垂直に蹴りあげたりしない。
しかし、初心者はその練習を積んでないので、ともすると蹴りを垂直に打ち上げたりする。
えてして、そういう蹴りが受け側の意表を突いてまともに股間を直撃したりするのだ。
理緒には言わなかったが、私にもそれをやられた経験は何度かあった。その苦悶は、やられた
者でないと計り知れない。体の中心に位置して一番避けにくい場所に対し、死角である真下
から急所に直撃を食らうと、一瞬目の前が真っ白になって飛び上がってしまう。
その後は身も世もなく恥かしい痛さにのた打ち回るだけだ……。
そして、理緒の蹴りは、まさしくそういう蹴りだった。彼女の場合は決してただの偶然では
無いだろう。偶然を装って蹴ってくるか、或いはあからさまにニヤつきながら蹴ってくるか
――レフェリーに試合を止める権利がない以上、彼女にはどちらでも良い事だった。
私を急所攻撃で嬲れるのなら、それでいいのだ――。
私はレオタードがちょっと食い込んでいる自分の股間に軽く手をやってみた。鍛えようの無い
そこは柔らかく頼りない。そのクレバスの部分に蹴りが当たると、その奥に繋がる子宮に至る
まで、女の子のモノ全体がキュ〜〜!と締め付けられるような痛さを感じてしまうのだ。
恥骨の部分は硬いが、ここに当たったら当たったで、下半身全体が痺れ渡るような衝撃で動きが
止まってしまう。近くにあるお尻の穴も当たったらダメージは大きい。
理緒の指示でファウルカップは勿論、スポーツショーツすら着けていない。
そこを守ってくれるのはこの薄手のレオタード一枚だけ――それは動きやすい伸縮素材で
作られているが、女の子の急所を保護してくれる機能は全く無い――。
ここだけは攻撃しないで欲しい、という部分を一つだけ挙げろと言われたら、私は即座に
ココを指差すだろう。恥かしさと痛さに同時に支配される屈辱感――出来ればしたくない
体験だ。
だけど、意地悪な理緒はわざと狙ってくると言っている――。
(どうしてあんなぶっ飛んだ性格になっちゃったんだろう……?)
同じ遺伝子で生まれたはずなのに、理緒と私は性格が正反対なぐらいに違っていた。
理緒は普段から意地悪なわけではない。だけど、ともすれば私に性的なイジメをしようとする。
自分の決めたルールで私をいたぶると言う絶好の機会を最大限に利用しようとするだろう。
(困っちゃうよぉ……)
私は理緒の顔を見ると泣きそうになってしまう。
理緒は私の視線に気がつくと、にやっと笑ってわざと私の股間をじっくり見つめる。
「フフフ……電気アンマと急所攻撃。最初はどちらにしようかなぁ〜?♪」
楽しそうに私に聞こえる声で呟く理緒。ペロリ、と唇を舐める姿は獲物を前に舌なめずりする
蛇の様に見えたのは気のせいか。私はその前で竦まされて震える子ウサギなのだ……。
しかし――。
そんなに理緒のイジメがいやだったら逃げればいいのに、何故それをしようとしないのか?
双子の姉に電気アンマや急所攻撃で弄ばれる屈辱感と背徳感――それに愉悦を感じるのは、
必ずしも虐める側だけではない事を、この時の私はまだ気づいていなかった。
【4.理緒の初体験〜急所攻撃】
(フフフ……美緒ったら、怖がっちゃって♪)
その可憐さに私はサディスティックな欲望に身震いする。祐一を見ていると、困ったような
表情をしながらも、内心の期待が滲み出てるのが分かった。――こいつ、スポーツマンの癖に
ムッツリスケベなんだから。
美緒は急所攻撃に狙われている自分の股間を意識するように時折手で守る仕草をする。
そうする事によって自分が意識してるのがバレるだけだと言うのに――でも、その気持ちは
私にも良く分かった。私もプロレスの試合で狙われたからだ。
(ディアナの急所攻撃――最近私以外の試合でもしているようだし)
私はディアナ=ハミルトンとの試合を思い出し、少し眉を顰める。彼女とは私のデビュー戦
以来の腐れ縁。そのうちにコテンパンに叩きのめしてやろうと思っている。
(初めて急所攻撃を受けたのも、ディアナからだった――)
今でも思い出せば鮮烈に蘇るあの衝撃――私は一生忘れないだろう。
* * *
その日――。
私はデビュー戦を迎えた。若干15歳、しかも美少女(一応……)アイドルレスラーのデビュー
と言うことで、この試合には結構注目が集まっていた。
相手はディアナ=ハミルトン。20代半ばの中堅レスラーで”ダーティ・ディアナ”の異名を
持つヒールレスラーだ。プロレスの実力はまぁそこそこだが、ブロンド美人系のヒールは珍しく、
ハイレッグスタイルのセクシーなコスチュームで人気は高かった。
アメリカでは普通だが、日本ではそのパワーが生きるのでこちらの巡業に加わる事が多い。
まぁそこそこレベルのレスラーではあるが、10代半ばでデビュー戦の私にはなかなか手に余る
相手だと思われていた。私が大人のレスラーの胸を借りてどこまで粘れるか、雑誌でも勝敗より
試合内容の方にポイントが置かれた展開予想の記事が掲載されていた。
だが、蓋を開けて見ると、デビュー戦の私は緊張気味ながらも体のキレが良く、経験もあり
体格でも上回るディアナを圧倒していた。軽快な動きでドロップキックを叩き込み、固め技を
次々と仕掛けていく私の姿に場内も大いに沸く。
しかし、やはり体格の差は如何ともしがたく、私は技をかけるたびにディアナに跳ね飛ばされて
いた。時折、ディアナのパワー系の技で抱えあげられてマットに叩きつけられ、私も苦悶に
呻いたが、それに耐える練習は十分に積んでいる。モデル体型の外国人レスラーのスタミナが
尽きてくれば、私には大いに勝機が見えてくるのは必然だった。
だが――。
私は試合に夢中になるあまり、ディアナが”ダーティ・ビューティ”の異名を持つレスラー
である事を忘れていた。そして、それは突然来た――。
コーナーにディアナを釘付けにした私は一旦間をとってロープを掴んだ。そして、その反動を
利用して真横に飛び、太股で相手の首を挟んだ状態で勢いと自分の体重を利用して180度
回転する。ディアナの体がくるりと回って天地がひっくり返った。
「……やぁ!!」
ズダーン! とフランケンシュタイナーが決まり、ディアナの180cm近い体がマットに
叩きつけられる。観客が大いに沸き、私も会心の技が決まり有頂天になっていた。
そして起きてこないで呻いているディアナを引き起こそうと不用意に近づき、髪を掴んで
持ち上げたその瞬間だった――。
グワン……☆!!
私の体は股間から脳天まで突き抜ける衝撃に一瞬にして硬直した。目の前がフラッシュの様に
一瞬真っ白になった後、気が遠くなるように視界が暗くなった。
何らかの声を上げたには違いない。しかし、それは人の聞こえる周波数を越え、言葉として
聞こえなかった。
「…………うっ…………あっ…………!」
そのまま、私は何が起こったのかを理解できず、ただ猛烈に痛む所を両手で押さえて内股に
なりながら膝から崩れていった。衝撃を受けた場所はすぐに理解できた。股間の急所だ。
急所ではあるが、レオタードとアンダーショーツだけしか守るものが無い場所――そこに
まともに何かの強打を受けたのだ。
膝をついて呻きながら私はお尻を突き出すような格好で全身をピクピクと震わせる……。
"Fuck you! ......A-Han♪"
ディアナが嘲り、拳を立たせて折り曲げた右腕を左手でぴしゃりと叩いて仁王立ちしていた。
あの拳に打たれたのだ――と私は遠くなりそうな意識で思っていた。
髪を掴んで引き起こそうとした時に、突然ディアナが目を光らせ、立ち上がり様に私の股間を
下から一撃したのだと、後からセコンドについていた先輩に聞いた。
その時は状況は全く分からず、ただディアナに急所攻撃を受けて全身から脂汗を流して痙攣
している事だけしか自覚できなかった。
それは――私が初めて受けた急所攻撃だった。
日々積み上げた練習の中で技の苦痛に耐える訓練もしてきた。だから大抵の技は受けても
反撃できるはずであった。
しかし――その自信は一発のローブローで吹っ飛ばされてしまった。急所攻撃は反則である。
これに耐える練習などするはずが無い。それに、そんな事をした所で急所攻撃に耐性が出来る
とも思えない――そう思わせる痛さだった。
物凄い衝撃に目が眩んだが、そのタイミングと狙いの正確さも私にとっては予想外だった。
ディアナは狙っていたのだ。私が油断して調子に乗る機会を――。
「うううっ…………くっ……!」
「フフフ……痛かった?」
「……え? …………うっ!」
全身から吹き出る汗でぐっしょりと濡れた私の髪を掴んでディアナが日本語で囁きかける。
彼女は日本での興行が長く、日本語も達者なのだ。だが、普段は観衆向けに日本語では
話さない。親しげに日本語で話しかければ悪役イメージが壊れるからだ。
つまり――彼女が日本語で話しかけると言う事は、私にだけ聞こえるように喋っていると
いう事で、それは私に対する明確な挑発に他ならなかった。
観衆はディアナの卑劣な反則に大ブーイングで、彼女の囁き声は私以外に聞こえない。
「ここって物凄く効くでしょ? しかもあなたは完全に油断してたしね――不意に無防備な
急所を一撃された気持ちはどう?」
ディアナは髪を掴んで引き起こすと股の所の布を掴みながら言う。ブレーンバスターが来る
――と分かっていても私には抵抗が出来なかった。
「こんな技を使うなんて……卑怯者!!」
私は辛うじて出た声をディアナを罵る事に使った。しかし、ディアナは罵られてにんまりする。
「私はヒールだもの。可愛い娘ちゃんをいたぶるのは当たり前でしょ?」
「ふ……ふざけないで……。きゃああ!?」
体がふわっと浮いたと思うと、頂点からまっ逆さまにマットに叩きつけられた。
「ぐっ……!!」
肩と背筋を痛める。どうやら垂直落下式で落とされたらしい。その後もディアナは私が
動けないのをいい事にボディースラムやパワーボムでマットに叩きつけた。私の軽い体は
何度もマットに跳ね返り、その度に衝撃の大きさに呻いていた。
「ワン! ……ツー!! ……スリー!!!」
カンカンカンカン――! レフェリーのスリーカウントと同時にゴングがけたたましく鳴り
響き、私のデビュー戦の黒星が決まった。
決まり手はパワーボムからのフォール。しかし、敗因はあれしかない。試合の流れを大きく
変えた急所攻撃だ。あれを食らった私はその苦悶に耐えるためにスタミナを大きくロスし、
しばらく思考が鈍っている間に畳み掛けられ、反撃しようにも下半身に力が入らずに一方的
展開で負けたのだ。
終了直後、観客に挨拶も出来ずに先輩に肩を貸してもらいながら花道を去る私――。リング
上ではディアナが満員の観衆からブーイングを浴びながら英語でパフォーマンスを演じていた。
私は通りがかった観客に「デビュー戦でよくやった」「次も頑張れ」と慰めの声援を貰った
だけだった。
(今日はディアナがスターなんだ)
卑劣な急所攻撃を使ったくせに――私の目から思わず涙がこぼれる。しかし、観客の目は
ディアナに釘付けなのだ。プロレスは必ずしも正義がスターとは限らない。
ディアナは反則を厭わず勝利を目指すダーティ・ヒロイン。
試合の勝者だけでなく、真の勝者も彼女なのだと、私はその時に思い知らされた。
* * *
この体験以降、私は急所攻撃と言う『技』が頭から離れなくなってしまった。
練習の時も試合の時も思わず相手のその部分を凝視してしまう。技の掛け合いで体が絡まった時、
相手のスパッツが食い込んで盛り上がった股の部分を見ると思わず拳を固めてしまう事が
時折あった。すぐに我に返り、実行に移す事は無かったが。
(もしあの時、あそこにパンチを叩き込んでいたら――どうなったんだろう?)
私は一人で風呂に入っている時、不意にその日の練習で仲の良い小雪先輩の股間を目の当たりに
した時の事を思い出した。
その時は、私が倒れているのを小雪先輩が髪を掴んで引き起こそうとする状況だった。
丁度、ディアナに食らった時の反対の状況になる。その時の私には先輩のスパッツの股間が
大写しに見えていた。
(今だったら――狙える)
小雪先輩はよもや私が股間攻撃を狙っているなんて想像もしていないだろう。
警戒心も無く不用意に近づいた状態――この前の私もこうだったに違いない。
(やってみようか――)
私は心臓がドキドキと高鳴っていくのを感じていた。直撃弾を食らわせるのは簡単だ。目の前に
ある相手の急所を力一杯殴りつけてやればいい。そうされて悪いのは小雪先輩だ――先輩が油断
しているから急所攻撃を食らうのだ。そう思って拳を固めようとしたその時――。
「どうしたの、理緒――? 体の調子が悪い?」
見上げると心配そうに私を覗き込む小雪先輩の顔が見えた。試合中や練習中の厳しく真剣な
表情とは違う、優しく気を使ってくれる表情――そう言えば、私が急所攻撃を食らって負けて
泣いてたのを、ロッカー室のベンチで慰めてくれたのはこの人だっけ――その時は私の股間の
状態も心配してくれていた。
「なんでも……ありません」
一瞬前まで込み上げていた悪意がスッと引いていく。やらなくて良かった……と、ちょっと
ホッと一息ついた。――その時は、だけど。
(やっぱり、やってやれば良かった――)
私は湯に身を浸らせながら自分の股間を軽く筋に沿ってなぞった。もしあの時、込み上げてくる
情念に従って先輩のココにパンチを叩き込んでやっていたら――。
小雪先輩は驚くだろう。後輩に優しくて面倒見のいい先輩。その一番可愛がっていた後輩に
いきなり急所攻撃を受けたら――私は、股間を押さえてのた打ち回った後、信じられないと言う
表情を浮かべて怯えたように私を見つめる小雪先輩の姿を想像した。その時の私はきっと悪魔の
様な残酷でいやらしい表情で仁王立ちしているに違いない。
そして生贄の先輩を見下ろしているのだ――優しくて面倒見がいいだけでなく、可愛い顔立ちの
先輩――いわゆる美少女系ではないけど、どこにでもいる可愛いお姉さんタイプの親しみがある
小雪先輩――そう、小雪先輩はステキなのだ。情欲の対象としても――。
「う……ん……」
私は先輩が股間を押さえて苦しむ姿を想像し、自分のそこをいじって悶えていた。
(私は――何をしているのだろう?)
もう一人の私が風呂で自分を慰めている私を見て狼狽する。
情欲にも色々ある。だけど、小雪先輩が急所攻撃を受けて苦しんでいる姿を想像して自慰に耽る
女の子がどこにいるだろう?
そして、それはその時だけではなかった。
(あの時も……そうしてたっけ)
私はディアナ=ハミルトンとの試合後、自宅のベッドでオナニーしていた事を思い出した。
その時は――自分が急所を打たれたシーンを見ながらしていたのだ。
その日――。
部屋の明かりを消し、テレビ画面だけがポッカリ浮かぶ状態にしてから、当日の録画中継を
収めたビデオを回した。そしてそのシーンの近辺まで早送りし、そこで止めて私はパジャマの
ボタンを外して下を脱いだ。ショーツも脱いでしまい、ボタンの外れたパジャマの上を羽織って
いるだけの姿になると、私はビデオの再生ボタンを押した。
フランケンシュタイナーで倒された黒いレオタード姿のディアナが手前に映っており、白い
レオタード姿の私の姿がゆっくりと近づいて彼女を起こそうとしている。
(確かに、隙だらけだよね――)
私は思いながら次の瞬間を待った。この日のスイッチャーとカメラマンは神掛かっていたに
違いない――その瞬間、絶妙のカメラワークで私の股間はズームアップされ、画面に大写しの
状態でディアナの股間攻撃が炸裂していた。
(――――!!)
当の受けた本人だから当たり前かもしれないが、何時間か経ったその時でも鮮烈に思い出す。
あの急所攻撃初体験の衝撃を。
私はインパクトの瞬間でビデオを一時停止にする。高画質のHDDビデオは、ディアナの拳が
私の白いレオタードに包まれた割れ目の部分にしっかりと食い込んでいる姿を鮮明に映し出して
いた。こうして大型液晶ディスプレイに反映されると自分のことながらドキドキと胸が高鳴って
しまう。――いや、自分の事だからか。この放送は深夜録画とは言え全国中継であり、この
映像を見ている人たちが一杯いる可能性があるのだから――。それを想像すると私は被虐心に
体の奥をチクチクと突かれる感じがした。
(そうやって……私は自分を慰めたんだったっけ)
私は下半身裸で自分がやられていたシーンを見ながらオナニーしていた自分と、今、先輩が
やられている姿を妄想しながらオナニーしている自分をオーバーラップさせてより深く自分を
慰めていく。
こんな事をしていてはいけない――そう思う心はあったにせよ、一瞬で消えていた。
ただただ、被虐心と嗜虐心が交錯し複雑に醸しだす美味なる欲望に溺れていた。
(なんだか……たまらない……)
あの日の夜の事を思い出しているうちに、私はディアナにやられたシーンをもっと鮮明に
思い出したくなって、湯船から上がった。
そして適当な感じで体をバスタオルで拭い、自室に戻る。そしてそのままベッドに倒れこんだ。
いい加減に撒きつけただけのバスタオルの裾が乱れ、結び目の方である右側は殆ど全裸に
なっている。股間の部分も正面からは隠れているかもしれないが、足を軽く開けているので
下からは丸見えだろう。洗いざらしの髪が肩に掛かりくすぐったい――私は天井のライトを
見ながら、長い間風呂に入りっぱなしで上がっている息が落ち着くのを待った。
(さて……と)
私は息が落ち着くと、体を起こし、ベッドの上で膝立ちになって全身鏡の方を見た。
そこにはバスタオルを巻いただけの私の姿が余すところ無く映し出されていた。
(あの時は……こうされたんだ――)
私は自分の拳をギュッと固める。これからやろうとしている事に、手だけでなく体が震えた。
私の肉体はその主人である私が何をしようとしているか分かっている。だから怖くて震えて
いるのだ。
私がバスルームでのオナニーを中断して自室に戻ってきたのはあの日の様にビデオを見るため
ではなかった。あのシーンを実際に『再現』するためだった。
あの急所攻撃の被害者は自分だ。だから今回もそれは同じ。加害者はいない。誰かが代わりに
やってくれないとシーンの再現はできない。勿論、そんなのを頼める人などいなかったが……。
(だったら……自分でやればいい――)
私は膝立ち状態で軽く足を開く。しかし、なかなか上手く開けられなかった。体のほうが
どうしても内股になろうとするのだ。私の体は私の急所を守ろうと懸命に私の意志に抵抗する。
それは当然の本能だった。しかし、最後には意志の力が勝つ。私はどうにか、自分の足を少し
広げる事が出来た。大股開きではないが、急所攻撃を打ち込むには十分な開き加減だ。
(ゴメンね、私の体――)
クスクス……と私は思わず忍び笑いした。プロレスラーは肉体が悲鳴を上げるのを如何に
我慢して鍛え上げられるか、それが練習の基本だった。その習慣がこんな所で役に立って
しまうとは、皮肉なものだった。無論、急所攻撃を耐える訓練などするはずが無いが。
私は意を決すると、握った拳を大きく振り上げた。そして目を瞑って思い切って打ち下ろす。
ひゅん……自分の放った拳の風切り音が聞こえたかと思うと、次の瞬間、私は下の方で大きな
衝撃を受けた事を自覚した。
パァァァァ……ン……!
