【妖怪】人間以外の女の子とのお話11【幽霊】

このエントリーをはてなブックマークに追加
1名無しさん@ピンキー
幽霊妖怪天使に悪魔、ロボットだってエイリアンだって何でもOK!
オカルト・SF・ファンタジー、あらゆる世界の人間以外の女の子にハァハァなお話のスレです。
これまではオリジナルが多いですが、二次創作物も大歓迎!
<前スレ>
【妖怪】人間以外の女の子とのお話10【幽霊】
http://idol.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1102854728/

<過去スレ>
【妖怪】人間以外の女の子とのお話9【幽霊】
http://idol.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1099739349/
【妖怪】人間以外の女の子とのお話8【幽霊】
http://idol.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1093106312/
【妖怪】人間以外の女の子とのお話7【幽霊】
http://idol.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1088018923/
【妖怪】人間以外の女の子とのお話6【幽霊】
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1084053620/
【妖怪】人間以外の女の子とのお話5【幽霊】
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1077123189/
【妖怪】人間以外の女の子とのお話4【幽霊】
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1072/10720/1072019032.html
【妖怪】人間以外の女の子とのお話3【幽霊】
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1065/10657/1065717338.html
【妖怪】人間以外の女の子とのお話U【幽霊】
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1047/10479/1047959652.html
人間じゃない娘のでてくる小説希望(即死)
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1046/10469/1046994321.html

<保管庫>
2chエロパロ板SS保管庫
http://sslibrary.gozaru.jp/
 →「オリジナル・シチュエーションの部屋その5」へどうぞ。
2名無しさん@ピンキー:05/01/16 18:33:30 ID:HpX7k+GI

<関連スレ>
かーいい幽霊、妖怪、オカルト娘でハァハァ【その9】
http://idol.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1067243766/
【獣人】亜人の少年少女の絡み2【獣化】
http://idol.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1098261474/
【亜人】人外の者達の絡み【異形】
http://idol.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1098260654/
ロボット、アンドロイド萌えを語るスレ:α2
http://idol.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1078822739/
触手・怪物に犯されるSS 4匹目
http://idol.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1099847979/
猫耳少女と召使いの物語3
http://idol.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1092588111/
魔法・超能力でエロ妄想 その2
http://idol.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1093667653/
33 ◆MABOUp7up. :05/01/16 18:34:09 ID:HpX7k+GI

「さて、と。ようやく今年も終わったかー……っと」
「で、山内は今年はお袋さんのところに帰るのかい?」
仕事納めも無事終わり、帰りの駅に向かいがてら、同僚の新條が俺に話しかけてきた。
「ああ、そうだな。去年は当直で帰れなかったし、今朝お袋から電話が来て、何だか分からんが、
『今年は絶対帰って来い!』とか言われたし、久々に田舎でのんびりさせて貰うよ」
……そうなんだよなあ。お袋、電話口で妙に気合入っていたからなあ。何があったんだ?
「ふうん。ま、ゆっくりと、骨休みしてきてちょーだい。仕事はきっちりと残しておくからさ」
「くぉら」
俺の返事に、新條は肩をすくめながら言った。……こいつなら、本当にやりかねん。
「まあそれは半分冗談。……じゃ、よい年を」
「ああ、よい年を」
呆れ顔で答えた俺を見て、新條はにやりと笑いながら、別れの挨拶を送ってきた。
……まったく、自分が当直だからって、なあ……。
43 ◆MABOUp7up. :05/01/16 18:34:46 ID:HpX7k+GI

「ふ〜う。ん? 何だ、あの騒ぎは?」
いつもと同じように帰りの電車に乗り込み、いつもと同じように自宅近くの駅に着き、
いつもと同じように改札をくぐった俺は、いつもと違う光景を目にして、思わずつぶやき声が漏れた。
駅の出口が何やら人だかりで、ごった返しているのだ。
……まあ、俺には関係ないさ。さっさと家に帰ろう。
そう思って、足早に通り過ぎようとした次の瞬間、

「おお、信幸殿!」

どこかで、聞いたことのある声を耳にして、思わず立ちすくんでしまった。
……こ、この声は、もしかして……。
「やはり信幸殿であったか! いやあ、探しましたぞ!」
声をしたほう――すなわち、人だかり――を恐る恐る振り向くと、
見覚えのある人影が、聞き覚えのある声で叫びながら、ぴょんぴょん飛び跳ねている。
「へっ!? き……絹代!?」
そう、山で出会った天狗の絹代が、人だかりの中で「やっほー」とばかりに手を振っていたのだ。
もっとも、その格好は、かつて出会ったときと同じような、山伏の衣装ではなく、
フード付きのブラウンのダウンコートと黒地のセーター、それにチェック柄のラップスカートという、
どこからどう見ても、普通の人間と同じような服装だった。
懐かしさに、人だかりを掻き分け、絹代のもとへ歩み寄ろうとした俺だったが、
絹代の背後の男性の姿を目撃して、思い切り固まってしまった。
「ふむ、信幸殿か。薫の勘は当たったようだの」
「いえ、それほどでも……」
「た……琢磨さんと、薫さん!?」
絹代の父である琢磨氏が、隣にいる妙齢の女性――薫さん――に向かって、話しかけていたのだ。
しかも、琢磨氏の場合、思いっきり山伏の格好で、錫杖まで手にしている。
……こりゃあ、人だかりが出来るのも、無理ないよなあ……。
53 ◆MABOUp7up. :05/01/16 18:35:47 ID:HpX7k+GI

「……な、な、何をやっていたんですかあ? あんな場所で?」
俺は帰り道のタクシーの中で、後部座席の琢磨氏に話しかけた。
……本来は、徒歩で十分な距離なのだが、あんな格好の琢磨氏がいたら、目立ってしょうがない。
それに駅員がやって来て、面倒なことになる前に、速攻で離れる必要があったわけだし。
「うむ。山が本格的に雪に覆われる前に、何としても信幸殿と佳乃にお会いしておきたくての」
「は、はあ。そ、そう…ですか」
後部座席で、悠然とした表情で返事をする琢磨氏。その言葉に、胸の鼓動が一気に高まった。
……まさか、あのときの”お芝居”が、バレてしまったのか!?
そう思った俺は、たどたどしく返事をするのがやっとだった。
「すみません信幸様、私たちは普通の服を勧めたのですが、琢磨様がどうしても、と……」
口をパクパクさせる俺に向かって、薫さんがペコリと頭を下げてきた。
まさに、烏の濡れ羽色という表現がぴったりな、黒い髪の毛が揺れる。
その薫さんは、髪の毛と同じく黒のロングトレンチコートと、濃いグレーのプリーツスカートを穿いている。
ただまあ、手にしているでっかい鞄から、布に覆われた何本かの、
細長い物が飛び出しているようだけど、それが何なのかは、気にするのは止めておこう。
63 ◆MABOUp7up. :05/01/16 18:36:26 ID:HpX7k+GI
「同じことを何度言わせるのだ、薫よ。この服装は、我ら天狗一族が里から出るときに……」
「ま、まあまあ父上。その話はまたあとで……」
「何を言うか絹代。いついかなるときも、天狗としての自覚を持ってだな……」
薫さんの言葉を耳にして、琢磨氏が聞き捨てならぬと言う表情で、説教を始めようとする。
絹代が慌てて琢磨氏をなだめようとするが、琢磨氏の説教は止まろうとしない。
「う、運転手さん、そこのアパート前でお願いしますっ!
た、琢磨さん、その話はまたあとでゆっくりと。と、とりあえず、着きましたっす」
「何? そうかそうか。さて、信幸殿と佳乃の子が見れるのだ。楽しみだのう」
と、丁度アパートが見えたのを確認した俺は、慌ててタクシーを止めながら後ろに話しかけた。
琢磨氏は説教をピタリと止め、悠然と笑みを浮かべる。……まったく、何と言えばいいのか。
「はい、800円ね」
「ええどうも」
……お金を渡すとき、タクシーの運ちゃんが、こちらを哀れみの表情で見たのは、
果たしてどんな意味があったのだろう?
いや、意味は大体分かったのだが、あまり想像はしたくなかったというのが、本音なのだが。
73 ◆MABOUp7up. :05/01/16 18:36:57 ID:HpX7k+GI

「ただいま」
「あ、お帰りなさいませ、信幸様。お夕食は………た、琢磨様っ!?」
呼び鈴を鳴らしてしばし。佳乃が玄関を開けるとともに、俺を笑顔で出迎える。
だがその笑顔は、俺の背後の琢磨氏を目にして、たちまち驚きの表情に変わっていった。
「久しいな、佳乃。わらわたちもおるぞ」
ぽかんと口を開けている佳乃に向かって、絹代がひょいと顔を出しながら微笑みかける。
「き、絹代様に、薫姉まで……ど、どうしたのですか?」
佳乃はただ唖然とした表情で、つぶやくように声をあげていた。
「どうもこうもない。絹代から、あの時の仔細を耳にしたのでな」
「あ……あの時の、ですか……」
琢磨氏の言葉を耳にした佳乃は、声を震わせながら、視線を床へと落としていた。

「も、申し訳ありませんでした!」
中に入り、琢磨氏に座布団を差し出した途端、佳乃は琢磨氏に向かって土下座をした。
……そりゃそうだよな。嘘をついた挙句、山から離れて俺と一緒に暮らしているんだ。
逃げたと思われても、仕方が無いよな……。
が、次の琢磨氏の行動に、俺たちは我が目を疑った。
「何を佳乃が謝る必要がある。謝らねばならないのは、こちらのほうじゃ」
「な! た、琢磨様! お、面を上げてくだされ!」
琢磨氏は座布団から降りたかと思うと、俺たちに向かって深々と頭を垂れてきたのだ。
佳乃が慌てて、琢磨氏に声を掛けるが、琢磨氏はそのまま言葉を続ける。
83 ◆MABOUp7up. :05/01/16 18:37:28 ID:HpX7k+GI
「何の。あの時、佳乃の想い人であった信幸殿に、ご無理を聞いていただいて、
絹代の結婚相手の、お芝居をしていただいていたとか。
そうとも知らずに、白菊の探索を命じてしまって、真相を耳にしたときは、震えが止まらなかったぞ」
「え? あ、あのう……」
その言葉に、佳乃は目を丸くさせて、琢磨氏と絹代を見比べる。
「改めて、わらわからも礼を言わせてくれ。ありがとう、佳乃に信幸殿」
と、絹代が俺と佳乃に、軽く会釈をしてきたかと思うと、琢磨氏に気づかれないようにウィンクしてきた。
……そ、そういえば、いつだったか、そんなことを話していたっけか。
「佳乃、お土産に佳乃の好物の、猪の肉を持ってきたよ。
今夜は牡丹鍋にいたしましょう。皆様も、それで依存はありませんね?」
「か…薫姉……」
話は終わったとばかりに、薫さんが鞄の中から、薄い木の皮に包まれた肉を取り出した。
薫さんも薫さんで、佳乃に向かって優しく微笑みながら、ちらりとウィンクしている。
佳乃は驚きと感謝のない交ぜになった表情で、薫さんをじっと見つめていた。
……というか、そんなもん鞄に入れてたのか、薫さん。
「うむ。………それはそうと……ほほう、これが信幸殿と佳乃の子か」
「あ……は、はい」
琢磨氏は、薫さんの言葉に頷いたかと思うと首を巡らし、
揺りかごの中で、手足をばたつかせている幸乃を目にして、ゆっくりと近寄っていった。
「おお、よしよし……。うむうむ、佳乃に似て器量良しになりそうだな」
「た、琢磨様……ご冗談を」
幸乃を抱き上げ、顔をほころばせながら、琢磨氏がひとこと。
困ったような、ほっとしたような表情を見せながら、佳乃は顔を赤らめていた。
93 ◆MABOUp7up. :05/01/16 18:38:01 ID:HpX7k+GI

「と、ところで琢磨様。こちらへはいつまで?」
「うむ。あまり長居しても、お前たちに迷惑が掛かるし、家を空けていても長老が煩いのでな。
今年中には、お暇させていただこうと思っておるよ」
夕食を食べ終え、食卓を布巾で拭きながら、佳乃が琢磨氏に問いかけた。
日本酒を空けて、すっかり上機嫌の琢磨氏は、佳乃にそう答える。
……え? そ、それって……。
「あ、あのう……わ、われらは明日から、お義母さまの家に厄介になろうと思っていたのですが……」
もの凄く言いにくそうに、琢磨氏に話し掛ける佳乃。
……しまった。俺が代わりに言うべきだったよな、夫として。
「ほほう、信幸殿の御母堂に? ご迷惑でなければ、我らもお邪魔させていただこうかの?」
「え? そ、それこそ大丈夫かな? ちょっと……お袋に連絡してみるね」
琢磨氏の言葉に、俺は思わず携帯電話を取り出していた。
……会うのは構わないけれど、お袋の家はここより狭いぞ。

「あ、もしもしお袋? 実は、佳乃の………親戚がうちに遊びに来てさ、
俺たちと一緒に、明日そっちに行きたいって言うんだけど……大丈夫かな?」
103 ◆MABOUp7up. :05/01/16 18:38:33 ID:HpX7k+GI

「ん? 信幸殿は、いったい何に話しかけておるのじゃ?」
「えっと……あれは、遠くの人と連絡を取るための、道具なのですよ」
「ふうむ。あんな小さな物で、しかも普通の声で相手に届くのか。便利なものじゃのう」
俺が電話を掛ける姿を見て、絹代が怪訝そうに首をかしげ、佳乃が答える。
……確かに、ああいう山の中じゃあ、目にする機会はほとんどないよな。

『まあまあ、それホントなの? もう、何人でも連れてきなさいな』
「……おいおい。泊まる場所、無いんじゃないのか?」
電話の向こうで、お袋が嬉しそうに返事をする。
『大丈夫大丈夫、それくらい何とかするから。いい? 何としても連れてくるんだよ?』
「あ、ああ……分かった………それじゃ、また明日」
「ど、どうだったのですか? 信幸様?」
電話を切ると、食後のデザートにとリンゴの皮を剥いていた佳乃が、声を掛けてきた。
「……えっと。何だかよく分からんが、大歓迎らしい」
「は、はあ?」
俺がそう答えると、佳乃は訳が分からない、という顔で俺を見返してきた。
……しょうがないだろ。俺だって、訳が分からないんだからさ。
113 ◆MABOUp7up. :05/01/16 18:39:05 ID:HpX7k+GI

「佳乃……佳乃……」
「どうしましたか? 信幸様……」
――夜、俺は佳乃をそっと揺り起こした。佳乃は寝ぼけ眼で俺を見返す。
「俺……もう我慢出来なくて……」
「そ、そんな、信幸様……と、隣の部屋に、琢磨様たちがいらっしゃいますのに」
俺は佳乃の太ももを撫であげ、そのまま抱きすくめようとしたが、佳乃は身をよじらせて逃れようとする。
確かに、ふすま一枚隔てた隣の居間では、琢磨氏たちが寝ている。
だが、そんなことくらいで怯む俺ではない。……はっきり言って、自慢なんて出来やしないが。
「何言ってるんだよ。佳乃だって昔、絹代がすぐ隣にいたってのに、オナニーしていたじゃないか。
それに、お袋の家に戻ったら、さすがにもう出来ないだろ? 今年の姫納めってことで、な?」
「ま、またそれを………まったく……信幸様ったら……っ、んんっ……」
「んふ……んっ……っ……」
佳乃は呆れかえりながらも、ゆっくりとネグリジェのボタンを外し始める。
俺は、露わになった佳乃の胸に、そっと舌を這わせながら、両手で佳乃のパンティをずりおろした。

「あ…っ、ああっ……の、信幸様……」
「ん? もう感じているのか? 毎日幸乃におっぱいあげてて、慣れたんじゃなかったのか?」
甘えた声を漏らす佳乃に、俺はそう問いかけ、乳首をチュッチュッと吸い上げる。
右手はゆっくりと、佳乃の割れ目あたりを、さわさわと撫でまわしながら。
「で……でも、の、信幸様…あっ、んっ……は…ゆ、幸乃と違……ああんっ……」
「違うって? いったい、どう違うってのかな?」
佳乃は喘ぎながらも、必死に答えようとしている。
俺は佳乃の中へと中指を潜り込ませ、もう片方の胸を左手で揉みしだきながら、さらに問いかける。
「うあ……あ、ああっ……の、信幸様は……そ、その……あ、あんっ……」
声が声になってない佳乃。俺はさらに指の出し入れを激しくさせながら、佳乃の胸を吸い上げた。
すると、口の中にほのかに甘い味が広がる。
「んむ……ごく…んっ………でも俺の吸い方でも、ちゃんとおっぱいは出てくるぞ?」
「……だ、だって……あ、あ……あ、ああんっ!」
俺は両手をうごめかしながら、佳乃の母乳を飲みくだし、軽く乳首に歯を立てた。
その途端、佳乃は全身を仰け反らして、軽く絶頂に達していた。
123 ◆MABOUp7up. :05/01/16 18:39:38 ID:HpX7k+GI

「よ、佳乃……」
「……の、信幸様……あ…ああっ……」
「で、今日は前と後ろ、どっちがいい?」
佳乃は絶頂に達した余韻に浸ったまま、俺の体に絡みついてきた。
そんな佳乃の耳元で、俺はそっとささやく。
「あ……そ、その…きょ、今日は……ま、前に、前にお情けを……」
「へえ、前なんて久々だね。何かあったのかな?」
顔を赤らめながら、ぽそぽそとつぶやく佳乃。そんな佳乃に、俺はわざとらしく問いかけた。
「そ、そんな! そんなこと……ありません……」
一瞬、ビクンと身をすくめたかと思うと、消え入るような声でつぶやく佳乃。
「そういえばそっか。どっちでも構わない、イヤらしい女だもんね、佳乃って」
「な! そ、そんな……」
追い討ちを掛けるように、大袈裟にため息をつきながら、俺は言った。
途端に、泣きそうな顔で俺を見上げる佳乃。……ちょっと、やりすぎたかな?
「照れること無いさ。俺だって、そんなイヤらしい佳乃が大好きなんだから……んっ」
「…ん、んふ……ん、んっ……んんっ……」
俺は苦笑いを浮かべながら、佳乃に口づけし、くちびるの隙間から舌を潜り込ませる。
すると佳乃は、待ってましたとばかりに、俺の舌に自らの舌を夢中になって絡めてきた。
133 ◆MABOUp7up. :05/01/16 18:40:10 ID:HpX7k+GI

「じゃ……いくよ……」
「あ…あ、の…信幸様……」
くちびるを離した俺は、佳乃の頬に手を沿えながら、ささやいた。
佳乃は、俺の手をそっと握り返し、じっとこちらを見つめ返したまま、ゆっくりと自らの両足を開く。
「…っ、んっ……」
「ああっ…あは、あっ……」
手探りで、佳乃の割れ目を探り当て、ひと息にモノを潜り込ませた。
途端に、二人の口から歓喜の声が漏れ出す。
「……ああ、佳乃…いい…気持ちいいよ……佳乃……」
「はっ、あ…あっ、ああっ…あんっ、ああ、あんっ、ああんっ!」
ゆっくりと、円を描くように腰をうごめかせながら、うわ言のように佳乃に向かってつぶやく。
佳乃の口からは、次々と喘ぎ声が漏れ出す。もはや、声を忍ばそうという気は、さらさら無いようだ。
「佳乃……愛してる…愛してる、佳乃、佳乃……っ……」
「…あっ、ああ、あんっ……むぐ…ん…んふ……ん、んんっ……」
俺は佳乃をしっかりと抱きしめながら、腰を前後に動かし始めた。
あまりの快感に涙がこぼれ、無意識のうちに、次々と言葉が漏れ出す。
佳乃は、そんな俺を優しく抱き返しながら、くちびるを重ねてきた。
「はあ……はあ、佳乃……佳乃っ……」
「あ、ああっ……の、信幸様…信幸様……」
少しずつ、腰の動きが激しくなってきた。それとともに、お互いを呼び合う声も甲高く鳴り響く。
「くっ……イ…イクぞ………。よ、佳乃……」
「ああっ、の、信幸様……あ、ああっ、ああっ、あっ、ああっ」
やがて、二人が絶頂に達しようとした次の瞬間――
143 ◆MABOUp7up. :05/01/16 18:40:42 ID:HpX7k+GI
「おぎゃーっ、ひく、ん、んっ、おぎゃーっ、おぎゃーっ」
「な……ゆ、幸乃…?」
「あ………よ、夜泣きの時間、ですね。さ、幸乃ちゃん、おいで」
突然、隣で眠っていた幸乃が、大声で泣き出し始めた。
佳乃は、我に返ったように、ゆっくりと体を起こし、幸乃を抱えあげる。
……畜生、いいところで。何て親不孝な娘だ。
「んぶ…ぐず……ぐずっ……っ……」
幸乃はむずがりながらも、佳乃の胸に吸いつくと安心したのか、すっかりおとなしくなった。
「まったく、幸乃ちゃんたら……っ」
胸に吸いつく幸乃を、困惑しながらも、穏やかな笑みで見つめる佳乃。
その穏やかな表情と、一糸まとわぬ真っ裸というギャップが、俺に妙な興奮を呼び覚ましていた。
「よ…佳乃……お、俺……」
「ひゃっ!? の、信幸様っ!?」
背後から、幸乃が吸いついている胸とは逆の胸を揉みしだき、耳元でささやく。
佳乃は背筋をビクンとさせたかと思うと、目をパッチリと見開きながら、俺のほうを振り返った。
「まだ……まだイッてないんだ…いいだろ?」
「の……信幸様…で、でも……あ、あんっ」
153 ◆MABOUp7up. :05/01/16 18:41:15 ID:HpX7k+GI
軽く佳乃の耳に歯を立て、左手は佳乃の下腹部をまさぐりながら、俺はささやき続けた。
佳乃は、口では抵抗しているが、体は快感を求めているのか、ゆっくりと両足を開き始める。
「そんなこと言ってもな。佳乃だってまだイッてないんだし、このままじゃ我慢出来ないだろ?」
両足が開いたのを確認した俺は、そのまま佳乃の割れ目へと指を潜り込ませた。
さっきまでの交わりで、すでに濡れそぼっていた佳乃の割れ目は、
ぬちゃぬちゃと音を立てながら、難なく俺の指を飲み込んでいく。
「あっ……せ、せめて幸乃ちゃんに、おっぱいをあげてから…じゃ、あ、ああんっ」
そう言いながらも、佳乃は幸乃を抱えたまま中腰になり、背後から貫きやすい姿勢になった。
「いいよ。幸乃にも、夫婦の営みに参加してもらおうじゃないの……っ」
俺は佳乃の腰を抱え、ひと息に背後からモノを突き立てた。
「の……信幸さ…あっ、ああっ、あんっ、あ、ああっ、ああんっ」
「……よ、佳乃………っ、佳乃おっ!」
佳乃は片手で幸乃を抱えながら、片手で揺りかごにしがみつき、あられもない声をあげはじめる。
一方の俺は、夢中になって佳乃に腰を叩きつけていた。
「あっ! ああっ! ああっ! のっ、信幸様っ! あああっ!!」
「くう…っ、イ…イクぞ…。よ、佳乃……佳乃っ!! くっ! うううっ!!」
それからすぐに、俺たち二人は獣のような声をあげながら、絶頂に達していた――
163 ◆MABOUp7up. :05/01/16 18:41:47 ID:HpX7k+GI

「んむ……ん、んっ……ん……」
「よ、佳乃……」
幸乃におっぱいを吸わせながら、首を横に向けて、真横に立つ俺のモノを咥え込んでいる佳乃。
舌先をそよがせ、頬が凹むような勢いで、モノを吸い上げようとまでしていた。
俺が「今日はしなくていい」と言ったのに、佳乃は「いつもしていることだから」と、譲らなかった。
……確かにエッチの後は、いっつも口で綺麗にしてもらってたけど、なあ。
「んふ…ん……っ、ん…んんっ……」
「あう……くっ…よ…佳……乃…」
さらに裏筋部分をほじくるように、舌先をうごめかせる佳乃。
……こ、これ、いつもよりも、よっぽど激しくないか?
思わず腰を引こうとするが、佳乃にしっかりと手を回され、逃れようが無かった。
「よ……佳乃お…」
モノが萎えるどころか、ふたたび膨らみ始めてきたそのとき――
「……ん〜んっ。……はい、綺麗になりました」
佳乃はぱっと口を離し、舌舐めずりをしながら、俺に向かって悪戯っぽく微笑みかけてきた。
……も、もしかして、佳乃のささやかな復讐、なのか?

