女の子が電気あんまされて悶絶してイッちゃうっ!3

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155 ◆ve1CraWg1Y
女の子を電気アンマしてイかせたり、いじめたりするスレです。
やられる側は基本的に女の子です。
SS貼る場合遠慮せずにどぞ。それに対する感想もヨロシクです。

萌えるシチュ考案やスレタイに反しない雑談もOK。
煽り荒らしは徹底無視の方向で。
基本的にはsage進行でお願いします。下がりすぎてる時はageで。

前々スレ:ロリが電気あんまされて悶絶してイッちゃうっ!
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1088250122/l50
前スレ:ロリが電気あんまされて悶絶してイッちゃうっ!2
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1107783099/

【SSのルール説明】
@基本的に長短編問いません。マイペースで頑張って。
Aあくまで女の子が電気アンマやられるのをメインにしてください。
 それ以外は基本的に自由です。

次スレは970番か470Kぐらいを越えた辺りで立ててください。
じゃあ皆さん、レッツ電気あんま!
255 ◆ve1CraWg1Y :2005/04/17(日) 18:15:17 ID:hU7Sx9Nh
2chエロパロ板SS保管庫

http://s1.artemisweb.jp/sslibrary/
http://sslibrary.gozaru.jp/

他にもurlはあったと思います。
3名無しさん@ピンキー:2005/04/17(日) 20:54:39 ID:sefiUHne
わぁ糞スレ
良かったのは初代の初期のみって典型なだ
4前386:2005/04/17(日) 21:15:22 ID:GIz3ZW45
前スレのサイズが大きくなっていたので、続きはこちらにアップします
御感想や、御指摘・御批判をいただければ幸いです
あ、後半編は一夏ちゃんや舞夏ちゃんがちょっと痛い目にあわされますので(汗)
そういうのが苦手な人はすみません
5うた∽かた 悦楽の断罪:2005/04/17(日) 21:17:01 ID:GIz3ZW45
「…はっ!」
 再び目を覚ました私がいたのは、それまで舞夏ちゃんと痴態を繰り広げていた私の部屋ではありませんでした。
いえ、そこがどこであるかを想像する事すら出来ませんでした。明かりらしき物も存在しないのに、暗闇と
いうわけではありません。見渡す限り何も存在せず、ただ空間だけが広がっている…そんな不思議な場所。
以前、何かの映画で見た異次元の世界と言うのが最も近い印象でしょうか。
「…ここは一体何処なんでしょうか。それに…この服は…」
 そうです、自分が何処にいるのか分からない不安もありましたが、もう一つ気になったのは、私の着ている
服のことでした。確かに私はパジャマを着ていたはずなのに…今、私が身に纏っているのは不思議な装飾が
付いた白いレオタードとでも言うべき服でした。いえ、服というよりは衣装と言ったほうが正確かもしれません。
勿論、このような衣装に着替えた記憶はありませんでした。
「それにしても…この服は何となく神精霊の衣装に近いかもしれません」
 自分の着ている白いレオタード風の衣装を見て、私はかっての『試し』の儀式の事を思い出していました。
神精霊の力を行使する時に私が纏っていた様々な衣装…その不思議な体験があったから、こんな不思議な場所で
不思議な衣装を纏っていても、取り乱さずに済んでいるのかもしれません。
 その時でした。
「ようやく目が覚めたみたいね」
「きゃ!」
 突然背後から響いて来た声に驚いて、私は後ろを慌てて振り返りました。そしてそこに一人の女性の姿を
認めたのです。
「さ、沙耶さん…」
「お久しぶりね、橘一夏さん」
 そこに居たのは、長い黒髪をもつ美しい女性…木暮沙耶さんでした。いえ、女性と言うのは正しく無いのかもしれません。
なぜなら、彼女はそもそも人ではなく神精霊。『鏡』の神精霊なのですから。そして、私が受けた『試し』の儀式を
取り仕切っていた存在。
6うた∽かた 悦楽の断罪:2005/04/17(日) 21:17:36 ID:GIz3ZW45
「ど、どうして沙耶さんがここに…。そ、それに、ここは一体何処なんですか?」
「ここが何処か…あまり意味の無い質問ね」
「い、意味が無いって…」
「でも、どうして私がここに居るのか…それはごく簡単な理由よ」
「簡単…ですか?」
「ええ。私がここに居るのは…橘一夏さん、貴女に罰を与えるため」
「な!」
 沙耶さんの意外な言葉に、私は思わず声をあげてしまいました。どうして私が罰を受けなければいけないのでしょうか。
そんな当然の疑問を私は沙耶さんにぶつけるのでした。
「ば、罰って…どうして私がそんな物を…」
「罪を犯した時には罰を受けなければならない…それが真理だと思わなくて?」
「罪?私が一体何の罪を犯したって言うんですか?」
「…分からないのかしら?」
 そう言うと沙耶さんは、麻耶さんは首に巻かれたマフラーを外し、軽く振るいました。一瞬後、沙耶さんの
両手には白く輝く大鎌が…。その大鎌を手に、ゆっくりと近づいてくる沙耶さんの姿に、私は後ずさるしか出来ませんでした。
「逃げても無駄よ。逃げ場所なんて無いって分かっているでしょ?」
「ま、待ってください!罪って…罪って一体何なんですか?」
「本当に分からないみたいね…愚かな娘だわ…」
 私の疑問には何も答えてくれないまま、目の前で大鎌を軽く振りかぶる沙耶さん。咄嗟に私は目を逸らし、
両手で体をかばうようにしましたが…衝撃は全く予想していなかった所から来たのでした。
『ガツン!』
「かは!!!」
 オマタに生じた凄まじい痛みに、私の呼吸は一瞬止まってしまうほどでした。そうです、沙耶さんは大鎌を
振り下ろしたのでは無く…逆に柄の部分を、私の股間に振り上げたのでした。沙耶さんのこの行動を私が想
像出来るはずがありません。全く無防備だった女の子の大切な部分を強かに打ちつけられた私は、両手でオマタを
押さえ、内股になって地面にへたり込み、悶絶するしかありませんでした。
7うた∽かた 悦楽の断罪:2005/04/17(日) 21:18:11 ID:GIz3ZW45
「あらあら。そんな所に手を持って行くなんて。ハシタナイ娘ね」
「あうあうあ…さ、沙耶さん…な、何てことを…するん…ですか…」
「言ったでしょ。貴女に対する罰だって」
「だ、だからって…ここを…叩くなんて…ひ、酷いです…」
「いいえ。これこそが、貴女に一番ふさわしい罰なのよ」
 オマタから全身に広がる激痛に苦しみながらも抗議の声を挙げた私に、沙耶さんが返してくるのは理解出来ない
言葉ばかり。例え私が何かの罪を犯していたのだとしても…女の子にとって大切な部分を打ち付けられるなんて、
あまりに酷い仕打ちとしか思えませんでした。
 しかし、そんな抗議の視線を向ける私を見下ろしたまま、沙耶さんは今度は軽く左手を振るいました。すると、
地面に蹲っていた私の体は不思議な力によって持ち上げられ…まるで磔にされたかのように、両手両脚を伸ばした
まま、沙耶さんの眼前で空中に固定されてしまったのです。
「きゃ、きゃああ!な、何が起こって…」
「当然、貴女に罰を与えるためよ」
「ええ!」
「貴女の罪、そんなに簡単に許されることだとでも思っていたのかしら?」
『ガツン!』
「きゃう!!!」
 再び私のオマタに振り上げられる大鎌の柄。恥骨から全身を蝕んでいく激痛に、私は悲鳴をこらえる事が
出来ませんでした。それに今度は四肢を固定されてしまっています。両手を大切なところに持って行く事も、
蹲る事も出来ないのです。
「うう…や、やめて…ください…沙耶さん…」
「あら、まだまだ元気みたいね」
『ガツン!』
「!!!」
 間髪入れずに、三度目の衝撃が私のオマタを襲いました。立て続けに与えられる苦悶に、私はとうとう声を
挙げる事も出来ませんでした。出来たのは、ただ瞳に涙を浮かべる事くらい。
8うた∽かた 悦楽の断罪:2005/04/17(日) 21:19:03 ID:GIz3ZW45
「あうあうあ…」
「苦しいみたいね。でも…それが貴女の罪に対する罰なのだから。受け入れなさい」
「わ、分かりません…どうして…私が…」
「本当に愚かな娘…」
『ガツン!』
「はう!!!」
「これで四回。これだけ痛い目にあって、まだ分からないのかしら」
「うう…」
 四度目の衝撃を受け、私は一瞬、意識が無くなりそうになりました。その部分を打たれることは、たった
一度だけでも辛い事なのに、連続で打たれ続ける辛さと言ったら…もはや言葉では言い表せそうにありません。
「どうして…なんですか?どうして…私が…何回も…大事な所を…打たれなくちゃ…いけないんですか…」
「そうね。ヒントを与えてあげましょう。貴女がついさっきまで耽っていた行為…それを思い出してみなさい」
「ついさっきまで…耽っていた…事?」
 オマタに疼く痛みのために朦朧となっていた私でしたが、沙耶さんの言葉の意味を必死で考えました。私が
耽っていた行為…思いついたのは舞夏ちゃんとの…。
「それって…舞夏ちゃんとの…電気あん…」
『ガツン!』
「かは!!!」
「やっと気づいたみたいね。でも、駄目。気付くのが遅過ぎるわ。今の一回はその事に対する罰…」
「あうあうあ…」
 私が答えようとするより早く、オマタに振り上げられた大鎌の柄は、五度目の衝撃を私の股間に与えていました。
私はまたしても悶絶してしまいました。手足を完全に広げられた状態では…分かっていても、大鎌の柄を止めること
など出来ません。僅かに太股を内股にしてはいますが、ほとんどガードの役割にもならないのです。
「そう…貴女が、いえ貴方達が耽っていた行為、それこそが罪」
「女の最も大切な部分を振るわされること…それに悦楽を覚えるなんて、ハシタナイ事だと思わなくって?」
「清廉な乙女であったはずの貴女は、そんな破廉恥な快感に身を委ねてしまい…堕落してしまった」
「だから貴女は罰を受けなければいけないの」
「その罰には…その大切な部分を打たれることが最も相応しいと思わないかしら?」
『ガンッ!!!』
「!!!!!」
9うた∽かた 悦楽の断罪:2005/04/17(日) 21:19:40 ID:GIz3ZW45
 今までの最大の衝撃が股間に与えられ、六度目の激痛に私は全身を震わせ苦悶するしかありませんでした。
オマタに疼く凄まじい痛み、そして全身から噴き出す冷や汗。途切れそうになる意識を必死に繋ぎ止めて、
私は沙耶さんの言葉の意味を考え…そして納得してしまったのでした。
「そう…ですね。確かに…私が…舞夏ちゃんと…していた事は…いけない事…なのかもしれません…」
「でも…貴女はそれがいけない事だと知りながらも…その快楽に身を委ねてしまった」
「本当は…求めてはいけない事なのに…求めてしまったんですね…」
「それが分かっているのに…罪深い娘ね…」
 再び大鎌を構えた沙耶さんに、私は七度目の衝撃を覚悟し、身構えました。でも…その大鎌の柄が私のオマタに
打ちつけられることはありませんでした。代わりに沙耶さんは大鎌を私の両脚の間に通すと、その手を放したのです。
不思議な事に大鎌は、そのまま空中に浮遊したまま、私の股間にピッタリと密着するのでした。レオタード越しに
感じる大鎌の柄の部分の感触に、私は思わず身悶えてしまいます。
「沙耶さん…一体何を…」
 私の言葉に答える代わりに、沙耶さんは右手をひらめかせました。すると空中に浮かんでいた私の体が下方へと
引っ張られたのです。大鎌の柄を跨いだ格好になっていた私の股間には…当然、その柄が強力に食い込まされる事になります。
「ああ!い、痛い…です!ゆ、許してくだ…!」
「駄目よ。自分でも分かっているんでしょ。これが貴女の罰だって」
「あああああ!!!」
 沙耶さんの言葉と同時に、私の体は更に強く下へと引っ張られました。それに比例して、私のオマタに生じる
痛みもどんどんと増していきます。未だに両手が拘束されているため、大鎌の柄を押さえて、その食い込みを
軽減させることも出来ないのでした。
「ああ…も、もう…許して…」
「駄目な娘ね。罰は…まだ始まったばかりだというのに」
『ヴヴヴヴヴ…』
「ひゃう!!!」
 沙耶さんが再び手を振るったのを合図に、今度は大鎌が細かく振動を始めたのです。股間に密着した物が激しく
振動すれば…その振動は私の女の子の部分を激しく震わせるのも自明のことでした。
10うた∽かた 悦楽の断罪:2005/04/17(日) 21:20:38 ID:GIz3ZW45
「きゃあああああああ!」
「あらあら。どうしたのかしら?貴女はこんな風に…そこを震わされるのが好きなんでしょ?」
「あ…はう…きゃうう!」
それまでの激痛とは違う、女の子が抗う事の出来ない悦楽の波がオマタから全身に広がっていきます。しかも、
その振動は今まで私が経験してきた振動…未知留ちゃんの脚や舞夏ちゃんの脚から繰り出されたものとは比べようも
無いほどに、精緻で微細な振動なのでした。
「きゃあああ!や…あは…」
「こんな風に悶えてしまうなんて…ハシタナイ娘だわ」
「あああああ!!!」
 たちまちの内に、私は快楽の坩堝から昇天間際へと追い込まれていました。沙耶さんの叱責も耳に入らず、
ただ股間から広がる甘痒い快楽に身を委ね、悶えるしか出来ないのでした。
「あうあうあ…も、もう…」
「もう限界なのかしら?一体どうして欲しいのかしら?」
「お、お願いですから…最後まで…逝かせて…くだ…」
「そう…でも、駄目よ。そんな簡単に罰は終わらないのだから」
 その言葉と共に、私が跨らされていた大鎌が忽然と姿を消しました。同時に、手足を束縛していた不思議な力も
消え失せ、私は地面へと降ろされたのです。でも、幾度も女の子の急所を打ち付けられた事と、先程までの大鎌に
よる振動責めのために、私は立ち上がることが出来ず、ただ…大事な部分を両手で押さえて蹲るだけなのでした。
「はあはあはあ…」
「いつまで蹲っているつもりなのかしら?」
『くい!』
「きゃうん!!」
 荒い息が収まらない私を見下ろしながら、沙耶さんが今度は指を軽く捻りました。その瞬間、私の女の子の
核に凄まじい快感の波が打ち込まれたのでした。
『くい!くい!くい!』
「あ!は!!きゃう!!!」
 沙耶さんが指を捻るたびに、大事なところに打ち込まれてくる悦楽の衝撃波。その度に、私は快感の甘い声を
あげ、腰を跳ね上げてしまいます。快楽の波状攻撃に耐えながら、私はこの不可思議な現象のからくりを考えるのでした。
11うた∽かた 悦楽の断罪:2005/04/17(日) 21:21:23 ID:GIz3ZW45
「あ!はう!い、一体…どうなって…はう!」
「そんなに不思議がる事でもないわ。よく目を凝らしてみなさい」
「きゃう!め、目を…凝らす…ですか…」
 沙耶さんの言葉に素直に従い、私は目を凝らしました。すると…沙耶さんの右手の指先からきらきらと光る、
細い糸のような物が…私のほうへと伸びているのが何となく見えました。その糸のような物の行き着く先は…
私のオマタだったのです。
「こ、これって…まさか!」
「そう、貴女の一番敏感な核に、糸を括り付けさせてもらったわ。もっとも服の上からだけど」
『くい』
「あん!!!」
 一体、いつの間にそんな事をされていたのでしょうか。自分の大事な所をしげしげと見下ろしてみると、
確かにレオタードの上から私の女の子の核に細い糸が括り付けられていました。沙耶さんが右手を捻るたびに
この糸が引っ張られ、私の敏感な核も引っ張られるのです。女の子の最大の弱点だけを集中的に責められて
いたのですから、私が悶えてしまうのも合点がいく事でした。
『くい!くい!』
「あはああああ!!」
 からくりが分かった以上、勿論、私も無抵抗でいるつもりはありません。咄嗟に手を伸ばして、私の淫核に
括り付けられた糸を外そうとしましたが、沙耶さんはそれを許してくれませんでした。私が手を伸ばすのに
合わせて絶妙のタイミングで送り込まれてくる悦楽波。その快感の衝撃が私の女の子の中枢を嬲る度に全身から
力が抜けてしまい、たった一本の糸を外す事さえ出来なかったのです。
『くい!くい!くい!』
「あ!きゃう!やあ!」
「どうしたの?その糸を外さないのかしら?」
「あはあ!も、もう!許して…限界…です…」
「まだ喋れるうちは大丈夫よね」
『くい!』
「いやああああああああ!!!」
 私の必死のお願いも、沙耶さんが叶えてくれるはずがありませんでした。更に激しくなるオマタを襲う
快感に、私は地面をのたうち回るしかないのです。
12うた∽かた 悦楽の断罪:2005/04/17(日) 21:21:58 ID:GIz3ZW45
「も、もう止めて!一夏を許してあげて!」
「…忘れていたわ。貴女もいるんだったわね」
 永劫に続くかと思われた淫靡な罰を中断させたのは、私が良く知る女の子…舞夏ちゃんの叫びでした。
忽然と現れた舞夏ちゃんに沙耶さんが意識を向けたおかげで、私は女の子にとっての悶絶地獄から漸く解放されたのでした。
「もう十分でしょ?一夏はもう十分過ぎるほどの罰を受けたじゃない!」
「ま…舞夏ちゃん…」
 責めから解放されたものの未だ意識が朦朧としている私でしたが、それでも舞夏ちゃんの必死の懇願は
心に響きました。でも…この場の支配者である沙耶さんは、やはり無慈悲な裁定者でもありました。
「駄目よ。まだ、この娘が犯した罪は償われていないのだから」
「そんな!あんなに何度も…大事なところを打たれたのに、まだ一夏が悪いって言うの?」
「おかしな事を言う娘ね。そもそも…貴女自身だって、有罪だって言うのに」
 その言葉と同時に沙耶さんの姿は掻き消え、一瞬後には、先程まで私を嬲っていた大鎌を持って、
舞夏ちゃんの背後に出現していました。突然の出来事に驚いた舞夏ちゃんが後ろを振り返るよりも早く、
沙耶さんは彼女の両脚の間に大鎌の柄を叩きつけました。
「はう!!!」
「ああ!!!」
 背後からオマタを掬い上げる一撃に、舞夏ちゃんはその部分を両手で押さえて、しゃがみこんでしまいました。
同時に、私のオマタにも、再び打ちつけられた激しい痛みが生まれ、私は地面で悶絶してしまうのでした。
「はう…こ、これって…」
「理解出来たようね。貴女達二人はある意味で魂を共有したような存在。一人の苦しみは…もう一人の苦しみでもある…」
「や、やっぱり…そう…だったんですか…」
「もっとも…苦しいのは、橘一夏さん、貴女一人だけかもしれないけど」
 沙耶さんの言葉に、私は状況を理解しました。先だっての電気あんま対決の時と同じく、舞夏ちゃんが
受けた痛み・苦しみを、同じように私も味わうと言う事なのです。その厳然とした事実を理解した私は、
背中に冷たい汗が流れるのを感じずにはいられませんでした。
 しかし、非情なお仕置きは止まりません。苦しむ私達を一瞥した沙耶さんが、再び右手を振るいました。
すると今度は、舞夏ちゃんの体が持ち上がり、空中で磔にされてしまいました。
13うた∽かた 悦楽の断罪:2005/04/17(日) 21:22:32 ID:GIz3ZW45
「嫌ー!や、止めて!!」
「貴女と同じように…この娘にも罰を与えないといけないわね」
「だ、駄目!舞夏ちゃんに…酷い事を…しないでください!」
「何故?そもそも、黒城舞夏という存在は、私の下僕でもあるの。駄目な下僕に躾が必要なのは当然でしょ?」
『ガツン!』
「「はう!!!」」
 磔状態の舞夏ちゃんの股間に再び大鎌の柄を叩き付ける沙耶さん。私の時と同じように、手足を完全に
拘束されてしまっているため、舞夏ちゃんがその一撃を避けることも衝撃を弱める事も適いません。オマタに
響き渡る激痛に、舞夏ちゃんは空中で身を捩じらせ、私は地面をのたうちながら苦悶するしか無いのでした。
『ガツン!ガツン!!ガツン!!!』
「「が!くあ!!ひぃ!!!」」
 その後も、舞夏ちゃんのオマタを叩き上げ続ける沙耶さんの前に、私達二人は徐々に限界に近づいてきました。
もはや声を挙げる事さえ苦痛で、舞夏ちゃんが大鎌の柄に打たれる度に互いの体を震わせるし位しか出来ません。
「駄目…です…も、もう…限界…です」
「私も…もう…だめ…」
 女の子の部分を襲う激痛に、いよいよ意識も失ってしまう瞬間が近づいてきました。ですが、このまま嬲られ
続ける事を思えば…失神といえども地獄の責め苦から解放されると考えれば、そちらの方が幸せかもしれません。
「そんな簡単に解放されると思ってるのかしら?」
「「な!!!」」
 私達の心の中を見透かしたような、残酷な宣言が沙耶さんから下されました。このまま気を失ってしまう事さえ、
私達には許されていないのでしょうか。沙耶さんは大鎌の柄を舞夏ちゃんのオマタに叩き付けるのではなく、
完全に密着させたのです。それと同時に、細かく振動を始める大鎌。その結果、舞夏ちゃんはオマタを激しく
震わされる事に…。そして、その振動は私のオマタにも伝わってきました。
『ヴヴヴヴヴ…』
「「きゃあああああああ!!!」」
 先程までの痛みによるものとは違う悲鳴を、私と舞夏ちゃんは揃って挙げることになりました。全く防御の
出来ない舞夏ちゃんのオマタに大鎌の柄が密着されているのです。ショーツとタイツ越しではあるものの、
女の子の耐えようがない快楽に舞夏ちゃんは身悶え、喘ぎ、昇天間際へと追い詰められていくのでした。
14うた∽かた 悦楽の断罪:2005/04/17(日) 21:23:36 ID:GIz3ZW45
 そして、それは地面で悶絶する私も同じ事でした。間接的とはいえ舞夏ちゃんの感じている悦楽波に全身の力を
奪われた私は、立ち上がる事すら出来ません。手足を拘束されていないのに、オマタを両手で押さえ、必死に
太股を窄めて内股になるのが精一杯でした。
『ヴヴヴヴヴ…』
「ああ…さ、沙耶さん…もう…止めてくだ…」
「…橘一夏さん、貴女には一つ選択をしてもらおうかしら」
「…せ、選択?」
 あまりに唐突な沙耶さんの言葉に、私はただ鸚鵡返しに聞き返すしか出来ませんでした。でも…沙耶さんが
語る選択とは、とても重要なものだったのです。
「そう…私はこの娘、黒城舞夏に罰を与え続けるつもりでいるの。いつまでもいつまでも…」
「貴女達二人は、永遠に悶え続けることになるでしょうね」
「でも…この娘の代わりに…貴女自身が罰を受けるつもりがあるのなら…私はそうしてあげても良いのよ」
「そうすれば、この娘は苦しみから抜け出せる事が出来るわ」
「さあ、選びなさい。貴女はどうしたいのかしら?」
 沙耶さんの言葉に、私は悶えながらも驚きを禁じえませんでした。このまま舞夏ちゃんが罰を受け続ければ…
舞夏ちゃんの感覚を共有している私も悶絶し続ける事になり、二人揃って、この生き地獄から解放される事は
ありません。でも…舞夏ちゃんでは無く、私が罰を受ければ…私の感じる快感も苦悶も舞夏ちゃんには
伝わらないのだから…少なくとも舞夏ちゃんだけは解放される事になります。
 だったら…私の選択は一つしかありません。
「…わ、分かりました…私が…罰を…受けます」
「だ、駄目だよ…一夏…そんな事したら…一夏だけが…苦しみ続ける…」
「本当にそれで良いのかしら?」
「か、構いません…元々は…私が…ハシタナイ事を…した…罰なんですから…」
「そんな事無い!お、女の子だったら…誰でも…あの振動の魅力には…抗えないんだから!一夏だけじゃないよ!」
「良いんです…舞夏ちゃん…そうすれば…舞夏ちゃんは…この苦しみから…解放されるのですから…」
「そう…貴女の意思は分かったわ」
15うた∽かた 悦楽の断罪:2005/04/17(日) 21:24:09 ID:GIz3ZW45
 その言葉と同時に、沙耶さんの持つ大鎌の振動が治まりました。舞夏ちゃんのオマタに響き渡っていた
振動が消え失せ、私達はようやく苦しみから解放されたのです。でも、それが束の間の休息であることは
分かっていたのですが。
 未だ地面から立ち上がることの出来ない私の元に、沙耶さんが近づいてきます。沙耶さんはそのまま私の
足元に立つと、私の両脚を脇の下に抱え込み…脚の裏を私の大切なところにピタリと密着させるのでした。
「貴女の意思に免じて、私自身の脚でお仕置きをしてあげるわ」
「…本当に、舞夏ちゃんは許してくれるんですか?」
「ええ、約束するわ。覚悟は良いかしら、橘一夏さん」
「…はい。覚悟は出来ています」
「そう。愚かな娘ね。でも…優しい娘…」
『ぶるぶる!!』
「きゃああああああああああ!!!」
 レオタード越しに伝わってくる沙耶さんの脚の振動に、私は絶叫を挙げてしまいました。生身の人間が
繰り出す事が出来るとは思えないような激しく細かい振動は、一瞬にして私を悶絶の極みに追い詰めていきます。
『ぶるぶるぶるぶるぶる!!!』
「あああああああああああ!!!」
 それほど激しい振動には見えないのに、確実に女の子の弱点を突いてくる沙耶さんのお仕置きに私は
悶えのたうつしかありませんでした。がっちりと両脚を抱え込まれているために、逃げ出す事は出来ません。
何とか太股を窄めて沙耶さんの脚の振動を弱めようとしても無駄な抵抗です。自由な両手を使って、
沙耶さんの右脚を掴んでも…振動は全く弱まる気配すらありませんでした。
16うた∽かた 悦楽の断罪:2005/04/17(日) 21:26:17 ID:GIz3ZW45
『ぶるぶるぶるぶるぶるぶる!!!』
「あ…あ…あ…も、もう…だめ…」
 悶える私の声を聞いても、無慈悲な裁定者は振動を弱めてくれるはずもありません。ただ無言のまま、
右脚の振動を激しくしていくだけです。
「お、お願いです…もう…逝かせて…」
 遂に私はハシタナイお願いを口に出してしまいました。そんな私を見下ろす沙耶さんは…意外にも軽蔑の
目を浮かべるのではなく、初めて見せる柔和な笑みを浮かべたのでした。
「そう…それじゃ、貴女には女の子に生まれてきた事を幸せに思えるようにしてあげるわ」
『ぶるぶるぶるぶるぶるぶるぶるぶるぶるぶるぶる!!!』
「きゃああああああああああああああああああああ!!!!!」
 最後の止めとばかりに、私のオマタに最大の快楽派が注ぎ込まれました。私は焦らされること無く昇天へと
導かれていきましたが…更に更に激しい快楽へと私は押し上げられて逝くのでした。
「ああ!ああああ!!はああああああああああああ!!!」
 まさに天井知らずの快楽…女の子に生まれて来たことの幸せを噛み締めさせられるように…まるで慈悲深い
女神に導かれるかのように…私は悦楽の極みへと上り詰めて逝き…そして、再び意識を失ってしまったのでした…。
17うた∽かた 悦楽の断罪:2005/04/17(日) 21:26:47 ID:GIz3ZW45
「…はっ!」
 三度、目を覚ました私がいたのは、私の部屋のベッドの中でした。カーテン越しに差し込む光に、既に朝が
訪れている事が分かります。
「私の部屋…それじゃ…さっきまでの出来事は…夢?」
 まだ布団の中の私は、虚ろな頭で先程までの出来事を反芻してみます。
「…舞夏ちゃんとお部屋で…それと沙耶さんが…やっぱり夢?」
 あまりにも鮮明に脳裏に浮かぶ淫靡な出来事に、私の頬は赤く染まってしまいました。確かに先程までの
出来事が夢だったとしたら…辻褄は合いますし、納得できるのですが…。
「でも…夢だったとしても、なんてエッチな夢を見てしまったんでしょうか…」
 以前に、夢というのは人の深層意識を写し出すものだというのを聞いた事があります。という事は…私の
心の奥底にも、あのようなエッチな事を望む願望があったという事なのでしょうか…。そんな考えに
恥ずかしくなってしまう私でしたが…ふと私はとあることに気付きました。
「う…この冷たい感触は…」
 完璧に覚醒した私は布団の中の自分の格好に初めて気付いたのです。布団の中で体を丸めた私は、両手を
自分の両脚の間に挟みこんでいました。つまり、女の子のオマタに手が密着した状態。さらに、その両手が
触れる私のショーツは…まるでお漏らしをした後かの様に、びっしょりと濡れそぼっていたのです。勿論、
その濡れている原因は…おしっこ等では無く…私の大事なところから出た…。
「も、もう、この下着は駄目かもしれませんね…」
 あらためて自分のオマタの惨状に気付いた私は、これ以上無いほどに頬を紅く染めていた事でしょう。
「一夏、もう起きたの?入るわよ」
 とりあえず、ショーツだけでも穿き替えようと、布団から出ようとしていた私は、ドアの外から聞こえる
お母さんの声に驚くと、慌てて布団に入り直しました。冷たくなってしまったショーツが、ぴったりとオマタに
張り付いて気色悪いですが…そんな事は言っていられません。
「あら、まだ寝ていたの?」
「い、いえ。ついさっき、起きたところなので」
「…顔が紅いけど…熱でもあるのかしら?」
「!!!」
18うた∽かた 悦楽の断罪:2005/04/17(日) 21:27:56 ID:GIz3ZW45
 布団の中から顔だけを出して対応する私でしたが、頬の紅潮をお母さんにあっさりと気付かれてしまい
ました。だからと言って、私のオマタの現状を告白する訳にもいきません。
「お、お母さんの気のせいじゃないかな。別に熱っぽくはありませんし」
「それなら良いけど…。それよりも…調子の方はどうなの?」
「え?調子って?」
「…昨日打ったところよ。まだ痛むようなら…病院に行かないといけないし」
「あ…」
 お母さんの言葉に、私はようやくその事を思い出したのです。昨日平均台で強打し、じんじんと響く痛みに
耐えながら眠りについたはずなのですが…そんな事を完璧に忘れていたほど、私のオマタからは痛みが消え
失せていたのでした。
「だ、大丈夫です。全然痛くありません!」
「本当?女の子の大事なところなんだから。嘘を付いちゃいけないわよ」
「本当です。昨日までの痛かったのが嘘みたいに無くなってるし…」
「そう。それじゃ病院にも行かなくても良さそうね。着替えたら降りて来なさい。朝御飯が出来てるから」
「はーい」
 お母さんが部屋から出て行くのを確認してから、私はベッドから出ました。あらためてショーツ一枚の自分の
下半身を見下ろすと…オマタにピッタリと張り付いたショーツの姿が目に入りました。その淫靡さに再び赤面する
私でしたが…疼くような痛みが無くなっている事を思えば、それはそれで良かったのかもしれません。
「…でも、あんなに痛かったのが一晩で治まっちゃうなんて。不思議な事もあるんですね」
 疑問は尽きない私でしたが、とりあえず濡れそぼったショーツを脱いで、新しい物を身につけると、今度は
洗濯には出せそうに無いこのショーツをどうしたものかと悩み始めるのでした。
19うた∽かた 悦楽の断罪:2005/04/17(日) 21:29:48 ID:GIz3ZW45
 だから…。
「淫夢を見せることで痛みを中和する…」
「夢の中とはいえ、随分苛めてしまって…ごめんなさいね」
「でも…『試し』の儀式に関わった娘とはいえ、ここまで世話してあげるのは、ルール違反だったかしら」
 だから、何処かで私の姿を見ている沙耶さんの呟きに、濡れたショーツのことで悩んでいる私が気づく事は
無かったのでした…。
20前386:2005/04/17(日) 21:32:39 ID:GIz3ZW45
ということで、Bパート&エピローグまでアップ終了です
オチについては早い段階からバレバレだったと思いますので(汗)
沙耶さんも本当は非情なだけの人では無いんですが・・・その辺が中途半端に
終わってしまったのが能力の限界かorz
舞夏ちゃんも最後はどこかに消えてしまっているしorz
211 ◆ve1CraWg1Y :2005/04/18(月) 00:29:38 ID:3zKDtK8l
とうとう、「1」になりました(汗

>前386様
お疲れ様でした〜。
力作、GJでございます。
女の子いじめ好きなうちにはとっても良いSSでした。
一夏ちゃん、夢でよかったね〜w。
ジンの衣装、エロ可愛くていいですよね〜。それでいじめられる姿は
凄くよかったです。
沙耶さんにも仕返ししてやりたいw。

さて…うちも次に予定していた『神○月の巫女』は、後半の系統なんですよ(汗。
いじめ系の作品が続くのもあれだし、何か違うのにしようかな〜。
『D.C.』はぽわぽわ系だし……今のところw。
22名無しさん@ピンキー:2005/04/18(月) 00:36:20 ID:EFMniU7t
「女の子の〜」というワードが出るたびに興奮を覚える漏れ
231 ◆ve1CraWg1Y :2005/04/18(月) 01:12:51 ID:3zKDtK8l
>>22
禿同w
241 ◆ve1CraWg1Y :2005/04/18(月) 01:28:06 ID:3zKDtK8l
なんとなく思った事。

前386さんが書く「うた∽かた」メンバーでのプロレスごっこを
見てみたい(萌。もちろん、電気アンマや急所攻撃ありでw。
25前386:2005/04/18(月) 23:21:04 ID:AiZ/MuDj
>>1さん
沙耶さんは餌食になることはありません
だって、ロリでもおにゃのこでもありませんのでw
それはともかく、書いてる方としては一夏ちゃんを苛めすぎかな?とは思ったん
ですよねー
でも一夏ちゃんみたいな清純派の女の子が快楽系でも苦痛系でも悶えさせられるのは
やはり萌えということでw
個人的には活発系の女の子が餌食になるより、清純派の女の子が餌食になるほうが萌えかな
次回作を書くとしたら、多分、そんな女の子が餌食にされちゃう事でしょうw
26前386:2005/04/18(月) 23:31:26 ID:AiZ/MuDj
>>1さん
うた∽かたメンバーによるプロレスごっこも確かに楽しそうだと思うんですけど…
あのメンバーだと男の子が入り込む余地がまるで無いんですよね(汗)
男の子の登場人物が少ないから仕方無いところなんですが
次書くとしたら、男の子が女の子に電気あんまってところも書いてみたいのですが…
うーん、でも乱暴者系の男の子は嫌だしな
何の二次創作にするべきやらですねw
27ANMANIA ◆ve1CraWg1Y :2005/04/18(月) 23:40:15 ID:3zKDtK8l
>386様
わ、リアルにいた〜〜!w

いえいえ、女の子同士のプロレスごっこでも良いかとw。

乱暴じゃない男の子・・・。メジャー二次ではエヴァのシンジ君みたいな子ですかねぇ?
アスカに逆襲されそうですがw
ネギま!のネギ君では小さすぎる気もするし(汗。

・・・・エヴァか。自分で言ってて良さ気な・・・

あ、ハンドル名つけてみることにしました(汗
28ANMANIA ◆ve1CraWg1Y :2005/04/19(火) 00:51:36 ID:lmx20Rn+
即死防止がてら、なんとなく今までの自作のまとめなどを。自分の整理の意味も込めて。
ちなみに危険度は、文字通り、見て大丈夫かどうかの危険度です(汗。

【えっちパーティ:危険度★☆☆☆☆】

 電気アンマ  ★★★★☆
 レズ     ★★☆☆☆
 ロリ     ★★☆☆☆

女の子らしい香奈、ボーイッシュな祐希、大人しいロリータ風味の瑞穂の三人が
集まり、パジャマパーティの振りをして、お母さん達に内緒で行われていた
秘密の『えっちパーティ』。
そこに憧れの上級生・彩乃が加わり、彼女の策謀で秘密のパーティは、淫靡で
過激な電気アンマパーティに。

 『えっちパーティ』(継続中)
 『ひなあんま』(完結)
 『電気アンマ禁止!!』(継続中)


【えっちプロレス:危険度★★★☆☆】

 電気アンマ  ★★★★☆
 急所攻撃   ★★★★★
 女の子いじめ ★★★☆☆

アイドル女子レスラーのアカネとそのボーイフレンド・ヒロトの過激なプロレスごっこ。
そこに割り込んだのはヒロトを狙う先輩美人女子レスラー・シノン。ドタバタの末、
二人の女子レスラーはヒロトを巡って闘う事となった。電気アンマと急所攻撃のみと言う
過激なルールで。

 『えっちプロレス 〜女の子の急所攻撃〜』(継続中)
29ANMANIA ◆ve1CraWg1Y :2005/04/19(火) 00:54:16 ID:lmx20Rn+
【ダ・カーポ:危険度☆☆☆☆☆】

 電気アンマ  ★★☆☆☆
 えっち    ★☆☆☆☆
 こっぱずかし ★★★☆☆

ダ・カーポの世界で繰り広げられる電気アンマ・ラブコメ?

 『0:さくら編』(完結)
 『1:音夢編 その1』(完結)
 『2:音夢編 その2』(継続中)

【ギャラクシーエンジェル:危険度★★☆☆☆】

 電気アンマ  ★★★☆☆
 レズ     ★★☆☆☆
 蘭花いじめ  ★★★★★

烏丸ちとせがロストテクノロジーの女性兵士専用拷問アンドロイドを誤動作させた!
次々とアンドロイドの必殺技の電気アンマの毒牙にかかるエンジェル隊。なぜか、アンドロイドは蘭花を狙う?

 『あんまアンドロイド』(継続中)

【神無月の巫女(近日中アップ):危険度★★★★☆】

 電気アンマ  ★★★★☆
 急所攻撃   ★★★★☆
 レズSM   ★★★★★★

 『陽と月の輪舞』(近日アップ予定)

未完成作、大杉…orz。
30名無しさん@ピンキー:2005/04/20(水) 15:12:41 ID:Sxp38+9q
このスレのテーマソングはセックスマシンガンズの電気按摩に決定しますた。
31前386:2005/04/20(水) 22:13:45 ID:N0R2rn5l
>>ANMANIA氏
未完成作はともかく、タイトル数の多さがw
あらためて見てみると、電気あんま以上にオマタ攻撃の要素が多いみたいですねー
私も一夏ちゃん・舞夏ちゃんにオマタ攻撃しちゃいましたが、書いてて心が痛みましたw
あと、元ネタとしてエヴァですか
確かに有名どころですが、あの主人公にどうやって電気あんまの加害者にするのかが難点と言うか・・・
女の子同士だと、あっさり書けそうな気配ですけどねw
32名無しさん@ピンキー:2005/04/21(木) 12:02:10 ID:Wq7NdgLx
>>30
電気按摩でなくて世直しGOOD VIBRATIONだとツッコミを入れておく。
うは、よく考えるとなんかアンマネタのタイトルに使えそうだなこれ
33ANMANIA ◆ve1CraWg1Y :2005/04/21(木) 23:35:44 ID:BIwNULqY
>>前386さん
や〜、最近鬼畜風味でしてw。
危険度★★★以上のものは快感よりイジメ要素が強いです。
こちらのスレは、どちらかと言えば、快感系の方を楽しむ方が
多数派っぽいですが、最近は過疎化が進んでいるので、まあ、
自分の趣味を前面に出してもよかでしょう、と(汗。
「電気アンマが精一杯」という感じの、純愛系というか、ほのぼの系
というか、リリカルなものも書いてみたいですが、ここまで汚れた
心ではすぐに鬼畜系に転び……orz。ダ・カーポも時間の問題ですな〜w。

手元には、中途半端に書き散らかしてるモノが沢山……どうしたもんだろう……。
34名無しさん@ピンキー:2005/04/22(金) 13:00:09 ID:6hG2tf6t
保守がてら

異世界美少女くすぐりキャットファイト3 -炸裂 必殺電気アンマ!- 
ttp://www2.go123.jp/user/uo370/pictures/49.jpg 

以前某スレに投下した絵だけどスルーだったなあ・・・
キャラは某燃えマンガのヒロイン二人
似たようなお話がここで連載されてますが・・・

>ANMANIA氏
いろいろ幅広くやってますね
自分的にはGAの続きを期待しておりますw
35前386:2005/04/23(土) 13:02:29 ID:1rCWd0cz
>>34
元ネタは宇宙英雄物語ですか?
原作の方は詳しくないのですが、ヒロイン同士はこういう関係だったんですかw
しかし、女の子の電気あんまはマイナー系だとは思いますが、
スルーっていうのは辛いですねorz

>>ANMANIA氏
電気あんまその物が基本的に鬼畜系の苛め技ですしねw
女の子が喘いじゃうって言うのも、ある意味ドリームなのかもしれません
しかし!
あえて、ほのぼの&ぽわぽわ系の作品に挑戦してみたいという気持ちも強いですねー
さて、元ネタを何にするか・・・
36名無しさん@ピンキー:2005/04/24(日) 02:23:17 ID:2O1+jQiD
>>33
イジメ要素!!
大好物です!楽しみダァ!
37ANMANIA ◆ve1CraWg1Y :2005/04/25(月) 00:51:12 ID:xnF1MOrB
>34様
う…何故か見れない(泣。
また後でチャレンジしてみよう…。
GAも佳境です〜。次は…ミルフィーユ?

>前386様
ほのぼのぽわぽわ、期待しますw。
うちは鬼畜へGO!……かな?

>36様
もうちょっとでうp予定の神無月の巫女はイジメたおしてますw。
ワーニング出しておこう・・・。
前フリだけでも出そうかなぁ・・・?
38名無しさん@ピンキー:2005/04/25(月) 13:31:04 ID:sa3uVjeG
> 前386 氏
元ネタはソレです。
単行本の1巻でストリートキャットファイト(?)
ドラマCDでもキャットファイト(?)がありましてそれいらいトラウマになっておりますw
(電マはないですけどw)
>スルーの件
まあ、電マのスレではなかったし・・・
似たようなもんだとは思ったけど

>ANMANIA氏
どうやら自分の掲示板が落ちてるようですね。
別のとこに貼ってみました。
ttp://yumi.akm.cx/2d/img/14813.jpg
>ミルフィーユ
アンデッド並みの天然娘だけに電マで喘ぐ姿はドキドキものっす
期待してお待ちしております
39ANMANIA ◆ve1CraWg1Y :2005/04/26(火) 02:11:44 ID:/GQRAZWl
>38様
拝見しました〜。ありがとうございます。
こ、これをスルーなんて、うちには絶対出来ません!w。
宇宙英雄物語…。作者はリューナイトの人だったかな?

ミルフィーユは特別な設定を一つ、つけていますw。
元々、このG.A.のSSを書き始めたきっかけが、
38様の描かれた一枚の絵から始まってまして…。
ミルフィーユが蘭花に電気アンマしてる絵ですね。
つまり、ミルフィーユは蘭花に……。



さて、神無月の巫女。区切りまで出来たですが、
うpするのを躊躇うほど出来が酷い……w。
マニアックだし。
40ANMANIA ◆ve1CraWg1Y :2005/04/28(木) 00:10:41 ID:39u93h/g
う……10日も作品が無い……。
と言うことで、お目汚しですが、うpします〜。
41ANMANIA ◆ve1CraWg1Y :2005/04/28(木) 00:20:11 ID:39u93h/g
『神無月の巫女 〜陽と月の輪廻〜』

・元の物語・登場人物はこちらを参照して下さい。

 ttp://www.kannaduki.net/

・原作イメージ、壊れてます。
・女の子の扱い、非道いです。
・結局、終わってません(汗。

……というところを寛容になれる方、どぞ〜。

42神無月の巫女 〜陽と月の輪廻〜:2005/04/28(木) 00:22:34 ID:39u93h/g
「千歌音ちゃん、どうしたの? それに、ここは・・・?」
姫宮家の奥、古い木で出来た大扉の向こうに、小さな、古びた社があった。
その奥に、これも古びた石造りの祭壇があり、その前に千歌音は一人で立っていた。
巫女の着る紅白の裃を身に纏い、鞘に収められた懐刀サイズの神刀を手にしていた。
メイドの乙羽の案内でここに連れられてきた姫子も同じ衣装を身に纏っている。
艶やかな黒髪でクールな面持ちの千歌音と、輝くようなライトブラウンの髪と暖かな
よく動く表情の姫子。月明かりに照らされ、対照的な二人のコントラストは神々しい
までに美しい。

「ここは…祭壇よ」
「千歌音ちゃん?」
「古い古い古い…神話の時代からある祭壇。月の社と現世を結ぶ祭壇……」
「……? よくわからないけど……千歌音ちゃんがどうして巫女服を?」
姫子が聞くと、千歌音はするりと巫女服の上を脱いだ。下着を着けていない千歌音の
白い肌が夜目にも眩しく浮き上がる。
「その…痣は?」
姫子は千歌音の肌にドキッとしたが、それ以上に彼女の肩にある月の形をした痣が
気になった。それは、自分の胸に浮き出た太陽のような形の痣と同質のものでは…?

「そう…月の巫女は私…。陽の巫女である姫子と対になるのは私なの…」
「ち…千歌音ちゃん! 本当に!?」
姫子は千歌音に飛びつくように抱きついた。
「どうして……どうしてもっと早く言ってくれなかったの? 私…二人一緒なら…」
「姫子……」
「千歌音ちゃんが月の巫女だなんて……こんな嬉しい事……」
喜びの涙を流し、抱きつく姫子を千歌音は静かに見据えている。
43神無月の巫女 〜陽と月の輪廻〜:2005/04/28(木) 00:24:06 ID:39u93h/g
「そんなに嬉しかった、姫子?」
「当たり前じゃない! だって私達は二人で…」
「そう…二人で…ね。でも……」
千歌音は姫子を抱きしめる……が、
「え? ……はぅ!?」
その刹那、千歌音の膝が姫子の股間に深々と突き刺さっていた。無論、千歌音が
蹴り上げたのだ。姫子の大事な所を、思いっきり、容赦なく……。

「あ……ううっ……くっ! ち、ちかねちゃ……な…ぜ……」
股間を押さえ、膝をつく姫子。急所を蹴られた痛みに体の震えが止まらない……。
「あなたが悪いのよ、姫子……」
するり…と巫女服の袴が落ちると、千歌音は下半身裸になった。巫女服の上も
はだけており、全裸に軽く羽織ってるだけの状態だ。その姿で苦痛に悶える姫子を
見降ろしながら、手にした懐刀の鞘を舐める。

「そ…それは? あっ!?」
千歌音は動けない姫子の巫女服を掴むと、自分と同じようにはだけさせた。
そして、袴の結び紐に手をかける。
「や…やめて、千歌音ちゃん!」
姫子は股間が痛かったが、必死に抵抗する。しかし、力が入らず、千歌音と
同じように下半身は裸にされた。巫女服を着る時のしきたりどおり、下には
何もつけていなかったのだ。

「オロチを蘇らせる純潔の巫女は二人も要らないの……。これで姫子の純潔を
奪ってあげる……姫子、私の事好きなんでしょ? だったら、私に姫子の
大切なものを頂戴……」
「う……うぐ!?」
千歌音は姫子にキスをする。甘く濃厚なキスを、繰り返し何度も……。
そして、懐刀の柄を姫子のそこにあてがった。
「だ……だめ!!」
バン! と姫子が千歌音を突き飛ばす。思いもよらず、千歌音は軽々と後方に
飛ばされた。荒い息を弾ませながら姫子は千歌音を見つめる。
44神無月の巫女 〜陽と月の輪廻〜:2005/04/28(木) 00:26:04 ID:39u93h/g
「……そんなにあの男が大事なのね……?」
千歌音が俯いたまま呟く。
「大神ソウマ……あなたのファーストキスの相手なんでしょ?」
「え…? あっ!」
姫子は思わず口元を押さえた。千歌音はまさか…?
「あの男に捧げたいの? この宿世の縁で結ばれている私よりも!?」
ゆらり……と立ち上がる千歌音。さっき突き飛ばされた時に唇を切ったらしく、
一筋の血が唇の端から流れ落ちた。
「ち…ちがう! 大神君とは……そんなのじゃなくて……」
姫子は赤くなりながら誤解を解こうとする。しかし、それは逆効果のようだった。
「そう…。やっぱり大事なんだ。心の底から…」
妖しげな光を湛えた目で、ゆっくりと千歌音が近づく。姫子は動くと股間が痛んだが、
さすりながら千歌音から離れようとする。

カラン……。

「え…?」
二人の間に放り出された懐刀。千歌音はどうしようと言うのだろう?
「闘いましょう、姫子……陽の巫女と月の巫女の純潔を賭けて……」
「そ、それってどういう……」
「どちらかが、純潔を失うまでここを叩き合うの。拳や蹴りでね」
とんでもない事を言いながらニコッと笑い、千歌音は自分の股間を撫でた。
「そ、そんな……!」
思わず口元を押さえる姫子。処女を賭けて闘う…しかし…。
「勿論、拳や蹴りで打ち合ったぐらいじゃ、破れないかもしれないからね
……最後は、勝った方があれで……」
と、懐刀を見る。あれで貫くと言う事なのだろう……。
恐ろしい事を口にしながら、妖しげに頬を染めて上気する千歌音を見て姫子は
身震いする。それとなく、無防備な股間を片手で守りながら後じさっていたが、
背中に鳥居が当たった。大扉も閉じられており、もう逃げ場はない……。
45神無月の巫女 〜陽と月の輪廻〜:2005/04/28(木) 00:27:41 ID:39u93h/g
「どうする、姫子? 私と闘う? それとも素直に純潔を捧げる……?」
にじり寄る千歌音に姫子は「うう……」と呻いていたが、下がるのを止め、千歌音を
迎え撃つように構えた。無論、形は素人だが。千歌音の瞳がわずかに曇る。
「やっぱり、闘うのね……あの男のために」
「ち、ちがうよ! 大神君は…関係ないよ!」
「え?」
「わ、私は……千歌音ちゃんのために闘うの。今の千歌音ちゃん、なんだか変だから
……正気に戻ってもらうために、一生懸命抵抗するの!」
姫子には千歌音の股間を攻撃する意志はなかった。何とか粘って千歌音が何かの
思いに囚われているのを解放しようと考えたのだ。

「私は正気よ……始めからね。姫子、あなたが攻撃しようとしても、私は全部
防げてしまうわ……実力が全然違うのだから。だから、私はここを守らないようにする。
そうすれば互角でしょ?」
千歌音は自分の股間を撫で上げた。ここを無防備にすると宣言したのだ。あくまで
股間を攻撃しあう展開にするつもりらしい。
「う……」
実力が全然違うと言われても姫子には返す言葉が無かった。全くその通りなのだから。

「それにしてもおかしな子…。もし、姫子のいうとおり、私が何らかの理由でおかしく
なっているとして、闘ってどうにかなると思ったの? せいぜい無駄な時間稼ぎに
しかならないと思うけど?」
千歌音はクスクスと可笑しそうに笑う。
「そ、それでもいいの……。何万分の一の可能性かわからないけど、私が足掻いてる
間に千歌音ちゃんが正気に戻る可能性も……あるかもしれないし……」
姫子の声はどんどん小さくなる。自分で考えてもそんな勝算は殆どないのだろう。
だけど、この子は自分のために……こんな時だが、千歌音の胸は熱くなる。
46神無月の巫女 〜陽と月の輪廻〜:2005/04/28(木) 00:28:57 ID:39u93h/g
「だったら姫子に最初のチャンスをあげる……。私は姫子が攻撃するまで抵抗しない
わ。自由にしていいのよ」
千歌音は巫女服の上を纏っただけの姿で、両手を広げた。帯紐は結んでいないので、
姫子から見れば全裸と同じだ。黒く艶やかな髪と月明かりに照らされた白く美しい
裸体のコントラストが神々しいほどに美しい……姫子は思わず陶然となる。
「自由にって……あの、その……」
何故かドギマギしてしまう姫子。その様子を見てクスッとと笑いながら千歌音は姫子を
面白そうに見つめる。自分の心を覆う闇がほんの少しだが晴れるのを感じるのだ。
もう二度と消せないと思っていたのに……。いや、消してはいけないのだ……。

「だって、闘うのでしょ? 攻撃しなきゃ勝てないよ? ……それとも、姫子が
勘違いしている事でも、する?」
「え…? わ、私…勘違いなんてしてないよ……」
姫子は恥ずかしそうに俯く。勘違いではない。だが、想像はした。それも仕方が無い
だろう。お風呂でもない所で二人して裸同然の格好、それに「自由にしていいのよ」の
言葉……。

(お風呂……?)
姫子は唐突に千歌音と風呂に入った時の事を思い出した。あの時は確か……。
47神無月の巫女 〜陽と月の輪廻〜:2005/04/28(木) 00:30:58 ID:39u93h/g


      *          *          *


「ち、千歌音ちゃん! ダメだよ! そんな……ひゃああん!?」
「こら……逃げちゃだめ、姫子。ゲームに負けた罰でしょ?」
「そ、そんなのずるいよ! 数当てゲームでいきなり『ヤマタノオロチの指の数』って
言われても、わかんないよぉ!」
「クスクス……オロチなんだから蛇でしょ? 蛇に指なんかあるかしら?」
「あ……そうか。…って、隙を突くなんてずるい!」
姫子が納得した瞬間を狙い、千歌音は姫子の足をがっちりと掴んだ。そして、右足を
股間にあてがう。

「ひゃあん!? だ、だめだったらぁ〜〜!!」
姫子は素っ頓狂な声を上げ、悶える。お風呂なのだから、当然裸だ。その状態で股間を
足で触れられると、誰でも驚く。
「可愛いわ、姫子……。その悲鳴も、恥ずかしがり方も……」
「こ、こんなかっこうしてどうするの、千歌音ちゃん?」
妖しげに微笑む千歌音とそれを見て慄く姫子。
「姫子は『電気アンマ』って知らないの?」
「『電気アンマ』?」
「そうよ。女の子達の間だけで流行する遊び……されたことないの?」
「う……うん……」
そういった流行を知らないのを恥じるかのように俯く姫子に優しく微笑みかける千歌音。
「私が教えてあげるよ、姫子。フフフ……姫子の初めての電気アンマの相手が私なんて
…うれしいな」
「え…? う、うん! そうだね」
自分がされる側なのに思わず喜んでしまう姫子。「あっ!」と思わず口元を押さえたが
もう遅い。
48神無月の巫女 〜陽と月の輪廻〜:2005/04/28(木) 00:31:59 ID:39u93h/g
「それは承知の言葉と受け取ってよいのね? じゃあ、気持ちよくしてあげる…」
そう言うと千歌音は姫子の股間に宛がった踵に力をゆっくり入れていった。
「ひゃああん!? だ、だめぇ〜〜!!」
姫子の悲鳴が大浴場に響き渡るが、当然、誰も助けには来てくれなかった。

ぶるぶるぶるぶる……。

千歌音の電気アンマが姫子の裸の股間を直撃する。
「あうう……だ、だめだよ。千歌音ちゃん!」
姫子は懸命に千歌音の足に手をかけ、退けようとするが全く動かない。千歌音の力が
強いと言うより、自分の力が入らないのだ。それもそのはず、姫子が力を入れようと
すると……。

「だめよ、姫子……えい♪」
「ひゃうん…!? ず、ずるい〜〜!」
千歌音は姫子が力を入れようとするともう片方の足の指で姫子のアヌスを突っつくのだ。
それをされると腰から下の力が抜けてしまい、解けかけた電気アンマがまたがっちりと
決まってしまう。メイドの乙羽を相手に練習を重ねた千歌音の得意技であった。

「フフフ…姫子、いいの? このままじゃ永久に電気アンマから抜け出させないよ?」
「ああん…くうぅ! …そ、そんなぁ〜! ち、千歌音ちゃんがやめてくれたらいいん
だよぉ〜!」
姫子が悶えながら抗議する。電気アンマに耐え切れないのか、自分の人差し指を噛み
締め、懸命に耐える。目をトロンとさせ、頬を紅潮させて悶える姫子の姿を見て千歌音は
自分の下腹部の辺りが更に熱くなる。
49神無月の巫女 〜陽と月の輪廻〜:2005/04/28(木) 00:33:25 ID:39u93h/g
「もっと、意地悪な事、してあげようかな?」
「え?」
「例えば、姫子……もし、私がこの状態で姫子の大事な所を蹴っ飛ばすって言ったら、
どうする?」
サディスティックに笑う千歌音の表情にどきりとする姫子。千歌音はもしかしたら本気
なのか?
「だ、ダメだよ……千歌音ちゃん。ここ、蹴られたら凄く痛いんだよ? だから……
そんなことしちゃ、やだ……」
「あら? 姫子はここを蹴られた事あるの?」
千歌音の瞳がキラリと光る。興味津々の様子にちょっと驚く姫子。

「そ、それはないけど……打ったことあるから……」
「そうなの? ねぇ、どんな状況だったの? 打った時の気持ちは?」
ワクワクして姫子に迫る千歌音に、姫子は戸惑いを覚えながらも、少しずつ話す。
「う…うん……。あの、授業でソフトボールをやってて、私がピッチャーをやった時に
その……打ち返されたボールがワンバウンドして真下からここに……ち、千歌音ちゃん。
力が入りすぎだよぉ……」
姫子が困った様な表情で千歌音のアンマしている足を戻そうとする。
「あ、ゴメン。つい……。で、どうだったのその時の気持ち? 痛かった? 気持ち
よかった?」
ハッと我に返った千歌音は、少し冷静になって力を緩め、姫子に話す余裕を与えた。

「そ、それは痛かったに決まってるよ! 気持ちよくなるはずないじゃない? みんなが
見てて恥ずかしかったけど、アソコを押さえて飛び跳ねちゃった……。その後、ベンチで
お休みしてようやく楽になったんだもん……」
姫子の話をまるで一言一句たりとも逃すまいと耳を傾けていた千歌音だが、電気アンマを
続けながら、何か異質な微笑を見せる。
「そう……痛かったのね。フフ…女の子の急所だもの、当たり前だよね。……でも、姫子」
「あうう……千歌音ちゃん、またアソコグリグリしすぎ……。な、なぁに?」
「男の子の急所と違って、女の子の急所はね。痛いだけじゃないの。苦痛の急所であり、
快感の急所でもあるのよ……。愛撫される時だけじゃなく、いじめられる時もね……」
「そ、それはどういう……? あああ……うぅ!!」
50神無月の巫女 〜陽と月の輪廻〜:2005/04/28(木) 00:34:33 ID:39u93h/g
話している間も電気アンマは一度たりとも休みはなかった。姫子はもう限界に達しようと
している。千歌音はアルカイックな微笑を見せ、囁くように呟いた。
「今にわかるわ、姫子……。でも、今日は快感でイカセテあげる。このまま昇り詰めなさい」
「千歌音ちゃん? 千歌音ちゃん…! ああああ〜〜!!」
姫子はそのまま絶頂に達し、意識を失った。その姫子を優しく引き寄せ、千歌音は
優しくキスをした。冷たく死を思わせる氷のような微笑で……。

「これがオロチのキスよ……姫子。まだまだ許してあげないから……」
姫子はこの夜の事を一生忘れないだろう。快楽地獄とも呼ぶべき、千歌音との一夜を…。

      *          *          *


「クスクス、どうしたの、姫子。ぼ〜〜っとしちゃって?」
「え…? あっ!」
千歌音が妖しげな表情で忍び笑いしている。その表情を見て姫子は不思議な感覚に陥る。
今の千歌音は、なんとなく、お風呂で初めて電気アンマされた時の千歌音に少し似て
いるのだ。
51神無月の巫女 〜陽と月の輪廻〜:2005/04/28(木) 00:36:00 ID:39u93h/g
「ヤマタノオロチ……か」
「え?」
「ねえ、姫子。伝説ではオロチを退治するには必ず剣…それも神の御力を宿した剣が
使われるけど、それはオロチが剣を苦手としているからなの。何故だかわかる?」
「何故って……?」
突然そんな話を振られても…と姫子は困惑する。ただ、あの時の電気アンマのきっかけが
オロチの話だった事には気がついた。今の千歌音とオロチの間に何か関係があるというのか?
「オロチには剣を持つ手がないからよ…。剣を持つ資格が最初からないの…」
少し悲しげに俯く千歌音。何かに思いをはせている様だが…。
「千歌音ちゃん?」
姫子の問いかけに顔を上げる千歌音。もう一度にこりと微笑んだ。そして……。

どすっ……!

「……!? はぁう…!」
千歌音が瞬時に姫子との間合いを詰めた、かと思うと、そのまま懐に潜り込み、拳を
股間に打ち込んだ。姫子の無防備な裸の股間に千歌音の拳がめり込んでいる。

「は……うう……!?」
またしても股間への攻撃を受け、姫子は膝をつく。
「自由にしていいって言ってるのに…やるの? やらないの?」
その姫子の髪を掴み、顔を上げさせる千歌音。冷静でいようとしても、姫子が大事な所を
押さえて苦しんでいる様子を見ると、つい、サディスティックな笑みがこぼれる。
52神無月の巫女 〜陽と月の輪廻〜:2005/04/28(木) 00:37:11 ID:39u93h/g
「ここって、効くでしょ? 私たち巫女は普通の女の子よりそこへの攻撃が効くのは知ってた?」
「……え?」
「ここは全ての気を受け入れる源……だから、私たちのここの感度はとても高いの……。
その副作用として快感や苦痛を普通の女の子の何倍も感じちゃう…。お風呂で証明したよね?」
「あ……う……」

千歌音もあの時の事を覚えていたのだ。あの時、千歌音は姫子が泣き叫ぶまで電気アンマを
続けた。いや、泣き叫んでもやめなかった。姫子が何度も失神して、その度に覚まさせられ、
6度目の失神の時に白目をむいているのに気づき、漸くやめたのだ。

乙羽に手伝わせて、何とか姫子を寝室に寝かせたが、その日は姫子をいじめる気持ちを
押さえるのに苦労した。特に急所攻撃をしてやりたい誘惑を抑えるのに懸命だった。
失神している姫子の股間を殴って起こそうと考えた時、懸命に堪え、ついには、姫子の股間の
代わりに自分の股間を思いっきり殴って欲望を鎮めようとした。
ずん……、と急所を打った時の独特の感覚。無論、痛い。しかし、それだけでない……。
悲鳴をかみ殺し、内股になってぎゅっと股間を押さえ、姫子の横に倒れて悶える。
まるで自慰をするかのように手をうごめかせながら……。
53神無月の巫女 〜陽と月の輪廻〜:2005/04/28(木) 00:38:18 ID:39u93h/g
(姫子も私に電気アンマしてくれればいいのに……)
陽の巫女と月の巫女は表裏一体。表があって裏があるからこそ調和が取れるのだ。
あの時や今の様に千歌音一人がいじめる側になっていては、千歌音の中に解放されずに
淀んで凝り固まった『黒い気』が千歌音をより傾倒した倒錯の世界に導いてしまう。

この『黒い気』がオロチの正体なのでは? と千歌音は思っている。これを鎮めるのには、
オロチが望む行為……処女を苦痛と快感に悶えさせるしかない。今は自分の体で代用して
押さえているが、いつまでこんなごまかしで持つのか…?

(電気アンマから急所攻撃に……その次は、何をしてしまうかわからないよ、姫子……)

千歌音の倒錯した思いはますます募って行くばかり……。今日の暴挙は本当に大神ソウマの
事が原因だろうか? 確かに、きっかけにはなったが、その実、今となってはその男の事など
どうでも良くなっていた。姫子と自分、姫子と大神ソウマ。この二つが同じ位相で比べられる
ものではないのを千歌音は感じつつある。

(共通しているのは……オロチの事。大神ソウマはオロチを押さえ込むことに成功し、
私はそれを出来なかった。いえ……)
自分は本気で自らの中に巣食うオロチを封じようとしたのだろうか? むしろ、その戒めを
解こうとして、その爆発力を得るためにエネルギーを溜め込んでいるのではないか?
そんな惧れを感じた時……。
54神無月の巫女 〜陽と月の輪廻〜:2005/04/28(木) 00:39:55 ID:39u93h/g
「ち……千歌音ちゃん……」
姫子は何とか立てるぐらいまで回復したようだ。内股になりながらも懸命に立とうとする。
その苦悶の姿を見て千歌音は逆に下腹部が疼いてたまらない。
(もっと姫子を苦しませたい……女の子に、それも、その苦悶を余すところなく味わえる
陽の巫女に生まれた事を後悔させてあげたい……)

「なぁに、姫子……。もう許して欲しいの?」
言葉では平静を装う千歌音だが…。
「………」
「……?」
千歌音が驚いたことに、姫子は首を振ったのだ。常人の何倍も感度の高い股間の急所を
打たれる苦痛……千歌音でも簡単には堪えられないだろうが、姫子はそれを耐え切った。
その上、まだ屈しないつもりらしい。

「流石は陽の巫女、と言ったところかしら。簡単には敵には屈さない…」
「そ、そうじゃないの」
千歌音の言葉を遮って何かを言いたそうな姫子。なぜか頬を上気させ、息が荒い。
その表情は苦痛に悶えている、と言うより、快感を堪えきれない感じであるのだ。

「姫子…?」
「千歌音ちゃん……私おかしいかも……凄く痛くて辛いのに……なぜか感じちゃってる……」
はぁ……はぁ……と、荒い吐息をつきながら姫子が股間を押さえている。
いや、ただ押さえてるだけではない。なぜか、指先が蠢いている。
55神無月の巫女 〜陽と月の輪廻〜:2005/04/28(木) 00:41:35 ID:39u93h/g
「姫子、その指先……」
「え…? あっ!」
指摘されて我に返った姫子が真っ赤になり、股間から手を退ける。千歌音は唖然として
その様子を見ていた。姫子の下半身はその部分だけでなく、既に太股もびっしょりと
濡れていた。汗……もあるだろうが、しかし……。
「千歌音ちゃん……これって、お風呂で言ってた事なの? 私だけが……女の子だけが
感じちゃうあれって」
泣きそうになりながら千歌音に問いかける姫子。
(男の子とは違って女の子の急所は苦痛だけではないの)
千歌音は自分が言った言葉を思い出す。

「姫子だけじゃないかも……」
「え?」
「なんでも……ないわ」
千歌音は自分の体の異変を感じていた。姫子のあの様子……。自分も間違いなくああなって
しまうのだろう。もし、姫子が自分の股間を狙ってきたら……。いや、万が一、偶然に
そこを打ってしまったら……。ゾクゾクと背筋が寒くなるほどの何かが千歌音の体を走り
抜けたその時……。

「さっきの約束どおりにするよ」
姫子がボソリと呟いた。
「え?」
「千歌音ちゃんを自由にするの。私の思い通りに……」
「ひ、姫子?」
「大丈夫……」
顔を上げた姫子はニッコリと微笑んでいた。しかし、千歌音はその笑顔にゾクッとする。
その微笑みはおよそ姫子には似つかわしくない微笑だった。気高く、美しく、そして残酷な
微笑み……。それは強者の、いや、陵辱者の微笑だと言ってもよかった。
ついさっきまでの姫子とは違う? ブラウンの柔らかい髪、小作りの可愛い顔立ち、
大きな瞳……全て同じはずなのだが。
56神無月の巫女 〜陽と月の輪廻〜:2005/04/28(木) 00:42:44 ID:39u93h/g
この笑顔……記憶にある。どこで…? いつ…? 瞬時に千歌音は記憶を探ったが、
俄かには答えは出てこなかった。そして……。
「気持ち良くしてあげるから……ね!」

ずがっ☆!