「☆%#◆%〇#……!!!」
私は声なき悲鳴を上げ、股間を押さえて体を縮り込ませた。太股はキュンと内股になって股間を
押さえている手を挟み、全身が萎縮した拍子にバスタオルはパラリと落ちた。急所を打った
衝撃で体はプルプルと小刻みに震えている。額からは冷たい汗が滲んできた。あの時程ではない
にせよ、あの時と同じ状態になる。私のパンチは見事に自分の股間を捉えたのだ。
(ま、まともに……当たっちゃった……)
その意図はあったとは言うものの、本当はもう少し手加減するつもりだった。しかし、力加減が
上手く行かなかった。私も舞い上がっていたのに違いない。自分で自分の女の子の急所を打つ
と言う背徳的で危険な行為に。
「ううッ…………アウッ……。……ん……」
混濁する意識の中、私はディアナにされた時の事を思い出そうとした。しかし、それよりも今の
痛みに意識が集中する事を余儀なくされていた。とても他の事を考える余裕はない。
しかし徐々に、この急所を打った時独特の恥かしさと切なさを私の中の被虐心が快感に変え、
そして今度は自分で自分をいじめる自虐の罪深さもあわせて私の心を支配した。
(こんな事をして悶えるなんて――変態)
もう一人の私が私を蔑む様に見ている気がした。
違う――痛いから悶えてるの――私はもう一人の私に抵抗するように言った。
勿論、すぐにバレる嘘だ。もう一人の私は呆れたように溜め息をつく。
「ハァ………ハァ……ハァ…………」
私は股間の痛みに悶えながら割れ目の部分に指を入れそれに沿うように動かした。クリトリスに
触れ、ビクン……!! と体に電気が走る。痛みと快感が入り混じり無秩序に様々な感覚に
支配される私の体――だんだんと痛みと快感の境目も曖昧になり、脳に送られてくる刺激が
そのどちらでもなく、どちらでもあるような不思議な感覚に私は支配されていた。
(ディアナ……次は絶対に仕返ししてやるから――)
私は急所攻撃を見舞ったディアナに復讐する事を固く誓った。ディアナのあのダイナマイト
ボディが自分の得意技である股間打ちで悶える姿――いつも悔しい思いをさせられている私が
それをすれば場内は盛りあがるだろう。同僚達にも彼女の急所攻撃の被害者は多い。おそらく
みんなが支持してくれるはずだ。それを思うと痛快な気分になる。
(例え泥沼になったって、絶対に引いてやらないんだから)
ディアナの股間を蹴っ飛ばせば、彼女もまた仕返しに来るだろう。下手をすれば急所の蹴り
あいに終始するという、プロレスとは程遠い展開になるかもしれない。でも、それでも引け
ないのだ。
(あいつ――嗤ってた)
私が股間を押さえて苦しんでるのを見て。そして楽しそうに囁いたのだ。「痛かった?」と。
そんなのは同じ女の身だから分かるはずなのに――白人でも黄色人種でも女の子の急所を
打った痛さは同じ。物凄く痛い事を知ってるくせにわざわざ聞いてきたのだ。日本語で。
(あいつが急所を打った時って、何語で悲鳴を上げるんだろう?)
"Oh! my cunt!"とか叫ぶのだろうか。私と同じように聞こえない悲鳴を上げた後、苦悶の
呻き声を上げるのだろうか。自慢のブロンドが汗だくの額に張り付き、ノーブルな鼻筋に
苦悶の皺を寄せて、プレイメイト並みのボディを艶めかしく悶えさせているディアナの姿。
それが如実に見えたような気がして私はクスクスと笑ってしまう。
そしてまた――。
(小雪先輩にも――必ずしてやるから)
私は暗い情念でそれも心に固く誓っていた。ディアナの様に露骨にやるのは体面上まずい。
だけど、練習中には股間を打つアクシデントはいっぱいある。それを悟られないで故意に
やってやる。
初日は一回。二日目は二回。一日置いて四日目には三回――。
その頃には流石に小雪先輩も気がつくだろう。ここ数日で急に股間を打つアクシデントが
多くなった事を。そしてそれが全て私が絡んでいる事も。
そうして私を見る目に不審の色が混じった時、私は告白してやる。狙ってやっている事を。
先輩は驚いて悲しむに違いない。だけど、それは私の嗜虐心をそそる事にしかならない。
そこで私は言う――これ以上急所攻撃をされたくなかったら、今夜私の部屋に来て――と。
答えはどちらでも良い。拒否したら先輩の急所攻撃の苦しみはその後も続くだけだし、
了承したらそれこそ絶好の生贄になるだけだった。
(…………)
さっきまで私を見て溜め息をついていたもう一人の私が、引いた視線でこちらを見ている
のに気がつく。もう一人の私の瞳には怯えの色が混じっていた。私の暗い情念を感じ取り、
理不尽な愛情表現を見て怖がっているのだろう。
私はじっともう一人の私を見つめる。彼女の姿に私は美緒の姿をオーバーラップさせた。
いや――『もう一人の私』なのだから、それは最初から美緒のはずだった。少なくとも
その時の私はそう思い込んだ。
(美緒、何を怖がってるの?)
私が問いかけると美緒は後退りするように離れた。私はクスクスと笑い、美緒の怯える姿を
見ながら、ぐったりとベッドに横たわって、痛む股間を擦ってオナニーをする。
その様子を鏡で見ながら、段々と私は今股間を打ったのが自分でなく美緒の様な気がしてきた。
鏡に映っている美緒は股間を押さえて悶えている。だけど、痛いだけではなかった。
しっかりと快感も感じているのだ。そう――美緒はマゾなのだ。だからこうして美緒を
苛めてもいいのだ――私はそう信じるようになった。
(ねぇ、美緒――。美緒はマゾなんだから、股間を打つと気持ち良くなるよね?)
私の幻想の中の美緒はプルプルと首を振る。そんなわけない――抗議の声が聞こえたけれど、
私はその訴えを無視した。美緒は嘘をついているからだ。
私がこうして股間を打ってその余韻を楽しんでいるのだから、美緒だってその気持ちは分かる
はずだ。私たちは、双子なんだから。
(でも……! でも……そこを打つと……痛いよ……)
(美緒も知ってるんだね? うん、痛い……耐えられないぐらい)
(じゃあ、そんなので気持ち良くなるわけなんか……ないよ……)
(本当にそう思う……?)
(………………)
美緒の言葉は段々小さくなっていく。口では否定できても体は否定できないか。私は思わず
にやっと笑いかける。美緒は俯いたままだ。
(私……美緒が急所攻撃で苦しむところ、見てみたい。美緒の可愛い悲鳴を聞いてみたい)
美緒は思わず顔を背ける。聞きたくない――でも聞かずにはいられない、そんな表情。
(それから……美緒に急所攻撃されてみたい。私も美緒に泣かされたい)
(――――!)
私の告白に美緒は驚いたようにこちらに振り返る。
そう――私は美緒をいじめたいだけじゃない。美緒にいじめられたいのだ。
美緒……。私は『私が美緒にされたい事』を美緒にするからね。お願いだから気づいて――。
私は幻想の中の美緒か本物の美緒か区別がつかない状態で自慰に耽っていた。
【5.理緒の初体験〜電気アンマ】
美緒に対する歪んだ欲望を抱く私の思いは、それだけに留まらなかった。
(でんき……あんま……)
私が急所攻撃以上に思いを馳せるのは電気アンマだった。
急所攻撃は試合で体験する(出来る?)し、それは受ける方もする方も何らかの形で実現可能
だろう。プロレス技の一つなのだから。そしてそれでも足りない時は……今日みたいに自分で
叩く事も出来る。かなり変態チックだけど……。
でも、電気アンマは相手がいないと出来ない技であった。こればかりはどうしようもない。
まさかプロレスの試合で電気アンマをするわけにもいかないし(出来なくはないが、やったら
かなりの顰蹙物だろう)、ましてや「して欲しい」等とはなかなか言い辛い。
さっきの急所攻撃計画の様に先輩をこの部屋に連れ込む事に成功すればやりたい放題だろうが、
現実にはそこまで到達するのがなかなか難しいし、『教育』するまで時間が掛かる。
(もっとエッチな事が出来る先輩か友達を見つけておくべきだったなぁ〜)
私は現状の付き合いの中でそれに乗ってくれそうな子を考えてみる。候補者は……いなかった。
急所攻撃には『反則』と言う大義名分?があるが、電気アンマの様なエッチ技だと、やったは
いいが、その後口を利いてくれなくなる可能性がある。特に小雪先輩の様なノーマルな人だと
色々と面倒な事になりそうだ……やってみると、とても面白いだろうけど。
(祐一と付き合っている間にやってもらえば良かった――)
私は思わず溜め息をつく。これについては人生でも一大痛恨事だと言っても良かった。
彼が電気アンマに興味があると知ったのは、この前の美緒との対決時だった。
(あいつがあんなに興奮するなんて――)
祐一は明らかに美緒が電気アンマされている姿に興奮していた。レスラーパンツの中身は天を
衝かんばかりに立ち、その中にいるのが苦しいかのようにブルブルと震えていた。
他のシーンでも祐一のチンコは立っていたけど、あそこまで屹立する姿は見ていない。
まさか、祐一が電気アンマに興奮するなんて――知らなかったから付き合っている間にそう
いう事をしてもらった事は無かった。むしろ、電気アンマなんて知らない顔をしていた。
迂闊におねだりして相手にその気が無かった日には十年の恋も一夜にして冷めてしまう。
流石にそんなリスクは侵せない。
(だから私、ホントは美緒に自慢するほど電気アンマってされた事が無いんだよね〜)
残念ながら学校生活では経験した事がない。美緒との姉妹喧嘩や悪戯でもした事はなかった。
その頃は電気アンマがそんなに凄い物だとは知らなかったし、急所攻撃と同じく、その概念
すら自分の中になかった。
(やっぱり……あれは最高だったなぁ♪)
私を目覚めさせた電気アンマ――それはプロの世界に入って偶然起こったものであった。
* * *
その日の興行のテーマは『コミックプロレス』だった。
TV向けのちょっとエッチな企画で、芸能人の男性と私たち女子プロレスラーが男女混合戦、
つまりミックスファイトを行う、と言うものだった。
勿論真剣勝負ではないので、技などはちゃんと手加減してるし、男性芸能人も大げさな
リアクションで笑いを取っていた。
エッチな部分と言うのは、男の人たちが使うのが、軽いセクハラ技だったりする所だ。
私も新人として参加させられ、いきなりお尻を触られて悲鳴を上げるなど、ちょっと嫌な所も
あったが、この日は男性芸能人のノリが良くて、試合が進んでいくうちに段々気にならなく
なっていった。逆に男の人を技で苦しめたりすると面白おかしくリアクションを取ってくれる
ので、それが見たくて加減をきつくしてみたりした。その時はマジ痛の悲鳴を上げていたが、
その反応の違いが楽しくて、私もついつい画的にサービスしたりした。
試合がヒートアップし、そろそろ番組のクライマックスを迎えた所で、司会者の合図で全員
リングインの指令が下された。男女混合バトルロイヤルへの発展だった。
私もその乱戦に参加した。男の人達のセクハラ技もヒートアップし、私もお尻どころか、
胸まで掴まれたりしてしまった。
「この〜〜! ちょうしにのるなぁ〜〜!!」
先輩の一人が度重なるセクハラ攻撃にキレて、ひ弱そうな男性を捕まえる。そして、両足を
掴んで開き、その間に自分の右足を差し入れた。
「食らえ、でんきあんま〜〜〜!!!」
「ひぃぃぃ〜〜!!」
その先輩がにやりと笑うと足をブルブルブル……と震わせた。それと同時に下になった男の
人が情けない悲鳴を上げて体を捩っている。
(でんき……あんま……?)
私はその言葉を聞くこと自体、初めてであった。そして先輩がやっている事をよ〜く見る。
すると――。
(やだ、先輩……! な、何をしてるの?)
先輩は男の人のアソコを踏んで震わせていたのだ。男の人はその動きにあわせて悶える。
大げさなリアクションではあったが、幾分本当に反応しているのもあるだろう。やられて
いる男の人はひくついた笑いをしていた。
(あそこって確か男の人には凄い急所なんだよね……?)
女の子だって勿論股間は急所だが、男の人は更に大変だと言う事は知識として知っていた。
だからってそこを狙うのは、当時ウブだった私には考えられない事だった。いろんな意味で
フケツだもん……。
そのシーンを見た他の先輩もサービスとばかりに次々と男の人たちを餌食にしていった。
男の人たちも女子の水着を引っ張ったりして反撃する。戦いは泥沼の様相を呈していた。
そんな時だった――。
一人の先輩が男の人を押さえつけていた私を背後から捕まえ、マットに引きずり倒した。
「きゃ……!? な、なんですか!?」
一応アイドルレスラーとの触れ込みだった私は可愛い悲鳴をあげて力なくマットに倒れる。
その時の先輩は――本当にほんの気まぐれだったのだろう。彼女にとっては男の人苛めに
飽きて、ついやってしまった程度の事かもしれない。しかし、私にとってはそれからの私の
運命を左右するぐらいの大きな出来事だった――。
「理緒ちゃ〜〜ん♪ 折角だから男性視聴者にもサービスしちゃおうか?」
「えっ……? ええっ!? わ、私……脱ぐのなんかイヤですよ!?」
男性サービスと聞いて咄嗟に胸元を守る。水着を脱がされるかもと思ったからだ。
それこそが失敗の始まりであったのだが――。
「そんな事しないよ。でも……」
「で、でも……?」
「考えようによってはもっと酷い事かもね〜♪」
「いっ……!? ちょ、ちょっと待ってくださいよぉ〜〜!!」
私の抵抗空しく、もう一人の先輩が参加して二人掛りで捕まり、一人には上半身をがっちり
押さえられた。もう一人の先輩が私の両方の足首を掴んで両脇に抱え込む。
この姿勢はまさか、さっきの――。
「理緒ちゃん、電気アンマって……された事、ある?」
やっぱり〜〜!! 私は慌てて逃げようとして体を思い切り捩る。しかし、上半身は完全に
押さえ込まれているので、辛うじて腰を捻ったり足を動かして抵抗するぐらいしか出来ない。
しかも両手も使えないので、いざ電気アンマをしに先輩の足が太股の間を割ってに侵入しよう
とした時に、自分の手で股間を守る事が出来ない。
「ちょ……ちょっと……だ、ダメです……」
私は生まれて初めての体験に恐怖し、必死で脱出を試みる。
男の人なら冗談で済むが、女の子がやられたのではシャレにならないのでは? と、当時は
思ったし、そんな辱めには到底耐えられそうになかったからだ。
しかし、それは完全に徒労に終わった。二人掛りでしっかりと捕らえられた状況から逃げ
出せるほど当時の私は強くなかった。
「まぁ、まぁ、まぁ……何事も経験だし♪」
「ここで色っぽく悶えたら人気急上昇かもよ?」
「二人とも無責任な事を言わないで下さい〜! こんな経験いりませ〜〜ん!!」
私は半泣きになって抗議したが、先輩たちは「その様子が可愛い〜♪」とか言って離して
くれない。そして、ついにピンクのレオタードに包まれた股間に足があてがわれた。
「ひゃうん……!?」
その初めての感触に私は小さく悲鳴を上げる。それは先輩達の悪戯心を刺激したらしく、
二人ともニヤニヤと意地悪に笑っている。
「や、止めて下さい! そんな……TVに映ってるのに〜」
「だから男性視聴者サービスなんじゃない♪ みんな〜、今から理緒ちゃんに電気アンマ、
やっちゃいま〜す!」
先輩が高々と宣言すると場内は一気に沸いた。
「おおっと!? これは掟破りの女の子受け電気アンマか!? しかも、されているのは
美少女アイドルレスラー、柊理緒ちゃんだ〜〜ッ!!」
司会者の声が響き渡り、ますますボルテージが上がっていく。もう……皆でいい気になって!
「やだ〜〜もう! …………はぅわ!?」
私の悲鳴も聞こえないぐらいの喧騒の中、先輩の電気アンマが繰り出されてくるのを感じた。
そして私はそれが容易ならない事態である事をすぐに悟った。
グリグリグリ……ダダダダ……ダダダダダダダダダダダ……!!
