女の子が女の子をいじめるお話 その2

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1名無しさん@ピンキー
上履きを隠してみて反応を楽しんじゃうようなのから
無理に笑顔をつくらせてHな写真をとってみたり
授業中に自分の意思でお漏らしさせてみたり
放課後の学校で犬のお散歩をしてみたり
全裸でラジオ体操をやらせてみるなど

ソフトからハードまでなんでもいけますように

どんどんイジメましょ〜!!

【前スレ】
女の子が女の子をいじめるお話
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1092212174/l50
2名無しさん@ピンキー:2005/11/23(水) 20:23:14 ID:LDmcISS7
2げっと
3名無しさん@ピンキー:2005/11/23(水) 20:27:40 ID:OlfSR2sx
即死回避カキコっと。
4名無しさん@ピンキー:2005/11/23(水) 21:41:12 ID:ZFY9fmPf
>>1
5名無しさん@ピンキー:2005/11/24(木) 00:44:25 ID:L3L7RZgB
よし!
5ゲットだ!!
6名無しさん@ピンキー:2005/11/24(木) 02:21:45 ID:zvtf3jhA
ろく
7名無しさん@ピンキー:2005/11/24(木) 02:41:13 ID:UJSPQycq
この娘に七つのお見舞いを

耳たぶ 唇 乳首 へそ 脇の下 痴丘 お豆  
8404:2005/11/24(木) 18:40:48 ID:pqGpfJs4
即死回避にちょびっと続き。
9紅葉:2005/11/24(木) 18:41:45 ID:pqGpfJs4

初めて彼女を見たとき、すぐに自分と同じ境遇だと分かりました。
気の強そうな人。
恐らくは親の借金で、仕方なくここへ来る事になった。
その借金は自然の事でしょうか?
もしかしたら彼女も、仕組まれて隷属させられようとしているのかもしれません。
かつて、我が侭な幼馴染に意見して、奴隷になった私の様に。
小さい背丈に栗色の可愛いポニーテール、くりくり動くつぶらな瞳。
童女のような純真な見た目と、悪魔の心を持つ少女。
原 華凛というのは恐ろしい方です。
10紅葉:2005/11/24(木) 18:42:18 ID:pqGpfJs4
「で?金は出来たん、先輩?」
ソファーに深々と腰を掛けながら、華凛様はちなみさんをご覧になりました。
ちなみさんはしばらく黙っていましたが、やがて少し小さめの声で答えます。
「…そんなに簡単に作れる額じゃないって。
 でも、もう少し待ってくれれば必ず返すから、それまで…」
これはいけない答えです。
華凛様の眉が吊りあがります。
「あんなぁ、もう二週間待ってんやで?これ以上待ってどうなんねん!
 金作るゆうても、アテはあるんか!?」
ティーカップが大きな音をたて、ちなみさんは目元を引き攣らせました。
「…何とか、やってみるから」
はッ、と馬鹿にしたような声がします。
「中学生が何言うとんや。
  ・・・いや、待ちや…先輩ならいけるかもなあ。
 そうや、手っ取り早い方法があるやん!」
華凛様はそう言って、ちなみさんの顔を覗き込まれました。
「体、売りぃや。学校であんだけ男子の目ぇ引くんやし、ちょろいやろ?」
ちなみさんは表情を固め、小さく手の平を握り締めます。
彼女もそれは考えていたのでしょう、
「分かった」
それだけ言い、華凛様の目を避けるように俯きました。
11紅葉:2005/11/24(木) 18:43:00 ID:pqGpfJs4
再び華凛様は馬鹿にした様な目をされます。
「へ〜本気なん?14歳で売り?嫌やわ〜そんな先輩。
 学園のアイドルのイメージぶち壊しやん!!
 先輩いつかウチに言ったやんな、『イジメをする奴は人間のクズ』とかなんとか。
 そう言ってたお人が援交。ご立派なもんや!」
ちなみさんの内情を知りながら、華凛様は畳み掛けるように罵倒されます。
ちなみさんは嫌な顔で華凛様を見ていましたが、睨む事は出来ないでいるようです。
借金というのがどういうものなのか、ずいぶん悩んだのでしょう。
でも、華凛様にとってそういった理性は、羞恥を与えるきっかけでしかありません。

しばらく辛辣な言葉を浴びせ続け、流石にちなみさんの顔が青ざめ始めた頃、
華凛様は急に口調を変えて囁かれました。
「……なんてな、嘘やって。いくらなんでも先輩にそんな事させられへんやん。
 袖刷りあうも他生の縁、借金は何とかしたるわ」
華凛様はそう言って、ちなみさんの肩に手を置かれます。
「…交換条件は何?」
ちなみさんは訝しげに華凛様を見返して聞きます。
華凛様の手が、ちなみさんのタンクトップの肩口から滑り込みました。
その掌は、ゆっくりとちなみさんの左胸を覆います。
「条件か?別にそんな大したもんやないで。」
急にタンクトップが帆を張りました。
「うっ!!」
ちなみさんが呻き声を上げます。

  「あんたのプライドや。」
                        
                     続く
12名無しさん@ピンキー:2005/11/25(金) 22:25:52 ID:rxF3NEVR
13名無しさん@ピンキー:2005/11/26(土) 16:43:15 ID:5s4qM/ez
なんかちなみタソのキャラが違いすぎる希ガス・・・
14紅葉:2005/11/27(日) 00:25:24 ID:vUHYzJDC
「まず、あんたはウチより身分が下、って事は分かるな」
華凛様は、ちなみさんの胸の突起を指で摘みながら仰いました。
ちなみさんは小さく頷きます。
すると、再びタンクトップに華凛様の手の甲が浮き出、ちなみさんがうめきました。
「偉そうに頷くなぁあんた。ええか、目上の人間に答えるときは『はい』や。言うてみ?」
「………はぃ。いえ、はい!」
声が弱すぎたのが分かったのか、ちなみさんは急いで言い直しました。
しかし、それは裏目に出たようです。
「返事は一度にせえ!!」
パンッという大きな音と共に、華凛様はちなみさんの頬を張られます。
「…全く、ウチより一年多く生きとるくせに、常識も無いんかいな。
 よっぽどスカスカな人生やったんやろなあ!」
華凛様はそう言い、乱暴にちなみさんを突き放されました。
そして頬を押さえるちなみさんに悲しむ余裕も与えず、こう仰ったのです。
「じゃ、まずは身体検査や。立って服全部脱ぎ」
ちなみさんがはっと顔を上げ、一瞬戸惑った後、観念したように立ち上がりました。
「…はい」
15紅葉:2005/11/27(日) 00:25:56 ID:vUHYzJDC
ちなみさんはこの時、黄色いタンクトップに藍色のショートパンツという格好でした。
服の上からでもよく育った体だと分かり、少し日焼けした手足がすらりと伸びて美しかった。
同性ながら、早くその均整の取れた肢体を見たいと思うほどに。
「ほら、早くしぃ」
華凛様がテーブルを叩かれ、ちなみさんはタンクトップの裾に手を掛けました。
小さく息を吐いてから、するするとタンクトップを捲り上げていきます。
括れた腰、締まったお腹が現れてきました。
確か彼女はまだ中2だといいます、本当に日本人離れした見事なスタイルです。
一気にタンクトップを脱ぎ捨て、ベルトを外してショートパンツも滑り降ろします。
白い生地に緑の模様の入った、意外に可愛らしい下着が露わになりました。
そして彼女は、ブラジャーのホックに手を掛け…、
そこで動きを止めてしまいました。
やはり同性の前とはいえ、隠すべき所を晒すのは抵抗があるのでしょう。
 華凛様がどうなさるのか様子を窺うと、彼女は私に目配せをされていました。
その意味は“脱がせろ”でしょうか、それとも…?
私が悩んでいると、華凛様は手をお叩きになりました。
「どうしてん先輩、それは服やない言うん?ならこれからも着んでええやんな。
 あと10秒以内に着替えられんと、そう見なすで!」
なるほど、“邪魔をしろ”という訳ですか。
16紅葉:2005/11/27(日) 00:26:28 ID:vUHYzJDC
 私は隠れていたクローゼットから出て、慌ててブラジャーのホックを外そうとする
ちなみさんの脚を払いました。
「あっ!?」
後ろには全く注意を払っていなかったのか。彼女は腰を強かに打ちつけて悲鳴を上げます。
「8,7,6・・・」
華凛様は秒読みを続けられています。
痛みにうめきながら、ちなみさんは尚もホックに手を掛けていました。
でも私も命じられた以上、させるわけにはいきません。
私は膝立ちになり、彼女の腕を絡め取ります。
「あ、何?何よあんた!!」
私の存在に戸惑いながら、ちなみさんは抵抗します。凄い力です。
仕方なく、私は彼女の手首と肘を取って極めにかかりました。
「う、ぎゃあ!い、痛い、や…っ!」
少し強すぎたのでしょうか、ちなみさんが顔を歪めます。
「…1,0!よっしゃ分かったわ、あんたにとって下着は服や無いんやな。」
華凛様は勝ち誇ったように笑われました。
「ち、違う!この子が…!!」
ちなみさんは私を睨み、必死で訴えますが、華凛様が聞くはずもありません。
「うだうだ言うなや…。あんたはウチの条件を満たさんかった、その結果が全てや!!」
恐ろしい形相で華凛様に怒鳴りつけられ、ちなみさんは何も言い返せずにいました。
17紅葉:2005/11/27(日) 00:26:52 ID:vUHYzJDC
私は腕を放し、ホックを外して彼女のブラジャーを取り去ります。
十分に育ったたわわな胸がこぼれ出しました。
私がちなみさんの前に回ると、彼女は何か言いたそうな顔で私を見ています。
「ごめんなさぁい。」
私は子供がおどけるような口調で謝りました。
彼女の眉が吊り上がります、これでまた嫌われてしまった事でしょう。
でも仕方がありません。
華凛様に幼児口調を強制されているんですから。
十三歳にもなって、中身は赤ん坊だからといって…。
ショーツを脱がそうとすると、ちなみさんは初め抵抗する素振りを見せました。
しかしすぐに無駄と悟ったのか、力を抜いてされるがままになります。
真っ白なお尻が見え始めました。
これでちなみさんは一糸纏わぬ姿です。
脚を閉じてうずくまったまま、胸の前に手を寄せるちなみさん。
その姿を見て、華凛様は呟かれました。
「随分肉の多い体やな。これからあんたの事は『おデブちゃん』呼ばせて貰うわ」
勿論ちなみさんは太ってなどいませんが、華凛様は相手の特徴を大袈裟に表現なさいます。
18紅葉:2005/11/27(日) 00:27:20 ID:vUHYzJDC
「ほな、まずはそのままでオナニーでもしてもらおかな。」
「…えっ!?」
華凛様のその言葉に、ちなみさんは言葉を失いました。
「オナニーや、オ・ナ・二ー。そんな体しとるぐらいやもん、お盛んやろ」
華凛様はそう仰られ、ちなみさんの太腿に手を置かれます。
 ちなみさんは戸惑った表情を浮かべ、仕方なく脚を開いて指を口に含みました。
軽く唾をつければいいだけの筈が、かなり丹念に舐めています。
当然それは華凛様の目にも妙に映ったのか、「おデブちゃんはおしゃぶり好きか。」
と笑われました。
ちなみさんはそんな言葉を受けても変わらず舐め続け、
指がすっかり唾液にまみれた頃にそろそろと割れ目にあてがいました。
「ん…う…!」
低くくぐもった声と共に、指の先が秘裂に入り込みます。
ちなみさんはまっすぐ前を見つめたまま腰を浮かせ気味にして、
指に神経を集中させているようでした。
そしてその指をゆっくりと沈めていきます。
少し引いてまた深く…という控え目な抽送が始まりました。
「ッ、う…っ、ふー…っ!」
大した動きではないにもかかわらず、ちなみさんは額に薄く汗をかいているようです。
しばらくその状態が続きましたが、彼女の顔は明らかに恐れや苦痛に近いもので、
性的に感じている様子はありません。
 華凛様は最初の内こそ黙って見ておられましたが、ついに足を踏み鳴らして怒鳴られました。
「おい、カマトトぶっとんちゃうぞ!!」
そう言い、ちなみさんの背中を力一杯蹴り付けられます。
ドンッという太鼓を叩いた時と同じ音が鳴り、ちなみさんは息の詰まった声を上げました。
19紅葉:2005/11/27(日) 00:27:44 ID:vUHYzJDC
「もうええわ・・・美弥、やったれ。」
愛称を呼ばれた私はちなみさんの足元に跪き、頭を垂れ、太腿に手をかけて舌を沈めます。
温かい重なりはすでに湿り気を帯び、独特の艶を放ちました。
唇でひだを除けながら舌で粘膜をなぞると、ちなみさんの膝が僅かに閉じてきます。
敏感な反応に気を良くして、私は尖らせた舌でさらに奥の粘膜を舐め取りにかかりました。
同時に太腿に乗せた手を裏側へ回し、ふくよかな臀部から膝裏にかけて擦ります。
やがて染み出すほどに潤む柔かい秘裂。
力を失って小さい反応だけを示しだす美脚。
今度こそは彼女も間違いなく高まっています。
 その時華凛様が立ち上がり、ちなみさんの胸を後ろから鷲掴みにされました。
「・・い、いた…!」
ちなみさんが背を丸めて嫌がります。
「なんや、乳はまだ硬いやんか」
薄赤い乳首の根本をしごきながら、華凛様は更にちなみさんの首筋に噛み付かれました。
その痛みに、ちなみさんの体は大きく跳ねます。
でもそれは、逆に高まりの極みにも近いのです。
「一度、イかせてあげるよぉ。」
私は一応の確認を取り、蜜を溜めはじめたちなみさんの秘所へ二本の指を一気に沈めました。
「っう、ああう、あ…っ!!!」
彼女は目を瞑り、手を強く握り締めます。
秘裂がいっそう滑らかな光沢に包まれます。
ちなみさんの口から漏れた溜め息は、何を意味するのでしょう。
20紅葉:2005/11/27(日) 00:28:12 ID:vUHYzJDC
「一度イッたぐらいでは満足せんやろ。美弥、続けぇ。」
華凛様はそう仰ると、ぐったりしたちなみさんの首筋に舌を這わせ、
今度は鎖骨の辺りに歯形を付けられます。
私も膣に入れた指を曲げ、引っ掻くように粘膜を刺激していきます。
「…はあ、あぐ…ん…ッ、ッ!」
ちなみさんは初め唇を結んでいましたが、声を抑えきれないと知ると人差し指を噛みました。
指が触れるたび粘膜が蠢き、それにも増して腰が大きくうねります。
この時点で私は、彼女が相当に敏感な方だと感じました。
事実二度目の絶頂はあっけなく、私が本格的に責めようと力を込めた瞬間に達したのです。
「またかいな、なんぼ体が暖まったいうても我慢せいや。」
華凛様はますます強くちなみさんの乳房を揉み潰されます。
手足と違って日焼けの見られない白い肌は、華凛様の動きに合わせて一層白く、また赤く
変わっていきます。
 まだ華凛様が責め続ける様子なので、私も少し気合を入れました。
指の腹だった責めを爪に変えて膣口を掻きつつ、まだ埋もれたままの突起を包皮の上から一舐め。
包皮を剥いて二舐め、また被せて二舐め。
膣口への責めを奥へずらしていき、僅かに主張し始めたザラザラを優しく撫で回します。
華凛様はちなみさんの鼻を摘み、唇を奪っていました。
すぐに三度目の絶頂。
痙攣が治まるのを待ち、Gスポットへの擦りを再開。加えて小指の腹を押し付けて尿道を刺激。
華凛様は相変わらず息止めに御執心、やがてまたちなみさんの手足が突っ張ります。
さすがに反応が鈍くなると、Gスポットを力任せに押し上げつつ菊孔の皺を舌で伸ばす…。
21紅葉:2005/11/27(日) 00:28:52 ID:vUHYzJDC
 
どれだけの時間性感帯を責め続けられ、何回の昂ぶりを越えたのでしょう。
ちなみさんは同性に受けた羞恥のためか、はたまた抑えられた呼吸のためか、
真っ赤な顔でうなだれていました。
責められ続けた後の姿としては普通ですが、一つだけ驚いた事があります。
彼女は真っ赤な目をしながらも、涙を溢してはいませんでした。
責めていた方の私でさえ苦しくて涙を滲ませているというのに、
あの敏感な体で泣かずに済むものでしょうか。
「へえ…もうグシャグシャで目も当てられん顔になっとるか思たら、泣かんのか。
 ホンマ、気ィ強いやっちゃで」
華凛様は首を回しながら仰いました。
「ま、そうは言うてもさすがに疲れたやろ。あんたの寝床に連れたったるし、まあ休み。」
ちなみさんが疲れの中に安堵の表情を見せます。
私には、それが痛々しく見えて仕方がありませんでした。
      
                             
                            続く
22名無しさん@ピンキー:2005/11/27(日) 02:51:43 ID:n54qI33U
キタ━━(゚∀゚)━━!!
乙です、ワクテカしながら続き待ってます
23名無しさん@ピンキー:2005/11/27(日) 07:44:05 ID:dy7AJlpK
キテタ━━━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(  )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━━!!乙!
24NO・15:2005/11/27(日) 12:54:54 ID:JqElsntw
暗黒の国

第1章

はるな(12歳)真理(13歳)みゆき(13歳)理奈子(12歳)は王女(11歳)マリアの親衛隊。隣国Aから支配された自国x国から王女マリアをB国迄逃がそうとしている。
「マリア様、頑張って下さい。もう少しの辛抱です。」リーダーのは真理が言う。
「もし、A国の奴らが襲って来ても私たちが必ずお守り致します。」同い年のみゆき。「ありがとうみんな。マリア頑張るよ。」親衛隊は皆が武術を極め、幼いときからマリアを守りながら暮らしていた。
A国の人間は、x国に突然攻め込んできて侵略の限りを尽くした。男は殺され、女は少女までもが犯しまくられた。マリアとその親衛隊は難を逃れ、B国へと逃げる途中だった。
5人は暗闇のビルの中を抜けていく。
25NO・15:2005/11/27(日) 13:14:56 ID:JqElsntw
親衛隊はみな白いブラウスにピンクのフレアなミニスカート、黒いベルと黒いブーツをはいていた。「でも、何だか恐いわ。」一番弱虫て゛泣き虫の理奈子。「何言ってんのよ理奈子。こんな時こそ頑ばらなくちゃ。」
「だってあたし、はるなみたいに強くないし、弱虫だし」「何よ、みんな恐いけど頑張ってんじゃないの。」「・・・・」「ほら、みんなにおいてかれちゃう。急がなきゃ。」「・・・うん」
二人は急ぎみんなの後を追うが
「理奈子の馬鹿。はぐれちゃたじゃないよ。」「ごめん、はるな・・」「とにかく急ごう。こっちのビルに入ったような・・・」二人はそそっとドアを明け中に入る
第2章

暗闇の部屋の中ではるなが「真理ーー!みゆきー!みんなあー」叫ぶが応答はない。
26名無しさん@ピンキー:2005/11/27(日) 16:22:39 ID:rtCYiPDO
内容の前に激しく読みにくい
せめて1つの「」で改行してくれ
27名無しさん@ピンキー:2005/11/27(日) 17:10:40 ID:qf31W+pw
あと、・・・でした。とか使いすぎ 
28名無しさん@ピンキー:2005/11/27(日) 18:20:09 ID:XWUFJWfW
をを?
新顔さんかな?
とりあえず、今後の展開に期待 o(^-^)o ワクワク

あと、上でも言われてるけど、改行などに気を使ったら、もっと読み易くなると思。
29名無しさん@ピンキー:2005/11/27(日) 19:59:56 ID:2By+v4HP
おおッ新しい人が来ている!!
期待してますよん。
30NO・15:2005/11/27(日) 23:11:11 ID:JqElsntw
「なんだ、親衛隊でも二人しかいないじゃないの。」「マリアもいないし。」
「でも、いけてる二人じゃない。・・・」暗闇のなかから声がした。「」「しっ!A国の奴らよ。理奈子。静かにして!」彼等は暗闇でも見えるらしい。「観念してA国の奴隷になりな。」
31名無しさん@ピンキー:2005/11/28(月) 07:40:14 ID:6Z1uKQCX
もしかして携帯から書いてるのか?
まぁどっちにしろ改行
32名無しさん@ピンキー:2005/11/29(火) 00:48:33 ID:w/FtEM2D
改行もそうだけど、「これもおかしいと思。」
33NO・15:2005/11/29(火) 01:51:29 ID:qr8CVtPk
(女の声・・・?それも、かなりたくさん・・・)「そして、お姉さん達がいいことしてあげるわ・・・。」「犯しまくってやるわ・・・。」

「でも、まだガキじゃないの・・・。」「この間の女は10歳だったけど、かなりよかったじゃないの。こいつらどう見ても小学生6年生か、中学生1、2年生くらいよ。」「十分まんこ出来る。」好き勝手な声が辺り一面から聞こえる。

「・・・理奈子。気をつけて・・・。」暗闇の中、ささやいたはるなの肩を、後ろからいきなり誰かが掴んだ。「!?」はるなは振り向きざまに蹴りを入れ一撃で、相手を倒した。
更に今度は前から襲って来る。それも僅か数秒で蹴り倒す。

少しの静寂。

(一体あと何人入るの?)

はるなは次の瞬間、肩を後ろからはがいじめにされた。そして前からもう一人の女が抱きついて来ていきなりはるなの唇を奪う。「うっ?」
暫く動けないはるな。女は唇を離しはるなの肩を掴み顔をじっと見た。「可愛いわね、いくつ?」ア然としているはるな。
構わず、女は両手ではるなの頭と顎を掴み又キスをした。ばたばたするはるなを上から押さえ付けるようにしてキスをする女。
「大人しくするのよ・・・優しくシテあげる。」
34NO・15:2005/11/29(火) 02:36:04 ID:qr8CVtPk


後ろからもう一人の女がはるなの胸を揉み始めた。「な、何?ち、ちょっといやっ」「小さい胸・・・可愛いわよ」後ろからはるなの耳元で囁き、両手で覆うようにして胸を押さえゆっくり回している。

「止めてェっ」はるなは前の女をこんしんの力を込め、蹴りで倒し、すかさず振り向き後ろの女も突きで倒した。

「理奈子、逃げよう!」横の理奈子の手を引き走り出す二人。「ドアが・・・」さっき入ってきたドアが閉っていた。
「開かない。」「どっかにきっと別のが。あうッ」はるなが叫びその場に倒れた。
「はるな!」叫ぶ理奈子の手を何者かがつかんて゛はがいじめにする。「優しくしてればつけあがりやがって。」

倒れているはるなの頭の所に女が立った。「はるなあ。」理奈子がはがいじめにされて泣きそうな顔をする。「いやあぁ!変なトコ触んないで」「駄目理奈子に手を出さないで」はるなはよろよろと立ち上がった。

「ほら、しっかり立ちなさい。」別の女がはるなを抱え起こす。
さっきの女がじっとはるなの顔を見下ろしていた。ぞっとする程美人だ。女は暫くはるなの足首から髪の毛けをナメ回すように見つめ
ぱああん!
と、はるなの頬を叩いた。そしてうなだれるはるなの顎を掴み激しくキスする
35NO・15:2005/11/29(火) 02:54:56 ID:qr8CVtPk


小さい唇を貪る様にして激しくキスされるはるな。抵抗しても後ろから掴まれ動けない。暫くしてそっと唇を離し女がはるなを見つめた。

「ホントにぞくぞくする程可愛いわね。」

言い終わらないうちに又

ぱああん!

と頬を叩かれるはるな。そしてそのうなだれるはるなの髪を掴み又キスする。
嫌がるはるなの表情を楽しむようにキツく頭を抱きキスする女。
そして片方の手ではるなのスカートの中に手を入れる。
「」いきなりパンツを触られ腰引く。
「い、厭や・・・」
36 NO・15:2005/11/29(火) 03:05:21 ID:qr8CVtPk
少し疲れた。「休憩」
37 NO・15:2005/11/29(火) 11:58:52 ID:qr8CVtPk
唇を話そうとするが前の女がそれを許さない。
スカートの中に入った手から腰を引こうとしても、後ろからはがいじめにしている女がそれを許さない。
女の手は構う事なくはるなの小さいお尻をパンツの上から、形をなぞるようにしてなで廻す。

「は、はるな。」隣ではがいじめにされている理奈子震えながら、その光景を見ていた。
小柄なはるなは身長140pくらいしかない。そのはるなを二人の女(多分二人とも16歳前後)に前後から挟まれ触りまくられていた。
「あの娘、はるなっていうのね?」後ろから女が理奈子に優しく耳元で囁く。「あなたはあのはるなちゃんみたく荒らっぼくないみたいね。あなたは、あたしが優しくしてあげるわね」この女も15歳位でスラッとした美人だった。
女は椅子に座り、理奈子を見た。「あなたも可愛いわね。いくつ?」「・・・」うつむく理奈子。「答えるのよ」
女は、優しく微笑むがその目は冷酷で冷たく恐かった。女の目に吸い込まれるようにして「じ、12歳・・・で、す。」理奈子は言った。「そお、じや中学1年生ね。名前は?」「り、理奈子。」

「ここに、座りなさい、理奈子ちゃん。」理奈子は女の膝の上に後ろ向きに座らせられた。
38 NO・15・:2005/11/29(火) 12:33:09 ID:qr8CVtPk
「ここで、あなたの友達が可愛がられるなを見るの。」

第3章

女の手は、はるなのパンツの中に入り込み中をまさぐる。「・・・・?んぐっんぐっ」
指がはるなちゃんののそこに入り込もうとしていた。
はるなは必死に膝を閉じようとするが、後ろの女がはるなの股の間に足を差し込み女の指を動かしやすくする。
「」
はるなはビクッと退けぞる。指か゛一本はるなの穴の中に少し入ったようだ。

前の女がようやく、はるなの唇を解放した。「まんこの穴も、ちいちゃくて可愛いのね、はるなちゃん。」
はるなの顔は、恥ずかしさで真赤になった。
「でも、しっかり濡れてるわよ。感じた?」「イヤです。離してください。」
女の指は暫くはるなのまんこを弄び、さらに深く奥に入り込もうとしていた。
「どうよ?いい?親衛隊のはるなちゃん。」
そして、はるなのブラウスを一気に肩までめくり上げた。
白いブラジヤーがあらわになる。「かあわいいブラ!でも、あなた未だブラは必要ないんじゃないの?」
更にそのブラジヤーも上にずらす。はるなの蕾のような乳首がはだけた。
「ね?こんなに小さいのに。でも、少し乳首立ってるよ。」女が舌で
ペロっと舐めた。はるなの身体全身に電流が走る。
39NO・15・:2005/11/29(火) 13:03:26 ID:qr8CVtPk
次の瞬間はるなは、その女の顎を膝で蹴り上げた。
そして後ろの女を振りほどいて、逃げようとした。しかし、力が強くほどけない。「離してっ!どいてください!!」

今、顎を蹴られた女が、微笑みながら近づいてくる。
後ろの女がはるなの背を延ばせ正面に向かせる。

近づいてくる女を、気丈に睨みつけるはるな。「可愛いい顔してあんたも、気が強いわねえ」
女は、はるなのあらわになった乳首を掴んだ。「止めてください。」女を睨みながらはるなは言い返す。

女は、近づきはるなのみぞおちに2発入れた。「ぐっ」ぐったりしかけたが、それでも抵抗は止めない。

「机に押さえ付けな!!」更に女達が二人現れ、暴れ嫌がる、はるなの上半身を机に押さえ付けようとする。
「いやだあ!離してえ!痛ああいっ!!」三人掛かりで、はるなの上半身を机におさえつける。
両手と頭とをを二人から机に押さえ付けられた。
「嫌っ!嫌あ!離して下さいっ。」足は床から浮いていて唯ばたばたさせるだけだ。
女が、はるなの後ろに立った。「もう、我慢できないわ。この女。気が狂うまで犯してやる。」
はるなのスカートを上げパンツを下ろし足首から抜き取る。「やっ?な、何するの?」
40NO・15・:2005/11/29(火) 13:35:38 ID:qr8CVtPk


「何するのって決まってんじゃないよ」女は既に大きなペニバンをはいていた。そして、両手ではるなの腰を掴みあげ、
その先をはるなのお尻の間に割って入れた。
はるなは、自分が今、何をされようとしているのか やっと理解したらしい。
「止めてください。嫌です!嫌やああっ」「いくらでも泣きな。今更もう、お願いしても遅いわよ。いくわよはるな。」
ずずずっと腰を落としていく。「い、痛い。痛あい。ぬ、抜いて下さい。」「ほら、もう少しで全部よ。はるな。全部入るわよ」
「うっううっどっどうせ殺すのなら・・・もっと名誉ある方法で・・・ああっ痛い!痛いよお」「始めてだろ?痛いに決まってんじゃん!」
「助けて!嫌やあっ!嫌だああっ」「あーあ全部入ったわよ。はるな。お姉さんとあなた、しっかり繋がっちゃった。このチンポ、あなたのお腹の中まで入ってるみたい。」
女の腰がピストン運動を始めた。「ああっ嫌っ嫌っあっ!ちくしょう!止めてよ!やめろォ!ちくしょう離せ!この変態!止めてよ」
「大嫌いなA国の人間からレイプされて、さぞくやしいでしょ。ほらっ!ほらあ!泣きなさいっ!わめきなさい!おら!」女は激しく腰をつく。はるなはその度に机の上で揺さ振られる。
41NO・15・:2005/11/29(火) 13:42:23 ID:qr8CVtPk
疲れちゃった。
頑張って書いたけどやっぱりダメかしら。
あたし才能無いみたい。
42名無しさん@ピンキー:2005/11/29(火) 14:22:43 ID:cdxY5Nhs
無いね
氏んでいいよ
43名無しさん@ピンキー:2005/11/29(火) 14:55:23 ID:uypRSVl5
お前が氏ね。
44名無しさん@ピンキー:2005/11/29(火) 15:00:03 ID:fXF0B2W+
「才能無いかも」って書いたら「才能無いよ」ってレスする人もいるということで。

続きキボンヌ。
45名無しさん@ピンキー:2005/11/29(火) 18:18:37 ID:M3uePek/
だんだん読みやすくなって来とりますよ。
台詞とか読点ごとに改行するともっと読みやすくなると思うけど。
ひょっとして携帯とかで直接打ってたりします?
もしそうなら、その大変さお察しします…。

俺も続き期待してます
46名無しさん@ピンキー:2005/11/29(火) 19:43:35 ID:V1HBbDNU
嫌いじゃない。がんばれ。

だいぶ読みやすくはなった。
47名無しさん@ピンキー:2005/11/29(火) 20:44:30 ID:D1O+qafK
だが、絵文字と「」「」は好きになれない

展開は良い感じだと思う。ガンガレ
48NO・15・:2005/11/29(火) 22:35:25 ID:qr8CVtPk


「可愛そうに、はるなちゃん。あんなにされて・・・・あなたはわたしが優しく・・・ね」理奈子は後ろから胸をブラウスの上から、乳首を掴まれる。
「んーっ!!ーんっー!」「あんたの胸もちっちゃいわねェ。でも可愛いわよ。」
後ろから、乳首をこりこり掴まれる。
更に、後ろから理奈子の耳たぶを噛む。
「ーーっんっ」退けぞる理奈子。「可愛いー!理奈子ちゃん。」
その耳の中にを舌を入れナメ回すようににする。
「やだ、きもいょ」
49404:2005/11/30(水) 00:31:10 ID:MYxTZsbB
NO・15頑張れ!!

おでも続き投下する
50404:2005/11/30(水) 00:32:12 ID:MYxTZsbB
妙に蒸し暑く、また常に薄暗い部屋までちなみさんを支えて歩きます。
華凛様がベッドだと言った物を見て、ちなみさんは足を止めました。
彼女が見たのは、中心部を頂点に、四方へ向けわずかにしなった木の板。
私にとって見慣れた物であるそれは、今までに染みこんだ様々な液で黒く変色しています。
人が横たわるのに十分な大きさがある訳でもなく、寝心地も良いはずは無く。
おまけにその四つの脚には、革でできた拘束具が取り付けられています。
まるで中世の拷問器具…いえ、これから行われる事を考えれば、形容するのも変な話です。
「これに寝るのか…」
ちなみさんが呟くように言ったのを覚えています。
 華凛様が部屋に備え付けられた棚から薄い毛布を取り出し、“ベッド”の上に被されました。
「さ、これなら寝れるやろ。早よ横になり」
ちなみさんは少し躊躇いながら板の上に背を預け、ゆっくりと首を後ろへ垂らします。
「く…!」
苦しそうな声が上がりました。
“ベッド”は上はちなみさんのうなじまで、下はふくらはぎまでしかないのに加え、
不安定な表面の為に背中に負担も掛かります。
 さらに、華凛様がお掛けになった毛布。
これが使われる理由は、当然ながら寝心地を良くする為ではありません。
吸水性に優れ、汗などを良く吸うというのが一つ。
そしてもう一つは、その表面が大変に滑らかだと言う事です。
平坦な板の上に乗せたのなら極上の質感を堪能することも出来るでしょうが、
生憎その下は見た目より角度のあるしなった板。
バランスを保つのも一苦労です。
51紅葉:2005/11/30(水) 00:33:14 ID:MYxTZsbB
ちなみさんは背中に感じる違和感や、宙に投げ出す形となった頭部と足首を気にしています。
そして背中を少しずらした瞬間、
布ずれの音の後に、彼女は床へ叩きつけられました。
「いッ!!」
小さく叫び、右肩を押さえます。
「…全く、あんたは一人で寝る事も出来へんのか。
 ベッドから転がり落ちるほど重いんやな、おデブちゃんは!」
華凛様が毛布を直され、ちなみさんをまたベッドの上に横たえられます。
そして身を屈め、ベッドの拘束具をちなみさんの手首に取り付けられたのです。
「え、それ嵌めるの!?い、嫌だって!!」
ちなみさんは手を激しくばたつかせました。
「あぁもう、暴れんなや!さっき派手に転がり落ちたやろが!
 ・・美弥ァ、何ボサッとしとんねん阿呆がッ!!」
華凛様に怒りを向けられ、私は慌ててちなみさんを押さえにかかりました。
 ちなみさんの両手首の拘束具を板の下に伸びる鎖で固定し、腹部にもベルトを回して締め、
更に足首はベッドの脚に括りつけます。
 全裸のまま仰向けで頭を垂らし、腕を板越しに後ろに組み、脚を開いて折り曲げた状態です。
52紅葉:2005/11/30(水) 00:33:55 ID:MYxTZsbB
そのあと華凛様は、私に水を持って来るよう仰いました。
「そのまま眠ってもらう訳やが、今日は暑いからな。寝る前に水分取っとこか。」
水差しを傾けてコップを満たした後、華凛様は懐から小さな袋を取り出します。
そしてそれを破り、ちなみさんに見せ付けるようにコップの水に溶かされました。
「…何を入れたの?」
ちなみさんがコップを睨みながら尋ね、華凛様は嬉しそうな顔をなさいます。
「さあ、何やろ? 教えといたるけどウチ、毒なんかもいろんな種類持っとるんやわ。
 ま、脱水症状で死ぬより楽なんちゃうか。」
ちなみさんは目を見開き、一瞬何かよく分からない叫び声が上がりました。
彼女は、華凛様に鼻を摘まれた後も必死で息を止めていましたが、
とうとう息が続かなくなり、口を開いたところに水が流れこみます。
「は…う、ゴホッ!ゲホ、あ゛…!!」
ちなみさんは咳き込みながらベッドの下の手をばたつかせました。
華凛様はそれを見てひとしきり笑った後、毒ではないと告げられます。
そしてベッドの枕元へ手を伸ばされました。
 次の責めの準備を始められたのです。
53紅葉:2005/11/30(水) 00:34:29 ID:MYxTZsbB
頭の上で何かを操作しているのが気になったらしく、ちなみさんは上を見上げました。
そこには、大きな照明器具が組みあがっていきます。
「見ててええんか、失明すんで?」
華凛様はそう仰られ、ちなみさんが慌てて目を閉じたギリギリの瞬間に照明を点けました。
「あっ!?」
ちなみさんの目がさらにきつく閉じられます。
華凛様の『失明する』というのは大袈裟な表現ではないのです。
その照明は、元は洞穴探検の為に作られたといい、恐ろしく強烈な光を放つからです。
少し当てられただけで皮膚がチリチリ痛み、瞼を閉じたところで到底眠れるものではありません。
 睡眠を奪い、心身共に衰弱させる。
華凛様がいつも使う手です。
「寝てまたずり落ちたら可哀想やからなぁ。トイレ行きたなったら言い。美弥、行くで」
華凛様は少し笑いながらそう言い、うめくちなみさんを一瞥して部屋を出て行かれました。
54紅葉:2005/11/30(水) 00:34:57 ID:MYxTZsbB

私達は、さっきの部屋の隣にある和室に移ります。

「さっきのお薬、何なんですかぁ?」
「ん〜?ああ、利尿剤や。まあ効果が出るんは10分てとこやな。
 ・・・せや、何分もつか賭けよか。ウチは15分」
「じゃあ、私は20分ですぅ」
「ヘッ、買い被りすぎやろ」

こうした会話を続けていても、一向にちなみさんの声は聞こえてきません。
切羽詰まった叫びが壁を伝ってきたのは、実に30分以上も後です。
賭けは両者外して引き分け。
 華凛様は隣の部屋へ向かう前に、最初に居た応接間からちなみさんのショーツを
取ってくるよう私にお命じになります。
 “早く、早く来て!もう駄目…!!”
隣からの声がより悲壮なものになり、華凛様は小さく鼻で笑われました。
55紅葉:2005/11/30(水) 00:35:24 ID:MYxTZsbB

私がちなみさんの居る部屋に入ると、華凛様にひったくるようにショーツを奪われました。
「さあ、やっと来たで。思う存分出せや!」
華凛様はショーツをちなみさんの股部にあてがい、震える太腿を叩かれます。
限界まで耐えていたのでしょう、すぐに白いショーツには染みができ、滴がしたたり始めました。
「う、く!……ふう…っ」
苦痛から開放され、ちなみさんは顔を緩めます。
でもその余韻は、すぐに非難の声に変わってしまいました。
口に、尿のたっぷり含まれたショーツを詰め込まれた為です。
「う!?うー、うー!ん、んうー!!」
思わず目を開けた彼女は、ライトを直接見てまた悲鳴を大きくしました。
「自分の体ん中にあったもんや、飲んでも平気やん。
 そのショーツかて、あんたが服やない言うた布切れやし、何も問題あれへんやろ?」
華凛様が冷たく言い放たれます。
口に詰められた物が何か聞いて、ちなみさんは首をもたげました。
薄く目を開けて口からはみ出た布を見つめ、また静かに目を閉じました。
 その目尻から僅かに光る筋が見えましたが、その時にはライトに照らされた彼女の顔は
すでに汗まみれだったので、泣いているのかは分かりません。
56紅葉:2005/11/30(水) 00:35:51 ID:MYxTZsbB
「美弥、もうええで。寝とき。」
華凛様が私の方を振り向いて仰います。
獲物を寝かさない為に、私達は交代で見張りをすることにしていました。
今から夜中までは華凛様が見張られ、夜中から朝方までは私がちなみさんの傍につく。
一人が見張っている間は、もう一人は寝室で眠るのです。
苦しいのはちなみさんだけ。
「やり過ぎないで下さいよぉ」
私はそう言って部屋を後にしました。
部屋から漏れてくる苦しそうな声を聞いても足は止まらず、
寝室に入るとシーツを引っ掴んですぐに深い眠りにつきます。
この行動で私は、自分がちなみさんの事を何とも思っていないのだと知りました。


                      続く
57NO・15・:2005/11/30(水) 20:13:02 ID:mJuySib6
紅葉さん。文章凄い。あたし、なんだか恥ずかしくなってきちゃった。
58NO・15・:2005/11/30(水) 21:30:13 ID:mJuySib6


紅葉さん。もしかして、プロかセミプロですか?
話しが出来ればうれしいいんですが・・・

あたしは、今回が、初めての投稿で、皆に励まされてはいますが、少し自信が無くて。

もし、よろしければでいいので、身の上話でもしませんか?出過ぎた話しならばごめんなさい。

よろしければ、の、話しです。
59NO・15・:2005/11/30(水) 22:20:59 ID:mJuySib6
あたしは、中学2年生の時に先輩から、性的な暴力を受けて以来、それからはずっと、女の子しか性の対たいしょうに、なりませんでした。
椅子に縛りつけられて、目隠しをされて、汚い言葉を浴びせられて
嫌らしい所をいじくられまくられて・・・イカせられました。
まんこは、びしよびしよにさせられ、いじくられまくり身体全身を舐めまくられた。「淫乱、変態、スケベ、ヤリマ」等・・・

あたしは、恥ずかしいことに何度も絶頂を迎えました。でも・・・その先輩が好きだったから・・・。
60名無しさん@ピンキー:2005/11/30(水) 23:07:36 ID:HVXwfa65
紅葉サンもNO.15サンも
GJ!!!!!!
NO.15サンそんな過去があったんですか…
今はその先輩とは何かあるんですか?
61404:2005/12/01(木) 00:22:23 ID:xxHr7Yun
NO・15さんすいません、最悪なタイミングでアク禁に巻き込まれてしまいますたorz
(っていうか実はよくある、今は代行さんに頼んで書き込んで貰ってます)。
話をすると言う事に関しては、むしろこっちからお願いしたい位です。
アク禁が解けたら報告しますんで、待ってて貰えませんか。
62NO・15・:2005/12/01(木) 06:37:20 ID:P277aZyI
紅葉さん、待っています。
その先輩とは、それっきりです。

女の子から良くモテた先輩であたし、勇気を出して、告白したんです。

そしたら、放課後呼び出されて・・・

椅子に座らされて、手を、後ろに縛られたあと、好き放題にされちゃった。声も出せずに。

ファーストキスも、その時に奪われた。

「私の事好きなんでしょ?みゆき(あたしの名前)・・・」って、目隠しをされてキスされた。

話し、それちゃった。

又、今度。
63NO・15・:2005/12/01(木) 19:07:05 ID:P277aZyI
だから(と、いうのも変な話だけど)見た目は(多分) フツーだけど、Hに関してはかなり変。だと思う。

そんな事があって以来、あたし、女の子とのHの方が、興奮した。
高校は女子高に行き、後輩からラブレターもらった事もある。
その娘とは、キスどまりだったけれども、なんだか欲求が満たされなくて・・・。
それから、2回だけ女を買った事があるの。
1人目はM県の空港近くで声を掛けたら、ホイホイついて来た、遊び慣れてる女高生だったな。
空港近くのモーテルに連れ込んで、ペニスバンドで、後ろから突きまくり、3回位、絶頂かせた(と、思う)。

相当スレてたけど、感度良く、喘ぎ声に堪らなく、そそられた。

でも、何だか駄目だった、
その時に先輩がの顔が浮かんだ。

2回目は・・・
64404:2005/12/01(木) 20:29:34 ID:mkH+XKsk
やっと規制が解除されたっぽいっす。
俺も半年ほど前、このスレで初めて投稿したんですよ。
その時は何時間もかけて打ちながら投下してました。

ホント凄い過去ですね。でもこのスレには最高の人材ですよ…
65NO・15・:2005/12/01(木) 21:06:52 ID:P277aZyI

別にスレに合わせてるわけじゃないけど・・・聞いてほしい部分もあるの。
あたし、ホントに12-4歳位の女の子に性欲が湧くの。
いじめたいっ ていうか、
2回目はホントに中1位の女の子だった。勿論処女で、あたしが女にしてあげた。あたしがされたみたいにして・・

汚い、いやらしい言葉を浴びせると、まんこがびしよびしよになって・・・あたしも興奮した。
66NO・15・:2005/12/01(木) 21:44:29 ID:P277aZyI
あたしが、された事をそのまま出来たわけじゃないけで、その女子中学生を、好き放題にしてやった。
全然フツーの女の子だったけれども、とても興奮した。
未だ、毛も生えてなかったからもしかして、もしかしたら
小学生だったかも。
まんこに触るだけで震えながら抱きついてきて、「みゆきさん!みゆきさん!」て連呼された。

この娘の話はまた今度

夜もふけて来たので・・・
67名無しさん@ピンキー:2005/12/01(木) 22:58:59 ID:ozkpBuXe
NO・15さん
 ガンガレ!!
68名無しさん@ピンキー:2005/12/01(木) 23:21:49 ID:P277aZyI


「やだ、きもいよ」 理奈子は訴えるが、女の手は千手観音の様に理奈子の身体を後ろから触る。

目の前では、友人のはるなが机の上で後ろから、激しく犯されている。「やめろ!くそォッ!はなせったらぁ!」
頭を机に尾さえつけられ、揺さ振られる。

「どおしたの?理奈子?びしよびしよじやないよ?」
女の手はいつのまにか理奈子のまんこに触れていた。
「はるなちゃんが乱暴されてるのを見ると、感じちゃったの?」
-いいわ、理奈子は私が気持ち良くいかせてあげる。-
後ろの女が理奈子の膝を掴み大きく広げた。
69NO・15・:2005/12/02(金) 21:17:26 ID:tvT1sPIV
女の人が、抱っこした後ろからあたしのブラウスの中に手を入れ、胸の突起を摘む。

その指は、くりくりとあたしの乳首をつまみ、手のひらで、あたしの胸を押しながら揉んだ。

目の前で親友のはるかが、A国の女から凌辱されている姿をみてから、あたし、かなり興奮していた。
だって、あたし達未だ12歳なのに、あんないやらしい事されて、あたしもこんなこんな事されてる・・・

。女の手は、12歳のあたしを感じさせるには十分すぎた。胸をこりこりいじくられるだけで、あたしはひそかに絶頂った・・・

更に、広げられたあたしのあそこに、女の人が指を挿入れる。
「なあに?理奈子ちゃん!びしよびしよだよ!?あなたのまんこの中!いやらしいぃ娘!!」
女の人が叫ぶ。

目の前で、激しく犯されているはるなは、抵抗を止めない。「あんたも諦めの悪い女だね。」
はるなは、正常位に向きを変えられ、足を大きく広げられた。両手は机に押さえ付けられている。
女は、はるなの大きく広げられた膝の間に腰をゆっくり落としていく。
そして、はるなの髪の毛を掴みキスをした。
女の腰が、大きく動いた。「あああっんんんっ」はるなが叫んだ。
70NO・15・:2005/12/02(金) 21:29:41 ID:tvT1sPIV
あたしのまんこの中には、二つの手の指が、既に何本も入っていて中をかき混ぜている。「あっ」
あたしは、甘えた声を上げてしまう。
女は、あたしの身体の感じる全てを知り尽くして、いるかの様にして
まんこのなかをいじくる。
「嫌や・・だ・だめ、駄目。また、ま・又」「理奈子、いいのよ・・・」「ああんあっ」
71NO・15・:2005/12/02(金) 21:41:41 ID:tvT1sPIV
「はるなちゃん、ようやく絶頂かされたみたいね・・・」あたしの耳元で女の人が囁く。

「はるなっ!はあっ!はるな!」
女は犬が盛かる様に激しく腰を突いて、はるなちゃんを犯している。人形の様にして揺さ振られるはるな。
72名無しさん@ピンキー:2005/12/03(土) 00:45:31 ID:cKc2CS2G
頑張れ!
初めとは比べ物にならないほど読みやすいYo。
73名無しさん@ピンキー:2005/12/04(日) 21:15:39 ID:VRwbxXUF
自分がされたことやしたこと、されたいことやしたいことを、反芻しながら書いてるんだろうね・・・
NO・15・さんテラエロス!
あと、最初の頃と較べて、確かにだいぶ読み易くなってるよ。(・ω・)b グッ!
74紅葉:2005/12/05(月) 11:37:20 ID:X9NQ4q9P

目が覚めると、時計はすでに夜中の三時を回っていました。
眠ったのが恐らく十時頃なので、五時間ほど経っているようです。
廊下に出ると、かすかに誰かがうめくような声が聞こえます。
ちなみさんの部屋からでした。
私が部屋に入ったのに気付き、まず反応したのは華凛様です。
「おぉ、もう起きたんか。もうちょっとで起こしに行くつもりやったんやがな。
 そろそろウチも疲れたし、後頼むわ」
華凛様は掴んだちなみさんの乳房から手を離し、一つ大きく欠伸をした後で、
部屋を出て行き間際にこう呟かれました。
「泣きよらんかったわ」
75紅葉:2005/12/05(月) 11:37:59 ID:X9NQ4q9P
照明に当て続けられたちなみさんは、血が噴き出すかのような真っ赤な顔です。
私は棚から布巾を取り、水に濡らして彼女の珠状に浮いた汗を拭いました。
ちなみさんは冷たさが染みるのか顔をしかめ、うっすらと目を開きます。
口に厚い布を咥えさせられており、その下に尚もショーツが押し込まれたままです。
その二重栓の脇には大量の涎が照り光っていて、彼女がどれ程の苦悶を味わったかが
容易に想像できました。
 
整った体が光を受け、真っ白く闇に浮かび上がっています。
知らない内に私の目は、彼女の性的な部分へ向いていました。
 お椀型に突き出た胸に、幾つもの赤い手形が見えます。
彼女のお尻の下は、糸を引く愛液でぐっしょりと濡れています。
充血した肉びらの痙攣も、彼女が性的に高められた証拠です。
 
 ほとんど目を開けなくても見つめられているのが分かるらしく、
ちなみさんは内股をすり合わせて小さく拒絶しました。
私は目を逸らすついでに彼女の轡を外し、ショーツを引き出します。
ねたりと唾液が糸を引き、何とも煽情的でした。
76紅葉:2005/12/05(月) 11:38:45 ID:X9NQ4q9P
「ちなみは〜、兄弟とかいるのぉ?」
私は問いました。
「・・・・・」
彼女は答えません。
 
私は華凛様の居られない時、捕らえられた人と話をすることに決めています。
華凛様がお気に召さない相手を虐げるのは、ちなみさんに限った事ではないのです。
いつからそうした趣向を持たれていたのかは知りません。
ただ、私が初めてこの館に入った三年前には、
既にかなりの人が彼女の自己満足の犠牲となっていたようです。
 私もまた、特別な存在というわけではありません。
とりあえず手近にいて彼女をよく知っているという理由で、
私は華凛様の助手兼ボディーガードとして躾けられたのです。
代わりが出来れば消されるのでしょう。
 始めは華凛様も幼かったため、虫や蛙で遊ぶかの如く人を傷つけて喜んでおられました。
やがてそれに飽きると、今度は内面…心を崩すのに興味を持たれます。
私が館に入ったのもその頃です。
 信念を曲げられ、尊厳を踏みにじられて意思を失っていく人が哀れで、
せめて私だけでもと会話を始めたのでした。
77紅葉:2005/12/05(月) 11:39:21 ID:X9NQ4q9P
華凛様は周到な方です、私がそうした会話をしている事も御存知でしょう。
その上で『友達ごっこ』として嘲笑っておられる筈です。
結局私は何も出来ず、ただ話し相手が発狂していくのを見守るだけだから。
 もっとも、私は臆病で卑怯な人間だから、その話さえまともには出来ません。
華凛様に聞かれているかもしれない。
話し相手にも、私が華凛様の奴隷でしかないとは知られたくない。
同じ立場ながら、見殺しにする弱い人間と思われたり、救いを期待されたくない。
だから私は努めて冷徹に、華凛様の共犯者を演じるのです。
相手が心を開いてくれる筈もありません。
 いつしか私は、その会話を義務的に感じる様になりました。

「すごいカラダだねぇ〜。運動は何してたの?」
ちなみさんの体を布巾で清めながら、答えがないのを承知で問い続けます。
彼女は眉をひそめ、時折小さく体を揺らしていました。
私は拭き清めているつもりでも、結果として火照った肌に冷たい刺激を与えているのです。
面白かった。
言葉では何も返さなくても、体は応えてくれる。
形のいい膨らみと肋骨の間に布巾を挟み、裾野からゆっくり、包むように揉み上げました。
「あ」
小さな声が漏れ、ちなみさんのうなじが持ち上がります。
柔かい餅肌と硬いしこりを何度も押し潰すうち、私は彼女の反応が良過ぎると思いました。
恐らくは、華凛様に何時間もかけて“焦らし”を施されていたのでしょう。
泣かなかった、耐え切ったというちなみさん。
 それなら、もう少しだけ―――
  溢れそうな水瓶を叩いてあげる。
78紅葉:2005/12/05(月) 11:39:51 ID:X9NQ4q9P

照明を切り、部屋を暗くしてちなみさんの体に触れます。
彼女はゆっくりと目を開き、ぼんやりと前を見つめていました。
まずは華奢な足首の拘束具を外し、アキレス腱に舌を這わせていきます。
窪みを唇で吸い、少しずつ舌を滑らせていき、足の指を咥え…。
かなりのしょっぱさを感じながら、一本一本をダシを取るようにしゃぶり尽くします。
「っくぅう…」
引き攣ったような、悲壮な声。
「へえぇ、感じてるんだね」
私はますます気を良くして、指で軽く割れ目をなぞります。
 
  はぁー、 はぁー…

荒い息が聞こえ、鼓動まで伝わりそうな熱気が増してきました。
収まりのつかない処までは焦がれているようですが、、、
 
ほんの少しだけ指を入れ、どこを掻くともなしに動かします。
「ああー、あ、う!」
数回どこかに爪が当たったところで、膣口がきゅ、きゅっと締まってきました。
瓦解も近いらしいので、わざと荒っぽく指を引き抜き、強張った肉芽へ指をかけます。
親指と人差し指でこりこり柔かく弄び、跳ねる腰を堪能してから皮を剥き、
しっかり根元まで下ろして手を離しました。

 彼女の鼠徑部、内股に執拗に舌を這わせます。
皮膚が波うち、刺激が伝わっているはずです。
けれども決して“そのもの”には触れません。
赤く腫れた陰核は外気に晒され、刺激は根元で僅かに擦れる感覚だけ。
79紅葉:2005/12/05(月) 11:40:44 ID:X9NQ4q9P

そうして何分が経ったのでしょうか、私は正直舌を巻く思いでした。
包皮が突起と擦れ合い、尿道から何度か小さく液が吹き出しているのに、
彼女は音を上げません。
ここまで耐えられた人は、今まででもそうはいませんでした。
でも、彼女も人間です、それもかなり敏感な。
 私は愛液を掬った指で、陰核に触れるか触れないかの微妙なタッチを始めます。
指の腹で水泡が潰されるたび、その刺激で陰核の表面が震えました。
健康そうな歯がガチガチと音を鳴らし、手首の鎖がうるさく揺れ始めます。

「……かせて…」

囁くような、また何かが極まったような声が漏れました。
それこそ私の聞きたかった言葉でした。
 (呑まれたね)
私はクリトリスへの不燃の接触を早めつつ聞きます。
「なぁに?もう一度、はっきり言ってよ」
80紅葉:2005/12/05(月) 11:41:07 ID:X9NQ4q9P
しかし…
同じ言葉が繰り返される事はありませんでした。
何かを払おうと首を振り、口の端に小さく泡をふき、それでも彼女は言葉にしません。
 とはいえ体はもう限界らしく、嫌悪からしかめた顔は何も考えられないといった風にほぐれ、
吊り目は紅く潤みきっていました。

「―――っ、いぁ、うう…ん…」
窓からの月明かりに照らされた綺麗な横顔。
そこに、一筋涙が伝うのが見えます。

「もういいよ・・・おやすみ。」
私が強くクリトリスを舐め上げると、ちなみさんは初めて悲鳴に近い声を上げました。

私は彼女の涙を、焦点の定まらない瞳を見て、閉じることを忘れた唇にいくども舌を挿し入れ、
言い様のない満足感に浸っていました。
 当時はその感覚は全く理解できませんでしたが、おそらく漠然とした期待だったのでしょう。
諦めから興味を持てなかった彼女を、はっきりと意識したのですから。

                   
                       続く
81名無しさん@ピンキー:2005/12/06(火) 01:26:13 ID:pru/niSk
GJ!!
続き期待してます
82名無しさん@ピンキー:2005/12/06(火) 01:29:41 ID:ZE85hpmu
GJ!!待ってましたぁ!!!
83 紅葉:2005/12/12(月) 11:45:45 ID:bfqC6kT7

次の朝、私は頬に人肌の温かさを感じながら目を覚ましました。
ちなみさんの太腿に寄りかかるようにして眠っていたようです。
眠る前に再び照明を点けておいたのですが、ちなみさんもうつらうつらとしていました。
よほど疲れたのでしょう。
目の下には薄らとクマができています。
揺り起こそうと彼女の肩に手をかけた途端、隣に誰かが立っているのに気付きました。
華凛様です。
心臓が止まりそうになりました。
「お、お早うございます、華凛様ぁ!」
立ち上がって声を掛けますが、華凛様は反応されません。
代わりにちなみさんの瞼に指を当てて、いきなり目一杯に開かれたのです。
白目のほとんど無いくらい真っ赤になった眼球と、やや上瞼に隠れるような黒目が見えます。
その黒目がくりっと真ん中に寄り、照明を受け紅く染まった瞳孔が縮みました。
「っぎぁああああッ!!!!」
見る間に眼球の隙間から涙が湧き、ちなみさんはかすれた声で叫びます。
華凛様は指を離されました。
「まさかこの台に乗せて初日から眠りこけるとはなぁ。どんな図太い神経やねん」
そう言いながら、ちなみさんの拘束を解かれます。
目を押さえて起き上がらないちなみさんのお腹に、華凛様は肘をつかれました。
ぐっ、と苦しそうな息を吐くのを聞き、華凛様はさらに手の上に顔を乗せて仰います。
「よう眠れんかってつらいか? それはな、あんたが今まで甘えた生活しとったからや。
 人様に借金しとって、枕高ぅして眠るんは許されんで。」
そう言われると、ちなみさんは苦悶の声を抑えました。
84紅葉:2005/12/12(月) 11:46:22 ID:bfqC6kT7

動きの鈍いちなみさんを蹴りながら、囚人を引っ立てるように廊下を歩きます。
大理石の床はかなり冷たいらしく、裸足の彼女はたまに足裏を別の足首に擦りつけていました。
さらに、しきりに目を瞬かせ、その度に涙をぽろぽろと零してもいました。
目を閉じている時間の方が多いほどで、ほとんど視界の自由は利いていなかったと思います。
やはりあの照明は、人体には過ぎた物だったのでしょう。

向かう先は二階の、床にすのこが敷いてあり、冬でも蒸し暑いサウナの様な場所。
そこには、すでに大勢の使用人が集まっていました。
数にして二十人余り、いずれも成年に満たない少女ばかりです。
粗末な服に身を包み、揃って無表情のまま、虚ろな瞳でちなみさんを捉えています。
彼女達は、ちなみさんの特別な先輩…凄惨な陵辱を受け、なお“機能を保った”奴隷なのです。
 ちなみさんは、その中の数人を見て怪訝な表情を浮かべていました。
「沙夕美?千恵…? なんでここにいるの?」
見慣れた光景です。
彼女等が選ばれた基準は、あくまで華凛様と接触し、かつ気に入られなかった相手。
そう広い地域から集められる訳ではないので、当然中には知り合いもいます。
先輩、後輩、同級生、幼馴染…。
ちなみさんははっと気付いた表情で華凛様を睨み、拳を握りしめました。
「・・・ちょっと前、この辺りで誘拐事件が騒がれてたけど、へえ、こういう訳…?」
華凛様は悪びれもせず、周りを見回されます。
「そや、今日からこの子らがあんたの『同僚』や。
 …もっともあんたは新入りやから、身分はちゃうけどな。」
仰いながら、ちなみさんの手をお撫でになりました。
ちなみさんは悔しそうに歯を鳴らし、震えながらも握りを緩めます。
85紅葉:2005/12/12(月) 11:46:49 ID:bfqC6kT7
次に口を開いたのは、ちなみさんの知り合いらしい沙夕美です。
「華凛様、そろそろ…」
彼女はスリットだらけのスカートから出た足を震わせています。
ここでの調教は割と軽い方だったので、まだ我慢や感情の抑制が十分でないようでした。
「そうやな、お前からでええわ。」
華凛様は頷き、いきなりちなみさんの頭を掴まれます。
「 オスワリ 」
ちなみさんは不審気な顔でしたが、華凛様に脛を強く蹴りつけられてうずくまってしまいました。
そのちなみさんの前に沙夕美が立ち、スカートを捲り上げます。
その下には何も着けておらず、真っ白な肌だけです。
「な、何よ?何させる気?」
ちなみさんはうろたえて華凛様の方を見上げました。
華凛様は沙夕美のお尻を摘みながらちなみさんを見下ろされます。
「朝一番にする事いうたらトイレやろ。ついでにアンタの水分補給や」
ちなみさんはすぐに表情を固めました。
「お、オシッコ飲めっていう気?ふざけんじゃないわよ!!」
ちなみさんは立ち上がって抗議しようとしましたが、すぐに周りの子に取り押さえられます。
床に仰向けに叩きつけられ、顎を押さえられたまま鼻の穴に指を差し込まれて口を開きました。
すかさずそこに口径の広い漏斗が差し込まれ、固定されます。
「い、いぁ…あ、いあー ーっ!!!」
ちなみさんはまた悲鳴を上げましたが、ほとんどかすれて聞こえなくなっています。
「…ちな姉ちゃん ごめん!」
沙夕美はもう我慢が出来ないといった様子でちなみさんの顔に跨り、
すぐにしゃあっという音をさせ始めました。
86紅葉:2005/12/12(月) 11:47:18 ID:bfqC6kT7

「がっ!!ンぁ゛ッゴボ…げふ、あぁ゛! ゴボ…ゲホごッ ぁはう゛…」
真っ黄色な液体が漏斗を咥えた口に溜まり、泡立ちながら喉の奥へ引いていきます。
口一杯に注がれて何度もむせ返るちなみさんは、うがいでもしているかのようでした。
その尿を全て飲み下すたび、入れ替わりに喉からひどい咳が吐き出されます。
睡眠不足で弱っているため急に気を失いますが、その度に頬を張って意識を戻されていました。
 何度も、何度も。
口からこぼれた尿は、床のすのこの間を通って排水溝へ流れます。
この部屋が選ばれたのはその為だったのです。
「ちな、まだ一杯いるよ。顔そらしちゃだ〜め。」
ぽちゃっとした千恵の太腿に顔を固定され、ろくに息継ぎも出来ないまま次の放尿を迎える彼女。
金の放物線は綺麗に口に収まるのは稀で、鼻や耳からも大量の飛沫が流れ込み、
それがまた大変につらいようです。

何リットルを飲まされたのでしょう。
最後の方は、ちなみさんのお腹がぷっくりと膨れているのがわかるほどでした。
「これで全部かな……ん、美弥?アンタまだやろ、早よせえや」
華凛様が隅に立っていた私に声をお掛けになります。
すでに私以外の全員がしてしまったようです。
「あ、あのぅ、私いいです。」
私は断りました。
尿意は少しありましたが、やはりこれは好きになれません。
「相変わらず手間の掛かる奴ゃな、トイレ我慢して膀胱炎なっても面倒見んで。
 …しゃあない。おデブちゃん、出るようにしたり」
華凛様は溜め息を吐いてちなみさんの口の漏斗を外され、乱暴に髪を掴んで
私の前に引きずって来られます。
ちなみさんは息も絶え絶えながら、鋭い悲鳴を上げていました。
87紅葉:2005/12/12(月) 11:47:47 ID:bfqC6kT7
「ど、どうすれば、いいの…?」
荒い息の中に混ぜるようにしてちなみさんが聞きます。
華凛様は冷たい目で見返され、
「知るか、自分で決めぇ。何でもウチに頼んなや」
と言ってちなみさんの背を殴られます。
うっ、と呻き声がしてちなみさんは吐きかけているようです。
仕方なく、私はパジャマのズボンと下着を脱ぎ捨てました。
「・・舐めて」
うずくまったちなみさんの前であそこを開きます。
その時の彼女の顔といったら。
羞恥からか苦悶からか頬を赤らめ、吊り目は保ったまま、しかし完全に潤みきっているのです。
子供が泣くのを堪える様なその顔は、私の中での彼女のイメージをまた少し変えた気がします。

「…ん、ひゃっ!?」
私がちなみさんの顔を眺めていると、思わず声が漏れてしまいました。
彼女が口を付けてきたのは突然だったからです。
思い切りが良過ぎる気もしましたが、その理由はよくわかりません。
どうせするなら迷わない方がいいと思ったのでしょうか。
ちゃっ、ぺちゃ、という音が続きます。
彼女の舌が的確に私の尿道を探り当て、少し厚さのある唇は小陰唇と陰核を押し込んできます。
元々尿意はあったため、漏れそうな感覚が襲ってくるのはすぐでした。
「う、く!!…出るよ、ちなみ!」
目を閉じながら最後に見た彼女の表情は、眉をしかめ、目を静かに閉じた凛々しいものです。
ただ私はその時、それを『可愛い』と思ったのです。
88紅葉:2005/12/12(月) 11:48:26 ID:bfqC6kT7

顔中小水まみれになったちなみさんは、もう咳き込むこともできず、
お腹と口を抑えて吐き気に耐えているようでした。
その体はすっかり汗で照り光っています。
華凛様は、近くにいた沙夕美に何か指示を与えておられました。
やがて沙夕美が水を張ったバケツを引きずるようにして戻ってきます。
「腹一杯になったやろ。昨日の自分が出したやつとどっちが美味かった?」
華凛様はちなみさんを見下ろして蔑んだ目をした後で、受け取ったバケツを
ちなみさんの頭からお被せになったのです。
「ひゃ…つ、冷たいっ!!」
バケツの中には水だけでなく氷まで入っていました。
細かく砕かれた氷を体に張り付けながら、ちなみさんは震えだします。
今は夏とはいえ早朝で、一晩中裸でいた彼女には深刻な冷えでしょう。
全身に鳥肌を立て、歯をガチガチ鳴らしています。
 
しばらく震えていた後、女座りだった彼女は前に手をつき、
四つん這いになって少し腰を浮かせはじめました。
「…ね、ねえ、あたしも、トイレ行かせて…。」
ちなみさんは耳まで真っ赤にして華凛様に訴えます。
勇気を振り絞った告白だったようです。
華凛様はとぼけたような表情を作られました。
「トイレ?行ってどうすんねん。ゲロ吐くんか」
それもありえますが、今のちなみさんの状態を見ればそうでない事はわかるはずです。
ちなみさんはごくっと喉を鳴らしました。
「お、おしっこ…って言えばいいんでしょ」
華凛様は少し満足げな顔をされます。
「そうか、ションベンか。安心せえ、アンタ専用のトイレはちゃんとある」
そういって華凛様はある場所を指されました。
89紅葉:2005/12/12(月) 11:49:15 ID:bfqC6kT7
その先にあるのは、窓の外に作られたテラスです。
腰ほどの高さの囲いは全て取り外され、外から丸見えになっています。
外側沿いにテープが貼ってあり、そこに作られた僅かな空間を示されているのでしょう。
 ちなみさんはさっきとは打って変わって青くなっていました。
「い、嫌…。人に見られるじゃない…。」
華凛様はそんなちなみさんの後ろに屈みこみ、お尻の間から手を差し込まれます。
「さっさと外出た方がええんちゃう? ちまい小便袋が限界なんやろ?」
「いや…いや…!」
ちなみさんが首を振って逃げようとしますが、下半身に力は入っていないようです。
華凛様は自分に引き付けるようにちなみさんの腰を抱き込み、両手を前に回されます。
よく聞いていると、ちく、じくと僅かに湿った音が聞こえました。
「あうっ、はあう、いあ、止めてよ!もうホントに駄目って…ぅん!!あう!」
可愛い声を漏らすちなみさんは、なんとか立ち上がろうともがきます。
そうしている内にも、攪拌の音は次第にじゃくじゃくという耳に残るものになっています。 
90紅葉:2005/12/12(月) 11:55:51 ID:bfqC6kT7
その先にあるのは、窓の外に作られたテラスです。
腰ほどの高さの囲いは全て取り外され、外から丸見えになっています。
外側沿いにテープが貼ってあり、そこに作られた僅かな空間を示されているのでしょう。
 ちなみさんはさっきとは打って変わって青くなっていました。
「い、嫌…。人に見られるじゃない…。」
華凛様はそんなちなみさんの後ろに屈みこみ、お尻の間から手を差し込まれます。
「さっさと外出た方がええんちゃう? ちまい小便袋が限界なんやろ?」
「いや…いや…!」
ちなみさんが首を振って逃げようとしますが、下半身に力は入っていないようです。
華凛様は自分に引き付けるようにちなみさんの腰を抱き込み、両手を前に回されます。
よく聞いていると、ちく、じくと僅かに湿った音が聞こえました。
「あうっ、はあう、いあ、止めてよ!もうホントに駄目って…ぅん!!あう!」
可愛い声を漏らすちなみさんは、なんとか立ち上がろうともがきます。
そうしている内にも、攪拌の音は次第にじゃくじゃくという耳に残るものになっています。 
 
 なんや感じてきたなあ?放したらすぐにでもワレメ曝け出してぶちまけるんやろ。
 
        ちゅぐ…ぷちゃ…

  見られるンが嫌 言うつもりなら、ずうっと我慢せいや…。ずうっとやで…

         じゅく…ちゃぷ…

  …もし此処で漏らしてみ?
 下水道放り込んで、お前のションベンの混じった水、はち切れるまでハラに戻したる。

       ちゅぱっ… ぴちゃ…

言葉でちなみさんの出す答えを惑わしながら、指の動きは激しくなっていきます。
ちなみさんの肩と腰が何度も大きく跳ね、汗が飛び散ります。
沙夕美や千恵もどさくさに紛れてちなみさんの胸を揉み潰し、背中や腿を引っ掻いていました。
 やがて、とうとうちなみさんは泣きだしてしまいます。
「わ、わかった、外でする見られてもいい!放して、もうわかったわよぉ!!」
どんな意志をもってしても、原始的な欲求には耐えられないのです。
額を擦りつけて哀願すること二十回。
ようやく開放された彼女は、内股のまま這うようにしてテラスへ向かいました。
91紅葉:2005/12/12(月) 11:56:23 ID:bfqC6kT7
 ちなみさんは窓を開け、外気に内腿を震わせながら素早く外の様子を窺います。
テラスの下は裏庭の畑になっていて、私達が食べる野菜を育てています。
人の排泄物を肥料にしているというのは、目の当たりにするとやはり嫌なものです。
 目を前に向けると、沢山の家が並んでいます。
とはいえ、屋敷の表は騒がしい駅前通りなのですが、テラス側の裏は閑散とした住宅街。
おまけにこの時間、まず人に見られることはないはず…。
 ちなみさんも安心したらしく、テラスの外側の淵に屈み込みました。
ただ、いざ力む段になり、彼女は腕を所在無く彷徨わせはじめます。
テラスには掴む場所がなく、屈み込んで体が前のめりになった時に力みどころがないのです。
気を抜くとすぐにテラスから転がり落ちそうな体勢で、それでもちなみさんは手で膝を引き、
息を止めました。
92紅葉:2005/12/12(月) 11:56:46 ID:bfqC6kT7
彼女が眉をしかめ、いよいよ出すのだろう…とわかるようになった頃です。
急に一台のスクーターの音が響いてきました。
下を向いたちなみさんがはっとした表情で顔をあげ、華凛様は楽しそうな表情をされています。
おそらくは、この音の主を立ち合わせるために先ほどの焦らしを行われたのでしょう。
スクーターはエンジン音だけを残して止まっているようです。
「い…いや!見ないで!!」
ちなみさんが遠くへむかって叫んでいます。
外を覗くと、それは早朝の新聞配達の人でした。
思わぬ光景に出会った彼はスクーターに跨ったまま、
テラスから身を乗り出す全裸の少女を食い入るように見つめています。
ちなみさんは脚をぶるぶる震わせ、何とか立ち上がろうとしますが無理なようです。
「見ないでぇー!見ないで、みな… うう、う…!!!」
ちなみさんはだだっ子のように叫びながら、しかし限界に達した排泄感を抑えきれませんでした。
「ん、ん!…くぅ、! っうー…」
彼女の黄色い筋は綺麗な放物線を描き続けます。
最後、力が抜けたちなみさんは後ろへ倒れ、幸運な観客に完全な披露をしてしまいました。
裏庭に落ちて彼と間近で顔を合わせなかっただけ、まだマシといえるでしょうか。


続く
93名無しさん@ピンキー:2005/12/13(火) 22:08:34 ID:h4opAl4Q
GJ!
…なんだが、強制飲尿はちょっとキツいかなぁと。
このスレで言うのもあれだろうけど、あんまり酷くはしないであげて。
ちなみチャン(´;ω;`)カワイソス
94名無しさん@ピンキー:2005/12/14(水) 00:33:24 ID:PKQlGaPb
ヲイヲイそんなのでビビってちゃやっていけないぜ兄弟。内臓ぶちまけても全然OKな奴もここにいる。
という訳で紅葉氏長文乙です!
95名無しさん@ピンキー:2005/12/14(水) 22:52:23 ID:ky5ba4V4
紅葉さん、今回もまた厳しい虐待SS乙です!

