いもうと大好きスレッド! Part2

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1名無しさん@ピンキー
妹萌えのすばらしさについて存分に語り合おう

前スレ いもうと大好きスレッド!
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1077717174/l50

まとめサイト
http://sslibrary.gozaru.jp/


関連スレ
お姉さん大好き PART3
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1123263241/l50

【友達≦】幼馴染み萌えスレ5章【<恋人】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1117897074/l50
21:2005/08/18(木) 08:27:03 ID:jAI20KSL
危なそうなので立てました
3名無しさん@ピンキー:2005/08/18(木) 09:08:35 ID:iABogKNM
乙!でもちょっと早くない?
4名無しさん@ピンキー:2005/08/18(木) 11:20:34 ID:+XEmJ3Wz
>>1
乙兼保守
5名無しさん@ピンキー:2005/08/18(木) 12:26:36 ID:5cArDOk2
乙。誰か葱板の朝起きたらスレのリンクも張ってくれ。
俺ケータイだから無理。
6名無しさん@ピンキー:2005/08/18(木) 12:31:13 ID:RxMnaTCa
>>1
>>5
そいえば朝起きたらスレってなに?
ちなみに俺も携帯なので_
7名無しさん@ピンキー:2005/08/18(木) 13:23:40 ID:SOof7onr
これか?
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1119102619/
ようわからんけど
8名無しさん@ピンキー:2005/08/19(金) 00:14:33 ID:D/WIQdZw
>>7
あぁ、なるほど。
わざわざさんくすー
9名無しさん@ピンキー:2005/08/20(土) 15:13:45 ID:H5xQ4vpz
レス数進まないけど即死したりしないかな?かな?
10名無しさん@ピンキー:2005/08/20(土) 16:13:37 ID:LvqA/WNt
じゃあ保守
11名無しさん@ピンキー:2005/08/20(土) 19:02:47 ID:aRgQtZyM
保守ー
12名無しさん@ピンキー:2005/08/20(土) 23:48:43 ID:+A9WtYk1
んもう!!
保守しなきゃダメだよオニーチャーン
13 ◆BokUNiNIjE :2005/08/21(日) 00:28:24 ID:aCvilCVF
 誰もいないこんな時間にひっそり保守

 大体30位の書き込みで即死回避出来なかったっけ?
(正式な基準は知らんが)

 とりあえず後日時間が許せば新作でも用意したい所だが。
14名無しさん@ピンキー:2005/08/21(日) 01:50:02 ID:ZZc5JXZr
ほしゅ
15名無しさん@ピンキー:2005/08/21(日) 02:36:09 ID:gidWkmYa
この板は本当に即死判定とかしてるのか疑問

>>13
期待しております
16名無しさん@ピンキー:2005/08/21(日) 04:01:11 ID:pipIBo9X
俺が作ったスレッドがPart2 まで育ってるのはすごくうれしいよ。
17名無しさん@ピンキー:2005/08/21(日) 05:12:28 ID:1Zh1jx9R
hosyu
18名無しさん@ピンキー:2005/08/21(日) 12:35:04 ID:nj0xAQyO
即死回避
19名無しさん@ピンキー:2005/08/21(日) 12:43:03 ID:6NyCHz5E
かいひー
20 ◆26PKCMob6A :2005/08/21(日) 21:29:25 ID:w1YCrbg/
某スレで投稿したものですが、こちらのスレにも投稿させていただきます。

「あっ、おにーさん。おはようございまぁす」
 小学五年生ぐらいの女の子が、大きな僕の家にいました。熊さんプリントのパジャマを
着て、洗面所までとてとて歩いてきたのです。僕は驚いて、手に持っていた歯磨き粉つき
の歯ブラシを床に落としてしまいました。
「お、おふぁよう」
 長い髪に寝癖がついていましたが、とてもさらさらとしていました。
 女の子は一歩僕に近寄り、上目遣いで聞いてきました。
「おにーさん、フェラ好き?」
「好きだよ。どうして?」
「だっておにーさんのココ、堅くなってる。痛いんでしょ?」
「うん。とっても。慰めてくれるの?」
 女の子はこくりと頷きました。
「いーこいーこしてあげる!」
 女の子はそういって笑いました。白い歯がきらりと光って、幼いながらも美少女だと分
かります。僕は辛抱できずに、自分のトランクスを足元まで引き摺り下ろしました。
 隆々としたマラが女の子の胸と同じ高さにあります。女の子の胸は一見あまりなさそう
です。パジャマを脱げばどれぐらいの大きさか分かるのですけど……。
「おにーさんのおちんちん、亀の頭みたいだね」
 女の子は目を輝かせて僕のおちんちんを左手でつかみとって、右へ左へ振りはじめまし
た。ただでさえ海綿体に血液が充満し硬くなっていたおちんちんは、女の子に触られたせ
いで更に鉄の棒のようになってしまいました。リズミカルに振っていた女の子が、徐々に
振れなくなったおちんちんに顔を近づけて、匂いを嗅ぎました。
「おにーさん?」
「なんだい?」
「おちんちんから白いのがびゅって出れば、また柔らかくなる?」
 僕は苦笑しました。だって女の子はとても可愛くて魅力的なので、一度どぴゅっと出し
たぐらいではすぐに硬くなってしまう事は容易に想像できたからです。普段でさえ毎日三
回はオナニーしている僕が、女の子に触られている。ただそれだけで、興奮のしっぱなし
21 ◆26PKCMob6A :2005/08/21(日) 21:30:30 ID:w1YCrbg/
です。
「なるよ」
「じゃあ、キスするね」
 女の子は僕のおちんちんに口を近づけて僅かに口を開いて舌を出しました。その舌が僕
のおちんちんのカリ首をなぞり、猛烈な快感を感じてしまいました。
 目を細めて微笑む女の子。
「びっくりした? キスしてほしかった?」
 あまりの出来事にドキドキしっぱなしです。女の子がキスをするまえに舌を使っておち
んちんを舐めようとするなんて。こんな事はアダルトビデオにも書いてありません。
『ご注意ください。この番組に出演されている女優は全て十八歳以上です』
 明らかに嘘だろうと思われる年齢の少女たち。そんな彼女達とのキスは、ビデオの中で
なら唇と唇で接触してからはじまるものだったはず。それが、まさか、おちんちんから苛
められるなんて。
 興奮のあまりがくがくと腰を震わせて、ため息をついてしまいました。
「うふふっ。おにーさん。キスが好きなんだね」
 キスが好きなんじゃないんだよ。君が……。
 そう言おうとして、ハタと己を振り返りました。
 もしかしてロリータ・コンプレックスなんじゃないだろうか。小さな女の子じゃないと
いけないだなんて……いや、小さな女の子であっても、いけるとは限らない。
 僕は暗い過去を思い出しました。それは童貞卒業のために風俗に三万円も払って、結局
一度もいけずに飴玉二つを貰って帰ってきたという出来事が数ヶ月前にあったのです。友
人から「もう少しで三十なんだし、そろそろ卒業したほうがいいんじゃないか?」と言わ
れて決意して行った風俗店。写真と違ったおばはんに恋も想い出も夢も粉砕されました。
 あ〜、女の人の身体って、こうなってるんだ〜。
 バンバンと生身の身体を触って興奮しなかったつらい過去。帰りがけに飴玉を貰って、
「風俗なんておまけですよ。飴玉が実は一万五千円なのです!」と力説して友人にあげた
飴玉は、今ではもうどんな味だったかも分かりません。
 いけず後家。
 さながら僕は、いけず包茎なのでしょう。
 ふっと現実に返ると、女の子が心配そうな顔をしておちんちんをぶんぶん振りまわして
22 ◆26PKCMob6A :2005/08/21(日) 21:32:44 ID:w1YCrbg/
いました。暗い過去に欝になってしまった僕のそれは萎えてふにゃちんになっていたのです。
「おにーさん?」
「なんだい?」
 精一杯優しい言葉を返します。人生で培った愛想を女の子にも振りまいて、心配させな
いようにします。
「だいじょーぶだよ」
 そういって微笑みました。天使のような笑顔に、僕の胸はきゅんとなってしまいました。
 返事もできませんでした。胸が苦しくなって、口が止まってしまったのです。
「だいじょーぶだよ。私がいーこいーこしてあげる」
 女の子は、僕の過去を知っているわけでもないのに、僕を包みこむような笑顔を見せて
くれました。僕は頷いて、「ありがと」と言っていました。
 途端に女の子の頬が赤く染まりました。どうしたのでしょう。
「あのね」
「うん」
「キス、したいの」
「……??」
「おにーさんと、大人のキス……したいの」
「うん」
「だから。高い高〜い、して?」
 天井を見上げました。僕よりも高く持ち上げたら天井に頭がぶつかってしまいます。少
女は両手を僕の脇腹に添えてきました。少女の脇の下に掌を入れて「いくよ?」と聞きました。
 少女は頷きました。
「せーの、よっ」
 僕が力を入れて少女を持ち上げました。両手に掛かる彼女の体重はさすがに軽くはあり
ませんが、少女の笑顔がそれを忘れさせます。ほのかな石鹸の香りと汗の匂い、柔らかく
温かい少女の身体が僕の胸に迫ってきます。
「おにーさん?」
「なんだい」
「おにーさんがいる」
「うん。君がいる」
23 ◆26PKCMob6A :2005/08/21(日) 21:33:58 ID:w1YCrbg/
「おにーさんの名前は何ですか?」
「君の名前は何ですか?」
「……忘れちゃった」
 そういって少女は微笑みました。でも、そんな彼女が少し悲しんでいる気がしてしかた
なかったのです。
「……僕もそうだよ。忘れちゃった」
「じゃあ〜」
「じゃあ?」
「おにーさんの名前、つけていい?」
「いいよ。かっこいい名前がいいな」
 僕が笑ってそういうと、「アレックス」と彼女が呟きました。
「えと、日本人なんだけど……ま、いいか」
「私の名前は、可愛いのがいいな」
「じゃあ、加奈」
「かな? どんな漢字?」
「加える、プラスするの加に奈良県の奈。ちょっと難しい漢字かな」
「あれっくす」
「なんだい加奈」
「それぐらい書けるよ。大人なんだし」
 僕の手の中で少女は背筋を伸ばし、背伸びしようとしてくすくす笑いました。背が伸び
れば大人なんだ、と真剣に思ってはいないでしょう。
「そうだね」
 僕も苦笑しました。その後、僕らは見つめあったのです。
 彼女の顔は端正で、眉毛も薄く、産毛もあまり生えていませんでした。黄金色の目が大
きく開いて、薄く色づいた唇から吐息が僕の顔にかかります。距離にして十センチ。僕は
「ちょっと持つ手を変えるよ。足開いて」と言って彼女を一旦高く持ち上げてその間に左
手を背中に廻し、右手でお尻を持ちました。彼女は「うん」といって両脚を広げて、僕の
腰にかけてくれました。彼女の──加奈の両手は僕の首を掴み、僕達は一つになりました。
 彼女の胸が僕の胸に触れます。パジャマ越しですが、僅かに芽生えた乳首と乳房が僕の
胸に密着します。彼女がブラジャーをつけていないことに驚き、心臓が高鳴ってしまいます。
24 ◆26PKCMob6A :2005/08/21(日) 21:35:32 ID:w1YCrbg/
「キス、しよう」
 僕がそういうと、彼女は頬を桜色に染めて頷きました。
「うん」
 ゆっくりと彼女の唇に顔を近づけます。彼女は目を閉じて、それを待ちます。僕の唇が
彼女の唇をなぞり、触れ合いました。
 僕は初めてのキスのせいで舞い上がってしまいました。彼女はゆっくりと目を開いて、
僕を見て目を細めました。照れているのでしょうか。笑っています。
 柔らかくて熱をもった彼女の唇からたくさんの吐息が口腔に入ってきました。なんと彼
女は息を止めてたのでした。僕は微笑んでいました。緊張していたのは僕だけじゃなかっ
たのです。
 抱きしめた彼女の身体は熱くて、弾力があります。女の子のお尻をこんなにも持った事
は今までなかったし、これからもないかもしれません。なにより、彼女とこうしてキスす
ることも、今後ないかもしれないのです。僕は彼女に年齢を超えた好意を抱いていました。
 彼女の瞳が輝きました。彼女が、舌を僕の唇の中に入れてきたのです。彼女の舌を受け
入れて、しばらく彼女の好きなようにさせます。まずは歯茎を丹念に舐め始める加奈。唾
液のたっぷりついた舌が歯茎をそろそろと這ってゆくだけで鼻息が荒くなってしまいます。
とても可愛らしい加奈の舌が僕の歯茎をいじっているのです。気持ちのよさに腹の下が熱
くなり、もぞもぞしはじめました。
 彼女は僕の目を見ながら歯茎を右から左へ絶妙なリズムで動いていきます。
 思わず口を開き、荒い息をついてしまいました。開いた口の中に、加奈の舌が入ってき
ました。裏の歯茎を舐め始める彼女。あくまで丹念に、丁寧に。僕が歯茎のどこが感じる
のか僕の目を見て確かめながら、ゆっくりと舌を動かしています。下の歯茎が終わると今
度は上の歯茎へ。僕は感じすぎて、股間が屹立してしまいました。
 加奈は僕のペニスに気づき、股間を前後に振りはじめました。彼女はパジャマと下着を
穿いているので、女の子のあそこに直接肉棒をこすりつけることはできませんが、加奈の
あそこにペニスの先端が触れているだけで、頭がおかしくなりそうでした。
 右手に力を入れ、僕のペニスが加奈の秘部をつつけるよう持ち上げました。加奈は今ま
でどれだけオナニーしてきたのか、くいっくいっと腰を振って僕のおちんちんをまるで電
動マッサージ器のように扱います。天使のような笑顔とみずみずしい身体をもった加奈が
こんなにエッチだったなんて信じられません。僕は加奈に負けじと左手でしっかり彼女の
25 ◆26PKCMob6A :2005/08/21(日) 21:36:51 ID:w1YCrbg/
身体を支えたまま、お尻にあてた右手を小刻みに動かし始めました。お尻のちょうど真ん
中に収まった右手の中指と薬指を彼女のいけないところにあてがって、大陰唇を二本の指
で隠すように当てて、抽送を繰り返しました。
 途端に彼女は舌の動きを止めて、目を虚ろにさせて僕にしがみつきました。強い力では
ありません。腰の前部分をおちんちんに突かれ、後ろ部分を僕の中指と薬指に押されて加
奈の可愛らしい睫毛が震えてしまったのです。彼女は息を抑えて腰を前に突き出しました。
僕のチンコに彼女のまだ発達しきっていないおまめに当てようと、ゆっくり、リズミカル
に振ってきました。僕もおちんちんを彼女のいけないところに突きいれようとします。パ
ジャマと下着に遮られたあそこに入り込もうと精一杯腰を振ります。彼女の眉毛は寄せら
れて、目は焦点があっていません。吐息をつかないよう息を止めていますが、たまに
「……んっ」
 とか
「はぁっ」
 と僕に吐いてしまいます。僕は加奈の唇に舌を入れ、彼女の口腔をねぶります。今まで
の仕返しです。彼女は僕が表の歯茎を舐める度にぴくぴくと頬を震わせて、唇を吸うと更
に瞳を震わせて腰を前後にグラインドしてきます。
 彼女と僕の舌が触れ合ったので、加奈の舌を唇で包みこんできゅうっと強く吸いました。
加奈の目が広がって、僕の首に廻された手に力が入り、僕の唇を逃れた口からかすかな声
が聞こえたのです。
「おにぃ、さ」
 僕はその声を聞き逃しませんでした。加奈は感じていることを隠す事も出来ず、熱く濡
れたおまめを執拗に僕の亀頭にこすりつけます。僕は加奈のクリトリスに亀頭をノックします。
「ぁ……ぁン」
 いきそうなんだね。
 一旦彼女の唇を吸い取るのをやめて、彼女のお尻から右手を離しました。
「ぁ……ぅあっ……どうして……?」
 加奈は両脚を僕の腰に絡ませたまま、唇をふるわせて聞いてきます。僕が興奮から醒め
たなら、空に向かって屹立していたペニスは萎縮して、ペニスに支えられていた加奈も床
に足をついて降りたってしまいます。しかし今まで、僕はこの世のものとは思えない少女
の股間に自身のマラをフィットさせていました。萎えるはずがありません。
26 ◆26PKCMob6A :2005/08/21(日) 21:38:17 ID:w1YCrbg/
「ヴァギナに中出ししたい。いいかな?」
「……うん」
 加奈は頬を綻ばせて小さく頷きました。
 加奈はまず僕の腰から両脚を離し、左手を僕の肩から離してペニスにあてがいます。カ
ウパー氏腺液でぬるぬるになった皮かむりのペニスを指できゅうっと掴んで、右手を僕の
左手に置いて、両手に力を入れて地面に降りようとします。
 両手両脚を離した今、ペニスから降りれば床につけるはずです。加奈は可愛いお手手で
おちんちんの竿をにぎって腰を持ち上げようとします。顔を真っ赤にさせて、鼻を大きく
拡げて歯をくいしばってよいしょ、とおちんちんを下にさげれば足を地面につけられるは
ずなのに、おちんちんを握れば握るほどそれは発熱し、硬くなって上を向いてしまいます。
ぬるぬるの透明なお汁が先端からペニス全体に降り注いできて加奈の手を汚しています。
ペニスをしっかり掴もうと思ってもぬるりと根元まで滑ってしまいます。
「おにぃ……さん」
 ぬるぬるのチンポの根元を掴んでも下ろせない、と加奈は知っていました。てこの原理
です。『中心からの半径が大きいほど物体を回転させやすくなる』つまりシャフトの根元
を持つよりも先端を、エラの方を持った方がいいと直感的に理解したのです。加奈は何度
手がすべっても諦めずに、握ったまま手を引き上げて肉棒を掴もうとしました。手コキの
ようでした。
 加奈が手コキをする度に僕の口から熱い吐息が漏れました。利き腕ではないのでしょう。
あまり強く握る事ができない左の指で僕の息子は包みこまれて擦られています。加奈が懸
命に手を動かすたびに加奈の股間は振動し、程よい刺激に亀の頭はカウパー氏腺液を垂れ
流してしまいます。パジャマの局部をじゅちょぐちょに濡らしペニスの竿に滴り落ちる液
を加奈の左手が掬ってくれます。加奈は降りるつもりなどないのではないかと思えるほど、
ペニスをしごき続けてくれます。海綿体が脈打つのが加奈にも伝わっていることでしょう。
しごく事でますます立ってしまった肉棒の先端に、パジャマ越しとはいえ己の最も感じる
ところをグイグイ突かれているのですから。
「加奈、変なのぉ……おにーさんのおちんちん、加奈のあそこをついて……加奈、にぎれないぉ」
「じゃあ僕が支えてあげるから、両手でつかんでごらん」
 加奈が右手を僕の腕から離して、おちんちんを握りました。
 加奈が倒れこまないよう左手を加奈の背中に、右手を腰に当てました。加奈の背中は温
27 ◆26PKCMob6A :2005/08/21(日) 21:40:04 ID:w1YCrbg/
かくて弾力性があります。
「両手で、下へグッと降ろしてごらん」
 加奈が両手に力を入れてクイッとペニスを押さえつけた時、僕の肉棒は限界までびんび
んになりました。しっとりと包む左手、しっかりと握る右手、そしてぬれぬれの、ぐちょ
ぐちょのおまんこのような加奈の局部にしごかれて僕のおちんちんは辛抱たまらなくなっ
てしまったのです。このままいけば加奈の膣中に入れる前にいってしまいます。それが良
い事なのか悪い事なのか、判断できそうもありません。いつもの僕ならば一日三回オナニ
ーしているのですから一回くらい放出したところで問題ありません。また数時間もすれば
回復するのでその時しごけばいいのです。しかし今イっていいのでしょうか。加奈はとて
もエッチだけれど、もし今本番をしなければ加奈を快楽に目覚めさせる自信はありません。
今イってしまってはいけないのです。
 加奈の背中や腰にあてがった手に力を入れて加奈を突き上げるのはいつだってできます。
それが最も簡単な射精の方法です。ですがそうすると加奈が舐めたところで、立たなくな
ってしまうかもしれない。それは問題です。
 僕はいつのまにか先走り液を垂れ流して股間をさらに濡らしてしまいました。加奈の手
が上下に動く度に僕のペニスのあちこちが刺激されます。
「加奈ちゃん……」
「ん? なぁに」
 加奈は微笑んでいます。僕のあそこをこく事に疑問を持っていないかのようです。
「マ、マズイよ。そうすると、余計大きくなっちゃう。ほら、大きくなってるでしょ?」
「ふふ〜」
 加奈が天使の笑みを浮かべます。「大丈夫だよぉ。おちんちんから白いのがびゅっ、び
ゅって出れば、また柔らかくなるからぁ」
 びゅっ、びゅっ、どぴゅっ。
 ぴゅぴゅっどぴゅっ。
 加奈のお手手でどぴゅっ。
 僕は確信しました。二度と立つことはないだろうって。加奈の膣に中出しするために作
られた何億もの精子は加奈のパジャマとお手手に好きなようにこすられて、絞り出されて
しまうって。僕が我慢すればするほど加奈の甘い声が僕の耳をくすぐって、僕の脳を壊すって。
「加奈ちゃんっ、でそう」
28 ◆26PKCMob6A :2005/08/21(日) 21:41:56 ID:w1YCrbg/
 僕はいま惨めな顔をしているに違いありません。顔を引きつらせて恍惚のため息をつき、
少女にしごかれて悦楽に溺れているのですから。鼻の穴を広げて口元を歪ませて、目を細
めて口からは情けない吐息をついていることでしょう。そんな僕のあそこを加奈はさらに
しごいていきます。
「んっ……んっ……おにぃさん、気持ちいいの?」
「気持ち良い。良いよ。加奈ちゃんっ」
「加奈も……いいよ。凄いの……あそこがしびれて、おかしくなりそう」
「加奈ちゃんっ、沢山出しちゃうよっ。パジャマに沢山」
「んっ……あっ……いいよぉ。おにぃさんの白いの……加奈にちょうだい」
「駄目だッ……いくっ……いっちゃうよッ」
 僕は加奈を抱き締めて、己の息子を加奈の膣内に突きいれようと腰を思いっきり振りました。
「加奈ちゃんっ。駄目っ、いくぅぅ……」
「あぅ……んッ……うぅん」
 加奈は目を細めて僕のおちんちんをぎゅっとにぎっています。これが女の子のおまんこ
の感覚なのでしょうか。温かく締まってて極上です。上体は僕に寄りかかっていて、彼女
の唇から喜悦の声がもれています。
「駄目っ、いくッ……」
「あっ……ッッ」
 加奈が瞳を震わせて僕にもたれかかってきました。腰が小刻みにぴくん、ぴくんと揺れ
て、あられもない吐息を漏らして僕の胸に上体を預けてきます。彼女は小さなオーガズム
に達したみたいです。

 どぴゅっ。

 僕は彼女を抱きしめたまま、己の精子を彼女のパジャマに放出してしまいました。綿の
柔らかい感触と熱い粘液でしとどに濡れて、僕のカリをねぶります。
 尿道口を通るねばねばの精液はパジャマの向こうの割れ目に向かって何度も放たれてい
きます。
 パジャマさえなければ、赤ちゃんができるのでしょうか。パジャマを裂けば妊娠させら
れるでしょうか。何度もついたせいか裂け目が開いている気もします。
29 ◆26PKCMob6A :2005/08/21(日) 21:43:50 ID:w1YCrbg/
 どぷ、どぷ、どぴゅ。
 加奈は僕のペニスの亀頭に敏感なクリトリスをとことんつつかれて、皮を剥いてしまっ
たことでしょう。パジャマの中からは愛液が、パジャマの外からは精液が飛沫を上げて加
奈のクリをねぶります。
 どぷ、ぷ、とぷ、とぷ。
「ぁ……おにーさん、おにーさん……ぁあぅ」
 膨張した亀の頭から出される白濁液を、加奈はうっとりとした目で受け入れています。
甘い喘ぎ声を出して僕の耳をくすぐり、まだ香水もつけたことのないシャンプーの匂いが
髪から香ってきます。端正な顔を苦悩させて悶え続け、僕の亀頭にお豆と膣を擦りつけて
いってしまうなんて、なんて卑猥なことでしょう。彼女の身体の柔らかさを両手で、胸で
堪能しながら、僕はイってしまいました。



 加奈のパジャマの股部分は、僕の尿道口から出たカウパー氏腺液、加奈の愛液、汗、そ
してスペルマでとろとろに湿っていました。睾丸に溜まっていた精液が敏感なペニスから
発射され、びく、びく、どぴゅ、どぷ……と加奈の股間にたっぷりと発射されたので、今
パジャマは白く汚れてしまったのです。愛らしい加奈のおててが亀頭、エラ、陰茎を絶妙
なちからでしごいてくれたおかげです。
 飛び出たスペルマは加奈の股間を存分にうった後、黄色いパジャマの内股に白い筋を残
して滴りました。たくさんのカルシウムがあるせいか、スペルマは加奈の内股をゆっくり
と下りてゆきます。射精される度にパジャマにひとすじ、またひとすじできてゆくのです。
 加奈の両手は、どくどく痙攣を繰り返したおちんちんの皮を根元にひっぱったり、柔ら
かい手の平で亀頭を撫でてくれたり、細い指を裏筋に添えて尿道の先に向かって搾り取る
ように這わせてくれたり、固くて感じやすいクリちゃんや膣にイカの頭のようなぬるぬる
した亀頭と尿道口を上下左右にこすりつけてくれました。
「はぁ……はぁ……おにーさん、いっちゃったぉ……加奈、いっちゃった……」
 加奈は何とか僕の顔を見ようとしています。普段の可愛らしい表情に赤みがさし、ちん
ぽをしゃぶれる位に口を広げて喘いでいました。アニメキャラのような甘えた喘ぎ声で、
快感を受けとめています。身体をびくんびくんと震わせて、僕に抱きしめられています。
加奈の背中に回した左手、腰に回した右手に力を入れて加奈をしっかり支えて、全身の力
を込めて己の腰を一回、加奈のおまんこに振りました。精子にまみれた加奈の手をペニス
30 ◆26PKCMob6A :2005/08/21(日) 21:45:18 ID:w1YCrbg/
が突きぬけて、亀頭の先が加奈のクリトリスを押しつぶし、その先の割れ目を穿ちます。
ぬれぬれのパジャマ越しに大きなくぼみが出来て、加奈はほんの少しだけ男性のペニスを
膣に感じたのでした。
「はぁぁッ! うん、んぅうあああ……ぁう、あう、はうぅぅぅっ!!」
 加奈がぎゅっと目を細めて僕にしがみつきます。僕の萎えない亀の頭が加奈の大切なと
ころ、しかもイったばかりでどうしようもなく熱い所を再度突きあげたので、襞全体が収
縮しはじめました。加奈の小さな両手が愛液と白濁液でどろどろのオチンチンを強く握り
締めて、股間から身体全体に走る愉悦に耐えようとしますが僕のマラが許しません。また
突いて、加奈を腰砕けにします。
「だめぇ……だめぇ……いくぉ……かなぁ……いくぉ……おにー、さん」
 加奈の上半身がしなだれかかってきました。柔らかい髪が僕の鼻をくすぐり、おでこが
胸に擦りつけられます。ぐりぐりと僕の胸に顔をへばりつけて右へ左へのがれようとしま
すがまた僕が突きあげます。甲高い声が廊下へ突き抜けていきます。
「あうッ……あうっ……はうっ……はぁっ……ああッ……い……く」
 加奈の声が途切れ途切れになっていきました。
「いく、いくぅ、だめぇ……」
 僕は加奈のお尻を力一杯引き寄せて、加奈のはじめてを貰うつもりで腰を振り切りました。
「だめぇ………いくぅッッッ!」
 どぴゅっ……どぴゅっ……どぴゅっっ……。
 加奈はガクンと腰を落として痙攣しました。
 どぷっ……どぷっ……どぴゅっ……。
 僕は尿道に残った最後の一滴まで加奈のあそこに叩きつけて、加奈を抱いたまま背中か
ら床に倒れてしまいました。
31 ◆26PKCMob6A :2005/08/21(日) 21:50:05 ID:w1YCrbg/
以上です。
32名無しさん@ピンキー:2005/08/22(月) 08:03:15 ID:CG3Kaylp
・・・なんだかとても不思議なテイストの文だが。

GJですな( ´ω`)b
33名無しさん@ピンキー:2005/08/24(水) 04:33:33 ID:CcYqP8Ue
不思議テイスト(・∀・)イイ!!
34名無しさん@ピンキー:2005/08/25(木) 04:19:44 ID:mbYA+fHy
エロが薄いのはアウトですか?書こうかと思ってるんだけど。
35名無しさん@ピンキー:2005/08/25(木) 07:52:45 ID:8jtpjdxv
無問題
どんどん投下汁。
3634:2005/08/25(木) 20:57:41 ID:gvuhdjky
じゃあ投下してみます、ここ初なのでツボわかってないかもしれませんが…
エロは薄くて、中身は妹の1Pぐらいです。
感想等あったらぜひお願いします。では行きますね…
3734:2005/08/25(木) 20:58:41 ID:gvuhdjky
 彼女が兄の下宿に着いたのは、夜も11時を回る頃だった。
田舎の高校に通う受験生の彼女は、東京の予備校で二週間の間夏期講習を受けるために、
この春大学へ進学して上京した兄の部屋に泊めてもらうことになったのだった。
部屋の中は質素に片付いて、彼女の部屋の散らばり様とは全く違う。
「荷物はその辺に置いて。風呂は家で入ってきたんでしょ?」
「うん、入ってきたよ」
優しく不器用な兄は、荷物を運ぶのを手伝ってくれる。彼女はそれが何だか嬉しい。
部屋の隅に荷物をまとめて一息ついていると、兄から麦茶の入ったコップを手渡された。
避暑地から来た彼女に東京の夏は暑く、夜でも汗ばんでくる。
冷えた麦茶はとても美味しかった。
次の日から講習が始まるからと、二人は早々と布団を敷いて寝てしまった。

 翌朝。
「あ、ほら、あれだよあれ。見える?」
「あの白い建物?」
「そうそう」
予備校の校舎までの道を知らない彼女を、兄が案内してくれた。
電車も乗り換えはなく、駅からも一本道。迷うことはなさそう、と彼女は少しほっとする。
そして気を抜くと離されてしまう兄の背中を見上げた。彼女はあまり焦ったりしない上、
元々の歩幅が全然違うのだ。かなり小柄な彼女に対し兄は上背も平均を上回っており、
体つきもかなりがっちりしている。
逆じゃなくて良かったよね、と思う。これで兄が女の子だったら、かなり不幸だ。
少し遅れるたびに小走りに後を追って、彼女はちょこちょこと兄の背中を追っていった。
「ここだよ。後は大丈夫でしょ?」
あっという間に着いた校舎の入り口を指し、兄はすぐに立ち去ろうとする。
それも当然か――実は彼も他の予備校で授業を受けていて忙しい。大学を受けなおすとか。
「うん、ありがとう」
微かな汗のにおいを残して、彼は立ち去る。
その後姿を見送って、彼女はとても心細くなったけれど。
「……―――よしっ」
右手をぎゅっと握って気合を入れ、彼女の講習初日は始まった。
3834:2005/08/25(木) 20:59:21 ID:gvuhdjky

 そしてその次の日。
体に纏わりつく汗の不快さに、彼女は日も昇りきらないうちに目を覚ました。
ぼんやりした頭を振って考える。
……そうだ、昨日は疲れててお風呂に入らなかったんだ。シャワーでも浴びよう。
まだ眠っている兄を起こさないように、そっと動き、静かに服を脱いで浴室に入った。
(えーっと、確かこの蛇口をひねって…?)
慣れない手つきで湯の温度を調節する。勝手が違うためか、やたらと時間がかかった。
(これで、これを左に回すとシャワーになるんだよね)
彼女が手を伸ばした、そのとき。
  ガチャッ
突然に、浴室の扉が開いた。
「―――ッ!?」
「わぁぁあっ!!?」
彼女よりも、開けてしまった兄の方が驚いたらしい。その声に、更に彼女も驚いた。
「ご、ごめん!」
彼が慌てて扉を閉める。そのとき初めて、彼女は足元にロックがあるのに気づいた。
ドキドキと、暴れる胸元を押さえる。カギをかけなかった私が悪いのかな……?
「お前が来てたこと忘れてて、蛇口閉め忘れて寝ちゃったかと――」
「ううん、こっちこそごめん」
答えて、シャワーの栓をひねった。ぬるま湯の飛沫が心地よい。
(いや、あのね――…そこまで驚かなくても、いいんじゃない?)
まるで巨大ゴキブリでも見たかのような反応。彼女は少し複雑な心境になる。
一つ違いにしては仲の良い兄妹だと思うけど――妹って、どういう存在なんだろう?
 顔を洗って目も覚め、汗もしっかり流してから彼女は浴室を出た。兄の背中が見える。
(……着替えを見ないように気を遣ってくれるのはいいけど、そっぽ向かなくても…)
彼があんまり気まずそうにするので、彼女もなんだか気まずくなってしまう。
結局その朝は妙な雰囲気のまま、彼女は予備校に向かった。
3934:2005/08/25(木) 21:00:05 ID:gvuhdjky
帰宅して次の日の予習をしていると、夜になって兄が帰ってきた。
「ただいまー…あれ、勉強してるじゃん」
「そりゃぁ、曲がりなりにも勉強しに来てるんだから」
軽口を叩く。朝の変な空気はどこへやら……時間というものは偉大なものだ。
鞄を肩から下ろして、兄は何か楽しそうにニコニコしている。
「俺おいしい店知ってるんだけど、夕飯食べに行かない?」
「いいよー。ちょっと待って、この問題解けたらね」
あと一問で、数学はカタがつきそうだった。彼女が唸っている後ろで兄は外出に備える。
結局その問題は解けないまま、二人はお店に向かったのだった。

「からあげ定食一つ」
「えーと、じゃあ私、野菜炒めの単品お願いします」
注文を受けて奥へと向かう店員の後姿を、彼女はぼんやりと眺めて思った。
(きっと私たち、カップルに見えるんだろうな……全然似てないし。)
そう、二人は余り似ていない。顔立ちが相当に違っているという訳でもないのだけれど、
まず体つき、そして受ける印象が全く違うのだ。
この印象を生み出す性格の差異は、幼い頃には決定的な溝をも生んでいたのだが。
「夏期講習は、どう?」
グラスの水を一口飲んで、兄が問いかけた。
「うん、楽しいよ。……学校の授業とは全然レベルが違って」
そう答える彼女の表情は、あまり明るくはない。
彼女は昔から勉強が得意で――そう、兄よりも優秀だった。
こんなヘラヘラした人間が成績優秀とかいったら、腹も立つよね…と彼女は思い返す。
幼い頃は内心兄からの敵意に怯えていた。できないふり、という発想は彼女になかったし、
そんなことはしなくて良かったと今も思うけれど。
彼女の気持ちも知らず、兄の方は呑気に水をがぶがぶ飲みながら、こう言った。
「帰ったら、数学教えてくれない?わかんない問題があって」
今ではそんなことを頼んでくる兄の顔を見て、彼女は複雑な心境でため息をつく。
(妹に、勉強教わる兄かー…まあ仲が良いのは、いいことだよね。)
「うん、いいよ。私も解けないかもしれないけど」

やがて注文した料理が出てきた。割り箸を上手く割れない彼女を、兄は笑う。
野菜炒めをほおばりながらも、彼女の表情はいまいち晴れなかった。
今でも、兄の嫌悪が完全に消えた訳ではない、と彼女は思う。特に性格に関しては。
埋めようとしても、埋まらない溝はある。当然のこと。それが悲しかった。
4034:2005/08/25(木) 21:00:52 ID:gvuhdjky
短い間の東京暮らしは、彼女にとっては予想外に楽しいものだった。
満員電車にも多少慣れたし、夜でも街は明るい。
一日だけの休日には、兄と二人で池袋に遊びに行ったりもした。
そこで手に入れた大量のぬいぐるみが、彼女の荷物の周りに転がっている。

そんな生活も、やがて終わりに近づいてきた。
今日も彼女は朝早くに目を覚まし、こっそり洗面台に歯を磨きにいく。
大の字になって寝こけている兄の横を抜けようとして、彼女はあることに気づいた。
(ぇ――……これって…)
つい、マジマジと見てしまう。
男性の、朝の生理作用。兄のソレは大きく膨張して、ややぴったりとしたパンツに、その
おおよその形がくっきりと表れてしまっていた。
(本当に、……こんな風になるんだ…)
ぐっすりと眠っているのに。それが逆に淫靡に感じられて、彼女はしばらく動けない。
中学生のころ、脱衣所の事故でチラッと見てしまったことはあったけど、
(……こんなに、大きかったっけ――?)
「んんー……」
彼がもずもずと寝返りを打って、彼女は我に返った。
「そうだ、歯…磨かなきゃ」

シャコシャコという音を耳の裏に聞きながら、彼女はいつまでも歯を磨いていた。
(そうだよねぇ……お兄ちゃんも、男の人なんだもんね……)
異性として意識しないからこんな風に気軽に泊まったりできるのも、確かにそうだけど、
でも、全く異性であることを意識していないという訳ではない。
ただでさえ、微妙な年頃なのだから。
(お兄ちゃんも、私が女だって意識すること、全くないのかな……?)
ないかもしれない。でも、あってもおかしくないとも思う。
胸の奥が何だかざわついて、彼女は複雑な思いに囚われていた。
その後、彼の脇を通るたびにそこに目が行ってしまい、彼女はなんだか気恥ずかしくて、
結局彼を起こすことができないまま予備校へと出発したのだった。
4134:2005/08/25(木) 21:01:42 ID:gvuhdjky
「…ただいまー…」
「おかえり!」
元気な声に迎えられた彼女は、なんだか疲れていた。
外はもう真っ暗、これだけの時間を予備校で勉強漬けというのは、さすがにしんどい。
「コンビニ弁当買ってあるよ。食べない?」
兄がごそごそとセブ○イレ○ンの袋から弁当を取り出している。
「……うん、食べよっか」

電子レンジで暖めて、ちゃぶ台を挟んで黙々と食べる二人。
ご飯粒一つ残さず食べて容器を捨ててから、彼女は明日…最終日の予習を始める。
兄はもう勉強は終えたのか、パソコンの電源を入れてカタカタといじりだした。
……数式に没頭しようとしても、彼女は頭の中から、朝の光景を拭いきれない。
忘れようとすればするほど、色濃く思い起こされる――兄の股間の、アレ。
何度もかぶりを振って数列の極限の問題に向かい、集中しようとして、
ついに彼女はシャープペンシルを放り出した。
「――ちょっと、トイレ行ってくる」

「ふぅ……」
トイレのドアの内側で、彼女は小さくため息をついた。
認めたくはない、ないけれど、体がうずうずと何かを求めている。
(…最近、してなかったから…)
ショーツを引きおろし、便座に腰掛ける。このトイレは贅沢にもウォシュレット付きだ。
「ビデ」のボタンを押し、水流が陰部に当たるのを感じてから少し経った後、
彼女はそれが最も敏感な部分に当たるように、もぞもぞと体をずらした。
「―――…ぁっ……」
声をかみ殺す。外に聞こえたらマズい。
やわらかい水しぶきの刺激と赤黒い背徳感が、背筋を甘く駆け抜ける。
(き、きもちいい……)
お兄ちゃんは、少しも私を意識したことは無いの?…気恥ずかしく思う程度にも?
男であることを主張するアレは――、彼も、一人で慰めたりしていたのだろうか?
その様子を思い描くと、彼女はよりいっそう自分の性感が高ぶるのを感じた。
水流を受けている陰核は、徐々に大きくなって皮から頭を覗かせはじめる。
欲しい、アレが欲しい……叶わないその想いを、彼女は自らの指で埋めようとする。
4234:2005/08/25(木) 21:02:21 ID:gvuhdjky
横から手を入れて膣口に指を二本、ぐっと押し当てる。
早く、とそれをねだるように、ヴァギナがひくひくと震えた。
「……ん――っ……」
一気に挿入すると、それだけで脳内が真っ白に弾けるような快感が訪れた。
(んあ……も、もう――)
限界は近い。稚拙な指の動きがもどかしく、彼女は悩ましげに腰を左右にゆすった。
耐えがたいほどのムズムズとした感覚が過ぎ、彼女は絶頂に達した。
「――ッ!!!」
ビクビクと全身が痙攣する。
膣が貪欲に指をくわえ込んで収縮し、愛液を大量に放出する。
はぁはぁと荒い息をつく彼女は、やっぱり満たされなかった。


「明日、授業が終わったら帰るんだよね?」
心なしか寂しそうに、兄は彼女に尋ねる。
電気は消され、彼女はこうして彼と二人で雑魚寝するのも最後だ、と実感した。
「うん、明日帰るよ。…一回ここに戻るけど、お兄ちゃんとは一緒にならないね」
「そうだね。じゃあ、明日の朝でお別れかあ」
うーん、と彼が伸びをする。
こうして毎晩彼の愚痴を聞いたり、思想を聞いたり、愚痴を聞いたり…
結局毎晩遅くまで話をして、寝不足で集中できない授業も多かった。
「……楽しかったなぁ」
なんとなく、そんな言葉が口をついて出てきた。
「また、来ればいいよ」
簡単に言うけれど、そうそう気軽に来れるものでもないのに、と彼女は思う。
でも、また来たいと思う気持ちもむくむくと沸きあがってきた。
こうして、彼女のお泊りは終わりを迎えたのだった。

                 終。
4334:2005/08/25(木) 21:03:43 ID:gvuhdjky
以上です…俺は妹でもその兄でもないのですが、妹心理を妄想してみました。
では。
44名無しさん@ピンキー:2005/08/25(木) 23:51:50 ID:UjN1soDX
・・・うまいね〜。
兄が野生化したらもっといいねー。

さあ、もうちょっと書いてみようか〜?
イイヨイイヨ-
4534:2005/08/26(金) 00:31:45 ID:49j4rjRT
>>44
感想ありがとうございます!
兄を野生化ですか…がんばってみます。
じゃあ、この子達をもうちょい際どいところまで行かせてみたいと思います。
ではまたプロット練ってきますね。
46名無しさん@ピンキー:2005/08/26(金) 01:02:35 ID:ag7IRsIi
>>44誘導ウマス。
このエロ魔人め。


ということでお待ちしております。
47名無しさん@ピンキー:2005/08/26(金) 16:40:53 ID:hxpQqI1g
ここって二次創作モノもOK?
原作スレに落としたやつなんだけど、こっちにも落としてもいい?
48名無しさん@ピンキー:2005/08/26(金) 19:50:25 ID:gNaBg57A
>>47
Come on ! I'm waiting with my birthday suit.

訳 バッチ来い。生まれたままの姿で待ってます。
49 ◆3WmQZKDzxM :2005/08/26(金) 21:06:14 ID:hxpQqI1g
では、お言葉に甘えて…

本作は、「MOTHER2」ってRPGの二次創作です

【登場キャラの大まかな説明】
・ネス……原作の主人公。公式設定では12歳。
・ジェフ……原作では、ネスと冒険を共にする仲間。秀才メガネ。ネスと同い年。
・トレーシー……原作ではネスの妹。公式設定では10歳。本作のメインキャラ。
50名無しさん@ピンキー:2005/08/26(金) 21:10:09 ID:hxpQqI1g
とある休日の昼下がり…
「…ってとこかな〜。それでそっちの近況は?」
「僕か…そうだなー……」
話をしているのはネスとジェフ。ギーグを倒してから数ヶ月が過ぎ、共に冒険をした仲間達は散り散りになっていた。そんな中、ジェフは泊りがけでネスの家に遊びに来ていたのだった。
「普段は、パパ…いや、アンド−ナッツ博士のラボで研究してるかな?」
「へ〜…そうなんだ。」
自室のベッドにもたれ掛かりながら、くつろいだ様子でネスはジェフの話を聞いていた。
丁度会話が途切れた時、ドアをノックする音が聞こえてくる。
――コンコン…
「入っていいよ〜。」
ネスの声を聞き、部屋の中に入って来たのはトレーシーだった。半そでのワンピースに、髪を留めている大きなリボンといった姿で、ジュース等が乗っかったトレイを手にしている。
「お菓子とジュース持って来たよー。」
「気が利くね〜さすが僕の妹。」
「えへへ〜…」
褒められて嬉しそうにニコニコするトレーシー。その様子につい見惚れてしまうジェフ…。
(可愛いなートレーシーちゃん…)
「どうかしたか?」
「へ…?」
急に呼び掛けられ、間の抜けた返事をするジェフ。ネスの方に振り向くと、トレーシーからトレイを受け取っていたところだ。
「何かトレーシーの方をずっと見てたからさ…」
ネスの言葉にトレーシーが反応する。
「え?わたしがどうかしたの?」
「あ…いやいや、何でもないよ…」
慌ててごまかすジェフ。ネスはまだ何か言いたそうな顔をしていたが、それ以上追求してくることはなかった。
「そう…それじゃあゆっくりしていってね、ジェフおにいちゃん。」
「うん、ありがとう。」
トレーシーは部屋を後にする。だが、やはりジェフの視線は彼女を追っている。
「……」
そんな友人の様子を、ジュースを口にしながら無言で見続けるネスだった…。
51名無しさん@ピンキー:2005/08/26(金) 21:10:47 ID:hxpQqI1g
あれから数分…近況を報告し合っていたネスたちだったが、突如トレーシーの話題になる。
「トレーシーの事どう思う?」
そう聞くのはネス。
「え?…なんでまた急に…」
不意を突かれ、一瞬ドキッとするジェフだったが、それを悟られないように平静を装い聞き返す。
「いや、さっき部屋を出るときもずっと見てたからさ…。」
「気づいてたのか…」
「まーね。」
そう言って、トレーシーが持ってきたクッキーを口に放り込みながらさらに追求してくるネス。
「で、なんで?」
「なんか可愛くってさ…」
「ふーん…ジェフはあいつみたいなのが好みなのか?」
「へ?…いやいや、そうじゃなくて…」
ネスのストレートな問いかけにあたふたするジェフ。
「僕って一人っ子だろ?…だからあんな妹がいたらなって…」
「ハハハハハ…なーんだ、そういうことか。」
なぜか笑い出すネス…少しムッとしてジェフは聞き返す。
「どうして笑うんだよ?」
「ごめんごめん…もし、トレーシーとジェフが付き合って、そのまま結婚する事になったら僕はジェフのお兄さんってことになるのかな…って考えてたからさ…。」
「な!?なに言ってるんだよ?」
ネスの言葉に顔を少し赤くしながら否定するジェフ。だが、その慌てた姿がツボに嵌ったらしく、ネスは笑い続けた…。
「ハハハハハ…ジェフ慌てすぎ…」
「それは君が…」
「顔真っ赤だよ?」
「な!?」
そうして時間は過ぎていった…。
52名無しさん@ピンキー:2005/08/26(金) 21:11:24 ID:hxpQqI1g
――その日の夜…
「おまたせ〜次はジェフの番だから入ってきなよ。」
「わかった。」
風呂上りのネスに促され、風呂場に向かうジェフだった。

「ふ〜…」
湯船につかり、一日の疲れを癒すジェフ。
「それにしてもネスのやつ…あんなに笑う事ないだろうに…」
ジェフはあの後もずっとからかわれ続けていたのだった。
「そろそろ出ようか…」
と、湯船から上がりかけたとき、脱衣場の方から声が聞こえてくる。
「あれ?誰か入ってるの〜?」
声の主は…
(ト、トレーシーちゃん!?)
ジェフは慌てて湯船に逆戻りする。
「ごめん、すぐ出るからちょっと待ってて…」
「ん?その声はジェフおにいちゃん?」
(ふう…あぶないあぶない…)
危うく鉢合わせは回避された…後はトレーシーが脱衣場から出て行った後に上がれば…と思っていた矢先…
――ガチャ…
(え!?)
「じゃあ、一緒に入ろう〜。」
そう言って、風呂場に入ってきたのは…一糸纏わない生まれたままの姿のトレーシーだった。
「………」
あまりにも衝撃的な出来事に、その場で硬直してしまうジェフ。
53名無しさん@ピンキー:2005/08/26(金) 21:12:05 ID:hxpQqI1g
「どうしたの?ジェフおにいちゃん?」
「……ハッ!…いや、あの、そうじゃなくて…」
「そうじゃなくて?」
慌てふためくジェフを、首をかしげながら見つめるトレーシー。メガネを掛けてないのではっきりと姿は見えないが、気恥ずかしさにジェフは目を逸らしている。
「その…一緒に入るのは駄目だよ…」
どうにか思考がまとまり、それを言葉に出すジェフ。
「なんで〜?」
「いや、なんでって…」
「ネスおにいちゃんはいいって言うのに〜。」
「え!?そんなの?」
うん…と頷くトレーシー。
「だからいいでしょ…わたしはジェフおにいちゃんと一緒に入りたいの…」
そこまで言われては…ジェフは頷くしかなかった。
「いいよ…一緒に入ろう…」
「やったー。」
喜ぶトレーシー。メガネが無いのではっきりとは見えないが、きっとニコニコ笑っているのだろう…
「それじゃあ…」
そう言って湯船に入ろうとするトレーシー。だが、ジェフが止める。
「あっ、駄目だよ…先に体を洗わないと…」
「あっ、そうだった…。えへへ…」
照れ笑いをするトレーシー。その様子に和んでいたジェフだったが、次の彼女の発言に驚愕する。
54名無しさん@ピンキー:2005/08/26(金) 21:12:41 ID:hxpQqI1g
「身体洗って〜。」
「ええ!?僕が?」
「駄目〜?」
「い、いや、それは…」
(ネスはどうしてるんだろう…ここは僕が洗うべきなのか?)
トレーシーに目を向ける…どうやら僕の答えを待っているようだ。
(うーん…でも、妹ができたと思えばいいか…)
「いいよ…」
「やったー。」
やはり喜ぶトレーシー。その姿に、やっぱり妹っていいなぁ…と思うジェフだった。
取りあえず身体を洗うタオルで腰元を隠し、湯船から上がるジェフ。
「まずは髪から洗おう。」
そう言ってシャワーの蛇口を捻り、トレーシーの髪にお湯をかけていく。
「ふんふんふ〜ん…」
トレーシーは楽しそうに鼻歌を歌っている。
「じゃあ、シャンプー付けるから痛かったら言ってね。」
「うん。」
――シャカシャカシャカシャカ……
実際に洗ってみて分かるのだが、幼いとはいえやはり女の子…カサツキが無く艶やかな髪質である事から、日頃から丁寧に手入れがされている事が分かる…まあ、まだ幼いって事も理由の一つか…って何を冷静に分析してるんだ僕は…
「痛っ…」
「あ!ごめん…すぐ流すから…」
概ね洗い終わっていたので、そのままシャワーで洗い流していく。
「大丈夫?」
「うん、平気…ジェフおにいちゃんって優しいね。」
「え、なんで?」
「ネスおにいちゃんは痛いって言ってるのにやめてくれないもん。」
ネスのやつめ…こんな可愛い妹に何て事を…
55名無しさん@ピンキー:2005/08/26(金) 21:13:21 ID:hxpQqI1g
「僕はそんな事しないから大丈夫だよ。」
「うん、ジェフおにいちゃん大好き。」
そう言って無邪気に抱きついてくるトレーシー。
(わ〜フニフニして柔らかい…これが妹か…)
ひとときの甘い幻想に酔いしれるジェフ。だが…
「あれ?これな〜に?」
「え?…ああ!?」
トレーシーが指差す先には、つんとテントの張ったタオル。
「こ、これは何でもないから、何でもないから!!」
慌ててトレーシーから離れ、腰元を隠すジェフ。
「そ、そんな事より…身体を洗おう!うん、それがいい…」
話題を逸らそうと必死なジェフ。そんなジェフに疑問を抱きながらも、それに従う事にしたトレーシー。
(はぁ……なんて事だ…早く鎮めないと…)
そんな事を考えながら、もう一つのタオルでトレーシーの身体を洗っていく。
(そうだ…こんな時は元素を一番から…水素、ヘリウム…)
トレーシーの首元を洗い、背中から腕にかけて…
(…ホウ素、炭素、窒素、酸素、フッ素…)
腕も洗い終えたので、次は胸を……胸!?
そこでジェフの思考は現実に戻される。
(待て!落ち着け僕!たかだか身体を洗うだけじゃないか…)
だが、ジェフも年頃の男の子…異性に興味を持つ事はごく自然な事で…
(そうだ、これは生物学的に自然な反応なんだ…って何を正当化してるんだ僕は!?)
「?」
急に動きが止まってしまったので、後ろを振り返りジェフ様子を伺うトレーシー。
ジェフは額に手を掛け何かを考えている様だ。
「〜♪」
暫く待っても動きそうも無いので、トレーシーはタオルを持ったジェフの手を取り……自分で洗い出した。
(ああ、違う!そうじゃない!これはモラルの問題なんだ……ん?)
不意に手に広がるフニフニした感覚…思考の檻からどうにか抜け出し、彼がそこで見たものは…
56名無しさん@ピンキー:2005/08/26(金) 21:14:01 ID:hxpQqI1g
「ト、トレーシーちゃん!?」
「もう…遅いから自分で洗ってるよ〜。」
トレーシーは非難めいた声を上げる。だが、問題はそこではない…
(なんで僕の手ごと洗ってるの!?)
そのおかげで、トレーシーの肌の感触が、手を通して随時伝わってくる…
(あぁぁ…柔らかい肌の感触がぁぁ…)
「じゃあ、今度は…」
そう言って、トレーシーはタオル(ジェフの手ごと)を下へと這わしていく。
(そ…そこは!?)
生命の神秘であり己が故郷…そこを優しく丁寧に洗っていくトレーシー。
「よし、これで後は足だけだよ。」
洗い終わり、今度は足を洗っていくが、ジェフの意識は遥か彼方に飛んでいた…
(僕は今…宇宙を垣間見た…)
初めて目にし、初めて触れた(タオル越しだが…)女の子のそれは、少年の心を大きく揺さ振った。
「ジェフおにいちゃん?」
全く動かなくなったジェフに話しかけるトレーシーだが、反応が無い…
「どうしたの?おにいちゃ……あっ…」
ジェフの身体を揺すった時、腰に巻いてあったタオルがひらりとズレ落ちる。
そして、見事に屹立した陰茎を目の当たりにしたトレーシーは…
――ぎゅっ……
「はぅあぁっ…」
突然己の身に襲い掛かる感覚に、間の抜けた声を上げるジェフ。
「な、な…何をしてるのっ!?」
――ぎゅぅ〜……
「うぁあぁぁ…」
「あははは、ジェフおにいちゃん面白〜い。」
トレーシーは楽しそうにジェフの陰茎を、握り締めていた…時々強く握り締めては、それに悶えるジェフの姿を面白がっている……子供って残酷な生き物だな…と、彼はその時思い知った…
「ああ!!駄目だよっ!そんなに強く握っちゃ…」
「何で?」
57名無しさん@ピンキー:2005/08/26(金) 21:17:14 ID:hxpQqI1g
「な、何でって…それはもう大変な事に…」
「どんな事?」
そう真顔で聞き返してくるトレーシーに言葉を失うジェフ。だが、その間も彼女の柔らかな手の感触が伝わってきていて、限界が近い…
(ああ、早くこの状況をどうにかしないと…)
あと一握りされただけで、大変な事になってしまう…
「ねえねえ、どうなるの?」
ジェフの答えが待ちきれないといった様子で、彼の陰茎を握る手に少しずつ力を込めていくトレーシー。
「ま、待って、トレーシーちゃん…」
(そんなに刺激されたら…)
その言葉に暫く考え込んでいたトレーシーだったが、不意に悪戯っぽい笑みを浮べ…
「教えてくれないんだったら、試してみるね♪」
「そ、そんな…うっ!あああぁぁぁっっ〜〜!」
風呂場にジェフの叫び声が響き渡る。同時に彼のそれからは、白い液体がドビュドビュと出てくるわ出てくるわ……しかも、丁度真正面に居たトレーシーの顔に容赦なく降りかかる始末で…
「何これ?」
そう言って顔に飛び散ったジェフの精液を手に取り、不思議そうな顔をするトレーシー。ジェフはというと、恥ずかしいやら何やらで、その場に座り込み、既に放心状態気味であった…
「……ハッ!そうだ、このままではマズイ!」
我に返ったジェフは、トレーシーの顔に飛び散ったモノの処理をしようと立ち上がった…だが、そこで彼は見てしまった……風呂場の扉が少し開いているところを……
そして……ジト目で風呂場の様子を伺っている友の姿を…
「へぇ〜……ジェフがねぇ……」
扉の影から顔を半分だけ覗かせて、ジェフと精液塗れになった妹の姿を交互に見やりながら呟くネス。
「ネ、ネス!?誤解だ!!これは…」
必死に弁解を試みるジェフ。
「大丈夫だって…ちゃんと分かってるから。」
だが、ネスは特に怒るといった事も無く、呆れている風でも無い…ただ、ニヤニヤと笑みを浮かべている…全くもって予想外の反応に、ジェフは何か恐ろしいものを感じる。
だが、ネスの笑みは徐々に邪悪なものに変わっていき、彼は最後にこう付け加えた…
「……今度から僕の事はお兄ちゃんって呼びなよ。」
「う……うわぁぁぁぁぁぁっ……」



58 ◆3WmQZKDzxM :2005/08/26(金) 21:21:45 ID:hxpQqI1g
まあ、話を要約すると

友人の妹に萌えていた少年が、その妹に風呂場でイカされる…って、話です

何となくスレの趣旨とズレてる様な気がしますが…

以上です
59名無しさん@ピンキー:2005/08/27(土) 03:22:22 ID:GwFhAisw
>>58
元ネタ知らんがGJ!
60名無しさん@ピンキー:2005/08/27(土) 04:55:34 ID:EpI+ZxRW
motherキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!
61名無しさん@ピンキー:2005/08/29(月) 00:34:10 ID:R27B2wq1
遅ればせながらもGJ!
62牡丹:2005/08/30(火) 05:07:24 ID:Vdv6yWrW
前スレでssを書き込んでた者ですが、
ちょっと二週間ほど多忙でして、久しぶりに帰ってきたら、スレごと更新されちゃってました。
と、言うわけで続きを書かせて頂きます。
63牡丹:2005/08/30(火) 05:45:07 ID:Vdv6yWrW
前回までのあらすじ。
 狭い団地の一室でともに育った陽一と貴美の兄妹。
 勉強やら趣味やら暇つぶしやら、互いに友達のようにウマがあい、ヘタな級友よりも仲がいい。現に妹は兄にオトコを紹介されたり、時には狙ったオトコの攻略法すら二人で考えたりしていた。
 そんな兄に初めてカノジョが出来た。それを聞いて妹は動揺する。
 動揺の中で、妹は初めて、兄を一人の男性として愛している自分に気付く。
 さらに兄が、地元ではなく、カノジョと二人で京都の大学に進学する気だったと知り、その感情のベクトルは、全て自分を捨てていく兄への怒りに転化される。
 かくして妹の、壮絶なる兄への復讐劇が始まった。




 
 
64牡丹:2005/08/30(火) 06:35:05 ID:Vdv6yWrW
「ねえ、お兄ちゃん」
「・・・・・・・・・・・」
「・・・・・返事してよ・・・」
「いぐぅっ・・・!!」
 妹が兄の両耳を引っ張る。全力で、力一杯。
・・・・・・・・・かわいい。
 心の底からそう思う。引っ張られて歪な形になった耳も、無言で怒りの抗議をあらわにする目も、激痛をこらえて歯をくいしばる口も、それら全てをひっくるめた表情も、いや、何もかもが愛しかった。
 後頭部で縛られた両手首。その手首と紐で直結された首。呼吸困難にあえぐ筋肉の流れ。股を閉じられないように鉄パイプを通して固定された両足。
 いや、それらの存在すべてが、いとしい兄の一部分なのだと思うと、膚が粟立つような興奮を覚える。
 なぜなら、この兄の肉体を全て自分の好きなように蹂躙できるのだから。もう間違いない。妹は確信した。
・・・・・・・・・あたしもお兄ちゃんも、きっとこの日のために生まれてきたんだわ・・・。
 
 妹は耳から手を離し、兄の右手をそっと握り締める。
  
65牡丹:2005/08/30(火) 07:00:05 ID:Vdv6yWrW
「ねえ、お兄ちゃん・・・・・・」
「・・・・・・・・なんだよ」
「もう、いいわ」
「え?」
「もう、あの女と別れてとは言わないわ」
「・・・・・・・・・・・」
「いえ、むしろ感謝してるくらいよ、あの人には」
「・・・・・・・・・・・何で?」
「だって、あの人がいなかったら、あたしは気付けなかったかもしれないもの。自分の気持ちに」
「貴美・・・・・・」
「あたし、お兄ちゃんが好きよ。大好き。自分でもビックリするくらい」
「・・・・・・・・・」
「お兄ちゃんはどう?あたしのこと好き?」
「・・・・・・・・・」
「・・・・・・・そうだよね。答えられないよね。イキナリそんなこと言われても」
66牡丹:2005/08/30(火) 07:37:09 ID:Vdv6yWrW
 兄は思わず妹から目をそらした。
 兄には分かっていた。その質問に自分が答えられないのは、決して質問がいきなりだったからではなく、現時点での自分にとって、貴美という妹は、やはり妹以上の何者でもないからだ、ということを。

「貴美」
「・・・・・・なに?」
「これ・・・・・外してくれ」
「お兄ちゃん・・・・・・・・・」
「もうやめよう。こんなことして一体何になるって言うんだ」
「・・・・・・・・・・・・」
「お前の気持ちはよく分かった。正直、スッゲェ嬉しいと思うよ、一人の男としてさ。でも・・・・・」
「・・・・・・・・・でも?」
「・・・・・・これはいくらなんでもやり過ぎだろう?こんなシチュエーションで告られても、答えようが無いじゃないか」
「・・・・・・・・・・・・」 
「お前だって少し冷静になれば分かるはずじゃないか。そうだろ?」
「・・・・・・・・・・・・」
「さ、外してくれ。・・・・・大丈夫だ。今夜のことはおれも忘れる。この程度のことで気まずくなったりしないさ」
「・・・・・・・・・・・・」
67牡丹:2005/08/30(火) 08:18:00 ID:Vdv6yWrW
 兄の言葉に嘘は無い。
 それは妹にも分かっていた。

 兄にとって自分は、未だ妹以上の存在ではない。

 兄が言葉を選ぶほど、兄が自分に気を使おうとするほどに、その真意は痛いほど伝わってくる。
 でも妹には、もはやためらいはなかった。
 なぜなら、かつての自分もそうだったから。カノジョの出現という事態が、初めて妹に兄への愛を気付かせたように、兄の中にも、未だ本人さえ自覚せざる妹への愛が眠っているに違いない。そう確信しているからだ。
 しかし、その前に、やっておかねばならないことがある。
「・・・・・・ねえ、お兄ちゃん」
「ん?」
「ほどいてあげるかわりに、一つだけ答えて」
「なに?」
「来年受かったら、あの人と二人で京都に行っちゃうって、本当?」
「・・・・・・・・・誰からきいた?」
「もちろんカノジョさんよ。お兄ちゃんのね」
「・・・・・・・・・・・・・」
「本当なのね?」
「・・・・・・・・・いつかは話すつもりだったんだよ」
「お兄ちゃんは、あたしと離れ離れになって、平気なの?」
「貴美・・・・・・・」
「お兄ちゃんは・・・・・あたしを、捨てるの?」
「違う!それは・・・・・あがっ!!!」

 その瞬間、妹は、兄の右手の親指をへし折っていた。
68名無しさん@ピンキー:2005/08/30(火) 10:09:30 ID:CljshX2Q
・・・

ひぃぃぃぃ!!!

で、続きマダー的支援
69牡丹:2005/08/30(火) 18:42:22 ID:Vdv6yWrW
「くすくす・・・・これでもう、お勉強は出来ない・・・よね?」
 妹は、自分が折った親指を優しく握りながら、兄の肉体の一器官に視線を置く。激痛のあまり、睾丸より小さくなったペニス。
「でも、まだまだよ。これからじっくり時間をかけて、お兄ちゃんに思い出してもらうんだから・・・・・・」
「・・・思い出す・・・・!?」
「うん。ほんとうのことをね」
 兄には何のことだか見当もつかない。
 妹は、兄の親指を弄びつつ、規則的な激痛を兄の肉体に送り込み、再び視線をペニスに戻す。

・・・・・・・・・・・おいしそう。

「痛い、痛いよ貴美!もっ、もうやめてよ!お願いだから、もう許してよ!!」
「だめよ」
「なっ、なんでだよっ!おれのこと好きなんだろう!?だったら、何でこんな酷いことするんだよ?!」
「あたしは別に嘘はついてないわ。お兄ちゃんのことは大好きよ。・・・・・でもね、出来ることと出来ないことがあるの」
「なっ・・・!?」
「何だと思う・・・・?」
 
 妹の唾液と兄自身の精液でべとべとの、根元に歯形までついたペニス。まずはぺロリと一舐め。美味しい。自分自身の衝動を抑えきれない。妹はたまらず、ペニスにむしゃぶりついた。
「あああああああああ!!」
 兄の悲鳴が部屋に響く。当然、聞き流す。

「・・・・・・・・・・それはね、忍耐よ」

70名無しさん@ピンキー:2005/08/30(火) 21:24:15 ID:Rs/7abD7
イイ!!あんたセンスイイよ!!
続きマダー?
71千佳×智彦 ◆26PKCMob6A :2005/08/31(水) 20:10:42 ID:FAEbZ/Cn
以前某スレに投稿したものをこちらにも投稿いたします。
エロなしですのでご注意ください。

 童貞がそんなに悪い事だろうか。智彦は素直にそう思う。確かに恋愛し、性
交し子を作るのが人間社会形成の重要な一過程なのは否定しないが、「高校生
にもなってマダ童貞ですか?」という揶揄はあまりにも酷すぎはしないか? いや酷い。
 それを言ったのは悪友・住友直人だが、実はそいつも童貞だ。お前は他人を
馬鹿にする前にまず自分が彼女作れと。
「はぁ……」
 そんな事はいい。俺にはやることがあるのだ。自転車の前カゴに置いた鞄を
忌々しく眺めつつ、しばし嘆息した。
 鞄の中には英語の教科書、グラマー、英和辞書、和英辞書が詰まっている。
今から家に帰って明日の小テスト対策をする必要があった。
本来なら近くの公園でサッカーをやる予定だったのが、断りの連絡を入れる暇
もなく捕まった。つい一時間前の午後四時のことだ。


 午後四時三分前、担任の佐藤美樹が俺に教室に残るように言った。教卓にし
つらえてある椅子に先生は座り、俺にそこらの椅子に座るよう言った。
「なぜ君に残ってもらったか、分かる?」
 佐藤美樹、25歳。モデルかと思えるほど美人で独身、明朗快活で授業も面
白い。生徒の下ネタにもそれなりについてける包容力を持つが、何よりも特筆
すべきはその胸である。
 諸君、やはり神が人類に与えたもうた奇跡は胸だとは言えまいか。いや言える(反語)。
 先生のしっとりとした黒髪はストレートに腰まで下り、胸はEカップと豊か
だ。先生が廊下を歩く度バストが揺れ、男子生徒から「ヤリスギだ」という声
が漏れる。その動きたるや圧巻で、計測不可能の大地震だ。どっちに揺れるか
分からないが、どこへ揺れてもまた戻る。
 振り子の法則万歳。ニュートン最高。
「トモくん?」
「胸は、生きている……」
 先生がため息をついた。
72千佳×智彦 ◆26PKCMob6A :2005/08/31(水) 20:12:40 ID:FAEbZ/Cn
「トモくんの今回の小テスト。何点か覚えてる?」
「はい! 1点であります先生」
「ん。元気があってよろしい。で合格ラインはいくつだっけ?」
「8点です先生」
「ん。分かってるじゃない。じゃあこの小テスト告知は何日前?」
「今日の授業中、アウチッ」
 その時、先生お手製のハリセンがマッハで俺の鼻を叩いた。鼻の先がひりりと痛む。
「暴力反対! 婦女子暴行現行犯で逮捕します!」
「これは粛清です。それはともかくぶー!」
 先生が大仰に両手を胸の前で交差させると、二の腕で豊かな胸が持ち上がる。
左手のハリセンを教卓の端に置いて、眼鏡をずり上げながら言う。
「一週間前です。忘れたの?」
 俺は首を縦に振って頷くと、先生も首をかくんと落とす。
「分かりました」
 先生は教卓の上にある教科書をぱらぱらとめくり始め、「トモくんメモして」
と言いつつ黒板に白いチョークで数字を書き込んでいった。

 56-63 71 74-80

「貴方には明日、小テストをやってもらいます。範囲はコレ。開始時間は放課
後の4時15分。逃亡は許しません。欠席も、病欠も、合格ライン未満も許し
ません。ドゥユアンダスタン?」
「いぇー──え?」
 俺はノートにその数字を書き込みながら、それが理解できなかった。問題範
囲がやけに多い。今日の小テストの二倍ある。
「えっと、先生。範囲増えてますよ」
「悪い?」
「ごめんなさい、それでいいです」
「『それで』って何よ。素直に喜びなさい」
「わーい、やったぞ〜! すごいや!」
73千佳×智彦 ◆26PKCMob6A :2005/08/31(水) 20:14:01 ID:FAEbZ/Cn
 先生が頭を抱える。
「先生、大丈夫ですか?」
「貴方の頭よりは平気よ。とにかく勉強なさい。もし不合格だったら、昨日街
中で妹さんと抱き合ってたの皆にばらすわよ」
「エ!? 俺、そんなことやってないですよ!」
 俺は立ち上がった。先生は目を細めて「ま、言いふらされたくなかったらち
ゃんとやるのね」といって立ち上がった。
「ま、待ってくださいよ先生!」
「あら、言い訳? それとも賄賂?」
 俺は舌打ちした。「やりますよ。やりゃあいいんでしょ!」
 先生は微笑んだ。「つくづく強情ね。でもやる気になってくれて嬉しいわ」
 先生は教室のドアに手をかけ、ガラガラッとドアを開けた。
「じゃあね。頑張って」


「やりたくね〜!」
 それからの下校中、俺は自転車のハンドルを適当に掴み、ペダルをため息を
つくようにゆっくりとこいで家路に向かっていた。上半身は前傾姿勢、無論猫
背だ。そんな俺の横を自転車に乗った二人の女子校生がセーラー服を靡かせつ
つ、きゃいのきゃいの言いながら走り去ってゆく。
「やりてー」
 俺を抜き去ったとき、強風が吹いた。膝上4センチのスカートを穿いている
少女のスカートがはためき、裾端にレースが施された黒ショーツが見えた。小
ぶりなお尻を包み込む精緻なデザインの下着がサドルに乗っている。俺もサド
ルになって全国津々浦々女子のお尻に押しつぶされて生きてみたい。可愛い子限定。
 しかし先生に引き止められていなかったらあのお尻に出会えなかった。人生、
塞翁が馬である。
「あ、ちょいそこのチミ」
 自転車を止めて見ず知らずの他人を呼び止める。
「はい?」
74千佳×智彦 ◆26PKCMob6A :2005/08/31(水) 20:15:06 ID:FAEbZ/Cn
 大学生っぽい眼鏡をかけた男が立ち止まった。
「さっき自転車に乗ってた子のパンティ、撮った?」
「はい?」
「撮ってないの? まさか!」
 やれやれ。これだから最近の大学生は。言われたことだけやってればいいと
思って、自分から何でも撮ってやろうという気持ちに欠けている。こんなこと
では日本はお先真っ暗である。
「時に大学生よ」
「……なんだよ」
「少子化についてどうおもうよ? 大学のレポートで課されなかったか?」
「いーんじゃねー別に。自分で産みたい奴が産めばいいのさ。日本の経済なん
て関係ねえ。っつーか自分の経済状況のほうが問題じゃねーか」
「ふむふむ。言いたいことは分かるよ大学生。だが君は重大な欠点を見落とし
ている」
「何だよ。言ってみろよ」
「少子化が進むと」
「おう」
「可愛い子の絶対数も減るんだぜ。パンチラも胸チラも、女子高生も女子
校生も」
「あ、そこ意味同じだから」
「ナイス突っ込みッ!」
 俺たちは手と手を取り合った。
「ブルマも廃れた。セーラー服も廃れようとしている現代、これ以上美少女を
減らしていいものか? いや、いいわけがない! 我々は〜、美少女党である。
なお私が美少女でないのはご了承いただきたい」
「俺も美少女になりてぇ!」
「ファッカー!」俺は大学生を蹴り飛ばした。
「あぎゃぁ!」へなちょこ大学生はアスファルトに吹っ飛ぶ。
「美少女が美少女を愛でてどうする! 俺たちにはペニスが必要なのだペニス〜!」
75千佳×智彦 ◆26PKCMob6A :2005/08/31(水) 20:16:14 ID:FAEbZ/Cn
「ペニス!」
「そうともペニス〜」
「俺が間違ってたペニスよ。少子化反対〜ペニス!」
「はんたーい!」
 突如携帯が鳴り始めた。胸元のポケットから携帯を取り出した。画面には
住友直人と表示されている。
「すまん、突然電話して。今大丈夫か?」
 隣でペニスペニスと叫ぶ変態大学生を無視して俺は電話に出た。
「ああ、どうした? 何か用か?」
「あとでお前んち行っていいか?」
「んー、いいけど俺今日は勉強するからお前と遊んでらんないぜ?」
「いいよ。ちょっと遊びいくぐらいだからさ。何時なら大丈夫なんだ?」
「んー。六時、かな」
「分かった。じゃあとで」
「おう」
 直人の電話を切ってから、やけに奴の口調が切羽詰っている気がした。いつ
もならまったりと話し合うこともある直人が、さっきはやけに声に力が入って
いた。だが直人の事だ。「あたらしい素材ゲットしました!」といった破廉恥
な話題を提供する程度だろう。
 直人んちは俺んちから結構近くて、自転車で6分もあれば余裕でつく。あい
つの性格は、簡単に言えば変態だ。下ネタ大好き、女の子大好き、アニメ、漫
画、ゲーム大好きの格闘技人間だ。あいつとは中学時代からの付き合いだが、
奴を理解するために一つエピソードを紹介しておこう。
 以前奴は『こんにゃくで作るオナニーホール』という講義をした事がある。
彼は事前に作成したレジュメをクラスメートに配布し、バンバンと教卓を叩い
て「うぉ〜い、始めますよ〜?」と某生物の先生の物まねから始めやがった。
 無駄に上手い物まねに生徒は爆笑し、「先生ほかの物まねやって〜!」とリ
クエストが飛び交った。直人はビシッと左手を宙に掲げ、厳かに言い放つ。
「諸君、静粛に」
 期待に胸膨らませた生徒たち、その瞳をまんべんなく眺め、直人は「我々に
76千佳×智彦 ◆26PKCMob6A :2005/08/31(水) 20:17:17 ID:FAEbZ/Cn
はオナニーがある」とのたまった。
「諸君、我々にはオナニーがあるのだ」
 「二回も言うなって」という野次に向かって直人は眼を開いた。
「馬鹿な! 裕太。君はオナニーを馬鹿にするのか!?」
「だって先生がオナニーっていうなんて!」
「オナニーって何ですか?」
「ハーマイオニーの事だよ」
「お〜、ハリーポッターか!」
 各々が好き勝手な談義を始めようとするが、直人がそれを許さない。
「オナニーとは私の事だ」
 この頃には笑いまくって痙攣する生徒が出始める。こういった生徒には何を
言っても笑ってもらえる。うんこと連呼し、最後にちんこといっても笑うだろ
う。生徒の瞳が猥雑になる。「先生もオナニーするんスか?」
「いや」直人は微笑んだ。「私はオナニーしない」
 途端に「嘘だ、先生が嘘ついた! センセの嘘つき! センセの嘘つき!」
のコールが鳴り響いた。
 直人は再び左手を掲げた。
「待て。私もかつてオナニストだった。しかし時は非情だ。年々ペニスが立た
なくなる。だから私はオナニーはしない。ここぞという時のために、精子バン
クに溜めておこうと思ってね」
 まあ直人が下ネタ連発しただけの講義だったわけだが、同級生には受けに受
けた。これにより直人は一部から「先生ッ!」とからかい半分で言われるよう
になったが、この授業が学年主任にばれて、直人はその後三日間、給食のデザ
ートを没収された。直人が女の子の次に愛していたデザート。プリン、ケーキ、
揚げパン。しかし直人は抗議しなかった。直人の代わりに先生に文句を言おう
としたクラスメートを直人は引きとめ、諭した。
「たかが下ネタごときで処分するような教師だ。文句言ったらお前も嫌われる
ぜ。気にするなよ。だけど俺は、今後も言い続けますよマジな話。だって下ネタ好きだもん」
 直人はオナニーホール、バイブ、ローター、首輪、手錠、荒縄など様々なア
イテムを自室に所持していた。奴はその殆ど全てを先輩から預かったものだと
77千佳×智彦 ◆26PKCMob6A :2005/08/31(水) 20:18:42 ID:FAEbZ/Cn
弁解したが、本当の所は分からない。だが──これは直感だが、奴もまだ童貞
だ。そんな気がする。奴とじゃれあう度に何となく思う。
 途端に今日の勉強の事が頭に浮かんだ。
「やりたくね〜!」
 散々に大声で叫び、歌い、現実逃避をした後、家に帰り着いた。
 サッカー仲間へ謝罪したのが30分前。自転車をキーコラこいで、やっと家
まで帰ってきた。学校から家まで約4キロだが、いつになく遠く感じられた。
 曇天の空を駆け巡る電線と烏の群舞。夕方を越えると、辺りは薄暗くなる。
いつもならそこらのぺんぺん草にさえ愛想を振りまく俺が、何の感慨もなく自
宅の駐輪場に自転車を置き、跨っていた足を雑草の上に降ろし、踏みつけ、玄関のドアを開けた。
「うぅ〜いィヒッ! 旦那様のお帰りですよ〜?」
 玄関先でわめいても誰の返事も返ってこなかった。至極真面目に靴を脱ぎ、
居間に入るやいなや、絹を裂くような悲鳴が聞こえた。
「キャーーーーーーーーーーー!!」
 妹の千佳がバスタオル一枚で俺の前に登場し、右手でチョップしてきた。ハ
イスピードで振り下ろされる手刀を、膝をがくんと曲げて上体をのけぞって避
けたが、千佳の手は俺の、ちんちんを直撃した。金玉のちょうど真ん中、ちん
ちんに渾身の一撃を叩きつけられ、情けないうめき声を上げて倒れてしまった。



