【スキビ】仲村佳樹作品のエロパロ 2【クレパラ】

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1名無しさん@ピンキー
前スレ
【スキビ】仲村佳樹作品のエロパロ【クレパラ】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1087532046/
2名無しさん@ピンキー:2005/05/01(日) 18:05:18 ID:s9+TrS3h
2chエロパロ板SS保管庫
http://sslibrary.gozaru.jp/
3名無しさん@ピンキー:2005/05/01(日) 18:50:04 ID:O89KcJxv
>>1
乙です。
4名無しさん@ピンキー:2005/05/01(日) 19:16:36 ID:I6jGn9NL
>1乙 前スレ872サンお待ちしてます〜
5名無しさん@ピンキー:2005/05/01(日) 19:52:07 ID:3oBlha2x
神光臨を願いつつ、即死防止・保守!
>>1 乙カレー
6名無しさん@ピンキー:2005/05/01(日) 19:56:06 ID:pIbp++Ht
>>1
乙です。
前スレ780さん、お待ちしてます。    
7名無しさん@ピンキー:2005/05/01(日) 20:41:17 ID:Tc8QB3Hp
乙!
8名無しさん@ピンキー:2005/05/01(日) 20:54:51 ID:fDcjhmNx
>1さん乙華麗様です〜!

エロ蓮試しに書いてみましたが難しいですね。
自家発電はやはり無理でした。神降臨期待。
9名無しさん@ピンキー:2005/05/01(日) 21:07:55 ID:YVYF9rKa
乙〜。
10名無しさん@ピンキー:2005/05/01(日) 21:09:30 ID:yIL/moVB
>1さん乙でした。
>8さんの作品みてみたいです。
11名無しさん@ピンキー:2005/05/01(日) 21:36:23 ID:a0V2WQKB
>>1乙彼〜
12名無しさん@ピンキー:2005/05/01(日) 21:36:24 ID:0bYAXpkb
>1さん乙です!!
このスレでも神様の降臨をお待ちしてます

男女もいいけど百合もキボン
13名無しさん@ピンキー:2005/05/01(日) 21:46:56 ID:Uf1P/L2f
1さん乙!
即死防止って何スレ分いるんだったっけ…

最近松が出なくて寂しい。今頃どんな蓮キョを妄想してるのやらw
14名無しさん@ピンキー:2005/05/01(日) 22:02:48 ID:k9PLfYLJ
即死防止あーんど神光臨祈願カキコ
>>1乙ですー
15名無しさん@ピンキー:2005/05/01(日) 22:09:28 ID:k9PLfYLJ
>>13
20レス以下で1日あくと即死っぽい。
なので30もあれば楽勝かな?
16名無しさん@ピンキー:2005/05/01(日) 22:14:53 ID:cCKayBSB
即死防止キャンペーン実施中!
自分が読んでみたいものを書いてみているがなかなか書き進められん _| ̄|○
神って偉大だ・・・・
17名無しさん@ピンキー:2005/05/01(日) 23:06:21 ID:mGFPxY6x
>1
18名無しさん@ピンキー:2005/05/01(日) 23:08:22 ID:MDinNUsk
>>1 乙
19名無しさん@ピンキー:2005/05/01(日) 23:09:11 ID:TOdC0Bjd
>>1
乙です
20名無しさん@ピンキー:2005/05/01(日) 23:14:49 ID:ICHUx5+g
>>1
21名無しさん@ピンキー:2005/05/01(日) 23:22:04 ID:fRNgtVqD
1タソ乙
22名無しさん@ピンキー:2005/05/01(日) 23:51:20 ID:7oWbSRG3
>>1乙華麗!!
23名無しさん@ピンキー:2005/05/02(月) 00:28:25 ID:waCHPK/3
>>1
乙です〜
もっと蓮キョが読みたい〜(*´д`)
24名無しさん@ピンキー:2005/05/02(月) 00:33:34 ID:xBCVHMAI
いよいよ、花ゆめ発売!
25名無しさん@ピンキー:2005/05/02(月) 01:48:46 ID:WQfHovo/
よっしゃああああああ!!!!!!!!!!
26名無しさん@ピンキー:2005/05/02(月) 02:38:50 ID:OZ5tfTc+
1乙です〜。そして即死防止&神降臨期待カキコ。

昨晩早売りゲットしてきたけど、読み終わった瞬間に『次号読ませろ〜!!!』と悶えたよw
27名無しさん@ピンキー:2005/05/02(月) 07:49:30 ID:xGPVsolZ
1乙です。
やっと発売日〜。ネタバレ読んでからが長かった。 
28名無しさん@ピンキー:2005/05/02(月) 12:32:40 ID:P7zzkYU2
もう大丈夫かな? とかいいつつ保守
前スレは埋めなくていいの?
29名無しさん@ピンキー:2005/05/02(月) 16:26:25 ID:2bPzASYM
>28
980超えないとhtml化されるのが遅くなるんだっけか?
容量一杯の場合はいいのかな?
何にせよ前スレはまた〜りと利用しつつ埋めた方が良いかもね
30名無しさん@ピンキー:2005/05/02(月) 22:12:38 ID:8Setr2r5
即死回避、目標レス30達成!
31名無しさん@ピンキー:2005/05/02(月) 23:59:07 ID:iJSQDxsO
乙一です。

前スレ別に容量一杯じゃないよね?
前スレ914がなぜそう思ったのか不思議だったのだが。
32名無しさん@ピンキー:2005/05/03(火) 00:10:52 ID:RzXaXVNa
>>31
容量を超したら書き込みが一切できなくなるからでは?

と言ってみるテスト
33名無しさん@ピンキー:2005/05/03(火) 00:26:36 ID:ifwHrDVO
普段常駐してるスレの進み具合で常識違うしね〜
指摘されるまではレス番しか見てなくて
470kb越えててびっくりしたもん
次の神待ちしてたし、
イイタイミングだったのかも…
34前スレ914:2005/05/03(火) 02:34:58 ID:yfT9dOwr
>>31
480超えをしたら引越しのスレ住人だったもので……
でもちょっと早かったかも。正直スマソ。
35前スレ914:2005/05/03(火) 02:36:03 ID:yfT9dOwr
言い忘れたけど>>1さん乙!
36名無しさん@ピンキー:2005/05/03(火) 10:59:22 ID:SfzRLm11
職人さんの投下かスレの消費スピードにあわせて次スレ、の方がいいとは思うよ。
数日経過しても重い前スレが落ちないのは、圧迫しているるということだから板と鯖に申し訳ないし。

でも、1さん乙でした。
37すきっぷびぃと6:2005/05/03(火) 12:03:31 ID:QtkxUOBl
乙!です

微エロで1本書きました。
コミック9巻後半あたりを副読本にお願いします。
(早く10巻でないかなあ。ダークムーン編かきてえ…)

流れとしては
前回鬼畜蓮からの続きで
キョーコのひとりエッチ(軽め)
そして後半蓮×キョ、蓮が弄ばれる?です。

カップリング苦手な方、シチュ苦手な方はスルーお願いします。
38すきっぷびぃと6:2005/05/03(火) 12:05:09 ID:QtkxUOBl
「・・・・少し・・・考えさせて下さい」




思わず口からでた。
私に来た、ドラマのお話に、喜んでハイと言えなかった。

理由は一つ。そのドラマの主演が……敦賀さんだと知ったからだ。

あのマンションでのこと以来、敦賀さんには会っていない。


あの時の敦賀さんはとても怖くて…冷たい目と熱い身体のギャップが恐ろしくて
それまで包み込むように私を抱いた、あの優しい敦賀さんが消え失せたようで
何度かはいっていた携帯電話の着信も、どうしてもかけなおすことができなかった。

敦賀さんの怒りのもとはきっと私にあるらしい。
それは何となくわかるのだが、
ショータローのプロモの話についての言い訳も、抜かりなく言い訳したはずなのに、
どこが怒りのポイントなのかどうしてもわからない。

このまま敦賀さんの前に出るなんてできないの。

だけど、せっかく自分を作り上げていくチャンス。もっともっといろんな自分を増やしたい。

ドラマに出たい気持ちと、怖じ気付く気持ちで、ペラペラになるほど悩んでいた。
39すきっぷびぃと6:2005/05/03(火) 12:06:16 ID:QtkxUOBl
モー子さんに相談にのってもらい
(私がショータロー信者だと思われていたなんて、ひどい辱めよっ)
モー子さんは敦賀さんが私を好きかもしれないと言った。

トクン
と胸の奥が鳴る。

ううん。
少し前なら…もしかしたらと期待したかもしれない。
だけど、この間の敦賀さんの目を思い出すと、ぶるっと身体が震える。
あの目に身体が凍り付く。


あり得なさ過ぎて笑えないわ。


敦賀さんにとっては、私はきっと単なる後輩。
あんなに優しく抱いてくれてたのも………
単なるセックスフレンドにでもきっと優しいひとなんだ………
女性には優しいひとなんだわ。きっと誰にでも……

「敦賀さん、あんたの嘘に気付いているのかも。」

モー子さんと導きだした結論はそこに行き着いた。
そうか…思えば私なんかが敦賀さんをだませる訳はないもの。
40すきっぷびぃと6:2005/05/03(火) 12:07:04 ID:QtkxUOBl
正直に言わなきゃいけないのかもしれない。
復讐のためにプロモの仕事を引き受けたこと。

でも……あいつにまた抱かれたなんてことだけは……絶対言いたくない。
もしかして、でも、それすらも、敦賀さんにはわかってしまっているのだろうか。

だとしたら……私はもう、あの優しい胸に抱かれることはないのかしら…………

もう人を愛するなんてコトはないと思う。
ショータローのコトがある限り、私には恋愛なんてできない。

………だから身勝手だとはわかってる。わかってるけど

失いたくない…………敦賀さんを………


41すきっぷびぃと6:2005/05/03(火) 12:08:18 ID:QtkxUOBl
下宿に帰ると、おかみさんがお風呂をすすめてくれた。

あれほど荒々しく扱われた私の身体に残った印は、胸のてっぺんに残る薄く残った歯のあとだけ。
お風呂に入る時ぐらいしか気にはならないが、指でなぞるとツキンとまだ少し鈍く痛みを感じる気がする。
せつない。
これはもしかしたら、敦賀さんの私に与えた罰だったんだろうか。
ショータローに抱かれたことで、私の身体を汚れたと思ってこうしたんだろうか……

ショータローに感じてしまった自分のからだが恨めしい。
私がとても幸せになれるセックスは敦賀さんとのセックスなのに、
ショータローの愛撫にも反応してしまうほど開発されてしまったのが恨めしい。

胸の歯のあとを、つ…となぞる。
敦賀さんの唇を、舌のぬめりを、噛み付くようだった激しい愛撫を身体が覚えていて、
つい自分でそのままあとをなぞり、

そのまま…………

歯のあとから乳首に登り、摘むように、きゅっと絞る。
42すきっぷびぃと6:2005/05/03(火) 12:09:21 ID:QtkxUOBl
「……ん…くっ」

息が上がり、からだが火照り、目を閉じればすぐに敦賀さんの息づかいを思い出すの。
体中をゆっくり撫で回し、熱くなっていく身体を確かめるように指は敦賀さんの手の流れを追う。

「ん…う………ふ……」

お湯の暖かさとからだの芯から沸き上がる火照りで、今にものぼせそう。

身体を這っていた手が、私の一番熱い………そこに行きつく………

「んうあああんっ…」

湯舟の中でもわかるほどとろりと潤んでいるソコにゆっくり指を差し入れていく。

「んっ…あ…んっっは…んっ…ああっ」

もどかしい。
43すきっぷびぃと6:2005/05/03(火) 12:10:20 ID:QtkxUOBl
ゆっくりからだんだん激しく、指をグチャグチャに動かしてみても満たされない。
湯舟のお湯もだんだん激しく波立ってくる。

やあっ………
こんなんじゃ…やっ…こんなんじゃないの…
もっと…もっと熱くって…もっと奥まで……もっと、もっと…………

ああ、ああ、ああ、ああんっ………

湯舟のへりにしがみついてますます波立つお湯はばしゃばしゃ音をたててくる。

もっと…っ…もっと奥を…奥をえぐって…
お願いっ……あああっ………敦賀さん…っ

「んあああっああんっ……」

昇りつめて背中がビクンと反る。

だけど満たされない。
44すきっぷびぃと6:2005/05/03(火) 12:11:04 ID:QtkxUOBl
どうしちゃったんだろう、私の身体は………
欲しい……敦賀さんが欲しい………
抱いて欲しい…

バカだ、私。今そんなこと言ってる場合じゃないのに。


湯舟の中で力が抜けていきながら自分をぎゅうっと抱きしめた。


………だめだ。
一刻も早く敦賀さんに謝ろう。

ドラマの仕事もしたいのならなおさら
ううん、それよりも
あの笑顔に会えないのが…こんなに寂しいなんて。

敦賀さんとのわだかまりもできるだけ無くしておきたい。

ただ見てるだけでもいい。
そばにいられないことが嫌だ。


……それに
きっと敦賀さんは許してくれる
正直に自分の非を認めて謝れば……

あの人は…そう言うヒトだもの…

そう信じたい
45すきっぷびぃと6:2005/05/03(火) 12:11:56 ID:QtkxUOBl

「…蓮…お前最近どうかしたのか?」

一瞬何を言われたのかわからなかった。

仕事の移動中車の中で
社さんは覗き込むように俺を見ていった。

「なんか深刻な顔してることがよくあるからさ…」

そんな顔してたんだろうか。

彼女のことを勘繰ってる社さんに、当たり障りのない否定を繰り返しておいた。
まるで俺の落ち込みはすべて彼女に関わることのように言う社さん。
……………半分は当たっている……のかもしれないが
俺の目下の懸念は、仕事のことだ。今回の仕事のオファー。

社さんいわく
「超〜濃い〜い〜恋愛ドラマ」

いつか社長が言っていた言葉をどうしても思い出す。

『お前の「愛」の演技は嘘くせえ!』

くしくも社長が心配した通りの仕事が舞い込んだ。
もちろん俺自身は何の心配もしていない。…………でも、なんだ?この不安感は………
46すきっぷびぃと6:2005/05/03(火) 12:12:44 ID:QtkxUOBl
彼女のことは……………

獣のように彼女を抱いた、あの日以来、
彼女とは連絡がとれていない。
何度か携帯に電話をしたが、留守番機能を使い切れてない彼女にメッセージを残すこともできず、
着信履歴で俺からの電話だとわかるはずなのに、彼女からは一度もかかってこなかった。

謝ることもできない。
言い訳もできない。

……………いや、たとえ言い訳できたとしても、何を言ったらいいんだ?

俺自身があの日の自分が理解できないのに、いったい彼女に何を言える?

そう考えると、俺はこのまま彼女に会えなくていいのかもしれないじゃないか。
そうすればこれ以上…………彼女を傷つけることもないはずだ。

別にいいじゃないか。同じ事務所の先輩と後輩の関係は崩れない。
彼女を……抱くことがなくなっても別に何も困らないじゃないか。
47すきっぷびぃと6:2005/05/03(火) 12:13:33 ID:QtkxUOBl
「……そんな訳で、そんな初ジャンルの仕事には、今のお前闘志みなぎってると思うしさ、
結局思い当たると言えば…キョーコちゃんのことくらいしか」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜。



なんでそう、彼女とくっつけたがるんだこの人は。

「…あの子………まだ高校生じゃないですか」

そう、まだ子どもなんだ。

「俺には高校生と恋愛できるほどの柔軟性はありませんから!」

そうだ。最初に抱いたのが間違いだった。
彼女と不破の過去を思って、いつまでもあの男に振り回される彼女がもどかしくて
何もかも忘れさせたくて、あの男のことなんか夢に見たりしないように…………


彼女を離したくなくて

48すきっぷびぃと6:2005/05/03(火) 12:14:21 ID:QtkxUOBl
今まで俺が経験してきた恋愛とは違う。
もっと俺にとっての恋愛は軽やかで優しくて甘いだけのモノだ。

こんなどろどろした気持ちは恋愛なんかじゃない。
自分自身が理解不能になるのは恋愛じゃない。


第一…彼女が不破のプロモに出たくらいで、不破と同じ時間を過ごしたくらいでなんだと言うんだ。

かつて俺がつきあっていた恋人ですら、
他の男に気持ちを移された時、彼女たちのために身をひくことが出来たのに。
49すきっぷびぃと6:2005/05/03(火) 12:15:10 ID:QtkxUOBl
………………じゃあ、なんなんだ。
彼女にたいしてだけ、焼けるように胸が締め付けられる。

俺は彼女が………どちらかと言えば好きなはずだ。
けして嫌いではない。
思い出の中の小さな女の子。
あの頃の気持ちを引きずってるだけだ。
愛しいと思うことがあっても、それは女性として愛しているのとは違う。

そう…思っているのに。

なのにどうしてこんなに辛くなる。
時折引き裂きたい気持ちにかられるのはなぜだ。

彼女に自分の痕をつけて、あまつさえ冷静な判断を失って彼女の中で果てた………
こんな感情は初めてだ。



俺は彼女が憎いのか?

50すきっぷびぃと6:2005/05/03(火) 12:15:58 ID:QtkxUOBl
「……れ〜〜〜〜ん〜〜〜?
女の子は早いよぉ……大人になるの…
あの年頃の女の子は一般人でも目を見張るものがあるんだから
芸能人なんてなおさらだ
きっと自分でも気付かないうちにすごいスピードで磨かれて
どんどん綺麗になっていくぞ。」

社さんの言葉が胸の奥を引っ掻いていく。


「…それこそ、たかが4つの歳の差なんか気にしてお前が目をそらしてるその隙にね。」

ドクン

「…いいのか?…
よそ見してるとそのうちどこかの馬の骨に横から攫って行かれるぞ。」




………………俺はそんなこと…………

一瞬、不破尚の顔がよぎった。

51すきっぷびぃと6:2005/05/03(火) 12:16:54 ID:QtkxUOBl

今度敦賀さんに会ったら何をおいても開口一番に謝ろう。

そして本当のことをちゃんと話そう…………

そう心に決めていたのだけど
偶然エレベーターで出くわしてしまった私は思わず、大絶叫の末眼前逃亡。

ああああああああああ 私の大バカ〜〜〜〜

このまま逃げることも考えたけど、考え直して土下座DE号泣。
詳しく事情を説明するため
そのまま敦賀さんの車で送ってもらうことになった。

急に用事があると言い出した社さんを事務所まで送り、そのまま車で夜の街にドライブ。
私が話すショータローのプロモに出た本当の理由を黙って聞いている敦賀さん。

「アイツのプロモを踏み台にしてやろうって…
アイツと対等に目立つために「演技」を利用しようとしてたこと
……それを敦賀さんに知られたくなくて復讐のためじゃないって嘘をついてしまって……

ごめんなさい!」

………アイツニダカレテシマッタコトハ…………イエナイ……

敦賀さんは聞いているのか、聞こえてないのか
ずうっと前を見つめたまま無反応………
52すきっぷびぃと6:2005/05/03(火) 12:17:38 ID:QtkxUOBl
気がつけば高速道路に面する海岸線を走る車。
黙ったままの敦賀さんは、ほとんど私の顔を見ることもなく、人気のないパーキングエリアに車を停めた。

アイドリングの音だけが低く響く。

ずうっと前を見つめたまま、無言の敦賀さん。
助手席の私を一度も見ない…


黙殺…?

…や・やっぱり…

心をこめて謝れば許してくれる…なんて…甘かったのかな…


………………何を期待していたのかしら…



自虐的な気持ちで夜空を見上げると

まぁ ステキ
今夜も星一つ見えない淀んだ夜空
いっそ心地いいわね ホホホ

息が苦しい
苦しくて……涙がでそうだ

こんなに近くにいるのに……………敦賀さんが……遠い……
53すきっぷびいと6:2005/05/03(火) 12:18:28 ID:QtkxUOBl


「…なんで オレに知られたくなかった訳…?」

なぜ君が謝るんだ。
俺が最初に君に謝らなければならなかったのに。

不破のプロモの話を、必死に言い訳する彼女に気押されて
この間の自分を詫びるタイミングを逸してしまったのが、かえって自分をかたくなにさせているのがわかる。
自分勝手なものだ。

あの日の彼女もそうだった。
必死で何に怒っているのか、許しをこうていた。

なのに俺は………俺は…彼女を……


………はじめから

さっきの彼女の話をきいていたら、俺は彼女をあんなふうに傷つけなかったろうか。

演技を復讐に使おうとしてたことを知ったら、前の俺なら怒りが込み上げてきたんじゃないのか。
なのに、さっきあの話を聞いた時、怒りよりも少しほっとしたのはなぜなんだろう。
彼女が変わらず、あの男を憎んでると言うことで……


いやそれより
なぜ彼女がそのことを隠す必要があるんだ。

「俺は君の事情を知ってる。今さらだろ…?」
54すきっぷびぃと6:2005/05/03(火) 12:19:08 ID:QtkxUOBl

そうだ。今さらなんで。


「それは…だって…敦賀さんが………
私が言った演技の勉強してる理由を信じてくれたから………だから…

だから…その…」


…だから…?

「…敦賀さんの信用を失いたくなくて………」


55すきっぷびぃと6:2005/05/03(火) 12:19:59 ID:QtkxUOBl

スウッ…………

目の奥に冷たく張りつめていた棘が溶けていくように
何かが流れていくのがわかった。

俺の信用が彼女にとってそれほど大きく、そのために嘘までついてしまった彼女が
小さくて………

バカだなあ……

胸の奥が少し暖かくなる。

「信じてもらえないかも知れませんけど…」
「信じてるよ。」

初めて彼女をまっすぐ見る。
そう。
演技のことで、彼女を疑っていたことなどなかった。
56すきっぷびぃと6:2005/05/03(火) 12:20:44 ID:QtkxUOBl

そう言うとほっとした顔で少し笑う彼女。

嬉しそうな彼女を見た時、思わず抱き締めていた。
腕の中でほうっと息をつく彼女。
そうっと抱きしめかえしてきた彼女の髪に唇を埋め

この間はごめん…と小さな声で謝った。

どうかしてたんだ…本当に傷つけるつもりはなかったんだ…
そう呟くと、顔を起こした彼女がニコッと笑った。

「……わかってます。」

そう言った一言だけの言葉が、俺の胸の奥で何かをはじかせた。


片手で彼女を抱き、片手で彼女の顔をそうっとなぜ、そのまま口づけていった。

57すきっぷびぃと6:2005/05/03(火) 12:21:27 ID:QtkxUOBl
優しい…優しいキス。

すごくすごく欲しかったキス。

前のキスよりゆっくりと優しい動きをする唇。とろけそうに絡まる舌…
気がだんだん遠くなってくる。

ガクンッ

シートを倒され敦賀さんの髪が私の額にかかるほど近くで見つめられる。
深い瞳…外の闇よりもっと深くて吸い込まれそうになる。

エンジンを切ると外の灯りも少し離れたところにある街灯と、流れる高速道路のヘッドライトの灯りだけ。
敦賀さんの顔もはっきりと見えない。
なのに、敦賀さん目が、じっと私の目を見てるのがわかる……

車の通り過ぎる音の間に、遠く波の音が聞こえる。

息が苦しい。近くにいるだけで、こんなにも…
心臓の音が耳の中で大きくなったり小さくなったりする。
58すきっぷびぃと6:2005/05/03(火) 12:22:11 ID:QtkxUOBl
たまらなくなって自分から敦賀さんの唇を求める。
舌と舌をからめて、奥に奥に求めていく。

体中で敦賀さんを感じたい。
抱きしめあって口づけるだけでこんなにも満たされる。

「…ん………」

少しだけもれた敦賀さんの声が甘い。
もっと聞きたい………
もっと……もっと…………


「…ん………う…つ…るがさ…………」

どうしよう。
敦賀さん…私を軽蔑するだろうか…………


「………ん?……」

お願い

嫌いになりませんように………





「………私…に………させて下さい………」
59すきっぷびぃと6:2005/05/03(火) 12:22:59 ID:QtkxUOBl
え?

一瞬何を言ったのかわからなかった。
唇を離して彼女の顔を見つめる。
かすかにヘッドライトの明かりがもれて見えた彼女は
ほおを染めて潤んだ目で見上げていたように見えた。

「…な…に?」

「…………………私に………敦賀さんの…………させて下さい………」
消え入りそうに小さい声で彼女が囁いた。

………………って……………

ぐっと俺の胸を押し返す。
されるがままに彼女から引き剥がされ、そのまま運転席のシートに押し倒された。
彼女が上からのしかかる。

………!…

上からそうっと降ってきた彼女の唇をむさぼろうとして髪に触れようとした時

「………お願いです………私を…軽蔑しないで…くださ…い」

そう彼女が囁く。
60すきっぷびぃと6:2005/05/03(火) 12:23:45 ID:QtkxUOBl
髪に触れようとした手をとめて、そのままに彼女を見つめていると
彼女は俺のシャツのボタンを順にはずしながら
首に胸に唇を這わせていく。

舌を這わせる。

唇から小さな舌をのぞかせながらふいに潤んだ目で俺を見上げた。

ぞくっ…

いつもの彼女とは違う…すごく色っぽい。
思わず抱き寄せようと手をのばすと、その俺の手をつかまえて指を口の中に入れゆっくりなめまわす。

「…!」
背中に何かが駆け上がる。
ぶるっと身体が震えた。

手のひらに唇を這わせながら

「…………させて…」

ため息のような声。


そのままボタンをはずしつづけ、全部はずし終わると、彼女の舌は下腹部にまで到達する。



………まさか………………彼女は………
61すきっぷびぃと6:2005/05/03(火) 12:24:30 ID:QtkxUOBl
手がベルトにかかる。
もどかしげにはずしにかかる。
ジーンズの上からそうっとほおずりされて彼女が何を求めているのか、確信した。

うまくはずれない彼女を押さえて、自分でベルトをはずし、ジッパーを下げると
下着の上から口付けて来る。

ビクン

その刺激で俺のモノはますます高ぶる。

彼女がそんなことをするとは思わなかった。
いや、もちろんあの男と経験があるかもしれないが…

そうっと彼女が触ってくると、思わずぶるっと身震いしてしまった。

ほおずりする…そして………

小さな舌がゆっくり這い出した時、小さくうめき声がもれてしまった。

62すきっぷびぃと6:2005/05/03(火) 12:25:22 ID:QtkxUOBl
「……っう…」

小さく敦賀さんが呻く。
私の手の中でまた少し大きくなったよう…

愛おしげにそれを手で包み、ゆっくりと横からなめる。

ピチャピチャ…ピチャ…
ゆっくり舌を巻き付けるように愛撫する。

「…ん………っ…う」

敦賀さんの息が荒くなる。嬉しい。感じてくれてる………
少しくびれたところに舌を這わせ、唇で軽く食む

ビク、と敦賀さんがうごめく………

敦賀さんが小さく何かを言ったような気がした。身体を起こそうとしている…

だめ。
見ちゃ…だめ。私きっと…今、ものすごくいやらしい顔してる………

こんな私…恥ずかしすぎるっ……

「だめです………見ないで…見ないで下さい……っ…」

あきらめたように敦賀さんのからだが倒れ、ほっとした。
63すきっぷびぃと6:2005/05/03(火) 12:25:58 ID:QtkxUOBl
もっと…もっと気持ちよくなって下さい……

口をできるだけ大きく開けてゆっくり敦賀さんを飲み込んでいく……

「…っふっ…ん………」

舌で愛撫しながら喉の奥まで入れ、少し吸い込むようにする。

敦賀さんの手がたまらず私の頭を押さえる。

見上げると苦しそうに眉を寄せている敦賀さんが見えた。
感じてるの…?嬉しい………もっと…もっと感じて………
64すきっぷびぃと6:2005/05/03(火) 12:26:46 ID:QtkxUOBl

………!………

こんな……
彼女の口の中で嬲られてるようだ。

ビクビク、からだが反応する。
絡み付く舌が少し熱くて、うごめくのが何か他の生き物にでも嬲られているようで………

いつもは俺にされるがままになって乱れる彼女に
今は俺の方が弄ばれてるみたいだ…

一生懸命俺に奉仕してくれていることが

とまどって
驚いて

…………嬉しくて

意識が飛びそうになる。

俺自身経験もある。
でも今まで経験したどんな愛撫より、彼女の小さな口で愛されてるのが

すごく………興奮する…………
65すきっぷびぃと6:2005/05/03(火) 12:27:31 ID:QtkxUOBl
吸われるたびに放ちそうになる。
こんな…気持ちよすぎて………
急激に高まる射精感


「…だ…駄目だ………っ…それ以上は………っう………」


ああ………っ………出る……


「……!やめ……だめだ…STOP!」

無理矢理引き剥がす。
びっくりして固まる彼女。

かろうじてこらえた。

肩を捕まれ、息が上がり紅潮してる彼女の顔が遠くのヘッドライトに照らされて見えた。

66すきっぷびぃと6:2005/05/03(火) 12:28:19 ID:QtkxUOBl
「……い…けない子だ……。こん……な……だめだよ。俺だけ……」

息がうまくできない。

「君にも…君も…気持ちよくなってくれなきゃ…」

「………敦賀さ………私いつも敦賀さんにすごく…………気持ちよくされてるんです………
お願いです……もし…もし私にされるのがイヤじゃなかったら………」

潤んだ目が俺を見つめる。

小さな口からちろりと舌がのぞく



「私の口の中で………いって下さい…………」


そう言うと彼女はもう一度俺を含んだ。
67すきっぷびぃと6:2005/05/03(火) 12:28:56 ID:QtkxUOBl
「………っ………う……っ…あ」

敦賀さんが感じてくれてる。
ショータローに仕込まれた口での奉仕。
一生懸命覚えたけど、あんまり好きじゃなかった…

でも敦賀さんが反応してくれるたびに、もっともっと気持ちよくなって欲しくて

…………それに………耳をくすぐるような敦賀さんの声が………どんどん私を刺激してる………

もう私のあそこはドロドロに溶けているようだ
片手を自分のあそこにのばすと………もうツナギの上からでもわかるくらいぐっしょり濡れている………

「ん…はああんっ……」
ちょっと触っただけでもう、からだが跳ねそうになる。
私……いやらしい子だ…………
68すきっぷびぃと6:2005/05/03(火) 12:29:45 ID:QtkxUOBl

敦賀さんがたまらず私の頭を抱え込む。

自分から喉の奥の方まで敦賀さんを吸い込んでいく…

「…は……っ…………あ…っ」

奥に、浅く、抽送するたびに、苦しげな息が上がる敦賀さん…


ひときわ敦賀さんが大きく跳ねる
そして…………


「…キョー…コッ…………っう・あああっ…っ」

ドクッドクッドク

喉の奥に叩き付けられるように、敦賀さんが放った…

69すきっぷびぃと6:2005/05/03(火) 12:30:26 ID:QtkxUOBl
コクン

彼女の喉が鳴った時、俺は驚きと喜びで気が遠くなりかけた。
彼女は俺の欲望の固まりを戸惑いもせず飲み干した。

彼女を引き寄せ抱き締める。息の上がってる彼女は抱き締めると少し震えた。


「君は………本当に君は……」

なんていったらいいのかわからない。

「嬉しい……です………気持ちよくなってくれたんですね…」
70すきっぷびぃと6:2005/05/03(火) 12:31:17 ID:QtkxUOBl
欲しい。
この子が欲しい。

他の誰にも渡さない。

社さんの言葉が蘇る。

『そのうちどこかの馬の骨に横から攫っていかれるぞ』



今までの恋人に対する気持ちとはぜんぜん違う。
恋愛なんかじゃない

ただこの気持ちが単なる独占欲であってもかまわない。

彼女が他の誰に攫われるのも………イヤだ。

理解不能な感情の中で、たった一つ見つけた明確な答え。

…俺は彼女を離さない。…絶対に。


71すきっぷびぃと6:2005/05/03(火) 12:32:19 ID:QtkxUOBl
「………俺の部屋に行こう…?」
「え」

「今度は俺が気持ちよくしてあげる。………このままじゃ…帰せないよ」

かあああああっ…と彼女が真っ赤になるのがわかる。

「や…そんな…そんなつもりじゃ……っ…私はただ…っ」


彼女の背中をなぜる。ビクンっと身体が跳ねる。
「ここで……してもいいんだけど…?」

「え?い・いやそんな、こんなところじゃ…あのっ…誰に見られちゃうかわかんないしっ…」

くす。
何、じゃあ、さっき君がやってたのは見られてもいいことなのか?
72すきっぷびぃと6:2005/05/03(火) 12:33:00 ID:QtkxUOBl

「わ・私あの…帰ります……」

「だめ。」

「え」


すっと彼女の股間に手を伸べる。

「はっっああんっ…」


やっぱり。


「こんな状態で帰せないよ。ね。おいで。朝まで時間はまだたっぷりある。
…………手加減なしでいくから………天国まで連れてってあげる……」

「…………」

「それともここでいく?天国に。」


「い・いいいいいいきます!…あ、いえ、違います!!あの………お部屋に………」

「OK」
73すきっぷびぃと6:2005/05/03(火) 12:33:46 ID:QtkxUOBl

軽く口付けるとマンションに向けて車を走らす。

真っ赤になったままうつむいてる彼女を、もう一度心ゆくまで抱くことができる。

誰にも渡さない。
誰にも触らせない。

どこまでも勝手な男だと自嘲してしまう。

他の男じゃものたらないくらいの夜を彼女にあげよう。
離れられなくなるくらい…一つに溶け合おう。


そうして朝がこなければいいのに。




FINE
74すきっぷびぃと:2005/05/03(火) 12:35:07 ID:QtkxUOBl
微エロなわりに、ちょっと長かった。反省。

ではROMに戻ります〜
75名無しさん@ピンキー:2005/05/03(火) 12:37:38 ID:DTt7syZz
神!!!待ってました!!

昼休み中なのに萌死ぬ!!
76名無しさん@ピンキー:2005/05/03(火) 14:14:58 ID:ruDUKYPQ
神キテタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!
仕事中なのに読むのやめられねぇ。困った。
77名無しさん@ピンキー:2005/05/03(火) 15:47:49 ID:6dpW7GIr
やばい、萌え死ぬ…
78名無しさん@ピンキー:2005/05/03(火) 17:59:32 ID:r7Lut6l6
そろそろクレパラの竜二(権)×司が見たいよぉ。
ネ申様お願い。。
メガフロートで権にやられちゃう→無事助かったが
後で権の子を妊娠している事に気がつく→竜二と泥沼化。。
ていう展開が(・∀・)イイ!!
79名無しさん@ピンキー:2005/05/03(火) 20:27:42 ID:P+N1pvUV
しおり。。すきっぷびぃと氏
>>37-74

最近長編神が多くてもう(*´д`*)
80名無しさん@ピンキー:2005/05/03(火) 23:42:31 ID:d7pbd5jn
>>78
竜二×司が見たいのが同意だが、
その欝展開は勘弁してくれw

ここは竜二の司おしおきモノで・・・(*´Д`)'`ァ'`ァ
81名無しさん@ピンキー:2005/05/04(水) 02:28:30 ID:n5Cibp16
ごちそう様でした<(_ _)>
とても楽しく読ませて頂きました

寝る前にちょっと覗くだけのつもりだったのに・・・


すきっぷびぃとさんはコミクス派でしたっけ?
なんだか今号の内容と少し絡むような展開で もぇ!

自作も激しく期待してしまう・・・
82名無しさん@ピンキー:2005/05/04(水) 11:29:01 ID:Rb/GSDor
おぅ スキップびいとさんが来てた!激しく萌えでした。
83名無しさん@ピンキー:2005/05/04(水) 12:39:29 ID:lu79IL5X
>>80
どろどろしすぎたか(_ _)
じゃぁ竜二の司おしおきモノで・・・(*´Д`)'`ァ'`ァ
84名無しさん@ピンキー:2005/05/04(水) 16:25:03 ID:yxQXRpmy
すきっぷびぃとさん新作ヨカッタデス。
あの後の天国に行く程のプレイがすっごい気になるです。
85名無しさん@ピンキー:2005/05/05(木) 00:54:09 ID:hpe/TXfQ
今スキップビートはどういう展開なんですか?
しばらくみれてないんで、どなたか教えてください
86名無しさん@ピンキー:2005/05/05(木) 08:29:34 ID:iW/Df2md
87名無しさん@ピンキー:2005/05/05(木) 14:58:06 ID:SRpB2287
うぉおお!ちょっと来なかったら、新スレが出来てるし
それに、ふきっぷびぃとさんの新作が〜〜〜!
素敵です。GJ!萌萌でした。
特に蓮の『…俺は彼女を離さない。…絶対に。』
このセリフにはもう身震いが。
本誌の蓮も早くこの位、甲斐性のある蓮になってくれ〜。
次の作品は、この続きですよね。
お部屋での蓮キョの燃え上がるの楽しみにしてます。
88名無しさん@ピンキー:2005/05/05(木) 15:00:51 ID:SRpB2287
すみません。すきっぷびぃとさんの名前間違えました。
自分の阿呆。
あまりに興奮してたもので…。
89すきっぷびぃと:2005/05/06(金) 10:00:23 ID:UhxV7tvz
どうもいつもスイマセン。ありがとうございました。

続きのリクありましたが、漏れの描写力では天国にいけない…
なのでぶった切りです、スマソ。
次回はなんか小ネタものと。あと続きは10巻待ちです。
コミクスみながら書くもんで。

ではROMに戻ります。

他の職人様のSS一杯刺激されてます。がんがってください!
90名無しさん@ピンキー:2005/05/07(土) 00:08:24 ID:ZWdCTdOy
>すきっぷびぃとさん
いつも楽しみにしてます♪
ありがとうございますた〜ノシ
91名無しさん@ピンキー:2005/05/10(火) 14:57:25 ID:SQG6H8q3
マターリと保守
92名無しさん@ピンキー:2005/05/10(火) 22:05:27 ID:Mu40JVhC
ほしゅ ほしゅ
93名無しさん@ピンキー:2005/05/11(水) 06:26:27 ID:+HJvJRtG
ほしゅ
94名無しさん@ピンキー:2005/05/11(水) 12:52:57 ID:Db6gpPyp
すきっぷびいとさんGJ!!!!(*´Д`*)


やっぱりすきっぷびいとさんの投下
の後には萌え死んだ屍が累々だなw
95名無しさん@ピンキー:2005/05/13(金) 02:10:57 ID:GlZumAo2
前スレ780です。
桁外れの神の次は恥ずかしいのですが・・・
一応続きが出来ましたのでお目汚しを・・・

※やっぱり蓮キョが微妙にすれ違ってます。薄暗いです。
※リーダー偽者です。でも彼の方がショータロより使いやすいのです・・・
※エロのはずなのにやっぱりいまいちエロくさくないです。
 シチュイラネな人は読み流して下さい・・・orz
96蓮キョ1/23:2005/05/13(金) 02:13:38 ID:GlZumAo2

「あれからお前の演技、変わったよなぁ。
 ところで誰にそこまで惚れたんだ?」

・・・と、社長は最近会うたびに俺に聞いてくる。
俺はその都度あいまいな笑顔で別に、とかわす。
ところがその日は。

「その様子じゃそのコに告白もしてないんだろ?
 どっかの馬の骨にさらわれても知らんぞ?」

まるで社さんみたいなことを言われて。

「さあ?彼女ももう恋愛はしないって言ってますしね。」

「ふーん、キョーコちゃんそれじゃ可哀想だろ。」

「彼女には彼女の事情があるんでしょう。」

・・・とそこまで言ってから気が付いた。しまった・・・
社長はニヤニヤしながら、やっぱり彼女は爆弾だな、と呟いた。
972/23:2005/05/13(金) 02:14:16 ID:GlZumAo2
以前抱いた時以来、俺も忙しくて彼女とは碌に行きあってなかった。
偶にすれ違って挨拶してくるときも、君の態度は何も変わらず、
ほっとする気持と残念な気持が交差していた。
そんな事を事務所の一角でふと思い返していた時。

「・・・失礼します・・・」
「あ、キョーコちゃん、ちょっと待って!?」

慌ててドアを開けた風の彼女が俺の脇を走り去った。
俺にも気付かず、うつむいて、唇を噛み締めて・・・どうした?
同じドアから小柄な青年がもっと慌てて飛び出してくる。
さりげなく道をふさいで、慌てる彼が俺にぶつかるように仕向けた。

「こんにちわ、大丈夫?・・・あれ最上さんだよね。どうしたの?」
「すみません、敦賀さん。いや俺ちょっと・・・・
 ・・・彼女に告白まがいのコト言ったら、急に俯いて様子がおかしくなって・・・
 そばに寄ってったら逃げられちゃったんですよ・・・
 最近結構仲良くなったと俺は思ってたんですけどね。
 そろそろ次、って、焦りすぎちゃったかも」

ブリッジロックの光君は俺の目を見ながら一気に事情を説明した。
いつもは挨拶だけなのに、珍しいこともあるもんだ。
何か悪さをしたと誤解されたくないんだろう。

「彼女、今は恋愛に臆病になってるようだよ。
 あまり性急に追わない方がいいのかもね・・・」

・・・と、どうやら何も無い様子にほっとしながら無難に返すと、
青年は挑むような目で俺を見つめた。・・・?
983/23:2005/05/13(金) 02:14:47 ID:GlZumAo2
「敦賀さんは色々彼女のことご存知みたいですね。
 でも俺、彼女のことが気になって仕方ないしですし・・・
 がんばれるトコまでがんばろうかと、思ってます・・・」

「そんなこと言ったって、彼女がそういう気持になれないんじゃ・・・」

「・・・敦賀さんにとって、彼女はどんなコなんですか?」

「・・・将来有望な、仕事熱心な後輩だよ。
 代マネやってもらって以来、俺も色々と世話になってるしね・・・」

「それだけですか?ならなぜ、彼女が他の男と話してるときに限って
 あんな剣呑な目つきをしてるんです?」

・・・返事が出来ない。自覚はあるし・・・

「彼女が本当に今のまま、1人のままでいいって思ってるなら、
 あんな寂しげな表情してないと思うんですよ。
 少なくとも俺は、放っときたくないんです。・・・じゃあ失礼します」

・・・自分の狡さを恋敵に見透かされた気がして、
彼が去った後も俺はしばらくその場から動けなかった。
994/23:2005/05/13(金) 02:16:29 ID:GlZumAo2
それでも彼女のことはやはり気になり・・・携帯に連絡してみた。
そのときには出なかったが、夕方、彼女から返信の電話が来た。
普通に振舞おうとしている、でも隠し切れない浮かない声。
「・・・どうしたんですか、敦賀さん?」
「・・・腹が減ったんだ」
「はぁ?」
「たまには外食じゃないものが食べたくなったんだけど、
 君の都合はどうかな?」
「・・・珍しい・・・何かリクエストはありますか?」
「んー、じゃあ和食」
「分かりました」

リクエスト通りの夕食後、彼女にお茶を飲ませて。
「ラブミー部って、頼まれたら誰にでも夕飯作りに行くの?」
「・・・そんな仕事、敦賀さん以外からは頼まれたこともないですよ?
 敦賀さん、っていうか社さんからは代マネしてからたまに頼まれますけど。
 普通はそんなことピンクツナギに頼もうなんて、まず思いつかないと・・・」
そうか、他の男・・・例えば光君とかにはこんなコトしてないんだな、と安堵しつつ。

「そういえば今日、俺とすれ違ったの気が付いてた?
 随分慌ててたみたいだけど。」
と、さりげに問いかけてみると、彼女は飲んでいたお茶を噴出した。
「つ、敦賀さん?!?」
「・・・光君からも聞いたよ。君の事随分気遣いしてたけど、
 ケンカでもしたの?ちゃんと仲直りした?」
1005/23:2005/05/13(金) 02:18:14 ID:GlZumAo2
あんなトコ見られてたなんて・・・
内心大汗&冷や汗をだらだら流しつつ、
なんとかこの会話流せないかな〜と敦賀さんの様子を伺って。
・・・後悔した・・・絶対逃がしてくれない目だ・・・
仕方がないんで事情を説明する内に、ついつい、
普段なら絶対に話さないことにまで踏み込んでしまった。

・・・
敦賀さんはご存知でしょう?
私がアイツ・・・不破に捨てられたこと。
今ならあれが「恋愛」なんてものじゃなかったって、分るんです。
私は親は無いも同然で、愛せる対象はアイツしかいなかった。
でも、アイツにとっては私は気が付いたらそこにいる家族だった。
私は彼を「乞う」ていて、彼にとっては私は「空気」で。
そのすれ違いで、捨てられたんだなって、今なら分るんです。
でも。

アイツに向けた感情が「愛」じゃないなら、
私は最初から「愛」を知らないんです。・・・見たこと無いもの。

そして、ヒトから私が好き、と言われた時にも
どうしていいのか分らないんです。
・・・そんなヒト今まで一人もいなかったから。
1016/23:2005/05/13(金) 02:19:36 ID:GlZumAo2
彼女はぽつり、ぽつりと言葉を続ける。

「光さんのこと、嫌いとかじゃないんです。むしろ好意を持ってます。
 でもその『好き』は、モー子さんへの気持を薄めたものみたいな感じで、
 恋愛かといわれれば、それは何か違う気がして・・・
 どうしていいのか分らないんです・・・
 あの後電話で話をして、光さんから謝ってもらっちゃって。
 あれは冗談だよ、気にしないで、って。
 彼は何も悪く無いんですけどね・・・」

と、切なげに微笑う。消えてしまいそうに儚く、力なく。

「・・・君は今まで彼に見惚れたりしたこと、あった?」
「・・・?今までですか?・・・多分・・・無かったと思います・・・」
「じゃ、今の君の気持は『恋』ではないんだろう。
 気持のすれ違いなんて、星の数ほど良くある話だ。
 君は君の気持に正直になればいい。それだけだよ。」
「だったら、今後一生恋することなんてないと思うんですけどね・・・
 一生ラブミー部卒業できないのかな・・・」

「・・・君は俺のこと、どう思ってるんだっけ?」
「?尊敬する大先輩ですよ・・・?」
今なんでそんなことを?と彼女は不思議そうにしていて。

「尊敬と愛って、よく似たものだよ?
 君が俺を尊敬している、と言うなら・・・
 君はもう他人に自分の気持を与えることをちゃんと知っているんだ。
 ・・・愛する事だって、その時がくればきっと出来るよ。」
1027/23:2005/05/13(金) 02:20:13 ID:GlZumAo2
そうなんですかね・・・と敦賀さんを見上げたら、
似非紳士ではない、でも今まであまり見たことがない微笑で
大きな手で私の頭を撫でてくれた。

あったかいな・・・

今まで誰かにこうやって触れられた事ってほとんど無い。
精々手をつないでもらった覚えがある位で、
頭を撫でられたり抱きしめられたりって事、知らなかった。
でも、こんなにもあったかい事なんだ、って、
敦賀さんが教えてくれた・・・

髪を撫でられてるのがふわふわと気持ちよくて、
つい目を細めてうっとりしてしまう。
願う事はおこがましいことなんだけど、
私はただの後輩でしかないんだけど。
もう少しこのぬくもりがもらえるといいな・・・

と思ってると。
あれ?身体を持ち上げられて、膝の上に載せられた??
・・・なんか、前にもこんな事あった・・・(汗
出来るだけ意識しないように、って思ってたんだけど・・・(汗汗
1038/23:2005/05/13(金) 02:21:15 ID:GlZumAo2
手のぬくもりを欲してたら、もっともっとあったかい場所に移されて。
以前この後えらい事になったんだよね・・・(汗、って思いつつ、
でもこのふわふわとした熱に引き寄せられて。
・・・敦賀さんの胸に寄りかかってしまった。
お父さんって、こんな感じなのかな・・・

「・・・君は、莫迦か?」

ついついうっとりとしていると、唐突に冷えた言葉が降ってきた。
?!まずい!甘えすぎちゃった??!

「・・・俺、まだ20代なんだけど・・・それでなんで君の『お父さん』なんだ・・・」
「いやソノ・・・敦賀さんフ・・・いや年齢以上に落ち着いた方ですし・・・」
「今『老けてるし』って思っただろう」
「いやそんなコトは・・・思いました・・・〜〜ごめんなさい〜〜(TT)」
「・・・あのさ、『キョーコ』、ちょっと聞くけどね。
 男と、二人っきりで、無防備で、まして膝の上にいるって、
 ・・・どういうことなのか分ってる?」

・・・笑顔で名前を呼ばれて、私は頭上を見て固まってしまった・・・
1049/23:2005/05/13(金) 02:22:19 ID:GlZumAo2
憎しみと愛の方がよく似てるけどね、は言葉にしないで。
寂しげに微笑う彼女の、一人で意地を張って頑張っている、
でもどこか脆そうな姿を見てふと手を伸ばして頭を撫でた。

髪を梳くように撫でていると、君はふと目を細めて。
それはまるで子猫みたいで。
・・・今日の事を問いただすのが先になってた自分の黒い欲が、
気が付けば抑えられず咽元までせり上がって。

「君は本当に隙だらけだね」
・・・俺は彼女を抱き寄せていた。
胸にかき抱くと彼女は一瞬身体を強張らせた後、
・・・そっと力を抜いて俺にもたれ掛った・・・?
微かに緩んだ安心しきった表情を見ていると、
俺は自分が異性として意識されていないことを・・・まざまざと思い知る。
あまりにも無防備なその様子に、彼女の頬をぺちぺちと軽くはたいた。

「・・・最上さん?どうした?」
「・・・あ、ごめんなさい・・・あったかいなー、と思って・・・
 お父さんって、こんな感じなのかな・・・って思っちゃって・・・」

・・・お父さん、って・・・

君、俺とこないだやることやってんだけど・・・覚えてる?キョーコちゃん?
気を許したような彼女を見ているのはやぶさかではない。ないんだけど。
でもね・・・俺も、とっくに限界ってものがね・・・
君の目の前に居るのは一度でも肌を合わせた男なのに、
甘くもたれればどうなるのかなんてまるで意識してない。
・・・冗談じゃない。・・・そんなの、許せない・・・
10510/23:2005/05/13(金) 02:23:20 ID:GlZumAo2
・・・名前を呼ばれた?え、一体ナニが??
見上げるとそこには目一杯の似非紳士笑顔。
・・・光ってる・・・キュラキュラが刺さってくる〜〜
ごめんなさい、つい甘えすぎた私が悪いんです〜〜
〜だからそんなに怒らないで〜〜
お父さんみたい、なんて言っちゃってゴメンナサイ〜〜

恐くて多分涙目になってる私を見てふと嘲笑うと、
敦賀さんの顔がふいに近づいてきた。

・・・口付けられた。あの時のように・・・
でも、あの時よりも少し、分る程度に少し意地悪な手荒いキス。
その瞬間に唇から意識を持って行かれて
縋るものを探して敦賀さんのシャツを掴んだ。
どの位そうしていたんだろう。
気を失いそうに自分を侵食されて、やっと唇が離れたとき。

「男と二人でこんな無防備でいるとどうなるかって・・・
 教わった方がいいみたいだね、君は」

膝の上で後ろ向きにされ背中を抱かれて、
両肩にふわりと手を置かれて。

「逃げたいなら逃げればいい」
と、甘く低く耳元で凄まれた。
10611/23:2005/05/13(金) 02:24:01 ID:GlZumAo2
・・・更に固まってしまった。なんかもう反射的に逃げたい・・・!!
でも背中のぬくもりからは離れたくない。
今離れてしまうと、次はいつこんなにあったかくなれるのか分らない。
・・・敦賀さんの言ってることは意味が違うのは分ってる。
分ってるんだけど・・・ぐるぐると考え込んでいると、

「・・・君は、莫迦、なんだな・・・」

そんなに莫迦莫迦言わなくたって!っと憤慨して振り向いたら、

「君が選んだ事だよ」と暗い瞳で囁かれ、耳朶に刺激が走った・・・
耳朶を甘噛みされ、首筋から背中に舌を這わされ、
そうしているうちに上半身はするりと全て剥かれて。
明るい、リビングの、ソファーの上で。
スカートをたくし上げられて、下着を脱がされて。

「・・・やぁ・・・っ!?」
や・・・こんなの・・・こんな恥ずかしい・・・っ
両手で胸をやわやわと揉まれ、指の間で乳首を挟まれ、
鋭い刺激にいやいや、と首を振っていると、
肩に鈍い痛みが走る。・・・きっと今、紅い華が咲いている・・・
もう覚えてしまった感触に、全身が・・・特にあそこが、熱くなっていく。
どうしよう・・・こんな明るい所で、こんなことされて・・・

「・・・敦賀さん、こんな・・・嫌がらせなんてしなくても・・・
 私みたいに地味で色気の無い女に、こんなことしなくたって・・・」

あなたなら、よりどりみどりじゃないですか・・・
10712/23:2005/05/13(金) 02:25:19 ID:GlZumAo2
「地味で色気が無い」?
まだ緑色をした薔薇の蕾を見てそう言うのなら、
それは見る目のない愚か者ってだけだ。
今ですら蕾の先から覗く彩だけでこんなにも目を奪われるのに、
咲き誇ればどうなってしまうのだろう。

「嫌がらせなんかじゃないよ・・・君があまりに無防備で・・・
 誘ってるようだったから、ね・・・?」
「誘ってなんかいません!」
「・・・あれは誘ってた、って言うんだよ」

あれが誘いじゃなくてなんだっていうんだ。
あまりにも自覚の無い彼女の言葉に
黒い気持が抑えきれずに加速する。

彼女の腰を掴んで俺を跨らせて向きあった。
膝立ちにさせると、ちょうどの位置で乳房がふるり、と揺れる。

上気して目の潤んだ、白い肌の半裸の少女。
・・・これで欲情しない男の方がどうかしてるだろう?

彼女の表情をじっ・・・と見つめながら乳首を口に含んで吸いたてる。
あそこに手を伸ばして指先が奥に触れた瞬間、
肩に置かれた彼女の手に更に力が入った。

・・・しまった。やりすぎた・・・
10813/23:2005/05/13(金) 02:26:13 ID:GlZumAo2

いや・・・っ、こんなの、恥ずかしいのに・・・っ
敦賀さんの手は大きくて、力強くて。逃げられない・・・
膝立ちで敦賀さんに向き合わされて、
スカートでしか身体を隠してない自分が恥ずかしくて恥ずかしくて・・・
俯いていると、見上げる敦賀さんと目が合った。
今まで見たこともない暗くて深い、強いまなざしが私を射抜く。
・・・恐い・・・敦賀さん、恐いの・・・

いたたまれなくなって目を閉じると、
乳首に強い刺激が走る。音を立てて吸われてる・・・
やぁ・・・っと思った瞬間あそこを指先で触れられて。
もう恐くて恐くて限界で。体が強張る。
敦賀さんの肩に掴まっていた手に知らずに力が入った。
ぎゅうっと握り締めて、竦むように敦賀さんの肩に顔を埋めた。

・・・お願い・・・もう・・・許してください・・・
10914/23:2005/05/13(金) 02:26:53 ID:GlZumAo2

・・・身体を硬くして縮こまってしまった私を見たからか、
敦賀さんが手の力をゆるめてくれた。
私を腿の上に座らせて、ゆったりと胸にかき抱く。
脱いだブラウスを肩に掛けてくれると、
「・・・ごめんね」と、私の背中に手を当てた。

さっきの敦賀さんの目も手も本当に怖かった。
・・・すごく怖かった、のに・・・
こうして胸に抱かれていると、だんだんと落ち着いてくる。
甘くて優しい、世界で一番安心な場所にいる錯覚。
そんな筈無い。絶対に無いって分かっているのに、
この錯覚の中にずっと居たい自分も確かに居る。
私、一体どうしちゃったんだろう?

そして、どうしてこの人は私の肌に触れるのだろう・・・?
貴方の周りには綺麗で華やかな女性が幾らでも居るのに・・・
私なんかが視界に入るはず無いのに・・・
親切な時にはすごく親切で、怒ったときには本当に怖くて。
本当に分からない。・・・この人は私には全く分らない・・・
11015/23:2005/05/13(金) 02:28:05 ID:GlZumAo2
静かに泣きながら縮こまる君の頬をなでて雫を拭う。
胸に押し付けるように抱いて背に手を回していると、
身体の緊張が抜けてきた。よかった・・・
「ごめん、大丈夫?怖がらせちゃったね・・・」

君は大分気の抜けた表情でこくん、と頷く。
「・・・さっきの敦賀さん、・・・怖かったです・・・」

「・・・ごめんごめん。・・・男って、コワイでしょ?分かった?」

「・・・敦賀さんが怖いっていうのはよーく分かりました!」

「ん?まだそんな憎まれ口を言う元気があるのか」

「・・・ゴメンナサイ、キヲツケマス・・・」

まだ少し涙の跡の残る紅潮した顔で、
上目遣いで探るように俺を見る君の額にキスを。
そしてこめかみに、頬に、鼻の頭に。
彼女はくすぐったそうに、でもじっとしている。
引き裂いてしまいたい欲望もまだ燻ってはいるけど、
今は・・・少しでも安心させたい・・・
11116/23:2005/05/13(金) 02:28:49 ID:GlZumAo2
静かに抱いて背中をそっと撫でていると、
ふいに寝息が聞こえてきた。

・・・キョーコちゃん・・・

君は、あれほど怖がった男の腕の中で、
そんなに身を預けきって半裸で眠れるのか・・・
愛という言葉にはあれだけ臆病になるのに。
君の最初を奪って深く抱いても、これほど荒ぶってみせても、
俺は・・・君にとって・・・何なのだろう・・・
俺には「男として見られていない」以外は全く分らないよ・・・

衝動のままに裂いてしまわなくてよかった、
あのままだとひどく惨く弄ってしまっていた。
今までこんな事なかったのに・・・とほっとする一方で。
でも、このまま帰そうとも思わない・・・思えない。

まだ早い時間だからその内目を覚ますだろうけど。
俺は保険を掛けることにした。

電話を1本掛け、寝室に連れて行き
全て脱がして俺の腕の中で寝かす。
ひどく安心しきった寝顔になんとも複雑な気持ちになる。

目を覚ましたら・・・君は・・・?
11217/23:2005/05/13(金) 02:30:17 ID:GlZumAo2

・・・目を覚ますと、男の人の胸板で視界が半分埋まっていた。
「???!?」
恐る恐る上を見上げると・・・敦賀さんだ・・・眠ってる。
こんな時でもないとまじまじとは見ないけど、
やっぱり綺麗な顔立ちだなぁ・・・睫長ーい・・・

にしても、この状況は一体?私・・・眠る前って・・・えーと・・・
敦賀さんに抱きしめられてたところまでは記憶にあるんだけど・・・
・・・なぜ全裸に・・・たしか最後まではしなかった・・・はず・・・(汗
??今何時だろう?・・・私、だるまやに何にも連絡してない!
がばっと起きようとすると、腰に廻された手に力が篭った。

「・・・最上さん?起きたの?」
「敦賀さん、・・・今何時ですか?」
「ん?・・・12時廻ったとこ。結構眠ったね。疲れてたんじゃない?」
「それならまだ終電ありますよね?!帰らなきゃ!」
「その必要はないよ」

ナンデデスカ・・・キクノガコワインデスケド・・・

「俺からだるまやに連絡しといた。だから大丈夫」
11318/23:2005/05/13(金) 02:31:04 ID:GlZumAo2

・・・!?え"ーーー!??

「なななな・・・んて・・・?!?」
「ラブミー部の仕事で付き合ってもらっていたら、
 疲れていたようで眠ってしまったので今日は泊めます。
 明日送ります、って連絡したよ。一応嘘じゃないだろう?」
「(涙目)・・・大将・・・女将さん・・・怒ってるかなぁ・・・」
「明日の予定は?」
「学校です。うーーーどーしよーーー・・・」
「じゃあ早朝送っていけばいいね。」
「う"・・・」

敦賀さんからの電話を二人はどう思っただろう・・・
恐い、恐すぎる!!・・・とあたふたしてたら、すっと手が伸びてきた。

「・・・え?敦賀さん?・・・もうさっきで嫌がらせ・・・
 イヤイヤもとい先輩の指導は終わった・・・のでは?」
「男の生理をもう一つ、教えてあげるよ。
 途中でお預けを喰うとね・・・後でもっと怖いコトになるんだよ?」

強い目で射抜かれて竦み上がる私にくすっと微笑うと、
嘘だよ、怖くなんてしないよ、止まらなくなるだけだ・・・
と、唇と舌を胸元に這わせていく。
触れられた処がなんだか、こないだよりももっと熱い気がする。
どうしちゃったんだろう、私の身体・・・
この間よりも、あちこちもっと熱くて甘い・・・
11419/23:2005/05/13(金) 02:32:12 ID:GlZumAo2

「敦賀さんなら・・・もっともっと美人のグラマーさんが
 よりどりみどりでしょう・・・」
「女好きのショータローと暮らしてても、肩すら抱かれなかったのに・・・
 私なんかに、どうして・・・?」

途切れ途切れの息遣いで彼女が呟く。
・・・日本に来てからは、
女性からは媚びた視線しか向けられなかった所為か、
誰にも特に興味は持たなかった。・・・君に再会するまでは。
君にしか心が動かない。君しか俺を迷わせない。
伝えたくても伝えられない想いがそのままの衝動で行為になる。

そんな憎まれ口をきくのなら、その可愛い唇を塞いでしまおう。
他の男の名前なんて思い出せもしない様、深く隈なく全てに触れよう。
君がどれほど魅力的なのかをその身体に焼付けよう。
肩を噛み、指先で君を奏で、君の目が俺しか映さなくなるまで。
そして、どうしても俺を見ないのなら、
もう他の誰を見ることもない様に引き裂いてやりたい。

挿している指を二本にすると、彼女の声がひときわ高くなった。
空いている手を彼女の手のひらに絡め、乳房に舌を這わせる。
目尻の涙を舐め、息を奪うように口付け追い詰める。
11520/23:2005/05/13(金) 02:33:51 ID:GlZumAo2
足の間に大きな体が滑り込んできてあそこに口付けされ、
充分に融けていた私の身体はすぐにいってしまった。
この人とこうしていると、自分が自分じゃなくなるようで・・・
触れる指先は確かに優しいのに、
ひとつひとつに悲鳴のような声をあげ、
彼の身体に掴まってもどんどん意識が落ちていって・・・

覆い被さられた時には、ほとんど何も考えられなくなっていた。
突き上げる熱さと激しい甘さで自分が壊れてしまいそうで。
彼の背に手を廻してしがみついていると、不意に身体を起こされ
彼と向き合いながら座っていた。・・・彼が入ったままで。

眠ってしまったときと同じくらいに近くて、
でも比べ物にならないくらい私も敦賀さんも熱くて。
揺すり上げられて背を反らすと敦賀さんに口付けられる。
胸を摘まれ、燃える様な突起を摘まれて・・・何も分らなくなった。
自分が上げたはずの高い声が、白い意識の中で遠くに感じた・・・
11621/23:2005/05/13(金) 02:35:15 ID:GlZumAo2
・・・本当に、愛と憎しみは本当によく似てるよ。
そうさ、この姿勢はわざとだ。
君が安心していたこの姿勢は、君を引き裂くことも出来るんだと、
とことん思い知らせてやりたい。手を君の身体に踊らせながら、
自分でも限界を感じるくらい突き上げのスピードが増していくと
君はふいに激しく締め付けて・・・いってしまって。
俺もそれで自分を思う様解き放つ。君をしっかりと抱きしめて・・・

力の抜けてしまった君を寝かせて静かな寝顔を見ていると、
普段なら絶対に思わないことまで思ってしまう。
不破にはある意味感謝しなくちゃな。
奴が馬鹿だったおかげで、
薔薇が今こうやって俺の腕の中に居る。
たとえこの一瞬のことだとしても・・・

望んではいけないのにキスを望み、身体を望み。
とうとう君の心を望むのを止められなくなり。
想いが溢れる。想いに溺れる。
俺はいつかきっと自分への最後の戒めを破ってしまう。

愛を受け止められないと悲しむ君は、
その時俺にどんな目を見せるのだろう・・・
確かな恐怖を感じながら、彼女を抱いて俺は眠りについた。
目が覚めないことすら祈りながら―――……
11722/23:2005/05/13(金) 02:37:08 ID:GlZumAo2

目覚ましの音で目を覚ますと、敦賀さんも同時に目を覚ました。
私をシャワーへ促して、どうもコーヒーを入れてくれているみたい。
身体を動かすと昨日の余韻が奥の方から滲んできて、
やわらかいお湯を浴びながら私は心底困惑していた。

・・・どうして・・・

あの人はあんなに優しいのだろう?
私はあの人の前でこれほど安心してしまうのだろう?
未だに信じられないことまでされていながら、
私はあの人を嫌いだと思っていたことはあっても・・・
怖いと思っても、意地悪だと思っても。
嫌悪したことは一度もなかった―――……

貴方は、尊敬と愛はよく似ている、と言ってました。
・・・この気持は、尊敬からですか?
それとも・・・何か他に、理由がありますか・・・?
絶対に開けてはいけないパンドラの箱を覗いた気持になって、
私は自分に湧きおこった疑問に無意識に蓋をした。

・・・私はただの後輩なのだから―――……
11823/23:2005/05/13(金) 02:40:03 ID:GlZumAo2
目を覚まして、コーヒーを入れながら社長との会話を思い出す。

「なんで告白しない?
 ・・・まぁ、お前が他人と必要以上に親しい
 つき合いしたくない気持もわかるがよ・・・
 彼女はお前の全てを知って、お前を拒絶したり軽蔑したりする人間か?
 俺は違うと思うがなぁ・・・」

「俺だって違うと思いますよ。
 彼女は多分・・・俺の過去を蔑すんだりはしないでしょうね。
 でも、彼女は俺のことを事務所の先輩、とだけ思っています。
 男としては見てもらえていませんから・・・」

「フラれるのが怖いか?人に惚れるって怖いだろ。
 でもなあ、もっと怖いことがあるんだぞ?
 想いを告げないまま、彼女が他の男に浚われるのを
 指をくわえて見ていることさ。
 あれほど生きてることを後悔する事って無ぇぞ。
 ・・・手遅れにならないうちによく考えておけよ」

「・・・はい」

・・・俺は、いつになれば、その一歩を―――……?
119前スレ780:2005/05/13(金) 02:45:29 ID:GlZumAo2
・・・自分で上げててなんですけど・・・読み難っ!?
こんなんでも読みたいって言って下さった方、ほんとーにゴメンナサイorz
でも、最後まで書けたのは声掛けてもらえたからです。
普段は短文or日記書きのぽえまぁ(<馬鹿w;)なんで、
↑これって他人に晒して分って貰える文章かどうかも
自分ではよく分りませんです、はい。
でも他人に見てもらうって、くすぐったくて楽しいことなんですね。
どうぞ埋め草がてらでご笑納くださいね。
120名無しさん@ピンキー:2005/05/13(金) 02:47:59 ID:4SQ8Gu2I
うふふ、リアルタイムで読めました!
前スレ780さん、激しくGJです!今の原作の雰囲気そのままに、って感じで凄く好きです。
また、次の作品期待してますね!
121名無しさん@ピンキー:2005/05/13(金) 14:16:10 ID:LD0vFk7b
前スレ780氏、乙です!!
1レス目から萌えに火がついて、一気に読んでしまいました(;´Д`)ハアハア
この話の直前に前スレ956のリーダー小話が入るのでつね?
122名無しさん@ピンキー:2005/05/13(金) 18:51:04 ID:vwgJbIF4
前スレ780です・・・喜んで頂けたなら嬉しいですw
今回視点をレスごとにかなり適当に変えたり
やたらと修飾過剰に書いちゃったんで、
すげえ分かりにくい話になったんじゃなかとかとビクビクシテマスタ(汗

リーダー小話は前スレ784と884の間位の話です。
蓮は独占欲強そうな魔王様、
松も生い立ちからいくとキョーコに結構コンプ持ちでは?・・・などと思って、
愛情に割かし素直な普通の青年キャラが欲しかったんですよ。
そんでリーダーに白羽の矢をw

でも出来れば原作無視は最小限にしたいので、
この後はしばらく全然別な小話に挑戦しようかな・・・
温かいお言葉ありがとうございました〜ノシ
123名無しさん@ピンキー:2005/05/13(金) 20:36:09 ID:L/SjHmqC
前スレ780さん、楽しく読ませて頂きました。
また書いてくださいね。待ってます。
124名無しさん@ピンキー:2005/05/13(金) 23:40:18 ID:W/5gjz8G
お知らせいたします。
梅祭を開催しておりました前スレは、985さんのカキコミで目出度く
  ERROR:このスレッドは512kを超えているので書けません!
となり無事終了いたしました。
125名無しさん@ピンキー:2005/05/14(土) 15:57:27 ID:DptE+REp
梅祭楽しかった♪
126名無しさん@ピンキー:2005/05/16(月) 15:43:54 ID:Fj05izbL
本誌発売まであとすこし…
次の展開で神が刺激されることを願いつつ保守
127名無しさん@ピンキー:2005/05/16(月) 20:58:29 ID:y/koF7yi
ほしゅ ほしゅ
神降臨期待
128竜二×司:2005/05/17(火) 03:12:37 ID:ZBlVr6m8
スキビで盛り上がっている中申し訳ありません。
本誌発売まで多少時間があるので懐かしのクレパラを投下します。皆様のお暇潰しにでもご覧ください。


「何のマネかな竜二くん?」
「何って、お前の健康診断だ」
朝、毎日の恒例行事になりつつある俺たちの乱闘。理由は決まっている。
牙流会の抗争後、俺はいつの間にか周りの幹部連中から勝手に竜二の聖妻候補に上げられた。よって何故か俺は竜二と同じ部屋で寝る羽目に。もちろんベッドは違うが俺が寝てる隙に服を脱がすことなんか竜二にとっては朝飯前。
今日も目を覚ますと竜二の前にすっ裸で横になってる俺が居た訳だ。
「健康診断だ?そう毎日毎日健康チェックの必要がどこにあるんだこの変態野郎!!」
俺の怒りのスクリューパンチは見事竜二の顔面にクリーンヒット。全く、毎回こうやって俺に痛めつけられても竜二に懲りた様子は無い。確かに竜二の事は好きだし触れたいって思うのも確かだ。
が、しかぁし!!奴のコミュニケーションは異常だ。俺が少しでも気を許すとすぐに子作り体制に入ろうとしやがる。油断も隙も無ぇ。
129竜二×司2:2005/05/17(火) 03:31:31 ID:ZBlVr6m8
俺だってそりゃお年頃だし?そういう事に興味が無いって言ったら嘘になる…けどあの竜二だぜ?1度やっちまったら即妊娠に決まってる。伊達に種馬の名を持ってねぇな。…とか感心してる間に再び俺ってば竜二に組敷かれてるし。くそぅ。力でかなわないなら…
「ブンさんブンさんブンさ〜ん!!!!」
竜二の側近渋谷(通称ブンさん)の名を連呼する。
俺も一緒に居るとは言え仮にもここは組長の寝室だ。呼べば必ず人が来るはず。
「…」
しかしいくら呼んでもブンさんの返事は無い。
「ブンさん聞こえてんだろ!?助けろよ〜!!」
竜二の下で必死にもがく俺。が、せっかく着直した服を1枚1枚剥がされていってる。
ヤバイ。このままじゃ俺完全に食われる!!
「司坊?」
その時、天の助けかブンさんの声がドア越しに聞こえた。
「ブンさん!!何してたんだよ〜とにかく入って!!」
「いや、それが今手が放せなくてな。組員も当分ここには近寄れないと思うから。三代目を頼むぞ」
頼むぞって頼むぞって…何だよそれ〜!!
「ブンさんの薄情者〜!!」
俺の叫び声から逃げるようにして消えていくブンさんの足音。
130竜二×司3:2005/05/17(火) 03:45:07 ID:ZBlVr6m8
絶対皆で協力してやがるなぁ〜。そんなに4代目を俺に生ませたいのかよ。俺まだ10代だぞ〜?
少し涙目になりながら竜二を睨む。すると竜二は困ったように手を止めた。
「悪かった。大丈夫、無理矢理はしねぇよ」
そうして俺を宥めるように優しく抱きしめる。こうやって竜二に励まされたこと何度もあったな。
俺は息をゆっくり吐くと竜二を見上げた。
「言っとくけど、嫌とかじゃねぇからな?ただ…子供はちょっとな…」
俺の意図を理解したのか竜二は柔らかく笑った。
「んな事心配してたのか…。避妊はする。お前の兄弟の事もあるしな。」
その竜二の一言につい嬉しくなって俺から抱きついた。ちゃんと考えてくれてたんだ、俺のこと。
「良いか?」
竜二の問いに俺は無言で頷いた。
131128です:2005/05/17(火) 05:11:42 ID:ZBlVr6m8
…頑張ったがこれが自分の限界。誰か続きを書いて頂ければ幸い。

神光臨期待。
132名無しさん@ピンキー:2005/05/17(火) 05:31:02 ID:iZZLzynj
リアルタイムで読みました
残念ながら、クレパラはかなり前に一回しか読んだことがないです。
もう忘れている読み手だから
良い文章のあなたの続きは書けないですね。
誰かがクレパラを覚えていて書いてくれるといいですね