「ひゃうううん……!! せ、先輩そこはッ……!!」
私はいきなり自分の最大の弱点を突かれた事を知った。多分、先輩は狙ったのではなく、
単なる偶然なんだろう。狙っても簡単に出来ることではない。
クリトリスのやや下から突き上げるように振動させられる――これは私の最大級の弱点なのだ。
自分で慰める時にも最後のフィニッシュで責める所でもある。
「うぁああああ……!! やめて……先輩!」
私は殆ど悲鳴を上げていたが、周囲の喧騒に何を言ってるかが先輩には聞こえない。
むしろいい感じで盛り上げているように見えたらしく、先輩の電気アンマの圧迫は更に
強くなる。グリグリと割れ目に深く踵が食い込むように振動を与える電気アンマ――それに
耐えるのは無理だった。
「ギ……ギブアップです! ギブ! ギブ〜〜!! ああん……せんぱぁ〜い……!!」
私は上半身を捕まえていたもう一人の先輩の縛めを振り切って電気アンマしてくる足を退け
ようとした。しかし、手と足では力の差が大きい。それに今されている電気アンマはする側の
力が最も入れやすいポジションで、される側の私の方は力が入りにくい状態だった。
だから自力での脱出は殆ど不可能だ。
(せ、先輩が止めてくれないと…………はぁんんッ!)
先輩は止めてくれるどころか私が抵抗すると更に面白がってしつこく電気アンマし続ける。
私の太股はピンと伸ばされ、電気アンマの振動だけではなく、内側から込み上げる震えで
プルプルと震えていた。もう限界なのだ――。
「おね……がい……。せんぱ……い……。やめ……て……」
止めてくれなきゃ……とんでもない事になってしまう――私は腰の辺りから下腹にかけての
一帯が、ビクビクと不穏な震えに襲われるのを感じていた。
それは、おしっこを我慢し続けて限界を越えそうな感覚に近かった。
「だめ……もう……うぁぁああ…あッ!!」
おしっこをしたければトイレに駆け込めば間に合う。だけど、電気アンマされている状態で
逃げ出すのは不可能だった。何かを解き放ちたい気持ちが高まる中、それを無理矢理止められ
た上に、どんどんと女の子の秘密の割れ目をいじめられて、強制的に高まりをヒートアップ
させられる気持ち。勿論、限界など考慮してくれない。
先輩は私の内心など知らないだろう。ほとんど無邪気と言って良いほど、悪戯小僧の様な
表情で電気アンマを楽しんでいる。
私は、もしかしたら先輩はワザとやっているのでは? と疑問すら抱いた。
「やめて……。やめてよぉ……」
私はこの時、我慢の限界が来ているのに強制的に電気アンマされる辛さを痛烈に味合わされた。
先輩にそれほど悪意が無い分、電気アンマそのものには容赦が無かった。おそらく先輩は
テンションが上がりきっていて私の状態を見極める事が出来なかったのだ。
その一方で――。
(なんだか……へんだよぉ……)
やめてほしいのにやめてもらえない、このもどかしさと焦燥感、そして内側から熱くてとろり
とした蜜が溢れるような感覚。
(私……感じちゃってる……の?)
それが性感だったのかどうかは今でも分からない。しかし私は間違いなくこの強制されている
に対して、邪な期待が募っていたのは事実だった。
女の子の大事なところから体の中に強制的に送られてくる振動がどんどん体内を駆け巡り、
それが逃げ場を失ってもどかしい感覚が蓄積する状態。おしっこを出したいのにその入り口を
無理矢理押さえられて放出できない様なちょっと苦しいような切ないような気持ち――実際に
それはその通りの気持ちだったのかもしれない。自分を解き放って快楽に溺れたい気持ちを
抑える様に先輩は私の女の子の急所を圧迫したのだ。
「ハァ……ハァ……ハァ……」
私は抵抗する力もなくなり、大きく息を荒げて先輩のなすがままになっているしかなかった。
そして、もう少しであられもない姿をTVで晒してしまいそうになる瞬間――。
ピーーーーーッ!!
おぼろげな意識で私は笛の音を聞いた。
「終了〜〜!! 女子プロレスラーチームのフォール勝ちで〜〜す!!」
気がつくと、どうやら試合(なのか?)は両軍の選手が入り乱れる中、悪戯されている私に
関係のない所で男性芸人に折り重なってフォールを決めた先輩達がいたらしい。
体重の重い二人の女子レスラーの下にはひ弱そうな芸人が3人程潰されていた。
「アハハ、もう終わり? 楽勝ジャン!」
私に電気アンマしていた先輩も私を解放し、芸人達が折り重なっている更にその上から
フライング・ボディプレスで上からのしかかった。下の芸人達が蛙を踏み潰したような
声をあげる。
みんなが楽しそうな中、私はただ一人、潤んだ目で呆然としていた。女性レポーターがそれに
気づき、私にマイクを向ける。
「理緒ちゃん、なんか凄い事されてたじゃない!? 大丈夫だった?」
周囲が大笑いする。私は体の火照りが全く治まらない状態だったが、それを隠すように笑顔を
向けた。
「ホントですよ、もう〜〜! 智絵先輩!! 冗談でやっていい事と悪い事がありますよ!」
私が先輩にポカポカと冗談の様な攻撃で叩く。周囲が微笑ましげにそれを見て笑っていた。
本当だったら拳で顔面パンチを食らわせてやりたい気持ちだったが、オンエア中なので引き
つった笑顔でごまかす。こんな事でイメージを悪くして商品価値を下げたくない。
「でも、大丈夫だった? 大事な所、痛くなかった?」
女性レポーターの指摘にカメラが私の股間にズームインしてきたので慌てて両手で隠す。
「だ、大丈夫です……ちょ、ちょっと! どこを撮ってるんですか!!」
私は股間を押さえたままカメラに蹴りを入れる真似をする。カメラは慌てておどけた様に
引き下がった。みんながその様子を見て笑っている。
そう――さっきの先輩の電気アンマはバライティ番組のお笑いのエッセンスに過ぎない。
普通の人から見ればただのハプニング映像。次の日には忘れてしまう一幕だ。ちょっとエッチ
だったけど、女子アナのスカートが捲れたとかその程度のものでしかない。
だが、それが本当はそうでない事を、私は後日知ることになる。
それはやはり、私の体が熱く火照って苛められた所がじんわりと濡れるに値する出来事だった
のだ。私はそれを最近覚えたインターネットで思い知る事になる。
【6.電気アンマサイト】
その『柊理緒・電気アンマ事件』があった数日後――。
「おはよーございま〜〜す……ふぁあ〜」
私が欠伸をしながらだるだると事務所に入ると、ある机に群がっていた先輩達が一斉に
こちらを見る。私が気がついてそちらを見ると先輩達はクスクスと笑っていた。
一体何なのか。
先輩達が集まっている机に近づいてみる。どうやらみんなノートパソコンの画面に見入って
いる様だ。私が近づくと、先輩のうち何人かが道を空けた。クスクスと忍び笑いしながら。
(…………?)
不審に思いながら、その画面を覗き込む。その瞬間……私の顔面の筋肉は凍りついた。
画面には、なんと先日の電気アンマ事件の様子の静止画が中央に大きく掲載されていた。
この様なセンセーショナルなテキストを添えて。
『NEW!! 神降臨! 柊理緒(女子プロレス)の電気アンマシーン!の動画アップ』
『これほど完璧な電気アンマシーンがかつてあっただろうか!? 三森智絵GJ!』
「な……なんですか、これは……?」
私はひくつく唇で、辛うじて呟いた。周りの先輩達が一斉に大笑いする。
「アハハハ! 何って、書いてある通りじゃないの?」
「智絵もとんでもない事したよね〜。クックックク………」
「それにしてもすごぉ〜い! 男の人達、こういうのが好きなんだ」
先輩達は面白がってサイトのリンクをあちこちクリックしてゆく。そこには電気アンマ
されている女の子達の写真や絵などが沢山あったりして先輩達を引かせていたが、BBSで
私の事を論議しているスレッドを見つけると、キャーキャー言いながらその文章を声に出して
読み上げたりしていた。
「何々……『生きてて良かった〜(ー人ー)』って、これ拝んでるの?」
「『さいっこうのシーンです!』って、良かったねぇ、この人」
「『抜きますた…… (;´Д`)ハァハァ』って……きゃあ〜!!」
私は恥かしげに俯くしかなかった。たかだかバライティ番組の1コーナーなのに、ネットの
片隅ではこんな大騒ぎになってたなんて……。
小雪先輩が私を気づかってか、あまりカゲキな映像が出ないように?戻りアイコンを
頻繁にクリックしてくれたが、それでも十分に私がそのサイトでどういう扱いを受けている
のかがわかる……。
「あの時はノリでやっちゃったけど、こうしてみると随分エロエロな事しちゃったね〜〜。
ごめんね、理緒」
智絵先輩が両手を合わせて悪戯っぽく謝る。今更謝られても遅い。私は既に『彼ら』の
アイドルになってしまったのだから……。
「あ、あんまりそんなのを見てちゃ理緒が可哀想だよ……そろそろ練習を始めよ。ね?」
例によってとってつけたように取り成してくれるのは小雪先輩だ。他の先輩達もひとしきり
私をからかえたら満足したようで、クスクスと笑ったり、気の毒そうに私の肩を叩いたり
しながら練習場に向かっていく。
ぽつん……と一人事務所に取り残された私は、その画面に見入っていた。
動画はまさに電気アンマが最高潮に達しようとする所だった。
(私が……『おもらしした』所だ――あっ!!)
動画はその時、一気に電気アンマされている股間をズームアップしていた。
その時、ほんの僅かな秒数だと思う。私の股間に染みに似たものが映っている場面があった
のだ。多分、カメラワーク自体は意図的にそれを映そうとしたのではなく、単なる偶然なん
だろう。私が気づいた次の瞬間には電気アンマされている全体画に切り替わっていた。
普通に見ている分には只の悪乗り乱痴気騒ぎにしか見えないはずだ。
念の為にもう一度動画を確認し、そのシーンがそんなにハッキリとは映っていないを見て
ホッと一息つく。
(だけど、それを意識してみている人たちの目には、どう映ったんだろ……?)
私はブラウザの履歴画面を開けると、一時ファイルとリンクを消去した。
多分、気のいい先輩達がこのサイトを再び見に行って私を苛める事はないだろう。少なくとも
全員でこんな大騒ぎをする事は無いはずだ。彼女たちにとって、それは一時のネタに過ぎない
のだから――。
でも、そうじゃない人達にとってはどうなのか――。小雪先輩はほんの触りだけしか見せなか
ったが、もし電気アンマに興味がある人があれを見たら――。私はノートパソコンをシャット
ダウンしながら、胸騒ぎを抑える事が出来なかった。
* * *
その日の夜――。
昼間の一件のせいで身が入らなかった練習を終えて帰宅した私は、着替えもそこそこに部屋の
パソコンの電源を投入した。OSが起動し、ウィルスチェックが始まった後、デスクトップ
画面が立ち上がる。
私はそこで一息つき、コーヒーを入れながら、ブラウザのアイコンをダブルクリックした。
(多分、これで見つかるはず……)
起動画面から検索ルーチンを選択し、検索語を入力する――『柊理緒 電気アンマ』と。
問題のサイトはすぐに見つかった。検索一覧の一番上に出ている。
『電気アンマFAN』と言うのがそのサイトの名前だった。
(…………まったく)
思わずがっくりと肩を落として溜め息をついてしまう。こんな検索語で10件も引っかかる
なんて。世の中、自分の事をどう思われてるか分かったものじゃない。
私はコーヒーを一口すすり、気を落ち着かせてからそのサイトのリンクをクリックする。
程なく年齢コード確認画面になり「ENTER」をクリックすると、トップ画面が現れた。
昼間事務所で見たやつである。
タイトルには大きく『電気アンマFAN』と。"since 200X.X.XX"と見ると足掛け4年もの間
このサイトは運営されていて、しかも需要が途絶えていないようだ。ページの作りもかなり
使いやすく良く出来たものだった。
先輩達は笑い話で済ませていたが、この様なマニアックな内容にしっかりとしたサイト
運営ができている事自体、私は不思議な気持ちを覚えた。
そして……その需要のあるサイトの表紙を飾るのが私なのだ――。
トップ画面は私が電気アンマされているものだったが、使われている画像は違っていた。
電気アンマされている場面のアップだ。隣には私の水着姿の全身像と、その股間のアップの
画像も掲載されている。いずれも"NEW"マークがついている。更新も頻繁らしい。
(ここに来る男の人たちは、これを見ながら想像してるのかな……?)
それを考えると私は物凄い羞恥心に襲われた。私の水着姿は雑誌などにも出ているから、
それが公開されている事についてはそれほど抵抗も違和感もない。
しかし、それが『電気アンマ』のサイトで、その部分のアップを載せられていたら、それが
何のためかは容易に想像がつく。
みんなこれを見て妄想するんだ――そう思うだけで私は体の奥からじゅん……と溢れるものを
感じていた。
"GALLERY"の項目をクリックして私は更に目を見張る。そこにはサイトの主催者自らが撮った
写真や動画、或いは投稿写真・イラストなどで埋め尽くされていた。
一番の驚きは、そこに”特別室”扱いで私の特集がある事だった。
その入口には私のキュートな笑顔があった……。商売用とは言え、自分の媚売った顔に迎え
出られると、当人としては思わず拳を握り締めたくなる。こういう目的で勝手に使うか、と。
(ホントに、もう……)
気を取り直して自分の笑顔をクリックすると、そこには数々の私の写真と動画、それに
イラストまでが展示されていた。
(なんだか、"NEW"マークが凄く多い……)
どうやらそれは先日のバラエティの電気アンマ関係の編集をしたものらしかった。高画質で
掲載されたその静止画群は私が電気アンマに悶える姿を余すところ無く捉えていた。
電気アンマされて悶えている表情。
電気アンマされている部分のアップ。
電気アンマされている高画質の動画。
どれを見てもそれは先日の体験を如実に思い起こさせられる――私は当事者なのだから。
しかも、驚いた事に"NEW"の大半は先日の中継とは別角度のカメラワークで撮影されたもの
だった。現場にいた関係者が撮ったものなのだろうか? まさしくお宝映像なのだろう。
このホームページの主宰者のコメントを見る。ハンドル名は『議長』と言うらしい。
『まさに我々が長らく待ち望んだ電気アンマシーンが繰り広げられた! 加害者の三森智絵は
明るいキャラが売りの中堅レスラーで、被害者の柊理緒は言わずと知れた女子プロレス界
ナンバー1の美少女! 先日の急所攻撃悶絶シーンで我々を熱く燃え上がらせてくれた
彼女がまたやってくれた! 彼女は我々のアイドルだ! 大切に育てていこう!』
「………………」
何と言うか、開いた口が塞がらないとはこういう心境を言うのだろう。
なにか、凄く間違ったアイドルにされている気がする……というか、やられたこっちの気も
知らず、何が『熱く燃え上がらせてくれた』だ。すっごく痛かったんだから!
『素材も最高なら、この電気アンマ自体も今までの中で最高クラスの物と言える。加害者の
三森嬢のリングシューズがしっかりと理緒ちゃんの割れ目の部分に食い込んでいる状態が、
この絵でご覧いただけるだろうか? その時の理緒ちゃんの表情がこれである』
私はその構成にドキリとしてしまった。まさしくその画の通り、私は最初に足を股間に
置かれた時から困惑していたのだ。こんなサイトにしては無駄に分かりやすい解説だ。
『まだ電気アンマは動いていないのにこの切なげで困った表情の理緒ちゃん。これは彼女の
急所中の急所にピンポイントで食い込んでいる証拠だ。三森嬢がそれを知っていたかどうかは
ともかく、この最初のポジションセットで我らが理緒ちゃんの運命は決まってしまった』
(………………)
私は思わずその解説に見入ってしまった。『議長』のコメントは全て的を射ていた。私の
急所もしっかり見抜いている。刺激するポイントと反応する表情で、女の子それぞれが持つ
最大の急所の場所を画面から見抜くなんて――この人は女の子の扱いに長けているのかも
しれない。
『議長』のコメントは更に続く。
『そしてここから理緒ちゃんにとっては甘美な地獄の時間が続く。この画像を見てもらえ
れば分かるとおり、理緒ちゃんはこの段階でギブアップしている。しかし三森嬢は周囲の
喧騒に全く理緒ちゃんの様子に気づかない。これこそが史上最高の電気アンマを生み出す
要因となったのだ』
『電気アンマの魅力はいくつかあるが、その中でも大きいのが”電気アンマは一人でする
ものではない”と言う事だ。振動が好きなだけなら自分で電動バイブを股間に当てれば事が
足りる。しかし、電気アンマは相手が止めてくれないと終わらない。また力の加減も自分の
意志では決められない。このシーンはその電気アンマされる女の子の悲劇がしっかり演出
されて最高のモノとなった』
『理緒ちゃんは限界を既に越えているのにやめてもらえない。その苦悶が表情に表れ、
我々のリビドーを刺激していく。そして、その結果がこれだ! この画像を見て戴ければ
理緒ちゃんがこの苦悶をどう感じていたか、手に取るように分かるだろう!』
(………………!!!)
その画像は……私が智絵先輩に電気アンマされている時の股間のアップだった。そこには
電気アンマされて局部を濡らして悶えている私の姿が映っていたのだ!
(な、な、な、な…………なによ、これぇ〜〜!?)
思わず私は画面に掴みかからんばかりに近寄った。私が事務所で念のため確認したTV中継
カメラの映像からではそのシーンはほんの少ししか映し出されていなかった。
だからこそ私はホッとしたのだったけど――これは……この別角度からの映像にはしっかりと
捉えられている!
(何て事するのよ、もう!!)
目の前にこの『議長』が居たらぶん殴ってたに違いない。このサイトを見てる人たちは私が
この電気アンマで感じてしまっている事を知っているのだ――そう思うと顔から火が出そう
になる。明日からは表を歩くだけで周囲の人の視線が気になってしまうかもしれない。
この『議長』って人、それから流出映像を提供した関係者――もし犯人が判明したら覚悟
しなさいよ――と、私は復讐の炎を燃やした。最低でも金玉蹴りの刑は確実だからね!
それにしても、昼間、先輩達にこの映像を見られなくて良かったとつくづく思う。
あれ? でも……先輩たちはどうしてこの画までたどり着けなかったんだっけ?