排泄物関連は、賛否の分かれるところですねー。
まあでも、これはあくまで書き手さんが判断することであって。
例えどんな展開でも、漏れらは正座して待つのみ!全裸で。
・・・漏れ的には、飲尿までならおkかな。

ところで、NO・15・さんはもう書かないのかな・・・
実は漏れ、結構というかカナーリ期待してたんだけど (´・ω・)・・・
96紅葉:2005/12/16(金) 01:52:07 ID:8qx9Sqqt
次に私達が向かったのは、一階の隅にある薄暗い倉庫でした。
もっとも、実際は倉庫とは名ばかりのゴミ捨て場ですが。
部屋のあちこちにごみが積もり、壁は一面苔やカビで悪趣味な壁画のように彩られています。
部屋に充満する海産物の生臭さ、腐った乳製品の酸っぱい異臭。
おまけにそれらが発酵したのか部屋は嫌な熱を持ち、一層匂いの刺激を強めます。
部屋に1歩入った途端、胸がひどくむかつき始めました。
「っ、相変わらず此処はひどいな。」
華凛様は手の甲で鼻を塞ぎ、うめくように仰います。
「…ふ、…!!」
変な声に振り返ると、沙夕美達に囲まれたちなみさんでした。
先程の飲尿でただでさえ気分が悪い所に、この臭いを嗅いでは堪らないでしょう。
口を押さえて顔をしかめ、頬は少し膨らみ気味です。
 
それを見た華凛様の嬉しそうな事といったら。
悪戯を覚えた幼児のように頬を緩ませながら、ちなみさんの髪を掴まれます。
自分より10センチほど背の高い相手を前屈みに引き連れ、部屋の真ん中へ。
そして、両手で口を押さえるちなみさんの下腹部に、いきなり膝蹴りを叩き込まれたのです。
 「ぅおッ」
出た音は少女の声とは思えない低いものでした。
例えて言うと、とても重量のある物が空を切る音のような。
 為す術なくちなみさんの膝は崩れ落ち、口から何かが零れ出します。
それを覆い隠すようにして上体が膝の上に、顔が床の汚い布に被さりました。
97紅葉:2005/12/16(金) 01:53:37 ID:8qx9Sqqt
「あ〜あ、吐きよった。これから掃除する場所、自分で汚すか?」
華凛様は突っ伏したちなみさんの顔を、またも髪の毛を掴んで引っ張り起こされます。
ちなみさんは口から少量の嘔吐物と唾液、鼻からも水…おそらくは先程の小水を垂らして
ひどくむせ返りました。
 やがて、お腹を押さえながら華凛様に尋ねます。
「…ここを、掃除するの?」
「ああ。文句は聞かんで。雑巾やらモップやらは部屋のどっかにあるから、要るんなら探し。
 確かナイロン袋もあったな。」
ちなみさんは少し部屋を見回し、一瞬きつい目つきになった後、やはりお腹を押さえながら
立ち上がりました。
 生ごみの山を掻き分けはじめた彼女に、華凛様は意地悪く笑って補足されます。
「せいぜい気ィ入れてやりや、おデブちゃん。
 あんたが此処で働く事になったお陰で、メイドが一人『用済み』になって消えたんやからな」

ちなみさんは歩みを止めました。
華凛様の方を振り向き、驚愕の表情を浮かべます。
「…え?」
真っ赤な顔から血の気が引くのを、今日は何度見るのでしょう。
華凛様は意味深な笑いを浮かべつつ、臭い臭い、といって部屋を出て行かれます。
「じゃ、後は任せたで」
最後に入り口で一度振り返り、私に向かってそう仰いました。
ちなみさんの顔は固まったままです。
 一応言っておくと、華凛様の仰った事はデタラメです。
あの方に奴隷の役割を考えて人数調整などする気はありません。
正義感・使命感の強いちなみさんの心を惑わしたいだけなのです。
 自分の手の平を眺めて呆然とするちなみさんに、私は何度嘘だと言いたかったか。
98紅葉:2005/12/16(金) 01:54:11 ID:8qx9Sqqt

ちなみさんは弱音も吐かず、ただ淡々と凄惨な部屋を片付けていきます。
汗の流れ落ちる顔はとても平気そうではありませんでしたが、立ちこめる悪臭の中、
もう五時間も手を休めていません。
初めこそ息を上げる度に腕で鼻を覆っていましたが、次第に嗅覚が麻痺したのか
それもしなくなりました。
やはりしきりと目を瞬かせ、視界は不自由そうですが、手探りも交えて進めていきます。
端から見ても無茶に映るその行動は、自分の為に消えたという人に対し、
自分の心血を供物にしているかのようでした。
 
それなのに私はというと、部屋の中に十分といる事が出来ません。
すぐに部屋の外へ駆け出し、壁にもたれては頭痛に苛まれます。
いえ、私だけでなく全員がそうでした。
「なぁ美弥子、あいつさ…」
部屋から出てすぐ、急に私に話し掛けてきたのは小太りの千恵でした。
「あいつ…ちなって結構根性あるんだわ。
 ツバヤンみたいな派手な抵抗は無さそうだけど、あれぐらい楽しめそうだね」
千恵はぐひひ、と独特の笑いを始めます。
どうやら彼女は心が壊れたのではなく、純粋にこの環境を楽しんでいるようです。
 
それはともかく、嫌な名前を聞いてしまいました。
『ツバヤン』とは椿という女の人のことで、
唾を吐くしか能のないヤンキー、という侮蔑も込めた呼称です。
 彼女は私が知る限り、最も過酷な責めを受けた人でした。
99紅葉:2005/12/16(金) 01:54:41 ID:8qx9Sqqt
私が彼女を初めて見たのは、この館に来た三年前。
華凛様が他人の体を痛めつけることに夢中になっておられた頃です。
そのとき椿さんは、まだ威勢のいいレディースの姿を保っていました。
頬骨や肋骨が浮き出るほどにやつれてはいましたが、その目に圧倒されたのを覚えています。
 
 彼女に与えられたのは、思い出したくもないほど残虐な拷問。
椅子に縛り付けて手足の爪を剥いだり、希硫酸で膣に焼印をしたり…。
自分が調べた拷問の歴史を椿さんの体で再現した、と華凛様は仰います。
 
拷問が無い時には、彼女は一日中でも『倉庫』に手足に枷を嵌めて放り込まれました。
食事などは一切与えられなかったので、椿さんは生ごみを漁り、日常的に腹痛を訴えていました。
 
寝る場所は一駅離れた公園の小屋の中です。
真冬でもTシャツ一枚に首輪という姿で放り出され、それだけでも十分に辛かったと思いますが、
さらにその寝床は椿さんにとって最悪の位置でした。
 その公園は、彼女と敵対するレディースチームの夜の集会所だったのです。
たった一人で何十人という相手に囲まれる日々が毎晩続きました。 
 レディース同士の抗争がどんなものかは良く分かりませんが、
朝になって足を引きずりながら連れ戻される椿さんは、決まって血まみれか体液まみれ。
その体を洗っていると、何が行われていたのかは大体見当がつきます。
100紅葉:2005/12/16(金) 01:55:11 ID:8qx9Sqqt
それでも彼女は、身を滅ぼすかのように挑発や抵抗を続けていました。
応じて華凛様の拷問も容赦が無くなり、椿さんの体には傷のない所が見当たらない程でした。
 
体と同時に心も軋み始め、日に日に表情が虚ろになっていく彼女を見て、
私は初めて話をする事を決めます。
始めは怖かったけど、毎日倉庫に足を運ぶうち、少しずつ打ち解ける事ができました。
椿さんが当時まだ10歳の華凛様の喫煙を見咎め、叱ったのが全ての原因だったといいます。
 
そして一ヶ月。
実は優しい人だと分かり、私が密かに憧れ始めた頃、彼女はとうとう錯乱しはじめました。
幻覚や幻聴に悩まされるようになり、突然叫びだしたり、泣き出したり…。
 そしてある日、朝になっても椿さんは館に帰って来ませんでした。
当時から奴隷だった千恵が小屋を見に行った時、彼女は既に昏睡状態に陥っていたといいます。
連日の無理が祟ったのです。

それを聞いた華凛様は「ちょうど飽きたトコやったし、もう放っとこか」と仰ったきりでした。
 椿さんは、私が初めて自分の無力さを知らされた人なのです。
何ヶ月か入院した後、彼女は医療関係の仕事に就いたといいます。
誰よりも傷つく痛みを知る彼女にぴったりです。
でも、果たしてあの破虐の日々が椿さんの心を捻じ曲げていないか、それが心配です。
彼女は今、どうしているのでしょうか。
101紅葉:2005/12/16(金) 01:55:44 ID:8qx9Sqqt

「ほら、いつまでやってんの? トロいねおデブちゃん!!」
倉庫の中から大きな声がし、私が見に行ってみると、そこにはちなみさんが
うつ伏せに押さえつけられていました。
「ぐ…うう…」
ちなみさんは小さく背を逸らし、手をついて起き上がろうとしているようです。
その背中に一人が飛び乗ると、グギッという鈍い音がしました。
「あ゛!」
搾り出すような声も同時に漏れ、飛び乗った子は驚いて立ち上がります。
ちなみさんは他の子の手をはねのけて仰向けになりました。
背を浮かし気味にし、うんうんと唸っています。
「おいおいギックリ腰かよ。随分なまったな、ちな。」
入り口の方からそう言ったのは千恵でした。
「ホント!たかが数時間ゴミ漁りしただけで腰痛なんて、普通じゃないわ」
さっき背に飛び乗った子も調子付きます。
ちなみさんは目をきつく閉じ、ブリッジが崩れたような体勢で尚もうめいていました。
体を支える肩も、ときおりパキッと音を鳴らします。
 
この原因がわかっているのは、私と華凛様、そしてちなみさん本人だけ。
確かにここでの片付けもそうですが、一番の理由は昨日のベッドです。
実際に寝ると見た目よりも背が大きく反るため、一晩で背中に掛かる負担は並ではありません。
私の場合など、翌日歩く事もままならず、肩も痛くて動かせなかったのですから。
102紅葉:2005/12/16(金) 01:56:35 ID:8qx9Sqqt
仰向けのちなみさんが、やっと反り返っていた背を下ろしました。
そして腕をついて起き上がろうとする彼女。
その上に、突然何か様々な色の物が降り注ぎます。
ちなみさんが必死で集めたゴミです。
顔は隠れてわかりませんが、誰かが頭上でナイロン袋を破いたのです。
「な、何してるの!止めなよぉ!!」
私は思わず叫んでいました。
すると、何十という目が一斉に私を向きます。
「は?何いってんの美弥。このぐらい何でもないじゃん」
「あんた、まさかちなみ庇う気?」
私は慌てました。
「そ、そうじゃないよ!華凛様に後よろしくって言われたから、早く片付けないと…!」
そう言い返すと、千恵が私の前に立ち、馬鹿にしたように半目で睨みました。
「お前ってホント愚図っすね、ミャーコ。あの人の「よろしく」の意味ぐらい掴めよ。」
かつての呼び名と共に、いきなり千恵は私の額を指で弾きます。
「痛いッ!!」
私が額を押さえて涙を浮かべるうち、突然ちなみさんも抗議を始めました。

「…なによこれ…邪魔、しないでよ。これさ、どれだけ、どれだけかかったと思ってんの!!」
体を覆うゴミを呆然と見つめ、急に目を泳がせながら手当たり次第に物を投げ始めました。
ヒステリー状態です。
睡眠不足に吐き気、そして蔑みによるストレスが一線を越えたのでしょうか。
すぐに数人が取り押さえにかかりましたが、今度はなかなか押さえつける事が出来ません。
しばらく苦闘した末、ようやくちなみさんは静まりました。
103紅葉:2005/12/16(金) 01:57:26 ID:8qx9Sqqt

ちなみさんは静まっても、同じく疲れきった千恵達は不満そうな顔です。
「けッ、馬鹿力め。今度暴れたら腕折ってやろうか?」
手足を踏まれてぐったりしたちなみさんの瞼に、千恵が唾を吐きかけました。
「…千恵、あんた、いつからそんな風になったのよ…」
ちなみさんが目を開くと、唾が伝って涙のように滴ります。
千恵はそれには答えず、いきなり革靴を脱ぎました。
そして黒いストッキングを履いた足を、ちなみさんの顔にゆっくりと押し付けたのです。
特に汗っかきのじっとり湿った足裏は、この季節とんでもない悪臭を放ちます。
ちなみさんは始め嗅覚が麻痺していたのか平気そうでしたが、やがてひどくもがき始めました。
「ンー―!グ、うう…ふうう、んん――!!!」
目は見開き、次第に呼吸も出来なくなったようです。
「ちな、あたしは元からこういう性格だったみたいよ。今こうしてるのが凄い楽しいもん」
千恵は苦しそうなちなみさんの顔を見て、ますます足をぐりぐりと押し付けます。
 周りでも皆が笑っていました。
本当におかしそうに、まともだと思っていた沙夕美まで。
もちろん彼女達は笑うだけでなく、自分達も代わる代わるちなみさんを苦しめました。
104紅葉:2005/12/16(金) 01:58:03 ID:8qx9Sqqt

「腹減ったなあ…皆、メシ食って来ようよ。ついでに華凛様に報告しとこ。
 『ちなみは仕事をさぼった挙句、暴れて余計に部屋を荒らした』って。」
ようやく満足したらしい千恵が言って部屋を出て行くと、他の子もそれに続きました。
 部屋には二人だけが残されます。
ちなみさんの方を見ると、彼女は何度が鼻を押さえて何かを確かめ、
破かれたナイロン袋に中身を詰め直していました。
 私は別の袋を手に取って手伝おうとしましたが、ちなみさんはこっちを一瞥した後、
「…あんたもご飯食べてきなよ」
と呟いて背を向けてしまいます。
私は部屋を出ても食欲は湧きませんでした。
あの部屋の悪臭が、胸の奥まで染みたようで。
 私はトイレへ駆けました。

                      続く
105名無しさん@ピンキー:2005/12/16(金) 21:29:32 ID:8UQwi/na
おあっ!
椿センセーだっ!
106名無しさん@ピンキー:2005/12/17(土) 00:04:22 ID:ThdU168r
椿ってなんか見たことあるなーって思ってたけど
あの先生だったんだ!
なんにせよGJ
107名無しさん@ピンキー:2005/12/17(土) 18:14:05 ID:dHyw4moR
漏れ的には、椿先生と結花との、保健室でのエピソードがいちばんエロかったな。
肛門弄りで寸止め焦らしのうえ、媚薬浣腸で排泄と共に絶頂。まさに淫虐ネ申!!
今回の外伝は、虐待特盛りエロ控えめで、個人的にはちと寂しい希ガス。
今後のエロエロな展開に期待。
108404:2005/12/20(火) 22:11:23 ID:/kq31qE/
楽艶祭は少し急ぎすぎたので、今度はじっくり行こうかと思っとります。
濃い目エロもそのうち出す予定。
109紅葉:2005/12/20(火) 22:12:45 ID:/kq31qE/

その後二度ほど千恵達の邪魔が入り、ちなみさんが倉庫の片付けを終えたのは夕方でした。
終えた、というよりは華凛様が終了を告げられたのですが。
「何や、千恵の言うとおりかいな。一日でこれか?」
部屋へおいでになった華凛様は、馬鹿にしきった表情でちなみさんの肩を蹴られます。
ちなみさんは何も言いません。
「此処が見れるようになるまで、明日も明後日もやってもらうからな。
 とりあえずついてき」
華凛様が部屋を出て行かれると、千恵達もそれぞれちなみさんの頭を叩いていきます。
ちなみさんは額の汗を拭ったあと、立ち上がって部屋を出ました。
 部屋の扉をくぐった直後、彼女は一度気を失います。
それは一瞬の事で、すぐにまた意識を取り戻しますが、数歩歩いてまた膝が崩れました。
床に何滴も汗の珠がこぼれ、中腰になって何とか耐えたようですが、
明らかに体に変調をきたしています。
華凛様は一瞬だけ振り返って笑みを浮かべ、足早に先へと進まれました。
向かう先は、一階の中央西側…大食堂です。
110紅葉:2005/12/20(火) 22:13:17 ID:/kq31qE/
華凛様は大食堂に入ってまず水道の蛇口をひねり、その下にちなみさんの顔をねじ込んで
嫌というほど水をお与えになりました。そして、
「此処にある食材使って、七時までに作れるだけ作れ。」
とお命じになって席につかれます。
ちなみさんはエプロンを着けようとして、改めて自分が全裸である事を意識したようでした。
「なに迷っとん?裸エプロンでええやろ」
華凛様にそう急かされ、ちなみさんはしぶしぶ素肌にエプロンを被せます。
形の整った乳房にエプロンが押し上げられた姿は煽情的です。
千恵達はその姿に興味を引かれ、ちなみさんが調理を始めた後も胸や秘部を弄んでいました。
さすがにちなみさんが指を切ってからは、やめて席に戻りましたが。

三時間後、テーブルにはずらりと美味しそうな料理が並びました。
お味噌汁、肉じゃが、鯛の煮付けを始めとする和食、
胡椒の効いたステーキ、バターを乗せたマッシュポテトといった洋食。
脂の光る中華料理も見えます。
どれも明らかにそれと分かる鮮やかさで、見た目に難癖を付けることは出来ません。
これほど料理が出来るとは誰も思わなかったでしょう。
彼女はまだ14歳ですし、見た目には少し高慢なお嬢様風の雰囲気を持っていたからです。
私は彼女が羨ましかった。
111紅葉:2005/12/20(火) 22:13:53 ID:/kq31qE/
ただ、配られたお皿は、この部屋にいる人数には一つ足りません。
配膳を終えたちなみさんは、苦悶の表情をより濃くしていました。
お腹からはごぉうう…とでも聞こえる悲しい音が鳴っています。
 彼女が最後に食事をとったのは、少なくとも昨日の昼以前。
その後は水分のみで体に負担がかかる労働を続け、カロリーを消費しました。
おまけに薫り豊かな数々のご馳走を、何時間もかけて作ったのです。
ちなみさんも一番の育ち盛りですから、いくらゴミ部屋にいて食べる気が失せたとしても、
本能が食べる事を強要しているのでしょう。
 口を固く結ぶちなみさんを前に、私達は食事を始めます。
一番にがっついた千恵が、肉じゃがを一口食べて思わず「うま…」といいかけた時。
華凛様が箸を乱暴に投げ出されました。
「何やねん、これ?」
華凛様は眉をしかめながら二口目を頬張った後、露骨に嫌そうな顔をされます。
「え?何?」
ちなみさんはうろたえて私達を見回しました。
112紅葉:2005/12/20(火) 22:14:22 ID:/kq31qE/
千恵達はちらっと目配せし合い、不味そうに口を動かしながら不満を漏らし始めます。
「何、っていうかクソ不味いんですけど」
「最悪の味付けじゃん。確かここって最高の食材とか多いよねぇ。台無し!!」
「まさかこれ、誰か他の奴に食わせた事なんて無いでしょ?まさかねえ…」
「っていうか、どう考えてもアタシらに対する報復っしょ」
ちなみさんはますます落ち着かなくなり、俯いてしまいます。
私は気になって一口食べてみました。
すると、はっきりわかります。
 おいしい。
確かに味は少し濃かったりしますが、一番に感じるのは温かい、優しいということ。
お袋の味より少しだけ粗い、『お姉さんの味』というところです。
「美弥、どうや?何か言ったり。」
私が食べたのを見て、華凛様が仰います。
私は何といえばいいのかわかりません。
いえ、何も言える事がありませんでした。
美味しくないと嘘を言うのも、いつもなら簡単なのに。
私はこの味が気に入ったのです。
「あ〜あ、ミャーコまで黙らせるとは相当や。
 コイツは何でも褒めんのにな。」
何も答えない私に少し怪訝な顔の華凛様は、勝手に補足なさいます。
千恵達が笑い出し、ちなみさんはエプロンの端を握りしめていました。
113紅葉:2005/12/20(火) 22:14:55 ID:/kq31qE/
口で罵り、渋い顔を作りながらも誰も食事は止めません。
とくに千恵などは、もはや話すことも忘れて貪っているほどです。
しかし彼女の食べっぷりは、ちなみさんに別の苦しみを思い出させたようです。
唇が一瞬開いて涎がこぼれ落ちたのは、千恵以外の全員が目にしています。
「華凛様、アイツずっと涎垂らして見てますよ。」
その声を聞き、ちなみさんは慌てて口を拭いますが、目は自分の作った料理を離れません。
華凛様は面白そうな顔でちなみさんの顔を覗きました。
「そんなにこの残飯みたいなメシが欲しいんか。
 なら、おねだりしてみ?犬みたいにな」
言われた途端に彼女のお腹が大きく、長く鳴って、吊り目が緩みます。
 それでも彼女は、すぐには声を出しませんでした。
代わりにときおり鼻がひくつき、喉が鳴ります。
114紅葉:2005/12/20(火) 22:15:24 ID:/kq31qE/

やがて、彼女はお腹を抱えてうずくまってしまいました。
「う…ぅ、っぅ…!!」
目を硬く閉じ、つらそうです。
 私は昼間何も食べなかったので、それが少しわかりました。
極度の空腹で、お腹がしくしくと痛むのです。
背中を丸めて散々苦しんだ後、ちなみさんはむせ始め、何とか呼吸を整えた感じで叫びました。
「お願いします…ご飯…下さい。ご飯ください!!」
ちなみさんは、またも華凛様と生理的な欲求に負けたのです。
待っていたかのようにステーキの欠片を刺したナイフが突き出されます。
「手なんて使うなよ」
ちなみさんはそれを咥えようと首を伸ばしますが、その途端にナイフは引っ込みました。
別の子達も同じことを繰り返し、釣りの様に楽しみます。
 そして、ちなみさんが反応しなくなった時。

ある一人がステーキをわざと下に落としました。
「お食べ、ちな姉ちゃん。」
沙夕美です。
ちなみさんは床に落ちた肉と、笑う沙夕美を見、泣きそうになりながら
何度もお礼を言っていました。
ところが、いざちなみさんが取ろうとした時、沙夕美はステーキを蹴り飛ばしたのです。
鼻先をかすめた脚がわからず、ただ呆然とするちなみさん。
「ほら、取ってきなよちな姉ちゃん。床に残った油もちゃんと舐めてさ。」
そう言い放ち、沙夕美は席へ戻ります。
歓声があがる中をちなみさんは這って行き、黙って肉を咥えて私達に背を向けました。
その前に回りこんだ何人かがニヤニヤと笑っています。
 細い肩が震えていました。
115紅葉:2005/12/20(火) 22:16:00 ID:/kq31qE/
その後も野菜や脂身などの食べた気がしない物ばかり放り出され、
ちなみさんはひたすらタイル床を舐め続けます。
 一度、わさびやからしが加えられた時、ちなみさんは大袈裟なほど咳き込みました。
華凛様は面白がってそれらを無理に食べさせ、彼女が口を開けない時は
鼻にまで塗り込まれます。
彼女は唇が赤く腫れるまで、辛い、熱いといっては水を求めるのでした。
 『餌やり』が終わったのは九時頃です。
その時ちなみさんは、額から汗、目から涙、口からは涎と、出すだけのものを出していました。
「汚いブタやな。もうちょい虐めよか思たけど、なんや触りたくもないわ。」
華凛様は靴でちなみさんを踏み付け、次の場所へ行く事を告げられました。
 次は外へ出るようです。

                      続く
116紅葉:2005/12/22(木) 12:26:06 ID:xtImhiGJ

外へ出るということで、ちなみさんはやっと服を着ることを許されました。
ただ、用意されたのは木綿のTシャツにブラウス、その上に着るタートルネック、セーター等。
今が夜という事を考えても、夏には大袈裟すぎる厚さです。
ちなみさんは何か言いたそうな顔をしながらも、一つずつ身に付けていきました。
当然の事の様に下着はないため、ミニスカートの中は秘部が丸見えです。
靴も用意されないので、ちなみさんは上は着膨れ、下は生足のほとんどを晒した状態で
街を連れ歩かされます。
 夏の終わりも近い、生暖かい風の夜でした。
ちなみさんは薄らと汗をかいていました。
道行く人の何人もが、彼女の長い足を嘗め回すように見ていきます。
117紅葉:2005/12/22(木) 12:26:41 ID:xtImhiGJ
 一時間ほどして、華凛様はある学校の前で歩くのをお止めになりました。
そこは華凛様の中学校で、ちなみさんもここに通っているはずです。
今は夏休み――それも夜遅くだというのに、校門は開いていました。
不審に思いつつくぐって校内を歩いていると、急にライトが私達を照らします。
懐中電灯を持った用務員のようです。
私達は慌てて逃げようとしましたが、華凛様はそんな私達を制されました。
「オタオタすんな、爺さんの知り合いや。」
その言葉を受け、用務員らしき人は軽く頭を下げます。
 華凛様の仰る『爺さん』とは、彼女の祖父である原 康孝氏のこと。
地方の名士で、闇企業を牛耳っているとの噂も絶えない、底知れぬ人脈を持つ方です。
私は用務員が内情を知る人間だと知って安心すると共に、どこにでも協力者がいる原家を
改めて恐ろしく感じました。
 彼の機嫌を損ねて生きていける人は、この街には誰もいないのです。
118紅葉:2005/12/22(木) 12:27:12 ID:xtImhiGJ
用務員は私達に先立ってプールへと向かいました。
そこにはすでに水が張ってあり、何故かハードルの板や幾本もの亜麻縄が置かれています。
恐らく、昼間の内に華凛様が手配されたのでしょう。
 真っ暗なプールは、水面が闇と同色に染まり不気味でした。
プールサイドは何とか光が届きますが、水の中は懐中電灯の光以外は何も見えません。
まるで底なしの沼か、動物園のワニの水槽…。
ちなみさんも水面を見つめたまま立ちすくんでいました。
 華凛様はそんなちなみさんをちらりと見たあと、千恵たち数人と用務員を呼びつけて
何かを話され始めます。
呼ばれたのは、皆体格がよく力のある子なので、多分押さえつける係でしょう。
ちなみさんは少し不安そうに、何度もプールの入り口を振り返っていました。
話を聞く千恵達は、逆にちなみさんを見て目を輝かせていますが。
 話が終わった後、千恵たちはいきなり服を脱ぎ始め、全裸になってプールへ入ります。
それを見届けた華凛様が、突然ちなみさんの背中に体当たりを仕掛けました。
「きゃっ…」
ちなみさんは一瞬だけ叫び、前屈みになって何とか踏みとどまります。
しかし、すぐに千恵達が足首を掴まれてバランスを崩し、水の中に引き込まれました。
背中から落ちた彼女の手足を、千恵達はすかさず絡め取ります。
 ちなみさんはもがきますが、そうすると顔が下向きに水に沈められてしまいます。
「ほらほら、暴れると溺れちゃうよ!」
鼻に水を吸い込んで、ちなみさんは何度も咳き込みました。
千恵達は彼女の力みに合わせて、巧みに抵抗を封じているのです。
119紅葉:2005/12/22(木) 12:27:58 ID:xtImhiGJ
その内、ちなみさんは次第に脱力していきます。
そうなってから華凛様は、ちなみさんを一旦プールサイドに上げるよう仰いました。
さらにハードルの板を取り、続いて上がってきた千恵に差し出されます。
 どうするのかと見ていると、千恵達はちなみさんのすらりとした足を少し開いて曲げ、
その膝裏にハードルの板を挟んだのです。
続いて渡された亜麻縄で、彼女の伸ばした腕と足首も括り付けます。
 ちなみさんは、気をつけをしながら正座する格好のまま、
膝を伸ばす事も、背中を反らせる事すら出来なくなってしまったのです。
光の加減か上着との対比か、その美脚は雪のように真白く見えました。
「いや、何これ!動けないじゃない、止めてよ!!」
ちなみさんはいよいよ不安になったらしく、唯一動かせる頭を振って抗議の意を示します。
 
 でも、もう遅いようです
少し息の上がった千恵達に代わり、今度は沙夕美達に華凛様の指示が与えられました。
 千恵達と同じく目を輝かせ、急ぎ服を脱ぎはじめる彼女等。
五人がかりでちなみさんを抱え上げ、まるで物のようにプールの真ん中へ沈めます。
 ちなみさんは大量の水泡を吐きながら、必死に動かない身を突っ張らせました。
歯を喰いしばって足首を張っても、水面は彼女の顎のところ。
普通に力を入れれば下唇、抜けば鼻に水が入る位置になるようです。
「干潟でのたうち回るムツゴロウって感じ。」
苦しむちなみさんの顔を真横から覗き込み、沙夕美が言いました。
全員が大笑いをはじめ、口を開閉するちなみさんの真似をしておどけます。
ちなみさんの本気の苦しがり方は、正直笑い事では無いと思いましたが…。
120紅葉:2005/12/22(木) 12:28:41 ID:xtImhiGJ
華凛様は新しい亜麻縄を手に、空気を求めて暴れるちなみさんの横に並ばれました。
「昨日は余裕こいて眠りこけよったからな。今日からはここがアンタのベッドや。
 ついでに水浴びも出来るし」
仰いながら、続いて来た沙夕美達に亜麻縄を渡されます。
沙夕美たちは縄を結び、4メートルほどの中に、数センチ間隔で多くの瘤を作っていきます。
 何が起こるのか予想がつきました。
華凛様は後は任せた、と言い残してプールから上がって来られます。
「美弥、何するかわかるか」
私にお尋ねになります。
「『綱引き』ですよねー。
 でも、水中でやって意味があるんですか?」
私がそう言っている内に、千恵達が出来上がった縄をちなみさんの股下に通しました。
「こ、今度は何?変な所に当てないでよ!!」
素股に瘤が食い込むのを感じたのでしょう、ちなみさんはびくっと身を震わせます。
「また眠って溺れたら困るやろ、そいつらに支えて貰え!」
華凛様の言葉を合図に、ちなみさんの前後に立った千恵達が、息を合わせて縄を動かしました。
「あっ…ああう!」
夜闇に叫び声が滲みはじめます。
 
これが華凛様の『綱引き』。
綱歩きよりも効率的に、しかもより屈辱的に股座の性感帯の全てを扱き上げる拷問です。
おまけに今回は『水中の為、さして痛みを感じる事もなく快感を享受しやすいだろう』
とのこと。
 そしてここで初めて、ちなみさんの厚着の理由が明かされました。
あの服は全て綿や木綿、水を吸うとかなり重くなります。
浮力を消して責めをより酷にする上、身に纏ったまま責められることで体力も消耗する…
安価な重石であり責め具です。
121紅葉:2005/12/22(木) 12:29:11 ID:xtImhiGJ

「やああああっ!やめて、いや!!ごほ…っやめ、やめて、よ…うあぁ!!」
千恵達の亜麻縄を引く力に容赦はなく、ちなみさんは水を飲みながら哀願します。
「ちょっと先輩、少し静かにした方がええんちゃうか?
 この辺りは夜でも人通んで」
華凛様がそう叫ばれると、ちなみさんは下唇を噛んで声を抑えました。
「そうそう、そうしとったらただの水遊びや。千恵、思いっきりいったれ」
千恵はそう聞いてにやっと笑い、ちなみさんに背を向けて引きずる様に縄を引きます。
かなりの速さ、それも斜め上に向けて引かれる形となった為、
ちなみさんは堪ったものではありません。
「い!痛いよ!!もうやめて、お願い…お願いだからぁ!!」
首の辺りまで水面上に現す彼女。
その表情が、ささくれ立つような拷問の刺激をよく物語っていました。
「ええ声で鳴くなあ。初めて会うた時のツバヤン節からは想像つかんわ。」
華凛様が満ち足りた笑顔で呟かれます。
この方も椿さんを思い出されていたのです。
もし彼女の姿を重ねておられるなら、ちなみさんはこれからどうなるのか…。
122紅葉:2005/12/22(木) 12:31:02 ID:xtImhiGJ
プールでは、まだ壮絶な引き合いが続けられていました。
「アンタら、少しは緩急も付けぇよ?」
華凛様が呼びかけると、千恵が叫び返しました。
「あ、ちょっと待って下さい!そろそろイキそうなんですよ!」
ちなみさんを見ると、顔を真っ赤にして髪を振り乱しています。
千恵達は彼女の太腿近くの縄を掴み、一気に扱き立てにかかりました。
「あ、あー!だめ、いく、いっちゃう、あ、いく、あぁ〜!!」
普段わりとハスキーな声のちなみさんは、まるで人が変わったような声で叫び続け、
最後は鎖骨までを水から出してびくびくと痙攣します。
 私はその声を聞いた瞬間、自分の中で熱いものが吐き出されるものを感じました。
華凛様に感付かれないよう注意してショーツに手を入れると、溢れるほどになっています。
 その後も千恵達は、ゆっくりと縄を揺らしたと思うと鋭く引き絞る、という
絶妙の緩急でちなみさんを弄んでいました。
露骨に体が強張るたび絶頂を迎えているとすれば、彼女は7回ほど気を遣ったことになります。
「そろそろあんたも手伝ったり、ミャーコ。」
急に華凛様が私の後ろから手を差し伸べ、私の割れ目から愛液を掬い取られました。
「まだ狂わせたらあかんで」
背中をトンと押され、私は服を脱いでプールに入ります。
123紅葉:2005/12/22(木) 12:32:00 ID:xtImhiGJ
 
千恵達の繰る縄が緩々と往復を繰り返す中、ちなみさんは天を仰いで
何かうわ言を呟いているようでした。
ほとんど聞きとれませんが、ごめん、ごめんねという謝罪の後、
『イコ』と聞こえる名前が続きます。
 私は彼女の横に立ち、藻のように揺れるミニスカートに手をくぐらせました。
縄に沿って指を滑らせると、瘤よりも一回り小さいしこりが見つかり、
それを強く摘んでみました。
「うんっ」
ちなみさんはうわ言を呑みこみ、力なく頭を垂れます。
その反応が良かったので、私はそこばかりをほぐし続けます。
合わせて縄の動きも早まりました。
「あ、あっ!あ、そこ触んないで、また、また…あう!!」
恐らくは誰にも聞かせたことのない、可愛らしい女の声。
 陰核の付け根を爪で挟みながら、耳元に囁きかけます。
「そんな事言っても、恥垢が溜まっちゃってるよぉ。
 水の中でもとろとろなの分かるよね、ちなみちゃん?
 この熱いのが汚い垢になってくの、何度も出たなら、いっぱいこりこりしなきゃ。」
ちなみさんの太腿が激しく震えています。
私はわざと擦れるかどうかのギリギリで、陰核にこびりついた恥垢を
少しずつ剥ぎ取っていきます。
124紅葉:2005/12/22(木) 12:34:35 ID:xtImhiGJ
「こんなに大きく、硬くしちゃって…。ほら、何ぴくぴくさせてるの?またいくの?
 学校のプールで恥ずかしい格好したまま、あたしたち年下にされて!」
ちなみさんは私の言葉に面白いほど狼狽し、でも嬌声を抑えませんでした。
言葉遣いも違っていることから、彼女は早くも限界を迎えているようです。
「言わないで、だめえ、だめ、いきそう…!!もういく、またいっちゃう…ああ!」
その瞬間、私の手に暖かいものがかかりました。
この量は愛液だけではありません。
「プールでおしっこしちゃだめだよぉ」
私が言うと、ちなみさんは意味も分からずに頷いていました。

                      続く
125紅葉:2005/12/24(土) 02:50:23 ID:bGifoxl/

「お、結構な数集まっとんな。さすが人気者や、先輩は」
華凛様が嘲笑と共に仰られます。
ちなみさんは一切の表情を表さず、黙ってテラスに身を乗り出しました。
途端に湧き上がる歓声、そしてシャッター音。
 毎朝の『トイレ』の観客は初め1人だったのが翌日3人に増え、今では10人を数えます。
数が揃えば態度も変わるもので、彼等は人目も憚らず大声で罵ります。
ビデオに撮っている人もいました。
「あ、あたしのおしっこ…見て下さい・・・」
ちなみさんは、まだ慣れはしないらしく震える声で宣言させられ、
膝を引いて放尿を始めます。
「おい、もっと足広げろよションベン小娘!!」
男の1人が言っても、ちなみさんは取り合いません。
「あー、あれ飲みてー。」
という声には嫌悪の表情を浮かべます。
そして次の瞬間、小さく叫んで後ろへ飛び下がりました。
先程とは別の男が、水鉄砲で股間に水を浴びせ掛けたのです。
「・・・ばかじゃないの」
ちなみさんは震えながら小さく呟き、冷水の中テラスを出ます。
126紅葉:2005/12/24(土) 02:51:01 ID:bGifoxl/
ちなみさんがここに来てから、すでに六日が経っていました。
朝は飲尿とテラスでのトイレに始まり、昼はなおも続く倉庫の掃除。
夜はプールで股縄に苦しめられますが、これも運悪く観客の晒し者になるのでした。
 ご飯は一応ドッグフードのような物が与えられてはいます。
それでもちなみさんの体は来た時に比べかなり細まっており、
華凛様も『おデブちゃん』とは呼べなくなっていました。
 ただ、体は明らかに弱っているものの、彼女の反応は基本的に薄いものでした。
初日・二日目こそ早くも壊れたかと思えるほどでしたが、
三日目からは涙も流さず、悲鳴もほとんど上げていません。

「美弥、アイツどうや?ちっとキツそうか?」
ちなみさんが倉庫の片付けをしている時、そう華凛様が聞かれました。
「う〜ん、まだ余裕ありそうですけど…」
恐らく擁護は求められていないと思い、私はそう答えます。
もちろん、少し加減するようにも言うつもりでしたが。
 それに対し、華凛様は少し考え込まれる素振りをなさいました。
「華凛様、心配してます?」
「・・・いや、次どうするか決めかねてな。どうもあいつの性格が掴めんわ」
華凛様は胡座を掻き、爪をかじり始めました。
イライラしている時の癖です。
「椿さんと同じなんじゃないかなぁ?」
私はあえて敬語をやめて聞きました。
「うーん、ツバヤンみたく露骨に抵抗する訳でもないやん。
 気は強いってわかっとんやけど、なんか調子狂うな」
華凛様はタメ口を気にもせず、ぼにゃりと宙を見つめておられました。
この方は時折こういった状態になられます。
127紅葉:2005/12/24(土) 02:51:41 ID:bGifoxl/
華凛様と初めて会ったのは、幼稚園の年長組の時です。
会う前から噂は耳にしていました。
「あれはヤクザの娘、近寄っちゃだめ」と。
その華凛様は、とにかく無口で無表情な子供でした。
周りがままごとをしてはしゃぐ中、蝶を捕まえては殺し、先生に注意されるような子供。
他の子は噂通りだと近寄りませんでした。
 が、私は他の子より表情の乏しい彼女に声をかけました。
変な話ですが、ただ笑顔が見てみたかったのです。
1人ぼっちで食事する彼女を哀れんだとか、そういうのではありません。
そう分かったのは、すぐ卑屈になる彼女に半ば意地で食いつき、初めて笑顔を見た時です。
傍目には笑っているというより、口の端が緩んでいるだけに見えたでしょうが。
 華凛様は、少し風変わりでも可愛い妹のような存在でした。
でもそれは小学4年生までの事です。
私を屋敷に連れ込む前日も、彼女は私のことをミヤちゃんと呼び、慕いました。
 下校時にお爺さんである康孝氏が来た明くる日、彼女は変わってしまったのです。
128紅葉:2005/12/24(土) 02:52:35 ID:bGifoxl/
私がそんな事を考え、華凛様と黙って向かい合っていた時でした。
ドタドタと音がし、乱暴にドアが開きました。
「華凛様、お爺さんが居らしてる!!」
千恵が頭を出して叫ぶその後ろに、和服を着た老人の姿が見えます。
「じいちゃん…!」
華凛様は胡座を正座に変えました。
 康孝氏は皺の刻まれた頬を撫でつつ、華凛様の前に屈みこみます。
「なんや下が騒がしゅうて見たら、華凛、お前また新しい玩具に変えたんか。
 前の椿っちゅう娘はどうした?」
康孝氏は妙に優しい目をしていました。
華凛様はその目を見つめ返します。
「ああ…あれは壊れたから乞食に渡したんや。今頃どっかでくたばっとるで」

おや?と思い、私はちなみさんを横目で見ました。
この方は嘘をついています。
椿さんが医療関係の仕事に就いたと言ったのは華凛様です。
 康孝氏はそうか、と頷きました。
気のせいか華凛様の肩の力が抜けたようです。
しかし康孝氏は再び顔をあげ、彼女の顔を覗き込みました。
「知らなんだわ、今は乞食が医者になれるんか。」
「……ッ!?」
華凛様は目を見開きました。
氏はそんな華凛様の唇に指を這わせます。
「華凛、どないした。最近のお前はええ子やないな。膿を欺いて、小金稼いで…。
 今の境遇が気に入らんか?」
129紅葉:2005/12/24(土) 02:53:15 ID:bGifoxl/
私はこの話がよく分かりませんでした。
が、華凛様は顔面を蒼白にしています。
「…ど、どこからそんな情報仕入れるんや!」
叫ぶ華凛様に、氏は優しく語りかけます。
「仕入れるなんて人聞きの悪い。子の非行を止めるも扶養者の務めや。
 罰を与えるんも、な。」
康孝氏は立ち上がり、華凛様の肩に手を置かれました。
「今日も先方はお前をご指名や。ちいと厳しくして貰うが」
それを聞いて、華凛様はますます表情を固めます。
「そんな、ついこないだ行ったばっかや。頻繁すぎる!」

実は華凛様は、康孝氏の孫である以前に商売道具なのです。
まだ十三歳で童顔、幼児体型と可愛らしい容姿の彼女を、
氏は人脈確保のため好事家の催しに参加させます。
もちろんただの親睦会などではなく、何をされるかは行ってみるまでわかりません。
「出立まではあと一時間ある。それまでに心の準備でもしとけ。」
そう言って康孝氏は部屋を出て行きます。
「…皆を集めてきてぇな」
華凛様は気落ちした様子で私に仰いました。
130紅葉:2005/12/24(土) 02:54:29 ID:bGifoxl/

「これから何日か此処を空けるけど、その間ちなみの事頼むわ。
 基本的にあんたらに任すけど、“破る”のはちょっと待ってな。
 それが元で自殺図ったり、逆に腹括られたりしたらつまらんし。
 でも体を遊ばせてもあかんで」
華凛様はその言葉を残し、沈痛な面持ちで部屋を出て行かれます。
私はその後を追いました。
「私も行きましょうか?」
そう聞くと、華凛様はじろっとこっちを睨まれます。
「どんな目に遭うかもしれんのにようそんな事言えるわ。
 ちなみの世話でもしとれ。帰って来て壊れとったらあんたに責任取らすからな」
その語気は強くても、彼女の瞳は哀しい色をしていました。
「…はぁい。華凛様も、壊れないでね。」
私はそう言って華凛様の手を握ります。
ほんの一瞬だけ、その手は緩く握り返されました。

やがて、華凛様を乗せた車は見えなくなります。
今からは、ちなみさんとゆっくり話をする事ができるのです。
彼女はどんな人なのでしょうか…。

                      続く
131名無しさん@ピンキー:2005/12/24(土) 14:21:09 ID:Az3ehK/4
おお〜、また新しい展開が・・・
なにやら複雑そうな背景に期待大!
エロ以外にも楽しめそうなお燗。
最高のクリスマスプレゼントっすよ!w
132名無しさん@ピンキー:2005/12/24(土) 23:41:27 ID:RZXr0SbG
>>131
>最高のクリスマスプレゼント

サイコウデス・・・ ('A`)人('A`) サイコウデスヨ・・・
133名無しさん@ピンキー:2005/12/26(月) 11:48:04 ID:h4VWtBb9
華凛様にとっても、とんだクリスマス・プレゼントになりましたな。
134404:2005/12/26(月) 14:36:17 ID:0VOuIxqo
>>131-133
こちらこそ至上のクリスマスプレゼントですm(_ _)m
有難うございます。
135紅葉:2005/12/26(月) 14:37:35 ID:0VOuIxqo

私達は館の中央にある居間に集まり、これからの事を相談しました。
「要するに、アイツが処女失ったって気付かなきゃいいんじゃん?」
「無理でしょ。敏感っぽいし」
何人かが言葉を交わし、千恵はハムを丸かじりしながら聞いています。
「そうそう、ちなは敏感だよ。だからイジメ甲斐あるんだよね〜」
千恵がニヤけながらそう言ったとき、居間のドアがノックされました。
ちなみさんです。
「倉庫の掃除、終わったわよ。」
 
彼女が終わったと言う通り、倉庫は見違えるほどになっていました。
山のようなゴミは全て片付けられ、カビだらけの壁は上の方まで白く磨かれています。
嫌な匂いもしません。
私達は感嘆の声を上げ、ちなみさんの方を見ます。
 すると、彼女は祈るかのように手の平を重ね合わせていました。
たまにその手を開き、中を覗いています。
少し妙です。
「ちなみ、手を見せて」
私が言うと、ちなみさんは一度拒むように握り合わせた後、おずおずと手を開きます。
136紅葉:2005/12/26(月) 14:39:03 ID:0VOuIxqo
その手の平は薄皮が真っ赤にすり剥け、あちこち血が滲んでいました。
「きゃー!な、何よそれ!!」
叫んだのは沙夕美でしょうか。
「仕方ないでしょ、まともに使えるのなんてゴワゴワの雑巾だけだったんだから…。」
ちなみさんの視線の先には、赤黒く変色した雑巾が何枚も置かれています。
私達は顔を見合わせ、無言でちなみさんを見つめました。
 彼女は、鎖骨や肋骨が薄く覗くほど痩せてしまっています。
「…ちょっと相談してくるから、ここで休んでて」
私はそう言い、他の子を連れて居間に戻ります。

「そろそろ休ませた方がいいのかなぁ?」
そう言ったのは沙夕美。
「いや、あそこで追い立てないと図に乗るって」
これは千恵。
 二人の意見を中心にしばらく熱論を交わした末、結局決まったのは
“適度に体を休ませつつ、心を追い立てる”こと。

今度は『鬼ごっこ』です。
137紅葉:2005/12/26(月) 14:39:46 ID:0VOuIxqo

 今日から数日は自由に行動していい。
 食事を取るのも、風呂に入るのも自由。
急にそう言われて、当然ちなみさんは呆気に取られていました。
理由として華凛様の不在を告げ、衣服を与えた上で傷の手当てを行い、
さらに私を除く全員が外へ出かけていきます。
 これでようやくちなみさんも安心したようでした。
「じゃあ、ちょっとキッチン借りていいかな?」
彼女は戸惑いながら言います。
「いいよ、その代わり私にも作って」
私が言うと、彼女はかなり複雑そうな顔になりました。
 まあ、私達がトラウマを作ったのですから当然ですが…。

「この間みたいに作ってよぉ」
という私の指示通り、出来上がった角煮も鮭のムニエルも『お姉さんの味』。
作っているのを見ましたが、料理の出来ない私では適切な醤油の量もわかりませんでした。
自分専用のコックに舌はご満悦ですが、表情には表しません。
「辛い…。」
一口自分の料理を食べ、ちなみさんは呟きました。
「どうしてこんな物作るの?料理した事ないの?」
私はあえて聞いてみます。
ちなみさんは水を一口飲み、天井を仰いで目を閉じました。
「ごめん……お母さんが死んでから、お父さん、味も分かんなくなったみたいでね。
 あたし、本当は刺激強いのは苦手なんだけど、
 お父さんが初めて『美味しい』って言ってくれたのがこの濃さで。
 お母さんと、…もう1人は何作っても美味しそうにしてくれたしさ」
まるで宙を漂うかのような語り口調でした。
でもその内にある重さに、私は思わず渋い顔を崩しそうになります。
138紅葉:2005/12/26(月) 14:40:25 ID:0VOuIxqo
私は急いで話題を変えることにしました。
「で、今はその愛するお父様の為に身をやつしてるわけだー。う〜、感動的!
  …でもさ、実は違うよね?」
ちなみさんが天を仰いだまま、目を開きました。
「だって、全然抵抗しないじゃない。その馬鹿力なら逃げ出せる場面も結構あったし。
 借金のためなんて言って、実は喜んでるんでしょう?虐げられるのをさ!!」
自分でもちょっとな…と思う言葉責めでした。
当然ちなみさんは流すと思いましたが、
「・・・・そうなのかな」
ちなみさんはそう言ったのです。
「え、えっ!?」
聞いていながら、私が驚く方でした。
ちなみさんは頭を下ろし、料理を見つめながら続けます。
「マゾとかそういう訳じゃないけど、ちょっと楽になる気はする。
 …お母さんが死んだ理由、弟の流産だったんだ。
 っていうことは体調が悪かったんでしょ? 
 私は傍にいたのに何も分からなかった。
 出来るだけの事したつもりでいて、お母さんと良彦を死なせて、お父さんを苦しめた。
  何度も死のうと思ったの。
 でも、そんな時に弟って感じの子に会って、名前もヒコってのが一緒で。
 その子といる内に、どんどん死ぬのが怖くなった…」
139紅葉:2005/12/26(月) 14:41:54 ID:0VOuIxqo
ちなみさんは何かを吐き出すように、切れ切れに息をつきながら話します。
良彦、というのが死んだ弟なのでしょう。
ちなみさんは、周りに起きた悲劇を自分のせいだと思って自責しているようです。
これが責任感の強さでしょうか?
 ともかく、これが華凛様の仰った『掴めない性格』の一端なのは確か。
この調子では華凛様もやりにくい筈です。
ちなみさんは、華凛様の求めるベクトルと違う線上にいるのですから。
 彼女の脆い心の鍵になり得るのは、ヒコという名前を持つ二人目の弟です。

                      続く
140名無しさん@ピンキー:2005/12/26(月) 14:57:20 ID:6+6eOm1K
>>135
乙です。
何らかの方法で処女を奪うんでしょうか?興奮します。
141紅葉:2005/12/28(水) 04:37:58 ID:FHnmfmr2

食事後、ちなみさんがお風呂に入りたがったので案内します。
広い浴室で髪や体を丹念に洗い、彼女は少しすっきりした表情になったようです。
そのまま一階の和室に連れて行き、そこで過ごすよう命じます。
一応、くれぐれも外へは出ないようにきつく言っておきました。
その心配は無いだろうと感じましたが。
 私は居間に戻ってパソコンに向かいます。
屋敷には至る所に監視カメラが隠されており、どこにいても、どの角度でも
このパソコンから状況が把握できるのです。

ちなみさんは和室に入ると、すぐに布団を敷いて眠りに落ちました。
疲れが限界だったのでしょう。
初めは目を柔かく閉じて幸せそうに眠る彼女ですが、やがてひどくうなされはじめ、
何度も寝返りを打ったあと、叫ぶか音にならない声と共に跳ね起きます。
その彼女の顔は涙でぐしゃぐしゃになっていました。
しばらく耳の辺りを押さえた後、じっと自分の体を見つめてまたお風呂に向かいます。
 彼女はその日、3度浴室に入りました。
お風呂に入る以外は、食事をするか、壁に額をあずけてじっと何か考え込むだけ。
この館に来るまでもなく、彼女は“甘えた生活”ができないようでした。

その日の夜中、裏口からこっそり千恵達が帰ってきました。
大きな買い物袋を提げており、その中にはお菓子や飲料の他、何か妙な物も入っています。
「ちな姉ちゃんとあしょぶたえのじゅんびらよ〜♪」
お酒が入っているのか、沙夕美は呂律が回っていませんでした。
142紅葉:2005/12/28(水) 04:38:41 ID:FHnmfmr2
一日自由な時間があったため、翌日のちなみさんは少し警戒が緩んでいるようでした。
昼前に起きて布団を畳み、キッチンで食事をします。
和室に戻ったあとは足を崩して座り、また何かを考えていました。
 そして二時間後。
彼女は次第にそわそわし、部屋の中を見回し始めます。
監視カメラを探しているのです。
あるのかどうかはわからなくても、一応確認しているのでしょう。
当然、やましい事をするからです。
「…ん」
ちなみさんは、服の上から自分の胸を掴みました。
「はぁ…はっ…、こんな…こと…」
戸惑うように呟きながら、シャツの中に手を入れて胸をこねています。

私達は計画通りの行動に笑いが隠せません。
彼女が焦がれる理由は大きく二つ。
 一つはキッチンの調味料、あれにはかなりの興奮剤が混入しています。
事実、ちなみさんの料理を初めて食べた夜、私は異様な興奮が抑えられませんでしたから。
 もう一つは和室に焚かれた香。
昨日ちなみさんが入浴している間に焚いたもので、
強力な興奮・筋弛緩作用のある一種の麻薬です。
もっとも匂いはアロマテラピーにも使われる心地良い物のため、
何も知らない彼女は好んでたっぷりと吸い込んだ筈です。
143紅葉:2005/12/28(水) 04:39:34 ID:FHnmfmr2
ちなみさんはショーツの上から割れ目をなぞっていました。
そこに染みはできていませんが、指の動き方はなんともいやらしく変わっていきます。
しばらくして、彼女はよろめきながら立ち上がり、和室を出ました。
数人がパソコンの前に待機し、私達は彼女の行き先…浴室へ向かいます。

予想通り彼女は浴室に現れ、掛け湯をして湯船に浸かったようです。
そして先ほどの続きを始めるのでした。
 彼女の膣粘膜が弱いのは、この数日でわかっています。
はじめに自慰を要求した際に『おしゃぶり』していたのもそのためです。
そんな彼女は、普段から自慰には気を使うのでしょう。
今は摩擦の少ない湯船でするのが、彼女にとって楽なのです。

「うん…ふ、うん、…いい、くぅ…!」
浴室から漏れる声が一層甘さを増したのを聴き、私達は浴室へなだれ込みます。
彼女は胸を揉みしだき、腕を股に挟んだままきょとんとしていました。
その顔がみるみる青くなっていく…見慣れてはいますが、何度見ても面白い光景です。
私達は蔑んだ目で彼女を囲みます。
「あ、…あ、ご、ごめん!お風呂でこんなこと、だめって分かってたけど…!!」
大慌てで浴槽から上がろうとするちなみさん。
「ふ〜ん、やってること誤魔化さないのはさすがだね、マゾ女」
千恵が彼女の進路を塞ぎ、浴槽に押しとどめます。
144紅葉:2005/12/28(水) 04:40:38 ID:FHnmfmr2
その千恵の脇から数人が湯船に入り込み、周りの子と協力して
ちなみさんの体を持ち上げました。
「わ、待って!上がるよ、自分で上がるって!!」
ちなみさんは暴れましたが、お風呂で回った麻薬のため、体に力が入らないようです。
 その体はすぐに下ろされます。
ただし横向き、ステンレス製の浴槽の縁に足を置く形で。
ちなみさんは慌てて縁に肘を掛けました、そうしなければ湯に落ちていたでしょう。
浴槽は縦長なので頭を打つことはありませんが。
 縁にかかった膝を数人が押さえつけ、浴槽に入っていた子も上がります。
続いて、千恵が買い物袋から太い首輪のような物を取り出しました。
それをちなみさんの足首に嵌め、浴槽に押し付けながら何かスイッチを入れます。
ゴン、という衝突音がしました。
「ちなの馬鹿力に付き合ってたらこっちが参るしね。
 今日のお相手は電磁石だ、動かせるもんならやってみなよ!」
もう片足も浴槽に付けられたちなみさんは、脚をすごい角度に開いたまま、
下半身を動かす余裕がほとんどなくなってしまいます。
 肘を張っている今は、浴槽に被さってブリッジをしている状態です。
「やめて!しばらくこういうの無いんじゃなかったの!?」
ちなみさんが叫びます。
「それはあなたが普通にしてたらの話よ。まさかお風呂であんな事…ねぇ?」
一人がそう言い、他の子も公然と陰口を叩きます。
「違う、今は普通じゃないの!力が入んないし、こんなに体が火照るなんてありえない!
 あんた達が何か仕組んだのよ!!」
そう言うちなみさんは、可愛らしい赤子のようでした。
145紅葉:2005/12/28(水) 04:41:37 ID:FHnmfmr2
私は彼女の耳に顔を寄せて話し掛けます。
彼女にはこれが地味に効くようですから。
「ねぇちなみちゃん、冷静になろうよ。
 昨日から今まで、ちなみちゃんは自分の判断で生活したよね?」
子供に諭すように語ります。
「あ…!そ、それはそうだけど、でも!」
「でも、体が火照ったのは何でだろうね」
ちなみさんは私を睨んでいます。
その目に軽くキスをしてから続けました。
「六日間責められて・・ちなみちゃんの体が変わったんだよ。
 これは気持ちよくないと我慢できない禁断症状。違う?」
言葉の途中から彼女の顔は変わり、瞳がふいと私から逸れます。
 (せっかくイイ線行ってたのに。もっと自分に自信持たなきゃ)
 そう思いつつ、私は千恵に合図を出しました。
千恵はシャワーを出し、温度を調節してからちなみさんの秘裂に浴びせかけます。
「きゃあっ!!」
突然の事に肘が外れかけ、ちなみさんはぐっと腕を張ってこらえました。
 ヘッドを振ることで刺激にリズムがつけられ、小気味良い水音が続きます。
「ん…んん、うっ…やめて、やめて!!もう、いや…やめて!!!」
口では嫌がっているものの、彼女はわずかに腰を動かしてしまっています。
自分でするのと違い、他人の手によるシャワーオナニー。
それはむず痒い事でしょう。
146紅葉:2005/12/28(水) 04:42:13 ID:FHnmfmr2
「嫌そうには見えないなー。ほら、どう?」
横で見ていた一人がちなみさんの小陰唇を除け、小豆のような陰核を剥き出しました。
そこへ細かい水の線が刺さっていきます。
「あ、…あ!い、いく!!」
ちなみさんが叫ぶと、千恵は意地悪く標的を太腿へずらしました。
「ぁぅ…」
ちなみさんは哀しそうな声を出してしまい、それを私達は存分に笑ってやります。
波が収まるのを見計らってまた直に当てる…ということを10回ほど繰り返すと、
ちなみさんの声が嗚咽に変わりました。
 そこで今度は次の責めに移ります。

沙夕美が袋から細い糸を取り出し、ちなみさんの隆起した陰核を根元で結びました。
「ほらちな姉ちゃん、お豆ちぎれちゃうよ〜?」
言いながら糸を引き絞り、何度も陰核をくびりだします。
そのたび声にならない悲鳴が上がりました。
 沙夕美が遊んでいるうちに、千恵は風呂の追い焚きをはじめます。
浴室に湯気と熱気が立ちこめると、ちなみさんは熱くてたまらないらしく、
なんとか背中を動かそうと必死にもがきます。
 
再びシャワーで十分に秘部を温めたあと、今度は湯に切り替え、
その蛇口をひくつく陰核の真上に持っていきました。
水量は多めです。
「つっ!!あ、熱い、あついよ!!」
ちなみさんは腰を跳ね上げて悶えました。
147紅葉:2005/12/28(水) 04:43:00 ID:FHnmfmr2
一分ほどで湯を止め、洗面器に汲んだ水を赤くなった恥粒に注ぎます。
ちなみさんはまた仰け反ってひゃっと叫んだあと、何故こんな事をするのかと訊ねました。
 誰もそれには答えず、湯の温度を上げて今度はちろちろと出してみます。
糸のように細い湯が陰核を穿ち、くびれた腰がまた揺れ始めます。
「ねえ、止めてよ…。もう止めて…。」
ちなみさんは肉芽を打つ水よりもか細い、半泣きの声で懇願してきました。
千恵が蛇口を微調節すると、その瞼も震えます。
 もっと追い詰めようと思って買い物袋を覗くと、洗濯バサミがありました。
それを取り、ちなみさんに見せつけてから彼女の首に這わせます。
乳首の周りで円を描いたあと、何度か緩く噛ませて焦らし…
彼女が首をもたげた途端、急に強く挟み込みました。
「くぅ!」
目を瞑ったちなみさんの顔を覗きながら、もう片方も。
 その二つを揺さぶりながら、目の前にいる沙夕美の手を叩きます。
すぐに沙夕美は陰核の糸を張り始めました。
「あ、あ あ゛…!いや、あう!」
三つの責めに、ちなみさんは規則的な悲鳴を上げます。
148紅葉:2005/12/28(水) 04:43:35 ID:FHnmfmr2
私は乳首を挟んでは離しつつ、耳元に囁きかけました。
「ちなみちゃん、さっきから『いや、だめ』ばっかりだねぇ。ホントにそうなの?
 こうやって乳首弄られてると、お豆の感覚も研ぎ澄まされるの…わかるよね。」
少し反応が見えたので、今度は豊かな乳房も揉み、さらに言葉責めを続けます。
「いっつもお風呂であんな事してるの? そっか、だから胸も大きいんだ。
 お父さんが、弟が…って言ってたのは建前で、こういう事されるのが嬉しいんでしょ?」
そこまで言うと、ちなみさんの目が僅かに潤んできました。
 いったん千恵に湯を止めさせ、一切の刺激を絶ちます。
正確には一切ではなく、蛇口から滴る水滴が陰核に垂れていましたが。
その微弱な熱さだけを受け、ちなみさんは目を泳がせています。
「物足りないって顔ね。今言いたいのは『早くして』だろ、ちな。」
ちなみさんの目を覗き込み、千恵が言いました。
 沙夕美も糸を私に押しつけ、指でちなみさんの割れ目をなぞります。
「黙ってても無駄だよ、ちな姉ちゃん。ここ濡れまくりじゃない」
沙夕美はそういって指を曲げます。
すぐにちゅぐちゅぐと卑猥な音がし始めました。
「…う、ひぐ!!…沙夕美、お願いだから、そんな…しないでよ…!」
ちなみさんの言葉が切れ切れになっています。
目も泳いでいるというよりは遠くを見ている感じです。
149紅葉:2005/12/28(水) 04:44:30 ID:FHnmfmr2
「まだ言ってるの?そうやって泣きそうになってるのが、何より感じてる証拠じゃない」
沙夕美が指を前後に動かしながら、色っぽい声で言いました。
私も真似をして甘い声で囁きます。
「そうだよちなみちゃん、あなたがどんな子かはもう知ってるから。
 無理しないで、感じるままに鳴いてればいいよ。
  …私たち皆で見ててあげる」
ちなみさんは視線を周りに巡らせました。
千恵達は馬鹿にしきった目で見下ろし、沙夕美はちなみさんの陰唇を大きく開き…
最後に私がクリトリスをぎっと締め上げます。
 「きひっ…――ぃ―――くうぅっ!!」
急ブレーキのような今際の声。
ちなみさんの腕は力を失い、頭から水面へ崩れ落ちてしまいました。
同時に絶頂を迎えた証に、沙夕美の指の間からとろり、体液が噴きだします。
 
 ちなみさんには余韻に浸っている余裕などありません。
湯気の立つ熱湯で目を見開き、水泡を吐き、跳ね起きるように体勢を整えました。
とはいえ腕はもう限界らしく、肘から上はひっきりなしに痙攣を始めています。
「も、もう許して、勘弁して!腰が折れそうなの!」
彼女は叫びました。
目からは水でなく、明らかな涙がぽろぽろ零れています。
「泣くなよちな、演技だってのは分かってんだからさ!」
そう言って、千恵は思い切り乳首の洗濯バサミをはじきました。
「…く!」
声と共に肘が滑り、何とか持ちこたえた肩が鳴ってちなみさんは顔をしかめます。
150紅葉:2005/12/28(水) 04:45:10 ID:FHnmfmr2
「ううん千恵ちゃん、ちな姉ちゃんホントに泣いてるよ。
 …まあ、こっちでだけど」
沙夕美が笑みを浮かべながら、再び秘裂を激しく掻き始めました。
「ひあっ…あう、ぅん!」
ちなみさんはほとんど抵抗できなくなっており、のぼせたような顔で喘ぎます。
「ここすごいね、ちな姉ちゃん。震えてて、ぬるぬるが奥から溢れてくる。
 こんなとこまで垂れてるよ?」
沙夕美は手をとめ、そのまま下に滑らせました。
その指は菊孔をつつきます。
「何、何してるの…。変な 感じ…わかんない、 なに…?」
うわ言のようにちなみさんが呟きました。

意識が朦朧としているようなので、頭に水を被せます。
「…ぷはッ!!・・・・も、もういや、そこは触らないで…」
その言葉の内にも、沙夕美はゆっくりと菊門の皺を伸ばしていました。
「ちな姉ちゃん…この穴が綺麗なちな姉ちゃんの中で、一番汚くて、臭い所だよ。
 でも、慣れると病み付きになるくらい気持ちいいんだから!
 今度また、じっくり開発しようね。」
何度か指の頭をくぐらせ、沙夕美は菊座を離しました。
ちなみさんはそんな沙夕美を見て、何とも言えず哀しい表情を浮かべます。
 確か沙夕美は、華凛様から徹底的な尻責めを受けていたはず。
てっきりトラウマになったものと思っていたので意外です。
151紅葉:2005/12/28(水) 04:46:01 ID:FHnmfmr2

それからは、陰核への焦らしが延々と続けられました。
シャワーや熱湯のほか、電動歯ブラシも使いました。
もっとも、電動歯ブラシはあまりの痛がり様だったのですぐにやめましたが。
 絶え間なく続く刺激に、ちなみさんは30分ほどで音をあげます。
内腿に筋を立て、恥も外観も泣くイカせて欲しいと叫び続けたのです。
当然千恵達はそれを聞いたところで、いっそう寸止めに執心するだけです。
それでも寸止めが失敗する度にちなみさんは不完全燃焼の絶頂を迎え、
その数は軽く二十を越えていたと思います。
 私はちなみさんが意識を失わないよう注意しつつ、耳元で言葉責めを続けました。
彼女は泣きながら、私にだけ聞こえるような声で何度も助けを求めます。

私はそれを聞いて初めて、自主的に苛める側へ立っている自分に気付きました。

                      続く
152名無しさん@ピンキー:2005/12/29(木) 13:35:23 ID:3aqmqQXw
寸止め焦らしキターーーーーー!!
153紅葉:2005/12/31(土) 01:21:32 ID:IhhQ2RLe

浴室での焦らしは六時間ほど続いたでしょうか。
ちなみさんの全身は真っ赤に染まり、意識も朦朧としていました。
「のぼせる」域をとうに越えた彼女は、いくら冷水をかけてもまるで反応しません。
さすがに面白くないので、彼女を外で涼ませる事にしました。
 駅前通りは人が多く、下手に叩き出して通報されても厄介です。
私達は服を着てから、ちなみさんを二階へ運びました。
行き先はテラスです。
 
窓を開け放ち、ちなみさんの脛に千恵ともう一人、体格のいい子が座りこみます。
そうして脚を固定した上で、彼女の体を外へ投げ出しました。
テラスには囲いがないため、彼女の上半身は弧を描いて地面と垂直に垂れ、
腰が強く縁に当たります。
豊かな胸の揺れが印象的で、『躍動感のある動きが似合うひとだ』と思いました。
「きゃゃあっ!?」
腰がぶつかった一瞬の後、テラスの下から叫び声が聞こえてきます。
今の衝撃で意識を取り戻したようです。
「やだ…どうなってるの!?此処どこなの!!」
ちなみさんの目からは、毎朝放尿ショーを行っていた街並みが、
天地が逆になって見えているでしょう。
 でも、
今彼女が気にすべきは、『外から見た彼女の姿』です。
154紅葉:2005/12/31(土) 01:22:18 ID:IhhQ2RLe
すらりとした美脚を支えに、テラスから逆さにぶら下がり、全身から汗を滴らせる少女。
林檎のように赤らんだ胸は引力に負けず張り、薄い若草を覆う物もありません。
生まれたままの姿で、彼女は羞恥に頬を染め、潤んだ瞳で下界を見下ろす…
と、男の人なら取るでしょう。
女の人なら…

「きゃ!ちょっと、アレ何〜!?」
「うっわ、モロじゃん! 何?落ちかけてんのあの娘?」
うまい具合に誰かが通りかかったようです。
私は千恵達に、押さえる所をくるぶしに変えるよう言いました。
これで下からは千恵達が見えません。
「なあー、あんた顔真っ赤だぞー。助けてやろうか?」
下から叫んでいるのは、おそらく女子高生の集団です。
何故わかるかというと、今…つまり19時頃は、近くの女子高の下校ラッシュだから。
この時間帯に限っては、閑静な町並みが、部活から帰る少女達でごったがえすのです。
「いえ、結構です!自分でなんとかできますから、その…見ないで!!」
ちなみさんの脚が揺れています。
身を捩って訴える様が目に浮かぶようです。
「いや、でもその顔色はヤバイよ! なぁマジに助けよっか?」
一人は尚も食い下がりました。
しかし、ちなみさんにとって有り難迷惑なそのお節介は、一人の言葉で止まります。
155紅葉:2005/12/31(土) 01:22:53 ID:IhhQ2RLe
「止めなよ沙穂。あいつ、浩輔達の言ってた露出狂だよ」
ちなみさんの揺れが止まりました。
「そうだ、そういえばこの家で…そうそう、あの子だよ!
 あんたも前にビデオ見たじゃん、朝っぱらから全裸で庭にシッコして、
 『あたしのおしっこ見て下さい』とか言って腰振るヤツ。
 っていうか沙っちが一番興味持ってたし…」
別の一人がそう言うと、沙穂という人が声を変えました。
「・・・ああ!そか、そうだった。な〜んだ、助けようとしたじゃねえか。
 おいバカ乳姉さん、お前そんなとこで楽しんでないで降りてこいよ!
 そのヤラシイ体に、女同士の悦び叩き込んでやっからさあ!!」
高校生にまでちなみさんは姉さん呼ばわりです。
この沙穂の言葉に、周りの子はどっと囃し立てます。
「でた、タチ番長!!」
「お前ロリ専門じゃねえの?」
誇らしげに沙穂は続けます。
「いや、オレ実はオネェ様好き。
 いつだったか近くの公園で、姉貴達とヤンキー女輪姦した時に目覚めたんだ」
千恵が私に目くばせしてきました。
「これツバヤンじゃん…ってか面白ぇ!!」
笑いながら囁きます。
156紅葉:2005/12/31(土) 01:23:33 ID:IhhQ2RLe
千恵はさらに、できるだけ小声で、しかしちなみさんに聞こえるように呼びかけました。
「ちな…オイちな!返事しろバカ!!」
五回目ほどで、やっと返事が返ってきます。
「千恵…。 もう、もう上にあげて…。頭に血が昇って本当にヤバイよ…」
千恵はそれを聞いて満足気な顔をしました。
「いいけど、条件がある。そのままそこでオナニーしな」
ちなみさんの脚が、またびくんと跳ねました。
「だめ!今下にすごい人いるのよ?出来るわけないでしょ!!」
その『下』はというと…
「おい、なんかアイツ独り言呟きだしたよ」
「今の状況を自分でレポして感じてるんだよ、キモ!」
「あー、あのタイプって、こういう状況が一番燃えるんだよね…。」
という野次合戦。
千恵はさらに追い討ちをかけます。
「嫌ならしなくていいけど、その場合、気失うまで離さないからヨロシク」
ちなみさんはしばらく躊躇っているようでしたが、とうとう始めたようでした。
「見てあれ、オナニーしてる!」
 「うっそ、信じらんない!!マジで見られて興奮してたの…?」
「つーか、あそこまでやるか。冗談抜きで軽蔑するわ…」
  「ほんと!あーいうのがいるから男共が女のこと勘違いすんのよ!!」
 「売女!死ね!!」
「あんな綺麗なのに、可哀想な女…」
下では、先程とは比べ物にならない喧騒です。
157紅葉:2005/12/31(土) 01:24:08 ID:IhhQ2RLe
この時ほどちなみさんの顔が見たかった事もありません。
私達から見えるのは、茂みから時折覗く指の動きと、白い脚の震えだけ。
でもその状況は誰にとっても刺激的でした。
「言わないで、見ないで!あっちへ行ってぇ!!!」
ちなみさんの泣き叫ぶような声。
「なんかさ、これも自分を昂ぶらせる演技だって考えたら、アイツ殴りたくなってきた」
「私も!首に縄かけて引きずりおろすか?」
明らかな敵意の篭もった野次。
「いやー、オレは好きかな。ほら、もっと指つかえ!
 フーセン胸も揉まねぇともったいないよ?」
舐めるような沙穂の言い方。
 次第にちなみさんの茂みは艶やかになり、指の動きは激しく、2本になっていました。
ああ、ああと声も上げていますし、ぬちゅ、にゅちっ…という湿った音も聞こえて来ます。
でもその極まりが演技である事は、彼女の絶頂を何十回と見ていれば何となくわかります。
「ん」
最後にわざとらしく脚をつっぱり、彼女は呟いてきました。
「…イッたわ。お願い、今すぐあげて!頭が割れそう…」
気の強い彼女が、演技をしてまで逃れたいほどの苦しみなのでしょう。
でも、私達が引き上げなかったのは言うまでもありません。
158紅葉:2005/12/31(土) 01:24:40 ID:IhhQ2RLe
「あの女、イッたばっかなのにまた始めたよ!」
そういった声を受けながら、ちなみさんはまた指を使い始めます。
“次に演技したら頭から落とす”と言われているため、正に必死です。
「あっあっ、あん、あう、あっ…くう、うん!!」
今度こそ本気で感じているようです。
これが『桐生ちなみ』という少女の喘ぎ声。
おそらく私達しか知るものはいません。
 親指と小指で大陰唇を割りつつ、残りの三つ指を束ねて膣口を抉り、中を探る…。
じゅぱっ…ぢゃぐっという音が聞こえ、茂みから飛沫が散っています。
 
私達は声を出しませんでした。
いつしか沙穂達も黙っていました。
私達にとっては珍しい彼女の自慰行為。
沙穂達にとっては初めての彼女の痴態。
しかもそれが上下逆。滴や愛液が噴き上げ、垂れ落ちるさまを見ながら です。
 見るものを極端に饒舌にさせる、あるいは言葉を失わせる。
それがちなみさんの官能美でした。
単に理想的な肢体だとか、技術が卓越しているとかではありません。
 
 『声』です。
先程の演技になくて、今はあるもの…。
それは彼女の出す、甘くて、凛々しくて、色っぽく…そして何より“可愛い”声。
「あ、ああ!!いく、いくよ、今度は本当に…ん、あ、あう……うんっ!!」
びくん!とちなみさんの背が仰け反り、続いてだらりと脱力しました。
 後には、彼女のはぁはぁという荒い呼吸だけで、何の音も立ちませんでした。
「…すげぇな」
沙穂が呟く以外は。
                    
                        続く
159名無しさん@ピンキー:2005/12/31(土) 01:28:46 ID:DcT9hlNV
偶然にもものすげーリアルタイムで読んだ。
最初1レスだけついてたんで紅葉さんだとは思わなかったら、紅葉さん。
で1レス読み終わるたびにリロードしたら、そのたびに1レス更新されてた。
だからなんだっつわれても、なんだか嬉しかった。
160名無しさん@ピンキー:2005/12/31(土) 01:45:55 ID:AiB8Wt8c
>>159
ああ、それ解る。
漏れも一度”リアルタイム”に遭遇したことがある。
なんか感激だよねw


寸止め焦らしから露出オナニーの羞恥責めコンボ。
ああ・・・今回も激しくGJだよ紅葉さん!
161404:2006/01/03(火) 01:39:22 ID:Oo4mqgIN
あけおめ、ことよろ〜っす。
レスありがとうございます、
リアルタイムって…なんか恥ずかしいなw
162紅葉:2006/01/03(火) 01:41:46 ID:Oo4mqgIN
テラスから引き上げると、ちなみさんは本当にぐったりしていました。
不自然な格好で床に突っ伏し、小さくうめくだけで動けません。
「いいザマだな、ちな。
 今の、近くの女子高のヤツラだよ。ちなの中学ってそこの付属だよね?
 休み明けて学校行ったら、バッタリ遭うかも!」
千恵はそう言って笑いました。
ちなみさんは千恵を睨み据えます。
「あんた達、許さない…。」
彼女は低い声で唸りますが、その声や瞳にも、まるで力が残っていません。
 
千恵はそんな彼女を鼻で笑い、その顔を靴下で足蹴にしたのです。
「お前、まだ自分の立場わかってねぇの?
 バカリンの奴に言われたろ。お前は新入りで、こっちとは身分が違うって!」
千恵は足裏で、ぐりぐりとちなみさんの鼻を潰しました。
「ぐふっ!う、あふ、えほ…!!」
やはり匂いがキツイらしく、彼女はむせ続けています。
千恵はさらに興奮していきました。
「いつまでも偉そうなツラしてんな、腐ったプライドなんか捨てろ!
 いっつもいっつも要領よくやって、人の事バカにしてさ!!
 あたしもアンタが大っ嫌いだったんだよ!!」
ヒステリックに叫びながら、ちなみさんの顔を強かに踏みつけ始めます。
のぼせて頭に血が昇っていたちなみさんは、たちまち鼻血を噴きました。
私が止めなければ、辺りは血まみれになっていたでしょう。
 
ちなみさんは鼻を押さえながら、それでも叫びました。
「千恵、違う!あたしは本心であんたをバカにしてたんじゃない!
 ただ奮起して欲しかっただけよ!!」
それを聞いた千恵はまた暴れだそうとし、沙夕美たちは薄気味悪そうに見ています。
 昔、千恵から事情を聞いた私は、なんだか複雑な気持ちでした。
163紅葉:2006/01/03(火) 01:42:27 ID:Oo4mqgIN
千恵がちなみさんを虐げるのは、彼女へのコンプレックスが原因なのです。
 小さい頃、千恵は未熟児でした。
ほとんど骨しかないほどに痩せていたそうです。
 華凛様はそういった子を見つけると『過食責め』を施されます。
嫌がる少女に無理に食事を続けさせ、体型が変わる様を記録する。
ただあの方はその責めが苦手らしく、よく心筋梗塞や脳溢血を起こさせておられました。
千恵も半端な『小太り』止まりです。
 それはともかく、千恵はあまりに痩せていたため、よく苛められたようです。
内気でトロい性格でもあったので、誰も庇ってくれる人は居なかった。
 でも、当時から神童ともてはやされていたちなみさんは違いました。

千恵は詳しく語ろうとはしませんが、一つ絶対に忘れられない事があるといいます。
 それは小学校に上がってしばらく経った頃。
千恵は密かに苛められており、鋭いちなみさんはそれに気付いて憤った。
何人いるか分からないいじめっ子…それも上級生の元へ行き、千恵に対して謝罪させ、
翌日は何事も無かったかのように振舞った、と。
 でもその日の夜、彼女の手足には、数え切れないほどの青痣があったそうです。