「……な、なあ佳乃……」
「どうしましたか、信幸様? ………さ、幸乃ちゃん。おねんねする前に、げっぷしましょうね〜」
俺の呼びかけに、佳乃はにっこり微笑んだかと思うと、幸乃を肩にかつぎあげ、
背中をぽんぽんと叩き始めた。……やっぱり、ちょっと怒っている、かな?
「あの……その、ご、ごめん……」
「?? ど、どうしたのですか、信幸様?」
上目遣いに、佳乃に向かって謝罪の言葉を述べるが、佳乃はきょとんとした表情で俺を見つめる。
……お、怒ってないの?
「……そ、それはそうと、こ、今夜は、幸乃ちゃんが眠ったら……その…も、もう一回……」
「え? あ、ああ……一回と言わず、今日は眠らせないよ」
「ま……まあ、信幸様ったら……」
戸惑いながら様子を伺う俺に、佳乃が顔を赤らめながら、耳元でぽそぽそとつぶやく。
佳乃が怒ってないことに安堵した俺は、そっと佳乃の頬にキスしながら、そう答えた。
173 ◆MABOUp7up. :05/01/16 18:42:20 ID:HpX7k+GI

「さあ幸乃ちゃん、おうた歌うから、おねんねしましょうね〜」
幸乃を布団に寝かせ、手のひらで軽くお腹をはたきながら、佳乃は優しく微笑む。
信幸は、幸乃の手をそっと握り締めながら、穏やかに微笑み、佳乃と幸乃の顔を見比べながら思った。
……ああ、親子三人で川の字で寝るのって、悪くないんだなあ。

もっとも、親が二人揃って真っ裸というのは、端から見たらどう思われるか、なのだが。

「や〜わ〜らか〜な〜、そ〜よ〜かぜ〜、こ〜のかみを〜、ぬ〜らして〜♪」

そう思うまもなく、佳乃が歌を歌い始めた。
幸乃は、母親であり歌い手である佳乃を、じっと見つめている。
信幸もまた、幸乃の手を握り締めながら、妻であり歌い手である佳乃を、じっと見つめていた。

「おやすみ〜、た〜のしい〜、ゆめ〜、みて〜♪」

やがて、佳乃が歌い終わった頃には、幸乃はすうすうと寝息を立てていた。
佳乃は優しい笑みを浮かべたまま、幸乃を起こさないように慎重に抱え上げ、揺りかごに寝かせた。
「……ふふっ。………の、信幸様。お、お待たせしました。で、こ、今度は、う、うしろに……」
揺りかごの中で、すやすや眠る我が子を見て、笑みを浮かべたかと思うと、
佳乃は顔を赤らめ、声をどもらせながら、夫のほうを振り返った……
183 ◆MABOUp7up. :05/01/16 18:42:53 ID:HpX7k+GI
「……あ、あら?」
……が、夫の姿を見て気の抜けた声を漏らす。

「くう……すう…」

信幸は体を横に向け、幸乃と手を繋いだ姿勢のまま、完全に眠りの世界に入っていた。
――そう、佳乃の子守唄で眠りについていたのは、幸乃だけでは無かったのだ。

「……うふふっ、仕方ない……ですね。お休みなさいませ、信幸様……」
佳乃はしばしの間、あっけに取られていたが、信幸のあまりにも邪気の無い寝顔に顔をほころばせ、
その頬に軽く口づけをし、優しく布団を被せながら、自らも横になり、そっと目を閉じた――


……で、続きます。
19名無しさん@ピンキー :05/01/16 19:00:12 ID:irQAjpxc
佳乃タンキタ━━━(゚∀゚)━━━!!!!
た、たまらない(;´Д`)ハァハァ!GJデスヨ!!!
20名無しさん@ピンキー:05/01/16 19:10:15 ID:HwyyK8vN
信幸さんと佳乃さんだー!!
この二人ラブラブで大好き…!いつも乙です!!
21名無しさん@ピンキー:05/01/16 19:21:29 ID:jG2WuRq6
新すれおつー
22名無しさん@ピンキー:05/01/16 19:37:52 ID:uIyoTAe2
新スレ早々GJです!
一つだけ恐れている事があるんだけど、
もしかして全員情事の様子を聞いているんじゃ無いだろうか、という事。絹代も琢磨氏も。
・・・まあ、それもいいか。
23名無しさん@ピンキー:05/01/16 23:26:28 ID:zzLDd9M9
乙カレー