ちょっと思い出せなかったが、誰かが深く潜らないように操作してくれていた気もする。
電気アンマ事件特集以外の私のコーナーに目を向けると、私がデビュー戦でディアナに
食らった急所攻撃の特集もあった。
こちらには『日本女子プロレス史上、最高の急所攻撃シーン』と名打ってあった。
(…………)
よくよくこのサイトの『最高』に縁があるものだ、と思った。
光栄なんだろうけど、やられる身となれば、賛辞の言葉を貰ってもありがたくも何ともない。
こちらの方は公開試合と、あってあらゆる角度からの静止画と動画が掲載されていた。
過去のトップ画としてインパクトの瞬間が大写しになった高画質の静止画像があった。
(こんなのが表紙になってたの……? やだなぁ……)
女の子が急所攻撃で苦しんでるシーンを見て喜ぶなんて……もうサイテー! ……と思い
ながらも、私がもしそういうコメントを残したらきっとこの『議長』は喜んだりするんだろう
な……と、力が抜ける。
ここにも勿論、『議長』のコメントが掲載されている。
『この急所攻撃は加害者の打ち上げた角度、力、インパクト、全てが完璧であり、また被害者
のルックス、リアクションともこれ以上は望めないほど理想的なものであった。被害者が
悶えている横で加害者が挑発している姿もGOOD。このシーンを演じてくれた二人の女子
レスラーには多大な感謝と惜しみない賛辞を送りたい』
だと。喜んで頂けて光栄ですわ、『議長』様。思わず、はぁ……と、溜め息が漏れる。
まぁ、プロレスの楽しみ方は人それぞれだし、喜んでもらえるなら――ここまでこれでもかと
ばかりに自分の電気アンマシーンや急所攻撃シーンを見せ付けられると、諦めに似た心境にも
なってくる。とは言え、女の子としてのピンチになりかねないので、これ以上の期待には
応えたくないけれど。
リンクを辿って”BBS”や”チャットログ”を開いてみる。
そこにはこのサイトを訪れる人達の妄想が溢れかえっていた。ここの所の話題はやはり私が
独占していたようだ(ふぅ……)。何人もの人が、何ページにも渡って私の電気アンマ
シーンについて語っている。
『プロレスでは電気アンマがないのが残念……』
『ディアナに電気アンマを教えるというのはどうだ? 外国人選手は電気アンマを知らない
だろうから』
『それ、イイ!(・∀・)』
『どうやって教えるんだよ!www』
『議長ならツテもあるし、なんとか……(・∀・)』
『私……? 出来なくもないけど、ディアナはハードコアタイプだから攻撃的な反則なら
やってくれるけど……』
『電気アンマは反則じゃないんですか?w』
『多分w。ヒールにはヒールのポリシーがありますからね。急所攻撃は反則だからやって
くれるんであって、ディアナが意地悪技とかエッチ技として見てくれているかどうか……
ただの遊びと思われたらやってくれませんね』
『急所攻撃と言えば理緒ちゃんにも是非ディアナに反撃してホスイ!』
『そのまま泥沼の股間打ち合いとか……イタタ (;´Д`)タッテキチャッタ』
『うーん、ディアナが理緒ちゃんに電気アンマしてくれたら最高なんだけどな〜。もうあんな
シチュエーションはないのだろうか』
『こうなったら理緒ちゃんをキャットファイトの道へ引きずり込むとか』
『だったら議長にマッチメイクをキボン!ヽ(゚∀゚)ノ TVイベントとかでどうですか!?』
『う〜〜ん……(^^;。理緒ちゃんがせめてハタチだったらなぁ……』
私はカップを手にすると残ったコーヒーを一気に飲み干した。そして――。
(…………。お前ら全員、金玉つぶしの刑だ〜〜〜!!ヽ(`Д´)ノ)
モニターの前で握った拳がワナワナと震える。ホント、好き勝手に書いてくれて。
何? もし私がハタチだったら、エッチプロレスの場に引き出されて電気アンマ三昧の日々
なんですか? まったく……。
それにしても、『議長』はここに書いてあるのがフカシじゃなきゃ、うちの興行にも関われる
立場の人なのか……? 誰だろう……うちで興行権を一手に握ってるの社長は現役レスラーの
女性だし……テレビ局関係の人? だとしたら『お宝映像』の謎も解けるけど……。
『それにしても、女の子って急所攻撃されるとどのぐらい痛いのかな?』
『理緒ちゃんは大悶絶してましたね〜。他の子もやられた時は痛がってるし』
『頑張ってアソコを押さえない子もいるけど……?』
『恥かしいからだろうね 。その時の表情もいいなぁ』
『だけど、最後には崩れてしまう。頑張ってても耐え切れなくてダウン、ってのは萌えだな』
『理緒ちゃんみたいなクリーンヒットはなかなか見れないね。一番やられて欲しい娘が一番
最高の急所攻撃を受けたなんて……何度でも言う、ディアナ、GJ!(゚ー^)b』
『どう痛いのかが興味あるな〜。議長、女性陣はどう言ってました?』
『流石にそれは……聞いた事ないかな^^;。でも、理緒ちゃんの悶絶具合を見れば女の子も
間違いなく股間は急所だね』
『ディアナにはもっと沢山急所攻撃をするように伝えて置いてくださ〜い!ヽ(´▽`)/』
…………痛いです。女の子も痛いんです! 思わず飛んじゃいます!!ヽ(`Д´)ノウワァン!!
だからお願い……ディアナを煽るのは止めてください……orz>議長。
……と、ここまでは半ば冗談の様な(私にとっちゃ冗談じゃすまないけど)会話が続いていた
けれど……。
『電気アンマは無理かぁ〜』
『議長がそう言うなら理緒ちゃんがハタチになるまで待つか』
『そうだな、それまでは理緒ちゃんに電気アンマする妄想で楽しもう』
『やっぱり、電気アンマは座った状態? 立った状態?』
『座った方がしっかりと安定するからな〜。立った状態でやられている表情を良く見るのも
ありだけど』
『リバース式もいいぞ。ノーマル式と違ってうつ伏せだから絶対に逃げられない』
『つか、おまいら、理緒ちゃんを押さえ込めると思うかね? 相手はプロだぞ?』
『プロと言っても、力は案外大した事ないですよね?>議長』
『ん……? まぁ、握力とかは40kgなかったりするだろうね』
『へぇ……そんなもんか。ぢゃあ、腕力は楽勝で勝てるじゃんヽ(´▽`)/』
『だけど、女子も下半身の力は結構強いよ? 電気アンマにするまでに持って行くのは
大変かも』
『大丈夫、何なら先にボディに一発……』
『外道だ、外道!w でもまあ、抵抗されたらやるしかないか?』
『集団なら楽勝だな。二人居ればOK?』
『ボディならいっその事、股間に打ち込んでみるのはどう?』
『急所攻撃炸裂!(・∀・)イイ!! けど、電気アンマの感度が下がったりしないかな?』
『濡らせばそんなに痛くないんじゃないか? 先に捕まえてみんなでいじくって遊ぶ?』
『いいな〜、悪戯w。カンチョーとか乳首攻撃とか』
『そしてしっかりと両足を抱えた電気アンマ!! やっぱり電気アンマは両足を抱えて
やらないとな!』
『俺は片足だけの崩れ電気アンマでもいいけどな。二人居ればツープラトンだ』
『理緒ちゃんってどこまで許してくれるかな?』
『集団で剥くって段階で、もはや許しも何も無いと……w』
『もう、やってしまえる気でいるしwwww』
(…………。なんか……ヘンな気持ちになってきちゃった……)
私は自分がおかしくなったのか、と錯覚する。彼らの会話を違和感なく読んでいけるなんて。
彼らは私を――犯そうと企んでいるのだ。手段が電気アンマになっただけの集団レイプ。
私は彼らにとってアイドルかもしれない。それと同時に見て楽しむだけの人形じゃない。
オナペットでもあるのだ。私を穢し、弄んで楽しむオナペット――。
このマニア達の執着心に嫌悪感を抱かなかったわけではない。しかし、何故かそれに対し、
ゾクゾクと体の内から込み上げてくるこの震えはなんだろう――最初はマニア達の自分を
見る目に対するおぞましさかと思った。けど、それはすぐに『それだけではない』もので
ある事が自覚できた。自分の気持ちに嘘はつけない――そう、私は感じているのだ。
彼らの欲望の視線に晒されている自分の肉体を思い浮かべて。
(もし、このBBSに私が自分の名前で投稿したら……この人たちはどう反応するかな?)
半分悪戯心が混じった気持ちで私は想像してみる。
どういう事を書けばいいだろう。電気アンマされた時の感想を書いてみるか。彼らが疑問に
思ってる『女の子が急所攻撃された時の痛さ』について詳しく書いてあげようか。
或いは、『電気アンマレイプ』を企むやつらに対し、宣戦布告してやろうか。
それとも――私の本心を書いてみようか。
『みなさんに 電気アンマ されてみたいです……』と。
私は思わずその光景を思い浮かべて自分の股間に手をやった。そこは熱く湿っている。
(なんだか……気が遠く――)
私は熱く湿ったそこに優しく指をあて、ゆっくりと上下させていった――。
* * *
暗い部屋で一糸纏わぬ全裸の私を沢山の裸の男達が囲んでいた。男達は大きくて太ってて
醜かった。何故かみんな一様に度の強い眼鏡をかけ長い髪を伸ばし、腹は三段腹だった。
そしてその肉に埋もれるようにして小さな怒張が時折姿を覗かせる――その先っちょは赤黒く
テラテラと濡れて光っている。
彼らは運動神経は大した事が無さそうだった。1対1ならまずは私が勝てる。あの汚らしい
怒張を蹴り上げてやれば4〜5人は……いやもっと倒せるかもしれない。
しかし、そこは出口の無い部屋だ。懸命に抵抗して逃げ回って男達を倒しまくっても私は
逃げる事が出来ない。私は襲い掛かって来る男達の金玉を次々と蹴り上げて撃退していっ
たが、いくら倒しても後から後から押し寄せてくる。そのうちに蹴られた男達も復活して
懲りもせずに私ににじり寄ってきた。蹴られた怒張は赤く腫れていたが、怒りを示すかの
ようにプルプルと奮い立つ姿を見て、そのおぞましさに私の背中の産毛が総立ちになる。
そしてついに、力が尽きた私は部屋の隅に追い詰められ、怯えた目でにじり寄る男達を
見つめていた。彼らはゆっくりと私を怖がらせて楽しむかのように四方八方から近寄ってくる。
私はもはや抵抗する気力も無く、只ひたすら両手で胸を隠し内股になって股間を守るだけ
だった。股間を守る太股から足元にかけてガクガクと震え、立っているのもままならない。
男達は震える生贄の私を捕まえ、そのまま床に敷いたマットに寝かしつけた。
(やめて……許して……)
声はちゃんと出たと思う。私は許しを請いながら怯えた瞳を見開き、男達に縋るような哀願の
視線を送る。しかし、男達は粛々と私の両腕を捕まえ、身動きできないようにして座らせた。
その私と向き合うような体勢で一人の男が目の前に座った。その男は私と視線が合うとニヤリ
とイヤらしく笑った。そのねつい視線に私は再び全身の産毛が総毛立つ。
男は私の両足首を大きな手でがっちりと掴んだ。
(い……いや……)
私はつかまれたままの状態で、引き寄せられまいと懸命に抗った。だが、男の方が力が強い。
足首が痛くなるほどギュッとつかまれ、私は小さく悲鳴を上げる。
怯えた目でその男の股間を見る。腹の肉の間から顔を出したそれは、それ自体が別の生き物の
様に赤黒く屹立し、ブルブルと震えていた。
(私を見て……興奮してるんだ――)
自分が相手のものを見えているという事は、相手も私のモノを見ているはず……私は恥かしく
なって真っ赤になりながら懸命に内股になる。しかし、男にがっちりと両足を掴まれている
ため、完全には閉じられなかった。男の視線をそこに感じる。きっと隠れていないに違いない。
そう思うとカァァ……と頬が熱くなる。
(少し……腫れてる?)
男のモノをよく見ると少し腫れ上がってるのが分かる。屹立しているものだけでなく、ぶら
下がっているタマもだ。きっとさっきの乱戦で自分が蹴ってやったからに違いない。
(仕返し……されるのかな?)
私は自分の胸が高鳴るのを感じた。男はきっと復讐心に燃えているだろう。男の急所を蹴り
上げられたのだから当たり前だ。そして今は蹴り返すのに絶好のチャンス。
(や……やだよぉ……)
私は半泣きになる。急所攻撃はディアナに受けた事がある。それ以外にも練習中にそこを打つ
のはしばしば……だけど、それは全部女の子にされた事だ。
(男の人にされるなんて……ヤダ……)
私は間違いなくそう思った。女の子の大事な所をデリカシーの無い男なんかにいじられたく
ない。勿論、蹴られるのもいやだ。だけど……。
(本当に……本当に『それだけ』なの――?)
私は思わず全身を振るわせた。勿論、いやに決まってる。ましてや目の前にいる男は祐一でも
好きな男でも自分好みのハンサムな男性でもない。ぬらぬらと小汚い欲望を発するだけの只の
デブのキモヲタ男なのだ。それなのに……そんな事を聞くのは……『誰』?
(『誰』って……決まってるじゃない。ここは『あなたの』空想の世界なんだよ? この状況を
望んでるのは一人しかいない――それは『あなた』。柊理緒ちゃんなんだよ)
ち……ちがうよ! 私はその答えに首を振った。認めたくない。そんなのヤダ。これが私の
望んだ姿だなんて――絶対にイヤ!!
しかし――私の思いとは裏腹に男はゆっくりと私の股間に足を割りいれていく。男が何を
したいのか、すぐに分かった。勿論、電気アンマをするつもりなのだ。
「いや……いやぁ!!」
私は泣き叫んで暴れようとする。しかし、上半身をデブ3人がかりで押さえつけられ、辛うじて
動いたのは膝だけだった。懸命にじたばたしたが、密着するデブの気持ち悪さで力が入らず、
その体重を跳ね返すことが出来ない。そのうち二人は私の胸を揉みだした。胸を触られるおぞ
ましさに私は悲鳴を上げた。そして――。
「うっ…………ああッ!!」
下半身を担当している男の踵が私の股間に到達した。そしてゆっくりと私の割れ目の部分に
圧力を掛けていく。無骨な男の踵のが女の子の敏感な柔肌にあてがわれる感触!! 私は
思わず両足をすぼめて相手の足を挟みこむようにしたが、それはより一層股間に踵を食い
込ませる効果しかなかった。
「はぁううう……!! だ、だめぇ〜〜!!!」
私は左右に首を振り、全身を暴れさせる。しかし、首以外は殆ど動かない。逆に私のショート
カットの髪が上半身を押さえているデブヲタ達の鼻腔を擽り、悦ばせているだけだった。
「うっ……ううう…………はぁ……あ……んッ!」
男は踵を震わせて振動を送ってくる。私の女の子の急所はブルブルと強制的に震えさせられ、
喘ぎ声も震えたように途切れ途切れになる。
男の力でされる電気アンマは強烈なインパクトがあった。女の子同士と違って全く容赦が
ない。私の両足はピンと伸ばされ、いきなり踵での圧迫から始められた。
(これって……さっきの画像にあった男の人にされる女の子たちと同じ……)
”M→F特集”と名打っていたコーナーでは男の人にされる女の子の画像ばかりが集められ
ていた。ホテルのベッドなどが多かったので実際に女の子をスカウトして撮ったものが
多いのだろう。そこで電気アンマされている状況で多かったのは、両足をこれ以上なく
ピンと伸ばされた状態で股間をグリグリされている場面だった。女の子たちはみな一様に
仰け反って悲鳴を上げていた。辛そうな表情や感じている表情、あるいはくすぐったそうな
表情もあったが、『効いている』と言う意味では確実にその急所責めは効いている様だった。
多分、威力その物が違うのだ。男の人がする電気アンマは100%の力でする事が多いの
ではないか、と先程の画像群を見て思った。どれもこれも『遊び』が感じられないのだ。
強弱はともかく、いつも本気で電気アンマしている、そんな印象だった。
女の子同士ならもっと沢山遊びを入れると思う。ゆるゆるとじゃれあいの様な悪戯電気アンマ
から、優しく感じさせる甘甘電気アンマ、濡らす事が目的のレズ前戯型電気アンマ――勿論、
100%の力で苛めたり感じさせたりする事もあるが、バリエーションが豊富に出来るはずだ。
経験はそれほどないけれど、女の子としてそのぐらいは思いつく。
だけど男は――私がさっきこいつらに渾身の金玉蹴りをしたように(それが死ぬほど痛い事は
知識として知っていた)、異性間の責めの方が同性間の責めよりも容赦が無いらしい。
お互いにその気持ちが分からないのだから仕方が無いのだろうか――。
「ふわぁああッ!!……くっ……!!」
男の電気アンマは容赦なく私の急所を苛む。全身汗だくになって抵抗しているが、男は
涼しい顔でブルブルと股間を震えさせ続けるのだ。この単調でも威力のある攻撃に私の
体にも変化が訪れる――男の踵の滑りが段々良くなってきた。柔らかな急所を嬲る感覚から
ぬるぬると滑る様な感触に――それに気づいた男がニヤリと私に笑いかけた。
(そんな顔で見ないで……!!)
私は頬を赤らめて男から顔を背けた。男は私を見る事で私を辱めているのだ。
(いいんだろ? 感じてるんだろ?)
男の囁く声が聞こえてくる気がした。私を淫乱女の様に見つめる視線が耐えがたかった。
だって……「違う!」とは言えないのだから――。
「あっ……アッ……アッ……! ……あああッ!!」
男の電気アンマは繊細さの欠片も無かった。だけど、その乱暴さがこの濡れ濡れの状態の
私には頼もしく思えた。もっと強く……乱暴にして欲しい……! 私が霞む目で男の方を
見ると、男はニヤリといやらしく笑う。私の心の中を見透かしたように――。
(そうだよ……あなたが思ってる通り、私は淫乱なの! 先輩に悪戯でされた電気アンマでも
濡れちゃう子なの!! だから……もっと!!)