「……!! はううっ…!?」

千歌音が気がついた時、姫子の脚がスラリと伸び、千歌音の裸の股間を蹴っていた。
しっかりと爪先を伸ばした綺麗な蹴り……。足の甲が真下から千歌音の股間を捉えている。
他人に無防備な女の子の急所を蹴られる……。千歌音には初の体験だった。

「あ……ぐぁ……!」
千歌音はさっきの姫子と同様に口をパクパクさせ、蹴られた股間を押さえてその場に
しゃがみ込んだ。止め処もなく汗が全身から噴出して滴り落ち、震えが止まらない。
姫子はそんな千歌音を悠然と見下ろしていた。さっきまでの姫子とは違う?
姿かたちは何も変わらない。だが、地味ながら健気に自分を慕っていた姫子とは違う、
と千歌音は感じていた。今の姫子は、堂々として、残酷で、サディスティックで……
そして、神々しいまでに美しい……。

「自由にしていいんでしょ、千歌音ちゃん?」
姫子が妖しげに瞳を輝かせて千歌音を見つめる。
「え…? あ……その……はうっ!?」
答えに戸惑ってると姫子が後ろに回り、背後から抱かれた状態で拳を叩きつけるようにして
千歌音の股間を打った。
二度続けての急所攻撃に一瞬気が遠くなりかけるが、思い切り髪を引っ張られて倒され、
背中を打つ。
57神無月の巫女 〜陽と月の輪廻〜:2005/04/28(木) 00:43:52 ID:39u93h/g
「ぐっ……! うっ……!!」
ゴホッ! ゴホッ! と息がつまり咳き込む千歌音。姫子はそんな千歌音を正面から
突き飛ばし、尻餅をつかせた。「あうっ!」っとお尻を石畳で打ち、苦悶する千歌音。
「う…うう……。ど、どうしてこんな……」
「だって、自由にしていいって言ったの、千歌音ちゃんだよ?」
姫子が千歌音の両足を掴んで開き、その間に座り込んだ。電気アンマの体勢だ。

「あ…。そ、それは……!」
思わず股間を両手で守る千歌音だが、
「隠さないで。アソコを守っちゃダメだよ。これから千歌音ちゃんにはたっぷりと
電気アンマしてあげるんだから」
「そんな…!」
「自由にしていいって言ったでしょ? 私たちの間の約束は絶対なんだよ?」
「絶対……」
そう言われて、千歌音は股間を守っていた手を外す。そう、自分達の約束は絶対なのだ。
前世から…いや、そのもっと前から……。

「いい子ね、千歌音ちゃん」
ニッコリと微笑む姫子。姫子が千歌音の優位に立つなんて、乙羽やクラスメート、
学生達が聞いたら大いに驚くだろう。しかし、この光景を見てそれに違和感を感じる
人間はそんなにいないかもしれない。今の姫子は……明らかにいつもの姫子と違う。

「さっきはココを蹴られてどうだった?」
姫子が千歌音の股間を突っつきながら意地悪に笑う。
「どうって……それは……痛かったわ。……女の子の急所だもん……」
「痛かっただけ?」
「え? ええ……」
「どうして返事が小さいの?」
「それは……!」
思わず、千歌音は姫子から目を逸らした。内心を見透かされる気がしたのだ。
58神無月の巫女 〜陽と月の輪廻〜:2005/04/28(木) 00:45:00 ID:39u93h/g
「女の子の急所……ね」
「?」
「それって、苦痛だけの事なのかな?」
姫子が千歌音に問いかける。
「……」
千歌音は俯いてしまった。何故だか、今の姫子には見抜かれている。苦痛、だけでは
ないのだ。それは自分でもわかっていた。確かに蹴られた時は痛くてのた打ち回って
しまった。しかし、その後、股間を押さえていた手が……。

「動いてたよね? 思わず、オナニーをしちゃったの?」
「……! ち、ちが…!」
姫子にズバリと指摘され、言葉に詰まる。
「お風呂で言ってたじゃない? 女の子の急所は苦痛だけじゃないって。愛撫の時も、
いじめられる時もって……千歌音ちゃんは月の巫女だものね。普通の女の子なんか比較に
ならないほど濡れて……」
「や、やめて!」
姫子の執拗な追及に、千歌音は思わず悲鳴をあげてしまう。

「『やめて』? 千歌音ちゃん、姫宮家のご当主様がそんな可愛らしい悲鳴をあげて
いいの?」
「あ……」
サディスティックに微笑む姫子の言葉に千歌音はうなだれる。なにもこんな時に姫宮の
事を持ち出さなくても……。少し恨めしげに姫子を見る。
59神無月の巫女 〜陽と月の輪廻〜:2005/04/28(木) 00:47:12 ID:39u93h/g
「なぁに? その反抗的な態度は……。思いっきり蹴るよ?」
「……!? だ、だめっ!」
姫子の脅しにあっさりと屈してしまう。つい今しがた、同じところを蹴られて殴られた
のだ。この電気アンマの体勢から力一杯蹴られたりしたら、どうなってしまうかわからない。
「折角優しい電気アンマにしてあげようとしている私の心遣いがわからないの、
千歌音ちゃん?」
「ご、ごめんなさい……姫子。いえ、姫子様……」
「え?」
姫子は一瞬、きょとんとし、そして笑い出した。いつもの明るい笑顔で。
「アハハ…! 千歌音ちゃん、姫宮のご当主様が他の人を様付けで呼ぶなんて、変だよ…
アハハハハ!」
姫子の笑い顔に屈辱で真っ赤になる千歌音。姫子の言うとおりだった。急所蹴りが怖い
からといって、自ら他人に媚びるなんて……何という生き恥を晒してしまったのか……。

「そんな事じゃ、これから先不安だよ、千歌音ちゃん? いいよ。私が矯正してあげる。
電気アンマの罰でね」
「ひ、姫子! それは……。ああああ〜〜!?」
姫子の電気アンマが一気に加速する。グリグリと千歌音の秘裂を踏みにじり、振動を
送り込む。
「姫子……だめ……はぁあう……!」
千歌音とは違い、初めて攻撃するはずなのに、姫子の電気アンマはかなり上手だった。
相手が姫子だから感じ方が大きい、と言うのを差し置いても、技術はかなり高い。
特に緩急のつけ方が絶妙なのだ。
60神無月の巫女 〜陽と月の輪廻〜:2005/04/28(木) 00:49:02 ID:39u93h/g
「じっくり、いじめてあげるね、千歌音ちゃん……。前世の時みたいに……」
「ひ、姫子!?」
姫子は前世の事を覚えてるのだろうか? あの時は確か……。
「うん、覚えてるよ……」
姫子が優しげな微笑で千歌音を見る。
「あの時の千歌音ちゃんは……小さくて可愛らしかったね」
「姫子……ああん……」
姫子の言葉に下半身の力が抜けていく。
千歌音も覚えていた。姫子と自分の前世。あの時は、姫子がお姫様で自分は奴隷だった。
そして、その時の姫子は千歌音がうっとりする美しい女性だった。日の本を照らす、
天照大神の様に……。その憧れの姫に、前世の千歌音は毎日の様に電気アンマをされていた。
そして、それは千歌音自身の最大の楽しみであった。

「はぁ……はぁ……はぁ……。姫子……もう……」

「いいの。私もさっき千歌音ちゃんに打たれて、しちゃったから……」
「姫子……?」
また何か急速に流れが変わっていくのを千歌音は感じていた。姫子の瞳の妖しい光が
段々と失せていき、代わりにいつもの慈悲あふれる暖かい眼差しが戻ってきたのだ。

「姫子……」
思わず千歌音がほっと安堵の息をつく。姫子はいつもの姫子に戻っていた。
「千歌音ちゃん……」
同じく姫子も安堵の息をついていた。千歌音がいつもの千歌音に戻っていたからだ。
少し違うのは、いつもは千歌音がする電気アンマの体勢が、今は姫子がしている事
ぐらいか。
61神無月の巫女 〜陽と月の輪廻〜:2005/04/28(木) 00:50:12 ID:39u93h/g
「姫子、今何があったか、貴女は覚えてる?」
電気アンマをされる体勢のまま、千歌音が姫子に聞く。
「……。うん……」
姫子は俯いて頷いた。
「千歌音ちゃんの大事な所を蹴り上げて、拳で打って、髪を引っ張って引き倒して、
思いっきり突き飛ばしてお尻を打たせたの……」
「……」
どうやら鮮明に覚えているようだ。その間、何者かに憑依されて意識を乗っ取られて
いた、と言うわけでは無さそうだ。

「全部覚えてるし……それに、さっきの事は私がしたいと思った事なの……、千歌音
ちゃんをいじめて苦しみと快感の狭間で悶えさせたい、そう思ったの」
姫子が告白する。だが、今の姫子は自分がそう思った事に戸惑いを隠せないようだ。
「千歌音ちゃん、私……変になっちゃったのかな? おかしいよ、絶対…こんなの…
千歌音ちゃんをいじめたいだなんて!」
姫子がとうとう泣き出した。二人だけがいる社の石畳を月明かりだけが照らしている。
「変じゃないよ、姫子」
「……?」
「私も……そうされたかったから。姫子にそうしたくてここに呼び出したのに、
さっきは私がそうされたいと思ったの」
千歌音は優しく姫子を見つめる。
「千歌音ちゃん……」
姫子は千歌音に覆いかぶさるように抱きついた。二人は抱擁を交わし、どちらから
ともなく、口づけを求め、お互いの体をむさぼりあった。
62神無月の巫女 〜陽と月の輪廻〜:2005/04/28(木) 00:51:17 ID:39u93h/g


      *          *          *


「ち、千歌音ちゃん……恥ずかしいよう。乙羽さんを呼んだ方が……」
姫子が胸と股間を隠しながら恥ずかしそうに言う。それを見て千歌音はクスッと
いたずらっぽく微笑む。
「だって、乙羽には人払いを頼んだんだもの。彼女自身にも来ないようにって言って
あるし……だからこのままお風呂まで歩くしかないのよ」
「だって、だって……そこまで裸なんて、誰かに見られないかな?」
「見られる可能性はあるわね。それは仕方ないわ」
「そんなぁ〜〜! うう……こんな事だったら、破れててもいいから巫女服着てくれば
良かったよう……クシュン!」
「今更そんな事言っても……さあ、早くお風呂に入らないと二人とも風邪引いちゃう
よ?」
「う…うん……」

月明かりに照らされ、二人の美少女の白い裸体が輝いている。大きな屋敷の広くて暗い
庭での光景は、第三者がいれば、その目にはまさに幻想的に映っただろう。二人の
少女は互いに手を繋いで庭を駆け抜け、暗闇の中に消えていった。
63神無月の巫女 〜陽と月の輪廻〜:2005/04/28(木) 00:52:39 ID:39u93h/g


      *          *          *


「はぁ〜〜〜、きもちいい〜〜!」
「温まるわね」
姫子と千歌音は冷え切った体のまま湯殿に直行した。既に裸なので脱衣所は無用だ。
暫くの間、二人は湯の中に体を浸し、その身を任せていた。

「ねぇ、千歌音ちゃん……」
姫子が目を閉じてリラックスしている千歌音に話しかける。
「なぁに?」
「さっきの儀式だけど……どうするの?」
「どうするのって?」
「その……私たち二人のうちの一人の純潔を奪うって話…」
「ああ、あれね……」
千歌音はゆっくりと目を開き、姫子を見た。
「あの話は、もう、無しにしましょう。なんか、そんな気がなくなっちゃった……」

「本当!? よかったぁ〜〜!」
姫子が手を合わせて喜ぶ。そして千歌音に抱きついた。
「一時はどうなるかと思ったよぉ……。じゃあ、もう千歌音ちゃんとお互いの大事な所を
叩きあったりしないでも、いいんだね?」
「あら? それはするわよ」
「……はいっ!?」
しれっと言う千歌音に姫子の笑顔が固まる。
「ど、どうして…?」
ささっ……と姫子は千歌音から距離をとり、胸と股間を手で守る仕草をする。
その姿を見て面白そうに微笑む千歌音。
64神無月の巫女 〜陽と月の輪廻〜:2005/04/28(木) 00:54:05 ID:39u93h/g
「だって、言ったじゃない。女の子の急所は痛いだけじゃないって」
「う……ま、またそんな事言って! 蹴られた時大変だったんだからね!」
姫子も今度は抗議する。社の時に比べ、千歌音から険が取れて、随分と話しやすくなった。
「あら、姫子も体験したじゃない。痛くて辛いのに感じちゃった…そう言ったのは姫子よ?」
「う゛……」
その事は如実に覚えていた。ただ、姫子には現実感が全く無かった。あれは社の霊気が
見せた幻想とも思えるのだ。もしかしたら淫夢とも……。

「それは違うよ、姫子」
「千歌音ちゃん?」
「あれは幻でも淫らな夢でもないの。私たちに現実に起こった事……。姫子だって、
まだその名残、残ってるでしょ?」
千歌音は立ち上がり、姫子にその姿を晒した。
「ほら、私のココ……腫れてるでしょ? 姫子がやったのよ」
「ち、千歌音ちゃん……」
千歌音は姫子の顔の前に自分の股間を近づける。恥ずかしさに姫子は真っ赤になった。

「でも、姫子はさっき舌で手当てしてくれたよね? 一生懸命に。だから痛みはあまり
感じないわ」
千歌音の頬も赤く染まる。姫子は自分のした淫らな行為を述べられ、更に赤くなった。
「それよりも……体の芯が何か…変かも。姫子とまたあんなことしたい、って思うの」
千歌音は姫子の前に座り、その頬に手を触れる。姫子はドキッとしながらも千歌音の瞳を
見つめ返した。
65神無月の巫女 〜陽と月の輪廻〜:2005/04/28(木) 00:55:37 ID:39u93h/g
「千歌音ちゃん、それは私もだよ……」
「そうなの? 私の一方的な愛じゃなくて?」
「違うよ」
姫子は断言し、再び千歌音に抱きついた。
「私も千歌音ちゃんの事が大好き。千歌音ちゃんとなら、エッチな事、沢山したい……」
姫子は白い肌が上気してピンク色になっている。お風呂の効果だけでは無さそうだ。
「姫子……」
千歌音も優しく姫子を抱きしめ、その柔らかな唇にキスをした。社でしたばかりだと
いうのに、何度でも求め合ってしまう二人……。

「だ、だからその……こ、股間攻撃はやめようよ。あんなに痛い事をしなくても私たち、
愛していけると思うし……それに……」
甘い蜜のような蕩けるキスから落ち着くと、姫子が遠慮がちに提案しようとするが……、
「急所狙いはやめないわ。電気アンマも股間打ちもね」
きっぱりと千歌音が言い切る。まるで拒否を受け付けない、強い口調で。姫子も
こればかりはたじたじとなる。
「『それに……』? それに、どうかしたの、姫子?」
「う……、だからぁ……」
姫子は困った表情で千歌音を見上げる。千歌音の表情は笑っていた。なんとなく、
姫子には千歌音が自分を困らせるために股間の責めあいを譲らないのかとも思ってしまう。

「あの感じちゃう感覚が慣れないのね?」
「う……。うん……」
決して慣れたいわけではないのだが、千歌音の口調は有無を言わせない力がある。
「フフフ…姫子だけがそうされるんじゃないよ。私も姫子と同じ目に遭うんだから。
それに、股間を責められる割合は姫子より私の方が多いし……」
「そんな事言っても……。え? それはどういう意味…?」
姫子はぐずぐずと拒否しようとしたが、千歌音の最後の言葉が気になった。千歌音の
ほうが責められる割合が多い?
66神無月の巫女 〜陽と月の輪廻〜:2005/04/28(木) 00:56:54 ID:39u93h/g
「それは……。私の中の『オロチ』を鎮めるためなの」
「『オロチ』を?」
その話はさっき少し聞いた。千歌音の中にはオロチと呼ばれる黒い気溜りがある事、
そのオロチを解放しなければ千歌音の心は蝕まれていく事、オロチは千歌音の肉体を
痛めつけ、性感を強烈に刺激する事によって収まっていく事。

そして……。

「オロチは決して私の中から消えてなくならない……これは前世……いえ、私の輪廻の
始まりから決まっている宿命」
千歌音の瞳が虚空を見つめ、瞬く。
「千歌音ちゃん?」
「姫子、陽の巫女と月の巫女は表裏一体……。だけど、その関係は決して対等ではないの」
「え……?」
「陽は自らが光を放つ強きもの。そして、月は陽の光を受けて初めて輝く儚きもの。
月は自らの力だけではその存在すら誰にも知られない……」
「……」
姫子は千歌音の表情を見つめる。儚い……と、千歌音は自分の事を表現した。今まで
なら、その言葉を似合わないと思っただろうが、今の千歌音は、その言葉が似合う
……ように見える。
67神無月の巫女 〜陽と月の輪廻〜:2005/04/28(木) 00:58:21 ID:39u93h/g
「陽の力だけが私の中のオロチを鎮めてくれるのよ、姫子」
千歌音はにっこりと姫子を見る。それを見て姫子の胸は熱くなった。

(なんだろう、この感覚……)

姫子の胸の奥……いや、更にその奥からこみ上げてくる感情。
それは、千歌音を『愛おしい』と感じる奔流のようなものだった。今の自分だけでない、
もっとずっと前からの幾重にも折り込まれた光陰を経て、積み重なった気持ち……。

(そうだ、私は……『千歌音』を愛していた……)

柔らかな、無音の世界の光に吸い込まれる感覚。姫子は気を失い、そして、
再び目覚めた。
68神無月の巫女 〜陽と月の輪廻〜:2005/04/28(木) 00:59:12 ID:39u93h/g


      *          *          *


姫子は自分の姿が光り輝く美女に変わった事を感じていた。そして、彼女の前には、
儚げで透き通るような肌で美しい黒髪の少女がいた。姫子の方が大柄の美女で、少女は
姫子より小さく、年下に見える。髪も肩までの長さだ。

(『千歌音』……)
(『姫様』……)

二人は何の躊躇いもなしに、そう呼び合い、抱きしめあった。熱い接吻を交わす。
そして……。

(あの……いつものをしてください……)
(電気アンマね? どんなのをして欲しい? 気持ちがいいのを? それとも……)
(少しだけ……痛くされるのが……いいです)
(いいよ。フフフ……千歌音は痛くされるのが好きね。マゾなのかしら?)
(……! そんな事……。恥ずかしいです……)

姫子は消え入りそうな千歌音を優しく押し倒すと、その細い足をVの字に広げて
両脇に抱えた。そして、右足を千歌音の股間に乗せる。
69神無月の巫女 〜陽と月の輪廻〜:2005/04/28(木) 01:00:16 ID:39u93h/g
(あ……!)

小さく悲鳴を上げる千歌音。その様子を見ながらクスッと姫子が笑う。

(可愛いわ、千歌音……。最初に痛くされたい? 気持ちよくされたい?)
(さ、最初は……気持ちよくしてください……)
恥ずかしそうに千歌音が目を逸らしたとたん、姫子は千歌音の股間を軽く蹴飛ばした。

(はうっ…!? ……う……ひ、姫…さま…?)
(……)

黙ってにやりと笑う姫子。軽く、と言っても女の子の急所を蹴飛ばしたのだ。ただで
済むわけが無い。千歌音は足をVの字に開かれたまま股間を押さえて悶えた。

(お願いする時は目を逸らさずにって言ったでしょ? 忘れたの?)
(ゴホッ…! げほっ…! は……はい、すみません……)

姫子の指摘に慌てて謝る千歌音。その涙を滲ませた瞳に姫子はサディスティックな興奮が
高まり、ゾクゾクする。

(千歌音、あなたは私が憎くてあなたをこうして虐めていると思っているでしょうね?)
(い…いいえ、そんな事は……)
(では、どうしてあなたはこんな目に遭ってるの? 私のせい?)
(いいえ! 違います。私のせいです…。私の中のオロチのせい……)
(オロチ……ね。千歌音は嘘つきね)

再び千歌音の股間を踏みしめる姫子。グリグリと全く容赦が無い電気アンマだ。
70神無月の巫女 〜陽と月の輪廻〜:2005/04/28(木) 01:01:50 ID:39u93h/g
(ああああ〜〜!! ひ、姫様……! お慈悲を! どうして私が嘘などを…!?)
(あなたがマゾなのはオロチのせいなんかじゃないわ。あなた自身のせい。あなたの
心は邪悪で、マゾで、底抜けに淫乱なの。それをオロチのせいにするなんてずるくない?)
(そ、そんな! ……嘘です! 誤解です! 私は……あううっ!)

千歌音が言い訳するたびに姫子の電気アンマは陰湿になっていく。最初に一度
蹴飛ばした後、姫子はリズムを一定させず、強弱様々な電気アンマパターンを
繰り出していった。姫と婢の立場の差、そして力の差もあいまり、千歌音には
抵抗する術が全く無かった。苦痛と快楽の狭間を彷徨い続けらされるのだ。

(もう……堪忍してください。姫様……千歌音は……これ以上されたら死んで
しまいます……)

苦悶に体を震わせながらさめざめと泣く千歌音。電気アンマの中途半端な感覚を続け
られながら逝かされない切なさ。陵辱者の姫子にはわからない感覚を彼女に教えて
やりたかった。そうすればここまで無慈悲な責めは続けないだろう。

(じゃあ、千歌音は認める? 『私は自分の淫らな心をオロチのせいにして姫様の
責めを心待ちにする卑怯で淫乱な女です』って)
(そんな! ……あうう!?)

姫子の陰湿な虐めに千歌音は抵抗しようとしたが、またしても電気アンマを繰り返され、
悶えてしまう。既に電気アンマは一時間近く続けられていた。普通の女の子でも
これだけされれば失神の救いが訪れると思われるが、姫子が意図的にそうさせない様に
リズムを変えて新しい刺激を与え続けるので、千歌音には気絶の救いすらない。
涙は枯れ果て、力は尽きて、いたぶられるだけの状態なのだ。
71神無月の巫女 〜陽と月の輪廻〜:2005/04/28(木) 01:03:15 ID:39u93h/g
(しかも月の巫女なんだから余計に悲劇よね……ねぇ、認めるつもりは無いの?)
(う…うう……ううう……)

千歌音は泣き出した。辛くて悲しくて切なくて……。どうして私だけがこんな目に……。
何度もそう思った。何故か自分はここから抜け出せないのだろう、と一人の時は
いつも思っていた。しかし……。

(どうしたの、千歌音? 私の顔を見つめて?)

姫子の顔を見て、全ての疑問は氷解する。
ああ、そうなのだ。自分を苛む相手は自分の宿世の縁で結ばれた相手……。
今の自分にも過去の自分にも未来の自分にも……自分にとって自分の命よりも
大切で美しい姫様……。
姫様がだからこそ自分はこの悦楽地獄から抜け出せないのだ……。

(姫様……)
(なぁに、千歌音?)
(認めます……。私は自分の淫らな心をオロチのせいにして姫様の責めを心待ちにする
卑怯で淫乱な女です……。ですから、姫様、この哀れな婢にどうかお慈悲を……)

千歌音は姫子を真っ直ぐに見た。姫子を愛し、姫子のためだけに生まれてきた自分。
それを証明するように、円らな瞳で、目を逸らさずに姫子だけを見た。
72神無月の巫女 〜陽と月の輪廻〜:2005/04/28(木) 01:04:34 ID:39u93h/g
(わかったわ、千歌音。ごめんね、意地悪して……。千歌音はいい子だよ。私の
大事な、月の巫女……切っても切れない私の半身……)

姫子は優しい電気アンマを続けた。ぶるぶるぶる……。千歌音の股間に優しい気持ちが
伝わり、全身に広がっていく。

(姫様、姫様……はぁああああああああ〜〜!!)

千歌音の意識は飛び、そして、ぐったりと意識を失った。
姫子は自らも息を弾ませながら、その様子を見ていたが、やがてたまらなくなった様に
千歌音の小さな胸にむしゃぶりついた。

(千歌音……。私の可愛い千歌音……。愛してる。あなたがいないと私は……)
73神無月の巫女 〜陽と月の輪廻〜:2005/04/28(木) 01:07:15 ID:39u93h/g


      *          *          *

(……こ……姫子……)
自分を呼ぶ声が聞こえる。誰だろう、私を呼ぶのは……私は『千歌音』を責め疲れて
眠たいのに……。

「姫子、起きて。……湯当たりするわよ?」
千歌音の声が聞こえ、姫子は跳ね起きた。

「あ……千歌音……。いえ、千歌音ちゃん!?」
「千歌音ちゃん、じゃないわ、まったく……。どうしたの、急に? 昏睡するように
眠っちゃって……」
呆れたような、心配するような目で姫子を見つめる千歌音。
「あ……ええっと……その……」
姫子は戸惑うように目をパチクリさせていたが、状況を把握すると、困惑したように
周囲を見渡し、そして千歌音を、見つめた。

74神無月の巫女 〜陽と月の輪廻〜:2005/04/28(木) 01:08:07 ID:39u93h/g
「なぁに? 私がどうかした?」
千歌音が不審そうに姫子を見る。熱があるのか? と言わんばかりに姫子の額に
手を当てる。
「だ、大丈夫だよ、千歌音ちゃん。ちょっと眠かっただけ」
自分でも良くわかってないがとりあえず誤魔化すように笑う姫子。
千歌音はじっと姫子の様子を見ていたが、取り敢えずは置いておくように話題を
切り替えた。
「そろそろ出ましょう。このままじゃ二人とも湯当たりしちゃうから」
「うん……」
姫子は戸惑いながら、千歌音を見つめた。そして、さっきの夢?に現れた千歌音と
比べていた。

(同じかもしれない……。見掛けは違っても千歌音ちゃんは千歌音ちゃんだった……)
そして自分もそうだった。残酷で無慈悲でサディスティックな姫……あの美しい姫は
紛う事なき自分であった。千歌音に手を引かれながら、姫子はその背の月の紋章を
見つめていた。
75神無月の巫女 〜陽と月の輪廻〜:2005/04/28(木) 01:09:12 ID:39u93h/g


      *          *          *


「わはぁ〜! ふかふかで大きなベッド! ……う〜〜ん、気持ちいい〜〜!!」
姫子は裸のまま、千歌音のベッドにダイビングする。姫宮家の当主の寝所らしく、
その広さは4〜5人が寝ても余裕がありそうなぐらい、広い。
姫子は無邪気にベッドで泳ぐ真似をしている。それを微笑ましげに見ている千歌音。

「千歌音ちゃん、いつもここに寝てるの? いいなぁ〜」
「あら? 姫子にだって同じぐらいのベッドを用意したのに、断ったじゃない?」
「う……。だって、あの部屋はベッドだけじゃなくて全部が広すぎて……落ち着か
なかったんだもん……」
姫子はうつ伏せに大の字になって千歌音を横目で見る。その表情が千歌音には
悩ましい。

「姫子はそうやって私を誑かそうとするのね?」
「…え?」
「いいわ、罰を与えてあげる。覚悟しなさい」
「ち、千歌音ちゃん、な、何を一人で話を進めて……ひゃ!? きゃああん!」
うつ伏せの姫子の足下に素早く千歌音も回りこむと、その大の字に広げられた足首を
掴んで、電気アンマを掛ける。ぐりぐりぐりぐり……。
76神無月の巫女 〜陽と月の輪廻〜:2005/04/28(木) 01:10:24 ID:39u93h/g
「千歌音ちゃん! ずるい〜〜! 不意打ちだよぅ〜〜!!」
「何言ってるの、悪いのは姫子なんだからね?」
「ど、どうして私が……ひゃああん!?」
姫子は背を海老の様に反らせて仰け反る。
「今、私を誘惑したじゃない。悩ましげな瞳で」
「そ、そんなぁ〜〜!? チラッと見ただけなのにぃ〜〜〜!! はうぅ!?」
うつ伏せ状態なので性器は踵で、お尻を足先の方で責める格好になる。この状態では
相手の足を掴んで抵抗する事も出来ず、自由にされ放題だ。

「はぁ……はぁ……だめだよぉ、千歌音ちゃん……お風呂入ったばかりなのに…」
「入ったばかりなのに、何なの?」
「え゛…? そ、それは…」
「まさか、またお風呂に入らなきゃいけない状態になったの……ここ?」
「ひゃああん〜〜!! だ、だめだったらぁ〜〜!」
千歌音は意地悪く、姫子の急所を執拗に責める。大好きな千歌音にこれをされると
姫子はたまらない。シーツのその部分は既に濡れそぼっている……。

「いやらしい姫子……。私の寝る所にこんなエッチな模様を描くなんて……」
「そんな…!! ち、千歌音ちゃんがこんな事するから……あああ〜〜!!」
「イきそうなのね? いいよ、姫子……イっちゃいなさい」
「だめ……! だめだったらぁ……。あああああああ〜〜〜!!」
何の抵抗が出来ようか。姫子はそのまま千歌音の思うままに昇天させられた……。
77神無月の巫女 〜陽と月の輪廻〜:2005/04/28(木) 01:11:34 ID:39u93h/g


      *          *          *


「千歌音ちゃん! 酷いよ、いきなりなんて!」
ぷんぷん、っと怒っているのは姫子。勿論本気ではない。千歌音も笑っている。
だけど、自分が千歌音に夢中なのをいい事に、おもちゃにされるのは、決して
イヤではないが、なんとなく、拗ねてみたくなる。更に腹立だしく思うのは……。

「千歌音ちゃん、私にこういう事をしても私が本気で怒る事はないって確信してる
でしょ?」
ぷんすか膨れながら千歌音を見る姫子。
「クスクス……さあ? どうかしらね……」
思わせぶりに笑う千歌音。
「それにエッチなんだから……。そうだ……」
突然何かを思いついたように姫子が千歌音を見てにんまりとする。
「なぁに、姫子?」
楽しそうに千歌音が姫子を見つめかえす。

(う……。この表情も……いい)
と心の中で思いながら、首を振った。素敵な表情に負けて千歌音に主導権を握らせては
いけない。
「千歌音ちゃんって……実は、自分自身がすんごくエッチなんだよね? オロチの
せいにしてるけど、ホントは違うんでしょ?」
にやっと姫子が意地悪そうに笑う。しかし、千歌音はキョトンとしただけだ。
「そうよ。それがどうかしたの?」
「あ、あれれ?」
78神無月の巫女 〜陽と月の輪廻〜:2005/04/28(木) 01:13:06 ID:39u93h/g
首を傾げて困る姫子。前世では千歌音はこの言葉にショックを受けて姫子の思惑通りに
なったのに、今は平然と済ましている。
「あ、あの…千歌音ちゃん。私、千歌音ちゃんの事、すんごくエッチな子だって
言ったんだよ?」
「そうね。……認めるわ。私は淫らな女の子よ」
「み、淫らって……。あの、だから、その……は、恥ずかしいでしょ? 自分の本質を
見抜かれて……」
「姫子になら見抜かれてもいいよ。どの道、自分で言うつもりだったし」
姫子の追及にも笑顔で受け答えする千歌音。すぐに責めネタなどは尽きて、う〜〜ん……
と、唸ってしまう姫子。

「クスクスクス……」
「千歌音ちゃん?」
「アハハハハ! 姫子って面白い子ね。『現世の』姫子は特に……」
「千歌音ちゃん! 知ってたの!?」
とうとう笑い転げる千歌音の言葉を聞いて驚く姫子。千歌音は自分が見た映像を見た事が
あるのだろうか?
「ええ、知ってたわ」
ひとしきり笑い転げると千歌音ははっきりと言った。
「『姫様』、お慕い申しております……」
冗談っぽく千歌音は姫子に忠誠を誓うようにその手にキスをした。

「もう……人が悪いんだから……」
姫子が再び拗ねる。
「前世の千歌音ちゃんはあんなに可愛らしかったのに……」
「……現世の私は、可愛気がない?」
面白そうに千歌音が姫子を見る。
「そ、そういう意味じゃなくて……その……」
姫子が焦る。現世の姫子は全く自分のペースには持っていけない。
「いいのよ、姫子。姫子だって、あの『姫様』とは随分違うんだしね」
クスクスと忍び笑いをする千歌音。姫子は真っ赤になった。確かに前世とのギャップは
姫子の方も相当大きい。
79神無月の巫女 〜陽と月の輪廻〜:2005/04/28(木) 01:15:20 ID:39u93h/g
「現世の私は現世の姫子が一番好きよ。……姫子は違うの?」
優しさあふれる笑顔で千歌音は姫子に問いかけた。その表情を見て姫子はたまらなくなり、
千歌音に抱きついた。
「私も……千歌音ちゃんが好き。現世の私は現世の千歌音ちゃんが好きなの……」
二人は熱い抱擁を交わし、蜜のように甘く蕩けるキスに耽った……。


      *          *          *


「前世と現世って、私たちの立場は入れ替わったのかな?」
「どういう事?」
「だって、前世の私はあんな……その、ゴージャスな美人だったのに、今の私は……」
「そうね……。前世の私は冴えない女の子だったもんね」
「そ、そんな事無いよ! とっても可愛かったよ、前世の千歌音ちゃんは」
「現世の姫子だって、私は綺麗な子だって思うけど?」
「そ…それは…。千歌音ちゃんの買いかぶりすぎだよ」
真っ赤になる姫子だが、千歌音の表情は結構真顔だった。

「そ、その……顔とか体つきだけじゃなく、その……お互いの立場とか。性格とか……。
前世は私が主で、現世はその反対で……」
「違うわ」
きっぱりと千歌音は否定した。
「千歌音ちゃん?」
「前にも言ったけど、陽の巫女と月の巫女は表裏一体だけど対等ではないの。月の巫女は
ただ、陽の巫女に寄り添いつき従うだけ……陽の巫女は一人でも生きていけるけど、
月の巫女は陽の巫女に捨てられたら、生きていけない……オロチに食われるだけよ」
「……で、でも……」
真剣な表情で語り続ける千歌音を姫子は当惑して見つめる。私が千歌音ちゃんの主…?
今の二人を見てそう感じるものは一人としていないだろう……、と思う。
80神無月の巫女 〜陽と月の輪廻〜:2005/04/28(木) 01:16:46 ID:39u93h/g
「だから姫子はもっと私を虐めてくれなきゃダメよ。でないと、私の魂はオロチに食われて
しまう……かも?」
悪戯っぽく笑うと、千歌音は姫子の前に座って足を開いた。
「さぁ、姫子。私を虐めて……。姫子の電気アンマをたっぷりとして欲しいの」
妖しげに頬を染めて姫子を見つめる。姫子はその瞳に吸い込まれるように動き、千歌音の
両足首を掴んだ。

「そうよ、姫子……私の大切な陽の巫女様……」
千歌音は自分が知っていて姫子がまだ知らない前世の秘密に心を寄せていた。
前世の姫子と千歌音の立場……姫子の夢の時こそ、あの立場であったが、あれより前、
二人が始めてあった時はその立場は違っていたのだ。
前世の姫子と前世の千歌音が会った時、姫の立場だったのは千歌音のほうだった。
姫子は奴婢の生まれで、千歌音と始めてあって数年後、姫子の一族が反乱を起こし、
千歌音の両親を殺して自分達が王の座に着いた。その時に姫子は千歌音を殺さず、自らの
婢としたのだ。

(それに比べれば今の立場など、何かのきっかけですぐに入れ替わる……)

姫子の電気アンマに身を任せながら、千歌音はその思いに耽っていた。
二人の輪廻転生は糾える縄ではなかった。時を同じくして生まれ、育ち、死に、また生まれる。
何度も何度も繰り返しながら、永遠に……。



(PART−1:おわり)
81名無しさん@ピンキー:2005/04/28(木) 01:22:52 ID:01eK9JOu
GJ!最高っす!
82Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/04/28(木) 01:24:05 ID:39u93h/g
40……いきなりログ数が倍になってしまいました…(汗。

とりあえず、前編終了です。
と言いつつもこれで終わるかも。神無月の巫女なのにキディ・グレイドが
入ったりしてますが……。
月刊少年エースの原作も今月号で連載終了ですが、なんか中途半端な
終わり方で、ちょっとがっかりです。
後編は悶絶変態SMレズ電気アンマに雪崩れ込む予定でしたが、
今は力尽きましたw。でも、この漫画(アニメ)はストーリーは
ダメでもキャラがいいのでまた続きを書いてしまうかも。

では。
83名無しさん@ピンキー:2005/04/28(木) 01:46:58 ID:dMW/3p28
キタ━━━(゚∀゚)━(∀゚ )━(゚ )━( )━( ゚)━( ゚∀)━(゚∀゚)━━━!!!!
最高です!乙です!!
乙です!!
思わず二回言ってしまうくらいにGJです!
こんなに長編で素晴らしいものを……10日くらいなんのそのです!
本当に乙でした!!
84名無しさん@ピンキー:2005/04/28(木) 13:41:25 ID:MH1zAOmT
GWで読ませて頂きます。
>82GJ
85名無しさん@ピンキー:2005/04/29(金) 14:46:40 ID:yfHdJJod
age
86前386:2005/04/29(金) 22:09:55 ID:49hrUUrr
>>ANMANIA氏
長編投稿、お疲れ様でした
苛め要素が強い・・・との事でしたが、これくらいなら全然問題なかったですよw
あえて言うと、漫画もアニメも未見で、キャラ絵しか知らないので、姫子ちゃんの過去生のSっぷりに少し
違和感がありましたが・・・こういう展開でないと、千歌音ちゃんが攻めばっかりになって
しまいますよねw
なにはともあれ、続編or他の作品についても期待してお待ちしています
87Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/04/30(土) 00:59:32 ID:b7o07elH
>81様
>83様
>84様
>86=前386様

結局、「なんかいまいちかな〜?」と思いながら書いていると、展開のフォロー設定
などで余計に長くなってしまいました。気がついたらこんな長編に(汗。

SM要素は当初はもっと色々入れる予定でしたが、設定とかの描写入れているうちに
力尽きましたw。後編を書くことがあれば、マニア度が進んでいくでしょうw。

姫子の過去生のSは、「巫女達は責め受けが逆転して輪廻転生していく」と言う
ファン間の「噂」がありまして、それに乗りました。「陽と月の関係」はうちが
勝手に入れましたけど。現世の千歌音ちゃんを虐めたいのでw。

最近、『介錯』氏の漫画に嵌ってます。次はこれの続きか、介錯氏の違う作品の
電気アンマパロを書きそうな気がします。
88名無しさん@ピンキー:2005/04/30(土) 02:49:06 ID:HabHspF8
ロリものキボンヌ
89名無しさん@ピンキー:2005/04/30(土) 06:00:43 ID:2ev/dZir
初めてここに立ち寄ったのだが、電気あんまイイ!!
すげー…マジで興奮したよ…
書いた人GJ!!
90Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/04/30(土) 21:37:07 ID:b7o07elH
>88様
88様のロリの定義(?)は?
人によっては中高生でもロリですし、それは既に沢山あるので小学生以下?
それともファッションでのロリ?

>89様
いらっしゃいまし。
お気に召されて良かったです。前スレが残ってますので宜しければそちらもどうぞ。
前スレには様々な書き手さんがいろんなシチュで書かれた作品が沢山あります。
91名無しさん@ピンキー:2005/04/30(土) 22:47:56 ID:HabHspF8
>>90
私としては小学生がいいですね。小学校で男女でふざけあってて・・・、とか。
92名無しさん@ピンキー:2005/05/01(日) 09:21:10 ID:YtXmKAQY
ロリものキボンヌと言われても
今までのほとんどがロリものだった気が
しないでもない
93Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/05/01(日) 14:11:02 ID:QxhzUtnT
>91様
おませないたずら感覚ですね>小学校。

この年代の男子女子って仲が悪いですから、最初は対決姿勢だったのが、
たまたまかけてみた電気アンマが効果があって、その時の女子の表情が
忘れられない男の子が、放課後、その女子を呼び出して家に来るように言って、

男子「(ドキドキしながら)もし来ないなら、さ、さっきの事、
そこら中に、い、言いふらしてやるからな……!」
女子「(真っ赤になって)そんな……! わ、わかったよぅ……」

半泣きになりながら男の子についていく……って、
ここでも鬼畜展開ですか、うちは……orz。

>92様
元々「ロリが〜」がタイトルでしたからねぇ。
それに一般的には中高生もロリですし。
うちは実は肉感的な女性がやられるのも好きなので(発達途上が一番好き)
小学生とかはあまり書きませんが、どなたかが書いたのを見てみたいです。
誰とは言いませんが、前386さ……あ、いえ、何でもありませんw。
94Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/05/02(月) 02:07:15 ID:P+gP88Fw
五月病です。プチ鬱です。……はぁ……。

と言うことで、D.C.の電気アンマパロです。
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1107783099/600-608
の続きです。

危険度0、そして実電気アンマシーン0です……スマソですorz。
前振りと言うことで、お願いします。
95Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/05/02(月) 02:08:31 ID:P+gP88Fw


         *         *         *


「さて、兄さん。まずは何からしますか?」
ニコニコと純一を見上げる音夢の可愛らしさに、返事に困ってしまう純一。

「『お姫様ごっこ』? 『プロレスごっこ』? それとも『お医者さんごっこ』?」
「なんでいきなりシチュエーションを限定するんだ?」
「だって……昨日一生懸命コスチュームを用意したんだもん」
「……お姫様のか?」
「うん♪ 悪の魔王の衣装もあるよ。プロレスラーは水着を改造して……」
「……じゃあ、他のにしよう」
「ど〜してですか!」
「……なんとなくだ」
ここまで用意周到なシチュエーションはかなり怪しい。取りあえず、回避しておくに
越した事はない。

「じゃあ、いきなり電気アンマを要求しますよ?」
「ま、まった……!」
「今度は何ですか?」
「そういうのはやっぱりその……雰囲気作りとか、お互いの気持ちの高まりとかを
考えて……」
「兄さん、いつも妹がそういうのを望んだ時に省略するじゃないですか? 
『かったりぃ〜』とか言って」
「嫌な真似の仕方をするな……と、取りあえず……そうだな、第1条から順にやって
いかないか?」
「第1条……お話から?」
「う……。そう言われると……。俺って話題づくりがあんまり巧くないんだけど…」
純一が困惑する。
96D.C. ◆ve1CraWg1Y :2005/05/02(月) 02:09:21 ID:P+gP88Fw
「せめて杉並ぐらい、話術が巧みだったらなぁ……」
「……いいんですよ」
「うん?」
「お洒落な話題とか面白い話じゃなくてもいいんです。兄さんと私がお話するん
ですから」
音夢が純一を見つめる。その瞳に純一の心臓は高鳴っていく。
「昨日のテレビはどうだった、とか。今日のご機嫌はどうか、とか……そんなあり
ふれた話が楽しいんです……。だって、家の中で起こったことは、全てが私たちに
とって共通の話題で、楽しい出来事なんですから」
「音夢……」

純一は急激に音夢が愛おしくなってきた。ソファで肩を寄せる音夢を更に引き寄せ、
自分の両手で抱きしめる。
「兄さん……」
音夢は驚きもせず、身を任せるように力を抜いた。二人はどちらからとも無く、
目を閉じて互いの唇を求めた。
97D.C. ◆ve1CraWg1Y :2005/05/02(月) 02:10:01 ID:P+gP88Fw


         *         *         *


熱い抱擁と口づけを交わした二人。音夢はごろりと横になり、純一の太股を
枕代わりにする。
「いきなりいい雰囲気になっちゃったね……」
クスクスと音夢が見上げるように微笑むと純一も笑顔を返す。
「そう言えば、兄さん、第2条はどうします?」
「第2条……?」
「私の衣装ですよ。この格好でいいんですか?」
言いながらスカートの端を摘みあげる音夢。若草色のワンピースはミニスカートで
少し摘み上げただけでピンクのショーツがチラリと見えた。
純一が音夢を見ると音夢は悪戯っぽく純一を見ている。おそらく、わざと見せたの
だろう……。兄をからかう様な真似をする妹には……。

「お仕置きが必要だよな……」
「え?」
「いや、なんでも……。フム……その服もいいけど……」
「兄さんの好きなスカートなし状態にします? これ、見かけはワンピースだけど、
実はここのホックを外せば更にスカートが短くなって……」
「待て……。誰がスカート無しが好きだって?」
「だって、兄さん、いつも朝私がスカートを穿きかえるタイミングを狙って部屋に
来るじゃないですか?」
「誰が狙ってだ!? た、たまたま偶然、その状況に出くわしただけだろ? 
せ、せいぜい2回じゃないか……!」
「そのうち1回はいきなり電気アンマされて学校に遅刻しそうになりましたけど…」
「あ、あれは……その……なんだ……」
汗をかきかき、言い訳を懸命に探す純一。その様子を見て音夢は噴出してしまう。
98D.C. ◆ve1CraWg1Y :2005/05/02(月) 02:12:08 ID:P+gP88Fw
「クスクス……その前の日に随分盛り上がっちゃいましたからね〜」
「あ……。うん……」
照れるようにそっぽを向く純一。音夢は純一の膝枕から体を起こし、立ち上がる。
「ねぇ、兄さん。やっぱり、さっき言ったシチュエーションプレイ、やりましょうよ。
折角用意したんだし、今度いつ出来るかわからないし……」
『えっち曜日』の該当日は意外と少ない。統計確率だけなら次週の日曜日に条件を
満たす確率は10%前後だろう。
「その方がいきなり電気アンマよりは兄さんも入りやすいでしょ? ……ね?」
そういう所で可愛らしく小首を傾げるな、と純一は言いたくなる。反対する事なんか
出来なくなるじゃないか……。

「シチュエーションはどれにします? 私としてはお姫様はもうちょっと後にしたいん
ですけど……」
「どうして?」
「だって、いきなりあんな事は……ねぇ?」
何を想像したのか、顔を真っ赤にする音夢。こいつはどんな『罠』を用意したんだ……?
甘く魅惑的な罠。音夢の用意したこの『えっち曜日』自体がそうだ言ってもいいだろう、
と純一は心の中で思う。
99D.C. ◆ve1CraWg1Y :2005/05/02(月) 02:12:44 ID:P+gP88Fw
「じゃあ、プロレスごっこで……」
残るシチュエーションは2つ。定番のごっこ遊びだ。どちらを選んでも大差はあるまい。
「わかりました。準備するから待っててくださいね……私が呼んだら、奥のお客さん用の
和室に来てください」
「あ、ああ……」
「兄さんが悪のヒール役ですからね? 覚悟してきてね」
そういう時覚悟するのは正義役だと思うのだが。
純一は唐突に女郎蜘蛛に捕まった虫のビデオを思い出した。真綿で首を絞めるように、
徐々に獲物を絡めてられていく……。

「兄さん……」
部屋を出る直前、音夢が振り向いた。
「さっき、エッチな妹にはお仕置きが必要だって言いましたよね?……楽しみにしてますね」
妹は兄にニコッと微笑み、振り向いて部屋を出て行った。

100Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/05/02(月) 02:17:21 ID:P+gP88Fw
終わりです……短か!w
前回の神無月の巫女に比べて1/10ぐらいか…?

と言うことで、朝倉兄妹もプロレスごっこです。
うちの書いたオリジナルのやつよりライトな感じになると思います…多分…
音夢が暴走しなければ……w。
101名無しさん@ピンキー:2005/05/02(月) 03:26:04 ID:MNhDqbDk
くは〜、良いですな〜!続き期待してます。
102名無しさん@ピンキー:2005/05/03(火) 17:10:04 ID:tm717cLk
愛子さまと競わして駄目だったほう首切るっぽいね。もちろん両方売れれば残すだろうし逆もまたありなん
103名無しさん@ピンキー:2005/05/03(火) 21:59:14 ID:xfoWTiQL
age
104名無しさん@ピンキー:2005/05/05(木) 16:56:53 ID:+062Am3n
あげ
105前386:2005/05/05(木) 20:27:44 ID:uvD9EcP1
>>ANMANIA氏
わはー、小悪魔的な音夢ちゃんが激萌えですねー
プロレスごっこに突入ですか
電気あんまで苛められちゃうのはお約束ですが、どんなコスなのかも期待したいところですね
私のほうはといえば、次回作の元ネタは決めたのですが・・・
GW中なのに、まともに休みが無い事態orz
まあ、時間を見つけてぼちぼちと
106名無しさん@ピンキー:2005/05/06(金) 23:52:56 ID:33H1a7kL
前スレの荒らしは埋めも兼ねてたみたいだから、
削除依頼しなくてもいいのかな。スレの最後が汚くなった感じではあるが
107Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/05/07(土) 02:34:55 ID:4dCYexSo
結構久しぶりかも〜。

>101様
続き、書きます〜。次は違うものを出すかもですが。

>前386様
音夢のプロレスごっこは半分ぐらい出来ましたが、違うのを
先に出すかもです。
まったりとお待ちしておりますですよ>新作。

>106様
う〜ん…。確かにあんまり良くないですね>前スレ最後。
放置か埋めかを明言したほうが良かったかもですね。

「かも」ばっかりですなw
108Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/05/07(土) 14:10:16 ID:4dCYexSo
と言うことで、D.C.の続きです〜。

今回はちゃんと電気アンマありです〜。
109D.C. ◆ve1CraWg1Y :2005/05/07(土) 14:21:17 ID:4dCYexSo


         *         *         *


「兄さ〜ん、準備できたよ〜!」
音夢が呼ぶ声が聞こえる。随分と快活な声だ。言われた和室の客間に入ると、そこら中に
布団が敷かれ、中央に音夢が立っていた。シーツを体に巻いて。

「フフフ、即席のリングです♪ ロープはありませんけど、壁にもマットをクッション
代わりに立てかけてますから、ちょっとぐらい暴れても大丈夫ですよ」
音夢が楽しそうに説明する。
「どうしてシーツに包まってるんだ?」
「だって……。恥ずかしいんだもん」
クスクスと忍び笑いする音夢。シーツの下を想像させるように、肩口をちらりと見せたり
している。水着は着ているようだ。
「兄さんはあれに着替えて来てくれた?」
「ん…? まあ……」
純一はさっき音夢に指定された海パンを穿いていた。上はTシャツ姿だ。足は裸足である。

「それじゃあ、私も用意しなきゃ……」
するり……と思わせぶりにシーツを落とす音夢。下には白のビキニの水着を着ていた。
それだけでなく、足には紺のニーソックス、腕には同じ素材のサポーターらしきものを
つけている。
「古くなったソックスを改造したんです。なんか、格闘家っぽいでしょ?」
くるり、と純一の前で一回りする音夢。まあ、言われて見ればそう見れなくもない。
ビキニ姿の格闘家がいれば、の話だが。
110D.C. ◆ve1CraWg1Y :2005/05/07(土) 14:22:14 ID:4dCYexSo
「じゃあ、早速始めましょ。兄さんがヒールで、私が正義の…び……美少女レスラー、
音夢です。実はこのヒールと音夢には秘密があって……」
自分で『美少女レスラー』って言うか? しかも照れながら…と半ば苦笑するが、異議は
全く無かった。世界中の誰にも異議はないだろう。見ているのは自分だけだが。

「……うん? なんだ、その秘密って?」
「取りあえず覆面被ってくれませんか?」
「な、なに? ……ムググ!?」
音夢が被せてきたのは悪役レスラーが被りそうな、目と鼻と口が開いている黒の
プロレス用マスクだった。
「わざわざ買ってきたのか…?」
「ええ、通販で。月曜日に申し込んで土曜日に届きました。間に合ってよかったです」
こいつは月曜からこのシチュエーションを計画していたのか?

「これで兄さんは悪の化身、ブラック仮面です。妹には正体がわかりませんね」
「あ、悪の化身…? つーか、もっとマシなネーミングは……うん? 正体……?」
「それでは始めま〜す! かーん!」
純一の問いかけにも構わず、ゴングの真似をすると音夢はブラック仮面の純一を
警戒するように間合いを取る。
111D.C. ◆ve1CraWg1Y :2005/05/07(土) 14:23:03 ID:4dCYexSo
「くっ……! ブラック仮面! またエッチな攻撃ばかりしてくる気ね!?」
音夢は純一を睨みつけると、両手で胸を守り、内股になって股間を守る仕草をする。
「へっ…? な…、なんだぁ!?」
「きょ、今日はこの前みたいに急所攻撃で責められても負けませんから! 電気アンマ
ばっかり掛けて、それで私を倒せると思ったら、大間違いです!」


『しかし、悲しい事にそこは男と女……音夢がどんなに力を振り絞ろうとも、
歴然とした力の差を覆す事は叶わず、今日もブラック仮面の邪悪な欲望の餌食と
されるのであった……』


「……自分でナレーションを付け加えるのはやめろ」
「いいじゃないですか。雰囲気を盛り上げるためですよ」
「と、取りあえず、いくぞ!?」
「き…、来なさい! あ…!? きゃああ!?」

純一は音夢の両肩を掴むと、そのまま足を掛け、ころん、と音夢を布団の上に寝かせた。
そして、その足を掴む。
「い…、いきなり電気アンマね!? や、やられてたまるものですか!」
言いながら両手でしっかりと股間を守る音夢。純一は両足首を掴んで音夢の足をVの字
状態で持っていたが、いきなり、足を持っていた手を離すと、音夢をうつ伏せに転がせた。
112D.C. ◆ve1CraWg1Y :2005/05/07(土) 14:24:01 ID:4dCYexSo
「あ…、あれ? 電気アンマしないんですか? ……はにゃあ!?」
あっさり体勢を崩した純一に不審な目を向けたとき、音夢の乳首に電撃が走った。
「い、いきなり『カニさん』なんてずるいです!」
どうやらうつ伏せの音夢の背後から胸に手を回し、両方の乳首をチョキの指で挟んだ
らしい。
「だって、悪戯OKなんだろ?」
「くっ……! 意表をつくなんて……。今度は上半身を脱がせて『カニさん』する
つもりね!?」
「おい……」

音夢の演技に辟易しながらも純一の悪戯攻撃は続く。理由は無論、楽しくてやめられない
からだ。
「ひゃん! お、お尻なんて!」
「まだまだ……逃がさないからな。うり♪」
「ああん! 追っかけて突っつくなんて、ずるい〜〜!!」
音夢はうつ伏せのままお尻を押さえて懸命に逃げるが、純一の指は執拗に音夢のアヌスを
刺激し続ける。

「か、カンチョーの時間、長すぎです! 兄さん……あああっ!!」
「兄さんじゃない。ブラック仮面だ」
「そ、そうでした…。ぶ、ブラック仮面! あなたはどうしてエッチな技ばかり
するの!? ああん〜!」
音夢の体がうつ伏せでゾクゾク震えている。どうやらここも弱いらしい。

「頃合いはいいようだな」
「な…なにを? きゃあ!?」
純一はうつ伏せ状態のまま両足首を掴かみ、少し考えてから音夢の体を仰向けに
ひっくり返して右足を太股の間にゆっくりと差し入れた。そして、踵を音夢のビキニの
股間にセットする。
113D.C. ◆ve1CraWg1Y :2005/05/07(土) 14:25:02 ID:4dCYexSo
「くっ…! とうとう……。や、やらせませんから!!」
懸命に純一、いや、ブラック仮面の足を掴んで股間から退けようとするが、動かない。
「だ、だめ……。力が抜けて……はぅん……」
股間にセットされているだけで力が抜ける音夢。
「これでそんな事じゃ、こうされたらどうなってしまうんだ?」
ブラック仮面は踵をグリッ……と捻った。ゆっくりと動かしたが、音夢の体は
まな板の上の魚の様に跳ね上がった。

「はぅう…!! ひ、卑怯よ、ブラック仮面! 女の子が絶対に耐える事の出来ない所を
責めるなんて……」
「フン……。いやだったら逃げればいいじゃないか」
「だって、そこをそんなことされたら……はうん!!」
ブラック仮面は徐々に電気アンマを加速していく。クリトリス近辺に足の裏を宛がい
プルプル震わせたり、踵のポイントを少し下にずらし、会陰部をグリグリと刺激して
音夢に快感の悲鳴を上げさせる。

「だ……、だめ……! もう……。ん……!」
音夢はひたすら悶えるだけだ、内股になり、両手は布団のシーツを掴んで懸命に
耐えている。それも時間の問題だろう。そして……。
「はぁ……。ん……。あああああ〜〜〜!!!」
白いおとがいを仰け反らせ、ついに昇りつめてしまった。

がっくりと、体の力が抜け、荒い呼吸で柔らかな胸を上下させる音夢。
ブラック仮面は音夢の汗を拭いてやろうとタオルを手に近づく。
額を拭いてやろうと手を伸ばした時、音夢の手が伸びて純一のマスクを掴んだ。

「あっ…」
「に…兄さん?」
ブラック仮面の下から現れた素顔、それは紛う事なき、音夢の兄純一であった。
……当たり前だが。何故か音夢は驚き、動揺している。
114D.C. ◆ve1CraWg1Y :2005/05/07(土) 14:26:01 ID:4dCYexSo
「ゆ、行方不明の兄さんがブラック仮面だったなんて!」
「おい。誰が行方不明だ?」
「兄さん、今まで何を…。そ、それより……妹が相手と知ってて、どうしてこんな
エッチなファイトを?」
「どうしてって、それはお前が……」
「私が、どうかしましたか?」
音夢がじっと見つめる。
「本当に私のせいですか?」
「え? いや……だってそれは……」
「兄さんは誰かに操られて嫌々ながらこんなエッチな事ばかりしたんですか? 
それとも、兄さんの意志で楽しみながらしたんですか?」
「う……」
思わず答えにつまる純一。音夢の瞳はじっと返事を待っている。

「嫌々なわけ、ないだろ……」
ボソリと呟く純一。音夢の顔が明るくなる。
「じゃあ、妹にエッチな事をしたくてこんな手の込んだ罠を仕掛けたんですね?」
「お前だ、お前!!」
「違うと言うんですか……? やっぱり兄さんは嫌々させられていたんですね?」
音夢の瞳がウルウルする。
「……俺がやった」
無実の罪状を認知する純一。音夢の顔が再び輝いた。

「酷い兄さんですね〜♪ わ、私…! こんな邪悪な欲望に屈しませんから!
兄さんの電気アンマなんてちっとも効いてませんよ〜だ! 悔しかったら、何度でも
してみればどうですか?」
「おい、こら……」
ブラック仮面こと純一と音夢の戦いは続く…ようだ。
115D.C. ◆ve1CraWg1Y :2005/05/07(土) 14:27:17 ID:4dCYexSo


         *         *         *


「ふぅ〜、運動の後のお風呂って、気持ちいいね」
浴槽の中で気持ち良さそうに両手で湯を弄ぶ音夢。なにか、すごく満足そうだ。
「それにしても、兄さんって、本当にエッチですね。レスラー音夢がグロッキーなのに
5回も電気アンマするなんて」
純一を見てニコニコしている。二人同時に入るには狭い浴槽だ。純一と音夢の距離は
ゼロに等しい。

「それは…音夢が…」
「また私のせいにする」
「お前のせいだろ〜が!」
「まあ、5回も電気アンマのチャンスがありながら、全部普通の仰向け電気アンマ
だったところが兄さんの課題ですけどね」
フフン、と純一を挑発する視線を送る。が……純一は恥ずかしそうにそっぽを向く。
「だって、今日一日、楽しむんだろ? だから……」
「あ……」
どうやら純一は後々のためにヴァリエーションは取っておいたらしい。音夢はそれを
聞いて純一の首に両手を回して抱きついた。

「兄さんって、本当にエッチ♪」
嬉しそうに頬にキスをする。
「そうですよ、これからもっとエッチなシチュエーションになっていきますからね。
妹を満足させてくださいね」
「もっとかよ……」
「だって、さっきの悪役レスラーだって80点ぐらいだよ。電気アンマの合間に
本物の急所攻撃を混ぜたりしていたら100点だったけど」
「あ、あのなぁ……」
116D.C. ◆ve1CraWg1Y :2005/05/07(土) 14:27:48 ID:4dCYexSo
「エヘヘ……。私って、いじめられるのが好きみたい」
「うん?」
「だって、兄さんとエッチな事してる時って、どうしても酷くされる事ばかり考え
ちゃうの。……やっぱり、これって変かなぁ?」
「う〜〜ん……」
聞かれても純一には答えにくい質問だったが、一つだけわかっていることがある。
一見、無理難題に見える音夢の要求の数々だが、純一にとってはそのどれをとっても
嫌なものは一つもないということだ。
(むしろ…。俺のリミッターが外れた時、どうなってしまうのだろう?)
純一はその事を畏れてしまう。音夢の可愛い笑顔を見ると、その時はそう遠くない
気がした。
117Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/05/07(土) 14:30:20 ID:4dCYexSo
これまた短めです。
あまり需要の無さそうな?D.C.ですが、
次は更に需要の無さそうな題材に・・・w。
118名無しさん@ピンキー:2005/05/07(土) 18:17:10 ID:VwXjyNLt
乙gj
119名無しさん@ピンキー:2005/05/07(土) 18:27:00 ID:imiWZL1g
激しく悪乗りしまくりなプロレスごっこですね
GJ
120Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/05/09(月) 00:17:59 ID:yuTQxKfv
なんか、すっかり過疎スレ化してるなぁ……orz。
電気あんまと言う限定シチュではあんまり発展は望めないかな?
テーマの違うスレも考えた方が良いかしらん。

>118様
どもです。

>119様
次のプレイはまたきっと違うノリです〜。
D.C.の次はお医者さんごっこを予定。間が空くかもしれませんが。
121名無しさん@ピンキー:2005/05/09(月) 01:20:39 ID:PpEDoKLN
> Anmania ◆ve1CraWg1Y 氏

GAの続きを・・・
ミルフィーユ期待しております
シリーズ多くて大変でしょうけどw

>電気あんまと言う限定シチュではあんまり発展は望めないかな? 

このスレ的には機械の方の電マとかはどうなんでしょうね?
開脚状態で拘束椅子に座らせ、水着の上から電マを固定
そのまま放置して一昼夜イカせ続けるとか・・・
スレ違いかな
122Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/05/09(月) 01:43:24 ID:yuTQxKfv
>121様
わーい、人がいたw。

>機械の方の電マとかはどうなんでしょうね?
私的考えでは、両足持ってする電気アンマがこのスレの趣旨かと
思いますが、話の中に機械アンマを入れる(多用する)のは全然ありかと。
私もちょっと間口を広げてみようと思います。

ご希望ならG.A.の続きに登場させますです>機械アンマ。
ご希望でなくても登場させますがw。
123名無しさん@ピンキー:2005/05/09(月) 02:20:26 ID:F5SNvEIA
最高ですw
124名無しさん@ピンキー:2005/05/09(月) 17:05:37 ID:fR2Dejw5
>>122
いやいや、あまりの連撃で読むスピードが追いつかんのだ。
どかんどかん落としてくれるのは実にありがたいけど、
ちょっと待ってね。
125Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/05/10(火) 01:52:13 ID:PY//CB5p
>124様
どぞどぞ、ごゆっくりw。
いや〜、書き手へのレスはともかく、それ以外の話題が出なくなってるのが
ちょっと寂しいかな、と。他のスレを見てても、まあ、一定期間が過ぎると
話題も無くなっていってるので、こんなものと言えばこんなものなのですが……。

もうちょっとしたら、だいぶ前に書いて暫く放って置いたやつをアップします。
いや、124様への嫌がらせじゃなくて……w。
126Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/05/10(火) 02:15:44 ID:PY//CB5p
う……思ったより量があるので、後日(汗。
ちなみに↓の続きです。

http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1107783099/534-544

127前386:2005/05/10(火) 21:52:08 ID:BydhM8/v
>>ANMANIA氏
うーん、感想書く前に既に次回作アップの予告とは
お仕事、速すぎですw
ある意味、色んな作品をちょっとずつ書くからペースがある程度保たれるんでしょうか
書き上げてからUP派としては見習わないといけませんね
次回作は、暫くぶりの4人組女の子ですね
個人的にはそろそろ瑞穂ちゃんも活躍させてあげてほしいところですw
でもD.C.ってあまり需要無いんですかね?
SS中の登場キャラが少な目なのは確かかと思いますが、ああいうほのぼの系電気あんまは
大好きなんですけどね
人気無いとしたら少し残念です
と言うわけでもありませんが、私的には機械あんまはどうしてもほのぼの感が薄れる感じがして・・・
脚でのあんまの方に魅力を感じます
いや、読む分には機械あんまも充分楽しめますが、書く方としては出来るだけ脚での電気あんまに
こだわっていきたいなということでw
128Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/05/11(水) 01:49:07 ID:aJbSzLKx
>前386様
どもです。
フッフッフ…。需要がなくても好きなものは書いちゃいますよってw。
今度書こうとしているものはもっと需要が無さそうだし(汗。
色んな物をちょっとづつ書くと確かに気分転換にはなりますね。
でも、やっぱり完結させるほうが立派だと思います。
私的SSなので完結は義務ではないけど、出来た時は嬉しいですものね。

……と言うわけで、『電気アンマ禁止!!』の続き、投下します。
えっと……。
長いのに本当に電気アンマシーンがいっこもありません(汗。
これが放置してあった理由で…。

次までの繋ぎと言う事で……m(__)m。
129電気アンマ禁止!!:2005/05/11(水) 01:54:32 ID:aJbSzLKx


        *       *       *


「それでは、始めま〜す。カードを引く順番は祐希、私、彩乃さん、瑞穂の順で、
トランプのマークはスペードが彩乃さん、クラブが瑞穂、ダイヤが祐希で、ハートが
私……ジョーカーは相手を指名、と。これでいいですね?」
「「「はーい」」」
みんな笑顔で返事をする。それぞれの思惑は違うだろうが、今はみんな楽しげな笑顔だ。

「じゃあ、祐希。最初の一枚、どうぞ」
「は〜い。……どれにしようかな?」
みんなの中央に6枚ずつ2列に並べられたカードをキョロキョロと見渡し、祐希が
その中の一枚を選んだ。

「えっと……『全員からくすぐり、1分間』。なんだ、ボクが書いたやつじゃん」
う……、と瑞穂が一瞬、引く。
「瑞穂、くすぐられるの苦手だもんね〜」
彩乃が瑞穂を見てにんまりする。
「そ、そんな事…! な…い…で……す……」
否定しようとしたがトーンが下がっていく。その姿を見て祐希と香奈もにんまりする。
「祐希、何狙い?」
「さぁ〜てね? 何を狙おうかなぁ〜?」
香奈と祐希で会話しているはずなのに二人とも瑞穂を見ている。瑞穂は視線を逸らし
ながら一人自分に当たらないように祈っていたが……。
130電気アンマ禁止!!:2005/05/11(水) 01:55:42 ID:aJbSzLKx
「それじゃ、めくるよ〜? ……せ〜の!」
祐希がトランプをめくると、そこに現れたのはクローバーの10だった。
「クローバーは……瑞穂〜〜!!」
彩乃が号令すると、残り二人も一気に瑞穂に襲い掛かった。
「きゃあああああ〜〜!? アハ!? …アハハハハ!! や、やめて〜〜!!」
香奈が足を押さえ、祐希が腕を押さえて彩乃が両わき腹をくすぐりまくる。
初めてのはずなのに絶妙のコンビネーションで擽られまくる瑞穂。

「だ…! だめぇ〜〜!! わ、私、擽りに弱いの…キャハハハ!! た、たすけ
てぇ〜〜!」
涙目になって笑いながら助けを求める瑞穂。香奈は足を押さえるだけでなく、足の
裏を擽って瑞穂に更なる悲鳴を上げさせた。祐希は膝で両手を押さえ、わき腹の
擽りに参加する。
「瑞穂、どう? コチョコチョコチョコチョ……」
彩乃はお腹や内股あたりにポイントを移した。全体の擽りポイントを満遍なく
擽られ、瑞穂はのた打ち回る。これだけがっちり押さえていれば、もっとエッチな
ところも触れそうなものだが、三人はあえてそれをせず、擽りのみに徹していた。
徹底した非情のプロの様な仕事ぶりである。
「はぁ…はぁ……はぁ…、い、1分……たった……よぉ……」
瑞穂の指摘どおり、既に1分を5秒程過ぎていた。1秒が1時間にも感じられる
今の瑞穂には、酷な事態である。

「あ〜〜、ほんとうだ〜〜、じゃあ、すとっぷ〜〜」
抑揚の無い棒読みで彩乃が言うと、漸く擽りが止まった。1分を13秒過ぎている。
もちろん、わざとゆっくり停止させたのだ。3人が瑞穂から離れても彼女は
まだ息を荒くして立ち上がれなかった。
「大丈夫、瑞穂?」
「13秒オーバーだなんてよく頑張ったね。1分かっきりでよかったのに」
コロコロと笑う香奈と祐希。瑞穂は怒る元気も無く、くたっと寝たままだ。
131電気アンマ禁止!!:2005/05/11(水) 01:56:20 ID:aJbSzLKx
「じゃあ、次ぎ行きましょうか……香奈ちゃんの番だね?」
「はぁ〜い、いきま〜す! ……『全員からおさわり、7分』? 私も自分のを
引いちゃった」
香奈が舌を出す。
「なんだつまんない」
「もっと過激なのにしなよ〜〜」
彩乃と祐希が笑いながら抗議するが、
「いいの。こういうソフトなのも入れておかないと最後まで持たないでしょ?」
そう言いながら、香奈が対象者を決めるトランプをめくる。そこには……。
「クローバーの7?」
「ええっ!?」
今までダウンしていた瑞穂が体を起こす。またしても瑞穂だった。しかし、今度は
普通のおさわりだ。くすぐりではない。

「な、7分?」
時間の長さを心配する瑞穂だが、
「だって、香奈が決めたんだもん……ね?」
「え? うん。大丈夫だよ、瑞穂。みんなでおさわりするだけだから…前にも
やってたでしょ?」
「そ、それはそうだけど……わかった……」
瑞穂はパジャマのボタンを外し、下を膝の辺りまでずらした。まだ膨らみきって
いない胸の蕾とリボンつきの白いぱんつがまぶしい。

「みんなの真ん中に寝て。いつもの様にね」
「う、うん……」
色っぽく着崩れた瑞穂が恥ずかしそうにもじもじと体をくねらせている。綺麗な
太股の表面がさまざまな角度で光沢を帯び、可愛い胸がゆっくりと上下する瑞穂を
見て、3人の様子が一瞬にして変わった。
132電気アンマ禁止!!:2005/05/11(水) 01:57:09 ID:aJbSzLKx
「ねぇ、香奈。『おさわり』って事は『くすぐり』でもいいんだよね?」
妖しい光を帯びた目で香奈を見る彩乃…。
「え…!?」
身を硬くする瑞穂。まさか……? さっきはくすぐりとおさわりは違う、と香奈が…。
哀願するように香奈を見たが、香奈は哀れみを湛えた目を瑞穂に向けるだけだった。
「……ええ。そうですね……いいと思います」
香奈のその言葉が『処刑開始宣告』だった。
一斉に生贄に襲い掛かる3匹の雌獣。あっという間にさっきと同じ体勢を作り上げた。

「きゃはは! だめ…! やめ…て、やめてぇ〜〜〜!! ……アハハハハ!!」
何度も絶句しながら強制的に笑わせられる瑞穂。こちょこちょと擽られ、身悶えするが
誰も助けてはくれない……。
「そ、そんなことしたら……大変な事に…なっちゃ…う…キャハハハ! だ、だめぇ…」
ぜいぜいと息を切らしながら懸命にやめてもらおうとする。しかし、無論、誰も
やめてはくれない。

「フフフ…足のマッサージしてあげるね」
下半身担当の香奈は太股をさすりだした。それが尚更くすぐったい。
「だめぇ……か、香奈ちゃん…もう…許して……でないと……」
「でないと、なぁに? まだ4分もあるんだよ?」
「無理だよ……! 絶対無理…! お願い、香奈ちゃん……もう……もう……」
「ん…? どうしたのかなぁ?」
意地悪しながらも香奈は瑞穂の変化を感じ取っていた。いつもの瑞穂と少し違う?
と言うか、とっくに限界点を超えてしまってるいじめなので当たり前なのだが。
133電気アンマ禁止!!:2005/05/11(水) 01:57:41 ID:aJbSzLKx
「瑞穂、かわい〜〜! コチョコチョコチョ・・・」
「ほれほれ、こうしたらどうかな〜〜? うりうり〜〜!」
彩乃と祐希の二人は何も気がつかず、瑞穂を擽りまくっている。しかし、1分でも
息が出来なくなるぐらい苦しんだ瑞穂が既に5分近く擽られている……。果たして
大丈夫なのか?

「お願い……もう……もう……」
瑞穂の体が震えだしてきた。香奈がその様子に気づく。
「ちょ、ちょっと、祐希! 瑞穂の様子が変かも!?」
「え〜〜、どうってこと無いよ? うりうり〜〜〜!」
祐希が更にわき腹を擽る。大きくぶるん!と震えた瑞穂。最早限界か?
「そうだよ、瑞穂の演技、演技。なかなかうまいじゃない、瑞穂?」
彩乃も止める気配がない。しかし、それが限界だった……。
「あ…………」
瑞穂の動きが突然止まった。
「瑞穂……?」
香奈が瑞穂の様子を訝しがる。そして、瑞穂の顔を覗き込んだ。瑞穂の顔はまるで
絶望のあまり感情を失ったかのように呆けていた。
「どうしたの、瑞穂……あっ!!」
彩乃が何かに気づき、慌ててその場を離れる。その声と同時に、呆けていた瑞穂が
顔を覆って泣き出した。
「あちゃあ〜〜……」
祐希もその時にはやりすぎを悟った。瑞穂の寝かされていた布団には彼女を中心に
大きな染みが広がっていった……。
134電気アンマ禁止!!:2005/05/11(水) 01:58:31 ID:aJbSzLKx


        *       *       *


「わぁあああああああああ〜〜!!! わぁあああん!!」
下半身裸で号泣する瑞穂。バツが悪そうにそれを見ている彩乃と祐希。
該当の布団は既に香奈の手で表に干され、後片付けも済んでいた。近所には
(後で両親にも)香奈が誤解を招く事になるだろうが、それは仕方が無かった、
と言うか今の瑞穂の心境を察すると、その事ぐらいなんでもなく……。

「ひっく……ひっく……わぁあああああああ〜〜ん!!!」
ひたすら泣き続ける瑞穂。お尻丸出しで座り込んで鳴いてる彼女はちょっと
可愛らしかったが、それを口に出す勇気は流石の二人にも無かった。

「ど、どうするんですか? 瑞穂をあんなに泣かせちゃって」
「ちょ、ちょっと待ってよ! 私だけじゃないでしょ!?」
「それはそうですけど…」
「止めを刺したのは彩乃さんだもんね〜」
「あんただって目一杯楽しんでたでしょう!?」
3人がヒソヒソと内緒話する横で泣き続ける瑞穂。仕方なく、代表で彩乃が
なだめにいく。
135電気アンマ禁止!!:2005/05/11(水) 02:00:04 ID:aJbSzLKx
「瑞穂……、ごめんね、私達が悪かったから……」
「ひっく……ひっく……」
「わ、悪気はなかったんだからね? だからもう泣くのやめなさい、ね?」
「ぐす……ぐす……」
「み、みんなだって困ってるよ? 瑞穂が泣き続けるから……いいじゃない、
瑞穂が中学生になっておもらししたなんて私達しか知らないし……」
「う…う……うぇえええええ〜〜〜〜ん!!! わぁ〜〜〜〜〜ん!!」
前より大音量で泣く瑞穂。祐希と香奈は顔を見合わせて溜め息をつく。
そして、じっと彩乃の顔を非難するように見つめる。

「な、なによ…。その非難するような目は?」
彩乃が二人を睨み返す。
「だって…ねぇ…?」
「あそこまでやること無いんじゃ……」
二人が彩乃のせいにする。
「な、何を言ってんのよ! くすぐりの許可を出したのは香奈だし、最後まで
続けたのは祐希でしょ!?」
憤る彩乃だが、
「最初に彩乃さんがやろうとしなきゃ……ねぇ?」
「私も…そう思う…」
どうやら二人は彩乃の責任にするらしい。段々、彩乃は腹が立ってきた。
136電気アンマ禁止!!:2005/05/11(水) 02:00:35 ID:aJbSzLKx
「そう……そこまで私を悪者にする気なら私にも考えがあるわ……瑞穂!
いつまで泣いてるの!? こっちに来なさい!」
泣いている瑞穂をしかりつけて強引に連れてくる。
「え…!? だ、だって……もう……」
「誰がやめると言ったの? 私は続けるからね。どおせ悪者にされるなら、
最後まで徹してあげるからね!」
「わ……私、ぱんつまだ……」
「いいのよ。替えのぱんつなんか、なし! 瑞穂だけお尻丸出しで参加しなさい」
「そ、そんなぁ〜〜!!」
泣きそうになる瑞穂だが、彩乃の暴君ぶりにぐずりながら連れ戻される。
「じゃあ、再開ね……私の順番からね」
悪女の目で彩乃は3人の下級生に対し、にやりと笑いかけた。

「いいカード……来い!」
念じて彩乃が一枚のカードを引く。その内容を見て、ガッツポーズした。
「『また裂き 5分間』! どうだ〜〜!!」
「「「う……」」」
嬉々とする彩乃の周囲で戸惑う3人。『また裂き』とは当然、プロレスとかで
使うあの技なのだろう。しかし、今この技が瑞穂に当たったら、大変な事に…?