要領の悪い千恵は、それからも不本意ながらちなみさんに頼りきりでした。
そのせいでちなみさんが貧乏くじを引く事もままあったようです。
 千恵はこの館にいる間、『過食責め』に歪む心の中で自分を嫌悪したのでしょう。
数年に渡る葛藤。
その末に残ったのは、頭がよく、万能なちなみさんへの嫉妬です。
自分をからかうのが頼りきりな性格を案じてだとわかりつつ、
相手も自分を嫌っていると思い込んで楽になろうとしたのです。
164紅葉:2006/01/03(火) 01:43:00 ID:Oo4mqgIN

しばらく暴れ、ようやく落ち着いたらしい千恵がちなみさんの顔を掴みました。
「とにかくだ、まだ自分が下とは認めない気だろ?」
ちなみさんは腹這いのまま、じっと千恵を睨む事で応えます。
パンッと乾いた音が響きました。
千恵が彼女の頬を張ったのです。
「ッう…!」
ちなみさんは目を閉じてうめきます。
その頬に手形が浮き出ました。
「劣ってないっていうなら、証明してみな。
 今からこの館にいる二十人と69で舐めあって、半数を先にイカせたらあんたの勝ち。
 負けても殺しゃしないけど、身の振り方を考えてもらう。いいね?」
千恵はそう言って、ちなみさんの頬をつねりました。
「…い、今じゃなきゃだめなの?」
ちなみさんは言います。
「別にしなくてもいいけど、逃げたら不戦敗だよ!」
これを言ったのは千恵ではありません。
もう皆やる気なのです。
ちなみさんは逃げられなくなりました。
「・・・・わかった、やってやるわよ…。」
165紅葉:2006/01/03(火) 01:43:37 ID:Oo4mqgIN

始まった途端に、勝ち目など無いのが分かったでしょう。
組み合って秘裂を舐め上げられた時、ちなみさんは動きを固めてしまいました。
「は…っ 、あふぅ…っ!!」
上になった彼女は溜め息を漏らし、腕を突っ張って前を見据えます。
ちゃぷちゃぷと音がすると、二度に一度、細い腰を大きくうねらせます。
「ほぉら、どうしたんだいおデブちゃん、お口が留守じゃないか。
 お前が腰振るだけでイケるほど、私は器用じゃないよ?」
最初の相手を買って出た色黒の子は、挑発するように腰をあげました。
「くぅ…。ちょ、調子に のらないで…っ!」
ちなみさんは腕立てのように腕を曲げ、使い込まれた相手の秘所へ顔を近づけます。
「…? …ぅ、ゲホッ、ゲホッ…!」
 あと少しの所まで近づくと、彼女は急にむせました。
「ヤマンバ、ま〜た“洗って”ないでしょ?
 可愛いちなみちゃんが顔歪めてるわよ!!」
そう声が上がります。
ヤマンバという仇名の彼女は、元は色白のお嬢様でした。
しかし自慢の肌を焼かれて以来、すっかりだらしなくなってしまったのです。
「まぁな。おかげで舐められない訳だし、一勝は確実だろ?」
ヤマンバがそういうのを聞いて、ちなみさんは決意したようです。
「…く!」
必死の様子で、ヤマンバの黒い秘裂に顔を埋めます。
舌が自らの唾液をかき混ぜ、彼女の口からは水音が響いてきました。
166紅葉:2006/01/03(火) 01:44:08 ID:Oo4mqgIN
吐き気を堪えながら、ちなみさんは必死に舐め回します。
「おーおー、気持ちいい。そんなとこ舐めてくれるとは感激だね、もっとやってよ」
ヤマンバは余裕の口ぶりで言いつつ、ちなみさんの頭を脚で締め上げました。
「うむう!? ん、んん!!」
呼吸を封じられた彼女は、慌てて脚を払いのけようとしますが敵いません。
「私がイッたら、締める力も緩むんじゃないかなぁ〜?」
ヤマンバは意地悪くそう言い、わざとらしく喘ぎました。
 ついにちなみさんが脱力したとき、ようやくヤマンバは脚をほどきます。
呼吸が苦しいのでしょう、顔を赤らめ、はぁはぁと苦しそうに喘ぐちなみさん。
もともと余裕のなかった体力は、今の締めで更に搾り取られたに違いありません。
「ちなみちゃんダウーン!皆、カウントよろしく!」
ヤマンバはそう叫び、思い切りちなみさんの秘唇に食いつきます。
じゅるるるっとすごい音で愛液を吸い上げられ、ちなみさんは目を見開きました。
「はーい、ワーン…  、 ツー…  、 スリー…」
千恵達は嬉々として、わざとゆっくりカウントを始めます。
「あ、待って!やめて、待…ひっ!あ、あう…ふぁ、あん…!」
ちなみさんの目が緩み、悲鳴はすぐに拒絶を忘れました。
カウントが5を数えた直後、彼女は喉の奥を鳴らして背を丸めます。
「ノックアウト、一方的だったねえ?」
ヤマンバが笑いました。
 仰向けに倒れたちなみさんに休息の間も与えず、次の子が覆い被さっていきます。
167紅葉:2006/01/03(火) 01:44:45 ID:Oo4mqgIN
館に来て一週間、ちなみさんはまともに睡眠を取る事も許されていません。
悪臭漂う倉庫の掃除を六日続け、夜は背中の曲がるベッドや『綱引き』で過ごしました。
普通なら、過労で倒れるほどに体力が削られているはず。
華凛様が心配するのも当然なのです。
 おまけに休息をとったつもりの六日目には、しっかりと麻薬を吸い、たっぷりと
興奮剤を口にしました。
張り詰めた“気”を抜いた瞬間のため、余計にその効果は上がります。
さらに今日、引き続いての絶頂地獄。
追い詰められている状況や心理に反応し、興奮・筋弛緩剤が体を支配しているわけです。
 
ただ、ちなみさんの変化はそれだけではありません。
初日の強制自慰から始まり、夜の『綱引き』や千恵達の性的な嫌がらせ…
ちなみさんは、クリトリスばかり集中的に、そして断続的に刺激を与え続けられたのです。
今日だけで数えても、彼女は何十回のクリ逝きに達したかわかりません。
 
それは例えば、ゴムを強い力で伸ばし続けるようなもの。
普通すぐに戻るはずの伸びは、時間が経つにつれ『伸びている』のが常時となります。
さらにその周りには、異常な状況に対しての恐怖・自分の罪に対する苦悩・加えて薬の力が、
まるで炎のようにゴムの伸びを促すのです。
ただでさえ敏感なちなみさんは堪らないでしょう。
 人の体はゴムほど単純ではありません。
でも少なくとも、陰核神経の研ぎ澄まされた今、彼女の体はつい一週間前とは別物です。
力も入らず、耐える術もない…。
初めから、どう考えても勝ち目など無いのです。
168紅葉:2006/01/03(火) 01:45:31 ID:Oo4mqgIN

「お〜いちな、生きてるぅ?」
千恵の軽い声が響き、私は回想を止めました。
へたり込んだちなみさんがいます。
もうかなりの人数としたらしく、その股下には愛液が水溜りを作っていました。
千恵は足をその股下に潜らせ、足の甲で秘裂を押し上げます。
「あ、あっあ…!」
たったそれだけでちなみさんの腰が浮きました。
千恵はちなみさんを押し倒すと、充血した割れ目を手で塞ぎます。
「熱い。ふふ…もう今にもって感じだね」
その言葉の後、千恵はちなみさんに強く舌を送り込みました。
今までで一番鮮やかな水音が立ち、ちなみさんもやっと腰を反らして抗いました。
「堪え性のない奴。すっかり勝負の目的忘れてるだろ?
 まあ、すぐにあんたの負けは決まるんだけどね。ここであたしにイカされてさ」
言いながら、指で巧みに大陰唇を弄くります。
千恵で十一人目のようです。
それを聞いて、ちなみさんは声を出さなくなりました。
堪えているというより、正に殺しているという風です。
いくら責められても、粘っこい音だけが続きます。
 千恵は振り返ってちなみさんを見ました。
そして苦しそうな顔を見て、意地悪く笑います。
「ん、う゛?ぐ、ふう゛う…!!」
ちなみさんのくぐもった声がまた始まりました。
169紅葉:2006/01/03(火) 01:46:58 ID:Oo4mqgIN
それもそのはず、千恵が彼女の顔に腰を下ろしていたからです。
千恵の体重ならば、呼吸は完全に封じられているでしょう。
「ほらちな、舐めるチャンスだろ?舌動かすだけでいいんだ、楽じゃん。」
千恵はさらに腰を沈めつつ、ちなみさんの内腿に舌を這わせます。
あくまで簡単には逝かせないつもりです。
「・・・ッ!」
ちなみさんは声も出せず、ただ手足をバタつかせていました。

ちなみさんが千恵の体を押しのけるほどに本気で抵抗を始めると、
千恵もようやく腰を浮かせます。
「ぶはあ…っ!はぁ、は…あ、あんた、殺す気!?本当に死ぬと思ったわよ、バカ!!」
ちなみさんは恐怖を顔に貼り付かせていました。
「だから、あれは勝つチャンスだったんだよ。
 あたしならあそこからでも勝てるしね」
千恵が自慢げに言います。
ちなみさんは今度こそ千恵を睨み据えました。
「・・・言ったわね、じゃあ…あんたがやってみなさいよ!!」
ちなみさんがそう言った瞬間、二人の体が入れ替わりました。
どこにそんな力があったのか、千恵の体を抱いたまま反転したのです。
「どんなに苦しいか思い知りなよ!」
ちなみさんはそう言って、お尻を千恵の顔に強く押し付けました。
 
彼女からは見えなかったのです。
その時の千恵が、『してやったり』の顔をしていた事が。
170紅葉:2006/01/03(火) 01:47:37 ID:Oo4mqgIN

腰を下ろしてわずか10秒。
ちなみさんは表情を固めていました。
視線を頼りなく彷徨わせ、開いた脚をわずかに閉じます。
そしてその股部からぺちゃっと音がした時でした。
 彼女の体がぞくっと震え上がったのです。
美しい肌に、一斉に鳥肌が立つのが見えました。
「え…え?」
呆気にとられた顔で呟き、いったん跳ね上がった腰を下ろします。
「ちなってホント敏感だね。そんな調子で勝負受けるなんて、頭悪くなったもんだわ」
千恵はそう言って笑った後、自分でちなみさんの腰を引き付けました。
湿った音が、今度は連続で響きます。
「あ、ああああっ!く、あっ!?待って、ちょっととめて…。そんな…うあ!」
ちなみさんは、息の止まった時より恐怖に引き攣った顔です。
「あ、あ…あ、ふぅ…っ!あ…あぁん、あー!!」
 
激流の中では、彼女の意思など紙切れほどの役にも立ちません。
人の極限状態は、絶頂と似ていると言います。
疲労のピークに高原状態…すなわち絶頂の味を覚え込ませられれば、
その度それは深く刻み付けられ、容易く抜ける事はないのです。
おまけに彼女の心は砂城のように不安定。
 千恵の言うとおり、この勝負を受けてしまったことで、
ちなみさんはプライド以上の物を緩やかに失う事になるでしょう。
171紅葉:2006/01/03(火) 01:48:08 ID:Oo4mqgIN
「ちな、逝った時にはちゃあんと言いなよ。それがこの勝負のルールだ」
千恵は勝ち誇った表情で言うと、わざとらしいほどの音を立てて吸い始めます。
「やめて、もうやめて…!我慢できなくなってる!!」
ちなみさんは腰の横で手を握り、背を反らして叫びました。
怒りを湛えていた瞳は焦点を失い、とろんとしています。
耐えようとしているのは痛いほど伝わりますが、恍惚の表情をしていてはもう駄目です。
「うう、いや…。こんなの、なんで…おかしいよ、あたしどうなるの…?」
ちなみさんはやっと体の変化に気付き、戸惑っています。
彼女の腰には電気が走っているのでしょうか。
足先から瘧(おこり)のような震えが這い上がり、ついには声まで震わせます。
私が見た限り、体力のある人ほどスタミナを使い切った時の消耗は激しいようです。
とうとうその目から涙が溢れました。

「悔しい……っく …ひぃっく、う、くやしいよぉ…」
初めてちなみさんを見た時、この言葉を吐くと誰が思ったでしょうか。
 ちなみさんの心を折ったのは、彼女が身を呈して守ってきた親友でした。
「なんか溢れたねえ、これで完璧にあたしとの格差が証明されたわけだ。
 ほら、何か言う事ない?ちな」
千恵は顔をほころばせ、蓄えた脂肪を震わせて、自信たっぷりに言い放ちました。
「…イキました。あたしは、千恵にイカされ、ました…。」
歯を喰いしばり、千恵の体に泣き崩れるちなみさん
 
 ・・・・・いえ、ちなみ でした。
172紅葉:2006/01/03(火) 01:49:11 ID:Oo4mqgIN
『続く』が切れた…。
今回ここまでです
173名無しさん@ピンキー:2006/01/03(火) 02:50:33 ID:L2qCnKbF
404様、明けましておめでとうございます♪
お年玉、お年玉〜♪
新年早々の贈り物、今回も堪能させて頂きました。

それにしても、年を跨いでの長編、ほんとうにお疲れ様&GJ!です。
このままいつまでも続いて欲しいような、でも早く結末を知りたいような・・・
うーん、悩ましい。なんて贅沢な悩みなんだ!w
174紅葉:2006/01/05(木) 20:19:17 ID:qTQd8T/Q
残り10人にも弄ばれたちなみは、ようやく開放されました。
というより、完全に意識を失ったのでそうせざるを得なかったのです。
和室で昏々と眠り続けるちなみ。
彼女が次に目覚めた時から『鬼ごっこ』は始まりました。
 
『鬼ごっこ』とは、心も体も追い詰める遊びです。
獲物に館を逃げ回らせ、捕まえた者が一日好きにいたぶっていい…という単純なルール。
逆を言えば、捕まりさえしなければいいのです。
それならば鍵のかかった部屋に閉じこもればいい、と皆思います。
 しかし館にそんな部屋はありません。
どの部屋も鍵が無く、しかも取っ手は外側だけに付いています。
つまり鍵はおろか、内側からでは扉をきちんと閉めることも出来ないのです。
引き篭もることは出来ず、あとは逃げ回るだけ。
でも二十人を相手にどう逃げるというのでしょう?
裸で寝ているのを叩き起こされ、お風呂に行くのも妨げられて…。
 捕まえる方は気楽な物です。
気まぐれに追いかけ、寝るなり食べるなりして他の『鬼』のする事を見ているだけですから。

「ちなぁ〜、どこ隠れやがった?どうせ見つかんだから、無駄な抵抗すんな!!」
館に千恵の声が響きます。
二階へ上がる彼女と別れ、沙夕美はそっとトイレへ向かいました。
「へへ、ちな姉ちゃんみぃーっけ♪」
トイレの戸が開くと、そこには便器に突っ伏したちなみがいます。
「また吐いてたの? まぁいいや、見つかったんだから支度してついて来て」
沙夕美は嬉しそうに言って踵を返しました。
彼女はしたい事があるのか、この時を心待ちにしていたようです。
 鬼ごっこ三日目にして、初めての沙夕美の責めでした。
175紅葉:2006/01/05(木) 20:20:29 ID:qTQd8T/Q

沙夕美は見覚えのある紙袋を提げ、一階の隅にある石造りの部屋に行きます。
この部屋は、館の暖炉が使われていた頃は“薪小屋”の役目を担っていました。
まさか調教室として使われるなど、設計した人は思わなかったでしょう。
 
部屋には大振りなロッキングチェア(ゆらゆら揺れる椅子)が置かれています。
手すりが拘束具になっており、座部に大きな溝がくり抜かれた特注品。
深く腰掛けた状態で腕を固定し、溝から秘部を責められる優れものです。
「ここに腰掛けて」
沙夕美が優しく笑いかけ、ちなみを促しました。
座ったとたん腕に拘束帯が巻かれ、ちなみはひくっと眉を顰めます。
「きつかった?ごめんね。でも安心して、沙夕美はいじめたりしないよ」
沙夕美はまた笑みを見せ、ちなみと椅子の脚を結び、ちなみの顔を覗き込みます。
ちなみは戸惑いの表情を浮かべました。
「ん?…ぁ、んうッ、んぶ…っく!ん!」
くぐもった悲鳴から察するに、口付けが交わされたようです。
粘っこく湿った水音。
不思議な事に、陰唇で奏でられるより卑猥に聞こえました。
 一度離しても、すぐに口を引き寄せ…
口腔の性感帯を目覚めさせるかのように、沙夕美は無心に貪り続けます。
176紅葉:2006/01/05(木) 20:21:08 ID:qTQd8T/Q
数分後、ぢゅるっという音を最後に接吻は終わり、二つの唇を艶の固まりが繋ぎました。
沙夕美はその唾液を手で掬い、ちなみの胸に塗りたくっていきます。
白い膨らみが粘液に包まれ、産まれたばかりの生き物を思わせました。
「やめて、汚…!」
そう叫ぶちなみの口に指を当て、沙夕美は言います。
「汚いなんて言っちゃダメ。私の大好きなちな姉ちゃんのだもん。
 まだまだ汚れてないよ、そんな事を言うのは早いんだから」
くっくっと笑い、沙夕美は紙袋を探り始めました。
ガラスの硬い音とともに取り出されたのはワインボトル。
康孝氏がクラレットと呼んでいたものです。
でもちなみは未成年…というよりまだ中学生。
「ワイン!?それはまだ…」
「お酒…大丈夫なの?」
ちなみと私は慌てて言いました。
千恵達は黙って見守っているだけです。
「大丈夫だよ、だってちな姉ちゃんは気持ちよくなるために飲むの。
 大人の愉しみって、一緒に味わったほうが効果的だって華凛様言ってたもん。」
こう答える沙夕美は、酔っているような口ぶりでした。
酒にではなく、自分に酔う感じです。
「ちな姉ちゃんもみゃーこも、私に任せて。今日は私が“鬼”なんだから。」
ちなみは沙夕美を訝しみの眼で探っていました。
見知らぬ者に対する眼…それも当然です。
この状況で、以前の沙夕美なら笑いはしなかったでしょう。
けらけらと笑うこの時の沙夕美は、千恵さえも恐ろしく感じたといいます。
177紅葉:2006/01/05(木) 20:21:56 ID:qTQd8T/Q
栓の抜ける軽音と共に、少し青臭く濃厚な香りが漂います。
ワインはすでに開けられた事があるようで、中身も減っていました。
「ねえ沙夕美、それ本当に飲ませる気なの?」
「もぅみゃーこったら、そんな情けない顔しないで。美味しいよ、これ」
沙夕美はそう流しながら私にボトルを渡し、ちなみの座るチェアに手を掛けました。
「千恵、一緒にちな姉ちゃん前に倒して」
そう言われた千恵は、首を傾げながらゆっくりとチェアを前倒しにします。
拘束されたままなので、額と膝を支点にしたちなみに椅子が被さった形になりました。
「きゃ、何これ!沙夕美、あんたやっぱり変な事する気でしょ!!」
相手が沙夕美のために大人しかったちなみも、さすがに声を荒げます。
沙夕美は答えず、私の手のボトルから直接ワインを口にしました。
 …ぐきゅ、ぐきゅ…
数度咀嚼した後、彼女の唇は椅子の座部…剥き出された下の口に重ねられます。
「っひあぁ!?」
頓狂な声が迎えた次の瞬間、ちなみの膝は大きく床を擦りました。
「どぉしたの。ココも熱くなってきたから、冷えたのが気持ちい〜い?」
沙夕美は舌で割れ目をなぞりつつ、猫撫で声で問います。
「ばっ…そんなの…っ余計熱い、ヒリヒリしてるわよ!
 あたしが刺激物弱いって知っててやるなんて、最て……あ、あっ…ぐ!!」
抗議するちなみに同じ事が繰り返され、黙らせます。
さらに秘裂を舐め続ける沙夕美は、不意に手を前へ差し出しました。
その手はちなみの脇腹に触れ、小刻みに震えながら移動します。
「な、なに?……んっ、んふ、ふひゃ!何すんの沙…い、っはひ、ひゃはははは!!!」
椅子を負ったまま、身をよじらせる事も叶わず笑い始めるちなみ。
「ほらちな姉ちゃん、リラックスして。脇腹が弱いの、変わってないんだね」
沙夕美は言いながら、私達に目配せしてきます。
千恵は文句を呟きつつ、ちなみの脇腹に指を這わせました。
他の子もお腹や腋などをくすぐります。
178紅葉:2006/01/05(木) 20:22:38 ID:qTQd8T/Q
沙夕美自身はくすぐるのをやめ、またちなみの秘裂を舐め
 …ていたのではありません。
舌はわずか上の方、間違いなく菊門を突いています。
 笑い続けるちなみの裏声に、一つ苦悶の吐息が混じりました。
「ひゃあ、あはは、そ、そこ、あはははっひゃ…やめてよ沙夕…ああっ!!」
ちなみは笑いながらも必死に訴えますが、沙夕美はもう聞きません。
私達が手を止めた事も気付かず、息継ぎも無しで舐め回します。
頬の動きが舌を入れていることを物語っていました。
 荒い呼吸音と舐める音だけが続きます。
やがて沙夕美は口を離し、指ですぼまりを押し開きました。
肌色の皺から鮮やかなピンクが覗きます。
沙夕美は愛しそうな表情でそこを撫で回しつつ、また紙袋を探りました。

取り出されたのは長い綿棒です。普通の倍はあるでしょうか。
沙夕美はその先端を舌で湿らせ、ゆっくりと後孔に突き刺していきます。
ちなみの体が震え、ふっと小さく息を詰まらせました。
 一部だけを残して全て差し込むと、沙夕美は綿棒を小さく回し始めます。
時折捻りもしつつ、コーヒーをかき混ぜるようなペースで。
椅子の下から悲鳴は聞こえませんが、肘掛の手が握りこまれました。
「変な感じでしょ、ちな姉ちゃん。
 おしりの穴いじられたらどうなの、ちゃんと意識して」
沙夕美は囁き、さらに深く綿棒を突き込みます。
ぅうと小さくうめく声がし、ちなみはかぶりを振るように額を横へ擦りました。
でも、歯を喰いしばった顔はふとした時に緩みます。
攪拌はストレスを伴うだけではないようです。
179紅葉:2006/01/05(木) 20:23:22 ID:qTQd8T/Q

かなり長いこと続いたのではないでしょうか。
ちなみの肩が汗で光り始めた頃、ようやく沙夕美は綿棒を抜き取りました。
「…っくはぁ! はっ、はあーっ…」
息を詰めていたらしく、ちなみは途端に嘆息します。
沙夕美は取り出した綿棒をじっと眺めていました。
なぜか不満そうな顔の彼女は、今度は中指を菊輪にあてがいます。
指はずう…っと排泄の穴に差し込まれ、今度こそちなみを震え上がらせました。
沙夕美は中指を根元まで呑ませて動かしているようです。
「・・・うー、こんな奥かぁ。ちぇ、いつ出したのよ…」
ちなみの非難に耳もくれず、沙夕美はぶつぶつ呟いたまま指を引っこ抜きました。

沙夕美の次の行動には、ちなみだけでなく全員嫌な予感がしたでしょう。
彼女は部屋の隅から金だらいを運び、紙袋からエネマシリンジを取り出します。
目的は明らかですが、問題は『何を入れるか』。
沙夕美は私のほうへ歩み寄りました。
「ご苦労様」
沙夕美はそう言って、私の腕からワインボトルを取ります。
「ワイン浣腸…?」
私は思わず呟いていました。
ちなみの目が肩越しに沙夕美を捉えます。
「安心して、ちな姉ちゃん。気持ちよくなるためって言ったでしょ。
 ワインって口では苦いけど、お尻なら誰でもすぐに愉しめるんだから
 …そうだよね、みんな。」
沙夕美が口を綻ばせると、何故か千恵達は気まずそうに顔を背けます。
180紅葉:2006/01/05(木) 20:23:58 ID:qTQd8T/Q
金だらいにとぷとぷとワインが注がれていきます。
半分ほど注がれたところで、今度はそこに水が加えられました。
さすがにそのまま使う事はしないようです。
この作業を行う千恵達は、沙夕美の詳しい指示など無しに進めていました。
あらかじめ打ち合わせてあったとしか思えません。
「液できたぞ」
千恵が言います。
でも、沙夕美は首を振って否定を示しました。
そして、ポケットから取りだした何かの瓶を混合液に垂らしてしまいます。
「ちょっと、それ何よ!」
ちなみが聞くと、沙夕美はその瓶を振って答えました。
「ちな姉ちゃんもよ〜く知ってる匂いでしょ。
 お風呂でいじめられてた時、体中からぷんぷん匂ってきてたよ」
鼻をつき、でも胸の透く、清涼感のある匂い。
私が焚いた香と同じ種類の香油です。
「さゆみん、それヤクだろ?いくらなんでも危険じゃねぇ?」
ヤマンバが言いました。
「これぐらいしないとダメだよ。沙夕美だってすぐシラフに戻っちゃったもん」
「いや、あれは薄めすぎだったんじゃないの?」
沙夕美達は分からない会話を交わしています。
この部屋でちなみと私だけが置いてけぼりです。
沙夕美は浣腸液をかき混ぜたまま、エネマシリンジの尻弁を浸しました。
「…あ、いやッ、冷たい!」
ちなみの悲鳴に構わず、口弁が菊座を割ります…
181紅葉:2006/01/05(木) 20:25:02 ID:qTQd8T/Q

「お願い、もうトイレ行かせて!あたし…っ我慢できない!!」
椅子を背負った体で、ちなみは部屋を這いずり回っていました。
膝の隙間からぐぎゅるるる…と漏れる音。
はじめに比べ濁りきった重低音は、鳴るたびお腹を震わせます。
少し膨らんだお腹は、いつかの飲尿と同じほどの洋酒で満たされています。

  びぴっ・・ ぶちぃ・・・・っ 

ちなみのお尻から破裂音が響きました、六回目。
白雪の腿を赤い筋が伝い落ちます。
毒々しいルビーレッドは水に薄まって真紅に変わり、まるで鮮血そのものでした。
菊門から溢れ秘唇へと連なり、引き締まった下半身に二穴の破瓜画を描き出します。
それはこれまでのどんな彼女よりも淫蕩な変化でした。

ちなみの排泄願望が叶えられる事はありません。
股部の開いた生ゴムショーツがぴたりと張りつき、太いアナルプラグを押し戻す限り。
「まだだよちな姉ちゃん。人肌に温まらないと吸収されないんだから。
 ワインはね、熟成させないと美味しくないの」
残酷にも、ちなみの下腹を揉み下して諭す沙夕美。
「ひ…はあっ…!沙夕美、もう、ちょっと回ってきてるよ…。
 腸がすごい熱くて…息とかできなくて、だいじょうぶかな、これ…?」
ちなみは頬を紅潮させて息切れを起こし、目を虚ろに潤ませています。
ほろ酔いを越えかけているようでした。
沙夕美はちなみの目を見つめつつ、彼女の訴える症状に頷きを返します。
182紅葉:2006/01/05(木) 20:25:35 ID:qTQd8T/Q
千恵が言うに、沙夕美は以前にワイン浣腸を試したそうです。
華凛様が館を空けた初日のこと。
思い出してみれば確かに、帰ってきた沙夕美は酔っていました。
 あの日、千恵達はアダルトショップを回ってSMグッズをそろえました。
康孝氏の残したカードがあるので、お金には困りません。
その帰り、沙夕美が千恵にワイン浣腸を頼んだのだそうです。
ちなみに悦びを教えるため、まずは自分で試したわけです。
 しかしやり方がおかしかったのか体質の問題か、沙夕美の効き目は芳しくなかったそうです。
事実あの日、多少気分が悪そうではありましたが、浴室のいじめにも加わっていました。
 だから今度は、あえて麻薬入りにしたわけです。
「ああ見えて、今一番ブルってるのは沙夕美だぜ」
ヤマンバはそう言いました。

  ・・・ぶぴぃ…ぐぶっ・・・・!

七度目の限界、七度目の破瓜。
間隔が狭まってきました。
「うあ…ふぅぅ…あはぁ……!!
 さ、さゆい…。もぉ、もぉおはひくなったゃいそう…」
ついにちなみの言語中枢が痺れたようです。
「いい子。もうちょっと我慢しようね、ちな姉ちゃん。」
沙夕美はそう囁き、チェアの腰掛けからちなみの秘所を抱え込みます。
183紅葉:2006/01/05(木) 20:26:33 ID:qTQd8T/Q
細い指が震えるひだを開いたとき、沙夕美は目を輝かせました。
「みんな!すごぉいよ、溢れてる、こんなに溢れてきてる!!」
沙夕美は興奮してロッキングチェアを起こします。
宙に揺らされながら、ちなみの花弁が露わになりました。
完全にお漏らし状態。
水溜りを成した座席の縁から、雨垂れのように滴が流れます。
「ぅおっ、グショグショじゃんか!!」
千恵が声を上げました。
 沙夕美はわずかに隙間の出来た割れ目へ指を差し入れました。
中指、人差し指、続いて薬指。
ちなみは嫌がらず、痛がりもしません。
それどころか喘いでいるようですらあります。
 沙夕美は三本指でちなみの膣を掻き始めました。
「あ、あぁ〜!!はぁ…らめて、あぅ、おりぇるぅ!!」
ちなみは背筋を激しく痙攣させます。
ぽちゃっと可愛い口から涎が零れ、顎…そして鎖骨へと艶を引きます。
 
 くちゃっちちゃっ…
沙夕美は手首にスナップをきかせ、Gスポットの辺りを叩き上げました。
「いやらしいちな姉ちゃん、なんでこんなので感じられるの?
 お腹が熱いからびっくりした?いつも簡単に出すうんちが溶けて溜まってるのは興奮する?
 まだ一度も使ってないのにさ…、ちな姉ちゃんの処女あなはもう駄目だね!!」
口汚く罵りながら、沙夕美はさらに指技を極めていきます。
184紅葉:2006/01/05(木) 20:27:44 ID:qTQd8T/Q
 
固まっていたちなみの太腿が、ある瞬間急に跳ね上がりました。
そこからの彼女は見ていて恐ろしいほどに落ち着きをなくし、髪を振り乱します。
 それを見た千恵が、すかさずチェアの下に金だらいを蹴り入れました。
「あ、ああ、あ、らめぇ、らめ!!さゆい、おねがい…おひりはずひて――!!」
ちなみが叫んだとほぼ同時に、沙夕美の左手はプラグを引き抜いていました。
 グポンッと空気の抜けた音、それに続く声。
思い返すと鳥肌が立つそれは、壮絶な破瓜を演じる少女の、心までも震わせる“鳴き”でした。

                       
                            続く
185紅葉:2006/01/07(土) 03:14:54 ID:5BHpDeGm
排泄を終えて力の抜けたちなみ。
それを見る私は、全身が心臓になったかのように昂ぶっていました。
この異常な状況に興奮してるんだろう…
そう思いました。
それは皆がそうだった筈です。千恵も、沙夕美も。
 でも、それは違いました。
もちろんそれもあるにはあったでしょうが、直接の原因は『麻薬』だったのです。
ワインに垂らされた香油、それは夏の暑さで蒸発し、この密室に充満しています。
知らない内に判断力が失われている事を、私達は誰も気付きませんでした。
だから、
「ねぇ、皆。考えたんだけどさ、ちな姉ちゃんに“自分で”処女失わせたらどうかな?」
こう沙夕美が言ったとき、反対する子はいなかったのです。
「いいね、自分でなら華凛様の言いつけにも反さないし。」
私はこう言いました。
「へへ。やっぱ皆、さっきのちなの破瓜っぽいので興奮してるな?いいよ、やろうじゃん!」
千恵も乗ってきました。
「そうだ、どうせなら外でやらない?可愛いちな姉ちゃんの記念撮影も兼ねてさ」
沙夕美が新しい提案をし、やはり異論が出る空気ではありませんでした。

華凛様の言いつけで大事なのは『破らない』事ではなく、
『そのせいで自殺を図ったり、逆に腹を括ったり』するのがいけないという事。
そう考えれば自分で破らせるのは最悪の選択です。
 でもこの時の私は、そこまで考えが回りませんでした・・・
186紅葉:2006/01/07(土) 03:16:05 ID:5BHpDeGm
それから一時間ほどして、私達は屋敷近くの公園にいました。
時刻は夜中の二時、公園には誰もいないはずの時間です。
全員で来ると目立ちすぎるため、鬼である沙夕美とクジで選ばれた私・千恵に後2人。
ちなみはベージュのワンピースだけを羽織った格好ですが、夏場なので変ではありません。
一応サンダルを履かせましたが下着は無しです。
 私達はまず、彼女を連れて公園をゆっくりと一周しました。
敷地内には誰の姿も見えません。
歩くあいだ、ちなみは内腿から膝まで愛液を垂らし続けました。
散歩を終えてへたり込んだ影にも、それは止め処なく吸われていきます。

私は持参した亜麻縄で、酔ったちなみを高手後手に縛り上げます。
千恵はつま先でちなみを嬲りました。
「人がいなくて残念だったね。誰かが見てること期待して、こんなに濡らしてんのに」
スニーカーが肉唇を割るたび、ちなみはしゃっくりを止めて悶えます。
 数回陰核を扱かれただけで、あっけなく絶頂に向け身を強張らせる彼女。
それを見て千恵は足を引きました。
ちなみは驚いた顔をし、股で千恵のくるぶしを挟み込んでしまいます。
やめて欲しくないと訴えているのです。
そんな彼女の肩に、沙夕美が優しく手を置きます。
「そんなに気持ちよくなりたいの?」
言いつつ、千恵と入れ替わりにちなみの対面へ割り込みます。
187紅葉:2006/01/07(土) 03:16:52 ID:5BHpDeGm
指が隆起した肉芽を捉えました。
「ひゃんっ」
ちなみは目をきゅっと閉じ、下唇を噛んで竦みます。
「クリトリス気持ちいい?」
肉芽を親指と人差し指で柔かく潰し、ふと緩めてからまた挟み…が繰り返されます。
「…っ…ぃもち…いひ」
ちなみは顎を引いて地面を見つめました。
沙夕美は続けます。
「お尻でも感じたよね?」
ちなみの肩が少し揺れました。
「 ………… 」
顔を上げ、据わった目で沙夕美を見上げています。
沙夕美はその髪を撫でて言いました。
「恥ずかしい事じゃないよ、普通の子供が知らない快感なだけ。
 でもね、クリトリスよりお尻より、もっと気持ちいい場所があるの」
肉芽を挟む指が解かれ、その下にある割れ目をつつきます。
第一関節までが一気に埋め込まれました。
「この奥の、子宮口って所。そこが女の子の体で一番気持ちいいんだ。
 どのくらいすごいか知りたいでしょ」
沙夕美は笑いながら、指をさらに奥へ差し込みます。
「ふ…ぅああっ!!」
ちなみは泣きそうな声を上げつつ、それでも自分から腰を沈めていました。
アルコールと麻薬で、すっかり自制が効かなくなっているのです。
188紅葉:2006/01/07(土) 03:17:32 ID:5BHpDeGm
沙夕美は指を小刻みに律動させ、泥酔したちなみを追い詰めていきます。
ちなみは後ろへ倒れそうなほど背を逸らし、きゅーっと喉を鳴らしました。
やがて腰が痙攣し始めたとき、沙夕美は急に指を止めます。
「ぁえ…っ?」
ちなみは物欲しげな目で腰を浮かせました。
沙夕美はその動きにあわせて指を繰り、決してイカないように焦らします。
「イキたい?」
沙夕美が囁くと、ちなみは待ちかねたように何度も頷きます。
 (頃合いだね)
私達は顔を見合わせて確信します。
 
沙夕美が指を抜くと同時に、私は腕の縄を掴みました。
力が抜けたちなみを引き起こし、近くの電灯に縄を結わえつけます。
電柱と手首・肩口を結び、胸にも二周させました。
「あにしゅんの、やえれ!はあくあしょこ、ろうにかしてよ…!」
ちなみは目を潤ませながら懇願しますが、誰も聞きません。
千恵がちなみを抱え上げ、ヤンキー座りにさせます。
足の間に大きなスペースができました。
続いて沙夕美が紙袋を探り、ある物を取り出してそのスペースに置きます。
189紅葉:2006/01/07(土) 03:18:13 ID:5BHpDeGm
それは太さ3センチ、長さ10センチあまりのディルドー。
床に置いて使えるよう、台がついているタイプです。
ちなみははじめて見るその器具に対し、明らかにうろたえていました。
「…あに、こえ……?」
ガニ股で腰を引きながら、私達の顔を見回しています。
「あそこをどうにかしたいんでしょ、ソレなら沙夕美の指より気持ちよくなるよ。
 どう使うかは…わかるよね」
沙夕美は穏やかに語りかけ、ちなみの赤い頬にキスをして立ち上がりました。
「この辺めったに人こないし、好きなだけ声出して気が済むまでやんなよ」
千恵もそう言ってちなみの傍を離れます。
「まって… さゆい、ちえ!!」
紐を軋ませて叫ぶ彼女を置き去りにし、私達は公園を後にします。

「ろうしよう…」
ちなみはしきりに周囲を気にかけ、足をもじつかせていました。
私達は公園の外、柵が破れた所の草むらで様子を窺います。
「だえか…だえかいませんかー?
  ・・・こあったな、ろうしよう…」
ちなみは先ほどからずっと『どうしよう』を繰り返していました。
ただ、どうすればいいのかはもう分かっているはずです。
彼女の瞳はディルドーを見つめたままなのですから。
190紅葉:2006/01/07(土) 03:19:00 ID:5BHpDeGm
「く…ぅっ!」
彼女はまた猫のように背を丸めます。
なんとか舌で割れ目を舐めようとするのです。
彼女の体は驚くほど柔らかく、普段ならば難なくそれをこなせそうでした。
でも手首を縛り上げられては無理な事。
「 はぁ…っ、 ひ、 はあぁ…っ! 」
無駄を繰り返すうち、ちなみはひどく消耗していきました。
顔は赤く染まり、肩や腿など全身に水をかぶった様な汗が流れます。
その体からは独特の体臭が漂っていました。
摂取したワインに影響されたのか、甘酸っぱくとても濃厚な香り。
それを嗅いだとき、私の気分は最高潮に達しました。
麻薬も回って抑えようのない興奮を呼びます。
何かおかしいとは薄々気付きました。
でもこれから起きようとしている出来事を前に、そんな事はどうでも良かったのです。
私達は声を殺して慰めあい、ちなみを見つめました。
千恵がビデオの準備を始めます。

しばらく迷っていたちなみは、とうとう内股のまま脚を震わせ始めました。
理性の限界なのでしょう。
目を閉じてディルドーに跨ったあと、彼女は呟きます。
191紅葉:2006/01/07(土) 03:19:45 ID:5BHpDeGm
「 ばかにしないよね… 」

酔いに呑まれた彼女が、唯一はっきりと発した言葉でした。

ちなみは一つ大きく息を吸ったあと、ゆっくりと腰を沈めていきます。
「あ…、ひ…ひぃ…っ!」
ディルドーがわずか侵入した時、ちなみは慄きの声を隠せませんでした。
艶やかな肢体が恐怖に引き攣ります。
目は見開かれたまま、前方を睨み据えています。
腰の沈みは本当に緩やかで、でも浮く事はありません。
慎重に、慎重に…。

半分ほどを呑みこんだ時です。
ちなみの顔が、殴られたように明後日の方へ向きました。

         「 」


縛られた手を握り込み、ちなみは身を固めます。

「おめでとう…ちなねえちゃん。」
沙夕美が泣いていました。
とても悲しそうに見えました。
192紅葉:2006/01/07(土) 03:20:41 ID:5BHpDeGm

ちなみは身動き一つせず、天を仰いだまま目を閉じています。
やはり涙が流れているのかは分かりません。
千恵は乱暴にビデオを投げ捨てました。


私は… 私も寂しかった。
自分がした全ての事に対して嫌悪が渦巻き、頭がぐちゃぐちゃになっています。
何かを失った感じが胸にありました。
私の周りでも後悔が始まっています。
麻薬が薄れ始めていたのかも。
何もかもがどうでもよくなっていました。
華凛の言うとおり、こんな事をしなければ…

でも、私達には後悔する時間もなかったのです。
後悔は一つの声で妨げられます。
聞き覚えのある声。
193紅葉:2006/01/07(土) 03:21:22 ID:5BHpDeGm
「こんなとこで何してんだ、バカ乳姉さん」
沙穂と呼ばれていた人です。
ちなみさんがはっと目を開きました。
彼女の前に姿を現した人物――沙穂――は驚くべき巨漢でした。
身長は170前後、体重は100キロを超えているでしょう。
体中に脂肪を蓄え、でも軽い身のこなしから力士のような体だと想像できます。
「…あ…!」
ちなみさんは声を失い、血の気が引いていました。
私達も同じ状態だったと思います。

「あんた、近くで見るとマジに可愛いな。姉貴が気に入りそうだ。」
沙穂はそう言うと、ちなみさんの体に触れはじめます。
「…ふ〜ん、調教中かい。でも何だこの結び、なってねーな。
 なかなか縛り映えする肌なのに傷んじまうぜ」
沙穂は私の亜麻縄を見て大袈裟に溜め息をつきました。
華凛様の見よう見まねですが、動けないんだから十分だと思います。
 沙穂はちなみさんの顔を覗き込んで続けます。
「姉さん、肝心のご主人様はどこだい?」
ちなみさんは顔をしかめていました。
間近に迫られて気分のいい相手ではないようです。
「かえったみたい」
まだ酔っているちなみさんは、片言で答えました。
194紅葉:2006/01/07(土) 03:21:58 ID:5BHpDeGm
沙穂が笑い声を漏らします。
「そうか。酔った奴を放置プレイたぁ優しくねえな。
 どうだい、あんたそんな野郎で満足してんの?」
雲行きが怪しくなってきました。
私達は中腰になり、改めて様子を窺います。
「…いやらけど、にげらんないよ…」
ちなみさんはそう答えました。
私達の空気がまた重くなります。

ところが沙穂は逆に、勝ち誇ったような笑みを見せたのです。
「ほぉ〜、脅されてんの。でもオレならその悩み、解決してやれるぜ?」
ちなみさんと私達が訝しむなか、沙穂はさらに自慢げに続けます。
「たとえ何千万借金があってもオレには端金、ヤクザに追われてても平気だ。
 だから一緒に来い、姉貴の機嫌取らなきゃなんねーんだ」
沙穂はそう言ってジャージのポケットからナイフを取り出し、
ちなみさんの縄を切りだしたのです。
「やえて、やら!おかねじゃない、そんなことじゃないの!!」
ちなみさんは嫌がりますが、為すがままになるしかありません。
沙穂は易々と縄を切り、ちなみさんを抱きかかえます。
195紅葉:2006/01/07(土) 03:22:52 ID:5BHpDeGm
私が止めようと踏み出したとき、横で一足早く飛び出した影がありました。
千恵です。
「なに勝手な事してんだよ、おい!」
小太りの千恵はその体重を生かし、沙穂にタックルを仕掛けました。
沙穂は身構えもしません。
でも次の瞬間、吹っ飛んだのは千恵でした。
体格が違いすぎるのです。
「あっれ、ご主人様って女かよ。はは、傑作じゃん!」
沙穂は余裕の構えで笑います。
立ち上がった千恵は、今度は殴りかかりました。
しかしその拳も空を切り、かわりに懐へ潜り込む隙を与えてしまいます。
沙穂は体格からは想像もつかない敏捷さで、千恵の腹部にフックを見舞いました。
さらに仰け反った千恵の後ろに回りこみ、首を締め上げてしまいます。
頚動脈に入っているのか、千恵はすぐに半呼吸の音になって白目を剥きはじめます。
196紅葉:2006/01/07(土) 03:23:38 ID:5BHpDeGm
私は止めようと肘鉄を食らわしますが、沙穂はゴムの固まりのようで歯が立ちません。
でも中途半端には効いたらしく、沙穂は目を剥いて私を振り向きました。
後ずさろうとした瞬間、腹筋が裂けるような衝撃が襲います。
 げぐっ
自分の物とは思えない嫌な声がし、胸が膨張したような感覚を覚えました。
沙穂が何か叫んでいるのが聞こえ、腹部にまた痛み。
 ごふッ…ごおう…、ぐご …ぇおッ…
奇声が遠くからこだまし、背中がぎしぎし鳴ります。
最後は地面が近づく視界に膝が迫り、
そして千恵の怒号が聞こえていました。
197紅葉:2006/01/07(土) 03:24:32 ID:5BHpDeGm

 
     ゃこ、
        みゃこ 、 っかり ぇ


断片的にしか聞こえませんが、これは華凛様の声。
目が開きます。
左目だけ…右は塞がっているようです。
「美弥子、気ぃついたか!!」
華凛様が覗き込まれています。
その顔は頬が腫れあがっていました。
「…華凛様、その顔どうしたんです?」
「阿呆、人の事心配する顔か!」
どうやらひどい顔のようです。
怪我…そういえば千恵は?
聞くと、華凛様はうん、ちょっとな…と口篭られます。
「入院ですか」
否定はされませんでした。
198紅葉:2006/01/07(土) 03:25:08 ID:5BHpDeGm

少し沈黙が続いた時、ドアが静かに開きました。
入ってきたのはヤマンバです。
「どや、沙夕美は」
華凛様は立ち上がって仰いました。
「・・そっとしといたほうがいいっすよ。自暴自棄でヤバイから、今」
ヤマンバはそういって鼻の頭を掻きます。
私が気を失っている間に、状況は大変な事になっているようでした。
「………ちなみ、さんは…?」
これは聞きにくかった、でも聞かずにはいられませんでした。
予想通り、重い、とても重い沈黙。
 やがて華凛様は立ち上がってお答えになりました。
「沙穂って奴は知り合いやからな、行って話つけてくるわ。
 美弥、すまんがちょっと皆の世話頼むで。
 …千恵にも見舞いに行ったって」
華凛様は病院所在地の控えを指して仰います。
沙穂に会いに行く…。
199紅葉:2006/01/07(土) 03:26:50 ID:5BHpDeGm

「カリンちゃん」
気付けばそう呼んでいました。
今なら許される空気だと思って甘えたのです。
ヤマンバ達が表情を固めます。

華凛は口の端を緩めました。
「・・・・調子のんな、ミヤちゃん」

やっぱり変わってないな…


夏休みもあと数日という日のこと。
夏が終わり、やがて耐え難い寒さへ向かう頃でした。

                        続く
200名無しさん@ピンキー:2006/01/07(土) 20:04:16 ID:9YuKP9BW
200
201404:2006/01/09(月) 01:21:45 ID:xtPcPf+C
やたら長くなったけど、今までのが前振りの恋愛/調教編、
ここからが本編・いじめ編です。

一回目は説明文のみ…すみません
202紅葉:2006/01/09(月) 01:23:46 ID:xtPcPf+C

 「 ばかにしないよね… 」

ちなみは純潔を散らす際に呟いた。
それは他ならぬ彼女自身――14年間のちなみに向けた言葉だ。


桐生ちなみは目立つ存在だった。
猫のようなくっきりした吊り目、形のいい肉感的な唇、そして日本人離れしたスタイル。
性を問わず人目を引くその愛嬌は、彼女の母から譲り受けたものだ。

彼女の母は女優をしていた。
西洋人の父をもつハーフの彼女は、すぐにメディアの脚光を浴び始めた。
そして全国にその名が知れた頃、マネージャーだったちなみの父と結ばれたのである。
 ちなみを出産した後も人気は衰えず、やがて彼女は二人目を身篭る。
ちなみが中学校へ入学してすぐの事だった。

女優の世界というのも業の深いものらしい。
ゆくゆくは世界を目指せると噂された母を、他の女優は良く思っていなかった。
二児の母に劣るとあっては、女優のプライドも形無しだ。
 女優達は結託して何度も母を茶会に招いた。微量の毒を勧めつつ。
母はこれが原因で体調を崩し、流産のショックでこの世を去る。
203紅葉:2006/01/09(月) 01:24:26 ID:xtPcPf+C
ちなみは母に「自分を超える女優」になるよう強いられていた。
幼い頃から英会話・バレエ等の芸事に明け来れる日々。
周りの人間はそんな彼女を特別視する。
 
ちなみは人目ばかり気にするようになった。
器用な性格で機転も利くため、人の心を掴むのは得意だ。
時間の許す限り男子と駆け回り、女子と当時流行った文通などを交わす。
千恵や沙夕美のようないじめられっ子の面倒もよく見た。
 
ただあまり張り切りすぎると、彼女はすぐに『抜き出て』しまう。
勉強や運動で敵う同級生はいない。
憧れは抱かれても、親密になるのは難しかった。

中学に入ると、ようやく『気さくな姉御』という側面が評価され始める。
しかし同時に、彼女の人生には暗雲も立ち込めた。

母の死後、父親はすっかり酒に溺れたが、それだけではない。
彼は実娘であるちなみに対して、“愛”を求めはじめたのである。
 ちなみが亡き母に似ていたというのもあったろう。
だが、彼は『ちなみ』個人に欲情してもいた。
204紅葉:2006/01/09(月) 01:25:06 ID:xtPcPf+C
一つ屋根の下、泥酔した父は毎夜ちなみを求める。
ちなみは仕方なくベッティングまでを許した。
だが男はそれで収まらない。
 とうとう組み敷かれたある日、少女は初めて父を拒んだ。
外へ走り出し、雨の中泣きながら朝を迎える。
 意を決して戻った家には、ガスの匂いが充満していた。
父は一酸化炭素中毒で入院し、その後意識は戻っていない。

ちなみには莫大な借金だけが寄り添った。
それが女優達のこしらえた物であるなど、どうしてちなみに知れるだろうか。
誰もちなみを助けようとはしなかった。
女優になる事に反対だった桐生の家は、父との婚約時に一人娘を勘当していたのである。
一応ちなみも事情説明はしに行った。
だが、祖母はちなみの顔を見るなり門前払いにした。
祖父は養ってもいいと笑ったが、それはかつての父に見た下卑た笑みだった。
 彼女は自分を恨んだ。
頭は衰弱していく母の演技に気付かなかった。
体は実父を狂わせた。

原家が謎の融資を申し出るまで、ちなみは自殺を考えていた。
205紅葉:2006/01/09(月) 01:26:09 ID:xtPcPf+C

 華凛はちなみを失うわけにはいかなかった。
ちなみは大切な“商品”なのだから。

自分が康孝の養子であることに、華凛は薄々気付いていた。
康孝の目当ては自分の容姿であることや、『華凛』というのが源氏名であることも。
 康孝は華凛を知人の接待に使った。
それ以外のときは妻とその娘に面倒を見させていたが、
最近では彼女らも面倒臭がるので館に半軟禁状態にしている。

華凛は身をもって男と女体の関わりを知った。
男を味方にするには女を使えばいい。
 
華凛には康孝に対抗しうる人脈が必要だった。
彼女は知っているのだ、自分に需要がなくなった時、それは死にも等しいと。
中学生の今はいい。
だが大学生にもなると好事家の興味は格段に薄れる。
華凛は生きる為には、女を“商品”として生産するしかない。
調教を研究し始めたのはそのためだ。
まずは千恵やヤマンバのような雑魚を捕らえ、必死で調教を繰り返した。

華凛が狙う好事家達は、大別して二つの趣向をもっている。
一つは華凛のように発育不全の娘が好きな幼女愛好家。
そして一つが、『人気のある華やかしい娘が奴隷になる』のを愉しむタイプだ。
特に後者は、元が勝ち気であったほど喜ばれた。
206紅葉:2006/01/09(月) 01:28:45 ID:xtPcPf+C
華凛がもっとも辛かったのは椿の調教だ。
依頼された時にはやくも立ちくらみを起こした。
いざ調教を始めた後も、椿のいる部屋に入るたび体が震えた。
椿への調教は凄惨を極め、ほぼ拷問だったといえる。
だがそれも仕方なかった。
ライオンを調教しろと命じられて、いきなり手を差しのべるものは少ないだろう。
まずは鞭か麻酔銃を構えるはずだ。
華凛が攻撃的になったのも、椿に怯えた結果である。

数ヶ月の拷問の末、先に参ったのは華凛だった。
放課後に美弥子と遊んでいる時、珍しく康孝が迎えに来た。
その日も接待に献上され、激しい陵辱が続く。
だが問題はそのことではない。
男たちが華凛を弄ぶたび、彼女は床に毛が落ちるのを見つけた。
彼女自身の毛…ストレスによる抜け毛だった。
それを見たとき、華凛は自分がいかに無理をしているかを自覚した。

一度それを知るともう耐えられない。
千恵達のような取り巻きではない、心の支えがどうしても必要だった。
思い浮かぶのは美弥子ひとり。
だがその美弥子とて、事情を説明してなお傍にいてくれる自信はなかった。
そのため華凛は、唯一の親友をも調教せざるをえなかった。
207紅葉:2006/01/09(月) 01:29:32 ID:xtPcPf+C
全てを犠牲にしても生き延びたい、そのためにはちなみが必要だ。
あれほどの美貌、そして人望のある娘は多くない。
いたとしても、何しろ周り中が注目しているわけだ。
康孝に秘密でかどわかすのはまず無理だろう。
ちなみを手にしたのは、まさに千載一遇のチャンスだった。

なんという事か、そのちなみを連れ去ったのは康孝の姪・沙穂。
康孝の妻の子、つまりこのままではちなみが康孝に渡ってしまう。
華凛はそれだけは阻止しなければならなかった。


百合嶺西付属中一年、原 華凛、
 同上    二年、桐生 ちなみ。

百合嶺の歴史を変える大元は、この2人の出会いではじまる。


                     つづく
208名無しさん@ピンキー:2006/01/09(月) 20:56:31 ID:WzvARGG2
うわ!
ちょっと見ない間にどんどん進んでる。
しかも今までのがぜんぶ”前振り”って・・・
露出調教受けて、処女も喪失しちゃって・・・
ほ、本編ではどこまで突っ走っちゃうんだろう・・・・・・

::::::::∧∧:::::::
:  ミ゚∀゚ ミ、 ┣¨‡┣¨‡
 ̄`" ̄"'´ ̄
209紅葉:2006/01/10(火) 00:44:27 ID:mhJReyRl

ガボンッ 、ゴボ…ッ ガボ…!
「おら、朝だ起きろ!」
ちなみは肺が詰まる感覚で目を覚ました。
息が出来ていない、水槽に頭を突っ込まれているのだ。
「おーブッサイク!もっと泡吐け、泡ァ!」
水槽の脇からちなみを覗き込む少女は、彼女の捩られた腹に一撃を見舞った。
水槽の水が白く濁る。
「はははは、脚すっげぇ揺れてんじゃん。面白ぇ」
数度ちなみの腹を殴打し、ちなみの髪を掴んで引き上げる。
「ぶは…、はぁ、はァッ……ぅ!」
水中から抜け出ると、途端にちなみには激しい頭痛が襲ってきた。
ワイン浣腸の二日酔いだ。
髪を掴んだまま頭を揺さぶられると、脳味噌が溶けて耳から流れ出しそうだった。
「やめて、気持ち悪い!!」
ちなみは相手の手を払いのけようともがくが、なんという力だろう、ビクともしない。
「気持ち悪いだ?…ったくこの酔いどれ。ならすっきりするか」
少女はそう言うと、急にちなみの喉奥へと指を突っ込んだ。
「ぁぐ!?ふぁあ、あお…お゛、う゛ぉえ、  こォっ…うえ゛ええ!!」
食道の入口を付き込まれ、ちなみは目を白黒させながら嘔吐してしまう。
水槽の水が今度は黄色く濁る。
「げほっ、げほ… うぅ、うえ…っ!!」
水槽に寄りかかりながら、ちなみは何が起きたのかすぐには理解できなかった。
210紅葉:2006/01/10(火) 00:45:14 ID:mhJReyRl
「せんぱぁい、何やってんですかー…う、臭!」
部屋に一人の少女――まるで男のような引き締まった体だ――が現れ、鼻を摘んで後ずさった。
「ちょっと先輩、また水泳部(ウチ)の水槽使ってそんなことしてぇ!」
抗議する少女に、先ほどの少女・沙穂がにやけた笑いを返す。
「ごめーん。それと言われなくても今行く所だったよ。」
沙穂はうずくまったちなみを軽々と担ぎ上げ、部屋を後にした。

向かった先には広大なテニスコートがあった。
そこには50人もの女生徒が、なんと全裸で並んでいたのである。
それも花も恥じらう高校生。
だが彼女等は、微塵の羞恥も持ってはいなかった。
 (何なの、この人達…?)
ちなみは訝しんだ。
沙穂に腕の縄を解かれ、ワンピースを脱がされてちなみも全裸になる。
少女達はやはり一瞥をくれただけで、露骨な反応はない。
だが逆にそれは、ちなみが女子高生に混じっても違和感がないことの証明でもあった。
沙穂も去り、ちなみは周囲の談笑に取り残されて立ち尽くす。
彼女は今出てきた建物を見上げた。
それはどう見ても学生寮だ。
 (何が始まるっていうの…)
211紅葉:2006/01/10(火) 00:45:53 ID:mhJReyRl

そして十分後。
急に女生徒たちは私語をやめ、整列を始めた。
何の前触れもなく、本当にいきなりだった。
「え、え?」
ちなみはうろたえて辺りを見回す。
「ぼさっとすんな!」
沙穂が低い声で囁き、ちなみの腕を掴んで引っ張っていく。
ちなみが列の最後尾についた時、テニスコート…いや中庭全体に澄んだ声が響き渡った。
「皆、揃っているかしら。朝の体操を始めるわよ」
声の主は若い女性。
健康的な小麦肌に、白く八重歯が光る美女だ。
『『 宜しくお願いします !!! 』』
女生徒たちは一斉に声を張り上げた。
沙穂にとっては見慣れた光景である。
返事をしそびれたちなみは、少しばつ悪そうに沙穂の肩を叩き、あの女性は誰かと尋ねた。
沙穂は誇らしげに答える。
「あれがオレの姉貴。この学生寮のボス、『本宮 貴子』サマさ。」
212紅葉:2006/01/10(火) 00:46:26 ID:mhJReyRl
「番号はじめ!!」
貴子が叫ぶ。
「1!」
「2ッ!」
「3!」・・・・
女生徒たちは通し番号を始めた。
その音に呼応し、ちなみの心臓も脈打つ。
 (どうしよう、あたし言っちゃ駄目だよね…)
何度もそう考えているうち、ついに沙穂が「ごーっじゅう!!」と高らかに叫ぶ。
そして彼女は、肘でちなみを小突いてきた。
 (うそ、何?言うの!?)
ちなみはすっかり狼狽し、少し掠れた、しかし良く通る声で叫ぶ。
「 51 !!」


   
        
    (・・・・・やっぱりじゃない、あたしの馬鹿…)
中庭は静まり返り、生徒たちが一斉にちなみを振り向いた。
213紅葉:2006/01/10(火) 00:48:18 ID:mhJReyRl
貴子はふふんと小さく鼻を鳴らす。
「おかしな事ね・・夏を越そうというこの時期に、急に人が増えるなんて。
 貴女は季節外れの座敷童かしら」
くすくす、
女生徒たちは笑い始めた。
「あ、あの、あたし…!」
ちなみは頬を赤く染めながらも、俯きだけはすまいと貴子を見据える。
何故そうしたのかは自身でも分からなかった。
沙夕美達に受けた屈辱は、それほどに深かったのかもしれない。
 貴子は少し意外そうにした。
「ふふ…。綺麗な目をしたお人形ね」
今一度笑いを煽った後、彼女は言った。
「ごめんなさい、冗談よ。入部希望者?」
優しく笑う貴子。
後にこの笑顔が、一人の少女を虜にする。
「いえ、違いま…うッ!!」
ちなみは否定しようとした、しかし沙穂が足を踏みつけてそれを阻んだ。
「そうなんだよ!こいつずっと寮の前うろついててさ、仕方なく」
沙穂は足に乗ったまま勝手を語る。
ちなみは否定したいが、100キロを乗せた足の安否が優先だった。
 (ちくしょう、一体何がどうなってんのよ…!!)
214紅葉:2006/01/10(火) 00:49:42 ID:mhJReyRl
「そう、じゃあ貴女は体操が終わったら前に出てきて。皆に自己紹介しましょう。
  …いいわね?」
貴子は一見茶目っ気がある優しげな女性ではあるが、その裏には悪魔的な性格が潜んでいる。
多くの顔色を窺ってきたちなみは、一発でそれを見抜いていた。
うまい具合に沙穂も足からどいている。
 (はい、って言ったらろくな目に遭わないわね)
ちなみは否定しようとした、
だがその瞬間。
沙穂が再び足の甲を踏みつける。
その足裏に何かが見えた。。
「あたしはただ… … 
 え、………っ・・・きぁ!あ、ああ・・・・っ!!!」

何かを感じる前から、ぽろぽろとまず涙だけがこぼれ落ちる。
受容限界を超え、遅れてきた刺激。
ちなみの顔は硬直した。
息が止まり、膝が震えた。
アスファルトの石が硬い。
氷を押し付けられたように、足が冷たく冷えていく。
215紅葉:2006/01/10(火) 00:50:18 ID:mhJReyRl
沙穂が足裏に仕込んだのは何のことはない、足裏マッサージのシールだった。
靴に貼りつけ歩くだけで健康に…というもの。
だがその凹凸は、実際に触れると箇所によっては激痛を生む。
それが100キロの質量を伴って、足の甲へめり込んだのだ。
 
血管の陥没までも感じられる、剣山さながらの拷問。
なるほどちなみはよく耐えた。
周りの何人が悲鳴を堪えられるだろうか。
抵抗する気がそがれたくらい、彼女が自責する必要はない。

           
                    つづく
216紅葉:2006/01/10(火) 20:22:41 ID:iO4tLnF5
「それでは体操を始めましょう。貴女も周りを見て真似して」
貴子はちなみを振り向いて言い、手をパンと叩く。

女生徒たちは脚を開き、片足を持ち上げていった。
上へ、上へ、肩につくほどに持ち上げて足首を掴む。
割れ目が丸見えになった。
さすがの少女達も少し恥ずかしそうだ。
 (Y字バランス…まぁ出来るわね。全裸でやるのは頭おかしいけど)
ちなみはそう考えた。
しかし、いざ足をもたげようとして問題に気付く。
「いたっ…!」
軸足の甲が折れそうに傷んだ。
骨にひびが入っているのかもしれない。
「どうした姉さん、チンタラしてっと打つよ?」
その原因である沙穂が、竹刀を構えながら近づく。
彼女はこれをしない…というより出来ないようだった。
217紅葉:2006/01/10(火) 20:23:16 ID:iO4tLnF5
「うぅ…っくく…、っふ…!」
ちなみは体全体を震わせ、傷めた足で耐えていた。
もう10分ほどが経過しただろうか。
軸足が痺れきっているにも関わらず、足は下げられない。
内股には無数のミミズ腫れが残っていた。
「意外に頑張るじゃん、バカ乳」
沙穂が竹刀をしならせて笑う。
 (・・・いつか、必ず…)
ちなみは感づかれないよう、密かに沙穂を睨み据えた。
 
貴子の号令の下、軸足を入れ替えてもう10分。
他の生徒でぐらつく者はほとんどいなかった。
夏の特訓を終えた彼女達にとって、このぐらいは何でもないのである。

ようやくY字バランスの終わりを告げられた時、ちなみはその場にへたり込んでしまう。
アキレス腱が切れそうだった。
218紅葉:2006/01/10(火) 20:23:49 ID:iO4tLnF5
「お疲れ様。次は2人ペアを作って」
貴子は言いつつちなみに歩み寄る。
「ペアがいないわね、私が見ててあげるわ。」
何か物言いたげな沙穂を追いやり、ちなみを仰向けに寝かせた。
そして腹筋50回。
それは特に変わったものではないが、ちなみは貴子に胸を見られているのが気になった。
貴子はしっかりとジャージを着ており、自分は全裸。
それが余計に惨めだった。
「ふっ、―― くぅっ、―― んッ―― 」
ちなみが体を折るたび、Dカップほどだろう、型崩れのない胸が揺れた。
地面に背を預けると、薄桃色の体が陽の元に眩しく映える。
絶食期がその体を見事に絞っていた。
度重なる官能を受け、それは心なしか艶めかしくさえあった。
 だが第一の印象は、健やかで、また爽やかに照る少女の肉体。
薄らと見える水着の日焼け跡。
汗を弾く瑞々しい肌。
華凛の目論見通り、肢体は男を魅せる最高級品に近づきつつあった。
 (沙穂が捕まえたのかしら。生意気なカラダねぇ…)
貴子はさりげなくちなみの足を捻り、彼女の悲鳴を聞き流した。
219紅葉:2006/01/10(火) 20:24:37 ID:iO4tLnF5
その後も腕立て伏せ、背筋など筋トレのような体操が長時間続く。
休憩中、ちなみは貴子になぜ全裸でするのかと訊ねた。
『筋肉の動きを見るため』と『女子校の運動部はそんなものだ』というのが貴子の答えだ。
ちなみは未知の世界に頭を抱える。

最後に貴子は倒立を命じた。
ちなみは補助役の貴子に向け、足を放り出して手を地面につく。
この時点でちなみは腕が震えていた。
一晩中腕を縛られていたせいで、すっかり痺れているのだ。
さらに先ほど腕立て伏せ50回もこなしている。
腕の痛みを紛らわせるため顔を上げるちなみ。
その視界に映った少女達に、彼女は驚きを隠せなかった。
220紅葉:2006/01/10(火) 20:25:12 ID:iO4tLnF5
少女等の足は真横に並んでいた。
倒立のまま、180度の大股開き…いや、股割りだった。
固まるちなみに、貴子がくすりと笑う。
「心の準備はいいかしら、私達も始めましょう。
  ・・貴女の柔かさを見せてちょうだい」
貴子はゆっくりとちなみの足を開いていった。
              
徐々にちなみの恥じらいが覗く。
足が100度ほどに開いたとき、貴子はまた笑った。
「まぁ、可愛らしいこと」
思わずちなみの太腿が閉じかけた。
 (やだ…、見ないでよ!!)
頭に血が昇る…。
思えばその感覚が、この地獄のような状況の発端でもあった。
腕が震え、臀部が引き攣った。
「あ、ごめんなさい。恥ずかしいわね」
貴子は済まなそうに装う。
 (白々しい…!それで演技してるつもり?大女優の子を甘くみないで)
ちなみは今度こそ露骨に睨み付けた。
221紅葉:2006/01/10(火) 20:25:44 ID:iO4tLnF5
足はさらに開かれ、160度ほどになった。
普段のちなみなら問題はないだろう、
だが今はそうはいかない。
足の突っ張りが甲に響いて、耐えがたい激痛を生んでいるのだ。
頭の血が再逆流し、足先から噴き出しそうだった。
「すみません、もう無理です!」
ちなみは目を霞ませて抗議した。
「…そう。初めてでここまで開けばいい方よ、偉いわ」
貴子は優しく呼びかける。
馴れない優しさ、それは悪魔の囁きだ。
ちなみは耳を貸さなかったが、なぜか鼻の頭が熱くなった。
             
貴子は黙ってちなみの足を支えていたが、やがて少々大袈裟に何かの匂いを嗅ぎ始める。
 (?、どうしたんだろう…まさか)
ちなみは身を固めた。
ひょっとしたら自分の体臭ではないか。
たしかに秘部の匂いというのは、自分で想像するより強烈だ…。
しかし貴子が狙っていたのは、少女の心構えより一段と恥ずかしい穴だった。
222紅葉:2006/01/10(火) 20:26:15 ID:iO4tLnF5
「あ、や、嫌です!そんなところ嗅がないで!!」
鼻息をうしろの穴に感じ、ちなみは身を捩って逃げた。
貴子はほくそ笑む。
「おかしいわ、気のせいかしら。貴女のここからワインの匂いがするのよ…。
 でも、まさかね。こんな所にワイン入れるような人、いる訳がないわ」
貴子はそう笑って顔を離した。
ちなみは恥ずかしくてたまらない。
その通りだ、普通そんな人がいるわけがない…。
             
貴子は気付いている。
ちなみがワイン浣腸を施されたことや、体に残るかすかな香り――麻薬の存在に。
貴子はその麻薬を知っていた。
当然である、自らが(公的でない)夫の康孝から貰いうけ、華凛に施した物なのだから。
その麻薬は“紅芯丹”と呼ばれている。
中毒性は薄いが、それだけに量を摂取すると確実な依存症を引き起こす。
 華凛も紅芯丹に漬かっていた。
華凛がよく美耶子に調教をまかせる理由は、彼女を信じきっているからではない。
定期的に紅芯丹を吸い、自らを責め抜かないと狂ってしまうのだ。
だから屋敷には大量の紅芯丹があった。
他人を信頼しない華凛は、そんな弱みを口にしないだろうが…。
223紅葉:2006/01/10(火) 20:27:19 ID:iO4tLnF5
「えっと、その!ちょっと試しに、父・・の、ワインを…飲んで…・・・・・・」
ちなみは咄嗟に言い訳を考えた。
父のワインを少しだけ味見して、それが排泄されたのだと。
それは貴子の演技よりも苦しいものだったが、ちなみはもうそれどころではなかった。
父親の事を思い出したのである。
彼を拒んだ自分が、全裸でこんな恥知らずな真似をしている。
自分はなんという存在なのか…。
体は育てど中学生の心は幼く、羞恥と罪悪感で真っ黒く塗りつぶされた。
「…どうかしたの?そんなにつらいならやめる?」
貴子はできるだけ優しく聞いた。
             
ちなみの心は震える。
全くもって卑怯だ、こんな時に声を掛けるなんて。
それも母親のような声で…。
「・・・・・いいえ、やめません。」
アスファルトに滴が弾ける。
 貴子は嘲笑った。
何のことはない、ただの小娘か。
答えに窮すればしょげ返り、羞恥には過剰に反応する。
 (それなら、もっと辱めてあげるわ)
224紅葉:2006/01/10(火) 20:28:10 ID:iO4tLnF5
貴子は再びちなみの割れ目を覗き込み、わざとらしく声を上げた。
「あら、こんな所にごみが挟まってるわ。取ってあげたいけど…どうしよう?」
ちなみの足首を強く握り、手が使えないことを示した。
「このままじゃ病気になるわ。くすぐったいけど我慢して」
ちなみは何のことか分からなかった。
だが良くないことが起こりそうではある…
「ひゃん!」
瞬間、ちなみは情けない声を上げてしまう。
貴子が秘裂を舐め上げたのは、少女の覚悟よりわずか早かった。
 
 ぴちゃぴちゃ ぺちゃ…
恐らく故意にだろう、いやらしい音を立て、貴子は秘唇をなぞる。
「…ひ、……ッ…!」
奇妙な感覚だった。
舌の触れた場所が、まるで氷で撫でられるように異常な冷えを発し続けるのだ。
その冷えは外気に触れるとますます染み入り、ちなみの反応を狂わせた。
 (冷たい…スースーする。ああ、でも気持ちいいよ…)
ちなみは限界まで開いた足を震わせ、周りでも繰り広げられるレズ行為を眺めた。
225紅葉:2006/01/10(火) 20:28:52 ID:iO4tLnF5
貴子はハッカ飴が好物だった。
いつでも口が清涼でないと落ち着かなかった(妹は全くそんな事はないが…)。
華凛の名さえ、好物の『カリン』からつけたほどだ。
偶然にもその趣味は、クンニの際にかなり効果的だった。
 おまけに貴子は女を知り尽くしている。
千恵や美弥子のような付け焼刃ではなく、長年のタチ経験がある。
華凛が手を焼く椿を狂わせたのも、他ならぬ彼女なのだ。
『技の貴子、力の沙穂』と呼ばれる、女堕としの名手である。

舌の通るたび鋭敏さを増す粘膜は、外気の流れだけで感じてしまうほどだった。
貴子も容赦はしない。
言い訳はもはや捨て去り、丹念に丹念に秘裂を嘗め回す。
その鼻先をしきりに陰核へと押し当てるため、ちなみは何度もいきかけた。
貴子はクリトリスへの調教度合いを感じ取っている。
その上で最低限の接触にとどめているのだ。
「ぁ…はぁ…はん…あうぁッ…はあ…!!」
わずか数分の愛撫で、陰核はぴくんと包皮をくぐった。
             
千恵の時は力が抜けた、だが貴子の愛撫は力を込められる。
いや、力を入れずにはいられない。
ちなみは怯えている。
下手を打てば、舌に臓物を引きずらり込まれそうに思えるからだ。
226紅葉:2006/01/10(火) 20:29:22 ID:iO4tLnF5
貴子の舌は固い。
筋肉が発達しているのか、指に相当する力も出せた。
動物的にざらついてもいる。
動けばまるで極粒の紙ヤスリをかけ、皮膚を削ぎ落とされ…神経を丸剥きにされるよう。
嘗められる方は正気ではいられない。

「ぁっあうっ、はぁぁ…あん…っ、あんっ、ぁあ!!」
ちなみの心臓は人生で最も狂的に鳴りあがり、もはやどんな体勢かも思い出せない。
  ド…ッ ドクッドク・・ン ドッ…
ハンモックに寝そべる感覚を海の底ほど遠くに感じる。
 (脚がいたい…。早く動かさないと、このまま固まっちゃうかも…。)
ちなみは考えた。
 (もう、腕が持たないわ…)
表面的な考えはこの二つ。
後はどうしてこんな状況になったのか…などと取り止めもない事を考え続けた。
宿題から逃避する思考だ、とちなみは理解していた。
だがその実、それはケーキの苺を取り置く類だった。
227紅葉:2006/01/10(火) 20:31:05 ID:iO4tLnF5
 『寮に入る気はあるかしら』
『いかせてほしくないの?』

さざ波のように言葉が寄せては返す。
ちなみは自分が何と答えたかは想像がついた。
「ああぁあ!…い、ぃッちゃ はぁ…はぁ……! はぁ…ゃ、ああぁッ めぇ…!!!」

薄っぺらく引き延ばされた意思。
それらを巻き込む嵐には、死んでも抗えないと館で知った。


  (( ああ …いくのかな … …
             … 気持ちいい …
    ・ ・ だめ  もう だめ ・・・   )) 

ちなみの腕はくったりと折れ、柔らかな髪が地に伏した。

                        
                         つづく
228紅葉:2006/01/11(水) 15:26:45 ID:Gjb7ZZ9F
華凛が寮についた時、すでにちなみは生徒たちの前に引き出されて自己紹介を始めていた。
彼女の手には、自己紹介の内容を書いた紙が握られている。
内容は生徒達が相談して決めたものだ。
 今はちなみが中学生だったと知れ、沙穂を始めとして中庭が騒然としている所だった。
華凛は寮の影に隠れて見守る事にした。

「身長は167cm、体重は…53s、でしたが、ずっと測ってないので分かりません」
ちなみはまだ少し朦朧としている様子で、自分の事を暴露していく。
外観は平静を装っているが、平気な筈はなかった。
年上の女性に囲まれ、しかも自分以外全員が服を着てしまったので惨めさも数倍だ。
そんな中、親にも聞かせたことのない情報を曝け出さなくてはならないのである。

「ォ……お、ごほっ、オナニー…は週三回、してました。
 仕方は…ええと、お風呂の浴槽に浸かって…指で…とか」
ちなみは耳まで真っ赤に染め、それでも俯く事は許されないので前を見据えている。
 
50人の女生徒達は示し合わせたとおり、仏頂面か、蔑んだ眼を保っていた。
数人が大声で野次を飛ばしている。
 例えば今なら、「オナニーはベランダにぶら下がってすんだろ、ガキ!」という具合だ。
229紅葉:2006/01/11(水) 15:28:11 ID:Gjb7ZZ9F
ちなみはひとしきり野次を受けた後、次の項目に移る。
「性感帯…。性感帯は…えっと…割とどこを触られても嫌ですが……その…
 み耳とか腋は、と、特に感じます。」
とうとうちなみは声を震わせた。
多くの者がこれ見よがしにメモをとり始めたからだ。
隣の者に口を寄せ、わざとらしく囁いていたりもする。
 ちなみは野次のかわりに陰口を聞きつつ、メモの先に目を通した。

そして次の項目を見た時、ちなみは顔が真っ青になった。
貴子は疑問の表情で紙を覗く。
「生理周期…… あの、これも答えなきゃ駄目ですか?」
ちなみは貴子にすがるような視線を向けた。
「当たり前じゃない。オナニー頻度まで答えられて、それは嫌なの?」
貴子はますます怪訝な表情だ。
「心配すんなって、何も孕ませようって訳じゃねえんだ!」
千恵も叫んだ。
 「…ッ」
ちなみは小さく唇を噛む。
230紅葉:2006/01/11(水) 15:28:43 ID:Gjb7ZZ9F

「・・・・ないんです」
ちなみは呟いた。
「は?」
千恵達は耳を疑う。
「あたし、生理は来てません。こんな体なのに、まだ無いんですよ」
ちなみは目を閉じ、変ですね…と続けた。

粘膜が弱いことと関係があるのかはわからないが、ちなみにまだ生理はない。
体は早熟なのに生理が来ないこと、それはちなみにとって最大のコンプレックスだ。
 厳しかった母からは、未熟だからだと叱られた。
父がちなみを襲ったのも、妊娠しないからという所が大きかった。
「はっ、要するにやっぱお子ちゃまじゃん。ほら、泣けよ!!」
千恵が騒ぎ立てたが、ちなみは泣かなかった。
代わりに、その顔はなんとも言えず悲しげなものになる。
「千恵、やめなよ…」
誰かが言った。
場には同情の空気も無くはない。
 (……シケてきたわね、潮時か)
貴子はそう判断し、半ば強引に自己紹介を終わらせた。
231紅葉:2006/01/11(水) 15:30:00 ID:Gjb7ZZ9F
女生徒達が寮に入った後、ちなみは貴子に呼びつけられた。
その横にはにやけた沙穂が立っている。
「何ですか…」
伏目がちに訊ねるちなみ。
どうやら少し泣きそうらしい。
貴子と沙穂は顔を見合わせ、意地悪く微笑んだ。

「百合嶺西付属中2年、桐生ちなみ!
 貴殿は明日の始業式を以って、『百合嶺女学院高等部』への進学が決定致しました!!」
沙穂が進み出て高らかに叫ぶ。
「・・・・ぇ、高等…部? なんのこと、あたしはまだ2年よ?」
ちなみは眉をしかめた。
貴子が笑顔で補足する。
「飛び級よ。まぁ、心配はしなくていいわ。百合嶺の最高責任者は私の夫、康孝だもの。
 在籍に問題はなし。担任は私になるから、よろしくね」
232紅葉:2006/01/11(水) 15:31:02 ID:Gjb7ZZ9F
ちなみは話についていけず、ただ固まるのみだ。
そんなちなみを、横から沙穂が突き飛ばした。
「要するに、お前さんは三年間をすっ飛ばしていきなり高校生って訳さ。
 なに、転校生みたいなもんだ。おまけにオレ達みたいなト・モ・ダ・チもいる。
 明日からよろしくな!!」
沙穂は転んだちなみを足蹴にしつつ、上機嫌で寮に消えていった。
              
   飛び級…? 
      転校…?
  …そうだ、そういえば確かに明日から学校…。それじゃ中学校は…?