悔しい――。口惜しい――。こんなキモヲタにおねだりする屈辱! 私は悔しさのあまり、
思わずその目の前のいやらしく屹立しているものを蹴飛ばしてやりたくなる。
だけど、それは出来なかった。よってたかって拘束されているからではない。おそらく、
上半身が解放されていてもそれは出来なかっただろう。なぜなら――その時の私は電気アンマ
の続きをもっとして欲しかったから。もっと強く乱暴に蹂躙して欲しかったから――。
男は激しい振動を踵から私の秘密の割れ目に送っていく。ガガガガガガ……と殆ど工事現場の
コンクリート粉砕機の様な激しい動きだった。男の足は私の股間に深々と食い込み、ピンと
伸びた足は激しく揺さぶられる。
「ハッ……ハッ……ハッ……!! ああああ………! ああ…………ああああッ……!!」
私は悶え狂わんばかりに髪を振り乱し、上半身を激しく仰け反らせた。私を捕まえているデブの
一人が悲鳴を上げる。私が爪を立ててそいつの足を掴んだからだ。電気アンマに耐えるための
行為だったが、心の底で私は、どうせなら金玉を掴んでやれば良かったかな? とこんな時
ながら物騒な考えにほくそえんでいた。そして――。
「もうだめッ! んっ……!!! あああああぁああああああぁ〜〜〜〜〜ッ!!!」
私の脳裏は真っ白に飛び、そのまま意識を失った。
きっと男たちは交代で私に電気アンマし続けるだろう――輪姦する陵辱犯達の様に。
けど、私にとってそれは悪い事ではないような気がする。
見も知らぬ男たちに寄って集って次々と電気アンマされる――それは私には受け入れられる事
だった。男たちが望むなら電気アンマされている間にヌいてやってもいい(タイミングが悪け
れば握りつぶしちゃうかもしれないけど……クスクス)。精液を掛けられたって平気。
キスとセックスさえされなければ、何をされても構わない。
(だけど、本当に私がそう望んでも、あのサイトの男の人たちは乗ってこないかも――)
私がそう書き込めば男の人たちは願いが叶った事に狂喜するだろうか。それとも疑心暗鬼に
囚われて様子見を決め込むだろうか。多分、後者だと思う。そういう度胸は妄想で満足して
いる人たちには無い。
(でも――そうでない何人かはいると思うな……『議長』とかは……)
私の思いは混濁する意識の中に飲み込まれていった。
* * *
「ふぅ……ぅ……。……ん?」
私はいつの間にかベッドに寝転んでいる事に気づいた。全身汗でぐっしょりだ。上半身に
辛うじてTシャツを着けていたが、下半身は丸裸。そしてその惨状は……想像に任せる。
(酷い夢見――)
私は半ば眠った状態での妄想から抜け出し、シャワーを浴びる。熱い湯の刺激を受けて漸く
囚われた悪夢から抜け出せた気がした。
(悪夢に引きずり込んだのは――あのサイトね)
私はシャワーを浴び終えると軽くバスタオルを巻いただけでパソコンに向かう。画面は黒かった
が、まだ電源は入っていた。スクリーンセーバーが起動しているだけだ。マウスを動かすと
さっきの電気アンマサイトの画面が現れた。
(ここを見ながら、あんな事をしちゃったんだ――)
その時の事を思い出し、私は羞恥心でカァァと全身が熱くなる。
(それにしても酷い想像だよね――)
クスクス……と私は一人で忍び笑いをする。その夢(妄想?)に登場するこのサイトの住人
達は一様にデブなキモヲタだった。実際にはハンサムな人もいれば若い子も年を取った人も
いるだろうし――このサイトを見てるからといって引きこもり系とは限らない。健全な?
スポーツマンだっていないとは限らない。
(祐一なんてもしかしたら毎日ここを巡回してるかもね)
その姿を想像し、私は声を出して笑ってしまう。ありえない話ではないからだ。
(そういう人たちを十把一絡げにキモヲタ扱いしちゃ失礼かな?)
と思ったが、良く良く考えてみるとこうやって自分をオナペットにしている連中である。
それを考えたら、自分が失礼な気持ちになる必要などない気がしてきた。精神的なイメージは
合っているかもしれないのだ。
(私みたいに女の子がいるかもしれないし、ね――)
自分は間違いなくここを毎日の巡回サイトに入れるだろう。自分の事はともかく、それ以外の
女の子たちのレベルが異様に高いのだ。特に『沙耶の部屋』と書かれた特別室の少女は目線こそ
消していたが、どこかで見た事のある美少女だった。ティーン誌か何かだったと思う……。
本番サイトで無いから、気軽に撮影参加する女の子が多いのかもしれない。
ある意味、電気アンマと言うのは『悪戯』に過ぎないので、性的なものではない、と強弁する
事も可能だ。一応、年齢コードチェックはしていたがパンツなども見えているので形式的なもの
として置いてるのだろう。彼女たちをスカウト出来る主宰者にも少し興味が湧いた。
(やっぱり……カッコイイ男の人なのかな?)
さっきと違い、今度はそのカッコイイ男に電気アンマされる姿を想像しそうになり、私は
慌てて首を振った。折角シャワーを浴びたのにまたびしょ濡れになってしまう。
(その人は……私に興味があるんだよね)
この特集振り、そしてBBSでのコメント――。『議長』というハンドル名で私の電気アンマ
シーンがいかに素晴らしいかを熱く語っていた。対象の当人の私からすれば困るような照れ
くさいような感覚だが――。
(ま、次の更新を楽しみにしますか……BBSにも匿名で参加しちゃおう。エヘヘ♪)
BBSには明らかに女の子からの投稿がある事が読み取れた。こんなエッチ系サイトで女の子
が現れるとネカマ騒ぎになったりして荒れるものだが、この『議長』なる人はしっかりと
相手が本物の女の子かどうかを見極めて、女の子らしき人には紳士的に振舞っていた。
女の子が居易い空間が作られており、そこに住人として居続ける女の子も何人かいる。
私は昼間の小雪先輩の行動を思い出した。今から考えると小雪先輩はあの時にカゲキな場面が
出ないように配慮していたような気がする。もしかしたら、ここの住人だから知っていたのでは
ないのだろうか? そんな疑問も頭をよぎった。
そんなこんなで――私にとってこの『電気アンマFAN』は日課として巡回するサイトに
格上げになった。しかし、このサイトの縁が今思っている以上に深くなるとは、この時の私には
気づきようも無かった。
投下終了〜。もう後には戻れない……2chはそれが怖いw。
でも、大量投下するとなんかすごい気分がいいです(にま。
も一回念のため。
長いです。ハードです。急所攻撃とか内容は過激です。
虐めとか嫌いな人はスルーでお願いします。
結局長い前振りになってしまいました。次回からファイト開始です。
402 :
名無しさん@ピンキー:2006/02/08(水) 06:58:25 ID:MBBF4cQg
GJ。特に外人レスラーが主人公をいたぶるところの描写が秀逸でした。
ファイト、楽しみにしてますよ。
>>402 dです。そのシーン(急所攻撃からのいたぶり)が好きと言う事は
うちと同じ匂いが感じられますw。
ファイトシーンは更にねちっこく美緒をいたぶるつもりです。
今度は反撃を混ぜながら……。
キタ━━━ヽ(゚∀゚)ノ━( ゚∀)ノ━( ゚)ノ━ヽ( )ノ━ヽ(゚ )━ヽ(∀゚ )ノ━ヽ(゚∀゚)ノ━━━!!
へ ) ( ノ ( )ノ ( ) へ ) へ ) へ )
> > < < < > >
一応指摘しておくが、プロレスは事前に勝敗や展開が決まってんだよね。
台本破るような真似すると、制裁喰らいます。
未だに一般人には知られてないんだなぁ。
昨日のは長い割にはファイトに行かず申し訳なかったので、
ちょっと書いてみました。
投下しますです。
昨日と同じくハードな内容です。一応、ワーニング。
【7.試合開始!】
「理緒……? 理緒ってば!」
私が声を掛けると、理緒は夢から覚めたようにハッと周囲を見回す。
そして、状況を把握するとバツが悪そうに悪戯っぽく舌を出した。
(また妄想の世界に入り込んでたのね……)
こういう時の理緒はかなり要注意だ。理緒の妄想はエッチなものが多い。その妄想から覚め
やらない状態の時に、私は何度エッチな事をされたか――。
「ウフフ……ごめんね、美緒。一人だけで楽しんでちゃダメだよね?」
とろんとした目つきで私を見る理緒。……やばい、悪い時の状態だ。
ゆっくり理緒が一歩踏み出すと私は一歩下がる。理緒がもう一歩前に、私は後ろに……。
そうして行くうちに私の背中にロープが触れた。あっ、と思ったがもう逃げられない。
理緒は私が行き止まったのを確認すると、前に進むのを止めて私の体を値踏みするように見る。
そして、突然、私の股間に向かって下から手を入れようとした。
「…………!!」
私は思わず横に飛び退る。理緒の手は空振りして宙を掴んだ。私を見てニヤリとする。
う〜〜、気味の悪い笑顔……。
「すっかり警戒されてるみたいね」
理緒は腰に手をやって、やれやれと言った感じのポーズを取る。ピンクのレオタードとリング
シューズがとても様になっていた。レオタードにも着こなしと言うものがあるようで、私の様に
着慣れない状態でオロオロしたりせず、堂々とビシッとしたカッコ良さを見せている。
(理緒に男の人だけじゃなく女の子達が夢中になるのもわかるなぁ……)
女の子達はそのカッコ良い色っぽさに引かれるのだろう。そんな双子の姉を持つ身としては
誇らしい事ではあるが、今の彼女はそれだけではない。私と言う生贄を狙う雌獣でもある。
「美緒だって可愛いよ。ねぇ、やっぱりプロレスに転向しない?」
私の内心を見透かしたように、にんまりと微笑む美緒。
「だ、だから……しないってば……」
プロレスが嫌なのではない。だけど、私は格闘技が好きだもん。真剣勝負で相手の攻撃を掻い
潜ってKOパンチを決めた時や関節技を一発で極めてタップを奪ったときの快哉はやったもの
でないとわからない。
(でも、今日の闘いには役に立たないんだけど……)
オンリーフォールマッチ。この聞きなれないルールで勝敗を決する。
リングもプロレス、ルールもプロレス。しかもエッチ攻撃・反則攻撃容認。
それだけならまだしも、急所攻撃・電気アンマ狙いだなんて――。
「二人とも、準備が良ければリング中央に戻って」
レフェリーを務める祐一さんの声が聞こえる。理緒は「はぁい♪」と言いながらニコニコと
祐一さんの隣に行き、その腕に抱きつく。困ったような表情の祐一さんの体を引き寄せ、理緒は
耳元で何かを囁いた。祐一さんが目を見開き、私を見る。
(理緒ったら……また何か企んでるのね)
私は二人から少し離れた位置で試合開始の合図を待った。理緒に抱きつかれて鼻の下を伸ばして
いる祐一さんが少し癪だったのは否めない。
* * *
「それじゃあ、始めるよ――ルールはオンリーフォール……だっけ? 相手をフォールする
まで決着はつかない特別ルールで。それ以外はプロレスの基本ルールと同じ。目潰し、噛み
つき、急所攻撃、凶器攻撃は反則。5秒以上の反則は即失格となるから気をつけて」
祐一さんがあってない様なルールの説明をする。急所攻撃は反則。でも5秒間以内なら失格
にはならない。5秒以上掛かる急所攻撃があるなら体験してみたいものだ、と私は内心の
憤慨を隠せない。
「ねぇ、祐一。電気アンマはどうなの? これは急所攻撃なのかな?」
「で、電気アンマは……」
理緒に聞かれ、狼狽したように私を見る祐一さん。
私は『知りません、自分で宣告してください』とばかりにそっぽを向く。勿論拗ねた表情で。
祐一さんの狼狽振りが激しくなり、理緒がクスクスと忍び笑いする。
「で、電気アンマは……その……サービス攻撃で……」
「何のサービスなんですか、それは!」
理緒の受け売りをそのまま口にする祐一さんがしどろもどろなのに私が突っ込む。
その理緒はお腹を抱えて大笑いしていた。
「電気アンマはエッチ攻撃だもんね、祐一? エッチ攻撃は認められるよね?」
「あ、ああ……」
理緒の助け舟に漸く落ち着いた祐一さんはコホンと咳払いし、再びルール説明に入る。
「えっと……その、胸とかお尻とか……こ、股間を狙うエッチ攻撃はあり。だけど、痛くする
のは急所攻撃とみなして5秒ルールを適用するから、そのつもりで……」
祐一さんは私の目を見ずに事務的に説明する。まったく、もう……。
「じゃあ、電気アンマで痛くするのは無しか……ああ、違った。4秒まではOKなんだよね」
理緒が私を見ながら言う。とろんとした蛇の様な目つき――4秒って……態々それを確認して
何をするつもりなのか――。
「以上でルール説明は終わり。何か質問はあるかな?」
私の目を見ながら訊きなさいよ――私から目を逸らして質問の有無を尋ねる祐一さんを、逆に
じっと見つめてやる。祐一さんは困ったように咳払いをした。風邪なんか引いてないでしょうに。
「そろそろ、始めようか……」
祐一さんが改めて私達の方を向き直る。いよいよ始まるのだ。理緒がレスリングの基本の
構えをする。私も応戦するように同じ構えをした。
「レディ………………ファイッ!」
祐一さんが腕を交錯させた。それと同時に私達は相手に向かってダッシュし、リング中央で
がっちりと組み合った。ついに試合が始まったのだ。
* * *
力比べの状態になり、お互い目一杯の力で相手を押し込もうとする。パワーは全くの互角だ。
同じ遺伝子を持った二人がそれぞれ鍛錬を積んできたのだから当然かもしれない。
「だったら……技で崩すしかないね」
理緒がにやっと微笑む。私がハッと気づいた時、理緒の蹴りが私の股間に向かってきた。
いきなりの急所蹴りだ。
「さ、させない!!」
私はその蹴りを足で受ける。バシッ!と激しい打撃音が鳴った。
(もう……)
女の子の急所を力一杯蹴ってくるなんて――私は理緒を睨んだ。
理緒の垂直蹴りはさっき見せてもらった。速いけど真っ直ぐに飛んでくるなら、不意を突かれ
なければ止められる。
「チェッ……流石格闘家だね。私の蹴り程度は素直には貰わないか」
理緒が残念そうに言う。そりゃあ、これだけ露骨に股間を狙ってきたら分かるでしょ……。
半ば呆れてそう思いながらも、私は理緒が本気で股間狙いに来ているのに不安を覚えた。
(今は当たらなかったけど、乱戦になってきて隙が出来てくれば……)
総合格闘でもそうだが集中力のある間は打撃も当たりにくいし、技も掛けにくい。だけど、
お互いにヒートアップして攻撃的になってくるとディフェンスの方は……。
「じゃあ、プロレス式に狙いを変えるかな♪」
理緒はいきなり力比べの状態で脱力した。
「……とっ!?」
私はつんのめりそうになるが、ある程度は予想していたので辛うじて踏みとどまる。
だけど、理緒にはそれで十分な時間だったようだ。
「バック、も〜らい!」
動きの止まった私の横を俊敏な動きで素早く抜け、背後に回りこんだ。そしてそのまま腰に
手を回し、反り返る。「ふんッ!」と理緒の気合が聞こえると同時に私の足はマットから
浮いていた。
「きゃ……ああっ!?」
体が重力から引き離されたように持ち上げられた感覚の後、急激な落下感と共に私は後方に
投げ飛ばされた。ズダァ〜〜ン!! とマットに腰から落ちる。
「ぐふっ……! や、やられた……」
私が腰を擦りながら起きようとした時、祐一さんの「あっ!」と言う声が聞こえた。
……理緒は!? 彼女の姿が一瞬消える。その時、ズザザザ〜〜ッ! とマットを擦る音が
した。視線を下に向ける。理緒だ。彼女は野球のスライディングの様に足から滑り込んできた。
私の股間をめがけて――。
「スライディング〜〜き〜〜〜〜〜っくッ!!」
「え……!? や、やだっ……!! …………☆◆%#&%$!!」
ずが〜〜〜ん☆!!
私は尻餅をついた状態から避けられず、理緒のスライディングキックは私の太股の間を通って
見事に股間を直撃した。
「やった命中〜〜! ……きゃああ〜〜!?」
勢いをつけて飛び込んできた理緒は私の股間に激突して止まると、その勢いを殺しきれずに
つんのめった状態で私に覆いかぶさってきた。二人の体が重なり、理緒の唇が私の唇に触れた。
「いたた……や、やだ……美緒とキスしちゃった♪」
理緒は嬉しそうにはしゃいでいるが、私はそれどころではない。理緒のトリッキーなキックが
股間を直撃したのだ。急所を打った痛みに私はキスをしてはしゃぐ理緒を突き飛ばして退け、
レオタードの股間を押さえてゴロゴロとマットを転がる。
「あああ……あああああぁああ〜〜ッ!!」
私は内股になった状態で股間を押さえ、コーナーまで転がってのた打ち回った。おそらく、
完璧な蹴りを食らった時ほどではないだろう。蹴り自体がトリッキーだったし、直撃度は
クリーンヒットには僅かに及ばない。だが、女の子の急所にダメージを与える分には十分だ。
「くぅ……うっ!!」
私は涙を滲ませながら懸命に股間の痛さに耐える。涙で霞む視界に理緒と祐一さんが見えた。
理緒は祐一さんの手を引っ張りながら私の方を指差して笑っている。祐一さんがオロオロした
表情をすると、理緒は自分の股間を指差し、押さえて痛がる真似をした――笑いながら。
状況が飲み込めなかった祐一さんに理緒が面白おかしく説明しているのだろう。私が股間を
打った事を。
(女の子だったら……その時の気持ちはわかるはずなのに)
股間がズキズキと痛むが、私はロープを掴んでよろよろと立ち上がる。どうしても内股に
なってしまい、乱れた髪が嫌な汗をかいた額に張り付く。
祐一さんと目が合った。彼はなんだか頬を染めてドキッとした表情をしていた。なぜか、
まるで女の子に見とれるような表情――。
(こ、ここは……心配するところじゃないの?)
