そこで2げっとですよ
志村ーここパロディ板
・・
3 ゲット。
こんなスレが立ってるなんてビックリ!
いまだに板名とLRが変わったことに気づいてない奴がいて二度ビックリ!
じゃあ落とすか。
以下書き込まないように
>>4 申し訳ありません。前回、質問スレで
オリジナル専用の汎用スレを立てるのも良いと言われましたので
立てさせていただきました。シチュエーションを迷う方もいると思いましたので。
質問スレでは何度もオリジナル投稿を迷う方がいるので
その方たちに自由に使っていただければ幸いです。
>>6 いや、違う違う。自分は
>>2に対して言ったわけで……まぎらわしくてスマソ
このスレはいいと思ますよ。
どこに持っていけばいいか分からないSSも、ここに投下できるし。
じゃあ完全非エロ小説(萌えも無し)投下して良いですか?
10 :
8:2005/09/12(月) 01:11:21 ID:qm8y4xdH
>>9 俺携帯からなんだけど、「未対応なので表示できません。」って表示が出てくる…orz
アタマのhttpを抜いてもう一度…m(_ _)m
ふと思いついたんですが、適当なスレが見当たらないんでここに投下してみます。
より適当なスレがあれば誘導願います。
『おにいちゃんが大好き』
「そりゃ、お兄ちゃんはオタクだし、朝からコミケいって同人誌買うのに血眼になってるし、
ロリな女の子のでてくるエロゲでハァハァしたりしてるけど」
「私にとっておにいちゃんはおにいちゃんしかいないんだもん!私にはお兄ちゃんしかいない!
友達もいらない。お母さんもお父さんもいい。ただ、お兄ちゃんがお兄ちゃんだけずっ
といっしょにいてくれたら、それだけでいいんだもん!」
「ねえおにいちゃん、お夕飯、一緒に食べよ♪」
「ねえおにいちゃん、今日学校でね」
「ねえおにいちゃん」
「ねえ」
「……」
「ねえおにいちゃん。私ね、おにいちゃんのことがすぅっごくすきなの。
だいすきなの。」
「そんなおにいちゃんがよそを向いてることに我慢ならないの」
「とても妬いたし嫉んだわ」
「でも、もう大丈夫。もうおにいちゃんが誰かを見たり触ったりして私の心を脅かすことはないから。」
「きれいでしょ、これおにいちゃんの瞳なの。もう、私しか映らないわ。
たくましいでしょ、これおにいちゃんの腕なの。もう私しか抱きしめられないわ。
立派でしょ、これおにいちゃんの脚なの。もうどこにも行けやしないわ。
ねえおにいちゃん。おにいちゃんはねもうずっとこうやって、私とだけいてくれればいいんだからね……」
「起きたくなったら言ってね。おうちの中なら運んであげるわ。車椅子を借りてきたから……」
いや〜普通に妹萌えスレだと思うけどここでええんちゃう?
守護月天
「いい天気ね・・・・あなた」
「ああ・・・・」
のどかな昼下がり。さゆりと太郎助は暖かな日差しを全身に浴びながらコーヒーを飲んでいた。さゆりは幸せそうに微笑むと大きなお腹をそっとさする。
「この子も・・・・気持ち良さそうに寝てるわ・・・。」
「そうか・・・・どっちかな、また女の子かな・・・。」
太郎助の視線を膨らんだお腹に感じ、さゆりは少し赤くなった。
「どっちがいいの?ふふっ、那奈ちゃんは弟と妹、どっちがいいのかしら。」
今の憎たらしいくらい逞しい姿からは予想できないほどあどけなく可愛らしい那奈はさゆりの傍でぐっすりと寝ていた。
--------------------------------------------------------------------------------
「まともだ・・・・・・な・・・・」
「うむ・・・・・、主殿はまだ生まれていないようだな。」
「気持ち良さそうですね、太助様。私もこういうあったかい日差しが大好きなんですぅ〜。」
「つまんな〜い、全裸のたー様がお母様のマンコ突き破って出てくるもんだと思ってい・・・ぐはあああぁぁっ!!」
BGMに延々と『ドナドナ』が流れている事を除けば、意外なほどのどかな雰囲気で始まったビデオの画像に太助は安心し、キリュウは拍子抜けし、シャオは喜び、ルーアンは太助のボディブローに悶絶した。
「これはね、太助がお腹の中にいる時にお散歩した時のものよ。この頃から那奈ちゃんはお散歩とかお外で遊ぶのが大好きだったから・・・。この時ははしゃぎすぎて疲れちゃったのか、お昼のお弁当食べた途端ころんっ、って感じで寝ちゃったけどね。」
さゆりは気がついていなかったが実はこの時、那奈はさゆりの作った弁当にクリティカルヒットを食らって食中毒で半死状態だったのだ。今の那奈の顔が妙に黒いのもそれが原因だという事は本人しか知らない哀しい現実であった。
それはさて置き、その時の事を思い出したのか、さゆりの手は優しくお腹の上をさすっていた。太助はその何気無い母の仕種に温かいものを感じていた。
「私も、昔から『お散歩』が大好きだったから・・・。この時の事は忘れられないわぁ。ものすごく燃えたもの。」
「燃え・・・た・・・・?」
太助がものすごく嫌な予感を感じ、思わずポツリと呟いた。しかしその声はいきなりテレビから聞こえてきたさゆりの声にかき消された。
「あああああっ!!あなたぁ!い、いえ、ごしゅ、ご主人様ぁ!!
おな、おな、お腹がぁ、お腹がグリュグリュいってるのおおぉぉっ!!もう、お浣腸のガマン限界ですぅ!!ぎぃあああっ!出させてくださぁいっ!ウンコ出させてくださぁいっ!!太いの、たくさん、たくさん、ブリブリ出させてええっっ!!」
先ほどまでののどかな雰囲気などどこ吹く風。三流エロビデオなど比較にならないほどの強引かつ急激な展開に太助達は唖然としてテレビの画面を見ていた。
「やはりこうなるのだな・・・主殿」
「ああ・・・・」
<以下ビデオの映像>
「ふははははははっ!!毎週恒例の『お散歩』がお前も随分気に入ったみたいだなぁ!えぇ?テメエで浣腸してきたのか?こ
の変態がっ!娘が生まれて少しは大人しくなるかと思ったが、マンコが拡がって、ますます淫乱変態女になっちまったなぁ!」
「あぁぁああああぁんっ!!ヒドイですぅ、太郎助さんが毎日おマンコとおケツの穴をほじくり返すからこんなになっちゃったのぉっ!
浣腸好きのウンコ好きに、マンコ見られてオモラシするのが好きになったのぉっ!ああああぁぁっ!!お外で、みんなが見てるのにぃっ!!わたし、わたし、パンパンに膨れたお腹さらしてウンコするのおぉぉっ!!
ああぁ、はあああぁぁっ、出る、出るわ、もう、もう肛門が開いて・・・ドロドロウンコが・・・・ビチャビチャ出ちゃううぅぅっ!!あがああぁっ!!漏れるううぅぅっ!!下痢ウンコ漏れるううぅぅーーーーーっ!!」
郊外の公園の真ん中で嬌声をあげるさゆり。服を捲り上げてひくつく肛門と濡れてドロドロになった性器をさらけ出してギャラリーに肛門の毛を突き出すように見せ付けている。
太郎助の構えたカメラのファインダーに向って下品に尻を振りながら脱糞寸前の苦しみの中で悶える淫乱人妻の姿は見るものを魅了せずにはいられない妖艶さを醸し出していた。
しかし、周囲に集まったギャラリーは太郎助の狂いっぷりとさゆりの淫靡な姿に目を奪われ、その足元で生死の境をさ迷っている幼児(那奈)の事など全く気がついていなかった。
那奈はゴブゴブと泡を吐いている。
既に意識の半分は天使の舞うお花畑にダイヴしていた。
「はぁぁああああぁっ!!見られてるうぅっ!さゆりのおっきなお腹、すごいでしょうっ?太郎助さんの濃い精子と私のマンコ汁が混ざってこんなにおっきく膨れちゃったのぉっ!!」
さゆりが浣腸の快楽に身をよじるたびにぶるんぶるんとぼて腹と乳房が揺れる。
目をみはるほどの美女の淫靡な痴態に目を奪われた周りにいた何組かのカップルや家族連れが目を皿のようにして硬直している。
元来華奢である身体に妊婦特有の母乳のいっぱいに詰まった乳房と、アドバルーンのような腹が垂れ下がった様はある種芸術的な美しさすらあった。
四つん這いになり犬用の首輪をつけてだらだらヨダレを垂らしているアホ面を除けば、だが。
ぐりゅごろごろごろごろおおっ!!ぐじゅりゅりゅりゅうぅっ!!ぐるぐるぐろろろおおぉぉっ!!ごろろろっ!ぎょろおろるうううっ!!
「ジャスト・ア・モーメンッ!!、だめだ!まだまだ出させねえぜ。くくくくっ!苦しそうだなぁ、気持ち良さそうだなぁ、腹がゴロゴロ鳴ってるのがよぉく聞こえるぜぇ。
腹の中の赤ん坊にもウルセエぐらいに聞こえてるんだろうなぁ、おい。もっと聞かせてやれよ、ママはこんなにすごい下痢ウンコを溜め込んでるんだってな。
もしかしたら赤ん坊のところにもくっせえテメエの糞の臭いが充満してるのかもしれねえな。ギャハハハハハッ!!ほら!散歩に来たんだろぉっ!さっさと歩けよこのクソ畜生がっ!!」
さゆりは全身に汗を光らせながら、臨月間近の腹を揺らしながら四つん這いでノソノソ歩き出した。
首輪から伸びた紐はしっかりと太郎助の手に握られている。その紐を強引に引かれるたび、さゆりは恍惚とした表情を浮かべ、
全身をわななかせて這いずった。
しかし肛門は限界間近で、さゆりの尻と腹がブルブル震えるたびに断続的に黄土色がかった糞汁を吹き出した。
ブリュウッ!ブビイィッ!ジュピイイッ!!ブブブウウッ!!ピブウゥッ!ブホオッ!ブババッ!ブリリイイッ!!ブジャッ!ババババババァッ!!
「ひはっ!ひひゃああっ!!ぐへぇっ!げ、下痢いいっ・・・・くはあぁぁっ!!お腹の子に・・・聞こえているの・・・?ごめんね、こんな変態ママで・・・。
ママのお腹の音、下痢汁の臭いどうかしら?ママ、このウンコがグチャグチャお腹の中でうねくる感覚が大好きなのぉっ!!
そしてね、みんなに見られるのが、もっと好きなのぉっ!!あがっ!あううううっ!!ダメ・・・もう・・・・出る・・・・っ!!ゲッ、ゲリッ!、下痢が出るのおおっっ!!でちゃうのおおぉぉーーーーーーーぉおああぁぁああぁーーーーーーっ!!」
ブッシャーーーーーーッ!!ブッビビビイビビブビビイイイィィッッ!!ジュニュルルルルルッ!!ジャバババアアァァッッ!!ピブブウウウッッ!!ブリイイッ!ジュブジュブビイイイッッ!!ベチャビチャベチャビチャアアァァッ!!
ブビブビブビプピイイィィーーーーーッ!!ブブバアアアアアッッ!!
脱糞中のさゆりの首輪を太郎助がグイッ、と引っ張った。無理矢理さゆりは四つん這いから膝立ちの状態にさせられる。重く、熱く、激しい苦痛と快楽が渦巻いている。強烈な下半身の感覚に半分白目を剥きながらヨダレと鼻水を垂らしてよがる顔がファインダーに大映しになった。
「あああぁぁあああ・・・・・・見られてるぅ・・・みんなにウンコ見られてるのぉ・・・・・だめぇ、もう・・・身体が燃えるぅっ!!肛門が火傷しちゃうくらい泥ウンチが熱いのおぉぉっっ!!」
仁王立ちの太郎助の下半身に抱き付く形になったさゆりは、目の前で大きく勃起している太郎助のペニスに頬擦りをした。
「あああぁあぁっ!!太郎助さぁんっ!!ご主人様ぁぁっ!私の、ヘンタイさゆりのウンチブリブリ姿を見ておチンポが大きくなってるわぁっ!熱いの、大きいの、臭いのおおぉっ!
ものすごいチンカスの臭いがするのおぉぉっ!!舐めさせて下さいっ!この口に、舌に、喉に、胃の中までチンカスとザーメン汁の臭いでいっぱいにして下さいぃぃっ!!」
「クックック・・・こんだけ大量にクソをひり出して少し腹が楽になった途端今度はチンポ汁のおねだりか。腹の中のガキが聞いたら呆れるだろうなぁ。
そうだ、ガキにもタップリと栄養を摂ってもらわねえといけねえからな・・・・。クックック・・・・。」
太郎助は先ほど3人で食べた弁当の包みを取り出した。中にはまだ食べ残しが入っている。
太郎助は小百合の膝あたりにどろりと広がる大量の糞便を無造作に掴むと、その弁当の中にぶち込んだ。そしてグチャグチャと混ぜ合わせると手の平にすくいだし、さゆりの顔の前に持ってくる。
あまりのグロテスクなその弁当で何をされるか気がついたさゆりは熱く瞳を潤ませ、口を開くと大きく舌を突き出した。
「俺様特製のスペシャルランチだっ!たっぷり食えよぉ!!吐く息が屁よりも臭くなるくらい胃の中クソ弁当でいっぱいにしろっ!!おらあぁっ!!」
ぐちゃああぁぁっ!!ぐちゃ、ぐちゃ、べっちゃあぁっ!ぐふるうううっ!ぐちょおっ!!
「おもぉあははあああぁぁぁーーーっ!!んじゅうっ、ぷふううっ!んぐっ、んぐうぅっ、ごふうっ!んぐううっうっ!!もご、もごおおぉっ、おぐううっ、うっ、うぅっ、おごおぉぁああぁぁっ!!」
口いっぱいに糞弁当が詰め込まれる。さゆりの顎が動くたびに唾液と腸汁とがグッチャグッチャとネバついた音を立てた。
太郎助は黄土色の泡を立てて咀嚼ししているさゆりの顎を掴んで顔を上げせると口を大きく開けさせた。口の中では噛み砕かれ、すり潰され、唾液でぬめっている糞便残飯がうねうねとうごめく赤い舌と共に鈍い光を放っていた。
「はやくぅ・・・・・チンチン早くぅ・・・・・チンカスいっぱい舐めさせてくだひゃいぃ・・・・っ!ネバネバチンポ汁でお腹いっぱいにして下ひゃいぃっ!!タマいっぱいのせーしを飲まへて、飲まへてぇぇっ!!」
「ぐはははははっ!!任せとけぇぇーーーっっ!!さあ、ギャラリーの良い子のみんなっ!!
お待ちかねのチンカスフェラの時間だっ!
将来の君たちの明るいセックスライフの為によぉく勉強するんだぞぉっ!
ふふふふふ、本日の下痢便ランチのデザートだ。顎が外れるくらい、俺様のバイエルンを食らえぇぃっ!!
おりゃああぁぁっ!!」
太郎助は糞便残飯でいっぱいのさゆりの口の中に、恥垢のびっしりついた巨根をねじ込んだ。
「んがおほおぉぉ――――っっ!!ぐぼおぉっ!おぼおぉっ!!ふがっ!ふぐおっ!
おほっ、おおごっ、んぐううあぁぁあっ!!んふううっ!
んくううっ!!んふんっ、ふううんっ!あ、あ、あはぁおああぁんっ!!」
グッチャ、グッチャ、ブッチャ、ジュチャ、ヌリュウゥッ、ベチャ、ベチャ、
ベッチャァッ、ズッチュッ、ズッチュ、グッチュ、グッチャ、グッチャ、グチャアアァァアアッッ!!
太郎助のペニスにまとわりついていた恥垢はさゆりの口に突き込まれる度に次第に削ぎ落とされていく。
さゆりは息苦しさを必死に我慢しながら肉棒にペースト状になった糞便ランチをこすり付け、再び舌を絡めて恥垢ごと舐め取っていく。
さゆりの口の端からはドロドロと溢れかえった唾液と下痢便汁が米粒などと混ざりながら垂れ落ちている。
さながらさゆりの口の中はアナルセックスの最中の大腸の中の状態だった。
「おおおおおおっ!最高だぞおぉっ!さゆりいぃっ!やっぱりチンパンジーのハナ(※愛人)のフェラとはレベルが違うぜえぇぇっ!!
チンポのカリがグチャグチャになった飯粒と下痢便の生ぬるさで痺れるぜぇっ。
クックック、お前の舌使いは天才的な変態っぷりだなぁ、えぇ?那奈もお前に劣らねえ淫乱女になるんだろうなぁ、フハハハハハッ!!」
「んぎゅぶううぅっ!!ぐへはあぁっ!!い、おいひいぃっ!ねぇ、の、飲み込んでもいいですかぁっ?!もう、お腹の中に、ウンチご飯飲み込ませてぇ!
ザーメン出してぇっ!口の中にぃ、さゆりの口便器の中にぃっ!!いっぱい、いっぱいチンポのお汁飲ませてくらはぃぃっ!!」
「へへへへっ!!言われなくても出してやるぜぇっ!!こっちももう限界だぁっ!!さあて、そこのラヴラヴな2人っ!
恋人かぁっ?!よぉく見とけよぉっ!!
これが男と女、ご主人様と牝奴隷の究極の愛の姿だあっ!!出すぞぉっ!!
濃いザーメン汁で腹の中のガキまでチンポ臭くなるくらい思いきり飲みやがれっ!ぬふうおおおおっっ!!」
どくどくどくううぅぅっっ!!ぶびゅるるるーーーーっっ!!ぶびぶびぶびゅびゅううぅっ!!どぶりゅ、ぶぴゅぴゅぴゅうぅっ!どぶっ、どぶっ、どろどろどろぉぉっっ!!どぴゅうっ!どっくん、どっくん、どっくん・・・・・・・・・
太郎助は射精と同時に大きく膨れあがっているさゆりの乳房を鷲掴みにした。ビクンと乳首が跳ね、勢いよく母乳が吹き出した。
ブッピュウーーーーーーーーーッッ!!ピピュピューーーーッッ!!プシャシャアッ!!ピピピュルルッ!!ブブピュルルゥーーーーーッッ!!
「んごっ、んふううっ、んちゅううぅっ、むちゅうぅぅっ、ふあ、ふはあぁっ、さ、最高ですぅっ!おいひいのぉっ、
ウンコザーメンが喉に絡み付いておいひいのぉっ!!あああっ!おっぱいがああぁっ!お乳が射精してるみたいに、
すごいのぉっ!いっぱいお汁出してるのぉっ!!太郎助さんのチンポミルクがそのままオッパイから出てるみたいに気持ちいいのぉっ!!
オッパイ、オッパイ素敵いぃっ!!んぐっ、んぐっ、んごおぉぉっ、こ、濃いのぉっ!ウンチが、
泡立ってネチャネチャになって・・・・っ、あああぁぁぁああああっ!イクうぅっ!ウンチザーメン食べて、オッパイからミルク垂流して、
さゆり、もうイッちゃいますぅーーーーっっ!!」
ザーーーーーーーーーーーッ・・・・・・・・・・・・・
初めからこんな個性派がそろうスレもそうはあるまいw
21 :
13:2005/09/16(金) 20:01:34 ID:hcoV6Vwa
>>20
守護月天書いた者だが一応原作からかけ離れてるとはいえ、
これはオリジナルってことでいいのか?
22 :
13:2005/09/16(金) 20:04:32 ID:hcoV6Vwa
1に聞いてくらさい
好きにしてまえ
苦情がきたら止めるといい
保守らなきゃ
ここ消えちゃやだ☆
いいやもうあげてしまおう
っていうか人居ます?
点呼でも採ってみるか?
とりあえずここに一人
ノシ1
29 :
27:2005/09/19(月) 13:21:08 ID:TNa0S1ox
ノシ2
ノシ 惨
ノシヨン
ゴゴゴゴゴ
っていうか何を求めてこのスレ見てるん?
SS。
ノシNANA
こんだけ居たら十分だろw
後は書き手が現われるのを待つだけだな
ここにいるヤシらに質問。
もちろんここは何でもありだろうけど、ここのヤシは陵辱とか軽いスカトロは
オケーか?
もうすぐここに投下する予定のにそういうシーンが入りそうなんだが。
駄目な人はスルーすればいいのだから、
聞くまでもなく良いのですよ
仮にスルーする必要があるとしても
後で決めてけばいいと思います。
そっち系のスレってさ、パロが主流だし、ここを解放区にしてみたらどうだろう?
純愛やエロ無しも込みでさ。
スレが荒れて投下できないオリジナルSSもここに落としておk
てな感じにしたら、かなり賑わうかもしんない。
ま、手探りでやっていこうぜ!
エロ無しは…まあどっかな〜て感じだがそれ以外は同意。
保守ほっしゅ〜
>>36で言ってたの投下っす〜
注意(鉄拳読みで)
・スカあり、陵辱注意だ
・主人公の口調が安定しない
・設定に矛盾が残ってるかもしれない
・タイトルが某ゲーム版RAVEのサブタイと同じだ
47 :
悠久の絆 1:2005/09/28(水) 02:18:55 ID:ZoZ3vMVT
「そうね、私も本当なら、もう嫁がなければいけない歳よね」
机の上に飲みかけのティーカップを置き、綾沙さんは目を伏せた。
「分かってはいるの。この村では、家を守って辛い農作業をしている男の人を支えるのが女の義務。
村の成員としての役目を果たさない私は、白い目で見られても仕方ないわ…。」
でも…、とほとんど音をなしていない呟きを漏らし、その目は壁に掛かった写真に向けられた。
そこには、俺の兄貴が写っている。
俺と兄貴は「よそ者」だ。
親父が多額の金を借りたまま自殺し、母さんも後を追うようにして死んだ。
危ない奴らが連日押しかける家を捨て、兄貴と俺はどことも知れない駅を過ぎ、山の中を歩いて
今居る村へたどり着いた。二年ほど前のことだ。
うっそうと茂った森の中にあるこの村は、外の世界とは完全に隔離されているらしい。
自給自足を基本として、旧態依然とした慣習を重んじる村の人間たちは、誰もよそ者の俺たちを
受け入れようとはしなかった。
でも、ただ一人、綾沙さんだけは違う。
俺たちと同じく小さい頃に両親を亡くしたという彼女は、俺たちを村に置くように、必死で村長に
頼み込んだ。村人たちにも、一人一人頭を下げてまわった。
やがて村長たちは、長い間話し合った末、ついにその願いを聞き入れた。
こうして俺たちは、綾沙さんの家に居候しながら、村の一員として暮らすようになる。
当時十五歳だった兄貴は、すでに大人の一人として数えられ、男達と共に村の仕事をこなした。
まだ十三だった俺は、綾沙さんと子供たちの面倒を見た。
夕方になり、兄貴が仕事から戻ると、俺たちはいつも山菜採りをかねて三人で散歩をした。
沈んでいく夕陽に染まりながら、あぜ道を並んで歩く綾沙さんと兄貴。
その後ろを少し遅れて歩きながら、俺はその二人の姿を眺める。
お似合いの二人だと思った。同い年で、しっかりしていて、お人好しな優しい性格も同じ。
手を繋ぎこそしなかったものの、月日を重ねるごとに並んで歩く二人の間は狭まっていった。
そして、数ヶ月前のある日。
兄貴は俺に家で待っているように頼み、綾沙さんを連れ出した。
こっそり後をつけていくと、二人は村外れにある大きな木の下にいた。
無言で見つめあい、やがて兄貴は綾沙さんの手を取って、その手首に自分が大切にしていた
ミサンガを巻く。
「これが切れた時、付けてた人の願いが叶うっておまじない。ちょっと…しょぼいプレゼントか?」
照れくさそうに頬を掻く兄貴、嬉しそうにかぶりを振る綾沙さん。
「付けてた人ってことは、このお守りには私たち二人の願いが込められてるのね。
すごく…嬉しい。じゃあ、これが切れる時は、二人が一緒にいる時じゃなきゃ」
またしばらく見つめあい、微笑んで、二人は初めてキスをした。
長いこと、お互いの感覚を求め合うように。
でも、綾沙さんと兄貴が一緒にいるのを見るのは、それが最後になった…。
48 :
悠久の絆 2:2005/09/28(水) 02:21:11 ID:ZoZ3vMVT
綾沙さんの悲痛な叫びは、今でも耳に残って離れない。
ミサンガの約束を交わした翌日。
兄貴は村の男たちと一緒に山へ狩りに行き、次に見たときには、すでに人の形をしていなかった。
熊に襲われた、と男たちは言う。
その熊を退治したためか、彼らの道具はどれも真っ赤に染まっている。
あらぬ方向に手足が折れ、頭を打ち砕かれた兄貴。
その体には、無数の裂傷や痣が刻まれていた。
それからしばらくの間、綾沙さんの落ち込みようはそれはひどいものだった。
それまでと変わらず料理や洗濯などはしていたが、その顔に笑みはなかった。
最近は少し元気になり、笑うようにもなったが、兄貴のことは吹っ切れてはいないらしく、
適齢期になって村の人間がいくら薦めても、誰とも結ばれようとはしない。
今も、俺の説得を聞き入れてはくれないようだ。
そのことについて、村の奴らはあまり良く思ってはいないようだった。
綾沙さんは求婚を断った男にはつらく当たられ、村の他の女からもひんしゅくを買っていた。
いわゆる「村八分」の状態だ。
村社会の成員としての義務を果たしていない、なんてのは建て前だ。
その原因は、綾沙さんが…並外れて綺麗だからだろう。
村の奴ら皆が彼女を奇異な目で見ているのは嫌でもわかる。
奴らはそれを自分の物にしたがり、また嫉妬しているだけだ。
俺の目の前に座り、寂しそうな表情で兄貴の写真を見つめている綾沙さんを盗み見る。
今は特にそう見えるんだろうけど、黒目がちな瞳はどこか憂いを含んでいて、
でも何か言いたい事がある時には、芯の強そうな静かな光を帯びる。
すっきりとした細面で薄い唇のその顔は、村の他の子と比べるまでもなく純粋に「美しい」。
理知的で、整った顔だけなら直視しがたい高嶺の花、という感じを与えるが、
肩甲骨の辺りまで伸びた艶やかな黒髪を編み込みにしているために妙な幼さが加わり、
倒錯的な魅力を醸し出していた。
肌が透き通るように白いのは、この村で女がむやみに家から出るのを嫌う風習からだろう。
不意に、綾沙さんが俺の視線に気付いたようだったから、俺は気まずくなって寝る事を告げた。
ごめんなさい、と呟く綾沙さんの横を通って寝室に向かう途中、彼女の体から微かにいい香りがした。
すぐに何の香りか思い出す。
それは、家を出る時に何気なく持ち出し、兄貴が綾沙さんにあげた香水。
母さんの香りだった。
49 :
悠久の絆 3:2005/09/28(水) 02:22:08 ID:ZoZ3vMVT
夏が終わろうとしているのが、虫の声でわかる。
一日の仕事を終え、薄くオレンジ色に染まった空を眺めながら農具を片付けていると、
男の一人が俺に声をかけてきた。
「おい。この後の寄合、お前は出なくていい。その代わり、村長からの頼み事だ。
山の向こうにある神社に、届け物を受け取りに行ってくれとよ」
地図を渡しながら、妙にそわそわした様子で言う。
寄合とは村人が村長の家に集まり、その年の収穫や村の問題を語り合う、月に一度の集会の事。
そういえば、しばらく綾沙さんは寄合に呼ばれていない。村の住人と認められなくなったのだろうか。
何時間も退屈な話を聞かされる上、最近じゃ綾沙さんへの陰口を目の前で聞かされる拷問と
化していたので、俺は喜んだ。
思えば、その時の村人の様子を、もっと注意して見ておくべきだったのかもしれない。
地図ではそんなに遠くはなさそうだったが、仕事の後で疲れているのと所々獣道になっていた事で
思った以上にてこずり、辺りが薄暗くなっても目的の神社は見えなかった。
腹が減ってきたので、道端の切り株に腰掛け、出がけに綾沙さんが握ってくれたおにぎりを食う。
美味かった。
少し前は俺も村の炊き出し係として作っていたが、綾沙さんのおにぎりは味も食感も俺のとは
まるで違っていたから不思議だった。
噛み締めるたびに、優しい甘さが滲み出る。
まるで彼女そのもののような暖かさで、妙に元気が出た。
歩く足取りも軽くなる。
やがて、やっと鳥居らしきものが見え、その下に村の男と同じような服を着た誰かが立っていた。
「貴方が、村からの使いの方ですか?」
良く響く声を発するその人物は、若い男だった。それも、かなりの美形だ。
俺が頷くと、どこか人間離れした容姿の男は口の端を緩めた。
男の俺が見とれてしまうほどに理知的で整った顔立ちをしている…。
「待っていましたよ。遠路御苦労様でした。これが…届け物です」
そう言って男は、布に包まれた荷物を取り出す。
「…………。」
どうしたのだろう、俺に渡す手が震えている。男は唇を噛み締めていた。
「…せっかくなので、上がっていきませんか。狭い所ですが、一応のもてなしは出来ますよ?」
細い目に不思議な光を宿らせ、男は社を示す。
社の中からは、何かがごそごそと動く音と、低い唸りのような声が漏れている。
動物でも飼っているんだろうか。
休むならいつもの綾沙さんの家がいいから、とにかく早く帰りたいと告げる。
男は一瞬、いや、今夜は…と謎の言葉を言いかけたが、すぐにわかりました、といい直し、
どこか悲しげな、優しい笑みを浮かべた。
俺はその顔を見て、余計に早く帰りたくなった。
綾沙さんの笑顔を思い出したから。
50 :
悠久の絆 4:2005/09/28(水) 02:23:08 ID:ZoZ3vMVT
すでに夜が更けているのに寒くはなく、むしろ生暖かい風のせいで鳥肌が立つ。
帰りは下り道が多かったので、滑り落ちはよくしたが結果的に早く村へ着いた。
もう夜も遅いし、村長へ届け物を渡すのは明日でいいかと思いながら、俺は綾沙さんの家へ向かう。
そして、俺は予想外の光景を目にした。
綾沙さんの家の前に、大勢の男たちが押しかけていたのだ。
暗くて顔は見えないが、おそらく村の男達だろう。
俺は直感的に嫌な予感がした。
近頃、綾沙さんは村の奴らとうまくいっていない。
だから、村の人間が直接文句を言いに押しかけたのだろう、と思った。
でも、家の裏手に回り、壁に大きく走ったひび割れから様子をうかがおうとした俺の目に
飛び込んできた現実は、そんな想像を遥かに超えていた。
最初に映ったのは、雪のように真っ白な太腿だった。
すらりとしたきれいな脚には、何も隠すものがない。
夕方までその美しい肌を覆っていた長いスカートのようなものは、足首の辺りまで下がっていて、
村の女がつけているものと同じ股布がその近くの床に落ちているのが見える。
視線を少し上げると、ふっくらとした肌がくびれている、あれは腰か。
急いでその前の方へ目を向ける。
太腿の付け根の上から、浅黒い男の手が覗いている…。
目を凝らしてみても、ここからではその正確な状況は分からないが、その手は休むことなく動き続けて
いる。
「あっ!あぁ…うっ、や、やめて、下さい、くっ……!