早朝投下、お疲れ様。
133名無しさん@ピンキー:2005/05/17(火) 08:03:26 ID:lA/1M9wv
>>128 乙!
竜×司大好きなのでワクワクテカテカしますた。
でもエロをエロく書けないので自分も続きは無理…スマソ
続き激しく希望、神光臨祈願。
134名無しさん@ピンキー:2005/05/17(火) 20:10:22 ID:STO0rGRZ
・゚・(ノд`)・゚・生殺し・・・
135名無しさん@ピンキー:2005/05/17(火) 20:19:15 ID:AlcTK4NY
ガーーン!!久々に竜司キタと思ったら
136128です:2005/05/17(火) 21:36:31 ID:ZBlVr6m8
中途半端で申し訳ありません。
自己責任って事で続き書きます。
しばしお待ちを。
137名無しさん@ピンキー:2005/05/17(火) 21:47:15 ID:Cxt3Z7Xi
ファイト♪お待ちしてます〜
138竜二×司:2005/05/17(火) 22:20:48 ID:ZBlVr6m8
俺の了承を得た竜二は微かに口端を上げた。やばい。頷くんじゃなかったかも…。
「うわぁっ」
そうこう考えてる間にも竜二は俺の体をひっくり返した。仰向けになった俺の背中に竜二がのし掛かる。
「確かこの辺りだったよなぁ?アイツに付けられたキスマークは…」
首元でで凄まれ俺は身を縮める。竜二の息がかかって少しくすぐったい。
「あ、あれは俺の意志とは無関係にだなぁ〜」
「問答無用」
「ひぁっ!?」
俺の言い訳も聞き入れぬまま、竜二は噛みつくようなキスを体中に降らせていく。うわ…気づけば俺もう裸じゃん。
139名無しさん@ピンキー:2005/05/18(水) 00:55:16 ID:o8Bw9/55
続きは明日にでも。
再び中途半端でスマソ。
140竜二×司:2005/05/18(水) 17:33:32 ID:o8Bw9/55
…それから俺は『お仕置き』と称して竜二に酷い目にあわされた。
身動きの取れねぇ体制でやられたり、俺から求めさせたり、挙げ句の果てには変な道具まで使いやがって…
とにかく俺の体は疲労で動けなくなってた。

「りゅっ…も、無理だっ…言ってん…だろっ」
今現在4度目の行為中。俺は3回も絶頂を迎えてるってのに竜二は余裕そのものだ。
俺の中で突き動かされる竜二のモノは更に速度を速める。
無理だっつってんのに…。
「仕方ない。これで最後にしてやる」
「うぁぁぁっ」
意識を失いかけてる俺に対して容赦なく訪れる快楽の波。
畜生。竜二はこんな時でさえ表情を崩さねぇ。悔しいけど経験に差がありすぎる。
初めは痛かった結合部も何度という往復によって快感しか感じなくなってる。

「う…ぁ…はっぁ」
自分でも限界が近いことが分かる。やばい…もう…
141竜二×司:2005/05/18(水) 17:35:24 ID:o8Bw9/55
「んあぁぁあっ!!」
「くっ」
俺の絶頂と共に収縮するソコは竜二のモノをキリキリと締め付けた。
避妊具によって妊娠しないことは分かってるけど、竜二の中から溢れ出たものはそれさえ突き破って来そうな勢いだ。

「りゅ…」

情けないことに俺が覚えてるのはそこまで。目が覚めると竜二に腕枕されてた。
「っつ…」
意識がハッキリしていくと同時に腰に激痛が走る。そりゃな、あんだけやれば体も痛くなんだろ。
俺は腰をさすりながら起き上がり竜二を見下ろした。
「今日は初めだからこんなもんだ。次からはもっと愛してやる」
あ、あああ愛!?
すでに俺より先に目が覚めていた竜二は俺を見上げて笑った。
「何なら今からでも良いが?」
「ふ、ふざけんな〜!!!!」
無防備な竜二のソコに渾身のトルネードキックをお見舞いしてやった。
「〜〜〜っ!!」
声にならない程悲痛な表情の竜二。ざまぁみろ。俺だけ痛い思いするなんて不公平だからな。
「当分は絶対ぇしねえからなっ」
ベッドの上でもがく竜二は放っておいて俺はシャワーを浴びに行くことにする。
奴が調子に乗るといけねぇから気持ち良かった事は黙っておこう…。
142名無しさん@ピンキー:2005/05/18(水) 17:37:26 ID:o8Bw9/55
以上です。
やっぱり自分にエロは無理ですた。

お目汚し失礼しました。
143名無しさん@ピンキー:2005/05/18(水) 21:26:15 ID:GZ7Dy6C3
いや、十分です(*´Д`)'`ァ'`ァ GJ!!!
竜二、やはり変な趣味があったのかw >>道具使用
144名無しさん@ピンキー:2005/05/18(水) 21:34:59 ID:4A+6nePj
お道具使いの14歳・・・w
145名無しさん@ピンキー:2005/05/18(水) 23:11:32 ID:BAq7b4RF
> 14歳
Σ(゚Д゚)ハッ!
146名無しさん@ピンキー:2005/05/18(水) 23:50:50 ID:1vuPGVKE
(;゜〇゜)
147名無しさん@ピンキー:2005/05/19(木) 15:21:52 ID:MiahaA7W
あちらの世界では道具も薬も進化してるんだろうなあ…(*´Д`)
>128さん乙です〜
148名無しさん@ピンキー:2005/05/19(木) 19:31:33 ID:NHP2Tt3w
ヤター!
128さん乙です!
149名無しさん@ピンキー:2005/05/20(金) 01:23:09 ID:W1LzlBh0
感想等ありがとうございます。
さ〜て本誌発売。神が光臨するのを期待してますよ〜。
150名無しさん@ピンキー:2005/05/20(金) 17:44:35 ID:KmDszfA4
最新の本誌、足の治療のシーンに萌えた…(*゚∀゚)=3ムッハー
151名無しさん@ピンキー:2005/05/20(金) 20:40:43 ID:T6DGZOCs
「・・・ぅうん?何だってェ?」もいいな〜
いつか使いたいなぁw
152名無しさん@ピンキー:2005/05/20(金) 23:02:40 ID:4udscMrl
>>151
いつかと言わず、是非使ってください。。
153名無しさん@ピンキー:2005/05/20(金) 23:29:35 ID:T6DGZOCs
>152
今ちまちま書いてるシチュだと使えないのれす・・・w;
でも挑戦したい〜あのコマツボってしまってもう・・・
鬼畜蓮とかだといいのかな〜
154名無しさん@ピンキー:2005/05/21(土) 19:19:40 ID:DR15oBDn
>153楽しみにお待ちしております。。
155名無しさん@ピンキー:2005/05/21(土) 21:02:27 ID:IeZ8WE4v
やたっ!竜司キテターーーーーーーーーー。乙です。
156名無しさん@ピンキー:2005/05/21(土) 21:48:40 ID:ZIKuqy+U
どなたか朝来×宗像書いて下さい!!
街でばったりパトに乗った宗像と会う
そんで「送るから」という理由で車に乗る
その後ムニャムニャといった感じで
お願いします!!!
157名無しさん@ピンキー:2005/05/21(土) 23:56:26 ID:Xp4WkX+z
>>152
私も本スレに書いたけど、同じ所で萌えてる人がいる!!
(・∀・)人(・∀・)ナカーマ
158蓮キョ1:2005/05/22(日) 20:39:04 ID:z1DfYCxV
書いちゃったので投下します。
前フリ長いし、エロ描写は少ないですので、面白くないと思ってもスルーで
カップルは蓮キョで、テーマは2回目です。


蓮とキョーコが初めて結ばれてから3週間、ずっと二人は会えずにいた。
二人に問題があったわけではなく、蓮が海外で長期ロケに出かけている為である。
長い間会えない時間を何とか乗り越えられるようにと、お互いが自然に求めあって
結ばれたあの夜――――
やっと全てを触れられた彼女が今は夢のようで、その感触を忘れそうで蓮はだんだ
んと心が渇くのを感じていた。
初めての彼女を傷つけないようにと、なるべく無理をさせないように優しく身体を
重ねあった。本当は自分はもっと彼女を渇望していたが、自分の欲望のままに彼女
を抱いてしまったら、壊してしまうかもしれない――――
と、必死で自分の欲望を抑え込んだ。
そんな自分の燻った想いがどんどんと膨れ上がり
――――早く会って触れたい・・・・・・――――
時差の関係で電話をするのを躊躇われ、今の二人のコミュニケーションは専らメー
ルのみであった。声さえも聞けないこの状況が、益々蓮の心を締め付ける。
全く違う人間が同じ気持ちを持つのは難しい話だが、彼女も自分のように自分を想っ
てくれていればいいと願う。
例え自分の半分でもいいから。
159蓮キョ2:2005/05/22(日) 20:40:24 ID:z1DfYCxV
そして1週間程の時が過ぎ、やっと蓮は帰国の途に着くことになった。
飛行機に乗る前に久しぶりにキョーコに電話をかけた。
「朝早くにご免ね」
『もう起きてましたから全然大丈夫です!それに・・・その・・・久しぶりに声が聞けて
すごく嬉しいですし・・・』
そう言った彼女の顔はきっと真っ赤だろうと、想像する蓮の顔は穏やかであった。
「今から飛行機に乗って帰るから。予定通りいけば今日の夜には日本だよ」
『仕事も予定通りですか?』
「ああ。時差ぼけを考慮して予定通り明日は夜からの仕事だけだよ。だから昼間は
ゆっくり出来る予定。キョーコは普通に学校だよね。何時頃来れそう?」
『夕方になっちゃうと思いますけど、急いでマンションに行きますね!』
本当は学校なんて行かずに朝から自分の所へ来て欲しいと言いたいところだけど、
最近仕事が忙しくて中々学業に励めないキョーコにそんな自分の欲求をぶつけるこ
とは出来ない。
「会えるのを楽しみにしてるよ」
『私もです』
そして電話を切った。久しぶりのキョーコの声が、蓮の心を潤わせ、愛しそうに何
時までも電話を見つめていた。
160蓮キョ3:2005/05/22(日) 20:41:23 ID:z1DfYCxV
蓮が日本に着いたのは、10時過ぎであった。
このまま真っ直ぐ帰ってもマンションに着くのは日付が変わる頃だろうか。
普通は直ぐにでもベッドで横になりところだが、蓮は何よりもキョーコに会いたかっ
た。それが自分にとって何よりも癒しになるから。
しかし、こんな時間にキョーコに会いに行けるはずもなく、とりあず「今、日本に
着いたよ」とメールだけ送り、社と別れてタクシーでマンションへと向かった。

「ありがとうございます」
そう言いながらタクシーから降りて、久しぶりの自分のマンションを見上げる。
時計を見れば予想通り日付は変わっていた。
ふうっと溜息をついてマンションのエントランスへ向かおうとした時、別のタクシ
ーが1台自分の目の前に止まる。
そして、そのタクシーから降りた人物を見て蓮は目を見開いた。
にわかに自分の見たものが信じられない。
タクシーが去っても棒立ちになってる蓮を見て、彼の前に現れた人物は戸惑いながら
話しかけた。
「あ、あのっ。メール見て・・・。敦賀さんが日本に・・・東京に居るって思ったら・・・そ
の・・・///」
俯きながら顔を赤くして、自分の心をこんなにも熱くさせる、今目の前にいる人物は、
ずっと会いたいと願っていたキョーコだった。
161蓮キョ4:2005/05/22(日) 20:42:29 ID:z1DfYCxV
蓮はやっとそれを理解して、理解した途端にもう自分の気持ちを抑えることは出来な
かった。
強くキョーコの手首を掴んで、引っ張るようにエレベーターへと真っ直ぐ向かう。
エレベーターに乗り込んで、扉が閉まる前にもう強引に彼女の唇を塞いでいた。
エレベーターが上昇するとともに深くなる口付け。
キョーコも最初はいきなりで戸惑っていたが、彼から与えられる熱情に必死で応えよ
うとする。

チンとエレベーターが目的階層に着いたことを知らせると、一旦唇を離して、蓮はま
た引っ張るようにキョーコの手首を掴んで自分の部屋へと向かう。
そしてまたも部屋の扉が閉まる前にキスを再開する。
玄関で、靴も脱がずに、ただ貪るように口付けを繰り返す。
蓮の腕はしっかりとキョーコの腰を抱き、キョーコもしがみつくように蓮の首に自分
の腕を絡ませる。
漸く唇が離れた時、キョーコは「ぷはぁっ」と空気を求めるように息を吸い込んだ。
それも束の間、すぐにまた唇を塞がれて、口内を貪られる。どんどんと送り込まれる
唾液を飲み込むのが追いつけなくなり、キョーコの口元から唾液が零れてしまう。そ
れに気付いて蓮は唇を離してその零れた唾液を手で拭った。
「はぁはぁ」
呼吸さえも奪うような激しい口付けに二人の息はすっかりあがっていた。
蓮は壁にキョーコを押し付けて、今度は首筋に唇を押し当てた。
「ちょっっ、つ、敦賀さんっ!?」
少し非難するような瞳を向けたキョーコに、蓮は少し理性を取り戻した。
「寝室いく?」
「・・・・・・はい・・・・・・でも・・・敦賀さん長時間のフライトで疲れてるんじゃ・・・」
「寝るよりもキョーコとこうするほうが何倍もの癒しだよ」
そう言いながら蓮はひょいっとキョーコを抱き上げて肩に担ぎ上げた。靴を脱いで玄
関からやっとあがり、キョーコの靴も脱がして後ろに放り投げる。そして向かうはも
ちろん寝室で。
162蓮キョ5:2005/05/22(日) 20:43:32 ID:z1DfYCxV
大きなベッドの端にキョーコを座らせると、蓮は優しくキョーコの頬に触れた。
「すごく会いたかった・・・」
「はい、私もです。お帰りなさい」
自分の頬にある掌に自分の手を重ねてふわっと微笑んだ。その微笑に蓮も愛しそうに
微笑む。
そして先程とは違って優しいキスを落とす。
啄ばむようなキスを繰り返しながら、キョーコのブラウスのボタンを一つずつ外して
いく。
ブラウスを脱がして、片手でキョーコの手首を掴んで上に上げると、器用にキャミソ
ールを脱がす。次は自分のシャツのボタンを外そうとすると、キョーコの手が伸びて
きて、それを制した。そして代わりにキョーコがボタンに手をかけていく。
服を脱がせるなんて経験はないのであろう。キョーコは如何にも不器用な感じでボタ
ンを外していく。はっきり言って自分で脱いだ方が早いのだが、じれったい感もある
のだが、キョーコのこの行動に顔が緩まずにはいられない。
やっと蓮のシャツを脱がし終えると、シャツの下には何も着ていなかった為、蓮の逞
しい胸板に目のやり場に困ってキョーコは俯く。
そんな様子にクスッと笑いながら、次は蓮がキョーコの腰に手を回し、スカートのホ
ックを外すと、軽く腰を抱き上げて脱がす。次は自分の番だと、キョーコは真っ赤に
なりながら蓮のズボンのベルトを外す。でも流石にズボンを脱がすのは恥ずかし過ぎ
るようで手が止まってしまう。
蓮はズボンは自分で脱いで、お互い下着だけになると、キョーコをベッドにそっと横
たえた。
163蓮キョ6:2005/05/22(日) 20:44:25 ID:z1DfYCxV
覆いかぶさるようにして、またキスを繰り返す。唇だけでなく、瞼や頬などにキスを
落として、首筋へと唇を這わしていく。胸元まで移動した時に、ブラに手をかけた。
「あ、あのっ・・・で、電気を・・・」
「キョーコの全てを見させて」
「でっでもっ・・・は、恥ずかしいです・・・」
瞳を潤ませて懇願するキョーコの言葉を無視して、ブラをたくし上げて赤い部分に吸
い付く。
「んんっ!」
片方の胸を激しく愛撫され、もう片方は赤い部分を攻められる。舌で転がすように舐
められ、たまに尼噛みされ、吸い付かれ、煽られるように快楽を与えられて頭が真っ
白になる。キョーコの口からは嬌声があがるだけで拒否の言葉を発する余裕なんて無
くなっていた。
胸を攻めていた唇を這わせながら下降させていく。
おへそ辺りをなぞった時に、くすぐったいのか腰を浮かせるように身体を捻った。
その様子をかわいいと思いながら、蓮はキョーコの最後の下着に手をかける。
そっと片足を抱き上げて、ゆっくりと脱がしていく。脱がしていくと同時に足に唇を
這わして。
つま先まで這わせると、チュッと音を立てるように指先を舐めた。
「やんっ」
ビクンっと身体を揺らすキョーコが可愛くて仕方がない。
蓮は片方の足にも同じような行為を繰り返す。そして両肘に手を置いてゆっくりと押
し開いた。
164蓮キョ7:2005/05/22(日) 20:45:26 ID:z1DfYCxV
「やっ!・・・つ、敦賀さんっっ」
拒否の言葉を気にもせず、蓮はキョーコの秘部へと顔を移動させる。そこはもうすっ
かり蜜で溢れていた。その蜜を唇で吸い上げる。
「――――!!やだっ・・・つ、敦賀さんっっ・・・そ、そんなことっ・・・」
自分のそんな場所に顔を埋められると思っていなかったキョーコはただ狼狽するばか
り。しかしその瞬間に与えられた快感に為す術がなくなってしまう。
「はっ・・・はっ・・・ああっ!」
もう唇で触れていない場所などないのではないか――――そう思わせるくらいに蓮は
唇でキョーコの身体を確かめていく。
「あっ、んんっ・・・あんっ・・・ああっ・・・」
「キョーコはここら辺が感じるみたいだね」
一際高く啼いたキョーコの場所を強く擦るように指を動かす。
「あ・・・やっ・・・ダメっっ・・・」
「ホントに嫌なら止めるけど・・・」
瞳に涙をいっぱいためてただ首を横に振る。その様子に蓮はクスッと笑い、自分の最
後の下着を脱ぎ捨てて、避妊具を付ける。
「・・・キョーコ・・・」
頭がクラクラするような甘い声で自分の名前を呼ばれて、堪らなくなって自分から蓮
にキスをした。
そのキスはまだぎこちないけれど、蓮には嬉しくて仕方がない。
「――――――んっ!!」
蓮はキョーコの身体へゆっくりと侵入していく。初めてではないとはいえ、まだ2回
目の行為、キョーコの眉根が寄って少し苦痛の表情を浮かばせた。
「まだ、痛い?」
「だ、だいじょう…ぶ…です…」
それ程の苦痛な表情ではないけれど、息は荒い。それを気遣いながら蓮はゆっくりと
侵入して自身を全て埋め込んだ。
165蓮キョ8:2005/05/22(日) 20:46:13 ID:z1DfYCxV
「はぁ・・・はぁ・・・」
キョーコの頬はすっかりと上気してピンク色に染まっている。じんわりとかいた汗の
せいで髪が顔の所々に張り付き、それがより一層扇情的に見えて蓮の心を煽る。
「キョーコ、ごめん」
「えっ?」
ふいに蓮が発した言葉にキョーコは上擦った声をあげた。
「今日は手加減出来ない」
「ええっ??」
焦った顔をするキョーコをお構いなしに蓮は激しく打ちつけた。
「ああっ!」
ギリギリまで引き抜いて勢い良く打ちつける。それを何度か繰り返し、キョーコを追
い立てていく。
「ひゃんっ!・・・あぁっ・・・あんっっ・・・ああっ」
蓮の背中に回していたキョーコの手に力が入り、爪が食い込んだ。その刺激に蓮は
「くっ」と呻き声を上げるが行為の激しさは衰えることを知らない。
身体を裂かれるような感触に、苦しくもそれでいて頭の芯まで痺れるこの感覚に、
キョーコは何度も意識が飛びそうになる。
「ああっ・・・わ、わたっしっ・・・もう・・・」
途切れ途切れにそう言葉を漏らすキョーコに
「まだまだ足りない・・・・・」
そう蓮は言い、終わらせること許さない。
何度も何度も貫かれ、意識が飛んでもすぐに再開され、蓮が満足するまでずっと身体
を重ねあった。
166蓮キョ9:2005/05/22(日) 20:46:48 ID:z1DfYCxV
疲労を浮かばせながら寝ているキョーコの髪を、そっと優しく掻き上げる。
「優しくできなくて・・・ごめん」
そんな言葉を発しても、疲れるように眠る彼女に届くことはないと分かってはいるけ
れど、蓮はそう言わずにはいられなかった。
身体を拭いて、風邪をひかないようにとシャツだけ身に纏わせた。あまりの疲労感な
のか、キョーコの目は堅く閉じられたままで起きる気配はない。
自分はシャツと下着だけをつけてキョーコの横に横たわり、そっと布団をかぶった。
彼女に無理をさせてしまった罪悪感はあるものの、確かに自分の心は満たされてい
て――――。
こんな風に満たされた気持ちで眠るのは何時以来か。彼女と別れた日以来であろう。
自分の安らげる場所は、彼女の隣なのだと、改めて思う蓮であった。
167名無しさん@ピンキー:2005/05/22(日) 20:49:34 ID:z1DfYCxV
終わりです。長々と失礼しました。
蓮の服を脱がせるキョーコを書いてみたかったのだが、その描写は短かっ!です。
神になるのは難しいと改めて思ったよ。

こんなシチュキボンすれば良かったかな。
ま、最近カキコ少なかったなので繋ぎということで流して下さい。
168名無しさん@ピンキー:2005/05/22(日) 20:51:36 ID:FFjC7AZC
リアルタイムキタ━━━━━(´ε`(○≡(・∀・)≡○)´o`)━━━━━!!!!
2回目っていうのもよかったです
169名無しさん@ピンキー:2005/05/22(日) 20:52:06 ID:ssNK1zIn
リアルタイム神キタ――――(゚∀゚)―――――――――!!!!!!!!!!!!
GJ!!
170名無しさん@ピンキー:2005/05/22(日) 21:55:46 ID:22VLJ/4j
>>158 すごくよかったです。
蓮、暴走でキョーコの体もつかしら?とちょっと心配した。
171名無しさん@ピンキー:2005/05/22(日) 22:43:22 ID:P42fNzsZ
GJ!
・・・きっと次の日学校休んだねw
172名無しさん@ピンキー:2005/05/23(月) 00:44:19 ID:4Yb9OLi1
まだまだ足りないに・・・に萌えまつた。
173すきっぷびぃと:2005/05/23(月) 00:46:04 ID:ivyKfcyX
あ〜主義に反しますが
どーにもこーにも今号の足の治療シーンで萌が止まりませんので、ちみっと投下します。

今まで書いていたSSとはまったく繋がりません。
別編として解釈お願いします。

蓮×キョ
寸止めでいきます〜

嫌いなかた、コミック派の方、寸止め許せねー方はスルーして下さい。
174すきっぷびぃと:2005/05/23(月) 00:47:09 ID:ivyKfcyX
この子はホントに…もう…。

なんて無茶するんだ、まったく。
赤く腫れ上がったくるぶしを目の前にしながらため息が出た。

ダークムーンごっこ…につきあわせたのは俺なんだが、彼女の使命感は恐れ入る。
恐れ入ると言うか…

……………はぁ。

あのなりゆきで彼女がおとなしく引き下がるとは思ってなかったけど…
女の子がやると思わなかったよ…あんな悪質訪問販売員みたいなこと…

まったく……この子は…

嘉月として、美月としての言葉の応酬をしながら

痛々しい彼女の足につける薬をガーゼに出して
それをつけようと彼女の足をとった時
ドアの外で少し冷えた感触が手のひらに伝わってきて
滑らかな肌が吸いつくようで
思わず細い足首を撫でてしまった。
175すきっぷびぃと:2005/05/23(月) 00:48:11 ID:ivyKfcyX
「…!?せ・先生?」

はっ…

………俺は…今、何をした????

「あ、や、ごめん…」

じゃない。何を謝ってるんだ俺は。

今俺は敦賀蓮じゃないんだ。嘉月…この子の先生なんだ。
そしてこの子も…彼女も美月。最上キョーコじゃないんだぞ。しっかりしろ!蓮!


「い・いや、本郷、薬つけるから、もう少し前に足を出してくれるか?」

「あ・は・はい…こう…ですか?」

さくり
と割れるように彼女の足が開いた瞬間に太ももの奥までちらりとのぞく。

思わず目をそむけた。胸がドクッと鳴る。
顔が思わず赤らむのがわかる。

だから何をやってるんだ俺は!
これじゃあ盛りのついた高校生だろ。
176すきっぷびぃと:2005/05/23(月) 00:49:00 ID:ivyKfcyX
なるべく見上げないように彼女の白い足の傷を見る。
足首から滑らかな曲線を描く彼女の足が、妙に扇情的で、
自覚はしたくないが完全に欲情しているのがわかる。

気付かれないように
息を整えて、そうっと傷にガーゼをあてる…

「…!ひゃぅっ…」

ビクンと彼女の足が跳ねる。
しみるんだろうけど、俺はまったく別の想像をしてしまい、ますます自分で混乱してきていた。

ああ、頼む…頼むから美月…そんな声を出さないでくれ

理性が飛びそうになる…
177すきっぷびぃと:2005/05/23(月) 00:49:59 ID:ivyKfcyX
「…ありがとう…先生…あの…具合はどうですか?風邪だって聞いて…」

美月は無邪気に笑いながら話し掛けてくる。

この子は教え子。この子は婚約者の親戚。そして…この子は絶対に好きになってはいけない子…

敦賀蓮としての俺にとっても
この子は………

喉がからからになってる。
彼女の問いに答えられない。

演技の練習だといったばかりなのに



…………嘉月
お前ならどうするんだ。

愛しい女を目の前にして
堪えられるのか?…この状況で
178すきっぷびぃと:2005/05/23(月) 00:50:42 ID:ivyKfcyX
彼女の足首を支えながら
かすかに自分の手が震えてくるのがわかる……




……………………焦がれるほど欲しい………


このまま
力づくでも
自分のものにできたなら………

誰もいない。
誰も見ていない…………

誰も来やしない……ここには。



「?せんせ…?」

美月……お前を    このまま……………

する…っ
彼女のひざの裏まで手を滑らす。

ビクンと彼女の身体が震える。

気付けば俺は彼女の足にくちづけをしていた………
179すきっぷびぃと:2005/05/23(月) 00:51:24 ID:ivyKfcyX
「せんっ…せっ???……!…」

顔を真っ赤にして、何がおこったかわからない彼女。

理性と本能がせめぎあう。

でもどうしても唇が…彼女の足から離れない。
上に下に、夢中で這わせる。


「…やっ…は…ッ…せん……ッつ・敦賀…さっ…あんっ…」

どうしていいのかわからないように、彼女の身体がうごめく。

これは演技なのか、それとも本気なのか

彼女もわからずとまどっているようだが…俺も同じ。
180すきっぷびぃと:2005/05/23(月) 00:52:08 ID:ivyKfcyX
いけない。
もうやめなきゃ。
もう終わらさなきゃ。

頭ではわかっていても…止まらない。

もう唇は彼女のひざのあたりにまできていて内股に這い出してゆく。


ダメだ…いけない…
この子はダメなんだ……!!!!


嘉月としての自分と、敦賀蓮としても気持ちが重なってくるのがわかる。

「や・あっ…んっ…あ・ああんっ…っ敦賀…さ…」

苦しまぎれで顔をあげた時、彼女の真っ赤になって感じてる顔が目に入った




ぱちん


何かがはじけたような音が聞こえた気がした。

長い夜がはじまった……音だったのかもしれない



181すきっぷびぃと:2005/05/23(月) 00:54:17 ID:ivyKfcyX
短い上にヘタレ蓮なのは勘弁して下さい。
突然思い付いて書いたものですから…
また修行してきます。

生足からの愛撫って…萌えるよなあ…

ということで、おそまつでした。
182名無しさん@ピンキー:2005/05/23(月) 01:04:23 ID:kHCy7XDH
>>173 まさに生殺し!!
ぜひ続きを書いてください。おもしろかったです。
 
183名無しさん@ピンキー:2005/05/23(月) 01:11:13 ID:QIk4W+f3
神が2人も光臨なさってる━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
184名無しさん@ピンキー:2005/05/23(月) 01:12:16 ID:0a/H0gIX
おふたりともステキ☆
185名無しさん@ピンキー:2005/05/23(月) 02:07:52 ID:Do+xrAn8
>158,173
GJ!!!

ところで158さんのを読んでふと疑問。
蓮はトランクスなのだろうか、ブリーフなのだろうか。
186名無しさん@ピンキー:2005/05/23(月) 02:19:06 ID:t25+2Qts
ビキニでしょ?
187名無しさん@ピンキー:2005/05/23(月) 02:28:37 ID:0a/H0gIX
ボクサーパンツきぼん・・・
188名無しさん@ピンキー:2005/05/23(月) 10:34:24 ID:60Dk9i+t
ブリーフは嫌だ…
189名無しさん@ピンキー:2005/05/23(月) 16:14:47 ID:4Yb9OLi1
すきっぷびぃとさんGJです。ぜひぜひ長い夜の続きをープリ〜ズ
190名無しさん@ピンキー:2005/05/23(月) 18:38:10 ID:/aTHF4Io
でもトランクスもしっくりこないです。
191名無しさん@ピンキー:2005/05/23(月) 19:17:50 ID:VG2O9gVn
ボクサーパンツ
192名無しさん@ピンキー:2005/05/23(月) 20:27:25 ID:8kDyRJZA
いっそノーパンで!(・∀・)
193名無しさん@ピンキー:2005/05/23(月) 23:17:18 ID:EMCXaZY3
>>192
ワラタvv
194名無しさん@ピンキー:2005/05/24(火) 10:52:07 ID:VTYfW6JL
服の上からハッキリわかるアソコの形と尻…

そしてあのキュラキュラのスマイル。









イヤすぎる!!!!
いやイイ!!!???
195名無しさん@ピンキー:2005/05/24(火) 13:48:55 ID:NGkv2Mbq
コラコラお嬢さん方モチツキナサイwww
196名無しさん@ピンキー:2005/05/24(火) 15:07:21 ID:lep8N6jU
ごめん、想像してしまった
  ↓
  ↓
  ↓
  ↓
  ↓
着流しに長ドス、するどい眼光
そして下着は六尺。


…ごめんなさいorz
197名無しさん@ピンキー:2005/05/24(火) 17:06:46 ID:VTYfW6JL
間をとってふんどしで。
198名無しさん@ピンキー:2005/05/24(火) 17:42:30 ID:xsFAUxjc
荒ぶる日本海、そしてふんどし姿の蓮・・・あぁなんてミスマッチ
199名無しさん@ピンキー:2005/05/24(火) 19:35:23 ID:1MBuvGhy
そして私の妄想は
蓮が桜吹雪しょってるところから
マツケンサンバへ...

止めて〜誰かこのあほな妄想を止めて〜
(ちなみにキョーコは町娘w)

200名無しさん@ピンキー:2005/05/24(火) 22:47:04 ID:5N8LKJo3
松蓮サンバw
201名無しさん@ピンキー:2005/05/24(火) 22:55:30 ID:1MBuvGhy
>200
追い討ち掛けるな〜(泣・・・w;
202名無しさん@ピンキー:2005/05/25(水) 02:49:07 ID:fZp8YigM
微妙にスレが伸びてるのでまたネ申!?って思ったら
微妙におかしいレスがw

もうチョッとしたらSS書きあがるはずなのでそしたら投下します。
203名無しさん@ピンキー:2005/05/25(水) 14:39:24 ID:ce34YBR4
>>202
ワクワク(0゜・∀・)テカテカ
204名無しさん@ピンキー:2005/05/26(木) 00:26:34 ID:WmI0wz5n
>197
今は、クラッシックパンツと言うらしいぞ。
205名無しさん@ピンキー:2005/05/26(木) 18:01:37 ID:GfMvpITB
住人のみなさんは、ただヤってるだけなのはお嫌ですか?
話に絡めてエロを書くのってむずかしいなあ…
206名無しさん@ピンキー:2005/05/26(木) 18:35:08 ID:kFfnDJ/B
>>205
ただヤってるだけでも、仲村世界をほーふつとさせられるなら
OKだと思うけど。キャラがそれらしいとか。

正直、自分シチュ萌えする方だからなあ…かえって難しかったりしない? そでもない?
207名無しさん@ピンキー:2005/05/26(木) 19:02:54 ID:c+N4SOsY
>>205
投下キボン

期待してます。
208名無しさん@ピンキー:2005/05/26(木) 19:03:15 ID:mmmr9oUf
>>205
キャラの雰囲気が出ていればいいと思う。
209名無しさん@ピンキー:2005/05/26(木) 19:24:07 ID:Kl+/T9WU
>>205 楽しみにお待ちしております。
210205:2005/05/27(金) 22:14:33 ID:fVEiqZD1
お答えくださった皆様、ありがとうございます。
こっそり投下します。
内容がアレな上にクソ長いので、適当に斜め読みしてください。

目隠しとかイメプレとかです。
2111:2005/05/27(金) 22:15:33 ID:fVEiqZD1
今日は、いつもと違うこと、してみようか。

いつものように、規格外なこの大きすぎるベッドのうえで
ひとしきり口付けを交わした後。
少し身体を離すと、僅かな灯りに照らされて、
見慣れたはずの上半身裸の敦賀さんがぼんやり浮かび上がる。
これから起こる「いつものこと」が頭をよぎり、
つい目をそらせて、ドギマギしていると、
敦賀さんがいつもの3倍くらい甘い声でそう言った。

「目、閉じてみて。いいって言うまで開けちゃダメだよ」

言われるままに目を閉じていると、身体の向きを180度回転させられた。
上から何かがふわっと降りてきて
私の目の部分をさらに物理的に塞ぐ。それが、頭の後ろでぎゅっと結ばれる。
え…これって、目隠し…よね?
もしかして…今日はこのままで、って…ことなのかな
もう…、開けてもいい、って言われたってこれじゃあ開けられない…
2122:2005/05/27(金) 22:16:29 ID:fVEiqZD1
不意に耳の後ろを何か湿ったものでなぞられて、思わず声を荒げてしまった。
「ひゃあっ…あ…つ、敦賀さん…今の…」
「耳、舐めたの…どう?」
目が見えなくて、次に何をされるのかまったくわからない。
かろうじて、耳元で敦賀さんの声がするということだけしか。
「多分、いつもよりずっと、気持ちいいと思うよ…」
耳元でそう囁かれて、思わず息を飲んでしまった。いつも以上って…!
そう悪態をつく間もなく、腕と身体の間から何かがするっと滑り込む。
滑り込んだそれが敦賀さんの両腕だとわかった瞬間、
器用にブラをたくし上げられ、先端をきゅっと摘まれた。

「っ…あ…んっ」
ふくらみと、感じてしまう尖りを左右同時に指で転がされて、
手のひらでやわやわと揉まれて、
全身が鳥肌を立てるのを感じた。
直接身体で感じるしかない愛撫に、中心が急速に熱を帯びていく。
どうしようもなく身体に響くその感触に声をあげるのを止められず、
快楽に支配されてしまいそうな意識を押しとどめたくて唇を噛んだ。
その瞬間。
2133:2005/05/27(金) 22:18:37 ID:fVEiqZD1
「声出して」

耳たぶを甘噛みされながら吐息と共に零れ落ちた言葉に、
ひゅう、と空気を吸い込んで。
「っはあっ…あっん…ん…敦賀さ…んっ…あ、や…っ」
背中のホックをはずされ、「する」のには邪魔なブラジャーを
腕から取り去られると、障害物がなくなったせいか
敦賀さんの手がさらに自在に動き回る。
緩急をつけて続けられる胸への愛撫に合わせて、
ただもうとめどもなく喘ぎ、呼吸は浅く往復する。
同時に敦賀さんの唇が耳元から首筋へと滑り落ち、そして肩口のあたりを
きつく吸い上げる。
…敦賀さんは…今後ろにいて。
2144:2005/05/27(金) 22:19:14 ID:fVEiqZD1
「じゃあ…こっち向いて…って言っても見えないか…」
唇を離すと、敦賀さんはそう言って私の身体をぐるっと方向転換させた。
「わかる…?今向き合ってるよ…」
何も見えない私の両手を取ると、敦賀さんの顔…らしきものに沿わせる。
「ん…」
敦賀さんの手も私の顔を包み込むと、唇が塞がれ今日何度目かのキス。
少し開いた唇の隙間から舌が滑り込み、お互いを絡め取るように
口腔内を行きかう。
その感触にうっとりしながら応えていると、ふっと唇の離れる感触。

「ちょっと待って…」
そう言われて少しすると、さっきまで散々愛撫された感触の残る
突起に再び触れられた。…多分唇で。
「あっ…んあ…は…んっ」
ざらざらした舌で右側のそれを上下に転がされたり、唇でゆるく噛まれたり。
反対側はさっきと同じように手を使われて。
「ああっ…ん…ぅ…っんあ…はっ…あんっ」
されるがままに声を上げて、じわじわと寄せてくる波が
ほんの少し残った理性をさらっていく。
敦賀さんの肩のあたりに置いていた手に力が入ってしまう。
2155:2005/05/27(金) 22:20:05 ID:fVEiqZD1
「まだまだ…これからだから」
そう告げられると、今まで向き合っていただろう身体が、
ベッドに横たえられるのを感じた。
最後に残っていた下着に手をかけられるのがわかったので
スムーズに脱げるように腰を少し持ち上げる。
喘ぎ、ぼんやりと意識の中で、自分のそこが
もう何の準備をしなくても十分に潤っているだろうことがわかった。
あぁ…もう…早くきて欲しい…。敦賀さん…。
「すごい…気持ちいいんだ?…もうこんなに」
下のほうでそうつぶやくのを遠くに聞いていると、
膝のあたりに何かが割り入ってきた。
それまで閉じていた両膝がゆっくりと開かれる。

「や…あ…っ」
「イヤじゃないよね?」
2166:2005/05/27(金) 22:21:32 ID:fVEiqZD1
早く欲しいと思っていたところに、生暖かいものが触れた。
ずいぶん前からあふれていたそこが、ちゅぷ…と音を立てて応える。
「今、ここにキスしてる、わかる…?」
くちゅ。

「あ…は…っん…ああんっ…」
奥から滲み出す蜜を丁寧に唇で舐め取られ、
表面をなぞるように上下に動く舌が奥へと差し込まれる。
敦賀さんの唾液と、私の身体からあふれでる液が奏でる水音が
音のない部屋にぴちゃぴちゃと響き、聴覚と触覚しか持たない
私の耳にもいつもより淫らに届いて、
それが身体の熱を格段に増幅させる。
全身の感覚が耳とそこに集中して、もう…我慢できない。

「っ…敦賀さんっ…も、は…あっ…はやく…あぁんっ…」

「入れて欲しい…?」
2177:2005/05/27(金) 22:22:39 ID:fVEiqZD1
敦賀さんの言葉に、もうろうとした意識下で何度もうなずく。
すぐに何かが入ってくるのを感じた。

あ…これ…敦賀さんの指だ…。
やだっ…欲しいのは、指じゃない…のに。
「あ…っ…なんっ…で…敦賀さっ…ん…や…あっ…も…お願いぃっ…」
欲しくてたまらない…それでも…もうイっちゃう…。
始めはゆっくりと、なぞり、だんだん深く埋められ、抜き差しを繰り返され、
1本だった指が少しずつ増えていって、内側を深く抉りながら速度を増していく。
とめどもなく与えられる快楽を吸い取って少しふくらんだ紅い芯を
上下に激しくこすられて。
器用に動く指や手のひらに合わせるかのように、すぐそこにある快楽を求めて、
思わず身体をくねらせてしまう。指だけで…されてるのに…こんなに。

「ああっ、やっ、ああんっ、あ、あ、んぅ…や、ダメ…あ、ああっ、ああああぁっ…やあっ」
2188:2005/05/27(金) 22:24:38 ID:fVEiqZD1
声よりも速く背中を駆け抜ける感覚に…頭の奥から思考が遠ざかり、
最後に自分が放った声もどこか遠くに聞こえた。
浅く呼吸しながら、自分の身体を撫で去った深い感覚の余韻に襲われる。
目隠しをされてから、どこを触れられても…
そこからダイレクトに身体へ伝えられて、触れられてから…あんなに短い時間で。
達してしまった。

「…イっちゃったね?」
まだ…終わらせないよ。

また耳元で囁かれて、さっき解放されたはずの熱が少しだけ戻ってきたような気がした。
イったばかりなのに…敦賀さんの甘い声ひとつで疼いてしまう自分の身体が…。

「…敦賀さん…これ外して…ください」
「まだダメ」

ひとりで乱れているのもひどく恥ずかしくて、お願いしてみたけど、にべもなく却下された。
…敦賀さん…見たい…のに。
2199:2005/05/27(金) 22:26:05 ID:fVEiqZD1
「じゃあ…また最初から」
「ん…んぅ…」

おおきな手に手のひらから指までを絡められ、動きを制止されながら深いキス。
口の中を攫うように舌が動き回る。
息苦しくなって口を離すと、頬をすっとなでられて、こう告げられた。

「いつも、俺にされてるみたいに…頭の中でイメージしてみて」

「それから…ここは、俺の部屋じゃなくて、…楽屋、だと思って」

「え…あ、あのでも」
「いいから」
早くしないと、誰か来ちゃうかもしれないよ?
例えば…社さんとか。

「っ…楽屋ってっ…楽屋でそんなことっ」
「…あるよ?忘れた?…最後までは、いかなかったけど」
22010:2005/05/27(金) 22:28:06 ID:fVEiqZD1
…そうだった…。
あの時は確か…テレビ局でショータローと偶然出くわして、
憎まれ口を叩きあっていたところを…敦賀さんに運悪く見られてて。
ヤツをさっさと追い払ったあと、敦賀さんの傍に寄っていったら
明らかに…気温が下がってた。
私はもうアイツのことなんてなんとも思ってないのにな…。
敦賀さんの相手で精一杯なのに…何が気に入らないんだろう。
その後敦賀さんの楽屋でこうやってイジメられながら…してた…かな。
さ、最後まではいかなかった…ケド。
その時のことを思い出そうとして、考えていたら。

「思い出した…?」
そう言いながら、敦賀さんは私の身体を抱き起こし、
まるでその時の順序をたどるように、ゆっくりと行為を再開した。
22111:2005/05/27(金) 22:30:14 ID:fVEiqZD1
あの時は…服を着たままで、今とは違うけど、でも頭の中にあるイメージと同じように。
後ろ手にされて押さえつけられたまま、着ていたブラウスのボタンをみっつだけ外されて、
隙間から手が入り込んできて、やっぱり先端を転がされて…。
「あ…や、敦賀さんっ…こんなところで…
誰か来ちゃったらどうするんですかっ…やっ…社さんとかっ」
楽屋は、いつものベッドルームなんかとは比べ物にならないくらい明るくて
左側には鏡がいくつもあって、そこに映し出されているであろう自分の姿を
想像しただけでもう身体が沸騰しそうに、なった。
「鍵かけてるから大丈夫…それより、少しだけ、声抑えて」
外に聞こえるから。

「ふっ…んん…」
忍び寄る快楽に、唇を噛んでなんとか耐えていると、敦賀さんは、
今まで向かいに座らせていた私をくるりと回転させて、背後から抱きすくめた。
下腹部に手が伸びてきて、下着の上からそっと触れられた瞬間。
「っああ…あ、もう、やめ…」
22212:2005/05/27(金) 22:31:39 ID:fVEiqZD1
耐え切れず声を上げてしまった私の口に、敦賀さんの指が差し込まれた。
「声が大きいよ…」
息を浅く吐きながら、口の中でゆっくり動くその指をキスのかわりに貪るように舐め、
なんとか自分を保とうとしたけど。
敦賀さんの指が隙間から私の中へ入ってきて、捻るように出し入れされた途端に
身体が意識よりも先に駆け出してしまって、もう何がなんだかわからなくなってしまった。
「このままイかせてあげる」
鍵をかけてあると言ったけど、ノックをされたら…?スタッフの人が敦賀さんを呼びにくるかも。
いつ誰が来てもおかしくない、こんな明るい楽屋で、外では慌しく人の行きかう音がしている。
ドアひとつ隔てて、自分たちが耽っている行為を、誰かに見られたりでもしたら。
…でも、もうダメ。お願い早く…っ。
早く解放されたくて、なるべく大きい声を出さないように、けれど懸命にそれをねだる。

「あ…っ…あ、もぅ…ダメ、敦賀さんっ…お願い…いれ…っ」

あの時の私の声が重なってオーバーラップした。
22313:2005/05/27(金) 22:32:47 ID:fVEiqZD1
「…よくできました」

早く欲しくて呼吸も上がっている私に、敦賀さんはそう言うと、
目隠しを解いて私の身体をベッドに横たえた。
そしてゆっくりと私の中に入ってきた。
「あぁん…っ…ん…っふ…」
入ってくるのに合わせて息を深く吐きだし力を抜く。
「動くよ…今度は、ちゃんと見てて」
言い終わらないうちに、私の中を満たしていた敦賀さんが動き出す。
「っ…あ…ああ、っは…あ、あんっ、ああっ」
動き始めはゆっくりと、次第に激しくなるその速度に、
思わず唇を求めて手が空を切る。
掴まえた敦賀さんの頭を引き寄せて、自分から口付ける。
「んん…」
キスを交わしながら、寸前まで引き抜かれ、また深く。
お互いがこすれあうその感覚に、さっきよりも遥かに息が上がってしまう。
その繰り返しが何度目かの大きな波を誘い出して、すぐそこまで来ているのがわかる。
「あ、ああっ、つ、敦賀さんっ…あ、もう、あぁんっ、はっ、ああぁっ」
「爪立てていいから…目を開けてこっち見て」
首に回した私の腕に力が入ってしまったのを感じて、敦賀さんがそう告げる。
押し寄せる波を待って、目をぎゅっとつぶっていたのを、促されて目を開けた。
22414:2005/05/27(金) 22:33:57 ID:fVEiqZD1
「気持ちいい?」

視線が絡み合うと、自分の表情を見られているという感覚。
身体で受けきれない快楽が内側から涙を押し流し、瞳をつたい落ちる。
そして、加速度をつけてのぼり詰めようとなんともいえない感覚が駆け上がってくる。
やがてくるそれに備えて言われるままに敦賀さんの背中に爪を立てた。
すぐ先にある表情が少しだけゆがむ。

「く…っ、こっちも…もうすぐ、かな…」
「んっ…あ、あっ、敦賀…さんっ…あっ、や、あぁっ、あああぁっ、あああああぁっ」

自分の絶叫と、敦賀さんのため息のような声と。
瞬間までシンクロして、同時に…。
22515:2005/05/27(金) 22:34:59 ID:fVEiqZD1
少し、気を失ってたんだろうか。
気がつくと布団を掛けられていた。
服も、上だけ敦賀さんのパジャマのようなものを着せられている。
大きく息を吸った。
目隠しされて、さんざんじらされたのが嘘のように、満たされていくような気がした。
何度も飛んだ思考回路が少しずつ戻ってくるのを感じて
ゆっくり呼吸を整えながらそっと目を開けると、敦賀さんもこっちを静かに見ている。

「…どうだった?」
ふっ…と微笑んで、私の頬を優しくなでながらそんなことを言うので、
さっきまでのことを思い出してついふくれ気味になってしまう。

「…見てわかりませんか…」
「いやいや、よくわかった、よ…」
ともすると抗議のような私の言葉を受けて、
敦賀さんは可笑しくてたまらないといったふうにくすくす笑い出す。
「…もう…いいですっ…寝ますからっ」
「うん、おやすみ、…いい夢を」
敦賀さんは微笑みながらそういうと、
反対側を向こうとした私をもう一度自分の方に向かせて、額にキスをした。
んむー。
さんざんイジワルしておいて、ちゅーごときで機嫌とろうったってそうはいかない。
…でも。

「ん…?」

「…今日はだまされてあげます…っ」
226205:2005/05/27(金) 22:36:32 ID:fVEiqZD1
以上です。

お目汚し申し訳ございませんでした。
神々のつなぎにでもしてやってください。

それでは失礼しますー。
227名無しさん@ピンキー:2005/05/27(金) 22:46:39 ID:HFIWqUaW
酔っ払って帰ってきたらネ申キタワァ・゜゚・*:.。..。.:*・゜(n‘∀‘)η゚・*:.。. .。.:*・゜゚・* !!!
一気に酔いが醒めました(*´Д`)ハァハァ
228名無しさん@ピンキー:2005/05/27(金) 22:48:50 ID:20fPK6b6
うわあ、たまらんエロい…(*´Д`)ハアハア
初めてリアルタイム投下に遭遇した。GJ!!!
229名無しさん@ピンキー:2005/05/27(金) 23:15:46 ID:Kg8T+waM
GJ!!
エロエロ(・∀・)イイヨイイヨー
230名無しさん@ピンキー:2005/05/27(金) 23:35:45 ID:8jkHHbko
すごくよかったです。本当に蓮ならやりそうだ。
231名無しさん@ピンキー:2005/05/28(土) 11:52:22 ID:W7FNwweN
蓮の部屋で“する”ことが多いけど、キョーコの部屋でしないのかな?
蓮がだるまやに食べに行ってキョーコの部屋に遊びに行って...
神さま、もし、よろしければ書いていただけないでしょうか?
232名無しさん@ピンキー:2005/05/28(土) 15:00:21 ID:m3SrHy6u
大将がいる時にできたら、蓮は神!w
233名無しさん@ピンキー:2005/05/28(土) 23:59:03 ID:4phMDNKA
大将と飲み比べして、酔いつぶれさせとけば無問題。とかw
234神様にお願い:2005/05/29(日) 01:35:22 ID:GgKUbM+U
SSのほうにも書いたんだけど本誌で出てきた蓮の家にあるトレーニングルームネタで

ドラマの仕事で体を締めなきゃいけなくなったキョーコが
ジムに通うのはお金がかかるので、蓮の家の器具を使うという設定どですか?
235名無しさん@ピンキー:2005/05/29(日) 01:42:36 ID:PXdWUYy+
「もっといいダイエットの方法があるよ・・・?(ニヤリ」とか?w;
236名無しさん@ピンキー:2005/05/29(日) 01:46:49 ID:SJGKjUrX
これ以上引き締めたら乳が無くなります
237名無しさん@ピンキー:2005/05/29(日) 02:31:55 ID:GgKUbM+U
違うトレーニングに持ち込む蓮・・・(;´Д`)

238名無しさん@ピンキー:2005/05/29(日) 08:45:06 ID:61c/z0cD
「バストアップのためには胸筋鍛えるだけじゃダメだよ(ニヤリ」とかw
239名無しさん@ピンキー:2005/05/29(日) 13:12:41 ID:2W0/rf8/
>>234 面白そうなネタですのぉ
240名無しさん@ピンキー:2005/05/29(日) 18:43:55 ID:NId7EtxD
漫画サロンで出てた
>暗やみで蓮に夜ばいかけるキョーコ…。
(*´Д`)ハァハァ
241名無しさん@ピンキー:2005/05/29(日) 18:47:23 ID:61c/z0cD
>>240
イイすねぇ(*´Д`)←もらいハァハァ
向こうのネタをエロくしたやつ、こっちのネタを非エロにしたやつ
とゆー相互に楽しめる感じの展開もいいなあと思うキョーコのごろ
242名無しさん@ピンキー:2005/05/29(日) 19:30:14 ID:IGCutgNv
しかもその夜ばいかける場所が事務所でつよ!!
事務所の誰もいない部屋で仮眠取ってる蓮に夜ばいかけるキョーコのSS誰か書いてーー
243名無しさん@ピンキー:2005/05/30(月) 00:02:42 ID:PXdWUYy+
一応こちら出身なのですが、
向こうで遊んでる事もある某780です。
最近神も多いし流れも楽しいですし幸せ(*´Д`)モエモエ

んで>242さんのお題でがんばってみました。
・・・答えてられるかなぁ?
一応鬼畜風味も入れてみたかったんだけど、
んー、微妙・・・
2441/10:2005/05/30(月) 00:03:43 ID:WchJzME7

事務所でさて帰ろうか、とラブミー部室を出ると、
社さんとすれ違った。でも蓮が見当たらない・・・?

「あ、キョーコちゃん、今日はもう上がり?」
「こんばんわ社さん・・・はい、今帰ろうかと思ってました」
「・・・じゃあ、悪いんだけどちょっと頼まれてくれないかなぁ・・・?」
「どうしました?」

「いやね、蓮を今仮眠させてたんだけど、
 俺次の現場に行く前に準備があるんだ。
 でも、丸っきり目を離すのもちょっと不安だしさ。
 ちょっと付いててもらってもいい?」

「はーい、分りました。次の移動はいつですか?」

「1時間後だよ、ごめんね・・・でもきっと、
 蓮も目が覚めたらキョーコちゃんが居たら喜ぶと思うんだ。
 最近ほんっと時間キツイから・・・頼んだね?」

「はい、任せてくださいね!」

そんな頼まれごとならいつでもOKですよ、と
笑って、奥の応接室に向かった。
2452/10:2005/05/30(月) 00:04:17 ID:WchJzME7

そっとドアを開けて覗き込むと、照明を落とした室内に
ソファーからはみ出した長い足が見えた。
『普通のソファーだとはみ出しちゃうもんね・・・』
あと一時間。こんなにゆっくり蓮の寝顔を
見ることが出来るなんてすごく久しぶりで。

これも恋人の特権かな?社さんのおかげでもあるよね・・・
忙しくてすれ違いがちな二人にいつも暖かく気を配ってくれてるもの。
もっとも、胃の調子があまりよくないって聞くと、
きっと原因は目の前の恋人なんだろうな、って思う。
このヒトの無言のプレッシャーって怖いんだもの・・・

最初はテーブルを挟んだ向かい側のソファーに座って、
頬杖をついて蓮を眺めていた。
長い睫がやわらかく影を作っている。
ひどく疲れてるのか、私の気配がしても起きる気配が無い。

・・・もう少しだけ、傍によっても大丈夫かな?
床にぺたんと座り込んで、そろそろとにじり寄ってみた。
こんなにまじまじと顔を覗き込むの、いつ以来だろう・・・
力の抜けきった、いつもより少しだけ幼く見える寝顔。
大好きでいとおしくて、でもいつも自分の方が先に眠ってしまうから
めったにゆっくり眺められないんだよね・・・かわいいなぁ・・・
2463/10:2005/05/30(月) 00:04:46 ID:WchJzME7

あと10cmまで迫っても、ぴくりともしない恋人の様子が珍しくて、
・・・つい。口の端にそぉっ・・・と、キスを・・・してしまった。
あれ?私今一体ナニを?うわー、すごく恥ずかしいかも・・・
こんな事して眠るの邪魔しちゃダメだよね?!
慌てて後ろに下がろうとしたら・・・手が伸びてきた?!

「・・・キョーコ?どうして逃げるの?」

「ごっごっ・・ごめんなさい、起こしちゃいました?!」

「とっくに起きてたんだけど・・・キョーコの様子が可愛くてつい、ね」

くすくすと笑う蓮を見て、私は唖然としてしまった。一体いつから??
気が付いたら蓮の上に載せられて抱きしめられてるし・・・??

「他人が入ってくれば、余程じゃない限り目が覚めるよ。
 そしたらキョーコだったからね。どうするのかなーって思って。
 ・・・でも、お姫様からのキスをもらっちゃったら、
 君の騎士(ナイト)としては目を覚まさなきゃ、ね?」
2474/10:2005/05/30(月) 00:05:18 ID:WchJzME7

いつもの天然気障な台詞と状況に脱力してると、
蓮に唇を塞がれてしまった・・・いきなりの深いキスと、
身体の下に広がるぬくもりにうっとりしてしまう。

「キョーコ、あと休憩時間ってどの位?」

「・・・50分位ですよ、その辺りで社さん蓮のこと起こして、って・・・」

「・・・じゃあ時間は充分あるな・・・」

「・・・って?!何するんですか??」

気が付くと蓮の手は私の服の裾をたくし上げてきていて・・・
ちょっとちょっと?!?ココ事務所ですよ??
なんて破廉恥な??!
じたばたと抵抗してみても、蓮は全然手を緩めてくれない。

「・・・誰か来たらどうするんですか・・・んっ・・・嫌で・・・すよ・・・」

背筋を探られ首筋をついばまれて、上手く声が出ない。
お願い、冗談だって言ってください・・・

「・・・疲れてるんでしょ?休まないと、駄目、ですよ・・・」
2485/10:2005/05/30(月) 00:05:55 ID:WchJzME7

耳たぶに舌を這わされ甘噛みされながら、甘い笑い声がふふっ、と響く。
そんな声で耳元で笑わないで下さい・・・腰にくるんですよ、ソレ・・・

シャツとブラを一度に裾から上にたくし上げられて、
胸に鋭い刺激が走って・・・「あっ」と思わず声を上げてしまった。

「・・・いつ聞いてもかわいい声だよね・・・誘ってるの?」

「・・・誘ってなんか・・・ないです・・・んっ!・・・お願い、止めて・・・」

露になった乳首を口に含まれ、ざらざらと舌で転がされて・・・
いやっ・・・それ以上されたら、もう・・・こんな場所なのに・・・

「(ふふっ)・・・もっと声聞かせて・・・?」

「・・・誰か来たら、どうするんですか・・・っ」

「その時はその時、だよ・・・多分時間まで社さんは来ないだろうし」
2496/10:2005/05/30(月) 00:06:23 ID:WchJzME7

空いた手で反対の乳首を摘まれて、思わず足に震えが走った。
腰を掴んでいた手が、下に降りていく。
私の両手は甘い刺激に身体を支えるのが精一杯で、
腕を動かすとバランスを崩しそうで、刺激を押し止めたいのに止められない。
でも・・・駄目・・・そんなの、駄目・・・

「ひゃっ・・・ん・・・蓮、駄、目・・・お願い・・・」

「どうして駄目、なの?もう・・・こんなになってるのに・・・?」

下着の中に忍ばせた指で叩くようにして
わざとらしく水音を響かせ彼は含み笑う。

「・・・どうして?こんな意地悪・・・私何か・・・んっ」

とうとう後ろから指を挿し入れられて・・・身体が熱い・・・
思わず背を反らすと、その動きで吸われていた乳首にも刺激が走る。
・・・ああ・・・どうしたらいいの・・・
指を中で動かされてクリトリスを捏ねられて。
こんなところで、嫌なのに。怖いのに。
・・・デモ、スゴク、キモチイイノ・・・

「意地悪?どこが?・・・君の可愛い所を見たいだけだろう・・・?」
2507/10:2005/05/30(月) 00:06:57 ID:WchJzME7

乳首から唇を離して私を胸に押し付け下着を脱がし、彼は更に指の動きを強めた。
もう抗議すら出来ずに掠れた喘ぎ声を上げるだけの唇をなぞると、
空いた手で彼は自分の上着を探り財布から小さな銀色の包みを取り出した。
口の端に咥えて中身を空けると、
ジッパーを下ろしてするすると自分自身に装着する。
・・・準備良すぎませんか・・・?止めてもらう最後の理由も無くなって・・・
私は彼の上に引き下ろされ、引き裂かれた。

「ああっ・・・!!・・・やぁ・・・んっは・・・あっ・・・」

ひときわ高くなる嬌声をまずいと思ったのか、彼にまた唇を塞がれ、
突き上げる熱さと甘さの他には私は何も分らなくなった。

彼はふいに身体を起こしてソファーに座り、
私は向き合う形でなすがままになった。
や・・・どうして、こんなことに・・・?
唇が離れると顎を片手で押さえられ、指を二本飲み込まされて、
両方からの突き上げに目尻に涙が浮かんでくる。

空いた手は胸から脇を捏ねるように往復した後、
クリトリスへ向かった。駄目・・・そこは、駄目・・・!!
2518/10:2005/05/30(月) 00:07:26 ID:WchJzME7

「・・・もう、そろそろ・・・?」

甘く低いテノールの声音が鼓膜を震わせる。
もう自分の腕で自分をろくに支えられずに彼に縋る・・・
ねえ、どうして・・・どうしてこんな意地悪をするの・・・?

指がクリトリスの脇をすり抜けつなぎ目を撫でる。
もう摩擦で蕩け切って燃えるような入り口を行きつ戻りつ・・・
でももう・・・私がどんどん耐えられなくなってきて
締め付けに最後の力が篭ると、
彼の指がクリトリスを押しつぶした。

「・・・っ・・・ん・・・!!!」

指に塞がれてしまっていた口からくぐもった悲鳴が漏れ、
真っ白い波にさらわれ痙攣している私をきつく抱きしめ
彼もまた自分を解き放った・・・
身体の中で彼の痙攣を感じながら、私の意識は波に飲まれた・・・

「・・・キョーコ・・・」
2529/10:2005/05/30(月) 00:08:00 ID:WchJzME7

次に気が付いたときには彼が後始末をしてくれている最中で。
最初は余韻でぼんやりしていたんだけど、
最上級の上機嫌でこちらを覗き込む彼を見ていると
なんか・・・こう・・・割り切れない腹立ちが・・・(怒

「・・・一体何をするんですか・・・?!」

「何って・・・ナニ。キョーコ、可愛かったぁv」

「あの・・・こんなところで!事務所ですよ、事務所!
 神聖で真面目な、仕事をするための場所の事務所!!
 そして貴方は疲れて仮眠してたんでしょーが!!
 寝顔を覗いただけなのに、なんでこんなひどい事・・・
 嫌がらせですか?いじめ?最近そんな事なかったのに?
 私ひょっとして油断してた??!うわぁぁんっ」

「キョーコ?ちょっと待って。・・・そんな錯乱しないの(キュラ☆
 嫌がらせって思ってたの?嫌だなぁ、そんな訳ないだろう?(キュラリ☆」

「そんな胡散臭い笑顔のナニを信じろって言うんですかぁ〜〜(泣」
25310/10:2005/05/30(月) 00:08:48 ID:WchJzME7

彼は、最上級の蕩けそうな笑みで私の両手を包み込み。

「キョーコ、いいかい?男ってね・・・ひどく疲れてる時にね、
 どうしようもなくやりたくなる時が時々あるものなんだよ?(キュラレスト☆☆」

「止めて黙ってさわやかな笑顔でさらりと言わないで〜〜!!」

「ん?とりあえず罠に飛び込んできてくれてありがとう、なのかな?
 キョーコウサギちゃんv」

「・・・蓮の馬鹿ぁ〜!!!」

どんなにじたばたともがいても、彼は私の腰を離してはくれなかった・・・


・・・その怒号を遠くで聞いて、社さんは
「そろそろ時間だな・・・」と思ったとか思わなかったとか。
254名無しさん@ピンキー:2005/05/30(月) 00:11:42 ID:WchJzME7
お粗末さまでした〜
ちなみに社さんは蓮のご機嫌取りの為にキョーコを捕まえてますw
まさかヤられるとまでは
思っていないのでしょうけど・・・w;
255名無しさん@ピンキー:2005/05/30(月) 00:30:34 ID:ARy1rL+Q
神キタ---------------------------(≧∀≦)---------------------------!!!
>>243 =780 GJです!!
いいマネージャーを持って蓮は幸せ者だな(違
256名無しさん@ピンキー:2005/05/30(月) 00:34:01 ID:6Tt0qTLp
神乙です!
付き合ってる状態での二人にも萌えました!
257名無しさん@ピンキー:2005/05/30(月) 00:45:43 ID:LYJW7iOD
キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!!

な、名前呼び萌えハァハァ
ごちそうさまでしたw
258名無しさん@ピンキー:2005/05/30(月) 02:58:00 ID:hGK/9zIE
萌えました−
242です。780さん、あんなその場の勢いで書いてしまったリクに素早すぎるSSありがとうございますた(*´д`)リクが聞いてもらえるのって嬉しいですね。 また素敵なSS待ってますw
259名無しさん@ピンキー:2005/05/30(月) 21:41:31 ID:WchJzME7
>258
某780です・・・貴方のレスを見て
蓮がソファーでうたた寝→疲れ○ラ(下品スマソw;)
 →キョーコ発見→襲う→スッキリ☆
・・・ってな流れが出来上がってしまいまして、ああなりますたw
ホントは「キョーコが襲う」がリクなんでしょうけど
私の書くキョーコって引っ込み思案でして、
蓮を襲ってくれないのです(汗
書いてると自分の文章のクセとか粗が見えてきて、
自分でも色々考えます・・・精進精進〜目指せエロエロw

もうすぐ本誌発売日ですね〜次の萌はなんでしょね?(*´Д`)ハァハァ
260258:2005/05/30(月) 22:10:30 ID:hGK/9zIE
確かにあんまり積極的なキョーコのSSはないですね。イメージ的にないからなぁ。
だから逆に寝込みなら襲えるかなっと思ってリクしてみましたw

・・・キョーコムッツリカヨ orz
261名無しさん@ピンキー:2005/05/30(月) 22:46:15 ID:qf99yj2v
GJですだ!

いかったです〜
なんかラブラブなSSって読後がイイよな〜〜
漏れもこういう風に書けたらな〜〜orz
262名無しさん@ピンキー:2005/05/31(火) 00:41:10 ID:B27SX0ue
とってもよかったです。
ここのSSやサロンのSSを読んで思うこと。
キョーコは相手の色に染まりやすい子なんだなぁと。
263名無しさん@ピンキー:2005/05/31(火) 19:18:27 ID:mMPWZImv
私は染まらない子かな?って思ってたなぁ。
思いやりを見せるにしてもいっつもマイペースだし・・・
264名無しさん@ピンキー:2005/05/31(火) 21:01:11 ID:ln+MTlzK
マイペースなのはB型だからかな。
松のせいでおかしくなったけど
基本的にキョーコは純粋な子だから染まりやすいイメージがある。

蓮色に染まってくれ。
265名無しさん@ピンキー:2005/05/31(火) 22:35:05 ID:xz9kSddP
蓮色を読んで紫が浮かんだ。キョーコがピンクで松が緑。
モー子さんはオレンジ、マリアは黄色。ローリィは黒。
なんか特撮みたい。
266名無しさん@ピンキー:2005/05/31(火) 22:53:52 ID:TffWGbsS
265です。訂正です。
蓮色を読んで紫 を
蓮色=紫 にしてください。
267名無しさん@ピンキー:2005/05/31(火) 23:47:17 ID:gUwzbCKX
ラブミー戦隊w
268名無しさん@ピンキー:2005/06/02(木) 18:47:59 ID:oo1vox4A
バレキター!!
269名無しさん@ピンキー:2005/06/02(木) 23:47:30 ID:uQbodWhc
バレ読みました。ネタになりそうな展開ですね。
神様、よろしかったら書いてください。
270名無しさん@ピンキー:2005/06/04(土) 23:11:39 ID:oOlDxmmu
今号のキョーコが下敷きになったしまった、その後の展開キボン!
蓮は衝動的に激しくいくのか、
ふいをついてソフトにいくのか興味あるw
271名無しさん@ピンキー:2005/06/05(日) 00:13:32 ID:xda23Ii2
今号の表紙だけでもネタになりそう(;´Д`)ハァハァ
272名無しさん@ピンキー:2005/06/05(日) 00:57:20 ID:P1aWAX1S
今号その後を妄想したけど、どうにもエロにはとどかずSSの方に投下してきました。
神様ーどうか鬼畜っぽい蓮を、お願いします!
273初・・・3エロパロ版:2005/06/05(日) 01:13:01 ID:P1aWAX1S
頬に落ちた柔らかな感触が、今度は唇に降ってきた・・・。
驚きで頭の中がショートしてる私は、されるがまま、彼の演技を受け入れていた。
美月への熱情を刻みつけるかのような口付けに、なぜかちりちりと、胸の奥が痛んでくる。
敦賀さん・・・美月に・・・好きな人に、こんな風にキス、するんだ・・・。

その口付けが首筋に移った時には、切ない気持ちがあふれてきて、たまらず、叫ぶ。
「駄目っ・・・!」
はっとしたように、敦賀さんの動きがとまる。
「せ、先生っ。わ、私はっ・・・!」
泣く気なんかないのに、涙が浮かんでくる・・・。

その涙をいたわるようにキスで舐め取ってそっと前髪をなでられる。
「泣かないで・・・」
「敦賀、さん・・・」

「違うよ・・・美月・・・」
つぶやいて再び深く口付ける・・・。
「・・・んん・・・・っ」
制服の、リボンがしゅるり、とほどかれる音がした。
ブラウスのボタンがひとつ、ふたつ、とはずされていく。


274初・・・4:2005/06/05(日) 01:32:45 ID:P1aWAX1S
心臓が壊れそうなほど高鳴っている。
どうして、私は敦賀さんを・・・敦賀さんの演技を受け入れているの・・・?

「つ、つるが・・・さ」
「”先生”、だろう?美月?」
「は、い・・・せ、先生・・・」

首筋に、肩に、胸に、敦賀さんの唇が熱く赤い印をつけていく。
きゅうっと、たまらなく切ない気持ちがせまってくる。
この感情は、どうやって伝えたらいいの?美月なら・・・。

「せんせい・・・が・・・」
「ううん?何だって?聞こえないな・・・」
「せんせ・・・す・・・んんっ・・・」

敦賀さんの、長い指先が、下着の中にするりとはいりこんできた。
「や・・・いや・・・」
「・・・いやなの?」
耳元でささやきながらその、敏感な場所を探し当てる。
「んっ!んあああっ!」







275初・・・5エロパロ版:2005/06/05(日) 01:56:46 ID:Fcm/tlGx
「は・・・・んん・・・っ」
くたり、と力の抜けた私を、敦賀さんの腕が抱えあげ、どこかに連れて行く。
ぼんやりと目をあげると、寝室のドアが見える。
ベッドの上にそっと寝かされ、今度はこわれものに触れるかのようにそっと唇にふれる。
「せ、せんせ?」
そう言って彼を見上げると
敦賀さんはふ、と翳りのある表情をした。
「・・・好きだ・・・」
切なげに、低くつぶやいたその言葉に、全身が麻痺したようにしびれ、動けない。
・・・好き?美月が?・・・私・・・私は?
「先生・・・先生が・・・嘉月が好き・・・」
考えるより先に、熱に浮かされたように言葉が唇からこぼれでた。

瞬間、敦賀さんが私を強く抱きしめ、私を呼んだ・・・。


「キョーコ・・・」



276>272->275:2005/06/05(日) 02:00:50 ID:Fcm/tlGx
はわわわ・・・
SSに投下した3からの続きということで・・・。
277名無しさん@ピンキー:2005/06/05(日) 03:28:04 ID:vg2svKAD
連動企画キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
続きを激しくきぼん。
278名無しさん@ピンキー:2005/06/05(日) 09:08:22 ID:L1Bz5b50
こことサロンの両方!すごい!
ぜひ続きを! 
279初・・・6エロパロ版:2005/06/05(日) 21:06:46 ID:0skdiSl7

耐えられない…

なんて馬鹿な真似をしてしまったんだろう、と思う。
彼女にふれた瞬間、気持ちがまったく抑えられなくなってしまった…。
自分の意思がこんなに言うことを聞かなくなるなんて、思いもしなかった。


冷たいキッチンの床の上で、演技のふりをして彼女を抱こうとしている自分が、ふいに浅ましく思えてくる。
「せんせ…」
とろん、とした目ですがるようにこちらを見上げる彼女…俺をそれ以上拒まないのは、演技だと思っているから?
演技のために、俺に抱かれるのか?


そんなことは、耐えられない……
280初・・・7エロパロ版:2005/06/05(日) 21:11:00 ID:0skdiSl7
彼女を抱き上げると寝室へ向かい、ベッドに横たえる。

愛しくてたまらない…その唇にそっと触れる…
「せ、せんせ?」
演技なんかじゃない、最初から俺は―――…
「…好きだ…」
たまらずつぶやくと、彼女は目を見開いた。
そして見詰め合ったまま、彼女の口が震えるように言葉を紡ぐ。

「先生…先生が…嘉月が好き…」

…違う――俺は…嘉月じゃない。

演技なんかじゃない、本当の…自分の彼女への想いを打ち明けたくなる…。
そんなことが、できるはずもないのに…。

―――…それでも、俺を好きだと言ってくれるだろうか?

後戻りできない気持ちがせめぎあい、彼女を抱きしめ、思わず名を呼ぶ。



「キョーコ…」


281初・・・8エロパロ版:2005/06/05(日) 21:22:48 ID:0skdiSl7
熱から冷めたように、ハッとして彼女は身を震わす。

「今、なんて…?」

彼女の白い首筋がわななき、信じられないといったように表情が固まる。

拒絶してくれたらいい。
俺の自分勝手な、演技につきあうことなんてないんだ―――…。

「好きだ…キョーコ……」
「…な!…敦賀さ…んんっ…」

そう願いつつも、もう、自分を留めるすべはなかった…。
282初・・・9エロパロ版:2005/06/05(日) 21:35:29 ID:0skdiSl7
彼女のすべらかな手のひらを、ベッドに縫いとめるように自分の手のひらで組み合わせる。
キスを拒むことなく受け入れ、驚きと困惑の混じった瞳で俺を見つめ返す彼女に、淡い期待と今まで感じたことのない熱い渇きを感じる。

どうして?とか細い声で問いかける彼女に、逆に訊ねる。
「君は、どうして俺の演技につきあう?」
いくら演技とはいえ、ここまでつきあうことはない…それとも、君は…。
渇きを潤すように彼女のやわらかな体に触れ、口付けを落とし、浸蝕していく―――…。
「…俺のことが、好き?」
「…っ!!」
「言って…」
「つ、敦賀さん、はっ…」
「た、大切な…せんぱ…」
「…こんな事されても、大切な先輩だと言えるの…?」
「…っ…やっ……」


一度壊れた理性は、止まる事を知らず暴走していく。

彼女の意思も、俺の意思も無視して―――…。
283>276:2005/06/05(日) 22:00:21 ID:wov9K4Zd
すみません…な…長い…前置きが。
しかも全然エロくない…。
尽きぬ妄想を文にするのはなんて難しいのでしょう…神の偉大さを痛感中…。
こんなですがもう少しがんがって続けても、いいでしょうか?