 途端に股間を襲う激痛に、我に返る。俺はさっき、大事な箇所を
妹にスパンキングされた。起き上がろうとするとちんこに激痛が走
り、顔をしかめた。
 千佳は目の前でおろおろしていた。巻いていたバスタオルが緩み、
胸のふくらみが見える。
「お兄ちゃんッ!」
 千佳……。
「何?」
 目を潤ませて安堵している千佳に言った。
78千佳×智彦 ◆26PKCMob6A :2005/08/31(水) 20:19:57 ID:FAEbZ/Cn
「胸、見えてるぞ」
 直後、耳をつんざく激しい悲鳴とともに、千佳は地面に落として
しまったバスタオルを手にとって体に巻きつけた。咄嗟に巻いたせ
いで頭まで白のタオルに覆われている。
 うぅ〜、と唸る千佳の声が耳に心地よい。きっとタオルの中には
真っ赤な顔があるのだろう。思わず苦笑する。笑い声に千佳の悶え
た声が唱和する。
「うぅ〜、お兄ちゃん酷いよ」
 頭だけタオルを剥いで、朱色の妹が抗議する。
「最初からずっと起きてたの? 私が裸なの知ってて」
「あのなぁ、んな暇なことするかよ」
「むむっ。何それ? 私のナイスバディー馬鹿にしてる?」
 千佳はタオル越しに「ふんっ!」と胸を突き出してきた。タオル
で体隠しながら自慢することだろうか?
「千佳ちゃん? 服着まチョウね〜」
「ムカつく!」
「ほら分かったから服着ろって。ほら」
「わ、分かったわよ」
 いそいそと千佳が廊下へかけてゆく。前半分を隠しているだけだ
から尻はもろ見えだった。中2にしては丸みをおびたお尻、水泳で
鍛えたカモシカのような脚が廊下に消えた。
 千佳がいなくなってから、笑いがこみ上げてくる。
 いつもの千佳だった。数日前告白されたのが信じられないく
らい、俺と千佳の関係は以前のままだ。千佳は相変わらず何事にも
真剣で、俺は相変わらず適当だった。だが、勉強だけはしなくちゃ
いけない。あの先生の事だから憶測を交えた噂話を生徒に披露しな
いだろうが、聞かされた生徒はアレンジするに決まってる。
 居間に転がっている鞄をあけて、中のプリント、教材などをテー
ブルの上に並べた。暗記すべき単語が145個。そこからテストに
出るのは8個。後の2個は文法問題。必ず出るものだけ勉強できれ
79千佳×智彦 ◆26PKCMob6A :2005/08/31(水) 20:21:13 ID:FAEbZ/Cn
ば効率的だが、世の中そんなに甘くない。
 とりあえず書こう。書いて覚えていこう。
「痛ぅ」
 すこし動くだけで股間がズキズキ痛むが、千佳のお尻を見られた
ので良しとしよう。ってふざけんなッ! そうじゃねえ!
 俺が本腰を入れるまで、それから十数分かかった。


 私が居間に来たとき、兄はテレビも漫画もゲームもせず、机の
上で英語の勉強をしていた。ヒョイと横からノートを覗き見るが、
悪戯書きもしていない。珍しい。こんなの兄じゃない。
「えぇ〜? お兄ちゃん、何で勉強するの?」
「日本経済の発展のためだ。国民の責務だろ?」
「宿題?」
「違う。明日英語の小テストがあるんだよ」
「ふぅん。でもお兄ちゃん、『もう勉強はしねえ』とか言ってなかった?」
「失言だ。訂正させろ」
 確かに高校入りたてのとき、兄はそう言った。やりたくないことは
絶対にやらない兄。親の小言も先生の叱責も聞き流した兄。それが
中二の二学期から、猛烈な勢いで勉強しだした。毎日のサッカ
ーを半分以下に抑え、図書館と先生を大活用して内申を上げ、見事
県立トップの高校に入学した。
 以前の兄を知っている先生やご家族の皆様からは、ため息しか出
なかった。私もそうだ。何が兄を本気にさせたのかと以前聞いた事
はあるが、軽くあしらわれた。
 いずれにせよ高校生となった後、勉強したくない病が再発し、今
に至るというわけだ。
「うっそー。信じらんなーい」
 私は何度も「うっそー」といった。こうなったら徹底的に兄を馬
鹿にしてやる。悔しがらせてやらねば気が済まない。
80千佳×智彦 ◆26PKCMob6A :2005/08/31(水) 20:21:53 ID:FAEbZ/Cn
 兄はあぐらを改め、正座した。
「千佳、そこになおれ」
「はっ、何でありましょうお兄様」
 千佳は機敏な返答をし、智彦の向かい側に座った。智彦と同じ、
正座である。何度目かのお遊戯。お殿様ごっこ。殿様と家臣を演じ
たいものが唐突にその口調で喋り、パートナーが同調すれば今回の
ような演技が始まる。
「わしの決意に揺るぎはない。今日、徹夜で英語を勉強する」
 兄、智彦は曇りのない清清しい笑顔で妹、千佳を見下ろした。
 千佳は目を見開いて驚愕する。
「し、しかしお兄様」
 うろたえる千佳。しかし智彦は不適な笑みを崩さない。
「ふっ、そちが戸惑うのは無理もない。わしは今まで勉強とは眠る
ための儀式としか思っておらんかった。勉強のせいでFFが出来な
くなった日には、二度と勉強するものかと誓ったわ」
 カッカッカと笑う智彦。本気で笑っている。
 千佳の目が鋭くなる。「お兄様! 一つ問題がございます」
 智彦は「がっはっは」と両手をそらしてソファに仰け反る。
「許す。申してみぃ」
 千佳は厳かに発言した。
「お兄様は、シャープペンシルをお持ちですか?」
「愚弄するか小童! わしとてシャーペンぐらい持っておる」
 智彦は学生鞄を取り出して、ボタンを取って中をがさごそと探る。
「あれ?」
 智彦は鞄のあちこちを探すが、一向にふでばこも出てこない。教
科書は大量にあった。数学A、グラマー、現代文、地理B、音楽、
しかしふでばこはどこにもなかった。
「おっかしーなー」
 鞄をひっくり返して左右にぶらぶら振ってみる。風俗店の割引券
とコンドームが出てくる。
81千佳×智彦 ◆26PKCMob6A :2005/08/31(水) 20:23:24 ID:FAEbZ/Cn
「ちょっと待てぃ!」
 瞬時に智彦は鞄を割引券とコンドームの上に被せた。強い力で鞄
を振り下ろしたせいで、割引券が宙を舞った。
 ゆっくりと舞い降りる割引券の、キャッチコピーは千佳にも判読
できた。
「『包 茎 を 克 服 せ よ』? お兄様、これは一体?」
 ピンクで可愛らしく書かれた文字の横に、鎧を着た金髪の女子が
男の一物を片手で持ち、カメラ目線で微笑んでいる。
「千佳」
「はっ」
「わしは仮性人ではない」
「は?」
「気にするな。専門用語だ」
「お兄様は、火星人なのですか?」
「ヌォウッ! 違うッッ……てか包茎って何?」
 智彦はわざとらしく千佳に問う。しかし千佳が分かろうはずもない。
「方形……。申し訳ありませんが存じ上げません。しかしお兄様の反
応から察するに、あまり良い意味ではなさそうですね」
「いや、いい意味だよ」
「本当ですか?」
「勿論」
「では、お兄様もかせい、包茎になればよいのですね」
「ンネウュチッルテッナウモ」
「火星語ですか?」
「千佳、お前本当に千佳なのか?」
「お兄様。お兄様は本当にお兄様なのですか?」
 智彦はすっくと立ち上がり、窓の外に向かって声高に語りだす。
「ああ。お前が本当に我が兄を敬う気持ちを持っているのなら、
私に仮性包茎などという言葉は吐かないでおくれ。妹が兄に向かっ
てつく戯言の中ではインポに次ぐ猥雑で不敬な言葉だと、お前は知
82千佳×智彦 ◆26PKCMob6A :2005/08/31(水) 20:24:57 ID:FAEbZ/Cn
らぬらしい」
 ……お兄様、どこの古代演劇を模しているのですか? などとは
訊かぬのがここでのたしなみ。
「お兄様。もし貴方が私のお兄様でなかったら私は更に怠慢でずぼ
らだと罵ったでしょう。貴方様がブリーフ姿でリビングをうろうろす
る度に私も自室に旅立ちたくなるのです。妹を女とお思いですか?
 妹の前にも関わらず風呂上りに半裸で牛乳パック片手飲みをする
はずがありますまい。妹として、恥ずかしいばかりにございます」
「コップ取り出すの面倒なのだが」
「だってお兄ちゃんと間接キ……」
「わしの唇は汚れていると?」
「そうじゃ、ないけど……」
 いつのまにか素に戻ってしまった。
「まぁいい。ふでばこが消えた。直ちに捜索隊を編成し、調査せよ」
 よく考えると、お兄ちゃんはさっきまで勉強していた。本気で勉
強したかったらこんな無駄話などしないはずだ。
「お兄様」
「何だ」
 智彦の目がぎらりと光る。「申せ」
「ふでばこは消えたのではなく、鞄に入れなかったのではと愚考い
たしますが」
「なぜそう思う」
 兄のニヤニヤ笑いがいやらしい。本当にお兄ちゃんは、勉強した
くないらしい。全身から遊びたいオーラが発散している。
「二階の、お兄様の机の上にミッ○ィーちゃんのカンペンがあるか
らでございます」
「千佳」
「はっ」
「それは幻覚だ」
「振ったらカシャカシャ音が鳴りました」
83千佳×智彦 ◆26PKCMob6A :2005/08/31(水) 20:26:48 ID:FAEbZ/Cn
 千佳が両手を前に出し、リズミカルに上下左右に振った。
「それはまやかしだ──それはマラカス」
「そもそも俺はミッ○ィーのカンペンなど知らん。そんな趣味はな
いから買ってない。当然、持っているわけもない」
「うそー!」
「嘘じゃない」
「ホントに?」
「ああ。何なら二階に行って見て来るか?」
「うん。じゃ、お兄ちゃん」
「何だよ」
「もしカンペンあったらどうする?」
「今日一日、つっても六時間ぐらいだけど、お前の言う事聞いてやるよ」
「ホントに!?」
「勿論。男に二言はない」
「ありがとう。お兄ちゃんも一緒に行く?」
 居間のドアに手を掛けた私が兄に問う。兄は怪訝な顔をした。
「何で? 行ってくりゃいいじゃん」
「だって私一人で行ったら、不正が発生するかもよ?」
「不正? 何で」
 兄が素っ頓狂な声を上げる。「だって私が自分のカンペンで騙す
かもしれないじゃん。『ね、あったでしょ?』って」
 兄は苦笑した。
「馬鹿、お前はンな事しねーよ」
 そう言ってくれる兄が愛しいし、話す度に好きになる自分がもどかしい。
 私は胸に疼くものを抱えながら、階上に向かった。



 俺が再び参考書に目を向けた時、携帯が鳴り出した。直人だ。
「どうした」
84千佳×智彦 ◆26PKCMob6A :2005/08/31(水) 20:28:37 ID:FAEbZ/Cn
「トモ。今すぐお前の部屋に来い」
「ハ!? 何言ってんだ?」
 途端に直人は悲痛な呻き声をあげた。
「あばばばばッ──トモ、簡潔に言う。素直に聞いてくれ。俺は今お前の部屋
にいてお前と電話してる。俺は今お前以外誰とも会いたくないし部屋に入れた
くない。だからお前はここに来い。今、すぐ! ──うぉぉぉ」
「合言葉ニ答エテ下サイ。『海』」
 直人は急に声色を変えて、近くにいる誰かに向かって言ったようだった。
『え?』
 千佳の声だった。千佳は今二階に居る。ということは、直人は本当に俺の部
屋にいるということか?
『お母さん?』千佳は警戒し始めている。
「合言葉ニ答エテ下サイ」
『誰ですか!』千佳が鋭い声を放った。
「『海』」
 再び直人が低く抑えた声を出した。
「トモ〜〜〜ッ!! 何やってんだお前? 早く来い! 事情は後で説明する
から!」
「わ、分かった」
 携帯の電源を切り、携帯を胸ポケに入れて立ち上がり廊下に向かう。
 何故あいつ俺の部屋にいるんだ。不法侵入じゃねえか。何なんだ。
 一気に階段を駆け上がり、二階に到着した。


 二階の廊下で千佳は、俺の部屋のドアの前で、顔を強張らせて立ち尽くしていた。
「お兄ちゃん。誰かいる」
 千佳は静かに話す。
「ああ」
 俺は中に居るのが直人だと言わない事にした。
「どうしよう……お兄ちゃん」
85千佳×智彦 ◆26PKCMob6A :2005/08/31(水) 20:30:17 ID:FAEbZ/Cn
「任せろ」
 俺はドアをトントン、と叩いた。
「合言葉ニ答エテ下サイ。『海』」
 それは機械的な声だった。音声が変調されているかのようだ。とても直人の
声とは思えない。こいつ物まねは上手いと思っていたが、ここまで人間っぽく
ない声を出せるとは思わなかった。あきれ返ると同時に感心する。
 海。
 どこかで決めたはずだ。海と言ったら山と言おう、ツーと言われたらカーと
返そうといった言葉遊びを取り決めたはずだが、海。山じゃないのは確かだ。
 そういえば去年の春、海とか山で揉めたなぁ。
 やっぱ夏は海に行こうぜという話になって、いや山でキャンプだろうと反対
した俺を直人は否定した。
「海があり 女いるのに ナンパせぬ お前男か ホモなのか」
 俺はすかさず反論した。
「純粋な 女子は全て 山にあり キャンプファイヤー くんずほぐれつ」
 だが、直人は海の魅力を赤裸々に俳句にしやがった。
「Tバック 裸体拝める 良いチャンス ビキニ! スクール水着! 字余り」
 その後海に決定し、皆で湘南海岸行ったはいいが暴風雨が吹き荒れてて、サ
ーファーの兄ちゃんしか居なかったというオチがついた。仕方ないのでサーフ
ァーの兄ちゃんに色々教えてもらいつつバーベキューして帰った記憶がある。
高校生相手にビールが振舞われ、皆で陽気に騒ぎまくった。「ビキニ、ビキニ」
って合唱してたな。
「ビキニ!」
「正解ッ!」
「……何でビキニなの?」
 幾分平静になった千佳が聞いてきた。お前には知られたくないんだから聞か
ないでくれ。
「大人ニハ色々ト事情ガアルノデス。推シ量レ」
「デハ次の合言葉デス。『温泉』」
「曲がりマス!」
86千佳×智彦 ◆26PKCMob6A :2005/08/31(水) 20:31:14 ID:FAEbZ/Cn
「……ファイナルアンサー?」
「ファイナルアンサー!」
 正解のはず。何せ一年前混浴に行こうといい始めたのは直人だった。俺は一
応否定的な発言をして奴をたしなめた。が、奴が「今女生徒が入ってます!」
と言ったおかげで俺の息子がギンギンに立ってしまい、俺が立ち上がれなくな
った。俺の息子を笑ったクラスメートの証言をここに紹介しよう。
「トモくん。親指みたいなちんぽだね」
「これじゃ彼女に振られるのも当然だな。俺だって振る」
「お前もホーケー手術するか?」
 俺と数センチしか違わねえくせに、どいつもこいつも偉そうに講釈しやがっ
て、といきり立ってた俺は直人のまらを拝見した。でかかった。掌じゃ隠せな
いくらいに長かった。トランクス越しに見ただけだが、曲がってた。直人もビ
キビキに屹立しているのだが、左側に伸びている肉棒が、魚肉ソーセージのよ
うに真ん中でクイッとお曲がりになっていた。それを発見したクラスメイトが
いたくお喜びになったのは言うまでもない。両手を叩いて音頭を取り、歌い始
めた。「ちんぽが曲がって 何が悪い〜 あそいそい♪」「月が昇れば〜 ち
んぽもしぼむ あよいよい♪」
 散々ネタにされた俺と直人はその後、『曲がりマス』を結成し男子にセクハ
ラアタックして宿の障子を突き破ってしまったのだが、それは昔の話だ。
「正解ッ!」
「曲がり、ます?」
 またもや千佳が疑問を投げかけてくる。
「曲がってません!」
「デハ次の合言葉デス。『山』」
「テント立ち!」
「正解ッ!! デハ貴方ダケ、入場ヲ認メマス。ドウゾ」
 ノブが回り出し、かちゃりと音がしてドアが少し開いた。
「お、おお〜!」
 俺と千佳は感嘆の声をあげた。
 人間一人が横向きで辛うじて入っていけるスペースだ。俺はその隙間に入り
かけて、振り返った。
87千佳×智彦 ◆26PKCMob6A :2005/08/31(水) 20:33:24 ID:FAEbZ/Cn
「千佳。一階で待っててくれよ。何かあったら電話するからさ」
「うん、分かった。お兄ちゃん、本当に気をつけてね」
「ん。サンキュな」
 そういって微笑むと、千佳は頷いて、静かに一階に下りていった。
「もういいか? 入るぞ」
 千佳が完全にいなくなるのを確認して、俺はいった。
「ああ」
 俺はドアを開いた。そこには直人とマネキンがいた。
 床に胡坐をかいて座っている住友直人。身長183センチ、体重86キロの
マッチョが、Tシャツ、短パン姿で足を組んでいる。肌が浅黒いがいつものことだ。
 だが俺の部屋に、見慣れぬものが鎮座していた。入って左にあるベッドに、
西洋風のドレスを着たマネキンが座っていたのだ。背はさほど高くない。
瞳は青く、鼻は高く、目は大きく開いて口が僅かに開いて微笑んでいる。やや
カールされたブロンドの髪が肩の先まで伸びている。かなりの美形だ。
 ぱっと見、人間の肌と間違えてしまうほど質感に溢れ、きめ細やかな色をしている。
 服も豪奢で高そうだ。頭にちょこんと乗っているフリルの帽子から黒と白の
生地で作られたドレスまで、職人の美意識が徹底されているようだった。
 人形博物館にでも置かれていそうなものが何故、俺の部屋にあるのか。こい
つのものなのか。どうやって手に入れたのか。この人形を背負って家まで来た
のか。俺に何を期待してるのか、分からなかった。
 俺は膝を折ってその場に倒れた。
88千佳×智彦 ◆26PKCMob6A :2005/08/31(水) 20:39:35 ID:FAEbZ/Cn
とりあえずここまでとします。エッチシーンがない物語を投稿して
いいものか分からなかったので、問題がありましたら仰ってください。
89名無しさん@ピンキー:2005/08/31(水) 20:51:41 ID:iQMHRvra
問題ナッシング!!ガンガンかませぃ!
90千佳×智彦 ◆26PKCMob6A :2005/08/31(水) 20:55:29 ID:FAEbZ/Cn
 絨毯の毛が頬にまとわりつく。目の前には直人の胡坐が、左側には人形のス
カートがあった。
「直人」
「おう」
「俺の頬をつねってくれ」
 直人は立ち上がり、俺の前まで来てしゃがんだ。右手を出してきて、俺の左
頬をつまんだ。ぎゅっと爪を立てて握り始めた。握力が70以上ある直人の指
と爪が俺の頬を抉り取るように掴んだ。途端に心拍数が上昇する。痛い。尋常
でなく痛い。
「直人、もういい」
「おう」
 直人が右手を離した時、頬には痣が残ってしまった。だがこれは現実で、直
人は正気で俺の前にしゃがんでいる。
「直人」
「何だ?」
「死んで」
「まぁ落ち着けよ。確かに俺もこれが家に居たら驚くさ。でもよく見てみろ。
この子は美女、いや美少女だ」
 「この子」とやらは、部屋の片隅をじっと見つめている。否、顔が動かない
からそこに目線が行っているだけだ。
「まあ座れよ直人」
 というと、直人はベランダ側にある俺の椅子に座った。俺も改めて体勢を立
て直し、その場に胡坐をかいた。
「直人さ、どっから入ってきた?」
「ベランダから」
「そういえばお前、オリンピック選手並みの脚力持ってるんだっけ」
「それほどでもねえよ。隣の屋根から渡ってきただけだから」
「……」
 まったくもって非常識な奴だ。
「ベランダから入るのやめろって言ったよな?」
「仕方なかったんだ。人の目に入らないように持ってくるのも大変だったんだぜ」
「ダンボールに包むとかビニールで覆うとかしろよ」
「そんな金はない」
91千佳×智彦 ◆26PKCMob6A :2005/08/31(水) 20:56:21 ID:FAEbZ/Cn
 忘れてた。こいつ変なところで天然だったんだ。
「でもトモが吃驚してくれて俺も嬉しいよ」
 直人は爽やかな笑みを浮かべていった。
「えっと、ただ俺を驚かせるためだけに持ってきたのか?」
「いや、違う」
「あのさ、一年ぐらい前だったかな。お前彼女できたとかいって、ヤったのヤ
らないのって嘘話してきたことあったよな。エイプリルフールの次の日」
「ああ」
「俺がどれだけお前の恋を応援したか、忘れてないよな」
「覚えてる」
「でお前は最後こう言ったんだ。『ごめん実は嘘。エイプリルフールだから許
してね』手前ぇ、一日前につけよボケがぁ!!」
「ぎゃっはっはっは〜」
「笑い事じゃねえ! お前は嘘つきなんだ! 嘘つき直人! 今日は何の用だ?
 言ってみろ。事と次第によっちゃ許さねえ」
「まあ落ち着けよトモ」
「不可能だ」
「人形に恋しちゃったんだろ? 分かるよその気持ち」
「ふざけろ! 誰が恋するか!」
「実はこの人形のことを等身大ドールという。オナニーホールじゃないぞ」
「死ね、死ね、三回死ね!」
「落ち着け。俺も動揺した。しかしこれを、いや彼女を見てみるがいい」
 直人が視線を等身大ドールに向けたので、俺もつられて見てしまった。
「トモ、よく作られてるだろう? 知的な、温もりのある品の良さ、柔らかい
表情、細部にまでリアルに、リアルに描かれた局部。失敬、興奮しすぎたな。
と、とにかくすんばらしいだろう!!」
 直人の頬が次第に興奮して赤みを帯びてきた。決定、こいつのブツだ。だが
どうやって手に入れたのか。
 俺は一呼吸置いて、いった。
「よくできた人形だとは思うよ。本物の人間に見えなくもない。遠くから眺め
ればな。で、お前はこれを自慢しに来たのか? それとも宣伝しに来たのか? どっちだ」
「どちらでもない」
「嘘だろ」
92千佳×智彦 ◆26PKCMob6A :2005/08/31(水) 20:57:46 ID:FAEbZ/Cn
「本当だ。残念だが俺のじゃない」
「じゃあ何しに来た?」
「単刀直入に言おう。この人形を、お前に預かってもらいたい。期間は一週間」
「……何で俺が預からないといけないんだ?」
「俺の部屋じゃスペース的に無理だ」
「何で?」
「俺の部屋が色んなもので埋まってるのは知ってるよな?」
「ああ、そりゃな」
「プロレス雑誌は言うに及ばず、百冊を優に越えるエロ漫画、エロ本、小道具、
エロビ、エロゲー。部屋の隅にしまったこれらを全て、部屋の中央に引っ張り
出せば彼女は入るさ。だがそれでいいのか? 親兄弟もいるのに俺の部屋で羞
恥プレイですか? 個人の基本的人権は変態といえども保障されてしかるべき
ですか? 一度でも見られた瞬間アウツ! 『妹汁』『加奈』『Natural』
この中で妹が出てこないエロゲーはどれ!?」
「Natural?」
「ブッブー!! 七回死んでください。そんなのどうだって、いやどうでもよ
くないが今はいいんだ。気づけよ。こんなリアルドール部屋の中央にデンと置
かれてみろ。社会的制裁は間違いないぜオイ! だが他のものを部屋の中央に
置いてみろ……三時間はこんこんと説教されるね。お前経験ない?」
「あるけどさ。じゃあエロ本とか捨てれば?」
「ふざっけんな! 流れ読めよ。俺が何言いたいのか推し量れ! 愛しい俺の
コレクションだぞ。全て俺の娘たちだ! もちろんこのリアルドールも!」
 直人は拳とちんこを固めて熱く語る。
「直人」
「何だ」
「持って帰れ」
 静かな声、だが有無を言わさぬ口調だった。
 俺は先輩に借りがあったから、なんとかしたかった。先輩がどんなにいい人
か説明したって、トモは事実の核心を伝えなければ動かない、ンなの知ってるさ。
 口止めされているのに言えってか。
「すまん。頼むよ」
 俺は頭を下げた。
「じゃあ説明しろ。誰のもんだ?」
「それは、言えない」
93千佳×智彦 ◆26PKCMob6A :2005/08/31(水) 21:00:14 ID:FAEbZ/Cn
「何でだよ」
「言えない」
 トモは軽くため息をついた。
「じゃ無理だな。理由なしに引き受けるほどお人よしじゃないんでね」
 先輩は二週間後に結婚式を控えていた。だが一昨日、元カノから祝福の手紙
でなく、巨大な人形、リアルドールが先輩の住むアパートに宅配されてきた。
先輩が受け取ったからいいものの、婚約者なら結婚解消は確実だった。なにせ
婚約者はそういったものに嫌悪感を抱く人だからだ。
 先輩は速攻送り返したが、住所が間違っていて再び送り返された。差出人は
元カノの名前だが、本人の筆跡でないので他人の可能性さえある。
 犯人が誰であれ、誰にも見られないよう捨てなくてはいけない。
 先輩が頭を抱えていた時、偶然俺が電話したのだった。近況報告に花を咲か
せた後、唐突に打ち明けられた事実に軽い眩暈がした。
 地球上には自分と同じ顔の人が三人いる、だから大丈夫っスよ先輩。
 そう言って慰めようとした。
「偶然っスよ先輩。女の人がたまたま元カノの名前で、先輩と同姓同名の彼氏
にプレゼントしようと思ったら番地が違ってこっちに届いちゃったんス!」
 俺がそうフォローしたら、先輩は笑った。
「そんな偶然があってたまるか、馬鹿者〜〜ッ!!」
 悪意ある贈り物の犯人を探そうとすると疑心暗鬼に駆られるから今は考えた
くない、と先輩はいった。
「誰か他にこの事言いました?」という問いに、先輩はお前だけだと答えてく
れた。誰にもいえないし、言いたくない。だがどうしよう。普段は明晰な先輩
も、今回は右往左往するばかりだ。
 とりあえず預かります、と言ったはいいが預かれないのは俺も一緒。
 そんなわけでトモに電話した。メイド人形を小脇に抱えたまま外にいるわけ
もいかず、家に急遽入った。我ながらアホさ加減に泣けてくる。
 言うまでもないことだが、トモは俺の親友だ。こいつのおかげで高校に受か
ったし、こいつのいない中学時代は考えられない。腹を割って打ち明けた悩み
もあるし、何かあったら手助けする気もある。だが流石にリアルドールを保管
するわけにはいかないか。
「分かった。今日一日でいい。明日には持って帰るから、一日だけ持っててく
れないか? 俺が今日中に置き場所探してくるから、それまでの間でいい」
94千佳×智彦 ◆26PKCMob6A :2005/08/31(水) 21:02:46 ID:FAEbZ/Cn
 今日中にこの子を置ける場所を見つけてみせる。一日でいい。押入れ、物置
にでも置いてくれないか。そうトモにお願いした。
「……」
 その時ドアをノックする音が聞こえた。
「お兄ちゃん?」
 千佳ちゃんの声が聞こえた。よく考えると、俺がここにいることも、この部
屋で交わされた会話も隣で聞いていれば筒抜けだ。俺は立ち上がった。
「何だ?」
「入ってもいい?」
「ちょっと待ってろ!」
 トモは俺を見つめた。「直人、千佳を入れるぞ」
「全て話す」
 そう言う事で、ようやくトモの表情が緩む。
「よし。まぁいいだろ」
「ありがとう。悪いな」
 俺は早速メイド人形をどこかに隠すことにした。クローゼットと押入れしか
入れる場所はない。クローゼットをトモに指差し、とってを開いたら服が何着も落ちてきた。
この中に入れるには、速攻で右側に全て寄せなくてはいけない。何でもかんで
も鷲掴みにして右に並べていった。途中で饐えた臭いが鼻をつく。この野郎、
洗濯してないのまで入れやがって……。
 俺が超絶スピードで服を右側に積み上げている間に、トモが千佳ちゃんに話し出した。
「千佳、悪いけど入んないで。ここ今から女子禁制の薔薇の園になったから」
「そう。おホモ達しか入れない秘密の花園。おほほ」
「BULLSHIT!!」
 

「仲間外れ?」
 千佳がドアの向こう側から訊いてくる。
「うん。悪いな」
 俺は胡坐をかいてドアに体を向けている。直人がクローゼットを開けて、中
のものを整理している。人形を一時的にでも隠すのだという。
「う〜ん。ま、いいけどお菓子ここ置いておくね」
 ドアの向こうでカチャと小さな金属音が聞こえた。カップか何かが当たった
95千佳×智彦 ◆26PKCMob6A :2005/08/31(水) 21:03:52 ID:FAEbZ/Cn
のだろう。
「サンクス」
「ところでお兄ちゃん。勉強するの忘れてるでしょ?」
 ……。
 忘れてた。こいつに関わってる場合じゃないのだ。
「千佳」
「何よ」
「ナイス突っ込み」
 千佳の「はぁぁ」というため息がドア越しに聞こえてくる。呆れたらしい。
「もう。勉強後回しにしなくちゃいけないほど大切な用なら何も言わないけど、
ただ遊んでるんなら、駄目だよ」
「すまん。分かってる。今日はやるって決めてるから安心しとけ」
「信用するよ」
「おう」
「ところで勉強って二時間で終わりそう?」
「多分、四時間掛かるだろうな」
「だったら──七夕行こうよ」
「え?」
「だって徹夜するんでしょ? 私付き合うから。だから先、七夕行こうよ」
 千佳の声が震えていた。
「いや……あのさお前」
「何? 駄目なの?」
「その……彼氏といけよ」
 千佳には彼氏がいる。名前は忘れたが、四ヶ月ほど前から付き合い出したら
しい。一度だけ家に来たことがあるが、普通の男だった。
「別れる」
 千佳はきっぱりと言った。
「はあ?」
「決めたの。もう中途半端はヤだから。彼に悪いもん、それにお兄ちゃんの答え聞いてないよ」
「……」
 言葉に詰まった。
 いつからだろう。千佳を妹ではなく一人の女の子として見始めたのは。
 多分一年前の、千佳が風邪を引いて寝込んだときだ。丁度お母さんが旅行に
96千佳×智彦 ◆26PKCMob6A :2005/08/31(水) 21:05:01 ID:FAEbZ/Cn
行っていた時に千佳が風邪を引いて倒れ、俺は学校を休んで看病をした。不満
がなかったわけじゃない。「寝てれば直るよ」と自分に言い聞かせた後で仕方
なく学校に連絡をいれ、おかゆを作り、熱さましのため氷を袋で包んで頭に乗
せた。午後、お見舞いに現れた傍若無人なクラスメートを叩き返し、「美人も
大変だな」と言ったら千佳が大いに笑ってしまい、更に風邪を拗らせてしまっ
た。夜、千佳がベッドから立ち上がってトイレに行くのに肩を貸し、胸の膨ら
みに異様に興奮してしまった。
 次の日の朝、千佳の部屋のドアをノックして部屋に入った。千佳の体調は回
復していて、昨日のお礼を言った。俺は、その笑顔に頬を真っ赤にしてしまった。
咄嗟に顔を逸らしぶっきらぼうに返答するが、千佳は風邪が治ったおかげかい
つも以上に快活に笑った。
 その日から、千佳を好きになるまいと決めた。だが、その決意は数日前
脆くも飛散する。一昨日、千佳から告白されたとき、俺は硬直してしまった。


 一昨日の学校帰りの事だ。高校から自転車を漕いで、千佳の中学に寄っ
て折り畳み傘を手渡した。空はまばらに曇ってるとはいえ、雨が降るとは思え
ない。
「だから君の努力は無意味だったのだよ」
 千佳はそういって微笑んだ。
「ありがとう、おにいちゃん。鞄の中に入れとくからそう落ち込まないでよ」
「ほっとけ」
 金色の光射す夕暮れ時、俺たちは自転車のハンドルを両手で掴みながら帰路
につく。地平線の彼方に沈む夕陽は眩しく輝き、辺りの風景を茜色に染め上
げる。千佳の耳元に止めた赤いピンが夕日に反射して光る。セーラー服を着込
んだ千佳はいつにも増して可愛らしく、その大きな瞳で俺をみつめている。
 しばし俺が眺めていると、千佳は眉を寄せて苦笑した。
「今度は何? 言っとくけど鼻毛剃りましたよ」
「あのな、いつも駄目出しするわけじゃないぞ」
「うそー?」
 「うそー」これも最近の千佳の口癖だ。言い方にもいくつかのバリエーショ
ンがあり、千佳は様々な抑揚で相手をからかう。俺も真似してみる。
「うそー、じゃない。例えば、今からお前を褒め殺してやる」
97千佳×智彦 ◆26PKCMob6A :2005/08/31(水) 21:06:01 ID:FAEbZ/Cn
「うそー、じゃない。例えば、今からお前を褒め殺してやる」
 そういうと嬉々とした表情で俺を見上げてくる。
「へ〜、できるものならやってみせてよ。お兄ちゃん」
「ん〜」
 生意気な笑顔だ。普通に褒めても面白くないし、ここは一発捻らなくちゃな。
「千佳、お前は薔薇の花のように美しい。惜しむらくは、薔薇には棘があるということだ」
「ちょーっとちょっと〜、それ褒めてない!」
 千佳が口を尖らせて不平を言う。
「じゃあこんなのはどうだ? 千佳、お前は月のように美しい。残念なのは、
月面クレーターのようにニキビ穴があることだ」
「酷い! 気にしてるのに!」
 千佳は怒っているが、半分笑っている。まだ行ける。
「千佳、お前はイイ性格をしている」
「……なんか物凄く含みがあるんだけど」
「千佳、美人だな」
「はいはい」
「千佳、可愛いよ」
「分かったから」
「千佳」
「何?」
「飽きたからお前が褒めてみろよ」
「誰を? 私?」
「ん〜、俺でいいよ」
「……」
 千佳は少しの間、黙った。
「あのな、何でもいいんだぜ。背が高いナイスガイでも容姿端麗なスポーツマ
ンでも成績優秀な秀才でも」
「最後のは違います!」
「嘘でもいいから褒めろって」
「優しいトコ、かな」
「あのな、そういうリアクションに困るギャグはやめろって」
「ギャグじゃないよ。本当のことだし」
「本当の事って、どっちかっつーと意地悪なんじゃないか?」
98千佳×智彦 ◆26PKCMob6A :2005/08/31(水) 21:06:55 ID:FAEbZ/Cn
 そういうと千佳はさすがに心当たりがあったのか苦笑した。
「そうだけど、違うよ。あと怒ってくれる」
「それ、褒めてる?」
「うん。あと下ネタのボキャブラリーが凄い」
「直人には勝てねぇよ」
「無駄に熱い」
「無駄って言うな」
「うるさい」
「褒めろよ」
「嘘泣きがわざとらしくて面白い」
「……なんか引っかかるな」
「笑うとえくぼができる」
「言うなよ。気にしてんだ」
「あとは……かっこいい」
「……抽象的だな」
「そうかな。他に言葉が出てこないんだけど」
「かっこよくはねえだろ。そりゃ違うよ」
「かっこいいよ」
「……いやもういいから」
「本当にそう思ってるのに。ねえ……お兄ちゃん」
「ん、何だ」
「高校生でセ、セックスって……普通かな?」
「ん〜誰もがそうだってわけじゃないけど、早すぎはしないだろ。中学でやっ
てたってのもいるしな」
 小学生で妊娠できる子もいるそうだが、それはいいだろう。
「彼氏に頼まれたのか? したいって?」
 千佳は頷く。
「でも嫌って言って断っちゃった。何でか分かる?」
「彼氏の欠点がウザくなったとか?」
 千佳は僅かに首を振る。
「違う。別の人が、本当に好きな人ができちゃったの」
「あ〜。そっか」
「うん」
99千佳×智彦 ◆26PKCMob6A :2005/08/31(水) 21:08:32 ID:FAEbZ/Cn
 それから俺と千佳は黙った。俺たちは自転車を引いて歩いていた。信号の少
ない裏道だから左右から車が飛び出してさえこなければさほど危険な道ではな
い。道路の半分ほどを使って俺たちは歩き続けた。距離にして二キロくらい。
くねった道もあれば一直線の道もある。家屋や工場の合間から見える夕焼けが
送電線で区切られるも、雲も俺たちも動き続けている。先ほど紅くなってた雲
は、徐々に色合いが薄れてしまう。
 最初に歩こうと言い出したのは千佳だった。まさかこんなディープな話にな
るとは思わなかった。千佳の彼氏はどんな奴か知らないが、これでまた撃沈す
る人が増えたわけだ。
「お前さ、理想が高すぎるんじゃないか?」
「そうかもね」
 千佳は微笑んだ。「だって私が好きなのお兄ちゃんだし」
 聞き間違えたのかと思い「は?」と言った。
 千佳は頬を高潮させ、声を震わせて再度言った。
「知らなかった? 私お兄ちゃんの事、ずっと好きだったんだよ」
「……嘘だろ」
「うん、嘘──あ、引っかかった? 引っかかっちゃった? やだなぁもう」
「あはは、あははは冗談きついぞこいつぅ!」
 千佳の頬を人差し指で突いた。
「やだー、エッチぃ」
「馬鹿者、ほっぺつついたくらいでエッチ言うな」
「変態〜、ド助平〜、痴漢〜、スペルマ〜」
「何だと? この上智志望女が」
 自分が良く分からなくて、千佳もハイだった。
 その日は一日中、千佳の事が頭から離れなかった。


 放課後、サッカー部がコートを使っていなければ校庭で、サッカーコートが
使用中だと近くの空き地に集合する。別段毎日やってるわけでなく、週三ぐら
いで皆が集まり二、三時間サッカーして解散する。一昨日は千佳に傘を渡した
後に参加したが、千佳の告白(?)のせいでプレイに集中できず散々だった。
 昨日、今度こそはと意気込んで校門を出た所で千佳に出くわした。
「あ、お兄ちゃ〜ん」
100千佳×智彦 ◆26PKCMob6A :2005/08/31(水) 21:09:38 ID:FAEbZ/Cn
 千佳は制服姿のまま、小走りに駆け寄ってきた。あの告白は本気ではなく、
嘘だったようだ。そうでなければこの笑顔は何だ。
「何だ、学内美少女No.1」
「それは言わない約束でしょ」
 頬を膨らませてふくれっ面をするが、すぐに微笑みに変わる。
「そうだっけ」
「もう。ね、今日服買いに行くの付き合ってよ」
「あ? 服くらい一人で買えばいいだろ。俺にはサックァー、サッカーという偉大な理由が──」
「えー!? 昨日ゴーヤ豆腐失敗したくせに」
「くっ、あれは塩と砂糖の瓶が逆に」
「確認しないで入れるからいけないのよ。これは義務です」
「ぎ、義務?」
 千佳は右手を腰に廻し、左手で俺を指差す。
「そう、貴方スポンサー。私モデル。貴方お金出す人。私使う人。文句ある?」
「あ、ありません」
「やった〜〜〜!」
 千佳は満面の笑みを浮かべて飛び跳ねた。駄目だ、こいつたかる気満々だ。逃げねば。
「千佳くん。弘法は筆を択ばずという言葉は知ってるかね?」
 厳格な国語教師の物まねをする俺。千佳はビシッと襟住まいをただして返答する。
「はい。真にその道に秀でた人は、どんな道具を使っても優れた成果を上げる
ものだ、って意味ですよね先生」
「素晴らしい。千佳くん、ぶっちゃけ君は美人だからどんな服でも関係ない。つまり」
101千佳×智彦 ◆26PKCMob6A :2005/08/31(水) 21:11:10 ID:FAEbZ/Cn
    ,ィィr--  ..__、j
   ル! {       `ヽ,       ∧
  N { l `    ,、   i _|\/ ∨ ∨
  ゝヽ   _,,ィjjハ、   | \  おニューの
  `ニr‐tミ-rr‐tュ<≧rヘ   > 服など
     {___,リ ヽ二´ノ  }ソ ∠ いらない!
    '、 `,-_-ュ  u /|   ∠
      ヽ`┴ ' //l\  |/\∧  /
--─‐ァ'| `ニ--‐'´ /  |`ー ..__   `´
    く__レ1;';';';>、  / __ |  ,=、 ___
   「 ∧ 7;';';'| ヽ/ _,|‐、|」 |L..! {L..l ))
   |  |::.V;';';';'| /.:.|トl`´.! l _,,,l | _,,|  , -,
    ! |:.:.:l;;';';';'|/.:.:.:||=|=; | |   | | .l / 〃 ))
    l |:.:.:.:l;';';'/.:.:.:.:| ! ヽ \!‐=:l/ `:lj  7
    | |:.:.:.:.l;'/.:.:.:.:.:.! ヽ:::\::  ::::|  ::l /

ナンダッテー!!

.     !ヘ /‐- 、u.   |'     |ノ-、 ' ` `,_` | /i'i^iヘ、 ,、、   |
    |'' !゙ i.oニ'ー'〈ュニ!     iiヽ~oj.`'<_o.7 !'.__ ' ' ``_,,....、 .|
.   ,`| u       ..ゝ!     ‖  .j     (} 'o〉 `''o'ヽ |',`i
_,,..-<:::::\   (二> /      !  _`-っ  / |  7   ̄ u |i'/
. |、 \:::::\ '' /        \ '' /〃.ヽ `''⊃  , 'v>、
102千佳×智彦 ◆26PKCMob6A :2005/08/31(水) 21:12:17 ID:FAEbZ/Cn
「しかし先生。弘法も筆の誤りといいます。今ある服ばかりに固着していてはいかんですよ」
「……商業主義にどっぷり浸かっているね、きみ」
「なんかむかつく」
 自転車を漕ぎながらなされる他愛なき会話。それでいいのだ。それ以上を望
むから問題が起こる。千佳が俺を好きでないなら問題ない。俺がどう思っていようと。
 幾層にも雲が空を覆い始めた。突然閃光が宙を貫き、街を照らす。
 巨大な音が耳を劈いた。雷だ。
「夕立か」
「雨降りそうだね、あっち」
「おう」
 俺たちは近くのお店の庇に駆け込み、自転車を置いて雨宿りした。駆け込む
と同時に大粒の雨がアスファルトを叩きだす。雷雨だった。降りしきる雨と、
時折聞こえてくる落雷の音と光。鳥の鳴き声も、虫の音も、車のエンジン音も
何も聞こえない。ただ大雨だけ。
「凄いね。折り畳み傘出しても折れちゃいそう」
「まいるな。つーかこんな雨じゃ出したって無駄だろ」
「うん。ねえお兄ちゃん」
 右側にいる千佳が、俺の瞳をみつめた。
「ん?」
「これでサッカーやってたら大変じゃない? 色々片さなくちゃいけないし」
「大雨でもやるよ。霙でもやったし。土がぬかるんでても、それがいいんだよ」
「うっそ〜!?」
「ホントだって」
「びしょびしょになったら大変じゃない」
「いーんだよそんなの」
 にやにやと笑う千佳。「本当に、好きなんだね」
「お、おう」
 なぜかドキマギする。
「じゃあお兄ちゃん、質問です。私が好きなのは何でしょう?」
 なんか嫌な予感がした。
「食べ物か? お子様ランチとか?」
「お兄ちゃんだよ」
「……嘘だろ」
103千佳×智彦 ◆26PKCMob6A :2005/08/31(水) 21:13:07 ID:FAEbZ/Cn
「去年、お兄ちゃんから誕生日プレゼントもらったでしょ? 偽物のグッチの鞄」
「ああ、はいはい」
 去年の千佳の誕生日にあげたグッチの鞄は偽物だった。「ン十万の鞄が今な
ら何と一万五千円! 一万五千円での大放出でございます」こんなチラシにほ
いほい騙された俺も悪いのだろうが、偽物と知って買ったのなら値段相応の商
品らしい。千佳がその時とても喜んだのが今でも思い出せる。
 目を輝かせて、頬を紅潮させてキャーキャー騒ぎまくる千佳。隣で罪悪感に
かられる俺。つらくて死にそうだった。一時間以上興奮の極致にあった千佳を
どうにも止められず、その後ようやく本当の事が言えた。
「それ、実は偽物なんだ……すまん」
 屈辱で最後の言葉が濁った。千佳からどんな罵倒も悲哀の言葉も受け入れる
つもりだった。だが千佳は「グッチって何?」と言った。
 千佳は有名ブランドの名前も知らず、兄からデザインの優れた製品を貰えて
有頂天になったのであって、グッチだから喜んだのではなかったのだ。無知と
は偉大だと思い知らされた一日だった。まあ製品としてまともなものを、妥当
な価格で買えたと思えばいい。今でこその笑い話だ。
「なくしちゃった。あの……本当に、ごめんなさい」
「いいよ。また買えばいいから」
 千佳は首を振って否定した。
「ううん。あれは世界に一つしかない鞄だから。お兄ちゃんから貰ったただ一
つのプレゼントだから、もう買えないよ。あの鞄じゃないから」
「じゃあさ、千佳。次の誕生日には、また何かプレゼントするからさ。それじゃ、駄目か?」
 無くしたと告白した事で文句を言われると思ったのか。いや、本当に残念がっているようだ。
「うん。お兄ちゃん」
「何だよ」
 心臓が早鐘を打つ。俺までドキドキしてくる。千佳の声一つ一つが耳に響く。
「ありがとう」
「おう」
「もう絶対になくさないから。なくしたくないから、だから身に付けられるも
のがいいな。指輪とか、ネックレスとか。十万くらいの頂戴」
104千佳×智彦 ◆26PKCMob6A :2005/08/31(水) 21:15:46 ID:FAEbZ/Cn
「インパッシブル(不可能です)」
「あ、やっぱり」
 茶目っ気たっぷりに微笑む千佳。
「オフコース(当たり前だ)」
 俺たちはどちらからともなく笑いあった。何があっても笑ってしまう、そん
な時もある。俺たちは笑いまくり、気づいたら雨は止んでいた。
 辺りは水浸しになっていた。道路も屋根もベランダも電柱も木々も草花も車
も塀も、皆水に濡れていた。冷たい風が漂ってくる。空は曇っていた。俺が軒
下から一歩出ようとしたら、千佳が俺の右腕をぐいっと引っ張った。
「お兄ちゃん。行かないで」
「え?」
 千佳は突然、俺の腰にしがみついてきた。ほのかなシャンプーの香り、
腕に廻された千佳の両手と制服越しの胸の柔らかい感触。千佳の鼓動が伝わる。
ドク、ドク、ドク……。早いペースだ。
 俺は相変わらず、固まっていた。
「好き」
「……」
 千佳が上目遣いで俺を見上げてくる。無防備な視線だ。わずかに開いた口元
が、キスを誘っているように見える。
「千佳」
「何?」
 どんなに千佳を傷つけようとも、言わなくちゃいけない。
「好きって言うな。そんなの変だ」


 その言葉が胸をえぐる。途端に全身が緊張した。
「変? 変って、それどーいうこと!?」
「兄妹同士、好きなんて言わないよ普通」
 お兄ちゃんはこともなげに言った。
「何それ? じゃあ私がお兄ちゃんを好きなのが変だって言うの? 好きだか
ら好きって言っちゃいけないの?」
「そうだ」
「何で!?」
105千佳×智彦 ◆26PKCMob6A :2005/08/31(水) 21:16:53 ID:FAEbZ/Cn
「兄妹だからだ」
「何よそれ? 全然意味わかんないよ。兄弟だから何だっていうのよ」
「お前知らないのか? 兄妹は結婚できないって。だからお前が俺を好きだと
しても、法律がそれを認めないんだぜ」
「はあ? 法律が何だってのよ! ただ私の気持ちを言ってるだけじゃない!
 誰も結婚したいなんて言ってないじゃない。ただお兄ちゃんを好きってだけ
でいけないの? 法律違反なの?」
 お兄ちゃんはその質問には答えない。だがその頑なな態度が、全てを語っていた。
「……変だよ。絶対おかしいよ! お兄ちゃん本気でそんな事言ってんの?」
「当然だ」
「馬鹿みたい」
 泣きたくなった。なぜお兄ちゃんは私を拒むのか、理解できなかった。何で
そんな事が言えるのか。
「お兄ちゃん」
「なんだ?」
「私はおにいちゃんが好き。じゃあお兄ちゃんは? 私の事、嫌いなの?」
「その質問には、答えたくない」
 私の予想を遥かに上回る、聞きたくない答えだった。


 思い出すのも苦痛だ。避妊に失敗しても責任取れるほど大人じゃないし、千
佳を不幸な目に合わせる気もない。だから、嘘をつくことにした。俺はお前の
ことなど何とも思ってない。いつまでも「お兄ちゃん、お兄ちゃん」言うなと。
そう言おうとしたが、言えなかった。
 俺が千佳を好きかどうか千佳は聞いたが、俺の中途な返事が千佳の顔を歪ま
せた。小学生のように泣き喚くわけではなかった。千佳は顔をくしゃくしゃに
して声を出さず、泣き出した。
 涙が瞳から溢れ、頬を伝ってアスファルトに零れ落ちた。雫は水溜りに落ち、
波紋を作った。
 なぜ千佳を悲しませるのか。他に方法はなかったか。最良の決断をしたはず
なのに、胸に去来するのは重いため息だけだった。
 俺は何だ。
 千佳の頬を拭う──普段なら何気なくやっていた行為さえ許されなかった。
106千佳×智彦 ◆26PKCMob6A :2005/08/31(水) 21:17:49 ID:FAEbZ/Cn
ただ千佳を見つめた。

 その後、千佳は「九時には帰るから」と言ってどこかへ消えた。帰ってきた
のは十一時半。遅れるのに連絡しなかったことをお母さんは怒り、千佳は謝っ
た。どこにいたのかと聞かれて、千佳は「友達の家」と答えた。夕食は食べて
きたらしい。必要最低限のことしか言わず、二階に上がった。
 千佳がこれほど気落ちしたことがあったろうか。少なくともお母さんが何度
も仔細を問いただしたほど、千佳の口は堅かった。お母さんの追及は俺にも及
んだ。知らぬ存ぜぬで突き通そうとしたが、お母さんは突如聞くのをやめた。
態度の軟化にこちらが戸惑った。
「いつか話せる時が来たら、お願いね。あそうそう。ちゃんと千佳にフォロー
いれときなさいよ」
 台所からひょい、と顔を覗かせていうお母さん。
「だからさ──」
「嘘はもういいわ。言いたくないならそう言いなさい。許してやるわよ。智彦
も子供じゃないんだし。ねえ智彦?」
「何?」
「千佳のこと、いつか話してくれる? ……それとも絶対に話せないような内容?」
 俺は逡巡した。
「話せる、かもしれない。もしかしたら、一生話せないかも」
 一生他人に言えないような、重い楔を打ち込む可能性だってあった。そう思
えば、千佳の告白を受け入れられるわけがない。嫌われたとしても、断るべきだ。
 俺が思いつめた表情をしてしまったのか、お母さんはふっと笑ってため息をついた。
「分かったから千佳の部屋いっときなさい。ほら」
「うん」
 お母さんは小さく笑って、再び食器を洗い始めた。ガチャガチャ、きゅっき
ゅと食器や洗剤の音が聞こえてくる。俺は椅子から立ち上がり、千佳の部屋に向かった。

 千佳の部屋のドア中央部には、コルク製ボードが据え付けられている。『外
出中』のボードが一番表に掛けられていた。いつもはマメに取り替える千佳だ
が、今日は流石に気が回らなかったらしい。
 俺はドアを二度叩いた。が、部屋に誰もいないかのように、反応はなかった。
改めて二度、ノックした。数秒遅れて返事が来た。
107千佳×智彦 ◆26PKCMob6A :2005/08/31(水) 21:18:34 ID:FAEbZ/Cn
「はい……お兄、ちゃん?」
 千佳の声は弱々しかった。
「うん。ちょっと、いいかな?」
 千佳からの返事はなかなかなかった。本当ならドアを開け、千佳の傍にいて
やりたい。だがそれは俺の役目ではない。
「駄目」
「そうか。なら、明日でもいいか? 話したいことがあるんだ」
「うん。明日ね」
「おう」
「ごめん。今、顔がぼろぼろだから会いたくない」
「うん」
「声も聞きたくないの」
「……」
「何で、お兄──」
「言うなっ!」
 咄嗟に大声を出してしまった。一階のお母さんに聞こえるかもしれないから、
極力小声で話さなくてはいけないのに。
「お兄ちゃん」
「ん?」
「明日は……普通に戻るから。いつもの千佳に戻るから。もう言わないから」
「おやすみ」
「おやすみ。お兄ちゃん?」
「ん?」
「好き」
 俺は返事をしなかった。聞こえなかったかのように、「おやすみ」とだけ言って自室に戻った。
 自分の部屋に戻り、ベッドに倒れた。思い出してはため息をつき、ごろんご
ろんのた打ち回ってはため息をついた。

 次の日、つまり今朝の千佳は何かが吹っ切れたかのように快活だった。昨日
の慟哭が嘘のようだった。戸惑いつつも、千佳に合わせて馬鹿話を始める俺。
本当は話したくなくて、会いたくないのかもしれない。一日で悲しみが薄れる
はずがない。だが、食卓を重くしたくはないのだろう。そういうことにした。
108千佳×智彦 ◆26PKCMob6A :2005/08/31(水) 21:20:00 ID:FAEbZ/Cn

「決めたの。もう中途半端はヤだから。彼に悪いもん、それにお兄ちゃんの答え聞いてないよ」
 今朝のテンションは、帰ってからも続いた。俺は、話し合うことを敢えて避
けていた。
「……後で話す」
「ヤダ、今言って」
「ヤダってあのなあ」
「イ ヤ」
「ガキ」
「ガキって言った方がガキです!」
 俺は息を呑んでいう。
「お前なんか嫌いだ」
 おどけた口調だった。だが千佳には伝わるだろう。俺がお前を受け入れない
ことを。二度と惚れたはれたの関係になるまいと伝えるためだ。
 だが千佳には俺の言葉が効かなかった。
「信じられないよそんなの。言うなら私の目の前で言ってよ!」
 俺はノブを掴んでドアを開いた。
 廊下には薄い桃色のワンピースにエプロン姿の千佳が立っていた。お盆の上
には苺のショートケーキと淹れたての紅茶が載っている。
 可憐で強気な、芯の通った美少女が目の前にいた。
「俺は」
 刹那、「ウギャーーーーーーーーーーーー!!」という声が後ろから聞こえ
てきた。千佳の声がそれに重なる。
「え? ええええ〜〜〜〜!!」
 俺が後ろを振り返ると、直人が開いた箪笥からリアルドールと共に部屋の真
ん中に倒れこんだ。ドレス姿の人形を厚い胸板、太い手首、暑苦しい顔で抱き
寄せたまま一緒に床にダイブする直人は、己が史上最悪のタイミングでバラン
スを崩した事を、一番よく知っていた。
 人形は先輩のものだ。だから安易に潰してはいけない。人形に衝撃が当たら
ないように、不安定な体勢でも人形を死守する。そうすると、トモや千佳ちゃ
んに見えないように隠すことはできない。待てよ、隠さなければいいんだ。
 落ち着け、俺。ちょっとヤバすぎるぞそれは。
 他人に自分の性癖を見られた瞬間が頭の中にフラッシュバックしていった。
109千佳×智彦 ◆26PKCMob6A :2005/08/31(水) 21:21:24 ID:FAEbZ/Cn
今回の事も、きっと想い出になるに違いない。だから千佳ちゃん、そんなに引かないで。
 住友直人は混乱しながら、ばたりと床に倒れた。
 倒れこむと同時にずおおぉん、と衝撃が床を伝わる。さすが体重86キロ。
「直人、お前……まだいたんだ」
「開けないって約束したじゃんか!」
 直人がリアルドールに股間もろとも抱きつきながら、悲痛な叫びをあげる。
「すまん。すっかり忘れてた」
「ヒドイッ!」
110千佳×智彦 ◆26PKCMob6A :2005/08/31(水) 21:27:40 ID:FAEbZ/Cn
保管人様へ
>>92の中盤以降、直人視点に変わっていますので、段落を三つ空けてください。
>>97の最初の文が>>96最後と被っているので、どちらか削ってください。

続きます。
111千佳×智彦 ◆26PKCMob6A :2005/08/31(水) 21:36:14 ID:FAEbZ/Cn
>>110
段落をあけるのは、

コレクションだぞ。全て俺の娘たちだ! もちろんこのリアルドールも!」
 直人は拳とちんこを固めて熱く語る。



「直人」

 このようにお願いいたします。
112名無しさん@ピンキー:2005/08/31(水) 23:16:40 ID:iQMHRvra
最高だ!あんた最高だ!!!
113牡丹:2005/09/01(木) 05:37:18 ID:dzVJbRhj
 妹の舌が、まるでそれ自身の意思を持った別の生き物のようにうごめき、兄のペニスを舐りまわす。
「ぐううううう・・・・・!!」
「お兄ちゃん、痛い?それとも気持ちいい?」
「き、気持ちいい・・・・・・」
「そう・・・きもちいいの・・・・」
 その瞬間、骨折した兄の親指を妹が無造作にひねった。
「いぎぃいいいい!!!」
「どう?まだ気持ちいい?」
「・・・・・い・・いだい・・・です・・」
「そう、痛いの」
 妹の舌が再びペニスに絡みつく。それと同時に、親指がまたひねられる。快感と苦痛が同時に兄の脳を襲う。
「!!」
 もう声も出ない。身体をよじって逃げようとすると首が絞まる。
・・・・・・・ころ・・される? おれは・・・たかみに・・・ころされる・・・・・・!?
 朦朧とした意識の中、目をやると、自分のペニスを一心不乱にねぶりまわす妹が見える。
 フェラチオ。実際には初めての経験であっても、AV等で見慣れた構図。兄はオナニーの際のフィニッシュは、インサートよりもフェラを選ぶ場合が多かった。
・・・・・・・・・たかみ・・・・なんて・・・いやらしい・・・。
 妹は親指から手を離し、サオをしごき、睾丸を優しくもみほぐしながら舌を使う。
 兄の股間に順調に射精感が高ぶってくる。窒息感とあいまって、妹の姿は、ひどく非現実的なものに見えた。
「・・・ああ・・・だめだ・・・たかみ・・・・もう・・・・・・!!」
 その瞬間、妹の前歯がペニスを噛みしめ、右手が睾丸を握り締め、左手が親指をひねった。
「!!!!!!!!!!」
 三種類の異なる激痛に襲われ、兄は再び声にならない絶叫を上げる。
「くすくす・・・・いかせてもらえると思った・・・・・?」
 兄にはもはや、言葉を返すだけの余力はない。
「・・・・・でも、まだよ。まだだめ。・・・・・これからもっともっと、お兄ちゃんの身体で遊ぶんだから・・・・・」
 
114名無しさん@ピンキー:2005/09/01(木) 06:55:58 ID:oy2oH01J
鬼畜な妹さんに萌え〜
前スレの話が読みたいんだけど読めないんだよね〜
あー…それにしてもこんな妹ほすぃ〜〜マジで
115名無しさん@ピンキー:2005/09/01(木) 08:06:24 ID:9tMLQwg1
ゆ、指を折られるのは嫌だぉ。俺は。
116名無しさん@ピンキー:2005/09/01(木) 09:51:36 ID:YKkN6AGA
ムスコはいいけど、親は嫌だぁ〜!!(チ○コと指のこと)
117名無しさん@ピンキー:2005/09/01(木) 16:52:30 ID:rdkc8OnW
うわ・・・
118名無しさん@ピンキー:2005/09/01(木) 17:59:27 ID:BYgv73YB
>>111は人によってかなり好みが分かれそうな作品だと思うのだが、
俺は大好きだ。続きを!
119牡丹:2005/09/01(木) 18:15:29 ID:dzVJbRhj
「・・・ぁっ・・あそぶって・・・・おまえ・・・?」
「うん、お兄ちゃんには、たぁっぷり痛い思いと、気持ちいい思いをしてもらうの。・・・・・・これからずーっとね」
「い・・・いやだ・・・いたいのはもう・・・・いや・・・だよ・・・」
「だめよ。あたしもう我慢するのはやめたの。だから、お兄ちゃんに好きなことをするの。」
「・・・・たか・・・・み・・・・」
「だから、絶対にイカせてなんてあげない。分かるでしょう?」
「・・・・・・・・うん」
 分かるわけなどない。妹の言ってることは、文字どうり支離滅裂だ。だが、そう考える理性は、もはや兄の頭には残っていなかった。彼は思わずうなずいた。
 苦痛と恐怖と快感と興奮、それらがないまぜになった、形容しがたい表情を浮かべる兄。それを見つめる至福の表情の妹。
 精神的には、ほぼ破壊衝動にまで練り上げられた愛情が。そして肉体的には、これまでの男性経験では味わえなかったほどの興奮が、等しく妹を包んでいた。
「・・・・・・お兄ちゃんはね、あたしのものなの。あたしだけのおもちゃなの。これはもう、ずっとずっと昔から決まっていたことなの。分かる?」
「・・・・たかみ・・・・・?」
「・・・・・・そう、そうなの。きっと、あたしたちが生まれる前から決まっていた約束事なの。でも、お互い思い出せなかっただけなの。そうなのよ・・・・・!」
 妹は、あたかも自分に言い聞かせるかのようにつぶやくと、硬度を失いつつあった兄のペニスを、またしごきはじめた。
120牡丹:2005/09/01(木) 19:14:52 ID:dzVJbRhj
「でも安心して、あたしはもう思い出したから・・・・・」
 兄は再び勃起した。
 ペニスへの刺激以上に、これまで以上に淫蕩な目をする妹の妖気に、兄の肉体は耐え切れなかった。
 そして妹は、そのペニスを騎乗位の形で、自身のヴァギナにインサートしようとする。まるであらかじめ決められた行動をとるように迷いが無かった。その瞬間、わずかに残った兄の理性が覚醒する。
「だっ、だめだっ、たかみ!それだけはっ!!」
 その瞬間、妹の手が兄の口をふさぐ。
「だから今度はお兄ちゃんの番なの・・・・!」
 兄の先端をあてがう。
 徐々に、徐々に、体重をかけていく。 
 残り半分。
 一気に体重をかけ、最後までくわえ込む。
「はううううっ!!」
 その瞬間に、妹の全身を電流のような絶頂感が包み込む。
「ひっ・・・ひぐう・・・はっ・・・おっ・・・!!!!」
 快感のあまり声すら立てられない。 
 妹が意識を取り戻したのは、さらにそれから数秒後のことだった。
 この相性のよさは、ただごとではない。
 とは妹は思わなかった。なぜなら、互いに選び選ばれ、約束されてきた二人には、身体の相性など当たり前のことだったからだ。
121牡丹:2005/09/01(木) 19:44:34 ID:dzVJbRhj
「たかみ・・・大丈夫か・・・?」
 妹のあまりの反応の激しさに、兄はむしろ理性を取り戻したらしい。心配そうな目で妹を覗き込んでくる。こんな状況でなお、相手を心配する兄の優しさに、妹は快感とは別の、心が疼くような暖かさと嬉しさを感じる。
「大丈夫・・・・お兄ちゃんのが気持ちよすぎて・・・・大丈夫だから・・・・」
 そのまま妹は身体を倒し、兄の唇を奪う。情熱的に。むさぼるように。
 やがて妹の唇は、兄のうなじへ、さらに肩、胸、乳首へと這い回る。
「ああっ!!ぁあああああぁぁぁぁ!!!!」
「どう、気持ちいい?」
「はぁっ、はぁっ、はぁっ」
「じゃあ、もっとよくしてあげる・・・・・!」
 妹が腰をゆっくりと動かし始めた。
「ひぃっ!!ひぃぃぃぃぃぃ!!!」
 
122名無しさん@ピンキー:2005/09/01(木) 20:45:21 ID:z1eI2jAW
>>118
俺は王道だと思うけどなぁ。ま確かにエロゲーネタとか入ってるけど

>>121
痛い痛いっつうに! 怖い、エロい! ミザリー!
123名無しさん@ピンキー:2005/09/01(木) 22:29:02 ID:2JSuaPJQ
>>121
す、凄え・・・ジュルリ
124牡丹:2005/09/01(木) 22:57:57 ID:dzVJbRhj
 妹は満足していた。
 いま、兄の身体を支配しているのは、兄自身の意識ではなく、100%自分が与える快感なのだ。
 でも油断は出来ない。うっかり我を忘れてペースを上げたりしたら、たちまちのうちに自分自身が先にイってしまうからだ。
「お兄ちゃん、イキそうになったら、ちゃんとイクっていうのよ」
 その言葉がどれだけ正確に兄に届いたのかは疑わしい。そのため、もう一つ予防線を張っておく。
「あたし今日、危ない日なんだからね・・・・」
 兄の紅潮した顔色が、まるで信号のように真っ青になる。
「・・・・・うそだろ・・・たかみ・・・・!!」
「本当よ。だから、絶対に中で出しちゃだめ。分かった?」
 妹は再び腰を使い始める。
 一度冷や水を浴びせておいて、再び快感の渦の中に放り出す。効果は予想以上だった。妹がイカせまいとする以上に、兄自身がイってはならないと思う。その思いこそが相乗効果として兄の快感を増幅させる。
・・・・・・・そう、我慢しなくていいのはあたしだけなの。お兄ちゃんは我慢しなくちゃいけないの・・・・くすくす・・・。
 そう思うことで優越感を得たからか、妹は今まで以上に余裕を持って動くことが出来た。
「だっ!だめだ!・・・・・やめて・・・たかみ・・・もう・・・もう!」
「いきそうなの?ねぇ、いきそうなの!?」
「いっ!・・・・・いぐう・・・・やばい!・・・やばいよっ・・・!!!」
「お兄ちゃん! お兄ちゃん大好きっ!!」
 その瞬間、兄は両脇に焼けつくような激痛を覚えた。

「ああああああああああ!!!」
「ああああああああああ!!!」

 射精への高揚感は瞬時にして消えうせ、のけぞるような感覚の中、妹だけが半立ちになったペニスの上で絶頂を迎え、世にもいやらしい顔をしているのが、兄の目に映った。

   
125牡丹:2005/09/02(金) 06:26:04 ID:fwD4I1JF
 そのとき、妹が両脇の毛を力任せに引きむしったということも、兄には分からない。
 分かるのは、指を折られた時とはまた違う激痛が、不意に自分の肉体を襲ったのだということだけ。
 しかし、いかなる激痛でも、それが瞬間的なものであり、また、ペニスに絶え間なく与えられる圧倒的な快感がある以上、突然萎えてしまうということはない。兄は今日まで童貞であり、性欲旺盛な十代の少年だった。
「ぁぁぁあああ・・・・お兄ちゃんスゴイ!・・・お兄ちゃんスゴイよおお!!」
 妹が自分の腰の上で跳ね回り、よがりまくっている。立て続けに達しているようだ。

・・・・・・・・ずるいよ・・・・ずるいよたかみ・・・・じぶん・・・ばっかり・・・・。

 妹はさらに腰を動かす。兄の射精さえ気をつければ、自分の快楽追及に手を抜くつもりは全く無い。今の自分は苦痛と快楽の支配者なのだ。
 そして、その快感は再び兄の肉体を侵食し始める。絶え間なく与えられる苦痛と快楽のハーモニーに、兄の脳はもうパンク寸前だった。

・・・・・ねえ、おにいちゃん・・・? なんで、こんな痛い思いしなくちゃならないか・・・・分かってる・・・・?
・・・・・分からないよ・・・・もうなにも・・・・・わからない・・・・・・かんがえられない・・・よ・・・・。
・・・・・そう、まだ分からないの・・・・。じゃあ、しょうがないわね・・・まだ、ゆるしてあげられないわ・・・・・。
・・・・・おしえてよ・・・!! どうすればいいの・・! どうすればゆるしてくれるの・・・・!!?
・・・・・さっき言ったでしょう・・・? 思い出すの・・・・。
・・・・・思い・・・出す・・・・・?
・・・・・そう、お兄ちゃんは、あたしのおもちゃなの。これまでも、これからも、えいえんにあたしのとりこなの・・・・。おもいだした・・・・?

「・・・・・おれは・・・・たかみの・・・・おもちゃ・・・・・?」
「そう・・・。あたしの、あたしだけの、おもちゃなの。・・・永遠に結ばれた二人なの・・・・」
「おれは・・・・貴美の・・・永遠の・・・おもちゃ・・・」
「そう、そうよ!もう一回言って!」 
「おれは、貴美の、永遠の、おもちゃ」
「もう一回!」
「おれは貴美の、永遠のおもちゃ」
「聞こえない!!」
「おれは貴美の、永遠のおもちゃ!」
「ああっ!! そうよっ!そうよっ!お兄ちゃん!!!」
 その瞬間、妹はさらなる絶頂を迎えていた。今までの数倍のエクスタシーが、彼女の脳を焼き尽くしていた。
 妹は、意識を失った。
126牡丹:2005/09/02(金) 07:31:28 ID:fwD4I1JF
 妹は夢を見ていた。
 二人がまだ幼かったあの頃。
 団地の中庭でうるさく鳴くアブラゼミ。
 妹に捕まえてくれとせがまれて、木に登る兄。
 その背中、そのお尻を見上げるうちに、かつて経験したことの無い、むらむらとした感情が、幼い妹を包んだ。

「でっかいあぶらぜみ、みーっけ!!」

 虫取り網を逆に持ち、兄の背中といわず尻といわず叩きまくり、突付きまくる。
「なっ!なんだよ!?なにすんだよ、たかみっ!?」
「せみがしゃべっちゃだめでしょう! ほんっと、のりがわるいなあ、もう!!」
「のっ、のりって!? いたい!いたいいたい!!やめてよたかみっ!いたいよっ!!」
「だーかーらー、せみがしゃべっちゃだめでしょう! はやくなきなさいっ!」
「なくって!?・・・いたい!いたいいたい!」
「はーやーくー!!」
 虫取り網の竹が、半ズボンからのぞく兄の生足を一撃する。
「ひぃっ!!」
 この一撃で、兄は抵抗の気力を失ったようだった。
「・・・・・・みーん、みーん、みーん・・・」
「きこえないっ!!」
「みっ!みーんみーんみーんみーん!!」
「きゃはっ!きゃはははは!!きゃははははは!!!おもしろーい!!」
 妹は腹を抱えて笑いながら、なおも攻撃の手を緩める様子はない。
「みーんみーん・・・・いたっ!いたいよ、たかみっ!!もうゆるしてよっ!!」
「だから、しゃべっちゃだめだっていってるでしょう!!」

127牡丹:2005/09/02(金) 09:02:20 ID:fwD4I1JF
・・・・・・・・・じょじょ、じょじょじょじょ・・・・・・。
 見ると、兄の下半身から、猛烈な勢いで水が滴っている。恐怖と痛みと混乱で、兄は失禁していた。
「きゃははははは!!!せみがおしっこもらしちゃった!!」
 その時だった。必死で木にしがみついていた兄の足が、彼自身の尿でつるりとすべった。
 兄は木から落ちた。

 妹は目を開けた。
 焦点の合わない目をうっすらと開け、息も絶え絶えの兄。
 周囲に目をやる。
 相変わらず狭苦しい、暑苦しい兄妹部屋。あの頃から変わらない二人だけの空間。
 少し身体を動かしてみる。
「ぐううっ」
 兄がわずかに反応し、くぐもった声を上げる。妹の内部に収納されたペニスは、まだ硬度を失っていないようだ。妹は安心する。
 夢の内容を反芻する。

 地面に叩きつけられた兄は、近所の人たちに発見され、両親に通報され、病院に担ぎ込まれるまで、意識を取り戻さなかった。
 そして妹は、兄が目を開けるまで、いや、開けてからも泣き止むことは無かった。

「・・・・えっぐ・・・ひっぐ・・ごめんね・・・おにいちゃん・・・・ごめんね・・・・」
「・・・・もう、いいよ、たかみ。おにいちゃん、もう、おこってないから・・・」
「・・・・ほんとう・・・?ほんとにおにいちゃん・・・・・おこってない・・・・?」
「・・・・おこってないよ。だから、もうなかないで・・・」

 兄は許してくれた。あのときの嬉しさは今でも覚えている。でも、忘れていたことがあった。そして思い出したことがあった。それはあのときの、兄に対するあの感情。独占欲と破壊衝動がないまぜになった、サディスティックな、黒い欲望・・・・・。
 そしていま、兄は自分の眼前に無防備な裸体をさらし、横たわっている。
 そう、もう許してもらう必要などない。なぜなら、兄に許しを乞う妹は、もはやここにはいないのだから。ここにいる自分は、兄に許しを与える支配者であり、所有者なのだから。

「・・・・・お兄ちゃん・・・起きて・・・。まだまだ・・・・これからなんだから・・・・」

 妹は、再び腰を動かし始めた。
128牡丹:2005/09/02(金) 09:30:18 ID:fwD4I1JF
 えーーっと、つたない文章をだらだらとつづらせて頂きましたが、取り敢えずこんな感じで一段落です。
 いろいろ、お褒め頂いた方々、有難うございました。初めてのSS投下で緊張してましたので、すっげえはげみになりました。
 で、続編の方なんですが・・・・これ書いちまっていいんですかねえ?いま読み返してみても、フランス書院かマドンナメイトの出来そこないに見えるのは、作者のひがめでしょうか?
 というわけで、ご支持が一つでも有れば、張り切って書かせて頂きます。ワタクシ、根が卑屈なもので。

 あと、「牡丹」ってのはペンネームじゃなくて、タイトルです。特に意味はありません。なんとなくです。
129名無しさん@ピンキー:2005/09/02(金) 09:57:19 ID:J4Xi565e
続きに激しく期待!
第二章?も楽しみにしています!