どうして…どうして、こんな…こと…んっ!!」
震える女性の声がし、白い腿ががくがくと揺れる。
「まだ分からんか…。お前は、すでに大人の女となりながらも、村の誰をも受け容れん。
これは、掟に背く…村、ひいてはその歴史に対する冒涜に当たる。よって、寄合での全村民の合意を
以って然るべき罰を与える、それだけじゃ」
あの声は村長か。なんて強引な話だ。
この村が普通じゃないのは分かってたが、これはいくらなんでも無茶苦茶だ。
でも、何故か俺の体は動こうとしなかった。
その光景に、見入ってしまっていた。
「い、いや、です!私は…誰とも、結婚する気、はありません!」
途切れ途切れに、叫ぶように言葉を吐き出す綾沙さん。
体を震わせ、なんとか股を閉じようとしているらしい。
「観念せい!おぉい、もっと開かせろ!!」
その怒声で、白い腿にたくさんの黒い腕が伸び、綾沙さんの脚はあっさりとすごい角度に開いていく。
綾沙さんから、苦しそうな呻き声が漏れた。
51 :
悠久の絆 5:2005/09/28(水) 02:24:16 ID:ZoZ3vMVT
足を大きく開かされた事で、綾沙さんが板のような物の上に座らされているのが分かった。
もちろん、それだけじゃない。
肌色のひだの間に、驚くほど鮮やかなピンク色の粘膜が露わになっていた。
確かあの辺りからは尿なんかも出るはずなのに、とてもそんなことは想像できない。
綾沙さんの内側に、こんな綺麗なところが隠れていたなんて…。
そこには似つかわしくない無骨な指が、無造作に繊細な花弁を押し開いた。
艶やかな蜜にまみれ、妖しく潤った秘部は、指責めがどれほど執拗だったかをよく物語っている。
村長の中指がその割れ目をなぞり、指先で蜜を掬って親指と人差し指で挟むようにこすった。
その手が高く上がる。
三本の指の間で、白い糸のような愛液が粘るのを見せつけているんだろう。
ここからは綾沙さんの顔は見えないが、息を呑む気配が伝わってきた。
「口でなんと言おうが、体は素直で、正直に応えてくれるな。お前は、女だ…。
こうして悦びを与えられ、子を残すのが、この体の定めじゃ」
聞き分けのない子供に諭すように村長が告げる。
「…っ、嫌です!村の掟に背くというのなら、…村を出ます。それでいいでしょう!?」
押さえられたままの足をわずかに動かしながら、強い口調で叫ぶ綾沙さん。
普段は物静かな喋り方をするのに、こういう時は勝ち気というか、妙な迫力がある。
でも、村長は静かに目を閉じるだけだった。
「村を出すわけにはいかん。これからのお前の仕事は、この村の住人全てを満足させる事じゃ。
これは村の総意、拒む権利はお前にはない」
村長が手を上げると、後ろに控えていた男の一人が進み出た。
いよいよ、本当に綾沙さんの純潔が散らされようとしている。
「い、嫌あ……!!」
その震える声を聞いたとき、俺は自分でも知らないうちに駆け出していた。
頭が沸騰しそうだ。
やめろ、とでも叫んでいるんだろうか。
覗いていた時から微かにしていた甘ったるい匂いが、だんだんと濃厚になってくる。
もう母さんの香りは、ほとんど分からなくなってしまっている。
家の中へ飛び込んだ俺は、急に前へ進めなくなった。
腕に痛みが走り、直後、急速に地面が近づいてくる。
俺は何が起こったのかも分からないまま、男達に取り押さえられてしまった。
綾沙さんは椅子に縛り付けられていた。
手を後ろ手に縛られ、麻で出来た上着は胸の上の方まで破り取られて、桜色に上気したこぼれるような
胸が突き出されている。乳首が赤くなり、心なしか四角く尖り始めているようだ。
額にはじっとりと汗が浮き、湯上がりのように水気を帯びた前髪がはりついていた。
その顔は、呆然としたまま、俺を見つめている。
「遅かったな。例の品は…それか。御苦労じゃった。その労苦に応え、特別によそ者のお前にも
この娘が戒められるところを見せてやろう」
「…ッざけんな、綾沙さんに触んなよっ!!」
俺がわめいて暴れても、村の男共の鍛え上げられた剛腕に敵うはずもない。
俺はされるがままに綾沙さんと同じく椅子に拘束されてしまう。
この村に来て、毎日畑を耕して、相当力がついたつもりだったのに。
現実はこれだ。
俺は、赤ん坊と変わらない、人ひとり助けられない…。
52 :
悠久の絆 6:2005/09/28(水) 02:25:21 ID:ZoZ3vMVT
村長と入れ替わりに綾沙さんの前に立った男が、灰色のジャージに似た作業着をずり下げ、
その下につけていた布をずらして赤黒く巨大なものを取り出した。
部屋に漂う甘い体臭に、一瞬不快感を感じさせる異臭が混じる。
それはすでに地面と水平になるほどに頭をもたげ、筋を浮き出させていた。
男は綾沙さんの唇にそれを押し付ける。
くふっと息をもらし、眉をしかめてむせる綾沙さん。
何を求められているかは分かっているらしいが、閉じた唇は明らかに拒絶の意を示している。
「やめろ!綾沙さんが嫌がってんだろ、離れろよこの下衆野郎ッ!!」
また感情が抑えられず、大声を上げた少し後。
急に鼓膜が震え、眼球が揺れる感じがした。
「ああ!!」
高い悲鳴。
これは俺じゃなく、綾沙さんが発した声らしい。
どうして綾沙さんが叫ぶんだろう…そう思う俺の頭は、世界を斜めに、そして横にとらえ、
そして熱い耳の反対側のこめかみが痛む。
妙な角度に曲がった首にうめきながら、鼻から何かが滴り落ちるのがわかった。
「だ、大丈夫!?ひどい、なんて事するんですか!!」
焦りまくった声が上から降ってくる。
ああ、綾沙さんが俺を心配してくれてるのか。
「うるさいガキを躾けただけだ。ただしこの後は、躾けで済むかはわかんねえがな。
お前が素直に従えば、何も起こらんぜ」
この声は…誰だ?
いや、誰でもいい。綾沙さん以外、皆同じだ。
目を端に寄せ、上方を窺う。
正面に立つ男をきつい目で見据えた後、綾沙さんはおもむろに深呼吸をはじめた。
一回、二回。
何かを吐き出すように、また、何かを収めるように。
ふと、綾沙さんが目を伏せた。俺と目が合う。
覚悟を決めたその瞳には、深い意味が込められているんだろう。
でも俺には、見ないで、と言っているようにしか見えない。
しかし、目を閉じようとした途端、体が引き起こされた。
「こっからイイ事が始まりそうだぜ?しっかり見とけよ」
顎をおさえられ、まぶたを引っ張られて無理矢理に見せつけられる。
ゆっくりと綾沙さんの目が閉じられ、代わりに薄く柔らかそうな唇が開いて舌が覗いた。
小刻みに震えながらその舌を伸ばし、薄汚れた亀頭をちろりと舐める。
はっとしたように目が開き、少し躊躇ったあと、強めに舌を押し付けて動かしはじめた。
亀頭が少しずつ唾液に濡れて照り光りだす。
舌は先端から滑り、竿の部分をなぞっていく。
横から眺めているだけでも、綾沙さんがどれだけ必死に奉仕しているかは明らかだった。
それなのに、
「なんだ、もっと真剣にやれ!口ぃ開いて、全部くわえろ!!」
男は彼女の唇の間に指を突っ込んで無理に開かせ、その中に異臭を放つ固まりをねじ込む。
くぐもった声とともに、綾沙さんの眉が悲しそうに折れた。
53 :
悠久の絆 7:2005/09/28(水) 02:26:17 ID:ZoZ3vMVT
「んー、んっ!くふ…う゛、んん…う…んっ……」
しきりにまぶたをしばたかせ、頬を膨らませたりへこませたりしながら、綾沙さんは必死の形相で
奉仕を続ける。
ふー、ふー、と鼻で息をする音が聞こえ、怒張が引き出されるたび、口の端から銀色に光る
滴がこぼれた。
男はその刺激にさすがにたまらなくなったのか、乱暴に腰を使い綾沙さんの喉の最奥へと自分の
物を叩き込んでいく。
「うぉえっ!?ぉぐ、う゛ええ、あ゛うう゛・・・ッぐう、ぐぇ!!」
綾沙さんは見開いた目を白黒させ、脚を反射的に跳ね上げて身じろぎ始めた。
太腿を何人もの男に押さえられていたのに、それをはねのけたのだ。
まなじりから幾筋もの涙がこぼれて頬を伝う。苦しいんだろうな。
「おいおい、ずいぶんつらそうだな。胸もんで気持ちよくさせてやるよ」
下卑た笑いを浮かべながら、別の男が綾沙さんの胸を後ろから鷲掴みにした。
「つ゛う――ッ!!い゛、いたい゛ぃ!う、ぁ・・ぐぅ!!」
言葉とは裏腹に力一杯握り込まれた乳房は血が止まって真っ白になり、
さらに力を込めて揉みしだかれると、指の間で粘土のように形を変えていく。
綾沙さんの顔が完全に泣く時のものに変わった。
喉の奥を突かれながら、ときおりかなり危険なのではないかと思える低いうめきを漏らしている。
ひょっとしたら何度か軽く嘔吐しているのかもしれないが、口の中を満たす肉の責め具がある限り、
それを外へ吐き出す事は出来ないだろう。
やがて、男の声が一段と甲高くなり、綾沙さんの後頭部を掴んでますます強烈に抜き差しをはじめる。
綾沙さんの苦しみの声がいよいよ切羽詰まったものになった時、男は腰を震わせて叫んだ。
「くおッ、もう出るぞ!飲めよ、こぼすな!!」
綾沙さんの顔を股間にぶつけるようにして、怒張がこれまでで一番深くねじり込まれる。
「う゛ーー!!ん、んんんッ――――〜!!!!」
肩をびくんと震わせ、顔を真っ赤にしながら、吐き出す事の出来ない濁り汁を飲み込んでいるようだ。
目を固く閉じ、懸命に喉を上下させて飲み下そうとするが、なかなかうまくいかなかったらしく、
怒張が引き抜かれた際、口内に溜まっていた液がどろっと唇から流れ出した。
男のものが吐いた粘液は、綾沙さんの可憐な口にはあまりにも多すぎたんだろう。
「まったく…こぼしすぎだ。上で飲めなかった分は、下で飲めよ?」
出したばかりだというのに、まだ男は体力が有り余っている。
そのスタミナを象徴する性器は、初め見たときは俺より少し大きいぐらいにしか思わなかったが、
すでに凶器といっていい圧倒的な長さと太さを備え、直角よりもさらに上へそそりたっていた。
54 :
悠久の絆 8:2005/09/28(水) 02:27:22 ID:ZoZ3vMVT
男のごつい指が綾沙さんの秘裂にめり込んだ。
「さっきより濡れてるみてぇだな。これなら、もういいだろ」
ぐちゃ、ぐちゅと中をかき回し、指を抜き取ると、そこにまとわりついた愛液をなめる。
綾沙さんの座っている椅子は、すでに粗相をしたように蜜がたまり、床に滴っていた。
彼女の顔を見ると、ついさっきまで赤かったその顔からは、すっかり血の気が引いている。
「…だめ…いや、嫌です!お願いです、口でしますから、もっとうまくしますから!」
後ろ手に縛られた綾沙さんの縄が解かれた。
「分かってください!まだ諦めきれてないんです、操を守っていたいんです!!」
彼女は床に組み敷かれ、大勢の男が飛びかかる。
人垣に埋もれ、俺の視界からその美しい肢体が、愛しい顔が消えた。
いやだああ――――――…っ!!!
この声、なんだか聞き覚えがある。
ああそうだ。
兄貴が死んだ、あの日に聞いた…
「夢みたいだな、ついにこの子が抱けるなんてなァ!」
「おお、おしめ取っ替える頃から見たもんだが、こうして成長した姿は格別だねえ」
「あんな他所モンの事なんざ、忘れさせてやるよ!ほら、もっと腰振れ」
「おい、後ろいじんのやめろ!こいつ歯ぁ立て始めたじゃねえか!」
俺はズボンが濡れているのに気付いた。出したのは少し前だろう。
だって、俺は今、完全に引いている。
いつからか声も出せず、ただ吐き気がするほどの動悸が苦しい。
「ごめんなさい…ごめんなさい…ごえん、なさ……んん!!」
綾沙さんが謝ってるぞ。許してやれ、いつもみたいに頭を撫でてやれよ。
兄貴、なんで死んじまったんだよ。
朝の眩しい光が家に差し込み、男達は俺の縄を解いて帰っていった。
綾沙さんは、全身をくまなく白濁液に汚されて仰向けに横たわったまま、ぴくりとも動かない。
胸はいくつもの手形が重なった形で痛々しく腫れあがり、脚の間からも大量の混合液が流れ出して
太腿を濡らしている。それは、閉じきらない後ろの穴からも溢れていた。
床の上で乾いたものの中に、いくつかうっすらとピンクに変わっている部分がある。
俺がふらつく足で綾沙さんの傍へ寄ると、今彼女が唯一身に付けているミサンガが目に入った。
それはあの惨劇の後でもなお手首に巻きついている。
でも、俺が触れたとき、それはぼとっと床に落ちた。
涙がこぼれた。思い当たる事が多すぎて、原因はわからない。
仰向けに倒れたままの綾沙さんの横に座り込み、幼い子供のように泣きじゃくる。
「ごめん…ごめん、綾沙…さ…俺、ごめん…」
俺はひたすら謝り続けている。すると、頭が優しく撫でられた。
綾沙さんの閉じていた目が開き、優しい、でも焦点の合っていない瞳が俺の方を向いている。
「ほら、泣かないの…。何も悪い事はしてないわ…」
抑揚のないその言葉を聞くと、よけいに涙が止められなくなった。
「ミサンガ…切れた」
必死で涙を拭い、頭の悪そうな言葉とともに、握りしめたミサンガを綾沙さんに見せる。
綾沙さんはしばらくそれをぼんやりと見つめていた。
「………うん…でも、これで願いが、叶う、のよね…。どんな、願いかな…。」
途切れ途切れに言い、少し嬉しそうに、いや多分俺にそう見えるように笑った後、
薄く開いていた目の中から急に黒目が消えた。
違うんだ…綾沙さん。
ミサンガは、無理にちぎっても何の意味もないんだ。
俺は、壁に掛けてあったふきんを取ると、何も考えないようにして黙々と綾沙さんの体を拭き清めた。
55 :
悠久の絆 9:2005/09/28(水) 02:28:22 ID:ZoZ3vMVT
それからというもの、綾沙さんは村中の人間の玩具だった。
男衆にはその体を目的に襲われ、女共にはその美貌を理由に虐げられていた。
俺はもちろんやめさせようとしたが、一度敵わなかった力に急に勝てるほど現実は甘くはなく、
結果としていつもその場面を見せつけられるはめになった。
今も綾沙さんは、自分の容姿に自信がない為かやたらと突っかかってきていた女数人に家畜小屋に
連れ込まれ、その理想的な裸体をさんざんに嬲られている。
俺は柱に手を縛り付けられたまま、遠くにそれを見ているしかない。
「また一段と溢れてきたわね。男の人に抱かれすぎて、おかしくなってるんじゃないの?」
四つん這いになった綾沙さんの股下に顔を埋め、じっくりと秘所を責め立てていた女がいやらしい
口調で言った。
「…もう、いいでしょ…?いい加減にやめて、お願いよ…」
顔をしかめて何かに耐えながら、弱々しく綾沙さんが呟く。
すっかり疲れきっている様子だ。
両脇にいる女共が、綾沙さんの乳房をゆらゆらと揺らすように刺激しつつ、体中に舌を這わせている。
うなじや耳などを舐められるたび、綾沙さんは切なそうな呻き声をあげた。
「やめて、だってぇ?ふん、よく言うわ。物欲しげに腰が動いてるのは一体何なの?」
さっきの田舎女がまた綾沙さんを辱める。
確かに、彼女の顔や指が離れる瞬間、綾沙さんの腰が少し下がる。
でもそれも仕方なかった。
ここから様子を見る限り、もう何時間もあいつは絶頂の瞬間まで綾沙さんを追い詰めてから
急に放置するということを繰り返しているからだ。
そして綾沙さんのぶるぶる震える太腿や、半開きになって涎を垂らす唇を見て、
売女だとか死んだ方がいいとか、口々に信じられないほど口汚い言葉で延々と罵り続ける。
俺は、初めて綾沙さんが汚されたあの夜以上に目の前の光景に恐怖していた。
女の嫉妬心が、これほどまでに強く、歪んだものだったなんて…。
しばらくすると、戸を震わせて小屋の中に風が吹き込んできた。
ひゅおうと鳴る、夕方の冷たい風だ。
すると、急に綾沙さんが焦ったような声を上げた。
「あらー、どうしたの?」
とぼけたような口調で、綾沙さんの秘部に指を入れて何かをつまむようにぐりぐりとうごかしながら
女が聞いた。
「あ、だ、だめ、離して!トイレに行きたいの、もう出ちゃいそうなのよ!!」
必死に叫ぶ綾沙さん。
それはそうだろう、朝から素っ裸のまま秘所を弄られ続けていたんだから。
また割れ目に舌を這わせていた女は、それを聞くと嬉しそうな笑みを浮かべ、他の女に目配せした。
「そう、じゃあ遠慮なくすればいいわ。あんたみたいなのの便所は、ここで十分よね!」
そういうと、綾沙さんの真っ白な尻肉を平手で思いっきり叩きはじめた。
他の女も背中や頬を張っている。
「うぅ、ああああ!!」
悲鳴をあげた綾沙さんは、しばらく歯を食いしばって耐えていたが、
結局太腿をかすめてほとばしる黄金色の液体を止めることはできなかった。
56 :
悠久の絆 10:2005/09/28(水) 02:29:13 ID:ZoZ3vMVT
組んだ腕に顔をうずめすすり泣く綾沙さんを囲んで、女共はさもおかしそうに大笑いしていた。
間違いなく心を病んでいる。
ひとしきり笑いものにしたあと、その中の一人が最悪な提案をした。
「ねぇ、どうせならもっとすごいものも出させよっか」
他の女共がその意見に反対するわけもなく、またおかしな騒ぎをはじめる。
四つん這いのままの綾沙さんの下腹部を二人が膝を立てて支え、尻を高く持ち上げる姿勢をとらせた。
別の奴は頭や首を押さえつけ、さらに別の女が小屋の端から何かを持ってきた。
それは、藁を掻き集めるための農具だ。
女はそれを持ったまま、綾沙さんの後ろへ回り――
「――痛いいッ!な、何入れたの!?いやあ…う、動かさないで、裂けるー!!」
頭を押さえつけられた本人にはわからないが、今彼女の直腸には、平均的な男性器より一回りは太い
農具の柄が深々と突き込まれ、がしがしと出し入れされている。
綾沙さんは掌を握りしめ、極太の柄が突き入れられるたび、痛い、痛い、痛いと繰り返す。
「さっさと出しなよ、ほら、ほらぁ!」
二人がかりで綱引きのように強引な抜き差しをつづける。
たまに綾沙さんの腰が持ち上げられることから、そこにどれほどの力が加えられているかが窺えた。
「ううー、あぁ、ふかいぃ!!ぬいて、腸がおかしくなるわ…うあ!
もうやめて、もう突かないでーー!!」
綾沙さんの余裕のない声に合わせるように、その腹部から、グル、ギュルという音が漏れ始めていた。
限界は近い。
「もう一息ね…いい鳴き声だけど、いい加減出しちゃいましょうか!!」
柄を握る力を強め、いよいよ乱暴に叩き込んでいく。
引く長さをおさえ、断続的に腸の奥を抉りまわす。
「いたいっ!ん、だめぇ…っう〜〜、お願い、み、見ないでぇーーーー!!!」
綾沙さんの腰がびくんと跳ね上がり、部屋に異臭が漂った。
「っは、きついわねー!小奇麗な顔の割に、お腹の中は腐ってんのね」
顔をしかめ、あーやだやだ、とこぼしながら、てきぱきと後片付けを始めた。
軟便が落ちた場所には、あらかじめ大量の藁がしいてあったらしく、後始末は割と簡単に終わる。
でも、綾沙さんは、小屋の床にへたりこんだまま、いつまでも動こうとはしなかった。
次の日も、その次の日も、この女共は男達に夜通し嬲られた後の綾沙さんを徹底的に辱めた。
村にある棒状のものなら何でも突っ込んだし、まだ小さい子供たちを連れてきて、
綾沙さんの膣に腕をめり込ませて遊ばせたりまでしていた。
この子供もやっぱり普通じゃなく、数日前まで毎日自分の世話をしていた少女が泡をふいて苦悶する
様を見て、本当に可笑しそうに笑うのだった。
俺は、一日中何度も何度も絶頂を極めさせられ気絶する綾沙さんが、いつ壊れてしまうかと
気が気でならなかった。
57 :
悠久の絆 11:2005/09/28(水) 02:30:01 ID:ZoZ3vMVT
「もうすぐ、十五夜ね」
突然の声に、俺は心臓が止まりかけた。
いつの間にか、布団の上で綾沙さんが起き上がって月を見ていた。
数日前、村の奴らが十五夜の日に行う祭りの準備のために綾沙さんを手放した隙に、
奴らの目を盗んで家へ連れて帰ってきたんだ。
俺が手伝って丹念に湯浴みをしたおかげで、久しぶりに綾沙さんは綺麗な髪や肌を取り戻していた。
まだ頭もしっかりしているらしく、俺は心底ほっとしている。
お腹がすいたというから、ほとんど水と変わらない粥を作って二人で食べた。
すっかり消化器官の弱っている綾沙さんはこれぐらいでないと受け付けないし、
俺も匙すらまともに扱えず水粥に咳き込む綾沙さんを見て、まともに食う気は起きないから。
食事の後、綾沙さんは妙に潤んだ瞳で俺を見つめていた。
そして、信じられない事を口にする。
「……体が、変に熱いの。ねえ、……一緒に寝ない?」
連日体を弄ばれ、悦びを目覚めさせられたんだろう。
俺にだから、そんなことを言ってくれるのか?
それとも、ただ一人の雄として…
いや、どちらにしろ、それは兄貴を裏切る行為だ。受け入れるわけにはいかない。
どんなにその華奢な体を抱きしめたい衝動に駆られ、彼女が他の男から内に受けたおぞましい汚辱を
この手で払拭したいと思っても。どうしてもそれはしちゃいけない。
したくない!
やがて自分の言葉に気付いて愕然とする綾沙さんをなだめ、なんとか眠りにつかせた。
顔にはまだ疲労の色が濃いが、寝息は静かで規則的だ。
髪を下ろしているので、その顔はいつもよりいくぶん大人びて見える。
上下するふくよかな胸を見ているうち、俺はまた変な気分になってきて目を逸らした。
その先には、割れたティーカップがあった。
三つセットのカップで、割れているのは…兄貴の使っていた、青いやつだ。
部屋にはそれだけじゃなく、色々なものが壊され散らばっていた。
壁の兄貴の写真も破り捨てられている。
特に損壊の激しいものは、どれも家を出るときに持ち出した、思い出の品だ。
俺は居たたまれなくなって家を出た。
綾沙さんの傍にいるべきかもしれないけど、しばらくは祭りの準備で村の奴らは来ないだろうし、
家に俺がいたって、事が起こったとき彼女を助けてあげられる力はない。
密かに村から二人で逃げ出したくても、そう大きくはない村だ、それは無理だろう…。
行くあてもなく、ただ延々と続く地面を追って歩き続けていると、やがて見覚えのある鳥居が
見えてきた。
その下には…やはり、あの人の姿がある。
「おや、あなたはあの時の…。どうしました、何か困り事でも?」
また、あの不思議な笑顔。
でも今は、眩しすぎる笑顔だった。
「いえ…何でも、ありません…」
この人が嫌いなんじゃない。俺は多分、他人が怖くなってるんだ。
背を向けて帰ろうとする。
でも俺の足は、後ろから掛けられた一声で止められた。
「綾沙を助けたいですか」
振り返ると、笑顔の消えた端正な顔が俺を見据えていた。
男は社を示した。
「上がっていきませんか」
58 :
悠久の絆 12:2005/09/28(水) 02:30:48 ID:ZoZ3vMVT
社の中は、外から見たよりも広く、やはり前に来た時に聞いた妙な音が奥の部屋からしている。
俺は床にあぐらをかいて座り、単刀直入にきいた。
「綾沙さんを、彼女がどうなっているかを知ってるんですね!?」
彼は正座し、静かに頷いた。
「分かっていますよ…昔から、そうですから」
昔から?と聞き返すと、彼は真っ直ぐに俺を見つめ、一呼吸置いて続けた。
「この村の人間は、実はすでに亡者と化しています。あなたはまだ実感がないかもしれませんが、
彼らはもう百年以上も年を取っていません」
急な展開に、俺の頭は早くも混乱しかける。
でも言われてみれば、この村の子供はいつまでも大きくなっていない気もする。
「奇怪な話ですが、事実です。むかし私が調べたところ、いつからかこの近辺の空気に有害な物質が
含まれるようになり、流行り病のように人体に影響を与えていったようです。」
俺は黙って続きを待つ。
「私は植物学者で、二十年以上前、同僚の女性とともにこの辺りの生えている薬草を調べにきました。
そして、村人の病のことに気付き、調べていった末にこの村の儀式について知ったのです。
この村の者は、二十年に一度の満月の夜、体が元に戻る…寿命を迎えようとします。
止める方法は一つ、村人でない娘を祭りの生贄とし、前に貴方に渡したものを飲ませて交わること。
男は娘を抱き、女はその男に抱かれることで村人は死を免れます。
しかし、その薬を取り込み犯された娘は、二度目の破瓜。心が破れます――このように」
そういって男は奥の部屋へ続く戸を開け放つ。
そこには、若い女の人が一人、自分の割れ目を指で弄り、獣のような声を上げて床を鳴らすほどに
悶えている姿があった。
その顔は…綾沙さんにそっくりだった。
「私と共に村へ来た女性です。一度は儀式を免れたのですが…。
あなたに渡したものの中身は、三代前の贄にえらばれた少女から分泌された卵子です。
かつて贄となり、完全に堕ちた娘の時が経った卵子を飲む事で、新たな贄が生まれる…
昔から、そうです。」
俺は言葉も出せず、近い未来愛しい人がなるかもしれない姿を凝視していた。
「村人達の行動は、実は割と単純なものです。満月の日が近づくと、男は娘に体を馴染ませるために
日々抱きつづけ、女は娘が堕ちやすくするために精神を追い詰める。
まあこれはあくまで潜在意識レベルの話ですが。
…そして。もし村の者でない男が贄に手を出しそうになると、その存在を消します」
俺は最初、その言葉の真意が分からなかった。
しかし、すぐに気付く。
数ヶ月前の光景が脳裏によみがえる。
確かに色々おかしかった。
熊と争って重傷を負ったのが兄貴だけというのは、少し不自然だとは思った。
熊の仕業にしては、兄貴の全身に刻まれた傷は細かすぎる。
目頭が熱くなってきた。
…なんて事だ。あいつら…兄貴まで…!!