私は不思議に思ったが、次の瞬間には祐一さんの事は頭から消えていた。
(理緒――許さないから!)
理緒はニヤニヤと余裕の笑顔で私を見ている。急所を打って苦しんでいる私を見て楽しんで
いるのだ。そういえば、理緒がデビュー戦で対戦した外国人レスラーが急所攻撃で苦しむ
理緒に同じような表情をしていた。
(妙な影響を受けて……。でも――)
あの時とは状況が違う事を理緒に教えてやらなければならない。私はロープを掴んで一旦
立ち上がったが、再び膝からマットに崩れて、理緒の前に四つんばいになった。
それは屈辱的な姿だっただろう。理緒は満足そうに嫌な笑顔でニヤリと微笑んだ。
【8.急所攻撃の応酬〜泥沼の姉妹バトルへ】
「フフフ……まともに当たったみたいだね♪」
理緒は嬉しそうに言うと、興奮で上気した顔をしながら私に近づいてくる。その瞳は欲望で
濡れて煌き、獲物を捕食する前の雌獣の様に舌で唇を舐めあげていた。
「狙いを定めないで飛び込んだから、まともに当たらないかも、って思ってたんだけど、美緒の
その表情を見れたから、やってよかったよ――ねぇ、もっと苦しんでる顔を見せて?」
理緒は私の髪を掴んで持ち上げた。私は髪を掴まれる苦痛に「うっ……!」と呻く。
「いい声……フフフ。まともに当たったみたいだから次は気持ちの良い事してあげないとね。
このまま押し倒して電気アンマしてあげよっか?」
理緒が私の顔を覗き込む。私と同じ色の、意地悪な煌きを湛えた瞳――。
「…………いい気なものね」
「えっ……?」
「デビュー戦からは何も学ばなかったの? 理緒、プロレスラーとして失格だよ」
「な、なにを言って…………はぐぅ☆!?」
ズムッ……☆!!
私の言葉に不審な表情を浮かべた途端、理緒の体は大きく反り返った。
その股間には私の拳が割れ目にめり込んでいた。力を溜めてタイミングを見計らった、
渾身のアッパーカット。それが理緒の股間の急所に炸裂したのだ。私の会心の一撃だった。
逆に痛恨の一撃を食らった理緒は股間を押さえた状態でそのまま両膝をマットにつく。
そして股間を押さえて前かがみになり、急所から全身に押し寄せる痛みに体を震わせて
苦悶する。
「くッ……うぉぉ……!! …………あああぁああっ!!!」
太股やお尻がプルプルと小刻みに震え、額にはぐっしょりと冷たい汗をかいていた。
ショートのカッコ良くて可愛らしい髪もぐっしょりと濡れてしまう。うずくまりながらの
荒い息使いがその前で仁王立ちする私の耳にまで聞こえてくる。
「ふぅ……」
私は長い髪をかきあげ、理緒の蹴りで痛めた股間を悠然と撫でた。祐一さんと目が合う。
「今のは、反則じゃないですよね?」
にっこりと微笑んで問いかける私に祐一さんは息を呑む表情をした。それに流し目を送り
ながら私は理緒の髪を掴んで引き寄せる。「くっ……!」呻き声をあげる理緒の顔を覗き込み、
私はねつい口調で囁いてやる。
「ねぇ、理緒……獲物を前に舌なめずりするなら、相手のダメージを確認しておいた方が
いいよ? 私程度の演技に騙されていて、ディアナ=ハミルトンに復讐なんかできる?」
理緒は何も言い返さない。私が押さえている両手の上から股間を蹴ってやると慌てて太股を
閉じた。両手越しに蹴られても響くらしい。
そう――私のは演技だった。演技と言っても痛くなかったわけではない。何とか震えながら
立つ事だけは出来そうだったが、そこから一歩も動けそうになかった。だから逆にそれ以上の
ダメージを負ったように演じたのだ。理緒はトリッキーな蹴りを決めた事でいい気になって
いた。だからそれに成功した。
そして、私の急所攻撃を食らった理緒の悶え方は演技ではない事も分かっていた。彼女に
見舞った股間へのアッパーはタイミングもパワーも完璧なものだった。命中した手応えも
しっかりと覚えている。
理緒の急所中の急所――クリトリスを僅かに下から打ち上げるポイント。そこが痛い事を
私は知っている。それは双子の妹である私が痛い所で――感じる所だからだ。
「公開番組での電気アンマもそこに入っちゃってたもんね……」
私はクスクスと理緒を見ながら笑う。人間はコミュニティの中にいると、その集団としての
バランスを取る様に行動すると聞いた事がある。だとしたら、一卵性双生児の姉妹と言う
最小限で最も結びつきが強い私と理緒のコミュニティの中では、どちらかがエキセントリッ
クな行動を取ればもう一人の方はバランスを取るためにその受けに回る――つまり、私達の
間では『攻めと受け』は簡単に逆転し、対極的になりやすいと言う事なのかも知れない。
今、私は理緒を責め苛んでいる。それは堪らなく気持ちが高揚する快感だった。
「この前の電気アンマのお礼をしてあげなきゃね……その前に!」
私はまだ急所打ちの衝撃で動けない理緒の髪を掴んでマットに叩きつけた。バン!と
前のめりに倒されて、理緒が呻く。今度は胸を打ったらしい。片手でアソコを押さえて
もう片手で胸を押さえている。理緒に反撃を食らわないように少し痛めつけておくか。
「電気アンマするには、その手が邪魔ね」
マットに苦悶している理緒の背中に続けざまにストンピングを放った。
「あっ! うっ!」
と理緒はストンピングがヒットするたびに体をくねらせてのた打ち回る。続けざまのラフ
プレイを受け、半ばグロッキー状態になった。ぐったりとマットに横たわる理緒の姿を見て
私は興奮で背筋がゾクゾクしてきた。
「こんなものかな……このままフォールなんてしてあげないから。まずは電気アンマの
仕返しをしてあげる」
私はこの前の理緒の見様見真似で両足を取った。そのままVの字に開く。
「だ、だめ……」
理緒が弱々しく股間を守ろうとする手を容赦なく蹴り飛ばして自分の足をそこに置いた。
これでチェックメイト――なんだ、簡単じゃない。
「み、美緒……お願い。少し手加減して……さっき打たれたのがまだ痛いの」
理緒が哀願する。しかし、私はそれを無視した。まずは電気アンマを掛けてから言い分を
聞いてあげる。今まで散々いやらしい事をされてきた仕返しだもん。
がっちりと両足首を脇に抱えてVの字型電気アンマを完成させると、私はそのまま股間に
あてがった右足をブルブルと振るわせた。ダダダダダダダダダ……リズミカルな振動が
理緒の急所を襲う。
「ああああああぁああ〜〜〜!!! ああっ……!!」
理緒のソプラノボイスの悲鳴がリング上に響き渡る。太股は激しく揺れ、体をくねらせて
艶めかしく電気アンマの振動にあわせて悶えている。両手は懸命に私の右足を外そうとする
が、しっかりと踏み込んでいるのでビクともしない。
「だ、だめぇ……! み、美緒……はぁあああああッ……!!!」
それでも理緒は右足を掴む両手に力を込めて悶えた。そうしないと耐えられないのだろう。
白くて綺麗な肌の太股もキュッと内股にすぼめて懸命に抵抗するが、右足は全然抜けない。
「ああああッ……!! み、美緒……いい加減にしないと……!!」
「いい加減にしないと……どうなの、理緒?」
「あ、後で……酷い……よ……うっ!? ああん…………はぁああんッ!!」
理緒が立場を弁えずに強気に出るところを、私は電気アンマしている足のポジションを踵に
してグリグリとねじる動きに変更する事で応えた。私を睨んでいた理緒は再び仰け反って
苦悶と快感の狭間に悶えるだけだ。
(女の子の急所って、二種類の責め方があるんだ……。すごい……)
私は今自分がやっている事ではあるが、その効果の高さに驚いていた。さっきまで私を嬲り者
にして苛めようとしていた驕慢な理緒は今ここにはいない。ここにいるのは急所攻撃を受けた
激痛で大きくスタミナを消耗し、今また電気アンマで同じ急所を今度は快感と苦悶を与え続け
られて悶絶寸前の理緒がいるだけだ。
しかも、容易には悶絶させてもらえない。私が拙いながらも電気アンマをコントロールし、
その中途半端な状態を続けさせているからだ。
急所攻撃による悶絶、電気アンマによる悶絶。その二つの効果が期待できる女の子の急所を
責める、悪魔の魅力に私はすっかり取り憑かれていた。自分が同じ事をされる宿命を持つ
女の子である事も、その危険な魅力にはまる一因なのかもしれない。
「このままじゃ……だめ……」
理緒が呟きながらも力が抜けている。私は理緒が観念したか限界が来たのだと思って油断した。
そのあたりがまだまだ甘いところだった。
「理緒、もう限界? それとも諦めて私にいじめられる気になった?」
私は電気アンマを続けながら前屈みになって理緒の表情を覗き込む。理緒は答えなかった。
ただ目を閉じて電気アンマをされることで股間から押し寄せる快感と苦悶に耐えている。
「フフフ……このまま逝かせてあげようか? フォールするかどうかは分からないけどね」
調子に乗った私が理緒を挑発した時――理緒が渾身の力を振り絞って体を跳ね上げた。
「なっ……!? ……あっ!!」
立ち状態で電気アンマを続けていた私は右足を電気アンマで股間にあてがっている為、片足
立ち状態だった。理緒の突然の跳ね上げに、思わずバランスを崩して右足を電気アンマから
外してしまった。
「今――!!」
理緒はここぞとばかり大きく体を捻る。両足を脇に抱えていた私はその回転力に傾倒させられ、
大きくバランスを崩してたたらを踏む格好になる。更に理緒の反撃は続き――。
「ええいっ!!」
「きゃああ!?」
私の体制が崩れた所で理緒は再び体を跳ね上げた。私の両脇から彼女の両足が抜け、彼女は
完全に電気アンマから解放された。
「しまった――!!」
私は獲物を逃したと思ったが、間を取ろうとした理緒はそのままへなへなと腰から崩れて
どすん、と尻餅をつく。
「な……!? あっ!!」
これは理緒にとっても想定外で慌てたそぶりを見せる。どうやら私の電気アンマに比較的
長時間かけられていたため、足腰がすぐに反応できなかったようだ。
「フフフ……電気アンマが効いて、逃げられないみたいね!」
私は再びチャンス到来と察し、グラウンディングして座位式電気アンマを敢行しようとした。
立位式よりこちらの方が安定するので一旦掛けられると今の理緒には逃げられないだろう。
そう思い、理緒の両足を掴んでその間に攻撃を担う右足を差し込もうとした。
しかし――。
「あんたの考えなんて……お見通しだもん!!」
理緒は素直に足をつかまれず、一旦腰を引いた。
「逃がさないっ!!」
私は追うようにして中腰で理緒の両足首を掴もうとした。それが失敗だった――。
「掛かったね!!」
突然、元気な声で理緒が叫ぶと彼女は腰を引くのを止め、逆に手を使って自分の下半身を
前に押しやった。そして――。
「食らえ、美緒!!」
私が足首を掴もうとした手を掻い潜り、理緒の足は私の中腰になっている体の中心に向かって
思い切り蹴り出された。そしてそれは狙い過たず、私の太股の間を通り抜け、踵が股間を
直撃した。
ドガッ☆!!!
「…………!!! きゃうううぅうううッ……☆!!!」
次の瞬間、私は股間を押さえたまま、もんどりうって転倒し、そのままゴロゴロと転がり
まわった。
理緒必殺の踵急所蹴りがカウンターでモロにヒットしたのだ。
恥骨と性器に直撃し、じ〜〜ん……☆、と全身の骨に響き渡る痛みと、性器を直撃し子宮に
ずずんと深く打ち込まれる様な痛みが瞬時に私の体を襲った。
「はぁああああああッ……!! ……あぁああ……!! ……ああああッ!!!!」
私は股間を押さえて足をバタつかせ、体を上下に揺り篭の様に揺れながらのた打ち回った。
体の奥に響き渡る、キュンとした痛み、恥骨から全身の骨が痺れるような鈍い痛み――。
急所攻撃で得た私の優位は、この同じ急所への一蹴りでチャラになった。
その理緒もさっきまでのダメージがあり、簡単には立ち上がれない。私たち姉妹はお互いに
自分の女の子の急所を押さえてリング上で悶えていた。
試合は振り出しに戻ったのだ。
今日の分、投下終了っす。
若干回り道しましたが、ようやく試合にこぎつけました。
試合が楽しみとコメント戴いた方々、拙文ですがどうぞお楽しみください。
回り道の分も後々関わってくると思います。
415 :
名無しさん@ピンキー:2006/02/09(木) 03:47:58 ID:ZB6IUD3k
GJ!
416 :
名無しさん@ピンキー:2006/02/09(木) 06:51:03 ID:/eBX1nK0
良く考えた描写をこれだけ短時間に投下できるとは、文才ありますね〜。
期待してます。
すごいの一言です!
攻め役オンリーと思われた理緒が一転してMに
やられまくり〜と思われた美緒が結構やるやるぅ〜って感じで、すごく
見ごたえがある試合だと思います。
でも、当然このままじゃ終わらないですよねぇ。次回も楽しみにさせていただきます。
>>415 d。
>>416 気分が乗ってる時はわりと短い時間でも書けますかね〜。
楽しんでいただけるのがわかったりした時は尚更速いっすw。
逆に一旦止まると、書き始めるのに時間がかかります……自転車と同じですな。
走ってる最中は楽。停止状態から走りだすのは力が要る。
>>417 SとMを明確にしようかとも考えたのですが、それだと一方的展開で
つまらない気もしたので、妹を少し怒りんぼにしましたw。
当然、このままでは終わらないつもりです。
……とご期待の言葉を戴いて続きを……と言うところですけど、
先に違うのが出来たので、後ほどそれを投下します。こっそりと……w。
それでは投下しますです。
えっと、エロパロです。
題材は『今日の5の2』。ヤンマガに連載されていた漫画です。
マイナーですが、知る人ぞ知るって感じの(一部の)人気作品です。
小学校高学年の男子女子のエッチなエピソードを連ねた作品です。
今度アニメにもなります。
エロパロですが原作のストーリー性が薄い上、一応情景描写も
入れてるので、知らない人でもそれなりに楽しめると思います。
では、投下開始〜。
『今日の5の2』。19時間目より――。
「ねー、リョータ。また『比べっこ』しようよ」
放課後、5の2女子出席番号10番・小泉チカが鉄棒の所で声を掛ける。
「ま、またかよ……この前やったろ、それ……」
声を掛けられたのは同じく5の2男子出席番号12番佐藤リョータ。二人は幼馴染で、
クラスでも一緒に遊んでいる姿をよく見かける。
まだ精神面で子供っぽい所のあるリョータに比べると、チカは同世代の女子がそうで
あるように、少し大人びた言動をする。ただ、性格は勝気なのでよくリョータと衝突し、
時折大声で喧嘩して『夫婦喧嘩』とクラスメートに冷やかされる事もあった。
でもまあ、それはご愛嬌。基本的に二人は仲良しでいつも楽しく遊ぶ事が多かった。
「ふふ〜〜ん、リョータは男子だからこの時期は急成長してるんでしょ? もしかしたら
足の長さもまた私を抜いたかもよ?」
そう言うチカも最近急成長している。チカは、長い髪が可愛い、足のスラッとした女子。
6時間目が体育だった事もあり、チカはブルマ姿だ。何故それをそのまま履いているのか、
それには理由があった。
「い、いつまで体操服でいるんだよ。もう帰るぞ?」
リョータはツンツンした髪の毛が特徴の男子。いつも元気一杯だが、今は何故か大人しい。
そのリョ−タの様子を見てチカがにんまりする。
「じゃあ、一回『比べっこ』しようよ。そしたらスカート履いて帰る」
「な、なに勝手に決めてるんだよ?」
「だって〜……背が伸びた事を実感したいんだもん」
「背だったらどこででも比べられるだろ? 後で教室ですればいいじゃん」
「やだ。ここがいい」
「どうしてだよ?」
「だって……伸びたのは背だけじゃないし」
にまっとチカが笑う。やっぱり……とリョータは心の中で溜め息をついた。
先日の事――。
リョータは背が伸びて嬉しそうなチカと背比べをする事になった。二人は並んで立ち、クラス
メートが判定する。結果は、リョータが少し高かった。不満そうなチカだったが、ある生徒が
「足はリョータの方が短くねぇ?」と疑問を口にした。
そして今度は足の長さを競争する事になった。測定方法は簡単。二人同時に鉄棒に跨って足を
伸ばした状態でその長さを測るのだ。
結果は……リョータの負けだった。チカの方が背は低かったのに足が長かったのだ。そして
敗者のリョータには『短足の王様』と言う屈辱の称号が贈られたのだ。
そして今、チカは『比べっこ』と言いながら鉄棒の所にいる。つまり――。
「また足の長さの比べっこなんだろ?」
「うん♪」
うんざりとした顔つきのリョータとにんまりとした笑顔のチカ。対照的な表情はその勝負の
行方はもう既に決している事を示していた。どうやらチカは勝負をしたいと言うよりも、
単に自分の足が長い事を実感したいだけらしい。
比べられるリョータとしてはいい迷惑である。さっさとこの状況を切り上げて帰りたかった。
「よいしょっと……リョータも早く跨りなよ♪」
上は私服のTシャツ、下はブルマと言うちょっと変わった取り合わせのチカは鉄棒に跨って
乗り、両手で前後を支えて落ちないようにしてリョータを待つ。わざわざブルマでいるのは
スカートを穿いていると股のところが隠れてしまって、ちゃんと判定出来ないと思ったから
だろう。
そこまでしてやるかよ――とリョータは思う。
どうやらチカはこの前の勝利が余程気に入ったようだ。鉄棒に跨るチカのブルマの股間は
若干食い込んでいた。それすら気にならないらしい。
「わかったよ……やればいいんだろ?」
「うん、やろやろ♪」
リョータは観念したように鉄棒に近づき、チカの様子を見る。チカは楽しそうに待っていた
が、その鉄棒に食い込んだ股間にリョータは思わず見入ってしまった。
(あれ……こいつのここって……こんな感じだったかな?)