ちなみはひどく錯乱し、考えがまとまらなかった。
233紅葉:2006/01/11(水) 15:32:14 ID:Gjb7ZZ9F
 (マズイな、まさかこんな無茶するとは…。
 さすがにウチもずっと高等部にもぐりこむ訳にはいかへんな…)
焦る華凛の方に、奇妙な跳ね方でちなみが近づいてくる。
 華凛は寮の陰から姿を現した。
「わっ!! …あ!あんた、いつからいたの!?」
ちなみは驚いてバランスを崩し、尻餅をつく。
自己紹介を聞かれてしまったのか…。
ちなみは悔しそうな表情をした。
 
華凛は黙ってちなみを見つめ、その足の怪我に気付く。
血管の浮き出た足の甲は血が止まって白く、凹凸の箇所は皮膚が破れて赤黒くなっていた。
「くそッ、あのデブ!」
華凛は吐き捨てるように言う。
そして彼女は、なんといきなりその足の甲を舐めはじめた。
「…えっ! な、何してるの!?」
ちなみは驚いた。
この少女が人の足を舐める、そんなことはまずありえない。
234紅葉:2006/01/11(水) 15:33:01 ID:Gjb7ZZ9F
華凛はちなみを睨みつけた。
「勘違いせんとき。消毒薬持ってきとらんから、こうするしかないんや。
 誰が好きでお前みたいな奴の汚い足舐めんねん?」
奉仕する気持ちなど華凛にはない。
あくまで“商品”の手入れなのだ。
それでもちなみは嬉しかった。
真意はどうあれ、人並みの温かさを感じられたから。
「でも、わざわざ消毒なんてしてくれて・・・ありがとう。」

だがその言葉は、華凛の神経を逆撫でしてしまった。
「痛いっ!!」
足の甲を押し込まれ、ちなみが叫ぶ。
「うん、骨に異常は無さそうや。」
わざとらしく告げ、華凛はもう一度ちなみを睨んだ。
「ええか、ウチはお前と馴れ合う気はないで」
235紅葉:2006/01/11(水) 15:33:52 ID:Gjb7ZZ9F
やはり、自分の周りに味方はいない…。
ちなみはうなだれる。
その目に映った自分達の陰は、気のせいか恋人のように見えた。

華凛は黙々と治療をすませ、立ち去ろうとする。
しかしその際、彼女は振り向かないまま告げた。

「馴れ合いはせぇへんけどな、ウチは極力陰から見守っとるし、やばそうなら助けたる。
 ウチの都合で仕方なくそうするんや、感謝なんかせんとき。
  ・・・勝手に思い上がって、あとで裏切られたとか言われたらかなわん」

華凛の後ろ姿を見送り、ちなみは首をかしげる。
「何なの…?」
いつの間にか、足の痛みが引いていた。

 
                     つづく
236紅葉:2006/01/11(水) 15:35:12 ID:Gjb7ZZ9F
次からようやくいじめ部分に入ります。
長々とスレ違い本当にスマソ…
237名無しさん@ピンキー:2006/01/11(水) 21:27:43 ID:acV5iz8g
いあ、ここまでのパートだって、ぜんぜんスレ違いではないと思うけど・・・
ちゃんと「女の子が女の子をいじめ」てるし、しかもきっちりエロエロだったし。
もうぜんぜんおkですよ。

そして幕を開ける、いよいよの「本編」!
すっごい楽しみです♪
238紅葉:2006/01/13(金) 10:34:26 ID:OXYAnAHu

「起床ぉ―――ッ! 洗顔を済ませ、廊下へ整列して下さい!!」

部屋に怒鳴り声が響き、ちなみは驚いて跳ね起きた。
頭が冴えている。
ずいぶん深い眠りだったようだ。
 
昨晩は久しぶりに楽しい夜だった。
同室の生徒達と、遅くまでトランプで遊んだ。
負けると罰ゲームで脱がされたりしたが、それはちなみに対する悪意からではない。
共同風呂に入ってゆっくりしたのも初めてだ。
 (寮って楽しいな…)
ちなみは思った。

着替えの時、沙穂がちなみに高校の体操服を持ってきた。
ちなみはてっきり屈辱的な格好かと思ったが、それは普通のシャツとハーフパンツだ。
 とはいえサイズは上は小さく、下はかなり大きい。
3サイズは答えていなかったので仕方なくもあるが、そこにはかすかな悪意も汲めた。
239紅葉:2006/01/13(金) 10:35:04 ID:OXYAnAHu
「はっ――ゼェ、ぜぇ…げほっ!はーーっ、はぁ―――…!」

腹のそこから吐き気がする。
全身に汗が噴きだし、濡れた体操服が肩を縛る。
ランニングシューズからきゅっきゅっと音が聞こえる。
夏休み明けとはいえ、これほどの気温が存在するものか…。

寮生達は学院に着くまで、実に4kmのマラソンをこなさなければならなかった。
直線距離は1kmほどだが、わざと迂回を繰り返すコースが選ばれていた。
他の生徒が顔色も変えず走る中、ちなみは2km地点で早くも気息奄奄だ。
 
独りで走らされるならばシゴキといえるだろう。
しかし今は、50人もの生徒と共にいる。
一切の言い訳を許さない状況が、ちなみを深く押し包んでいた。

女生徒たちは驚くべき身体能力だった。
中にはアメフト選手と見まごう巨漢も混じっている。
部活鞄まで持っている。
その彼女らが、一瞬たりともペースを落とさずに走り続けるのだ。
まだ荷物のないちなみは、余計惨めな気分になった。
240紅葉:2006/01/13(金) 10:35:44 ID:OXYAnAHu
「おら、何やってんだちなみ! アイツらについてかねーと遅刻っつッてんだろ!」
沙穂が集団から離されたちなみに檄を飛ばす。
後ろから追い立てる彼女は、自分だけスクーターに跨っていた。
もっともその巨体は、スクーターを『押し潰す』風だが。
「ずっ――はぁ…、はっ…」
ちなみは返事もかなわず、鼻水を吸い上げながら頷いた。
アキレス腱の痛みがなければ、彼女もアスリート並みの能力を持っているのだが…。

少女にはもう一つ困る事があった。
ペースを上げられないのも、実はそれが大きかった。
 
ハーフパンツがずり落ちるのである。
ウエストが腰周りの倍以上あり、沙穂の物だろうと想像できる。
走ればすぐにずり落ちてしまうため、常に押さえておく必要があった。
まともに走れるはずもない。
さらにその格好は『漏れそうになってトイレへ駆け込む』それだった。
沙穂に罵られてから、ちなみは人目が気になってしかたない。
折りしも時間帯は通勤ラッシュだ。
241紅葉:2006/01/13(金) 10:36:15 ID:OXYAnAHu
だが沙穂も鬼ではない、ちゃんと救護策も用意してくれている。
最悪なのはハーフパンツの下が何も無い状況。
今の彼女は、ちゃんと貸してもらった白い紐パンツを穿いている。
だから大丈夫…。
ちなみは初めそう思った。
 今、彼女はその浅はかさを悔いる。
沙穂は悪魔、救護策などありえない。

(どうしよう、完全にほどけてきちゃった…!)
女生徒の背中を遠くに、沙穂の罵倒を後ろに感じ、ちなみは焦っていた。
 彼女の紐パンツは普通ではない。
紐が妙に短く、またそこには脂が染み付いていた。
穿くのは苦労するのに、太腿を上げるたび紐が滑って勝手に解けていく。
2kmを走った今、すでに紐は役をなしておらず、辛うじて股に挟んでいるだけだ。
 周囲の注目は下向きに変わっている。
ちなみはその理由に気付いていた。
ハーフパンツの隙間から、紐がだらしなくぶら下がっているのだ。
 沙穂もそれに気付き、嫌な笑みを見せた。
242紅葉:2006/01/13(金) 10:36:47 ID:OXYAnAHu
沙穂は背中の袋から制服のスカートを出し、そのベルトを抜き取る。
さらにスクーターを走らせ、ちなみより少し先行して止めた。
 ちなみはもう早歩き程度になっている。
下着は完全に外れ、内股でしか進めない。
不自由な体勢で走り続けたため、体力も残っていない。
 
沙穂はベルトを隠してちなみを待ちうけた。
ちなみは少し警戒しているが、もはやそれどころではない。
そして彼女が通り過ぎる瞬間、その後ろ姿に向け、沙穂は容赦ない一振りを放った。
シュパンッ、といい音が響き渡る。
「きゃああっ!!」
革ベルトはちなみの内腿に弾けた。
彼女は飛び上がり、足を跳ねさせる。
沙穂はその反応が面白く、何度もそれを繰り返した。
「いたいっ、いたいぃ!何なの、やめて!!」
プロレスラー顔負けの力を持つ沙穂が、何の遠慮もなくベルトを叩きつけるのだ。
ちなみは泣きそうになって叫び続けた。
太腿は熱された網状に変わっていく。
243紅葉:2006/01/13(金) 10:37:27 ID:OXYAnAHu
数十発を受けたとき、ちなみはとうとう立てなくなって膝を折った。
周囲には何人もの見物人が出来ている。
彼らは止めない。
端から見れば、これはいじめではなく“朝練”の一環だからである。
「ほうら、なに休んでんのさ!」
沙穂はもう一度ベルトを振りおろす。
今度は首筋を包んだ。
「かっ…!」
息を吐き出しながらも、ちなみは慌てて立ち上がろうとする。
その時、地面に下着が落ちているのに気付いた。
もちろん自分の穿いていたショーツだ。
周囲の注目もそれに移る。
ちなみは咄嗟に紐パンツを掴んで走ろうとするが、沙穂がその前に回り込んで制止した。
「おい。人がせっかくやったってのに、穿くのも嫌か?
 そんなにノーパンで登校したいか、お前!!」
沙穂は周囲に聞こえるよう、わざと大声でどやしつける。
「や、やめてよ!こんな所で穿けるわけないじゃない!!」
ちなみは当然抗議した。
だが、再びベルトを持った沙穂に顔色を変える。
244紅葉:2006/01/13(金) 10:38:34 ID:OXYAnAHu
「逆らうと、今度は本気で打つよ? 今度は顔でも狙おうか、そうすればわかるか。」
沙穂はそう言ってベルトを振りかぶった。
「あ…!いや、待って、穿くわよ!」
足の腫れは、今も強烈な痺れとして残っている。
それを顔に喰らえば…。
ちなみは恐れた、それに足る力を沙穂は見せつけた。

野次馬達は笑いも囁きもやめ、じっとちなみの様子を見守っている。
それは小学生の少女であったり、通勤途中で振り返るサラリーマンであったり、
あるいはかつて学を共にした級友であったりもした。
たかが一ヶ月ほど前には、毎日のように悠々と通っていた道、そして見知った町なのだ。
知り合いの顔を見かけるたび、ちなみは心が割れていくようだった。

彼女は激痛を覚えつつ立ち上がり、ハーフパンツをずり下げる。
すぐに沙穂がそれを押さえた。
焦って紐パンツで局部を隠すが、そこからが問題だ。
先程も言ったとおり、ただでさえ紐を結ぶのは骨が折れる。
さらにこう周りから注目されていては、集中など出来たものではない。
 
ちなみは改めて沙穂の狡猾さを呪った。
245紅葉:2006/01/13(金) 10:39:42 ID:OXYAnAHu
「くっ!この…!」
紐は非情にも指からすり抜ける。
ちなみはもう五分も同じ失敗を繰り返していた。
顔は血の気が引いて真っ青。
少女がどれほど狼狽しているかが窺える。
「お前わざとやってんだろ? はは、さすがは露出狂だ。
 お望みどおり、あいつらお前のケツを三日はオカズにするだろうな!」
沙穂は笑いながら、ちなみの内腿に噛みついた。
「・・・・っぅ!!」
ちなみの指が強張り、また紐が抜け落ちる。
彼女の真っ赤な腿には、数え切れない歯型がつけられていた。

見物人はたまに入れ替わるが、やはり途切れる事はない。
ちなみは遅刻が確定するまで20分以上立ち尽くし、路上に美脚を晒し続けた。
246紅葉:2006/01/13(金) 10:40:51 ID:OXYAnAHu
それからさらに一時間。
やっとちなみ達は学校へたどり着いた。
30分以上遅れているため、すでに校門は閉まっている。
「ぁったく、お前のせいで大遅刻じゃねえか」
沙穂は肩で息をするちなみを怒突いた。
足元のおぼつかない彼女は、為す術なくその場に倒れ込む。
 視界の遥か彼方に、ほんとうなら何事もなく通っているはずの母校が見えた。
その母校は、すぐに滲んで見えなくなる。

「おーいオッサン、開けろよ。ブチ破んぞ!!」
沙穂が正門を蹴りつけ、用務員に向かって叫んだ。
用務員はかなり嫌そうな顔で沙穂に向かってくる。
「はぁ…。珍しく朝来たと思ったら、ろくな事言わんなお前さん」
彼は愚痴りつつもあっさり正門を開けた。
 (この沙穂って、かなり問題児なのね…。)
厄介な相手に目をつけられた、とちなみは落胆する。
247紅葉:2006/01/13(金) 10:41:37 ID:OXYAnAHu
校内を歩いていると、先程のランニングの際に見かけた少女がいた。
黒髪をツインテールにした、人形のような面影の娘だ。
彼女はすでに学生服に着替えている。
「おーいナンナ!お前こんなとこで何してんだよ?」
千恵が叫ぶと、ナンナと呼ばれた少女は驚いて立ち止まった。
「あ!沙穂先輩、ちなみ先輩!今着かれたんですか!?」
いきなり先輩、と呼ばれてちなみは焦った。
相手はたしか高1、少なくとも年下ではありえない。
「え、せ、先輩じゃないですよ!あたしのほうが下……
「じゃねえよ」
千恵がそれを遮った。
「お前はオレと同じ二年。まぁ仮進級だから偉そうには出来ねえけどな」
ちなみは頭が混乱した。
年下なのに先輩…、高校生なのに、昨日まで中学生だった自分が…。

ちなみが複雑な気分になっていると、ナンナが叫んだ。
「あ、そうだお2人とも、今日身体測定ですよ!
 私のクラスまで終わりましたから、もうすぐ先輩達のクラスです」
それを聞いて、沙穂は意外な顔をした。
「あ…、今日だっけか?やべ、早くいこうぜ!」
沙穂はちなみの腕を掴み、教室へ駆け出した。
248紅葉:2006/01/13(金) 10:42:26 ID:OXYAnAHu
クラスはまだ順番待ちの待機中だった。
ちなみと沙穂は慌しく駆け込む。
 
教室にいる生徒達が、自分よりはるかに大人に見える。
自分をどう思っているのか、怖くてたまらない。
初めて入る高等部の学舎、それも二年生の教室。
そこにこんな入り方をしていいのか。
ちなみは心臓がはちきれそうだった。
 おまけに今は彼女だけが体操服だ。
それも夏の汗をたっぷり吸いこみ、甘酸っぱい匂いがして…。

「おいちなみ、ぼっとしてんな。お前の席はここだよ」
少女の心中など知る気もなく、沙穂は教室の真ん中にある椅子を指した。
ちなみはその席につこうとする。
と、どこかからクスクス笑う声がした。
 (……イタズラかしら?画鋲が置いてあるとか…)
椅子の座部を確認するが、それはない。
 (それなら座る瞬間に椅子を引くのが定番よね)
そう思ったちなみは椅子を掴みつつ、素早く席に座る。
 だが何もない。ちなみは拍子抜けした。
249紅葉:2006/01/13(金) 10:42:58 ID:OXYAnAHu
しかし、彼女が気を抜くのは少し早かった。
罠は下ではなく、“上から”仕掛けられたのだ。
まんまと椅子に座ったちなみ。
沙穂は見てろといいたげにクラスを見渡し、いきなりその腹に座り込んだ。
「?ッぉ……ぐえぇあっ!!」
自分の倍近い体重を腹に受け、ちなみは出したこともない悲鳴をあげてしまう。
「言い忘れたけど、ここオレの席でもあるから」
沙穂は言いつつ、ソファーへ腰掛けるようにちなみの上で身を投げ出した。
「がぇ…げほっ!!た、助けて…だれか、お腹が…!!」
圧倒的な質量に押し潰され、ちなみは『船を漕ぐ』状態で踏ん張っている。
 ミシッという音を立てているのが、椅子ならばいいが。

子宮がひしゃげ、腸がすり潰される感覚。
その中で、ちなみは周囲の冷たい視線を感じていた。
  ――ねえ、あれほっといていいの?
    ――いいんじゃない?沙穂だよ、だって。
   ――それもそっか。ところで昨日さぁ…
そんな会話が聞かれる。
 3年長く生きようが同じ事。
ちなみがどうなろうと、他人にとってはよそ事なのだ。
250紅葉:2006/01/13(金) 10:44:19 ID:OXYAnAHu
ちなみは腕で必死に沙穂を押しやろうとするが、後ろ向けに倒れるのはもう時間の問題だ。
「はっっ…はぁ…お願い、どいて…、息が できない…!」
ちなみは懇願した。
本当ならこんな相手に、そんな言葉を吐くのさえ屈辱だ。
 しかし、その言葉は沙穂にもまた屈辱的だった。

「・・・・・・オイ 」
沙穂は低い声でそう言い、少し腰を浮かせて椅子を戻す。
ちなみはやっと息ができ、許された…と安堵した。
教室が静まり返っていることにも気付かずに。

  
    次の瞬間、ちなみは目の前が真っ白になった。

              
並んだ机の下が見え、炙られるような異常さが後頭部から一気に来る。

天井を映したはずの眼球。
それは割れるような感覚と共に、いっしゅん窪みに引き込まれた。
 
  ぁ えぉぅ・・・・・っ

これはヒトがだす声だろうか、
そうだ、ちなみという麗しい少女の発した声に違いはない。
251紅葉:2006/01/13(金) 10:45:31 ID:OXYAnAHu
沙っち!」
クラスの数人が立ち上がり、沙穂の体を掴んで引き剥がしにかかった。
沙穂はそれらの手を振りほどき、またちなみを押し潰す。
「 く き  …  ぇ  」
ちなみは息の切れたような音を立て、目を閉じたまま気絶している。
少し失禁までしていた。
沙穂は頬を張ってちなみを覚まさせる。
頬が赤くなる強い平手だ。

そしてちなみが目にした沙穂の顔は、完全にキレているものだった。
「前から思ってたけどさ、なんであんたタメ口利いちゃってるの。
 いつ、そんなに偉くなったの?」
遠くを眺めているような、近くを凝視しているような、得体の知れない狂気の瞳。
252紅葉:2006/01/13(金) 10:46:09 ID:OXYAnAHu
相手の憤りの理由はわかった。
だがそれは敢えてしていた部分もあったのだ、謝る気は……
 いや、そんな事はもはや言っていられない。
「っ、す、すみ…ません」
ちなみは、沙穂が相手を『屈服させる』術を完全にモノにしていると実感した。
思考を妨げる激痛、命に危険を晒さない絶妙の力加減、生存本能に怖れを刻む気迫、
「そうそ、それでいい」
一拍置いたその笑顔。
  
   (…逆らえない……)
                  
                   つづく
253紅葉:2006/01/15(日) 01:32:01 ID:wtPf/JfV
「もっとしっかり舐めなよ」
ちなみは頭を押さえられ、椅子にかかった尿を舐め取らされていた。
自分の苦味が舌を痺れさせる。
味覚が鈍りそうな不快さだ。
 無心に木の椅子を舐めつつ、ちなみは華凛の責めを思い出していた。
尿の染みたショーツを口に詰められた事。
 あの時はまだ、そうされても仕方ないと思えたが…。

貴子が教室に入ったのはそれから10分後だ。
「まあ桐生さん、あなた何してるの?測定が始まるから廊下に並びなさい」
一目で状況を知ったにもかかわらず、あえて貴子は急かす。
沙穂がちなみの背中を踏みつけた。
「だって。早く片付けなよ。口でダメなら、服でも何でも使ってさ!」
椅子に腹を押し付けられ、ちなみは不承不承体を前後させる。
形のいい胸、そこに被さった薄手のシャツが黄色く湿っていく。
立ちのぼる匂いより、床に体を擦り付ける雑巾のような姿が惨めでたまらない。
 ただ、それはまだマシな方だった。
254紅葉:2006/01/15(日) 01:32:42 ID:wtPf/JfV

百合嶺女学院では、身体測定は下着のみの姿になって体育館で行う。
内容は身長・体重・座高・胸囲・視力の五項目。
ちなみのクラスはまず視聴覚室で視力を測定し、体育館へ向かった。
そこで下着姿になってからが、ちなみにとって最も惨めな時間だった。

「誰あの子、きたなーい」
「きゃはは、漏らしてるー!!」
「いい歳して!」
女子というのは残酷だ。
人目も憚らず大声で陰口を叩く。
そこには事情を知るはずのクラスメイトも混じっている。
 再び緩んだ紐パンツを股に張りつかせ、ちなみは俯いて列に並んだ。
本来白い股当ては失禁で黄色く染まり、少女の薄い陰毛が透けて見える。
 ちなみは下着の紐を押さえるしかなかった。
今は辛うじて絡まっているが、湿った重みでいつ解けても不思議はない。
たとえ「食い込ませてる」と笑われても。
255紅葉:2006/01/15(日) 01:33:18 ID:wtPf/JfV
身長を測るのは担任だ。
貴子はちなみの身長を何度も測り直しつつ、耳元で囁き続けた。
「あらちなみちゃん、お漏らししちゃったの。」
 「明日からはオムツを用意したほうがいいかしら?」
 「まさか高校で必要とは思わなかったけれど…。」
ちなみは紐を押さえたまま、顎を引いて答える。
「・・すみません、もう…しません」
辺りに笑いが起こり、ちなみは唇を噛みしめた。

彼女にとってさらに屈辱的だったのが胸囲測定だ。
これは問題体育教師・篠田が任されている。
彼はうまく立ち回るため、他の教員や保護者からは問題無しと思われていた。
「見かけねぇ乳だな。去年は休んだのか?」
篠田はいきなりいやらしい顔で問いかけた。
通常なら問題となりそうな態度だが、何しろ相手はお漏らしなどしているのだ。
多少からかいたくもなる、全員がそう思っていた。
 何も答えないちなみをにやけた笑みで窺いつつ、篠田はプラスチックメジャーを手にする。
それを体に巻かれるとき、ちなみは更に恥ずかしい事に気がついた。
256紅葉:2006/01/15(日) 01:34:46 ID:wtPf/JfV
乳首が屹立していたのである。
過酷なランニングで火照ったか、失禁跡をからかわれて興奮しているのか。
 (嘘…!戻って!)
ちなみは念じるが無論効果はない、むしろその肌にはうっすらと鳥肌まで立ってきている。
「やーだ、あの子乳首まで立ててるー!」
後ろの方で声がし、ちなみは思わず胸を隠そうとした。
しかし横に立っていた男性教員に手を掴まれ、真横に広げて押さえられてしまう。
「…手は横に」
篠田の補助をするその教員は手が震えていた。
ちなみに対して多少憐れみの目を向けつつも、
義務の名のもと痴態を演じさせる特権に惹かれているのだ。
「沢センセ、手の握り方イヤラシイよ。そんな強いとソイツが喜ぶだけだって!」
こう叫んだのは沙穂だ。
周囲の嘲笑はいっそう激しくなる。
「言い返さねえのか、人気者の嬢ちゃん?」
篠田は言いつつ、ちなみが逆らわない状態にある事を確信した。
彼はポケットから布メジャーを取り出す。
測定時にはあまり使われないそれは、ちなみの胸に丁寧に巻きなおされた。
「デケェ上にこうおっ立ててちゃ、測るのも大変だ」
257紅葉:2006/01/15(日) 01:37:06 ID:wtPf/JfV
「ゃ!」
ちなみは『気をつけ』のまま身を縮こませた。
篠田が布メジャーで乳首を扱いたためだ。
プラスチックでなく布メジャーを選んだのは、その方が扱きやすいという判断からだった。
「おいおい、いい加減にしろよ嬢ちゃん。いちいちそう反応されっと終われねえ」
彼が下卑た笑みを浮かべるのは何回目だろう。
ちなみの手を掴む補助員はうろたえつつ、周りが反対しないのを気味悪く感じていた。
自分が先輩教師の篠田に抗議できないのはともかく、貴子や女生徒も見て見ぬふり。
かくいう自分も肩を跳ねさせる極上の娘を前に、下半身が首をもたげている。
 体育館の前にはすでに次のクラスが待機していた。
「ちょっとアイツ何してんの?マジ早くしてって感じ」
「よく見なよ、あれ篠田と沙穂だよ。しょうがないって」
彼女達はこんな会話を交わしているが、間違ってもちなみの元には届かない距離だ。

しかしそんな状況下、一人が大声を張り上げた。
「いつまでも何やってんだ、セクハラ教師!!」
声は後方から聞こえる。
篠田は目を剥き、ちなみは助かったという表情。
 だが声の主がわかった時、それは逆転した。
「オレが手伝ってやるよ」
後ろに並んでいた沙穂が進み出て、ちなみの後ろにつく。
258紅葉:2006/01/15(日) 01:37:41 ID:wtPf/JfV
にやけた沙穂はちなみの紐パンツを解き、ショーツを下に落とした。
完全に剥かれた裸体。
さしもの篠田も生唾を堪えきれず、補助員はもはや傍観に徹している。
「やめてっ…下さい沙穂さん!」
ちなみはショーツを拾おうとするが、すぐに肩を押さえられて姿勢を戻す。
肩に置かれたその手が滑り降りる。

「はぁ、…ぁっ!」
本意ならず叫ぶちなみ。
沙穂の巨体が彼女を覆い尽くし、後ろからは何が起こったのかまったくわからない。
篠田と補助員…その2人だけが目に焼き付けた。
象牙のような沙穂の指が、深々と少女の潤みに沈み入り、内側からその身を震わせている。
羞恥に歪む美貌を、補助員は後々まで夢に見たという。

貴子は前に回り、状況を確認してクラスメイトに言った。
「う〜ん、何だかメジャーの調子がおかしいようね。
 みんな、悪いけれど、もう少しして篠田先生がダメだと仰ったら、
 そうね…『定規で』ちなみさんの計測を続けてくれるかしら?」
その提案に、ちなみはいよいよ焦りはじめる。
259紅葉:2006/01/15(日) 01:38:29 ID:wtPf/JfV
 (定規で…ってまさか、あの人達に囲まれて、この格好を見られるってこと…?
 しかも体にぴたぴた触られて…。冗談じゃないわ、 でも、どうしよう…)
様々に葛藤する少女を眺め、篠田はまたもいやらしく笑った。
「すまんな、お前達!3分だけ時間くれ!」
真顔で後ろの生徒たちに詫び、沙穂に笑いかける。
沙穂は小さく頷いてちなみに囁いた。
「だってさ。あと3分以内にイかないと大変だぁ」
ふっとちなみの耳に息を吹きかけた後、ゆっくりと指を引いた。
篠田も隆起した乳首にメジャーを当てて扱く。
  ―――そんな、なんとかしなきゃ…!でももう遅いの?
   これ以上恥ずかしいのはいや、早くいけばいいのかな、どうしたら早く…? 
ちなみの頭はかき乱された。
 彼女の経験から言って、一気に上りつめるときは声を上げていた。
でもこの状況ではそんな事もできない…。

ちなみはゆっくりと腰を沈めた。
進んで異物を迎えるのは破瓜以来だ。
ただし今は酒すらない、完全な『自分の意思』だが。
260紅葉:2006/01/15(日) 01:39:36 ID:wtPf/JfV
太い指を膣に感じる。
それはゆるゆると屈伸を繰り返すが、刺激を与えるほどではない。
ちなみは腰を沈めて指を根元までくわえ込み、沙穂の手の平をそっと握って催促した。
「どうして欲しいか、ちゃんと言いなよ」
沙穂は指を抜こうとしつつ囁く。
「もっと強く…動かして下さい。引っ掻くみたいにして…。」
ちなみは指を締め付けつつ囁き返す。
すると、急に沙穂の指が動いた。強く。
  グリィッ!!!
「んんーーーっ!」
ちなみの背が仰け反り、つま先立ちになる。
確かに沙穂は強く引っ掻いたが、それは膣壁をも抉り取ろうかという強さだ。
「そんなに良かったかなぁ?」
沙穂は意地悪く聞いた。
「…はっ、あう…も、もう少し弱くないといけません、もっと優しく…お願いします」
内股に閉じた脚を緩めつつ、ちなみは涙を流して懇願する。
 沙穂は背筋がぞくぞくした。
高飛車なお嬢様然の美少女が、自らの腕の中、自分の指技を乞うているのだ。
「ったく、しょうがない…。」
沙穂は溜め息を吐きつつ、ゆっくりと指を回した。
261紅葉:2006/01/15(日) 01:40:37 ID:wtPf/JfV
岩のようにゴツゴツした指、それが自分でも驚くほど熱い内側で蠢く。
「どぉう、このままでいける?」
沙穂がわざとらしく聞いた。
女の感じる箇所は熟知しているくせに、あえてずらして刺激しているのだ。
「もう少し下…あ、あっ、そこです!そこ、動かさないで、そこだけ押してて…!」
ちなみは背伸びしたり屈んだりして、自分で少しでも早く達しようと必死だ。
 篠田は見とれているのかほとんど手を動かさない。
それでもメジャーが触れるたび、ちなみの乳首には鋭い痛みが走った。
「あぅ、ああっ…あぁ、ん……」
注意深い生徒ならば、その押し殺した嬌声に気付いただろう。
羞恥とプレッシャーで真っ白になりつつ、ちなみはただ達する事だけに必死になっている。

その時、生徒の1人が声を上げた。
「2分経ったよー、まだなんですかあ?」
ちなみは身を竦める。
 (あと60秒!?早く、早くいかなくちゃ…!
  でも『イク』ってどうするんだっけ、いつもは嫌ってほどいっちゃうのに…!!)
これまで必死で遠ざけようとしてきた感覚。
それを逆に手繰り寄せなければならない。
それはどちらも難しかった。
行きも帰りも上り坂。どうしようもなく理不尽な仕組みに、ちなみは憤りを覚える。
262紅葉:2006/01/15(日) 01:41:37 ID:wtPf/JfV
指の感触がますます膨張してきたようだ。
Gスポットの辺りを掻かれ、いつもなら嫌な疼きを必死になって探り当てる。
目を閉じて渦巻く膀胱を思い描く。
乳房を押さえ、突起を這うムカデを愛でる。
 後ろの生徒たちがカウントを始めた、あと30秒。
「あっ、あっ…ああ、そのまま、沙穂さん、先生、そのまま…うぅん!」
ちなみは小さく呟き、身悶えた。
 自由に快楽は貪っていい、その代わり声をだしてはいけない。
それがこんなにつらかったなんて…。
ちなみの膣がきゅきゅっと締まったのを感じ取り、沙穂は手首を酷使した。
少女の甘い香りが沙穂をつつむ。。
 
  「・・・・ぃ、いくっ・・・・・・」

ちなみの胸がひとつ大きく震えた。
それは今までの責めを覆す、少女にとって全く未知のエクスタシーだった。
263紅葉:2006/01/15(日) 01:42:21 ID:wtPf/JfV
下着を穿くことも許されぬまま、ちなみの測定は続けられた。
    
    ・・・ねえ聞いた?あの子の胸が大きすぎてメジャー壊れたんだって。
      彼氏にずいぶん揉まれまくってんでしょうね。
    彼じゃなくて沙穂だって。さっきの声聞いたでしょ、菜奈美ちゃんと同じよ…。

何十という目がふらつく孤独な少女を追う。
生まれたままの無垢な姿、しかしその脚を伝う淫液が、女における評価を決める。
 床に滴るものを自らの下着で拭くちなみ。
彼女の身長は168cmに伸び、またその体重は51kgになっていた。
ますます軽やかな体となったが、少女にとってそれはもはや喜ばしい事でもない。

                          つづく
264名無しさん@ピンキー:2006/01/16(月) 14:31:05 ID:x7/+PpeU
(;´Д`)ハァハァ
265紅葉:2006/01/18(水) 15:23:26 ID:i/V6hzfy
何十もの冷たい視線の元、ちなみは体育館の隅で服を着はじめた。
そこに貴子が声をかける。
「そうそうちなみちゃん。貴女これから、保健室で『発育検査』を受けてほしいの」
「・・発育検査?」
貴子は聞き返すちなみに説明をはじめた。
 
百合嶺女学院は県の“学校保健統計調査”の対象校である。
発育検査とは、特定の生徒に対して体の発育具合を調べるもの。
通常、対象者は入学時に学校から依頼され、了承した生徒のみだ。
しかしちなみの場合は、理事長の康孝が直接命じてきたという。

「そういう事だから、頑張って受けてくるのよ」
貴子はそういってちなみの背を押した。
ちなみは仕方なく、達したばかりの股間をトイレで清めて保健室へ向かう。
266紅葉:2006/01/18(水) 15:23:59 ID:i/V6hzfy
 保健室までの道すがら、ちなみはある事実に思い至りつつあった。

 彼女は康孝が来た日、密かに華凛達の話を盗み聞きした。
美弥子が大慌てで千恵達を招集したため、これは何かあると思ったからだ。
 話を完全に聞けたわけではないが、華凛が康孝に連れていかれること、
そして調教を美弥子達に託したことはわかった。
その切羽詰まった口調から、自分への調教が趣味や遊びではない、とも。
 
康孝達と華凛は一枚岩ではない、それなら寮での手当ても頷ける。
華凛は康孝から離反しようとしているのではないか。
 
その康孝も、なにやら自分に興味があるらしい。
彼とは“倉庫”で会ったきりだが、そのときの自分を見る目、確かに尋常ではなかった…

ちなみはその結論を導き出した。
もっとも、わかったところで悪況を打破する案はなかったが。
267紅葉:2006/01/18(水) 15:24:40 ID:i/V6hzfy

保健室に入った時、ちなみは思わず立ち尽くした。
そこにいたのは8人の『医大生』だったからだ。
女が5人、男が3人。
ちなみの検査は突然だったため、実践演習も兼ねて急遽彼らが呼ばれたのである。
百合嶺は医療・福祉に力を入れている学校だ。
病院系の多額の融資がその理由だが、それゆえこういったケースも稀に見られた。

硬直したちなみを前に、医大生も言葉を失っている。
写真も渡されなかったので、まあ見れればいいな、程度に話していた所だ。
その予想を大いに裏切る麗しい娘。
体操着を押し上げるバスト、パンツから覗くすらりと細長い脚。
男3人は頭の中で検査手順を確認し、密かに喉を鳴らす。
女は複雑だ。可愛いと思う者もいれば、生意気と思う者もいた。

「あなたが桐生 ちなみさん?」
女の1人が訊いた。
「あ、はい、そうです。よ、宜しくお願いします…」
ちなみはしどろもどろに答える。
「ええ、こちらこそ。どうぞ、そこにかけて」
椅子を勧められ、ちなみは少し戸惑いつつ腰掛けた。
268紅葉:2006/01/18(水) 15:26:08 ID:i/V6hzfy
始めに行われるのは問診だ。

 ――――性行為の経験はありますか?
敵意を抱いたのだろうか、女大生はいきなり核心に迫った。
周りの者、とくに男が驚きの表情を作る。
「えっ…!! いえ、ありません」
ちなみの心臓はひどく高鳴った。
男がちなみの顔に注目する。この子処女か…などと考えているのだろう。
ちなみはその様子を窺い、この上なく喋りにくそうに口を開いた。
「では次に……
「実は…、あっ」
女大生と重なり、一瞬沈黙が生まれる。何とも厳しい無音。
相手に促され、ちなみは逸したタイミングを恨みつつ答えた。
「その、男の人としたことはありませんが、…膜はないんです」
その答えに、8人は三様の反応をみせる。
がっかりした顔、何食わぬ顔、そして面白そうな顔。
269紅葉:2006/01/18(水) 15:26:43 ID:i/V6hzfy
「処女膜がない?運動で切れたの、それともあそこに何か入れた?」
女大生の1人が聞いた。
「おい、悪いだろ。そんな事別にいいじゃないか」
男は庇ったが、
「良くないでしょ。これは検査よ、感染症なんかも調べなきゃ。
  ねえ、一応その詳しい状況、教えてくれる?」
そう言われると何も言えない。
 本音を言えば、彼もちなみの答えは聞きたいのである。
これほどの美少女が、男でなくして如何に破瓜を迎えたのかを。

「これくらいの大きさを…入れたんです」
ちなみは指でディルドウを再現する。
それは実際より大きめに模られていた。
彼女の脳内ではそれ以上に巨大だったが。

男達が息を呑み、視線をちなみの下半身に集めた。
女達は少し晴れた顔だ。
 (やっぱりあんな事、しなければよかった…)
ちなみは視線を避けて自分の影を見つめる。
彼女は、もはや清純とは見られないだろう。
270紅葉:2006/01/18(水) 15:27:20 ID:i/V6hzfy
屈辱的な問診の後は、体の撮影だ。
「服をぜんぶ脱いで、このカゴに入れてね」
女大生はそういってバスケットを床に置く。
ちなみはちらっと男の方を窺った。
「ここで脱ぐんですか?」
人前に肌を晒すのはもう珍しくもない。
そうは言ってもやはり、異性の前ではたまらなかった。
彼女は男たちの肩を叩いて微笑む。
「コイツラには後ろ向かせとくから。同性にならいいでしょ?」
彼らは随分と残念そうだったが、仕方なくちなみに背を向ける。
 
少し安心したちなみは、思い切って体操服の裾を捲り上げた。
支えを失ったパンツと下着までが解け、見事な体が浮き彫りになる。

染みひとつ無い白磁に朱が重なり、太陽に少し焦がれた肌色。
揺れ弾み、弾力をもって整う柔かい膨らみ。
緩やかなくびれと未熟な臀部。
全てが曲線で成る1歩手前、固さを残した幼い美神だ。
271紅葉:2006/01/18(水) 15:28:49 ID:i/V6hzfy
「最近の子って凄いね…」
1人がそう言った。
いつの間にか男達も見つめ入っている。
 (あんな子が自分で処女を…)
 (見ろよ、紐パンだ。しかも何か黄ばんでるし)
興奮材料には事欠かない。
 ちなみはすぐに逃げ出したくてたまらなかった。

ちなみはメモリつきの壁に沿って立たされた。
「気をつけしててね」
そう言って、少女の類い稀な裸身をシャッターが捉えていく。
正面、横、後ろ向き。胸のズームもあわせて写す。
 まるでヌードモデルの撮影会のような光景だ。
しかしなぜか、そこには低俗ないやらしさはなかった。
裸に剥いてなお…いや、その素を見せて初めて、彼女の気高さが窺える。
「本当に綺麗な娘ね。ねえ、そう思わない…」
写真を撮る娘が、後方で控える女大生に呼びかけた。
「椿。あなたのお気に入りだったあの子と、どっちが可愛いの?」
272紅葉:2006/01/18(水) 15:30:09 ID:i/V6hzfy
 (椿…!?)
ちなみはその女性の顔を見つめる。
美弥子から聞いたことがあった。
かつて華凛が最もこだわり、執拗に責め立てても耐えた唯一の女性。
とても美しいかわりに、心臓を貫く棘を持っている、と。
しかし目の前にいるその女性は、棘どころかまるで聖母のような笑みを湛えていた。
 (…別人よね。でも医療関係が、とか…)
ちなみが疑いを捨てきれずにいると、椿は微笑んだまま言った。
「華凛は可愛いとかではないんです。ただ気になってるだけ」

ちなみは確信した、せざるを得なかった。
「・・・椿さん! 華凛…原 華凛を御存知なんですね?」
椿は一瞬笑みを消し、ちなみを振り向く。
「ええ、知っていますよ。昔、少し“遊んだ”事があって」
独特のアクセント、華凛との繋がりを探っているのは確実だった。
「…あたし、華凛の友達で、椿さんの事も色々聞きました」
ちなみもそれに応えた。
 2人はしばらく見つめ合う。
他の七人は真意がわからず、「なんか凄い偶然だな」などと騒いでいる。
「・・・あの、華凛ってどういう…」
「待って下さい、その話は後にしましょう」
椿はちなみの言葉を押さえ、話を逸らすようにベッドを促した。
273紅葉:2006/01/18(水) 15:30:54 ID:i/V6hzfy
先程の女大生がちなみを仰向けに寝かせる。
「脚を持ち上げて」
そう言われ、ちなみは真っ青になった。
 (あそこも見られるんだ…! 発育検査なら当たり前だけど…)
躊躇った。ここで躊躇わなければ、自分はもう女ではないと思った。
だが、彼女を囲む生徒達はそんな事は気付かない。
「ほら、上げて」
両足をそれぞれ1人に掴まれ、開いた状態で引きあげられた。
「あ…!」
うまく力が入らない上、抵抗すべきでないのもわかっている。
為す術なく固まっているうち、脚が視界を遮った。
下から視線を感じる。見せてはならない場所を他人に晒している。
ほとんど使われた事のない初初しい亀裂は、中までは決して明かさない。
まずはそのままで数枚写真が撮られた。
 (写真まで撮るの…)
見られるのでも十分嫌だったが、記録に残されるとなれば尚更だ。
              
次に女大生は手袋を嵌め、慎ましい花びらを優しくつまんだ。
ちなみの太腿がぴくっと跳ねるのを、医大生達は面白そうに見つめる。
274紅葉:2006/01/18(水) 15:31:50 ID:i/V6hzfy
女大生は指で少し大陰唇を撫でたあと、立ち上がて言った。
「外に問題はなさそうだけど、内側がどうなってるか心配だわ。
 なにしろ、あんな太い物まで入れたっていうんだもの…。」
意地悪く繰り返され、ちなみは眉をしかめる。
医大生はにやけながら次の準備を始めた。
何かの金属音。
「脚はそのままで、お腹の力を抜いて」
そう声が聞こえてきた直後、膣口に違和感を覚えてちなみは竦みあがった。
「んっ!?あぁ…っ!」
女大生の手にしたのはクスコだ。その烏口が、ちなみの粘膜を分け入っている。
まるでつららを突き込まれるような冷たさ。
それは少し奥まで届くと不意に後退し、出入りを繰り返してちなみを惑わす。
「ん、あっ!…ぅう、ひっ!」
出すまいとしていてもつい声が漏れてしまう。
粘膜の敏感なちなみには、そのぐらいおぞましい感覚なのだ。
「なんかうまく入んないなー…」
女大生はそう言ってまたクスコを引き出す。
275紅葉:2006/01/18(水) 15:32:40 ID:i/V6hzfy
彼女らはまだ研修中のため、そういった器具に慣れていないのだ。
「先端を少し開けながら入れろよ、それじゃ粘膜を傷つける」
男の1人がそう言った。ちなみは本当にたまったものではない。
自分の見えない範囲で性器に何かを差し込まれ、おまけにそれが粘膜を傷つける?
「いやぁ、何してるの!」
ちなみは身を捩るが、脚を押さえる力が強まっただけだ。
「うーん、次こそ」
そう気合を入れ、指で開いたクスコを一気に花弁に突きたてる。
今度は順調に沈み入り、ちなみはいっそう脚を震えさせた。
 「よっし、じゃあ開くよ」
女大生は嬉しそうにクスコのネジを緩めていく。
 (開く…?どういうこと?)
ちなみがそう思っている間に、突如膣の違和感が変質した。
冷たさが膣壁に密着し、押し拓げていく。
「あぁ!な、何これ、なんなの!!やめてぇ!」
このままでは器具に中から破壊されてしまう。
ちなみは腰を上げ、手をばたつかせた。
 医大生はこういった反応は見慣れているため、至って冷静に押さえ込む。
その冷静さが、余計にちなみを不安にした。
276紅葉:2006/01/18(水) 15:33:20 ID:i/V6hzfy
ライトが照らす秘裂の中は、これ以上なく鮮やかなサーモンピンクだった。
8人が感嘆の声を漏らす。
1人1人が写真を撮りつつ、彼らはそこを見つめ続けた。
 (体の中まで見せちゃうなんて、お母さんがいたら怒るだろうな……)
ちなみは将来、世界中の人間に注目されるはずだった。
だがそれは端麗な女優として。
こんな披露をするために、体を保ってきたわけではない。
 ―――大陰唇の色素沈着、かなり少ないな。脱肛も無し。
     内粘膜はずいぶん綺麗ね、でも奥が少し腫れてる。
   陰核がちょっと肥大化してるわ、ここでよくしたんでしょうね―――
医学生たちは口々にちなみの秘孔を語りあう。
ちなみは聞きたくもなかったが、それでも気になるのは仕方ない。
なんとか首をもたげて状況を確認しようとした。
 
そんなちなみを見て、女大生の1人が気を利かせる。
壁に掛かっていた大鏡を外し、ちなみを足元から映したのである。
だが…
「……ひっ――!あ、あああ、ぁ・・・!!」
鏡に映る自分を見て、ちなみはパニックに陥った。
 (何あれ、あれがあたしの…?いやだ、どうなってるの、あんなの…!!)
脚を大きく広げ、本来隠すべき場所には何も覆うものがない。
その中心には不気味な銀色の器具が刺さり、自らの内臓が覗いている。
本来見るどころか意識もしない場所、恐らくは一生見ずに過ごせた光景。
 少女が直視するには、あまりにも惨たらしい事実だった。
277紅葉:2006/01/18(水) 15:33:57 ID:i/V6hzfy
慌てふためくちなみを前に、8人は一様に興奮を押さえきれなくなっていた。
彼らは自ら発育検査を申し出たのだ。
研究心もあるにはあるが、それに勝る嗜虐心を持っている。
「やっぱり粘膜が腫れてるから、軟膏を塗っておいた方がいいわね」
一人がそう言うと、他の者も準備を始めた。
腫れている原因はディルドウもあるだろうが、恐らくは先程の沙穂のせいだ。
「お薬塗るわね。ちょっと染みるかもしれないけど、我慢できる?」
少し落ち着いたちなみに、女大生は優しく声をかけた。
「…は、はい」
そうはいってもやはり緊張は解けず、足の指に力を込めて身構える。
女性徒は「ちょっとよ」と強調し、クスコに指を差し入れた。指が粘膜を捉える。
すると、途端にちなみの足がぴんと張った。
「ッ、ぅああああ―――――っ!!熱い、あついっ、やめて――っ!」
腰が仰け反り、手がシーツを引っ掻く。
女生徒は構わず、指で膣内を探り始めた。
「あ、ああーーっ!抜いて、お願いです!!」
びくびくと美脚を震わせ叫ぶ。
当然ながら、周囲の興奮は高まるばかりだ。
278紅葉:2006/01/18(水) 15:34:35 ID:i/V6hzfy
医学生たちが使った軟膏は、薬草から作られた刺激の強いもの。
本来外傷用で、粘膜に使うのは奨められていない。
敏感な相手には尚更だ。
「ん、んん、ぅ…!」
ちなみはなんとか耐えようと声を殺した。
額にじわりと汗が噴き、喉が渇いていくのがわかる。
「ほら我慢して。しっかり塗らないと炎症を起こすわ。
 …本当に処女膜がないわね。初めての時、痛かった?」
女生徒はなだめすかし、ひくつく粘膜をなぞっていく。
溶けそうに熱いそこは、時折指が止まると外気が流れ込んで冷える。
ちなみはその感覚を捉えるのが精一杯で、言葉に反応する余裕は全くない。
「ねえ、私達にもさせてよ、診察」
ちなみの右足を押さえる医大生が言った。
一番手の娘は頷き、軟膏を手渡して右足を押さえに回る。
今度の医大生は、先程の娘より多くの軟膏を指につけた。
 (まさか、みんなでやるつもりなの?これ以上痛いのは……)
ちなみがそう考えた瞬間、再び体の芯に電気が走る。
「く、、あぁ―――ッ!」
我慢しようという意思はたちまち吹き飛ばされ、ただ身の焼ける感覚のみが残った。
279紅葉:2006/01/18(水) 15:35:15 ID:i/V6hzfy
お腹が熱い、血管が炙られる…。
それを体の端に感じつつ、ちなみは必死で耐えた。
目を開けようとするたび汗が入って滲む。
時折の悲鳴、ランニング以上に荒い呼吸。
 堪えれば悲鳴や嗚咽は体の中にしまえた。
たがそのかわり、少女の中には別の感覚が押し寄せてくる。
 (どうして、またこの感じ――。こんなの、全然よくないのに……!!)
女生徒たちの技術はまるで未熟だった。
内壁でぎこちなく指を動かし、曲げた指で押さえ、小豆大の陰核を無造作に弄り…。
しかし玩具で遊ぶようなその稚拙さは、ちなみの中で確かにくすぶっていく。
 あぁ―― はぁっ、はぁっ、はぁっ……
呼吸は呼吸は一段と浅く、速く。
『……辛いですか?』
ふいにそう声がかかり、ちなみはそれを聞き取れた。
『でも、希硫酸で焼かれるよりましですよ』
椿だ。ちなみにだけ聞こえるように囁いている。
やはり椿の技術も未熟…いや、彼女に限っては焦らしているのだろう。
下半身がミキサーにかかったようにぐちゃ混ぜになり、どこがどういう感覚か、
いや足がどこかすらはっきりしない。
 椿の技術は卓越していた。
 (あっ、ああ、ん…椿さん、凄くうまい…!だめ、なんだかおしっこ漏れ……)
「―――漏れそうなんですね?」
心を見透かされ、ちなみの心臓はいっそうたわむ。
そして冷たい金属が引き抜かれる感触。
ゆっくりと目を開けると、優しい笑顔が少し歪んで見えた。
280紅葉:2006/01/18(水) 15:36:01 ID:i/V6hzfy
椿は割れ目への攪拌はそのままで、クリトリスに当てた指をずらす。
その細く長い指は尿道を探り当て、円を描くように刺激してきた。
「あ、ゃああ――っ!!だめ、椿さん、だめ!!」
ちなみが焦ると、椿はあっさりと指を離した。
急場は凌げたが、決壊はもう揺るがない。困った――。
 しかしその悩みは無駄だった。
  (痛――ー…っ!)
声もでない、鼻先が熱い。
釘を刺されたような苦痛が直接膀胱に届く。
誰かがカテーテルを差し込んだらしい。
たちまち繋がれた通路から黄色い尿が垂れ、音を立てて尿瓶を満たす。
「ほら、こんなに出たよ。真っ黄色だね」
そういって振りかざされた瓶には、並々と少女の排泄物が溜まっている。

尿を抜いてからは、椿も本気で責め立てはじめた。
内襞を円を描くようになぞり、勃起しきった急所を擦る。
ついには排泄の穴にまで指をくぐらせ、壁一枚隔てて2穴を同様に責め嬲る。
  はぁ――っ、はぁ――っ・・・
すでに高原状態を脱して理性が働かず、ちなみはすぐに詰められていった。
とろりとした濃い液が肘をつたう。
椿はまた囁いた。
『指遊びでここまで感じては、華凛に怒られるのではないですか』
281紅葉:2006/01/18(水) 15:36:35 ID:i/V6hzfy
ちなみは恥ずかしくてたまらないが、もうどうすることもできない。
菊門を扱かれても、膣襞をなぞられても最上の心地。
指が恥豆を叩くと視界が白む。
すでに達しているのかその寸前なのか、それすらもわからない。
 見守る医大生達も暴発寸前になっていた。
少女の恍惚の表情を眺め、涎に光る唇を凝視する者。
潮を零す蜜壷に顔を寄せ、内からの芳香を嗅ぐ者。
掴んだ白い脚が目から離れず、つい舌をだしてその指を舐め上げるもの。
「あっ、ああ、ぅああ―――っ」
足からの汗が臍に溜まる。それが火照った体にくすぐったい。
背中に切ない痒みがこびりつき、冴えた神経を侵食していく。

『・・・・華凛は可哀想な子、自分の身を守るために、心を殺しています。
 自分への愛も慈しみも分からぬまま、暗い牢に閉じこもって』 
椿は再び囁きはじめる。
ちなみは変に冴えた頭で聞いた。
『私はなんとかしてあげたかった、でもそれはもう無理です。
 勝手ながら貴女に託します。力になってあげて』
椿は泣きそうな顔に見える。
ちなみは小さく頷き、やがて全身の血が流れ出すような絶頂を迎えた。

椿が退いたのを見て、すかさず次の女生徒がちなみの開いた割れ目を探りはじめる。
 7人に代わる代わる責め抜かれ、ちなみは3度失禁し、
数えきれないほど大きく、また小さく達した。
282紅葉:2006/01/18(水) 15:37:09 ID:i/V6hzfy

ちなみが壁に寄りかかりながら学院を後にしたとき、辺りはすでに薄暗くなっていた。
校門に誰かがうずくまっている。華凛だ。
「あんた、どうしたのこんな所で」
ちなみが抱えると、華凛は眠そうな目をこすった。
「ぅん、…やっと来たか。沙穂らはとっくに帰ったやろ。
 学校探してもおらんし、何しとってん」
昨日の言葉通り、ちなみを見守るつもりらしい。
「うん、ちょと保健室にね。発育測定とかいうので」
ちなみがそう言うと、華凛が垂れ目を吊り上げた。
「発育測定やと!?・・・・ジジィか。くそ…」
華凛はちなみの手を払いのけ、独り言を呟きながら歩き出した。
ちなみも壁伝いに後をついて歩く。

しばらく無言で歩き続け、やがて華凛の館が見えてきた。
いよいよ別れようという時、ちなみは華凛を呼び止める。
「測定でね、椿さんに会ったの」
小さな背中が固まった。
しばしそのまま息を整え、華凛はゆっくりと振り返る。
「……ミヤに聞いたんか。それで、なんか言うとったか?」
華凛は宙に目を逸らして言った。
ちなみは彼女を見据える。
283紅葉:2006/01/18(水) 15:37:47 ID:i/V6hzfy
 
「 あんたを助けたかった、って。」

華凛の目が下ろされ、ちなみを捉えた。
「…嘘吐け」
能面のように表情がない。
「いいえ、確かにそう言ってたわよ。優しい人ね」
ちなみは少し笑い、寮へ歩きだす。
あえて今は振り返らない。それが華凛のため。

残された華凛はただその場に立ち尽くし、自分の影を踏みにじって呟いた。
「……どいつもこいつも、嫌な奴ばっかや……!」

                  
                      つづく
284名無しさん@ピンキー:2006/01/18(水) 15:40:21 ID:zBVU/wzi
果てしなくグッジョブです!
医療プレイも好きなんで興奮しました。
285名無しさん@ピンキー:2006/01/20(金) 08:06:12 ID:ALuNHv/T
椿センセーが絡んでキター!
まあ出番はこれっきりかもしれないけど。
なんか今回は、エロよりも回り出した物語に興味を引かれたっす。
話として面白いSSってイイね。
286紅葉:2006/01/21(土) 01:01:12 ID:LwlxGOzd
寮は『百合嶺荘』という安易な名だった。
周囲には壁の赤茶けた古い工場が立ち並ぶ。
工場地には妙に袋小路が多い。
それはまるで迷路であり、事実、寮生の勝手な逃亡を防いでいた。
 
寮の外見は現代風だが、中はまるで違う。
ランプが照る薄暗い廊下、悲鳴のように軋む木の床、そして薄黄色い畳。
明治を想わせるレトロな建物だ。
いかにも『出る』雰囲気が漂っており、不慣れな者には普通に暮らすだけで重圧となる。

ちなみはキッキッと音を立てて寮の階段を上がった。
廊下には誰の姿も見えない…
「ちょっと」
いきなり背後から声をかけられ、ちなみは身を竦めた。
そこにいたのは不穏な表情の2・3年生、およそ10人だ。
287紅葉:2006/01/21(土) 01:01:53 ID:LwlxGOzd
「やっとお帰り?」
彼女たちはそう言ってちなみを取り囲む。
「あ、はい…ただいま帰りました」
囲まれたことに戸惑いつつ、ちなみは軽く頭を下げた。
上級生達はそんなちなみを睨んでまま、少しずつ輪を狭めていく。
「あの…なんでしょうか」
ちなみはどうすることも出来ず、ただ不気味そうに相手の1人を窺った。
「あのさ、アンタ私らに何か言う事ない?」
その少女はちなみを睨み上げて言う。
自分が見下ろされている事にも腹を立てているのは確かだ。
 ちなみは少し目を逸らして考えた。
「…身体測定の事ですか?私のせいで遅れたとか…」
「なんだ、わかってんの。じゃあ、どうすればいいかもわかるよね?」
相手は低い声で言う。
288紅葉:2006/01/21(土) 01:02:29 ID:LwlxGOzd
土下座をさせるつもりだ。 ちなみは直感した。
だが、そんな事をさせられる謂れはない。
「確かに、結果として後がつかえたのは謝ります。でも――」
言いかけた時、後ろにいた沙穂が勝手に続けた。
「でも、胸測られるのが嫌でメジャー壊した挙句、変な喘ぎ声で測定を邪魔しました」
 ちなみは沙穂を睨みつける。
「あたしはそんな事してません!」
強気で言うが、周りの空気は一層険悪になった。
 彼女は知らないのだ。
女子寮においては上級生は絶対、理不尽でも服従すべきだという事を。
「私もそのウワサ聞いたわ。 …大体アンタ、口答えするとはいい度胸じゃない!」
ちなみの正面に立つ娘が、いきなりちなみの腹を殴りつけた。
「ぉうっ!!」
女とはいえ部活で鍛えた腕力、ちなみの体はくの字に曲がる。
289紅葉:2006/01/21(土) 01:03:05 ID:LwlxGOzd
「げはっ、かは…!」
ちなみは腹部を抱えて崩れおちた。
上級生らはその髪を掴み、横にあったトイレへと引きずり込む。
この場所で待ち伏せしていたのはそのためらしい。
 
便器も当然和式である。
生徒達はちなみの頭をその中に突っ込み、さらに足で踏みつけて押さえた。
ちなみは声にならない悲鳴をあげ、必死でもがいている。
力づくで押さえられるのは華凛の館でもよくあった。
あの時は本気で抵抗すればなんとかなったが、今はどれほど暴れてもどうしようもない。
 それが成長期なのだ。
一年で見違えるほどに変わる世代で、3歳も4歳も上の相手に束でかかられる。
抗うには遅すぎた。
ちなみの頭を浸けたまま、レバーが蹴倒される。
大量の水が流れ出し、少女の喚き声が水泡に変わっていく。
290紅葉:2006/01/21(土) 01:03:50 ID:LwlxGOzd
誰がどんな排泄物を出したかもわからない、極めて不衛生な便器。
そこに顔をつけられ、自らが排泄物だと言わんばかりに水で流されるのだ。
10人が好き勝手にレバーを倒す。
 ガボォ…ッ、グゴ……!
艶のある黒髪までが汚水にまみれ、足が内股に閉じる。
上級生たちは強く頭を踏んだまま、ますます景気良く水を流していく。
  そして10分ほどが経った時だ。
溺れるようにばたつくちなみの腕が、とうとう便器を掴んで突っ張った。抵抗をやめたらしい。
少女達はそれを確認し合い、ちなみの頭を掴んで引きあげる。
 ちなみは腫れた鼻から鼻水を垂らし、泣いていた。
「逆らうとどうなるか、覚えときなよ」
上級生は彼女を床に落として言う。
ちなみはすぐには頷かなかったが、髪を掴まれると小声で謝りはじめた。
291紅葉:2006/01/21(土) 01:04:29 ID:LwlxGOzd
「ねえ、なんかこいつ臭くない?」
跪くちなみを見下ろし、一人が呟いた。
数人が鼻を近づけて露骨に匂いを嗅ぎはじめる。
ちなみは嫌そうに身を捩った。
「ほんと、なんかオシッコの匂いする。おまけに汗くさいし!」
馬鹿にしきった目でちなみを蹴りつける少女達。
失禁した紐ショーツをポケットに詰め、さらに恥辱の診察で体中に汗をかいている。
匂いがするというのは本当だ、それを知っているだけにちなみはつらい。
「すみません…」
俯くちなみの頭に、優しく手が置かれた。
「私達は別に責めてる訳じゃないの」
ちなみが顔をあげると、やはり相手は笑っていない。
「ただ、そんな状態で寮に上げるわけにはいかないわ」
そう言って彼女は後ろに退いた。
入れ替わって、ちなみの視界には蛇のようなうねりが迫る。ホースから出た水だ。
それは咄嗟に閉じたちなみの目に弾ける。
292紅葉:2006/01/21(土) 01:05:09 ID:LwlxGOzd
「きゃぁ!!」
熱いのか冷たいのか、ちなみは身を仰け反らせた。
いや、冷たい筈だ。その水は懲罰用であり、隣の製氷工場から引かれているのだから。
 たちまち体温を奪われ、ちなみは歯を鳴らしはじめた。
初めこそ意味のある悲鳴を上げていたが、それすらも震えて消えていく。
ホースは上級生達の間を巡り、面白い的当てと化していた。
ハーフパンツも脱げて少女は半裸になってしまう。
入り口は人垣に塞がれている。
 逃げ回っても体力を失うだけと悟り、ちなみはその場にうずくまった。
止まった的に容赦なく冷水が浴びせかけられる。
ちなみは膝を抱え、ただじっと遊戯の終わりを待った。
その判断はまぁ賢明ではある。
だが最善の方法を取ろうと感覚は薄れ、心臓は締め付けられていく。
293紅葉:2006/01/21(土) 01:05:52 ID:LwlxGOzd
水をどの角度から当てても、声まで凍ったちなみはもう反応しない。
面白くなくなった少女達は、用具入れからモップやブラシを取り出した。
咳き込むちなみを再び取り囲むと、一斉にその体を“磨き”はじめる。
「・・・ぁ゛・・・・・・!ゃ、ィャ・・・・ぃ・・っ・・・・!!」
掠れた声で叫ぶちなみ。
ブラシは彫像用で若干柔かいが、それでも人肌には向いていない。
白い背に掻き傷が刻まれ、世界に愛されるはずだった顔にモップが這う。
「ここが一番汚れてるわ」
一人がモップで突いてちなみを寝転がし、丸出しになっている股間を擦り立てた。
「ぅあ!…ぁ」
ちなみは足を閉じようとするが、両側から引っ張って押さえられる。
「汚くって臭そうな場所ね!たっぷり洗わなきゃ」
秘裂を擦る1人は、洗面台に手を伸ばして石鹸を探した。
まだほとんど使われた事のない、原型を留めた物を選ぶ。
それを手に彼女は屈みこんだ。
 沙穂がにやつく。
294紅葉:2006/01/21(土) 01:06:29 ID:LwlxGOzd
彼女は石鹸をちなみの割れ目に当て、そのままずぬうっと中に突き入れた。
石鹸は易々と呑まれていくが、質量は相当なものだ。
異物は見る間に少女の中を占拠した。
「う、うあああああ――・・・!!」
ちなみは不気味な感覚に錯乱し、引き攣った顔で背を反らす。
傍らの二人は慣れたもので、暴れる少女の脚を肩の辺りまで押し上げた。
秘部が曝け出される、まんぐり返しに近い格好だ。
「死ぬほど綺麗に洗ってあげる。」
上級生は得物を握りしめた。


軽快なブラッシングに混じり、少女の秘唇はかつてないほど淫靡な水音を立てている。
もはや『くちゅ』や『ちゃぷ』という可愛らしいものではなかった。

ぶぢょっ、ちちゃ!ぐぢゃっ…にぢゃ…ぶぢゃッぬっぢゃ・・・・・・!