59 :
悠久の絆 13:2005/09/28(水) 02:31:40 ID:ZoZ3vMVT
「…思い当たる事があるようですね。済みませんが、続けて話を聞いて下さい。ここからが本題です。
綾沙を助けるには、薬を飲ませない事です。薬は村長の家にある筈ですから、気付かれないように
中身をこれとすりかえておいてください」
彼が取り出したのは、透明な液体の入った容器だ。
「これは、そこにいる彼女から採ったばかりの分泌液です。これならば、まだ害はありませんから。」
どちらにしろ飲みたくはないものだろうが、この際仕方ない。
「これを飲ませて交わっても、男たちの体の変化は止まりません。そのうち村人が弱ってきますから、
その隙に綾沙を連れて逃げて下さい。」
俺は、今まで聞いた話を頭の中で繰り返していた。
そしてこの時初めて、俺の理解との根本的な食い違いに気付いた。
「ちょっと待って下さい、綾沙さんも村人の一員じゃないんですか?」
すると彼は、表情を曇らせる。
そして、しばらくの沈黙の後、呟くように言った。
「綾沙は、私と、そこにいる彼女との間に出来た子供です。
もっとも、村ではこの場所と私たちは特別なので、あの子は知らされていないでしょうが」
俺は、それを聞いて、ああ、と思った。薄々気付いていたのだろう。
綾沙さんはあの女の人の顔に、この人の雰囲気を確かに持っている。
なら、何故彼が綾沙さんを助けないのか。
その問いに、彼はまた悲しい表情になった。
「私は長くこの地に居過ぎました。私と彼女は、さっき話した方法で何とか村の入り口までは
逃げられたんですが…村人たちが哀れに思えて、最後の最後で躊躇して捕まってしまったんです。
私はここに監禁され、後に用済みとなって同じくここへ捨てられた彼女と初めて交わりました。
そして生まれ、村に預けたのが綾沙ですが、そのときはまだ普通の人間だったんだと思います。
ここの村人には、生殖能力はないようですからね。しかし今は、歳も取らず、物を食べなくても
生きていけます。本来なら村人も物を食べる必要はないはずですが、あれは普通の暮らしをしていた
頃からの習慣でしょう。…とにかく、こうなっては、もうこの神社から出る事はできないんです」
そして彼は、俺の手を取って言う。
温かい手だった。
「かつてこの状況下で、贄と関係の関係を疑われず、生き残ったのは私とあなただけです。
そして、あなたは私のようにならず、綾沙を連れて外へ逃げて下さい。
ここの空気を吸わなくなれば、あなたはもちろん、村の男と交わった綾沙も、強い心を持ち続ける限り
大丈夫なはずです。
村人の苦しむ姿は凄惨ですが、立ち止まっては二度と元の世界へは帰れません。
あなたなら、きっとできるはずです。娘を、頼みます」
俺が、助けられる…綾沙さんを。
そう思うと、頭が熱くなってたまらなかった。
息が出来ないくらい気分が昂ぶっているのを感じる。
俺は頷き、立ち上がった。
最後に親父さんは、俺に向かって言った。
「それからもう一つ。この村の住人は、特に満月の夜、外の世界のものを極端に嫌います。
危なくなったら、思い出してください。」
俺は礼の言葉を告げて村へ駆け出した。
俺にできる、初めての事のために。
60 :
悠久の絆 14:2005/09/28(水) 02:32:33 ID:ZoZ3vMVT
かがり火がたかれ、村の中央にある石造りの舞台が夜の闇の中に浮かび上がる。
俺は村外れの大きな木に登って様子をうかがう。
登るのには結構苦労したが、ここなら外から俺の姿は見えないし、逆に俺は枝や葉の間から
石舞台の様子をありありと見る事ができた。
何人かの男が邪魔な俺を探しているようだったが、やがて諦めたらしく石舞台へ戻っていく。
やがて、村長の合図と共に男達に両腕を掴まれた状態で、引っ立てられる罪人のように綾沙さんが
舞台に上がった。
これから俺は、村の奴らに隙ができるまで、ここで最後の陵辱劇を見届けなければならない。
そう、最後の、だ。
これ以降、誰も彼女に触れさせはしない。
綾沙さんは、体に掛けられていたシーツのような布を取られ、全裸になってぶるっと震えた。
そこへ、何やら黒ずんだ縄の束を持った女が近づく。
強張る綾沙さんの頬をすっと撫で、手慣れた動作で彼女の体に縄をかけ始めた。
縄は首へ掛けられ、背中に回り、また胸の方へ返るという不規則な動きをしている。
それはまるで黒い蛇が綾沙さんの肢体に絡みつくかのようだ。
そして、胸の前で手首も幾重にも縛られる。
上半身をきつく戒められた綾沙さんは、恥ずかしそうにうつむき、足をそわそわと組み替えた。
前に揃えて縛られた腕が胸を挟み込み、さらに上下の縄がくびり出しているため、
形のいい乳房がはちきれそうになっている。
寒いはずなのに、その肌はすでに紅潮し、うっすらと汗まで浮いていた。
なんともいえず煽情的な姿だ。
いつか見た、椅子に縛られた姿よりも、ずっと。
綾沙さんを連れてきた男達がその体を押さえ、石の床に膝立ちになるように力を加えたようだ。
膝ががくんと折れ、床についたのを見て、さっきの女と入れ違いに別の男が綾沙さんの横に立った。
その手には、俺が中身をすり替えた容器が握られている。
男は荒っぽく綾沙さんの鼻をつまみ、おもわず開いた口にその中身をとろとろと流し込む。
全てを注ぎ終えると、すぐに手で口を塞いでしまったため、綾沙さんは戸惑いながらもそれを
飲み下すしかなかった。
俺はその行為の無意味さに密かにほくそえんでいたが、すぐにその気持ちは萎えた。
彼女は知らないんだ。
いま自分の喉を通っていったものが、死んだと思っている実の母親の愛液だということを…。
綾沙さんが完全にその液を飲み込んだのを確認すると、村長が何かを叫んだ。
途端に、それまで身動き一つせずに様子を見守っていた他の村人達が大騒ぎをはじめる。
あの時と同じように、一斉に綾沙さんを取り囲んだ。
違うのは、今度はその中に女も加わっている事と、俺から綾沙さんの様子がはっきり見えるという事。
男の一人がにやついた笑いを浮かべながら、綾沙さんの背中をつきとばす。
そして四つん這いになった彼女に後ろから覆い被さるようにして、いきり立ったものを何の配慮もなく
濡れているかどうか分からないところに突き入れた。
綾沙さんの肩がびくっと震える。
周りの葉のざわめきがうるさくて声は届いてこないが、その口は苦しそうに開かれている。
そして、男は腰を使い始めた。
61 :
悠久の絆 15:2005/09/28(水) 02:33:26 ID:ZoZ3vMVT
綾沙さんの腰を抱え込むようにして腕を回し、胸を乱暴にこねまわす。
やがて男は大袈裟に腰を揺らしながら、その動きを止めた。
深く突き込んだ状態のまま、体を震わせている。
男が体を離すと、肘をついて尻をつき出した格好のままの綾沙さんを、すぐに別の男が抱きかかえた。
この男は綾沙さんをまんぐり返しの状態にし、さらに腰を掴んで持ち上げて、上から秘裂を割り開く。
周りの男達は、綾沙さんの照り光る汗が体の不規則な上下運動で飛び散るさまを、
一様に股間のものを反り立たせて見つめている。
二人目の男が果てた後、また新たな男が綾沙さんを抱え上げた。
石舞台の床に白いものが滴り落ちるのが見える。
そのまま椅子に座らせるかのように剛直に割れ目を押しつけ沈めていく。
と、ここでまた別の男が近寄っていった。
もちろん前の男は、まだものを抜いてはいない。
そのまま二人の男は、何かを相談しているらしかった。
そのうち、じっと会話を聞いていた綾沙さんが目を見開き、何かを拒絶するかのように激しく体を
ばたつかせだした。
しかし、男に体内を深くえぐられている状態では逃げる事は叶わない。
後ろから突き込んでいる男が綾沙さんの太腿を高く持ち上げた。
新たな男は、そのまま秘裂に逸物をあてがい、ゆっくりと押し込む。
俺は最初、二穴責めかと思った。
でも奴等の目的を考えた時、それは違うとわかった。
今、奴らが綾沙さんの体で用があるのは、その生殖器――膣だけなんだ。
初めて綾沙さんが輪姦された夜のように、口や肛門を犯さないのはそのせいだ。
綾沙さんは縛られた腕を曲げ、肘から先を目の前の胸板に叩きつけていた。
もちろん大の男がそれぐらいでひるむはずもなく、逆に男二人の厚い胸板に圧迫されて、
彼女の飛び出した膨らみが押し潰されていく。
狂気の宴は終わることも、途切れる事もなく続いた。
男達はしばらく精を溜め込んでいたのか妙に達するのが早く、入れ替わり立ち代わり思い思いの体位で
綾沙さんを愉しんでいる。
女共は一度果てた男と交わったり、犯されている綾沙さんの所に集まり、その胸やクリトリスを
同性ならではの巧みさで責め上げている。
事実、綾沙さんは男達の激しい抜き差しよりも、あきらかに女共の手技のほうを嫌がり、
腰をよじり、背をのけぞらせてもがいていた。
彼女が上げる嬌声は、いつしか俺のところに届くほどに大きくなっている。
このままじゃ、薬なんか関係なく綾沙さんが狂ってしまうんじゃないかと思えた。
どれほどの時間がたっただろう。
すでに男達は一巡して綾沙さんを犯し終え、女共は全員その精を体に受けていた。
その中には、もちろん子供も含まれている。
そしてその内の何人かは、二回目をしようと息も絶え絶えの綾沙さんにむしゃぶりついた。
その時だった。村人達の中で様子のおかしい奴が何人も出てくる。
ここにいてもはっきりと聞こえる奇声を発し、喉や頭、手首などを押さえはじめた。
なんとそこの皮膚は乾燥しきった地面のようにひび割れ、骨が覗いて鮮血が噴き出している。
その傷を中心に、葉脈のようなどす黒く変色した筋が浮きあがっていった。
急速に血の気が失せ、顔がへこんでいく。
肉体の限界だ。
俺は木を滑り降り、血を浴びながら何が起きているのかわからず、うろたえて辺りを見回す
綾沙さんの手を取って駆け出した。
62 :
悠久の絆 16:2005/09/28(水) 02:34:23 ID:ZoZ3vMVT
凄惨なんてもんじゃない。
あっちこっちで人間が出すとはとても思えない音階の声が響き渡り、
足を引きずりながら村中の人間が綾沙さんを狙って迫ってくる。
子供が叫ぶ声、ほとばしる血…ここは何の戦場だろう。
山の向こうから、絶叫が響くのが聞こえた気がした…。
でも止まるわけにはいかない。
腰の抜けた綾沙さんを抱え上げ、優しい心からくるその言葉に耳を塞いで村の入り口へ走る。
立ち止まっては、二度と元の世界には帰れません。
その言葉だけが頭を巡る。
綾沙さんと無事にこの村を出ること、それが俺にできるただ一つのことだ。
俺のために、綾沙さんのために、彼女の両親のために。
そして――兄貴のために。
村の入り口はもう目と鼻の先だ。
これでやっと、この悪夢から逃れられる…
そう思った時、腕の中の綾沙さんの体が急に重くなったような感覚が襲った。
彼女が叫び声をあげる、その体に目をやると…細い足首を、赤黒い手が掴んでいる!
村長の手だ。老人だというのに、なんという体力、そしてなんという精神力だろう。
肩口から血を吹き、その体を真紅にそめてなお、物凄い力で綾沙さんを引っ張ってくる。
「お前も、か、小僧!贄をよこせ、余所者ォ!!」
歯を剥き出しにし、血の泡をふきながら叫んでいる。
手を離させようとしても、信じられない握力でとてもどうにかなるものじゃない。
足首に深い皺がより、真っ赤に充血した皮膚が裂ける痛みに綾沙さんは泣き叫んでいた。
他の村人達も視界に入る範囲まで迫ってきている。
追いつかれるのは時間の問題だろう。
今すぐ何とかしなければ、本当にどうしようもなくなってしまう…!
その時、俺は綾沙さんの父親の言葉を思い出した。
――この村の住人は、特に満月の夜、
外の世界のものを極端に嫌います――
外の世界のもの…今着ている服はこの村のものだ、トランクスを脱いでいる時間なんてない。
俺は必死になって服を探った。
帯に何か紐のようなものが挟まっている。
引き寄せられる力が一層強くなった。もう一刻の猶予もない。
俺は、一縷の『願い』を込めて、それを村長にめがけて投げつけた。
「ッぬ、ぐあああっ!!?」
それは村長の目に当たった。
触れた場所から湯気らしきものが噴き上がり、村長はたまらず両手でそこを押さえる。
その隙に、俺は綾沙さんを再び抱え上げ、村の出口へ駆けた。
そして門を通り抜ける最後の一瞬、村長から俺と綾沙さんを守ったものを振り返る。
そこには、切れた兄貴のミサンガがあった。
綾沙さんからの手紙が届いた。
最初に比べ、見違えるほどに文字が上達している。
でもやっぱりまだ、漢字は苦手のようだ。
内容は、自分が元気でやっていること、友人に聞いた面白い話、俺も上手くやっているかということ…
そして、兄貴の墓参りに行こうという誘いだった。
あれから十年。
俺と綾沙さんは、しばらく小さな町に一緒に暮らしていた。
平仮名さえ知らない彼女に読み書きを教え、その他社会で必要な様々な事を教え込んだ。
物覚えのいい生徒で、教える側としても楽しかった。
そのうち彼女にも知り合いが増え、俺は家を出た。
一緒にいると、たまらない気分になる。
いつ襲ってしまうか、俺にもわからなかった。
そのぐらい、俺にとって綾沙さんは、特別で、近い存在になってしまっている。
彼女の容姿は、多くの男を引き付け、言い寄られる数も並ではなかった。
さらに、何度か彼女の家に遊びに行ったとき、おそらく一人で慰めているんだろうと思わせる
痕跡がいくつも見受けられた。妖しい道具も何度か見かけた。
しかし、彼女は今でも、誰ともくっつく気はないらしい。
彼女は他のどの男よりも、俺に好意を寄せてくれているようだ。
でも俺には分かってる、俺は彼女の中で一番にはなれない。
それで…いい。
待ち合わせの場所にいた綾沙さんは、昔と同じ、いやそれ以上に綺麗だった。
三十路近くなり、大人びていた美貌はいよいよもって眩暈さえするほどに磨かれ、
髪に軽くウェーブをかけているせいか、落ち着いた淑女然とした雰囲気の彼女は、
とても俺なんかが一緒に歩ける相手じゃないはずだった。
それでもその笑顔は、あの頃と変わらず、優しく俺を包み込んだ。
セミが騒がしく鳴いている。
その声以外は静かで、村はのどかなものだった。
数年前、綾沙さんにどうしてもとせがまれこの村へ戻った時の事を思い出す。
辺りには村人達の変わり果てた死体が転がっていて、俺たちは二人でその全員の墓を作った。
この村で初めての墓を。
兄貴と綾沙さんが約束した大樹の根元にも、あの神社の境内にも、何人もの白骨が埋まっていた。
おそらく、これまでの贄と、それに関わった男達だろう。
あの人たちも、すでに息はなかった。
繋がったまま息絶えた両親を前に、初めていくつもの事実を知り、愕然とした綾沙さんの顔…
これも、俺は忘れることはないだろう。
俺達はこの村の事を誰にも話さない。
この村を知るのは、世界中で俺と綾沙さんだけだ。
村外れにある兄貴の墓についた。墓といっても、盛った土の上にでかい石を置いただけだ。
石の頂点に、切れたミサンガが供えてある。
墓前に手を合わせ、綾沙さんと二人、兄貴に語りかける。
――俺達がこうして生きているのも、兄貴のおかげだ。
これからも俺達は、兄貴の分も生きていく。
だから兄貴、俺達がそこへいくまでの長い間、眠って待っててくれよな…。
いつの間にか日が暮れ、肌寒くなってきた。
「帰りましょう」
綾沙さんが笑った。
沈んでいく夕日に染まりながら、あぜ道を並んで歩く綾沙さんと俺。
その少し後ろの方で、風がひゅうと口笛を鳴らした。
どちらともなく俺と綾沙さんは手を繋ぎ、村を後にして歩き続けた。
おしまい
追加
・改行ミスって読みづらい
おぉう、さっそく投下されてるではないか
あげましょうかあ
>>64 GJ!
「世にも奇妙な〜」みたいで面白かったよー。
某スレから来たけど、このシチュ読みたかったから、満たされた!
良く探せば、猟奇スレだの何だの、ニッチ的なジャンルのスレもあったりする罠。
>>64 長いのを乙!
こういう民俗的な奴好きだわ
>68-69
あまり固執する必要は無いと思われ
例えば該当スレが有っても常連に嫌われそうなシチュやネタが
混じって投下しにくかった場合なんてのを想定してココで出して
貰うなんて考え方も悪くないのでは?
hosyuhossyuuuuu
ho
どうしてこんなに盛り上がらないのか〜〜〜
76 :
13:2005/10/25(火) 18:53:48 ID:GGlosz3I
まだなにも考えてないからいつになるか分かんないけど
鬼畜系の投下してもいいかな?
77 :
名無しさん@ピンキー:2005/10/25(火) 20:17:35 ID:tBZZIBs5
どんどん投下するが良いさ
がんがれ!がんがれ!
>76
俺はそーゆーの(鬼畜、陵辱、レイプ等)は好きじゃないけど、需要はあるかもしれないし、ガンガン投下してくれ!!
投下前に注意書きも忘れないで。
オリジ×版権キャラもここでおk?
なにも 問題は ない
81 :
名無しさん@ピンキー:2005/11/03(木) 15:43:37 ID:EgM1kkTl
し! _ -── ‐- 、 , -─-、 -‐─_ノ
小 童 // ̄> ´  ̄  ̄ `ヽ Y , ´ ) 童 え
学 貞 L_ / / ヽ 貞 |
生 が / ' ' i !? マ
ま 許 / / く ジ
で さ l ,ィ/! / /l/!,l /厶,
だ れ i ,.lrH‐|'| /‐!-Lハ_ l /-!'|/l /`'メ、_iヽ
よ る l | |_|_|_|/| / /__!__ |/!トi i/-- 、 レ!/ / ,-- レ、⌒Y⌒ヽ
ね の _ゝ|/'/⌒ヽ ヽト、|/ '/ ̄`ヾ 、ヽト、N'/⌒ヾ ,イ ̄`ヾ,ノ!
l は 「 l ′ 「1 /てヽ′| | | 「L! ' i'ひ} リ
ヽ | ヽ__U, 、ヽ シノ ノ! ! |ヽ_、ソ, ヾシ _ノ _ノ
-┐ ,√ !  ̄ リ l !  ̄  ̄ 7/
レ'⌒ヽ/ ! | 〈 _人__人ノ_ i く //!
人_,、ノL_,iノ! /! ヽ r─‐- 、 「 L_ヽ r─‐- 、 u ノ/
/ / lト、 \ ヽ, -‐┤ ノ キ 了\ ヽ, -‐┤ //
ハ キ { / ヽ,ト、ヽ/!`hノ ) モ |/! 「ヽ, `ー /) _ ‐'
ハ ャ ヽ/ r-、‐' // / |-‐ く | > / / `'//-‐、 /
ハ ハ > /\\// / /ヽ_ ! イ ( / / // / `ァ-‐ '
ハ ハ / /! ヽ レ'/ ノ > ' ∠ -‐  ̄ノヽ /
{ i l ! / フ / -‐ / ̄/〉 〈 \ /!
便乗してみる
し! _ -── ‐- 、 , -─-、 -‐─_ノ
小 処 // ̄> ´  ̄  ̄ `ヽ Y , ´ ) 処 え
学 女 L_ / / ヽ 女 |
生 が / ' ' i !? マ
ま 許 / / く ジ
で さ l ,ィ/! / /l/!,l /厶,
だ れ i ,.lrH‐|'| /‐!-Lハ_ l /-!'|/l /`'メ、_iヽ
よ る l | |_|_|_|/| / /__!__ |/!トi i/-- 、 レ!/ / ,-- レ、⌒Y⌒ヽ
ね の _ゝ|/'/⌒ヽ ヽト、|/ '/ ̄`ヾ 、ヽト、N'/⌒ヾ ,イ ̄`ヾ,ノ!
l は 「 l ′ 「1 /てヽ′| | | 「L! ' i'ひ} リ
ヽ | ヽ__U, 、ヽ シノ ノ! ! |ヽ_、ソ, ヾシ _ノ _ノ
-┐ ,√ !  ̄ リ l !  ̄  ̄ 7/
レ'⌒ヽ/ ! | 〈 _人__人ノ_ i く //!
人_,、ノL_,iノ! /! ヽ r─‐- 、 「 L_ヽ r─‐- 、 u ノ/
/ / lト、 \ ヽ, -‐┤ ノ キ 了\ ヽ, -‐┤ //
ハ キ { / ヽ,ト、ヽ/!`hノ ) モ |/! 「ヽ, `ー /) _ ‐'
ハ ャ ヽ/ r-、‐' // / |-‐ く | > / / `'//-‐、 /
ハ ハ > /\\// / /ヽ_ ! イ ( / / // / `ァ-‐ '
ハ ハ / /! ヽ レ'/ ノ > ' ∠ -‐  ̄ノヽ /
{ i l ! / フ / -‐ / ̄/〉 〈 \ /!
>79
厳密にいえばキャラXオリキャラのスレだが
活性化のために是非当スレで頂戴したい
妖魔夜行もので、ちょっと考えた話。
適当に、ラストちょっと前辺りだけ描いたんで貼ってみる。
なんかの雰囲気を持てたならいいんだが…
「待てよ。行く気かよ」
満は、ガシッと陽子の肩を掴んで止めた。
「聞いたであろう? 私の正体を」
陽子は能面の様な表情のまま振り返った。
「私はお前の知っている鏑木陽子ではないし、人間でもないし、そもそもは女ですらない」
満は、陽子の姿をしたモノの視線を真正面からしっかと受け、返した。
「妖怪だとか、女だとか、もともとの陽子とか関係ない。俺が好きなのは、今のお前なんだ」
彼女は、ふっと口の端を微かに歪めた。
「そう言えば、この前のこと、まだ言ってなかったな」
陽子は、満の瞳をじっと見詰めながらそう言った。
「私は、お前が好きだ」
「え……」
不意打ちをくらって、満は絶句した。
「聞こえなかったのか? 私はお前の事を愛している、と言ったのだ」
陽子は髪をかきあげながら、そう続けた。
「喜べ。お前はこの“私”が初めて愛した男だ。そして、最後に好きになった男でもある。
だから……、だから……、お前を危険な目に逢わせたくはない。頼む、わかってくれ」
「でも…、陽子が危険な目に逢うのに、消えてしまうのに、何もできないなんて」
想いを吐露する満に、陽子はきっぱりと言い放つ。
「お前に何ができる? 妖怪同士の戦いで、お前に何ができるというのだ?」
「それは……」
「わかったら、離れていろ。自分の身の安全を確保する。それがお前が私の為にできる唯一の事だ」
「でも……」
「わかってくれ」
彼女はスッと一歩近づき、満の顔に顔を近づけた。そっと唇に柔らで暖かな感触が広がる。
「!!」
満は目を白黒させる。
「本当は、処女の一つも与えたいところだが、借り物の身体ではそうもいくまい」
口元だけで軽く笑う。
「さらばだ。満」
陽子は、クルリと前に向き直り、ツカツカと足早に歩き出す。
「いいのか?」
少し離れていたEEが歩み寄り、立ち尽くしている満の方をチラチラと見る。
「構わん。他にどうしようもない。
それに、どうせ消え去る、死んでしまう身だ。せめて満だけでも助けたい」
EEの方を向かず、無表情に答える。
が、表情を引き締めても、堪えても、溢れ出す想いが視界をグニャリと歪め、熱い雫となって頬を滴り落ちる。
「前みたいに、記憶を戻せとかは言わないのか? そうすれば、消滅は免れるぜ」
EEは皮肉っぽい笑みを浮かべる。
「ふん。戻す気など、端からないくせに。この悪党」
横目で睨む。
「そりゃ、悪魔だからな」
EEは笑った口元を引き締め、ジロリと見る。
「アンタのせいで、こっちは3人もやられてるんだ。ようやく閉じ込めた虎を、わざわざ解き放つ気はないね」
「だろうな。それに、私もそれは望まない。
私のこの人格は、記憶を封じられて以降の、まっさらの心の上に成り立ったものだ。だから、過去の記憶が蘇れば、その千年の記憶は今の私の心を押し流してしまうだろう。
私の心に黄金のように輝く、家族との日々の思い出も、友との語らいも、満への想いも、すべて押し流されてしまう。
だから、だから、私は私であらねばならない。私は記憶を取り戻すわけにはいかない。
だが、だが、そうなれば、私の持っていたその憑依の力も取り戻せない。取り戻さなければ私の心は、魂はこの身体に留まれない。この身体に魂が留まれなければ、本来の肉体が滅んでいる以上、生きてはいけない。
私は満への愛を貫くために、私であり続けなければならず、私であり続けるために、消えねばならない。わかるか。EEよ。この矛盾が、この苦しみが。
貴様はまさに、悪魔だ」
「すまない…」
EEは、目を伏せた。陽子はふっと一息吐き、
「悪かったな、EE。そもそも私に他人を攻める事など許されることではないのにな。
…むしろ感謝しておる。満と会うことが出来たのだからな。
さあ、行くか。デッドとやらが待っているぞ」
陽子は、正面の廃ビルを見据えた。
>>85 なにも 問題は 無い。
………っつーか面白そう。
本来なら他の人外、異形系スレに投下すべき代物だろうけど、テストの意味も兼ねてここに投下してくれ。
それがこのスレの存在理由の一ツでもあるワケだし。
ありがとう。
実は全部書くだけの時間も体力も気力もないので、ラストシーンあたりをちょこちょこと書いて見ました。
なんとか暇を見て完成させたいと思います。
>他の人外、異形系スレ
エロが書けないので半ば追放、半ば撤退しました。
89 :
名無しさん@ピンキー:2005/11/29(火) 23:12:19 ID:IG92vy+T
ほ――――
しゅ――――
男が書く甘いエッチ物を読んでみたいなぁ…
ほしゅ
4コママンガにしたかったが、絵師の当てがなくて死蔵してたもの。
●やおいなダーリン
彼の名は水無月潤一。
彼女の名は水無月晃。
ごく普通にお見合いして、ごく普通に結婚した二人。
しかし旦那はホモだったのです。
●喫茶店にて・その1
友人A「しっかし、あんたもいいの見つけたわね。
身長185cm、一流大卒、県庁職員、趣味は家事全般で、礼儀正しく腰は低い。
収入は今一だけど、ほぼ三高で三低、しかもイケメン。理想の旦那じゃない」
晃(い、言えない。実は旦那はホモだなんて…)
●お見合いにて・その1
潤一「ご趣味は?」
晃「あ、読書です。栗本薫なんか大好きです」
潤一「あ、奇遇ですね。ぼくもグインサーがとか好きなんです。あなたは?」
晃(い、言えない……、ボーイズラブ作品が好きだなんて……)
●お見合いにて・その2
晃(嫌味にならないよう、慎重に) 「あの、今まで彼女とかはいらっしゃらなかったんですか?」
潤一「いやあ、今まで勉強や仕事に忙しくて、女性に縁が無くて」
晃(うぉっしゃっーーーっ、お買い得だぁーーーーっっっ)
でも、“彼氏”がいた。
●結婚前
友人A「晃お見合いしたんだってさ」
友人B「えー!? お見合いなんて、売れ残りの男に決まってるじゃない。なんか欠点あるに決まってるよ。マザコンとか、性格が悪いとか」
晃「えー、優しくて良い人だったよ。別にマザコンでもないし」
実は、ホモでした。
●結婚の理由・その1
晃「なんで、あたしとお見合いなんかしたの?」
潤一「紹介してくれた叔母さんの顔を立ててだよ」
晃「じゃあ、なんで結婚しようとしたの?」
潤一「一つ目は一目惚れだよ。初めて会った時、直感したんだ。この人なら結婚できるって。
だって、ショートカットで貧乳で、パンツルックであんまり女らしくなかったから」
晃(怒)
●結婚の理由・その2
晃「一つ目って事は、他にもあるの?」
潤一「うん。本格的に結婚したいと思ったのは、その後何度かデートしてからなんだ」
晃「えっ、デートで? あたし、つい自分の話ばっかしてたから、てっきりダメだと思ったのに」
潤一「いや、むしろそれが重要だったんだよ。ぼくを理解してくれると思ったんだ」
実は奥様は、腐女子だったのです。
●喫茶店にて・その2
友人A「こないだ同人活動がばれて、彼氏がドン引き。結局分かれちゃった」
友人B「やっぱ、般ピーの男に腐女子を理解しろってのは、無理なのかね」
友人A「その点、晃は良いよね。旦那さん、同人活動に理解があるんでしょ?」
晃(い、言えない。実は旦那がヤオイの熱心な読者なんて」
●喫茶店にて・その3
友人A「そーいや最近、晃の作品って良くなったよね」
友人B「そうそう。なんかこう、リアリティというか深みが出てキャラが良くなったよね」
友人A「やっぱ結婚して男を知ったからかな?」
晃(い、言えない。実は旦那が原作なんて)
●主婦達のお茶会・その1
主婦A「うちのダンナ、週一回しかしてくれないのよ。なんか欲求不満だわ」
主婦B「あんたなんかまだ良い方よ。うちなんて、最近は月一回よ」
二人「晃さんトコは、新婚だからお盛んでしょ」
晃「うん、まあ。(い、言えない。まだ処女なんて……)
●主婦達のお茶会・その2
主婦A「うちの亭主、こないだAV見てたのよ。そんならもっとしてくれっての」
主婦B「でも、それって浮気じゃない?」
主婦A「男って、愛情と性欲は別物っていうから、一人Hしたくなるときもあるらしいよ」
晃(うちじゃソレ、セックスレスの良い訳だけどね)
●夫婦の夜・その1
晃もただ手をこまねいてはいない。例えばこんな事もする。
晃半ズボンとかで男装。ダーリン、戦意高揚。
脱がすと小さいながらも胸あり。
ダーリン、戦意喪失。
●夫婦の夜・その2
晃「やっぱり女の人ってだめなの?」
潤一「実は幼い頃、近所のお姉さんにイタズラされて、それ以来女性恐怖症に……」
晃「それで、ホモになったの?」
潤一「いいや、幼い頃近所のお兄さんにイタズラされて、それ以来快楽に目覚めて……」
晃(怒)
●後日
後日、カウンセリングに通う潤一。
カウンセラー「ご主人の女性恐怖症は大分軽減しました」
喜ぶ二人。
でも、ホモは治ってはいなかったりする。
>96
ご感想ありがとうございます。
完全版につきましては、現在別のものを書きかけのため、申し訳ありませんが多分1年はかかります。
>97
一年か……。
だが待とう。一年程度なら待てる。
99 :
名無しさん@ピンキー:2006/01/01(日) 12:47:13 ID:9Ao5bOWo
100
101 :
打たれ強い女:2006/01/10(火) 00:40:58 ID:j3tXNpb9
何かセリフだけで書いてみたかったので書いてみました。
めっちゃ短いです。
「あ〜あ〜なんかつまんないよ〜」
「文句言うなよお前が遊ぶのはウチが良いって言ったんだろ」
「それじゃなんかしようよ〜」
「んじゃ、しりとりでもするか」
「なんでしりとりなのか分かんないけど何もしないより良いか」
「じゃあ俺からな…しりとり!」
「リン酸」
「……………」
「……………」
ドスッ!!
「お前がなんかしたいって言ったから俺が付き合ってやってるんだからな!」
「ゲホッ…ゲホッ…すいません…でした…。でも女の子の腹にグーパンチはやりすぎじゃないですか?」
「今までお前を女だと思った事は一度も無い!!」
「そんなぁ〜。まぁいっかじゃあ次は…」
「まだ何かやんのかよ」
「う〜ん……よし!あっちむいてホイしよう」
「はいはい…もう何でもしますよ」
「じゃあ決まりね。それじゃあ…」
『じゃんけんぼん!』
「あっちむいて…ホイ!」
パンッ!!
「………は?」
「ごめん手がすべっちゃった〜」
ドスッ!パンッ!!パンッ!!