ただ流石に指を折るというのはやりすぎだと思いますよ。
130名無しさん@ピンキー:2005/09/02(金) 10:07:39 ID:8hhDikNL
いいなぁ、興奮したGJ!!
個人的にはもっと虐待強めでもおk。賛否両論あるみたいだけど指折りも良かったよ
131続・牡丹:2005/09/02(金) 16:27:06 ID:fwD4I1JF
 あれから二ヶ月たった。
 あの晩、あたしはお兄ちゃんをおもちゃにして、なぶってなぶってなぶり尽くした。
 お兄ちゃんは最後には、子供みたいに泣きじゃくって許しを乞うたけど、あたしは朝までイカせてあげなかった。
 あの時のお兄ちゃんの顔・・・・・・外で鳥が鳴き始め、夜明けの空の、美しい青に染め上げられた窓を背に、お兄ちゃんはあたしに屈服し、あたしはお兄ちゃんを征服した。
 そして、その朝から、お兄ちゃんはあたしに逆らえなくなった。
 カノジョとは、その日のうちに別れさせ、志望校も地元の大学に変更させた。そして両親に頼んで、あたしたちの部屋を防音にした。親は驚いて反対したけど、よがリ声がうるさくて勉強に集中できない、お兄ちゃんがそう言うと、二人は何も言えなくなった。
 それから、あたしたちはやりまくった。
 毎晩毎晩、ひたすらエッチをしまくった。
 あたしとお兄ちゃんの身体の相性は、ますますよくなる一方で、一晩に十回以上イクのは当たり前。生理の日は、肉体的というより精神的な飢餓感で死にそうになるほどだった。
 でもあたしは、一度たりともお兄ちゃんをイカせてあげなかった。
 インサートの段階では必ず生でやらせてあげる代わりに、フィニッシュの段階では、絶対に自分の手で、あたしの見ている前でやらせた。

 いつも泣きそうな顔で、あたしの前にひざまずいて、一生懸命ペニスをしごくお兄ちゃん。
 こらえきれずに発射し、あたしの十回分のエクスタシーを、一度の射精でまかなおうと、大量のスペルマを泣きながら放出するお兄ちゃん。
 その涙も乾かないうちに、畳や布団、それにあたしの身体に飛んだスペルマを、舌で清めさせられるお兄ちゃん。
 そういう羞恥の極限の姿をさらしながら、なおも勃起し、見方によっては、お尻を振って誘っているようにすら見えるお兄ちゃん。
 誰も知らない、あたしだけが知ってるお兄ちゃん。

 そういうお兄ちゃんを、あたしは無言で見下ろす。
 この瞬間、世界は二人だけのものとなり、あたしは、その世界に君臨する神となる。
 あたしは、この瞬間が大好きだった。
132名無しさん@ピンキー:2005/09/02(金) 17:38:03 ID:7sWs9KoX
イイネイイネ

続きに期待
133続・牡丹:2005/09/02(金) 18:07:16 ID:fwD4I1JF
 おれは妹が怖い。

 朝、いつものように睡眠不足の目をこすりながら、朝食のテーブルにつく。おれは妹の左隣。
 あの夜まで、朝晩ずっと右隣に座ってたんだけど、妹が言って席替えさせられた。アイツが何をこだわっているのか正直分からなかったが、やがてすぐ分かった。
「ぐぅっ・・・!」
 まただ。分かっちゃいても、思わず小さな悲鳴をあげてしまう。妹が右手でトーストをかじりながら、左手でおれのペニスをまさぐり始めたのだ。
 ファスナーを開け、指を突っ込み、トランクスの小便用の切れ込みから直接ペニスにたどりつく。テーブルから左手を下ろして数秒とたたない。まさに熟練の職人芸だ。
「あんたたち、早く食べちゃわないとバス出ちゃうわよ」
「はーい。・・・・・・ちょっとお兄ちゃん、食べないんだったらコレもらうよ」
「おい待て、それは・・・・・うぅっっ・・!」
 おれが最後に取っておいたハムエッグが、あっというまに横取りされてしまう。それも、ペニス操作でおれの口をふさぎながら、だ。 

 はためには、おれと妹の仲は、ほぼ変わっていない。
 妹は、相変わらずおれにふざけかかってくるが、当然、男女関係を匂わせるような、べたついた甘え方ではない。今までと同じようなさっぱりした、コンビ漫才のツッコミのようなコミュニケーションに見える。そう、あくまで、はた目には。
 しかし、そのセクハラっぷりは、筆舌に尽くしがたいレベルになった。
 周囲の人間の目を盗んでのキスやおさわりは序の口で、ズボンの中に手を突っ込んでのアナルいじり・ペニスいじり、服にシミが残るほどの乳首吸い、それもところかまわずにだ。
 果ては女子トイレに呼び出されてのフェラなどやられた日には、もう何も言えなくなる。
 しかし、この説明だけでは十分ではない。多分、童貞の頃のおれが、似たような相談を受けても、うらやましさ以外の感情は感じないだろう。
 問題があるとすれば、妹は決しておれをイカせてくれない、ということだ。
 そして、いまも・・・・・。
「・・・くはっ・・!」
 妹の左手が、するりと股間から去っていく。あと数秒弄られればいってしまう、というタイミングで。
 妹は、何事も無かったかのように、母と昨日の韓流ドラマの話をし続けている。世間話をしながら、おれのペニスの具合を測っていたのだ。

 おれは妹が怖い。怖くて怖くてたまらない。
134千佳×智彦 ◆26PKCMob6A :2005/09/02(金) 19:33:24 ID:Ze9enX95
 お兄ちゃんの部屋に直人さんがいるのは分かってた。廊下や階段にまで響く
声で、いつものように語っていたのだから当然だ。だけど、直人さんに人形に
抱きつく趣味があるとは知らなかった。
 身体が震えてお盆の上のカップがかちゃかちゃ鳴った。置かなくちゃ。右足
を出して、左足を寄せて、出す。お兄ちゃんの座ってる所でゆっくり膝をついて、お盆を床に置いた。
「じゃ、じゃあ失礼しました。ごゆっくり」
 ふら付かないようすっと立ち上がり、ぎこちない笑みを浮かべる。
「ち、千佳ちゃん?」
 直人さんが人形を脇に置いて、立ち上がる。
「千佳、待て」お兄ちゃんも立ち上がろうとする。
「別に人の趣味をとやかく言うつもりはありません。でも」
 お兄ちゃんを睨みつける。「最ッ低」
「千佳、お前誤解してるぞ」
「誤解? 別に私がどう誤解してようといいじゃない。好きにすれば!」
「俺はそんな趣味はない!」
「じゃあ何でこんなものお兄ちゃんの部屋にあるのよ!」
「こいつが勝手に持ってきた」
「証拠は?」
「直人。お前が言え」
「千佳ちゃん。ぼ、僕がこれに抱きついてたのはだね。え、えっとこれを隠そ
うとしてでもトモがドア開けようとするから吃驚しちゃってそれで思わず」
「直人! 違う。お前のものかどうか言えって言ってんだ」
「あー、これは僕のものじゃなくて」
「誰も所有権なんて聞いてない! お前が持ってきたって言え」
「そうです。その通り。僕が持ってきました。はい」
 会話は私の耳を通り抜けた。なぜお兄ちゃん達はこんな白々しい会話をでき
るのだ。お兄ちゃんのものならそう言えばいい。なぜ私に嘘をつく必
要があるのか。人形が好きなら好きでいい。だけど。
「私が好きじゃないならそう言えばいいじゃない。何でこんな──こんなものを!」
「はあ!? 何でそんなこと言うために持ってこなくちゃいけねえんだ!」
「じゃあ何で持ってるのよ。人形を好きだってアピールするため? 私を嫌いにするため?」
「お前……」
 お兄ちゃんの表情が硬くこわばる。「違──」
135千佳×智彦 ◆26PKCMob6A :2005/09/02(金) 19:33:58 ID:Ze9enX95
「千佳ちゃん! トモはリアルドール……これのことね。リアルドール好きを
証明するために、俺に持って来いって言ったのさ。そうだろうトモ?」
 お兄ちゃんの顔がキっと後ろを向く。直人さんを睨み付けている。
「直人、お前何言ってんだ?」
「千佳ちゃんのことを別に好きじゃないって見せつけるために、俺に持って来
いって言ったんだよな? トモ」
「……ああ、そうだ」
 どこまでが本気か分からない。本当に、お兄ちゃんはこんなのが好きなのか。
信じられない。信じたくない。
「本当なの? お兄ちゃん」
「ああ」
「じゃあ、証明してよ」
「さて両者とも同意の上ですので、お二方にはあることをやっていただきます」
 ベッドの上に飛び乗って、お兄ちゃんと私に語りかける直人さん。司会者みたい。
「それは愛の象徴。フレンチキスです」
「「フレンチキス!?」」
 お兄ちゃんと私がハモる。
 小鳥が啄ばむようなイメージがわいた。
 直人さんが両の掌を合わせ、指を絡ませる。
「あー、千佳ちゃん。一応説明するけど、フレンチキスってのは相手とディー
プキス、つまり相手の口腔に舌を入れたりする、大人のキスのことを言うんだよ。分かるかな」
 直人さんの腕や指、掌をくねくねと動いてついたり離れたりする。何となく
判った気がする。ねちっこいキスということか。
「……それって、お兄ちゃんとですか?」
 直人さんの左手が自身の左胸に置かれ、心拍数の変化を左手を小刻みに動かして表現している。
「そう。その上で心拍数と顔の赤みを見ます。赤くなればビンゴです」
「釈然としないな。俺がキス初めてで千佳にだって赤くなるかもしれないじゃねえか」
「嘘つけトモ。お前キスは何度もやってきたじゃねえか」
「くっ……」
「但し」と直人さんは言った。「トモにはもう一人とやってもらいます。千佳
ちゃんはお兄ちゃんとだけで構いません。これはトモの、相手に対する想いの
尺度を図るのが目的ですから。トモ、選べよ。お前リアルドールと俺、どっちとシたい?」
「はぁ!?」
136千佳×智彦 ◆26PKCMob6A :2005/09/02(金) 19:35:02 ID:Ze9enX95
 直人さんがとんでもない問いをした。さすがのお兄ちゃんも驚いて口を大仰に開ける。
「待てよ。トモはリアルドール好きだから人形とキスするのは当然か。なら選べ、俺とキスするか否か!」
「お前……大丈夫か?」
「お前馬鹿? お前リアルドール好きを証明したいんだろ。ならお前は、リア
ルドールとキスしなくちゃいけないんだ。今ここで!」
「ちょ、ちょ、ちょっと待てよ。落ち着け。どっか頭の回路が切れたんじゃねえか?」
「嗚呼嗚呼〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」
 素っ頓狂な雄たけびを上げて、直人さんはベッドから飛び降りてお兄ちゃん
の耳元に何か囁いた。お兄ちゃんは直人さんに反抗するが、結局うなだれる。
「直人、もう一回言ってくれ。俺は何を選ぶって?」
「よろしい」直人さんは再びベッドに戻った。「トモ。お前は二人以上の相手
とこれからキスします。一人はリアルドール。お前がリアルドールを愛してい
るのなら、キスぐらい簡単だろう? もう一人は千佳ちゃん。お前が千佳ちゃ
んを何とも思ってないなら、別段顔は赤くならないだろう? さらに」
 直人さんはベッドからゆっくりと降りてきた。
「この実験の精度を更に上げるために、俺というサ〜ンプルが必要だと、そう思わないか?」
 お兄ちゃんは一生懸命首を左右に振った。
「思わない」
「思えよ。おホモ達だろ」
「ふざけんな。冗談は顔だけにしろ」
「オッ! 使い古されたジョーク……そうとう動揺してるな」
「……勘弁してくれよ」
「本来なら俺かリアルドールか千佳ちゃんか選んでもいいんだが、今回は話が
違う。さあ、俺とフレンチキス!!」
「嫌だ!」
「決まったな」直人さんはベッドに座り、肘を膝について頬骨を乗せる。
「千佳ちゃん、トモ。君たちはキスをする。トモ、お前はその後人形とキスす
る。それでいいかな、千佳ちゃん?」
 お兄ちゃんの真意が分かるかもしれない。お兄ちゃんがこの、リアルドール
とキスすることで、もしくは私とキスすることで、何かが分かるかもしれない。
そんな気がした。もう嘘はいい。
「はい。いいです」
「トモ、凹んでんな! それでいいよな勿論」
137千佳×智彦 ◆26PKCMob6A :2005/09/02(金) 19:35:59 ID:Ze9enX95
「マジかよ」
「いいよなって聞いたんだ。答えろ」
「勝手にしろ」
「OK!」パンパンと手を叩いて立ち上がる直人さん。「千佳ちゃんこっち座って」
 直人さんが私をベッドに座るよう言いながら、私の持ってきた紅茶を私に渡してくれる。
「あ、ありがとございます」
 ばふっとベッドにお尻をつけて、礼を言った。
「なんの。冷めちゃったけどね」
 そういって微笑む直人さん。私は紅茶の入ったティーカップを受け取り、鼻
に近づけた。林檎のいい香りがする。もう少し熱かったらもっとよかったのだけれど。
「あ、お菓子三つあるんだね」
「あの……もしかしたら部屋に入れてくれるかと思って、私の分も出しちゃったの」
 そう言うと直人さんは苦笑した。「僕がこんなの持ってこなければ、こんな
事にはならなかったんだけどね。ちょっと休憩。お菓子いる?」
「はい」
 直人さんが栗羊羹を手渡してくれた。筋肉むちむちのマッチョだけど、物腰
は柔らかい。お兄ちゃんもこうならいいのに。
「トモぉ!」
 直人さんの声が一オクターブ上がった。「お前もベッドに座れぇ!」
 直人さんはお兄ちゃんの体を軽々と持ち上げて、ベッドの上に強引に座らせ
た。お兄ちゃんは物凄い嫌そうな顔で辺りを見渡している。
 直人さんが紅茶とお菓子をお兄ちゃんに突きつけて、お兄ちゃんは囚人のよ
うに機械的に口に入れる。
 お兄ちゃんは私とキスするのが嫌なのか、それとも人形とするのが嫌なのか。
もしかしたら両方かもしれない。そう思ってドキリとする。
 お兄ちゃんは私を別に好きじゃなくて、この人形も好きじゃなくて、別の人
が好きかもしれない。けどこの茶番を終わらせたところで、その人の名は出て
こない。人形と、もしくは私とキスしたくないと分かるだけだ。
 それでもいい。
 お兄ちゃんが私を好きじゃないのなら、私の気持ちの整理がつくならそれでいい。
 栗羊羹を口に入れる。どうしてこんなにおいしいのか。分からない。不思議
だ。今いる現状が分からない。でも何は変わる。
 直人さんがリアルドールをベッドとは反対側の壁に掛けて、しゃがんで人形
138千佳×智彦 ◆26PKCMob6A :2005/09/02(金) 19:36:41 ID:Ze9enX95
の服についた埃を払った。
「さてトモ!」
「よっしゃ!」
 お兄ちゃんが空元気を出して立ち上がった。自暴自棄になっているのかもし
れない。「直人、提案がある」
「何だ。ルールに違反しない限り聞いてやる」
 直人さんが立ち上がってお兄ちゃんに対面する。
「ラップ唇にかけてキスしていいか?」
「ホワチャァ!!」
「あうっ」
 直人さんがお兄ちゃんの眉間をデコピンした。
「それじゃディープキスじゃねえだろ! 観念しろ」
「No〜〜〜〜!」
 心底うんざりしたため息をつくお兄ちゃん。
「直人。俺を目覚めさせる気か?」
 直人さんは目をぱちくりさせて答える。
「トモ。それはお前次第だ。お前がキスしたぐらいで目覚めるのなら、それまでだ」
「ありえね〜〜〜〜!」
「シャラップ! では始めます。千佳ちゃん、トモに寄って」
「はい」
 私はベッドのシーツに手を置いて、腰を浮かせておにいちゃんの元に近づく。
お兄ちゃんも、ドキドキしてるだろうか。
「おら、トモ。お前も寄れ」
 だけどお兄ちゃんは動こうとしなかった。
「トモ?」
「駄目だ」
「あん?」
「俺はやらない。こんなことしちゃいけないんだ。千佳」
「……何」
「俺は、千佳。お前が嫌いだ。だからこんな事しちゃいけないんだ。お前は彼氏とキスしろ」
「いや」
 私は立ち上がった。
「嫌じゃない」
139千佳×智彦 ◆26PKCMob6A :2005/09/02(金) 19:37:34 ID:Ze9enX95
「……お兄ちゃんは、私の事が嫌いなの?」
「おう」
 私は窓を見つめる。ずんずんとお兄ちゃんと直人さんの横を通り抜け、ベラ
ンダの窓に手を置いて開けた。途端に生暖かい風が吹く。七月とはいえ強い日
差しだ。私はベランダに足を乗せた。
「死ぬほど嫌い?」
 重心を右足にかけてベランダに身を乗り出す。腰をベランダのフェンスにかけた。
「おい!」
「答えて!」
 腰を浮かせてフェンスに乗った。上体を後ろに倒して両手を離したらまっ逆
さまに落ちる。本気で死にたいと思ってるわけじゃない。だけど、そうしなく
てはいけない思いがあった。
「千佳ッ! ここにこい」
「いや」
「ふざけんなッ! てめーハッ倒すぞ」
 お兄ちゃんは本気で怒った。
「私の事嫌いなんでしょ? ならどうなろうと関係ないじゃない!」
「関係ないわけねえだろ! 俺の妹だ」
「じゃあなんで嫌いとか言うの? 私が何か悪い事した?」
「してねえよ!」
「じゃあ何でよ!」
「俺が──」
「何よ? 何で黙るの!?」
「俺がお前を、好きになっちゃいけないからだ」
 好きになっちゃいけない。それは私だ。今までどれだけ思いを隠してきたか。
お兄ちゃんを好きにさえならなければ、こんな思いはしなくてすんだ。お兄ち
ゃんでなければ普通に恋愛だってできた。好きになっちゃいけない、それは好きということだ。
「それ……好きって事?」
「ブラヴォー! その通りだよ千佳ちゃん」
「え」
 直人さんだった。
「直人! てめえ」
「トモ、お前も約束破ったじゃんか。だからお相子さ、もっとも約束なんかな
140千佳×智彦 ◆26PKCMob6A :2005/09/02(金) 19:38:15 ID:Ze9enX95
くたって言ったがね。千佳ちゃん。こいつは間違いなく君に惚れてる。保証す
るよ。だから君がわざわざ命を危険にさらしてまで、こいつの気持ちを確かめ
る必要はない。だろ? トモ」
「……ああ」
「信用、できないよ」
 私は顔を歪ませて笑った。
「俺はお前が好きだ。だから降りて来い」
 空虚な言葉がお兄ちゃんから漏れた。そんなこと誰が信じるというのか。
「嘘。私がこんなことしてるから言ってるだけでしょ?」
「違う」
「こんな我侭な妹、嫌いでしょ?」
「違う!」
「じゃあ──して」
「え」
「キス、して」
「……分かった」
 お兄ちゃんは一歩一歩、足を進めてきた。
「待って、お兄ちゃん」
「何だ」
「お兄ちゃん。キスしないで私引き摺り降ろす気でしょ?」
「……お前、何でそんなに勘がいいんだ?」
「誰だってそうするよ。だから来ないで」
「いや……キスするよ」
「嘘! 嘘だよ」
「お前が信用しないならそれでいい。俺はするから」
 胸のもやもやが取れていく。どうしてお兄ちゃんの言葉を信じたくなるのだ
ろう。お兄ちゃんはベランダまで来て、手を差し伸べてくる。
 お兄ちゃんの手は、いつも大きかった。いつも背が高くて追いつかなかった。
ファンデーションを初めて買った時もそうだ。お兄ちゃんはその手でひょい、
と私のそれを取り、私の顔に落書きした。鏡の中の私はそれはもう酷かった。
悔しいのでお兄ちゃんの顔にも落書きした。傑作だったのでカメラで何枚も記念
撮影した。その写真は今はもうない。
 浅黒く日焼けしたお兄ちゃんの手にそっと右手を触れた。大きくて、熱い手
141千佳×智彦 ◆26PKCMob6A :2005/09/02(金) 19:39:22 ID:Ze9enX95
だ。途端に右手を引っ張られ、お兄ちゃんの左手が私の背中を覆った。
 抱きしめられた。
 厚い胸板、広い掌、ほのかに汗ばんだ体臭、お兄ちゃんの心臓の音。ずっと、
ずっとこのままでいたかった。締めつけられるように胸が苦しい。だけど、そ
れでよかった。お兄ちゃんを感じていられるなら、それだけでいい。
 キスしなくちゃ。
 忘れてた。今でなくちゃできないことを、しよう。
「お兄ちゃん?」
「馬鹿だよ、お前」
 確かに馬鹿なことかもしれない。謝らなくてはいけないことかもしれない。
だけど、お兄ちゃんには分かって欲しかった。
「馬鹿だもん!」
「ふふっ……お前ほんっとに馬鹿」
 顔を上げると、お兄ちゃんの微笑があった。
「お兄ちゃんがキスしてくれないからいけないんだもん」
「凄い論理展開だな」
 お兄ちゃんは笑って、掌を私の両目に置いた。温かい手だ。私の瞳をお兄ち
ゃんの手が覆って、そして私は目を閉じた。
 キスしやすいよう、顎を上げる。お兄ちゃんの手が私の首と背中に落ちる。
頬に熱い感触がうまれた。
 目を見開いて抗議の眼差しを向けるが、お兄ちゃんは笑って「ここは危険だ。
降りようぜ」と言った。
 私は頬を染めて、つい頷いてしまった。
142千佳×智彦 ◆26PKCMob6A :2005/09/02(金) 19:42:32 ID:Ze9enX95
 これで終わりではなくて、もう少し続きます。
 読んでくださった方、ありがとうございました。
143続・牡丹の作者:2005/09/02(金) 21:08:17 ID:fwD4I1JF
すげえ!あんた、すげえよ!!
取り敢えず、早く完結篇をかいてくれ!続きが気になって、創作意欲がまるでわかねえ!
っていうか、作風が違い過ぎて、upしていいのか、もうよくわからねえ!!
144名無しさん@ピンキー:2005/09/02(金) 21:31:31 ID:7B4CxHSN
とりあえず、両方ともにGJです。
混ぜて読むとちょうど良いかも?
ホントどちらも面白いので、続きもお願いします。
145名無しさん@ピンキー:2005/09/02(金) 22:02:58 ID:q+m/VIE1
インセスタス
146千佳×智彦 ◆26PKCMob6A :2005/09/02(金) 22:11:40 ID:Ze9enX95
 その時、直人が大声を出した。
「あら〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!?」
 一斉に俺と千佳が部屋の中に目線を走らせる。直人が人形の首の後ろ側を撫
でながら凝視している。
「トモ〜〜!! このリアルドール、もしかしたら風船で出来てるかもしれないぜ?」
「はあ!?」
「だってここに空気の吹き込み口がついてる。これ取ると、縮むんだよきっと」
 直人が人形の首元を指した。「ほら」
 直人が指で引っ張ると、ビーチボールなどでお馴染みの一センチ程度の吹き込み口が出てきた。
「えっと、つまりなにか。お前んちに簡単に収納できるようなものを俺ん家に
わざわざ持ってきて俺と千佳に迷惑を掛けて、今更風船でしたごめんなさいと
そういって終わりなわけか? オイ!」
「ど、どうりで軽いわけだ」
 聞いちゃいない。
「おい!」
「気づけよトモ〜!」
「気づくかボケが! 俺一度も触ってないし」
「そこで人形萌えパワーですよ」
「あるか!」
「……すまん」
 直人はその巨体を前方に折り曲げた。ガタイのいい身体だ。Tシャツがはちきれそうだ。
「おう」
「俺が悪かった。許して」
「仕方ねー。許してやるよ」
 そういうと、直人は顔を上げてニパッと笑った。
「んじゃま、さっそく空気抜いてみるか」
 直人は早速、吹き込み口の押さえを外した。その途端、人形は物凄い勢いで
俺と千佳の所に飛んできた。そのスピードはゴキブリに比肩する。フリルの服
を靡かせて突進するリアルドールは空気抵抗によって微妙に旋回し、その足が俺の首を打った。
 突然の出来事に避けられずベランダでふらつく俺。その時リアルドールの頭
が千佳の腹を打っていた。千佳は「あぁ!」と情けない悲鳴をあげて、足を滑
らせてしまう。俺は上体を窓の外に持っていってでも千佳をベランダに押し返
そうとするが、そんな俺の脚をリアルドールの頭が強打した。
147千佳×智彦 ◆26PKCMob6A :2005/09/02(金) 22:12:29 ID:Ze9enX95
 どうして人形のくせにこんなに俺をなぎ倒そうとするのか。俺は脚を滑らせて、地上に落下した。

 全身を覆う浮遊感。俺は二階のベランダからまっ逆さまに落下していた。
 全精力を使って、一番怪我しない体勢を考える。
 背中から強打。骨が折れること間違いなし。
 頭から激突。首の骨折って死ねる。
 では足から落ちる。それなら足の複雑骨折程度で済むかもしれない。
 だが怪我をしないで降りる方法は。猫のように両手両足を使って、着地する。それしかない。
 俺は地面を見据える。木が何本も生えている。それに足を引っ掛けて落下速度
を緩和するのは良い案だ。隣家の木だがそうも言ってられない。俺は両手両足
をばたばたさせてバランスを取り、両足を木に掛けようとして一気に体重が木
に掛かって足を変にくじきそうになったので、強気に木を蹴って、両足と両手
を這い蹲るようにして、手を広げ、膝を曲げて隣家の庭に着地した。
 途端に手足にかかる加重。それを筋肉でなんとか防ぐ。顔が地面にぶつから
ないように、ショックを手足で吸収した。
 完全に体勢を調節できなかった。右手に負荷がかかりすぎて、鈍く痛み始め
た。だが何とか着地できた俺は、左手で強く地面を押して立ち上がった。足腰
がやけに重い。だが──
 上から千佳が降ってきた。
 俺は千佳を両手で支えることにした。落下地点を見極める。千佳はパニック
に陥っているのか、背中から地面に激突してしまう格好だった。俺は全力で千
佳の落ちる所に駆けつけて両手を左右に広げた。それは一瞬だった。俺が力を
入れて踏ん張ろうとした瞬間、千佳は俺の両手に落ちた。突然かかる何十キロ
もの体重。五メートル以上の地点から落下した千佳を絶対に怪我させないため
に歯を食いしばり、腰に力を入れた。顔が真っ赤に染まり、冷や汗が出る。手
を離したら千佳が怪我をする。そんな事は許されない。
 千佳の身体が軽くなった気がして気を緩めた時、俺は右手から地面に手をつ
いてしまった。ぐきりと激痛が親指の付け根に走った。あまりの痛さに眩暈が
して、千佳を地面に降ろしたまま千佳に倒れ掛かってしまった。


148千佳×智彦 ◆26PKCMob6A :2005/09/02(金) 22:13:19 ID:Ze9enX95
 気づいたら俺は千佳の膝で気を失っていた。直射日光が目に眩しい。俺を見
下ろす千佳は、輝いていた。俺の目が開いたのに気づいて、小首をかしげて
「あっ、お兄ちゃん」といった。
 途端に激痛が右手を走る。この痛みは、打撲程度のものじゃない。骨折した
かもしれない。顔を歪めた俺に、千佳はいった。「お兄ちゃんが支えてくれたの?」
「ああ」
「ありがとう。あんな高いところから落ちたのに、私怪我してないよ」
「痛いとこないか?」
 千佳は首を振った。「ないよ。お兄ちゃんは?」
「俺は……」
 千佳の顔の横に広がる青空に黒点が見えた。それが徐々に大きくなっていっ
た。直人と、リアルドールだった。直人はリアルドールの首元を操作しつつ、
俺たちの元に飛んできた。冷静に考えれば考えるほどおかしな話だ。あれだけ
高速で暴れまわる人形を直人は追いかけていって掴んで、そのうえ気圧の操作
までしてここまで飛んできたのか。信じられない。
 だが信じざるを得ない。
 俺は小さな怪我をした。千佳は無傷だ。直人は人形を持っている。ただそれ
だけの話だ。これ以上何を望むというのか。
 俺はくっくっくと笑い出した。笑いは止まらなかった。千佳が怪訝な表情で俺を見下ろした。
「どうしたの。お兄ちゃん」
「あれ見ろよ。直人だぜ」
 俺は顎でその方角を示し、千佳は俺の目線の先を見上げた。直人は左手をリ
アルドール──もっとも中身はかなりしぼんでいて、服がしおれている──を
掴みながら、右手でブンブン手を振っている。元気なマッチョだ。限りなく短
い時間の中で人形の操縦法も覚えたというのが面白い。こいつはやはり変態だ。
 千佳が大声をあげた。
「直人さ〜〜ん! 大丈夫〜〜〜〜?」
「まかせんさい〜!」
 右手でピースをする直人。俺は視力2.0だから見えるが、千佳は見えてな
いだろう。おそらくしていると分かる程度だ。どうしてこんな単細胞が、いや、
単細胞だからできることもあるのかもしれない。この巨体が空を漂っていると
いうただそれだけで面白い。
「直人〜〜!」
149千佳×智彦 ◆26PKCMob6A :2005/09/02(金) 22:14:04 ID:Ze9enX95
「何だ〜? 心のトモよ!」
「もう〜〜、お前は〜〜、もう〜〜」
 駄目だ。手が痛くて頭が回らなくて、おかしくて言葉がでない。
「大丈夫ですか〜〜、トモ〜〜!」
「うるせっ〜〜、一生飛んでろ!」
「ん〜〜、そろそろ着地だ〜」
 上空十メートル程度まで近づいた直人は、吹き込み口を下に向けて、静かに
着地した。左手に持つはかつてリアルドールだった風船と豪奢な服の固まり。
直人はシャワーでも浴びてきたかのような爽やかな笑顔で、「よう!」と笑った。
「ヨウじゃねえ。このトラブルメーカーが」
「ま、人生色々さ。これくらいで驚いてちゃこの先、生きていけねえよ」
「お前が言うな。お前が!」
「だっはっは〜〜」
 無邪気に笑う直人と千佳。俺も笑いを一生懸命に隠そうとするが、駄目だった。
 初夏、七月七日の出来事である。俺たちはいつものように笑い、ささやかな
トラブルを経て、今に至る。


 なお俺ら四名が、二階の窓から集団投身自殺をはかったという噂が後日流れ
たのだが、それはまた、別のお話。

                               終わり
150千佳×智彦。おまけ ◆26PKCMob6A :2005/09/02(金) 22:21:15 ID:Ze9enX95

 それから俺と千佳は数時間町の七夕祭りを楽しんだ後、深夜三時まで勉強し
た。千佳が俺の勉強を手伝ったことで、勉強はさくさく進んだ。
 一夜が明けた後のテストは見事合格。英語教師を吃驚させた。
「あと少し勉強できてれば満点だったのにね。惜しいわ」
 ひたすら惜しいわ惜しいわと嘆く英語担当の美樹先生。皮肉も可愛らしく聞
こえるところが魅力的だ。
 問題数は四十問。回答数は三十九問、時間切れで最後の簡単な問を解けなか
った。右手ならば全問正解できた。
 確かにあの後七夕で二時間遊んでなければ、または右手を骨折しなければ満
点だったかもしれない。勿論、色々あったことなど口が裂けてもいうつもりはない。
「左利きならよかったのにね」
「左手はマスかき専用ですので」
「……セクハラです。自粛なさい」
「自粛します。じしゅく、しゅこしゅこ」
 俺は包帯の巻かれた右手でピストン運動をした。
「ファッキュー!」
「カモン、アウチッ!」
 その時、先生の特大ハリセンが俺の鼻を叩いた。痛い。俺のあまりの英語の
上達振りに、先生は目頭が熱くなってつい太いものを掴んでしまったらしい。
「『暴力教師、自身の太いモノで生徒叩く』イダッ! アダッ!」
「黙らっしゃい!」
 ハリセンが俺の顔を強く打つ度に先生の豊胸がぼいんぼいんと揺れ、パァン、
パアン軽快な音が鳴り響く。まるでエスイー○ックスだ。
「本当に先生は太いものが好きみたいだ、アウチッ!」
「聞こえてるってのよ、このセクハラボーイが」
151 ◆26PKCMob6A :2005/09/02(金) 22:26:38 ID:Ze9enX95
というわけで終了です。

>>143 頑張ってください。陰ながら応援しています。
152名無しさん@ピンキー:2005/09/02(金) 23:38:00 ID:EX8vsjHO
万感の思いを込めて言おう、
乙!!!
153名無しさん@ピンキー:2005/09/03(土) 00:20:10 ID:Q4PYapht
>>133
こわけりゃ逃げれば?
154名無しさん@ピンキー:2005/09/03(土) 02:33:25 ID:Jpqy7MxM
前スレ546氏の続きはまだかな?

それはともかく◆26PKCMob6A氏
GJ!
155名無しさん@ピンキー:2005/09/03(土) 09:09:07 ID:G7xUAJdc
>>148-149
智って148-149の間ずっと千佳に膝枕されてたのか。お前何やってんねん。
156続・牡丹:2005/09/03(土) 10:55:41 ID:xlaxcwAB
 朝食を食べて、あたしとお兄ちゃんはバス停に走る。
 すでに長蛇の列が出来ている。
 あたしたちの通う公立高校のとなりには、名門の女子進学校があり、二校分の通学をこの路線一本でまかなっているわけで、時間帯によってはバスは殺人的な混雑となり、学校に着くまでの数十分間、学生たちは毎朝、お盆の帰省ラッシュに匹敵する拷問を味わう。
 それがいやな者は、早起きして時間帯を変えたり、自転車通学に切り替えたりする。あの日まであたしたち二人は、自転車通学だったが、あたしが言ってバス通学に変えさせた。
 まあ、あたしたちには、どうでもいいことだ。
 バスが来る。
 後ろから押され、前を押し、あたしたちはバスに乗り込む。
 車内はすでにすし詰め状態だが、あたしたちは、なるべくはぐれないように、車内の中央部に身体をねじ込む。

「お兄ちゃん」
「・・・・・・・・ん?」
「昨日、友達に借りたCDなんだけどさ、今日中にRに焼いてほしいんだけどさ」
「今日中って、えらくまた急ぐんだな」
「うん、そう思うでしょ? だって、あいつったらさ・・・・・」

 何気ない雑談をしながら、お兄ちゃんの身体が緊張でこわばっていくのが、手にとるように分かる。そろそろ慣れてもいい頃なのに、まだ怯えが抜けないみたいだ。・・・・・・だからこそ、いじめ甲斐があるというものなんだけど。
 お兄ちゃんの背後から話し掛けるようにしながら、ベルトを緩め、ズボンの中に手首を突っ込む。さっき、さんざん苛めてあげたペニスに。

「・・・・・でね、聞いて聞いて、その時あたしってばさ・・・・」

 お兄ちゃんの背中が期待と不安と快感で身をよじらせる。かわいい。かわいくて仕方が無い。だから、もっともっとかわいくなってもらう。
 ペニスをしごきあげ、タマタマをもみほぐし、うなじに息を吹きかける。
 あたしの一つ一つの動作に、全部お兄ちゃんは応えてくれる。それが嬉しくてたまらない。
 でも、そろそろまずい。お兄ちゃんの限界はもう、すぐそこまで来ている。あたしはタイミングを計り始めた。

「・・・・・・うん・・・そうだね、たかみ・・・・くぅっ・・・!」
・・・・・・・ここだ!!

 限界ギリギリ、あと1ミリでイッてしまう。そのタイミングで手を止める。お兄ちゃんが全身であたしに屈服する、この瞬間。背筋に電流が走ったようにゾクゾクする。
 前のカレシと付き合ってた頃のあたしなら、絶対に信じられなかっただろう。自分には指一本触れずに、ただ相手を苛めるという興奮だけで、軽くイってしまうことが出来るなんて。
157名無しさん@ピンキー:2005/09/03(土) 12:52:13 ID:VrzJybGk
最強のサドだな
兄の抵抗に期待
158牡丹・外伝 兄の逆襲編:2005/09/03(土) 14:00:55 ID:/RC9sYsn
牡丹の作者様。
「牡丹・外伝 兄の逆襲編」を書いてみました。
文章力がないのは勘弁してください。
では

 その日、おれ宛に荷物が届いた。
 幸いにも、妹に気づかれることはなかった。

 「お兄ちゃん、喉渇いた」
 いつものように妹はおれのペニスを弄繰り回して、寸前のところで止める。
 「コーヒー入れてきて」
 

 台所でコーヒーを入れる。
 そして、部屋に持っていく。
 「お持ち致しました」
 妹は何も言わずに一気にコーヒーを飲み干した。
 「おかわり」
 お代わりを要求されたので、再度台所にコーヒーをつぎに行く。
 部屋に戻ると、妹はぐっすり眠っていた。

 どうやら睡眠薬が見事に効いたようだ。
 眠っているのを確認すると、すばやく服を脱がして裸にする。
 いつも妹が使っている手錠を使い手足をしっかりベッドに固定する。
 そして、そのまま部屋を出てしばらくリビングでくつろぐ。

 リーン、リーン、リーン、リーン、リーン

 リビングでくつろいでいると電話が鳴る。
 受話器を取ると両親からだった。
 急な仕事で、今日は帰れないとのこと。
 おれにとっては好都合だ。

 そのまま、リビングでTVをみてくつろく。
 ふと、時計をみるとあれからかなり時間が経っていた。
 そろそろ、睡眠薬の効き目がきれるころである。
 おれは部屋に戻った。
159牡丹・外伝 兄の逆襲編:2005/09/03(土) 14:01:52 ID:/RC9sYsn
 部屋に戻るなり、妹が声を上げる。
 「外しなさい」
 「誰に向かって口を聞いているのかね?」
 妹の『そこ』にいきなり指を2本入れる。
 「あ…、やめて、あ…」
 妹が声を上げる。
 指の動きを早める。
 チュク…
 だんだん、濡れ具合が高くなる。
 「お兄ちゃん…、いや…、やめて…」
 妹の声に快感が交わっているのが解る。
 「はああぁぁぁぁ!! お……」
 妹が絶頂を迎える寸前で指を『そこ』から引き抜く。
 「い、いや!いやぁぁぁぁ!!」
 妹が悲鳴を上げる。
 「お兄ちゃん、お願い。やめないで」
 妹が涙を流しながらおれに頼む。


 「しょうがないな」
 今度は、舌で妹を弄繰り回す。
 「あっ、ああっ!!」
 再び、妹に快感を与える。
 「あがぁ!!・・・あ!」
 またしても、妹が絶頂を迎える寸前で、舌を引き抜く。
 「ああ! や、やめないでぇ!! お願いだから!!」
 懇願する妹。
160牡丹・外伝 兄の逆襲編:2005/09/03(土) 14:02:46 ID:/RC9sYsn
 「舌でイくよりは、こっちのほうがいいだろう」
 妹の前に限界まで膨らんだペニスを突き出す。
 コクン
 妹がうなづく。
 そして、ペニスを妹のヴァギナにゆっくりインサートする。
 入れただけで、絶頂させないよう細心の注意をはらう。
 「はあ! はくぅぅぅぅぅ!!」
 根元まで挿入したのを確認してから、ゆっくり動かし始める。
 口の端から涎が垂らしながら、妹が声をあける。
 「はぁ! も、もうわたし……!」
 限界が近いのだろう、腰が細かく震えだす。
 「あああ! お兄ちゃん〜〜!!」
 にゅる・・・・
 また、同じように妹が絶頂を迎える寸前で、ペニスをヴァギナから引き剥く。
 「ああ! や、やめないでぇ!! お願いだから!!」
 懇願する妹。
 秘部が、ヒクヒクと息づき液を垂らし続ける。
 「入れて! 入れてよう!! お願い!!」
 四足を固定された妹になすすべはない。
 「はああ…お願い…お願いだよ、お兄ちゃん…」
 涙を流しながらおれに頼む。
 「貴美…イきたいのか?」
 その言葉にコクコクと首を縦に振る妹。
 「じゃあ、一つ約束してくれよ」
 「いいよぉ! …何でも約束するから! 何でもするからぁ!!」
 もはや、妹に理性なんて残っていなかった。
 「一生、俺の奴隷になるんだ。いつでもどこでもおれが望めば…」
 そういいながら、入り口を入るか入らないかで微妙な刺激を送り続ける。
 「うん! うん!! …わかった! わかったからぁ!! …んぐぅっ!!」
 もう一息だ。 
 突如、クリトリスを強く摘まんでやる。
 「…言葉使い…なってない」
 「あはぁ!…す、すみません!! お兄…さまぁ…わたしは…お兄さまの…奴隷です。
  お願いですから、…私を…イかせてくださいぃぃぃぃ!!」
 恥も外聞もなく妹が叫び、懇願する。
 「わかったよ」
 じゅぼっ!
 「ああ!」
 いきなり奥の方まで入れて、激しく突いてやる。
 じょぐじょぐと愛液が滴り水音が更に増す。
 「はあぁぁぁ!! いっちゃう! いっちゃうよぉぉぉぉ!!」
 子宮口を小突かれ更に妹の膣がペニスを締め付ける。
 「貴美…出すぞ!」
 「あぁぁ!!…な、中はいや…中はぁぁぁぁぁ!!」
 妹が、拒絶をするがそんなのは知ったこっちゃない。
 「くっ!」
 「あ!・・あくぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!!!」
 膣内がビクビクと振るえて収束し、俺の全てを搾り取るように動く。
 堪らず、おれも放った。
 俺の射精にあわせて、妹の身体がピクピクと痙攣する。
 「くぅ、なんか凄かったな」
 妹に話しかける。
 が、返事が無い。
 代わりに、下半身に生暖かいものを感じる。
 快感のあまり、失禁したようだ。
161牡丹・外伝 兄の逆襲編:2005/09/03(土) 14:03:35 ID:/RC9sYsn
 それから、おれと妹の立場はすっかり逆転した。

 「あ! ああ!」
 おれの上で妹が絶頂を迎える。
 「く!」
 ビクッ! ドクドクドク…
 同時に、妹の中に何回目か解らない精液をを放つ。
 「はあ……はあ……」
 妹はくたっと力なく俺に寄りかかる。
 「良かったぞ」
 「ありがとうございます。お兄様………!!」
 「どうした」
 「わたしの中でお兄様のがまた大きく…」
 その一言におれは苦笑する。
 「欲しいか」
 「はい」
 俺は再び腰を動かし始めた。



無駄文にお付き合い頂きありがとうございました。
162名無しさん@ピンキー:2005/09/03(土) 14:28:24 ID:V0eH0GNx
(´・ω・`)
163名無しさん@ピンキー:2005/09/03(土) 14:43:31 ID:hMfLi9eF
(´・ω・`)
164名無しさん@ピンキー:2005/09/03(土) 14:46:39 ID:n7mv6Eh5
せめて本編が完結してからにしようぜ
165名無しさん@ピンキー:2005/09/03(土) 14:55:57 ID:xujFSNmq
(´・ω・`)
166名無しさん@ピンキー:2005/09/03(土) 17:18:30 ID:L9PwOdtt
>>161は本当に同じ作者か?
妹編は秀逸な出来だったのに、逆襲編は味気がなさ過ぎる
マジでつまらん
本気で書いたなら書き直せ
167名無しさん@ピンキー:2005/09/03(土) 17:24:14 ID:s5gnZhxw
>>166
>>158
たしかに平凡な作品で元のと比べると遜色しちゃってるけど。
168名無しさん@ピンキー:2005/09/03(土) 18:10:01 ID:G7xUAJdc
>>166
>158で牡丹の作者宛に言葉を紡いでいるじゃないか。
作者ならそんな事かくはずがない。

心意気は評価する。エロ小説を書いてやったぜって意欲は賞賛に値する。
だけど文章にこだわりが感じられないな。
169166:2005/09/03(土) 19:00:25 ID:L9PwOdtt
早とちりスマソ
まあ、作者が違うなら仕方ないな
170続・牡丹:2005/09/03(土) 21:07:20 ID:xlaxcwAB
 気分は最悪だった。
 焦らされるという行為が、人間の精神にどれほどの苦痛を与えるか。あの晩までおれは理解してなかった。そして、この状態がもう二ヶ月も続いている。

・・・・・・・・地獄だ。 一体いつまで続くんだ。

 そう思わずにはいられない。
 いや、もう、その答えも、おそらく出ている。とっくのむかしに分かっている。
 あいつ自身がことあるごとに、おれにささやく、あの言葉。 おれに誓わせる、あの言葉。

・・・・・・・・お兄ちゃんは、永遠にあたしのおもちゃなの。これまでも、これからも。

 バスが、いつもの急カーブで激しく揺れる。
 おれは吊り革につかまって、必死にふんばって横揺れをこらえる。
 同時に遠心力で、おれの左後ろの乗客たちが、どっとこっちにもたれかかってくる。
「ぐうぅ!!」
 その瞬間、妹がおれのアナルに指を突っ込んできた。それも、横揺れの混乱に乗じて。
 やつの攻撃が、ペニスから撤退した直後だっただけに、完全に不意を突かれた。
 いつからだろう、妹はおれのアナルに執着するようになった。
 おれはまだ、そこで感じるようにはなっていない。が、不意に思い出した。あの晩、妹がおれに訊いたあの一言。

「・・・・・・・お兄ちゃん、処女?」

 おれも、いずれは妹に尻を差し出して、女のように犯してくれと哀願するようになるのだろうか・・・・。
 アナルに突っ込まれた指など、正直なところ気持ちよくも何ともなかった。
 でも、必死に吊り革につかまりながら、自分の、そんな姿を想像しただけでペニスは痛いくらいに硬度を取り戻していた。
171続・牡丹:2005/09/03(土) 22:54:32 ID:xlaxcwAB
 あたしは学校が嫌いだ。
 相変わらず退屈な授業。口を開けば同じような話題しか持たないクラスメート。コンクリ色の校舎に狭苦しいグラウンド。
 楽しみは昼休みだけ。
 無論、そんな友達たちとハシャギながら、さめた弁当をつつき合うためじゃない。お兄ちゃんに会えるからだ。一緒に並んでお弁当を食べる。まるで恋人のように。
 そして当然、食べるのは弁当だけじゃ済まさない・・・・。

「・・・・・ぐすっ・・・・ひっく・・・・ああ・・・あああ・・・・!!」

 旧校舎の音楽準備室。今は使われていない、校内で二つしかない防音設備のある部屋。
 お兄ちゃんは、靴下と上履きだけの姿で、あたしの足元にうずくまって、女の子みたいに泣いている。
 あれからお兄ちゃんは、あたしの前じゃとっても泣き虫になった。
 あたしが苛めれば苛めるほど、お兄ちゃんの身体は感度がよくなり、多分その気になれば、乳首だけでもイカせることが出来るだろう。イカせてあげないけど。

「・・・・・・イカせてください・・・・お願いします・・・・・何でもします・・・・・・ですから・・・・ああ・・・・!」

 その涙にあたしは、ひややかな沈黙をもって答える。
 数秒前まで、お兄ちゃんのペニスは騎上位の形で、あたしにインサートされていた。
 でもペニスがイキそうだと思った瞬間、あたしは渾身の力を込めて、お兄ちゃんの耳に噛みついていた。もう計算じゃない。無意識の行動だ。
 その結果、お兄ちゃんはまたもイキそびれ、あたしだけが無限に近いエクスタシーを感じることが出来る。
 そして、みじめに取り残されたお兄ちゃんを上から見下ろす。・・・・・・この楽しみに比べれば、授業も友達も弁当も、どれほどの価値があるだろう。

 あたしは学校が嫌いだ。
 このあたらしい、あたしの人生をかえるほどの玩具、「おにいちゃん」というおもちゃを手に入れたことで、今までの人生がいかにツマラナイものだったか、いやでも意識してしまうからだ。
 このコンクリートの檻・学校ではとくに・・・・。
172名無しさん@ピンキー:2005/09/03(土) 23:22:15 ID:0o99fgoL
もうスレは二度と立てるな!>>1
      ∧_∧     ∧_∧
     _( ´∀`)    (´∀` )
  三(⌒),    ノ⊃    ( >>1 )
     ̄/ /)  )      | |  |
    . 〈_)\_)      (__(___)

         ∧_∧  .∧_∧
         (  ´∀) (´∀` )
       ≡≡三 三ニ⌒)    .)
        /  /)  )  ̄.| |  |
        〈__)__)  (__(___)

           ∧_∧  ,__ ∧_∧
          (    ´)ノ ):;:;)∀`)
          /    ̄,ノ''    )
         C   /~ / /   /
         /   / 〉 (__(__./
         \__)\)
                      ヽ l //
            ∧_∧(⌒) ―― ★ ―――
            (    ) /|l  // | ヽ
           (/     ノl|ll / / |  ヽ
            (O  ノ 彡''   /  .|
            /  ./ 〉
            \__)_)
173名無しさん@ピンキー:2005/09/04(日) 00:20:20 ID:xvpuWo56
牡丹本編は面白い。妹怖くてちんこ隆つ。Mな漏れはいじめられたいぐらいだ。

しかし本編が完結してないうえ了解もとらず作品パロった>>158-161のは…
まあ悪く言われるのは覚悟の上なんだろうが、面白くない。
次からは人の作品に乗っかるようなことをせずに貴方のオリジナルを見せてほしい。
174続・牡丹:2005/09/04(日) 05:12:24 ID:xaml1Z4r
 おれの成績が下がってきている。
 夏までは、学年トップ10のランキング入りくらいは果たしていたはずだが、こないだの中間テストは、かなり悲惨な結果だった。

・・・・・・・・そんなもん、当たり前だろ。

 心の中で自嘲する。四六時中、妹に身体をいじられ、まさぐられて、頼むからイカせてくれと土下座する毎日。以前のおれなら予想だにしない日々。 

・・・・・・・・何故こうなってしまったんだろう? 

 あいつの、貴美のせいだ。そう思う。思いたい。
 でも、違う。本当はおれにも分かっている。これは多分、おれ自らが望んだことなんだ。おれ自身の心の中に、こんな風に扱われたいという願望があったんだ。そうとでも考えない限り、ここまで妹に逆らえない自分に納得がいかない。

「どうしたの、お兄ちゃん?」

 妹が、乳首に指を這わしながら、おれの顔を見上げる。
「なっ・・・・何でも・・・ないよ・・・・」
「ほんと? 何だかすごく思いつめた顔してたよ」
「たぶん・・・・腹でも・・・へったんだよ・・・」 
「なによそれ、ちょっとタンパク質の出しすぎじゃないの? まったく健康なんだから、お兄ちゃんは」
・・・・・・・・なに言ってやがる。出しすぎどころか、コチトラため過ぎで発狂寸前だってのによ・・・。
「じゃあさ、帰りにタコ膳寄ろうよ。お兄ちゃんのおごりでさ」

 帰りのバス、相変わらずの満員御礼の混雑の中で、妹の指芸は容赦なくおれを襲い、かと思えば、おれの表情の曇り一つ見逃さない。たいした女だ。おれは思わず舌を巻いた。
「次の停留所は、@@公園前ー。 お降りの方は早目に両替をお済ませ下さい」
 人の群れが動く。
「いい?タコ膳、約束だからね」
 妹が、ようやくおれから身体をはなす。表情こそ変わらないが、未練たっぷりなのがバレバレだ。 
 帰りのバスは、バス停ごとに人が減っていく。だから朝のラッシュのような無茶はあまり出来ない。
 分かっちゃいるが、正直、開放されてホッとする。
「でも貴美、おれぁ今25円しか持ってねえぞ」
「ちょっと、何それ!?信じらんない!」

 その時だった。その女と目が合ったのは。
 
175名無しさん@ピンキー:2005/09/04(日) 06:58:05 ID:sS1XTxSk
オナニー始めてからどれぐらいでいってる?@健康相談(大人)板
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/mcheck/1092643364/
176名無しさん@ピンキー:2005/09/04(日) 12:19:45 ID:KM6kykF8
新キャラ登場か?
177名無しさん@ピンキー:2005/09/04(日) 12:39:24 ID:G2smHz/S
別れた彼女とか?
178名無しさん@ピンキー:2005/09/04(日) 23:19:49 ID:I/NsOiT0
>>177
m9(・∀・)ソレダ!!
179続・牡丹:2005/09/05(月) 05:22:00 ID:kQmuFbc3
 お兄ちゃんの様子が変だ。
 今までだって、あたしを時おり怯えた目で見たり、うるんだ目で背を向けたり、そういうことはよくあった。
 そういう時のお兄ちゃんは、たいがいイジめてオーラ全開で、思わず、後ろからレイプしてやりたくなる。
 まあ、もともと根が不器用なお兄ちゃんに、あの日以前の関係性を演技しろって言っても、出来るわけ無いんだけどさ。
 でも違う。なんか微妙だけど、そういうのともまた違う、そう思わせるぎこちなさがある。

・・・・・・・・・何かあったんだろうか。 あたしの知らないところで。

 そう思うとたまらなくなる。胸の奥が苦しくて、眉間がきりきり痛くなって、じっとしていられなくなる。
 誰かが言った。愛情の究極は殺意であると。愛人を殺し、ペニスを切り取った阿部定の気持ちが、あたしには痛いほど理解できる。
 あたしは24時間お兄ちゃんのことを考えている。24時間お兄ちゃんの傍にいたい。
 そしてあたしは、お兄ちゃんと同じ部屋で目覚め、同じ学校に通い、同じ家に帰る。でも足りない。お兄ちゃんの全てを取り込むには、まだ全然足りない。

「・・・・・貴美、ちょっといいか?」
「ん、なぁに?」

 裸エプロンで食器を洗いながら、お兄ちゃんが声をかけてくる。最初の30分は猛烈に嫌がっていたけど、もう開き直ったらしい。
 もっとも、その30分間あたしがイジメ倒して、お兄ちゃんから抵抗の気力をむしりとったせいもあるだろうが。
 むきだしになったかわいいお尻。その上でリボンのように結ばれたエプロンのひも。着衣と言えば靴下とスリッパだけ。そんな背中を見ながら、あたしは今晩のこれからのメニューを考える。
 今夜は両親の帰宅が遅い。今でもラブラブなあの二人は、週に一度は子供に食費を渡して、二人だけの外食日を楽しむ。そういう時あたしたちは、当然のように自炊して、カネを懐に入れる。
 でも、一体なんだろう?お兄ちゃんの背中から微妙な緊張が伝わってくる。

「今日はさ、別の部屋で寝ないか・・・・・?」
180続・牡丹:2005/09/05(月) 15:52:27 ID:kQmuFbc3
「・・・・・・え?」
「いや、だからさ、今晩は、その・・・お互い別々の部屋で・・・・・だな・・・・ひうっ!!」

 妹の指が無言でおれのアナルに侵入してくる。これが返事だと言わんばかりに。
「ちょっと、・・・・・何いってんの、お兄ちゃん。あたし、よく聞こえなかったなあ?」
「・・・だ、から・・・今夜・・・・はああっ・・・・そこはっ・・・・・・やめ・・・・・!!」
 背骨のラインを指でなぞり、うなじに息を吹きかけ、耳を甘噛みされる。それだけでもう、膝に力が入らなくなる。
「被告人、発言の意味がわかりません。もっと大きな声で、意味を明確に発言して下さい」

・・・・・・・・何が被告人だ!それ、さっきメシ時に観た火サスじゃねえか! くそっ!くそっ!何でおれの身体は、こんなに力が入らねえんだっ!!

「どうしました被告人?このまま意図不明な発言を続けるようですと・・・・・・」
 妹の指が、エプロンの隙間から乳首に伸びてくる。
「あっ・・・・・あああああああ!!」
「発言の権利を放棄したものと見なし・・・・・」
 乳首から指が離れる。どこだ?次はどこにくる? ペニスか!?内ももか!?それとも・・・・・・。
「かはっ!!!」
 アナルだった。肛腔で暴れていた指と、フリーになった手を使って尻をひろげ、じかに舌をねじ込んで来た。
「ふふっ・・・・・予定どうり刑を執行しますわよ・・・・・!」
 ぴちゃっ、ぴちゃっ・・・・世にもいやらしい音が、空間に響き渡る。
 もう、全身に力が入らない。おれはシンクに肘を着き、かろうじて身体を支える。
「たのむっ・・・・・たかみっ・・・・おれの・・・・・・ひふっ!・・・・はなしを・・・・あああっ!」
 そうなのだ。分かっていたことなんだ。妹が素直におれの言うことを聞くわけがない。こいつは、口でなんだかんだ言っても、ちゃんと自分の行為に後ろめたさを感じている。だからこそ、こんなにも一方的におれをいたぶるのだ。
 何の事はない。妹の本質は、むかしから全然変わっていない。おれの知ってるあいつのままだ。

 おれは、実の妹に尻を責められながら、そんなことを考えていた。
181名無しさん@ピンキー:2005/09/05(月) 22:17:01 ID:+xFHW45G
>>179-180
キタ━(゚∀゚)━!!
182続・牡丹:2005/09/06(火) 01:37:18 ID:6E+ABsLZ
 あたしは依怙地になっていた。
 お兄ちゃんのハナシってのが何なのか、あたしには分からない。聞いてあげた方がいい。そうも思う。
「うっ!はああああっ!!」
 でも、あたしの手と舌は止まらない。

・・・・・・・・・聞いてあげない。聞いてなんかやるものか・・・・!!

「はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ・・・・たかみ・・・・・・」
 あたしの胸の奥で、怒りとそれ以上の恐れが渦巻いていた。とうとう、お兄ちゃんがあたしと別行動をとろうとし始めたのだ。
 毎日毎日、あたしがこんなに可愛がってあげているのに、何でそんなことを言い出すの?
 聞いてみれば、案外何でもないことなのかも知れない。別々に寝ようと言うのも、今晩のことだけかも知れない。
 でも、あたしには、それを確認する勇気はなかった。

 もう、そろそろいいだろう。
 お兄ちゃんのお尻から口を離す。
 髪をつかんでシンクから引きはがす。
 お兄ちゃんはもう足腰が立たなくなっている。おあつらえむきだ。そのままダイニングに押し倒す。
 エプロン越しに、お兄ちゃんのペニスが痛いほど勃起しているのが分かる。
 うれしい。お兄ちゃんがアナルで初めて感じてくれてる。
 そうだ、忘れさせてあげよう。お兄ちゃんの身体に新しい快感を刻み込んで、一晩たりともあたし抜きで眠れないようにしてあげよう。もう、二度とあんなことを言えないように。

「お兄ちゃん、これ何だかわかる?」

 あたしはポケットから、イチジク型の物体を取り出した。

183名無しさん@ピンキー:2005/09/06(火) 01:41:39 ID:yFYgln8Y
頑張れ、お兄ちゃん!
と誰か伝えてあげて下さい。
184名無しさん@ピンキー:2005/09/06(火) 04:58:37 ID:ebBzBIG0
男の排便シーンの予感?
苦手な人はウォーニングしてね。
185名無しさん@ピンキー:2005/09/06(火) 07:35:04 ID:N0AIS04P
依怙地=意固地ね こんな当て字もあるとは知らなんだ
186続・牡丹:2005/09/06(火) 14:47:39 ID:6E+ABsLZ
 最近、特にあの女がおれを見ているのが分かる。
 あの帰りのバスの中、初めてあいつと目が合った。

・・・・・・・見られた!?

 そう思った。あの時は。
 そいつはクラスの女。おれと滅多に話もしない。というより、あの時まで名前も忘れていた。
 そういや、そんなやついたな。おれにとっては、その程度の存在。 
 その女と、最近おれはよく目が合う。
 特に非難がましい目でもなく、うさんくさい目でもなく、目が合うと顔を真っ赤にして伏せるでもない。気が付けば、ただ、見られている。それだけ。
 だがその目線は、おれの背筋を冷静にさせるには充分なものがある。
 もし、こいつがあの時のことを見ていたとする。
 ガールフレンドとバスの中でふざけあってた。それはいい。
 でも、その相手が実の妹だと知られたら、こいつは文字通りシャレにならない。おれが、というより、あいつのために、だ。 
 おれは妹と、もう一度距離をとろうと思った。耳を貸してくれるとは、あまり思えないが。

「今夜は別々に寝ないか?」

 やはり聞いてはくれなかった。
187続・牡丹:2005/09/06(火) 18:45:15 ID:6E+ABsLZ
 お兄ちゃんの顔色が、ソレを見て真っ青になる。
 あたしは、お兄ちゃんが逃げられないように、エプロン越しにペニスを握り締める。
「・・・貴美、お前・・・・・本気か・・・・!?」
「んっふっふっふっふ。どう思う?」
「冗談・・・・・・・だよな?」
「んっふっふっふっふ。そう思う?」
「・・・・・おも・・・わ・・・ない・・・・」
「んっふっふっふっふ。ぴんぽーん!」
「たかみ・・・・むぐぅ・・!」
 まだ何か言おうとするお兄ちゃんの口を、あたしはとっさにキスでふさぐ。
 おいしい。思わず我を忘れそうになる甘さだ。あたしは舌を伸ばして口内をねぶりまわし、お兄ちゃんの唾液を猛烈な勢いで吸い上げる。
 ここにいるのは人じゃない。お兄ちゃんの姿をした、とっても甘いケーキなのだ。
「ああっ・・・・!」
 お兄ちゃんのエプロン越しのペニスから緊張が伝わってくる。キスだけで感じてくれている。それが素直にうれしい。
 いつまでもこうしていたい。そういう思いを押さえ込み、あたしは口を離す。
 今日のメインディッシュは、別にある。もっともっとおいしい、いやらしい青い果実。

「お兄ちゃん、今日は予定を一つ繰り上げるね?」
「・・・・・・え?」
「今日はね、もらっちゃうことにしたから。お兄ちゃんのバージン」
「たかみっ・・・・・ちょっ・・・・まっ・・・・!!」
「だーめ。もう、決めたの」
「・・・・・・決めたのって、おれの意見は・・・?」
「本当はもっともっとじらせて、楽しませてあげてから、もらおうって思ってたんだけど、もうやめたの」
「・・・・・・・・・・」
「お兄ちゃんが悪いんだからね・・・・・・あんな事言い出すなんて・・・・・!」
188続・牡丹:2005/09/06(火) 19:43:57 ID:6E+ABsLZ
 妹が、わき腹と肩に手をかけて、おれの身体をうつ伏せにひっくり返す。
「ちょっと待っ・・・・・・ああっ!!」
 おれの中に何かが差し込まれる感覚。
「もういわない!もう、あんなこといわない!! だから・・・・・」
 おれの中に何かが入ってくる感覚。
「だから・・・・だから・・・・・」
 おれの中から何かが抜かれる感覚。
「・・・・・もう、ゆるして、ください・・・・・」
 おれの中にまた何かが差し込まれる感覚。
「ひぃっっっっ!!」
 おれの中にまた何かが入ってくる感覚。
「っはぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
 おれの中からまた何かが抜かれる感覚。
「・・・くはっ!!」

 ぐぅきゅるるるるるる!!!!

「はあああああ・・・・・・!!!」
 おれの下腹部が猛烈な悲鳴をあげた。
 浣腸など、思えば小学生のとき以来だ。仮病で腹痛を訴えていたら、保健の先生はプラスチックの浣腸器を取り出した。
「仕方ないわねえ・・・・・。」

 腹痛が便意に切り替わった。こらえきれない。思わず妹を見上げる。
 妹が、いかにも楽しそうな、うれしそうな目でおれを見下ろしている。
「仕方ないわねえ・・・・・。」

 そういえば、あの時の先生も、今のアイツと同じような目をしていたような、そんな気がする。
189続・牡丹:2005/09/06(火) 22:56:30 ID:6E+ABsLZ
「・・・・たかみ・・・トイレに・・・・トイレに・・・・」
 お兄ちゃんは顔を赤くしたり青くしたりして、うめいている。
 かわいい。お兄ちゃんをこのまま見ていたい。ずーっと最後の、決壊の瞬間まで。
 でも、いくら何でもそんなわけにはいかない。ダイニングキッチンで粗相をぶちまけるような真似は出来ないのだから。  
 
「いいわよ。トイレいかせてあげる」 
「・・・はぁっ、はぁっ・・・・あ・・・りがとう・・・・・・」
 お兄ちゃんは、苦しげにふらふらと立ち上がる。
「ただし」
 あたしは、お兄ちゃんの膝をカックンして、ふたたび体勢をくずす。
「なっ、何だよ、たかみっ・・・・!!」
「トイレには、お馬になって行くの。いい?」
「だって・・・・さっき、おまえ・・・・ひぃっ!!」
 お兄ちゃんが生意気に言い返そうとするが、あたしは、そのお尻を一発ひっぱたいて黙らせる。
「いやならいいんだよ、ここですれば?」
「そっ・・・んな・・・・。ぐすっ・・・ひどいよ、たかみ・・・・」
 お兄ちゃんの顔色は、もう青いのを通り越して白くなっていた。くすくす、よっぽど痛いみたいだね、お腹。
 お兄ちゃんは相変わらず泣きながら、のろのろと四つん這いになって、廊下に向かう。
 お尻と背中がカタカタ震えてる。何度見てもいやらしい身体だ。見ているあたしも泣きそうになってくる。
 あたしは廊下を出たところで、お兄ちゃんの背中に飛び乗った。
「がはっ!!!!」
 思わずつぶれそうになるお兄ちゃん。あたしが代わりに支えてあげる。
「たかみっ・・・・あに・・・すんだよっ・・・!!」
 お兄ちゃんが血を吐くような叫びをあげる。あたしは、お兄ちゃんの髪をつかんで無理やり前を向かせる。
「決まってるじゃない。ウマには騎手がいるでしょ」
190名無しさん@ピンキー:2005/09/06(火) 23:02:16 ID:rXU4P4wE
(;`・ω・´)……ゴクリ
191名無しさん@ピンキー:2005/09/06(火) 23:24:47 ID:s0oz+6In
兄貴よわっ
192名無しさん@ピンキー:2005/09/06(火) 23:37:38 ID:9Vjj3FIS
つ、続きが気になりますよ(*´Д`)
193続・牡丹:2005/09/07(水) 00:05:15 ID:u65T2+j9
「ひっ・・・ひどいよぉっ・・・・・たかみぃ・・・・」
「こおら、違うでしょ、お兄ちゃん!ウマはしゃべっちゃダメでしょう」
「な・・・・?」
「ひひ―んでしょ、ウマならひひ―ん。ね?」
「・・・・・・そ・・・・・んな・・・・・」
「ほら、はーやーくー!!」
 妹がおれの尻をべしべし叩く。

 こいつがサディストだとは知っていたが、ここまでとは思わなかった。
 おれを責めながら、すさまじいまでに股間が濡れているのが、背中越しに分かる。
 いつもいつも、おれをイジメるのに必死で、おれからの行為はほとんど求めたこともなかった。だから、妹の濡れ具合が分かるのは、いつもインサートのときだけだった。
 つまり、おれに奉仕させるよりも、おれをイジめるほうが興奮する。そういうことなのか・・・・?

 ぐりゅりゅりゅりゅりゅ!!!!

 さらなる激痛がお腹を襲う。もうだめだ。グズグズしてられねえ・・・・・。
「ひっ、ひひーん!ひひーん!!」
「きゃはははは!!ほおら、ハイドォ、ハイドォ!!」
「ひひーん!・・・・・ひひーん!!」
「そうそう、なかなかいい乗り心地だよ。お兄ちゃん!」
「はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ、・・・・・・・・」
「ほらっ! もっと鳴くのぉ!!」

 ようやくトイレのドアが見えてきた。
 腹痛のあまり、目がかすんでくる。こんなに腹筋と背筋を使ったのは、部活の現役のとき以来だ。 
 このまま、素直にトイレに入らせてくれるだろうか?
 そういう恐怖がチラリと背中に走る。
194続・牡丹:2005/09/07(水) 01:33:06 ID:u65T2+j9
・・・・・・このままトイレの前で、最後までイジめるのもいいかな?

 ちらっとそうも思ったけども、結果的にあたしは、お兄ちゃんをトイレに入れてあげた。
 だって浣腸責めは、あくまでもオードブルであって、メインディッシュではないんだから。

 トイレの水の流れる音がする。 
 やがて、お兄ちゃんが消え入りそうな、穴があったら飛び降り自殺してしまいそうな、そんな顔で出てくる。もっとも、穴に入れるのはあたしなんだけどね。
 あたしは、そんなお兄ちゃんに優しくキスをすると、エプロンをめくった。
「んふふふふっ、あんだけオナカ痛い、オナカ痛いって言ってて、まだこんな・・・・・」
 お兄ちゃんのペニスは、トイレの後なのに、まだ硬度を失ってなかった。
「興奮したのはお浣腸? それともお馬さんごっこ?」
 お兄ちゃんが顔を真っ赤にして、そっぽを向く。

・・・・・・・・・無理しちゃって、ホントかわいいんだから。

 あたしには分かっている。お兄ちゃんの身体は、イジメられて感じるようになってきている。
 ゆっくりとだけど確実に、あたしが求める理想のおもちゃになりつつある。それがうれしくてたまらない。
 あたしはペニスを一舐めすると、エプロンを下ろし、さらにまたエプロン越しにペニスをつかんだ。
「こっちよ、お兄ちゃん」
 最愛の人をあたしの部屋まで連行する。逃がさないように、しっかり捕まえたまま。
 でも、焦ったりはしない。どうせ朝までたっぷり時間があるんだから。
 
195続・牡丹:2005/09/07(水) 02:13:24 ID:u65T2+j9
 部屋に入るとあいつはドアをロックし、カーテンを閉め、エアコンをいれた。
 ここまではいつもと同じだったが、そこから妙な事を始めた。
 押入れの引き戸を開けると、ごそごそ何かを取り出し始めたのだ。
「貴美・・・・・・?」
「んふふふふっ・・・じゃんじゃじゃーん!コレなーんだ?」
 あいつが押入れから取り出したのは、世にも醜悪な模造ペニス・バイブレータ―やピンクローター、さらには双頭のペニスバンドといった類いだった。
「どぉお?コレ全部お兄ちゃんのために買ったんだよ」
「・・・・・・・・・」

 もう、おれは声も出なかった。
 いや、正直、アナルバージンをもらうと宣言されたときに、この展開は予想しなかったわけじゃない。
 だが、それでも眼前に放り出された、このまがまがしい器具の放つオーラは、おれから言葉をうばった。

・・・・・・・・これが・・・バイブか・・・・。AVで見るのとじゃ、全然違う・・・・!

 おれは思わず妹を見る。まるで天使のように無垢な笑顔をしたアイツが応える。

「どお?これがぜーんぶ、これからお兄ちゃんの中にはいるんだよ」
196名無しさん@ピンキー:2005/09/07(水) 09:29:54 ID:Gh6Ik6lU
こんな凄い妹初めて!
も、もっと…もっとぉぉ(;´Д`)ハァハァ
197続・牡丹:2005/09/07(水) 14:12:50 ID:u65T2+j9
・・・・・・・・・ふふっ、驚いてる、驚いてる。

 お兄ちゃんがバイブを見てすごい顔をしている。
 待っててね、お兄ちゃん。今すぐ気持ちよくしてあげるから。
「さあ、お兄ちゃん、お布団布いて。早く早く」
 あたしは、お兄ちゃんが逃げられないようにドアにもたれて、ジェル状のローションを取り出し、まず指にまぶす。
「・・・・貴美、おわったよ」  
 お兄ちゃんが、怯えた声でこっちを振り向く。そのアナルに・・・・・・・。
「ぐあぁっ!!」
 あたしの中指が、お兄ちゃんの中に根元までズッポリ入ってる。ここまではいつもの通り。でも、ここからは・・・・・・。
 もう一本、人差し指をさらにねじ込んでみる。さすがに固い。指二本は初めてだから、無理もないかな?
「お兄ちゃん、力を抜いて・・・・・・!」
「そっ・・・・んな・・・・」
「ぬーく―の!」
「・・・・・・む・・・り・・・だよっっっ」

 問題は、お兄ちゃんの前立腺なのだ。ここさえ押さえてしまえば、どっと快感が発生するはず・・・・・。
 二本の指を前後だけでなく、上下左右あらゆる角度・速度をかえて、ときにはひねりすら加えて試してみる。
「はあああぁぁぁぁぁっっ!!」
 お兄ちゃんの反応が変わった。
 ここ?ここなの!?
「たっ・・・かみっ・・・・そこ・・・・や・・・め・・・」
 お兄ちゃんの身体から力が抜けた。
「気持ちいいの!?気持ちいいんだね、お兄ちゃん!?」
「・・・・は・・・・ひ・・・・」
「そうよ!もっともっと気持ちよくなって!」
 あたしは残った手で、お兄ちゃんのお尻を、思い切りぶってあげる。
「いぎぃっっ!?」
「痛いの!?」
「・・・・・は・・・い・・・い・・たひ・・・・・れす・・・・」
 痛いのは本当だったらしい。でも、すぐにお兄ちゃんの声はとろけてしまう。

・・・・・・・感じてくれてる!お兄ちゃんが、お尻で感じてくれてるんだ!!

 あたしは自分が泣いている事に気が付かなかった。
198名無しさん@ピンキー:2005/09/07(水) 16:42:15 ID:aA0BGajJ
キタ━(゚∀゚)━!!

はやく続きキボンщ(゚Д゚щ)!!
199続・牡丹:2005/09/07(水) 17:09:54 ID:u65T2+j9
 ずるりっ。
 妹の指がおれの尻から、音を立てて抜ける。
 腰に力が入らない。いや、力が入らないのは膝だけじゃない。
「お兄ちゃん、これを見て」
 妹が、ビーダマが数珠状につらなった棒状の物体を近づける。
 アナルバイブ。AVでもよく見かける、おなじみの器具。もちろん実際に目にするのは初めてだ。

「・・・・・・次はコレだよ、お兄ちゃん」

 妹がバイブにローションを塗りたくりながら、やはり天使のような無垢な笑みを浮かべる。
 おれが知ってる、あの小悪魔的ないやらしい笑顔とは違う。
 いつからだ。いつから妹はこんな顔が出来るようになった?

 その瞬間、ずしりと衝撃が走った。
「んんんんんんん!!!!!」
 数珠状のボコボコが、おれのアナルに次から次へと吸い込まれていく。
 おれのアナルは、いつからこんなにゆるゆるになっちまったんだ!?