「はははは、すッごい音じゃない!綺麗にしてもらって嬉しいんだ?」
大勢に笑い飛ばされ、ちなみの脚先がまた内側に折れる。
295紅葉:2006/01/21(土) 01:07:05 ID:LwlxGOzd
「ぅ―――、ぐうう、ぅ…っうぁ・・・・・・・・!」
ちなみは歯を喰いしばり、体感した事もない不気味さに耐えていた。
極度の冷えのせいだろうか。体中が変にだるく、ゴムになったようにぶわぶわと頼りない。
その状態で本来触るべきでない急所を一気に責め立てられている。
 痛み痒みに体が強張るが、そうすると滑らかな固形物が深く潜り込んでしまう。
入り口へ入ったのはもう仕方がない。だがその先を甘受し、女の核へ入り込まれれば?
石鹸は確かに体を洗う物だが、異物には違いない。
事実石鹸の擦れた内膜は、時に棘が刺さったかのようにちくりと痛む。
 
処女と何ら変わりないちなみは怖れ、必死になって石鹸を排出しようとした。
しかしすかさずモップが恥丘を覆い、それを押し戻す。
常に端だけが覗いている状態で、泡は際限なく生まれ、すでに床は泡だらけだ。
「お願いです、もうやめてください!子供が出来なくなっちゃう!!」
体中に泡を纏いつかせ、ちなみは懇願した。
あまりにも怖かったから…それも一つだが、
「何言ってんだ、しっかり感じてんだろ?」
沙穂にそう言われ、ちなみは眉をひくつかせた。
296紅葉:2006/01/21(土) 01:07:38 ID:LwlxGOzd
冷水を浴び、掃除用具で散々に弄られる、便器に等しい現状。
少女はその中で昂ぶり、悦びを迎えるというのだろうか。
いや、必ずしも喜んでいる訳ではない。
絶頂の味を覚えた陰核に毛が当たる、それだけだ。
最上の幸せだろうが苦痛だろうが、表面では同じ事だ。

 ぢゃくぢゃくと朱華を掻き回す動きが激しくなる。
「あ、股に筋入ってる!もうイクんじゃない?」
「このこってほんとなんでもイくよね」
「よがった挙句にまた漏らすなよ!」
周りで起こる嘲笑いも一段と陰湿になっていた。
ちなみの腰が浮き上がっていく。
その手がぎゅうっと握り込まれる。
「っだめ、・・・もぅ・・あ、あ、・・・あ・・・・」
彼女は最期に足の指を曲げ、半開きの唇から涎を溢した。
297紅葉:2006/01/21(土) 01:08:19 ID:LwlxGOzd

しばらくして気がつくと、ちなみは寮の外にいた。
気のせいか恐ろしく寒い。まだ夏休みが明けたばかりだというのに。
息を吐くとやはり白かった。
その水蒸気がいつまでも残る…、いや、辺りが靄(もや)で包まれているのだ。
 原因は隣にある製氷工場のドライアイスだった。
この寮は坂道で囲まれた低地にあるため、工場から漏れ出した冷気は
全てちなみのいる辺りに溜まっていく。
 ちなみの格好は下は半裸で、上は濡れたシャツ1枚。
このままでは凍死する。少なくとも風邪をひく。
少女は逃げ出そうとしたが、何かに首を絞められてぐえっとうめいた。
首輪が付けられている。
それは後ろの柱に括りつけられており、外す事は叶わなかった。
 もう逃げ出せない、ちなみはその場で座り込む。
下には足拭きマットが敷いてあった。なけなしの良心か、あくまで殺さない為か。
ともかく冷たいコンクリートに触れずに済み、ちなみは少し安心した。
しかしほっと息を吐くその気管にもつららが入り込むようだ。
やはり危険には変わりない。
298紅葉:2006/01/21(土) 01:09:00 ID:LwlxGOzd
脚を丸めてマットにうつ伏せになり、出来るだけ体表が触れるように寝転ぶ。
柔かく、暖かい生地。
それに触れているうち、少女はまたひとすじの涙を流した。
「 ・・・おかあさん・・・・ 」
つい10日ほど前には考えもしなかった事態。
彼女の心身は今どうなっており、またこれからどう変わるのか?
 ちなみはマットに頬を寄せたまま、手で涙を拭った。
腫れた目はまだしっかりしている。

それからしばらくして、ちなみはうとうとしはじめた。
人間にも本能的な冬眠はある、体温が低下して活動を鈍らせたのだ。
 (眠ったら死ぬぞ…って…よく聞くわ……)
ちなみはぼやけた頭で考えつつ、目をこすり、頬をつねる。
いかにマットが敷いてあろうと、このまま眠れば終わりだ。

その状態は小一時間続いた。
だんだん楽になろうという考えが頭をよぎりだす。
 と、その時突然、丸まったちなみの背が焼ける様に痺れた。
「あついっっ!!」
頭と足首が跳ね、しなかやな体が一線に張る。背中から大量の湯気が立つ。
299紅葉:2006/01/21(土) 01:09:37 ID:LwlxGOzd
寮の三階の窓から、誰かが熱湯を浴びせたのだ。
それもかなり高温らしい。
「寝てんじゃないわよ、そんなに死にたいの?」
上空から声が降ってくる。
ちなみは助かった…という風に小さく息を吐いた。
 しかしそれもつかの間だ。
せっかく体を暖めてくれた熱湯は、しばらくするとたちまち体力を奪っていく。
もし掛けられたのが冷水であったなら、苦痛は一瞬で済んだだろう。
だが熱湯は体温を盗む。
先程よりも明らかに削られた意識で、ちなみはまた睡魔と闘う羽目になった。
 
熱湯を掛ける方も慣れたもので、少女が諦める寸前でまた熱湯を掛ける。
まるでタオルを投げ入れては再びリングに上げるかの如く。
 母を想わせたマットも濡れて冷え、おまけにだんだん痒くなってきた。
熱湯を掛けられたことで、マットにいたノミやダニが暴れはじめたのだ。
ちなみの体が温まり、痒みを感じる余裕が出来たというのもある。
先ほどは進んで体をつけていたというのに、今は如何にして離れるか必死だ。
 (かゆい、かゆいぃ…!こんなの、アスファルトのほうがよっぽどましだわ!!)
ちなみは手足を掻きむしってのたうち回る。
300紅葉:2006/01/21(土) 01:10:08 ID:LwlxGOzd
数時間後、少女の背中は火傷で真っ赤になっていた。
それ以外の箇所も噛まれ、また掻きすぎてかなり傷んだ。
体表を飛び回る感覚には閉口するが、すでに血が滲んでいる、もう掻けない。
首輪がなければすぐに逃げ出すことだろう。
 その頃になると、ちなみは湯を掛けられるのが感覚でわかるようになっていた。
 (また来る…!)
頭を抱え、太腿を張って身構える。
しかしそのとき背中に当たったのは、予想に反して柔かい布地の感触だった。
不思議に思って手に取ると服らしい。
「濡らさないように持っときなよ。自分が明日着る服なんだから」
そう声がかかり、ちなみは上を見上げた。沙穂がバケツを持っている。
ちなみは咄嗟に服を抱えて身を丸めた。
間一髪で湯が浴びせられる。
背中の痛みに耐えた後、ちなみは腕を広げて安堵した。
 (よかった、あんまり濡れてない…!)
301紅葉:2006/01/21(土) 01:11:41 ID:LwlxGOzd
この服の存在は、物理的には大した意味はなかった。
手にしたところで暖を取れるはずもない。
自分のせいで明日の服が濡れる、という嫌がらせのために用意された物だ。
 だが、孤独な心の支えにはなる。というより、ちなみがそう『した』。
ちなみは服をかき抱き、子供に語りかける調子で呟く。
「お前が明日、あたしを守ってくれるの?
 じゃあ朝までは、あたしが守ってあげるからね」

湯を掛ける役は順に起きて交代しているらしく、“湯浴み”は朝まで続いた。
定期的に体が暖まるので凍死はしないが、それでもこの悪環境は耐えがたい。
なにしろ、三晩で発狂する者もいた制裁なのだ。
漆黒の闇の中、何度も体温を奪われ続け、凄まじい痒みに苦しんで一睡もできない。
 それをちなみはじっと耐え、ついに夜明けまで粘りきった。
その手に服がなかったら、彼女にそれは為しえなかったかもしれない。

「・・・負けらんないよね」
日の出に朱く染まりつつ、少女は服にキスをした。

                         つづく
302名無しさん@ピンキー:2006/01/21(土) 01:13:47 ID:HixJXnva
リアルタイムに遭遇…得した気分w
職人様乙です。
ちなみカワイソスでもモエスエロス
303名無しさん@ピンキー:2006/01/23(月) 01:42:27 ID:+/XogAWe
でもきっとこの服って・・・
304紅葉:2006/01/24(火) 16:41:21 ID:yIdlqf6Z
数時間前まで真っ暗だった工場群は、今はあちこちから光が反射して眩しく照る。
「ちなみー、朝ご飯よ」
空から声がし、ちなみは上を振り仰いだ。
3階の窓に数人が皿を持って立っている。
 ちなみは丸一日近く何も食べていない。
物が食べられる、そう考えた途端にお腹が大きく鳴り始めた。
「あっははは、しっかり食べなさいよ!」
娘達はそう言って笑った。
だが、当然まともな食事などさせてもらえない。

彼女らは上からひとつずつ食べ物を放り投げていく。
白米や焼き魚などのまともな食事だ。
だが、それらはちなみから離れた場所に落ちて潰れた。
「あ…!」
ちなみはそれらを食べたくて必死に首を伸ばす、だが届かない。
「しっかり食べないと持たないよ」
娘達は皿をしまい、ちなみを見下ろして嘲笑った。
 食事による屈辱は二度目だ。
ちなみはまた恥も外観も捨て、手足を伸ばして『ごはん』を漁った。
「この乞食娘!」
「何でそこまでして喰いたいの?まったく浅ましいったら…」
延々と罵声を浴びつつ、少女は咀嚼と嚥下を繰り返す。
百合嶺荘の食事は美味しいと評判なのに、これでは味もないだろう。
305紅葉:2006/01/24(火) 16:41:59 ID:yIdlqf6Z
食事が終わった後、娘達はようやくちなみの首輪を外した。
首輪からはちなみの汗が滴のようにしたたっていた。
 そしてようやく着替えが許され、はじめてちなみは服を開く。
「こ…これを?」
ちなみは目を疑った。

腕の中にあるのはパジャマの上着と黒いミニスカート、そして紺のハイソックスだ。
アルファベットや象などのイラストがちりばめられた、かわいらしい白パジャマ。
なぜ今からそんな物を着なくては…と思ったが、周りの視線が拒否を許さない。
 ちなみは濡れたシャツを脱ぎ捨て、それを着るしかなかった。

腕が震えて思うように動かず、着替えにはかなりの時間を要する。
「お、可愛いじゃーん」
娘達が皮肉交じりに言う。
 そして彼女達はちなみに部活鞄を押し付けた。
「昨日は許してあげたけど、年下が持つ決まりなの」
鞄はちなみが持てるだけ、12個が渡される。
そして感傷に浸る間もなく、ちなみは登校ランニングに駆り出されるのだった。
306紅葉:2006/01/24(火) 16:42:32 ID:yIdlqf6Z
ちなみは何sかの鞄を抱え、緩やかな坂道を走る。
道行く者は1人残らず笑いを噛み殺した。
 パジャマに股下5cmの超ミニ。
上はどうみても寝ぼけたまま家を飛び出した格好、下は昨日以上の露出だ。
しかも下着はないのに、ソックスだけがすらりとした脚を飾っている。
運動の為か羞恥からか、パジャマを押し上げる膨らみに小さな尖りが見えた。

「遅い。さっさと走れ」
沙穂達は後ろに付き、ペースが落ちるとスカートを捲り上げる。
少女の蕾が完全に露わになった。
「いやあっ!」
ちなみは叫び、軋む体に鞭打って足を上げる。
 不幸な事には、昨日と時間帯が同じため、出くわす顔ぶれも同じだった。
禿げたサラリーマンやアイシャドウの濃いOL、ちなみに何度も告白した同級生・・・。
 昨日半泣きで紐パンツを結んでいた娘が、今日はノーブラに半裸で走っている。
すっかり朝のお楽しみとなったことだろう。
307紅葉:2006/01/24(火) 16:43:07 ID:yIdlqf6Z
そのちなみより少し前方に、同じく鞄の塊を抱える者がいた。
「先輩、あと半分くらいです。ここでは2回息を吸って、1回吐いて!」
ちなみにアドバイスを送る彼女は、昨日会ったナンナと呼ばれる少女だ。
 本名は紀伊里 菜奈美(きいさと ななみ)。
元は裕福な家の娘だったが、事情があって百合嶺に通うことになった。
中学時代、駅伝で活躍したスポーツ少女でもある。
華奢な胸、無駄な肉のない引き締まった腿、ボンボンのついたツインテール。
軽やかに走る様は凛々しくも可愛らしく、体型は小学生にも見えるほどだった。

    す…すうっ…はッ・・・。

菜奈美の言う通りにすると、かなり呼吸が楽になる。
しかし弱った体力では辛い。
喉ではなく鼻に来る風邪をひいたか、喘ぐ口には止め処なく鼻水が滴る。
ちなみはそれが最も恥ずかしかった。

冷えで手足がもつれる中、過酷な遠征はいつまでも続いた。
308紅葉:2006/01/24(火) 16:43:49 ID:yIdlqf6Z

教室中から嘲りの視線を浴びつつ、ちなみは教室の入り口で立ち尽くしていた。
自分の席がないのである。本来はここに居る筈もないので当然なのだが。
仕方なく、邪魔にならないように掃除用のロッカーにもたれる。
体力が限界だった。崩れ落ちそうになるのをなんとか堪えている。
それを見ていた沙穂は、一つ大袈裟に溜め息をついた。
「ったく、しゃーねえな。ここ座れよ」
そう言って沙穂が示したのは、自分の太腿の上だった。
ちなみは首を振る。言われるままそんな所に座ったら何をされるか。
「なに遠慮してんだよ。早くしないとセンコー来るよ」
沙穂はそう言ってしきりに促した。
 たしかに、このまま立ち続けている訳にもいかない。
沙穂の言うことにあまり逆らうのも良くないだろう。
「・・・し、失礼します」
ちなみは沙穂の横に立ち、しばらく迷った末に腰掛ける。
「お、重い重い。」
沙穂は笑ってそう言い、ちなみの腰を引きつけた。
309紅葉:2006/01/24(火) 16:45:20 ID:yIdlqf6Z
一限目、科学の蓮沼はちなみを見て、眼鏡の奥に不審さを露わにした。
パジャマを着、女生徒の膝に座っているのだ。
必死で股間を押さえているため茂みまでは見えないが、それでも十分不真面目に映る。
 初老の蓮沼は眉間に皺を寄せ、じっとちなみを観察した。
彼は自分から注意はしない。ただ無言で反省を促すタイプだ。
ちなみは腰を浮かせようとするが、沙穂が密かに押しとどめる。
「・・・・・・。」
蓮沼は眼鏡を外し、意味ありげに拭き始めた。
それでもちなみが動かないのを確認し、小さく舌を鳴らして黒板に向かう。
 ちなみは俯き、口の中で小さくすみません、と呟いた。

蓮沼は例題を黒板に写し、淡々と解説している。
 その後ろで沙穂がちなみの髪に顔を埋めた。
同時にパジャマの下に手を潜らせ、胸も鷲掴みにする。
「はー、ちなみちゃんイイ匂い…。胸はまだ少し硬いな」
沙穂はそう言ってちなみの体を弄びはじめた。
310紅葉:2006/01/24(火) 16:45:52 ID:yIdlqf6Z
沙穂の太い指は、それに似合わない繊細さでちなみの膨らみを撫でた。
綺麗なうなじに舌を這わせ、細い下腹を摘み、太腿を撫でさすり…。
 巨躯に包まれるようにもたれつつ、ちなみは少し顔が緩んでいた。
ひび割れそうな寒さが解け、肢体がじんわりと感覚を取り戻していく。
それはなんとも言えず心地良いものだった。
沙穂の手は大きくも柔かく、マッサージは的確に少女の不安を解きほぐしていく。
「気持ちいい?だからって声はだすなよ」
沙穂の一言で、ちなみはまた表情を固めた。
本来居てはいけない自分が、授業中、教師の背後で淫蕩な責めに喘いでいる。
「・・・降ろしてください」
ちなみは沙穂に囁くが、沙穂は黙ってちなみを抱え直した。
 蓮沼は一度も振り返らない。
だがクラスの生徒達は、彼が眼鏡のレンズ越しに確認しているのを知っている。
わざと隙を見せ、カンニング等を摘発するのが趣味の男なのだから。
311紅葉:2006/01/24(火) 16:46:32 ID:yIdlqf6Z
百合嶺女学院は、本校である百合嶺学院よりも幾分レベルが落ちる。
生徒は将来を約束された令嬢が多く、勉学に勤しむ意味がないからだ。
一部事情を抱えた者はいるが、まず大学受験は必要ない。
そのため、教師達は授業を趣味・あるいは義務的にこなすようになる。
生徒の顔すら覚えていない者がほとんどだ。

生徒が横目で見つめる中、沙穂はとうとう愛撫をスカートの中にまで忍ばせた。
花弁を押さえるちなみの手を除け、ゆっくりと指を沈めていく。
「すっごいヌルヌル。昨日の石鹸カス、まだ残ってんの?」
沙穂はそう言って2本の指を開いた。
中から泡まみれの水が垂れる。
沙穂はそれを別の手に絡め、人指し指で陰核の包皮を剥き上げた。
 指の腹で突起を乱暴にこする。
ちなみは鼻にかかった声をあげ、膣腔を収縮させた。
少女の肉壁が2本指を締め付ける。驚くほど熱い、やはり風邪を引いているのだろう。
「あの可愛い声だして感じなよ」
沙穂はちなみに囁いた。
312紅葉:2006/01/24(火) 16:47:14 ID:yIdlqf6Z
太い指が陰核をこねまわし、溶けた溶岩のような内身をえぐる。
ちなみはなんとも悲しげな表情を浮かべていた。
蓮沼が振り返るかもしれない状況で、年上の少女達に囲まれて痴態を覗かれている。
凍える辛さが愛撫を受け、内から外から溶かされる。
羞恥心と安堵感がない交ぜになり、どうしようもない興奮を生んだ。
「・・・知ってたか?お前の此処って、かなり襞が多いんだ」
沙穂が指を動かしつつ、少女の中を語りはじめた。
「お前そっくりだよな・・突っ張りまくって、なんとか脆い自分を隠そうとしてさ」
そう言って、また弱い粘膜を弄ぶ。
「…う…ううう…ん…んん・・」
ちなみは声を殺しつつ、顔を伏せて沙穂の指を追った。
今まで知り得なかった秘密を語られ、否応にも意識が向いてしまう。
パジャマが素肌に張り付いてくる。
 沙穂は指をいっそう深くもぐり込ませた。
くちゃくちゃという音が静かに響く。
たまに沙穂は指を抜き、ちなみのパジャマで泡だらけの指を拭った。
そこには明らかに泡でないものも混じっている。
 それを知るだけで、ちなみはまた本気に近い愛液を噴き零した。
313紅葉:2006/01/24(火) 16:47:51 ID:yIdlqf6Z
声を出さないために口を閉じるが、そうすると鼻水が垂れてしまう。
前屈みになっているため、それは机の上に糸を引いた。
「風邪でハナが詰まったか?」
沙穂は指でそれを掬い、ちなみの口に押し付ける。
嫌がる唇が割られ、しょっぱさや苦さなど、体中の液を味わってしまう。

背徳が身を焦がし、少女は秒単位で高まっていった。
 そして十分ほど経っただろうか。
ちなみは机に肘をつき、全身の筋肉を緊張させていた。
いよいよ『あれ』を迎えようとしている。
全身に汗を浮かせながら、もう声を殺すのも限界だった。
乳房を掴む指が陰核を捕らえたとき、ちなみは思わず息を吐いてしまう。
「ん、はぐ・・・っ!!!」
小さな弛緩を迎えながら、ちなみは慌てて口を押さえた。
 だが蓮沼は振り返り、ちなみを睨みつける。
「…君、なんて名かは忘れたがよぉ。そういう事がしたいなら出てくれんか」
とうとう男性教師に見られてしまった。
「す…すみません、静かにします!」
ちなみは耳まで真っ赤に染め、息を弾ませながら謝る。
クラス中から罵声と笑いが起こった。
314紅葉:2006/01/24(火) 16:48:31 ID:yIdlqf6Z
「バレちまったな。お前が変な声出すから」
沙穂は笑い、花弁から粘液に包まれた指を抜いた。
蓮沼が睨む中、それをちなみの頬に塗りたくる。
蓮沼は忌々しげに黒板を向いた。
 生徒の上に乗っかるなど、それが男の上なら止めるだろう。
だがここは男子禁制、無法に近い女子高であり、相手は理事長の娘である。

沙穂は片手でちなみを持ち上げ、机の中から定規を取り出した。
竹でできた30センチのもの、それをちなみの下の口にあてがう。
「派手なことはやめてやるよ。そのかわり・・・オレも『発育検査』だ!」
沙穂はわざと大声で言った。
クラス中が露骨に振り向き、蓮沼の肩が止まる。
ちなみは目を見開き、何をするのかと声に出さず非難した。
「つまりぃ・・ちなみちゃんの名器がどんぐらい深いか、コレで測んのっ!」
沙穂は定規を突き立てたまま、ちなみの腰を抱える。
 好奇の視線の中、抗いようのない剛力でちなみの腰が沈んでいく。
俯く少女に出来るのは、腰をくゆらす事だけだ。
出来るだけ傷がつかないように。
315紅葉:2006/01/24(火) 16:49:04 ID:yIdlqf6Z
「はい約20センチ突破〜。日本の野郎なら、大概のモノは咥え込めま〜す!」
沙穂がまた大声で叫ぶ。
辺りから噴き出す声、そして拍手までもが沸き起こる。
 ちなみは机に手をつき、怒ったような表情で前を睨んでいた。
だが内心は怒りどころではない。
羞恥という観念すら麻痺しかけているだろう。
 鼻水はまだ止まらず、粘糸となって美鼻と机を繋いでいる。
鼻が詰まったことで息はますます荒くなり、閉じられない口から涎が零れた。

「鼻垂らしてる。さすがガキだわ」
「でもあいつって中学ですんごい人気なんだって。ウチの弟もフられてやんの」
「放尿ビデオも売れてるしね」
「まあ演技は得意なんでしょ。だって・・・・」
クラス中から陰口、いや公然とした野次が飛び交う。
蓮沼も黒板に向かってはいるが、チョークを持つ手は動かない。
これを見て授業だと思う者が居るだろうか。
316紅葉:2006/01/24(火) 16:49:38 ID:yIdlqf6Z
「そろそろ・・さすがに入りづらいな。おい、今何センチ?」
沙穂が隣の席に呼びかけた。
その娘は席を立ち、沙穂の分厚い肉を掻き分けて定規を探り当てる。
「んー、もうほとんど全部入ってんじゃないかなあ?」
そう言い、帰るついでにちなみの陰核を思い切り摘みあげた。
「っいあああーッ!!!」
身悶えるちなみをかき抱き、沙穂が一番の大声で叫ぶ。
「みんな聞いた?こいつ、外人のでも入るよ!」
笑い声も最大になり、沙穂は定規を抜き差ししはじめる。
ちなみは机についた手で目を覆った。

教室には終業のベルが鳴るまで、野次と、水音と、そして嗚咽だけが響いた。

 
                       つづく
317名無しさん@ピンキー:2006/01/29(日) 05:22:16 ID:mD1EE9H9
これを見たあなた!!ヾ(・ε・。)
あなたゎこの1ヶ月以内に好きな人と両思い
またゎ付き合っている子ゎすごくLOVE2になります!!
それにゎこの文章をコピーして他の掲示板に3回別の掲示板に はればOK!!!たったこれだけであなたわぁ
最高の生活がおくれます!!
ただしこれをしなかったら きっと両思いになることゎないでしょう!!(/□≦、)
やった子ゎ今でゎ学校1のLOVE2カップルです!!
これをやらなかった子ゎすぐに彼氏と別れてしまいました
318名無しさん@ピンキー:2006/01/29(日) 07:34:17 ID:LCtqlcfg
(;´Д`) ・・・・・・ナニコレ?
319名無しさん@ピンキー:2006/01/29(日) 09:39:28 ID:AdX3B35J
>>316

グッジョブ!
320名無しさん@ピンキー:2006/01/29(日) 10:52:41 ID:LCtqlcfg
あ、漏れもGJ!!
321紅葉:2006/01/30(月) 15:09:08 ID:JuiTKB7d
一日の授業が終わり、ちなみは誰とも知らない席で息を荒げていた。
絶えず弄ばれたのは言うまでもない。
パジャマは汗で変色し、体のラインが浮き出ていた。
肘や顎も赤くなっている。
二人掛けで浅くしか座れないところを押し出され、何度も椅子から落ちた為だ。
「帰るよ、ちなみ」
沙穂がちなみを引き起こす。
 うなだれる少女とは対照的に、沙穂はずいぶん楽しそうだった。

百合嶺の帰宅生はある交差点を境に、電車・バス組と寮生に分かれる。
そこから寮寄りに行くと公園があった。
ちなみが沙穂に連れ去られた場所だ。
夜は無人に近いが、今は幼児の姿がちらほら見られた。
 公園の中央には水飲み場と公衆便所がある。
寮生達はちなみをそこに立たせた。
いきなり集団で入ってきたため、周囲の視線が集まる。
322紅葉:2006/01/30(月) 15:10:27 ID:JuiTKB7d
「足を開いて前屈なさい」
昨夜、石鹸を詰めた娘――彼女が寮長だ――がちなみに命じた。
ちなみは眉をひそめるが、周囲の威圧は反論を許さない。
仕方なく向きを変え、出来るだけ後背が見られないよう体を折る。
「ほら、あんたはもっと出来るでしょ?」
ちなみの背に手が置かれ、さらに押し下げていった。
「くっ・・ん、っ…」
手が地面につき、足がまっすぐ伸びた見事な前屈。
下半身はもう隠すべくもない。
慎ましい蕾からしっかり艶が垂れている。
はじめ少し焼けていた肌は、今見ると雪のように真白く映った。
周りが色黒の体育会系だからだろうか。
膝下が太腿に比べ短い。
少女は更なる成長が見込めるらしい。
抜群のスタイルがいっそう伸びやかに和らぎ、西洋をも逸する存在となりえる。
323紅葉:2006/01/30(月) 15:11:30 ID:JuiTKB7d
寮長は少しその脚線美に見とれた後、鞄を探って肌荒れクリームを取り出した。
それをたっぷりと指につけ、少女の股座に近づけていく。
 ちなみの肩がぴくっと跳ねた。
足がおもわず閉じかけるが、ぴしゃりと叩かれて戻す。
塗られたのは後ろの方だった。
「さんざん変態っぽいことした癖に、ケツくらいで何よ」
周りが囃し立てる中、ちなみは下を向いて唇を噛む。

14歳では、とても後孔を官能器とは捉えられない。
しかし、その年頃はもっとも括約筋が柔かく、刺激に弱くもある。

寮長はクリームをふんだんに使い、内粘膜にまで塗りこんでいく。
窪みに沿ってゆっくりと指を沈め、一気に引き抜く。
「どう、ウンチしてる感じでしょ。あんたみたいな美人でも、これで濡れちゃうんだ?」
耳元で囁いた。
指は的確に感じる所を押さえているらしい。
「はぁ―――、あ、あ――、う・・あぁっーー……」
ちなみの吐息が荒ぶっていく。
鼻が塞がっているのだがら当然だ。
324紅葉:2006/01/30(月) 15:12:10 ID:JuiTKB7d
「この子、発情期みたい。お尻の穴弄られてどうでちゅかー?」
1人がちなみに語りかけた。
バカにされ、苦悶に歪む表情がさらに引き攣る。
「ほおら、お尻の穴ぴくぴくしてきたよ・・・。
 すごい奥に固いのあるねえ、なんだろ?」
巧みに指で穿たれつつ、発せられる言葉がちなみを追い詰めていく。
 しかし、その先を体が求めはじめていた。
心を置き去りに育った体は、すっかり女の悦びを覚えたようだ。
「う・・あう 、あ・・・・・ん…」
少女の口から堪らない気持ちが漏れる。
その顔は溶けきった、しかしわずかに悲しそうなものだった。
抵抗自体が空しい。排泄の穴をほじられるこの状況を、体が甘受している。
自らにも裏切られた、そう思っているように見えた。
 ちなみの顔を覗きつつ、沙穂達が満足げな笑みを浮かべる。
(案外楽だったな、元から躾けられてただけある)
(だね、後は奈菜っぺか…)
娘達は口々に囁きあった。
それを耳に聞き、ちなみは俯く。
325紅葉:2006/01/30(月) 15:13:23 ID:JuiTKB7d
しばらく寮長によるいたぶりを受け、ちなみの前屈が崩れかけてきた頃。
とうとう事態はちなみにとって最悪になった。
辺りで遊んでいた子供が集まってきたのだ。
「………ねぇ、何してるのー?」
沙穂達を見上げて訊ねる。
彼らにはちなみの前しか見えず、下半身を丸出しにしているなどわからない。
 ちなみは目を見開いた。顔から血の気が引いていく。
沙穂達はいよいよ嬉しそうに笑う。
「お姉ちゃん、ずっとそのカッコだね。苦しいの?」
顔をあげたちなみと目線が合い、その子供はちなみを見つめた。
澄み切った瞳に自分の姿が映る。
無垢な鏡で映し出され、ちなみは思わず目を逸らした。
「な、なんでもないわ。しばらく休んだら治るから、あっち行ってて・・・」
なんとか震える声で言う。
だがその手足は痙攣し、今にも前のめりに倒れそうだ。
「でもぉ、なんかすごく苦しそうだよ。お腹イタイの?
  ・・・・それに、なんだかくさいよ」
その子は鼻を摘んで言った。
辺りには女の匂いが充満している。子供は包み隠さず言っただけだ。
だが、少女にそれはつらすぎた。
326紅葉:2006/01/30(月) 15:14:10 ID:JuiTKB7d
女生徒がさりげなく位置を変え、子供に状況がわからないよう隠す。
その上で寮長は一気に責めの手をあげた。
開いた花宮にも深く指を潜らせる。
 ちなみが息を呑み、子供達は間近でそれを見つめた。
額に、睫毛に汗が溜まり、顎から滴る。
「はぁ、はぁ・・・だめ、見ないで・・いい子だから、あっちいって!ねえ!」
少女の目から涙が零れた。
幼児に負けないほど輝く瞳。
足ががくがくと震える。この異常な状況を受け、緊張と興奮が一気に来たのだ。
 だが子供達は離れない。
珍しい見世物とでも思っているのだろうか、いっそう食い入るように見つめだす。
「どうして、どうして見てるの!?見ないで、見ちゃだめったら!
 ・・・・帰って・・お願いよぅ・・・・・・!!」
ちなみはぐしぐしと泣き顔を歪めた。
 それでもなお見つめ続けていた1人が、突然大声を上げる。
「あ――!こいつ漏らしてる!!」
彼の指差す先には、確かに水分が定期的に噴いていた。
子供にその実態がわかるはずもない。
327紅葉:2006/01/30(月) 15:15:14 ID:JuiTKB7d
「あ・・・ああ・・・・・」
秘め事に気付かれ、ちなみは絶望で脱力しかけた。
だがそこで崩れても余計に恥ずかしいところを見られてしまう。
 必死で腕を叱咤するちなみの頭に、子供の1人が手を置いた。
「へーき、だいじょぶだよ。男子はでりかしーなくてやだね。
 おしっこして泣いちゃったのね、大丈夫、怒んないよ」
その子供は笑顔でそう言った。
恐らくは『お姉ちゃん』なのだろう。だがそれは逆効果だ。
年端もいかない子供に慰められる…
怒りを通り越してただただ情けなかった。
それが最期の一押しだったのだろう。
「う………っく・・・・うわああああ―――――――!!」
ちなみは曲げた腕に顔を埋めて叫んだ。

子供達は年上の痴態を呆れて眺めている。
そしてやや経ち、公園がにわかに騒がしくなった。
子供の母親が迎えにきたのだ。
沙穂達はそれに気付き、トイレ横の茂みに隠れる。
328紅葉:2006/01/30(月) 15:15:56 ID:JuiTKB7d
 母親達はちなみを見て言葉を失った。
「な…なんなのこれ!! たーくん、この人に何かされた!?」
子供を抱え、急いでちなみから引き離す。
少年達は黙って首を傾げるだけだ。
 
また新しい羞恥が降りかかった…。そう気付き、ちなみは顔を上げた。
汗と涙、そして鼻水で汚れた顔。
母親達はそれを見て目を剥き、子供を庇いながら詰め寄る。
「あなた一体何してるの!?そんな格好で、そんな…いやらしい事して!
 ウチの子に何吹き込んだの!」
一斉に問いただされ、ちなみは震えて声が出せなかった。
「あ・・ちが・・あた・・・・」
目を泳がせてうわごとを囁く。
「ちょっと、この女シンナーでもやってるの?なんかおかしいわ…。」
「そうね、警察呼びましょうか」
汚い物を見る目で睨みながら、母親の1人が携帯を取り出した。
ちなみは全身が凍りつきそうに震え上がる。
329紅葉:2006/01/30(月) 15:16:44 ID:JuiTKB7d
文字通り“必死”で母親にすがりついた。
「きゃあ、何するのよ!離しなさい!!」
携帯を握る母親は狼狽し、持っていたバックでちなみを打ち据えた。
「あ!あう!…さつ…やめて、警察は、いやです…!」
ちなみは顔面を強打し、口の端を切り、鼻血を垂らして訴える。
そこへ別の母親が加わり、数人に叩き伏せられた。
「まったく、とんでもない女!
 今は見逃してあげるけど、今度ウチの子に手だしたら警察突き出すからね!」
母親達はちなみを睨みすえて公園を後にする。
あなたはあんな子になるんじゃないわよ。そう言っているのが聞こえた。
だが、気落ちするにはまだ早かった。
 
倒れているちなみを沙穂達が取り囲む。
「怖かったねー。母は強し、っていうけどホントだぁ」
沙穂が笑い、周りの娘もつられて笑った。
寮長達はそれに取り合わず、今一度ちなみの腰を持って菊門にクリームを塗る。
そして何を考えたか、ちなみを抱え上げて水のみ場の上に載せた。
高さは人の肩ほど、体育座りでようやく収まる台だ。
330紅葉:2006/01/30(月) 15:17:34 ID:JuiTKB7d
その台の上には小さな蛇口がついていた。
長さ15センチ、直径は3センチ強といったところか。
横に付いた栓を捻ると水が噴き上げるタイプだ。
寮長はその蛇口にもクリームを塗る。ちなみは何をされるのかが分かった。
降りようとするが、下手に動くとバランスを崩して変な落ち方をしかねない。
まごついているうちに足がつかまれ、体を持ち上げられた。
「いやああっ!!」
暴れても何本もの腕がそれを封じる。
皺が掻き分けられる感触に続き、冷たい金属が穴の中心にめり込んだ。
「………〜っ!」
指で広げられたとはいえ、無機物の感覚はおぞましい。
さらに蛇口は完全な円筒ではなく、球がいくつか連なった波状に近かった。
それが腸壁をこすって入ってくる。
足を引っ張られ、自重で深々と咥え込んでしまった。
 
肩を強張らせるちなみに寮長が微笑む。
「今からあんたの性は私達が管理するわ。まずはオナニーの方法…。
 自分の知ってる通りやってごらん」
331紅葉:2006/01/30(月) 15:18:15 ID:JuiTKB7d
「全っ然なってないわ、やり直し!もっと気ィ入れてやりなさい!」
3年の1人が怒鳴り、蛇口をひねった。
腸内に水が噴き出し、ちなみはまた背筋を伸ばす。
先ほどから10回はやり直しているだろうか。
自慰を強制され、ちなみとしてはより快感を得るよう工夫しているつもりだ。
膣口付近を爪で擦りつつ、指の付け根でクリトリスを刺激する。
ようやく自分の体が分かってきた所なので、のぼりつめるのもあっという間だ。
だが何度達しても許されない。
相手が満足するやり方を見つけるまで続けさせられる。
自らの手で限界を迎えさせられ、それでもなお続けろという。
 ちなみの体はピンク色に染まり、うっすらと湯気まで出ていた。
夕刻を過ぎ、気温も下がっているのだ。
「もうこれ以上は…」
ちなみは秘裂から指を抜き、寮長に哀願の目を向けた。
だが彼女は黙って首をふる。
「じゃあ、せ、せめてトイレにいかせてよ!もう…漏れそう なの・・・。」
涙ながらに震えるちなみだが、その希望は聞かれない。
332紅葉:2006/01/30(月) 15:18:59 ID:JuiTKB7d
薄暗くなってきた頃、また公園の周りがにわかに騒がしくなった。
ちなみは警官かと身構えるが、それは百合嶺の生徒だった。
「あっれー、先輩たちまだいるんですか?」
そう言って入ってきたのは1年の運動部員だ。
集団の真ん中には菜奈美がいる。後ろには貴子の姿もある。
「お、やっと帰り?そっちはどうだった?」
沙穂が菜奈美を見て言う。
すると1年生達はくすくす笑い、菜奈美の着ていた学校指定のコートをめくった。
真っ白な肌が見え、そこに2本の赤い筋が見える。
血だった。
まな板のような胸から伝っており、その乳首には大きな金のピアスが空けられている。
「……ゃ……!」
ちなみは眉をしかめた。
貴子が進みでて囁く。
「この菜奈美は、貴女の先輩なのよ。いじめられっ子としてのね。」
そう言った後、いきなり菜奈美の前に立ち、乳首のピアスを引っ張った。
「あっ」
声を上げたのはちなみだった。
そんな乱暴なことをして、どんな叫びが上がるかと想像したのだ。
333紅葉:2006/01/30(月) 15:19:47 ID:JuiTKB7d
だが当の菜奈美は、最初息を止めており、ピアスを何度か引っ張られて初めて
『いててて・・・・』と呟いただけだった。
「凄いでしょうこの子。痛くても平気なのよ、完全なマゾね。
 貴女のいいライバルになるわ・・・」
ちなみは貴子の言葉が分からなかったし、鵜呑みにする気もなかった。
だが少なくとも、菜奈美が変わっているという事は認めざるを得ない。
 「ところで沙穂、貴方達の方はどうなってるの?」
貴子が尋ね、沙穂が説明をはじめた。
簡単にアナル調教を施し、今は自慰の方法を教えているが呑み込みが悪いと。
「そう。それなら…はじめはオモチャで慣らそうかしら」
貴子はそう呟くと、寮長を呼んで指示を与えた。
まずは便所で排泄を済ませること。
これは寮長達の独断により、携帯での撮影が加えられた。
 出す物を出した後は、再び蛇口に腰掛けさせる。
そしてポケットから卵形ローターを三つ取り出した。
それをちなみの秘唇にあてがい、ずぶりと挿入していく。
「ん…んっ」
愛液のおかげで容易く呑み込んでいく。
大きさは標準的だが、直腸の蛇口が膣を狭めている。
そしてなにより、ちなみにとって初めての電動器具だ。
羽音を立てるその異物は、絶対に体内への侵入を防ぐべきだと思えた。
334紅葉:2006/01/30(月) 15:20:24 ID:JuiTKB7d
体内に三つのローターと蛇口を詰められ、ちなみはえもいわれぬ気分だった。
だがそこからたまらない快感になるパターンも、少女の体は知っている。
「どう、オトナの玩具は? 中学生ではまだ早いかしら」
貴子は言いつつちなみの手を取る。
訝しげに見るちなみの前で、その手を茂みにあてがう。
「指でお豆ちゃんを挟みなさい」
手の甲を叩いて催促され、ちなみは人差し指と中指で陰核を挟んだ。
貴子はそれを付け根付近に調整しつつ、またポケットを探る。
今度は小さな輪ゴムの束だ。
ちなみの2本指を掴んだまま、まずその輪ゴムを何個も嵌めていく。
「うあ…ん」
ちなみは小さく声を漏らした。
人差し指と中指の第二関節がくっつき、肉芽をすり潰したからだ。
薬指も合わせ、同じく中指と輪ゴムで留めた。
そうした後に3本指を、少女のまだわずかな亀裂に嵌め込んだ。
335紅葉:2006/01/30(月) 15:21:12 ID:JuiTKB7d
僅かな腕の動きでも陰核が擦れ、3本指はローターを完全に閉じ込める。
「いやあ、気持ち悪い!!」
ちなみは体内を巡る不気味さに悲鳴をあげ、足をばたつかせた。
するとその足首が後ろに回され、台を抱えるようにして手錠で繋がれてしまう。
唯一自由な左手もその足首と縄で括られたため、背を逸らしたまま、
より直腸深く蛇口がめり込む。
「う…くぅ…!」
垂れ気味になった吊り目を光らせ、ちなみは貴子を睨みつけた。
貴子は嬉しそうに笑う。
「あら、いい表情。その顔をいつまでも保っておきなさい」
そう言うと、いったんちなみの膣から指先を抜かせ、代わりに指を突き入れた。
長い指でローターを押し込む。行き止まりまでずっと。
少女の腿が少し波打った。
「ここが子宮口、ボルチオっていうところよ。
 ここを刺激されると、どんな女の子でも深ぁくて甘い絶頂を迎えるの。
 貴女も決して例外じゃないわ」
336紅葉:2006/01/30(月) 15:21:56 ID:JuiTKB7d
しばらく苦悶する少女の顔が見つめられた。
貴子はまた笑いながらちなみの指を戻し、何故かもう一つローターを取り出す。
「でも、やっぱり貴女は此処が好きよね」
貴子はじっとちなみの目を見つめつつ、彼女の2指の間にそのローターを挟んだ。
人差し指と中指の間、クリトリスに直接当たる箇所にだ。
「きゃああ!何ですかこれ…いや、いやあ、取って!こんなの取って下さい!!」
普通より敏感すぎる突起は、自身の指でくびり出されて充血している。
そこをじかに刺激されてはたまらない。

自慰で温まった体は瞬く間に上りつめてしまう。
「もう、もう止めて!ぁーん、あ、いや、許してええ!」
ちなみは背を仰け反らせ、また何度目になるかわからない絶頂を迎えた。
「またイっちゃった。じゃ、お水追加ー!」
女生徒がそう言って蛇口を捻った。
「あおぉ…う゛…!」
ミニスカートで隠れている為、遠目では台の上に座っているだけに映るだろう。
だが内側では少女の直腸深くに水が流れ込み、子宮口への圧迫を強めている。
「や、水抜いて……ぅ、…あ、また、またいく!―――――っくぅいっちゃうーー!」
少女は絶叫で顔を歪め、今度は海老のように背を丸めた。
337紅葉:2006/01/30(月) 15:22:55 ID:JuiTKB7d
「見ていて飽きないお人形ね。さっきの顔、保っておくよういったでしょう?
 貴女いま、こんな顔してるのよ」
貴子はそう言って手鏡をかざした。
ちなみのあられもない姿を、部分、部分で晒していく。
胸がひどく赤らんでおり、全体に何かの液体で濡れていた。
臍にまで汗が溜まり、腹部全体が艶やかに光っていた。
あそこは愛液が溢れ出し、下の台に白濁色の液体が溜まっていた。
一つずつ自分の体が否定されていき、わずかな希望が徐々に削がれていく。
全体を映し出すよりそれぞれが印象深く頭に焼きついた。
先程の子供の瞳を思い出す。
「そしてこれがあなたの顔。ひどいでしょう?
 これで女優の娘なんですってね・・・」
最期に映った顔は、汗と涙、そして涎が入り混じってぐちゃぐちゃだった。
ほつれた前髪が額にはりつき、釣り上げられた魚のように目を剥いている。
「・・・・・・・・・・・!」
ちなみは自身の顔に恐怖を覚えた。だが目が閉じられない。
「貴女の女性器は、もう子供を産むための神聖な場所ではないの。
 ただ単に・・・快楽を貪る道具なのよ。」
顔を映しつつ貴子は囁いた。
少女は表情を暗くする。
338紅葉:2006/01/30(月) 15:24:20 ID:JuiTKB7d
貴子は嘲笑った。沙穂と顔を合わせて頷いた。
あともう一押し。
「でもね、ちなみちゃん。たとえ天国のお母さんが今の貴女をご覧になっても、
 貴女は何も恥じることはないのよ」
ちなみの髪を撫で、目尻を拭って語りかける。
彼女の羞恥心の根源であろう、母親像を崩しにかかったのだ。
少女は目を上げた。狙い通り。
「・・・嘘。お母さんがこんな事、許してくれるはずが・・・」
「いいえ、きっと喜んで下さるわ。あなたは誤解しているの。
 赤ん坊が1人で立ったなら喜ぶでしょう?それは成長している証だからよ。
 それなら、もし年頃の娘ならどうかしら?」
ちなみは顔を上げたまま、貴子を見つめ続けた。
口から小さく吐息が漏れ、肩が震える。また極まったらしい。
貴子はその肩を抱いて言った。
「心配しなくてもいいの。貴女は成長しているわ・・・」
少女は瞳の色を変えた。
その瞳で貴子を見つめ、微笑まれると同時に何かが切れたように叫びだす。
「貴子さん、だめ、あたしもうだめ!お腹が熱いの、おかしくなっちゃいそう!!
 いくうぅー、いく――――!」
暴れ始めたちなみに口付けを降らしつつ、貴子はその耳元で囁いた。
「いいわ…気が済むまでおかしくなって。自分を偽ってはだめよ・・・」
339紅葉:2006/01/30(月) 15:25:31 ID:JuiTKB7d
                
はーっ、はーっ、はーっ・・・
荒い息が聞こえるが、そこに混じる悲鳴はもう音すら成していない。
目隠しまでされているため、よけいに感じているらしい。
背を反らせ、また引き締まった体を丸めて身悶える。
丸まった時には余裕がないのだろう、特に大きく震えていた。
 
その腰は寮長達に掴まれ、無理矢理に上下させられる。
少女は目を閉じ、あっ、あっ、あっ、あ…と規則的に声を上げていた。
「ふん、そうやってカマトトぶってられんのもあと少しよ。
 いまに体中の物ぶちまけながら、ガマ蛙みたいに鳴くんだから!」
娘達はしっかりと腰を抱え直し、いっそう強く抜き差しをはじめた。
「くぉう、あ゛・・おぉ、あう゛ああ・・・・・!!」
足の指が折れ曲がり、足首の手錠ががちゃがちゃと鳴る。
腸壁をごつごつした蛇口が擦り上げ、
接点となる菊輪からは『ぶりゅ、びりゅ』と放屁のような音が漏れはじめた。

「あいつ、案外バカだったな」
沙穂が貴子に言った。
「そうかしら。貴女だってあの状況になれば、ああなるしか無いんじゃない?」
女生徒達に嬲られるちなみを見て、貴子が余裕の表情で微笑む。
340紅葉:2006/01/30(月) 15:26:09 ID:JuiTKB7d
その2人の他にもう1人、ちなみに群がる輪から外れた者がいた。
「先輩・・・・」
菜奈美だった。
「菜奈美ちゃん、ちなみ凄いでしょう。羨ましい?それとも可哀想?」
貴子が話し掛けるが、菜奈美はちなみだけを見続けた。
「私は・・・」
言いかけて口をつぐむ。
「まあ、複雑よねぇ」
貴子はそういってまた嘲笑う。

すっかり日が落ちてもなお、ちなみは縛られたままで公園に放置された。
1人また1人と寮に帰る中、菜奈美だけは最後まで残った。
「ちなみ先輩、大丈夫・・ですか?」
自販機で飲料を買い、声が枯れた少女の目隠しを取って覗き込む。
ちなみはとろんとした目で周囲を見渡し、菜奈美しかいないのを確認して息を吐いた。
 (あれ・・・?)
菜奈美は少し意外に感じた。
ちなみの眼は確かに蕩けてはいたが、まだ正気を保っている風だったからだ。
341紅葉:2006/01/30(月) 15:27:18 ID:JuiTKB7d
「先輩、喉渇いてるでしょ?口開けて下さい」
菜奈美はそう言ってコーラのボトルを手にした。
ちなみはじとっと菜奈美を睨む。
「・・・炭酸なんて嫌です」
掠れてはいるがはっきりした声。
菜奈美は少し嬉しそうな顔をした後、慌てた。
「え?え?だめすか??え、えと、でもボク、ちなみ先輩ならコーラかなって…」
大慌てで弁解する菜奈美。
智彦が喋れたなら、あの時彼もそう言っただろう。
ちなみは体を揺すりつつ、くすっと笑った。
「はぁ、はぁ・・・ねえ、“ボク”ってなに?」
菜奈美はさらに慌てる。
「あ、ああ…うん、ボ…私、親に男の子みたいに育てられて。
 友達も男の子ばっかりだったし、つい。普段は恥ずかしくて私、ですけど」
しばらく照れたような無言が続き、ちなみが言った。
「・・・あの、あたしの方が年下なんだし、敬語は変ですよ」
菜奈美は鼻の頭を掻いた。
「いえ、何だか…ちなみさん、お姉さんだなって…。敬語使っちゃいたくなるんです」
顔を赤らめ、もじもじとちなみを窺う。
342紅葉:2006/01/30(月) 15:28:01 ID:JuiTKB7d
ちなみは何度かそうした場面に出会った事があった。
告白される時だ。
「だから、できれば・・・菜奈美、って呼んでください。敬語はいらないです。
 あ、なんだか『菜奈美』と『ちなみ』ってすごく近いですよね、へへ・・」
菜奈美は照れ隠しに笑ったあと、ふと表情を消した。
「…ボク、ちなみさんが好きです。でも、・・ちなみさんはボクを嫌ってください」
少し涙目になって続ける。
「ボク達は、お互い競争相手なんです。
 1年生と上級生の、どっちがよく調教したかっていう…。
 明日からは、ボクは敵です」
そこまで言って菜奈美は言葉を切った。
頬に涙が伝い落ちる。
ちなみは一つ嘆息し、もう一度周りを探る仕草をした。

「そう、ならあんたを嫌うわ」
想い人に冷たく言い放たれ、菜奈美が表情を固める。
ちなみは目を閉じて続けた。
「・・・・でも、そう長くは続かないと思う」
首を傾げる菜奈美を見ながら、ちなみはまた震えを走らせる。
そして唇をぺろっと舐めた。
                     
                      続く
343名無しさん@ピンキー:2006/01/30(月) 17:44:05 ID:mpmPVbDe
あげる
344名無しさん@ピンキー:2006/01/30(月) 18:07:54 ID:a/J9IxWK
>>紅葉

いつも読んでます!GJ!
345名無しさん@ピンキー:2006/02/02(木) 00:18:31 ID:drz2C569
あげ
346名無しさん@ピンキー:2006/02/03(金) 18:24:25 ID:ZiVc5ajb
このスレって、ageていいのか?
347名無しさん@ピンキー:2006/02/03(金) 19:27:09 ID:LiNw3jul
この板沈むとすぐ死ぬからな
348名無しさん@ピンキー:2006/02/03(金) 23:17:40 ID:Blw0M9He
そうか、そういえば死に易い板だったな・・・・・・
オレも下がり過ぎてたら保守しとこう。
ここが落ちたら続きが読めなくなる。
349紅葉:2006/02/05(日) 05:16:49 ID:27Dh4mKM
子供が泣いている――智彦か。
隣にいる華凛にまた泣かされて・・・いや、その華凛も泣いていた。
二人して並び、手を繋いでわんわん泣く。
よく見ると、華凛と手を繋いでいるのは智彦ではない。
そこで泣いているのはちなみだ。
子供の姿のまま、小さな肩を震わせて何かに怯えている。
足元には水が満ちていた。
その水はすぐに二人を包み、洪水の様に押し流し・・・・

「げほっ、げほ・・・ぅうえっ!」
「お、やっとお目覚めか?鈍い奴だな」
沙穂の声。
それを意識すると同時に、腹部に凄まじい圧迫感を感じる。
格好は昨晩のまま、左手と両足首を後ろで括られ、右手は秘裂に分け入っていた。
ただその下腹は妊婦のように膨れ上がり、尿道付近に激しい痒みがある。
もう痛みと言った方が近いだろうか。
指にくびり出された肉芽は痛々しいほど隆起していた。
ローターが羽音を止めているのに、その尖りは血流で内から揺さぶられている。
膣内では金属塊が子宮を震わせ、最奥の蠕動に合わせてこりこりと擦れ合う。
350紅葉:2006/02/05(日) 05:17:32 ID:27Dh4mKM
「6時頃から始めて、もう10時間近く彷徨ってるわけね。
 体中にヤな汗かいちゃって、ほんとに女の子?」
寮長が笑いながらちなみの髪を撫でた。
さらさらだった黒髪は粘っこい汗で質量を持ち、乱れて額に貼り付いている。
「此処だってこんなに真っ赤だしね。お乳でそう」
彼女はちなみのパジャマをはだけ、充血した小豆を指で弾く。
少女は小さく鼻をすすった。
その顔はひとつの表情すら無く、ただ飽和した快感に蕩けきっている。
沙穂も寮長もそれに見入っていた。
先天的な美貌とは別の、自分達の引き出した顔。
それをこれからどう変えていくか、そう考えると時が経つのを忘れた。

沙穂は近くにいた女生徒達に何か話し掛ける。
彼女達は頷いてちなみの後ろに回り、彼女の腰を持ち上げた。
「っぅあ…!」
排泄の穴をいくつもの凹凸が通り、少女は内腿を強張らせる。
それは原始的な快感だった。
351紅葉:2006/02/05(日) 05:18:11 ID:27Dh4mKM
「何?まさかアナタ、後ろが気持ちいいの?」
初めて苦悶を見せた相手に、寮長が意地悪く問う。
ちなみはずきっと胸が痛む。自覚はあった。
沙夕美に初めて弄られた時も、浣腸をされた時も、子供の前でくじられた時でさえ…
「せぇの!」
周囲の掛け声と共に、ちなみはまたその身深く異物を咥え込む。
瞬間――頭が真っ赤に灼け、背筋が凍りついた。
出すだけの路をズルズル押し広げられる、えもいわれぬ感覚。
「ああ、やっ…あ、ああ、そこ……そっちいやあ!!」
身震いして叫ばずには居れない。
粘膜が蠢いている、確かに自分は反応してしまっているから。
「わ、このコうんこする穴で感じてるー!」
辺りに嘲笑が巻き起こった。
ちなみは目を瞑ったまま頭を振る。
「嘘つき。素直になんなよ」
腰を掴む腕に力がこもり、ちなみの体はまた宙へ押し上げられる。
352紅葉:2006/02/05(日) 05:18:54 ID:27Dh4mKM
朝もやの中、ちなみの声にならない叫びは続いた。
直腸が刺激されるたび、水で膨れた腹部が揺れる。
内部からの圧迫で呼吸すら苦しくなり、いっそう余裕が消えていく。
その重みは電気となって陰唇へ通じ、息を吹きかけるだけで暴発しそうな陰核にたまる。
我慢できるわけもない。
「ずーっとうんこしてる感じでしょ。
 排泄って気持ちいいもんだし、感じても仕方ないよ」
そうフォローされるまでもなく、もう快感を認めるしかなかった。
女生徒たちは息を合わせ、蛇口を最奥まで突き込んでから栓を捻って水を出す。
それはアナルセックスにおける射精を想起させた。
生理学的にも濡れる条件だ。
「今度そこの水飲む人って、あんたのお尻の中すすってるようなもんじゃん。
 ちょーキモいし」
「いや、マニア受けすんじゃない?顔写真と説明付きで金取れるかも…なんちて」
「それにしても腹ポンポンだね、ほんとヒキガエルだよ。
 4リットルくらい入ってる?」
周りの野次も背徳心を高めていく。
353紅葉:2006/02/05(日) 05:19:39 ID:27Dh4mKM
沙穂達はちなみの体中に手を伸ばし、汗で光る隅々までを夢中で責め立てた。
 少女の慎ましい性器は一晩中責め抜かれて痺れていたが、
それでも感じると呆れるほどに止め処なく粘液を溢れさせる。
「あ、あたし、だ、大丈夫かな・・こわい、怖い・・・・・!!」
陰核を挟む指から何度も潮を噴きつつ、ちなみは涙を流して達し続けた。
「そうそう、あと10回は逝きなさい。アンタはずっと、私らが育てるんだから」
顔を見合わせて笑う寮長達。
彼女等は、もう完全にちなみに気が向いていた。

                      続く
354紅葉:2006/02/07(火) 05:31:27 ID:tiNBFcXS

自分が抗える事などほとんど無い。
それは華凛の館で嫌というほど身に染みた。
どれほど感じまいと気を張っても、体はまるで別の生き物のように火照る。
なら、守る物を選ばなければ。
優先するのは心。堕ちないのが最低線。
その為には快楽に抗うのは無意味だった。余計に気力と体力を使うから。
自分の現状を受け入れ、認める。

ただ、守るだけでも現状は改善しない。
『やくざ者は他人を信じない。代わりに、自分が見込んだ者には絶対の信用を置く』
闇社会に生きる為の無二のルール。
ちなみは借金がかさんできた時、あらかじめ暴力団関係の事を調べていた。
その時に知ったのがそれだ。
 やくざ者とはすなわち康孝。
彼が信頼を置くのは、恐らく沙穂と貴子の両名。
彼女等に取り入れば康孝の懐に近づく。
355紅葉:2006/02/07(火) 05:32:08 ID:tiNBFcXS
どうやって取り入るか。彼女達が望む通りの娘を演じればいい。
“次第に自尊心を失い、快楽の虜となって甘える”少女を。
相手は調教に長けた二人だ、ばれない様に演じきるのは容易ではないだろう。
ただ、ちなみにはできる自信があった。
いじめられっ子の象徴のような人物を知っているから。
片時も脳裏から離れない、傍らで見つめ続けた彼を想い、自分を重ねる。
そうすればもう演技ではなく、半分の真実となる。見抜けはしない。
 必ず康孝に取り入り、そして破滅させる。
少女はそう決意を固めていた。
計画は進んでいる。まずは沙穂が心動いた。
 
ただ・・・その道は思った以上に険しかった。
体が敏感すぎる。
あまりの刺激に頭が溶けそうになる事がしばしばで、
完全に快楽を受け入れるなど恐ろしくて出来はしない。
堕ちるのは、あくまで演技でなくては・・・・・。
356紅葉:2006/02/07(火) 05:32:49 ID:tiNBFcXS
夏休みが明けて一週間。
今も彼女は、脳を掻き回す痛みにうめいていた。
もう何度目かの公園での晒し。
曲げた膝を支えに鉄棒にぶら下げられ、手首と足首は全て一点で括りつけられる。
シャツとスカートも捲れている。
その剥き出しの局部には、胴回りの太い、瘤つきの張型がねじ込まれていた。
張型の取っ手部分には紐がついており、ちなみの腹に沿ってダンベルをぶら下げている。
かなりの間その姿勢でいるため、少女は首をもたげる事もできない。
もし膣の力が緩めば、ダンベルはその細い顎を打ち抜くだろう。
気絶は免れない。
「もっと力入れなよ。気失ったら放ってくよ」
誰かの声が遠く聞こえる。
子供が見ていはしないか。母親達が遠巻きに通報しているのではないか。
視界が汗と涙で塞がっているため、ちなみは不安そうに目を瞬かせる。
あまりの羞恥で脚ががくがくと震えた。
だが、その真っ白な頭には確かな興奮も顕れている。
何の動きもない張型はじっとりと蜜に湿り、時に溢れさせて臍を撫でた。
357紅葉:2006/02/07(火) 05:33:22 ID:tiNBFcXS
「こんな状況でも濡れちゃうんだ」
沙穂がそう言いつつ、ゆっくりと張型を抜き出す。
「…あ、あー…っん」
ちなみは身を捩らせつつ、甘い声を抑えることが出来なかった。
硬質ゴムで出来た突起が膣壁を擦り上げ、赤らんだ肉芽に触れる。
つい力が入って締め付けてしまうが、その事ではっきりと異物の感触が知れた。
「たっぷり垂れてる。ここも少し動いてるぜ」
沙穂の太い指は、少女の割れ目から少し後ろへ移った。
「ひっ」
不浄の穴に触れられ、背筋に緊張の糸が走る。
「まだ後ろに慣れないのか?まぁ…そこも可愛いけどな」
沙穂は嬉しそうに笑い、縦に一つ大きく割れた皺をつまみはじめた。
同時に抜き取った張型も沈めていく。
 (だめ…、感じちゃう。 ああ、感じてもいいんだっけ。
 でも、ホントに大丈夫かな……)
もがけばもがくほど惨めな沈み方をする底なし沼。
だからといって、沈み行く中では抵抗せずにはいられない。
358紅葉:2006/02/07(火) 05:34:10 ID:tiNBFcXS
緩慢な抽送は果てることなく続き、ちなみは涙しながら何度も絶頂を迎えた。
意識は残っているが、自我が崩壊する時の感覚を何度も味わった。
ようやくその動きが収まった、その数分後、少女はまた恐怖に身を引き攣らせる。
「あ!・・・ねえ、またあの子よ」
「あれがあの…。でもあの子、たしかうちの近所の子だわ。
 毎朝元気に挨拶して、いい子だと思ってたんだけど…」
「もうこの公園じゃ遊ばせちゃいけないわね、本当にいい迷惑だわ!」
母親達に罵られ、ちなみは唇を噛みしめた。

たとえこの事態が収束しても、もう二度と以前のようには戻れない。
大手をふって陽の下を歩いたのは、もう遥か昔のようだ。
 (・・・でも、ただ負けるのはいや。最低な役を、演じきってみせる)
少女は胸を振るわせつつ、鋭い目で心を戒めた。

                       続く
359名無しさん@ピンキー:2006/02/08(水) 20:03:20 ID:9AdnrtQE
続期待age
360名無しさん@ピンキー:2006/02/14(火) 00:06:42 ID:6giwGVeQ
万が一にも落ちたりしないよう、こまめにageときます。
これからの流れは、差し詰め”暗闘編”と言ったところでしょうか。
この物語が、どのようなかたちで”楽艶祭”へと繋がっていくのか・・・・・・

o(^-^)o ワクワク
361名無しさん@ピンキー:2006/02/15(水) 01:15:53 ID:bmlXwINH
ごめん、忙しくてなかなか続き書けないっす。
保守ありがと、泣けます
362名無しさん@ピンキー:2006/02/15(水) 11:22:48 ID:srpoKOTw
無理しないでご自分のペースで頑張ってください
363名無しさん@ピンキー:2006/02/15(水) 16:11:42 ID:7PKdsAPo
了解っす。
マターリ待ってますね。
ってことで、この機に前スレまで遡って、「楽艶祭」から通しで読みなおしてみようかな。
364名無しさん@ピンキー:2006/02/15(水) 17:13:30 ID:2i4Xr9xQ
保管庫ってないんですか
365名無しさん@ピンキー:2006/02/18(土) 00:40:54 ID:86TR6mp1
あげ
366紅葉:2006/02/18(土) 06:01:45 ID:ROZPL7fz
「そろそろいっちゃわないと、人が来ちゃうわよ」
半眼の娘が囁き、目の前の柔らかい亀裂に触れる。
その手には縄跳びの柄が握られており、中ほどまでを肉壁に呑み込ませていた。
少女――ちなみは腰を引き、柳眉をつらそうにしかめる。
 
彼女が腰掛けているのは慣れ親しんだ机だ。
突然に終わりを告げた中学時代…それを象徴する木の机。
彼女が日常を懐かしむのは、早朝のひと時だけだった。
 開門前の教室へ連れ込まれ、手を縛られたまま弄ばれる。
達するまで離されないため、同級生に会わないためには自ら高まるしかない。

「自分の席だからって、くつろいでんじゃないわよ」
寮長はそう言いつつ、ゆっくりと柄を回し、柔肉を苛んだ。
硬い筒が膣壁を擦り、時折どこかが肉の芽を剥く。
その動きは静かなものだ。
敏感な少女にとっても、安易に絶頂へ導いてくれるものではなかった。
「雰囲気出して感じなよ…今度はしっかり勝ってもらうんだから」
周りでそう声を掛ける者がいる。
これは鋭敏な感度を更に開発するため、早朝に恒例となっていた。
367名無しさん@ピンキー:2006/02/18(土) 06:02:24 ID:ROZPL7fz
無音に近い状況が続く。
薄暗い教室に陽が差し、様々な影を繋いでいる。
責める方の娘はいったん柄を引き出すと、それをちなみの口に押し付けた。
少女は躊躇いを見せずに可憐な唇を開き、それを自ら咥え込む。
 何度目にもなるこの状況で、彼女は女芯を濡らす事ができない。
焦燥のあまりか、気分が高まらないのか。
結局は唾液で潤滑を促すしかない。

影が一つ身悶えし、細い糸を引く。
舌から水音が漏れる。
いまの少女は、その音で頭が一杯だった。
その音を聞けば安堵さえした。
意識のあるあいだ絶えず聞き続け、なぜ鳴るのかすらもう分からない。
若干14歳にして、こうまで生理反応を覚え込んだ娘がいるだろうか。
 だが、後悔することは危険だった。
普通なら逃げ出し、力尽きて取り込まれるはずの運命。
止まる者を押し流す濁流のような悪況。
それを、彼女は利用しようというのだから。
368名無しさん@ピンキー:2006/02/18(土) 06:03:07 ID:ROZPL7fz
しばらく口内を意識していた少女は、ある瞬間に身を跳ねさせた。
遠くの廊下に足音が聞こえたのだ。用務員だろう。
ちなみは竦むが、他の娘は愉快そうに笑うだけだ。
「ほら、どうするの?もう見つかっちゃうね」
口から引き抜いた粘棒で少女の首に筋をつけつつ、娘達は楽しげに笑った。
「…お、お願いします、…いかせて下さい」
少女は頬を染め、瞳に請いの色を浮かべる。
「全く、しょうがねえな」
大袈裟に息を吐いて進み出たのは沙穂だ。
ちなみの顎を掴み、まずその唇を奪う。
桃の皮を重ねた小さな唇が割れ、健康そうな歯が異物に押しやられる。
「・・・・う・・・ゥ・・っ!!」
少女は眉をしかめ、頬を膨らませて僅かな拒否を示した。
押し殺せないほどの汚辱感らしい。
もっとも、それは沙穂の望む所なのだが。
逃げようとする小さな舌を呑みつつ、その硬い手を細身に潜らせる。
指は奥にまで進み、ある一点を突き上げた。
少女の声はくぐもった悲鳴に変わる。
369名無しさん@ピンキー:2006/02/18(土) 06:03:56 ID:ROZPL7fz
「まだこっちには慣れない?」
沙穂はぐりぐりとその表面をこねまわし、少しづつ指を深めていく。
それは一つの違和感ではなかった。
無数の鞭毛が血管を埋め尽くすような、気が漏れるむず痒さ。
沙穂の無骨な指は排泄物を連想させ、引き抜く時に無意識の蠕動を強いる。
「…ぅや……あっ……」
「オレだって、こんな汚い穴なんか触りたくねーよ。
 でもこっちの方が感じるみたいじゃん、オマエ」
嬉々として指を曲げつつ、沙穂はまたちなみの声を封じた。
 
その言葉は間違いではない。
指は探るように最奥へにじり寄り、急に腸壁を巻き込んで引き抜かれる。
何度も何度もそれを繰り返され、次第に頭が霞んでくる。
赤い乳首が一層哀れに凝り、血の通う乳房を引き絞った。
口にした息が弾むのを感じ、沙穂は上機嫌で少女を引き寄せる。
 
沙穂達が後穴ばかり弄るのは、ちなみの自尊心を砕く為だ。
もしもちなみが体裁にこだわり続けたなら、とうにその心は折れていたと思われる。
 
二つの影が交わりつつ、やがて小さく震え上がった。
部屋には悲しげなうめきが響く。
 だが少女は聡かった。その心は尚も淵際に留まっていた。
370紅葉:2006/02/18(土) 06:04:47 ID:ROZPL7fz

朝の恒例行事が終わり、寮長達は中学部の学舎を抜け出した。
折りしも一番乗りの生徒が校門をくぐる所であり、ちなみ達はその脇を
間一髪のタイミングで通り抜ける・・
 いや、今日に限ってはそうではなかった。
何が起こるのか、それは少女の沈痛な面持ちが物語る。
「ねえキミぃ、ちょっといいかなあ?」
寮長が学舎へ入ろうとした男子を呼び止めた。
高等部の生徒に囲まれ、少年はただ戸惑いの表情を浮かべる。
特に沙穂の巨漢には驚きを隠せない。
その沙穂が、少年に向けて指を突き立てた。
「キミさ、校則守ってる?ブリーフちゃんと穿いてる?」

百合嶺には妙な規則が多くある。
それはたとえば手洗い場が学年ごとに定まっていたりする他、
下着についてまで細かい指定がなされるのだった。
高等部の女子ともなれば多少融通は利くが、男子は白ブリーフ着用が義務付けられる。
371紅葉:2006/02/18(土) 06:05:32 ID:ROZPL7fz
沙穂に対された少年は慌てて頷いた。
すると沙穂達も頷き返してみせ、ちなみの腕を掴んで前へと引きずり出す。
「あ・・・・!」
声を上げたのは二人同時だ。
 ちなみは運が悪かった。
その相手は1年先輩の男子であり、かつて彼女に告白してきた相手なのだ。
まだ中学に入ったばかりの頃、クラブ勧誘の延長でしつこく誘われ、
断りきれずに交際した事もある。

とにかくも噂好きな男であり、付き合った翌日から前日何をしたとか、
胸の揉み心地が最高だなどと周囲に吹聴してまわった。
どう見ても体が目的であったし、まるで信用もならない。
ちなみは平謝りして別れ話を持ちかけ、結局は言い合いの末、頬を張って縁を切った。
 当然彼は冷血女だとか根も葉もない与太を飛ばしたし、
ちなみの方も誰とも付き合う事はしなくなった。
ちなみがどこのクラブにも属さず、学校に於いて孤立していたのはそのためだ。
372紅葉:2006/02/18(土) 06:06:17 ID:ROZPL7fz
「この子さ、行きがけに漏らしてパンツ捨てちゃったのよ」
寮長は優しい笑みを浮かべつつ、ゆっくりとちなみのミニスカートを捲り上げる。
少年は目を見張った。
明らかに自分達のものと違う制服、それは少女の丈に合わず、
膨らんだ胸に押し上げられて腹部を覗かせている。
その下方には形容しがたい流線の美脚。
頼み込んでも決して譲ることのなかった若草がそこにあるのだ。
 食い入るような視姦を受け、少女は吐き気に近いむかつきを覚えた。
「で、この短さじゃ丸見えじゃない?
 可哀想だから、あなたの下着を借してほしいの」
寮長がは裾を掴むスカートは、股下何センチだろう、太腿すら満足に覆っていない。
「で、でもそんな事、女子に頼めばいいんじゃないか?
 替えぐらい持ってる奴いるだろ」
問いかける少年に、沙穂はバカにしきった目で返した。
「男ってデリカシーねえなあ。女同士でそんな事頼むのがどんな嫌かわかってない」
溜め息と共にすごまれて言葉をなくす彼に、別の生徒が囁く。
「まあ、貸してあげてよ。そうしたら…放課後にあの子を好きにさせてあげるわ」
信じがたい提案だが、少女の表情、そして周りの空気は張り詰めていた。
373紅葉:2006/02/18(土) 06:07:12 ID:ROZPL7fz

同日、午後。昼休みが終わり、人が静まった廊下に二つの足音が響いた。
小学生と見まごう小柄な高校生に、西洋のモデル然とした中学生。
一方は女囚のように背を丸め、他方は毅然とした態度で歩みを進める。
ただそのどちらも、その内にはかなりの疲労を抱えていた。
「ちなみさん…。今日はボク、どうすればいいですか?」
小柄な少女が、傍らを見上げて訊いた。
ちなみはすでに答えを決めていたらしく、一瞬優しげな笑みを浮かべる。
「今日はあたしが“負ける”わ。無理しなくていいよ」
菜奈美は少し寂しげな顔をした。
二人はまた無言に戻り、ある場所で足をとめる。
そこには学長室と書かれていた。
 この扉を開けるのは何度目になるだろうか。
今でもちなみは、この瞬間は足が凍りつくような感覚に苛まれる。
その中にいるのは沙穂と貴子・・・そして康孝である。
「来たか。……ほな、始めて貰おか」
康孝が椅子に掛け直し、二人はシャツを脱ぎ捨てた。
374紅葉:2006/02/18(土) 06:15:10 ID:ROZPL7fz
百合嶺には『楽艶祭』がある。
表向きは文化祭の美少女コンテスト、その実は淫猥な見世物で好事家の機嫌を取る行事。
だがそれにはもう一つの目的もあった。
この企画を始めた原康孝は、後天的な勃起障害を抱えている。
彼が満たされるのは、女…うら若い乙女同士の絡みを見る時だ。
 それもたださせるだけでは面白くない。
最上の環境に恵まれた才媛、それを貶めて競い合わせる。
出場者の中で見劣りする二人を選び、下級生・上級生に苛めさせる。
定期的にその躾け具合を晒させ、感度の悪い方…
すなわち“達するのが遅い”方を一年生に担当させる。
 上下関係の厳しい高等部では、下級生の不満は凄まじい。
部活で嘔吐が日常化するほどに扱かれ、金銭を要求される。
その鬱憤が全て苛めに向くため、自然と上級生のそれよりも悲惨なものとなった。
 こうした見世物の行く末が楽艶祭である。

ちなみはこの仕組みを、自分を売り込むのに利用した。
上級生側の中心は沙穂であり、下級生のお目付け役は貴子だ。
つまり菜奈美と示し合わせてお互いの地位を変える事で、
自分の裁量通りに二人に、そして間接的には康孝に取り入る事ができる。
375紅葉:2006/02/18(土) 06:15:57 ID:ROZPL7fz
ブリーフ一枚という姿になったちなみは、壁へ大の字に身をあずけた。
貴子がその手首を導き、縄を通していく。
この部屋は一見普通に見えるが、額縁や棚の後ろに無数のフックが隠されている。
そこに縄を結わえ、ちなみを磔にしたまま貴子が微笑みかけた。
「久しぶりね、ちなみちゃん。菜奈美もいいけど、やっぱり貴女は忘れなれないわ」
ちなみはその視線を真っ直ぐに受け止める。
反抗心を残し、しかし諦めの混じった光を宿してみせた。
その目をすると貴子は気を良くするのだ。
案の定目尻を綻ばせた貴子を内心で嘲笑いつつ、彼女の手にしている物に舌打ちする。
目隠しにローター。
貴子はSM的な事にも興味を持ち、毎回責め方を変えてくる。
だが結局はその二つが、ちなみにとって最も厄介な物だった。
目隠しをされれば感覚は研ぎ澄まされるし、何より菜奈美の様子がわからなくなる。
相手より後に逝かなければならない状況で、視界を封じられるのは痛い。
そして電磁玩具。
性になれない初めは、その異常なペースに呑まれて絶頂を余儀なくされた。
だが慣れた今は、指よりも遥か的確に快楽を刻まれる。
376紅葉:2006/02/18(土) 06:16:55 ID:ROZPL7fz
 ・・・ヴヴヴヴヴヴ・・・・・・・・・
闇に閉ざされた視界に、羽音のような振動音が響く。
音は遠のいたり近づいたりし、ちなみの体が何度目か強張った時、首筋が痺れた。
ズジュ―ゥ・・・
肌に押さえつけられた音は半死の虫のようで、思わず鳥肌が立ってしまう。
「ああ、いい顔よ…可愛いわ」
毒を持った虫はくっきりと浮いた鎖骨を這い、繊細に膨らんだ乳房を撫でる。
朝の時点ではちきれんばかりだった突起が硬さを取り戻す。
「おっぱいが張ってきたわね。もう感じてるのかしら?」
貴子がそう言い、石のような乳首を指で弾いた。
「くぁっ……」
痛みについ声が漏れる。
柔かい肉層がはっきりと波打ち、軸となったものの硬さを伝える。
 と、突然その熱いしこりが氷のような冷たさに包まれた。
貴子が乳首を口に含んだのである。
「ひ!」
ちなみは背筋を震わせ、いい様に声を上げさせられてしまった。
五感の一つを封じられるだけで、こうまで感度が増すとは・・・
377紅葉:2006/02/18(土) 06:18:27 ID:ROZPL7fz
「胸だけでそんなに感じて大丈夫?
 今からクリトリスに当てるわよ、イクときはちゃんと言ってね」
貴子は突起を吐き出して囁く。
言葉を受けて内股に力を込めるが、大の字に拘束されては意味もない。
力が緩む瞬間を狙い、恥丘にローターが押し当てられた。

桜色の粒が冷たい口内で転がり、乳腺を伝って首筋にまで冷えが走る。
執拗に強く吸い上げられると、気のせいかほんの僅か母乳が滲んでくる様に思えた。
 下腹部を巡るローターは何度も陰核をかすめるが、決して直に触れはしない。
布地越しにただ周辺を行き来し、ブリーフの震えだけが亀頭を揺さぶる。
 ちなみは必死に声をこらえているが、それもそろそろ限界だった。
どう見ても少女は感じてしまっている。
乳房は全体が上気し、その愛液は白いブリーフに染みを作っていた。
目を塞がれていても、いやだからこそその変化が如実に響く。
 (いやだ!これ以上濡らしちゃったら…先輩の借り物なのに…!!)
いくらそう思っても、背徳感が増すばかりだった。
378紅葉:2006/02/18(土) 06:19:19 ID:ROZPL7fz
貴子は内腿の付け根にローターを這わせつつ、空いた手で陰核をさすり始める。
布越しに器用にその包皮を剥き、少し乱暴ともいえる手つきで挟み込む。
「いや――、やああぁっ!!!」
乳首など比にならない敏感な芽をくじられては、もう声は抑えられない。
朝に達したばかりのそこはあっという間に熱を帯びていく。
 (だめ…このままじゃ、気が狂うかもしれない……!!)
ちなみは初めて本気でそう思った。
貴子が今まで行った焦らしは、全て陰核の感度を高める下準備だ。
貴子の責めを受けるのが久々の体では、簡単にそのテクニックに翻弄される。
 「あああ―――!!ボ、ボク、も、もおだめ――!」
少し離れた場所から悲鳴が聞こえた。
「何言ってんだ、まだまだ余裕だろ!」
沙穂の怒鳴り声も続く。
それを聞いて初めて、ちなみは今自分が競い合っている事に気付いた。
自分の計画を進めるためには、あの声の主よりも長く耐えなければならない。
「あっちもそろそろ仕上げね。貴女も楽にしてあげるわ」
優しそうな声と裏腹に、その行為はまずかった。
振動が局部に近づいてくる。
379紅葉:2006/02/18(土) 06:19:57 ID:ROZPL7fz
「くうっ、うう、ん―――っ!!!!」
ちなみは眉間に皺を寄せ、歯を喰いしばって最期の抵抗を試みる。
それを嘲るかのように痺れは恥丘で円を描き、いよいよその部分への刺激を強める。
「なかなか頑張るわね。そんなに私にいじめられたいの!」
貴子の笑い声が聞こえ、もはや声を為していない菜奈美の叫びも響く。
 声にならないのはちなみも同じだった。
「あ、あ…あ、ああ…いく、あ、あー、いきそう、あ、うぁああー!!!!!」
何度も何度も息を吸い、吐くのも忘れて体を張らせる。
足が言うことを聞かずに暴れ、自分でもわからないうちに力が抜けた。
高所に居るように耳が詰まり、周囲がどうなっているのかわからない。

「そこまでやな。見事なもんやないか・・・」
その低い声だけが届く。
菜奈美の高い声は聞こえない。
目隠しを外された瞬間、立ちくらみを起こしたように視界が歪んだ。

自分が菜奈美より早かったのかは翌日まで知らされない。
ただぐったりした彼女は体育倉庫に放り込まれ、外から鍵を閉められた。
380紅葉:2006/02/18(土) 06:20:44 ID:ROZPL7fz
 まだぼやける視界の中、薄暗い倉庫の中に人影が映る。
少女を見つめたまま、嫌味たらしい笑みを浮かべている。
それが見知った顔だと気付いた瞬間、ちなみは一気に目が覚めた。
「へ、人のブリーフ借りといて、よくもそんだけ汚してくれたもんだ。
 …まあいい。昔できなかった事、好きなだけやらせて貰うさ」
少女は、かつて自分の身を狙った暴虐者と、二人きりで閉じ込められたのだ。

しばらく叫び声と物が引っくり返る音が続き、やがて何の音もしなくなった。
 部活帰りに沙穂達が覗いてみたのは、それから四時間ほど後になる。
ちなみは顔を真っ赤に腫らし、泣きながら相手の持ち物を咥えていた。
少年は沙穂達に気付くと、照れくさそうに逸物をしまい、鞄を持って立ち去る。
 
ちなみはひどく咳き込みながら、絶望に満ちた瞳で座り込んでいた。
その口にも膣にも、穴という穴に驚くほど多量の粘液が残されている。
口腔奉仕を執拗に仕込まれたのか、倉庫の端に嘔吐物も見えた。
 幸い、生理の来ていない彼女には、彼の子を産む心配だけはないのだが。

                        続く
381名無しさん@ぺコーン:2006/02/18(土) 11:54:17 ID:7bAkWTCS
かなり期待
382名無しさん@ピンキー:2006/02/21(火) 16:07:30 ID:H7TnoQIg
保守age
383名無しさん@ピンキー:2006/02/22(水) 11:25:01 ID:4VaVxafj
超亀レス・・・
>>364
保管庫は無いんですよ。
384名無しさん@ピンキー:2006/02/24(金) 17:58:16 ID:Q/G3eX7D
三日に一度の天日干し〜
385紅葉:2006/02/26(日) 01:43:42 ID:EaS1cPTJ

夏が終わって一月ほどが経ち、早くも木枯らしの吹いた日のこと。
 智彦は授業など耳に入らなかった。
何度も注意されるが、心は窓を抜け彼方へ向かう。
想い人が現れることはない。
期待を持って彼女の教室を訪れても、目にするのは主を失った空席だけ。
その家も同じく、誰か人のいた試しはなかった。
 もうこの世に、桐生ちなみという人物はいないのではないか・・。
そう思えれば楽だっただろう。

しかし、智彦は彼女の存在を確信している。
二学期が始まって十日余りして、やきもきする彼の家に一本の電話が掛かってきた。
コール音の後に一度切れ、また鳴り出す電話。
母が出てしばし、不審気な顔で切ろうとした時、智彦は思わず受話器を奪い取っていた。
 何も聞こえない無音。
しかし耳を澄ますと、そこにはわずかな間…リズムがある。
何の根拠も無かったが、智彦はその呼気がちなみのものだと悟った。
386紅葉:2006/02/26(日) 01:44:25 ID:EaS1cPTJ

 彼にとって、その無音は百言にも勝る。
ちなみも本来は沈黙を好む少女だった。
二人で並び、ただ黙って時を過ごした日々…。
受話器を挟んでそれが蘇えり、智彦は長いこと立ち尽くしていた。
その時ほど自らの障害を呪ったことはない。
 もっとも、ちなみにとってはその事がありがたかった。
たまらず電話したものの、もしそこで声を聞きでもしたら、
彼女の心はまた大きく揺らいだに違いないから。

 ―――そしてもう一つ、智彦はちなみについてのある“噂”を耳にしていた。
お調子者の上級生が誇らしげに語っており、まずほとんどの者は
「また虚言癖か」と一蹴する類のものだ。
しかし、智彦だけはその話が真に迫っているのがわかった。
彼が散々弄んだという少女の癖。
舌をぺろっと舐めたり、たまに喉を鳴らしたり…。
素を晒してはじめて見せるそれらは、智彦しか知り得ないはずの情報だった。
少なくとも彼は、ちなみのかなり深い所までを目にしている・・・。
387紅葉:2006/02/26(日) 01:45:05 ID:EaS1cPTJ
その日の昼休み、用意していた手紙を渡すため、智彦は華凛のクラスへ向かった。
ちなみの捜索願いをしたためた手紙。
 華凛の祖父はこの辺りの名士である。
人を捜す時、まず頼られるのは警察ではなく彼だ。
それがここに住む者の慣習だった。
 
 また、華凛本人にも気になる事がある。
夏休みがあけた頃から、彼女は様子がおかしくなった。
酔っているような状態が日常化し、午後からの登校も多い。
しかし検査ではアルコール分は検出されなかった。
 (薬物に手を出したのではないか…。)
誰もが口には出さずにそう思っている。

智彦は、華凛の教室への一歩を躊躇った。
元は自分を虐げた相手であり、最近は誰をも寄せ付けぬ不穏さを放っている。
声をかけるにはかなりの勇気がいった。
388紅葉:2006/02/26(日) 01:45:54 ID:EaS1cPTJ
しかし、他ならぬちなみの為だ。
彼は意を決して教室へ踏み込んだ。
しかし奇しくもその時、華凛は鞄を抱えて足早に教室を出てしまう。