「生贄は誰かなぁ〜〜……えい!」
トランプのカードを1枚引いて叩きつけるように裏返した。絵柄だけのカードだった。
「JOKERね……」
にやりと彩乃が微笑む。それは相手を自由に選択できるカードだった。
香奈と祐希が体を竦ませる。今、彼女達の生殺与奪の権利は彩乃にあるのだ…。
彩乃はじっと二人を見比べていたが、三度目に香奈を見たとき、香奈を指差した。
「香奈ちゃん、生贄けって〜い!」
にやりと彩乃は笑う。さっき悪者扱いされたのを恨んでいるらしい。悪魔に選ばれた
香奈はその彩乃の笑顔を見てゾクッとする。
137電気アンマ禁止!!:2005/05/11(水) 02:01:15 ID:aJbSzLKx
「ど……どうするんですか?」
既にパジャマの下を脱がされ、何故か上半分もボタンを外した状態で、お仕置きを
待つ香奈。不安そうに左右にいる彩乃と祐希を交互に見る。
「じゃあ、香奈は足を広げてそこに寝て……。そう、そんな感じ。それで私が右足を、
祐希が左足を持って…」
祐希に指導しながら自分も香奈の右足を両手で抱え込む。
「そしておもむろに体重を後ろへ……祐希!」
「は、はい……!」
彩乃と祐希がそれぞれ左右に体を倒す。すると、白のショーツ一枚の香奈の
マタが180度開かれた。

「……!! いたたたたたたぁ!? いたい!! いたいですっ!!」
香奈が股間の痛さに絶叫する。相撲の股割り? いや、もっと思い切り広げられて
いた。激痛に香奈はバンバン!とプロレスラーの様に床を叩く。
「こら、そんな事をしたらご近所に迷惑なんじゃないの?」
にんまりと彩乃が微笑む。
「だ、だって…! いたい! いたたた…!! や、やめて…ゆるしてくださぁい!!」
泣きながら絶叫する香奈。あまりの痛さに体が震え、額からは嫌な汗が流れる。

「フフフ……この技は痛いだけじゃないのよ…瑞穂!」
「は、はい!?」
「香奈ちゃんの足の間に入って、あそこに顔を近づけてじっくりと見つめなさい」
「はい……ええ!?」
驚いて目を見開く瑞穂。そんな事をしたら…香奈は恥ずかしすぎるのではないだろうか!?
「本当はここまではするつもりは無かったのだけど、さっき精神面でのいじめを受けた
仕返しをしてあげる……瑞穂、やりなさい!」
「は……はい。ご、ゴメンね……香奈ちゃん……」
瑞穂が恐る恐る香奈の開かれた股間の前に座り、じっと股間を見つめる。
「み、瑞穂……だめ……ひゃん!?」
恥ずかしさもさる事ながら、瑞穂の柔らかい息が股間の敏感な部分にかかり、香奈が
悲鳴を上げる。痛さと恥ずかしさとくすぐったさ……三重苦が香奈を苛んでいる。
138電気アンマ禁止!!:2005/05/11(水) 02:01:49 ID:aJbSzLKx
「や……やだ……瑞穂……もう少し、顔を離して……」
真っ赤になりながら香奈が哀願する。しかし、瑞穂は動かなかった。むしろ、段々
近寄ってきている?
「瑞穂……!? いたたた……」
起き上がろうとしたが、また裂きの痛みで動けない。そして、ついに瑞穂は香奈の
大事なところに鼻先を宛がう……。
「瑞穂……! ダメ……!!」
「瑞穂…?」
彩乃も少し驚く。彼女は瑞穂にそこまでしろと命令していない。どうやら今やってるのは
瑞穂個人の意思らしい……。

「香奈ちゃん……いい匂い……」
瑞穂はまた裂きされている香奈の股間に顔を擦りつけた。香奈の体がびくっ!と震える。
「瑞穂……だめ……恥ずかしい……よ」
自分の一番恥ずかしいところを見られているどころか、顔を摺り寄せられている。息が
直接かかり、敏感な突起が刺激される。辺りが静寂に包まれ、二人の息遣いだけが聞こえる。
彩乃も祐希も固唾を飲み込んで二人を見守るばかり……。
「う……あ……。ああ……」
瑞穂が舌先を尖らせ、その突起を舐めようとした。その時……。

「み、瑞穂…! じ、時間だよ! 時間!!」
静寂を破ったのは祐希だった。確かに、始めてから5分30秒ぐらいが経っている。
「ふぇ……!?」
瑞穂も顔を上げる。そしてパチクリと周囲を見渡した。目の前の香奈が頬を上気させながら
180度開脚の状態で寝ており、祐希と彩乃が自分を驚いたように凝視している。
「わ……私……。やだ、夢中で……」
恥ずかしそうに頬を両手で覆う瑞穂。
「ゆき……あやのさん……そろそろ離して……痛いよ……」
「え? あ……!」
慌てて香奈を解放する二人。漸く足を閉じる事を許された香奈は手を股間に宛がって足を
閉じた。やっぱり痛かったらしい。長い脚がプルプルと震え、息遣いも荒い状態だ。
それに……瑞穂の責めも効いているのだろう……。
139電気アンマ禁止!!:2005/05/11(水) 02:02:23 ID:aJbSzLKx
「香奈ぁ……平気?」
祐希が足をさすってやる。香奈は少しぴくっと震えながら、「大丈夫」と言って座り
なおした。
「少しは堪えた、香奈ちゃん?」
彩乃が勝ち誇ったように香奈を見る。それを見て、香奈の表情も一変した。
「大丈夫です。彩乃さんに罰ゲームが当たるまで、ギブアップつもりはありませんから」
香奈が彩乃を睨みつける。彩乃は見下したままだ。新たな遺恨がここに芽生えたか。

「じゃあ、次は瑞穂ね」
「は……はい……」
香奈から見て、瑞穂はさっきの事が無かったかのように平静だ。下半身は丸裸だが。
だが、香奈の方を見ないようにしている様に見えるは気のせいか?
「え…っと……」
ぼん!と火が吹いたように瑞穂の顔が真っ赤になる。
「何々……? 『カンチョー』! ……よぉし!!」
瑞穂からカードを取り上げ、彩乃が絶叫する。
「いいカードを引いたわね……ふっふっふ、香奈ちゃんと祐希ちゃん……今度の
被害者はどっちかな〜?」
彩乃が一人喜んでいるが3人は顔を見合す。
「あの〜〜、彩乃さん。これ、瑞穂が引いたから彩乃さんにも可能性があると思うん
だけど……」
「へ……!?」
祐希の突っ込みに、有頂天になってた彩乃の顔からも血の気が引く。そう、この
罰ゲームの被害者は瑞穂以外から選ばれるのだ。

「う…瑞穂! スペードを引いたら後でひどいからね!!」
「そ、そんなぁ〜〜……」
いくら脅されてもこれは運でしかない。瑞穂がこわごわとカードを引き、そして
裏返すと……それはハートの7のカードだった。
「香奈ちゃん、大当たり〜〜!!」
なんと連続で香奈に。また裂き、カンチョーと彩乃の罠は全部香奈に的中している。
140電気アンマ禁止!!:2005/05/11(水) 02:03:04 ID:aJbSzLKx
「う……そんな……」
香奈はがっくりと膝をつくが、
「あの……『カンチョー』って?」
瑞穂が恐る恐る彩乃に聞く。
「フフン、カンチョーと言うのはね〜。こうやって相手を四つんばいにして……
後ろから手のひらを重ねて人差し指で鉄砲を作った形にして……おもむろに、
お尻の穴に……ズン!!」
彩乃が祐希をモデルにカンチョーの真似をした。香奈にしなかったのは香奈に
その様子を見せ、怖がらせようと思ったからだ。その意図は香奈にも伝わった。

「意地悪……」
小さく香奈が言う。その様子が可愛らしく、彩乃は更に意地悪な事を言ってしまう。
「瑞穂、しっかり決めてあげてね。でないと、香奈ちゃん、2回もカンチョーされ
ちゃうし、それは可哀想だもんね」
「な…! なんですか、それは!?」
「だって、そうしないと瑞穂と香奈が結託したように見られちゃうでしょ?」
「誰もそんな風に思いません! 彩乃さん以外は」
「じゃあ、証明してよ。瑞穂、しっかりね」
「う゛……」

「わ、私…ちゃんとやります」
「え?」
「瑞穂?」
瑞穂のハッキリした宣言に香奈だけでなく彩乃までが驚く。
「だって…香奈ちゃん、さっき助けてくれなかったもん……」
少し拗ねた表情で香奈を見る。擽りの事を言ってるのだろう。そのおかげで未だに
瑞穂はぱんつすらはかせて貰ってない。パジャマの上だけである。
141電気アンマ禁止!!:2005/05/11(水) 02:03:49 ID:aJbSzLKx
「そ…それは……」
香奈もこれには抗弁できず、仕方なく観念して後ろを向く。そして、お尻を突き出し
たが…。
「それだけじゃないでしょ、香奈?」
にんまりと彩乃が香奈に指摘する。無論、パジャマの下の事を言ってるのだろう。
「うう〜〜……」
唸り声を上げながら仕方なくパジャマの下を膝まで下ろす香奈。白のショーツが
丸くて可愛いお尻に少し食い込んでいる。恥ずかしそうにそれを直しながら、香奈は
覚悟を決めて四つんばいになった。

「瑞穂……。ゆっくり、ゆっくりしてね? いきなりは……だめだから……」
「あ、談合」
香奈の懇願を見て即座に彩乃が反応する。不正は許さないとばかりに厳しい目だ。
悔しさを滲ませる香奈の瞳に見つめられても彩乃は鼻で笑う。
「で、でも……どのぐらいの力でやれば……」
香奈にする決心はついたとはいえ、力加減などまったくわからない瑞穂。
「思いっきりやっちゃえばぁ〜?」
彩乃が髪をかき上げてニヤニヤ笑いながら言う。香奈は諦めたようにこれから来るで
あろう衝撃に備える。
142電気アンマ禁止!!:2005/05/11(水) 02:04:35 ID:aJbSzLKx
「う……い、いきます」
瑞穂が両手を合わせ、人差し指で鉄砲の形にする。その指先がプルプル震えてるが…。
「瑞穂、そ、そんな力を入れちゃダメ……あっ!?」
祐希がリラックスさせようと近寄った瞬間、瑞穂は反射的に思い切り指を突き出した。

ズン☆………!!!

「……………!!!」
香奈の声なき悲鳴が上がる。瑞穂の指が深々と香奈のお尻に突き刺さったのだ。
あたりは時が止まったような静寂に包まれていたが……。やがて、大きく仰け反った
香奈がぱったりと前に倒れた。その様子に血の気が引く3人。

「み、瑞穂……。それは……」
まさに痛恨の一撃だった。流石の彩乃もこれはやり直しを要求しない。
瑞穂のカンチョーはパワー・スピード・タイミング、その全てが完璧だった。
被害者の香奈はお尻を押さえたまま小刻みに震えている。えっちパーティ始まって
以来、最大の惨劇が3人の目の前で起こっているのだ。
143電気アンマ禁止!!:2005/05/11(水) 02:06:06 ID:aJbSzLKx
永遠とも思われる時間が過ぎ、やがて、香奈がムクっと起き上がった。
「か、香奈……だいじょうぶ……!?」
祐希が問いかけた時、ぽとり……、と何か白いものが落ちた。香奈のお気に入りの
カチューシャだ。だが、香奈はそれを拾おうともせず、3人に向き直る。

「ひっ……!」
瑞穂が悲鳴を噛み殺す。ゆらり……、とまるで幽鬼の様に香奈は3人の方を向いた。
前髪は垂れ下がり、香奈の目線を隠している。ゆらり、ゆらり……と近寄ったかと
思うと、お尻の痛みに顔をしかめて膝をつき、また立ち上がった。

「……つづき」
「え?」
「……つづきを……しましょ」
香奈が前髪の隙間から彩乃を見つめている。彩乃は思わず瑞穂に抱きついた。
「で、でも……。香奈……。香奈は大丈夫なの?」
汗汗と祐希が聞く。香奈は祐希のほうを向いてコクリと頷いた。
「次は……祐希の番でしょ?」
「そ、そうだけど……」
祐希は、たらり、と一筋の汗を流しながら背後で抱き合って震えている二人を見る。

「私は大丈夫だから……。さぁ、カードを引いて」
「う…、うん……」
祐希が恐る恐るカードを引き、息を呑みながら裏返した。その瞬間、彩乃と瑞穂は
自分の目を疑った。
そこには……『カンチョー』の文字が……。
144電気アンマ禁止!!:2005/05/11(水) 02:07:03 ID:aJbSzLKx
「な…! だ、誰!? こんなの書いたのは!? 瑞穂!?」
「わ、私じゃないよぉ…!」
うろたえる彩乃と瑞穂を前髪の間からじっと見つめる香奈。
「えっと…。ごめん、これ書いたの、ボクなの」
後ろ頭をかきながら申し訳無さそうに祐希が言う。

「な、何でこんなの書いたのよ!」
「だって、面白いかもって、その時は……。彩乃さんと被ってるなんて知らないもん!」
「……被害者は……誰?」
アニメの無感情少女のような声で香奈がボソリと言う。パニクって言い争ってた彩乃と
祐希が飛び上がりそうに驚く。
「トランプ……引いて……」
「は、は、はい〜〜!!」

「ま、待って!」
慌ててトランプを引こうとする祐希に彩乃が声をかける。小さく、しかし強い口調で。
「いい? 絶対にハートは引いちゃダメよ? 最悪、私でもいいから!」
「そんな事言ったってぇ……」
その様子を冷ややかに見守る香奈。3人を見比べてオロオロする瑞穂。
「よ……よし! ……えいや!!」
やがて、祐希は心を決め、運命のトランプを引いた。そして、それを掲げて裏返す!
4人の視線がそのカードの柄に集中した。そして……。

「きゃあああ〜〜〜!?」
悲鳴を上げたのは彩乃だった。しかし、対象者は彼女ではなかった。祐希が裏返した
カード、そこにはハートのクイーンが微笑んでいた。
145電気アンマ禁止!!:2005/05/11(水) 02:07:58 ID:aJbSzLKx

「私ね……。いいわ」
香奈はスクッと立ち上がり、パジャマの下を脱いだ。上のボタンも全開にする。
「あ、あの〜〜、香奈ちゃん。な、何ならもう一回抽選やり直しても……」
「……結構です」
彩乃が遜って香奈に提案するが、香奈は峻拒した。祐希と瑞穂が顔を見合す。
香奈は黙々と四つんばいになり、さっきと同じポーズを取った。

「う……ごめんね、香奈。こんなつもりじゃなかったんだけど……」
祐希が謝ると、香奈が振り返る。なんとそれは笑顔だった。
「いいの。これで祐希の事、怨んだりしないから……気にせずにして」
香奈は祐希を安心させるように言うと、再び俯いた。

「怨むのは……一人でいいから……」

香奈が彩乃を見たのはホンの一瞬だった。しかし、そこにいる全員が香奈の憎しみの
対象が彩乃である事をその一瞬で悟った。
「ちょ、ちょっと! それってどう言う事よ? ねぇ!?」
慌てて瑞穂や祐希を振り返りながら香奈に詰め寄る彩乃。しかし、香奈は冷たい一瞥を
彩乃に向けただけで、後はそちらの方を見ようともしなかった。
祐希や瑞穂も助け舟を出そうとしない。香奈が憎しみの対象を彩乃に向けてくれた。
つまり、自分達は助かった。これ以上問題をこじらせたくない……。彼女達がそう言った
わけではないが、彩乃には十分にその空気は感じ取れた。
146電気アンマ禁止!!:2005/05/11(水) 02:08:35 ID:aJbSzLKx
「う〜〜、なんで私なのよ〜」
香奈の理不尽さに文句を言おうとする彩乃だが、誰も同調してくれない様子。
それに、彩乃が憎しみの対象になるのは仕方が無いかもしれない。
「いくよ、香奈……。せ〜〜の……!!」

ズン☆………!!!

香奈の菊門に再び衝撃が走った。再び香奈は声なき悲鳴を上げて仰け反り、細かく
痙攣すると、ぱったりと畳に伏した。
147電気アンマ禁止!!:2005/05/11(水) 02:09:34 ID:aJbSzLKx


        *       *       *


「か、香奈……ちゃん。み、乱れ髪はやめてくれないかな〜〜?」
彩乃が頬を引くつかせながら言う。二度にわたるカンチョーの後、何故か、香奈は
ぴったりと彩乃の傍にいた。祐希と瑞穂はこれ幸いとばかりに二人から距離を置いた
ので、彩乃一人が香奈の発する不気味なオーラを体感している。

「……どうしてですか?」
香奈は例の無感情少女の喋り方のままだ。彩乃は地雷原を歩くような心地になる。
「だ、だって……。それだと香奈ちゃんのお人形さんの様な綺麗な顔が見えにくく
なるし……ねぇ?」
彩乃が引き攣った笑顔で祐希と瑞穂に同意を求める。が、二人とも彩乃と目をあわせ
ようとしない。彩乃がムカついて二人に怒鳴ろうとするが、
「私なんか見たって面白くないですよ……。生徒会長で学園一の美少女の彩乃さんの
足下にも及びませんから。才色兼備で、眉目秀麗の……」
ボソボソと言葉を継ぐ香奈。
いっそ、無視してくれた方がどんなに楽だろう……、と彩乃は普段馬鹿にしている
学園の象徴であるマリア像を思い浮かべていた。無論、縋りたい気持ちで。

悪夢の?カンチョー2連発の後、香奈と彩乃が2周目に引いたのは『おさわり3分』と
『くすぐり5分』だった。そのいずれも香奈はさしたる興味を示さなかった。対象者は
いずれも祐希で、彩乃が先ほどまでの悲劇を打ち消さんとばかりに懸命に盛り上げようと
したが、香奈の沈黙に空しく空回りしていた。祐希は大人しく擽られていたが、彼女自身、
瑞穂ほど擽りが苦手ではなく、香奈がお触り程度だったので盛り上がりに欠けた。
148電気アンマ禁止!!:2005/05/11(水) 02:10:14 ID:aJbSzLKx

そんな中、瑞穂が2周目に引いたカードは……。

「きゅ…『急所攻撃』!?」
「ええ!?」
瑞穂と祐希が驚き、周囲を見回す。こんな罰ゲームを書いたのは……。
「私です、はい……」
彩乃が申し訳無さそうに手を挙げる。香奈の乱れ髪に隠れた目がキラリと光った。
「こ、こういうのは、やめたほうがいいよね……うん」
強張った面持ちで彩乃が瑞穂からカードを取り上げ、破ろうとした……が、

「どうして破るんですか、彩乃さん……」
背後霊の様に後ろから声をかけられ、心臓が飛び出そうになる彩乃。
「か、香奈ぁ〜〜! いきなり後ろから声をかけないでよ!」
「さっきからいましたよ……」
ボソリと呟く香奈。
「それより、どうしてカードを破るんですか?」

「い、いや〜、その……ねぇ……お、女の子の大事な所を攻撃する罰ゲームなんて、
やっぱり、危険だし、良くないなぁ〜〜、なんて……か、可哀想でしょ?」
焦りながら祐希と瑞穂に同意を求める彩乃。今度は二人ともコクコクと頷いた。
「じゃあ、お尻の穴は可哀想じゃないんですね? 私のお尻の穴は……」
ジロリ……、と周囲を見渡す香奈。乱れ髪に遮られているはずだが、何故かその強い光は
3人にはっきりと見えた。
149電気アンマ禁止!!:2005/05/11(水) 02:10:58 ID:aJbSzLKx
「そ、そういう意味じゃないんだけど……、その……」
彩乃が引きつった笑顔で何か説得の言葉を考えるが、
「瑞穂、トランプを引いて……」
香奈はにべも無く彩乃の説得を断ち切り、瑞穂に『命令』する。
「は、はぁい!」
瑞穂は反射的に飛び上がり、トランプを引いたが、皆が見る前に、彩乃がそれを
取り上げて隠した。

「か、香奈ちゃん、えっと〜〜、これって香奈ちゃんの可能性だってあるんだよ?」
カードを背後に隠し、後退りする彩乃。
「そうですね……。そんな事より、返してください」
ゆっくりと同じ歩幅で彩乃に迫る香奈。
「だ、だから……。ほ、ほら、『二度ある事は三度ある』ってゆうし……」
「『三度目の正直』とも言いますね。今度こそ逃がしません」
「逃がさないって……、そんなぁ〜〜」
引かない、譲らない。こんな香奈は始めてであった。しかも、罰ゲームは彩乃にさせる
までやり続けるとばかり、執念を見せている。

「う〜〜……、なんか嫌な予感……」
「ぶつぶつ言ってないで返してください」
「だ、ダメ! ……あっ!?」
香奈が詰め寄った時、避けようとした彩乃の手からトランプが滑り落ちた。カードは
そのままひらひらと舞い、4人の真ん中に表を向けて落ちた。
「いや〜〜〜!!」
悲鳴を上げたのは彩乃だった。誰にも見間違えようのないカードだった。一番大きな
マークがついている『スペードのA』、つまり彩乃の罰ゲームである。
150電気アンマ禁止!!:2005/05/11(水) 02:11:35 ID:aJbSzLKx


        *       *       *


「う〜〜〜……」
半泣きになりながらパジャマの下を脱ぐ彩乃。救いを求めるように祐希をチラリと
見るが、祐希は慌てて視線を外す。目の前には瑞穂がしゃがんでいた。彩乃をやや足を
開いた状態で立たせ、瑞穂が下からグーで股間を打ちあげる。これが香奈の指示した
『急所攻撃』の罰ゲームだ。
下半身は薄緑色のショーツ一枚。これだけが彩乃の女の子の急所を守ってくれる唯一の
ものだった。

「み、瑞穂……あ、あまり強くやっちゃだめ……」
「瑞穂、手加減無しでやりなさいね。でないと、彩乃さんが可哀想だから」
香奈が彩乃の言葉を遮り、『カンチョー』の時に彩乃が言った台詞をそのまま返した。
「か、香奈ちゃぁ〜ん……」
彩乃が泣きそうな瞳で香奈を見る。しかし、香奈の表情は氷の様に変わらない。
「私が認めるまでやり直しをさせますから。何度でもです」
「そんなぁ〜〜……」
グスン…、と本当に涙ぐむ彩乃。この場面だけを見れば彩乃は可哀想に見えるが、元々は
彼女が仕込んだ悪戯なのだ。因果応報、自業自得である。
151電気アンマ禁止!!:2005/05/11(水) 02:12:08 ID:aJbSzLKx
「う……。じゃ、じゃあ、いきます……!」
その場の雰囲気に耐えかねたのか、瑞穂が目を瞑る。目標を見ないで打つつもりか?
「み、瑞穂! 見ないで打ったらかえって危険……!」
「瑞穂、待って! まだ心の準備が……!?」
祐希が落ち着かせようとし、彩乃がとどめようとしたが……。
「たぁ〜〜〜〜……!!」

ご〜〜〜ん☆……!!!

「……!」
「…………!!!!!」
絶句したのは祐希で、声なき悲鳴を上げたのは勿論彩乃だった。瑞穂の見ないで打った
パンチはそれをとどめようと前に出た彩乃の性器の部分にもろにカウンターで命中した。
保護する筋肉が殆どなく、骨に直接響く急所をクリティカルヒット!!

「………あっ!」
漸く目を開けた瑞穂が見たものは部屋の中央で股間を押さえてうずくまり、ぷるぷると
小刻みに震えている彩乃だった。じっと足を閉じ、物も言わず、俯いたまま動かない。
じ〜〜ん……と痺れているのだろう。

「……まったく、もう」
ようやく復讐を果たした香奈が足下に崩れている彩乃を見下ろしながら、カチューシャを
つけて乱れ髪を直した。祐希と瑞穂は互いの顔を見合わせ、たらりと大粒の汗をかくだけで
あった。
152電気アンマ禁止!!:2005/05/11(水) 02:12:44 ID:aJbSzLKx


        *       *       *


「彩乃さん、こっち向いてくださいよ〜」
香奈が声をかけるが、彩乃は3人に背中を向けたまま動かない。パジャマは上半身だけ、
下半身は薄緑のショーツのみで、股間に両手を宛がったままの状態でぺたんと座っている。
表情を見れば、もう痛みは治まったようだが、ぷく〜〜っと、フグの様に膨れている。

「いつまでも拗ねてないで……。子供じゃないんですからね? それともまだ怒ってる
んですか?」
香奈がそっと近寄る。香奈のほうはキッチリと復讐を果たせたので満足げな表情だ。
さっきとは逆に彩乃の扱いに手を拱いている。

「当たり前でしょ! 女の子のとっても恥ずかしくて痛い所をパンチするなんて……」
「私だってカンチョーされたじゃないですか! それも彩乃さんのせいで。第一、『急所攻撃』
なんて書いたのは彩乃さんなんですからね? 自業自得ですよ」
「ふ〜〜ん、だ!」
つーん、とそっぽを向く彩乃。原因を追究すれば明らかに自分の分が悪いので、言葉では
あまり返せず、ひたすら子供の様に拗ねているだけだ。
153電気アンマ禁止!!:2005/05/11(水) 02:13:17 ID:aJbSzLKx
「彩乃さん? ……彩乃さんってばぁ〜!」
香奈が彩乃の顔を見ようとすると彩乃はその前に香奈の反対方向を向く。暫くの間、
いたちごっこを続けていたが……、
「これじゃ、キリがないですね……しょうがないなぁ……。よ〜し……えいやっ!」
香奈が彩乃に横から飛び掛る。
「こ、こら! 香奈! 何を……あっ!?」
飛びついた瞬間、香奈は彩乃の頬にキスをした。更に、彩乃が驚いた隙を突いて正面に
回りこみ、そのまま唇にキスをする。

チュ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜♪

「むぐ……。ん……」
「んん……」
香奈と彩乃のとっても長く、熱いキス。目の前での出来事に瑞穂は真っ赤になる。ちなみに
いまだにお尻丸出しだ。

「かな……」
「あやの、さん……」
ひとしきり、お互いの唇をむさぼってから、漸く二人は離れた。
離れると暫くの間お互いに目を逸らし、真っ赤になりながら今のキスの感触を確かめる
ように唇に手を触れている。香奈がチラリと彩乃を見ると、丁度彩乃も香奈を見たところ
だった。視線が絡み合い、更に真っ赤になる二人。
154電気アンマ禁止!!:2005/05/11(水) 02:14:21 ID:aJbSzLKx
「ゴメンね、変なこと書いて……」
彩乃が香奈を見て小さく謝る。
「当たり前です! 悪戯っ子なんだから、ホントにもう……」
赤くなりながらもそこだけは譲らない香奈。
「でも、これでおあいこですね? 次はこんな悪戯しちゃだめですよ?」
ニコッと諭す様に微笑んで彩乃を見る。彩乃も微笑を返した。

その時……。

「え〜〜、コホン、コホン!」
わざとらしく咳払いをしながら祐希が2枚のカードを示す。
「いい雰囲気の中、悪いけど、3周目のカード引いちゃった」
「ま、まだやるの?」
「だって、もう彩乃さんの凶悪カードは全部引いちゃったし、折角だモン」
祐希が示したカードは『おっぱい揉み』と書かれたカードと、トランプだった。
図柄はスペードの6だ。
155電気アンマ禁止!!:2005/05/11(水) 02:15:18 ID:aJbSzLKx
「わ、私?」
彩乃に『おっぱい揉み』の罰ゲームが下る。
「担当はボクだけど、香奈に譲るよ」
ニコニコと笑いながら祐希がカードを香奈に渡す。そういえば、これを書いたのは
香奈だった。彩乃に当たればいいな、と思っていた願いが叶ったのだ。
「あ、でも……その……」
恥ずかしくて照れながらもじもじしていると、彩乃がゆっくりとパジャマの上を脱いだ。
ぷるん、とたわわな果実の様に丸くて形の良い乳房が震える。
「いいよ、香奈……。香奈は私を想像してこのカードを書いたの?」
ニコッと微笑んで香奈を見る彩乃。
「あ……そんな! ………はい」
隠し通すことも出来ず、素直に頷く香奈。本心がばれて少し恥ずかしいけど、彩乃が
察してくれたのは嬉しかった。
「じゃあ、『おっぱい揉み』開始〜〜! 時間は10分間です!」
祐希の声が快活に部屋に響き渡った。



「はう…ん……。ああ……」
悩ましげな声を上げる彩乃。ショーツ一枚の彩乃が座り、その背後から腕を脇から通す
形で香奈が揉む体勢だ。中学生にしては大きめの形の良い胸を、きゅっ……きゅっ……と
揉んでいる。
(柔らかいなぁ〜〜)
手に吸い付くような肌触りとよく出来たマシュマロのような柔らかさ。揉んでいるだけで
幸せになる。香奈は自分も上半身裸になり、ぴっとりと彩乃の背中に密着した。
156電気アンマ禁止!!:2005/05/11(水) 02:15:49 ID:aJbSzLKx
「ひゃあん!? ど、どうしたの、香奈?」
上気した顔で後ろを振り返る彩乃。香奈の胸が背中に当たっている。
「だって……この方が気持ちいいんだもん……」
香奈は自分の乳房がひしゃげるのにも構わず、頬を摺り寄せるようにして密着する。
「クスクス……香奈の胸の先っちょ、当たってるよ?」
「や、やだ……。そんなエッチなことを言う彩乃さんには……こうです!」
「な、なに? ひゃあん!? だ、だめ! 先っちょつまんじゃ……!」
電撃が走ったように体をビクビクと振るわせる彩乃。

その二人の様子を見て置き去りにされた感のある瑞穂と祐希。
祐希は妖しくうごめいている彩乃の下半身に注目した。薄緑色のショーツ以外、何も
つけていない。香奈が責めるたびに白い太股やショーツに包まれたお尻がプルプル
揺れる……。そして、股間のしわも絶え間なく動き……。

「彩乃さん……、ボク達はここを揉んであげる……」
「え……? きゃあ!? な……、なに!?」
祐希と瑞穂は彩乃の足を片方ずつ掴んでその部分を広げ、二人してそのあたりを触りだした。
「あ……! や、やぁん! ゆ、祐希ちゃん、瑞穂…! だめ……。これじゃあ擽りと
同じ……」
「違いますよ。全身愛撫です。……ね?」
祐希が瑞穂に笑いかけると瑞穂も笑顔で頷いた。そして、二人して太股や股間の辺りを
優しく触りまくる。

「さっき打ったところはどうかな〜〜? フフフ、少し赤くなってますよ?」
「だ、だめぇ! 脱がしちゃ……ひゃあん!? み、瑞穂そんな所を舐めちゃだめ!
……ひゃああ!? か、香奈! そこは……!!」
瑞穂が股間近辺に舌を這わせ、香奈も彩乃の乳首を弾くように舌で転がした。
「揉む」だけのはずの罰ゲームはそれだけに留まらず、指定の10分でも終わらなかった。
3人の少女が一人の上級生を舌と手で愛撫する。淫靡な光景が香奈の部屋で繰り広げられた。
157Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/05/11(水) 02:35:54 ID:aJbSzLKx
と言うことで投下終了です〜。

電気あんまシスターズ(仮称)から電気アンマを取り上げたらどうなるか、
非常に大変な状況になるということでw。

例によって続きはまた(かなり?)後日です〜。
158名無しさん@ピンキー:2005/05/11(水) 16:32:04 ID:o9LmKZWf
あんま希望ですがGJ
159名無しさん@ピンキー:2005/05/11(水) 20:09:55 ID:T2Ck2dT4
もうこうなったら根性で読むぜ GJ>157
160Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/05/12(木) 02:33:52 ID:aIguIsvC
5月病真っ盛り中〜ですw。
たまにはage。

>158様
この続きには電気あんまあります〜。
逆にあんまばっかりでどのぐらい書けるかもいつかやってみようかな。

>159様
根性で読んで根性で感想くだされw。
いずれは力尽きるんで、まま、ごゆっくりどぞ。

次はG.A.予定です〜。
161名無しさん@ピンキー:2005/05/12(木) 22:02:43 ID:bkjAsH4R
GA期待、正座でお待ちしとります

けっこう前のAnmania 氏レスにあった前フリ
ランファとミルフィーの関係・・・
気になりますねw
162Anmania ◆./LcRlV/u6 :2005/05/15(日) 04:08:20 ID:O6O9+mqe
なんか変な時間に起きたので、朝駆けアップを。
ギャラクシーエンジェルの続きです〜。
163G.A. ◆ve1CraWg1Y :2005/05/15(日) 04:10:57 ID:O6O9+mqe


         *         *         *


一方、こちらは保管庫のヴァニラ。
ノーマッドと共に資料を探していたが、膨大な資料の中からイヴについて記述されて
あるマニュアルを見つけるのは困難を極めていた。

「ふぅ〜〜、せめてどのあたりで落としたか、ちとせさんが教えてくれたら良かった
んですがね〜」
ノーマッドがぼやく。ちとせはそれに言及する間もなく、イヴの餌食となったのだから
仕方が無いが。
ヴァニラが更に保管庫の奥に進もうとした時、背後から黒い影が音もなく忍び寄ってくる。
まだ気づいてない……? 黒い影はヴァニラに躍りかかろうとする。その時……。

「ヴァニラさぁ〜ん!」
間延びした少女の声が聞こえる。
「そこから右へ飛んでくださぁ〜い!」
声は黒い影の更に後ろから聞こえた。ヴァニラは背後を確認せずに言われた通りにする。
その声は彼女が良く知っている声だったからだ。

ドゥン!!

銃声が響き渡り、黒い影はヴァニラと反対方向に飛んだ。二人がいなくなった空間を
銃弾が突き抜けていく。
164G.A. ◆ve1CraWg1Y :2005/05/15(日) 04:11:34 ID:O6O9+mqe
”おまえは!?”
黒い影――イヴは銃声の聞こえた方向を振り返る。そこには炸裂弾入りの拳銃を構えた
ミルフィーユがいた。すかさず触手を飛ばし、ミルフィーユを攻撃するイヴ。
しかし、それを斜め前方に飛んで交わし、体勢を立て直してイヴの側面から狙いをつけた。
射線上にノーマッドがいる。しかし、ミルフィーユは躊躇わずに撃つ(おい)。

ドゥン!! ドゥン!! ドゥン!!

「ぷぎゃ!?」
ノーマッドが踏み潰されたような悲鳴をあげた時、それがブラインドになったのか、
今度は3弾ともイヴに命中した。背後に吹っ飛ぶイヴ。普段は天然ボケでもエンジェル隊の
一員であるミルフィーユ。やるときはやる。

「や……、やりましたか!?」
銃を構えたミルフィーユがイヴに近づく。右へ飛んで射撃を交わしたヴァニラもじっと
見ている。捨てられたノーマッドの額には風穴が開いている。イヴの様子は、と近づこうと
したその時……。

「……!!」
ヴァニラのナノマシンが激しく反応する。
”やるわね……。再生機能がない場所だったらやられていたかもね……”
銃弾はイヴの右側頭部・左脇腹・右太股に命中していた。しかし、立ち上がり様、
既にその傷は既に自己修復機能が働き、治りかけている。流石はロストテクノロジーである。

「あの〜〜、私には再生機能ないんですけど……」
同じロストテクノロジーのノーマッドがどくどくと額から血?を流している。しかし、
生きているようだ。
165G.A. ◆ve1CraWg1Y :2005/05/15(日) 04:12:21 ID:O6O9+mqe
「くっ……! 再生機能!?」
慌ててイヴから離れようとしたが、触手が鋭く伸び、ミルフィーユの破れたスカートを
剥ぎ取った。更に、鞭の様にしなってその胸と背中を激しく打つ。
「きゃああ!? あうっ……! あああ〜〜!!」
鞭の一撃は強烈で、ミルフィーユの強化服をズタボロに裂いていく。それでも銃を
構えるが、今度はそれを叩き落されてしまった。

「あっ……!? だ、だめですぅ〜……! きゃああ!?」
保管庫に放置されていたスチール製の重機部品越しに、触手がミルフィーユの両足を
掴んだ。尻餅をつかされ、お尻を強打するミルフィーユ。
「いったぁ〜い! ……お尻打っちゃったですぅ〜〜」
涙を流してお尻を擦るが……。
”お尻どころじゃないわよ”
触手が急激にイヴの方に引き寄せられた。足を伸ばしたまま、凄い勢いで引っ張られる。
重機の柱をミルフィーユの両足が跨ぐような格好で滑り、そして……。

ゴ〜〜ン☆……!!!

「はぐぅわ☆!!」
ミルフィーユの股間が激しく重機部品の角に叩きつけられた。保管庫に響く悲劇の音……。

「はううっ! あううう〜〜!! い、いたぁいですぅ〜〜!! いたた……!」
顔をしかめ、目に涙を滲ませながら、内股状態で股間を押さえて床を転がりまわる
ミルフィーユ。強化服は先ほどボロボロにされ、下半身はピンクのショーツ一枚しかない
無防備状態であった。彼女が急所攻撃に悶絶する姿を見て、イヴの瞳が妖しく光り、
心なしか頬が上気したように赤くなり、唇はアルカイックに釣り上がる。
166G.A. ◆ve1CraWg1Y :2005/05/15(日) 04:12:55 ID:O6O9+mqe
”まだよ ミルフィーユ。あなたのは蘭花たちと違って強いからね。念を入れて
虐めてあげる”
股間を押さえて悶えるミルフィーユを自分の下に引き寄せ、両足首を自分の両手で
しっかりと掴んで固定した。
「ふえっ…? な、何を……?」
涙目状態でイヴを見ると電気アンマの体勢に入られそうになっている。慌てて股間を
更に両手でしっかりとガードする。イヴに股間は丈夫と言われても、それはあくまで蘭花と
比べた場合の話。急所なのには変わらない。敏感なそこを強打すれば痛いので防御するのは
当たり前である……が。

”無駄よ”
イヴはミルフィーユのガードしている両手に足を乗せると、そこに触手を近づけた。
すると、二つの触手が放電し、イヴの足元でスパークする。

バチバチバチ☆……!!!

「きゃああああああ〜〜!!!」
もろに電撃を喰らい、激しく仰け反って両手を離してしまうミルフィーユ。すかさず
イヴはミルフィーユの股間に足を宛がった。電気アンマの完成だ。そして更に……。

バチッ☆! バチバチッ☆……!! バチッ……☆!

「きゃああ!? ……はうぅ!! ……ああっ!!」
イヴは放電させながら電気アンマを開始した。スパークが飛び散るたびにミルフィーユは
激しくのたうつ。スタンガンを当てられながら電気アンマされているようなものだ。
放電に激しくのたうち、更に電気アンマで股間をぐいぐい責め続けられるミルフィーユ。
悲鳴を上げてのたうつが、イヴの責めは執拗で踵をしっかりと股間にあてがってグリグリと
刺激する。
167G.A. ◆ve1CraWg1Y :2005/05/15(日) 04:13:50 ID:O6O9+mqe
「や……やめてくあださぁ〜い! も、もうだめ……」
いくらミルフィーユでもこの快楽電気拷問は長くは耐えられないだろう。電気ショックで
何度も失神し、その度に同じ攻撃で覚まさせられている。
(”蘭花にはこんなに強くはしない……”)
ミルフィーユの泣き顔がイヴのイメージの中で蘭花の泣き顔に重なった。
(”あの子には、もっとゆるく……そう この十分の一ぐらいの威力で。でも長時間
執拗にやってやるわ。股間が弱いんだもの 泣き喚くでしょうね あの子……。でも
どんなに泣いても許さないの……”)
クスクス……、と忍び笑いをしていた刹那、イヴは背後から激しい衝撃を受けた。

ドォン……!!!

まるで迫撃砲に撃たれたかのような衝撃。実際にそうだったのだ。イヴが振り返ると
ヴァニラが無反動砲を構えていた。イヴの背中が大きく焦げて人工皮膚が溶けかかって
いた。無言でイヴの様子を見つめるヴァニラ。

”ふ〜〜ん……。今度は貴女が相手してくれるの?”
ミルフィーユを離し、ヴァニラの方をむく。今つけられた背中の傷はシューシューと
音を立てながら自己修復している。
”かなり大きな衝撃だったよ。完全には修復しきれないかも……ここまでやったん
だから貴女も覚悟はいいよね?”
イヴがゆっくりとヴァニラに近づく。ヴァニラはまじろぎもせずにイヴを見つめ、
何事かをボソリと呟いた。

その刹那、イヴの顔色が急変した……様に見えた。
168G.A. ◆ve1CraWg1Y :2005/05/15(日) 04:14:30 ID:O6O9+mqe


         *         *         *


「はぁ……、はぁ……。ミルフィーユ! ヴァニラ……!」
途中、武器庫に寄りハイパーナックルを装着した蘭花が保管庫に急ぐ。
あと2ブロックと言うところで前方を防ぐ人影があった。自分と同じぐらいのサイズと
小さな子供サイズの影……。ミルフィーユとヴァニラか? 蘭花がそう思った時、
脇道から飛び出してきた何者かに腕を掴まれた。

「……!? やあぁ!!」
反射的にその手を抱え込み、一本背負いで投げつける蘭花。とっさの事だったが冷静に
対処した。しかし……、
「な……なに!?」
投げ飛ばした相手は細身の女だった……が、床に叩きつけられた時、ガシャン!と金属音が
響き渡る。
「アンドロイド……? はっ!?」
その直後、子供のような人影が自分の股間めがけて背後から突撃してきた。慌てて足を開き、
ギリギリで交わすと、その背中を蹴りつけた。やはり、ガシャン!と金属音が。

「な……、なんなの、こいつら……!?」
今襲撃してきた2体と、おそらくは前方に見えている2体も含めて4体の人型アンドロイドが
蘭花を取り囲んだ。いずれも全裸で、二人は成人女性、もう二人は幼い少女の体型だ。
169G.A. ◆ve1CraWg1Y :2005/05/15(日) 04:15:31 ID:O6O9+mqe
(”男性向けの愛玩用アンドロイド達よ。単独の宇宙旅行とかに使われる『宇宙妻』ね”)
「……イヴ!!」
頭の中にイヴの声が響いた。よく見ると、確かに戦闘用ではなく、普通の女性の体つきで
表面は人工皮膚で覆われている。素材は一般男性が扱えるよう、軽合金とシリコン、強化
繊維質などで作られており、擬似血液が体内を循環する。人工知能で簡単な会話も出来、
笑顔も作れる。無論、愛玩用としての機能は充実している。
だが、冷静に見るとやはり作り物であるのはわかる。ロストテクノロジーのイヴとは根本的に
造りが違うのだ。
ただし……、蘭花の目にはイヴよりもこちらのアンドロイドたちのほうが余程人間らしく
見えた。

(”こんなので代用しようとするなんて男っていいかげんよね。それとも この程度もの
でも脳内補完出来るのかな?”)
「どうするつもり?」
イヴの無駄口になどまったく付き合う気はないとばかりに険を含んだ声で答える蘭花。
イヴの思考がクスッと笑ったように感じられる。

(”この子達にちょっと仕込んだの。あなたの嫌がることをするようにね。そこの大人の
女性型アンドロイドには貴女に二人がかりで電気あんまするようにプログラムしておいたわ。
即興のロジックだけど 力や運動性は貴女と同じぐらいあるから 油断してるとやられちゃうよ?”)
「……」
イヴの声を聞きながらアンドロイドの動きを見る蘭花。ウェーブの金髪とストレート黒髪の
女性型アンドロイドは前後から蘭花を挟み込むように位置取った。挟撃するつもりだろう。

(”それから子供型アンドロイドには急所攻撃だけをするようにプログラムしておいたの。
前にいる子は貴女の性器だけを 後ろにいる子は貴女のアナルだけを狙って攻撃するわ。
大人のアンドロイドに気を取られてると無防備で急所を打たれるから気をつけてね”)
少女型アンドロイドも蘭花を挟み込むようにして位置取りする。前にいる長い髪の子が
性器を、背後のショートカットの子がアナルを狙うつもりのようだ。
(”フフフ……いい感じよ 子猫ちゃんたち”)
クスクスと笑うイヴ。だが、蘭花はその笑い声に少し違和感を感じていた。なんとなく
気のせいかもしれないが、イヴの感情に少し乱れのようなものを感じたのだ。
170G.A. ◆ve1CraWg1Y :2005/05/15(日) 04:16:14 ID:O6O9+mqe
「……で? この子達で私を倒せると思ってるの?」
油断なく周囲に気を配りながらハイパーナックルを起動して装着する蘭花。
(”勿論 思ってないわ”)
あっさりとイヴは認める。
(”だけど 足止めにはなるわよね? 私から呼びつけてなんだけど 少し予定が変わっ
ちゃったの。貴女と同じぐらい……いえ 貴女よりも地獄を見せてあげたい子がいた
から……”)
「わ、私よりも……?」
思わず蘭花は驚く。あれほど執拗に自分を付けねらってたイヴに新たな標的が?
(”だから少し時間を稼ぎたいの。その子に思い知らせてやるための時間をね……”)
イヴの声は明らかに険を含んでいた。蘭花の脳裏にイヴの怒りの震えが伝わってくる。

「そ、それは……だれ?」
思わず聞かずにはいられなかった。ミルフィーユかヴァニラ、どちらかなのだが、
そのどちらがイヴの感情をここまで逆なでしたのだろうか?
(”大変よ その子……。貴女と同じぐらい股間が弱点なの。なのに馬鹿よね……そんな
弱点があるのに、わざわざ私の怒りを買うなんて……”)
「ヴァ、ヴァニラ!?」
ミルフィーユでない事はなんとなくわかった。しかし、どうしてヴァニラが……?
それよりも、こんな所で手を拱いていられない。
(”じゃあ そこでゆっくりと遊んでいなさい。その間 私はあの子に地獄をみせて
やるから……。クックックッ……”)
サディステックな忍び笑いと共にフェードアウトするイヴの意識。
「ヴァニラが……危ない!?」
ここはすぐにでも突破しなければ。蘭花は前方のアンドロイドと対峙した。
171G.A. ◆ve1CraWg1Y :2005/05/15(日) 04:16:51 ID:O6O9+mqe


         *         *         *


「う……。うう……」
気絶したフォルテが起き上がろうとした時、同じく倒れているミントの姿が見えた。
その彼女を何人かの裸の女が取り囲み、連れて行こうとする。

「ま……、待て……」
ミントを助けようと起き上がろうとするが、下半身の力がまったく入らず、転倒する。
「くっ……、あのロストテクノロジーめ……ん?」
気がつくとフォルテも女達に取り囲まれていた。しかし、よく見るとそれは人では
なかった。非常に精巧に作られた機械人間達――蘭花が闘っている者と同じ連中だ。
アンドロイドは何かを背負っていた。スカートを破られたエンジェル服を着た少女――。

「ちとせ……?」
フォルテはアンドロイドに引き起こされた。
172G.A. ◆ve1CraWg1Y :2005/05/15(日) 04:17:46 ID:O6O9+mqe


         *         *         *


「くっ……! この……!」
4人のアンドロイドが片手に電磁ダガーを持って一斉に蘭花を攻撃する。ハイパーナックルで
辛うじて受けるが、受けきれない分は紙一重で交わした。しかし、強化繊維製のエンジェル服は
紙の様に切り裂かれ、ボロボロである。

(また……、えっちなトコばかり!)
アンドロイドたちの目的が蘭花を傷つけることではないのは明らかだった。
彼女達は正確に蘭花の服だけを切り裂く。それもチャイナドレスのスカートの部分や比較的
豊満な胸の部分ばかり……。既に黒のショーツは丸見えで、胸も切られたブラからピンク色の
左乳首が覗いている。
ボロボロの隊服を辛うじて纏いながら奮闘する蘭花の一瞬の隙をついて、首を絞めるように
金髪アンドロイドが両手を伸ばしてくる。

「させるかっ……!!」
金髪ウェーブのアンドロイド相手にがっちりとロックアップする蘭花。
指貫グローブ型のハイパーナックルはアンドロイド相手に引けをとらないパワーを生み出す。
エンジェルフレームと同じく、使用者の精神力を消耗し、イヴとの戦いの前にスタミナを
ロスするが、気を抜いてはやられてしまう。
173G.A. ◆ve1CraWg1Y :2005/05/15(日) 04:18:25 ID:O6O9+mqe
「くう……っ! このぉ〜〜!!」
最初は互角だったが、蘭花の気合が入り、徐々に押し気味になる。金髪アンドロイドが
仰け反り、じわりじわりと後退した、その時――。
「くっ!?」
バシッ!っと片足で股間をガードする。金髪アンドロイドの股下を抜け、少女アンドロ
イドが股間を攻撃に来たからだ。かろうじて股間攻撃は防いだが、今度は逆に金髪アンド
ロイドに力比べで押し戻される。

「し、しまった……! ……はうぅ☆!?」
たまらず後退した蘭花のお尻を、ズン……!と重い衝撃が襲った。アナル攻撃担当の
ショートカットの少女アンドロイドが、蘭花のアヌスを抜き手で強打したのだ。
「くうぅ〜〜〜!! いったぁ〜〜……」
涙目でお尻を押さえて四つん這いになる。たちまち黒髪のアンドロイドが蘭花にのしかかり、
仰向けにして背後から首に腕を巻きつけ、呼吸の自由を奪う。

「ぐっ……!? げほっ……! こ、この……!」
蘭花が抵抗して振りほどこうとするが、今度は下半身を金髪アンドロイドに組み付かれた。
そして、両足を抱え込まれる。
(”女性型アンドロイドには電気あんまするようにプログラムしておいたわ。”)
イヴの声を思い出したが後の祭りだった。金髪アンドロイドは蘭花の股間に右足をグリグリと
ねじ込み、電気あんまを開始した。ブルブルと震える蘭花の下半身。

「はううう〜〜!!! だ、だめぇ〜〜!!」
ブルブルとした振動と、時折ゴツッ! ゴツッ! と脳天に突き抜けるような衝撃のある
容赦のない電気あんま。いかにもアンドロイドらしい、無慈悲な攻撃である。そのたびに
蘭花は体を仰け反らせ、苦悶に喘いだ。
「……! それに……、ごほっ!!」
更に蘭花を苦しめたのは黒髪アンドロイドの首絞めだった。股間からの衝撃で息が詰まり
そうになるのに加え、実際に呼吸の自由を奪われ、苦悶は倍加している。更に……。
174G.A. ◆ve1CraWg1Y :2005/05/15(日) 04:19:11 ID:O6O9+mqe
「な、何をするの!? やめて……キャハハハ!! ……げほっ!!」
なんと、少女アンドロイドたちが蘭花のお腹を擽りだしたのだ。微妙なくすぐったさに
笑い悶える蘭花。これが実は結構キツイ。
電気あんまと擽りで快感と苦痛の狭間を漂わせられながら、首絞めで呼気を奪われる。
苦悶の三重奏の中、蘭花は次第に意識が遠ざかりそうになる。
「アハハ……はぅん……だめ……げほっ! い……いい加減に……」
局面を打開しようと、擽りをしているショートカットの少女アンドロイドの髪を掴んで
引き寄せようとした、その時……。

「あぐっ!? ああああ〜〜!!!」
反撃に出たはずの蘭花が逆に悲鳴を上げ、体を硬直させる。
くすぐり担当のショートカットの少女アンドロイドが引き倒されそうになった時、
電気あんま担当の金髪アンドロイドが素早く足を引き、空いた股間を急所攻撃担当の
ロングヘアの少女アンドロイドが思い切り殴りつけたのだ。少女型とはいえ、アンドロイドの
パンチをモロに股間に喰らった蘭花は動きを止め、引きつったように体を震わせる。
そして蘭花が股間を押さえる前に素早く金髪アンドロイドが電気あんまを再開する。
蘭花はなす術もなく、内股になって悶える事しか出来なかった。絶妙のコンビネーションだ。
(”貴女の嫌がる攻撃をするようにプログラムしたの”)
イヴの嘲笑が再び蘭花の脳裏をかすめる。

「く……うう……このままじゃ……」
アンドロイド達は疲れを知らない。このままでは蘭花は力が尽きて失神させられてしまう
だろう。それに、更に気になるのが……。
「ヴァニラ……」
イヴはこのアンドロイド達を『足止め』だと言った。ヴァニラに地獄を見せるための
時間稼ぎだと。あれからかなりの時間が経過している。理由はわからないがイヴはかなり
本気だった。片手間に3人のエンジェルを電気あんまで仕留めてきた彼女が、何故あれだけ
動揺するのか? そしてどうしてそこまでヴァニラに目をつけたのか。アンドロイド達が
与える苦悶の中ですら気が気でなくなる。
175G.A. ◆ve1CraWg1Y :2005/05/15(日) 04:20:00 ID:O6O9+mqe
「こ……この程度の責めでぇ〜〜!!」
快感と苦痛の狭間を漂わせられながら、蘭花は唇を噛み締めた。そして、目を見開いて
アンドロイド達を睨みつける。
「機械の分際で……調子に乗ってんじゃないわよ!!」
苦痛を堪えながら蘭花は電気あんまされている足を掴んで引き剥がした。金髪アンドロイドが
慌てて反対の足で蘭花の股間を蹴っ飛ばす。ガン☆!!と脳天まで突き抜ける衝撃だったが…。
「ぐっ……!! その程度の蹴り……!!」
股間直撃の痛みを堪え、掴んだ足首をハイパーナックルで握りつぶした。金髪アンドロイドの
足首がバキッ!と弾け飛び、蘭花は股間を蹴っていた反対の足も掴んで握りつぶす。
「うぉぉ〜〜りゃあ!!」
下半身が自由になり、上半身に絡みつく黒髪アンドロイドごと起き上がった蘭花は一本
背負いで背後の敵を廊下に叩きつけた。そしてナックルに気を集中する。赤く輝く蘭花の
右拳。それを倒れている黒髪アンドロイドに叩きつけた。

バチバチバチ☆……シュバン!!

赤い閃光がアンドロイドの体を突き抜ける。一瞬、回路がショートする断末魔が聞こえた
後、黒髪アンドロイドは機能を停止した。
少女アンドロイドが股間を狙って前後から攻撃を仕掛けてくる。しかし、彼女達だけ
なら蘭花は動きを見切り、股間に命中する直前であっさり交わすと……。
「ハッ……!! ヤッ……!!」
ハイパーナックルも使用せずに回し蹴りを叩き込んで二体とも頭部の電子回路を
吹っ飛ばした。少女アンドロイド達は暫くたたらを踏むようにして動いていたが、
膝を突き、突っ伏すように廊下に倒れた。

「これで…終わり!」
まだ動いていた金髪アンドロイドの頭をハイパーナックルで無造作に吹っ飛ばすと
蘭花はその場を離れて、保管庫に向かおうとする。……が、
「うう……」
股間を押さえて壁に手を突く蘭花。やはり狙われたそこは何度となく痛めつけられ、
ダメージがまだ回復していなかった。それにハイパーナックル使用で精神面も肉体面も
かなりのスタミナを消耗している。
176G.A. ◆ve1CraWg1Y :2005/05/15(日) 04:21:09 ID:O6O9+mqe
「でも……。これなら『人間がする』電気あんまほど怖くない……」
股間を押さえて荒い息をつきながら蘭花は思う。確かに急所攻撃は厳しい責めだが、
ある意味、格闘の範疇であった。痛いし、かなり効くが、本質的には殴られたり
蹴られたりは格闘家につき物なので蘭花に取ってはイヤではあっても、ダメなこと
ではなかった。

(でも、電気あんまは違う……)
今回、アンドロイドたちが仕掛けてきた電気あんまは非常に単純なパターンの組み合わせ
であった。勿論、これも効くが、ある程度慣れてくると辛くはあっても耐え切れない
物ではなかったのだ。だが、人間の――特に悪意のある人間がする電気あんまは
そんな単純なものではない。人間は(特に女の子は)相手がどんな電気あんまを苦手と
しているかをし掛けている最中に見抜くことが出来る。力の強弱、電気あんまをかける
微妙なポイント、そしてリズム。経験の深い電気あんま使いにやられる電気あんまは
これらのバランスが非常に優れていて、基本の電気あんまをされるだけで快楽地獄に
追いやられるのだ。それに、個人別の修正が入ったら……多くの女の子にはそれは
あまり想像したくない光景だった。

(イヴはその事を良く知っているはず……)
だからこそ、このような『時間稼ぎ』にしかならないアンドロイド達を送ってきたのが
気になるのだ。ヴァニラに対する対処が急転したこと、ヴァニラを責める事に重きを
置いた事が窺え、その事が蘭花の気持ちを更に焦らせる。
177G.A. ◆ve1CraWg1Y :2005/05/15(日) 04:21:40 ID:O6O9+mqe
(ミルフィーユも気になるし……)
あの子は一体どうしたのだろう? 何故かイヴはミルフィーユについて語らなかった。
蘭花が居住区で隠れていた間、或いは今アンドロイド達と闘っていた間、保管庫では
どんな事が起こっていたのか?
「急がなきゃ……」
息を整え、蘭花は再び歩き出した。股間を痛めているのであまり早くは走れない。
「この状態で電気あんまに耐えるのはかなり最悪かも……」
自嘲する様に苦笑する蘭花。これは罰だ、とも思った。勇気を出してフォルテたちが
健在なうちに対策を練れば、もう少し対処できたかもしれないのに……。

「でも……。それでも、行かなきゃ……」
まだ倒されたとは限らない仲間達と合流するために蘭花は歩いた。ゆっくりと、
しかし、着実に。例えイヴの狙いが自分であろうとも、もう逃げない、と心に誓った
のだから。
178Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/05/15(日) 04:23:40 ID:O6O9+mqe
投下終了です〜。

最終決戦までの繋ぎと言うか伏線的な話に終始しました。
電気あんまはちょっと少ないですね…次回増量しますw。
179名無しさん@ピンキー:2005/05/15(日) 16:57:26 ID:i9OC4d4Q
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!

最終決戦待ってます!!
180名無しさん@ピンキー:2005/05/16(月) 01:50:58 ID:Gxottoic
正座してまってた甲斐がありましたw

首絞め&くすぐりの呼吸困難責めはマジきつそうですね
連行される他の3人、ミルフィーユも気になります

次回の増量分の電マも期待しちゃいますw
181Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/05/16(月) 02:33:53 ID:VpcTB9St
>179様
今さっき、最終決戦突入しましたw。
今日か明日あたりに最終決戦の序盤をうpする予定です。

>180様
もったいなくも正座いただき、ありがとうございますw。
今回のでミルフィーユと蘭花、今日明日うp予定のでヴァニラが
電気あんまされて、一応エンジェル隊はコンプリートしました。
とは言っても1回や2回で彼女達の電気あんまが済むわけは
ないのですがw。

ここからは戦いと葛藤と電気あんまのドラマですw。
結構どろどろします。こうなる事が分かってれば序盤
もう少し描写を濃くしておけばよかったw。
182Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/05/16(月) 02:45:46 ID:VpcTB9St
……つうか、まだ最終決戦の「序盤」かよ?
と自問自答で小一時間w。

キリのいいところまでうpしますです。
183G.A. ◆ve1CraWg1Y :2005/05/16(月) 02:46:25 ID:VpcTB9St


         *         *         *


(何だか、静かね……)
保管庫のブロックに入った時、蘭花はそう思った。少なくとも闘っている雰囲気
ではない。
(もしかして、二人とももう……)
嫌な予感が頭をよぎるが、それを払拭するように首を振り、保管庫のキーロックを外した。
シュイン……。保管庫のロックが外れ、電動の扉が両側に開く。中では……。

「ノーマッド?」
最初に見つけたのは保管庫のマニュアルの山の中央に鎮座しているノーマッドだった。
目の部分が旧式の電子機器のごとく市松模様に点滅し、ピコピコと耳障りな電子音を
あたりに響かせている。何かを解析している様子だ。蘭花が来たのにも気づかない様子で
集中しているが……、

「ノーマッドったら!」
蘭花の回し蹴りが後頭部に炸裂した。「おごっ!?」っと前方に吹っ飛ぶノーマッド。
「ナ……ナニシヤガルデスカ」
目を点滅させたまま後頭部を擦るノーマッド。よく見ると額には風穴が開いたままだ。
「私が来たのに無視するからよ。なんなの、その頭は? また変なファッション誌でも
読んだ?」
「こんな流行がどこの宇宙にあるんですか。全く……。ミルフィーユさんにやられたん
ですよ。イヴを倒すためとはいえ、私が射線上にいるのに銃をぶっ放すなんて……」
「私でもそうするわね……。それより、ミルフィーユとヴァニラは? それに……イヴは?」
ノーマッドのぼやきなど知った風ではない蘭花。
184G.A. ◆ve1CraWg1Y :2005/05/16(月) 02:47:37 ID:VpcTB9St
「……。サラリと流してくれますね。まあ、いいです。ヴァニラさんは向こうでイヴと
闘ってます。ミルフィーユさんは行方不明ですね」
ぶつくさ呟くように現況を説明すると再びさっきのマニュアルの山に鎮座する。
「な……! あ、あんた、ヴァニラがあいつと闘ってるのになんでこんな所で油売ってる
のよ! それに……え? 行方不明?」
ヴァニラ交戦中と聞き、思わずノーマッドの襟首を掴んで揺する蘭花だが、ミルフィーユが
行方不明と聞き、驚く。
「ぐ……ぐ・る・じ・い・で・す……。そ、そうですよ! イヴとコンタクトした後、
劣勢になってからいつの間にかいなくなったんです。それでミルフィーユさんを助けた
ヴァニラさんが今イヴに電気あんまされてます」
「電気あんまされてます……って、あんたって、馬鹿!? なんでヴァニラを救けないのよ!?」
ノーマッドをマニュアルの山に叩きつける。
「グホッ! そ……それは、命令を受けたからです。ここでやる事なんですよ」
崩れたマニュアルの中でもがくノーマッド。

「命令……? ヴァニラ達はどこ? 私が行く!!」
「ヴァニラさん達は奥ですけど、蘭花さんは来させないようにって伝言されました」
腰を擦りながらノーマッドが言う。
「ど、どうしてよ!? ヴァニラは今闘ってるんでしょ?」
「ええ、それも電気あんまされてます。私が命令されたのはイヴの『シャットダウン・コード』
の解析です。それを入手した後、イヴ本体に入力出来るナノマシン機能を有したロスト
テクノロジー兵器で攻撃し、イヴを停止させる――これしか彼女を止める手段はないそうです」
「……な! じゃあ、ヴァニラはあんたの解析時間を稼ぐために自分が囮になってるって事?」
「そういう事ですね……。オゴッ☆!!」
蘭花の回し蹴りがノーマッドの顔面に命中した。
「だったら油売ってないでさっさと解析しなさいよ! 全く……」
解析中の邪魔をしたのは自分であるのを棚に上げて蘭花はノーマッドを急がせる。
185G.A. ◆ve1CraWg1Y :2005/05/16(月) 02:50:38 ID:VpcTB9St
「私、行く。……ヴァニラ達はこの奥でいいの?」
「え、ええ……でも……」
「来るなって言われても行くわよ! 私たちは仲間だもん!!」
フォルテの時の苦い思いを思い出しながら先に進もうとする。
「でも……ヴァニラさんは大丈夫だって言ってましたよ? 私にはナノマシンがあるからって」
「ナノマシンが?」
ヴァニラは自分にもそう言っていた。確かに対処法は他のエンジェルよりはあるのだろう。
彼女が嘘をつくとは思えない。だが、あの控えめな子が今まで自分の能力をそんなに
強調する事があっただろうか? ここまで周囲に安全を強調するのは逆に不自然な気がする。
(ヴァニラ……無事でいて……)
何か嫌な予感が胸をよぎり、蘭花は急ぎ足で奥に向かった。
186G.A. ◆ve1CraWg1Y :2005/05/16(月) 02:51:25 ID:VpcTB9St


         *         *         *


(このあたりかな……?)
蘭花があたりを警戒しながら奥に進むと、広場に出た。様々なロストテクノロジーを保管
しているこの倉庫はあまり整理されておらず、ある場所は密集し、ある場所は閑散としている。
その密度が薄く、広場になっているあたりに出た。

(とは言っても物陰には注意しないと……)
蘭花は知らなかったが、先の戦闘でミルフィーユがイヴに股間を叩きつけられた重機が
目の前にあった。そして、その奥……。
「見つけた……! ヴァニラ!?」
重機より更に奥に入ったところに光り輝くイヴの姿を発見した。ハイパーナックルのスイッチを
入れる蘭花。エンジェル達がやられた電気あんまの数々を思い出し、足が震える。しかし、
勇気を振り絞って前に進んだ。

「やめなさい、イヴ!」
イヴの足元にはヴァニラが電気あんまされている状態で苦しんでいた。既に服は下半身が
完全に破られ、下着すらない姿になっている。胸元に辛うじてエンジェル服と思しき
強化繊維がまとわりついているだけだ。今までのエンジェル達よりも更に痛々しい姿に
させられているヴァニラを見て蘭花は思わず息を呑む。
187G.A. ◆ve1CraWg1Y :2005/05/16(月) 02:52:30 ID:VpcTB9St
「蘭花……さん……」
ヴァニラは目を閉じ、息が荒く、半ば失神している状態だったが、蘭花が現れたのを察すると、
目を開けてVサインを送る。
「私は……大丈夫……ですから」
「Vサインって……そ、それに大丈夫なわけ、ないでしょ!? 顔色が青いよ? 今助けて
あげるから……」
半ば呆れる蘭花だが、真面目で融通が利かず健気なヴァニラの性格を思い出し、精一杯の
空元気だと悟って、即座にイヴに襲い掛かろうとする。……が、

バシュッ☆……!!

「あうっ……!? な、なに……これは!」
二人に近づこうとした時、蘭花の体に電気のようなものが走った。二人から2m以内に
近づけない。

「バ、バリヤー?」
”そうよ。私が張ったんじゃないけどね”
「イヴ……!」
ハイパーナックルを打ち込む構えを見せ、イヴを睨む蘭花。
「ヴァニラを離しなさい!」
”いやよ”
「そんな小さな子を虐めて楽しいの? やるなら私にやりなさいよ! それに……こんな
バリアーを張るなんて卑怯よ!」
イヴを挑発する蘭花。だが足は竦んでいる。ヴァニラが虐められている状況を見てさえ、
電気あんまに対する畏怖は拭い去れないのだ。それでも竦んでいる足に懸命に力を入れ、
イヴが向かってきた時に備える。
”健気ね 貴女も……”
そんな蘭花の内心を見透かすようにイヴが冷たく笑う。
”でも一つだけ勘違いしている様ね。バリアーを張ったのは私じゃなく あなたが言った
小さな子なのよ”
「なんですってぇ〜!?」
蘭花は愕然と電気あんまに耐えているヴァニラを見遣る。
188G.A. ◆ve1CraWg1Y :2005/05/16(月) 02:53:40 ID:VpcTB9St
「どういう事、ヴァニラ!? この障壁を解きなさい!」
蘭花の要求にヴァニラは弱々しく頭を振った。表情はあまり変えない子なだけに、
時折、ブルッと背筋を震わせて悶える僅かな変化が痛々しい……。幼い股間は完全に
晒され、強制的な快感に無理やり濡らされ、それに耐え切れないかのように小刻みに
ずっと震えっぱなしだ。おそらく、快感と苦痛の狭間で懸命に耐えているのだろう。

「電気あんまが辛いんでしょ!? お願い、助けてあげるから、バリアーを解いて!!」
涙目になりながら蘭花が呼びかける。イヴが薄く笑っているのを張り倒してやりたく
なるが、このバリアーがある事でそれも叶わない。
「ノーマッドが……シャットダウンコードを解析するまで……だめです」
「ヴァニラ!」
「私は大丈夫……。ナノマシンが治療してくれますから……」
熱い吐息混じりに辛うじて言葉を継ぐヴァニラ。
(”もう一つ 教えてあげるわ”)
突然イヴが会話に割り込んできた。その声は何か楽しそうに聞こえたのは気のせいか。

(”この子のナノマシンの治癒能力はたいしたものよ。私の電気あんま攻撃をリアル
タイムで治療している……。さすが私と同じロストテクノロジーね”)
イヴはクックと喉を鳴らしたように聞こえた。ロストテクノロジーのアンドロイドに
それが可能ならばの話だが。
(”だけど 流石に同時と言うわけではないわ。ナノマシンがこの子の受けたダメージを
解析して治癒に当たるまでに何秒かのタイムラグは生じる。その間にこの子は苦痛や
快感を感じるの”)
その意味がわかる? と言いたげに蘭花を見るイヴ。その悪意の篭った笑顔に、蘭花の
背筋が冷や汗でびっしょりになる。
189G.A. ◆ve1CraWg1Y :2005/05/16(月) 02:54:40 ID:VpcTB9St
(”もし その状況でこの子が電気あんまをされ続けたら……。大変な事になる
でしょうね。だって 苦痛と快感はたっぷり味わいながら体にはダメージを負わない。
つまり いつまでも電気あんまされ続けてしまう。そのやり手がこの子のもっとも
弱いポイントを知っているとしたらどうかしら? この子は実は電気あんまにはあまり
強くないの。特にこの尿道の部分が物凄く弱くて そこを中心に攻め続けられて 
しかも生かされもせず殺されもせず 永遠とも思える責めを続けられたら 治癒機能で
体はもっても精神面は……”)

「やめてよ!!」

蘭花の絶叫が倉庫中に響き渡った。

「どうして……。そこまで分かっていてどうしてそんな非道い事が出来るの!?
貴女はアンドロイドだから女の子の気持ちが分からないの!? やめてよ……。
お願いだからヴァニラを離してあげて! 私、どんな事をされてもいいから、
ヴァニラの代わりに私を虐めてもいいから、ヴァニラを許して! お願い……!!」
蘭花が泣きじゃくりながらイヴに懇願する。自分より弱い女の子が自分の受けた数倍の
屈辱と苦痛と快感を長時間受け続けさせられている。同じ女の子として放っておく事は
絶対に出来なかった。例え身代わりにされてでもだ。

イヴはその言葉をずっと聞いていたが、やがて薄く唇を開いた。

(”……いやよ”)
「……!! そんな、どうして……!?」
(”この子はね 私を侮辱したの。だから許さない……”)
「イヴ……?」
またイヴの言葉に動揺が見え始める。憎憎しげにヴァニラを見ると今までよりも力を
込めて股間を踏みにじった。グリッ!っとヴァニラの幼い割れ目が捻られる。
190G.A. ◆ve1CraWg1Y :2005/05/16(月) 02:55:16 ID:VpcTB9St
「……!! あがっ……!!」
苦痛のあまり背筋を反らし目を見開くヴァニラ。ナノマシンが激しく動き、慌しく
治癒効果を増強する。しかし、イヴの責めは緩まらず、ヴァニラは全身を震わせる。
目は見開き、唇は泡を吹きそうに痙攣する。
「やめて! やめてよぉ!! ……あうっ!!」
蘭花は思わずイヴを止めようと飛び掛り、バリヤーに弾き飛ばされた。したたかに尻を
打ったがそれどころでなく、再びイヴに取りすがろうと近づく。
「イヴ! お願い! もう……もう許して! どうして……どうしてそこまでヴァニラを
虐めるの!?」
(”この子は私に言ったのよ! 「可哀想」だって!”)
何故かイヴも激昂していた。その迫力に思わず蘭花も口をつぐむ。

(”私はアンドロイドだからあなたたちの気持ちはわからない!? そうよ 
あなたの言うとおりよ 蘭花。だからこそこんな酷い事も平気で出来るの”)
イヴの心が震えてる? 何故かそう蘭花も感じた。それは怒りか? それ以外の感情か?
どちらにしても、このロストテクノロジーは自分達の想定以上のエモーション機能を
備えているようだが……。

(”なのに……。そのアンドロイドの私が何故こんな小娘に「可哀想」なんて
言われなければならないの!? それに……それに……あのナノマシン……。
私の存在を否定するかのような……!!”)
「ち……が……う……」
ヴァニラから聞こえた声にドキッとする蘭花。しかし、驚いたことにそれはイヴも
同様だったらしい。いつのまにか電気あんまが停止している。

「違うの……イヴ、ごめんなさい……」
「ヴァニラ?」
電気あんまが停止したおかげで何とか口を利けるようになったヴァニラ。心配そうに
見つめる蘭花に彼女なりに精一杯微笑むとイヴの目を真っ直ぐ見る。何故か、イヴは
その視線を外した、様に見えた。
191G.A. ◆ve1CraWg1Y :2005/05/16(月) 02:55:59 ID:VpcTB9St
「私は……そんなつもりじゃなかったの……ただ……あなたが苦しそうだったから……」
(”言わないで!”)
叩きつける様な言葉が蘭花とヴァニラの心に直接響く。
(”そんな事 言わないでよ! 私はアンドロイドよ? 設計者が想定した以上の
感情なんかこれっぽっちもないの! だから あなたが言う苦しみなんか……
ありはしないの!!”)
「……ごめんなさい」
何故か激しく動揺しているのがイヴで、謝っているのがヴァニラだった。蘭花には
俄かにその事情は掴みかねたが、彼女が一つやらなければならない事があった。

「と、とにかく……。ヴァニラを解放して、イヴ。この子はもう限界なの」
(”イヤよ”)
またしても峻拒するイヴ。
(”ナノマシンがあるから限界じゃないでしょ? 精神は知らないけど。それに 
この子が限界かどうかなんて私の知った事じゃないわ”)
「イヴ!?」
(”この子はもっと苦しませてあげる……。それに 蘭花。私が今あなたに構って
あげられないからと言って あなたが無事でいられるとは限らないわよ?”)
「え?」
蘭花が思わず周囲を見渡した時……。

「蘭花さぁ〜〜ん♪」

間の抜けた呼びかけ声が聞こえる。

「ミルフィーユ!?」
思わずそちらの方を見て驚く。ミルフィーユが手を振りながら蘭花に近寄ってくるのだ。
服装はボロボロであった。蘭花と同様、上半身には殆ど隠す機能がなくなっている
エンジェル服を纏っているだけで、下半身はピンクのショーツとブーツだけだ。
「ミルフィーユ……その格好、イヴにやられたの?」
「はい! エヘヘ、負けちゃいましたぁ〜」
あっけに取られる蘭花と悪びれずニコニコと笑顔のミルフィーユ。
192G.A. ◆ve1CraWg1Y :2005/05/16(月) 02:56:42 ID:VpcTB9St
「負けたって……」
チラリとイヴを見ると、イヴは馬鹿にしたように一瞥しただけだった。再びヴァニラを
電気あんまで責めている。
「蘭花さぁん〜♪」
ミルフィーユが甘えたように蘭花に抱きつく。
「ちょ、ちょっとミルフィーユ!? それどころじゃないでしょ!?」
慌ててミルフィーユを自分から剥がす。そして諭すような口調で言葉を継ぐ。
「と、とにかくミルフィーユ。私たちはこのバリアーを破らないとヴァニラが助けられ
ないの。それを何とかしなきゃ……」
「どうしてですか?」
「……!? どうしてって、それは…………はうっ☆!!」
蘭花がミルフィーユを訝しんだその時、ミルフィーユの膝が蘭花の股間を真下から
蹴り上げた。
「み……ミルフィーユ!?」
蘭花は股間を押さえてミルフィーユの前で膝をつく。予想もしなかった急所直撃の
膝蹴りに、対アンドロイド戦での痛みがぶり返し、全身を震わせてうずくまる。

「ウフフ……。楽しみましょうね、蘭花さん♪」
ミルフィーユはいつもの明るい笑顔で蘭花を見下ろした。その瞳は妖しく、赤く煌いていた。
193G.A. ◆ve1CraWg1Y :2005/05/16(月) 02:59:38 ID:VpcTB9St
と言うことで今日の投下終了です。

あんまり電気あんま増量でもありませんね。反省。
次こそは増量……でしょうか(汗。

取りあえずエンジェル隊全員電気あんまの餌食になりました。
これからはもっと餌食になるでしょうw。
194Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/05/16(月) 03:00:45 ID:VpcTB9St
ハンドル名戻すのを忘れてた…orz。
195名無しさん@ピンキー:2005/05/17(火) 01:18:41 ID:ADIxlpMI
やべっ、ヴァニラさんまでアプされてる
いつものアレはちょっとまっててください・・・・
言い訳みたいだけど今週忙しそうなもので・・・orz

それはともかく
他のエンジェル隊のメンバーとちがう急転直下のシリアスなw展開が・・・
けなげなヴァニラさんがちょっと痛いたしいですね
それに引き換えミルフィーユは電撃との複合攻撃なのに
あんまし可哀想に思えないのは、キャラの差ですかねぇw

>取りあえずエンジェル隊全員電気あんまの餌食になりました。 
>これからはもっと餌食になるでしょうw。 

ランファへのフルコースも期待しておりますw
ミルフィーユのネタは操られてランファを・・・ってことですね






196Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/05/17(火) 01:40:22 ID:nwbUGhlp
>195様
わ〜い、いつものアレの人だ〜(喜)。
いえ、お気になさらずどうか。
リアルの方をご優先で〜。

フッフッフ…。漫画版を読んでるせいか(これ、舐めてたけどかなり面白いですね〜)
シリアスづいてます(^^ゞ。今書いてる続きではヴァニラだけでなく……とか。
最初から書き直してみたい……w。

蘭花、フルコース前にボロボロ……ゲフン。
ミルフィーユはですねぇ……とか。
この後か明日かあさっての夜あたりに、またうpしそうです〜。
197Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/05/17(火) 01:44:53 ID:nwbUGhlp
あ、そうだ。
前386様。「うたかた」コミックス版は今月末発売だそうです。
連載時は結構エロっちくて楽しめました。書き足し分もそうだといいなぁ〜。

作者曰く、「ガンスリンガー・ガール」と「苺ましまろ」が同時に出るのでピンチ、
らしいのでよろしければ買ってあげてくだされw。




「ガンスリンガー・ガール」で電気あんまSS書いてみたいけど、
義体に電気あんまは効くのだろうか……?(汗
198名無しさん@ピンキー:2005/05/17(火) 19:01:17 ID:w1pqTLI7
いつものアレ期待
199Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/05/18(水) 00:15:11 ID:vXQssjdN
たまには浮上〜。

……と言うことで、日刊エンジェルあんまw、続きです〜。
200G.A. ◆ve1CraWg1Y :2005/05/18(水) 00:17:16 ID:vXQssjdN


         *         *         *


「ミルフィーユ……どうして?」
不意の一撃に悶絶し、額からびっしょりと嫌な汗をかきながら苦しむ蘭花。
そんな彼女をミルフィーユは愛おし気に抱きしめる。
「ウフフ……そこを押さえて苦しんでいる蘭花さんって、素敵♪」
「ミル……フィーユ?」
「知ってました? 私、前から蘭花さんを虐めたかったんです。前にほら、蘭花
さんがじゃれあって私に悪戯してきたでしょ? あの時、すっごいチャンスだと
思って、思わず仕返しの電気あんまを沢山しちゃいました♪」
いつもの無邪気な喋り方でとんでもない告白をするミルフィーユ。
蘭花も思い出した。あの時は確かに自分が先に悪戯したのだが、その後の
ミルフィーユの仕返しは異常に執拗だった。

(ミルフィーユ、ごめん! 私が悪かったから許して!)
(だめですぅ〜。これは仕返しなんだから、もっといっぱいしちゃいます〜)
(わ、私! 電気あんまは苦手なの! だから、だからもう……!)
(苦手なんですかぁ〜? じゃあ、もうちょっとやっちゃおうかなぁ〜?)
(……ミルフィーユ!? ちょ、ちょっと……あああああ〜〜!!!)