仕事が速い
24名無しさん@ピンキー:05/01/17 00:29:29 ID:b0Bu1Fir
キテルシ━━━!!
「とりあえずぅ……エッチしましょうかねぇ」
「は?」
 あまりにも唐突で的外れな“つぁとぅぐあ”さんの提案に、僕の焦燥はどこかに飛んで行ってしまった。
 暗黒世界ン・カイへの出入り口、押入れの奥の黒い靄が薄れている――
この異常事態に慌てた僕は、“しょごす”さんに“てぃんだろす”、ついでに“いたくぁ”さんも連れて
“つぁとぅぐあ”さんの元に緊急報告に向かったんだけど……彼女は全く慌てる様子を見せなかったんだ。
 “つぁとぅぐあ”さんは僕達に会えなくなっても何とも思わないから……
なんて不安な事を一瞬考えたりもしたけど、そんな事は無いらしい。
僕がいなくなると、供物を捧げる相手もいなくなるしね。
 ひょっとして、単に靄が薄くなる程度では行き来には何も問題が無いからかな?
現にこうしてン・カイには無事に行けたんだし。
 そこで飛び出したのが、“つぁとぅぐあ”さんの『エッチしましょう』発言だった。
その前後の繋がりが全く意味不明な提案に、一瞬呆然とした僕の目の前に――
「だってぇ、最近ボクはひでぼんさんに抱いてもらってないじゃないですかぁ」
 ――あの『にへら〜』としたほんわかな笑顔ではなく、
見る者全ての精気を吸い尽くす妖艶な魔王の美貌があった。
「あ、いや、その、あの、ええと、最近色々ありましたし……
それに、“つぁとぅぐあ”さんとセックスすると数週間動けなくなるから、そう頻繁には――」
 むにょん
 しどろもどろな僕の顔が、あの空前絶後な爆乳に包まれた瞬間――僕の理性はあっさり消滅してしまった。
トホホ……我ながら情けない。
 甘く、暖かく、すべすべで、重量感たっぷりなのにマシュマロのように軽く、
柔らかいのに張りのある、ボリューム満点な“つぁとぅぐあ”さんの乳房に顔を埋め、
思う存分に頬擦りしながら、白い肌を舐めまわす。
それだけで、僕の脳味噌はどんな麻薬よりも甘く激しく蕩けてしまうんだ。
「あぁん……やっぱりひでぼんさんはぁ、ボクのおっぱいが大好きなんですねぇ」
 甘い声が僕の獣性を刺激する。爆乳の谷間から顔を離した僕は、その先端にある薄紅色の乳首にむしゃぶりついた。
乳輪がぷっくり膨らんだ少し大きめの乳首はしっかり勃起していて、彼女も感じてくれているのを教えてくれる。
コリコリとした乳首を甘噛みしては、乳輪を舌先でくすぐったり、赤ん坊みたいにちゅうちゅう音を立てて吸ってみたりする。
その間にも、空いた乳房に手を這わせて、乳首を摘んだり乳肉の中に押し潰したりして刺激を与えるのは忘れない。
ああ、やっぱり“つぁとぅぐあ”さんのおっぱいは、どんな甘露よりも甘い最高の果実だ……
「なんだカ、我々の事は忘れられているようですネ」
「わぅん……」
「……それ以前に……何の為に……ここに来たのやら……」
「まァ、こういう事は楽しんだ者の勝ちでス」
 後ろの方で“しょごす”さんと“てぃんだろす”と“いたくぁ”さんが何かブツブツ言ってるけど……ゴメンなさい。
今の僕は例によって『人外の魅惑』とやらで理性を失っているんです。
トホホのホ、また“いたくぁ”さんにぶつくさ言われるんだろうなぁ。
「ではぁ、ひでぼんさんが一番好きな必殺技をぉ」
 ぽふっ
「おうぅ!!」
 いつのまにか仰向けにされていた上、服まで脱がされていた僕の天を向く怒張を、
“つぁとぅぐあ”さんの偉大なる爆乳が優しく挟み、そして激しく脈動する。
その膨大なボリュームが生み出す圧迫感と、吸い付くように滑らかな艶肌のフィット感。
そして自分の乳房を左右から揉み解すように動かす“つぁとぅぐあ”さんの手技が、
僕のペニスに無上の快感を与えて――
 むにゅう
「うおぉ!!」
「あらぁ」
 突然、僕のペニスに新たな感触が襲いかかった。
「私も混ぜてくださイ♪」
 僕のペニスを挟んで“つぁとぅぐあ”さんの反対側に、いつのまにか“しょごす”さんが回り込んでいて、
“つぁとぅぐあ”さんの爆乳と一緒に自分の乳房をペニスに押し当てて、
いわゆるダブルパイズリの状態にあるじゃないか……って、
「“しょごす”さん、その姿は!?」
「今回は私も“つぁとぅぐあ”様仕様デ……この方ガ、御主人様好みでしょウ?」
 エッチの時、“しょごす”さんは三つ編みを解いてロングヘアにして、
温厚そうな糸目を見開き、妖艶な虹色の双眸を覗かせる。
その点は今回も同じだったんだけど……それ以外が全体的に大人っぽくなっている気がする。
髪も長くなっているし、外見年齢が二十歳ぐらいから二十台半ばぐらいに成長したといいますか……
……すっごく色っぽい。また、普段は“つぁとぅぐあ”さんの爆乳に隠れて目立たないけど、
“しょごす”さんも96cmの見事な巨乳の持ち主だ。
しかし、それが今は“つぁとぅぐあ”さんに匹敵するくらいの凄まじい爆乳にレベルアップしているんだ!!
 妖艶なお色気メイドさんに姿を変えた――外見年齢を変えるなんて、
不定形生命体たる彼女にとっては朝飯前なのだろう――“しょごす”さんは、
“つぁとぅぐあ”さんに勝るとも劣らない魅力を持っていた。
「でハ、失礼しまス」
 “しょごす”さんは妖しい眼差しを送ると、そのパワーアップした爆乳で僕のペニスを弄んだ。
「うっ!!」
 思わず快楽の声が漏れる。“しょごす”さんは胸元をまろび出さずに、メイド服の上からパイズリを始めたんだ。
素肌とは違ったサラサラの感触と布越しに伝わる微妙な刺激に、僕の股間はよりいっそう奮い立った。
メイド服パイズリとはまたマニアックな……“しょごす”さん、わかってるじゃないですか。
「ボクも負けませんよぉ」
 再び“つぁとぅぐあ”さんもパイズリを再開する。“つぁとぅぐあ”さんの淫肌の吸い付くような快感に、
“しょごす”さんのメイド服のサラサラな快感――左右の異なる快楽のサンドイッチに、
僕のペニスは一瞬にして爆発寸前状態に陥った。
むにゅむにゅ蠢く乳肉に、2人の勃起した乳首がこすれあう様など、視覚的にもたまらない刺激だ。
気持ちいい。とにかくひたすら気持ちいい。
もはや僕は呻き声を漏らす事もできずに、快楽の嵐に翻弄されるままだった。
 そして――
「いただきまぁすぅ」
「でハ、私モ」
 爆乳の海から僅かに顔を出している亀頭の先端を、2人の長い舌がぴちゃりと舐め絡んだ――
「ううっ!!」
 次の瞬間、火山の噴火みたいに噴出した僕のザーメンが、闇の世界に高く昇り――
「はあぁ……熱ぅい」
「んッ……美味しィ」
 白濁の雨と化して、“つぁとぅぐあ”さんと“しょごす”さんの妖しい美貌と爆乳を白く染めた……
「いつもよりいっぱい出ましたねぇ」
「御馳走様でしタ」
「あはははは……はぁ」
 一気に全てのザーメンを放出してきって、虚ろに笑うしかできない僕に、
爆乳と顔にかかった精液を1滴残さず綺麗に舐め取りながら、
“つぁとぅぐあ”さんは蠱惑的な流し目を向けた。
「やっぱりぃ……いつもと違うと新鮮ですかねぇ」
「きゃッ」
 自分と同じくらい大きくなった“しょごす”さんの爆乳を、“つぁとぅぐあ”さんは背後から揉み解す。
今にもメイド服が内側から弾けそうだ。
「それではぁ、みんなも少し“変わって”みましょうかぁ」
「え?」
 “つぁとぅぐあ”さんのタレ目に、あの魔王のように恐ろしく、美しい光が宿った――その時、
「わぉん!?」
「……あーれー……」
 周囲に敷き詰められた“つぁとぅぐあ”さんの膨大な髪の毛がざわざわと蠢いて、
“てぃんだろす”と“いたくぁ”さんをあっというまに包み込んでしまったんだ。
「つ、“つぁとぅぐあ”さん!?」
「ちょっとお2人を魔改造してみますねぇ……変身は一時的なものだからぁ、心配無用ですよぉ」
 しばらくモゴモゴ内側から動いていた2つの髪の固まりは、やがて大人しくなって、
続いて心臓の鼓動みたいな脈動を始めた。その髪の玉の中では、怪しい魔改造が行われているのだろう。
「後は開けてからのお楽しみぃ……しばらくボクも動けないのでぇ、少々お待ちくださいねぇ」
 そう言うと、“つぁとぅぐあ”さんは眠るように――いや、瞑想するように瞳を閉じて動かなくなってしまった。
 だ、大丈夫かな?
「でハ、その間は私がお相手しまス」
「うわっ!?」
 突然、“しょごす”さんが正面から僕に抱き付いてきた。当然、あの色っぽく成長した姿のままだ。
甘い香りが胸一杯に広がり、あの虹色に光る幻想的な瞳と目が合うと、たちまち僕の心臓は早鐘と化して、
出したばかりのペニスが反応するのがわかる。それは、“しょごす”さんにも伝わったようだ。
「あらあラ……でハ、少々お待ちヲ」
“しょごす”さんは僕の胸の中から離れると、深々と一礼してからトレードマークのメイド服を脱ぎ始めた。
自然な動作に見えて、艶かしい肌をちらちら見せながら胸とお尻を強調するように見せ付ける、
思わず生唾を飲み込むようなセクシーな脱ぎ方だった。
 数十秒後、ぱさり、と小さな音を立てて最後の上着が落ち、白いレースとガーターベルトが眩しい、
スケスケの下着姿な“しょごす”さんが僕の目の前にいた。
その淫猥な娼婦のような姿に、清楚なメイドさんの残り香は頭部のヘッドドレスしか残っていない。
「うふふフ……失礼しまス」
 片膝の姿勢で僕の前にしゃがんだ“しょごす”さんは、
もうビンビンに勃起している僕のペニスを愛しそうに頬擦りして、
「御立派ですネ。とても美味しそうでス」
 熱い吐息を吹きかけながら、亀頭だけをぱくりと咥えた。
 亀頭から肛門にかけて電流が走ったような快感の衝撃――たっぷり唾を溜めた口の中では、
舌先で尿道口をくすぐり、軽くカリに歯を立て、時には口をすぼめて咥内全体で絞め付けて……
魔性の舌技が、僕の亀頭を翻弄していた。
「はむゥ…んっんっんっ……ちゅうゥ……美味しいィ」
 あまつさえ、そのパワーアップした爆乳で陰嚢をマッサージするように刺激するのだからたまらない。
相変わらず見事な口淫奉仕に、僕はたちまち達して――
「いやいやいや、まてまてまて」
「あむッ……きゃア!」
 こうもやられっぱなしじゃ男が廃る。
僕は気力を振り絞って彼女の身体を抱きかかえて、身体の向きを変えながら仰向けに寝転んだ。
目の前にはセクシーなガーターベルト付きの下着が上下逆に見える。69の体勢だ。
「ではでは、いただきます」
「きゃぁあン! あア……あぁあああァ……」
 僕は目の前の薄い布切れに猛烈な勢いで顔を埋めた。
左右から顔を挟む太ももの感触を楽しみながら、下着の上から舌を這わせて、
性器の形を浮かび上がらせ、膣口に舌を刺し、クリトリスを鼻先で押し潰す。
「きゃあふウ!…あああッ! 上…手ゥ……ぅうン!」
 負けじとばかりに“しょごす”さんも、今度は喉の奥まで総動員してフェラチオを再開する。
 しばらく、じゅぶじゅぶぴちゃぴちゃと互いの性器をクンニする卑猥な音が続いたけど――
「んんんン……ぷはァ! モ、もう我慢できませン!」
 肉欲に翻弄される雌獣の貌で、“しょごす”さんは僕の上に跨ってきた。いわゆる騎乗位の体位だ。
その股間は下着ごしに愛液が垂れ落ちて、勃起したペニスの先端を濡らしていく。
 よほど欲しかったのだろう。一声も無く“しょごす”さんは腰を落とした。
「んはぁあア!! いいッ! イイですゥ!!」
 ペニス全体を猛烈な絞めつけと、それに伴う快感が襲う。
人外の存在とのセックス特有の魔性の快楽は、
1度味わったらもう人間の女なんて抱けなくなるくらいの凄まじさだった。
「ああぁ、ボクの分も取っといてくださいねぇ」
 “つぁとぅぐあ”さんの声が妙に遠くに聞こえる。
 時には激しく上下して、時にはゆっくりと前後し、
時にはひねりを加えてローリングする“しょごす”さんの腰の動きに合わせて、
爆乳が盛大に揺れまくり、それ以上に激しく僕のペニスに快楽が襲って、僕はたちまち精を放ち――
「いやいやいや、まてまてまて」
 ぱぁん!
「きゃあン!?」
 こうもやられっぱなしじゃ男が廃る――って、前も言ったかな。このセリフ――
僕は腰の上で揺れる“しょごす”さんのお尻を、勢いをつけて叩いた。
 ぱぁん! ぱぁん! ぱぁん!
「きゃうゥ! ひゃうン! ああァ!」
 しばらく椅子に座れないくらい激しいスパンキングにもかかわらず、
“しょごす”さんは紛れも無く快楽に喘ぎ、膣壁の絞め付けもますます良くなっていく。
「相変わらず、苛められるのが好きなんですね」
「あああッ! はいィ! そうなんですウ! もっと叩いてェ!!」
「このマゾめ! ほら、イきなさい!!」
 僕は渾身の力を込めて、左右のお尻を同時に叩いた。
「ああぐうぅぅぅゥ――!!!」
「ううっ!!」
 ほぼ同時に、彼女のヴァギナが痙攣するように絞め付けて、
ぐったりと僕の身体にもたれかかる“しょごす”さんの中に、たっぷりのザーメンを放っていた。
「あはァ……御主人様…好きィ」
 小鳥が啄ばむようにキスの雨を降らせる“しょごす”さんのお尻を、僕はもう1度軽く叩いてあげた……
「きゃあン♪」
「ひでぼんー!!」
 その時、いきなり背後から何者かがフライングボディプレスをカマしてくれた。
何か柔らかいものがクッションになってくれたので、全然痛くは無かったけど。
 わけがわからない内にマウントポジションにされてしまい、
僕の上に跨るように顔を覗き込んでいるのは――誰?
「見て見てー!! ぼく大きくなれたんだよー!!」
 緑色に輝く長い髪に、同じ色のくりくりとした瞳。顔立ちから見ると二十歳前後かな。
元気で活発そうでボーイッシュな素晴らしい美女だ。
健康的によく引き締まった身体は、そのくせ出るべき所はしっかり自己主張していて、
むちむちのお尻と太ももはホットパンツを内側から弾き飛ばしそうだし、
ぴちぴちのシャツは小さ過ぎて下乳が丸見えだ……っていいますか、何ですかこの爆乳は!?
形といい大きさといい、“つぁとぅぐあ”さんレベルじゃないですか!!
 そして、何よりも僕の目を惹いたのは、頭の両脇に垂れる犬耳と、お尻に生えた長くてふさふさの尻尾……って、
「ひょっとして……“てぃんだろす”!?」
「うん! ぼくだよー♪」
 “てぃんだろす”(らしい)美女は、驚愕に固まる僕の顔を、嬉しそうにぺろりと舐めた。
 確かに、よく見れば“つぁとぅぐあ”さんの髪玉の数が1つ減っている。
うーん、さすが“つぁとぅぐあ”さんの魔改造……一部の人から大ブーイングが来るくらいの成長っぷりだ。
「それにしても……本当に大きくなったね」
「でしょー? これでぼくも立派なレディーだよ!」
 最大級の親愛を込めて“てぃんだろす”が頬擦りする度に、
その見事な爆乳が僕の胸板をマッサージするように刺激する。
シャツの表面にしっかりと形が浮かんでいる乳首は、ほんのりと薄桃色に透けていた。
その刺激的な光景は、僕の理性を破壊するに十分だった。
「きゃうん!?」
 ゴロゴロと犬というより猫みたいに甘える“てぃんだろす”の顎を片手で支えて、
不意打ちのキス――突然の攻撃に一瞬目を丸くした“てぃんだろす”も、すぐに瞳を蕩かせて、
自分から舌を絡めてきた。うんうん、精神的にも大人に成長しているかな。
 ぴちゃぴちゃと淫猥な音を立てながら、僕達は熱い舌を絡めあい、甘い唾液をたっぷりと交換する。
大人になっても“てぃんだろす”は舐めるのが上手くて、
ディープキスだけで脳味噌が爆発しそうな快感を与えてくれた。
「あはぁ…んちゅ……ひでぼんのキス…美味しいよぉ……んひゃう!?」
 “てぃんだろす”の身体がピクンと震えた。今度も不意打ち攻撃で、爆乳を正面から思いっきり揉み解したんだ。
「え、うそぉ……ああうぅ! おっぱいが……気持ちいいよお!! きゃうぅん!!」
 こんなに大きいのにしっかり感じてくれるなんて、本当に立派なおっぱいだなぁ。
“しょごす”さんの爆乳は触れれば溶けてしまいそうなくらいの柔らかさだけど、
“てぃんだろす”の爆乳は指で押せばプルンと跳ね返すような弾力があって揉みがいがある。
ちなみに、“つぁとぅぐあ”さんのオリジナル爆乳はその両方の特性を兼ねた不思議なおっぱいだ。
 “てぃんだろす”のピンク色の乳首はピンと上を向いていて、シャツを内側から突き破りそうだった。
それを指でコリコリと弄ぶと、また楽しい反応を返してくれる。
 「わぅうん!! おっぱい…おっぱいがぁ……きゅうん! 熱くってぇ……切なくてぇ……爆発しちゃうよぉ!!」
 小さい時とはまた違った、成熟した大人の貌で喘ぐ“てぃんだろす”は、
生唾をいくら飲んでも滴り落ちそうなくらいの色気に満ちていた。
「きゃうぅん!?」
 今度は下半身の反応を試してみよう。
腰を抱きかかえるみたいにお尻に手を這わせると、むちむちの太ももの感触が僕を迎えてくれた。
大きなお尻に対してホットパンツは小さ過ぎて、股間の部分なんてラビアが少しはみ出している。
「くうぅん……そこはぁ…ダメだよぉ……」
 “てぃんだろす”も、胸とはまた違った反応を返してくる。僕の胸に顔を埋めて、
ぷるぷる震えながら快楽に耐えようとする姿は、僕の獣欲をたまらなくそそらせてくれた。
「ひゃうぅん!」
 ホットパンツの隙間に指を入れて、お尻の割れ目から秘所をつつくように撫でまわすと、
たちまち甘い蜜が溢れ出て指先を濡らしてきた。うんうん、いい反応だね。
「きゅうぅん……だめぇ…出ちゃうよぉ……」
「ちょっときついから、脱がしちゃおうね」
「あ、ああっ、ダメだめぇー!!」
 急に慌て始めた“てぃんだろす”のホットパンツに手を当てて、一気に剥ぎ取ると――びんっ!
「わぉおん!!」
「え?」
 僕の臍の辺りに、何か固い物が当たった……って、これはまさか?
「ちょっとゴメン」
「やあ! ダメだよぉー!!」
 動揺する“てぃんだろす”を強引に押さえ付けて、身体をひっくり返すと――
見事なイチモツが、僕の目の前に飛び込んできた。
「うわぁ!?」
 さすがに仰天する僕に、
「だからダメだって言ったのにぃ……ひでぼんイジワルー!!」
 股間を押さえるようにちょこんと座り込んで、“てぃんだろす”は涙目で僕を拗ねるように睨んだ。
 ……なるほど、大きく成長したのは女の部分だけじゃなかったんだね。それじゃあ……
「あ、なに? なにするのぉー!?」
「ちょっと、勉強してみようか」
 僕は素早く“てぃんだろす”の後ろに回ると、背後から抱き付きながら、
足で彼女(?)の太ももを押さえて大きくかき開いてあげた。
「わぉん!? だ、ダメだよー!!」
「いいからいいから」
 しっとりと濡れた女性器の上に、ビンビンな男性器が直立している。
僕は“てぃんだろす”の手を取って、勃起した肉棒に導いた。
「ほら、そっと握り締めてごらん」
「う、うん」
 恐る恐るといった感じで、自分のペニスをゆっくり握ると――
「きゃうぅん!!」
 肉棒をビクン! と震わせて、“てぃんだろす”の身体も小さく跳ねた。
「な、な、なにぃ……これぇー?」
「とりあえず、何も考えずに言う通りにしてごらん」
「う、うんー」
「まずは、握ったまま上下に手を動かして――」
「きゃぉん!! ああぁ……き、気持ちイイかもー」
「スピードや握る強さを変えながら、時々先っぽを撫でたりして――」
「わぅうううう……すごいぃ! “つぁとぅぐあ”様に舐められてるみたいー!!」
 数分後――大きな乳房を盛大に揺り動かしながら、“てぃんだろす”は覚えたてのオナニーに陶酔していた。
 でも、男の方ばかり刺激してはバランスが悪いよね。
「はぁはぁ……わぅん!?」
 僕は“てぃんだろす”の手を離して、今度は女性器と爆乳に手を這わせた。
もうビシャビシャに濡れていたヴァギナは指がすんなり入るくらい熟していて、
いつでも男のモノを受け入れられそうだ。爆乳も相変わらず揉み応えがあって、
思う存分指を這わせる度に、たまらない女の反応を返してくれる。
「きゃおぉん!! あああっ!! ひでぼんんんっ!! ぼく…もうダメだよぉ……」
 もうぼろぼろ涙を流しながら、“てぃんだろす”は身体を丸めるように快楽の嵐に耐えながらも、
その指の動きは止まらない。そして、僕の方もそろそろ限界が来た。
「“てぃんだろす”……いいかな?」
「う、うん……痛くてもガマンするから」
 “てぃんだろす”はこくりと頷くと、四つん這いの姿勢になってお尻を少し上げた。
美味しそうなお尻の上には、ふさふさの尻尾が誘うように揺れている。
 僕は“てぃんだろす”に覆い被さるように身体を合わせると――
ゆっくりと湯気立つヴァギナの中に肉棒を挿入した。
「ひゃあああん!! な、なにこれぇ……!?」
 熱い淫肉がペニスを包み込み、凄まじい快楽が股間から背筋を通り抜けて行く。
“てぃんだろす”の中は想像できないくらい具合が良かった。
キツいけどキツ過ぎず、微妙な圧力で僕のペニスに至上の快楽を与えてくれる。
「気持ちいい……気持ちイイよぉ!! はぁはぁ…ぁああああっ!! す、すごいよぉー!!」
 今まで何度か“てぃんだろす”とセックスした事があったけど、毎回快楽よりも痛みの方が大きいようだった。
男を受け入れるには、“てぃんだろす”の身体は未成熟だったからだ。
だから、他の邪神と交わる機会があっても、“てぃんだろす”は男性器の方を主に使っていた。
 でも、今の“てぃんだろす”は立派な大人の女性だ。
僕のペニスも十分に受け入れて、純粋な女の喜びに打ち震えている。
 よし、そろそろフィニッシュと行こうかな。
 僕は再び“てぃんだろす”の手を己のペニスに導いた。
特に指示するまでも無く、自分から手が動いて男性器を扱き始める。
「きゃううぅん!! ひゃうぅん!!」
 喘ぎ声と一緒に溢れ出た唾液でべチョべチョになった爆乳を揉みまくりながら、
僕は勢いよく腰を叩きつけ続けた。
 そして――
「ううっ」
「あぉおおおおおおおんんんッッッ――!!!」
 月夜に吼える狼のような姿勢で絶頂の喘ぎを吼えながら、
“てぃんだろす”はペニスから大量の白濁液を噴出して、同時に僕も子宮の奥にまで精を放っていた……
「……あのぉ、最初にエッチしたいって言ったのはボクなのにぃ」
 げしっ
「ぐおっ!?」
 射精の虚脱感を楽しむ間も無く、また僕の身体を横殴りに何かが体当たり(鉄山靠)してきた。
 無様に地面の上を数回転がって、頭を押さえながら顔を上げると――
「……おまたせ……」
 僕はマヌケに口を半開きにして、ぽかんと目の前にいる女性を見つめていた。
 外見年齢は三十代前半ぐらいだろうか。彼女以外の世界の全てが無意味と思えるくらいの、素晴らしい美女だった。
解くと長いだろう漆黒の髪は、綺麗に結われて色っぽい後れ毛を覗かせている。
切れ長の冷たい眼差しに、白を通り越して灰色の肌。わずかに紅を差した小さな唇は、ぞっとするくらいセクシーだ。
喪服を連想させる漆黒の着物は胸元が内側から着崩れていて、熟れきった淑女の肢体を隠しきれずにいた。
その爆乳の大きさは、これまた“つぁとぅぐあ”さんに匹敵するんじゃないだろうか?
それに正面からでもわかる形の良いヒップラインのボリュームときたら……今すぐそこに顔を埋める事ができるのなら、
そのまま窒息死しても悔いは無いだろう。
 髪の先から足のつま先まで、全てが完璧に僕好みの美熟女――ひょっとして彼女は!?
「い、“いたくぁ”さん!?」
「……気付くのが……遅い……」
 美熟女バージョンに魔改造を遂げた“いたくぁ”さんは、
相変わらずの無表情のまま、上品な仕草でへたり込む僕の脇に腰を下ろした。
成熟した女の甘い体臭が鼻腔をくすぐり、ただそれだけで僕の心臓がハードロックのドラムと化す。
「そ、そ、それにしても……ななななぜそんな姿に!?」
 おおおおお、お、お、お、落ちつけ僕。いくらムチャクチャ僕好みな外見だからといって、
中身は『あの』“いたくぁ”さんなんだぞ。またどうせロクでもない事を考えて――
「……この姿は……嫌い?……」
「へ?」
「……この姿なら……あなた好みじゃないかしら……」
 “いたくぁ”さんの透明な美貌には、今まで見た事も無い類の要素が含まれているようだった。
「い、い、“いたくぁ”さん!?」
「……たまには……こんなのも……良いんじゃない?……」
 ああ、その流し目――その瞬間、僕の理性はまた事象の彼方へ消え去っていた。
「おおお、奥さん!!」
「……誰が……奥さん?……」
 思わず背後から抱きしめる僕だけど、“いたくぁ”さんは全く抵抗する様子を見せなかった。
 後れ毛が揺れる色っぽいうなじを鑑賞しながら、黒い着物の上から彼女の身体をまさぐり、
指先と掌への反応を堪能する。まるでお通夜の未亡人を襲っているみたいなシチュエーションに、
僕の性癖は激しく燃えあがった。ああ、熟女特有の柔らかな肢体の感触がたまらない……あれ?
この美熟女特有の身体の感触を、つい先日にも味わったような……?
「……んっ……ぁあ……」
 ふと脳裏に浮かんだ疑念も、“いたくぁ”さんの甘い声に雲散霧消してしまった。
無我夢中で襟の中に手を差し入れて、直に乳房に手を這わせる。
膨大な量の爆乳は、どこに手を蠢かせても乳房があるように錯覚させてくれた。
サラサラとした体温の低い乳肉が、指の間に広がるのがとても心地良い……
「……くぅ……もっと……優しく……あ……」
 ちょっぴり陥没気味の乳首を探し当てて、指先で念入りにくすぐると、
すぐに乳輪ごと乳首がぷっくりと膨らんで、しっかりと立ってくれるのがたまらなく嬉しかった。
「……ぁあ……そこが……感じ……ああっ!……」
 ひたすら爆乳を責められる“いたくぁ”さんの吐息に、甘い声が混じり始めたのを確認した僕は、
焦らす意味も込めて愛撫の矛先を変更した。
「……やぁん……」
 礼儀正しく閉じられた足を少し乱暴にかき開いて、裾から手を入れてまずは太ももをゆっくりと撫でる。
まろびでた白い太ももは息を飲むくらい色っぽかった。
熟女特有のほんの少し垂れ気味の肌が僕の掌に吸い付くようで、いつまでもこうして撫で回したい気分だ。
「……っっくぅ!……」
 太ももを撫でる手がゆっくりと腰の方に伸びて、股間の内側に沈むと、“いたくぁ”さんはピクっと身体を震わせた。
当然ながら和服に下着なんて無粋なものを着ていない“いたくぁ”さんの秘所は、
早くもしっとりと濡れていて、陰毛と淫肉が指に絡み付くように僕を捕らえて離そうとしない。
たまらなくいやらしいアソコだ。
ヘアの中に隠れたクリトリスからラビアに尿道口、膣口を通ってアヌスの方に指を進めると、
それだけで“いたくぁ”さんの性器はクチュクチュと卑猥な声で歌い続けた。
「……ああうぅ……はぁああ!……ああっ……ぁああああ!!……」
「そろそろ入れてみましょうか?」
「……うん……ああぅ……早く……欲しい……」
「前と後ろ、どちらに入れて欲しいですか?」
 当然、発情しちゃってる“いたくぁ”さんなら、お尻の方かなと思っていたんだけど……
「……お願い……普通に……して欲しいの……」
 うるうると潤んだ瞳で懇願されては、コクコクと自動人形みたいに頷くしかない。
「ボクの番はまだですかぁ……」
 “つぁとぅぐあ”さんの懇願も聞こえたけど……今は応える余裕はなかった。ゴメンナサイ。
 僕は彼女の身体を横向きに寝かせると、片足を持ち上げながら支えるような体位で、挿入を試みた。
やっぱり、喪服の未亡人を犯すには、この体勢が一番だね(偏見)。
 “いたくぁ”さんの熟した秘所は、愛液で濡れ火照りながら、むわっと女の匂いを漂わせている。
それは何よりも僕の欲情を刺激するフェロモンだ。
「……もぅ……ああぁ……早くぅ……」
 言われるまでもない。僕は声をかける余裕も無く、“いたくぁ”さんのヴァギナに肉棒を叩き込んだ。
「……んっ……くぅ!……」
 柔らかく暖かな濡れた淫肉が僕のペニスを優しく包む。
自ら快楽を貪るように脈動する“いたくぁ”さんの中の快楽に陶酔しながら、
僕はリズミカルに腰を叩き付けた。
「……ああう……んんっ……くはぁ……あああっ……」
 “いたくぁ”さんも黒い着物の袖を噛んで、快楽の奔流に必死に耐えている。
うーん、やっぱり黙っていればすっごく可愛いんだよなぁ。この女神様は……
今の彼女はメチャクチャ僕好みな姿だし。
 そんな事を考えていた矢先に――
「……んんんんん――ッ!!……」
 彼女は全身をビクビクっと痙攣させて、くたっと地面に伏してしまったんだ。
相変わらず感じやすいんだなぁ。でも、僕はまだ達してないんだよね。
じゃあ、お約束の……
「……はあぁああっ……」
 ぐったりと気絶したように横たわっていた“いたくぁ”さんだったけど、裾をぺろんとめくって、
白くてツヤツヤので重量感満点のお尻に顔を埋めて頬擦りすると、たちまち甘い声を放ち出した。
普段の“いたくぁ”さんのお尻は、形も見事で肉付きの良い美尻なんだけど、
小ぶりなのがちょっと僕的に残念だった。
でも、今の彼女は形と肉付きに、色艶ボリューム全てが百点満点の最高のお尻を持っているんだ。
まるで乳房を揉むみたいに尻たぶを愛撫しながら、お尻の割れ目にペニスを挟む。
パイズリならぬ尻ズリを試したり、膣口から流れ落ちる精液を指先ですくって、
ココア色のアヌスに塗りつけると、アヌスは物欲しげにパクパク口を開けて、
貧欲に僕のペニスを誘っているようだった。
「――じゃあ、行きますよ」
「……もお……お尻ばかりぃ……」
 先程と同じ体位を取りながら、ほんの少し唇を尖らせる“いたくぁ”さんのアヌスに狙いを定めて――
――挿入は本当にスムーズだった。
「……きゃあうぅ!!……あああ……ぁああっ!!……」
 やっぱり“いたくぁ”さんのアナルは最高だ。
意思を持つ生ゴムのように僕のペニスを貪り尽くし、下半身がドロドロに蕩けそうな至上の快感を伝えてくれる。
突けば亀頭を直腸が絞めて、戻せば皺の一本まで伸びたアヌスが咥え込んで離さない。
永遠にこのまま挿入していたいと、心の底から思える最高のアナルだ。
「……ああううっ!!……いやぁ……お尻ぃ……いいのぉ!!……」
 “いたくぁ”さんの乱れ方も、普通のセックスとは比べ物にならないくらい激しい。
さっきイったばかりなのに、早くも昇り詰めようとしているようだ。
 そして――
「……あぁあああぅうううう……きゃあぅうううん!!!……」
「うううっ!!」
 直腸の奥の奥まで大量のザーメンを解き放つと同時に、
“いたくぁ”さんも肛門をキュっと絞めて絶頂を教えてくれた……
「……はあ……はあ……」
「今日は積極的でしたね……どういう風の吹き回しですか?」
 背中から抱きしめるように絶頂の余韻に浸りながら、
ピロートーク代わりに先刻からの疑問を口にしたんだけど、
「……んっ……」
「!?」
 急に身体をこちらに向けて、不意打ちのキス――
その甘い唇の感触に、僕の頭の中は真っ白になった。
「い、“いたくぁ”さん?」
「……ふふふ……」
 初恋のキスみたいにドギマギする僕を尻目に、
“いたくぁ”さんの無機的な美貌は相変わらず透明なままだった――
「次はやっとボクの番ですねぇ……?」
「……あの」
「はい?」
 背後からのか細い声に、少し嫌な予感を感じながら振り向いた瞬間――
「えいっ」
 案の定、僕はフライングクロスチョップの直撃を受けて“いたくぁ”さんの傍から吹き飛ばされた。
くそう、今日はこういうパターンなのか。
 ふらつく頭を押さえて顔を上げると……元祖・反則的な爆乳、一糸纏わぬムチムチの肢体、
癖のある焦げ茶色の膨大な髪に、温厚で優しそうな魔王のごとき美貌――
そう、“つぁとぅぐあ”さんが僕の目の前に降臨してくれたんだ。
「あ、あのぉ……大丈夫ですか?」
 ……ん? 何だか雰囲気が普段と違うような。
口調も違うし、どこかモジモジとした恥ずかしそうな態度を取っている。
そもそも、爆乳の先端と股間を髪で隠そうとしているなんて、
いつもの“つぁとぅぐあ”さんでは考えられない事だ。
「んんぅ〜んんんんぅ〜」
 その時、“つぁとぅぐあ”さんの奇妙な呻き声が聞こえてきた――僕の目の前とは正反対の方角から。
 愕然と振り返ると、そこには――
「つ、“つぁとぅぐあ”さん!?」
「んんんんんぅ〜〜〜」
 焦げ茶色の髪の毛で、簀巻きみたいに全身を拘束されて地面に転がる“つぁとぅぐあ”さんがいた……
……って、“つぁとぅぐあ”さんが2人!?
 しかも、向こうの“つぁとぅぐあ”さんを拘束している髪の毛は、
よく見ると目の前にいる“つぁとぅぐあ”さんの髪と繋がっているじゃないか。
 これは、もしかして……彼女も皆と同じ魔改造だとすれば?
「ひょっとして君は、“おとしご”ちゃん!?」
「は、はい!……です」
 “つぁとぅぐあ”さんそっくりに成長した“おとしご”ちゃんは、顔を真っ赤にしてはにかみながらこくりと頷いた。
「あのぅ、なぜ“つぁとぅぐあ”さんを縛っちゃってるの?」
「“つぁとぅぐあ”様の代わりに……して欲しいんです」
「ええと……つまり、“おとしご”ちゃんも、僕と?」
「はぃ……あの、せっかく大きくなれたので……いいでしょうか」
 モジモジしてる“おとしご”ちゃんのエッチな願い事に、理性が絶賛崩壊中の僕が否と言えるわけがない。
 僕はいつも“つぁとぅぐあ”さんにするように、獣のように襲いかかろうと――はしなかった。
「あっ……」
 僕はそっと彼女の腰を抱えて――本当は肩を抱く場面だけど、身長差があって無理だった――
ちょっと膝をついてもらい、彼女のほっぺたを両手で包みながら顔を近づけて、そっと唇を合わせた。
以前、“つぁとぅぐあ”さんにした時はとんでもなく恥ずかしがっていたので、
“おとしご”ちゃんもそうかと思ったけど、彼女は静かに瞳を閉じて受け入れてくれた。
「んっ……はぁああ」
 初めは小鳥が啄ばむような軽いキス。徐々に唇と舌が触れる時間が延びて、
最終的には互いの舌と唾液を混ぜあう濃厚なディープキスと化した。
「んんっ……ぁああ…ああっ」
 キスを続行しながら手を胸元に差し伸ばして、人知を超えた偉大な爆乳に指を沈ませると、
“おとしご”ちゃんは恥ずかしそうにイヤイヤしちゃう。
でも、大人の色気にあふれた美貌は羞恥とは別の要因で朱に染まり、
指の動きに合わせて小さく喘いでくれるんだ。
 それにしても、外見が“つぁとぅぐあ”さんそのまんまなのに、
この照れ照れで恥ずかしがり屋さんな仕草の数々……何だかギャップがあって逆にそそられるなぁ。
「あふうぅ……ぅうん! あ、あぁ……きゃうん!」
 指が何処までも沈むくらい柔らかいのに、張りがあって型崩れしない見事な乳房。
ツンと立った色艶形味全てがパーフェクトな乳首――“おとしご”ちゃんの爆乳は、
“つぁとぅぐあ”さんに勝るとも劣らない素晴らしいものだった。いくら愛撫しても物足りない……
「んんくぅ!!」
 突然、“おとしご”ちゃんが僕の身体を抱きしめてビクビクっと震えると、
そのまま地面にしゃがみ込んでしまった。
そして、股間からちょろちょろと香ばしい液体が溢れ出て……どうやら、胸だけでイっちゃった上に、
イった弾みで失禁しちゃったらしい。
「あ…あぁ……ごめんなさい! ごめんなさい!」
 真っ赤な顔を手で覆い隠してペコペコ誤る“おとしご”ちゃんだけど、
僕は無言で彼女の身体を仰向けに横たえて、太ももをゆっくりとM字開脚させた。
「ああぁ……やだぁ…恥ずかしいよぉ……」
 台詞とは裏腹に、抵抗が全く無かったので、僕は少しも遠慮せずに、
濃い目の陰毛に隠された、むわっと湯気立つように火照った美しい女陰に、
アナルからクリトリスにかけてまで、べろ〜〜〜んと念入りに舌を這わせた。
「きゃうぅん!!」
 たちまち身体を仰け反らせて、爆乳をブルンブルン盛大に揺らしながら喘ぐ“おとしご”ちゃんのアソコは、
ちょっぴりオシッコの味がした。ぴちゃぴちゃとわざと音を立てて性器をしゃぶりまくると、
ヴァギナから次から次へと愛液があふれてくる。
このまま彼女の股間で溺れちゃうんじゃないかと思ったくらいだ。
やっぱり、“おとしご”ちゃんは羞恥心を刺激する方が感じやすいらしい。
「あぁあああううっ!! だめぇ! きゃふぅ! だめだよぉ……ぁあううん!!」
 しばらく、たっぷり十数回はクンニでイかせてあげて、同数の潮とオシッコを顔にかけられた後……
「そろそろ……入れてみようか?」
 放心状態の“おとしご”ちゃんの耳には、ちゃんと聞こえているのか不安だったけど、
「う、うん……私の処女、もらってください……」
 小さくポツリと、しかし明瞭に返答してくれた。
 仰向けに寝かせた姿勢のまま、足を少しだけ開かせて、覆い被さるように身体を乗せる。
やはり、初めての時は正上位が基本だろう。
そそり立つペニスを“おとしご”ちゃんのヴァギナに押し当てて、狙いを定める。
「じゃあ、いくよ」
「は、はい……あのぅ、お願いがあるの……」
 真っ赤な顔を覆う指の隙間から、“おとしご”ちゃんが本当に小さな声で僕に懇願してきた。
「どうしたの?」
「あの…その……今だけでいいですから……パパって呼んでいい?」
 力強く一回頷くと同時に、僕は腰を前に突き出した。
「……っく!」
 一瞬、僅かな抵抗感があって――
「――っ!!!」
 次の瞬間、ペニスの先端が子宮口に当たるのを、
股間が爆発したかのような衝撃的な快感と一緒に感じていた。
「……っぁあああ……ああああっ! いたぁあうううぅ……ぅうう!」
「だ…大丈夫?」
 背中に爪を立てながら処女喪失の痛みに耐える“おとしご”ちゃんに、
声をかける僕だけど……情けない事に、当の僕の方が悶絶していたりする。
1mmペニスを動かすだけで、最低一回は確実に射精するくらいの猛烈な快感――
やはり“おとしご”ちゃんも、“つぁとぅぐあ”さん譲りの魔性の名器の持ち主だったんだ。
「ぅう…うん……あくぅ……だ、大丈夫だから…ぁああ……もっと…動いていいよ……パパ」
 ある意味天国と地獄を兼ねたお願いだけど、パパと呼ばれては聞かないわけにはいかない。
僕は頭の中で素数を数えながら、死に物狂いで腰を動かした。
「んきゃううぅ!! ああぁ…あああぁん!! パパぁ、パパぁあ!!」
 さすが“つぁとぅぐあ”さんの“おとしご”。初めてなのにもう感じ始めている。
僕は頭が真っ白になりながらノンストップで腰を叩きつけ、同時に射精していた。
 そして――
「きゃうううううぅぅぅ!! ぱぱぁあああああ!!!」
 全身の骨が砕けそうな強さで僕にしがみ付きながら、絶頂を迎える“おとしご”ちゃんの胸の中で、
僕も数百回目の射精を迎えていた……
「はぁ…はぁ……ぱぱぁ……すきぃ」
 しばらく、僕と“おとしご”ちゃんは繋がったままぐったりとしていたんだけど――
「ふっふっふっふっふぅ……よくもやってくれましたねぇ」
 突然、にゅぽんと“おとしご”ちゃんのヴァギナから僕の男性自身が引き抜かれた。
何事かと思う間も無く、僕の身体に数万本の髪の毛が絡み付いて、
“おとしご”ちゃんの元から引き離されてしまったんだ。
「エッチしましょうって最初に言ったのはボクなのにぃ……無視するのはイヤですよぉ」
 僕を背後から抱きかかえる人物の正体は、確認するまでもなかった。
この後頭部に当たる至上最強の爆乳の持ち主は、あの御方しか考えられない。
「“おとしご”ちゃんにも抜け駆けされちゃうしぃ……今度こそボクの番ですからねぇ」
 “つぁとぅぐあ”さんの声は、いつものおっとりとした女神様のもので、
普段と何も変わりがないように聞こえる。
しかし――
「どどどどド、どうゾ!!」
「こ、コワイよー!!」
「……お好きなように……」
「ママ……怖い…」
 そんな僕達を見る“しょごす”さんに“てぃんだろす”に“いたくぁ”さんに“おとしご”ちゃんは、
ガタガタ震えながら岩陰に隠れて怯え切っていたりする……
い、今の“つぁとぅぐあ”さんって、どんな顔しているのかなぁ――!?
「ひでぼんさぁん」
「は、はいぃ!!」
 ビクつきながら恐る恐る振り向いてみたけど……
「今日はぁ……たっぷり可愛がってくださいねぇ」
 あの『にへら〜』とした眠そうな女神の美貌が僕を迎えてくれた。
「ひでぼんさんをぉ……全部食べちゃおうかなぁ〜」
 そして、そのほんわかと優しい女神様の美貌が、
万物を睥睨する妖艶な淫魔の女王の如き魔性に変わって――
「……チェスト!!」
 どげしっ!!
 蒼い光を纏った超光速のライダーキックに、
“つぁとぅぐあ”さんが吹っ飛ばされたのは次の瞬間だった。
「……へ?」
 さすがに呆気に取られた僕の目の前に、蒼い輝きと共に降り立ったのは――
「ば、“ばいあくへー”さん!?」
 輝く蒼髪に華奢な裸身を半透明の羽衣で隠した、
世にも美しい透明な機械天使――“ばいあくへー”さん以外の何者でもなかった。
「……ごめんなさい。少し着陸に失敗してしまったの」
「い、いやいや、今のはどう見ても飛び蹴り――」
「……そんな事よりも、危ないわ」
「確かに危ないですが……いや、そういう事じゃなくて。チェストとか言ってたし」
 “ばいあくへー”さんは、普段通りの透明な美しさを維持したまま……全く悪びれる様子はなかった。
「……“つぁとぅぐあ”神に精気を吸い取られてしまっては、一歩間違えれば命にかかわるの」
「いやまあ、それは毎度の事で承知してますが」
「……だから……私が先に精気を吸い取れば大丈夫」
 全然大丈夫じゃねぇ!! っていうか性格変わってますよ“ばいあくへー”さん!!
 そんなツッコミを入れる間も無く、僕は“ばいあくへー”さんに押し倒されていた。
「……げに恐ろしきは……女の嫉妬……」
 何だか岩陰で“いたくぁ”さんがブツブツ言ってる気がしたけど、あえて無視する。
 そんな彼女達の超ナイスバディに触発されたのか、
“ばいあくへー”さんは自分のスレンダーな身体を撫でて、吐息を漏らした。
「……素の私を愛して欲しいけど……あの方達に対抗するには、こうするしかないわね」
「は?」
 突然、まばゆく透明な蒼い輝きが彼女の身体から迸り、僕の目を焼いた。
至近距離だからモロに見ちゃったよ。
「うわっ!?」
 苦痛は無かったけど、視力の回復には数十秒の時間が必要で――
それが回復した時には、彼女の『変身』は終了していたんだ。
「ば、“ばいあくへー”さん?」
「……少し恥ずかしいけど、この体格の方が貴方好みでしょう?
私、貴方の為ならどんな姿にもなるわ」
 僕の上に圧し掛かる“ばいあくへー”さんの姿は、今までのスレンダーな彼女とは一変していた。
薄めの美乳は“つぁとぅぐあ”さんに匹敵するくらいの爆乳となり、
朱鷺色の乳首が今にも僕の顔に触れそうだった。
いや、胸だけじゃなくて、プロポーション全体が僕の好みを具現化したようなグラマラスバディへと変貌しているんだ。
十代後半ぐらいの外見年齢は二十代後半ぐらいに成長していて、妖艶な色香をこれでもかと放っている。
そんな裸身を覆うのは、半透明の羽衣だけなのだからたまらない。
ちなみに、背中のメカ部分もパワーアップしていて、
身体の数倍もの巨大な機械の翼を鳳のように広げる姿は、まばゆいばかりの威厳と神々しさだ。
 そんな超僕好みの“ばいあくへー”さんが、潤んだ瞳で僕を見つめながら、
ペニスにそっと手を伸ばしてくれるのだからたまらない。
「……勘違いしないでね。こんな事をするのは、貴方だけなの」
 言われてる事は男冥利に尽きるけど、念力か邪神パワーで手足の自由を奪われたまま仰向けに転がされて、
それでも天に向かって勃起してる肉棒をゴシゴシと両手で擦られていては、情けない事この上ないなぁ……
「……自ら望んだわけじゃないけど……貴方を喜ばせる技術は習得しているわ」
「ううぅ……!!」
 言うだけあって、“ばいあくへー”さんの手淫はムチャクチャ上手かった。
あの細い手のどこにそんなテクニックが備わっていたのかと驚くくらい、巧みに性感帯を刺激してくれる。
白魚のような、と形容されるだろう指が滑らかにシャフトをこすり、
陰嚢を絶妙な強さで揉み解し、カリをくすぐり、亀頭を撫でる――
あんなに出しまくったにもかかわらず、たちまち僕のペニスは爆発寸前状態に陥った。
 それにしても、僕に対してだけとはいえ、男性恐怖症とSEX恐怖症を克服したというのは、喜ばしいことだなぁ……
 そんないつもの現実逃避に浸っている内に、
僕の股間の上には騎乗位の体勢で“ばいあくへー”さんが跨っていたりする。
清純そうな彼女だけど、着ている物といえば半透明の羽衣だけなので、その気になればいつでも挿入可能なんだ。
な、何だか妙に焦っているというか、展開が早い気がするけど。
「……はしたない女だと思われてもかまわない。心も身体も、永遠に貴方と結ばれたいの」
 静かで透明な眼差しは、真っ直ぐ僕を見つめていて……その瞳に吸い込まれそうになったその時、
「……ぁああっ」
「うくぅ!」
 そっと腰を下ろした彼女の中に、僕の怒張は挿入されていた。
背筋を羽毛で撫でられるようなゾクゾクとした感覚と同時に、呼吸が止まるほどの快感が股間で爆発した。
いつのまにか自由になっていた上半身を起こして、対面座位の体勢で彼女をガンガン突きまくる。
人外との交わりの例に漏れず、“ばいあくへー”さんとのセックスは至上の快楽を与えてくれた。
激しく僕達の身体が脈動する度に、飛び散る汗がきらきら光る。
僕は獣のように爆乳に噛み付き、思う存分乳肉の感触を味わいながら、狂ったように腰を動かした。
「……あぅううぁああっ!! んふうぅ!! わたし……わたし…ぁああっ!!」
 僕達は情熱的に唇を貪り合いながら、互いの身体が壊れそうなくらい激しく抱き合い、
このまま2人の身体が溶けて一体化しそうな勢いで快楽を求め合って――
「……イクぅうううううう――!!」
「くうっ!」
 そして、同時に絶頂を迎えた。
「……はぁ…はぁ……」
「ぜぇぜぇ……だ、大丈夫ですか?」
 まるで気絶したようにぐったりと僕にもたれかかる“ばいあくへー”さんの髪を指でそっと梳くと、
「……貴方と出会えて…本当に良かった」
 滅多に見せない微笑を浮かべて、“ばいあくへー”さんはもう一度僕の唇に自分の唇を触れさせた――
「うふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふぅ〜〜〜」
 その笑い声を聞いた瞬間、恐怖のあまり僕は即死した。マジで。
 そして、あまりの恐ろしさに、うっかり魂が昇天する場所を間違えて、僕は生き返った。
それくらいコワイ笑い声だったんだ。
 ギギギーと音を立てて、恐怖に震えながら人形みたいな動きで首を回すと――
「ボクが最初に『エッチしましょう』って言ったんじゃないですかぁ〜〜〜ふぇえええええええええええぇ〜〜〜」
 子供みたいにびーびー泣く、いつもと変わりない“つぁとぅぐあ”さんの姿があった。
いや、“つぁとぅぐあ”さんがマンガみたいな目の幅涙を流して泣くシーンなんて滅多にないけど。
この御方、時々こんな風に子供っぽくなるからなぁ。
「ほらほら、泣かないでくださいよ」
 彼女の頭をナデナデしながら、誰かにフォローしてもらおうと後ろを振り向いてみると――
「りりりりり臨時メンテナンスが入りましたので失礼しまス!!」
「きゃいんきゃいん!!」
「……君ならできるよ……ほら、頑張って……そんな状況?……」
(気絶中)
「……お、お、黄金蜂蜜酒よ!! はは早く飲んで!!」
 “つぁとぅぐあ”さん以外の全員が岩陰に隠れて、またガクブル状態に陥っていたりする。
いつのまにか魔改造された御方も元の姿に戻っているし。皆どうしたのかな?
 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……
 ま、まぁ、確かに普段は10mぐらいの長さの“つぁとぅぐあ”さんの髪の毛が、
この暗黒世界ン・カイ全体を覆い隠そうなくらいに長く広がって、
台風の暴風か巨大津波みたいに盛大なスケールで激しく蠢いているのが気になりますけどー!!
まるで世界の終わりみたいな光景といいますかー!!
「つつつ“つぁとぅぐあ”さん!!」
 僕は跳び付くみたいに“つぁとぅぐあ”さんに抱き付いて、
「んんん〜〜〜!?」
 そっと口付けした。舌まで入れる濃厚な奴を。
甘く熱い咥内の感触に、僕の頭の中は真っ白になったけど――彼女の反応はその比じゃなかった。
 “つぁとぅぐあ”さんは垂れ目を丸くして、顔を真っ赤にすると、
「ふにゃああああああぁ〜〜〜」
 周囲を蠢く髪の洪水がたちまち彼女の元に収束して、その中に包まって隠れちゃったんだ。
「ひでぼんさんのいじわるぅ〜〜〜乙女にそんな事をしちゃダメダメですよぉ」
 相変わらず“つぁとぅぐあ”さんはキスに弱い。
男女の行いとなればどんなプレイもOKなんだけど、キスに関してだけは、
純な中学生でもここまで恥ずかしがらないぞってくらいに照れまくってしまう。
「さすが御主人様でス。感服しましタ」
「わぅ、わふーん」
「……ぐっじょ……」
「……少し納得行かないわ」
 もう大丈夫だと思ったのか、岩陰に隠れていた皆さんも“つぁとぅぐあ”さんの周りに集まってきた。
 それにしても……うーん、確かにちょっと“つぁとぅぐあ”さんが可哀想だったかな。
僕は髪に包まった“つぁとぅぐあ”さんの肩(だと思う)場所をそっと叩いた。
「ごめんなさい“つぁとぅぐあ”さん。お詫びといっては何ですが、
僕にできる事なら望み通りに何でもしますから」
 髪玉の中から、“つぁとぅぐあ”さんの垂れ目だけがちらりと覗く。
「……いっぱいエッチしてくれますかぁ?」
「はい。存分に。足腰立たなくなるまで」
 足腰立たなくなるのは間違いなく僕の方だろうけど。
「それならぁ……たっぷり愛してくださいねぇ」
 ばっと髪の毛が翻り、中からお姉さん座りの“つぁとぅぐあ”さんが、
あの妖艶な魔性の笑みを浮かべて降臨した。
 その闇の中に輝くような美しい肢体。
一目で魂が吸い取られそうな美貌。
近くにいるだけで射精しそうな色香……
やはり“つぁとぅぐあ”さんは、僕にとって最高のセックスシンボルだ。
 理性を彼岸の彼方へ放り捨てて、無我夢中で抱きつこうとした――その時、
「きゃぁん」
 突然、“つぁとぅぐあ”さんの肩に大量の黄色っぽい粘液が浴びせられた。
黄金色に輝く透明な粘液は重力に従って一方は肩から背中を伝ってお尻と脹脛を濡らし、
もう一方は爆乳を舐めて臍を撫でて小股の中に消えていく……って、これはもしや!?
「蜂蜜でス。“ばいあくへー”様の黄金蜂蜜酒をお借りして成分分離しましタ」
「……はちみつで……ローションプレイ……」
 “つぁとぅぐあ”さんに大量の蜂蜜をぶっかけた犯人は、“しょごす”さんと“いたくぁ”さんだった。
「わん、わんわん!」
「……“つぁとぅぐあ”神にはちょっとだけ意地悪だったから、私達も手伝うわ」
 “つぁとぅぐあ”さんは、ほんの少しだけきょとんとしていたけど、
「うふふふぅ……皆さん可愛がってくださいねぇ」
 再び、あの魔王のような優しい笑みを浮かべてくれたんだ。
「くぅん……」
「きゃぁん……うふふぅ、2人とも甘えん坊さんですねぇ」
 まず、最初に動いたのは“てぃんだろす”と“おとしご”ちゃんだった。
一番蜂蜜が溜まっている爆乳の谷間に飛びついて、ぺろぺろ舐めながら乳房全体に蜂蜜を塗り込めていく。
2人の小さな手でむにょむにょと形を変えながら黄金色に染まる爆乳は、息を飲むくらいエロチックだった。
「んっ……ボクのおっぱいぃ…あぁん…甘くて美味しいですかぁ」
 乳肉の蜂蜜漬けに軽く歯を立てたり、乳首をちゅうちゅう音を立てて吸う2人の執拗な乳責めに、
“つぁとぅぐあ”さんは妖しく微笑みながら身悶えした。
ツンと立った乳首に蜂蜜を塗り込めてから口に含んでしゃぶる2人の美少女の姿は、
まるでフェラチオしているように背徳的な光景だ。
「ひゃあぁん……ああぅ…気持ち良い……ですよぉ」
 無論、子供達だけに任せるわけにはいかない。僕に“しょごす”さんは当然として、
“いたくぁ”さんに“ばいあくへー”さんまでもが、“つぁとぅぐあ”さんの身体中に蜂蜜を垂らしては、全身隅々まで塗り込める。
ヌルヌルな“つぁとぅぐあ”さんの柔らかな肌は、触っているだけで射精しかねないくらい気持ち良かった。
美肌に甘味が染み込むくらいにたっぷり漬け込んだら、そこを思う存分にしゃぶりまくる。
髪の毛、耳、瞼、唇、うなじ、顎の裏、頬、首元、鎖骨、肩、一の腕、二の腕、肘の内側、掌、指の一本一本、
腋の下、わき腹、くびれたウエストのライン、腰骨、胸の谷間、爆乳全体、乳輪、乳頭、乳房の影、肋骨の下、
上腹、臍、下腹、肩甲骨、背骨のライン、背の肉、お尻の笑窪、尻肉、尻たぶ、アヌス、蟻の巣渡り、
陰毛、クリトリスの包茎、クリトリス、大陰唇、小陰唇、ラビア全体、尿道口、ヴァギナ、太ももの付け根、
太もも全体、膝の裏、脹脛、足の裏、足指の一本一本……あらゆる個所に、僕達は蜂蜜を塗し、舌を這わせた。
「きゃふうぅ!! あぁああぁぁ……ぁあんっ!! 気持ちぃ……イイですぅ!」
「“つぁとぅぐあ”さんの身体、本当に美味しいですよ」
「きゃん、わぉん!」
(ぺろぺろぺろぺろ……)
「うふフ、食べがいがありまス」
「……上等な料理に……蜂蜜ブチまけたら……もっと美味しかった……」
「……こんな事されて感じるなんて、いやらしい身体……」
 今回は受け身に徹しているのか、全身を蜂蜜漬けにされ、思う存分食べられながら、
“つぁとぅぐあ”さんは嬌声をあげて快楽に悶えるだけだった。
その姿は肉奴隷に奉仕させる淫魔の女王のようで、飢えた子供達に自らの血肉を与える聖母のようでもあった。
ひたすらに華麗で、美しく、神々しい……
 そんな彼女が、自分から要求した事はと言えば、
「はぁはぁ……ねぇ…ボクも蜂蜜舐めたいですねぇ」
 とろけそうな魔性の眼差しで、僕に目配せした事ぐらいだ。
すぐに要求を察した僕は、もういつでも臨戦態勢にあるペニスに蜂蜜を塗り付けて、
仰向けに空中に浮く“つぁとぅぐあ”さんの頭上に立ち、頬をペニスで軽く突付くと、
「あはぁ……いただきますぅ」
 本当に心の底から嬉しそうに、僕のペニスを咥え込んでくれた。
「おおうっ!」
 思わず腰が砕けそうになる。相変わらず“つぁとぅぐあ”さんのフェラは絶品だった。
喉の奥まで絞めつけるデイープスロートで、精液を根こそぎ搾り取られるかと思えば、
口の中にたっぷり唾液を溜めては、グジュグジュと卑猥な音を立てて念入りに洗い、
絶妙な強さでカリに歯を立てては、亀頭の先端を舌先でくすぐり、時には口からペニスを抜いて、
長い舌でシャフトを何度も上下に舐め回し、陰嚢を口に含んだりアナルまで舐めてくれる……
数々の舌技の応酬に、僕は秒単位で射精を続けていた。
今や、“つぁとぅぐあ”さんの顔は蜂蜜とザーメンでマーブル模様だ。
「はふぅううぅん!!」
 突然、“つぁとぅぐあ”さんは大きく身悶えた。それでも僕のペニスを噛んだりしないのは流石だ。
 何事かと思えば、“ばいあくへー”さんが“つぁとぅぐあ”さんのお腹の上に跨って、
彼女の股間を上からじっと観察しているじゃないか。
「……ここで、あの人の精を何度も搾り取ったのね」
「!!」
 自分の顔から血の気が引いていくのがわかる。それはそんな声だった。
「ふひゃん!」
 “つぁとぅぐあ”さんがちょとだけ苦しそうに呻く。
 蜂蜜まみれの濃い陰毛を、“ばいあくへー”さんがまとめて握り、上に引っ張ったんだ。
「……こんなに沢山生やして、恥ずかしくないの?」
 どこか陰鬱な声だ。そういえば、“ばいあくへー”さんってパイパンだったなぁ。
「……クリトリスもこんなに大きくて……はしたない」
 ヘアの中から顔を見せた、大人の親指の先端ぐらいある“つぁとぅぐあ”さんのクリトリスを、
まず爪先で皮を剥いた。大玉の紅真珠のように輝くクリトリスに、ゆっくりと顔を近付けて――
 かりっ
「きゃううううぅぅ!!」
 ビクっと“つぁとぅぐあ”さんの身体が跳ねた。
見れば、“ばいあくへー”さんが“つぁとぅぐあ”さんのクリトリスに思いっきり歯を立てている……
……っていうか、カリって音がしたよ! カリって!!
 “ばいあくへー”さんは“つぁとぅぐあ”さんの悲鳴を気にする様子も見せず、クリトリスを歯で嬲り続けた。
愛撫なんて生易しいものじゃなくて、グミキャンディーを噛み締めるくらいの激しさなんだ。
でも――
「あはぁあああぅん!! いいっ!! イイですうぅぅ!!」
 “つぁとぅぐあ”さんは泣きじゃくるように喜びの唄を歌って、全身で快楽をアピールしているんだ。
 “ばいあくへー”さんから、舌打ちのような声が聞こえたのは、幻聴……だといいなぁ。
「……こんな事をされているのに……変態」
 あの普段の“ばいあくへー”さんからは想像もできない言葉責めは、
わざとやっているのか本音なのかよくわからない。前者である事を祈ろう。
「んひゃうぅ……」
 “つぁとぅぐあ”さんの性器が左右に広げられた。ヴァギナから尿道口まで丸見えだ。
愛液と蜂蜜でドロドロに熟した秘所の淫靡さは、もはや人間の言葉では表現できない。
あの中に肉棒をブチ込められるなら、その瞬間地獄に落ちても悔いは無いと、世界中の誰もが思うだろう。
「……ラビアもあまり長くないし、色も綺麗……あんなにたくさん性交しているのに、どうして?」
 “ばいあくへー”さんの瞳に、危険な光が宿った。
 そしてその直後――
「んぐううぅぅぁああああああっっっ!!!」
 白く細い“ばいあくへー”さんの手が、手首まで“つぁとぅぐあ”さんの膣口に突き刺さっていた……
……って、フィストファックですか!?
「……あの人の精を、全部掻き出さなければいけないの」
「ふひゃあああぁん!! 深いぃ……ぁあああっ!! 爪立てちゃダメですよぉ!! あくぅ!!」
 欠片の躊躇も見せずにグリグリと手をねじ入れる“ばいあくへー”さんの透明な美貌は、正直、ちょっと怖い。
 でも――
「ぁああああぁん!! イイっ! それぇ…いいっ!! もっと激しくぅ……ひゃうぅぅん!!」
 たちまち快楽の雄叫びを上げて乱れる“つぁとぅぐあ”さんだったりする。
あの御方、乱暴なくらいがちょうど良いらしいからなぁ。フィストファックなんて全然余裕なんだろう。恐るべし。
「……それなら、存分にイきなさい!! この淫欲女神!!」
 “ばいあくへー”さんはより激しく腕を挿入すると、もう一度クリトリスに、今度は犬歯で思いっきり噛み付いた。
「きゃああああぁん――!!」
 “つぁとぅぐあ”さんへの全身愛撫は続く。
本人は僕のペニスを咥えて離さないし、
“てぃんだろす”と“おとしご”ちゃんはまだ爆乳を食べるのに夢中だ。
“ばいあくへー”さんの性器への責めもどんどんエスカレートしていく――
「ふにゃああぁ!?」
 突然、“つぁとぅぐあ”さんの嬌声に奇妙な成分が混じり始めた。
「……ははははは……ひひひひひ……ふふふふふ……へへへへへ……ほほほほほ……」
 見れば、“いたくぁ”さんが“つぁとぅぐあ”さんのお尻の下に潜り込んで、
そのボリューム満点のお尻を撫で回しているじゃないか。
 “つぁとぅぐあ”さんのお尻は、胸に負けないくらい大きくて油が乗って柔らかいのに、
形が良くてプリプリで色艶肌触りも最高だ。
そんな最高のお尻に“いたくぁ”さんはたっぷりの蜂蜜を塗り込めて、
マッサージするように尻肉を揉みまくっている。
「……エッチなお尻……いやらしい……」
 ぱぁん! ぱぁん! ぱぁん!
「ひゃふうぅん!! お尻がぁ…ぁああぅ! もっと大きくなっちゃいますよぉ!」
 何か恨みでもあるみたいに、容赦無いスパンキングが炸裂する。
たちまちお尻は真っ赤に腫れ上がった。
「……いつも……お尻を……苛められているから……お返し……」
「えぇ〜? それはボクには全然関係無いようなぁ……ぁああっ!!」
 痛々しい尻たぶを掴んで、思いっきり左右に開かれる。
皺が見事に等間隔の放射状に広がっているココア色のアヌスが顔を見せた。
舐める事に何の抵抗感も無い綺麗なアヌスだ。
「ひゃふぅううううぅん!!」
 そこに“いたくぁ”さんの指が突き刺さる。それも3本も!
でも、“つぁとぅぐあ”さんの見事なアナルは、何の愛撫もしていないのに楽々と指三本分を受け入れた。
「……んっ……」
 “いたくぁ”さんが無表情のまま、少し痛そうに指を引いた。
アナルフィストすらOKなのに、猛烈に絞め付けてくれるんだ。
うんうん、“つぁとぅぐあ”さんはヴァギナもアナルも超優等生だね。
「ひゃはぁうぅうぅぅ……お尻もぉ…ぁううぅ…気持ちイイですねぇ……」
 蜂蜜をローション代わりに、チュプチュプと指を何度も往復させたり、
アヌスの皺を一本一本数えるように撫でたり、指で上下左右に限界まで広げたり、
直腸に爪を立てて引っ掻いたり、どこから持ち出したのか拡張器で腸壁を観察したり……
“いたくぁ”さんのお仕置きは続く。
「きゃふぁ! ぁあああぁん!! そんな所までぇ……ぁあああうっ!! ふわぁああああぁ!!」
 でも、その度に“つぁとぅぐあ”さんは女の喜びを露にして、心の底からアナル責めを楽しんでいるようだった。
「……ならば……とどめ……」
 無感情に“いたくぁ”さんが取り出したモノ――それは、巨大で凶悪な特大サイズの浣腸器だった。
軽く4リットルは入りそうなその中に、蜂蜜をたっぷり注入して――先端が、すぼまったアヌスに突き刺さった。
「ひゃう!?……ふにゃああああああああぁぁぁ〜〜〜!!!」
 ゆっくりと、時には早く、強弱をつけて4リットルもの蜂蜜が浣腸される。
妊娠初期みたいに“つぁとぅぐあ”さんのお腹が膨らんできた。
「でハ、残るは私がトドメでス」
 それまで“つぁとぅぐあ”さんの全身に手と舌を這わせていた“しょごす”さんの背中が、
奇妙な脈動を開始した。どうしたのかな? って顔を向けた僕の頬や髪をかすって、
数十本の触手が猛スピードで飛び出してきたのは次の瞬間だった!!
「うおわぁ!?」
 腰を抜かして倒れ込んだ弾みで、“つぁとぅぐあ”さんの口からペニスが抜ける。
「んぷぅ……どうかしたのでぇ――はむぅ!?」
 開放された口の中に、すかさず触手が飛び込んだ……
いや、全身のあらゆる個所に、うねくる触手が絡みつく。
「はぐぅ……んひゃあぁん!! ぁあああっ……ぅくううぅん!!」
 何本かの触手が絡み合い、極太になったソレが容赦無く“つぁとぅぐあ”さんのヴァギナに突き刺さって、
ドリルのように回転しながら捻りを加えたピストン運動を開始した。それよりは細いけど、
優に大人の腕ほどもある触手がアナルにも挿入される。
浣腸されていた蜂蜜が隙間から噴水のように吹き出す光景は、あまりにシュールで淫らだった。
触手が挿入される穴はそれだけじゃない。
尿道口や耳の中、臍にまで、極細の触手が潜り込み、絶妙な刺激を与えているようだ。
さすがに鼻の穴は“しょごす”さんも遠慮したみたいだけど。
「きゃうぅうぅ!! あぁ、あああぁ! 激しくてぇ……ぁあうっ! イイぃ!!」
 触手が挿入できない個所にも、容赦無く触手が襲う。
もはや“つぁとぅぐあ”さんの全身に太い触手が絡みつき、微細な触手がくすぐらない所は存在しなかった。
特に、あの偉大な爆乳には十重二十重に触手が巻き付いて、まるで鏡餅のスペシャルバージョンみたいだ。
圧迫されてぷっくり膨らんだ乳輪と勃起した乳首が蜜柑って感じかな。
「イクぅうううううぅ!! あああっ!! ひゃふうぅん!! またぁ…ダメですよぉ!! ぁぁぁあああああああっ!!」
 しばらく、そのまま軽く数十回は触手責めでイかされていたんだけど……
「はぁはァ……サ、さすが“つぁとぅぐあ”様……底無しにタフであられますネ……でハ、御主人様どうゾ」
 いくらイっても全く萎えるという事を知らない“つぁとぅぐあ”さんの性欲の前に、
先に“しょごす”さんの方が参ってしまったらしい。触手が動きを変え、
M字開脚の姿勢で“つぁとぅぐあ”さんを固定し、僕の前に差し出してくれた。
「ええと、その……じゃあ、お願いしますね」
「あはぁ…ひでぼんさぁん……早くぅ」
 今更という気もするけど、とりあえず挨拶してから“つぁとぅぐあ”さんの腰を抱きかかえて、
ペニスを触手で広げられたヴァギナに当てて――
「ぁぁああんっ!!」
 ――根元まで一気に挿入した。
「ううぅぅ!!」
 全身の血液が沸騰したような凄まじい衝撃――それが快楽という感触だと気付いた時には、
僕はもう十数回は射精していた。神に愛された詩人でも形容できないだろう、まさに人外の快楽。
ひょっとして、もうペニスそのものが彼女の中でドロドロに溶けているんじゃないだろうか?
あまりの気持ち良さに射精が全く止まらない。イきっぱなしのまま僕は狂ったように腰を動かし続けていた。
「きゃううぅん!! これぇ……あはぁ……これが欲しかったんですぅ……ひゃあぁん!!」
 “つぁとぅぐあ”さんも本当に気持ち良さそうだ。
淫欲に身を任せて激しく身悶える度に、目の前であの爆乳も盛大に揺れまくる。
僕は震える手で乳房を握り締め、思う存分揉みまくりながら乳首にむしゃぶりついた。
その間にも、腰の動きは中断するどころか加速するぐらいだ。
「あはぁあああぁ!! きゃぁうん!! またイクっ! もうダメですよおぉぉ!!」
 無限の快楽が、僕の全てを侵蝕する。
 そして――
「ああああああああああぁぁぁぁぁ―――っっっっ!!!
「うううっっ!!!」
 僕は今までで最高の精を解き放ち――美しく、淫靡な、優しい魔王の胸に抱かれて闇の中に沈んだ……
 ――それから僕達は、全身蜂蜜と精液に塗れながら交わりあった。
“つぁとぅぐあ”さんだけじゃなく、“ばいあくへー”さんとも、“いたくぁ”さんとも、“てぃんだろす”とも、
“しょごす”さんとも、“おとしご”ちゃんとも、誰が誰ともわからぬまま、
ひたすらドロドロに溶け合いながら快楽の宴に溺れていた。
 どれくらい時間過ぎたのか……
 全員、精魂尽き果てて、蜂蜜とあらゆる種類の体液で裸身を彩りながら、
互いに抱き合って指一本動かずにいた。
神様ですらこうなんだ。人間に過ぎない僕がこうして生きていられるだけでも奇跡に違いない。
 ……ふと、誰かが動く気配があった。
 その誰かが、仰向けになったままピクリとも動けない僕の上に跨ってきたけど、
反応する力も気力も残っていなかった。今の僕は誇張抜きで最後の一滴まで精を出し尽くしていたんだ。
 それなのに、なぜ僕の男性自身は力強くそそり立っているのだろう。
 なぜ、彼女が腰を下ろして挿入した後、初体験のように新鮮な心地でセックスできたのだろう。
 なぜ、今までに無いくらい大量に射精できたのだろう。
 なぜ、僕は幸せな気分なんだろう。
 そして、今度こそ意識が闇の中に消える刹那――その声が聞こえた。