智彦が後を追うと、華凛は何故か高等部へと向かっていた。
校門脇の横道に入り、草陰から中の様子を覗く…。
 と、華凛は急に智彦に気付いて振り向いた。
智彦は身を仰け反らせたが、逃げるわけにはいかない。
手紙を差し出す。
ちなみと密接な関係を築いていた事も、華凛なら何か知っている筈だとも訴えた。
 華凛は黙ってそれを眺めた後、小さく息を吐く。
「悪いけどな・・・・・」
彼女が言いかけたとき、急にその前方…高等部の校門付近が騒がしくなった。
女子高生の集団が外出するのだ。
 その集団を何気なく眺めていた智彦は、目を疑わざるを得なかった。
そこにいたのは、紛れもなく自分のよく知る顔だから。
華凛は智彦を一瞥すると、鞄からパーカーを取り出して羽織った。
「……しゃあない、ついてき」
目深に帽子をかぶり、度の入っていない眼鏡をかける。
 咄嗟にしては入念な変装だった。
389紅葉:2006/02/26(日) 01:46:31 ID:EaS1cPTJ

少し肌寒い中、ちなみを囲む集団は学院を離れていく。
皆が小麦色に焼けた体育会系であり、すらりと伸びた脚が年代の差を感じさせる。
 歩みを進めるうち、ちなみはふとよろめいてブロック塀に寄りかかった。
周りの娘に抱え直されたが、その後も千鳥足という感じだ。
その進路はちなみが本来辿るはずの道を逸れ、小さな喫茶店に向かう。
赤茶けた扉が開かれ、少女達はその中に入っていった。
智彦たちも後を追う。
「こっちや」
華凛が囁き、店の奥に智彦を手招きする。
そこはちなみ達の座る真横だが、座席の高さと擦りガラスの関係で
向こうからは見えなくなっていた。

「…さっき倒れかけたでしょ。もう立てないくらい感じちゃったんですかぁ?」
表面は敬意を装った、しかし完全な蔑みの声が聞こえてくる。
声を掛けられたちなみだが、ただ黙ってテーブルを見つめていた。
彼女が身に纏うのは、どうみても周囲と同じ制服だ。
百合嶺女学院、高等部…。
転校の知らせなど無かったし、まして飛び級など日本にあるはずもない。
390紅葉:2006/02/26(日) 01:47:03 ID:EaS1cPTJ
 彼女は変わっていなかった。
同級から羨望される横顔も、その顔と肢体を繋ぐ白いうなじも。
 だが、艶やかな髪は少しくすんで輝きを失っている。
真っ直ぐ垂らしたまま決して変えなかったのに、今は三つ編みだ。
『三つ編みって、何か優等生っぽくて好きじゃない』
ちなみはかつてそう言っていた。
 智彦と笑い合っていた頃、ちなみはよく風にそよぐ髪を彼に見せた。
自然な風にではあったが、彼にはそれが少女の誇りだとわかった。
その命を十分に手入れせず、髪形まで変えてしまっている・・。
智彦は心が締め付けられた。

「・・・ねぇ先輩。シカトしないで下さいよ」
ちなみの脇に座る一人が、少女のスカートに手を置いた。
ただそれだけ。しかしちなみは身を仰け反らせる。
「……んっ!」
「やっぱり感じてるんだぁ?
 そうよねー、クリ剥かれて、ゴムパンでローター当てたらたまんないよね。
 ここに来るまでに何回逝ったんですか?」
服越しに恥丘を撫で回され、ちなみは小さく腰を引いた。
生ゴムのパンツはぴっちりと腰を覆っている。
どんなに体勢を変えても、陰核への苛みは止まらない。
391紅葉:2006/02/26(日) 01:48:18 ID:EaS1cPTJ
「よ、四回、くらい・・・。もうこれ以上は…!」
ちなみは内股に足を閉じ、呟くように言う。
下半身が言いようもないほど重く、声を殺すのも限界なのだった。
 
 (あのちなみが、絶頂を迎えてる…)
まるで姉のような存在だった少女。
それは智彦にとって母より純正なものであり、
その痴態は興奮を通り越して深い絶望感を与えた。

「まだ来たばっかじゃん。少しゆっくりしなよ」
注文を取っていた娘が笑い、ちなみにメロンソーダを差し出す。
 (…炭酸?あの人達、わざとやってるのか!)
智彦は腰を浮かせ、擦りガラスに顔をつけて華凛に押し止められた。
(あほ、乗り出しすぎや!)
焦った声に重なり、隣から苦しそうに咳き込む音が聞こえてくる。
 智彦は拳を握りしめた。
どうしようもなく憤り、つい華凛の方を睨みつけてしまう。
 以前なら間違いなく股間を蹴り上げられる暴挙だが、
しかし、今の華凛はばつが悪そうにそっぽを向くだけだ。
拍子抜けすると共に不透明な事ばかり増え、智彦はナプキンを握り潰す。
392紅葉:2006/02/26(日) 01:49:39 ID:EaS1cPTJ
 少女が咳き込んだ際、反応を示したのは智彦だけではない。
智彦達から少し離れた席のカップル…恐らく大学生だろう、
その男の方がちなみに見とれている。
「ちょっと、どこ見てるの」
その恋人らしい女が非難めいた声を上げ、男は一旦彼女に向き直った。
しかし意識は尚もちなみに向いている。
仕方のないことだ。
恋人も愛嬌はあったが、頬を赤らめ、必死に声を堪える少女には到底敵わない。
 
ちなみを囲む娘達はそれを見逃さなかった。
「先輩、また見られてるよ。そんな酷い顔してても目を引くなんて流石ね」
“また”という言葉が、彼女らの付き合いは昨日今日からでない事を物語っていた。
 ちなみは膝を押さえて眉をしかめる。
なんとか平静を装おうとするが、すでにその理性も薄れつつあった。
人目を憚って叫ばずにいるのが精一杯だ。
393紅葉:2006/02/26(日) 01:51:09 ID:EaS1cPTJ
「つらい?また泣いちゃいそう?」
一人がさらっとちなみの背筋を撫でて言った。
ちなみは面白いほど仰け反る。体中に寒気が走る。
「……もう、許して……」
すでにその目頭には涙が光っていた。
 
 ちなみが泣いている。
智彦は胸が苦しくてたまらなかった。
どうしたらあれほど頼もしく、強かった彼女が泣けるのか。
一体今までどんな目に遭い、どれほど自分から遠のいたのか?
そう智彦が歯噛みした時だ。

 「……堪忍な、智」
ぼそりと呟く声がした。
智彦は耳を疑う。今の声は明らかに華凛だ。
彼女は前を向いたまま、知らぬ間に注文したメロンソーダの泡を見つめている。
 これこそありえない事だ。
傍若無人を地でいく彼女が、自分に向けて謝罪している…。
394紅葉:2006/02/26(日) 01:51:47 ID:EaS1cPTJ
「そうですねー。許してあげてもいいけど、その代わり、最後に先輩の誠意を見せて下さい」
対面に座る娘が、ちなみの座席を蹴り上げながら言う。
「誠意?…」
息を弾ませながら問う彼女は、言い知れぬ不安に手を握りしめた。
 恐ろしいのは沙穂や貴子だけではない。
打算の無い無邪気さでもって、自らはできないであろう命令を繰り返す。
彼女らは特に陰湿な性格とはいえない。
家に帰れば親に甘え、あるいは恋に胸を躍らせる、そんな普通の少女達なのだ。
これはただの遊びに過ぎない。

1人が遠くを指して頬を緩めた。
先ほどの大学生カップルだ。
「あそこに二人並んでるでしょ? あの女の方に、これを渡してくるの。」
彼女はそういい、鞄からある箱を取り出す。
 (ああ……。)
握りすぎた拳が解け、眉の緊張も解けてしまった。
脱力、というより絶望に近いかもしれない。
395紅葉:2006/02/26(日) 01:52:44 ID:EaS1cPTJ
イチジク浣腸と呼ばれるものだった。
それを箱から出し、五個をちなみの手に持たせる。
「わかってるだろうけど、渡すだけじゃダメですよ?
 ちゃんとお願いするの。『お腹痛いからぶちこんで〜!』って」
娘達がきゃあきゃあ笑いだす中、ちなみは奥歯を噛んだ。
悔しそうな表情を見ても笑いは収まらない。

ひとしきり笑い者にした後、集団は鞄を取って立ち上がった。
「じゃ、しっかり。私達は午後の授業あるんで帰ります」
そう言って次々に店を出て行く。料金はちなみ任せだ。
「え、待って!」
ちなみは焦った。自分は金など持たされていない。
独り残され、どうやって支払いをしろというのか。
 だが娘達は誰も構わない。
元より置き去りにするつもりなのだから。
 
                    続く
396名無しさん@ピンキー:2006/02/27(月) 17:37:32 ID:5B0Hsss8
前スレの作品読みたいんですが
397404:2006/03/01(水) 21:13:04 ID:H996UR5M
続きを投下、17レスとかなり多いですorz

>>396
保管庫ないし、この場合どうすればいいんでしょ…?
俺はちとわかんないっす。
過去ログ?とか
398紅葉  1/17:2006/03/01(水) 21:14:42 ID:H996UR5M
少女達は小声で話していたが、智彦は何とか会話を聞き取った。
取り巻きのいない今がちなみに声を掛けるチャンスだ。
 ――しかし、思うように足が動かない。
口が利けない事は、彼に内向的な意識を植え付けた。
そもそも器用な性格ではない彼だ。
言葉無しに行動で意思を示し、事態が好転した事はほとんどない。
幼い頃からいじめられ、容易く癒えない傷を負ってしまっていた。
 華凛はまだ苦しげな顔をしている。
肩を掻き抱き、身を震わせて唇を噛む。その頬は紅潮していた。
風邪だろうか、やはり薬物か。

智彦が躊躇っている間に、ちなみは出口を一瞥して口元を引き締める。
この辺りの決断力はさすがというべきか。
 娘達は全員が帰ったと見せ、誰か1人は外から監視しているだろう。
このまま店を出ても厳しい折檻が待っているだけだ。
いや、そもそも出る事すら叶わない。
一円も払えないまま、食い逃げ扱いで捕らえられる。
或いは体で払う事を要求されるかもしれない…。
 ともかく、言われたことをやるしかない。
399紅葉  2/17:2006/03/01(水) 21:15:29 ID:H996UR5M
「あの、すすみません」
声が震えているのはわかったが、どうしようもなかった。
女大生が振り返る。アイシャドウにルージュの映える、なかなかの美人だ。
その丁寧に描かれた眉が引き攣った。
「あなた! ……何か用?」
その声は拒絶の意思を隠さない。
男も振り返るが、こちらは意中の少女が話し掛けてきた事に目を輝かせている。

ちなみは視界を左右に振り、店の中を確認した。
喧騒。コーヒーの薫りが漂ってくる。
平日の昼過ぎなのに人が多い。
少女がこの店に来たのは初めてだが、評判のいい店だとは知っていた。
女が怪訝な表情で見つめてくる。

ちなみは瞳を惑わせ、唇を震わせた。
「…お腹が、痛いので…か、浣腸をお願いできますか」
男の目が見開き、女の目が吊り上がる。
「ええ!?」
男が叫んだため、店中の視線が集まった。
ただ二人だけを覗いて。
400紅葉  3/17:2006/03/01(水) 21:16:16 ID:H996UR5M
 智彦は目の前が暗くなるのを感じた。
愛する人が娘達に屈するのを実感させられたからだ。
恐らくはかなりの時間をかけてプライドを引き裂かれたのか。
もはや少女は、完全に抵抗を諦めているようだった。
 いじめっ子達が男なら、暴力に訴えて彼女を助ける方法もある。
だが相手が女…それも年上の女性達となれば、これほど大きな障害はない。
暴力団を相手にしている方がましに思えた。
 男1人ではどうしようもない。警察に訴えるにも情報が流れてこない。
ただやつれた恋人を見守るしかなかった。
自分を救ってくれた天使を…。

「浣腸って、きみ…」
「ハル君は黙ってて」
男がうろたえるのを女が制した。
「…わかった、やってあげる。自分でするのは怖いけど、男の人でも嫌なのね。
 同じ女だもん、お通じのない苦しみは分かるよ。まあ掛けて」
女は微笑み、荷物をどけて長椅子にちなみの座るスペースを作った。
 男はほっと胸を撫で下ろす。
普段、この女――渚は自分に甘えきっているタイプだ。いわゆるネコである。
おっとりした彼女に限って、まさか歪んだ嫉妬心が根付くなどとは思わなかった。
401紅葉  4/17:2006/03/01(水) 21:17:06 ID:H996UR5M
ちなみは空いたスペースに腰を下ろす。
しかしその瞬間、腰が痺れるような感覚が下半身を巡った。
もはや慣れつつあった下半身の玩具、それが今の衝撃で蘇ったのだ。
「…っ!!」
膝裏が痙攣し、尿意に近い何かが残る。
座っただけで軽く達してしまったらしい。
渚はそれを見逃さなかった。
「あら、どうかした?そんなにお腹が詰まってるの?」
心配そうに訊ねるが、心の中では一つの確信を得ている。
 (感じてるのね)
店内の人は減っていないが、その注意はもうちなみ達から外れていた。
「ねえ。お腹が痛いって、どれくらいトイレに行けてないの?」
渚がちなみの背をさすりながら尋ねる。
心配する演技の一環だが、それは偶然にも快感に酔う少女を追い詰めた。
「え、あの。三日くらい…」
ちなみは僅かに身を捩りながら言うが、それは嘘だった。
 女子高生達が彼女に浣腸を仕掛けたのは一度や二度ではない。
誰もがその完璧な体に妬き、食事を終える度に喉に指を突き込んだり浣腸をして
『ダイエット』と称した。
 少女は昨日も体中の物を出されたばかりだ。
402紅葉  5/17:2006/03/01(水) 21:17:45 ID:H996UR5M
「じゃあ、まずお尻キレイにしなくちゃね。」
渚はそう言ってお絞りを取り、ちなみのスカートの中に潜らせた。
「嘘、まさかここで…!?」
ちなみは慌てて非難するが、相手は何を言っているのかと不審気に見つめ返す。
「ここのトイレっていっつも誰かいるし、この間も盗撮事件があったのよ。
 二人で入ってやましい事してるの見られたら嫌じゃない。
 大丈夫、あなたが騒がない限り、誰も見ないよ」
彼女の言う盗撮事件は事実であり、男のほうは納得したようだった。
ここなら何より彼自身が見ることができる。
そもそも浣腸を持ちかけたのはちなみだ、どこでされても文句は言えない。
 男も女もほくそえんだ。ちなみはただ俯くしかない。

「ちょっと腰上げてて」
渚が言い、少女のスカートをたくし上げた。
「あら?…変わった下着ね」
ぴったりと少女の腰に張り付くゴムパンツが覗く。
女にはわずかに困惑の表情が混じった。
403紅葉  6/17:2006/03/01(水) 21:18:34 ID:H996UR5M
 渚がゴムパンツをずらし、水を含んだお絞りで尻の谷間をなぞる。
熱のこもっていた所に急に冷えが来て、ちなみは身を強張らせた。
その隙間を丹念に拭くうち、指の先がローターに触れる。
 (…やっぱり!)
渚は少し指をずらした。ローターと同じほど硬く腫れた突起に触れ、
少女の反応からそこが痛いほど敏感になっているかがわかる。
「可愛いね」
渚は囁く。それは世辞ではなかったが、本心でもなかった。
 このお下げの少女は、確かに今まで見てきた誰よりも美しい。
ただ、横に座る彼のように、素直にその可愛さを認める訳にはいかなかった。
不運なのは彼に見初められた事。
そして、自ら女という生き物の魔手に飛び込んできた事だ。
 彼女は決して歪んだ心の持ち主ではない。
むしろ自分で思う以上に純真だろう。
だが、心にくすぶる初めての感情は、どうしても抑えようがなかった。
404紅葉  7/17:2006/03/01(水) 21:19:23 ID:H996UR5M
「浣腸するのは初めて?」
渚はちなみに尋ね、指の先で執拗に花弁をなぞった。
「いえ、前にもなんどか…」
ちなみは胸が一杯になり、息をするのも苦しい様子で答える。
女はその反応を楽しんでいた。
秘裂に溢れた蜜を掬い取り、そのまま指を滑らせて不浄の穴を突付く。
 (他人のお尻に指入れるのなんてはじめて…。でもこの子なら、いいかな)
渚は少女の顔を覗き込み、自身も険しい表情になって指に力を込めた。
粘液の手助けもあり、調教を受けた菊門は一度で指を迎え入れる。
「……っぁく…!」
ちなみは奥歯を噛みしめて汚辱感を堪えた。
何度味わっても、意識しきれない所への異物挿入は身の毛がよだつ。
 一方、渚は不思議な感覚を覚えていた。
 (これが女の子のお尻の中なんだ…。あったかくて、すごい締め付けてくる。
 こんな可愛い子でも、ここでトイレとかするのよね…。)
何度も指を動かし、少女の反応を見て喜ぶ。
それを嗜虐心と意識するには、彼女は性に疎すぎた。
405紅葉  8/17:2006/03/01(水) 21:20:08 ID:H996UR5M
「それじゃあ、そろそろお腹キレイにしよっか」
渚はそう囁き、ちなみの手からイチジクの容器を引き抜く。
 (こんなに小さいんだし、5個全部使わないと効かないよね)
浣腸などした事もされた事もない渚は、単純にそう考えた。
キャップを外し、机に隠すようにして少女のスカートに潜らせる。
男は唾を呑むことすら忘れて食い入るように見つめていた。
 慣れない手つきで、それも不自然な体勢のまま容器は形のいい尻たぼをこする。
 (ここかな)
渚は手探りで菊門を押し込んだ。皺をこすり上げる痛みに呻き声が上がる。
そのまま深々と容器を沈ませたのち、一個目を強く握り潰した。
腸壁の奥に一瞬痺れが走り、じくじくと微電流のように血管を伝う。
 一度うまくいくと渚も調子づいた。続いて二個、三個と中身を少女に空けていく。
何故相手が苦しそうに歯を喰いしばるのか、彼女にはまだ理解できない。
 確かにちなみはある程度浣腸に慣れてはいた。
しかし元が敏感すぎる粘膜のため、一ヶ月以上の慣れをもってようやく人並みだ。
つまり今の彼女は、浣腸を初体験する娘と変わりないのである。
406紅葉  9/17:2006/03/01(水) 21:20:42 ID:H996UR5M
5本全てを潰した時、すでにちなみの腹からは空腹時のような音が漏れていた。
数人が振り返って彼女の肝を冷やさせる。
彼らは例外なく、一度ちなみを見ると、その後も何度か振り返った。
三つ編みの少女にはそれだけの魅力があるのだ。
渚もまた見とれるほどに。
(こんな事されても、まだ綺麗な顔してるわ。…ちょっと痛い目に遭わせようかな)
自分すら引き付けるその存在感が恨めしく、渚は普段なら考えもしない行動に出た。
「あ…!や、やだ、やめて」
浣腸を終えてきゅっとすぼまった菊輪。
そこに、女の細い指が当てられたのである。
「あれ位じゃ、あんまり効かないでしょ?指で塗り込んであげる」
渚は優しく微笑み、強引に肌色の蕾を押し開いた。
 
 薬液で鳴動する腸内を弄るなど、沙穂ですらしなかった事だ。
しかし渚には変な事をしているという自覚はなかった。
薬液を塗り込むだけ、そう思っている。無知ゆえの飛躍した思考だ。
 細く柔かい指がからだの奥へ奥へと進んでくる。
グリセリンに刺激され、早くも蠕動を始めた腸壁にその指が絡む。
407紅葉  10/17:2006/03/01(水) 21:21:23 ID:H996UR5M
渚は人差し指を根元まで沈ませ、針金を曲げるようなぎこちなさで中を掻いた。
爪は潤みきった壁に深々と沈み入り、後ろからも包み込むように暖かさが触れる。
一本では余りにも不足する空洞だ。
そこで指を少し引き、今度は一番長い指も添えて再びくじり込む。
 針のようだった異物感は、本数を増すと途端に立体感を感じさせた。
「あぁ…」
ちなみは声を漏らしたが、それは意味のあるものではなかった。
苦悶も羞恥もなくただ息を吐く。
凄惨極まる腸内に、質感を受け入れた代償として。

指を抜くたび、人肌に温まった粘液が垂れた。
それを手のひらで受けて指に流し、また泣き続ける穴に押し戻す。
圧縮した空気が放屁のような音で抜けた。
 ぐきゅ、ぎゅぷ、ぎゅく、じゅば…
「…っあ、あ…っあ、あ」
ちなみは指を噛み、必死に声を殺そうとした。
周りに何人がいるかわからない。先ほどからトイレに行く者が増えた気がする。
頭でどれほどそれを思っても、この生まれて初めての恥辱は耐え難かった。
408紅葉  11/17:2006/03/01(水) 21:22:01 ID:H996UR5M
 いや、ちなみはもうわかっているかもしれない。
何度も心が壊れそうな辱めをうけ、彼女は荒れ狂う波を客観視する術を身につけた。
 見られるからこそ感じているのだ。
自分を苛むのが見慣れぬ人物――それも恐らくは清楚な令嬢である事。
そしてその恋人にまで、自分の醜態を晒してしまう状況に酔っている。

肛孔を押し拓く指は飽きることがなく、延々と排泄欲をこすり続けた。
その指使いは拙いが、それ故に先が読めない。
 沙穂や貴子を始めとし、少女はもう何十もの指に体内をまさぐられた。
そのいずれにしろやり方は同じだ。
少女の反応を窺い、弱い所を見つけるとその一点を集中的に責め立てる。
 だが渚は違っていた。
その細く柔かい指は、皺の一つ・へこみの一つまで丹念になぞっていく。
体の奥から舐め上げるように、母親が髪を梳くような丁寧さで。

腰の前方では、尚も蠢きが神経の塊を噛んでいた。
少女はこの電気器具が嫌いだ。
人のペースなどお構いなく、どれほど悲惨な状況になっても無理矢理に
極みへ引きずり込む。
そこを守るはずの包皮はテープで固定され、剥き出しのまま弄られ続ける。
409紅葉  12/17:2006/03/01(水) 21:22:56 ID:H996UR5M
「うぅ…うん、あ…っく、ん…!んん!!」
ちなみの口から指が離れた。また絶頂を迎えたのだ。
熱い蜜を吐いたのがわかり、ゴム製の下着に不快さが増す。
 脱力したのか、彼女はそのままテーブルに手をついた。
腰が下がり、渚の手首に相当な重さが圧し掛かる。
 少女が健気にも腰を浮かせていた証だ。渚の手が止まった。
だが、ここまで来てやめられもしない。

「あの講義のレポートって、何書けばいいんだっけ。
 授業で取り上げられた話をまとめるだけ?」
渚は男と話しこんでいた。
あくまで自然体を装い、隣に座る少女を三人の輪から疎外する。
男も話を受けてはいるが、彼女と同じく上の空である。
渚はちらりと時計を見やり、男の耳元で声をひそめた。

  (…もう二十分もいじってるから、すごい緩くなっちゃった。)

男はその言葉を聞き、半ば前屈みでちなみを覗く。
だが彼が驚くのは、少女の変化より渚の本性だった。
 彼らはノーマルなプレイすらしていない、処女と童貞の初々しいカップルだった。
清純だと思っていた彼女の一面に驚くが、彼もまたそれを非難できはしない。
410紅葉  13/17:2006/03/01(水) 21:23:29 ID:H996UR5M
ちなみはもう限界だった。
口の中が渇ききり、息を吸うたびに喉が詰まる。
頭がおかしくなりそうな前後の刺激がつながり、背筋を這いのぼって脳を揺さぶる。
 達すれば達するほど、柔な体はそこへ通じる道を覚えた。
今や一切の刺激が消えても、彼女はそこへ頼りなく吸い寄せられていくだろう。
一回二回三回四回、突き込みを続けられた直腸は確かにふやけ、
ねばねばした腸液を垂れ流していた。
はじめ柔かかった指が鉄の塊のようだ。
指が硬くなったのではなく、腸壁が蕩けているのだろう。
「うぁ…うああ!…う゛ぁ」
 (…聞いてよ、変な声出してる)
ちなみは俯き、最後にわずか残った理性で必死に声を殺していた。
腹部に篭もる音はすでに雷鳴のように荒ぶり、近くの客の好色そうな目を誘う。
大声で叫びだして盛大に粗相をするのは時間の問題だったし、
例えそうなっても渚は指を止める気はなかった。
 
 その時だ。
彼女らの座る横の机が音を立て、誰かが荒々しく立ち上がる音がした。
411紅葉  14/17:2006/03/01(水) 21:24:54 ID:H996UR5M
音の主はテーブルを抱くちなみに近づくと、声もなくその腕を引っ張った。
限界を迎えつつある少女はその腕を振りほどこうとするが、手は離されない。
彼もまた我慢の限界なのだ。
強い力で渚から引き剥がされ、湿っぽい娘の匂いが立ち込めた。
 その事にまた頬を赤らめるちなみは、眉をしかめながら振り返る。
しかしその相手を見据えた時、彼女の顔は能面のように固まった。
「・・・・・・・ヒコ?」
一瞬、ぶつんと音がして耳が塞がったのを意識した。
外界の喧騒が途切れ、一切の情報が緩慢に目のなかに映し出されていく。
 どうしてここにいるのか?
不思議はない。ここはちなみ達の住む町内だから、立ち寄ることもあるだろう。
問題はそこではない。

    −−−−−−−見られた……? この、惨めな姿を…?

顎に冷たいものが滴る、涙を流しているのか。
覚悟を決めたはずだ。彼に関わる限り、自分達はどちらも幸せにはなれないから。
 彼は無言のまま、自分の手を握ってくる、あちらへ引き寄せようとする。
412紅葉  15/17:2006/03/01(水) 21:25:45 ID:H996UR5M
「や・・・やめて! いやっ!!!!」
気がつくとちなみは、少年の手を振りほどき、その体を突き飛ばしていた。
智彦は何が起こったのかわからないといった様子だ。
 また少女に近寄ろうとした少年を、客の1人が捕まえた。
物も言わず美しい少女に掴みかかる行為が、男たちの邪推を招いたのだ。
男に捕らえられてもなお自分の方に手を伸ばす少年。
ちなみはもう涙を堪えきれず、両手で顔を覆った。
余りの衝撃に便意すら消え失せていた。
 「ごめんなさい…。ごめんなさい…。ごめんなさい…」
少女はしゃくり上げながら、その細い肩を震わせた。
彼女が今までで一番小さく見えた。

歯軋りひとつ、少年は男の腕をすり抜け、店を飛び出した。
「ちょ…待ちいな!!」
関西弁の少女がその後を追う。
 
 少女は嗚咽をはじめた。
長く長く、覚悟した以上の傷を舐め始めた。
413紅葉  16/17:2006/03/01(水) 21:26:27 ID:H996UR5M
華凛は店の外へ飛び出し、智彦の姿を探した。
あのまま放っておけば、自暴自棄になって電車にでも飛び込みかねない。
「はぁ…はぁ…どこいったんや…」
彼女は店を突っ切っただけで息が上がっていた。
額に脂汗を浮かべて頬を紅潮させるその顔は、先ほどのちなみを思わせる。

「―――あら。これはこれは、華凛ちゃんじゃない」
店の左右を見回していた華凛は、不意に斜め後から声を掛けられて竦みあがった。
振り返ることもできず、蛇に睨まれた蛙のように張り詰めた表情になる。
彼女にこんな表情をさせるのはただ1人だった。
 店内から死角となる看板にもたれかかる貴子は、華凛の前に回って言った。
「ちょうどいいわ、貴女も来なさい。康孝から話があるそうよ。
 貴女と――、あの子にね」
店の中でうずくまる少女を指し、貴子は意味深に微笑んだ。
 華凛はいよいよ表情をしかめる。
小学生と見まごう容姿ながら、常に尊大な態度をとる少女。
しかしその彼女もまた、今はあまりにも小さな存在だった。
414紅葉  17/17:2006/03/01(水) 21:26:59 ID:H996UR5M
 智彦はその日、命を絶つ気力さえなくして帰宅した。
真っ青になった顔色に両親は心配したが、しばらく部屋からは出なかった。
三日経ち、一瞬間が過ぎ、彼は学校へも行かずに、意味もなく徘徊する日々を送った。
食事は喉を通らず、また生きる気力もない。

見上げれば様々な雲の散る秋空があった。色づき始めた紅葉が枠を飾っていた。
だが少年は、もうそれを綺麗だとは思わなかった。
 (あの、抜けるような空の彼方まで落ちていけたら…)
虚空をじっと見つめるうち、いつの間にか少年は立ちくらみを起こし、気を失った。

「……あ!あの、大丈夫…ですか…?」
気がつくと、智彦は畳の上で横になっていた。どこかの家の中らしい。
額には冷たいタオルが置かれている。

そして、自分を覗き込む少女が視界に映った。
小さな子だ。見た目としては華凛より小さく見える。
 その少女は智彦と目が合うと、ふっと顎を引いて目を隠した。

                      続く
415名無しさん@ピンキー:2006/03/03(金) 01:57:29 ID:/wOkOQ+5
物語も佳境に入ってきたって感じですね
416名無しさん@ピンキー:2006/03/05(日) 13:45:23 ID:ywDcLowx
なんか大変なことに・・・
417紅葉  1/14:2006/03/07(火) 04:00:38 ID:29IOA9hz
少女の名は結花といった。
花を結ぶという割には目立たない、人込みに混じれば消え失せそうな儚さだ。
15歳だというが、変に達観した所がある。
 智彦は、その目に自分と同じものを感じていた。
愛に飢えた目。最も愛されたい人間に拒絶された目。
そのせいだろうか、智彦は少女といるうち、次第に心が安らいだ。
彼女は自分から語る性分ではないらしい。
二人は、いや智彦は、六畳の居間で沈黙を楽しんだ。
 
彼はその日帰った後も、少女のことが頭から離れなかった。
翌日も記憶を辿ってその場所に向かう。そこはコロッケ店だった。
結花は少年を見つけると少し驚きを浮かべ、そして控えめに微笑む。
少なくとも嫌われてはいない。

彼はその店の常連となり、紙を媒介にして話をはじめた。
少女は不思議な魅力があり、コロッケはちなみと同じ優しい味がする。
少年はしだいに活力を取り戻していった。

一ヶ月ほどして、彼は結花に別れを告げる。
他にするべき目標を見つけたからだ。
はじめとは見違えて生き生きしだした少年に、結花も心から喜んだ。
418紅葉  2/14:2006/03/07(火) 04:01:25 ID:29IOA9hz
 
 智彦を突き放した感覚も消えぬまま、ちなみは貴子に連れられて歩いた。
行く先は康孝の屋敷だ。
 その屋敷は、とても日本にあるものとは思えなかった。
家を囲む塀は果てが見えない。
身長の数倍ある門をくぐると、ゴルフ場のような広大な敷地が広がっていた。
砂紋も見事な枯山水に、猪おどしが静かな音を立てる。
まさに日本庭園という趣だ。
その広さたるや、分譲マンションがゆうに建てられるほどだった。

「こんな所に住んでみたくはない?」
先を歩く貴子が振り返って言う。
鼠色のスーツに身を包む彼女は、背筋をピンと伸ばして凛々しかった。
ちなみは辺りを見回して首をふる。
「綺麗だけど…観賞用みたいです。こんな所、落ち着きません」
貴子の顔色を窺いながら、しかし意見ははっきりと言う。
貴子はそんな少女が気に召したらしく、自分の家を貶されても笑顔を保った。
 
その少し後ろでは、華凛が哀しげに庭園を見つめている。
419紅葉  3/14:2006/03/07(火) 04:02:11 ID:29IOA9hz
屋敷に入り、貴子はちなみに二階の一室で待つよう言って姿を消した。
襖を開けたその部屋は、高級旅館で見るような絶景だった。
『目の覚めるような』という形容が相応しい。
流れる川を縁取り、一面に紅葉が色づく。
赤や紅色、黄色など、それぞれが細かに違う。
夕陽が差したようなその中庭は、日本の秋の美が濃縮して織り込まれていた。
 普段のちなみなら、こんな物を見ると目を輝かせて喜ぶだろう。
だが今はその気にはなれない。
お腹をすっきりさせた感覚さえ、いつもの開放感ではなく虚無感になった。

暗い目で他所事を考える少女を、華凛はしばし黙って見つめた。
そして相手が嘆息したとき、いきなりその背中をドンと叩く。
いい音が鳴った。
「ごほ…!な、何すんのよ!」
ちなみは振り返り、小さな姿を視界に映す。
彼女はそこで初めて華凛の存在に気付いたらしい。
「あれ…あんた居たんだ。何でここに?」
華凛は少し呆れ顔だ。
420紅葉  4/14:2006/03/07(火) 04:02:57 ID:29IOA9hz
「今居るこの部屋は、ウチが物心ついた頃に住んどった部屋やで?
今でも一応ウチの部屋や。」
そう言った後、浮かない顔で続ける。
「…もっとも、それも今日までやと思うけどな。」
「今日まで?どういうこと?」
ちなみが華凛を見つめると、華凛はその目を逃れるように窓際に立った。
「ジジィが此処を人に知らせるんは、重大な事を伝える時だけや。
 そこにわざわざウチとお前を呼んで、おまけにこの部屋で待たせる。
 用件はまず間違いなくウチの勘当やろ。
 それから康孝は・・・・お前を孫として迎えるつもりや」

ガラスに映るちなみの顔が表情を無くす。
ショックだろう、予想だにしなかったろう。
あれほど酷い目に遭わされた相手と縁を結ぶのだ。
華凛が少し同情を感じた時だ。
ガラス越しに口が吊り上がった。
「・・・ふうん、思ったより早かったわね」
421紅葉  5/14:2006/03/07(火) 04:03:41 ID:29IOA9hz
今度は華凛が狼狽する番だった。
「なんや、驚かへんのか? …予想しとったんか?」
「まあ、ね」
ちなみは僅かに眼光を取り戻していた。
その鋭い気に影響され、華凛も顔を強張らせる。
「簡単に言うなや、此処の娘がどんなもんかも知らんくせに。
 ジジィの望むまま、お偉いさんの玩具扱い。
 挙句に誰も望まんようなったら捨てられる。
 お前ほどの器量やったら、いつ海外に売られるかもしれんで?」
必死に訴える。脅しではなく本気だった。
それでも少女の顔は変わらない。
「・・・・覚悟は出来とるんか」
ちなみは黙って頷いた。

この機会がいま巡ってきたのは、ちなみにとって幸運だったといえる。
二人目の弟をなくした悲しみ、それを決意に変えることができるからだ。
強い感情は、元をただせば同じ所に行き着くのだった。
422紅葉  6/14:2006/03/07(火) 04:04:26 ID:29IOA9hz
華凛は一つ息を吐いた。
ちなみを見つめる顔は紅潮し、目は潤んでいる。
「風邪引いてるの?顔色悪いわね。」
そう問い掛けると、華凛はちなみから視線を逸らした。
「その前に質問ええか。康孝に取り入って、そこからどうする気や?」
「…決まってる。信用させるだけさせて、そのうち破滅させるのよ」
ちなみは強い眼光のまま言い放つ。
華凛はそれを聞き、少しの間を置いてぽつぽつと語りだした。

自分は貴子に“紅芯丹”中毒にされたこと。
康孝が闇取引で仕入れるそれが必要で、今まで表立った抵抗が出来なかったこと。
先月、毎月送られるそれは屋敷に届かなかったこと。

「もし康孝が捕まりでもしたら、紅芯丹は二度と手に入らん。
 あっちの世界の人間は神経質やからな。
 手持ちももう尽きかけとるし、何とか吸わずに…思うとったらこのザマや。
 体が火照ってしょうがないねん」
流石に表情を変えたちなみを見て、華凛は髪に手を添えた。
ぱちんと音がして、その手が離される。
金色の滑らかな髪が肩を覆った。
ポニーテールの愛らしかった少女は、髪を下ろすと更に幼く見える。
423紅葉  7/14:2006/03/07(火) 04:05:15 ID:29IOA9hz
手に握られたのは髪留めだった。凝った意匠の茶色い髪留め。
べっ甲で作られた表面には、漆で磨かれた紅葉が刻まれている。
 華凛はちなみの手を取り、髪留めを掴ませた。
くるりとした目にちなみと同じ覚悟が見える。
二人が手を取り合うのはこれがはじめてだ。

「…紅葉はな、ウチが一番好きな植物なんや」
華凛が外を眺めながら呟く。
「形がヒトの手みたいやろ。あれが揺れてると、なんや応援されてる気になんねん。
 赤は元気をくれる色やしな」
ちなみも一面の紅葉を見つめ、その視線を華凛に向けた。

「・・・・そうね。言われてみれば、そう思えてくるわ」
ちなみは三つ編みを留めるゴムを外し、華凛に手渡した。
肩甲骨ほどに伸びた髪をまとめ、少しづつ指で梳くって分けていく。
最後に髪留めを留めたとき、窓には放射状の髪型が出来上がっていた。
「…器用なもんやな」
華凛が呟いた。
紅葉というより南国の花に近かったが、それは確かに元気が出る。
「へこたれててもどうしようもないしね」
ちなみは傍らの少女を見下ろしながら、椿との誓いを想い起こした。
424紅葉  8/14:2006/03/07(火) 04:06:05 ID:29IOA9hz
その時だ。襖が再び開き、貴子が姿を現した。
彼女の姿を見てまずちなみが眉をしかめ、一瞬の間をおいて華凛も息を呑む。
貴子は赤いドレスに身を包んでいた。
肩口が大きく開き、鮮血のようなシルクに銀色の粒が煌く。
その価値がいかほどかは考えるまでもない。
「どう、似合うかしら?」
貴子はスカートの裾をつまみ、すべらかな生地を指で弄ぶ。
その様は素直に賞賛に値するだろう。
貴子のスタイルはモデルにも引けを取らない。
豪奢なドレスはよくその身に映えている。
 
しかし、ちなみにとってそれは特別なものだった。
「難しい顔をするのね。
 …やっぱり、『お母さん』以外には着てほしくないの?」
それは母親のドレスだ。
彼女の母が、はじめて主演女優の座を勝ち取った時のもの。
誰もが知るプリマドンナの象徴であるとともに、ちなみの目標でもあった。
 貴子は試しているのだ。
聖装を自分が纏っていると知り、果たしてどう反応するか。
桐生ちなみは信用するに足るか。
425紅葉  9/14:2006/03/07(火) 04:21:30 ID:29IOA9hz
貴子はじっとちなみを見つめた。
その、脇に下ろした手が握り込まれるのを。
母親を侮辱するこの行為、黙って見過ごすような娘とは思っていない。
だが、本当に自分を畏怖するなら…

「・・・・良く、お似合い…です」
ちなみは唇を噛み、端正な顔を歪ませて声を絞り出す。
無理をしているのは明らかだ。狂いだしそうな怒りを抑え込んでいる。
「お母さんよりも、かしら?」
貴子はさらに質問を重ねた。
「・・はぃ」
期待通りの答え。貴子は心躍らせた。
少女の中で、自分は母をも超える存在となっている。
世界の大女優を超え、その娘を従属させている。
女としてこれほどの名誉があるだろうか。
426紅葉  10/14:2006/03/07(火) 04:22:10 ID:29IOA9hz
心臓がはちきれんばかりの高揚に酔いつつ、貴子は今一度笑みを浮かべた。
「そう、この服は私に合うわ。貴女の母親よりも。
 でもね、私はそんな“節操のない”服は…いらないの」
節操のない。その表現は母を裏切った心を抉るはずだ。
そして言い終わるや否や、彼女はドレスの衿に手をかけ、そのまま力を込める。
別方向に力を受けて皺が生まれ、やがてジイイイ・・っとジッパーを下ろす様な音。
妖精の羽を思わせる最高級のドレスは、女の力でも引き裂くのは容易かった。
「あ・・!あ、あぁ・・・・・!!!」
ちなみは目を見開き、普段とは違ううわずった悲鳴を上げている。
貴子は更に力を強めた。
フリルの層が剥がれ、チュールの薄い膜にひびが入る。
あっという間にドレスは切れ端の束となった。

ちなみは顔面を蒼白にしている。
その悲惨な顔を眺め、貴子は最後の嘲笑を浮かべた。
今までこの娘が耐えてきたのは、そこに母親の影――女優の子というプライドが
あったからだろう。
それを奪い去った今、彼女は居場所を求める赤子も同然だ…。
427紅葉  11/14:2006/03/07(火) 04:22:50 ID:29IOA9hz
「私が憎いかしら?」
貴子は一歩ちなみに歩み寄り、その顔を見据えた。
ちなみは半泣きで、媚びるような表情を見せている。
貴子はその意味をよく知っていた。
負け犬が心まで墜ちた時に出す笑顔だ。
 (この顔が出るなら、もう安心ね)
貴子はいよいよ確信を強め、ちなみの頬を優しく撫でた。
それに敏感に反応するかのように、頬が少し震える。
やがて少女の目には涙が溢れた。
がくりと膝をつき、目を押さえて声にならない嗚咽を漏らしはじめる。
「可哀想にねぇ、ちなみちゃん。」
貴子は白々しく言うと、高笑いしながら部屋を出て行った。

 (えぐい事するもんや……)
華凛はちなみを見下ろしながら、眉間に皺を寄せていた。
一時は自分も苛める側にあったとはいえ、今のこの泣き声を聞いてはたまらない。
自分を囲む全てに裏切られ、どん底で悲哀に咽び続ける少女。
思わず華奢な肩を抱き寄せたくすらあったが、自分にその資格はなかった。
428紅葉  12/14:2006/03/07(火) 04:23:32 ID:29IOA9hz
 そしてしばらくして、完全に貴子の気配が消えたときだ。
少女の嗚咽がふと止んだ。唐突だった。
ちなみはゆっくりと立ち上がって顔を上げる。
その顔は、泣いた後とは思えないほどからりとしていた。
「っ!? まさか・・・・お前、今のも演技、か……?」
 華凛は背筋を一つ、冷や汗が伝うのを感じた。
ちなみはそっと目を拭う。
「半分は本気よ。半分だけ」
床に落ちた布きれを拾い、愛しそうに撫でて言う。
「お母さんもこれは大嫌いだったわ。見た目ばかり派手なんだもの。
 本当に、あの女に良く似合う…」
もはや子供とは思えない冷淡な笑みを見て、華凛は明らかな恐怖を覚えた。
 女優どころではない。
事情を知る自分さえ、疑うという選択が浮かばなかった。
確かにこれなら康孝であろうと取り込めるかもしれない。
 この娘についていけば…。
429紅葉  13/14:2006/03/07(火) 04:24:09 ID:29IOA9hz

それから半年が経ち、桜の咲く季節が来る。
ちなみは一通の手紙を書いた。
一文字ずつに万感の想いを込め、ほんの短い手紙を。

  「あたしは あんたには相応しくない。ごめん」

本当に彼女の支えであったのは、この手紙の受け取り主だ。
その関係を自ら断ち切る。これはちなみの決意表明だった。

原 ちなみ。
送り主の名を眺め、智彦はまた一つ喪失感に苛まれた。
一時期なら、その手紙を二度と目に触れない所に捨てたかもしれない。
だが今の彼は、手紙を大事そうにファイルに綴じる。
『資料集』
そう題をつけられたそのケースには、すでに数え切れないほどの写真、記事、
そして原稿が挟まれていた。
430紅葉  14/14:2006/03/07(火) 04:24:41 ID:29IOA9hz
それと時を同じくして、鼓 結花という少女が百合嶺の門をくぐる。
彼女は始め高校へ行く気はなかった。
だが何度か話をした少年が書いた名前、『百合嶺女学院』というのが気になった。
一度その学校を見てみたい、そう母親に話すと通学を勧められたのだ。
自分の事になどまるで見向きもしない母が、意外にも進路を語った。
結花はそれが嬉しくてたまらず、必死で勉強をして百合嶺に入ったのである。

ただ話したくらいでは、日々雑務に追われる彼女は内容を忘れただろう。
智彦が話せなかった、会話が文字として残っていた。
それが『結花』と『百合嶺』を結びつけた唯一の原因だ。
ちなみにとってそれがどれほど重大な事になるかは、この時は知る由もなかった。

                       続く
431紅葉:2006/03/07(火) 04:26:16 ID:29IOA9hz
今回エロなしって書き忘れた。
ここから楽艶祭編、もうちょっとだけ続きます。
432名無しさん@ピンキー:2006/03/07(火) 08:46:51 ID:0yV42KUF
つ い に き た 。




朝の4時に投下てあんた
433名無しさん@ピンキー:2006/03/07(火) 22:07:11 ID:XVdCmVS9
うっわー、今回マジ大転回!
すごく(゚∀゚)イイ!!
エロ無しでも(゚∀゚)イイ!!
すっごい面白かったよー!

自分は長編はトータルで見るタイプなので、
エロ無しの回があってもまったく無問題です。
っていうか、読ませるSSって大好きです。

ちなみ視点での楽艶祭、すっごい楽しみです♪
434紅葉  1/7:2006/03/10(金) 20:53:52 ID:S4jWEA/B
  っくしゅ!
春の柔らかい日差しの中、生徒会室に可愛らしいくしゃみが響いた。
周囲の視線を受け、ちなみは恥ずかしそうに真っ赤な鼻をかむ。
 彼女の花粉症は冗談で済まないほどひどい。
目はろくに見えず、味覚も消え、頭痛や鼻詰まりに悩まされる。
山に臨む百合嶺は、彼女にとって最悪の環境だった。

部屋にいるメンバーはちなみと菜奈美、華凛に美弥子の4人だ。
学園にいる誰が信用できるかもわからないため、楽艶祭関係は全て
この面子で決める事にしていた。
生徒会の他の生徒にはその他雑務を全て任せていたが、今の所文句は出ていない。
ちなみが出す指示に従うだけで、恐ろしいほど上手く事が運ぶのだ。
誰もが新生徒会長の有能さに舌を巻いた。
 ただ、菜奈美達は知っている。
ちなみが他からの非難がないよう、必死に指示を考えていること。
多忙の隙間を縫うその作業のおかげで、彼女はまともに眠れていないこと。
 彼女の頭脳は確かに突出していた。
しかし悩みもせず答えを出せるほど器用ではなかった。
そしてちなみは、それを補うための努力を惜しまない。
そんな彼女と時を過ごすほど、周りの目は憧憬に近づいていくのだった。
ごく狭い範囲の味方ではあったが。
435紅葉  1/7:2006/03/10(金) 20:54:30 ID:S4jWEA/B
霞む視界を指で拭い、ちなみはまた新入生の履歴書に目を落とした。
康孝を出し抜くのに『使える』のは1年だけだ。
2年以降は学院の色に染まっているため、駒としては使えない。
この学院には、まだちなみの知らないどんな規則があるかも分からない。

「森嶋 灯…へえ、警視正の娘じゃない!これは最後に使えるわね…」
多くの書類から一枚抜き取ったちなみは、ふと自分を見つめる華凛に気付いた。
「何よ?花粉症がそんなに珍しい?」
じとっと睨むちなみに、華凛は慌てて首を振った。
「ちゃうちゃう!ほら、この子なんやが、お前によう似とんねん」
華凛はそう言って、一枚の履歴書を差し出す。
それは新入生の中でも格段に重要な、如月大病院の令嬢の物だ。
「如月リカ。この子が、ね。…ああ、確かに似てるかな」
二重のくっきりした吊り目、血色の良いふわりとした唇、それを繋ぐ筋のような鼻。
西洋的でありながら、しかし部分において日本人らしい愛嬌を残す顔立ち。
学院内外に何十というファンを持つその顔には、実はある秘密がある。
436紅葉  3/7:2006/03/10(金) 20:55:10 ID:S4jWEA/B
整形。地味な顔ではいけないと思い、自ら大病院の技術を使ったのだ。
ここまでなら、ちなみは一目で見抜いた。
しかしその先、後日の調査で更なる事実が明らかになる。
リカが目指したのは、『世界に通じる日本人』の顔だった。
骨格が日本的である以上、西洋風の顔では無理が生じるからだ。
そして当時、世界規模で一世を風靡した日本人女優がいた。
リカが目指したのは“ちなみの母”である。
 手術は成功し、リカはどこに出ても恥ずかしくない美貌を手にした。
しかし血を継ぐ本物には敵わない。
リカはちなみに似てはいるが、並べばそのメッキの安さが浮かび上がるだろう。

ともかく、これで注目すべき二人が揃った。
百合嶺全体の4割近い出資を誇る如月の令嬢。警察をまとめる警視正の娘。
いすれもまたとない最高の素材だ。
だが、この二つだけでは百合嶺を崩すのになお不安があった。
  (あと何か1人……)
ちなみは頭を抱えつつ、さらに書類に目を通していく。
437紅葉  4/7:2006/03/10(金) 20:55:57 ID:S4jWEA/B
どの写真も似たような顔に見えた。
ちなみは少し面倒になりながらも、残った履歴書を一枚ずつ丁寧に読んでいく。
すると、その中の一つで手が止まった。
履歴書の写真だというのに、目を半分覆い隠しているのだ。
 (よくこれで通ったもんだわ…)
ちなみはそれを拾い、履歴に目を通していく。

名前・鼓結花 母・鼓美鈴 父・消息不明…

「消息不明? …気になるわね」
ちなみは呟き、調査対象に結花の名を加えた。
もしこの時、結花が父親を「死亡」としていたならこの決断はありえなかった。
もっとも、結花は父親が死んだなどとは思いたくなかったのだが。

そしてちなみは調査を始めた。
まずはアメリカにあるリカの実家に、整形の事で探りを入れる。
 この時、リカの乳母から驚くべき事実が明かされた。
アメリカに来たぐらいの頃から、何やら赤子の様子が変だというのだ。
顔であったり泣き方であったり、まるで別人だと。
そんな大それた事は誰にも言えなかったがらしいが。
438紅葉  5/7:2006/03/10(金) 20:56:31 ID:S4jWEA/B
そこを中心に調査を進めると、さらに目撃者が見つかる。
雨の降りしきるある日、コロッケ屋から走り出た女が如月の家に飛び込んだ。
そしてまるで壷でも盗むかのように足早に去っていった。
コロッケ屋の常連から、女は美鈴であること、父親はいない事が知れた。
「如月家の隠し子だったんですね、この結花ってひと」
美弥子は驚きを隠せなかった。偶然にしては出来すぎている。
隠し子がいることはまだわかるが、なぜそれが百合嶺にくるのか。
それはいくら調査してもわからなかった。
「神様は、ボク達の味方なんだよ」
菜奈美は言う。
「たまたまよ。神様なんか関係ない」
ちなみはそう返すが、なぜかその話題になるたび、心の奥がじわっと暖かくなった。
彼女をそんな気持ちにさせるのはただ1人。
 (……ヒコ?まさかね)
439紅葉  6/7:2006/03/10(金) 20:57:59 ID:S4jWEA/B
結花の重要性がわかり、ちなみは貴子に監視役を頼んだ。
彼女を担任に据え、できるだけ優しく、母親のように接するようにと。
理由を聞かれたが、「可哀想な子だから」と言えば納得した。
貴子にとって、ちなみは純粋で甘い少女だからだ。
 しかしこの時すでに、ちなみは楽艶祭計画を進めていた。
結花を貶め、リカを持ち上げて最後に逆転させる。
歴代の楽艶祭にはないこの展開で、百合嶺は大きく動くだろう。

ちなみは調査を進め、やがてセミが鳴き始める。
貴子は南国へ遊びに出かけ、真っ黒に日焼けした。
数学教師のイメージとはほど遠い、健康的で白い歯の目立つ姿だ。
それは貴子の変化だった。
康孝の片腕として働き続けた貴子。
もうその彼女はおらず、全てをちなみに任せきっているのである。
440紅葉  7/7:2006/03/10(金) 20:59:59 ID:S4jWEA/B
夏も終わりかけ、ちなみは結花の家に探りを入れはじめた。
あえて康孝の配下は使わず、ちなみ自らが契約した暴力組織の末端を使った。
末端というよりただの不良である。
高校生くらいにしか見えず、隙あらば契約主のちなみを襲おうとする。
だがそれも計画のうちだった。
いかにも怪しい者達に家を嗅ぎ回らせ、母親の不信感を煽る為だ。
結花が美鈴に懐いているのはわかっている。
美鈴が素直になれていないのも、ちなみは即座に見抜いた。

美鈴の焦りようは予想以上だった。
それまでは毎日のように出勤していた風俗店を休み、結花を後をつける男を追う。
しきりにどこかへ電話をかけていた。
そのうちとうとう男のいる事務所にまで辿りつき、やつれた顔を蒼白にする。
組織に目をつけられ、美鈴が捕まったのは10月始め。
実に一ヶ月以上、美鈴は娘のために奔走していた。

ちなみはそれがうらやましかった。
                       
                      続く
441紅葉:2006/03/10(金) 21:00:55 ID:S4jWEA/B
またスレ違いスマソ
442名無しさん@ピンキー:2006/03/11(土) 16:11:16 ID:RbApPEPe
つ・・・
遂に、遂に、楽艶祭編突入ッ!!

::::::::∧∧:::::::
:  ミ゚∀゚ ミ、 ┣¨‡┣¨‡
 ̄`" ̄"'´ ̄

は、早く続きを……
いや、でもやっぱり、ここは慌てず騒がず催促せず、職人さんが自分で納得できるような……
いやいや、でもやっぱり早く続きが読みた……(悶


>スレ違い
大丈夫だと思うよー。
エロもイジメも、一回の投稿につき、必ず一回は入ってなきゃダメって訳じゃ無いと思うし。
443紅葉  1/11:2006/03/13(月) 00:55:34 ID:ZiZIqtaO
あらかじめ、校内放送や学生新聞で美少女コンテストの重要性を繰り返し説いてきた。
学園のマドンナになれるとあって、1年はほぼ例外なく喰い付く。
だから、コンテスト出場者の一覧が出たとき、中庭は合格発表以来の賑わいを見せた。
 『如月リカ』、これなら誰もが納得いくだろう。
掲示板がやらせでは無いことを証明する名だ。
しかし、『鼓結花』。まず名前を知る者すら少なく、いても憧れとは程遠い。
そんな相手に夢を奪われればどう思うか。
 
発表のあった10月4日、リカはさっそく結花をトイレに連れ込んで暴行を加えた。
彼女も結花などと一緒にされたのが不快なのだろう。
ちなみは、校内の至る所に仕掛けたカメラでそれを覗いていた。
 リカは結花の顔を見た時にひどくうろたえる。
ちなみはそれが何を意味するのか量りかねた。
だが、鏡を割る姿で悟る。
自分の顔を嫌悪している。その原因は結花を見たからだろう。
とすれば・・結花の顔は、リカに後悔させるほどの力があったわけだ。
カメラでは結花の顔は見えなかったが、ちなみは結花に興味を持った。
444紅葉  2/11:2006/03/13(月) 00:56:15 ID:ZiZIqtaO
10月5日・朝、C組の教室に一年が集まって何やら相談をしていた。
結花をいじめる相談だ。
誰かがプールから清掃用の高圧ホースを抜いてきたらしい。
結花がトイレに行った際、それで頭から水をかける気なのだ。
さらにノートに落書きし、野次を飛ばす。
窓を開け放し寒さに凍えさせる。
 なかなか容赦のない計画だった。発案者は森嶋灯である。
中学時代に陰湿ないじめを繰り返し、数え切れない恨みを買っている生徒だ。

朝の学活で、貴子が追い討ちをかけるように結花の名を挙げた。
「これは大変名誉なことです。鼓さん、頑張ってね。」
白い歯を見せ、にこやかに告げる貴子。
本当に悪魔のようだ、とちなみは思う。
しかし、それはやがて自分もしなければならない行為だった。

結花が席を立ったのは二時間目が終わった時だ。
リカに切り取られたスカートで足が冷え、早いうちにトイレに行くだろう。
灯の算段通りだ。
学年ごとに使用するトイレが決まっているため、ホースを仕掛けるのは一階だけ。
結花が入ってきたとき、ホース係の三人は慌ててホースを隠した。
リカのせいでガラスが散乱しており、片付けるのに手間取ったのだ。
しかし、結花は大して気にならなかったらしい。
445紅葉  3/11:2006/03/13(月) 00:57:12 ID:ZiZIqtaO
結花が個室に入ったのを見て、三人はホースを放り投げた。
少し位置を調節した後、外にいる生徒に合図を送る。
それを受けてきゅっという音が聞こた後、ホースがまるで蛇のようにのたくった。
中を激流が走っているのが見て取れる。
ついそれを受ける結花が心配になるが、同時にある種の興奮が場を包んだ。
「きゃあああッ!!」
叫び声がし、壁に何かがぶち当たる音がした。
「い、痛い、いたいぃッ!!何、いやあ!」
結花は半狂乱の声だった。
トイレでいきなり洪水に遭ったようなものだ、パニックにもなる。
ガンガンと何かが打ち付けられる音と悲痛な叫び声が繰り返す。
「ううあ、ぐう…うう、く…ッ!」
一層苦しげな声がし、ドアが少し開いた。
「来てる、来てる!」
二人が急いでドアを押しとめ、残りの1人がホースを引いた。
ちょうどドアに張りついた頭に直撃する位置だ。
声はしなかったが、どさりと倒れ込む音がした。
ドアを開いて確認すると、結花は全身ずぶ濡れで、失禁したまま仰向けに倒れている。
少女達は野獣でも倒したかのようにハイタッチを交わし、悠々と立ち去るのだった。
446紅葉  4/11:2006/03/13(月) 00:58:12 ID:ZiZIqtaO
結花は倒れたまま、二時間近く経っても意識を取り戻さなかった。
「脳震とうかもしれないわね…。誰か気付けに行ったほうがいいわ」
ちなみはそう言って生徒会室を見回した。
自分はまだ結花の前に姿を見せるべきではない。菜奈美は授業でいない。
華凛はまだ付属中の生徒であり、教師に捕まりでもしたら事だ
(百合嶺は、教師が中高掛け持ちで教えているケースも多い)。
さらに、今は保健室勤務として椿が就いている。
華凛は彼女に会いたがらなかった。
 適任なのは美弥子ひとりだ。
「一応、追い詰めるように罵るんやで」
華凛に背中を押され、美弥子は少し心配そうな顔をする。
「私にできるかな…?」
ちなみは肩をすくめた。
「大丈夫よ。美弥子の言葉ってかなり堪えたもん」
散々自分の言葉責めに泣いた娘に、美弥子はもう何も言えない。

「ちょっと…ちょっとあんた!」
美弥子は強く肩を揺さぶり、結花の目を覚まさせた。
結花は同時にむせ返り、肺に溜まった水を吐き出す。
美弥子は顔をしかめていた。
「あんた、何やってんの!?
 床水浸しにした上で漏らすなんて…頭おかしいんじゃないの?
 服もびしょびしょだし…ていうか、これじゃ他の子が使えないでしょ!?」
結花を睨みつけ、親の仇と言わんばかりの語気でまくし立てる。
447紅葉  5/11:2006/03/13(月) 00:59:00 ID:ZiZIqtaO
結花はすっかり慌てていた。
「わ、私じゃない…!誰かがホースで水を…」
すかさず美弥子が返す。
「誰かって誰よ?
 今はまだ授業中よ、私みたいに抜け出さない限り、誰も居やしないわよ」

「…ずいぶん容赦ないじゃない」
自分が言われた時の事を思い出し、ちなみは少し身震いした。
普段控え目な反動か、美弥子の言葉責めは華凛が可愛らしく思えるほどつらい。
まるで人間の恥というものを全て晒されるような、死にたくすらなる言霊。
「は?四時間目に決まってんでしょ。あんたいつからここにいんのよ」
「あ、終わった。とにかく、さっさと掃除しなよ」
「ちょっとー、こっちにまで水来てんじゃない。サイテー!」
結花の慄きなどお構いなく、いやむしろそれを楽しんで声を張り上げる。
「・・・・ミヤちゃん、自分がドSってこと気付いとらんからな…」
華凛は苦笑した。
彼女が美弥子を隷属させた理由は、実は椿のそれと同じかもしれない。
448紅葉  6/11:2006/03/13(月) 00:59:48 ID:ZiZIqtaO
結花が教室に戻ると、朝の密談通り教室は異様な雰囲気に包まれていた。
机のノートに笑いを殺せない者も出る。
   『水も滴るいい女』
黒マジックの落書きに結花が顔を強張らせ、笑いは他クラスにまで響いた。
見えはしないものの、それで学年中のいじめっ子達も計画の成功を知る。
 結花はノートを見つめていた。よりによってそのノート。
それは美鈴から貰った物だ。
合格発表の日、嬉しさを噛み殺しながら報告した結花に美鈴が与えた。
たまたま抽選で当たったと言っていたが、そんな筈はない。

 生まれて始めての、母からのプレゼントだったのだ。
汚いマジックで乱雑に書かれた落書きは濃く、破いても破いても跡が残った。
最愛の母の厚意から、必死になって汚れを落とそうとする結花。
そんな姿を見ても、クラスメイトの嘲笑は広がるばかりだった。
449紅葉  7/11:2006/03/13(月) 01:00:19 ID:ZiZIqtaO
身と心が冷えきり、やがて結花は小さくくしゃみをした。
その途端、まるで待っていたかのように、
「きゃーー!!」
結花の前の席に座っていた生徒が、大袈裟に悲鳴を上げた。
「いやぁん、鼓さんのツバ飛んできたぁ!汚ーい!!」
「うわ、髪洗ってきなよ静香」
「っていうかこの子なんか臭くない?窓開けて、早く!!」
秋の風が吹き込み、結花はますます震え上がる。
その唇は変色し、風邪を引くのは時間の問題だ。
生徒たちはいやらしくも結花を囲み、さりげない圧力をかけていた。
逃げられない少女。
濡れた服の貼り付いた体でくしゃみを続け、俯いたまま鼻血を拭き続けている。
少女は泣かない、泣けないのかもしれない。
そんな惨めな姿を見たまま、クラスメイト達は平然と食事をしていた。
まともな神経でできるだろうか…
450紅葉  8/11:2006/03/13(月) 01:00:51 ID:ZiZIqtaO
「あんま無理すんなや」
華凛に呼びかけられ、ちなみは瞬きもせずに画面を凝視しているのに気付いた。
その顔は結花と同じほど蒼白になっている。
 感受性が豊かなのもあった。正義感も強すぎた。
他人が虐げられるくらいなら、自分が死ぬより辛い目にあった方がいい。
結花に対するいじめを見続けること、それは自身がされるより心が痛む。
「食え、身が持たんで?」
華凛は湯気の立つハンバーガーを差し出した。
美弥子が買ってきたらしい。
明らかに手作りのもので美味そうだが、ちなみは空腹を感じられない。
何か別の物、ホースから注がれた水のようにこんこんと溜まる物で一杯だった。
力なく首を振るちなみに、華凛はひとつ溜め息をつく。
「…じゃあ、せめて眠ってくれ。もう三日も貫徹やろ?
 監視はウチらがしとく。なんかあったら起こすし」

華凛はちなみが心配だった。
恐らくは、百合嶺でもっともこの仕事に向いていない娘だ。
自分を追い詰めることで良心の呵責を和らげている、そう思えた。
451紅葉  9/11:2006/03/13(月) 01:01:48 ID:ZiZIqtaO
渋るちなみを半ば無理矢理にソファに寝かせ、華凛達はまた監視に戻る。
画面の中では、灯が電気あんまを繰り返していた。
結花はとうとう泣いた。奥歯を鳴らし、髪を振り乱してもがき苦しんだ。
「はぁ…す、ごい、顔ねぇ…もっと、もっとよ!!」
責め立てる灯は、結花に夢中という感じだ。
顔をしかめながらも目は妖しく光らせ、汗まみれになりながら結花を泣かせる。
少し呼吸音が変だった。
喘息のような音を立てながら足を振り下ろすその様は、猟奇というに相応しい。
 (こんなとこ、見せんでよかったわ…)
ソファーで背を向けるちなみに目をやり、華凛は美弥子と顔を見合わせた。

教室では、結花がやっと電気あんまから開放され、妙な体操服に着替えていた。
小柄な結花にしても小さすぎ、へそが丸出しで胸が押し潰されている。
だが可愛らしい、まるで人形のようだった。つい抱きしめたくなる。
髪を解いているからか、昨日とは印象が違っていた。
 その結花がブルマを穿こうとしたときだ。
彼女はバランスを崩し、後向けに倒れかけた。
 危ない――
華凛がそう思った時、すかさず誰かが結花を支える。
それは、先程まで結花を虐げていた灯だった。
452紅葉  10/11:2006/03/13(月) 01:02:22 ID:ZiZIqtaO
 (あの栗毛…なんのつもりや?さっきまであんな恐ろしい顔しとったっちゅうに)
華凛が訝しんでいる間に、生徒会室の扉を開けて誰かが入ってきた。
その人物はきょろきょろ室内を見回し、ソファに歩み寄る。
「せんぱぁい、ただいま!」
菜奈美はそういってちなみに抱きついた。
「うわ!ちょ、ちょっと待って…」
「あれ?何この手鏡?」
二人の騒がしいやりとりを眺める華凛は、鏡と聞いて目を丸める。
ちなみは大人しく寝たふりをして、鏡でモニターを窺っていたのだ。
「ばれちゃしょうがないわね」
ちなみは身を起こし、また華凛の横に腰掛けた。
 華凛は溜め息をつく。
この娘がもう思い通りにならないのはわかっていた。
騙しあいでは勝ち目がない。
それに、ちなみが望むなら好きにさせるべきだ、本当はそうも思っている。
だが壊れてほしくはなかった。
ちなみが無理をしているのは明らかだ、だから少しでも負担を減らしたい。
華凛にとって、ちなみは初めての『尊敬できる年上』だったから。
453紅葉  11/11:2006/03/13(月) 01:04:07 ID:ZiZIqtaO
菜奈美を加え、また4人でモニターを囲む。
画面ではいつの間にかリカが場を支配しており、クラスメイトは蚊帳の外だった。
結花が妙に騒ぎ立てている。
また電気あんまをされてやめてやめてと繰り返すが、明らかに恍惚の表情だ。
「あれ、気持ちいいんでしょうか?」
涎を垂らす結花を見つめ、美弥子が呟いた。
華凛もその表情に夢中だ。紅芯丹の影響で、また顔が赤らんでいる。

だが、菜奈美の注意はそれとは別のところにあった。
「やっぱり気付いた?」
ちなみは少女に目配せする。
菜奈美に告白されたときの、女が女を観る目。モニター内にもそれがあった。
「ああ、そういえば栗毛ちゃん、さっきも…」
華凛が思い出して言った。倒れる結花を助け起こした事だ。

灯が結花に惚れている。
警察をバックに持つ、キーパーソンの二人が結びつきつつある。
「これは・・・・おもしろい事になりそうね」
ちなみは唇をぺろっと舐めた。
               
                        続く
454404:2006/03/13(月) 01:10:06 ID:ZiZIqtaO
ついでにage
455名無しさん@ピンキー:2006/03/15(水) 09:38:59 ID:AJ8QF5a6
404氏乙!
前作と読み比べて二度おいしい!
ザッピング ヽ(´ー`)ノ マンセー!
456404:2006/03/16(木) 20:35:34 ID:hPwrA1up
いつもレスありがとうございます。
すっごい励みになるです
457紅葉  1/8:2006/03/16(木) 20:36:40 ID:hPwrA1up
翌日、ちなみは生徒会室にコンテスト出場者を集めた。
リカと結花を除く、6人の出場者達。
いずれも中学時代、学校一の美貌と家名で尊敬を集めた者だ。
 ちなみはひとつの命令を下す。
鼓結花に手を出さないこと、リカが何をしても静観していること。
全員が結花をおとしめる気でいたのか、凄まじい抗議が起こった。
それを鎮めるため、ちなみは結花が如月の娘であると明かさざるを得なかった。
その情報はすぐに貴子へ伝わるだろう。
だがちなみにとって、それはもはや些細なことでしかない。
王手への詰め筋は見えていた。

日を重ねるたび、灯は結花を強く意識するようになった。
結花は子犬のような少女だ。
どんな酷い仕打ちにも決して屈さず、むしろいっそう強かに歯を立てる。
しかし完全に敵意を持っているわけではない。
責めの手を休めて髪をなでれば、甘えるような瞳でじっと相手を見つめた。
心の荒んだ者にとって、これほど興味深く、これほど素直に可愛いと思える相手はいない。
灯が結花に惚れるのも当然だった。
 その灯は、リカが来れば結花を明け渡すしかない。
相手はコンテスト出場者だ、結花を好きにする権利がある。自分はそのお零れに与るだけ。
458紅葉  2/8:2006/03/16(木) 20:37:22 ID:hPwrA1up
しかしそう簡単に納得はできない。
灯とて、出場者に選ばれて当然の勝ち組だ。
はじめリカに場を譲っていた灯だが、次第にその目は嫉妬の色を濃くし、やがて明らかな敵意に変わる。

 全てがちなみの思う通りに進んでいた。
灯をあえて出場者から外し、他の出場者の手出しを禁じる。
こうしなければ灯は動かない。
 もし2・3年が加わり、学院単位でいじめが始まったなら、いかに結花が気になろうと
灯はいじめを続けただろう。
いじめの筆頭であった灯だから、数に逆らう恐ろしさはよく分かっている。
 だが相手は一人、それも同学年で後ろ盾も同程度の相手だ。
素直に意中の相手を渡すはずがない。
自分が出場者に選ばれなかった屈辱も、それを後押しする。
 ちなみは半年のあいだ灯を観察し、その性癖、思考に至るまでを読んでいたのだ。
459紅葉  3/8:2006/03/16(木) 20:38:11 ID:hPwrA1up
10月13日、とうとう灯の揺らぎは臨界点に達する。
朝の恒例となっていた触れ合いの直後にリカが現れ、また結花を引き渡してしまった。
それはよくあることだ。
だがその時、結花は灯を見て泣いてしまった。
彼女自身意識していなかっただろうが、灯の助けを期待していたらしい。
相愛であることが惨めな結果で示された。
 灯はもうたまらなかった。
目に涙を溢れさせて学舎を飛び出し、どこへ向かうかもわからずに走った。

それを見届けたちなみは、貴子に結花への嫌がらせを頼む。
少女が秘部に金属球と電磁石を埋め込まれたのも教えた。
そして、今日は早めに授業を切り上げるようにと。
貴子も結花をからかうのが楽しくなってきた所で、二つ返事で了解する。
いつもは真面目なのに今日はどうしたのか、もう自分の授業に興味はないのか。
原因を知りつつも、貴子は執拗に問い続けた。
 その興奮はクラスメイトにも伝染する。
早く終わった授業のおかげで、生徒たちは張り切って結花を弄んだ。
2穴を延々と責め抜かれ、結花は歩けなくなるほどに消耗する。
その状態を変態教師の篠田は見逃さない。
その後の結花は、それまでで最も悲惨な目に遭うことだろう。
灯がいれば怒り狂うような。
460紅葉  4/8:2006/03/16(木) 20:38:41 ID:hPwrA1up
灯は中庭にへたり込んでいた。
それほど恐ろしくはないと思っていたリカが、今は全く敵う相手に思えない。
結花をいじめられない自分は、あの暴虐の主とは対峙できない。
落ち葉で囲まれたベンチに腰掛け、灯は何度目かのため息をついた。
そこへ1人の少女が近づく。ちなみだ。
「まだ授業中なのに、こんな所で何してるんですかぁ?」
灯の前に立ち、ちなみは間延びした口調で言った。

この話し方には明確な意図はない。
相手は嫌悪感を感じるか、変な相手だと思うだろう。
ただ、ちなみは気付けばそうしていた。
どうせ嫌われるなら徹底的に嫌われたかったのか。
その話し方で相手が眉をひそめると、少し気が楽になる気がした。
まともな話し方ではさすがに心が耐えられない。
憎まれ役に徹するほうがまだマシだった。
461紅葉  5/8:2006/03/16(木) 20:39:28 ID:hPwrA1up
「何よ、あんたには関係ないでしょ。話しかけないで!」
灯は舌を鳴らし、鋭い目でちなみを睨む。
ちなみはその視線を受け止めた。
まさか見つめ返されるとは思っておらず、灯はすぐに視線を外す。
「結花ちゃんも可哀想にねえ。誰かさんに見捨てられて、もうされたい放題よ」
ちなみが意味深に発した言葉。
それが灯の心に深く突き刺さるのがわかる。
「…だ、から、あたしには…関係ないっつってんじゃん」
軽くウェーブのかかった髪をふり、灯はうめくように言った。
ちなみはさらに追い討ちをかける。
「そうなの?ちびちゃん、ずうっと灯、灯って言って泣いてるのよ」
無論、嘘だった。
結花は何をされても、いつものようにただ黙って耐えていた。
しかし、灯にはそれは見抜けない。
462紅葉  6/8:2006/03/16(木) 20:40:29 ID:hPwrA1up
「……結花……」
整った長睫毛が瞬き、気の強そうな目に涙が溢れた。
握り締めた手がもう片方の腕を掴む。自らの無力さを叱咤するように。
「泣くほど悔しいんなら、どうしてリカをやっつけちゃわないんですか?」
その言葉に、腕を掴む力が強まる。
何度となく繰り返した問いだ。だがあと一歩で答えに届かない。
それは、今までの彼女の人生にはない道だった。
 (栗毛ちゃんも不器用ね)
ちなみは一つ溜め息をつく。

「いじめるだけが、結花ちゃんとの繋がりじゃないでしょう」

ちなみが事も無げに口にした言葉。それが長い間、灯の求め続けた答えだった。
「貴方達は、良い『友達』になれますよ。」
灯の目に強い光が宿った。
それを見届け、ちなみは背を向けて歩き出す。
  ( …お幸せに。少しの期間だけど、たっぷり光をあげてね。
    花がよく開くように…)
463紅葉  7/8:2006/03/16(木) 20:41:02 ID:hPwrA1up
それから数時間後、灯は結花を連れて学院を後にした。
円という少女など、それまでの全てと決別しての暴挙だ。
誰も止められなかった。
特にリカは、人に負けることなど人生で初めてだったのではないだろうか。
その怒りは相当なもので、すぐに結花たちを連れ戻しにかかるだろうと予測できた。

「だめですよー、リカちゃん。結花ちゃんをしばらく放っておいてあげましょうよー」
そういって教室に入ったちなみを、リカは完全に馬鹿にしていた。
「でも先輩、出場者なら尚のこと、結花をかばう必要はないでしょう?」
そう言う態度からも、それはありありとわかる。
実際は年下であるが、3年と名乗った相手にその態度。
ちなみは内心、かなり頭にきた。
オブラートに包み、リカにしかわからないよう整形の秘密を仄めかすつもりだったが。
「せっかく整形で整えた、綺麗な顔が崩れちゃいますよ?」
つい口走ったその言葉で、教室は静まり返る。
464紅葉  8/8:2006/03/16(木) 20:41:34 ID:hPwrA1up
「何なのよ・・・貴女、何なのよ!!」
“しまった”とちなみが思ったのも束の間、リカは足を振り上げていた。
しかし、そのハイキックがちなみを捉えることはない。
足が動くのとほぼ同時に、菜奈美と華凛がリカに組み付いたからだ。
その際に肩でも蹴られたかもしれない。
しかし彼女らはそれを望んだ。
高校生というには無理がある小柄な身を投げ、なんとしてもちなみを守ろうとする。
 一方のリカの取り巻きは、主人が大勢に組み敷かれるなか、それを黙って見守っていた。
ただ整形とわかっただけで。
この状況が、リカとちなみの格の差を示していた。

このことが原因で『如月リカ』の人望は失墜する。
最大の秘密を知られたリカは日に日にやつれ、灯への復讐どころではなくなっていった。
かくして結花と灯は、安心して絆を深めていったのである。
その先に、どんな悲しみが待つかも知らずに・・・。

                                 続く
465名無しさん@ピンキー:2006/03/19(日) 19:59:04 ID:gZD3GKyu
保守ageしときます。

>>456 404様
いえいえこちらこそ、いつも楽しませてもらって、本当に感謝しています。
特に前作の「楽艶祭」がとても面白かったので、今回は一粒で二度楽しいですw
結末まで目が離せません♪
466名無しさん@ピンキー:2006/03/23(木) 21:41:47 ID:+ZE/5TkM
保守age浮上、アップトリム一杯!
467404:2006/03/25(土) 01:55:11 ID:w+n7ETLx
またなんだか忙しくなってきて、なかなか筆が進みません・・。
気長に待っていただけると嬉しいです
468名無しさん@ピンキー:2006/03/25(土) 18:27:49 ID:AtUIZdrc
待ってる!
469名無しさん@ピンキー:2006/03/25(土) 18:53:42 ID:/k2VvGQF
>>467
ぜんぜん問題ないっす!
というか、そもそも一方的に(しかも無料で)良SSを楽しませてもらっているこちらとしては、
職人さんが無理のないペースで楽しみながら投下してくれたら良いな…と望むばかりです。