「蘭花さん、どうしたんですか?」
「え……!?」
蘭花が思いに耽っている当人が大きな瞳で蘭花をじっと見つめている。
(可愛い……)
こんな時だが、そう思ってしまう。この可愛らしさが蘭花の悪戯を引き出し、
その仕返しの電気あんまの元となったのだ。
201G.A. ◆ve1CraWg1Y :2005/05/18(水) 00:18:04 ID:vXQssjdN
「楽しみましょうよ、あの時みたいに……蘭花さん、電気あんまに大歓びでした
よね〜?」
「ミルフィーユ! だ、だめ……」
四つんばいで迫ってくるミルフィーユに対し、蘭花が尻餅をついたまま後退りする。
「お願い、ミルフィーユ! 正気に戻って!」
「正気、ですよ〜? 変な蘭花さん♪」
ニコニコと蘭花に迫るミルフィーユ。その肩越しにイヴがこちらを見ているのが
見える。蘭花の視線に気づくと、クスリと可笑しそうに笑った。

「あんたがやったのね!? ミルフィーユに何をしたの!?」
(”何もしてないわよ。ただ 少し暗示をかけただけ”)
「暗示?」
(”そう。私はその子に言っただけ。『自分を解放しなさい』って”)
「何ですって……? あっ!?」
イヴに気を向けている隙にミルフィーユは蘭花に迫り、とうとう押し倒した。
そして熱いキスをする。

「蘭花さん……ん……ん♪」
「ミルフィー……ん!」

ミルフィーユには似合わない、情熱的なキス。永く、熱いキスを交わすと、ミルフィーユは
上気した頬とキラキラ光る瞳で蘭花を見つめる。その表情は恋する乙女……いや、女そのもの
といって良いだろう。蘭花はそのミルフィーユのただならぬ変化に呆気に取られる。
202G.A. ◆ve1CraWg1Y :2005/05/18(水) 00:18:42 ID:vXQssjdN
「蘭花さん……もっと、気持ちよくしてあげます」
「ミルフィーユ、だめ! ……あっ!!」
隙を突いてミルフィーユが蘭花の両足をしっかりと脇に抱え込んだ。そしてブーツを
脱いだ右足を蘭花の股間にセットする。電気あんまの体勢が整った。
「エヘヘ、逆らったりしたらブーツを履いた左足でしちゃいますよ?」
「やめなさい、ミルフィーユ! お願い……待って……きゃああああ〜〜!!」
ミルフィーユの電気あんまが開始された。蘭花の女の子の急所を守っているのは
黒のショーツ一枚だけ。それも結構破れている。割れ目の部分に押し付けるように
踵をセットしたミルフィーユは不規則なリズムで電気あんまを続ける。

グリグリ……。ダダ……! グリグリグリ……。ダダダダダダ……ダ……!

「あああああ〜〜!!! だめ! 許して! ミルフィーユ……お願い!!」
女性アンドロイドにされたときは見せなかった切ない表情で蘭花が悶える。
痛いだけではない。気持ちよいだけでもない。この狭間の虚空を彷徨う切ない
気持ち、これが電気あんまの魅力であり、恐ろしさなのだ。
これが出来るのはこれをやられる気持ちがわかる人間の女の子だけである。
あのアンドロイドたち……自分はされる事の無い彼女達には絶対これは真似は
出来ない。
「この前の何倍もしてあげますからね、楽しみにしててくださいね」
ミルフィーユの無邪気な笑顔が蘭花にはアンドロイド達より何倍も恐ろしかった。
203G.A. ◆ve1CraWg1Y :2005/05/18(水) 00:19:30 ID:vXQssjdN


         *         *         *


――いや。
人間の女の子より残酷な電気あんまを出来る者が一人いるかもしれない。
勿論、イヴである。彼女は目下に捕らえているヴァニラに電気あんまを続けていた。
彼女が使うのは強弱やリズムだけではない。時折、わずかな電撃を加え、
それをアクセントに様々な電気あんまパターンを受刑者に送り込む。
エンジェル隊の大半は電気あんま未経験者であった。初めての電気あんまが
このイヴの人智を超えた電気あんまであることはこれから長く彼女達の心にトラウマと
して残るかもしれない。

「それは……私が治します」
ヴァニラが荒い吐息まじりに呟く。
(”どういう事?”)
胡散臭そうにヴァニラを見るイヴ。彼女のヴァニラを見る目は、かなりきつい。
「私たちでよければ……イヴの気の済むまでやってもいいの……」
「…………」
この子はどういうつもりなのだろう。最初のコンタクトでこの子はナノマシンの
スキャンでイヴの深層心理に触れた。その途端、彼女は走査を止め、治癒に切り
替えたのだ。

(”あの気持ちは……忘れられない”)
ヴァニラが施す治癒。それは同じナノマシンのイヴには驚くほど効果的だった。
イヴの中にある悪意や憎悪、苦痛などがあっという間に消滅していこうとした。
イヴはその心地よさに身を任せていたが、不意に恐ろしくなり、『治療』途中で
ヴァニラを拒絶した。
残ったのは屈辱感と恐怖だった。自分の中を簡単に見られた屈辱感、それが出来る
能力に対する怖れ。イヴは激しく動揺し、ヴァニラを叩きつける様に押し倒した。
服は殆どを切り裂き、そして、彼女の治癒機能を逆用する今の体勢にもっていったのだ。
204G.A. ◆ve1CraWg1Y :2005/05/18(水) 00:20:46 ID:vXQssjdN
(”あなたは許さない……。絶対許さないから……!!”)
イヴの責めが更にきつくなった。ヴァニラの幼い無毛の割れ目は何度も踏みにじられ、
赤く腫れあがっていた。ナノマシンが懸命の治癒を続けていても追いつけないほどの
執拗且つ激しい責め。他のエンジェル達とは違い、快楽を与える必要はなかった。
自己治癒でそれは代用できるのだから。

「……うっ……ああ……」
流石にヴァニラも自らの限界が迫ってきた事を悟る。だが、バリアーを解く事は
出来なかった。ノーマッドがシャットダウンコードを解析して、イヴを眠らせる
ことが可能になるまで、蘭花たちはイヴに近寄らせられない。
「あなたには……安心できる休息が必要です……」
ヴァニラはいつ終わるとも知れぬ責めの中で懸命に意識を保っていた。
205G.A. ◆ve1CraWg1Y :2005/05/18(水) 00:21:27 ID:vXQssjdN


         *         *         *


「アググ……! ミルフィーユ! この……おばか!!」
ミルフィーユの電気あんまを振り切ろうとした蘭花だが、それは簡単には出来なかった。
この直前、蘭花はハイパーナックルを凝着していた。このロストテクノロジーは
格闘家の携帯用武器としては便利だが、エネルギーを放出しないと外せないと言う
問題があった。

(こんなのを填めた状態で抵抗なんかしたら、生身のミルフィーユにどういう影響が
あるか……)
地面を殴ってエネルギーを放射する事も考えたが、それでもこの密着状態では危険で
ある。皮肉な事にロストテクノロジーを装着した事によって逆に攻撃が封じられて
しまった。

(他には……。ミルフィーユの股間を蹴るしか……あうう!!)
手が使えなければ足を使う。それしかないかも、と蘭花は苦悶の中で考える。
電気あんまは体勢的に攻守が逆転しやすい技であった。なぜなら、お互いに攻撃する
足と攻撃対象の股間がすぐ近くにある形になるからだ。油断していると、どんなに
有利な体勢であってもたちまち逆転されてしまう。それが電気あんまの恐ろしさで
あり、逆に一発逆転の魅力でもあった。それが重なると泥沼の攻防となってしまう
のだが。

(ミルフィーユにブーツを履かせられれば……)
強化繊維性のブーツならハイパーナックル装着時でもかなり手加減する事によって
足を傷つけないでつかめるかもしれない。そうすれば反撃の電気あんまが可能なのだ。
蘭花ほどではなくても、ミルフィーユにとっても女の子の急所には変わりないのだ。
効果は間違いなくある。
206G.A. ◆ve1CraWg1Y :2005/05/18(水) 00:22:39 ID:vXQssjdN
「フフフ……電気あんま合戦ですか?」
蘭花の内心を見透かすようにミルフィーユが微笑みかける。
「ミルフィーユ!?」
「イヴさんが言ってましたぁ。蘭花さんは必ずそう持ってくるだろうって。私の
足が気になるならブーツを履きますよ? その代わり、再開は私の電気あんまから
やり直しです〜。ブーツで踏まれて大丈夫ですか、蘭花さん?」
「だ、大丈夫なわけ……ないじゃない……」
言いながら、蘭花は頭を廻らせて考える。そして、ある一つの方法を思いついた。
(ちょっとずるいけど、これしかないかも)

「いいわ、ミルフィーユ。そうしましょう。電気あんま合戦ね」
蘭花はミルフィーユの案に乗ることにした。
「本当ですか!? わぁい! うれしいですぅ〜〜!! 蘭花さんと電気あんまの
かけあいっこ、してみたかったです〜〜!」
無邪気に喜ぶミルフィーユ。本気で嬉しそうだ。思わず電気あんまに力が入った。
「いたたた! ち、力入れすぎ!! だ、だからお願い……。電気あんまを一旦外して
……ね?」
交渉の間も電気あんまはかけられっぱなしであった。やっと一息つける、と
蘭花はほっとしたのだが……。
「ん〜〜、でもぉ〜。もう少し蘭花さんにしてあげたいですぅ〜」
「そんな! ……はうう! ああああ〜〜!!!」

グリグリグリ……ダダダダダダダ……ぶるぶるぶる……。

207G.A. ◆ve1CraWg1Y :2005/05/18(水) 00:23:49 ID:vXQssjdN
ミルフィーユの電気あんまは休まる事がなかった。むしろ意地悪にリズムを一定に
してなかなかいけないようにしている。
「これもイヴさんから教わったですぅ〜。蘭花さん、この状態を続けたら歓ぶって」
ミルフィーユの言葉はあくまで無邪気だ。最初はイヴに対する怒りで一杯だったが、
段々ミルフィーユにも腹が立ってくる。
「よ、歓ぶわけないでしょ! いいから……離して! でないと、電気あんま合戦
しないよ……!?」
「それはいやですぅ〜。でもぉ……私は別にこのままでもいいんですけどぉ〜」
こいつ、わざとやってない? と心の中で蘭花は罵るが、もう一度だけ宥める事に
した。
(それをはぐらかしたりしたら遠慮なくアソコを蹴っ飛ばしてやる!)
と心の中で誓う。

「ミルフィーユ……。ここで私を失神させたら、それで終わりだよ? いいの?
電気あんま合戦に持ち込めばもっと色々楽しめるし……だから、ね?」
子供をなだめすかすように甘く諭す蘭花。無論、はらわたは煮えくり返っている。
「そうですねぇ〜〜……う〜〜ん……。わかりましたぁ〜」
漸くミルフィーユも電気あんまからの解放に同意した。しかし、それでも未練たらしく
ゆっくりと外す。蘭花はイライラしながら辛抱強く待ち、解放されると股間を押さえて
大きく息をついた。

「はぁ……はぁ……はぁ……」
改めて解放されてみるとそのダメージの大きさが実感できた。電気あんまを受け続けた
股間はじんじん痺れており、精神的にも肉体的にもスタミナは大きく消耗させられ
ている。緊急事態であるのにすぐには動けず、股間を押さえてごろりと転がったまま
息も絶え絶えにのたうつばかりだ。

208G.A. ◆ve1CraWg1Y :2005/05/18(水) 00:25:44 ID:vXQssjdN
(急所打撃と電気あんまの組み合わせは……最悪ね)
ただでさえアンドロイドたちに痛めつけられていた上に、ミルフィーユの絶妙な
膝蹴りと長時間にわたる電気あんま。特にこの電気あんまが最悪だった。
ミルフィーユは決して電気あんまのテクニックがあるほうではない。イヴの様に
絶妙な力加減とリズム感で女の子を追い込んでいくことなど出来ない。だが、それが
逆に予想のつかない不規則な攻撃で蘭花を苦しめた。電気あんまは技術でも経験でも
なく、それをされること自体が女の子にとって大変なことなのだ。長時間し続けられる
事が更にダメージを大きくする。

(ヴァニラ……)
それだけにヴァニラの事が気がかりだった。早く助け出してあげなければ、
治癒能力で体はもっても、精神が崩壊してしまいかねない。だが……。
「休憩はおしまいですよ、蘭花さん♪ 早く続きをしたいですぅ〜」
この脳天気なアホタレのおかげで……と、蘭花は思わず拳を握り締める。
「ブーツも履きましたよ〜。早く続きをしましょうよ〜」
蘭花に甘えるように擦り寄ってくるミルフィーユ。イヴは暗示をかけた、と言った。
それはどうすれば消し去れるのだろう?
209G.A. ◆ve1CraWg1Y :2005/05/18(水) 00:26:26 ID:vXQssjdN
「ちゃんと履いたわね? じゃあ、始めましょう。私がこう寝るから、ミルフィーユは
右足を掴んで……」
「右足だけですかぁ? あの〜、さっきの続きだったら私が両足掴んだ方がいいと思うん
ですけど?」
「ハイパーナックルの調整もしたいのよ。ミルフィーユの右足を貸して」
「はぁい、わかりましたぁ〜」
「次に……左足を貸して」
「はぁい〜♪」
「それじゃあ、さっき掴んだ私の右足を自分の股間に持ってきて」
「はぁい〜♪ ……あれ? でも、この体勢って私が電気あんまされる体勢だと思うん
ですけど?」
「その通りよ。Ready...Go!!」
「え? そんなぁ!? ちょっと待ってくださ……あああああああ〜〜!!!」
さっきの仕返しとばかり、蘭花はミルフィーユの股間に強烈な電気あんまをお返しする。
ミルフィーユも股間の守りはピンクの裂けかけたショーツ一枚。とてもではないが、
防御の役に立つとは思えない。

「ああ〜〜ん!! ず、ずるいですぅ〜〜!! 約束と違いますよぉ〜、蘭花さん!!」
「ずるい? さっきはいきなりアソコ蹴り上げてきたくせに。これでおあいこよ!!」
「だ、だめですぅ〜〜!! やめてくださぁい〜〜!!」
敵に暗示をかけられてるとはいえ、いつもの天然系のボケを繰り返すミルフィーユに
蘭花怒りの電気あんまが炸裂する。踵で割れ目近辺をグリグリしたかと思うと、今度は
会陰部を執拗に押し付ける。隙を見て裏返し、フォルテがやられたリバース式電気あんまで
菊門をいじったりもしてやった。ミルフィーユはどうしようもなく電気あんまの奔流に
弄ばれるだけである。
210G.A. ◆ve1CraWg1Y :2005/05/18(水) 00:27:26 ID:vXQssjdN
「蘭花さぁん!! やめて……やめてくださぁい〜〜!!」
泣きじゃくりながら許しを請うミルフィーユ。しかし、蘭花はやめるつもりは全くなかった。
「だめよ! ミルフィーユだって私が何度頼んでもやめてくれなかったじゃない。
これもお返しなんだから!!」
今日と言う今日は許すつもりはなかった。前に長時間電気あんまされた時の気持ちも
蘇ってくる。この子には何度電気あんまで苦しめられたか。今こそ思い知らせてやるのだ。

ダダダ……ダダ……ダダダダ…………。

「はぁん! だ・め・で・すぅ〜〜!!」
ミルフィーユの割れ目近辺がだんだんと濡れてきた。ピンクのショーツが食い込む。
皮肉にもイヴに見せられた電気あんまテクニックが参考になった。あまり自分から
電気あんましたりしない蘭花だが、イヴに何度も映像を見せ付けられるたびに感覚的に
覚えてしまったようだ。現に初心者の蘭花の電気あんまで、ミルフィーユは内股になって
悶え、全身汗だくの状態で懸命に耐えている。額にもびっしょりと汗をかき、ピンクの
髪が艶めかしく張り付いている。大きな瞳には涙があふれ、上気した頬がとても可愛らしい。

(この可愛らしさのせいで、私が今までどんなに苦労してきたか……)
それを考えると更に電気あんまする右足に力が入った。自然と自分の心も高揚し、
体も上気してくる。
(私……、興奮してる……?)
蘭花は自分がサディストだと思ったことは決してなかった。格闘技を弱いものいじめに
使ったことはないし、むしろ、厳しい練習を好んでする自分をマゾヒストでないかと
思ったことのほうが多い。だけど、今は……。
(ミルフィーユを虐めるのって、楽しい……)
背筋がゾクゾクしてくるこの気持ち……。ミルフィーユが可愛い声で泣くと、それを
もっと聞きたくなり、可愛く悶える表情を見ると、もっと虐めてやりたくなる。
211G.A. ◆ve1CraWg1Y :2005/05/18(水) 00:28:26 ID:vXQssjdN
(”クスクス……私の気持ちが良くわかるでしょ?”)
「ひゃあ!?」
突然、イヴが思考に割り込んできたので、思わず驚いて電気あんまを外してしまった。
「じょ……冗談じゃないよ! 私を……あなたと一緒にしないで……」
反射的に否定した言葉が小さくなる。イヴの言葉は全く否定できなかった。自分は
確かにミルフィーユを虐めて楽しんでいた。もっともっと虐めてやりたかったのだ。

「ひっく……ひっく……」
蘭花が気がつくとミルフィーユがさめざめと泣いていた。電気あんまが外れ、さっきの
蘭花の様に荒い吐息をつきながら悶えていたが、ある程度収まってくると、今度は
電気あんまで陵辱された屈辱感と切なさで泣いてしまうのだ。無論、蘭花にはこの
気持ちもよくわかる。
「蘭花さん! ひどいですぅ〜〜!! うぇ〜〜ん!!」
両手で顔を覆って子供の様に泣き出した。蘭花は放っておこうと思ったが、あまりにも
泣き続けるので仕方無くミルフィーユを慰める。
212G.A. ◆ve1CraWg1Y :2005/05/18(水) 00:29:00 ID:vXQssjdN
「今までされてきた私の気持ち、わかった?」
「ぐすん……ぐすん……」
「全く……。もうしないって誓う? そうじゃなきゃまたお仕置きしちゃうよ!?」
「い、いやです〜〜……。もう電気あんまされるのは懲り懲りです!」
慌てて股間をがっちりガードし、足を内股にしてしっかり守る。その様子が
可愛らしく、この状況だと言うのに蘭花は微笑んでしまう。
「だったら、大人しくして頂戴。ちょっと顔を見せて。さっきは瞳が赤かったような
気がするけど今は…………はぐわっ☆!?」

ズムッ☆……!! 

……と、蘭花の股間にミルフィーユの拳が食い込んでいた。
泣いているミルフィーユに近づいてきて隙を見せた時を狙い、蘭花の股間の急所に
アッパーを打ち込んだのだ。
「〜〜〜〜〜〜☆!」
またしても股間を押さえ、どっと嫌な汗をかきながら、両膝をついて震える蘭花。
まともに入ったらしく、声も出せないで俯いている。

「フフフ……。されるのは懲り懲りですけど、するのはまだ物足りないです。
蘭花さん、もっと虐めてあげますね〜♪」
ミルフィーユは楽しげに言うと蘭花を押し倒し、今度はブーツでの電気あんまを
開始した。さっきと同じパターンだ。
「あああああ〜〜!!!」
蘭花はまたしても仰け反らされてしまう。今度はさっきよりも苦痛だった。ブーツの
踵が蘭花の秘裂を陵辱するかのようにギリギリと痛めつける。しかも痛みだけではなく
快感も同時にこみ上げてくる。さっきまでのミルフィーユの電気あんまで体が被虐を
受け入れる準備が出来ていたようだ。

「ミルフィーユ……!! あんたって子は〜〜! ああああああ〜〜〜!!!!」
またしても急所打撃から電気あんまの連続攻撃――。蘭花が最もやられたくない
パターンがリプレイの様に繰り返され、またしても振り出しに戻ってしまった。
213G.A. ◆ve1CraWg1Y :2005/05/18(水) 00:29:47 ID:vXQssjdN


         *         *         *


「み、ミルフィーユ……お願い、少し休ませて……」
蘭花が殆どグロッキー状態でミルフィーユに懇願する。
「ダメで〜す♪ だってさっき蘭花さんは私に嘘ついたじゃないですかぁ〜。もう
騙されませんからね」
「さ……さっきはゴメン……。でも、もう辛いの……。許して……」
「ダメで〜す♪ 私はまだ満足してませんから。蘭花さんって素敵ですね。どんなに
虐めてももっと虐めたくなっちゃうなんて」
「そんな……。あうう……ううあああ!!」
ミルフィーユの電気あんまで昇りつめらされたのはこれで5回目だ。既に蘭花の黒い
ショーツはぐっしょりと濡れそぼり、本来の役割を果たしていない。体力の方も
つきかけてきた。ハイパーナックルを制御できるほどの精神力も残っていない。

さっきの急所打ちに始まるミルフィーユの再逆転から蘭花は責められっぱなしだった。
ミルフィーユとてエンジェル隊の一員、本気の戦闘能力では決して蘭花に引けを
取らない。蘭花はなかなか振りほどけない電気あんまをされる中、最後の反撃を狙って
ミルフィーユの股間を蹴っ飛ばして脱出しようとしたが、逆に読まれてカウンターで
股間を蹴られてしまった。
おそらく指示はイヴから出たのだろう。絶妙のタイミングだった。
その後は急所を強打した苦痛と電気あんまの快感に悶えさせられ、どんどんと体力を
消耗していくのみだった。
既にエンジェル隊の6人のうち、3人は失神させられて捕らえられ、残る3人のうち
ミルフィーユはイヴに取り込まれ? 蘭花とヴァニラは一方的に責められている。
二人とも反撃の余力は無くなりつつあり、蘭花はイヴとの決着前に仲間である
ミルフィーユの責めに屈服しそうになっている。
214G.A. ◆ve1CraWg1Y :2005/05/18(水) 00:30:27 ID:vXQssjdN
(”エンジェル隊 絶体絶命のピンチね”)
クスクスと耳障りな笑い声と共にイヴが話しかけてきた。
「イヴ……」
(”ここで元気の出る映像を見せてあげましょうか?”)
「え?」
電気あんまされている蘭花とヴァニラが虚空を見上げると、例の立体映像が映し出
されていた。本当に立体映像なのではなく、イヴが直接二人の脳裏に投影しているのだ。
ミルフィーユにはこの映像は送られていないらしく、彼女は蘭花に電気あんまを
続けている。その事が蘭花には結構辛かったが……。

「フォルテ……さん!? それに……ミントとちとせも!?」
そこに映っているのは3人の全裸のエンジェル達であった。真ん中にいるのがフォルテ、
左にミント、右にちとせ。しかし、何故か3人とも苦痛に顔をゆがめている。
いや、苦痛だけだろうか? 3人とも全身からどっと汗を流しながらも、頬は上気し、
瞳は潤んでいる。全裸の上半身は何度も起こる悲鳴と共に乳房がぷるんと揺れる。

「な……なにをしたの、イヴ?」
今の映像では3人の姿はお腹の辺りまでしか映っていない。後ろ手に縛られているか
固定されているのはわかるが、その下の様子がわからない。そして、今映っている
部分に何もされていないと言う事は、おのずと彼女達の苦悶の原因がその下にある
ことがわかる。

(”見せてあげましょうか?”)
イヴが言うとカメラを引くように映像がロングで映し出された。
「……!!! な、なによ、あれは!!」
電気あんまに悶えさせられているのも一瞬忘れたかのように蘭花が悲鳴を上げた。
そこには蘭花が想像すらしたことの無いものが映し出されていた。
215G.A. ◆ve1CraWg1Y :2005/05/18(水) 00:31:18 ID:vXQssjdN
(「うう……あああ……ふぐぅ……」)
(「やめてください……お願い……はぁん!」)
(「もうだめ……いっそ……ひとおもいに殺して!」)
フォルテたちの悲鳴や嘆きが聞こえる。それもそのはずであった。彼女達は金属の棒に
支えられた直系20cm前後の球の上に跨らされ、後ろ手に固定されていた。足も
ピンと伸びる格好で何者かに固定されている。エンジェル達の背後には蘭花が遭遇した
のと同様の女性型アンドロイドが数体、その拷問器具を補助したり、エンジェル達の
体の位置を調節したりしている。

(”あれは電気マッサージ機よ。女性兵士専用の拷問具なの”)
イヴが解説する。『女性兵士専用』と言うところを強調したように蘭花には聞こえた。
(”あの球体部分を御覧なさい。あれは虜囚の敏感な部分にセットしてあって、360度
回転するようになってるの。それに……”)
クスリ、とイヴが笑うと、映像はちとせをクローズアップし、股間を別のフォログラフで
大きく映し出した。その刹那、球体の半径が小さくなり、5cm前後になる。

(「ひっ!……ああああ!!」)
球体はちとせのクリトリスの部分に密着し、そこでさっきよりも速く回転しだした。
キュルルルルルル……。蜜が飛び散る程の強烈な摩擦で、ちとせのクリトリスは強く
刺激され、ちとせは目をむいて体を仰け反らせた。
(「あああ……!! あががが……!! やめ……!! あぎぃ……!!!」)
絶叫し、のた打ち回るちとせ。彼女の白いおとがいが切なく震え、あまりの刺激と
快楽に自慢の黒髪を振り乱して悶えている。
216G.A. ◆ve1CraWg1Y :2005/05/18(水) 00:31:59 ID:vXQssjdN
(”彼女はクリトリスが弱点なの。だからそこを狙って責めてるのよ”)
イヴが残酷に囁きかける。蘭花は自分のされている事を忘れて映像に見入っている。
(”次はあの耳の大きな子にしましょうか? あの子は確か……”)
イヴが何か呟くと、今度はミントが大写しになった。ちとせの時と同じく、全身と
股間部分がそれぞれフォログラフで映し出された様に見える。実際にはイヴが蘭花の
視神経に直接投影しているのだが。

(「だ……だめですの。やめて……やめてください……あああ!!」)
今度は球体は若干大きくなり、真ん中が盛り上がった扁平な形になった。それが
ミントの開かれた股間の真下に潜り込む。
(「な……なんですの、これは? …………きゃああああああ〜〜!!!」)
ミントの股間に宛がわれた扁平な球体はそのまま細かな上下運動を繰り返した。
真下から突き上げるような責めだが、ちとせの時と違いピンポイントでなく、若干
攻撃面積が広い。

(”性器と肛門の間の会陰部を狙っているのよ。勿論、彼女の弱点なの”)
イヴの指摘どおり、ミントも先程のちとせと同様、跳ね上がるようにして悶えている。
後ろ手に固定されているため、胸を反らす格好でのたうっているが、そのあまり
出ていない胸の乳首が、やり場の無い苦悶を示すようにピンと張っている姿が痛々しい。

「ちとせ……ミント……」
自身もミルフィーユの電気あんまに苛まれながら、呆然とその二人の苦悶を見ている
蘭花。イヴはその様子を満足気に見ると、今度はフォルテを映し出した。
217G.A. ◆ve1CraWg1Y :2005/05/18(水) 00:32:36 ID:vXQssjdN
「フォルテ……さん……」
思わずフォルテからは目をそらそうとする。しかし、目を閉じても、天井だけが
視界から消え、フォルテの姿は映し出されたままだ。
(”視神経に直接投影しているって言ったでしょ?”)
イヴのせせら笑う声が聞こえた。蘭花は諦めたように溜め息をつく。この間も
ミルフィーユの電気あんまは止まらず、蘭花を刺激し続けている。ちとせ達の
悲惨な光景に動揺が少ないのはこの弛まぬ刺激のせいでもある。だが……。

「……フォルテさん」
フォルテの悶える姿は見たくなかった。颯爽と気風がよく、自分もピンチなのに
電気あんまに弱い蘭花を守ろうとしてくれたフォルテ。イヴが恐ろしくて自分が
見捨てたのにそれすらも許してくれたフォルテ。その彼女が誇り高い自尊心を
打ち砕くような責めに晒されるのは蘭花には見るに耐えかねたのだ。

(”フフフ……”)
イヴが呟くと、球は細く長くなり、猫じゃらしの穂先の様な形になった。
(”これだけじゃないわよ……”)
「……!!」
蘭花が驚いたことにその穂先の部分にボコボコと小さな球体がいくつも盛り上がって
来た。球体一つの大きさは直径2cmから7〜8cmぐらいだろうか。不規則な大きさ
と並びでその電動マッサージ器の先端を形成している。それが裸で股を開かされた
フォルテの斜め後方に位置した。
「まさか……!?」
蘭花がイヴを見る。イヴは蘭花の予感を肯定するようにニヤリと笑った。
それと同時にボコボコしたマッサージ器の先端が回転しだす。
「だめぇ……!! やめてぇ……!! フォルテさん! 逃げてぇ〜〜!!」
蘭花が絶叫する。
(「蘭花!?」)
映像の中のフォルテがキョロキョロと周囲を見渡した。どうやら声は聞こえているらしい。
218G.A. ◆ve1CraWg1Y :2005/05/18(水) 00:33:32 ID:vXQssjdN
(”イきなさい……”)
イヴが冷たく宣告すると、後方にあったマッサージ器がゆっくりとフォルテに近づき、
目標のアヌスに到達した。
ズン……! と衝撃が見ているものでも感じられるぐらい、フォルテの背筋が大きく
跳ねる様に仰け反った。
(「……!!! あがぁ……!! ……おおおお〜〜!!!」)
フォルテの雌獣の咆哮の様な悶え声が蘭花の脳裏一杯に響き渡った。拷問具は更に
ゆっくりとフォルテのアヌスに侵入し、一定の長さが入ると今度は逆回転で排出する。
後から出てきたデコボコの球体の数々は常に大きさと扁平率を変えながら回転
している。フォルテには一瞬たりとも同じでないアヌス責めが続けられているのだ。

(”流石にあのアヌス責めは私達の電気あんまでは出来ないわね”)
イヴがフォルテの悶える姿を見て嘲り笑う。
(”どう、蘭花? 他のエンジェルはともかく あなたが慕うあの大柄のエンジェルが
悶える姿は? フフフ……みっともない格好よね。あのエンジェル 泣いてるわ。
私にはあんなに偉そうな事を言ってて こんな無様だなんて ね? ……そう思わない?”)
イヴが笑い転げながらフォルテを侮辱する。確かに映像のフォルテは普段の姿の
見る影も無いほど悶え狂っていた。泣きながら「やめて!」と叫び、なりふり構わず
身もだえする……。蘭花には一番見たくない姿だろうが……。
219G.A. ◆ve1CraWg1Y :2005/05/18(水) 00:34:08 ID:vXQssjdN

「当たり前……じゃないの」

蘭花の体が心なしか震えている?
(”うん?”)
「身動きできない状態で弱い所を集中的に責められてるんだもの……ああなっても
仕方が無いじゃない……。この……」
蘭花の目が見開き、そして強烈な意志を持ってイヴを睨みつけた。

「この……血も涙も無い機械め!!」

蘭花は電気あんまされている状態で、両手に填めたパワーナックルを自分の胸の前に
掲げた。凄まじいエネルギーが二つの拳に充満する。
「だ……だめ、蘭花さん……」
半ば意識を失っているヴァニラが蘭花を止めようとした、が、蘭花はそちらを見よう
ともせず、エネルギーが充満した両の拳を胸の前で突き合せた。

シュバァアアアアアアアアア――――!!!!

”な……!!”
「はれぇ……!?」
イヴとミルフィーユが戸惑っている中、パワーナックルから発生した光が球状に広がり、
蘭花とミルフィーユ、更にはイヴとヴァニラや周囲のロストテクノロジーも包み込んでいく。
そして……。

バァアアアアアアアアア――――ン!!!

凄まじい炸裂音が鳴り、蘭花を中心とした直径20mぐらいが爆風に巻き込まれた!
220G.A. ◆ve1CraWg1Y :2005/05/18(水) 00:34:44 ID:vXQssjdN
”うぁ……!!”
「…………!!!」
ロストテクノロジーであるパワーナックルが放ったエネルギーにヴァニラの張った
バリアーも消し飛び、中にいたイヴも吹っ飛ばされた。そのまま壁に豪快に叩き
つけられる。
ナノマシンがヴァニラを包み込み、彼女を守る。ヴァニラは漸くイヴの電気あんま
から解放されたのだ。

”うぐぐっ……。あいつ……。切れたか?”
壁にたたきつけられたイヴが顔をしかめるような仕草で蘭花のいた場所を見る。
そこは爆風が収まらず、暫くは視界が開けなかったが……。

「蘭花……さん……」
ヴァニラが顔を上げると爆風の中からミルフィーユを抱えて歩いてくる蘭花の
姿が見えた。衣服は吹っ飛んでしまったのか、二人とも殆ど裸の状態だ。
蘭花は悠然と歩いてきて、ヴァニラの前にミルフィーユを下ろした。どうやら衝撃で
目を回して失神しているらしい。

「イヴ……。私があんたを終わりにしてあげる。覚悟しなさい!」
今は全裸の蘭花が唯一身につけているハイパーナックルを光らせる。
数々の責めで股間は赤く腫れており、顔も含めて全身は傷だらけだが、その瞳は
凛とした輝きを帯びてロストテクノロジーの少女を見つめていた。
221Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/05/18(水) 00:42:02 ID:vXQssjdN
日刊エンジェルあんま、投下終了です〜w。
ここからは流石にペースは急降下?

電気あんま増量しました。
ミルフィーユVS蘭花戦は蘭花にとっては全く無意味な消耗戦ですw。
蘭花はミルフィーユのおかげでラストバトル前にへとへとですw。

電動マッサージ責めも入れてみました。
半ばお試しですが、どんなものでしょうか。
222名無しさん@ピンキー:2005/05/18(水) 00:57:14 ID:V+qtHX6N
イイヨーイイヨー
個人的に電気マッサージはかなり好き
GJ!!
223名無しさん@ピンキー:2005/05/18(水) 01:05:13 ID:p8pSSxUL
GJ!!
224前386:2005/05/18(水) 06:33:45 ID:OSsBcgws
怒涛の投稿ラッシュ、乙&Gjでございました
いよいよエンジェル隊の必死(?)の戦いも最終局面で、終わりが見えてきたというところでしょうか
どんな決着が付くのか、非常に楽しみなところです
イヴに目をつけられた蘭花の悲惨さも良いのですが、個人的にはミルフィーユの天然大ボケっぷりがつぼに嵌りましたw
やはり、悪意の無い加害者というなら、彼女ばりのボケさ加減が無いといけませんよね
そんな彼女もとうとう退場のようですが、これから先の蘭花の苛められ方を期待して待ってますw

あ、うた∽かたのコミック情報、ありがとうございました
月末には本屋を探してみる事にします
Hなシーンがあれば、またそれが創作意欲にも繋がると思いますしw
225名無しさん@ピンキー:2005/05/18(水) 16:26:20 ID:4uuBQQ1T
ぐつじよぶ
226名無しさん@ピンキー:2005/05/19(木) 00:21:09 ID:s1bZTCHj
日刊か・・・
素晴らしきかな電マ・パラダイス

ってことでミルフィーに消耗させられるw蘭花を
ttp://akm.cx/2d/img/16202.jpg

絵分量少な目ですんません
美味しいシーンはいっぱいあるんだけど・・・
とりあえず一番のハイライトシーンを

決戦を前にここまでヘトヘトにさせられるとはw
ガンバレ!蘭花
・・・といいつつもっとヒドイメに逢うのを希望する自分がいる

227Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/05/19(木) 01:35:20 ID:h3kTJpKk
>222様
需要があることがわかり、何よりです>電マ責め。
これがメインになる事はないと思いますが(やっぱり足メイン)、
時折、アクセントとして使ってみますかね。

>223様、225様
あり〜、です(喜)。

>224様=前386様
ついに最終局面に来ました。ヘトヘトの蘭花VS元気一杯のイヴで
勝敗が見えてそうですが、>226様へのレスにあるように、なんか戦況が
一変しそうな出来事とか、あるかもです。
ミルフィーユは……とか?

>226様
いつもながら素晴らしいアレ、GJでございます。
ブーツがアソコに食い込んで蘭花さん、辛そう&気持ち良さそう?w
いやもう、ここまでに既に電気アンマ7回・股間強打6回と、相当
ヒドイ目に遭ってる蘭花さんですが(大半はミルフィーユのせいw)、
まだフルコースもアナル責めも残ってますw。
だけど、一筋の光明がもしかしたら……と言うのが次回で、
ちょっと間が空くかもです。
228名無しさん@ピンキー:2005/05/19(木) 13:48:55 ID:YWMrE3HL
GJ〜〜〜〜だけど思うところをひとつ


フォルテと蘭花のラブいあんまもいいかも知れん。

ヤバい妄想がスピリットブラスター状態だw
できれば書いて来る
229Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/05/20(金) 01:58:12 ID:WG7lfSXK
徒然なるままに……。

>228様

>フォルテと蘭花のラブいあんまもいいかも知れん。
にたぁ〜〜(゚∀゚)

>できれば書いて来る
期待してまっする〜。



……で、ちょっとだけ続きです〜。
230G.A. ◆ve1CraWg1Y :2005/05/20(金) 01:59:42 ID:WG7lfSXK


         *         *         *


「きゅ〜〜〜〜〜☆……」
ヴァニラの横ではミルフィーユが完全に伸びている。蘭花はそれには目もくれず、
イヴと対峙していた。その時……。

「蘭花さん〜! 解析終了しました――おごっ☆!!」

どっか〜ん☆!! 蘭花の回し蹴りが飛び、ノーマッドは壁に叩きつけられた。
激しくめり込んで、ぽとり……と落ちる。

「見るな!! それに、遅すぎ!! いつまで掛かってんのよ!」
「グホッ……。そんな事言ったって仮にもロストテクノロジーを”完全終了”させる
ためのコードですよ? 簡単に解析なんかできゃしませんて……。それに、ミルフィーユ
さんに風穴開けられてCPUの稼動スピードが10分の1になってるんですから」
どうやらここでもミルフィーユである。ラッキースターの異名はどうやら自分自身に
ついてだけのものらしい。
それと、物理的に一部が吹っ飛ばされて動いているCPUの信頼性もどうかと思うが。
231G.A. ◆ve1CraWg1Y :2005/05/20(金) 02:00:23 ID:WG7lfSXK
「それで……? どうすればいいの?」
「『お疲れ様』の一つも言えないんですかね、この露出狂娘は……、いや! もとへ、
ですね……、まずはそのイヴを捕まえるなり弱らせるなりして……」
「……あんたね。それが出来れば誰も苦労しないでしょう!?」
「だから、弱点があるんですよ! その人型ナノマシンには!」
「な……! は、早く言いなさい、そんな事は!」
「マニュアルを解析しているうちにわかったんですよ……。電気アンマが苦手なんです」
「……あんた、やっぱりぶっ壊れてる? こいつはどう見ても機械じゃない? それとも
わざわざアソコだけを弱く造ってあるとでも?」
蘭花は本気でノーマッドの故障を考えたが、ノーマッドはいつになく真顔で言った。

「だから……! イヴはそう造られてるんです! 彼女は『電気アンマが苦手なように
造られてる』んですよ!!」

「なん……ですって……!?」
蘭花が思わずイヴの顔を見た。イヴは冷静な表情で蘭花とノーマッドのやり取りを
聞いていた。ノーマッドが弱点を指摘するときも止めるそぶりを見せなかった。
むしろ、冷笑を浮かべて蘭花を見る。

「そのブサイクの言う通りよ。私は女性兵士専用の拷問ロボットであるのと同時に、
男性兵士の性的慰安婦ロボットでもあったの。その筋のマニア用のね」
イヴはゆっくりと語りだす。蘭花は彼女の雰囲気の変化に固唾を呑む。
「私の性器・乳房・臀部・その他女性がセックスアピールする部分は殆ど敏感に、
弱く出来てるわ……。あなたたちと同じぐらい……いや、もっとかも。それに……」
イヴはそこで言葉を切る。ちらり、とヴァニラの方を見た。
ヴァニラもイヴを見ている。だが、イヴは視線が合うとすぐに蘭花に向き直った。
「それに、そう造られているのは体だけではないの。必要以上に思える高度な
エモーション機能……これにも男性が弄んで喜ぶ機能が搭載されているの。羞恥心
とか、自尊心とかね……」
イヴは蘭花を見てクスリと笑う。その表情はわざとらしくも少女の笑顔だった。
さっき『血も涙もない機械』と罵られた意趣返しだろうか。
232G.A. ◆ve1CraWg1Y :2005/05/20(金) 02:01:05 ID:WG7lfSXK
「私は男性兵士から弄ばれて女の子がどこをいじられたら悦び、どこをいじめられたら
泣き叫ぶのか、自分自身の体で学習するの。それを女性兵士の拷問にフィードバック
する。効果的で実践的なAI育成方法よね。人道的かどうかはわからないけど」
イヴは、すっ……と蘭花の目の前に滑るように歩いてきた。蘭花の顔を近くで
真正面から見つめる。蘭花もイヴの話をじっと聞いている。

「それには只の実験データのフィードバックだけでは効果が薄かった。だから、
エモーション機能を備え付けられたわ。これにより、私のフィードバック効率は
格段に向上した。被疑者の気持ちがわかる女性兵士専用の拷問マシーンとして。
だって、自分がされたら一番嫌な事をすればいいんだもん。効果的よね」
蘭花の顎に手をやるイヴ。蘭花は防ぎも払いもしなかった。ただひたすら、イヴの
言葉の続きを待っている。

「あなたに会えて本当に嬉しかったわ、蘭花。だって、あなたは私と同じぐらい、
性的器官の感度がいいんですもの。私が男の――或いは女でも責められている
あの例えようもなく切なく辛く苦しい気持ち――これを分かち合えそうな人がいた
んだもの」
イヴの女性兵士に対する拷問の数々は、無機質に、冷血無比にやっている事では
なかった。逆に自分自身がそうされる辛さを思いながら拷問を加えていったのだ。
その気持ちはいかばかりか……。『女の子』の蘭花はそれを知り、イヴに対する
認識を変えるだろうか? 今の彼女は真顔でイヴを見つめ、その内心は推し量れ
ない。

ヴァニラは……。イヴが彼女を目の敵にする理由もこれでわかったかもしれない。
おそらく、ヴァニラは最初のコンタクトの時、ナノマシンを通してイヴの内心を
垣間見る事が出来たのだろう。ヴァニラはそれにいたく同情し、逆にイヴは内心を
知られた事で心を乱し、思わず逆上してしまった。
その『心』はエモーション機能による人為的なものであったのだけれど。
233G.A. ◆ve1CraWg1Y :2005/05/20(金) 02:01:39 ID:WG7lfSXK
「そのブサイクが解析したコードをあなたのパワーナックルに転送して、私に
打ち込めば、私のシャットダウンコマンドが起動し、二度と動かなくなるわ。
打ち込むのは、ここ……。ここが弱点なの」
イヴは自分の股間を指差した。悪戯っぽく、恥ずかしげに頬を染めて舌を出す。

「その前に弱らせておかないと私もやすやすとは打たれないけどね」
イヴは滑るように旋回し、蘭花と間合いを取る。光ながら滑るように飛ぶその動きは
まるで妖精の様にも見える。

「さぁ、始めましょう――。私とあなたの宿命の電気アンマ対決を。なんてね」
イヴはクスクスと笑いながら蘭花の周囲を旋回していった。

234Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/05/20(金) 02:08:13 ID:WG7lfSXK
とりあえず、ここまでで。

後は勝負あるのみ〜、ですね。
235名無しさん@ピンキー:2005/05/21(土) 18:06:02 ID:bkoyU3Ju
強い女性が格闘で男に敗れてボコボコされる内容を扱うスレはないんですか?
236名無しさん@ピンキー:2005/05/21(土) 18:06:20 ID:bkoyU3Ju
強い女性が格闘で男に敗れてボコボコされる内容を扱うスレはないんですか?
237名無しさん@ピンキー:2005/05/21(土) 23:43:23 ID:XX8rNBOI
>>235-236
連投誤爆ワロスw

気分良いので携帯アドだがこれを
ttp://sakura03.bbspink.com/test/r.i/eroparo/1112600419/i
238名無しさん@ピンキー:2005/05/22(日) 13:45:14 ID:UEi3J944
>>235-236

ttp://bbs.2ch2.net/test/read.cgi/ryonani/1116570775/l50

男に負けて(主に格闘)ボコボコされる強くて美しい女の小説スレ
239Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/05/23(月) 01:15:15 ID:v04P2hvQ
週末のスレが誤爆とその誘導だけではあまりに寂しいので、
続きなどを一つ……。

D.C.の続きです。
240D.C. ◆ve1CraWg1Y :2005/05/23(月) 01:16:44 ID:v04P2hvQ


         *         *         *


「あっつ〜〜い……。長湯しすぎたね」
音夢と純一は風呂上りで音夢の部屋にいた。二人ともまだ裸にバスタオルを巻いた
格好のままだ。
「お風呂でお話しすぎちゃったね、兄さん」
「ああ」
確かに少し湯あたりして頭がぼ〜っとしているかもしれない。
「兄さんも飲まない? 冷たい紅茶ですよ〜」
「ああ」
「さっきから『ああ』ばっかりじゃないですか。変な兄さん」
バスタオル一枚の姿で音夢がコロコロと笑う。無防備で可愛い天使の様な表情――。
頭がぼ〜っとしているのは湯あたりのせいだけじゃないかも、と純一は思う。

音夢は黄色のバスタオルを胸で軽く止めただけの状態でベッドに寝そべった。
その脇に腰掛けている純一には目の毒かも知れない。バスタオルは音夢の体を完全には
一周せず、辛うじて胸元で止めているが、お腹から太股にかけてが完全に露出している。
裾もそれほど長くなく股下5cmぐらいで、肝心なところは前から見れば隠れているが、
もう少し下から見れば見えてしまうかもしれない。

(この下って、やっぱり……)
今は音夢は仰向けにじっとしていてギリギリ大丈夫だが、少し身動きするたびに裾が動き、
タオルの下の様子を思わず想像してしまう。
純一から見ればまるで挑発しているように見えるだろう。実際そう判断されてもしかた
がない格好だ。
241D.C. ◆ve1CraWg1Y :2005/05/23(月) 01:17:21 ID:v04P2hvQ
純一は思わず、音夢のバスタオルの裾を持ち上げて、その中を見た。
5秒か、10秒か。じっ……と、タオルをめくり上げた部分を見つめると、何もせずに
タオルを元に戻した。
そして……、はっと気がつく。

(俺は……今、何をした?)

湯あたりで頭が惚けていたのだろうか、半ば無意識でとんでもない事をやった気がする。
思わず音夢の方を見ると音夢も上半身を起こしていた。バスタオルの胸元と裾を握り締め、
驚いた表情で純一を見つめている。
「に……兄さん、今……何を……」
真っ赤になりながら思わずベッドに座った格好で純一と間合いを取ってしまう。

「あ、いや……その……」
あたふたと言い訳を考えるが、勿論そんな都合のいいものが浮かんでくるはずがない。
音夢は兄を宇宙人か何かを見るような目で見ている。

そう――。どんなに無害そうに見えても、兄は男の人で一皮剥けばいつでも
狼に変身する。獲物を狩る側の立場なのだ。
そして妹は女の子で狩られる側の立場なのだ。守るべき防具がこの薄いバスタオル一枚の
状態で兄といると言うのは……他人から見れば好きにされても文句が言えない状況だろう……。
242D.C. ◆ve1CraWg1Y :2005/05/23(月) 01:18:03 ID:v04P2hvQ
「わ、私……。着替えてくるね……!」
そそくさと音夢が立ち上がろうとした時――

「……。着替えならここにある」

兄に声をかけられ、ギクッ!と動きが止まる。兄が自分を見ていた。
「ここはお前の部屋じゃないか。着替えだってここにあるだろう?」
兄は俯いたままややぶっきらぼうに答える。
「あ……そ、そうですね。じゃあ、そろそろ着替えようかな。あ、あんまり裸でいたら
風邪引いちゃうし……だから兄さん、後ろを向いて……」
音夢が誤魔化すような笑顔でそう言った時、”ピッ!”と言う電子音が聞こえた。
「にい……さん?」
純一はエアコンのスイッチを入れると立ち上がり、机においてある音夢がいつもつけている
アクセサリー(チョーカーとリボン)を手にして音夢に差し出した。

「着替えろよ、音夢。これはお前のトレードマークなんだから……。それ以外は
そのタオル以外は必要ない。エアコンをつけたからな」
いつに無く真顔の兄――。何事にも無気力でダラダラした兄とは思えない、しっかりした
口調。そして……音夢を見つめる、欲望の煌きを秘めた眼差し――。

音夢は兄がさっきまでと別人の様になっている事を感じていた。
243D.C. ◆ve1CraWg1Y :2005/05/23(月) 01:18:38 ID:v04P2hvQ


         *         *         *


「こ……これでいいの?」
音夢はドキドキと胸を高鳴らせながら髪を乾かしてリボンを結び、チョーカーを首に
つけた姿を純一に見せた。それ以外に身に着けているのはさっきのバスタオル一枚
だけだ。
トレードマークをつけると言うのは、本来ならば裸になる状況ではない事を意味する。
それなのに……お風呂に入るわけでもないのに、裸のままの姿を続けさせられている。
そのやや倒錯したシチュエーションに、我あらず音夢の気持ちが昂ぶっていく……。

「ああ。そのままこっちに来い」
兄の声は落ち着いている。今のところは、なのかもしれないが。
「う……うん……」
兄の差し出した手を取ると、兄は妹をベッドに導いた。兄もタオルを腰に巻いた
だけの半裸のままだ。

「そこに寝るんだ」
純一が音夢をさっきの様に仰向けに寝かせる。音夢はバスタオルの裾から見えない
ように気をつけて寝転んだ。さっきの様に見えても構わなそうな態度とは一変している。
244D.C. ◆ve1CraWg1Y :2005/05/23(月) 01:19:43 ID:v04P2hvQ
「この格好で電気アンマしてやる」
「え……? で、でも……? この格好でされたら……」
大胆な事を言う純一に赤くなって戸惑う音夢。その格好でされたら、勿論、直接
生の状態で電気アンマされてしまう……。前にもあった状況ではあるが、その時の
何倍も恥ずかしい。

(あの時は、見られないようにしていたから……)
しかし、今度はばっちりと見られていた。しかも、純一が自分の意志で音夢の
女の子の大事な所をじっくりと見つめたのだ。その時から、何故か音夢は純一に
対して、何事も恥ずかしい気持ちになる。

「第5条はどうした?」
「は……はい……」
命令口調の兄と従順な妹……。そのせいもあるのかも……。と音夢は思った。
今までは兄に迫るエッチな妹、の役割だったからこそ、何でも大胆に出来た。
だが、今は立場は逆転している。しかも、それだけではない。

(私が兄さんに迫っても兄さんがなだめればそれ以上のことは出来なかったけど……)
今は兄が妹に迫ってきているのだ。妹には兄の要求に対する拒否権は全くない。
兄を愛し、兄に奉仕し、兄に見返りを求めない――。
例えどんなに恥ずかしい事であっても、兄が望む事を受け入れるのが妹の役目なのだ。
245D.C. ◆ve1CraWg1Y :2005/05/23(月) 01:20:22 ID:v04P2hvQ
「恥ずかしいよ……兄さん」
思わず顔を隠した。そのままでは下が見えてしまうのだが、顔を見られるほうが
恥ずかしい。
「顔を隠すな」
純一が音夢の両足を掴んで右足を股間にセットしながら命令する。
「音夢の悶える姿を見たいんだ。だから……隠しちゃだめだ」
「は……はい……。きゃっ!?」
音夢が顔を覆っている手を外すと、純一の股間が正面に見えた。タオルは巻いては
いるが、お互いに座り状態での電気アンマなので、お互いの股間は見えている。
兄の股間はその欲望の度合いを示す雄の器官がタオルを突き破らんばかりに屹立
している。

(兄さん……私を見てそうなってるの?)
そう思うと音夢の胸はドキドキと高鳴り、心臓が破れそうになる。
だが、不意に気がついた。自分が兄のを見てるということは、兄も……。
(兄さんからも見えてるんだ……私の…………あっ!?)

音夢がそう思ったとき、兄の足の裏がぶるぶるぶる……と震えた。
電気アンマが開始されたのだ。たちまち音夢の体に縦に電流が走りぬける。
「はうっ……! うっ……、あっ……!!」
音夢が体を震わせ、純一の足を掴んで内股になって悶える。純一の与える振動は
秘裂を中心に太股の内側をも震わせ、内股全体が心地よい振動に支配される。

(今までより……感じちゃうよ……)
何故だろう、と音夢は思う。躊躇いがちだった今までの電気アンマと違い、
これは純一の欲望が直接伝わってくるからだろうか?
下半身が熱くなり、秘裂がきゅん♪と自分で締め付けて中に染み出た恥ずかしい
蜜を溢れさせる。
246D.C. ◆ve1CraWg1Y :2005/05/23(月) 01:21:06 ID:v04P2hvQ
「音夢……?」
音夢の様子がさっきと全然違う、と純一も思っていた。足元の蜜にぬめる感触。
さっきのでも無くはなかったが、これだけ熱く、溢れてくるような事は無かった。
音夢だけではない。自分もだ。自分の雄の器官が痛いほど屹立し、一向に収まろう
としない。

この時――。
二人の電気アンマは無邪気な性的悪戯ではなかった。
その範疇を逸脱した、男と女では当たり前に行われていながらも、兄と妹では
決してありえないはずの行為――。愛の営みと同義であった。

「音夢……」
純一は突然、電気アンマを中断した。荒く熱い吐息をつきながら悶えていた
音夢が怪訝な顔をする。その瞳は虚ろだったが、はっきりと語っていた。
どうしてやめるの?――と。何の理由があろうと兄との愛の営みを止められるのは
嫌だった。

「音夢と……一つになりたい」
今までに無く真剣な表情で純一が音夢を見つめた。自分と音夢を覆っていた2枚の
タオルを取り去る。
音夢はその言葉を聞き、黙ってコクリと頷いた。

私は無駄な条項を付け足していたみたい、と妹は思った。
兄から一線越えの要求があった場合、妹には拒否権が無い――。
そんなルールを最後に追加したが、こうして現実に一線越えの拒否権があったとしても
使う事はありえなかった。兄は妹の一番愛する人なのだから。

二人の影は一つになり、激しい雨が二人の愛を外の世界から包み隠した――。
247Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/05/23(月) 01:24:40 ID:v04P2hvQ
投下終了です〜。

ここの所、”戦いの電気アンマ”が続いたので”愛の電気アンマ”をw。
まあ、G.A.にもそのうち愛の電気アンマが出ますが(多分)。
248名無しさん@ピンキー:2005/05/23(月) 23:26:46 ID:BKkYfqHI
あいからわず神ですな
249名無しさん@ピンキー:2005/05/24(火) 08:57:17 ID:DmK/pv71
正直そろそろえっちプロレスが見たいっす
250名無しさん@ピンキー:2005/05/25(水) 01:23:45 ID:azmhPxFo
ちょっと電池切れw。萌え分、充電中〜。

>248様
ありがとさまです〜。多分、邪神の類です〜w。

>249様
あれ、続けようと思ったのですが、間が空きすぎて挫折っぽいです (;´Д`)。
でも、えっちパーティみたいに新たな展開で書くと思います。
金髪の外国人美少女レスラーとか出して……w。
251Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/05/25(水) 01:25:16 ID:azmhPxFo
>250
鳥消えてました……orz。
252前386:2005/05/28(土) 07:59:08 ID:nAD78XPA
>>ANMANIA氏
感想が遅くなりましたが
DC音夢編もひとまず完了といったところでしょうか
変わらぬ良作アップ、乙&GJでございました
拷問の電気あんまも良いですが、やはり愛ある電気あんまも良いですねー
男の子が好きな女の子をわざといじめちゃうような展開で電気あんましちゃうってシチュが
むくむくと思い浮かんできましたw
一つだけ残念とすれば、音夢編がこれで終了だと、音夢のいう「お姫様シチュ」の電気あんまが
お蔵入りになってしまうことかもw
一体、どんな展開になっていたのか、別のキャラ編でも良いから読んでみたいものです


253前386:2005/05/28(土) 08:04:57 ID:nAD78XPA
えー、ANMANIA様ばかりに書かせるのはあまりに申し訳ないので
まだ完成はしていないのですが(汗)、プロットだけは最後まで決まっているので
プロローグ部分だけですがうぷします
元ネタは多分、直ぐに分かると思いますw
254プロローグ編:2005/05/28(土) 08:06:03 ID:nAD78XPA
「はあ…はう!!!」
 股間に絶え間なく送り込まれてくる淫靡な振動に、佐々木利佳は嬌声を上げて悶えるしか出来なかった。
両脚を掴まれ、アスファルトの上に寝転がされている彼女に、股間を震わせてくる想い人の右脚を防ぐだけの
力が入るはずもない。スカートの中に差し込まれた脚の振動にシンクロして、利佳の体はのたうち、
跳ね回るのであった。
「ああ…くう…や、やめて…許して…せ、先生…」
 利佳は、かっては小学校時代の担任の先生であり、現在は秘密の恋人でもある寺田良幸に涙ながらに
懇願するが…その願いは聞き入れられることは無かった。普段の優しげな笑顔は消えうせ、無表情のまま、
寺田は利佳の両脚をその脇に抱え込み、ひたすら股間に押し当てた右脚を振動させ続ける。その振動が
長くなれば長くなるほど、利佳の全身からは力が抜け落ちていくのであった。
「はう…ど、どうして…こんな事に…」
 快楽の波に飲まれ、途切れそうになる意識の中、利佳は自分の身に起こった出来事を思い返すのであった…。
255プロローグ編:2005/05/28(土) 08:06:55 ID:nAD78XPA
 元担任とその教え子という、ある意味、禁じられた関係である二人の間には、利佳が中学生の身で
ある事もあり、未だ体の繋がりは無い。勿論、利佳の胸の内では、恋人である寺田先生にエッチな事をして
欲しいという青い願望が無かったわけでは無いが。とは言え、実際にはプラトニックな関係が続いており、
この日も二人で映画を見に行って来たところであった。
 しかし…駅前で別れた後、利佳が自宅に着く直前、なぜか寺田が彼女の前に現れたのであった。ほんの
一瞬だけ怪訝に思った利佳であったが、恋は盲目と言うべきであろうか…想い人の突然の登場に浮かれた
彼女は、何の警戒心も持たずに寺田に近づいた。
「先生、私に会いに来てくれた…きゃう!」
 その後の出来事は一瞬であった。無防備に近づいた利佳の両脚の付け根に、寺田の膝が深々と突き刺さって
いたのである。恥骨を襲う突然の激痛に、思わず両手で股間を押さえ蹲ってしまう利佳。
「うう…せ、先生…一体何を…きゃああ!」
 次の瞬間、利佳の体はアスファルトの上に押し倒され、両脚を寺田に持ち上げられたのである。捲くれ上がる
スカートを必死で押さえる利佳であったが、寺田はそれにはお構い無しに、自分の右脚を利佳の股間に押し
当てると、そのまま激しく振るわせ始めたのであった。
「きゃあああああああ!!!」
 女の子ならば絶対に耐えることの出来ない甘美な振動を股間に受け、絶叫を上げる利佳。自分の大切な
部分に蠢く振動を何とか押し留めるべく必死に抵抗しようとする利佳であったが…股間から全身に広がる
快楽波に力を奪われ、それもままならなかった。
「きゃあああ!だ、だめええ!!」
256プロローグ編:2005/05/28(土) 08:07:36 ID:nAD78XPA
 事の顛末をぼんやりと思い起こしていた利佳であったが、その間にも寺田の右脚の振動は更に激しさを
増し、ますます彼女の体からは力が奪われていく。いや、むしろ精気が失われていくと言った方が正確で
あろうか…。
「あう…はあ…うう…」
 悦楽の振動に直接晒されたショーツはしとどに濡れそぶり、既にその本来の役割を果たしていなかった。
もはやまともな喘ぎ声すら上げる事も出来ず、利佳の体は水から上げられた魚のように地面の上を跳ね回るだけ。
しかし、失神寸前にまで利佳を追い詰めたにも関わらず、寺田はその振動を緩めようとはしなかった。
更に更にと振動を激しくしていく姿は、まるで何かに取り付かれたかのようであった。
「はああああ!!!!!」
 遂に限界を迎えてしまった利佳は、最後の絶叫を上げると同時にその意識を完全に失ってしまった。
延々と股間を震わされ、いたぶられていた事を考えると、彼女にとってそれは拷問からの解放であり、
ある意味、幸せな事だったのかもしれない。
 利佳が完全に意識を失った事を確認すると、寺田は右脚を彼女のスカートの中から抜き出す。
『吸収モード終了…捜索モードに移行します…』
 無機質な声で謎の言葉を呟く寺田。次の瞬間、その姿はまるで霞のように消え失せていた。後には
アスファルトの上で脱力し、体を震わせ悶絶している佐々木利香の姿が残されているだけであった…。
257前386:2005/05/28(土) 08:09:43 ID:nAD78XPA
えー、本当に短くて申し訳ありませんが(汗)
本編の方も完成すれば順次うぷしますので、気長にまってください
あまり期待されていなかったら辛いですがw
258名無しさん@ピンキー:2005/05/28(土) 11:52:37 ID:v7VGeu/o
ティッシュを箱買いしてお待ちしております.......最近神さまの猛爆で種が切れかけ・・w
259名無しさん@ピンキー:2005/05/31(火) 22:17:28 ID:e8cw1MR5
ティッシュ箱買いって、当然こういうのだよな?w
ttp://www.rakuten.co.jp/funwari/416089/
260Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/06/01(水) 00:40:05 ID:hFpGWiNJ
>前386様

ご無沙汰です。
最近、香奈のように電気アンマの日々で良いのか? 疑念を抱き、
エロのない日々をすごしてましたw。疑念を抱いたのはうそですが、
なんやかんやで結構多忙です。

CCさくらですか? さすが、良いところを押さえてますね〜。
寺田先生を操る悪の匂いがぷんぷんですが、本編ではさくらちゃんが
あらゆる電気アンマを……な、展開を期待してます〜。
261前386:2005/06/01(水) 06:21:10 ID:jPpOIKS0
>>258
いやあ、私の作風的には箱買いまでは使い切るのは困難かもしれませんがw
でも、ご期待に沿えるように頑張りますね

>>ANMANIA様
はい、まさしくCCさくらですw
一応、原作版の後日談・・・の設定ですので、桜ちゃん達は中学生になってます
うた∽かたでもそうでしたけど、後日談ばかりですな(汗)
超メジャー作品なので、原作ファンの方から不評が出ないようには頑張りたいですね
もちろん、本編では桜ちゃんも犠牲者になるわけですが・・・ハード系よりもソフト系になりそうですw
262名無しさん@ピンキー:2005/06/04(土) 19:21:51 ID:8eUSQ6FX
あげ
263名無しさん@ピンキー:2005/06/07(火) 06:20:25 ID:vxrkgzOZ
hosyu
264名無しさん@ピンキー:2005/06/08(水) 12:03:29 ID:a5n8sU+B
何か急に失速しちゃったね…
265名無しさん@ピンキー:2005/06/08(水) 19:42:29 ID:dlY/gsMo
いやむしろ、落ち着いて読めるから良い。
今まで凄い投下速度だったからね