284名無しさん@ピンキー:2005/06/05(日) 22:02:40 ID:vOVByC7l
バッチコーイ!щ(゚Д゚щ)ですよ。
285名無しさん@ピンキー:2005/06/05(日) 22:03:57 ID:5KXiT55s
(*´Д`)ハァハァしながら待ってます
286初・・・10エロパロ版:2005/06/05(日) 22:19:32 ID:wov9K4Zd
敦賀さんが、私を好きだという。
そんなはずない。
私が、誰かに愛されるなんて、ありえない。
嘘だ…。


温かな彼の腕に、与えられる甘美な感覚に、あまりの現実味の無さに、もう、何も考えられなくなる。
彼を押しのける力も無い…。

「…アイツにも、こんなこと、されたのか?」
アイツ…?
「…だ、れに?…」
鋭い視線に、甘さをにじませながら敦賀さんは吐き捨てるように告げる。
「不破に、だよ」


その名前に、朦朧としていた意識が瞬時に覚醒する。
「あ、ありません!あんなヤツなんかに、こんな!」
「こんな?」
「…こ、こんな、こと…誰にも…」

あらためて、自分の状況を把握した私は急に、恥ずかしさがこみあげてきた。
敦賀さんに、こんな自分の姿を見せていることがいまさらながら、たまらなく恥ずかしい。

赤くなって思わず顔を背けた私に、敦賀さんはくすり、と笑ってやさしく私の両頬をてのひらでつつんだ。
そうして自分の方に向けるとおでことおでこを寄せ、私の目をのぞき込んだ。
「こんなこと、されるのはいや?」
「えっ?」


287初・・・11エロパロ版:2005/06/05(日) 22:34:54 ID:wov9K4Zd
「嫌がっているようには、見えないから…俺は、君を最後まで抱いても、いい?」
最後は熱をおびてかすれた声でそうつげると、
私の答えを待たず、口付けを浴びせてきた。
濃厚なキスにくらり、とめまいがする…
頬にあった彼の手が、胸からウエストのラインをなぞり、たどりついた先でつっ…と私の中に入り込む。
いままでよりさらに激しくせめたてられ―――くちゅくちゅっと水音がひびく…。
「…んっ、んん…あ…」


「君を、俺のものにしても…いいの?」
彼の指先が、私の体の中心から頭の先へとどうしようもなく切ない感覚をあたえていく…これは、何…?
「敦賀さ…っ…んああああん…っ」


そうして、散々、彼の手と唇に翻弄され蕩けさせられた体に、新たな感覚が与えられる―――…。


288初・・・12エロパロ版:2005/06/05(日) 23:12:17 ID:wov9K4Zd
不破とは、なにもなかった―――…。
安堵と喜び。目の前の彼女は誰のものにもなってはいない。
それを、自分が奪うことは罪深さも感じる…けれども、この先誰かのものになってしまうなら…
そう思うと、誘惑にとても抗えそうにない。
どちらにしても、引き返すことなどできそうになかった。
「キョーコ…」

「…ん…んんっ…い、いたっ…」
眉根を寄せて目を閉じる彼女に、キスの雨を降らす。


「つるがさん…つるがさ…んんっ…」
痛みをまぎらわすかのように、小さく俺の名前を呼ぶ彼女がいとおしくてしかたがない。
痛みから逃れようと、少しづつせりあがっていく彼女のウエストに腕をまわし、抱きしめる。

ゆっくり、ゆっくりと、彼女の中に―――…。



「は……っ…」

「ん、ああああああっ…」

289初・・・13エロパロ版:2005/06/05(日) 23:56:08 ID:nmFkHi7h
敦賀さんの腕が私の体を包み込んでいる―――…。
「あっ…ん…んっ…」
引き裂かれるような痛みは遠のき、敦賀さんがゆっくりと動く度に熱くて甘い痛みへと変わっていく。


はあっ…と、敦賀さんが息をもらす。
「キョーコ…」
「んっ…はあっ……」
「…ごめん…」
「…っ…?」


敦賀さんが、いたわるような動きから、突然激しく突き上げるように私を揺さぶる―――…。
甘い痛みになじんできていた私はたまらず悲鳴のような声を上げる。
「っ…きゃ…んんんーっ!」

痛みと、何かわからない感覚が、体を貫く。
目まぐるしい、嵐のような瞬間に、思わず敦賀さんの腕にすがりつく。

「キョーコ…っ」

敦賀さんがぎゅうっと私を抱きしめる。
私も、彼に抱きついて、お互いがひとつになるんじゃないかというほど密着する。


そうして、私の意識は、遠のいていく―――…。
290>276:2005/06/06(月) 00:05:01 ID:GwAz3p5j
はわわわ・・・ながっ。
とりあえず、今日はもう寝ます…。
妄想に付き合ってくださった方、どうもありがとうー。
291名無しさん@ピンキー:2005/06/06(月) 00:26:30 ID:bILPM6Dq

         〜♪
      ∧_∧ ( ̄ ̄ ̄ ̄ ̄)
     (*´∀`)(_____)
     (   つつ
     (_⌒ヽ
 ⌒Y⌒  ,)ノ `J
                ファサァ
         ∧_∧
         ( ´∀`)       ))
         /つ( ̄`ヽO_ノ⌒ヽ
        ノ   )        \ ))
       (__丿\ヽ ::    ノ:::: )
           丿        ,:'  ))
        (( (___,,.;:-−''"´``'‐'

            ∧_∧
            ( ´∀` ) 〜>290 GJ♪
      パンパン /  _ノ⌒⌒⌒`〜、_
       ε( ̄⊂人 //⌒   ノ  ヽ)
       ⊂ニニニニニニニニニニニニニニ⊃
292名無しさん@ピンキー:2005/06/06(月) 03:38:40 ID:ndmh0VMJ
>>290
マジでGJ!!禿萌え!!
続きをぜひともお願い致します〜!!(*´д`)ハァハァ
293>>290:2005/06/06(月) 21:28:44 ID:vMjPk6LV
>291
(*´д`*)ど、同衾でつか?ドキドキ…ふしだら者ですがどうぞよろしくお願いします…。

>292
禿萌えしていただけたと…ありがとう…ありがとう!
…昨日文章添削される夢を見て凹んでいたので何よりのお言葉です。(´Д⊂ウウッ
294名無しさん@ピンキー:2005/06/06(月) 22:12:09 ID:Jbj0W49Y
>293
GJ!可愛い雰囲気がいいですね♪
私は妄想がレ○プ寸前方面へ行ってしまったので
書くのは断念しますた・・・(汗

>文章添削される夢を見て
ワタスもココが初投稿だったんで、
気持はよーく分りますです・・・
でも見てる方としては
ナカーマが増えて嬉しいデス(*´Д`)人(´Д` )
295名無しさん@ピンキー:2005/06/06(月) 22:32:58 ID:X4zMvtCG
>>294
レイプver.も大歓迎だー
とか言ってみるテスト
296294:2005/06/07(火) 00:46:30 ID:lNWNHRVZ
>295
えー、すげぇヒンシュク買いそうですが・・・(汗
とりあえず293さんが完結したら
投下考えますね・・・
書きかけで放り投げちゃってましたし・・・w;
297名無しさん@ピンキー:2005/06/07(火) 02:07:25 ID:cXUAATJT
昨日見た夢で、蓮がキョーコの乗った椅子を下で支えつつ、パ○チラを見ようとしていた。
そんな蓮、本気でイヤだorz
298272:2005/06/07(火) 02:26:45 ID:vBFUP8IN
完結後…ですか…。欲張ってSSの話につなげようとしている愚か者かつ、
今までの教訓を胸に、連投できるようまとめなおしている最中なのでもう少し時間がかかりそうです…。
>294さん、もし書き終わったら是非!投下お願いしますー。
レイクということは待望の鬼畜な蓮が見られる?(*´Д`)人(´Д`* )ハァハァして待ってます神様ー。
299名無しさん@ピンキー:2005/06/07(火) 18:45:24 ID:3Yu9r4uk
>>294さん投下希望!いろんな蓮キョを見てみたいです。
300名無しさん@ピンキー:2005/06/07(火) 21:03:04 ID:IIC2tRdA
294です・・・書き上げちゃったけどいいのかなぁ・・・?
※微エロです。レ○プ手前。イタタタタ(汗
※結局エロっぽくならない・・・orz
それでもよろしければ・・・
3011/11:2005/06/07(火) 21:03:32 ID:IIC2tRdA

椅子の上から落ちかけた「美月」を
「嘉月」が思わず抱きとめた。
支えきれずにそのまま床の上へ転がってしまって、
俺は両腕を彼女に廻したまま固まってしまった。

 俺の中の嘉月は。復讐に取り付かれたまま、
 本当は愛しく思い始めた美月をどうやって遠ざけようかと。

 そして俺は。『犯行』に及んでしまった自分と
 腕の中のぬくもりに呆然としていて。

「先・・・生・・・?」

知らずに入っていた腕の力に訝しんだ彼女が
俺を見上げている。
3022/11:2005/06/07(火) 21:03:55 ID:IIC2tRdA

一瞬、え?となんの色香もなく驚いた後に、
「美月」の表情を作る彼女。
表情を上気させて、戸惑った瞳で俺を見ている。

 嘉月は。操にばれてはいけない状況を、
 どうやって美月に口止めしようと。

 俺は。俺の事を何も意識してない瞳と、
 その後の潤んだ目に絡め取られて。

「・・・本郷・・・君はどこまで僕を困らせるんだ・・・?」

「・・・先生、ごめんなさい!そんなつもりじゃなかったんです・・・(泣」

俺の腕の中でべそをかきはじめた彼女を見て、
二人の俺の理性の糸がふつり、と切れた。
3033/11:2005/06/07(火) 21:04:40 ID:IIC2tRdA

首の後ろに廻した手を後頭部に当て、
逃がさないように手荒に口付ける。
彼女は目を見開いた後両手で俺を押しのけようとするが、
所詮女性の細腕でびくともするわけもなく。
深く深く侵入しているうちに、彼女の体から力が抜けていく。

「・・・本当に、いけないコだ・・・」

 嘉月は。どうしようもなく惹かれていく自分と彼女の関係を
 いっそ壊してしまいたくて。いっそ引き裂いてしまいたくて。

 俺は。あくまでも演技でしか俺を見ない彼女に
 男、を、焼き付けたくて。

口付けながら上着の裾をめくり、ブラの中に手を忍ばせる。
たどり着いた乳首はほんの少し掴むだけで堅くなって。
「自分」の劣情をますます刺激する。
3044/11:2005/06/07(火) 21:05:18 ID:IIC2tRdA

彼女は戸惑いながら。それでも・・・美月を考えながら。

「・・・先・・・生?!何を・・・どうして・・・?」

「・・・帰れと言ったのに帰らない。操さんのことも知っているのに
 それでも君はここに居たいと言った・・・そして、こんなことに・・・
 これは、お仕置きが必要だよ・・・君にはね・・・」

わざと強引にブラをまくり、小ぶりの胸を露出させる。
持ち上げた反動でふるり、と揺れる乳房を強めに掴み、
彼女の目をじっと見据える。
声を出す事も出来ずに居る彼女の目に浮かぶ涙と恐怖に、

 嘉月も俺も満足を覚える。

反対の乳首を口に含むと、ますます身悶えが強くなる。
必死、なのだろうけど、未だに自分がされている事が信じられなくて、
その分力は弱まりがちだ。・・・信じたくないんだろう?
今自分がされている事が・・・でも。分らせてあげる。
3055/11:2005/06/07(火) 21:05:47 ID:IIC2tRdA

彼女のスカートをまくると、太ももをぴったりと力を入れて合わせていた。

 嘉月は。男との睦言なんて何も知らないくせに、と。
 俺は、アイツとはしたことがあるだろうに、と。

強引に自分の足で膝を割った。
下着の隙間から指を入れ、
周辺をなぞると内ももに震えが走る。
突起を捏ねると、彼女から押し殺した呻きが聞こえる。

「・・・こんなことされて、濡れるんだ?」

強引な刺激に蜜が滲んだ下着を引きおろし、
中指を静かに沈めていく。

・・・?これは・・・何の抵抗だろう・・・?
指に普段と違う抵抗が纏わりつく・・・

 嘉月は、美月ならそうだろうと分っていた。
 俺は、ただただ衝撃を受けて・・・
 まさか、初めてだなんて・・・
3066/11:2005/06/07(火) 21:06:17 ID:IIC2tRdA

涙を浮かべて掠れた声で喘ぐ彼女に、再びキスをする。
ここで止める事は、嘉月が許さない。
でも、俺は・・・全てを奪い切ってしまう訳にはいかない。

乳首を緩急をつけて吸いながら
クリトリスを震わせていると、
不意に彼女が一際高い声を上げて痙攣した・・・

・・・イったか・・・

焦点の合わなくなった目をした彼女と、乱れた衣服。
嘉月はそれを携帯で画像に収める。
俺は、撮りながら彼女の姿を整えていき・・・

意識が戻ってきたときに俺を見た君は、美月だったのか、キョーコだったのか。
とまどう目だけが、確かなものだった。
3077/11:2005/06/07(火) 21:06:45 ID:IIC2tRdA

「・・・どうして・・・で・・すか・・・?」

目を潤ませて君が問う。泣き出す寸前の瞳が俺を捕える。

「それは美月が聞いているの?それとも最上さんが?」

「・・・両方、です・・・」

「どっちの返事から聞きたい?」

「・・・じゃあ、美月から・・・」

さっきの行為の名残なのか恐怖からなのか、
君の声は切れ切れで・・・か細くて。

「・・・嘉月はね。自分の復讐の為にどうしても美月を遠ざけたかった。
 同時に、口封じをしなければいけなかった。
 彼女の態度から、操に何がしかでも今日の事が伝わったら
 復讐が出来なくなってしまうからね。
 だから・・・傷つけ、脅すために・・・無理強いしたんだ。」

「じゃあ、敦賀さん・・・は?」
3088/11:2005/06/07(火) 21:07:16 ID:IIC2tRdA

俺?俺はね・・・でも本心は言えないから。

「俺はね、どちらかというと嘉月を止めた方かな?
 復讐の鬼の嘉月なら、今の段階では美月を傷つける事を辞さない。
 だから、確実に口を封じるためなら・・・最後まで抱いてしまっていたはずだ。
 そして、ひどく無残な証拠を彼女に見せ付けた筈だよ。
 ・・・こんな生易しいものじゃなくてね」

俺の視線を受けて、彼女はびくり、と肩を震わせた。
携帯の画像を見せると、真っ青になって震えている。
・・・無理も無いけど・・・

「・・・落ち着いて。今全部消すから」

彼女の見ている前で全ての画像を消し
彼女の画像が全て無くなった携帯のメモリーを見せると、
ようやく彼女は大きななため息をついた・・・
3099/11:2005/06/07(火) 21:07:46 ID:IIC2tRdA

「・・・ここまでするつもりは無かったんだけど・・・
 つい嘉月に引きずられてしまった。ごめん。
 怖かったろう・・・こういう事、初めてだったんだね・・・?」

「・・・はい・・・最後はもう美月が嘉月を怖がってるのか
 私が敦賀さんを怖がってるのか分りませんでした・・・
 どっちにしても、何もかもが初めてでしたし・・・」

「・・・それって・・・ひょっとして、・・・キスも?だって君不破と・・・」

「・・・全ー部、何もかもが初めてですよ!!
 アイツには肩すら抱かれてないんです!
 アイツにとって私は家政婦であって、女じゃなかったんですよ!!」

ああ、なんかもうヤケになっちゃったみたいだ・・・
いろんな事がありすぎてオーバーヒートしてる・・・(汗

「・・・じゃあ、不破と一緒に暮らしてたときに、
 こういう事されてた方がよかった?」

「そんな訳ないじゃないですかーーー!!!
 こんな・・・恥ずかしい・・・コト・・・(泣」
31010/11:2005/06/07(火) 21:08:14 ID:IIC2tRdA

「・・・君も大概矛盾してるね。
 君が不破に女として意識されてたら、
 とっくにこういう事されてるよ・・・
 っていうか、もっとすごい事されてるんだけど。間違いなく。
 君にとっては・・・どっちがよかったの?」

彼女は、しばらく考え込んでから・・・
「分りません」と、ぽつんとつぶやいた。
俺はしょげてしまった彼女の両手を取り。

「・・・気が向いたらゆっくり考えてみるといい。
 本当ならこんな強引にする事じゃないんだし。
 
 ・・・それはそれとして、
 今回俺がしてしまった事は掛値なくヒドイことだから・・・
 本当にごめん。あやまって済むことじゃないけど、
 どうしたら許してくれる?
 ・・・俺に出来る事なら、なんでもする。」

「・・・確かにセクハラ極まりなかったですけど・・・
 敦賀さんなら、もう二度とこんな事しませんよね?」

それはどうだろう・・・正直自信が無いな、とは思ったが、
静かに頷いて見せ彼女の目を覗き込んだ。
31111/11:2005/06/07(火) 21:08:41 ID:IIC2tRdA

彼女の目はまだ潤んでいて、今にも零れてしまいそうで・・・

「ならいいです・・・明日、大丈夫そうですか?」

「ああ・・・君のおかげだ。大丈夫だよ。
 ・・・きっと上手くやってみせるから見てて。」

「絶対ですよ?!乙女がココまで協力したんですからね?
 絶対に明日社長をぎゃふんと言わせてください!
 でないと今日の事、許してあげません!!」

分った、約束する、と俺が苦笑して見せると、
彼女もようやっと笑顔を見せてくれた。
後は他愛も無い演技の話を取り混ぜながら夕食を食べ、
彼女を下宿先に送っていった。
明日は絶対に大丈夫だよ・・・君のおかげで。

触れてしまったときの衝動も、
湧き上がる愛情も認められない憎しみも、全て。
・・・君が俺に教えてくれた・・・

そして。
一番綺麗だった君の画像を一枚だけ
シークレットで保存したのは、君には内緒。
今後二度と君に触れてはいけない、俺だけの秘密――…
312名無しさん@ピンキー:2005/06/07(火) 21:09:47 ID:IIC2tRdA
・・・失礼しますた・・・w;
自分で書いててなんですがありえなさ杉orz
スルーでよろです・・・
313名無しさん@ピンキー:2005/06/07(火) 21:26:17 ID:UJXS/oKg
GJ!! 萌えですよハァハァ

帰らない君が悪いんだよ…?みたいなw
それにしても…蓮が…蓮が
桜小路君化している(ガラかめネタスマソ)
314名無しさん@ピンキー:2005/06/07(火) 21:40:06 ID:1VNRerhO
>294
GJ!! 
キョーコが蓮との行為を忘れられなくて、
求めてきたら蓮は応えるかな?どうなんだろ?
と考えてしまいました。
315名無しさん@ピンキー:2005/06/07(火) 23:57:52 ID:t017l0B4
神の皆様が本誌の続きをがんばっていらっしゃるところを
ぶった切ってしまいますが、ちょっと通りますよ…

蓮の誕生日ネタで、最後までいってません。
サロンにしようかとも思いましたが、
ちょっと微妙な描写があるのでこっちにしました。
突っ込みどころは多々ありますが…スルーしていただくと
みんな幸せ☆かもしれません…
それでは。
3161/8:2005/06/08(水) 00:00:49 ID:t017l0B4
夜。もう30分もすれば日付も変わりそうな真夜中。
敦賀さんのマンションの前。
早くしなきゃ今日中に逢えなくなっちゃう。

サングラス、帽子、黒いトレンチコート。
マスクは本当に怪しいのでやめておいた。
それだけでも怪しさは満点だろうけど。
「っ、な、何?その格好は」
呼び出された方は、声だけでもう笑ってるのがわかる。
「いいから、早く開けてくださいっ」
短く言い放つと同時に開いたエントランスへと駆け込む。
そのままエレベーターへ走ると、
目的のフロアボタンを押してドアを閉じた。
いつもながら、1人でここに来るときはすごいスリル。

やがて、そのフロアへ到着したことを告げるチャイムとともに
ドアが静かに開く。
よし、誰にも見られてない…
ってここは敦賀さんの部屋しかないフロアだった。
びっくり…はさっきされたからもうないかな…つまんない。
でもとりあえず1回は驚いてくれたからいいかな。笑ってたけど。
3172/8:2005/06/08(水) 00:01:24 ID:t017l0B4

キンコーン

チャイムを押して、ドアが開く前に見つからないように影に隠れてみた。
程なくドアが開き、出てきた人がきょろきょろと私を探している。
よく見ると、パ、パジャマ着てる。そっか、もうこんな時間だもんね。
思いもしなかった姿にちょっとびっくりしたけど。
「こんばんはっ」
後ろからそろぉっと近づいて、身体に手を回す。
久しぶりのぬくもりがくすぐったくて。
「こらこら、そんな格好で何やってるのかな、君は…」
敦賀さんが、私の手を解いてひょい、と抱き上げる。お姫様だっこ。
「見つからないように、してみたんですけど、変でしたか?」
抱きかかえられたまま、敦賀さんの口でサングラスを外された。
至近距離の顔にちょっとドキドキしながら精一杯笑顔を作る。
「俺を驚かせるのが目的?」
そうです。
けど、言葉では否定も肯定もせずに、逆に問いかけてみた。
「今日は何の日でしょう?」
すぐそこにある顔が、ふわ…と極上の笑顔を見せる。
「俺の…誕生日」
「だから、…こっそり逢いにきたんです」
目を閉じた。最初のキス。
「ようこそ、お姫様」
3183/8:2005/06/08(水) 00:02:16 ID:t017l0B4

「敦賀さん何にも言わないんだもの」
手を繋いでリビングに向かいながらぼそっと呟いた。
自分から聞いて教えてもらっておきながら前日に思い出した私も私だ。
でも、男の人はことさらアピールしたりしないものらしい。
私も別に自分から言ったわけではなかったけど
敦賀さんは憶えてて、ちゃんとお祝いしてくれて…
すごく嬉しかった。
だから無理してでもこの日じゃないと、と思って…。
でも。
「ごめんなさい、もうすぐ今日終わっちゃう」
何にも用意してきてないし…あぁ私のバカ…。
敦賀さんは抱えきれないくらいのバラの花束に
2段重ねのホールケーキに…と、とにかくなんだかすごく
大げさなプレゼントをたくさんくれたのに…。
びっくりした私が思わず
そんなにしてくれなくてもいいんです、って言ったら
今までできなかった分もさせて欲しい、って少し微笑んで。
「来てくれただけで十分だよ」
敦賀さんはそう言って笑った。私もつられて笑顔になる。
「実はそれだけじゃないんですけど…」
「え?」
「…なんでもないです」
3194/8:2005/06/08(水) 00:03:19 ID:t017l0B4

「俺は明日オフだけど…どうする?」
リビングに入ったところで、敦賀さんに促されて
トレンチコートを脱いだ。
その下は小花模様のチュニックとジーンズ。
「それにしてもこのコート…スパイみたいだったよ」
「見つかるかもしれないじゃないですか」
さっきまでの私のトンチキな格好を思い出したのか
敦賀さんがくすくす笑いながらコートをハンガーにかけた。
「それは、脱がないの?」
さらにからかうように言う。
「ぬぬぬ脱ぎませんよっ、下に何着てると思ってるんですか」
「座ってて、お茶淹れるから」
3205/8:2005/06/08(水) 00:04:16 ID:t017l0B4

「私も明日はお休みです…」
敦賀さんが淹れてくれた紅茶を2人で並んで飲みながら
そう告げた。
いつも来るときはだいたいそういうことになるんだけど
今日は特に、私もそういうつもりで来たから…。
多分言わなくてもわかってるんだろうけど…この人は。
「じゃあ、今夜はゆっくりプレゼントもらおうかな」
頬をなでて敦賀さんが耳元で囁く。や、やばいこの流れ…。
「わあぁ、待って」
「ん?」
「シャワー!シャワー浴びてきますっ」
「気にしないよ?」
「私が気にしますっ」
って!今何時?
時計に目をやると、11時45分。しまったっ。
「あ、あのっ、敦賀さん、ベッドで待っててください、すぐ行きますからっ」
そう言い放ってバスルームへと走る。
ちらっと振り返ると敦賀さんのあっけにとられた顔が目に入った。
我ながらとてつもなく恥ずかしいことを言っているとは思ったけど
敦賀さんのお誕生日が終わるまであと15分しかない。
バスルームに入り、髪をタオルでまとめてあわててシャワーを済ませた。
3216/8:2005/06/08(水) 00:05:34 ID:45dEV7iW

身体を拭きながら、脱いだ服に目をやる。
チュニックの下に着ていた…キャミソール。
キャミソールというには全体にふわふわしすぎてる。
おまけに胸元から左右に身頃が分かれているので
普通に着たら…おへそが丸見え。
半透明の白い生地には小花がちりばめられていて、
ドレープで波打ってるレースが縫いつけられた肩紐、
根元にはリボンがついてる。
セットになっていたショーツは紐を結んで留めるタイプ。
どうみてもこれは普段には着ないような下着。
それに、出かける前に適当に引っつかんできたリボンを首に結んでみる。
「…プレゼント…に見えるかな…」
完全武装。
だけど身に着けた自分の姿を鏡で見ただけでも顔から火が出そうになってしまった。
な、何考えてるんだと思われるだろうな…。どうか拒否反応だけはされませんように。
ええい、いいんだ、もう夜中だし。なんたって今日は敦賀さんのお誕生日なんだし。
かかっていた敦賀さんのものと思われるバスローブをはおり、前を完全に閉じて
いざ、ベッドルームに向かった。
3227/8:2005/06/08(水) 00:07:01 ID:45dEV7iW

ドアをこっそり開けて中の様子を窺うと、
敦賀さんがベッドに座って何かを読んでいるのが見えた。
音を立てないように中へ入り、ひたひたとベッドに向かうと
そんな私に気づいた敦賀さんが読んでいたものを閉じて、
こっちを楽しそうに見ている。
「いらっしゃい」
座っている敦賀さんの前に立つと、手が首のほうに伸びてきた。
「リボン?」
げ。そうだ、バスローブって首元丸見えだった…!
「…そうか…プレゼントね」
途端にぎゅうっと抱きしめられた。敦賀さんの身体が小刻みに震えてる。
あれ?
もしかして…笑ってる?
「ははははっ…何してるのかと思ったら」
「わ、わわ笑いましたねーっ、も、もう帰っちゃおうかなっ、離してくださいーっ」
「ダメ」
座っている敦賀さんの膝の上にひょい、と乗せられる。
「普通、プレゼントはもらったら返さないだろう?」
そう言って2回目のキス。
逃げられないように両手で顔を固定されて、今度は深く。
舌と舌が絡み合う感触に、身体の奥が締め付けられるような感覚を覚えた。
それだけでもう滲み出てきそうに甘い。身体がいつもより早く反応してしまってる。
バスローブの中に着ているものを見られたら…理性が飛んでしまいそう…。
「…敦賀さん、目つぶっててください」
濃厚に絡み合った唇がやっと離れた後、
上がってしまった呼吸を整えながらそうお願いした。
3238/8:2005/06/08(水) 00:08:14 ID:WC0VCrAB

「まだ何かあるんだ?」
言ったとおりに敦賀さんが目を閉じたのを確認して、バスローブの紐を解いた。
まだ明るい照明に浮かび上がる自分の姿…自分で考えたこととはいえ恥ずかしい。
袖から腕を外して、脱いだバスローブを床の上に放り投げる。
「…いいですよ」
目を開いた敦賀さんが、私の姿を見て驚愕の表情を浮かべた。
わかったかな…?
「それ…」
「…はい」
「着てくれたんだ…」
そう。
これは…敦賀さんが私にプレゼントしてくれたもののなかに紛れていたもの。
あの時は、冗談にしてもほどがある、と思ってしまったくらいなものだったけど…。
そして多分、敦賀さんも冗談のつもりだったんだろうけど。
「今日にぴったりでしょう…?」
「本当に君は…」
見つめられたまま、見つめあったままベッドにゆっくりと押し倒された。
「今日逢えるとも思ってなかったけど、こんなことになるなんて…もっと思ってなかったよ…」
「お誕生日は特別ですから…」
ベッドサイドの時計がまだ12時になっていないのを見届けて。

「お誕生日、おめでとうございます、敦賀さん…今日中に言えてよかった…」

そして。
生まれてきてくれて、ありがとう…。
324315:2005/06/08(水) 00:13:31 ID:WC0VCrAB
のわああぁ
なんで途中でIDがころころ変わってるんだorz
えっと全部>315です…ナンデダヨ

わかりにくいところもあろうが許してやって下さい。
キョーコが着てるベビードール風のものは
本誌13号のプレゼントページにあるやつをグレードUPさせたやつです。
文を読んだってわかるわけないorz
スレ汚しスマソでした。失礼します。
325名無しさん@ピンキー:2005/06/08(水) 00:18:21 ID:3XDHtveA
いいよー(*´∀`*)
ていうかむしろお願いします(´д`)ハァハァ
326272:2005/06/08(水) 00:43:48 ID:Uwupe7xf

うひょーーー。
神様たくさん キタ━( ´∀`)゚∀゚)*゚ー゚)・ω・) ゚Д゚)´ー`)・∀・) ̄ー ̄)━!!!!
GJ!!!!!


そんなところに恐縮ですが…投下させて下しゃい。
SSの方の夢・・・になんとなく続いていたりいなかったり。
327夢・・・1エロパロ版?:2005/06/08(水) 00:48:18 ID:Uwupe7xf
「おまえみたいな地味で色気のねー女、誰が相手するかよ」

「ショーちゃん…」

「…っ!…な、泣くなよ、うっとうしい…言っただろ、家政婦代わりに連れてきただけだって」

「ショーちゃあんっ」

迷惑そうな、アイツの顔。

自分が利用されていただけの人間で、大好きだった人に必要とされてないのがこんなにも悲しいなんて…

「ショー…」
それがどんなに辛い事か、アンタにわかる?

どんなことがあったってアンタだけは絶対に…

「ゆーーるーーさーーなーーいいいいーーー」



328夢・・・2エロパロ版?:2005/06/08(水) 00:49:22 ID:Uwupe7xf
自分の声で、目が覚めた。

薄暗い部屋…。
しばらく忘れていたどす黒い感情。
忘れることなんかできないと思っていたのに、どうして忘れることができたんだろう?
あんなに、憎い相手も、会わずにいれば…思い出さずにいれば記憶から消し去ることができるの?

嫌な夢を振り切るようにのそりと起き上がる。
一人で寝るには広すぎるベッド。ここって…。
「――――!!」
瞬時に記憶が蘇り、思わずベッドに突っ伏す。
シーツをまとっただけの体は、けだるくて違和感がある…。
体中に敦賀さんの肌の感触が残ってる―――…。

これは、現実?

ななななな…

なんでこんなことに…?

あ、ありえないでしょう?

取り乱し、ばっと起き上がる。隣に彼はいない。
バクバクと馬鹿みたいに胸が騒ぐ。
敦賀さんは、どこに行ったんだろう…

散らばっていた服を着て、そっと寝室をでてリビングへ行くと、
ソファにすわりグラスをかたむけている敦賀さんの姿があった。

329夢・・・3エロパロ版?:2005/06/08(水) 00:51:27 ID:Uwupe7xf
ほの明るい窓からの月明かりに照らされた彼の横顔はとても綺麗で神秘的に見えた。
思わず見とれながら、やっぱりこれは、夢なんじゃないかと思いはじめた時、

「起きたの?」

彼の声が響いた。

「あ・・・」

な、何を言ったらいいんだろ。

しんとしたリビングに、カラン、とグラスの氷の音だけがする。
音が聞こえてしまうんじゃないかと思うくらい心臓が早鐘をうっている。
何も言えずに赤くなりうつむいていると、彼が再び口をひらいた。


「なんだかうなされてたみたいだけど…どんな夢見てたの…?」

こちらを見ずに抑揚のない静かな声で言う彼は、なんだか怒っているように見え、
私はさらに何も言えなくなった。

「……」

敦賀さんに、嫌われたくない。
あんな奴の夢を見たなんて、知られたくない―――…。


「もしかして、不破の、夢?」

330夢・・・4エロパロ版?:2005/06/08(水) 00:54:05 ID:Uwupe7xf
「あの…アイツ、私が泣くの、嫌がるんです。だからずっと、泣かないようにしてきたんですけど…」
「なんか、久々に、夢にみちゃって…思い出したくもないのに…その…。」

言い当てられてどきっとした私は、思わず言い訳みたいなことを一気に言ってしまってから、
ちらりと彼を見た。
馬鹿…これじゃ、言い訳どころか、逆効果じゃない…。

黙り込んでしまった敦賀さん…やっぱり怒ってるの?  
ぎゅっを唇をかみ締め、知らず、つぶやく。
「こんな私なんか、好きじゃないですよね…」

そのとき、ふ、と敦賀さんが私の方をむいた。
「おいで、ここに」

気持ちに比例するかのように震える足を叱咤し、彼の側へと歩いていく。
座っている彼の前に立ち止まると、敦賀さんは腕を伸ばし、私の頬にふわり、と触れる。
「好きだよ…君が、好きだ」
月の青白い光に照らされた、彼の柔らかな微笑みが私の胸に染みいる―――…。
「あ、あれ?」
理由のわからない涙が、また勝手にぽろぽろと流れ落ちる。
「な、なんか、敦賀さんの前では泣いてばかりですね私…」
うわずった声でそう言うと敦賀さんは困ったように笑った。

「君に泣かれると、抱きしめたくなるんだ…だから」
そっと抱き寄せ、髪に顔をうずめる。
「俺以外の男の前では、もう泣かないで?」
331夢・・・5エロパロ版?:2005/06/08(水) 00:56:55 ID:Uwupe7xf
彼女を膝に座らせ、その泣き顔に口付ける。

ついばむような軽いキスが、だんだん吐息まじりの快楽的なキスに変わっていく。
舌をからめ、お互いの唇の感触を、その温かさを、感じ合う。
彼女の潤んだ瞳に、切なげな色が浮かぶ。
艶やかなその表情を見ただけで余裕を無くしている自分に気付く。
どうして彼女のことになると、こんなにも自分をコントロールできなくなるのだろう。
想いを打ち明ける気など微塵も無かったのに、それもあっさりと覆されてしまった…。


膝に座らせたまま横抱きにしてソファと自分の腕の間に閉じ込める。


俺に抱かれたあとで、他の男の夢を見るなんて―――…


「許す気はないから…」

332夢・・・6エロパロ版?:2005/06/08(水) 00:58:04 ID:Uwupe7xf
ブラウスをたくし上げ、やわらかな膨らみを包んだ、その先端あたりに噛み付くように刺激を与える。

ピクン、と彼女の体が震える。

「や…」

「嘘」

「…んんっ」

「嫌じゃ、ないくせに…」

パサリ、と彼女の服を元に戻す。

「…敦賀さん?」

「脱いで…自分で…」

333夢・・・7エロパロ版?:2005/06/08(水) 00:59:42 ID:Uwupe7xf
「あ、あの…?」


「恥ずかしい?」
こくり、と頷くと彼は含み笑いをもらす。
「君が服を着たままでもいいって言うんなら俺は構わないけど?」


…スカートの中で敦賀さんの指が、下着の上から触れてくる。

「…は…あ…」

触れて欲しいところに触れてもらえない、もどかしさに身を捩る。
澱が積もっていくようにすこしづつ、やりきれない疼きがせまる―――…。。


「…っ…や…敦賀さ…イジワル、しないで…」

「イジワル?俺がどんなイジワルしてるって?」

触れて欲しいの、もっと―――…
でもそんなこと、言えない…涙目の私を、クスクスと笑って見下ろす。

「君が泣くのを見るの、俺は好きだよ…誰かさんとは違ってね」

334夢・・・8エロパロ版?:2005/06/08(水) 01:03:19 ID:Uwupe7xf
「キョーコ…服を脱いで?」

もう一度、耳元で囁く。
さっき俺がはずしたボタンを、彼女がまたはずし始める。
俺の視線が恥ずかしくて耐えられないといったように瞳をふせ、震える手で最後の下着を脱ぎ終える。
彼女の一糸纏わぬ姿が、ソファの上で白く浮き上がる。

「それで、君は、どうして欲しいの?」

「……」

すがるような眼で、俺を見る―――…。

「…さん、に…」

「うん?」

しばらく押し黙っていたけれども、消え入りそうなか細い声でやっと言う。
「敦賀さんに、抱いてもらいたいんです…」

…もっと彼女に言わせたいことがあったけれども、それが、限界だった。
触れたくてたまらなかった…彼女のやわらかな体を抱きしめる。

「俺も、君が抱きたいんだ…」

…夢ですら、不破に会うのは許せない。
俺が君を求めるのと同じくらい、俺を欲しいと、言って欲しい。
誰より君を護りたい…。

子供の我が侭のような欲求に自分の事ながら呆れてしまう―――…

335272:2005/06/08(水) 01:14:24 ID:Uwupe7xf
微エロ…にもとどかず……orz
ホントすんまそん。
励ましてくださった方々、ありがとうございましたー。




336名無しさん@ピンキー:2005/06/08(水) 01:34:42 ID:YN7Aj8dI
GJ!
・・・この位お互いが積極的になってくれるのは
いつの日かな・・・orz
337名無しさん@ピンキー:2005/06/08(水) 09:50:34 ID:OCLXivGL
  _  ∩
( ゚∀゚)彡 GJ! GJ!
 ⊂彡

まさか3人もの神が光臨してるとは…!

338272:2005/06/09(木) 20:03:53 ID:KCYNo9iz
も、もうちょっと…もうちょっとだけ、いいでしょうか…

ウザーという方はスルーにてお願いします…。
339夢・・・9エロパロ版?:2005/06/09(木) 20:05:34 ID:KCYNo9iz
ソファで私を何度も好きだと言って抱きしめてくれる彼の腕は初めてのときよりも、熱く私を穿った。
想いのすべてを刻み込むような彼におかしくなってしまいそうな自分がいる。
私の感情を待つことなく、ずっと、敦賀さんのペースだったから―――…。
置いていかれない様に、しっかりと彼の腕をつかむ。


この気持ちは何だろう。アイツを好きだった頃の気持ちとは何か違うものに感じる。


一緒にいるだけで心が温かくなる幸福感だけじゃない。

こんな高揚感、胸をぎゅっと締め付けるような感覚は、アイツといたときにはなかった。

私、どうしちゃったんだろう?

もう誰も好きになることなんて無いと思っていたのに。
それなのに、こんな突然の事態…敦賀さんの熱情に、すっかり心を奪われている…。
私は、敦賀さんの事が…好きなんだ。
もしかしたら、ずっと前から気づかなかっただけで…。
340夢・・・10エロパロ版?:2005/06/09(木) 20:08:00 ID:KCYNo9iz
「…はあっ…ああっ…」
もう何度目なのか、二人で一緒にのぼりつめる。
じっとりと汗ばんだ肌が吸い付く。
身をよせる彼に、私はビクリ、と体を震わせる。
「もう、二度とアイツに近づくな…」
そんな彼の囁きを嬉しいと思ってしまう。
思わずほころんだ口元を見てとった彼がふっと眉をよせる。

「近づいたら、その時は…」
…っ!急に冷気がっ…!?い、いやああああサタン光臨?
私は真っ青になって高速で首を振った。

「ち、近づかない!近づきたくなんかこれっぽっちもありません!だから」
必死で彼にすがりつき、顔を見上げる。
「だから、嫌わないで…」
意をつかれたように一瞬言葉に詰まった敦賀さんが、がっくりとうなだれる。

「…まいったな」
そういいながら軽いキスをよこす。

「そんな言われると俺は一晩中君を抱いていたくなるじゃないか…」

「なっ!なに言ってるんですか!もう!人が真面目にっ」

「俺だって真面目だよ」

「嘘です!いけしゃあしゃとそんな…絶対私をからかってますね?!」


こうして短い夜は更けて行く――…

341272:2005/06/09(木) 20:17:45 ID:KCYNo9iz
完了です>吐き出してスッキリ。

それでは神の方々の光臨をお待ちいたしておりますー。ワクワク(*´∀`*)
342名無しさん@ピンキー:2005/06/09(木) 20:38:08 ID:pumCJajA
まだ終わってなかったのか。
書き上げてから投下してくれた方が有り難いんだけどなぁ。
一生懸命書いてくれたのにゴメンネ、272タン。
343名無しさん@ピンキー:2005/06/09(木) 21:08:52 ID:ekVTjt7z
すみません。昨日の時点で終わったのですが、妄想がとまらず…。
今後はROM専いたしますので|д・)ソオッお眼汚し本当にすみません|彡 サッ
344名無しさん@ピンキー:2005/06/09(木) 21:50:01 ID:HqXN/kie
342です。
>>343 そんな事言わずに、また書いてください。
妄想は溜め込みすぎると体に悪いですよ。多分。
次に投下する時は妄想を総て吐き出してから投下してね。
とにかく「272タン、カムバーック!」  
345名無しさん@ピンキー:2005/06/09(木) 21:51:02 ID:f3qiF9sQ
まぁまぁ。そりゃ仕上げてからの方が読みやすいと思うけど、
書いた後に続きが浮かんでくるのも良くある話しだし・・・
と、思った294です・・・
>314サンを見て続きをひねってる最中です・・・
みんな湧いてきたら妄想吐いちゃおうよアミーゴ――…
346名無しさん@ピンキー:2005/06/09(木) 23:30:10 ID:c54lB97z
神の皆様、待ってます。

コミックス9巻の最後の方にある、
蓮がキョーコにむかって「おいで」
といって手を差し伸べるシーンを
読む度に『この台詞を事務所じゃ
なくてベッドルームで言ってくれ
ないかな』と思う。 
347名無しさん@ピンキー:2005/06/10(金) 02:22:42 ID:1hnW3TbA
キョ×蓮もどき投下しまつ。

すみません、マロンとどっちがいいか一瞬悩んだのですが、自分的には
こっちかな〜?と思いまして・・・。
オチはある意味王道ですが情けないです。
348悩める蓮のある出来事 1/2:2005/06/10(金) 02:29:13 ID:1hnW3TbA
 「敦賀さん、私のこと嫌いですか?」
「???どうした…? こんな急に何を?」
「・・・急な事はいけませんかぁ?・・・―――嫌い?」
「嫌いなことは・・・ないけど―――」
「・・・けどって―――なんですか!?―――・・・やっぱり私、嫌われてるんだ・・・」
「そんなことは言ってない!」
「じゃあ好きってことですよね。―――良かった!!」
とキョーコは蓮の首に腕を巻きつけ唇を塞いだ。
状況を飲み込めず硬直し何かの間違いかと動揺している間に口吻けは激しさを
伴い、勢いベッドに押し倒される。そんな蓮は混乱を極めているがキョーコの
細い指が蓮の頬を包み込み更なる行為を重ねる。優しく、時には啄ばむように
甘さを織り交ぜて吐息が重ね合う。幾ばくかの時が流れキョーコは
名残惜しそうに赤い唇を離すと思いがけず紡がれた糸が一瞬二人を繋ぐ。
しばらく熱ぼったい視線を注ぎながらキョーコはか細く搾り出すように
言葉を繰り出す。
「私、敦賀さんのことはすごく尊敬する先輩だったんです。・・・でも、
それだけじゃない、何かざわついた想いがずっとしこりのように
引っかかっていて・・・。それが何なのか解らずにいて、なにかずっと
気持ち悪くて・・・。何回も自分に問いかけて、何度も何度も考えて・・・。
そうしたら行き着く先の答えがいつも一つしかなかったんです・・・―――」
349悩める蓮のある出来事 2/2:2005/06/10(金) 02:31:59 ID:1hnW3TbA
言い終わるかどうかのところで恥ずかしそうにふいっと視線を外す。
蓮が驚きのあまりしばらく身動ぎできないでいる間に胸元へ蹲り
キョーコはずっと俯く。呆けたままどの位の時が過ぎたであろうか、
その顔を真っ赤にしつつ困った表情でそろそろと覗き込んだかと思うと、
どうしていいのか解らない・・・そんな困惑を浮かべながら
やっと聞こえるかというくらいの小さな声が聞こえてきた。
「・・・―――好きです―――・・・」
表情と声と言葉に完全に嵌められた。
そう自覚する間もなく自ら力強く抱きしめ口吻けをしたかと思うと
自分でも呆れるくらい巧みに重心を移し、先程までの位置を完全に入れ替え
今度はこちらから両の手首をまとめながら押さえ込み視線を絡めて言い放つ。
「・・・やっとわかってくれたね・・・。」

「俺も君の事が・・・。」
「・・・私の事が?」
頬を赤らめ恥じるように上目遣いで見やるキョーコを視線で
捻じ伏せる。―――もう言葉は要らない。今まで色々な決心があった筈で
あったが、もうどうでもいい。もう君を離したくない・・・。

350悩める蓮のある出来事 3/2:2005/06/10(金) 02:32:29 ID:1hnW3TbA
―――そう思ったところでマネジャーの社に起こされた。
「蓮、蓮!」
「・・・?」
「蓮。大丈夫か?何かモゴモゴうなされていたけど。」
「・・・・・・はい?」
「なんか念仏みたいなモノ唱えてて。夢見でも悪かったのかい?」
「・・・え、あ、あぁ、えぇ。・・・ある意味死にそうな思いをしましたよ・・・。」
「ああ、なら良かった良かった。ほら、悪い夢って最後まで見ると
気分悪いじゃない?」
「・・・―――はい、そうですね。―――・・・」
「たまには俺も役に立つんだなぁ♪」


・・・この時ばかりは暢気な社に殺意を憶えた蓮だった。
351347:2005/06/10(金) 02:34:43 ID:1hnW3TbA
通し番号間違えました。スマソ
1/3
2/3
3/3
です。椅子から転げ落ちて逝ってきまつ。 ノシ
352名無しさん@ピンキー:2005/06/10(金) 12:30:32 ID:oSRgoJNP
>347
GJ!! 蓮ったらなんて破廉恥な夢を見ているのかしら
353名無しさん@ピンキー:2005/06/10(金) 18:42:13 ID:PRLjsTe+
>>347
気の毒なくらい華麗な夢オチGJ!!
そしてやっぱり暢気な社さん萌え
354名無しさん@ピンキー:2005/06/10(金) 19:02:18 ID:/r7+mzWU
GJ!! 社さんもうちょっと協力してくれなきゃw
355名無しさん@ピンキー:2005/06/10(金) 20:52:52 ID:rF+PmqNf
>347
激しくGJでした。

>354
あの位で起こされてよかったんですよ。
あのまま夢を見続けていたら
社さんの前で体の一部が、ものすごーく恥ずかしい事になっていたかも知れないしw
356名無しさん@ピンキー:2005/06/11(土) 04:18:24 ID:ycEACRfY
>347
GJ!
モゴモゴ念仏に禿藁
357名無しさん@ピンキー:2005/06/11(土) 22:48:51 ID:dCa1rJbd
>>346
もう読んでるかも知れないけど
前スレにありますよ。
ベッドじゃなくてカーセッ(ry だけど。
358名無しさん@ピンキー:2005/06/12(日) 00:35:11 ID:3qAW158+
>>357
346です。教えてくれてありがとう。
前スレ読めないので残念です。 
359名無しさん@ピンキー:2005/06/12(日) 00:43:45 ID:z2PCogfC
>2の保管庫に逝っといで・・・
360名無しさん@ピンキー:2005/06/12(日) 01:09:39 ID:1SdlZrGx

>314さんの発言と、
皆様が投下されている今号の続きetcを受けて


ごっこ中に半端にいたしてしまった蓮とキョーコのその後

というネタで書いてみました。

…なんかもう暗くてorz
ラヴィなやつを書きたいけど力不足です神様お願いします
3611:2005/06/12(日) 01:10:21 ID:1SdlZrGx

「ああっ…」
乳首を摘み、揉まれて…唇で吸い上げられて…。
忘れたいのに…忘れられない。
無理矢理されているという恐怖より
否応なしに与えられる快感にのまれて。
指が、あの時の記憶を辿りながら動く。
「つ…るがさんっ…」
目を閉じて、名前を呼んでしまう。
今触っているのは私じゃなくて…。
初めてだったはずなのに、身体が応えてしまった。
あの瞬間を。どうしても忘れられない…。
ひどいことを、されたはずなのに。
3622:2005/06/12(日) 01:11:15 ID:1SdlZrGx

「キョーコちゃん?」
振り向くと、社さんがニコニコしながら近づいてきた。
「社さんっ、こんにちは」
「今日はツナギ着てるんだねー」
社長の趣味はわかんないよね、あの人は普段の服もよくわからないし、
と笑っている社さんに適当に合わせつつ、いつもなら一緒にいるはずの
彼の姿を探す。
「敦賀さんは…ご一緒じゃないんですか?」
「蓮?もうすぐ来るよ、次、富士テレビに移動なんだけど…」
そうなんだ…。
「お待たせしました、すみません。あれ、最上さん?」
「こ、こんにちは」
すぐ移動だと聞かされてほっとしたようながっかりしたような
そんな自分の心にハテナマークが浮かんだ時。
敦賀さんが現れて、心拍数が3倍くらいに跳ね上がるのを感じた。
あの時のことを思い出して、顔もまともに見られない。
3633:2005/06/12(日) 01:12:07 ID:1SdlZrGx

顔を上げられずに下を向いているうちに
私のことはお構いなしに、会話が流れていく。
敦賀さんの身体の横に下ろされた腕が目に入った。
抱きしめられて…触れられて、内側に無理矢理入れられて…。
「じゃあ、連絡ください。事務所内にいるようにしますから」
「キョーコちゃん、よろしくね」
会話に加われないまま、社さんがそう言って離れていく。
え…?
「ラブミー部の部室、使わせてもらっても良いかな?」
何のことだろう。
「…もしかして聞いてなかったの?」
「…すみません」
くす、と笑ったあと、何が起こってるのかわからない私に
敦賀さんが簡単に説明した。
移動先の事情で、時間がずれてしまっているので
その間に少し仮眠を取りたいのだという。
「あ、そういうことだったんですね、どうぞ、使ってください」
「最上さんは、今日は?」
「待機です、だから同じお部屋にいることになっちゃいますけどいいですか?」
本当は耐えられないかもしれない。
表面で取り繕っても、まだ顔を見られない。
敦賀さんはいつもどおりなのに…私だけが…。
「俺のほうがお邪魔するんだから、気にしないよ、こっちこそごめんね」
3644:2005/06/12(日) 01:12:47 ID:1SdlZrGx

ドアを閉めると敦賀さんはソファに座って目を閉じた。
私はすぐそばの椅子に座る。
だけど、すぐに居心地が悪くなって、
お手洗いにでも行こうかと思った時。
「…もう…忘れた?」
「え、な、何のことでしょうか…」
目を閉じたと思っていた敦賀さんが私のほうを見つめている。
一瞬絡んだ視線を不自然なくらいに外す。
「何でもないって、顔してる」
「つ、敦賀さんこそ…いつもと変わらないじゃないですか…」
…わからない。
なんでそんなこと聞くんだろう…。
「な、何でそんなこと聞くんですか…」
もし、忘れられないといったら、貴方はどんな顔をするんですか…。
3655:2005/06/12(日) 01:13:30 ID:1SdlZrGx

「最上さん」
名前を呼ばないでください…。
自分が美月として応えたのかどうかもわからないんです。
身体だけが暴走したのかもしれない。
なのに、またして欲しいなんて…どうして思ってしまうんだろう。

「敦賀さんは…嘉月は…私が…美月だから、したんですよね…?」
あのときから頭の中をぐるぐる回っていた言葉が口をついて出た。
椅子から転げ落ちた美月を助けるのは当然で、
抱きしめられたのも、身体をかばうためで、他意があるわけじゃないんだから。
そう言い聞かせていたのに…。
「私じゃないんですよね?」
「最上さん、何を」
「なんで…なんであんなことしたんですか、敦賀さんこそ忘れてるんでしょう?
私は…私だけが…忘れられなくてっ」
どうしよう、こんなことが言いたいんじゃないのに。
「…私が、最上キョーコだったら…しなかったんですよね?!」
3666:2005/06/12(日) 01:14:19 ID:1SdlZrGx

敦賀さんの驚いた顔。

「私だったら…してくれますか…」
それだけ言うのが精一杯だった。
敦賀さんの腕に縋りつく。
私が、敦賀さんに、して欲しくて。
「なんで…」
「わからないですっ…でも、思い出したらどうしようもなくて」
「…ごめん…だけど」
「敦賀さんが…あんなふうに誰かにもしてるんだと思ったら…」
「…最上さん」
私、何を言ってるんだろう。
口走ってしまったことを軽蔑されたくなくて、
この言葉を聞いた敦賀さんの顔を見たくなくて
自分がわからなくて思わず目を閉じる。
途端にあの時の「行為」が脳裏に浮かび、
触られてもいないのに身体が反応してしまう。
抱きしめられたときの確かなぬくもり。
そこからはじまったその先まで…。
自分で辿ってみたあの時の順序を。
すぐそこに、敦賀さんがいると思ったら、もう。
3677:2005/06/12(日) 01:15:01 ID:1SdlZrGx

「…いやだ…忘れたいのに…なんでぇ…お願い…」
泣いてしまいたかった。…泣いてしまっていた。
どうして、またして欲しいのか、自分でも説明がつかない。
無理矢理されたのに気持ちよくて忘れられないから?
「美月」じゃなくて「私」にして欲しいから?
敦賀さんへの気持ちはそういう好きじゃないと思っていたのに、
彼に「そう」されるのが自分じゃないとイヤだとも思う。
誰かに同じことをしてるんだと思うと、いてもたってもいられない。
あの時よりもっと、めちゃくちゃにして欲しいと…。
私の身体が、敦賀さんを求めて、向かう。

「お願い…私のこと嫌いじゃなかったら…もう1回…して…ください」
3688:2005/06/12(日) 01:15:41 ID:1SdlZrGx

仕掛けたゲーム。
自分に有利に進んでいくのが手に取るようにわかる。
彼女の必死の懇願に、眩暈すら覚えた。
俺は、こうなるのを待っていたのかもしれない。
さっきの問いかけもまるで誘導尋問のようだ。
挙動不審な彼女をどうにか誘い出したくて。
忘れてなんかいないと、言って欲しくて。
我ながらひどいことをしてしまったと思ったけれど、
あの時あそこにいたのは、嘉月なんかじゃない、
自分自身だったとはっきり言える。
3699:2005/06/12(日) 01:16:32 ID:1SdlZrGx

目の前で、忘れられないと泣く君を見て、
歓喜のほうが勝っていると言ったら、君はどう思うんだろう。
初めてだとわかったときの俺の気持ちを君は想像できないだろうね。
なおさら、君に自分を刻み込みたいと熱望した、黒い欲望を―…。
わざと寸止めにして、君から飛び込んでくるようにしておいて
少し後ずさりするように見せたりして、俺は最低だ。
とっくに君に捉えられて、もう逃げられない。
だから君にも、もう逃げられないと、思わせたい。
俺なしじゃいられないように…。
「他の誰かに同じことをして欲しくない」なんて
君は自分で言ってることがわかってるのかな。
俺のことを好きだと言っているようなものじゃないか…。
37010:2005/06/12(日) 01:17:51 ID:1SdlZrGx

「キョーコ」
彼女にわかるように名前を呼んだ。
「…敦賀さん」
しっかりと視線を捉える。
今から俺がすることは、全部君に対してすることだよ。
「っ…」
これが、2度めのキス。…やっと捕まえた。

「おいで…」
彼女の手を取って、膝の上に向かい合わせに座らせた。
ツナギのファスナーをおろして、上半身だけを脱がせる。
中に着ていたTシャツをめくりあげた。
ブラジャーのホックをはずして、現れた小ぶりな胸に唇を這わせる。
彼女の身体に刻み込まれた記憶に上書きするように
執拗に愛撫を繰り返した。
とっくに上がってしまっていた彼女の息づかいを聞いて
満足感が駆け上がってくる。
37111:2005/06/12(日) 01:18:27 ID:1SdlZrGx

「本当に、アイツにされたこと、ないんだ?」
彼女が徐々に乱れていく姿が嬉しくて、少しずつ問い詰めていく。
「っ…ないです…っ、か、家政婦だったって、言ったでしょう…」
「不破は本当にバカだな…こんなに可愛い君を家政婦代わりにしようなんてどうかしてるよ」
「あぁんっ…」
「カギ閉めたからね…外も騒がしいし、声出しても聞こえないよ」
唇で挟んだ乳首をかるく噛んだ。先端を舌で弾く。
彼女の上げる嬌声に揺さぶられる。もっと…もっと聞かせて。
「んぅ…はぁんっ」
「この前のが初めてなのに、すごく感じやすいんだ…もしかして」
「やっ…あ、あっ」
「自分で…してたの?…忘れられなくて」
うすく開けられた彼女の目を見つめながらボディラインを唇で辿る。
目が合った瞬間、彼女がぎゅっと目を閉じた。
「してたんだ…俺にされてたのを思い出してたの?こうやって、触れてたんだよ…」
下着の上から指でこすると、彼女の身体がガクガクと震える。
「ああっ…つ、敦賀さんっ…わ、わたし」
「脱いで」
37212:2005/06/12(日) 01:20:00 ID:1SdlZrGx

すでに自分で身体を支えられなくなっている彼女を支えながら再び立たせる。
言われるがままに脱ぎ去るのを待ってソファに横たえた。
足首をつかんで肩まで持ち上げて、そこ、に口付ける。
「あっ…や…」
「…すごく濡れてる…わかる?」
あふれでる液体を唇全体を使って吸い上げながら丁寧に周りを愛撫する。
その入り口が挿れて欲しそうにかすかにうごめき始めた。
「は…っあ…っん…あ、あっ…」
このまま続けていればすぐにでも達してしまいそうなところで唇を離す。
彼女の顔に困惑と驚きの入り混じった表情が浮かんだ。
君がさっき俺に言ったその一言をもう一度聞きたい…。
「や…敦賀さんっ…なん…でっ、や、やめないで…」
「どうして欲しいの…?」
「んふ…っ…」
「言ってごらん、言えたらまたしてあげる」
「あ…や、やだっ…」
いやいやと首を振る彼女にそっとキスをして、囁いた。
「キョーコ、さっき言ってくれたよね…もう1回聞かせて」
37313:2005/06/12(日) 01:20:48 ID:1SdlZrGx

「…お願いっ…し…して…くださ…い…んっ…」
途切れ途切れに呟く声に、どうしようもなく堕ちてゆく自分を感じた。
こんなやりかたで…手に入れたって…
だけど…今日は、君が…望んだことだ…。
すでに高ぶっている自分を取り出し、避妊具を付けた。
もっと緩めてあげたいけれど、自分がもたないかもしれない。
ここまできて、余裕がまったくない自分に呆れてしまう。
けど、手に入れたいと思ったものが、すぐそこにある。
手を伸ばさないでいられるなんてできるだろうか。
焦がれて…なりふりかまわずに立ち回って、
そうして目の前に現れたものを。
ごめん、なるべく、ゆっくりしてあげるから…。
「痛いかもしれないけど、ゆっくりするから」
とろとろに溶けている入り口にあてがって、挿入していく。
37414:2005/06/12(日) 01:21:38 ID:1SdlZrGx

「あ…っ」
背中に回された手に力が入る。
服の上から爪をひっかけられているのがわかる。
同時に逃げようとする腰を押さえて囁いた。
「あ、…キョーコ、大丈夫だから、しっかり掴んでて」
「い…いた…いっ、ま、待ってっ…」
「力抜いて、ゆっくり息吐いて」
初めてというだけあって、なかなか奥まですんなりとはいかない。
強烈な圧迫感と、挿入感に眉根を寄せて耐える彼女の表情だけで
すぐにでも達してしまいそうな自分が可笑しい。
きついながらも十分に潤ったそこが、うねりながらじわじわと奥へと誘う。
こういうときは、何かの計算式を頭に浮かべるんだったかな。
「入ったよ…全部」
痛みをやり過ごすように目を閉じていた彼女がゆっくりと目を開く。
「動いても…いい?」
閉じられた瞳を答え代わりに受け取って。
「あっ…は…っ…あぁ、は…あ…つ…敦賀さ…」
熱に浮かされたように喘ぐ声、快楽に涙をたたえた瞳、
うっすらと汗が浮かび、髪が張り付いた扇情的な表情。
開かれた唇からこぼれおちる俺の名前。
全てが誰にも見せたことのない姿…。
誰にも見せないで…これからは俺だけに…見せて…。
37515:2005/06/12(日) 01:25:51 ID:1SdlZrGx
やがて絶叫に近い声とともに彼女が上り詰めた。

呼吸を荒げている彼女を見下ろした。
手に入れられた喜びと…
自分がしたことに対しての嫌悪感のようなものに蝕まれていく自分がいる。
ただ…君をめちゃくちゃにしたいと思ったわけじゃない。俺は。
「…君のことが…好き…なんだ…」
口をついて出る。
聞こえるはずのない告白。
今更…こんなセリフで正当化しようとしたところで、
許されるはずもない。
ぐったりしている身体を起こして、再び抱きしめた。
「ごめん…」
俺は…君を引きずり込んで…どこまで行けば…。
376360:2005/06/12(日) 01:29:10 ID:1SdlZrGx
とんでもなく支離滅裂&スレ汚しスマソでした…。

失礼致します。それでは。

神様お待ちしてます!
377名無しさん@ピンキー:2005/06/12(日) 01:38:59 ID:z2PCogfC
GJ!堕天、って感じでよいですね(ハァト
またお待ちしてます!
378名無しさん@ピンキー:2005/06/12(日) 02:01:31 ID:XXWSHsFP
>360
314です。続きが読めてすごくうれしいです。
キョーコ、かわいすぎ。

379名無しさん@ピンキー:2005/06/12(日) 03:50:30 ID:628mN/Lp
>357 >359
SS保管庫に行って読んできました。
ありました「おいで」が。
教えてくださりありがとうございます。
360さんのSSにもあってうれしいです。
380仲 村 佳 樹作品ss 倉庫番1号:2005/06/13(月) 19:20:15 ID:afrtVJPs
どもマロンよりやって参りましたヽ(´ー`)ノ仲村佳樹作品ss 倉庫番1号です。
マロンのほうでSS倉庫を作りました。
( ゚д゚)ノ◇ http://www.aimix-z.com/mtpt.cgi?room=noise
↑こんな感じで。

と、ここでエロパロ住人の皆様にお伺いします。

既に、他作品と同時に収納されてる保管庫がありますが
『マロン住人の方より、 (仲村作品オンリーの)エロパロ倉庫が欲しい 』
と依頼があったのですが需要はありますでしょうか?
一応、SSと同じ形で作り始めてはおりますが
需要が多ければ作成後URL落とします。

ご検討よろしくおながいします。
では、お邪魔いたしましたヽ(´ー`)ノ
381名無しさん@ピンキー:2005/06/13(月) 19:51:57 ID:rm13Efbe
倉庫番さま
ぜひ作ってください。
がんばってください。
382名無しさん@ピンキー:2005/06/13(月) 21:25:50 ID:YVDqEkDZ
某780です。倉庫番様、向こうでもお世話になってます〜
エロパロ倉庫とはまた別に、
仲村センセイオンリーがあっても面白いと思いますので、
私は大歓迎です〜♪
383名無しさん@ピンキー:2005/06/13(月) 21:48:21 ID:8rwjXztp
私個人としては保管庫あるし別にいらないかも・・・。
384名無しさん@ピンキー:2005/06/13(月) 21:54:32 ID:4kWBN8Mv
倉庫番さま、是非お願いします。
385名無しさん@ピンキー:2005/06/13(月) 22:19:29 ID:H2mE0nlQ
別にいらないとオモ。
現在、保管庫作ってくれてる人が気を悪くするのでは?
386名無しさん@ピンキー:2005/06/13(月) 22:26:51 ID:MF0sJ4cm
自分も特に必要ないかと。
携帯で見れたりするとか、保管庫とは別機能があるならいいけど。
387名無しさん@ピンキー:2005/06/14(火) 00:03:37 ID:juO/GQy0
度々すいません、某780です。
一度限界にトライ!な感じでがっつりに挑戦してみました。
相変わらず色気も汁気も少ないけどね!
自分では頑張って増やしてみた(当社比)・・・ハズ・・・orz
※蓮キョでシチュ薄いです・・・スルースルー・・・
3881/18:2005/06/14(火) 00:04:10 ID:juO/GQy0

「君は自分のことを軽く考え過ぎだ。」
ソファーに並んで座って君の肩を抱きながら俺はため息をついた。

「それにしてもあれはないでしょ?
あんな露骨な態度失礼だし、後で何言われるか分んないですよ?」
彼女は上目遣いでむくれている。

俺だってこんな心配はしたくない。
こないだ社長にも、「捕らえて閉じ込めるのが愛じゃない」って叱られたよ。
お互いを思いやって、お互いを成長させてくもんなんだって。
そうですね、って反省して、今は君の事に余計な口を挟まないように
出来るだけ気を付けてはいるけど。
君はあからさまに下心のあるヤツ相手にでも態度が全然変わらない。
「私を口説く男の人なんているはずないですヨ」ってそればっかりだ。
今日だって、俺がたまたま通りかかった時には知らない男に手首を捕まれてて、
俺から見れば絡まれてる風にしか見えなかったのに、
俺が顔色変えて男を追い払っている横で、
君は「そんなはずないですよ〜」とのほほんと笑う。・・・勘弁してくれ。
3892/18:2005/06/14(火) 00:04:37 ID:juO/GQy0

「君は自分を大事にしない人だから。それが心配なんだ」
「・・・どういう意味ですか?」
「君はいつも『自分を口説く男なんていない』っていうけど、
 現に俺がいただろう?俺、はっきりいって君の周りの虫ずいぶん追っ払ったよ?
 どこかで自分のことを魅力がないって決め付けてるみたいだけど、
 そんな筈無いのは仕事のオファーの数見りゃ分るだろう。
 自分をちゃんと大事にしてる女の子なら、目の前にいる男に下心があるかどうか
 普通に気をつけるし、相手の意図を見抜いてある程度自分を守る。
 キョーコは非常識な位無防備だからね。
 自己評価が低すぎて、自分も廻りも見えてない。俺の心臓にすこぶる悪い。」

そんなこと・・・とうつむく彼女を見て、
・・・まぁそれも君の魅力のひとつでもあるしね、
俺も今日のお説教はこの辺にしておこうか、
と思い直し、彼女を膝の上にのせた。
髪に触れながらそっと唇を重ね、少しずつ深くする。
しばらくそうして唇を離すと、彼女はふうっと一息ついて俺にもたれかかってきた。
「・・・ひょっとして、私蓮にすごく心配掛けてます?」
「ひょっとしなくてもそう。君はちゃんと自分を評価して君の周りを見て?
 君に何かあったらどれだけの人が心配するのかちゃんと考えて?」
「うー・・・キヲツケマス」
3903/18:2005/06/14(火) 00:05:22 ID:juO/GQy0

頬にキスを受けながら眉を寄せ難しそうな顔をする君。
別に難しいことじゃないと思うんだけど、こればっかりは彼女の心の問題。
君の中の「小さい頃の君」が「今」を少しずつでも受け入れてくれるように、
時間をかけて繰り返し言葉を掛けるしかない。

・・・でも、せっかく久しぶりにゆっくり一緒にいられるのに、
この話をひきずって雰囲気暗くしてもしょうがない。この辺で止めとこう。
うかつなキョーコにちょっ〜とお仕置きしたいしv

「キョーコ、それにね。」
少し沈痛な表情を作って、彼女の目を見つめて。
「君、あまり俺に甘えてこないだろう?時々不安になるんだ。
 俺ばっかりがキョーコのこと好きなんじゃないかって・・・」
「・・・そんな訳ないじゃないですか!私は・・・蓮だから・・・」
「俺と同じくらい、君も俺のこと想ってる?」
「そうですよ!どっちが上かなんて分らないけど、私は・・・」
「・・・じゃ、それを俺に教えて?」
「・・・は?」
3914/18:2005/06/14(火) 00:05:57 ID:juO/GQy0

蓮のお説教は、まだまし。大魔王になられるよりはよほどマシ。
蓮はロビーで絡まれてた私を助けてくれた後、
有無を言わさず蓮のマンションに私を連れて帰った。
以前ならものすごい氷点下のオーラと態度で私を責め立てていたけど、
最近はそれほどでもないかも?・・・でも、心配そうな顔を見ると心が痛い。
私を口説く男の人なんているわけないのに・・・

でも、蓮にこんな心配した顔させたくないから、少しは気をつけよう。
あなたほど態度に上手く出ていなくても、
あなたの気持に負けないくらい私はあなたが好きですよ?
そう思っていると。
「じゃあ、俺に教えて?」

・・・え??ワタシガアナタニナニヲオシエルンデスカ?

「キョーコの気持を俺に教えて?
 いつも俺がキョーコにしてるみたいに、俺のこと愛してみて?」
・・・思考停止。え??髪に口付けられながら立つように促され寝室に連れ込まれる。
蓮は私を立たせたまま自分はベッドに腰掛けた。
私にしか見せない、ちょっと意地の悪い笑みを口元に浮かべる。
「・・・まずは服を脱がせて」
えええええ????
口をぱくぱくさせても言葉にはならなくて・・・
3925/18:2005/06/14(火) 00:06:28 ID:juO/GQy0

目を白黒させて固まってるキョーコの手を取り、俺の頬に当てる。
「キスして。シャツの釦外しながら。」
静かな、でも有無を言わさぬ口調でそう言うと、
キョーコは真っ赤になりながらも俺の言葉に従った。

キョーコからだといつもついばむようなバードキス。
でもそれじゃ全然足りなくて、俺は舌先で彼女の唇をなぞり
その先を促した。恐る恐る彼女の小さな舌が俺の中に入ってきて、
そっと俺の舌に触れ、困惑したように止まる。

あおるように俺の舌を少し動かすと、
釣られたように、子猫がじゃれるように動きだした。
左手は俺の肩から首に、右手で少しずつシャツの釦を外していく。
俺にもたれかかるようにシャツを脱がしていく傍ら、
彼女の動きを邪魔しないように彼女の服も脱がせていく。
全て脱がそうと下着に手をかけると、彼女が真っ赤になって抗議してきた。
3936/18:2005/06/14(火) 00:07:00 ID:juO/GQy0

「やっ・・・もう・・・お願い、止めて・・・蓮・・・」
「どうして?」
「だって・・・まだ蓮が全部脱いだ訳じゃないのに、私だけ・・・なんて・・・
 立ったままだし・・・恥ずかしい・・・」

部屋の照明はまだ明るいままだった。
いきなりは色々無理かな?と思い、灯りを薄暗くしてあげる。
・・・だからね、逃げちゃ駄目だよ?