三日に一度、スレを天日干ししながら待ってますねw
470名無しさん@ピンキー:2006/03/26(日) 11:02:17 ID:3oKJ5JHy
まとめサイトはないのん?
471名無しさん@ピンキー:2006/03/26(日) 11:16:44 ID:VDNAafG3
無いっぽい。
472名無しさん@ピンキー:2006/03/29(水) 12:43:18 ID:/MQWdaxB
職場からage
473名無しさん@ピンキー:2006/03/29(水) 12:44:36 ID:/MQWdaxB
ageてないし・・・・・・ orz
474名無しさん@ピンキー:2006/03/31(金) 09:46:35 ID:XBuZVEbD
保守しておく
475名無しさん@ピンキー:2006/04/03(月) 19:29:14 ID:BX2usMvx
保守age..._〆(゚▽゚*)
476名無しさん@ピンキー:2006/04/03(月) 19:31:48 ID:BX2usMvx
うああぁ・・・・・・
またやっちゃったよ・・・・・・orz
オレのギコナビ、しっかりsage癖が付いちゃってる・・・・・・(泣笑
477 ◆vJEPoEPHsA :2006/04/04(火) 16:36:48 ID:ihqsWMuQ
>470-471
初めまして。
1月にリクエストが来て前スレを取り込んでいますので、良かったらどうぞ。
ttp://rinrin.saiin.net/~library/

意見・要望などはこっそり募集しています。
基本的にスレが落ちるとか書き込みが1000超えるとかしてからSS抽出などをしています。
478名無しさん@ピンキー:2006/04/04(火) 21:49:46 ID:igezDH2I
>>477
◆vJEPoEPHsA氏、纏め作業感謝します!
自分は前スレからの住人で、>>470-471の中の人ではありませんが、
当スレにて現在進行中の「紅葉」導入部と、その前作である「楽艶祭」が、
未読の方の目にもふれる機会が生じたことを、両作品の一ファンとして、
たいへん嬉しく思います。

また、サイトに纏められた諸作品は、自分にとっても、なんというか・・・
「宝の山」でした(w

◆vJEPoEPHsA氏、本当にありがとうございました。もう大感謝です!
479名無しさん@ピンキー:2006/04/07(金) 11:49:37 ID:3DLATyug
保守age・・・と。
480404:2006/04/09(日) 01:37:49 ID:xp+RFa7K
えっと、今が多分一番忙しい位なので、書ける状態になるにはもう少しかかりそうです。
保守してくださってる方には申し訳ないのですが・・。

それから◆vJEPoEPHsA氏、前スレの職人さん達の文がまた読めて幸せです!
本当に大感謝、です
481名無しさん@ピンキー:2006/04/10(月) 02:15:59 ID:+vhoQHf+
>>480
あいあい。
無理をせず、あなたの負担にならないペースで書いて下さい。
テキトウに保守しながら、ゆっくりまったり待ってますよー (*´ω`)ノシ
482名無しさん@ピンキー:2006/04/11(火) 04:56:15 ID:3TzIS+eH
>>477
見れないorz
483名無しさん@ピンキー:2006/04/13(木) 13:46:54 ID:C9zoL5x9
転落死回避
484名無しさん@ピンキー:2006/04/17(月) 01:40:34 ID:k4W+RbVu
圧壊深度注意!
ひとまず浮上する!
485名無しさん@ピンキー:2006/04/20(木) 09:00:50 ID:mLa3/Hx0
age..._〆(゚▽゚*)
486404:2006/04/20(木) 12:26:17 ID:ybzj0a3j
一ヶ月以上も開いてしまいました・・orz
しかも大して書けていないのですが、暇潰しにでも宜しくです。。

487紅葉  1/7:2006/04/20(木) 12:27:50 ID:ybzj0a3j
意識が定まったとき、灯は腕が動かせなかった。何かに縛り付けられているらしい。
視界も遮られており、それが彼女を軽い錯乱状態に陥らせる。
腰にはクッションの繊毛が感じられ、下半身に何も纏っていないのか、寒気が肌を撫でた。
しかし、それとは明らかに違う震え・違和感がある。
恥骨の窪みにじくじくと溜まった、限界の尿意に酷似したもどかしさ。
 耐え難い。
無遠慮な何かが、最も脆い肉芯を潰し、裂け目を割って中を窺っている。
灯は全身に鳥肌が立つのを感じた。
「誰・・な、何してるの!?やめ、なさいよ・・・!!」
あまりの事に声が震え、息が乱れた。
いくつかの気配が、対象の意識が戻ったことに喜びを示す。
それは女の扱いには慣れていないのか、それともわざと粗暴に撫でているのか。
孔内の指はぐにぐにと並んだ襞を乱し、また外の指はひりつく若芽を捻る。
特に捻りは、まるでその豆がどれほどの力に耐えうるのか検分するように、力一杯行われた。
「いい、い、いたああ゛・・・ああううっ!!!」
灯は叫び、漆黒の瞳に感情の伴わない雫を滲ませる。
488紅葉  2/7:2006/04/20(木) 12:28:41 ID:ybzj0a3j
 反射は即座、全身に伝った。
彼女の柔らかく鍛えられた脚は戦慄いて、足元のデニムをかさかさと鳴らす。
か細い腕は、何とか掴めた背もたれを必死に掻き抱く。
 多く受けてはいけない刺激だ―――そう身体が訴えていた。
まるで理解のない陵辱、恐らくは無神経な男に囲まれているのだろう。
この記憶の直前、灯は自宅で男達に襲われた。
見せしめで何人か潰した報いが、この仕打ちというわけか。
指は爪で包皮を捲くりつつ、常に剥き出しにした陰核をこりこりと弄ぶ。
「ひい、ひいい、ひいーーー っ!!・・」
つい腰が浮く気味の悪さに、灯は歯を食いしばって呻いた。
(男なんかに、男なんかに負けるもんか・・っ!!)
動きのままならない腰を必死に引きつつ、奥歯を噛み合わせる。
 頭ががんがんと鳴った。質の悪い刺激に気分が害されたのか。
相手が異性だから、未知の存在だから汚辱感が伴うのだろう。
灯はそう考えた。
しかし直後に投げかけられた言葉で、その心の整理は崩れ去る。
489紅葉  3/7:2006/04/20(木) 12:29:32 ID:ybzj0a3j
「あら…何だかちょっと、光ってきてるわねぇ?」
どちらかといえばハスキーな、落ち着いた、しかし凛とした声だった。
 (女・・・?)
よく聞けば、それは灯の知る人物の声だ。
しかし今、灯に新たな緊張を与えたのは、自分を嬲るのが同性であるという事実。
目隠しが取られる。涙に濡れ、剥がされた布の先にぼやけた輪郭が映る。
「お早う・・栗毛ちゃん。とても気持ちよく寝ていたようね」
それは灯の頬に手を置き、口元を拭って、すうっと垂れた蜜を自分の唇に持っていく。
いつだったか、自分と結花を結びつけた・・恐ろしいまでに優美な顔立ちをした娘だ。
 
場所は車内、ワンボックスカーのようだった。
ブラインドで遮られていて場所も時間もわからない。
狭い空間には、灯以外にも数人の気配がする。
そして何より、そこには灯の匂いがたちこめていた。
石鹸のふわりとした香り、少女特有の甘い匂い。
ほのかに油気の混じった生汗、そして濃厚な分泌物が放つ芳香・・。
それが鼻腔をくすぐる。
自らを濡らした跡、女が女に昂ぶらされた証は、この場の全員に嗅がれていることだろう。
490紅葉  4/7:2006/04/20(木) 12:30:15 ID:ybzj0a3j
はあー・・、はー・・、はっ・・・ー・・
荒い呼吸音がやけに耳に響いた。それが自分の発する音か、他人の物かはわからない。
「どうして・・こんな事すんのよっ!!あんた一体何!?」
必死にちなみを睨み据え、先ほどから疼き続ける陰核を見やる。
直に擦られてそこは皮がむけ、すっかり充血していた。
ちなみはその視線をものともせず、灯のカーキ色のカットソーをたくし上げて乳房を包む。
若いハリに性的な興奮が加わり、それはふっくらと撓んで掌を圧した。
「もう忘れたんですか?結花ちゃんに初めて触れた時、貴方もやったでしょう?」
ちなみは餅肌の膨らみをやんわりと揉みつつ、肉芽を軽くはじく。
「・・んっうぅ・・・・!!!!」
眉を寄せ、泣きそうになりながら灯の心臓は強く脈打つ。
 ――言われてみればその通り。自分は確かに、かつて最愛の少女にむごい仕打ちをした。
それはいくら友達として尽くしても、けして彼女の心から消えない痛みだ。

それだけではない。
自分の身が追い詰められている現状、女による陵辱という観念が、いっそう心を惑わせた。
見知らぬ同性に触れられることは、異性のそれよりも、ずっと的確に弱点を晒されてしまう。
同線上にいるところから、自分だけが貶められる。蔑まれる。
 灯の右脇腹が、過酷なマラソンを続けるように軋んだ。
しかし、想定外の事態はまだ続く・・・
491紅葉  5/7:2006/04/20(木) 12:30:55 ID:ybzj0a3j
その声は助手席から聞こえた。
「意外、ですね。あの先輩が、こんな事に、なってるなんて」
灯の気だるげだった目はこの日、初めて大きく見開かれた。
長い横髪以外を綺麗に切り揃えたその少女は、灯の忌まわしい知り合いだ。
「さ、聡里(さとり)・・・?」
「…お久しぶり、です、先輩。」
この途切れ途切れ、遠慮がちに話す少女は、灯の中学時代の後輩である。
 
 当時、灯は非道の限りを尽くしていた。
廊下ですれ違って目を逸らす、それだけの理由で家に押しかけて張り倒した。
パシリが遅れると下着姿で窓から吊るした。
殊にこの聡里に関しては、空手部の後輩ということもあって、その虐げは数知れない。
今の灯ならば決して為しえない蛮行だ。
聡里がどれほど自分に恨みを抱いているかはわかっていた。
目立つことを好まない、優しく、真面目な性格。結花にそっくりだ。
今ならわかる。灯がこの少女を虐げたのは、好意の裏返しだったと・・。
492紅葉  6/7:2006/04/20(木) 12:31:36 ID:ybzj0a3j
「どうしてあんたがここに・・・!」
灯は背筋が凍りつき、そこを結露のように汗が伝うのがわかった。
「友達と会えなくなると寂しいでしょう?だから、昔のご友人に来て頂いただけですよ」
ちなみは灯の乳房を優しく支え、その先端をくりっと扱いて囁く。
「ぁふ…っ」
まるで心臓と皮膚一枚隔てて触れ合われたようだ。
灯の形良く膨らんだそこは、透明な膜を繋げたように、刺激を直接心の奥に伝えた。
「あの先輩が、こんなになる、なんて・・」
聡里は言いながら、倒したシートに乗って灯の前に滑り込む。
そして灯の股座に指を差し入れた。
「先輩、敏感なのか鈍感なのか、わかりませんね。
一時間いじったら、こんなにほぐれちゃって。こんなになるまで、起きなくて」

その時、灯は思いの限り聡里を睨みつけていた。
「・・あんた、いい加減にしなさいよ・・・・!!!」
一時の過ちだったとはいえ、かつてのいじめられっ子の玩具にされるのは体裁が悪い。
「あっ・・す、すみま・・」
聡里の表情が変わる。心底怯えた蛙の表情で謝罪しかける。
しかし逸らした視線の先では、ちなみがじっと見つめていた。
聡里はひとつ頷き、顔を元に戻した。
493紅葉  7/7:2006/04/20(木) 12:32:25 ID:ybzj0a3j
「先輩、まだ処女膜残ってるんですね。あんなに男の子の注目、集めてたのに」
睨む立場か、そう言うかのごとく、聡里は灯の裂け目に指を突き入れる。
2本の侵入物に花弁が歪み、傷付いた肉芽に新鮮な痛みを刻んだ。
「ぃ―っ!!」
また涙がこみ上げ、口を引きつらせて身悶える。
それを見て、聡里は安堵に近い溜息をついた。
 (こ、こいつ・・・・・!)
灯は焦った。
殴られても蹴られても、ペット以下に扱われても、誰にも文句ひとつ言えなかった少女。
今まで虐げた中でも一番押しに弱かった少女が、まさかこんな反応を取ろうとは。
「ごめんなさい。 ・・でも、許せない。許したくないんです」
上目使いに灯の顔を覗き込み、聡里は頑として言い放った。
「・・・・・私の人生を奪ったあなたを」

 灯の髪はさらさらと揺れていた。
入学当初のウェーブは見当たらず、今は真っ直ぐなストレートだ。
聡里はすっかり変わった小麦色の髪を掴み、ポケットからカッターを取り出す。
髪の持ち主が何か叫んだが、彼女の手は止まらなかった。

                            続く
494名無しさん@ピンキー:2006/04/20(木) 23:02:15 ID:kaV++W3K
キタ─wwヘ√レvv〜(゚∀゚)─wwヘ√レvv〜―!!!!!
495名無しさん@ピンキー:2006/04/23(日) 21:26:18 ID:2EcRmKBJ
>477
見れないんだが…
496名無しさん@ピンキー:2006/04/23(日) 22:21:06 ID:Weg9e5xn
さあ皆さん保守ageの時間ですよ、って・・・・・・

うをー!
来た来た来たーッ!!
遂に来ますたよ新着レス!!!! 

アワアワ… ヽ(◎Д◎;≡;◎Д◎)ノ ドウスルヨオイ ! ?

しかもこの期に及んで新キャラとは!
やっぱこのあとカッターナイフで処女膜切開っすか!?
うヲーー!!
灯も聡里も萌え萌えだー♪
497名無しさん@ピンキー:2006/04/23(日) 22:23:50 ID:Weg9e5xn
>>495
確かにエラーが出て入れなくなってるね。

>Software Error:
>No such file or directory at lib/Util.pm line 566.

・・・?
なんだろコレ?
498名無しさん@ピンキー:2006/04/23(日) 22:57:16 ID:iBpZS6lB
>>497
サーバ側にUtil.pmっていうファイルが無いよってこと。
サーバ側(=管理人)が原因だから管理人以外どうしようもない。
499名無しさん@ピンキー:2006/04/25(火) 01:30:13 ID:GKZ1FFJg
>>493
この板にはじめて書き込み。
素晴らしいです。
謝りかけるところが特に。
500名無しさん@ピンキー:2006/04/25(火) 02:41:51 ID:XY3Cm0vc
500
501名無しさん@ピンキー:2006/04/27(木) 11:32:30 ID:6kbRZA25
age..._〆(゚▽゚*)
502404:2006/04/28(金) 18:53:44 ID:y4trI+vs
レスありがとうございますー!
いつも同じ事言ってるけど泣くほど励みになるです。
また少ないですが、ちょっとだけ投下しますね
503404:2006/04/28(金) 18:54:59 ID:y4trI+vs
「ああ、やっぱり、よく似合ってますね」
聡里は灯の後ろ襟を掴み、フロントミラーに映った顔を窺う。
肩口に遊ぶ長髪はすでになく、耳より少し下で乱雑に切り払われていた。
 小さな鏡に、まだ怒りの表情は見えない。
灯が自分の髪をどう思っていたかはわからないが、少なくともそれは、彼女の美貌の一端を担っていた。
告白された時も、同性から褒められる時も髪のことは話題に上った。
女の“命”を切り取ったのだ、当然何らかの反応があるはずだ。
しかし、灯は虚ろな目で自分を見つめるだけだった。
聡里は理由を求めるように、カッターを握り締めたままちなみの方を振り仰ぐ。
「・・慌てないの」
ちなみは小さくそう呟き、灯の肩を撫でた。

車の揺れが止まったのはその時だ。目的地に着いたらしい。
ドアが開かれる。秋の空はすでに暗く、青白いネオンが瞬く。
聡里は手を出し、手のひらの髪を風に攫わせた。
柔らかい繊毛は流れるように宙に巻き上がり、闇の中に一瞬姿を残して視界から消えてゆく。
それを追う灯の肩は、果たして外気に冷やされたためか、ふるっと強張る。
ちなみにははっきりとそれがわかった。
504紅葉 2/5:2006/04/28(金) 18:55:57 ID:y4trI+vs
騒がしい駅前通りを抜け、灯は"屋敷”の一室に連れ込まれた。
倉庫のようだが、壁は変に白く磨かれていて衛生的だ。
扉が閉められ、室内は完全な闇に閉ざされる。
手足の拘束はそのままで、灯は虚ろな目を薄く開いた。
 どうしてこうなったのかはわからないが、嵌められたであろう事は確かだ。
結花を庇った時から覚悟はしていたこと。
しかし、聡里という存在だけは想像もできなかった。
結花を護るため、そう決意できたなら、どんな苦難にも耐えられる自信がある。
だが、聡里の事は自分の責任だ。
逃げる権利もなければ、相手を非難する資格もない。
自分は、贖罪を済ませていないのだから。
 
その時、彼女のポケットから何かがすり抜け、床に当たって冷たい音を鳴らした。
 携帯・・・
505紅葉 3/5:2006/04/28(金) 18:56:48 ID:y4trI+vs
結花と揃いの携帯電話。
彼女が甚振られる様を面白がって撮り、張り裂けそうな思いで写し、
至福の言葉を交し合った繋がり。

   ・・・ ごめん  ゆか ・・ 

冷たい板を不自由な指で手繰り寄せ、灯は文字を打ち始める。
腕が震えて仕方なかった。
いつ扉を開いて人が入ってくるかわからない。
聡里と顔を合わせるのが怖かった。

    もう あえない

転送を終えた画面の光で、暗い壁に大きな影が映し出されている。
無残に髪を切り払われた姿がそこにあった。
 灯は画面を見つめながら、今更に唇を噛み締める。
身を照らす一条の光は、やがて掻き消えた。
506紅葉 4/5:2006/04/28(金) 18:57:37 ID:y4trI+vs
いつ来るか、そう灯が身構えて半時あまり。
さすがに消耗し始めた頃、聡里は控えめな音を立てて扉を開いた。
「遅くなりました…」
聡里は灯の傍にロウソクを立てる。
暗闇に生ぬるい光だけが灯り、倒錯的な空気を醸した。
「聡里ちゃん、後は任せたわ」
背後からちなみの声がし、灯の手から携帯を奪い取る。
「返してっ!」
灯の非難をよそに、ちなみはその携帯を覗いた。
『ごめん ゆか もうあえない』
それが最後のメールだ。
言いたい事はまだあるだろうに、その短い言葉しか言えなかった…。
「 ・・・・・・・ 」
何を思い出したのか。
ちなみの不敵な笑みは、暗がりの中、その一瞬だけ儚げに歪んだ。
507紅葉 5/5:2006/04/28(金) 18:59:18 ID:y4trI+vs
聡里はそう呟き、後ろ手に縛られたままの灯を突き飛ばした。
当然バランスが取れず、灯は無様に尻餅をついてしまう。
その上に覆いかぶさるようにして、聡里の両膝が灯の腿の間に割って入った。
「聡里、あんた何してるかわかってんの!?」
無防備な部分を晒すまいと、灯は内股に力を込める。
しかし、びくとも動かない。それどころか徐々に開いてしまっている。
「・・ぐぅ・・っ」
いくら抗ってもまるで無駄だった。
あっという間に勝負はつき、灯は「じゃあ、先輩、大人しくしていてくださいね」
脚を限界近くまで、カエルの様に開かされてしまう。
「鈍りましたね、先輩。私は、すごく鍛えてるんですよ…お陰様で」
力が拮抗して太股が震えあう中、聡里は息を整えながら言った。
「あんた、あの女に何吹き込まれたの!?バカな真似はやめなさい!」
灯は今一度相手を睨みすえたが、やはり聡里は退かない。
「あの人は・・私を救ってくれたの。いじめの事も、自殺しようとしてた事まで知ってて。
負け犬は一矢報いなさいって。私は……、その通りだと思いました!」
更に聡里の力は増し、灯の股関節が悲鳴を上げた。
「いぁあっ!!」
苦痛に歪む顔を見下ろし、聡里は薄笑いを浮かべる。
「酷い事は、たぶんしません。私の気が済むまで、お付き合いお願いします。
 ・・・先輩ですからね。」
続く
508名無しさん@ピンキー:2006/05/01(月) 18:41:47 ID:iS+Fm1NR
キテター!
509名無しさん@ピンキー:2006/05/01(月) 19:59:44 ID:6Lc5bnXC
GJ!!
510名無しさん@ピンキー:2006/05/03(水) 00:06:22 ID:TF5M77Ii
ヾ(´▽`ゞ)
511紅葉 1/4:2006/05/05(金) 14:41:25 ID:vkXeOL+W
ジイィ・・・っという音がした。聡里が腰に巻いたポーチを開ける音だ。
ビニール袋に包まれたカラフルな物体が覗く。
ピンク、緑、黄色、まるで玩具のような彩りのそれらは、実際確かに“遊ぶ為の物”だった。
灯は無意識に、その出所を探る目をしていたらしい。
聡里はひとつを手にとって囁いた。
「バイト代で、買ったんです。色んなバイトをして、意味もなくお金を持っていましたから」
どこか吐き捨てるような言い方に、灯は胸が痛む。
灯の重く鈍い同情の念は、しかし次の瞬間、背筋を抜ける痺れで消し飛んだ。
「ぅああっ!」
目からまた涙が滲み、腰がのけぞって後頭部が床に擦れる。
聡里がローターでクリトリスを撫でたらしい。
「先輩、痛いですよね?」
聡里は一旦ローターを離し、灯が息を吐いて弛緩したところにまた押し当てた。
ひっ、と上ずった声を上げる相手を見つめ、緊張が解けたときに責める。
 ――力を抜け、抵抗するな。
聡里は無言の奥でそう命じているのだ。
ただでさえ無理に擦られて腫れた陰核を、これ以上刺激されてはかなわない。
硬く引き攣る内腿を叱咤し、灯は必死に脚の力を緩める。
「そうそう…先輩はやっぱり、頭がいいです」
聡里は微笑し、羽音の位置を少し下げた。
512紅葉 2/4:2006/05/05(金) 14:42:08 ID:vkXeOL+W
「・・・・可愛いおっぱいですね」
聡里は嫌味でも世辞でもなく、確かな感情を込めて囁く。
掌で掴んだ胸は柔らかく、焼きたてのパンを想起させるほどほっかりと上気している。
その桜色の授乳器は、或いは手の内から、或いは胸の外から、主の欲情を伝えていた。
「いい加減にしないと、本気でぶっ飛ばすわよ!」
灯は今も鋭い目のまま、聡里に対して貧弱な罵倒を続けている。
しかし、その強気が虚栄であり、誤魔化すのも限界である事は、この場で判らない者はない。
 聡里の左手は撓んだ乳房を揉み上げ、舌はカットソーから覗く鎖骨を丹念にしゃぶる。
そしてその右手が、掴んだローターを執拗に秘唇へと這わせていた。
そこは車内で延々陰核を弄り回された事により、生理反応から薄らと粘液の膜を張っている。
灯は決して感じたくはなかった。
しかし電動具で充血した陰唇を震わされれば、意思がどうあれ結果は定まる。
「先輩、こんなに濡らしちゃって・・感じてるんですね」
聡里はローターを強く掴んで揺すり、つるりと穴の中に滑り込ませてはその水音を呟いた。
溢れた愛液は内腿全体に伝い落ち、後孔まで湿らせている。
濡れていないという言い訳は馬鹿馬鹿しい。
「あ、当たり前でしょ!誰だってこうなるに決まってるじゃない!!」
開き直って叫んだものの、聡里は予想通りといった笑みを浮かべるだけだった。
「これ、高かったんですよ?気持ちいいからって、だらしなく汚さないで下さい」
やはり遠慮がちではあるが、言葉は自信に溢れている。
灯はかああっと顔が赤くなるのを感じた。
「ふふ…可愛い顔もなさるんですね。いつも仏頂面なんだと思っていました」
聡里は微笑み、戦慄く秘芯から悦楽のもとを抜き去る。
513紅葉 3/4:2006/05/05(金) 14:42:59 ID:vkXeOL+W
振動が消えうせた後、灯に残ったのは安堵ではない。
乳房を繰り返しほぐされ、その先端を丹念にしゃぶられ、肉芽を扱かれ、割れ目を綻ばされた。
背に敷いた両腕は軋み、拘束されたままぽたぽたと水滴を垂らしている。
脚は不安定な仰向け姿勢を保つため、大きく開いたまま強張っている。
聡里はその内側を見つめ、猫のような意地悪そうな顔になった。
「どうかされましたか?」
ちらっと灯の顔を見上げつつ訊く。
灯はその整った顔を更に赤らめた。怒りからか羞恥からか、耳まで真っ赤になっている。
自分でもわかるのだ。
秘裂が疼き、何か物欲しげに戦慄いていること。
とめどなく溢れる愛液が菊門まで艶を引き、その後穴でさえわずかに開閉していること。
 愛しい恋人と関わりを持った後、責められる相手の様子を観察するうち、
自分のその時の様子を想像もしていた。
だからわかる。手に取るように。
 聡里は一切の責めを止め、ただ黙って灯を見つめている。
何もされていない、ただ見られているだけだ。
にも関わらず、灯の秘芯からは新しい蜜が吐かれた。
「いかせて、あげましょうか?」
気弱な年下の少女が誘ってくる。
「・・・・・・っ」
灯は答えなかった。
答えを保留したというより、本人は否定に近い沈黙のつもりだったろう。
しかし客観的にみれば、その無言は惨めなプライドの名残でしかなかった。
514紅葉 4/4:2006/05/05(金) 14:46:02 ID:vkXeOL+W
聡里は一瞬表情を固め、ひとつ大きく息を吸って、吐いた。
「失礼します…」
正座して身をかがめ、灯の秘所に顔をうずめる。
部活で奉仕を強要された時と変わらない仕草。
 (やっぱりこの子、あの聡里なのね・・)
灯は眉根を寄せる。
しかしその責めが始まった時、灯はさらに焦りを感じることになった。
小さな唇で懸命に陰唇を頬張り、拙い舌使いで襞の内側を擦る。
歯茎を使ってクリトリスを食み、舌先でころころと転がす。
開いた指で内腿をマッサージし、蟻の門渡りから肛門まで何度も指を這わせる。
「う・・うう、くっ・・・・!!」
つい漏れた声に灯は下唇を噛んで耐えるが、やがて息苦しくなって口を緩めてしまう。
技術はそう高くない。
部活内で奉仕させたとはいっても遊びで、下級生に本気でテクニックを仕込みはしない。
 しかし未熟だからこそ、今の灯にはつらかった。
ここ数週間、毎日のようにそうした行為を受けてきたのだ。
大人しい少女の控えめな愛情表現。
拙い中に必死に気持ちよくさせようという健気さが見え、灯もそれを汲んだ。
知らぬ間に自分から快感を探る癖がつき、弱い刺激から様々な想像を掻きたてて気分を高めた。
 聡里がそうした責めを行っている今、行き着く先がどうなっているかは、
他ならぬ灯自身が身に染みて感じていた。

                               続く
515名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 20:25:17 ID:GtnYsDk0
超GJ!
516名無しさん@ピンキー:2006/05/06(土) 01:37:02 ID:mlZP82Rl
大好物のシチュエーションです。最高っす!
517紅葉 1/8:2006/05/11(木) 02:58:15 ID:xy9G4u8W
何十分が経過しただろう。
背に敷いた腕が、座布団にでもなったように感覚がない。
カットソーは水を被ったような湿り具合だ。
 聡里の口責めは、実に単調なものだった。
ざらっとした舌は粘液を湛え、なめくじのように灯の秘部を行っては戻る。
細胞さえ壊さない緩い刺激だ。
 しかし灯には、その生き残った表皮細胞ひとつひとつが疼くのを感じていた。
すぐにどうにかなるような刺激では決してない。
しかし、聡里が時折挿し入れる指からは、先程から言い知れぬほど濃い粘質の音がする。
視界に映る自分の裸体が、蝋燭の火で血のように染まり、脂を思わせる光沢に包まれている。
異様に扇情的なその照りは、灯自身の胎内を覗いているように思えた。
 (頭が、おかしくなりそう……)
荒い呼吸音が部屋にこだまする。
 聡里はふと顔を上げ、刺繍入りの清楚なハンカチで口元を拭った。
そのまま、視線は均整の取れた膨らみの先を向く。
訴えはわかっていた。
『いかせて、あげましょうか?』
その問いかけに対し、黙した灯に今も答えを求めているのだ。
 (ずいぶん陰湿じゃない…。絶対、服従したりするもんか!)
灯は強く歯を噛み合わせる。
しかし追い詰められた身は、ますます燻ぶっていくばかりだ。
尚も毅然とした態度で身を晒すが、少女は限界を感じていた。
518紅葉 2/8:2006/05/11(木) 02:59:15 ID:xy9G4u8W
聡里はさすがに口が疲れたのか、顔を伏せたまま唇を押さえている。
「聡里ちゃん、もうやめるの?栗毛ちゃん、せっかく気持ちよさそうなのに…」
問うのはちなみだ。
彼女は灯の携帯の情報を、自分の物に移し変えている。
その言葉に反応し、聡里はゆっくりと目の前の肢体に目を向けた。
 (まずい、今…何かされたら…!)
額からの汗を瞬きで払いつつ、灯は小柄な少女を必死に見上げる。
それは空手の試合で、路上での喧嘩で、地に伏した敗者が慄く表情だ。
灯には無縁の表情だった。
「先輩、綺麗ですね」
聡里はぽつっと呟き、灯の体に手をかけて横向きに寝かせる。
そして手首の縄を解いた。
「ん……!」
すっかり感覚の麻痺した腕が開放され、がくがくと震える。力はまるで込められない。
自然に横たわる事ができ、初めて灯は首筋や肩の痛みを意識した。
「すらっとして、無駄毛も全然なくて、羨ましい"おみ足”、です」
聡里は灯の脚を撫で、片方を持ち上げた。
アウトドアな性格でも紫外線の対策はしているのだろう、その美脚は抜けるように白い。
無駄な肉を感じさせない締まりだが、腿の柔らかそうな曲線が視線を誘う。
のびやかでくすみのない膝下、細い足首。
中学生とは一線を画す脚線美だ。
聡里はそこに顔を近づけた。
519紅葉 3/8:2006/05/11(木) 03:00:00 ID:xy9G4u8W
「・・・・ひっ!」
灯は小さく啼き、脚を引き攣らせる。
膝裏。皮膚の薄いそこを、直接舐めとられたからだ。
その反応に、すかさず二度、三度と舌が這う。
「や、やめてえ!気持ち悪い!!」
つい正直に嫌がる灯に、聡里はにこやかに笑いかけた。
「脚を舐められるのはお嫌いですか?先輩の様な方なら、御自分でお命じになりそうですが」
言いながら口内に唾液をため、それを脚の先に向かって薄く曳いていく。
ふくらはぎがささけ立ち、足首に歯が柔く食い込んだ。
「いや!あんたおかしいんじゃないの!?勝手にそんなとこ舐めて、気持ち悪いのよ!!」
言いながら、灯は高鳴りすぎた動悸で肺が軋むのを感じていた。
全身に力が入らない。
「先輩、なんだか足、とても重いですよ?鈍ってる筈なのに。」
聡里は年上の少女の言葉など聞こえない風にそそのかす。
重くて当然だ。内腿に筋を立てる乳白の脚は、長時間芯を弄ばれすぎて脱力している。
だが灯の女としての意地が、重いなどと言わせておく事を許さない。
筋張る右足の筋肉を叱咤し、地震に耐えるかのように空中で踏ん張る。
その事は、足の甲を通り、今親指を咥えこんだ粘膜の仔細を、血管を伝って脳に知らしめた。
「……あ、ぁ…んん」
ちぶ、ちゅぶと音を立ててしゃぶる音が続く。
灯はどうしようもなくむず痒い気分になり、左足を寄せては秘所の疼きを紛らわせていた。
520紅葉 4/8:2006/05/11(木) 03:00:37 ID:xy9G4u8W
「このすてきな脚が、いったい何度…私を蹴ったんでしょうね」
指の一本、爪の隙間、指の間を丸呑みしながら、聡里は心にまで揺さぶりをかける。
灯は脚を上げるのももう限界で、同時に耐え忍ぶのも面倒になりつつあった。
  ―――なぜ耐えているのか。
怖いからだ。
警視の娘として将来を定められ、好色の目を向けられ、人を従える立場も力もあった。
そこに逃げ込んだ末やってきたことは、清算しなければならないとわかっている。
しかし、人の本質など容易く変わるものではない。
もしここで聡里に屈服するなら、そのとき、自分は身も心も全て捧げねばならない。
帰る場所、待っている友。
その幻影が未練がましく頭の片隅に残り、諦観を薄らせた。
「昨日まで、本当にあなたが怖くてたまらなかったけど、少しだけ安心しました。
私でもあなたの体を、ただの女の子みたいにできるから」
唾液の垂れ落ちる脚を離し、聡里は身を伏せる。
側位で背後から抱きついた。
「……あっ…」
間の抜けた叫び声を上げ、腰を捩るがもう遅い。
聡里は灯の腕を上に引き上げ、万歳の格好をとらせた。
痺れきった手はされるがままだ。
聡里は、灯のカーキ色のカットソーをずり上げ、腕から抜き去った。
赤黒い暗闇の中、灯の白い肢体が完全に露わになる。
521紅葉 5/8:2006/05/11(木) 03:01:21 ID:xy9G4u8W
聡里は万歳をした灯の腕を押さえ、すっかり熱く灼けた胸を抱きかかえた。
聡里の体は年齢の割に幼児体系に思えたが、そのかわり格別に柔らかい。
灯のよく知るその感覚は、偶然にも添い寝…最も甘美な記憶を呼び起こす。
 一瞬、灯は自身の心肺がひどく膨張したように思えた。
まるで太鼓を打つように、その高鳴りは緊張しきった心の膜を振るわせる。
灯を殊更に追い詰めるには、十分な効果があった。
 しかし、凌ぎあいはまだ終わっていない。
聡里はまた灯の体を見つめ、悪戯っぽく頬を緩めて唇を重ねる。
「きゃぁあ!!」
瞬間、灯は甲高く叫んでいた。
この舐り責めの汚辱感は、先ほどの比ではない。
「そんなにいいんですか?」
聡里は嬉々とし、また舌を尖らせて窪みをえぐる。
彼女が見たのは、美しい少女の腋の下。
最も汗ばみやすく、薄皮を隔てて心臓に刺激がくる場所だ。
水着シーズンもとうに終わり、そこにはわずか産毛ほどが覗いている。
「こんな事もあるんですから、お手入れはちゃんとしておくべきですよ?先輩」
黒い芽の毛根をくゆらすように、舌は丹念に唾液を塗りこめていく。
「あ、あ …んあ!あ、く ぅ…あ、ひゃあ゛う!!」
声は抑えられなかった。
腋をくすぐられて平気でいるなど、どれほど身を鍛えても・・
いや、日々のストレッチで血行の促進された健康娘であればこそ、無理な事だ。
522紅葉 6/8:2006/05/11(木) 03:01:58 ID:xy9G4u8W
不自由な身で細い腕を震わし、お椀のような乳房を弾ませ、疼き続ける美脚は冷たい床でもがく。
灯はまたこめかみの痛みを感じながら、自分の呼吸音が低くなっているのに気づいた。
さっきからひどく咳き込んでいる。息が苦しい・・・。
空気の中で溺れている感覚だ。
腋ばかり執拗に舐め続けられるうち、わき腹を掻き毟りたいほどの痒みが生まれていた。
それは背筋にまでびっとりと張り付き、首筋、腰骨を強烈に痺れさせる。
絶頂の僅か数歩前で放りおかれた秘裂が沁みる。
   (・・・いきたい・・いきたい、イキたい・・・・!)
内腿をこすりつけて堪えるのもとうに限界だ。
 もう、難しいことは考えられない。後はどうなってもいい。
この後も耐え続けるくらいなら、死ぬほうがよほど楽だ。
「ねえ、何ですか先輩?犬でも出さないような息遣いをなさって……」
聡里は力いっぱい灯の体を抱き寄せ、腋をえぐり、胸の峰隆を手荒く揉み込んだ。
とどめとばかりに腋の唇ですっきりしたうなじに口づけし、下腹に回した手で恥丘を押さえ込む。
「――――――っ!!」
灯は声にならない嬌声を上げ、首を折れそうに反らせ……
聡里が薄めの若草をくしゃくしゃと掻き分けたとき、
灯は諦めた。
523紅葉 7/8:2006/05/11(木) 03:08:07 ID:xy9G4u8W
「 ・・・・・きた ぃ・・・」
咽を小刻みに震えさせて呟く灯を、後輩は冷たく見下していた。
「何か言葉を仰りたいのなら、そのようにお願いします」
その言葉に、咳払いがひどく続く。
  げぼ・・っ・・・い、きた・・・はぁ・・は・・・ぃ・っ・・
重度の喘息患者のような、いや、戦場で死に逝く兵の今際の嘆きのようだった。
肺に疾患を持つ灯の、これ以上なく追い詰められた、極限状態の証。
無茶な我慢をし続けたせいで、羞恥と屈辱、絶望が一層色濃く瞳を飾る。
「イキたい・・・って、さっきがら言ってんでしょ!
 弄るなら…最後までちゃんとしなさいよ、この・・クソガキ!!」
勝気な娘は歯を食いしばり、血を吐くようにして罵倒した。
だが、もはや恐怖を与えるには到底及ばない。
聡里は指を曲げ、相手の中深くへ沈み入らせた。
「本当に我慢強いですね。よく、こんなになるまで・・・・」
灯の体は面白いように反応し、差し入れた手の付け根まで濡らす愛液のように、
その目尻から悔し涙を流す。
この歪んだ後輩は、口上では敬意を払う。
素直に蔑まれたほうが、どれだけ気が楽だろう。
だが、聡里は泣いている暇など与えるつもりはなかった。
「先輩がお望みなら、どうにかなるまでお付き合いします。
 ただ、その場所は、もう決めてあるんです・・」
彼女は変わらず遠慮がちに喋るが、灯はまんまと主導権を奪われてしまっていた。
524紅葉 8/8:2006/05/11(木) 03:09:32 ID:xy9G4u8W
「外に、出てきます。朝には一度連絡しますから」
聡里はそう言って灯を連れ、その携帯を手に倉庫を出る。
灯がくたびれたカットソー以外何も纏っていないのは気がかりだが、聡里に任せるしかない。
窓の外では小雨が降り始めていた。
 ちなみは2人を見送った後、居間に向かう。
屋敷ではそこだけ明かりがついており、人の気配があった。
静かにノックをし、彼女は部屋に入る。
ちょうどその時。
聡里達と行き違いになる形で、上品そうな傘をさした女性が屋敷の門をくぐった。

                          続く
525名無しさん@ピンキー:2006/05/13(土) 13:18:10 ID:D/YQEIvA
ぐっじょぶ!!!
526名無しさん@ピンキー:2006/05/18(木) 19:49:25 ID:41mbnIsi
保守しときます
527紅葉  1/7:2006/05/19(金) 21:21:10 ID:koTSlQYK
その日、外は小雨が降っていた。
出歩けないほどではないが、道行くものはほぼ例外なく傘を差している。
「さ、行きましょうか」
玄関で靴を履くついでに、聡里は灯の腕を取った。
痺れて力の入らない手からカットソーを奪い、それでギリギリと両手首を縛り上げる。
「いっ―!」
「こうしないと、先輩暴れちゃうから。」
バッ、と傘の帆を張る音がし、聡里は颯爽と庭先に歩み出た。
「ちょ、ちょっと待ちなさい!」
灯は進めなかった。
彼女の裸体を遮るのは、今や手首に巻かれた布切れのみ。
女子高生らしい胸の膨らみ、手入れされた若草のような茂みは隠すべくもない。
「どうかされたんですか?」
傘の縁越しに聡里が振り返る。
「何か着る物くらい、ちょうだいよ」
徐々に湿り気を含んで垂れる髪のように、灯は少し俯きがちに相手を窺った。
はぁ、はぁとなおも呼吸を整える彼女は、色白なおかげか、頬の染まりがはっきりわかる。
その灯を見つめ、聡里はひとつ間を置いて言った。
「 … 嫌 です。 」
確たる拒絶の意だった。
そのとき灯の顔に浮かんだ引き攣りは、怒りか、動揺か、彼女自身ですら解していないだろう。
握り合わせた掌に力が篭もる。
「なんですって・・・!」
「服などあげない、と言いました。先輩にはその肌着ひとつです。
 それだけの体なんですから、隠したいところは多いでしょうが、
 まぁ一番見られたくない場所を隠してください。」
灯が強く睨み据えなかったのは、目に当たる雨足が少し強まったからだろうか。
528紅葉  2/7:2006/05/19(金) 21:21:45 ID:koTSlQYK
片手で胸を、片手で茂みを覆えば、最も露出は抑えられる。
だが手を拘束された今、それは叶わない。
聡里はくるくると傘を回し、飛沫を飛ばして遊んでいる。
大きな蝙蝠傘だ――あれに隠れれば、上半身を見られる機会は減るだろう。
それでなくとも、最も見られたくない場所など決まっている。
辺りに気を向けつつ、灯は股下に両手を重ねた。
「ふぅん…そこですか」
あどけなさを残す少女は笑った。
傘を閉じて灯に歩み寄る。
「つまり、あなたは…」
傘の露先を相手の胸隆にあてがい、突く。
両腕にはさまれた丸い果実のような白房に、吸い込まれるような起伏ができた。
「ここを他人に見られたって、どうってことないんですね?」
先端を僅かにずらし、突く場所を変えていく。
「ここも、こんなに硬く尖らせて」
じわじわと中心へ、ついには赤く尖った部分を捉えた。
くぅ、と小さな声が漏れ聞こえる。
取っ手に力を込めると、その突起は身を捩るかのように露先から逃れた。
「あっ」
目を閉じて本能的に声を漏らす上級生に、聡里は同じ動作を繰り返す。
「この、淫乱」
灯は反論したかったが、変に凝った極まりを何度も突き埋められては悲鳴しか出ない。
529紅葉  3/7:2006/05/19(金) 21:22:24 ID:koTSlQYK
聡里は執拗に灯の突起を甚振り、彼女が嫌がって腕で防ぎだすと再び傘を開いた。
自分の身の丈より高めに掲げ、灯を手招きする。
悔しさで泣き出したくすらあったが、今にも人に見られかねない状況下、躊躇している暇はない。
灯が傘の下に入ると、聡里は傘の柄を彼女に握らせた。
「さすがにその格好じゃ、お巡りさんに見咎められますよね」
聡里はそう言い、自分の着ていたコートを脱いで灯の肩にかける。
「あ・・・・」
照れたように笑う聡里。
「ありが、とう・・」
複雑な思いはあったが、ここで礼を欠かすのは恥ずべき事に思えた。
「どういたしまして」
やはりこの娘は、残忍には徹せないのだろう・・灯はそう考えた。
(イタズラくらい、見逃してやろうかな)
そんな考えが脳をよぎった瞬間だった。
「ひっ―!?」
 膝が挫けそうになり、灯は思わず身を竦める。
ざわめきは愛蜜の源泉から這い上ってきた。
聡里の細く白い指が、自分の下半身に潜っている。
「そろそろ行きましょう、いやらしい先輩。
 冷えてますから、体を温めながら……ね。」
聡里が傘の柄を引き、灯の体はつられて傾いた。
水溜りに2つの顔が映っている。
傍らのゆがんだ口元を見て、灯は唇を噛み締めた。
530紅葉  4/7:2006/05/19(金) 21:23:25 ID:koTSlQYK
雨足は急速に強まっている。
視界さえ不自由なほど水の線が降り注ぎ、混線した電話のように人々から音を奪っていた。
駅前通りに人は多いが、誰も顔を上げる余裕はない。
「雨がひどくなってきましたね」
聡里は意味深につぶやき、右手首を揺らす。
「・・ッあ・・」
その動きに翻弄されるかのごとく、頭一つ高い少女は内股に踏みとどまった。
細やかな脚には幾筋もの雫が流れ、周囲の雨とはどこか異なる粘っこさで膝から伝い落ちる。
指の動きは単純であり、普段はむず痒くしかない。
だが限界に達しそうになると、やはりコートをはだけないように腰を引かざるを得なかった。
 聡里を叩き伏せれば状況は打開できる。
しかし手を縛られ、足を踏みしめることも叶わず、また実力も知れない今の聡里相手では無謀だ。
第一、傘を手放して困るのは灯の方である。
「こんな調子じゃ、中学までは行けそうもない…か。
 先輩との思い出が詰まった部室で、躾けてあげたいんですけど」
防ぐ術のない暗部への苛みは更に早まり、親指の腹が幾度も青芽を転がした。
「う、、んうう…!」
耐え切れなくなったか、受け手の少女は壁に肩を預ける。
「先輩ももう辛抱できないようですし、少し雨宿りしていきましょうか」
聡里はそういって灯の腰を抱え、路地の奥まった場所へ足を踏み入れた。
それは商店の裏口――食料雑貨店らしい。トタン屋根のおかげで雨は落ちてこない。
鉄で出来た扉にガラスの丸窓がついている。
聡里はそこに灯の身を押しやり、通路を塞ぐようにして傘を閉じた。
扉の内から人の話し声がする。
相談するような低い囁きあいを、灯は何とはなしに聞いていた。

そして、彼女は気付いたのだ。
「お母さん、いったいどこに行っちゃったの……?」
頼りなげにしゃくりあげるその鳴き方には、確かな覚えがある…。
531紅葉  5/7:2006/05/19(金) 21:24:05 ID:koTSlQYK

「母を名乗る資格なんて、私にはないのよ」
鼓美鈴は嘆息するように言った。
「リカちゃんと御息女を入れ替えた事、まだ後悔なさってるんですか?」
ちなみは食器を入れ替えながら尋ねる。
柔らかそうな腿肉の燻製や吸い物は、手をつけられぬまま萎びていた。
「それだけじゃ…ないわ。テストで頑張って満点を取っても、運動会で一等になっても、
 私は一度だって褒めなかった。あの子の稼ぎだって取り上げて、家に一人残したの。
 そうされてどんな気分になるか、分かる…?」
美鈴は自嘲の笑みを浮かべる。
その心中を推し量るちなみは、自分も胸が痛んだ。
 親に育てられなかった娘に、どうしてまともな子育てができるだろう。
 世間の厳しさしか知らずに、どうして甘やかす事ができるだろう。
それでもこのどこか可愛らしさを残す女性は、相手を思いやらずには居られない。
例えそれが、複雑な関係にある女の娘"梨花”であったとしても。
 だが、もう誰にとっても時間はない。
押し問答はいい加減で切り上げる必要があった。
「…本当にどうだっていいなら構いませんけど。あの子は今も、苦しんでますよ?」
ちなみはそう言って携帯を開く。
画面に映るのは、学校ぐるみで玩具にされる少女の姿。
唇に刺さるほど歯を食いしばり、自分の前ではけして見せない涙に咽ぶ。
何十という場面が収められたそれに、美鈴は頭を抱えてうずくまった。
532紅葉  6/7:2006/05/19(金) 21:25:30 ID:koTSlQYK
「…でも私は、あの子の親じゃない!!」
ぐずる子供のような喚きが部屋に響く。
葛藤は分かるが、彼女に動いてもらわなければ始まらなかった。
「親っていうのはね、子供を産んだ人だけの事じゃないわ」
灯に吹き込んだ時のように。
ちなみは美鈴の肩に手を置き、なだめるように囁く。
「親っていうのは、子供にとって一番『親しい』大人のことよ。
 あの子が誰の子か、貴方に愛する資格があるのか、そんなのどうだっていい。
 あの子は貴方に懐いてるの。助けられるのは貴方だけ」
思惑通り、美鈴の目はすぐに変わった。
「助ける・・・私が?」
「そう、もう少しで開放してあげます。この証拠を持って、娘さんの無念を晴らしましょう。
 貴方の娘…"鼓 梨花”ちゃんのために」
携帯を握る美鈴の顔には、幼さの中に不屈の意思が芽生え始めている。
本当に親子でないのか疑わしい、ちなみは思った。
「そうね・・やってみるわ」
美鈴は控えめに笑みを浮かべた。
「ありがとう」
533紅葉  7/7:2006/05/19(金) 21:26:20 ID:koTSlQYK

にわかに和やかさが漂う室内を、それとは不釣合いな表情で見つめる女性がいた。
彼女の足元には潰れた箱があり、橙色のゼラチンが覗く。
杏子パイ。
屋敷に泊りがけだったちなみの為に、彼女の好物というそれを作ってきた。
母親気取りのそんな行為をするのは、あの貴子だ。
取り落とした箱を拾うこともせず、彼女は部屋を出るちなみを扉の影から見つめていた。
廊下の電気が点っていたなら、ちなみは暗がりに潜む悪鬼のような眼に気付いただろう。
 ちなみの姿が見えなくなってから、貴子はポケットから薄手のゴム手袋を取り出した。
鮮やかな光を思わせるパイを踏みにじり、彼女は部屋の戸を開く。
「美鈴さん、といったかしら。 少し聞きたい事があるの、答えてくれる?」
安堵の面持ちで食事を取っていた美鈴は、突然の侵入者をあどけない表情で迎えた。
手袋を搾り直しつつ、貴子は美鈴の顔に触れる。
「答えてくれない筈は無いけれど」
きついハッカの臭いが漂い、美鈴は臓腑から忍び入ってくる悪意を感じていた。

                               
                          続く
534名無しさん@ピンキー:2006/05/20(土) 09:02:29 ID:kpbKRE+H
乙です。待ってました。
535名無しさん@ピンキー:2006/05/25(木) 23:34:19 ID:t5dA7CYU
age..._〆(゚▽゚*)
536名無しさん@ピンキー:2006/05/26(金) 00:11:28 ID:4LV33s7N
おぉ、来てたー!!
いつもありがとうございますハァハァ
537名無しさん@ピンキー:2006/05/27(土) 14:14:19 ID:6DePAyio
>>482 >>497 >>498
ご迷惑かけて申し訳ありませんでした。
加えて、サイトトップでも告知していますが、依頼されただけでスレに確認の書き込みもせずに保管するという配慮に欠けた事をしてしまい申し訳ありません。
エラーが起きた原因については今のところよく分かっていませんが、Wikiを新しいバージョンに換えて上辺だけですが作り直しました。
現在SSのファイルはありません。

改めて、前スレに投稿されたSSを収蔵保管しても良いでしょうか?
538 ◆vJEPoEPHsA :2006/05/27(土) 14:15:11 ID:6DePAyio
トリップ忘れてました、重ねてすみません。
539名無しさん@ピンキー:2006/05/27(土) 23:54:13 ID:GPGxffNG
>>◆vJEPoEPHsA氏
宜しくお願いします!
ご厚意でして下さっている事、我々が不満をいう権利はありませんよ。
どうか頑張って下さい。
 つ有難う×100
540 ◆vJEPoEPHsA :2006/05/28(日) 14:34:59 ID:ibtH+IkQ
ひとまず その1 の作業が終わりました。
今日の夕方には閲覧可能な状態にできるかと思います。
SSを公開する事で何か支障がある場合や、保管庫が使いにくい場合は連絡して下さい。
541404:2006/05/30(火) 02:55:31 ID:eSH2d35u
続き投下します。
今回キャラがもの凄く多いんですが、主要キャラ数名以外は忘れて結構です。
542紅葉  1/13:2006/05/30(火) 02:57:35 ID:eSH2d35u
『今日ね、これから馴染みのお店に寄らなきゃいけないの。色々面倒見てくれる、優しい人なんだよ』
数時間前、遊び相手の結花はそう言った。
厚い硝子窓の向こうには、儚げな少女と、洋系のハーフらしい彫りの深い顔立ちの青年がいる。
灯は全てを理解した。
果たしてどれほどの確立だろうか、この最悪の場所に巡り合うのは。
 ・・・一刻も早く離れなければならない。
「ね、ねえ、ここはやめましょ。行くなら学校でもどこでもいいわ!ここは人目につくから…」
自ら白々しさを悔やむほどの口上。
加えてそれを述べる間も、自分の意識は窓の内へ向かっている。
 気付くと、聡里の目は相手の腹を探るものになっていた。
女の勘だろうか、その視線は的確に、灯の隠そうとする相手を探り当てている。
「…いえ、ここにしましょう」
言うや否や、聡里は灯の足を横に払った。
「あっ!」
軽い足払いだったが、泥濘に立つ灯はバランスを崩してよろける。
彼女は扉に手をついた。両根の縛られた手を。
きしっという軋みは雨音に掻き消されたが、彼女はそのまま、身動きが取れなくなった。
「下手に動くと、体が崩れて大きな音…しますよね」
灯の足を広げたまま、聡里が惨めな相手を見て笑う。
543紅葉  2/13:2006/05/30(火) 02:58:23 ID:eSH2d35u
結花がほんの数メートル先にいる。
ついさっきまでは会いたくて仕方なかった面影だ。
だが、もしも今、この惨めたらしい姿を彼女に気取られたなら…
 灯は、自分がどうなるかわからなかった。

「少しは辛抱強いところを見せてください」
聡里の甘えたような声が、白い吐息が纏わりついた。
少女は裏口に手をつく灯を背後から抱きしめ、手にしたローターで陰核を責め苛んでいる。
「……、ぅ…あふぅ…ぐっ!!」
受け手に回った少女は、二の腕を噛んで耐えるばかりだ。
 薄れゆく頭の中で、ただ目の前にいる友人の事のみが巡っていた。
軽く攣りはじめた内腿や、軋む肺などどうでもよかった。
  (気付かないで…。こっち、向かないで……!!)
荒ぶる息で曇ったガラスはすぐに冴え、醜態をその内に晒そうとする。
気付かれない為には感じてはいけない。
だがそれも容易ではなかった。
長時間摘まれて痺れた上で丹念に舐めしゃぶられ、ほぐれた陰核の感度は痛烈に高まっている。
包皮は完全に剥け、風が撫ぜるだけでも不気味な快感で腰が痺れた。
そこへ電動具の振動が加えられたのだ。
陰唇などとは違い、脆い肉芽への直の刺激。それは少女の想像を遥かに超えるものだった。
あてがわれた一瞬で腰が抜けかけた。
腰骨にスタンガンを当てられたに等しい、生まれてはじめての衝撃。
544紅葉  3/13:2006/05/30(火) 02:59:06 ID:eSH2d35u
その感覚は、少女に自分の体を管理する事など許さない。
幼児が排泄物を垂れ流すように、少女の生殖器から分泌液を搾り出した。
「…くう、だ、だめっ・・ああ、あ、くあ、んぅ・・っ!」
冷たい金属球は突起を突き上げ、押し潰し、震え立たせる。
渇き始めた若草が、また潤みにまみれていく。
手淫や口淫とは明らかに異なる濡れ方だ。
鳴動は身の内から起こっているように思えた。
外から探るのではなく、内側から引きずり出すような極感。

「…っぁ、いぁ、い、いくっ! ぅ、うくあ…ぁ゛ああー!!」
数分後、できる限りの小さな悲鳴を上げ、とうとう灯は腰を跳ねさせた。
素足のつま先だけが地につき、脚がぴんと伸びきった。
自慰では決して得られない、深く暗い絶頂。
少女の体は竦みあがる。
「まあ、勝手にイッちゃったんですか。我が侭な人ですね、我慢もろくに出来ない」
聡里は少女の達したばかりの秘裂を指でなぞり、灯を抱く右手でその膨らみを掴んだ。
 初々しい紅襞が耳たぶほどの固さで震えている。
熱気と湿り気の混じった谷間から、人好きのするいい匂いが漂う。
くちゅくちゅと陰部を掻き回すと、その匂いは振り乱す少女の髪からも窺えた。
「もう…もうやめて!いい加減、気安く触んないでよ…!」
灯の非難は豪雨にかき消され、蚊の鳴くようでしかない。
乱雑に切り払われた髪。
そこから覗く美顔は羞恥に打ちひしがれ、不安に咽び、快楽の証といえる涎が肩と唇を繋いでいた。
545紅葉  4/13:2006/05/30(火) 02:59:55 ID:eSH2d35u
「ご立派な生意気さですね。安心しました。
 お仕置き、これからたっぷりするんですから…どうぞ先輩のままで、居てくださいね」
線の細い少女は愉しげにポーチを探り、また何かの袋を開け始めた。
小さな突起と、反対側に日本人平均より小さめに模られたピンクの男根器。
それが何かはすぐにわかった。
女同士で付き合いを続けていく時、結局は意識する物だからだ。
征服欲、愛の象徴、物的な形の確かなつながり。
甘い思い出を紡ぐはずだったそれで、春を知らぬ少女時代に幕引きをされてしまう。
 厚い裏口の戸がカタカタと揺れた。
灯は自分が震えているのを知った。
「いや・・いや、な、なんでもするから!!他の事、あんたの言う事なんでも聞くから…」
ん、という小さな声がして、灯の脇腹を小さな手が掴む。
「うわあ…すごくドキドキします。先輩、一生この時のコト、忘れませんよね」
ペニスバンドの先で愛液を掬い集め、聡里はぐっと脚を踏みしめた。
背中のコート越しに、女ならではの柔らかい重圧がのしかかる。

ぐぐぅ、と硬い質量が内にめり込んできた。
異物を迎え入れた経験のない少女に、それは大きすぎるはずだ。
緊張しているなら尚のこと。
しかし、実際はたいした痛みではない。
十分にほぐされていたためか、ゆっくりと圧迫感が体を満たしていた。
「ほら、力を入れないで」
聡里は灯の胸に手を差し伸べ、やんわりと乳房を掴んで気を紛らわせようとしている。
灯が足を開いていても腰丈が足りないのか、爪先立ちになって懸命に踏ん張る。
546紅葉  5/13:2006/05/30(火) 03:00:36 ID:eSH2d35u
痛みのないまま進入を許すのは、自身がそれを望んでいるように思えた。
『やめて』、何度そう叫ぶ機会があったかもしれないが、灯はただじっと耐えていた。
ピンクの茎は、すでにその半分近くを少女の中に没している。
灯は少し冷静さを取り戻していた。
 (声を出しちゃいけない…!!)
汗の滲む視界に、今も結花は依然として座り、街の地図を広げて話し込んでいる。
彼女にだけは気付かれたくない。
そう改めて思ったとき、聡里の動きが止まった。
違和感はかなり奥まったところまで来ている。
 (・・破られちゃうんだ)
灯は覚悟を決めると同時に、声を殺す方法を探した。
どれほど痛いのかが想像つかない。
再び二の腕を噛んでは、そのまま噛み千切ってしまいそうに思えた。
「…先輩、ごめんなさい…」
聡里の声が聞こえた。
謝るような事ならしなければいいが、せずに居れない事をして謝るのがこの聡里だ。
強さを見せつけてきた少女は眉を引き締めた。
前へ屈み、縛り合わされた手首で口元を押さえる。
547紅葉  6/13:2006/05/30(火) 03:01:12 ID:eSH2d35u

 純潔を失う痛みは相当なものだった。
鼻腔にペットボトルを詰めたようだとか、体を二つに裂かれるみたいだとか、
そういった体験談は全く大げさではないと灯は思った。
声を出せないのは本当につらく、水中に潜っているような状態が数分にわたり続く。
弱い自分の胸肺がさらに悪化した感覚があった。
「うう、先輩、きついです・・。」
背を後ろに逸らしながら踏ん張る聡里は、額にうっすら汗をかいていた。
もちろん前屈みの少女とて苦しげに目を閉じている。
 獲物と捕食者のせめぎ合いであった。
白く伸びやかな四つの美脚が絡み合い、互いに筋を浮き立たせて地表を摺る。
「く、あ、あ、あ・・・!!」
切れ切れの悲鳴が一方から上がった。
生理的恐怖から生まれた声色だ。
抵抗を試みた肉層を引き裂く、無機質な牙。
それが命の根源たる体の芯を狙っているのだから。

捕食者は、それは優しい少女だったが、今彼女は陰湿な笑みを湛えていた。
擬似男根は刃をすべて敵方の少女に突き立てている。
灯の肉肢は緊張していた。
筋肉を張り詰め、血管を脈打たせ、汗を飛沫かせて恐怖していた。
 聡里は彼女の腰を握る力を強め、腰を引いて勢いよく引き抜いていく。
血が噴き出すわけでもないが、灯は目を見開いた、
548紅葉  7/13:2006/05/30(火) 03:01:50 ID:eSH2d35u
その時、彼女は奇妙な感覚に襲われていたのだ。

  ( ――なんで…?こんな痛い目に遭ってるのに…… )

拡げられた秘裂から苦痛の元が去る瞬間。
血管を引き剥がされるような痛みが脳髄を震わせた瞬間。

  (痛くて…くるしいのに、………ちょっとだけ、気持ちいい…)

もともと散々に焦らされて火照り、更に先ほどのローターで絶頂まで味わっている体。
そこへ過度の刺激が加わり、痺れた中枢は快楽と混同したのだ。
 だが、今の灯ではそこまで頭が回らない。
聡里に犯されて体が喜んでいる、そう早合点した。
自分の体に裏切られた・・そう、初めて思った。
極度のストレスと相まって、その曲解はじわじわと灯を支える土壌を蝕んでいく。
 そんな灯の葛藤を知ってか知らずか。
聡里は引いた腰を今度は力強く叩きつけた。
「うぅっ…!」
張りのある肌同士がぱんッと軽快な音を立て、灯は歯の隙間から吐息を漏らす。
聡里は調子づき、さらに幾度も抽送を繰り返した。
灯自身の愛液によってリズミカルに往復するそれは、赤い処女の証を纏っていた。
「…っ、ふっ…あく、うあぁ…いたいい…!!」
歯を食いしばって耐えるも弱音が漏れ、灯は悔しさに涙を伝わせる。
 覆い被さる少女は、しばらく灯の肌を楽しんでいたが、
やがて急に相手の髪を掴んでガラス窓に顔を押し付けた。
549紅葉  8/13:2006/05/30(火) 03:02:23 ID:eSH2d35u
「ぐ、んぐう…!!!」
ガラスで吸気が妨げられ、灯は苦しげに顔を歪ませる。
「さっきから何ですか?一人で声も出せないほど堪能するなんて…。
 また、軽蔑しますよ」
聡里は片手で灯の髪を掴み、片手でその腰を容赦なく引き付ける。
「た、堪能してなんかなひ…!」
灯は抗議するが、当然ながらそれは周囲を気にした小声でしかない。
「言いたい事はハッキリ言いましょう、先輩。
 それとも…新しい玩具に気付かれるのが、そんなに癪なんですか?」
聡里の手がぐりっと回り、灯の顔を結花に向かせる。
「あはは、そりゃそうでしょうね。昔いじめてた年下に嬲られて、罵られて、
 ガラスに押し付けて豚みたいな面にされてるのに・・・・・」
聡里は数度、腰を使う。
濡れきった溝口からぷしゃっと雫がこぼれた。
「濡れてるじゃないですか。」
   ―――違う!
灯は頭を振るが、それは裏口の戸を煩く鳴らすことだ。
 豪雨と強風がトタン屋根を騒がせる。
だがいくら周囲にそうした環境があろうと、このままでは結花たちが不審がるのも時間の問題だ。
巧妙に否定を妨げられた灯は、ただ歯を喰いしばって耐え忍ぶ。
550紅葉  9/13:2006/05/30(火) 03:02:56 ID:eSH2d35u
  ガタ・・ガタ・・
聡里が腰を使うたびに扉が揺れた。
一沈みごとに緩急をつけ、上下に揺さぶりをかけながら繰り返す。
「はあ…はあ…あ・・っ、あ、ああう、あう・・・んぐうぅ・・・・!!!!」
さすがは同性というところか、それは拙いながらも十分に愉悦を与える腰使いだった。
処女を失った痛みも収まってきている。
灯は自身の腹部に、苦痛寄りの暖かさが生まれるのを否定しきれずにいた。
少女の艶光る唇を、荒い息で気泡を作る口元を、聡里はじっと見つめている。

「身動きの取れないまま、後ろから責め抜かれるのは効きますよね。
 どう、だいぶ感じてきたでしょう?」
そう言って赤らんだ乳房をこね回される事もある。
そんな時、聡里の掌からは汗が漏れ落ちた。
少女の体が内側から燃えている証でもあるが、そこには冷や汗も混じっている。
灯は結花が目を拭うたび、肩を揺らすたび、自分に気付いたのではないかと身構えた。
極限状態の心が吊り橋効果を生み、さしもの灯もじわりじわりと焦れていく。
「いい加減ほぐれたかと思ったのに、案外動かしにくいものですね。
 でも、つまりそれって、先輩がしっかり締め付けてるって事ですよね」
嘲笑気味に投げかけられる聡里の言葉責めも技巧に富んだ。
実のところ、灯は際まで追い詰められていた。
551紅葉  10/13:2006/05/30(火) 03:03:53 ID:eSH2d35u
   ひゅうー・・、 っひゅぅ・・・ー・・
喘息の末期のような弱弱しい息遣いで、それでも灯は、許しを請うことはしなかった。
くっきりした二重目が潤みきって、小動物のように瞬いても。
 (さすがね…先輩。やっぱり、私達の主従関係は変わらないのかな)
追い詰める身でありながら、聡里も責めあぐねて思索していた。
ガラス窓から見える結花の後姿を眺め、巻き込むべきかを悩む。
彼女がため息をついた時だった。

「やっぱり、ぬるいことしてんのね。お姉ぇ」
灯達のいる路地裏に囁きかけるその少女は、見た目は姉よりも更に幼い。
「早苗ちゃん!?ど、どうやってここまで?」
突然雨ガッパを着た妹が現れ、聡里はうろたえた。もちろん灯も、内心不安で舌を鳴らす。
 伊豆見 早苗(いずみ さなえ)。
灯に虐げられていた聡里の唯一の理解者であり、姉とは違って喧嘩っ早い小学生だ。
彼女は携帯をちらっとポケットから覗かせて片目を閉じた。
「今はGPSっていう便利な機能があんのよ。機械音痴のお姉ぇは知らないだろうけど」
早苗は前屈みで繋がった姉達に近づくと肩をすくめる。
「水臭いよ、お姉ぇ。お姉ぇの敵は早苗の敵っしょ」
その言葉と共に、彼女は灯の臀部を蹴り上げていた。
552紅葉  11/13:2006/05/30(火) 03:04:27 ID:eSH2d35u
    グァン!!!
次の瞬間、雑貨店の裏口が揺れ、誤魔化しようもない鈍い音を響かせた。
「うああ゛っ!!」
鼻から顔面を痛打した灯はたまらない、前屈したまま膝から崩れ落ちていた。
「何・・?」
店の中の2人もさすがに振り返った。
外では不安げに下を覗く少女と、髪の先だけ見える人物がふたり。
だが結花はそれどころではないのか、すぐにまた地図に目を通し始める。
ハーフらしい男性はすでに気がついていたようでもあった。
恐らくは酔漢の騒ぎなどが日常茶飯事なのだろう、さして気に留めぬ風にあしらう。
『美鈴さんは、君が嫌になって家を出るような人じゃない。いつだって二言目には君の事なんだ。
 長く付き合ったボクにはわかる。もう一件当たってみよう』
だが、彼は横目では聡里たちの動向を探っていた。
早苗に髪を掴まれ、鼻を押さえながら立ち上がる涙目の少女もしかと見ていた。
早苗はそれを確認して口を歪ませる。
「早苗ちゃん、やりすぎだよ…」
身をかがめて灯の膝を払う聡里を、早苗は一瞥して鼻を鳴らした。
「お姉ぇ、甘い。そんなだからこの馬鹿にいいようにされるんだよ」
早苗は今一度灯の体を引きずり倒し、革靴とニーソックスを脱いでその顔に近づける。
「お舐め」
553紅葉  12/13:2006/05/30(火) 03:05:32 ID:eSH2d35u
犬にするような横柄な命じ方。
灯は気丈に遥か年下の少女を睨み上げた。
すると・・早苗は、躊躇わずその鼻っ柱を踏みつけ始める。
「あ゛!・・・ぅあ゛!ぐあ゛あ!!ぎゃ!」
三発目で少女の壮麗な顔が赤く染まった。
五発目にして少女の表情は恐怖に変わった。
「だめ、早苗!やめなさいっ!!」
格闘技に通じる聡里には、その"踏みつけ”の恐ろしさがわかっていた。
衝撃の逃げ場がなく、地と挟まれた脳髄を直接襲う。
たとえ小学生の脚力でも後遺症クラスの負傷になりうる。
聡里が早苗を抱えて止めなければ、彼女はどこまでやっていたかわからない。
  (何だろう・・?)
聞き覚えのある声がした気がして、結花はもう一度戸を振り向いた。
やはりさっきと変わりない…結花は何度も訝しみながら顔を戻す。

「さあ」
またも差し出された細い脚に、灯は仕方なく舌を触れさせた。
この湿気の中で革靴と靴下に覆われていた足は蒸れに蒸れ、悪臭といっていい生臭さだ。
無論、狙って作られた匂いなのだろうが。
554紅葉  13/13:2006/05/30(火) 03:06:25 ID:eSH2d35u
眉をしかめながら舌を伸ばす少女。
それを見下ろす早苗は、器用にも親指と人指し指で血の滲む鼻をつまみ、
のこりの指を唇に滑り込ませた。
「お前に会いに来て汚れたんだから、爪の垢まで綺麗に舐め取ってよね」
ぎりぎりと足の指を締めて少女に鼻血を噴き出させ、早苗はいやらしい笑みを浮かべる。
雨ガッパの弾いた水滴が灯の顔を打ち、目に溜まって伝い落ちた。
「そうそう、それと。足を舐め終わったら、一つして貰いたい事があるンだよ」
僅か10歳とはとても思えない。
言い知れぬ気迫で早苗は続けた。
「…この足舐めてる間に、覚悟を決めなおしてね。早苗はお姉ぇが大好きなの。
 そのお姉ぇを自殺未遂にまで追い込んだヤツを、人間扱いなんて出来ないから」
灯も、聡里も、その異様さにただ声を失っていた。
 
雨はいよいよ滝の如き凄烈さを見せ、その時雷光が灯の視界を霞ませた。


                            続く
555かなり:2006/05/31(水) 18:28:54 ID:rDdaMhK6
>>554
キタ―――!(AA略)
GJ!
556名無しさん@ピンキー:2006/05/31(水) 23:57:39 ID:X/8yyzpw
やたらエロいよ……
557名無しさん@ピンキー:2006/06/01(木) 04:59:10 ID:Hs5N8bbB
kinenkakiko
558名無しさん@ピンキー:2006/06/04(日) 14:56:04 ID:xK0H/OIH
む?
そろそろageとくか・・・
559名無しさん@ピンキー:2006/06/04(日) 15:28:22 ID:9/h5mjsQ
いつも読んでます。
グッジョブ!
560名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 21:56:16 ID:tL8jK+15
楽しみにしてます!
とにかくGJ!
561名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 09:22:58 ID:PXm/ydeU
良スレ保守age..._〆(゚▽゚*)
562名無しさん@ピンキー:2006/06/11(日) 05:58:14 ID:DGqXo4Nb
563名無しさん@ピンキー:2006/06/11(日) 07:03:41 ID:T/XJhcW7
しゅ?
564名無しさん@ピンキー:2006/06/12(月) 19:37:07 ID:/T7n+3le
紅葉楽しみにしてますage
565404:2006/06/14(水) 00:25:35 ID:WmgAE6eH
レス&保守、有難うございます。
俄然書く意欲が沸いてきます。
566紅葉  1/13:2006/06/14(水) 00:27:22 ID:WmgAE6eH

「どうしたの。気を入れて舐めなさい」
秋風のような冷たく乾いた声に、ちなみは不安げな面を伏せた。
その舌が遊ぶ自らのくるぶしに向け、貴子は蜜のように甘い香のオイルを垂らす。
「ちなみちゃん、貴女は私を裏切ったりしないわよね。
  …貴女は、いいこよね。」
 少女は小耳に垂れた髪を耳後ろに掻き上げ、不思議そうに貴子を見上げた。
「今日はどうされたんです、お義母様?それを訊くのは、もう三度目ですよ」
貴子に強いられた口調を滑らかに使いこなし、少女は首を傾げる。

 そう言われること自体は珍しくない。
入浴を終えた貴子にかしずき、その全身にリップマッサージを施すことも。
その時、胸がむかつくほど濃厚なオイルを並々と飲まされる事も、少女の日課だった。
貴子は慎重な女であったから、完全に心を許した相手にも日課は守らせた。
 足舐めは、人にとって最高の屈辱・屈服の証だ。
さらに併せて用いるオイルは、興奮作用もさることながら、痛烈な匂いを放つ。
貴子は行為に及ぶ時、必ずそうしたものを併用した。
ただ体で覚えさせるだけでなく、味覚・嗅覚にも刺激を与える。
そうすると、ある香りを嗅いだだけで、自然と体が欲情するようになるからだ。

一年にわたり調教を尽くし服従を誓わせ、それで折れない娘を貴子は知らなかった。
567紅葉  2/13:2006/06/14(水) 00:28:08 ID:WmgAE6eH
『あなた、貴子です。忙しくても聞いて頂戴。悲しい報せがあるの…』
あの時、彼女はそう言いながらも、少女の謀を信じることが出来ずにいた。
だが電話口の重い沈黙が、それは現実であると認識させた。
 美鈴という女が漏らしたすべてを語る。
百合嶺の最重要出資者である如月家から、2人の娘が入れ違いに入学していること。
名家の娘を貶めるという、今までの伝統を覆す失態。
それをタネに、学院を取り巻く環境へ少女が根回しを進めている事実。
最後に如月の家に真相が知れれば…。
 すでに王手は詰まれかけていた。
これを知らず、呑気にコンテストに臨めば、貴子らの手は後ろに回ったに違いない。

「い、いたい」
もう堪らないといった少女の声に、貴子は意識せず力をこめた手を緩める。
少女の豊かな胸房には、真っ赤な紅葉と葉脈のような血管が抉り出されていた。

すっきりした小鼻に、猫を思わせる無垢な瞳。少女はあどけない貌立ちといえる。
細身のスタイルも手伝い、ともすれば幼児体系と見えるかもしれない。
ただ、大きな胸がひどくアンバランスな娘だった。
見て心弾む不調和だ。
大方の女性が見上げるその女の証は、どんな服にも隠せない。
起伏のはっきりした長い脚、安産を示す腰のまろみ、なだらかに跳ねた肩。
健康的なその色気に、たっぷりの膨らみは爽やかで、妖艶というより快活な魅力にあふれた。
568紅葉  3/13:2006/06/14(水) 00:28:53 ID:WmgAE6eH
初めて見た時に抱いた幻想より、少女は遥か魅惑的に、明朗な存在感をもって成長した。
その毎日を支配する貴子は、幾度筆を取ろうとしたかわからない。
だが、学生のころ芸術を極めた彼女の絵心も、最高性能のビデオであっても、
生涯で二度は巡り合えぬ愛嬌を残すには原始的すぎた。

 貴子は少女を捉えきれていなかった。
全く別の意味で、少女は自分を、自分は少女を『舐めて』いた。

「そうやって、好きなだけ舐めていればいいわ、ちなみちゃん。
 ご褒美に、後でたっぷり愛してあげるから。
 もういやだって泣いても、いつまででも愛してあげるから」
貴子は少女の顎を掲げ、その可憐な唇にちぅと口づける。
鼻からハッカ臭を漏らし、瞳を惑わせ、しかし舌が攫われてからは、少女は嬉しそうに蕩けた声を漏らした。
 だがその日の口戯は妙に粘質で、胸の中の息を全て吸われきっても、
あまりの苦しさに身も世も無く悶えても、貴子がその唇を離すことはなかった。