 しっ・・・しかも・・・気持ち・・・・いい・・・・・?
 うそだ・・・・・おれは・・・・・感じて・・・・・ない・・・・!
 ・・・・・・おれは・・・・・おんな・・・・・・じゃ・・・・ない・・・・。
200続・牡丹:2005/09/07(水) 18:53:27 ID:u65T2+j9
 お兄ちゃんが泣いている。
 まるでいきなりレイプされた少女のように、全身から力を抜いて、むせび泣いている。
 でも、お兄ちゃんは分かっちゃいない。本当にあたしがお兄ちゃんを泣かせたいのは、これからなのに。
 あたしは、双頭のペニスバンドを取り上げた。
「お兄ちゃん、これを見て」
「・・・・・た・・・・・か・・・・み・・・・・」
「お兄ちゃんはこれから、あたしにバージンを捧げるの。分かる?」
 ペニスバンドの片方をあそこにあてがうと、あたしは一気に自分の中に突っ込んだ。
「はぁうううう!!」
 快感で腰がくだけそうになる。あたしのものはもう、ローションなど必要ないほどに濡れそぼっていた。
 クリトリスに突起物が当たるように調節し、それをバンドで固定する。

「さあ、お兄ちゃん、しゃぶって・・・・」

 あたしは、腰に手をあてて、仁王立ちになる。
 お兄ちゃんがぐずりながら、のろのろとペニスに舌を這わせる。
「はうっ!!!」 
 その瞬間、あたしは腰から電流が全身に走るのを感じた。
 まるで本物の自分のペニスを舐められたかのようだ。
 
・・・・・・・・これが、フェラチオ・・・・・・すごい。すごく、きもちいい・・・・。

201続・牡丹:2005/09/07(水) 22:08:00 ID:u65T2+j9
 もう、何が何だか分からない。
 妹は、立て続けに達している。
 どういうことだ?おれは、あいつが装着してるゴムのディルドゥに舌を使っているだけなのに。そんなことを考える理性も、もうおれには残っていなかった。
 ただ、眼前にそびえるその物体が、無性にいとおしかった。
 
 その時、妹がおれの髪をつかんだ。
「もっと!もっと!べろべろしゃぶって!もっとぉ!!」
 ゴムのペニスがおれの口の中に無理やり押し込まれる。 
「おいしい!?あたしのおちんちん、おいしい!?ねえ、お兄ちゃん!?」
 のどの奥まで突っ込まれたディルドゥ。普段なら、容赦なく吐き気を催すはずなのに、興奮のせいだろうか、もう何も感じない。
 おれはディルドゥをくわえると、むしろカウンター気味に、あいつのヴァギナに叩き返してやる。
「ああああああああ!!!!」
 妹が、絶叫をあげて崩れ落ちる。
202続・牡丹:2005/09/07(水) 23:18:17 ID:u65T2+j9
 もう、腰から下が液状になってしまったようだ。
 立て続けにイッたおかげで、あたしは息も絶え絶えになっていた。
 でも、まだだめだ。まだ終わっていない。だって、あたしとお兄ちゃんは、まだ一つになってない。
「ごほっ、ごほっ、ごほっ、ごほっ・・・・・!」
 お兄ちゃんが激しくむせ返している。
「お兄ちゃん・・・・・・・・・・大丈夫?」
 目と目が合う。
「・・・・・・大丈夫だ。気にしてないよ」
 お兄ちゃんはそう言うと、あたしを抱き寄せ、優しくキスをした。
「お兄ちゃん・・・・・?」
 どうしたんだろう、お兄ちゃんが自分からキスしてくれるなんて・・・・・でも、お尻にも背中にも、いつもの怯えが消えた・・・?
「いいよ貴美。おいで」
「お兄ちゃん・・・・・」
 お兄ちゃんは顔を真っ赤にして、消え入りそうな声でこう言った。
「・・・・・おれを・・・・・気持ちよくして・・・・」

 あたしの身体にはもう、その一言でエネルギーが充填されていた。

 あたしはお兄ちゃんに跳びかかり、そのアナルにディルドゥを一気に突き刺した。
203名無しさん@ピンキー:2005/09/08(木) 00:23:05 ID:j4Vcx/P5
兄が堕ちてしまったか……
204名無しさん@ピンキー:2005/09/08(木) 01:58:42 ID:2lm8i+47
やるなにいちゃん
205名無しさん@ピンキー:2005/09/08(木) 02:56:41 ID:aYSKcrk/
牡丹つまらん
206名無しさん@ピンキー:2005/09/08(木) 03:11:11 ID:+cxG+ap7
>>205
ツンデレ乙!!
207続・牡丹:2005/09/08(木) 03:14:28 ID:kXY3Fy+4
 妹のディルドゥが、一気にアナルをつらぬいたとき、おれは声すらあげられずに、射精していた。
 眼前が真っ白になった。
 まるで光の渦の中に叩き込まれたようだった。
 失神?いや、意識はあった。あったはずだった。
 妹が狂ったように腰を振って、ディルドゥをおれにたたきつける。
 もう、どこが気持ちいいのかすらも、よく分からない。
 アナルを突かれるたびに、ペニスをしごかれるたびに、乳首を舐められるたびに、おれは達していた。そんな気すらする。

 いままで妹は、どれだけ自分がイっても、ほとんどおれをイカせてくれることはなかった。
 おれが射精を許されるのは一日一回。それも、妹の夜の相手をつとめ終わった、そのさらにあと。無言の妹の眼前で、自らの手でなぐさめ、しぼり出す。おれの一日をしめくくる最もみじめな儀式。
 それにひきかえ妹はというと、朝のバスから昼休み、帰りのバスから晩飯前、さらには夜のお相手と、つまり食事中と授業中以外のほとんどの時間、おれをいじりまわし、焦らしまくる。
 当然、自分のエクスタシーには貪欲で、おれのペニスをインサートしても、おれだけがイキそうになったときは平気で寸止めだが、自分がイキそうなときは、まず動きを止めない。おれに苦痛を与えて、射精感のみを破壊する。
 あるいは、体毛をむしり取り、皮膚をつねり、乳首に爪をたて、髪を引っこ抜いたり、という具合に。
 そのタイミングといい、手練といい、もはや、痴女というより魔女に近い。
 その妹が、今おれと一緒にイキ狂っている。それが素直にうれしい。

 もう自分がどんな体位なのかもよく分からない。
 おれの全身は何十本ものディルドゥがインサートされ、何十本もの指になでまわされ、何十枚もの舌に舐めまわされている。
 ここはどこだ?
 いまはいつだ?
 おれはだれだ?

 めくるめく光の洪水に翻弄されながら、おれはとりとめもなく、そんな事を考えていた。
 
208名無しさん@ピンキー:2005/09/08(木) 03:29:13 ID:1rKREGck
>>207
こっちに移動してくれよ。

兄弟を虐待する姉妹のSS
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1085465692/l50
209名無しさん@ピンキー:2005/09/08(木) 03:55:55 ID:bCusGpF5
平気で寸止めワロタwww

確かに向こうのスレの主旨にあってる気はするな。
俺は正直どっちでもいいけど読めるなら。
210名無しさん@ピンキー:2005/09/08(木) 11:31:08 ID:ZpxaPtJW
というか、そんなピンポイントなスレがあるなら
確かに移動したほうがいいかも。
俺はどっちでもいいけどさ。
211名無しさん@ピンキー:2005/09/08(木) 11:49:12 ID:q67C1cjY
確かにどっちでも良いが『牡丹』を読んでからここのスレタイを言えるかと聞かれると…
212名無しさん@ピンキー:2005/09/08(木) 17:03:12 ID:zaSvcZMV
虐待か?愛ある(妹のみ)SMっぽいし。
しかし牡丹は俺の好みを的確に突いてくるな。四回は抜いた
213続・牡丹の作者:2005/09/08(木) 21:22:27 ID:kXY3Fy+4
 マジ?そんなスレあったの?
 まあ、予定ではあと少しで終わるはずなんで、とりあえず最後まで書かせて頂きます。
214続・牡丹の作者:2005/09/09(金) 15:01:56 ID:8R0T4X5N
 あの夜、具体的にはあたしがお兄ちゃんのバージンをもらった夜から、さらに数日たった。
 あたしとお兄ちゃんの関係は、また新たな変化があった。

 まず、お兄ちゃんの、あたしを見る目が変わった。
 あたしの前では、相変わらずの恥かしがり屋の泣き虫さん
 でもその目からは、あの例の怯えるような光が消え、その代わりに、照れたような、はにかむような、そんな笑顔を見せてくれることが増えた。

 お兄ちゃんは、あたしに心を開いてくれてる・・・・・・。

 そう思ったら、お兄ちゃんに我慢を強制することが、急に怖くなった。
 大好きなお兄ちゃんのあの笑顔が、以前の、あたしへの暗い怯えを含んだあの表情に戻ってしまったら・・・・・・。
 考えたくもなかった。
 だからあたしは、お兄ちゃんをイカせて上げるようになった。
 口でも手でもアソコでも、そしてお兄ちゃん自身のアナルでも。
 でも逆に、それはそれで、前以上にお兄ちゃんはへとへとになっちゃっている。まあ、当たり前よね。一日最低5・6回はしぼってるんだから。
 口で出されたときの味も、中で出されたときの感覚も、あたしはすぐにやみつきになった。
 なんでもっと早く、こうしてあげなかったんだろう?
 普通にそう思うぐらい、お兄ちゃんのザーメンはおいしかったし、体内の深い深いところに熱い粘液をぶち込まれる感覚は、今までの、上から見下ろす征服感とはまた違う、女の歓びというものを心底から実感できた。 
 お兄ちゃんのアナルの感度は日に日によくなり、昨日なんか、指を入れただけでいきなりイってしまった。
 だから、いまあたしが、お兄ちゃんに強制しているのは、安全日にゴムを外すことだけ。
 本当は、毎日でも中で出して欲しい。例え、妊娠してもかまわない。お兄ちゃんの子供なら、むしろ産みたいくらいだ。でも、お兄ちゃんを困らせたくない。だから、あたしは我慢している。
(我慢?このあたしが!?)
 今までのあたしだったら、想像もつかない。でも全然不快じゃない。お兄ちゃんのために。そう思った瞬間、すべてがあたしのなかで正当化される。
 この日々が永久に続きますように。あたしは祈らずにはいられない。
 あたしは幸せだった。でも、この幸せが、文字通り紙一重、糸一本で支えられた危ういバランスで成立していることを、やっぱりあたしは理解していなかった。

 その日の朝、食卓に着くと、めずらしく父さんがいた。
 マイカー出勤のため、いつも渋滞を避けようと早目に家を出るはずなのに。あたしはイヤな予感がした。
「お前らに話がある。とても重大な話だ」
215名無しさん@ピンキー:2005/09/09(金) 16:07:03 ID:wVL7Dj2k
ドキドキ(*´д`)ハァハァ
216続・牡丹:2005/09/09(金) 16:28:03 ID:8R0T4X5N
「あなた・・・・・その・・・・」
 母さんが何か言おうとするけど、それを父さんは目線で制する。
「単刀直入に訊く。陽一、貴美、お前らの間に肉体関係はあるか?」

 空気が固定化した。
 氷のように冷たくとがった酸素が、あたしの全身を貫いているのが分かる。
 ばれた。それも、よりにもよって親に。
 父さんから目がそらせない。
 全身が震えている。手も、足も、心までも。
 あたしは全身の力を振り絞って、目線をお兄ちゃんに移す。おそるおそる。
 お兄ちゃんは、震えどころか、眉一筋も動かしていなかった。
「・・・・・・はい。父さんの言う通りです」

 母さんが、すごい顔でこっちを見ているのが分かる。
 父さんも、すごい顔でこっちを見ている。いや、にらみつけている。
 両親が、特に父さんが、そんな目であたしたちを見るなんて初めてだ。
 あの無口で、地味で、見るからに温厚篤実な風貌をもつ、あの父さんまでが。

「お前たちは、血のつながった実の兄妹だ。それは分かっているな?」
「はい」
「分かった上で関係を結んだのか?」
「はい」
「・・・・・・・・では、出て行け」
「あなた・・・・・!?」
「はい」
「おっ、おにいちゃん!?」
217続・牡丹:2005/09/09(金) 17:32:11 ID:8R0T4X5N
「あっ、あなたっ!そんな・・・一方的な・・・・・・陽一の言い分も少しは・・・・・」
「実の妹に手を出すような男を、うちに置いておくわけにはいかん。例えそれが、実の息子でもだ」
「はい」
「南部の叔母さんのところに話をつけておく。あそこからなら、ギリギリ今の学校にも通えるはずだ」
「はい」
「ちょっと待ってよ父さん!! 違うの!お兄ちゃんじゃないの!誘ったのは、あたしなの!!だから・・・・」
「違うよ、貴美」
 お兄ちゃんが椅子から立ち上がる。
「そいうことじゃないよ。父さんが言いたいのは、そういうことじゃない。そうだろ?父さん」
 お兄ちゃんと父さんが見つめあう。
「・・・・・・・進学の反対はせん。だが、受験は地方に限らせてもらう。こっちの大学を受けることは許さん」
「そんな・・・・・ムチャクチャじゃない! なんで父さんにそんなこと言う権利があるのよ!!」
「学費を出すのはわたしだ」
「でも・・・・・そんな・・・・・・!」
「陽一、今日一日時間をやる。荷物をまとめろ」
「今日は学校を休んでいい、と?」
「ああ」
 父さんはそういい捨てると上着を着込み、出て行った。
218名無しさん@ピンキー:2005/09/09(金) 20:09:05 ID:fkirMNAC
(・ω・´;)ドキドキ
219名無しさん@ピンキー:2005/09/09(金) 20:42:27 ID:HusK+2vb
乙!新展開キタヨー。
220名無しさん@ピンキー:2005/09/09(金) 20:53:43 ID:iWzszqOv
GJ!!
お兄ちゃんがここに来てカッコいいよ。
221名無しさん@ピンキー:2005/09/09(金) 22:03:50 ID:PRQ3FoRD
最後の最後で兄貴は兄なんだな…ああもうドキワクテカテカ(AA略
222名無しさん@ピンキー:2005/09/09(金) 22:08:17 ID:GSo6TQW1
兄貴女になっちゃったのかと思ったよ、違ったんだね。
こんなところでまっとうな兄妹要素が混ぜられると更に萌えるじゃないか(;´Д`)
223名無しさん@ピンキー:2005/09/09(金) 22:57:29 ID:uipxRn8W
なんつーか……出てけとか言ってる割にはやけにあっさり進んでるなぁ

やっぱあn(ry
224名無しさん@ピンキー:2005/09/10(土) 09:01:12 ID:LtpXhP8J
>>223
アナル?
225名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/10(土) 17:06:20 ID:VuQkqdPW
従順なフリして兄貴が親に密告したのかもしれんぞ
226続・牡丹:2005/09/10(土) 21:31:43 ID:SupSZD6F
 あたしはもうパニックになっていた。
 父さんがお兄ちゃんを追い出すと言い、お兄ちゃんはそれに、はいと答えた。
 まるで悪い夢でも見ているようだった。

「・・・・・・母さん!母さんも何とか言って!こんなのって!こんなのってないよ!!」
「貴美・・・母さん、お前の言いたいことも分かるわ。でも、父さんの言うことだって・・・」
「父さんの言うことなんて関係ないわ!! あんな一方的な言い方で、あたしたちたちをどうかしようなんて、そんなの・・・許されるわけないわ!!」
「いい加減にしなさい貴美!あなた、自分が一体何をしたのか分かってるの!?」
「あたしとお兄ちゃんは愛し合ってるの!それの何がいけないの!!」
「そんな言葉が世間で通るわけないでしょう!!」
「だったら、世間が間違ってるのよ!!」
「やめろ貴美」
「だって、お兄ちゃん!!」

 お兄ちゃんは椅子に座りなおし、冷めたトーストにハムエッグを乗せると食べ始めた。まるで、いつもの朝のように。
 あたしと母さんは、お兄ちゃんのそのあまりの冷静さに、毒気を抜かれたように何も言えなかった。
「おれたちがやったのは近親相姦だ。百人いれば百人が後ろ指を差す。それは事実だ。いいも悪いも、間違ってるとかいないとか、そんなことは問題じゃない」
「・・・・・お兄ちゃん・・・・・それじゃあ・・・・・・」
「おれたちは白い目で見られ、陰口をたたかれ、これまでの人間関係もおかしくなるだろう。多分、、一人残らずな」
「・・・・いいって言うの・・・・・あたしと・・・・離れ離れになっちゃうんだよ・・・・?」
「おれはいい。お前がおれの尻をなでるたびに、おれはその覚悟をしてきたつもりだ。だから、おれは気にしない。何を言われようとな」
「あたしだって気にしないわよ!!」
「おれが気にするのは、お前が白い目で見られて、陰口を叩かれることだ!! 鬼畜な兄貴と一緒になってよがってた妹だと、そういう目で見られるってことだ!!」
227名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/10(土) 21:58:22 ID:Ma4KHwfa
>>226
修羅場……(;`・ω・´)ゴクリ

ってか兄貴かっけぇ!!
228続・牡丹:2005/09/10(土) 22:07:47 ID:SupSZD6F
「・・・・・・・・ずるいよ。そんなこと言われたら・・・・何も・・・・・言えなくなっちゃうじゃない・・・・・」
「貴美・・・・・どうしようもないことってのが・・・・あるんだよ。世間にはね・・・・・」
「じゃあ、あきらめるしかないって言うの・・・・・あたしたち・・・・・?」
「・・・・・・・・・・・・」
「ねえ・・・・ねえ・・・・何とか言ってよ・・・・・・お兄ちゃん・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・」
「おにい・・・ちゃん・・・・・・!」

 お兄ちゃんは泣いていた。
 無言で、トーストを持った手を震わせながら、声も立てずに泣いていた。
 あたしは・・・・・・・世界が暗闇に包まれていくのを感じた。
  
229名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/10(土) 22:08:32 ID:njQ/Lu3b
てーか今まで責められてたとは思えない芯の強さだ(;´Д`)ハァハァ
230初心者:2005/09/11(日) 10:03:36 ID:K3C9aDzW
今、時空を超えて、
遠距離近親キターーー!!!
231続・牡丹:2005/09/12(月) 15:50:08 ID:MlPwrtu2
 あたしが部屋に入ると、お兄ちゃんが独りで荷物をまとめていた。
 あたしに一言も口を利かず、それでいて見てるこっちがすがすがしいくらい手際がよかった。
 いつもそうだった。
 一緒にいるあたしがパニックになればなるほど、お兄ちゃんは冷静になる。
 年に数えるぐらいしか見れないけど、あたしが最初に好きになった、頼り甲斐のある『兄』の顔。
 でも、このときほど、その顔が恨めしく思ったことはなかった。
「お兄ちゃん・・・・・・」
 当然返事は返ってこない。
「あたし、あきらめないからね・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・」
「絶対あたし、あきらめないからね・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・いいのか?」
 お兄ちゃんが、初めてこっちに目を向けた。
「・・・・・・・・・本当にいいんだな?」
 お兄ちゃんの顔は、かすかにだけど、あの例のはにかむような笑みを浮かべていた。
「・・・・・・・お・・・にい・・・ちゃん・・・?」
「ドアを閉めろ」
「・・・・・・・うん!」
 
「とりあえず、お前は高校を卒業しろ。いますぐおれにくっついて家出なんてマネはしちゃだめだ。それで、おれが大学に入ったら、そこからプランを練ろう」
「プランって?」
「決まってるだろ。密会の段取りだよ」
「お兄ちゃん・・・・・・・・・」
「お前が進学するにしろ、しないにせよ、いずれお前を迎えに行く。絶対にな」
「・・・・・・・・信じていいのね?」
「当たり前だ」
「だったら・・・・何で父さんに、あんな・・・・・はいはいはいはいって・・・・?」
「オヤジの言うことは正論だよ。常識そのものだ。それにオヤジは怒ってた。怒れる常識に反論することほどバカげたことはないだろう?」
「だったら、何で・・・・?」
「お前が言った通りだよ。常識そのものがバカげてるからさ」
「じゃあ、お兄ちゃん、最初からそのつもりで・・・・・?」
 お兄ちゃんは、さすがにその質問には、にやりと笑って答えてくれなかった。
232名無しさん@ピンキー:2005/09/12(月) 16:53:00 ID:a29qQpqg
常識が悪いとひっくり返すのやめてくれんか?
233名無しさん@ピンキー:2005/09/12(月) 17:27:24 ID:yiAHgxhl
どうせなら総理にでもなって法律変えてしまうくらいの勢いが欲しいと思う俺ガイル








そういや、近親相姦が倫理的に禁忌とされるようになったのっていつの時代からだっけ?
234名無しさん@ピンキー:2005/09/12(月) 18:06:24 ID:X7kroQ0t
>232
まあまあ、これからの妹攻めに期待しようではないか
>233
古くは伊弉冉尊と伊弉諾尊が兄妹であって愛しい人のことを妹と呼んでおり(ry
別に法律的にどう、って事でもないしなぁ
兄妹でSEXしようが子供作ろうが逮捕されるってわけでも無いし
235続・牡丹:2005/09/12(月) 19:29:43 ID:MlPwrtu2
「どう、気持ちいい!?気持ちいいの、お兄ちゃん!?」
「はぁっ、はい・・・・ひもち・・・・いい・・・・れすぅっ・・・・!!」

 あれから、さらに三年がたった。
 あたしはいま、お兄ちゃんのお尻を掘っている。
 ここはアパート。お兄ちゃんの京都での下宿先。ここにいま、あたしがいることを両親は知らない。

 最初の一年、あたしは泣いて暮らした。
 お兄ちゃんはああ言ってくれたけど、それでもあたしは寂しくて、何度も何度も泣いた。
 両親とは口も利かなかった。あたしからお兄ちゃんを奪った親たちを、あたしは許す気にはならなかった。
 お兄ちゃんとは毎日電話で話したけれど、話せば話すほどに、身体がお兄ちゃんを思い出して、気が狂いそうだった。

 次の一年で、ようやくあたしは、お母さんと話せるようになった。
 可能な限り、親と和解しなければならない。あたしが家を出ないと、お兄ちゃんと自由に密会なんて無理だからだ。
 そのためには受験という機会を最大限に利用するしかない。
 あたしは両親の信用を取り戻すため、そして、お兄ちゃんと会うために、あたしは勉強に励んだ。
 そしてあたしは、東北の某四年制大学に合格し、父さんと大口論のすえ、そこに進学した。
 
 そしてあたしたちは、お互いの休みを利用すると、逢瀬をかさねた。

 お兄ちゃんはいま七回目の射精でへとへとになって、あたしの隣で泣きながら眠っている。
 もう、これからあたしたちがどうなるのか分からない。でも、あたしはもう、お兄ちゃんを手放す気はない。
 寝息を立てるお兄ちゃんのホッぺに、優しいキスをする。
 あたしは明日には自分の部屋に帰らなければならない。次に会えるのは、後一ヵ月後だ。それまで我慢出来るだろうか?
 あたしはもう一度お兄ちゃんを起こすため、そのペニスに舌を使い始めた。
 
 (終)
236名無し:2005/09/12(月) 21:02:17 ID:fKhpKj1b
これで終わりかぁ〜〜〜!
最後はあっけなかったなぁ〜。
もう少し続いてほしかった。
237名無しさん@ピンキー:2005/09/12(月) 21:22:08 ID:KEutoKP3
続・牡丹作者さん乙でした。
最後はドロドロして無かったのでよかったです。
238名無しさん@ピンキー:2005/09/12(月) 21:27:36 ID:LAfg5sSj
でも、あんましどろどろしてても……
まあ、グッヂョブ!!
239名無しさん@ピンキー:2005/09/12(月) 21:54:49 ID:X7kroQ0t
なんかとーとつに終わったような感じが…
でもグッドジョブ!
240 ◆BokUNiNIjE :2005/09/13(火) 17:30:54 ID:3wotQ0Xr
 いやぁハードな妹攻めで楽しめますた。一時はお兄ちゃんがどうなるか
心配な展開だったけどエンディングで救われて良かった。
241続・牡丹の作者:2005/09/14(水) 04:04:43 ID:iKYM3rqL
いやいや、長々と駄文にお付き合いしていただき、有難うございます。
実はコイツらのさらに続編の構想があったりもするんですが、こっから先はどう考えてもスレ違いくさいので、止めときます。
ではでは。お疲れ様でございます。
242名無しさん@ピンキー:2005/09/14(水) 18:32:28 ID:HSfuN5RJ
>>233
近親相姦は昔から認められては居ない
神様達は神様だからOK
法律で引っ掛かるのは婚姻のみ。

何はともあれ牡丹作者さん乙でした、凄い楽しかったです。
どうせなら続きを虐待スレにでもおとしていってくださいw
243名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 07:49:45 ID:zGyfeiwQ
保守
244名無しさん@ピンキー:2005/09/18(日) 01:31:43 ID:m0MGKHFQ
続編を希望
適切なスレで
245名無しさん@ピンキー:2005/09/21(水) 06:16:39 ID:DsC0AXkN
保守
246前スレ546 ◆PG61GDIHOM :2005/09/22(木) 03:09:03 ID:LC5bQWlQ
忘れられてるかもしれないけど
とりあえず支援
247前スレ546 ◆PG61GDIHOM :2005/09/22(木) 03:11:21 ID:LC5bQWlQ
 悠介は風呂場で、美雪が入ってくるのを浴槽に浸かりながら待っている。湯に浸かり始
めてまだ一分も経っていなかったが、悠介は既にのぼせそうな頭で、先刻あったことを思
い出していた。
 美雪に促され、脱衣所まで行くと、美雪は恥ずかしそうに顔を赤らめ、そこで固まった。
美雪は恥ずかしかったのか、先に入ってくれる?と、まだ潤んでいた目で悠介に言った。
そんな表情で言われたら聞かざるをおえないと、悠介は少し、女のずるさを垣間見ながら
思った。
 悠介は自分の分身に目を向ける。痛いぐらいに膨張した悠介の分身は、腰に巻いている
タオルを捲り上げ、自身の存在を誇示していた。今から行おうとしている行為に興奮して
いるのもあったが、その根本的な原因は目の前にあった。
 悠介は風呂場の入り口の磨ガラスに視線を転じる。風呂場から出ると脱衣所になってお
り、いつもなら磨ガラスには何も見えないが、今は人影が動いていた。美雪である。衣擦
れの音こそしないものの、朧げながらも美雪が一枚ずつ服を脱いでいるのが分かり、悠介
を余計に興奮させた。
 美雪が最後に残した下着を脱ぐのが見える。すると悠介は浴室の壁に視線を向けた。な
んだか美雪の着替えを黙って覗いてしまったようで、悠介は今更な気まずさを感じていた。
だがそれも一瞬のこと。
 ガラッと、磨ガラスになっている扉が開く。
「お、おまたせ……」
美雪が浴室に入る。その声に、悠介は軽い緊張を感じながら答えた。
248前スレ546 ◆PG61GDIHOM :2005/09/22(木) 03:12:16 ID:LC5bQWlQ
「は、はやかった……」
言いながら悠介が美雪のほうを向く。しかし、悠介は美雪を見ると言葉を途切れさせた。
タオルか何かを体に巻いてくると悠介は思ったが、美雪は何も身にまとわず、一糸纏わぬ
姿で浴室の入り口に立っていた。
「あぅ……」
悠介に見られ、美雪は恥ずかしそうに体を隠そうとする。しかし腕だけで体を隠せる筈も
無く、腕の隙間から、まだ幼い胸や、産毛のように薄っすらと生えた恥毛が覗いていた。
 ―――こっ、これは……。
凄い破壊力だと、悠介はさらに興奮しながら思った。すると、無言の視線に堪えきれなく
なったのか、美雪が口を開いた。
「あっ、あのね……、悠にぃ……」
「………」
「悠にぃ……?」
「……あっ、あぁ」
のぼせたのか、それとも美雪の裸体に見惚れていたのか、悠介の反応が少し遅れる。
「どっ、どうかしたのか?」
「うん……、あのね……」
「………」
「からだ……、洗ってくれる……?」


249前スレ546 ◆PG61GDIHOM :2005/09/22(木) 03:12:51 ID:LC5bQWlQ
 悠介の手は美雪の背中に触れた。やわらかな感触を手に感じながら、悠介は美雪の背中
を流している。
「一緒にお風呂入るのって、何年ぶりかなぁ……」
触れられている背中が気になるのか、美雪がくすぐったそうに聞く。
「九年ぶりぐらいじゃないか……」
悠介があまり働いていない頭で思案しながら言った。小学校の三年生ぐらいまでは一緒に
入っていただろうと、悠介は言葉を続ける。
 ―――それに……。
あの時はこんな気持ちにはならなかったと、悠介は自分の前にちょこんと座っている美雪
を見ながら思った。美雪の肩越しに、白い胸と、その頂点にある淡い赤色をした乳首が見
える。悠介は下半身の怒張を気にしながら、あの頃はこんな事にはならなかったとまた思
った。
 悠介が美雪の背中に再度触れる。美雪の背中はすでに洗うところは無かったが、悠介の
手はさっきから、ずっと同じところを往復している。すぐにでも美雪の胸や、だいじなと
ころを触りたいと思ったが、兄妹という言葉が悠介に最後の一線を越えることを躊躇わせた。
同じ動作をするたび、悠介の焦燥は募っていく。するとその焦燥に気付いたように、美雪
が悠介の方に少し振り向いて言った。
「前は……、洗ってくれないの……?」
「本当にいいのか」
悠介が最後の確認をする。美雪はそれに頷くと、悠介に背を預けながら言った。
250前スレ546 ◆PG61GDIHOM :2005/09/22(木) 03:13:45 ID:LC5bQWlQ
「はじめては……、悠にぃじゃないとやだもん……、悠にぃが……いいんだもん……」
「わかった」
そう言うと、悠介は美雪の脇から手を差し入れ、胸を包んだ。
「あっ……ふぅ……っ」
胸に触れた瞬間、美雪の体がぴくんと跳ねる。その仕草が愛しくて、悠介は手に力を加え
て美雪の胸を揉んだ。
「やぁ……悠……にぃ……っ!」
悠介は美雪の胸の感触を楽しむ。美雪の胸は吸い付くように悠介の指に密着し、やわらか
い感触を伝え続けている。
 胸を回すようにしばらく揉んでいると、手の平に少し硬いものがあたるのを悠介は気付く。
悠介は指の力を抜き、手の平でそのものを転がすように手を動かした。
「んあっ!……う、んっ……だ、だめぇ……!」
言葉とは裏腹に、美雪が甘い声を上げる。その声に火が点いたのか、悠介は美雪をさらに
責めようと、首に舌を這わせた。
「はぁっ……んっ、あん……はぁ、んっ……」
美雪が悠介の舌の感触に、顎を肩にくっつけるようにして逃れようとする。その行動に、
悠介はいったん舌を首から放し、今度は耳に舌を這わせた。その間も手は休めず、絶えず
乳首と乳房を責め立てる。
「ふあぁ……っ!らめっ……らめらってばぁ……」
美雪の体から力が抜けていく。すると、悠介は美雪の胸から、そのまま体を撫でるように
251前スレ546 ◆PG61GDIHOM :2005/09/22(木) 03:14:20 ID:LC5bQWlQ
して、片手を下にずらしていった。
「ん、ふぅ……ぁ、やっ……やあぁ……」
とろん、とした口調で美雪が言う。悠介の動きに気付いたのだろう、言うと同時に美雪は
足を閉じたが、悠介が耳に息を吹くように口を寄せると、足の力は徐々に抜けていった。
「ひゃあっ!」
悠介の指が、美雪の秘部に触れる。美雪のそこは既に、湯とは違う液体で濡れていて、悠
介の指を濡らした。
「濡れてる……」
「やぁ……、ん、はぁ……言わない、でぇ……」
頬を赤く染めながら美雪が言う。悠介はそれにはかまわず、秘部にあるワレメに沿って指
を往復させた。
「ん、あっ……ぅ、悠にぃ……」
美雪が切なげな視線を悠介に向ける。そのまま美雪は悠介に顔を寄せ、キスを求めてきた。
悠介はそれに答えるように美雪の唇に自分の唇を重ねる。唇を重ねた瞬間、悠介の胸は一
層高鳴り、甘美な感覚に何も考えられなくなっていくのを感じた。
「ん、んふっ、んっ、んっ……んふぁ……っ!」
重ねるだけでは満足できず、悠介が美雪の口内に舌を入れる。始めは悠介の行為に、美雪
は甘い声を上げながら戸惑っていたが、しばらくすると今度は美雪のほうから舌を差し入
れてきて、二人は舌を絡めあった。
「んちゅ、んっ……はぁ、んっく……ちゅ、んっ、ん……ふぅ」
252前スレ546 ◆PG61GDIHOM :2005/09/22(木) 03:14:55 ID:LC5bQWlQ
息が続かなくなったのか、美雪が唇を離す。美雪の頬は上気して赤く染まり、悠介に体を
預けながら、だらしなく開いた口で荒い息を吐いている。
「美雪、そろそろ……いいか?」
もたれかかっている美雪の耳元で悠介が言う。悠介の分身は美雪の柔らかい肌に触れて、
さらに張り詰めた状態になっている。早く美雪の膣に入りたい気持ちでいっぱいだった。
「はぁ、はっ……うん、いいよ……」
美雪の言葉を聞くと、悠介は美雪を仰向けに寝かせた。寝かされた美雪は恍惚とした表情
で悠介を見ると、手を入れようとした時とは逆に、今度は自分から足を開いていった。
 悠介はその光景に頭がくらくらしたが、美雪の足を掴むと、ワレメに自分の分身を宛がった。
「ひゃっ、あっ……んっ」
悠介がワレメに沿って、愛液を分身に塗りたくる。その動きに合わせて美雪が声を上げた。
「いくぞ」
「うん、きて……悠にぃ……」
悠介が美雪に覆いかぶさるようにする。そして美雪の腰を持つと、少しずつ分身をワレメ
に沈めていった。
「いっ!……つっ、あ……っ!」
プチプチと何かを裂く感触と共に、美雪が小さな悲鳴のような声を上げる。
「大丈夫か……?」
思わず悠介が言う。しかし言った後に、悠介は失言であることに気付いた。
 ―――痛くないはずが無い……。
253前スレ546 ◆PG61GDIHOM :2005/09/22(木) 03:15:31 ID:LC5bQWlQ
それを承知で美雪は受け入れているんだと悠介は思った。
「だいっ……じょぶだよ……。だから、早く……中に……」
目尻に涙を浮かべながら美雪が言う。その言葉に、悠介は愛しさで胸がいっぱいになった。
悠介は入れるぞと一言言うと、一気に美雪の膣中に分身を沈めた。
「ひゃあ!……くっ……ぅ!」
痛みに耐えかねてか、美雪が悠介の体をぎゅっと抱きしめてくる。その拍子に、目尻に溜
まっていた涙が零れた。
「全部、入ったぞ」
「う、ん。ありがとぉ……悠にぃ……」
結合部分から、赤い血が一筋流れた。美雪はこぼれた涙を擦り付けるように、悠介の胸に
顔を埋める。悠介は黙って美雪を抱きしめた。
 しばらく抱きしめあっていると、美雪が顔を上げ、悠介をじっと見ながら囁くように言った。
「悠にぃ、もう動いてもいいよ」
「もういいのか」
「うん、だいぶ落ち着いたよ。それに……」
美雪が顔をほころばす。
「このままじゃお風呂から出れないよ」
「そうだな」
悠介が苦笑しながら答える。そのまま美雪を寝かせると、自分のモノが抜けてしまうんじ
ゃないかという所まで引き抜いた。美雪の膣壁は暖かくぬめっていて、うねうねと締め付
254前スレ546 ◆PG61GDIHOM :2005/09/22(木) 03:16:10 ID:LC5bQWlQ
けてくる。快感で悠介の体が震えた。
「あっ、はぁ……っ、悠っ……にぃ……やぁっ!」
「み、ゆきっ!」
快感に急き立てられるように、悠介が美雪の体を突く。
「んっ、やっ、や、ああっ、はっ、あっ!」
段々と、悠介が腰を打ち付ける速度を上っていく。パン、パン、と浴室に肉のぶつかり合
う音が響いた。その度に美雪が淫らに喘ぐ。
「あっ、はぁっ、なんかっ……なんか変だよぉ……っ!あっ、頭が……ぽやんとしてぇ……」
だらしなく開かれた口で美雪が言う。たぶんイキそうなのだろうと、白くぼやけかかった
頭で悠介は思った。美雪の膣内はさらに悠介のモノを締め付け、突く度に違う感触与える。
悠介の方も限界に近づいていた。
「ふぁっ、あっ、あっ、ダメっ……なんか来ちゃう……っ、ひゃあっ!」
美雪が悠介に抱きつき、自分でも体をうねらせながら喘ぐ。腰の動きはさらに速度を上った。
動きが早まるにつれ、白い感覚が徐々に悠介を支配していく。下腹部に痺れるような感覚
が集まりつつあった。
「ああっ、はぁっ、くっ、あっ、あっ、あ、はあぁ!」
「美雪っ!俺、もうっ……!」
悠介の下半身がガクガクと震える。いまにも達してしまいそうな衝動を必死に抑え、悠介
は馬鹿になったように腰を振り立てた。
「あっ、あっ……悠にぃっ、悠……にぃ……っ!」
255前スレ546 ◆PG61GDIHOM :2005/09/22(木) 03:16:46 ID:LC5bQWlQ
「美雪っ……美雪っ!」
「ひぃあぁ、ああっ、ふぅっ、ああああああぁーーーーっ!!!」
「くっ、ぅあ!」
美雪が高い悲鳴を上げる。それと同時に今までに無い締め付けが襲い、悠介は咄嗟にモノ
を美雪から引き抜いた。
 ビュク、ビュクと白濁した液体が美雪を汚していく。悠介は最後の一滴まで搾り出すと、
美雪の横に仰向けに崩れ落ちた。
「はぁ……はぁ……はぁ……」
「はっ、はぁ……はぁ……」
荒い息を吐き、まだクラクラする頭で悠介は余韻に浸る。全身で触れている美雪の体から、
荒い息と共に柔らかい感触が伝わってきた。
「悠にぃ……」
穏やかな声音で美雪が言う。悠介がその声に首だけ回して美雪に向き直った。 
 ただお互いの顔を見合っただけだが、自然と笑みがこぼれる。それだけで心が満たされた。
浴室には、暖かい空気が流れている。



 学生鞄を横に置いて靴紐を結んでいると、玄関口で忙しなく体を揺すっている美雪が不
機嫌そうに言った。
「もうっ、悠にぃおそ〜い!」
256前スレ546 ◆PG61GDIHOM :2005/09/22(木) 03:17:32 ID:LC5bQWlQ
悠介は結ぶ手をもう片方の靴に移しながら、それをお前が言うか、と思った。
「早くしないと遅刻しちゃうよ」
「寝坊した奴が言う台詞か?」
悠介が鞄を持ち、立ち上がりながら言う。
 昨日の夜、悠介と美雪は一緒のベッドで寝た。二人で寝るにはやはり狭く、抱き合うよ
うに眠った。触れ合った肌が寝間着越しにも暑く、起きたときにはだいぶ汗をかいていた
が、それでも悠介はすんなりと眠れた。疲れていたからであろう。
 しかし美雪は違った。どきどきして眠れなかったと言う。嘘か本当かはわからないが、
悠介も無下には美雪を責められなかった。起きた時間はいつも通りであったが、寝ぼけた
美雪に抱きつかれ、そのまま二度寝している。
「悠にぃだって寝てたくせに……」
「ん、んん」
恨めしそうに美雪を見ながら悠介が唸る。言い返す言葉が無い。
「ほらぁ、早く」
美雪が悠介の手を引く。遅刻しそうなのにもかかわらず、美雪はうれしそうな顔で言った。
 二人が玄関を出ると、少し弱まってきた蝉の鳴き声が耳を包んだ。夏の終わりを感じさ
せる声を背に受けながら、悠介は家の鍵をかける。昨日の雨が嘘のように晴れ渡っている
が、相変わらずむっとする湿気だけは健在だった。
「ねぇ悠にぃ」
振り向いた悠介の頭を掴まえると、美雪は自分の顔の前まで引き寄せた。
257前スレ546 ◆PG61GDIHOM :2005/09/22(木) 03:18:04 ID:LC5bQWlQ
「大好き」
ふわりとした感触が悠介の頬にあたる。それが何の感触かわかった時には、美雪は既に駆
け出していた。美雪の靴の音を聞きながら、悠介は頬が緩むのを感じる。
 その緩む頬を抑えながら、段々遠ざかって行く靴音を追うように悠介も駆け出した。駆
け出し始めると、蝉の声がやけに大きく聞こえ、何処の家から洩れているのか、テレビの
音が蝉の音の合間にきこえた。悠介は、さまざまな音を聞きながら美雪を追っている。





おしまい
258前スレ546 ◆PG61GDIHOM :2005/09/22(木) 03:24:30 ID:LC5bQWlQ
ぐだぐだと話が長引きましたが、これで終了です。
どうもエロを書くのにだいぶ時間がかかってしまいました……
あんまり良い出来じゃないですが、よかったら感想ください
259名無しさん@ピンキー:2005/09/22(木) 07:41:27 ID:pU7EuQyw
GJ!普通におっきしますた
謙遜なんかしなくいいですよ。物凄く上手いし、それに面白いし
260弾の灯 ◆a.2VI1eTvE :2005/09/23(金) 07:53:24 ID:Vl3V/lJ1
546 ◆PG61GDIHOM さんに質問〜 ノ

各キャラクターの容姿や身長等の設定があれば教えて下さい
261前スレ546 ◆PG61GDIHOM :2005/09/23(金) 15:15:54 ID:ulSZGhcT
>>260
設定とかは特に決めてませんよ
あんまり指定しすぎちゃうとアレですし、最近の服の名前とかも
よくわからないし
ただ自分の中では、悠介170〜175p、美雪150〜155p、翔平は悠介より1〜2pぐらい低く、
日向160p強、紗枝155pぐらい、ってところです


262弾の灯 ◆a.2VI1eTvE :2005/09/23(金) 15:26:27 ID:daFWTyxd
わかりました、ありがとう                                         3週間くらいかな・・・
263 ◆BokUNiNIjE :2005/09/23(金) 17:49:05 ID:4fZ7+mCq
>258
 純愛ネタ非常に(・∀・)イイ!

 慌てず盛り上げてからのえちぃシーン突入が良かったかも。欲を言えば
台詞(会話)の始まりと終わりを一行空けると読みやすいレイアウトになる
筈。

 是非次回作を。駄目なら日向ルートなんてのも…

>262
 禿しく期待♪
264初心者:2005/09/26(月) 19:17:02 ID:ADYx6Hlw
546氏。

おつかれさま〜、ゴッドジョブ!!!
俺も、もうちと時間に余裕があれば何か書きたいですが。
265名無しさん@ピンキー:2005/09/27(火) 23:44:44 ID:dE/rVB9x
266名無しさん@ピンキー:2005/09/28(水) 01:50:51 ID:6j9pIONF
267名無しさん@ピンキー:2005/09/28(水) 09:04:33 ID:hPoc3RbG
268名無しさん@ピンキー:2005/09/28(水) 17:17:28 ID:DYYUtFHF
269名無しさん@ピンキー:2005/09/30(金) 09:54:44 ID:4PCm+7s3
◆n.HIMAoD9I 様(379th):
『満足できない理由』
 いい。なかなかエロい。
『妹の起こし方』
 エロい。この妹だけを起こすわけじゃないというのがまた……。
『お兄ちゃんの起こし方』
 エロい。兄が射精するまで妹は腰を動かし続けるというのと、妹は快楽を感じているというのがエロい。
『ぬくぬく ほかほか ぐーぐー』
 この人、シチュの作り方がうまい。上二つに比べれば粘っこさが足りないからか(後半母親出てくるしね)もえなかったが、それでもエロいと思う。
『いもうと縛り』エロい。
270名無しさん@ピンキー:2005/10/02(日) 13:28:33 ID:ZEFP07F3
牡丹第一部の再投稿を希望します。
ものすごく、読みたいです。
271名無しさん@ピンキー:2005/10/02(日) 17:57:10 ID:9lAzDQcb
なぜに? 先代スレもdat落ちしてないのに。
272名無しさん@ピンキー:2005/10/02(日) 22:11:26 ID:ZEFP07F3
●って、何ですか?
273名無しさん@ピンキー:2005/10/03(月) 00:48:22 ID:l69rwPNl
●も知らずに2chしてるのか!
274弾の灯 ◆a.2VI1eTvE :2005/10/05(水) 12:14:29 ID:IYgKSMUv
275弾の灯 ◆a.2VI1eTvE :2005/10/05(水) 13:21:04 ID:rVJmriql
すみません直だと画像出ないみたいで
ttp://imgbbs1.artemisweb.jp/1/upup/
 の【4745】ですm(_ _m
276名無しさん@ピンキー:2005/10/05(水) 21:24:22 ID:1hWsnIK2
>>270

読めないdat落ちスレを読むためのGLine[88]
http://ex13.2ch.net/test/read.cgi/gline/1120002213/l50

読めないdat落ちスレの2chブラウザdatアップキボンヌ[10]
http://ex13.2ch.net/test/read.cgi/gline/1125943726/l50

277名無しさん@ピンキー:2005/10/08(土) 10:20:21 ID:g4WhpVKu
保守
278名無しさん@ピンキー:2005/10/11(火) 13:57:43 ID:N90GZDht
先走りで冒頭のみ投下
279夜ノ華:2005/10/11(火) 13:59:12 ID:N90GZDht
―――白い
この薄暗い病室の壁もカーテンもベットのシーツも白い。
そこに横たわる少女の肌や髪の色までもが白い。
淡く色付くその唇と赤い瞳だけが、モノクロの世界でない事を主張していた。

「兄さん… 来てくれたんだ。」目を覚ましたばかりの妹が口を開く。
「悪い。起こしちゃったな」
「ううん、いいの。せっかく兄さんが居るのに寝てなんていられないもの」
そう言って彼女は笑ってみせた。

彼女 ―― 紗彩と俺との付き合いは、かれこれ16年になる。
俺より2年遅れて生を受けた彼女は、その瞬間から生死の境にいた。
生まれつき病弱な体、そして色素欠失。その肌と目は日光にすら耐えられない。
この病室と、窓から眺める太陽のない景色だけが彼女の知る世界だった。
280夜ノ華:2005/10/11(火) 15:37:16 ID:N90GZDht
いつものように他愛もない近況報告を交わす。
といっても紗彩には話題が少ないので、ほとんど俺が喋るだけなのだが。
そして―――
「兄さん、あのっ、その…」
彼女がふいに口籠もりながら俯く。
「ん、あぁ。身体拭こうか?」
黙ったまま頷く紗彩。これもいつものやりとりだ。

ゆっくりと服を脱がす。
何度となく繰り返してきた行為だが、徐々に女のそれへと成長する妹の身体に息を呑む。
不健康に白く華奢な身体。薄い胸には桜色の蕾が控えめに自己主張していた。
彼女の首筋を濡らしたタオルで撫でると
「んっ…」
ひんやりとした感触に声を震わせる。
そのまま腕へと伝い背中、腰と拭きあげる。
その間ずっと紗彩はかたく目を閉じ、連続的な刺激に時折肩を上下させた。
背面を拭き終えた俺は彼女の前にまわる。
肌はうっすらと朱に染まり、呼吸も乱れている。
その官能美にしばし目を奪われた。
「…兄さん?」
いつまで待っても訪れない次の触覚に、彼女が目を開く。
その瞳は不安だけではない光を宿して潤み、紅色を深くしていた。
281 ◆PG61GDIHOM :2005/10/11(火) 17:08:36 ID:0zEs40N9
冒頭だけでエロですね〜
病室という空間で、この世界が何処まで広がっていくか期待
儚い妹もいいな……
282名無し:2005/10/11(火) 22:22:49 ID:tWKLI8x6
GJ!!
283名無しさん@ピンキー:2005/10/12(水) 17:58:07 ID:6vATZRqx
まとめサイトキボンヌ
284名無しさん@ピンキー:2005/10/12(水) 18:58:11 ID:vNU98k3q
>>1
285弾の灯 ◆a.2VI1eTvE :2005/10/14(金) 16:52:46 ID:kpq9FBx9
3週間じゃ間に合わなかった・・・

途中経過です
 ttp://pic.skr.jp/src/img20051014165123.jpg
286名無しさん@ピンキー:2005/10/14(金) 17:44:45 ID:r0VbF2gD
>>285
これってもしかして悠介と深雪のアレですか?
287弾の灯 ◆a.2VI1eTvE :2005/10/15(土) 06:44:58 ID:YEV3dVoE
>>286

です。
もうちょっとしたらUpします。
288名無しさん@ピンキー:2005/10/18(火) 08:20:27 ID:nGGn9dVK
hosyu
289弾の灯 ◆a.2VI1eTvE :2005/10/19(水) 00:56:45 ID:ZeHY6IDK
ttp://nur.ath.cx/no0/100/?dl=378

Pass:sys

Upロードに思いの他時間掛かってしまった・・・・・・オヤスミナサイ
290弾の灯 ◆a.2VI1eTvE :2005/10/19(水) 18:33:30 ID:gyLVFbvb
ttp://yoko115.com/upload.cgi?mode=dl&file=1928

なんか制限で入れないようなのでコッチにも上げときます
パスは同じ
291 ◆PG61GDIHOM :2005/10/19(水) 18:58:51 ID:c32pquSo
弾の灯氏
お疲れ様です。このスレでこんな物にお目にかかれるとは……
自分の文が使われてると思うと、なんか凄いです
292弾の灯 ◆a.2VI1eTvE :2005/10/19(水) 19:19:09 ID:gyLVFbvb
>>291
こんなに長い期間一つの創作に没頭したのは
漫画描いてた頃以来なので、楽しい経験でした^^
293保守:2005/10/23(日) 09:52:38 ID:meG/RcTc
おまえらいつも姉だ妹だ言ってるけど、実際にいるとウザイぞ。
人の部屋を別荘か何かと勘違いしてるからね。ほんと我が物顔。
まあ入り浸るぐらいならいいんだけど、昼寝までされるとさすがに邪魔。
しかも姉ちゃん寝起きが悪いから始末に負えない。
「んー…うるさいよぉ…運んでけばいいじゃんかぁ」じゃねえよ。
でもまあ買ってきたエロ漫画早く使いたいから抱き上げて運び出す事にするんだけど、これが罠。
正直俺は体力に自信無いし、姉ちゃんも結構身長あるから苦労する。
持ち上がらない事はないんだけど、中腰でヨタヨタ状態。
そのうちズリ落としちゃって、姉ちゃんバンザイの格好で服が半脱げ。
それでも姉ちゃん「ううー…」ってまともに起きる気配を見せない。
そこに妹がやってきて「きゃーっ!」とか言いやがる。
そんでわざわざ俺の部屋の隅で体育座りする。
「お姉ちゃんとお兄ちゃんが…狂ってるよ…インモラルだよ…」とかぶつぶつ独り言。
「そんな淫らな血があたしの体にも…あたしも…あたしもお兄ちゃんと…」って何を言ってるんだ。
姉ちゃんも服半脱げバンザイのまま静かな寝息を立ててるし。
妹が何か言いながら後ろから俺の下半身に抱きついてくるし。
「や、やっぱり勃起してる…お兄ちゃん女なら誰でもいいんだ…」って変なとこ触るな。
やってらんねえ。
294名無しさん@ピンキー:2005/10/23(日) 14:09:38 ID:mHr7UuJ9
>>293
いや、くそ羨ましいのだが…
295名無しさん@ピンキー:2005/10/23(日) 15:15:32 ID:8Vl1Hbhg
>>293
妹が触ったのか…何才か知らんが、すげぇなぁ。
俺は、小学生低学年の頃に親父と俺と妹で風呂入って、
俺「○○ちゃんだけ、ちんちんないー」
妹「パパ、なんで私だけ無いのー」
父「男にしかないんだよ。ママにもないだろ?」
妹「ぇー女の子はないのー?」
って感じで幼稚園前の妹が不思議そうに親父の触ってるのを見たくらい。
それ以来、んなとこ触ってるトコ見たことねーよ。。。
296名無しさん@ピンキー:2005/10/23(日) 22:03:19 ID:yfyWYXKu
>>293
あるあr・・・ねーよwwww

>>295
微笑ましいな
297名無しさん@ピンキー:2005/10/23(日) 23:00:50 ID:neekMX6l
大丈夫さ。>>295が知らないだけで、今頃妹は
他の男のアレを握ったりさすったり舐めたり
挿入されたりしてるからネ!!(にかっ)
298名無しさん@ピンキー:2005/10/24(月) 13:22:36 ID:DEOMSNad
先生!
セブンシスターズと聞いて体の一部が反応した僕は死んだほうがいいですか?
299名無しさん@ピンキー:2005/10/24(月) 14:10:25 ID:aWmfWHnk
むしろ生き恥を晒せ。
300名無しさん@ピンキー:2005/10/27(木) 00:11:07 ID:KkyAEU+0
夜ノ華って続きは無いのかな?
301298:2005/10/28(金) 15:05:31 ID:KxKf3WRn
名無しとセブンシスターズを掛けて七姉というハンドルでネタを書こうとして気付く。
ここでは"シスター"の和訳は姉ではなく妹であるという現実。

とりあえず・・・
エクソンたんハァハァ
302パンプキンパイより甘く:2005/10/31(月) 23:53:03 ID:wA+DDlEI

コンコン

ドアを叩く音で目をさました昼下がり。
今日は両親は居ないはずだから、ノックの主は…

「咲季、カギ開いてるぞー」

―――へんじがない、ただのそらみみのようだ。
俺は再び眠りにつこうと目を閉じた。

ドンドン

今度は強いノック。
寝起きで不機嫌な俺はイラつきながら扉の前まで動いた。

「開いてるっつって―――」

勢いよく開けたドアの先で目にしたものに、俺は絶句した。
そこにあったのは妹・咲季の変わり果てた姿。
黒いローブにウィッチハット、大きく膨らんだスカートの下には二ーソックスまで揃っている。

呆然とする俺を前に、咲季は右手のカゴを突き出しながら言った。

「トリック オア トリート?」
303パンプキパイより甘く:2005/11/01(火) 04:34:39 ID:blKD7vvP
「えーと、まず… その服どうした?」
「お隣の千晶ねえちゃんに貰ったの」
「知らない人からモノ貰っちゃダメだって言ってるだろ。変なことされなかったか?」
「んーん、このお洋服着て写真とっただけだよ。
 それにおねえちゃん知らない人じゃないもん。」

あの女、咲季がコスプレに目覚めちゃったらただじゃおかねぇ。
だいたいアイツの咲季を見る目はかなり怪しいんだよな…

「おにいちゃん、おにーちゃんってば!」
「ん? あぁ… なんだ?」
「なんだじゃないよ。トリック オア トリート?」

この服装、そしてこのフレーズ。そうか今日は…
カレンダーに目をやる。10月31日、ハロウィンだ。
これもきっと、あの女に吹き込まれたんだろう。

「つってもお菓子なんて持ってないし…」

野郎の部屋にそんなもの常備しているはずもない。
アイツはそこまで計算してけしかけたのだろう。
このまま、奴の策略に負けてなるものか…

「そう。それじゃおにいちゃん、覚悟してよっ」

妹が不敵に微笑んだ。ご丁寧に指をうねらせながら。

「ちょっとサキさん、何か勘違いしてませんか?」
「へ?」
「トリック オア トリートの意味分かってる?」
「"お菓子くれないとイタズラしちゃうぞ"でしょ? おねえちゃんが教えてくれたもん。」
「やっぱり… 咲季、お前騙されてるよ。ちょっと来てみぃ」

そういうと俺は一冊の辞書を取り出した。

「ほらこれ。"Treat"はもてなす、まぁ"お菓子をあげる"だな。」
「うんうん」
「で、次。"Trick"はイタズラ。」
「なんだ、あってるじゃない」
「いや、だから… "イタズラするかもてなすか?"って意味なの」
「え? てゆーことは…」
「そ。イタズラされるのは咲季ちゃんの方なんです」
304名無しさん@ピンキー:2005/11/01(火) 11:05:37 ID:b9dOUEms
おお、期待
305名無し:2005/11/03(木) 23:07:18 ID:ovjUuFjM
続きに期待!
306パンプキンパイより甘く:2005/11/04(金) 14:16:59 ID:VySdzNrD
「つーわけで… 覚悟はしてきてるよな?
イタズラしようとするってことは逆にイタズラされるかもしれないって事を覚悟してきてるんだよな?」

今度は俺がわざとらしく指を動かす。

「ちょっ、おにいちゃん何言って…」
「それっ、攻撃〜」
「きゃっ」

咲季は慌てて逃げ―――ゴチン―――壁で盛大に頭をうった。
俺の部屋は出てすぐ壁だから当然だ。
さて。廊下でのびてるこの娘をどうしたものか。

「よいしょ、っと」

とりあえず、抱きかかえてベッドに運ぶ。
その軽い体を寝かせてしばらくすると、咲季は目を覚ました。

「ううぅ…」
「お目覚めですか? お嬢様」
「むー」

ふくれっ面のお嬢様。
その頬を指でつつくと ぷひゅ とマヌケな音をたててしぼんだ。
咲季は目を丸くして驚き、俺はからかうように笑った。


「さて、それじゃさっきの続きなっ」

そういって、脇腹を思いっきりくすぐった。

「やぁん。あはははははっ、やめっ、ひゃあ。ま、待ってぇ」
「ん、どした?」
「はぁはぁ。お洋服、しわしわになっちゃう。脱ぐからちょっと待ってて」
「逃げない?」
「逃げないよっ! …だから」

咲季が少し俯いた。

「だから、優しくしてね」

上目遣いで恥ずかしそうに放たれた必殺の一撃。
理性にヒビが入る音を、俺は確かに聞いた。
307名無しさん@ピンキー:2005/11/08(火) 00:46:10 ID:zHOjxkSq
期待sage
308 ◆BokUNiNIjE :2005/11/12(土) 20:18:40 ID:XZTeS2eJ
 保守ついでに既出作品を投下(ノ゚∀゚)ノ ┫:。・:*:・゚'★,。・:*:♪・゚'☆

 例によって既読の方はスルーよろ

 作品タイトルは「Q熱リケッチア」
309 ◆BokUNiNIjE :2005/11/12(土) 20:19:40 ID:XZTeS2eJ


 最後の一枚を脱ぎ捨てる。

 そして私は全裸になった。

 ほぼ同時に聞こえる呻き声。

 優しい私のお兄ちゃんの声。

 大切な私のお兄ちゃんの声。


 「うっ…ぐっ…こ…これは……?」

 身悶えしながら目覚めたばかり・何故なら転寝している間に
ビニールテープで両手を拘束しておいたから。

 あらかじめこんな事を企んでいたワケではない。

 ただ…最近疲れているようなので

 “今までの御礼に何かしてあげたい”

 と思っただけ。強いて言うならきっかけはソレぐらいだろう。


 偶然にも今日の夕食は刺激物を避けて尚かつ疲れた身体に特化
させた献立・ソレは通常以上に眠気を誘発するモノ。

 そしてこの日、お兄ちゃんは業務用の幅広いビニールテープ
を持ち帰っていた。しかもソレをテーブルに置いたたまま私の
前で部屋にも戻らず炬燵に潜り眠ってしまった。

 本当はそのまま起こさずに部屋に連れて行こうと思っていた。

 しかし…こういった要素が重なったせいで私の中に潜む“何か”
が覚醒したのだろう。
310 ◆BokUNiNIjE :2005/11/12(土) 20:20:41 ID:XZTeS2eJ

 「おい…何の冗談だ…なぁ…早く…」
 「お兄ちゃん、眼が覚めた?心配しないで…余計な事は考えなくて
イイから…そのまま楽にして…。」

 何時もと変わらぬ口調で私は歩み寄る。

 少し苦しそうな体勢なのでとりあえずゆっくりと上半身を起こして
あげる。そして私はそっと口付けする。

 「うわっまさかっ…ん…んぅ…ぐ…く…ん…んぅ…」

 素早く唇の奥目掛けて舌を滑り込ませ反論させる隙を与えない。
そのまま私は貪欲にお兄ちゃんの唾液を貪る。

 「ん…んぅ…コレがお兄ちゃんの…味…。」
 「おまえ…一体どうしたって…あ…そんな…」

 次に上着のボタンをゆっくりと外し胸を露にする。筋肉質で逞しい
胸に頬を擦り寄せ乳首を舌先で弄ぶ。

 「くっ…悪い冗談は…あっ…止め…ろ…あぁ!」

 お兄ちゃんは普通の人より少しばかり力が強い方だ。身を仰け
反らせる度に振り飛ばされそうになる。しかし私は決して負けない。
しっかりとその身体を掴み離さない。

 そうこうしている内に肌が少しずつ汗ばんできた。一旦動きを止め
頬と耳をピタリとくっつけてみる。湿り気と温もり・そして激しい
心拍音が私に伝わる。

 「お兄ちゃんの身体…温かい…。」
 「な…なぁ…お…落ち着け!何をしているか判ってるのか?もう…おい
今度はな…あ痛たた…」

 やや強引に首を掴みお兄ちゃんの目をじっと見つめる。

 いけない…動揺している…私はこんなのを望んではいない。
311 ◆BokUNiNIjE :2005/11/12(土) 20:21:59 ID:XZTeS2eJ
 お兄ちゃんを落ち着かせなければ…改めて少し強めの力でお兄ちゃんを
抱き寄せる。

 「御免ね…でも…いいんでしょ?さっきも言ってくれたよね…。」
 「謝らなくていい!それより…この状況を説明しろ!!なぁ…お前
は何を望んでるんだ???」

 私は率直に答える。

 「もちろん…お兄ちゃん。お兄ちゃんの身体…お兄ちゃんの精神
(こころ)…お兄ちゃんの全て…ソレ以外に何が有るの?」
 「ある意味喜んでイイのかもしれないが…おまえ…ソレがどういう
事か判っているのか?」
 「うん。本当は許されない事よね…でも…コレだけは譲れない。」
 「頼む!もう一度考え直せ!!」
 「嫌!そんなの嫌!!ねぇ…私達…兄妹だけど…そんなの…理由
にしたくないの!!」

 今度は逆に私が興奮してしまう。

 このままでは事態は悪い方に進む…何かイイ方法は…私が本気
だって事を確実に証明しなくては…。

 そうなると…やや時期尚早だが次に進めるしかない。中途半端な
説得はかえっていけない。我が身で証明する事にしよう。

 「嘘じゃないよ…そうでないと…こんな事…出来ないよね…。」
 「うわぁあぁ!駄目だぁ!!ソコは…あ…頼む…もう…」

 再び抵抗されるが構う事無く私はベルトを外しファスナーを下ろす。

 「お兄ちゃん…もう…大きくなってる…あぁ…よかった…。」
 「見るな…あぁ…コラッ…イイ加減に…あ…あぁ…触るな!」
 「ちゃんと…私を一人の女の子だって…見てくれてたのね…。」
 「馬鹿!そんなんじゃ…」
 「嘘だ!じゃあ…何でこんなになってるの?ねぇ??私…未だココは
全然触ってなかったよねぇ???」
312 ◆BokUNiNIjE :2005/11/12(土) 20:24:44 ID:XZTeS2eJ
 お兄ちゃんは反論と同時に足をバタつかせる。だが私はソレを想定して
ジーンズを全て剥ぎ取らずに途中までズラす程度に留めておいた。お陰
で両足を束縛された状態になり非常に都合がいい。

 「じゃあ…始めるよ…ん…んぅ…」
 「んぁあぁ…そんな…汚い…止め…あ…止めてく…う…んぉ…おぉ!」

 躊躇いは無い。そのままゆっくりと付け根まで銜えてみる。満遍なく唾液
で濡らしてから一旦口を離す。

 「平気よ…お兄ちゃんのだったら…。それに…汚いのなら尚更…私が綺麗
になるまで舐めてあげる。」

 言い終わってから各箇所を丹念に舌先で舐め回す。時折お兄ちゃんが大きな
声を挙げて反応するのを確認してから再び別の場所を攻めてみる。

 幾度かソレを繰り返し何処でどう反応するか一通り頭の中に叩き込む。

 「これで判った。お兄ちゃんの気持ちイイ場所は…先ず…」
 「んあぁ!」
 「どう?コレでイイの??じゃあ…次は…」

 再び亀頭をゆっくりと口で包み込む。付け根に唇が届くようにグッと全てを
口腔内部に納める。

 「んおぁあぁ!は…離せ…んぁ…馬鹿…んぅ…ぐぉ…お……くっ…」

 念の為に銜えたまま先ほど記憶しておいた場所を舌先で緩やかに撫でて
みた。いい具合にお兄ちゃんは全身で答えてくれる。決して言葉で返事して
くれるワケではないが時折身体をピクリと仰け反らせてくれる。

 ソレは下手な褒め言葉よりも私にとって嬉しい事だ。

 このままお兄ちゃんの両足を掴み往復を開始する。

 「がぁ…駄目だ…動くな…あ…う…こんな事…お…あっ…」

 定期的にその動きを中断・時折チラリと表情を伺ってみる。同時にお兄ちゃん
と目が合う。ソコで私は改めて表情を読み取り、そして動きを再開する。
313 ◆BokUNiNIjE :2005/11/12(土) 20:26:26 ID:XZTeS2eJ
 「お…お願いだ…もう…うおぉ!く…ん…んあぁ!!」
 「ん…お兄ちゃん…気持ちいいのね?」
 「違う!違う!!こんなの…ふぁ…あ…ソコを突くな…あぁ!」

 私は一旦口を離す。お兄ちゃんが必死に否定するのでついついコチラも意地悪
をしたくなり尿道口を指先でグリグリと撫でてみた。
 「嘘だぁ…じゃあ…何でこうなってるの?ほら…ソコからでも見えるよね??」
 「知らん!俺には何の事だか…あ…そんな…」

 既に先端から滲みでた液体を掬い上げ、お兄ちゃんにも見える位置まで指先を
近づけてからゆっくりと捏ねてみる。

 「コレ…私のツバじゃないよね…じゃあ…一体…何かなぁ?」
 「言うなぁ!!」

 必死に目を反らし絶叫するお兄ちゃんに再び身を乗り出して私は耳元で囁く。

 「恥ずかしがらなくていいの…もっとリラックスして…。」
 「そんな…何で…何で俺なんだ…頼む…もう…」

 既に瞳から数滴の涙が溢れている。

 ちょっとやりすぎたかな…。少しだけ後悔する。でも決してお兄ちゃんを虐げる
つもりは無い…だからこそ…中断するのはかえっていけない。

 とりあえず今は中途半端な言葉を模索するのは止めよう。純粋にこの気持ちを
伝える為に私はお兄ちゃんの首筋に軽くキスをして呟く。

 「お兄ちゃん…大好き…。」

 そして私は全身を後退させて目的の行為を再開する。

 「うっ…く…くそっ…う…あ…」

 抵抗は尚も続く。だが私はめげない。

 「くあっ…あ…ソコは…あぁ…駄目だ…頼む…」
 「どうして…何で…こんな…」
 「止めろ…俺の言う事が聞けな…あぁ…」
314 ◆BokUNiNIjE :2005/11/12(土) 20:29:06 ID:XZTeS2eJ
 何度も懇願してくるが、やがてその声も弱まっていく。そろそろなのか…。 

 私は徐々に動きを加速させる。

 「もう…持たない…くそぉ!」

 一際大きな声での絶叫・ソレが合図になりお兄ちゃんは私の中で射精する。

 大きく腰を痙攣させるが私は決して離れないように必死にしがみつく。

 不快な味と臭気が私を襲うが大丈夫・屈する事なく全てを飲み干した。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 お兄ちゃんが肩で大きく呼吸している。もう一度私はその逞しい胸に
ベッタリと張り付くようにして抱きしめてみる。

 先ほど以上の激しい心拍が聞こえる。

 「いっぱい出したね…お兄ちゃん…。」
 「違う…違うんだ!こんなの…違うんだ!!」
 「お兄ちゃん…泣かないで…じゃあ…続けるよ。」

 私は起き上がり今度はお兄ちゃんの胸に腰掛ける。

 「うっ!」
 「あっ御免!体重掛けちゃった?」
 「いや…そうじゃない…一体…あ…そんな…」
 「ほら…。」 

 既に充血した秘所を指で軽く拡げる。

 「この角度なら見えるでしょ?」
 「う…うぅ…」
 「ねぇ?コレで判った??本気じゃなきゃ…私のココ…こんな風には
ならないでしょ???」
 「くっ…駄目だ…コレ以上は…」

 お兄ちゃんは視線を反らすが私はすかさず首を掴み再び顔を近づける。
315 ◆BokUNiNIjE :2005/11/12(土) 20:30:54 ID:XZTeS2eJ
 とりあえずココまで

 感想お待ちしています。
316名無しさん@ピンキー:2005/11/12(土) 20:36:39 ID:WgyjIf7w
かなりいいよ〜!
でもこのままだと終わった後に兄が狂ってしまいそうな悪寒


続きに期待!
317パンプキンパイより甘く:2005/11/17(木) 09:48:11 ID:Q8Xrp+We
―――やさしくしてね―――

その一言が脳内でリフレインして、他のすべての思考を遮る。
ヤサシクシテ? 何を?
いや待て待て、俺とお前は兄妹なんだかr―――

「おまたせ、おにいちゃん」
「はいぃっ!」

いきなり現実に引き戻されて、俺は跳ね上がった。
見れば、下着姿になった咲季が目の前に座っている。
可愛らしいフリルに彩られたキャミソールとパンツ。
魅力よりも幼さが強調されたその格好を、俺は食い入るように見つめた。
ゴクリ、呑み込む音がやけに大きく響く。

「はやくぅ」
「あ、あぁ」

俺をせかすその声に、おずおずと手を伸ばした。
脇の下を"優しく"撫で上げると―――

「きゃはははは、くすぐったーい♪ あはははははっ」

屈託なく笑う咲季を見て、俺も吹っ切れた。

「うりうり〜」
「やだぁ。優しく、んんっ してってぇ、あははははははっ」

これだけ良い反応をしてくれると、くすぐる側もノッてくるというもの。
調子に乗って脇以外のところにも指を滑らせる。
背中を撫で、首筋をなぞり、そして…

(あ。咲季の胸、やわらかい)

それは間違いなく"お兄ちゃん安全装置"の解除スイッチだった。
318パンプキンパイより甘く:2005/11/17(木) 09:51:02 ID:Q8Xrp+We
熱病に冒されたように何も考えられなくなって、無心に咲季の身体を触る。
はじめは生地の上から、そしてその中に手を入れ胸の感触を確かめた。

「や、ちょっとおにいちゃ ふぁあ」

うっすらと汗ばんだ肌、わずかにしこりのある胸の頂き。
成長中のふくらみを、ふにふにと指で揉んでみる。

「はっ、あぁ… ひぅっ」

甲高い笑い声だったものに、嬌声が混じってきた。
胸の先端を軽く擦ると ビクッ と大きく跳ねる。
シーツを握りしめて堪える姿が愛しくて、その小さな身体を抱き寄せて髪を撫でた。
咲季の奏でる声と荒い息遣い、そして潤んだ瞳が俺を加速する。
止まらない―――もう止まれない。
当然のように俺は"そこ"へと辿り着いた。
何かを受け入れるには幼すぎるそこに指をあてる。ぷにぷにとした肉感が心地いい。
その柔肉を分け入って指が少し沈んだとき、咲季の反応に明らかな変化がおきた。

「そこっ あっ ああん だめぇ」

断続的に身体を震わせ、そして―――

「やぁぁあああぁ…」
―――ぷしゃぁぁぁぁぁぁ
熱い飛沫を手に受けながら、俺は頭を冒していた熱が急速に冷めていくのを感じた。

319パンプキンパイより甘く:2005/11/17(木) 09:52:18 ID:Q8Xrp+We
手足をだらしなく投げ出し虚ろな目で惚けている咲季の横で、俺は頭を抱えていた。
実の妹になんてことを…

『かわいい妹にヒドイことしちゃった時の、仲直りの魔法♪』

ふと思い出したのは数日前の千晶の怪しい台詞と、同時に手渡された小さな紙袋。
カバンの奥に眠っていたそれを取り出すと、中には棒付きの大きな渦巻きキャンディーが入っていた。
こんなものでどうにかなる状況じゃ…

「くすん くすん」

泣き声に振り返ると咲季がぽろぽろと涙をこぼしていた。

「ごめんなさい。咲季っ、おもらし…」
「咲季は何も悪くないよ… ごめんな、兄ちゃん調子に乗り過ぎちゃって」

どうしていいか分からず、誤魔化すように咲季の頭を撫でる。

「ひっく おにいちゃあん」
「ほら、もう泣くなって。これやるから」

そう言って先程のキャンディーを差し出す。
そのとき、涙で濡れた咲季の目がわずかに光ったような気がした。

「…いいの?」
「ああ、だから」
「ありがとっ♪」

言うより早くキャンディーをひったくられた。我が妹ながら恐るべき転身の早さだ。
何事もなかったかのように嬉々としてキャンディーを舐める姿を見ると、
やっぱりまだお子様なんだなと思う。
その微笑ましい行為を眺めながら、俺は安堵の息をついた。

「ねえ、ほにいひゃん」
「行儀悪いなぁ。舐めながら喋んなよ」
「んっ… あのさ」
「なに?」
「これ、キャンディーのお礼ねっ」

乗り出した咲季がくれたもの、それは

―――マシュマロよりやわらかい唇の、アップルパイより甘いキス―――
320名無しさん@ピンキー:2005/11/17(木) 10:35:23 ID:X0TWU/qN
>>319
GJ!
321名無しさん@ピンキー:2005/11/17(木) 10:45:35 ID:5lm3SfKn
続きキタ━━(゚∀゚)━━!!堪能させていただきました。願わくば・・・本番!本番!(AA略)
322パンプキンパイより甘く:2005/11/17(木) 12:42:31 ID:Q8Xrp+We

♪Lollipop lollipop oh lolly lolly lolly
 Lollipop lollipop oh lolly lolly lolly
 Lollipop lollipop oh lolly lolly lolly
 Lollipop!!

 (bo bon bon bon)

 Call my baby lollipop tell you why her kiss sweeter than an pumpkin pie
 And when she does a shaky rockin' dance Girl, I haven't got a chance I call her



「ふふふふ… あの子、上手くやったかしら」

軽快な替え歌をひとしきり口ずさんだあと、千晶は不敵に口元を歪ませた。

「教えた通りの台詞喋れば、間違いなくアイツは堕ちてるはず。
あとは詳細を報告してもらって… 幼馴染みがネタの宝庫ってのは楽で良いわね。
アタシも気合い入れて冬コミまでに仕上げないとっ」

ある男が妹の描いた壮大な地図の処理に悩まされている数メートル先で、策士の高笑いが響いた。
323名無しさん@ピンキー:2005/11/17(木) 13:06:37 ID:Q8Xrp+We
以上です。
最後のは設定補完の色が強いんでスルーしてもらって構いません。


時事ネタのつもりが、予想を大きく上回る遅筆で2週遅れに…
しかも一回タイトル間違えてるし。
すいません。

>>300
鋭意製作中です。
自分としても処女作を中途半端で止めたくないんでしっかり完結させます。
よって少々お時間をば。

>>321
今回はここまでですが、次の祭事に乗じて続編書く予定です。
324弾の灯 ◆a.2VI1eTvE :2005/11/19(土) 12:00:26 ID:+A5d7b6V
325名無しさん@ピンキー:2005/11/21(月) 13:42:58 ID:g25n/WuD
GJ おお GJ!