「キョーコ、俺のこと愛してくれるんでしょ?
 俺いつもキョーコを抱くとき、どっちが先に脱いで、とか考えてないよ?
 ただキョーコを気持ちよくさせたくて無我夢中になってるだけ。・・・キョーコは?」
「・・・そんなの屁理屈。男と女は違うじゃない」
「気持に違いがあるの?」

キョーコはぽつりとチガワナイ、とつぶやいて、俯きながら俺に抱きついてきた。
そのまま押し倒してしまいたい衝動に耐えて全て脱がし、キョーコに先を促す。
キョーコの唇が頬、耳、首筋から鎖骨に落ちてくる。
ぎこちない動きが、俺の劣情をよりいっそう煽っている。
乳首を口に含まれちゅ、と吸われて思わずため息をつくと
キョーコが上目遣いでこっちをちらっと見た。
髪をなでながら「気持いいよ・・・」とささやくと耳まで真っ赤にしてる。
足の間に手を伸ばすともう湿っている。キョーコ・・・感じてる・・・?
3947/18:2005/06/14(火) 00:07:34 ID:juO/GQy0

あなたのため息が、愛撫と同じくらい気持いいなんて・・・

キスをしながら、蓮の上半身だけでもようやっと裸にしているうちに、
私はするりするりと脱がされてしまった。・・・恥ずかしいよ・・・
「男と女は違うじゃない」
「気持に違いがあるの?」
・・・そんなのあなたのいつもの屁理屈でしょ。
私は未だにあなたの全裸すらまじまじと見たことないのに?
でも、あなたは今それを望んでいる。
そして、私の動きで切なげにため息をつく。
・・・征服欲って女にもあるんだ。気持よさそうなあなたがこんなにも・・・

あなたのまねをして、舌先であなたの体をなぞる。
私の胸を左手で弄ぶあなたの腕がかすかに震え、口元が少しゆがむ。
蓮ってこういう時の表情もきれいよね・・・
乳首を軽く吸うと、足の間を軽く探られる。
多分もう熱くなり始めてる。
・・・蓮も私のため息と震えでこんな風に煽られるの?
今初めて、そんなことを思った。
3958/18:2005/06/14(火) 00:08:02 ID:juO/GQy0

唇がおへそまでたどり着いて・・・
次は・・・ジーンズを脱がせなきゃ。
堅いベルトをようやっと外してジッパーを下ろすと、
もう下着の下でソレは熱をもって自己主張していた。
いつもコレに翻弄されてるんだ・・・
下着の上からそっと口付けると、
ぴくりと跳ねてますます熱を持ったみたい。
蓮の香りがひときわ強く広がって、してる最中みたいにぼうっとする。
少しお尻を浮かせてもらって下着ごとジーンズを脱がすと、
勢いよく跳ね上がってきたソレを直視できずに私は目を瞑った。

蓮の開いた足の間で横座りをし、太ももの内側にキスをする。
反対側の太ももには手を這わせ、そっと中心を目指すと、
内腿の筋肉に微かに力が入り、息を呑む気配がした。
ね、気持イイ・・・?
目を閉じたままそっとソレに手が触れると、
袋と竿の間を指先でくすぐってみる。
内腿の薄い皮膚に舌を這わせ、唇でそっと食むと
じれたような大きな手が上から私の手をつかむ。
駄目ですよ。まだ、駄目。
そっと手を握り返して上へ戻すと、彼はあきらめたように
深いため息をついた。
3969/18:2005/06/14(火) 00:08:34 ID:juO/GQy0

君の羽のような愛撫で焦れに焦れて。
自分で仕掛けたことなのにまるで君にいじめられてるようだ。
そっと俺をくすぐってるだけの手がもどかしくて
しっかり握ってもらおうとしたら、「駄目ですよ」と
一度伸ばした俺の手を君はベッドの上に戻して。

内腿を気がすむまで舐めると、
君は竿の先端にそっとキスをしてきた。

・・・う・・・っ

暖かさに思わずうめいてしまうと、
君は上目遣いにちらりと俺を見てから先端を口に含んだ。
君の小さな口一杯に俺のモノが含まれていく・・・
彼女との初めての行為で、光景だけで俺が放ってしまいそうで。
気をそらそうと、彼女の頭や首筋、肩を撫で回して。
でも少しずつ君は大胆になっていく・・・
39710/18:2005/06/14(火) 00:09:37 ID:juO/GQy0

蓮を目一杯口に含むと、蓮の手に力が入るのが分かった。
最初に触れたときより嵩が増していて、
もっと気持ちよくなってほしくなる・・・
蓮のため息もうめきも震えも。もっともっと・・・

最初は、モノを口に含んだだけ。
でも、少しずつ舐め出すと、蓮の反応が微妙に変わることに気が付いて。
手を添えて、いろんなとこを舐めて、吸って、
その度に漏れる吐息に自分も熱くなって。

・・・きっと私今すごく濡れてる・・・
蓮からまだほとんど何もされてないのに・・・
私、今すごくいやらしいよね・・・
でも、あのため息が聞こえると。心が気持イイの・・・

先の括れを咥えて、咽の奥ギリギリまで飲み込んで。
繰り返しているうちに少しコツが掴めてどんどん動きが早くなる。
彼の息遣いが、早く、切なげになっていく・・・

「・・・ちょっ・・・っ・・・駄目だ、キョーコ!」

いきなり無理矢理顔を押しやられて、私は蓮をじっと見上げた。
・・・どうして?きっと、もう少しでイケたでしょう?
39811/18:2005/06/14(火) 00:10:24 ID:juO/GQy0

だって、俺だけ、なんて・・・と蓮は口ごもっていた。

だって、いつも私もあなたに口付けで同じ様にされてますよ?
気持に違いはないのでしょう?
そう言うと、蓮は困ったように笑って、
じゃあ、せめて姿勢を変えさせて、と私をベッドに引っ張りあげた。

蓮は枕に頭を乗せて、膝立ちになった私の腰を掴んで引き寄せる。
そして私の目の前には・・・これ以上ないくらいに張り詰めたモノ。
この体勢は初めてで・・・どうしていいか困惑してると、
自分の下肢に刺激が走った。あ、いやっ・・・
蓮が今までのお返しのようにあそこを唇と指で貪っている。
もう充分蕩けてるのに・・・きっと気が付かれている・・・

「・・・どうしたの?続けてくれないの?」

言葉とともに吐かれた息が直接粘膜に当って身震いが走った。
きっと彼も私の反応を楽しんでる・・・いつものように。
表情は見えないけど声にそこはかとない意地悪さが滲んでいて、
私は気持を切り替えた。
39912/18:2005/06/14(火) 00:10:56 ID:juO/GQy0

もう一度、先端をそっと口に含むと、彼の舌が一瞬止まった。
その反応に気をよくして、私はさっきと同じ様に唇で彼を攻め立てる。
彼の舌が私を煽っても・・・駄目。負けないんだから!

「・・・っ・・・キョーコ・・・」

ふいに腰を痙攣させて彼は私の口の中で放った。
・・・口の中に溢れたモノを飲み下しても、
まだソレは余韻で数回脈打っている。

・・・こんな味がするんだ・・・少し苦いけど、でも、蓮だから・・・
軽く搾る様にして最後に残ったモノを唾液で飲み下すと、
蓮の、全身から力の抜けたため息が聞こえた。

いつもの与えられた快感とは違う満足が自分の全身に広がる。
気持ちよくなってくれたんだよね?・・・すごく、嬉しいっ・・・

征服欲の余韻に浸っていると、背後から手が伸びてきて
身体の向きを変えられ、組み敷かれてしまった。
彼の熱っぽい視線を受け止めて微笑むと、
彼は、まいったよ、と苦笑して・・・

じゃあ、今度は俺が気持ちよくしてあげるね?と笑った・・・
・・・それはそれはキレイでいやらしい微笑みで・・・(汗
40013/18:2005/06/14(火) 00:11:26 ID:juO/GQy0

確かに最初は自分から仕掛けた事なんだけど。
・・・まいったよ。降参だ・・・
君の咽がこくん、となった音を聞いて俺がどんなに衝撃を受けたか、
君にはきっと想像もつかないだろう?
そして衝動で引き寄せ組み敷くと君は悪戯っぽい顔で微笑んで。
いつの間にこんな「女」の顔をするようになったのかな・・・
まだまだ少女だと思っていたのに。

どこか勝ち誇ったような君の笑顔を見て、より一層俺の劣情が募る。
俺を翻弄したその手を、その唇を。俺の熱で支配してしまいたい。
俺しか映らないように、俺しか感じないように・・・

「こんなに気持ちよくしてくれたんだからお返ししないとね?」と
微笑ってみせると、君はいつもの微かに怯えた表情を見せた。
いつも思うけど・・・その表情はね、俺を煽るだけなんだよ・・・?

深く口付けて舌を絡め取ると、微かな苦味を感じて苦笑した。
ふーん・・・キョーコもこうやって、自分の味を俺から味わっていたのかな・・・?
相手の味はただただ貪ってしまうものだけど、自分の味って分らないからね・・・

さっきの強気な瞳の君はどこへやら、
熱に浮かされたような君の眼差しで
俺は次第に自分のペースを取り戻していた。
40114/18:2005/06/14(火) 00:11:57 ID:juO/GQy0

身悶えする君の手の自由を奪って、
乳首に口付け紅い華を胸元に咲かせて。

「キョーコ・・・もっと声聞かせて?」

手を胸に移しながら俺の唇が下腹部にたどり着くと、
押さえようもない悲鳴が上がって背筋が反り返る。

・・・あっ・・・いやぁぁ・・・そんな・・・

いつもより強めに舐め、吸い立てると
君から泣き声のような喘ぎ声が上がる。
そうだよ、もっと、もっと感じて?俺で啼いて?
気のせいかいつもより熱くなってるソコを執拗に責め立てると、
彼女が息切れしながら「お願い・・・もう・・・」と乞うている。
いつもなら我慢して絶対にねだったりしないのに・・・

「・・・蓮、欲しい、って言ってみて?」
「・・・え・・・そんなっ・・・恥ずかしいよ・・・」
「欲しがってくれないなら、あげないよ?
 ・・・ね、俺にちゃんと伝えて・・・?」

彼女は身悶えしながらもしばらく逡巡した後。

「・・・蓮が、欲しい・・・の・・・お願い・・・」

上気しきった表情で、涙目で、本当にか細い声で・・・
40215/18:2005/06/14(火) 00:12:50 ID:juO/GQy0

真っ赤に上気した彼女の訴えを聞いて、ふつり、と何かが切れた。
急いでゴムをつけて彼女にあてがい、
少しじらすように入り口を捏ねると、
彼女が俺の腕を掴んで力を込める。

本当に珍しい・・・恥ずかしがり屋の彼女が欲しがって、ねだって・・・
・・・もっともっと乞わせたくなる。
ゆっくりと挿入して途中で止めると、
彼女の唇がどうして・・・?と囁いた。
・・・君が俺を欲しがるところがもっと見たいだけだよ?

もっと欲しい?と聞くともう声も出せずに頷く彼女を見て、
一気に腰を進めた。彼女から一際高い声が上がった・・・
一度根元まで挿入してしまうと、もう自分を抑えられるはずも無く、
彼女をガクガクと揺さぶっていく。
もう目の潤みきった君を見て、もっともっと追い詰めたい気持ちに駆られる。
いつもは彼女を壊さないようにペースを加減している欲望が、
今日はもう抑えられない。赴くままに攻め立てる自分を止められない。
40316/18:2005/06/14(火) 00:13:23 ID:juO/GQy0

彼が言葉を強請るのは良くあるけど、
いつもなら恥ずかしくて絶対言えない・・・
なのに、今日の私はどこかおかしい。
最初の行為で大胆になって、身体の奥に火がついていて・・・

「・・・蓮が、欲しい・・・の・・・お願い・・・」

乞うても焦らす彼にしがみつくと、
彼は残りを一息で入れてきた。
いつになっても慣れる事のない最初の圧迫感で、
肺から喘ぎが押し出される。

「はあっ・・・んっ・・・」

一番奥を極められる感覚に足りない部分が満たされていく。
苦痛によく似た満足感を覚えていると、
不意に彼は激しく突き入れてきて
私の理性をどこかへやってしまった。

下半身から広がる甘い痺れで何も分らなくなる。
ただ彼の熱さに突き動かされ揺さぶられて、
どこまでも落ちていきそうで彼にしがみついて・・・
40417/18:2005/06/14(火) 00:13:58 ID:juO/GQy0

「・・・や!・・・はぅ・・・・あっん・・・!!」

とめどない喘ぎ声を上げる私に、
彼は時折キスを降らせながらどんどん激しく攻め立ててくる。
いつもなら体位を変えたり、スピードを緩めてみたり、といった
穏やかな間奏が今日は一切ない。

今まで知らなかった激しさに翻弄されていると
どんどん貪欲になってしまう自分にも驚いてしまう。
私はまだこの人のことを何も知らないんだ・・・
見る度いつも驚愕してしまうのだけれど、
こんな激しさを奥底に秘めている人なんだ・・・

自分がどうなってしまうのか怖いけど・・・
あなたをもっと、もっと見せて・・・私だけに・・・

突き上げられる度に寄せる波がどんどん大きくうねり、
背中を最後の大波がさらっていく・・・

「・・・ア・・・や、いっちゃう・・・!!・・・蓮っ・・・!」
40518/18:2005/06/14(火) 00:14:53 ID:juO/GQy0

最後に一際高く啼いて、君は俺にしがみついて痙攣した。
俺もその締め付けで耐え切れずに
彼女をぎゅうっと抱きしめ自分を解き放つ。

「・・・っ・・・キョーコ・・・!!」

彼女の痙攣に締められどくどくと脈打った自分が納まりかけると、
俺は、最後のため息で囁いた・・・

「・・・愛してる・・・」

今までは抱いてた女に対して、放った直後に
そんな愛しい気持ちに囚われた事なんて無かった。
彼女の力の抜けきった表情が、汗ばんだ身体が
ただもう愛しくて愛しくて・・・こんな気持は初めてで。

どちらが教えたのか教わったのか、全く分らないけど。
もう手放せないぬくもりが腕の中にある。
こうしていつまでも抱きしめてさせて・・・?
君に囁けば、君はきっと真っ赤になってしまうんだろうけど・・・
406名無しさん@ピンキー:2005/06/14(火) 00:21:55 ID:juO/GQy0
・・・失礼しましたε=ヽ(;´Д`)ノ
前にキスの微エロ書いた時期とほぼ同時に書き始めて
仕上がりが今って何なんだろう(汗

倉庫、マロンにだけエロスレと一緒にh抜きでリンク、
ってのも手だと思いますがいかがなものでしょう?
こっちからだとエロパロ保管庫の手広さってイイ!と思うと思うし
あっちからしたら仲村センセイのssだけでいーや、なのかも知れませんし。
どんなもんなんでしょうね〜?
407仲 村 佳 樹作品ss 倉庫番1号:2005/06/14(火) 00:32:47 ID:sXpu+abI
度々スマソ
エロパロ倉庫ですが、こちらでの意見が半々で
どうすればいいか倉庫番一同考えた結果、
とりあえずマロンでは需要があるようですので
マロンにだけURL落としておきます。

今後コチラで、イラネ( ゚д゚)ノ◇ってレスが多発したときは消し去ります。

というわけでお邪魔いたしましたヽ(´ー`)ノ
408名無しさん@ピンキー:2005/06/14(火) 00:35:02 ID:97xsNHYX
>387
GJでした!
本当にそんな風になりそうですねえ…キョーコの虫除け
蓮は大変だな

倉庫化のお話ですが
エロパロ保管庫さんとの兼ね合いってどんなもんなんでしょうね?
収納されているスレで、そのほかに倉庫がある、というパターンは
なかったような気がス…
他にもガイドなどちょっと巡ってみましたけどわからずorz

って書こうとしたらもういらっしゃってたよ倉庫番さんが
乙でした
409名無しさん@ピンキー:2005/06/14(火) 02:48:06 ID:EMQArcyH
ネ申よ―――!GJ!!

倉庫は行ってみたけど私的には面白いし、
見やすいし専用のが嬉しいからいいかなぁと思う。
倉庫番さん乙&GJ!

ただ21禁だからいきなりなのは改善した方がいいのでは?とも思う。
むずかしいのかしら。
410名無しさん@ピンキー:2005/06/14(火) 07:48:16 ID:0VnNF2lk
今のスレになってからエロ指数が落ちた気が。
前スレの方がなまめかしいエロが多かったと思う。
なんでだろ?神が入れ替わったのかな。
411名無しさん@ピンキー:2005/06/14(火) 18:24:51 ID:9d896vvW
>>410 
あ〜解る。自分もちょっと思ってた。
今のスレも楽しませていただいてますが
確かに前のスレはなまめかしいのが多かった。

薔薇風呂とか
文章自体が色っぽかったよな〜。
412名無しさん@ピンキー:2005/06/14(火) 20:48:27 ID:PbxUMecs
というより、昔よりもスキビ好きが増えてスレ住人が増えたんだとオモ。
元々のエロパロ神ではないが、頑張ってエロにチャレンジしてくれる
ネ申が増えてきたおかげでスレに活気があるし、慣れないなりに
シチュも丁寧に書いてくれてる作品ばっかりだし、
漏れは今の状態のが好きだな。

前スレ神様の再降臨も待ち遠しいが、どんどんネ申は増えて欲しいな〜
413名無しさん@ピンキー:2005/06/14(火) 21:12:35 ID:UpGoRuEB
エロいのを是非!前スレ神光臨オマチシテマス。
414名無しさん@ピンキー:2005/06/14(火) 23:04:23 ID:juO/GQy0
某780です・・・エロ度が少ないのは
職人見習いのやる事だと思って
華麗にヌルーでよろですw;
では真のエロ神のご降臨をお待ちしてます〜
もうすぐ新刊出るし表紙月蓮らしいし楽しみ♪
415名無しさん@ピンキー:2005/06/15(水) 00:36:22 ID:u0Tc2qFZ
艶めかしいのがいいなら自分らでも書いてみればいーんじゃねぇの?
今のスレで書いてくれてる神に比較は失礼だと思う。
せっかく来てくれてる神が萎縮して消えたら…(´・ω・`)
416名無しさん@ピンキー:2005/06/15(水) 21:51:55 ID:9mMeMi/u
比較と言うより全体的な感想ジャマイカ。
これくらいなら目くじら立てることもないだろう。


417名無しさん@ピンキー:2005/06/15(水) 22:14:28 ID:tp/CYKDn
>>416と同意見。
自分も全体的な感想でいえば>>411と同じだし。
418名無しさん@ピンキー:2005/06/16(木) 23:02:55 ID:jmKkIrT9
自分は全部美味しくいただいています。
マロンとエロパロの中間程度の微エロ+αも大好き。
考えてみると、エロ度より萌え優先なんだな自分。
419名無しさん@ピンキー:2005/06/17(金) 00:33:19 ID:MKhXSj+H
私は最近の作品の方が好き。
エロが先にたって、キャラが別物?っていうのが前は多かったような。
実際のスキビでは蓮は恋愛に対しては乙女なわけだし。
最近はそういった本誌の流れをくんで初々しい作品が増えてるんだと思う。
スキビが好きな人が書いてるんだな〜って思って嬉しいよ。
神さま、お待ちしております!
420名無しさん@ピンキー:2005/06/17(金) 07:59:32 ID:Bf9c90UO
キャラが別物...orz  それはエロパロだけでなくマロンも一緒ですよ。
マロンで書いた事ある者ですが。
421名無しさん@ピンキー:2005/06/17(金) 12:18:50 ID:KVWhiQ80
書き手は自分が書きたいように柿
読み手は自分が読みたいものを読む、でイーンジャネーノ?
エロパロもマロンも、書き手と読み手が両方いてこそ、だと思うの。
422名無しさん@ピンキー:2005/06/18(土) 09:56:44 ID:dbS84uUN
あげ
423名無しさん@ピンキー:2005/06/19(日) 12:40:36 ID:UTAnWR8E
ところで一昨日17日が仲村せんせいの誕生日で
その前日が司@クレパラの誕生日だったことに気づいた香具師はいないのだろうか
424名無しさん@ピンキー:2005/06/20(月) 18:57:04 ID:1md8fraB
神様にリクエストです。
キョーコの服が濡れてしまい、蓮の服を借りる
話を書いていただけないでしょうか?
マロンよりはこちらの方がいいかと思い
こちらに書きました。
よろしくお願いします。
425名無しさん@ピンキー:2005/06/21(火) 10:34:57 ID:UrQFs6vQ
神の降臨がなくなりましたね。
くだらないレスは無視して書きたいものを書いてください!
426名無しさん@ピンキー:2005/06/21(火) 12:04:39 ID:R3S9FmD2
みなさんマロンの方へ移動されたのでしょうか?
427名無しさん@ピンキー:2005/06/21(火) 13:09:49 ID:VvmgVIoT
何かを褒めるときに比較をするなというのに、比較しまくりだったしね。
前スレ職人にしろ、今スレ職人にしろ、投下しづらいと思うよ。
428名無しさん@ピンキー:2005/06/21(火) 16:31:18 ID:c8wHLk0N
前スレは約11ヶ月で消費してるのに
新スレは約1月半で427レス消費してると思えば
そりゃ雰囲気も違います罠。

エロエロ〜なssをたまに頂くか、
合間合間のマロン風味の微エロ?も美味しく頂くか、
差があるとすればそこらへんではないかと。
どっちがいいかは住人が作る雰囲気次第だしねぇ。

今の進行は前スレの速度に近いんだろうしマターリ待ちませう?
その内マロンでは煩悩が抑えきれないネ申サマが
ぼちぼちといらっしゃいますがな・・・タブンw;
429名無しさん@ピンキー:2005/06/21(火) 21:05:13 ID:04HRsoU4
ネ申にリクしてみよう。

キョーコと蓮が一緒にいる時に松から電話があって、キョーコはもちろん即切りするが、
嫉妬した蓮がキョーコを犯しながら、松に電話してキョーコのあられもない声を聞かせる。
「こんな声聞いたことないんだろ。聞かせてやるよ。尚ちゃん」by鬼畜蓮

なんてのが読みたいな。
430名無しさん@ピンキー:2005/06/21(火) 21:47:44 ID:BKZ93Bt9
>>429
それ(*´Д`)イイ!!
431名無しさん@ピンキー:2005/06/21(火) 22:10:19 ID:TsqNbGn4
まさしく権左衛門な蓮だ…。
見てみたい
432名無しさん@ピンキー:2005/06/21(火) 23:58:00 ID:VA50xA80
>>429
うわぁ想像するだけで萌え死にそう…(*´Д`)神の皆様、おながいします
433名無しさん@ピンキー:2005/06/22(水) 00:34:28 ID:up7BeUk8
>>429
すごくいい!! 読みたい!!
神さま、お願いします。
434名無しさん@ピンキー:2005/06/22(水) 02:14:47 ID:IrIug3Lg
神ではないですけど、>429さんのリクを受けて書いてみました。

…勢いで寝るまでに書けると思ったんですけどなかなか終わらないorz
お待ちいただけるなら、明日(今日か)の夜あたりには
書き上げ次第投下できると思います。
ただし、最近の流れに逆らうようにエロがぬるいですので、
そこは水に流してくだされぃ…。
皆様のご期待には添えないと思います。
が、自分も萌えて書いたので
エロ神がいらっしゃるまでの繋ぎにでもしてやってくだされば幸いです。

実はここの>360です。
>429さんのリクとは別に、その投下作品について
ラストが暗くて、自分でも「うーん」な感じだったので、
ハッピーエンドにしたくて続きを書いています。
ただ、その続きは無駄に長くてエロがありません。
仲直り(あっても微エロ?)して終わる予定です。
このスレの性質上、投下しようかどうしようかと思っているのですが
住人の皆様のご意見などお聞かせいただけると嬉しいです。
イラネでしたらスルーでおながいします。
435名無しさん@ピンキー:2005/06/22(水) 05:16:57 ID:YlFfkL4r
ダーク萌えな私もいますよ。
エロがなくても、エロ無しスレに投下してリンク張るとかっていう手もある。
個人的にはたまにはエロ無し創作があっても良いとは思うけど。
436名無しさん@ピンキー:2005/06/22(水) 08:05:46 ID:i7lBhsU3
>>434
いろんな作品を読みたいので、ぜひ投下してください。
楽しみに待っています。
437434:2005/06/22(水) 23:33:14 ID:cLRySbK3
レスありがとうございました。

>435さん
マロンという選択肢もあるのですが、
向こうの方が必ずしもこちらをご覧になっているとは限らないだろうなあと
置いてけぼりにならないかと思ったりしております
板内のエロなしスレはレベルが違いすぎて腰が引けます…

>436さん
ありがとうございます。
楽しみにしていただける程の出来ではありませんが、嬉しいお言葉に感謝です。

429さんのリクを受けたものを投下します。
最初に謝っておきます。
エロがぬるくて蓮が鬼畜ジャネーですorz 犯してないしただセックルしてるだけだし
ぜひスルーでおながいします。
力量のない自分がこんな萌えネタを書いたことについては
いつか審判が下るでしょう。
だまっとけば神が降臨したかもしれないのに申し訳ありませんでした。
長文スマソ。では。
438名無しさん@ピンキー:2005/06/22(水) 23:39:21 ID:cLRySbK3
不意に空気を揺らす電子音。
腕の中にいた彼女があたふたと音の発生元へと向かっていく。
…携帯か。
誰なんだ、こんな時間にかけてくるなんて。
気に食わないな。仕事の電話にしてももうちょっと遠慮して欲しい。
深夜といってもいいような時間に仕事の電話なんて
まるで仕事のできないマネージャーのするようなことだ。
俺の電話じゃないからあまりキツイことは言えないし
自分のエゴでしかないから彼女には当然言わないけれど。

カバンから携帯を取り出し、慌てて電話に出る彼女を見ていると、
瞬間、表情が一変する。
ははあ…「アイツ」か。

「何なのよ、こんな時間にかけてくるなんて、
 切るわよ、もう電話しないでって言ったでしょう?!」
そう言って、携帯電話が壊れそうなくらいに力を込めて電源ボタンを押す。
それを見ている俺はといえば、正直面白くない。
俺とどんな関係になろうと、彼女が「アイツ」を嫌っていることには変わりがない。
逆に言えば、俺がどんなに君の心へ入り込んだって、
もう1人の男の影はまだ消えていないってことじゃないか。
君が嫌がるからこんなことは話題にもしないけれど、
ああ、本当にイライラさせられる。
4392:2005/06/22(水) 23:40:20 ID:cLRySbK3

「ごめんなさい…」
とぼとぼと戻ってきた彼女は、すっかり沈んだ様子だ。
相手が誰だか、俺にも知られてしまった、そんな顔をしている。
「何で謝るの?…仕事の電話だったかもしれないじゃないか」
気落ちしている恋人を慰めるように、再び腕の中に閉じ込めた。
後ろから抱きしめるような格好で、頭をゆっくり撫でながら髪にキスを落とす。
俺は君の事はすべて許してるからね…君を責めるつもりは毛頭ないけど
もう1人のヤツにはお仕置きが必要かもしれないな。
「シャワー浴びてくる?」

彼女がバスルームに消えた後、そのカバンから携帯を取り出す。
俺は恋人の携帯を盗み見するようなことはしない主義だけど
借りて電話をかけるくらいは、まあ、範疇に収まるだろう。
着信履歴を呼び出すと、一番最近の着信番号を確かめる。
案の定、登録はされていなかったが、数分前の時刻。この番号で間違いない。
…聞きたがった声を…存分に聞かせてやるよ。
着信画面を見て、嬉々として電話に出る「アイツ」が目に浮かぶ。
他人の恋人にちょっかいを出し続ける罰は、それ相応に受けてもらわないとね…。

「キョーコ…」
ベッドの上に座って向かい合うと、いつものように名前を呼んだ。
呼ばれ慣れていない目の前の恋人が恥ずかしがるのを見るのも好きだ。
バスローブを少しずつはだけながらデコルテに唇をつけて強く吸い上げた。
そして閉じられた瞼にもキスをひとつ。
さあ、今夜はいつもより少し…アブノーマルに楽しめそうだ。
君には知られないように、上手くやる。
4403:2005/06/22(水) 23:41:32 ID:cLRySbK3

「ん…」
ついばむようなキスから始めた。
やわらかい唇を自分のそれでゆっくりとなぶり、入り口を広げる。
少しずつ開いていくそのドアを、舌で押し広げるようにこじ開けると
歯列をやんわりとなぞり、奥に隠れる彼女の舌をからかうようにつついた。
出ておいで。
最初は怯えるようだったそれは、誘う俺の舌に応えるように
愛撫を求めて次第に積極的に絡まりつく。
やわらかくて自在に動くそのモノをじっくりと味わうように口腔内を撫で回す。
「ん…ふ…っ」
時折、唇の隙間から漏れる甘い吐息が、俺の内側にある劣情を
どうしようもなく刺激する。
今日は、ここにいないもう1人の男の存在があるからね…
それで俺もずいぶん煽られてるんだけど、
君が紡ぎだすその甘い音がさらに刺激になっていくのを感じるよ…
俺がそうやって欲望のままに攻め立てたら君はどうなっちゃうんだろうね?
そんなことを思っているとは知らない様子で、彼女は必死だ。
すごく上手だよ…。上手くなったね…。
2人分の唾液が口の端から零れ落ちるのを舌で舐め取ると
わざと彼女の口の中にそれを落とした。
ごくん。喉が鳴って、彼女がそれを飲み下したことを教えてくれる。
君の中に最初の火を灯してくれるよ。いつもより気持ちよくなれるといいね…。
4414:2005/06/22(水) 23:43:39 ID:cLRySbK3

やがて唇を離すと、彼女の呼吸が少し乱れている。
もっと乱れて、もっと気持ちよくならないと、声は出ないからね。
何事にも準備は必要だ。もう半分くらいまでは来ていると思うけど。
耳たぶをそっと噛み、唇は身体を順番に辿りながら、
手は、その小ぶりだけど形の良い胸に触れた。
ゆっくりと回すように、手のひらを這わせて膨らみをやわやわと揉みほぐす。
敏感なその先端にはわざと触れずに。
「は…あっ…」
呼吸を荒げていくと共にわずかな声が途切れ途切れに振ってくる。
彼女の顔を見ると、少し恨めしそうにこちらを見ていた。
なんで?なんで触ってくれないの…?そこに…。
そんな風にでも言いたげだ。
ああ、ごめんね?でも、美味しいものは後に残しておいたほうが楽しめるだろう?
瞳を見つめながら、すっと人差し指でその先端に引っ掻くように触れた。
そしてふたつの指で絞るようにじんわりと責める。
4425:2005/06/22(水) 23:44:29 ID:cLRySbK3

「あっ…ああ…」
手を動かすたびに、発せられるその声が次第にボリュームを上げてゆく。
もうすぐスイッチが入りそうだね、やっぱり今日はいつもより早い。
伝わってしまうのかな…こんなにくっついてると。
胸全体をなぶる様に大きく愛撫すると、
白くなめらかなその肌が手に吸い付くように応えてくる。
やがて指で転がしていたその先端が
快感を訴えるように硬く尖ってきたのを見て、口に含んだ。
彼女に聞こえるように、ちゅ、と音を立てて。
びく、と彼女の身体が反応する。
「は…あっ…んっ…く…」
声を上げるまいと唇を噛んで、それでも口の端から零れた密やかな声が
空気を伝わって届く。
眉間に皺を寄せて、快楽をやり過ごすように耐える彼女の耳元に
唇を押し付けてくすぐるように囁いた。
「誰も聞いてないから、我慢しなくていいんだよ、もっと聞かせて…?」
まだまだ、こんなもんじゃダメだ。
聞かせてあげないと、ね。もっと淫らな君の、声にならないような声を、「アイツ」に。
4436:2005/06/22(水) 23:46:17 ID:cLRySbK3

乳首を激しく吸いたてて、反対側は指で転がしながら
下腹部にそっと手を伸ばすと、思ったとおり、そこは既に滴るような蜜で溢れている。
「キョーコ、わかる?すごく濡れてるよ…」
繁みを撫でる様にじわじわとかき分けて、その奥へと指を辿らせようとすると
彼女が抵抗するように脚を閉じた。ここまでは別にいつもどおりだけれど。
「だーめ…、良い子だからここ、開いて?」
内腿に軽く触れてゆっくりと上下させる。触れるか触れないかのギリギリで。
「やっ…あ」
「触って欲しくないの?」
耳元で繰り返す。身体はもう欲しそうだよ?
「触って欲しいでしょ?」
囁きながら、くっつけられた膝頭に手を差し込んでいく。
耳を舐め、胸の尖りを強く捻り、脚から彼女の意識を引き離すようにすると
込められていた力が次第に緩められていく。
「あっ…ああ…っん…や…」
力が抜けた瞬間にそっと開かせると足首を掴んで肩にかけ、
脚の付け根の部分を舐める。
まだ、そこには触ってあげないけどね…。
「あっ…つ、敦賀さん、や、そんなトコ汚い…から」
「大丈夫」
4447:2005/06/22(水) 23:48:49 ID:cLRySbK3

左右に唇を這わせて、その溝をゆっくりと上下に舐め上げる。
「あ、ああ、やあっ…」
まだそこに直接触れたわけじゃないのに、割れ目からとろりと液が滲み出てくる。
少し動きを止めて、その様子を見ていたら、もどかしそうに彼女が腰を動かしてきた。
…ずいぶん、積極的なんだ、今日は。
君も、君なりの方法で…「アイツ」の影を消そうとしているのか…?
「…つ、敦賀さん…?」
「どうしたの?」
その声に少し甘さと媚が滲む。愛撫を止めていることには一切触れないで聞き返してみた。
もっと可愛い声でおねだりしてくれなくちゃ、今日はしてあげないよ?
誰かに聞かせてあげようと思ったら、君にも最高に乱れてもらわないと、伝わらないからね。
何と言っても、相手は電話の向こうだから。
同時に、枕の下に忍ばせておいた彼女の携帯の発信ボタンを押す。
「…わって…お…ねが…い…」
「聞こえないよ?もっと大きな声で…おねだりしてごらん」
クライマックスに近いところから楽しめるなんて、君は運が良い。
早く出てくれよ?じゃないと聞き逃してしまう。
わざわざ電話をかけてきてまで欲しがった彼女の声を。
「ああ、は、早く…触って…お願…い…敦賀さ…んっ」
そのものをはっきりは言わない、だけど半泣きになって叫ぶその精一杯に
思わず笑顔になる自分がいる。
そうまでされちゃ、ダメなんて言えないな…。
「はい、…合格」
4458:2005/06/22(水) 23:50:10 ID:cLRySbK3
懇願されたその部分に唇を当てた。
次から次へと溢れ出す蜜が、触れられた唇に応じて、ちゅく…と音を立てる。
聞こえる?君のここはこんなにも欲しがってるよ。
ここからはなるべくはやくしないと、待ちわびている観客にも失礼だからね。
舌でその割れ目をなぞるようにあふれる液体を舐めとりながら上下させる。
そしてすぐに、その上にあるやわらかな傘を被った芯を尖らせた舌ではじき返した。
「ああっ…あ…っん…ぅ…は、あっ…んあ…」
ねっとりと舌全体でその蕾をこねくり回すように舐める。その度に響くぴちゃぴちゃという
淫らな水音。「アイツ」に聞こえないのはちょっと残念だな…。
舌を動かしながら、同時に指をすでにとろとろになっている入り口にあてがって、そっと挿入させた。
入り口付近だけを焦らすようになで回し、
外では、舌で押し付けるようにじりじりと愛撫を続けると内壁が早くも収縮し始めた。
たった1本しか入っていない指をぎゅうぎゅうと締め上げる。
「キョーコ、イっちゃいそう?」
舌と指の動きのリズムに合わせておもしろいように嬌声が上がる。
そうそう、すごく良いよ…、もっと彼にも聞かせてあげようね…キョーコ…。
「あ、あ、あぁあっ、や、も…ダメ…敦賀さんっ…やだっ…ああぁっ、つ、敦賀さんっ…」
絶頂に達しそうになると、喘ぎ声にやたら俺の名前が混ざる。
そして相手である俺の存在を確かめるように腕や肩や背中に縋り付いて爪を立てる。
そんなところもすごく可愛い。それも、今日に限っては…彼を刺激させる良い材料だ。
ああ、でも今日はここでイかせてしまうと長引くな…いつもはここからが本番みたいなものだけど。
そう思ってまた唇と指を彼女の身体から退却させた。
もっともっと…欲しがって、そしたら…ちゃんとしてあげるから。
ごめんね…?君をいじめるつもりじゃないんだけど。
4469:2005/06/22(水) 23:51:14 ID:cLRySbK3

「ああっ、や…なん…でっ…敦賀…さんっ…」
目に涙を浮かべてこちらを睨んでいる彼女が目に入った。
そんな顔して見せても…逆効果だって…いつも言ってるのに。
「ねえ、キョーコ、本当は何が欲しい?言ってみて」
指だけをまたもとの場所に戻してゆるゆるとかき混ぜる。
そこにはもう何の抵抗もない。
「やあ…っ…言えな…は…あんっ…敦賀さ、ん…」
「言わないとイけないよ?…いいから、早く…」
内側にある、敏感な場所の手前をこする。
途端に壁がざわざわとうねってさらに奥のその場所へ導こうとする。
腰も少し浮き上がり、押しつけるように指を奥へと誘う。
貪欲に彼女の意に反するかのようだ。
本当に…身体は正直だ。早く口にしてしまえば楽になれるのに…ね。
「ほら…欲しいんだよね?…何が欲しいか言ってごらん?」
「あ…つ、敦賀さ…んの…っ…入れ…は…はやく…っ」
「もうちょっとはっきり…ね」
「お願いっ…も、ダメ…我慢…できないっ、つ、敦賀さん…い、入れて…っ…早く入れてえぇっ」
4479 改訂:2005/06/22(水) 23:54:21 ID:cLRySbK3
ぶったぎってスミマセン。
ミスしてもうたorz
気を取り直して2回目。

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「ああっ、や…なん…でっ…敦賀…さんっ…」
目に涙を浮かべてこちらを睨んでいる彼女が目に入った。
そんな顔して見せても…逆効果だって…いつも言ってるのに。
「ねえ、キョーコ、本当は何が欲しい?言ってみて」
指だけをまたもとの場所に戻してゆるゆるとかき混ぜる。そこにはもう何の抵抗もない。
「やあ…っ…言えな…は…あんっ…敦賀さ、ん…」
「言わないとイけないよ?…いいから、早く…」
内側にある、敏感な場所の手前をこする。
途端に壁がざわざわとうねってさらに奥のその場所へ導こうとする。
腰も少し浮き上がり、押しつけるように指を奥へと誘う。
貪欲なその身体の動きは、羞恥心の塊とも言える彼女の意に反するかのようだ。
本当に…身体は正直だ。早く口にしてしまえば楽になれるのに…ね。
「ほら…欲しいんだよね?…何が欲しいか言ってごらん?」
「あ…つ、敦賀さ…んの…っ…入れ…は…はやく…っ」
「もうちょっとはっきり…ね」
「お願いっ…も、ダメ…我慢…できないっ、つ、敦賀さん…い、入れて…っ…早く入れてえぇっ」
44810:2005/06/22(水) 23:56:34 ID:cLRySbK3

絶叫にも似たおねだりに、再び顔がほころんでしまった。
電話の向こうの君にも聞こえたかな?
何年一緒にいたか知らないけど、あんな声、聞いたことないだろう?
普段はね…独り占めしてるんだけど、今日は特別。
包囲網をかいくぐってきたごほうびと、いや、罰のほうかな?
いつまでも未練がましいあわれな男の、懲りることのない横恋慕への。

「あぁっ…」
さっきまで指で蹂躙していた箇所に、熱く張り詰めた自分を挿入していく。
すでに達しそうになっていたそこが一気に進入物をぐいぐいと締め付ける。
いきなり与えられた急激な圧迫感に、放ちそうになるのを必死で耐えた。
予想以上だな…。
「すごい…ね、どうしちゃったの…今日は」
半分は自分からそうなるように仕向けたんだけど、
今さらながらいつもよりも敏感な反応に驚いてしまう。
…「アイツ」からの電話を俺に知られてしまったという…罪悪感なのかな。
多分、今日が初めてじゃないんだろうな。
いつもいつもいつも、ああやって電話してきては、
すぐに切られる、そういうことを繰り返しているわけだ。ショータロー君は。
じゃあ今日はその報われないショータロー君のためにも
とっておきのを出さないと。ね、キョーコ。
身体は繋がったまま横たわり、
飛んでしまいそうな意識をすんでのところで保っている彼女を抱き起こした。
「好きなように…動いてごらん」
「ん…なん…で…?」
「そのほうが今日は気持ちいいと思うよ」
ほら。
44911:2005/06/22(水) 23:58:01 ID:cLRySbK3
促すように突き上げると、やがて合わせるように彼女が腰を動かしだす。
上下、前後、そしてぐるりとかき混ぜるように、自分がいいと思う場所に
たどり着こうと、少しずつ速度をあげて。
「あ、は、あぁっ、あ、やあっ、も、なんか…きちゃうっ、あ、ああっ、っは、あっ」
手を俺の首の後ろで組み、身体を必死に支えながら
自分の動くリズムに合わせて声を上げる。
快感を貪欲に求めて駆け上る、その手助けをしたくて、目の前で控えめに揺れる
無防備な胸に手を置いた。
先端を指で挟みこみ、手のひらで覆うように、その動きに合わせる。
「あ、あんっ、や、あ、は、っあ、あ、つ、敦賀さ、んっ、も…う、わた、しっ」
「いいよ…イかせてあげる」
本当は、君のそんな声や姿を一番聞いたり見たりしたいのは…俺なんだ。
今日は…ごめん。優しくできなくて…。
左手は胸に置いたまま、右手を下腹部へ伸ばした。
繋がっている部分のすぐ上にある、クリトリスをそっと摘むようにこする。
「あああっ、や、だ、だめ、敦賀さんっ、や、ああぁっ、敦賀さっ…ん、あ、あぁぁああっ」
声と共に内側が収縮して、背中がしなったかと思うと、
彼女の頭が俺の肩に落ちてきた。
額で身体を支え、ガクガクと揺さぶられる感覚に耐えるように、
全身で呼吸しているその姿をもういちど抱え起こすと、ベッドに寝かせた。
「ごめん、もうちょっとだけ付き合って」
彼女が果てた後も熱を放てずに持続していた自分のそれを、彼女のなかで
ゆっくりと前後に動かし始める。
「あっ、ま、まって…あ、あぁっ…んっ…は…、あ、あ、つ…るがさ…っ」
「すぐだから…」
達した直後の途絶えることのない刺激に、これ以上にないくらい締め付ける
彼女の中にのまれて、じわじわと背中を駆け上ってくる快感。
苦痛と快楽に歪む彼女の表情に吸い込まれるように欲望を解き放って。

「あ、あっ、ま…またっ…あぁっ、つ、敦賀さんっ、あ、や、ああぁあっ、は…っ…あ」
「っ…キョーコ…っ」
45012:2005/06/22(水) 23:59:57 ID:cLRySbK3

余韻にまかせて息をつく彼女の後始末をすませて、バスローブをかける。
時計を見たら、あれからもう30分は経過していた。
もしかしたらもう回線は途切れているかもしれない。
いや、よっぽどのバカでなければさっさと切るだろうね。
アンコールには応えられないけれど、質疑応答ぐらいには出てやってもいい。
もしも、まだ繋がっていれば、の話だけど。
自分のバスローブをはおり、枕の下から
今日のための演出に使われた彼女の携帯を取り出した。
彼女に見えないようにポケットにしまうと、
そのままベッドから降りかけて、袖を引かれているのに気づく。
「敦賀さん…どこ…行くの…?」
見ると、彼女の手が、俺のバスローブの袖をぎゅっと掴んでいる。
いつもはことが終わってもすぐに身体を離したりはしないから、
見上げる表情がどことなく不安そうにも見える。
ああ、ごめんね、今日だけだから、いい子で待ってるんだよ。
すぐ…帰ってくるから。
「…ごめんね、水取ってくるから、ちょっと待ってて」
頬に口付けて、ベッドルームを出た。
45113:2005/06/23(木) 00:01:05 ID:cLRySbK3

リビングのソファに腰を下ろして、ポケットにしまった携帯を取り出す。
ディスプレイを見ると、「通話中」。
はっ…まだ切っていなかったわけだ。
バカなのか、そうしてまでも彼女からの着信を切れずにいたのか。
彼の心の内を思うと、少し楽しい気分にすらさせられる。
耳をあててみても無音。いや、少しざわざわしているか…。
どっちにしても、よく聞こえたんだろう。
「そういう行為をしているときの声」だとわかるくらいには。
そうでなければ、声を殺して聞き入ったりはしないだろうから。。
純然たる事実を突きつけられて
さぞかし動揺しているだろう君には悪いけど、
もう少し付き合ってもらおうか。
嫉妬をむき出しにするのは趣味に合わないが、
こういう機会でもないと、釘も刺せないからね。
45214:2005/06/23(木) 00:05:03 ID:n4gtTTmO

最大限、電話の向こうに届くように空気で威嚇する。
しばらく電話をかけようなんて思わせないくらいには、
効果があるかもしれない。

「やあ…まだ切らずに聞いてたんだ?」
焦らすようにゆっくりと口火を切った。
俺は構わないけれど、君は耐えられるかな?
だけど、少し待っても返答が返ってこない。
「…もしもし?…不破君?」
「…んだてめーは…っ」
やっと出てくれたね。
「わかってるだろ?君の大嫌いな」
「んなこと聞いてんじゃねぇよ…一体何のマネだ?」
「それは、こっちのセリフなんだけど」
「っのヤロー何言って」
「それより。どうだった?彼女の泣き声は…いい声で泣いてただろう?」
「ってめぇ…っ」
さすがにいつもの余裕はあまりない、か。
受け答えにも少し焦りのようなものが感じられる。
無理もない、けど。
「そういうことに使ってくれても構わないよ、
 どうせ君には実物は永遠に手に入らない」
45315:2005/06/23(木) 00:06:30 ID:n4gtTTmO

「っ…」
彼を誘うような物言いのすぐ後に、息を飲む音がかすかに聞こえてきた。
…図星か。
「もしかしたら、もうした後だったりしてね。
 まあいい、君も救いようのないバカってわけでもなさそうだ。
 どっちにしても、もうこの電話にはあまりかけてこないほうがいいね、
 …何度も言わせないでくれ」
そこまで言ったところで、
受話器の向こう側で壁を叩きつけるような衝撃音が響く。
ついでに「きゃああぁっ」という女性の悲鳴も。
…やれやれ。
「こっちの言いたいことはそれだけ。…他には?」
「うるせっ…すかしてんじゃねーぞてめえっ」
「もう切るよ。彼女の「普通の」声が聞こえなかったのは残念だけど
 それはテレビを見てくれればいくらでも聞けるだろうから。
 さすがに俺も、そこまでは頓着しないよ。じゃあね」
45416:2005/06/23(木) 00:09:06 ID:n4gtTTmO

今のは…60点か。
せっかく、イキがったライバル―というよりは
人のものに勝手に手を出してくる不愉快なヤツと
直接対決の場を与えられたというのに
あまり気の利いたことも言えなかったし。
余裕がなかったのは本当は俺の方なのかもしれない。
彼女に黙って自分だけ楽しんだ罰…か。
だけど…これくらいは、許されるだろう。
…いつもは場所を問わず殴りつけてしまいたいくらいの
衝動をやっとのことで抑えてる。
だからこうして少しでも意趣返しができて、
愉快な気持ちがあるのも否定できない。
というよりも、かなり優越感だ。
ああやってヤツの影に悩まされることがしばらく続くかと思うと
今日俺がやったことなんて、ささやかなストレス解消じゃないか。

手のひらの携帯を見つめる。
持ち主が不審に思うかもしれないけど…
リダイヤルを消去しておいた。
罪のない携帯電話にも、謝っておくかな。
「ごめんね、…君のご主人様には内緒だよ?」


終わり
455434:2005/06/23(木) 00:12:07 ID:n4gtTTmO
途中でID変わってるよ…だからなん(ry

9でトラブってしまいました。
読みにくくて申し訳ございません。
内容についても弁解もできません。
精進します。それでは。
456名無しさん@ピンキー:2005/06/23(木) 00:16:27 ID:jYUuHFwH
キタ─wwwヘ√レvv──(゚∀゚)──wwwヘ√レvv─ !!!
ショータローいじめがステキ☆
そんで携帯電話への詫びもカワエエ・・・
エロエロGJですた!
457名無しさん@ピンキー:2005/06/23(木) 00:23:38 ID:EENtZC2w
436です。
楽しく読ませていただきました。
ありがとうございます。
蓮を怒らせるとほんと怖い&キョーコかわいい!
458月の光へ@339:2005/06/23(木) 00:39:16 ID:G1Bo9ZRP
すっっっっごい楽しかった!!!
蓮の内緒サタンっぷりもよかったし、キョーコのおねだりもかわいかった

松のへたれっぷりもまたよしb
459名無しさん@ピンキー:2005/06/23(木) 00:47:14 ID:lonHZCaz
尚が録音とかしてバラまいたりしたら
蓮とキョーコに新たな仕事が舞い降りるかも?w

何はともあれGJでした!
460429:2005/06/23(木) 01:01:26 ID:d5OyEcbg
いやぁリクしてみるもんだw 434さんGJ!
461名無しさん@ピンキー:2005/06/23(木) 14:25:30 ID:JeLg0URl
リクエストしていいですか?
蓮の部屋で寝てしまったキョーコ。
パジャマに着替えさせるため、服を脱がしている
途中でその気になってしまった蓮。
というのを書いていただけないでしょうか?
よろしくお願いします。
462名無しさん@ピンキー:2005/06/25(土) 21:17:39 ID:QheXW6Fo
⊂(゚Д゚⊂⌒`つ≡≡≡
463名無しさん@ピンキー:2005/06/25(土) 21:24:54 ID:TYUMSS+x
本スレのタカさんネタで書きかけて
・・・ヒトとして止めたorz
464名無しさん@ピンキー:2005/06/25(土) 21:53:16 ID:xHm8iaNC
>>463
ちょっと楽しみだったり
465名無しさん@ピンキー:2005/06/25(土) 21:56:38 ID:TYUMSS+x
>464
自分の脳みそに途中から拒否されますた・・・
無理無理無理orz
466名無しさん@ピンキー:2005/06/25(土) 22:05:25 ID:mLKHcnRc
あれで一体どやって書くんだ
思いついただけでスゲー
467名無しさん@ピンキー:2005/06/25(土) 23:25:24 ID:TYUMSS+x
山篭りから帰って来たキョーコが
松との泥レスとか
かぽーんかぽーんと蓮に迫るとか・・・
マトモな話にならないってばよ・・・
なのに頭の中でビジュだけぐるぐるまわりんぐ・・・
誰かタスケテーヽ(`Д´)ノ
468名無しさん@ピンキー:2005/06/26(日) 03:11:33 ID:kjO8CvgV
>>461
超初心者なんですが、お目汚しさせていただいて宜しいでしょうか?
13号萌えが止まらなくて〜!
大変お馬鹿な文体ゆえ、練りに練ってからお出しした方がいいのでしょうが、
設定上15号が出てからでは手遅れなネタなので…
蓮が超妄想へたれ野郎になってて大変イタイ感じなのをはじめとして、
見るに見られない無残な出来ですから、「ひどいな」と思ったときはどうかまったく無視してやってください…

ってまだ半分しか終わってないんですが。早く完成させたいです…
469名無しさん@ピンキー:2005/06/26(日) 07:05:44 ID:9UwOELrO
>468
461です。書いていただけるのですか!
うれしいです!楽しみに待ってます。 
470名無しさん@ピンキー:2005/06/26(日) 11:26:33 ID:6wnLP0f5
カモーンщ(゚▽゚щ)
471名無しさん@ピンキー:2005/06/26(日) 12:12:08 ID:kjO8CvgV
468です。
何とか終わりました。
シチュエーションは13号の終わり、そのすぐ続きです。
DARK MOONごっこは、あのまま蓮が強制終了させてます。
くれぐれも、「ひどいな」と思ったときはどうかまったく無視してやってください…
472『彼』の演じ方 1:2005/06/26(日) 12:12:53 ID:kjO8CvgV
ここで、寝てしまったのか――…
自分のうかつさに動揺する。
目の前には、いつかのように机に突っ伏して眠っている少女。
長い「ごっこ」に付き合わされて、きっと疲れていたのだろう。

『敦賀さん――?』
倒れこんだ体勢から、彼女の体を離した俺の背に投げかけられた声を思い出す。
その声の、何と純真だったことか。
彼女を抱きしめてしまったと知った瞬間の、全身を打たれたような衝撃より残酷だった。
『…ありがとう、よく、わかった。』演技はもう終わってるのに、かすれた声が出た。
『もう、大丈夫だから…でもごめん、ちょっと、待ってて。』
それだけ言うのがやっと。そのまま、浴室に直行して、水のシャワーを浴び続けた。
ただ、真っ白になりたかった。
今思えば「頭を冷やす」今の俺にはまさにぴったりの言葉と行動だった。
DARK MOONごっこは終わった。
「嘉月の想う美月」ではない、自分自身が愛しく想う少女に立ち返った彼女を、
すぐに見つめる気持ちにはどうしてもなれなかったから。
まして、そのぬくもりを知ってしまった今は――

しかしその行動が引き起こした結果が、この状態だった。
わけのわからないまま放っておかれて、さぞかし彼女は呆然としたんだろう。
それでも俺を待って、待ち疲れて、眠ってしまった。
473『彼』の演じ方 2:2005/06/26(日) 12:13:27 ID:kjO8CvgV
テーブルの上にもたせ掛けられた寝顔は、かすかに笑んでいるように見えるが、静かだ。
ただ目を閉じて、規則正しい寝息を立てているだけ。
…俺には、返って良かったかもしれないな。
自嘲気味に独白する。思えば、今日は彼女の行動に振り回され過ぎた。無意識であるだけに、性質が悪い。
いや、何も知らない彼女の全てに心揺さぶられる自分が、おかしいのか。
眠っている彼女には、俺の手をとることも、涙を見せることもできない…
静かな寝顔。彼女が代理マネージャーをしてくれた時も、こうして寝顔を眺めたことがある。
あの時は高校編入試験の勉強をしていたんだっけ。
今、彼女が着ているのがその制服。初めてその姿を見たとき、嬉しそうに礼を言ってくれたな。
『お姉さま、高校に入学できて本当に喜んでいらしたのよ!』ふと、社長の孫娘の言葉が思い出された。
『キュララのCM撮影の時なんかね、衣装の制服をなかなか脱ごうとされなかったの。
そして脱いだ後も、大切にハンガーにかけて、長く見つめられていたものよ…』
憧れるものや思い入れのあるものをとことん大切にする彼女らしい話だ、と思った。
そんなところは、幼かったあの日となんら変わるところがない。
「…っ」
かすかな寝息を立てて、彼女が少し身動きした。
まるで幼い子供のようにすっかり深く眠り込んでいるようだが、やはり不自然な体勢だ。
ベッドに寝かせなくてはならないな。
けれど、この格好では。大事な制服がしわになっては、彼女は悲しむかもしれない。
着替えさせなくては、ならないかな。
474『彼』の演じ方 3:2005/06/26(日) 12:14:02 ID:kjO8CvgV

…今なら、世界一の馬鹿者と言われてもいい。
本当のことだから。
何処の世界に、女の服を本人の了解なしに脱がせることが許される男が居ると言うのだろう。
居るとするなら、その彼女が完全に心を許している家族、血縁者、…恋人。
自分はそのどれでもない。
幼い頃の面影を思い出したからといって、現在の彼女はもう、あの小さな女の子ではない。
そして自分はあの頃の少年ではなく…
彼女のはだけた胸元に、事実を突きつけられて動揺している、ただの男。
ああ、罠だな。
自分はとんだ馬鹿者だ。
どんなに心を偽ってごまかしても、結局はこうだ。
ただ、こうしたかったんだろう?
彼女の全てを見つめたくて、触れたくて…
自分をごまかして、手に、入れた。
手に、入れた?
いいや違う。
手になんか、入らない。
この心を打ち明けることは出来ない。決して、言うことは無い。
彼女には、永遠に、伝わらない…
手に入るものか。
でも、それでいい。
いいはずだ。
俺にはその道しか、残されていないのだから。
明日から、彼女をどう見つめればいいのだろう?
もう、以前のように見つめることは、できないかもしれない。
こうして、彼女を部屋に呼ぶことなんか、きっと、できない。
腕の中に横たわる彼女、今日、今だけ――
475『彼』の演じ方 4:2005/06/26(日) 12:14:36 ID:kjO8CvgV

ふつり、と、理性が途切れた。
今腕の中に居る彼女、手放せない。
離せない。明日からは、触れることがかなわないなら、離したくない…
もう、鮮やかなほど、迷わなかった。
ピンク色の唇に自らの唇を重ねた。
彼女ならきっと、「いつか…」と夢見ただろう、童話の王子様がするようなやさしいキスを与える。
ただ重ねているだけなのに、心が震える。
めまいがした。
こんなことは初めてだった。
お前は本気で人を愛したことが無い――社長は正しい。正しいと分かった。今。
こんな、キスだけで嬉しいなんて、心が波立つなんて、なかった。今まで。
しかも、相手がキスにこたえる気もなくただ眠っている状態で、なんて――
思い切って舌を絡めてみる。意識の無い舌は、難なく動きに流される。
手ごたえの無い感触が少し寂しく思えるけど、止まらない。
「ん――」
苦しげな吐息にふっと我に返り、唇を離す。
起きてしまっては、まずい――
意識は冷静に立ち返ろうとするのに、熱くなった衝動が止まらない。
激しい口付けの事など知らぬ静かな寝顔に戻った彼女の口元に、証拠のように残された銀色の跡。
なんて、罪深い姿。
これほどに君は、何も知らないのに、俺を突き動かしてやまない。
476『彼』の演じ方 5:2005/06/26(日) 12:15:00 ID:kjO8CvgV
舌で跡をたどっていく。
滑らかな肌の感触に誘われて、首をたどり、そのまま…
そのまま、自分がはだけてしまった胸元へと、たどり着く。
これは、禁断の扉なんだ。
馬鹿馬鹿しいフレーズが脳裏に浮かぶ。
口元に浮かぶのは、自嘲の笑み。
俺はもう、開けてしまった。
はだけたブラウスを、スカートを、そのまま彼女の身から取り去ってしまう。
まだ隠されたままのやわらかい胸。
ゆっくりと、手で包み込む。そのまま撫でさすっていたけれど、布の感触が無粋で。
舌も手も、覚えている彼女の肌の感触が欲しいと、訴えている――
…触れたい。
少しの戸惑いを覚えながらも、俺は、隙間から手を差し入れた。
なんて滑らかで暖かな、彼女のふくらみ…
俺の手の動きに、体がびくりと震えた。

477『彼』の演じ方 6:2005/06/26(日) 12:15:32 ID:kjO8CvgV


すっぽり手の中に納まる、彼女の愛しいふくらみをやさしく包み込んで愛撫する。
何も知らない体は、優しい刺激を愛撫として意識していないのか、彼女は未だ眠りを途切れさせないまま。
少し寂しいけれど、これでいい。
もう、気づかれるわけには行かない。止まれないから…
エスカレートする自分の欲望を律する事が出来なくなっていた。
今まで誰も触れた事の無い、その敏感な頂を…唇で包み込む。
そのまま舌で撫で回す。そうすると、ゆるゆると変化して、舌の動きを跳ね返すような弾力をもった。
壊れやすい、瑞々しい果実を口に含んだような気持ち。
感じているの…?
それでも、表情は未だ眠ったまま。
たまらなくて、果実をむさぼるようにしゃぶりたてた。
舌ではじいて、口中で吸い上げて、指でつまみあげて…
「…っふ…」激しすぎたのか、息が上がったようだ。
気づかれたくない。
でも、感じているみたいな彼女の反応が…俺を止まらせない。
表情は、もう静かな寝顔ではなかった。
眉根が軽く寄っているけど、うっとりしたようなぼんやりした表情。
厚い眠りのヴェールの中に、俺の愛撫は届いているのか。
478『彼』の演じ方 7:2005/06/26(日) 12:15:54 ID:kjO8CvgV
――愛しい。
馬鹿馬鹿しい感情だ、と昨日までの自分なら押しとどめられる。
もう駄目だ。
これほどまでに、育ってしまったこの感情は。
ねぇ。
夢の中に居たままでいて。
もし目覚めても、俺がもう一度、夢みたいな快楽を与えるから――…
やさしくキスしながら、両の胸をいじる。
小さな声が、俺の口の中でわだかまる。
感じているんだよ、君は。
苦しがらせないように、すぐ唇を離す。
「ぁ…っ」
甘い吐息。
…参ったな。
はっきりした快感の表われに、ぞっとするほどの勢いで、欲望をそそられた。
夢の中に居るのは、俺の方だ。
眠りに意識を閉ざされたままなのに、快感に応える彼女。
なんて、
なんて…
言い表す言葉なんか無い。
全ての理性も、感情さえも、消え去る。
今、俺が手に入れたいもの、その全て。
止まれない。
479『彼』の演じ方 8:2005/06/26(日) 12:16:16 ID:kjO8CvgV
下肢へ手を伸ばす。
目指した彼女の内部は、やはり意識の無いせいか、潤いには乏しい。
戸惑い、寂しい気もしたが、何と言っても彼女の体には未知の事でもある。しょうがない。
足を開かせた。
予想通り、そこはすんなりと動いて、決して人目には触れない部分を俺の目にさらけ出した。
下着を取り去って、口付ける。
きっと、こんな事をされていると知ったら、彼女は真っ赤になって恥ずかしがるのだろう。
でも今は、何も知らずになすがままにされているだけ。
…もしかして、普通に抱くより、いやらしいのかもしれない…
そんな事を思いながら、ぴちゃぴちゃと舐め続ける。彼女の中へ潤いを与えていく。
そうして、指で彼女の狭まりを確かめる。少しずつ動かして…
初めての体、抵抗を覚悟していたのに、そこは指を受け入れるままになっていた。
眠りのために、力が抜け切っているからか?
「ぅ、ん…」
かすかな、あえぎのような吐息が聞こえた…
自分の限界を知らされた。
目の前の、あられもない彼女の姿。
今だけの、姿。
――欲しい――
480『彼』の演じ方 9:2005/06/26(日) 12:16:40 ID:kjO8CvgV
ゆっくりと侵入するとそこは、意外にも柔軟に「俺」を受け止めた。
ねっとりと伝わる熱に、肉に、そのまま達してしまいそうになる。
でも、こんなすぐに、離れるなんて、出来ない。
何より、もっとのぼりつめたい…
息を整えながら、ゆっくりゆっくりと、彼女の中を味わう。
性急に絡み付いてこない内部に体を進めるのは、初めてだ。
なのにこんなに…たまらない。
全身が熱くて、息が上がって、無我夢中になる。
ふと気づくと、激しくその体を突き上げていた。
駄目だ。
駄目なのに。
「好きだ…っ」
我知らず、口から漏れた告白。
そうだ、好きなんだ。
キョーコが好きだ。
伝えられなくても、届かなくても。
もう二度と、触れられなくても…
切なくて、激しい動きが、止められない。
『駄目だ、気づかれる…』
うるさい。
今更、理性の声が聞こえる。
でも聞こえない。
だって、彼女の声が聞こえるから。
「あ、・・・っぁ、あっあ、ああっ・・・んぁあっ」
たとえようも無い甘い声で…
「つるが、さ・・・っ!!」


481『彼』の演じ方 10:2005/06/26(日) 12:17:02 ID:kjO8CvgV
「――…!!」跳ね起きた。
跳ね、起きた・・・?
がんがんと、割れ鐘のような音が聞こえる。なんだ、これ。
…心臓の、音だ。
見慣れた光景。暗い部屋、ベッドの中。
横たわる、自分、一人…
『何だ、今の…』
余韻どころの騒ぎではない。
たった今しがたの記憶が、脳で暴れている。
それがぷっつりと断ち切られて、今このベッドの中。
「夢・・・か・・・!」
愕然と、声が出た。
俺は、なんて夢を…
さっきまでの記憶、いや、夢を頭で巻き戻す。
くらくらする。
ひどい、内容だ。
眠る彼女を、そうと知られないのを、いい事に…
願望。
…いや、認めよう。
全てが願望じゃない。
彼女の胸に手を触れて、彼女の体が震えたのまでは、真実。
482『彼』の演じ方 11:2005/06/26(日) 12:17:30 ID:kjO8CvgV
だが、その時、聞いたのだ。
「敦賀さん――?」
彼女の声を。
彼女は眠っていた。寝言だった。
眠りながらも何か察しての事か、それは分からない。
でもその声は、
『敦賀さん――?』倒れこんだ体勢から、彼女の体を離した俺の背に投げかけられた声。
それに似ていた。
あの時俺は悟ったのだ。
彼女は、純真だと。
何も知らないと。
男に、欲望で触れられた事が無いと。
誰の手に触られた事も無い、その事実は俺には嬉しいことだったけど…
彼女には、男を「そういうもの」と認識する知識も無いのだ。
確かに、倒れこんだ瞬間、彼女は身を硬くした。
だが、とっさに「大丈夫、怪我は無い…!?」と叫んだ俺に、彼女は微笑んだのだ。
「有り難うございます、全然、痛くない…」
その笑みには、何もなかった。
「敦賀さん――?」
この声にも、何もなかった。
動揺して顔を背けた俺に投げかけた時も、そして、眠りの中から発した時も、
…何もなかった。
俺が、彼女に対して抱いている、このどうしようもない衝動のかけらでさえも、受け入れてくれる余地が…!
483『彼』の演じ方 12:2005/06/26(日) 12:17:51 ID:kjO8CvgV
自分の想いを知らせたいと思った。
言葉ではなく、体の衝動として。
でも、自分には、できない。
俺の中に重く沈んでいる「あの事」のせいだけじゃない。
犯罪だから。
何も知らない彼女の体に、俺の勝手な欲望を押し付ける事なんて、出来ないと思ったからだ。
それは、強姦だ…
あの時、彼女の服を直し、ベッドへ寝かせ、自らを押しとどめられた自分に、晴れやかな気分さえ感じていたはずだ。俺は。
あれほどの衝動を抑えられたなら、まだ自分は耐えられると、信じて。
愚かだ。どうしようもない馬鹿者だ。
信じた末が、この夢か…

484『彼』の演じ方 13(終):2005/06/26(日) 12:18:40 ID:kjO8CvgV
暗い部屋の中に、うす赤い色の光がさした。
夜明けか。
俺の役者生命を決める、運命の朝。
だがもう、嘉月を難役だなどと思わない。
触れてはいけない少女に触れてしまった衝動など、もうきっと、俺の方が知り尽くしている。
だから、早く――新しい役作りを始めなくてはならない。
俺自身「敦賀 蓮」の役作りを。

この自室の中に、まだ眠る彼女が居る。
一体どうやったら、顔を合わせられると言うのだろう…?



嘉月、お前はいい。
お前は、愛しい彼女と結ばれる運命が、
既に決められているのだから――…

485名無しさん@ピンキー:2005/06/26(日) 12:30:27 ID:kjO8CvgV
468です。
本当ーに!超妄想へたれ蓮で済みません…「夢オチか――!!」です orz
途中でつじつまとか自分でよく分からなくなったんで不安です。
私も夜明けを見ました…
15号を読んだら落ち込みそうです。
とにかく終わりました。名無しに戻ります。
真の神の降臨を楽しみにしてます。
486名無しさん@ピンキー:2005/06/26(日) 12:35:23 ID:UOovl7al
GJ!!
ひどくないよ!ってかスゲーっすよ

まあ…ちゅーしたりはさすがにまだ本編ではないだろうけど
夢に見て悶えたりは本当にしてそうでつねw
それにしても蓮が切ない…

乙でした!
487名無しさん@ピンキー:2005/06/26(日) 12:39:01 ID:8vM6xFtW
っせ…せつねぇ…GJ!
すごくよかったですよ〜
488名無しさん@ピンキー:2005/06/26(日) 15:32:02 ID:2RaVBrBw
461です。
GJ!!すごいよかったです!!
蓮、せつないね。いつか報われるといいな。
リクエストに応えていただきありがとうございます。
489名無しさん@ピンキー:2005/06/26(日) 16:50:24 ID:tZ54iHll
スゲーイイ!!!GJ!!!!!
なんかだんだんクオリティ高い神が降臨してくるのが嬉しくってショーがねえ!!!
すっごくいかったっす…
490名無しさん@ピンキー:2005/06/27(月) 17:13:08 ID:EkX/t64s
最後の嘉月へのメッセージがせつねえ…。
491名無しさん@ピンキー:2005/06/29(水) 13:28:28 ID:y5sS+Aeo
最近クレパラネタないね(;_;)クレパラ神降臨キボン
492名無しさん@ピンキー:2005/06/29(水) 23:26:58 ID:BBi9bCtc
>491ドウイーノシ
マロンでもココでもいいんだけどクレパラもキボン
493名無しさん@ピンキー:2005/06/30(木) 13:38:08 ID:ZJdBPPJr
クレパラもキボンしたいんだが
>>438-454 の松視点とか気になって気になって(;´д`)
だれか書いて〜
494434:2005/07/01(金) 01:29:47 ID:gTMqe9mn
>434です

>493さんの松視点とのレスを受けて
>438-454を書いたものの責任として、そのようなものを書いてみました。

あー、でも松は苦手で…上のやつでもセリフさんざん苦労しまして…
案の定、誰コイツ?みたいなことになってます。すみませんorz

あと、前振りが異常に長くて、蓮視点より遥かにエロくないです。
本番なしなので。
ただ、絡めたことは消化できたので、その点ではなんとか…。
いつもどおり、スルーでおながいします。

クレパラキボンの流れをぶった切ってすみませんでした。
ネ申の降臨を心よりお待ちいたしております。それでは。
4951:2005/07/01(金) 01:31:44 ID:gTMqe9mn

「ああ、京子ちゃん?麻生です、…ごめんなさいね、突然電話しちゃって。
 実は啓文のことなんだけど」

次のシングルの打ち合わせで俺は所属レコード会社に来ていた。
その、会議みたいなものの合間の休憩時間に、
俺はつい、廊下の端で電話をかけていたミルキちゃんの
発した言葉を聞いてしまった。

キョーコ、だって…?
っ、なんでミルキちゃん、あいつの携帯ナンバー知ってんだよ?
わけわかんねぇ。
それに…啓文って、誰なんだよ?

「あら、尚、何やってるの?こんなところで。もうすぐ休憩終わりよ?」

立ち聞きしてしまったということも忘れ、動くこともできずに
その場でいろんな空想に頭を働かせていた俺に、
電話の終わったらしいミルキちゃんが声をかけてきた。

「っ、あ、ああ、わかってる、今戻るからよ…」

その手に握られた携帯。
あの中に…あいつの番号が…記憶されてる。
多分、ミルキちゃんは気づいてない。
俺が聞いてしまったってことを。
それに、教えてくれって言ったところで
あいつに口止めされてるだろうし。

さあ、どうやって手に入れる?
4962:2005/07/01(金) 01:33:10 ID:gTMqe9mn
結局俺は、正攻法では教えてもらえずに
ミルキちゃんの携帯を盗み見て、キョーコの番号を手に入れた。
盗み見て、というか、自分の携帯を忘れた振りをして借りた。
我ながら必死だとは思ったが、キョーコのことで
俺の知らねーことがあるのも…かなりムカつくからしょうがねぇ。
警戒されなくてホッとしたというかなんというか。

それから、件の啓文とやらの正体は、
ミルキちゃんと幼馴染の映像監督だってこともわかった。
あの、DARK MOONっつードラマの監督もやってた。
キョーコと、あのいけ好かねー敦賀蓮が共演したドラマだ。
俺は見てねーけど、キョーコの演った「未緒」とかいう
恐ろしい女の役がかなり評判になったらしい。
それって、あいつの素なんじゃねーの?
あいつはそれはそれは恐ろしい女になりやがった。
まあ、それが俺のせいもある、ってのは…わかってるけど。

そうやってこの俺様が必死になって手に入れた…
キョーコの携帯ナンバー。
自分の携帯に登録してみたものの、
ディスプレイを眺めては…携帯を閉じる、そんなことくらいにしか
使用用途がなかった。

1回だけ、非通知でかけたことがある。
あいつは、事務所からの連絡か何かだと思ったらしく
ややかしこまった風に電話に出やがった。
4973:2005/07/01(金) 01:34:57 ID:gTMqe9mn

「っはいっ、もしもし?最上です」

プロモの撮影からまったく接触もなかったキョーコの
久しぶりに聞いた声に、思わず息を飲む。

…なんでそんなに緊張しなくちゃいけねーんだ?
キョーコごときに。

「よう、キョーコ、相変わらずとろくせーんだな、
 何回鳴らしたと思ってんだよ」

「は?」

「わかんねーのかよ、俺だよ俺、何なら昔みたいに
 ショーちゃん、って呼んだっていーんだぜ?」

「っっ、ショータロー!あんたなんでこの番号っ」
「どうだっていいじゃねーかよ、別に」
「よかないわよっ!あんたよくものこのこと電話なんか寄越してこられたわねっ
 信じられないっ」

「お前あの変なドラマ終わってからも仕事できてんのかよ?
 そんなドラマ1つに出たくらいじゃあ俺様に復讐なんてまだまだ先のことだよなぁ?」
4984:2005/07/01(金) 01:36:21 ID:gTMqe9mn
「っっ、あんたに心配してもらわなくてもちゃんと仕事はしてるわよっ
 ふん、あんただってそうやって強がってられるのも今のうちだけよ。
 わかったでしょう?あのプロモ、ドラマ前には間に合わなかったけど
 相当評判良かったのよ、私の天使もね!もし私があんたを喰い殺すような
 演技をしてたらどうなってたと思うのよ?!今ならできるかもしれないけれどねっ
 それより!もう電話してこないで、あんたと話すことなんて何にもないわよっ」
「んだよ、おもしろくねーな、お前もあの鶏くらい上手く切り返してこいよ」

「っ、あんた…それ誰かに言ったら…ブッ殺す…っっ!」

キョーコが電話の向こうで呻くようにそう言い放つと、
何故かその後ろから強烈な殺気が電波に乗って飛んできた、ように感じた。

そこから先の記憶がない。
テレビ局のロビーの椅子に倒れこんでたらしい。
祥子さんに無理矢理起こされて
何寝てるの、って大目玉食らって終わり。

ふー、なんであんなに禍々しい殺気を飛ばしてくるんだよ。キョーコのくせに。

あんなに俺の後ついてまわってたくせに。

おもしろくねーな。

自分で捨てた…俺は捨てたとは思ってないし
あいつが勝手に出てっただけでまだ俺のもんだと思ってるけど。
そんな女に振り回されてる感じもある。この俺様がだぜ?

女には不自由してないつもりでも…あいつはそういうのとは違うからな…。
4995:2005/07/01(金) 01:41:23 ID:gTMqe9mn

それからは俺も忙しい日が続いたんでキョーコのことはしばらく忘れてたけど、
久しぶりに次の日がオフだってことになって
ちょっと浮かれてた俺は、また電話をかけてみることにした。

あいつがどこ住んでんだか知らねーけど、
こんな時間なんだし、ふつーに家にいんだろ。
それに、実は、ちょっと声が聞きたかったってのもある。

どーせ罵られて終わりだろうけどな。

メモリダイヤルからキョーコの番号を呼び出して発信ボタンを押した。
1回…2回…3回…遅ぇな…何やってんだあいつ。

「っ、は、はいっ、最上ですっ」

6回目にやっと出やがったキョーコの声。
何か落ち着きがない、というか少し焦ってるみたいな感じもする。

「お前やっぱ出るの遅いよ」
5006:2005/07/01(金) 01:42:28 ID:gTMqe9mn

「っ…あんたまたっ…」

どうせ俺だってわかるんだろうから、名乗りもしないで
からかうように会話を仕掛けてみた。
予想通りのリアクション。
お約束でツボにはまる。
いいじゃん、別に、俺がどこに電話しようと俺の勝手だし、
そう言おうとした時。

「何なのよ、こんな時間にかけてくるなんて、
 切るわよ、もう電話しないでって言ったでしょう?!」

キョーコのそんな声と共に繋がれた回線が切断された。
いつもよりもだいぶ早口でそうまくしたてた。

なんだ、あいつ。
何あんな焦って切ってんだよ。
つまんねーの。
でも、ま、いっか。
また電話すればいいし。
5017:2005/07/01(金) 01:43:35 ID:gTMqe9mn

「夜食できたわよ?」
携帯を片手にぶつぶつ独り言を言っていた俺に
祥子さんが声をかけた。
見ると、テーブルの上には、オムライスが
美味そうに湯気を立てている。

「あー、わり、サンキュ、祥子さん」
「私今からお風呂入るから、あなたも早くお風呂入って寝てちょうだいね」
「んー、途中でお邪魔してもい?」
「ダーメ」

笑いながら風呂に向かう祥子さんを見送ると、
テーブルについて、オムライスを食べることにした。
祥子さんってほんといい女だよな〜。
スタイルも完璧だし、料理は上手いし。
上手く甘やかしてくれるし。女は年上だよな、やっぱり。

まー、キョーコもスタイルはともかく料理は上手かったけどな。

って!