「どこの世界にあっちむいてホイをしてる時に手が滑って顔にビンタかますヤツがいるんだよ!」
「……ごめ…ん…な…さい。でも…腹に蹴り…と…顔面ビンタ…は…さすがの…私もキツイよ…」
「知るかボケ!自業自得だ」
「フゥ…よし次は…」
「もう回復したのかよ…」
こうして二人だけの楽しい(?)時間は過ぎていくのだった…。
他スレに投稿した「ホイホイさんVer.15イチゴ(仮)」
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1129137625/567 の続きです。
こちらの方がより相応しいと思ったので引っ越してきました。
オレはその日も、彼女とのチェイスを繰り広げていた。
BB弾の砲撃をかわしつつ、その誘導に乗らずになんとか食器棚の裏に飛びこんだ。
そして裏面を駆け登ってから、その天辺に出る。
イチゴの奴も、床よりもペースを落としつつも壁と食器棚の裏に手をついて慌ててよじ登ってくる。
「待ちなさい」
「やーだよー」
いつものやりとりの後、いつもの様にオレは部屋の中の空間へと飛び立つ。
後からの砲撃を気にしつつ、優雅に空中を舞って挑発する。
が、今日の彼女は違った。
「ふっふっふ。今日はそうはいかないわよ」
そう言って、勢い良く食器棚の上を駆け出す。
おいおい、まさか。
「くらえっ。大ジャーンプッッッ」
おそらくは事前に屋上にしかけたのだろう、そこにはバネとジャンプ台があった。
「わっ、馬鹿、止めろっ!」
ピョーンと大きく飛び跳ねた。
ゴンッッッッッ!!!!
イチゴの奴は、派手に天井に激突した。
日本の家屋事情だと、食器棚の上からジャンプするってのは、よっぽど角度を調整しない限りそうなる。
「あーあ、だから言わんこっちゃない。って……あ、あぶなーい」
そのまま、アイツはまっ逆様。
ポッチャアーーーン。
落ちた先は、よりによって流し台の洗い桶の中(水アリ)だった。
「ま、床に落ちるよりゃマシか?」
元々昆虫サイズなら、床に落ちてもダメージは小さくて済むが。
と、彼女はバチャバチャと暴れる。
機械じゃ泳げないだろうに、呼吸もしないから溺れる事もないとは思うが。
「た、助けて〜。ショートしちゃう〜〜」
こ、これは、まずい。
オレは慌てて洗い桶の縁に着地して脚を一本伸ばす。
「おい、捉まれ」
「だ、だめ。と、とどか……」
そもそも防水もしっかりしてないイチゴが泳げるはずが無い。
「えーい、仕方ない」
水面ギリギリに飛行して、イチゴの腕を掴んで引き上げる。
「うぉっ、何だこれは。くうぅっ、お、重い」
機械の身体ならあたりまえだ。つい口に出してしまった。
「レディに対して。な、何よ」
「お、まだまだ平気そうだな。しっかり捉まってろ」
機械の身体を全力で羽ばたいて引き上げる。
なんとかキッチンの台の上に着地し、双方、疲労回復と水切りをする事しばし。
「ふう。助かって良かったな」
とくに動作不良もなく、どうやらアイツはショートは免れたらしい。
「な、何よ。あたしは、アンタの敵なんだからね。
助けたくれたからって、手加減しないからね」
さっと距離をとって、殊更声を張り上げて怒鳴る。
「はいはい、わかったよ。じゃ、続きといきますか?」
オレは疲れた羽を広げて臨戦体勢をとった。
はっきり言って、今の疲れ方じゃ勝てる気がしない。
この状況からだと、なんとか飛んで、BB弾の障害物の向うに回りこむしかない。
「ふ、ふんだ。BB砲の修理が終わったら、次会ったらただじゃすまないからね」
今見た感じだと、特に動作不良はなかったように思えたが。
「見逃してあげるっていってんのよ。3つ数えてるから、その間にさっさと行きなさいよ」
クルリと後を向く。
「じゃ、アバヨ」
オレはいつものように、羽を広げて飛んで行く。
「次は見逃さないからね。憶えてらっしゃい」
背後からの彼女の声を、何故か心地よく感じながらオレは秘密のねぐらに帰っていった。
オレはその日もイチゴといつもの追いかけっこをしていた。
「待てーっ、待ちなさいジョージ」
ダダダッと走りながらパスパスとBB弾を撃ちまくる。
「へへーんだ。待てと言われてだーれが待つか」
せせら笑ってBB弾をかわすと、埃まみれの食器棚の裏を駆け抜け、座敷を突っ切り、箪笥裏へと飛びこむ。
この辺はあんまり来た事はないが、逃げるの不自由する程不案内じゃない。
と、前方に何かが見えた。前後の開いた箱型のモノだ。
ゴキブリホイホイ。
狭い所を通りたがるオレらゴキブリには恐るべき罠だ。
埃を被っている所を見ると、かなり前に置かれたものらしい。そりゃそうだ。今はイチゴのヤツがいるからな。
恐る恐る中を見ると、すでに白骨もとい外骨格となった同胞の屍々累々だったりもする。が、未だ粘着性はまだまだ充分なようだ。
若い連中ならともかく、オレみたいな場慣れたゴキブリが相手するにゃ役不足だ。いくらイチゴとのチェイスの途中でも、余裕でスルーできる。
と、ピシピシとBB弾の着弾音が近づいてくる。
「逃がさないわよー。ジョージ」
おっとやべえ、イチゴが追いついてきた。箪笥の脇を抜け、角を曲がって裏側に突進してくる。
オレは慌ててそれを乗越え、先に進もうとする。と、
ダダダダダーーーーッ、ベチャッ。
あろう事か、イチゴは自分からゴキブリホイホイに飛びこみやがった。
「うっきゃーっ、ナニ、ナニ、ナニ、これーっ」
ネバネバの上に大の字に突っ伏して叫ぶ。何とか頭を起こして周りを見渡せば、そこは外骨化したゴキブリの死体の山。
「ぎゃぁぁぁぁぁっ、ななななな、ナニ、これーーーーっ」
普段オレらの屍山血河を築いているくせに、目の前につきつけられると弱いらしい。
「ちょ、何よこれ。ジョージ、いるんでしょ?」
「おう、いるぜ」
ホイホイの入口から覗き込む。
「ちょっと、これどういうわけよ。罠なんて卑怯よ。離しなさいよ」
「いや、これ、オレじゃないし。そう言われても、その、何だ。困る」
「じゃあナニよこれ。ゴキブリの墓場とでも言うつもり?」
身体を動かせない分、口が良く回るようだ。
「こりゃお前の前任者だよ。人間がオレら用に仕掛けた罠さ。お前はそれに嵌った間抜けってこった」
「う〜〜〜」
イチゴに涙腺でもあったら涙目になってそうだ。
「くぅおぉのぉぉぉっ」
ベタベタから無理矢理に身体を起こそうともがく。
「ちっ、しょうがないな。助けてやるよ」
「誰も助けてなんて、言ってないでしょ」
そう言いつつも、なんとかこっちに手を伸ばすイチゴ。やれやれだ。
「ほらよ」
死んだ仲間の殻を踏んで身を乗り出し、前脚を差し出すとアイツはしっかりと掴む。ほんと素直じゃないんだから。
せーので、グイッと引っ張った。
ビリッ。
イチゴの服の前半分が床に残っていた。一応、胸の膨らみとパンツ(イチゴ柄だ)があるのは見て取れる。
こいつ、ゴキブリ駆除用マシンなのに、妙なところまで作りこんであるな。
「うっきゃーーーーっ。こらバカ、チカン、ヘンタイ。見るな、コラ」
片手で胸を隠しつつ、さっきよりも饒舌に喚き散らす。こいつ、絶対ゴキブリ駆除以外の機能の方が充実してるぞ。
「あー、コラコラ。オレがそんなモンに興味あるわけないだろ。
それより暴れるな。オレまでコケちまう」
「ちょっと、レディの裸に興味ないなんて、失礼ね」
ぷうっとむくれる。なんでこんな機能までついてるんだか……
「どこがレディだ。このじゃじゃ馬」
「何よ。どーせあたしはご主人様みたくボン・キュ・ボンのナイスバディじゃないよーだ」
なんか、方向が違ってないか?
「おいおい、ゴキブリのオレが人間の裸なんぞに興味はねえって言ってるの」
「うそ。だってこないだ、ご主人様の服の中に飛び込んだじゃない」
「あのなー。ありゃ、単なるゴキブリ仲間での度胸試しだよ。
危険な場所へ飛びこみつつ、人間の敵意をあおるという、最高級の勇者のみができる試練なんだよ」
「ホントでしょーね……」
じっと睨んでくる。なんでオレがこいつに弁解なんかせにゃらなんのだか……
「考えてみりゃ、わかるだろーがよ。オレはゴキブリで、お前のご主人サマとやらは人間、だから裸なんかに興味はねえ」
「そっか、そうなんだ」
妙に嬉しそうな表情だ。
「とにかく、引っ張り上げるぞ」
「うん」
改めて前足を差し出すと、イチゴは左手で胸を隠しつつ再度右手でしっかりと握ってくる。
なんとかアイツを引き剥がして、ゴキブリホイホイの脇で一息つく。
「べ、別に助けてくれなんて、言ってないんだからね」
イチゴのヤツはいつもの様に、そっぽを向きながらそう言う。ったく、素直じゃないんだから。まあそれはそれで良いんだが……
「それに、あたしの裸見たんだから、それでチャラよ」
「だから、オレが人間とか人間をモデルにしてるお前の裸なんかに、興味あるわけないだろ」
あ、やば……
「ひ、酷い。乙女の裸を見た上に、興味ないなんて、もう許さないわ」
いきなりBB砲を構える。おい、こら、ちょっと待て。
「待ちなさい、ジョージ。今日こそ引導を渡してあげるからーっ」
というわけで、オレは今日もイチゴの気分屋に振りまわされっぱなしなわけだったりする。が、そんな日常も悪くない、なんだかそう思えてくる今日この頃だ。
>104
感想ありがとうございます。次回で多分最終回になります。
イチゴテラモエス
最終回のためにホシュ
110 :
名無しさん@ピンキー:2006/01/24(火) 12:10:25 ID:q6Mt2kW1
ほしゅ
hosyu
いちごカモーン
>87は1年以上かかります。
>102は、すいません。もうちょっと待って下さい。
wktk
何日でも待つヨー
待つぞ・・・何時までも待つぞ・・・。
まだだ、まだ終わらんよ
その日も人間が寝静まり、オレらゴキブリの活動する時間になっていた。
いつものように冷蔵庫の裏から餌を探しに這い出す。台所を嗅ぎまわると、流しの三角コーナーに野菜屑が残ってるのに気付いた。早速、辺りを警戒しながら食事を済ませる。
そろそろイチゴが来る頃だ。辺りに気配がないからって、油断は出来ない。なにしろ今までアイツはいろんな手で襲撃してきたのだ。
物陰からの不意打ちはもちろんの事、遠距離からの狙撃に、満腹になってねぐらに帰る所を待ち伏せてたり、果ては台所のニンジンをくりぬいて中に潜んでいた事もある。
果たして今回は……
「ふっふっふ。油断したわね、ジョージっ」
びっくりするぐらい、すぐ近くから声がした。一体どこから?
ズァバァァァァァッ
いきなり、オレらが食っているキャベツの芯が盛大に跳ね上がり、野菜屑の中からイチゴが飛び出して来た。
むむっ。まさか生ゴミの中に潜伏しているとは思わなかったぜ。この至近距離だと、流石の俺もBB弾をかわすのは難しい。
こいつのガッツには敬意を抱くが、その迂闊さに一言突っ込んでやる。
「なあ、イチゴ。一つ聞くが、まさかそんな茶殻まみれのまま、オレらを追っかけまわすんじゃないだろうな?」
イチゴは全身茶殻塗れで、折角こないだ取り替えたばっかりの新品の服に、緑の染みがついてたりする。場所が場所だけに、当然だ。
こんな姿で走りまわったら、ゴミを撒き散らしているようなものだ。当然、アイツのご主人様とやらは良い顔をしないだろう。
「ああああっ、折角のおニューの服がぁぁぁぁぁぁっ」
泣きそうな表情で叫ぶ。流石に涙を流す機能まではついてないが。
「えーと……、取り敢えず、そこの洗い桶に水が残ってるから、洗ってみたらどうだ?」
泣きそうなアイツの顔に、思わずそう提案してしまう。イチゴはコクリと黙って頷く。
「見ないでよね」
ジト目で睨みつつ、エプロンドレスの裾に手をかける。
「OK、OK。ちゃんと見えない場所まで下がっててやるよ」
もちろん、この隙に逃亡するつもりだ。
「ちょっと待ってよジョージ。今日は戦いに来たんじゃないんだから」
逃げようとするオレの背中に、イチゴが声をかけた。
ん? 妙な事を言う。
「どういう事だ?」
思わず振り向く。と、イチゴはまだ服を脱いでいる途中だ。こちらを向いていたので、フラットに近い胸(一応先端部あり)と、緑に染まったイチゴパンツが目に入る。
相変らずの、無駄な作り込みだ。
「バ、バカッ。こっち見ないでよ」
「お、わりぃわりぃ」
オレもイチゴも慌てて背を向けあう。別にイチゴの裸なんてなんともないはずなんだが、ちょっと気まずい雰囲気が漂う。
パチャパチャパチャ
チイゴは洗い桶の上に乗って、染みのついた服を洗い始めたらしい。
「で、どういう風の吹きまわしだい?」
オレは話を再開した。
「ご主人様がね、本気になったのよ」
「本気って。今まででも充分本気だったろ?」
正直な話、イチゴは非常によくやっている。毎晩毎晩仲間の屍山血河を築き、百戦練磨のオレじゃなければ、とっくの昔にBB砲の餌食になって骸を晒していただろう。
それでもオレ達が減らないのは、単にゴキブリの繁殖力が強いのと、この家の居心地がとてもいいからに過ぎない。
「今度のは今までと全然違うのよ。新兵器を投入してきたの」
「新兵器? ま、まさか、お前がいなくなるのかっ?」
オレは焦った。
「ううん。それはない。新兵器ってバルサンだから」
「バルさん? 誰だそりゃ?」
新兵器って事は、イチゴより手強そうだ。
「キンチョールの強力な奴よ」
オレはせせら笑った。
「なーんだ、その程度かよ。だったらオレは平気だぜ。どんなのが来ようと、オレの素早さなら余裕でかわせるぜ。『当らなければ、どうという事はない』ってな」
するとアイツはむくれる。
「バカっ。そんなんじゃないのよ。バルサンの毒は、家中に広がるんだから。どこに隠れても逃げられないんだから」
ゲッ、家中? それだったら、いくら素早いオレでも逃げようがない。
「バルサンが使われるのは、明日の朝よ。だから、逃げるなら今のうちよ」
「そりゃありがとよ。でも何でだ? ワザワザ敵に塩を送るような真似して」
「あたしの使命はこの家からアンタ達を無くす事。だから出てってもらっても構わないんだからね。ただ、ただそれだけよ」
「サンキュ、イチゴ。恩に着るぜ」
「べ、別に、アンタの事なんて心配してないんだから。違うんだからね。万一、バルサンでも生残られたら困るから、出てってもらおうとしてるだけなんだからね」
なんか、最後の方が涙声っぽくなってくる。
「じゃあ、オレ達は早速出て行くからな。でもよ、お前と会えないと、寂しくなるぜ」
これはオレの本心だ。
「……そりゃ、あたしだって……」
何やらゴニョゴニョと呟く。
「じゃあな、イチゴ。また会いに来るからな」
そう言ってオレは、羽を広げて飛び立つ。
湿っぽいのは好みじゃない、もっとカラっとさせてみるか。オレは大きくUターンする。
そして、洗い桶の縁にしゃがんでいるイチゴの正面に回る。
「きゃぁぁぁぁぁっ、ナニ、ナニ、ナニ見てるのよっ、このスケベゴキブリっ」
丁度パンツを洗っている最中なもんだから、当然イチゴは大騒ぎだ。ちなみに、流石にパンツの中までは作りこまれてはいない。
「アバヨっ、又なっ」
オレはできるだけ陽気に言い放って、今度こそイチゴに背を向けて飛び去った。オレにも涙腺はないから、これ以上湿っぽくはならないだろう。
「バカーーーっ、ジョージっ、今度逢ったらタダじゃおかないかなね」
背中に浴びせられる罵声が、妙に嬉しそうなのはオレの気のせいじゃないだろう。
こうしてオレは、その家を後にした。
それから数日たった。あそこ程居心地の良いところもなかったが、他所での暮しもまあ悪くない。
が、他では絶対的に足りないものがある。スリルとあと何か分からないが心の中に満たされないものがある。
理由は明白、イチゴの奴だ。
なぜなら、アイツとの追いかけっこの日々はとても充実していて、今でもそれを思い出すだけで心の中が何かで満たされる感じがする。
鳥だの猫だの鼠だのがいるからあまり表には出たくないんだが、ある日の晩、オレは我慢できずに新居を飛び出した。
辺りにそういった連中がいない事を確認してから、古巣の窓ガラスに貼りついて中を覗く。
イチゴは……いた。窓から見える本棚の上に、埃をかぶって倒れている。
なんてこった。夜なのにスイッチを切ったままだなんて。オレらがすっかりいなくなったせいで、イチゴも用済みになってしまったらしい。
こうなったら……、オレはイチゴを復活させるべく潜入を開始した。
雨戸の戸袋に入り、夜明けを待つ。そして住人が雨戸を開けた瞬間に飛び出す。
ブーーーーン、ピト。
顔面に貼りついてやったら、効果覿面。たちまち絶叫して大騒ぎになる。
そしてその夜、オレとイチゴは再び遭いまみえた。
「べ、別に感謝なんかしてないんだからね。あたしの目的はアンタの退治なんだから」
台所の隅で対峙しながら、イチゴは言い放つ。例によってそっぽを向いてだ。
「おう。オレも、単に住みなれたここに引っ越してきただけだからな」
イチゴがBB砲を構える。オレが羽を広げる。
かくして、オレ達の日々はまだ続いている。
大好きです。
毎度GJですー。
よかったー。
G嫌いだが、こんなに感情移入できるとは思わなかったw
GJですた!
GJ!
なぜだかジョージのビジュアル・イメージが「気分は形而上」のゴキちゃんになっている。
すっげー!w
なんだこれ。今日初めて読んだけどいい味出しててよすぎる。GJ!
待ってたかいがあった!
GJすぎる!
>121-127
ご感想ありがとうございます。Gは要擬人化でお願いします。
あと、>126の様な方向けに、読めなくなっている第一話を貼ります。
オレの名は韋駄天のジョージ。
この界隈じゃちょっとは知られた黒ゴキブリだ。
茶羽ゴキブリよりデカイ身体をしちゃいるが、速さだけじゃ今まで誰にも負けた事はない。
まだ人間どもが起きている時間に、並み居るライバルを尻目に、真っ先に台所の三角コーナーに飛びついて食事をする。
その間、オレは人間どもに気付かれる事なんざ、一度だってなかった。
そんなオレでも、たまには人間に見付かる事はある。
野生の世界はキビシイ。
あの巨大な人間に見付かったりすれば、たちまち殺されてしまう。
仲間達の中にゃ、そうやって叩き潰されたり、毒を吹きかけられたりして死ぬノロマもいる。
が、オレの場合は違う。
そんな時は、自慢の速度と羽でハエ叩きやスリッパをことごとくヒラリヒラリとかわし、毒の霧からも素早く逃げる。
オレぐらい長く生きれば、毒餌もトリモチも簡単に避ける知恵もある。
誰もオレを捕まえられない。それがオレの自慢だった。
ところが最近、オレのNo.1の座と命を脅かすものが出てきた。
エプロンドレスにポニーテールのホイホイさん、とかいうアイツだ。
人間そっくりなくせに、オレら並のサイズで、オレ達に襲いかかってくる。
チビなくせになたらと強くて、仲間が何匹も叩き潰されたりした。
オレはわざとそいつの前に出てみる。
「へい、そこのチビのおじょーちゃん。オレ様を捕まえられるものなら捕まえてみろや」
これは、宣戦布告だ。
「ふん。ついに出てきたわね、ジョージ。あたしはあんたを倒す為にここのご主人様に買われた、ホイホイさんVer.15『イチゴ』よ。いざ、尋常に勝負!」
彼女は、肩に担いだ大砲からBB弾を撃って撃ってくる。
飛び道具とは分が悪い。が、広範囲の毒噴射からも逃れる俺だ。そんなものはかわしきれなくもない。
いつものように、食器棚と食品棚の間に入りこんで逃げる。
「うふふふふ。逃がさないわよ」
なんと、アイツは小ささを活かして隙間までオレを追ってくる。
こいつぁやっかいだ。
しかも相手は夜目が利く。簡単に追跡を捲けはしない。
「待てーーーーっ」
食器棚の裏から箪笥の裏までしつこく追跡してくる。
が、オレは直に相手に弱点に気付いた。
昆虫と違って、さすがに壁面移動までは苦手だったらしい。
「へっ、残念だったな」
オレは箪笥の裏を素早く上って行く。
「ふふふっ、逃がさないわよーーーっ」
と、イチゴの奴は箪笥の裏の狭さを利用して、箪笥と壁に手をついて登って来る。
ふふん、なかなかやるな。が、これはどうだ。
箪笥の天辺、なんかゴチャゴチャと置いてあり、誇りの詰まったそこでオレは待ちうける。
「ふっふっふ。ついに観念したわね」
イチゴは肩の大砲を構え、オレを狙う。が、オレはニヤリとする。
アイツと違ってゴキブリには羽がある。箪笥から部屋の中に飛び出してブーンと飛んでいく。
「あ、ちっくしょー。この卑怯者。帰れ、戻れ」
後からは、悔しそうなイチゴの声がした。
「はっはっは。残念だったな明智君。また会おう、さらばだ」
そう言い残して、オレは悠々といつもの隠れ家へと飛んで行く。
これが、オレとアイツの腐れ縁の始まりだった。
俺の脳内でジョージがただGに人間の手足と頭をくっつけただけなデザインである件。
Gの着ぐるみを着た人間のイメージで。
俺的には特殊部隊っぽくG風ボディベストを装備した(ry
触角つき帽子と羽っぽいマント、あとは茶系の服
仮装程度のまるっきり人間
>132
それいい。
あろひろしの「恋はちょもらんま」(白泉社「無敵英雄エスガイヤー」収録)の擬人化Gや、
真鍋譲治の「ジャンクパーティー」(角川書店)の進化して人間そっくりになった未来のGも、そんな描写だったな。
>あとは茶系の服
クロGだから黒系の服では?
礼服系とかレザー系?
保守
135 :
名無しさん@ピンキー:2006/03/10(金) 01:46:52 ID:EiDcOUDZ
保守
去年休刊になった「もえよん」にゴキブリ擬人化漫画「コックロちゃん」ってのがあった
ゴキブリを美少女魔法使いにアレンジした感じの黒茶ツートン服に触覚って格好
>132みたいな感じ
上記の作品は単行本発売および他雑誌移籍の予定は無いそうです
ゴキブリSS面白ぇ〜っw
ノリが伝わってくるな。
毎週金曜日は、鼎優治(かなえゆうじ)が心待ちにしていた日だ。夜になると、遠距離恋愛中の5つ年上の彼女、松永薫子がやって来るからだ。
その週の仕事が終ると、彼女は転勤先から、大学に通うために優治が一人暮しているアパートまで、車をかっとばして来る。そして優治は二人分の夕食の用意をして待つ。
彼女は職場では仕事ができる女で通っている。しかし……
それはまだ、優治が高校生の頃だった。
とある土曜の昼、下校途中の優治が近所の公園を通りかかった時だった。ベンチ前にスーツ姿の若い女の人が倒れていた。化粧っ気のない顔には細く弧を描く眉、肩にかかる長い髪も染めもパーマもない、黒いストレートだ。
「あの、大丈夫ですか?」
心配になって声をかけると、彼女は大きめの目を半開きにして一言、
「……おなか……、すいた……」
それが二人の出会いだった。ロマンもへったくれもありはしない。
なんとか起こしてベンチに座らせると、慌てて近くのコンビニでレトルトのお粥――空腹で荒れた胃を考えての事だ――と惣菜を買ってくる。優治がコンビニでチンしたそれを、彼女は猛然と食べだした。
途中での追加分も含めて五杯分のご飯とそれに見合うおかずを平らげて、やっと彼女の腹の虫は治まった。
ようやく人心地ついた彼女は、行き倒れの訳を説明した。曰く、仕事が忙しくてしばらくは会社に泊り込みで、ロクにご飯も食べてない、と。
なんとか歩けるようになりはしたものの、ふらつく彼女が心配で、優治は彼女――松永薫子と名乗った――を送って行った。いやまあ、下心がないと言えば嘘になるが。
公園からすぐの彼女のアパート――部屋2つに台所とユニットバス――は、一言で言えばゴミ溜めだった。
床一面覆う、食いかけのスナック菓子や飲みかけのペットボトルと、脱ぎ散らかした服。台所には洗ってない皿や茶碗と、レトルト食品の空容器――双方とも腐臭を漂わせている――が山積みとなり。いたる所に埃が積り、万年床の煎餅布団はジメッと湿ってしていた。
「あの〜、松永さん。本当にここに住んでいるんですか?」
念の為確認した。いや、表札は「松永薫子」だし、彼女の鍵でドアは開いた――ぐったりしている薫子に代わって開けたのは優治だ――し、彼女の部屋だと言うことは間違いないが。
「うん〜。そうだよぉ」
彼女は、気だるそうに答えて、ゴミの隙間を器用に歩きながら部屋に入る。
「折角来たんだから、入りなよ」
いくらなんでも、それは無防備では? というか、女として人として、こんな部屋に初対面の男――いくら少年とはいえ――を入れるのに抵抗はないんだろうか?