この前の足比べの時は勝負に懸命で気づきもしなかった。しかし、こうやって改めて
じっくりと見ると――。
(なんだか、ちょっとエロっちぃような……)
チカのブルマのそこは、チカが身動きする度に鉄棒に食い込みながら蠢いている様に
リョータには見えた。
(女って、鉄棒に跨るとあんなに食い込むんだ……痛くないのかな?)
チカの表情を見る。涼しい顔をした彼女は苦痛を堪えているようには見えなかったが、
時折、体を浮かしたり、前後左右にポジションを変えたりしてるのは、やっぱり長い時間
同じところを食い込ませると辛いのだろうか?
「なぁ、チカ……」
「なぁに?」
「お前……それ、痛くねぇの?」
「はぁ……!?」
チカは最初リョータが何を言ってるのか、良く分からなかった。しかし、その視線の先を
辿ると、どうやら自分の股間を見ているようなのだ。チカの心に急に恥かしい気持ちが
湧き出してきた。
「ど、どこを見てるのよ……。もう……」
チカは思わず手で股間とお尻を隠そうとしたが、バランスを崩しかけたので慌てて元の位置で
体を支える。いくらブルマを穿いているとは言え、女の子の大事な所を、男子にじっくり
見られるのは恥かしい。
「い、痛い訳ないでしょ? もしそうだったら降りてるよ」
「そ、そうだな……」
「男子とは違うんだもん。……そっか、男子には邪魔なものがついてるしね。
ヘンなものをつけてると大変だね」
アハハ……、とチカが笑う。チカとしてはエッチな目で見られた仕返しも入ってるだろう。
だけど、リョータにはちょっとムッと来た表情をする。
「ヘンなものって何だよ? そういう事を言うと――」
その後の行動をリョータはどうしてやってしまったのか、覚えていない。ただ、売り言葉に
買い言葉でちょっとカッとなって反射的にやってしまったのだと思う――。
いきなりリョータは、鉄棒に跨ったチカの両足に抱きつくように飛びついた。そしてそのまま
ぶら下がる。リョータ一人分の全体重がチカの股間に掛かり、鉄棒に激しく食い込む!
ズンッ……!! とした衝撃がチカの女の子の部分に襲い掛かった。
「☆%〇#$……&%$!!」
チカは大きく体を仰け反らせ、声なき悲鳴をあげる。足を大きく振ってリョータを思い切り
蹴飛ばす。チカの太股にしがみ付いていただけのリョータの体はそのまま振りほどかれ、
お尻から地面に叩きつけられた。
「いってぇ〜〜!! な、なんだよ…………ん?」
いきなり振り落とされて怒ろうとしたリョータだが、チカが鉄棒に跨ったまま真っ赤な顔を
してプルプルと震えているのが見えた。
(お、怒ってるのかな?)
リョータはもしかしてチカが怒りのあまり震えているのかと思ったが、どうやら違うらしい。
「……………うっ…………ん…………」
チカの両手は自分の体の前方の鉄棒を握っていて体を支えている。どうやら彼女は動けない
様子だった。俯いた状態で少し前かがみの姿勢になり、何かにじっと耐えるように、時折
呻き声を上げながら鉄棒に跨った状態で小刻みに震えていた。
額からはじんわりと汗が滲み出してきている。もしかして、辛いのだろうか?
「ち、チカ……?」
リョータは心配になってきてチカに声を掛けるが、チカは返事をしない。
やがて、「ふぅ……」と溜め息をついた後、ゆっくりと体を起こすと、額の汗を拭って
鉄棒から降りた。そして、今度は鉄棒の支柱に左手を置いて腕に頭をつける反省猿の様な
格好で動かない。
「だ、大丈夫か……?」
リョータが背中を擦ってやる。チカの様子が変なのは分かるが何があったのかが分かり難い
ので、仕方なくそうしていた。
チカはしばらくの間その姿勢で動かずにリョータのなすがままになっていたが、やがて
落ち着いてきたのか、面を上げると、何も言わず鉄棒を指差した。
「チカ……?」
「リョータもやって……」
「え?」
「鉄棒に跨って……早く」
「ええっ? う、うん……わかった」
チカの意図は分からなかったが言葉には有無を言わせない力があった。これ以上逆らうと
不測の事態を呼びかねないので、リョータもさっきのチカと同じように鉄棒に跨って
バランスを取った。
「こ、これでいいのかよ?」
俯いたチカの顔は長い髪に隠れて見えないので表情が読めない。取り敢えずは命令に従う
しかなさそうだと思い、リョータは言いなりになる。
「ちゃんと跨った?」
今のチカの声は抑揚がない。その分、いつも怒っている時よりも何倍も怖かった。
「ああ、跨ったぞ。それで、どうするんだ?」
「こう……するの!」
チカはいきなりリョータに近づくと、その足元に潜り込み、両方の手でリョータの足を
つかんだ。そして、自分の体重を掛けるようにして、一気に思いっきり引っ張った!
「☆◆%〜〇#$……! &%$●▽★……!!!」
今度はリョータが声なき悲鳴を上げた。その声はチカの時よりも数倍ほど周波数が高かった
様に思われた――。
* * *
「イテテ……つ、潰れるかと思った……」
暫らく経って、漸く口が利けるぐらいに痛みが治まりつつあったリョータが、その痛めた
股間を押さえながらチカに文句を言う。
「いい気味よ。まったく……」
チカはまだ少し怒ったような表情で言う。彼女は再び鉄棒に跨った。
「お前は……痛くなかったのか?」
リョータが驚いた表情で言う。チカはキョトンとした表情だ。
「……何が?」
「何がって……さっきまで、その……痛がってたような……」
「別に痛かったわけじゃないよ。その証拠に私はリョータみたいにアソコを押さえたり
しなかったでしょ?」
チカは強気な態度で言う。しかしこの口調にはどことなく虚勢に似た危うさが感じられる。
しかし、リョータはそれに気づかず、今また鉄棒に跨って足をブランブランさせている
チカを見て、さっきのチカの苦悶はリョータを困らせる演技だったのかも? と半ば信じ
かけているが……。
「ほら、こんな事をしても平気。女子には邪魔なものはついてないもん♪」
チカは跨った状態で両手を鉄棒から離して股間だけで自分の体重を支える格好をした。
ブルマーにキュンと股間が食い込むが、チカは涼しい顔をしていた。
そしてその両手は「痛くないよ〜」と言わんばかりにひらひらと振っている――。
「………………」
それを見て逆にリョータは怪しんでいた。何故チカはわざわざ何度もこうやってアソコが
何とも無い事を証明したがるのだろうか……?
「……じゃあさ、そのまま足を引っ張っても平気?」
突然のリョータの問い掛けに、チカは一瞬、頬がひくつきそうになったが、直ぐに表情を
立て直した。
「へ、平気よ。……なんなら、やってみる?」
髪をかきあげて余裕の言葉を吐く。リョータはチカの内心を推し量るようにその顔を見つ
めていたが、チカの足元に座り込んだ。チカの背筋に嫌な予感が走る。
「ああ……やってみる」
リョータがチカの両足首を掴んだ。
(ええ〜〜!?)
チカはリョータの大胆な行動に動揺する。まさか本当にやってくるとは思わなかったのだ。
しかし、今更イヤだとは言えない。
「い、いいよ! ……ぜ、全然平気だもん」
チカは意地を張ってリョータの自由にさせた。それが後々大変な事になっていくのを、
この時のチカには知る由も無かった。
* * *
「よし……」
リョータが鉄棒に跨っているチカの下に潜り込んで座り、チカのぶらぶらしている両足首を
つかんだ。一瞬、ビクッとチカが反応する。
「あ……あの、ゆっくりね……。さっきみたいにいきなりぶら下がったりしちゃダメだよ?」
チカが不安そうにリョータを見下ろす。なんだ、やっぱりさっきのは効いてたんジャン、と
リョータは心の中で思う。
「お、おう……ゆっくりとだな……」
リョータはチカの両足を引っ張り、ピンと足を伸ばさせた。ゆっくりとだが、引っ張る力は
緩めていない。チカのブルマの股間が更に鉄棒に深く食い込んでそこに負荷が掛かっている
のが良く分かる。これで何ともないはずがないな、とリョータが内心思っていると――。
「……ん…………あっ……!」
チカは目を閉じて呻き声を上げた。リョータの鉄棒股間責め(そう言ってもいいだろう)
が効いているのはその表情で如実に分かる。さっき跨ってただけの時は辛うじてポーカー
フェイスを決めていたが、あれが限界だったのだ。もうこれ以上は騙すのは無理だった。
「チカ……痛いのか? 痛かったらやめてやるけど……」
「ぜ、全然! ……続けたら?」
リョータの気遣いを峻拒するチカ。続ける理由は良く分からないが、チカの言い方が少し
シャクに触ったので、リョータは言うとおりにしてやることにした。引っ張る力そのものは
緩めずに、チカの足首を握っている左右の手を交互に上げ下げする。
「あっ……!? だッ……! …………んッ!!」
『ダメッ!』と言う言葉は辛うじて飲み込んだのだろう。チカが一瞬何かに耐える表情を
する。リョータの手の動きで、チカの両足は交互に引っ張られ、股間の位置が左右に揺れる。
鉄棒に食い込んだ状態でそれをやられると、グリグリと左右が押し付けられて責められる
ようになるのだ――女の子の大事な割れ目の部分が。
「はぁ……ん……りょ、リョータ……」
切なげな吐息を漏らしてチカがリョータを見る。リョータはじっとチカの股間を見つめながら
チカの両足を動かす作業に熱中している。その目は熱く煌いていた。
(リョータ……興奮してるの……?)
チカの瞳も潤んでくる。リョータが股間を責めるたびに、体の中心から込み上げてくるもので
体が火照って、頬が紅潮する。
「あぁぁ……うっく……!」
チカは時々耐え切れなくなったように反り返り、鉄棒をギュッと握り締めた。その様子を
リョータはドキドキしながら見つめている。
(なんだか、こいつ……ヘンだ)
いつものチカとは全然違う。何だか、その表情を見てると自分も体が熱くなるのを感じた。
濡れた瞳と染めた頬がいつものチカより大人びて見える。
「ど、どうだ? 流石に参ったろ? チカが『女子もここを責められると効きます。許して
下さい』って言えば止めてやるけど?」
リョータが悪ぶった言い方で挑発する。
チカは鉄棒上で悶えていたが、リョータの言い方にカチンときた。
「そ……そんな事言える訳……ない……。りょ……リョータには効いてるように見えるの?
余裕だ……よ。よゆ……う……」
辛うじて言うといかにも効いてないと言う風に、にぃっと笑う。しかし、貼り付けたような
笑顔にしかならず、紅潮した頬もじんわりと滲んできた額の汗も全くごまかせなかった。
だけど屈服はしない――そういう意地は見えていた。
(う〜〜ん、頑張るなぁ……)
チカの意地に釣られたのか、逆にリョータも意地でも屈服させてやりたいと考える。
(ちょっと責め方を変えてみるか……)
リョータは交互に足を引っ張るのを止め、今度は両足一緒に引っ張った。
「はぁうん……!」
チカが急に股間に力が掛かったので悶える。リョータは今度は両手同時に短い間隔で揺する
ように引っ張った。チカの太股がブルブル震えて鉄棒に食い込んだ股間も振動攻撃を受ける。
「あうう…………うあぁ……うああぁあああああ……ん!」
下半身を襲う振動にチカは大きく仰け反った。太股とアソコを責めさいなむ振動が全身に
広がっていく。チカの呻き声もリョータが送り込む振動に合わせて震えている。
「りょ、リョータ……そ、それは……だめぇ……! ……んッ! ……あああぁッ!!」
震える声で悲鳴を上げて最早股間責めが効いている事を隠せないチカ。勿論隠した所で
バレバレなのだが。
「ま、まだまだ……!」
リョータもいつもの悪乗りの『振り』をしていた。チカが段々すごい事になって来ている
のは気づいている。リョータがうん、うん、と引っ張るたびにチカの体は震え、鉄棒に
食い込んでいる所が段々と濡れてきているのが見えたのだ。
(あ、あれってもしかしたら……)
性教育の授業で習ったり、おませなクラスメートの会話で時折知る、女子の秘密――。
女子の大事なところから出るのはおしっこだけじゃないと言う事は、そちら方面の知識に
疎いリョータも知っていた。今鉄棒を濡らしているのはそれじゃないのだろうか……。
(でも、それって確か……感じてる時に出るんじゃなかったっけ――?)
つまり、チカは今リョータに鉄棒で責められて、感じてしまっているのか?
自分がされた時にはタマが潰れそうになり、激痛で悶絶したけど、女子は違うのか?
最初にいきなり全体重をかけた時はチカも悶絶していたけど。
(それに……これって『でんきあんま』だよな――)
今リョータとチカの体勢は、クラスで時折嵐を巻き起こす、電気アンマに似ていた。
本式?の電気アンマは相手の足を掴んでオマタに自分の足をあてがってブルブル震わせる
ものだが、今チカにしている行為も、股間を圧迫してブルブル震わせるという意味では
似ていた。クラスでは電気アンマをされているのは男子が多くて、しかも大抵が冗談で、
短い時間震わせるだけだったが、今はチカも意地を張るのでかなり長時間になっていた。
それに、チカは女子だ。男子とは全然反応が違う。
「ち、チカ……もういいだろ? 負けを認めろよ」
「あぅ……ぅぅ……。え? 負け? 負けって……誰が……?」
「お前に決まってるじゃないか。もうその……すごい事になってるのはお見通しなんだぞ?」
リョータが降伏勧告をする。しかし、何故かリョータの方が焦ってるように見えた。
降伏を迫ると言うより、そうする事を懇願しているような感じだ。チカは息も絶え絶えに
返事すら満足に出来ないでいる状態だったが……。
「………イヤ」
「チカ?」
「リョータに……負けなんて認めない……もん……。私に……負けを認めさせたかったら
……自力で……何とかしなさい……よ」
「うっ……」
勝ちたかったら、このまま鉄棒電気アンマ責めを続けろと言う事だろうか?
しかし、リョータにはこれ以上事態をエスカレートさせるのには躊躇いがあった。
「い、意地を張るなよ! これ以上したらどうなっても知らないぞ!?」
「うるさいなぁ……平気……だったら……」
狼狽するリョータと荒い息遣いで辛うじて答えるチカ。それは、責めているはずのリョータが
圧倒的に気圧されている、奇妙な光景だった。
「クソッ! もうどうなっても知らないからな! 今度はやめて欲しいって言ってもやめて
やらねぇぞ!?」
「フン……だ。……効いて……ないから、平気……だもん」
チカは鉄棒をギュッと掴んで、リョータの責めが来るのを待った。覚悟を決めたようだ。
「え〜〜い! じゃあ、やってやる!」
リョータはしっかりとチカの両足を握りなおすと、再び両足を揺する振動を開始した。
「はぅああ……! ……ああんッ!!」
股間に食い込ませた鉄棒をぐっしょりと濡らせたチカは上半身を仰け反らせて悲鳴を上げる。
股間を襲う圧迫感と振動。それらが淫靡な攻撃となって、チカの女の子の部分を激しく
責め立てた。
ぶるぶるぶる――。ぐりぐり――。ブルブルブル――。
リョータは足を交互に引っ張るグリグリ攻撃と同時に引っ張ってブルブル震わせるアンマ
攻撃の二つを駆使してチカの女子の急所を責める。この二段構えの攻撃にチカは耐え切れ
ない様に体を激しくくねらしたり、息を止めて我慢したりしている。
それは攻撃を耐えると言うよりも、愛撫を甘受する女の姿にも見えた。
「あぅう……リョータ……もう……私……」
「チカ!? どうした……!?」
「やめないで……! ああん……なんだか……へん……頭が……飛んでっちゃいそう……」
「チカ……」
リョータは最早勝負などどうでも良くなっていた。チカはとても辛そうだ。痛いとか苦しい
とかじゃなく、何かもどかしいような切ないような気持ち――それが表情に表れている。
「チカ――どうしたらいい? どうしたら、楽になれる?」
「リョータ……もっと……もっと強くして……。強く……私のここを……苛めて……」
リョータの問い掛けに懇願するようにチカが責めを願う。二人は既に常識の思考からは遠く
なっていた。この二人だけが入ったアブノーマルな状況で、リョータはチカを楽に――
つまり、気持ちよくさせてあげたい、とだけを考えた。そして、チカは『もっと強くして』
と懇願したのだ。
「わかった――強くしてやる。チカ、今楽にしてやるからな」
「……ハァ……ハァ……。うん……リョータ……お願い……」
「いっくぞぉ〜〜!」
リョータはチカに最後の確認をすると渾身の力でアンマ型の振動で両足を同時に引っ張った。
チカの両足がピンと伸び、ブルブルブル……と振動が鉄棒を通じて食い込んだ割れ目に
伝わって、食い込んだ圧迫感と同時にチカの処女を責め立てた。
「ああああッ……!! リョータ……リョータぁ!!」
チカは半狂乱になったように長い髪を振り乱して鉄棒の上で悶える。それを見たリョータは
一旦両足を持った力を抜く。チカの股間が圧迫と振動から解放されたと思われた刹那――、
リョータは今度は全体重を掛けて渾身の力で思いっきりチカの両足を引っ張った。
チカの股間が今までとは比べ物にならないぐらい、激しく食い込み、ズン……!! と重い
衝撃がチカの女子の急所を貫き、全身に電流の様に伝わった。
「はぁあぁああああああああ〜〜〜〜〜ッ!!!!」
ぷしゃぁぁぁぁぁぁ……!!!