つーか人居ないね
326名無しさん@ピンキー:2005/11/21(月) 23:01:54 ID:+rZGu4KZ
期待age
327名無しさん@ピンキー:2005/11/24(木) 10:32:58 ID:zjESJsow
保守
328名無しさん@ピンキー:2005/11/24(木) 17:46:06 ID:7AgMEIY5
加奈を再プレイしながらアルビノ妹の投下を気長に待つとするか
329名無しさん@ピンキー:2005/11/26(土) 22:19:59 ID:Thn/QcdQ
ホーシュー
330 ◆n.HIMAoD9I :2005/11/27(日) 05:35:29 ID:2M47wJvW
癶(癶゚∀゚)ノシ (訳:気付いたら4ヶ月ぶりでこのスレでは初投稿やんけ)

癶(癶゚∀゚)ノ⌒・ (訳:続編だが前の作品は>>1のまとめページをみてくれ スマソ)
331 ◆n.HIMAoD9I :2005/11/27(日) 05:36:19 ID:2M47wJvW
「では第4も〜〜〜ん! これもリクエストに応えた物だよ。」
「……。」
4回目ともなると、もはやツッコむ気力すら湧かない。

「ほら、今回のブツはコレですよ〜〜〜」
「……。」
きっと彼なりに張り切っているのだろうが、4回目の同じボケはもう通用しない。

「……どしたの、元気ないじゃないの。」
「いや、もう、ね…

 早くしてくれない? ちょっと飽きてきちゃった……」

「……さいですか。」
少しは落ち込んでくれたのだろうか、聞こえる声のトーンが落ちている気がした。
やっぱり自分でもダレて来てると思ったんだろうか。

でもコレを正解すれば、いいかげん解放してくれるだろうな。
…そろそろネタ切れの予感がするし。
332 ◆n.HIMAoD9I :2005/11/27(日) 05:37:09 ID:2M47wJvW
「んじゃ早々と挿れますよ…っと。」
つぷ、と体の中に侵入してくる感覚。 何度やられてもその異物感は慣れることはない。

「ん… あ、ちょっと大きい…」
先ほどのバトンやバナナなどに比べると、挿ってくる感触を強く、太く感じた。
「そう? そんなに変わりないと思うんだけど。」

「ん… これで全部、じゃないよね… もうちょっと、挿れてもいいよ。」
「そう…」
くちゅ、ぬる…
ツルツルとした表面の素材と、そこに刻まれた溝が、
体内の粘膜と擦れ合い、粘液の分泌を促している。

「あ…」
「ん? どしたの?」
こちらの反応を見てか、身体の内側を擦る動きが止まる。
「あのその…… もうちょっと、強くしても……」
「こう?」
「うん… うぁう…!」
バナナのように柔らかくもなく、バトンのように硬すぎでもない。
その微妙な硬度の物体が、身体の内側から粘液を掻き出すように動くたびに
口から勝手に小さな悲鳴が漏れる。
333 ◆n.HIMAoD9I :2005/11/27(日) 05:37:54 ID:2M47wJvW
「……もしかして、気持ちいいとか?」
「……うん。」
あっさりと認めていた。 だってホントに気持ちいいんだもん。

「やっぱり。 さっきから持つ手が液でヌルヌルになっちゃってるんだよね。」
「う…」
隠しているつもりはないけど、そうをあっさり看破されると…やっぱり恥ずかしい。

「じゃあお望み通りにもうちょっと強く動かしてあげようか。」

ぐちゅ、ぬる、ぬぱ…
擦られている感覚が音のように聞こえるのではなく、
実際に高い音域の水音が耳に聞こえてくる。
「やだ… これ、あたしが…?」

「そうだよ。とっても気持ちよさそうに涎垂らしてる。

 …なんならもっと奥まで挿れてみる? もっと気持ちいいかもよ。」
つつーっ と小淫口辺りを指で撫でられて、くすぐったい快感を重ねられるともうたまらない。
「うん。 挿れて、もっと、奥…」
「こうかな?」
「ひゃうぅ!」
身体の奥の奥、行き止まりのようになってる所を突かれて大きな声が出てしまった。


「痛かった? …いや、今のは気持ちよかった声だな。」

「うん… じ〜ん、てキタ…」
バイブで拘束されてる時はただ動いてるだけで奥までは突いてくれなかった。
バトンの時は奥まで届いてたけど、ここまで感じてはいなかった。
いまのは… まるでそこにツボがあって、上手く刺激されたみたいにすごく気持ちよかった。

「うわ、すっごいヌルヌルしてきた。 本気で気持ちよかったんだな。」
「ううん… もっと、もっと気持ちよくしてよ……」
「……。」
返事はないけど、了承はされたみたい。
だって、手の動きが速くなって、気持ちよくしてくれてるんだもん。
334 ◆n.HIMAoD9I :2005/11/27(日) 05:38:56 ID:2M47wJvW
「うにゃ… にゃぁう…」
あたしは本気で感じてくると、こんなネコみたいな声を出してしまう。
もちろん、こんな声出すのはお兄ちゃんの前でぐらいだけど。

「にぅ… んあぁ…」
気持ちいいと、頭の中に霧がかかったように考える力が少なくなっていく…
いま、何の為に、こういう事をしているのかも、忘れてしまいそうに…
ただこうやって、気持ちのいいことだけ、感じていたくなって…

「おにいちゃぉ、んん……」
馬鹿みたいに垂れ下がっていた舌が、急に暖かい感触に包まれる。

うん。 これはよく知ってる感覚。 お兄ちゃんとキスしてるときの感覚。
お互いに、舌を相手の口の中へ、奥深くまで入れてする、
とっても気持ちの良くなる、深い深いキス…

こんなのされたから、ますます頭が溶けていっちゃう…
335 ◆n.HIMAoD9I :2005/11/27(日) 05:39:57 ID:2M47wJvW



「ん〜 んん〜」
あたしの喘ぐ声がお兄ちゃんの口の中へと吸いこまれていって、
お兄ちゃんの呻くような声があたしの脳へと響いてくる。
お互いに、キスの快感を感じているのがわかって、さらにそれを求めて舌を絡ませていく。

「ひゃん!」
体内からも快感に襲われて、身体が震えていた。
激しく動かされる膣内の動きに、子宮が疼いてひたすら蜜を垂れ落ちさせる。

「う〜 おに、ん〜」
なにか言いたいのに、途中で言うのを止めて舌を絡ませ合う方に意識がとられてしまう。
それくらい気持ちがいい。 いつもするセックスも、こんな風にいっぱいキスして、
いっぱい腕もまわして、抱き合って……?

あれ、なんであたし腕が動かせないんだろ。 これじゃあお兄ちゃんを抱きしめられないよ。
それより、お兄ちゃんの姿が見えない。 目は開いてるのに… あ、目隠しされてるのか。

なんでかな…

でも気持ちいいからいいや。 お兄ちゃん、もっと気持ちよくして。
そう思いながら腰を動かして、気持ちいいのを受け取り続ける。
336 ◆n.HIMAoD9I :2005/11/27(日) 05:40:32 ID:2M47wJvW
「ん、あ〜 ふゃぁ〜」
口が離れちゃった。 ぽっかり空いた口から間抜けな声が出ちゃう。
「気持ちよさそうだね。 すっかり理性を無くしちゃって…」
あ、お兄ちゃん… やっぱり、あたしを気持ちよくしてくれるのは、いつもお兄ちゃんなんだ…

「あ、ひゃ…! 気持ちいい、お兄ちゃん…」
ごつん、ごつん と身体の奥の奥を突かれて、その度に気持ちよさの中心に刺激が送られる。
いつもはここまで、なかなか届きそうで届かないのに…
お兄ちゃんの、いつの間にこんなに大きくなったの…?

まあいいや。 気持ちいいし。



「にゃ、ふゅ〜〜…」
頭の中心がじんじんして、身体が浮いてるような落ちているような感覚に襲われる。
胸もじんじんして、あそこの周りもじんじんしてるから余計にわけわかんなくなってきて…
これって、『イク』前の感覚だよね。 それも一度やっちゃうとすんごく眠くなるやつの。
さっきもイった気がするけど、その時は自分一人だったから、
今度はお兄ちゃんと一緒にイきたいな。

「ね、お兄ちゃん… もっと、奥入れて… そこで、いっぱい出しちゃっていいから…」
一人でイクよりは、その方が気持ちいい。
妊娠とか考えなくもないけど、こんな気持ちいい時に危険日とかいちいち計算出来ないもん。
どうせゴム無しで挿れられてる時点でそんな心配してもしょうがないし。

「…そうしたいけど、コレじゃあちょっと出来ないなぁ。」
…え、なんで? こんなに奥まで来てるのに。
こんなに動かしてたら、お兄ちゃんも気持ちいいでしょ? だから…

「だってコレ俺のチンコじゃないし。」
え、そうなの…? …………。
337 ◆n.HIMAoD9I :2005/11/27(日) 05:41:37 ID:2M47wJvW
「…いや、やだやだ。」

「お、おいこら暴れるなよ。」
「やだ、やだやだやだ〜〜〜」
腕も足もろくに動かせないけど、とにかくもがいて逃げようとする。 だって…!

「こら、落ち着けって。」
強引に押さえつけられると簡単に押さえ込まれてしまった。 けど、でも…

「だって、だって、あたし、お兄ちゃん以外の人となんて、したくない。 だから離して…!」
「まったく…」
「う…」
目を締め付けていた布が取れて、急に目の前が明るくなる。

「ほら、ここには俺とお前しか、他にも誰もいないよ。」
そこはいつもの、あたしとお兄ちゃんの家で、いつもの部屋のベッドの上。
確かに周りには誰もいなくて、目の前にはお兄ちゃん、しか…

「な、だから大丈夫。」
そう言われてぎゅうっと抱きしめられた…瞬間
「は、う……」
かーーっと、お漏らししたみたいにアソコの周りが熱くなって、
頭から全身へと痺れが津波のように渡っていく。
338 ◆n.HIMAoD9I :2005/11/27(日) 05:42:40 ID:2M47wJvW
「…落ち着いた?」
「…………イっちゃった。」
「へ?」

抱きしめられただけなのに…
ううん。
心配が気のせいだって、やっぱりあたしにはお兄ちゃんだけがイイんだってわかって…
だから…それだけで…

ぬるん、とあたしの膣内に入ってたモノが抜け出てシーツの上へと落ちる。
「…ペットボトル?」
「そうだよ。 …てーか、コレを当てるゲームしてたのすっかり忘れてただろ。」
「……。」
すっかり忘れてました。 すんごく気持ちよくなってたせいかな?

「すんごいベトベト。 よっぽど気に入ったんだな。」
「…………。」
まさかお兄ちゃんのより長くて、奥を突かれてたからなんてとても言えない。
言っちゃったら… 多分意地でも自分のでイかせようとする。
それはそれで気持ちよさそうだけど。
339 ◆n.HIMAoD9I :2005/11/27(日) 05:42:59 ID:2M47wJvW
「それにしても、色々可愛いこと言ってたなぁ。
 『奥でいっぱい射精ちゃっていい』とか『お兄ちゃん以外の人となんてしたくない』とか。」
「え、えぇ!?」
確かに言ったような気はする。 けど実際それを納得してるかどうかはまた別の話。

「兄妹なのにそういうこと思ってたなんて、ホントにイヤらしい妹だなぁ。」
「う〜う〜」
そっちこそ、あたしを好き放題に陵辱してることを棚に上げてさぁ、とも思うけど…

「でも嬉しいな。 やっぱり。」
そう言われてたっぷりキスされるとどうでもよくなってしまう。
ふにゃ〜〜……


「だけど、クイズには不正解だったから続行ね。」
「ふぇ!?」
再び目隠しをされて視界を奪われてしまう。

「今度こそ当ててよ。 今のところ正解率0%だし。」
「む〜〜 バカ〜〜〜」
結局のところ、このバカ兄の魔の手から逃れる決定打を、
あたしは有していないのが現状なのだった。

気持ちいいのはそれでいいんだけど…… やっぱり、普通にしたいかな……
340 ◆n.HIMAoD9I :2005/11/27(日) 05:47:40 ID:2M47wJvW
癶(癶゚∀゚)癶 (訳:どう? エロい?)

癶(゚∀゚癶)癶 =−− (訳:また書けたら来るわ でも年末までに完結は無理そうだな きっと)
341名無しさん@ピンキー:2005/11/27(日) 10:38:40 ID:7GLhq2M4

いもうとスレは検索にかかりにくいのか、
他の姉妹スレと比べて書き込みが少ないのな
ありがとふ
342名無しさん@ピンキー:2005/11/27(日) 11:20:17 ID:YkQYqUaZ
ひらがなだからかもしれない
343名無しさん@ピンキー:2005/11/27(日) 15:19:56 ID:c3/vlY8u
えろーい えろすぎるよ小沢さん
344名無しさん@ピンキー:2005/11/27(日) 23:15:03 ID:vZjPUt91
キテルワァ.*:.。.:*・゚(n‘∀‘)η゚・*:.。.:*GJ!!
345名無しさん@ピンキー:2005/11/27(日) 23:37:01 ID:c/qYrz7x
GJ!!
346名無しさん@ピンキー:2005/11/30(水) 19:44:23 ID:B2NyqNJm
こんな良いSSが毎日投下されたらな・・・
347名無しさん@ピンキー:2005/12/04(日) 10:00:59 ID:yKmIWyAS
保守
348 ◆BokUNiNIjE :2005/12/05(月) 02:15:31 ID:cmdhx6Wg
 >315からの続きを投下(ノ゚∀゚)ノ ┫:。・:*:・゚'★,。・:*:♪・゚'☆
349 ◆BokUNiNIjE :2005/12/05(月) 02:17:00 ID:cmdhx6Wg
 「お兄ちゃん、ずるいなぁ…今度は私の番でしょ?」
 「こんなの…おかしい…うぷっ!」

 反論を遮る為に強引に鼻先を密着させる。お兄ちゃんが呻きながら必死
に顔を離そうと悶えるせいでグチュグチュと下品な音が周囲に響く。

 仕方がないので一度忠告しておく事にする。

 「お兄ちゃん、終わらないと…離してあげないよ…。」
 「う…く…ほ…本当だな?終わったら…俺を解放してくれるんだな??」
 「うん、嘘じゃないよ。さぁ…続けて…。」

 そのまま何も言わずお兄ちゃんは私の秘所に吸い付く。

 「ん…あぁ…そう…そのまま…あぁ…」

 舌先が恐る恐る陰唇に触れる。掬い上げるようにして入り口を舐め始めた。

 私の感じる場所が判らないのか…ぎこちない動き。正直に言えば自分自信
で触っている方がもっと気持ちいい。

 だが…

 “今…私は恥ずかしい所をお兄ちゃんにしゃぶられている…”

 そう思うだけで快楽は倍増する。今にも気が遠くなりそうな感覚に襲われ
倒れそうになるが、体勢を整え必死に堪える。

 「イイの…もっと…中も…あぁ…」

 舌先が内部に侵入する。

 「あぁ!ソコも…あん…んぁ!!」

 その刺激に耐えきれずついに私は倒れ込む。

 「わぁ!お…おい…大丈夫か?」

 気遣う声に即答するかのように私は素早く起きあがる。
350 ◆BokUNiNIjE :2005/12/05(月) 02:17:56 ID:cmdhx6Wg
 私も息切れが激しい…少し立ち眩みがする。

 だが…終わりではない…早く続けなければ…私の我儘で始まった事とは
いえどお兄ちゃんをコレ以上焦らすつもりはない。

 「未だよ…さぁ…」
 「うわ…頼む…ソレだけは…あ…握るな…」
 「駄〜目!もう遅いの!!」
 「止せぇ!いけない!な…何で…俺なんだ???」

 私は満ち足りた笑顔で答える。

 「何でって…お兄ちゃんだからイイのよ。」
 「そんな…おまえ…どうしたんだ…おかしくなっちまったのか…。」
 「そうかも…もしかしたら私…もう狂っているのかも…でもイイの…絶対後悔
なんかしない…。私…ずっとお兄ちゃんの事を見ていた。もしかしたら…もっと
前からこうなる事を望んでいたのかも…。」

 答える間にも私は準備を進める。先端を宛い挑発するかのようにグリグリと
膣口周辺を弄び先ほど同様の下品な液音を大きく立ててみる。

 「お兄ちゃん…私を見捨てず…ずっと育ててくれて…ありがとう。」
 「そんなの当たり前じゃないか!」
 「私はずっと何も出来なかった…けれど…今なら…」
 「馬鹿、な…何を言い出すんだ?俺は見返りを求めてお前を養っていたワケ
じゃない!頼む…頼むから…もう一度考え直すんだ!!」

 尚も抵抗の言葉が続く。しかし私の決意は変らない。

 「お兄ちゃん…さっきも言ってくれた筈よ…。」

 ゆっくりと挿入を始める。ソレに気付いたお兄ちゃんの悲鳴染みた反論は更に
激しくなる。 

 「あ…あれは…こんな事を言ったワケじゃな…あぁ…駄目だぁ!」
 「んぅ…あ…あぁ…はぁ!は…入っちゃたよ…」
 「うぁあぁ!と…とうとう…やっちまった…くそ…くそぉ…俺は…何を…」

 付け根まで飲み込んだ瞬間に痺れるような感覚が全身を貫く。私は陶酔した
まま暫く動けない。
351 ◆BokUNiNIjE :2005/12/05(月) 02:19:22 ID:cmdhx6Wg
 「う…嘘だ…こんなの…」
 「い…言ったでしょ?終わるまで離さないって…さぁ…」
 「く…くそぉ…早く…終わってくれ…お願いだ…」

 少しづつお兄ちゃんが動き始める。私もその動きに合わせる。お互いに“始めて”
だという事は充分承知している。そのせいか今ひとつ緩慢な往復・ココまできて
未だ私に気遣ってくれているようだ。

 いけない…安心させなくては…もっとお兄ちゃんに楽しんでもらわなくては…。

 「んぅ…だ…大丈夫…もっと動いて…イ…イイのよ…」
 「そんな…痛くないのか…。」
 「御免ね…お兄ちゃんの事想像しながら…触っていたら…破けちゃった…だから
もう…遠慮しないでイイの…もっと…動いて…。」

 事実だ…決して嘘ではない。どうしようもない気持ちを紛らわせる日々が幾度と
なく続いていた。

 だがソレも今日でお終い・夢が叶ったのだ。

 嬉しさに泣きそうな気持ちを堪えながら改めて確認してみる事にした。

 「どう…気持ちイイの?」
 「そんな…事な…い…んぁあぁ!は…早く…早く…く…うぅ…」
 「ねぇ…答えて…隠さなくてイイのよ。」
 「もう…言うな…おかしくなりそうだ…あ…あぁ…早く終わらせ…んおぉ!」

 私には判っていた。お兄ちゃんは決して覚悟したワケではない。あくまでもこの
許されない行為を“終わらせる”事に専念したいらしい。
 「お兄ちゃん…何か勘違いしていない?」
 「ど…どう…いう…事…だ…あぁ…うぁっあぁ…」
 「終わらせるのは…私じゃなくて…お兄ちゃんの方よ。」
 「うわぁ!そ…そんな…話が…違う…うぅ…」

 やはりお兄ちゃんは勘違いしていた。

 「御免ね…紛らわしい言い方で…。」
 「謝らなくてイイ!そ…それより…離せ…ソレだけは…いけない…」
 「駄〜目!私だけ何回イッても…お兄ちゃんが“終わる”まで…絶対に止めない
からね!!」
352 ◆BokUNiNIjE :2005/12/05(月) 02:20:27 ID:cmdhx6Wg
 「ゆ…許してくれ!妹に膣(なか)出しなんて…頼む…なぁ…あぁ!!」
 
 再び大きく全身を揺さぶり抵抗が始まる。すかさず私はしがみつく。

 「いいの…そんなに深刻にならないで…ねぇ…ソレより…」
 「頼む…何も言うなぁ!あぁ…駄目だ…身体が…もう止まらねぇ…何でだ…」
 「良かった…気持ちイイのね…」
 「もう…許してくれぇ!気が狂いそうだ…あ…あぁ…くそぉ!!」

 動きが激しくなる。

 そろそろお互いに限界に近づいている。

 「さぁ…お兄ちゃん…」
 「も…もう…限界…だ…離せ…このままじゃ本当に…んぅ…くぅ…」

 唇を遮り、そしてお互いの繋がった場所が離れないように抱きしめた両腕の力を
更に強くする。

 「お兄ちゃん…好き…大好きなの…あっあぁあぁ!!!」
 「うっ…あぁっ…あぁあぁ…あぁあぁ!!!」

 激しく二人は下半身を痙攣させる。

 そして…。



−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−



 「お…おい!どうしたんだ???」

 唐突に現実世界に戻される。

 「え…お兄ちゃん…あ…あれ…?」
 「何だ…悪い夢でも見ていたのか?」
353 ◆BokUNiNIjE :2005/12/05(月) 02:21:30 ID:cmdhx6Wg
 事態を把握すると同時に虚無と嫌悪が私を襲う。羞恥に耐えられず顔を両手で
覆い尽くす。

 「待たせて悪かったな。スケジュールの手違いで急な残業させられてな…って
お前に仕事の話してもしょうがないか…ソレより…わざわざ待っていてくれたん
だな?」
 「え?う…うん!あ…あ…」

 炬燵から這い出すと同時に下着に不快な湿り気を感じる。

 「わ…私…シャワー…」
 「あぁ…そうした方がイイな。寝汗が酷いようだし…。」


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


 「よりによって…あんな酷い夢…うわぁ…大変な事になってる…。」

 恐る恐る下着を脱ぎ捨てる。念の為にあらかじめ放り込んでおいた洗濯物の奥
深くへソレをねじ込み見られないようにしておく。

 全身の火照りを早く鎮めたい…一度は手がアソコに伸びたが、今は優先するべき
事が有る。我慢して早々とシャワーを済ませる事にした。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


 「あれ?未だ食べてなかったの?」
 「何言ってるんだ?おまえも未だなんだろ??」
 「え…でも…お腹減ってるんでしょ?無理して合わせなくても…」
 「せっかくお前が待ってくれたのに今更そんな事出来るか?そういうお前だって…」


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


 何年も前から続いている二人っきりの夕食の一時。
354 ◆BokUNiNIjE :2005/12/05(月) 02:22:27 ID:cmdhx6Wg
 「そろそろ給料日だし…なぁ、何か欲しいモノは有るか?」
 「う〜ん…そろそろお米が残り少なく…」
 「馬鹿!そうじゃなくて…お前自身が欲しいモノだよ。タマには贅沢したってバチは
当たらないって!!」
 「えぇ?でも…今はイイ。」 
 「まぁ気が付いたら言ってくれ。妹らしく俺に何かお強請りしてみるのも悪くないぞ。
まぁ…俺が出来る範囲でだがな…。」
 「そんな…未だ私も養ってもらっている身だし…」
 「そんなの気にしてどうするんだ?はぁ…お前って…全く欲が無いな…。まぁ…ソレ
でこそ何時ものお前なんだが…引っ込み思案で謙虚なだけじゃ社会に出ても損する
からたまには我儘を言ってみろ。」


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


 「Q熱患者発生…ほぉ…」

 お兄ちゃんは今朝読みそびれた新聞に目を通していた。

 「急熱?」
 「急な発熱の方じゃないぞ!Query Fever…クェリー熱の略語だ!!」
 「何…ソレ…聞いた事無い…。」
 「まぁ症例が少ないからな…ペットやダニから感染するリケッチア性の熱病だよ。
死亡する事は滅多に無いそうだが…最近じゃ国内でも患者が出ているそうだ。」
 「ちょっと怖いなぁ…ソレって…そんなに簡単に感染するの?」
 「ハッキリした事は判らない。俺も医者じゃないし…ただ…過剰なペットとの触れ
合いには要注意だとか…。」
 「う〜ん…“過剰な触れ合い”ねぇ…こぉ〜んな風なのも?」

 ココぞとばかりに私はお兄ちゃんに抱きついてみる。

 「うわぁ!ちょっと…あ…んぁ…脇腹は…止せ…ぬおぉりゃ!!」
 「きゃあ!もぉ…今度は…ココだ!!」
 「くそ…コラッ…イイ歳して…わぁ!」

 ひとしきり騒いだ後に二人で仲良く床に寝そべる。

 「全く…こういう事はなぁ…他に誰かイイ男を見つけて…」
355 ◆BokUNiNIjE :2005/12/05(月) 02:24:05 ID:cmdhx6Wg
 「そんなの…やだ…。」
 「え?」
 「いやぁ!そんなの…いやぁあぁ!!!」

 私は自分でも信じられない大きな声でお兄ちゃんの言葉を拒絶する。

 「お…おい…何だ…」
 「え…あっ…ご…御免!」
 「いや…イイんだ…。」

 気まずい空気を振り切る為に台所に向かい漬け置きしておいた食器を洗う事にした。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


 作業終了後、改めて居間に向かう。

 するとソコには炬燵でリモコンを握り締めたまま転寝しているお兄ちゃんがいた。
 
 「あ〜あ!まただ…もう…。」

 さすがに今日は人の事は言えないが…頻繁に見かける光景だ。

 そして…次に目にしたモノは…。

 ビニールテープだ…。

 お兄ちゃんが持って来た…先ほどの悪い夢に出てきたのと全く同じ形状。 

 胸が高鳴る。

 いけない…そんなの…駄目…流されては…。

 「と…とりあえず…」

 気恥ずかしさに囚われ私はソノ場を離れる。

356 ◆BokUNiNIjE :2005/12/05(月) 02:25:38 ID:cmdhx6Wg
 使用中の洗濯機と給湯器を停止する。お兄ちゃんが静かに眠れるように雑音を
可能な限り減らす…僅かに可能な私なりの気遣いだ。

 そのままお兄ちゃんの隣に鎮座してその寝顔を暫く眺める。

 束の間の…代え難い幸せな一時だ。


 「お兄ちゃん…決めたわ…。」


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


 次に気が付くと私は仏壇の前に立ち両親の遺影を眺めていた。



 「許してくれるよね…私…お兄ちゃんに…何か御礼がしたいの…けれど…コレしか思い
浮かばないの…。私は大丈夫、お兄ちゃんも…ちゃんと“許可”してくれた…。」


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


 私は剥離音を殺すようにそっとビニールテープを引き伸ばす。




 「お兄ちゃん、さっき言ってくれたよね?“我儘を言ってみろ”って…。」





 −−−THE END−−−
357 ◆BokUNiNIjE :2005/12/05(月) 02:27:40 ID:cmdhx6Wg
 終了。楽しんで頂けましたでしょうか皆様?


 感想お待ちしています。
358名無しさん@ピンキー:2005/12/05(月) 20:53:48 ID:qhQEEpoB
>>357
GJ!
そして兄貴ノリノリバージョンに続くともっとGJ!
359名無しさん@ピンキー:2005/12/06(火) 19:03:54 ID:ewn1AvsE
GJ!!
これ以上なんてあるのか!?
360名無しさん@ピンキー:2005/12/08(木) 02:34:42 ID:4RZunBPC
えろぃ(*´Д`)ハァハァ
361名無しさん@ピンキー:2005/12/09(金) 18:59:29 ID:p/xADLFF
ageage
362名無しさん@ピンキ−:2005/12/10(土) 00:30:49 ID:hSBsD2LT
兄貴のセリフがあまりにも芝居臭くてちょっと気になった
363名無しさん@ピンキー:2005/12/13(火) 21:29:17 ID:3QcQFSqE
人がいない・・・?
364名無しさん@ピンキー:2005/12/14(水) 00:03:49 ID:Pz8BBTBt
まぁ確かに最近過疎りぎみではあるが。
365名無しさん@ピンキー:2005/12/16(金) 23:11:33 ID:fF6b7Qm7
ヽ(゚∀゚)ノタダイマ!!
366名無しさん@ピンキー:2005/12/16(金) 23:54:19 ID:NFmp6lif
おかえりなさい。
367名無しさん@ピンキー:2005/12/19(月) 00:44:40 ID:jgTZrWvU
ヽ(゚∀゚)ノ イッテキマース!!
368名無しさん@ピンキー:2005/12/19(月) 02:11:03 ID:bgl/KdUP
どこに行くのよ>>367にぃ
369名無しさん@ピンキー:2005/12/19(月) 02:17:34 ID:jgTZrWvU
ちょっと虹の国に逝ってくる。
明日までには帰ってくるから心配するな妹よ。
370名無しさん@ピンキー:2005/12/19(月) 07:46:19 ID:oe2CvBU4
他にSS系の妹スレ無い?なんか落ちたのとかあって全部把握出来ん…
371名無しさん@ピンキー:2005/12/20(火) 01:32:55 ID:JVVoQL/S
虹の国からいざ帰還
372名無しさん@ピンキー:2005/12/20(火) 13:52:44 ID:qk556dTT
筆休めに二次創作、というか替え歌を1つ。

『彼女』

「最近どうしたの? 何だか元気ないね
悩みがあるならあたしが聞いてあげる」

まったく君は相変わらず鈍いなあ
僕の悩みは君から生まれてる

ファミレスの窓際でおしゃべりする
僕らはまるで恋人同士のよう
だけどこのテーブルの真ん中あたりに
「兄妹」という消せない線引いてるから

胸の想いは今はしまっておくよ
君は呑気にメニューを見てる
君を「彼女」と呼べる日がいつか来たら
僕の悩みはたちまち消え去ってしまうのに


夜更けの街道 自転車に二人乗り
近くのセブンに少しだけ寄り道

コンビニでふざけ合ってる僕達は
誰から見ても恋人同士のよう
だけどその小さな手を握れないのは
兄妹という大きな壁 邪魔するから


ありのままの僕を君だけが知ってる
しまいこんでる僕の胸の悩みも下心さえも
受け止めてほしいな


僕の想いは今はしまっておくよ
君は無邪気にアクビをしてる
君を「彼女」と呼べる日がいつかやってきて
僕の新しい悩みがたくさん増えたらいいな
373名無しさん@ピンキー:2005/12/20(火) 14:02:03 ID:kxHvDmNE
GJ
374名無しさん@ピンキー:2005/12/20(火) 19:52:51 ID:7hyZicaw
いいんじゃない?
375名無しさん@ピンキー:2005/12/21(水) 00:46:58 ID:jw5vIRLs
GJ
サスケの曲だっけ?
376名無しさん@ピンキー:2005/12/21(水) 03:20:30 ID:Jk2819QJ
リアル義妹(中3)が一昨日から口をきいてくれない。
確かにノックしなかったのも悪いが、どう考えても鍵を閉めずに着替えてるほうが問題だと思うが。
……つーか普通は晩飯の直後に寝間着には着替えないだろう。
377名無しさん@ピンキー:2005/12/21(水) 11:06:06 ID:bJN85NIm
それなんてエr(ry
378名無しさん@ピンキー:2005/12/21(水) 14:46:01 ID:jdNjNfjh
>>376
どのような経緯での"義"妹なのかkwsk
379名無しさん@ピンキー:2005/12/21(水) 19:01:30 ID:m/BxZfai
説明せよ
380名無しさん@ピンキー:2005/12/21(水) 21:02:34 ID:71xDLs0v
>>376
夜中に潜り込んで既成事実を作ろうと画策していたところに
当の本人が現れて会わせる顔が無いのでしょう。
いずれ立ち直ってリトライしてくるかと。
もしかしたら今夜辺り貴女のもとへ・・・
381名無しさん@ピンキー:2005/12/22(木) 00:26:40 ID:+1HjHr0O
ちょw姉妹かよww
382名無しさん@ピンキー:2005/12/22(木) 01:20:00 ID:QicoG3h5
ヒント:再婚

……つーか、前からねだられてた靴とDVD買ってやったらあっさり機嫌直しやがった。
現金つーか……まあいいけど。
383名無しさん@ピンキー:2005/12/22(木) 01:26:04 ID:QicoG3h5
……ていうか、この南京錠と鍵に別れた、いかにも怪しげなペアストラップ。
普通はペアストラップって兄妹で持つものじゃないと思うんですが。
384名無しさん@ピンキー:2005/12/22(木) 01:27:43 ID:d1DuhfIf
>>382
前からねだられてたのか。
じゃぁ鍵を閉めずに着替えてたのは故意の可能性が!?
385名無しさん@ピンキー:2005/12/22(木) 10:56:16 ID:EOGVZm3S
「私は鍵を突っ込んで欲しい南京錠よ」アピール?
386名無しさん@ピンキー:2005/12/22(木) 12:38:58 ID:W4irZAIk
>>383
普通じゃない関係を求めている。
387名無しさん@ピンキー:2005/12/22(木) 18:47:46 ID:8woj6lPd
ここは何の板なんだw
388名無しさん@ピンキー:2005/12/22(木) 18:56:17 ID:G0gJ5UOG
エロパロ・創作板…

ハッ
389名無しさん@ピンキー:2005/12/22(木) 22:57:16 ID:1jGfTQEV
俺達はとんでもないことを見逃していたのかもしれない・・・
390名無しさん@ピンキー:2005/12/23(金) 15:01:51 ID:AG1Ryzgq
どういうことなんだ>>389!?
391名無しさん@ピンキー:2005/12/23(金) 17:56:17 ID:Rx7XzPba
作品が投下されなくなって、いい加減20日がすぎようとしていたんだよ!!
392名無しさん@ピンキー:2005/12/23(金) 20:53:56 ID:15Q3+QEX
なっ、なんだってぇぇぇぇっ!!
393名無しさん@ピンキー:2005/12/24(土) 07:23:24 ID:vQfn+adJ
おまかせピース電気店の妹エロパロが投下されてたんだが、誰にも相手されて無くて涙を誘った。
394名無しさん@ピンキー:2005/12/25(日) 14:11:45 ID:1WFI6AaR
一日以上も相手にされないお前も・・・
395名無しさん@ピンキー:2005/12/26(月) 00:31:39 ID:18ifytWD
クリスマス短篇が間に合わなかった俺が来ましたよorz
396 ◆PG61GDIHOM :2005/12/26(月) 05:00:49 ID:L3iLmK7r
とりあへず支援です
来年が戌年ということで犬という題です
397 ◆PG61GDIHOM :2005/12/26(月) 05:01:25 ID:L3iLmK7r
 「犬」


 ある住宅街の夕暮れ時。その中の一棟で、のそりと一匹の犬が小屋から出た。犬小屋の
表札らしき物には、「ラッキー」と、ある。

 ―――カツ、カツ。
 塚原彰人がリビングのソファでテレビを見ていると、庭に続くガラス戸を、なにか硬い
物で軽く叩く音がした。
 彰人はソファから体を起こし、視線をガラス戸に移す。
 ―――なんだ?
 彰人は視線を移しながら思ったが、本当は大体の見当がついている。そして彰人の予想
通り、ガラスの向こう側には犬がいた。
 犬は両手の爪をガラスに当て、バンザイをするような格好でガラス戸にもたれかかって
いる。ゴールデンレトリバーと犬種は立派だが、歳は十七を過ぎ、既に老境に入っていた。
瞳の上の毛がふさふさしていて、ひどく愛嬌のある顔になっているが、だらしなく垂れた
舌はバカ犬そのものだった。
 ―――仕方ない……。
 彰人がソファから離れるのを見ると、犬はガラス戸から離れ、犬小屋にあるエサ皿の前
に座った。どうやらエサが欲しいらしい。
398 ◆PG61GDIHOM :2005/12/26(月) 05:02:02 ID:L3iLmK7r
 ―――もう夕食の時間か。
 彰人がガラス戸に近寄り、空を見る。少し前までは赤かった空が、いつの間にか暗い青
色に変わっていた。まばらにある雲が、肉眼でもわかるほど早く動いている。風が出てい
るようだった。
 彰人がガラス戸に背を向ける。彰人はエサを取りに行こうとしたのだが、バカ犬は何か
勘違いしたらしい。彰人が背を向けると、犬はガラス戸に寄って来て、バンザイのポーズ
をまたとった。彰人はそれに介さず、台所に足を向ける。
 ―――頭の次は目か。
 背中に、犬がガラス戸を叩く音を聞きながら彰人が思った。エサのドッグフードは台所
にある食器棚の上にある。犬の位置からでも間違いなく見える場所なのにもかかわらず、
御主人が何処に行こうとしているのかさえ視えていないようであった。
 昔はちゃんと待っていたんだがなと、彰人は少しつま先立ちになり、食器棚からドッグ
フードの箱を降ろしながら思った。片足を棺桶に突っ込んでいるであろう犬に、少なから
ず哀れみの感情が動くのを彰人は感じた。
 彰人が箱を持ちながら振り返る。すると、犬はガラスを叩くのを止め、跳ねるようにエ
サ皿の前に戻って行った。
 ―――エサは見えるんだな……。
 彰人は目を細め、左の眉だけを少し上げる。機嫌が悪くなると見せる彰人特有の癖であ
った。そしてドッグフードを持ったまま、そこで立ち止まった。意地悪い気持ちが、彰人
399 ◆PG61GDIHOM :2005/12/26(月) 05:02:44 ID:L3iLmK7r
の中で首をもたげ始めている。
 しかし犬も負けてはいない。彰人が動かないのをみると、のっそりと地に伏せ、上目遣
いで彰人を見上げた。その表情、仕草を見ると、彰人は思わず頬をほころばせた。彰人は
この手の仕草に弱い。基本的に犬好きの性格なのかもしれない。犬もそれを知ってやって
いるのだから、どっちがうまく飼われているのか判らないものだった。
 機嫌を直し、彰人が再び庭へと足を向けようとすると、ガチャっと玄関が開かれる、く
ぐもった音が耳に入ってきた。彰人はその場でドアに目をむける。トタトタと軽い足音が
したかと思うと、ドアノブがひねられ、学生服に身を包んだ女の子がリビングに入ってき
た。
「ただいまー」
「おぉ、おかえり」
 女の子が彰人の声がしたほうに顔を向ける。女の子は彰人の妹の塚原文である。しかし
妹といっても義理の妹で、彰人たちがまだ幼稚園ぐらいの時に、お互いの両親が再婚した
のをきっかけに兄妹になった。彰人は母親の連れ子、文は父親の連れ子である。
 文がしていたマフラーを弛めようと少し首を振る。首を振った拍子に後ろで結ってある
黒髪が揺れ、よく見ると、色白の肌がほんのりと赤みを帯びている。外はなかなか寒いの
かもしれないなと彰人は思った。
「お兄ちゃん、今日お母さんは?」
「多分帰って来れないってさ」
彰人は少し考えた後、留守電に入っていたメッセージを思い出し言った。
400 ◆PG61GDIHOM :2005/12/26(月) 05:03:17 ID:L3iLmK7r
 彰人たちの両親はあまり家に帰らない。居着か無いと言ったほうがいいかもしれない。
母の夏美は看護師で帰ってくる時間が不定期だし、父の隆道も建築家で何が忙しいのか会
社で詰めている。
 要するに二人とも仕事人間なのだ。そういう家庭環境なので、彰人も文も家事に関して
は今すぐにでも嫁にいける生活能力が備わっている。
「そっか……」
 言いながら、文が彰人から視線を落とす。彰人はそれに、文の肩を軽く叩きながら、明
日は帰ってくるらしいぞと慰めた。元来家族の好きな子である。それは彰人も同じだが、
文ほどではない。
「うん……」
 彰人の返事に満足したのか、文はこくりと頷くと表情を和らげ、夕食のことを言った。
「そういえば今日の当番ってどっちだっけ?」
「俺」
 彰人が事も無げに言う。文はそれに不満を示し続ける。
「まだ作ってないの?」
「見りゃわかるだろう、準備もしてない」
「してないって……、じゃあいつ作るの」
「今から」
 彰人がまた言う。その言葉に文は少し顔をしかめた。というより呆れた。
「お兄ちゃん……」
401 ◆PG61GDIHOM :2005/12/26(月) 05:03:50 ID:L3iLmK7r
「なんだよ、だいたいお前だってどっちが当番だったか覚えてなかったじゃないか」
「うっ……、それはそうだけど……」
「はいはいわかったから、文はアレにコレをやってくれ」
 そう言うと、彰人は文にコレを持たせ、アレを顎で指した。顎の先には既に待ちくたび
れた老犬がいる。彰人は文の肩を再び叩くと台所に足を向けた。そこに文が一声。
「お兄ちゃん」
 ん、なんだと、彰人が振り返る前に首がガシッと掴まれる。それがひどく冷たい。
「冷たっ!」
 彰人はビクリとし、首をすぼめながら振り向くと、そこに悪戯顔の文が微笑を浮かべて
いた。彰人はなにか言おうとしたが、途端に文は踵を返し、あげてくるねと言い残し庭に
向かった。足取りが妙に弾んでいる。
 取り残され、彰人は苦い顔をしたが、すぐにまた台所に足を向けた。
「ラッキー、ご飯だよー」
 後ろでそんな声が聞こえる。アレはそんな名前だったかと彰人は思ったが、次の瞬間に
は違うことを考えていた。彰人はまだ夕食の献立を決めていない。
402 ◆PG61GDIHOM :2005/12/26(月) 05:09:22 ID:L3iLmK7r
犬の方に力を入れ過ぎて、いもうとの文が薄れ気味です……
多分続くと思いますのでお付き合いください

気長に……
403名無しさん@ピンキー:2005/12/27(火) 13:12:37 ID:wn53PLBA
イイヨイイヨ-(・∀・)
犬メインでも俺はかまわん。
404名無しさん@ピンキー:2005/12/27(火) 18:03:11 ID:Kgfiueet
どう発展してくのか楽しみですわ(´∀`)
405名無しさん@ピンキー:2005/12/28(水) 05:24:08 ID:p15GrdVK
この先の展開が読めんな。

ヽ(゚∀゚)ノ VIPニイッテキマース!!
406 ◆n.HIMAoD9I :2005/12/30(金) 07:08:01 ID:+oxPYXUb
やあ、遅れてきたサンタからちょっと早いお年玉ですよ
  .Å
 ('Å`)ノ◎

クリスマス当日に他の常駐スレに投下したヤツで改訂もしてないけどご容赦を
題『Moon on White Christmas』
407 ◆n.HIMAoD9I :2005/12/30(金) 07:10:02 ID:+oxPYXUb
「あ、すご〜〜い」
暖かみが少しだけ離れる。 引き留めるほどでもない、僅かな距離だけだが。
「……?」

「わ〜〜……」
「どしたの?」
「ほら! 見て、見て!」

「ん? …雪、か。」
最初は暗くてわからなかったのだが
よく目をこらせばひらりひらりと舞い落ちる結晶が、地面に少し積もっていた。



「スゴイよ、ホワイトクリスマスってやつだよ!」
珍しくやけにはしゃいでいる。 何か特別な理由でもあるのだろうか。

「…雪、好きだったんだ。」
「うん。
 だってこういう寒い日とか外出禁止だったし、昼は照り返しが強くて散々だったし。」

「そういやよく暖めてやってたよな。 こんな風に。」
毛布ごと抱きしめてやると、いつの間にか驚くほどに冷えている肌に触れた。

「…うん。 よく暖めてもらってたね、あの頃から。」
そうして軽く、触れあった唇が、
鎮火した思いを再燃させるように、深くなっていく。



「ねえ、あの頃から…好きだった?」
「…かもしんない。」

胸元に甘える銀色。
外の雪のように、いずれ儚く消えてしまいそうなそれをそっと抱きしめる。

「私はね、もっと前から好きだった。」
抱きしめ返す瞳は赤く濡れていた。

「好き、だったんだよ… お兄ちゃん…」
そう呼ばれるたびに、抱きかかえている胸が痛む。

もう、振り切った筈の感情なのに。
408 ◆n.HIMAoD9I :2005/12/30(金) 07:11:51 ID:+oxPYXUb

二人だけのクリスマス 恋人同士みたいに過ごそうと決めて

キラキラ光る飾り付け 普段は食べない豪華な献立
ちょっとだけ酔わせてくれる飲み物と

明日の朝まで開けてはいけないプレゼントを交換した後は
後かたづけなんか忘れて ただひたすら、求め合って……

だから、今の今まで忘れていた。 兄妹は、そんな風にはならないって事を。



口と口とでキスなんかしない
お互いを抱きしめ合ったりなんかしない
裸になって、思いと体力が尽きるまで求め合ったりなんか…しない

いくら外見が違おうとも、二人は確実に血の繋がった兄妹なのだから

青白く透ける肌が手を誘い、紅く燃える瞳が視線を捉え、
美しく輝く銀の髪が、絶えることなく魅了してこようとも……
409 ◆n.HIMAoD9I :2005/12/30(金) 07:14:17 ID:+oxPYXUb
「うう〜〜、さっむ!」
起き上がっていると布団の隙間から冷気が入ってくる。
寝転がり直して、体を暖め直す事が無言のうちに決定した。

「あったかい、ね。」
「うむ。」
雪山で遭難した男女が…というのはよく聞くシチュエーションではあるが、
こうして実践してみるとその正しさがわかる。 特にその内部から熱を発生させようという発想が。

「ん… ふぅ、ん…」
そしてその熱に、さらに摩擦熱を加えて伝導させようという発想が素晴らしい。
手も、足も、胸板も、唇も、そして髪の毛でさえも、その為のツールと化すのだから。



「指、はぁ…」
この聖なる夜に同じようなことをしている輩は…たぶん星の数ほどいるんだろうな。
と言っても自分たちも数時間前に一回し終えているんだけども。

「挿れて、いいよ…」
妹の指が兄の肉棒を自らの穴に誘う。
こんな光景を見る自分は、とても幸せであり、そして同時にとても不幸せとも言えよう。


でも




「ひゃうう! お兄ちゃん、お兄ちゃん…!!」
そう呼ばれる事に胸を抉られているのに、それがたまらなく心地良い感覚をも産み出す。
愛してはいけない人を愛し、その相手からも愛されている。 その何とも不道徳で、説明の付かない感覚。

「お願い、もっと好きって言って。 もっと愛して。」 
想ってはいけない相手を想ってしまった妹
それに応え、愛してしまった愚かな兄

「愛して、るから…」
こんなに深く愛し合えているのに、それは許されない。



そしてまた罪を一つ犯す

「あった、かい……」

子供を作る事が出来るようになった子宮に、そのまま快楽を流し込むなんて。



月は、雪降る雲に隠されて、光すら見えない……



410 ◆n.HIMAoD9I :2005/12/30(金) 07:16:11 ID:+oxPYXUb
「さ〜む〜い〜」
「じゃあやめるか?」
「やめな〜〜い!」
目の前の小鳥が駆けだしていく。 銀色のまま、そのままで。

「きゃっは! え〜〜い!」
幼い頃に出来なかった事を取り戻すように、無邪気に雪とじゃれていた。

ああ、そういえば…
天使といえば金髪に碧い眼と決まっているが、俺にとっての天使は…
「お兄ちゃ〜〜ん!!」
銀髪に紅い眼で、ずっと、こんなに近くにいたんだったな。

いま雪玉を俺の顔に命中させた、ちょっと小生意気な可愛い天使が。



「…やったなこのー!」
「きゃ〜〜」

逃げ回る雪の妖精を追いかけ、雪を巻き上げ、追いつめて、腕の中に抱き留める。


「……もう。 誰かに見られてるかもよ?」
「いいよ、別に。」
そしてもう一度顔を寄せ合って……



「ぎゃ〜〜〜!!」
服の間に雪を入れてやる。 作戦成功!

「冷た、冷たい〜〜!!」
「あははは。」
「くぉら〜〜 仕返しじゃあ〜〜!!」

そうやって戯れあう姿は、子供時代を彷彿とさせる…
けっしてそんな体験はできなかった、あの頃を…


411 ◆n.HIMAoD9I :2005/12/30(金) 07:18:46 ID:+oxPYXUb
「う゛〜〜〜 さ゛〜〜む゛〜〜い゛〜〜〜」

「…まああれだけ外にいれば風邪も引くよな。」
いくら最近元気だからと言っても、防御も無しに日の光を浴びて、
気温の低い中で遊び回れば、1日2日寝込むのは当たり前だと言われてしまった。

「せっかくのクリスマスなのに〜〜 どこにも遊びに行けない〜〜〜!

 ふにゅ〜〜……」
「…自業自得って言っていいか? 俺だってお前の看病で何処にも行けないんだぞ。」
「お兄ちゃんのせいでもあるから同罪だ〜 それに…」
「それに?」



「どうせ、私と一緒に過ごす予定だったでしょ? じゃあ変わってないじゃない。」
「…そうかもな。」
頭を撫でてやるとする笑顔は、今も昔も変わっていない。

「そうだ! クリスマスプレゼント、開けていい?」
「ああ、いいよ。」

「わぁ…」
プレゼントは小さな銀のリング。
「付けていい?」
と言いながらもう付けている。 …左手の薬指に。



「どれ、お前からのプレゼントは…」
「あ…」

『お兄ちゃん、大好きっ♥』 って書いた紙とリボン
そのリボンを手にとって、胸元に…

「…つまり、お前自身がプレゼント? 例年通りだな。」
「いや… まさかお兄ちゃんがこんな立派なプレゼント用意してるなんて想像もして無くて…
 ゴメン。」


412 ◆n.HIMAoD9I :2005/12/30(金) 07:21:43 ID:+oxPYXUb

「謝る必要なんて無いよ。」
額にキス。 例年通りだが、いつも最高のプレゼントだと思っているから。

「…キスなら口がいい。」
「バカ。 風邪がうつる。」
「うつってもいいからするの〜〜〜」

そうして握り合う手は、いつも離れる事なく、ずっと側に…




月は満ちて、いずれ欠け、そしてまた満ちる。
それは変わることはない。
いつも近くに見える、太陽の光がある限り。




終わり
413 ◆n.HIMAoD9I :2005/12/30(金) 07:23:10 ID:+oxPYXUb
あま〜〜〜い

あ、言い忘れてたけど
ttp://www7a.biglobe.ne.jp/~namagoroshi/ss/13.htm
の続編という位置づけなんで

でわよいお年を
414名無しさん@ピンキー:2005/12/31(土) 11:32:20 ID:KSa/Da0t
うほっいい妹…
甘える妹ってぇのはやはり和むな。
415名無しさん@ピンキー:2005/12/31(土) 19:49:58 ID:ET6Fr4xH
キター GJですぅ
416名無しさん@ピンキー:2006/01/02(月) 22:45:36 ID:DfrB2QRe
このスレの繁栄を願って・・・
417Yes!!!!:2006/01/03(火) 01:21:38 ID:R0V3kbgd
418:2006/01/03(火) 01:25:50 ID:R0V3kbgd
てs
419:2006/01/03(火) 01:26:26 ID:R0V3kbgd
↑誤爆スマソ
420名無しさん@ピンキー:2006/01/04(水) 22:29:40 ID:lqPxbXNS
晴れ着ではしゃいでたら転んでお汁粉まみれになって、泣きながらお兄ちゃんに手伝ってもらい晴れ着を脱ぐ妹。
半脱ぎの着物テラエロス
421名無しさん@ピンキー:2006/01/05(木) 03:31:34 ID:CpEAWAUs
↑「高価な晴れ着が・・・」と思った俺はどこか間違ってる
422名無しさん@ピンキー:2006/01/05(木) 12:25:23 ID:rP7txRHX
いや、多分それが普通の意見だと・・・
423名無しさん@ピンキー:2006/01/08(日) 19:56:15 ID:R6M0aI32
「うっほ、チラリズム萌へ〜」と思った俺はどこかおかしい
424悪ノリ:2006/01/08(日) 23:50:11 ID:lWNsR+GR
ウホッ!いいチラリズム・・・(ハッ)
そう思っていると突然妹は僕の目の前で晴着の裾をまくりはじめたのだ(ススー・・・)
「や ら な い か」



『・・・満足したか?』
「もう、ノリが悪いなぁ・・・」
『付き合わされる身にもなってくれ・・・ハァ、なんで正月早々からこんな・・・』
「このあとが面白いのに・・・あ〜、そんなブツブツ言ってると女の子は逃げちゃうよ〜」
『・・・('A`)』
425悪ノリ:2006/01/09(月) 00:10:51 ID:sp4qMDE2
「ところであたしの恰好見て何か思うことはない?」
『・・・チラリズムの発祥はミッチーが舞台で裾をチラチラめくる仕草である、とか?』
「へぇ〜」
『で、お汁粉まみれなわけだが』
「話逸らしたでしょ」
『てか、早く拭かないと』
「この恰好じゃ立てないから、お兄ちゃん拭いて」
『・・・('A`)ハイハイ』

作戦が甘かったかな。もうホイホイ・・・もとい《ガバッ》と襲ってくるはずだったんだけどなぁ・・・。
もっと誘惑しないと

『ホラ、タオル持って来たぞ』
「ありがと」
『もう一人で拭けるな、じゃあ俺h』
「あ〜、こんなところにもお汁粉が・・・」

わざとらしく俺の言葉を遮って発した言葉に、妹のほうを見ると
妹は、コケてお汁粉をぶちまけた状態だった。さらにくそみそなコトをやったために、
嗚呼つまり何が言いたいかって、飛んだお汁粉を拭くために前傾姿勢なのである。着物をはだけたまま。
さらに「指がベトベト〜」とか言いながら指をしゃぶっている。これは・・・ヤバイ
426悪ノリ:2006/01/09(月) 00:26:50 ID:sp4qMDE2
さっきからチラチラと感じる兄の熱い視線。わざとらしく指も舐めてみた。
顔に出さないようにしてるつもりなのかな。反応してるのが丸分かりだけど。
・・・もう少し。もう少し。そうすればお兄ちゃんは私を・・・。

そしてトドメの一言を放つ。
「ねぇ・・・他にも飛び散ってないか・・・調べてくれる?」

妹が発したその言葉は、俺の頭の何かを壊したようだ。嗚呼、なんかこいつ、女だな。
そう思った瞬間、脳裏に小さい頃の妹の姿がフラッシュバックした。
七五三。自転車の練習を手伝ったこと。なわとびやらゲームボーイやらとにかく一緒に遊んだっけ。
仲が良すぎるのをからかわれて一時期すごく毛嫌いされたこともあったなぁ・・・。
そういえば一緒にお風呂に入らなくなったのもそのくらいだったっけ。
お風呂といえば、なんだか色っぽくなったよなぁ、雰囲気とか身体とか。女になったんだなぁ・・・。
いかん、無限ループだ、いやしかし調べるだけ、でもそれだけ止まるはずないし・・・。
新年早々なんでこんな・・・いや、現実逃避しても仕方ない。目の前の状況をだな・・・ああ、
ど う す れ ば い い ん だ
427名無しさん@ピンキー:2006/01/09(月) 00:47:04 ID:mVQ69gcP
本能のままに
428悪ノリ:2006/01/09(月) 00:52:58 ID:sp4qMDE2
兄の葛藤を期待して見てる私。ふふ・・・お兄ちゃんヘタレだけど、このくらい誘惑すれば襲うよね。
いつも傍にいてくれた兄。好きになったのはいつだろう。抱かれたいと思ったのはいつからだろう。
初めて学生服に袖を通したお兄ちゃんを見たときにはもうドキドキしてた。
ああそうか、あの頃から私、お兄ちゃんを避けてたんだっけ。女の子は心の成長が早いから、男の子の無神経さに苛立つもの。私も例外じゃなかった。
心が落ち着いたときにはどんなにアピールしてもお兄ちゃんの反応は薄かった。
おっと、そろそろ・・・かな。

兄は、どうやら覚悟を決めたようだ。妹の顔に、期待しているような、緊張しているような表情が浮かぶ。
そして―――。

『やっぱりダメだあああああああああああああああ!!』

兄は、床に頭を打ち付け始めたのだ。くぐもった、いかにも痛そ〜うな音がする。
「お、お兄ちゃん落ち着いて」
『はぁ、・・・はぁ・・・ッ』

頭がクラクラする。脳が大分揺れたようだ。これでいい。・・・のか?何かしこりを残したまま兄の意識は沈んでいく。

気絶する寸前、
「あ〜あ、でもそういうところ、嫌いになれないんだよね」
という声が聞こえた気がした。
429悪ノリの中の人:2006/01/09(月) 01:03:29 ID:sp4qMDE2
なんつーか・・・

す み ま せ ん で し た

言い訳ですが、初めて書きました。ええ、駄文ですとも。しかも上からの話題を強引に持って行った揚句
オチも付けられませんでしたとも。携帯だから改行もたぶん変だし。

ここ最近勉強漬け(受験じゃ勿論ない)でストレスがたまっていて、それで書きました。反省はしています。

>>427
俺にはえちぃのは無理でした。本当にごめんなさい。

また書くかもわかりません。最近職人様がお忙しいようなので、過疎が続いたら中継ぎで何か書くかもしれません。
その時には鑑賞を耐えられるようもっと頑張ります

それではお目汚し失礼いたしました。
430名無しさん@ピンキー:2006/01/09(月) 06:24:40 ID:oLQPEBO6
>>429
え…続き無いんですか?
こういうのもアリだと思いますけど
431名無しさん@ピンキー:2006/01/11(水) 15:26:00 ID:x762BRv9
>>429
その調子でネタが出た機会にでも続きをしていただけると感激。
432初心者:2006/01/11(水) 15:55:50 ID:oc9pMOJZ
駄文なんですが、RPGみたいな世界観で考え中でつ…。
433姫君を守ることこそが真の使命・1話:2006/01/12(木) 16:02:35 ID:u5Yh2hkL
…その惑星(ほし)は、多様な生命体にみちあふれた世界だった。

[理族]

人間族、エルフ族、獣人族、etc…

それぞれが独自の文化を持ち、いくつかの種族は混血も進んだ。


しかし、それらの種族を好ましく思わない種族もまたいた。

[魔族]

エビル族、ダークエルフ族、鬼族、etc…

人間族を含む理族の者は、魔族を敵対とし全面戦争を繰り返した。

…そして、戦乱の時代はその形を変えようとしていた。
434姫君を守ることこそが真の使命・2話:2006/01/12(木) 16:05:39 ID:u5Yh2hkL
ここは、エルフの民が繁栄する王国『ユグドラシル』。人間族と同等、活気の溢れる首都である。

…夜、ユグドラシル王室

『イドラにいさま…本当に行かれるのですか…?』
金色の長い髪を持つ少女。名は[ロザミィ]で、このユグドラシルの姫である。
『済まない、ロザミィ…。争いの元を絶つには、人間族の者達と団結して、魔族の長を討たねばならない。分かってくれ…』
長身のエルフの皇子[イドラ]は、妹の頭をそっと撫でる。

『…そんなのイヤ!…にいさまと離れたくない…』
ロザミィは、イドラに身を寄せる。
435姫君を守ることこそが真の使命・3話:2006/01/12(木) 16:08:11 ID:u5Yh2hkL
イドラは涙目のロザミィを優しく抱きしめる。

『母様が魔族の者に亡きものにされてから、私…父様やイドラにいさまだけしか…』

『…辛い思いをさせてしまうね…ロザミィ…でも心配いらない。僕は必ず帰ってくる…約束するよ』

『にいさま…』

『…?』

『今日…この日だけは、にいさまと一緒に……』
ロザミィは、顔を赤らめながらイドラに訴えかける。
『…しょうがない子だな…ロザミィは…』
イドラは、ロザミィを王室のベットにゆっくりと寝かせた。

『にいさま…』

『ロザミィ…』

お互いの息が、交差する。
436名無しさん@ピンキー:2006/01/12(木) 17:45:28 ID:Q2MdJE8m
RPG!!RPG!!R(ry
437姫君を守ることこそが真の使命・4話:2006/01/13(金) 04:09:19 ID:3iuaXg2m
イドラは、ロザミィの唇を奪った。

『…うっ、うん…、あふっ…』
ロザミィの甘い吐息が響きわたる。

『…に…いさま……』

イドラはロザミィの唇を離すと、
『…お前は、本当に可愛い子だな。…キスだけでこんなに濡れて…』
ロザミィのスカートの中に手を向けた。

『…もう…いじわるなんだから……あっ、あんっ!』
イドラは、衣服を全て脱がせ、ロザミィを全裸にさせた。
白く透き通るような肌に、決して大きくは無いが男性を魅了させるに充分過ぎるくらいの形の整った乳房があらわになった。

頬を赤らめるロザミィ。
438姫君を守ることこそが真の使命・5話:2006/01/13(金) 04:25:10 ID:3iuaXg2m
『…恥ずかしいよぅ…にいさま…』

『ロザミィの…可愛いよ……』
イドラは、ロザミィの乳房に顔をうずめてピンク色の乳首を舌で舐め回す。

『んっ…あんっ!……でも…ごめんなさい、にいさま。……大きくなくて……』

『なんで謝るんだ?…僕のここは、こんなにもなってるのにな…』
イドラは、はちきれんばかりのモノをロザミィの顔に近づける。

『…や、やだぁ…にいさまったら…』
ロザミィは、恥ずかしそうに顔を反らした。

『…ロザミィ…して…』

『…はい……にいさま……』
ロザミィは、コクッと頷いた。
439姫君を守ることこそが真の使命・6話:2006/01/13(金) 04:39:37 ID:3iuaXg2m
ロザミィは、イドラのモノを両手で包みこむと、小さな唇を開いてゆっくりと先端を舌で舐め回した。

『……』

『…気持ちいいの?にいさま…あむ……』

『……うん…』

『…じゃあ、もっと気持ちよくさせて…にいさま…』
ロザミィは、イドラのモノを口いっぱいに頬張り、口内でそれを擦りつける。

イドラもたまらずロザミィの頭を両手でかぶせた。

『うっ…うっ…うむっ、あふぅ……』

『…凄く気持ちいいよ…ロザミィ…』

『…うふぅっ、んむっ、んっ、うんっ……』
ロザミィの顔が、段々と速くなってくる。
440姫君を守ることこそが真の使命・7話:2006/01/13(金) 04:55:10 ID:3iuaXg2m
『ロザミィ……そんなにされたら……』

『……いいのよ…にいさま……我慢なさらずに出して!…うっ、うんっ、あふっ!』

『…ロザミィ!』

イドラは、ロザミィの口の中に自分の欲望を全て吐き出した。

『うむっ!?……うっ……う…ふぅ……あつい……』

『…ごめんよ……キツかったら吐き出していいんだよ?』

しかし、ロザミィはイドラの熱い液を飲み干した。

『…ううん、大好きなにいさまのだもの……』
と、ロザミィは微笑んだ。
すると、イドラのモノは再び膨れ上がる。

『…やだ…にいさまの…また…』
441姫君を守ることこそが真の使命・8話:2006/01/14(土) 19:15:08 ID:ywGVZhRY
イドラは、再びロザミィを押し倒した。

『きゃっ!?…にいさま?』

『…ロザミィ、可愛いよ…』
イドラはロザミィの秘所に顔を近づけると、両手で花びらをかき分けた。

『…だ、だめぇ……にぃ…さま』

イドラは、何も言わずに舌でロザミィの急所を舐め回しす。

『やっ、あっ、あんっ…あはぁっ!』
みるみるとロザミィの秘所から蜜が溢れてきた。

『…おいしいよ…ロザミィの…』

『にぃさま…だ、だめぇ!…私、にいさまと一緒に気持ち良くなりたいの…』

『…じゃあ、おねだりしてごらん?』
イドラは挑発的に言った。
442姫君を守ることこそが真の使命・9話:2006/01/14(土) 19:31:32 ID:ywGVZhRY
『…えっ?』
ロザミィは、急に真っ赤になる。

『…恥ずかしいの?…ちゃんと僕におねだりしないと、このまま寝ちゃうかもよ?』

『……さい…。に…さま……の…を…私の……に……』

『…ん?聞こえないな…』

『…ください!にいさまのを私のいやらしいところに!』
ロザミィは、泣きそうになりながらもイドラに訴える。

イドラはロザミィに覆いかぶさると、首元を舌でなぞった。

『あんっ、にいさま…』

『お前は本当に可愛いよ、ロザミィ…。……いくよ?』

『きて……にいさま…』
443名無しさん@ピンキー:2006/01/14(土) 21:08:08 ID:jJVr6dPQ
>>437-442
             ∧_∧
   キタキタキタキタ━━( ゚∀゚ )っ━━━━━ !!!!!
             (つ   /
             |  (⌒)
              し⌒
              | | |
        __________
       / \    旦 ___\
      .<\※ \____|\____ヽ
         ヽ\ ※ ※ ※| |====B=|
         \`ー──-.|\|___l__◎..|ヽ
           ̄ ̄ ̄ ̄| .| ̄ ̄ ̄ ̄|
444姫君を守ることこそが真の使命・10話:2006/01/15(日) 11:25:02 ID:ql2hPfvr
イドラは、ロザミィの股を開いてから両手首を掴むと、ゆっくりと彼女の中に自分のモノを挿入した。

『…あはっ……にいさまの…固い…』

『ロザミィの中、温かいよ…』
イドラは、そのまま腰を動かし始めた。

『…あっ、あうっ、…にいさま…んっ……』

『…気持ちいいのかい?ロザミィ……僕も気持ちいいよ…』

『…あんっ…にいさま…』
ロザミィは、イドラのモノをキツく締め付ける。

『…ああっ…ロザミィ……』
イドラは、さらに腰の動きを速めた。

『あっ、…あっん!…に、にいさまっ!』
445姫君を守ることこそが真の使命・11話:2006/01/15(日) 11:44:50 ID:ql2hPfvr
『…ロザミィ……もう……』

『にいさまっ…あぁんっ…私もいきそう………にいさま……大丈夫だから…中に……きてっ…ああっ!』

『…ロザミィ!』

『にいさま!…あはぁぁぁっ!!!』

イドラはロザミィの中で、ほとばしるものを果たした。

『…にぃさま……あつい…………』

イドラはもう一度、ロザミィにキスを交わした。





激しい性交も終えた二人は、王室のベットで抱き合っていた。

『…父様に見つかっちゃうかしら?』

『大丈夫だよ…まさか、僕たちが溺愛してることなんて思わないさ』

『…うん』
446姫君を守ることこそが真の使命・12話:2006/01/15(日) 12:00:35 ID:ql2hPfvr
『…ところで…今日のロザミィは、いつもより激しかったな……』

『…それは、にいさまが……明日、城を出ていかれるから……』

『…つらいか?』
イドラは、ロザミィの頭を優しく撫でた。

『…ううん、……ロザミィは、いつでもにいさまの帰りを待ってますから……』

『……僕の可愛いロザミィ…』

『…ああっ……にいさま…』

二人は、再び交わり始めた…。





翌日、イドラの姿は無かった。
国王に魔族討伐の事を悟られたくなかったからだろう。
ロザミィは兄の帰還を祈るように、窓の外をそっと見つめていた…。
447姫君を守ることこそが真の使命・13話:2006/01/15(日) 12:26:10 ID:ql2hPfvr
数日がたった頃、イドラは魔族の拠点〔魔帝国〕で死闘を強いられていた。

魔帝国の上層部までたどり着いたときには、旅先で共に戦うことを誓った人間族の女魔導師や獣人族の凄腕の男剣士を含む仲間達……
彼らは、魔族との死闘の末、全員が命を残し、残るはイドラただ一人だけとなった。

『…やっとここまで来たのだ……。ロザミィ…そして死んでいった仲間達の為にも、僕は負けられない…』

イドラは自分の武器の国宝剣を構え、上層部に繋がる階段を登り始めた。
……すると

『エルフの皇子よ…よくここまでたどり着いたな!』
448姫君を守ることこそが真の使命・14話:2006/01/15(日) 12:55:50 ID:ql2hPfvr
女の甲高い声。

『誰だ!?』

イドラは、その声の主の方向へと体を向けた。

その女性は、細身で金髪…まるでエルフのシャーマンのような姿だったが、肌の色は明らかに褐色であった。
『…ダークエルフか!?』
『我の名は、アイリア。魔帝様につかえる者…』

本来、エルフ族とダークエルフ族は絶対的な対立としている種族。

『覚悟しろ!ダークエルフ!』
イドラは、戦う覚悟を決めアイリアに向かっていった。

『おバカさんだこと…』
アイリアはクスクスと笑い始めた。

イドラは、アイリアに斬撃をふるった。

…が、
449姫君を守ることこそが真の使命・15話:2006/01/15(日) 13:14:45 ID:ql2hPfvr
『…何故だ!?』

イドラの斬撃は、たしかにアイリアを捕らえている。
だが、まるで手応えがない。

すると、イドラのすぐ背後で
『…あんたは〔幻術〕というものを知らないのかい?』
とアイリアの声。

『…しまった!』
イドラが急いで振り向こうした。

『もう、手遅れよ』

『…ぐあぁぁぁ!!!』

次の瞬間、アイリアの魔力でイドラの体は封じられてしまった。



『…僕を……どうする気だ…?』

『さあね…。このまま殺してもいいけど、なんか勿体ないのよねぇ…あんた、美形だし…』
450姫君を守ることこそ真の使命・16話:2006/01/15(日) 13:31:42 ID:ql2hPfvr
『…早く……殺せ…』
とアイリアを睨みつける。
『…死を覚悟した男など、あっさり殺しても面白くないからねぇ……これから、あたしがあんたを可愛いがってあげるよ……死んだほうがまだ幸福だと思えるくらいにね!』

(…あぁ……ロザミィ…もう一度、この手で抱いてやりたかった……。だが、僕はもうここまでのようだ……幸せになってくれ、ロザミィ…)





〔姫君を守ることこそが真の使命〕
プロローグ編・糸冬
451初心者:2006/01/15(日) 13:40:26 ID:ql2hPfvr
駄文の上に、アイデアがなかなか思い浮かばなかったので時間がかかりましたが、一応、完結しました。
しかし、どうみても駄文です。本当にありがとうございました
452名無しさん@ピンキー:2006/01/15(日) 23:33:24 ID:wntfx5li
キタワァ.*:.。.:*・゚(n‘∀‘)η゚・*:.。.:*GJ!!
453名無しさん@ピンキー:2006/01/16(月) 01:05:21 ID:tgHozJCV
文中の表現の間違い?が気になったけど、
楽しく読めましたよー。
454名無しさん@ピンキー:2006/01/16(月) 20:15:34 ID:qisZ+X94
サイコガンダムMk−Uマダー?
455名無しさん@ピンキー:2006/01/17(火) 23:34:27 ID:QAuBOhMd
このシチュエーションなかなか(・∀・)イイ!!
456名無しさん@ピンキー:2006/01/20(金) 22:27:39 ID:4GnLbR2r
ヽ(゚∀゚)ノ タダイマ!!
457名無しさん@ピンキー:2006/01/24(火) 01:22:20 ID:7J+fNN1z
ヽ(゚∀゚)ノ オヤスミ!!
458名無しさん@ピンキー:2006/01/25(水) 19:27:11 ID:Rd3zDmsW
ヽ(゚∀゚)ノ 過疎age!!
459名無しさん@ピンキー:2006/01/25(水) 23:19:45 ID:D+ZZe8Il
年上の義妹というシチュを考えたが、よく考えるとこの場合、
「弟がむっちゃ年上の女と結婚済」
でなきゃならんため、必然的に二十歳以上でなくては成り立たないことに気づいた。
成人同士のエロって何気にむずかしいよなぁ。

まあそんなことより。
「妹がバレンタインチョコをわざわざ学校間で持ってきて、よりによって委員長(女)のいる目の前で渡す」
というシチュエーションは果たして萌えるかそれとも普通に邪悪か、それを聞いてみよう。
460名無しさん@ピンキー:2006/01/25(水) 23:54:56 ID:7nGjRyTr
>>459
双子の弟で無問題
461名無しさん@ピンキー:2006/01/26(木) 01:44:40 ID:TB9rUXO/
男といいんちょがどんな間柄なのかによっても変化するとおも
462名無しさん@ピンキー:2006/01/27(金) 02:29:58 ID:UfGaZs0X
委員長が嫉妬して男友達に妹を襲わせようとするけど
ぎりぎりの所で兄が助けに駆けつけてきて
そのままらぶらぶHしちゃうってな感じですな
463名無しさん@ピンキー:2006/01/27(金) 07:59:23 ID:x0pmFiLy
・・・はっ!?
ふつうに委員長がヒロインで妹がお邪魔キャラだと
思った俺は、このスレにいる資格がなさそうだorz
4642-279 ◆gzmiNX88EM :2006/01/27(金) 10:04:11 ID:wszpD5v8
>>323で次の祭事に乗じてと言いましたが、どう見ても1ヶ月遅れです。本当に(ry
という訳で妹・咲季のクリスマス編が仕上がったので投下します。
5レス消費の予定です。
465恋する妹は雪泣手:2006/01/27(金) 10:05:17 ID:wszpD5v8
あのハロウィンから、はや2ヵ月が過ぎた。
一週間くらいのあいだ咲季を直視できなかった事を除けば、
別段変わりもなく仲の良い兄妹を続けていると思う。
千晶の奴もなにやら創作活動が忙しいとかで特に動きはないようだ。
至って平穏な日常だった。 少なくとも今日この日までは…

今日は12月24日。
街に流れる陽気な曲とサンタ服の売り子のせいで、嫌でも意識してしまう。
恋人たちが愛を語らい、独り身の男がそれを呪う夜。
そういえばクラスの友達から誘いが来てたな。去年は野郎三人でセカチューを鑑賞したとか。
そんな寒い行事に参加するくらいなら、家族と過ごした方がマシだ。
そんなわけで、家族4人で外食することになった。

外食を終え、カラオケに行き、街のイルミネーションを見ながら歩いて帰る。
もう何年もやってきた我が家のクリスマスの習慣。
いつもと少し違ったのは、帰る途中に親父が耳打ちしてきたことだ。
「悪いけど咲季と二人で先に帰ってくれないか」
どうして? 振り返ると、親父の後ろで母親が「お願い!」と手を合わせていた。
なるほど。夫婦水入らずなんて事を思い浮べながら、了承した。
「ありがと。朝ご飯は冷蔵庫にあるもので適当に作ってね」
………母上、さらっと朝帰り宣言ですか?