職人さまお気を悪くなされずにおながいしますね!
266前386:2005/06/10(金) 00:02:06 ID:t7YE2U9N
えー、あまりに掲示板が寂しいので…
本編の出来てるところまででもうぷします
肝心の電気あんまシーンまで辿り着いていないので心苦しいのですがorz
まあ、前振りということで御容赦を
267CCさくら さくらと妖しい振動結界:2005/06/10(金) 00:04:24 ID:KunQ+fxb
「どないや、桜。なんかおかしな魔力は感じるか?」
「うーん…今のところ、それらしい魔力はどこにも感じないけど…」
「まあ、そんな直ぐには見つからんかな」
「そうだね、ケロちゃん。でも、あんまりゆっくりはしてられないし…」
 夜の帳の中、一人の少女が街の空を駆けていた。少女の名は、木ノ本桜。友枝中学校に通う十二歳の中学一年生であり、
世界最高の魔法少女でもある。かって桜は、封印を解かれたクロウカードと呼ばれる魔法のカードを巡る事件に巻き込まれた。
その事件の中、桜は魔法少女として覚醒し、最終的にはクロウカードを受け継ぎ現在に至っている。
 夜空を駆ける桜の肩に掴まっている黄色い奇妙な生き物はケロちゃん。真の名をケルベロスと言い、クロウカードの守護者の
一であり、桜を魔法少女として選定した存在である。その真の姿は金色の獅子をイメージさせる勇猛な獣なのであるが、
桜の魔力消費を軽減するために普段はぬいぐるみとしか思えないような姿をとっているのである。
 クロウカードを巡る事件から既に多くの月日が過ぎていた。カードの新たな持ち主となった桜は、その後、友枝小学校を
卒業し、そのまま友枝中学校へと進学していた。そんな平穏な日々が続く最中…桜の住む友枝町では、ここ数週間の間に
奇妙な事件が立て続けに起こっていたのだ。
268CCさくら さくらと妖しい振動結界:2005/06/10(金) 00:05:02 ID:t7YE2U9N
 それはまさに奇妙としか形容出来ない事件であった。友枝町の色々な場所で、意識を失った少女達が次々と発見されたのである。
発見場所は自宅の部屋の中であったり、道端であったりと、学校内であったりと様々。発見時間も早朝から深夜までとバラバラ。
毎日のように様々な場所、様々な時間帯で、意識を失った少女達が発見されるという異常な事件が続いているのであった。
 発見された少女達の身元も様々であったが、共通しているのは全てティーンエイジャーと呼ばれる年代の少女達という事。
意識を失っていたにも関わらず、外傷は何処にも見あたらない事。何故かどの少女もまるで失禁したかのように下半身を
濡らせている事。また、しばらくして意識を回復しても、まるで精気を奪われたかのように全身が虚脱状態である事。更に
不思議な事に、誰一人として、自分の身に何が起こったのかを全く覚えていない事であった。
 最初こそ変質者の仕業かと思われたのだが…連日連夜、被害者の数が増え、それにも関わらず、何の目撃情報も無いことから、
犯人探し、ひいては何が起こっているのかの追及は困難を極めていた。当然、友枝町ではこの奇妙な事件は大きな話題になって
いた。特に被害者と同じ年代の少女達にとっては、この事件は単なる好奇心の対象では無く、自分も被害者になってしまうかも
しれないという、恐怖の対象でもあった。
 もちろん、桜にとってもその辺りの事情は変わらない。しかし、彼女にとってもう一つ気がかりだったのは、この奇妙な
事件が起こり始めたのと時期を同じくして、奇妙な魔力の発現を感じ取っていた点であった。
269CCさくら さくらと妖しい振動結界:2005/06/10(金) 00:05:29 ID:KunQ+fxb
「私の気のせいなのかな?」
 極僅かな魔力の発現を感じ取る事が出来たのは、桜が最高峰の魔法少女であるから可能だったのである。彼女自身、勘違いでは
ないかと思っていたのであったが…そんな中、桜の小学生時代からの友人である佐々木利佳も遂に奇怪な事件の犠牲者となって
しまったのである。
 自宅前の道路で倒れているのを発見された利佳は、他の犠牲者と同様、どこにも外傷は無いものの、精気を奪われたかのような
状態であった。幸い生命に関わる程ではなく、虚脱状態も徐々に回復していく見込みであったが、やはり自分の身に何が
起こったのかを一切覚えていなかった。
 ここに至り、遂に桜もこの事件の解決に乗り出す事を決意した。自分の感じた僅かな魔力が、事件に何か関係があるのか
どうかも分からないが…少しでも出来ることをしようと考えたのだ。その第一歩として、桜はケルベロスと共に夜空を駆け、
街の様子に何か変化が無いかを調査していたのである。
270CCさくら さくらと妖しい振動結界:2005/06/10(金) 00:06:09 ID:t7YE2U9N
「とりあえずちょっと休憩や。智世と合流しよか」
「それじゃ、智世ちゃんが待ってる場所に向かうね」
 小一時間ほど空から街の様子を窺っていた桜であったが、さすがに疲労も蓄積してきた。ケルベロスの勧めに従い、ひとまず
地上に降り立つと、親友である大道寺智世が待つ場所へと向かうのであった。
「お疲れ様でした、桜ちゃん、ケロちゃん」
 桜達にねぎらいの言葉をかける智世は、桜の親友であると同時に、彼女が魔法少女である事を知る数少ない人間の一人である。
今回の事件に対して桜が行動を起こすことになった際、以前と同じように協力を申し出てくれたのである。
「はい、桜ちゃんにはこちらの飲み物を。ケロちゃんにはこちらのお菓子の方を」
「おお!分かってるやないか、智世!」
「もーう、ケロちゃんってばー」
 お菓子に目の無いケルベロスは、智世の差し出すそれを早速ぱくつき始めていた。さすがに苦笑する桜であったが、とりあえずは
智世から渡されたペットボトルに口をつける。火照った体を心地よく冷ましてくれる飲み物をごくごくと飲み干す桜。そんな桜に
対して智世は何をしているのかというと…。
『ジーーーーーー…』
 静かな夜の中、微かに響く電子音。その正体は、智世が構えているデジタルビデオカメラの発する作動音であった。そう、
智世は桜が水を飲む姿を一心不乱にビデオに収めていたのである。
271CCさくら さくらと妖しい振動結界:2005/06/10(金) 00:06:32 ID:KunQ+fxb
「あ、あの…智世ちゃん?」
「はい、何でしょうか、桜ちゃん?」
「そのビデオなんだけど…」
「はい。魔法少女としての桜ちゃんの久方ぶりの御活躍。記念にしっかりと撮影させていただきますわ♪」
「はう〜…」
「困った顔も素敵ですわ、桜ちゃん♪」
 既にトランス状態に入ってしまったかのような智世の返事を聞いて、桜は困り果ててしまうのだった。この状態になって
しまった智世に何を言っても通じないのは、今までの経験から分かっている。桜の一番の理解者・協力者である智世であったが、
ひとたび桜の活躍を追跡する事になると、普段の理知的で聡明な少女の姿は消え失せ、熱狂的なファンに堕してしまうのである。
「最近は桜ちゃんが活躍する機会がありませんでしたもの。このチャンスを逃すわけにはいきませんわ♪」
「そ、それだけ街が平和だったって事だよー」
「ええ。それが素晴らしい事だと分かってはいますが…桜ちゃんの勇姿を見られない事に、正直なところ欲求不満でしたもの♪」
「そ、そうなの?」
「はい。その分、今日のコスチュームは腕によりをかけて用意させていただきましたので♪」
 とりあえずカメラを止めて、にっこりと桜に微笑みかける智世。智世自身が言うように、小学校時代から桜が魔法少女として
活躍する時の衣装を提供してきたのも彼女なのであった。当然、今夜、桜が纏っている衣装も智世が用意したものであったのだが…。
272CCさくら さくらと妖しい振動結界:2005/06/10(金) 00:06:57 ID:nOYaFVxV
「その…智世ちゃん。今日の衣装の事なんだけど…」
「あら。もしかして、お気に召しませんでしたか?」
「ううん。そうじゃないんだけど…ちょっとスカートが短いかなって…」
 不安そうな智世を見て、慌てて言い繕う桜であったが…確かに彼女の言うように、今夜の衣装は極端にスカート丈が
短かったのである。いや、スカートと呼ぶには正確ではないかもしれない。今、桜が着ている衣装の基本は、ピンクの
半袖レオタードに白のストッキング。そのレオタードの腰周りにスカート状の布が纏わり付いているといったものであった。
バレエ少女の練習着をイメージするのが一番近いであろうか。もちろん、レオタードやストッキングには色々な装飾が
付いており、練習着のような質素さは無い。
「今日は、妖精さんをイメージしたコスチュームだったのですが…」
「うーん…可愛いとは思うんだけど…スカートの丈が…」
「桜ちゃんはチアリーディング部ですので。これくらいの丈だったら大丈夫かと思いましたので♪」
「チ、チアリーディングの衣装よりももっと短いってば!」
 確かにチアリーディングの衣装も短いスカートであるが、さすがに智世が用意した衣装ほどではない。なにせ、スカート状に
なっているとはいえ、その丈はぎりぎり太股の付け根が隠れる程度。少しスカートが捲れるだけで、容易にその中が覗けて
しまうであろう。もっとも、スカートの中はレオタードであるのだが。
273CCさくら さくらと妖しい振動結界:2005/06/10(金) 00:07:18 ID:nOYaFVxV
「まあ、基本はレオタードですから。そんなに恥ずかしがらなくても大丈夫ですわ♪」
「はう〜…そうは言うけど…レオタードでもやっぱりスカートの中が見えるのは恥ずかしいし…」
「…レオタードを見られることがですか?」
「う、うん。そういうことになるかな…」
 単にスカートつきのレオタードと割り切れば良いのかもしれないが…そこは桜もお年頃の女の子。スカートの中が見えると
いう事実その物に恥ずかしさを感じるのであった。しかし…。
「大丈夫ですわ!レオタードの下にはインナーショーツも穿かれているのだし♪透ける心配なんてありませんから安心して
くださいませ♪」
「あうう…レオタードが透けるのもそれはそれで心配だけど…」
 自分の悩みをあっさりと吹き飛ばす智世の斜め上の返事に、頭を抱える桜であった。確かに、ピンクのレオタードが
透けるかもと言う不安も無いわけではなかったが…。そもそも、レオタードやストッキングといった衣装本体と一緒に、
専用のインナーショーツまで用意してあった智世である。そんな用意周到な彼女に対して、コスチュームに関しての桜の
言い分が通じる訳も無いのであった。
「少しくらいスカートが捲れても全然問題ありませんから♪頑張ってくださいね、桜ちゃん♪」
「はう〜」
 むしろスカートが捲れる事を期待しているかのような口調の智世に対し、もはや反論すら封じられてしまい困り果てる
桜なのであった。
274前386:2005/06/10(金) 00:10:00 ID:nOYaFVxV
とりあえずここまで投下します
この後に、肝心のシーンへと突入していくのですが…まだ未完成orz
週末にはうぷ出来れば良いのですが…
275名無しさん@ピンキー:2005/06/10(金) 00:22:06 ID:ctJFTlvB
おー、いい感じ!
続きに期待しとります(*´Д`)
276名無しさん@ピンキー:2005/06/10(金) 18:33:55 ID:jaiNckg/
GJ!
277名無しさん@ピンキー:2005/06/12(日) 20:42:04 ID:SYC+h2vz
まだかな、
278名無しさん@ピンキー:2005/06/14(火) 13:24:14 ID:nI3tTpX6
279前386:2005/06/17(金) 06:28:47 ID:jOXRpe+C
お待たせしてすみません(汗)
ほんのちょっとだけですが、続きうぷします
肝心のシーンには至ってませんが・・・それまでの繋ぎということで
280CCさくら さくらと妖しい振動結界:2005/06/17(金) 06:29:31 ID:jOXRpe+C
「おーい。女同士で何をごちゃごちゃ喋ってんねん。そろそろ、捜索を再開すんで」
「そうだね。そろそろ…」
「休憩は終わりにしましょうか」
 先ほどまで一心不乱にお菓子を食べていたとは思えない、偉そうなケルベロスの物言いであったが、
桜も智世も特に気に留めた風もない。早速、捜索を再開せんと桜が魔法を発動しようとしたその瞬間で
あった。
『!!!!!』
 何か異質な魔力の発現を感知する桜。いや、桜だけでなくケルベロスもそれを感じ取っていた。
「…ケロちゃん…今のって…」
「ああ…ほんの一瞬やったけど…間違いないで!」
「お二人とも…何かを感じたのですね?」
 唯一、魔法を使う術を持たず魔力の発現も感知出来ない智世であったが、桜とケルベロスの様子に
状況の変化を感じ取る。
「今の魔力…意外に近かったで…こっちの方向や、桜!」
「うん!行くよ!ケロちゃん!智世ちゃん!」
 ケルベロスの指し示す方角に向かい全速力で駆け出す桜。少し遅れてそれに続く智世。桜と
ケルベロスが異質な魔力を感じ取ったのはごく近いところだったようで、数分も走ると目的地に
到着するのであった。いや、逆にそんなに近かったからこそ、一瞬だけ現れた魔力を感じ取れたのかも
しれなかったが。
「ここって…奈緒子ちゃんの家の…」
「ま、まさか…奈緒子ちゃんが…」
 桜達が辿り着いたのは、友人である柳沢奈緒子の自宅近辺。悪い予感に苛まれつつ歩を進めた
桜達が見たのは…自宅前の道路に力なく横たわっている奈緒子の姿であった。
281CCさくら さくらと妖しい振動結界:2005/06/17(金) 06:30:07 ID:jOXRpe+C
「な、奈緒子ちゃん!」
「はあ…あう…」
 思わず奈緒子に駆け寄る桜と智世。これまでの犠牲者達と同じく、奈緒子も既に意識を失っており、
体は完全に脱力した状態であった。
「奈緒子ちゃん!奈緒子ちゃん!」
「落ち着いてくださいませ、桜ちゃん。とりあえず命に別状は無いみたいですし…」
 確かに智世の指摘するように、奈緒子は両手で股間を押さえ、悶えてはいたものの、呼吸は
しっかりしていた。ただ、何故か頬を上気させており、その表情は苦悶というよりも恍惚と
表現した方が似つかわしいものであることが不思議ではあったが…。
「…酷いよ…里佳ちゃんだけじゃなく奈緒子ちゃんまでこんな目に合わせるなんて…」
「…あの変な魔力が事件の鍵なのは間違いなさそうやな…桜!」
「うん!智世ちゃん!奈緒子ちゃんの事をお願い!『翔!!』」
 広範囲の探索が得策だと判断した桜は、ケルベロスを伴い『翔』の魔法で夜空へと駆け上って
行く。瞬く間に、その姿は小さくなり、夜の帳の中に隠れてしまうのであった。
「はあ…凛々しい桜ちゃんの姿も素敵ですわ♪」
 友人の一人が酷い目に合っている状況で、不謹慎だとは思いながらも桜に見惚れてしまい、
撮影も忘れてしまった智世。つい先程まであんなに気にしていたスカートのこともすっかり忘れ、
舞い上がっていく桜の姿に、絶好のカメラアングルであった事に気付き、本気で悔しがる智世で
あったが…そんな自分に危機が近づいている事にはまだ気付いていないのだった。
282名無しさん@ピンキー:2005/06/17(金) 09:32:14 ID:puIqhGFj
期待期待期待。
ガンガレ、さくら・・・・いや、悪人(笑)。
283名無しさん@ピンキー:2005/06/20(月) 06:46:38 ID:G12ePOa8
ほっしゅ
284名無しさん@ピンキー:2005/06/21(火) 03:12:16 ID:7L5uSh6d
此処もピンポイントですね

電気アンマでいっちゃうっ!
…もうね、スレタイだけで阿保かと馬鹿かと
そんなことはさておき
中々難しいテーマ、シチュですよねぇ
いい作品にもかかわらず、感想レスがつかなそうな感じはヒシヒシと伝わってきますが


カードキャプターさくらネタですか
たぶんですけど、こういった特殊シチュは
「こんなスレに書き込んでんのがばれたらぁぁぁーーーっ!」
ってロムっ子多いと思いますよ
だから、書き込まないと

感想数はそんなに見込めないとは思いますが
己の萌えを貫き通してください
頑張れ!電気アンマ道!
285名無しさん@ピンキー:2005/06/21(火) 06:11:39 ID:yw/YSka3
シチュが限定されすぎてなぁ…
その1でかなり出尽くした感はある
286名無しさん@ピンキー:2005/06/21(火) 07:24:56 ID:DE4h9diA
逆に言えば1の最初の方なんか本当に良スレだったと思う。
俺は今も毎日見てるけど。
287名無しさん@ピンキー:2005/06/22(水) 02:04:42 ID:Dt9bfcgd
俺は今でも十分すぎるほど
良スレだと思う。
288名無しさん@ピンキー:2005/06/22(水) 22:53:47 ID:QAuarMq/
智世の悶える姿にわくわく期待sage
289名無しさん@ピンキー:2005/06/26(日) 00:33:06 ID:jYlE04qM
保守
290前386:2005/06/26(日) 10:43:24 ID:Oc12879U
きりの良さそうな所まで…と思ってたので遅くなりました(汗
あまり長くないですが、続きをどぞー
291CCさくら さくらと妖しい振動結界:2005/06/26(日) 10:44:00 ID:Oc12879U
 桜から言われたとおり、とりあえず奈緒子の安全は確保した智世だったが、空を駆ける桜と容易に連絡を取れる
はずも無く、手持無沙汰の状態であった。昼間ならばビデオカメラを持ちつつ、桜の姿を追うことも出来たかも
しれないが…夜の暗闇の中では、それも出来るはずが無い。
「桜ちゃんとケロちゃんの戻るのを待つしか無いですわね…あら?」
 焦ったところでどうにもならないとばかりに、桜達の戻るのを待つことにした智世だったが…突然、何か異質な
感覚を感じて辺りを見回すのであった。
「…特に変わりはありませんけど…」
 周りの家並も道路も、まるで変わった様子は無かったのだが…それでも、纏わり付くかのような異質な感覚。空気が
変わったとでも言うべきであろうか。少しずつ不安な気持ちが大きくなっていく中、背後に人の気配を感じ取り、
振り向いた智世が見たものは…。
「…桜ちゃん?」
 そこに立っていたのは…木ノ本桜、その人であった。しかし、少し伏し目がちに佇むその姿からは表情はほとんど
窺えず…何よりおかしな事に、その桜が着ているのは友枝中学校の制服なのであった。
 普段の聡明な智世ならば、桜の制服姿を見た時点で何かおかしいと感じていたであろう。智世自身がアレンジした
バトルコスチュームを今の桜は纏っているはずであり、彼女が知らぬ間に着替えたというのは考えにくいのだから。
しかし、周囲から感じる不思議な感覚に不安を覚えていた智世は、そんな事にも気付かずに無防備に桜の方に近づいて
いくのであった。
292CCさくら さくらと妖しい振動結界:2005/06/26(日) 10:44:56 ID:Oc12879U
「桜ちゃん、いつの間に着替えたのですか?それに探索の方は…」
「…」
 智世の問い掛けにも、俯いたまま無言で答えることの無い桜。そんな二人の距離があと数メートル位に近づいた時、
智世は突然その歩みを止めるのであった。
「…貴女、桜ちゃんじゃありませんね?一体誰なんですか?」
 口元にうっすらと笑みを浮かべた桜を見て、漸く智世は気付いたのであった。本物の桜は、そんな似つかわしくない
笑みを浮かべるはずが無い事に。しかし、全ては遅すぎた。歩みを止めた智世に、一瞬にして桜の姿をした何者かは
接近し、その右脚を智世の股間へと振り上げたのだ。
『ガツン!!!』
「きゃう!!!」
 智世の着ていたロングスカートの生地をものともせず、振り上げられた右脚の甲は、完璧に彼女の恥骨を捉えていた。
恥骨から全身に広がっていく激痛に、思わずしゃがみこみ、股間を両手で押さえて悶絶する智世。
「あう…な、何て…ことを…」
 痛みは勿論のこと、同性・異性を含めて初めて女の子の大事な所を蹴り上げられたという恥ずかしさに、智世はただ
悶えるしかない。蹲ったまま動きの取れない智世に、桜の姿をした何者かは再び接近する。そして、智世の両脚を
捕まえると、両脇に抱え込んでしまうのであった。必然的に仰向けに寝転ばされてしまう智世。
293CCさくら さくらと妖しい振動結界:2005/06/26(日) 10:45:36 ID:Oc12879U
『標的捕獲…吸収モード開始します…』
「い、一体何を…はああ!」
 桜の声とは全く違う、無機質な声が響くと同時に、智世は股間に足の裏を押し当てられてしまったのである。と同時に、
すかさず始まる激しい振動。
『ヴヴヴヴヴヴヴヴ…』
「きゃああああああ!!!」
 股間を振動され、絶叫を上げるしか無い智世。両手で脚を掴み、何とか振動を弱めようと努めるのだが、股間から全身に
広がる甘く切ない感覚に、充分な力を入れることが出来ないのであった。むしろ、全身から力が吸い取られていくという
表現がより正しいであろうか。悶え、もがく智世であったが、この振動地獄から抜け出せるきっかけさえ掴めそうに
なかった。
「あああああ!や、やめて下さい!」
 智世の必死の懇願も、今の桜が聞き入れてくれるはずが無い。逆に、更に振動は激しさを増して行く。女の子の部分から
広がる快楽波に、智世は体をのた打ち回らせるしか無いのであった。
 そんな際限の無い悦楽攻めが続く中、智世は唐突に、かって友人である三原千春と交わした会話を思い出すのであった。
「た、確か…千春ちゃんが…言ってました…よね…」
294CCさくら さくらと妖しい振動結界:2005/06/26(日) 10:46:10 ID:Oc12879U
「「女の子は絶対に耐えることの出来ない悪戯?」」
「うん。そういう悪戯があるの」
 思わず声を揃えて尋ねてしまった桜と智世に対して、千春が答える。世の中に悪戯の類は数あれど、女の子が耐えられない
悪戯とは穏やかでない。
「えっと…それってスカートめくりとか?」
「それはむしろ怒っちゃう悪戯でしょ?そうじゃなくて…それをされたら女の子だったら絶対に反撃できなく
なっちゃうっていうか…そういう悪戯かな」
「ほえ〜。それって女の子にとっては辛そうな悪戯かも」
「うーん…辛いっていうより…むしろ嬉しいというか…」
「はう〜。訳がわからないよ、千春ちゃん」
 頭を抱える桜をにこやかに眺めていた智世であったが、さすがに千春の言葉にも興味が沸く。女の子が耐える事が
出来ない物でありながら、それをされると嬉しいという矛盾した悪戯。そんな奇妙な悪戯は智世にも思いつきそうにない。
だから千春に尋ねるのであった。
「で、千春ちゃん。その悪戯って何なのですか?」
「うん。電気あんまって言うんだけどね…」
295CCさくら さくらと妖しい振動結界:2005/06/26(日) 10:46:39 ID:Oc12879U
「…こ、これが…千春ちゃんの言っていた…」 
 どういう経緯でそんな話をしたのか、今となっては思い出せない。しかし、あの後、千春から教えてもらった話を
思い出した智世は、その戦慄すべき内容に愕然となった。
「も、もし…千春ちゃんの話が…本当だったら…」
 もはや自分が逃げ出す術など無い事を覚悟する智世であった。まさに蜘蛛の糸に絡め取られてしまった哀れな餌食と
同じ状態。女の子の大事な部分をひたすら蹂躙され、快楽の坩堝へと落とされるしか無いのであろうか。
「そ、そんな…そんな事って…」
 自分の運命を悟った智世は、必死で体を動かし、股間を襲う振動攻撃から逃れようとしたが、それも無駄な足掻きに
終わった。智世の抵抗に呼応するかのように、ますます激しさを増していく、桜の右脚の振動。その絶え間無く送り
込まれてくる攻めに、智世の大事な所を守るはずの可愛いショーツと白のタイツも、既にその役割を放棄していた。
彼女が纏うのはロングスカートのために、その中身が捲れ上がって見えることこそ無かったが…にちゃにちゃと淫らな
水音の響く音から、そのスカートの中の状態は容易に想像されよう。
『ヴヴヴヴヴヴヴヴ…』
「はああああああ!」
 化繊生地のショーツとタイツが擦れ合い、更に智世の最も敏感な部分を刺激する。最後の抵抗を行うだけの気力も
尽き果てようとする智世は、もはや股間へ抽入される振動にされるがままの状態であった。そして、その振動に智世の腰が
一度跳ねる度に、彼女の体から精力が奪われていく。
「あ…あ…う…」
 智世の悶える声が響く中、それでも桜は彼女への攻めを止めようとはしなかった。まるで智世から全ての精力を搾り
取ろうとでもしているかのように…執拗に脚の振動を続けるのであった。
「はあ…も、もう…限界…です…」
 遂に体を跳ねさせるだけの力も奪われてしまった智世。これまでの哀れな犠牲者達の一員に、智世も加えられるのも
まさに時間の問題であった。
296前386:2005/06/26(日) 10:50:29 ID:Oc12879U
とりあえずここまでー
桜ちゃんの前に智世ちゃんが犠牲になっちゃいました(笑
この後、桜ちゃんも犠牲者になるわけですが・・・誰が加害者になるかですね
まあ、あまり期待もされてなさそうなので、気楽に書くことにします
297名無しさん@ピンキー:2005/06/26(日) 14:58:55 ID:3QBW32Df
ノシ
期待してます
298名無しさん@ピンキー:2005/06/26(日) 16:21:04 ID:Nl9zpPgd
期待はしてますが気楽に書いてください。
299名無しさん@ピンキー:2005/06/26(日) 17:37:46 ID:OTMikNtr
女の子への股間攻撃フェチになってしまった
300名無しさん@ピンキー:2005/06/27(月) 00:19:53 ID:ok5wiywv
300
301名無しさん@ピンキー:2005/06/27(月) 17:16:42 ID:sPn2vZK9
期待sage
302名無しさん@ピンキー:2005/07/01(金) 23:56:10 ID:1bpXqMIz
hosu
303名無しさん@ピンキー:2005/07/03(日) 04:11:27 ID:k8YKMX01
ぶっちゃけ電気あんまは♀にとってそれほど気持ちよくない
304名無しさん@ピンキー:2005/07/03(日) 14:22:28 ID:aiPTyDm5

童貞諸氏は、勘違いして本番でやっちまわないようにな。
乱暴に強く押して振動与えても、痛いだけ。
繊細だから。
305名無しさん@ピンキー:2005/07/03(日) 20:23:00 ID:hekf/Aro
>>304
つか、男でも痛いよなー
306名無しさん@ピンキー:2005/07/03(日) 23:13:10 ID:N8ysrsUW
性癖次第だと思うよ
307名無しさん@ピンキー:2005/07/04(月) 00:44:05 ID:9ig+1tgw
小学生の時に友達にあんまかけられたけど、くすぐったく感じて大笑いしてた覚えがある。
女だけど、そんなに痛みはなかった気がする。
308名無しさん@ピンキー:2005/07/04(月) 14:33:41 ID:LnsX1KW3
>>307
詳しく。
309名無しさん@ピンキー:2005/07/07(木) 03:51:06 ID:xSR3QNxg
さげ
310名無しさん@ピンキー:2005/07/08(金) 02:50:24 ID:7F7hfLde
期待あげ
311名無しさん@ピンキー:2005/07/10(日) 22:28:12 ID:V1JoGxdB
mage
312名無しさん@ピンキー:2005/07/12(火) 02:09:15 ID:DPCDqFbS
 
313名無しさん@ピンキー:2005/07/12(火) 22:40:57 ID:5RQxakbD
さくらたんのあんま責めまったりまってるよ。
314名無しさん@ピンキー:2005/07/14(木) 01:45:35 ID:MNyJJuDy
俺も俺も。ほかの未完成作品も待っとります。
315名無しさん@ピンキー:2005/07/19(火) 01:35:31 ID:fUnPnqHg
さくらたん期待マチさげ
316名無しさん@ピンキー:2005/07/21(木) 03:17:53 ID:VOPfg9bm
GAも期待待ち保守
317前386:2005/07/21(木) 07:10:00 ID:tWfsKgVj
最近、発言が少なくて寂しいですね・・・
投稿作がどうしても少ないので仕方無いのでしょうが
少し時間あるうちに続きをうぷしときます
ただ期待してくださっている方には申し訳ないのですが、繋ぎのパートなので
さくらたんが嬲られちゃうのは次のうぷの時になってしまいます
申し訳ない
318CCさくら さくらと妖しい振動結界:2005/07/21(木) 07:10:33 ID:tWfsKgVj
「智世ちゃーん!何処にいるのー!」
「おーい!智世!何処に行ったんやー!」
 さて、智世が桜の姿をした何者かに嬲られ、悶え苦しんでいる最中、本物の桜とケルベロスは何もしていなかった
わけでは無い。『翔』の魔法で空へと舞い昇った桜達であったが、不思議な魔力は街の何処からも感じられなくなって
いたのだ。それでも捜索を続けていた桜とケルベロスが、再び魔力を感じ、その場所に急行してみると…そこは
つい先程、智世と分かれた地点であった。慌てて智世の姿を探す桜達であったが、そこで待っているはずの彼女は
何処にも見あたらなかった。
「まさか…智世ちゃんまで!」
「分からん…まずは智世を探すことや」
「でも…何処にもいないよ。不思議な魔力は確かに感じるのに!」
 桜の言うように、僅かではあるが異質な魔力の流出をケルベロスも感じていた。この魔力が今回の不可思議な事件と
関係している事はもはや疑いようがない。智世もそれに巻き込まれてしまった可能性も高い。しかし、この魔力の
源泉がどこにあるのか、それが掴めないのだ。
「もしかしたら…別次元に存在しとるんか!」
「え?え?どういうこと、ケロちゃん?」
「確かに魔力は感じる。そやけど、見た目にはどこにもその発生源が見あたらん。そうなると、異なる次元に存在
する可能性が高いで」
「それじゃ…智世ちゃんがいないのも?」
「そや。その別次元へ引きずり込まれた可能性が一番考えられる!」
 ずば抜けた魔力量を誇る桜であったが、魔法に関する知識はまだまだ勉強中の身。それをサポートするのが
ケルベロスの役割なのだ。普段のおちゃらけた態度からは想像もつかないほど、今の彼の姿は頼もしく見える。
「で、でも別次元なんて…どうすれば…」
「『影』のカードや!影は光の対照やさかい、違う次元への入り口でもあるんや!」
「そうか!『影』のカードでこの世界を隠して…」
「一瞬でも構わへん。まずは別次元の扉を開いて、智世を助けるのが先決や!」
「うん、分かったよ、ケロちゃん!」
 慌てる桜に対してケルベロスが与えたアドバイスは冷静で的確なものであった。ケルベロスの言葉に従い『影』の
カードを取り出すと、魔力を込めていく桜。
「光を闇で隠し次元の扉を開け!『影』!!」
319CCさくら さくらと妖しい振動結界:2005/07/21(木) 07:11:37 ID:tWfsKgVj
 桜の叫びと共に、『影』のカードは発動し、彼女を中心に影が広がっていく。そして、桜達から10メートルばかり
離れた位置で、地面に横たわる智世と、その両脚を脇に抱える何者かの姿が顕わにされたのであった。しかし、
後ろ姿しか見えないために、智世の両脚を掴んで何をしているかまでは桜やケルベロスには分からなかった。
「桜!そこや!」
「智世ちゃん!」
 桜達の突然の出現に、智世を嬲っていた何者かは一瞬後ろを振り向くと、すぐさま智世の両脚を解放し、逃走を始める。
しかし、一瞬とはいえ、その顔を見た桜とケルベロスを襲った驚きは小さい物では無かった。
「桜やて?」
「え?え?わ、私?」
 表情こそ伺いしれなかったものの、その髪型・服装・雰囲気は確かに友枝中学校の制服を纏った木ノ本桜そのもの
であった。意外な展開に混乱する桜達であったが、それを我に返らせたのは、地面で悶える智世の喘ぎ声であった。
「あう…う…う…」
「智世ちゃん!」
「智世!大丈夫か!」
 スカートの上から股間を押さえ、力なく地面に横たわる智世。その体は小刻みに震え、喘ぎ声を搾り出すのが
精一杯のようであった。桜やケルベロスは与り知らぬこととはいえ、つい先程まで女の子の大切な部分を延々と
振るわされていたのである。桜達の助けが入ったとはいえ、完全に昇天させられる寸前であった智世が悶絶して
動けないのは仕方の無いことだろう。
 しかし、そんな智世の姿を見た桜の胸の内には怒りの炎が灯るのであった。およそ他者に対して本気で怒ると
いうことの無かった桜であったが、一番の親友をこんな目にあわされて、さすがに冷静ではいられなかった。幸い、
未だに呼吸は荒く悶えてはいるものの、智世の生命には別状が無さそうである。
「ケロちゃん、智世ちゃんの事をお願い!『跳』!!」
「お、おい!桜!待たんかい!」
320CCさくら さくらと妖しい振動結界:2005/07/21(木) 07:12:58 ID:tWfsKgVj
 『跳』のカードを発動させ、逃げ去った何者かを追い駆け始めた桜に、ケルベロスの制止の声は届かない。
あの何者かが一連の事件の張本人である事は間違いないであろうが…その正体についてはあまりに不明な点が多過ぎる。
犠牲者を別次元に引き摺り込む能力もそうだが、何よりその姿が『木ノ本桜』であるなど、ケルベロスにも想像外の
事であった。テンションが上がり過ぎ、冷静さを欠いている今の桜が、そんな想定外の事態に対処できるであろうか。
「まずいな…先走り過ぎや…」
「うう…う…ケ、ケロちゃん…ですの?」
「おお!智世!気がついたんか!」
 事態の急激な展開を苦々しく思っていたケルベロスであったが、漸くまともな言葉を発する事が出来るようになった
智世に、ひとまずは安堵の声をあげる。とはいえ、まだ彼女の声は弱々しく、このまま一人残しておくことは
出来ないであろう。そんな智世は桜の姿が見えないことに、当然のように疑問の声を上げるのであった。
「さ、桜ちゃんは?」
「…桜は今、犯人を追跡しとる」
「ま、まさか…桜ちゃん一人で?」
「ああ。ほんまはワイも追い駆けたいところやけど…今の智世を一人で残しとくわけにいかんしな…」
「!!!」
 ケルベロスなりの気遣いの言葉であったのだろうが、それを聞いた智世の方は平静でいられなかった。今、桜が
単独で追っている存在…それは女の子にとって天敵とも言えるような存在なのである。先程まで散々嬲られ尽くした
智世は、その事を骨の髄まで理解させられている。
「だ、駄目です!桜ちゃん一人では!ぜ、絶対に駄目ですわ!」
「お、おい。どないしたんや、智世」
「あれは…女の子一人では…絶対に逃れられません…」
「何?一体、どういう事や、智世!」
「駄目ですわ…桜ちゃんといえども…女の子である限り…決して抗えません…」
「…一体何があったんや…」
 振動地獄の感覚を思い出してしまったのか、体を震わせながら告げる智世。そんな智世の姿を見たケルベロスは、
今から桜に追いつくことも出来よう筈がなく、彼女の無事を祈るしか出来ないのであった。
321前386:2005/07/21(木) 07:15:24 ID:tWfsKgVj
とりあえずここまで
肝心要のシーンを御期待の方はしばしお待ちを
さくらたんが電気あんまを炸裂させられるシーンは一応書き始めてますのでw
その役回りが誰かはもう確定済みですw
322名無しさん@ピンキー:2005/07/21(木) 16:51:47 ID:4QuXRbFw
久々にキタワー
+   +
  ∩_∩  +
 (0゚・(ェ)・) ドキドキ クマクマ
 (0゚つ旦O +
 と__)__) +
323名無しさん@ピンキー:2005/07/21(木) 19:05:29 ID:VdcbUD7F
                   /ヽ       /ヽ
                  /  ヽ      /  ヽ
                  /     ヽ__/     ヽ
   ┏┓  ┏━━┓     /               \   .┏━┓
 ┏┛┗┓┃┏┓┃    /       \     /   |   .┃  ┃
 ┗┓┏┛┃┗┛┃┏━|      >      < |━┓┃  ┃
 ┏┛┗┓┃┏┓┃┃  |.         (__人__)   |  ┃┃  ┃
 ┗┓┏┛┗┛┃┃┗━ヽ         \/   / ━┛┗━┛
   ┃┃      ┃┃   /               \   ┏━┓
   ┗┛      ┗┛  /         ̄ ̄ヽ / ̄  ヽ .┗━┛
               .ヽ_______/ \__/
324名無しさん@ピンキー:2005/07/21(木) 22:40:48 ID:C0EzsEcZ
>>323
そのAAいいなw
325名無しさん@ピンキー:2005/07/24(日) 03:36:09 ID:P4muJt9L
おお・・・・待ってました!
326名無しさん@ピンキー:2005/07/26(火) 09:34:46 ID:2S34I8N7
キタ━━━━━━ヽ(゜∀゜)ノ━━━━━━ッ!!
327名無しさん@ピンキー:2005/07/28(木) 22:15:06 ID:LAXXntBc
オレは知らん
328名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 16:50:30 ID:nU3SXeHZ
ho
329名無しさん@ピンキー:2005/08/01(月) 03:11:18 ID:mwBQVwIo
おおお。
330名無しさん@ピンキー:2005/08/01(月) 11:50:52 ID:1S5mR96o
ageといたぞ
331名無しさん@ピンキー:2005/08/03(水) 00:18:08 ID:Rvo+Bc83
アニメでは”Shuffle!”に萌え。
今後の展開次第では電気あんまSSを書いてみたい。
332名無しさん@ピンキー:2005/08/03(水) 01:08:26 ID:eei5Gitw
亜沙先輩萌え
333名無しさん@ピンキー:2005/08/03(水) 01:21:59 ID:Rvo+Bc83
亜沙先輩「ボクと電気あんまのかけあいっことか、してみる?」(ウィンク♪)
334名無しさん@ピンキー:2005/08/03(水) 06:36:11 ID:Kpka8LQG
Shuffle 見れない・・・orz
335名無しさん@ピンキー:2005/08/05(金) 11:08:00 ID:EopS3neK
>>333
.゚+.(・∀・)゚+.゚
336名無しさん@ピンキー:2005/08/05(金) 23:48:27 ID:GNP87kft
ひょっとして、需要があるのですか?>Shuffle!のあんま。
337名無しさん@ピンキー:2005/08/06(土) 00:19:14 ID:GVtvjWur
>>336
俺は読みたいよ。

ついでにオリジナルを投下してみる。

:永源朱夏
お嬢様
:永源白秋
朱夏の兄
:藤村未有
メイドさん

とか何とか。
338名無しさん@ピンキー:2005/08/06(土) 00:20:05 ID:GVtvjWur
/1.

父が亡くなって幾らか日が経つ。
ほとんど悲しみが湧かないのは忙殺されていたからではなかった。
自分にとって近しい存在でないのだから知らない人の死とさほど変わらない。
厄介なのは、格式の高い家を若い兄妹だけで維持していかなければならない、
ということくらいのもので。
「仁科、兄様の食事の用意はできて?」
流れるように扉を開け放つ。細かい動作にも自然と典雅さを纏っていた。
それが却って厨房では場違いな雰囲気を持ってしまうが気にも留めない。
「あー、朱夏お嬢様。あたしが持っていきますんで。
お嬢様はお部屋でごゆっくりなさってください」
勝手に入っていく朱夏を料理人が止めようとする。
本来なら厨房は当主であっても不可侵の領域なのだが、そのことを咎めているのではなく
単にお嬢様のお手を煩わせてはいけないという義務感からの行為だった。
しかし朱夏は育ちの良さを馬鹿にしたような口振りに反発して料理人から食器を取り上げた。
「その程度のこと、私にだって出来ますわ」
今まで使用人に任せきりにしていたからといって、
子供にもできることが自分にできないわけはない。
少しでも見栄えが良くなるようにと一所懸命にトレーに並べ、
首を傾げる料理人を尻目に厨房を出て行く。
339名無しさん@ピンキー:2005/08/06(土) 00:20:46 ID:GVtvjWur
兄は、父が存命だった頃に仕えていた使用人たちをほとんど解雇してしまった。
それは朱夏にとっても賛同したいことだった。
いくら名家であっても贅沢を続けていては没落してしまうし
何より朱夏は父が囲っていた妾たちに嫌悪感を持っていた。だから兄の采配に肯いた。
雑多なことを自分でこなさなければならないのは慣れなくて不便ではあるが、
こうして初めてのことを体験するのも驚きや発見があって面白い。
そういうわけで、使用人の代わりに朱夏が兄の昼食を運んでいる。
遺産や家督の処理に追われる兄の負担を少しでも軽くしようと躍起になっていた。
朱夏は兄を慕っている。自分勝手で意地悪な兄だが、
世間知らずな朱夏にとっては父以外に知っている数少ない男性だ。
一度は家を出ていったが、父が亡くなると急遽海外から舞い戻って
家のことをあらかた片付けてしまった。
ひとり家に遺されて親類への対処に困惑するばかりだった
朱夏の許へ、兄は颯爽と駆けつけてくれた。
妹よりずっと優秀で更に見目も流麗なのだから、憎からず想うのも無理はなかった。
340名無しさん@ピンキー:2005/08/06(土) 00:21:34 ID:GVtvjWur
控えめなノックに穏やかな声が返ってくる。大きな背中は昔に見た姿と重ならない。
兄はもう大人の男性なのだ、と、まだ大人になりきれない妹は双眸に憧憬を浮かべた。
「兄様、お疲れさまです。休憩中ですの?」
精一杯の優美さを振り撒く。しかし兄は一瞥したきり視線を手許の紙片に戻した。
「抽斗にあった書類に目を通していたところだ」
「昼食をお持ちしましたわ」
「悪いな」
「いえ、兄様のご苦労を思えば、このくらいのことは当然ですわ」
兄の眼は自分のほうを向いていないというのに、朱夏はとびきりの笑顔で応えた。
ともすれば冷たく見られがちな整った顔立ちを愛らしく綻ばせる様子は
大抵の男を骨抜きにできるだろう。とはいえそれも、見る者がいなければ意味がない。
「…跡を継ぐつもりはなかったんだが、まぁ仕方がない。好きにやらせてもらうさ」
素っ気ない態度に残念そうに項垂れ、それでも再び表情を整えるとスカートに手を添えた。
「お食事が済む頃にもう一度参ります」
使用人のように仕付けよく出来たかしら、と心の中で確かめながら礼をして踵を返す。
「朱夏」
去ろうとする朱夏の背後から兄の声。
「……? 何ですの?」
「待て。足下に蜘蛛がいる」
「きゃあっ!!」
はしたなく飛び退って胸に手を遣る。
先程まで自分がいたところを確かめるが、何もいない。
きっ、と兄を見遣ると勝ち誇ったように笑っている。
「騙されやすいのは純粋でいいことだ」
「っ…ごきげんようっ!」
使用人を真似た礼節も忘れたまま、大きな音を立ててドアを閉めた。
取り乱してしまったことへの羞恥で顔を紅くしている。
妹に対して意地悪をする兄の性格は子供の頃から直っていないらしい。
兄の前では特に淑やかでいるよう努めているのに、いつもからかわれてしまう。
せっかくの行儀よい立ち居振る舞いも水泡に帰し、溜め息を洩らして自分の部屋へ戻った。
341名無しさん@ピンキー:2005/08/06(土) 00:22:09 ID:GVtvjWur
「藤村」
夕刻、懶げに窓から外を眺めていた未有に声をかける。
苗字で呼んだのは仕事中であることを示す暗黙のルールだった。私事であれば名前で呼ぶ。
未有は数年前からこの家に仕えている使用人だが、齢は朱夏より少し低い。
幼くして保護者に棄てられたか売られたかしたところを父が連れてきたのだと聞いている。
「あ、お嬢様…すみません! お掃除の途中で…」
「別にいいわ。それほど汚れていないもの」
ほとんど人の通らない廊下がどこまでも続いている。
数十を超える部屋も全く使われていない。
「この館も静かになったわね」
先程まで未有が見ていた窓の外に眼を向ける。広大な庭と広大な西洋館。
以前は多くの使用人たちがいたが、いまは数えるほどもいなかった。
住み込みで働いていた者も行き先が決まり次第ここを離れるはずだ。
「はい、旦那さま個人にお仕えしていた方がほとんどでしたから…」
それは仕えていたのではなくて父の相手をしていたのだ、と未有は知っているのだろうか。
もしかしたら未有も…と考えて、慌てて頭を振る。
訊いても詮無いことだと、その疑念をすぐに霧散させた。
「けれど、あなたが残っているなら私には充分ね。大抵の事は自分で出来るもの」
自分で出来る、のあたりを心なしか強調して言った。
過保護に育てられてきたことへの劣等感からでもあった。
「あの…私も、お暇を出されるのだそうです」
「えっ!?」
控えめな声に聞き捨てならないものを感じて振り向く。
「ですから、ここを出て行かなければならないと、白秋さまに……」
「なんですって…? 聞いてないわ! あなたは私に仕えていたのではなくて?」
この家に引き取られたものを、歳が近いから話し相手になるようにと父が朱夏に宛がったのだ。
周りに親しい者のいなかった朱夏と、使用人たちの間で浮いていた未有は、
仕事外の空いた時間には一緒にいることが多かった。
だから二人は幼い頃から単なる職掌としてだけではない深い絆を持っている。
その未有まで辞めさせるとは、いったい兄は何を考えているのか。
「私も旦那さまに拾われた身ですから…」
聞き終える前に朱夏は部屋を飛び出していた。
342名無しさん@ピンキー:2005/08/06(土) 00:22:52 ID:GVtvjWur
「兄様。白秋兄様」
廊下を遽しく行き来していた兄を呼び止める。
「兄様、お待ちになって」
「どうした朱夏。血相を変えて」
兄が振り向く間に胸に両手を置いて息を整えた。お嬢様らしからぬ慌てようを反省する。
「藤村のことですけれど…」
「…? あぁ、あの小さな使用人か。今週付けで辞めてもらうことにしたが」
「どうしてですの?」
「父がいなくなった今、ここには俺と朱夏しかいないのだから必要ないだろう。
料理人と運転手だけで充分だ」
「藤村は、よく働いてくれていますわ。一人くらい残しても良いのではありません?」
未有には他に行くところもないことを知っている。
それに、支配と被支配の関係とはいえ心を許せる唯一の相手だった。
「いてもいいが、いなくてもいい。ならば切り捨てる」
「それでは、あんまりですわ…」
「今や永源家の権限は全て俺にある。俺は父と違って無駄に金を遣ったりしない。
もちろん余計な召し使いを置いてやる気もないし、女を囲う心算もない」
だから未有は要らない、と。
贅の限りを尽くす父親を朱夏はそれほど好いていなかったが、
兄もそう考えていたのだ。そのことには少し共感した。
しかし、未有は朱夏にとって必要だ。辞めさせられては困る。
343名無しさん@ピンキー:2005/08/06(土) 00:24:24 ID:GVtvjWur
「あの子には、身寄りがないんです」
「知っている。遠い親戚を当たってみるそうだ」
知っていながら意思を変えないと言う。
納得できずに憤りを感じるが、たとえ妹であろうと当主への僭越は許されない。
それでも涙を溜めて食い下がる。
「どうしてそんな意地悪をなさるんです…?」
「意地悪しているわけではない。俺のやりたいようにやっているだけだ」
合理的で余りに慈悲がなく、取り付く島もない。
この家を継ぐものとして当然の資質であることは朱夏にも理解できる。
兄は正しい。徹底的であることを標榜するならば自分のために大切なものも
切り捨てなければいけないのだ。
「使用人になど頼らなくても生活できると、言わなかったか?」
「言いました…けれど、藤村は……」
返す言葉もなくなって黙り込んだ。叱られた子供のように俯いて、兄の前から動けない。
昔はもっと、意地悪だったけど優しかったのに、と朱夏はぎゅっと悔しさを噛みしめる。
その様子を無表情で眺めていた兄は、思案してから妹の髪を撫でた。
子供の頃の面影を懐かしく感じながら、その思い出に返って気紛れを起こす。
344名無しさん@ピンキー:2005/08/06(土) 00:26:08 ID:GVtvjWur
「では朱夏、賭けをしようか」
「賭け、ですの…?」
「藤村をこの館に残したいんだろう? ならば一つ、こうしよう」
涙を拭って小首を傾げる。
未有を残してくれるという淡い期待に兄の眼をじっと見つめた。
「子供たちの遊戯に、電気あんまというのがある」
「……?」
「知らないのか」
「…私は、兄様のように自由にはさせていただいてませんもの」
その口調には少しの皮肉が込められている。
兄は子供の頃からよく父に連れ出されて色色なものを見て回っていたが、
箱入りに育てられた朱夏は館を出る機会も少なく、外の世界をほとんど知らない。
学園でも、永源家のご令嬢とあっては話しかけてくれる学友さえあまりいないのだ。
未有との会話と読書による知識が全てといえるくらい世間知らずだった。
「俺がいいと言うまで耐える。ただそれだけさ」
さも簡単そうに言うけれど、きっとそうではないのだろうと朱夏は感じた。
不敵に笑っている兄のことだから、思うよりずっと困難に違いない。
「藤村はどこにいる?」
「今は、客間を掃除していると思いますけれど…」
「では行こう」
とりあえず訳が解らないままでも兄に附いていくしかなかった。
345名無しさん@ピンキー:2005/08/06(土) 00:26:58 ID:GVtvjWur
兄はノックもせず無作法にドアを開けて入った。後に朱夏が続く。
未有は残された時間を惜しむように、一心にテーブルを拭いていた。
「白秋さま、と、お嬢様……」
「掃除は切り上げていいぞ」
「あ、いえ…でも、もう少しで終えますから」
「君に用がある」
二三瞬きして布巾を置く。これから辞めなければいけない使用人に何の用があるのだろうか。
兄が一通り説明すると、まず未有は朱夏の行動に驚いた。
自分のような役立たずのために働きかけてくださるなんて、と。
そして、これから行われることに一抹の不安を持った。
未有は前当主の計らいで学校へは通わせてもらっていた。
そのため、白秋の言う戯れがどういうものか知識として一応は知っている。
だから電気あんまなど知る由もない朱夏が心配でならなかった。
「そういうことだ」
「あ、はい…ですが…」
未有の言葉は聞き入れられない。
「朱夏、ここに座ってみろ」
「え、ええ。座るんですのね」
言われるままに床に腰をつけると、兄は朱夏の膝に手を置いて脚を大きく割り開いた。
「あっ…兄様、このような格好は…!」
「気にするな。こういう遊びなんだ」
承服しがたいものを感じながら、それでも抵抗することはなかった。
何をするのかさえ解っていなかったし、元より兄の言うとおりにする以外の選択肢はない。
346名無しさん@ピンキー:2005/08/06(土) 00:27:48 ID:GVtvjWur
「藤村は知っているだろう?」
「あの……はい…」
「ならば丁度いい」
そう言って朱夏の前に座らせる。
兄は一歩下がって腕を組み、壁に寄りかかって二人を見下ろした。
既に当主として場を支配する表情を持っている。未有は使用人の本能からか恐怖を感じた。
自分の主人は朱夏であって白秋ではない。
そう思っているのに、さらに上の立場があることを意識せずにいられない。
「足の裏を股間につけろ。…あぁ、スカートの上からで構わない」
「なっ…兄様!?」
驚いて頬を染めながら、落ち着かない様子で視線を泳がせる。
人前で脚を広げているだけでも充分なほど羞恥心を煽られているのに、
兄はそれ以上を求めている。いくら兄妹といっても無遠慮に過ぎる。
徹底的に清楚可憐であるよう躾けられた朱夏にとって余りに酷な辱めだった。
「直に触れるわけではなかろう。それとも、やめておくか?」
兄の声に弾かれてそちらを見つめる。挑発するように朱夏を嘲笑っていた。
止めるということは、未有を見捨てるということだろう。
それはどうしても、受け容れられない。深く息を吸って吐いて決意を固めた。
「…藤村、そのまま膝を伸ばしなさい」
上履きを脱いだ小さな足が、中心に宛がわれる。静かに触れると朱夏は唇を固く結んだ。
ロングスカートがずり上がって白く細い脹脛が見える。
うっすらと浮かぶ血管と柔らかく締まった筋肉がひどく艶かしい。
普段から露出の少ない服しか着たことのないお嬢様の脚を目の当たりにして、
未有は同性ながら顔を赤らめた。その白さに眼を奪われている自分に気づき我に返る。
一瞬でも主人に邪な視線を向けてしまったことを自戒した。
347名無しさん@ピンキー:2005/08/06(土) 00:28:31 ID:GVtvjWur
「次に、このまま足を振動させる」
「どう、なるんですの?」
朱夏にはそういった経験が全くないため想像も及ばない。
屈辱的ではあるけれど、それに耐えるだけで賭けは成立しないだろうと思う。
「やってみればわかるさ。何でも体験して知っておくほうがいい」
外の世界をよく知っている兄は無知な妹を軽く会釈った。
「あの…白秋さま…」
「従えと言っている」
未有が口を開いた途端に意見を封殺する。どうやら未有は兄を止めようとしたらしい。
だがそれも叶わず、爪先に力を入れて事を始めるしかなかった。
おそるおそる膝を震わせていく。お嬢様の大切なところを労わるような弱さで。
「……」
ふとももに手を添えて朱夏は眉を顰めた。躰の底に湧き起こる想いに戸惑っている。
未有の足が敏感な部分に掠る度に小さく息を洩らす。
その振動が拙い所為もあって、まだそれは快感と呼べるものではなく
触れている部分が少し熱を持つくらいの微小なものだった。
「どうだ? なかなか悪くないだろう」
「…仰有っていることが、よく解りませんわ」
くすぐられているような淡い感覚と灼けるような羞恥心。
それがどうして「悪くない」のか、朱夏には解らない。
348名無しさん@ピンキー:2005/08/06(土) 00:29:15 ID:GVtvjWur
「まだ耐えるか」
「ええ、この程度の辱め、耐えて見せます」
強気な妹にやれやれと苦笑したがすぐに不敵な表情へと戻る。
「藤村、もう少し強くしてやれ」
「ですが、白秋さま…」
加減していたことを看破されてうろたえる未有。
「今すぐにここを出て行きたいのか?」
「…藤村、構わないから兄様の仰有ることをお聞きなさいな」
「はい…」
朱夏の声に応えて未有は少しだけ足に力を入れた。
「それでいい。ゲームはスリルがないと面白くないからな」
内腿から脚の付け根にまで震えが行き渡る。
そしてその中心に、震えの源が強く押し当てられている。
「あっ…な、なんですの…? これ…」
一瞬、初めての感覚に戸惑って朱夏は腰を浮かせた。
逃げようとするが足首を掴まれていて動けない。
未有の右足に手を添えたところで、抵抗してはいけないと自分に言い聞かせて留まる。
「ん……んっ…!」
喉の奥から自然と声が洩れた。
朱夏は無知ではあるが愚昧ではなく、自分の躰がどうなっているのか察することは出来ていた。
知りたくない感情を無理矢理に知らされている。
そのことに対する不安と嫌悪、それと同時に未知への好奇心が心の中で燻っていた。
このまま刺戟を受け続けたいとも思ってしまっていた。
くすぐったさを心地好いと感じているのだと気づく。
それが気持ちよさに変わるのに時間はかからなかった。
349名無しさん@ピンキー:2005/08/06(土) 00:30:04 ID:GVtvjWur
「ぃ、いやっ……」
「どうした朱夏。もう止めておくか」
慌てて首を左右に振る。腰に届く滑らかな髪が躍った。
快感を素直に受け取ることへの怯えを隠そうとする。
「つらそうだな」
興味深そうに兄は朱夏の顔を覗き込んだ。
朱夏がどういう感覚に襲われているのかを知っていて、応答を面白がっている。
「くっ、このくらい…何ともありません」
気丈に言い切ってみせた。
ここで音を上げれば、未有はこの館を出なければならなくなる。
だから絶対に止めるわけにはいかない。
そして、慕っている兄に失望されるのが厭だった。
恋をしているという自覚はなくとも憧れは昔から懐いていた。嫌われたくないのだ。
とはいえ、初めて経験する浮揚感に躰が次第に順応していくと、
朱夏は何度も負けを宣言してしまいそうになっていた。
こんな風になるなんて知らなかった、と燃え上がる熱情に驚き
圧倒的な淫欲に逆らえないという諦めに支配されそうになる。
「はぁっ……あ、んんっ…」
殆ど運動をしたことのない朱夏には珍しいくらい汗をかいていた。
水滴が首筋を伝って胸元に落ちる。その水分を吸ってブラウスが薄く湿っていく。
350名無しさん@ピンキー:2005/08/06(土) 00:30:48 ID:GVtvjWur
「兄様…まだ…終わりませんの…?」
「あと半刻ほどか」
それまで我慢すれば…。朱夏は希望に気を持ち直した。
しかし逆に未有は絶望する。始めてからかなりの時間が経過しているのに、と。
「未有、きっと……」
「お嬢様っ…」
名前で呼ばれたことに過敏に反応する。もはやお嬢様にそんな余裕はないのだろう。
「だ、大丈夫よ……んっ…んっ…」
朱夏の言葉に首を振る。白秋には初めから止める気などないと察していた。
もう自分のことはどうでもいいから屈してほしいと思った。
それでも健気に耐える朱夏を見ると、言い出せなかった。使用人という立場もあって、
ただ命令されるままに足を動かし続けるだけで止めるのは決して許されない。
「あ…うっ……未有…そこっ……」
それどころか、自分が主人に快感を与えているという事実に興奮している節さえあった。
未有は幼いとはいえ性的なことを少しは知っている。
そこを刺戟することによって、本人の意思はどうあれ朱夏の躰は悦んでくれている。
そのことを正直に嬉しいとも思い、まるで奉仕しているかのように錯覚していた。
だから、本来の目的に反することであろうと未有はお嬢様の局部を足で叮嚀に愛撫し、
その淫欲を高めようと一心に感じる点を探り当てる。
351名無しさん@ピンキー:2005/08/06(土) 00:31:34 ID:GVtvjWur
「ぅぁっ!?」
股間に当たる角度が変わって、びくんっと跳ねた。
快感の裏に密かにあった尿意が明らかに大きくなっていく。
それは焦りを強めるだけでなく、快感と連動して朱夏を責める要因ともなった。
「兄…様っ……! 私…あ、あぁっ……」
慌てて兄のほうに振り向く。こともなげな冷ややかな表情。
「どうした?」
ここで終わっては面白くない、と兄は故意に知らぬ振りを決め込んだ。
「っ…あっ……ん! な、なんでも、ありません…」
俯いて首を振った。あと少しで賭けに勝てるのだからと気をしっかり保つ。
絶え間ない刺戟に躰を弛緩させてしまいそうになり下腹部に力を入れる。
と同時に未有の爪先が朱夏のいちばん弱い部分である突起に当たって、
これまでになく激しい電流に襲われた。一瞬だけ、腰から下の力が完全に抜ける。
「はぁんっ!!」
思わず自分の洩らしたはしたない声に赤面する。
必死に我慢したがおそらく少し零れ出してしまった。朱夏は感触でそれを知った。
恥ずかしい失敗に泣きそうになる。
未有に知られるのは仕方ないとしても兄にだけは気づかれないようにと祈った。
それでも与えられ続ける快楽に長い黒髪を振り乱して悶える。
352名無しさん@ピンキー:2005/08/06(土) 00:32:15 ID:GVtvjWur
「あっあっ……そんなっ…!」
抑え込んだはずの波が止め処なく押し寄せて朱夏の思考を麻痺させる。
このままでは全て溢れてしまう。けれど、そうして解放してしまいたい。
「お嬢様……」
「未有っ…! ぃ、や…あっ……あぁっ!」
朱夏は恍惚とした眼で未有を見た。それは謝っているようにも見えた。
もう耐えられない、と、言葉にならないが未有には伝わった。
「はい、お嬢様…」
視線を交わらせて朱夏の限界が近いことを察し、
白秋との賭けを諦めたうえで、主人を最後まで導こうと足の振動を速める。
「ああん! だ、だめっ……くぅっ!」
既にロングスカートの前あたりもぐっしょり濡れていた。
足をつけているのだから気づかないはずはない。
先程からそれを感じている未有も共に下着を濡らしている。
深い絆で結ばれるように情を同じくしている。
353名無しさん@ピンキー:2005/08/06(土) 00:33:01 ID:GVtvjWur
「はぁっ! あんっ…未有……もうっ……!」
朱夏の声に応えて敏感なところだけを執拗に刺戟した。
主従さえ忘れて、むしろ立場を逆転させたように、
ただ目の前の少女を絶頂させるために足を動かす。
もはや朱夏は朦朧としたまま未有の行為に身を任せきっていた。
「っ…ふああっ…! んっ、んっ…」
お嬢様、気持ちいいですか…。心の中で語りかける。
とどめとばかりに、多少乱暴に突き上げた。
「はっ…い、いやぁ……兄様っ…ああっ!? ん〜〜〜〜〜っっ!!」
「お嬢様ぁっ!!」
思わず未有も叫んでしまう。朱夏の官能は頂に達していた。
ぞくぞくと奥底から恐ろしい勢いで駆け上る快楽に綺麗な顔を歪める。
強く引き絞るように躰を捩り、スカートの上から下腹部を押さえてぎゅっと固く眼を閉じた。
朱夏の意思に関わらず勝手に腰が激しく痙攣する。その反動で下半身を脱力させた。
必死に押し留めていたものが堰を切って流れ出し、水を吸わない床に広がっていく。
そうして未有の足まで伝って、白いタイツは仄かに黄色く染まっていった。
354名無しさん@ピンキー:2005/08/06(土) 00:33:57 ID:GVtvjWur
「み、ゆ……許して……」
「止めてやれ」
言われるまでもなく振動を止める。すべて済んでしまったのは明白だった。
朱夏は顔を覆って、自ら溢れさせた小水に服を汚して泣いている。
「……。残念だったな」
降ってくるような優しい声にも慰めの色はない。
未有を守れなかったこと、兄に失望されただろうこと、人前で粗相をしたことが
頭の中で混ざり合って、突き放された朱夏はすすり泣くことしかできなかった。
快感に身を許してしまった自分を後悔しても、もう遅い。
「藤村、面倒を見てやれ」
満足そうに微笑して遠ざかっていく兄の足音を聞きながら、
背中に添えられた掌の温かさに、余計に悲しくなって涙が溢れる。
洋服と床を汚したまま動けずにいる朱夏の悔しさは未有の小さな胸にまで沁みていった。
355名無しさん@ピンキー:2005/08/06(土) 00:35:22 ID:GVtvjWur
ここまで投下。
続くかもしれない。
356名無しさん@ピンキー:2005/08/06(土) 01:24:32 ID:EaSnEoWP
>>355
詳しい感想は後日書くけど、
GOOOOOOOD JOB!!
てゆうか、凄すぎ・・・。
メッチャ萌えたさ(^ー^)

こんないいもの貰ったら、お礼にShuffle!のSSを提供しなくては・・・。
どうみても355氏ほど上手くは出来ないけど、頑張るから何日か待ってね。
357名無しさん@ピンキー:2005/08/06(土) 10:56:06 ID:izn2amfF
はぁ〜GJ…

ネタは考えれてもSSに出来ない。
アンマ秘密結社「DAKARA(電気【D】アンマ【A】で快楽【K】を与えて【A】○○(考え中)【R】協会(アソシエイション)【A】)」
と戦う少年に巻き込まれて、否応無しに戦いに巻き込まれてく話とか…。

358名無しさん@ピンキー:2005/08/06(土) 15:09:26 ID:wEjOSdHb
・・・素晴らしいです
今までの作品群とは毛色の全く違う筆致ですが、真性お嬢様があんまされちゃうのも良いものですね
とにかく乙&GJです
続きがあるなら期待しております
359名無しさん@ピンキー:2005/08/06(土) 20:58:57 ID:tpNj7UIt
>>355
GJ
>>356
ネーブルキタ―――( ゜∀゜)―――!!!
>>357
それだけでGJ
360名無しさん@ピンキー:2005/08/07(日) 17:52:12 ID:z/9wB3nZ
>>355
今更だけどGJ!
361名無しさん@ピンキー:2005/08/10(水) 04:08:08 ID:mR06qR9h
hosyu
362名無しさん@ピンキー:2005/08/11(木) 21:53:51 ID:yqkhvr4z
保守
363名無しさん@ピンキー:2005/08/13(土) 01:31:08 ID:8fMwb4gZ
保守&>>355GJ
364Anmania ◆./LcRlV/u6 :2005/08/15(月) 00:09:43 ID:gwKLCTo9
こんばんは〜。お久しぶりです。2ヶ月ぶりぐらい?
暫く別の所で遊んでましたw。

約束の?「Shuffle!」そこそこ出来たのでもうすぐ投下します。
365Shuffle! ◆ve1CraWg1Y :2005/08/15(月) 01:15:29 ID:gwKLCTo9
「稟君、帰ろ〜♪」
放課後、稟と楓が帰り支度をしていると、シアが元気に声を掛けてきた。後ろには
ネリネもいる。小首を傾げて微笑んでいる姿が可愛い。

「ん……。ああ、そうだな」
「樹君と麻弓ちゃんはどこに行ったのでしょう?」
楓があたりを見回す。
「さっき紅女史に捕まってさ……麻弓はその証人だかなんだかって。またなんか
やらかしたんだろ」
稟が溜め息をつく。
「いつになるかわからんやつらを待っててもしょうがないし、帰るか」
「そうですね……」
楓は麻弓に悪い気もしたが、稟の言う通りでもあるので同意した。
「うん、帰ろ〜。ほら、雨も上がったよ」
シアが窓の外を指差す。
「わぁ〜、綺麗な虹!」
ネリネが感動したように手を合わせた。

「もうすぐ夏ですね」
楓が稟を見て微笑む。
「そうだな、今年の夏休み、どこに行こうか? ……あ」
「稟君、どうかしましたか?」
「いや、なんでも……」
適当に誤魔化す稟。夕映えに微笑む楓にドキッとしたとはみんなの前では言いにくいだろう。
「お待たせ〜! 私も帰るよ」
丁度、麻弓が飛び込んできてくれて助かった、と稟はホッとする。
「樹はどうした?」
「こってり搾られてるよ。なんか手を出した新入生が教頭の姪っ子とかで、なっちゃん
のほうが厳重注意されたらしくてさぁ〜、カンカンに怒ってるみたい」
「紅女史も災難だな……」
呆れたように言うと稟は楓に差し出された鞄を手に取り、席を立った。


         *         *          *


366Shuffle! ◆ve1CraWg1Y :2005/08/15(月) 01:17:38 ID:gwKLCTo9
「ん〜〜、夕焼けが綺麗っス!」
シアがご機嫌で縁石の上を歩く。平均台の選手の様に軽いステップを踏みながら。
彼女はこの時期の天気が大好きなのだ。降ったり止んだり、めぐるましく変わる
空がエキサイティングらしい。

「シアちゃん、雨上がりだから気をつけてね」
ネリネが心配そうに言う。確かに彼女の運動神経を物差しにするとシアの行為は
危険に映るだろう。
「だ〜いじょうぶだって、こんなに低いんだもん……そうだ」
縁石では物足りなくなったのか、それより高いガードレールにピョンと飛び乗った。
「フフ……ここでも大丈夫だよ」
「し、シアちゃん?」
ネリネがオロオロする。ガードレールは細く丸い棒で出来ていて縁石より更に危険
であった。それに高さもある。ネリネからすると見ているほうがハラハラする。

「シア、そろそろ気をつけないと」
黙ってみていた稟だが、流石に危険を察したか、シアに注意を促す。
「大丈夫だって、稟君……あっ!?」
「シアさん!?」
ガードレールでバランスを崩したシアを見て、楓が顔を覆う。
「……っと、とと! エヘヘ、平気っス♪」
シアはうまくバランスを取って立て直した。悪戯っぽく舌を出して笑う。

が……。

その時、一台のトラックが一行の横を走り抜けていった。一迅の風が吹く。
「きゃっ!」
高い場所にいたシアのスカートがめくれる。青と白の縞パンが稟の目に飛び込んだ。
「や、やだ! ……はれ!?」
「シアちゃん!」
シアがスカートを押さえようとした瞬間、ずるっ、と濡れたガードレールに足が
滑った。運の悪い事に右足は右側へ、左足は左側へ滑り落ち、そして……。

367Shuffle! ◆ve1CraWg1Y :2005/08/15(月) 01:18:24 ID:gwKLCTo9


ご〜〜〜〜〜ん…………☆!!

「☆◆%〇#……$●▽★……!!」
声なき悲鳴をあげ、ガードレールに跨った状態のシア。勿論、股間を強打していた。
「し……シア……」
どうしていいか分からない表情で稟が声を掛ける。シアは直径5cmぐらいの丸い
ガードレールに跨ったまま震えている。両手は前でガードレールを掴んでいるが、
そこから降りる行動が出来ない。
「くぅう〜〜〜…………うっく☆」
じ〜〜〜〜んと痺れる股間がガードレールに食い込み、辛そうなシア。額からは
嫌な汗が流れ、痛みを我慢して顔が紅潮している。それに気づいた麻弓がネリネを
促し、シアをガードレールから降ろした。打った場所が場所だけに、稟に手伝わせる
のは気が引けた。

「し……シアさん、大丈夫ですか?」
楓がシアを抱きとめ、介抱する。
「う〜〜〜〜☆ モロに打ったっス……」
楓に支えられながら股間を押さえて内股で跳ねるシア。跳ねたところでジンジンと
痺れる股間の痛みは楽にはならないが、少しでも気を紛らわさないと辛い。
楓は少しでもシアが楽になるように背中をさすってやる。女の子がここを打った時の
痛さは人間でも神族でも魔族でも同じ。楓にもその気持ちが分かり、同情する。

「大事な所だから手当てしないと……でも、ここじゃあね……」
麻弓が周囲を見回す。シアを休ませるような場所はなさそうだった。
「ここまで来たら家が一番近いかもな……。シア、歩けるか?」
「ん……。ちょ、ちょっと辛いかも……ハハ」
稟に恥かしいところを見られたこともあり、何とか笑いでごまかそうとするシアだが、
その努力は余計に悲壮感を煽るばかりであった。

「よ……よし!」
コホンと咳払いすると稟がシアを抱き上げた。お姫様だっこだ。
「り……稟君!?」
シアは急所を打った痛みも一瞬忘れ、ドギマギする。
「ちょっと急いでシアん家に行こう。おばさん達がいれば何とかなるだろ?」
「そ、そうだね、行こう、楓、リンちゃん」
「「は、はい!」」
麻弓の声に楓とネリネも同意し、5人は急ぎ足でシアの家に移動した。

(稟君にお姫様抱っこされてる……)
シアは稟に身をぴっとりと寄せる。股間を打ったが凄く得した気分になる。
その姿を見る楓やネリネの心中がどうかは本人達以外に知る由もなかった。
368Shuffle! ◆ve1CraWg1Y :2005/08/15(月) 01:19:18 ID:gwKLCTo9


         *         *          *


「シア〜〜! どうした、怪我でもしたのか〜〜!? ……ん?」
シュワワワワ……BOMB!!
「ぐはぁああああああああ〜〜〜!!!」

玄関に入ると真っ先に駆け寄ってくる神王をネリネが申し訳なさそうに魔法で
ふっとばし(一応、事前にシアの許可は取ってあった。と言うか、そう指示さ
れたw)、一行は奥の和室に入って、シアを布団に寝かせた。

「大げさだよ、こんな……」
稟のお姫様抱っこから降ろされて残念そうなシアが照れながら言う。
「だぁめ、大事な所を打ったんだからちゃんと見ないと」
麻弓がシアを寝かせる。
「み……見るって……?」
一同の視線が稟に集中する。稟はその意味に気づき、
「お、おばさん達を呼んで来るよ」
言いながらそそくさと障子を閉めて出て行った。

「神王様……ちょっと可哀想じゃない? シアちゃんの事心配してるのに」
麻弓がシアの服を脱がせながら言う。
「いいんです、今は。……後でフォローしておくから……って。あ、あの〜?」
シアが返事をしながら戸惑っている。制服を脱がされ、更に……。
「そうですね、それがいいと思います」
楓もシアの下着を脱がせる。シアはブラとショーツ、ニーソックスだけの
姿にされた。

「あの〜〜、ど、どうするのかな?」
シアが不安そうに二人を見る。ネリネがぽつんと残されたようにシアの前に座って
いたが、
「リンちゃん、シアちゃんのぱんつ脱がせて」
麻弓が冷静に指示する。シアは慌てた。
「ちょ、ちょっと待って、リンちゃん! 麻弓ちゃん、もう大丈夫だよぉ〜!」
「だぁめ。ちゃんと見なきゃいけないし、それに治療もしなきゃ……リンちゃん、
治癒魔法は使える?」
「あ……あんまり得意ではありません」
ネリネが申し訳無さそうに言う。
369Shuffle! ◆ve1CraWg1Y :2005/08/15(月) 01:20:32 ID:gwKLCTo9
「まあ、魔族だもんね。魔力が高くても破壊系のほうが得意だろうし」
「す、すみません……」
普段の事を思い出したのか、ネリネが恐縮する。
「おばさん達ならどなたかが治癒魔法を使えるのではないでしょうか?」
楓の言葉に麻弓も頷いた。
「多分ね。だから土見君が早く呼んで来てくれたらいいんだけど……あ」

その時、障子が開いて稟の顔が見えた。
「おばさん達、出かけてるみたいだな。誰もいないし……あっ!!」
稟が氷の様に瞬時に固まった。

タイミング悪く――丁度ネリネがシアのぱんつの横紐を解いた所だった。
紐で結ぶタイプのぱんつが紐を解かれると当然ぱらりとその持ち主から
外れてしまう。そして、ネリネは横で紐を解いていたのだから、稟と
シアの女の子の大事なところに対して障壁物は皆無で……。

「きゃあああああ〜〜!!!!」
シアの悲鳴が上がると、稟を凍らせていた魔法は一瞬にして解けた。
「ぷ、プリムラの様子を見てくる!!」
テキトーな言い訳を放ちながら稟はその場を逃げた。
残された女の子たちは顔を見合わせた。


         *         *          *


370Shuffle! ◆ve1CraWg1Y :2005/08/15(月) 01:22:17 ID:gwKLCTo9
「わぁああああん!! わぁああああああ〜〜ん!!!」
下半身裸、と言うよりブラとニーソックスだけの姿のシアが楓に抱きついて
泣き続けている。楓が苦笑いでシアを慰めるように抱き、麻弓とネリネは
困った表情で顔を見合わせた。

「私……私もうお嫁に行けないっス……! わぁああああああ〜〜ん!!」
「もう泣かないでよ、シアちゃん。ちょっとした事故なんだから……」
「何が事故だよ! よりによって稟君に見られるなんて……わああああん!!」
麻弓の慰めも逆効果でシアは更に泣き続けていたが、

「麻弓ちゃんのせいだよ〜〜!! この〜〜!!!」
「きゃああ!? な、何するの!」
いきなりシアが麻弓に飛び掛ると麻弓の制服を引き剥がそうとする。
「シアちゃん、やめてよ! 制服が破れるよぉ!」
「知らないよ! そのまま緑葉君の前に行けばいいッス!」
「な、なんであいつが関係あるのよ!?」

ズダン! バタン! ドタドタ……!

そのまま麻弓とシアのキャットファイトが続く。和室だし、布団も敷いてあるから
怪我はしないだろうけど……と残された楓とネリネは止める事も出来ず、二人が
乱闘で怪我しない様に邪魔なものをそっと除けている。
そのうち……。

ビリリッ……!!