「――汝の子種、確かに予が授かった――」
 それから1ヶ月後――九月も半ばを過ぎて、もう夏も終わりを迎えたある日――
「ぐわぁああああ……ダメだ!! 間に合いそうにない!!」
 ようやく起き上がれるようになった僕は、
パソコンの前で悲鳴を上げながらキーボードに16連射していた。
「くぅん?」
 膝の上で寝ていた“てぃんだろす”が、僕の叫び声に犬耳をピクンと動かす。
「御主人様、ファイトでス!! とっておきの栄養ドリンクを用意しましタ」
 怪しい紫色の煙を漂わせる虹色の粘液が入ったコップを手渡しながら、
“しょごす”さんが糸目を綻ばせる。
「……はっはっは……ざまーみろ……」
 無表情なまま可笑しそうに湯呑を傾ける“いたくぁ”さん。
「……大丈夫? 私の情報処理機構を作動する?」
 機械の翼を展開しながら、心配そうに“ばいあくへー”さんが透明な眼差しを向ける。
(もぞもぞ)
 手首のミサンガに変化している“おとしご”ちゃんまで、動揺が伝わったのか脈動する。
 全ては、普段と何も変わらない日常が展開していた。
 ……いや、締切りをブっちぎりで破りそうな状況を、普段と変わらないと形容するのはマズイけど。
 あの“つぁとぅぐあ”さん達とのドロドロエロエロな乱交プレイの後、いつものようにぶっ倒れた僕は、
1ヶ月もの間昏睡状態にあった。やっぱり“つぁとぅぐあ”さんのHは命懸けだ……
 長い眠りから目覚めた僕は、まず真っ先に押入れの奥の靄を調べて、
特に何事もなくン・カイへ行き来できる事を確認し、
ほっと胸を撫で下ろしてから――仕事の締切りが今日である事に気付いた。
 で、さっきから死に物狂いでパソコンと格闘しているのだけど……
「ダメだ!! もう諦めよう!!」
 ついに、僕はギブアップを宣言した。担当の佐野さん、本当にごめんなさい。
 僕は座椅子に背を預けながら、“しょごす”さんの怪しいドリンクを手に取り――
――手に取っただけで飲んではいない――今までの日々に思いをはせた。
無論、これは現実逃避だ。
 ――あの日、押入れの奥で黒い靄を見つけるまで、
僕は『その他大勢』の一言で終わるような人生を送っていた。
もちろん、平凡な人生に嫌気が差していたわけじゃない。
平凡は平凡なりに、平凡な幸せを満喫していたのだから。
もしかすると、このまま普通の人生を過ごしていた方が正解だったのかもしれない。
 しかし、“つぁとぅぐあ”さんを初めとした、多くの『邪神』さん達と接触してから、僕の人生は一変したんだ。
 文字通り人知を超えた、奇想天外な驚きの日々……
……エロエロな日々の一言で片付けられそうな気もするけど、忘れよう。
 もちろん、良い事ばかりじゃなかった。
死にそうになった体験も一度や二度じゃないし、恐怖に震えて発狂しそうになった事もある。
何より、僕が原因で多くの人々に多大な迷惑をかけてしまった。
 でも……それでも、僕はこの人生に後悔していない。
 “つぁとぅぐあ”さんに、“てぃんだろす”に、“しょごす”さんに、“いたくぁ”さんに、“ばいあくへー”さんに、
“おとしご”ちゃんに、“あとらっく=なちゃ”さんに、“あぶほーす”さんに、“のーでんす”さんに、
そして数多くの神々達に僕は出会い、得難い体験をする事ができたのだから……
……得難い体験じゃなくて、エロい体験がより正確な気もするけど、気にしないで欲しい。
 僕はそんな自分の人生に満足しきっていて……そんな日々が永遠に続くとさえ思っていた。
 そう、僕は間違っていた。
 あまりにも基本的な、そして根源的な事実を忘れていたんだ。
 僕が、単なるちっぽけな人間に過ぎないという事を。
 そして、彼女達が『邪神』である事を。