街路樹の電飾を見ながら咲季と歩く帰り道。
歩幅の狭い咲季に合わせ、ゆっくりゆっくり歩く。
「綺麗だね」
「ああ、綺麗だな」
「寒いね」
「んん、寒いな」
言ってから咲季を見てみると、頬が少し赤みを帯びていた。
咲季が はぁ と手に息をかけ、寒そうに擦り合わせる。その仕草が可愛くて、俺は咲季の手をとった。
「ほら」
「え? あ…」
そのまま、俺の上着のポケットに招き入れた。冷えた左手が小さく震えているのが分かる。
一瞬キョトンとした咲季だったが、すぐに目を綻ばせた。
「あったか〜い」
えへへ と笑って俺の右手を握り返す。二人手をつないで歩く帰り道。
さっき以上に歩く速さに気を付けながら、ゆっくりゆっくり歩いた。


落ち葉を蹴っ飛ばしながら、咲季が楽しそうにこぼす。
「なんで雪降らないかなぁ、もー」
ついさっき寒いと言った口からの一言に飽きれながらも、
そんなふうにコロコロ変わる表情を守ってやりたいと思った。
咲季は大事な、大事な妹だから…
「ほら、あんまりはしゃいでると転ぶぞ」
「はーい」
「ったく… ん?」
震えるポケット。電話は親父からだった。
面倒なので出ないという選択肢も考えたが、緊急事態かもしれない。
―――プッ
「なに?」
「もしもし、父さんだ。咲季にサンタのプレゼント渡しといてくれ。クローゼットに入ってるから」
―――ブツッ
一気にまくしたてられた。俺の意志は無視かよ。
まあ、サンタクロースを信じる幼気な少女の夢を壊すわけにもいかないので、断れないのは確かだが。
やれやれ と溜め息をつく傍らで咲季のクシャミが高く響いた
466恋する妹は雪泣手:2006/01/27(金) 10:09:14 ID:wszpD5v8

家に着き、玄関の鍵を開けているときに少し離れた場所から声を掛けられた。
ヤバいっ… その声に俺は戦慄する。
「咲季! 早く入れ」
「え? わっ」
咲季を中に押し込め、バタンとドアを閉めた。
「…何の用だ?」
「ちょっとぉ、失礼ね」
「何の用だと聞いている!」
「大きな声出さないでよ、近所迷惑でしょ。これ、咲季ちゃんにプレゼント」
千晶が2階の窓から投げて寄越したのは、この前のと同じくらいの大きさの小包み。
「お前また何か企んでるな?」
「残念だけど、今の私はそんなに暇じゃないの。じゃ、ちゃんと渡しといてね」
俺が次の言葉を吐くより早く千晶は窓を閉じた。くそっ、今日はこんなパターンか。
有無を言わさず掴まされたこの核弾頭、丁寧にラッピングされているために安全確認も出来やしない。
やれやれ、と本日二度目の溜め息をつきながら玄関をくぐった。


咲季はすでに風呂に入っているらしく、少しこもった歌声が聞こえてきた。
妹よ、風呂場で歌うなんてオヤジっぽいぞ…
「…つまでも……ないで いられるよな……ていたー なーに………らめいてー♪」
よりによってその曲かよ。もうちょっと女の子らしい選曲があるだろ。
そんなことを考えて笑いながら階段をのぼる。
自室の机に小包みを置き、上着を脱いで一息ついた。
俺が階下の居間に戻るのと咲季が風呂から上がるのは同時だった。
「…つーいたいつかのめーりくりすまーす♪ あ、おにいちゃんお風呂空いたよー」
「ん、あぁ。それより…」
湯上がり卵肌とは言ったもので、桃色に染まったその肌は健康的な若さを主張している。
そして艶やかに濡れた髪。それらに見惚れたのは一瞬で、
「早く乾かさないと風邪ひくぞ」
「わかってるよぉ」
俺の促しに少し膨れっ面で答えてドライヤーのある脱衣所に向かう咲季。
数分と待たず、ふわふわと細い髪を揺らしながら帰ってきた。
そのまま、あぐらをかいてテレビを見ていた俺の上に座る。
「ちょっ、おま…」
鼻をくすぐるショートの猫っ毛と脚に感じるやわらかい重み。
動揺する俺を尻目に、咲季はもたれかかるように体重を預けてきた。
風呂上がりの火照った身体を押し付けながら振り向いて話しだす。
「今日、楽しかったね」
「あ、あぁ」
「お母さんたちどこ行ったのかな?」
「さぁ、用があるって言ってたからなあ。そのうち帰ってくるんじゃね?」
「ふぅん」
「ところでサキサン…」

―――ドクン
ヤバい、そろそろ限界だ。抑えろ、抑えるんだ俺。
―――ドクン

「もー辛抱たまらんっ」
「きゃっ」
「いいかげん重いっつーの!」
「ひどーい、咲季そんなに太ってないもん」
「あのなぁ… もういいや、お子様は早く寝な」
「むー、はいはい」
「はいは一回!」
「…はい」
少し涙目になりながら居間を出る咲季。
(しまった、言いすぎちまったかな。そんなつもりじゃなかったのに)
頭にのぼった血が引いて悪い後味に後悔していると、おずおずと咲季が戻ってきた。
467恋する妹は雪泣手:2006/01/27(金) 10:10:16 ID:wszpD5v8
「おにいちゃん」
「………」
「おやすみなさい」
先程の後悔が一層強く胸を苛む。咲季の頭を撫でて応えた。
「おやすみ。それと、ごめんな」
「うん、おやすみっ」
その一言で笑顔に戻り二階の部屋に向かう咲季を見て胸を撫で下ろした。
ほんと、コロコロ変わる表情だこと。


風呂から上がりテレビを見ていた俺は、ふと時計に目をやった。
1:00。そろそろいいか…
両親の寝室に行き、クローゼットを開ける。中には結構な大きさの箱があった。
平べったい形状と軽さから察するに洋服の類だろうか。
両親からのプレゼントを持って咲季の部屋に向かった。
ピンクのカーテンとピンクのカーペットに彩られ、
赤い服を着た黄色い熊やリボンを付けた二頭身白猫のヌイグルミで飾られた部屋。
ベッドのなかで静かに寝息を立てる咲季を起こさないよう、慎重に近づく。
ベッドの支柱のひとつには可愛らしい靴下がかけてあった。
この中に咲季の欲しいもの、つまり俺が手に持つ箱の中身が書かれたメモが入ってるはず。
興味本位で取り出した紙に書かれてあったのは、理解に苦しむ一文だった。

『おにいちゃんがほしい』「………へ?」

??? 弟とかなら話は分かる。
現に今このときにも弟が出来ようとしているかもしれないのだから。
しかし兄となると… 養子縁組くらいしか手段が無いと思う。
第一、兄貴は俺一人じゃ不満なのか?
どうやら思い切り唸りながら考え事をしていたらしい。
気付けば気怠そうな声をあげながら咲季が目を覚まそうとしていた。
ヤバい、ここで起こしてしまったら…
が、俺の姿を確認した咲季は一瞬固まったあと予想に反して飛び付いてきた。
「おにいちゃん! やったぁ、サンタさんありがとう」
疑問は一気に吹き飛んだ。“おにいちゃん”とは俺のことだったのか。
しかし、またひとつ浮かんだ疑問が俺の思考を縛る。
咲季が欲しいのは俺。咲季は俺を欲している。それはつまり… つまり?
俺が答えを出すより早く、抱き付いた咲季が言葉を紡ぐ。
「好きだよ、おにいちゃん。大好き」
「…あ、あぁ。俺も大好きさ。咲季は自慢の妹だ」
突き付けられた答えに、誤魔化すように俺は返した。
「違う、違うよっ! 咲季はおにいちゃんのこと…」

―――マズイ
その先を言ってしまう前に俺はその口を手で塞いだ。
ひとまず咲季を引き離し、出来るかぎりトーンを落として諭すように語る。
「咲季… 自分が何を言おうとしたか分かってんのか? 今なら冗談にしといてやる。だから…」
「…本気だよ」
「咲季!」
「本気だもん。咲季はおにいちゃんが好き。兄妹としてじゃなくて、男の人として」
涙目で、震える声で。精一杯の勇気と重すぎる覚悟。そんな咲季の告白。
拒むことは簡単だった。『兄妹だから』その一言が言えなかった。咲季を傷つけたくなかったから。
それ以上に、俺自身咲季を愛してしまっていたから。
ずっと胸にしまってきた想い。『大事な妹だから』と抑え込んできたこの忌むべき感情。
でも、二人同じ想いならば
「おに…ちゃん。やっぱり咲季じゃダメ、かなぁ」
涙を流しながら笑ってみせる目の前の妹を、返事の代わりに強く抱き締めた。
きっと、この一線を越えてしまえば元には戻れない。それでも俺は―――
468恋する妹は雪泣手:2006/01/27(金) 10:11:29 ID:wszpD5v8

「ごめんな。こんなに泣かせて、悪い兄ちゃんだよな」
「そんなことないよ、そんなこと… っ!?」
みなまで言う前に俺は咲季の唇を奪った。この前と同じやわらかい唇。今回は少し涙の味がした。
ただ唇を合わせるだけの子供みたいなキス。でも、長い長いキス。
「んっ、ん… ぷはっ」
苦しげに離れた咲季だったが、嬉しそうに目を細めて唇を触っている。
次は触れるだけの短いキス。咲季の様子を伺いながらついばむように唇を吸う。
目を閉じて震えながら次を待っている姿が俺の琴線に触れた。
悪戯心に駆られた俺はゆっくりと咲季の横にまわる。そして
「ひゃん」
可愛い耳を軽く噛んだ。火照った唇に冷たい感触が心地いい。
「もぉ」
「ははは、ごめんごめん」
「…ねえ、おにいちゃん。最後まで、して?」
後頭部を鈍器で殴られたような衝撃。
“お兄ちゃん安全装置”はもはや完全に沈黙していた。

友達とそんな話をしてるのか、それともアイツに吹き込まれたのか。
咲季がそういう知識を持っていることに多少は驚いたが、そんなことを気にする余裕は無かった。
そっと抱き寄せ、髪を撫でる。僅かに震える肩を掴んでゆっくりと咲季の身体を横たえた。
本当にいいのか? 口をついて出そうになったその言葉を呑み込む。
今更そんなことを聞くのは不粋ってもんだろう。今度は俺が覚悟を決める番だ。
咲季のパジャマのボタンをひとつずつ外していく。
恐らく咲季に怖い思いをさせたくなかったからだろう。出来るかぎり優しく、丁寧に扱った。
ボタンを外し終えたパジャマの前を開くとそこに以前のようなキャミソールはなく、
代わりにキッズブラがあった。
咲季は真っ赤になってそっぽを向いている。
「可愛いよ、咲季」
そういって、また唇を重ねる。照れ笑いする咲季の頬を撫で、先へ進んだ。


パジャマのズボンを脱がし、パンツに手をかけると ビクッ と反応があった。
「怖い?」
「んーん、へーき。だから… おねがい」
返事の代わりに軽いキスをした。
この前は越えることはなかったこの薄い布一枚。恐らくはこれが最終防衛線。
それでも俺は一気にそれをおろした。
顔を出したそこは不安と、それ以上の期待で震えているように見える。
壊れ物を扱うように恐る恐る触れたその柔肉は熱を帯びていて…
(さすがに、あんまり濡れてないな)
ぴたりと指先に貼りつくような感触に、無理に擦り上げるのを躊躇った。
それなら―――

「ちょっと、おにいちゃん! やめっ やぁん」
そこに顔を近付けると咲季はひどく恥ずかしがった。
太股で挟むように抵抗する咲季を無視して、唇にするようにキスをした。
「いや?」
「だってそんなとこ、きたないよぉ」
「そんなことないよ。それにさっき風呂入ったばっかだろ?」
「でもでも… んんっ」
堂堂巡りになりそうだったので有無を言わさず舐め上げた。咲季の腰が跳ねる。
咲季の乱れた息遣いと、淫らな水音がこの部屋を支配する。
そこに嬌声が混じるのに時間はあまりかからなかった。
「はっ あぁん ひゃうっ だめぇ また… んんっ」
脚で俺の頭を強く挟み、腹を引き攣らせて達する咲季。
今まで顔を埋めていたそこは尿とも唾液とも違うもので確かに潤っていた。
469恋する妹は雪泣手:2006/01/27(金) 10:12:18 ID:wszpD5v8

(そろそろ俺も限界かな)
痛々しいくらいに自己主張するのは、妹に欲情する俺の写し身。
そのことを後ろめたいと思う余裕すら今の俺には無くて。
勢い良くパンツを脱ぎ捨てた俺はもう一度咲季と唇を重ねた。
「咲季?」
「だいじょぶだよ。だから… ね? おにいちゃん」
熱を帯びた咲季の瞳が最後のひと押しとなった。
ゆっくりと、限界まで張り詰めたそれを入り口にあてがう。
充分にほぐれたそこに敏感な先端が触れたとき、耐えがたい刺激が俺を襲った。
「いくよ?」
「ん、きて」
ひと突き。返事の代わりに力強く貫いた。
最奥まで届いても俺の全てを収められないほどの未熟。
痛いくらいに締め付けてくるそこは、無惨に切り裂かれた傷口のように鮮血を滴らせて―――
「い゙っ…んん゙………かはっ……あぁ」
咲季は目を大きく見開き、口をぱくぱくと動かして悶えている。
俺に出来るのは動きたい衝動を抑えることくらいだった。
そっと髪を撫で、頭をかかえ込むように抱き寄せる。
シャンプーの香りがふわりと鼻をくすぐった。


「おにいちゃん」
しばらくして弱々しい声が俺を呼んだ。
咲季の息遣いはまだ荒いものの、さっきよりは落ち着いている。
破瓜の痛みに慣れてきたのだろうか。
「大丈夫か?」
「んー、わかんない。痛くはないんだけど… なんかね、おまた痺れてるみたい」
微笑みを浮かべる咲季の眼は喜びに濡れているように見えた。

――――――愛しい―――――
そう改めて思ったとき、俺を責め立てる衝動が強くなるのを感じた。
「わりぃ、俺もう…」
「いいよ。咲季へーきだから、おにいちゃんも良くなって」
咲季が俺の背に両手をまわす。俺はゆっくりと腰を動かし始めた。
愛液と血で滑りがよくなっているとはいえ相当にキツい。
下手に動けば、そこは簡単に壊れてしまいそうで。
それでも徐々に自制が利かなくなってきた。痛みを伴う快感が俺の脳を真っ白に蕩かす。
「咲季、咲季っ」
「くふっ おに…ちゃ…… はぁん」
俺の背に深く爪を立てながら痛みに耐える咲季。
雄としてのもっとも原始的な本能が俺を支配する。膣に―――
「咲季、もう… くっ」
「いちゃん、おにいちゃああぁぁぁんんんっ」
咲季のナカに熱い精を放った。いつまでも止まないような錯覚さえある。
咲季は大きく仰け反りビクビクと身体を震わせて、そのまま気を失ってしまった。

「幸せそうな顔しやがって…」
安らかに寝息を立てる咲季の顔を見ていると、悩んでいたことが馬鹿みたいに思えてくる。
事後処理もそこそこに、咲季を抱くように俺も眠りについた。

470恋する妹は雪泣手:2006/01/27(金) 10:13:05 ID:wszpD5v8



「…てよぉ、おにいちゃん。起きてってばぁ!」
元気すぎる声で呼ばれ、頭を揺られての起床。
お世辞にも良い目覚めとは言えない。目の前にコイツがいることを除けば、だが。
「んだよ… んっん〜 ふぅ。どした?」
「見て見て。ほら、おそとっ!」
窓の外に目をやると、そこにはこの街に似つかわしくない銀世界が広がっていた。
「雪、降ったんだな」
「ねぇ、雪合戦しに行こっ」
いや、ちょっと… 俺はいま非常に疲れてまして…
ん? つーかサキサン、なんであなたそんなに元気なんですか。
昨夜の情事を微塵も感じさせないはしゃぎっぷりに末恐ろしさを感じた。
「あ、それとね」
「ん?」
外を見ていた俺は咲季の呼び掛けに振り向く。

―――チュッ
「ふふふっ、メリークリスマス」
不意打ちに呆ける俺に微笑む咲季の笑顔は、先程の活発な少女とはまるで違う乙女のもの。
そんなふうにコロコロ変わる表情を守ってやりたいと思った。
咲季は大事な、大事な恋人だから…


ひとしきり雪遊びに付き合ったあと、冷えた身体をストーブで温めながら咲季が尋ねてきた。
「そういえばさ、昨日の千晶おねえちゃんは何だったの?」
(しまった! すっかり忘れてた…)
きっとロクでもないものなんだろうが、渡さなかったなんてバレたら何をされることか。
ひょっとしたらこの前のキャンディーみたいに普通の物かもしれないし。
「ん? ああ、咲季にクリスマスプレゼントだってさ」
「ホント?」
「うん… 俺の部屋の机の上においてるから、取ってきていいよ」

数分後、咲季が首をかしげながら戻ってきた。
「おにいちゃん… これ、何かなぁ?」
袋から出てきたのは小さな箱。そこに書かれてあった文字は―――


       明 る い 家 族 計 画
471名無しさん@ピンキー:2006/01/27(金) 10:31:31 ID:x0pmFiLy
時すでに遅し!
4722-279 ◆gzmiNX88EM :2006/01/27(金) 15:34:19 ID:3jLY1XK2
以上です。

マシントラブルにより締めが遅れました。
また、改行上限に触れたために予定より1レス消費が多くなったことも重ねてお詫びします。
473名無しさん@ピンキー:2006/01/27(金) 23:45:36 ID:ZRgbSeOH
すばらしいすばらしいですよでびるあれんびー
474名無しさん@ピンキー:2006/01/28(土) 15:34:30 ID:+j7LoZlP
>>463
むしろそれもいいぞw
ツンデレ眼鏡っ娘委員長と気弱系主人公がいて、いつも二人の邪魔ばかりしてくる小悪魔な妹ってシチュの場合、妹萌えになる人は決して少なくないw
ていうか俺はなる。
475名無しさん@ピンキー:2006/01/28(土) 21:39:22 ID:by93eD7n
ラブいですなあ(*´Д`)
でもクリスマスを一人寂しく過ごしたのを思い出しちまって少し鬱
476 ◆BQun/m4TXk :2006/01/29(日) 09:47:44 ID:8ImXzhtk
本棚に置かれた少女漫画。机には可愛らしい小物が飾られていた。
少女特有の甘いミルクの香りが漂う室内。白いワンピース姿の少女。
「蘭お兄ちゃん早く帰ってこないかなあ」
自室のベッドで智実は、お気に入りのティディベアのヌイグルミを抱きしめながら、愛する兄の帰りを待ちわびていた。
智実は今年で十三歳、兄の蘭は一四歳になる。
窓から柔らかな太陽の光が差し込み、智実を優しく包み込んだ。
穏やかな日差しを浴びながら、智実は眠たそうに欠伸をし、ベッドの上に子猫のように寝転がる。
兄の事を思うといつも胸が切なくなり、キュンっとなってしまう。
美しい少女だった。
栗色のサラサラした触り心地の良さそうなショートヘア。
丸みを帯びた輪郭に、優しげに垂れ下がった二重の瞼、そして大きな愛くるしい瞳。
筋の通った鼻に、幾分小さめの可憐な唇がとても魅力的だ。
(お兄ちゃん……)
智実はベッドでウトウトと微睡み、静かに寝息を立て始める。

屹立した男根に鮮やかな一輪の蘭の花が咲いていた。
あまりにも見事な彫り物だった。
和江は先刻まで愛おしそうに口に含み、舐めしゃぶっていたその男根をじっと見つめた。
一瞬、錯覚かと思ったのだ。
最初に見たときは何も彫られてはいなかった。
だが、幻覚でも錯覚でもなかった。
「蘭ちゃん、これって……」
和江が少し震えた声で蘭に尋ねた。
「隠し彫りって奴さ。どうだい、見事なもんだろう?」
それは清澄たる美声であったが、口調はやけに不敵でふてぶてしかった。
ダブルベッドの上であぐらをかいた蘭が口元を歪め、笑った。
美しい少年だった。否、美しすぎた。それは正に美貌であった。

形の良い鼻梁、切れ長の二重の瞼、曲線の美しい顎。
艶やかな濡れ羽色の黒髪は肩にかからない程度に綺麗に刈りそろえられている。
長い睫の奥にはオニキスのような明眸が輝いており、唇は紅を引いたように紅い。
一見して優男然としているがひ弱さは全く感じられず、その眼光は恐ろしく鋭利で、激情と意思の強靭さを称えていた。
「痛くなかったの?」
「そりゃ、チ○ポに針刺すんだから、痛いに決まってるだろう。一週間は腫れて使いもんにならねえし」
猛々しく天に向かって屹立する己の肉棒を、蘭は撫でさする。
「蘭ちゃんって何を考えてるのか、あたし全然わからないわ」
「俺は名前も蘭だし、蘭の花が好きだから、自分のチ○ポに蘭を彫ってみたのさ」
突然、和江が蘭の胸板に唇を這わせ、乳首をそっとついばみ、舌で転がした。
蘭の白磁のような透明な美しさ、艶やかさを持つ滑らかな肌はいつ見ても本当に美しい。
「和江、もう一発しようぜ」
蘭がそっと和江の女芯を繊細な指先使いで愛撫する。
和江のすでに濡れそぼった秘所と肉の亀裂を中指とひとさし指で優しく割り広げ、顔を近づけると、蠱惑の粘膜に熱い息を吹きかけた。
「ああ……」
和江がたまらず、切なげな声を漏らす。
477 ◆BQun/m4TXk :2006/01/29(日) 22:59:58 ID:8ImXzhtk
蘭は和江を仰向けにすると、双腿を割り開き、ししどに濡れ潤んだ秘所へ己の滾り立ちをあてがった。
そのまま腰を進め、陽根を埋没させていく。互いの茂みを擦り合わせながら、ふたりは見つめあった。
和江は蘭の首にしがみつき、歓喜に打ち震えながら、少年の頬と首筋にキスの雨を降らせた。
「ああっ……蘭ちゃん、もっと、もっと頂戴ッッ」
和江が更なる快楽を求め、叫んだ。和江を抱きながら蘭は微笑んだ。
和江は美しい極上の女だ。七歳年上のセックスフレンド。
深い乳白色の光沢を放つ肌は艶めしく、その肢体は雌豹のようにしなやかで、男の情欲をかきたてずにはいられない色気がある。
ノーブルな貌立ちはややきつめではあるが、美しく整っており、黒眸がちなその眼が魅力的だった。
平たく言えば男心をそそる女なのだ。だが、蘭が気に入っているのはそれだけではない。
この締まりの良さもさることながら、和江は男を歓ばせる手練手管に長けていた。

こんこんと秘所から湧き出る愛液に男根を塗れさせながら、蘭は激しく腰を前後に動かす。
肉洞内部は熱く、男根に絡みつく肉襞がなんともいえない快感を蘭にもたらした。
「相変わらず、和江のオ○ンコは気持ちがいいぜ。流石はミミズ千匹だ」
背骨に沿ってゆっくりと快感が這い上がり、蘭の肉棒が脈動し始める。
「んん……っ、あたしもうイキそう……はああぁぁっ」
和江が頤を仰け返らせ、白い喉もとを見せながら、蘭の唇を激しく求めた。
蘭の動きが一層激しくなり、一際力強く腰を打ち付けると、鈴口から噴出する大量の白濁液を和江の子宮にぶちまけた。
それでも蘭の男根は萎えず、硬直したままである。
「一週間もやってなかったから、溜まってんだよな。悪いけどもう一回戦頼む」
「嫌っ、死んじゃうっ、あたし死んじゃうっっ」
蘭は和江の言葉を無視して、腰を使い始めた。

あれから一回戦どころか、七回戦を和江に挑み、八回戦目で和江が失神してしまい、
それでもまだ犯り足りない蘭は、もてあます股間の息子を睨みつけ、亀頭にビンタを食らわせた。
「畜生ッ、もっと犯りてえよッ!」
しかし、泣こうが喚こうが、和江が起き出してくる気配も無く、蘭は溜息混じりに服を着た。
女に買ってもらったブルーのスーツをラフに着込み、和江に毛布をかけてやると、マンションを出る。
人影の途絶えた往来を歩いていると、突然の驟雨が蘭を襲った。
どしゃぶりの雨にさらされ、濡れ鼠になりながら、蘭は急いで帰路についた。
玄関のドアは鍵がかかっておらず、無用心だなと思いつつ家の中にはいると、蘭はバスルームに直行する。
478名無しさん@ピンキー:2006/01/29(日) 23:59:06 ID:n6QAcpjo
この先の兄妹っぷりに期待!

が、敢えて言おう。“ししど”じゃなくて“しとど”だと。
479 ◆BQun/m4TXk :2006/01/30(月) 00:26:14 ID:BKjX72dr
うお、一応推敲したのに間違ってた……死んでお詫びをします……orz
480 ◆BQun/m4TXk :2006/01/30(月) 00:31:25 ID:BKjX72dr
他にも誤字、脱字があったらビシビシ指摘してください
481名無しさん@ピンキー:2006/01/30(月) 07:21:28 ID:SGKHvNUf
なんだか爛れた感じがニューウェーブの予感
482名無しさん@ピンキー:2006/01/30(月) 23:20:24 ID:wxaCvn3z
キタキタキタキタ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━!!!!!!!!!!
続きが気になる展開だw
483 ◆BQun/m4TXk :2006/02/01(水) 00:46:44 ID:wG54Iekl
蘭は熱いシャワーを頭から浴びながら、この持て余す性欲をどう処理するべきか考えていた。
一週間の女断ちの反動は凄まじく、あと最低三発は出さないと気が済まなかった。
ほんのり桜色に染まった細身の滑らかな肉体が、男のくせにいやに艶ましい。
シャワーのノズルを引っ掴み、股間に湯飛沫を弾かせながら、蘭は愛液が乾いた性臭漂うペニスと肛門を石鹸で丹念に洗った。
渦をまいて排水溝に、吸い込まれていく泡まみれの湯をただぼんやりと眺めた。
浴室を出ると素っ裸のまま、冷蔵庫からビールを取り出して一気に飲み干す。
喉が炭酸でヒリつく。苦味のある清涼感が心地良かった。
三缶ほど空けると酔いが回りはじめ、股間のディックもまたムクムクとそそり立っていく。
「すまねえな。お前には苦労をかけるよ。甲斐性なしの父ちゃんを許してくれ。心配するな。
明日になりゃ女を嫌というほど腹いっぱい食わせてやるから。さっきは叩いて悪かったな」
蘭は垂直に反り返った愛する息子に詫びをいれ、鈴口周辺を人差し指で優しくさすった。

部屋に戻るのも面倒臭くなってきた蘭は、リビングのソファーに腰をかけ、後ろにもたれかかった。
蘭は勃起するペニスと自分の人生との間にある相関関係について思考した。
しかし、十秒もしない内に飽きてしまい、別のこと──
どうすればオートフェラチオが出来るようになるのか、その方法について熱心に頭を搾りはじめる。
「お兄ちゃん……」
突然、妹に後ろから声をかけられた蘭は、メトロノームのように左右に振りたてていたペニスの動きをピタリと止め、振り返った。
「何だ?」
「何をやってるの?」
「見てわかんねえのか?俺は今息子と楽しくお遊戯してんだよ。息子と遊ぶのは実に気持ちが良いもんだぜ。
こうやってつねに親子の絆を確かめ合うのが正しい父と息子のあり方だと俺は思うね。それより一発やらせてくれない?」
蘭が親指を人差し指と中指の間に挟み、智実の鼻先に突きつけた。
「いつも思うんだけど、お兄ちゃんって凄いエッチだよね」
「男って生き物は皆スケベなんだよ。ここにぶらさがってる肉棒がな、女の穴にはいりたがるわけ。
確かライヒだったな『全ての人間はオーガズムを求めている』と言ったのは。人間なんてのはみんなエロいんだ」
目の前で嘯く兄の容姿と言動の不一致に智実はいつも思うのだ。
人間、やっぱり外見で判断しちゃいけないんだな、と。

ソファーから立ち上がった蘭が智実を抱き寄せ、耳朶を甘噛みしながら熱い吐息を吹きかけ囁いた。
「オマ○コしようぜ」
蘭が勃起したファロスを智実の股間にぐりぐり押し付けてくる。
多淫症の気がある蘭は、三度の飯よりセックスが大好きだった。
荒淫無恥とは蘭の為にある言葉なのではないだろうか。
寝ても覚めても頭の中はアレの事でいっぱいで、サルのオナニーよろしく、女のとこに毎日入り浸ってはセックスに耽っていた。
484名無しさん@ピンキー:2006/02/01(水) 01:23:28 ID:uFWUvb5z
「まじっく・とりびゅーと・ですぱれーしょんっ!!!」
「うっぎゃああああああああ!!!!!!!!!」

 ハンドボール大の光の玉が突き刺さり、その男の胸にはポッカリと大穴が開いていたが、それでも彼は即死もせず、いまだ騒ぎ続けるだけの体力を保持していた。
 何故なら、彼のその、ボディビルダーのような肉体の上に乗っかっていたのは、ヒトの首ではなく、1mほどのマグロだったからだ。
 
「おっ、おのれぇ!!」
「さあ、とっとと涅槃に逝っちゃいなさいっ、マグロ男!」
「おのれシルバーライト!この恨みはっ!この恨みは必ず、次の同志がっ・・・・・・・!!」
「あなたの前に来たヒトデ男も同じ事を言ってたわ」
「おのれぇぇええええ!!!!」
「逝ってよし!!!」
「ぐわあああああああ!!!!!」

 その断末魔が轟きが消える頃には、マグロ男は、自らの胸に開いた大穴から、その全身を吸い込まれ、跡形も無く消え去ってしまっていた。

「ふん、ま、ざっとこんなもんよ!世界の平和は、このシルバーライトが守るわ!!ふんふん!!」
 その背から六枚の翼を生やした銀髪の少女は、誰に聞かせるでもなく、こう叫んだ。

 今の怪人が一体何者なのか、何の使命を負ってこの世に現れたのか、実のところ、この少女にはよく分かっていない。
 本能的に分かるのは、彼らが『自分の敵』だという事。そして、それ以上に『世界の敵』だという事。そして戦うには、それで充分だという事。
 彼女の名はシルバーライト。
 女子高生・日高めぐみの変身した姿。
 こうやって彼女は、ほぼ週に一度現れるこの怪人たちを相手に、世界を守る戦いを繰り広げている。・・・・・・・

「さって、怪人さんも倒したし、これからどうしようかなっ?」
 腹時計から察するに、現在時刻は午後7時といったところか。
 彼女の保護者である兄が仕事から帰ってくるまで、あと一時間はある。それまでガランとした部屋で、一人寂しく待ち続けるなんて、彼女には考えられない。
「決めたっ!」
 めぐみは、煌煌と天を照らす満月に向かって上昇した。やる事が無い時は、空の散歩に限るのだ。
485名無しさん@ピンキー:2006/02/01(水) 01:38:14 ID:PGJgzCMb
待て待て、急に割り込むと笑えるじゃないかw
486名無しさん@ピンキー:2006/02/01(水) 02:19:59 ID:uFWUvb5z
 気持ちがいい。
 もう少し経つと、夜空の散歩には少しツライ季節になるが、あと二週間はいきなり寒くなる事は無いだろう。

 めぐみは速度を上げる。
 六枚の翼を最大に広げ、羽ばたくタイミングを調節し、空気抵抗を少しでも減らすように角度を変える。
 すべて無意識の行為だ。
 鳥は飛ぼうと思って飛ばない。
 いつの間にか、めぐみは意識せずして、自分にとってベストな身体の動きを、無意識に選択できるようになっていた。
 シルバーライトに変身している間は、特にである。

 そしていつものように、ほぼ無念無想の境地になりながら、飛行そのものを楽しんでいた彼女の散歩は、二つの音によって突然の終焉を見た。

 銃声。
 そしてガラスの割れる音。

 ほぼ数キロ先のその音を、音源の方角のみならず、それが銃声だと聞き分けたのは、無論シルバーライトの特殊能力のせいだ。
 めぐみは散歩を中止して、その現場に向かい、そして、見た。

 地上数十階の高層ビルの最上階の一室。外に向かって張られた硬化ガラスが砕け散り、中に男の死体があった。
 そして、凄まじいスピードでそのビルから遠ざかろうとする大型ヘリ。

「待ちなさいっ!!」

 聞こえた銃声は一発。
 ホバリング中の揺れるヘリから、一撃で人間の急所を仕留める狙撃者の技術が、一体どれほどのものなのか、当然めぐみに想像できようも無い。
 彼女がヘリを追うのは、常識的な正義感からだが、その追跡が一体どういう結果をもたらすのか、もちろん彼女は考えてはいない。
487名無しさん@ピンキー:2006/02/01(水) 03:11:58 ID:uFWUvb5z
 当然ヘリの中は大混乱に陥っていた。
 なにしろ、翼を生やした銀髪の少女が『待っちなさーい』と叫びながら追ってくるのだ。
 それも時速数百キロは出る、このヘリに追いつかんばかりのスピードで。

「何だ!?何なんだアレはっ!?」
「天使か?」
「バカ言えっ!そんなもん、この世にいるかっ!!」
「騒ぐな二人とも」
 パニックになる操縦士と副操縦士に声を掛けたのは、大型のライフルを持った男だった。

「聞こえないの悪党どもぉ!!止まりなさいって言ったのよぉ!!」
 折からの強風がヘリに災いしたか、いまやめぐみは完全にヘリに追いついていた。
「世間を騒がす悪人どもめぇ!このシルバーライトに見られたのが運の尽きよっ!ふんじばって警視庁の上に叩き落してやるっ!!」

「なっ、何か言ってますよ『田中』さん!」
「『佐藤』お前はヘリの操縦に専念しろ。『高橋』お前は『店』に連絡を入れろ。イレギュラー発生、ケースEだとな」
「『田中』さん・・・・・・」
「あの天使モドキが何者なのか、それは俺たちには関係ない。ただ言えることがあるとすれば、それは奴が目撃者だという事だ。そして、目撃者である以上、生かしては帰せないという事だ」
「・・・・・・・・・・・・・」
「ヘリのスピードを落とせ。ケリをつける」

 そう言って『田中』は、やや大きめの弾丸を取り出すと、ライフルに装填した。
 ホットロードの徹鋼弾。並みの弾丸に鉄芯を通し、より貫通力を持たせてある徹鋼弾に、更に規定以上の火薬を詰め込んだシロモノ。
 まともに喰らえば、例え防弾着を着てても関係ない。頭に喰らえば頭ごと吹き飛ぶような弾丸である。
「いくぞ」

 ヘリのドアがガラリと開き、ライフルを構えた男が寝そべった姿勢でこっちを狙っている。
 もとより、めぐみには・・・・・・いや、シルバーライトには、そんな銃弾など恐れるものではない。
 しかし、狙撃者『田中』と目が合った瞬間、彼女の口元から笑みが消えた。

「・・・・・・・お兄ちゃん・・・・・・・?」

 その呟きが洩れたのは、めぐみが、その胸元に爆発のような衝撃を喰らったのと同時だった。
488名無しさん@ピンキー:2006/02/02(木) 03:48:43 ID:fPp1PcZJ
>>465
ちょwww曲に影響されすぎwww
489名無しさん@ピンキー:2006/02/02(木) 04:03:40 ID:rWMYW9yD
>>488
そこはスルーしてやろうじゃないか友よ
490名無しさん@ピンキー:2006/02/02(木) 10:59:32 ID:rStZNByc
ジ◯リールと寄◯獣を思い出した
491名無しさん@ピンキー:2006/02/03(金) 04:27:29 ID:CwCJd8yV
前作といい、意図して歌ネタを混ぜてるようにも見えるが…
効果的かどうかは別としてな。
個人的にはまんまインスパイヤな一部の地域(>>465の後半とか)以外は気にならなかったし。
492名無しさん@ピンキー:2006/02/04(土) 22:16:06 ID:JCMJfvOM
俺は流し読みだから気付かんかったけど、なるほど歌っぽいね
493名無しさん@ピンキー:2006/02/04(土) 23:42:39 ID:9MVGAZGq
歌か
494名無しさん@ピンキー:2006/02/07(火) 23:38:03 ID:fJ0amh5c
ウタダ
495名無しさん@ピンキー:2006/02/09(木) 23:27:45 ID:xjUX+IuX
友達の妹のオナニー現場に出くわしてしまった・・・
http://ex13.2ch.net/test/read.cgi/base/1130936876/
496名無しさん@ピンキー:2006/02/11(土) 14:57:02 ID:fywyYGye
唐突な話だが、病弱な妹を兄が看病する場合、服を脱がせて体の汗を拭いてやったり、下着を着替えさせてやったり、口移しで食事を食べさせてあげるのは基本だよな?
497名無しさん@ピンキー:2006/02/11(土) 17:01:21 ID:mskBJ0kY
むしろ病弱な兄を妹が看病すると言った新パターン(ry
498名無しさん@ピンキー:2006/02/11(土) 18:54:34 ID:fnJnKPCh
宇多田に「おにいちゃん」と言われた・・・
499名無しさん@ピンキー:2006/02/12(日) 07:46:09 ID:J12w508M
「おにい・・・ひゃん!」のほうが色んな妄想が膨らみますw
500名無しさん@ピンキー:2006/02/12(日) 14:31:09 ID:Fe4n8JEB
そんなところ汚いよぉ
501名無しさん@ピンキー:2006/02/12(日) 14:47:20 ID:KDJ7kAsz
妹は止めたが俺はかまわず便器を舐め続けた
502名無しさん@ピンキー:2006/02/13(月) 07:56:55 ID:uBvGaTke
明日は呪いの日だな。
503名無しさん@ピンキー:2006/02/13(月) 22:01:52 ID:W/Xoi3v4
全くだ
504 ◆BQun/m4TXk :2006/02/14(火) 21:56:24 ID:hnlF12nG
「お兄ちゃん……」
智実は抵抗せずに、蘭にその身を委ねる。
蘭は智実のワンピースの裾をめくり、純白のパンティーの中に手を滑り込ませ、尻房の感触を掌で味わう。
妹の首筋から漂う淡い体臭が、蘭の鼻腔をくすぐる。
蘭は鼻を鳴らしながら、新鮮な乳にも似たその香りを楽しんだ。

「お前、良い匂いするな……なんかほっとするぜ……」
智実は黙ったまま、濡れた眼差しを蘭に向ける。
股間に押し付けられた蘭の硬直──それは切実な男の本能、欲求の表れだ。
智実を万歳の姿勢にさせると、蘭はワンピースを脱がし、ブラジャーをはずしてしまう。
ふくらみかけの智実の乳房、その中心には鮮やかな桃色の小さな乳首が可愛らしく尖っていた。

「優しくしてやるからな……」
蘭が智実の唇を舌先でこじあけた。口腔内を舐めまわしながら、智実の舌の裏側を愛撫する。
早鐘を打つ智実の心臓の鼓動──蘭の鼓膜をノックし、欲情を掻き立てた。
血管がポンプのように血液を蘭の男根に力強く送り、亀頭が痛いくらいに張りつめる。
口を離すと唾液が金糸のように輝きながら糸を引き、智実は陶酔と興奮に立ち眩みを覚えた。
「智実、俺のチンポ握ってくれよ……」
そっと蘭の陽根に指先を這わせ、智実は屹立したペニスを優しく握った。

「蘭お兄ちゃんの……凄く硬い……」
「チンポの蘭も興奮で浮かび上がってきたぜ」
智実が蘭の股間に視線を向けると──そこには美しい蘭の花が咲いていた。
「……えッ?お兄ちゃん……これって……」
驚愕する妹を尻目に蘭はヘラヘラ笑った。
「細かい事は気にするなよ」
そのまま、ふたりはもつれるように床に倒れこんだ。蘭が素早く智実のパンティーをずりおろす。
「ご開帳だぜ」
智実の双腿を左右に割り開き、蘭は妹の観音様を拝んだ。その美しさに蘭は感嘆混じりの溜息を漏らす。
505 ◆BQun/m4TXk :2006/02/14(火) 21:57:14 ID:hnlF12nG

「相変わらず綺麗だな……文字通りの花園って奴だぜ」
なめらかな無毛のヴィーナスの丘の下にある割れ目──薄桃色の花弁がつつましく咲いていた。
肌を桜色に染め、智実が羞恥に身体を震えながら、可憐な瞳を潤ませる。
粘膜から豊潤な蜜液をしたたらせる智実の花びらに唇を押し付け、蘭がわざと下品にビチャビチャと舐めしゃぶった。
「ああ……お兄ちゃん……舐めちゃいや……恥ずかしいよ……」
温かい快楽が股間から全身へと波紋状に広がり、ああんと甘い鼻息を鳴らしながら智実は身悶えた。
包皮を被った妹のクリトリスを捲らずに、指腹で優しく繊細に撫で回し、熱い息を吹きかけてやる。

「あううッ……お、お兄ちゃん……ッ」
智実の頭が跳ね上がり、凄まじい喜悦に翻弄されながら、やるせなげに喘いだ。
頃合と見た蘭は上体を起こすと、智実の太腿の間に腰をすべりこませ、雄々しい硬直を熱く滾った女芯にゆっくりと突き入れた。
「壊れちゃうッ……あたし、壊れちゃうよッ」
智実が悲鳴をあげ、首を振りたてた。
「壊れねえから安心しろよ……」
蜜でぬめった狭隘な智実の通路が、蘭の亀頭を痛いくらいに食いしめてくる。
蘭は智実の内部に自分の男根を馴染ませる為、そのまま十分間ほど動かずにじっとしていた。
智実が落ち着くと、また少しずつ腰をすすめていく。

完全に男根が埋没すると、蘭は本格的に腰を使い始めた。カリの部分に襞が絡みつき、蘭の男根を揉みしだく。
智実がきつく瞼を閉じ、悩ましげな表情を作りながら、法悦の波に身を揺らした。
蘭が丸く腰を回転させながら、括約筋に力を込め、射精感に堪える。
「智実ッ、智実ッ!」
わななく智実の肉園を蘭は男根で掻き回し、何度も腰を打ちつけた。
ふたりの身体から汗が滲み、蘭の額が汗に濡れて輝いた。
精管から熱いスペルマが込み上げ、蘭のペニスが脈動し、凄まじい快感が背骨を貫いた。
体中の血液が沸騰し、我慢の限界を超えた蘭は、礫の如くザーメンを智実の子宮に叩きつけた。
「ああああああッッ……ああ……」
全身を硬直させ、凄まじい絶頂を迎えた智実はあらん限りの叫び声をあげ、失神してしまう。
5062-279:2006/02/15(水) 08:07:18 ID:fibbRWCM
妹・咲季のバレンタイン編投下します。
2部編成のうちバレンタインに直接関係のない前編をまずは投下。
2レス消費です。

>>488の件についての弁解は後編投下後のあとがきのようなものにて。
507キスでチョコして:2006/02/15(水) 08:09:06 ID:fibbRWCM

コンコン

静かな部屋にドアを叩く音が響く。
何度となく聞いたこのノックの主は…
「おにいちゃん一緒に寝てもいい?」
「また、か。しょうがねえなぁ」
読みかけの本を置いて咲季のほうに向き直る。
あれから咲季は毎晩のように俺の部屋に来るようになった。
と言っても別段なにをするでもなく一緒に寝るだけだが。
咲季がそれ以上を求めないなら、俺からも何もしない。
これは俺が自分に課したルールだった。自己満足にも似た、せめてもの意地なのかもしれない。


「じゃあ寝るか…」
早々とベッドに潜り込んだ咲季を追うように布団に入る。
いつものように腕枕を貸すと咲季は嬉しそうに微笑んで体をすり寄せてきた。
寝間着越しに感じる高い体温と柔らかい肢体。
俺にしてみれば天にも昇るような気持ちで地獄行きだった。
なにせ毎晩咲季が横にいるために自家発電もままならない。
かといって咲季を欲望のはけ口にするのだけは許せなかった。
「おやすみ、おにいちゃん」
「ああ。おやすみ」
俺の苦悶を知ってか知らずか、咲季はさっさと寝てしまった。
こうして今日も寝付けない夜が更ける。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ふと下半身の違和感に目が覚めた。布団をめくって確認するとそこには―――
「あ 起こしちゃった?」
「咲季! 何やって…」
俺の股間をさする咲季の小さな手があった。
「ちょっ  咲季、やめろって」
「なんで? ココこんなになってるのに」
「さーき!」
咎める俺の声に、咲季の手がピタリと止まる。
「ねぇおにいちゃん… 咲季のこと、嫌いになっちゃったの?」
暗くて咲季の顔が見えない。
悲愴じみたその声に戸惑いながらも、咲季の頭を撫でて答えた。
「そんなわけないだろ。好きだよ咲季」
「だったら… だったらちゃんと、シて? 毎晩そのために来てるんだもん」
「咲季…」
俺は馬鹿だ。咲季が求めないんじゃなく、俺が気付かなかっただけ。
結果、咲季をここまで追い詰めるなんて。
自らの愚を嘲りながら、腕枕のせいで少し痺れた右腕で咲季を抱き寄せた。

508キスでチョコして:2006/02/15(水) 08:09:52 ID:fibbRWCM


「んんっ おにいちゃんの、あったかくて… 気持ちぃ」
よほど待ち望んでいたのか、まだ2度目だというのに咲季は積極的だった。
仰向けの俺にまたがって腰を落とした咲季は悦びに震える顔で俺に尋ねる。
「ね、おにいちゃんもっ 気持ちいい?」
「ああ。咲季のなか… くっ いいよ」
ひどく淫らな咲季の笑みと下半身を襲う快感に、俺はまともに答えることも出来ない。
前後に揺する咲季の腰の動きが徐々に早くなる。
肉の擦れる湿った音と咲季の嬌声、そして俺の情けない声がベッドの上で混ざる。
咲季の激しいダンスに、俺は1分と耐えることが出来なかった。
「咲っ くぁ、もう…」
「いいよおにいちゃん。いっしょに… いっしょに、いこ?」
「うっ ああぁあ゙ああ゙ぁぁ」
「ふぁあぁああぁん」
その劣情の塊を奥に放つとワンテンポ遅れて咲季は大きく仰け反った。
「いっ だめぇ、止まんな… やぁぁ」
と同時に、特有の香気を伴う熱い飛沫を下腹部に感じる。
絶頂とともに咲季が吹いた潮を浴びせられても不思議と嫌悪感はなく―――

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「う、ん…」
下半身に感じる不快感に俺は目を覚ました。倦怠感に裏打ちされたそれは――
「はぁ。マジかよ、思春期のガキじゃねえんだから…」
溜まっていたとはいえ、妹の寝てる横で夢精するなんて。
情けない。そしてそれ以上に罪悪感に苛まれる。
とにかく、そのままにしておくわけにもいかないので処理しようとするのだが、
咲季が俺の右半身の自由を奪っているため手の打ちようがない。
そのとき俺は1つの違和感に気付いた。股間だけのはずの不快感が右腰あたりまで広がっている。
いやむしろ右腰からじっとりとした別の不快感が広がっているような…
「さ、咲季っ!」
ひとつの推測に辿り着き、慌てて俺は布団を撥ね上げた。
思ったとおり俺のパジャマは黄色く染まっていて、
咲季のパジャマからひと続きのシミ模様になっていた。
5092-279 ◆gzmiNX88EM :2006/02/15(水) 08:15:35 ID:fibbRWCM
後編は今日中に、完成次第投稿します。
510名無しさん@ピンキー:2006/02/15(水) 11:50:25 ID:j+G4WrAP
兄妹揃ってお漏らしワロス
511弾の灯 ◆a.2VI1eTvE :2006/02/15(水) 12:46:51 ID:4YHIv5xv
512名無しさん@ピンキー:2006/02/15(水) 22:52:44 ID:STX+c4Q7
二つも続きキテル━ヽ(ヽ(゚ヽ(゚∀ヽ(゚∀゚ヽ(゚∀゚)ノ゚∀゚)ノ∀゚)ノ゚)ノ)ノ━!!!!
513名無しさん@ピンキー:2006/02/16(木) 08:26:17 ID:PM00X3Gn
しかも挿絵までキテルー!!
514名無しさん@ピンキー:2006/02/16(木) 23:47:53 ID:washyv8N
>>505
良いねぇ、、俺も突き立てたいよ、、、

>>508
バレンタイン、、チョコ(´・ω・`)
挿絵で想像力が掻き立てられて更に鬱になるw
515 ◆PG61GDIHOM :2006/02/17(金) 01:58:19 ID:Bs9sOHxM
>>397の続き


 次の日、彰人は携帯のアラームが鳴るより早く起きた。あまり大きくはないが、どうや
ら一階で物音がしている。
 ―――母さんかな。
 そう思いながら彰人は布団を出ると、まだ覚めきっていない思考をそのままに部屋を出
た。
 廊下に出ると、部屋ではわからなかった冬の冷たさが肌と寝間着の間に入ってきた。十
二月である。足下の廊下も冷え切っていて、彰人が一歩歩くたび、足の熱を奪っていった。
 「さむ……」
 彰人が思わずこぼす。たった数歩歩いただけにもかかわらず、階段に着く頃には足の裏
が冷え始めていた。そして少し爪先立ちになり、そろりそろりと階段を下りてゆくと、そ
こでは人影が動いていた。母の夏美である。
 「おはよう」
 「あっ、アキちゃんおはよう」
 夏美は笑顔を向けながら息子にそう言うと、自室に入って行った。彰人も玄関でスリッ
パを履くとリビングに足を向ける。既に冷え切った足には、スリッパは暖かいように感じ
た。
 リビングに入ると、コーヒーを淹れるために彰人はキッチンに入った。リビングはもう
電気が点いていて、夏美が置いたのであろう荷物がソファに転がっている。彰人はとりあ
えず湯を沸かそうと、やかんに水を淹れているとリビングに夏美が入ってきた。
 「そういやいつ帰ってきたの、夜中?」
516 ◆PG61GDIHOM :2006/02/17(金) 01:59:37 ID:Bs9sOHxM
 まだ水を淹れながら彰人が言う。
 「ん〜ん、ついさっき」
 夏美はソファに転がった荷物に手を伸ばしながらそれに答えた。なにやら自室から持っ
てきた物を入れているようである。
 「何か作ろうか?朝はまだなんだろう?」
 「ん〜、そうしたいのは山々なんだけど、もうそろそろ行かなきゃいけないから」
 まだ荷物を漁りながら夏美が言った。彰人はてっきり、少し仮眠とってからまた出かけ
るのだと思ったが違うようである。そう思って夏美を見ると室内なのにマフラーをしてい
るし、傍らに手袋も置いてある。彰人はやかんを火にかけると、キッチンの椅子に座りな
がら言った。
 「コーヒーぐらい飲んできなよ。それくらい、時間はあるんだろ」
 夏美は荷を整理している手を止めた。少し考えるように視線を泳がせると、彰人に顔を
向け、うんと口元を綻ばせて頷く。目尻に疲れが視えた。
 ―――大変なもんだ。
 そう思いながら彰人は微笑を返すと、椅子に背をもたれ、やかんの火に視線を注いだ。
早く起きすぎたのか、瞼がまた閉じようとしている。しばらく重い瞼と格闘していたが、
ついに観念して目を閉じると、静かに湯が沸くのを待った。
 窓の外は薄暗く、日が差すにはまだ少し早い時間のようである。


517 ◆PG61GDIHOM :2006/02/17(金) 02:00:14 ID:Bs9sOHxM
 夏美を送り、ソファで彰人がニュースを見ていると、ガチャとドアが開き文が起きてき
た。
 「おふぁよう……」
 「おはよっ」
 彰人が少し弾んだ様子で返すと、文はふらふらと歩み寄ってきて、彰人の横にストンと
座った。
 「なんだ、まだ眠いのか」
 彰人が言いながら横目で見る。文はうとうとと頼りなげな目でぼけーっとしていた。そ
してそのまま頭を彰人の肩に預けると、コクリと首を傾げた。文が頷いた瞬間、シャンプ
ーの甘い香りが少ししたが彰人は文のさせたいようにさせた。文が昨日遅くまで起きてい
たのを彰人は知っている。
 ―――いつまで起きてたんだか。
 ニュースに視線を戻しながら思う。
 日が変わってから数時間経ったぐらいに、彰人はトイレに行くために起きた。行くとき
には気付かなかったが、トイレから部屋に戻ると、壁越しに声が聞こえていた。どうしよ
うとか、わかんないなーとか、なにか苦悶のような声を出していたが気にせず寝た。何し
ていたのか彰人には見当がつかなかったし、考える思考力もそのときにはなかったのだ。
だいぶ意識がはっきりしてきた今でも何故かは知らないしわかっていない。
 すると彰人の疑問がわかったのか、はたまた単に寝ぼけているだけか、答えを出すよう
に文が言った。
518 ◆PG61GDIHOM :2006/02/17(金) 02:00:49 ID:Bs9sOHxM
 「ちょっとね……、まだ宿題やってなかったから……遅くなっちゃって……」
 「……宿題?」
 彰人がつぶやくように言う。ニュース番組から視線をはずすと、探るような目つきで文
を見た。
 文と彰人は誕生日こそ違え、同い年の同級生である。しかも運が良いのか悪くないのか
同じクラスであった。しかし彰人は文の言った宿題という単語に覚えがない。
 「そんなの……、でてたか……?」
 「でてたよ」
 「教科は?」
 「科学」
 ―――お、憶えてない。
 心中で彰人は呻いた。文が言ったことが本当なら、彰人はその宿題をやっていない。や
っていないどころか出たことさえ忘れてしまっている。思い浮かぶのは担任であり化学教
師、平岡先生の温厚そうな顔だった。しかしその温厚そうな顔とは裏腹に、なかなか類の
忘れ物には厳しい。授業点が下がるだけではなく、年間行事や、大掃除などにその生徒を
借り出してコレでもかという位に扱き使う。
 既に十二月でめぼしい行事は終わっているものの、まだ中学生の入試準備や卒業式準備
などのスタッフ仕事が残っている。それだけは何とか避けたいと、彰人を含むクラスの全
員が思っていた。
519 ◆PG61GDIHOM :2006/02/17(金) 02:01:51 ID:Bs9sOHxM
 「あのぉ、文さん」
 媚びるように彰人が言う。
 「ん〜、なぁに?」
 文は文で何か感づいたのか、今さっきの眠たげな口調とは違う、幾分かはっきりした調
子で答えた。よく見ると口元が少し笑っている。悪い予感がしたが、彰人は視線を虚空に
彷徨わせながら呟く様に言った。
 「よかったらその宿題」
 「見せたら何してくれる?」
 「…………」
 彰人は黙った。多分こうなるんじゃないかなぁとは思っていたのだ。だが文以外に借り
ていてはおそらく間に合わない。科学は一限目にある。学校に着いてから写していては間
に合わないだろう。
 「……飯当番一週間で、どうだ」
 「…………」
 「じゃあ二週間。それでだめなら」
 「お兄ちゃんが一日私の言う事なんでも聞く」
 「……は?」
 彰人が聞き返す。
 「だからぁ、お兄ちゃんが一日だけ私の言うこと聞くのっ」
 少し顔を赤くしながら、彰人の方を見ないで文が言う。しかし彰人はその素振りには気
が付かず、ひたすら絶句していた。
520 ◆PG61GDIHOM :2006/02/17(金) 02:03:53 ID:Bs9sOHxM
 以前文に、誕生日だからといって同じ事を言われた覚えがある。その時はしょうがない
なぁと承知したが、後で散々後悔した。一日いろんな所を連れ回されたのはいいまだいい。
彰人も楽しかったし、そんな事ぐらいで文が喜ぶのだったら安い物だと思った。
 だが一日終わってみるとそうではない。財布がとんでもないことになっていた。数名の
諭吉が戦死、さらに今は亡き稲造も一名行方不明になっていた。両親が用意したプレゼン
トよりも多い出費だった。何が安い物であろう。
 「ま、マジ……?」
 「うん」
 視線そのままに、いくらか上気した顔で文が言う。
 「やっぱ違うことに」
 「じゃあ見せてあげないっ」
 頬をむくれさせ、文がソファを立とうとする。その手を彰人の手が掴んだ。しかし手を
掴む力は弱々しい。数瞬迷い、意を決したように彰人が言った。
 「わかった。わかったから……、それでいい……」
 彰人の表情とは違い、文の表情がパッと明るくなる。じゃあ持って来てあげるねと言う
と、文は軽い足取りでリビングを出て行った。
 ―――手伝い生徒のほうが良かったかな……。
 頭に手を添えながら彰人は思った。無駄な買い物をしてしまったような喪失感が、今心
を支配している。が、後悔する事も許してもらえないようだった。その元凶が庭で動き出
している。
521 ◆PG61GDIHOM :2006/02/17(金) 02:04:45 ID:Bs9sOHxM
 ―――カツ、カツ。
 首を垂れ、指の間から覗くように音のしたほうを見ると、老いた犬が期待の眼差しで彰
人を見ていた。その瞳の奥にはエサがあるのだろう。
 ―――ご主人が窮地に陥ってるのに、呑気なもんだな。
 彰人眼差しを受け、憎々しく思いながら席を立った。内心ではそう思っていても、ちゃ
んとエサはあげるらしい。
 ―――いったい何様のつもりだ。
 悪態は吐いても世話だけは怠らない。というよりも世話をしなければ落ち着かない、犬
好きの性分だった。
 持って来たエサを皿にあけ、犬の頭を撫でると、ノートを持ち喜々とした顔で文がリビ
ングに戻ってきた。
 ―――そりゃ嬉しいだろう。
 一日下僕が出来たんだからな、とまた卑屈になる。目を犬に戻すと、犬が無心にエサを
食べている最中だった。さっきまで頼ってきたというのに薄情なものだと、彰人は目を細
めた。しかし、犬に事情を分かれという方がおかしな事である。犬に当ってもしょうがな
いことは今彰人が一番わかっていた。
 ―――まぁどうにかなるだろう……。
 諦めがつき、彰人は腰を上げた。
 「はい、お兄ちゃん」
522 ◆PG61GDIHOM :2006/02/17(金) 02:05:20 ID:Bs9sOHxM
 にぱっと笑顔で文がノートを渡す。名ばかりな兄だな、と彰人は受け取りながら思った。
 「……サンキュ」
 一応返事をする。すぐに取り掛からないと、登校までに間に合わないかもしれない。ノ
ートの存在を重く感じながら、少し大股で彰人は自室に向かった。




523 ◆PG61GDIHOM :2006/02/17(金) 02:06:18 ID:Bs9sOHxM
なんか前の投稿から一ヶ月以上経ってしまいました……
次からはもう少し早く投稿出来るよう
精進します……

あと、職人様のお歴々お疲れ様です
524488だが:2006/02/17(金) 15:31:12 ID:dnogwLSk
>>506
弁解か…。指摘しといてあれだけど、話し的にはGJだったよ。
前に誰かも言ってたけど、わざと曲を使って話を作ったんなら
話しややこしくしてスマソ。今回のもヨカッタヨ。
525名無しさん@ピンキー:2006/02/17(金) 16:43:45 ID:B2DZBv87
>>523
待ってたよぉ!!!このふいんき(←何故か変換できry) 好き。続き期待してます!
526名無しさん@ピンキー:2006/02/21(火) 23:57:25 ID:TKrdo2Z0
(・∀・)♪
527名無しさん@ピンキー:2006/02/24(金) 23:49:29 ID:upBxyHzE
おにーちゃん‥‥
528名無しさん@ピンキー:2006/03/02(木) 01:43:11 ID:8Vf4Ytw3
この時期だからかな?
529名無しさん@ピンキー:2006/03/05(日) 22:58:39 ID:tgvQ3B3q
そやねえ
5302-279 ◆gzmiNX88EM :2006/03/06(月) 02:54:49 ID:235LNiPe
間が開きましたが>>508からの続きです。
531キスでチョコして:2006/03/06(月) 02:56:15 ID:235LNiPe

それからの処理に大騒動したあと、咲季の部屋で寝ることにした。
ちなみに俺の部屋は暖房全開で二人分のパジャマが干してある。
「ごめんなさい、咲季また…」
始終申し訳なさそうにしていた咲季が、今にも泣きだしそうな顔で呟く。
そんな仕草が可愛くて俺は咲季を強く抱きしめた。
「別に怒ったりしないよ。咲季を嫌いになったりもしない」
「おにいちゃあん」
にわかに咲季の顔が綻びる。
俺のパジャマを きゅっ と掴んで胸に顔を預けてきた。
「あーでも、そろそろおねしょの癖は治さないとな。」
悪戯っぽく言うと咲季が ピクッ と反応する。
「もうすぐ中学生なんだし恥ずかしいぞ」
「むぅ、いじわるー。それに…」
「それに?」
聞き返すと咲季は急に顔を真っ赤にして口ごもった。
「なんでも……ない…」
「へ? なんなんだよ」
「しらないっ」
そういうと背を向けてしまった。
「はぁ。まぁいいや、おやすみ」
疑念より睡魔が強くなった俺は、ため息混じりにそう言って目を閉じる。
「…………おやすみ」
532キスでチョコして:2006/03/06(月) 02:57:07 ID:235LNiPe

―――眩しい。
「ん、んっんー」
カーテンの隙間から漏れた朝の光が目に刺さる。
背を向けて寝たはずの咲季は俺の腕の中で静かに寝息をたてていた。
そのあどけない寝顔を見つめていると抑えがたい衝動がふつふつと沸いてくる。
気付いたときには咲季の唇を奪っていた。もう何度も味わったやわらかい感触。
「ん…」
口を離しても咲季は未だ眠ったまま。
高鳴る鼓動が俺を駆り立てられて、再び顔を近付けた。
もう一度のキスで咲季は目を覚ます。
「おにい…ちゃん」
「あ、あの 咲季、えと…」
「おはよっ」
何事もなかったかのように屈託のない笑顔を向ける咲季。
なんとなく気恥ずかしくて俺は逃げるように布団から出た。
「おはよう。早くしないと遅刻するぞ」
「はぁい」

一足先に一階のダイニングに下りると、親父が新聞を広げながら味噌汁を啜っていた。
「ちょっとお父さん、食べながら新聞はやめてって言ってるでしょ」
「あー、うん」
両親の毎朝のやりとり。いたって平和な日常だ。
こんな平穏がゆっくりと歪んできていることに両親は気付いていないのだろうか。
部屋の入り口に突っ立ったまま、全身を襲う悪寒に俺は身震いする。
「おっはよー」
背中に軽い衝撃と明るい声。
「あ、おはよう。片付かないから早いとこ食べちゃって」
「「はーい」」
咲季に押されるようにテーブルについた俺は、ひとまず目の前の飯を食う事にした。
533キスでチョコして:2006/03/06(月) 02:58:17 ID:235LNiPe

今日も今日とて退屈な一日。
推薦入試で早々と大学を決めた俺は、最後の追い込みに励む同級生と違って暇人だ。
学校もないし、共働きの両親の代わりに家事をするぐらいしかやることがない。
暇つぶしにゲーセンに行ってみても平日の昼間っから人がいるわけもなく…
「バイトでも探すかな」
そんなことを毎日のようにぼやいている。

何をするでもなくだらだらと過ごすうちに咲季が帰ってきた。
「ただいまー」
「おう、おかえり」
ゴトッ とランドセルを廊下に置く音。
給食袋と体操着を洗濯機に放りながら大声で話し掛けてくる。
「聞いてよ、今日の合体(ごうたい)でさー」
他愛もないことをあれこれ報告する咲季。
そんな話を聞くのが最近の俺の楽しみとなっていた。
ふいに咲季が悪戯っぽく笑う。
「そうそう、おにーちゃんっ♪」
「ん?」
「ちょっと待っててね」
そういうとパタパタと台所に小走りで行ってしまった。
居間に戻ってきた咲季の手には紙の小包み。
(また、何か…)
小包みに良い思い出のない俺は一瞬硬直する。
「あのね、これ作ってみたんだけど」
差し出された袋のリボンを解くと、なかには四角く切られた焦げ茶色の塊が数個。
なめらかな粉に包まれたそれは見紛うことなき―――
「咲季ひとりで作ったんだよ。ね、どうかな?」
「慌てんなって。いま食べるから」
それを口に入れるとほろ苦い甘味がいっぱいに広がった。
やわらかい口溶けと鼻をぬけるカカオの香り。
お世辞抜きにおいしい。
「どう? 上手くできてる?」
「ああ、すごいおいしいよコレ」
「ホント? よかったぁ」
えへへ と満面の笑み浮かべる咲季。
俺はもうひとつチョコを放り込んだ。
534キスでチョコして:2006/03/06(月) 02:59:00 ID:235LNiPe
「ちゃんとできたか不安だったんだよね、味見してないし。」
「いや、味見はしろよ…」
「忘れてたの。で、さぁ。咲季にも一個ちょうだい」
「えー」
最後の一個に手を伸ばす咲季からチョコを遠ざける。
「おにいちゃんのケチー」
「ほれほれ、欲しかったら取ってみ」
「もー、いじわる」
こんなふうに咲季をからかって戯れるのは昔から変わらない。
散々弄んだ挙げ句、最後のそれを口に入れた。
「あーっ!」
「ざーんねーん。………いる?」
わざとらしく口を開けてみせる。
「むー」
膨れっ面で俺をにらんだのは一瞬だけ。咲季は勢い良く飛びかかってきた。
いきなりの出来事に尻餅をついて倒れる俺。
マウントをとった咲季に、俺はそのまま―――
 ちゅっ
―――口の中のものを奪われた。
「んっ、おいし」
「ばかっ 本当にするやつがあr」
慌てる俺に構わず、咲季がもう一度俺の口を塞ぐ。
チロチロと攻めてくる咲季の舌先。それは俺の理性を緩ませるには充分で。
気付けば俺も負けじと応戦していた。

長い沈黙、聞こえるのは口の端から漏れる水音と二人の息遣いだけ。
「ん… んんっ、ぷはっ」
苦しげに離れた咲季は紅く染まった顔で肩を上下させている。
咲季と視線を絡ませると胸打つ鼓動が速くなるのを感じた。
「おにいちゃん」
「咲季…」
ゆっくりと咲季が目を閉じる。それに応えるように俺は、
俺は…
「なぁ、動けないんだけど」
マウントポジションの下側から抗議した。
驚いたように目を開けたあと、咲季はクスリと笑う。
「ごめんごめん。それじゃ…」
そういって、倒れこむように俺の胸に体重を預けてきた。
やわらかい肢体の感触と甘い匂いに頭が真っ白になる。
そこに更に甘えるような声の追い打ち。
「ねぇ、ぎゅってして」
言われるがままに咲季の華奢な身体に腕を回す。
強く抱きしめると咲季の口から熱い吐息が漏れた。
「あぁぁ。おにいちゃん、すきぃ」
「俺も…」
出かけた言葉が喉のあたりで詰まる。
正体の分からない引っ掛かりを誤魔化すように、もう一度強く抱きしめた。
咲季のことを愛している。それは嘘じゃない。
「咲季、俺…」
535キスでチョコして:2006/03/06(月) 03:01:57 ID:235LNiPe

その時だった。
ガチャリ
「ただいまー」
玄関の方から母親の声。
慌てて突き飛ばすように咲季から離れる。
飛び退いた咲季も手近な雑誌を取って読むふりをした。

「あ、あぁ。おかえり」
少しわざとらしい気もしたが玄関まで出迎えにいく。
スーパーのレジ袋を手渡された俺はそれを台所まで運んだ。
居間の方を見ると咲季が不満げな顔で座っている。
「あーそうそう」
そんなことは気にも留めず、母親は俺に話しかけてきた。
「どうせアンタ、貰うアテも無いんでしょ。母さんからの餞別よ」
そういって投げて寄越したのは定番の赤いウェハースチョコ。ただし徳用サイズ。
俺が苦笑するのと同時に、咲季が失笑するのが聞こえた。
5362-279 ◆gzmiNX88EM :2006/03/06(月) 03:24:36 ID:235LNiPe
以上です。

季節の祭事をネタに書いて早3話。
何れも間に合ってないという…

多少見苦しいですが、>>488の件について言及を。
確かに1話目からずっと歌詞を所々に編み込んではいるんですが、
指摘を受けた該当部分はさすがに露骨過ぎたかなと反省してます。
まだ至らない部分の多い弱輩ですので、誤字脱字をはじめ
お気付きの点がありましたら指摘して頂けると有難いです。
537名無しさん@ピンキー:2006/03/06(月) 19:45:14 ID:hg66yt41
>>536
乙でした〜
これからの二人の関係が気になります。
できたら新しいお話をいつかまた投下していただけると嬉しいです。
538名無しさん@ピンキー:2006/03/07(火) 23:04:30 ID:Jpw5esqa
キタ━━━ヽ(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)人(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)ノ━━━ !!! GJ!!
539名無しさん@ピンキー:2006/03/08(水) 12:07:39 ID:DmG+Sfwh
チョコ(゚д゚)ホスィー
540名無しさん@ピンキー:2006/03/08(水) 15:08:23 ID:jDJNTLbf
⊃【キッ○カット】
541名無しさん@ピンキー:2006/03/10(金) 21:52:18 ID:Zx6TjeY4
(* ̄▽ ̄)_旦~~
542名無しさん@ピンキー:2006/03/11(土) 20:18:08 ID:11kGyqfS
もーすぐホワイトデーだよお兄ちゃん
543名無しさん@ピンキー:2006/03/12(日) 23:47:17 ID:DhSK28pI
保守あげ
544名無しさん@ピンキー:2006/03/13(月) 00:35:51 ID:DOTiPX2J
サザエさん見てたらさ、カツオが養子に貰われそうなる話やってたのよ
そしたらワカメが「お兄ちゃんがいないと部屋が広く感じて寂しいの」とか言いやがるんですよ
でカツオの方も一人で寝るベッドの広さに不安を感じてるんですよ
つーことはアレか
この兄妹は同じ部屋に布団並べて毎日寝てるわけで、当然ギシアンを予想しちまうわけだ 俺のエロ脳は
545名無しさん@ピンキー:2006/03/13(月) 02:49:41 ID:opIYEYIs
確かにあのセリフには萌えたが流石にそこまでは考えなかったなぁw
546名無しさん@ピンキー:2006/03/13(月) 07:02:17 ID:IXwrbW62
一回絵も声も萌え系にして放送したら
どんくらい反響あるだろうかね?
547名無しさん@ピンキー:2006/03/14(火) 21:43:29 ID:VK2gFO8N
家族で見づらくなるな・・・w
548名無しさん@ピンキー:2006/03/14(火) 21:54:27 ID:XM8cX5GK
タラちゃんがほちゃだったら…毎回見る!!
549名無しさん@ピンキー:2006/03/14(火) 23:26:59 ID:OZqKJE1S
ワカメのシャワーシーンをキボン
550名無しさん@ピンキー:2006/03/15(水) 02:39:29 ID:7WR0NVNw
>>548
マルチ声で「タラちゃんですぅ〜」かよっ!!
551名無しさん@ピンキー:2006/03/15(水) 02:40:52 ID:7WR0NVNw
どーでもえーけどスゲェ、スレ違いでね?
552名無しさん@ピンキー:2006/03/15(水) 15:45:01 ID:AzHX4ee5
タラちゃんの声が若本規夫だったら面白いのに…
「ぶるあぁぁぁぁぁぁ!何すんじゃイクラ!」
553名無しさん@ピンキー:2006/03/15(水) 18:35:22 ID:E8tg1ECs
アナゴ君は退役ですか?
554名無しさん@ピンキー:2006/03/15(水) 18:37:25 ID:y5yggKuV
もう日本昔話ばりに全部若本規夫で。
555名無しさん@ピンキー:2006/03/15(水) 18:54:53 ID:FhFsnGt/
>>546-554
スレ違い
556名無しさん@ピンキー:2006/03/15(水) 21:55:54 ID:7WR0NVNw
まぁそうだがな。何か妹ネタがくれば乗り換えるよ。
557名無しさん@ピンキー:2006/03/15(水) 22:43:57 ID:dBNVJOUh
まてまてワカメちゃんは妹さ
558名無しさん@ピンキー:2006/03/15(水) 23:13:03 ID:AnVbieRT
ホワイトデー用のSSがちっとも完成しない……orz
559名無しさん@ピンキー:2006/03/16(木) 02:34:39 ID:VRFRxWhQ
いもーと攻略は好きなシチュだが、妊娠→ヤヴァイの誕生! まで書いたSSって需要あるかな?
560名無しさん@ピンキー:2006/03/16(木) 02:58:07 ID:fGmnbnWs
>>559
とりあえず、さわりをだけでも投下してみてはどうだろうか?
そんで反応をみてみては。
561名無しさん@ピンキー:2006/03/16(木) 06:48:33 ID:+SIztWYw
妹といえば…

・実妹
・義妹(親の再婚)
・義妹(弟の嫁)
・自分をおにいちゃんと呼び慕う従妹
・自分をおにいちゃんと呼び慕う年下の幼馴染
・幼女

どこまでが許容範囲かね?
562名無しさん@ピンキー:2006/03/16(木) 07:51:18 ID:cBsxqOzr
・義妹(嫁の妹)
も込みで何でも来いだ
563名無しさん@ピンキー:2006/03/16(木) 14:47:17 ID:fGmnbnWs
・自分をおにいちゃんと呼び慕う恋人の妹
・自分をおにいちゃんと呼び慕う友人の妹
もあり
564名無しさん@ピンキー:2006/03/16(木) 15:07:27 ID:VRFRxWhQ
水子が枕元に現れる。
エチのあと成仏。鬱。
565名無しさん@ピンキー:2006/03/16(木) 20:41:08 ID:v9WdjIjr
このスレはおそらく家族的要素が無いとダメだと思う

・自分をおにいちゃんと呼び慕う従妹
・自分をおにいちゃんと呼び慕う年下の幼馴染
この2つは幼馴染スレであるべきだと思うし

・幼女
は家族じゃなかったらはっきり言ってただの他人になると思う
566名無しさん@ピンキー:2006/03/16(木) 21:57:10 ID:1SEYbTPS
いやいや、なんでもござれですよ
567名無しさん@ピンキー:2006/03/16(木) 22:14:18 ID:bAAVQ+5u
俺は、
・自分をおにいちゃんと呼び慕い、かつ自分の身近な女性を魔女呼ばわりする他人
でもokだぞw
568名無しさん@ピンキー:2006/03/17(金) 00:16:27 ID:OI3JW8m2
アップローダーのエロ画像漁りしてたら、なんか良さげな妹SSが転がってたんだけど。
リンク貼っつけて大丈夫かな?
569名無しさん@ピンキー:2006/03/17(金) 00:40:48 ID:HDcmVzl7
>>568
リンクだけならいんじゃね?
570 ◆PG61GDIHOM :2006/03/17(金) 00:46:06 ID:H/ieB7xq
>>515の続き


 ホームルームが終わり、彰人は脱力した体を椅子にもたれさせている。宿題が思ったよ
り多かったのもあるが、それ以上に心のほうが疲れていた。
 「聞かなきゃ良かった……」
 そうすりゃ意味なく必死こかずに済んだ、と酷使して吊りそうな手を揉みながら思う。
 彰人は文にノートを借り、遅刻するかしないかの時間まで必死に宿題を写した。写すだ
けだからそんなに時間はかからんだろう、と高をくくっていたが、ノート三ページ分びっ
しりと書いてある元素記号や化学式を目の前に、その浅はかな考えは打ち砕かれた。
 それから一時間。目を血走らせ、手の平をひくひくさせながらも何とかその苦行を終え、
彰人は急いで身支度を整えた。ずっと待っていた文に悪態を吐かれた気がしたが、文の手
をとると一目散に家を出た。電車通学や交通機関を使った登校方法なら間に合わなかった
だろうが、彰人と文が通う私立千草高校は自宅から驚くほど近い。徒歩十分もかからない
所にあった。
 それでも教室に着く頃には息が切れ、薄っすらと汗を滲ませていたが、彰人はさほど疲
れてはいなかった。肉体的な疲れよりも、やりきったという満足感と安堵の気持ちが疲れ
を忘れさせている。
 何の憂いもなくなり、机に顔を伏せながら休んでいると程なくしてチャイムが鳴った。
教師が入ってくる。が、入ってきたのは担任の平岡先生ではなく副担の水原先生であった。
水原は酔っているような赤ら顔に、ヒトラーのような口髭を生やした中年男である。数学
を教えていた。
 「せんせぇー。平岡先生は?」
571 ◆PG61GDIHOM :2006/03/17(金) 00:46:40 ID:H/ieB7xq
 少しざわめいた教室で誰かが言う。口髭が答えた。
 「えー、平岡先生は風邪でお休みです。だから代わりに、おいそこっ。静かにしろ」
 さらに口髭が言う。
 「だから代わりに、先生が化学もらって数学になりました」
 えぇぇー、とまた教室がざわめく。数学でも化学でも彰人にはどっちもどっちな気がし
たが、クラスの総意は違うようである。水原はその悲鳴を無視して出席を採っていった。
 ―――……ん?
 じゃあ化学の宿題はどうなる、と彰人はまだ落ち着かない教室で思った。文もそう思っ
たのか、彰人が目を向けると見合わせる形になった。彰人は一番後ろの窓際の席で、文は
一つ席をまたいだ横の席に位置している。
 「せんせー!」
 彰人は声を上げた。
 「なんだ塚原」
 「化学の宿題って集めないんですか。一応今日らしかったんですけど」
 彰人が思い切って言う。それに合わせ、いらんこと言いやがって、マジ彰人空気読めて
ねー、と宿題忘れらしい生徒から野次が飛んだ。だが今の彰人は強気である
 ―――そんなもん忘れる方がわりぃ。
などと朝の自分を棚に上げて思った。心なしか態度がでかい。
 「で、どうなんですか?」
彰人がまた言う。その声を聞くと、あまり興味なさそうに水原が出席簿から顔を上げた。
572 ◆PG61GDIHOM :2006/03/17(金) 00:47:10 ID:H/ieB7xq
 「別にそんなもん集めんぞ、電話じゃあ平岡先生は何も言ってなかったし、数学教師だ
し」
 宿題忘れた奴良かったな〜、と水原が言ったが、後半部分は彰人には聞こえていなかっ
た。
 ―――はっ、ははっ……。
 そんなもんか、俺の努力なんてそんなもんか、とどっと押し寄せてきた疲れの中思って
いた。そして椅子に背を預けるようにすると、彰人は文のほうを見た。文は手をだらけさ
せ、眠そうな目を瞬かせながら机に臥せっていた。顔をむくれさせながら。
 「じゃ、今日一日もがんばれよー」
 出席を採り終わったのか、水原が教室を出て行く。
 ―――無理な話だ。 
 そう思いながら、彰人は一限目までの僅かな時間、手を揉みながら落ち込むのであった。