「あ〜〜〜!!!」
叫んだのは麻弓だった。見ると彼女の制服が袈裟懸けに破れている。乱闘時に
シアが掴んだ状態で麻弓が引き離したため、勢いあまって破れたらしい。
「ど、どおしてくれるのよ!? 帰れないじゃない!!」
「べ〜〜だ! ザマミロッス!」
シアが挑発する。お尻丸出しの状態で。
「この〜〜! もう怒った!!」
「ひゃあ!?」
麻弓がシアに飛び掛り、そのまま掴んで布団に投げ飛ばした。布団に仰向けに
ひっくり返るシアの足元に麻弓は素早く移動する。
371Shuffle! ◆ve1CraWg1Y :2005/08/15(月) 01:23:43 ID:gwKLCTo9
「いたたた……お尻打ったぁ〜〜……はにゃ!?」
シアが気がつくと、自分の両足が麻弓の両脇にがっちり固められていた。
そして、麻弓の右足はシアのニーソックスの脚を割り、股間に踵を宛がっていた。
「あ……あれは」
「なんですの、楓さん」
二人の様子を見ながら楓がビクンと反応したのをネリネが不思議そうに見る。
「あの技は、そのう……」
楓が恥かしそうにもじもじする。気のせいか少し内股になり、手も股間を守り
たそうな仕草。

「フフン……楓だったら分かるよね? シアちゃん、これはね、人間界の女の子の
必殺技、『電気あんま』って言うの。聞いたことある?」
「でんきあんま……? な、なんですかそれは?」
麻弓の雰囲気にシアが不安そうに聞く。只でさえさっき痛めた無防備な股間に
麻弓が足を乗せているのだ。不安にならないはずがない。
「ま、まさか……このまま蹴っ飛ばす気じゃ……?」
戦いの場において急所攻撃は必須と言える技であった。戦いに躊躇いのない魔族の
ハーフである麻弓が使わないとも限らない。急激な不安に襲われるシアだが、
「そんなことするわけないじゃない、友達に対して」
にまっと麻弓が笑う。だが、シアの不安は消えなかった。麻弓は急所攻撃を否定
したが、ならば、友達に使っても良い技で来ると言うのか?それに『でんきあんま』を
知る楓がさっきから表情を変えない。麻弓の悪い笑顔と合わせ考えると、自分は何か
とんでもない事をされるのでは? とシアは思う。

「そんなに不安がらないでよ、シアちゃん」
早くも勝ち誇った笑みを浮かべ、麻弓がシアを見つめる。
「この技はね、女の子だけに使われる必殺技なの。用途は色々あるよ。例えば、
お仕置きとか、イジメとか……それに、愛撫にも」
「あ……愛撫!?」
「そうだよ、愛撫♪ シアちゃんの心がけ次第ではどうにでもなるんだけど、
どうする?」
「どうするって……?」
「私の制服を破いた事を謝ったら許してあげる。勿論、帰りの洋服も貸してね」
「な……!」
麻弓の強気な態度にシアはムッとする。元はと言えば原因は嫌がるシアを押さえ
つけぱんつまで脱がさせた麻弓に原因がある、とシアは思っている。
それに神族の姫として魔族のハーフに屈服するのは内心不愉快だ。
372Shuffle! ◆ve1CraWg1Y :2005/08/15(月) 01:25:32 ID:gwKLCTo9
「フン! だ。麻弓ちゃんに謝ったりなんかしないよ〜〜だ!」
べ〜〜! っと小さく舌を出すシア。麻弓のこめかみにピシッ!と何かが弾ける。
「そう……。ならば仕方が無いよね。人間の女の子の超必殺技、とくと味わいなさい!」
そう言うと麻弓はゆっくりと踵をグリグリと左右に捻った。
「な……なに!? ひゃあう!?」
シアが氷水でも掛けられたかのような悲鳴を上げる。麻弓の靴下が捩れ、シアの
陰裂を刺激し、性器を圧迫する。ぐりぐりぐりぐり……。

「ひゃ……! はは……! な、なにこれ……キャハハハ! や、やめて!
麻弓ちゃん!!」
シアがくすぐったいように笑いながら体を捩る。内股で懸命に麻弓の足を除けようと
するがうまく行かない。その理由は……。
「ニーソックスは電気あんまでは不利ですね」
誰ともなしに楓が呟く。
「うまく外せてもソックスは滑りやすいですから、あっという間にまた割り込まれます」
同じくニーソックスのネリネはそれを聞き、思わず足をもじもじさせる。

「でも、楓さん。その『でんきあんま』って、くすぐったい技なのでしょうか?」
「いいえ」
ネリネの質問を楓は言下に否定した。その目はシアの様子を食い入るように見つめている。
「くすぐったいのは最初のうちだけです。それは感じやすい所に急に刺激を与えられ
るからなんですけど……考えてみて下さい。女の子の一番感じやすい所をずっとあんな
風に刺激されていたらくすぐったいだけで済むでしょうか?」
「それは……」
楓の真剣な表情にネリネも想像してみた。自分の大事な所を時間掛けてグリグリと
執拗に刺激されたら、おそらく……。
「へ、変な気分になってしまうのでは?」
ネリネの答えにコクリと楓が頷いた。そして、シアを指差す。
「あ……」
ネリネが見たシアは……。

「う……うん……」
先程とシアの様子が変わっていった。頬は紅潮し、何かに耐えるのに必死になっている。
体をもじもじさせ、耐え切れなくなったように手はシーツを掴んで離さない。
自慢の長い髪が乱れ、白い布団に広がる姿は見るものをドキッとさせる。
勿論、仕掛けている麻弓もだった。シアの乱れ姿にドキドキし、電気あんましている
右足に力が入りがちになる。その度にシアの体は切なげに揺れるのだ。
373Shuffle! ◆ve1CraWg1Y :2005/08/15(月) 01:26:35 ID:gwKLCTo9
「フフフ……こんなに感じてるんだから、さっき打った所も大丈夫みたいだよ」
麻弓が舌なめずりせんばかりに妖しげな表情に変わる。
「でも、もう少し確かめておこうかな? さっき喧嘩売られたし……」
「だ、だめ……麻弓ちゃん、許して……」
体の内面に疼く何かを燃え上がらせられたシアは涙ぐみながら麻弓に許しを請う。
「ダメよ。あんな絶対不利の状況で啖呵切ったんだもん。その報いは受けなさい」
「だって……これが、こんなにだなんて知らなかった……あああ!!」

ブルブルブル……と小刻みなアンマを続けられ、感じてしまうシア。
その様子を楓とネリネもじっと見つめていたが、
「これが電気あんまの恐ろしさなのです。分かりますか、ネリネさん」
楓の言葉にネリネは黙って頷いた。
女の子の大事なところからこみ上げてくるものが全身に広がりながらも内圧の高まりを
抑制されるジレンマ――。それでいて、これを途中でやめられるとそれこそ地獄だろう、
とネリネも思う。
「あとは、する人がイかせてくれるのを願うだけなのですね」
今度は楓が頷いた。大げさに言えば生殺与奪の権利を握られたようなものだと思って
よいだろう。それに実行者自身はいつイかせても、或いは残酷にいつやめても何の
問題もないのだ。

「お願い……麻弓ちゃん。謝るから……謝るから……もう許して……」
シアは泣き声になっていた。流石に麻弓もやりすぎたかと思い、シアに対し優しく
話しかけた。
「私こそゴメンね。土見君に恥ずかしい所見せちゃったり……でも分かって。あれは
ワザとじゃなく事故だったの。シアちゃんが大事な所を打って本当に心配だったんだ
んだよ」
「うん……うん……」
シアは切なさに泣いていた。哀願するような瞳で麻弓を見る。
「大丈夫だよ、シアちゃん。ちゃんとイかせてあげる♪」
麻弓はそこから電気あんまのペースをあげた。足の動きを大きくし、クリトリスを
擦る時間を長くする。女の子の一番感じる所を激しく刺激され、大きく仰け反るシア。

「ああ……もう、だめ……麻弓ちゃん、いっちゃうよぉ〜!!」
「いっちゃいなさい、シアちゃん。大丈夫……大丈夫だから……!」
「うん……! うん……! あああああああああ〜〜〜〜!!!!」

シアの脳裏がホワイトアウトし、急激な失墜が訪れた――。
374Shuffle! ◆ve1CraWg1Y :2005/08/15(月) 01:27:16 ID:gwKLCTo9


         *         *          *


「……で、土見君と神王様は?」
「二人ともネリネちゃんの家にいるみたいです。私たちも着替えて、そろそろ呼んで
来ましょうか?」
「いいよ、まだ。もう少し女の子だけの時間を楽しみましょ……ね、シアちゃん」
「え……う、うん♪」
あれから結局、シアだけが裸なのは不公平、と言うことで麻弓も脱ぎ、楓もネリネも
裸にさせられた。その状態でシアの大事な所の様子を見たが、赤くなってはいたが、
どうやら大丈夫だった。まあ、電気あんまにあれだけ感じるのなら大丈夫だろうが。

そのまま電気あんまパーティに雪崩れ込まなかったのは不幸中の幸いであった。
なにぶん、今回は急だし、男たちを放り出したままだし……。

「次は計画的に時間をとってやってみようかな……」
「……え?」
「そ、それは……」
「なぁに、楓とネリネちゃんは反対?」
「そ、そういうわけではないですけど……」
「…………」
ネリネは恥かしげに俯いてしまった。

「シアちゃんはどう?」
麻弓が肩を抱いているシアに問いかける。
「私は……やるっス!」
シアがニッコリ微笑む。
「麻弓ちゃんに仕返ししないと……それにリンちゃんも『初体験』してもらわないとね」
「わ、私ですか……?」
「だって、私だけ済ませたんじゃ不公平でしょ? 友達なのに」
「そ、そんな事言われても……」
恥かしそうにきゅっと足を閉じるネリネ。それを見て麻弓は次のターゲットを彼女に
する事を決めた。尤も、次回も麻弓が責めに回れる保証はないが。

「フフ……。じゃあ、計画は練っておくね。楓、あなたも人事じゃないからね?」
「わ、私も……!? う〜〜〜」
なんだかんだと楽しげに語らう女の子たちだった。
この後、彼女達の間に一大電気あんまブームが訪れる予兆の出来事だった。

(つづく……かもしんない)
375Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/08/15(月) 01:31:25 ID:gwKLCTo9
投下終了〜ッス。

アニメ見て萌えたものの、結構電気あんましにくいストーリーなので
ちょっと構想に手間取りましたが、まあまあ、なんとかなったかな、と。

亜沙先輩リクがあったのに関わらず、違うシチュでスマソ(´・ω・`)。
いいシチュが思いつけば先輩方にもご登場いただこうかと。
376名無しさん@ピンキー:2005/08/15(月) 04:40:22 ID:0kbaRxhH
乙彼
377名無しさん@ピンキー:2005/08/15(月) 06:33:10 ID:IeCb0e5n
Shuffleキターーーーーー!!!!
苛められちゃうシアも良かったですが、端で解説を加えるネリネ&楓が
味があってよかったです
続編も期待していますー
378Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/08/15(月) 23:32:37 ID:gwKLCTo9
人いねぇ……orz。

と言いつつ、レス貰うと嬉しいッス。

>>376
ども。

>>377
う、脇までチェックしてくださるとは、書いた甲斐があったッス。
続編は……需要があるなら、ってトコです。
379名無しさん@ピンキー:2005/08/16(火) 03:59:01 ID:hEZYe2cy
需要は絶対ある!
俺が必ず読むし。
380名無しさん@ピンキー:2005/08/16(火) 14:07:58 ID:wt2/RJo/
俺も楽しませてもらったうちの一人。

ガードレールのシチュから入るというのは
結構すんなり読めて好きだった。
というかそこがやたらと気に入ってしまった俺は
このスレからすると邪道かもしれない。
なんか女の子が注意されても危ない事止めないで
足滑らせて股打つってのがなんか滑稽でぐっときた。

いつかリクでもしたいもんだ。
381名無しさん@ピンキー:2005/08/16(火) 15:01:16 ID:fhVEHcw0
続編激しくキボン








本当にお願いします。
382名無しさん@ピンキー:2005/08/16(火) 15:34:33 ID:zSbCdfc7
383名無しさん@ピンキー:2005/08/16(火) 15:43:50 ID:VmJoKND1
>>382
注意
384名無しさん@ピンキー:2005/08/16(火) 17:12:01 ID:ZWWWNCQz
http://blogs.yahoo.co.jp/suzuka00002000/8917114.html


おいおい怖いよ

でもいかwせたいなぁ
女kの子
電気あんまでいかしてやりたい
気絶させたい
385名無しさん@ピンキー:2005/08/16(火) 17:40:03 ID:VzZGMAvi
386Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/08/17(水) 00:01:19 ID:ARYp5RLK
あ、人がたくさんいた(゚∀゚)。
なんか怪しげなURLいっぱい貼ってあるけど、踏んで大丈夫なんスか?

>>379,381
頑張ってみるです。唐突な展開になるかもしれないけど。

>>380
私も好きッス(^^ゞ>股打ちシチュ。
もう1人2人そんな目に遭って貰おうかな?w



あ〜、夏ですねぇ。
夏と言えば水着の季節ですね〜。
ネリネはやっぱスク水なんスかね?
漫画版のアクセサリーつきの水着姿可愛かったっす。

みたいな感じで>次。
387381:2005/08/17(水) 00:54:32 ID:WCTNBbJU
>>386
漏れも股打ちシチュは大好きです。是非がんがって下さい。
388Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/08/17(水) 16:32:39 ID:9BpR2q1J
>387
がんがりました。うpします〜。
389Shuffle! ◆ve1CraWg1Y :2005/08/17(水) 16:34:53 ID:9BpR2q1J
「ま〜ゆ〜み〜ちゃん!」
「わわっ!?」
茂みに潜んでシャッターチャンスを狙ってた麻弓の背後から明るく大きな呼び声が
聞こえる。
「な、なんだ!? 」
「あ、あそこに人が……きゃあ!!」
麻弓がターゲットにしていたカップルはそそくさとその場を足早に去る。
「し、しまったぁ〜〜!! 折角のスクープが……シアちゃん、邪魔しないでよ!」
獲物を逃がした麻弓はちょっと立腹した様子で声の主の方を見る。
声の主は神族のプリンセス、リシアンサス(シア)だった。麻弓の様子に構わず、
ニコニコと微笑んでいる。その無邪気な様子に溜め息をつく麻弓。

「……で、何なの。こんな所まで」
「エヘヘ……♪ この前の仕返し、いつさせてくれるの?」
ワクワクと目を輝かせて麻弓を見つめるシア。
「この前のって……『あれ』の事?」
「そう! あ・れ♪ 楽しみにしてるんだからね」
「楽しみって……仕返しが?」
「うん! 麻弓ちゃんのアソコ、可愛がってあげたいの♪」
「ちょ、ちょっと……誰がいるかも分からないのに声に出して言わないでよ」
慌ててキョロキョロ周囲を確認する麻弓。シアはニコニコ微笑んだままだ。
麻弓はシアを引き寄せ、耳元に口を当てる。
「そんなにしたいの?……電気あんま」
「うん! やりたいッス!」
「だ、だから、大きな声を出さないでってば!」
麻弓が慌ててシアの口を塞ぐ。モゴモゴとまだ何か言いたそうなシア。

「そうね……。ねぇ、シアちゃん達って今度海に行くんだよね?」
口をふさがれたシアがコクコクと頷く。
「シアちゃん家とリンちゃん家と土見家か……いいなぁ。私も行きたいな〜」
「いいよ、麻弓ちゃんも。緑葉君も誘おっか?」
麻弓の手を外し、シアが言う。
「だ、だから何であいつが関係あるのよ! ……いいの、本当に?」
「勿論っス! 麻弓ちゃん、友達だもん」
「ありがと〜、シアちゃん! じゃあ、その時にしない? この前の続き……
水着とか浴衣姿で電気あんま、なんてどうかな?」
麻弓が悪戯っぽく言う。

「本当!? じゃあ、水着姿の麻弓ちゃんに仕返し出来るんだね?」
爛々と瞳が輝くシアに麻弓は少し気圧され気味になる。
「う……。ま、まあそうだけど……」
「やったぁ〜! 頑張るッス!」
「え、えっと……お手柔らかにね。その時に、シアちゃんにも一つ協力して欲しいん
だけど……」
「なに? 何でもやるよ♪ どんな事?」
「フフフ……リン(ネリネ)ちゃんや楓を無理なく虐める方法を考えたの。あの二人は
なかなか電気あんまに乗り気になってくれないもんね」
ニヤリとオッドアイが煌く麻弓。

「それって、どういう方法?」
ごくり……とシアは唾を飲み込みながら身を乗り出す。
「それはね……」
麻弓はシアの耳元で何かを囁いた。シアの顔が段々驚きの表情に変わる。
「ええ〜〜!? 稟君との……デートけ……」
「しぃ〜〜!! 声が大きいったら!」
またしても麻弓はシアの口を塞ぐ。シアはモゴモゴ言いながら頷いた。
(シアちゃんを抱き込めばこの計画も成功したも同然ね……。フフフ、前から虐めて
みたかったんだ〜、リンちゃんは♪)
麻弓はネリネのほっそりとしながらボリュームのある胸を思い出し、瞳を煌かせた。
390Shuffle! ◆ve1CraWg1Y :2005/08/17(水) 16:35:57 ID:9BpR2q1J


         *         *          *


そして当日――。

「やっほ〜〜!!!」
ペンションのプールにざぶん!と飛び込むのは稟たちの先輩、時雨亜沙。
……亜沙先輩?

「まぁ♪ ステキですわ。燦燦と輝く太陽の下、女の子達は開放的な気分で殿方の
お誘いを受け、二人は人気のない洞窟で……」
「妄想にはまってないであんたも入りなさい!」
「はい……? きゃ、きゃああ!!」

ザブン! 太陽の下で妄想にはまるカレハの足を掴んで亜沙がプールに放り込んだ。
楽しそうにじゃれあう先輩達の様子を麻弓とシアはプールサイドで見守っていた。

「……なんか、随分大所帯ね」
「だって、お父さん達がウキウキして大声で話すんだもん。断れないし……」
「まあ、亜沙先輩達はいいとして……なんでこの人までいるのかな?」
「私がどうかしたか?」
二人の傍らにはベンチでのんびりとくつろぐ黒ビキニを着た紅薔薇撫子の姿が。

「どうしてなっちゃんがここに……?」
「子供達だけで遠出は危険だろう?」
「子供達だけでって……神王様と魔王様もいるのに」
「『あれ』達が保護者になるというのか……?」

丘陵上にあるペンションから下を望むと、ビーチで楽しそうに追いかけっこを
している神王と魔王の姿が。

(まー坊、待ちやがれ〜〜♪)
(アハハ、追いつけるかい? 神ちゃん♪)

「……まぁね」
呆れ顔で同意する麻弓。
「お恥かしい……」
シアが本気で恥かしそうに俯く。

「それに危険人物も混ざってるようだしな。つっちーも災難な事だ」
「緑葉君達、ずっとナンパしてるモンね。なっちゃんはそっちの方を監視して
なくていいの?」
麻弓が追求すると、
「……いいんだ。私はもう疲れた」
フッ……と太陽が眩しそうに額に手をかざす。

(結局、なッちゃんは何のために来たのかな?)
(……さあ?)
韜晦する撫子を見ながら、ひそひそ声で首を傾げる二人。
麻弓としては撫子がここにいるのは『計画』上、ちょっと問題があるのだが……。
(まあ、なるようになるかな。いざとなればなっちゃんも巻き込めば……)
「あ、リンちゃん達だ!」
シアが手を振る。水着に着替えて現れたのは楓とネリネ、そしてプリムラだった。
391Shuffle! ◆ve1CraWg1Y :2005/08/17(水) 16:37:13 ID:9BpR2q1J
「これで全員揃ったね……しかし、リンちゃん、その格好……」
「え……? あ、はい。お父様にこれを着なさいって言われたんですけど……」
ネリネが着ていたのはスクール水着だった。気のせいかサイズが小さく見える。
と言うか、胸の部分がやたらと……。

「「ごくん……」」
思わず唾を飲み込む貧乳シスターズ(=無論、麻弓&シア)。
「私、まだ終わってないもん……」
「私だって終わってないわよ! ……多分。……元へ。り、リンちゃん、その
水着、キツくない?」
「え……ええ、少し。胸の辺りが特に……」
頬を染めてモジモジするネリネ。その姿にその場の全員が注目してしまう。
「ん……このあたりが……こうすれば……」
これ見よがしに?(と貧乳シスターズには見えたw)胸を揺らせながら水着を
直すネリネ。この段階で彼女達のネリネへの電気あんまポイントが+1された事は
言うまでもない。

「…………」
ネリネの様子を見て黙って自分の水着の胸元を開けて覗き込むプリムラ。
楓が苦笑いしながら止める。その彼女もネリネの姿態には何かしら思うところが
あるようで、スク水に悪戦苦闘している彼女をじっと見つめていた。


         *         *          *


「さて……女の子達は全員揃ったし、邪魔な男どもは海の方に行ったし……
そろそろ始めますか」
貧乳をスポーツタイプの虹色ビキニに包んだ麻弓がにんまりとその場にいる
面子の顔を見回す。
「始めるって、なにを?」
キョトンと顔を見合わせるグリーンの紐で結ぶタイプのビキニの亜沙と背中が
大きく開いた黄色のワンピースのカレハ。白ビキニ姿の楓とブルーのタンクトップ
ビキニのプリムラも何事かと麻弓を見る。

「シアちゃん、リンちゃん、結界を張って」
「「はぁい」」
白ベースでオレンジのストライプが入った配色の紐ビキニ姿のシアとキツ目の
スクール水着姿のネリネが呪文を唱えると、気の流れの様な煌きがプール一帯に
広がった。それらはあたりをドーム状に形を作ると淡雪の様に消え去った。

「な、なんだこれは?」
転寝から目が覚めた撫子が不思議がる。
「フフン……。結界を張ったのです。これで暫くの間、誰もこのプール近辺には
近づけません。神王様と魔王様様には魔力に反応する地雷が予めこの周囲に敷いて
あります」
麻弓が得意げに言う。実際は彼らに対抗する魔力兵器?を作ったのはプリンセス二人
なのだが。

「敷いてあります……って。一体何の目的でこんな事を?」
「それはですねぇ……これです! じゃ〜〜ん!!」
麻弓が大きく横断幕を広げる。そこには、

『第一回土見稟君とのデート権争奪水上プロレス大会!』

と書かれてあった。

392Shuffle! ◆ve1CraWg1Y :2005/08/17(水) 16:38:09 ID:9BpR2q1J
「「「「「「「…………」」」」」」」
唖然として得意気な麻弓を見つめる一同。水上プロレス大会? このプールで?
そういえば、プールサイドに大きな人工芝が引いてあったような……。一同は
そちらの方に目を向ける。

「そう、ここにいるメンバー全員であの人工芝の上でプロレス大会を行いま〜す。
勝った人には土見君とのデート権が進呈されます!」
「で、で、デート権……!? それはそのう……稟君は承知してるんですか?」
楓が聞く。稟の気持ちも大事だと思う彼女はそこも確認しておきたかった。
「ううん、全然。土見君にはまだ何も言ってないし」
「そ、それじゃあ勝っても無意味になる可能性が……」
「無意味になる……かな?」
ずるそうにオッドアイを瞬かせる麻弓。
「例えば、楓が土見君とデートしたい為にがんばってプロレス大会に勝って権利を
得たって言ったら、土見君、断るかな? 私は断らないと思うな〜♪」
「う……」
確かにそう言えば稟は断らないだろう。だが、楓には勝手に優勝商品にされる稟に
申し訳ない気持ちもやっぱり残る。しかし……。
「まあ、いらないなら楓は参加しなければいいだけの事だし……」
「そ、そんな! ……参加します! 勿論!」
結局、目の前の餌に釣られてしまったw。

「それ、ボクも参加していいんだよね!?」
亜沙が手を上げて聞く。麻弓は頷いた。
「亜沙先輩も参加と……カレハ先輩は?」
「まあ、私が稟さんと……。そんな……どうしましょう♪」
何を想像したのか、嬉しそうに真っ赤になって頬を押さえるカレハ。
「カレハ先輩も参加と……」
「ねぇねぇ、麻弓ちゃんは土見君の所を緑葉君に変更して参加するの?」
「そんな変更しません!」
亜沙の悪戯っぽい質問に本気になって怒る麻弓。
「ふ〜〜ん……じゃあ、麻弓ちゃんが優勝したら、稟ちゃんでいいんだね?
後で確認するよ?」
「う……」
亜沙のにんまりした目に少したじろいだが、
「わ……私は後で決めます」
恥かしそうに誤魔化しにならない誤魔化しをする麻弓。
その様子を見て亜沙だけでなく、シアとネリネ、楓たちも忍び笑いする。

「ぷ、プリンセス達も参加ね? 土見ラバーズが参加しなきゃ意味がない
もんね……うん? どうしたの、リムちゃん?」
「私も……参加する」
「「「「「「え?」」」」」」
既に参加表明した全員が驚く。
「で、でも……リムちゃんじゃまだお姉さん達には勝てないんじゃないかなぁ?」
麻弓が宥めようとするが、
「魔法……使う」
プリムラは引き下がらない。
「「絶対にダメです」」
プリンセス達が止める。プリムラが暴走したらプールどころか当たり一帯が
消し飛ぶ。ネリネも同様だが、今回は沸点の低くなる対象が近くにいないので、
大丈夫だろうか。
393Shuffle! ◆ve1CraWg1Y :2005/08/17(水) 16:38:54 ID:9BpR2q1J
「えっと……。魔法はその……相手を直接傷つけたりするのは禁止ね。補助魔法や
治癒魔法はOKだけど……」
「そ、それずるいです! 麻弓さんが有利じゃないですか」
珍しくネリネが抗議する。
「へへ、バレタか♪ 力をコントロール出来ればリンちゃんも使っていいよ」
「う……そんな」
それが出来れば苦労はしない。ネリネは不満そうに麻弓を見る。
「ねぇねぇ、じゃあ、椅子は!?」
ワクワクした声でシアが聞く。
「限度を考えてね……大きい方のデッキチェアは禁止」
「う……あっちの方が強いのにぃ〜」
「あんなもので殴られたら神王様以外は生き残れません!」
麻弓としては5秒以内の反則を認めてもいいとは思ってるが、即死に繋がるのは
勘弁して欲しい。

ああだ、こうだ、とルールに対するディスカッションが繰り広げられていたが、
ここで、今まで一言も発しなかったあの人が立ち上がった。

「ちょっと待て!」
「はい? なっちゃんも参加するの?」
「違う! さっきから黙って聞いてれば、つっちーとのデート権を賭けて水着で
プロレスだと!? こんな人の多い往来で破廉恥な……」
「人、いませんよ。結界が張ってありますから、見ることすら出来ません」
「なに……?」
そう言えば、あれだけいた人が自分達を除いて誰もいなくなっている。プールは
風に押されてちゃぷちゃぷと小さな波を立てるだけ、周囲から聞こえるのも蝉の声と
風に揺らされる木々の葉が擦れる音だけ……。

「勿論、準備万端ですよ。私たちだって見られたら恥かしいですから」
「準備万端って……それに、恥かしい?」
「だって……」
クスッと麻弓が小さく笑う。撫子にはオッドアイが妖しく煌いた気がした。
「エッチ攻撃ありのプロレスをするんだもん……電気あんま攻撃とか、ね♪」
「な……」
撫子だけでなく先輩達も驚いた。麻弓はそういうプロレスのつもりだったのだ。

「ば、馬鹿! そんなのを私が許すと……」
「なっちゃんはそう言うと思いました……それっ!!」
「なに……!? あっ!!」
麻弓が予め仕込んでいた省略呪文を唱えるとプールサイドにあったロープが撫子の
体に巻きつき、締め上げた。たちまち身動きが取れなくなる撫子。
「補助魔法は得意なんですよ、私」
懸命にもがく撫子を見ながらにんまりする麻弓。
「こ、こら……! 離せ! いたた、胸に食い込む!!」
「む……。それは私に対するあてつけ?」
「違うわ! 早く解きなさい! さもないと……」
「なんですか?」
「当然、後で酷いよ!」
「そうですか……。仕方ないなぁ。シアちゃん、リンちゃん♪」
「「は……はい」」
「な、なに……? うわっ!?」
上半身のロープの締め付けが強まったかと思うと、撫子は物凄い力で空中に持ち上げられた。
そのまま監視台の支えの横棒の上まで持ってこられる。大きな魔力の必要な物体移動には
プリンセス二人の力を使う。RPGの勇者ばりのマネージメント能力を見せる麻弓。
394Shuffle! ◆ve1CraWg1Y :2005/08/17(水) 16:40:28 ID:9BpR2q1J
「な、何をする?」
「なっちゃんにはそこで見ててもらいます。ね、カレハ先輩?」
「まぁ! 昼日中から胸をロープで縛られ、鉄棒を木馬代わりにだなんて……
なんと倒錯的で美しい光景なんでしょう……ああ」
胸を自分で締め付け、まるで自分がされているように身悶えするカレハ。
「なじみすぎだよ、カレハ……」
呆れたようにカレハを見る亜沙。

(けど……あの子、なかなかやるじゃない)
亜沙はそっと麻弓を盗み見る。彼女のおかげで自分向きの面白い展開になりそうだと
内心ほくそえむ。
「じゃあ、ゆっくり降ろしてね、シアちゃん、リンちゃん」
「は、はい……」
その時、一迅の風がネリネの鼻をくすぐった。これがあの悲劇を生もうとは……。

「なっちゃん、そこ、足がつかないから……どうなるか、わかる?」
「な……!」
どうなると言われても、なる現象は一つだ。撫子は細く丸い鉄棒に足がつかない状態で
跨がされ、ビキニの股間に自分の全体重がかかり、激しく食い込む。それ以外にない。

「やめなさい、麻弓! でないと……」
「あとで酷い、ですか? さっき聞きましたよ、それ」
撫子が真っ赤に怒り、クスクスと麻弓が笑っている時、唐突に悲劇が起こった――。

「……クシュン!」
ネリネがくしゃみをする。
「あ……!」
魔法への集中が途切れ、シアと二人で支えている撫子の浮遊状態のバランスが崩れる。
「とっと……り、リンちゃん!!」
「は……はい!!」
「う、うわっ!?」
シア一人では支えきれず、ネリネの立て直しも間に合わない。撫子の体はそのまま
自由落下の法則どおり……。

ご〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん☆………………

やたらと余韻の長い激突音が響き、その場にいた全員が顔面蒼白になった。撫子の体は
ものの見事に鉄棒上に落下していた。勿論、跨った状態で。

「…………」
撫子は白目を剥いて泡を吹いていた。クタッ……とロープで支えられ、失神している。
シアは先日の自分の体験を思い出し、紐ビキニの自分の股間を思わず押さえ、内股に
なってしまった。だが、撫子の落下した(させられた)高さはあの時の2倍近くは
あっただろう。気絶して当然かも、とシアは思う。

あたりはシーン、と静まり返ったが、
「ま、まぁ、これでなっちゃんも大人しくなったし、予定通り始めましょうか?」
麻弓が何事もなかった振りをして言う。だが、それがあまりにも想定外であった事は
本人が全身でかいている冷や汗と上ずった口調が証明していた。

とりあえずカレハが治癒魔法で手当てをする。流石の彼女も撫子の様子に得意の
妄想は出ないようだ。珍しく黙って真面目に治療している。それでも撫子は当分
目を覚まさないだろうが。

「あれは大変だったっス……」
シアが思わず実体験を韜晦していると、
(本当ね――)
「ん……? あっ!」
(私だって同じ体験をするんだから気をつけてよね、全く――)
シアの意識が急に遠くなり、視界がホワイトアウトした。
395Shuffle! ◆ve1CraWg1Y :2005/08/17(水) 16:41:17 ID:9BpR2q1J
「どうしたの、シアちゃん?」
ネリネが俯いたシアに聞く。
「……何でもないわ」
「……シアちゃん?」
面を上げたシアの表情がいつもと少し違うような? ネリネはそう思いながら
シアの横顔を見ていた。


         *         *          *


「ふ〜ん、じゃあ、エッチ攻撃は何でもありなんだね?」
亜沙が麻弓に確認する。結局撫子はカレハが治癒魔法でダメージを軽減した後、
木馬責め状態で鉄棒の上に置かれていた。失神から覚めて復讐されるのが怖いからだ。
だが、この状態のほうがかえって恨みが深くなるような気もするが……。

「ええ、何でも……。脱がすのは勿論、おっぱいを揉もうとお尻をいじろうとアソコを
電気あんましようと」
にんまりと悪戯っぽく麻弓が微笑む。だが、亜沙は動じる様子も無かった。
「それはそれで面白いんだけどね〜」
「ムッ……。何か不満があります?」
「折角『みんなが欲しがる商品』を賭けたプロレスなんだから、もう少しスリルが
欲しいかな、なんて♪」
亜沙が嘯くように言う。稟の事を『商品』と言われて楓が他人に悟られないようにムッと
したのを亜沙は見逃していない。
「例えば?」
「シアちゃんの得意な凶器攻撃はありなんだよね?」
椅子の事を言ってるのだろう。さっきの議論で小さな折りたたみ椅子は許可している。
「だったら、もう一つの反則もOKにしようよ」
「もう一つの反則?」
「そ。 急所攻撃♪」
「きゅ……」
ざわっ……と麻弓以外の女の子達もざわめいた。急所攻撃――つまり股間を攻撃する
のもOKにしようと亜沙は言うのだ。ざわつく女の子たちを面白そうに眺める亜沙。

「電気あんまOKなんだから、これも大丈夫だよね?」
「で、電気あんまとは違いますよ。……さっき、なっちゃんの事、見たでしょ?」
「うん。だからこそ面白いかな、って。すっごいスリルがあるよ、きっと♪」
そこにいた女の子は思わず股間に手を触れた。先輩達とプリムラ以外、先日のシアの
事故を目撃していた。そして今日の撫子の事故?はここにいる全員が見ている。
スリルがありすぎるような気もするけど……と麻弓が考えてると、

「いいわ。それでやりましょう」
シアが亜沙の提案に同意した。
「シア……ちゃん?」
ネリネと麻弓が顔を見合わせる。股間強打の体験を味わったのは他ならない、この
シアではないか。だが、シアは髪をかきあげ、平然としている。
(ん……? 何か雰囲気が変わったかな、この子?)
亜沙はシアを検分するように見た。それに気づいたのか、シアも亜沙をチラリと
見たが、すぐに視線を逸らせる。
396Shuffle! ◆ve1CraWg1Y :2005/08/17(水) 16:42:02 ID:9BpR2q1J
現在二人が急所攻撃ありに同意。しかし、次の同意者は意外な所から出た。
「私も……それでいいです」
「楓さん!?」
ネリネが驚いた声を上げる。あの大人しい楓が? と麻弓も思ったが、提案者の亜沙は
軽く微笑んでいた。彼女には楓が同意するであろう目算があったようだ。

(これで……少しはこちらの手が増えます)
内心で楓は思う。プロレスの場合、楓の武器はその抜群の運動神経だった。しかし、
同じく運動神経の良いシアには飛び道具の椅子攻撃があり、他のみんなにはそれぞれ
魔法のオプションがある。その事をあわせ考えると、純粋な人間の楓には何かしらの
上積みが欲しかった。反則技でも使えるならば、使う。稟君のデート権はやっぱり
他の子にはあげられない――。

「これで3人が同意、ね……。他の人はどうかな?」
麻弓が面子を見回す。
「まあ! 急所攻撃だなんて、恥かしいですわ。……でも、私……もしそんな事を
されたらどんなに苦しむのでしょう……?。私が大事な所を押さえて痛さと恥かしさに
悶えているのを亜沙ちゃんや楓さんが意地悪な顔で見下ろしているなんて……なんて
屈辱的で惨めな光景……ああ、考えただけで背筋がゾクゾクと……♪」
「カレハもOKみたいだよ、麻弓ちゃん。これで4人。他の人が全員反対でも多数決で
可決されると思うけど?」
亜沙が無邪気そうに微笑みかける。麻弓は軽く吐息をつき、同意した。

ルールをまとめると――。

・プールエリア一帯を使ったバトルロイヤル戦。勝ち残りが一人になったら終了。
・基本はプロレスルール。ただし、エッチ攻撃・急所攻撃・凶器攻撃(凶器限定)・
 魔法攻撃(破壊系大魔法は不可)あり。合体技勿論可。
・電気あんま推奨(スレ違い防止の為)

と案外シンプルなルールに落ち着いた。過激ではあるが。

「これでいいね、みんな? 他に異議がなかったら始めるよ〜。
名づけて『シャッフル・バトルロイヤル』開幕〜〜! 稟君のデート権が懸かってる
けど正々堂々と闘おうね!」
「「「「「「おー!」」」」」
麻弓の音頭に全員が唱和した。燦燦と輝く太陽と涼やかな風、気持ちの良いプール。
絶好の格闘日和であった――(そうか?)。


(プロローグ・終わり)

397Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/08/17(水) 16:47:49 ID:9BpR2q1J
うp終了〜。

またしても長いプロローグに。
タイトルは『シャッフル・バトルロイヤル』ですかね。
勝手にバトルロイヤルにしていいかどうかはともかくw。

このゲームはキャラごとに背景が結構深いので、全員一括であんましようかとw。

今回は電気あんまシーン無くてすまんす(´・ω・`)。
本番では「まずは、電気あんま」からw。
398名無しさん@ピンキー:2005/08/18(木) 03:36:53 ID:nL3HWDu7
激しくGJ。続編に期待。
399名無しさん@ピンキー:2005/08/18(木) 13:34:28 ID:9Ouk/YhD
期待です!
400名無しさん@ピンキー:2005/08/18(木) 13:37:47 ID:vz4Bp6gc
400
401名無しさん@ピンキー:2005/08/18(木) 23:45:24 ID:ELFETZKY
GJ祭りだ〜い!
402名無しさん@ピンキー:2005/08/19(金) 01:00:06 ID:RjQhwA2D
スレ違い防止のためワロスwww
403401:2005/08/19(金) 20:53:34 ID:1uNO5bAd
今更気づいたが俺のID神って棚
404Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/08/21(日) 00:21:59 ID:h6PYjrGz
>>398,399,401

続き、もう少ししたらうpします。

>>402

電気あんまにせずに本スレうpとかも考えたのですが、やはり、これでないとw


最近、前386様が来ないなぁ〜。元気してますか?
405Shuffle! ◆ve1CraWg1Y :2005/08/21(日) 01:02:48 ID:h6PYjrGz


(バトルロイヤル編・開始〜!)


一同は人工芝のマットの上に乗った。10m四方ぐらいはあるだろうか。
一応、プロレスのリング並みにはある。人工芝の下にも厚めのスポンジマットレスが
引いてあり、倒れても怪我をすることは無いだろう。ただし、ロープは当然無いので、
コンクリート部に放り投げるのは禁止だ。無論、プールに放り込むのはOKだが。
特徴としては、プールサイドにある水に濡れた人工芝と言うことで足の踏ん張りが
利かずに滑りやすい事と、一旦滑ると摩擦係数が0に近いのでそのまま場外(或いは
プール)へ直行してしまう事か。

「さて、まずは誰から狙おうかな〜〜?」
亜沙がキョロキョロと獲物を探すが……みんな何故か、動きが鈍い。
良く見ると股間近辺に手をやり、足をそわそわと内股にしたり、元に戻したり……。
「どうしたの、みんな? 変にもじもじして……」
亜沙がきょとんとして聞くと、
「だって……あんなルール聞いたら……」
「ねぇ……」
楓と麻弓が顔を見合す。さらに視線は下に行く。
「もしかして、ボクが言った『急所攻撃』を警戒してるの?」
亜沙の問いに下級生達は頬を染めて俯く。
「でも、お互いに引け腰じゃ試合になりませんわ」
カレハが珍しく真っ当な事を言う。
「それはそうですけど……」
ネリネも不安そうだ。プリムラはこんな際でもあまり表情を変えない。

「だったら、最初は電気あんまから始めるのはどう?」
突然シアが提案したのでみんながそちらを向く。
「シアちゃん……?」
ネリネが何か言いたそうにする。
シアはなにかやたらと落ち着いていた。股間打ちは既に経験しているからか? 
と言うより、ついさっきまでとは別人の様に大人びた感じだ。

「シアちゃん、最初は電気あんまからって……どうするの?」
亜沙もシアの変化に気づきながら、それには触れず、問う。
「そうね……。例えば……」
シアはにやっと一同を見渡す。
「じゃんけんで勝負して、勝った人4人が負けた人3人に電気あんまされてる状態で
始めるの。負けた子は勿論不利だけど、それはそれで面白いんじゃない?」
「ふぅん……」
亜沙は少し考える。確かに面白そうだ。勝負運も左右するギャンブル的な面白さも
あり、このアイデアは亜沙は気に入った。

「私、賛成。じゃんけんなら負けないよ!」
麻弓が手を上げる。確かに彼女はそういう勝負勘が必要なゲームは強そうなイメージだ。
「う……私は……」
「う〜〜ん……」
悩んでいるのはネリネと楓だった。二人ともじゃんけんには余り自信はない。
そもそも、じゃんけんは運が左右するが、幸運とは基本的に神の祝福である。
その対極にあるネリネが運に恵まれるとも考えにくい。
楓については勝負勘が全く無かった。そもそも彼女はいつも自分から一歩引いてしまう
ので、普段でもじゃんけん勝負の段階で自ら負け組に入ってしまう子なのだ。
406Shuffle! ◆ve1CraWg1Y :2005/08/21(日) 01:06:39 ID:fXukt0nZ


だが、時の運とは異なもの。

「いい? いくよ〜! じゃ〜んけ〜ん……」
「「「「「「「ぽん!」」」」」」」
「げっ!?」
「やっぱり……負けちゃった」
「よし、おっけ〜!」
「まぁ、まぁ、まぁ〜! どうしましょう!?」
「……当然ね」
「か……勝ち……ですよね?」
「……勝ち……」

『ぐー』を出したのがシア・プリムラ・ネリネ・亜沙の4人、そして『ちょき』を
出したのが楓・シア・カレハ。じゃんけんに弱いネリネが勝ち、自信を持っていた
麻弓が負け組となった。シアや楓は順当だが神の祝福がありそうなカレハは負けている。

「う〜〜……残念。しょうがないか……。じゃあ、誰が誰に電気あんまするの?」
麻弓が残念そうに周囲に問いかけると、
「あたしは楓にするわ」
シアが即座に言った。一同がちょっと驚く。いきなりの指名の上、『あたし』
『楓』などいつものシアと違う口調に、首を傾げたり顔を見合わせたりしている。
だが、それほど気に留めることでもなかったし、反対する理由もないので、彼女の
希望を認めることにする。

シアはじっと楓の顔をじっと見つめていた。
「な、なんですか?」
「…………」
楓の問いに返事もせず、視線はゆっくりと下がり、楓の白ビキニのなだらかな丘の辺り、
三角地帯でぴたっと止まった。
「し、シアさん……?」
露骨に自分の大事な所を見つめられて楓が足をもじもじさせる。これから電気あんま
されるのは自分……。その相手であるシアのねちっこい視線に身の晒していると、
なんとも言いようのない不安に襲われる。

「じゃあ、私は……リンちゃんにされたいな♪」
麻弓がにんまりとネリネを見る。なんと逆指名だ。
「わ、私ですか……? でも……」
逆指名されたネリネが困惑するが、これも断る理由が特にない。
「分かりました。私のお相手は麻弓さんで……」
「いいの? フフフ……可愛がってね♪」
麻弓の悪戯っぽい視線に、ネリネは逆にオロオロしてしまう。

「じゃあボク達がカレハを二人掛りで責めるんだね?」
楽しそうに亜沙がプリムラを抱く。プリムラは無表情のままだ。
「ま……まぁ……どうしましょう……」
さっきまでの妄想と違い、本当に顔を赤らめて恥かしそうな仕草のカレハ。
いきなり自分がエッチな技で責められるのが現実味を帯びてきて、戸惑っているか。
しかも攻め手は親友の亜沙と年下のプリムラなのだ。

「リムちゃん、電気あんまのやり方、じっくりと教えてあげるからね♪」
「…………」
コクリと頷くプリムラ。その視線は既にカレハを捉えて離さなかった。幼女?に
無表情に見つめられ、カレハは取り乱したりはしないものの、少しずつ変化が見える。
亜沙はそれを見逃さなかった。

「じゃあ、みんな位置について。電気あんまバトルロイヤル、開始〜!」
やられる側の麻弓に替わって亜沙が元気良く開始宣言した。
407Shuffle! ◆ve1CraWg1Y :2005/08/21(日) 01:09:04 ID:fXukt0nZ


         *         *          *


「楓、覚悟はいい? ……なんてね♪」
「…………」
シアの言い分に何か険を感じてしまう楓。今まではそんな事はなかった。
シアとは趣味も合うし、彼女の明るい性格は稟だけでなく、楓も元気にして
くれていた。その性格が明らかに変わっている様に楓には見える。180度違う
と言っても良い。皮肉な笑みがその印象を更に強くする。

「シアさんは……そんな笑い方をしません」
「そう……? でも、私はシアよ。どこからどう見てもそうに見えない?」
クスクスと忍び笑いするシア。確かにどこからどう見てもシアだ。それは間違いない。
「では……どうして私はあなたに違和感を感じるのでしょう?」
挑戦的とも言える視線で楓はシアを見る。
「さぁね……。それより、早く足を広げてよ。電気あんまされるの、そんなに怖い?」
「…………」
それ以上は何も言わず、楓はシアと向かい合わせに座り、両足を広げた。股間に
足を割り入れられた時、一瞬、不安そうな表情を見せたが、すぐに気を持ち直したかの
ようにポーカーフェイスを装う。

だが、シアはその様子を見逃さなかった。
「強がってても、やっぱり不安なのね……女の子の急所だもん、仕方ないけどね」
「目敏いんですね」
「そうよ、あたしは意地悪な女だもん。シアはこんな事言わないんだっけ?」
「……早く始めたらどうですか? ……はぅ!」
「言われなくてもね……クスクス」
何の前触れも無しでシアは楓に電気あんまを開始した。焦らせておくと見せかけて
いきなりする。シアはこんなに意地悪だっただろうか?

「ああああああ〜〜!!! だ、だめです……はぁん!」
「そう、その調子。リムちゃん上手いじゃない♪」
楓たちの隣ではカレハがプリムラに電気あんまされている。亜沙はカレハの上半身を
責めていた。形の良い乳房をモミモミと揉み解す。
「そう……。もう少し上を責めて見て……そうそう! 上手だよ。そこがクリトリス。
女の子の一番感じるところなの。ホラ、カレハの反応を見て!」
「はぁあああ〜〜ん!! だ……だめです。リムちゃん、それは許して……あああ!!」
いつもの妄想癖が出る余裕もなく、カレハは悶える。元々美人でスタイルも良い
彼女が電気あんまに頬を紅潮させ、下半身を捩って悶える姿は煽情的であった。
(カレハってこんなにいいんだ……)
亜沙も内心興奮しながら、ゆっくりと乳房を揉む。二人に責められるカレハはすぐにでも
昇天しそうだった。だが、電気あんま担当のプリムラがまだ未熟な技量なので、逆に
いけないでいる。
(それが丁度いい効果なのよね♪)
亜沙はプリムラを見る。プリムラはいつもの様に物静かだった。だが、平静でない事は
亜沙にも分かった。プリムラの大きな目は興奮で潤み、食い入るようにカレハの悶える
姿を見ている。
408Shuffle! ◆ve1CraWg1Y :2005/08/21(日) 01:18:26 ID:fXukt0nZ
(他の二組はどうかな?)
亜沙はカレハの胸を揉みながらネリネと麻弓、シアと楓を見る。この二組も電気あんまに
慣れていない方が仕掛ける立場であった。特にネリネのほうは……。

「ん……くっ……フフフ、その程度じゃ効かないよ、リンちゃん♪」
電気あんまされている麻弓が涼しい顔をしている。亜沙は少し彼女に注目した。
「う……そうですか? ど、どうしたらいいんでしょう?」
麻弓の言葉にオロオロするネリネ。折角のチャンスを全く生かす事ができないで焦り始める。
「どうしたらって……クスクス……そんなの自分で考えてよ。上手く出来ないなら、
急所攻撃ありなんだし、蹴っ飛ばしてみる?」
「そ、そんな事出来ません……! 大事な所なのに……」
麻弓の言葉に更に動揺するネリネ。絶対的主導権を握っているのは自分のはずなのに
麻弓にいい様に弄ばれている。
「フフフ……。じゃあ、ヒントをあげる。自分が感じる所を中心に責めてみたら?
基本的に女の子同士なんだからここで感じる所は似ていると思うよ。人間でも
魔族でもここは多分同じだよ」
「そ……そうですか。で、では……」
魔族とのハーフである麻弓の言葉の説得力に乗せられてか、ネリネは自分の弱い所、
自分が電気あんまされたくない所を中心に責めていく。その度に、麻弓からは
「あっ!」とか「あん♪」とか小さい悲鳴が何度か聞かれるが、隣のカレハの様に
身も世もなく悶える事がない。どうやら平気そうだ。
(私って、電気あんまに才能がないのかしら……)
内心しょぼんとしてしまうネリネ。麻弓の虹色ビキニの股間をグリグリと踵で責めるが、
これも効果がないのでは? と自信がなくなってくる。

(そんな訳ないのに……)
その様子を見て苦笑いする亜沙。ネリネは完全に騙されている、と亜沙は思った。
(麻弓ちゃんのは、それこそやせ我慢。ポーカーフェイスもいいところだね)
亜沙は麻弓の様子をつぶさに見て思う。麻弓の悲鳴は小さく上がっているのではない。
効かない振りしてネリネを騙そうとしながら、それを通しきれないでいるのだ。
確かに大げさには悶えていないが、ネリネが電気あんまで自分が苦手としているポイントを
責める度に、麻弓の太股やお尻はプルプルと震えている。上半身の動きが少ない分、
アクションが小さく見えるが、これは貧乳がポーカーフェイスに役立っているから
かもしれないw。

(全体の動きは抑えられる。表情も変えないようには頑張れる。でも……)
ネリネがもっと良く麻弓の様子を観察していれば、気がついたかもしれない。
麻弓は表情こそ変えなかったが、額からは汗がじっとりとにじみ出ていた。暑さから
来る汗ではない。何かを懸命に耐え、そのストレスが表面化したねっとりとした汗だ。
それに息遣いはかなり荒い。頬も紅潮している。第三者がじっくり見ていれば、麻弓が
もうちょっとで悲鳴を上げそうになった瞬間が何度もある事に気がつかないはずが
ないだろう。

その証拠に麻弓は亜沙を牽制するように何度かチラ見した。
ネリネにばらすか、それとも黙っているか――。それによって今後の亜沙に対する態度と
展開を考えるに違いない。亜沙は少し迷ったが、黙っている事にした。展開云々よりも
魔界のプリンセスであるネリネを虐めてみたい気持ちが強かったからだ。
亜沙がネリネに味方するつもりが無さそうなのを見て麻弓が露骨にホッとした表情になる。
勿論、メチャメチャ効いているからだ。

(電気あんまに下手かどうかは関係ないもんね。どんなに下手な子にされたって女の子は
電気あんまには耐えられないもの……)
だが、上手いかどうかは関係がある。電気あんまが上手で、意地悪な子にされた日には
その子は地獄を見ること必定であった。亜沙はこの中では麻弓と並んで電気あんまの
技量には自信があった。ただ、彼女が意地悪かどうかはわからないが。普段が優しい
先輩であってもこういう時に豹変する例はある。
(その意味じゃシアちゃんもそうなのかな……?)
亜沙は先ほどから別人の様に意地悪な口調になっているシアを見る。
409Shuffle! ◆ve1CraWg1Y :2005/08/21(日) 01:20:33 ID:fXukt0nZ
「くっ……うう……ん!!」
一方の楓とシア。楓はシアの思惑に乗るまいと感じていない振りをしようとした。
しかし、それは全く無理な事であった。シアの電気あんまはやはりまだ技量こそ拙いが
時折不規則にリズムを崩すやり方が逆に楓は耐えるタイミングを崩され、きゅっきゅっと
足の裏で股間を踏みしめられるたびに仰け反りそうになってしまった。
「フフフ……我慢しててないで悶えたら? 効いてるのは全然分かってるんだから」
シアが挑発するように言う。だが、楓は首を振る。
「全然、平気です。遠慮せずにもう少し強くしたほうがいいんじゃないですか?」
何の許しも請わず、電気あんまから逃げようとするそぶりも見せない。シアの瞳が
妖しく光る。

「そう……。じゃあ、遠慮なくさせてもらうから」
シアは楓の白ビキニに覆われた股間をグリグリするスピードを上げる。
楓は「くっ……!」と小さく呻くが、まだ頑張って耐えている。
だが、突然それは崩れた。
「はぁうう〜〜!! うううう……!!」
悲鳴を上げて仰け反る楓。ついに声を出さないと耐え切れなくなってきたのだ。
ネリネと同じくシアも電気あんまは未熟だが、ネリネと違ってシアの電気あんまは
全くと言っていいほど容赦がない。いくら楓が辛抱強くとも、性的急所を執拗に責め
続けられては耐え切れない。
「フフフ……いい声で鳴くのね」
シアがサディスティックな快感に背筋をゾクゾクさせる。稟との事がなくともこの子を
虐めたい……そう思いながら楓の股間を電気あんまするのに熱中する。

だが、シアはこの時に気づくべきだった――。
楓は確かに悲鳴を上げていて悶えているがさっきまでシアを挑発していたのが今は全く
しなくなっている事、そして幾度となく、シアが股間に宛がっている右足に力を入れたり
抜いたりするタイミングを計っている事。そして、悶えながらもニヤリと微笑んだ事。
(『あれ』をやる気ね)
楓の変化に気がついたのは麻弓と亜沙だった。電気あんまは基本的に人間界の女の子が
使っている技である。麻弓と亜沙には楓のやりたい意図がつかめていた。
(私もそろそろやるかな。ネリネちゃん、もう十分楽しんだでしょ? ……うっ!)
麻弓は一生懸命に電気あんまをしているネリネを見る。流石に麻弓はやられている
最中であって悪巧みばかりは考えられないが、楓がシアにしようとしてる事をネリネに
するのはすぐに出来そうだ。

(姫様たち、電気あんまの面白さと恐ろしさはこれからなんだからね♪)
今プリンセスに電気あんまされている人間界を代表する?女の子、楓と麻弓が共に
抱いている考えであった。
410Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/08/21(日) 01:22:53 ID:fXukt0nZ
投下終了〜。
前回と違ってほぼ全編に渡り電気あんまなので、電気あんま分は補給できたはず?

まま、見てやってくださいませ。
411名無しさん@ピンキー:2005/08/21(日) 01:25:45 ID:GHSRgU0g
リアルタイムキタ━━━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(  )━(゚  )(  ゚)━(  )━(  )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━━!!
412名無しさん@ピンキー:2005/08/21(日) 04:28:31 ID:nF1H3RWb
>>406

シアが2回出てるよ・・・
413名無しさん@ピンキー:2005/08/21(日) 11:23:59 ID:XtiMbuLD
GJ!!
414Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/08/21(日) 11:31:08 ID:fXukt0nZ
>>411,413
さんくすこ!

>>412
やっちまいました……。
負け組のシアが麻弓と言うことで。




次も電気あんまだらけ。スレタイからすると当然なのですがw。
415名無しさん@ピンキー:2005/08/21(日) 20:03:55 ID:GHSRgU0g
>>414
投下まで正座して待っております
416Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/08/22(月) 00:22:25 ID:nMv1KWIN
>>415
お待ちどう様です。足はまだ痺れてませんね?w

もうちょっとしたら投下しま〜す。
417Shuffle! ◆ve1CraWg1Y :2005/08/22(月) 00:33:32 ID:nMv1KWIN


         *         *          *


(そろそろ、いいかな……?)
麻弓はタイミングを計る。実際には自分自身がこれ以上続けられると、どうなって
しまうか分からなかったのだが。ネリネの致命的ミスは麻弓のこの状態を把握し
きれていない事だった。

「ネ……ネリネちゃん、そろそろ交代しよっか?」
「え? 交代……?」
そんなルールあったかしら? とネリネは一瞬考える。その隙だけで十分だった。
「隙あり!」
「きゃ!?」
麻弓が突如上体を起こしてネリネの電気あんましている足を掴むと、自分の方に引き
寄せた。ネリネの体はバランスを崩し、股間が無防備になる。そこにすかさず、
麻弓が足を割りいれる。

「あっ……!?」
ネリネが気がついた時にはさっきとは全く逆の立場になっていた。麻弓はネリネの
両足をがっちり固定し、スクール水着に覆われた股間をしっかりと右足の踵で捉えて
いる。こうなってはネリネにはどうする術もなかった。
「あ……ん♪」
麻弓が僅かに右足を動かしたせいでネリネの股間が刺激され、その喘ぎ声が聞こえた
瞬間、その場にいた全員の背筋に戦慄の様な物が走った。

(リンちゃんの喘ぎ声……なんて魅惑的なの?)
亜沙のカレハの胸を揉む手に思わず力が入る。カレハが「はぁん♪」と喘ぐ。
麻弓も亜沙と同じ事を思った。楓とシアも一瞬動きが止まる。
楓やシアは稟の恋愛候補者としてネリネと争っているが、この魔族の誘惑や魅了が
発揮されたら、稟の魂が取り込まれかねない。そう思わせる喘ぎ声だった。

「リンちゃん……。もっと……鳴かしてあげる」
麻弓のオッドアイが妖しく煌く。麻弓も魔族の血を引く。ネリネの声に刺激され、
隠し持つ一面が出てくるのだろうか?
「ま……麻弓さん……ああぅん♪」
麻弓がグリグリと電気あんまを開始するとそれほど強くないのにも関わらず、
ネリネは悶え始めた。感度もかなり良い。それに、そのやられている時の表情。

(た、たまんないかも……この子!)
思わず麻弓はごくりと生唾を飲み込む。ネリネの電気あんまされている時の表情は
麻弓の嗜虐心を大きく煽り立てた。白くきめ細かい肌にうっすらと差す紅色。
形の良い唇からは熱い吐息が漏れ、閉じた瞳は長いまつげを揺らし、苦悶と快感を
如実にあらわしている。さらさらの長い髪は妖しく乱れ、白いうなじが見え隠れ
するのが艶めかしい。電気あんまされている股間も内股になって小刻みに震え、
必死で耐えている様子がありありと見える。そして、スクール水着に覆われた胸は
水着を破らんばかりに上下し、それ自体が生き物かの様にプルプルと震えている。
ネリネの電気あんまされている姿はその場にいるもの全てを魅了する。

(男の子がいたら……大変な事になってたかもね)
一般の男子にはこの光景はたまらないだろう。その場で魂を取り込まれてしまう。
聖人君主然とした稟ですらどうか? 彼でさえ今のネリネの姿には魅入らされ、
どうにかなってしまうかもしれない。
418Shuffle! ◆ve1CraWg1Y :2005/08/22(月) 00:34:23 ID:nMv1KWIN
「ふぅん……やるわね、魔界のプリンセスも」
シアが気を取られた隙に――。
「他の人の事、見てていいんですか?」
「え? あっ……!!」
先ほどからシアの電気あんまパターンを読んでいた楓はシアが力を抜くタイミングを
見計らってその右足を掴んだ。シアが慌てて力を入れたため、グリッ……と踵が楓の
股間に捻るように食い込む。
「うっ……!!」
思わず顔をしかめながら、強引にシアの右足を股間から外させ、そのまま脇に抱え
込んだ楓。彼女の天性の運動神経がなさせる返し技であった。

「いたたた……!! 何するの!?」
アンクルホールドを極められ、右足に激痛が走ったシアは闇雲に左足を蹴りだす。
しかし、それは楓の思う壺だった。タイミングよく蹴り出された足も掴むと、両足を
両脇でがっちり固める姿勢になり、その間に割り込むようにグランディングする。
「し、しまった……!」
シアが慌てて逃げをうとうとするがもう遅い。完全に下半身を固められ、そして
楓の右足がシアの股間にしっかりと宛がわれた。
グリグリグリグリ……! 何の予告もなく楓はシアに電気あんまを開始する。
シアの体が文字通り電気を触ったかのように震えた。

「あああああああああ〜〜〜!!!」
のっけから激しい電気あんまにシアは仰け反って悶える。
「これが『電気あんま返し』です。シアさん、油断しましたね? 電気あんまは
攻防が表裏一体。どんなに完璧に極められていても、油断している相手の電気あんまは
電気あんまで返すことが出来るのです」
その言葉どおり見事にシアの電気あんまを返した楓。無論、ここまで綺麗に返せた
のは、彼女の天性の運動神経があってこその事だが。
それまでにシアに与えられた電気あんまのストレスを返そうとするかのように
楓はグリグリと電気あんまのスピードを細かく上げていった。

「ああああ……!! くぅ……!! この……!!」
シアは涙目になって耐えていたが、反撃する事は勿論、解く事すら出来ない。
楓の右足踵はシアのストライプ柄のビキニに覆われた股間にしっかりと食い込み、
捉えて離さない。
(昨日の……麻弓にされたのより、キツイ……)
面には出さないが、内心ではそう感じている。やはりさっきまで意地悪に電気あんまを
された分、楓の恨みが少なからず篭っているのだろう。
「電気あんまの怖さを思い知りましたか、シアさん?」
楓の、言葉は丁寧だが見下したような声が聞こえる。長い付き合いの麻弓や亜沙ですら
そんな楓の声を聞いたのは初めてだ。シアはほんの少し唇をゆがめた楓の表情に
ムッとする。

「うう……。い……いつまでも調子には乗せないよ。あなたが電気あんま返しを
使うなら、あたしだって……」
「出来ると思います? やってみたらどうですか?」
「な……!」
あまりにも自信たっぷりの楓の言葉にシアはカッとなった。
闇雲に楓の電気あんましている足を掴もうとするが……。
「う……いたた……!」
上体を起こした時、自分の股間が痛くなってしまう。楓の足を掴もうとするが、
そこに行き着くまでの痛さに耐えられない。
「ど……どういう事?」
股間の痛さに顔をしかめながら楓を見る。楓は自分の電気あんまを返せたのに……?
「ちょっとしたコツなんですよ♪」
まるで得意な料理の隠し味を教えるかのような口調で楓は言う。
「シアさんが私の足を取ろうとするタイミングでこうやって……」
少しセットするポイントを上にする楓。丁度踵にクリトリスが乗るポジションか。
その位置でグリッ……っと踵を捻る。
419Shuffle! ◆ve1CraWg1Y :2005/08/22(月) 00:35:25 ID:nMv1KWIN
「え……? いたたたっ!?」
シアは顔をしかめ、慌てて楓の右足を掴み、ポジションを元に戻した。
「クスクス……ごめんなさい。今のは少し強すぎましたね」
楓が明るく笑う。明らかな挑発である。
「……つぅ〜〜〜☆! ……このっ!!」
急所を痛めつけられたシアが涙目で楓を睨む。だが、このままでは自分はやられる一方だ。
(どうすればいいの……? ……はぁうん♪)
楓の絶え間ない電気あんまに悶えながらもシアは懸命に打開策を考える。だが、
電気あんま経験の少ないシアが、すぐさま電気あんま慣れしている楓の上手に
出る事が出来るだろうか?