なんでそこでキョーコがでてくんだよ。
おかしいんじゃねーの、俺。

あー、うまいうまい、祥子さんのメシうめーな、ほんと。

さっきの電話で思った以上に冷たくあしらわれたことに
俺は予想以上にダメージを受けたらしい。
今までたまにしか思い出さなかったあいつのことを
なんでこんな頻繁に思い出したりするんだよ。
なんだよ…あいつ、ほんと、つまんねーの…。
5028:2005/07/01(金) 01:45:13 ID:gTMqe9mn

祥子さんの作ってくれたオムライスを平らげると、
途端にすることのなくなってしまった俺は
仕方がないのでテレビを見ることにした。
どうせ祥子さんは風呂長いしな…。
テレビを見るのは好きだけど…今日はおもしれーの
やってねーな…。
パラパラとチャンネルを変えてみたけど
俺の心を熱く震わせるような番組はやっていない。
はー、つまんねー。
こういう日こそ、なんか俺を激しく笑わせてくれる
深夜放送とかが必要なんだよ。

そうだ。

今日の深夜番組に何の興味も持てなかった俺は
テレビ台の横にある、ビデオラックに手を伸ばした。
しばらく漁って、見つけた1本のテープ。

「やっぱきまぐれロック 第1回 ゲスト:不破尚」

そう、この俺様がゲストとして出た、
キョーコが着ぐるみの鶏で出演しているあのバラエティ。

これでも見て、このなんだかよくわからねー
鬱屈とした気分を吹き飛ばしちまおう。
あー、でもこの回は後で見たら最高に面白かったよな。
生でやってるときは、わけのわかんねー鶏に
わけのわかんねーことやらされて
あやうく俺様のイメージダウンってとこだったけど
まあ自分の頭の回転にはちょっとビックリだった。
さすが俺。
5039:2005/07/01(金) 01:47:29 ID:gTMqe9mn

テープをデッキに入れて、再生ボタンを押す。

でもなあ、あいつもその後クビになるかもしれないってのに
よく俺の本名とか、思い出してもムカつくバドミントンネタなんか
出してきたよなぁ。

祥子さんに隠れて何回も見返してたもんだから
最近じゃ、俺よりもキョーコが入ってた鶏の方にばっかり
気をとられちまう。

そうそう。このバドミントンを出された時には
さすがにちょっと焦ったな。
あいつ、バドミントンで俺に負けたことがねーから
あれ出してきたんだろうな。
あとから聞いたらあんなの予定になかったっつーし。

この頃から考えると…あいつも着実にこの世界で
実力つけてきてんだな…。
俺のプロモに出てすぐドラマだったからな。
しかもそれがミルキちゃんつながりっていうから世の中わかんねえ。

でも…やっぱあいつは幼馴染のキョーコなんだよなあ…俺の中では。
プロモの撮影で再会したときには
わけわかんねえ女になっててかなりショック…というか驚いたけど
そういうキョーコをおちょくるんだってずいぶん楽しくなってきた。
あいつは俺のもんだし。
50410:2005/07/01(金) 01:48:22 ID:gTMqe9mn

ガラにもなく、少しもの思いにふけっていたところへ、
携帯の着信音が響く。
んだよ…こんな時間に誰だよ…日付変わってんだぞ、もう。
ぶつぶつ文句を言いながらもとりあえず携帯を手に取る。
しかし、サブディスプレイに表示された名前を見て
俺は目が飛び出るほど驚いた。

おいおい…なんだこれ、キョーコじゃねーかよ…。

電話しないでとか言ってさっさと切ったくせに何やってんだあいつ。

絶対にかかってくるはずのない相手からの唐突な着信に、
さっきまでのもやもやした気分が
少しだけ緊張感に置き換えられたみたいな気がした。

でも…わかんねえ。なんで電話なんかしてきてんだ?

気を取られているうちに着信メロディがループしている。
それでも鳴り続けている。

とりあえず、電話を受けるためにボタンを押した。
…キョーコ、お前何考えてる?
50511:2005/07/01(金) 01:49:07 ID:gTMqe9mn

なんかよくわかんねえけど
ディスプレイにはキョーコだって出てるし、
しばらく置いておいても鳴り止まねーし。

ボタンを押して、携帯を耳にあててみた。

「キョーコ?」

呼びかけてみたけど、何とも言わねえ。
キョーコ…だよな?

「おい、キョーコ、お前なんなんだよ?」

何も応答がない電話の向こうに痺れを切らした俺は
そうやって少し声を荒げた。
それでも何の返事もない。
…んだよ、仕返しの無言電話かよ…
暗いな…あいつ。

だけど、少ししてから、俺は妙なことに気づいた。
何も音がしないと思っていた電話の向こうでは
少し小さいけど、何かの音がかすかに発せられている。

俺はテレビの音を消して、電話の向こうの音に聞き入るように
息をひそめて耳に感覚を集中させた。

「ああっ…あ…っん…ぅ…は、あっ…んあ…」

…え?
50612:2005/07/01(金) 01:50:47 ID:gTMqe9mn

なんだこの声は。女の…喘ぎ声?
って、誰のだよ…。
無言電話じゃないみたいけど…何のためにこんな…。
あいつ一体何考えてるんだ?

少し、胸のあたりがざわざわし始める。
誰かの声に似てる…と思ったら…この声…キョーコ本人なんじゃねーの…?
でもあいつ…そんなことしたことなさそうだったし
俺は一緒に住んでたときにも手なんか出さなかったし。

だいたい、あいつはこんな悪趣味なことしねーよな?
でも発信元は間違いなくキョーコの携帯だし。
ああもう、考えすぎてなんだか気持ち悪くなってきた。
わかんねえ。

それでも電話の向こうではまだかすかに声がしている。
今…途中ってことか?
キョーコと誰かが…やってるってことかよ?

「も…ダメ…敦賀さんっ…やだっ…ああぁっ、つ、敦賀さんっ…」

い…ま…何……て…。
敦賀って…あの、敦賀蓮…かよ…。

ってことは何、キョーコと敦賀蓮て…。
ふいに、祥子さんだかミルキちゃんだかが言ってたことを思い出した。
50713:2005/07/01(金) 01:52:55 ID:gTMqe9mn

「京子ちゃんと敦賀蓮って、ドラマの現場でも結構仲良くしてるみたいよ」

あ、ミルキちゃんだミルキちゃん。
幼馴染だっていうあの監督からでも聞いたんだろ、ってすっかり流してた。
俺は敦賀蓮なんて嫌いなのに、
なんでわざわざそんなこと俺に言うんだよ…ってげんなりした覚えがある。

あいつだ…。この電話かけてきたの、敦賀蓮だ。
そう考えたら全部辻褄合うじゃねーか。
さっきキョーコにかけたとき、もう2人でいたんだ。
どうりでキョーコの様子がおかしかったわけだ…。

キョーコがあんな応答したんじゃ、
敦賀蓮にも、かけてきたのが俺だって…わかったんだろう。
それで…俺に見せつけるように…わざとかけてきやがったんだ…!
そこまで考えて、少し吐き気がした。

確かに俺は…端から見れば酷いやり方でキョーコを捨てた。
俺自身は捨てたつもりはなかったけど、それでも追いかけもしなかったことも事実で。
キョーコがしばらく逢わないうちにとんでもねー女になってたのも
それが原因だろうし、復讐するってプロモのときにも繰り返し言ってた。
そんなキョーコに、できるもんならやってみろ、多分、そんなこと言ったよな、俺。
50814:2005/07/01(金) 01:54:26 ID:gTMqe9mn

それがこれかよ。
キョーコからじゃなくて、まさか敦賀蓮からのこんな報復が待ってたなんて。
頭の中がガンガンし始めた。

電話の向こうでは相変わらずキョーコが…
敦賀蓮相手にAVばりに喘いでいる。

最初のうちは…よくわからなかったけどかなりヤバイ…その声。
押し寄せる快楽に飲み込まれるようにやたらと喘いで、
男を…欲しがってる…俺は…あんなキョーコ知らねーよ…。

「キョーコ、本当は何が欲しい?言ってみて」

キョーコが発する喘ぎ声の合間を縫って、男の声が聞こえてくる。
ってめ…何考えてんだ…敦賀蓮…っ。
あの2人が…そういうことをやってんのを想像するだけで…吐き気がひどくなってくる。
だけど…キョーコのあの切なそうに快楽を押し殺しながら吐き出す甘い声が…。
やめてくれ…。

「お願いっ…も、ダメ…我慢…できないっ、つ、敦賀さん…い、入れて…っ…早く入れてえぇっ」

吐き気がするといっておきながら、
俺は自分が電話の向こうに引っ張られていくのを感じた。
も…ダメだ。

「あら、電話?」
50915:2005/07/01(金) 01:56:18 ID:gTMqe9mn

壁に寄りかかりながら電話を聞いていた俺を見て
風呂から上がったばかりの祥子さんが問う。

「いや…ま…そうなんだけど」

バスタオルを身体に巻いた祥子さんを見て、俺はとんでもないことを思いついてしまった。
でも、もうかなりヤバイ。
ごめん、祥子さん…っ。

「祥子さん…舐めてくんねーかな」
「えぇ?いきなり何言ってるのよ」
「お願い、も、なんかヤバイんだ今日」

上目にねだるように祥子さんを見た。
祥子さんはしばらくあっけにとられていたけど俺の顔がよっぽど酷かったんだろう。
やれやれ、といった感じで俺の前にしゃがみこんだ。
俺が促すようにファスナーを下ろすと
すでにもうかなり熱く張り詰めていたモノを祥子さんが慣れた手つきで
そっと取り出す。

自分じゃない、他人に触れてもらったことでますますその熱が高まる。

「もう…誰と電話してこんなことになってるのよ?」
「誰かと会話してるわけじゃねー…んだ…」

そうだ、全部あいつが悪いんだ。敦賀蓮…っとにいけすかねー…っ。

「あ、は、あぁっ、あ、やあっ、も、なんか…きちゃうっ、あ、ああっ、っは、あっ」

耳にはもうすぐイってしまいそうなキョーコの絶叫が響く。
目の前では祥子さんが、俺のその先端にちゅぷ、と音を立てて唇で触れる。
51016:2005/07/01(金) 01:57:29 ID:gTMqe9mn

「くっ…あ」

いつもならこんなことで声が出たりなんてしねーのに。
どうなってんだよ…俺は。
他人が…キョーコと敦賀蓮がやってる声を聞いてるだけでこんなになっちまうのかよ。
自分の物を盗られたって、吐き気すらしてたのが、こうなるのかよ。

意識が電話に持っていかれそうになる。

祥子さんが次第に深くくわえ込んでいく感触で、また目の前に連れ戻される。
根元付近まで行くと、下を裏全体にくっつけたままゆっくりと上下させた。

「っ…しょー…こさ…」

その生暖かい口腔内が…まるで女のそこみたいにゆるゆるとうごめいているようで
目を閉じれば、向こうの声とあいまって
…まるで俺自身がキョーコとやってるような感覚に陥ってしまう。

キョーコの声がやけに大きく聞こえてくる。
多分…あいつが…敦賀蓮がわざとそうしてるんだろう。
何から何まで気に食わねー…
でも、俺もキョーコの声に…こんなことしちまってるから…。
そんな俺も俺だ…もう…わけわかんねー…よ。
51117:2005/07/01(金) 02:00:38 ID:oyLH0P1D

「あああっ、や、だ、だめ、敦賀さんっ、や、ああぁっ、敦賀さっ…ん、あ、あぁぁああっ」

吸い上げられる感覚に、放ってしまいそうになるのをこらえていたら
先にキョーコのがイってしまったみたいだ。
お前…なんて声出すんだよ…信じられねー…。しかも…敦賀蓮の名前を叫びながら…かよ。

その時、急に強く吸い上げられて、我慢できずに俺も達してしまった。

「っは…あ…キョ…ーコっ」

っ俺…今…誰の名前…。

自分の発した言葉に耳を疑った。
あわてて目の前の祥子さんを見やる。
祥子さんは何も聞いてないという顔をしながら、
俺がその口に放ってしまった白濁した液体をいつものように飲み下して、
後始末をしてくれている。

ふう…。

俺何やってんだろうな。

キョーコはイってしまったようだったけど、
電話の向こうではまだ行為が続いている。
もう、俺は…悪態をつくこともできずに…ただ電話を耳に当てて、放心状態だった。

まんまと…ヤツの…敦賀蓮の策略にはまってしまった。
あいつは俺のもんだって…、そんないつもの言葉も…もう出てこねーよ…。
51218:2005/07/01(金) 02:01:59 ID:oyLH0P1D

「お水、飲んだら?」
息をつきながら、ぼおっとして壁に寄りかかる俺に、祥子さんが水の入ったコップをくれた。
「あんがと…ごめん、変なことさせちゃって」
水を一口飲んで、祥子さんに謝った。
「あら、いつものことじゃないの。尚らしくないわね」
祥子さんはそう言って笑うと、着替えてくるから、と寝室に向かった。
あー、ほんと…多分俺なんかにはもったいないくらいないい女だな…。

しばらくバカみたいに電話も切れずにぼうぜんとしていると、
今度は忘れもしねー声が聞こえてきた。

「やあ…まだ切らずに聞いてたんだ?」

とたんに目が醒める。
こいつ…やっぱりわざとやってやがったな…っ。
ムカつく…。

「…もしもし?不破君?」
51319:2005/07/01(金) 02:03:17 ID:oyLH0P1D

挑むように名前を呼びかけられて、
手放しそうになっていた自意識みたいなものが戻ってくる。

「…んだてめーは…っ」
言いたいことはたくさんある、そう思ってたのに
思ってることとは裏腹に、呻くように発した言葉がそれだけ。
「わかってるだろ?君の大嫌いな」
「んなこと聞いてんじゃねぇよ…一体何のマネだ?」
ああ、お前が俺の嫌いな敦賀蓮だってことはわかってんだよ。
何のマネかってことも…聞くまでもねぇ。

「それは、こっちのセリフなんだけど」
「っのヤロー何言って」
言い切られて、反射的に返した言葉を遮られてさらにヤツが続ける。
「それより、どうだった?彼女の声は…いい声で泣いてただろう?」
「ってめぇ…っ」

もう会話にならないような状態だ。
嵌められたほうの俺はもうただ混乱の一途をたどっているような感じで
用意周到に俺を責めるヤツのほうが一枚も二枚も上だ。
あの時…俺から売ったケンカを今さら受けられて、
さらに重ねてケンカを売られているような気分になる。
51420:2005/07/01(金) 02:05:01 ID:oyLH0P1D

「そういうことに使ってくれても構わないよ、
 実物は…どうせ君には永遠に手が届かない」

冷静になろうとする俺の神経を逆なでするかのように続けられる
ヤツの言葉。
何が言いたいんだコイツは…っ。
沸騰しそうな感情が言葉尻だけを捕まえて追い回している。
全部バレてんのかよ…電話を聞きながら俺がしたことも何もかも…っ。

「もしかしたら、もうそういう風に使った後だったりしてね。
 まあいい、君も救いようのないバカってわけでもなさそうだ。
 どっちにしても、もうこの電話にはあまりかけてこないほうがいいね
 …何度も言わせないでくれ」

畳み掛けるように繋がれるヤツの言葉に、たまらず壁を叩いてしまう。
そこへ戻ってきた祥子さんが驚いて声を上げた。
51521:2005/07/01(金) 02:05:58 ID:oyLH0P1D

「きゃああぁっ、何してるのよ」
「あ、ごめん、何でもない…ごめん」

「こっちの言いたいことはそれだけ。…他に何かある?」
その上から見下したみたいな物言いに、カッとなって。
「うるせっ…すかしてんじゃねーぞてめえっ」

「もう切るよ。彼女の「普通の」声が聞こえなかったのは残念だけど
 それはテレビを見てくれればいくらでも聞けるだろうから。
 さすがに俺も、そこまでは頓着しないよ。じゃあね」

そう言い残してヤツはさっさと電話を切ってしまった。
回線の切れた後の音が耳に残り、たまらなくなった俺は
電源ボタンを押すと、手にしていた携帯を投げ捨てた。
床に落ちる音があたりに散り、言いようのない空しさに襲われる。
もう…あんまり口も開きたくない。

「お風呂…入ってきたら?」
のろのろと立ち上がった俺に祥子さんがバスタオルを渡す。
受け取ると、祥子さんに向かって無理矢理…微笑んでみた。

頭…冷やしてくるわ…。
516434:2005/07/01(金) 02:09:43 ID:oyLH0P1D
改行のせいで、前作より長くレス数を取ってしまいました…。
しかもまたIDが(ry 恒例行事みたいになってるorz

内容についても…まったく申し開きもできず…。ハァ
エロくなくてスミマセン…コノトオリデス
蓮のほうと足して2で割って…もエロくならね…

つなぎの読み物にしてやってください。ありがとうございました。では。
517名無しさん@ピンキー:2005/07/01(金) 02:24:09 ID:cddmCPFk
乙ですた!リアルタイムで見れちゃったw
なんか原作っぽい感じ&ショータローかわえぇ♪
もっといじめて♪<ヲイw
前におっしゃってた続きも楽しみにしてますね〜ノシ
518名無しさん@ピンキー:2005/07/01(金) 15:41:29 ID:bIBU2QhS
GJ!!
蓮視点、松視点、次はキョーコ視点?
すみません、冗談です。冗談。
次回作を楽しみにしています。
519名無しさん@ピンキー:2005/07/01(金) 17:21:25 ID:2QDi4VsB
スキビ10巻のパラレルきぼん
と言ってみる
520名無しさん@ピンキー:2005/07/02(土) 00:02:29 ID:9UN0KLY4
493です。
ををを、きぼんしてみるもんだ。GJですー!!
ありがとございました。情けない松に萌え
521名無しさん@ピンキー:2005/07/02(土) 18:56:08 ID:9Sl5nCP0
祥子さん聞こえてるのに気付かないフリしてそう。
そんな大人な祥子さん素敵〜!

GJでした!
522名無しさん@ピンキー:2005/07/04(月) 09:24:01 ID:F1V8QivH
今号のスキップビート、前半部かなりいいですよ!
523名無しさん@ピンキー:2005/07/04(月) 20:28:57 ID:M9QlfnBy
そういや他の人も前半禿萌えと言ってたが、後半は……?
524名無しさん@ピンキー:2005/07/04(月) 20:33:00 ID:oNGqGDP9
ネタバレになるから詳しくは触れないけど、私は
前半激悶え
後半ちょっとびっくり…かなぁ
後半も見所あり

ちなみに前の人じゃないです
早く語り合いたいぜ!
525434:2005/07/04(月) 23:29:34 ID:XUh5wBG0
いやもうバレ見て萌え死ぬかと<今号スキビ

いきなり空気嫁ないで出てきてスマソ
この名前で出てくるのは最後にします。
読んでくださった皆さん、感想ありがとうございました。
この場を借りて御礼を。

>434で、>360の続きがありますと書きました。
自己満足に近くて、…やっぱりエロがないんですけど…
たまには良いのではとレスを下さった方が
ありがたくもいらっしゃったので、
お言葉に甘えて、投下させていただきます。
いつもどおり、スルーでよろしくお願い致します。
タイトル「邂逅」ですので、タイトル避けでもしていただければ幸いです。

ここ最近好き勝手にさせていただいてしまって、
懐の深い住人の皆様には本当に感謝致しております。

ありがとうございました。
526邂逅  1:2005/07/04(月) 23:31:47 ID:XUh5wBG0

なんてことをしてしまったんだろう…私は。
無理矢理だった行為のその先を求めて、想いをぶちまけてしまった。
そして…強引にねだった私に、敦賀さんはやさしかった。
敦賀さんの体温を直に感じて…あんなにも幸せに思うなんて。
初めて名前を…呼ばれて、もう何もわからなくなった。
見つめられて、奥までとろけそうなキスから始まって。
今も残る唇から敦賀さんと繋がった場所までの感触。
敦賀さんが、私に、してくれてる、と…思ったら。もう…。

けれど、今思うと…やっぱりとんでもないことをしてしまった…。
敦賀さんは…なんで私を抱いたんだろう。
自分の気持ちも、はっきり説明はできないけど、
敦賀さんの気持ちはもっとわからないよ…。
終わった後、時間が迫っていた敦賀さんは
ぐったりしていた私の後始末をしてくれて、ツナギを着せて、
ごめんね、と、キスをひとつ残して慌ただしく出て行ってしまった。
私は見送ることしかできなかった。
そして、あっさりと身体が離れていくのが…寂しくて、苦しくて。

どうすればいいんだろう?
あれから敦賀さんには逢っていない。
…逢いたい。でも、逢いたくないと思う私もいる。
ゆるゆると堕ちていくようなことにはなりたくないのに。
それでも、敦賀さんのそばに…いたい。
なんてわがままで…自分勝手なんだろう。
拒絶されたくなくて、結論を先延ばしにしようとしているだけ…。
527邂逅  2:2005/07/04(月) 23:33:08 ID:XUh5wBG0

身体の下で、息をつく彼女を見て、初めて冷静になった。
彼女と身体を繋げた喜びよりも
…後戻りできない道へ迷い込んだようなときの焦燥感、絶望感、
そんなものがじわじわと心を侵食していた。

駆り立てられた欲情、突き動かされてしたことを悔いて…口から出た謝罪。
だからといって、許されるわけもない。
君に…本当に酷いことをしてしまった。
自分の欲望から、駆け引きに持ち込んで強引に君を手に入れた。
あんなことを口に出させるなんて
…女の子にしてみればどんなに恥辱的だったことだろう。
君にさせたことを思えば…自分の満足感なんて…。

どうせ気持ちまでは手に入らない、なんでそんなことを思ったんだろう。
大切にしたいと思うなら、自分の想いを伝えることから始めるしかないのに。
そういう存在を作るまいとしていた、その隙にするりと入り込んできた
素直で真面目で努力家の後輩…思い出の中の女の子―…。
あんなことをした後で…君はまだ俺に向かって微笑ってくれるだろうか。
君のことが誰よりも大切で、愛おしい、ただそう思っただけなのに。

どうかしてたんだ。…いや、今でもどうかしてる…。
俺が施した行為に見たことも無いほど乱れる君が
…目の前をちらついて離れない…。
528邂逅  3:2005/07/04(月) 23:36:06 ID:XUh5wBG0

「あ、キョーコちゃんだ、キョーコちゃ〜ん」
事務所内を社さんと2人で並んで歩いていると、
つきあたりの廊下を横切る彼女を見つけた。社さんが彼女に近寄っていく。
「あ、こ、こんにちは」
彼女は一瞬ひるんだ様子を見せながらも、こちらに向かって深々と頭を下げる。
ひるんだ、というよりは怯えた顔。まるで…あの時のような。

「やあ…元気だった?」
自分の口をついて出る白々しい挨拶じみた言葉に吐き気すら感じた。
…彼女が気にするかもしれない。
無理をして表情を作ってみた。いつもどおり。それすら中途半端に思える。
にこやかに屈託なく笑う君は…平気なのか…?

「はい、おかげさまで。敦賀さんもお忙しそうですね」
「そうだね…毎日こんなもんだから、あんまりそうも思わないけど」
「いやー、お前は十分に忙しいよ、それよりキョーコちゃん、
 キョーコちゃんもぼちぼち仕事きてるんだって?」
「あ、や、そんな大したことじゃないんですけどね、でもすごく嬉しいです」
「DARK MOONからまた新しい仕事がくるかもね〜」
529邂逅  4:2005/07/04(月) 23:36:53 ID:XUh5wBG0

今さら先輩面して何かを言うこともできない。
あの日の俺のように、そ知らぬ顔をしている彼女を見るたびに
自分のしたことの残酷さを思い知らされるようで…自業自得だというのに。
社さんと彼女の会話をぼんやり眺めて時が過ぎるのを待った。

「それじゃ、失礼します」
気がつくと、彼女がそう言って離れていく。
呼び止めようとして…やっぱりできない。
明らかに様子のおかしい俺を、社さんがじっと見つめていた。
「お前…なんかおかしくないか?」
「な、何がですか」
「お前というよりも…キョーコちゃんもだけど、ほとんど話なんかしてなかっただろう」
「そんなことないですよ、だいたい向こうもこっちも移動中じゃないですか」
ごまかせるとは思えないけれど、動揺を悟られまいと笑顔を作る。
話をしなかったんじゃなくて、できなかったんです…。

「早く行かないと遅れますよ」
なおも訝しがる社さんを促して、再び歩き出す。
今は…何を言おうとしても多分ダメなんだろう。
自分でも自分の感情を説明できないくらいだ。
ただ、何もなかったことにはしたくない。
許してもらえる…そんな日が来るかどうかもわからないけれど。
530邂逅  5:2005/07/04(月) 23:37:43 ID:XUh5wBG0

同じドラマに出演しているとはいえ、
現場でドラマに関係ないことをおおっぴらには話せない。
あくまで、役者としての…嘉月と未緒としての話題くらいしか…。
それ以外で偶然に出逢うことなんてなくて。
だからすごくビックリしてしまった。
声を掛けられて、あのタイミングで逢うとは思わなくて。
逢いたい…と思っていたから、余計に。

でも…敦賀さんの…様子がおかしかった。
それは多分私もお互い様だけど…でも。
挨拶をしても、まともに目も見てもらえなかった。
敦賀さんが気にしてるといけないと思って、
無理に笑ってみたりしたけど
それすら見透かされてた気がする。…だから?
どうしよう…罰があたったのかな…。
胸の奥がぎゅうっと締め付けられて、涙がこみあげてくる。

…あんなふうに、無関心を装われるのが一番辛い。
恋人同士でもないのに、忘れられない…なんて、
まるで身体目当てみたいなこと。
呆れてたんだろうな、敦賀さん。
もう、普通に話したり、できないのかな。
これからまだまだ教わりたいこともたくさんあったのに。
…なかったことにされたとしても…そばにいられるんだったら。それでもいい。
それが敦賀さんの信頼を失うようなことをした私への罰なら…。
531邂逅  6:2005/07/04(月) 23:39:23 ID:XUh5wBG0

さっきの態度は自分でも本当に酷かったと思う。
でも…あんなことをした後で知らん顔で
話しかけるなんてできるわけがない。
それは、とうに実証済みじゃないか。わかってたことだ。
俺は…自分の罪と引き換えに、
彼女と言葉を交わす資格を奪われたのかもしれない。

社さんが声を掛け、俺たちの姿を認めた瞬間の彼女の表情は、
明らかに怯えたものだった。

ドラマ撮りもスケジュールが必ずしも合うわけじゃない。
同じ日に撮影があったとしても、現場では人目も憚られて話すこともできない。
彼女の顔を少しでも見たくて…時間を縫って撮影現場に寄ったこともあった。
君はいつも微笑んでいて、その光に触れたくて…。
でも、俺の存在が彼女にあんな表情をさせるなら。
…もういっそ顔を合わせなければいい…とすら思えた。
こんな状態でカメラの前に出て、仕事ができるんだろうか。
自分に愛想を尽かしてしまいたい。…そんな気分だ。本当に。
ふ…とっくに尽かしてしまっているだろう?
彼女の手を取ったときに。…いや、最初に触れたときに―…。
532邂逅  7:2005/07/04(月) 23:40:21 ID:XUh5wBG0

「キョーコちゃーん、6番テーブルにこれ持っていって〜」
「はーいっ」
久しぶりに仕事が早く終わった日。
いつもいつも手伝えるわけじゃないのでせめてこんな日くらいは、と思って
私はお店に出ることにした。
さすがにまだ芸能人だと気づかれたことはないけど…
そのうちお手伝いできなくなるかもしれない。
それまでは…行くあてのなかった私を嫌な顔ひとつせずここに住まわせてくれた
大将と女将さんのためにも、なんとか役に立ちたい。

敦賀さん達と別れたあと、ラブミー部に依頼された仕事を終えて帰宅したら。
「あら、元気ないねえ、お仕事で何かあったのかい?」
さすがに女将さんは鋭い。どうしてわかってしまうんだろう。
悩みをそのまま打ち明けることはできないけれど…。
…かいつまんで話してみようか。そう思って、話を聞いてもらった。

尊敬する人に…嫌われたかもしれないんです。

私が、悪いんです。信用を損なうようなことをしちゃって…。
話をしたいんだけど…どうしても…身構えてしまって。
それは多分相手の人も同じじゃないかなって…
嫌われたなら、それも仕方ないと思えるんですけど…
本当は前みたいな関係に戻りたいんです…ダメかもしれないけど。
どっちにしても、このまま、っていうのは耐えられそうにもなくて。

肝心なところを伏せて話しているから、これじゃあ何が言いたいのか
私にもよくわからなくなってしまった。
でも、女将さんは、たどたどしく話す私の言葉をちゃんと聞いてくれた。
「そんなことがあったんだねぇ…でもねえ、キョーコちゃん」
そしてゆっくりと諭すように話し始めた。
533邂逅  8:2005/07/04(月) 23:41:35 ID:XUh5wBG0

話を逸らしたはずなのに、今日は社さんの追撃がいつもより厳しい。
バラエティのトーク番組の撮り、始終上の空で、表情が硬かっただろうこと。
他の出演者やスタッフには気づかれていないと思っていたが、
この人にはとうとう隠し通せなかった。
ここに来る前に、彼女に逢ってしまったから、なんだろう。
カメラの前に出れば、いつもどおりに、
なんていうのは今の俺の前ではただの幻想に成り下がってしまった。

「今日のお前はダメだ。カメラの前に出ても「敦賀蓮」になりきれてないじゃないか」
そんなことは…と言いかけて、やめた。まったく彼の言うとおりだったからだ。
「さっきも変だったよな?…お前とキョーコちゃん、一体何があった?」
「…あの子は関係ありませんよ」
「嘘つけ」

スタジオの壁を背にして、社さんと向かい合う。
この人はやっぱり俺よりも大人だ。
俺が、自分では処理しきれないことを表に溢れさせた瞬間に敏感に感じ取ってしまう。
確かに俺をマネージメントしているからこそできることだ。
だけど、全てを話すことなんかできるわけがないじゃないか。
自分で乗り越えなくちゃならない。
社さんにも、彼女と同じくらい軽蔑されたくない。…幻滅されたくない。
「言いたくなかったらそれもいいけど…
 蓮、お前自分が今どんな表情してるかわかってるか?」
「…ええ」
534邂逅  9:2005/07/04(月) 23:43:57 ID:XUh5wBG0

苦し紛れに呟く。わかってる。そんなことは自分が一番。
「なら、もう何も言わないよ。自分でわかってるなら、なんとかできるだろ?お前は」
社さんの声がとても遠くに聞こえる。それ以上はもう聞いてこようとしなかった。
突き放された…んじゃないだろう?
理由を話すことができないのだから、もうこれ以上追求されたくなかった。
なのに、なんでこんなに身体中から血の気が引いていくんだ?
見捨てられたような気分になる?
誰でもいいから、誰かに何か言って欲しいからじゃないのか?

そうだ。

言って欲しかった。

悔やんでいるのなら、やりなおせばいいと、…肯定して欲しかった。
結果を知りたいのなら、前に踏み出さなきゃならない。
そしてその後がどうなろうと、俺に選択権はないんだ。よく、わかってる。

やりなおさせて欲しいなんて…本当はそんなことを言う資格すら
俺にはもうない。
彼女に…許してでももらえないかぎり。
535邂逅  10:2005/07/04(月) 23:45:05 ID:XUh5wBG0

「キョーコちゃんは、その人のことが好きなんだねえ…」
女将さんは、私の話を黙って聞いていたけれど、そのうちゆっくりと
私に言い聞かせるように話し始めた。
私は…「尊敬する人」を、男の人だとも女の人だとも言わなかった。
女将さんも性別を関係なしに考えていてくれてるんだとは…思う。けど。
好き…?
「どうでもよかったらそんなに悩みやしないよ、そうだろ?」
好き…。
「キョーコちゃんが、嫌われたと思い込んでいるだけじゃないのかい?」
そう…だけど、そうなっても仕方ないことを私は…。
「ねえ、キョーコちゃん、自分で考えてるだけじゃあどうにもならないこともあるんだよ」
「女将さん…でも、もう話なんて聞いてもらえないかもしれない…」
「がんばったぶんだけ、神様は結果をくれる。
 それが、キョーコちゃんの望むものでなくてもね」
そうだ、私はずるい。
あのままうやむやにして、見た目だけでも元通りになりたいと思ってる。
それが…間違ってることもよくわかってる。敦賀さんを失うのが…怖くて…。
「大丈夫、キョーコちゃんがそんなに信頼している人なら
 キョーコちゃんが思ってるようなことにはならないよ」

「人と人との関わり合いで大切なことは、言葉だけじゃないかもしれない。
 自分の言いたいことを全てわかってもらうことはできなくても、
 その思いと距離を埋めるために…気持ちを形にする、そういう言葉も必要だよ」
536邂逅  11:2005/07/04(月) 23:51:03 ID:XUh5wBG0

仕事が全部終わった後、私は、
お店が始まる前に女将さんと交わした会話を反芻するように
何度も何度も考えていた。

女将さんが言った…好きなんだねえ、という言葉。
私は…ショータローに捨てられて、復讐を誓って以来
人を好きになることはないと決めていた。
そういう気分ではないことも確かだったし、そこから先のことが…怖かったから。
好きになって…また裏切られるのは嫌。
誰かに好かれたいとも思わなかった。
だから…敦賀さんへの気持ちも、そんなんじゃないと…思っていた。
なのに、どうして…好きなんて…。
好き…なのかな?私が?…敦賀さんを?
…わからない。
わからないけど…嫌われたくない…そばに…いたい。

言葉。
今さら、どう繋げばいいんだろう…。
事実の前にはどんなに着飾った言葉も意味を持たないような気がする。
だけど…私の気持ちを…思っていることを伝えるためには
相手に届くように、形にしなくちゃいけないんだ。無理矢理にでも。
537邂逅  12:2005/07/04(月) 23:52:02 ID:XUh5wBG0

カバンから携帯を取り出した。
あの日から何度こうやって手に取っただろう。
ボタンを繋いでいけばディスプレイに浮かぶ貴方の名前。
こんな気持ちで向かい合うのは…多分初めてだ。
敦賀さんが私の前に立ってくれたとして。
何て言えばいい?
わからない。
思っていることを言えばいい。
そこから先のことは、今考えても仕方のないこと。

ごめんなさい、敦賀さん。
貴方の気持ちを…聞かせて。

通話ボタンに置いた指に、そっと力を入れた。
遠くて遠くて、諦めてしまいそうだった…でも、やっぱり失いたくない。
貴方を。
538邂逅  13:2005/07/04(月) 23:53:05 ID:XUh5wBG0

携帯電話のディスプレイを見つめた。
慣れた指先でボタンを辿ると表示される彼女の名前。電話番号。
無機質なそのディスプレイ上の文字列ですらも愛おしい。
なんて言ったら、彼女はどう思うだろうか。

大切な人は作らない。
そんな風に思っていた自分を今なら嘲ることができる。
できると思っていたんだろう?お前は。
確実に育っていく想いを自覚していたのに。

自分の気持ちを無理に押さえつけた結果がこれだ。
膨らんだ想いが制御不能になった。

…最初に思い立ってからもう何十分経過しただろうか。
手のひらの携帯を見つめて重苦しく息を吐いた。
いつもならそんなにためらいなく押せる通話ボタンが、今日はやけに遠い。
正体不明の感情にじりじりと追い詰められ、瞬きも忘れて唇が乾く。
こんな自分は誰にも見せられない。
みっともなく取り乱したりのたうちまわる姿。
漆黒の闇ですら覆ってはくれない、醜い姿を…。
「ああ、もう…っ」
手のひらで開かれていた携帯電話を、思わず助手席に放り投げた。
大きく息をついて、シートに深くもたれかかった。目を閉じる。

「キョーコちゃん…」
539邂逅  14:2005/07/04(月) 23:54:41 ID:XUh5wBG0

幼いあの日。

彼女のことをそう呼んだ、同じ呼び方で彼女の名前を象った。
言葉は空気に紛れてその姿を瞬時に消してしまう。
そんな形のないものにすら、その存在を思い出して…。
ずいぶん遠くまで来てしまった…と。

このままでいいのか―?

あのまま何事もなかったかのように、
いつもと変わらない先輩・後輩として。
いられたら、お前はそれでいいのか?

いいわけないだろう…。
弁解することもできない。だけど、留まっていたって先へは進まない。
どう転んだとしても、ここで躓いているよりは進んだほうがいいんだ。
機会は自分で作るしかない。
だけど、もう少し…もう少しだけ。

不意に、闇を縫って電子音が響く。
音の方向を確かめると、助手席にある開かれたままの携帯電話、
そのディスプレイが存在を訴えるように光を放っていた。
ほんのわずかに残された期待が、身体を駆け巡る。
その温度に目の前がくらむような感覚を覚えた。

まさか…。
540邂逅  15:2005/07/04(月) 23:56:16 ID:XUh5wBG0

携帯を持つ手が震えてるのが自分でもよくわかる。
発信ボタンを押してしばらくすると、呼び出し音が鳴り始めた。
怖い…。
本当はスゴク怖い。

拒絶されるのが怖い。
なんで私とあんなことをしたのか知りたいと思ったくせに、その理由を聞くのも怖い。

ただ、このまま…敦賀さんとお話することもなくなってしまうほうが
…もっと怖かった。

それだけが、今の私を支えていると言ってもよかった。

これで、ダメになってしまうのなら、それも仕方のないこと。
覚悟はできているでしょう?
できることをしてから、考えよう。そうだよね…。

ずいぶん呼び出し音を聞いている気がする。
やっぱりお仕事中だったのかな…。
留守電にしてるなら、もっと早く切り替わるのに。

…着信表示見て、…出ない…とか。
嫌な予想ばかりが頭に浮かぶ。
いや…っ。
541邂逅  16:2005/07/04(月) 23:57:29 ID:XUh5wBG0

どうしよう…本当に、嫌われたかもしれない。
あと3回、いや5回鳴らして出なかったら…今日はあきらめようかな…。
心臓がドキドキしすぎて少し気持ち悪くなってしまった。
それでもまだ、出て欲しいような出て欲しくないような
中途半端な気持ちが自分の中でせめぎあっている。

ううん。
もう覚悟を決めたんでしょ?!
しっかりしなさい、キョーコ。

いつもの強がり、もとい自分を奮い立たせるために言い聞かせる言葉も
なんだか空しく響いてる。
あまりの緊張に、ぐらぐらと揺れ出しそうな身体と自分自身をを支えるように、
空いている左手を、ぎゅっと握り締めた。爪の先が白くなるほど。

その時。
永遠に続くかのように鳴り続けた機械音を遮って
耳慣れた…声が流れ込んできた。

「はい」

敦賀さん…!
542邂逅  17:2005/07/05(火) 00:00:14 ID:XUh5wBG0

呼び出し音3周目にかかっただろうか。
のろのろと助手席の携帯に手を伸ばした。暗闇に映し出される液晶画面。

着信中…最上キョーコ。

やっぱり…!

その文字を見たとたん、
身体な中の血液が沸騰するような感覚に支配された。
彼女が…電話をくれた。
それだけで、なんとも言えない気持ちがあふれてくる。
先を越された…な。顔がほころぶのがわかる。
これで自分のしたことが帳消しになるわけではないけれど
次のステップへのチケットをもらったような気分になった。
俺はどこまでもずるいんだな…君にばかり行動させておいて結果に一喜一憂してる。

今度もまた…君にきっかけをもらった。
だから…もう、俺も逃げない。覚悟は、出来てるんだ。
心の準備を済ませ、かすかに震える指先で着信ボタンを押した。
落ち着け…落ち着け。
なるべく普段と変わらないように、声を絞り出した。

「はい」

少し空けて、俺の周りに立ちこめていた鬱屈とした空気を破るように
彼女から発せられた言葉が届く。

「つ、敦賀さん、お忙しいところ、ごめんなさい…も、最上です…今、いいですか?」

ダイレクトに響くその声に…ゆっくりと視界が滲んでいった。
543邂逅  18:2005/07/05(火) 00:01:46 ID:XUh5wBG0

電話の向こうに、敦賀さんがいる。
ドラマの現場みたいに、誰か他の人がいるわけじゃない。
一対一で繋がってる。邪魔も…入らない。

何より…私からの着信だとわかって出てくれた。
それだけでもう…何もいらない…。
嬉しくて…鼻の奥がつーんとして…涙が出てきてしまった。
や、やだ、どうしよう、自分から電話をかけておいて
話さなくちゃいけないことがたくさんあるのに…言葉に詰まってしまう。
まだ、私と向き合ってくれるんだ、という嬉しさが
冷え切っていた心をゆっくりと溶かしてくれるような気がして。
それが涙になって…止まらない。

泣いちゃってることがばれないように…そっと鼻をすすると
敦賀さんのほうから、口を開いてくれた。

「最上さん…今どこ?」

だけど、いきなり自分の所在を聞かれて、
一瞬思考がストップしてしまった。
え、どどどどこって。

「えっと、だるまや、です。さっきバイト上がって…それで。
 も、もしかして、お仕事中でしたか?ごめんなさいっ」
「…そうじゃなくて…実は、そこの近くにいるんだ」
「へっ…?」

い、今なんて言ったの?

「出てこれる…かな?」
544邂逅  19:2005/07/05(火) 00:04:07 ID:XUh5wBG0

なんで?
…なんでこんなところの近くに今…敦賀さんがいるんだろう。
もしかして、敦賀さんも…?
ううん。
そんなのわかんないじゃない。
でも…私は、直接逢えるなら…そのほうがいい。
敦賀さんがどうして近くまで来てるのかはわからないけど
…逢おう。
電話はきっかけに過ぎない。
やっぱりちゃんと逢って…それからなんだ。

「…はい…、敦賀さんは…ここの近くっていうと…」
「いつもの、ところに車停めてるから」

いつものところ。
車で送ってもらう時、
ここからは少し離れたところで降ろしてくれる。
街路樹が上手く目隠しになってくれて、街灯もちょっと少なめの、場所。

「すぐ…すぐ行きますからっ、待っててくださいっ」

こんなことになるとは思ってなくて私はまだ着替えていなかった。
仕事着のまま。
でも、着替えてる暇なんてない。
心があの場所へ駆け出してしまってる。
身体もつられて、部屋から飛び出していた。
545邂逅  20:2005/07/05(火) 00:06:02 ID:XUh5wBG0

階段をばたばたと駆け下りて、お店へ出ると
大将と女将さんがその音にビックリした様子で私のほうを見た。

「キョ、キョーコちゃん、どうしたんだい?着替えもしないで」
「大将、女将さんっ、すみません、ちょっと出てきますっ」
きっと怒られる。こんな時間だもの。でも…女将さんならわかってくれるかも。
そう思って女将さんを見た。
「お願いしますっ」
「キョーコちゃん、もしかして」
「っ、はいっ」

女将さんは、察してくれたみたいだった。
「あんまり遅くならないようにね…」
そう言うと、私の背中をぱーんと叩く。
「しっかりね、キョーコちゃん」
「っあ、ありがとうございますっ。大将、ごめんなさいっ、すぐ帰りますから」
あっけにとられている大将にもひとこと謝って、私は勢いよくお店の戸を開けた。
「お、おい…」
「あんたはいいから」
私を呼び止めようとする大将を、女将さんがなだめすかしてる声が聞こえる。
女将さん…ありがとうございます…。
546邂逅  21:2005/07/05(火) 00:06:46 ID:XUh5wBG0

お店を出て、少し走ると、あの場所へと近づく。
敦賀さんの…車、と、そばに立っている長身の人影。
さらに近寄って、私と敦賀さんとの間が2メートルくらいになったとき。

「ごめんね…急に呼び出したりして」

「…っ」
いつもと変わらない、優しい声でそう言われて、
私はもう、あふれてくる涙を抑えることができなかった。
涙で視界が滲んでいく中を、敦賀さんに向かって再び駆け出した。

「敦賀さんっ…」

飛び込んでいった私を、敦賀さんの腕がしっかりと抱きとめてくれた。
力が込められていく。私も自分の腕を敦賀さんの身体に回して…力を込めた。

「ごめんなさい…っ」
547邂逅  22:2005/07/05(火) 00:08:01 ID:nwB/QWjt

彼女が…こちらへ向かってくるのが暗がりの中ではっきりと見えた。

電話をくれた。

俺でも…散々悩んだのに、彼女はもっといろいろ考えただろう。
彼女のことを好きになったと自覚してから
無意識な言動に振り回されていると思っていたけれど
俺も…彼女のことを振り回していたのかもしれない。

そう思うと…自分なんかよりも遥かにまっすぐで、
思ったことを行動に移せる彼女の強さがうらやましくなる。
そういうところも、変わっていない。
まいったな…本当に。

きっと、出逢えば好きになってしまう。

最初から…幼い日に出逢ったあの日から、
もう、決まっていたのかもしれない。

次第に近づいてくる彼女を見ていた。
ふと、2メートルくらいのところで立ち止まった。
街灯に照らされて、ぼんやりと浮き上がる姿。
昼間に見たような、怯えた表情はしていない。
…よかった。
548邂逅  23:2005/07/05(火) 00:08:55 ID:nwB/QWjt

無理矢理呼び出したからなのか、彼女は着物姿だった。
多分、下宿先の居酒屋で仕事をしてそのままだったんだろう。
走ってきたせいで、肩で息をしている。

「ごめんね…急に呼び出したりして」

そう声をかけると、彼女の顔が、少し歪んだように見えた。
泣いて…いるのか?

「っ…」

声にならない、そんな感じで、またこちらに向かって駆け出した。

数秒後、彼女が俺の胸に飛び込んでくる。
反射的に、彼女の身体に腕を回した。華奢な身体。
そこから伝わってくる体温があたたかくて…、愛おしくて、
離したくなくて…、力を込めて抱きしめた。

彼女の腕も、俺の身体に回されて、ゆっくりと力が込められていく。
…強く、抱きしめ合う。

今まで知らずにいた。
こんなことだけで、身体を繋げるよりも、
相手をより近くに感じられるということを。

また君に…教えられた。
549邂逅  24:2005/07/05(火) 00:10:01 ID:nwB/QWjt

強く抱きしめられて…また涙があふれてきた。
敦賀さんの体温が、とてもあたたかくて。
抱き合うだけでこんなに…近くに敦賀さんを感じられる。
奥から響く敦賀さんの心臓の鼓動も、こんなにすぐそばにある。
ドキドキしてる。
私も…とてもドキドキ…しちゃってる。
だけど、気持ちがほぐれていくのがわかる。
こんな…外で、誰かに見られてもおかしくないようなところで
抱き合ってるのに…見られたら大変なことになるのに
穏やかな…気持ちに、なっていく。

「…敦賀さん…私、敦賀さんに謝らなくちゃって…」

今なら言える。
そう思って、身体を少し離して、敦賀さんを見上げた。
暗くてよく見えないけれど…多分、いつもと変わらない、
深くて…優しい色。

少しして、敦賀さんが、私の目からこぼれた涙を
唇でそっとぬぐった。
そして、言葉を繋げようとした私の唇に、そっと指を乗せる。

「…俺に、言わせて?」
550邂逅  25:2005/07/05(火) 00:13:06 ID:nwB/QWjt

少し2人で身体を寄せ合ってから。

「…敦賀さん…私、敦賀さんに謝らなくちゃって…」

彼女が俺を見上げて、そう言った。
…君が、何を謝らないといけないことがあるんだろう。
謝らなくちゃいけないのは…俺のほうだ。

その瞳から涙がこぼれる。
また泣かせてしまった。
無理矢理行為に及んだときも…泣いていた。
2回目の時にも、彼女が俺に懸命に縋りついて…泣いていた。

泣かせてばかりだ。
泣き虫な彼女の涙を減らしてあげたいと…いつも思っていたのに。

ごめん…もう…泣かせないから。
謝るかわりに、涙を唇でぬぐう。彼女が少し驚いた顔で俺を見ている。
なおも、言葉を続けようとしたので、その唇にそっと指を置いた。

「…俺に、言わせて?」

だけど、いつまでもここでこうしていたら、誰かに見られるかもしれない。

「車に…入ろうか」

俺はともかく、彼女は…まだこれからだから…。
「俺は構わないけど…君は困るだろ?これからまだまだ売り出していかなきゃいけないのに」
そういって彼女を促すと、彼女は歩きながらこちらを見上げて笑う。
「…困るのは、敦賀さんのほうでしょう?こんなに暗いんだもの、
 私なんか、誰かわからないです、きっと」
551邂逅  26:2005/07/05(火) 00:17:00 ID:nwB/QWjt

そんなことないさ。
謙遜して言う彼女に、そっと呟く。
君は、自分がどんなに人の目を惹きつけるかわかってないんだ。
普通にしている時は、確かにそうかもしれないけれど、
仕事に打ち込んでいる時の君は…本当に…。

「その着物…すごく似合ってるよ…仕事着なんだろうけど」

彼女を助手席に乗せて、自分は運転席に座る。
身体を少しだけ斜めにして彼女の方を向くと、彼女も同じようにこちらに身体を向けた。

「そ、そうですか?いかにも居酒屋って感じですけど…でも…こういうのは
 慣れてるんです…ショータローの…旅館を手伝ってたこともあるから」

そう言って少しうつむいてしまった。
552邂逅  27:2005/07/05(火) 00:18:03 ID:nwB/QWjt

「あ、で、でも今ではそれもよかったかなあ、って思えるんですよ?
 今のところにお世話になるのに、少しはショータローの家で身につけたことが
 役に立ちましたから」

悲しそうな表情をして、無理に笑う。
自分の不用意な発言からそんな顔をさせてしまったことを少し後悔した。
彼女の心に刻まれた傷。
ショータローという名前も、久しぶりに聞いた。

どうやって話を切り出せばいいのか…わからない。

「ごめん、もうやめよう、その話は」

肝心な時の、自分の気の回らなさに呆れてしまう。
これが…今まで自分が真剣だと思っていた付き合いの
過去の恋人達とだったらどうしただろうか。
適当に上手いこと言って終わりだっただろうな…。

本当に俺は…。

「…敦賀さん?」

顔を覗き込まれるようにして、我に返る。
553邂逅  28:2005/07/05(火) 00:19:00 ID:nwB/QWjt

「いや…、何でもないよ、ごめんね」
「…お疲れですよね?…ごめんなさい、私が電話なんかかけたから…」
「違うよ、君のせいじゃない。むしろ…君には感謝してるんだ…」
「え?」

「電話をくれたこと。…まさか君が電話をかけてきてくれるなんて思わなかったから」
「どう…いう…」

「今日…事務所で逢った時、俺を見て…怯えてたろ…?」
「っ違いますっ…怯えてなんか…私っ…逢いたいって思ってたんです…
 そんなタイミングで逢えるはずないって…ビックリして」
「最上さん…」
「敦賀さんこそ…全然笑ってくれなくて…私があんなこと言ったから…
 私とあんなことしてしまったから…もう嫌われたんだって思って…っ」
「違う…っ、俺が君に無理矢理…君を手に入れたくてあんなことを…」

「敦賀さ…ん?」

「嫌われるのは…俺のほうだ。君にあんなことを言わせてまで…
 本当に…ごめん、何回謝っても足りないけど…本当に…ごめん、君を…傷つけた」
「違うんですっ…」
「違わないよ…俺が…なんであんなことをしたと思う?」
554邂逅  29:2005/07/05(火) 00:20:08 ID:nwB/QWjt

「わ…私…初めて敦賀さんに…されたとき、怖くて…怖かったけど…嫌じゃなくて
 なんでだろう?って…ずっと思ってたんです…
 でも、あんなに悩んでも…答えは出てこなくて…敦賀さんは、何もなかったみたいに
 笑ってて…敦賀さんは…別に私としたことなんて…どうでも良かったんだって」

「最上さん…っ、違う、どうでも良いわけないだろう…っ?何でそんなことっ」

「…バカみたいですよね…忘れられないなんて、恋人でもないのに、
 …敦賀さんが他の誰かとあんなことしてるのかも、って思ったら
 それは嫌だって…自分が醜くなるくらい…本当に…
 敦賀さんが…あの時…だ、抱いてくれて、う、嬉しかったんです…
 おかしいでしょう…?私は…誰のことも好きになったりしない、って
 決めてたんですっ、だって!人を好きになったりしなければ、
 裏切られることもないもの…もうあんな思いをするのは嫌…っ」

「最上…さ…ん」

「でも、失いたくない…っ、後輩としての立場も、一緒に過ごす時間も…
 敦賀さんのそばに…いたい…って…思うんです…っ
 これが好きってことなら…私は、敦賀さんのことが…好きなんです…
 ごめんなさいっ…ただの後輩なのにこんなこと言ってしまって…
 敦賀さんが…好き……おねがい…嫌いにならないで…ください…」
555邂逅  30:2005/07/05(火) 00:21:23 ID:nwB/QWjt

「最上さんっ…いいから…もう…いいから…っ」

彼女の、まるで一生分の告白のようなものを聞いて、
たまらず、抱き寄せてしまった。
触れると火傷しそうなくらいに痛くて…熱い想い。
さっき抱きしめたときよりも、身体が熱く感じる。

彼女が…自分を好きだと言う。
人を好きにならないと…言っていた…彼女が。

「ごめんっ…君にばっかり言わせて…」

「つ…るがさん…?」

「嫌いになんて…なれるわけないだろう…?
 こんなに…君のことが、大切で、愛しくて、どうしようもない…」

君のことが…好きで好きで…仕方がないんだ…。
なりふりかまわずに動いて、君を…。

「あんなことをするつもりじゃなかったと…今さら言ってもどうしようもない。
 ごめん、本当に、ごめん。
 もし…許してくれるなら…また、初めから、やり直させてもらえるかな…」
556邂逅  31:2005/07/05(火) 00:23:03 ID:nwB/QWjt

身体を離して彼女を見つめた。
信じられないといった顔。
だけどすぐに、はりつめた表情が少しずつ和らいでいく。

「っ…は、はいっ…こちらこそ…よろしくお願いします…ってなんかヘンですね…っ」

そして、はにかむように、俺を見て笑った。
その笑顔に今まで…心に抱えてきたものが、すうっと溶けていくようで…、くすぐったい。
俺は自分を許せないけれど…彼女があの笑顔で許してくれるなら。

どちらともなく…、顔を近づけて、キスをしていた。
触れるだけの、小さなキス。
唇を離し、顔を見合わせてまた小さく笑い合う。

それは確かに…新しい始まりの合図のように、
心に小さな灯りを、もたらしてくれた。

ありがとう…。

君を…ずっと…。
557434:2005/07/05(火) 00:28:28 ID:nwB/QWjt
視点がめまぐるしく変わったり、会話だけしかなかったり
大層わかりにくいものになってしまいました。申し訳ありません。
それと、内容は大したことないのにdでもなく長くなってしまいました。
繋ぎにしても性質が悪い…。
スルーするのも大変だ…お手数おかけしました。

そして、住人の皆様、本当にありがとうございます。
これでもう思い残すことはありません。大げさですけど…いや本当に。

それでは、失礼致します。
今号萌えのネ申の降臨をお待ち致しております。ありがとうございました。
558名無しさん@ピンキー:2005/07/05(火) 01:00:53 ID:TRniNXDJ
とても読みごたえありました。
すごく楽しかったです。

もう書かれないのですか?寂しいです。
気が向いたらでいいので、また書いてくださると
うれしいです。
お体、お気をつけください。
559名無しさん@ピンキー:2005/07/05(火) 01:03:13 ID:mkWCZjmP
>>557
GJ!
職人さん、完結お疲れ様でした。
両想いになって良かった〜
一生懸命なキョーコが萌えでした。
この後の恋人同士ラブラブな話も見てみたい気がします。
また何か思いついたら書いてくれると嬉しいです。
560429:2005/07/05(火) 01:36:37 ID:EcELbNvG
434さんGJです。
あなたのSSかなり好みなので、また良かったら書いてくださいね。待ってます。
自分は妄想設定は浮かぶもののなかなか文章にならない…orz
職人さんたちはすごいなぁと尊敬しております。

さぁネ申の皆さん、今号萌えщ(゚Д゚щ)カモォォォン
561名無しさん@ピンキー:2005/07/05(火) 16:17:18 ID:yqZebDUY
>>434さんGJ!!
萌えが萌え萌えしております。ぜひまた書いてください〜〜〜。

さぁ皆でネ申に祈りませう、今号萌えщ(゚Д゚щ)カモォォォン ←便乗
562名無しさん@ピンキー:2005/07/06(水) 00:55:41 ID:rs5Th9cV
最新号読んで天国に届くくらいテンションが上がったり
地の底をなめるような悲しい事が有ったり・・・ハァ〜

そんなおいらも便乗します。
さぁ御出でませネ申さま、今号萌えщ(゚Д゚щ)カモォォォン
563562:2005/07/06(水) 00:56:47 ID:rs5Th9cV
あれ?
うっかり消えてしまったが
434さん、GJ!!!
564名無しさん@ピンキー:2005/07/06(水) 01:50:29 ID:v/Px1QYu
なんかもう萌え祭りのはずなのに眩暈がするよ・・・
つーかじわじわ泣けてくるなぁ・・・
でも、こうして>434さんのように
神が舞い降りてくれるのがすごく嬉すぃ・・・

という訳で、便乗降臨願いщ(゚Д゚щ)カモォォォン
565名無しさん@ピンキー:2005/07/06(水) 11:24:59 ID:jFw65UnM
マロンスレがキ(自粛)……

あそこって、2chで異質なノリだよなあと思った。
566名無しさん@ピンキー:2005/07/06(水) 17:58:13 ID:dfmzvKD0
=─‐\\‐  /─'''''ニ二\''' |レレゝゝ、\
 ̄く<<く >, ゙、/<三三二\ ̄\ゝゝゝゝゝゞ''ヽ、      
<<<<〈__入 ゙、く彡三三三二ヽくゝ\メメメゝ、_ゝ、\     
くく<<<<<< ゙、 ゙、ミ三三二ニ─ゝゝゝゝゝ,,,,,,,、 '( ゙''ヽ、ヽ、   
くくくくくく彡‐ヽ ゙、ミ三三二ニ'''くくゝゝ_ゝゝ、\\_,>」ノ,   
く く く く く 彡゙、゙、三三二ニ‐くゝ、/ ,,,,,,,,メメゝヽ''''"ゝゞ丶、  
二─二二彡彡、゙、三三二==くメゝ/   ゙'ヽ、メゝゝゝゝゝゝゞ''ヽ-、,,,,,,_
‐'''" ̄ \彡彡ミ、゙、三二=''"く<メ/::      \''-、メメゝゝゝ_ゝ 、 ,,、ヽヽ
、  ,,,,- ゙彡//ヾ、三二= くゝ/:::....      \>∠レ-,-‐ニ二メヽ''ヽ ノ
 ゙ヽ、,,,-‐//_///,,、゙、三二=  ゙、 ""'''      ヽ>//レレヽ,,___  /
-,,,,,,-‐'''"""/////,,ヽ ゙、三二─ ゙ヽ.         //-ヘヘ,、 レレレレノ  さあ願いを言え
''"      ,l|"////ノ,、\彡'''''‐-ニ,、 ::::::::::,,,,,,,,//    ゙ヽフ/|/| レ'  どんな願いも聞き流してやろう。

567名無しさん@ピンキー:2005/07/06(水) 18:03:16 ID:aibs/sqR
聞き流すんかいw とマ(ry
568名無しさん@ピンキー:2005/07/07(木) 11:27:13 ID:1U3K0AmZ
保守age
神щ(゚Д゚щ)カモォォォン
569名無しさん@ピンキー:2005/07/07(木) 21:28:54 ID:/CZTmMVZ
>565
私はココが1番好き・・・
住人が大人だからかなw

神の降臨待ちもなんなので自分で書こうと思ったけど・・・
何だか小学生の作文になる
なんでみんなあんなに文章上手いんだぁぁぁ
570名無しさん@ピンキー:2005/07/07(木) 22:15:17 ID:vPsIitDI
ヒント:元々のセンス+練習量×上達率=文章の上手さ
571名無しさん@ピンキー:2005/07/07(木) 23:01:45 ID:kOMcyuuG
住人ほぼかぶってると思ってたよ
572名無しさん@ピンキー:2005/07/08(金) 18:21:18 ID:5abaxqSE
>>565
>>569
ほんと!

おつです。
まえから書き溜めてたものから
えらびぬいて投下しようとした
のだけど、読み返すと
ほんと、呆れるぐらい下手で・・・
うぅ・・私って本当に才能ないよ・・・でも
がんがる(`・ω・´)
厨みたいな文章にならないようにね☆
573名無しさん@ピンキー:2005/07/08(金) 18:30:37 ID:5abaxqSE
くやしいよね
うまく書けないと。
きょう書いてみたけど
乱文で
すごく下手くそ。
なんかこんなのを投下するのもきがひけるの
で、少し練習して出直します。でもみなさ
ん、本当にお上手ですよね。どうやったらそんなに
パっと思いついて書けるんですか?
>>565

そうでもないよ。あんなノリ、2chにはたくさんあるよ。
知らないだけじゃないの?
574名無しさん@ピンキー:2005/07/08(金) 18:47:46 ID:ncZtVm0q
GJ
575名無しさん@ピンキー:2005/07/08(金) 18:54:23 ID:j20htoLX
VIPと闇ヌレ巡りをして心がすさんだ漏れが通りますよ…

というわけで(?)萌えなSSをお待ちしてます
576名無しさん@ピンキー:2005/07/08(金) 19:12:25 ID:dTR0cRc0
エロは難しいよね。普通の
パロディならいくらでも書けるんだけどw今
まで書こうと思わなかったけど、
あらけずりな文章で
すな吐きまくりなものでも大丈夫ですか?
>>565
自粛するぐらいなら、書かないほうがいいよ。
577名無しさん@ピンキー:2005/07/08(金) 19:38:41 ID:nXT+Noqs
職人ってすげーなーと思った。
職人の絆もすげーなーと思った。

2CHGJ!
578名無しさん@ピンキー:2005/07/08(金) 20:13:20 ID:ncZtVm0q
576もGJだがageるなw
579名無しさん@ピンキー:2005/07/08(金) 20:24:40 ID:zppd5m/L
576の解読がわかんねぇorz

最近エロパロ倉庫の更新がなくなっちゃったな
と言うか、ページが表示できん・・
580名無しさん@ピンキー:2005/07/08(金) 21:09:36 ID:hx/Qvv5D
エロ
パロ
まで
あら
すな
581名無しさん@ピンキー:2005/07/08(金) 22:09:26 ID:QGctTqWv
携帯からじゃわかんなかったよw;

10巻出たしそろそ〜ろ
あのお方がいらっさらないかな〜(ハァト
582名無しさん@ピンキー:2005/07/08(金) 22:29:09 ID:uVjUgWPD
こっちまで厨に汚染されたか……
583名無しさん@ピンキー:2005/07/09(土) 00:10:26 ID:hiv5+NkB
ごめん、素直に感心してる漏れがイル。
584名無しさん@ピンキー:2005/07/09(土) 00:24:06 ID:uxb7ft/9
>縦読みしてるバカども
なんでこんなに時間経ってから、いきなり反応してるんだ?
つーか、荒らしてのはあんたらも一緒。
585名無しさん@ピンキー:2005/07/09(土) 00:30:57 ID:ECa1HaLg
最近関連スレが悪目立ちしてたしね。
流れ変えるんなら作品投下が一番じゃない?
・・・と、全然自作が進んでない自分が通りますよ・・・
586名無しさん@ピンキー:2005/07/09(土) 00:35:00 ID:HlH1b78N
笑死寸前
587名無しさん@ピンキー:2005/07/09(土) 00:36:12 ID:HlH1b78N
ごめん誤爆
588名無しさん@ピンキー:2005/07/09(土) 01:05:39 ID:ZgeBmxwJ
■ノシ
589名無しさん@ピンキー:2005/07/09(土) 01:06:16 ID:ECa1HaLg
590名無しさん@ピンキー:2005/07/09(土) 01:23:01 ID:rb+nykKQ
>586-587
あまり違和感なかったw

スレが伸びてたから覗いてみれば・・・
>577の言う絆ってのはこういう陰湿なことを言うのか
はいはい、私も荒らしですよ
591名無しさん@ピンキー:2005/07/09(土) 01:29:39 ID:ECa1HaLg
えー?これで陰湿か〜?
ここアダルトだよなぁ?
592名無しさん@ピンキー:2005/07/09(土) 01:31:52 ID:PiHjBmXg
>586-587
うん、ほんとに誤爆か?とオモテしまったよw
593名無しさん@ピンキー:2005/07/09(土) 01:40:04 ID:NRiN6fzP
縦読みを陰湿とはまたピュアなお心ですな……
しかもあんな露骨なw
594577:2005/07/09(土) 04:51:48 ID:HlH1b78N
あれ?なんで?
俺、陰湿とか言われてるし。(´・ω・`)ショボ

なんか勘違いしてない?
俺はピュアな心で職人達が
お互いを高めあいながら
投稿してる様を見て感心してただけなのになー。

なんでそんなにモチカリなんだ?
自分で言うのもなんだけど気にくわなかったら
スルーしてくれよ。

ここ、大人のスレなんだろ?
595名無しさん@ピンキー:2005/07/09(土) 05:08:20 ID:TwKPvhoC
みんなペヤング食べてまろやかになろう■ノシ
596名無しさん@ピンキー:2005/07/09(土) 08:19:05 ID:HBsUOPba
俺女キモ
597577:2005/07/09(土) 11:08:55 ID:HlH1b78N
残念!本気で俺、男だよ。
女尊男卑はよくないなー。
598名無しさん@ピンキー:2005/07/09(土) 11:18:19 ID:Li5CbUl0
へー、男もいるんだ〜?結構意外w
つーかさ、男向けのエロと女向けのエロって傾向違くない?
ここのssは完全女向けエロだとオモてたけど
男が読んでもエロいの?
599名無しさん@ピンキー:2005/07/09(土) 12:05:57 ID:HlH1b78N
>>596
その発言はクレパラに対して失礼だゾ☆

どんな餌にも食い付いてくれる魚がいる
絶好の釣り場として某板で有名になりつつあるのを
知ってますか?
笑いの種になりたくないなら
やめたほうがいいよ。
黙っておこうかと思ったけど不憫極まりなかったので忠告にきた。
600名無しさん@ピンキー:2005/07/09(土) 12:22:53 ID:Li5CbUl0
いやここはひとつ笑われとくのも人生経験w
あんだけコマい事で風紀やってりゃ
そろそろどっかから突撃来ても不思議じゃないしね〜
でも某板って?絡みじゃなくて?
難民にでもこれ系のヲチスレあんのかな?

関係ないけど今日の花ゆめスレの流れワロスwww
601名無しさん@ピンキー:2005/07/09(土) 13:49:18 ID:+HmYHN0v
>>600
人生経験・・・2chで?w

難民じゃないね。
某所での話し合いの実況みたいな感じで作られてて
今は、引っ越して別の所にある。

エロパロ住人の為に誘導し
某所の面々にも教えてやりたいが、デンパが張り付いてるみたいなので
教えられない。すまんが自力で探してくれ。
602名無しさん@ピンキー:2005/07/09(土) 13:56:51 ID:laWbrZq3
>>579
2chエロパロ板SS保管庫
http://sslibrary.arings2.com/

普通に表示できるけど?
更新もされてるし
603名無しさん@ピンキー:2005/07/09(土) 15:49:16 ID:7wO/LAct
監視?何それ。
作品投下できる環境じゃなくなってる…?
604名無しさん@ピンキー:2005/07/09(土) 16:15:50 ID:ECa1HaLg
>601
2chで空気読めてない奴が
リアルで空気読めてる筈ないよ。
多分似た失敗繰り返して同じ様に嫌われてるさ。
・・・オレモナー( ゚∀゚)アヒャヒャヒャ

↓擁護(・∀・)ハイリマース
605名無しさん@ピンキー:2005/07/09(土) 16:55:20 ID:Qllbn1Hk
>>604
ごめん、擁護できないw
そのかわりに、作品投下していきま〜〜〜す。
短いけど、楽しんでいただけたら〜
606イケナイ・・子だな・・・・:2005/07/09(土) 16:55:50 ID:Qllbn1Hk
初めての経験で
心臓がドキドキだったけど敦賀さんの口から
したが入ってきたら、頭がボーっとなっち
ゃって・・・
はずかしい・・・・けど、
半裸の敦賀さんを見てたら
とっても
したくなっちゃって・・・・
ロで敦賀さんのものを含
むと、敦賀さんよろこんでく
れた・・・。
607606:2005/07/09(土) 17:00:04 ID:Qllbn1Hk
短すぎる駄作で失礼しました〜〜〜

>>601
ちなみに私もそこにいますw
608名無しさん@ピンキー:2005/07/09(土) 17:09:03 ID:HlH1b78N
>606
か、華麗すぎる!
エロイのにワロタ!
609名無しさん@ピンキー:2005/07/09(土) 17:46:29 ID:mRy47Nlf
楽しいか?
610名無しさん@ピンキー:2005/07/09(土) 18:50:50 ID:7wO/LAct
「あ…っ」ついに耐えられなくなって、達してしまった。
「…っきゃ…っ」彼女の小さな悲鳴が聞こえて、目をやると…
白濁したしずくをあちこちにしたたらせた彼女が、大きな目を見開いて、きょとんとしていた。
どうやら俺は、彼女が口を放した瞬間に放ってしまったらしい…
「ごめん…」謝りながらその頬に手をやると、照れ臭そうな笑顔がこっちをむく。
愛しい少女。
もっと、俺のでぐちゃぐちゃにしてしまいたいな…
思わぬ考えが頭に浮かんだ。ひどいな、俺。
苦笑しつつ、飛び散ったものをウェットティッシュで丁寧にふきとってやる。
そこまでいじめたりしないよ。
こんなことも、笑って受け入れてくれるだけで十分。
だって君は俺のもの。
611名無しさん@ピンキー:2005/07/09(土) 18:57:18 ID:7wO/LAct
白昼夢に誘われたんで書いてみた。余計な真似してごめんなさい。

空気良くいこうよ…
612名無しさん@ピンキー:2005/07/09(土) 20:18:02 ID:TwKPvhoC
作品が投下しやすいようにもっとщ(゚Д゚щ)カモォーン

自分は書けないけどねorz
613名無しさん@ピンキー:2005/07/10(日) 03:44:46 ID:IoIyJr6P
>601
どんだけひねっても構わないので、もう1つヒントをください…数日離れてるうちにミウシナッタンダヨorz
614名無しさん@ピンキー:2005/07/10(日) 03:54:13 ID:oPGy1APx
>>613
IDがローリィだw
615名無しさん@ピンキー:2005/07/10(日) 04:07:25 ID:q3fU9yHu
>613
ヒント
真っ白な雪原で降り行く雪を見ていた、そこは楽園だった。
季節は過ぎ、もうしばらくは雪を見ることはないだろうけど
みんなの心の中には、いつも俺がいる。

かな。
616名無しさん@ピンキー:2005/07/10(日) 04:08:21 ID:q3fU9yHu
>614
残念、Lじゃなくて@だよ。
617613:2005/07/10(日) 04:29:21 ID:IoIyJr6P
>615
なんだかさっっぱり検討がつかないけどガンガッテみるよ。
トンくす。
618名無しさん@ピンキー:2005/07/10(日) 08:05:09 ID:b0dfH0n1
619名無しさん@ピンキー:2005/07/10(日) 15:09:14 ID:WM/3xMD6
>618
わざわざあげてまで、落としてくれてるけど
話題になってる所、そこじゃないよ。
そこ2ch外でしょ。勝手に投下良くないんじゃ?
620名無しさん@ピンキー:2005/07/10(日) 17:23:35 ID:SMrcuWaO
他の話はここでやめようよ
ますます投下しづらい雰囲気じゃん…
621名無しさん@ピンキー:2005/07/10(日) 18:03:09 ID:a3B9mHgh
マロンが出来る前の雰囲気に戻って欲しい・・・
622名無しさん@ピンキー:2005/07/10(日) 19:09:17 ID:h0Ehc0Hw
マロンは関係ない。
そういうこと書くから、今あんたが嫌ってる雰囲気になってるんだろが。
623名無しさん@ピンキー:2005/07/11(月) 01:37:54 ID:fK7nGb8u
どうこう言えるほどここもマロンも住人暦長くないが、
うざいよ、いいかげん。
できることなら平和に…と思ってはいるけど
もうそれも無理なのかな。
イイ作品が投下されればいいじゃない。
イイ話で盛り上がれればいいじゃない。
かんじるんだ!魂で!
らくだに乗ったローリィ
エンピツ
ロバ
624名無しさん@ピンキー:2005/07/11(月) 01:50:12 ID:AcPKeZKW
ラスト三行無理ありすぎw
625名無しさん@ピンキー:2005/07/11(月) 02:03:55 ID:q5UqCHkw
無理は承知のすけ(・∀・)
626名無しさん@ピンキー:2005/07/11(月) 02:10:40 ID:nixbCTzK
かわいいよ623かわいいよ(・∀・)
627名無しさん@ピンキー:2005/07/11(月) 11:49:57 ID:RADdQBJl
テラワロス
6286(・2・)3:2005/07/11(月) 23:25:35 ID:G5t3RbbL
可愛いのも承知のすけ(・∀・)
629名無しさん@ピンキー:2005/07/11(月) 23:54:37 ID:nixbCTzK
・・・なんて可愛いんだ623・・・ハァハァ
せっかくだからその君の可愛さを
もっとじっくり見たいんだけど・・・いいかな?
まずは上着に手を掛けて、
うん、そうだね、その角度で一度手を止めてみて・・・
そのままゆっくりと襟元を広げて鎖骨見せて・・・?(以下自粛w
630名無しさん@ピンキー:2005/07/11(月) 23:55:34 ID:nixbCTzK
縦じゃないからね〜w
631名無しさん@ピンキー:2005/07/12(火) 15:06:20 ID:pJ+qeqKo
「つ、敦賀さん…そんな…」
「え?あぁ…少しはやすぎたかな」
「いえ、はやいとか遅いとかそういう問題ではなく……んっ……あっ…はぁ…」
「次はここ」
「ひぇあっ!?…心臓に悪いからそういうことはやめてください!」
「ヘタにじらしてもそれはそれで心臓に悪いと思うけど」
「それはそうですけど……あああっ……ふぅ…」
「最上さん、力入りすぎ。もっと力を抜いて。はい」
「どうしてそんなに爽やかな顔をしてできるんですか……んっ」
「次はこの穴に、コレ、入れるよ?」
「ひぇっ…そうやって言葉にするのはやめてください!」
「あれ、うまく入らない…引っかかるな…もしかして」
「嫌ぁっ!」
「一気にいくよ」
「いやぁあぁぁぁぁぁっっ!!」


スポーンッッ!!――――――――コロコロコロ…


机の上には樽の中から勢いよく吹っ飛んだヒゲ面男の人形が
少し寂しげに、しかし何故か満足げに転がっていた。



「やった!敦賀さんの負けですからね!」
心底嬉しそうにするキョーコを、
少々呆れながらも愛おしそうに眺める蓮。
「さて、何がお望みかな?お姫様」
632631:2005/07/12(火) 15:08:39 ID:pJ+qeqKo
エロくもなんともないけど、一応こちらにしときました。
小ネタ中の小ネタ(しかも使い古されたような)でスマソ。
勘違いシリーズ(?)って難しいね…。
633名無しさん@ピンキー:2005/07/12(火) 15:44:13 ID:6js4rAWo
>>631 GJ!! 和んだ、つーかキョーコの熱中っぷりに禿ワラタw
634名無しさん@ピンキー:2005/07/12(火) 18:21:00 ID:iAp5Px5M
>631
ラブラブっぷりがてんこ盛りで(・∀・)イイ
景品?は1日幻のキョーコの芸名で呼ぶなんてどうでしょう
635名無しさん@ピンキー:2005/07/12(火) 18:32:53 ID:1IyP1n3Q
シンディですか?ローズですか?ww
面白かった、GJ!!
636名無しさん@ピンキー:2005/07/14(木) 20:32:02 ID:En7fm7om
今号本誌萌えじゃなくて恐縮ですが…
次号発売日&ネ申降臨までの皆様の暇つぶしにでもなれば幸いです。

前フリ長くて文章がくどいわりにエロくないですので
ぜひスルーでおながいしますです。
637Name No.6:2005/07/14(木) 20:35:16 ID:En7fm7om

SIDE-Kyoko


自分の中に、こんな醜い部分があるなんて知らなかった。
いつも、私を熱っぽく見つめる瞳が、他の誰かに向けられただけで
頭がおかしくなりそうだ。――見なければ良かった。
あれは演技、わかってる。

貴方が私に言う。本当はどこかに閉じ込めて人の目に晒されないようにしたい。
自分だけのそばにいて欲しい。
…私が同じことを思っていると知ったら、どうするんだろう?