胸のすくような辛い唾液に溺れながら、ちなみは眉根を寄せる。
周囲の環境は何ら変わっているようには思えない。
ただ、ひどく胸がざわついた。

後戻りもできなかった。
569紅葉  4/13:2006/06/14(水) 00:29:33 ID:WmgAE6eH

青年は、自分が眼前の少女に見惚れているのがわかった。
コート一枚で濡れ鼠になりながら、濃い亜麻色の髪を額にはりつけ、唇を震わせる。
先ほど裏口で騒ぎ立てていた一人だ。
どうしてか拘束された手に硬貨を握り締め、彼女は白い息で囁いた。
 『ブタ肉ソーセージと、練りわさび』
それが少女の希みだった。
何故それを買い求めるのかと訊くのは、その容姿を追求するぐらい残酷だったし、
おそらく気が強かったであろう切れ長の瞳は、今にも泣き崩れそうに彼を急かす。
 彼は品を選んだ。
欧米産の様々な食品が集う棚から、ひとつひとつ取っては見せる。
少女がためらいながら首を縦に振ったのは、彼自身あまり売った試しのない肉塊だった。
食用とするには無理ではない大きさであるものの、
彼女の生足から想起される如何わしい児戯には相応しくない。

普段より手間取って品を袋に詰めていると、店の奥で足音が聞こえた。
「どうかしたんですか」
時間がかかりすぎたか、不審がった馴染みの少女が手伝いに来るらしい。
彼が振り返ろうとした時だった。
乱雑に金属がばら撒かれ、彼の手からレンガ色の袋が奪い取られた。
 一瞬だけ視界に映せた灯の顔は、不安そうな、
最愛の母に別れをつげる童女のように哀しげなものだった。

どんな方だったの、と結花が尋ねる。
「可哀想な娘さんみたいだよ」
青年はそう呟いて、店じまいの支度に取り掛かった。
570紅葉  5/13:2006/06/14(水) 00:30:16 ID:WmgAE6eH
「やっと帰ってきた」
早苗は茶髪の少女から紙袋を剥ぎとる。
 灯は怖い思いでもしたのだろうか。
子供のように左胸をかき抱き、瞳孔の開きかけた目で宙を追っていた。
 早苗はお構いなしだ。
「やっぱり、こんなみすぼらしいもの買ってきて。
 買ってくる物で誠意を見せてもらう、って言ったでしょ」
取り出した肉塊で頬を打ち、灯の心を暗い路地裏に引き戻す。
意外に質量があるのか殴打の音は鈍く、少女は首を横向けたまま頬を押さえて絶句した。

「這いなさい」
早苗が呟く。
灯がその意味を理解できないでいると、その折れそうに細い腕が腹部を打ち据えた。
重低音の呼気とともに、雨の跳ねるアスファルトが近づく。
「せめて、馴染ませてあげる」
小さな指が朱唇を割りひらいた。
その手には、自らの買った肉塊があまり余って揺れている。
「や…めて……!!」
少女はか細い悲鳴を上げた。
571紅葉  6/13:2006/06/14(水) 00:30:57 ID:WmgAE6eH
 挿入自体への嫌悪ではない。
親友が懇意にしている食材店の品。
それを粗末に扱うのが申し訳なく、罪悪感に耐え切れなかったためだ。
穢れた自分の身より、その異物が気掛かりだった。
 
閉じようとした脚は震えて意のままに動かず、狭間に脂ぎる質感が触れた。
洞口を突破されると、後は為す術もなく、暴力的な質量が溶けた腹を割る。

 リスの鳴くような嬌声だった。
およそ呑み込めそうになかった腸詰めは、弾けそうに肉厚で、
少女の襞をいっぱいに押しひしゃげた。
 薄膜のつるつると滑る感触が小気味良い。
幾度か抜き差しされたとき、灯の背筋がぶるっと震えた。

「おまえ、こんなのでも感じてるの?」
早苗は手首を酷使しつつ、這いつくばった少女の背に腰を下ろす。
幼い体重にさえ、灯の腕は耐えきれない。
胸を地面に預け、立て膝で腰を突き上げた格好をとらされた。
 びくびくと感応する体を股下に敷き、早苗はいっそう指の繰りを速める。
自慰よりも容赦のないペース。
摩擦で塊を覆う薄膜が剥がれ、滲みでた肉脂が少女の内側を照りつかせた。
572紅葉  7/13:2006/06/14(水) 00:31:29 ID:WmgAE6eH
脂の乗った、いよいよ滑らかな突き込みが繰り返される。
眼前で弾ける雨粒は、少女の頭の中と重なった。
膣腔の容を変える固まりが引き摺られ、体はそれを寂しがるように締め付けてしまう。
「先輩、気持ちいいんですか?ソーセージがてかてか光ってますよ」
聡里は灯の横で傘を差し、嬉しそうにその手足を眺めたり、気まぐれに茂みの粒を弄繰り回した。
「ああっ、あっあ…」
窒息の繰り返しで、不規則な息が搾り出される。

 限界だった。
狡猾な捕食者と交わって消耗した折に、また新たな天敵が現れた。
抗うための牙はへし折られ、二匹がかりでかぶりつかれた。
惨めな獲物は、ただ地に体を這わせ、牙の突き立つ傷跡から体液を吐いてうめくだけ。
 一突きごとに新鮮な神経が擦り立てられる。
膣も子宮も心肺も、臓腑のすべてが一緒になって、溶けてしまうようだった。

「なかなか可愛いんだけどね、生憎おまえを気分よくさせるのが目的じゃないの」
灯が何度目かの絶頂を迎える寸前、早苗は勢いよく腸詰を引き抜いた。
ぽんっと空気の抜ける音と共に、溜まった潮が滴りおちる。
「っふ、ぅうあ…!」
それは少女にとって大変な快感だったようで、思わず首筋を反らせて髪を騒がせた。
573紅葉  8/13:2006/06/14(水) 00:32:08 ID:WmgAE6eH
水溜りに耳をつけながら、灯は頭の血が逆流する音を聴いていた。
無残に切り払われた髪が湿り、赤らんだ顔を幼げに彩っている。
 雨が空に吸い寄せられていた。
星ひとつ見せぬ雷雲が空を覆い、獅子の唸りのような風が街頭を点滅させる。
「・・アカリ、腰を上げて」
粗暴な声が降ってきた。
言いつけに従おうと念じるが、すぐに足が動く状態ではもはやない。
肩を軋ませ、アキレス腱を張り、懸命に腰を浮かせようとする。

 まるでその努力を嘲笑うかのように。

早苗が、気合を込めた声で足を振り上げた。
 灯の腰が跳ねる。
小ぶりな足の甲が、剥き出された朱らみへ的確に潜り込んでいた。
「―――がァ、あ…!!」
少女は、糸の切れた人形のように崩れ落ちた。
「遅いのよ、お前」
早苗の嘲笑も耳に入らない。
心臓がドクドクと早鐘を打つ。
 空手の大会以来の感覚だった。
574紅葉  9/13:2006/06/14(水) 00:32:47 ID:WmgAE6eH

   ―――そうか、あの時か…。

 眩いライトや、いぐさ臭い青畳が脳裏に蘇った。
中学に入りたての頃、空手の無差別大会に出た時。
少女は局所への蹴りを喰らって失神し、生まれてはじめての敗北を喫した。
 相手はまだ低学年だった。
それ以来だ、自分が幼い容姿の娘を虐げるようになったのは。
身勝手な理由に、灯は目眩を覚えた。

「・ ・ ・・・ぱい、先輩。大丈夫ですか?」
慈悲に満ちた声が掛けられた。
意識が飛んでいたのだろうか、目が霞む。
「ふん。喧嘩無敵って伝説の人が、軟弱な事ね」
仰向けの灯を跨ぐ様に、早苗が仁王立ちになっている。
あどけない亀裂に擬似男根を屹立させていた。
しかし聡里の時とは違い、そのピンクの得物には、斑に緑色の粒が見える。
再び自ら買ったものに穢されると知り、灯は手を握りあわせた。
「気付いた?そう。これを塗ったまま、おまえを正常位で犯し続けてあげる。
 家畜らしくバックから…とも思ったけど、これならおまえの無様な顔も見えるしね」
早苗はレインコートのフードを払い、額にかかった髪をふっと吹きあげて笑う。
575紅葉  10/13:2006/06/14(水) 00:33:24 ID:WmgAE6eH

「うっ、うっあ、は…あっ」
早苗の締まった太股で脚を打ち広げられ、灯はまた、涙の形になった汗を流す。
「おまえ、鳴き声だけはお姉ぇみたいに可愛いよね」
灯の鍛えられてくびれた腰を抱え、早苗は平泳ぎのように脚を蠢かせた。
「あう、!ふ、深いぃよ…っ!!」
少女は前で縛られた手で、何度も早苗の平坦な胸を叩く。
もはや獣の肉躍など見られず、それは蜘蛛に絡め取られた蝶でしかない。

 刺激物の塗り重ねられた毒牙は、はじめ傷口に塩を擦り込むようだった。
だがその熱さは、腰が動くと引き伸ばされ、凡庸な痒みとなる。
 やがて、泉の感覚は鮮烈に研ぎ澄まされた。
つんと鼻が通るように肉壁の空気が冴え渡り、張り詰め、
泥濘でのたうつようだった腰に格別の痺れを渦巻かせた。

「ぁんっ、はっ…はっあ」
蜘蛛の舐りは執拗だった。
男ならとうに果てて気を緩ませる頃でも、全く間を空けることなく責め立てる。
必死で腰を逃がそうとしても、なぜか小学生の力に競り負ける。
 弾む胸を片時も休ませる暇がなく、少女は酸欠で焦点が合わなくなっていた。
堕ちかけた時、視界を真白く塗りつぶす雷光で、ようやくブラックアウトが曳く。
576紅葉  11/13:2006/06/14(水) 00:34:24 ID:WmgAE6eH

はっきりした視界の端に、聡里の姿が見えた。
彼女は憐れみの目で自分を見つめていたが、やがて立ち上がり、路地裏にあるゴミ箱に向かう。
手にはソーセージがぶら下げられている。
それがわかったとき、少女は聡里を呼び止めていた。

「どうしたんですか、先輩?」
もう辺りなど把握できない筈の相手が急に叫び、聡里はひどくうろたえる。
 金属板を掻くような音が続いた。
言葉を続けるために、少女が息を整えているのである。
早苗はなおも揺さぶりをかけつつ、相手の様子を鋭敏に窺っている。
「棄て、ないで…。それ…た、たべ…させて」
縛られた両手を肉塊に伸ばし、灯は切れ切れに訴えた。
「なんだ、おまえお腹減ってるの。でもわかってる?あれ、どこに入ってたか」
早苗は軽蔑しきった表情になり、灯の額を小突く。
その姉は真意が掴めず、それでも言われたとおり踵を返す。

食欲などない。
自らの愛液で濡れひかる物を、口に頬張るなど望みはしない。
それでも、粗末に扱ったからこそ、最期には食品と為したかった。
そうしなければ、二度と結花と話す資格がないと思った。
577紅葉  12/13:2006/06/14(水) 00:34:54 ID:WmgAE6eH
「分かりましたよ、淫乱なお姉さま。どうぞ好きなだけ召し上がって」
手のひらに余る腸詰をさも汚らしそうに掴み、早苗は相手の口を割る。
花びらのような薄い唇が、それの異常な直径に尖った。
麺でもすするように一気に押し込まれ、少女の喉奥がぐぉぅと鳴る。

「餌の食べ方ぐらい、教えなくてもわかりますよねぇ。顎を動かすのですよ」
強く押し込みながら、早苗は動物を躾けるように頬をぴしゃぴしゃと叩く。
先端が何度も喉奥を突くのか、少女は濁った声で身を捩らせ、目を剥いた。
 それでも、健気に咀嚼する。
口の端からは泡混じりの涎がこぼれ落ち、鼻血か鼻水かを吹いて呼吸する。
風味からか嫌悪感からか、何度も吐き戻しかける。
苦しみが増すほど、その表情は追い詰められて紅く染まる。
小さな陵辱者はそのあらゆる反応をあげつらい、品のないと笑い飛ばした。
 幼稚なその行為は、極限のこころを追い詰める。
絶え間ないエクスタシーのように、遠浅の海で溺れるように、
感情と感覚のバランスを崩壊させる。
578紅葉  13/13:2006/06/14(水) 00:36:21 ID:WmgAE6eH

蒼雷の轟く中、少女の視界は一時真っ白く染まり、そのまま色をとり戻さなかった。
透けるセピアに包まれ、幼い顎が愉しげに歪む様が見え…
生まれて以来出した事もない、凄まじい声で絶叫する予感がした。
声帯が別の生き物のように痙攣しはじめた。

 ―――まだ傍には結花がいるのに

気付くと、少女は自分の手で首を絞めていた。
 苦しくて、つらくて。

 『 た ・ ・ ・ たすけ 、 て ・・  ・ ・   … か … 』

  少女の意識は そこで途絶えた。

                            続く
579名無しさん@ピンキー:2006/06/14(水) 05:00:13 ID:8+yZorCr
あなたはエロパロ界のファンタジスタだ!
580名無しさん@ピンキー:2006/06/14(水) 20:33:37 ID:idqwLn/M
うはwwwキテター!
毎度GJやぁぁぁ!
581名無しさん@ピンキー:2006/06/16(金) 14:53:37 ID:uAlRAsNV
すげぇ…
582かなり ◆WT4p4fROmI :2006/06/17(土) 21:40:43 ID:mNuBXAsP
>>578
                ∩
                ( ⌒)      ∩_ _グッジョブ !!
               /,. ノ      i .,,E)
              ./ /"      / /"
   _n グッジョブ!!  ./ /_、_    / ノ'
  ( l    _、 _   / / ,_ノ` )/ /_、 _    グッジョブ!!
   \ \ ( <_,` )(      /( ,_ノ` )      n
     ヽ___ ̄ ̄ ノ ヽ     |  ̄     \    ( E)
       /    /   \   ヽフ    / ヽ ヽ_//
でも少しヤバ杉
583名無しさん@ピンキー:2006/06/18(日) 08:22:21 ID:cecRfS+q
ちなみタンの幸せを祈るばかり
584名無しさん@ピンキー:2006/06/20(火) 16:56:51 ID:nTsfg1RP
死にやすい板だから、こまめにageとくよ。
585名無しさん@ピンキー:2006/06/23(金) 10:40:59 ID:2dqUhpIR
wktkあげ
586名無しさん@ピンキー:2006/06/26(月) 00:53:21 ID:+L1rGOol
保守age..._〆(゚▽゚*)
587紅葉   1/10:2006/06/27(火) 00:14:14 ID:HOy/95cQ

 伊豆見聡里は、イジメに慣れていた。

暗い記憶…起点は妹だ。
おままごとで、聡里はいつでも“お嬢様に仕える、ドジでのろまな召使い”。
 小学校でも陰湿に虐げられる。
日々がつらくて、堪らなかった。

 しかし悪魔染みた上級生達は、ある日を境に形を潜めた。
一人の少女に、完膚なきまでに叩き伏せられたのだという。
 周囲の評はどうあれ、聡里にとってその少女は、英雄そのものだった。
大会で連覇を続ける姿に憧れ、いつしか聡里も格闘を嗜んでいた。

少女には敵が多かった。
だが何人の相手に囲まれようとも、そこに助っ人の男子が加わろうとも。
汚水に美顔を沈められても、両頬を真っ赤に腫らしても。
決して精悍さを失わず、最後には必ず一人だけで立っていた。
 聡里には想い描いた事すらない情景だった。

 聡里だけが知っている。
『地位に胡坐を掻く天才』と噂される少女は、その実、並ならぬ努力を怠らなかったこと。
水飲み場に屈み込み、背を丸めて咳き込むいじめっ子を、聡里は飽きもせず見つめていた。
 日々がつらいとは、もう考えなかった。
588紅葉   2/10:2006/06/27(火) 00:14:51 ID:HOy/95cQ

外気を素肌に纏う少女は、体中の筋骨まで酸素を満たす、深い呼吸を繰り返していた。
茹だったような力ない四肢が張る。
肋骨の隆起に合わせて、白磁の前身が迫り出し、陥没し、躍動の兆しを見せる。
 意識を取り戻したのだろう。
その瞬間、彼女の細躯は初々しいながら、悩ましく震え上がった。
蓄積した電気が、ひとつ筋の入った背を遡る。
吐息はまさに極みがかって、はためくように消え入った。

「おまえ、やっと目が醒めたの。まぁ…早々に逝っちゃって」
まだ膨らむ余裕のない体が背中から抱きつき、灯と皮膚を馴染ませていた。
その短い指は灯の両腋を回り込み、不似合いな巧みさで桜色の胸に皴を刻む。
「うはぁ…、っん…」
少女は飴を舐めるように頬をゆるめた。
15年をかけて熟した乳房。
その硬さを残す血肉に動悸が滲み、捏ねた粘土のように混じりあう。

 雨に打たれながら汗を流し続け、体は冷え切っていた筈だ。
しかし、入浴したのか今は芯から暖かく、最上の具合に綻んでいた。
 急激な甘い変化が心をも緩ませ、隙を誘う。
589紅葉   3/10:2006/06/27(火) 00:15:46 ID:HOy/95cQ
 見慣れた白い壁が見えた。
ジムのように健康器具が揃っている、灯の部屋だ。
激しいストレッチなどもするため、初めてでは酸い女臭さが漂っていた。
あちこちに乱闘の跡が残され、勲章もトロフィーも壊れている。
少し前まで、自分はここで至福の時を噛み締めていた。
その“少し前“がいつの事だったか、灯は纏まらぬ頭で真剣に思い悩んだ。

どうやって部屋に戻ったのか。
それは定かではなかったが、彼女はいくつもの顔を憶えていた。
駅前を歩く人々の顔。 コート一枚の少女に向け、好奇と蔑みの視線を絡ませた。
タクシードライバーの顔。 まるで廃棄物でも乗せるかのように、渋い顔をしていた。
生みの親の顔。   落胆を隠しもせず、娘の償いを階下で聴いている…。

頭に浮かぶ情景とは別に、目が捉える景色も弾み揺れていた。
恥骨が押し上げられると同時に、その後方に看過できぬ違和感が生じる。
騎乗位で体が揺れている。

「――い、いやぁっ!どこに入れてるの、ひどい!!」
知識として知ってはいても、排泄の蕾が実際に…覚悟のないうちに、深々と貫かれていた。
その患部がすでに熱いだけで、痒みすら伴わないことも不安を煽る。
今更ながらに羞恥が蘇り、生肌を隠そうとした。
だが手首には繊維剥き出しの肌着が巻き直されており、艶やかに細い腰だけが揺らぐ。
590紅葉   4/10:2006/06/27(火) 00:16:44 ID:HOy/95cQ
「別に非道くないわ。捨て犬を拾ってきたら洗うでしょ?
 おまえみたいに腹の底から汚れきったヤツは、中までしっかり綺麗にしないと」
聡里は少女の薄い耳を甘噛みし、弾む息を吹き込むように囁いた。
これがたまらない。
血管の在り処をしめすように、震えが首をつたって降りていく。
鳥肌が立つが、それは必ずしも不快感からではなかった。

「前の方だと、おまえすぐオカシクなるもんね。だから、うしろ…文句いわないの」
思わず首筋を引き絞りつつ、灯は熱く渦巻く頭でかぶりを振る。
「おまえは知らないんだよね。さっき洗腸して弄くりまわされたとき、
 自分がどんな風だったか…」
早苗は続けて吹き込む。
   ――じゃあ、お漏らしは気持ちよかった?おねえさん。
灯は足を強張らせた。確かに、親指に冷えた感触が触れる。
蔑視の中、寝台を汚した罪悪感。
ツタのように絡む心が、どす黒く深まっていく。

 寝台には、自分を乗せる乳白色の腿も見えた。聡里のものだ。
鍛えてあるが肉の乏しい脚は、引き締まって幾分か堅い。
しかしスプリングを軋ませながら尻肉を突き上げると、軟な箇所に自然に埋もれる。
先刻の腸詰めを思わせた。
太股からは腹筋の絞られた腰が続く。聡里は寝転ぶと全く胸のふくらみが見えない。
591紅葉   5/10:2006/06/27(火) 00:17:33 ID:HOy/95cQ
 そして…灯は気付いた。
時に腰を波打たせながら寝台に横たわり、自分を映す黒曜の瞳。
同情とも侮蔑とも違い、しかし何らかの意思を籠めている。
瞬きもせず、湖水よりも静かに、眼前の獲物を収めていた。

「ねぇおまえ。本当に気持ちよくないんなら、お姉ぇの上から退いたらどう?
 おまえみたいによく育った犬に乗られちゃ、堪らないでしょ」
聡里はか細い手を灯のくびれに沿わせ、壷でも模るかのように焦らしながら撫で下ろす。
その僅かな力で呼吸が遮られ、少女は細いスタイルをさらに引き伸ばして喘いだ。
 (立たなくちゃ、いけないの…?苦しい…)
表情では、まだ朱を差した官能しか表さずにいる。
だがその心は押し曲げられ、やがて粉砕するだろうことは揺るぎない。
 
 灯は、自分でもその脆さが信じられなかった。
青痣になるほど膝蹴りを叩き込まれても、腕が折れるまで相手の極めが続いても、
これほど泣きたいと思ったことがない。
 今の自分には護りたいものがある。帰りたい場所がある。
それは支えになるどころか、日常への未練として鉄骨の精神に垂れ下がった。
 ずるずると…堕ちてゆく。
592紅葉   6/10:2006/06/27(火) 00:18:05 ID:HOy/95cQ
灯は半身に力を込めた。
並びの良い奥歯をぎゅっと噛み、林檎のような頬を締めて筋肉を叱咤した。
足首が痛むが、何とか腰は浮いていく。
しかし、緊張し続けるのは難しかった。
乳房から肩へ流れる電流に思わず声を上げ、吸った息をすぐに吐き出してしまう。

 腸の中も問題だった。
空洞にぴったり嵌まっている間は漠然とした質感しかなかった物が、
それが抜け出す時は、じっくりと腸壁をこすり上げて主張する。
 かなり太さのある胴が根元に向け大きくしなり、先端・下部といわず、
当たって欲しくない場所に的確にしこりが作られている。
 名器。
灯の脳裏に、その言葉が浮かんだ。
 (ふぁ……もう、だめぇ…!!)
そのまま崩れ落ちそうになるが、下には聡里がいる。
ブリッジのように足の筋をこわばらせ、なんとか速度を殺した。
尾骶骨が軋む。

「早苗、そんな動きしろなんて言ったかなぁ。やっぱり尻尾が恋しい、ワンちゃん?」
息の荒い灯の腰を掴み、幼女は自分ごとベッドで跳ねた。
腹部にめり込む腕が苦しく、灯も大きく腰を振る。
593紅葉   7/10:2006/06/27(火) 00:19:06 ID:HOy/95cQ
「あ、あっ!やめて…やめて!!」
一度その存在に呑まれた今は、冷たい塊の腸で跳ねる感覚が脳裏に灼きついてしまった。
瘤に菊輪をしごかれ、滅多に出会えない快便の好ましさが身をめぐる。
次第にその温度差さえも消え、なんの不快感も感じなくなっていく。
「感じてるの? …ありえないよね。
気持ちよくもなんともないなら、どうされたって平気でしょ」
自分でも信じられない。
そこで感じるのは変態だと、自分も罵り続けた側だから。

 (そういえば、結花も…気持ちよさそうだったな…ここ)
下で聡里がうめいているが、もう早苗の動きに抗うのが面倒だった。
灯の唇が閉じられないまま濡れていく。
早苗はその肩が、腰が、萌えるような桜色に染まるのを見届けた。

「ごめんなさい。早苗、おねえさんにすこし意地悪言っちゃったみたい。
誰だって、二穴は物を通すために空いてるんでしょ。
気持ちよくてもいいじゃない」
すっかり弱点と見極めた耳たぼを吸いながら、これまででもっとも甘く囁かれる。
続けて荒ぶった息をふぅー…と吹き込まれたとき、灯の三半規管が悲鳴を上げた。
「…い……いきたい…いきたいよぉ!後ろだけじゃダメなの!!」
しなやかな躯が踊る様を、早苗は単純なオンナ…と蔑む。
  そして――
594紅葉   8/10:2006/06/27(火) 00:19:38 ID:HOy/95cQ
  あの子が、見ている…

常に頭の隅にあった事が、他の考えの淘汰される中で浮かび上がった。
 彼女のふっくらした頬が、何かを噛んだような幼いあごが、
全てある少女の残影に重なっていく。
彼女に見られていること。
それが、何より胸をしめつけた。

「可哀想だけど、これは贖罪なの。
おまえに恨みがある人達もそのうち集まってくるけど、皆おしりしか使ってくれない。
嫌なら朝まで腰を振るといいよ。何回かは逝けるかもね。
ただし、もしお前が敷いてるお姉ぇが苦しんだら、償うものがまた増えるけど」

無機質な視線。残酷で冷たい言葉。
締めつけ吐き出し、骨付き肉にしゃぶりつくような忙しさを見せる後孔に、
内から絡めとるように馴染むシリコン。
595紅葉   9/10:2006/06/27(火) 00:20:14 ID:HOy/95cQ
 熱い―――
脳裏をよぎる言葉。内側から燃え立つような情欲に焦がされている。
ひゅう、ひゅうう…と風を切るような呼吸音がする。
何度か腰を使ってみた。
恥骨同士がこすれ合い、聡里はうめきながらも自分を見つづける。
陰核の先端だけが僅かにこすれ、いよいよむず痒さは辛抱ならなくなった。

  そのもどかしさは、真実、朝まで続く事になる。
付き纏うため、蹴りを入れて振った男。難癖をつけられて街中で一蹴した男。
数人の男が両親のいる階下を抜け、部屋に押し入った。
やがて男達が満足してしまうと、今度はどうしてかその恋人だという女性が詰め掛けた。
彼女らはみな目を血走らせており、灯を親の仇のように呼ぶ。
壁際に吊るし、全身をベルトで打ち据えた。
屈辱的な芸をさせ、床に置いたミルクを舐めさせては部屋の主人の躾を嘆いた。

早苗が自分の携帯を持って笑う中、少女は状況を理解はしたが、それはもうどうでもいい。
ほんの数分だったろうか。
真っ白い意識の中、幻覚にしては鮮明に、愛しい友の声が聞こえた気がした。
受話器の向こうで、この地獄のような惨況を嘆いているようであった。しかし・・

       ((  うるさいな…  ))

灯が思うのはそれだけだった。
596紅葉   10/10:2006/06/27(火) 00:21:18 ID:HOy/95cQ
思い出すたび苦しくなる相手など、頭から消したかった。
もう十分すぎるのだ。
終始無言で自分を見つめ続ける視線。
それを意識するだけで、灯の胸は張り裂けそうだった。
だから声を出す。
胸の内の苦渋、わだかまり、それらを吐こうと絶叫を続けた。

 それでも、幼い少女は何も言わない。
蔑みさえしてはくれず、鏡のように、堕ちきった娘を見上げていた。

                        つづく
597404:2006/06/27(火) 00:23:27 ID:HOy/95cQ
容量が気になったので短めに投下しました。
レスありがとうです。
あと2回ほどで終わるので、なんとかこのスレ内で完結できそう・・かな
598名無しさん@ピンキー:2006/06/27(火) 11:21:28 ID:W/mg85pX
GJ!!!!
wktkして待ってます!
599名無しさん@ピンキー:2006/06/28(水) 03:53:13 ID:YXYmbUG+
よすぎ。
600かなり ◆WT4p4fROmI :2006/06/28(水) 18:24:07 ID:vxKl2Nze
>>596
ъ(゚Д゚)グッジョブ!!
601名無しさん@ピンキー:2006/07/01(土) 02:06:45 ID:8QCCEC9i
ほしゅ
602名無しさん@ピンキー:2006/07/01(土) 03:15:51 ID:Yhvz1W7Z
603名無しさん@ピンキー:2006/07/03(月) 20:32:29 ID:kO6LFPgx
保守age..._〆(゚▽゚*)
604404:2006/07/03(月) 21:52:54 ID:XnyriqCd
保守&レス感謝です。次で終わります。
605紅葉   1/9:2006/07/03(月) 21:54:40 ID:XnyriqCd

森嶋灯は、ひどく憔悴していた。
暗闇を逃げ回る。ふらつき、満身創痍ながらも折れた脚で駆ける。
嘲笑と罵倒が腰に絡んでも。
周囲には様々な環境があったが、“当たり前“だったそれらは、
今や日常から引き剥がされた身を苛むものでしかない。

砂時計のように心の崩れゆく中、二つの影が夜通しついてくる。
ひとつは密猟者のように薮を掻き分けて。
今ひとつは、月のように…振り仰げばそこで目が合った。
それがあるせいで道が示され、少女は走ることを余儀なくされる。

情欲と嫉妬に狂う女達に、彼女は一晩をかけて慰み者となった。
女体の関係を知る同性だ。
数えると気が滅入るほどの指を体中の窪みに潜らせ、
象牙のような張型を繰り、不浄の空洞にどれだけの性感帯があるかを示される。

集団での嬲りはそれに留まらず、乳房や下腹部、腿への入念なマッサージとして現れた。
働き蟻が女王の身を清める図にも見える。
しかし本質的には、血を啜る前の蛭が、獲物の体液を潤滑にするに等しい。
606紅葉   2/9:2006/07/03(月) 21:55:23 ID:XnyriqCd
灯の乏しい人生経験の中で、それは全く未知の感覚だった。
彼女ですら滅多に使わない筋肉を揉みほぐし、皮膚にオイルをつけて撫でさする。
末端の性感帯・官能基が揺り起こされた。
体中がじんわりと熱かった。
自我の井戸を深く掘り下げられ、それでも一息に落とされはしない。
滑車を軋ませながら、ゆっくりと暗闇を往来する。
そうした感覚が何時間と続いたのだ。
 
刺激物で覚醒したまま放置され、未蝕の前洞に、ゼリー状の痛痒が貼りついている。
茂みの粒は痛々しく張り詰めていた。

肉襞一枚隔てた場所は、暴発した蒸気機関のごとく狂っているというのに。

聡里姉妹の執着は異常といえた。
他の者が眠気を訴え帰宅しても、まるで飽くことなく責めを続けている。
15の少女は幾度も幾度も愉悦を迎え、奇妙に曲げた脚の間に湿りを重ねていた。
しかし思いきって叫ぼうとする刹那、舌は残酷に力点を逸らすのだ。
落胆の溜め息が繰り返される。
感じている顔を決して見せまいと抗ったが、長くは続かなかった。
呼吸にしても排泄にしてもそうだ。
溜めれば溜めるほど、反す波が大きくなる。
607紅葉   3/9:2006/07/03(月) 21:56:07 ID:XnyriqCd

朝鳥が閑いた。
まだ闇が深い。しかし燃え上がるかの如く、一筋の陽光が窓辺に歪む。
その片鱗が届く寝台で、同様に染められた朱脚が内に折れた。
「はッ……、はぁっ…あぁぁ―っ……!!」
水を撒かれたような敷布団を巻き込み、細身の少女は身を捩る。

「お姉ぇが苦しいでしょ、じゃれ付くのはやめなさい。毛繕いでもしてもらってるつもり?」
巻き舌気味の声がそう言うと、姉の腰を叩いた。
娘は蕾への口づけを浅くする。
 (あぁ …こ、こんな…)
 灯が唇を噛みしめた。

「ぴんと伸ばしておくよう言ったでしょ」
早苗は吐き捨て、寝台に脚を投げだす。
まるで洗練された関節技のように、それは灯の足に重なり、捉えてしまう。
膝裏に締まった足首を咥えたまま、幼い躯は蹲踞のように腰を沈めた。
「う・・・・くぅ・あ・・」
腰が床から抜かれる衝撃。
灯の両脚は逆V字に引き絞られる。

その狭間へ、姉の舌が襲った。
剥けきった包皮を追いやり、肉芽の先でとぐろを巻く。
味蕾の微細な起伏に擦り立てられる。
蛞蝓にくるまれ、一気に啜りあげられる。
聡里の垂らす唾液とは粘度の違う、ひどくどろっとしたものが、ごく薄い筋を成していた。
608紅葉   4/9:2006/07/03(月) 21:56:48 ID:XnyriqCd
「あぁ、は、ぁ…う、ああ゛……っ!!」
面白いほど腰が跳ねる。しかし脚は動かない。
麗しい白肌に溝が走り、肉が波打つ。
そこにどれほどの力が巡るのかと計らずにおれないほど、少女の下部は猥雑な蠢きを醸した。
「みっともない。脚に青スジ立てて暴れる娘なんて、見た事ないよ。
 おまけに、それがあそこを舐められてるからだなんて…。」
汗ばむ太股に足首を抱えなおしつつ、早苗は眼前に伸びる美脚を撫でさすった。
鳥肌をこするたび、その節部が切なげにうねる。

犬掻きの邪魔をされたような形で、仕方なく腰を上下に揺りつつ、
少女は咳き込みが途切れるのを待った。
今込められるだけの眼力を宿し、二匹の獣を睨めつける。

「こ…こんな事ばっかり、して!絶対ロクな大人にならないわ、あなたた…ち」

言い終わる瞬間、少女は息を呑んでいた。
蕾を噛む聡里も、その違和感に気付いて目を見張る。

(あたし…な、何言ってるの?こんな奴らに…!)
あなたたち。
口が滑ったのでは断じてない。
塗り重ねられた悦楽、極限の状況下で揺さぶられ続けた脳髄。
心の奥底に、消えるには手間のかかる鎖が音を立てていた。

早苗はいよいよ歳に合わない醜笑を湛え、灯を覗き込む。
気丈な少女の目に、はじめて真正面からぽろぽろと涙が溢れた。
「大丈夫。おまえほど惨めにはならないよ 」

唇を震わせる灯を、それでもまだ、聡里が黙って眺めている。
喜ぶでもなく、しかし、哀しみも窺えずに。
609紅葉   5/9:2006/07/03(月) 21:57:58 ID:XnyriqCd
両親の憐れみの視線を受けながら、灯は外へと連れ出された。
まだ一面を闇が覆っており、遠いビルの屋上からわずかに後光が覗く。
 少女の格好は惨めなものだった。
今の今まで腕を縛り続けたカットソーを纏うのみ。
何度も限界を超える力に引き絞られ、それはくたびれたブラインドのように生肌を巡る。

家を出て間もなく、常識外れの格好を目にした警官が3人に歩み寄ってきた。
正直なところ、灯はそれに救いを感じた。
悪夢に終止符が打たれる幻想を抱いた。
しかし彼らは灯の顔を一瞥し、胸元から手配書を取り出すや、蔑んだ顔で目を逸らす。
成長期の瑞々しい肢体を堪能しつつ、傍観を決め込んだのである。
警視正の娘という肩書きが、少女に垂らされた糸を断ち切った。

まばらな人ごみを横目に、早苗は商店街に足を向ける。
この辺りの子供は誰もが馴染みの通りだ。
空を仰げる透明なアーケードに覆われ、天候の良い日には観光名所としても人が集う。
その通りのひとつ、今や潰れて誰も入ることない店舗に、早苗は傍らの少女を登らせた。
強い口調で叱咤され、灯は渋々と足を掲げて壁をよじ登り始める。

実に半円近くを描く脚の付け根に、早苗が指を添えた。
濡れた淡いを探り当て、別の手から長大な玩具を捻り込む。
「ッあ…」
それはまだ振動もしていなかった。
だが突然の充足に腰が砕け、少女は体を曲げたままずるっと崩れかける。
粗相でもしたかのように、影へ立て続けに雫が吸い込まれた。
610紅葉   6/9:2006/07/03(月) 21:58:43 ID:XnyriqCd
アーケードに乗ると、自分の体重で板の軋む音が聞こえる。
下方では朝市の準備で多くの人が動いており、耳の良い者はすぐに異常を察した。
驚いた事だろう。
水族館で見る水中通路のように、人が円柱型の屋根に立っているのだ。
素晴らしく恵まれた肢体。
朝露と靄ではっきりとは見えないが、輪郭だけの浮き出た人魚は、
直に見る女体よりも様々な雑念を喚起した。

 足元に冷たい雫を踏みしめ、じんじんと疼く腹奥に閉口しつつ、灯は半身を起こした
太股にひんやりと硝子の冷たさが張り付いている。
俯いていたかったが、顔見知りに見られては生き恥だ。
眩しさに目を細めてみた眼前に、灯はどくん、と胸が鳴った。

遠くには群青がわだかまり、それが自分に向け橙色に。
そして自分の頭上には、山々の紅葉よりも鮮やかな朱が、空から見た町並みを染め上げている。
画伯の風景画に溶け込んだようであった。
足元は冷たく、湖面を歩くように錯覚させる。

しかし、自分が向かうよう命じられたのは、その仄暗い場所に向けてだった。
アーケードを歩ききった先に、自分の通った中学校がある。
そこまで行けば、部室に備えられたマッサージ機に括りつけ、嫌というほど絶頂を迎えさせるという。
それもまた苦痛を伴うだろうと分かっていた。
しかし、先程のたった一度の本音が、灯の心に止めを刺そうとしている。
抗うのがどうしようもなく気だるいのだ。 早く楽になりたい。
611紅葉   7/9:2006/07/03(月) 21:59:27 ID:XnyriqCd
足元に視線を感じつつ、哀れな獲物は静かに歩を進めた。
股関節を前後させるたび、食い込んだ極太の余りが太股を擦る。当然、中も抉りあげる。
何度も達しそうになるのを堪えながら、灯は周囲を見渡した。
木造の長屋、太陽電池で壁面を鎧った高層のビルディング。
地上から離れた景色に、気分は更に高揚していく。
ただ…探したい物だけは見つからない。
それは自宅ではなく、目的地の学校でもありはしなかった。
 どこか大切な場所。いつも思い描いていた場所。

「……あれ……?」
少女の歩みが、止まった。
――探しているのは誰の家?
その答えが出せたのは、遥か昔のことだった。
時間にしては一日も経っていないだろう。
しかしその想い出は、普段の一週間前にあった出来事より霞掛かっていた。
「あの子って、だれだっけ……」
その時、鮮やかに見えた眼下は、まるで煉獄に映った。
足元の冷えが剣山のようだ。

脚がふらつき、もつれ、吐き気がした。
その場にへなへなと座り込む。
今までとは桁違いに危険な息遣いがはじまった。
人でも殺めたかのように動悸が止まらない。呼吸が整わない。
612紅葉   8/9:2006/07/03(月) 22:00:05 ID:XnyriqCd
柔な箇所に刺さった角が、やがて凄まじい動力で稼動し始める。
はやく行け、そう幼い主が命じているのだ。
咥えきれない部分が硝子と擦れ、恐ろしい不快音を立て始める。
完全に腰が抜けてしまい、立つ事ができない。
手を使って止めたいが、縛られすぎて筋が逝ったか、だらりと垂れ下がって動かせない。
自重でめりめりと深く潜っていく角は、久しく触れられなかった膣奥を乱暴に叩く。
飛び回る羽虫のような動きが、Gスポットと呼ばれる箇所を舐めつける。
少女の拡散した意識が、全てそこへ集中した。

「やめて、やめてぇ!とめてえーーーーーーーーっ!!!!」
とうとう人目も憚らず、あらん限りの絶叫を搾り出す。
それがどうしようもなく心地良かった。崩壊の快感が気道を巡る。
崩れた正座のような姿勢で、それはもうヒトの反応ではなかった。
背筋を反らせ、成す術なく臓腑を揺さぶられ、子宮を奮わせる。
溜めに溜めた意地が崩れながら頭を溶かす。
汁の噴き零れる音を股下に聞き、下からはどれほど惨めに見えているかと自嘲した。
「もぉゆるひてください…ごめんなさい、ゆるしへ、ゆるしてくらさひ…!!!」
喋る事にも意識を向けられず、最後の自我で許しを請う。
体中から汗がふきだし、アーケードの雨露に混じった。

「カリスマ格闘家の森嶋灯も、これで終わりね。たった一晩じゃない…くだらない」
早苗は欠伸交じりに手元のスイッチを最大まで起動し、叫び声が一際甲高くなる通りを後にした。
聡里は…その時はじめて、瞬きよりも長く目を閉じる。
敬愛する上級生を、視界から消し去った。
613紅葉   9/9:2006/07/03(月) 22:00:53 ID:XnyriqCd

数日後、その少女を見たちなみは、背筋が寒くなるのを感じた。
完全に薬が入っている。
目は虚ろというより飛んでおり、許容量をゆうに超える快楽を味わったのは明らかだった。
以前は人を見る目が威圧的であったが、今は泣き濡れたような瞳で甘えてくる。
「ごめんなさい。止められたのに…こんな気持ちになるって分かってたのに。
 最期まで、見ちゃいました」
目を深く隈どった聡里も不気味だった。
ちなみは少し躊躇った後、その頭を胸に沈ませてやる。
「先輩がすきでした。いじめられてるのが楽しかった。私、へんな子なんです。
 生きるのが嫌になったのは…いじめられてたからじゃなくて…先輩がもう……」
そこからは嗚咽だった。
ふくよかな胸に安心して涙し、やがて寝息を立てる。
ちなみは不幸な娘達を背負うと、丁寧に身を清めはじめた。

「御免ねちびちゃん。栗毛ちゃん壊れちゃったね…。これでもう、お互い後はないよね」
誰に言うでもなく呟き、少女は灯の細い躯を引き寄せた。
色々な思いが巡っていた。
今は亡き母、自分の身を求め、命を絶とうとした父。
もう会えないほど、遠くに感じる弟…。

学園祭前夜。
翌日、全ての人間の命運が分かれる夜だった。
 
                            続く
614 ◆vJEPoEPHsA :2006/07/04(火) 01:33:08 ID:P6hm6yTK
保管庫更新。データ移行して、携帯でも閲覧可能にしました。

トップ:ttp://rinrin.saiin.net/~library/
の右下にあるリンクから
PukiWiki:ttp://rinrin.saiin.net/~library/pukiwiki/
に跳んでください。
従来のFreeStyleWiki:ttp://rinrin.saiin.net/~library/wiki/wiki.cgi
は携帯での閲覧はできません。

理由:
1.何もしなくても携帯に対応できる。
2.データベースが得意との事で、動作が早いらしい。

今後、どちらを残すか・両方残すか…などは検討中です。
それではよろしくお願いします。
615名無しさん@ピンキー:2006/07/04(火) 21:58:10 ID:KRajIDyB
404さん、前スレからずっと読ませてもらってます。
いよいよ大詰めですね。なんだか感無量です・・・
616名無しさん@ピンキー:2006/07/06(木) 19:50:20 ID:lhBvhWHj
次で終わっちゃうんですね…
始めから読んでいた身としては寂しい限りです
できればまた戻ってきてくださいね!
617名無しさん@ピンキー:2006/07/08(土) 01:21:47 ID:9dxcL3Th
腹責めもぜひ取り入れてください><

618名無しさん@ピンキー:2006/07/09(日) 15:23:22 ID:M0quw0It
期待age..._〆(゚▽゚*)
619名無しさん@ピンキー:2006/07/09(日) 15:23:53 ID:M0quw0It
ageてないし・・・・orz
620かなり ◆WT4p4fROmI :2006/07/11(火) 21:32:02 ID:qPAbBYG3
早杉るよ・・・。
621紅葉   1/10:2006/07/12(水) 01:50:59 ID:GQNPobMx

「どこへ…行ったの…?」
顔面を困惑で引き攣らせながら、ちなみはリカに問いかけた。
リカはその麗目も狼狽するのだと改めて知り、嘲笑気味に顔を逸らす。
 美鈴がいない――。
リカの隣に、足首を縛られて座っている筈なのに。
テーブルには食事が手をつけられず残されている、しかし灯の携帯が見当たらない。
コンテストが終わり、仕上げに県警へ同行させるつもりだった。
万一今出て行かれては、コンテストが終わる前に彼らは動き出すかもしれない。

少女は控え室へ急いだ。
或いは彼女の娘が、自分を出し抜いたのか。
「美鈴さんねえ、逃げ出しちゃったんですよ。整形さんと一緒に軟禁してたんですけどね。
 まああんな人ひとり逃げ出したところで、どうって事ないですけどぉ。
 与えられた食事にすら手をつけずに、一体どこ行ったんですかね?」
できるだけ焦りを出さずに、あくまで優位を演出して探りを入れる。
だが結花の反応は薄かった。
事前にショックな事があったのか、泣き腫らした目で虚ろにちなみを見上げている。
結花でもない、なら一体…。

その時、ひとりの女が脳裏に浮かんだ。
その人物は、胸のすく香水を纏い、ヒールを打ち鳴らし、ころころと飴を舐め転がす。
振り返らずとも、その尊大な態度が窺えた。華凛など比にならない沈着さだ。
結花の前でも冷笑を隠さないところを見ると、化けの皮は脱ぎ捨てたか。
「そろそろ、一次審査が始まりますよぅ。皆さん、…覚悟はいいですね?」
ちなみは自分に言い聞かせ、貴子の懐をすり抜ける。
双方、言葉は交わさない。
貴子は変わらず、甘美そうに舌先で紅い塊りを弄んでいた。
622紅葉   2/10:2006/07/12(水) 01:51:44 ID:GQNPobMx
舞台裏の鏡に独り向かい、ちなみは暗い心を鎮める。
 ――母さん、今からあたしの初舞台だよ。練習もちゃんとしたし、人の目だって怖くない。
でも…なんでかな。これが…最後になりそうな気がするよ……

その頃結花は、控え室で他の出場者に嬲られていた。
それは彼女にとって幸運であった。
女優の娘が始めて衆目を集める舞踊は、それほどに競争手の自信を剥奪するものだったからだ。
橙と朱に染め上げられた、優美ながらも目に心地よい生地が風を孕む。
脚を高々と掲げる体躯のしなやかさ、すらりと伸びた手足が急角度で止まるバランス。
その自信に溢れた顔もまた、彼女の魅力を象っている。
淫靡な催しを期待する観客達は、高鳴りが下半身から胸へすり上がるのを感じていた。
結花の心細げな演技とは対象的な、実に清清しい才能だ。
反響は少女が思った程度に沸き起こる。

そう、コンテストは全てが想定通りに進んだ。
結花なら勝ち上がること…これは、他の候補者を選んだ時から解かっていた。
美貌やスタイルは並み以上でも、特長がなくつまらない者ばかりだ。
貴子によって培われた性技で、リカを人形のように繰ることも。
結花が灯と激しく求め合うことも計算通りだ。
正直、その結花が灯を目醒めさせた事と、それを見る観客達の静けさだけは想定外だった。
だが冷静に考えれば、それすらも少女の計画を後押しする嬉しい誤算だ。

最終的には、どちらが勝っても同じだった。
結花という新勢力に多大な関心が寄せられた以上、権力の残滓に駆られた審査などに意味はない。
ただ一つの問題…その歪みが、どこへ向かうのかを除いて。
623紅葉   3/10:2006/07/12(水) 01:52:52 ID:GQNPobMx

機動隊の群がりに圧され、屋敷の扉が軋みを上げる。
「裏口も囲まれてるよ。もうダメ…!!」
テラスから下を見た美弥子が、力なく膝を折った。
“希代の組織的少年犯罪“の主犯格達には、一様に慟哭の兆しが窺える。
 人脈が圧倒的に不足していた。『舐めすぎて』いた。
相手は長い間、国内外の密売組織を牛耳ってきた夫婦だ。
次々と名も知らぬ資産家が、ちなみの不利になる虚言を警察に報じた。
あまりにも急な事に、ちなみにも為す術はなかった。

「先輩。ボク、どんなことがあっても着いてくよ」
菜奈美も、もはや肩の震えが止められない。
ちなみは優しく微笑みかけ、その頭を撫でてやる。
菜奈美の嬉しそうな顔は、次の瞬間、苦悶のそれに変わった。
ちなみの掌が、細い腹部を抉っている。
「――おっ…ぅ」
どさりと地に伏す音を聞いた美弥子も、同時に自分の丹田に腕が生える瞬間を焼き付けた。
空気のパンを食べたように気道が固まり、顎から意識が抜けていく。

格闘に馴染んだ少女は、最後に後ずさる華凛の横へ回り込む。
素早く手首を極め、紐をその肩に通していく。
「お前、まさか…!」
「手配されてるのはあたし一人よ。あんた達は脅されて、今こうして捨てられた」
ようやく主張しはじめた丘を搾り出し、ちなみは唇をぺろりと舐めた。
「おめでと。今日からは自由よ」
強気な瞳を覗き、亜麻色の髪を撫で上げ、その額に口付けをする。
恐れ知らずの瞳からぽたぽたと、涙が零れた。
華凛が泣くのは、初めて貴子に抱かれ、その運命が傾ぎ始めて以来だった。
「・・・・・!! ・ ・ …堪忍、な…。堪忍な…かんにんな…。」

遠くで、厚い扉の砕かれる音が響いた。
624紅葉   4/10:2006/07/12(水) 01:53:38 ID:GQNPobMx
裁判所を出てすぐ黒いワゴンに乗せられ、少女は塀の中に送りこまれる。
未だ義務教育も終えぬ身ながら、司法は彼女を服役させた。
後ろ手に冷たい手枷を嵌めこまれ、素足で長い廊下を連れ回される。
冬をまじかに控えた空気は凍りつき、来た道に白い息を残す。
扉をいくつも通り抜け、看守の足が止まったのは、独房だった。
排泄器がひとつ、洗面台がひとつ。
奇妙な点を上げれば、そこはやけに広く、床はタイル張りで排水溝が多い。
まるで何かが動き回ったり、水浸しになる事態が想定されているかのように。

手枷が外された代わりに、冷や汗に湿る体が拘束服に巻き取られた。
肩後ろで交差させた手を、白い帆布ごとベルトで縛り上げる。
厳しい拘束を手首の皮枷が更に戒め、少女の肩の筋肉が悲鳴をあげた。
「く…あぁっ!」
看守はわずかに頬を緩めた後、彼女が下半身に纏う鼠色の囚人服を取り去った。
理想的な白い生脚に、同性ながら息を呑む音が聞こえる。
下には何も着けぬまま、少女は壁に括りつけられた。
拘束服の前をはだけ、看守は手袋を嵌める。
手にしたビンからオイルを垂らすと、水飴のように手の中で遊ばせ、
少女のたわわに実った膨らみへ擦りこんでゆく。
冷たくも熱くも感じるヌメりが拘束服の間を伝いおち、下流の渓谷をも潤ませた。
「…ぁ、はぅ……!」
胸を執拗に揉みしだかれ、思わず声を漏らす。
そうした種の刺激は、少女にとって久々だった。
たちまち高潮する頬を眺め、看守は満足そうに囁く。
「見かけ以上だな…どうせなら、昇天するまで導きたいものだ」
手袋を脱ぐ傍ら、彼女は残った温みを少女の陰核にすりつけ、2度ほど鳴かせて独房を後にした。
625紅葉   5/10:2006/07/12(水) 01:54:14 ID:GQNPobMx

そのまま、8時間ほどが経っただろうか。
暗い独房の中、少女は貴子の恐ろしさをひしひしと身に覚えていた。
胸の蕾が、淡みの突起が、まるで糸で搾り出されたように軋む。
白房はパンのように膨張した感覚となり、太股の狭間が奇妙に蠢く。
 ここ数日、貴子はそれは容赦なくこの身を責め立てていた。
木馬に縛り据えたまま2穴に振動基を打ち込まれ、地下クラブの衆人環視のもと半日放り置かれた。
結花を脅している時でさえ、胎内には羽音が舞っていた。
そのことで敏感な性感がますます目覚めさせられた時に、この放置。
胸から立ち昇り鼻腔をくすぐるオイルは、毎日胃の底から味わっているもの。
今や完全に、それが性欲のスイッチになっていた。
かろうじて地につく脚を産まれたての子馬のように蠢かし、霞がかった頭で扉を睨む。
白馬の王子でなくてもいい、野蛮な獣でいい。
ただ、どうかなりそうに漂う不安定さを、なんとか鎮めてもらいたかった。

「あらあら…。ずいぶん辛そうね、ちなみちゃん」
憎らしい声がやっと響いた。
光あふれる方に佇む貴子は、後ろに何人もの少女を引き連れている。
皆が皆、くすんだ水色の囚人服に身を包んでいた。
中には明らかに中学生と見える娘もいる。
「うわぁ…可愛い子だねぇ」
縛り付けられたちなみを見て、娘達は驚嘆を隠せなかった。
その美脚といい、端麗な顔立ちといい、さらさらと揺れる黒髪といい。
目の前にいるにも関わらず、ブラウン管やスクリーンの向こうにいるのかと錯覚してしまう。
「じゃあお前達、言った通りに始めて良いわよ」
貴子が飴を噛み砕いて合図すると、娘達は独房に雪崩れ込んできた。
626紅葉   6/10:2006/07/12(水) 01:54:49 ID:GQNPobMx
一人目の娘は少女の後ろに回り、吸い付くような胸のふくらみを握りつぶす。
妊娠時のように張り詰めた媚肉は、ひどい痛みと目の醒めるような快感を巡らせた。
「あ…ぁう…ん」
細身の胸骨から剥がれそうに捏ね回され、それだけで気味悪く達しそうだった。
「乱暴に握るだけじゃ駄目よ。この娘には、女性ホルモンを摂らせているから…」
貴子は娘の手を払いのけ、上気した膨らみの頂点よりやや上に指を走らせた。
そこにはうっすらと血管のような筋が見える。
「興奮すると、乳腺が浮き出るのよ」
その線を浮き立たすように扱かれ、少女は悲鳴に近い声をあげた。
「気持ちいい?貴方の感度は凄いものね。…なら、ここも大変でしょう」
思わず堅く閉じた脚を、伝う蜜を掬うように小奇麗な指が撫であげる。
源泉へ数度挨拶を交わし、一気に滑り込んでいく。
「―――っ……!!」
二つ重なった長い嘴は、肉体の覚悟より速く奥深くへ突き立った。
その嘴を鉤状に曲げ、小刻みに力強く震えさせる。
指先が中を広げてほぐし、爪がこりこりこりこりと腫れた膣壁を抉る。
細胞のひとつひとつをこそぎ取り、女の神経を新たに高めていく。
「う…うぁああああ!!!や、やめっやめてーーー!!い、いっちゃう!!
やああ、やあ、い、いくっ!!やら、いく、ぅぎゃうぅぅううぅ…いっ…ー―!!!!!」
貴子の本気の指技を受け、ちなみは即座に泣きを入れた。
「ほら、膣内はどろどろじゃない。何回逝くの?ちなみちゃん!」
今まで焦らされていたことが遠い過去に消え、何度も何度も潮を噴き、
粗相をしたように下に水溜りが出来ていく。
他の者が言葉を失って見守る中、貴子は執拗に手首を繰った。
手首すべてをねじ込もうかというように拳は柔唇を押し広げ、少女の卵巣の中身を掻きだし続ける。
上体を拘束されて被虐に狂う少女は、片足を肩ほどに、今一本も床上に吊り上げて身悶えた。
宙に浮いた事で腹筋が軋み、絶え間ない絶頂でさらに鉛のように鈍る。
627紅葉   7/10:2006/07/12(水) 01:55:29 ID:GQNPobMx
「どう、少しは態度を改める気になった?」
変わらず指を繰りながら、貴子は敵意を隠さずに語る。
「素直にごめんなさいをすれば、貴方の美貌だもの、家畜程度には扱ってやるわ」
その言葉ほど信用ならないものはない。
プライドと猜疑心の塊のような女だ、一度姦計に嵌められた相手を傍には置くまい。
 少女は、叫び続けて溜まった唾液を、思い切り貴子に吐き掛ける。
「冗談じゃないわ!殺したいなら殺しなさいよ、色責めするならどうぞ!
 あんたなんかに頭下げるのは、いい加減うんざりよっ!!」
最も美しい少女の吐いた唾液は、しかし、貴子の表情に愉悦しか与えはしない。
強気に言い放って息を整えているのか、それとも虚勢を悔やむのか。
ちなみのこけた肩が震えている。
「ええ、構わないわよ。だって貴方が許しを請うのは、私じゃないもの。」
貴子はまた、新たな飴玉を転がし始めた。頬を汚す唾液すら舐めとり、口内に取り込む。

次の瞬間、ちなみは後孔に痛みを感じ、思わず背を仰け反らせた。
ひりひりと痛むチューブが肉壁と連結し、何かが流れ込んでいる。
「あ、熱いっー…!!」
あまりにも強烈な痛痒だった。一瞬で目が見開かれ、涙が滲む。
「ふふ。粘膜の弱い貴方には敢えてしなかった、多分一生しないはずだった、塩化マグネシウム溶液よ。
 一番強烈な浣腸とも言われているわ。あんまり我慢して溜めておくと、狂うわよ」
少女の張りのある肌から、その毛穴という毛穴から、氷の粒のような汗が噴きだした。
赤灼の胎児を産むように、直腸が、S字詰腸が鳴動する。
(い…いやだ、こんなの、だめ…!耐えられない…!!)
それが一人の娘の発した、素直なこころだった。
「貴方が一度詫びた相手に、一ヶ月の刑期軽減が約束されてるの。
皆ここで朽ちたくなんてないから、同情なんて期待しちゃだめよ」
その言葉を聞き終える前に、数知れぬ少女囚が細い体を取り囲む。
蛇のような牙を持つ指が肉芽をかじり取り、達し切って敏感な膣内に、十近くもがこそぎ入る…。
628紅葉   8/10:2006/07/12(水) 01:56:14 ID:GQNPobMx

      ※          ※           ※           ※

ここに一冊の本がある。
百合嶺を語るにあたって、欠かす事はできない。
種別としては創作となっている。
それは、一人の少女が、学園の新生に影ながら携わる話だ。
 当時世間では、折りしも一人の少女が非難の対象とされていた。
絶対悪として疑いを持つ者はなく、一部擁護する少女達が出るも、数の力で黙らされた。
やがて糾弾が下火になり、便乗して騒ぐ輩が忘れかけた頃。
この本は、何処からともなく世間に浸透していった。

実に素直な文体だったからだろう。
真に語るべきを熟知したような、気高くも得心を誘う言葉で呟かれていた。
聞けば、著者は言語障害があるという。
だからこそ、その言葉は特別な意味を持つのだろうか。

とにかくも、その小説により世間の考えは変わった。
法的な証拠となる物ではないが、別の可能性を知らしめるには充分だった。
またその記述には、すでに抹消された事実の鍵となるものも多い。
作中の証言者達も、皆が名を変えた実在の人物である事が発覚した。
ともすると筆者は、主犯者が画策を巡らすより遥か前から、この準備を整えていたのだろうか。

事件から半年後の原夫妻の裁判は、それは壮絶なものだった。
そこには愛が渦巻いていた。姉妹愛、親子愛、友情。それらが歪な形を取り、夫妻を襲う。
塗りつぶされた事実は、いざ捜査してみると粗末な出来で、
裁判中にも次から次へ新たな罪状が並べ立てられていった。
それらの重圧に耐え切れず、原貴子は最後にはヒトとも獣ともつかぬ唸りを上げ、
尋問台をひっくり返した。
以前そこへ立った少女とは、まるで器が違う。

それは、この世でもっとも醜い舞台であった。
           ※               ※                ※
629紅葉   9/10:2006/07/12(水) 01:56:49 ID:GQNPobMx

刑務所から出てきたちなみは、両脇を看守と優しそうな女医に支えられ、
それでも足元がおぼつかなかった。
懸命にこっちへ向かおうとする気概はあっても、真っ直ぐ進めない。
ついには半身をおり、女医に抱えられたままその胸で嘔吐してしまった。
その女医は、嫌な顔ひとつしないで、優しくちなみの頭をなで、丁寧な言葉でなぜか礼を言っていた。
ようやくちなみは僕の前に立った。
初めて彼女と向き合ったときを思い出す。
この時のために手術をした。カウンセリングも受けて、声がだせる条件は揃った。
春の柔らかい日差しで、辺りは小麦色に光っている。
不思議と、声が出ない不安は、なかった。

   『   好きだ  』

はじめて聴く、これが僕の声。意外に落ち着いている。
空に浮かぶ雲は、いつか見たよりもくっきりと目に映る。

ちなみははじめ、反応しなかった。
そのオニキスの様な目がふいに上がり、僕を捉える。
いつの間にか、僕の背は彼女を追い越していた。
「………おそいのよ」
彼女はうつむく、その影に光が零れていく。
「…いいたいこと、あるなら、はっきりいいなって…ったの、いつよ…。
…ばか…!!」
僕は、女の肩を抱き寄せた。

あんなに大きかった背中が、今ではしっかりと、腕の中で守ることができる。
630紅葉   10/10:2006/07/12(水) 01:57:22 ID:GQNPobMx

「ヒコー、はやく来なさいよー!はじまっちゃうって!!」
シースルーのカーディガンを翻して、ちなみは石畳を跳ね回る。
いつになっても、あの体力にはついていけない。
「パパが元気ないとつまらないよ、ねぇ良彦?」
先月5歳になった愛息子に頬擦りしつつ、ちなみは僕の手を引いた。
今日は百合嶺女学院の学園祭だ。
新生百合嶺の創立から10年が立ち、一つの節目として先代生徒会長の講演が行われる。

結花は、今は経済界に大きな影響力を持つ大物のはずだ。
特にこの学院では、もう気安く声を掛けられる存在じゃない。
でもその見た目は、変わらずどこか幼げに見える。
「ちびちゃん、凄い頼りがいありそうになったね。」
最前列に腰掛けながら、ちなみはしみじみと呟いた。
母親探しに灯さんの病院の手配など、ちなみは結花に対しては変に丸くなる。

いよいよ講演も終わりかけた頃だ。
結花が、突然こっちを示した。
「皆さん。新生百合峰の最大の功労者は、実は、私などではありません。
 私は、この学園のために、自らの全てを捧げたひとを知っています。
  ――桐生ちなみさん、どうぞ。舞台へお越しください!」
ちなみは、呆気にとられていた。
綺麗な顔に戸惑いを浮かべて、照れながら僕に悪戯っぽく笑った。

万来の拍手に迎えられ、ちなみは至高の舞台に上がる。
暖かい手の平に振られて泣く彼女の頬は、紅葉のように紅く染まっていた。


                             終わり
631404:2006/07/12(水) 02:02:26 ID:GQNPobMx
これで楽艶祭の話はすべて終了です。
長い間お付き合い下さった方、レスくれた方には本当に感謝です。
スレ1.5個分を一人で使い切ったのはさすがにやりすぎたかと思うので、
しばらくROM専になろうと思ってます。
またいいネタがあったら短編でも書くかもしれませんが…。

色々勉強になったっす。
長い間、有難うございました!!!
632名無しさん@ピンキー:2006/07/12(水) 04:03:59 ID:3WH9kPZh
ああ・・・
良い物語でした・・・
前作から紅葉まで、このラストの為の物語だったんですね。


404さん、本当にお疲れ様でした!
随分と長い間、ずっとこのスレを覗くのを楽しみにしてました。
エロと物語がここまでバランスした大長編、やり過ぎだなんてとんでもないです。

本当に、本当に、ありがとうございました!!!!
633名無しさん@ピンキー:2006/07/12(水) 17:29:32 ID:LrcWppzs
禿GJ!!!!!!! 。・゚・(ノД`)・゚・。

最後に出てきた女医さんって椿先生だよね。
なんかみんな収まるところに収まってホッとしたw

404氏、ありがとう!
これからも遠慮しないでどんどん投下してください!
634名無しさん@ピンキー:2006/07/12(水) 21:07:58 ID:m5EaiNAP
GJ!
635名無しさん@ピンキー:2006/07/13(木) 00:08:47 ID:hwv+vudP
しまった。ティッシュ足りない。
636名無しさん@ピンキー:2006/07/13(木) 04:31:29 ID:lmZ21gqx
上からも下からも汁が・・・・
637名無しさん@ピンキー:2006/07/13(木) 17:24:27 ID:ZSEvP12g
404さん今までGJ!!
じっくり休んで、また書きに戻ってきてくださいね(`・ω・)
638名無しさん@ピンキー:2006/07/15(土) 17:50:45 ID:vDvrgK7u
職人さんのために保守
あと紅葉のまとめサイトみたいなのほしいきもする
639かなり ◆WT4p4fROmI :2006/07/15(土) 20:51:43 ID:NpUZMz2T
    _  ∩
  ( ゚∀゚)彡 グッジョブ!グッジョブ!
  (  ⊂彡
640名無しさん@ピンキー:2006/07/18(火) 01:02:02 ID:qOf1s3xa
休日の午後。ヴィントの一画。


建物の影に隠れて前方の様子を窺うトモエの後ろ姿を眺めつつ、ミーヤはおずおずと口を開いた。


「トモエちゃん。もうやめた方がいいと思うな…」


限りなく控えめに発せられたその声に、トモエはゆっくりと振り返る。


「…誰が人間やめた方がいいですって?」

「ひぃっ?!いい言ってない!言ってないよそんなこと、一言も!」


邪悪な諸々を全身から立ち昇らせて目を光らせる様を目の当たりにしたミーヤは、哀れなほどに顔を引きつらせて首を横に振った。


トモエはつまらなそうに鼻で息をつくと、すぐに前へと向き直ってしまう。


ミーヤはまだなお首をぶるぶるやりながら、


「ほ、ほんとだよ?!そんなこと言ってないし思ってないよ?!」

「わかったから黙りなさい。鬱陶しい」


吐き捨てるように言うトモエだが、しかしミーヤはぶわぁと涙を浮かべると、風さえ起こる勢いで頭を下げた。


「ごめんなさい実はちょっと思ってたの!ごめんなさいごめんなさい!」

「…何を無駄に白状してるの、あなた。逆に清々しいわ」

「人間やめた方がいいどころか、もうとっくに人外の魔物だなんて思っててごめんなさい!許してトモエちゃん!」


パーン、という銃声にも似た肌を打つ音が響いた。


「ぶつわよ」

「…もうぶたれた上にさりげなく蹴りまで入れられたけど、すみませんでした」


赤くなった頬と鈍い痛みの残るスネを押さえて、ミーヤは震えながら謝罪した。
641名無しさん@ピンキー:2006/07/18(火) 01:04:16 ID:qOf1s3xa
「でも、やっぱりやめた方がいいんじゃないかな…。シズルお姉さまを尾行してたなんて、バレたらどんなことになるか…」

「尾行だなんて人聞きの悪いことを言わないで貰えるかしら」


前方およそ三十メートル。穏やかな立ち居振る舞いで歩みを進めるシズルの後ろ姿を、トモエは食い入るように凝視する。


「私はただシズルお姉さまを視姦…じゃなかった、お出かけするシズルお姉さまに何らかの危険が及ばないよう、こうして影ながら視姦…じゃなかった、見守っているだけよ」

「本音がだだ漏れしてるじゃない…!しかもこの場合、シズルお姉さまに及んでる危険っていうのは間違いなくトモエちゃんのことだよ…?!」

「黙りなさいサンドバ…じゃなかったミーヤ。いいからあなたはおとなしく私についてくればいいの」

「サ、サンドバッグ? サンドバッグって言いかけたよね、今?」

「…! シズルお姉さまがバックステージに入られたわ!何を買われるおつもりなのかしら…」


胸元を押さえてハァハァと息を乱すトモエを見つめて、ミーヤは微かに眉を寄せた。


トモエがずっとシズルを想い続けているのは知っている。


ゆえにこういった、彼女にとって至福極まりないであろう時間になぜ自分を付き合わせるのか、ミーヤは不可解で仕方がなかった。


無論ミーヤとてシズルには少なからず憧れを抱いてはいるが、それはトモエの持つ感情には遠く及ばない薄っぺらい代物である。
このようなストーカーまがい(などとは死んでも言えないが)の行為に付き合わされても楽しいはずがなく、むしろ、バレたらどうなるのかという一点に胃が痛むだけだ。


(…誘いに来てくれた時は、嬉しかったけど)


たまの休日。何の前触れもなく部屋にやって来たトモエに、有無を言わさず連れ出された。


困惑しながらも、心のどこかで彼女と一緒に過ごす休日に胸を弾ませていた。


(バカみたい)


こうして近くに居ながらも、トモエの瞳に映るのは決して自分ではなく、遠く離れたシズルの姿。


わかりきっていたはずの事実が、なぜかひどく堪えた。
642名無しさん@ピンキー:2006/07/18(火) 01:07:15 ID:qOf1s3xa
「…あ、あの」

伸ばした手を一度引っ込めかけて、きゅっと拳を握り締める。

しばし視線を彷徨わせた後、遠慮がちに再び伸ばした手でトモエの背中に触れようとするが、

「出ていらしたわ!」

紙袋をぶら下げて出てきたシズルを見るやいなや、トモエは神の速さで一つ前の建物の影に移動した。

「……」

所在無さげに宙を漂う、ミーヤの手。

「私、行くね。トモエちゃん」

俯いて、自嘲気味の笑顔で呟くと、ミーヤは踵を返した。

これ以上ここにいたところで、どんな協力が出来るわけでもない。それどころか、鈍くさい自分がトモエの足枷になる恐れの方が多大にある。

ならば早くこの場から立ち去るしか、選択肢はなかった。

「シズルお姉さま、あのように満面の笑顔で…。一体何を―――あ、何か落とされたわ!紙袋から落ちたあれは…に、人形?!学園長の人形?!どういうことミーヤ!説明なさい!」

鬼の形相で振り返ったトモエの前に、ミーヤの姿はなく。

「……」

トモエは心底不快そうに、目を細くした。



雑踏に紛れて行く当てもないままにフラフラしていたミーヤは、なんとはなしに辿り着いた噴水の前でぼんやりと佇んでいた。

今現在の自分の心境とは対照的に淀みなく流れる水を、ただただじっと見つめる。

と、不意に誰かの手に肩を叩かれた。
643名無しさん@ピンキー:2006/07/18(火) 01:08:55 ID:qOf1s3xa
「…!」

ほんの一瞬、期待に満ちた顔で振り返るも、華やいだ表情はすぐに落胆のそれに変わる。

「何してんの。暇ならどっか遊び行こうよ」

見知らぬ顔の若い男。胡散臭いほどに人懐っこい笑顔を浮かべて、ミーヤをじっと見つめている。

映りたい瞳はこれではない。

けれど、このまま学園に帰る気にはなれなかったし、かといってトモエの元に戻るのも憚られた。

「…別にいいけど」

淡々と答えると、男の手がミーヤの肩に回された。促されるままに足を踏み出そうとした、その時。

「――あぁ、いた。ミーヤさんったら、どこに行ってしまわれたのかと思ったわ」

「…っ!」

虚飾に彩られた声に、心臓が波打つ。

恐る恐る背後を振り返ると、にっこり微笑んだトモエがそこにいた。

「この場合、迷子になったのは私の方かしら? ふふ、なんだか子供みたいね。ごめんなさい、ミーヤさん」

「う、うん…」

半ば引きつった笑みを浮かべ、ミーヤは男の手をすり抜けた。チッ、という舌打ちの音を背中に聞きながら、のろのろとトモエの元に近付く。

笑顔のトモエはミーヤの手を両手で包むように握ると、その耳に顔を寄せた。

「おとなしくしているよう言ったはずだけど……反抗期かしら、ミーヤさん?」

「ち、違っ…!」

びくりと肩を震わせるミーヤの台詞を最後まで聞くことなく、トモエは掴んだ手を強引に引っ張って、人気のない路地裏へと彼女を連れ込んだ。

離した手でミーヤを突き飛ばし、壁際へと追い詰める。逃げられないよう両腕の柵で囲み、怯える彼女を影で覆うと、

「そんなに苛められたいなら、お望みどおりしてあげるわ」

低い声で言い放った。

「ま、待って!なんで怒ってるの?!だって、あのまま私がいたって、トモエちゃんの邪魔になるだけじゃない!」

「黙りなさい」

顎を掴み、恐怖に歪む顔を壁に押し付ける。

「わ、私、何かいけないことした?!」

「いけないことは、これからするの」

心底楽しげにつり上がる、形の良い唇。ミーヤの喉からくぐもった悲鳴が漏れた。
644名無しさん@ピンキー:2006/07/18(火) 01:10:30 ID:qOf1s3xa
「ね、ねぇ…!あ、謝るから!お、お願い、お願いします!許し…」

懇願しながらすがりつくも、ひゅっとトモエの手がしなり、その甲がミーヤの頬を激しく打った。

「黙りなさいって言ってるでしょう?煩いのよ、さっきからキャンキャンと」

「……」

真っ赤になった頬を押さえることも忘れ、呆然と項垂れるミーヤ。限界まで溜まっていた涙がぼろぼろと零れ落ち、乱れた髪が顔に張り付く。

「ミーヤさん」

一転して穏やかな声色、穏やかな笑みで、トモエはミーヤの頬を撫でた。

髪を梳いてやりつつ、涙に濡れた瞳を見つめる。

「許してほしい?」

「……」

こくり、とミーヤは頷いた。トモエはにっこりと優しげに微笑むと、

「絶対許さない」

くつくつと楽しげに肩を震わせて、吐息混じりの声を耳に吹きかけた。

ゆっくりじわじわと降ろした手を、ミーヤのスカートの中に忍び込ませる。

「や…!」

びくっと全身を強張らせるミーヤに、ほんのわずかな間だけ手を止めるトモエ。

笑みを深めると同時に、その場所に指を這わせた。

「…っ! んぅ…!」

眉根を寄せ、ミーヤは口元を押さえる。薄く開かれた瞳と研ぎ澄まされた耳に否応なく突きつけられるは、すぐ側に溢れる休日の雑踏。

「ひ、人、がっ…!」

「人が来るかも? 大丈夫よ、あなたが声さえ出さなかったら」

言いながら、わざわざ最も敏感な部分を爪で引っ掻いた。

「っあ…!」

押し殺した声と乱れた呼吸が、真昼の城下にこだまする。

―――やがて、ぐったりしたミーヤがずるずると壁を伝い、その場に崩れ落ちると。

「あなたは私の玩具なのよ。もしまた、勝手に私の側を離れたりしたら…」

ぼそりと呟いたトモエは、弛緩したミーヤの身体をぎゅっと抱き締める。

「二度と直らないように壊してやるから」

その表情に先刻までの余裕に満ちた笑顔はなく。

薄れた意識の中、ミーヤが掠れた声で「ごめんなさい」と漏らした。
645名無しさん@ピンキー:2006/07/18(火) 07:21:03 ID:2PeOulo/
↑これ某所のSSだよな?
勝手に転載しちゃいかんだろw
646名無しさん@ピンキー:2006/07/18(火) 13:07:02 ID:vLFg634g
容量ヤバス
647かなり ◆WT4p4fROmI :2006/07/18(火) 13:40:13 ID:XkxOmiaV
最後の書き込み
ъ(゚Д゚)グッジョブ!!
648名無しさん@ピンキー:2006/07/21(金) 10:32:26 ID:jd/lMxxA
649名無しさん@ピンキー:2006/07/22(土) 19:45:58 ID:XVCK/vxc
650名無しさん@ピンキー:2006/07/24(月) 19:57:47 ID:UfsOZZ0B
職人さんのためにほす
651名無しさん@ピンキー:2006/07/25(火) 04:23:10 ID:PXr5BBu+
age
652名無しさん@ピンキー:2006/07/26(水) 18:41:39 ID:noTQYCj2
ほしゅるぜ
653名無しさん@ピンキー:2006/07/28(金) 15:39:46 ID:X4lX5ebP
そろそろ新スレ立てて欲しいと思っていたり。
654名無しさん@ピンキー:2006/07/29(土) 15:16:12 ID:2VJ65ims
女の子が女の子をいじめるお話 その3
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1154153741/
655名無しさん@ピンキー:2006/07/29(土) 19:09:59 ID:X9lOUMiN
656名無しさん@ピンキー
何のための新スレ?
ここじゃだめなの?