「うふふふ」
「くすくす」
「あははは」
 そうだ

 それはあまりに唐突で

「わぅん!? きゃぅうん!!」

 残酷なくらい理不尽で

「御主人様ァ!!」

 あらゆる伏線を無視して

「……赤松っ!……いやぁ!!……」

 一片の慈悲も無く

「……そんな……いやぁ!! だめぇ!!」

 それが絶対の法則とばかりに

「――パパぁ!」

 全てが速やかに完了する

 そうだ。偉大なる『邪神』の力は、あまりに唐突で、残酷なくらい理不尽で、
あらゆる伏線を無視し、一片の慈悲も無く、それが絶対の法則とばかりに、全てが速やかに完了する。
愚かな人間にとっては、そうとしか思えない。
「――え?」
 しばらく、僕は現状を把握できなかった。
「“てぃんだろす”?……“しょごす”さん?」
 一瞬前まで、僕の傍にいた神様達が、
「“いたくぁ”さん?……“ばいあくへー”さん?」
 ビデオをコマ送りするみたいに、
「“おとしご”ちゃんまで……みんな、どこに……え、え、えええ!?」
 突然、跡形も無く消えてしまったんだ。
 静寂――全てが夢だったかのような、残酷な静けさ。
 『まさか、新たな邪神の襲撃が!?』……とは思わなかった。
その逆――邪神の気配が、何も感じられないんだ。
 そう、僕の最愛の神様達の気配まで、何も感じられない……
 漠然とした不安が、猛烈な勢いで増殖を始める。
 そして、それでも胸の内に燻るだけだった不安は――

「うふふふ」
「くすくす」
「あははは」

 その嘲笑を聞いた瞬間に、具現する――
「『這い寄る混沌』……“ラト”!?」
 愕然と振り向いた目の前で、三体の黒い少女が、真紅の単眼を嘲笑の形に歪めて――消え去った。
 再び訪れる静寂――どのくらいの時間、部屋の真中で佇んでいたのか……
……僕は夢遊病者のような動作で歩き始めた。
「……“てぃんだろす”……“しょごす”さん……“いたくぁ”さん……
……“ばいあくへー”さん……“おとしご”ちゃん……」
 呆然と家の中をうろついて、皆の姿を捜し求めたけど、当然見つかるはずが無い。
「……“てぃんだろす”……“しょごす”さん……“いたくぁ”さん……
……“ばいあくへー”さん……“おとしご”ちゃん……」
 あの嘲笑を見た瞬間、僕は全てを理解した。
なぜか絶対の確信を持って真実だと理解できたんだ。
「“てぃんだろす”!! “しょごす”さん!!“いたくぁ”さん!!
“ばいあくへー”さん!!“おとしご”ちゃん!!」
 彼女達は、もうこの世界から――!!

「……無駄だ。あの子達はもうこの世界に存在しない」
 絶対に認めたくなかった解答が、僕の背後から授けられた。
「うわぁあああああああああ――!!!」
 僕は絶叫しながら、無垢なまでに白い女神“のーでんす”さんに掴みかかった。
「滅びたわけじゃない。しかし、この時空間に存在していない事は確実だ。
別の惑星に飛ばされたか、過去か未来の世界に追放されたか……」
 襟首を掴まれたまま押し倒されても、“のーでんす”さんは抵抗しなかった。
泣きじゃくる子供を慰める慈母のように、辛抱強く、そして優しく語りかける。
「『這い寄る混沌』“ラト”の“混沌化”が、この地域一帯をも侵蝕したのだ。
その影響で、あの子達はこの世界から追放された……
おそらく、“ラト”は意図的に斯様な処置を施したのであろうな。そなたを苦しめる為に。あざ笑う為に」
 柔らかな胸の中で叫び続ける僕の頭を、“のーでんす”さんは優しく撫でてくれていた。
その事に気付いたのは、しばらく後になってからだけど……
「すまぬ。私がもっと強ければ、斯様な事態は回避できたものを……
彼奴がここを狙っていると気付いた時にはもう手遅れだった」
 僕は泣いた。
赤ん坊みたいに泣いた。
両親を無くした時に出し尽くした筈の涙が、とめどなく流れ続けた。自分でも意外だった。
 人は、あまりにも理不尽な事態に遭遇した時、こんな風に泣きじゃくる事しかできないんだ……
「しばらく、“ラト”の活動は収まるだろう。
だが、陰謀の種は既に蒔かれている。近い将来、そなたの血を引く少女と、その仲間達が――」
 その後の“のーでんす”さんの非常に重要な情報を、その時の僕はほとんど認識していなかった。
思い出したのは、少し後になってからだ。
 どのくらいの時間が経ったのか……それとも、少しも経過していないのか。
 ゆっくりと、“のーでんす”さんは立ち上がった。
「そなたには、これから様々な艱難辛苦が待ち受けているだろう。しかし、自暴自棄になってはならぬ。
そなたには、数多くの神々が味方にいるのだからな……私も含めて」
 まだ嗚咽している僕の背中を、“のーでんす”さんの白い手が優しく押した。
「早く行きなさい。もう時間が無いわ」
 時間が無い……時間が無い!?
「“混沌化”の影響だ。暗黒世界ン・カイへの門が、閉じかけておる。永遠に……」
「“つぁとぅぐあ”さん!!!」
 死に物狂いで、僕は押し入れの中に飛び込んだ。
頭の中が沸騰しそうなのに、背筋は凍りそうに冷たい。
胃袋の中に尖った鉄の塊があるようだ。手足が震えて止まらないんだ。
「“つぁとぅぐあ”さん!!!」
 そして、押入れの奥には……暗黒世界ン・カイへの入り口である、黒い靄は、確かに健在していた。
「“つぁとぅぐあ”さぁぁん!!!」
 針の先よりも小さな、一欠片だけが。
「わああああああああああああああああああ―――!!!」
 最悪の想像が、決して認めたくなかった現実が、目の前にあった。
 もう、ン・カイへは行けない。
 もう、“つぁとぅぐあ”さんに会えない。
 2度と、会えないんだ。
 もし、今、目の前に悪魔が出現して、もう1度“つぁとぅぐあ”さんに会いたければ、
世界中の全ての人間を生贄に捧げよと言われたなら、僕は大喜びで実行していたに違いない。
 僕は泣いた。
 泣いた。
 泣いて。
 泣いて。
 ただ、ひたすら泣いて。
 時間の間隔も喪失して。
 それだけが、僕の存在理由であるように。
 泣いて。泣いて。泣きじゃくって――

『そんなに泣いてはぁ、ダメダメさんですよぉ』

 ――その声を、確かに聞いた。
「“つぁとぅぐあ”さん!?」
 愕然と頭を上げた僕の目の前に、少し癖のある焦げ茶色の髪の毛が一本揺れていた。
髪の毛の一方の端は、針先ほどの靄の中に消えている。そして、もう一方の端が――
「“つぁとぅぐあ”さん!!!」
 ――額に真っ直ぐ突き刺さった瞬間、僕の意識は闇の中に消えた。
 闇の中に消えたと言っても、意識を失ったわけじゃない。
 文字通り、僕はただ闇が広がるだけの世界にいた。
光源は何も無いのに、自分の体だけははっきり認識できる。
そして、目の前にいる、闇の中に浮かぶ、女神のように美しく、魔王のように威厳ある、最愛の存在も――
「“つぁとぅぐあ”さん!!」
 僕は歓喜の声をあげて、その場にへたり込もうとした。安堵のあまり、一気に力が抜けたんだ。
「よかった……無事だったんですね」
「“混沌化”はぁ、ひでぼんさんのいる世界を侵蝕しているだけですからねぇ……
ン・カイは一種の異世界ですからぁ、大丈夫なんですねぇ」
「それはよかった……って、大変です!! “いたくぁ”さん達が、僕のいる世界から消滅して――」
「もぅ、知ってますからぁ」
 思わずコケそうになるくらい、“つぁとぅぐあ”さんののんびりとした態度は相変わらずだ。
「そ、それなら! “つぁとぅぐあ”さんの力で、何とか救出できないでしょうか!?」
「残念ですがぁ……無理なんですよぉ」
 “つぁとぅぐあ”さんは小さく、短く、しかしはっきりと首を横に振った。そして――

「もう……ひでぼんさんとはお別れしなければいけませんから」

 決定的な一言が、優しく、残酷に告げられた。
「お別れって……そんな、なぜなんです!?」
 再び、頭の中が真っ白に灼熱化する。
「暗黒世界ン・カイへの門は閉じられているのですよ。
今こうして会話しているのは、僅かに残された残滓を伝って、
ひでぼんさんの精神に直接話しかけているに過ぎません。それももうすぐ消えるでしょう。
もう、2度とぼくの世界に行き来する事はできなくなるのです」
 背骨がドライアイスと化したような悪寒――
「残滓があるなら、今ならまだ間に合うんじゃないですか!?
お願いします!! 僕をあなたの元に連れていってください!!」
 胃袋に水銀が溜まったように重い――
「それもダメです。だって――」
 手足が瘧のように痙攣する――
「これ以上一緒にいたら、ぼくはひでぼんさんを食べてしまいますから」
 “つぁとぅぐあ”さんは笑った。
「……“つぁとぅぐあ”……さん?」
「ぼくはひでぼんさんが大好きです」
 僕が見たことの無い顔で笑った。
「でも、ぼくは大好きな人間をどうしても食べたくなっちゃうんです。
これ以上一緒にいたら、ぼくはもっとひでぼんさんが好きになっちゃって、我慢できなくなると思うんです。
だって、今までずっと我慢していたんですから」
 そう、僕はあまりに基本的な事を忘れていた。
 彼女は――“つぁとぅぐあ”さんは――『邪神』なんだ。
「でも、ひでぼんさんを食べちゃったら、みんなとても悲しむと思うんです。
ぼくもとっても悲しいです。だから、今回の事はちょうど良いと思うんですね」
 今度こそ、僕はへたり込んだ。
「そんな顔しないで下さい……
大丈夫、ひでぼんさんは、また予に会う事ができますから。寂しいのは少しだけじゃ」
「……えっ?」
 “つぁとぅぐあ”さんは笑った。また、さっきとは違う顔で。
「つい先刻、封印されていた記憶を思い出したのじゃ。この時を迎えた際に、
自動的にプロテクトが解除されるように、予はメモリーを時限的に封印しておったようじゃな」
 一歩も動けない僕の傍に、“つぁとぅぐあ”さんは闇の中を滑るように近付いてきた。
「昔、汝に送られた言葉を、今、汝に返そうぞ」
 静かに、優しく、限りない慈愛を込めて、僕の頬を両手で挟む。
「“そんなに悲しまないで下さい。僕はもう貴方に会えませんが、貴方はまた僕に会う事ができますから”」
 謎かけのような言葉を残して、再び“つぁとぅぐあ”さんが僕の傍から離れる。
「だから、そんなに悲しむでないぞ。予まで悲しくなってしまいますからぁ」
 “つぁとぅぐあ”さんは笑った。僕のよく知る“つぁとぅぐあ”さんの顔で……でも、
「ボクはもうひでぼんさんに会えませんねぇ……
でもぉ、ひでぼんさんからとってもステキなものを2つも貰いましたからぁ」
 ……でも、それは僕の知る『“つぁとぅぐあ”さんの笑顔』じゃなかった。
「1つは『ひでぼんさんとの思い出』……
これがあればぁ、無限に続く夢の中でも寂しくありませんからぁ」
 “つぁとぅぐあ”さんは『にへら〜』といつもの様に笑っている。ぽろぽろ涙を流して笑っている。
「もう1つはぁ……えへへぇ、内緒ですねぇ」
 ぽろぽろぽろぽろ、大粒の雨が、“つぁとぅぐあ”さんの下腹部を濡らして――
――愛しそうに、彼女はそこを撫でた。
「それは……まさか……!!」
「もぅ、時間が来ましたねぇ……」
 “つぁとぅぐあ”さんが、ゆっくりと背を向ける。最後に涙の雨が、闇の中で、きらきら、きらきら、輝いた。
「ボクは絶対にひでぼんさんの事を忘れません。
ひでぼんさんも、ボクの事を覚えていてくれると嬉しいです」
 それが、別れの言葉だった。
 『さよなら』の一言が無かったのは、彼女なりの思いやりだったのかもしれない。
 遠ざかる“つぁとぅぐあ”さんの背中の両脇に、2つの影が出現した。
「あの子の事は私に任せて下さいな……さようなら赤松様。私も貴方の事を忘れませんわ」
「……子供を頼みます……」
 唐突な出現と同じように、“あとらっく=なちゃ”さんと“あぶほーす”さんの姿は唐突に消えた。
後はただ……遠ざかる“つぁとぅぐあ”さんの後姿だけ……遠ざかる……遠ざかる……
「“つぁとぅぐあ”さぁあああああああん!!!」
 僕は走った。
光の速さを超えて走った。
なんて遅い走りなんだろう。
僕は時々無様に転びながら、それでも“つぁとぅぐあ”さんの背中を追って走った。走り続けた。
「“つぁとぅぐあ”さん!!!」
「“つぁとぅぐあ”さん!!!」
「“つぁとぅぐあ”さん!!!」
 ただ、愛しい御方の名前を叫びながら。
彼女に少しでも近付けば、彼女の傍にいられるかもしれないと、愚かな期待を背負って。
 1秒でも、一瞬でも、彼女の傍にいられるなら……あの笑顔をもう1度見る事ができるのなら……
 食べられてもかまわない!!!
 愚かな祈りが通じたのか――“つぁとぅぐあ”さんの歩みが止まった。
そして、ゆっくりと振り返る。
「“つぁとぅぐあ”さ――」
 『邪神』の貌で――『おぞましきもの』の二つ名を持つ、邪神ツァトゥグアの姿で――!!
 誰かの絶叫が、闇の世界に轟いた――
「ううう……ひっく……ううぁあああ……」
 僕のよく知る――そして何かが足りない部屋の中で、
僕はまた“のーでんす”さんの胸の中で泣きじゃくっていた。
「そなたを助けたのは、過ちだったかも知れぬな……
あのまま“つぁとぅぐあ”神に囚われる事が、そなたの真の願いだったのかも知れぬ」
 静かに僕の頭を撫でる“のーでんす”さんの腕の中で、僕は必死に首を振っていた。
 ……違う……そうじゃない……そうじゃないんです……
 ……あの時……僕は……“つぁとぅぐあ”さんが差し伸ばした手を……
 ……恐怖のあまり……振り払ってしまったんです……
 それ以外の全ての活動を忘れたかのように、ただひたすら嗚咽する僕の頭を、
“のーでんす”さんは静かに撫で続けた……

 ……これで、僕の物語は終わった。
 これから先は、単なるエピローグ――“赤松 英”という男の、青春の残りカスだ。
 そんな話でもよかったら、読んでくれると嬉しいかもしれない。
「――そういうわけだ。
以前、君を襲撃して返り討ちにあった退魔師の仲間達が、君に復讐を成そうとしているのだ。
我々もできる限り止めようとしているが、正直、全てを押さえられる自信はない」
「――――」
「おい、聞いているのか? 君の命に関わる事だぞ!? もう、君に神の加護は無いのだぞ!!」
「――――」
「……ダメよ。この子、もう抜け殻だわ」
「相手が邪神ではな……立ち直るには、再び神の御慈悲が必要だろう」
「『邪神と接触した者は必ず破滅する』……この子も例外じゃなかったわネ」
「――――」