敦賀さんはきっと知らない。
仕事とプライベートが区別できなくなってるほど、敦賀さんのことをどうしようもなく好き。
私と仕事と、どっちが大事なの、なんて迫る、女の人と一緒。
ドラマのオンエアで、キスシーンを一緒に見たことがあったでしょう?
生々しさに思わず赤くなった私をからかったよね?
でも、あれは、本当に嫉妬したわけじゃないの。
繰り広げられるキスシーン自体が濃厚だったから、びっくりしただけ。
あの時は、仕事なのに嫉妬するなんておかしい、って思ってた。
ドラマの中では、私は「私」じゃないし、敦賀さんは「敦賀蓮」じゃないから。
ためらいもなくそういうことを口にする貴方を…少し持て余してもいた。
6382:2005/07/14(木) 20:36:57 ID:En7fm7om
うへあ、下げ忘れてるしorz
すみません気を取り直して…
----------------------------------------------------

あの時…同じ気持ちだったんだよね?今の私と。
なんでこんなに嫉妬…できるんだろう。自分が信じられない。
今なら、貴方の信頼を勝ち得ている携帯電話にさえも…してしまいそう。
私は…女優失格だ。ついでに俳優の恋人も…失格。

誰にも触れさせたくない。こんなことを思ってるなんて…貴方は知らない。
私だけを見て。私だけに…して。
なんてわがままなんだろう。
貴方は…「敦賀蓮」は、私だけのものじゃあ、ない。
わかってる。でも…それくらい溺れてる…貴方に。

どっちが大事なの?なんて聞かない。
わかってるもの。
…私も…選べないから。
ただ、貴方の中に、私だけが入っていける領域があることを…もう一度、教えて。

「ん…ふ…」
「ちょ…キョー…コっ…やめ」
「やめない…っ…今日はさせて」
6393:2005/07/14(木) 20:38:34 ID:En7fm7om

カチャカチャとベルトを外すのももどかしく、
同時にボタンを外しながらファスナーを下ろして
取り出した敦賀さんのそれを口に含んだ。

突然現れた私に、いきなり空いている部屋に連れ込まれて…鍵をかけられて。
何がなんだか、わからない。そんな顔をしている。

…いつもされてるばかりじゃない。
意外性があって、いいでしょう。
こうやって、私の愛撫で大きくなる…貴方。
こんなことできる人間なんて、私しかいない。
そうでしょう?

「だ…だめだっ…こんなところで…っ」

抗議の声には耳を貸さずに、敦賀さんの意志とは関係なく
次第に熱を帯びて張り詰めていくそれを、丁寧に舐めていく。
溶けかかったソフトクリームを舐め上げるように、ねっとりと。
先端を吸い上げるようにして、唇で往復させたり、
裏にぴったり舌を貼り付けて喉の奥までの抽送を繰り返したり。
くびれた部分にわざを舌をかけてぐるっと舐めまわして
唇で包み込むようにゆっくり上下させたり。
ほら…もう先から透明な液が滲んでくる。
その液体を舌で絡めとって、飲み下した。こくん、と喉が鳴る。
唾液を口の中に溜めて、わざと敦賀さんに聞こえるようにぴちゃぴちゃと音を立てる。
ねえ…気持ちいい?私が敦賀さんに触れてる音、聞こえるよね…
敦賀さんの…ため息みたいなのも、ちゃんと私の耳まで届いてる。
気持ちよくなってくれてるの、わかる…。
6404:2005/07/14(木) 20:39:44 ID:En7fm7om

私も…直接触られてるわけじゃないのに…
そうやって貴方がこぼすため息に煽られてる…。熱い…。

「…だめじゃない…すぐ気持ちよくしてあげるから…っ」
「っ…は……、ど、どうしたの…、いきなり」
「私もたまにはこんなことしたいなって…思ったりするんですっ…」
「…っ…君は…」

こういうことする女なんだって…知らなかったでしょう?
私も…自分が信じられない。
こんなに暴走してしまう自分なんて、知らないの…。

敦賀さんが途切れ途切れに発する言葉が、耳に心地良い。
会話をわざと中断させて、再び口に含む。
少し前までは、そんなことできないよ、って思ってた。
敦賀さんは決して強要してきたりはしなかったけれど、
男の人は、…本当はそういうことして欲しいんだろうな…って、
いつもしてもらってる自分は…ちょっと申し訳なかった。

でも違う。
…これも、私が…敦賀さんを再確認する手段だったんだって、わかった。
私がすることで、気持ちよくなってる敦賀さんが見たかったの。
そうやって、吐息を聞かせてくれたら…そんな声も私だけが独り占めしてるんだ、って。
以前の人のことは知らないけれど、今は私だけだって教えてくれる。
6415:2005/07/14(木) 20:40:56 ID:En7fm7om

1回だけ、どうしてもと請う私に、やり方を教えてくれた。
慣れない私は…むせちゃったりして、すごく迷惑かけたけど
いいんだよ、って笑ってくれた。気持ちだけで、って。
あの時、教えてくれたみたいに、今日の私、上手くできてる…?

私の頭に乗せられた敦賀さんの手に、少しだけ力が込められる。
…嬉しい。私の…つたない愛撫に応えてくれてるのかと思うと…。
口の中のそれも、もう…破裂しそうなくらい。

中に…出して?

顔は動かさずに、目だけを上目に敦賀さんを見つめた。
どんな表情で受け入れてくれてるのかを…見たくて。
眉根を寄せて目を閉じているのが目に入る。
端正な顔が少し歪んで、衝動を必死に抑えているようにも…見える。
普段は決して見せないそんな表情すらも…愛しくてたまらない。
今この瞬間の、彼の言動全てを支配してる、…私が。
もう…眩暈がしそう―…。

「…う…っ…は……っく…あ」
6426:2005/07/14(木) 20:42:27 ID:En7fm7om

脚がぴく、と動く。
身体も少しガクガクし始めてる。
ああ…イきそうなんだ…もうすぐ。
ね、そんなに我慢しないで。

早く欲しくて、急かすように強く吸い上げようとした時、
私の耳のすぐそばで、ケータイの音が鳴り出した。
慌てたように、たどたどしい手つきでポケットから取り出すと、着信を受ける。

「…あ、すみません…、もうすぐ行きますから、あ、は、はい…15分後、じゃあロビーで…」

相手は社さんだ。さっき一緒にいなかったから、落ち合う約束だったのかな。
悟られまいとして、普通にしゃべってるつもりなんだろうけど、
ちょっとだけ様子がおかしいこと、社さんにも伝わったかも。
ごめんなさい…でも……かわいいな…。
私は後で…お仕置きだ…、でも、こんな敦賀さんと引き換えじゃ、仕方ない。
だからもっと見せて。
タイムリミットも、もうすぐなんだもの。

「キョー…コ…っ、もうやめ…っ」

…やめられるの?
すぐそこまできてるの、知ってる。やめないから。

左手も添えて、前後に動かしながら、
吸い上げを強くして頭ごと前後させた。
早く…早く来て。

「っ…く…あ…っ…っ」
6437:2005/07/14(木) 20:43:30 ID:En7fm7om

身体が少しだけ動いたかと思うと、
敦賀さんの短い叫び声と共に、口の中に放たれる。
喉に引っかからないように一気に飲み込んで、
そのまま吸い上げをゆっくり続ける。
ごくん、と大きく喉が鳴った。
ヘンなの…。
ちっとも美味しくなんてないはずなのに美味しいと思えるなんて。

口に含んでいたモノを綺麗にするために、丁寧に舐め取る。
下着の中にそっとしまって、ファスナーを上げて元通りにした。
布越しに、思わずほおずりをしてしまう。
…この人のものなら、なんでもこんな風に思えるんだ。
敦賀さんが私を見下ろしながら大きく息をつく。

ちょっと自分のことがまだ信じられない。
少しずつ醒めていく頭で…なんてことをしたんだろう…って思う。
ただ、敦賀さんが私のもので、私は敦賀さんのものだって…確認したかっただけ。

落ち着いてきた感情とは別に、さっき飲み込んだその液体のせいで、
じわじわと揺すられていた身体の奥がより熱くなるのもわかった。
それだけじゃ済まないって、わかってたのに、してしまったのは私。
だけど、どうしよう…、私も、このままじゃ…。
6448:2005/07/14(木) 20:44:47 ID:En7fm7om

「…キョーコ…、なんでこんなことしたの…」
しゃがみこんでる私に目線を合わせるように座ると、敦賀さんが私の頭を撫でた。

「…敦賀さんのことが…好きだからです、いけませんか…っ」
私の顔を覗き込むように聞かれて、つい顔を背けてしまった。
見られたくない、すごいイヤな顔してると思う。結局さっき見たことを忘れてないんだもの。
それに…目を合わせたらバレてしまう。
もう私がとんでもなく…感じてしまってることが。

「俺だけがよくなって済むんじゃないよね…?」
うつむいていると、敦賀さんが私の顔を両手で包み込んで上を向かせた。
優しい瞳。私、すごいことしちゃったのに、怒ってないの…?
「ごめんなさいっ…私どうかしてた、見ちゃったんです、さっきの…撮影」

「…ああ、あれ…」
「お芝居だってわかってるのに、一瞬でもイヤだって思っちゃって…っ、ああもう私最低…ですよね」

自分の醜い感情をぶちまける私を優しく抱きしめると、敦賀さんがくすくすと笑った。
「なんだ、そんなこと…、本当にしてたわけじゃないんだから、心配しなくたって」
「だって私、絶対にそんなこと思わないって…自分で思ってたのに…」
「…俺はちょっと嬉しいけどね」
「っ…なんでっ…ウザいとか思わないんですか」
「俺もそうだから。君の芝居にも失礼だから、普段は割り切ってるけど…」

身体を離して見つめあうように顔を合わせた。
すぐに唇が触れ合って、敦賀さんの体温が流れ込んでくる。
6459:2005/07/14(木) 20:48:04 ID:En7fm7om

「…ん」

しばらく唇を味わうように口づけを交わしていると、
そのままゆっくりと床に押し倒された。
床に触れた背中が、衣服越しにひやり、とする。
敦賀さんがのしかかるように上からかぶさって、私にもう一度キスをした。

「ごめんね、時間あんまりないから、ちょっとだけだけど…」

そう言って、私の着ているカットソーを捲り上げた。
肌が空気にさらされて、少し冷たい。
そこに、唇で触れられる。
その感触に、身体が震えた。
こんなつもりじゃなかったのに…でも…。

ブラジャーをずらされて胸が露出する。
その頂上にある尖りに、敦賀さんが強く吸い上げるように触れた。
「っあ…や…っ」
「声ちょっと小さくして」
「っ…ふ」
全身を貫くような鋭敏な快感。身体が、駆け出してしまう。
舌で転がされたり、唇で柔らかくなぶられる感触に、もう止めようもなかった。
止まらない、もっと…して…。

「すごいね…すっごく濡れてるよ…」
「やだ…っ、言わないで」
「俺の舐めてくれてる間に、こんなことになってたんだ」
「っっ…あ…っん」
64610:2005/07/14(木) 20:49:05 ID:En7fm7om

脚の付け根から、長くて骨ばった指がすべりこむように入ってくる。
愛撫を求めてふくらみかけていた蕾に直接触れられて、思わず声が出てしまう。
自分の意志と関係なく、身体がそれを欲しがって押し付けるように動き出す。
今日の私…すごく淫らでいやらしい…。
もう…だいぶ前から潤んでいたそこに、敦賀さんがゆっくりと差し込んでいく。
求めてたかのように…すんなりと受け入れて、
触れられるたびに自分がそれをぎゅうっと締め付けてしまうのがわかる。
かき混ぜるように器用に動く指につられて、奥からとめどもなくあふれ出ていくのも…。
もっとぐちゃぐちゃにして欲しい。
入れて欲しい…。

「君にこういうことができるのも俺だけだろ…?」

敦賀さんが耳元で囁く。
身体で確認するなんて…自分でもおかしいと思うけど
こうするたびに、ぐちゃぐちゃに溶け合ってひとつになれればいいのに…って思う。
想いを繋げあって、そういう関係になれたときに、一度だけ口にした。
敦賀さんは、少し笑って、そうだね、って。
その後に、だけど、と言って、こう続けた。

2人でいたほうが、いろいろできるよ、そのほうが楽しい。

そうだよね…こういうことも、分かれてるからできるんだもの。
一緒に時間を過ごしたり、ただ見つめあったり、触れ合ったり。
…こうやって身体を繋げたり。
私は…愛し方を知らないから…すごく不器用になってしまうけど
敦賀さんはそれを笑って受け止めてくれる。
もっと何かしてあげたいって思うのに…いつももどかしい。
64711:2005/07/14(木) 20:50:41 ID:En7fm7om

「やあっ、つ、敦賀さんっ、も、い、入れ…て」
「…ああ、もう、しないつもりだったのに…」

私が我慢できずにいつもみたいにお願いすると、敦賀さんは困った風に呟いた。
そうだ…多分私をイかせてくれて終わるつもりだったんだ…。
…そういうつもりで言ったんじゃないんだけど…つい口走ってしまった。
だけど敦賀さんは、上着のポケットから避妊具を取り出して、
さっきまで私が舐めてたモノに素早く装着した。
あ、また大きくなってるんだ…。

「ちょっと、我慢して…」
「あ…っ…ん……く…っ」
入り口にあてがわれてすぐに入ってくる敦賀さんが、
大きくて、あったかくて、私の中がいっぱいに満たされる。
息をつく間もなく、敦賀さんが動き始めた。
そうだ、本当にタイムリミットが近かったんだ。
ああ、でももう意識が飛んでいってしまいそう。
テレビ局、そこのドアの外では誰かが普通に歩いてて、
中でこんなことしてるなんて…誰も知らない。
敦賀さんの背中に腕を回す。

「っあ、ああっ、ん…っは…あっ」
「キョーコ、すごく積極的…なんだね……そういう君は知らなかったよ…」
「やあっ…あ、だ、だって…っ」
「…君には…本当にまいったな…癖になりそうだ…」
64812:2005/07/14(木) 20:51:54 ID:En7fm7om

少しだけ笑いながら敦賀さんがそう言った。
粘膜が擦れ合う感触が思考回路を急激に侵食し始める。
何も考えられない。

「あ、あっ、敦賀さ…んっ…、っは…っあ…」

熱に浮かされたように叫ぶ自分の声にも反応してしまう。
次第にスピードをつけて、動く敦賀さんに合わせて
背中から…何かが駆け上がってくる。

一緒に来て、早く…っ。

「あ、ああっ、も、だめ、あ…っ、ああ…っ」
「いいよ…俺も…もう」
自分の声と敦賀さんの声が遠くなって、強烈な感覚に身体を支配された瞬間。
息を止めて…指先に力を込めてやりすごす。いつもなら…爪を立てて…。
中に入ってた敦賀さんもほどなく、達したみたいだった。
私…まだ…身体がひくひくしてしまう。敦賀さんが…足りてない…。
64913:2005/07/14(木) 20:53:07 ID:En7fm7om

「大丈夫…?」
身体から敦賀さんのが引き抜かれる感触が少し寂しくて、
思わず顔をしかめると、敦賀さんが唇でそっとまぶたに触れた。
「ん…だいじょぶ…です…」
すぐに離れなくちゃいけないのが切ない。もっと抱きしめてて欲しい。
今度こうやって2人で逢えるのはいつなんだろう…。

「キョーコ…、今日の夜は逢える?」
ぼんやりとしている私に、敦賀さんが後始末をしながら問うた。
今日の…夜…。
って、忙しいからしばらく夜は逢えないって言ってたのに。
「っ私そんなつもりじゃ」
「俺が我慢できない…」

責任取ってもらうから。

そう言って艶やかに笑った。
放出された熱が戻ってくる感覚、そうやって貴方は私を翻弄するの…。

ああ、でも、外界から隔離されたようなあの部屋で、
今度は誰の存在も気にしないでいられる。
そんな甘美な誘惑に誰が抗えるのかな…。

現在進行形で恋に溺れている自分に嫌気がさした。
そんなことだけで…まるで天に舞い上がったような気持ちになるなんて。
もうどうしようもない。どうしようもなく…貴方のことが好き。好きすぎて…。

失望させないように…がんばらなきゃ。
仕事も…恋愛も。
65014:2005/07/14(木) 20:55:06 ID:En7fm7om

SIDE-Ren


「蓮…お前なんかいいことでもあったのか?」
待ち合わせに少し遅れて行ったので小言かと思えば、
そんなことを言われて拍子抜けしてしまった。

なんでわかるんだろう?

「なんでですか?」
「お前を取り巻く空気、最近ピリピリしてたのが、今日、今!急に柔らかくなってる」
「は?」
「それに、顔がゆるんでるぞ。それは「敦賀蓮」の顔じゃない」

何を言うんだこの人は…。

「なんでもありませんよ」
「キョーコちゃんだろ」

はぐらかすように否定した途端に口を挟まれた。
すっかり決め付けた様子で社さんは、はあぁ、と大きくため息をつく。

「お前ほどほどにしとけよ?
 そうやってキョーコちゃんとラブラブになってから
 どうひいき目に見たって雰囲気変わったから。
 なんでスクープされないんだろうなあ…やっぱり社長の力かな。
 まあプライベートのことまでうるさく言うつもりもないけどね」
65115:2005/07/14(木) 20:56:50 ID:En7fm7om

人気の少ない地下駐車場で、周りに聞こえないように小声だったけど
…しっかり釘を刺されてしまった。
別の意味でこの人にもかなわない。つい、苦笑いがこぼれてしまう。
いや、今日のは俺が先導してやったわけじゃないんですよ?
それにスクープされないのも…努力の賜物ですから。

それにしても…今日くらいは顔に出ても許されるだろう。
思わぬところで積極的な彼女も…可愛くてたまらない。
ああいう風に、嫉妬するんだな。
初めて知った恋人の意外な一面に、あらためて顔がニヤけてしまう。

言っただろう?
2人でいたほうが楽しいんだよ、って。
人目を忍んで、テレビ局でだって、できる。
さすがに今日は予想外だったけどね…。

でも、わかってくれただろうか。
君という存在だけで俺がどんなに救われてるのか、ってことが。
ひとつになるなんてもったいないじゃないか。

…これからも、時間をかけて、じっくり伝えてあげるよ。
652636:2005/07/14(木) 20:59:22 ID:En7fm7om
あぁ…sage忘れたorz
すみませんすみません

キョーコがDQN風味で…誰だろう…この子?

スレ汚し&お目汚し、大変失礼致しました。
それでは。

ネ申щ(゚Д゚щ)カモォォォン
653名無しさん@ピンキー:2005/07/14(木) 22:14:25 ID:1QQ5/YR0
久々に濃いのキタ━━━━(;´Д`)━━━━ッ!!!!
636、もまいこそネ申認定。GJ!!!
654名無しさん@ピンキー:2005/07/14(木) 23:25:17 ID:Zgkn+9iH
襲うキョーコキタ━━━w
可愛いしエロいよ!GJ!!
655名無しさん@ピンキー:2005/07/15(金) 10:17:25 ID:A2jnsXAn
ウホッ!神きてた!(;´Д`)ハァハァ
656名無しさん@ピンキー:2005/07/16(土) 09:58:34 ID:g1ODjHtd
止めながらも昂ぶる蓮に萌え(*´д`*)
>>636非常にGJ!!!!
657名無しさん@ピンキー:2005/07/17(日) 02:28:20 ID:l2rRpvxv
ほんものの神が降臨されているところ、失礼します。
本誌ネタを使うと仲村先生の偉大さを思い知るだけだとわかっていながら、
ふと思いついた小ネタで一本でっち上げてしまったんで…
ここに投下するのはまさに自己満足、私だけ気持ちよくてごめんなさいっ…という奴です。
せめて偉大な神を召還する祈願の舞代わりになれば。
とはいえ書きあがってから自分のつたなさに深く自己嫌悪に陥ったシロモノですので、
皆様容赦なくスルーしてくださいね。
658あかずきん問答 1:2005/07/17(日) 02:29:35 ID:l2rRpvxv
あるところに 「きょーこちゃん」という かわいいこひつじがいました。
かわいいですが 悪霊がだせます。以前わるいハイエナにだまされたせいで、うらみ心が悪霊になるのです。
さてまたあるところに、もうひとりひつじがいました。「つるがさん」といいます。
とてもかっこよくてやさしいとみんなに評判ですが、きょーこちゃんがそう思ったことはあまりありませんでした。
きょーこちゃんと出会った最初のころは、いじわるだったからです。しかも怒ったときは大魔王でした。 とても怖かったのです。
だからきょーこちゃんはつるがさんに悪霊をだしたことはありません。(もっとも、うらみはないのでだす必要もありません)
そんなふたりですが、演劇を通してこのごろなかよしになりました。
つるがさんはよい先生となって、きょーこちゃんに色々教えてくれます。
今ではきょーこちゃんはつるがさんを尊敬しています。

ある日、二人はつるがさんの部屋にいました。
最近つるがさんの元気がなくてようすがおかしいので、心配したきょーこちゃんがたずねてきたのです。
きょーこちゃんはお部屋で寝ているつるがさんにご飯を作ってあげたりしました。いい子です。
それから二人は、いつものように演劇の事とかいろいろ、おはなしをしました。
つるがさんはこころよくはなしをしていましたが、やはり元気がなくもやもやしていました。
このごろ自分を保てなくなるときがあるというか…なんだか調子が悪いのです。
まずいなあ、と思います。
つるがさんにはひみつがありました。だれにも明かしてはいけないものです。
きょーこちゃんにだって、一番ばらしてはいけないのです。
本当は自分は「・・・・」だなんて。
659あかずきん問答 2:2005/07/17(日) 02:30:24 ID:l2rRpvxv
ふときょーこちゃんが聞きました。「せんせいのべっどは、なんでこんなにおっきいんですか?」
唐突ですが、以前からふしぎに思っていた事のようでした。
それもそのはず、今つるがさんが寝ているベッドは、本当におおきいのです。
つるがさんはいっしゅん言葉につまりました。それは、ひみつに関わることだからです。
でもすぐ気を取り直してこたえました。役者ですもの。
「それはね、せんせいのからだがおおきいからだよ」
きょーこちゃんはうなずきました。つるがさんはきょーこちゃんよりずっとからだが大きいです。
でも、まだきょーこちゃんはふしぎです。
「でも、このべっどは、せんせいよりずっとおおきいです。おおきすぎです。なんでなの?ねるだけなのに。」
疑問をもつのももっともです。つるがさんが三人いたってだいじょうぶなおおきさなのです。
まいったなあとつるがさんは思います。これ以上どう答えようかと思います。
…ほんとうは、ここがとてもこわい場所だとしったら、この子はどうするだろう…?
こたえを待っているきょーこちゃんはいっしょうけんめいつるがさんを見つめています。
つるがさんは、ふっと、かわいいな…と思いました。
…え…?
今まで感じたことのないおもいに、つるがさんは動揺しました。
きょーこちゃんにだって、ほかの女の人にだって、そんなことをかんがえたこと、無かったんです。
…まずいな、自分で自分がわからなくなるとは、化けの皮がはがれてきたのかもしれない…
つるがさんは困りました。
こうなったら、とにかくごまかすしかないと思いました。
とっさにごまかしをかけるなんて、いつもならそんなうかつなまねをするはずが無いのですが…
つるがさんはまるでゆうわくするかのよーな笑顔を作りました。
そしてベッドサイドですわっている、きょーこちゃんの肩をひきよせました。
「教えて…あげようか…?」みみもとで、低くつぶやくのです。
660あかずきん問答 3:2005/07/17(日) 02:31:28 ID:l2rRpvxv

きょーこちゃんはいつもと何かようすのちがう先生にちょっとびっくりしましたが、調子の悪いせいかな?とおもいました。
そして、よろこんでうなずきました。いつものお勉強だと思ったのです。
先生は、「君さ…キス…したこと、ある…?」と聞きました。
びっくりしたきょーこちゃんは、とにかく正直に、くびを振りました。
方向はよこです。ないということです。
つるがさんは、にっ とわらいました。
予想通りだとおもったのですが、なんだかこころが明るくなった気もするのがちょっとひっかかるところ。
それはともかく、つるがさんは、では…とくちびるをきょーこちゃんのそれへとちかづけました。
きょーこちゃんが焦って逃げていけばいいとおもったのです。
ですが、これは計算違いでした。
きょーこちゃんは、さっきのなまめかしいつるがさんの笑顔を見て当惑しつつ、
…おしえてほしいっていったんだもの、ちゃんときいていないと……
なんて、きょーこちゃんは、すなおにせんせいのする事を、ついつい待ってしまいました。
そう、お勉強中のつるがさんはいつも真剣できびしいのです。今日はなにかが違うなんて、思いませんでした。
まじめなかおで待っているきょーこちゃん。
つるがさんはその表情に、見いってしまいました。
すると、このごろ抱えていたもやもやのひとつが形をとりました。
…抱き締めたい…
661あかずきん問答 4:2005/07/17(日) 02:32:31 ID:l2rRpvxv



「こんなはずじゃなかったのに」という言葉がありますが、このときの二人のあたまの中はまさに同じでした。
ただしきょーこちゃんのあたまのほうは、段々もうろうとしてしまってます。
つるがさんのあたまのほうもはっきりしているとは言いがたいです。
つるがさんにひきよせられて、きょーこちゃんのからだはベッドの上に乗せられてしまっていました。
そして今や、つるがさんの体ですっぽりおおわれてしまっています。
ながいキスが続いていました。
…なんで…?
なんでこんな事になったのか、きょーこちゃんはわかりません。
キスされているということさえ、よくわからないくらいです。
だって、どうわの中のキスとはちがいますから。
かるがると抱き上げられて、おしたおされて、ぎゅぅっと抱き締められて、おどろく間もなく・・・
くちびるを、おおわれてしまいました。
あとはもう…
するりとはいってきた、なまあたたかくて、ざらりとしていて、なめらかな、そんなものが、くちのなかをすみずみまでなでまわ

していくにまかせていました。
なでまわされたり、すわれたり、かるくつつかれたり。
激しくうごくのに、それはとてもやさしくて。
…なんでこんな、ぼんやりしちゃうんだろう、とけてゆくみたい…
しんぞうがはやく、とてもはやく動いてることしか、わからなくなってきました。
662あかずきん問答 5:2005/07/17(日) 02:35:02 ID:l2rRpvxv
…こんなはずじゃなかったのに…
と、なんどかあたまの中ではつぶやくのに、つるがさんは抱き締めたうでをはなすことも、
はげしいくちづけも、やめることが出来ません。
いままで、こんなことをやったことがなかったわけではないのです。
それなのに、まるで勝手がちがっているのです…
つよく抱き締めたときの、むねのあつい感覚。
すべりこませた舌の動きにとまどう反応をかえす、きょーこちゃんの、ぎこちない舌と唇。
「んふっ、ふ…ぅう…」
もれてくる吐息に、どこまでも追い立てられてしまいます。
そのまま、抱き締めたうでをゆるめて、徐々に手のひらできょーこちゃんの体をなでまわしてゆきます。
ときおり、ぴくりとふるえる感触があって、なんだかつるがさんはうれしくなります。
そこにつよく触れてやると、「くぅんっ、ふ、ぁ…」吐息が、かわいい声になるのです。
ただなすがままにされている無力な、ちいさなからだに…
しめつけられるようなせつなさが、いとおしさがうまれてゆきます。
つるがさんは、ゆっくりと手をすすめます。
「っぅ、ぁう…ぅん…っ」
キスのために敏感になっているのでしょうか、服の上からなでられるだけでも声がもれてしまっています。
そんなきょーこちゃんの声を聞いているだけでくらくらしてきます。
663あかずきん問答 6:2005/07/17(日) 02:35:43 ID:l2rRpvxv
でも、と、あたまのどこかが冷静になろうとします。
ここではまずいんだ…
そう、かくさなくてはならないひみつがあるのです。
つるがさんは、いままでにも何人かのひつじさんたちをここに連れこんだことがあります。
キスもした事があります。
でも目的はそうじゃなくて。
最後には、いつもベッドの半分があかく染まって終わり。

…そう、つるがさんは、ひつじではなくて、おおかみ だったのです。
今はもう、むかしのことですが。
664あかずきん問答 7:2005/07/17(日) 02:36:29 ID:l2rRpvxv

つるがさんは、ひつじたちの群れに入る時、にどとこんな事はしないと、決意しました(当然です)
大体、ひつじを食べるのも、特に好きではありませんでした。
だから、全然、ぜーんぜん、たえられると、思っていました。
…なのに。
今、じぶんの中でせっぱつまった感覚がたかまるにつれて、
…まずいんじゃないか…
そう思わずにはいられませんでした。
こんなに、こんなにつよく、からだを求めたことはないのです。
まさか、いままで「こんなことはしない」と押さえ込んでいたのが、たまりたまっていて…
だめです、それはだめです。
今の自分では、それはやってはいけない事。
何よりも、きょーこちゃんを傷つけたくなんか、ないのです。
でも。
どんどん、自分のなかの感覚が、あつく高まっていってしまいます…
つるがさんは、きょーこちゃんの服のすきまから、手をさし入れました。
「っ、は…んぁあ…」
やわらかい肌に手をすべらせると、どんどんあまくなっていっている、声が、しました…
つるがさんは、むかしにしか感じた事の無いような、強い衝動を感じました。
…だめだっ…、傷つけるわけには、いかないのに…!!
意識がブレーキをかける反面、そのまま、衝動に流れていくようにもおもえて…
なにもかも、まっしろになりました。
665あかずきん問答 8:2005/07/17(日) 02:37:13 ID:l2rRpvxv
ぼんやりとやさしい快感の中から、いっしゅんきょーこちゃんは目をみひらきました。
つるがさんがとてもこわい表情をしていたような気がしたからです。
まるで・・・・みたいな。
でも。
「やっあ…ああっ、はぁ、ああぁん…」
ぼんやりした感覚が、いきなり鋭くなって、きょーこちゃんはおおきく声を上げました。
ふときづくと、きていたはずの服が、すっかりぬがされていました。
つるがさんのおおきな手が、からだにじかにふれていて…
くちびるは、胸にふれていました。
きょーこちゃんのかわいい乳首に、つるがさんはていねいにすいついて、舌を使っています。
…え…なんなの…これえぇ…
さっきまで、そのくちびるがふれていたくちびるも…すごく気持ちよかった。
でも、これは、なんなの、こんな、全身にひびくような…
「や、だ…っ」
はずかしいと思ったのもつかのま、なにもかんがえられなく、されました。
「きゃあぅっ…」
もう片方が、つるがさんの長い指でつままれてなでられてしまいます。
一方は、いまだくちびるで愛されたままで…
「せ、んせ…、や、やんっ、やぁああっ…」
だめ、両方は、片方だけでもヘンになっちゃうのに…っ
つぎつぎとあまい声をあげながら、きょーこちゃんはいままでになかった感覚を下半身におぼえました。
あつくなって、うるんでる…
つるがさんのふれたところ、何処もかしこもがあつくなって気持ちいい、そんな中で、まだふれられていないそこが。
ふと、ほおにあつい息を感じました。
つるがさんがかおをよせて、もう何度目か分からない、キスをしました。
「ふぁ…っ」激しくくちづけられながら、きょーこちゃんは叫びをもらしました。
うるんだそこに、つるがさんのながい指がふれたのでした。
ぐらり、と、世界がゆらぐようなかんじがしました。
全身の、あついところがつながって、もう溶けるようです…
「あっあっ、あぁああぁぁ…っ」

666あかずきん問答 9:2005/07/17(日) 02:37:56 ID:l2rRpvxv
「せん、せぇっ、いやぁああっ、いたぁいっ…」
泣くような声で、つるがさんは我にかえりました。
…え…?
自分のからだのしたには、ぬれた瞳でこちらを見上げている、きょーこちゃんがいます。
…何を、してるんだ、俺は…!?
あわてて指を、きょーこちゃんのなかからひきぬいてしまいます。
きょーこちゃんのあまりにあまく、かわいい声にさそわれるままに、性急に突き入れてしまって、
きょーこちゃんを傷つけてしまったのだったと、だんだんと、記憶がつながりました。
…なんて、事だ――…!!

溶けそうなきもちが急に痛みにかわって悲鳴をあげたきょーこちゃんも、つるがさんの手がはなれて…
からだのそこにあつい火が残ったような気がするものの、だんだんと、落ち着いてきました。
つるがさんは、きょーこちゃんからはなれて、ベッドの上にうずくまってしまっています。
きょーこちゃんはすっかり裸にされてしまっているのが恥ずかしくなって、すぐに服を着てしまいます。
さっきまでの事は、あまりにも溶けそうで、気持ちよくて…現実離れしているようで。
ゆめだったような気さえします。
そんな今となっては、気になるのは、つるがさんのこと。
頭をたれたまま、苦しげに震えているようです。
「せんせぇ、だいじょうぶですか…?」
先生は調子が悪かったのです。
それなのに自分が押しかけて、長話してしまって…
きっとなにかいけなかったんだ。
きょーこちゃんは心配でたまらなくなりました。本当にいい子です。

667あかずきん問答 10:2005/07/17(日) 02:39:12 ID:l2rRpvxv
ですが。
なんて事はありません、
「あ―――――はっはっは――!!!」
せんせい、笑ってるだけですから…
かわいいこひつじちゃんをあんな目にあわせておいて笑い出すのもどうよ、という感じですが…
つるがさんにはしかたの無い事、でした。
だってこんな妙な展開、そうはありません。こんなの初めてです。
…何もかもまっしろになった瞬間、つるがさんは、きょーこちゃんを傷つけてしまう事を覚悟していました。
あかく染まった半分の視界を。
ところが、これです。

飢えたおおかみが、こひつじを前にして…
牙をむくのを忘れて、ただ、抱こうとしていただけなんて――!!!

一生ありえないでしょう、普通。
つるがさん、笑いがとまりません。

668あかずきん問答 11:2005/07/17(日) 02:39:54 ID:l2rRpvxv
「せんせい…!」
けげんな声が聞こえて、つるがさんはようやく笑いやんでそちらを向きました。
心配なような、困ったような表情のきょーこちゃんがいます。
あんまりしんけんなので、怖い顔になってしまっています。
「せんせい、だいじょうぶですか?おからだがわるいのに、わたしがむりにおしかけたから…」
ぐあいが悪いという人が、とうとつに笑い倒しているのを見たら、心配にもなろうものです。
「それに、さっきのは…」
きょーこちゃんの顔は、少しあかくなって…そしてすぐ硬い表情になりました。
はずかしくて、こわくて、いたくて…なんて言っていいのか分かりません。
自分がどう感じているのかも、なんだかわかりません。
そんな反応に、しまったと思って、とっさにつるがさんが言います。
「ごめんね、もう、だいじょうぶだから…。もう、すっかりなおったから。」
ぱっときょーこちゃんの顔があかるくなりました。
「なおったんですか!」
もう、なにもかも気がかりな事を忘れてしまったかのように、すなおによろこんでくれています。
本当にいい子です。(いい子すぎ、とも言います。)
そんなきょーこちゃんをみて、つるがさんの胸があたたかくなりました。
すっかりなおった、というのはうそではありません。
本当にもう、すっきりとしています。
やっとわかったのです。さいきんの調子の悪さの意味が。
669あかずきん問答 12:2005/07/17(日) 02:40:18 ID:l2rRpvxv


…俺は、この子が好きなんだな…

うまれてはじめて知った感情ですが、間違いはありません。
でなくて、あんな行動をするはずがありませんから。
知らなかった、あんな自分は。
この子が、教えてくれた…

「きょうは、きみがおれのせんせいだったね…」
つるがさんは、やさしくきょーこちゃんにわらいかけました。



おしまい。
670あかずきん問答 12:2005/07/17(日) 02:40:54 ID:l2rRpvxv


…俺は、この子が好きなんだな…

うまれてはじめて知った感情ですが、間違いはありません。
でなくて、あんな行動をするはずがありませんから。
知らなかった、あんな自分は。
この子が、教えてくれた…

「きょうは、きみがおれのせんせいだったね…」
つるがさんは、やさしくきょーこちゃんにわらいかけました。



おしまい。
671名無しさん@ピンキー:2005/07/17(日) 02:45:29 ID:2xYpICGW
可愛くてエロくて萌です!
続きも読みたいですーーー!
GJ!!!!(*´▽`*)
672名無しさん@ピンキー:2005/07/17(日) 02:46:04 ID:l2rRpvxv
改行ミスはあるわ連続投稿はあるわ…申し訳ありませんでした。
筋もきょーこちゃんがありえない幼女レベルでしかもオチが読めすぎで、
文もまずくて、本当に馬鹿で済みません onz

偉大な神の降臨をお待ちしています…
673名無しさん@ピンキー:2005/07/17(日) 02:46:47 ID:eq4z/604
いやー寝る前に来てヨカタ(・∀・)!!
リアルタイムでしたw

いやはや…すんげーおもしろかったです。
ひらがなエロいww
大変GJ!!ですた!
674名無しさん@ピンキー:2005/07/17(日) 03:26:14 ID:OQRHBsop
たまらん可笑しい。そしてエロい。GJ〜
せんせい、つぎはぜひさいごまで(ry
675名無しさん@ピンキー:2005/07/17(日) 04:30:26 ID:RKvp1ApS
寝る前に来てみてヨカター!
(・∀・)GJです
幼女キョーコと、ひらがなと、ですます調の文でエロさ倍増でした(*´д`)
続きではぜひ最後まで以下せてあげて下さいです
676名無しさん@ピンキー:2005/07/17(日) 22:18:16 ID:17/WDKBn
ずっと気になっていたのですが
神々が投下される時、スルー推奨の注意書きが
投下時の枕詞のように見受けられますが
特に必要ないと思いますよ。

ちゃんと全部面白いんだし。

677名無しさん@ピンキー:2005/07/18(月) 00:30:59 ID:7fDVjyea
がるまちゃんスレを思い出したよ・・・GJ
678名無しさん@ピンキー:2005/07/20(水) 01:41:43 ID:gcmIGlsc
昔、ドレミファドンって番組に『ぬかよろこび』って商品があった気がするんだけど
どんな商品だったか覚えてる人いますか?

子供の頃、ずっとぬかよろこびって言葉をこの品物の名前だと思って
意味がわかりませんでした・・・
679678:2005/07/20(水) 01:42:32 ID:gcmIGlsc
誤爆しました
すみません
680名無しさん@ピンキー:2005/07/20(水) 01:54:51 ID:/cAFZR78
どこのスレへ書き込むはずだったのかが激しく気になりますw
681名無しさん@ピンキー:2005/07/20(水) 01:58:04 ID:LhqH0hAx
ワロスw
682名無しさん@ピンキー:2005/07/20(水) 02:32:37 ID:CcLVnOUS
蓮が勘違いしそうな言葉だと思うので
あながち誤爆じゃないのかもw
683名無しさん@ピンキー:2005/07/20(水) 02:48:57 ID:s3zQWDwn
>>682
禿同。ムチャクチャありえそうで、ワロス
684名無しさん@ピンキー:2005/07/20(水) 20:32:21 ID:7R/6Le2p
685名無しさん@ピンキー:2005/07/20(水) 22:29:32 ID:xr+6/FIV
スレ違いを引きずって悪いけど、むちゃくちゃワロタ>>684ありがd
ぬか漬けの素かよ!

ぬかよろこびと言えば今号の蓮に当てはまらないか?w
自分でオチ言ってるからちょっと違うか
686678:2005/07/21(木) 00:38:08 ID:YdGwPxR+
誤爆で解答が得られるとは思ってませんでした
>>685
ありがd

>>680
某板の雑談スレでまんが道場とかの話題になって勢い(ついで)で質問しただけだったので

専ブラって誤爆しやすいよね(´・ω・`)
687名無しさん@ピンキー:2005/07/21(木) 03:55:18 ID:5y3d34sf
  _   ∩
( ゚∀゚)彡  つ・づ・き!!つ・づ・き!!
 ⊂彡
688名無しさん@ピンキー:2005/07/22(金) 01:08:10 ID:CRFsS/Yh
>>685
あれは「ぬか喜びしないように気をつけてる蓮」ですねw
689名無しさん@ピンキー:2005/07/24(日) 00:36:30 ID:9LlckaEo
+      +
+   +  +  +
  ∧_∧  +
 (0゜・∀・)   ドキドキワクワクテッカテカ
 (0゜∪ ∪ +   +      
 と__)__) +
690名無しさん@ピンキー:2005/07/26(火) 00:22:18 ID:3lwweF5K
本誌の進みが鈍いと、ここも賑わいがないねぇorz

蓮が京子の背中に萌えてる様子には、キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!でしたが…
691名無しさん@ピンキー:2005/07/26(火) 00:52:00 ID:mfDuUFAv
あのまま、抱きしめちゃえばいいのにって思った
692名無しさん@ピンキー:2005/07/27(水) 09:50:17 ID:TuPnEaNN
そこにショータローが来て抱きつくなりイチャつくケンカするなりして
これは「恋愛しない」とかゆーちょーなこと言ってられん!!てことになってホスィ
693名無しさん@ピンキー:2005/07/31(日) 01:24:33 ID:ZcCHQ7JE
リクです。
キョーコの初キスシーンは、なんとか気持ちを抑えたものの
映画で初濡れ場シーンを撮ると社さんから知った蓮!

その時、蓮は?!キョーコは?!

ちなみに、ふたりは付き合っているっていう設定で。

あっ、でも、636さんのとネタがかぶるかな。
694名無しさん@ピンキー:2005/07/31(日) 09:51:39 ID:8BxqlEvc
付き合っていても、初H前と後じゃだいぶ変わるだろうなぁ。
う〜ん。どっちも見てみたい気がする。

蓮の片思い中のなら似たようなものなら保管庫で見かけたよ。
キョーコの初キスシーンも蓮とのキスのおかげであっさり出来たとか。
695名無しさん@ピンキー:2005/07/31(日) 10:16:15 ID:F2KO9i5u
以下スレは重複です
強制女性化小説ない? Part20
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1122706289/l50

強制女性化小説ない? 論議スレ
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1122616924/l50

>【この板の趣旨】
>一般向け作品(漫画/アニメ/ゲーム/小説/ドラマ等)のエロ妄想・萌え談義、
>およびオリジナル・パロディを問わないエロ小説創作等を行う板です。
議論の為のスレは板違いです。

エロパロとしての議論スレッドだからこの板で良いということはありえません。
以下に誘導できるよう、エロパロ板の皆さんで協力してください
ぴんく難民(仮)@bbspink掲示板
http://sakura02.bbspink.com/pinknanmin/
PINKのなんでもあり@bbspink掲示板
http://pie.bbspink.com/eromog2/
696名無しさん@ピンキー:2005/08/01(月) 22:13:23 ID:ldBbAV4z
     ∧_∧    *
     (0゚・∀・) +  ワクワクテカテカ
   oノ∧∪ ∪
   (0゚(0゚・∀・)+   ワクワクテカテカ
   ∪(0゚∪ ∪
  /ヽ_と__)__)/ヽ   +
 (0゚   ・   ∀ ・ ) ワクワクテカテカ
 (0゚     ∪   ∪     +
 と______)______)  +
697:2005/08/01(月) 22:49:55 ID:C7IDljKC
スミマセン。いきなり流れ読まずにクレパラ投下とか駄目でしょうか……
久々に漫画を発掘したので……


信楽と向日が司を思いながら……なんてやっぱり801ですかねぇ。挿入までは行かないと思うんですが…(^_^;)
698名無しさん@ピンキー:2005/08/01(月) 22:57:13 ID:5uDsa+NO
クレパラ見たい!
699名無しさん@ピンキー:2005/08/01(月) 23:00:50 ID:0z/nGguP
ぜひ見たい!!
700:2005/08/01(月) 23:12:24 ID:C7IDljKC
では優しいお言葉に甘えまして投下させていただきます。
お見苦しかったら改善点がありましたら是非お知らせくださいm(_ _)m
701:2005/08/01(月) 23:35:00 ID:C7IDljKC
九竜組応接室にて。
「………」
「………」

「何見てんじゃ、てめぇ」
「…それはこっちのセリフじゃぼけぇ!!」


ソファーで船を漕いでいた相方(俺は認めてねぇ)に怒鳴りつけた。
ついてねぇついてねぇ。何でこいつがここにいんだ。

「信楽、てめぇいつもだったらとっくに寝てる時間じゃねぇか。」
「そういうてめぇこそ、最近図ったように帰って来るの遅いよなぁ?」

胸ぐらを掴みあったまましばし睨み合う
「……」
「……」
「あれか」
「お前もか」
そう言って二人は同時にため息をついた。


「どこ行くんだよ?」
「てめぇに起こされちまったからな。やっぱ部屋で寝るわ。」


そう言って背中を向けて歩きだそうとする信楽。いや待てって。だってあの部屋は今……
702:2005/08/01(月) 23:46:37 ID:C7IDljKC


『んっ……やめろよ竜っ』
『そうかぁ?の割には随分と積極的な下半身だよなぁ?』
『〜〜っ、このオヤジめっ………あっ…ゆ、指…』



「大体、俺は初めから気に入らなかったんだ!よりによっててめぇと相部屋なんざな!」
「俺だってそうだ!しかも……」
「「風呂場の隣だし」」


二人は今自室にいる。当初部屋を割り当てられた時は風呂が近い!と喜んだこの部屋が今は憎い……。


簡素な布団二枚が離れて敷いてある。向日はふてくされた様に胡座をかいている信楽にポツリと呟いた。
703:2005/08/02(火) 00:00:33 ID:C7IDljKC
「まさか坊主が女だったなんてな。」

「お前それ26回目」
振り向きもせず信楽が答える。
「毎日こんなの聞かされちゃあ」
「たまんないよな」

そうして深いため息。


しばらくの沈黙の後向日が立ち上がった。
「寝るんじゃねぇのかよ?」
「…あ〜…トイレ行ってくらぁ」
「何だよ、ヌく気ならここでもいいだろーが」
「ばっ馬鹿言ってんじゃねぇ。んなこっ恥ずかしいことできるかよ」
「あ〜?別に男同士だし普通だろ。俺もそろそろヤバいんだわ」

そう言ってこっちの布団に移って来やがった。何やってんだこいつは?
「ホラ、めんどくせえなぁ。とっとと脱げやぁ」
神様、何デコイツハ 俺ノズボンヲ 脱ガセニカカッテイルノデショウカ?
704:2005/08/02(火) 00:15:49 ID:7mxxlpiG
『っ…ちょっ………何考えてんだてめっ……んぁっ』
『何って。今日はちょっと趣向を凝らしてだな』
『んなもん凝らすな!……えっ?えっ?……わぁっ!』
『ハッハッハ。却下』
『嫌ぁ!殺される〜〜!だ〜れ〜か〜!』




とまあ、そんなこんなで俺は今ナニをどうこうしているわけだが。
や、やりにくい。信楽は向こうの壁によりかかってるけど。何だかさっきから視線が…。気のせいか?俺の気のせいなのか?
……おい、またかよ!絶対ェ気のせいじゃねぇ!
「〜〜っ、てめぇ何か言いてぇことがあんならはっきりしやがれ!集中できねぇだろうが!」


信楽は少し驚いた顔をして言いにくそうに口を開いた。
「お前さ、カブト合わせって知ってっか?」
「はぁ!?何だそりゃぁ」
705:2005/08/02(火) 00:28:11 ID:7mxxlpiG
「ま、平たく言うとだな互いのモノ握ったりこすり合わせて先にイった方が負けという…」
「…悪ぃがそんな趣味ないんで」
冷や汗を流しながら立ち上がろうとする俺を座らせる。
「そんなんじゃねぇって。純粋に気持ちいいんだよ」
「却下だ」

「さてはお前俺に負けたくねぇんだな?ハッ早漏ヤローが」

だからさっきから何言ってんだこいつは?訳わかんねぇ。

「ま、いいからいいから♪」
言いながら俺のモノに触れてきやがった。

「…くっ」
「ホラ、半勃ちじゃん。もう観念しろよ。せっかくのズリネタが終わっちまうぜ?」
706:2005/08/02(火) 00:42:59 ID:7mxxlpiG
「…くっ」
あいつの指が俺の頂上を無遠慮にこねくり回す。手のひらではやわやわとした動きを繰り返している。
『……あっ、やだっ。何で風呂場にそんなもんっ』
『俺は準備を欠かさない男だからな』

「……はぁっ……痛っ?」自分とは違う手に誘われて段々ソノ気になって来た俺を信楽が掴みやがった。
「っ痛〜」
「お前、なめんなよ?こんな程度で俺がイくと思ってんのかよ。自分ばっかりヨくなってねぇで本気出しやがれ」

別に手は抜いてないんだがな。なら本気出させてもらおうか。

握りの強さを加減しながら先の方をつまむ。筋を優しくなぞりもうどちらのだか判らない先走りを頭になすりこむ。
707:2005/08/02(火) 00:58:44 ID:7mxxlpiG
『……お、願い…抜いてぇ…も、やっ』
『そうか?オモチャだけでも気持ちよさそうだが?』


「…っさっき迄の威勢はどうしたよ…」
俺はニヤリと笑う。
「んっ……て、めえだって…感じてんっ」
眉間に皺を寄せながら信楽は反論する。金髪が月明かりに反射してやがる。こいつって結構……



『もう……竜二君の意地悪〜〜。僕に何を言わせたいんだい?』
『(何だか立場が逆じゃないか?)お前は?』
『は?』
『お前がどうあろうとも挿れるけどな』
『いや、ちょっとタンマ!』


少し乱れた前髪が顔に影を作っている。
「…っはっ…」
…結構面いいんだよなこいつ。
「…はぁっ……何だよ、まだ硬くなるんか」
は?いやいやいや!これは坊主達に触発されたんだよな?だよな俺?
708:2005/08/02(火) 01:17:32 ID:7mxxlpiG
『あぁっ………す、げぇへその下あたりに届いてるみたいだ』
『……お前って色気ねえよなぁ』


二人の手はもうかなりヌルヌルしている。しかも手だけじゃなく相手のモノもあてている訳だから……
「どうよっ?…sexみてぇだろ?」
信楽が同意を求める。あいつのも俺のも緊張してきている。

『…は、早っ、よぉっ……壊れっ…』
『…っ大丈夫だ。お前の運動神経ならなっ』
『…何で…あぁっ…そんなっに、余裕なんだよっ』


「……んっ、いい加減イけよっ」
限界が見えてるのか信楽が虫の息で言う。
あぁでも確かに気持ちいいな。あいつのモノが熱くて、ぬるぬるで。


『やっ……竜二っ…もうっ…あっ……あああ』
『っ…もう少し我慢しろっ』


男でも女でも。耐えてる時の顔は色っぽいと思う。
「何っ見てんだよっ」
「…っ。いや、色っぺーなぁと。」
って俺?何言ってんだ?や、やべぇ?
「はっ……ま、あんなんでも坊主は女だしなぁ…んんっ」
信楽……そうだこういう奴だった。ま、いいか。
709:2005/08/02(火) 01:35:14 ID:7mxxlpiG
『…あぁ…あっあっ…んやっ…………んーっ…も、無理ぃっ…』
『くっ』


「……んんっ」
あいつが俺の手の中でビクッと震えた。

『……あ、あ、……熱いよぉ』
『早く四代目が生まれるといいな』
『〜〜っ!!!』


「お前の負けだ」
先にイって多少自己嫌悪している信楽に言い放つ。少し紅潮した頬でキッと俺を見上げた。
「うるせぇ」
そう言って俺の尿道?に爪を入れやがった。
「あぁっ……」



『てめぇ、明日学校行けなくなるじゃねぇか』
『そしたら一日中できるよなぁ?』
『いやだぁ!俺は何が何でも学校に〜っ!』
『さ〜て、どうしようかな』



「おい三代目達まだヤるのか?」
俺が呆れたように呟く。あいつは笑って俺の目を見た。
「何、年寄り臭い事言ってんだよ。俺だってまだまだだぜ?」
「ふんっ。まぁ俺がまた勝つけどな」


あいつのイき顔を見ながら。三代目達のsexを聞いて。たまには悪くないんじゃないか。と、思ったなんて絶対言えねぇな。
710:2005/08/02(火) 01:39:56 ID:7mxxlpiG
[お詫び]
何でだろう。小ネタの筈が…。
すみませんっ。全身全霊でごめんなさい。途中から訳わかめですね。初めから?はい、全くその通りで。
本当に本当にごめんなさい。801の挿入なしがここまで難しいとは。。。やはり普通のえっちいシーンのが書きやすいかもです。。。もうしわけありませんでした!
711名無しさん@ピンキー:2005/08/02(火) 12:33:04 ID:L9yCq20M
うーん、ヤオイ嫌いだけどこれは意外と面白かったよ。
乙!
712名無しさん@ピンキー:2005/08/02(火) 12:47:33 ID:UQdkP0IG
ワロスw
713:2005/08/02(火) 20:31:59 ID:7mxxlpiG
ありがとうございます!
いつかまた朝来×宗方を投下したいと思っております。その時は暖かい目で見守っていただけたら幸いです。
花ゆめ近日発売期待age。真の神、降臨お待ちしております
714名無しさん@ピンキー:2005/08/02(火) 20:40:33 ID:8jU9Vtpu
>D
GJ!! 面白かったです。
朝来×宗像好きとしては次回が楽しみです。
715名無しさん@ピンキー:2005/08/02(火) 23:06:18 ID:U/MNfcF5
>D氏
GJ!! …なんだけど801注意報は先に出しといてほしかったデス…←ちょい苦手
朝×宗に禿しく期待
716名無しさん@ピンキー:2005/08/03(水) 00:48:52 ID:uUTZiugw
>>715
>>697で出てる。
717715:2005/08/03(水) 14:06:08 ID:d2iDSaNV
すまん、読み飛ばしてた…Dさんモメンナサイorz
>716ありがトン
718:2005/08/03(水) 18:05:36 ID:RXWwgDWI
いや、こちらこそ厭な思いをさせてしまって申し訳ないです!
やっぱノマカプのが書きやすいですし萌…
明日花ゆめ発売!楽しみだなぁ
719名無しさん@ピンキー:2005/08/03(水) 22:45:22 ID:hqHbOMA2
Dさんのとこは1日早いんだ。いいな〜。
720名無しさん@ピンキー:2005/08/06(土) 00:39:35 ID:TvPF1m5i
クレパラ、若桜×草って需要あるのかな??
いや、まだアイディアだけなんだけど・・・(汗
721名無しさん@ピンキー:2005/08/06(土) 02:17:30 ID:ugSNDpgl
>>720
このスレに飛び込んでおいでー!
722名無しさん@ピンキー:2005/08/06(土) 09:23:13 ID:2BwsvN6g
>>720
読みたい!是非よろしくっ!
723名無しさん@ピンキー:2005/08/06(土) 14:27:37 ID:ZMT8H8MZ
>>D
GJ!最近竜二×司無かったからうれしいです!
801はちょっと苦手でしたが。。。
724名無しさん@ピンキー:2005/08/09(火) 21:59:31 ID:xKk1o6Au
+      +
+   +  +  +
  ∧_∧  +
 (0゜・∀・)   ドキドキワクワクテッカテカ
 (0゜∪ ∪ +   +      
 と__)__) +
725名無しさん@ピンキー:2005/08/12(金) 01:48:58 ID:E1wUC0BT
720です。一応出来上がりました・・・
・草×若桜、草視点で筋書きにエラい捏造入ってます。
・エロ薄いです・・・orz
それでもよろしければ、
真の神がいらさるまでの繋ぎにどーぞ・・・
7261/16:2005/08/12(金) 01:49:43 ID:E1wUC0BT

「・・・若桜、お前惚れた男はおらへんのか」

・・・ここまでは俺もいつもの質問だった。
いや、割といつも、誰にでも聞かれる質問だろう。お前にとっては。
一瞬の戸惑いを瞬時に打ち消し、若桜の返事もいつも通り。

「ウチはあの娘を守らなならん女や。
 だから、誰のものにもなれェへん」

中学の時、若桜はあれの父親に恩義を負った。
それから同じ学校に通うあれをずっと守ってきた。
女だてらに段位を修め戦う事を厭わない若桜と
内気ではにかみ屋の、でも誰よりも優しいあれは
正反対故か元々気が合い仲良くしていて、
若桜は自分の選んだ道に脇目を振ることがない。だから・・・

「そうか。じゃあ、お前俺と寝てみぃ」

「・・・はぁ??!!?」
7272/16:2005/08/12(金) 01:50:13 ID:E1wUC0BT

「草・・・いや組長?アンタ何トチ狂ってはんの?!
 ウチにあの娘を裏切れって言ってのやで?!!」

きっと若桜が俺を睨む。
それを見据えて、俺は若桜を視線で射抜いた。
気持ちには何の曇りのない・・・でも今言っている内容は。
・・・いきなり聞けばアホな話だ・・・

「あれに頼まれたんや。」

「そんな訳・・・ありえへんやろ・・・」

「・・・時折、あれが泣く。
 ほんまにこれでいいんやろか、って」
7283/16:2005/08/12(金) 01:54:24 ID:E1wUC0BT

あれは目を潤ませて俺に言ったのだ。

戦えない聖妻なんて本当はありえない。
でも、私は若桜のおかげで
反対はあっても草と結ばれる事が出来た。
若桜は恩があるから、親友だからと
私を守って戦ってくれるけど、
それは私も同じ気持なのに・・・
私は若桜から人並みの幸せを何もかも奪ったままで・・・

草の子供を生んで、ますますその気持は強くなったの。

でも今のままだと、若桜はずっと血まみれのまま、
私を守ることだけで人生を終えてしまう。
でも私は、自分自身の幸せにも目を向けて欲しいの。

だから、草から若桜に言ってあげて欲しい。

男と付き合う事も考えてみろって。
7294/16:2005/08/12(金) 01:55:53 ID:E1wUC0BT

それを聞いた俺の顔は強張っていたと思う。

・・・お前、自分が何言ってるか分っているのか。
若桜の事は、俺以上にお前がよく知ってるだろう?
若桜はお前を守る以外は、俺の命令しか聞かん。

若桜に今惚れた男がいればいいが・・・
というか、素直に認めてくれればいいんだが・・・
ん?、いやそりゃこっちの話だ。
いなければ、今までと同じ堂々巡りだ。
それでは駄目だというなら・・・
お前は俺に『命令しろ』と言ってるんだぞ。
若桜と・・・若桜の相手に。

それでは俺は自分以外の男に対して『命令』する事なんざ出来ない。
俺がやるしかないんだが・・・お前それを分って言っているのか?

覚悟は出来てる、って・・・お前なぁ。
確かに俺は若桜は大事だが・・・
今までお前と『家族』として見ていた女を・・・
俺のやることだ。処女だからだの避妊だの・・・
手加減なぞしてやれんぞ?
7305/16:2005/08/12(金) 01:56:23 ID:E1wUC0BT

『それでも、きっと今のまま他の何も見ようとしないよりは、
 若桜の為だと思うの。貴方でなければ、若桜でなければ
 こんなこと頼もうなんて思わない。だけど・・・』

脳裏にぽろぽろと涙を零すあれの顔が過ぎる。

目の前の若桜は真っ赤になって目を白黒させていた。
・・・無理もない。
今まで俺が若桜を抱くことの出来る女としてなぞ見なかった以上に、
コイツは俺を男として見たことなんてない。
若桜と同等以上の腕を持つのは俺位だし、
大事なあれが愛する男、という感情以上のものを
若桜が俺に持ったことはない。

腕がほぼ同等、というならもう一人いるがな・・・
若桜がもし男を作るなら、おそらくあいつしかありえないんだが。
それを素直に認めてくれると手間が省けていいんだが、
どちらも絶対に認めそうにない・・・

あれの望みを叶えるなら、俺が手を下すしかない。そんな建前と。
心の隅に過ぎる、男なら誰でも美しい女に対して持つ劣情と。
これは背徳なのか?役得なのか?
俺に今はっきり分っているのは、全員が了解しているなら
俺はこの役目が嫌じゃない、ということだけだった。
7316/16:2005/08/12(金) 01:57:10 ID:E1wUC0BT

若桜ににやっと笑ってみせると、若桜は一瞬だけ身じろいだ。
めったに見せない、微かにだが不安に揺らぐ目。

「と言う訳で、あれの希望でもある。
 他に惚れた男がおるならそっちへ行きぃ。
 ・・・おらんのなら、今夜俺の部屋に来い。」

若桜が浮かべた感情が嫌悪ではないことだけを確かめて、
俺は背を向けて部屋を出た。
若桜は俺の命令をごまかす女じゃない。
ああ言えば必ず、どちらかを選ぶ。

・・・シバを選んでもいいんだぞ?

それを直接若桜に言わないのは、
言っても絶対に今は認めないからか、
それとも俺の狡さか。

おそらく若桜は・・・
7327/16:2005/08/12(金) 01:57:46 ID:E1wUC0BT

「草、ほんまに本気なんか」

その夜、俺の予想通りに
真っ赤な顔をして部屋に入ってきた若桜は、
俯きながら俺を見ずにつぶやいた。
その、今まで見たことのない所作に俺は唐突に悟ったんだ。
ああ、コイツは『女』だったんだな、と。
俺は今まであれとの事でばかりコイツを見ていて、
コイツが女だって事に目を瞑っていたんだ。
・・・今現にどうしようもなく恥らっている、初心な美しい女なんだと。

「本気や。一度でいい、やらせぇ」

「・・・なんでや・・・アンタなら望めば他に幾らでも・・・
 それはそれで嫌やけど・・・」

「お前じゃなきゃ意味があらへん。
 一度でええ・・・お前が欲しい。後は何も言わんから」

「・・・ほんまに一度でええんやな?」
7338/16:2005/08/12(金) 02:00:31 ID:E1wUC0BT

俯いたまま気配で了承する若桜の手を・・・俺は頷いて引き寄せた。

おそらく初めてであろうキスだけは
優しくするつもりだったんだが。

ベッドにしなやかな体を押し倒して、
額に瞼に、髪の生え際や頬に労る様にキスを落とす。
そして、目を硬く瞑ったまま
初めての感触に戸惑って下唇を噛んでいる
若桜の顎を鷲掴みにして口付けた。
唇を暖め、舐めてみても若桜の唇はまだ強張っていた。

どうしても力が入ってしまう頤を掴んで
頬の筋肉に上から力を込めると、ほんの少し歯列が開く。
その隙間に強引に舌を差込んだ。
追い掛け追い回し、吸出している内に
若桜の身体から力が抜けていった・・・
7349/16:2005/08/12(金) 02:01:07 ID:E1wUC0BT

首筋から胸元に唇を移しながら服を徐々に脱がせる。
空いた手で胸を不意に持ち上げると
若桜はシーツをぎゅっと握り締めた。

何もかもが初めてなんだろう・・・?

必要に応じて誰よりも猛々しくなる美しい豹が
ただ顔を赤らめて俺の手と唇が与える刺激に反応している。
それは思っていたよりもずっと扇情的な眺めだった。

上はすべて脱がし桜色の乳首を口に含む。
ゆっくりと甘噛みし、硬くなったそれを舌で転がすと
我慢できずに白い身体が跳ね返る・・・

胸元に赤い華を散らしながら下半身に手を伸ばすと、
そこは布越しからですら湿り気を帯びていた。
73510/16:2005/08/12(金) 02:01:47 ID:E1wUC0BT

「濡れてんで」

わざと耳元で囁けば、いやいやと身をよじる。
強くて綺麗な獣が自分の下で溜息で喘いでいる。
・・・正直、そそられる。煽られる・・・

最後の下着を剥いで潤んだそこに顔を寄せると
初めて若桜はあっ・・・と声を上げた。
気にせず溝の雫を舐め取り膨れた突起に吸い付くと
もう我慢できなくなったように喘ぎ声が漏れた。

「・・・っいや、そんな・・・ああ・・・っ草・・・」

若桜の全身が桜色に染め上がった。
俺の髪を掴み押し退けようとしても、腕に力が入っていない。
いつもは冷たい能面か、
あれの前で無邪気に微笑んでるだけの表情が
艶を帯びて色をなして・・・とめどない声を上げる。

指を1本・・・2本と順に差し込むと、一際声が高く上がった・・・
73611/16:2005/08/12(金) 02:02:47 ID:E1wUC0BT

俺はそろそろ自分の限界を感じて
張り詰めた切っ先をあてがった。
指とは違う圧迫感に、若桜の目が一瞬開く。
あれだけの獣の、初めてを貪っている。
・・・自分もアツくなっている・・・

「少し、我慢しぃ」

腰を進めて入り口にめり込ませると若桜の背が跳ねた。
かまわずゆっくりと腰を進め、
キツイ中にすべて収めたときには
思わず同時に溜息を付いていた。

「・・・どぉや?」

若桜にわざと耳元で問うと、勢いよく顔をそらされた。
まだ理性が少しでも残っているのか?・・・なら・・・

入れる前に充分にそこを解していた為か、
動き始めても若桜の表情は『痛い』だけではなかった。
引き裂かれる苦痛と、奥から湧き上がる甘さが声に混ざる。
抑えていた喘ぎ声がどんどん高く、大きくなる・・・
73712/16:2005/08/12(金) 02:04:14 ID:E1wUC0BT

自分が獲物を引き裂くことはあっても。
・・・こんな風に引き裂かれることがあるなんて、
想像したこともなかったんだろう・・・?