「あ、その辺のゴミをどけて適当に……、あ、いいや、布団の上に座ってていいよ」
そう言いつつ、家主は先に布団の上にドカッと座る。ちなみに胡座だ。ミニではなくともスカート姿の女性がやるべきではないような……。
辺りを見れば、下着もそのまんま放置してある。優治はあわててそれから目を逸らす。
「あの、今日は散らかってるようなので、失礼します」
「ん〜。別に〜。いっつもこんな感じだよ?」
恐ろしい事を、さらっと言う。
優治の家は両親が共働きだったので、幸いな事に小さい頃から家事一般が得意で、そして困ったことに、人並み以上の親切心を持ち合わせていた。
会って間もない相手の部屋を、いきなり掃除をする非礼は承知していたが、この部屋はそんな礼儀なんぞは超越した場所だ。
彼は部屋の片付けを提案し、彼女は二つ返事で承諾した。眠いので手伝えない、という条件付で。
かくして、夕暮れまでには床を埋め尽くすゴミとレトルトの空容器は分別されてゴミ袋に詰められ、茶碗は綺麗に洗われ、衣類は洗濯されて干され、積もった埃は一層された。
ちなみにその間、彼女は着替えもせずにそのままの格好で寝ていた。
他人に部屋の片付けをさせて平気で眠る図太さ故か、彼女は掃除機の音すらものともせずに、眠り続けてたりする。
日暮れが近づいてから、ようやく薫子は目を覚まして開口一番、
「あれ? ……ここどこ?」
キョロキョロと見まわすが、すぐにはそこが自分の部屋だとは理解できなかったようだった。
「うっわーっ。ここ、ホントにあたしの部屋ぁ? 嘘みたい」
感心して、部屋を一通り見てまわる。ユニットバスもトイレもすっかり綺麗になっていたりする。
「うーん。こりゃすごい……、まるで別の部屋みたい……」
と、台所にある湯気を立てている鍋釜に気付く。
「あ、お口に合うかどうか判りませんが、とりあえず夕食作っておきました」
「うっわぁ。ありがとぉ」
鍋の蓋をとり、
「あ、肉じゃがね。好物なんだぁ〜。あれ? 材料ってどしたの?」
冷蔵庫には、すでに食物の残骸と化したものしか残ってなかったはずだ。
「オレが買ってきました」
「お金は?」
「オレが出しましたけど」
「え、それじゃ悪いよ。ちょっと待ってて」
部屋に戻ると、座卓の上に置いてあったバッグから財布を取り出し、一万円を取り出す。
「はい、材料費。おつりは掃除代って事で」
「え、いいですよ。オレ、別にそんなつもりじゃ……」
「こーら。大人に対してそんな遠慮はしない。キミはそれだけのことをしたんだから」
そう、諭すように万札を握らせる。
「あと、一緒にご飯食べていってよ」
「え、でも……」
「ね、お願い。一人じゃ寂しいからさぁ」
年上の綺麗なお姉さんにそう言われたら、悪い気はしない。そうして一緒に食卓を囲みながら、話題は自然に互いの事になる。
優治は近くに住む高校生で、両親が共働きで小さい頃から家事をしていた事を話した。
薫子は高卒後一人暮しを始めたOLで、雑貨を扱う小さな商社に勤めていた。小さい会社なので職種が分かれきっておらず、彼女は営業から在庫管理、仕入れ先の選定まで一通りこなしていた。
その結果として仕事が忙しくなり、元々家事が苦手なのもあって、こんな惨状は珍しくないそうだ。
「ね、アルバイト代わりに、時々家事をしてくれないかな?」
彼女はそう提案した。
このまま彼女を放っておいたら、そのうち病気になりかねない。かくして彼は、その親切心から週に一二回、彼女の様子を見に来て一緒に夕食を摂る事になった。
そうして、二人の交際が始まった。
優治が薫子のもう一つの面、有能なOLとしての面を見るのは付き合ってから暫くたってからだった。
少し遠出して買物に出かけた彼が、偶然街中で薫子と出会ったのだ。
「あら、ユージ」
同僚の女性と一緒にいた薫子は、普段とは違って髪をきちんとセットし、化粧もして表情も凛々しく、いかにも年上の女性に見えた。普段家にいる時ははだらしなく、全然そうは見えないのだが。
「あ、薫子サン」
「え? ひょっとして、この子が噂の彼? 家事万能で薫子の生命線の」
事情を聞いているらしい彼女の同僚が、好奇心に目を輝かせる。
優治は喫茶店に入って少し薫子らと話をした。もっぱら同僚の質問攻めだったが。
その間の薫子の態度は、外見どおりハキハキとしゃべり、キリッとした大人のものだった。
「ねえ、薫子って一部の隙もないキャリアウーマンみたいな感じだけど、家でもそうなの?」
かなり親しげな同僚も、家での彼女の姿は知らないらしい。ということは優治は恐らく、彼女が気を抜いて甘えられる、数少ない相手の一人ということだ。優治は適当に誤魔化して答えつつ、それに気付いた。
以来、二人の関係は現在まで続く。
途中、薫子は転勤で街を離れる事があったが、二人の関係はそのまま遠距離恋愛となった。彼女がしょっちゅう車で優治を迎えに来てはデートをし、また――相変らず――家事をやってもらったりした。
やがて優治が地元ではない大学に受かり、一人暮しをするようになると、今度は薫子が彼の元へ通うようになった。金曜の夜に来て土日を共に過ごし、日曜の夕方に帰るのだ。
優治の家に行くからといって、普通の遠距離恋愛の交際になったわけではない。相変らず家事が苦手な薫子は、来る時に1週間分の洗濯物を持ち、帰りに洗ってもらった洗濯物とタッパーに詰めた料理を持ち返るのである。
そうして今、彼女がやって来る時間になったのだ。
大抵9時を過ぎていて夕食には遅いのだが、優治は軽く腹に入れて薫子を待ち、一緒に夕食をすごすことにしていた。
しかし今日はやけに遅い。ぼんやりとTVのバラエティー番組を眺めながら、優治はそう思った。
薫子は毎週金曜は7時までに仕事を切り上げ、その後車をかっとばす事2時間。いつもは9時、遅くても10時には着くのだが、もうそろそろ11時だ。遅れる時はいつも、9時頃には電話があるはずだが……。
そうして待つことしばし、やがて向かいのパーキングに車が停まる音がした。あの乱暴な車の停め方は聞きなれた薫子のものだ。
やがてドアのチャイムが鳴り、続いてガチャガチャと鍵を開ける音。
「たっだいまぁ」
いつもの脱力したような、優治への甘えが篭った声とともに、薫子が入って来た。彼女は「今晩は」ではなく「ただいま」という。
「ユージ、遅くなってごめぇん」
入ってくるなり、薫子は手を合わせて謝る。
「あ、気にしないでよ。お疲れ様、薫子さん。ちょっと待っててね。今、ご飯温めなおすから」
そういう優治に、
「あ、いいのいいの。……実は済ませてきたから」
と薫子。
優治としては、ちょっと不満である。薫子さんが、彼の料理をいつも美味しそうに――というかまともな食事をしないための半ば飢餓状態で――食べてくれるるのが、楽しみだったのに。
「じつはさ、ちょっと急な用事ができて、朝までにこっちを出て戻らなきゃならないのよ」
薫子は、優治に手を合わせる。そういう理由ならしかたない。
「別に怒ってないですよ。薫子サン」
「ありがと。ほんと、家事が苦手なあたしが、今まで病気らしい病気もせずに、健康に過ごせたのは、ユージのおかげだから。いっつも感謝ているわ」
改まってそう言われると、ちょっと恥ずい。照れ隠しに話題を逸らす。
「でも、そりゃ随分忙しいじゃないか。なら、いっその事、今日はそのまま向こうにいれば良かったのに」
今までに何度か、仕事が忙しくて金曜に来れずに土曜に来た事もある。
「だってぇ。折角の金曜でしょ? どうしてもユージといたいから、こっちに戻って来たんだもん」
年上という事を、つい忘れそうになる甘えっぷりでそう答え、薫子は身体を摺り寄せてくる。
「な、何ですか? 薫子サン」
「ね、しよ? ユージ」
薫子さんはたまにこういう積極的なことがある。ストレスが溜まっているとか、生理周期の影響とか、TVとかで恋愛映画を見たとか。
それにしても、今日のは積極的というか性急な気がする。いつもは夕食を食べて、少しのんびりして、多少のアルコールが入ってから切り出すのに。
「じゃあ、シャワー浴びてくるから……」
「そんな事より、今すぐしようよ」
本気で性急だ。こんな事は初めてだ。
「戻る前に、ね?」
惚れた女(ひと)から、寸暇を惜しんで求められるってのは男妙に尽きるわけだが……。そう思っていると、そのまま体重をかけられて、一気に押し倒される。
「かか、薫子さん……」
薫子は年上で、優治の初体験の相手で、いろいろと手ほどきをしてくれた相手だ。大抵は彼女にリードされる事になるのだが、こう強引なのも珍しい。
「ね、いいでしょ。ユージ。遠く離れた所にいたわけなんだしさ」
年上とは思えないくらい、可愛らしくねだってくる。
優治もこの1周間、毎日メールをやりとりし、薫子に逢いたい気持ちを高まらせてきたのだ。いやなわけはない。
そして、二人は肌を交えた。今日は、いつにもまして激しく濃厚だった。
普段よりも積極的にリードして、優治の身体を優しく情熱的に愛撫する。そしてゴムもつけず――安全日だとか――に優治を受け入れ、激しく喘ぎ、よがり、さらにはいつもはあまりやらないようなプレイすらした。
薫子は何度も何度も優治を求め、果てるとシャワーを浴びて一休みした後、さらに求めてくる。
その間、薫子は何度も「ユージ、大好き。愛してる」と繰り返し語りかける。優治も「オレも……、オレも愛してるよ。薫子サン……」と答え、口付けを交わす。
優治がいつしか記憶も定かでなくなり、ぐったりと疲れた頃、ようやく薫子は優治を開放してくれた。
「ユージ、大好き」そう薫子が呟くのを聞きながら、優治の意識は闇に沈んでいった。
気がつくと朝だった。すでに日は高い。電話のベルが、うるさく鳴っている。
布団の隣に、薫子さんの姿はない。浴室にも気配はない。見れば、卓袱台の上の昨日の夕食にも手をつけていない。
いつもの薫子なら、どんなに急いでいても優治の料理を食べるチャンスを逃がすはずはないのに、これは珍しい。
あいかわらす、電話は鳴り続けている。優治は、これ以上相手を待たせるのも失礼だし、薫子さんがいないならということで、パンツも履かずに電話に出た。
相手は警察だった。
薫子さんの乗った車が事故に遭い、彼女は運ばれた先の病院で息を引き取った、ということだった。
何度も確認したが、それは疑い様のない事実だった。持ち物にあった連絡先に、優治の電話番号があったというのだ。
ガツンと殴られたような衝撃を受け、目の前が真っ暗になり電話の声が急に遠のいた。気がつくと、とっくに電話の着れた受話器を持ったまま、呆然とその場に座りこんでいた。
涙が止めどもなく流れ、泣きじゃくり、嗚咽を漏らした。
最愛の人を、最も親しい人を、総てを許せる人を、自らの半身にも等しい人を、永遠に失ってしまった。二度とあの笑顔を、声を、温もりを、心を感じることができなくなってしまった。
そのまま崩れてしまいそうな優治の心を、その奥底で、確かな、温かい、しっかりとしたものが支えていた。
それは決して揺るがぬ、なにものにも勝る、強く確かな彼女の愛。
なぜなら、警察の伝えた薫子の死亡時刻は昨夜の11時前。彼女は、それでも優治のところにやって来てくれたのだ。
そう、それは十万億土の彼方からの、究極の遠距離恋愛。
<了>
控え室から来た。
うん、いい話だ。全然鬱じゃない(俺にとっては)。GJ!
控え室から到着
イイ話を読みましたアリガトウGJ!
俺の脳内で二人のグラフィックがシンジくんとミサトさんになったのは不自然ではないと思う。
つーか、それから思いついたんじゃないか?とか邪推した。ごめん。
エロ分が足りなかったのは残念だけどGJ。
保管庫の人外スレ部屋から削除された作品が何で転載されてるの?
控え室見ても意味がわからない
いちゃもんつけるような言い方になってスマン。
話は萌えた。
漏れも控え室から。鬱ってほど救いようの無さは感じなかった。
話は良いと思う。ちょっとダッシュの多用が気になったけど。
同じく控え室経由。
菊花の契り思い出した。
149 :
138:2006/03/12(日) 23:51:52 ID:Oqyhoa9N
皆様、ご意見ありがとうございます。
特に控え室の方のご意見には大変参考になるものもありました。
落ちの伏線がはっきりしなかったみたいです。
・「普段とは違う事」が気付かれ難い。
・幽霊であることを匂わせる描写の欠如。
・「別れの挨拶」である事を匂わせる描写がはっきりとしていない。
後日修正する時の参考にさせていただきます。
ちなみに、元ネタは
ストーリー「菊花の契」
キャラ「てんぷら」(なんば倫子、芳文社)
です。
日本男児の生き様は〜
もともと、どこのスレにも属さないものを扱うスレなわけだが。
にしても書き手が少ないような……
HSY
保守ですよ?
そうですね
156 :
保守用駄文:2006/04/28(金) 23:51:22 ID:W09FUO2d
真円を描く月に照らされ、美姫は長い髪をなびかせて街を走った。普段の微笑むような垂れ目をキッと吊り上げ、険しい表情で呟く。
「真紀先輩、ウソですよね……」
一緒に走っていたはずの魅子は既に大きく引き離されている。彼女によると、真紀は間違いなくこっちの方にいると言うが。
と、夜目の利く彼女には、向こうにの路地で重なり合う二つの人影が見えた。
美姫に近い側にいる少女は犠牲者。ブレザーの冬服を着、目の端に涙を浮かべた虚ろな表情。その大きく肌蹴た左の首筋からは、一筋の血。
もう一方の少女は加害者。その少女を背後から抱きしめ、首筋に顔を埋め滴る血で喉を潤す。
彼女が気付いた。顔を上げ、こちらと目が合う。美姫が息を呑む。
肩まで届く闇色の髪がフワリと揺れ、雪の様な白い肌の顔で血に飢えた紅玉の瞳が爛々と輝く。白銀色の牙を覗かせる血色の唇が、ニィッと歪んだ。
真紀だ。
「真紀先輩っ、何をしてるんですかっ」
怯えの表情を浮かべ、美姫は詰問する。が、真紀は放心している少女をドサッと放り出す。そして暗赤色のセーラー服の裾をフワリと揺らしつつ、ズイッ一歩前に進み出る。
後輩を新たな獲物と認識したのだろう、彼女は真珠色の鋭い爪の生えた手を構える。
どう見ても正気ではない。人と共に歩む事を誓った吸血鬼である彼女が、無差別に人を襲うはずもないし、ましてや長年の付き合いの自分達にまで文字通り牙を剥くなんて、あり得るはずが無い。
恐らくは、何者かの精神支配を受けているのだろう。
「すいません、先輩。やらせてもらいます」
美姫は真紀へ短く謝罪すると、軽く首を振る。と、腰まで届く見事な長髪が、命を得たかのように動き、伸び、真紀へと絡みつく。
「縛」愛媛宇和島の髪を操る妖怪、針女の血を引く美姫の得意とする技だ。一旦絡みついてしまえば、屈強な男でもそれを解くのは難しい。
さらに「縛」は単に束縛だけではなく、そのまま引寄せる効果もある。今までの敵は、大抵身動きを封じられてそのまま引きずり倒され、続く「斬」の餌食となった。
が、残念ながら真紀は違った。両腕を封じられつつも、その場で踏ん張ると逆に美姫を引っ張り返したのだ。
「きゃっっっ」
美姫はバランスを崩し、逆に引きずり倒されてドサリと真紀の足元に転がる。
「しまった……」
真紀は格闘戦を得意とする。一応美姫も格闘はできるが、パワー・スピード共に上である吸血鬼に敵う訳はない。だから彼女の前で倒れるのは自殺行為だ。
攻撃だけなら彼女の「斬」の方が上だが、真紀相手に本気の攻撃はしたくない。
ならば、再び「縛」だ。真紀のパワーはせいぜい人間レベル――それでも少女の身で屈強な大男並の力だ――しかない。なんとか動きを封じられるだろう。
が、真紀が身震いするとあっさりと束縛は振り解けた。
「えっ???」
ガバッと真紀が覆い被さった。
髪こそ長いものの、真紀はボーイッシュな口調と高身長、それに凛々しい顔立ちをいている。これが普段だったら、美姫は別の意味でドキドキしただろう。が、今の彼女はただの血に飢えた野獣だ。
血色の唇が肉食獣の笑みを浮かべ、白銀の牙から涎が滴る。腕を振り上げ、真珠色の光沢を放つ爪を伸ばすと、倒れた美姫の肩目掛けて、一気振り下ろす。
美姫のセーラー服が左肩から胸にかけて、ビリッとを大きく引き裂かれる。
「あっ」
美姫は切なげな悲鳴を上げる。ブラのカップも切られて白い膨らみが顕わになる。
「せ先輩、や、やめっ、な、何を……」
真紀の頭を必死に両手で押し退けようとするが、そんな事ではびくともしない。逆に両手で押さえつけられてしまう。
真紀はペロリと舌なめずりをすると、クワッと口を開き美姫の肩口にガブッと噛み付いた。
「あっっっっ、痛っっっっ」
ズンッと肩から衝撃が走り、美姫の口から悲鳴が迸る。鋭い牙が皮膚を、肉をザックリと切り裂き、ズブリズブリと沈み行く。
妖怪の身体は頑丈だ。少々の事では怪我をしない。が、真紀の牙はその身体を易々と貫く。
夜の街路には濃密な血臭と、ジュルジュルと血を啜る音と、喘ぐように懇願する微かな少女の声が漂う。
「う、あ、先……輩、やめて、下さい」
美姫の身体が次第に痺れ、足掻きが緩慢になってくる。
うん、結構面白かったyo
ブレザーの冬服を着、で区切ると違和感を感じたので、
普通に着て、か、いっそ切り捨ててブレザーの冬服、のほうが良かったのではと、
あと、肌蹴た〜は開けた、だよ。
さらに言えば闇色、白い、白銀色、血色、暗赤色、真珠色と、
色に関する言葉が不用意に集中して多様されてるように感じました。
……こんな重箱のスミ野郎でスミマセン。
僕はこのスレを開いたとき、すぐに行動に移った。
それはきっと誰に言われたわけでもない、自分の心からの行動。
今こそするべきだ……そう、保守カキコをここに。
160 :
名無しさん@ピンキー:2006/05/17(水) 18:57:33 ID:bHpQ34pu
保守
【ナースセンターにて】
みひろ「新一さん。お医者さんになろうとしたのは、お母さんの病気がきっかけだったんですね。あたしはてっきり…」
原「てっきり?」
みひろ「看護婦フェチだからだと思ってました」
原(ずっこける)「ひろちゃ〜ん、そりゃないよ〜。別に俺は看護婦フェチってわけじゃないよ」
みひろ(疑いの眼差し)「ふーん…」
みひろ「じゃあ、今度白衣でシテあげようと思ったけど、やめちゃおっかなー」(んべ、と舌を出す)
原(真面目な顔で)「すいません。やっぱフェチでいいです」
みひろ「そういえば新一さん、なんで看護婦フェチになったんです?」
原「うーんそれはね……。子供の頃に取引先の病院につれてってもらって、そこの看護婦さんに親切にしてもらったからなんだよ」
みひろ「へぇーっ。ひょっとして、初恋だったの?」
原「もう辞めちゃったみたいだけど、この病院で○○さんって、美人の看護婦さんだっだ」
瓦木婦長(通りかかる)「あら。○○ってあたしの旧姓よ。そういえばそんな事あったわね。懐かしいわね」
原(硬直する)
みひろ(なぐさめるように、ポンと肩を叩く)
【またある日】
病院内、みひろが何か説教してて、原が謝っている。それを文子が目撃する。
文子「ねえ、さっき何で喧嘩してたの?」
みひろ「それなんだけど……、新一さんたら、一度その格好のままでサセてくれ、なんて言うんですよ。まったく信じられない」
文子「困ったものね」
みひろ「まったく、使用済み白衣には病原菌とかついてるのに、それでも元医者で衛生用品業者かしら」
文子「……ナースフェチなのはどうでもいいのね……」
【フィギュア】
野呂先生の机に怪獣フィギュアが置いてある。
みひろ「あら、それどうしたんですか?」
野呂「退院した患者さんにもらったんですよ」
みひろ&野呂「わー、懐かしいな〜。バルタン星人だ。これはゼットン」
原「ちわー、タオル届けに来ました」
みひろ「あ、ちょうど良かった。ほらほら、新一さんの好きなやつ」
(円盤状にとぐろを巻いたロボットの龍のフィギュア)
原「勘弁してよ〜。みひろさ〜ん」
【夜勤】
文子「野呂先生は今日非番なの?」
みひろ「そっ、お姉ちゃんとデート。」
救急車で急患が運び込まれる。
あきら(廊下を走ってくる)
みひろ「あ、お姉ちゃん。ちょうど良かった…って、なんでここにいるのよ? 野呂先生とのデートは?」
あきら「急患で運び込まれたの、歩君よ。急に鼻血を吹いて止まらなくなったの。あたしは付き添い」みひろ「鼻血って、お姉ちゃん、ナニしようとしたのよ」
【また別のデートの後】
なんか暗い野呂先生。
桃子「野呂先生なんか元気無いですね」
みひろ(電話で)「お姉ちゃん。昨日のデートで何があったのよ」
あきら「うーん、それがね…」
回想シーン。町を一緒に歩いているあきらと野呂先生。
二人組の青年「そこの彼女たち〜。オレらとお茶しな〜い?」
あきら「つまり、女の二人連れだと思われちゃったわけよ」
みひろ(電話の向こうで爆笑)
【あきら入院後】
みひろ「お姉ちゃん。おめでとう。いやー、とうとうお姉ちゃんも女になったか」
あきら(顔を真赤にする)「えっ!?何?」
みひろ「ようやく進展したんで安心したけど、まさか病室でするとは大胆ね〜」
あきら「ちょ、ちょっと待ってよ」
みひろ「お姉ちゃんの病室のシーツに、血痕が残ってたよ。だいじょーぶ、ちゃんと洗っといたから」
あきら「それなんだけど……」
あきら「それ、あゆむ君の鼻血。一応誘ってはみたんだけどね……」
みひろ(頭を抱える)「ダメだこりゃ」
164 :
龍達の午後:2006/05/18(木) 13:11:09 ID:CRgzjKK+
私はレイズナーとともに歩いていた
レイズナーは私に聞いてきた
「そう言えば、まんが日本昔話ってアニメ化されていたっけ?」
私は彼に答えずに町を歩いていった。
私は初梅の艦橋に戻ると頬杖を突いて遠くを見やった。
はるか遠くのバンコクの町では大相撲が行われているはずだった
私は稀勢の里のことが気になっていた。
彼は稀な勢いを持った力士だ。負けがこんでいるのが気になってしかたない。
私の頬を涙が流れた。なぜ世の中はこんなにまで辛いのか。
よく考えてみれば、今ラングーンは連合国の爆撃を受けているはずだった。
何故だ。何故だろう。私はもうこの戦争に興味がない。
続けていくのに疲れた。記羅や明日蘭や按やジョゼフィンはどう思っているのだろうか
彼らも疲れいつの間にか戦争がなくなっていたということになればいいのに。
そこへチャングムが入ってきた。
「最近は何の本を読んでいるの?」
彼女は尋ねてきた。私は答える。
「蒋介石秘録。できれば次は仏典でも読みたいね。」
「ああ…それはいいわね。」
チャングムはうなずいてため息を吐くと、私の隣の席に座って一緒に頬杖を突いてくれた。
165 :
龍達の午後:2006/05/18(木) 13:21:05 ID:CRgzjKK+
やがて、私達のところにグミョンからストロベリーのヨーグルトが
届けられた。これには助かる思いだった。
地獄のような思考の遍歴から一時だけでも私を救ってくれるものなのだ。
私はヨーグルトをすすりながら考えた。
現実の地獄と思考の地獄。私にはどちらが似合っているののだろうか。
疑いなくもなく、思考だった。
私はてんとう虫がクルクル舞い踊るのを眺めつつひたすら考えてくればいいのだ。
私は鞄から「教法ニュース」を取り出した。私はなぜかこの教団のメンバーに
されているが、ここの戦闘的な姿勢はとても私にはついてこれない。
私は癒しが欲しい。ただ欲しいだけなのだ。
そう、私の隣に座っているチャングムのように。彼女はとても美しく、
私は彼女を見るたびに自分が恥ずかしくなってくる。
それにしてもこの教団の戦闘的な姿勢と「平和を求める」姿勢は何と
見事なまでに皮肉なまでに調和がとれていることか!
その両立は私の神経に必ずしも平穏を与えてくれるものではなかった。
私は再び海を眺めた。
時間が過ぎればいい。このまま激流のように。
何かが変わって、何も変わらないままだろう。それでいいんだ。
それだからこそ素晴らしいのではないか!?
私は思った。そうだ。やっぱり私は戦う意思を失ったのだ。
いずれまた戦いたくなる日がくるだろうが今はその時じゃない。
私は駆逐艦初梅の艦橋でじっと青い空を見つめながら考える。
そうだ。私はずっとこの青い海と空に抱かれながら深い信仰心を
胸に秘めつつ暮らしていくのが一番なのだと思う。
私は席から立ち上がると艦橋のすぐ下の階の長官室に入った。
初梅は武装のほとんどは予備弾を持たず、弾薬庫がない。
その余ったスペースは艦隊指揮官達の個室や食堂や会議室や
風呂場になっている。
私は決して広くはないが狭くはない長官室のベッドで寝転んだ。
ここで暮らすのもいいかもしれない。柔らかく水気を含んだ
ベッドの上で身体を転がす。
そうだ。このままこうして暮らしていけばいいのだ。
雨の日にこうやって暖かい部屋にいられることがどれだけ幸福な
ことか。
そろそろこのことを後部艦橋にいるミン・ジョンホに教えてやっても
いい頃かもしれない。ともかくもいい気分だ。
北畠顕家公は実際会ってみると可愛い美少女だった。
ただそれだけだった。私が今とっても興味がある少女はマユだった。
彼女は8歳という説もある謎の可愛い美少女だがそんなことは
どうでもいい。こうなったら14歳ということにしておこう。
それなら十二分に私と年も釣り合うというものだ。
さあ、私は鹿島灘に停泊中の艦上にいた。
この艦で世界各地をめぐって布教活動をするのだ。
だが正直複雑でもある。
この艦には高角砲にしろわずかな弾しか載せていないから
海賊に襲われた日にはとても恐ろしい。
それにこの船の燃料と物資の積載量もとっても低いから
外洋を航海できるのは10日もできればいいほうだろう。
それでも私は行かなくてはならないのだが。
その夜、私は長官室にマユを呼んだ。
マユはかなりムッチリないい身体をしている。
誰だ、彼女を8歳だなんて言ったの。私は信じない。
彼女は絶対に14歳だった。その証拠に割れ目はつるつるだった。
私はたまらずにそこを舐めた。
「う、うーん…」
マユがたまらずに顔をしかめる。とてもいい顔だ。
私は今、艦橋の上で夜景を見ている。
私は艦に乗ってただ戦いのことばかり考えていた、今までは。
今、それをやめるからと言って私の人生が有意義なものに
なるのかはわからないが、やめないと私の心身がもたないだろう。
それはまあ、確かに良い事だった。
私は頬杖を突いてカトリとジュアッグとジョゼフィンのことを思った。
彼らとは望んでいないのに敵味方と別れてしまった。
哀しく悲惨なことだった。みんな無事でほしかった。多分無事だろう。
戦争は残念ながら終わっていない。ラングーンやマンダレーを巡って
悲惨なことになっている。
同盟側の艦船は艦隊を組織できないほどのダメージを負っているようだ。
連合はまだ無難に有効に艦隊を組んで同盟側の都市を攻撃しているわけだ。
でも私にはもうどうでもいいのだ。
飛べない蛍は悲惨な話だった。心が凍りつく思いだった。
どうせなら心は癒されるものなのだ。
私の心はあまりにも傷つきやすかった。自分でも哀れに惨めに思うほどに。
しかしいいのだ。私は心に殻を持っている。
初梅という鋼鉄の殻を。私はマユの体の香を吸い込んだ。
私は災厄を産む町バンコクに立っていた。
艦隊戦は同盟連合ともに艦をほとんど失ったために最早起きてないが
基地間の航空攻撃は続いている。
敵がB-29を使ってくればこちらは一式陸攻で仕返しする、というところだ。
私はチャングムに頼んだ。生まれも育ちもバンコクの人間のように。
「キムチ入りのナームバミーを作ってくれないか?」
「いいわ。」
チャングムはまぶしい笑顔を振りまいて艦橋から消えた。
ここは考えてみればあの悪どいケロロの国なのだ。
あの蛙をどうにかして踏み潰してやたい。
善意を持っている人間なら誰だってそう思うはずだ。
空を見上げると、爆音をあげて一式陸攻が横切っていた。
私は王国の権威を高めるためにガンダム三二型乙でラングーンのザク達と渡り合った。
ザクの基地を破壊して彼らを出撃できなくさせ敵施設の破壊を毎日のように行ったのである。
今日はクミョンを見られまくるぞ
嬉しいなあ
髪に挿した赤い薔薇は情熱の色
私を見たあなたまるで熱いマタドール
きらびやかに舞い踊れば高鳴る胸
二度と来ない時の色を染めるエピソード
燃える想い奏でるギター 愛しさを紡ぐでしょう
旅人よ 傷跡痛むのなら
私の胸で踊りなさい
慈しみながら包んで
あなただけ照らすの
今宵の月のように
私はハワイで情報を集めていたが失敗した
トゥインクルヘッド
同盟軍のPS。大陸連邦のオールオーバーと比べて
各種センサーの性能、機動性では秀でていたが
機体の堅牢さでは遅れをとった
ガンダムやジムの登場後は第一線から姿を消した
やはり私は悲惨だった・・・・・
【戦友】
老いた退役軍人が、彼ともう一人の軍人が並んで写っている写真を取り出して言った。
「戦時中、ワシはこの男に二度命を救われたんじゃ。
一度目は、密林でワシらの部隊だけはぐれてしまった時のことじゃ。
偵察に向かったコイツが、地雷原を発見してくれたおかげで、ワシらはソコを迂回する事が出来たんじゃ。
生憎と、コイツは身をもって地雷原である事を証明してしまって、死んでしまったがな。
二度目はそのすぐ後じゃ。
コイツはワシらを餓死から救ってくれたのじゃ」
177 :
浜谷太一 ◆yl1SBmcic. :2006/06/09(金) 00:12:12 ID:mSVSB45D
タイトル「彼の男の生き方」
エロなし
178 :
浜谷太一 ◆yl1SBmcic. :2006/06/09(金) 00:13:08 ID:mSVSB45D
僕は絵本が大嫌いだ
幼い頃、僕は親から絵本を読み聞かせられてきた
絵本のお話は本当にすばらしいものだった
でも僕は知ってしまった、絵本の世界など真っ赤な嘘で塗り固められた世界なのだと
それだけじゃない、絵本の本当の意味が「子供に夢を与える事」ではなく「子供を寝かしつける事」だと言う事も知ってしまった
そのとき僕は親に裏切られたと思った、だって僕に絵本を読み聞かせたと言う事は親にとって僕は「そういう存在」
なのだと言う事に気づいてしまったから
それだけじゃない、親の「愛情」が実は親の「願望」と変わらない事にも気づいた。
僕はどうやらその「願望」に反していたらしく、両親が日増しに冷たくなっていく事に気づいた
それだけじゃない、両親はよく「他人には優しく」と言い聞かせてきた。
だけど他人が喧嘩している場面とかでは「危ないから近づかないように」とも言って来た。
つまり「そういう場面では見捨てるように」と平然と言ってきたのだ
それだけじゃない、両親はある種の人間に対しては明らかな嫌悪感を抱いており、それを僕にも共用させようとしてきた
それは明らかに矛盾だらけだった、そして「綺麗事」で塗り固められた創作物がとてつもなく憎かった
そして僕は気づいた、子供たちに見せるべきは「創作物」ではなく「現実」なのだと。
179 :
浜谷太一 ◆yl1SBmcic. :2006/06/09(金) 00:15:02 ID:mSVSB45D
それはある日の事だった、電車内で一人の少年がやくざに因縁をつけられ僕に助けを求めてきたのだ
「た、助けてください」
「甘えるんじゃない、周りをよく見てみろ、みんな知らん顔しているだろ。 みんな事なかれ主義なんだよ
そうやって生きるのが「利口」な生き方なんだよ。 お前も親に「見てみぬフリをしなさい」って教わらなかったか?
そうやって生きてきた奴らがのさばるのがこの世界なんだよ、諦めるんだな」
僕はそういってその少年を突き放した
そう、この世界なんかそんなものなんだ。
見てみぬフリが出来る奴が利口で長生きする奴で、それが出来ない奴が馬鹿で早死にする。 それがこの世の本性なのだ
だからこそ僕は憎い、この世界そのものを伝えようとしない「創作物」全般が。
そして子供を所有物にしようとする親の「愛情」が。
だから僕はアーティストの生身の姿をすっぱ抜くために盗撮家業に手を染めた
お前たちに幻想を振りまいている連中も薄汚れたお前たちと何一つ代わらない人間だと思い知らせるために
そして名前とは本来自分が決めるものだと言う事にも気づいた。
親が子供に名前をつけるということは、それ自体子供が親の所有物である証なのだから
だから僕は僕自身が決めた名前で名乗る、そう「色々両氏」と。
180 :
浜谷太一 ◆yl1SBmcic. :2006/06/09(金) 00:17:48 ID:mSVSB45D
>>181 彼にはかまわないであげてください
痛い厨なんで
183 :
名無しさん@ピンキー:2006/06/09(金) 17:19:29 ID:ecklciGn
>>181 彼はそっとしておいてください…可哀想な子なんです
184 :
名無しさん@ピンキー:2006/06/09(金) 21:33:55 ID:gmp/pWuE
さて私はチャングムと共にビアク島にいた。
ビアク島でシン、フロ、ジャッキ、ケイ、マリとともに。
東「なあ。やっぱ、神田も結婚に憧れるのか?」
神田「あたりまえでしょ。チャペルでのウェディングは、女の子の憧れの的よ」
東「へぇ〜」(不審げな目付き)
神田「何よ〜」
東「お前は"女の子"じゃないのにか?」
神田「誰がオバハンじゃっ」(真空とび膝蹴り)
東「で、具体的にどんなところに憧れるんだ?」
神田「純白のウェディングドレスで神の前で愛を誓い、お姫様抱っこしてもらって家に入るところかな」
東「ふーん……」
純白=貴方色に染まります=夫が主で妻が従
チャペルでの結婚=父親から新郎への新婦の引き渡し=女がモノ扱い
お姫様抱っこして家に入る=略奪婚の時代の名残
東「男尊女卑ばっかだけど、ホントにそれで憧れなのか?」
神田「うっ……」
東「神田に"貴方色に染まります"なんてのは似合わないと思うぜ」
神田「じゃあ、どういうのが良いのよ?」
東「オレなら、神田には可愛いピンクを着せるな。でもって、下着は黒いヤツがいいと思う」
神田「(ドキッとする)え、それって、見た目は子供っぽくても、中身は大人ってこと?」
東「見た目は可愛くて中身は腹黒いって、神田にピッタリだろ?」
神田(無言でパンチ)
典膳が霧を抜けると彼は原っぱに出ました。
私はそこで島に住むカペリートやゆうぞうお兄さんやモッチやフローネ達と出会いました。
彼らは大陸の王に責められて困っていたのです。
私はそこで彼らのためにミサイルを積んだボートを集めて渡しました。
典膳はフローネに呼ばれてべイン島に現れた。
典膳たちは大陸の皇帝や魔女と戦うべく立ち上がったのだった。
典膳がフローネの島に行きたいと心から願ったとき、彼と歩と麻耶は
ロビンソン島にいました。彼らは連れ立ってフローネの館に向います。
途中で空軍基地や海軍基地に行き会うと皆が忙しそうに輸送船や
揚陸艦に車両や物資を載せていました。
「何をしてるんだい?」
典膳はモートンさんに尋ねました。
「西の大陸のアスラン将軍がこの島を襲おうとしてるのさ!