 ゲルダさん達が言う通り、僕は抜け殻だった。
『魔法怪盗団』の皆がお見舞いに来ても、僕の反応は変わらなかった。
もし退魔師が復讐に来ても、僕は何の感慨も無く殺されていただろう。
むしろ、それを望んでいたのかもしれなかった。
 ――『あれ』が出現するまでは。
「ちわーす、宅急便でーす……はい、ハンコお願いします……はい、どーも」
 それまで何が起こっても無反応だった僕が、
その宅急便の配達にだけには応対したのは、やはり何かの力が働いていたのかもしれない。
 僕は再びベッドの上に戻り、受け取った宅急便の包み紙を機械的な動作で破り捨てた。
 その中から現れたのは――
「――――」
 ちゃぶ台の上に、場違いのように乗っている黒い小箱――
しばらく僕は、その配達品を無感動に眺めていたんだけど、
その蓋に何かボタンのような物体が貼り付いているのを見つけて、思考を停止させたまま押してみると――
『御無事ですカ!? 御主人様ァ!!』
『わぅん、わふーん!!』
 糸目の綺麗な金髪メイドさんと、ボーイッシュな犬耳美少女が、
突然黒い箱の上に出現して、はずみで僕はベッドの上から転げ落ちた。
 時間的には数日しか経過していないのに、
数十年ぶりに再会したかのような懐かしさと喜びが、僕の魂のエンジンに火を点ける。
「“しょごす”さん!! “てぃんだろす”!!」
 嬉しさのあまり、僕は2人に抱き付こうとして――
 すかっ
「へ?」
 見事にあっさりとすり抜けて、僕はちゃぶ台を挟んだ反対側に、無様に頭から着地した。
『えート、念の為に申し上げますガ、これは立体映像でス。
まさかうっかり飛び付いてくるほド、御主人様がおバカではないと思いますガ……』
 すいません。僕はおバカでした。
 僕の事なんか見向きもしないで、“しょごす”さんの立体映像は話を続けている。
『計算が正しけれバ、あの“混沌化”が発生してから数日以内二、この箱が届いているはずでス。
何せ40万年前からノ、ラプラスシステムを応用した未来予測計算に基いた配送なのデ、
正確な到着時刻までハわかりませんガ』
 40万年前? 未来予測計算? 何の事だ?
 いや、それよりも……ひょっとして、これは!!
『まず御主人様が知りたいだろうと予測できる情報からお伝えしまス。
私と“てぃんだろす”ちゃン、“いたくぁ”様に“ばいあくへー”様、それに“おとしご”ちゃんは、
全員無事に生還していまス』
「やったぁ!!」
 思わず僕はガッツポーズを取って、意味も無く雄叫びを上げた。
皆が生きている……何はともあれ、こんなに嬉しい事は無い!!
『ですガ、我々は御主人様のいらっしゃる時代かラ、
約40万年前の“サイクラノーシュ”にまで強制的に時間移動されてしまいましタ。
現在ハ、そこの現地種族である“いどひーむ族”様方の元に身を寄せていまス』
 サイクラノーシュ?……それって確か、“ふじうるくぉいぐむんずはー”さんのいる、今で言う土星!?
『残念ながラ、“混沌化”の影響によリ、御主人様のいらっしゃる時代への時空間移動ハ、
“てぃんだろす”ちゃんの力をもってしても不可能なのでス。
それ以外にも様々な方法を試みましたガ、全て失敗に終わりましタ。
この箱とその中身を送るので精一杯だったのでス』
 つまり、“しょごす”さん達の方から僕の所に会いに行くのは、不可能って事か……
『そこデ、御主人様にお願いがありまス』
 “しょごす”さんの声が、少し神妙なものになった。思わず僕もメモを片手に正座してしまう。
『“いたくぁ”様の推測が正しいのなラ、暗黒世界ン・カイへの門も閉ざされているはずでス。
もシ、また私達や“つぁとぅぐあ”様達にお会いしたいと御主人様が願うのであれバ、
もうそちらの世界に未練が無いのならバ――』
 ごくり、と唾を飲む音が、妙に大きく響いた。
『40万年前の世界ニ……私達や“つぁとぅぐあ”様達がいる時代ニ、時間移動して欲しいのでス!!』
 脳味噌が爆発したような衝撃が、僕を襲った。
 じ、時間移動? それって俗に言う……タイムスリップ? いや、そりゃ単にSF用語にしただけか……
とにかく、荒唐無稽の極致のような提案に、僕は唖然呆然とするばかりだった。
『その箱の中を見てくださイ。銀の板が入っているはずでス』
 まだ衝撃の醒めぬままに、言われた通りにすると、
解説通り板チョコぐらいの大きさの銀製品らしい板が現れた。
それは、以前サイクラノーシュに泳ぎに行った際、“つぁとぅぐあ”さんが用意してくれた石版によく似ていた。
『この板に触れて指定のキーワードを唱えれバ、
御主人様のおられる時代から40万年前の“ヒューペルボリア”と呼ばれる古代超大陸に辿り着くはずでス。
そこで御主人様ハ、何とか魔術師としての修行を積んで欲しいのでス』
 ま、魔術師になれ!? また荒唐無稽な指示を……
『その時代にハ、今の我々と昔の“つぁとぅぐあ”様が御健在でス。
魔術師として一人前になれバ、御主人様も“つぁとぅぐあ”様に会う事ができまス。
そこで“つぁとぅぐあ”様にお願いすればバ、また私達は再会する事ができるのでス!!』
 闇に包まれた心の中に、光明が差す思いだった。
また“つぁとぅぐあ”さんに、“いたくぁ”さんに、“てぃんだろす”に、
“しょごす”さんに、“ばいあくへー”さんに、“おとしご”ちゃんに、みんなに再会する事ができるんだ!!
『“いたくぁ”様モ、よく私達の所に遊びに来てハ、少し物足りなさそうにお茶を飲んでいかれまス。
“ばいあくへー”様ハ、ずっと“はすたー”様に「御主人様に会いたい」とお祈りしてますシ、
“おとしご”ちゃんも寂しそうでス。私も一日千秋の思いデ、御主人様に会える日をお待ちしておりまス。
願わくバ、我々の望みが適うことヲ……』
『きゅうぅん……わん、わわん!』
 その言葉を最後に、“しょごす”さんと“てぃんだろす”の姿は、光の粒子と化して消えた……
「……よしっ」
 もう、僕に迷いは無い。
また“つぁとぅぐあ”さん達に会えるのなら、今までの自分の人生なんて、いつでも捨て去ってやる!!
 握り締める銀の板が、妙に熱かった……
 まず、僕は身辺整理から始めた。
予告無しでいきなり失踪するにしても、とりあえず周囲に迷惑はかけないようにしたいからね。
 仕事の契約先に連絡して、これからの仕事を全てキャンセルする。フリー契約だと、こういう時には楽だ。
 次に、自宅や“つぁとぅぐあ”さんの『恩恵』によって得られた財産を整理して、全てゲルダさん達に預けた。
詳しくは後で説明するけど、数年の内に世界に襲いかかるだろう、
破滅の危機に対抗する為に役立てて欲しいからだ。
 全ての事情を伝えると、ゲルダさんとボブロフ氏は、
「面倒なことを押し付けてくれるな」
「全くよねン」
 口ではブツブツ文句を言っていたけど、少し寂しそうに了承してくれた。

 最後に、ある意味一番重要な話――
 僕は“津田トウカ”ちゃん、“那智屋アズサ”ちゃん、“井坂・ウェンディー・ゴールドブラム”ちゃん、
“阿部ホノカ”ちゃんの4人――『魔法怪盗団』のメンバーを呼んで、
“のーでんす”さんが教えてくれた『這い寄る混沌』の陰謀の話を伝えた。
 『僕と“あぶほーす”さんの間に生まれた、“ばいあくへー”さんの生まれ変わりの赤ん坊……
今は、阿部ホノカちゃんの親戚に養子として育てられている女の子……“灰谷アキ”ちゃんと、
その“仲間達”――『魔法少女隊』が、『這い寄る混沌』の陰謀の為に、数年後に狙われる事になる』
 僕は、『魔法怪盗団』のみんなに、灰谷アキちゃんを……僕の娘を守ってくれるように頼んだ。
その願い自体は快く引き受けてくれたんだけど、相手があの『這い寄る混沌』だと聞いて、
少し尻込みしているようだった……あの、明朗活発な魔法怪盗団の皆が。
 もう一度僕は、今度は“はすたー”さんの中で“つぁとぅぐあ”さんに教えられた
『這い寄る混沌』への対抗策を伝えた。
 『這い寄る混沌』は、確かにあらゆる『邪神』の中でも究極の力を持つ最強存在の1つだろう。
しかし、この邪神の本質は“混沌”――あらゆる意味で、
通常の邪神にとって例外的存在(アウトサイダー)なんだ。
それゆえに、ある『絶対的な世界の法則』に対しても、例外的に当てはまらない存在となる。
 絶対的な世界の法則――『人は神に勝てない』という法則が、この邪神には該当しない。
 そう、『這い寄る混沌』は、最強の力を持っているにもかかわらず――
――あるいは、最強の力を持っているが故に――人間が勝てる可能性がある唯一の邪神なんだ。
 あの時“ラト”は、自分のかつての陰謀は全て大いなる計画の為の下準備に過ぎず、
失敗するのも計画の内だと言っていたけど……
ひょっとして、この事が陰謀が頓挫する本当の理由なのかもしれない。
「それなら大丈夫ですねぇ! がんばりますよぉ!」
 根拠があるとはとても言えない僕の話に、トウカちゃん達は元気良く頷いてくれた……
 そして、全ての身辺整理が終わり、この時代でやるべき事を全て終えた僕は――
――銀の板を胸元に構え、指定されたキーワードをゆっくりと詠唱した。
 優しい光が、僕の身体を包む。
 どこか懐かしいぬくもりを感じて、思わず自分の身体を抱きしめた瞬間――
――僕は見知らぬ荒野の只中に佇んでいた。
常に雪混じりの冷風が吹き、人外の魔物や魔道の脅威が跳梁跋扈する、
常冬の古代超大陸――ヒューペルボリアに。
 その後の僕については、詳しく話す必要は無いだろう。
 僕はそれなりの艱難辛苦の果てに、ヒューペルボリア大陸の北端、ムー・トゥーラン半島に辿り着き、
そこの都で魔法使いとしての修行を始めた。
この時、後を追って来てくれた“のーでんす”さんが、一時的に僕の『接触神』になってくれなかったら、
たぶん僕はあっさり野垂れ死にしていたと思うけど……それはまぁ、別の話という事で。
 幸い、僕には魔道師としての素質があった。
以前ゲルダさん達が言っていた、『邪神と交わった者には後天的に魔法の素質が宿る』というのは正しかったわけだ。
“のーでんす”さんや“よぐ=そとーす”君――時空間を超越しているこの神様は、過去の存在にも関わらず、
僕の事を覚えていてくれた――という、超優秀な教師が直接手解きしてくれた事もあり、
それほど時間をかける事無く、僕は魔道の奥義を極め、魔術師としての位階も最高位を超えて、
ヒューペルボリアに並ぶ者無しと称される大魔道師となった……
まぁ、全部神様のおかげなので、全然自慢できないけどね。トホホ……
 その後、僕は都の下町で小さな魔法屋を経営して、
細々と平凡な日々――あくまで、この世界の魔術師における平凡――を過ごしながら、
この時代の“つぁとぅぐあ”さんについての情報を集めた。
“いほうんでー”さんの信仰が国教だったこの時代、“つぁとぅぐあ”さんへの信仰は重犯罪に当たるので、
とにかく大変だったけど、“つぁとぅぐあ”さんに再会したい一心で、何とかそれなりに形となった情報を入手する事ができた。
この時代の“つぁとぅぐあ”さんは、ヒューペルボリア大陸の西部に聳え立つエイグロフ山脈の最高峰、
ヴーアミタドレス山の地下世界にいるらしい。
 ちなみに、そうして“つぁとぅぐあ”さんの情報を集めている過程で友達もできた。
まぁ、向こうは僕を友人じゃなくてライバルだと考えてるらしいけど……
彼は“いほうんでー”さんを信仰する神官で、名前は――言う必要はないかな。
とにかく、彼と知り合った事で、僕はかつての自分と今の自分との繋がりを――
――そして、逃れられない宿命を悟り、今の自分が名乗るべき名前を知ったんだ。
 そして、全ての準備が整った時――

「……ぜぇぜぇ……なんでバカ高い山を登った後に……延々と地下世界を降りなきゃいけないんだろう……
……麓に入り口を作ればいいのに……山中では変な呪術師に因縁ふっかけられるし……」
 こんな事なら魔法の修行だけじゃなくて体も鍛えておけばよかったと少し後悔しながら、
僕は闇の世界の下り坂をよたよたと降りていた。
 この奥に、“つぁとぅぐあ”さんがいる……
僕にとっては最愛の存在の、そして僕を知らない“つぁとぅぐあ”さんが。
 もしかして、今の彼女は僕の知る“つぁとぅぐあ”さんでは無いのかもしれない。
ようやく待ち望んだ彼女に出会っても、そこには絶望と破滅の運命しかないのかもしれない。
 でも、今の僕にはどうでもいい事だった。
 『お前も男なら、自分の女の為に生きてみろ』
 脆木氏の臨終の言葉が、今ならよく理解できる。
 もう、2度と彼女の手を離さない。あんな経験はもう御免だ。
 僕の全てを、なつかしいあなたへ捧げよう……
 例によって、歩きながら考え事するという、悪い癖を発揮していたその時――
 ふにっ
「え?」
 何か柔らかいものに蹴つまづいて、僕は派手に転倒した。
 固い岩が僕の顔面に激突――はしなかった。
柔らかく、暖かく、すべすべした何かが、僕の身体を優しく受け止めてくれたんだ。
「……ん〜……だれぇ?」
 身震いするくらい美しい、しかし眠そうにおっとりとした女性の声が、僕の耳元に響いた。
「あ、あなたは……!」
「んにぃ……おはよぉ……」
「ど、ど、どこにいるんですか!?」
「……あ、光が無いと見えないんだね〜」
 突然、周囲が光に満たされた。
ごつごつした黒い岩盤の所々に白い水晶の柱が立って、それが電灯みたいに光を放っている。
 そして、僕の体の下に『彼女』がいたんだ。

 『にへら〜』と眠そうに微笑む優しい邪神に、万感の思いを込めて言葉を紡ぐ。

 それが“赤松 英”という書物に記載された最後の言葉であり――

 ――新たな男の書物に書かれた最初の言葉だった。

「初めまして“つぁとぅぐあ”様……魔道師エイボンと申します」



『えいぼんの書 〜なつかしいあなたへ〜』

84作者代理よりお詫びと訂正 ◆SNuCULWjUI :05/01/17 03:59:34 ID:FPNaqrmo
このスレに投稿するにあたって、レス番>>59>>60の間に以下の文章を投稿ミスしてしまいました。
リアルタイムに読んでいらっしゃいました諸氏と作者氏にお詫び申し上げます。
以下の文章を>>59>>60の間に挿入してください。


「……はい……おしまい……」
「あうぅうううぅ……お腹がぁ…切ないですぅ……っくぅ!」
 にゅるっと音を立てて浣腸液が引き抜かれる。
排泄の習慣が無い“つぁとぅぐあ”さんにとって、浣腸というのはあまり経験の無い部類のプレイだ。
たちまちすぼまったアヌスが綻んで、黄金色の蜂蜜が溢れ出――
 ちゅぷっ
「はぁうぅ!!」
「……だめ……許さない……」
 例によって何処からか取り出したアナルバイブが、お尻の穴に深々と突き刺さった。
電動式らしく、微妙なバイブレーションがアヌスを刺激して排泄を促す。
でも、アナルバイブ自身に出口を塞がれていては、僅かな隙間から蜂蜜を滲ませるのが精一杯のようだ。
「ふわぁわわわわわわぁぁぁ……くぅ、苦しいぃ…かもぉ……ぁああああっ!!」
「……美味し……」
 滲み出た蜂蜜を、いやバイブの刺さったアヌスを舐める“いたくぁ”さんの舌の動きに合わせて、
“つぁとぅぐあ”さんが卑猥で華麗な唄を歌う。
「ふみゃああああぁぁ……あひゃぁああああああぁん!! あふぅんっ!! いぃ……イイですぅ!!」
番外編、とりあえず完結しました。御愛読?ありがとうございました。
さて、今回の作品は、某所の魔法少女への伏線と、作者の妄想を垂れ流す為に書いたものであり、
あくまでも『ひでぼんの書』の番外編と考えてください。オチが気に入らない方は「IF」と考えても全く問題ありません。
ひでぼん=エイボンという設定も、一応は初めから考えていたのですが、さすがにちとアレなので、当初は正式採用するつもりはありませんでした。
その為、本編と番外編ではキャラクターの行動や反応に矛盾点があったりします。御了承下さい。
86320:05/01/17 04:14:43 ID:IJD4RKAu
こんばんは、コテで失礼させていただきます。
えいぼんの書、リアルタイムで見届けさせていただきました。

正直に言います、鳥肌立ちました。
数ある伏線の処理、更なる作品への伏線、展開、濃厚な描写……すべてにおいて敵いません。
本当にいい作品を読ませていただきました。ありがとうございます。
貧相ながら書き手を自称する自分にとって、精進する気概を与えてくれるよい作品だと、感じています。

最後にもう一度。
このような作品を読ませていただき、ありがとうございました。
87イゴーロナク:05/01/17 05:20:11 ID:ThTDnWwZ
私もコテハンで失礼します。

>>85 えいぼんの書〜なつかしいあなたへ〜作者師
「ひでぼんの書」改め「えいぼんの書」完結、おめでとうございます&ご苦労様でした。

展開自体は、ある程度は予想していたものでしたが(虚勢)、
最後の「なつかしい」文章と、タイトルに暗示されたオチが決まった瞬間にはやられました。
何かある種の感動を覚えております、目頭とか鼻腔の奥とかに。
(タイトルの仕掛けを再録に再現できていないのが、我ながらわかってなくて情けないです)

これで彼女ら彼らともお別れかと思うと、やはり少し、いやかなり寂しいですね。
素敵な「邪神」と「魔術師」達の「クトゥルフ神話」を、どうもありがとうございました。
今後の作品も楽しみにさせていただきます。
88森精の人:05/01/17 09:49:19 ID:O5v4qJKR
便乗、コテで失礼します。
一つの神話の誕生に遭遇した感想を書き込まずに入られません。
読み終わった今、私の脳内辞書には”ツァトゥグア”と“つぁとぅぐあ”は別項目で登録されてしまいました。
何はともあれ、完結お疲れ様でした。
読んでいたとき、終わりのほうでは「さようならドラえもん」が無限リフレインしていました。
“つぁとぅぐあ”さんも泣くんですね。
クトゥルフものだったから読み始め、エロかったから読み続けたというのに、今はなぜか心の汗が止まりませぬ。
BBS連載のエロ小説でここまでグッとクる日が来るなんて、思ってもいませんでした。
大人版”てぃんだろす”にも別のところがグッときましたが(ぉ
バキネタも有ったしw
私の話予想は明後日のほうに外れてました。(”――”方面に目が行き過ぎました)
となると魔法盗賊団もスゲエ気になるっす。まだ「無い」のは知ってます。
今ではない時間の、ココでは無い場所に、まだ無いけれどもいずれ現われるモノを探しに行く。
今、えいぼんになることを決意したひでぼんの気持ちがなんとなく分かる気がシマス。
そのうち、えいぼんを名乗ったひでぼんの気持ちが分かる日が来ます様に。
いい物語を読ませていただきました。ありがとうございます。
GOD JOB ネ申降臨でした。
89名無しさん@ピンキー:05/01/17 11:03:15 ID:FyenadBq
読み終えた瞬間、何故か頭の中から感情がすっと抜け落ちました。
本当に感動したときはこんな気持ちになるんだろうと思っています。
・・・もしかしたら本当にSAN値がゼロになっただけかもしれないけど。

「感無量」って言葉が今の気持ちに一番合っていると思います。
ああ、いや、本当にこの感動をどんな風に言葉にしたらいいのか分かりません。

超大作、心から、お疲れ様でした。
90名無しさん@ピンキー:05/01/17 11:34:08 ID:5aNgnGOz
神、現る。読み終えた今、なんかいい感じで寂しい。
91名無しさん@ピンキー:05/01/17 12:30:34 ID:LbDxGYl5
何かもう…余計な言葉が出てこない。
飾り立てることが出来ない。語彙が貧弱なだけなのかもしれないけれど。
だから、と言うわけではないけれど。ただ二言だけを捧げます。

お疲れさまでした。そして何よりも、ありがとうございます。
92名無しさん@ピンキー:05/01/17 14:17:59 ID:hxvWaM6+
素晴らしい作品でした。

素晴らしく面白いストーリー
素晴らしく魅力的な登場人物
そして、
素晴らしくエロい描写

素晴らしい神話をありがとうございました。



追伸
インテリヤクザ×巨大宇宙戦艦って、一体どうヤったのか想像もつきません。
多分、雲井さんがおかしくなるぐらいの狂気に満ちたものだったのだろうと思いますが、
新たな追加資料での素晴らしい解説も楽しみにしております。
93名無しさん@ピンキー:05/01/17 16:52:10 ID:vjolSUJA
えいぼんの書〜なつかしいあなたへ〜作者師

面白かったです。
本当に面白かったです。
これ以上の言葉が出ません。

んで、ここからは与太話です。
ひでぼんは「もっとも多くの神に愛された男」かつ「もっとも多くの神の処女を奪った男」ですね。
あと、ひでぼんを心配して追いかけるのーでんすさんにちょっとグッときました。
彼の、ヒューペルボリア大陸での活躍もちょっと読んでみたいですね。
94名無しさん@ピンキー:05/01/17 17:02:23 ID:FyenadBq
>>93
そこはそれスミスの原作を読めよ。
いや、まあ言いたい事は分かるんだけど。
95マボと呼んだ人:05/01/17 17:08:23 ID:y2McwXzc
では俺もコテ半で失礼します。

>ひで…えいぼん作者様
……すいません。ぱっと言葉が思いつきませんでした。
もう、壊れた人形みたいに「凄い、凄い、凄い…」としか言えません。
発狂とは違うと思いますが、本当に「狂いました。」

長い間、お疲れ様でした。これからも頑張ってください。
「あなたに、天下無敵の幸運を。」
96一介の読み手ですが。:05/01/17 17:27:16 ID:InXDyDb2
「 」
「 」について万人も何も記す事は出来ない。
「 」は「 」自身でさえ掴む事が出来ない。
だが万人はそれを感じ、それを想うことは出来る。
全てが「 」で有り、
全てが「 」で無い。
その存在自体に掛けられる言葉など無いのであろう。されど「 」はやがて全てを飲み込み、全てを「 」とす。

「 」を詠ませて戴きました。
えいぼん&ひでぼん作者様に捧げようと思います。

最終回、いや、全ての始まりですね。本当にお見逸れ致しました。
私の中では始まって一年経っておらず、とても淋しい気がしますが、まるで百年の時が過ぎ去ったかの様にも感じられます。
是非、また新しい作品を、と言いたいところですが、御体に気を付け、
今年一年が、貴方にとって、良い一年で有る事を祈ります。
最後に、ここらしい、一言を。
best job!
本当に御疲れ様でした。
97名無しさん@ピンキー :05/01/17 17:57:32 ID:KMJXlqEd
完結お疲れ様です
他スレですが一書き手として、この作品を読ましていただき、感動しました
ただ一言言わしていただきます
GJです(・∀・)b!!!
98空詩小羽 ◆pZ4RbwSk4s :05/01/17 18:42:54 ID:1aYsGLXO
初めまして、前スレでNekomimiColors書かせていただいた(投下した時は名無し)
空詩というものです。今回コテ付けてレスさせていただいたのは
「ひでぼんの書」が僕自身にとってクトゥルフをもっと知りたいと思ったきっかけで、是非ともお礼の言葉を差し上げたいと思ったからです。
てぃんだろす、いたくぁさん、しょごすさん、ばいあくへーさん…そして…つぁとぅぐあさん
多くの邪神達とひでぼんの時にはえっちで幸せで、時には苦しい事や悲しい事もあって…それでも何事も決して諦めない…そんな姿に心惹かれて
前スレでクトゥルフベースで小説を書かせて頂いたり、某スレで絵を描かせて頂きました。(何度も修正したてぃんだろす1枚だけですが…。)
これでおしまいかと思うと寂しい反面、ひで…いや、えいぼんとつぁとぅぐあさんがずっと一緒に居られるんだと思うと良かったような気がします。
本当に、本当にありがとうございました。僕も人に喜んでもらえる様に頑張っていきます。
お疲れ様でした!
99 ◆ANYAt9rOT. :05/01/17 19:07:35 ID:7P8gahlv
同じくコテで失礼させていただきます。
ひでぼんの書作者様、お疲れ様でした…そして素晴らしい作品を届けて下さりありがとう御座います。

一度読んで涙が止まらず読み返しては…とループに陥りそうでした。
元々私も話を作ろうとしたのが作者様の作品を読んでからです。
それぐらい文章というものを好きにさせてくれた作品です、もう一度ありがとう御座いますと言わせてください。
また、作者様もお体のこともありますしじっくりと体を休めてくださいませ。

大人”てぃんだろす”に鼻腔内の血管が破裂しそうになる上に最後の一文で涙腺が決壊してしまいました…。
100名無しさん@ピンキー:05/01/17 20:15:58 ID:cf9LpNNC
長文感想で容量ばかり取りやがって
同じ容量取るなら作品投下しろよ。
感想なんて面白くてエロかったでいだろ。
101名無しさん@ピンキー:05/01/17 21:26:16 ID:zzD75jov
お疲れさまです。素晴らしい作品をありがとうございました
エロパロ板でここまで読ませてくれる作品は私の知る限りありません
あらためてこの一言を贈らせてもらいます……Good Job!!
102名無しさん@ピンキー:05/01/17 22:15:22 ID:fD3kR30R
結局"ラト"の新しい陰謀も不明だし、クトゥルフ自身も未登場だし、
ひょっとするとまださらに番外編の構想がおありですか?
それを発表するのはこの場ではないかもしれませんが、「その時」には
こっちのスレにも是非お知らせください。楽しみにまっています。
103名無しさん@ピンキー:05/01/17 22:17:31 ID:DyI3oMi1
このスレが誇る超大作の完結、お疲れさまでした!
もう…なんていうか…GJ!
104名無しさん@ピンキー:05/01/17 23:34:27 ID:D6W1YVOF

(・∀・)ヨカタ……
105名無しさん@ピンキー:05/01/18 00:20:52 ID:ZWygVsRY
……一言だけ言わせて貰います。

GJ!!!
106名無しさん@ピンキー:05/01/18 00:48:10 ID:ajpbAm4t
途中で積んで(?)たのを完結した機会に最初から通読。

凄ぇ・・・。
クトルゥフ的ギミック、キャラの魅力、エロ、レゲーネタw
諸々が渾然一体となった完成度に感嘆するばかりです。
GJ!!!!!