チカの女の子の秘密の場所から、オシッコとは違う蜜が噴出し、そのまま彼女の視界は
暗くなった。
* * *
「う……ううん……」
チカが目覚めると、そこは校庭ではなく、天井のある部屋だった。
「あ、あれ……!?」
慌てて起き上がって周囲を見回す。チカが寝かされていたのはレールカーテンがあるベッド
だった。つまり、ここは保健室だ。
「気がついたか?」
ぶっきらぼうな、だけど、チカを心配するかのような声が聞こえた。
「リョータ?」
チカがレールカーテンを開けるとリョータが立っていた。リョータはチカが起き上がった
のを見ると一息ついて視線を少し外して椅子に座る。
「私……気絶したの?」
「ああ」
「ここまで……リョータが運んでくれたの?」
「ああ。保健の先生はいなかったから勝手に使わせてもらった」
「そうなんだ……」
チカも段々とここに来た経緯を思い出してきた。リョータに鉄棒で責められて、失神して
それから――。
そこまで考えが及んだ時、慌てて自分の下半身を確認する。鉄棒の時のブルマの上から
スカートを掛けられていた。これもリョータが持って来てくれたのだろう。
穿かせたりせずに上に掛けるだけにしておいてくれたのは、ありがたかった。多分、何も
していない事を明示するためにリョータが気を使ってくれたのだろう。
(でも……見たんだよね)
私の恥かしい沁みを――。チカはまだ湿っているブルマに手を触れ、真っ赤になる。
(リョータはどう思ってるのかな? エッチな女子だって思ってるよね?)
チカは恐る恐るリョータの表情を覗き込む。チカの視線に気づいたリョータは慌てて更に
視線を逸らせた。チカがそのリョータの態度に不思議そうな顔をする。
「そっか……重かったでしょ?」
「ああ」
「そこは『ああ』じゃないでしょ! 生返事ばかりなんだから」
「ああ……」
リョータは言われたばかりなのにまた生返事する。チカの顔から視線を逸らせながら。
チカは噴出しそうになった。リョータは、どうやら照れくさいのだ。私と向き合っている
のが。この態度は、痴態を晒した不安を覚えているチカをとても安心させた。
(そっか……リョータ、照れちゃってるんだ)
あんな事になったのを、リョータも照れているようだ。そういえば、リョータは女子が
恥ずかしい思いをしてもそれをネタに笑ったりはしない。スカート捲りだって自分からは
しないし、こちらから誘わなければ何もしない、奥手の男子なのだ。
「ふ〜〜……。なんかとんでもない事になっちゃったね」
「…………だ、大丈夫か?」
「私? どうして?」
「だって、その……」
何の事を言ってるのかは分かっているが、こちらからは察してやらない。チカは意地悪を
楽しんでいた。リョータの具体的な言葉を待つ。
「その……チカをいじめたから……」
「…………」
もしかしたら、リョータは責任を感じているのかもしれない。自分がやったことでチカが
恥かしい所から蜜を溢れさせて失神し、恥かしい思いをしているだろう事を。
チカはそれを察し、少し嬉しくなってリョータに意地悪するのをやめた。
「フフン……少し頑張りすぎたかな?」
「……あ。そ、そうだ! お前がヘンな意地を張るから」
「だって、リョータいきなり『お前の負けを認めろ!』なんて言うんだもん。だから、
意地になっちゃったよ」
チカが舌を出す。リョータがむっつりとした表情で言う。
「そんなに、俺に負けるのがイヤかよ?」
「うん♪ 女子には男子に負けたくない意地があるんだよ」
クスクス……とチカが忍び笑いする。リョータはそれを見てちょっと変な気持ちになった。
チカの事が可愛いと思えてしまったのだ。
「だから、私……今度、今日のリベンジを挑むからね!」
「り、リベンジ……!? な、なんだよ、それは」
リョータは物思いに耽っていたが、いきなりのチカの挑戦に思わず身を引く。
「今度はね……」
そう言うとチカが自分のスカートを捲り上げる。リョータは思わず中腰になりかけた。
下にブルマを穿いている事は知っていても、女子が自分でスカートを捲り上げるのは
刺激的な絵面だ。
「部屋で本当の『電気アンマ』で勝負しよ?♪」
呆気に取られるリョータに、チカはにんまりと小悪魔の様な笑顔で微笑んだ。
(おしまい)
投下終了です〜。
SSを投下するのってやっぱり気分いいっすw。
うちにしては珍しく一話完結。
○学生もいいな〜、と元作品を見て思う。
ロリッ気はあまり無い作品ですが。むしろ大人びた感じ。
次はまたえっちプロレスの続きを書くと思います〜。
iro iro otu
あぅあぅあ……。
パロった題材がマイナーすぎるのか、正式な?電気アンマではなかったせいか、
反応なし……寂しい……orz。
ごめん、もう容量ないんかと思ってスルーしてた。
結構ヒットだったよありがとう
乙でしたが、野郎イラネ派なので。
個人的にはいい感じに好みを突いてますよGJ
ここ埋めていいの?
GJです
今日の5の2かなり好きなので良かったお
でもできればやっぱり足でやる電気アンマがいいな
氏の書くSSがGJでないはずがなかろうに〜♪
こそこそ……。
>今日の5の2かなり好き
うちも。みなみけも好き。こわいおんなも好き。
>でもできればやっぱり足でやる電気アンマがいいな
今晩あたり……?
・
:マサオ
キモオタ。
:タマ
猫耳幼女。
まずは状況を確かめねばなるまい。
そう、何事も急いては事を仕損じると昔から言うではないか。
俺は東西南北どこから見てもピザデブで、ご多分に漏れず普通にニートをやっていて、
いつも昼過ぎに起きてコンビニ行ってブログ更新して2ch見てゲームやって
オナニーしてから寝るという毎日を繰り返していたわけで
昨夜も同じようにネットに接続したままベッドに倒れこんだはずだが
「なにしてるにゃ?」
「おわあああああああああああ!!!」
「びっくりしたにゃ…」
目の前に幼女がいる。しかもネコ耳とシッポがついてる。
【大変】どうして起きたら部屋に猫耳幼女がいるのは何でだぜ?【緊急】 (132)
ついにバーチャルとリアルの区別がつかなくなってしまったか……
確かに最近ゲームに浸りすぎてたもんな。運動は一切していないが、頭のほうは疲れていた。
「ぐつぐつにゃーにゃー、にゃーにゃーぐつぐつ」
猫娘は何やら物騒な歌を歌っている。
おそらく俺の持っているエロゲのキャラを反映したのだろう、
外見は他の追随を許さぬまでにラブリーだ。
メイド服といいアニメ声といいロリ魂を揺さぶる仕様となっていて
キモオタであれば誰もが頬擦りしたくなるほどの可愛さ。
「どうせなら金髪ツインテールにしてくれよ…あとツンデレ」
「にゃ?」
まぁいい。とりあえず素晴らしい幻覚を見られたことに感謝しておこう。
というわけで二度寝に入る。まだ正午だしな。
普段の俺ならもう少し幸せなひとときを楽しむところだが、今は眠いから別だ。
「起きろー。ねこねこパンチ♪」
「これは痛いですね!?」
飛び起きて、意味もなく紳士的に抗議してみる。
「なんで触れるんだよ幻なのに!」
ぺたぺた。見える通りに感触があった。
「くすぐったいにゃ」
本当に疲れてるらしいな俺…
いや、しかし、これはアレかもしれん。
まだ俺は魔法を使える年齢には達していないが、
既に妄想を具現化する程度の能力は身に付けてしまったのではないか?
そして「猫耳幼女が欲しい」と願ったからこの娘が現実に出現したのではないか?
それなら全ての辻褄が合う。
「ほっぺは柔らかいし胸はないしハァハァ、どうなってんだよ…orz」
「おっぱいはある。バカにするにゃ」
再びねこねこパンチ♪を食らった。地味に痛い。
「黙れッ、このペタンコが! おまえは何者だ!」
「名前をきくときは自分から名乗れー」
「俺か? 俺はキン・マサオだ」
「変な名前にゃ」
くっ、ハンドルネームにしておけば良かった!
「そういうお前は何て名前だ?」
「ロケット忍者ササキ」
「却下」
「何でにゃ!」
「じゃあ俺が名づけてやる。猫だからタマでいいだろ」
ちなみに成長するとタマ姉になる。
「ヌ…それでいいにゃ」
「よし、決まりだ」
「ところでマサオはひきこもりのくせにオタオタしてないにゃ?」
「相手が幼女だからな」
「??」
「相手が幼女だからな」
「そうにゃのか……」
強引に納得させた。
「で、何しに来たんだよ」
「今日はクリスマスにゃよ」
「クリトリスだろ」
「…にゃ、クリスマスで合ってるにゃ」
カレンダーを見た。どうやら12月だが、下のほうが破れてて日付が分からない。
というか数日前に酔った勢いで破ったのだった。
「うお、マジか。すっかり忘れてたぜ」
そういや2chで恒例の「クリスマス中止のお知らせ」とか貼られてたもんな。
だが無関係だっ…! 俺は仏教徒っ…世間のクズ共のように踊らされたりはしないっ……!
といいつつ一応モニタに劉備たんの壁紙を貼ってワインを置いとこう。
「乾杯」
「どうみてもお供え物です」
「本当にありがとうございました。って、うるせー! ほっといてくれ!」
さっきから俺の神経を逆なでしまくりやがって。
猫耳幼女じゃなかったら運営に…いや、警察に通報しているところだ。
「タマは彼女がいないマサオのために来たにゃ。遊んでやるから感謝すれ」
「残念ながら俺は二次元にしか興味ない」
「でもアイドルのポスターを貼ってるにゃ」
「痛いところを突くな…」
「こんなものにウツツを抜かすから彼女ができないのにゃ」
「関係ないと思うぜ。俺、ピザだし」
ポスターや等身大ポップを片づけたって、
ひきこもりのキモオタなんか相手にされるわけがない。
むしろ出会いもない。そんなことは自分で百も承知なのだ。
ん? ってことは、タマは俺にとって女神なのではないか?
口は悪いが見た目は可愛いし、何よりネコ耳。
サンタさんありがとう。
「おいタマ…「遊んでやる」って、えちぃな遊びもアリ?」
「えいっ」
「あーー!! 松浦オヨのポスターが!!??」
「えいっ」
「あーーーー!! タカさんの等身大ポップが!!??」
どちらも粉々に爆砕されてしまった。
俺は失意のズンドコに落ちて、亡くなった祖母の姿を見ていた。
ばあちゃん…('A`)
「これで彼女ができたとき部屋に呼べるにゃ」
すっきりした顔で俺のコレクションたちを捨て去るタマ。
どれもこれも非売品だというのに…
ヒューマン
「ぶち殺すぞ人間!」
って人間じゃなくて猫耳幼女か。
いくらロリカワイイからといっても、これは許せん。
「待てゴルァ! 捕まえて保健所に突き出してやる!」
「イヤにゃ!」
八畳の部屋をぐるぐる走り回る。
タマは素早いが、スカートから伸びたシッポが俺の前にフラフラしていて掴むのは容易だ。
「にゃっ!?」
ビシッという感じで止められて転んだ。
すかさず身をかがめてパンチラを拝ませてもらう俺。
「はっはっは…シッポを捕まえたぜぇぇ」
本当に体についているらしい。
どういう構造になっているのだろうか。
「…それはアクセサリにゃ」
「嘘だッ!! あはははは!」
「冗談にゃ、引っぱったらダメにゃ」
「ちぎれんばかりに引っぱってやるぜ。もう逃げられまい」
松浦オヨとタカさんの恨みだ。地獄の苦しみを味わわせてやる。
「うにゅ、シッポを握られうと力が抜けゆ……」
「ゴクウかお前は」
「うーん、うーん…」
「しかし…そうか、いいことを聞いた」
「うーん、うーん……」
さて、どう料理してくれようか。
「にゃんこ☆キック」
「痛ええええぇぇぇぇぇ!!」
仁義なくキンタマに直撃した!
「今のうちに逃げるにゃ」
「ぐ…逃がすかっ」
悶絶しつつも部屋中を追い回す。
しかし俺はぽっちゃり系なので体力が続かない。
「つ、疲れる…。待てやーっ!!」
「待てと言われて待つ奴はいないにゃ」
畜生! タマは逃げ回りながら俺のフィギュアやプラモを蹴倒していく。
三体いる1/144ドムの先頭も(リアルで)踏み台にされてしまった。
「うおー、ヌッ殺す!」
「に゛ゃっ!!?」
と、タマが家具にぶつかった。タンスの角vs猫足の小指。
○タンス [ 5分11秒 シャイニングタンスキック ] ネコ×
「にゃーーーー!! 痛いにゃっ、死にそうにゃ!」
「m9(^Д^)プギャー!! ファンタスティックワロスwwwwww」
猫娘がゴロゴロ転がっている。メイド服のスカートがめくれて純白のパンツも見えた。
「こ、今度こそ捕まえたぜっ…」
「むしゃくしゃしてやった。今は反省しているにゃ」
謝っても絶対に許さん。
「よくも俺の可愛いパイナップルを蹴りやがったなっ。お前に仕返ししたい気持ちだ!」
「タマに玉はついてないにゃよ?」
「そんなことは分かっている。だが股間がデリケートな部分であることに変わりはない」
楽しみながら相手を苦しめるためのグッドアイディアを閃いた。
タマがちょうどベッドの上で転がっていたので両方の足首を掴む。
そしてアソコに足を乗せた。
「にゃんっ!?」
「ほう、やわらかい」
実にぷにぷにしている。
スカートの中はちょっと湿度も温度も高くてエロい。
木綿のパンツの感触もたまらんよね。
調子に乗って蹴りまくった。
「にゃ…それは電気あんま…」
「知っているのか雷電!」
「やめるにゃ! にゃははは……くすぐったいにゃ」
「君がッ! イクまで! 電気あんまをやめない!」
「はなせー!」
タマは身をよじって抵抗するが、もろちん離してやるわけがない。
「…はぁ……ダメにゃ…なんだかおかしいにゃ…」
「気持ちいいんだろ?」
「うるさいにゃっ…」
「くくく、カラダは正直だぜ」
お約束のセリフを吐きつつ、ついでに猫耳を撫でてやった。
「やあん……もっと…」
「ここ、弱いんだな」
「マサオ、キャラ変わってるにゃ」
「うるさい黙れ」
既にタマの股間は大洪水だ。
これも俺のテクニックのなせる業だといえよう。
「シッポも撫でてやる」
手を伸ばすと従順にシッポを差し出すタマ。
もはや力が抜けているのか、仰向けになってぐったりしている。
「ほれ、気持ちいいだろ。あんあん言ってみろ」
「あんあん」
「色気Neeeeee!!」
「い、言わせたくせに…。あっ、ああん」
「やればできるではないか」
「…すごい、にゃっ…童貞なのに(ボソッ」
「なんだと!」
言ってはいけない二文字にブチ切れる。
キモオタであっても心は乙女のようにセンシティブなのだ。
俺はさらに振動を速めることにした。
「…んっ! い、いっちゃう……」
「イカせてやる! あの地球人のようになっ!!」
「く、クリリンのことにゃ…?」
ネタに反応するとは、実は余裕あるんじゃないか。
しかしアソコを蹴るたびにヌルヌルした音が聞こえる。
足の裏に少し硬くなった部分が当たっていた。
「はぁんッ…もうダメにゃ……」
タマは身を反らして震える。
そうか。ならば2ch歴5年にして初めてこの言葉を使おう。
「イッてよし!」
「おまえもにゃーーーーーーっっ!!!」
叫びながら絶頂した。
非常に馬鹿馬鹿しくなったが、お仕置き完了だ。
「どうだ、参ったか」
「にゃん…」
俺の胸にしがみついて頬擦りしている。
「マサオのこと好きになっちゃったにゃ……」
なんて都合のいい展開! だがそれがいい。
このツンデレっぷり…そしてこのツンデレっぷり!
せっかくだから俺はHを選ぶぜ!
猫なので当然バックで入れる。スカートをめくってパンツを剥ぎ取った。
「俺様のハイパー兵器でヒーヒーよがらせてやろう」
修学旅行の風呂ではとんがりコーンとかポークビッツとか馬鹿にされたけどな。
幼女にはちょうどいいサイズだろう。粗チン万歳!
「やさしくしてほしいにゃ」
その声に反応してタマに飛びかかった。全裸で。
「に゛ゃっ!? そこは違うにゃ!」
「嘘をつけ! 童貞だからってバカにするな!」
と言いながらも確認してみる俺。
…尻だな。締めつけ具合で分かる。
「マサオの変態キモオタ野郎にゃーっ!」
「アッー!」
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池 ほ き ヽ | み と
沼 ん み | | .た い
だ と は ,. -──- 、 | .ん う
な に / /⌒ i'⌒iヽ、 \ だ .夢
/ ,.-'ゝ__,.・・_ノ-、ヽ \ を
i ‐'''ナ''ー-- ● =''''''リ _,....:-‐‐‐-.、___
l -‐i''''~ニ-‐,....!....、ー`ナ `r'=、-、、:::::::ヽr_
 ̄ \ヽー' !. t´ r''"´、_,::、::::} ノ` ,.i'・ ,!_`,!::::::::::::ヽ
ヾ、 ゝゝ、,,ニ=====ニ/r'⌒; rー`ー' ,! リ::::::::::::ノ
i`''''y--- (,iテ‐,'i~´,ゝ'´  ̄ ̄ヽ` :::::::::::ノ
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●、_!,ヽ-r⌒i-、ノ-''‐、 ゝ`ーt---''ヽ'''''''|`ーt-'つ
( `ーイ ゙i 丿 ;'-,' ,ノー''''{`' !゙ヽノ ,ヽ,
`ー--' --'` ̄ `ー't,´`ヽ;;;、,,,,,,___,) ヽ'-゙'"
(`ー':;;;;;;;;;;;;;;;ノ
``''''''``'''''´
ロケット忍者ササキとは…何ともスピリッツかハードコアな名前だな。
「ロケット忍者ササキとは…」
「知っているのか雷電!」
神降臨。恐れ入りました〜m(__)m。
つか、まだ書けるのね……(汗。
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ヽ」 ヽ \ レ レ / / _ノ
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\ノ丶 ノ _) / \__ \ノ\ _) \
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【快感】女の子が電気あんまされて悶絶!5【苦悶】
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【振動】女の子が電気あんまされて悶絶!6【圧迫】
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