それを迎え撃つ準備さ。」
「こうしちゃいられないな。」
典膳たちは急いで館へ向いました。
哀しき王の復讐
フォルゴーレ号の死闘
血に染まる森
宿無し王女の冒険
伝説の女王の島で
少年王奮戦す
赤い皇帝と魔女
虹の色は戦いの色
千年の憎しみ 千年の愛
奴隷、将軍、湖の女王
聖女の十字軍
灰になるまで
四人の魔女
王子の戦記
海賊と黒い影
以後続刊
フローネクエスト
フローネと三人のぽんこつ騎士
皇帝の影
炎の山の異端者
フローネと獅子将軍
最後の賭け
エルンスト王はフローネに厳かに話しかけた。
「フローネ、お前は今日でいくつになったかな?」
フローネはウキウキとして答える。
「14歳です、お父さん。」
「フローネよ。お前は見聞を広げねばならぬ。
それが同時に我がロビンソン島のためになるのならこれほど喜ばしいことはない。」
「わかったわ!金門島を探検しに行ってこいと言うのね!」
「ははは、そのとおりだフローネ。」
エルンスト王はひとしきり笑い終えると真顔に戻って言った。
「だが、フローネ。金門島は一筋縄でいく島ではないぞ。
あの島はなんと言っても大陸と目と鼻の先だ。
大陸から大砲を撃たれたら簡単に島中焼け野原にされてしまうだろう。」
「まさに最前線なのね、お父さん。」
「そうだ、フローネ。」
王がうなずく。
「お前はあの島を探検して我らの強力な陣地、有望な植民地に
しないといけないのだ。お前が考えるほど簡単な仕事ではないぞ。」
「はい、お父さん。」
「だが、フローネ。問題があるのだ。」
王は眉を寄せた。
「我々はいつ大陸の皇帝から襲われるかわからない。
金門島の探検のために一部でも家臣や兵士を割くわけにはいかないのだ。」
「それじゃあ、私は一人で探検に行かなくちゃならないの?」
「もちろん、そんなわけにはいかない。呼ぶ出すのだ、お前の騎士となる
者を。」
「呼ぶ?」
「この角笛を吹いてごらん。お前の騎士達が現れるはずだ。」
「うん。」
フローネが角笛を吹くと、彼女の騎士となる者が島に現れた、という
報告が届きはじめた。
フローネはとても可愛い少女だった皇帝もアスランも彼女を狙っているのだった
アスランはチャングムを呼んだ。
「俺はあの皇帝に反旗を翻そうと思うんだけど艦隊指令のお前はどう思うか」
と尋ねる。チャングムは皇帝のシン・アスカに犯されたことがあり皇帝を
憎んでいたので反乱に賛成した。
「いいことだと思うけどどうせ沿海州諸国のペリーヌ達にそそのかれたんでしょ?
」
チャングムの突っ込みにアスランはたじろいだ。
「まあそんなところだ。どうせお前も皇帝には含むところがあるんだろうから
奴に一泡吹かせるのは望むとこだろう。」
さて、ここで皇帝のシンである。
シンのもとには魔女となったアンとジョーが出入りしていた。
シン・アスカは恐るべき皇帝である。
彼はただの遊び人の時代に凶悪な殺人者達と親交を結び
彼ら(ザク・ファントムやガナー・ザクウォーリアたちである)
を使って前皇帝を惨殺して帝位に就いたのである。
彼は尚宮やリアルクミョン達を理不尽にいじめて喜んでいるが
極悪人達は彼の下で暴虐の限りを尽くせるので彼を支持しているのである。
ブレイズザクファントムとガナーザクウォーリアは柄まで通れと
前皇帝の体に剣を突き刺しました。
その後でソードインパルスガンダムが剣を振るって前皇帝の首を
跳ね飛ばしたのでした。
グェジット・グーン
グーンの発音はわかりにくいものだが彼の名を正式に発音するなら
グゥェズウィッツオという文字を更にややこしく舌を回して発音
しないとならない。
彼は北ジナイ大陸の海辺の小さな都市の生まれで優れた海兵隊隊員
である。彼に待ち伏せをされたらかなり厄介なことになるだろう。
エイドリアン・ブロディは戦場のピアニストである。
彼は章丘の町でピアニストをやっていたがシンの暴虐な徴兵に
遭ってレーダー基地のオペレーターにされてしましました。
幸い彼はほとんど戦いに関係なく嵐の数日間を無事に過ごせたのでした。
今でも彼は章丘のアパートメントでピアノを弾いていることでしょう。
ただ彼は残忍な戦いの貴重な冷静な目撃者となったのです。
何しろ敵も味方も街中で気に入らない相手を牛裂きにしてはバラバラにして
いたからです。
シンになってフローネの乳をチュパチュパ吸いたい
この世界はメイサクニアと言って仏の作られた国である。
都はこの世界のラサにありセーラを会長として奉っている。
セーラはポタラ宮に住み本部はラサ市内にある。
206 :
名無しさん@ピンキー:2006/07/17(月) 19:53:06 ID:L9ds/tTg
あげ
なんかカオスだwww
俺の名はローダン。今までどこの国にも組織にも所属することなく根無し草の
生活を続けてきたが、もうそろそろそれにも飽きた。
だが、最近友達のフローネの家族がたどり着いた無人島で莫大な資源を見つけて
マーベラス公国を立ち上げたので俺も彼女を頼ってそこの国民になることにした。
209 :
名無しさん@ピンキー:2006/07/25(火) 03:41:25 ID:PXr5BBu+
保守
一応保守
次はミッドウェーでの戦いだ。とんでもない死闘になるだろうが
それまではムザワク島でノンビリしてよう、フローネ達と。
ここは、書く前と書いた後にご挨拶とか会話しなくてよさそなスレなんで、楽かも。
ハリウッド映画の『コンスタンティン』ご存じだろうか。
いわゆる悪魔払い。
ご存じでなくてもいいです。知らなきゃ検索してくらさい。
その和製コンスタンティンを作った。
落ちこぼれのハーフブリードが、また大きな失敗をしでかす。
「バニラ!またお前のミスか!」
「お許しください!私は、私は仲間のブリード達に従おうと・・・・」
「言い訳は聞きたくない!しばらくイギリスは人々が緊張感を持ってしまったから心が繋がりやすくなってしまう」
「申し訳ございません・・・・」
「ここではしばらく仕事が出来ない!後始末はもっと使えるやつでするから、バニラはどこかへ潜伏してろ」
イギリスの飛行機爆破計画が、事前に阻止された。
テロリストの彼らにそっと援助をしたり、勇気づけをしていた“存在”達の中の一人、バニラ。
彼女の受け持っていたテロ犯の心を、彼女はうっかり揺らしてしまった。
荷造りの時点で、彼の人生で関わってきた人達のことを、対戦相手のエンジェルが大声で思い出させ続け、荷造りとオーラに隙を作らせてしまった。
バニラの上司は誰のミスかをすぐに調べ上げた。
バニラは日本行きの飛行機に乗っていた。
自分と同じくらいのキャリアを積んだハーフブリード達は、すでにテロリスト集団を一つ任されていたり、政治家やマフィア、マスコミの大物を任され、華々しい活躍をしている者も多い。
ニューヨークやロンドンの高級マンションに住んで、今時のキャリアウーマンをしている者もいる。
セレブ社長などはあまりいない。トップは人間に任せ、ブリード達は煽り役に徹するのが任務なのだ。
バニラも、本来なら、この業界で一人前の仕事をしていれば六本木ヒルズ族に相当する立場を与えられたはずだった。
しかし、今回の来日は仕事のミスによる潜伏のためである。
与えられたマンションは、家具無し、セキュリティ無し、ハウスキーパー無しの場所だった。
日本で仕事をするために、バニラは日本のハーフブリードに挨拶に行った。
指定されたクラブで、“日本の大物”と言われるブリードは待っていた。
バニラは飛行機の中で読んだマナーブックの通りに名刺を差し出した。
しかし、その“大物”の彼女はバニラの名刺をその場で破り捨てた。
“大物”のブリードは、テレビ界の大物芸能人で、彼女の顔も名前も知らなかったバニラは“大物”の逆鱗に触れてしまったのだ。
「これからどうしよう・・・・・」
バニラは疲れた脚を引きずって、とぼとぼと東京を歩き続けた。
いつしか、秋葉原に来ていた。
秋葉原は、未成熟な魂がのびのびと煩悩の限りを楽しめる場所だ。
バニラはブリードの能力を使って周囲の人間を視た。
架空の世界の人間関係に溺れ続ける迷える子羊たち。
あらゆる才能が無駄に使われていく。
コンピューターの才能。
介護の才能。
事務処理の才能。
芸術の才能。
人助けの才能・・・・。
人として魂を開花させ、心が必要なだけ成熟すれば、これらの才能を生かせる人間ばかりだ。
しかし、彼らの多くはフリーターやニートを自分で選択している。
バニラの側にも、迷える親子が一組来た。
とても若い母親には、農作業の才能があった。
その才能は使われないまま、エネルギーはコミケに使われていた。
若くして母親になったけれど、友達が欲しくて、昔馴らしたコミケの腕がうずくようだ。
(そんなもの、すぐに才能の限界が来るのに)
バニラは、コミケ本を立ち読みしている母親の傍らのベビーカーに目を移した。
若い母親は思い悩んでいた。
この子さえ居なくなれば、自分もこの本に出ているようなメイド服を着て、秋葉原で働きたいと空想しているようだ。
(手を貸してあげようか・・・・・?)
バニラはベビーカーを少しずつ、少しずつずらし始めた。人がぶつかったときに、本当に動く距離よりもっと多く動かせばよかっただけ。
ヘビーカーは少しずつ、板が渡してある段差へ向かって動いていった。
店内改装途中のため、段差には粗末な板が打ち付けられて、不安定な坂を造っていた。
バニラは、階下に来ていたプライベート中のミュージシャンを見つけ、自分の居る階に誘導した。追っかけのファンが付いてくる。これでもっとこのベビーカーは・・・・・。
ミュージシャンがエレベーターで上がってきた。
若い母親はまだ一心不乱に立ち読みを続けている。
ベビーカーの中から子どもの泣き声がした!
「うにゃ・・・うにゃー、うにゃあぁぁ・・・・」
(目覚めたのかー)
バニラは素早く母親の様子をうかがった。まだ気づいていない。
「こら」
バニラの耳にこのひと言をささやくが早いか、バニラは何者かに首を固められた。
バニラの視界にミュージシャンが入った。
マンションの深夜番組でPVを見ただけの、何の情報もないミュージシャンだった。
ミュージシャンは、バニラの首を固めている存在に向かって「チャオ。お疲れ」と素早く言って立ち去った。
(私が誘導したのは、エンジェルの手先だったのか!)
そのまま、バニラは視界をふさがれ、意識を失わされた。
バニラが目覚めた部屋には、畳が敷いてあった。
薄暗い北向きの部屋の壁には、古ぼけたポスター。
ヘビーメタルなメイクで赤い髪に、ギターを抱えた名も知らないミュージシャンのポスターだった。
バニラは拘束されていた。
バニラが“大物”の後ろ盾無しで勝手にしたいたずらなので、バニラにはエンジェルの拘束を解く力はなかった。
両足と両腕、口には太いテープ。
扉の向こうから敵方の話し声が途切れ途切れに聞こえた。
「イギリスの・・・・・来たって聞いたけど・・・・・思わなかった・・・」
「勝手に・・・・・処罰は・・・・・」
「いや許されるっ・・・・・だって・・・・・」
「向こうでも使えない・・・・・もう守る気は・・・・・交渉なんて・・・・・」
「見捨てる・・・・やり口・・・・・乗せられてはいけない」
「だって要するにドジでバカ・・・・・・自業自・・・・」
「じゃあ成仏で・・・・・」
バニラはもがいた。成仏何てさせられたら、富も、承認も、英知も、文明も、自分が手にしている給与を全て奪われてしまう!
(ごめんなさいごめんなさい!お助けください!忠誠を尽くします!)
あの場所からは、何も返信がなかった。
バニラは畳の上を転がった。
窓辺に行って窓を蹴破ろうと両足を跳ね上げた。
扉が開いた。
「黙れ!悪に使える者よ!その体の自由は神の名によって凍りつくがよい!」
太い声で一括されると、バニラはまた気を失った。
目覚めたバニラは本当に凍り漬けにされていた。
ただ、人間ではないので、死なない。死ねないのだ。あの場所で存在を消されるか、何かの神の名で成仏させられない限りは。
扉の向こうの会議はまだ続いていた。
「この人間達も・・・・・・心を目覚め・・・・・一歩一歩・・・・」
「壊れた人間の・・・・・・そんな悠長な」
「人間は成長した・・・・・・もう繰り返さない」
「今の日本人に目覚める力が・・・・・・だから迷っておられ・・・」
「日本人は気づいている」
「でもあれは・・・・・・お一人の発言で・・・・・」
「・・・・・・影響力が・・・・・!・・・・だから!」
「結局は地震がどうのばっか・・・・・・天変地異では・・・・・・」
「もうそれは十分・・・・・・」
会議は途中に休憩を挟みつつ、延々と続いていた。
バニラは苦痛だけしかない暇を持て余していた。
バニラは遠い遠い昔の記憶をたどっていった。
何百年か前、身体が今の身体にまで育った頃、バニラは兄の修行に連れられて、一度日本に来た。
バニラはあらゆる面で幼かったので、自分の上司から望まれていることをまだ全て判っていなかった。
兄とケンカして、雪国へ逃げた。
雪山で弱った人間の魂を取り出しては、それを読みとったり変形させたりして、いじくって遊んだ。飽きたら捨てた。
しかしある日、祖父らしい男と連れだって、年若い少年が山小屋に入っていった。
バニラは試したくなった。
この年老いた男は凍え死にさせ、この少年を生き残らせたら、少年はどうなるのだろう・・・・。
後に、この少年が広めた話が後世に残ってしまい、バニラは兄や長老にこっぴどく叱られた。
いつの間にかバニラは眠っていた。
バニラが目覚めた場所には、テンピュールのソファがあった。
身体にはタオルケットが巻かれていた。
エンジェルの拘束がかかっていた。
でも首だけは動かせた。
ソファがある部屋は、とても薄いエメラルドブルーで統一されていた。
部屋の隅に、ぽつんと半透明のデスクがあった。
いきなり横から声がした。
「なるほどね。生き様は見せてもらった」
「誰!?」
横には、エメラルドブルーのスーツを着た青年が立っていた。
「僕はあの人生を生きた後、もう一度生まれ変わってここへ来た。その理由が分かったよ・・・・」
天井から、二本の数珠が吊り下げられていた。
青年は黙って腕組みをしてバニラを見ている。
バニラの両腕は、バニラには見えない何者かに引き上げられ、数珠に通された。ぶら下がった両足はまだタオルケット一枚の拘束にあっていた。
青年はやっと手を動かし始めた。
ハサミを持ってバニラに近づいてきた。
大の字で吊されたバニラの服を丁寧に切り裂き始めた。
バニラは獣のように唸って青年を威嚇した。
青年は構わず話し始めた。
「前世でね、ずっと考え続けていた。僕は何のために助かったんだろうって」
バニラの上半身があらわになった。
「沢山働いて、長生きをして、あの世へ行って、会う人会う人に聞き続けた」
青年はバニラの上半身を優しく抱きしめた。
「そこで偏屈者の天狗に出会った。天狗と仲良しになった。天狗は僕に学問と神通力と合気道を教えてくれた」
青年の手が、バニラの下半身に伸びてきた。衣服を切り裂きだした。
「この世に心残りがあることは悪いことではない。誰にでもあることだから」
衣類は、最後の下着を残して切り裂かれ、膝まで降ろされた。
「自分の分身を生まれ変わらせなさい、と教えられた」
青年は大きく息を吸うと、バニラの裸体にしがみついた。青年の髪の匂いがバニラに届く。
「僕は天狗のサポートを受けながら、永い永い年月を掛けて、気を溜め続けたよ」
青年の片手が、バニラの胸を触り始めた。
「前世の僕と、天狗が守護霊になって」
もう片方の手は、バニラの脇をなで続けている。バニラは我に返るとくすぐったくなってきた。でも、バニラは拘束され、身体をよじることも出来ない。
「僕は生まれてきた。この部屋で、心理分析をする人間になった」
くすぐったさを耐えるために、バニラの腹筋は動き続ける。息が上がる。触られている胸が汗ばんでくる。
「あなたに会ったらどうしてやろうかと、ずっと夢に見て」
バニラはたまらず口を開けた。声が出そうになるのを押さえる。じらされている。
「どうして耐えるの? あなたはあの場所から解放されるだけの価値があることをしたんだ」
最後の下着にハサミが入った。
「凍結と拘束はお爺さまの残った命の分。その他に奪った命は、これから償う」
下着はソファを外れて、床に落ちた。
バニラの口から思わず声が溢れる。しかし腰はよじれない。凍結とは違う苦悶の表情が浮かぶ。
「ああ・・・・お助けください・・・・・」
助けは来ない。
青年の手はバニラの胸と下を覆った。
「ああ・・・・ああっ!」
青年の手は下の毛が茂る部分を全て覆い隠す大きな手をしていた。
全てを覆い、押さえつけながら前後に動き続ける。
バニラは抵抗の言葉を叫ぼうとするが、声にならない。
青年はソファに着いているバニラの膝を、更に広く開いた。
「ああ!」
胸の先に小さなハンカチが近づけられた。
「痛い!」
バニラは叫んだ。
「このハンカチにあの泉の水を浸した。大したものだ」
青年は密着していた体を離すと、一度ソファから降りて、バニラの前に来た。
「さて、このまま聖なる道具で責めるも良し、抵抗を止めるも良し」
バニラは歯を食いしばって首を左右に振った。
「よし。抵抗しなければ楽なのに。生まれる苦しみを味わって貰うとするか」
「頼みます」
青年がバニラの後ろに向かって話しかけた。
天井から吊されていた数珠が伸びた。拘束しているバニラの手を倒していく。
バニラの上半身は、ソファの大きな背もたれを支点にして、真横近くにのけぞらされた。
青年は、まな板の鯉のように倒されているバニラを、微笑みを浮かべながら見下ろした。
バニラの耳に足音が聞こえてくる。青年は、バニラの脚の間に入ってきた。
「いや・・・や・・・あ・・・ん」
茂みをかき分け、敏感な場所を左右に広げてむき出す。
先ほどのくすぐったさに耐えた汗が溜まっている。
左右を広げたまま押す。絞り出すように、バニラ一人では抑えられないものがにじみ出てくる。
「いや・・・いや・・・」
青年は言った。
「大丈夫。道具は使わない。あなたには生きていて貰うから。生まれ変わって貰うから」
バニラの体の中に、とうとう青年の指が入ってきた。
青年の指がバニラの中を深くまさぐる。もう片方の手で、ずっとじらされていた芽を優しく刺激する。
「お許しを・・・・お許しを・・・・」
青年がバニラの体内に気合いを送った。
「いやああああぁぁぁぁぁ・・・・・・」
“昇天”したバニラの耳に、聞き覚えのある上司のささやき声が聞こえた気がした。
「バカものめ。結果を出せぬ愚かなしもべは居るだけ邪魔だ。どちらにもなれぬ愚かな人間になってドジ踏んでるほうがお前にはお似合いだ」
「神に背きしもののしもべ達。人の肉体と心を得た者がそなたらから永遠に遠ざかる様を見届けるがよい」
青年は、バニラの開いた口に金属をくわえさせた。
バニラの体は拘束が解け、青年によってソファに横たえられた。
我に返ったバニラが自分で取り出すと、それは十字架だった。
「十字架をくわえても焼けただれないあなたは、もう人間です」
バニラはタオルケットでくるまれた。
聖水を浸したハンカチを頭に乗せられ、両手に十字架を持たされた。
「今回のことで、僕の守護霊達は、あの世でかなりバカにされてます。名誉回復を手伝わせますからね」
青年はバニラに宣言した。
青年が、バニラの新しい、愛しい上司になったということを認識するのに、バニラは何百年かをかけなければならなくなった。
「これで、日本が沈没している暇は無いという筋書きを作れたね」
守護霊達が言い合う声も、もう人間のバニラには聞こえなくなった。
おしまい
228 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/18(金) 20:37:40 ID:lzYcXL32
ほしゅ
魔法少女物です。
長くなりそうですが、このスレの住人の皆さんに愛されるような小説を書きたいものです。
触手属性のない人にはきついかもしれませんが、その時はスルーでおねがいします
一話目 birth_of_the_slauterWizard
それは残酷な出来事だった。
地獄めいた太陽が血の涙を垂らし、ビル郡の影に溶ける夕暮れ。
少女は初めて化け物を殺した。
その異界めいた化け物を、少女は未知の力で、こそぎとった。
血のしぶきを浴びた杖がただ一振り。
少女の手に収まっている。
もう一度言おう。
それは残酷な出来事だった。
少女は友人を抱きしめ、声を押し殺して泣いた。
その嗚咽が友人に届いたのかはわからない。
友人は混濁した意識を瞳に宿しているだけだったのだから。
disaster Manami_the_slaughter+Wizard
----------------------------------------------No.1
「ランちゃん。さむいね〜〜」
そういって、真っ赤なダッフルコートをバサバサさせながら笑う少女。
背中にしょったリュックサックから、木刀が飛び出していることをのぞけば、ただの少女だ
名前はマナミ。背は現役女子中学3年生にしてはやや低く、頬はリンゴみたいに赤い。
勉強はできなくても剣道の腕前は学校一。でも恋には奥手。
典型的なただの少女だ。
「ホント寒い。寒すぎる」
ランが答えて笑う。めがねっ子で背が高い。
ガリ勉で。だから当然のように運動はダメ。
それでも背筋がビシッと伸びているおかげで、制服のブレザーもビシッと決まる。
モデルのような少女。俗に言う完璧ちゃんだ。
おかげで友達はマナミしかいない。
欠点だらけでも人は避けるけど、完璧すぎる人間はもっと避けられる。
とてもかわいそうな子なのだ。
そんな二人は、お互いの孤独を埋めあうようにぴったりと寄り添って歩いている。
ランはマナミのブレザーのポケットに手を突っこんでいる。
ポケットの中で二人は手をつないで、お互いの手の感触を確認しあっている。
黄昏がひなたの温みを奪い去っていく、そんな秋の夕暮れだった。
学校が終わって、二人は帰り道をトボトボと歩いていた。
背丈に差があるから、寄り添う姿はまるで大人と子供みたいだ。
そんな二人の帰路を
血塗られた混沌が、真っ赤な太陽を深夜の暗闇に変えた。
一瞬にして、太陽は姿を消した。
それが、雲に隠れたのであればどれだけよかっただろう。
現実は非常で、いつだって少女たちの思い通りにはならない。
今、少女たちに降りかかった災難は、少女たちの経験する中でもっとも苛烈なものだろう。
ソレを運命と呼ぶのなら、なんたる凄惨さか。
少女たちには退路はなく、暗がりと血と陵辱しか残されていない。
ドンッ。
地響きがした。
手狭の住宅街に、唐突に現れたそいつは、少女たちをはるか上方から見下ろしていた。
そいつは巨大で醜悪であった。
少女達は地響きの主を見つけ、言葉を失った。
「なに・・・・・・あれ・・・・・・」
マナミはヘタヘタと地面に座り込みそうになった。
ランは震える声を押し殺して、マナミを抱きしめた。
「大丈夫だから・・・しっかりして・・・」
常軌を逸したその化け物は、全身に無数の突起を持っていた。
その突起は、哺乳類の持つ生殖器に酷似している。
それゆえにその突起が何をなすためにあるものなのか、
否応なしに考えざるを得ない。醜悪な肉塊だ。
禍々しい。
それゆえに、醜悪な機能美がその化け物にはあった。
たとえば。息苦しさを二人は感じていた。
かすかに鉄の味と魚の腐ったような臭いが二人の口内に広がっていた。
息を吸い込むほどに、二人は吐き気をおさえられなくなっていた。
それは化け物の発する瘴気であったが、二人にそれを知るよしはない。
二人は、化け物が何をしようと考えているの理解していた。
しかし。化け物の接近する中、二人は恐怖に襲われ、動けなかった。
さながら、蛇ににらまれたかえるのように。ただガクガクと体を震わせるのみ。
蛇に似た触手を化け物は伸ばしてきた。
マナミは木刀を構えるが、剣先は震え、狙いは定まらない。
「何やってるのよ、マナミ。逃げて!!」
ランはマナミの木刀を取り上げて、触手の前に立つ。
化け物は触手を振るい。
木刀をたたき折った。
「きゃあああっ」
剣先のない木刀を、それでも化け物に向けるラン。
半ば恐慌状態に陥ったランの剣哉は、まったく化け物に届く気配はない。
触手の切っ先がランの頬をなでた。ブラウスに粘ついた液が落ちる。
「ひっ、なにをするのよぉっ」
ランは木片を振るい、触手を払いのける。
しかし弾性を持つ触手は木片伝いにランの手首をつかみひねりあげられてしまう。
「いっ、いた、いっ……たい」
可動域を超え、強引に曲げられた関節が悲鳴を上げる。
「ちっ、ちくしょうっ」
ランは痛みを避けるため、ひざを突いた。
ランの腹部を触手が打ち据える。
ランは腹部を抑えることも出来ず、そのまま地面に倒れてしまう。
制服を引き裂き、衣服の隙間から触手が這い上がってくる。
ズッ、ズッ、ズッ。
日光を避ける人種特有の、やや細く筋肉の厚みを感じない太ももの上を這っていく。
「いっ、いやぁぁぁぁっ」
一言で言えば、触手はある種の粘性を持っていた。粘り気のある体液をその表面から絶えず垂れ流し、
ランの制服や肌をその汚濁で汚した。
「きっ、きもちわるい・・・・・・」
ランの体は既にとらわれていた。
両足を触手にからめとられ、スカートをまくれあがらせたまま、真っ白な下着をのぞかせている。
その愛らしい下着を触手は引き裂き、下着に覆われていたピンク色の性器が裂け目からのぞく。
その初々しいピンクを、化け物の持つもっとも細く小さいワイヤー触手が撫で回す。
ランは叫んだ。あらん限りの声で助けを求めた。
しかし、ランの悲鳴は誰にも届きはしない。
ワイヤー触手が
ズッ、ズズッ。
先の細い触手がランの尿道に入り込んでくる。
「あぁ、ぁぁ。そんな……やめて……やめてぇぇっ」
細触手がくすぐるように尿道にかすかな摩擦を与える。
そのこそばゆさと、かすかに感じる痛みのせいか、尿意が高まっていく。
ズッ、ズッ、ズッ。
ランの尿意の高まりが頂点に達したそのとき、細触手はその動きを止め、一息に引き抜いた。
「いやぁっ。あっ、あああぁぁぁ……」
秘所から勢いよく黄金水が吹きだした。
ランの意思とは無関係に、ジョボジョボと音を立てる。
放心状態のラン。
息を止めても、アンモニア臭は流れてくる。
友人の眼前で受ける辱しめは、少女の
そして、今だ尿道からあふれスソレが自分の放ったものであることもわかっている。
コンクリートに押さえつけられ、ただ地面を伝って流れてくる自身の尿を甘受することしかできない。