・・しかし、最後でもやっぱり“いたくぁ”さんはアナルなのかw
107名無しさん@ピンキー:05/01/18 01:11:40 ID:jIBEnww0
完結お疲れ様です。面白かった、というありきたりな感想しか言えませんが
本当に面白かったです。

ところで気になったんですが、このままいくとつぁとぅぐあさん+その他は
この40万年のループにはまってしまうのでは…
108名無しさん@ピンキー:05/01/18 02:07:42 ID:b4iKpO8V
お疲れ様でした。
お腹一杯、胸一杯です。

いあ!いあ!!
109名無しさん@ピンキー:05/01/18 02:28:20 ID:WkOXfdAk
たまんねぇ。40万年前のくだりでようやく真意に気付いて鳥肌が立った。
言いたいことは多々あるけど、今は言葉にできそうもないから寝る。
ありがとう。
110名無しさん@ピンキー:05/01/18 06:47:29 ID:oQaD7auz
うむ、えがった グッジョブ

しかしながら、
現代のつぁとぅぐあ様はどうなるんだろ
うーむ
111名無しさん@ピンキー:05/01/18 16:17:40 ID:7AiWNw55
もしかして、40万年以上生きてるしょごすさんとかが、この時代にいるのかな?
112名無しさん@ピンキー:05/01/18 18:57:16 ID:snxJF4qY
>>110
あー、それは報われないよね。ひでぼん・・・もといえいぼんが未来に行く事も出来なさそうだし。
きっと熟れた体を持て余しながら新たな「接触者」が出てくるのを待ち続けるのだろう。惰眠を貪りつつ。

・・・まあ、40万年もひでぼんを待ち続ける事が出来たのだから、数億年もすればまた信者か生まれ変わりが現れるさ。そう祈ろう。
113名無しさん@ピンキー:05/01/18 20:36:39 ID:AwZCaFnz
ひでぼんに仕えているしょごすさんは五億歳以上らしいから。
やっぱり過去に渡ったしょごすさんと過去のしょごすさんが出会ったら、タイムパラドクスが起こるのかな?
しかし、原作を知ってると切なさ数倍ですな。
過去に渡ったひでぼんも、いずれつぁとぅぐあさんと分かれて土星に行っちゃう事が確定しているのだから・・・
「“そんなに悲しまないで下さい。僕はもう貴方に会えませんが、貴方はまた僕に会う事ができますから”」
この台詞は色々深いぜ。
114名無しさん@ピンキー:05/01/18 20:41:53 ID:+abYawgv
しかしモルギと二人きりでいい男状態。
115名無しさん@ピンキー:05/01/18 21:20:21 ID:53YuJyxZ
ということはまだ土星にエイボンはいるかもしれんね
116名無しさん@ピンキー:05/01/18 22:03:13 ID:oQaD7auz
>112
てか、ベイビー付き?

熊は冬眠の際に子供を産み、春まで巣穴で育てるという(全然関係ない)
117名無しさん@ピンキー:05/01/18 23:13:35 ID:TZt9fJ8z
終わっちゃったあ、というのが素直な感想ですね
クトゥルフ物でエロだから、というので読み始めた筈が、嵌る嵌る
魔導書が喋ると苦笑いの自分が、邪神の女人化はアリだと気付いた作品

ともかく、最高に楽しませて頂きました
御礼と共に、中の人と代理の人の御慶賀を祈りつつ……

GJ!!
118ボクと悪魔 ◆I3tGz4xJ9E :05/01/18 23:13:40 ID:QgRoDW7W
何も見えないのに懐かしいと感じる空気……

ああ…これは日本だ。
6才の時、祖父に引き取られてから義務教育の枠から抜けるために連れ出された祖国の空気だ。
ボクはそう気づく。

一人、何もない黒いその空気の中自然と足が動く。
どこまで行っても何もない空気だけの世界。
「誰か居ませんかっ!?」
たまらず、ボクの口から洩れた声に答えるように、目の前に二人の人影が現れた。
人影の存在に安堵したボクは
一歩…
二歩…
とその人影に近づき、気づく。
「え?」
人影の二人はまるでボクそっくりで、しかも男女なのだ。
その内の一人…女性の方が一歩前に踏み出し、それと同時に
バサ
っと力強い音が当たりに響き、彼女の背に12枚…
6対の白く輝く翼が羽ばたき、
それと同時に真っ黒なこの場の中で否応にも目立つギラリと光るが女の手に現れる……
そのまま、彼女は剣をボクに向け……

危ないっ!
ボクが感じた時には、すでに彼女の剣はボクの脇を貫き、血が溢れる。
刺されたとボクが認識した、その瞬間ボクの足元から足場が消え何もない空間が口を開ける。
その奈落に引かれ堕ちるボクは、刺さったままの剣にその落下運動のまま、激しい苦痛を伴いながら、切り裂かれて逝く。
「ぐぁああああ」
たまらず、ボクの体の奥…魂の一番深い所から叫び声があがった。
119ボクと悪魔 ◆I3tGz4xJ9E :05/01/18 23:18:50 ID:QgRoDW7W
「はぁはぁはぁ……」
堕ちた絶望と痛みの余韻を引きずり、
跳ね起きたボクは目が覚めたのだから夢のはずだが、夢だ
と確証が持ず脇から肩にかけて剣が裂いた部分を両手でまさぐり確かめる。
両の手に氷のように冷たくなった体と、それをびっしょりと覆う冷たい汗の異様な感触が伝わるが、
そこに傷がない事が確かめられ、
「…ふう…夢だよね」
ようやくにボクは安堵の息をもらした。

「安心した所で悪いんだけど、
 夢とは言いきれないんだな、これが」
ようやく安堵した時に部屋の暗がりから、聞き覚えの無い女性の声で声がかけられ、ギクリとしたボクはゆっくり声のした方に目をやる。
「君、八千矛(ヤチヨ)武(タケル)だよね?」
序々に暗闇に慣れボクの目に部屋の隅から人影がゆっくりと歩き出てくるのが見える。
ボクの目に映った彼女の姿は、
赤みかかった茶髪を肩にかるくかかる程度で切り揃え、暗がりの中にスラリとした白い手足を露出させ、
暗闇よりも黒いスパ……スパッツ???
非現実的な登場に対してTシャツにスパッツという、あまりに現実的にして意外な彼女の服装に意表をつかれたことで、
夢の余韻と唐突な彼女の現れ方で混乱しかけていたボクの頭がようやくに働き、
「幽霊?」
120ボクと悪魔 ◆I3tGz4xJ9E :05/01/18 23:19:48 ID:QgRoDW7W
冷静に考えた答がボクの口から出る。
ボクは幽霊が見える。
深夜に他人の部屋に来て、堂々としているのだから泥棒というわけではなさそうですし、
彼女の姿が暗がりにも関わらず、はっきり見えるほどしっかりし過ぎているけど、他に思い付かなかったボクは彼女に問いかける。

「違う」
彼女はボクの問いを否定するが、ボクはその言葉を流し話を続ける。
「死んだ自覚が無いのですか?
 成仏してないって事は心残りが有るんですよね?
 ボクで出来る事ならば、手伝いましょうか?」
その上、その霊の存在を他者に指摘すれば、その人にも認識させる事が出来る。
大概の幽霊の未練なら、その手でなんとか出来る。
幽霊の中には本能なのか、何か確信があるのかたまにそれを頼ってボクに寄ってくる奴も居る、彼女もおそらくその類だろうと考えボクは話しを続けていく。
が、
「僕は幽霊じゃないってばっ」
彼女は人指し指を立て演技がかった否定をすると、
「キミの手助けをしに地獄から遥々やってきた来た悪魔のリリーだよ。
 因みに今の夢は僕の力で見せた一種の過去視っ!凄いだろ?」
何故か意味無く胸を張って自己紹介をした。
121ボクと悪魔 ◆I3tGz4xJ9E :05/01/18 23:26:44 ID:QgRoDW7W
「あ…悪魔?
 って、エロイムエッサイムって呼び出す奴ですか?」
やけに堂々とした自己紹介に呆れながらボクは聞き返す。
「そっ、
 但し僕は呼びさされたんじゃなく、巨大な君の存在の引力を辿って自分で出てきたんだけどね」
ずいっと彼女はベッドの上のボクに顔を寄せる。
よく見ると彼女の背には黒いコウモリのような翼がパタパ
タと羽ばたいている。
……その動きはなんだか、可愛い。
じゃないっ!!
「ボクは悪魔に縁なんて持った覚えは無…」
何故かボクは言おうとした、自分の悪魔との関係を否定しようとした言葉に違和感を覚え言い淀む。
「無い?そんなわけないよ。
 その体は新品だから、脳に情報が無いせいで思い出し難いかも知れないけど、縁が無いどころか君は僕らの王」
彼女がボクの言葉を先読みして答え、とんでもない話をその答に続けていく。
ボクはその言葉にふと気づいたことを聞いてみる。
「生まれ変わりとか、そういう奴?」
「というか、死んでないから、なが〜〜〜い人生、もとい、悪魔生の一部?
 転職の方が近いかな?」
122ボクと悪魔 ◆I3tGz4xJ9E :05/01/18 23:27:38 ID:QgRoDW7W
ボクとしては、そんな覚えはないのですが、
……否定の言葉が出ててこない。
頭のどこかが、ボクの思考を無視して勝手に認めている。
「納得してくれた所で、さっそく始めよう」
ボクが黙ってしまったのを肯定とした彼女は勝手に話を進める。
「始めるって何を…?」
「そうね…まず、世界征服かな?」

……世界征服なんて恥ずかしい目標って今時、どっかの特撮の悪役だって言いませんよ……
呆れたボクに彼女は話を進める。
「もちろん、これは前段階だよ。
 人をばっちり牛耳って堕落させた後は、その魂を兵力にしても良しっ!
 武器にしちゃっても良しっ!のクライマックスっ!!」
かってに盛り上がった彼女は興奮し、拳を振りあげ、どこからか取り出したマイクを持っているかのように口元にも一方のを持って行き
「神とのリターンマッチっ!!」
力説する……
「遠慮しておきます」
彼女の力説に率直な感想を述べたボクは、時計を見てまだ夜中である事を確認すると勝手に盛り上がっている彼女をほってベッドに潜り込んだ。

「ちょっと待ってよ」
彼女を無視し眠ろうとしたボクに彼女はしがみつき揺さぶる。
「用件がそれだけなら帰ってくれませんか?
 わざわざ、来てもらって済みませんが、ボクは世界征服も神様との戦いも興味有りませんから」
ボクは横を向いて揺さぶる彼女を見ないようにしながら答えた。
123ボクと悪魔 ◆I3tGz4xJ9E :05/01/18 23:33:05 ID:QgRoDW7W
「ちょっと待ってよっ」
眠ろうとしたボクを彼女は激しく揺さぶり、
耳元で大声を喚きたてる。
しかし、ボクの方も睡眠時間、無駄をしたくない。
幽霊にしろ悪魔にしろ、どうせ勝手に入ってきた以上は追い出しても無駄だろうし、かといって構ってても仕方無いので無視して眠ろうとしたが、
これでは眠れない。
「……まだ何かようでしょうか……んぐっ」
仕方無く振り向いたボクの唇を不意うちで彼女が奪う。

「奥の手っ」
ボクの唇から唇を離した彼女は、悪戯っぽく微笑みそう宣言すると、
「世界征服してくれたら、僕をプレゼントっ」
白い胸元がベッドに寝るボクの目線の角度から、覗き見えるように黒いTシャツの衿口を無理やり伸ばしながら段々、近づいてくる。
薄暗いなかではTシャツの上から見ても判らなかったけど、
ブラジャーをしていないために、ボクの目に黒い闇の中に白い形の良い二つの逆さ向いた山の頂上に桜色の頂点が見える。
なんとなく、ボクはそれを見ながらいい加減寝させてくれないかと考えていると、
「さぁっ!どうだ!」
呆気にとられ見ていたボクの視線を、勘違いしたらしい彼女の調子付いた大声が耳元に響いた後、狭い部屋に反響してもどってくる。
……正直、そろそろうっとおしい……
「いい加減にしてくれないかなっ!!
 ボクは寝なきゃいけないんだ!せめて黙っててくれないっ?」
思わず、怒鳴ったボクの怒鳴り声に、それまで調子良くしていた彼女はビクっと反応し、一歩後ずさった。
だが、彼女は一瞬は脅えの色を目に浮かべたがすぐに顔を上げ、
「じゃあ…声出さないよ」
と言い、その場で服を脱ぎ出した。
124ボクと悪魔 ◆I3tGz4xJ9E :05/01/18 23:36:48 ID:QgRoDW7W
「っ…何故、服を脱ぐんですか」
慌ててベッドから飛び出たボクは、彼女がTシャツを脱ぎ去り、下半身にぴったりとフィットしたスパッツに手をかけた所で彼女の手をつかみ、その手を止める。
「君がしゃべるなって言うから、
 声の変わりに行動で誘惑すしかないじゃないか」
……つまり、色仕掛…裸で迫ろうという事か。
……もう、どうでも良いや……
あまりの下らなさに、気が抜け一気に眠気に襲われたボクは彼女の手を離した。
声は出さないでくれるつもりらしいから、どうせ眠るボクには見えないんだから、変に暴れられる前にこの辺で手を打とう。
幽霊だって相手しなきゃ、大概はその内にどこかに行くしね……
「それで気が済むなら、飽きるまで御自由にどうぞ……」
ボクは彼女に、なげやりな一言をかけると再びベッドに潜り込み目を閉じた。

目を閉じてから、どの位たっただろう……
目を閉じた後、すぐ眠ってしまっていたボクはうとうとと目を覚ました。
起きてから気づいたが、妙な感じを感じて目が覚めたらしい。
「……なんだ」
暗闇の中、呆けた頭で焦点の定まらない視線をさ迷わせる。

……はぁ
ぴちゃ
…んぁ…ぅん…
くちゅ
……はぁん…あぁん…はぁ…あ……

序々に頭がはっきりしてくるにしたがって、ボクを起こした原因の妙な感じの正体がはっきりしてくる。
小さな粘度のある水音、人の息と、声……
ボクは暗闇に慣れはじめた目をその音の原因の方に方に向けた。
125ボクと悪魔 ◆I3tGz4xJ9E :05/01/18 23:43:49 ID:QgRoDW7W
音の方に目を向けたボクは、ボクの顔に息がかかるくらいの距離で、ボクの顔をのぞき込んでいる全裸の彼女の赤い瞳と目が合い、
その瞳に引き込まれ、視界が狭まっていた為に彼女の全体が見れなかったため、少し時間を置いて彼女の状況に気づき、
「うゎっ」
思わずベッドの隅に飛び退いた。
もちろん居るだけなら、今更こんな反応をボクはしない、
全裸なのも寝る前のやり取りから予想通り、驚くことじゃない。
それでも驚いたにはそれなりの理由がある。
彼女は、ボクが寝ている横で片手で胸を弄び、
よく見えないが、もう片方の手で股の間で水気のある例の音を立てていた。
ボクは、その行為が何なのか理解し動揺してしまったのだ。

「くぅ…あっ…やっと気づいてくれた…っんだ」
彼女が息も途絶えがちに、起きたボクに気づい声をかける。
ボクは自分の顔が熱くなるのを感じながら、
「何してるんですかっ」
動揺で少し裏がえった感じになってしまったが、声を絞り出す。
「何って…
 君をその気にさせる為に、色々やっている間に僕の方が体が熱くなってきちゃったから自分で慰めているんだけだよ」
ボク以上に余裕なく答える彼女の言葉を聞き、
呆れて少し冷静になったボクの口から率直な感想が洩れる。
「……ボクは寝ているのに、無駄な事をしていたんですね」
音と息遣いの声で、ボクは起きたんだから本当に無駄だったとは言い切れないと言てから気づいたけど……
それは口に出すと調子に乗って手が付けられなくなりそうだから黙っておく。
126ボクと悪魔 ◆I3tGz4xJ9E :05/01/18 23:47:47 ID:QgRoDW7W
ボクの言葉に、彼女は
「してたよっ!
 だって…君が悪いんじゃないか!」
と興奮して声を荒げながら詰めよってくる。
声が荒くなり、距離が更に近くなった事でにわかにボクにかかる彼女の息に熱が帯び、
ボクはその熱に押されて、全く悪いつもりは無いのだけど、
「……御免」
つい思わず謝ってしまった。
「謝られても………」
そのボクの謝罪が気に入らなかったのか、
余計に興奮した彼女は自分の胸を弄んでいた腕を、乳房から離すとすぐ近くにあったボクの肩を掴み、
「僕はゼッンゼン嬉しくないっ!!」
ボクをベッドに押し倒した。

「ちょっと…待って下さい」
彼女の腕にはその細さに対して意外と言うより、異常な彼女の力に押さえ込まれたボクは呻くように、
彼女の下から静止の言葉をかけるが、彼女は逆にボクを解放する所か自分の潤いで濡れた指をボクの口に二本差し入れ、
歯茎の裏や、舌の付け根などに口内を犯すようにその潤いを塗り付けて行く。

彼女の指が動くたび、
ボクの口の中でしょっぱさに微かな酸味が広がり、それだけで無理やり押さえ込まれ身体の自由を奪われているにも関わらず、モノはこれまで経験したこともない程に固くなってしまっている。
それに気づいた彼女は、
「…興奮してるね?
 本当は君を我慢出来なくなる位、じらして契約させなきゃならないトコなんだけど……」
ボクの反応に気を良くしたのか、今までの荒い声から一転し嬉しそうな声でそこまで彼女は言い、
ボクの口から指を抜くと、その唾液塗れの指をボクのズボンにかけると、
「君のせいで僕の方がもうとっくに我慢の限界なんだぞっ」
「それはボクのせいじゃないのでは……」
そう言うボクを無視して彼女は、
突然、叫ぶように声を大きくして言うと、一気にボクのズボンを下着と共に一気に脱がせる。
127ボクと悪魔 ◆I3tGz4xJ9E :05/01/18 23:52:16 ID:QgRoDW7W
「ちょ…っと待ってよ」
自由になった口から、呼吸と共に静止の言葉を吐き出したボクは彼女に下げられたズボンを上げようとしたのか、
それとも、単純に露になったモノを手で隠そうとしたのか、
反射的に押さえられていない方の手を下半身に伸ばす。

「あっ」
勢い良く伸ばしたボクの腕が何かを掠め、同時に彼女の口から少し甲高い声が短く漏れ出る。
「え……?
 あれ?」
同時にボクは、自分の手に掠めた彼女の一部の形を指の感触から気づき驚きの声を漏らしてしまった。
「……凄く馴れ親しんだ形……なのですが……」
無理やり犯されかけているという状況を異様な好奇心にかられ忘れたボクは彼女の訪ねながら、なんとなくそれに指を絡める。
……やっぱりだ……
暗がりで気づかなかったけど、これだけ立派ならスパッツも、盛り上がっていたはずですね……
ボクがそれを完全に握り、何なのか確信した時、
「あぁぅん……良いじゃないか…ちゃんと女の子のだって有るんだから…」
彼女はボクを押さえていた手を離して、ボクの手を自分のモノからはぎ取ると、そのままその下に導く。

指先が彼女に導かれぬるりとした潤いの感触を感じ、
それに続き、暖かく柔らかい裂け目に包まれる。
「確かに女性のも有るんだね……」
何をどう反応すれば良いのか判らないボクは、適当に彼女の言葉を肯定し頷く。
「だろ?
 なあ…納得したんなら、早く…してくれないかな?」
くちゅり…
くちゅり…とボクの手を勝手に動かしながら、彼女はボクをせかす。
128ボクと悪魔 ◆I3tGz4xJ9E :05/01/18 23:58:16 ID:QgRoDW7W
諦めたというよりも興奮し切り止まれなくなったボクは彼女に促されるままに、いつの間にか力の緩んでいた彼女の腕の下から抜け出すと、
彼女と身体の位置を入れ換え、彼女をベッドに横たえ動いた時に彼女の身体がずれないように頭に腕を枕にして敷き、
とうに痛いほどに膨れあがったモノの先端を彼女の潤いの滴る裂け目の襞に優しく触れさせる。
「ん……あっ……」
くちゃ…
先端が触れた途端に、彼女の切ない声が洩れた。
彼女の反応と触れた感じでは、彼女のそこは既にトロトロに濡れそぼり、準備は整っていそうだけど、
ぬりゅ…
ずりゅ…
ぬにゅ…り…
念のために、ボクは体を入れ換え自由になった手で絶え間なく彼女の全身を愛撫しながら、
触れた先端を押し出すように、彼女のスリットに沿って動かし往復させ、彼女の蜜を自分のモノに擦り着ける。

「ねえ…早くシテ…てば……
 それとも、じらすのが趣味なのか?
 悪趣味だぞ……」
ボクの往復に合わせ、彼女は濡れた割れ目も何度か持ち上げボクのモノを飲み込もうとする。
「そういうわけではないのですけど……いきなりで大丈夫かなって思って……」
「そんなん…見れば判るだろ?
 大体、僕は…出来上がちゃったから……君としようとしてるのに……」
彼女のせっぱ詰まった態度や言葉そのものが可笑しく、
思わず、くすりと笑いがこぼれる。
「あ…笑ったなっ」
ボクの笑いに気づいて、暗がりでも紅潮させてると解る頬を更に真っ赤にして彼女が怒ってくる。
それが可愛く、余計にボクの頬が緩む。
「御免ね……行くよ」
必死でひきつる唇を引き締め、
ボクは一度、腰をひくとゆっくりと彼女の濡れた襞に先端を沈み込ませて行く。
129ボクと悪魔 ◆I3tGz4xJ9E :05/01/19 00:01:20 ID:3qXPeOme
「きゃっ……あっ…入ってきてる……ぅ」
呻くように声をあげながら、彼女はボクの首に手を回すと少しだけ爪を食い込ませる。
「……っ」
思わず、息を歯の隙間から吐き出してしまうが反射でしかない、今のこの痛みもボクには心地よく感じられてしまう。
ボクは彼女の爪をそのままに、熱く滑らかになっている彼女のそこがボクのモノを奥に飲み込もうと繰り返す収縮の動きにあわせ彼女の中に進み入り、
「もっと……もっと奥…に……」
ずりゅ…り…
彼女の言葉に促されボクは、先端を更に幾重にも重なる彼女の襞をかき分けて中に押し込んでいく。
「あぁ…あぅん…ぅく……」
途中で、何度か彼女は苦しそうに喘ぎを吐き出す。

突き通したボクの先端が、つるりとした丸みを帯びた壁に突き当たり止まる。
「ぁああんっ……一番、奥まで…奥に当たってるよ…っ」
彼女に収まりきったボクのモノを彼女の中は収縮を繰り返し、まんべんなく締め付け絞り続ける。
その収縮に一気にボクの射精感が高まるのを、
ボクは彼女の一番奥で動きを止め抑え過ぎるを待つ。
「くっ…ふぅ」
動きを止めたボクは、それまでするのを忘れていた呼吸を吐き出し、彼女を見ると
「……へへ…」
綺麗な赤い瞳を涙で潤ませて嬉しそうにボクを見上げている。

ボクは根元まで繋がったまま、その瞳に引き寄せられるように唇を奪う。
「あ……くぅん…」
彼女の鼻腔から洩れる、くぐもった甘い息に興奮したボクは彼女のモノが自分の腹に突き立てられるのも構わず、
彼女の上半身を引き寄せ強く抱き締め一層強く彼女の唇を貪った。
130ボクと悪魔 ◆I3tGz4xJ9E :05/01/19 00:05:44 ID:3qXPeOme
彼女の唇にむしゃぶりつくボクに、
彼女もそれに答えて舌を絡めながら、きつくボクの体を抱き締め必死にしがみつきながら、おずおずと腰を揺すってくる。
彼女がきつくボクに抱きついた事で、一層強く下腹部に押し付けられた、彼女のモノが彼女が揺れる度に、
にゅるり…ぬるりと下腹部をこそぐり妙に気持ち良い……
「あっ…う……はぁん…中で大きく…なった……」
ボクの下で腰を揺すりながら、興奮で更に大きさを増したボクのモノを敏感に感じてるらしい、
なんだかくすぐったいような、恥ずかしさを感じたボクは慌ててそれを誤魔化すため、
ほとんど反射的に考える事なく、ボクと彼女の体の間に挟まっている彼女のモノに指を絡ませ、
「君だって、こんなになってるじゃないか」
軽く握り、腰を動かし出すと同時にその動きに合わせてしごき始めた。

「あぁん…ダメっ!
 僕…両方、一緒になん…ぁん…て、されたらっ…あぅん!
 で…も、指…女の子の襞みたいで…ぁん…気持ち良いっ!」
途端にボクの動きに体が揺らしながら、高ぶった声を彼女があげる。
その声に興奮したボクは我を忘れ、手と腰を一緒にいきなり順序も気遣いもなく、出来る限りの速度で動かし、彼女の躯をむさぼる。
「あぁぁっ…はげっ…し…い…
 くぅうっ!壊れる…僕の…こ…われちゃうっ」
彼女の苦しげな声が、聞こえる。
131ボクと悪魔 ◆I3tGz4xJ9E :05/01/19 00:06:40 ID:3qXPeOme
ボク自身も声も出せないほどに、呼吸が苦しい。
……でも、止まらない。
ボクは彼女の口を再びキスで塞ぎ、
ひたすら強く腰を打ちつけ、彼女のモノをしごき続けた。
やがて、
「あぁぁああっ……僕っ…イクっ!イクちゃうよっ!」
先に色々してた分、彼女の方が先に達しようとする。
「くっ……」
ボクは、そんな彼女の追い付くために、より強い快感を求めて激しくモノで彼女の中をこそぎ、
更に指から伝わる彼女のモノを握るという異様な興奮を更に求め、彼女のモノを握りる指に力を込める。

「やぁっ…いやあっ
 強すぎっ、僕っもうっ耐えられないっ ……ぁあああああっ!!」
その激しさに簡単に絶頂に押し上げられた彼女が、今までで一番、甲高い声を上げ、モノの先端からびゅくびゅくと音をたてて熱いほとばしりを弾けさせ、
ボクの胸から腹までをたっぷり白く染めあげ、
手に滴り伝わるそのぬめりは、ボクの背筋にぞくぞくとした新たな快感が走らせる。
その快感に刺激されボクも、達した事でより一層、きつく締め付ける彼女の中…一番、奥に強く突き入れ達した。
132ボクと悪魔 ◆I3tGz4xJ9E :05/01/19 00:18:48 ID:3qXPeOme
ー・ー・ー・エピローグ・ー・ー・ー・ー

「…あまり眠れませんでした…ね」
彼女と抱き合った余韻を未だ引きづったまま、ボクはカーテンの隙間から差し込む朝の陽を見ながらつぶやく。
睡眠不足の気だるい感じは嫌いではないのですが、
「作業がはかどらないのは困りものですね」
そうは言っても二度寝というわけにもいかない。
ボクは、仕方なくベッドから這い出そうと上半身を起こすと、
「ねえ…本当に魔王しない?」
横に寝ていた彼女は、ボクの体にを自分の裸体を絡めながら尋ねてくる。
ボクの体に先ほどまでの、あの快感が甦り思わず、引き受けそうになる自分を抑えるためにもボクは、
「しません」
きっぱりと彼女に断る。
が、
「…殺されちゃうって言っても?」
ボクの返事に遠慮がちに彼女がぽつりと漏らした言葉は、
さすがに聞き逃せずに、興味を持たない方が良いとは自覚しながらもつい聞き返してしまう。
「誰に?」
彼女はボクの問いかけに少し、躊躇してから答える。
「君の多分、妹……弟の方じゃないと思う」
……
………
…………聞いて、損しました。
するわけにはいかないという言い回しは気になるけど、
「有り得ないですよ」
ボクは彼女の今度は自信を持ってきっぱり否定する。

10年前、ボクが6才の時、両親の葬式で初めて会った母方の祖父はボクと弟を引き取りたいと焼香もせず、言い出していた。
明らかにそれは孫としてでなく、IQ測定不能領域だと小学校入学時の検査で解ってた化け物のボクら二人が欲しかったんだという事は判った。
その証拠に両親を失い、不安から弟にしがみつき離れない妹の事は、祖父は自分と関わりのない所で勝手にしてくれとばかりに全く話に出さなかった。
必要なら、無理に妹を引きはがして弟を連れて行っただろう。
あの時の妹の不安に脅える顔はいつでもボクの心を痛める。
133ボクと悪魔 ◆I3tGz4xJ9E :05/01/19 00:21:20 ID:3qXPeOme
そんな彼女がボクを殺すわけがない!