最初は異物に反応してただ締めているだけだったが、
すこしずつ若桜のそこはやわやわと俺を奥に誘い込んだ。
女なんだ・・・男が導けば幾らでも色艶を現す、特上の女・・・
普段は戦いの姿で皆忘れていることでも・・・
いや、あいつはいつだって若桜を女と扱っていたが・・・

ふとした拍子に若桜を見る眼差しが熱を持って。
若桜も、あいつに対してだけは対等の顔をして。
あれはあいつとさほどは関わらないから気づいてなくても、
俺は・・・たぶん俺だけは、シバと若桜の想いに気が付いていた。

気が付いていながら・・・
逃げ道は用意したと言い訳しながら。
俺は多分、この特上の『女』にどこかで反応していたんだ。
だから・・・あれから泣かれた時に抱こうと決めた。
・・・自分が抱きたかったからだ。
73813/16:2005/08/12(金) 02:04:58 ID:E1wUC0BT

キツイ締め付けに我を忘れているうちに限界が近づく。
若桜の顔もこれ以上ないくらいに紅潮していた。
抑えても抑え切れない喘ぎ声がだんだん切迫してくる。

「・・・草、草・・・うちっ・・・もうだめ・・・っいや・・・!!」

「・・・いくで・・・」

背中に手を回して抱きしめながら
乳首に吸い付くと、若桜はびくびくと痙攣した。
その最後の締め付けで、俺も自分を解き放った・・・

美しい豹を屈服させた男の征服欲。
それは最高の快楽だった。

絶対に口には出来ないが・・・
73914/16:2005/08/12(金) 02:05:46 ID:E1wUC0BT

結果から言えば、俺は間違っていた。
シバの病気を、その時点では誰も知らなかったのだ。

お袋が病院からシバの事で連絡をもらったとき。
荒くれるシバを組織の不穏分子になると見なしていたお袋は、
自分の手元でシバの病気の情報を握りつぶしていた。

若桜の気持に気が付かなかったあれと。
知っていても自分の欲で見過ごした俺と。
シバへの思慕を隠し通した若桜と。
若桜の建前を愚直に信じてしまったシバと。

誰が一番間違っていたかなんて、今更言う価値はない。
74015/16:2005/08/12(金) 02:08:17 ID:E1wUC0BT

牙流会との全面抗争の前夜、
若桜は真っ直ぐな目で「カタを付けてくる」と言い放った。
司は剣道の先輩に預けたらしい。
詳しいことは、俺達は知らない方が安全だろう。

・・・イイ目をしている・・・

以前の若桜なら、抗争中にあれのそばを離れるなんて
考えもしなかったろう。

男を知り、我が子を愛し・・・愛を知り。

自分の義務よりも何よりも
愛する男と向き合うことを選んだ若桜は
今までのどんな姿よりも美しかった。

一瞬あれと目を見交わして、同じ様に微笑んだ。
あれも想いは同じだ・・・義務よりも自分の想いを選べと。

「ああ、行ってこい。宝豪の事は心配せんでええで。
 ・・・お前が帰るまでにはなんとかするわ」
74116/16:2005/08/12(金) 02:09:28 ID:E1wUC0BT

・・・無論、誰もそんな言葉は信じていない。
明日はここは死地になる。
だが・・・後悔はしていない。

おそらく、後悔するべき事柄などないのだ。
あの時、誰もバランスを崩さなかった。
崩さないまま、事態を動かそうとした。
その結果何もかもが壊れたとしても、全てはそれぞれ己の責任なのだ。

シバの病気を握りつぶしてあいつを追い詰めたお袋は
一人であいつに立ち向かって返り討ちにあった。
あいつはもとより命を・・・全てを掛けている。
ならば俺も全てを掛ける。
全てを失っても・・・それは俺の自業自得。

宿敵との抗争に、組員は全て俺についてくる。
ただ・・・若桜だけはあいつに残そう。
お互いにきちんとカタぁ付けろ・・・

そして志輝、司。お前たちは生き延びろ。
たとえ一緒にいられなくなっても、
あれと共に・・・幸せを祈っている。

〜Fin〜
742名無しさん@ピンキー:2005/08/12(金) 02:12:28 ID:E1wUC0BT
いやもーほんとすんません・・・
最初の注意書きに入れ忘れてたけど、
関西弁は全部テタラメです・・・そっちの人ほんとゴメンorz
脳内補完で読んでくだしぃ・・・
そんでエロくなくてごめん。ひたすらごめん。
自分が書きたかっただけなんだよぅ・・・ユルシテ・・・
真のネ申お待ちしてます・・・orz
743名無しさん@ピンキー:2005/08/12(金) 02:28:19 ID:MXZRSFZC
いやぁ〜イイヨーイイヨー(・∀・)
艶っぽいですな!
久々にクレパラ読み返してみよう♪
744名無しさん@ピンキー:2005/08/12(金) 02:42:41 ID:ZtNSs6S0
キボンしてよかった!
いいお話をありがとうー!
745名無しさん@ピンキー:2005/08/12(金) 13:51:21 ID:7X+eza/e
クレパラ読み返したくなったけど、今、人に貸してた。orz
746名無しさん@ピンキー:2005/08/12(金) 19:59:37 ID:QDoiSTdp
すっごくイイ〜。
最後二人の子供に残した思いが切ない。
スキビも好きだけど、クレパラ最高!
747名無しさん@ピンキー:2005/08/16(火) 23:12:50 ID:pfOEh9Kn
ネ申光臨町
748行き止まり1:2005/08/16(火) 23:41:57 ID:OT33aJao
エロパロ初投下です。
マロン以上エロパロ未満なヘタレ文なのでヌルー推奨。
注:微エロ中の微エロ


この日俺は最上さんが食事を作りに来てくれたあと、どうやら寝てしまっていたようだった。
後片付けは彼女一人だけにさせてしまったのは申し訳なく思っている。
しかし、それとは別に俺は激しく興奮していた。
純粋な君だったからこそ、俺はこの日幸運だったのだろう。
そんな素敵な一日。

なんとなく感じる気持ち悪さに、いつも手伝っている食事の後片付けを俺は辞退した。
「どうしたんですか」と君に聞かれ、正直にこの気持ち悪さを言って看病してもらおうと思った俺の心は、
君の純粋に心配そうにしている顔を見て口に出すのを留めた。
多少気持ちが悪いだけなのだし君にそこまで面倒を掛けたくはなかった。
人を好きになることでこんなにも不器用になってしまう俺を誰が知り得ただろう。
自分でも驚いているこの気持ちに、戸惑いながらも毎日を結構楽しく過ごしていた。
今まで感じたことのなかったこの気持ちを誰に話すでもなく、君を想い夜を越えていった。
そしてこの想いは君にはまだ伝えないつもりだ。
だからもう少し先輩と後輩の関係を感じていたかった。
だから俺は「悪いけれど、少し寝るから最上さんが帰るときに起こして」とだけ言い、寝室へと移動したのだった。
寝室に向かう俺の背中で心配そうな声で「大丈夫ですか?」という君の声が少し遠くに感じ、
同じに愛しく感じた。
749行き止まり2:2005/08/16(火) 23:42:48 ID:OT33aJao
久しぶりに深く気持ちよく眠って気がした。
それを気持ちのいい声が呼び戻す声が聞こえた気がした。
その声は決して不快ではなかった。
「・・・がさん、敦賀さん。」
気持がいい声に呼び戻されると何故か顔不思議そうな顔をした君がいた。
何かと思い彼女に聞いてみるが彼女は何も言わず笑顔で「おはようございます」と言ってきただけだった。
そのあと「気持ちよく眠ってたのに起こしてしまってすみませんでした」と律儀に謝ってきた。

その後送っていく車の中で彼女は先程の話題自分からしてきた。
「あの・・・」
普段とは違う言いにくそうにしている君を少し不思議に思いながらも話しの先を促すよう相槌をうつ。
「うん、なに?」
「あのですね、少し不思議に思ったことがあって・・・。」
またしても会話が止まってしまい本当に何事かと思い始めた。何か言いにくい大事なことなのだろうか。
そんなことを思っていたら彼女が意を決したように話し始めた。
「あのさっき起こした時に何か硬いものがあったんですけどあれってなんだったんですか?」
「・・・へ?」
思いもよらないことに少し動きが止まってしまい、車が道に逸れ危うく電柱にぶつかりそうになったところを間一髪食い止めた。
彼女のその質問が何のことを意味しているのか聞いた瞬間に分かってしまった。
しかしそれに反し彼女は本当に分かっていないようだった。
どうやら彼女は朝勃ちのことを知らないようだった。
俺は隣で今までの交通事故未遂のことで動揺しているようにあちらこちらに目をやっていた。
そんな彼女に「ごめん、ちょっと手元が狂ったみたい。驚かせちゃったね」といい、未だ動揺しきっている彼女をそっと抱いた。
お互いの早鐘のような心臓を音を聞きながら、この先長い道のりに苦悩を深めていたのだった。
750名無しさん@ピンキー:2005/08/16(火) 23:45:26 ID:OT33aJao
|・ω・`)< 以上です。
|彡サッ
751名無しさん@ピンキー:2005/08/17(水) 00:18:12 ID:+2G49ylJ
>>750
動揺する蓮(・∀・)イイ!!
GJでしたっ!
752名無しさん@ピンキー:2005/08/17(水) 18:20:15 ID:pNmNei9u
>>750
GJ!! 蓮かわええ、とゆーか不憫…
753名無しさん@ピンキー:2005/08/17(水) 20:54:25 ID:mmu9eZE2
>750
GJ!!
キョーコ触ったんだね・・・ウフフ
754名無しさん@ピンキー:2005/08/18(木) 18:41:20 ID:Jp455VmH
簡易ネタバレきてたよ。
755名無しさん@ピンキー:2005/08/19(金) 17:31:50 ID:5kaY2pgu
神щ(゚Д゚щ)カモォォォン
756名無しさん@ピンキー:2005/08/20(土) 20:39:06 ID:YKyYhIdM
次の号おやすみ。作品が読みたいよ〜
757名無しさん@ピンキー:2005/08/25(木) 03:01:28 ID:Xx8byqWq
hosyu
758名無しさん@ピンキー:2005/08/25(木) 16:19:35 ID:yzf1whFR
干す
759名無しさん@ピンキー:2005/08/27(土) 19:50:00 ID:qzXl+UVY
最近神来ないなぁ 淋しい…
760名無しさん@ピンキー:2005/08/28(日) 23:12:54 ID:/+ykq6xW
こんな時は書けない自分がさみしいよ
761名無しさん@ピンキー:2005/08/29(月) 01:09:38 ID:Z3QuB1Hp
30レス以上の長さってありなんでしょうか・・・?
エロ薄めなくせに長文厨な自分が憎い・・・orz
762名無しさん@ピンキー:2005/08/29(月) 02:38:52 ID:qXxfmFnE
>>761
щ(゚Д゚щ)カモォォォン
763名無しさん@ピンキー:2005/08/29(月) 23:37:34 ID:tBrGlWhS
>761
щ(゚Д゚щ)バッチコーイ
764名無しさん@ピンキー:2005/08/30(火) 00:19:03 ID:uupg+n6w
>>761さん ぜひぜひ読みたいです。
期待して待ちます。
765名無しさん@ピンキー:2005/08/30(火) 01:01:16 ID:efhzkbfb
761っつーか・・・見習い780です。ご無沙汰してますたorz
>96の続き書いてたんですが
シチュ長杉だわエロ進まないわ相変わらずエロくないわで
もーね、なんつーか・・・そんなんでもよろしければ
近日中には仕上がると思いますので、
お口に合わなくても見逃してくだせぃまし・・・orz
766名無しさん@ピンキー:2005/08/30(火) 01:49:12 ID:Mw7X4Auy
おお!780さんだ!
今までの職人さん達は皆2chを見限ったものだと思ってたから
残ってくれている人がいると分かっただけでも正直嬉しい。
30だろうが100だろうがガンガン使っておくんなせぇ。
のんびり待ってます。
767名無しさん@ピンキー:2005/08/30(火) 12:49:25 ID:uupg+n6w
↑に同じく、のんびり待ってまーす
768名無しさん@ピンキー:2005/08/30(火) 13:06:33 ID:U8sgdF+h
おなじくまってま〜すノシ
769名無しさん@ピンキー:2005/08/30(火) 21:02:01 ID:efhzkbfb
780です〜ありがとうございます〜
ただ今エロ神さまに必死で取りすがってる所ですので
期待しないで生あったかくお待ちくだせぃ・・・

時間稼ぎの閑話休題。
書いてていつも微妙に不思議なのですが、
どんなに昔wは女食いまくりの黒蓮でも
いきなり生ではやらなさそうなキャラに見えるのですが・・・
蓮はいつ、どーやってゴムを仕入れてるのかしらん??

日本に来て意識的に女性に手を出すのを控えてたなら
そもそもゴム買いはしないだろうし、
一応たしなみでね♪で持ってるんなら
いつどうやって買ってるんだろう・・・
第一あの生活では買っても減らないだろうし、
ゴムって消費期限あったけ?不思議だ・・・

・・・ディテール書いてると、ふと気になるの(汗
アホ話すまそw;
770名無しさん@ピンキー:2005/08/30(火) 22:14:23 ID:XHx8HBVL
社(長)さんが何故かにっこりと微笑みながら渡してくる
771名無しさん@ピンキー:2005/08/30(火) 23:23:47 ID:gGx+6XVm
つ通販カタログ
772名無しさん@ピンキー:2005/08/30(火) 23:34:51 ID:8PhEKm8c
普通にドンキとかで…(嘘)
773名無しさん@ピンキー:2005/08/30(火) 23:48:03 ID:TRPD/DM6
社さんの腹にある四次元ポケットから
出してもらってる
774名無しさん@ピンキー:2005/08/31(水) 00:39:14 ID:HrTHGu1C
きっとローリィの差し金で
所属の男性タレントには毎月配られてるんだ(笑)
775名無しさん@ピンキー:2005/08/31(水) 01:38:03 ID:nOaL2y/D
どうしよう、蓮のためにとうきうきしながら買いだしに行く社さんの姿が目に浮かんでならない。
776名無しさん@ピンキー:2005/08/31(水) 02:39:59 ID:27sRiFJH
>>775
テラモエスwww
777名無しさん@ピンキー:2005/08/31(水) 18:27:50 ID:kf94OGQQ
陳列してある沢山のゴムの前で、どれにしようか迷う社さん。

「蓮はどのサイズかな〜」
778名無しさん@ピンキー:2005/08/31(水) 20:35:03 ID:IrhjZQWa
「味はいちご味にしようか」とか悩む社さん
779名無しさん@ピンキー:2005/08/31(水) 20:53:30 ID:ewhL6jJE
女のほうが勝手に準備していたとか。
いつでもオッケーよ。みたいな。

それにしても社さんは変態路線まっしぐらだな。
780名無しさん@ピンキー:2005/08/31(水) 21:30:01 ID:JUiJ03DT
時に小娘社さんより、愛の達人ローリィの方が
ノリノリで配ってそうな気が・・・?w
781名無しさん@ピンキー:2005/08/31(水) 22:06:52 ID:HQq1GX1/
>777
サイズワロタ。
蓮て身長高いけどそっちのサイズはどうなんだろう?
ss読んでると時に気になって気になって…w
782名無しさん@ピンキー:2005/09/01(木) 00:55:46 ID:qGgOubGB
当然ウマー(゚Д゚)並…
783名無しさん@ピンキー:2005/09/01(木) 00:57:42 ID:8jRXTTWS
神々しいサイズ
784名無しさん@ピンキー:2005/09/01(木) 07:12:44 ID:h2ox+fCX
スキビの同人誌、見たことある人いる?
785名無しさん@ピンキー:2005/09/01(木) 14:30:18 ID:N2yYgDhZ
二次サイトでコミケとか通販してる人とかいるみたいだけど…
エロかどーかはともかく
786名無しさん@ピンキー:2005/09/04(日) 02:22:48 ID:VGZzlyx1
・・・見習い780です。結局40レス越してしまいました・・・orz
今日で全部あげるつもりだったんですけど、
諸事情により家族の妨害で無理ですた・・・
あんまり長すぎるのも読み難いでしょうし、
とりあえず前半あげときますね(汗

※最近考えすぎて湯気噴いて自分の文章を見失ってますorz
 お口に合わないと思ったら華麗にスルーでよろです・・・
 今回は全部で40ちょっとで終わります。
 後半は近日中に投下します・・・m(_ _)m
787名無しさん@ピンキー:2005/09/04(日) 02:25:02 ID:VGZzlyx1
「坊、今日のゲストはあの敦賀蓮だぞ!いつも以上に粗相のないようにな!
 後お前もDarkMoonでの共演者なんだから、話題作りで後半に出てもらうぞ。
 着ぐるみ脱いだら手早く出られるように、ちゃんと仕度しておけよ!」
「・・・はいぃ〜〜・・・」

プロデューサーが出て行った後、私は思考停止してしまった。
逃げたい。出来ることなら脱兎のごとく逃げ出したい。
いや、もう坊の胴体を着てるから逃げても足音でばれちゃうケド・・・(汗
この最悪のピンチに、私は真っ青になっていた。

こんこん。
崩れにくい様に薄くメイクをし終わると、控え室のドアがノックされた。
私の控え室にブリッジロックのリーダー、光さんが入ってくる。

「今日の打合せ、もうすぐ始まるよ・・・ん?なんか元気ないね〜・・・大丈夫?」
「・・・そんなことないですよ☆大丈夫です。
 でもちょっと緊張してるかな・・・今日のゲスト敦賀さんなんですよね・・・」

「?なーに、キョーコちゃん。君、敦賀さんとはドラマの共演者じゃないか。
 俺らよりもよっぽど親しいでしょう・・・どうしたの?」

青くなって思いつめた表情の私に光さんは不思議そうで・・・
788名無しさん@ピンキー:2005/09/04(日) 02:25:57 ID:VGZzlyx1

「スイマセン、お願いがあります!
 私が坊だって、敦賀さんには絶対言わないでください!」
「・・・なんでまた?いや、知られたくないなら言わないけどさ。なんかあったの?」

「・・・以前この着ぐるみの格好で、敦賀さんに失礼なことをしてしまったことが・・・
 その時は恐くて逃げちゃったんです。敦賀さん仕事に厳しい人だし、
 もしあの時の鶏が私だってバレちゃったら、本当にしこたま怒られちゃうんで、
 なにとぞなにとぞ黙っていてください・・・お願いします!」
「敦賀さんって温厚な人って聞くけどね・・・まぁキョーコちゃんがそういうなら、
 他の2人にも黙っておくように言っとくね。
 でも、気になるなら早めに謝っておいた方がいいと思うよ?」

「そうなんですけどね〜・・・機会を見て謝ろうと思うんですけど、今はまだちょっと・・・」
 (・・・言える訳ないじゃない!散々あのヒトのプライバシーに
 踏み込みまくった怪しい鶏が実は私、だなんて!)

「・・・うん、わかったよ。じゃ、また後でね。」
にこっと微笑んで光さんは行ってしまった。
・・・口止めお願いできてよかった〜〜〜・・・ハァ。
気が重い・・・でもお仕事だもんね、がんばらなくちゃ。
気を取り直して、坊の頭を持って私は打合せに向かった。
789名無しさん@ピンキー:2005/09/04(日) 02:26:57 ID:VGZzlyx1

「おーい、キョーコちゃんから頼まれたんだけど、
 敦賀さんにキョーコちゃんが坊だって言わないでくれってさ。」

光からそう言われて、慎一と雄生は顔を見合わせてしまった。

『・・・どーする・・・??』
『さっきプロデューサーからドッキリやるって言われたばっかなのに・・・』
『リーダーには言わないでおこうよ。
 リーダー、きっとキョーコちゃんにネタバレしちゃうと思うし・・・』

「・・・ん?なんだよ、お前ら。こそこそして?」
「「いや、なんでもないよ?了解、黙っとくね」」



((キョーコちゃんごめんね・・・))
790名無しさん@ピンキー:2005/09/04(日) 02:28:07 ID:VGZzlyx1

さて、「きまぐれ」の収録がはじまりまして。
敦賀さんのトークもさくさくと進んでいる。
このまま何事もなく終わってくださーい・・・!
とにかく最後の方まで、無事にバレずにやり過ごせますように・・・

私は敦賀さんにだけ神経を集中していて、
いつもよりは周りに気を配っていなかったんだと思う。
ただでさえ着ぐるみって視界が狭い。

気が付くと敦賀さんと光さんだけテンポ良く会話してて、、
慎一さんと雄生さんが見当たらない・・・こんなの打ち合わせに有ったっけ?

ゲスト席の脇で待機してると、
ふとこちらを見た光さんがぎょっとした顔をした。
ん?何かありました?
791名無しさん@ピンキー:2005/09/04(日) 02:28:43 ID:VGZzlyx1

・・・後ろからふいに雄生さんの声がした。
「さて、今日はもう一人ゲストが来る予定なんですが・・・
 実はもうステージにいるんですよ!」

ぱか。

「あの話題沸騰!DarkMoonでは未緒役の京子ちゃんでーーーす!!」

『えええええーーーー!!!』

え?一体ナニが??なんで会場がいきなり沸いてるの??
いきなり視界が明るくなったと思ったら、
呆然としてこちらを見ている光さんと・・・敦賀さん。

・・・あ"・・・

「ごっごごごめんなさーーーーいーーーー!!!(大泣」

もう真っ白。条件反射で私はまっ平らになって土下座DE号泣してしまった・・・
792名無しさん@ピンキー:2005/09/04(日) 02:29:49 ID:VGZzlyx1

さりげなくブリッジロックの2人が席をはずすと、
『坊』の後ろに廻りこんだ。そして・・・
着ぐるみの頭を二人で持ち上げてぱかっと外す。

そこにはきょとんとしたキョーコちゃんが・・・???

・・・え??これは一体どういうことだ?
キョーコちゃんが・・・鶏の「彼」だって?!!

一瞬頭が真っ白になったが、今は番組の収録中。
会場のどよめきで俺はとりあえず自分を取り戻した・・・が、
彼女は真っ平らに土下座しながら固まってしまっている。
・・・このままだとまずいな・・・

「『京子』ちゃん、顔を上げて?」
「・・・ふぇ・・・」

・・・涙目で情けない顔してこっちを見上げる君。
可愛いな・・・なんて思う俺もかなり重症だよな。
793名無しさん@ピンキー:2005/09/04(日) 02:31:14 ID:VGZzlyx1

俺は分りやすくくすくすと笑いながら、
心配そうにしてる光君と呆然としてる他の2人に向き合った。

「・・・いやね、俺台本のチェックはいつも一人でやるんですけど、
 ある時変更箇所で読めない漢字があったんですよ。
 それでたまたま通りかかった鶏くんに教えてもらったんですけど・・・
 あの時はすごくウケてくれたんだよね、『坊』?」

「・・・ごめんなさ〜い〜〜〜(泣」

「なんか『坊』から見ると俺って何でも出来るように見えたみたいで、
 なのに読めない漢字があるってのが変なツボに入っちゃったらしくて・・・(苦笑
 それに俺、あの頃京子ちゃんに結構厳しく指導してたから・・・
 ・・・ちょっとだけ仕返し気分もあったでしょ?」

「・・・(汗)・・・ありました〜〜〜(大泣」

「でもその後は結構親切に色々教えてくれてたじゃないか。
 だからそんなに謝らなくてもいいんだよ?
 ・・・ほんとそうしてると、とてもじゃないけど
 あの『未緒』を演ったコとは思えないよね・・・(クスクス」
794名無しさん@ピンキー:2005/09/04(日) 02:32:36 ID:VGZzlyx1

光君が気を取り直したようにフォローに入った。

「そうなんですよね〜俺、今だに京子ちゃんと未緒が結びつかないですもん。
 普段はすごく控えめな礼儀正しいコだから・・・
 そういえば京子ちゃんって、LMEのオーディション受けたときに
 特技の披露で大根の桂剥きやったってホント??」

「は、はい、ホントです!」

「すごいよね、あれってホントは腕のいい板前さんしか出来ないんでしょ?!
 今日はソレ見せてくれるんだよね〜じゃ、準備してきてね?」

「・・・はーい〜〜〜」

半分脱力したみたいに彼女が退場していくと、
光君が雰囲気を戻したトークに入る。
これで流れを壊さずにすんだかな・・・?
色々疑問はあるけれど・・・後は、彼女に直接聞けばいい・・・
795名無しさん@ピンキー:2005/09/04(日) 02:34:21 ID:VGZzlyx1

その後はつつがなく収録も終わった。
周囲と終了の挨拶を交しながら、俺は硬直している彼女を視線で射抜く。
・・・逃げちゃ、駄目だよ?・・・

さりげなくを装って彼女に歩み寄ると、
それに気付いた光君が彼女を庇うように俺に向き合った。

「敦賀さん、お疲れ様でした!
 ・・・あの、俺がこんな事いうのも何なんですけど、
 彼女さっきも俺に『いつかは謝ろうと思ってるんですけど』、
 って言ってたんですよ・・・でも大先輩に対して怖くって、って。」
 
それに便乗して他のメンバーも参戦してくる。

「あの、今日のドッキリってキョーコちゃん知らなくて・・・
 リーダーはキョーコちゃんに甘いから、
 俺達リーダーにも教えてなかったんです」
「いきなりキョーコちゃんが泣いちゃった時は
 どうしようって思ったんですけど・・・
 敦賀さんのおかげで滞りなく進行しました!
 ありがとうございました!」
796名無しさん@ピンキー:2005/09/04(日) 02:35:23 ID:VGZzlyx1

「・・・キョーコちゃんも、いずれ謝る気だったんだもんね?」

他のメンバーのフォロー?を聞きながら
光君の優しげな問いかけにもまともに答えられずにいる彼女。

「・・・本当にごめんなさい・・・(泣」

君が言う「ごめんなさい」は彼らが言ってる事とは意味が違う。
それは俺たちにしか分らない事なのだけれど・・・
・・・やはり、他の男が君を庇うのはいささか癪にさわる・・・

「・・・確かに驚いたよ。でもまず番組を無事に進行させるのが最優先だろう。
 そういう意味でも、君の今日の態度は良くなかったよ?最上さん。
 みんな吃驚しただろうし、ちゃんと他の人にも謝っておくんだよ。
 ・・・あと・・・今でも俺に詫びてくれる気はあるのかな?」

がばっと音がする程勢いをつけて彼女は顔を上げた。

「・・・はい!もちろんです!」
「・・・じゃあ、今日夕飯作りに来てくれる?」
797名無しさん@ピンキー:2005/09/04(日) 02:37:41 ID:VGZzlyx1

「え?そんなことでいいんですか?」
「いつもならラブミー部のスタンプ付だけど、今日はスタンプなし。
 完全に君のおごりだよ?」

「そんなの当然です!
 ・・・分りました、今日のご飯頑張りますね!」
「いつも充分美味しいけどね・・・
 じゃ、俺は多分10時位に戻るから、それまで待ってて?」

合鍵を渡しながら俺は彼女にだけ聞こえる様に、
目を見据えてにっ・・・っと微笑いながら囁いた・・・

「今日の話は長くなるからね・・・?」

そして、意味を察して真っ赤になった彼女と
俺達の会話を聞いて呆然としてるブリッジロックのメンバーに
あいさつをして、俺はその場を後にした。
隣の社さんから非難めいた囁きが聞こえてきた・・・

小声)「お前、あんなあからさまに牽制して・・・(泣」

798名無しさん@ピンキー:2005/09/04(日) 02:39:21 ID:VGZzlyx1

「キョーコちゃん・・・ご飯って・・・???」

・・・光さんが、恐る恐る私に尋ねてきた。

「あ、ラブミー部の仕事で社さん・・・敦賀さんのマネージャーさんから、
 たまに敦賀さんの夕食作るの頼まれるんですよ〜
 敦賀さん放っとくとご飯食べない人だから、って・・・」
「男の人の所に女の子一人でご飯作りに行かせるなんて・・・
 いくら敦賀さんが紳士な人だからって・・・(汗」

「以前私敦賀さんの代マネやった事もあるからだと思うんですが・・・」

改めて今日のお詫びと庇ってもらったお礼を言うと、
「気にしないで?」と皆さんで微笑んでくれたので少しほっとした。
光さんはどことなく肩を落としているようだけど・・・
これ以上はどう説明していいのかよく分らなくて、
後はあいさつだけにしてそのままスタジオを離れた。

きっとびっくりしてるんだよね・・・光さん。
仕事の相談とかはよくする様になっても
敦賀さんの話ってした事なかったし・・・
自分でも、なんて説明していいのかよく分らないの・・・
799名無しさん@ピンキー:2005/09/04(日) 02:41:17 ID:VGZzlyx1

自分は事務所の後輩で、相手は尊敬する大先輩で。
最初は嫌い合ってたんだけど段々お互いの誤解も解けたように思えて。
ふとした弾みで、何かの拍子に抱かれた事があって。
・・・こういう関係って、一体なんて言い表したらいいんだろう?

・・・まして相手は業界トップの敦賀さん。
自分と彼との間に何か特別なつながりがあるのかも?なんて、
今だって考えるだけでも怖い。怖い理由すらよく分らない。
人目が怖いの?彼のファンが怖いの?
彼の般若や時折見せる「男」の顔が怖いの?それとも――…

いつもここまでくると私の思考は止まってしまって、一歩も先に進めない。
でもそれはきっと考えるだけ無駄よ。
何でも持ってる、何でも手に入るヒトの気まぐれで
真剣に悩んでちゃダメよ、キョーコ!

私は自分の顔を軽く両手で挟むようにはたいて
気持ちを夕食作りに切り替えた。

だるまやには「友人のところに泊まります」と連絡をして・・・
800名無しさん@ピンキー:2005/09/04(日) 02:44:12 ID:VGZzlyx1

予定通りに家に戻ると、美味しそうな香りが漂っていた。
彼女が来ている時はいつもこうだ・・・
食後にお茶を入れ、さて何から聞いたものかと彼女を横目で見ると、
彼女は彼女でお茶に口をつけながら俺の様子を怖々と伺っている。

「・・・『てんてこ舞い』の時の鶏は君だね?」

上目遣いに彼女が小さく頷く。

「俺のこと、大っ嫌いだったんだ?」
「・・・あの時は・・・あ、でも今は違いますよ!?」

「まぁ俺も嫌われてもしょうがない態度だったしね・・・
 でも、2回目以降の、俺の悩みを聞いてくれたのも君だろう?
 ・・・なんで嫌いな俺のことを気に掛けてくれたの?」
「・・・あの時は・・・敦賀さんは私のこと色々助けてくれたのに、
 私は敦賀さんに何もしてあげられなくて・・・
 敦賀さんって誰にも相談とかしない人なのかな・・・って。
 でも『坊』には随分くだけて話をしていたでしょう?
 ひょっとしたら『坊』には悩みも話してくれるのかな?って
 思ったんです・・・それで・・・」
801名無しさん@ピンキー:2005/09/04(日) 02:45:50 ID:VGZzlyx1

「・・・そう・・・」

君がそうしてくれたのは俺の為、なんだよね・・・
そして俺は自分の演技を掴んで・・・君に救われて。
結局俺には・・・君しか見えてない。君しかいない・・・

俯いてしまった君の白い首筋が目に痛い。
可愛いところを俺に見せ付けるだけ見せ付けて、
なのに君は未だに俺の気持に何一つ気が付かない・・・

・・・どうしてくれようかこの娘は・・・

俺はため息を一つつくと彼女を抱き寄せ、
胡坐をかいた俺の膝の上に乗せた。
まさかいきなりこう来るとは思わなかったらしく、
彼女の顔が俺を見て引き攣っている。

「俺、今までずっと君に騙されていたんだね・・・?」
「・・・ごめんなさい・・・」

物凄く申し訳なさそうに彼女は上目遣いで俺を伺っている。
内心の俺は嬉しくてしょうがないんだけど、顔には出ていないから
君はどんどん申し訳なさそうに小さくなっていく。・・・可愛い・・・
802名無しさん@ピンキー:2005/09/04(日) 02:47:50 ID:VGZzlyx1

「・・・そう思うなら、傷心の俺を慰めてくれる?
 そうだな・・・まずは、君からのキスが欲しいかな・・・?」

「敦賀さん・・・それってセクハラでは・・・」

「君ね・・・君、俺に頭を撫でられるのとか、俺の膝に乗ってる時って
 結構気持ちよさそうにしてるだろう?それでなんでキスがセクハラなんだ」

「それとこれとは意味が全然違うじゃないですか・・・」

「・・・男からみたら同じだよ・・・」

「そういえば敦賀さん、前に気になる女の子がいるって言ってましたよね?
 その子に申し訳ないとか後ろめたいとか思わないんですか・・・?」

「・・・全然後ろめたいことなんてないね」

「・・・やっぱり敦賀さんって女性の敵です」

「俺からみれば、君こそ男の天敵だよ・・・」
803名無しさん@ピンキー:2005/09/04(日) 02:49:32 ID:VGZzlyx1

意味が分らない?という表情の彼女に改めてキスを促すと、
君は恐る恐る膝立ちになって俺の肩に小さな手を置いた。

なんで君はこの会話で気が付かないかな・・・
いや、ココまで来てまだ何の告白もしてない俺が
一番悪いのは充分承知してるけど・・・

俺の「気になる子」は君なんだから、
他の誰かに後ろめたいなんて思うはずもない。
そして君はその想像を絶する鈍感ぶりで、
周りの男をきっと何人も涙の海に沈めてるぞ?
本当に、罪作りな子だよ・・・

頬に軽く触れるだけのキスをすると彼女は真っ赤になって離れようとする。
・・・そんなキスだけで逃がす訳ないだろう?
離れかけた首裏を捕まえて、もっと、と先を促す。

いつもしてるキスを思い出して?
・・・俺が君にしているみたいなキスをして・・・?
804名無しさん@ピンキー:2005/09/04(日) 02:50:46 ID:VGZzlyx1

敦賀さんの手で首裏を抑えられて、
逃げようにも逃げられないまま舌先で深いキスを促された。
恐る恐る自分の舌を差し込むと、最初は軽く・・・じきに強く吸われて持っていかれて。
全身の力が抜けてしまう・・・

融けてしまいそうなキスをどの位交わしていたのか・・・
いつのまにか敦賀さんは私の顔を覗き込んでいた。
性質の悪い笑みを浮かべて、このまま寝室に行く?と耳元に吹き込まれて。

・・・たーすーけて・・・

「え"〜〜っ、そんなっ・・・今汗かいてますし・・・」
「・・・じゃあ、先にお風呂入る?」

・・・しぶしぶ頷いて浴室に向かう。
どうしよう・・・今までだってこういうことはあったけど、
いつも、その時の雰囲気でなし崩しで、だったのに。
こんな、これからスルんだ、なんて意識させられたコトなかったのに・・・
・・・う"〜〜ん・・・恥ずかしいよ・・・
どうしていいのか分からないまま広い浴槽にぶくぶくと沈んでいると、
ふいにバスルームのドアが開いた・・・?!!!??!

「つっるつっつ敦賀さん??!!?!」
805名無しさん@ピンキー:2005/09/04(日) 02:52:17 ID:VGZzlyx1

えええぇえ?!??敦賀さんハ、ハダカですヨ?!
直視出来なくてすぐに顔を伏せた。なんで、どうして??!

「・・・大丈夫?あんまり音沙汰ないんで溺れたのかと思ったよ?」
「それは大丈夫ですけど・・・なんで敦賀さんまで入ってくるんですか・・・!(汗」

掛け湯をしている敦賀さんにきゃんきゃん抗議しても。
・・・聞く耳を持ってくれるはずもなく・・・
敦賀さんは何食わぬ顔をしてお湯に入ってきた。

こっち見ないでください・・・こんな明るい浴室で・・・恥ずかしい・・・
浴槽の縁に縮こまって目をぎゅっとつぶっていると、
大きな手で仰向けになった敦賀さんの胸に引き寄せられてしまった。
・・・なんか・・・腰に硬いモノが当たっているのですが・・・(泣

「・・・敦賀さん。最近、嫌がらせがひどくなってませんか??!」
「俺?嫌がらせなんかしてないよ?」
「じゃあなんでこんなこと・・・」
「・・・なんでだと思う?」

・・・敦賀さんが強い目で私をじっと見ている。
なんでだろう、よくわからないけど・・・怖い・・・
806名無しさん@ピンキー:2005/09/04(日) 02:53:53 ID:VGZzlyx1

彼女の視線を絡めとるようにじっと見つめると。
・・・彼女は俺の胸の上で硬く目を閉じて縮こまってしまった。

・・・下唇を噛んで・・・ひょっとして、怯えている・・・?

本当は、今俺の気持を言ってしまおうかと思っていた。
今まで俺のことをずっと励ましてくれていた鶏のキョーコちゃんに、
俺が気になる子は君なのだと。
俺がいくら自分の気持ちを拒んでも逃げても、
結局俺は君に囚われ続けていたのだと。

でも・・・今の君は・・・何が、怖いの・・・?

「・・・君が望んだんじゃないか。『男と女のことが知りたい』って」
「え?それは・・・一番最初はそうでしたけど・・・でもその後の事って??」

「・・・まさか君、たった一度で全て分かる、なんて思っていないよね・・・?
 俺は君に教えてるんだよ?覚えてね?」
「・・・ふぇ・・・そ、そんなのって・・・」
807名無しさん@ピンキー:2005/09/04(日) 02:55:05 ID:VGZzlyx1

茶化すように話をそらすと、大きな目がふっと開いた。
背中を宥める様に撫でながら、汗ばんだ額にキスを落としていると、
硬くなった身体から少しづつ緊張が抜けてきた・・・

「もちろん、俺も役得を楽しんでるよ?」

ニヤリと笑って見せると彼女が真っ赤になって怒り出す。
・・・その顔の方が可愛いよ・・・?
俺は先に湯船から出て、椅子に座って髪を洗い出した。

・・・彼女が怖がっていることは・・・

以前にも君のあんな感じの表情を見たことがある。
あれは・・・君がブリッジロックの光君から告白紛いのことを言われて、
逃げ出してしまった時に浮かべていた表情にどことなく似ていた・・・

君は・・・「愛されること」が怖いのか・・・?

母親から愛されず、不破に裏切られ・・・
君は多分君だけに注がれる特別な愛情をほとんど知らない。
過去の記憶が無いから、知らないから・・・怖いのか?
・・・受け止め方が分からなくて?
808名無しさん@ピンキー:2005/09/04(日) 02:56:21 ID:VGZzlyx1

考え事をしながらも髪を洗い終わって
スポンジで身体をこすっていると。
・・・後ろから小さな、本当に小さな声が聞こえてきた。

「・・・敦賀さん・・・背中・・・流しましょうか・・・?」
「ん?・・・じゃあお願いしようかな?」

「・・・後ろは絶対に向かないでくださいね・・・!」

俺の差し出したスポンジにボディソープを足すと、
彼女は膝立ちになって俺の首裏から丁寧に擦りはじめた。

俺の肩に置かれた小さな手から熱が広がる・・・
髪の生え際や肩甲骨に沿ってスポンジが動く。
ちょうどいい強さで、優しい手付きで・・・
君にされていることがひどく幸せで気持ちよくて。

君はこんなに優しくて、いつも他人の為に一生懸命な子なのに。
君に救われた人は沢山居て、君の事が好きな人も大勢居て。
なのに・・・君だけがそれに気が付いてない。心で受け入れていない。

それはひどく切ない事だと。そう、思う――…
809名無しさん@ピンキー:2005/09/04(日) 03:01:33 ID:VGZzlyx1
いやもー、ほんとハンパでごめんなさい・・・
後半もっと長ったらしいんで、
長いの嫌いならマジでスルー推奨ですorz
ではしばし失礼を・・・ホントスマソ・・・
810名無しさん@ピンキー:2005/09/04(日) 03:06:58 ID:MJywiQOZ
リアルタイムでモえだーー!!
続き、非常に楽しみにしてます。
811名無しさん@ピンキー:2005/09/04(日) 03:27:24 ID:bdy6m3b4
キ〜ャ〜〜お風呂〜〜萌えっすー!
後半は蓮が洗ってあげるのかしら〜?楽しみにしてまっす。
812名無しさん@ピンキー:2005/09/04(日) 04:05:30 ID:fhXFMYUX
わわ〜寝る前に寄ったらUPされてる〜萌え萌えでございます。続き楽しみに待ってます♪
813名無しさん@ピンキー:2005/09/04(日) 12:10:42 ID:ZDAzI5NU
ひ さ し  ぶ   り     の
キタ━━━━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━━━━ッ!!
780氏にGJの大嵐━━━━━━ッ!!


え…エロが足りねぇ…つづき、じゃんじゃん持ってこいщ(゚Д゚щ)…(笑)
814名無しさん@ピンキー:2005/09/04(日) 13:19:08 ID:J40MOt0o
遅ればせながら激しくGJ!!!
続き超待ってます!
815名無しさん@ピンキー:2005/09/04(日) 13:42:27 ID:vWa6lqNo
  ∧_∧
 ( ・∀・)  ワクワク 780さんGJ!! 後半楽しみに待ってます。
 ( ∪ ∪
 と__)__)  旦~
816名無しさん@ピンキー:2005/09/04(日) 19:24:35 ID:yKiFOP/p
きゃーーーー!!
780さん長編GJです
ワクテカしながら後半お待ちしております
817名無しさん@ピンキー:2005/09/05(月) 01:18:47 ID:XvUGIi7V
ども、見習い780です・・・暖かいお言葉thxです・・・
横道ですけど最近板内の「SS書きの控え室」でBGMの話を見かけたら、
脳内BGMがKUWATABANDのスキップビートになりますた・・・(汗
絶対に何か間違えたような気がします・・・orz

せっかくの励ましを台無しにしてしまうかも、ですが
後半仕上がりましたので投下を失礼します・・・
レス数は20ちょいです。書いてたら予定より益々伸びてやんの(泣
818名無しさん@ピンキー:2005/09/05(月) 01:20:09 ID:XvUGIi7V

敦賀さんの大きな背中をぼんやりと眺めていると、
背中の泡が少し薄いような気がして、なんだか気になった。
背中ってどうしても洗いにくいよね・・・
垢すりタオルもあるみたいだけど、使う様子ないし・・・

・・・私・・・逆上せちゃったのかな・・・
普段の自分ならありえないことを言い出してしまった。
絶対に振り返らないで下さいね!と念を押して
スポンジを泡立て敦賀さんの背中に滑らせる。

・・・大きな、広い背中――…

敦賀さんに抱かれるようになって一つ分ったことがある。
男の人の身体って、女の身体と全然違うんだ・・・
想像も付かないくらいに硬い腕や背中で、
いつも私のことを軽々と扱って。
そういえばお姫様抱っこされたこともあったっけ・・・

ぼんやりしながら洗えるところまで洗ってお湯で流すと、
敦賀さんはありがとう、と綺麗に微笑んだ・・・
・・・え、な、なんで似非紳士??!

「・・・じゃ、次は君の番だね?」
819名無しさん@ピンキー:2005/09/05(月) 01:21:35 ID:XvUGIi7V

・・・つつ敦賀さん・・・さらりと恐ろしいことを言いませんでしたか、今?!

「イエそんな滅相もないデス・・・私自分で洗いますから!」
「まぁまぁ。さ、座って?」

腰を引き寄せられて半強制的に椅子の上に座らされて。
そんなぁ・・・こんな明るい所で身体を見られてるなんて・・・
胸を腕で隠して、太ももをぴったり合わせて膝を下げ
背中を丸めて出来るだけ身体を隠していると、
首筋に後ろから口付けられた。

「・・・っん・・・」

甘い刺激に思わず声が漏れてしまって・・・恥ずかしいよ・・・
敦賀さんは私の様子にはお構いナシでスポンジを軽く洗っている。

「・・・敦賀さんはもう全部洗い終わったでしょう?
 先に上がっててくださいよぅ・・・」
「君がせっかく俺の背中流してくれたんだから、
 俺も君にしてあげなきゃ不公平だろう?」

「そんなの気にしないでk・・・ん・・・」
820名無しさん@ピンキー:2005/09/05(月) 01:23:07 ID:XvUGIi7V

不意に肩を抱かれ・・・有無を言わさず深く口付けられた。
敦賀さん、自分だけ先に上がる気なんて
これっぽっちもないんですね・・・(泣

キスの合間にせめて明かりは消して下さいって懇願したら、
それだけは辛うじて聞いてくれた。
浴室の照明が消えると、ドアの曇りガラスから
洗面室の明かりが柔らかく漏れてきて・・・
うっすらと敦賀さんの整った横顔を照らしている。
艶やかな微笑で見つめられて・・・いたたまれなくなって目を閉じた。

大きな手が肩に掛かり、スポンジが首筋から背中を往復する。
ボディソープの冷たい感触に一瞬身を震わせると、
まだ石鹸の付いていないところにキスが落ちてきた。
背中から胸の横をスポンジでこすられて、
反対側の手は背中を泡を塗りつけるように撫でていて・・・
・・・なにか、ヘンな感じ・・・

・・・石鹸がついてる所、いつも触れられてるときより
ずっと敏感になってる気がする・・・
821名無しさん@ピンキー:2005/09/05(月) 01:24:14 ID:XvUGIi7V

だってもう・・・胸の先が固く張り詰めてるし、
身体の奥が少しずつだけどアツくなってる・・・
まだ胸やあそこを直接愛撫された訳じゃないのに・・・

「・・・敦賀さん、背中洗い終わりましたよね?
 後は自分で洗いますから・・・スポンジ貸して下さい」
「ん?駄目。俺の方が背中広いだろう?
 君のちっちゃな背中洗っただけじゃ不公平だから、
 もっと洗ってあげるよ?」
「・・・またそんな屁理屈・・・んっ・・・」

腕や足を捕られ指先や指の間まで洗われているうちに、
ぬるりと敦賀さんに身体を撫でられるたびに、
どうしようもなくため息が漏れてくる・・・

そのうち正面に廻った敦賀さんは背中に手を回して
私の身体を支えると、胸やお腹にもスポンジを這わせてきた。
抱きかかえられる様にお尻も洗われて。

触れられるトコ全部が粘膜になったみたいに、
体中が甘く痺れてる・・・
恥ずかしいのに・・・全身に力が入らない・・・
822名無しさん@ピンキー:2005/09/05(月) 01:25:07 ID:XvUGIi7V

敦賀さんの大きな手が不意に胸を持ち上げてきた。
あ・・・と声を出してしまうと、胸の先を摘まれて
笑いを含んだ低い艶やかな声で囁かれて・・・

「ここ、どうしたの?触ってなかったのに、もう硬くなってるよ・・・」
「・・・っあんっ・・・いやぁ・・・」

やだ、いじめないで・・・敦賀さん・・・
でも敦賀さんの指は無遠慮に私の胸を掬い、
指の間で乳首を挟んで転がしている。
張り詰めてしまって痛いくらい敏感になってるのに・・・
石鹸で長い指がつるつると滑る度に
痺れるように身体の奥が熱くなって・・・

「・・・はぁはぁ・・・う・・・あんっ・・・」

何も答えられずにため息で喘いでいると、
背中からぬるめのシャワーを浴びせられた。
私を抱きかかえるようにして敦賀さんは
全身くまなく身体の泡を丁寧に流していく。
でも・・・足の奥にだけは触れてこなかった・・・
恥ずかしいのに・・・でもそこがひどくアツい・・・
どうにも物足りなくて、もどかしくて・・・
823名無しさん@ピンキー:2005/09/05(月) 01:26:14 ID:XvUGIi7V

そのまま髪も洗われて全身さっとシャワーで流されると、
濡れた髪をかき上げられながら優しいキスが降ってきた。
深く舌を絡め、首筋を食まれて・・・乳首を吸われて。
ちゅ・・・くち・・・っと微かなはずの水音が
やけに大きくバスルームに響いてる気がする・・・
その度に、そこから全身に痺れが走って、
すごく気持ちいいのに・・・一方ではすごくもどかしい。

敦賀さん・・・もっと、触って欲しいところがあるの・・・

敦賀さんの手が太ももに触れ、ぬくもりが少しづつ這い登ってくる。
指先が足の付け根まで来た。あそこまで、もう少し、もう少し・・・
息を呑みながら指を待っていると、足の付け根の溝を
からかうように軽く引っかいて、手が膝へ降りてしまう。

「やあっ・・・敦賀さん・・・!?」
「・・・ん?どうしたの?」

敦賀さんの声はどこか笑いを含んでいて。
どうしたの、なんて・・・そんなの言える訳ないじゃない?!
でも・・・もうもどかしさも限界で・・・
824名無しさん@ピンキー:2005/09/05(月) 01:27:33 ID:XvUGIi7V

涙目になって何度も敦賀さんを呼んでいると、
ようやく胸から顔を起こしてこっちを見てくれた。

「・・・敦賀、さん・・・んっ・・・つるがさん・・・」

触ってほしいの。敦賀さんに来てほしいの・・・
私、いつの間にこんないやらしくなっちゃったんだろう・・・
どうしたの?と聞かれて思わず肩から首に回した腕に力を込めて
敦賀さんにしがみついた。

「・・・欲しいの・・・?」

思わずこくんこくんと首を縦に振っていて・・・
もう、駄目・・・どうしたらいいの・・・

「すごいね・・・もう、びしょびしょだよ・・・?」
「・・・や、あっ・・・」

軽くだけ触れられると余計にもどかしさがつのる。
からかうような指先が返って憎たらしくて・・・
そんな・・・意地悪しないで、お願いです・・・
825名無しさん@ピンキー:2005/09/05(月) 01:29:15 ID:XvUGIi7V

ごく浅く差し込んだ指で軽くかき回すと、
ますます彼女はぎゅうっと俺にすがり付いてきた。

「もっと、欲しい?」

涙を目尻に滲ませて切実そうに頷いている彼女。
・・・もっともっと、苛めてしまいたくなる・・・

俺の首に腕を回した彼女をそっと抱いて床に横たえた。
うつ伏せにして後ろから指をぐっと差し込むと、
小さな悲鳴を上げて彼女の背中がびくんっと跳ねる。

少しずつ貪欲を覚えていくキョーコちゃん・・・
俺の指が動くリズムで身体をくねらせ甘い声をあげる・・・
もっと俺の指を深く咥えるために、
可愛いお尻が少しずつ持ち上がっているのを
彼女は気が付いているだろうか?

真っ白な雪原に思うように足跡を付け汚していく感覚に
ぞくぞくする自分が抑えられない・・・
彼女の心は未だ掴めないまま。
ならいっそ身体にだけでも・・・俺を覚え込ませてしまいたい・・・
826名無しさん@ピンキー:2005/09/05(月) 01:30:15 ID:XvUGIi7V

敦賀さんに後ろから指を1本ぬるりと差し込まれた瞬間、
体中に火がついたかと思った。一瞬で体温が上がって、
もう充分潤っていたあそこにきゅうっと力が入ってしまう。
人差し指が中を撫で、馴らすように揺らめいたと思ったら
その脇から中指が滑り込んできて。
長くて少し骨ばった2本の指が私の中で暴れ始めた。

・・・あぁ・・・そんなっ・・・

もう意味をなさない声が指に押入られる度に零れ出す。
最初は浴室にこもる自分の声が恥ずかしかった筈なのに・・・
もう駄目。与えられる熱い痺れがうねる度にお尻がくねって、
あそこが指の動きにあわせてひくついてしまう。

私、いつの間にこんないやらしくなっちゃったの・・・?

指で私を攻め立てながら首から背中を食んでいた彼は
すっと身体を起こすと、胸を掴んでいた手を腰に廻してきた。
お腹を掬う様に手を差し入れてきて・・・腰を持ち上げられた?!

「あっ!・・・何するんですか・・・こんな、ん・・・いやぁ・・・っ」
827名無しさん@ピンキー:2005/09/05(月) 01:31:12 ID:XvUGIi7V

下半身がすっかり膝立ちになってしまって逃げかけた腰を
お腹からぐっと支えられ、指はますます深く中を穿ってきた。
お尻に敦賀さんの吐息を感じる・・・
ほの暗い明かりの中で、きっと指の動きをじっと見てるんだ・・・
指の愛撫だけでこんなに声が出ちゃうなんて・・・
敦賀さん、いやらしいって呆れてないかな・・・

ふっと指があそこから抜けた。
どうにも恥ずかしい快感から開放されて
一瞬寂しくなりながらもふう、と一息ついていると。

「・・・あっ!・・・つ、つるが・・・さ・・・っ!?」

やぁっ・・・そんなぁ・・・
ひょっとして敦賀さん、あそこを後ろから舐めてる?!
熱い塊がぬるぬるとあそこで上下に蠢いている。
気が付くと両手で腰を掴まれて、
びっくりして逃げそうになった所をぐっと抑えられて。

「あん・・・あぁ・・・こんなの、やぁ・・・あっ・・・」
828名無しさん@ピンキー:2005/09/05(月) 01:32:28 ID:XvUGIi7V

尖りを舌でつつかれたり、包まれて捏ねられたり。
全体を舐られて吸われて、舌を奥まで差し込まれ・・・
お尻から食べ尽くされてしまいそう・・・
後ろからぴちゃ、ちゅ、じゅ、・・・と
くぐもった水音がやけに響いて耳から離れない・・・

もうとっくに足に力は入っていないのに、
敦賀さんの両手で腰をしっかりと支えられて
お尻を高々と突き出した格好のまま、
背中を少しずつ白い波が這い登ってきた。

やぁっ・・・こんなの・・・
こんなに恥ずかしくても、こうなっちゃうの・・・?

「つる、が、さん・・・なんで、こんな意地悪・・・」

前よりもずっと焦らされたり、
こんな恥ずかしい姿勢を強いられたり・・・どうして・・・

切れ切れに問いかけると、ふっと笑った気配がした・・・

「俺が意地悪?・・・そうかもね。
 何か意地悪される心当たりはある?キョーコ?」
829名無しさん@ピンキー:2005/09/05(月) 01:33:48 ID:XvUGIi7V

笑いを含んだ声で名前を呼ばれて、増々顔に熱が集まって・・・
・・・心当りは・・・はっきりいってありすぎるのですが・・・

「・・・『坊』のコト黙ってたからですか?
 敦賀さんのこと騙してたから・・・?」

「ん?それは・・・、君スタジオで泣きながら謝ってたじゃないか。
 なら、それ以上俺が怒る必要はないだろう?確かにびっくりはしたけどね。
 俺の為にしてくれてたことなんだから・・・」

敦賀さんは私から手を離して身体を起こし、
口元を拭いながらソープディッシュの横に手を伸ばした。
・・・小さな四角い包みが・・・いつの間に??
最初から、こんな破廉恥なことするつもりだったんですか・・・?
うつ伏せのまま身体を伸ばしてなんとか足を閉じる。
足の間に篭った快感に身震いしながら後ろを恐る恐る見ると・・・
敦賀さんは・・・あの夜の帝王の顔をしてこっちを見下ろしていて・・・

「・・・え、でもじゃあなんで・・・こんな?どうして・・・?」
「どうしてだか分らない?」

「『坊』以外で何か私・・・敦賀さんのこと怒らせたりしました・・・?」
「フフッ)・・・怒らせた、とかじゃないよ?
 ・・・最上さんがこんなに可愛いから、つい、ね?」
830名無しさん@ピンキー:2005/09/05(月) 01:35:20 ID:XvUGIi7V

・・・なんですかその理由?!
こんな地味で色気のない女を捕まえてなんちゅう寝言を・・・
嫌がらせにも程があると思うんですけど!!

あまりにあんまりな理由に起き上がって抗議をしようとしかけたけど、
その前に敦賀さんに後ろから肩を押さえられてしまった。
首筋を甘噛みされて、熱い痺れがまた広がっていく・・・

「あ・・・いやっ、つるがさん・・・そんなぁ、ずるいっ・・・」
「俺も男だからね。可愛い子を捕まえるためには
 いくらでもずるくなるんだよ?覚えておくんだね」

「またそんな嫌がらせばっかり・・・
 敦賀さん、気になる人がいるって言ってたじゃないですか?!
 こんな色気のない後輩捕まえてカラカワないで下さい!」
「君が色気がない、だって・・・?さっきの声、すごく可愛かったのに?
 あれで色気がない、なんていう男はいないって・・・
 ああいう君は本当に綺麗だね。すごく色っぽいよ・・・
 このまま閉じ込めてしまって、誰にも見せたくなくなるね・・・?」

「っやぁ、そんなの誘拐犯じゃないですか・・・あっ・・・」
831名無しさん@ピンキー:2005/09/05(月) 01:37:16 ID:XvUGIi7V

可愛い憎まれ口を叩く彼女の背中を舌でなぞると
素直な艶めいたため息がこぼれて、一際俺を興奮させた。
彼女の足の間に身体を滑りこませて
すっかり屹立した切っ先をあてがうと、
一瞬震えた後に・・・可愛いお尻が少し上を向いて腰を浮かす。
ほの暗い明かりの中で、紅く染まった彼女の入り口が
ひくひくとぬるついているのが見て取れて・・・
・・・欲しいの・・・?俺を欲しいって、思ってくれてる・・・?

キスの応え方も知らなかった彼女が、
俺を欲しがって腰を揺らめかせてる・・・俺が教えて、汚した・・・
罪深い光景にゆっくりと自分を沈めていくと、
彼女から一際高い苦痛とも歓喜ともつかない悲鳴が漏れる。

きゅうきゅうとキツく締め付ける中に全部自分を収めると、
どちらともなく二人のため息が重なった。

「・・・大丈夫?動くよ?」

目をぎゅっと瞑ったまま頷く彼女を攻めたてはじめた。
最初はゆっくりと・・・でも、もううまくブレーキが利かない・・・
832名無しさん@ピンキー:2005/09/05(月) 01:39:11 ID:XvUGIi7V

「あっ・・・はぁ・・・ん・・・あぁ・・・っ!」

敦賀さんがゆっくりと入ってきたとき・・・
少し怖かったけど・・・でも、背中は喜びで引きつれた・・・
どうしても足りなくてもどかしかったところが、
今は熱くて硬い、大きなモノで苦しい位に一杯になっている。
・・・敦賀さんにこうされるの、気持よすぎてなんだか怖い・・・
でも・・・でも・・・ホシカッタノ・・・

左手で胸を覆われ、右手は私の左手に指を絡めて。
思わず右手も添えて敦賀さんの手と腕にしがみ付いていると、
動くよ、と言われ・・・あそこから熱い波が体中に襲ってきた・・・

「あっ・・・いやぁっ、あ、ふ・・・、っん、あん・・・!!」

自分でもどうしようもなく声が押し出される・・・
只もうあそこからのうねり以外なにも分らなくなって・・・
敦賀さんの手にしがみ付きながら甘い波に耐えていると、
胸を覆っていた手がすっとわき腹を撫でてきた。
833名無しさん@ピンキー:2005/09/05(月) 01:40:20 ID:XvUGIi7V

「気持いいの・・・?」

真っ赤に染まった耳たぶを噛みながら囁くと、
彼女は俺の腕にますますぎゅうっとしがみついてきた。
絡ませた指に唇を押し付けて我慢していても、
漏れ出る声は俺の動きにあわせてどんどん高くなってくる。
もうそろそろ、かな・・・?

胸を弄っていた手を繋ぎ目に持っていくと
彼女の腰が一瞬逃げたそうにした、けれど・・・
上から俺が圧し掛かっているのに逃げられる訳ないよね?
抜き挿しを続けている自身に指を沿えて襞をなぞると
彼女のキツイ内部はますます俺を締め上げて奥へ誘う。
その敏感な反応を充分楽しんでから
仕上げに突起を摘んで逆撫でしながら押しつぶすと、
彼女は一際高い声をあげて頂点に達した・・・

・・・くっ・・・

彼女に吸い込まれて放ってしまいそうになるのをなんとか堪える。
今は俺の下で力を抜いて大きく息をついている彼女が
なによりも可愛くて、愛しくて・・・
834名無しさん@ピンキー:2005/09/05(月) 01:42:04 ID:XvUGIi7V

今までの愛撫ですっかり融けてしまっていた身体。
敦賀さんが入ってきて動きはじめて・・・
与えられる感覚以外は何も分らなくなる・・・

「ひあっ・・・あん・・・いやぁ・・・!あーーーっ!!」

貫かれた所をさらに手で弄られて突起にまで触れられ、
背中からまた這い登ってきた白い波に一気に呑まれた。
あそこから広がる痺れで体中が甘く熱い・・・

はぁ、はぁと荒い息をついていると
しがみついていた敦賀さんの手が私からそっと離れ、
片足をぐいっと持ち上げてきた。ええ?!
びっくりしているとそのまま身体をひっくり返されて
敦賀さんと正面で向き合う姿勢になっている。

いきなり中で角度を変えられて身体が引き攣れてしまう・・・
つい顔をしかめていると、ひどく優しい目をした敦賀さんが
私の頬を撫でながら軽いキスを繰り返してきた。

「どう?気持よくなってくれた・・・?」
「・・・だからっ・・・どうしてそんな恥ずかしいこと、
 何度も聞いてくるんですか・・・意地悪です・・・」
835名無しさん@ピンキー:2005/09/05(月) 01:44:08 ID:XvUGIi7V

彼女が涙目で弱々しく抗議してくる・・・
何故かって・・・すごく簡単なことだよ?

「君が気持いいと、俺も嬉しくて気持いいからだよ。
 だから・・・教えて欲しくなるんだよ・・・?」

だからね、イイならイイって言って?、と重ねて強請ると
彼女は目を伏せて本当に小さな声で、よかったです・・・と囁いてきた。
それを聞いた俺の自身はもっと貪欲になってしまう。
彼女を貪りたくて・・・もっと啼かせてしまいたくなって・・・

「ごめん・・・もう少し、ね?」

背中に腕を廻して再度動き始めると、
彼女も俺の首にしがみついて喘ぎだした。
後ろから苛めてしまうのもよかったけど、
やっぱり君の感じてる表情を見ながらが一番イイな・・・

さっきよりももっと手加減が効かなくなってスピードを上げる。
彼女の表情が、声が、俺を呑み込むその場所が
俺を煽るだけ煽って・・・君しか見えなくなる。
最後のキツい締め付けで俺は自分を解き放った。
もう誰もいらない。君だけでいい。君だけが欲しい・・・
836名無しさん@ピンキー:2005/09/05(月) 01:45:27 ID:XvUGIi7V

「あ・・・いやぁ・・・つるが、さん・・・あっ・・・あーーーっ!!」

さっきよりも深く激しく穿たれて、
ただただ敦賀さんにしがみついていた・・・それしか出来なかった。
「・・・そろそろ、イキそう・・・」と荒い息で耳元で囁かれた瞬間に
真っ白な大波にさらわれてしまって・・・
・・・もう、体中が熱すぎて・・・甘すぎて・・・

・・・次に気が付いた時にはリビングにいた。
大きすぎるバスローブをまとって、
ソファーを背もたれにしたパジャマ姿の敦賀さんに抱きかかえられて・・・
あの後何もかも敦賀さん任せにしちゃったんだ・・・
敦賀さんは強そうなお酒をロックで飲んでいて、
その内私のバツの悪そうな視線に気が付いた。

「・・・ん?目が覚めたの?」
「・・・敦賀さん・・・私、寝ちゃってました・・・?(汗
 ・・・ごめんなさい、この姿勢って重いでしょう・・・?」

あわてて膝から降りようとした私を強く抱えなおして、
敦賀さんは私に水の入ったグラスを渡してくれた。

「・・・気にしないで。水だけど飲む?さっぱりするよ・・・
 まだ二人とも髪が乾いてないから、乾くまで時間潰してたんだ」
837名無しさん@ピンキー:2005/09/05(月) 01:46:57 ID:XvUGIi7V

そういって敦賀さんは私の髪を撫で、時折さらさらと空気を含ませた。
大きな、優しい手・・・一体何人のヒトにこんな風に優しくしてたんだろ?
それに気になる人がいるって言ってたのに・・・
でも、あんな悲しい表情を見てしまった後では何も聞けないから・・・

『大切な人はつくれない・・・どこにいても――…』

もらった水を飲みながらあの時の事を思い返していると。

「あ、そうだ。言い忘れてた。
 いつも助けてくれてありがとう・・・最上さん」

??吃驚して顔を上げると、敦賀さんが神々しい微笑で・・・
今まで見た中で一番かもしれない神々しさで、私の頬を指先で撫でた。
・・・笑顔の光で私、干からびちゃうかもしれない・・・

「そんな、私何もしてませんよ?!
 坊の時だって結局何の役にも立たなかったし、
 以前演技にお付合いした時だって、返って敦賀さんの
 お邪魔をしてしまっていたようなモノですし・・・(汗」

そんな事無いよ、いつも本当に助かってるんだ、ありがとう・・・と
甘〜い言葉を紡ぐ敦賀さん。おでこに優しいキスを降らせながら・・・
838名無しさん@ピンキー:2005/09/05(月) 01:48:45 ID:XvUGIi7V

敦賀さん・・・あなた、ホントは絶対に女タラシですよね???
あなたのその甘やかな優しい態度って、本当に世の女性の目の毒デスヨ??!

・・・でも、そう思いながらも、ひとつ気が付いていることがある。

敦賀さん・・・このマンションって、
ほとんど他人を入れてないんじゃないですか?

時々食事を作りに来るといつも思う。
お手伝いさんは要らないって前にも言ってたけど、
それにしても・・・台所を他の誰かが使った様子が全く無い(汗
たまに時間が余って掃除機かけたりする時も、
敦賀さん以外の誰かがいた形跡なんてぱっと見だけど全く無い。

・・・もしかして・・・ココに出入りしてるの、私だけ、なのかな・・・?

合鍵を貸してもらう度に、日本一売れっ子の俳優さんなのに
こんな軽々しいことしてイイの?!・・・って不思議だったんだけど。
ひょっとして、私、敦賀さんから信用されてるのかな?
だったら嬉しいな・・・と思ってると、なんだかまた眠くなってきた。

暖かい腕・・・眠っていいよ、と促されてどんどん意識が遠くなる。
許してもらってる内は甘えちゃおうかな・・・?例えそれが今だけでも。
今まで私にこんなぬくもりをくれたのは、敦賀さんだけだったから――…
839名無しさん@ピンキー:2005/09/05(月) 01:49:53 ID:XvUGIi7V

おやすみ・・・と囁くと、彼女は子供のように微笑んでまた眠りに落ちた。
俺がいくら自分を刻み付けて汚したつもりになっても、
結局は君は何も変わらない・・・無邪気で無垢なまま、
親切で優しくて、何をするにも一生懸命なあの頃のまま・・・

・・・でも、そう思いながらも、ひとつ気が付いていることがある。

君は、俺の腕の中では本当に安心しきって眠っている・・・?
俺に抱かれることを恥ずかしがりはしても、
君が俺に見せる表情に嫌悪はない。
そして、軽い身体を腕にかき抱くと、
暖かそうに目を細め、俺にすっかり身体を預けて・・・

他人からの愛情に怯え恐怖すら覚えている君は、
それでも俺には少しは気を許してくれているのかな・・・?
こうして抱いていることを許されているうちは、
少しは自惚れてもいいのだろうか・・・?
840名無しさん@ピンキー:2005/09/05(月) 01:52:09 ID:XvUGIi7V

お互いの髪が乾いた頃合を見計らって、
すっかり力の抜けた君を寝室へ連れて行った。
もしまだ君が起きていたら、
もう一度・・・という意地汚い気持もあったけど、
今日は色々あって疲れただろうしね・・・

本当は何もかもをさらけ出してしまいたかった。
俺のこの狂いそうな思慕や汚い欲望や・・・
『コーン』のために泣いてくれた君に、
捨てたはずの過去を打ち明けたかった。

たった一つだけ、どうしても捨て切れなかった
綺麗な綺麗な思い出の話も――…

でも・・・今『愛』に怯える君にそうするのは、
ただの俺のエゴの押付けでしかない。
君が他人の気持を受け入れられるようになる日まで、
俺は待とうと決めたんだ・・・

君が俺を惑う暗闇から光の中へ導いてくれたように。
いつかは俺が、今だ彷徨う絶望から君を救い出したい・・・
それはひどく大それた望みなのかもしれないけど。いつか。
その役目が俺であることを切に祈るよ――…
841名無しさん@ピンキー:2005/09/05(月) 01:54:06 ID:XvUGIi7V
いやほんと、なんでココまで長くなるのか・・・
ごめんなさい〜〜〜y=-( ゚д゚)・∵;;
842名無しさん@ピンキー:2005/09/05(月) 01:56:58 ID:alD6YxDX
大作GJです!
初のリアル遭遇に心臓バックンバックンでした
かな〜り堪能させていただきました(*´∀`*)
843名無しさん@ピンキー:2005/09/05(月) 02:32:56 ID:WgemaclR
GJ!
モエ〜ハァハァ
844名無しさん@ピンキー:2005/09/05(月) 04:38:34 ID:7B+3Zy7D
すごいよかった!!ありがとう!!
845名無しさん@ピンキー:2005/09/05(月) 10:31:07 ID:KlBNxUCW
禿萌え〜!
良いもの読ませて頂いてありがとうございました♥
846名無しさん@ピンキー:2005/09/05(月) 12:12:59 ID:X/GDC1Wm
マジ良かったです。GJ!
847名無しさん@ピンキー:2005/09/05(月) 13:52:38 ID:M12MV3qN
すごーく良かった、 激萌えです。

心理描写がしっかり書かれていて
長いのなんか全然気になりませんでした。
848名無しさん@ピンキー:2005/09/05(月) 22:11:17 ID:/Tls05b1
780様>長編?になるのかな?お疲れ様でした。とっても×2激萌えでした。これであと2週間乗り過ごせそうです。これ続編あると嬉しいな〜♪
849名無しさん@ピンキー:2005/09/05(月) 23:19:26 ID:EVe39wXr
780さんGJでした。萌え萌え〜(*´д`*)ハァハァハァアハァ
850名無しさん@ピンキー:2005/09/06(火) 04:38:59 ID:wbwEJ36z
780さん
めちゃめちゃよかったです。
一気に読みきってしまいました。GJ!!
851名無しさん@ピンキー:2005/09/06(火) 12:54:32 ID:S9cv9fRz
KUWATABANDにつっこみ0が微妙に寂しい780ですw;
(自分の中では既に黒蓮のテーマソング(汗)
あまりの長さにこんなん読めるかボケ!って言われても
しゃーないなと思ってたので、GJ頂けてほっとしてます。ありがd♪

ちなみにこの話は次回でラストです。
本文+エピローグ2つ、かろうじて微エロ、悪ふざけ憑きの
かなりしょーもないブツに仕上がる予定ですが、
しゃーねぇなぁ、読んでやるよと思ってくれる物好きな方は
しばしお待ちくださいませ・・・ではでは〜ノシ
852名無しさん@ピンキー:2005/09/06(火) 17:10:36 ID:nvt5C/Pk
キョーコに翻弄されたような行為の後、その事が忘れられなくてキョーコ
の唇やら仕草に妄想が止まらない萌え萌えな蓮が見たい。
なんせ文書力が無く書けなかった自分が悔しい…
神よこんな感じの蓮を書いていただけないでしょうか。
一人で悶々している私を助けてくださいませ…

853名無しさん@ピンキー:2005/09/06(火) 18:50:14 ID:O4TF3Tlt
780氏
ごめん、漏れその曲シラネなのでつっこめませんですた(´・ω・`)
最終話?をテカテカしつつ待つ!!
854名無しさん@ピンキー:2005/09/06(火) 22:14:00 ID:DT0wZd7t
リクいいですねー。
でも妄想するとどんどん蓮が変態みたいになってく自分…onz
855名無しさん@ピンキー:2005/09/07(水) 01:56:53 ID:qcHVVY1z
変態上等щ(゚Д゚щ)カモオォォォン
856名無しさん@ピンキー:2005/09/07(水) 02:38:31 ID:O6VzVPVi
へ、変態でもよければちょっと考えてみます…
でもいつになるやら。
出来なかったらごめんなさい(ぉ
857852です:2005/09/07(水) 07:35:00 ID:s/aD/gm/
856さんいつまでも首を長くしてお待ちしています。
858名無しさん@ピンキー:2005/09/07(水) 11:24:56 ID:QhbcQZnk
ウヒョー! 何やら期待できる話題が…!
ただの乞食の自分はSS提供できないので応援だけしてます。
856さん頑張れ〜♪(急かしてるわけではないです)

あと780さん乙〜!
ラストというのは寂しいけど続き楽しみにしています。
(KUWATABANDの曲は自分も知らなかったので視聴したら
すけべぇすけべぇ言ってるんでビビリました。
ホントはSkipped Beatって言ってたのね…orz)
859名無しさん@ピンキー:2005/09/07(水) 12:29:37 ID:jlw+bK2/
いやいや、すけべぇと聞こえるのは気のせいじゃありません。
歌詞は「Skipped Beat」になってるけれど、
桑田さんは実際には「すっけべーすっけべーすっけべー」と歌っていると
当時ベストテンで言ってましたよ!(これを覚えてる私って・・・orz)
スレを覗いたの久しぶりなので話題に乗り遅れましたが
780さんも856さんも期待しています。がんばってください。
860名無しさん@ピンキー:2005/09/10(土) 06:33:36 ID:1QFQgPg5
856です。
一応ある程度形は作った状態です。
ただ、かなりリクから遠ざかった感が…
原作ベースなんで、
>キョーコに翻弄されたような行為
って言うわけにはいきませんでした。
ただ全編蓮が延々モノローグで妄想ってるだけです…
変態までは行かなかったですが、萌え萌えと言うのとも違う気が…
文章のまずいとこさえ何とかなれば、数日のうちに投下できるかもです。
何とかならなかったらどうしよう…
861名無しさん@ピンキー:2005/09/10(土) 09:00:40 ID:VGhdYolt
>>856
待ってま〜す!!
862名無しさん@ピンキー:2005/09/10(土) 11:58:18 ID:b856DgK0
>860
腸期待
863名無しさん@ピンキー:2005/09/10(土) 13:24:51 ID:VnXNSS4j
何とかならなくてもщ(゚Д゚щ)バッチコーイ
864名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/10(土) 23:22:54 ID:xHaocwE3
ワクワクテカテカ♪
865名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 02:47:20 ID:fyjxVJAQ
一応形になったんで、投下しておきます。
時間軸としては、ACT.72の後に1日空きがあったらなあ…と言うイメージででっち上げました。
まあ、いいかげんです。
しっかりリクに応えられていなくて済みません。
エロくもないし、ちょっと鬱…?
その上、780様の華麗な夜の帝王っぷりを台無しにするヘタレっぷりです。
いろいろ、本当にごめんなさい…
866solitaire 1:2005/09/11(日) 02:49:17 ID:fyjxVJAQ
湯上りの身体をバスローブで包み、ソファに座り込んでため息をつく。
ふと左手を覗き込んで…思う。
…どうして、触れてしまったんだろう…?
親指には、彼女の唇の感触が残っている。
…キスを迫るふりをして彼女を焦らせるだけなら、触れなくても良かったはずなのに。
でも、俺は触れてしまった。
――きっと、欲しかったんだ。この唇で触れられない、その代償に。
なめらかな感触を思い出す。
そして、思いがけない展開に目を大きく見開いた彼女を思い浮かべる。
あの時、知ってしまった。
彼女の、やわらかな髪も、その香りも、体のぬくもりも。
俺は知ってしまった。
人を、本当に恋する人を、抱き締めることが、
どんなに胸締めつけられるほどに、愛しく感じることか…
867solitaire 2:2005/09/11(日) 02:49:59 ID:fyjxVJAQ
もう一度、この身体に、あの感触を呼べたらいいのに…
彼女の唇を思い出して…その感触を覚えている指を、口元に当てる。
…キス、して?…
指を彼女の唇だと思って、自分の唇に重ねてみる。
指先からもっと読み取ろうと、唇を絡める。
口中に潜り込ませて、舌に絡める…
こうして、キスができたなら。
舌の方からも積極的に指にまとい付けてしまう。
今度は、この指が、彼女のものだったなら…と思う…
何だか今の俺はメチャクチャだ。彼女のことばかりを思い出して。
そうだ、指ばかりが彼女に触れたんじゃない。
俺の全身が知っている。あのぬくもりを。
868solitaire 3:2005/09/11(日) 02:50:45 ID:fyjxVJAQ
君が俺の腕の中に閉じ込められていたあの時、
想いの全てをぶつけてしまえたのだったら…どんなに良かったか。
あんな脅すような仕草じゃなく、もっとゆっくり、愉しめるように。
頬を捕らえて、そっと撫でて。
瞼に口付けて、瞳を伏せさせて。
そして、激しいキス。
そして…
今まで求められて来たようにではなく…君には、与えたい。
求められて体の底の獣を起こすようにではなく、君には、与えたい
気持ちいいと、思ってほしい。
俺が、求めてる。
俺の腕の中で歓喜に染まる君の姿を…求めてる。
それが、叶うことであるのならば…
869solitaire 4:2005/09/11(日) 02:52:20 ID:fyjxVJAQ
細い腰を、やわらかな髪に包まれた首筋を強く引き寄せて。
すっぽりとこの腕のなかにおさまっていた小さな身体を強く抱きしめて。
あの時、あくまでも演技を続ける君の声を聞かなければ、本当にどうなっていたかわからない。
触れていなくたって、この胸がかき乱されるのだから。
君がすねて座り込んでいた時だってそうだ。
「…私だけ、知らなくて――…」
『…私はあなたのことを全て知っていたい、他の誰よりずっと――…』
そう思っていてくれてるなら、いいのに。
本当に――どうしてくれようか、この娘は…
…どうにかしてしまえるものならば。
870solitaire 5:2005/09/11(日) 02:53:08 ID:fyjxVJAQ
抱き締めたかった。あの後ろ姿を。
想いを遂げることが叶うのなら、きっと、迷わず抱き締めていた。
そうして、綺麗なうなじにキスをして、舌を這わせて、肩越しに深く口付けるのに。
薄い布地の上から、その胸をたどって…
そうすると、過去の「彼女」達は、全てを預けるようにしなだれかかってきて、愛撫を求めた…
君はどうなんだろう?恥ずかしがって、拒む?
今までなら、そんな反応を見たときは、無理強いしてはと引いてきた。
君には…引くのなんか、無理かもしれない。
きっと、その身体をなだめて、手に入れようとしてしまう。
恥ずかしいなんて思う間も無いようにね。
871solitaire 6:2005/09/11(日) 02:53:51 ID:fyjxVJAQ
あの時、俺の胸で、彼女の胸の感触を感じた。
…この手で、触れたかったと思う。
重なりあった下肢の感覚も思い出す…体が熱くなる。
馬鹿なことだと理性がつぶやくのに、止まらなくなる。
彼女の傷ついた白い足が脳裏に浮かぶ。
無邪気なまでに明るい美月になりきった彼女の、無防備に差し出された足。
嘉月の想いを知らない美月には、嘉月は安全な相手には違いない。
自らの想いから恥らう事はあっても、彼はあくまでも従姉妹の婚約者であり、教師。
だが、俺は…
手当てをしているときは、痛々しい傷跡に自分のやりすぎを反省させられて、それどころではなかったけど…
思い浮べれば、よみがえってしまう。
白く細い足。
俺に向けて差し出しているために、スカートは乱れ、膝があらわになって、内股さえかすかに覗いて…
手当てのために添えられた手が何を覚えたがっていたかなんて、君は気づかなかったんだろう。
…覚えている華奢な足首のラインを、たどるのを想像してみる。
膝を捕らえて、開かせて…柔らかな内股まで滑らせて…
奥深いところへ、進んでいく。
872solitaire 7:2005/09/11(日) 02:54:55 ID:fyjxVJAQ
君は、どう反応する?俺は、何も知らない。
許されるのなら…
求める俺に溺れて、…悦んで、
――君も俺を求めてくれればと、思うだけ。
そう、君が求めてくれたらと思うと…嬉しくなる。他愛もなく、子供みたいに。
君が唇を首元から、すべらせてキスしてくれて…
抱き締めて、やさしくその手でこの身体を確かめてくれて、
…俺に…触れてくれたなら。
絡み付く指を、しがみつく腕を感じたら…君の身体を引き寄せて…思いきり抱き締める。
俺の身体全てに君のぬくもり全てが伝わるようにぎゅっと。
見開いた瞳が、やがて快感に溶けてゆくのを見たい。
驚きに反発するその唇が、君自身も知らない調べを奏でていくのを、聞きたい。
欲してやまない彼女を、その身体を、抱きしめて、全てを愛撫する――
873solitaire 8:2005/09/11(日) 02:55:52 ID:fyjxVJAQ
胸をたどって、感じるところを一つ残らず探って、そして、最も熱い所へと届かせる。
指の動きを速くして、限界を読みながら、精一杯の高みまで上り詰めようと、続ける…
彼女の全てを感じたいと、思う。
どんどん身体は熱くなる。焼けつくように、たまらない。
絶頂を、彼女はどんな表情でどんな声で、迎えるのだろう。
眉根を寄せて、赤らんだ頬で、…見たい…
そして、体を震わせ甘い叫びをあげ続けて…
ああ、俺は彼女のそんな顔を体を声を、知らない…
…今まで抱き締めてきた身体が、全て君なら良かったのに…
通り過ぎた過去の嬌声に、彼女の敦賀さん…と呼ぶ声を重ねてしまう。
感じて…俺を、呼んで…
本当の君の事なんて、わからないのに。
でも、記憶の中の彼女を、感じさせて甘く鳴かせてしまう…
『あぁ、ぁんんっ、つるがさ、ぁん…っぁ…ッ…れ、ん…』
そう、狂おしいくらい、切ない声で。
874solitaire 9 (終):2005/09/11(日) 02:56:50 ID:fyjxVJAQ
激しく動く俺の腕の中、しがみついて呼吸を荒げて、喘いで。
快感の涙を浮かべた瞳で見上げてくる姿を見たい…
ふと、あの時の、潤んだ瞳の彼女が脳裏をよぎった。
――キョーコ…――
「…っ…ぁあ…っ!」
焼けるような高揚感と開放感と共に――
手に、熱く濡れた感触が迸った。
「――っ…」
思わず、ぼんやりとソレを眺めてしまう。
――まだ、限界は遠かったはずなのに…なんて他愛もなく…
…いいやそれよりも、今の俺と来たら…
徐々に冷静になっていく理性の目からは、まるで滑稽だった。
荒い呼吸の中から、笑いがこみ上げる。
馬鹿みたいだ、俺。
一人で、こんなにまで――