(難しいかもね……)
姫様二人の様子を見ながら亜沙は思う。シアは一人ではあの状態から抜け出せない
だろう。余程悪辣な方法を使わない限り……。ネリネに至っては完全に絶望的だ。
運動神経もなく、魔法も禁じられている上、何よりも本人が電気あんまに感じて
しまっている。それにあまりにもいい声で鳴くので誰もネリネを助けたがらない
だろう。美声の鳥の喘ぐような悲鳴はいつまでも聞いていたい魅力があるからだ。

「ああん♪ ……はぁ、はぁ……亜沙ちゃん……私も……交代して……下さい……」
カレハが切なげに喘ぎながら懇願する。
「交代? 何言ってるの、カレハ? このゲームは交代制じゃないよ?」
平静に言い放つ亜沙。良く聞けば声は僅かに上ずっているが……。
「そ、そんな! 楓さんと麻弓さんは代わったのに、私だけなんて……」
カレハが激しく動揺する。さっきから二人掛りで責められ、もう限界なのだ。
亜沙に代わって欲しいと言う願いも空しく、電気あんまで責め続けられる。カレハは
プリムラにもやめて欲しそうな視線を送ったが、プリムラは何の表情も変えない。
いや――ほんの少し、唇の端がつりあがった、かもしれない……。
「あの子達は自分で脱出したんだもん。カレハもやめて欲しければ自分で脱出したら?」
冷たく言い放つ亜沙。カレハは驚いた。こんな亜沙を見るのは初めてだったのだ。

(ボク……サディスティックになってる?)
亜沙は自分がドキドキと興奮しているのに戸惑いを覚えた。カレハを虐めて……
いや、正確には幼女を使って虐めさせて興奮している。自分はそんなにマニアックな
サディスティンだったのか……?
「亜沙……」
「ひゃあ!? な、なに? リムちゃん?」
物思いに耽っている時にプリムラに話しかけられ、飛び上がらんばかりに驚く。
「違う責め方……してみたい」
プリムラは平然と言った。
「な……!」
カレハの瞳に動揺が走った。プリムラを見て亜沙を見る。勿論、亜沙に止めて欲し
かったのだが……。
「……どんな事がしたい?」
亜沙はカレハのほうを見ずに言った。カレハの瞳の色がたちまち絶望に沈んでいく。
友達に裏切られたのだ。いや、裏切りとは限らないかも知れないが。
(これも愛情表現だよ、カレハ♪)
亜沙はカレハが俯くのを横目で見る。カレハを愛するが故に虐める。それが亜沙の
愛情表現といえばそうなのかもしれない。カレハがどう思うかは別として。

「……おっぱい……舐めてみたい……」
「「……え?」」
プリムラの言葉に亜沙もカレハも驚く。その他の面子も一瞬動きが止まった。
プリムラは少し恥かしそうに頬を染めている。
「まぁ……。そ、それは……私の……?」
カレハも赤くなりながら聞く。プリムラはコクリと頷いた。カレハを電気あんまから
解放する。
「どうしましょう……」
電気あんまから解放された喜びもそこそこにカレハは戸惑っている。イヤなので
はない。自分で良いのか、と言う戸惑いだ。
420Shuffle! ◆ve1CraWg1Y :2005/08/22(月) 00:36:15 ID:nMv1KWIN
「ネリネちゃんとかじゃなくていいの?」
カレハはプリムラに聞いた。プリムラはコクリと頷く。
「今は、カレハが私の相手だから……。それに、カレハ、綺麗だった……」
憧憬の眼差しでプリムラはカレハを見つめる。電気あんまされて悶えているカレハが
綺麗だったからいじめたい、プリムラはそう言っているようだ。
「…………」
カレハは暫く考えていたが、やがてニッコリと微笑んだ。
「宜しいですわ、プリムラさん。私でよければ……」
カレハは自ら首の後ろの水着の結び目を解いた。黄色のワンピース水着の上半身が
はらりと落ちた。
「カレハ……」
亜沙の声にカレハがニッコリと微笑む。この中で一人だけトップレス状態になって
しまったが、それを気にするそぶりもなく、プリムラに向かって両手を広げる。
「どうぞ、プリムラさん……こちらに来て……」
優しく微笑むカレハの笑顔を見て安心したのか、プリムラはゆっくりとカレハの
胸に身を任せた。カレハは優しくプリムラを包み込む。

(なんかちょっと羨ましいな……)
亜沙が二人の姿を見て思う。一同の中でも確かにカレハは母性が強そうな女の子
だった。プリムラを胸に抱く姿は堂に入っている。
「…………」
ひとしきり、カレハの柔らかい胸の感触を楽しんだ後、プリムラはおもむろに
カレハの左乳首にむしゃぶりついた。
「あ……」
カレハが小さく悶える。プリムラはゆっくりとおっぱいを吸うように唇を動かす。
カレハの頬が段々と赤く染まっていった。感じてしまってる様だ。

「そのまま、色々な咥え方をしててね、リムちゃん♪」
亜沙がプリムラごとカレハを寝かせ、その両足を掴んだ。
「「あっ……」」
プリムラまでが反応している。なんと亜沙はカレハだけでなく、プリムラの足も
同時に掴んでいるのだ。
「ちょ、ちょっと持ちにくいかな……でも、こうしてこうすれば……」
器用に向かい合わせになっている二人の足を抱え込む亜沙。長さもうまく調節した。
安定はしないが、この二人はおそらくネリネやシアと違って、抵抗は薄いので
これで十分だろう。
「あ、亜沙ちゃん……ど、どうするのですか?」
カレハが不安そうに聞く。プリムラも亜沙を見た。自分の下半身を固定されれば
やはり気になってしまう

「フフン……『ダブル電気あんま』だよ♪」
亜沙が得意気に言う。
「ダブル……?」
「電気あんま……?」
渡り台詞の様に言いながら顔を見合すカレハとプリムラ。確かに二人とも亜沙に
両足を固定されているが……。
「そ♪ 右足でカレハ、左足でリムちゃんに電気あんましてあげる。へへ、こんな事
出来るの、きっとボクだけだよ♪」
クスッと亜沙が笑うと、釣られたかの様にカレハも笑った。プリムラも少し頬が緩む。
421Shuffle! ◆ve1CraWg1Y :2005/08/22(月) 00:37:54 ID:nMv1KWIN
「それじゃ、いっくよ〜〜。それぇ〜〜!」
「ええ……はぅん♪」
「ああっ……!」
亜沙の電気あんまにカレハは勿論、プリムラも喘ぎ声を上げる。亜沙はこの面子の中で
一番電気あんまに熟練している女の子であった。楓は亜沙から電気あんまを学んだのだ。
「リムちゃんは電気あんまされるのは初めて?」
ぶるぶると左足でプリムラの大事な所を刺激しながら亜沙が聞く。
「……うん……初めて……あっ……」
目を閉じ、悩ましげに吐息をつきながらプリムラは電気あんまに耐える。
「どう? 気持ちいい? そうでもない?」
プリムラには優しい電気あんまをしている。痛くはないだろうが、まだ幼い分感度が
未発達の可能性はある。が……。

「気持ちいい……亜沙……もっとして」
頬を染めて亜沙に懇願するプリムラ。
「いいよ。でも、呼び捨てはなにかよそよそしいなぁ……」
ニヤリと笑って亜沙がプリムラに電気あんましている足を離す。
「あ……やめては……だめ……」
あまり表情を出さないプリムラだが、ほんの僅かに動揺が見えた。
「どうして……やめるの……?」
ほんの僅かになじる響きを含みながらプリムラが亜沙を見る。
「だって……リムちゃん、ボクとカレハの事を『お姉ちゃん』って呼んでくれないん
だもん♪」
亜沙が悪戯っぽく言う。
「あ……」
プリムラも気がついたようだ。人見知りする子なのでなかなか打ち解けない、と言う
より何か切欠がないと打ち解けられない性格なのだが、この場はそれなりの切欠が
ありそうだ。亜沙がワクワクし、カレハも優しく見守る中、プリムラが恥かしげに
口を開く。

「カレハ……お姉ちゃん。亜沙……お姉ちゃん……」

恥かしげな、小さな声――。だが、カレハの耳にも亜沙の耳にもはっきりと聞こえて
いた。二人は顔を見合わせ、微笑んでプリムラを見る。
「「リムちゃん!」」
カレハがプリムラを抱きしめる。豊満な胸に包まれ、ドギマギするプリムラ。
カレハの胸はとても温かく、柔らかかった。
「フフフ……こっちもしてあげるね♪」
さっき止めていた電気あんまを亜沙が再開する。
「あ……うん♪」
プリムラは悩ましげな喘ぎ声を上げた。
「リムちゃんもご奉仕しなきゃダメだよ。……『お姉ちゃん』に」
亜沙がプリムラに言う。コクリと頷き、プリムラは亜沙『お姉ちゃん』のいいつけに
従った。カレハ『お姉ちゃん』のピンク色の乳首に優しくキスをする。
422Shuffle! ◆ve1CraWg1Y :2005/08/22(月) 00:38:31 ID:nMv1KWIN
「あっ……リムちゃん♪」
カレハが甘い声を上げて思わず仰け反る。
「気持ちいいの? カレハ……お姉ちゃん」
プリムラが上目遣いで聞く。
「ええ……。気持ちいいですよ。リムちゃん、お上手ですわ♪」
喘ぎながらもニッコリと微笑んで誉めてくれるカレハにプリムラが嬉しそうに頬を
染める。

(もっとお姉ちゃんに……喜んで欲しい……)
プリムラは心を込めてカレハの乳首を舐めあげた。舌先を尖らせて突っつくように
舐めたり、口に含んで暖めたり。知識ではなく、自分がされたら気持ちいい事を
カレハにしてあげようと懸命に考えてやっているのだ。
「ああん……♪ リムちゃん……それは……はぅん♪」
カレハは悶えまくっていた。無論、亜沙の電気あんまの効果もあるが、プリムラの
献身的な愛撫は感度の良い彼女には十分に伝わっていた。
「リムちゃん、カレハの次はボクも……ね?」
亜沙が絶え間なくプリムラの幼い股間を刺激する。その度に身悶えしながらプリムラは
コクリと頷いた。

この3人はバトルとは程遠い、微笑ましいながらもえっちな電気あんまを堪能して
いたが、一方で楓とシアの組み合わせは、そうはならなかった。
「ああぁ……!!! ああうう〜〜!!!」
楓の絶叫がプール周辺の静寂を破った。一体何があったのだろうか?
423Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/08/22(月) 00:40:29 ID:nMv1KWIN
投下終了です〜。

途中から電気あんまかレズか分からん展開に……w。

次は電気あんまバトル……っぽいです。
424415:2005/08/22(月) 03:28:06 ID:6Z6la0oC
GJです。正座して待ってたかいがありました。次回も期待してます。
425Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/08/23(火) 01:10:59 ID:xi9NRBIn
>>424
どもです。次まではちょっと一休みなので胡坐かいてダラダラしてくださいw。



何の気なしに保管庫に収録されている自作を最初から読む。

………………orz

な気分になりながらも(あまりにも文章が酷すぎる(汗))、
ストーリーを忘れてる所などは結構ドキドキしながら読み耽ってしまったw。
大いに自己満足(←使用法が違う)。

これも一種の自家発電か……?
426名無しさん@ピンキー:2005/08/23(火) 17:46:03 ID:vMELVR7b
すげーGJです
正座して続き待っております
427Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/08/24(水) 00:18:09 ID:kmmssvka
>>426
どもです。次まではちょっと一休みなので胡坐かいてダラダラしてくださいw。


や〜、ほんとピタリと手が止まりまして……(^^ゞ。
だ、誰か……じゅ……充電を……(ガクッ
428名無しさん@ピンキー:2005/08/24(水) 02:20:12 ID:nrJqA2vQ
>>427
頑張って下さい!最近は本気で投下を楽しみにしています。
429前386:2005/08/24(水) 09:45:18 ID:UgNl6EIW
ようやく取れた夏休み・・・
久方ぶりに覗いてみますと新作ラッシュが(汗)
うーん、さくらちゃんが悶えさせられるより先に色んな女の子が
悶えさせられてしまってます
これも遅筆のなせるわざかorz

>>355
感想が遅くなってしまってすみません
最近、パロデイ作品が多いこの板で、久しぶりのオリジナルキャスト
話の流れとしてはスタンダードですが・・・悶えさせられる朱夏お嬢様に
萌えてしまいました
それ以上に、心ならずも加害者になってしまう未有ちゃんの心境にも
萌えてしまいますね
ぜひ続編では未有ちゃんも被害者にしてあげてください(笑)

>>Anmania様
お久しぶりでございます
最近、お姿を見ませんでしたのでどうされてたのかと思ったのですが・・・
いきなり復帰で連続投下(笑)
乙でございました
「Shuffle」は私は全く知識無いのですが、本編もプレイしたくなってきました
まだまだバトルロイヤルは混迷を極めそうですが、続きを期待しておりまする


で、Anmania様の充電のため・・・だけでは無いですが、CCさくらの続きうぷします
間が開いたのですっかり忘れられてるかもしれませんが(汗)
さくらちゃんを悶絶させるのは一体誰か・・・予想してくれた人なんかいるのでしょうか(笑)
430CCさくら さくらと妖しい振動結界:2005/08/24(水) 09:46:24 ID:UgNl6EIW
 智世とケルベロスから別れて、一人で犯人を追跡する桜であったが、既に犯人の姿を目で捉える
ことは出来なかった。恐らくは、再び別次元へと姿を眩ませたのであろう。しかし、智世を助ける際に、
一瞬だけとはいえ、それが発する魔力を桜は完全に認識していた。桜にとっては、その魔力を確実に
追跡して行けば良いだけのことである。どれほど姿を隠したとしても、今の桜には関係の無いことで
あった。
「…でも…どうして私の姿を…」
 怒りに任せて飛び出した桜も、犯人を追跡するうちに徐々に冷静さを取り戻していた。やはり一番
気になるのは、犯人の姿であった。明らかに自分と同じ姿をした何か…その正体については皆目
見当が付かない。
「それに…智世ちゃんは一体何をされて…」
 もう一つ気になるのは、智世が何をされていたのかという事。両脚を抱え込まれていたことは
分かったが…それなりに距離があったのと、犯人の背中に隠れていたため、智世が具体的に何を
されていたのかまるで分からなかった。
「でも…智世ちゃんがあんなに悶えていたんだから…きっと酷いことに違いないよね…」
 智世が悶絶していたのは、実は苦痛ではなく快楽による物だったのだが、桜に分かるはずも
無いことである。そんな事を考えながらも、着実に犯人との距離を縮めていた桜であったが、
突然周囲の空気が変化したことに気付いたのであった。
「…この不思議な感覚…そうか…ケロちゃんの言ってた別次元なんだね…」
 周囲の景色には全く変化は見えないが、状況の変化を桜は正確に把握していた。この空間に、
恐らくは今までの犠牲者の少女達も引き摺りこまれたのであろう。それ故に、様々な時間帯で、
色々な場所で、誰にもその現場を見られる事も無かったのだ。警察がどれほど調査しても、
何の痕跡も見つからなかったのも当然であった。
 しかし、別次元にいるとはいえ、桜には恐れも焦りも無かった。『影』のカードを使えば、
次元の扉を開けることが出来るのは実証済みであるし、何よりこれ以上、犯人を逃がすつもり
など無い。油断無く周囲を警戒する桜なのであった。
 そんな桜が自分の背後に誰かがいる事に気付くのは容易いことであった。すかさず振り返った
桜であったが…そこに立っていた者は彼女の予想を遥かに上回っていたのだ。
431CCさくら さくらと妖しい振動結界:2005/08/24(水) 09:47:17 ID:UgNl6EIW
「…小狼くん?」
 桜が見た人物…それはかってクロウカードに関わる事件で、桜のライバルであり、かつ協力者で
あり…そして最後に想いを通わせ合った少年、李小狼であった。やや俯き加減で、まだ双方の間に
距離もあるため、その表情までは伺えないが…その姿・雰囲気は間違いなく小狼のものであった。
「…まさか…小狼くんは…」
 想いを通わせ合い、「必ず戻ってくる」と約束したものの…小狼はまだ大陸に戻ったままの
はずである。今、桜の目の前にいるはずが無い。何よりこの状況で彼が現れるなど…不自然極まりない。
 もちろん、そんな事は桜も承知していたはずである。しかし、どんなに強大な魔法の力を使う事が
出来ると言っても、桜はまだ十二歳の少女なのである。自分の想い人の姿を見て心が乱れるのは仕方の
無いことであろう。何より、今までの会えなかった時間が、桜の警戒心を緩めてしまった。
「…小狼くん…どうしてここに…ううん…小狼くんがここにいるはずが…」
 ふらふらと小狼に近づいていった桜であったが…すんでの所で今の状況のおかしさに気付く。しかし、
桜がその事に気付くのは少しばかり遅かった。ほんの僅かの桜の逡巡と戸惑い…小狼の姿をした
何者かにはそれだけで充分なのであった。
 寸前で立ち止まった桜に一瞬で近づくと、小狼はその右脚をしなやかに前方に跳ね上げたのである。
『ガッ!!!』
「はう!」
 跳ね上げられた小狼の右脚の甲は、桜の両脚の付け根を完璧に捉えていた。恥骨を蹴り上げられた
激痛に一瞬息が止まり、思わず大事な所を両手で押さえてよろめく桜。
「うう…小狼くん…なんて事を…」
 股間から全身を蝕む苦悶の波動に、涙を浮かべる桜であったが、小狼の行動はそれだけで終わらなかった。よ

ろめく桜の両脚を取るべく、猛然と突進してくる小狼。
「きゃ!」
 間一髪、桜は地面に転がる事で小狼の突進をかわす。そのまま立ち上がる桜であったが、再び彼女の
股間を狙って跳ね上げられる小狼の脚。
「はう!」
 直撃だけは避けられたものの、小狼の脚は僅かに桜の大事な部分を掠める。その後も連続して蹴りを
繰り出してくる小狼に対して、桜はそれをかわすので精一杯。
432CCさくら さくらと妖しい振動結界:2005/08/24(水) 09:47:54 ID:UgNl6EIW
「きゃ!きゃ!きゃー!」
 普段の桜の運動神経ならともかく、最初に女の子の部分に強烈な一撃を喰らったのが災いしていた。
未だに恥骨に疼く痛みのために、どうしてもその部分を両手で押さえ、内股になってしまう桜。
そんな状態で何とか動けるだけでもたいしたものである。恥骨に一撃を喰らった瞬間に、全身の力を
奪われてしまった智世に比べれば、桜の頑張りが分かるであろう。もっとも、お嬢様育ちの智世と
異なり、ある意味で御転婆な桜は、女の子の部分を強打した経験もあり、その衝撃に少しは慣れて
いただけとも言えなくは無かったのだが。
「きゃ!な、なんで!オマタばかり狙ってくるの〜!」
 しかし、桜がその部分を強打したと言っても…ボールが当たるとか、平均台で脚を滑らせるとか…
偶然の事故に伴う事ばかりであった。他の人に…それも男の子に股間を蹴り上げられるような経験など、
当然ある筈もない。女の子の大切な部分を打ち付け、悶え苦しむだけでも年頃の少女にとっては
恥ずかしい事である。異性にその部分を打ち付けられるなど、どれほどの恥ずかしさか…想像に難くない。
「や、やめて!やめて、小狼くん!」
 股間強打という強烈な出来事に、桜の思考は完全に乱れてしまっていた。目の前で蹴りを繰り
出してくる存在は、小狼でない事は既に理解していた筈なのに…ただ無駄な説得を続けるばかりの桜。
しかし、必死で小狼の蹴りを避け続けていた桜は一瞬の隙を突いて、彼の後ろに回り込むのであった。
「ふう…後ろなら蹴られることは無…きゃう!!」
 小狼の背後に回り込み、一瞬気を抜いたのが桜の不覚だった。小狼はそれまでの前方への蹴りではなく、
そのまま後方に脚を跳ね上げたのである。再び桜の恥骨を完璧に捉える小狼の踵。二度目のクリーンヒット
にさすがに桜も耐え切れず、両手で股間を押さえて地面に蹲ってしまうのであった。
「あぐ…あう…あ…」
 恥骨から全身に広がる激痛に、地面で体を震わせるしか出来ない桜。瞳にはうっすらと涙が
浮かんでいる程である。そんな無防備な桜に、無慈悲な加害者はすかさず近寄ってくると、
彼女の両脚を掴んで、両脇に抱え込んでしまうのであった。必然的に仰向けに倒される桜。
しかも、両脚は持ち上げられてしまっているために、スカートも大きく捲れ上がってしまう。
433CCさくら さくらと妖しい振動結界:2005/08/24(水) 09:48:28 ID:UgNl6EIW
「きゃー!ス、スカートが!!」
 思わず両手でスカートの裾を押さえにかかる桜。その中はレオタードなのだから、スカートが
捲れても気にしなくても良いと言えば良いのだが…年頃の女の子にとってスカートの中を見られて
しまうと言うのは一大事である。それも自分が想っている男の子に見られてしまうとなっては、
慌てずにはいられないであろう。
 しかし、今の桜にとっては、そのスカートを押さえるという行為はあまりにも不用意なことで
あった。いや、スカートが捲れるのを防ぐ以外に、優先すべき行為があったという方が正確であろうか。
必死でスカートの裾を押さえにかかる桜の少女らしい行為には目もくれず、小狼の姿をした何者かは
すかさずその右脚の裏を桜の股間に押し当ててしまう。
「はう!!!」
 レオタード越しとはいえ、女の子の大切な所に脚を押し当てられた桜は、その感触に思わず喘ぎ声を
漏らしてしまう。しかし、桜が股間に小狼の脚を感じたのもほんの一瞬のこと。次の瞬間には無機質な
声が響くと同時に、激しくその脚が振動を始めるのであった。
『標的捕獲…吸収モード開始します…』
『ヴヴヴヴヴヴヴヴ…』
「はにゃ〜!!!」
 股間に送り込まれてくる振動にたまらず絶叫をあげる桜。痛い訳ではない…むしろ快感を覚えさせる
振動に桜は悶えるのであった。
「きゃああああ!や、やめて〜!!」
 先程まで必死で守っていたスカートの裾の事も忘れ、桜は必死で小狼の脚を掴み振動を防ごうと
するが…自分の両脚を完全に捉えられており、寝転がされた態勢では到底ままならない。更に言うと、
振動が送り込まれた瞬間から、全身を快楽波が襲うだけではなく、力が奪われていく感覚があった。
股間を震わされる度に生気が奪われていくような感覚…。そんな状況で、桜が小狼の攻めを遮ることなど
出来るはずが無かった。
434CCさくら さくらと妖しい振動結界:2005/08/24(水) 09:49:08 ID:UgNl6EIW
「はう〜!や、やめて〜!許して、小狼くん!!」
 それでも必死で許しを請う桜であったが、今の小狼がそれを聞き入れてくれるはずがない。更に
激しさを増す振動。レオタードとストッキング、インナーショーツがそれぞれ擦れ合い、最後には
桜の女の子の部分を擦りあげる。ナイロン生地で出来たインナーショーツによって大事な部分を刺激される
初めての感触に、桜の体は敏感に反応し始めるのであった。
『ヴヴヴヴヴヴヴヴ…』
『…にちゃ…』
「ほえ〜〜〜!!!」
 絶え間なく続く振動に隠れて、桜の股間から妖しい水音が響き始める。桜の女の子の部分から
分泌され始めた淫水がインナーショーツからストッキング、レオタードへと徐々に広がっていく。
白のストッキングとピンクのレオタードは、うっすらとその色合いを変えつつあった。
「あ…あう…ひゃああああ!!!」
 股間を襲う淫らな振動に、まともな声を上げるのも困難な状況に追い込まれていく桜。もはや
はっきりと聞こえてくる濡れた生地同士がはっするにちゃにちゃという擬音は、彼女が幼いながらも、
正しく女の子として反応している事を示していた。そう、最も大事なその部分を蹂躙されて、
濡らさないで耐えられる女の子なんていようはずが無いのである。
「う…う…小狼くん…」
 快感に悶え、途切れそうになる意識を必死で繋ぎながら、桜は己を蹂躙する張本人の表情を伺う。
しかし、桜の股間を踏みしだく小狼の表情は俯き加減であるために、はっきりとは分からない。しかし、
何かに取り付かれたように、一心不乱にその脚を振動させる姿は、桜の知る小狼のイメージとはあまりに
かけ離れていた。
「ほ、本当の…小狼くんは…こんな事…するはず無い…」
 そんな桜の呟きは確かに真実であっただろう。しかし、今現在、彼女を悶絶振動地獄に送りこんでいる
犯人は小狼の姿をしていることだけは間違いなかった。
『ヴヴヴヴヴヴヴヴ…』
「はう〜〜〜!!!」
 更に一段階激しさを増した振動に、桜の体は跳ね上がり、極みの声を高らかに上げてしまう。
そんな快感に包まれながら、桜はかって友人と交わした会話を思い出していた。同じ攻めを受けた
智世も同じように思い出していた事は、さすがに桜も与り知らぬことであったが…。
435CCさくら さくらと妖しい振動結界:2005/08/24(水) 09:51:01 ID:UgNl6EIW
「「電気あんま?」」
「うん。まず悪戯される方の子が寝転んだ態勢になるの。で、悪戯する方の子が、される子の両脚を
掴んで脇で抱えるの」
「「うんうん」」
「それで、悪戯する子は、される子のオマタに足の裏を押し当てて…ビビビビビって振動しちゃうの。
イメージ沸くかなあ?」
「「えー!!」」
 声を揃えて尋ねる桜と智世に、千春は電気あんまの説明をする。しかし、ごく簡単な説明で
あったにも関わらず、それを聞いた桜と智世は驚きの声を上げるのを禁じえなかった。
『女の子は絶対に耐えられない悪戯』について興味はあったものの、まさか股間を脚でまさぐられる
悪戯だとは…彼女達の予想を越えていたとしても不思議ではない。
「さ、桜ちゃんも智世ちゃんも…そんなに驚かなくても良いじゃない」
「ち、千春ちゃんはそう言いますけど…やっぱり驚いてしまいますわ」
「そうだよ〜。そんな…オマタを脚で…されちゃったら…痛いだけなんじゃ…」
 女の子の部分を脚で攻められると聞いた桜は、知らず股間に両手を持っていき、思わず内股になって
疑問を呈したのであった。過去にその部分をアクシデントで打った時の苦悶を経験している桜に
してみれば、当然の疑問ではあったろうが。
「あはは。大丈夫だよ。別にオマタを蹴られるとか…そんなんじゃなくて、優しく振動されちゃうって
感じなんだから」
「そ、そうなんだ」
 桜の疑問を聞いた千春は笑って答える。千春の言うように優しく振動されるというのなら…
確かに痛くは無いであろうと桜にも理解できた。
「脚の裏を密着させて…細かく震わせるってイメージかな。それをされると女の子は体から力が
抜けちゃって…絶対に抵抗出来なくなっちゃうの」
「ほえ〜…そ、そんなに効いちゃうの?」
「うん…『女の子殺し』って感じかな。女の子相手の必殺技かも…」
「もしかして…千春ちゃんも、電気あんま…された事あるの?」
「う、うん…」
「はう〜。そうなんだ…」
 うっすらと頬を染めて告白する千春以上に桜の頬は紅く染まってしまう。電気あんまの経験は
無い桜であったが、女の子が大事なところをブルブルと振動されてしまうと力が抜けるであろう事は…
何となく理解出来る。それでも、全く反撃が出来なく成る程なのかは疑問であったが。
436CCさくら さくらと妖しい振動結界:2005/08/24(水) 09:51:33 ID:UgNl6EIW
「その…一つお尋ねしますが…」
「う、うん。何かな、智世ちゃん?」
 頬を朱に染めながらの二人の会話を黙って聞いていた智世であったが、新たな疑問を呈する。
「その電気あんまという悪戯ですが…もちろん、女の子同士ですよね?」
「うん。基本はね」
「基本は…なんですか?」
「うん…基本は女の子同士がする悪戯だし、それでも凄く効くんだけど…電気あんまが本当に
『女の子殺し』になっちゃうのは…男の子にされちゃう時なの…」
「「えー!!!」」
 再び驚きの声を上げる桜と智世であったが、それも当然の事かもしれない。女の子の一番大切な
所を脚で震わされる…悪戯という名目があるものの、ある意味で屈辱的な行為である。それでも、
女の子同士でなら、まだ少しばかり過激な悪戯という事で済ます事も出来なくも無いだろうが…
男の子にされるというのは…。その恥ずかしさを考えると既に冗談になっていないような気がする。
しかし、電気あんまが本当の効果を発揮するのは、男の子にされた時だという千春の言葉に、
桜達の頭の中は混乱する。
「あ、もちろん、男の子って言っても誰でも良いってわけじゃないよ」
「そうなのですか?」
「うん。『大好きな男の子』に電気あんまされた時だけ…本当の『女の子殺し』になっちゃうの…」
「はう〜…でも男の子にされちゃうって…凄く恥ずかしいような…」
 男の子だったら誰でも良いと言うわけでは無い…その事自体は桜も智世も納得できる。
だからと言って、男の子に電気あんまをされてしまう事の抵抗感が霧散するわけでもない。
「恥ずかしいよ…でも…男の子にされちゃうと…胸の奥がキュンっと締め付けられちゃう感じで…」
「凄く恥ずかしいんだけど…それが気持ち良いっていうか…」
「悪戯されてるはずなのに…女の子にされる時と全然違うんだよ…」
「男の子にされちゃったら…絶対に女の子は抵抗出来なくなっちゃうかな…」
437CCさくら さくらと妖しい振動結界:2005/08/24(水) 09:52:04 ID:UgNl6EIW
 恥ずかしげに語る千春の告白に、桜と智世は知らず知らずの内に両の太股をすぼめてしまう。
二人とも当然ながら電気あんまの経験は無いものの…千春の言葉を聞くうちに、それが女の子にとって
絶大な威力を発揮する悪戯であろう事を本能的に悟ったためである。
 それでも実際に経験したことの無いためであろうか…千春の告げる『本当の女の子殺し』…
つまり『男の子にされてしまう電気あんま』が、真に凄いものなのか、漠然としか想起出来ない桜は
思わず呟いてしまう。
「でも…男の子にされちゃうのって…本当にそんなに凄いのかな…」
「うん…凄いよ。でも、経験の無い女の子には…分からないかも…」
「そうなの?千春ちゃん?」
「うん…一度でも経験したら…絶対に分かると思うけど…」
「その…それでは、千春ちゃんは男の子に電気あんまの悪戯をされた経験があるんですか?」
「え?そ、それは…その…」
 智世の鋭い質問に、思わずしどろもどろになってしまう千春。『男の子にされる電気あんま』の
威力を訥々と語る千春の姿を見れば、智世の尋ねた事は、誰でも思いつくことであろう。ある意味、
千春は墓穴を掘ってしまったようなものである。
「ほえ〜…千春ちゃんは…男の子にされた事があるんだ?」
「一体、どなたにされたんですか?」
「もしかして山崎くん?」
「ち、違うよー!あいつには最初に教えてもらっただけ…って、はっ!」
 幼馴染でボーイフレンドでもある山崎貴史の名を出されて、焦った千春は更に墓穴を掘ってしまう。
千春の今までの発言を振り返れば、実体験を伴っているであろう事は明らかであろう。となると、
悪戯をする男の子の候補として上げられるのは…一人だけであろう。
「確かに山崎くんなら…嘘を言ってることも少なく無いけど…」
「色んな事を知っていそうですしね」
「だから違うってー!」
 もっともらしい法螺話で周りを混乱させるのが山崎貴史の悪癖である。しかし、逆にいうと、
法螺話を作るだけの豊富な知識を持っていることを証明するものでもある。必死で誤魔化そうとする
千春であったが、桜達は本当の情報源の存在に、何となく納得したのであった。
438前386:2005/08/24(水) 09:55:25 ID:UgNl6EIW
とりあえず投下終了〜
うーん、回想シーンは相変わらず説明台詞多くて、肝心のシーンが無いですなorz
この後、回想シーンから戻って、2回目のさくらちゃん電気あんまシーンなのですが・・・
また完成後にうぷということで(汗)
Anmania様、こんなんでいかがでしょうか?
充電になりましたか?(笑)
439名無しさん@ピンキー:2005/08/24(水) 17:38:30 ID:nrJqA2vQ
Anmania氏ではありませんが、充電させてもらいました。GJ!!
440名無しさん@ピンキー:2005/08/24(水) 19:06:28 ID:FdeezSIs
GJ!私も充電させていただきました。
441Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/08/25(木) 01:04:18 ID:uM63UsI4
>>前386様
お久しぶりです。待ってました、桜ちゃんのあんま!
相手はシャオラン君でしたか。違う状況なら桜ちゃん、歓んだりしてw。
『好きな男の子にされる』属性を新開発とは、流石ですね〜。
ご馳走様でした。

や〜、結構長い間留守にしてました。その間、他でSS書いたり……。
シャッフル!は私もアニメと漫画だけで未プレイです、実は。
アニメ版はかなり好きです。
次はToHeart2か双恋オルタナティヴか……て、今のがまだ終わってないw。

442名無しさん@ピンキー:2005/08/25(木) 03:59:51 ID:lpmlbjpL
どれもこれも、元ネタ知らなくてもハァハァできる良作ばかりだ・・・・・
443前386:2005/08/25(木) 09:06:54 ID:HP1zu6+y
>>439
>>440
ありがとうございます
続きでも充電できますように頑張りますので、しばしお待ちを

>>Anmania様
ども、お久しぶりでございます
新属性・・・というほどでは無いのですが、今回のコンセプトで、男の子から女の子への電気あんまを
描いてみたいというのがあったので、小狼くんの出番となりましたw
女の子同士の電気あんまがどうしても多いですし
男の子も暴力的な電気あんまは嫌でしたので・・・原作でも小狼くんは好きだったんですよね
まあさくらたんが悶えるには変わり無いですがw
『好きな男の子にされちゃう電気あんま』の本領は、この後のシーンなのでしばしお待ちを

>>442
やはり元ネタを知ってると楽しみも増えますよw
私も公式サイトとかで、キャラ絵だけは最低限確認してます
444名無しさん@ピンキー:2005/08/25(木) 20:56:44 ID:9wkR183P
444Get
445Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/08/27(土) 13:06:31 ID:DySpBj6B
>>442-443
元ネタはかなりお勧めっす。
ゲームでなくともアニメでも漫画でもOK。

……と言うことで、もう少ししたら投稿予定っす。
446Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/08/27(土) 17:45:02 ID:DySpBj6B


         *         *          *


楓の悲鳴が上がる少し前、ネリネと麻弓の闘い?も段々過激度を増していった。
「ま、麻弓さん! だめです! そんな事しては……ああん♪」
「フッフッフ……良いではないか、なんてね♪」
麻弓の一瞬の隙を突いてなんとか電気あんまから逃げ出したネリネだったが、
次の瞬間にはもう背中から捕まっていた。そして、背後から抱きつかれ、思いっきり
豊満な乳を揉まれる。無論、麻弓の作った隙は次のプレイに移行するための罠であった。
麻弓とネリネの対決?は最早プロレスではなくなっている……てゆうか、この
ストーリーが始まってからプロレス技らしい行為は全部で一回しかないが(をぃ。

「リンちゃんのおっぱい、ふかふかで柔らか〜〜い♪」
自分では『絶対に』出来ない快楽をここぞとばかり堪能する麻弓。
ネリネはイヤイヤをしながらも、運動神経の鈍さが災いし、全く抜け出すことが出来ない。
得意の魔法暴走も自分のために発揮する事はなく、ただただ、麻弓に弄ばれる時間が
続く……。

「ま、麻弓さん……もう許してください……」
「許す? 何の事かなぁ〜〜? うりうり♪」
「ひゃあん!? い、今やってるようなことです……わ、私……変になってしまいます」
可愛らしい悲鳴と悩ましげな熱い吐息。それを目の前で感じさせられてやめろと言う方が
無理である。麻弓の薄っぺらい小さな胸wはドキドキと高鳴っていく……。

「リンちゃん……」
「な、何ですか? ……はぅん!」
「脱がしても……いい?」
「え? そ、そんな! 絶対にダメです……きゃああ〜〜!!」
ついに――。麻弓が暴走しだした。
さもありなん――。丁度横で見ていた亜沙とカレハが首を振る。魅魔の美声を
間近で何度も聞かせられていたら、女の子であれ、たまったものではないだろう。

「やめて……やめてください〜!」
半泣きになりながら逃げるネリネだが、元々キツ目のサイズだったスク水は
あっと言う間に半分が脱げてしまった。
ぷるん♪ と、たわわに実った甘い果実の様に水着から弾け出るネリネの乳房――。
「ごくん……」
麻弓は思わず生唾を飲み込む。そして、お尻のほうも見ようと半脱ぎの水着に
手をかけた。
「きゃあああ〜〜!? だめ! 絶対ダメです!!」
他に人が来ないとは言え自分だけが全裸にされては恥かしすぎる。ネリネは
水着を掴んで必死に抵抗した。しかし、それは麻弓の嗜虐心を煽っただけかもしれない。

(男の子の気持ち、今、すんごく分かるかも♪)
ネリネの抵抗など、すぐに外せるのだが、面白いので麻弓はあちこち違う方向から
脱がす振りをする。
「きゃ〜〜! きゃあ〜〜! きゃあああ〜〜!!」
パニック状態で懸命に麻弓の手を振り払うネリネ。しかし、麻弓は余裕で水着を
掴みなおし、また引き摺り下ろした。今度は白くなだらかな下腹部までが露になる。
447Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/08/27(土) 17:45:57 ID:DySpBj6B
「きゃあん! み、見えてしまいます〜!!」
これが最後の砦とばかりにネリネは渾身の力で水着を引っ張りあげようとするが、
麻弓が離さない。そればかりか……。
「ひゃあん!? ま、麻弓さん……!?」
ネリネは股間に違和感を感じた。見ると麻弓が水着を掴んだ状態でネリネの股間を
足の裏で押している。
「あ……♪」
いつもならこれで手を外してしまうネリネだが、今は最後の踏ん張りどころとばかり、
懸命に我慢する。しかし、両手は水着を掴んでいるので麻弓の悪戯を外す事が
出来ない。麻弓はそれをいい事に、ちょんちょん♪とつついたり、クリクリ♪と
爪先でいじったりしている。
「だ、だめぇ! 麻弓さん……やめてください〜!」
(やめてと言われてやめるなら、とっくにやめてるって♪)
心の中で思いながら麻弓はネリネにえっちな悪戯を繰り返す。
「はぅん……くぅん♪」
ネリネの反応がどんどん悩ましくなっていった。
「う……もう辛抱たまりませ〜〜ん♪」
「きゃああああああ〜〜!?」
麻弓は渾身の力を振り絞り、ネリネの水着を剥ぎ取った。ついにすっぽんぽん
第一号の誕生だw。
「うう……なんで私がこんな目に……」
さめざめとしなを作るような格好で泣くネリネ。その姿を見て麻弓は同性ながら
ドキッと頬を赤らめる。
(このプリンセスは強力だね〜。土見君、こんな姿見たら一発KOじゃないかな?
ライバル達は大変ですよね〜)

と、そのライバル達の争いをチラッと見ると――。

「ああう……。こ、この……」
ネリネと違い、シアのほうは明らかに苦痛に悶えていた。
「どうしたんです? さっきまでの元気がないですよ、シアさん」
楓が優しく微笑んでいる。あからさまに挑発するのでなく、いつもと変わらない表情。
逆にこれがシアの癇に障るのだが、緩急をつけた電気あんまに一方的に翻弄され、
反撃もままならない。
「こ、こうなったら……一か八か!」
神族らしく運を天に任せ、電気あんま返しすべく楓の右足を取りにいく。
「無駄です!」
さっきと同様、楓があんまポイントをずらした。シアの股間に痛みが走る。
「クッ……このぉ!!」
股間の痛みに顔をしかめながらも、シアは楓の足を掴んで自分の体ごと捻った。
「ううっ……!! いたぁ……!!」
涙目になりながら、楓のくるぶしを体全体で捻る。楓の右足はまだシアの股間を
押しているので、シアの股間は楓の踵に捻られるようになり、電気あんまされている
時より痛くなる。
「くっ……これは!?」
有利なはずの楓がしまった、と言う表情をする。慌てて楓もシアと同方向に体を
ねじり、電気あんまを安定させようとするが、シアのほうが一歩早かった。
「いたた……! だけど……ええい!!」
シアの体が一回転し、楓の電気あんまが外れた。自分の股間を痛めるリスクを
負った強引な外し方だった。シアはすぐさま楓と間合いを取るが、股間が痛み、
両手で押さえながら転がった。
448Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/08/27(土) 17:46:49 ID:DySpBj6B
「ふぅ……! くっ……! ああ……」
女の子の急所の痛みを耐えながらの脱出。ダメージは負ったものの、楓の完璧な
電気あんまを破ったシアに、亜沙は感心したような視線を送る。
(へぇ、やるじゃない。シアちゃん。流石は神界のプリンセスね)
カレハとプリムラにダブル電気あんまをしながら亜沙は興味深げに二人の対決を
見ている。
楓はシアの反応を見ていたが、ゆっくりと近づく。
「やりますね、シアさん。『電気あんま破り』を使うなんて」
「『電気あんま破り』?」
「知らなかったんですか?」
楓はちょっと驚いた表情を見せる。

「電気あんま破りは、電気あんま返しが出来る技術のない女の子に残された、唯一最後の
脱出手段です。電気あんまされている相手の足を引きつけて相手が動けないようにして
からタイミング良く体をねじって攻撃されている足から強引に体を離させる――
口で言うのは簡単ですけど、実行するのは大変です」
楓はシアの右足を掴んだ。まだ電気あんましようと言うのか? シアは股間が
痛いのか、動かない。
「急所に大きなダメージを負いますし、それに成功率だってそんなに高くないです。
私がもう少し気づくのが早ければシアさんは失敗してましたよ。無茶な事をするん
ですね」
クスッ……と笑って左足を掴む。ゆっくりと電気あんまの再開の準備をする楓。

「抜け出せれば、反撃の手段があるから……」
いかにも負けず嫌いな口調でシアが言う。
「そうですか? でもこうやって……」
楓がシアに両足を掴んでる事を誇示する。
「まだ電気あんまされたら同じじゃないでしょうか? シアさん、動け無さそう
ですし……」
「動けないんじゃなく、動かなかったの――このチャンスを生かすためにね!」
「え……?」

ドカッ☆……!!

「はぁうう☆!?」
楓が後方に飛び、尻餅をつくようにしてひっくり返った。そして……。
「あああああああ〜〜!! ああっ……!!!」
絶叫を上げ、白ビキニの股間を押さえて人工芝の上を左右に転がって痛がる楓。
亜沙の聞いた悲鳴はこれだったのだ。

「いたぁい! いたっ……!!」
涙目になって苦しむ楓。内股になって股間を押さえる姿はどこか官能的でもあった。
シアを見ると蹴り上げた状態のままとまっていた。楓が不用意に近づいた時、シアは
楓の持った足を振りほどき、下から思い切り蹴り上げたのだ。体力を温存して
この一発に賭けたのだろう。賭け自体は大成功だが……。

((うっわぁ〜〜))
その瞬間を目の当たりにした亜沙と麻弓の額に冷や汗が流れる。確かに急所攻撃は
OKと言うルールになったが、それはあくまでお遊び的な要素も多分にあった。
急所攻撃あり宣言をしてスリルと緊張感を高め、場合によっては遊び要素として
手加減した急所攻撃を加える、と言う程度のつもりだったが――今のシアのキックは
マジ蹴りだった。
(こんなところ、思いっきり蹴られたりしたら……大変だよ)
亜沙は自分の急所を蹴られたような気がして、そっと股間を撫でる。
(だけど、楓の反応……)
麻弓は楓に視線が釘付けになる。楓は悩ましい苦悶の喘ぎを漏らしながら、時々
小さく悲鳴を上げている。痛さが断続的に襲ってきて、痛い時が耐え切れないの
だろう。内股になった太股の震えも楓の痛さを象徴している。
449Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/08/27(土) 17:47:46 ID:DySpBj6B
(私もリンちゃんに急所攻撃してみようかな……?)
ついに全裸にされて泣きじゃくっているネリネのスマートな下半身を見て、麻弓の
小さな胸は高鳴った。電気あんまされて裸にされて泣かされて、さらには急所攻撃。
そんな酷い事をしてネリネは許してくれるだろうか? いや、ネリネは自分に
される事に寛容だし、きっと許してくれるはず――。
麻弓の心の中に悪魔の囁きが聞こえたような気がした。

一方、楓はギャラリーたちがそんな思いを抱いているとは知らず(それどころでは
ないが)、急所の痛みを抑えるのに苦慮していた。
(こうすると……少しはマシになるのでしたっけ?)
何とか立ち上がり、股間を押さえている手を離して両手の拳を握り、両方の太股を
震わせるように小刻みに叩いた。プルプルと震える艶めかしい太股。しかし、
あまり痛みは治まった気がしない。
(気を逸らすには役に立ちそうですけど……)
殆ど慰め程度の治療法だった。ごまかしだと言っても良い。やはり、女の子の急所を
打って痛みを鎮める方法などないのだ。じっと耐えるしかない。

その時――。
「まだあたしの反撃は終わってないよ」
「え……? きゃああ!?」
シアが楓の髪を掴んで投げ飛ばした。ヘアーホイップだ。背中から人工芝に叩き
つけられ息が詰まる楓。
「うぐっ……!? ごほっ! ……けほっ!」
「まだまだでしょ。あたしが電気あんまされた屈辱は何倍にもして返してあげる!」
今度は胸に肘打ちを喰らわせた。胸も女の子の急所。激痛が楓の全身を駆け抜ける。
「動きが止まってるよ!」

スパァン☆!

「あぐっ☆!? ……あっ!!」
背後から再び股間を蹴り上げられた。今度は前に飛んで悶絶する楓。
「あああぁ〜〜〜……おおおおお〜〜〜〜」
半ば雌獣の様な苦悶の悲鳴。二度目の急所蹴りに楓は全身から冷や汗を流す。冷たく、
ねっとりとした苦悶の汗――。
「ひ……卑怯よ……シアさん……」
ぐったりと人工芝に倒れながらも楓がシアをキッと睨む。
亜沙たちも流石にこれは止めるべきかどうか、考える体である。

「卑怯? あなただって急所攻撃を容認したじゃない?」
シアの表情が美しいまま歪んでいる。これは……魔族の表情? 
魔族のハーフである麻弓がそう思っていると……。

「顔を焼いてあげる……こっちに来なさい」
「え? な、何を……きゃああっ!!」
今までより大きな悲鳴が上がる。人工芝の外に連れ出された楓は、そこで地面に放り出され
髪を掴まれた。そして、何かに顔を近づけさせられる。
「熱っ……! こ、これは……マンホール?」
「そうよ。灼熱の太陽に焦がされ、フライパンの様に熱くなったマンホール――これに
楓ちゃんの顔を押し付けたらどうなるでしょうね?」
シアが見るものをゾクリとさせる笑顔で笑った。
「や……やめて! そんな……!」
「顔を焼かれると、稟君の前に出られないでしょうね? クスクス……降参するなら
やめてあげてもいいけど?」
「降参なんかしません! でも……あああっ!!」
懸命に抵抗する楓だが、さっきとは逆に二度の急所攻撃を受けてスタミナを大きく
消耗している。体勢が悪いせいもあり、シアの力を跳ね返せない。

450Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/08/27(土) 17:48:38 ID:DySpBj6B
「ま、まって、シアちゃん!」
「そうだよ! それはやりすぎ!」
慌てて亜沙と麻弓が止めようとするが、シアは振り返りもしない。
「降参しないのね……焼かれちゃいなさい」
シアが冷酷に言ったその時、

どっかぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!!

「きゃああ!?」
「うわぁ!? な、なに!?」
楓とシアがいた辺りに大爆発が起こった。これは……魔法?
二人は爆風で吹っ飛び、二人ともプールの中に放り込まれた。
「ぷはぁ!?」
「な、なんですか……これ?」
放り込まれたのが良かったのか、二人とも無事である。
しかし、これは……?

「り、リンちゃん?」
「あっ……」
麻弓の様々ないじめ?で泣きじゃくってたネリネが魔法を放ったのだ。
「こ、これは……そのう……」
一応、ネリネの攻撃魔法は禁止されていたが、このエスカレートしたシアと楓を
止めるにはそれしかなかった。亜沙と麻弓はホッとする。
一歩間違えば二人とも爆死だがw、それ以前にシアの攻撃で楓が危なかった。
「リンちゃん、魔法を使ったね?」
麻弓がニヤリとする。
「え? ……でも」
ネリネがオロオロと周囲を見た。さっきからそうだが誰も助けてくれようとしないw。
「危ないなぁ……シアちゃんたちが怪我したらどうするの?」
「そんな……! だって、私……」
ネリネは既に全裸状態だ。胸を隠しながら恐る恐る後退りする。同じ間隔で迫る麻弓。

「選ばせてあげる。罰はおっぱい揉みと電気あんまと急所攻撃、どれがいい?」
「そ、そんな! どれもイヤです!!」
「じゃあ、お尻がいいのかな?」
「お尻だってダメ! や、やめてください。そんなえっちな事ばかりするの!」
ネリネは泣きじゃくる。だが、そうすればそうするほど麻弓の嗜虐心は高まり、
もっとひどい事をしたくなる。
「選べないなら……全部しちゃうね♪」
「だ、だめぇ! ……きゃあああ!?」
ネリネの悲鳴が木霊するプール。その時、さっきの爆発音で目を覚ました人物がいるのを
彼女達は誰も気づかなかった。
451Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/08/27(土) 17:53:02 ID:DySpBj6B
しまった……。作品名に変えるのを忘れた……orz。
勿論、シャッフルでした(汗)。

前半はエロエロ、後半はハードなバトルとカップルによって
雰囲気が分かれました。

次回は急所攻撃の応酬w。電気あんまはいつ登場するやら……(^^ゞ。
452名無しさん@ピンキー:2005/08/27(土) 22:09:16 ID:DhJ4SY8O
激しくGJ。なんだかこのスレを見るのが人生の楽しみの一つになってる俺ガイル
453Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/08/28(日) 02:50:42 ID:nZ5eW/RC
>>452
なんか、そこまで言われると恐縮するっす(^^ゞ。
ちなみにどういうシーンが好きとか、あります?
454Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/08/28(日) 02:53:48 ID:nZ5eW/RC
>ちなみにどういうシーンが好きとか、あります?

他の方でも。

快感系←123456789→急所攻撃系
         ↑
       このへん

とか。
或いは好きなシチュとか。
455Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/08/28(日) 02:56:27 ID:nZ5eW/RC
ちなみに現在のうちは

快感系←123456789→急所攻撃系
            ↑
           このへん

だったり……orz。かなり急所攻撃寄り。
456名無しさん@ピンキー:2005/08/28(日) 05:32:24 ID:Z9CoNNIO
いつも使わ…読ませてもらってます。
シチュの幅が広いので飽きさせないのがすごいっすね。
中にはネタ知らないものもあるんですが
知らない事が後押しになってるのか
流れもすごい自然に感じるし。

ちなみに好きなシチュはありきたりだけど
探すと意外とないシチュエーション。

いわゆるクソ生意気なお嬢様など位の高いものと
低いものの立場が何らかの理由が逆転するもので
立場が入れ替わっても見下す態度は変わらず罵倒するというもの。

近いものはたしかにあるんですがレイプものとかだと
大概が直ぐ恐怖で泣きじゃくったり助けを求めたり
白目むいたりと、罵倒をしながら耐えるシーンが一瞬しかないので
満足できないものが多い。

本当に我侭ですがもし、気が向いたらいつか書いてもらえると嬉しい。
457名無しさん@ピンキー:2005/08/28(日) 05:34:21 ID:Z9CoNNIO
×何らかの理由が逆転するもので

○何らかの理由で逆転するもので
458名無しさん@ピンキー:2005/08/28(日) 05:40:40 ID:Z9CoNNIO
あーしつこいですが、
状況そのものよりも女の子が「怒り」を感じてる事が
すごい性癖に訴えかけてきます。
あとは程よい屈辱や羞恥です。

「怒り」が大事なんでそこを焦点絞ると満足できる作品がない…。
459Anmania ◆./LcRlV/u6 :2005/08/28(日) 13:38:10 ID:AtXVV+xC
>>456
なるほど〜、『怒り』ですか。おっしゃる事は良く分かりますね。
屈辱・羞恥・怒り、この3点を兼ね備えたSSのプランは一応あったりします。
ただ、「お嬢様」でなく、「訳ありお嬢様」なんですがw。

マイナーなのでご存じないと思いますが、『双恋オルタナティブ』のSSは
そんなシチュで書くと思います。約束までは無理っぽいですが……(^^ゞ。

460Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/08/28(日) 13:40:13 ID:AtXVV+xC
さて、今週末二度目の投下です。
この後はまた間が空くかもです。

電気あんまシーン……殆ど無いかも(大汗)
461Shuffle! ◆ve1CraWg1Y :2005/08/28(日) 13:41:56 ID:AtXVV+xC

「悲鳴ばっかりじゃ何をされるか分からないよ、姫様♪」
「う……そんな……」
はしたない姿を見られている時に『姫様』と呼ばれるとプリンセスの誇りを思い出し、
恥かしさが倍増だ。もっとも、麻弓はそれを狙っているのだが。
「ねぇ、姫様は仕返ししないの? 私にひどい事するって、どんな事? ねぇ♪」
ハムハムと耳を噛みながら言うのでネリネはそれを聞いてるどころでなく悶えた。
462Shuffle! ◆ve1CraWg1Y :2005/08/28(日) 13:42:38 ID:AtXVV+xC
「も、もうやめてください! 本当にひどい事をしますよ!?」
「だからどんな事? 言うまでやめない♪」
「い、言います! 言いますからぁ……!! …………で、電気あんまです」
「電気あんま返しが待ってるけど、いい?」
「う……じゃ、じゃあ……きゅ、きゅ、きゅ……」
「きゅ?」
台詞にあわせて麻弓が乳首をつねる。
「ひゃああん!? そ、そんな事しないで下さい!! ……きゅ、急所攻撃……です」
顔を真っ赤にして言う。自分がされたくない事を白状しているようなものだ。

「ふぅん、運動神経のないリンちゃんが打撃系?」
「う゛……」
「いいよ、出来るものなら、やっても」
「え?」
ふと突然、麻弓の攻撃が止んだ。ネリネが不審に思ってると麻弓がネリネから少し
間合いを取り、足をAの字に開いて立つ。両手は腰にあて、その姿勢のまま動かずに
ネリネに微笑んでいる。

「そ……それはいったい……?」
「リンちゃんが急所攻撃するって言うから、やりやすいようにしてあげたの。
ノーガードだよ、ここ♪」
麻弓は挑発するように自分の虹色ビキニの股間を指差す。その行為を見るだけで、
ネリネは恥かしさで真っ赤になる。女の子が自分の股間を指差すなんて――。

「さ、やらないの?」
「う……それは……」
明るく挑発する麻弓にネリネはおろおろするばかり。実際に、どうしていいのか
わからないのだ
「リンちゃんがやらないなら、私が先にやっちゃう♪」
「え? ……はうっ☆!?」

すぱぁん☆! と麻弓の股間キックがネリネに決まった。さっきシアが楓にした程の
マジ蹴りではないが、ちゃんと股間を足の甲で捉えている。
しかも……ネリネは完全な全裸なのだ。

「いったぁ〜〜〜〜い! ……いたた」
股間を押さえて引け腰で内股になりながら後退りするネリネ。軽く蹴られたとは言え、
急所は急所。しかも完全に無防備な状態なのだ。痛さは想像を絶する。
「くぅ……いたたた……ひ、酷いです、麻弓さん!」
半泣きになって麻弓をなじるネリネ。だが、麻弓は返事をしない。じっと右足を
見つめている。どうやら今の右足甲の感触の余韻を楽しんでいる様だ。
(もしこの状態で電気あんましたら、リンちゃんはどんな反応をするんだろう?)
麻弓はゾクゾクとサディスティックな欲望が渦巻いてくるのを感じる。
「う……うう……」
じんじんと股間が痺れているが、ネリネは立ち上がり、二発目の蹴りを怖れ、麻弓から
遠ざかろうとする。だが……。

「リンちゃん……私、やっぱりもう一度電気あんましたい……」
ネリネにうっとりとした視線を向ける麻弓。オッドアイが妖しく煌いている。
麻弓はどうしたのだろうか? ネリネは背筋がゾクッとした。
「電気あんまさせて……でないと、今度は本気でそこを蹴るよ?」
麻弓のオッドアイの煌きが強くなった。明らかに欲望をむき出しにしている目だ。
「ま、麻弓さん……」
ネリネは抗う気力もなく、ただ呆然と立ち尽くすだけであった。
463Shuffle! ◆ve1CraWg1Y :2005/08/28(日) 13:44:05 ID:AtXVV+xC


         *         *          *


一方、プールに放り込まれた二人。
「ぷはぁ〜!! な、なんですか……もう……」
流石に大人しい楓もご難続きでご機嫌斜めだ。その時……。
「……! シアさん?」
シアが思ったより自分の傍にいたので身構えてしまう。だが、シアは何のリアクションも
取らなかった。じっと楓を見つめている。

「……ごめんね」
「……え?」
「さっきは……やりすぎちゃった。顔、大丈夫?」
シアが少し落ち込んだ表情で言う。もしかして、心配してくれているのか?
意外なシアの言葉に戸惑いながらも、楓は素直に答える。
「ええ、大丈夫です。ちょっと熱かったですけど。……でも、どうしたんですか、
シアさん?」
さっきまでとは全然違うか……いや、バトルを始める前とは全然違うが、さっきまでとは
それほど変わってないかもしれない。だが、意地悪でなくなってるのは確かだ。

「プールに放り込まれて頭が冷えたみたい。さっきまでは頭に血が上ってやっていい事と
ダメな事の区別がつかなかった……稟の事、無意識のうちに意識してたんだよね、きっと」
自嘲するようにシアが笑う。
「稟と毎日楽しそうに暮らしてる楓の姿を想像したら……あたし、楓を傷つければたとえ
戦いに勝っても楓は稟の所に戻れなくなるって、勝手に思っちゃった。そんな事ないし、
そんな事、しちゃいけないのにね……」
楓から視線を逸らし、独白するように言う。

「シアさん……私も同じです」
楓もシアに応えた。
「楓……?」
「私も、この中でシアさんが一番の敵だと思ってました。家事が得意で私と似ている
ところもあるのに、私より明るくて。シアさんと話していると自分の気分が明るくなる
のを私も感じてました。だからこそ、シアさんが怖かったんです」
「…………」
内心を告白する楓をじっと見つめるシア。そのブラウンの瞳は楓の心を見極めようと
するかのように、楓の一挙手一言動を見守っている。

「稟君もきっと、シアさんと話していると楽しいんだろうな、って。私達、毎日そんなに
楽しくないですよ? 私は満足してますけど、稟君はきっと……」
「きっと、どうなの?」
「…………」
楓は返事をしなかった。言わないのではない。分からないのだ。

「だから……」
「ん?」
「だから、シアさんをやっつけるために電気あんまも承知しました。急所攻撃をOK
したのもシアさんにするためでした。シアさんを苦しめようとしたんです。謝らなきゃ
いけないのは私のほうです……ごめんなさい」
ぺこりと頭を下げる楓。そのままあげようとしない。
シアは溜め息をつくと、楓のほうに向き直った。

464Shuffle! ◆ve1CraWg1Y :2005/08/28(日) 13:44:56 ID:AtXVV+xC

「わかったよ……」
「…………」
「これで、お互いにおアイコ。それでいいんじゃない?」
「シアさん……」
楓がホッとした表情で安堵の息をもらす。そしてシアに近づいてその手を取った。
「じゃあ、これで仲直りの握手……フフフ、ではここからは反則の急所攻撃はなし
ですね♪」
ニッコリと楓が微笑んだ。だが、シアは笑わなかった。

「それは違うよ」
「え?」

……ズドン☆!

楓が疑問に思った時には、シアが楓を更に引き寄せ密着状態で思いっきり股間に膝蹴りを
喰らわせていた。

「あううう……! くっ……! ど、どうして……!?」
「私は最初から楓を苦しめようと思ってたよ。それも急所攻撃でね」
「し……シアさん?」
楓が驚いたようにシアを見る。が、次の瞬間には股間を押さえ、プールの端に手を突いて
苦しむ。水中とは言え、密着状態の急所直撃弾を喰らったのだ。すぐには動けない。

「フフフ……何を驚いた顔をしているの? 楓はどうしようと勝手だけど、あたしは
この後も急所攻撃で楓を苦しめるからね。……いえ、今日だけじゃないよ。ずっと、
ずっとこれから毎日、チャンスがあればそうするから」
「な……! ど、どうしてですか?」
シアの言い草に驚き、目を見張る楓。自分はシアに対して何か恨みを買うようなことを
したのだろうか?
「どうしてって……。あたしの話、ちゃんと聞いてた? 稟はね、あたし達がどうしようと
必ずあなたの所に帰っていくの。……悔しいじゃない。あたし達がどんなに尽くしても
あなたには絶対に及ばないなんて……」
「そんな……違う……」
「どこが違うのかな? 稟は優しいからあたし達とデートもしてくるし、お弁当だって
食べてくれるよ……だけど」
「…………」
「稟はあたしたちのデートの時は楽しそうだけど、楓とのデートの時は嬉しそうなの。
あたしたちのお弁当を食べる時も楽しそうだけど、楓のお弁当を食べる時は美味しそうに
食べるの。この違い、分かる? だから虐めるんだよ、完璧超人さん♪」
楓の抗議などあっさり無視し、持論を続けるシア。第三者が聞くといかにもシアの言い
分は強引であるが、ネリネやプリムラ、亜沙などの土見ラバーズにとっては、それが
何一つ間違っていない話に聞こえた。だから楓を庇おうともしない。

「そんな……」
股間がズキズキと痛むのも忘れ、楓は黙り込んだ。
「フン……」
シアは考え込む楓を放置し、自分だけが手すりに手を掛け、水から上がった。

その時――。

「あなたに……何が分かるんですか……」
「ん?」
「私があなた達と稟君がデートしてるのを見て、どう思ってるか……考えたこと、
ありますか? 私は……」
楓は面を上げるとキッとシアを睨みつけた。そして、プールの中からシアの両足を掴んで
ひっくり返す。ずだん! シアは思いっきり人工芝に尻餅をついた。
465Shuffle! ◆ve1CraWg1Y :2005/08/28(日) 13:46:02 ID:AtXVV+xC
「いったぁ〜〜☆! な、何するの、楓!?」
シアが気がついた時、楓は既に半分水から上がっていた。そして、シアの両足を掴む。
だが、その時、楓はシアの両足をステンレス製の手すりを間に挟んで掴んでいた。
「か、楓……何を?」
シアの声が上ずっている。嫌な予感がしたのだろう。それもそのはず、この経験は
数日前にも味わった。自分の勘に間違いがなければ……。
「私は……その度にあなたたちを苦しめたんです。心の中で……シアさんやネリネさん
だけじゃなく、リムちゃんでさえ……そんな私のどこが完璧なんですか?」
楓の雰囲気が不穏になっていく。シアにとって今の体勢は非常に危険だ。
「あなたが私に恨みを晴らすと言うなら……私だって……私だってやります」
楓は決して激しない。だが、静かであれ、彼女の怒りを押し殺すような話し方は
彼女が本気である事をシアにも悟らせた。
「ちょ、ちょっと待って! それは……だめ!」
慌ててシアが逃げようとする。

が、既に遅かった。シアが逃げる直前、楓はシアの両足を持ったまま後方に飛んだ。
摩擦係数0の人工芝の上。楓の体重分をかけられたシアの体は物凄い勢いで
滑っていき、そして……。

ご〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん☆……ん!

あたりに響き渡る金属音。
勿論、シアの股間と手すりが激突した音だ。

「かはっ……! あっ……!!」
悲鳴が途切れる衝撃。冷たく、無慈悲な金属はシアの股間の柔肉を何度も衝撃で揺らした。

じ〜〜〜〜〜ん……。

この不快に痺れる間隔……シアは忘れているはずがない。あの時より、今日のほうが
強く打ったかもしれない。楓は表情を変えないが、今のは手加減など一切せず、自分の
全体重をかけていた。そして……。

「まだです。私の恨みはまだ消えてませんから……」
「か……楓? はうっ☆!」

きん☆! 今度は短い金属音がした。楓が少しシアの脚を戻し、再び引っ張ったのだ。
急所を金属の棒で小突かれたような痛み――シアは苦悶の悲鳴を上げ、悶える。
「押さえさせません」
そう言うと楓はシアの両足をグリグリと交互に引っ張った。鉄柱で股間を刺激するように
攻撃する。
「くっ! うう……や、やめ……」
「やめて欲しいですか? 今後一切、シアさんは稟君に近づかないと約束すればやめて
あげます」
「な……なんですって? はぁう☆!!」

コキン☆! またしても短い金属音。繰り返される鉄柱股間攻撃に仰け反って悶えるシア。
「どうします? やめて欲しいですか? それともこのまま大事な所を痛めつけ続けら
れますか? ……ああ、そう。近づいちゃダメって事は、稟君とお話しするのもダメなん
ですよ。直接は勿論、電話でもダメ。携帯やメールもダメです。あと、微笑みかけたり
するのもダメです。稟君がシアさんの方を向いたらシアさんが稟君を無視してください。
……それと、お弁当を渡したり、ご飯を作ってあげたりなんかは絶対にダメですからね。
それをするつもりなら、私……私……」
楓の動きが止まり、俯いて震えている。段々呟く内容が具体的で細かくなってきた。
マイナス思考のテンションが高まり、そして……。
466Shuffle! ◆ve1CraWg1Y :2005/08/28(日) 13:46:51 ID:AtXVV+xC

「楓! ダメよ! シアちゃん、逃げなさい!」
亜沙が慌ててシアを起こす。だが、それより一瞬楓の動きが早かった。
「楓! あっ……!」
亜沙の体からシアがすり抜けたと思うと、またしても両足が手すりを抜け、股間が手すりに
激突した。

ごぉん☆……ん!

「☆◆%〇#……$●▽★……」
声無き叫びを上げて、シアは半ば失神したようにがっくりと鉄柱に跨らされた状態で
伸びていた。体中の力が入らない。弱々しく呻いている。
「楓!」
亜沙が慌てて楓をシアから離す。漸くシアは楓の股間責めから脱出することが出来た。
「邪魔しないで……亜沙先輩」
楓は尚もシアの足を掴もうとする。
「邪魔するなら、先輩も同じ目に……」
「楓、だめ……。落ち着いて、ね?」
「私は落ち着いてますよ……」
楓は亜沙の足を掴んだ。言葉どおり、亜沙に股間攻撃をするつもりだ。
「楓……ひゃう!?」
足を引っ張られ、亜沙は濡れた人工芝で尻餅を打つ。
「いたた……あっ!」
お尻の痛さに呻いていたが、楓が鉄柱を跨ぐように自分の両足を通したのを見ると、
痛がってはいられない。このままいればシアと同じ目に遭ってしまう。

「楓、お願い……やめて」
「……では、亜沙先輩は稟君に近づくのをやめてもらえますか?」
「楓……?」
「先輩は特に稟君に触っちゃだめです。優しくするのも、料理を作るのも……稟君の
お世話は私だけがします」
静かに、しかし思いつめたような昏い瞳の楓は無表情だった。だが、それが逆に
亜沙の背筋をゾクリとさせる。だが、だからと言ってこの楓を放っておくわけには
いかない。
「楓、お願いだから正気に戻って……」
「……約束できないんですね」
「楓? きゃあああ〜!!」
亜沙の体がシアと同様、プールに向かって引っ張られた。そして……。

ゴォン☆……ン!

「あ……!! かはっ……!!」
亜沙もついにシアと同じ目に遭わされた。股間を打ったことは何度かある。だが、
このように意図的に、しかも鉄柱にぶつけられたのは初めてだった。シアと同じく、
息を詰まらせ、体が痙攣したように震える亜沙……。

「あうぅ……! ああっ……!」
運が良かったのか悪かったのか、亜沙はシアの様に半ば失神したりせず、股間の痺れる
痛さにのた打ち回った。楓の手から足を振りほどき、鉄柱より股間を離したものの、
それでも動けない。

「あんまり効いてないですか? では……もう一度です」
効いていないわけが無い。だが、楓は失神するまで許さないつもりのようだ。
再び亜沙の足首を掴んでずるずると亜沙の体を引っ張る。
「やめて……もう許して!」
亜沙が泣きそうになって呻く。股間が痛くてまだ悶絶しているのに、楓は回復の
チャンスすら与えないつもりのようだ。
467Shuffle! ◆ve1CraWg1Y :2005/08/28(日) 13:48:05 ID:AtXVV+xC
「先輩も気絶してもらいます。シアさんのように……」
楓の瞳が暗く沈む。亜沙はもう何も言い返せなかった。このまままた急所打ちされ、
そのうち気絶させられる……。
(何回もされるより、早いほうがいいかも……)
亜沙がそう思った時……。

「カエちゃん! やめて!!」
誰かが楓に飛び掛り、亜沙から引き剥がす。
「きゃあ!?」
ザブン! 楓とその少女は水の中に飛び込んだ。その隙に亜沙は股間責めの手すりから
脱出した。亜沙は飛び掛ったのが誰かを見ていた。

「シアちゃん?」
二人ともなかなか上がってこない。
どうしたのだろう? と少し心配になった時、
「ぷはぁ……!」
シアが水の中から顔を出す。楓を連れ出すように。
「…………」
楓は泣いていた。その場から動こうとしない。シアが楓を優しく抱きしめる。
「大丈夫だよ、カエちゃん。もう、いつものカエちゃんに戻ったから」
シアが慰めるように楓に話しかける。

「シアちゃん……?」
プールサイドでその様子を見ていた亜沙は、楓だけでなくシアの様子も変わっている
事を感じていた。
(変わったというより、戻った、と言うか……)
今、楓を抱いているシアは明らかにいつものシアだった。ではさっきまでのシアは
いったいなんだったのだろうか?

「シアさん。私……私……恥かしくて死んでしまいたい……」
「な、何言ってるのよ、もぅ! カエちゃんはどこも悪くないよ。悪くない……」
「だって……私は……自分の身勝手な思いでシアちゃんや先輩を……」
どうやら楓はエスカレートしていた頭が冷えたらしい。亜沙はかなりホッとして
その場に座り込む。

「とにかくあがろ? プールで泳ぐのも楽しいけど、カエちゃん、そんな気分じゃ
なさそうだし」
「…………」
楓はシアの言うがままになっている。シアに導かれるままにプールサイドに上がった。

「……いたた。『キキョウちゃん』ったら、何したのよ……?」
人工芝の上でシアが股間を押さえて膝を突く。無論、さっきまでのダメージが
残ってるからなのだが……。
「どうしたの、シアちゃん?」
同じく股間を押さえている亜沙が声をかけると飛び上がらんばかりに驚く。
「い、いえ! な、なんでもないっす!」
慌ててごまかすような笑顔を見せる。亜沙はじっとシアの表情を見ていたが、
「シアちゃん……何か隠してない?」
「ぎくっ! な、なにを……ですか、わ、私にはさっぱり……アハハ」
メチャメチャ怪しい様子で冷や汗をかいているシアを見て、亜沙は不審には思ったが、
それ以上追求しない事にした。シアには事情が分かっているようだし、何か困った
事があれば自分から相談するだろう。
468Shuffle! ◆ve1CraWg1Y :2005/08/28(日) 13:49:03 ID:AtXVV+xC
「シアさん……」
「は、はいっ!?」
背後から楓に声をかけられ、慌ててそちらを見る。
「な、何かな〜〜、カエちゃん?」
焦った表情でニコニコと微笑むシア。楓はじっとそんなシアを真顔で見ていたが、
いきなり自分のビキニの下に手を掛け、ゆっくりと引き降ろした。
「か、カエちゃん!?」
目の前に楓の大事な所が至近距離で見える。シアは真っ赤になり目をパチクリ
させた。

「シアさん。私を……虐めて……」
「え? ……その、あの……?」
オロオロと周囲に助けを求めるように首を振るシア。だが、楓はそんなシアの
前に座り込んだ。
「私……シアさんが何か違う事は分かってました……。だけど……」
「…………」
「私は、『その子』を虐める振りをしてシアさんを虐めようとしたんです……
電気あんまに慣れていないのをいい事にシアさんをその状況に誘い込んだり、わざと
しなくてもいい所で急所攻撃したり……。なぜなら私……私はシアさんの事が……
羨ましかったから……」
楓はシアに寄りかかった。シアは楓を抱き止める。
「羨ましくて、思いつめて……そのうち、憎くなっていました。さっき、シアさんを
苦しめた時、私、凄く快感を覚えました。亜沙先輩が止めてくれなかったら、ずっと
やっていたと思います……」
「カエちゃん……思いつめないで」
シアが優しく抱く。
「カエちゃんが私を羨ましいと思ってるように、私もカエちゃんが羨ましいんだよ
……だって私は……」
「知ってます。『その子』にも言われました。みんなは私を羨んでるって……
でも……でも……」
楓はシアの胸に顔を伏せる。
「私はシアさんを苦しめようとしたの……自分の中の妬みを抑えきれずに……
シアさんは……大切なお友達なのに……」
シアの胸に熱いものがぽたぽたと落ちてくる。
(カエちゃん、泣いてるの?)
シアはギュッと楓を抱きしめた。

「だから、私を虐めてください。私の……いけない所を狙って。辱めて、苦しめて
欲しい……私を罰してください、シアさん……」
「う……そ、それは……」
シアはちょっと困った顔をする。楓にエッチな罰を与えるのはやってみたい。
だが、この思いつめた楓にするのはなんとなく気が乗らなかった。シアとしては
もっとエッチな悪戯感覚でやってみたいのだ。楓は大事な友達だから――。

「いいじゃない、シアちゃん。やってあげようよ」
「亜沙先輩?」
「そのかわり、ボクも参加するからね、楓」
「え?」
楓が驚いたように振り向く。
「イヤなの? ボクだって楓にやられたよ。思いっきり、ここに……」
亜沙は自分の股間を押さえる。
「は……はい……」
楓が申し訳無さそうに俯く。
「いいんだね? フフフ……シアちゃん。他のみんなはそれぞれ楽しんでいる
ようだし、ボク達はボク達で楽しもうよ……フルコースでね♪」
「「フルコース?」」
ニコニコと提案する亜沙を見て二人は目をパチクリさせる。
「そ、フルコース。楓の体のえっちな所をいろんな方法で責めまくるの。
楓が『反省している事を反省するまで』ね♪」
にんまりと微笑む亜沙の小悪魔的な表情に楓とシアは顔を見合わせた。
469Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/08/28(日) 13:52:52 ID:AtXVV+xC
あっ!!
>>461をうpミスってる……orz
以下、訂正版。
470Shuffle! ◆ve1CraWg1Y :2005/08/28(日) 13:54:04 ID:AtXVV+xC
>>461差し替え版)

         *         *          *


「ね、リンちゃん。さっきの罰リストから一つだけ『これだけはやられたくない』
と言うのを選んでよ。それだけはしないであげるから」
麻弓がにんまりとネリネに迫る。
「い……いやです! 選んだら、麻弓さん、それをするつもりでしょ?」
ネリネが豊乳を隠す。股間は足をきゅっと内股に閉じて防御している。その姿そのものが
悩ましい。麻弓は肯定するでもなく、否定するでもなく、いやらしい視線でネリネの
姿態を上から下まで存分に見つめている。
人工芝マットの上で対峙する二人だが麻弓は虹色ビキニを装着、ネリネは全裸だ。
心の中で不公平だと思うネリネだが、元は着ていたのを脱がされたのでは仕方が無い。

「じゃあ、基本は急所攻撃狙いで行くね。リンちゃん、本当はこれが一番イヤでしょ?」
(わかってるくせに……)
ネリネが口惜しそうに麻弓を睨む。
(か、可愛い〜〜!)
ネリネの怒り顔がこんなに可愛いなんて――麻弓はきゅん、と体の中心が熱くなった。

「フフ……えいっ! えいっ!」
「きゃん!? やぁん! やめてください、麻弓さん!」
ネリネを甚振るかのように太股を蹴りつける麻弓。ネリネは乳房を隠すのを諦め、
股間を両手でがっちりと守って内股になる。急所攻撃を狙うと宣言されているので当然か。
「そこばっかり守ってたらおっぱいがお留守だよん♪」
麻弓は正面からネリネの両胸を掴んでおっぱいを揉む。
「きゃああん! はぅん……やめて……ああん♪」
先ほどまでのイジメで体はちょっとの刺激で感じてしまうようになっている。そこに
モロに揉まれてはたまったものではない。ネリネはたまらず喘ぎ声を出した。
「ほら、ほら。揉まれ放題だよ、どうするの?」
麻弓が挑発するように言うとネリネが決心したようにキッと麻弓を睨みつけた。

「は、離さないと……私の方だってひどい事をしますよ?」
ネリネの言葉に一瞬麻弓はきょとんとなったが、また面白い展開になったとばかりに
にんまりと悪い笑みを浮かべる。
「どういう事をするのかな? ん? ネ・リ・ネ・ちゃん♪」
あえて本名で呼びながら麻弓が乳揉み攻撃をやめないで密着し、大きな耳たぶを噛む。
「ひゃああああん!! ダメです……そこは!!」
一際大きな悲鳴を上げて悶えるネリネ。麻弓は新たな弱点を発見したとばかり、執拗に
耳たぶを甘噛みする。その度にビクンビクンと体を震わせるネリネ。

「悲鳴ばっかりじゃ何をされるか分からないよ、姫様♪」
「う……そんな……」
はしたない姿を見られている時に『姫様』と呼ばれるとプリンセスの誇りを思い出し、
恥かしさが倍増だ。もっとも、麻弓はそれを狙っているのだが。
「ねぇ、姫様は仕返ししないの? 私にひどい事するって、どんな事? ねぇ♪」
ハムハムと耳を噛みながら言うのでネリネはそれを聞いてるどころでなく悶えた。
471Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/08/28(日) 14:15:56 ID:AtXVV+xC
と言うことで、投下終了です。

……結構長々と続いてますな。終わりが見えない。
引導を渡す(?)紅女史はいつ起きてくるのだろう?w

次はまた、間が空くかもです。
472名無しさん@ピンキー:2005/08/28(日) 19:27:48 ID:zLY6fR7n
>>471
激しくGJ!
はいいとして、これシアエンド後の話なのでつか?
シアの別人格に名前がつくのはシアルートだけだと思ったんですけど。
473名無しさん@ピンキー:2005/08/28(日) 19:56:26 ID:p23jA5+d
GJ!!!!最高ですよ、本当に。
474Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/08/28(日) 20:44:41 ID:AtXVV+xC
>>472
どもです。
実はゲームは未プレイなのですが(をぃ、節操なく全ルート入っちゃってる
気がします……(汗。他にもプリムラが心開いてたり……。麻弓やカレハの
扱いも曖昧だし。
ルート不詳、時間軸不詳、と言うことで。

>>473
どもです。ありがとうございます。
475Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/08/29(月) 02:14:30 ID:NKty7kV3
閑話休題――。(←意味あってたっけ?)

拙作のシャッフルのエロパロ(エロは殆ど無いけど)、最初から一気読みしてみたら
30分掛かったw。なんか、今回のはやたら気合入ってるなぁ〜。
原作未プレイだけど、自分が知ってるギャルゲーシナリオの中で一番面白く感じました。
ダ・カーポ、目じゃねえ(ファンの人スマソ。音夢は大好きだけど)。
おかげでギャルゲアニメはまりまくり。シャッフルと同等(或いはそれ以上)に萌える・面白い
ギャルゲ(或いはアニメ)知ってる人は是非ご教授ください。いやマジで。

とにかく、書いてみてキャラが動かしやすい。つか、自分の意志と離れて動き出すw。
マジ惚れキャラ多し。

楓。腹黒&自意識過剰w。思いつめてダークサイドに。逆に罪悪感も人一倍。どんな罰も可w。
ちくちくと精神的に虐めたい(悪)。

シア。いじりやすいw。明るいノリで話が飛びそうになっても戻しやすい。へこたれないので
悪ノリさせやすい。重宝その1。

ネリネ。魔性の魅力。美乳・耳たぶ・美肌・・・虐める要素たくさんで虐めだすと止まらない。
泣かせたいのは楓と同様だけど、楓と違って肉体的エッチで泣かせたいw。

麻弓。ノリが良くて転がしやすい。重宝その2。この子と樹の純愛電気あんま書いてみたい。
攻略できないほうがいいのになぁ、とは個人的感想。

亜沙。意外と使いにくい、と言うか、他とのキャラ被りすぎな気がする。年上キャラとしての
魅力をもっと押すべきか。

カレハ。意外と貧乳だったw。亜沙と同様この子も魅力的だけど使いにくい。多分、一番の
受けキャラだけど、リアクションの想像が結構難しい。男の子と絡ましたほうが生きるキャラか?