 「あっ、お兄ちゃん。お帰り〜」
 「はいはいただいま」
 両手に乗っかっているトレイをテーブルに置くと、彰人は文の横に腰掛けた。
 「案外人多いのな、学食って」
 片方のトレイを文の方に流しながら彰人が言う。まだ昼放課になったばかりで、席を何
処にしようかと大勢の生徒が立ち歩いている。
573 ◆PG61GDIHOM :2006/03/17(金) 00:47:40 ID:H/ieB7xq
 「こんなもんなんじゃないの?食べるならおいしい方がいいし」
 「ちゃんと暖かいもの食えるしな」
 トントン、と彰人が箸の先を揃えながら答えた。
 二人の通う千草高校には広い学食がある。この学校の売りといっていい。元々、新校舎
を改装したばかりで外観、内装が綺麗になったのだが、それに加えて学食を新たに設けた。
それが今二人がいる学食である。昨年までは購買しかなかったが、生徒からの要望が多く、
尚且つ学校側の懐も暖かかったために増設された。メニューの数も多く、値段もあまり張
らない為に多くの生徒が此処を活用している。
 「結構うまいな」
 買って来た天丼に手を付けながら彰人が言う。
 「そだね、今度から此処で食べても良いかも」
 文は文できつねうどんを頬張りながら言った。
 二人とも普段は弁当を持ってきている。しかし朝の事があったので、当番だった彰人は
作れるはずもない。
 「ふぁ……」
 欠伸を噛み殺すように、文が口元に手を当てて、目元に涙を浮かべる。
 「まだ眠いか」
 「うん……、結局三時くらいまで起きてたし……、なんか疲れちゃった」
 「宿題も集めんかったしなぁ、やった俺らがバカみたいだ」
 彰人がそう言うと、文はむくれ面になりながら反論した。
574 ◆PG61GDIHOM :2006/03/17(金) 00:49:28 ID:H/ieB7xq
 「お兄ちゃんはまだいいよ、私がやったの写しただけだし」
 「だから文の言うこと了承したろうが……」
 思い出したくないことを思い出し、彰人は箸を置いた。
 「今月は金もうないぞ、だいぶ使った」
 「別にお金とか、そんなつもりで言ったんじゃないもん……」
 文が彰人から顔を背けるように言う。
 「じゃあ何……」
 「一緒にいたいだけだもん……」
 とは言わず、文は恥ずかしそうに顔を赤らめながら、下を向くだけだった。
 「聞いてるか?」
 ―――お兄ちゃんの、鈍感……。
 心の中でそう思うだけに留める。彰人も文が何も言わないのを感じ取ると食事に戻った。
 「兄妹揃ってお疲れか」
 妙に甲高い声が兄妹の沈黙を破る。そして彰人の前の席に陣取ると、少し大柄な体を椅
子にどかりと預けた。横にもう一人、痩せ型の男もいる。
 「あれだろ、必死に宿題やってきたけど集められなかったからだろ。違う?」
 痩せ型が言った。
 「敦也、お前聞いてただろ」
 「まぁね」
 言い終わると、敦也と呼ばれた痩せ型の男は彰人と同じ天丼に箸を勧めた。鈴木敦也と
575 ◆PG61GDIHOM :2006/03/17(金) 00:50:03 ID:H/ieB7xq
いう。剣道部の部長で、少し痩せてはいるが均整のとれた体つきをしている。
 「しかし、ホームルームで宿題の話をされた時はビビったな」
 大柄の方が言う。
 「そんなもん、やってないほうが悪い」
 今度は声を出して彰人が言った。
 「でかい事を言うな。どうせお前だって妹の写しただけなんだろう?」
 口の端を曲げ、大柄が言い返した。こっちのは吉川博巳という。この男も剣道部で、大
柄な体格をしているが声が妙に高い。竹刀を打ち込む時の声がよく道場に響いた。
 「てかお前らって学食派だったか?いままで見たことなかったんだが」
 箸を彰人の方に指しながら敦也が聞く。
 「そりゃそうだろ、来たのは今日が初めてだ」
 「いつも愛妻弁当だものな、妹の」
 「ひろみちゃん!!」
 いままで黙っていた文が叫んだ。文は博巳のことをちゃん付けで呼ぶ。
 「あのな、俺が作ってるときもあるんだぞ」
 「お前料理するのか」
 「俺を何だと思ってるんだ……」
 「彰人のエプロン姿か、なかなか気持ち悪いな」
 文の抗議の声を無視して博巳が言った。すると食事に専念していた敦也が
 「料理に専念するくらいなら部活来いよ、幽霊。文ちゃんはちゃんと来てるぞ」
576 ◆PG61GDIHOM :2006/03/17(金) 00:50:35 ID:H/ieB7xq
 と、口を挟んできた。実は彰人も文も剣道部だったりする。
 「別にいいだろ、行ったって行かなくたって」
 「彰人がいないと俺がつまらんのだよ」
 「博巳がいるだろ」
 「博巳じゃ俺の相手は務まらんからな」
 敦也がにやけながら博巳を見た。
 ―――まぁ、そうだろうな。
 博巳では無理だろ、と彰人も思った。確かに言うだけあって敦也は強かった。彰人も中
学からの付き合いで、その強さは身に染みて知っている。
 ―――それでも。
 中学の頃はまだ互角だった、と彰人は思う。敦也が格段に強くなったのは高校に入って
からである。その強さは彼の遣う特殊な構えから来ていた。
 敦也は垂直に、天を突き立てるような上段に竹刀を構える。そして踏み込むのだが、竹
刀を下ろすタイミングが遅く、打ち込むときは神速を以って竹刀が落ちてくるので、誰も
それに対応することが出来ない。おそらく県内に敵はいないだろう。十一月にあった大会
では団体、個人共にこの学校が優勝を勝ち取っている。個人はもちろん敦也だった、と彰
人は記憶していた。
 ―――しかし。
 あの構えにも隙はある、と彰人はわかっている。要は見破ってしまえばいいのだ、そう
すればあの構えは逆に敦也が打ち込む場所を教えてくれる。そう思っていた。事実、剣道
577 ◆PG61GDIHOM :2006/03/17(金) 00:51:06 ID:H/ieB7xq
から足が遠のく前に彰人はそれを見破り、一度だけではあるが、打ち返したことがあった。
 ―――足運びだ。
 それだけが打ち込む場所によって唯一違った。しかし、それは打たれる寸前、閃くよう
に気付いただけで、その時に防いで打ち返せたのは偶然と言っていい。
 「彰人だってお前にゃ勝てんだろうが」
 「いや、そうでもないぞ」
 敦也が顔を綻ばせる。ぎらぎらと光る目が彰人を捉えていた。それに合わせ彰人が視線
を敦也から外す。心なしか寒気がしている。
 「そ、そういえば敦也くん、平岡先生お休みだけど、今日は部活あるの?」
 助け舟を出すように文が聞く。彰人たちの担任は剣道部顧問でもあった。
 「まぁ休みだな。自主練は自由だが」
 「幽霊に言ったところで仕方のないことだな」
 博巳が言う。しかし直ぐにまともな表情に戻ると、でもなんで行かない、と彰人に聞い
てきた。
 「さぁ?よくわからん」
 「辞めんのか?」
 「そこまでは思わないからなぁ」
 彰人自身も、何故行かなくなったのか正直なところはっきりしない。嫌いになった訳で
はないが、ただやる気が失せてしまったとしか言いようがなかった。
 「じゃあもう行かない訳じゃないの?」
578 ◆PG61GDIHOM :2006/03/17(金) 00:52:13 ID:H/ieB7xq
 続けざまに文が聞く。
 「行かないと決めてるなら辞めてるよ」
 「ほんと?」
 「疑り深いな」
 彰人は苦笑した。文にしては妙にこだわるな、と思ったのである。
 「でも来るなら早く来い、他の部員にも示しがつかんからな」
 「別に誰も気にはしないだろ、半年も行ってない幽霊部員だし」
 「何を言ってる、お前副部長だろ」
 「はっ?」
 敦也の言うことに、彰人は首をかしげた。
 「俺がか」
 「あぁ」
 文ちゃんから聞いてないのか、と敦也が言った。彰人の記憶が正しければ、そんなこと
は微塵も聞いた覚えがない。
 「敦也くんかひろみちゃんが言ったんじゃなかったの」
 「知ってるもんだと思ってたからな。そうか、知らんかったのか」
 彰人だけ蚊帳の外にいる。
 「ていうか他にやる奴はいなかったのか、一年とか」
 「あぁ、だから俺がお前を推しといた」
 ―――幽霊部員を推すなよ……。
579 ◆PG61GDIHOM :2006/03/17(金) 00:52:48 ID:H/ieB7xq
 彰人はそう思ったが、口には出さなかった。サボっている手前もあって、あまり強いこ
とも言えない。
 「まっ、そういうことだからさっさと来い、俺ばっかり敦也の餌食になるのは気に食わ
んしな」
 博巳が卑屈そうが言う。
 「あ〜、うん、やる気が起きたらな」
 やる気なさげに彰人が答えた。
 ―――今年中に一回ぐらいは行くか。 
 趣味程度に考えていたが、どうやらそうは行かないようである。副部長、その響きだけ
で何やら重い。
 「お兄ちゃん」
 「ん?」
 考え事を打ち切ると、彰人は文の方を見た。文は落ち着きなく視線を彷徨わせている。
 「今日部活お休みだからさ……、お夕飯の買出し一緒に行ってもいい?」
 「あぁ、じゃあ一緒に行くか」
 彰人がそう言うと、文は嬉しそうに表情を和らげ、うん、と弾んだ口調で言った。
 「あ、でも一度家に帰るぞ」
 思い出したように彰人が言った。
 「どうして?」
 「もう一人いるだろ?」
580 ◆PG61GDIHOM :2006/03/17(金) 00:53:30 ID:H/ieB7xq
 文は言われ、少しの間キョトンとしていたが、納得すると、
 「あっ、そっか」
 と言った。だが目の前で聞いている二人の男には、何のことだか分からない。
 「彰人お前……、彼女とでも同居してるのか」
 妹と彼女、贅沢してんなー、などと博巳が言った。
 「ひろみちゃん!!」
 透かさず文が博巳に怒鳴った。その横で、敦也は呑気に天丼を食べている。
 ―――そんな浮いた話があればねぇ。
 頭の中で浮かべてみる。しかしどれだけ考えても彼女などは家に居らず、いるのは一人、
一匹の犬だけであった。


581 ◆PG61GDIHOM :2006/03/17(金) 00:54:09 ID:H/ieB7xq
どうも前回投稿したのは誤字脱字が目立ってしまいました
化学 → 科学など……
あと、あんまり文の可愛さが出てないような気がしますが
温かく見守ってくださいませ
582名無しさん@ピンキー:2006/03/17(金) 01:50:45 ID:HDcmVzl7
>581
GJ!
583名無しさん@ピンキー:2006/03/17(金) 23:02:32 ID:MM2j3hQQ
エロ無いが・・・まァ、のほほんしてるからイイか
584名無しさん@ピンキー:2006/03/17(金) 23:58:16 ID:yPETQ0BK
gj〜
585名無しさん@ピンキー:2006/03/19(日) 23:36:10 ID:7m7NzM/A
(´・ω・`)
586名無しさん@ピンキー:2006/03/23(木) 12:26:45 ID:8KsO+jB1
>>585
どうしたん?
587名無しさん@ピンキー:2006/03/30(木) 00:45:03 ID:n703rGsG
保守age
588名無しさん@ピンキー:2006/04/07(金) 15:32:15 ID:t+t7fjBT
妹分が足りないage
589名無しさん@ピンキー:2006/04/07(金) 16:41:26 ID:ZF0HWYSx
(´・ω・`)
590名無しさん@ピンキー:2006/04/12(水) 03:53:52 ID:6YpO2XO/
ただいま
591名無しさん@ピンキー:2006/04/14(金) 00:03:37 ID:H/IK52yl
新作来ないね。
592名無しさん@ピンキー:2006/04/14(金) 16:11:46 ID:09wV0AeB
新作どころか誰も来ない
593名無しさん@ピンキー:2006/04/14(金) 16:18:55 ID:GtiSlZ0x
だが俺はいる
594名無しさん@ピンキー:2006/04/18(火) 22:08:45 ID:QOSoV8DV
新作に激しく期待
595名無しさん@ピンキー:2006/04/21(金) 00:07:31 ID:pPpgE6wn
ほしゅ
596ちょい鬼畜路線です:2006/04/24(月) 17:25:57 ID:28shf4Ki
「聡明お兄ちゃん…ママ…大丈夫だよね、だって…お父さんがついてるもんね?」
「ああ、だから子供は早く寝るんだよ」
「子供じゃないよう、だってもうすぐ香苗、お姉ちゃんになるんだよ」
 聡明の父が香苗の母と再婚して数年、子宝に恵まれなかったのか、それとも多感な年頃
の少年少女を気遣って(子供を)作ろうとしなかったのか、家族はずっと4人だった。
 だが香苗の母の突如の妊娠で状況は変わった、血の繋がらない兄妹に初めて血の
繋がった家族が誕生するのだ。幼い香苗は興奮して、名前を考えたり少ない小遣いで洋服
を買ったりと大忙しの日々を過ごしていた。

「大丈夫、こうすればすぐに眠れるよ」
「ヒっ!!」
 バチッ!!香苗の背後に回った聡明はポケットから小さい塊を取り出して義妹の身体に押しつけた。
香苗はビクッと跳ね上がり、そしてそのまま聡明にもたれかかった。軽い…
こんなに妹の身体は軽かったのか…聡明はスタンガンをしまった。

「ん…」
 お姫様だっこの状態で香苗はソファに運ばれた、効き目は強烈だったらしく、多少乱雑
に寝かせても香苗は気を失ったままだ。出会って数年、義妹の身体は徐々に女らしさを
見せ始めていた…ブラウスの胸の膨らみをそっとなでてみるとソレがよくわかる。
聡明はゆっくりスカートをめくりあげると陶器の様にスベスベした太腿が見えた。
「香苗…見せてもらうよ」
 少女特有の体臭が鼻腔をくすぐる…洗濯物で何度も見ている妹の下着…お風呂に入って
いる間にコッソリ拝借しては使用していた香苗の真っ白な下着が見えた、クンクンと鼻を
鳴らしながら聡明は念願の妹の秘密の部分の匂いを存分に肺に貯めこんだ。
597ちょい鬼畜路線です:2006/04/24(月) 17:26:42 ID:28shf4Ki
ゆっくりと脚を広げてみる…白い下着の中心部分だけ少し変色しているので聡明は
指でスッ、スッと何度もなぞり上げる。意識を失ったままの幼い少女は時折
「ん…んん…」
 と、消え入りそうな声で反応を見せ始める、普段の明るくあどけない少女の姿しか
知らない聡明は、妹の【女】としての感じかたにますます興奮するのであった。
 ズボンの下は痛いほど剛直している…自分の身体の奥底から雄のシステムが…雌に己の
遺伝子を注ぎこむための準備が出来ているのを実感した。出したい…思いきり香苗の中に
欲望をブチまけたい…
 くに…くにくにっ…何度も香苗の下着の汚れた部分をこねくり回す、香苗の寝息が徐々
に荒くなっているの察知した聡明は眠れる少女が目覚める前に最後の仕上げを施そうする。
 ゆっくりと白い下着をズリ下ろす…最後に妹の性器を見たのは何時のことだろう…あれ
からどのように発育しているのか?聡明は期待に胸と股間を膨らませた。
「香苗は…もう子供じゃないね…」
 可愛らしい亀裂の上にうっすらと細い毛がちらほらと見えている…妹が初潮を迎えて
いるのは調査済だ、香苗はもう子供を産める身体になっているのだ。
 聡明は大きく脚を開き妹の股間を眺める…子供を生む箇所にはあえて手を出さず、
その下の…ピンク色の小さな花の中心部に目をやった。
「香苗の一番大事な場所だもんな…目が覚めてから触らせてもらうよ」

 妹の排泄器官に小さな卵を埋め込む。初めて観る女性の肛門が拡張される様に聡明は
神秘的な感動さえ感じていた。それからもう一度香苗を抱きかかえ、今度はロッキング
チェアに座らせた。肘掛と脚に香苗の四肢を玩具…とはいっても強固なプラスチック製の
手錠で固定し、ずっと夢見ていた計画…兄妹で契りを結ぶという野望を今まさに聡明は
実行しようというのだ。
598ちょい鬼畜路線です:2006/04/24(月) 17:27:12 ID:28shf4Ki
「なえ…香苗…起きて…起きるんだ」
「んん…お、お兄ちゃん…わたし…寝ちゃって…え?なに?えええ??」
 ようやく目を覚ました香苗は自分の身体がチェアに固定されていることに気が付いた
そして兄の目が尋常ではない輝きを見せていることにも…
「お兄ちゃん…な、なにコレ?ね、ねえ…」
「香苗、この下着お気に入りなんだね。今週で2回目じゃないか、ほら、洗っても
大事なところに少しシミが残ってるよ」
「え、えぇ?お、お兄ちゃん…な、なんなの?」
 香苗の顔色がサッと青ざめた。聡明が手にしているのは紛れも無く自分の下着だ、
それも今履いているはずの…それを今、義兄が広げて鑑賞している。
「いつも思うけど香苗は可愛い顔してオリモノの匂いがキツいんだね…」
 聡明は鼻をクンクンと鳴らし、更にはクロッチの部分まで舐めまわしているではないか。
ようやく香苗は気づいた、今、自分は義兄に変態的な感情を抱かれていると言う事に…
「いやああああっっっ!!お兄ちゃんっ!お兄ちゃんっ!!返してぇぇっっ!!」
 青ざめた顔を今度は真っ赤にしながら香苗は絶叫した。防音設備が管理された
マンションゆえに、声が漏れる心配も無い。聡明はソコまで計算済なのだ。

「返して欲しい?香苗?」
 目に涙を浮かべながら香苗は無言で何度もうなずく、自分のような子供を性の対象に
する人間がいる、という事を悟った少女にとって、この状況は完全なる絶望だ。
今はただ義兄に従うほかは無い、本能的に察知したのだ。
「じゃあねえ…香苗がお兄ちゃんと結婚してくれるんだったら考えてもいいよ」
「…え?」
 また香苗の想像を超える言動が飛び出した。昨日まで家族として過ごして来た義兄が
仲良く勉強を教えてくれたり買い物に付き合ってくれた義兄の口から「結婚」なる
キーワードが出てきたため、香苗の脳内は真っ白になってしまった
599ちょい鬼畜路線です:2006/04/24(月) 17:28:12 ID:28shf4Ki
「香苗、お尻の当たりに何か感じないかな?」
「お尻?…あっ!!ああああっっっ!!」
 ブブブ…突如、自分の肛門から激しい振動が伝わり香苗は大きな悲鳴をあげる。聡明が
リモコンのスイッチを入れたのだ。内臓を直接、かきむしられる感触などこれまで生きて
いて味わった事の無いおぞましさだ。パニック状態になった香苗は先ほど以上に大きな声
で泣き叫ぶのであった。
「や、やめて!お兄ちゃんっっ!!止め…止めて…変な事しないでっ!しないでぇぇ…」
「香苗がお兄ちゃんと結婚してくれるまでお尻を苛めるからね」
「お願い…いつものお兄ちゃんに戻って…怖いっ!怖いのぉ…お尻怖いぃぃっ!!」
「香苗、お兄ちゃん聞いてるだろ…お嫁さんになってくれるの?ならないの?」
 聡明は肛門バイブの出力を上げると香苗の全身がガクガクとのけぞる。戒めから
逃れようと手錠をガチャガチャさせる様は、まるで電気椅子に乗せられた囚人だ。
 実際、香苗にとっては死刑執行と同じ気分だろう。昨日まで優しい両親と兄に囲まれ
なに一つ不自由の無い暮らしをしてきた子供にとって、この責め苦は気が狂ってしまう
ほどの衝撃だ。1秒でも早くこの地獄から逃れるためには香苗は即答するしかないのだ。
「な、なりますっ!か、かなえ…お兄ちゃんのお嫁さんになりますぅぅっ!!」
 香苗は全身を身悶えながら絶叫する。友達同士の他愛の無い会話でも「彼氏」などの
話題が出れば顔を絡めてしまう幼い少女にとってはありえない選択肢だ。
600ちょい鬼畜路線です:2006/04/24(月) 17:29:57 ID:28shf4Ki
「お、お願い…だから…止めてっ…止めてっ止めてっ止めてへぇぇ!!」
「ダメダメ、それじゃまるでお兄ちゃんがムリヤリ言わせてるみたいじゃないか」
 ポロポロ零れ落ちる香苗の涙を舐めながら聡明は呟く、顔を真っ赤にして泣き叫ぶ
小さな妹を見てしまっては『もっと苛めたい』と思うのが人情であろう。
「香苗が自分の意思で、すすんでお兄ちゃんのお嫁さんになりたいって言わなきゃ、ね!
せっかく結婚できるんだから。もっと楽しそうに言うんだ」
 笑顔などできるわけがない、が、こんな気持ち悪い感覚が永劫に続くかと思うと
香苗は自分が狂い死にしてしまうのかとも錯覚してしまう。
「香苗を…おにいちゃんの…およめ…さんに…んあぁぁっっ!!」
 聡明はバイブの出力をMAXにした。椅子に固定された香苗は全身をガクガクさせて
のけぞり、このままではひっくり返ってしまう程だ。
 
 涙と鼻水でグジュグジュになったあどけない顔…大きな瞳を必死にひきつらせた香苗は
兄に常軌を逸した誓いを言わされる、泣きながら笑顔をつくろう妹の姿を見て聡明は
自分の選んだ道を決して間違っていないと確信した。
「して下さい!香苗を、香苗をお兄ちゃんのお嫁さんにして下さいぃっっ!!」
「ホントだね香苗?本当にお兄ちゃんと結婚してくれる?」
「キャアアアァァァァッッッッ!!」
 聡明はズボンと下着を下ろし、硬くなった己のモノをみせつけた。義理の父とは一度も
お風呂に入ったことの無い少女にとって、膨張した成人男子の性器は醜悪な凶器だ。
「お嫁さんになってくれるね?か、な、え」
「お嫁さんにしてっ!お嫁さんにしてぇっ!!だから…もう…怖いのイヤァァ!!」
 椅子の脚がポタポタと濡れている…長時間にわたる排泄器官嬲りに香苗の小さな膀胱は
限度を超えてしまったようだ。聡明がロープをほどくと同時に香苗は床に倒れこむ。
 ハァハァと息を荒げ、全身を小刻みに震わせた少女に。兄を払いのけるだけの体力は
残っていなかった。外の雨は嵐へと変わりつつあった…
601ちょい鬼畜路線です:2006/04/24(月) 17:30:35 ID:28shf4Ki
「香苗、今日から香苗はお兄ちゃんと夫婦になるんだよ」
「ヒッ、ヒッ…イヒッ…痛ひぃぃっっ!!痛いよぉっっ!!」
 香苗は兄の侵入を拒もうと突っぱねるが、聡明はそんな香苗の両腕をシッカリと床に
押え込んだ。小鹿を食い散らす野犬のような態勢だ。
「まだまだ、今からお兄ちゃんを根元まで味わうんだよ!」
「痛い…いだ…いだひぃぃぃっっ!!やめ、やめでへぇぇっっ!!」
 鼻水まじりの濁った声で哀願する少女に、義兄は容赦無くピストンを続ける。そして
一瞬だけ片腕を離し、再びリモコンのスイッチを入れた。
「んあぁっ!!お、お尻…いや…いじめなひでぇ…お兄ぢゃんんっっ!!やめで…」
 性器と肛門、両方を嬲られて香苗は枯れ果てたノドをヒューヒュー鳴らしながら叫ぶ。
「香苗…そろそろ出すよ…いっぱい受け取るんだ…お兄ちゃんをっっ!!」
「ひぐっ!は…ぐうっ!や、やぁぁ…お兄ちゃん…だめっ!だめぇ…」
 香苗の胎内で作られたたった一つの秘宝、それを目掛けて聡明は大量の分身を注ぎこむ
のであった。無数の聡明が香苗に襲いかかるのだ。

「はい、はい、分かりました…ありがとうございました」
 聡明は電話を丁寧に切る。嵐はいまだやまず、居間で香苗は横たわったままだ。
血と精液の混じった下半身を時折、ビクッ、ビクッと震わせているが、鼻水とヨダレを
垂らし、白目を剥いたまま完全に放心した少女に義兄の言葉は届かない。
「香苗…弟だってさ、今日からお姉ちゃんだよ」
 そして姉と同時に義兄の『妻』ともなったのであった…(END)
602名無しさん@ピンキー:2006/04/26(水) 14:10:32 ID:Umy0bzBT
お! 気づかぬ内に良作が! 激しくGJ!!

目立つようにageといてあげよう。
603名無しさん@ピンキー:2006/04/29(土) 07:41:09 ID:xU/XQebN
GJ!
604名無しさん@ピンキー:2006/05/01(月) 01:46:28 ID:I1KyPq8P
確かに、ちょい鬼畜(現実でやったら犯罪、つーか犯人氏ね)。良い仕事(b”)
605名無しさん@ピンキー:2006/05/08(月) 00:49:48 ID:+bROdVvd
保守
606名無しさん@ピンキー:2006/05/14(日) 10:36:57 ID:Olyh6Qcl
欲す
607名無しさん@ピンキー:2006/05/15(月) 09:55:18 ID:Y3aZ3f7D
妹といえば…


・おにいちゃん
・にいさん
・お兄様
・兄貴
・○○にぃ


などなど、何と呼ばれるのが好みかね?
608名無しさん@ピンキー:2006/05/15(月) 12:04:39 ID:AQgHaB47
兄者
609名無しさん@ピンキー:2006/05/15(月) 16:49:11 ID:XgiTDD/M
・おにいちゃん

リア妹弟前の一人称まで「お兄ちゃん」な俺は死んだ方が良いですね
610名無しさん@ピンキー:2006/05/16(火) 03:24:14 ID:yR9t6Ajx
>>608
横山光輝かいw
611名無しさん@ピンキー:2006/05/16(火) 12:50:48 ID:DxXIiyjj
お兄ちゃんて少数派なのかな?
この前友達の前で、妹に普通にお兄ちゃんて呼ばれて、それ聞いてた友達が羨ましがってたんだが

612名無しさん@ピンキー:2006/05/16(火) 13:07:13 ID:N+hRF7mN
普通に名前で呼ばれます。orz
613名無しさん@ピンキー:2006/05/16(火) 14:28:41 ID:3OzHYfjR
昔「お兄ちゃん」
今「おにぃ」

昔は可愛かったのに 可愛かったのに・・・
614名無しさん@ピンキー:2006/05/16(火) 19:01:02 ID:B54/7NhY
>>609
お前の命などどうでもいいが、妹さんが悲しむので死んじゃダメ。
>>613
恥ずかしがってるんだよ。
615名無しさん@ピンキー:2006/05/16(火) 23:39:47 ID:+mxLwBCq
やはり王道のお兄ちゃんかな。
リア妹には5歳下なのに○○くんと呼ばれてたり。
616名無しさん@ピンキー:2006/05/17(水) 10:32:07 ID:4+TXxEYa
兄ちゃんです。お兄ちゃんから「お」が無くなるだけで…orz
617名無しさん@ピンキー:2006/05/17(水) 20:00:57 ID:lXtU0lwV
兄君
618名無しさん@ピンキー:2006/05/17(水) 22:28:44 ID:5qk/qGWz
兄上
619名無しさん@ピンキー:2006/05/18(木) 00:37:20 ID:r6OnUusn
>>617
あにくん?

つーか意外にリア妹持ち多いのな
かく言う俺も(ry
620名無しさん@ピンキー:2006/05/19(金) 01:35:04 ID:viRWYsjO
いなければ欲しくて、いたらいらねえのが妹!
621名無しさん@ピンキー:2006/05/19(金) 22:07:56 ID:I/CP+sfF
妹「やっ!おにいちゃん、やめてぇー!!!ひぐぅーっ!!!」
兄「うぐっ、うっ、はあーサイコーだぜ、はあ…はあ…」
妹「うう…なぜこんなこと…私はたった一人の妹なのよ、ひぃ!」
兄「ああ?妹なんだから兄貴のいうこときくのは当然だろが」
妹「こ…こんなの間違ってる!」
兄「ごちゃごちゃうるせーぞ!だまってケツ振ってろ!」
妹「ひーぃっ!そんな激しくしないでぇ!お尻があぁぁっ!!!」
兄「おおっ!いい具合だぜ、ケツ孔サイコー!!!」
妹「もう許してぇーっ!お尻が裂けちゃうよおー!あひぃー!」
兄「オラオラ!もうすぐイキそうだぜ、生でたっぷり腸の中に注ぎ込んでやるからな!」
妹「イヤーぁ!!!」
兄「へっへっへっ、肛門がすげー事になってるぜ」
妹「あーっ!熱いよー!お尻の穴が焼けてるよー、ヒィーっ!」
兄「ぐうーっ!すっげーぜ、ちん○が肛門で絞り上げられて最高だぜ!」
妹「あひいーっ!ひいー!ヒィー!あっ!あっ!あっ!」
兄「おらーっ!たっぷり出してやるぜ!妊娠の心配はないから遠慮はいらねえ!」
妹「あああっ!おしりぃーーーー!がっはっあっ!!!」
兄「くふぅ〜、一緒に住んでんだからこれから毎日好きな時にやり放題だぜ、くっくっ…」
妹「そ…そんな…うぅ…」
622名無しさん@ピンキー:2006/05/19(金) 23:07:06 ID:xISBVz12
兄「やっ!やめてぇー!!!ひぐぅーっ!!!」
妹「うぐっ、うっ、はあーサイコーだぜ、はあ…はあ…」
兄「うう…なぜこんなこと…ボクはたった一人のお兄ちゃんなんだよ、ひぃ!」
妹「ああ?お兄ちゃんなんだから妹のいうこときくのは当然だろが」
兄「こ…こんなの間違ってる!」
妹「ごちゃごちゃうるせーぞ!だまってケツ振ってろ!」
兄「ひーぃっ!そんな激しくしないでぇ!お尻があぁぁっ!!!」
妹「おおっ!いい具合だぜ、ケツ孔サイコー!!!」
兄「もう許してぇーっ!お尻が裂けちゃうよおー!あひぃー!」
妹「オラオラ!もうすぐイキそうだぜ、生でたっぷり腸の中に注ぎ込んでやるからな!」
兄「イヤーぁ!!!」
妹「へっへっへっ、肛門がすげー事になってるぜ」
兄「あーっ!熱いよー!お尻の穴が焼けてるよー、ヒィーっ!」
妹「ぐうーっ!すっげーぜ、ちん○が肛門で絞り上げられて最高だぜ!」
兄「あひいーっ!ひいー!ヒィー!あっ!あっ!あっ!」
妹「おらーっ!たっぷり出してやるぜ!妊娠の心配はないから遠慮はいらねえ!」
兄「あああっ!おしりぃーーーー!がっはっあっ!!!」
妹「くふぅ〜、一緒に住んでんだからこれから毎日好きな時にやり放題だぜ、くっくっ…」
兄「そ…そんな…うぅ…」


ごめんなさい、笑い死んできます
623名無しさん@ピンキー:2006/05/20(土) 08:38:31 ID:LedKFTfV
624名無しさん@ピンキー:2006/05/23(火) 09:03:02 ID:oWQUShyF
新作期待
625名無しさん@ピンキー:2006/05/25(木) 17:54:56 ID:S6DSrPgc
こないだ奥多摩に釣りに行ったら「いもうと屋」という看板を見つけた…
626名無しさん@ピンキー:2006/05/25(木) 18:21:41 ID:mJvo2r1a
「お兄ちゃん、今日はどこで釣るの?」

「ちょっ、お兄ちゃん、ここ、足場が……。
 お兄ちゃん、手、つかまってもいい?」

「わぁ、きれーな水。飲めるかな、ね、飲めるよね?
 きゃ、冷たーい」

「静かだね……。
 ふふ、お兄ちゃんと、ふたりっきりだね……」

   *    *    *

「いもうとレンタル、ご利用ありがとうございましたぁ」
「また来てね、お兄ちゃん!」


こうですか? わかりません!
627名無しさん@ピンキー:2006/05/26(金) 00:14:27 ID:vOjIgvrz
>>626
3日間お願いします。
628名無しさん@ピンキー:2006/05/26(金) 11:24:09 ID:GlbYiCZh
奥多摩のいもうと屋は結構有名。ググれば簡単に引っ掛かるんじゃね?
ちなみに「いもうと弁当」なるメニューも存在する
629大河と梓 第1章 1/7:2006/05/26(金) 20:15:47 ID:pxqtWhYx
「おい。起きろ」
 腹に鈍い痛みが走る。
「しね」
 俺が薄目を開けると、そこには妹の梓が俺の腹に足を乗っけていた。
「実の妹に向かって死ねは無いだろ!!」
「兄貴の腹にかかと落としする妹は死んでもいいと思うんだ」
「兄貴が起きてこないからだろ。昨日、車だしてくれるって言ったじゃねぇか!」
「あ?今何時」
「12時半」
「結構寝たな」
「寝すぎだ」
 ふわぁ。さすがにここしばらく忙しかったからな。
 この春大学進学した俺と、高校受験を控える妹。
 俺が免許をとってからと言うもの、便利なタクシーとして使われている。
「じゃあ、5分待て」
「わかった。二度寝するなよ」
 はぁ。昔は可愛げもあったんだけどな。
 最近はバンドをやって髪を染め、痛々しいまでの棘や革のファッションを身につけている。
 そのバンドの仲間の一人と付き合ってるとかも聞いているし、てか買い物ならそいつと行け。

 最近の兄貴は変だ。
 昔は地元の学生に怖がれてて、喧嘩だってよくやってた。
 大河さん!って呼ばれて舎弟だっていっぱい居たのに。
 けど、高校3年になって急に勉強を始めやがった。
 親が言うには元々頭はよかったらしく、勉強の遅れも簡単に取り戻した。
「準備出来たぞ」
 俺にもこんなに優しくはなかった。
 俺の憧れてた兄貴はもう、どこにも居ない。
「今行く」
 前に兄貴と一緒に歩いていた綺麗な人。
 やっぱり、兄貴はその人のために大学受験をしたんだろうな。
630大河と梓 第1章 2/7:2006/05/26(金) 20:16:47 ID:pxqtWhYx
「今日はどこに行けばいい」
「まずは、いつもの楽器屋と駅前のデパート」
「はいはい」
 梓は助手席を倒し、ガムを噛みながら外を見ている。
 タバコを吸ってないだけましだが、もう少し年相応の格好をしてもらいたいものだ。
「なぁ」
「ん?」
「高校行くのか?」
 口に含んでいたガムを外に向かって吐き出す。
 勉強の話しになるといつもこれだ。
 中学に入った頃はちゃんと勉強をしてた。テストだってトップクラスだ。
 けど、今は勉強しているそぶりを見たことが無い。
「行きたくなったら行く」
「そっか」
 俺の胸ポケットから軽快なメロディーが鳴り響く。
 携帯から鳴るこの曲は。
「もしもし」
『おはよう。ねぇ、今日は暇?』
「ごめん。妹の買い物付き合うことになってんだ」
『夜は?』
「空いてるけど」
『じゃあ』
「いつもの店だな。了解」
 俺は電話を切る。
 梓が俺の方をジト目で見ていた。
「なんだ?」
「なんでも・・・大学の人?」
「あぁ。同期のヤツ。結構いいヤツなんだ」
631大河と梓 第1章 3/7:2006/05/26(金) 20:17:24 ID:pxqtWhYx
 兄貴はそんなことを言う。
 いいヤツ?彼女なんだって言えよ。いつもの店ってなんだよ、ラブホだろ。どうせ。
「機嫌悪くないか?」
「いつものこと」
「そうか?っと、この店だったな」
 俺がいつも来ている店。
 よく弦を買ったり、ギターのチューニングに来たりする。
 今日は新しいスコアが入ったと言うから見に来たのだ。
「あれ。兄貴も来るのか?」
「あ?ダメか?」
 兄貴がココに入るなんて珍しい。
「別に」
 自動ドアを抜けると、まずは大きなドラムが出迎えてくれる。
 このドラムはディスプレイ品で売り物じゃないって言ってたな。
「お、梓じゃないか」
 店でディスプレイを見ていた男が俺に声をかける。
 げ、なんでこいつが。
「あれ。君は」
「あ。梓のお兄さん。はい、梓とバンド組ませてもらってる」
「須加健太くんだっけ?」
「覚えててくれたんですか、嬉しいなぁ」
 ったく。兄貴も無駄なことを覚えてるな。
「伝説の大河さん名前を覚えていてもらえるなんて。くぅ」
 こいつはこいつで何身悶えしてるんだが。
 確かに兄貴はすごい人だったけど。
「おいおい。大げさだ」
「いえ。あ、そだ。俺、梓と付き合わせてもらってます。これからよろしくおねがいします」
 何をどうお願い・・・何!?
「ちょっと待て!何で俺がお前と付き合ってるってことになってるんだよ」
「はは。梓も照れるな。そうか。ま、あんまり無茶はするなよ。俺も人のことは言えないけどな」
「はい!!」
632大河と梓 第1章 4/7:2006/05/26(金) 20:18:03 ID:pxqtWhYx
 楽器屋を出てから梓の態度がさらにおかしくなった。
 後ろに須加くんを乗せているのが気恥ずかしいのだろうか。
「大河さんって、もっとすごい車に乗ってるかと思いましたよ」
「そうかい?」
「えぇ、もう、びゅんびゅんに飛ばして」
「いやいや。俺ももう大学生だからね」
 俺へ別に暴走族でも走り屋でもない。それに、そういうことは高校で卒業したのだ。
 にしても、俺が軽自動車に乗ってるのってそんなに変かな?
 他愛ない会話をしながら俺はデパートの駐車場に車を止める。
「んじゃ、後でな」
「え?兄貴は一緒じゃないの?」
「俺は本でも見てるよ。買い物終わったら電話くれ」
 俺はどうやら梓に嫌われてるらしいし、ここで少し二人っきりにさせてやるか。
633大河と梓 第1章 5/7:2006/05/26(金) 20:18:33 ID:pxqtWhYx
 行きやがった。俺とこいつを残して。
「そんじゃ、買い物行こうぜ」
 俺は兄貴と行きたかったんだ。この馬鹿が!!
「にしてもさ。がっかりだぜ」
「は?」
「大河さん。もうすっかり牙の抜けた虎っていうか、ただの真人間じゃん。つまんねー」
 なんでアンタにそんなこと言われなきゃなんないんだよ!!
 兄貴は。兄貴は・・・そう、なんだよな。
「どうした?拳握ったり脱力したり」
「なんでもない」
「こんなんじゃ、大河さんの妹の恋人って肩書きも意味ねぇかなぁ」
「は?何言ってるのあんた?」
「そのままの意味だよ。大河さんがバックに付いてるって箔がつくだろ」
 俺は気づいたら健太を殴り倒していた。
「はぁはぁ・・・その性根、気にくわねぇ!!」
「ってな。何しやがる!!」
 顔に鈍い痛み。グーで殴るかフツー
「結局、アンタは!強いものがいなきゃ!!何にも出来ないんだろう!!!」
 健太は激しく吹き飛ぶ。
 兄貴に憧れて俺だって鍛えてたんだ。同世代の男になら負けねぇ。
「ふざけんな!!てめぇみてぇな男女、大河さんがいなきぇぶは」
 健太の顔が踏み潰される。
「兄貴」
「俺のことはどう言ってもいいけどよ。梓を貶すヤツは許せねぇ」
 兄貴の眼。嘘・・・憧れてた頃のあの眼だ。
 って、やばい。健太、死ぬかも。
「ちょ、兄貴。俺は大丈夫だから。な、ほら」
「アザになるな。梓。こいつを車に積み込め」
「え?な、なんで」
「ここじゃ人目がありすぎるからな」
「ひっ」
 健太が兄貴に睨まれて後ずさる。
「もういいよ。兄貴、こんなの置いといて帰ろう」
「・・・そうだな」
「健太。みんなに言っといて。俺・・・私はもうバンドとか止めるって」
634大河と梓 第1章 6/7:2006/05/26(金) 20:19:09 ID:pxqtWhYx
 帰り道の兄貴はずっと無口だった。
 怖い顔のまま。
 ずっと憧れていたはずなのに、今はすごく怖い。
「あに・・・お兄ちゃん」
 そうだ、昔、私はずっとお兄ちゃんって呼んで。
「・・・ぷ。あははは。今のお前にお兄ちゃんって呼ばれるとなんかむず痒いな」
「あ、兄貴?」
 その表情は一転して馬鹿笑いを始める。
 いつもの兄貴の顔だ。
 あれ、なんで。憧れてた顔じゃなくて、今の顔の方がほっとするんだろう。
「お前はそれでいいよ」
 頭を撫ぜられる。
 そういば、昔にも同じようなことがあった。
 私が喧嘩してて、兄貴が助けてくれて。
 その時も兄貴がこうして頭を撫ぜてくれた。
「ごめん」
「気にするな。俺こそ、昔は馬鹿やってたからな。俺のせいで誰かが傷つく日が来るんじゃって思ってた」
「えっ」
「一度あっただろ。お前が俺のせいで不良に囲まれたこと」
 あったけど、でも。あの時は兄貴が守ってくれて。
 そっか。兄貴は牙が抜けてたんじゃない。隠してたんだ。
 自惚れていいのかな・・・私を守るためだって。
「好きな人のため?」
「え?あぁ、まぁ。好きと言えば好きかな」
 じゃあ、違う。きっとあの人だ。
「今晩、会う人?」
「は?」
「だって、前に見たよ。一緒に笑って歩いてるところ。クレープを食べながら」
「今晩会うって。雄一のこと?あ、クレープ・・・あはは。それ、去年の夏だろ」
「え。うん。雄一?」
「男だよ男。あの時は髪長くしてたからな、アイツ。女顔だし」
「嘘」
「嘘ついてどうするんだよ」
「じゃあ、誰のため。誰のために喧嘩をやめたの?」
 けど、兄貴は何も言わなかった。
635大河と梓 第1章 7/7:2006/05/26(金) 20:20:11 ID:pxqtWhYx
「お兄ちゃん」
「・・・梓?」
 夜。出かける準備をしていた俺の部屋に梓がやってくる。
 髪を黒く染め直し、化粧も装飾もしていない。
 着ている服も俺が前にプレゼントした普通の女の子の服だ。
「この格好なら・・・変じゃないよね」
 言葉遣いも元に戻し、どこからどう見ても普通の女の子。
「答えて。誰のために喧嘩を止めたの」
 昼間と同じ質問。
 答えていいのだろうか。
 けど、答えると今の関係が崩れてしまいそうだ。それも、最悪な形に。
「私のため?自惚れていい?お兄ちゃんが好きなのは私だって」
 梓が俺に抱き付く。
 腰に手を回し胸に頭を預ける。
「私はお兄ちゃんが好きだよ。ずっと、ずっと好きだったの。強くていつも守ってくれたお兄ちゃんが」
「俺は」
 梓を抱きしめてしまう衝動を力ずくで押さえ込む。
 そして、天井を見て呟いた。
「俺は梓が好きだ。けど、それは女としてじゃない。妹としてだ」
「・・・お兄ちゃん」
「誰だって家族が傷つくのは見たくないだろ。だから、喧嘩を止めたんだ」
 梓の体を引き離す。
 その眼からは大粒の涙が流れていた。
「ごめんね・・・変なこと聞いて」
 梓が部屋を出る。
 これが正しいはずだ。世間一般的な常識を重んじれば。けど、本当にこれで。
636大河と梓 第1章:2006/05/26(金) 20:23:36 ID:pxqtWhYx
第1章はこれで終わりです。てか、エロなしです。ちょっと展開に失敗しました。
第2章も同じくらいの長さです。エロありです。
一応第2章で終わらせる予定ではありますが、ひょっとしたらもう少し長くなるかもです。
では、近日中に続きを投稿させていただきます。
637名無しさん@ピンキー:2006/05/26(金) 21:24:19 ID:+m2PQ8Ka
>>636
なんか良さげな話キタ━━(゜∀゜)━━( ゜∀)━━(  ゜)━━(   )━━(゜   )━━(∀゜ )━━(゜∀゜)━━!!!
妹が最初、男言葉だったからちょっと読みにくかったけど、すんなり読めてよかったです。
続きを正座して待ってます。
638名無しさん@ピンキー:2006/05/26(金) 21:25:21 ID:czIEKvMO
GJ! 楽しく読めました。
梓の変化(バンドやめたり)の理由がちょっと伝わりづらかったけど、
なかなかいじらしくて良かったです。
あと、梓と大河の視点を両方使うなら、一人称は見分けられるようにしたほうがよかった気がします。
(「俺」と「オレ」とか)
続きも期待してます。ガンガレ
639名無しさん@ピンキー:2006/05/26(金) 21:41:22 ID:cWKLtYFV
いや、バンド辞める理由は明らかでしょw
640名無しさん@ピンキー:2006/05/27(土) 00:59:20 ID:dNeT+8Fc
わーい、来てる来てるキテルYO!
641名無しさん@ピンキー:2006/05/29(月) 00:22:13 ID:oWKQKnaL
続編に期待する。
642名無しさん@ピンキー:2006/05/30(火) 22:55:20 ID:5uqzGOiB
……『うちの妹のばあい』
このゲームをやった時、それは正しく絶望への十三階段を無自覚で上っている時であった。
643名無しさん@ピンキー:2006/05/30(火) 23:25:08 ID:AtuKmdtu
悪いことは言わない 『おにいちゃんと双子と妹と。』をやれ
644名無しさん@ピンキー:2006/06/01(木) 17:28:30 ID:zs+tcGL7
>>643
絶望した。
645名無しさん@ピンキー:2006/06/01(木) 18:53:27 ID:rJ24TO3W
ならば次は『しすたぁ孕すめんと』だ
もっとダメなヤツというのがどういう物なのか考えるといい
646名無しさん@ピンキー:2006/06/01(木) 19:55:27 ID:zs+tcGL7
     △
    (´・ω・)
    ( ∪ ∪
     )ノ

ははっLOL
体験版無かったけれど、もうどうでも良いような気がしてきたよ。
647test:2006/06/02(金) 00:35:05 ID:BrLSMfID
     △      △
    (´・ω・)     (´・ω・)
    ( ∪ ∪   ( ∪ ∪
     )ノ       )ノ
648名無しさん@ピンキー:2006/06/02(金) 08:43:34 ID:TuYA7r0Z
『おにいちゃんと双子と妹と。』
とか
『しすたぁ孕すめんと』
とかいうのはそんなにだめなのか?

やるつもりないからさわりとどこら辺がダメなのか教えてくれ。
649名無しさん@ピンキー:2006/06/03(土) 20:49:49 ID:BAntIAys
妹「やっ!おにいちゃん、やめてぇー!!!ひぐぅーっ!!!」
兄「うぐっ、うっ、はあーサイコーだぜ、はあ…はあ…」
妹「うう…なぜこんなこと…私は実の妹なのよ、ひぃ!」
兄「ああ?一番身近で手軽なオンナなんだから当然だろが」
妹「こ…こんなの間違ってる!」
兄「ごちゃごちゃうるせーぞ!だまってケツ振ってろ!」
妹「ひーぃっ!そんな激しくしないでぇ!お尻があぁぁっ!!!」
兄「おおっ!相変わらず今日もいい具合だぜ、ケツ孔サイコー!!!」
妹「もう許してぇーっ!もう5回目じゃない、お尻が裂けちゃうよおー!あひぃー!」
兄「オラオラ!もうすぐイキそうだぜ、またまた生でたっぷり腸の中に注ぎ込んでやるからな!」
妹「イヤーぁ!!!」
兄「へっへっへっ、何度犯ってもよく締まる肛門だぜ」
妹「あーっ!熱いよー!お尻の穴がぁー、ヒィーっ!あひぃー!」
兄「ぐうーっ!すっげーぜ、ちん○がギュウギュウに絞り上げられて最高だぜ!」
妹「あひいーっ!ひいー!ヒィー!あっ!あっ!あっ!」
兄「おらーっ!5回目たっぷり出してやるぜ!」
妹「あああっ!いやぁーっ、おしりぃーーーー!がっはっあっ!!!」
兄「くふぅ〜サンキュ一、すっきりしたぜ、また少し休んだら犯るからケツ洗っとけよ、くっくっ…」
妹「う…うぅ…」
650名無しさん@ピンキー:2006/06/03(土) 20:58:08 ID:8G/AUB+E
…もうやらないぞ
651名無しさん@ピンキー:2006/06/04(日) 17:34:32 ID:fS8mOb4g
650はツンデレ
652名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 00:21:58 ID:jj40+y1x
「あひぃー」が多杉。喘ぎ声に幅と工夫を!
653名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 06:48:54 ID:4pcLqnUv
あひぃーが口ぐせなんだろ
654大河と梓 第2章 1/7:2006/06/05(月) 20:07:01 ID:r+T2+5Sx
「気づかれたかな」
 俺が梓のことを好きだってことに。
 とっさにあぁ言ったけど、明らかに不自然だ。
 この気持ちは梓には知られないように一生を過ごそうと思ったのに。
「馬鹿だよな。俺」
 一人グラスを傾けながら自分自身に対して愚痴る。
 雄一は居ない。今日は一人で飲みたい気分だったから。
 未成年ってこともあり、酒はほとんど飲まないのが今日は心から飲みたかった。
「梓」
 梓を異性として見るようになったのは今から2年前。
 まだアイツが中学にあがりたての頃だ。
 馬鹿やって少年院に入って、親にすら見捨てられた俺を梓だけは暖かく迎えてくれた。
 その時から梓だけは守ってやりたいと思い、そして、それは愛へと発展した。
 喧嘩から足を洗い、勉強だってやった。
 梓の兄として誇りをもって胸を張れるように。
 けど、梓は俺とは逆にバンドへの道に進み、気づけば在りし日の俺の姿に近かった。
 俺には梓のすることを反対出来なかったし、しようとも思わなかった。
「苦い」
 好きだった日本酒の味も旨みがまったく感じられない。
 俺はどうすればいいんだろうか。
 このまま兄妹を貫くのが一番の最善策・・・だよな。
「あれ」
 涙が流れている。
 結局、答えの出ないまま、俺は携帯を握った。
655大河と梓 第2章 2/7:2006/06/05(月) 20:08:38 ID:r+T2+5Sx
「言わなきゃよかった」
 私がお兄ちゃんを好きだってことを。
 お兄ちゃんは私のこと妹としか思って無かったんだ。
 この気持ちは伝えないで一生を過ごせばよかった。
「馬鹿だよ。私」
 全ての未練を断ち切るためにギターの弦をペンチで切る。
 これでもうバンドは出来ない。
 もちろん弦を張り直せば出来るけど、そうしたいとは思わない。
「お兄ちゃん」
 お兄ちゃんを好きになったのは小学校4年の時。
 毎日のように喧嘩して、お父さんもお母さんもお兄ちゃんを見なくなった。
 それが一層、お兄ちゃんを孤独にさせて、一人で部屋で泣いているのを見た時、胸が苦しくなった。
 そして、それが異性への気持ちだと気づいたのは中学1年。
 少年院に入っているお兄ちゃんを想って何度も泣いて、そして自分を慰めた。
 私は、強いお兄ちゃんが好きだった。
 けど、お兄ちゃんは変わった。急に勉強をし始めて、最低ランクの高校から初の大学入学者となるくらいに。
 私は反発した。バンドをやって言葉遣いや性格だって変えた。
 でも、それは意味がなかったんだよね。
「・・・お兄ちゃん」
 お兄ちゃんの買ってくれた服にはさみをあてる。
 これを切ってお兄ちゃんへの想いも一緒に断ち切りたい。
 でも。
「無理だよ」
 服に私の涙の染みが広がる。
 強いお兄ちゃんより優しいお兄ちゃんが好き。
 私だけを見てくれた今のお兄ちゃんが好き。
 私の泣き声と携帯の音が部屋に響いた。
656大河と梓 第2章 3/7:2006/06/05(月) 20:09:12 ID:r+T2+5Sx
「梓」
「お兄ちゃん」
 今、俺たちは駅前のシティホテルの一室にいる。
 家じゃない場所でゆっくりと話がしたかったから。
「ごめんな。こんな場所に呼び出して」
「ううん」
 梓はベッドに腰掛けている。
 俺は梓に背を向けて窓の外を見ていた。
「話って何?」
 俺はどう切り出すかいまだに迷っていた。
 梓か妹か。
 もっとも、一度、梓をふった俺だ、今更、梓に好きだと伝えてそれがうまく行くとは限らない。
 俺は何も言えず、部屋の中には沈黙が訪れた。
「ダメだよ。お兄ちゃん」
 沈黙を破ったのは梓だった。
 どんな顔をしているのだろう。悲しい顔?笑顔?それとも怒っているか?
「こんな場所につれてこられたら、期待しちゃうよ」
 梓に好きだと言って、許してもらえるのだろうか。
 世間にも親にも許してもらえなくていい、ただ梓にだけ許してもらいたい。
「ねぇ・・・お兄ちゃん」
 梓が俺の背に抱き付く。
「何も答えなくていいから聞いてて。私ねお兄ちゃんが好き。ここに来た時もすごく嬉しかったんだよ。
 実はね、お兄ちゃんにふられちゃった後、お兄ちゃんにもらったものを全部捨てようと思ったの。
 でも、出来なかった。お兄ちゃんの思い出も全部、一つも忘れたくなかった」
 その腕の力が強くなる。
「お兄ちゃん。私を好きじゃなくていい、妹でもいい。だけど、私の最初の人になって」
「・・・梓。ごめん」
「・・・そっか」
 梓の腕が離れる。
 俺は振り向くと梓を抱きしめた。
「おにい・・・ちゃん?」
「ダメな兄だ。俺は梓に別れを伝えるつもりで呼んだのに、頭の中では梓がまだ俺を好きでいてくれるか。
 それだけがずっと気がかりだった」
「それって」
「兄としては最低な決断かもしれない。でも、俺も梓とずっと一緒に居たい。好きだ。梓」
 梓の体から力が抜ける。
「お兄ちゃん」
「梓」
 俺たちは見つめ合い、口付けを交わした。
657大河と梓 第2章 4/7:2006/06/05(月) 20:09:58 ID:r+T2+5Sx
「ぁっ、っっ、ゃ・・・きゃっ」
 舌を絡める濃厚なキスをしながら、ベッドに倒れこむ。
 梓は俺の上で嬉しそうに目を瞑っている。
「幸せだよ・・・お兄ちゃん」
「俺も幸せだ」
 梓と抱き合いながら服を脱がし、ブラジャーを取る。
 梓の視線が少し冷たい。
「どうした?」
「手馴れてるなぁと思って・・・ちょっとショック」
「そりゃ、まぁ」
 俺は初めてじゃないわけで。
「・・・ぶぅ」
 膨れている梓の頬にキスをする。
「今、俺が好きなのは梓だけだ。それじゃあ、ダメか?」
「ひきょうだよ・・・そんなこと言われたら。ぁっ」
 梓の首筋に舌を這わせ、そのまま肩まで舐める。
 そのまま胸まで降りてきて、柔らかい乳房を甘噛みするようにしゃぶりつく。
「や、あっ、んっ」
 梓が身をよじって逃げようとするが、俺の両手がそれを許さない。
 逃げようとした罰だ。
 俺はすでに大きくなっている乳首を口に含む、歯を立てて軽く噛む。
「んっぁぁぁぁぁ・・・はぁはぁ・・・なんか、電気が走ったみたい」
 随分と感じやすいみたいだ。
 ひょっとして弱点かな?
「ダメ。そこ、感じすぎて。あっ、あぁぁ」
 舌で乳首を転がす俺の頭を一生懸命離そうとする。
 けど、その腕にはもう力が入って居ない。
「お兄ちゃん・・・そこだけじゃなくて、下も・・・して」
 俺が頭を離すと、梓がほっとするのがわかる。
「ぇ」
 俺は左手で梓のスカートを下ろしつつ、右手で胸を揉み、乳首をなぶる。
「ゃ、それ、んっっ。せつなく、なっちゃう」
658大河と梓 第2章 5/7:2006/06/05(月) 20:10:47 ID:r+T2+5Sx
 スカートとパンツを脱がす。
 そこはすでに濡れており、指を当てればヌルリとした愛液が大量についた。
「すごいな。いつもこんなに濡れるのか?」
「・・・今日はお兄ちゃんがしてくれたから」
 俺は梓の腰を掴むと、少し持ち上げ秘部にキスをする。
「ぁ、ぁぁ。はぁ・・・幸せ・・・ずっと・・・ずっと・・・こうして欲しかった」
 わざと音を立てて、梓の愛液を吸う。
「ゃぁ。音、立てないで・・・恥かしい」
「梓。いいか?」
「うん」
 俺は梓の上に覆いかぶさるような態勢を取る。
 梓。
 妹なんだよな・・・妹の初めてを・・・
「あ、あれ」
「どうしたの?」
「すまん。少し待ってくれ」
 くそ。ペニスが縮んでいる。
 梓のことは好きだが、妹だと考えるとどうしても。
「お兄ちゃん。私・・・」
「俺は」
「そのまま動かないでね」
 梓が四つんばいになっている俺の間をもぞもぞと動いていく。
 丁度、俺のペニスの位置に梓の顔が来るように。
「んっ」
 ペニスの先に柔らかいものが当たる。
 梓の舌だ。
「知識があるだけだから上手くはないけど、でも、んっ、はぁ・・・ちゅむ・・・はむ」
 梓が俺のを口に含む。
「少し、大きく。ここは、経験ある?」
「うくっ」
 梓の指が俺の尻の穴に入ってくる。
 この感覚は。
「梓、指、動かすな」
「えへへ。でも、お兄ちゃんの・・・さっきよりずっと大きいよ」
 気持ちいいというか、なんというか。
 変な感じだ。
「梓。もういい・・・ありがとう・・・最後は一緒に」
「うん」
 俺はその場から抱いて梓を抱き上げる。
659大河と梓 第2章 6/7:2006/06/05(月) 20:11:31 ID:r+T2+5Sx
「っ・・・ぁ・・・くぅ」
 梓の目に涙が浮かび、流れ落ちる。
「力抜いて、大きく呼吸すると楽になるぞ」
「は、ぁ、む、むり。くぅぁぁ」
 ゆっくりと梓の中に入っていく。
 処女膜を破っただけで、これだけの痛みなら。今日は動くのは無理そうだな。
「入ったよ」
「・・・うそ・・・もっと、奥までちゃんと・・・」
「でも」
「いいの・・・大丈夫だから」
 梓の手が俺の背中に回る。
 抱きしめキスをしてくる。
「行くぞ。少し我慢しろよ」
 小さくうなずく。
「くぁ。はぁ・・・や・・・っっぅ」
「はぁはぁ・・・奥まで入ったぞ」
 もう一度キスをする。
 本当に一つになった。妹・・・いや、梓と。
「ありがとう・・・お兄ちゃん」
「梓・・・俺の事、大河って呼んでくれ」
「・・・うん。大河」
 動かなくても梓の中は俺のを強い力で刺激してくる。
 このまま果ててしまいそうになるのを懸命に耐える。
「大河・・・愛してる」
「俺も。愛してる」
 耳元でそう囁くと、膣がキュッと締まる。
「うあ。お前の中。ちょっと、よすぎ」
「ホント?」
「あぁ」
「今までのどの女より?」
「あぁ。ここまでいいヤツ・・・初めて。動いて無いのにヤバイ」
 う。マジでダメだ。
 少し痛いけど梓には我慢してもらて抜かないと。
「いいよ」
「え?」
「中に出して・・・ね」
 さらに中が締まる。
 俺は何も考えられぬまま梓の中に精液を出してしまった。
660大河と梓 第2章 7/7:2006/06/05(月) 20:12:10 ID:r+T2+5Sx
「大丈夫か?」
「何が?」
「・・・精液」
 梓が俺の腕の中で考えるそぶりを見せる。
「わかんない。けど、お兄ちゃんの子供なら」
「いや、さすがにダメだろ。まぁ・・・もし出来ても・・・責任は何とか取るけど」
「うん・・・一緒に・・・ね」

 俺と梓は毎晩のように体を重ねている。
 多分、親もそれに気づいている。けど、何も言えないのだ。
 俺とは中学の頃から話をしないし、梓もバンドを始めてから親とは疎遠になっていた。
 だから、俺たち二人が家を出てアパートに暮らすことにも反対しなかった。
「んっ。お兄ちゃん」
 梓は俺の事を未だに兄と呼ぶ。
 兄と呼ばれると未だに背徳感はあるのだが、今ではそれも気に入っている。
「だめ、いく、いく・・・ぁ、ぁ、あぁ・・・くぅぅぅ」
 騎乗位のまま梓が背を反らせ、微かに痙攣する。
 ぐったりとなった体を俺の上に倒す。
「明日からまた学校だね」
「だな」
 俺には貯金があった。
 馬鹿やってた頃の、馬鹿な行為で得た金だが。それが今は役にたっている。
 バイトも始めたし、しばらくはこれで安泰だろう。
「ねぇ」
「ん?」
「ゴムなしでしよう」
「ダメ。初めての時は偶然大丈夫だったけど、これからは危ない」
「でも」
「俺たちはいいけど、子供が可愛そうだろ・・・」
「そっか」
 俺の胸の上で梓が悲しそうな顔をする。
「それに。梓は・・・俺だけの人だ・・・子供にだって・・・渡したく無い」
「へへ・・・お兄ちゃんの方がずっと子供だよ・・・でも。うん・・・わかった」
 俺たちはキスをした。
 そして、いつものように眠りについた。
661大河と梓 第2章:2006/06/05(月) 20:15:02 ID:r+T2+5Sx
完結です。
まだ続きは無くもないんですが、不幸な感じがするんで・・・

今度は最初から最後までラブラブの兄妹を書きたいかな。
662名無しさんU-40ピンキー:2006/06/05(月) 23:27:35 ID:BCG2pd0n
>大河と梓
GJ
663名無しさんU-40ピンキー:2006/06/05(月) 23:28:34 ID:BCG2pd0n
>大河と梓
GJ
664名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 01:09:50 ID:s7xYVK14
子供が可哀相ってのが生々しくてイイ! GJ!!
665名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 13:44:52 ID:LXhhT8/S
続きの修羅場っぷりが気になるぞ。
666名無しさん@ピンキー:2006/06/11(日) 18:38:37 ID:rZZXFLTj
最初に萎えちゃうのがリアルで萌える
667名無しさん@ピンキー:2006/06/12(月) 20:26:16 ID:oWet7000
いまからログ漁ってきますノシ
668名無しさん@ピンキー:2006/06/13(火) 15:06:24 ID:oEX6aYwW
漏れもペロペロなめてホスィー(゚Д゚)
669名無しさん@ピンキー:2006/06/13(火) 15:18:43 ID:tDpSqio2
おまいは天災だ〜
670名無しさん@ピンキー:2006/06/16(金) 00:47:49 ID:UKz17VR0
ペースはゆっくりだけど、いい作品揃ってるね、ここは。
671名無しさん@ピンキー:2006/06/22(木) 19:22:14 ID:lYbefZS7
保守
672名無しさん@ピンキー:2006/06/22(木) 21:30:39 ID:eWG4QDHz
兄×双子の妹と言うシチュを企画中

ベタかな?
673名無しさん@ピンキー:2006/06/22(木) 21:44:17 ID:GYRG6CZO
ベタなど関係無い!
期待してますよ
674名無しさん@ピンキー:2006/06/23(金) 06:57:49 ID:LZJtUPXT
寧ろベター
675名無しさん@ピンキー:2006/06/23(金) 11:40:05 ID:ahDtRkpp
ベタ【Betta(ラテン)】
キノボリウオ科の淡水産の硬骨魚。雄は10センチメートル、雌は5センチメートル。
雄はひれが長く色彩が美しい。闘魚の一種で、雄同士を一つの水槽に入れると、激しく争う。
東南アジア原産。熱帯魚として観賞。(広辞苑)

よく分からないが>>672はベタじゃないと思う



ありがちという事はつまり需要があるということ
676名無しさん@ピンキー:2006/06/25(日) 12:19:51 ID:6iQVHuEW
いいんだよ>>672。君はベタなんかじゃあない。
677名無しさん@ピンキー:2006/06/27(火) 20:08:04 ID:0TqpSVNg
ベタに非ず!王道なり!!
678名無しさん@ピンキー:2006/06/29(木) 01:45:24 ID:NSrc+wVe
>>672期待してる
679名無しさん@ピンキー:2006/06/30(金) 03:10:36 ID:ynz7/f7j
ふと思ったんだが、スレタイ的には姉×妹もNGじゃないんだよな…
と、職人さんにアシストパス
680エロなし妹話:2006/06/30(金) 23:43:13 ID:jcf9jlJl
「お兄ちゃん! おっ帰り〜」
「ただいま、わが妹よ…」
家に帰るなり甲高い声で出迎えられた。
こいつの頭の螺子は母親に似てかなり緩んでいる。
この母娘を見てると馬鹿は遺伝するものだという事が良く分かる。
母親はよりによって俺の父親と結婚し、娘は異母兄である俺にベタ惚れだからだ。
二親に似て顔だけは良いんだから、他所の男とでもくっつけばいいものを。
「えへへっ…」
「なんかいい事でもあったのか?」
「えぇ! 何で分かったの〜 ひょっとしてお兄ちゃんはエスパー?」
「長い付き合いだ、その面みれば大概のことは分かる」
「ふふっー そーだよねー」
やけに嬉しそうな顔をしているが、一体何が起きたというのか。
「実は〜今日ケータイのけーやくするために、役所にいって戸籍謄本を取ってたのー」
「ほう?」
「そしたらねー 何があったと思う〜!?」
「分からないから聞いているんだ。聞かずに分かるならほんとにエスパーだっつーの」
「えへへっ…  じゃーん!ぱんぱかぱんぱんぱ〜ん!ぷっぷらぷっぷのぷぷっぷ〜!」
訳の分からない擬音を口にしながら、妹が取り出したのは戸籍謄本の写し(現在戸籍の全部事項証明)だ。
「…これがどうした?」
「んんー 分からないかな?良く見てみてよ?」
………何が書かれているのかもう一度眼を通してみる。
まず書かれているのは、本籍地、東京都千代田区秋葉原××番○○号… とくに何の変哲もなさそうだ。
次に筆頭者、現在失踪中の我が父、妹尾 原増 …親父の本名をはじめて知った。
手紙や電話も源氏名で来てたから、そっちが本名だと思ってた。
しかし、親父の名前が妹を喜ばす原因にはならないだろう。
父について書かれている内容も新事実はない。
外国人だったとか、性転換してたとか、実はこっそり死んでいたとか、そういった類の記述はなかった。
次に書かれているのは俺の母親の名前…すでに死別しているから、特に重要な点はない。
その次、二人の長男である俺、大好について… これもすでに分かってる事項しか書いてない。
さらに次、俺の父親の再婚相手で俺の義母… 特に重大な新発見はない。
そして最後、俺の妹についてだが…
681エロなし妹話:2006/06/30(金) 23:44:26 ID:jcf9jlJl
「…お前、父親欄が空欄なのはどういうことだ?」
「わぉ!さっすがぁ! 一発で分かっちゃったね?」
顔面全部で驚いた表情を作りながら、後ろから俺にしがみついてくる。
ついでに起伏に乏しい胸板を押し付けてきやがった。
もう少しこいつは頭と胸に栄養を送るべきなのだが、生得的な問題というものは如何ともしがたい。
ならば、頭も胸ももう少し何とかするべく努力したらいいものを…
と、それはこの際置いておいて、
どういう事だ?こいつは確かに俺の父と義母との間に生まれた娘だ。
それに絶対に間違いはないはずだ。父と義母の証言もあるし、
第一こいつの余りの馬鹿さ加減に『ひょっとして俺とは血縁関係がないのではないか?』
と疑問に思って、以前密かにDNA鑑定をした事があるのだ。残念な結果に終わったが…
そして、じっくり戸籍の記述事項を読んでいく。
こいつが生まれた時には、俺の母はまだ生きていた。
日本は重婚が認められていないから…
「………」
「にひひぃ、私のいいたい事分かったかな〜」
「いや、断じて分からん」
「分からないなら教えて進ぜましょー。じつはー私はーパパにー認知されていなかったのでーす!」
この馬鹿、心底嬉しそうな顔をしやがる。
「認知さていないってことは〜 さて、どういうことでしょうか〜?」
「是が非でも親父を見つけ出して、認知の届を出させないといけないな!」
「えー、違うよ〜お兄ちゃん」
いつのまにか俺の正面に回って、真剣な顔になって見つめてきた。
こういう時の顔は可愛さの中に妖しい魅力があって、学校の内外で大人気らしい。
俺も学生の時に周りから言われた経験があるので分かる。
「つまり、私とお兄ちゃんは、戸籍上血縁関係が無いってことなんだよ!」
そう、戸籍を見て分かったのだが、こいつの父親欄は空欄。
つまり俺と戸籍上血縁関係が無く、親父の後妻の連れ子という関係になるのだ。
これが意味するところは一つ。
682エロなし妹話:2006/06/30(金) 23:46:56 ID:jcf9jlJl
「だからね、お兄ちゃん… 私とお兄ちゃんは結婚できるんだよ」
「…」
この馬鹿、なんて所に気が付きやがったんだ…
「…お兄ちゃん? 嬉しくないの?」
「…」
「ぁあー!お兄ちゃんってば、私のこと大切な子だとか、好きだとか、愛してるとかいって
 あんなことやこんなことをした癖に〜! 私のあんな所やこんな所を舐め揉み弄りまくった癖に〜!
 毎晩毎晩嫌がる私の上に圧し掛かって無理やり体を開かせて手篭めにしたくせに〜!
 所詮私なんて性欲処理の道具でしかなかったんだ〜!
 お兄ちゃんの馬鹿!外道!鬼畜ー! でもそんな所も大好きだょ… ぐふぉぅ!」
躁状態になった妹の鳩尾に俺の右拳が炸裂する。
これ以上馬鹿になってはたまらないので、こいつを殴るときは腹に決めている。
「ふぁぁあー」
床の上でもだえる妹を無視して、俺はしばし考える…
二十秒で纏まった。
「おい、起きろ」
「ふにぃ」
「お前の言いたい事は分かった」
「えっ お兄ちゃんが馬鹿で外道で鬼畜でも大好きって事?」
「それはどうでもいいし、第一俺は無理やりお前とヤッた覚えはない」
事実、妹と関係を持ったのは、こいつが迫ってきたからだし、
『してくれなきゃ自殺する』とまで言い出したからだ。
こいつは馬鹿だからやらなきゃ本当に死んでいた可能性が強く、
まあそのうちブラコンも収まるだろうと思って関係したのが悪かった。
予想以上にこいつは馬鹿だったのだ。
683エロなし妹話:2006/06/30(金) 23:48:09 ID:jcf9jlJl
「お前と俺が結婚できるってことだ」
「あっ そうそう、それが重要なんだった!
 そういうわけで結婚して!お兄ちゃん!」
「簡単に言うがな、義母さんはなんていうつもりだ?」
「『お兄ちゃんが大好きだから結婚します』」
…直球勝負かよ。
まあ義母も馬鹿とはいえ世間体ぐらいは持っている人だから、
『娘が異母兄と結婚しました』なんて言いふらすようなことはしない。
むしろ俺が恐れることは、親馬鹿が高じて娘を応援しかねないということだ。
周りの人間たちには『実は血縁がなかったけど、娘の教育上実の親子ということにしてました』
とか言えば格好はつく。
「妹よ、俺とお前は戸籍上結婚が可能らしい。
 しかし可能性で言えば俺は他の女とだって結婚できるんだぞ」
「ほぇ!そうだった!」
「そうだ、愛とだって香積とだって沙織とだって妙とだって奈々とだって初美とだって繭とだって
 八重とだって蘭とだって和歌子とだって結婚が可能だ。
 つまりお前はようやくスタートラインに立つことができた状態なんだ」
「…」
「俺と結婚したいなら、その気にさせてみろ。それが条件だ」
少しキツイ言い方かもしれないが、余り曖昧な言葉にするとこいつには伝わらない。
案の定、瞳に涙が浮かんできたが… おかしいな、顔は笑ってる。
684エロなし妹話:2006/06/30(金) 23:49:09 ID:jcf9jlJl
「お兄ちゃん、嬉しいよ… これまでずっとずっと諦めてきたんだもん。
 私とお兄ちゃんは結婚できないんだって、いつか私以外の人と結婚しちゃうんだって。
 たとえほんの少しの可能性だっていいんだよ!
 いつかお兄ちゃんがその気になってくれれば結婚出来るとすれば、
 とんでもない前進、いや飛躍、ううん宇宙開闢クラスの大々々進展なんだよ…」
どうやら感極まって泣き出したらしい。
まあ気持ちが分からんでもない。たとえ一パーセントの確率でも、ゼロとは比べようもない倍率だ。
こいつと結婚する気は今のところ『あんまり無い』が、さっきまでは『まるで無い』状態だったのだから、
俺の心境にもやはり微妙に変化が生じてるらしい。
「ほれ、泣くな」
こういう場合、ティッシュで涙を拭いてやるよりも、抱きしめてやる方が女は喜ぶ。
「お兄ちゃん…」
「女の涙は嫌いじゃないが、いつまでも泣かれると飽きる」
「うん、お兄ちゃん。飽きられるのは嫌だからもう泣かないよ」
素直でよろしい。
「ところでー お兄ちゃん〜………結婚の可能性が出てきたご祝儀に〜 今晩一緒に寝てもいい〜?」
「…妹よ、俺はさっき泉美と恭子と静と知恵と五人でホテルに行ってきたばっかなんだけど」

   終
685エロなし妹話:2006/06/30(金) 23:50:46 ID:jcf9jlJl
一月近く投下が無かったのでエロ無し話でもどーぞ
エロ無きゃいらんという人はスルーで、
686名無しさん@ピンキー:2006/06/30(金) 23:55:47 ID:SPa/xItK
エエ話や・・・・・・
687名無しさん@ピンキー:2006/07/01(土) 00:40:38 ID:ALZJidze
イイヨいいよー!テンポも良く明るく爽やか。
なんといっても妹のバカっぷりが可愛いGJ!
エロ無しでも関係ない、けどこの兄妹のエロも見てみたい。
688蛇足的説明:2006/07/01(土) 08:23:03 ID:KEoVYhe1
父親に認知されていないのに、同じ戸籍に名前が載ってるのか?
という疑問を抱く人がいるかもしれないが、実は可能である。

妹は出生時に父親から認知されていなかった。
その後、父と母は正式に結婚したが、その際に娘の認知をしなかった。
そのかわり、娘には実親と同じ氏を名乗るために入籍をさせた。
これによって戸籍上血縁関係の無い父親と同じ戸籍に入ることができ、
氏も「妹尾」姓を名乗ることになる。
同じ戸籍に名前が載っているが、兄とは血縁関係がないので、
3親等以内の傍系血族とは結婚できないという規則から免れる。

ちなみに妹と父の間にも親子関係がないため、
仮に父が死んでも妹に相続権は存在しない。
689蛇足的説明:2006/07/01(土) 08:43:13 ID:KEoVYhe1
≫そのかわり、娘には実親と同じ氏を名乗るために入籍をさせた。