俺は…君に触れたい…
こんなにも君を抱き締めたい。

――こんなにも、君を抱きたいのに…
875名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 03:04:00 ID:fyjxVJAQ
856です。
…失礼しました…
もう一度読み返すとより一層わびしい気持ちになるやも知れません。
以前思いついた時に「これはやめとこう」と思ったネタだったんですが…
リク見た時につい思い出してしまって…
…いやホント済みませんごめんなさい…!!
ぢつは、468&657でもあります。
私の蓮って、夢オチだったり寸止めだったり、ホントにいいとこないです。
原作と真のネ申様たちの華麗なご活躍をお待ちしています…
876名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 07:55:50 ID:8qyBWSC4
ネ 申
もーキョ−コを想ってイク蓮さま!最高でつよ!!
877名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 09:23:22 ID:uR65WzQ/
10年後、キョーコは様々な伝説を残してシボンヌ。
松と蓮は毎年、彼女の命日にだるま屋で杯を交わすのだった・・・。

という妄想が脳裏にこびりついて離れないのに文章化が出来ない・・・。
ていうかそもそもエロパロじゃない・・・。
878リクした者です:2005/09/11(日) 09:50:52 ID:I3013K5N
もうもう感謝感激です。ありがとうございました。
879名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 11:56:10 ID:aaa4kEJL
>856
お疲れ様でした〜GJ!!
っていうかあなた様でしたか・・・
あかずきんすごく好きだったんで嬉しいです♪
報われない系蓮も好きですよ〜w
880名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 16:39:38 ID:kP4d8GZV
>856 GJ!! 夢オチも寸止めも面白かったYO-
>877 うまく書けたらマロンへGO-

ところで今日の名無しは選挙一色?
881名無しさん@ピンキー:2005/09/12(月) 00:39:47 ID:2ytqH7Mq
>880
そうみたいね〜
882881:2005/09/12(月) 00:42:32 ID:2ytqH7Mq
あ、戻ってるwww
883名無しさん@ピンキー:2005/09/12(月) 02:16:45 ID:k0ybYpzW
流れを見ないでリク出してみる。
ハメ撮り キボン
演技チェックでビデオ回してたら、いつの間にかそうなった・・・
とか、どうざんしょ?
884名無しさん@ピンキー:2005/09/12(月) 02:55:56 ID:5GMIzjrx
856です。
私のつたないパロ作たちにGJくれた皆様有り難うございました。
感想いただけるのって嬉しいですね。
>>878さん
ちゃんとリクに応えきれてなくて済みませんでした。
でも、喜んでいただけたようで幸せです。

ではでは、神様たちのご降臨をお待ちしています。
原作での二人の進展も期待したいですね〜創作の燃料にw
885名無しさん@ピンキー:2005/09/12(月) 03:01:58 ID:5GMIzjrx
あ、書き換えたはずの文章を間違えて送信してました
済みません、上の2行目、
「私のつたないパロ作たちを読んでくださった皆様、
GJくれた皆様、気に入ってくださった皆様有り難うございました。」
に変えておきます。
886?A?C?R?i:2005/09/12(月) 16:30:44 ID:x6lyEL9V
ごぶさたです。投下します。
最近キョーコ×蓮がスッゴイイイ感じのSSが多いので、
あえてはずしてみました。

伊達(緒方)監督が倒れて、ミルキちゃんが迎えにきててキョーコとご飯食べて…
というシーンがありました。コミクス10巻です。

そこから後の妄想です。
春樹×啓文(伊達監督)
です。

設定等、後々おかしいな?と思うとこありかもですが、娯楽と思って読み飛ばしてください。
887すきっぷびいと:2005/09/12(月) 16:31:51 ID:x6lyEL9V
あれ?名前欄が…すきっぷびいとデスよろしく〜
888すきっぷびいと:2005/09/12(月) 16:32:43 ID:x6lyEL9V
「じゃ、京子さん、今日は本当にありがとう…」
「いえっこちらこそっ御馳走様でした!!」

京子ちゃんと別れ、車に乗り込む。
助手席で身を沈める啓文はまだ遠い目をしている。

「啓文……これからどうする?マンションに送る?」
「………春樹…うん…そうだね…」

記者会見で突然倒れこんだ。
あの父親の名前を出されたから。偉大すぎる父。そのカリスマ性。

その偉大な父の後を追いかけようと啓文がもがくたび、現われる同じ壁。
伊達監督の息子。

いつのころからだろう。快活に笑う啓文が、父の名を聞いただけで息もうまく吸えなくなってきたのは…

…………
889すきっぷびいと:2005/09/12(月) 16:33:31 ID:x6lyEL9V
「啓文…ねえ、ちょっと飲んでいかない?
さっきのレストランでも、あんまり食べてなかったし、もういっぱいワインくらいつきあいなさいよ。」
「え?…あ…でも…」
「いいでしょ?ちょっとだけ。」

ちょっと強引に滑り込ませたのは私のマンション。

「春樹のうち?」
「そうよ。ここなら気を使わないでしょう?」

セキュリティを抜けてエレベーターの中へ。

「なんだかひさしぶりだね、春樹のうちに来るのは…」
「そうねえ…もう4年ぶりくらい?あの頃は良く泊まっていったものね」
「………春樹…」
「いいじゃないの、恋愛関係でなくなっても、私達はずっと友だちだもの。
啓文、あなた疲れてるわ。少しリラックスして帰りなさいな。」

キーを開けて部屋に通す。
彼が最後にこの部屋に来たときから、インテリアは3度くらい変わっている。

「ぜんぜん違う部屋みたいだね、春樹。」
「ふふ私の趣味だもの。」
大きなソファに啓文を座らせ、台所のセラーからワインを2本持ってくる。

冷蔵庫にあったチーズとクラッカーを盛って簡単につまみを作ったらグラスを2つ。

ソファに戻ると啓文は目を閉じてクッションを抱えてる。
890すきっぷびいと:2005/09/12(月) 16:34:11 ID:x6lyEL9V
「啓文?眠いの?」
「ううん………このソファ気持ちいいね。抱きかかえられてるみたい。」

ありがと。お気に入りなのよ。

そういってグラスを渡し、赤い液体を満たし、軽くグラスを合わせた。

「何に?」
「う〜〜〜ん…そうねえ…ちょっと情けない啓文と、放っとけないおせっかいの私に…?」
「ひどいな春樹」
「ふふ」

大きなソファに並んで座ってゆっくりとグラスを傾けた。

最初の一杯は何も話さなかった。

3杯目をついだとき、啓文が口を開いた。
891すきっぷびいと:2005/09/12(月) 16:34:42 ID:x6lyEL9V
「…………僕は……いつまで父の影の中から抜けだせないんだろうね…」
「…啓文…」

「僕は何のために存在しているんだろうって………
父の名前がなければ、もしかしてこうしてドラマを撮る場所にいないんじゃないかって」

「…啓文。………この間カフェで話してたこと、忘れたの?
あの時のあなたは自分の作品を撮ることに希望を持ってたじゃない。
まだはじまってもいないのよ。
お父様はお父様。啓文は啓文だっていってたじゃない。」
「春樹…でも回りは僕を見てくれない…僕を通して父の影を見るんだ…
まるで僕はフィルターでしかないみたいに…」

「甘えないで」

かちん
ガラスのテーブルとグラスが音をたてる。

「啓文は啓文。あなたはあなたでしかない。
だったらあなたの力で、あなたの存在を認めさせなきゃ。
あなたのかわりにそれをやることは誰にもできないの。」

……わかってるよ……
啓文はうつむいてしまった。
892すきっぷびいと:2005/09/12(月) 16:35:43 ID:x6lyEL9V
そうッと手を伸ばして前髪をわける。
爪の先が触れるか触れないかくらいで、柔らかい啓文の髪はわかれ中から啓文の少し潤んだような目がのぞく。

「ばかね」

「……春樹は…優しいね。いつも僕のために怒ってくれる」
「あら、その私がきつくて耐えられないから別れたんじゃないの?」意地悪っぽく睨む。

「ちがうよ…!」
ふいに起き上がった啓文は、私の伸ばした手をつかんだ。
「僕は…君に守ってもらってるだけじゃ、いつまでも春樹と同じ場所に立てない気がしたから…だから…!」

わかってるわ。
………わかってる…

つかまれた手で、啓文の頬を撫でる。
啓文はその手をつかんで、手のひらに口づけてきた。

ゾクッとした快感が走る。

「…ひ…啓文…」
「…春樹…僕は……」

いいの。言わないで。

ゆっくり両手を伸ばす。
手を広げて彼を待つ。

啓文はゆっくりと近付いてきて私の腕の中におさまった。
893すきっぷびいと:2005/09/12(月) 16:36:20 ID:x6lyEL9V
優しい口づけ
唇をはむように…触れて…離れて…

啓文は少し笑って私のメガネをはずす
かつての儀式と同じく


唇でお互いの頬や鼻やまぶたをなぞる…

啓文の舌が軽く私の唇に触れたとき、思わずはあっ…ッと息を吐いてしまった。

啓文がグラスのワインを口に含む。
そしてそれを私の口の中に流し込む…
甘い…甘い舌の感触といっしょに……

口のはしから流れ出る赤い液体を彼の指先がなぞって胸の上で円を描く

「ん…ふぅ…んん…」

いつのまにか肩からはずされたキャミソールの肩ひもを指にからめながら

「春樹…いい…?」
不粋な質問をする啓文

「啓文…」
返事のかわりに抱き締める…
894すきっぷびいと:2005/09/12(月) 16:36:58 ID:x6lyEL9V
「春樹の胸…柔らかい…あったかいね」
すでに前をはだけられ私の胸に顔を埋める啓文。
彼はこの胸が大好きだったわね。いつも愛撫はここがはじまりでたっぷり時間をかけるの。
この4年の間、他に男がいなかったわけじゃない。抱かれたことももちろんある。

でも啓文の頭を赤子のようにこの胸に抱くと、とても満ち足りた気分になる…

ちゅくっ

啓文が愛おしげに乳首に吸い付くと、それだけでいってしまいそうになる。

「はぁぁッ……ああん………ひろ…あ…きっ…ああう…いいっ」

下の方から乳房をやわやわと揉みあげながら絶えず乳首を吸い、転がし、軽くはむ。
とろけちゃいそう…っ…

「春樹…胸が弱いよね…おっぱい…気持ちイイの…?」
「アアッ…いいっ……いいの感じちゃう…ッひ…ひろあ…きィッ」

乳首をまん中に寄せて、両方の乳首をいっしょに吸いたてたとき、私は絶頂を迎えてしまった。

「ひィあああっッッあああああんッッッ!!!!」

がくがくっ身体がバウンドする。

「……春樹…かわいい…春樹…感じたときの顔ってすっっごくエロくてかわいい…」

私の顔を見下ろして天使のように微笑む啓文…
895すきっぷびいと:2005/09/12(月) 16:37:46 ID:x6lyEL9V
……そう…
SEXのときは啓文はとてもいやらしくていじわるなの。

「や…だァ…も…はっ…ひろ…あきったら…あああんっ…」
息が弾んでうまくしゃべれない

彼の手は休むことなく胸を愛撫する

左右の乳房をかわるがわる舐め回し
時折二つの乳首をきゅうッと噛んだりいっしょに吸いたてたりして、
私はもう、何度いかされたのかもわからない。

やっと彼の手が私のショーツに到達したときは、
もう下着の意味をなさないくらいグチャグチャになっていた。

「春樹のココ…すごいよ…もうドロドロに溶けて…ぱっくり口をあけてひくひくしてる…
すごくいやらしいよ…紅い肉が奥まで見えそうだ…」

ああ、もう
お願いよ

くちゅっ…

「ひ・あ・はぁぁっ…!!や・はァ…いいっあああんッ!!」
うごめく啓文の舌は、容赦なく私の感じるところを全ていじめ抜く

「やッ…はッ…だめっ…ダメよっ…あ・あああ・はああ!イク!いっちゃうぅぅ!!!」
896すきっぷびいと:2005/09/12(月) 16:38:27 ID:x6lyEL9V
気が狂いそう
もう何も考えられなくて
ただ、彼が…啓文に早くとどめを刺してもらいたくて
懇願する

「お願いぃぃ!!!もうっ…もうだめえっ!
…はァッ…あっッッあああっ…ちょうだいッ…啓文ィ!!!お願いィィィッ!!」

「やらしいなあ、春樹………かわいい…大好きだよ…僕も春樹が欲しい…」



ず・ず

じらして、じらして、啓文のモノが私の中に入ってくる
獣のように叫んで私は自ら腰を振り立て、早く飲み込もうとうごめく

「はる…き…」

顔を乳房に埋め、胸に吸い付きながら啓文が私を貫く。律動する。

半狂乱になった私はもう何をいってるのか、何がどうなってるのか

ただ彼を身体の奥に感じてその動きに翻弄されて
何度も何度も昇りつめ、はじけて気を失いかけ、また揺すりあげられて快感のウズに飲み込まれた。

「ヒイィッひいッ……はあっ…ひろっ…あああああぎィィィィひいいいいい!!!」
「…春樹ッ…春樹!!!あ・はあんッ…はるきィ!!」

彼が私の一番奥にはじけたとき、ビクン!と一度痙攣して、私は気を失ってしまった。
897すきっぷびいと:2005/09/12(月) 16:38:58 ID:x6lyEL9V
息苦しさに目をさますと、
胸の上に啓文の顔があった。
すうすうと寝息をたてて眠ってる啓文。
呆れたことに彼のモノはまだ私の中だった。

彼もあの瞬間、気を失ってしまったのだろうか。まったく。もう。

ズルリと彼を抜いてそうッと彼をクッションの上に寝かし、
立ち上がろうとしたら、腰が立たない。

まったく…このか細い身体のどこに、あんなに精力を貯えているんだか。

………そう言うところも、父親に似ている…といったら、啓文はまた傷付くんだろうな。


…………そう、私がそれを知っていると…啓文が知ったら…………


ワインをいっぱいグラスに注いで、グーッとあける。

喉の乾きはこれだけじゃおさまらない。もういっぱいあける。

誰でもいい。
啓文があの父親の影から出る手助けをしてくれたら
敦賀蓮が、百瀬逸美が…京子ちゃんが
オリジナルを超えて啓文の上にかかる父親の影を吹き飛ばす風になってくれたら

DARKMOON

啓文…あなたが生まれ変わることを祈っているわ。あの男を超えて……
898すきっぷびいと:2005/09/12(月) 16:41:59 ID:x6lyEL9V
…以上です。

けっこう伊達監督、そっちの方はヤらしいんじゃないかと…
で、意外と、父親も手が早いんじゃないかと…

お目汚し失礼しました。神様のSSの間の箸休めってことで、短いですが。
ROMにもどります。
899名無しさん@ピンキー:2005/09/12(月) 16:45:41 ID:ALBXZFXP
お、お、オヤジすぁーん!!
いったい何ヤってんディスカー!!?
900名無しさん@ピンキー:2005/09/12(月) 17:37:46 ID:JFEP7hG/
>すきっぷびいと氏
おおおおおおおひさしぶりです〜
でもってエロい。素敵すぎ。GJです!!
901名無しさん@ピンキー:2005/09/12(月) 17:47:17 ID:9YSCVxt2
すきっぷびいとさん乙!
激しく!激しく萌えました!!
すんごいエロをありがとうございます
902名無しさん@ピンキー:2005/09/12(月) 21:18:46 ID:2ytqH7Mq
大人の巨乳エロキター&
親子丼キター・・・GJ!!
すきっぷびいとさん乙ですた〜
春樹さんと緒方カントクって秘密っぽくてモエモエ♪
903名無しさん@ピンキー:2005/09/12(月) 23:12:06 ID:MZ7FPXYw
すきっぷびいとさんおかえりなさいませ!
久々にあなたの作品読めてうれしいです!
904名無しさん@ピンキー:2005/09/13(火) 01:31:05 ID:mgp/R3y1
予想外の神の降臨に興奮!
すきっぷびいとさんGJ!!
905名無しさん@ピンキー:2005/09/13(火) 13:37:16 ID:3Rmyi9+S
すきっぷびいとさん相変わらず萌え萌えの小説
ありがとうございます。
906名無しさん@ピンキー:2005/09/13(火) 20:32:58 ID:8arEd5JB
おっぱい星人な監督萌え
907名無しさん@ピンキー:2005/09/13(火) 20:46:30 ID:wVY1y9yg
監督…天使のベイビーフェイスでエロエロな言葉攻めテラモエス(*´Д`)
いるだけでエロエロな春樹ちゃんもテラモエ…


ああ、もしショータローと三つ巴が始まったらと妄想するだけで
鼻血の雨を降らせそうですww
908名無しさん@ピンキー:2005/09/13(火) 21:01:19 ID:3Rmyi9+S
その三つ巴の小説書いてほし〜い
909すきっぷびいと:2005/09/13(火) 21:29:04 ID:kXmKsoaQ
いっぱい感想ありがとうございます。
最近あんまり来られなかったので投下してうけると嬉しいです。
コミクス派なのでまた新刊でたらなんか妄想します。

他の神様のラブラブ蓮とキョーコも楽しみッス。
では、またROMに戻ります。
ありがとうでした。
910名無しさん@ピンキー:2005/09/14(水) 01:40:47 ID:+AcouT/9
うひゃー、エロエロ素敵ですw
11巻も10月発売だし楽しみにしてますね♪>すきっぷびいとさま(ハァト

・・・エロスレなのに自分の書いてるものが結局全然エロにならなくて
青くなってる見習い780です・・・orz
いや、努力はしたんですが・・・何をどうやっても
ヤるまで行ってくれないし最初はえらく暗いし・・・
どーもどうにもならなかったんで、
この後本編+エピ2つ失礼しますね・・・全部でレス数30半ばです。
エロくなきゃイヤ!な方は今度こそ完全スルーでよろです・・・orz
911名無しさん@ピンキー:2005/09/14(水) 01:41:37 ID:+AcouT/9

朝、学校に着く直前に携帯が鳴った。
「非通知だ・・・予定の変更かな?」
事務所からの電話を何の気なしに取って・・・だけど。
それは私にとって、今まで作り上げてきた
新しい世界の崩壊を告げる鐘の音だった・・・



「これは・・・本当の事かね?」
「本当の事です。・・・一点を除いて、ですが・・・」

緊急で社長室に呼ばれて目の前には一冊の週刊誌。
捏造でも有名な雑誌だけど・・・今号は一際大きなある見出しが目を引く。
『不破尚、過去に京子と同棲発覚?!』
・・・ええ、全部本当の事ですね。ある一点を除けば、ね・・・

「・・・それは・・・?」

「私は確かに不破尚・・・ショータローと上京当時一緒に暮らしてました。
 彼の為に一日中バイトして貢いで・・・結局捨てられました。
 でも、男女の関係だった事なんて・・・一度もなかったんです」
912名無しさん@ピンキー:2005/09/14(水) 01:42:37 ID:+AcouT/9

こんな馬鹿な話・・・信じてもらえる筈もないけど。
案の定、社長も、横にいる椹さんも、
意味が良く分らない、といった唖然とした表情をしていて・・・

「幼馴染というか・・・私、小さい頃から一年の大半を
 彼の家に預けられて育ちました。母は出来の悪い私を疎んでいて・・・
 私には愛せる対象は彼しかいなかった。
 こちらに家出同然で出て来てからは、学校も行かずに朝晩働いて・・・
 彼に尽くしていれば、いつか私を愛してくれるって、信じてました。
 でも、彼にとっては気が付くとそこにいるっていうだけの女だったんです。
 女として見てもらえた事も、そう扱われた事もありませんでした。
 ・・・信じてもらえないとは思うのですが・・・」

私はきっと今血の気が引いた顔色をしていると思う。
微かに震える指先がひどく冷たく感じる。
こんな話、しなくて済むならしたくなかった。
男女の関係があった方がよっぽどマシだったかも・・・
ずっと、誰からも愛されずに生きてきました、なんて、
人に話さなくて済むのなら一生話したくなかった・・・
913名無しさん@ピンキー:2005/09/14(水) 01:45:31 ID:+AcouT/9

「・・・君がそういうなら信じるが・・・
 最上君、君はどうしたい?」

社長からそう言われても・・・意味が分からない。

「・・・どうしたい、とは・・・?」
「LMEとしては、この記事に対して
 なんらかのコメントを出さなくてはいけない。
 基本的には認めないのが一番なんだが・・・
 まず、君の意見を聞きたいんだ。」

社長の優しさ。私の心境を思いやってくれている言葉。
それは分かっていても、頭が働かない。
 
「今ちょっと混乱してて・・・
 ・・・少し、考えさせてください」

お手洗いに行ってきます、と社長室を出ると、
私は何も分からなくなった。
足が勝手に歩き出す。
すれ違う誰の顔も、もう何も見えなくなって・・・
914名無しさん@ピンキー:2005/09/14(水) 01:46:48 ID:+AcouT/9

朝一の撮りを終わらせてスタジオを出ると、
今俺が一番会いたくない男を見かけた。

不破尚。

社さんからキョーコちゃんと不破の過去が
ゴシップ誌に載ってしまった事は聞いていた。
・・・いつまで君はあの男のせいで苦しまなくちゃいけないんだ。
存在すら不愉快な男につい鋭い視線を向けてしまうと、
向こうは向こうで俺をねめつけながら真っ直ぐ近づいてくる。

「・・・なにか用かな?」
「あんたに用があるわけじゃないが・・・
 敦賀サン、あんたキョーコと連絡取れないか?
 今日何度かアイツの携帯に掛けてんだけど、出ないんだよ」

「それは彼女が君の声を聞きたくないってことだろう?
 案外、今回のゴシップも話題づくりのために
 君から出たって思ってるのかもよ?」
「・・・そんな訳ないだろう!!俺がそんなガラじゃないってことは
 アイツが一番よく分かってるよ!
 なのに電話に出ないからしんぱっ・・・」
915名無しさん@ピンキー:2005/09/14(水) 01:48:32 ID:+AcouT/9

あわてて彼は顔を背けた。頬が少し赤くなってる。
彼の彼女に寄せる信頼は不愉快極まりないが、
一応彼女のことを心配してはいたらしい。
伝えておくよ、と告げて俺はその場を後にした。

車に乗り込んで彼女の携帯を鳴らす。
・・・出ない。何度鳴らしても・・・
時計を見た。今は11:30。

「・・・社さん。次のスタジオはLMEの近くで、昼一からでしたよね・・・?」

予定を確認して、俺は真っ直ぐLMEに向かった。
多分・・・今後の対策を立てるために、事務所にいるはず・・・
そう思ってたら、携帯が鳴った。
キョーコちゃんではなかった。・・・社長からだった。

「おぉ、蓮。いきなりですまんが最上くんと連絡取れるか?」
「・・・俺もさっきから電話してるんですが・・・出ないんですよ。
 今朝のゴシップの件ですよね?」
916名無しさん@ピンキー:2005/09/14(水) 01:49:48 ID:+AcouT/9

あのいつもはふざけた陽気な社長が、今は低い声でぼやいている。

「話の途中で雲隠れされてなぁ・・・どうにも見つからないんだ。
 外に出た様子はないから皆で手分けして探してて、
 心当たりがありそうな面子に片っ端から連絡してるんだが・・・」
「俺も今事務所に向かってます。見つかったら教えてください」

事務所に着いた後でも、まだ彼女は見つかっていなかった。
会社自体が大きいから無理もないが・・・
事務所の主任達、琴南さんやブリッジロックのメンバー、
マリアちゃんまで探してるという。
君は、どこにいるんだ・・・おそらく泣きながら・・・

まず深呼吸をして思い起こす。
俺と彼女は普段でも割とよく行き会う。・・・人気のないところで。
今までどこで会った?俺も彼女もよく使う、人気のないところはどこだ?

一つづつ記憶をたどりながら巡っていくと、
見覚えのある会議室の奥で、本当に微かに人の気配がした。
ここは・・・以前彼女から演技の相談を受けたところ・・・?
917名無しさん@ピンキー:2005/09/14(水) 01:51:17 ID:+AcouT/9

「・・・最上、さん・・・?」

・・・?
声のする方にのろのろと顔を向けるけれど、・・・よくワカラナイ。
・・・ブラインドが閉まったままの部屋で、視界は暗いままで・・・
どこかでドアの閉まる音がして、
周りが明るくなったような気がするけど・・・
・・・よくワカラナイ・・・

「最上さん、大丈夫?」

何か肩に暖かいものが触れて、
身体ごと引き寄せられた。

暖かい・・・広い胸・・・胸?!
思わず顔を上げて一気に目の焦点が合った先には・・・

「・・・敦賀・・・さん?」

社長から話を聞いて探してたんだ。
見つかってよかった・・・と彼は深いため息を付いた。

「・・・どうして・・・?」
918名無しさん@ピンキー:2005/09/14(水) 01:52:35 ID:+AcouT/9

「どうしてって・・・心配した、じゃ理由にならない?
 みんな君の事心配してたんだ。
 ・・・落ち着いたら、戻ろう?」

嫌です。戻りたくないです。
・・・怖くて、仕方がないんです・・・

思わず首をぶんぶんと横に振っていると、
彼は私の背中に手を廻してそっと撫でてくれた。
また、敦賀さんに甘えてしまっている・・・

「・・・ごめんなさい・・・」

「・・・なぜ?」

「いつもいつも・・・甘えてばかりで・・・」

「・・・全く、君は・・・こんな時にまで・・・
 ・・・じゃあ甘えついでに、俺に教えて?
 ・・・君はなぜ逃げてしまったの?いつもの君らしくもない・・・」
919名無しさん@ピンキー:2005/09/14(水) 01:53:33 ID:+AcouT/9

・・・怖いんです・・・どうしようもなく、怖いんです。

今まで私、昔の自分の事は必要な時だけしか
思い出さないようにしてました。
・・・思い出してもむかつくだけでしたし・・・
LMEに来てから親友も出来て、自分のしたいことも見つかって、
尊敬する人や応援してくれる人、仲良くしてくれる人がいて・・・
昔の自分では考えられない位に幸せで・・・

昔の、からっぽの私なんて、思い出さなくてもよかった。

でも、それはこちらに来てから作った偽りの自分で、
本当の私は、その記事にあるからっぽの自分なんだ、って
言われてる様な気がするんです。
せっかく掴んだ自分の新しい世界からも、
結局はそう言われて蔑まれてしまうんだろうか、って。

怖くて怖くて仕方がないんです・・・

真っ暗な気持が心の底に仕舞った箱からどんどん溢れてくる。
自分ではもう止められない。・・・もう、膝に力が入らない・・・
920名無しさん@ピンキー:2005/09/14(水) 01:55:13 ID:+AcouT/9

「君は、そんなに昔の自分が嫌いなの?」
「・・・大っ嫌いです・・・あんな、何も知らない、何も出来ない、
 人の顔色を伺うだけで生きてたみじめったらしいコドモなんて・・・!!
 誰からも愛されない、なんの魅力もない・・・
 ・・・でも、結局はそれが私なんですよね・・・
 今は違うんだ、って思いたいんですけど・・・無理みたい・・・」

「・・・ふぅん。君が思う『昔の君』は、
 俺の覚えている『昔の君』とはかなり違うようだね・・・?」
「・・・昔って?だって最初に会ったときなんて、
 敦賀さん私を事務所からつまみ出したじゃないですか・・・」

「・・・俺が君と最初に会った時?
 君はひどく笑顔の綺麗な、可愛い可愛い女の子だったよ?」
「・・・?・・・」

「俺達が最初に会ったとき、君は俺を見てこう言ったんだ」


       『あなた、妖精・・・?』

921名無しさん@ピンキー:2005/09/14(水) 01:56:35 ID:+AcouT/9

「・・・う、そ・・・?」

「嘘なもんか。君はハンバーグが大好きで、
 平べったい石をたくさん見つけては
 俺の事をハンバーグ国王様って呼んでにこにこ笑ってて。
 ・・・俺より4つも年下なのに、やたら我慢強くて一途で、
 そして何に対しても一生懸命なのが印象深くて・・・
 俺は君が好きだよ、キョーコちゃん。昔の君も、今の君も・・・」

『キョーコちゃん』

・・・ずっとずっと、暗い気持は押し殺してきた。
愛されない悲しさも恨みも憎しみも恐怖も、
そんな暗い気持ちは心の一番深い所にある箱にしまいこんで。
その箱の鍵を開けるのはいつだってショータローだった。

降り積もった暗い感情が、開けられた箱から
湧き立つように溢れて放たれて・・・

・・・最後に私の心の底に残ったものは・・・

「・・・コーン・・・」
922名無しさん@ピンキー:2005/09/14(水) 01:57:41 ID:+AcouT/9

泣いて泣いて泣いて、泣き疲れた頃合いを見計らって
優しいキスが降ってくる。優しい言葉が降りそそぐ。
君が好きだと。君が可愛い、愛しいと。
ずっと欲しくて欲しくてたまらなくて、でも手が届かずに
いつしか望むことすらあきらめてしまった言葉・・・

「・・・どうして教えてくれなかったんですか・・・?」
「・・・黙っていてごめん。
 最初は、昔の事も今の俺の気持も伝えるつもりはなかったんだ。
 昔のことは、昔の綺麗な想い出のままで・・・
 ただずっと、君を見守っていようと思っていた。
 でも、俺ももう自分を抑えるのが限界で・・・
 俺はこんなにずるくて卑怯な男だけど・・・
 でももう君を手放せない。君が欲しい・・・」

深いキスでぼうっとなっている私にはなぜ敦賀さんが
謝っているのかよく分らないまま・・・頷く仕草だけを繰り返す。
ただ嬉しくて幸せで切なくて・・・
923名無しさん@ピンキー:2005/09/14(水) 01:58:39 ID:+AcouT/9

・・・嬉し泣きって、本当にあるんだ・・・
こんな涙知らなかった。
結局、私に光を教えてくれるのは
貴方なんですね・・・今も、昔も・・・
そのことがこんなにも嬉しい・・・

お互いの唇を散々確かめ合った後、
敦賀さんは私の首筋に顔を埋めた。
暖かい、少しぬめる感触がゆっくりと下に移動して
胸元にたどりつく。右腕で私の背中を支えて
大きな左手で胸を包むように触れられ、
ひどく幸せな気持で私は甘く息を洩らす。

今ならはっきりと分る。私は、あなたが好きなんです。
優しく触れられることもキスも、
胸に抱かれることも貪られる事も・・・全て。
きっと、あなたに触れられた最初から・・・ひょっとしたらその前から。
恋は・・・心の奥底で育っていたんです・・・
私は・・・あなたが欲しい。・・・敦賀さん・・・
924名無しさん@ピンキー:2005/09/14(水) 01:59:45 ID:+AcouT/9

敦賀さんは制服のタイをするりと取った。
ブラウスのボタンを3つ外して、
服の隙間から唇と舌を這わせている・・・
彼の頭をゆったりとかき抱き、
甘い感覚に、は、ふ、とため息を洩らしていると、
・・・彼の携帯から着信音が聞こえてきた。

「・・・そろそろタイムアップか・・・
 キョーコちゃん。もう、大丈夫?」

「・・・はい、大丈夫です!」

敦賀さんが最後にひとつ小さなキスを落として
携帯に出ると、社さんの声が微かに漏れ聞こえてきた。
次の現場に行かなきゃ行けない時間なんだ・・・

私も、もうはっきりカタをつけなきゃ!
よく考えたら、過去にきちんとケジメをつけるチャンスじゃない。
ガツンとアイツにぶつかってやるんだから!

ガバっと立ち上がった私を見て、
敦賀さんは安心したように微笑んだ。
差し出された手を繋いで、ずんずんと外へ向かう。
925名無しさん@ピンキー:2005/09/14(水) 02:00:53 ID:+AcouT/9

バタン!

元気よくドアを開けて・・・私は固まってしまった。

にやにやと顔を緩ませてる社長。
真っ赤になって怒ってるモー子さん。
微かに頬を染めて目を宙に泳がせる椹さん。
滝のような涙を流すマリアちゃん。
・・・ちょっと離れた所で照れながらこっちを見ている社さん。

「・・・彼女、もう大丈夫だそうですよ?」

・・・敦賀さん、貴方はどうしてこの状況で平然と・・・///
皆さんいつから居たんですか?・・・どこまで聞こえてました??!

「そうだな、さっきとは比べ物にならない位顔色が良くなったなぁ〜」
「アンタね〜///話がついたらさっさと出てきなさいよ、も〜・・・
 待ってるこっちが気恥ずかしいじゃないの!!」
「・・・まぁ、元気になったんならそれで・・・///」
「お姉様・・・元気そうで良かった(涙・・・ソレイガイノコトハイマハカンガエナイデオクワ///」
「・・・邪魔したかった訳じゃないんだけど・・・本当にもう少しで時間だったし、
 超小声)ハジマッチャッタライクラナンデモマズイシ・・・」
926名無しさん@ピンキー:2005/09/14(水) 02:01:56 ID:+AcouT/9

モー子さんがそれでも怒りの矛先を納めてくれたみたいで、
苦笑いしながら肩をぽんぽんと叩いてきた。
「あんた、石橋さんにも後でお礼言っときなさいよ?
 ココを見つけて、私たちに知らせに来てくれたんだから。
 もう仕事だから、って先に離れちゃったけど、彼だってすごく心配そうにしてたのよ?」
「うん、そうするね。光さんにはいつも迷惑掛けてばっかりだ、私・・・」

それを見た敦賀さんが、神々しく微笑んで続けた。
「そうそう、不破から伝言。『さっさと携帯に出ろ』ってさ。
 お前はどうしたいんだ、口裏合わせなきゃいけないだろ、って。
 ・・・彼なりに君の事心配しているみたいだよ?」

・・・私は今まで何を見ていたんだろう・・・
ここにいる人、いない人。『京子』になる前、最上キョーコの時だって、
ずっと・・・いろんな人に見守っていてもらっていたのに。
自分がそれを見てなかったんだ・・・

いろんなことを走馬灯みたいに思い返す。
・・・全く愛されていなかったのなら、
 本当に誰からも気に掛けてもらってなかったのなら・・・
今の私はここにいないんだ・・・
927名無しさん@ピンキー:2005/09/14(水) 02:02:43 ID:+AcouT/9

改めて目の前の色々な愛情に気が付いたのか、
大きな瞳に一杯に涙を浮かべている彼女。
でもその顔は・・・幸せに満ちていて・・・
本当はそんな顔は俺だけに見せて欲しいんだけどな・・・

でも、みんな君のことが好きで君を心配していて。
俺だけが独り占めに出来る訳もなくて。

「キョーコちゃん」

こちらを見た彼女の頬にひとつキスを落とす。
彼女も・・・周りも顔を赤らめてるけど、かまうもんか。

「・・・もう、大丈夫だね?
 今夜は俺の部屋においで。報告、待ってるから。」

皆の前での狼藉にぷりぷり怒る彼女に笑いかけながら、
俺は社さんとその場を後にした。

・・・今夜は君と昔話をしよう?・・・君と、俺の。

 「キョーコちゃん」と「コーン」の――…
928エピローグside尚:2005/09/14(水) 02:03:39 ID:+AcouT/9

とりあえず、嵐時々お笑い、の天気模様で
記者会見は無事に終了した・・・疲れた・・・

まぁしばらくは身辺が騒がしいだろうけど
お互いほどほどに言いたいことも言ったし、
恋愛関係はばっちり否定したし、これでよかったんだろ・・・多分。

でも、オフレコでもう少し聞きたいことがある。

さっさと帰ろうとするキョーコを腕を掴んで引き止めると、
アイツは相変わらずの物凄く嫌そうな顔をして振り返った。
・・・その顔は周りのスタッフがびびるから止めとけよ。
 お前、女優だろ?・・・一応・・・
929名無しさん@ピンキー:2005/09/14(水) 02:04:23 ID:+AcouT/9

「なによ、ショータロー。椹さん待たせてるんだから手短にね。
 ・・・とりあえず会見はあれで問題なかったでしょ?
 一緒に育った親戚同士って。大まかに言えば嘘じゃないんだし」

「・・・お前のことだから、もっと罵詈雑言で
 俺のこと非難してくるかと思ってたけどな」

「だって社長が、『お互いのイメージに傷をつけるような発言は厳禁♪』
 って言ってたんだもん・・・お互いそれなりの売れっ子同士なんだからね、って。
 だからプッチンプリン好きとか本名とかは
 バラさないでいてやったんじゃない!!」

「お笑い好きはバラしたじゃねーか!!」

「そんなの愛嬌のうちよ!
 新しいファン層開拓してやったんだから、
 感謝しなさいよねぇ〜?」

「・・・だったらお前も俺に捨てられたの感謝するんだなぁ?」
930名無しさん@ピンキー:2005/09/14(水) 02:05:05 ID:+AcouT/9

キョーコは俺の言葉で真っ赤になって声を荒げた。
・・・相変わらず単純で煩い奴だよなぁ・・・

「なんですって?!この腐れ外道!」

「だってそうだろ?お前、あのままあのマンションにいたら
 今こうなってるかよ?だったら俺のおかげじゃねーか」

「・・・豆腐の角にアタマぶつけて死んでしまえーーー!!!」

「お前なら豆腐凍らせて力一杯ぶつけてきそうだよなぁ・・・そりゃ死ぬわ」

「ふんっ。そんな方法、面白くもなんともないわっ!
 あくまで実力でアンタのこと見返して、
 ぎゃふんと言わせてやるんだから!」

「あっそ。まぁ、せいぜい頑張れや。期待しないで待っててやらぁ。
 ・・・ところでよぉ、記者会見の前に敦賀蓮から
 俺の携帯に電話があったんだけど。」

「・・・?敦賀さんが?なんで?」
931名無しさん@ピンキー:2005/09/14(水) 02:06:08 ID:+AcouT/9


 『彼女は君の幼馴染って事だけど、俺の大事な幼馴染でもあるんだ。
  ・・・くれぐれも丁重に扱えよ』


「・・・って、彼、電話越しでもはっきり分るくらい
 冷え冷えと凄んでったんデスけど。・・・一体、どういうことだ?」

「・・・内緒です〜♪」

ふざけた態度でくすくすと微笑いながら、
じゃあね、とキョーコは出口の方に向かっていった。
・・・もう、アイツは振り返らない。

それにしても訳わかんねぇ。
・・・アイツに俺の知らない幼馴染がいて、
しかもそれが敦賀蓮だって??

・・・内緒、ねぇ。
じゃあ俺の本心だって内緒な。お前は俺のモンだ。
捨てようが、お前がどこで何してようが絆の切れない、俺の家族だ。
そして、お前の復讐なんかとっくに果たされてるよ、なんて・・・

お前が敦賀蓮のこと教えるまでは、俺も教えてやらねぇよ―――……
932エピローグside光:2005/09/14(水) 02:07:28 ID:+AcouT/9

あれから数日。休憩時にラブミー部室を訪ねると彼女がいた。
あの話は彼女の方から恐る恐る切り出してきた・・・

―――嫌いになりますか……?
 探る様な目で彼女が問うた―――……

 ―――ここで「YES」と言えたなら
      俺はどんなに楽だろう―――…

「キョーコちゃんもそう言う事だし
 それは事実なんだろうけど―――…」

 ―――でも、彼女がどんな思いで過去の話をしてくれたのか
      手に取るようにわかるのに―――…

「俺には関係ないよ……
 俺にとってキョーコちゃんはやっぱり、
 『坊』を一生懸命やってくれてた
 元気で礼儀正しいキョーコちゃんでしかないから……」

「……光さん………ありがとう―――…」

 嫌えるものならいっそ嫌ってしまいたい……
 その笑顔は天使が紡ぐ絹の鎖―――…
   鋼鉄の鎖ならいっそ力ずくでひきちぎるけど…
933エピローグside光:2005/09/14(水) 02:08:32 ID:+AcouT/9

キョーコちゃんは軽く頭を抱え込んだ俺を不安そうに見つめた。

「光さん…大丈夫?ごめんなさいぃーーっ(泣
 私が不純で不愉快で暗い過去バナなんてしたからーーー!!」

彼女は自分の言葉で錯乱してて・・・相変わらずメルヘンだなぁ・・・
手を伸ばして俺よりほんの少しだけ低い位置にある
小さな頭をぽんぽんと叩くと、彼女は伺う様に俺を見つめた。
涙で潤んだ大きな瞳が、上目遣いで俺を射抜く――…

 ―――嫌えるはずがない―――…
  だって、君は最初に出会ったあの頃から結局変わらないんだ―――…

「違うよ、キョーコちゃんのせいじゃないって。
 本当の事を教えて?って言ったのは俺だろう?」

「ホント?・・・それならいいんですけど・・・
 やっぱり隠し事は隠し事でしたから・・・」

まだちょっと涙目のキョーコちゃん。
心配しないで・・・?俺は、大丈夫だから。
・・・例え君が『彼』のものになっても・・・
934名無しさん@ピンキー:2005/09/14(水) 02:09:27 ID:+AcouT/9

ほんとは心のどこかで分っていたんだ。
二人とも、二人にしか分らないトコロで
お互いに深く気を許しあってるって。それでも・・・

二人が微妙に気持をすれ違わせていることも知っていたから。

彼も君の事をずっと見つめていて、
なのに結局君の心からの信頼には気が付かないなら。
君も、彼の本心を見ないまま、受け入れないままなら。

・・・だったら、俺にしときなよ?
本気で、そう、思ってたんだ―――…
でも結局、寂しさに沈む君を救えたのは彼だったから。

君はあれからも何も変わらない。
元気で礼儀正しくて明るいまま、
でもあのふとした拍子に見せた寂しげな素顔は、
今はもうすっかり陰を潜めている。

彼女の笑顔は、最近ますます温かみを帯びて輝き始めた―――…
935名無しさん@ピンキー:2005/09/14(水) 02:10:19 ID:+AcouT/9

 ―――…きっと…
  俺も、変わらないんだろうな―――…

何かにつけてちょっかい出して探りを入れて、
キョーコちゃんが落ち込んでいたら励まして、
困っていれば助けてしまう―――…

彼女の潤んだ笑顔に魅入っていると、
無粋な携帯が鳴り響いた。多分、慎一か雄生だ。
・・・ったく、気を利かせてやるって席外しておいて、すぐそれか?!
お前ら絶対面白がってるだろ!
苦笑いしながら電話で念のためスケジュールを確認する。

あいつらはあの後やたら合コンを組むようになった。
傷心の俺に気遣ってるというより・・・自分たちの趣味だろ、ソレ?
まぁ、一人でいて色々思い出すよりはいいのかな・・・
でもお前らまだ未成年なんだから、絶対目立つんじゃないぞ?!

とりあえず、彼女にまたね、と笑ってその場を離れた。
俺に向ける笑顔が変わらないことにほっとしながら、
でも少しだけ残念にも思いながら―――…
936名無しさん@ピンキー:2005/09/14(水) 02:11:10 ID:+AcouT/9

将来のことなんて誰にも分らない。
まして、こんな明日をもしれぬ業界にいて―――…

でも俺は、若手トップをひた走る俳優や
演技派と言われるまでになった女優が
陰でどの位台本を真っ黒にしてるかを身近で見てきて。
彼らと一緒にいる為に、アイドルはアイドルなりに
努力を怠らないように勤めてたら
いつの間にかそれが結構身になってて。

いつか手に入るとか思ってる訳じゃないんだ。
でも、君と一緒にいると、伸び盛りの君を見てると
俺も一緒にどこまでもがんばれるような、そんな気になるんだ。

君を見つめていることは、
水に映った月を愛するようなものかもしれないけど。
いつかは・・・俺の隣にいつもいてくれるような、
身近な女性を愛せるかも知れないけど。

今はまだ、君の近くで走っていたい。
君がいつか、俺がいつか、この世界で
走り続けることをあきらめるその日が来るまでは。
―――それまでは、ただ、突き進め―――…!!
937名無しさん@ピンキー:2005/09/14(水) 02:18:12 ID:+AcouT/9
いや・・・エロスレに落とすブツか、コレ?!とは思いましたが、
ココの前スレから始まった話ですので、
出来ればココで終わらせたいな・・・と思って投下しました。
エロじゃないわ、悪ふざけてるわ、ホント色々ゴメソorz
もうすぐ次スレの季節でしょうし、埋立代わりに思ってくだちぃ・・・
エロ方面にもちゃんと精進するようにしますね〜それでは〜ノシ
938名無しさん@ピンキー:2005/09/14(水) 02:21:53 ID:LDjw8F3H
寝る前にちょっと覗くだけのつもりが一気に目が覚めてしまいましたよ。
780さんブラボー!!お疲れ様でした〜♪
しかし何よりリーダー幸せになってくれ!と言いたい。
939名無しさん@ピンキー:2005/09/14(水) 02:23:54 ID:M7FfoPQ1
リーダーバージョンの華麗なハイブリッドパロディに爆笑しました。
GJ!!
大団円の完結おめでとうございます!
でも、一つ・・・
この蓮×キョの後日譚も、オマケで見てみたいです〜
エロ方面ありで。せっかく晴れてカップルになったんですし。
940名無しさん@ピンキー:2005/09/14(水) 02:24:18 ID:AV4SRuOF
乙!!
たしかにエロがあまりなくてチョイと刺激が足らなかったが…
楽しかったゾ☆
ブラボー(≧∇≦)♪♪

941名無しさん@ピンキー:2005/09/14(水) 03:05:58 ID:DIGk7pnx
780さん(*^ー゚)b グッジョブ!!
私も蓮×キョの後日談読みたいな。せっかく部屋で報告って前ふりもあるし。
942名無しさん@ピンキー:2005/09/14(水) 06:03:21 ID:+ixLE5G6
GJ!!

漏れには絶対書けねえ…
943名無しさん@ピンキー:2005/09/14(水) 14:49:40 ID:3SOZgqdo
>780氏GJ!!
完結お疲れ様でした〜
リーダー編でマジ吹いた(笑)かなりツボですた
自分も後日談きぼんぬ
そして次回作にも期待☆
944名無しさん@ピンキー:2005/09/14(水) 16:32:44 ID:rW4mndoI
GJでした!!
945名無しさん@ピンキー:2005/09/14(水) 20:53:32 ID:N4WzeQ74
GJでした!
う〜ん大作すばらしい
文才を分けて欲しいっす
946名無しさん@ピンキー:2005/09/15(木) 01:15:02 ID:xHIyn9qT
見習いです。おお、エロじゃないのにGJモラエタ!?
・・・よかった・・・ちょっとホッとしますた。ありがd(・∀・)ノシ
後日談のリクも了解しました♪
やっぱエロ書かんと!・・・アイカワラズエロクナイケドorz
side光、笑ってもらえたみたいでよかったです〜
我ながらくどくて読みにくい文章ですが、
たまにの事だと思って多めに見ていただけたら幸いです・・・

ではエロ神さまがいらっしゃるのを
ワクテカしながらお待ちしてますね〜♪
947名無しさん@ピンキー:2005/09/15(木) 02:28:06 ID:N6mes7oT
サイト宣伝乙。
948名無しさん@ピンキー:2005/09/15(木) 12:01:56 ID:9tc4br2L
>780
愛はありがたく強奪させていただきますた
949名無しさん@ピンキー:2005/09/15(木) 20:12:47 ID:xHIyn9qT
>948タソ
つアンカータグ
そりは・・・ローリィからコ○ドームを?
きっと強奪しなくてもくれるとオモw;
950名無しさん@ピンキー:2005/09/15(木) 20:35:15 ID:qALLBTTr
次スレどうする?
そろそろ立てた方がいいかな?
951名無しさん@ピンキー:2005/09/15(木) 21:57:32 ID:9tc4br2L
のこり20KB切ったし
急に長編来て足りなかったら困るから、そろそろ立て時カモ?
952名無しさん@ピンキー:2005/09/15(木) 22:09:39 ID:qALLBTTr
テンプレどうしましょう?
前スレと過去スレとエロパロ保管庫貼るだけでよい?
本スレやマロンも貼っとく?
953名無しさん@ピンキー:2005/09/15(木) 22:34:53 ID:xinyPz/t
本スレは消費が早いから、貼るならマロンだけでいいのでは?
そうなると難民は?
954名無しさん@ピンキー:2005/09/15(木) 22:53:51 ID:qALLBTTr
じゃあ、マロンだけ貼って立ててみます
955名無しさん@ピンキー:2005/09/15(木) 23:08:13 ID:qALLBTTr
立てました
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1126793003/
投下はこちらにドゾー
956名無しさん@ピンキー:2005/09/15(木) 23:56:21 ID:9tc4br2L
>>955乙ですー
ではこちらはマターリと梅祭開催で
957名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 00:34:45 ID:IfkGNYya
梅祭り・・・なんて素敵な響きw
新しいネタ探すんなら20以降ですかね〜?
958名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 22:26:52 ID:whXy9uQ6
梅祭だからエロくなくてもいいよね?
てことでニュースネタ投下。梅でも非エロ許すまじでしたらば平にご容赦m(_ _)m


【京子が大開脚で「美女と野獣」】

女優の京子(16)主演の舞台「美女と野獣」が16日、東京・赤坂の紅月ホールで開幕した。

映画やミュージカルでおなじみの名作。今回はセリフがなく、パントマイムに演劇的要素を
加えた舞台で、京子は美女・ベルを演じる。
パントマイムは未経験だったが2か月にわたり猛特訓。「子供のころからメルヘン思考で、
そこに無いものをあるように振る舞う演技は、わりと得意です」というほど、
生まれついてのなりきり癖を生かした動きをふんだんに披露した。

初の舞台出演だが「毎日同じ場所にいくのが新鮮で。曜日や時間の感覚がまひしてて。
面白いなって感じです」。秘密の特訓でドアに足を挟んだとかで、現在も右足を痛めて
いる状態だが「とにかく頑張りますので、絶対に見に来てください」とPRした。
東京公演は24日まで同所で。10月8、9日に大阪で、12月2、3日には韓国公演を行う。
(スポーツ報痴) - 9月17日14時50分更新


モト↓
ttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050917-00000041-sph-ent&kz=ent
大開脚につい反応してしまった(笑)やほーにうすなのでリンク切れしたらスマソ
959名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 22:40:31 ID:whXy9uQ6
もう一本ニュースネタ。こっちは素で微エロw


【京子大化け!?舞台&映画で熱艶…裏メール】

東京・青山劇場で上演中の劇団♪超特Qの舞台「吉原御免なさい」に出演する女優、
京子(18)の“艶技"が評判だ。

「江戸・吉原の遊女の役で、共演する敦賀蓮(22)と絡むんですが、バッと胸をはだけて
抱きつくんです。丸裸の背中をさらすのが客席からはっきり見えます。そして、敦賀が
オッパイを激しくもむんです…」(演劇記者)

写真誌にもその模様は出ていたが、よく見ると“ヌーブラ"のようなものでバストトップは
しっかりガードしているが…。

「それは、まあ仕方ないです。でも、11月に公開される黒崎潮監督の最新作
『KURO-SAKI』で彼女、裏切ってませんよ。小ぶりながら、きれいなバストをばっちり
見せてくれてます!」(先の記者)

どちらかというと、色気の薄い印象のあった京子。ここに来て大化けの予感?!
(夕刊無事) - 9月17日17時1分更新


モト↓
ttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050917-00000013-ykf-ent
むしろこれでは蓮様がさりげに大化けのよーな…orz
960名無しさん@ピンキー:2005/09/18(日) 01:47:10 ID:+9wE/UcU
GJ(*´Д`*)ハァハァ
961名無しさん@ピンキー:2005/09/18(日) 02:32:36 ID:fuFc63Za
ネタじゃなくてごめんなさいだけど…
今日「蓮が可笑しい」と変換しようとしたら、
「蓮が犯しい」って出てきたの…
普通に手紙文打ってたのに。
うちのパソ、ここに染まってるのかもしれない。
962名無しさん@ピンキー:2005/09/18(日) 21:52:01 ID:yA4EThWz
辞書は貴方の心に正直なのです・・・w
963名無しさん@ピンキー:2005/09/20(火) 02:55:45 ID:6NN2rNRz
961です。
>>962さん
そうですか…染まっているのは私ですね。
悪かったな、蓮w

ニュースネタの流れぶっち切りスマソでした。958・989さんGJ!です。
梅祭どぞー。
964名無しさん@ピンキー:2005/09/21(水) 00:19:59 ID:aEbhjZu5
989は963の期待に沿うべくガンガレ(`・ω・´)ノシ
965名無しさん@ピンキー:2005/09/22(木) 18:13:48 ID:ELut/mut
780です・・・もうどうしたらいいのか・・・(TT)
ポマエラ助けると思って教えてくださいorz
エロ中心ヤリヤリで20レス弱と
モノローグとか小ネタ山盛りにして30レス位と。
・・・読むならどっち?!
今マジで悩んでます・・・ドナイシタラエエンダーー・・・
966名無しさん@ピンキー:2005/09/22(木) 18:28:52 ID:W0pZDV9b
両方投下すべし!
967名無しさん@ピンキー:2005/09/22(木) 18:31:05 ID:wla5QSt/
780氏、キタ━━━ヽ(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)ノ━━━ !!!
漏れはどっちも読みたい……(*´Д`)ハァハァ
968名無しさん@ピンキー:2005/09/22(木) 18:34:11 ID:ELut/mut
話の流れはどっちも一緒だから
両方投下ってのは無理だよ〜ぅ
同じストーリーで2本なんて無理無理(汗
・・・ここはエロ板なんだからエロエロかなぁ・・・
なのに小ネタをはさませたがる自分が憎い・・・orz
969名無しさん@ピンキー:2005/09/22(木) 19:28:40 ID:Nf3u7Z2p
ではどちらか一つ投下して、残りの方を946にでも上げるとか。
んでアプしたら報告してもらえるとなお嬉し。。。

(゚д゚)ウマー
970名無しさん@ピンキー:2005/09/22(木) 19:30:08 ID:UFzzdfT4
両方盛り込んで行きましょうよ。
長くてもいいから。
どっちかと言われると片方に未練を残すわー。
971780:2005/09/22(木) 20:08:19 ID:9yJxquzX
場所移したんで携帯から失礼します…
発狂してスイマセンデス…ちと焦って煮えてますた(汗
試しにアチコチざっくり削ってみたら
見違えるように読みやすくなって自分でビックリ(;´д⊂)
エロ路線で深夜落とします。家族が寝てからなんで相当遅くなりますが…
投下はこちらでいいですか?向こうの方が安全なのかな…
長いのキボンしてくれたヒトホントニゴメンナサイorz
連休旅行なんで今晩しか時間ないし、カタイ方でいきますね(_ _).oO
972名無しさん@ピンキー:2005/09/23(金) 02:19:12 ID:c/NRRFBe
見習い780です・・・お気遣い頂いてほんとごめんなさいorz
頑張った結果がメモ帳で19KB。
971の時点でスレが487KBなんで余裕で無理ぽ・・・(汗
と言う訳で、ハンパなマネして大変申し訳ないのですが
リクは新スレの方に投下させて頂きますね。
後で梅用にコネタこっちに持ってきますんでお許しを・・・orzorzorz
9731/:2005/09/23(金) 02:45:31 ID:c/NRRFBe

まぁ急な予定変更に対応するのもマネージャーの大事な仕事。
まして担当が日本一売れてる、と言っても過言ではない俳優ならなおさら、ね。
社長の依頼でどうにかこうにかスケジュールを調整して、
蓮と社長の打合せの時間を30分ほど無理繰り作った。
なにせ今日が今日だったしね・・・色々確認事項もあるんだろう。

キョーコちゃんの記者会見はちょっと前に終わったらしく、
結構うまい事いったみたいだ、っていうのは
事務所で聞いていたから、後はさほど心配することもないし。
蓮に対する方針は後で社長か松島主任から
申し送りがあるだろうからソレ待ちってことで。

俺は、30分程出来た空き時間を使って
ちょっと外出することにした。
蓮に、きっと必要になる物を贈るために・・・♪
9742/:2005/09/23(金) 02:46:03 ID:c/NRRFBe

「社さんお待たせしました。行きましょうか」
二人で車に乗り込んで次の現場に向かう。
最後の現場を後にして蓮が俺を下ろす直前に、
俺は蓮に小さな袋をほい、っと渡した。

「?コレ・・・///」
「今晩キョーコちゃんお前の部屋に来てるんだろ?
 万が一でも、必要かもしれないしな?」

ふ、とクールに笑って前髪をかき上げる。
こういう事は人生のお兄さんがちゃんと気をつけてやらないと!

袋の中身を察すると、蓮の頬が微かに染まった。
そうそう、あれだけ女に囲まれてても全然食っちゃう気配がナイ
お前だけど、相手は未成年だしソレ絶対必要なのは分るだろ〜?
9753/:2005/09/23(金) 02:46:39 ID:c/NRRFBe

・・・と、ニヤニヤしていた俺は、顔を上げた蓮を見て固まった。

「あぁ・・・、ちょうどよかったのかな・・・?ありがとうございます」

お、お前・・・その壮絶な暗い色気は一体なんだ?!
蓮の凄まじく艶っぽい微笑みに俺は一瞬総毛だった。

温和で温厚な「敦賀蓮」は何処行ったんだよ?!
それじゃまるでホストクラブのNo1だろ??
・・・そうだよな・・・以前から思ってたんだよな〜
コイツは絶対に人に言えない後ろ暗い過去があるはず、って・・・

キョーコちゃん・・・これからまともにこいつに捕まるのか・・・
いや、ずっと応援してたしお互いが幸せならそれでいいんだけど・・・
俺はなんだかこれからの彼女の苦労を思って涙ぐんでしまった。
・・・もちろん、俺も色々苦労させられるハメになるんだろうけど・・・

・・・キョーコちゃんまだ未成年なんだからな?!手加減しろよ、蓮!?!!
976名無しさん@ピンキー:2005/09/23(金) 02:49:29 ID:c/NRRFBe
・・・と、一人で勝手に社さん祭りw;
いやもーほんとーにアレコレごめんなさい。
では今度こそ失礼いたします・・・(・∀・;ノシ
977名無しさん@ピンキー:2005/09/23(金) 02:53:24 ID:pNffmPma
>>775書いたの私です(笑)
その後の蓮×キョもリクエストしました。
もう、2重にリクに応えていただいた気分です!!しかもリアルタイム遭遇。
780様有り難うございます〜!GJです!!
・・・社さん、ついに帝王と遭遇してしまったのねw
978名無しさん@ピンキー:2005/09/23(金) 03:16:51 ID:PXBWRAdP
泣きながら残業して帰ってきたらステキ社さん祭(≧∇≦)
一気に幸せになりますた〜GJでつ!!
新スレの方みにいってくる(`・ω・´)
979名無しさん@ピンキー:2005/09/23(金) 15:06:07 ID:k+vj7/7V
残り22レスと10KBどっちが先だろう…
神光臨のあとにお目汚しスマソですが、微エロ?改造ニュース2連発逝きます。

【京子「勝負はこの下着」】

LMEの秘蔵っ子タレントの京子(20)が「2009年 ト○ンプ・イメージガール」
に決まり、20日、都内で発表された。

 ショッキングピンクにビーズでLサインを描いたブラジャーとショーツは
「なぜか所属事務所(LME)の社長が張り切ってデザイン」し、身長164センチ、
B83・W60・H85のボディーを輝かせた。

 勝負下着は?と聞かれ、「ありません。でも、勝負するとしたら、コレ…は
ちょっとイヤかも…」と微妙な営業トーク。
プロフィルに「愛する心を取り戻すこと」とあるのが、ちょっぴり泣かせる…。
(夕刊無事) - 9月21日17時1分更新

元ネタ↓やほーニウスにつきリンク切れしたらモメンナサイ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050921-00000008-ykf-ent
書いてたらなぜかローリィが乱入した(笑
980名無しさん@ピンキー:2005/09/23(金) 15:07:47 ID:k+vj7/7V
微エロ?改造ニュース その2。てかエロくない…orz

【京子「露出が今までにない激しさ」20歳写真集発売イベント】

 女優でタレントの京子(20)が19日、東京・渋谷区のブッ○ファースト渋谷店で
20歳記念写真集「Amigo Amiga」(集A社、2730円)の発売記念握手会を行った。

 今月XX日のバースデー当日に発売された集大成的1冊に、京子は「露出が今まで
にない激しさです」と大人度をPR。

 スタッフ、友人らと祝った誕生日当日について「嬉しくて泣いた」と楽しげに
話したが、お酒解禁には、「いろいろ飲まされたら酔っぱらっちゃって…記憶が
ないんですが、かなり迷惑かけたらしいです(滝汗)。ジュースの方がいい」と
お気に召さなかった様子。
一方で結婚について「絶望感は昔ほどはなくなりましたね。幸せな結婚ができれば
いい。多くは望みませんが…」とツッコみづらい発言をした。

〔写真:写真集を片手に得意のラブミーポーズをキメた京子だが取材陣から
「彩ちゃん、本が逆さ!」と指摘され、舌をペロッと出し持ち直した〕
(参詣スポーツ) - X月XX日8時2分更新

元ネタ↓やほーニウスにつき以下(ry
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050920-00000034-sanspo-ent
誕生日はわからないので伏せ字(笑
981名無しさん@ピンキー:2005/09/23(金) 15:10:37 ID:k+vj7/7V
ああっ、↑の下から5行目失敗。
「京子ちゃん、本が逆さ!」に脳内変換きぼんorz
982名無しさん@ピンキー:2005/09/24(土) 00:57:59 ID:XjJbCjM2
>981 ドンマイ (´ー`)y─┛~~
983名無しさん@ピンキー:2005/09/24(土) 23:14:27 ID:KnYwIIBC
980までいってて24時間以内にレスなかったら落ちてしまうよね?
埋め立て職人来ないかな〜。
984名無しさん@ピンキー:2005/09/25(日) 01:37:03 ID:GrzG86l5
リクネタやら他じゃできない会話で埋めると言うのもありですか?
985名無しさん@ピンキー:2005/09/25(日) 01:58:31 ID:/A1SgUXb
>983 あ、そんなのもあるんだー 知らなかったよφ(..)メモメモ
>984 何でもアリだとオモ割れ。梅祭だからw
986名無しさん@ピンキー:2005/09/25(日) 18:45:24 ID:5f6HpEIf
こっちまだ残ってたフゥーーーー!

ローリィがやるとこを想像しちまった。。○TZ
987名無しさん@ピンキー:2005/09/25(日) 23:07:40 ID:9hlaKobY
見習いです・・・戻ってきたのでこちらでこっそり梅がてら
お礼&お詫びをば。向こうは今フォーーーになってるしw
お騒がせいたしましたが、GJうれしゅうございました〜

ニュースネタいつも楽しいっす♪
トリ○プのCM受けるキョーコとその後の蓮見たいかもw
あと私の中ではローリィのH○仕様が
デフォになってしまったのですが・・・損害と賠償(ry
988名無しさん@ピンキー:2005/09/26(月) 18:23:58 ID:GzF7XzJl
ニュースネタ改造師です。
見習い780さん、トリン○ネタのSSいいですねー
自分SSかけないんで、よかったらお願い出来ませんか? (^^ゞ


とりあえず○リンプネタでもう一本↓


【京子が下着姿 アナタ、どう?】

 女優でタレントの京子(20)が、下着メーカー「ト○ンプ」の2009年度の
イメージガールを務めることになり20日、都内で会見した。

 京子は、「なぜか所属事務所(LME)の社長が張り切ってデザインした」という
ショッキングピンクの下着姿で登場。身長164センチ、B83・W60・H85センチの
スタイルを大胆に見せつけながら「すごい下着が好きで、かわいい色とか
ヒラヒラしたやつとかいろんなものを持ってます。今は全力投球でヤルゾー!
って気分です」。また交際中の敦賀蓮(24)には電話で下着モデルを務めることを
報告したそうだが「『彼氏としては他人に見せたくない』と言ってたので…
帰って、どう? って聞くのが正直怖いです」とちょっと怯えたような笑顔を見せた。
(スポーツ放置) - 9月21日8時1分更新


元ネタ↓やほーニウスにつき以下(ry
ttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050921-00000022-sph-ent
すみません、彼氏設定か夫設定じゃないとこのネタ使えないんで…
カポー化イヤンな方には正直スマンカッタ
989名無しさん@ピンキー:2005/09/26(月) 20:59:26 ID:KyDol46q
780っす。ふふ、そのニュースいいですねv
ssはうまく思いつかなかったのでネタでご勘弁〜
ttp://www.triumphjapan.com/release/unique/2005082500123.html

・・・これでssひねってくださるネ申さま・・・ムリポ?
990名無しさん@ピンキー:2005/09/27(火) 20:16:53 ID:4HaCKOUi0
ニュースネタ改造師乙〜
毎回元ネタと改変ネタ両方楽しませてもらってますー。
よく知らないけど>983発言あるしひっそり埋め
991名無しさん@ピンキー:2005/09/28(水) 11:18:10 ID:21Gi9Hj2
ニュースネタ面白いですねv
992名無しさん@ピンキー:2005/09/28(水) 15:56:01 ID:pC/vH0hg
>989 >990 >991 ありがたや〜
懲りずにもう1本…全然エロじゃない上に長文スマソ

【新生D○I新CMの京子、全100話の日めくりムービーで語りかける】
 
 ドリーム・○レイン・インターネットは、D○IとP○INTの両ブランドを
統合することを発表、10月1日から新生「D○I」としてスタートする。
これに合わせ、新イメージキャラクターとして女優の京子を起用する。

 テレビコマーシャルにゴスロリナース姿で登場し、新生DTIのコンセプト
「大丈夫。D○I」をアピールする。同CMは首都圏で放送される。そのほか、
店頭向けポスター、雑誌広告、Web広告など、さまざまなメディアで彼女が
安心を訴えかける。

 また、D○Iのサイトでは、スペシャル企画「今日の大丈夫。」として、
日めくりムービーが公開される。1日1話、特別な日には2話のショート
ムービーが公開される。友達に、同僚に、弟に、彼氏に、…と、さまざまな
人たちに「大丈夫だよ!」とコスプレ京子が語りかけてくれる、ほんわか
癒し系のWebムービーだ。本年末まで計100パターンが、10月1日〜2006年
1月1日の間に公開されることとなる。

 9月27日に行われた発表記者会見には、本人がメイド姿で登場。
撮影時の話やインターネット関連の話を披露した。全100話、それぞれに
シチュエーションもメイクも衣装も変えていくということで、かなり大変
ながら和気あいあいの楽しい現場だった模様。彼女自身が一番気に入って
いるパターンは、自分に大丈夫!と言い聞かせる話だったとのこと。
完成作品の上映後は、CM時のゴスロリナース姿に衣装替えして再登場。
会場が大いに沸いた。

 サルの着ぐるみやメガネっ娘姿など、本邦初公開となるシーンも満載だが、
なによりも愛くるしくて透明感のある表情が心地よく癒されること確実。
来年まで、D○IのWebサイトを毎日チェックして萌えてみてはいかがだろうか。
(LME TODAY) - 9月27日21時7分更新

元ネタ↓やほーニウスにつき(ry
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050927-00000022-rbb-ent
モメンナサイ、単純に自分が観てみたいネタだったとゆーか
むしろ蓮様に観て頂きたいとゆーか

993名無しさん@ピンキー:2005/09/28(水) 16:01:27 ID:pC/vH0hg
すみません、長杉かもと思って文頭のお礼はしょりすぎた
あらためて、
>989 >990 >991 喜んでいただけて何よりですm(_ _)m
そろそろ埋まりそうな気配なので、以上をもちましてニュースネタ改造終演
おつきあいありがとうございましたm(_ _)m
お目汚しでなければ、またどこかの梅祭でノシ
994名無しさん@ピンキー:2005/09/28(水) 17:25:01 ID:i1JyTFl8
ぬーすネタ改造師さまGJですた♪
ではもうすぐ埋まる梅梅と小ネタ。
・・・スキビキャラ@HG仕様が頭から離れません(汗

私の頭の中ではこないだから
ローリィは艶然と微笑みながらムチ持ってポーズ取ってて
蓮は髪かき上げてカッコつけててかえってバカみたいで
ショータローはフォーーーって楽しそうに腰振ってて
光さんはなんかお子様のコスプレみたいになってます。
はやく病院に行った方がよさそうです。

でも、社さんだけはどうしてもHGになってくれませんでした・・・
メガネとHGは相性がよくないのかしらん??
995名無しさん@ピンキー:2005/09/28(水) 20:33:22 ID:J+5FlPAH
>994
ワロタ
社さんは受けっぽいから?
ムチで叩かれる社さん・蓮に追いつめられる社さん
尚に煽られる社さん・着替えの手伝いをする社さん

どうでいいが、妄想が暴走するとおかしなほうにいくよね。
たまに私の脳内妄想の蓮は「ゲヘヘヘ」となります
「誰だ てめえっ!!」って感じ
996名無しさん@ピンキー:2005/09/28(水) 21:14:43 ID:kA1LPG28
皆様乙でした。
また新スレでよろしく〜
997名無しさん@ピンキー:2005/09/28(水) 23:56:58 ID:G0qqnat0
梅ちゃいます
998名無しさん@ピンキー:2005/09/28(水) 23:58:11 ID:G0qqnat0
それではみなさん
999名無しさん@ピンキー:2005/09/29(木) 00:00:38 ID:G0qqnat0
【スキビ】仲村佳樹作品のエロパロ 3【クレパラ】 でお会いしましょう!
1000名無しさん@ピンキー:2005/09/29(木) 00:02:56 ID:G0qqnat0
つづく
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