プリムラ。動かないキャラは使っててしんどいw。今のところは悪くない感じに出来ている
(気がする)けど、今後どうしよう……。原作ではルート専用だけど、心は開かせた。
でないと使えなさ過ぎる(汗。

紅女史。サブキャラのくせに使い出すと止まらん。ボケキャラが多いので突っ込みとして重宝
するから? このSSではターミネーターとして再登場予定。

キキョウ。既に沢山出てきたけどw。今後も謎のままにする予定。他のキャラには悟らすけど。
名前については迂闊に書いちゃいましたが、多分、今後は名前は出ないつもりです。

さて……。
エロが少ないですが、今後はもっとエロエロのほうがいいでしょうかね?
あんまり本番系は得意じゃないので、今のままのSM系エロノリSSだと色々妄想も膨らみ
ますがw。

引き続き、色々と書き続ける予定です>シャッフル。
ペースはガクンと落ちると思いますが(汗。


476名無しさん@ピンキー:2005/08/29(月) 03:26:30 ID:1gScnycC
良スレだな、このスレは。作品の質も高いし雰囲気がいい。電気あんま、ハマりましたよ。
477Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/08/30(火) 01:29:00 ID:YnogZpsW
>>476
どもです、楽しんでいただけてなによりです。
確かに落ち着いた雰囲気で投下できますね。


夏休み最後と言うことで、少し時間があったので続き書きました。
もうちょっとしたら投下します。
478Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/08/30(火) 01:42:51 ID:YnogZpsW


         *         *          *


「楓……」
カレハとイイコトをしながらも、楓の様子が気になってたプリムラだが、何からかの
形で収まった様子を見てホッと一息つく。
「亜沙ちゃんが納めてくれたみたいですね。もう大丈夫ですよ」
カレハがニッコリと微笑む。プリムラがコクリと頷いた。
「では、私たちも次のステップに参りましょうか?」
「次のステップ?」
プリムラが小首をかしげる。
「ええ。プリムラさんに電気あんまがどんなものであるか、お勉強していただか
なければなりません」
ニコッとカレハが微笑んだ。
「これはお姉さんが妹さんに教える義務がある事なのです。プリムラさんは私から
教わるのはイヤですか?」
「そんな……。イヤじゃない……。教えて、カレハお姉ちゃん」
プリムラがカレハを見上げた。カレハはそんなプリムラの頭を優しく抱く。
「分かりました。では、最初に聞きます。プリムラさんは電気あんまに対して
どのような印象をお持ちですか?」
「印象……? その……気持ちいい、とか?」
カレハの胸の中で真っ赤になるプリムラ。実際、亜沙にされた時はもう少しで天にも
昇りそうだった。亜沙が楓を助けに行ったので途中でやめられた分、今も体の中心が
疼いている。

「そうですね、亜沙ちゃんは電気あんまがお上手ですから……でも……」
優しく微笑んでいたカレハだったが、少し真顔になった。プリムラが見上げる。
「電気あんまがいつも気持ちのいいものとは限らないのですよ、プリムラさん」
「そう……なの……?」
プリムラは驚いたようにカレハを見た。あんなに気持ちがいいのに、どうして?
と、問いかける表情だ。
「亜沙ちゃんなら毎回気持ちよくしてくれますけど……と言うか、私もそうでした
から。でも、みんなが亜沙ちゃんの様な高い技術を持っているわけではないのです」
…………少し思い出話をしても良いですか?」
何かを伝えたそうなカレハの表情に、プリムラがコクリと頷く。

「私はこの世界に移住してきたのですが、最初は電気あんまが大嫌いだったのです」
「え? ……そうなの?」
驚いた表情を見せるプリムラ。カレハはゆっくりと頷く。
「はい。この世界に最初にされた電気あんまが、凄く痛くて……その日は立てなかった
ぐらいでした。その人は私が憎くてそうしたのではなく、まだ上手ではなかったので
力を入れ過ぎたらしいのです。プリムラさんも女の子ならここを力一杯踏まれたりしたら
どうなるか、お分かりですよね?」
プリムラはコクリと頷いた。女の子の急所を力一杯踏まれたら……想像するだけで、
下半身をもじもじさせてしまう。
「それで暫く、私は他の女の子たちと打ち解けられない時期がありました。表面上の
お付き合いはしますけど、深入りして電気あんましあう関係になるのが怖くて……」
「…………」
じっと聞いているプリムラ。カレハの話には今の自分にオーバーラップする事もあった。

「移住してきて寂しさを感じてた、そんな日々の中、私は亜沙ちゃんと出会ったのです」
カレハはニッコリと微笑んだ。本当に嬉しそうに。
「ある日、亜沙ちゃんは私をご自宅のお部屋に招待してくださり、私たちは楽しく
お話しました。亜沙ちゃんのおかげで私は久しぶりに楽しい気分になり、心から
笑うことも出来ました。その時の事です……」
479Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/08/30(火) 01:44:11 ID:YnogZpsW


         *         *          *


(ねえ、カレハちゃん……)
亜沙が少し頬を染めてカレハを見つめる。
(なんですか、亜沙さん?)
(ボクと……電気あんまのかけあいっこをしない?)
(え? で、でも、私は……)
(カレハちゃん綺麗だからして見たいの。ダメかな……?)
カレハは俯いた。亜沙の期待する視線を避けるように目を背ける。
(……私、怖いんです。電気あんまされるのが)
(どうして? もしかして、痛い事されたの?)
(はい……。ですからその……)
(怖くなっちゃったんだね?)
(はい……)
(そっか……)
亜沙は腕を組んで考えると、
(じゃあさ……ボクにかけてよ。カレハちゃんが)
(亜沙さん?)
(ボクは抵抗しないから……カレハちゃんに電気あんまの楽しさを知って欲しいの)
屈託ない笑顔で微笑む亜沙。カレハを安心させる優しい笑顔……
(……でも……私、どうやればいいか……)
それでもカレハが戸惑っていると……。
(大丈夫、ボクが教えてあげる♪)
亜沙はカレハを抱きしめ、頬にキスをした。そのまま二人はベッドに倒れこむ。
480Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/08/30(火) 01:44:55 ID:YnogZpsW
(そう、そうやって、ボクのココに……ん、いい感じ♪)
(あ、亜沙さん……痛くないですか?)
(大丈夫……もう少し強めに出来る?)
カレハに電気あんまされた状態でレクチャーを続ける亜沙。自分の経験のせいか、
カレハの電気あんまには力がない。
(は、はい……こう……)
慌ててカレハが力を入れる。しかし……。
(……!! いっ☆!?)
(あ、亜沙さん!)
急に力を入れすぎた、とカレハも感じた。慌てて足を外そうとすると……。
(は、離しちゃだめ……!)
亜沙がカレハの足を掴んで自分の股間にあてがい直す。
(亜沙……さん?)
(だめだよ、『カレハ』)
ちょっと涙目で顔をしかめながら、笑顔を作る亜沙。
(ボク達、親友になるんでしょ? だったら、女の子同士の秘密も持ちたい……)
(亜沙さん……)
(だから、怖がらないで遠慮なくして。カレハがボクを信じてくれるまで……)
(亜沙さん……!)
カレハはたまらず電気あんまを外し、亜沙に抱きついた。彼女の陽の色をした髪の
匂いが鼻腔を擽り、亜沙は陶然となる。

(か、カレハ……だから、怖がらないで……)
(違います……)
(え?)
(私に……電気あんましてください、『亜沙ちゃん』)
(カレハ?)
(私、上手じゃありませんから……最初は亜沙ちゃんに教わりたいです。亜沙ちゃんの
やり方を勉強して、少しでも上手になって、より一層、亜沙ちゃんを気持ち良くさせて
あげたい……今の私はその気持ちで一杯です)
(カレハ……)
亜沙はカレハを抱きしめた。そして、唇にキスをする。熱く長いディープキス……。
時が止まり、二人はお互いの胸をむさぼりあう。そして――。
(カレハ……)
(何ですの、亜沙ちゃん?)
(今からボクが電気あんまをしてあげる。心を込めて、今のボクが出来る最高に
気持ちいい電気あんまを……いいね?)
(はい、亜沙ちゃん……)
カレハは天使の様な笑顔を見せ、ゆっくりと足を開いた。
481Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/08/30(火) 01:46:00 ID:YnogZpsW


         *         *          *


「……ちゃん?、……お姉ちゃん……?」
「…………」
「カレハお姉ちゃん!」
「……え? あ、あ……プリムラさん?」
カレハは自分の目の前にいるプリムラを見て目をパチクリさせていた。
「えっと……あの〜〜」
「カレハお姉ちゃん、また妄想してた……」
「え? あ……まままあ、私ったら……」
目をパチクリさせているところにプリムラに突っ込まれ、うろたえるカレハ。
どうやら思い出話をしている間にいつもの癖が出たらしい。

「わ、私……どこまで話しましたっけ?」
「カレハお姉ちゃんと亜沙お姉ちゃんとキスした所まで……」
「まあ! まままあ!? わ、私と亜沙ちゃんが……そんな♪」
またしてもとろんとした目で宙を見るカレハ。
「…………」
カレハの豪快なボケっぷりに辛抱強く待っているプリムラ。この子にはあまり
我慢とかの概念はないのかもしれないが。
482Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/08/30(火) 01:46:33 ID:YnogZpsW
「……と、一人で楽しんでいてはいけませんわね」
漸く正気に返ったカレハが申し訳無さそうに言う。
「亜沙お姉ちゃんの電気あんま、どうだったの?」
「え? あ、はい……それはもう、本当に素晴らしかったです」
「気持ち良かった……?」
「ええ、それはもう」
ニッコリと微笑むカレハ。
「人間界の言葉で言えば、『天国にも昇る』気持ちでしたよ……私の電気あんまへの
印象は180度変わりました」
「……いいなぁ……」
プリムラが羨ましそうにする。
「プリムラさんにもそうしてあげますよ」
「本当?」
「勿論です。至福の電気あんまがどういうものかを教えてあげるのはお姉さんの務め
ですから」
カレハはプリムラのお腹を優しく触る。そして、タンクトップを脱がせた。
「……? 水着、脱ぐの……?」
「ええ。私も脱ぎますよ」
カレハも半脱ぎだったワンピース水着から足を抜く。髪と同じ陽の色の縁取りが
艶めかしい。
「……私には、ない……」
自分もビキニを脱いで全裸になったプリムラが自分の股間を見つめる。
「今に綺麗に生えてきますよ。プリムラさん、電気あんまを沢山されれば女の子は
より一層女の子らしくなれるのです」
「そうなの……?」
「ええ。電気あんまは女性ホルモンの分泌を促しますし、それに気持ちの良い
電気あんまは心と体をリラックスさせます。適度な有酸素運動にもなって体内脂肪を
燃焼させますし、新陳代謝を促してお肌も綺麗になりますよ」
「すごい……」
「フフフ、気持ちの良い電気あんまは女の子にとってはイイコト尽くめなんです。
それに……」
ここでカレハが頬を赤らめた。
「それに……なに?」
カレハの様子にプリムラが首を傾げる。
「それに、性感帯の開発になりますからね……」
カレハがプリムラの股間を優しく撫で上げた。
「あっ……!」
プリムラが一瞬体を硬くしたが、すぐにカレハのなすがままになる。
(お姉ちゃんに、可愛がってもらうんだ――)
プリムラの熱い思いはカレハにも伝わった。

「ではプリムラさん、そこに寝てください。私が亜沙ちゃんに教わった思い出の
電気あんま、余すところ無く伝えてあげますからね」
髪を優しく撫でるカレハにプリムラはコクリと頷いた。

483Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/08/30(火) 01:51:34 ID:YnogZpsW
投下終了です。つーか、また名前変更忘れてる……orz。
もちろん、「Shuffle!」です。

良く見ると電気あんまスレ的には生殺しですね、ここで切るのは(汗。
次投下分には電気あんまシーンが一杯入ると思います。

あ〜、夏休みが終わった……。次はいつ投下できるやら……。
484名無しさん@ピンキー:2005/08/30(火) 04:19:51 ID:24hrG1hZ
毎度ながらGJです!これからもぜひ頑張って書き続けて下さい!
485名無しさん@ピンキー:2005/08/30(火) 05:13:31 ID:rO578p4e
このクォリティのをよくも短期間で…
なんか俺は更新頻度の高いサイトを巡回してる感じだよ。

GJ
486Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/08/31(水) 01:26:56 ID:736l2TiO
>>484
はい。ほどほどに頑張りますw。まだ書くほうは飽きてなさそうです。

>>485
夏休みとかだと結構書けますね。でも、それも終わり……。
クオリティについては、ここまでは書けても、ここから
ブラッシュアップするのはやっぱり大変ですね。
487名無しさん@ピンキー:2005/09/02(金) 18:00:35 ID:c/EeUozo
誰かツンデレを・・・ツンデレを電気あんましてやってくれ・・・
488名無しさん@ピンキー:2005/09/03(土) 22:01:40 ID:f1AZeuo/
>>487
作品、キャラ指定きぼん
モノによっては書こう
489Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/09/05(月) 00:27:13 ID:LwDLTALH
ちょっと見ない間に急降下……w。
ちょっとあげますか。
もうちょっとしたら投下します。
今日のはこの画像を見ながらがいいかも……。
ttp://shuffleinfo.hp.infoseek.co.jp.nyud.net:8090/moe/pri_kare_01b.jpg
緑:カレハ、紫:プリムラです。
490名無しさん@ピンキー:2005/09/05(月) 00:39:09 ID:S1eZJsn8
 r;ァ'N;:::::::::::::,ィ/      >::::::::::ヽ
.      〃  ヽル1'´        ∠:::::::::::::::::i
       i′  ___, - ,. = -一   ̄l:::::::::::::::l
.      ! , -==、´r'          l::::::/,ニ.ヽ
      l        _,, -‐''二ゝ  l::::l f゙ヽ |、 ここはお前らの日記帳だ!
        レー-- 、ヽヾニ-ァ,ニ;=、_   !:::l ) } ト
       ヾ¨'7"ry、`   ー゙='ニ,,,`    }::ヽ(ノ  ここに書いてろ、
:ーゝヽ、     !´ " ̄ 'l,;;;;,,,.、       ,i:::::::ミ
::::::::::::::::ヽ.-‐ ト、 r'_{   __)`ニゝ、  ,,iリ::::::::ミ    
::::::::::::::::::::Vi/l:::V'´;ッ`ニ´ー-ッ-,、:::::`"::::::::::::::;゙ ,  な!
:::::::::::::::::::::::::N. ゙、::::ヾ,.`二ニ´∠,,.i::::::::::::::::::::///
:::::::::::::::::::::::::::::l ヽ;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ /
::::::::::::::::::::::::::::::! :|.\;::::::::::::::::::::::::::::::/ /


491Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/09/05(月) 01:20:07 ID:LwDLTALH


         *         *          *


「では、参りますよ、プリムラさん」
プリムラの両足を脇に抱え、股間に右足をセットしたカレハの声にプリムラが頷く。
いつもの無表情さではあるが、胸で組んだ手にはじっとりと汗が滲み、頬は早くも
紅潮している。やはりプリムラにとってもドキドキする姿勢なのであろう。
カレハはそんな表情のプリムラを見てクスッと微笑み、ゆっくりと足を振動させ始めた。

「う……あっ……!」
プリムラが軽い悲鳴を上げる。先ほどの亜沙のダブル電気あんまで十分に準備は
整っていた。自分の恥かしいところから電流の様な刺激が全身に伝わり、それが
融けるように消えたかと思うと、今度は心地よい暖かさが体中から染み出るように
湧いて来る。
「気持ちいいですか、プリムラさん?」
カレハは優しく、そしてリズミカルにアンマを続けてる。
「うん……凄く……いい感じ……。カレハお姉ちゃん、……もっと……して……」
最後は消え入りそうな声になる。やはり自分からおねだりするのは恥かしいのだ。

しかし――。
「…………」
カレハはそんなプリムラの期待に応えるかと思いきや、突然、ピタリと足を止めて
しまった。
「……カレハ……お姉ちゃん?」
気持ちよさに半ばまどろんだ様なプリムラが疑問に思ってカレハを見る。
そのカレハはいつになく真顔であった。

「……プリムラさん。私、これからあなたに少し意地悪な事をします」
カレハが冷静に言う。
「意地悪な……事……?」
「我慢してくださいね――」
そう言うとカレハは自分の右足に力を込め、グリッ!と捻った。
「……!! ……いた……い……」
プリムラが小さく悲鳴を上げた。思わず腰を浮かせようとするが、カレハがしっかりと
股間を踏みつけなおしたので、動けない。そればかりか、更に痛くなってくる。

「痛い……カレハお姉ちゃん、痛いよ……」
さっきまでの気持ちよさとは180度違う感覚にプリムラは戸惑い、カレハを見る。
しかし、カレハはプリムラのほうを見ようともしなかった。冷静に、いや冷酷に
プリムラに『痛い』電気あんまを続けている。

グリグリグリグリ……。プリムラの無毛の幼い股間を無慈悲に踏みにじるカレハの
白くて美しい足。だが、今のプリムラにはそれは凶器に見えたであろう。

「カレハお姉ちゃん……痛い……。やめて……」
小さく切なそうに訴えるプリムラ。声は張り上げないが、その分、彼女の痛々しさが
まざまざと伝わる。
492Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/09/05(月) 01:21:01 ID:LwDLTALH

「カレハ先輩……?」
二人の様子を見ていた楓が近寄ろうとする。
「だめだよ、楓」
丁度、どこかに行ってた亜沙が戻ってきて楓を止めた。
「で、でも、あのままじゃリムちゃんが可哀想だよ……」
シアもカレハを止めたそうにする。あの優しいカレハがあんな事をするなんて……
二人は幼いプリムラの事を思うと気が気でない。

「大丈夫だよ、ちゃんと考えがあるの、カレハには♪」
亜沙が安心させるようにウィンクする。しかし、その彼女が持っているものは……。
「リムちゃんの事はカレハに任せて、ボク達はボク達で楽しもうよ」
ガラガラ……と手に持っていたものを全部人工芝に降ろす。
「「…………」」
楓とシアは顔を見合わせた。そこにあるものは真新しいモップの柄、洗濯バサミ、
洗濯紐……。
「全部新品があるなんて、ラッキー。これで楽しめるよ、か・え・で・ちゃん♪」
にんまりと意地悪な笑顔を浮かべ、亜沙はモップの柄を掴んで楓を見た。
「……あっ」
楓は亜沙が何をしたいのか、分かったようだ。怯えるように後退りするが、シアと
ぶつかり、逃げられなかった。
「…………?」
二人の様子を見てシアが首を傾げる。亜沙はモップの柄をゆっくりと楓の足の間に
通した――。

一方、カレハとプリムラ。
「お姉ちゃん……。お願い……もうやめて……。カレハお姉ちゃん……」
プリムラが涙を滲ませて弱々しく哀願する。しかし、カレハは電気あんまをやめようと
しない。右足の力はさっきより強くしている。
「プリムラさん……」
カレハが真顔で呼びかける。
「な、なぁに……?」
プリムラは返事をするのも大変だったが、カレハの呼びかけに健気に応えようとする。
「こんな事をされて、私の事、嫌いになりましたか……?」
「……? …………」
プリムラはかぶりを振った。自分を優しく受け入れてくれたお姉ちゃん達を嫌いになれる
わけが無い――プリムラはそう思った。
「では……。私がこんな電気あんまをプリムラさんに毎日したいと言えば、どうしますか?」
「えっ……?」
プリムラは絶句した。今のカレハがしている電気あんまはプリムラにとっては泣くほどに
痛い。これを毎日されるなんて――。
カレハの目は真剣だった。本気でそう思っているらしい。

「…………いいよ」
ポツリと呟くようにプリムラが言った。
「プリムラさん……。今味わった、痛いのをですよ? それが毎日でも?」
「…………」
コクリとプリムラは頷いた。殆どためたうことなく。
「お姉ちゃんになら……されてもいい……。私、頑張って慣れるようにする……」
痛さで涙目になりながらもカレハの瞳を見つめるプリムラ。非難する目ではない。
大好きなお姉ちゃんのために耐えようと決心した目だ。
493Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/09/05(月) 01:22:13 ID:LwDLTALH

「プリムラさん……」
カレハが電気あんまをやめ、プリムラを優しく抱く。
「無理ですよ。女の子がこんな仕打ちに慣れるなんて……」
愛おしげにプリムラに頬擦りするカレハ。
「勿論、こんな事したりしませんよ……。プリムラさん、良い子ですね。試すような
真似をしてごめんなさいね」
「試す……?」
プリムラが目をパチクリする。カレハはそっとプリムラの股間に手を当てた。
「あっ……」
さっきの様に暖かさが染み出る感覚――。カレハ得意の治癒魔法だった。さっきまでの
電気あんまの痛みがゆっくりと癒されていく。やはり『癒しのカレハ』の二つ名は伊達では
ないらしい。

「プリムラさん……。実はさっきの痛い電気あんまでは、気持ちのいい電気あんまより
ほんの少ししか力を加えていないのですよ」
「え……? そうなの……?」
「ええ……」
カレハは何かを韜晦するかのようにプリムラから目を逸らせて説明しはじめた。
「元々女の子の大事なところは繊細に出来ているのです。男の子の愛を一杯感じるために、
ですね。感じやすくデリケートに――ここが女の子の急所であるのは必要な事であり、
当然の事なのです」
「…………」
「だから気持ちの良い電気あんまをするのには経験とテクニックが必要なのです。
ここを痛めつける事は簡単なのです。さっきプリムラさんにしたように、ほんの少し力を
入れれば良いのですから――急所攻撃が反則なのはそういう理由もあるからなのです。
たった一撃で女の子の誇りを剥ぎ取り、恥辱と苦痛に塗れさせる反則技――そんな事が
ごく簡単に出来てしまいます。だからこそ、自分の好きな人に気持ちの良い電気あんまを
してあげるのは大切な事なのです」
カレハの言葉を聞き、コクリと頷くプリムラ。快楽の電気あんまと苦悶の電気あんま。
二つの電気あんまを経験したばかりの彼女には今のカレハの言葉が真実である事が良く
理解できる。

「ですが――」
カレハはそこでプリムラの目をじっと見る。ここからが彼女の言いたい事の大事な所
なんだ、とプリムラは悟る。
「さっきも言ったように、電気あんまと言うのは力加減が非常に微妙な技です。全ての
女の子が上手に出来るとは限りません。それでも――。女の子達は電気あんまで親愛の
情を表したいのです」
カレハの言葉に力が篭る。いつもの妄想の様に無駄にテンションが高くなったりしないが
その分、迫力が増しているような気がする。
「だから、時にはあまり上手でない子から電気あんまを受ける事があると思います。
痛くて辛いだけの電気あんまをです……いいえ、プリムラさんはおそらく他の女の子
より、沢山そのような経験をすると思います」
「私が……? どうして……?」
プリムラがカレハを見る。
494Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/09/05(月) 01:23:07 ID:LwDLTALH
「それはね……」
カレハがプリムラの首に手を回して頬にキスをした。
「プリムラさんが普通の女の子に比べると、大変魅力的だからですよ」
頬から口を離すと、クスッと笑うカレハ。
「私が……? そんな……」
「だって、今私は思わずプリムラさんにキスしましたよ? 私はこんな事、誰にでも
したりしないですよ」
カレハがウィンクする。

「うぅ……」
恥かしそうに俯くプリムラをカレハは優しく抱きしめる。
「みんなプリムラさんと電気あんまのかけあいっこをしたがるのです――だから
プリムラさんにはこういう経験をしていただこうと思いました。私の言う事はお分かり
になりますか?」
「…………」
コクリ、とプリムラは頷いた。
「……もし私に痛い電気あんまを掛けてくる子がいても、それは意地悪でやってるの
ではない……の?」
「そうです。ですからプリムラさんはこういう経験をしても、相手を恨むのではなく、
それを受け入れてあげてください。宜しいですね?」
「はい……お姉ちゃん」
今度はプリムラのほうから抱きついてきた。カレハの胸に顔を埋め、すりすりと
顔を動かす。

「あっ……♪」
カレハは思わずため息の様な喘ぎ声を出してしまう。
「プリムラさんなら出来ますね、きっと。さっき私がワザとひどい事をしても、それを
受け入れてくれた優しい子ですから――そのお詫びとお礼に、今度は本当に、最高に
気持ちいい電気あんまをして差し上げます。よろしいですか?」
「最高に……。うん……お姉ちゃん、して……♪」
プリムラはにっこり微笑み、自ら受け入れるように人工芝に寝転んだ。
495Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/09/05(月) 01:24:07 ID:LwDLTALH
「今度こそ、本当に気持ちのいい電気あんまですよ……プリムラさん、力を抜いて」
「はい……。カレハお姉ちゃん」
プリムラは言われたとおり全身の力を抜いた。カレハの前に一糸纏わぬ無防備な姿を
晒している。しかし、不安は全くなった。お姉ちゃんが好きで、信じているから――。
「フフフ、最初はゆっくりと……ね」
「う……うん……。あっ……!」
両足を持たれて右足を股間にセットされただけでプリムラは小さく悲鳴を上げる。
(さっきと……全然違う……)
心の中でプリムラは思う。今されている電気あんまは、全然別物の様な暖かさがある。
丁度カレハが治癒魔法を使った時の感覚にも少し似ているか。

「フフフ……これは本当は電気あんま的には反則なんですけどね」
「う……うぅん♪ ……反則?」
「ええ」
悪戯っぽくカレハが微笑む。
「ほんの少し、癒しの魔法もかけています。さっき痛くしたから効くでしょう?」
「う……うん……。気持ちいい。凄く気持ちいいよ……お姉ちゃん……ああん♪」
プリムラはカレハの電気あんまに悶え、首を左右に振る。
「これはね……」
ひそひそ声でカレハがプリムラだけに聞こえるように言う。
「亜沙ちゃんが私にしてくれた電気あんまなのです。癒しの魔法を少し加えた、
優しく暖かい電気あんま……」
「亜沙……お姉ちゃんが?」
プリムラは不思議に思った。亜沙が治癒魔法を使える事も初めて知ったが、
それよりも彼女が魔法をあまり好きでない事を聞いていたので、自らそれを使った
ことに驚いたのだ。

「皆さんには内緒ですよ」
カレハはひそひそ声のまま、言い含めるように話す。プリムラはコクコクと頷いた。
「亜沙ちゃんが初めて私に電気あんまをしてくれた時、私はまだ電気あんまに対して
不安感ばかりを抱いてました――。折りしも、その日の体育で私はソフトボールの
打球をキャッチし損ねて股間に直撃させてしまっていたのです」
「そ……それは痛そう……」
「ええ。大変でした。あまりに痛くてみんなが見ているにも関わらず、私は股間を
押さえて苦しんでいました」
プリムラは悶えながらも話を聞いていた。カレハも電気あんまを中断せずに続ける。
「その時、保健室に亜沙ちゃんが連れて行ってくれたのですが、丁度先生もいなくて、
治療する事が出来ませんでした――」

(カレハちゃん、大丈夫……? どうしよう、先生がいないと……)
(落ち着いてください、亜沙さん。……もうじき痛みも治まりますよ)
(でも……でも……大事な所なんだよ? 怪我でもしていたら……)
(大丈夫ですよ。亜沙さん、冷たく冷やしたタオルを持ってきて下さいませんか?)
(う……うん。これでいい?)
(え、ええ……それでいいです。あっ……! ふぅ……少し楽になりました)
(ごめんね……)
(え? 亜沙さんのせいではありませんよ? ボールを当てたのは私が下手だから……)
(そうじゃないの……。ボク、カレハちゃんを癒す事ができるはずなのに……)
(……? それは……?)
(ごめんね……。ごめん……)

496Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/09/05(月) 01:24:45 ID:LwDLTALH

「――亜沙ちゃんは涙ぐんでいました。その時は分からなかったのですが、その日の
電気あんまされる時に理由が分かりました――」

(カレハ……気持ちいい?)
(はい……。ああん♪ だ、だめ……気持ちよすぎて……)
(昼間痛かったのも……少しはマシになった?)
(え……? で、ではこの気持ち良いのには……はぅん♪)
(うん……少し魔法を使ってるよ。カレハが気持ち良くなるために)
(で、でも……亜沙ちゃんが魔法をあまり使われないのは……聞いた事が……)
(カレハには言ったっけ? うん、魔法は使いたくないの。だからお昼にも使わなかった
……だけど)
(……? ……あふっ♪)
(カレハが辛い思いをしているのにボクが何もしてあげないのは……違うもの……)
(…………)
(カレハは昼間ココを痛くしたのにも関わらずに、ボクを信じて電気あんまを受け入れて
くれて……だったら、ボクもカレハの気持ちに応えなきゃって。だから……)
(亜沙ちゃん……ああん♪)
(もっと悶えていいよ、カレハ。気持ち良さに悶えるのはステキでしょ?)
(はい……。はぁうん……!! 亜沙ちゃん……)
(気持ちの良い電気あんまは心の痛みも癒すんだよ。カレハ……これからはボクと
電気あんまのかけっこをしようね。毎週でも……毎日でも、ずっと……)
(はい……! 亜沙ちゃん……あああああああ〜〜〜!!)

「――そうして私は亜沙ちゃんに電気あんまの素晴らしさを教わりました」
いつもの様な妄想ではなく、自分の大切な思い出話を語る落ち着いた表情で、カレハは
プリムラに微笑んだ。
「……いいなぁ……あぅん♪」
プリムラは電気あんまに悶えながら羨ましそうにカレハを見る。
「私も、亜沙お姉ちゃんの様な友達……出来るかな?」
「出来ますよ」
カレハは即答した。
「プリムラさんは優しくて健気な子ですから。相手の方にもその気持ちは必ず伝わります。
みんな、プリムラさんを大切にしてくれますよ。相性の良い方もきっと見つかります」
「う……うん……。あ……う……、くぅん♪」
切なげに太股を震わせるプリムラ。思い出話中にもずっと電気あんまされ続けてきたのだ。
そろそろ限界か?
「では、一旦、イかせて差し上げます。プリムラさん、凄い体験ですよ♪」
カレハの右足の振動速度が速まっていく。その度にプリムラの無毛の股間はひくひくと
蠢き、ねっとりと熱い樹液をたらしてゆく……。

「あ……あああ……お姉ちゃん! 何か変だよぉ……。カレハお姉ちゃん……!」
プリムラが叫び声を上げ、頭を左右に振り内股にギュッとカレハの右足を締める。
その度に樹液があふれた。
「いいのです……プリムラさん。気持ちに正直に……心を解放してください」
「はい……お姉ちゃん。ああああああああああ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!」
プリムラの頭が真っ白になったかと思うと、そのまま急激に暗くなった。
がっくりと体中から力が抜け、プリムラは失神した――。

497Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/09/05(月) 01:30:01 ID:LwDLTALH
投下終了です〜。
つか、またしても名前の変更忘れ……orz。

前回に引き続きカレハ×プリムラ編?です。

お姉ちゃん達の電気あんま伝授が一段落着いたので
次は亜沙&シア×楓か麻弓×ネリネを予定。

……紅女史が……w。
498名無しさん@ピンキー:2005/09/05(月) 01:34:38 ID:YGLWxaVV
リアルタイムGJ!!!!最高です!毎日チエックしてた甲斐ありました!次も期待してます!
499名無しさん@ピンキー:2005/09/05(月) 01:36:01 ID:gdgeWNCz
GJ!!
500名無しさん@ピンキー:2005/09/05(月) 01:40:24 ID:gdgeWNCz
500
501名無しさん@ピンキー:2005/09/05(月) 21:11:53 ID:UP/3cB4B
ご馳走様です!
いつもありがとう。

ストレートに楽しめるなぁ。
502Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/09/06(火) 23:50:23 ID:1xvgFq08
>>477-478
ツンデレとは少し違うバイオレンス姫wだけど、
ゾイドジェネシスのミィは電気あんまで泣かせてみたい。
コトナ姉ちゃんも。

>>498
リアルタイムですか? 喜んでいただけてこちらも嬉しいです。
不定期投下ですから間が空いたりしますが、ご容赦を。

>>499
THX!です。

>>501
こちらこそTHXです。
そうっすね。たたでさえフェチ気味のテーマですから、
ここは捻るよりも直球一本で?w。
503名無しさん@ピンキー:2005/09/10(土) 14:55:38 ID:RekezrFD
503
504名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 01:01:49 ID:mVAxwOwg
そして504
>>338-354の続き。

ただいま迷走中…。
505名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 01:02:28 ID:mVAxwOwg
/2.

未有はてきぱきと荷物をまとめている。行く当てなどないというのに、
明後日には館を出て行かなければならない。
その背中を眼で追っている朱夏は声をかけようとして躊躇って、そのまま数分が過ぎた。
言いたいことがあって未有の個室に勝手に押し入ったものの、なかなか話し出すことができない。
そんな朱夏を未有は思いやりから放っておいて、そうしながら常に気を配っている。
もともと私物の少なかった部屋はクローゼットの着替えを残してすっかり片付けられ
いつ持ち主が消えてしまってもいいような寂しい雰囲気に覆われていた。
「…ここを去って、どこへ行くというの」
聴こえるか解らない呟きのような問いに、すぐさま振り返って朗らかに微笑んでみせる。
主人を不安にさせないように平静を装い、それが却って朱夏の心配を煽ることになってしまう。
「きっと何とかなります。今までもそうでしたから」
「今まで? だって、あなたは…」
言い淀んだが、続く言葉は二人とも解っていた。
「はい、私は…棄てられました」
隠すことなく静かに未有はこの家に来る以前の境遇を語った。
両親を亡くしてから親戚中をたらい回しにされて非道いことをされて、
そんな中でもこうして生きてこられた、と一点の曇りもなく笑う。
生きてさえいれば良いというものではない。口の端に出しかかって朱夏は思い留まった。
それは何不自由なく暮らしてきたことによる傲慢のような気がした。
506名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 01:03:04 ID:mVAxwOwg
「どうかお気になさらないでください」
「…いつも恙無く事が運ぶとは限らないわ」
うまく事が運んでいたとさえ言えない。朱夏はそんな未有を守れなかったのだ。
「それでも、大丈夫です」
生活していける筈がないと知っていながら、そこに迷いの表情はない。
未有の年齢では働くこともできず、自分を売った保護者の許に戻るなど以ての外だというのに。
「どうして私を責めないの? 私があのとき兄様との賭けに勝っていれば――」
「お嬢様。あのような状況では誰だって耐えられません。
…私は、お嬢様が私なんかのためを思ってくださった、それだけで勿体ないくらい倖せです」
それに、必死に耐えようとしていた朱夏を絶頂に導いたのは他の誰でもない未有自身だった。
だから責められこそすれ、こちらから責めることなど考えられない。
白秋の命令があったからと言い訳しても、諦めたという事実は未有の中に残り続けるし
お嬢様への想いに自制心が麻痺してしまっていたことも自覚している。
ぱたっと大きな鞄を閉じて立ち上がると、両手を揃えて深く頭を下げた。
「長い間お世話になりました」
僅かに癖のある髪が揺れる。その言葉は挨拶なのか、謝罪なのか。
「私を拾ってくださったご恩は、決して忘れません」
「っ…!」
朱夏は泣き顔を隠すように部屋を出て行った。
親の庇護の下で生きてきたお嬢様育ちの自分は使用人ひとりも自由にできないほど無力なのだ。
そのことを思い知らされると悔しさに打ちのめされて涙が止め処なく溢れてくる。
507名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 01:03:44 ID:mVAxwOwg
沈んだ様子で廊下を歩いていると丁度部屋から出てくる兄と鉢合わせした。
誰とも会いたくないと思っていた上、この前のこともあって顔を合わせづらい。
逆に兄は、いつでも飄飄としているので何を考えているか察しがつかない。
「ごきげんよう、兄様…」
咄嗟の挨拶には普段のような品の良い微笑も優美な振る舞いも、表れてこなかった。
「覇気がないな」
「…藤村のこと、考え直していただけませんか」
またその話か、と呆れた表情で首を振る。
「もう済んだことだろう。おまえは賭けに負けて無――」
「それはっ! …そうです、けれど……」
朱夏は兄の言葉を遮って返事をした。続きを言われたくなかったためだ。
「お願いします。兄様、どうか…」
袖を掴まれて兄は大仰に溜め息を吐いてみせる。
他の者にならどのような言動もできるといっても、
血を分けた妹に対して非情になりきれるほど冷徹ではない。
昔から何かと兄につきまといいつでも無垢な笑顔を向けてくれていた妹だ。
世継ぎであることが厭になって苦悩していたときにも朱夏だけは変わらずに接してくれた。
だから白秋は、そんな妹の必死の恃みを無下に扱ったりはできない。
「ならば、もう一度だけ機会をやる。それでいいだろう?」
「本当ですの!? 約束してくださいましな」
508名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 01:04:25 ID:mVAxwOwg
ぱあっと表情が明るくなる。そんなに使用人風情が大事なのか、と兄は苦笑した。
妹を気にかけている自分と似ている点を見出して、仕方ないなという気にもなっていた。
「ああ。この前と同じことをして最後まで耐えたら、藤村をこの館に置いてもいい」
先回の失態を思い出す。再びあのような快感を齎されて耐えられるのだろうか、と返事を躊躇う。
勝算がなくても未有のために賭けを受け容れないわけには行かず、朱夏は静かに頷いた。
「…ええ。それで、構いません」
「但し、今度は俺がやる」
「兄様が…!?」
あのときは未有が少しだけでも加減してくれていたはずだ。
しかし兄だったら、おそらく容赦することはないだろう。
数分も我慢できずに音を上げてしまうのではないか。それは恥の上塗りにしかならない。
「不服か?」
「いえ、きっと耐えてみせますわ」
ぎゅっと両の掌を握り締めて、半ば意地で声を振り絞った。
それでこそ我が妹だ、と胸中は定かではないが微笑む白秋。
「ありがとうございます、兄様」
「…礼は後にするものだろう」
指摘されて咳払いするとようやく掴んでいた兄の手を離す。
「では、お仕事が済みましたら」
「叔父の顔を見るより後のことを考えているほうが楽しそうだな」
「これから叔父様とお会いになりますの?」
「厄介なことだ。まあ気にせず待っていろ」
朱夏の肩を軽く叩いて兄は応接間へ向かった。日が暮れるまで、まだ時間はある。
509名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 01:05:08 ID:mVAxwOwg
「お嬢様…?」
使用人の個室が並ぶ廊下で未有は朱夏を見かけた。
朱夏がこの場所を通るのは未有の部屋に用があるときだけだ。
そのため、不在にしていた未有は微かに怪訝そうな顔をしている。
思いがけなく出会ったかのように朱夏は両手を後ろに回して不自然な笑顔を繕った。
「ごきげんよう。…どうかして?」
「い、いえ。白秋さまがお呼びです。旦那さまの書斎に居られると思います」
先程までの精彩を欠いた表情とは打って変わって真っ直ぐ自分を見つめるお嬢様の
様子に当惑したというのもあって、立ち止まったまま使用人の礼節も忘れる。
「ええ、すぐに。あなたはこれから買い出しかしら?」
「あ、はい。すみません、失礼致します…」
「未有」
凛とした朱夏の声。いま離れてしまうわけにはいかない。
急いでいるのかお辞儀をして自室に入ろうとする未有を呼び止めて、
肩に流れる髪を掬う。それから左手を取って指先に触れた。
「まだ指環はつけているのね」
それは朱夏が以前に渡した物だ。
何かの本で読んだときに、子供の遊びとして二人でそれらしく儀式を仕立て上げたのだった。
婚約であれば双方が枷を嵌めあいお互いを支配するが、朱夏は指環をしていない。
一方的に相手を束縛するという意味での主従の誓いは、未有のか弱い指には今でも少し大きい。
「明後日までに必ずお返ししますから、どうかこのまま……」
「返さなくていいわ」
510名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 01:05:52 ID:mVAxwOwg
「えっ…?」
「…未有、あなたはここを出て行きたい?」
二人にとって核心の問い。無意識にでも避けていたような気がする。
朱夏は勝手に自分の都合で未有を縛り付けようとしていたのではないか。
未有は決して口には出さないが、実はこの家に仕えるのが苦痛なのではないか。
ここを訪ねた最大の理由は、兄のところへ赴く前にこれを訊きたかったからだった。
「嘘だけは厭よ。あなたが出て行きたいというのなら、それでもいいの」
「私、は……」
俯いて答えを探す。自分は本当に、使用人を辞めることを選んだのか。
考えるまでもないことだ。
「――私は、お嬢様のお傍に、いたいです」
ずっと自我を殺して生きてきたけれど、
それだけが未有の奥底にある絶対に揺るがない意思なのだから。
「そう…」
頬を撫でて涙を拭ってやる。二人が同じ気持ちであれば、兄との賭けなどに負けはしない。
「それなら、その指環はずっと身につけておきなさいな」
肩に手を置いて耳元で囁いたお嬢様の唇が、一瞬だけ頬に触れたような気がして未有は赤面した。
「は、はい…」
それが錯覚だったのか判らないまま茫然として、立ち去る朱夏の後姿を眼で追う。
「では、ね」
頬がうっすらと濡れているのは涙のせいだ、微かに温もりを覚えたのは吐息がかかっただけだ、
と自分に言い聞かせても、仄かな感傷が佇む未有の中にいつまでも残り続けた。
511名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 01:06:34 ID:mVAxwOwg
事前に小用を済ませ、下着も厚手のものに替えてきた。
年端もゆかない子供が穿くような木綿の下着だ。
未有が部屋を離れている間に、黙って拝借してきたものだった。
多少サイズは小さいが朱夏も痩せているほうなので別段の問題はない。
歳不相応で情けないけれど、先のときの薄い下着よりは幾らかでも
刺戟を和らげてくれるだろうことを期待して。
もう二度とみっともない姿を晒したりしない、その決意からの選択。
そうして未有に躰を包まれているような安心感をも感じていた。
書斎の扉の前で深呼吸をする。胸元から下腹部まで掌で撫で下ろしていく。
「兄様、参りました」
「入ってくれ」
やはり素っ気なく応える兄だが朱夏はそれほど気にせず内へと入った。
夕陽が厚いカーテンで遮断されているのに部屋は皓皓と明るい。
隠れることはできないようだったが、無論朱夏も隠れるつもりはなかった。
「遅かったな」
「すみません。少し、用事がありましたの」
「心の準備はいいか?」
「…ええ、問題ありませんわ」
肩に手を添えられて兄の足下に座る。強気を装っているものの、朱夏の表情は固い。
兄も向かい合って座った。氷の微笑の中に少年のような悪戯な眼。
二人で花摘みでもするみたい、と空想したところで朱夏は首を振る。
これは未有を救うための試練なのだ。しっかりしなければ。
512名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 01:07:16 ID:mVAxwOwg
「どうした?」
「い、いえ。何も…」
兄に見蕩れていた、などと言えるはずもない。
しかし口にしなくても読めているのか、非の打ち所のない端正な容貌の裏には
未知の何かが含まれているようで、朱夏は直視し続けていられなかった。
白秋の脚は妹のそれよりも長く、このまま伸ばしたら躰を貫かれるのではないかとさえ思える。
不安と緊張が舞い戻って先刻の決意を塗りつぶしていく。
「俺しか見ていないものを、恥ずかしがることはあるまい」
「は、恥ずかしいに決まっています! 兄様に見られるのだって…」
慣れることは出来ない。わかっていながら兄は貞淑さをからかっている。
「俺には解らんな」
軽く流しながら、まるで社交界でのエスコートのように自然な手つきで朱夏の膝を開いた。
その作法はあまりにも巧みで、相手の好悪はどうあれ、
この人のされるままになっていたいと思わされる。
未有を前にしたときには羞恥心ばかりで拒絶しようともしたのに、今回はいつの間にか
こうなっていて、気づいたときには朱夏は兄の前で体裁もなく脚を広げてしまっていた。
「それも朱夏の可愛いところだとは思うが」
「っ…こんなときに、何を――!」
真っ赤になって慌てふためく妹を見て笑った。
ようやくからかわれていることを知り朱夏は頬を膨らませる。
「だから意地悪したくなるのだ」と呟かれると、もう何も言えず
兄を見つめたまま黙り込むしかなかった。先程までの緊張はどこかに消えていた。
優しいのか意地悪なのか判らなくて、いつも朱夏は兄に振り回されるばかりだ。
513名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 01:07:57 ID:mVAxwOwg
「ほら、脚を閉じては駄目だろう」
「わ、わかっていますわ。兄様がおかしなことを仰有るから……」
もう一度深呼吸をすると脚を少し開き気味にして次の挙動を待つ。
足首を掴まれても眼を逸らさない。気を呑まれないよう四肢に力を入れた。
「弱気は決して他に見せないことだ」
「…私だって、永源家の娘です」
「そうだな」
すっ、とスカートの中に足を入れる。不意を衝かれた朱夏はびくっとして脚を閉じようとした。
しかし兄は既にそこを捉えて朱夏に抗議の暇も与えない。
直截な接触に身構えることもできず電気あんまが始まっていた。
「あっ、あぁっ!!」
固く閉じているつもりだった口から容易にはしたない声が洩れる。
油断していたところに間髪容れず振動が襲い来る。
あまりの快感に混乱してしまって両手の置き場も定まらない。
「んんっ…お待ちになって、兄様!」
先のときは服の上からだったのに、今となっては
頼りない布きれを隔てて兄の足と朱夏の局部が触れている。
互いの体温が交わっていくことを知らされてぞくっと肩を震わせた。
それを朱夏は凌辱されているに等しいほどの屈辱だと感じながら、
また浸ってはいけない、咎められるべき禁忌だと思いながら、
後から後から生まれてくる切ない疼きに抗いようのない愉悦を持っていた。
514名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 01:08:38 ID:mVAxwOwg
「いっ、いやぁっ! そんな……兄様っ…!」
未有が優しく包むようなタッチだとすれば、これは強引に服従させるような足使い。
兄はやはり力が強く、男性的な荒荒しさに朱夏は翻弄されていた。
スカートに隠れて見えないが、その中では足を乱暴に動かしているはずだ。
「あっあっ…んっ…くぅっ……」
多少なりとも女性を知っている兄の狙いは恐ろしいまでに的確で、
木綿の下着に擦られると中心を隠す包皮が強引に捲れたり戻ったりさせられる。
およそ指や舌での愛撫と変わらない、もしくはそれ以上の刺戟に躰が何度も痙攣する。
朱夏は完全に自由を奪われて兄の行為を甘受してしまっていた。
「気持ち好いだろう?」
「…知りませんっ……こんな…あんっ!」
相手を見るほどの余裕もないため、兄が優しく微笑んでいることにも気づかない。
白秋は妹が自分の中の快感と戦っているというのに、その気持ちを弄んでいる。
このまま最後まで耐えることはできないだろうと高を括っていた。
しかし賭けの結果などどちらでも構わないのだ。
実際のところ、部屋の前で朱夏に懇願されたときには既に未有の辞職を取り消すと決めていた。
元気のない妹の顔をこれ以上見るのは苦痛だったし、
その原因が藤村という使用人にあることを知っていた。
だからこれは何等の意味も為さない戯れであり、
それでは面目が立たないからと間に合わせに行なっているだけのものだった。
言うまでもなく真相を朱夏に知られるわけにいかないので
得意のポーカーフェイスで意地悪な兄を演じている。
515名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 01:09:20 ID:mVAxwOwg
「兄様っ! ……もう、少しっ…」
そうして朱夏が達しそうになると刺激を弛め
また気を持ち直すと振動を再開するというように、
右足の力加減だけで自在に妹を躍らせ続けていた。
酷く汗をかいてもなお我慢している様子に、素直に興味を懐いていた。
「あっ…だめっ……」
淵を押されると朱夏は中から熱いものが溢れてくるのを感じた。
未有に借りた下着があっという間に濡れていく。
それが肌に貼りついて緩衝材の役割も果たしてくれなくなると、
もはや男女の性行為と似たようなもの。
もういい頃合いだろうと白秋は六割程度の力であんまを続ける。
充分に耐えたのだから遊びを終えてもいい。妹の固い意志もよく解ったことだし、
少し本気を出せば容易に絶頂へ連れていけるつもりだった。
だが、それなのに朱夏は全く気を遣ろうとしなかった。
「そろそろ、限界か?」
訊かれても絶対に屈しないという態度を堅持している。ふるふると髪を閃かす。
快感が躰中を駈け巡っているだろうことは誰にも明らかなのに、
そんなことはないと我が儘な子供のように主張していた。
「強情だな」
兄も意地になって朱夏を責め苛む。負けず嫌いという点では二人とも似ているようだ。
516名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 01:10:03 ID:mVAxwOwg
「はぁっ! ……あんっ!」
朱夏は顔を真っ赤にして、じっと耐えている。
少しでも気を抜けばすぐに達してしまってもおかしくない状態が続いていた。
止めることなく足を振動させている兄の額にも汗が浮かぶ。
「朱夏、無理をすることは、ないだろう? さっさと、気を遣るがいい」
「あの子は、未有は…私が、守りますわ!」
既にフローリングの床は溢れた液体で水浸しになっている。朱夏の眼は何処も見ていない。
済ませたばかりのはずの尿意も疾うに臨界点が迫っていて
膣口の上の辺りは完全に麻痺していた。
「いってしまえ! 朱夏っ!」
「うぁっ…いっ、厭です! いやっ…!」
ぜんぶ漏らしてしまいたくなる自分を心の中で叱咤して足の先まで力を入れる朱夏。
だめかもしれない。その囁きを必死の思いで払い除けた。
「いやぁっ! あ、あぁん……未有っっ!」
救いを求めるように名前を呼ぶ。
未有が答えてくれたように、朱夏も未有と一所にいたいのだ。
自分の従者くらい守ってやりたい、そして二度と兄の前で醜態を見せたりしない。
「っ…ああっ!! く、うっ……!」
517名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 01:11:44 ID:mVAxwOwg
ついに白秋は根負けして足を止めた。二人とも激しい運動の後のように汗を滴らせていた。
「はぁっ、はぁっ…ぁ……兄、様…?」
股間への刺激がなくなったことで躰の自由が戻り、朱夏は瞑っていた眼を開けて顔を上げる。
終わったのだと解釈して兄の言葉を待った。
「俺の負けだ。藤村の解雇は取り消す」
たいしたものだ、と妹の頭を撫でる白秋。答えは最初から決まっていたのだが、
かなり息が上がっていたことに今更気づく。
「本当、に……?」
「ああ。約束だからな」
使用人がひとり残ったところで家が傾くわけでもない。
妹が喜んでくれるなら、それも悪いことではないのだ。
「朱夏のための使用人だ。大切にしてやれ」
「兄様…ああっ…」
気持ちよさから感情が高ぶっている所為もあって、朱夏は嬉しさに涙を零す。
未有を助けることができた。瑣末ではあるが朱夏にとっては重要なことで、
自分は無力ではないのだと思えると充実感に満たされていた。
518名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 01:12:30 ID:mVAxwOwg
「立てるか?」
一息吐く間もなく兄は落ち着き払って朱夏に手を差し伸べる。
「ん……ぅ…。あっ!」
下半身に力が入らず、手の力だけでどうにか立とうとしてバランスを崩した。
その拍子に前のめりに倒れそうになったところ、
ちょうどそこにいた兄に抱きつくように寄りかかってしまった。
「あ…兄様、ごめんなさい…」
兄とはいえ男性の躰に触れてしまって紅くなった頬をさらに紅く染める。
すらっと突き出た喉仏も厚い肩の筋肉も、こんなに間近で見たのは初めてだった。
よく解らない恐怖から慌てて身を起こそうとするが脱力感と疲労感で動くことも出来ない。
「……」
「すぐに、お退きしますからっ…」
白秋は覆うような朱夏の匂いに沈黙して眉を小さく動かした。
男を誘惑する甘い匂い。まだ子供だと思っていたのに、と率直に驚き脳を揺さぶられる。
自制を失って広げた腕を朱夏の背に回してかき抱く。女には慣れているはずが
相手が特別な人だからか、未経験のときと変わらない軽率な行動だった。
「兄様…? い、いけません、こんな……」
朱夏は突然のことで心の中に湧き起こるはっきりした恋愛感情に困惑して怯えていた。
兄の胸に手を添えているが、押し返せない。押し返さなくていいようにも思う。
けれどそれは悪いことだ。そう教えられてきたはずだった。
519名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 01:13:11 ID:mVAxwOwg
「朱夏、続けないか?」
抱き起こして眼を見る。濡れている朱夏の瞳はどこまでも透き通っていて
そこに映る者の精神的な歪みも清らかさも瞭然と自覚させる。
白秋は危うい自分の姿を見て、やはり興味深そうに笑った。
「え…?」
あと数寸で唇が接するくらいに兄の顔が近づいていたので
朱夏はどうしていいか判らず息を止めていた。
嫌いな者なら矢庭にでも跳ね除けられるだろう。
今はそんなことを思案するための意識すら、どこにあるのか。
「賭けは、もういい。先の電気あんまの続きをしよう」
「えっ!? あぁっ!」
兄が押し倒すと朱夏は簡単に仰向けに寝かされてしまう。
その無防備な股間に再び大きな足が宛がわれた。
拒絶しなければいけないのに抵抗らしい抵抗もできないまま。
「あ…兄様っ!? いやっ…だめ、だめです!」
衣服が行儀もなく捲れ上がって、撓やかな太腿まで露わになる。
その内側に長い脚が挿し込まれていた。子供っぽい下着も、底の部分だけ見えてしまっている。
色色の水分が含まれてその奥も薄く透けていたが、スカートの裾を押さえることも叶わない。
これからどうなるかは兄の言葉で直感できた。しかし躰はついていかなかった。
520名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 01:13:54 ID:mVAxwOwg
「ぅぁあああっ!!」
一瞬にして頭の中で光が弾けた。容赦なく突き上げる電流に背を反らす。
「んっ! あ、はぁっ!! そんなっ…兄様ぁっ…動かさな、いっ…」
今度こそ白秋は本気で妹を絶頂させにかかった。痛みを感じる寸前の強さで足を使う。
それは既に箍が外れているといってもいいほどで、完全に「当主」の演技をやめている。
「いやっ、いやぁっ! 兄様ぁっ…!!」
朱夏は両手両足を開いたまま、だらしなく涎を垂らして髪を振り乱す。
お嬢様としての威厳も自負も、切迫する尿意と隣り合わせの快美の前では些細なものだった。
さっきからずっと限界にあるものを、あと一分でも抑え続けられるわけがない。
「に、兄様…あっ……はあぁんっ!! いやっ…およしになって! これ以上、はっ…!!」
木綿の下着が朱夏の局部に食い込んだように、そこを締め付け擦り上げている。
それは先日はじめて性的な体験を覚えた朱夏にはあまりに乱暴すぎた。
未有にさえ許していない深いところまで自分以外の何かが侵入していて
そんな貞操の危機を他の誰でもない兄に凝視されている。
「あっ、ああっ……んんっっ!!」
もうどうなってもいい、と朱夏は思った。
未有が使用人を辞めさせられることはないのだからと口実を作って、耐えることを止める。
これは兄の意地悪の延長であって、例の如く自分は振り回されるしかないのだ。
521名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 01:14:35 ID:mVAxwOwg
「兄様っ、兄様ぁっ」
躰の中で暴れ狂う快楽に抗う術もなく、
その甘い切なさを知ったばかりの朱夏は激しい情動に身を委ねてしまった。
このまま全てを任せようと、心まで兄の思い通りに預ける。
「っ…ふああああっ!! もう…っ……」
びくびくと何度も躰を震わせて、浮き上がったように方向感覚を失う。
「あああん! ん、んんっ、兄様ぁ! あああ―――――!!!」
またも朱夏は絶頂とともに失禁していた。勢いよく溢れ出した尿が下着の底に当たる。
下腹部から臀部のほうまで、すぐに吸水できる許容量を超えて水溜りが拡がっていた。
スカートの中とはいえ密室のせいで鮮明に聞こえる音と
熱い奔流に気づいて兄は足許に眼を遣り、征服感に満足して笑う。
朱夏は躰を全て開いてしまった解放感に胸を震わせた。
背中を床につけて倒れているため、ワンピースの洋服が全身に渡って濡れていく。
電流を受けたように大きく痙攣する。その度に奥から液体が噴き出した。
「はぁっ…あ……ぃや…兄様、見ないで……」
はしたない顔を隠すようにしていた腕を兄に掴まれる。
兄の前では何一つ隠すことは許されない。
愉悦に綻んだ表情を見られて恥ずかしそうに眼を逸らす。
感極まったときに必死に兄を呼んでしまったことを思い出し、まっすぐ顔を見られない。
「朱夏…。おまえは可愛いな」
「んっ……」
耳元の優しい声に朱夏はくすぐったそうに頭を振る。
ふっと瞼を伏せ、大きな腕に抱かれながら絶頂の余韻に浸っていた。
522名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 01:15:12 ID:mVAxwOwg
「未有!」
溌溂とドアを開け放って、さぁっと髪を払う。完璧なまでに雅やかなお嬢様の振る舞い。
質素どころか殺伐とした未有の部屋であっても、その一挙手一投足は風韻を失わない。
「…お嬢様?」
シャワーと着替えを済ませたが朱夏はまだ頬を紅潮させている。
乾ききっていない髪と潤んだ瞳。
その色っぽい様子に未有は射抜かれたように息を呑み胸を高鳴らせた。
反射的に視線を外し自らの躰を抱いて抑えると、朱夏に手を取られて頭の中が真っ白になった。
綺麗だ、と、それ以外の感想さえ出てこなかった。
「荷物をまとめる必要はないわ。あなたはここにいていいのよ」
「えっ…?」
不意の言葉に理解が追いつかない。
朱夏の衣裳が朝に着ていたものと違うことに気づいて漸く事情を呑み込む。
「お嬢様――! 心から感謝いたします!」
出て行かなくてもいい。この館に、お嬢様のお傍にいてもいい。
そうお嬢様が取り計らって下さったのなら、こんなに嬉しいことはない。
「勘違いしないことね。これからはこの館を一人で掃除するのよ。
今まで以上にしっかり働きなさい」
「はい…」
523名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 01:15:53 ID:mVAxwOwg
素直でないのは、いつもの強気な主人に戻ったということだと解ってはいるものの
温かい言葉を期待してしまっていたせいか幾分か落胆しながら返事をする未有。
その想いを朱夏も察して台詞を付け足す。
「それと、暇なときは話し相手になってもらうわ」
「はいっ」
少女らしく単純な遣り取りに笑う。それが本来の二人なのだから。
これからも使用人を続けていられるという報せに少しずつ実感が伴っていくと
もう涙を止めることは出来なかった。
「お嬢様」
くしゃくしゃになった泣き顔を伏せようともせず未有は朱夏に向き直る。
「未有は、生涯許される限りお嬢様のために尽くします!」
「…大袈裟ね。それに、これまでもそうだったのではなくて?」
朱夏は苦笑を浮かべて未有を胸に抱き、髪を撫でた。
「はい……はいっ!」
自分も泣いていたから顔を見られたくなかった、というのもあっただろう。
ごまかすように未有の顎に手を添えて横を向かせる。
そして今度こそ錯覚ではないお嬢様の唇が、優しく頬に触れた。
524名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 01:18:12 ID:mVAxwOwg
ここまで投下。
メイドさんに電気あんまする前に力尽きる予感。

現在486KB
525名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 14:51:56 ID:owEyMGDt
GoooooD JoooooB!!!!!本当にこのスレは良作ばかりですな。続きも期待しております。
526名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 18:12:34 ID:/7T0egoC
良いね良いね
最後はメイドさん電気あんまを期待していますよー
ところで、そろそろ次のスレ立てないとヤバイ?
527Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/09/11(日) 20:36:52 ID:ZM3RSLMP
>>524
すっげ〜〜〜(゚∀゚)。レベル高っ!

こういう素晴らしい作品を見ると、やっぱり質も上げていかなあかんと、
小一時間自問自答w。

朱夏お嬢様、めっちゃ可愛いですね。ファンになってしまいました。
(ちなみに、なんてお読みするのでしょう?^^;>朱夏お嬢様)
思わず月姫の秋葉と翡翠の映像を思い浮かべながら楽しませて
もらいました。
メイドさんも勿論、いろんな作品を読ませていただきたいです。
528Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/09/11(日) 20:48:21 ID:ZM3RSLMP
あうう……立てますか。
あまり早いと前スレのときみたいに荒らしに汚されるけど……。

529Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/09/11(日) 21:00:31 ID:ZM3RSLMP
新スレ、立ててきました。
今後ともよろしくです。

http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1126439895/l50

SSは新スレで、こちらは雑談と感想に使いましょう。
530名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 21:02:50 ID:ek+hMoZk

ぶっちゃけ、人も減ったし大丈夫でしょ
531Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/09/11(日) 23:57:05 ID:ZM3RSLMP
>>530
さ……寂しい事を……w>人も減った。

まあ、自分で埋めちゃうと言う手もあるのですが、折角SS保管してくれてる
人がいるので……そちらに回収されさえすれば終了でもいいのですが。

……と、現在書き書き中。
うpに至るかどうかは微妙。
532名無しさん@ピンキー:2005/09/12(月) 00:56:17 ID:pfj1ConI
>>505->>523
すごい。やばい。受ける女の子は恥じらったり、我慢したり、失禁したりして
攻める男は足での陵辱を楽しみ、言葉で心を揺らし、最後は征服感に酔う。
もう電気あんまSSで読みたいもの全てが揃ってる上に、前後のお嬢様とメイドが
想い合う姿にも普通に萌える。指輪のエピソードとか細かいところもよくできてる。
その上で文章は正確で、言葉遣いや漢字使いがこのSSの雰囲気をありありと伝えてる。
何でもかんでも漢字にするんじゃなくて、例えば>>523の「ごまかす」が「誤魔化す」
って、マイナスなイメージの文字が含まれないように何気なく配慮していたりする。

これまでの作品の中でも群を抜いて良質だと思う。感動した。続きも楽しみにしています。
533532:2005/09/12(月) 00:57:09 ID:pfj1ConI
あまりのことにsage忘れてしまった。申し訳ない。
534Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/09/12(月) 02:30:32 ID:8htkkYdh
あ〜、チラシの裏ですよ〜(警告w)

結局、今日はうp断念。
もしかして、いつもの人が待ってたりしたら済みませんですw。
でも、今日は(昨日か)もっと凄いものがうpされたし、それで
十分すぎるほど満足されたのでは?w

しかし、こんな凄い人(勿論>>524様の事ね)が書いてくれるなんて、
すっごく嬉しいです。細々とスレを守ってた甲斐があった……(じ〜〜ん)
……って、うちも2ヶ月ぐらい放置してたのですけど(汗。
あとは前386様の完全復活に期待(にんまり)。

自分のって読んでもなんか萌え度半減なのですね。一番好きなシチュで
書いてるはずなんだけど、やっぱり自家発電以上のものではない。
(達成感とかはありますが)
やっぱり他の人が書いたのを読みたい&ドキドキしたいっすね。
それこそ>>524様や前386様の様に達筆でなくても問題ないので。

それと>>524様や前386様や、いつもGJ下さる方々と、もっと
深く話し合いたいなぁ〜、などと。メール交換でもチャットでも。
2chスレ発祥だとそういうのは難しいですかね〜?
何と言うか、こういう狭いレンジの中で共通の趣味がある方々と
単に読み手と書き手の関係だけじゃ惜しいと言うか。
好みのシチュとか作品とか色々聞いてみたいですね〜。
作品書く参考とかじゃなくて、普通に話し合ってみたい、などと。

以上、酔っ払いのチラシの裏でした〜。
535Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/09/13(火) 01:00:51 ID:Zpt2x5N4
良く考えたら、1000発言までメチャメチャ遠いから、何か書いて埋めないと
落ちないのね……(汗。

と言うことで、第3スレ終了緊急企画。

SS「埋まったら終了」。
果たして、電気あんまシーンに到達できるや否や?w

536埋まったら終了 ◆ve1CraWg1Y :2005/09/13(火) 01:03:24 ID:Zpt2x5N4
チリンチリン――♪



涼やかな群青色の陶器で作られた風鈴が風に揺られて涼しげな音色を奏でている。

灼熱の太陽と遠い空の入道雲。海辺の地方は蒸すような暑さだが、風鈴の音色は

気だるい夏の午後の暑さをやわらげてくれる。

(気持ち、いいな――)

慎也は四方を開け放した和室の中央で大の字になって寛いでいた。

時折風が凪いだ時に、手にもった団扇を揺らす以外、何もしない。

クーラーは無いが、関節が痛くなる人工的な冷気より、この自然の風の方が

どちらかと言えば柔肌の慎也には比べ物にならないほど心地よい。



都会っ子の慎也にとって、年に一度の母方の里帰りはこの上ない楽しみだった。

ここには普段の彼の生活には無いものが沢山あった。

一メートル以上の底が見えるほど透き通った海。沢蟹や泥鰌などの小さな生き物達。

井戸水で丸ごと冷やしたスイカ。採りたての新鮮な野菜とイキのいい魚が並ぶご馳走。

そして――。

「ただいま〜〜!」

鍵もかけていない玄関の網戸が派手に開く音と共に、一人の少女の元気な声が慎也にも

聞こえた。ドタドタ――。バタバタ――。しとやかさの欠片も無い、派手な足音。

(沙耶か……)

いい気持ちでまどろんでいた慎也は少し眉をしかめる。全く……中学生になったと言うのに

子供みたいに――。

やれやれ、とぶつくさ呟きながら慎也が半身を起こした時、セーラー服姿の少女が彼の

いる和室に入ってきた。

「ただいま、慎也!」

こぼれる様な少女の笑顔を見たとき、慎也は一瞬にして先ほどの不機嫌な気持ちを忘れて

しまった。

「お帰り、沙耶――」

彼もニコッと優しげな笑みを浮かべる。


537埋まったら終了 ◆ve1CraWg1Y :2005/09/13(火) 01:28:46 ID:Zpt2x5N4
だが――。

「あっつ〜〜い! 慎也、よく扇風機もつけないでいられるね〜?」

沙耶はセーラー服のタイを毟り取るようにして剥がしながら遠慮なく部屋の奥まで進み、

扇風機のスイッチを入れた。ヴォン……とモーターが廻る音がして、そよ風が吹き抜けて

いた部屋の空気を力ずくで撹乱していく。



(風情が台無しだよ――)

慎也はこれ見よがしに迷惑そうな表情を見せつけようとするが、沙耶は気づかない。

「あ〜〜〜、生き返る〜〜♪」

ストレートの艶やかな黒髪が強風に乱されるのも気にせず、沙耶は幸せそうに扇風機の

前に座り込んで風にあたっている。扇風機の強風は沙耶の髪だけでなく、セーラー服の

上着やスカートも当然の様に乱していく。白い上着の裾からは少女の白く滑らかな肌が

見え、スカートの足元は太股までめくれ上がり、日焼けしたスラリとした脚線美が

丸見えの状態だ。慎也は思わず見入りそうになり、慌てて首を振る。

「全く……少しは恥じらいを覚えろよ……」

流石に見かねて慎也が注意した。風情が台無しになるだけでなく、目のやり場にも困る

からだ。

「いいじゃない、慎也しかいないんだし」

沙耶は慎也の気も知らずか、沙耶は全く無頓着だ。風に弄られる横顔はまだ幼く見えるが、

それでも去年の沙耶とは別人の様に女らしさを帯びている、と慎也は思っていた。

本人は全く気がついていないようだが。



「お前だってもう中学生だぞ? いい加減、男の前ではしたない格好をするのはやめないと……」

「従兄妹同士なんだから平気だよ」

「そういう問題じゃないだろ? ぱんつ見えるぞ?」

「エヘヘ、見たい?」

沙耶が膝立ちになり、悪戯っぽくスカートを持ち上げた。スカートは扇風機にパタパタと

煽られ、紺色の波の様にはためいている。時折、その『波間』から白いものがチラリ、と

見えた。その瞬間、慎也は我あらずドキッと胸が高まる。


538埋まったら終了 ◆ve1CraWg1Y :2005/09/13(火) 02:33:00 ID:Zpt2x5N4
「こらっ! いい加減にしろ!」

内心の高鳴りを押し隠すかのように、慎也は強く怒った。沙耶は一瞬きょとんとした顔をしたが、

「べ〜〜だ! お兄ちゃんぶって。怒るんだったら、もう見せてあげないよ〜〜だ!」

沙耶がスカートを下ろす。慎也はホッとしたような溜め息をついた。

「全く……お前、まさか学校でもそんな真似してるんじゃないだろうな?」

「してないよ〜。男子になんか見られるのやだもん」

「俺だって男子なんだが……?」

「慎也は従兄妹だから良いの」

なにが良いんだか――。 慎也は三つ年下の従兄妹を改めて見つめる。

着崩れたセーター服の間から覗く肌は白く、顔や手足は健康的に日焼けしていた。

毎日、スクール水着で日焼け止めも塗らずに泳いでいるのだろう。



(そのあたりは子供なんだけど――)

だが、胸は軽く隆起し、幼い顔立ちながらも長い睫毛や髪をかき上げた時に見える

白い項は、徐々にではあるが大人の魅力を湛えつつあった。

(去年とは全然違うんだよなぁ)

去年に里帰りした時に見た沙耶はまだまだほんの子供だった。髪も今の様に長くは

なかったし、胸の隆起もなく、体型もぽっこりとした典型的な幼児体型だった。

だが一つだけ、慎也が今でも覚えている光景があった。



今日よりも暑く、風のない日。あまりの蒸し暑さに慎也は庭に子供用のプールを

出した。行水で暑気払いをしようと思ったのだ。

(慎也兄ちゃん、水遊び? 沙耶も入っていい?)

ワンピースを着た小学生の沙耶が嬉しそうに慎也に抱きついてくる。

(いいよ。でも服が濡れるから、脱いでからね)

慎也がにこやかに答える。沙耶は大喜びでワンピースを脱いだ。下には女の子に

人気の黒服と白服の女の子キャラが描かれた子供用パンツしかつけていなかった。

(わ〜い! おうちでプールだ〜! きゃああ〜!! つめたぁ〜い!!)

慎也がかけるホースの水を浴び、おおはしゃぎの沙耶。たちまちプリントぱんつも

水に濡れてしまう。
539埋まったら終了 ◆ve1CraWg1Y :2005/09/13(火) 02:34:48 ID:Zpt2x5N4
(ふぇぇ〜……。パンツびしょびしょだよぉ……。お兄ちゃん、脱いでいい?)

流石に全裸は……と慎也は迷ったが、沙耶が気持ち悪そうにパンツを引っ張って

いるのを見かねてOKした。沙耶はぱんつを脱ごうとするが……。

(お兄ちゃん……うまく脱げないよ……)

うんしょ、うんしょ、と声を上げながら体に張り付いたパンツを剥がそうとするが、

なかなかうまくいかない。

(しょうがないなぁ……)

慎也は苦笑いしながら手伝ってやる事にした。張り付いたパンツと地肌の間に空気を

入れながら、丁寧に降ろしていく。沙耶が力ずくで下げようとしていたパンツは

何事もなかったようにするりと沙耶の足元に落ちた。

(わ〜い、脱げた! お兄ちゃん、水遊びの続きして!)

大喜びの沙耶だが、何故か慎也は黙っていた。その目は沙耶のある部分に釘付けになっている。

(お兄ちゃん……?)

沙耶が訝しげに慎也の顔を覗き込む。慎也ははっとした様に沙耶の顔を見つめ、

慌てて視線を逸らせた。

(な、なんでもないよ。じゃあ、続きしよっか?)

(う、うん……)

その後も二人の水遊びは続いた。

だが、沙耶は始めたときの様に無邪気には喜べなくなっていた。お兄ちゃんの様子が

変だし、それに――。

(お兄ちゃん……ここばかり狙っちゃやだ……)

切なそうに沙耶が内股になってもじもじする。気がつくと慎也はホースの水を沙耶の

大事な所――無毛の股間にばかり水を浴びせていた。慎也もそれに気づき、慌てて

ホースを上に向け、シャワーの様に沙耶に浴びせる。

(ごめんね、沙耶。水の出が悪くってうまく出せなかったんだ――。でも、もう大丈夫だよ)

優しくニッコリと微笑む慎也を見て沙耶は安堵した。やっぱりいつもの優しいお兄ちゃんだ。

さっきまでのなんだか変なお兄ちゃんは沙耶の見間違い――。幼い沙耶はそう信じた。

慎也は懸命に優しさを装いながらも、さっきまで凝視していた沙耶の幼い神秘の秘裂を

思い出していた。網膜に焼きついたかのようなその光景は、都会に帰ってからも何度も

思い返し、夜な夜な慎也を悩ませた。
540Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/09/13(火) 02:36:17 ID:Zpt2x5N4
埋まらへん……w。

流石に今日は寝よう。
541名無しさん@ピンキー:2005/09/13(火) 03:34:25 ID:su+yVRVa
次スレ立つの早っ
542名無しさん@ピンキー:2005/09/13(火) 14:03:20 ID:6pmc0mQQ
GJです!やっぱり素晴らしいですね。続きおよび次スレでの活躍に期待します。
543Anmania ◆ve1CraWg1Y :2005/09/14(水) 01:12:49 ID:3FgHC/Nc
すゎて。

今日も埋め作業、始めますか。

>>541
発言数だけを見ると早いですが、容量がね……。
でも、意外と20kってあるものだなぁ……。

まさか……。
一レス60行になった時にスレ容量も増えた……
って事はないだろうな……?(汗

>>542
ありがとです。まあ、続きは今日もダラダラと……。
何の責任もなく、ダラダラ文章書くのって楽しいですw。
544埋まったら終了 ◆ve1CraWg1Y
「慎也、どうしたの?」

気がつくと沙耶が見上げるような姿勢で自分を見つめていた。慎也は慌てて後退りする。

「び、ビックリさせるなよ」

「……? 何でビックリしたの?」

「それはだって、お前……」

妄想の当人が急に目の前に現れたから、などと言えるか。

そう言えば自分の呼び方から『お兄ちゃん』が取れている。言葉使いだけでなく、いや、

言葉使い以上に沙耶の体はこの一年間で一気に大人びていた。見上げるような姿勢で、着崩れた

セーラー服の胸元から覗く胸。それほど大きいと言うわけではないが、服の上からでも十分

膨らみは見て取れる。腰周りもや太股のあたりも丸みを帯び、その代わりウェストと足首が

キュッと締まっている。第二次性徴期――。中学の保健体育で習った言葉を思い出した。

沙耶は大きな目をパチクリして従兄の様子を窺っていたが、その視線が自分の胸元やお尻の

あたりに集中してるのに気がつくと、急に意識したように頬を染め、身を守る仕草をした。

「な、なんだよ……急に?」

声を上ずらせながら沙耶の態度の変化を訝しむ慎也を沙耶はじっと見ていたが、口を尖らせ、

「スケベ……」

と、呟くように言った。