書き忘れたが、ここでいう実親とは母親のこと、(父ではない)
結婚を機に母親と子供の氏が違ってしまうので、母の結婚後の戸籍に娘を入籍させたという扱い。
なぜ認知しなかったのかは、この家の事情がなにかあったのでしょう。
690名無しさん@ピンキー:2006/07/01(土) 23:50:07 ID:0m7bUeeU
妹尾 原増

いもうと を 孕ます

(゚д゚)
691名無しさん@ピンキー:2006/07/01(土) 23:59:17 ID:4h6eecfi
こっち見んな
692名無しさん@ピンキー:2006/07/02(日) 15:29:17 ID:0u5x88zS
そうか!
これはきっと、主人公の祖父の代から計画された陰謀だったんだよ!!
693名無しさん@ピンキー:2006/07/03(月) 03:40:04 ID:b00ovCTy
な、なんだってー!!(AAry
694妹尾家の兄妹:2006/07/03(月) 18:54:34 ID:SQaZ1+7w
「ふぅー! いい湯だ…」
親父臭いため息をついてしまうが、やはり朝風呂はいい。
特に昨晩のデートで疲れた体を癒すには風呂が一番だ。
朝帰りの体に染み付いた香水と酒の臭いが蒸発していくのは何ともいえない気持ちよさだ。
「お兄ちゃーん、背中流してあげるよー!」
…楽しい癒しの時間はいきなり終了した。
俺の愛しい妹様が突然浴室のドアを開けて侵入してきやがった。
一糸まとわぬ裸体をタオルで隠すことも無く、兄貴の前に晒している。
しかしタオルで隠すようなモノを持ち合わせていないのだから、
隠さなくても同じとも言えるのだが…
「ざっぱーん!!」
この野郎、体の汚れを落としてから湯船に入りやがれ。
「えへへ… お兄ちゃんとお風呂〜」
にやけた面をして俺の股の間に腰掛けてくる。
「おにーちゃんと朝風呂するのは久しぶり〜だね!」
「…我が妹よ、俺が朝風呂のひと時をいかに大切にしているか、知らないわけじゃないだろ?」
「知ってるよん、昨日はニコルさんと一緒だったんでしょ?」
当たりだ。勘がいいのか?それとも俺の携帯を盗聴しやがったか?
「えっへへー、パンツからニコルちゃんの香水の匂いがしたもーん」
「お前… 人様のパンツを嗅ぐのはやめろ」
「ニコルちゃんは結構激しいからね〜 お兄ちゃんお疲れでしょ」
分かってるなら俺に安らぎの一時を与えてくれ。
「あぁーん 愛しいお兄様がお疲れなのに何にもしないでいては、妹として恥辱だよぅ」
訳の分からない理屈で悶える馬鹿は放っておいて、俺は少し考える。

ここで取るべき方法は幾つかある。
1.妹を風呂から放り出して、一人で湯船に浸かる。 
…だめだ、放り出しても脱衣所で喚き散らすに決まってる。そんなことされたら安らぎのひと時が台無しだ。
2.妹を浴槽に沈めて大人しくさせる。
…いい案だが、上手に気絶する程度に沈めるほど俺は手加減が巧くない。
 さらに『つい手が滑って』永久に大人しくさせてしまう恐れがあるので、この案は避けた方がいい。
となると取るべき方法は…
695妹尾家の兄妹:2006/07/03(月) 18:56:47 ID:SQaZ1+7w
3.こいつの気が済むようにさせておいて、それから癒しの時間をやり直す。
…これしかないか。
「分かったよ、じゃあ『背中を』流してもらおうか」
「いひひぃ、背中以外も洗ってあげるよん?」
「必要ない、そもそも普段から日観子や瑞樹に洗わせてるからな」
「ぶぅぶぅー お兄ちゃんのイケズ〜、せっかく私が『お兄ちゃんの日』にあげたプレゼントも
 五ヶ月も経つのに全然使ってくれないじゃないのさぁ〜」
「誰が使うか、ド阿呆」
お兄ちゃんの日とは、二月三日が「にい」「さん」になることから、
母の日、父の日に対抗してこの馬鹿が勝手に作った記念日だ。
その日にこいつが作ったプレゼントは一度も使用していない。
『肩叩き券』や『腰揉み券』のような微笑ましい物ならば、俺も使っていたかもしれない。
疲れた体を誰かに解してもらうのは、とても気持ちのいいものだ。
しかし、妹が寄越した代物は『朝尺八券』『玉揉み券』『壷洗い券』等のちり紙にもならないモノだった。
…無論即座にゴミ箱に放り込んだため、使えといわれても困る。
「じゃあ、お背中をお流ししますね、旦那様」
「旦那じゃないが、とっとと流せ」
「こうゆうのってムードが大切なんだよぉ!
 お兄ちゃんはヤルだけヤって、終わったらすぐに女の子を追い出すタイプ?」
「うだうだ言わずにやれ、さもなきゃ消えろ」
「はーい」
ようやく背中を流し始めた… ってナニを使って洗う気だ?
「えへへ、気持ちい〜い?」
「…ゴツゴツしてる」
どこで覚えてきたのか、自分の体にボディーソープを塗りたくって俺の背中に押し付けてきた。
ただしこいつの胸板は持ち主の脳みそに似てかなり発育が悪いので、
他の女に洗わせた時の様な柔らかな感触が無い。
696妹尾家の兄妹:2006/07/03(月) 18:58:15 ID:SQaZ1+7w
「あれぇ?おかしいなー こうするとお兄ちゃん喜ぶよって聞いたのに〜」
「…誰から聞いた?」
「ほぇ? 里香さんだよ」
…あのアマ、今度会ったらケツの穴にションベンしてやる。
と、それは置いておいて、
「うっ… じゃあじゃあ、私はお兄ちゃんをお風呂で喜ばすことができないのー?」
悲しそうな顔をして悔しがっている。
「里香の体とお前じゃ違いすぎるだろ、あっちと比べりゃエベレストと関東平野以上の違いだ。
 もう少し育ってからにしろ」
「…でも〜、私も里香さんみたいにボンキュンバ〜ンになれるとは限らないし…」
馬鹿は馬鹿なりに考えるところがあるらしい。
仕方ない、少しフォローしてやるか。
「でもお前の体の方が、肋骨の凹凸がいい具合に背中に当たって汚れが落ちそうだぞ。
 文字通り洗濯板の如しだ」
「………」
あれ、滑ったかな。
「………」
いかん、朝風呂の爽やかな雰囲気に似つかわしくない重い空気が漂い始めたじゃないか。
何とかこの状態を打破して安らぎの時間を取り戻さねば。
「あと無理して体全体を押し付けるのがよくないな。
 お前の胸でも全く膨らみが無いわけじゃないんだから、そこを重点的に使うといいぞ」
「そうなの?」
「里香は胸にも腹にも脂がのってるけど、そうじゃないお前はもっと工夫が必要だ」
「んーっ  …こんな感じ?」
「ああ、さっきよりマシになった」
あばら骨の硬い感触が伝わらない分だけかなり良くなった。
ただしそんな手間をかける位なら最初からスポンジで洗えばいいことだが。
「ぬふふぅ… こうして洗ってるとごほーししてる〜って感じだねっ」
まあ好きにさせておこう。
697妹尾家の兄妹:2006/07/03(月) 18:59:47 ID:SQaZ1+7w
「お兄さまぁん、痒いところとか御座いませんかぁ?」
「ない、全く無い」
「えー? 今のところは『実は竿が痒くて堪らん、掻いてくれ』とか言う場面でしょ〜?」
思い切り拳で突っ込みを入れたい衝動に駆られるが、ここで付き合ってしまうとこの馬鹿の思う壺だ。
平穏な一時のために今は無視するに限る。
「ぬるぬるぬるる〜  ぬるぬるる〜   ぬるぬるぬるるの ぬるりひょん〜」
しかし、こいつと風呂に入っているうちに疲れが蓄積されていく気がする。
風呂に入るぐらいで抜けるだろうか…
「えへへっ きれいに洗えたよ」
ようやく気が済んでくれたか。
「じゃぁ…お兄ちゃ〜ん、背中をきれいに洗えたご褒美にといってはなんだけど〜
 私も早く里香さんみたいにできるように、今度は私のおっぱいを揉み洗いして欲しいなぁ」
「…(怒」
「いやぁん、お兄ちゃん! 眼にしみるから ぶっかけないで〜
 かけるならシャンプーじゃなくって、お兄ちゃんの濃いのをかけてぇ」

こうして俺のささやかな時間はこの大馬鹿によって台無しにされたのであった。


       終わり
698妹尾家の兄妹:2006/07/03(月) 19:01:41 ID:SQaZ1+7w
やっつけで作った割りに評判良かったので続編書いてみた。
バカとエロは両立しずらいなぁと思った。
699名無しさん@ピンキー:2006/07/03(月) 19:32:09 ID:ZZW0JQPP
妹のバカ度タカスwww
このまま突っ走って欲しいw
700名無しさん@ピンキー:2006/07/03(月) 19:35:14 ID:oOasc9Y9
俺も本気でバカオンリーでもいいかなとか思ったw
701名無しさん@ピンキー:2006/07/03(月) 21:53:48 ID:zdZVytfU
続編も妹バカ全開最高GJ!やっぱりこの兄妹はイイ。
含エロもイイ、バカオンリーでもイイ、是非シリーズ化希望!
702名無しさん@ピンキー:2006/07/04(火) 04:30:33 ID:iGLcHlET
妹バカって、こーゆー意味だったのねw
GJ!
703名無しさん@ピンキー:2006/07/04(火) 07:27:52 ID:KRTZjjDB
バカであるべきかエロであるべきか
それが問題だ
704名無しさん@ピンキー:2006/07/04(火) 23:38:37 ID:KRTZjjDB
妹尾家の兄妹は書きやすいので非エロでもう一本作ったが、
ここは自分の家のチラシの裏じゃなくって皆の落書き帳なので
自分ばっかり書き込むのもどうかと思うんだが?
職人さんたちも書き込んでくれないかな。
705名無しさん@ピンキー:2006/07/05(水) 09:27:01 ID:NfL4BOgz
TU-KA、今このスレに職人さんて何人いるのかな
706続・妹尾家の兄妹:2006/07/05(水) 21:55:46 ID:TlVrEfOd
「あはぁ〜ん! いいよぅ! いぃお話だよぉ〜」
リビングでゆっくり紅茶を飲んでいたら、隣のソファーに寝転がっていた妹が
突然喘ぎ声を上げたので危うく吹いてしまうところだった。
珍しく読書をしてたかと思ったら…
「いかがわしい声を出すんじゃない。何だいきなり?」
「うぅ〜 今読み終わったんだけど、この本は久しぶりの超かんどー物だよぅ!」
手にしてるのはかなり厚手のハードカバーだ。
こいつが読書で感動する?漫画でもジョブナイルでも無いのに?
「…最近の官能小説はずいぶん装丁も凝ってるんだな?」
「あっひっどーい!お兄ちゃん、少し私を馬鹿にしてない?」
…少しどころではない、大分してるぞ。
「私だってちゃんと真面目な本とか読んだりするんだかねっ!
 これはれっきとした純愛小説よっ
 少しはそういう場面もあるけど、読者の劣情を誘う為のてーぞくなモノじゃなくって、
 切ない二人の気持ちを描写するための表現なのよっ!」
「…ふぅん」
こいつがそんなに入れ込むとは珍しいな。
「どんなストーリーなんだ?」
「ある家に二人の兄妹がいるんだけどー、二人はずっと昔から相手を愛しちゃってるの!
 でも近親相姦になることを恐れてお互いにその気持ちを隠してるの。
 気持ちがばれない様にそっけない振りをしてるから、
 相手から愛されていないって勘違いして苦しんだりするの〜」
「………」
「でもでも、ある事件がきっかけで〜、二人の気持ちが通じ合うの。
 そうすると若い二人の燃え盛る気持ちが抑えきれなくなってぇ、
 えへへ、ついに一線を越えちゃうのよっ!」
707続・妹尾家の兄妹:2006/07/05(水) 21:57:37 ID:TlVrEfOd
「…それで?」
「二人は本当に愛し合ってるんだけれど、周りの人達の理解が得られるわけ無いから
 今度は二人の関係がばれないように色々工作するの!
 だけどほんの僅かな綻びから一部の人から疑われるようになっちゃうの。
 兄妹は自分たちの愛と背徳感と友人知人を騙している罪悪感に翻弄されて、
 ついに駆け落ちを決意するー!! …ってところで上巻は終わりなのよぅ〜」
ずいぶん熱の入った説明だ。よっぽど気に入ったらしいな。
「あぁ〜ん 早く下巻が読みたいよぅ」
「まあ本に親しむようになるのは良い事だ…
 ただし他人のいるところではそんな喘ぎ声を上げて読むんじゃないぞ?」
「はぁーい…… お兄ちゃんも読んでみる?貸したげるょん」
「いらん」
「えーっ面白いよ!?  許されざる愛に翻弄される二人…あぁん、ロマンティーックだなぁ!」
はっきり言って純愛小説は苦手だ。私生活であまり純愛に縁が無い生活をしてるからか?
しかし、こいつ位の年頃ならそんなロマンチックな話に憧れるのは健全とも言える。
「ところでぇ、この二人の設定って、どこか私たちに似てるよねぇ?」
「バフゥッ!!」
今度はマジに紅茶吹いた。宇美と久美が印度から送ってくれた貴重品なのに…
「お前、ちゃんと日本語理解できてるか?さっき説明した内容と合ってないぞ」
「えー? そんなことないよ。二人の兄妹がいて…」
そこは合ってる。
「ずっと昔から相手を愛していて…」
そこは半分しか合ってない、少なくとも俺はずっと昔からこいつを愛してるわけではない。
「近親そーかんを恐れてお互いの気持ちを隠していて…」
お前…いつ隠した?
「そっけない振りをするんでしょ、お兄ちゃんみたいに? 私結構お兄ちゃんに苦しめられてきたよ?」 
………この馬鹿の脳内設定ではそうなってるらしい。
「で、お互いの気持ちが抑えきれなくなって一線を越えちゃう… ほら、似てるじゃん」
「……『お互い』という言葉の意味を辞書で引いたほうがいいぞ?」
708続・妹尾家の兄妹:2006/07/05(水) 22:00:21 ID:TlVrEfOd
「まあ全部が全部同じじゃないよねっ、
 でも〜私たちもこの二人みたいにあんま大っぴらにできる関係じゃないわけだし」
「結婚は出来るけどな」
いまのところする積もりはないが。
「そこはパパとママに感謝だねぇー。でもでも愛し合っているのに、
 兄弟であるがゆえに苦しむってゆー設定がなんか他人事だと思えないんだ〜」
「それは違うぞ」
「へっ?」
「勘違いしてるようだが、俺はお前が妹じゃないなら抱かなかったし、こんな関係を続けたりはしてないぞ」
「???」
「顔が可愛いだけの馬鹿は俺の周りに幾らでも群がってくるからな。
 お前は顔はいいけど馬鹿過ぎる、妹という関係が無ければヤってなかったぞ」
これは本心だ。こいつを抱いたきっかけは『抱いてくれなきゃ死ぬ』と言われた事だが、
もし赤の他人からそう言われたとしたら、『じゃあ死にな』ぐらいの事を言ってたかもしれない。
「じゃぁ…お兄ちゃんが私を抱いてくれるのは、私が妹だからなの?」
「いくら馬鹿でもお前は俺の妹だ。俺の出来る範囲のことはしてやる」
そう、幼い頃から共に時間を過ごして来た異母妹。見捨てることは出来ない。
…ときどき山中に捨てたい心境になる事もあるが。
「ただ、いくら妹でも馬鹿なブスとはヤれないからな。可愛いく生まれたことに感謝しろよ」
「ううぅ…なんか複雑だね」
「気にするな」
「お兄ちゃんは私が妹だってこと気にしてないの?」
「あんまり気にしないな」
従兄妹は良くって異母兄妹は駄目という基準は俺にとって意味が無い。
709続・妹尾家の兄妹:2006/07/05(水) 22:01:44 ID:TlVrEfOd
「…私、お兄ちゃんを好きになってもいいの?」
「それはまた話が別だぞ、
 さっきも言ったように世間一般に受け入れられるような関係じゃないってことはお前も承知してるだろ? 
 兄としては他にいい男を見つけてくれたほうが幸せになる可能性が高いんだから、
 そっちのほうをお薦めする。俺は特に競争率激しいからな」
「そんな事言ってぇー、もしかしたらお兄ちゃんよりいい男を見つけてー、そっちに行っちゃうかもよ〜?」
「その時は娘を取られた親父の心境になるかもな」
まあいつの日かそういう場面に出くわすこともあるだろう。
「その時になって〜『行くな、俺の側にいろ!』って言われても駄目だよん?」
「安心しろ、お前がどうしても手放したくないほどのいい女になってたら、
 どんな手段を使っても奪い返す」
「えへへぇ… いい女なんてすぐになっちゃうもーん、
  ぃ、今のうちに唾つけとかないと、あっ 後で泣いちゃうよ……」
そんな泣かす台詞を言った覚えは無いが、こいつはまた眼を潤ませている。
さっき読んだ本で感情が昂ってるのか?
「ほら、泣くんじゃない。いい年して兄貴の胸で泣きじゃくってるといい女にはなれないぞ」
「う…ん」
「この馬鹿、ほらっ望みどおり唾付けといてやるから…」
泣き止む気配がないので、俺はこいつの涙を舌で拭ってやる。
我ながら甘過ぎるかもしれないが、まあたまには良いだろう…

    終わり
710続・妹尾家の兄妹:2006/07/05(水) 22:03:46 ID:TlVrEfOd
妹尾家の兄弟の3作め、前作がバカに走りすぎてしまった反省から
ラブ度を大目にしてみた。
711名無しさん@ピンキー:2006/07/05(水) 23:28:35 ID:ZQKLguva
イイよやっぱり好きだ妹尾兄妹。バカもエロも良いけどラブ最高。
良い具合に淡泊な文章に惚れてるGJ!続きもあるものだと期待してる。

>自分ばっかり書き込むのも〜
気にすんなYO!
スレが活性化すれば自ずと職人も集まってくるさ、たぶん。
712名無しさん@ピンキー:2006/07/12(水) 02:08:51 ID:aKixrLCf
保守
713名無しさん@ピンキー:2006/07/17(月) 07:15:03 ID:H5QqvZe+
保守
714続々・妹尾家の兄妹:2006/07/17(月) 20:18:47 ID:OkB2Nn2S
「にへへっ〜♪」
目の前でにやける妹が突きつけた紙片、それは先日行われた学力試験の結果表だ。
世間一般では二学期制とかいうことで、夏休み前のテストを行わないような所もあるらしいが、
こいつの通ってる学校は休み前にちゃんとテストがある。
「どーだぁっ! 言ったとおり私は『やればできる子』でしょ?」
たしかに間違いなく学年順位が上がっている。それも半端な上がり方ではない。
カンニングか?
…いや、全教科カンニングに成功するとは思えない。
それにこいつの副担任の須美香は、生徒の不正行為を見逃すような鈍い女じゃない。
ヤマを張ったところが全部的中したか?
…いや、確率的に無理があるし、そもそもヤマを張った内容を理解していないと、この点数は取れないはずだ。
回答用紙のすり替え? 替え玉受験? 予知能力? 他の生徒が全員下痢気味でまともに試験が受けられなかった?
いかん、どんな無理のある方法でも「こいつが真面目に勉強して成績を上げた」という答えよりも説得力がありそうな気がする。
「…」
「お兄ちゃーん? ひょっとして〜私がズルして成績上げたーとか思ってない?」
「………少しな」
「ぶーぶー、ぶぶぶぶぶっーーー!! 私ちゃんと勉強したの〜!!
 センセーや友達も信じてくれないんだから〜、お兄ちゃんまで疑うの〜!?」
教師や友人の反応は正常だ。これまでのこいつの学業態度を見ていれば、そっちの方を疑う方が妥当だ。
「…まあ、仮に不正行為をしたとしても、バレずにやれるというのは能力の一部だ。
 それに、カンニングをしたとしても記述式のテストでここまで点数取れるのは勉強してる証拠だな」
「してないっつ〜の〜」
「疑われるだけの原因はお前に有るだろ。…けど、頑張ったんだな。
 俺はちょっとビックリしたぞ、お前がここまで出来るなんて」
「…えへっ」
さっきまでふくれっ面していた顔が、少し褒めたらすぐ嬉しそうに変わった。分かり易い奴め。

まあ真面目に勉強して結果を出すのはいい事だ。
問題なのは…
「ふふふっ、お兄ちゃーん? 先月言ったこと、忘れてないよね〜?」
「…」
「今度のテストで上位リストに名前が載るくらい良かったら〜、な〜にをしてくれるって言ったっけ?」
「お前の言うことを三つ聞く…」
「にひひひひっ、正確には『何でも三つ聞く』だよー!」
余りに勉強してないので軽い気持ちで言ったのに、この野郎はしっかり結果を出した。
目の前に人参ぶら下げて馬鹿を走らせるつもりが、しっかり人参に食らい付きやがったとは…
なんとかの一念岩をも通すってヤツか?
715続々・妹尾家の兄妹:2006/07/17(月) 20:19:47 ID:OkB2Nn2S
「約束、約束、やっくそく〜!」
しかたない… 言ってしまったことは事実だ。ここで言うことを聞かないと一生文句を言うだろうからな。
「確かに『何でも』とは言ったけどな、俺にも出来ることと出来ないことがあるからな。
 それに約束ってのは相互の信頼関係に基づくものだから、あんまり過剰な要求をすると兄妹の関係に罅が入るぞ?」
「分かってるよ〜ん。
 ひぃひっひひ〜、な〜にをして貰おうかなーって、実はもう決めてあるんだ!」
本当に分かってるか?と疑問に思わざるをえないが、こいつが成長している事に期待するしかない。
「一つ目〜、この夏にーお兄ちゃんと二人っきりで〜どっかバカンスに連れって欲しいの〜」
「それが一つ目か?」
「うん、色んな都合もあるから、すぐに何処かは決められないけど、ビーチやプールがある所がいいな〜」
………まあ妥当な線か。どうせ夏はどっかに連れてけと騒ぐ奴だから、適当に旅行にでも連れてってやるつもりはしてた。
この時期にバカンスとなると、もう予約が取れるか分からないから、
ひょっとしたら適当な外国へでも連れてく事になるかもしれないが… どっか日本人がいない所がいいだろう。
「えへへ〜、私のせくしー水着でお兄ちゃんを悩殺して〜、 ビーチバレーをして〜、
 それからオイルの塗りっこして〜…… あぁんっ、おにーちゃんそんなトコに塗っちゃ駄目ぇ…」
「…おいコラ」
「燃え上がったお兄ちゃんは我慢できなくなって木陰で私を押し倒し… って、あれ?」
「妄想の国から帰ってきたか?」
…心配だ。こいつを連れて行って大丈夫だろうか?
「ごめん〜、でも一つ目のお願いはソレ!」
「OK、バカンスな。細かい予定は後で詰めるとしよう」
熱い所に行ったとしても、熱射病対策には気をつけないとな… この馬鹿の脳ミソが溶けて流れ落ちたら大変だ。
「よろしく! じゃあ二つ目〜」
もう二つ目?あらかじめ考えてたなコイツ。
「お兄ちゃんは〜 一週間、他の女の人に中出ししちゃ駄目!」
「それが願いか?」
「うんっ、私以外はダメ! 中出ししたかったら私にして」
…ずいぶん馬鹿げた願いだ。まあこいつが言うことだから、賢い願いをする方が不自然ともいえるが。
「でも、他の女とするときにお前が付いて来る訳じゃないだろ?
 どうやって俺が中出ししてないってことを確認するんだ」
「大丈夫! お兄ちゃんは嘘をついたり騙したり欺いたり裏切ったり嵌めたりする事はあっても、
 約束を破るような人間じゃないもん」
信頼してくれてどうもありがとう。
「約束さえしてくれれば、きっと守ってくれるよね!」
しばし、こいつの申し出の中身を考える。 ………十秒で纏めた。
「よし、分かった。でも今日からじゃなくって来週から一週間にしてくれ」
「ほえっ、いいけど?」
承知したのに驚いてるようだが、実のところ今日から禁止なら俺の異性交遊に深刻な障害になりうる。
「……ほんとに約束だよっ?」
「約束する。その一週間はお前以外に中出ししない」
しかし来週から一週間ならば対処の方法が無いわけじゃない。
すぐにスケジュールを調整して、その一週間は中出しが嫌いな奴、生理中の奴、危険日に当たってる奴を優先的に配分し、
中出し以外は嫌っという奴は日程をずらせば良いのだ。とりあえず月美には予定を変更してもらおう。
おまけにコイツは『自分以外には中出ししないで』とは言ったが、『自分に中出しして』とは言わなかった。
『他の女にした回数だけ、私にも中出しして』とでも願えばいいものを、間抜けが。
来週は絶対中出ししてやらん。
716続々・妹尾家の兄妹:2006/07/17(月) 20:23:00 ID:OkB2Nn2S
「じゃあ、三つ目ね」
三つ目か、こんな願いをすぐ考え付くような奴じゃないから、よっぽどアレコレ考えてたんだろう。
きっと俺に願い事が出来るように、必死になって勉強したに違いない。そう思うとなかなか可愛い奴だ。
「……あのね、そのぅ」
「何だ?」
ずいぶん言い出しづらそうにしてる。よっぽど言いにくい願い事か?…中出しのときは堂々と言い出したくせに。
「お兄ちゃんに…指輪を買って欲しいの」
「………」
「あっ、そんな高級品だとか、ちょー有名ブランドの限定物だとか、でっけえ宝石が乗ってるとかじゃ無くてもいいの!
 ただ、これまでお兄ちゃんにそういう物を貰ったことないから…」
なるほど、女の子にとって指輪をプレゼントしてもらうという事は、特別な意味があるとか聞いたことがある。
コイツも俺から指輪を貰いたいのか…
「何でもって言ってくれたよね? だから、お兄ちゃん私に指輪をちょうだい!」
「…いいよ、買ってやる」
「ほんとに!?」
「三つ目の願いは『指輪をプレゼントして欲しい』だな。
 バカンスの予定が決まったら色々準備するものがあるだろうから、買い物のついでにお前の指輪を作りに行こう」
「あぅ…ぅ うぅっ…おっお兄ちゃんにっ… 指輪を貰えるなんてっ」
また感極まったのか、眼が潤みだした。コイツは最近涙腺が緩みまくってる。大脳のバカさが涙腺にも感染したか?
やはり女にとって好きな男から指輪を貰うということが、それほど嬉しいという事なんだろう。
…しかし、そうは問屋が卸さない。
俺はそう易々と女の言うことを聞く男じゃないのだ。
「願い事はこれでお終いだな?」
「うんっお兄ちゃん、ありがとう!」
「ああ、お前の『せくしー水着』とやらも買わなきゃならないからな。」
「へへへ〜 すっごいの買っちゃおうね!」
「その後で、お前の『右中指』にぴったり合う、可愛い指輪を作ってやろう」
「えっ!? こうゆう場合って、左薬指じゃないの?」
さっきまで泣いてた目を見開いて驚いてる。
「おいおい、お前の願いは『指輪をプレゼントして欲しい』だろ? どこの指へのプレゼントかは俺が決めていいじゃないか」
「ちょっ それ酷い!あまりに都合のいい解釈っ」
予想通り顔を真っ赤にして怒り出しやがった。
「俺も左手薬指って指定されてたら、それにせざるを得なかったんだけどなぁ。
 まあ、最後の詰めが甘過ぎたってことだ………  勉強になったろ?」
「お兄ちゃんのバカー!!」


(終わり)
717続々・妹尾家の兄妹:2006/07/17(月) 20:24:40 ID:OkB2Nn2S
保守上げ2連発がくるほど寂れてるので妹尾家の四作目、
妹属性は姉、母に滅ぼされてしまったのか?
718名無しさん@ピンキー:2006/07/17(月) 21:55:03 ID:Ugj0gkDn
>>717
んなこた〜ない
GJですよ
719名無しさん@ピンキー:2006/07/17(月) 22:18:37 ID:p6aY93LR
エロはなくともテンポの良さでしっかり笑えていいです。GJ!
バカ妹の今後の快進撃を楽しみにしてますw
720名無しさん@ピンキー:2006/07/18(火) 03:32:58 ID:dSQc3ykC
職人さん達は今頃きっと帰省して妹分を補給してるのさ
721名無しさん@ピンキー:2006/07/20(木) 01:11:21 ID:eOYgQ75q
妹「やっ!おにいちゃん、やめてぇー!!!ひぐぅーっ!!!」
兄「うぐっ、うっ、はあーサイコーだぜ、はあ…はあ…」
妹「うう…なぜこんなこと…私は妹なのよ、ひぃ!」
兄「ああ?一緒に住んでんだからいつでも犯り放題だろが」
妹「わ…私、オモチャじゃない!」
兄「ごちゃごちゃうるせーぞ!だまってケツ差し出してりゃいいんだよ!」
妹「ひーぃっ!そんな激しくしないでぇ!お尻があぁぁっ!!!」
兄「おおっ!相変わらず今日もいい具合だぜ、ケツ孔サイコー!!!」
妹「もう許してぇーっ!もうお尻の穴が裂けちゃうよおー!あひぃー!」
兄「オラオラ!もうすぐイキそうだぜ、今日も朝からたっぷり腸の中に注ぎ込んでやるからな!」
妹「イヤーぁ!!!」
兄「へっへっへっ、朝一の肛門の締まりは強烈だぜ」
妹「あーっ!めくれちゃうーっ!お尻の穴がぁー、ヒィーっ!あひぃー!」
兄「ぐうーっ!すっげーぜ、ちん○がギュウギュウに絞り上げられて最高だぜ!」
妹「あひいーっ!ひいー!ヒィー!あっ!あっ!あっ!」
兄「おらーっ!今日の一発めぇー!たっぷり出してやるぜ!」
妹「あああっ!いやぁーっ、おしりぃーーーー!がっはっあっ!!!」
兄「くふぅ〜サンキュ一、すっきりしたぜ、朝飯食ったらまたあとで犯るからケツ穴洗っとけよ、くっくっ…」
妹「う…うぅ…」
722名無しさん@ピンキー:2006/07/20(木) 09:54:01 ID:tv2vvMFz
ここから愛情実溢れる物語になると誰が予想出来ただろうか
723名無しさん@ピンキー:2006/07/20(木) 16:29:51 ID:He79IuC/
おっ、ひさしぶりに妹尾兄妹以外のSSが来たな
724名無しさん@ピンキー:2006/07/20(木) 16:59:00 ID:61Rf85Ru
725名無しさん@ピンキー:2006/07/23(日) 18:47:38 ID:q6eDopuE
容量って何KBまでだっけ?
そろそろ新スレ必要?
726名無しさん@ピンキー:2006/07/23(日) 19:35:13 ID:VCIKhdO5
500KBまで。
480超えたら立てるぐらいでいいと思う。
727名無しさん@ピンキー:2006/07/23(日) 22:54:45 ID:q6eDopuE
おk。今464だから、もうちょいか
728名無しさん@ピンキー:2006/07/25(火) 07:31:16 ID:ztDXBJhK
ココで双子兄妹を投下
需要あるといいなぁ
729樹と梢 1/8:2006/07/25(火) 07:33:41 ID:ztDXBJhK
「うっさいなぁ。いいだろどこだって!」
 父が怒って、梢が家を出て行く。
 いつものことだ。毎日、夜10時になるとどこかに出かけて夜中に帰ってくる。
 僕は結局・・・今日も何も出来ずに自分の部屋から外を歩く梢を見ることしか出来なかった。

「おかえり」
「樹・・・まだ起きてたのか」
「まぁね」
 時刻は夜中の2時。僕は梢が帰ってきたのを確認して廊下で待っていた。
 そこにいるのは僕と同じ顔の妹。
 二卵性の双子だけど顔が似てる。僕が女の子っぽいってだけ。もっとも性格は反対だけど。
「寝ろ」
「またお酒飲んできたんだ」
「悪いか?」
 中3だと言うのに、勉強もせずに夜中遊びまわってお酒を飲んで。
「梢が何しようと勝手だけど、梢が何かすると僕が迷惑なんだ」
「何?」
「同じ顔して・・・この前なんて梢にやられた男たちに囲まれて・・・逃げるの大変だったんだから」
「知るかよ」
 僕は梢のせいで何度も何度も危ない目にあってる。
 喧嘩に巻き込まれたことも、喧嘩をうられたことも。梢には敵わないから同じ顔の僕を殴ってきたヤツもいた。
 最悪なのは梢に男を取られたと言ってくる女子もいる。
 みんな梢が怖いんだ。だから弱い僕に言う。僕が同じ顔で同じ声で弱いから・・・みんなそれで憂さ晴らしをしているんだ。
「弱いなら強くなればいい。いつも言ってるだろ」
「僕は喧嘩なんて嫌いだ。それに大人の世界は腕力よりも知力が大事だ」
「はん。こずるい生き方だな。けどな最低限の腕力がなけりゃ、自分の大切なヤツだって守れ無いこともあるんだよ」
 一瞬梢の顔が暗くなった。
 何かあったのかな?
「・・・梢?」
「うっせぇな」
「梢」
 僕は横を通り抜けようとする梢の進路を塞ぐ。
「なんだ・・・そこに興味あるのか?」
「え?う、うわぁぁ。ご、ごめん」
 僕の手は梢の胸に当たっていた。
 そっくりな双子でも、性別の違いをはっきりとわかる場所。
730樹と梢 2/8:2006/07/25(火) 07:34:26 ID:ztDXBJhK
「したいか?」
「え?」
 梢の顔が僕に近づく。
 少し動けば唇と唇がぶつかるような距離。
「どうせ彼女もいないんだろ・・・毎晩毎晩オナニーは寂しく無いか?」
「ぼ、僕は」
 梢が僕を手をとって、そのまま自分の胸に。
「ふふ。揉んでいいぞ。好きなだけ」
「梢・・・ひゃぁ」
 僕の手を掴んでいる方とは逆の手が股間をさする。
「大きくして・・・期待してるんだろ。けど、ここじゃまずいな。こっちだ」
 僕は頭がぼーっとして、梢に逆らうことが出来ずにつれられ歩く。
 梢の部屋。入るのは何年ぶりだろう。
「そこに座れ」
 僕は言われるままにベッドに腰掛ける。
 梢は僕のズボンを下ろしていた。
 抵抗はしなかった。梢に・・・気持ちよくしてもらいたかったから。
「ふふん。ご開帳・・・げ・・・な・・・なにぃ!?」
「え?」
 僕のペニスが外に出たところで梢の顔が変わる。
 明らかに驚いた顔だ。
「何か変?」
「変っていうか・・・でけぇ・・・よな。これ」
「他の人の見た事ないからなんとも。梢こそ他の人の見てるんだろ?それと比べてもやっぱり大きい?」
「え?・・・あ・・・あぁ・・・そうだな・・・多分」
 多分?
「梢?」
「あ。あぁ。んじゃ・・・気持ちよく・・・してやるからな」
 僕と同じ顔の別な人が・・・僕のペニスを舐めている。
 小さな舌はチロチロと先端で動いている。
「気持ちいいか?」
「・・・くすぐったいかな」
「そっか。えっと・・・じゃあ」
731樹と梢 3/8:2006/07/25(火) 07:35:13 ID:ztDXBJhK
 僕のペニスがゆっくりと梢の口の中に入っていく。
 唇が温かくて適度に刺激して・・・すごく気持ちがよかった。
 一度半分くらいまで咥えて、今度はゆっくりと口を戻して離す。
「これは・・・気持ちよさそうだな」
「うん。すごく」
「そうか」
 梢の顔が少しだけ笑顔になった気がする。
「でもさ」
 僕のペニスがまた口の中に入っていく。
「なんか、セルフフェラみたい」
「んぁ!!」
「いたたたた。歯を立てないで・・・だって、同じ顔だし」
 鏡に映った自分の顔が自分でしてる。
 ある意味究極のオナニーのような気がする。
「んっ・・・じゃあ。ほら。そこに横になれ」
 僕は、言われるままベッドに横になる。
 梢が僕の上に四つんばいになりお尻を僕の顔の方に向けてくる。
「これなら顔が見えないだろ」
 いわゆるシックスナインっていう体勢だよね。これって。
 その体勢のまま、梢はフェラを開始した。
「んっ・・・は・・・ちゅぅ・・・」
 梢の唾液のせいで、生々しい音が部屋に響く。わざと音を立ててるんじゃないだろうか。
 それにしても。
 僕の目の前にある梢のお尻。
 ジーンズの上からでもわかる。僕のとは違う綺麗な丸み。
「触っていい?」
「ん?」
 僕は梢の返事を聞かずに、その形のいいお尻に手を当てる。
「んっぅ!・・・はぁ・・・ばか!」
「ごめん。でも・・・ひょっとして気持ちよかった?」
「あ、あほか。気持ち悪くて背筋に冷たいのが走っただけだ」
 やっぱりジーンズの上からだろうか。
「じゃあ脱がすね」
「なに?」
732樹と梢 4/8:2006/07/25(火) 07:36:01 ID:ztDXBJhK
 僕はボタンをはずしてチャックを下ろす。少し大きめのジーンズだからすんなりと下がってきた。
「お前!何しやがる!!」
「結構可愛いパンツはいてるんだね」
「う・・・人の質問に・・・ひゃぅっ」
 白い大き目のパンツの上からお尻をさする。
 柔らかくってすべすべしてて。すごく触り心地がいい。
「や・・・やめ・・・やめろ」
 僕は身悶えしている梢を見ながら、梢のパンツの中に手をいれる。
「ひっ!あ・・・だめだ・・・そこ・・・違う」
 パンツの上からだからよくわからないけど。
 多分、僕が触っているのは梢のお尻の穴。
「気持ちいい?」
「いい・・・わけ・・・ないだろ」
 顔を赤くして息も絶え絶えで言われてもあまり説得力は無い。
 こっちの方が好きなのかな?
「僕ばかりしてもらうの悪いから、僕もしてあげる」
「ダメだ!それは・・・ゃぁっっ」
 首だけを動かしてパンツの上から梢のヴァギナを舐める。
「脱がすよ」
 僕は梢のパンツに手をかける。
 抵抗するつもりは無いようだ。
「・・・え?」
 僕は驚いた。
 パンツを脱がしたそこは本当に綺麗だった。
 綺麗っていうのは綺麗なピンク色とかじゃなくて、毛が全く生えてなくてソコも閉じたまま。まるで子供のヴァギナだ。
「梢・・・これ」
「・・・なんだよ」
「まさか。誰かに剃られたの?マニアックな人もいるんだなぁ」
「は?ば・・・馬鹿か!そんなわけないだろ」
 怒鳴られた。
「いいから。ほら・・・舐めたいんだろ・・・好きなだけ舐めろ」
 どうして梢は怒ってるんだろう?
「う・・・うん。じゃあ、梢も」
733樹と梢 5/8:2006/07/25(火) 07:36:52 ID:ztDXBJhK
 僕と梢の舐め合いが始まった。
 気持ちいい部分に舌や指があたると、梢の動きが止まる。
 もっともそれは僕も同じだけど。
「梢の中から・・・とろとろしたのいっぱい出てるよ」
「樹だって。さっきからずっと先走り出てて。ん。いっぱい飲んでやってるんだからな」
 僕はなんだかそれが梢の挑戦のように聞こえてしまい、ヴァギナにむしゃぶりついて舌で愛液をかき出す。
「うぁ・・・はぁ・・・だめ・・・音・・・立てるな」
 口の中にしょっぱいような味が広がる。
 飲んでも飲んでも奥からあふれてくる。
「樹・・・くぅ・・・んっ。はぁ・・・ちゅぅ・・・ちゅぅ」
 梢が負けじと僕のを咥える。
 全体的に舌で愛撫され、そろそろ限界が近づいてきた。
「梢」
「うん・・・いいよ。口の中に・・・樹も」
「あぁ」
 僕は大きく口を開け、梢は僕のを深く咥える。
 僕の口の中は勢いよく噴出した愛液で満たされ、同時に、梢の口の中は僕の出した精液で満たされた。
「んっ」
 お互いに口の中の物を飲み干す。
「樹・・・まずい」
「梢のは美味しいよ」
 正直それほど味は無い。
 精液はまずいというのは聞いたことあるけど、愛液にはまずさは無い。好きな人のなら美味しく飲めるだろう。
 好きな人?あれ?
「樹」
「ん?」
「まだ・・・童貞か?」
「え。あぁ、うん。そう・・・だけど」
 梢が僕の方をに体を向ける。
 いつもは同じ顔に見える梢の顔は・・・何故だが今日は・・・全くの別人に見えた。
「させてやるよ」
「梢!?」
 梢が僕の上の段々と腰を下ろす。
 さっきまで閉じていたスリットは、今は開いて、ペニスを受け入れることの出来るような形になっていた。
734樹と梢 6/8:2006/07/25(火) 07:37:55 ID:ztDXBJhK
「んっ・・・くぅ」
 梢の顔がゆがむ。同時にその両目からあふれる涙。
「梢?」
 僕のペニスを伝って滴り落ちる血。
 まさか。
「梢。処女?」
「・・・悪いか?」
「悪いかって・・・抜いてよ!そんな・・・僕はてっきり」
「何度もしてると思ったか?はは・・・まぁ・・・私・・・だもんな」
 悲しい顔を僕に向ける。
 口は笑っているけど。その表情は寂しさであふれていた。
「抜いて!抜いてって!ダメだよそんなの」
「もう・・・遅・・・い・・・あぁぁぁっっ」
 僕の上に梢の重さが感じられる。
「奥・・・まで入ったな」
「梢。なんで」
「最初くらい・・・好きなヤツとしたかった」
 梢が僕の上に体を倒す。
 そして、唇を奪われた。
「んっ・・・樹・・・好きだ」
 一度離れた唇は、再度僕の唇を塞ぎ、今度は舌が僕の中に入ってきた。
 僕の舌も梢を求めるように動き、絡まり合い、お互いの唾液と唾液が混ざり合う音がする。
「梢」
「ごめんな・・・本当はこんなことするつもりなかった」
 僕の耳元で梢がポツリと言う。
「他の男にさ・・・処女・・・あげれば・・・この想い収まるかと思ったけど・・・いざってなると怖いんだよな」
 そんなことを梢は。
「結局、男探しても・・・行為までは出来なくて・・・だから・・・他に好きなヤツ出来ればって思ったけど」
「好きな男・・・出来なかったの?」
「・・・もっと樹を好きになった」
「え?」
「だから。夜中にお前を勢いだけで襲ったりしないように・・・家を留守にして」
 僕は無意識のうちに梢の頭を撫でていた。
 僕と同じ顔の違う人。
 本当はずっと心は強いけど細くて・・・いつ折れてもおかしく無いくらいで。
「ごめんな・・・もう、こんなことしないから」
735樹と梢 7/8:2006/07/25(火) 07:38:58 ID:ztDXBJhK
「ねぇ・・・僕らはなんで双子なんだろうね。いっそのこと一人ならこんな気持ちにならずにすんだのに」
「・・・こんな気持ち?」
 梢が夜に出かけるようになってからいっつも嫌な気分だった。
 さっきまでは梢の行動が僕に迷惑かかるから。そう思っていたけど・・・実は違ったようだ。
「双子ってさ。二卵性でもやっぱり通じあってるんだなって思って。僕も・・・梢が好きみたいだ」
 梢が不思議そうな顔で俺を見る。
「ナルシスト?」
「それならお前だってそうだろ」
「・・・うぅ。馬鹿・・・バカバカバカバカ・・・バカ・・・それならそうと・・・早く言えよ」
「僕だって気づいたの今だもん」
 梢は再度腰を上げて上から僕を見下ろす。
「僕は何があっても梢と一緒に居るよ」
「私も・・・樹と一緒に居る」
「昔みたいにお兄ちゃんって呼んで欲しいな」
 梢の顔が真っ赤になる。
「ば・・・バカか!?あのなぁ」
「呼んで欲しいなぁ」
「・・・お・・・お兄ちゃん」
「梢・・・大好きだよ」
 僕は下から梢を突き上げる。
 急にしたせいか、梢の体から力が抜けて僕の胸の上にへたりこんだ。
「いきなり・・・するなよ」
「ごめん。じゃあ・・・するよ」
 そのままの体勢で僕は梢のお尻をつかみ、そのまま前後に動かす。
 これなら奥まで入らないし、ゆっくり動かせるから梢への負担も少ないはずだ。
「あ・・・あ・・・や、やぁ・・・だめ・・・おにい・・・ちゃん」
「気持ちいい?」
「うん・・・うん。きもち・・・いいよぉ」
 話をしているうちに痛みが引いていたのか、次第に梢が自ら腰を動かし始める。
「梢」
「お兄ちゃん」
 お互いの唇と唇が淫らに交じり合う。
「あ・・・は・・・あぁ・・・あん・・・や・・・だめ」
「僕ももう」
 僕は一際大きく、梢の体を動かすと、ペニスを抜いた。
 同時に梢の背は弓なりに反れ、僕のペニスから精液が飛び出た。
736樹と梢 8/8:2006/07/25(火) 07:39:57 ID:ztDXBJhK
 僕たちは裸で抱き合っている。
 セックスはあの日以来していない。
 けど、梢は夜に出歩くのがなくなり、眠くなると僕の部屋に来て布団の中にもぐりこんでくる。
「梢。寝ちゃった?」
「ううん」
 あの日のことはお互いに何も言わないし、互いを求めない。
 言わなくても心では通じ合っているのだから必要は無い。そういうところは双子って本当に不思議だと思う。
「セックスしたいのか?」
 前言撤回。やっぱりそれほどでもないのかもしれない。
「違うよ。僕もさ・・・強くなるよ。梢を守れるくらいに」
「無理」
「無理とか言うな」
「無理は無理。樹は私には絶対に勝てない・・・まぁ、私も頭では勝てないけど・・・それに、そういう時が来たら私が樹を守るから」
 梢が僕の腰の辺りを抱きしめ、そのまま胸に顔を押し付けてくる。
「でも」
「その代わり・・・それ以外では・・・ちゃんと守って」
「・・・うん」
 少なくとも楽な未来は僕らにはないと思う。
 世間だって法律だって、挙句には親ですら僕らの敵となるだろう。
 腕力以外の力。その力で僕は絶対に梢を守るんだ。
「・・・お兄ちゃん・・・大好き」
「僕も大好きだ」
「ナルシスト」
「違うよ。梢は僕とは違う・・・梢は僕にとって・・・一番大切な女性だもん」
「・・・ありがとう」
 顔を真っ赤にして、もう一度僕の胸に顔を押し付けてくる。
 梢を抱きたい。
「セックスしようか」
「・・・やっぱ。双子だな。わかるんだ?」
 梢が僕の方を見て子供っぽく笑う。
「双子じゃなくたってわかるよ・・・だってお兄ちゃんのおちんちん・・・固くなったもん」
737樹と梢:2006/07/25(火) 07:40:48 ID:ztDXBJhK
すみません。前書き段階でsage忘れました。
次回があれば、次回からは気をつけます
738名無しさん@ピンキー:2006/07/25(火) 07:49:13 ID:h2KQemC3
こんな朝から乙
739名無しさん@ピンキー:2006/07/25(火) 09:02:27 ID:OyeTUxPK
ツンデレ!!!
740名無しさん@ピンキー:2006/07/25(火) 12:18:20 ID:myTh2inp
GJ!
双子もいいな〜
次回作期待してますよ。
741名無しさん@ピンキー:2006/07/25(火) 23:39:58 ID:0RVpEbn/
キタワァ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(n‘∀‘)η゚・*:.。. .。.:*・゜゚・* !!!!!

可愛いぜ、梢(人´∀`)
742名無しさん@ピンキー:2006/07/26(水) 02:24:23 ID:3cROUigp
GJ!
743名無しさん@ピンキー:2006/07/26(水) 23:36:58 ID:hlulwMAx
GJ
744名無しさん@ピンキー:2006/07/28(金) 19:33:08 ID:3LJoKXsl
GJでございます。
745名無しさん@ピンキー:2006/07/31(月) 11:53:28 ID:xiRK2wrL
GJ!!
746名無しさん@ピンキー:2006/07/31(月) 20:32:34 ID:BG5EPbAr
次スレいったほうがいいかな?それともまだ大丈夫だろうか?
747728:2006/08/02(水) 07:47:53 ID:KsCxHRYD
樹と梢を書いた者です
新作を投下します。
今回は全9レス消費、1と9はそれぞれの視点で2〜8は偶数が兄視点、奇数が妹視点となっています

ラストは結構痛い兄妹になってます
それでよければどうぞ
748マサキとマドカ 1/9:2006/08/02(水) 07:48:53 ID:KsCxHRYD
 マドカは俺の自慢の妹だ。
 成績は学年トップクラス。1年の生徒会副会長。来年の会長就任は確実だと言われている。
 沈着冷静。寡黙。
 教師や生徒からの信頼も厚く、常に先頭に立って指揮を取っている。
『・・・ですから、皆さんのお力が必要なのです。どうか、全ての生徒が一丸となり・・・』
 今も生徒会長に代わり、マドカが朝礼での演説を行っている。
 普通ならだらける生徒もいっぱいいるのだろうが、マドカの話だけは皆が真剣に聞く。
 はぁ。俺とは大違いだ。
 成績は学年でも下の方。普段から馬鹿なことばかりやってて教師からは目をつけられている。
 唯一得意な水泳だって、県大会でいつも敗退。
 ホント。大違いだよな。

 私には自慢の兄さんがいる。
 みんなはダメ兄とか落ちこぼれなんて言うけどそれは間違いだ。
 勉強は嫌いなだけで、ちゃんと勉強すれば私と同じように学年トップになれる実力を持っている。
 水泳だって、いつも余力を残して泳いでいるだけ。
 私だけが知っている兄さんの本当の姿。
『マサキ!腕が回って無いぞ!!』
 私はこうやって生徒会室から兄さんの泳いでいるプールを見るのが好き。
 この場所はプールがよく見える。だから、生徒会に入ったのだ。
 兄さんは。私の・・・一番。
749マサキとマドカ 2/9:2006/08/02(水) 07:49:26 ID:KsCxHRYD
「マサキ。帰ろうぜ」
「おう」
 プールから上がって着替えた俺を待っていたのは、同じく水泳部の武田だった。
 中学からよくつるんでいて、家族を抜かせばこいつと一緒に時間が一番多いだろう。
 男らしい性格だが、れっきとした女。
 けど、さばさばした性格と普段の行動を見てれば女だとは絶対に思わない。
 武田は自分で生まれてくる性別を間違えた、なんてよく言っている。
「あれ。マドカちゃんじゃないか?」
「ホントだ」
 マドカがバス停でバスを待っていた。
 俺はチャリ通。マドカはバス通だ。
 俺の家はチャリで通うには少し遠い。けど体力づくりになるし、なにより寄り道できるから俺はバスを使わない。
「今帰りか?」
「あ。兄さん・・・はい。兄さんも?」
「あぁ。ゲーセンとか寄ってくから、母さんに言っておいてくれ」
「え?今日は・・・お父さん帰ってくる日だよ」
「あ。しまった」
 海外出張をしている父さんが久しぶりに帰ってくるんだった。
「・・・あの。一緒にバスで」
「じゃあ、急いで帰るか。武田、今日は飛ばすぞ。ちゃんと着いて来いよ!!マドカも気をつけてな」
「誰にもの言ってんだ!じゃあな、マドカちゃん」
「あ」
 俺は全速力で家路を駆け抜けた。
750マサキとマドカ 3/9:2006/08/02(水) 07:50:00 ID:KsCxHRYD
 兄さんが行ってしまった。
 私はやってきたバスに乗る。
 本当は兄さんと一緒に自転車通学したいけど、私は体力が無いから無理だと思う。
 武田さんが羨ましい。
 兄さんと武田さんは仲がいいし。ひょっとして・・・付き合ってるのかな。
「っっ」
 まただ。また私のお尻を誰かが触る。
 この時間は他の学校の生徒や一般の人が多くてすごく込むから。
「あ。降ります」
 痴漢にあった日はすぐにバスを降りる。
 次のバスだって15分もあれば来るんだし。
 けど、朝が問題だった。途中で降りるわけにもいかないし。それに最近は・・・
 ・・・痴漢を乗せたバスが行ってしまった。
 以前、同じ学校の女子が痴漢を捕まえていた。私にはそんな勇気も度胸も無い。
 朝の演説だってあまりやりたくはない。けど、立派にこなすと兄が褒めてくれる。だから、私は続ける。
「あれ。マドカ。どうした?」
「兄さん」
 先ほど勢いよく自転車をこいでいた兄さんと武田さんが後ろからやってきた。
 あの勢いならもっと先に行っててもいいはずなのに。
「あ・・・アイス」
「げ。あはは。汗かいちゃってさ」
 コンビニに寄ってたんだ・・・だからか。
「お前は?」
「うん・・・ちょっと気分が悪くなっちゃって」
 痴漢にあったことは言わない。兄さんにあんまり心配はかけたくないし。
「武田」
「ん?」
「俺。マドカと帰るわ。先帰っててくれ」
「わぁった。んじゃ、また明日部活でな」
「おう」
 武田さんが先に帰る。
 兄さんは自転車を降りて私の横に立った。
「じゃあ、俺たちも帰るか。ここからなら歩いても15分くらいだし」
 私と兄さんは並んで歩き出した。
751マサキとマドカ 4/9:2006/08/02(水) 07:50:34 ID:KsCxHRYD
「さて行くか」
「あれ。兄さん、自転車は?」
 俺はマドカと玄関を出る。
 いつもなら俺は物置に自転車を取りに行くのだが今日はマドカの隣りだ。
「今日からしばらくバスにするよ。自転車で行くには暑いしさ」
「ふふ。バスも暑いよ?」
 最近、マドカの様子が少しおかしかった。
 以前は学校に行くのが好きそうだったのに、最近ではそれほどでもない。
 だからと言っていつもそうかと言うと、逆に学校に着くといつものマドカに戻るのだ。
 体調が悪いのだろうかと思ったが、昨日なんとなくわかった。
 多分、マドカはバスの中で痴漢にあってる。昨日、ずっとカバンでお尻の辺りを隠していたのがその証拠だ。
 うちの学校は女子のレベル高いし、結構前から問題になってたんだけど。
「うわ。すげぇ人だな。暑そう」
「だから言ったじゃない」
 そう言ってマドカはクスクスと笑う。
 俺と一緒ってことで少しは安心してるのかな?
 俺たちはバスの後ろの方に並んで立つ。
 あ。こりゃ気分悪くなるわ。エアコンは全然効いてないし。マドカはどうだろう。
「・・・っっ・・・ぁっ・・・はぁ」
 顔を真っ赤にして息が上がっている。
 熱気にやられたわけじゃなさそうだ。
 俺は首だけを動かしてマドカの足元を見る。
「っ!?」
 誰かの手だ。座ってるヤツみたいだが、顔は見えない。
 その手はマドカのスカートの中にまで手が入っている。
「マドカ」
「・・・ダメ・・・言わないで・・・んっっ」
 マドカが俺の方を見て首を横に振る。
「なんで」
「・・・だって・・・今・・・あぁぁっ」
 俺はマドカの手を取って人をかきわけて無理矢理前に歩き出す。
「すいません。妹が気分悪いみたいで。降ろしてもらえますか?」
 俺とマドカを降ろし、バスはまた行ってしまった。
「マドカ。そこの公園で休もう」
752マサキとマドカ 5/9:2006/08/02(水) 07:51:09 ID:KsCxHRYD
 ・・・最悪だ・・・兄さんに気づかれた。
「マドカ。大丈夫か?」
 ベンチに座る私の顔を兄さんが覗きこむ。
 私・・・今どんな顔してるんだろう。
「ごめんな。守ってやれなくて。これからは俺が一緒に登下校してちゃんと守ってやるからな」
 ・・・兄さんは優しい。
 けど、その優しさは私が妹だから。きっと、彼女が出来たら・・・同じように兄さんは彼女の方を。
「・・・直に触られちゃった」
「え?」
 全部。全部話したら兄さんは何ていうかな・・・怒るかな?呆れるかな?
「ほら」
 私はスカートをめくって兄さんに見せる。
 風があたって、何も身につけていない脚の付け根がスースーする。
「お前。なんで」
「痴漢の人に言われてたから・・・毎日あの場所で・・・あの人に・・・ずっと」
 そう。朝の痴漢は毎日同じ人。
 最初はお尻を触る程度だったけど、今はこうして命令されて私はそれを実行する。
「スカートの中の写真撮られて・・・命令に従わないと・・・ばら撒くって」
 兄さんは何も言わない。
 何も言わずに拳を握り締めている。
「それにね・・・最初は気持ち悪いだけだったけど・・・段々と・・・今は」
「言うな。それ以上」
 怒ってる。
 そうだよね。幻滅したよね。
 兄さんが私を自慢の妹として見てくれているのは知ってる。だから、私もそれに恥じぬように頑張っているのだから。
 けど、それも今崩れた。兄さんの見てくれていた私は全部壊れちゃった。
「・・・ごめんね。今日は私学校・・・休むね・・・兄さんはちゃんと行って」
 私はスカートを下ろして立ち上がる。
 兄さんはもう私には優しくしてくれない。きっと、私はあの手に弄ばれるだけで高校生活は終わるんだ。
「マドカ」
「にぃんっっっ」
 何があったのかよくわからない。何か・・・温かくて・・・気持ちがいい。
753マサキとマドカ 6/9:2006/08/02(水) 07:51:49 ID:KsCxHRYD
 俺は何をしているんだろうか。
 マドカを抱き寄せてキスしている。
 けど、マドカの告白を聞いているうちに俺の中の何かが弾けて、気づいたしていた。
 キスを止めると、マドカが俺の耳元で何かを囁く。
「・・・兄さん。私ね・・・今週から・・・学校につくまでの15分間で・・・いかされるようになっちゃった」
 マドカの手が俺のペニスを、ズボンの上から触る。
「今日はまだいってないの・・・キスで火照った・・・体の責任・・・ちゃんととって」
 マドカが何を言っているのか。よくわからなかった。
 けど、俺の体は無意識のうちにマドカの手を引いて歩き出していた。
 俺もマドカも狂ってる。暑さと非日常的な事象によって正しい判断が出来なくなっている。
 そう・・・自分でもわかっている・・・わかっているのだが・・・今は・・・マドカを・・・欲していた。
 俺はマドカをつれて公園のトイレに入る。
 ここの公園は出来たばかりでトイレも綺麗だ。しかも、車椅子の人用の大きな密閉空間も存在していた。
「ここでするの?」
 俺はマドカを洋式の便器に座らせる。
 赤く火照った顔ととろけた瞳は普段のマドカとは違っていた。優等生の仮面が取れた本当のマドカ。
 俺はズボンを下ろすとペニスをマドカの眼前にさらす。
「大きい・・・これが兄さんの・・・んっ」
 マドカは躊躇することなくそれを口に含む。
 舌使いも口の動かし方も上手だ。
「初めてじゃないのか?」
「ずっと・・・兄さんの・・・思って・・・バナナとかソーセージで」
 マドカが美味しそうに俺のを舐めている。
「マドカ。もういいよ・・・じゃあ、マドカも気持ちよくしてやるからな」
 俺はマドカを立たせて壁に手をつけさせる。
 俺の方にお尻をむけさせて。
「いくぞ」
「うん」
 俺はマドカのヴァギナにペニスの頭を当てる。
 このまま力を入れれば俺は。
「いいよ・・・兄さん・・・兄さんに・・・ずっとこうして欲しかった」
 マドカ・・・俺は力を込めてマドカを貫いた。
754マサキとマドカ 7/9:2006/08/02(水) 07:52:22 ID:KsCxHRYD
 あ・・・はっ・・・息が・・・出来ない・・・
「大丈夫・・・じゃないよな。少しこのままでいてやるから」
 んっ。
 兄さんが私に覆いかぶさるように上半身を倒す。
 兄さんの唇・・・キス・・・したい。
「んっ・・・はぁ・・・に・・・ぃ・・・」
 兄さんとキスしてる。さっきとは違う・・・繋がったまま・・・一つになってキスしてる。
 気持ちがいい。
 一生叶わないと思っていた願い。
 それが叶った。
「兄さん・・・最後まで・・・お願い」
 私の腰を掴む手に力がこもる。
 うぅぅぅ・・・あぁ・・・入ってくる・・・兄さんが・・・入ってくる。
「全部入ったぞ」
「・・・嬉しい・・・ずっと・・・こうして欲しかった」
 また兄さんとキスをする。
 舌が絡まるたびに、頭が真っ白になりそう。
 好きな人と一つになることがこんなにも気持ちいいことだったんて。
「はぁ・・・っ」
 兄さんのがゆっくりと後ろに動き、勢いよくまた入ってくる。
 気持ちがいい。
 初めてなのに、痛みより気持ちよさが上なんて。
 あ・・・あぁ・・・
「はぁはぁ・・・兄さん・・・もっと・・・好きにして・・・いいよ」
 私の腰を掴んで、テンポよく出し入れされる。
 兄さんのがある一点を通るたびに、背筋に痺れが走るほど気持ちがいい。
 あっ・・・もう・・・だめ。
「もう・・・限界・・・立って・・・られ・・・えっ!?」
 兄さんが私の腕を掴んで持ち上げる。
「あ・・・はっ・・・かぁ」
 背が大きく反らされて、足が地についてない。
 そして、兄さんのは・・・すごく・・・深くまで・・・もう・・・だめ。
「マドカ!」
 あぁ。何か・・・何かが入ってくる・・・温かい何かが。
 これ・・・兄さんの精液?中に・・・出してくれたんだ・・・気持ちがいい。
755マサキとマドカ 8/9:2006/08/02(水) 08:06:09 ID:KsCxHRYD
「兄さん」
「マドカ」
 俺立ちは向かい合ってキスをする。
 俺はもう完全にマドカの虜だ。妹だったマドカが今は・・・女に見える。
「好きだ」
「私も・・・ずっと・・・ずっと昔から」
 マドカの体は小さいけどすごく温かい。これ以上ないというくらいに俺を幸せで包んでくれる。
「ごめんなさい・・・私・・・私」
「いいよ。お前の言いたいことは大体わかる。マドカはマドカだ。副会長のマドカも・・・今のマドカも」
「ありがとう・・・大好き・・・嫌いにならないで」
「あぁ。ずっと一緒にいてやるよ。もう、離さない」
「うん」
 マドカは俺の胸の中で気持ちよさそうに目を瞑っている。
 久しぶりに見る、穏やかな顔だ。
「とりあえず、お前を脅したやつを捕まえないとな。明日の朝」
「うん。もう、私怖く無いよ」
「あぁ。俺が一緒にいてやるから。で、今日は・・・このまま休むか」
 今から学校に行っても遅刻は確定だ。
 1日休んだところでマドカはもちろん、俺も平気だろう。
「ダメって言いたいけど」
「けど?」
「足がガクガクしててうまく立てないから・・・今日は特別ね」
「お前の都合かよ。ってことはだ・・・休みたい日は朝からお前を足腰立たないようにしてやれば」
「もう!馬鹿言わないでよ・・・でも・・・休みの日とかは・・・して欲しいな」
 俺はマドカを抱きしめて、そのまま抱き上げる。
 ここからなら家まですぐだし、少し休めば歩いて帰れるだろう。
「このまま家に帰るの?」
「それは恥ずかしいぞ。ベンチで休んで帰ろうぜ」
「うん」
756マサキとマドカ 9/9:2006/08/02(水) 08:06:47 ID:KsCxHRYD
「いてててて」
「運転手さ〜ん。この人痴漢です」
 マドカは変わった。
 痴漢を働いた男に対してはっきりとした態度をとるようになった。
 マドカを脅してたヤツも、マドカの勇気で学校にバレて退学処分になった。
 それどころか、最近のマドカのおかげで痴漢そのものが減ったらしい。
 おかげでマドカの人気はさらにうなぎのぼり、男子の間では隠れファンクラブまで存在するとかしないとか。
「兄さん」
「あぁ、えらいえらい」
 毅然とした態度から一変。俺の方を向くと、まるで子供のような笑顔を俺に投げかける。
 俺が頭を撫ぜてやると、同じく子供のように目を細めて喜ぶのだ。
 この笑顔を見れるのは俺だけの特権だ。だから、俺はマドカとずっと一緒にいたい。

「マドカ。ここ間違ってるぞ。会計に文句言わないとダメだな」
 兄さんは変わった。
 今は進級と同時に生徒会長となった私を補佐してくれている。
 副会長ではない。生徒会長補佐だ。私が作った。
 兄さんは部活をやめて、勉強に励んだ。私が恥じる事のない男になるんだって叫んでた。
 今までの兄さんのことをそんな風に見たことないのに。
「ありがとう。じゃあ、今日はもう終わりかな」
 兄さんはやっぱり頭がいい。たった半年ほどでもう学年のトップクラスの仲間入りだ。
 兄さんもどうだとばかりに自慢してくる。そんな子供っぽい兄さんが大好き。
 けど、それには弊害も存在した。
 真面目になった兄さんの魅力に気づいた女が増えた。
 今までは見向きもしなかったくせに。
「ふぅ。終わった終わった。じゃあ帰るか」
 兄さんは私だけのモノ・・・絶対に他の女には渡さないんだから。
「お〜い。帰るってのに、鍵かけてどうすんだよ」
「・・・兄さん。ここで・・・愛して」
757名無しさん@ピンキー:2006/08/02(水) 19:24:25 ID:BIT+BaM4
GJ!GJ!!GJ!!!
すんばらっすぃ〜!
ネ申の領域に達した!
こんな妹ほしいな〜。
758名無しさん@ピンキー:2006/08/02(水) 20:59:06 ID:vouwbo/N
gj
759名無しさん@ピンキー:2006/08/03(木) 00:43:49 ID:mw67elEQ
GJ!
760名無しさん@ピンキー:2006/08/03(木) 09:12:21 ID:rG8r4Sup
ネ申GJ!!
761 ◆BokUNiNIjE :2006/08/03(木) 23:34:34 ID:nEHY/gGw
 GJ!

 ところで…生徒会室での続きまだ〜(AA略
762名無しさん@ピンキー:2006/08/04(金) 18:46:33 ID:hlnD9Upr
>>761
シメとして、「・・・兄さん。ここで・・・愛して」 は最適だと思うが
763名無しさん@ピンキー:2006/08/04(金) 21:22:21 ID:JPj/Gq3+
たぶん区切りがいいのは百も承知で
冗談半分期待半分ってとこかと
764名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 21:14:18 ID:WWq/Z9DK
「いやっ、駄目よ!兄さん」
「なんで! ………やっぱり僕達が兄妹だからかい?」
「ううん、だって…だってもうすぐ500kになっちゃうもん!」
「じゃあ、新スレが立ちさえすればいいの?」
「うん、新スレが立ったら………私、兄さんと…」
765名無しさん@ピンキー:2006/08/11(金) 12:12:00 ID:1/C260La
>>764
泣いた
766名無しさん@ピンキー:2006/08/16(水) 16:21:11 ID:8W3PWeoP
捕手
767名無しさん@ピンキー:2006/08/16(水) 22:01:25 ID:KQ5EvNIL
新スレたてました。
いもうと大好きスレッド! Part3
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1155733191/
768名無しさん@ピンキー:2006/08/17(木) 00:03:04 ID:3O2wZrzk
4話
妹「やっ!おにいちゃん、やめさせてぇー!!!ひぐぅーっ!!!」
友1「うぐっ、うっ、はあーサイコーだぜ、はあ…はあ…」
妹「うう…なぜこんなこと…ひぃ!」
兄「ああ?おれの小遣いが足りねーんだよ、協力すんのが当然だろ?妹ならよ」
妹「こ…こんなのイヤぁーっ!」
友1「ごちゃごちゃうるせーぞ!こっちは金払ってんだからな!」
友2「おい!早く代われよ!」
妹「ひーぃっ!そんな激しくしないでぇ!お尻があぁぁっ!!!」
友1「おおっ!すげーいい具合だぜ、ケツ孔サイコー!!!」
兄「だろ?こいつの肛門は毎日使い込んでるからな」
友2「マジかよ!?毎日やり放題じゃねーかうらやましすぎ!」
友1「くそー、こんな気持ちいい事毎日やってんのかよ、ハァ…ハァ…ちくしょーおれも可愛い妹が欲しいぜ!ハァハァ…」
妹「もう許してぇーっ!もうお尻の穴が裂けちゃうよおー!あひぃー!」
友1「オラオラ!もうすぐイキそうだぜ、生でたっぷり腸の中に注ぎ込んでやるからな!」
妹「イヤーぁ!!!」
兄「へっへっへっ、こいつの肛門の締まりは強烈だからな、すっげー搾り出されるぜ」
妹「あーっ!あーっ!お尻の穴がぁー、ヒィーっ!あひぃー!」
友1「ぐうーっ!すっげーぜ、ちん○がギュウギュウに絞り上げられて最高だぜ!」
友2「たまんねーよ!早くしろっ!」
妹「あひいーっ!ひいー!ヒィー!あっ!あっ!あっ!」
友1「おらーっ!出るーっ!たっぷり出してやるぜ!」
妹「あああっ!いやぁーっ、おしりぃーーーー!がっはっあっ!!!」
友1「くふぅ〜、こ、腰が抜けそう…だけどすっきりしたぜ、ケツ穴やみつきになるぜ」
兄「あと5000円でもう一発いいぜ、ただしケツだけだけどな」
妹「う…うぅ…」
769名無しさん@ピンキー:2006/08/18(金) 00:04:04 ID:K+8571aO
おにいちゃん・・・
770名無しさん@ピンキー:2006/08/18(金) 00:16:14 ID:ucLi5D4h
こっち向いて・・・
771 ◆BokUNiNIjE :2006/08/18(金) 23:54:51 ID:yzfcS1j1
   ( ゚д゚)   こっち向いて…
 _(__つ/ ̄ ̄ ̄/_
   \/     /
     ̄ ̄ ̄ ̄

   ( ゚д゚ )   
 _(__つ/ ̄ ̄ ̄/_
   \/     /
772名無しさん@ピンキー:2006/08/21(月) 20:55:44 ID:RKf1D+Ll
こっち見んなwwwww
773名無しさん@ピンキー:2006/08/21(月) 22:58:46 ID:AgeMX+9i
age
774名無しさん@ピンキー:2006/08/25(金) 05:45:13 ID:xiFLNTEG
次スレたってるけど、先にこっち埋めようや
775名無しさん@ピンキー:2006/08/25(金) 21:31:40 ID:M54Le/fz
5話
妹「やっ!おにいちゃん、助けてぇー!!!あぐぅーっ!!!」
友2「うぐっ、つっ、次はオレの番なんだよ、はあ…はあ…早くケツ緩めろよ!」
妹「うう…なぜこんなこと…ひぃ!」
兄「ああ?妊娠したくねーだろ?アナル使ってやってんだから文句言うな」
妹「こ…こんなのイヤぁーっ!」
友2「ごちゃごちゃうるせーぞ!こっちは金払ってんだからな!」
友1「おい!ムチャするなよ、ケツが裂けちまうぜ」
妹「ひーぃっ!そんな激しくしないでぇ!お尻があぁぁっ!!!」
友2「おおっ!すげーいい具合だぜ、ほんとケツ孔サイコー!!!」
友1「だろ?一分もつか?」
友2「マジかよ!?気持ち良すぎるぜ!」
兄「くそー、特別だぜ、ハァ…ハァ…ちくしょーおれ専用のオナホールなのに…ハァハァ…」
妹「もう許してぇーっ!もうお尻の穴が裂けちゃうよおー!あひぃー!」
友2「オラオラ!もうすぐイキそうだぜ、オレも遠慮なく生でたっぷり腸の中に注ぎ込ませてもらうぜ!」
妹「イヤーぁ!!!」
友1「へっへっへっ、やっぱもう限界か、すっげー搾り出されるぜ」
妹「あーっ!あーっ!お尻の穴がぁー、ヒィーっ!あひぃー!」
友2「ぐうーっ!すっげーぜ、肛門がギュウギュウに締まって最高だぜ!」
友1「だろ?最高だよなこいつ」
妹「あひいーっ!ひいー!ヒィー!あっ!あっ!あっ!」
友2「うあーっ!いくーっ、出るーっ!!」
妹「あああっ!いやぁーっ、おしりぃーーーー!がっはっあっ!!!」
友2「ほんと、こ、腰が抜けそう…こんな事毎日やってんのいかよ、うらやまし〜」
兄「一緒に住んでんだから犯れるもんはやっとかねえと損だからな、タダだし」
妹「う…うぅ…」
776名無しさん@ピンキー:2006/08/25(金) 23:32:25 ID:gy2BszUu
すげぇな、これは。
てか単発ネタじゃなかったんだな

ともかく埋め

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                  レ|! | l  !  ⊥詫_l_ト /! / /ヾツ  i  l::::::ヘ
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             ,-n‐┴‐ |:::::N \{弋ン  V、l/lrェ=xX / / ,イ/}´
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        r '´; ; : : : : ::| l!  |:::::::| ヽjヽ   -'    ,イ / lイ !::::::|リノ
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      /: : : : : : : , '; : : :| l!   ヽ!  ヽ__f/    //:l    !l |::::::::|
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777名無しさん@ピンキー
       〃/              //        |            ||| ├〈/ハ      | |
     / /    /       //         ‖ .             |||  |}入  !       | |
  -==イ/ /   /      / //  :     || |! ::.  :.         ヾ|   |ト\ |      | |
     / 〃   j    .:/ /./!|:::  :::    :|| || :i::. |::.   :.      ヽ ||ハヽ \     | |
     / /:/  .:::||    .::| ./|::||::||:: .:::.    ::|l::||::||::::. ||::.   |:.   :::l | \||lハ\ト、\    | |
     |:/|:||. .:|:.|:    .:」┼|:廾ト|l、 ::::.   .::jj 」_ハ::::.||::::.   |::.  .:::|:| |\ト!:ヽ ヽ\ \  | |
      |:| |:||::..:::|::|:.   .:::l|::| |ハ!_l|x :::::.  .::/|::「「厂ヽ:ト|l、:. j::::. .:::::|:| |  」个ヘ ヽヽ \| |
      l:! |:||:::::::|::|:::. .::::::l|::|,r=ッ士ミハ::::::. ..:/ j/⊥ _リ_ ヽ:.`Ai::::. .::::/:j::レ1  | ヽ `、\ ヽ|
     ! |ハ:::::|トトi:::..:::::::||:N   }り:|ヽ::::.::/〃 孑丁〒トヾ|:./ }::.::::/:/|/:::::|  |  `、 ヽ ` ̄
      / ∧:|ハ:|ト、::::::| lリ  トイ゚::}」 ヽ:::/       }り:i:::|K /|::::〃:/lK:::::|  | i   |
     / / /∨   Xヽ;::|ハ  ヽ一ツ  V       「´{゚::::j」リ´/ |:/イ:/ナ }::|  |::i::   |
   ∠ ノ / /  // ヾ! :| ` ='          ヾ 二ン / j/ 彳  !/:::j  |::ll:.::  |
       /  / .::l:l/|   .||:|l:| :::::::::  r'       `=' //  i |レ /:::::/__/:::l|.:::  |
     /   /i .|:|:/:|   :||:||ハ            ::::::::: //   j/ルイ::::::::´:/::::::||::::  |
    /  /! | .::l:|リ::ヽ :...||:|:!::::|`ヽ、    `二´     ///  .:// /:::::/:::::::/::::::::||::::  |
   /  / | |i:::|:|!::::::::\||:|:|::⊥ --`ヽ、__       , イ/  ..::// /:::::/::::::://:::::::||::::  j
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  |_/   |:ハ:::レ'"                  \___人_|  \二ヾ:/::::://::|/::://
       |!/                     \    /   ヽ ヽV//ソ/::://
        /                            ヽ  /     /  \/ル'〃
       /        n                   ∨     /     L
     /        /::/      /:)               ヽ   /      | `ヽ、