制服をぬらす自信のソレを避けるように、ランは身をよじる。
そうしてランは見つけてしまったのだ―――真っ赤な、濡れた眼球を。
触手の奥に潜む化け物の本体を、である。
充血し、白目のほとんどない眼球が、ジロリと少女の顔を見据える。
「ヒッ」
まるで皮膚の内側を蟲が這い回ったようなおぞ気が走る。
眼球は少女の体を嘗め回すように視姦し、少女の肛門に視線を注いだ。
「ナッ、ナニ? ひぐぅっ」
ひときわ太い触手が、ランの肛門をつつく。
「いやっ。絶対、そこだけは、いや」
ランは反射的に肛門に力を入れてしまう。
触手は、ランの菊座を無理やりこじ開け
「いっ。痛い、痛いよっ。やめて。やめてよぅ」
挿入をはじめた。
このすがたを後背位と呼ぶものもあるだろうか。
ランの体を触手の中に取り込み、外から見えるのは、ランの上半身だけである。
おそらくはマナミの倒れている位置からなら、
ランが腰を突き出しているのがわかるだろうし、化け物が臀部を抱いているのもわかるはずだ。
それから、まだ処女のままの秘部から、幾度も潮を吹いているさまも見えているはずだ。
「やっ、めて・・・・」
ランの苦しみなど関係ないと触手は宣言したかのように、直腸の深部へと突き進んでいく。
時折、肛門の擦り切れる痛みでランは悲鳴を上げるが、もはや彼女に抵抗する力は残されてはいなかった。
ランが、進入を拒もうとしていた肛門も無残に裂け、血の赤を滴らせるのみ。
肛門が・・・ゆるむ。
そんな直腸の内側で、触手は律動を開始した。
卵を内に秘めた産卵管。
ランは体をよじって、産卵管の陵辱から逃れようとする。
だがなおも産卵管は押し込まれ、卵で直腸を満たしていく。
それは泡のように、ランの腹部の中に充満して、時折プチプチとはじけるのだった。
(ううっ、抜けない)
ランの抵抗は、より多くの卵を腸内に送るその作業に手を貸しているだけだった。
ブジュブジュブジュ。
ランの肛門から、内圧に耐え切れなかった卵の残骸が滴り落ちる。
白濁し、しかし原形を保ったソレのせいだろう。
妊娠4ヶ月の妊婦のように、ランの腹部は膨らんでしまった。
(おなかが、ふくらんでる・・・)
「いやっ、いやぁぁぁぁぁぁっ」
〜〜〜〜〜〜2〜〜〜〜〜〜
マナミの面前で友人は犯されていた。
自分を守り、代わりに犯され続けたラン。
マナミはただ。ランを助けたかった。
マナミは願ったのだ。
自分に力があればと。
目の前で陵辱される友人を助けることも出来ず、多々うろたえ逃げる自分に。
嫌気がさした。
ただ力があればと。
マナミは、神であろうと、悪魔であろうと、あるいは死神であろうとも。
この状況を打開できるただ絶対的な力の主に、その命を売り渡すことを願った。
命やあるいは自由と引き換えに、マナミはランの苦境を『打ち砕く』ことを願った。
杖は少女の願いを受け入れた。
杖は主人を欲し、少女は力を欲した。
空気が鳴った。
それは天を裂き、瘴気を打ち破る新たな風であった。
それは化け物の胴体をつきぬけ、少女の元に降り立った。
血の臭い、死の臭い。
少女の手に落ちたのは、刃のない槍。
あるいは、金属で出来たロッドと呼ぶべきかもしれない。
(宝石のちりばめられたソレは、さながら電子回路と導線のような模様を描き、
機械と凶器、その両面を持った無骨な形状をなしている。)
「何・・・これ・・・?」
ロッドを握る。
全長7尺。メートル法に換算して2メートル弱の長大な得物である。
支えるのさえやっとの長大な鉄棍である。
マナミが使ってきたのは、赤樫製3.8尺(115cm)の素振り木刀だ。
ロッドの長大さ、重さ。すべてがマナミの使える範疇にはない。
だがしかし。マナミは全身に流れる力を感じた。
それはロッドのもたらすもの。怒りを糧にする魔力であった。
一振り。その刹那、ロッドは風をまとい、チリを一息に巻き上がらせる。
なぜだろうか、ロッドはマナミにも容易に扱えた。
(不思議。まるでわたしの体の一部みたい)
化け物は叫ぶ。
触れたものを狂気へ導くその触手をはねあげる。
(どうでもいいか。こいつを倒せるのなら)
触手が、マナミの体をたたくその刹那。
マナミは触手の描く軌道を避け、一刀の元に切り伏せる。
それは長年培ってきた修練のなせる業であった。
今、彼女の間合いにおさまる触手に、生き残るすべは持ち得ない。
少女は触手を受け流し、音も立てずに切り結ぶ。
静かに。暗い情熱を身に宿した彗星のように。
少女はただ赤く走るのみ。
(わたしにはまだ、こんなにチカラがあったんだ)
マナミは不規則に襲い掛かる触手をさばいていく。
「うら、うらうらぁぁぁぁぁっ」
胴を狙い放たれる触手を、上体を曲げてよける。
上体を曲げたその反動を利用して、ロッドを振る。
少女は力の脈動と肉体感覚の芽生えを感じた。
立て続けに襲い掛かる触手を、かわし、突き刺し、叩き折る。
先ほどあれほど脅威を感じていた化け物は、まるで紙みたいにへし折れていく。
マナミは研ぎ澄まされていくのを感じた。
マナミは剣道家としての修練を怠らなかった。
この危機的状況はマナミに「武術家の本能」を芽生えさせた。
今はただ、死と隣り合わせのその剣哉を見舞うのみ。
静かな分析と無言の修練は意図せず、少女を死神に変えていた。
(ランちゃんに触れないように)
ランを飲み込もうとしてる触手の塊を、薙ぐ。
ザンッ。
「らんちゃん。待ってて。すぐ助けるからッ!!」
「マ・・・ナミ・・・?」
ランは小さくうなづいた。
マナミは化け物の弱点を知っていた。
ランが無自覚に教えた弱点を。
(斬れるだろうか?いや。斬れる)
ソレは既に少女の間合いにおさまっていた。
マナミには見える―――真っ赤な、濡れた眼球が。
幾度も受け太刀をしていたロッドは軌道を急変させた。
触手の奥。そこに存在する混沌の中核。
ランの見つけた混沌の具現に、ロッドの一閃が突き刺さる。
結晶じみた眼球が血の涙を流すように、その内包する闇を垂れ流す。
やぶれた異形の網膜は、最期に少女の姿を映しこみ―――日向の香る正午の陽光に浄化された。
うす曇りも、陰間じみた薄暗さも、すっかり晴れていた。
陽光は異形をヘドロ色の霧にかえた。
「ランちゃんっ・・・・・・」
ランは支えを失い、マナミにしなだれかかる。
半開きになったランの瞳は、ただ意識の不在を告げるばかりだった。
マナミはランを抱いて、声を押し殺して泣いた。
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----------------------------------------------No.1
すべてを失った後で私達はこのマーベラス島にやってきた。
今は駆逐艦椿の中に住んでいる。
ここは私にとってまさに心癒される不思議な島なのだ。
1巡礼の群れ
「亡命者は最悪だわ。」
クミョンはつぶやいた。
「行くところも帰るところもない。」ミーアも愚痴った。
「亡命なんて大嫌い。」
かごめも続ける。
「でも、みんなとこうして出会えた。
よくはないけど…悪いことだらけでもないはずだよ。」
ローリーがそう言うと、周りの娘達は複雑な表情で互いの顔を見合すのだった。
「でも…。」
クミョンは白い面持ちを更にやや青ざめさせて周囲の空気をも曇り湿った
ものに変えてしまうのだった。
「…それでも亡命なんていいものなんかじゃない。
こうやって何もなく生き永らえて…ただ生きるだけで…虚ろに日を
送っていくしかない…。」
「永久に…。」
ミーアが不吉な言葉を付け加える。これにはさすがのローリーも含めて、
その場の皆は押し黙ってしまった。
やがて、かごめが言葉にやっと明るさを込めて口を開く。
「フローネがさ、私達にクリスマスの贈り物を互いに贈りあわないかって
言ってたじゃない…。きっと私達を慰めてくれるつもりなのよ。
あの子のおかげで私達、ここでこうやっていられるんだから…。」
かごめはそう言って一旦区切ったあとでまた続ける。
「私達…あの子のために、何かやるべきじゃないかしら。」
「何言ってるの?」
『不平屋』のあゆがフン、と鼻を鳴らした。
「私達、何も持ってないし何も無い哀れな存在なのよ。」
ミーアもうなずいてあゆに賛意を示す。
「私達、何もできない哀れな子達なのよ。」
「でも…何か財産や物でしか人に、フローネに報いられないってことは
ないんじゃないかな…。」
頭をひねったのはローリーだった。
「そうよ、私が言いたいのはそこなのよ!」
パチンとかごめが両手を打ち鳴らす。
ここで筆者は人生というものの不思議さについて思いをいたしてみたい。
彼ら、彼女達は亡命者という底辺の存在だった。だが、彼らが人間革命を
成し遂げて優しい心と強い信念を携えて人々に生きる力を与えていく
姿は人の世の奇跡としか言いようがない。
だが、この段階では彼らはそんな自分を想像できるはずもなく、何となく
寄り集まって喘ぎあっているしかなかった、この段階では。
もちろん、かごめのその場の些細な親切心が全ての始まりであろうとは
後に自分達や周りの人々をも仏の眷属、いや、そのものとして手厚く接する
ことになる彼らにしても知る由もなかったのである。
「でも、やっぱり世の中は金なのよ。」
あゆは肩をすくめた。
「偽善的な優しさよりもね。」
「まあっ!」
さすがのかごめもムッとするしかない。
「私が偽善だと言うの!?」
「無条件の優しさを信じるほどの」
あゆは頭を左右にそっと振る。
「無くしてしまったのよ。この諍いだらけの世の中を迷いさまよって
いるうちに。」
「闘諍堅固。」
ふと二千年前に釈迦の予言した争いの絶えない世界について言及した
予言を脈絡なく口にしたのは、今までおしゃべりに我関せずと
沈黙を守っていた麻耶だった。
「こんな世の中だからこそ…本物の優しさが必要で…それを信じ
なくちゃいけないのがわからないの…。」
かごめは声を震わせつつ、うつむいた。
「そうねえ。」
だが、ミーアはかごめの心情など気にもとめずにつぶやく。
「やっぱりこの世の中、何かを持っていることこそが大切なのよ。」
「ミーア!」
ローリーは顔をしかめて元アイドルの少女をたしなめようとしたが
ミーアは彼にも肩を揺らすかごめにも気を向けることなく続ける。
「私達が持ってるのは一ドルちょっとのお小遣い。
こんなの、フローネには何の役にも立たないわ。しかも私達がフローネ
からもらったものだから元々フローネの物なんだし。」
「そうよ。」
ついに物静かな元料理人のクミョンですら声を励ました。
「それを出してみたってフローネとエルンスト氏が助かるわけでは
ないわ。私、このお金で新しいすり鉢とすりこぎ棒と胡麻を買い
たいわ。前から気晴らしに料理を作りたいと思ってたんですもの。」
「私は大好きな映画の脚本とパンフレットを買いたかったのよ。」
続く言葉はあまりにも小さく、間近にいたあゆでさえ半分も聞き取れ
なかったぐらいだった。
「…映画すら見れないのよ。元女優のあたしが。」
「麻耶…。」
珍しく冷静な心情の持ち主のあうが感傷に湿った低声を絞り出し
ながら、わななく麻耶の背中を手のひらでさすっていた。
「そういう私はロックスターだったのよ。私なんてカラオケボックス
に行くお金にさえ困っているんだから…。」
「みんな…。」
ミーアがついに暴発した。
「ちっぽけなお金ぐらい大切に使おうよ。あたし達の自由に使おうよ
。かごめは優しさが必要だって言うけどさ…あたし達、優しくして
もらいたいんだよ、優しくしてもらいたいのはあたし達の方なんだよ。」
「それは!」
かごめも叫んでいた。
「あたし達が優しくならなきゃ無理よ!」
「だったら無理なんだわ…。」
陰気な声でようやく会話に新しく加わったのは金髪のユーラだった。
「あたし達、優しくなれるわけないじゃん。酷い目に遭い続けて
きたんだから…。」
ここで筆者は亡命というものについて考えてみたい。
古来、人は滅多なことで自分を国を自らの意思で出るということは
なく、当時も現在も「亡命者」などという存在は何か尋常でない失態
をやらかした不幸の人間の極地とでも言うべき存在だった。
この物語の主人公である彼ら、彼女らはそれぞれ豊かで安定した
西洋型民主主義の国から地の果てのマーベラス島に亡命してきた
という事自体、当然ながら尋常でなく、それが彼女達、彼らの心に
薔薇の茎にかんじがらめにされたが如く食い込みじっとりと傷つけて
いくのだった。
「あたし達は亡命者なんだわ…。」
カトリは地の底から響くような声で続けた。
「はっきり言って…乞食とかよりひどい。この世の優しさなんかからは
見放され、あたし達自身にしたって…優しさなんて薬にもしたくない!」
違うのよ!かごめは叫びたかった。しかし、叫べなかった。ローリーと自分を
のぞくこの場の空気のどんよりとした濁り具合と皆の物悲しい表情に射す影の
暗さに心がためらわせたのだ。
「…。」
かごめもまた押し黙り、ショートスカートからのぞく、その白い脚を両手で
抱きしめて座り込む以外になかった。
さて、若い読者は「この場にいる人間達の外見」なるものがさぞかし気になる
ことであろう。彼らは暗い夕方の影が広がる小さな部屋の中で肩を寄せ合って
座っていた。
暑い中ではあるが、クーラーがよくきいているのは何物にも変えがたい救い
であろう。部屋の床は薄いピンクのカーペットがフローリングの上に敷かれ、
たとえ亡命者ではあっても彼らは決して冷遇されているわけでないのは
それからも明らかであった。
彼らの中のたった一人の少年、ローリーは年の頃15、6か。とにかく
幼さの残る風貌だった。黒いモジャモジャにもつれた髪、やはり黒い
つぶらに輝く瞳、日に焼けた黒みのしみついた、それでいて艶やかな肌。
彼はイスラエル軍で兵士達に絶大な寵愛を受け可愛がられいたが致命的な
ミスを犯してしまったのが唯一悔やまれることだった。
戦争をやめるように意見書を大統領に送ったが、それが受理されなかったのだ。
彼を一応この亡命者の群れのまとめ役とするのなら、日暮かごめは
15歳の女子中学生でローリーを助けるサブリーダーみたいなもの
だった。
碧の髪に黒い瞳、すっとよく通った目鼻立ちの美少女でとにかく
黒っぽいローリーとは対象的に透き通るような白い肌が見る者の目を
奪った。
背もまたスラっと高く体にも心にも一本のまっすぐな芯が一直線に
通っているような娘だった。
彼女は硫黄島で日米両軍に停戦を迫ったが聞き入れられるはずもなく
絶望して島を去った。
クミョンはと言うと彼女もまた人目につく14歳の色白の女の子だった。
ただ、あいにくとその白さはどことなく病的な不健康で出来の良くない
蝋燭を思わせる生気の無い色で、彼女の持つ浮世離れした美しさ、
紫の髪と双眸もあいまって人形のような印象を与えるものであった。
普段は無口で料理の本を大人しく読んでいるのがクミョンの趣味でも
あった。
麻耶とは言えば黒髪、黒い目、背は低く顔は愛嬌とある種の愛くるしさ
はあるものの到底美人と言える子ではなかった。
人なつこく優しい性格ではなかったが今は黙りこくっていることが
多く、それは今までの彷徨の過酷さによるもので口には出さなくても
仲間の誰もが彼女の本質をよく理解しちいて深く愛していた。
麻耶は16歳になったばかりだった。
あゆは18歳で仲間内で一番の美少女だった。完璧な黄金色のしなやかな
髪、青くてパッチリした瞳、優雅な笑みをたたえた形も血色も良い唇、
きりっと吊り上げられた眉。完璧な美しさを持っていた。
性格はやや自惚れ屋なところはあるが現実主義者でそれなりに高い
見識を持っているので仲間の彼女を頼る心は大きいものがあった。
ミーアは長い綺麗なピンクのストレートヘアーが自慢の娘で顔かたちも
よく整って誰もが認める美人だった。
しかし性格はわがままで自分勝手で誰もが彼女と接するときは手を焼いて
しまう。
ユーラは艶のある長い金髪をお下げに一本でまとめ、赤い頬と薄い
ブルーの瞳を持つ元気の良い娘だったが彼女もまた麻耶同様
その美点は長い亡命の旅の末のささくれに多い隠されてしまっていた。
そんなところへ突如、バタンと部屋の扉が開け放たれた。
みなの目がそちらの方に向う。一人の背の低い少女が後光さながらに
背後を夕日に照らされながら立ち尽くしていた。
「フローネ…。」
ユーラがおずおずとその娘の名をささやく。
「どうしたの?」
クミョンは思わずフローネに尋ねていた。
フローネの顔色が悪かったのだ。自分よりも白く、そして青い。
表情自体暗く、いつも顔中を真っ赤にして島を駆け回っている彼女からは
信じられないぐらいに影にまとわりつかれている。
おまけに全身が震えていた。
「風邪でもひいたの!?」
ミーアが近づき、ガタガタと小刻みに震える肩にそっと右手を置く。
あまりミーアは情の篤い娘ではなく、ひとえにフローネに対する興味は
自分の今の生活の心配から根ざしたものでしかない。
「…」
フローネの唇が動いたのはその時だった。しかし、肝心の声が出ていない。
「えっ?」
周囲の者達は耳をそばだてた。それに応えるようにフローネの唇がまた
上下に開き左右に広がる。しかし相変わらず誰の耳にも何も聞こえない。
「…。」
「どうしたの?」
ついにあゆが眉を逆立てて声を励ます。
「見たの…」
不意に、やっとだがフローネの声が皆に届いた。歯がカチカチかすかに鳴る
音と同時だったので聞き取りにくくはあったがそれでも、どうにか通じはした。
「見たの…。」
フローネが亡霊じみたか細い声音で繰り返す。
「フローネ。」
かごめがたまらずフローネの振るえ揺れる身体を抱きしめた。
「落ち着いて。心を確かに。あんた、何を見たの?一体。」
「見たのよ…。」
しかし、フローネは目をパチパチ閉じ開けしては呆けたように宙を見すえて
いた。かごめの言葉も聞こえず接した体の暖かみも感じていないような態で。
「見たの。…見てしまったの。」
その時、パシッと乾いた音が部屋の空気の流れをほんのわずか揺さぶった。
あゆの右手がフローネの左頬を打っていたのだ。
「あ…。」
ようやくフローネは外部からの働きかけに反応した。
頬をそっと左手で抑える。
「さあ。」
あゆはハッタとフローネに輝く視線と鋭い問いを投げつけた。
「何を一体見たっていうのか。教えてちょうだい。」
「え…ええ…。」
フローネは目を何度も瞬かせた後でゆっくり文節を区切りながら言葉を
絞りだしはじめる。
「町で…四つのものを見たのよ…。」
「…四つのもの?」
周囲の亡命者連中はやや困惑げに顔を見合わせた。
「最初は…。」
「最初は…。」
切り出したフローネに皆が固唾を呑んだ。
「…人間を見たの…。」
「ハァーッ…」
ガックリを肩を落としてため息を大げさに吐いたのはミーアだった。
「フローネ、あんた…」
「黙って聞きなさい!」
あゆがミーアを一喝し続けるようフローネにうなずきかけたので、フローネは
ホッとしたように笑顔を浮かべる。
「四日前…町に出たの。いろんな人達がいた。生きてるのが楽しそうな人達、
一呼吸、一呼吸するのさえ辛くやっとのような人達…。」
「そんな難儀そうな人間なら、町でなくても目の前にいるでしょ!」
叫ぶ麻耶の脇腹をかごめの肘が突付いた。
フローネは続ける。
「いろんな人がいた…そしてみんな生きていた…。」
「当たり前でしょ?」
ミーアが突っこむがフローネは無視した。そして、うつむくと暗い声で
ポツポツ、ノロノロと話しだした。
「…で…その次の日…道端で死んでる人を見たの…。」
「…。」
周囲が声を失う中でフローネは目をまたたかせる。
「身体を硬くして…不自然な形で倒れて…きっと病気で倒れてしまったのね…
周りをハエが飛んで…臭くて…醜くて…ウジが腐って空になった瞳のあった
孔を這いずり回って…。」
「やめてよ!!」
狭い部屋に響き渡ったのは麻耶の絶叫だった。怖がりで優しい彼女はぐっと
両耳を手のひらで押さえ強く目を閉じ合わせていた。
「そんなの聞きたくない…。」
「…ごめんなさい。」
フローネはおずおずと頭をちょっと下げて麻耶に詫びた。
「でも…。」
フローネは人差し指で右目を拭った。キラッと小粒の飛沫が飛ぶ。
「私は見てしまったのよ。人は生きているけど…苦しくても…
楽しくても…でも!死んでしまうのよ、人間は!!」
フローネの二つの眼から涙が二筋溢れて頬を伝い流れ落ちていった。
「…。」
周囲はうつむき、しばらく重苦しい沈黙に覆われていたが、ようやく
あゆが顔を上げてフローネを見すえた。
「これで二つ。残りはフローネあなた、何を見たの?」
「次の日…。」
フローネは思い返すようにそっと目をつぶり物語りを喉の奥から
絞り出す。
「私は病気の人を見たの…。」
「病気の人…?」
嫌そうな話題に眉間を曇らせたのは14歳で感受性の強いユーラであった。
ジョオはその日、テクテク歩いていた
「私は病気の人を見たの…。」
フローネはうつむいて繰り返した。
「体中に赤い斑点が浮かんで、かさぶたが皮膚の方々にへばりついていて…
肉はやせ衰えて削ぎ落ちて…目はあるけどガラス玉みたいに虚ろだった…
臭いがした…一かぎするのも苦しい、悲しみの臭いが…。」
「やめて!!」
叫んだのはミーアだった。
「なによ、フローネ!!そんな話をして何が面白いの!!」
そしてギュッと奥歯を噛みしめた。
「わかった。あたし達への嫌がらせよね!あんたのとこで働きもせず何も
せず転がりこんでる、あたし達への!」
「ミーア!」
かごめが怒鳴る。
「最後に何を見たの、あなたは。続けてよ。」
場違いなまでに沈み、それでいて落ち着いたあゆの声がうながす。
「怖いけど…。」
ユーラの口振りは震えてはいたが、久しぶりに彼女らしい強さをその中に
隠していた。
「私も知りたい…。フローネの見たものを。…そして、あたし達はそれから
目をそむけちゃいけないんだわ…きっと。」
「それで…。」
その場のただ一人の男性であるローリーがやっと口を開いた。
「最後に君は何を見たんだい?」
「今日…。」
フローネは肩をびくんと揺さぶった。
「おじいさんとおばあさんを見たの…。」
「おじいさん…?」
「と…おばあさん?」
周囲はまた戸惑い顔を見合わせた。
「そう。」
フローネはゆっくりうなずく。
「二人とも…重そうな…子供の背丈はありそうな高さと大きさの荷物を
背負って…」
目覚めよ。ソレは彼女の望む姿であらわれる
目覚めよ。ソレはただ変換するためにある
目覚めよ。我が白銀のコンパイラ
witchcraftを、この身に注ぎ込んでくれ
少女の落下は止まらない。
人型の化け物―――時代が時代なら妖怪と呼ばれているだろう―――を一刀のもとに切り伏せ、少女は空中を滑る。
少女の踏みしめた公園の生垣が崩れ落ちる。
轟音に気づき、一対の化け物は、少女に焦点を合わせる
少女は二度目の生を受けた Real the Living Dead
化け物も彼女に同じにおいを感じるのかもしれない。
化け物らの視線には、かすかな怯えと恐怖が含まれていた。
「彼らに二度目の死を」
少女は日本刀を胸に抱き、祈りを口ずさむ。
波打つ水面をはしる水鳥のように、死と生の境界を少女は走る。
同じく異界より来たる使者を無に帰すために。
(バサバサ)
少女は飛んでいる。
月だけが、水鳥の飛翔を堪能しているに違いない。
月夜見よ。彼女達の決着を見届けるがいい。
彼らの死は、お前の思い描いたものだろうか。
水面の照り返しを受けたように彼女の白銀は淡くきらめく。
彼女の踏みしめた地面から、後追いするように触手が地面から生える。
コンクリートの打ち砕かれる音を背に、少女は飛ぶ。
その様は、水面(みなも)を走る水鳥の、羽根を羽ばたかせる様に似ていた。
水鳥は死に犯されることなく、自らの死で生を奪う。
化け物の片割れを一閃。胴を境に二つに切り分けた。
「一匹」
化け物の肉体から体液が吹き上がる。
が、刃を濡らすことはない。
少女の一閃は、一滴の体液さえつける暇を与えない。そんな高速で放たれたのだ。
ヒュンッ。
ムチのしなりににた触手の一薙ぎが少女を襲う。
至近距離から放たれたソレは、人の目視できる範ちゅうの外であった。
この速度、この死角、この距離で。
人間に、死から免れる方法はない。
しかし・・・・・・
ギンと鈍い音がした。
少女は鞘で渾身の殴打を受け止めてみせる。
風を切る触手のうなりとかすかな気流の変化を頼りに、少女は触手の軌道を把握していた。
少女は回転するように身体を捻り、化け物を切り伏せた。
「救いは必要だろ。神様なんて・・・いないんだからさ」
少女は十字を切る。
アーメン。
少女の刃に不死の加護があらんことを。再生した少女に死神の慈悲を。
少女は両刃の日本刀を鞘に戻す。
少女は、第一の魔法少女。
その名は・・・・・・・
UGS Reloaded Manami_the_slaughter+Wizard
----------------------------------------------No.2
the first volume
陰鬱な夜が明け、孤独の少女は眼を覚ました。
マナミが連れ帰ってくれたのだろう。
ランはパジャマに着替えて、布団に包まっている自分に気づいた。
寝汗で濡れたシーツやパジャマの寝心地は悪く、体温を奪っていくには十分だった。
体が冷えている。震えをこらえて布団を目深にかぶる。
湿っていても、外気に触れているよりずっといいし、なにより一日中だって布団をかぶっていた気分だったのだ。
昨日のことを思い出す。まるで悪夢のような出来事だった。
怖気、吐き気、喪失感。
異形は、ランを陵辱し、胸の痛みを植えつけられた。
とても大事なものを打ち破って。
まるで世界の残酷さすべてが、ランの心を引き裂こうとしているみたいだ。
「死んじゃおっかな」
ランはふと、そんなことを口にした。
震えがとまらなった。
どんなに震えを抑えようとしても、体の芯に染み付いたあの感触を消し去ることは出来そうにない。
腹部の痛みがいつまでも、その現実を呼び起こしてくるからだ。
「おなかが、いたい・・・」
ランは湿った布団にもぐりこんで、耳をふさいだ。
(何も見たくない。ききたくない)
カーテンの隙間から、暖かい日差しのさす正午。
ランはいまだ布団の中にもぐりこんで、じっと現実逃避にふけっていた。
カチャッ。
ドアの開く音がした。
「ランちゃん、起きてる?」
マナミの声だった。
ランは、布団から少しだけ顔を出した。
マナミは作り物めいた笑顔を浮かべていた。
眠っていないのかもしれない。眼の下にくまが出来ていた。
なぜ?
「ランちゃん。目覚めないんじゃないかって、心配だったんだから」
マナミがよってくる。
布団をかぶったままのランは、あわてて起き上がった。
「マナミ。まだ学校じゃないの?」
「一時間目だけ受けて、早退してきちゃった」
マナミは舌を出しておどけてみせる。
「だって、すごく心配だったんだもん。昨日帰ってきてからずっと目覚めなかったし、朝よったときも起きてなかったし」
「もうずっと起きないんじゃないかって、不安だったよぅ」
マナミは瞳に涙をためて、ランを見つめた。
「大丈夫だよ、ホント。ホラッ」
ベッドから起き上がる。
足がふらついて、マナミの方に寄りかかってしまう。
「ねぇ。本当に寝てなくても大丈夫?」
心配そうにマナミはランを見つめた。
まるで子犬みたいにコロコロした瞳だ。
「わかんない。寒いの、かぜをひいたのかも・・・」
ランの表情に陰りが浮かんだ。
「もうちょっと寝てたほうがいいよ」
ランの身体を抱いて、布団をかぶせる。
そうして、マナミも布団の中にもぐりこんできた。
「マナミ〜〜」
たしかに幼馴染のマナミはたまに布団の中にもぐりこんでくることもあったけれど、
今日に限って、と。ランは思うのだった。
「だって、ランちゃん。元気ないんだもん」
「元気出して」
マナミはランの肩を抱いて
「マナミは、ランちゃんのためなら、なんでもしてあげる・・・よ・・・」
そう続けた。
(なんだかうるうるするなぁ)
「もっとギュッとしてよ。すごく寒いの」
孤独に凍えるランの体を、マナミはもっと強く。強く抱きしめた。
きっと少女は、温みが少しでも友人に伝わればと。思ったに違いない。
友人の優しさに抱かれながら
「ああぁぁぁぁっ、うあぁぁぁぁぁっ」
ランは泣いた。
マナミの胸に顔をうずめて、ただ少女は泣いたのだった。
涙が、痛みを洗い流してくれるまでは。
チュッ。
マナミはランのほっぺたにキスをした。
「ランちゃん、大丈夫だから。もう怖くなんかないから」
「マナミが・・・ランちゃんを守ってあげる」
ランは上気したマナミの表情にエロさを感じた。
(なんとなく一線を超えてしまう気がする・・・)
「ランちゃん、めがねかけたい?」
ランは次にマナミが何を言う気でいるのか、読めてしまった。
それでもランは首をかしげる。ふりをした。
「だって、ランちゃんにも、いっぱい見て欲しい・・・もん」
(ほら、やっぱり)
ランの考えは的中した。ちょうどひとしきり泣いた後だし、
生理前なのでマナミの誘いに乗って見ることにした。
(怖いけど)
「・・・わたしもマナミの身体。ひとみに焼き付けたいよ・・・」
ランはメガネをケースから取り出してかけ、
次にパジャマのボタンをはずそうとしたが、すぐに手を止めた。
「ねぇ。マナミがボタンをはずしてくれないの」
うなづいて、マナミは言われるまま、ボタンに手をかけて一つずつはずしていく。
出るところはほどほどでていて、そのくせ、引っ込むところはひっこんでいる。
なんだかとても女の子らしくて「えろい」身体をしているのだった。
おなかが少しぽっこりしているせいもあるだろうし、ちょっと脂肪がのっているのもあるかもしれない。
パジャマのズボンをするするとマナミが脱がしていくと、
キュッと引き締まったモデルみたいな脚が露になった。
「足長くていいなぁ」
それでもランはとことん少女の体をしていた。
日光の嫌いな人間特有の、不健康なほど白い肌が今はとてもなまめかしく見える。
「マナミも脱がしてあげようか」
ランが、マナミのブレザーとスカートを剥ぐ。
背が低いくせに、筋肉質で、シャツの上からでも薄い脂肪と筋肉が息づいているのがわかる。
肩や、背中や、ペチャパイの下に筋肉の厚みがあるのが、ランにはわかった。
「マナミもすごいよ。ボーイッシュな感じ・・・さわっていい?」
ランはシャツ越しに乳房を触る。
かすかに乳房らしき手応えを感じた。
「ううっ。なんだかほめられた気がしないよ……ぅぅっ」
シャツをはだけさせて、今度はブラジャー越しに揉みしだく。
「ランちゃん・・・ちょっとまっ・・・ンクッ」
ランが唇を塞いだ。唇と唇を触れ合わせるだけのキスではあったが
ファーストキスのマナミには少し刺激の強いものであったかもしれない。
「プハッ」
唇を離して、息をついたときには、マナミの顔は湯気を吹き出しそうなほど
上気し紅くなっていた。
「はじめてだよ・・・マナミ、キスしたの」
「わたしもだよ。はじめてがマナミでうれしいよ」
ランは恥ずかしそうに頭をカリカリ掻いて、もっと恥ずかしいことを言ってみせた。
「だからね。もっとマナミにいっぱいファーストキスをあげるよ」
ランは、もう一度マナミの唇を吸った。
唾液は糸を引いて、ポタポタ胸に落ちた。
ランはそれを追うみたいに、唇から、あご、のどにキスをして徐々に唇を下降させていく。
ランの唇が乳輪に到着したのは、キスからほんの一分先のこと。
ランがまだピンク色の乳頭を口に含んで吸い上げる。
少女の甘い匂いがした。
舌先で転がしてみる。
感度は良好。
一方の手をマナミの腰に回して強く引き寄せ、もう一方の手で乳房を撫で回す。
ペチャパイに口を押し付けるみたいにして、強く乳首を吸い上げ、舌で嘗め回されると
少女は、子犬みたいに甲高い声を上げてしまった。
「ラッ、ランちゃん〜〜。なんだか変だよぅ」
シーツをギュッと握り締めて、マナミが悲鳴をあげる。
「もっとしてほしい?」
「うん、もっとしてへぇぇ・・・くすぐったいけど、気持ちいいよぅ」
間髪いれずにマナミは答える。
ピンク色に顔は上気していて、ひとみもトロンとしている。
半開きになった唇がランには口付けを求めているようにも見えた。
ランは唇をかぶせて、今度は舌を入れてみることにした。
「んっ、んんっ。んんっ、んっ」
マナミの唇はランのお気に入りになった。
吸いつけば吸いつくだけ、マナミの唇はランの唇に吸いついてくる。
とても貧欲で、エッチな唇だ。
舌を突き入れ、唾液の交換をするみたいに。
お互いの舌を絡め会う。
「むむぅ・・・・んん・・・・ンンン・・・・」
クチュッ
ランは腰のあたりに粘ついた感触を覚えた。
唇を離してみる。口の端から、唾液が滴り落ちて、お互いの身体を汚してしまう。
二人には身長に差がある。
ランの腰骨が、マナミの秘所をなでさすっていたようであった。
じんわりと下着の上に透明なラインが描かれている。
それが、どんなものであるのか二人とも知っているし、
下着ごしにすけて見える性器の形のいやらしさに、ランはすっかり欲情してしまった。
パクパクと口をあけて、物欲しげにしている淫唇はマナミの唇によく似ていた。
「もう我慢できなくなっちゃったの?」
下着の上から、そのラインをさすれば、指に粘着質でいやらしい液体がこびりつく。
「ふふっ、いれてあげるよ」
下着をひきさげて、まだ毛さえ生えそろっていない陰部をなでる。
直接、ピンク色の秘裂に指を当てて、すこしずつ奥へと沈めていく。
チュッ、にゅぷぷぷぷぷぷ
「あっ、あひゃぁぁああっ」
マナミがひときわ大きく嬌声をあげる。
背中をえびぞらせたせいで、指はさらにマナミの深部へと入っていってしまった。
「マナミ〜〜。おかあさんたちにきづかれちゃう」
ランはもう一度マナミの唇を塞いだ。
「ンッ、んんっ、んっんっ」
ただ吸いつくだけのキスをしながら、マナミの秘裂にさっきよりも深く指をもぐりこませる。
クリトリスを巻き込みながら、膣道をさする。
マナミのソコはランの指をギューギューしめつけてくる。
それでも、マナミのくぐもった嬌声と、ランの指を押し出そうとしている膣道とに
徐々に湿り気が帯びてくるのがわかると、ランはさらに深く、ゆっくりとマナミのそこを
いたぶるのだった。
チュクチュク。
刺し入れ、刺し出しを繰り返しているうちに
ランの指は行き止まりに、少女の少女幕に突き当たった。
肉襞をもてあそびながら、処女膜の表面をゆっくりとなぞる。
「うっ、うふぅぅ」
全身を硬直させ、マナミは処女特有のぎこちない反応を返す
「このまま、やぶってもいい?」
マナミに問い掛ける。
マナミはただコクコクとうなづいて、
返答のかわりに、舌をランの口内に突きこんできた。
マナミの両腕がランの背中に回されて、強く抱きついてくる。
ひとみを閉じて、ただ、ソレが破られるのを待つマナミは何も知らない童女みたいに見えた。
体温が伝わってくる。本当に子供みたいな暖かさだ。
ランは、一息に指を突き入れた。
指の先に肉の壁を押し広げ、突き破る感触があった。
「んっ、んんんんんんんんっ」
それは予期せぬたぐいの痛みだったのか。
まるで痛みから逃れようとするみたいに、口内で舌が暴れる。
ランは突き入れた指を引き戻した。
処女幕を破ってからずっと、マナミが震えていたからだ。
だが、指先がマナミの秘所を抜けようとしたそのとき、
秘所はキュッとしまって、脱出を許してはくれない。
「もっとしてほしい」といっているみたいだ。
ランはマナミの意思を悟った。
再び、指をひねりアゲルみたいに突きいれた。
「んっ・・・あはぁっ」
マナミが達する。
マナミの唇はやっとランの唇を放してくれた。
少しだけ白濁した愛液と、薄められてソレでも赤い血の色をした破瓜の証しを滴らせて
マナミはランの胸に顔をうずめた。
「看病するのは、マナミの方なのに・・・」
それでも悪い気のしないランは、寝息を立てるマナミを胸に抱いて、
静かに髪をなでるのだった。
それから3時間くらいたっただろうか。
二人は眠りから覚めて、改めて自分たちが何をしたのか思い出して
顔を真っ赤にしてしまった。
ひどくシーツが乱れていて、ギュッと握ったシーツは、しわしわになっている。
(すごくHなことをした気がする)
やけに熱っぽいマナミの顔を見ていると、ランは余計そんなことを思ってしまうのだった。
「マナミのこと、もっと好きになっちゃった」
「マナミもランちゃんのこと、ずっとず〜〜〜っと、好きになっちゃったよ」
二人はまた、唇を触れ合わせるだけのキスをしたのだった。
それから、しばらく二人はとりとめもないことを話していた。
「午前中の授業、なにやった?」
「科学の授業。今日は『光と水』をやったんだよ」
とか
「どんなこと?」
「水の中とか霧の中では光が微妙に屈折するみたいだよ」
と、とりとめもなく。
そうして会話が途切れ、二人はまたキスをした。
今度はネッチリと、ひどくお互いを求めるように。
舌と舌を絡めあうキスをした。
そんな折、ガラスを砕き、そいつは侵入してきた。
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----------------------------------------------No.2
GJ
>>235 レズーな展開とか、色々あるので、スレ違いになりそうなので
あえてここで書かせてもらおうかなって思ってます。
お返事遅れてもうしわけない
UGS Reloaded Manami_the_slaughter+Wizard
----------------------------------------------No.2
the second volume
「こんにちわ、おねいちゃんたち〜〜〜〜」
ガラスの粉を部屋中に撒き散らしながら、少女ははにかんだ笑みを浮かべていた。
年のころは、小学校低学年といったところではないだろうか。
少女。いや幼女はヒップホッパーみたいななりをしていた。
まるで美しいブロンドの髪に隠すみたいにして、濃い緑色の瞳をパチパチさせている。
ある意味では、年相応といってもいいのかもしれない。
そう。その手に握られた巨大な鉄塊を除けば、ではあるが。
「おねいちゃんの持ってるロッド。フランにちょうだ〜〜い」
幼女・フランシアは鉄塊を肩に担ぎ、ベッドを土足で踏んだ。
「おねいちゃんたち、いままでHなことしてたんだ〜〜〜。やらしいんだ〜〜〜」
ハッとして、二人はシーツで身体を隠した。
マナミはベッドサイドに立てかけてロッドを確認し、隙があればロッドをつかむ態勢にはいる。
「きゃははははははっ。とことんバカまるだしだね、おねいちゃ〜ん。黙って渡してくれれば、ひどいことしないよぅ」
マナミとランは目配せしあい
「ロッドを渡したら、帰ってくれるの?何もしないの?」
ランが問う。
「うん。ちゃんと渡してくれれば、すぐ帰ってあげるよ。ちょっとだけおねいちゃんたちをいじめてからね」
ヒヒヒ。フランが童女の笑みを浮かべる。その笑みには、童女特有の残酷さがあった。
二人をいじり倒し、廃人にしようと言う意思が感じられる。
「いやだ。これがないとランちゃんを守れないもん・・・」
マナミは答える。
震える声には、これ以上ないほどの決意と少女を守れなかった後悔とが混在していた。
キッと、唇を引き締め、フランをにらみつけ、背中でランをかばう。
「そう・・・オバカなおねいちゃんにもわかりやすく教えてあげる」
「とっととよこせよ、このメスブタが!!」
フランは声を荒げる.本来の性格を浮き彫りにし
フランは鉄塊の留め金をはずし
鉄塊の片側を掴んで、手のひらを返し内部の刀身を外に露出させた。
そのすがたは、さながら蝶のよう。
刀身は細身だが、鋭利さを持っている。
少女の身の丈を越す―――――バタフライナイフ
マナミはベッドサイドに置いたロッドを掴み、中段に構える。
他流試合に参加したとき、中段に構えろと、口を酸っぱく言われてきた。
中心を理解し、力が入らなければ、真剣の戦いで勝機はない。
マナミとフランは数秒間、無言で視線を交わした。
互いの構えから、次の挙動を推測し、必勝の一手を繰り出す。
剣術とは技術と技術のぶつけあいだ。
より多くシュミレートした者が勝つのだ。
ゆえに二人の戦いはオセロに似ている。
白と黒は盤に置かれるずっと前から、勝負の行方を知っている。
フランシア・オブライオンは、定石通りの一手
―――直接、マナミを傷つけず、戦闘能力のないランを叩く
―――下策であるがゆえに、有効なその一手で打って出た。
巨大バタフライナイフがランに狙いをつけ、突き出される。
(やっぱりそうきた)
マナミは手の中でロッドを滑らせ、柄の中心をつかむ。
ボクシングでいうフックの要領で、腰を落とし、フランの
バタフライナイフではなく、フランの腕を下から殴打。
間一髪、バタフライナイフはランの横にそれて、ベッドに突き刺さる。
リバース
―――攻守は一転した。
「残念。」
フランは舌を出して、腕を振るう。
無刀のその手からはなたれるのは、ある種の気配。
「ランちゃん、伏せてっ!!」
マナミはロッドをがむしゃらに振るう。
ロッドには確かな手応えがあった。
同時にロッドを襲う手応えと、気配があった。
重く鋭利なナイフのような手応えだ。
「やるね〜〜〜〜」
勉強机やクリップボードに直線が走り
ギッ、ギギギギ
真っ二つに切り分けられる。
「あっ、あぶなかった」
マナミの頬が切れて、ツゥと血がしたたる。
「外でしよっ」
フランはバタフライナイフをひっつかみ、外へと飛び出した。
タンスや雑貨が、ガラガラと音を立て崩れる。
「ランちゃん。絶対ここから動かないでね」
ロッドを担ぎ、マナミが振りかえる。
ランは、苦い顔をして、
「マナミ。コート着て」
コートを投げてよこした。
「負けそうになったら、逃げてね」
ランは心配そうにマナミを見つめる。
「負けないよ」
マナミは笑った。どこか空元気を絵に描いたような笑みだった。
マナミは窓のヘリをつかんで、とんだ。
窓の外、道路へと降りたつ。
外は冷え込んでいて、夕暮れが日向の温みを飲みこもうとしている。
ドクン
その瞬間、降り立った道路と部屋との間に明らかな隔絶を。
違和感を感じた。
まるで、魔物とであったあの時のような。
あるいは、ほんの数十秒前に味わった危機感に似たソレを。
マナミはコートに袖を通し、再びロッドを構えた。
「やってくれたね。おねいちゃんは絶対なぶり殺しにしてやる」
舌をチロチロさせて、フランはナイフをなめる。
二人の距離は3メートル弱。
技量で劣るわけではない。最初の一合でその考えは確信に変わったが
しかし、マナミの不安はなくなりはしなかった。
「もう一人のおねいちゃんは、ずっとオモチャにしてもいいかな」
「おしりもおっぱいもおなかも、全部おまえの目の前で奪ってあげるんだから」
フランシアの瞳が、先ほどまで緑色をしていた左目が、ルビーにも似た赤い光を宿していた。
(この子、瞳の色が違う)
少女は笑う。
「フランには、おねいちゃんの負けるすがたが見えるよ!!」
マナミは空気のきしむ音を聞いた。
そしていくつもの見えない刃物が体中を引き裂くのを感じた。
マナミのコートがズタズタに引き裂かれる。
(なにっ?)
虚をつかれたマナミは、あわてて両手で胸を覆う。
その隙を狙い、フランはバタフライナイフをロッドをはじき飛ばす。
ロッドは、引き寄せられるようにフランの前に飛んでいった。
まるで、見えない糸か何かで牽引されたように・・・
「本当にバカまるだしだね。わざわざ誘いにのってくるなんて」
(あの子は糸を使ってたんだ・・・)
地面や壁、電信柱に至るまで、鋼鉄のワイヤーでつけたような、傷が無数についている。
マナミの赤いダッフルコートにも糸を使ったとしか思えない
直線的な、しかし弾力のあるもので引き裂かれた跡が残っている。
フランの能力。
そうそれは―――不可視の糸
既に不可視のワイヤーは、少女二人を中心にして、見えない檻を形成していた。
リバース。
少女が路上に下りたとき、既に勝敗は決していた。
ロッドはフランの手に落ちた。
「よかったよ。スローターが戻ってきて」
「今度はおねいちゃんにばつを与える番だね。」
衣類を引き裂かれ、下着と靴下だけになってしまった。
マナミは胸を押さえて、地面にうずくまる。
その目には、恐怖と後悔と虚勢が混在して浮かんでいた。
「まだマナミは負けてないんだから!!」
まるで疾風のような。
人間の目では、到底追うことのできない速度で、フランは距離を詰めてきた。
マナミは反応することさえできず、フランに喉をつかまれた。
「ロッドがないと、こんなに弱いんだよ。おねいちゃん」
「負けたのをみとめるまで、いじめてあげるよ。おねいちゃん」
フランは不可視の糸を繰り、マナミの乳頭を縛り上げる。
ギチッ、ギチギチ、ギチッ
「やめて、いたいっ、いたいよぅ。おっぱいがいたいぃぃぃ」
「乳首、ちぎっちゃおうか・・・」
不可視の糸で、マナミの両腕を後ろ手に縛り上げる。
後ろから膝を蹴り上げ、マナミをひざまずかせ、胸を強調姿勢で後ろからマナミの乳首を引っ張り上げる。
「おねい様にもらったプレゼントが二つあるの。順番に使ってあげるね」
「一つ目はね、このピアス。両方の乳首に必ずつけてきなさいって言われたの」
フランがマナミの前でぶらつかせているのは、プレーンなリングだった。
街を歩く女の耳にぶらさがっていてもおかしくはない。
今はリングの中央に隙間ができている。そこに乳首を当て、
リングの内側から針を出して、乳首に突き刺し、固定するようだ。
「『マナミ』はちぎられるのと、ピアスつけるのどっちがいい」
糸で乳首をひねりあげる。
既に鬱血し紫色になっている乳首を、ちぎるのは造作もないだろう。
「うぁあああああっ、ピアスつけて、ピアスを、つけて・・・」
痛みに耐えきれず、少女は望まないプレゼントを求めた。
「マナミはピアスがいいんだ〜〜〜。オマエみたいに、女とHするやつにはぴったりかもね。キャハハハハハハハハハハ」
フランは笑う。心底バカにしきった表情を浮かべ、マナミを見下ろし
フランは、まだ縛り上げていない左乳首をしごきあげる。
先ほどの情事で敏感になっていた乳首は、反り返り、愛撫を期待するように震えた。
「ほら。シコシコってしちゃうよ〜〜」
乳首をすりあげる。
指のあいだで乳首が真っ白くなるほどに。
強く押しつぶす。
マナミは悲鳴をあげた。
両目を見開き、頬に幾筋も涙が流れる。
恥も外聞もなく、ただ獣のような悲鳴をあげるのみ。
少女に対抗するすべなどないのだ。ただ奇跡を待つほかに道はない。
フランは歯でしごきあげる。
ガリガリとこそぎとるように乳首をいたぶる。
左乳首は無残にも切り傷を無数につけられ、その傷痕から血を吹き出した。
フランの口内でしぶく血液は、口の端をすべって
マナミのお腹にいくつも血の跡を残した。
「マナミ・・・いたい?」
血をすすり、真っ赤になった唇を、
マナミの耳元に押し付け、血なまぐさい息を吹きかける。
より強い痛みを与えられると、マナミは直感していた。
「んんっ!!」
フランは指に絡めた糸を引き絞った。
縛り上げられた右乳首が引き伸ばされる。
フランは右乳首に触れて、指でしごく。
マナミは右乳首をしごかれるたび、乳首の根元を引き絞られる痛みと、
フランの手によって、変形させられる乳首の先端の痛みと、
二重の激痛に耐えねばならなかった。
「うあああああああっ、いたい・・・いたいいたいよ・・・うあっ、うあああああああ」
マナミは悲鳴をあげた。
少女の耐えきれる限度を、はるかに超えた痛みだった。
「いい声だよ〜〜。最初にこっちにつけてあげるね、フフフ」
右乳首を固定し、ピアスの空洞をあてがう。
「パチンと、ね」
ピアスの内側から、数ミリほどの針が飛び出して、やわらかな乳首の肉に小さな穴をうがった。
右乳首にうがたれたその穴から、やけに赤々とした血液が吐き出される。
マナミは、獣のような叫び声をあげ
―――プシッ
熱い液体を、尿道口から吹き出してしまった。
意識を失ったマナミは肩から地面に崩れ落ちる。
それでも、ビクンビクンと、身体は反射を続け、尿を吹き出しつづけるのだった。
ピュッ。ピチャピチャ・・・ポタっ
マナミの失禁が終わる頃には、大きな水溜りができあがっていた。
「マナミはもうじき高校生になるのに、おしっこもらしてるんだ〜〜〜。か〜わ〜い〜い〜」
フランがマナミの左乳首を屹立させながら笑う。
もうマナミには意識がない。
どんなにいやらしく言葉でせめても、マナミの反応はなく、
ゆえに、フランはつまらなそうな顔をして、左乳首にも、同じようにピアスを取り付けた。
マナミはさきほどのように派手な反応を示さなかった。
「つまんないの。でも、魔力を通せばね、ホラッ」
「ぎっ、ひぃぃぃっ、ああああぁぁぁぁ」
マナミが飛び起きる。
胸を押さえて、もんどりかえる。
自分の身体が、尿の泉の上で七転八倒を繰り返していても、まったく気づかないようだ。
「いはあぁぁぁっ。乳首が。乳首がぁぁぁ」
涙でぐしょぐしょにぬれ、顔は血がたまったみたいに真っ赤に染まっている。
「マナミは痛みに弱いね〜〜。マナミがペットになったら、もっと痛くて気持ちいいこといっぱいされるのに・・・フフフ」
「まだもう一つあるんだよ。マナミへのプレゼント・・・」
フランはマナミの耳元でささやく。
子供独特の残酷さで、バッタやアリのあしをもぎとるみたいに、フランはマナミのちからをもぎとろうとしているのだ。
フランはマナミの耳を口に含んで、コリコリと軟骨をはむ。
「ディルドゥ。これでマナミの処女をもらってあげる・・・うれしいでしょ」
チュッ、クチュッ。
マナミの耳たぶをしゃぶって、いやらしい音を立てる。
素っ裸のマナミの肌を後ろから抱いて、マナミの秘所に指を刺しこむ。
「マナミはぁ・・・はぁぁん・・・ランちゃんにさっきあげちゃったもん。だからもう誰にもあげられなひわぁ」
膣からは、ぬちゃぬちゃと湿った音が響いた。
「でも、絶対あの女よりも気持ちよくしてあげる。マナミはボクの物なの。じっくりおしえこんであげるよぅ」
ディルドーをマナミの秘所に押し付けながら、フランはまた笑った。
「もう・・・やめて・・・」
「まだだよ、まだ。マナミのお腹がいっぱいになるまで、ボクはやめないんだから・・・」
「マナミがこの首輪をつけてくれたら、やめてあげる。マナミはボクの奴隷になってくれるよね?」
フランは首輪をマナミの鼻先でぶら下げて問うた。
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----------------------------------------------No.2
270 :
名無しさん@ピンキー:2006/09/03(日) 23:33:28 ID:h2gslh++
保守だ
UGS Reloaded Manami_the_slaughter+Wizard
----------------------------------------------No.2
the last volume
「関心しないね。おまえらのそういう手口はさ」
女は浅黒く彫りの深い顔である。
背が高く、男のような体格をしていた。
とても10代には見えない思慮をたたえた表情だ。
服ごしにも、筋肉の盛り上がりがわかるし、
かすかに割れた腹筋が着崩したシャツの合間からのぞいている。
とても女性とは程遠いシックに固めたスーツを着崩し
日本刀を3本、腰に刺している。
そのたたずまい、雌豹のごとし。
その切れ長の鋭い瞳ににらまれて、おびえない生物など存在しない。
「おまえは、魔術協会の・・・」
「シオン・スペルバウンド。魔術協会管理局長代理だ・・・」
フランの虚勢をさえぎるように答える。
「『結界』を斬った。その子を放しな」
「だめだね。それはできないよ」
腰だめに構え、マナミの首にバタフライナイフを突きつける。
「助けるのは一度だけだ。始末は自分でつけな」
「無銘」
シオンは銘なき業物を構える。
シオンの刀が、空を切る。
「今、バタフライナイフの『時間』を切った。今のうちに思い出すんだ」
「ロッドは剣にも盾にも鎧にもなる。思い描くんだ。オマエの望む形をなッ!!」
「呼び出すんだ!!おまえはロッドの名を知っているはずだ!!」
ロッドを手に入れた昨日のように。少女はロッドがやってくることを願った。
「slaughter」
ロッドがひきよせられる。左手に収まるのが当然といわんばかりに。
バタフライナイフを首に突きつけるフランを突き飛ばして。
「metamorphosis」
ロッドから伸びる繊維がマナミを包みこむ。
体の中心から末端へとなぞるように彼女の身体を強靭的な硬さの絹糸のようなものが包み込む。
服が生まれ、アンクレットを腕につけ、簡素なワンピース型のバトルコスチュームがマナミを覆う。
「スローターウィザード・マナミ」
もう負けない。マナミはそう誓った。ロッドを振り上げると、ロッドは刀の形を模した物となった。
「いくよ、フラン!!」
刀とバタフライナイフが交錯する。一撃二戟三撃。
繰り返す凶器の衝突。じりじりと時間だけがすぎていき、お互いの死力を尽くしたバトルはじきに終わりを告げた。
「マナミッ!!光と水。地面を力いっぱい叩いてっ」
ランの声。
(光と水?そうか!!)
マナミは懇親の力をこめ、スローターを叩きつける。
圧倒的な圧力をうけ、コンクリートがはじけ飛ぶ。
爆風によって、木っ端微塵にされたみたいに。
ズズズッ、ブシッ!!
水が吹きあがる。
間欠泉を掘り当てたかのように。
少女の叩き砕いた―――水道管
そこに物質として存在している限り、あらゆる物質は物理の影響を受けざるを得ない。
水を浴び、きらめくワイヤー。
水分を表面に受けたワイヤーは、日の光を浴びて、場にそぐわないほど淡くきらめいた。
そのきらめきは、少女にとって希望の光そのものであった。
マナミは弾幕にも似た霧と、ワイヤーの可視を得た。
ならばマナミに負ける理由などない。
少女は、杖を構え、とんだ。
ワイヤーを避け、一息に。
その様は、水面(みなも)を走る水鳥の、羽根を羽ばたかせる様に似ていた。
ザンッ。
叩き伏せる。
マナミはフランの体を薙いだばかりではない。
フランの心さえも折ることに成功したのだ。
「うくっ。何で負けたんだろう・・・」
「簡単だよ。友達が力を貸してくれたから」
「今日の理科は虹の作り方を勉強したの・・・」
「わけが・・・わからないよ。おねいちゃん」
フランシア・オブライオンは壁に寄りかかり、紙片をポケットからとりだした。
マナミを最後の力で突き飛ばし、紙片を壁に貼りつける。
「今日は・・・見逃してあげる・・・でも必ず・・・ぼろぼろにしてあげるから・・・」
「スローターウィザード!!」
紙片を中心として、魔方陣が壁に描かれる。
それはマナミ達にはなじみの浅い文字で描かれ、円とは程遠い直線的な形で構成されていた。
「かならずね!!」
フランは手のひらを魔方陣にあてる。魔方陣がひときわ赤くきらめき。
少女の姿が、霧のようにかき消える。
ちょうど水道管の生み出した霧が晴れるのと同じに。
「助かった〜〜。あのっ、あなたは・・・」
ロッドを地面に置くと、マナミはいった。
「うちのことか?あんたと同じサウザンズロッドの使い手、シオン・スペルバウンドさ」
Continue to the next episode
----------------------------------------------No.2
保守
マナミは浮遊していた。
空高く飛び、空気の清涼さに身を躍らせながら、
翼のない少女は空を駆け巡っていた。
ところが、ふとした拍子に、体は揚力を失い、まっさかさまに地面へと落下していった。
落下し、マナミを見下ろす影は、人間の形をした異形であった。
uNdeR GrOunD SearChLIE
Re:road dead Manami_the_slaughter+Wizard
----------------------------------------------No.3
「最近よく空を飛んでて、まっさかさまに落ちる夢を見るんだ」
マナミは雑巾で床を拭きながらランに言った。
窓ガラスの割れたランの部屋は、あちこちがバタフライナイフの強襲によって壊されてしまっていた。
幾分、通気のよくなった部屋をシオンがご自慢の魔術で修復していく。
割れた窓ガラスを修復し、横に切り裂かれた机や家具を修復し、ただ唯一修復できないのは、外で叩き壊された水道管くらいのものだ。
水道局の人間が、水道管の修理にやってきている。水道管を破裂させたせいだろうか、ランの部屋は水でぐしょぬれだ。
さすがにぐしょぬれの部屋を乾かす魔術はないらしい。おかげで、マナミとランが雑巾で床掃除をするはめになったようだ。
「空を飛ぶ夢ね。それで?」
「うん、毎回同じなんだけど、地面にたたきつけられる瞬間に、何か変な物が見えるの」
「変な物って?」
「よくわからないんだけど、オバケとか怪物みたいな物が見下ろしているの」
「それはね、マナミ。落下した後に見えるものが自分の正体って言う話だよ」
「どういうこと?」
「だからね、落下した後に見えるものが、その人物の正体だから、そのオバケがマナミの正体なんだよ」
「えぇっ、それはちょっとイヤだなぁ。私の正体がオバケだなんて」
「でも、オバケでもびっくりするくらいマナミは大活躍してくれたんだから、いいじゃない」
そこで言葉をとめて、ランはマナミの頬にキスをした。
「ちょっ……とまって」
「いいじゃない。減るもんじゃないし」
「オヤジ臭いよ、ランちゃん」
エヘヘと、ランが笑う。つられてマナミもエヘヘと笑った。
ムチューともう一度、ランがキスをすると、顔を赤らめたマナミがてれる。
「もうっ、本当に……やめてったらぁ」
数時間後。
銀色のピアスが光る。
それだけなら、とてもロックな感じだが、着いている場所が違う。
ピアスはまだ青さの残る少女の乳首についているのだ。
洗濯板のように平べったい胸で鎮座しているピアスはアレルギー反応も特になく、そこに居座っている。
このピアスは少々厄介な物だった。
つまりこれがある限り、マナミはフランにかつことができない。
何かの拍子に乳首に電撃じみた痺れを感じ、欲情してしまうことも少なくはない。
これまで経験したことのない甘い痺れだ。
だがそれもフランの施したピアスのせいなのか乳首にピアスをつけた人間になら
誰にでも訪れるものなのか、経験にとぼしいマナミにはわからない。
もっとも、マナミに性的な快感を与えるのは、ピアスだけではなく。
お尻に刺しこまれたディルドーもまた、少女の肉体を翻弄していた。
シオンいわく
「ディルドーをはずすことはできない。そこに術者の意思が込められているからだ。」
「だが、このディルドーはオマエの消化したもののカスを食ってくれるから、腹が破裂する危険性はない」
「いつまでつけているかはわからないが、こいつで大人になってくれ」
とのこと。
「ふわぁぁぁっ・・・いっひゃうよぅぅぅ」
ほぼ一日中、発情していろ。といわれただけだ。
おまけにやけに艶めいた顔をしているマナミは、ずいぶん同性のイタズラ心を刺激するらしい。
おかげでシオンとランの二人にずっとイタズラをされている。
シオンが小細工しているおかげで、学校に行く必要もない。
マナミは頭の中から、フランとの戦いのこともすっかり忘れて、
「あっ、あああっああああああん・・・・ひぅぅぅっ」
本日7回目の絶頂に達するのだった。
「もう・・・やめてへぇぇ」
ろれつのまわらないマナミであった。
「だってHなマナミがかわいくてたまらないんだもん。もっとたくさん鳴いてね」
ランがピアスのついている乳首をクリクリといじめる。
「ひゃん、おっぱひいやらぁぁぁ。ランひゃん、だいしゅきだひゃら、ゆるひへぇぇ」
「10回いったらな。まだあと3回もいけるんだぞ。うれしいだろ」
シオンが八重歯を覗かせて笑う。
少年みたいな笑みだ。
「オマエに今から教えてやるのは、ロッドの使い方だ」
シオンがその手に握っているのは、不必要に太い「健康調査棒」だ。
当然これもサウザンズロッドを変化させた物である。
「太くて硬いものを入れられるのははじめてか、マナミ?」
そういって愛液が溢れ出している入り口へ、健康調査棒を沈めていく。
「んくぅぅっ、ひゃぁぁぁぁぁんぁっ、ぁぁっ」
膣腔が押し広げられる。
「ロッドは使ってる人間の思い描く形になるのさ。こういう風にな」
マナミのお腹がふくれあがる。
「形が変わっているのがわかるだろ。」
(気持ちいい…またいっちゃう・・・いっちゃう!!)
健康調査棒が膣内をグリグリといたぶる。
マナミは膣全体で感じてしまう。
「やっぱりマナミはかわいいな・・・くふふふ」
「うくぅ・・・もっ・・・もう・・・やめて・・・シオンひゃん・・・なんどもいっちゃううぅうぅう」
出し入れされるたび、理性がどっかへ飛んでいって気持ちよさで身体がいっぱいになる。
「あぁ・・・あ、あぁ…っ、もう…っ…あっぁぁぁぁぁ!!」
マナミの背筋がピンとのびて、ガクガクと痙攣をはじめた。
「い……く…ま…た……いっひゃう……」
次の波が少女の体を襲う。
シオンが健康調査某を出し入れしているたび、少女の体は弓なりにのけぞる。
愛液が健康調査棒をしとどにぬらしていく。
「シオンおねいしゃまぁぁぁ。だいしゅひれふぅぅぅ」
マナミはシオンの首に腕を回して、そのまま気を失ってしまった。
uNdeR GrOunD SearChLIE
Re:road dead Manami_the_slaughter+Wizard
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