その自信がボクに彼女の柔らかい躯への誘惑を振り切る力をくれた。
絡みつく彼女を振りほどくと、
ボクはベッドを出てカーテンを開け、
「結論も出たところで、そろそろ帰りませんか?」
彼女に向かい窓の外へ顎をしゃくって見せる。
「分かんないじゃないか…そんなの……」 
ベッドの隅で出ていく事に躊躇していた彼女が、
突然、名案とばかりにポンと手を叩いて、
「そうだっ!じゃあ、君が戦わないなら僕が守ってやるよ」
勝手に決め、
「じゃあ、ボクは二度寝するから」
とベッドに潜り込んだ。

「……そんな事、万が一にも億が一にも無いですよ……って言っても無駄なんでしょうね」
一瞬、浮かんだ警察という言葉を、
どうせ無駄だろうと諦めて呟くボクにすっぽりと布団を被ったまま、彼女は、
「うん、無駄」
と短く答えた。
「仕方ないですね」
常識外の相手と押し問答をしてても時間の無駄……
それに昨夜のことで、情が移ってしまったらしい居ても別に不快な気はしない。
ボクは諦めると彼女の放ったものを流すためにシャワーを浴びに出口に向かった。
そして、ノブに手をかけた時、後ろから聞こえた彼女の声。
「朝ご飯出来たら起こしてね」
に、
「分かりましたよ…でも、食事の前に君もシャワーを浴びて下さいね」
と軽く笑いながら返事をし、寝室を出た。
1343トン ◆I3tGz4xJ9E :05/01/19 00:31:40 ID:3qXPeOme
年末年始、全く書いてなかっただけで、
書きだしが中々書けなくなって間が開いてしまいました。
書かないとすぐ書けなくなりますね。

>◆SNuCULWjUIさん
お疲れ様でした。
英ボンの物語は終わってしまいましたね。
某ゲームで出てた「はいよるこんとん」を「はるよこいこい」だと思ってたアホな小学生だった僕がクトゥルフに興味を持ったのは貴方のおかげです。
長い間、楽しませて頂いて有り難う御座いました。

>◆MABOUp7up.さん
羨ましい筆速……
それは置いておいて、なんだか黒そうな方が死神のバックに…夕那ちゃんの話が俄に盛り上がって来ましたね。

>いつかのあいつさん
掃除しながら心の中で文句を言うクレアさんが可愛いですね。
物語も盛り上がる所ですし、期待して待ってますね。
1353トン ◆I3tGz4xJ9E :05/01/19 00:32:23 ID:3qXPeOme
>名付け親さん
フィーナがいちいち、反応が可愛すぎ……
でも、それ以外も座間一氏が気になったり脇を固める設定が楽しい、次のにも期待してますね。

>猫の話作者さん
鈴音さん、可愛い…
陽一さんのうかれっぷりの方も読んでて楽しいし、これからも無理しない程度にでも投下お願いします。

>320さん
いよいよ、さつきちゃんのクライマックス徹さん大捜査網になるわけですね。
次のお話をお待ちしていますね。

>空詩小羽さん
ネコミミ邪神っ!!
裏で大きな話が動いてそうですし、同じ世界観でも書けそうですし待ってても良いですよね?
というか、待ってます。…出来ればですけどお願いしますね。
136名無しさん@ピンキー:05/01/19 05:10:27 ID:lctZCLmX
>>135
ゲームってWAの事だよね?
作家さんにこういう事は言いたくないけどこの板に来ていいのか?
137名無しさん@ピンキー:05/01/19 12:33:28 ID:pXgavfP/
その辺の突っ込みは他の香具師に任せる

そして
ボクっ娘で悪魔っ娘キタ━━━━━━≡゚∀゚)≡゚∀゚)≡゚∀゚)≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━━━!!!!!
138 ◆I3tGz4xJ9E :05/01/19 12:41:46 ID:rYh7+2zs
>>136
他のゲームと勘違いしてたかな?

あのゲームは、まだ8年前でした……
小学生の頃はまだスーファミの時代でした……orz

一応、ちゃんと21才は超えてます。
勘違いで心配させてしまって済みませんでした。
139名無しさん@ピンキー:05/01/21 11:38:09 ID:4ltO/kJL
いてんあけ゜
140名無しさん@ピンキー:05/01/21 19:53:51 ID:KBUwOH2L
>>135
>某ゲームで出てた「はいよるこんとん」

無口アンドロイド&大食い王女&ヘタレ剣士のパーティーの経験値にされる
へっぽこ(と言うには少々強いが)化身の事ですね?(w

板違いになりますが、あのシリーズは何気にクトゥルーネタが見うけられた
ような気が。
141空詩小羽 ◆pZ4RbwSk4s :05/01/21 21:19:00 ID:yj8G9cwV
>>◆I3tGz4xJ9Eさん
読ませていただきました。>137さんも言ってるように
リリーがボクっ娘で悪魔っ娘…しかもふたなり…!ツボ突かれまくりです
武の過去も気になりますねー…二人の話をまた読んでみたいです。
僕の方も、いろりのお話の続きを少しずつ書いてますのでお楽しみに…。

今日発売のテックジャイアンという本にデモンベインの新作の記事が載ってたんですが
セラエノ断章の精霊「ハヅキ」とやらが「ばいあくへー」さんに似てる気が…。
まさかこのスレにニトロの工作員が…ゲフンゲフン
142名無しさん@ピンキー:05/01/21 22:27:01 ID:ifPrSJMn
ここに限らずSS系スレには結構プロや業界人が紛れ込んでると思う。
143名無しさん@ピンキー:05/01/21 23:21:06 ID:f0S9SfgM
神クラス
144名無しさん@ピンキー:05/01/22 11:20:46 ID:/2Y8TLil
>>141
同じものをイメージすりゃあ似たものが出来るだろ。
マンセーし過ぎだっての。
145名無しさん@ピンキー:05/01/22 11:47:58 ID:bqGD8ons
>>140
板違いだけではなくネタバレまでしやがって
お前、氏んじゃえよ

俺はストーリーで燃えてえっちなおねーさんに萌えた2が好き
146名無しさん@ピンキー:05/01/22 11:49:42 ID:FksB35ZT
>>141
死ねよバカ。ウザいんだよ解ったらココから消えろ
ひでぼん信者マジウゼーよ
もう終わったんだから話すんな
話書いてんならさっさとうpしろよこのヘタレ
147名無しさん@ピンキー:05/01/22 12:37:20 ID:OJ38K/U8
キチガイがまた湧いてきたな。
とはいえいつまでもひでぼんの話ばっかりするのも
確かにあれだから、ここは大人しく次の作品をマターリと待っていましょう。
148名無しさん@ピンキー:05/01/22 17:12:43 ID:+kPIOnx8
(゚д。)マターリ?
(。д゚)マターリ!
マターリマターリマターリ(゚д。)人(。д゚)人(゚д。)人(。д゚)マターリマターリマターリ
 ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|/
((;゚Д゚))<トイウユメヲミタンダ フーン >(´<_`)
149名無しさん@ピンキー:05/01/22 19:00:52 ID:FksB35ZT
ヘタレは死んでください。スレ汚しです。
スレのレベルが下がってしまいます。そういう点では>>144-146
スレを守る発言なので良い事ではないかと。
良い作品の話が出るのはわかりますが、所詮は終わった作品。
つまり貴方達へタレはただの懐古厨共と変わらないという事です。
以後へタレ人間はこのスレに書き込まないように。うpもしなくて結構です死んでください。
150名無しさん@ピンキー:05/01/22 19:04:53 ID:0K9WOco6
>149
>146を名前欄から本文までを全部200回ほど音読してから書き込め、な?
IDを忘れるなよ、な?ちゃんと読めよ、な?
151名無しさん@ピンキー:05/01/22 19:27:29 ID:I/8pkM3H
粘着だからバカなのか、バカだから粘着なのか……
ここまでカッコ悪い奴を見るのは久しぶりだ。いやー笑った笑った。
152名無しさん@ピンキー:05/01/22 20:35:05 ID:Pk2wqC/9
むぅ・・・やっぱり良い作品にはアンチは付き物なんだねぇ・・。
 ひでぼん作者さんGJ!!また次回作期待していますねっ。
153名無しさん@ピンキー:05/01/22 21:41:41 ID:bqGD8ons
いつまでもひでぼんの書の話をしてるのはひでぼんの書で何らかの利益を得ようとしてる人間の工作だと思うことにした。

このスレにとってひでぼんの書が毒男板における電車男になりかねない状況にあることを考えると
素直にひでぼんの書を持ち上げる気にはなれないよ。
154名無しさん@ピンキー:05/01/22 21:46:43 ID:1JrzUuOQ
>>153
考えすぎ
155名無しさん@ピンキー:05/01/22 22:47:39 ID:NYjr5Fng
工作乙
156名無しさん@ピンキー:05/01/22 22:52:11 ID:rh8ryMKL
>>154
PINK本の次の号が出たとき勝手に載ってたりして
157名無しさん@ピンキー:05/01/22 23:48:31 ID:+kPIOnx8
>>156
死人が出るぞ。いや、マジで。
ところで、人間以外というとどんなのを思い浮べるんだ?
基本は妖精・精霊系、幽霊系、神属、魔属、擬人化ぐらいか?
158名無しさん@ピンキー:05/01/22 23:55:47 ID:I/5HQEMX
>157
アンドロイドや人間から進化した存在…はスレ違いか
159名無しさん@ピンキー:05/01/23 00:00:24 ID:9c+RgKcd
アンドロイドはスレあるぜ
160名無しさん@ピンキー:05/01/23 00:10:44 ID:1SgpLdax
>>153
別板でひでぼん同人の話は出ていたよ。まぁ、そんなクサクサしてないで適当に距離を置いて見守ってればいいじゃないの。
>>158-159
というか、以前このスレでアンドロイドの話も投下されてた。保管庫参照。
161名無しさん@ピンキー:05/01/23 00:19:49 ID:9c+RgKcd
>>160
知ってる
162名無しさん@ピンキー:05/01/23 00:21:20 ID:yqTaxOZG
保管庫には宇宙人ものもあったね。
あと特撮の怪人怪獣なんかはどうよ?
適度な擬人化は必要だろうけど。
163名無しさん@ピンキー:05/01/23 00:28:31 ID:1SgpLdax
>>162
ウルトラマリコさんのことかー!
あれはグロだけど。
164名無しさん@ピンキー:05/01/23 00:32:23 ID:xp3IeiEc
いまなら アルティメットガールがあ(ry
165名無しさん@ピンキー:05/01/23 02:33:32 ID:Exd8te6j
かりんのSSを期待してる
166名無しさん@ピンキー:05/01/23 06:30:10 ID:2A/cwCgr
>>153
どんな愉快な脳内構造を持っていれば、そんな発想ができるんだろうか……
167名無しさん@ピンキー:05/01/23 09:29:38 ID:KCOfx3ci
>>166
工作乙。

つーか流れ変わってきてんのに混ぜっ返すな
168名無しさん@ピンキー:05/01/23 11:29:55 ID:Exd8te6j
AIが止まらない、みたいな擬似感情プログラムが実体化するようなのキボン

そのものずばりでAI止まのSSでも嬉しい
169名無しさん@ピンキー:05/01/24 01:27:00 ID:XvNjuy7m
>>168
朝松健だっけ?
確かラブひなの人の漫画だよね
170名無しさん@ピンキー:05/01/24 02:46:08 ID:mQsXCDdA
まだ眉毛がふとかったな当時の絵は
171名無しさん@ピンキー:05/01/24 10:19:12 ID:0Gj6SEdA
>169
ワザとデスか!

…赤松だってば、まんがわw


それとキボンカキコやってるひと、悪いことは言わない。それやめれ。
つかジャンル(ハードエロスとか陵辱とか)の指定ぐらいしないと書きようが無いって。
172名無しさん@ピンキー:05/01/24 13:08:58 ID:EMhAzC+Y
>>171
きぼんカキコの何が悪いんだろ?
いろんなスレ見てみ、キャラできぼんしたり、カプできぼんしたり、普通にやってるよ。
特定のものばかりを執拗にきぼんしてたら荒れる元になるけど、単発でなら雑談の一種で何の問題も無いよ。
つうか、元ネタに関する雑談ができないシチュ系のスレでは、きぼんも盛り上げる為には必須。
そこから広がって、職人さんのネタになるかもしれない。

それより、ジャンル(ハードエロスとか陵辱とか)を指定された方が職人さんは書きにくいと思うのだが。
173名無しさん@ピンキー:05/01/24 13:11:32 ID:EMhAzC+Y
っていうか、
シチュがきぼんされて職人さんがSSに仕立ててくれるってのは、
初代スレから行われてる、このスレの普通のスタイルなんだけどね。
174名無しさん@ピンキー:05/01/24 17:30:03 ID:XvNjuy7m
>>171
わざとですが何か?
朝松健が書くラブひなを見てみたいと思わんか?
タイトルはラヴいあ
175名無しさん@ピンキー:05/01/24 17:47:01 ID:sqIYjonf
総合スレがあるとばかり思ってたけど、ラブひなもネギまも独立してるのね。
肝心のAI止まSSは倉庫にもないし…
176名無しさん@ピンキー:05/01/24 18:03:43 ID:M5qxBwyo
そういや昔、320さんが「指定された方が書けます」つってたな
他の職人さんは違うかもしれんけど
177171:05/01/25 07:32:44 ID:e+9mztUg
>172

すまぬ。ちと短慮だった。
特定のものばかりを執拗にきぼんしてたら荒れる元になるけど
を拡大解釈しすぎたっぽい。神経質すぎた。

でもなあ、かりんのキボンって二月前ぐらいにもでてスルーされたのが哀れでね…
キボンするよか試しに書いてみそって思うんです。
>174
見事
178狐の場合:05/01/26 00:09:18 ID:2jdpzfrQ
流れをば無視して化け狐モノ(つもり)を投下してみる

「お嬢様?」
深夜、物音に気付きキッチンに来たメイドの花は生まれて初めて、自分の正気を疑った。
ドアを開けるとそこには冷蔵庫の前で油揚げを食らう彼女の主、妙の姿があった。
くちゃくちゃと汚い音が響く。
「お嬢様…何を食べてるんですか?」
くちゃくちゃむしゃッぴちゃ
ごそごそ……ぱんっ
微塵も反応せず、妙は十五枚目の袋を開けた。
くちゃくちゃ
「こんなに食べて、どうしたんですか?もうこんな時間ですよ、寝ましょう」
奇妙だった。彼女の主はこんな食べ方をするような女性ではなかったし
油揚げなんかをこそこそ食べるような人でもないからだ。
花は動こうとしない妙を冷蔵庫から引き離そうと後ろからつかんだ。
そのとき妙の頭にふさふさとした三角形の何かがあるのに気付いた。
触ってみると妙は気持ちよさそうに小さく鳴いた。
コン、と
179狐の場合:05/01/26 00:14:23 ID:2jdpzfrQ
数日後、妙の家の門口に怪しげな二人組みがいた。
「帰る」
一人は黒スーツに丸サングラスの男。名は星見坂条一。
「先生、どうかしたんですか?」
もう一人は男と同じ男物のスーツに身を包んだ女。
短めの髪が良く似合っている。名は鬼魅島澪。星見坂の助手であり保護者である。
「なんか家がでかくてむかついてきた」
指差された妙の家の敷地は凄まじいものがあった。
おそらく東京ドームシティ程度なら丸々入るであろう敷地を持つ武家屋敷。
スーパーヒーローショーだってやりたい放題な広さだ。
対して星見坂の住処は幽霊が出ると噂のオンボロビルの3階。
この差に星見坂は例えようのない惨めさを感じ、やる気をなくした。
鬼魅島は星見坂がそういう馬鹿だと知っている。
だがしかしそんな理由で仕事を休ませるほど甘い助手ではない。
「先生、まさかそんな理由で、今日も仕事をなさらないつもりですか?」
笑顔で問う鬼魅島に恐怖を感じ星見坂は逃げ出そうとする。
「先生、逃げたらどうなるのか理解してらっしゃるのですよね?」
鬼魅島の優しく冷たい声に星見坂が凍りつく。
180狐の場合:05/01/26 00:20:07 ID:2jdpzfrQ
「しごと、がんばります」
「そうしてください」
呆れたように鬼魅島は言った。

それから三十分後、二人はどっぷり罠にはまっていた。
門をくぐったときには依頼人の家の玄関らしきものが100メートルほど向こうに見えた。
二人はそこに向けて、星見坂は池の鯉を眺めつつ石畳を歩いた。
しかしそれから五分後、二人は森にいた。気付いたときにはどことも知れぬ森にいた。
さらに悪いことにさっきから何度も同じ場所をぐるぐる回っている。
「やられましたね。まさか結界を張ってただなんて…」
星見坂より数歩先を歩いていた鬼魅島が悔しそうに言う。
「結界?そんなモン使えるような物騒な相手だったのか?」
「はい。先生だけならともかく、私まで無意識にこんなところにくるなんてそうとうの代物です。」
「ふん、面倒くさい相手だ……ところで鬼魅島君」
星見坂が思い出したように質問する。
「なんですか?先生。」
「今日の仕事って一体どんな内容なんだ?」
「先生、今朝説明しましたけど、また私の説明聞いてませんでしたね?」
「まあ…そういうことだろうな」
げしっ!
鬼魅島は後ろ回し蹴りで星見坂を吹き飛ばし、そして
「とっととこの結界から抜け出してご自身で依頼人に直接お尋ねください。」
はっきりと言い捨てる。
「それが出来ないから困ってるのわかってるだろ?それに…」
「それに、どうしたんで…きゃっ!」
突然後ろから抱きつくようにして胸をつかまれて鬼魅島が短い悲鳴を上げる。
181狐の場合:05/01/26 00:29:54 ID:2jdpzfrQ
「ちょっ…先生いきなり何を…」
「それにねぇ…鬼魅島君に教えてほしいんだよ」
右手で鬼魅島の形のいい唇をなでつつ星見坂は耳元で囁く。
「何を…馬鹿なことを言って…んっ…るんですか?」
彼女には少し大きなジャケットを脱がされワイシャツ越しに軽く勃起した乳首を弄られる。
鬼魅島の胸は下着を着ける必要がないほど小さい。
じたばたと激しく抵抗するが、普段は女子中学生にも負けるような彼女の上司は
なぜかこういう時だけ異様な力を発揮し、放さない。
「せん…せ、だめ、駄目でっんん…す……」
「何が駄目なのかな?鬼魅島君のここはもっとしてほしいみたいだけど?」
ベタな言葉を吐きながら星見坂はワイシャツをはだけさせ鬼魅島の乳首を直に刺激しだす。
「ひゃうっ!だめぇ…先生も…いい加減に…しないと怒りま、す…よ」
「出来るもんならやってみたまえ」
ぐりぐりとすっかり硬くなった一物を鬼魅島の尻に押し付けながら星見坂は言う。
「やぅっ!!それ…じゃお言葉に…甘えさせ…ていただ…きます。」

182狐の場合:05/01/26 00:35:54 ID:2jdpzfrQ
「げはっ!!」
鬼魅島の肘が星見坂のわき腹に文字通りえぐる。
「い亜ktjkたkじゃtkうぃkjかkjt!!!!!」
さすがに鬼魅島から手を離し新鮮な海老のようにびちびちともだえ苦しむ星見坂。
骨ごとえぐられた星見坂の肉が地面に落ちる。
「まったく…こんなところでいったい何をするつもりですか!?」
血で汚れたシャツの肘を気にしながら怒鳴りつける鬼魅島の頭には、螺旋状の炎が角のように現れていた。
「いっいたいた痛い痛い痛い!!き、君のほうこそ何をするんだふ、ふつうだったら死ぬぞ、これ!」
非難を浴びせる星見坂えぐれたわき腹が痛々しい。
「どうせすぐ死なないのですから問題ありません。」
冷たく言い捨てる鬼魅島。この程度では絶対に死なないという確信のある口調だった。
「くぅぅぅ…胸がないくせになんていうやつだ…」
「胸は関係ないですよね?」
「結構感じてたくせに………ぐげぇっ!!」
潰れた蛙のような悲鳴を上げる星見坂の目に映ったのは、
手近な樹を根元から引き抜き、こちらを見て笑みを浮かべている鬼魅島だった。
結構な大きさの代物だ。
「先生?誰がどうなったたんですか?」
「いや、ソ…それはその、ほ…」
「反省してください。」
満面の笑みで、星見坂の答えを待たず、鬼魅島はそれを振り下ろした。
183狐の場合:05/01/26 00:39:13 ID:2jdpzfrQ
どーーーーーん!!!!
隕石でも落ちてきたかのような爆音が響く。
「うひゃぁっ!!」
ぱりーーん
キッチンで皿を拭いていたメイド、花は驚いてそれを落とした。
「花、何をやっているの?」
お茶を飲みながら花を眺めていた着物の少女、妙がそれを窘める。
「も、申し訳ございません。お嬢様…」
妙はあうあう言いながら割れた皿を片付けだす花に静かに近づき、立ち上がらせる。
「仕事中呆けてるなんて、お仕置きが必要かしら?」
「えっ、あう…うぅ…でも…」
「でも、何?」
少女のものとは思えぬ妖艶な笑顔で花に詰め寄りその短い髪を撫でる。
明らかにおびえながら花は口を開く。
「さっきのは…音にびっくりしたからで…」
「言い訳するの?」
「ひぅっ!!」
突然スカートの中に入ってきた手に花が短い悲鳴を上げる。
割れ目を下着の上からゆっくり撫でつつ、妙がさらに問い詰める。
「ねえ、花、言い訳するの?そんな音わたしには聞こえなかったわよ?」
「う、うそ…言わないでぇ…んん、くださ…ひゃうっ!!」
妙の右手が下着の中まで侵入、激しく淫核を愛撫する。
「主人を嘘つき呼ばわりするなんて、なんてひどいメイドでしょう。そんな悪い子には罰を与えなくちゃ…」
「ひっつううう!!」
突然に淫核をつねられ、花が悲鳴を上げる。
「いたっいたいっ、痛いです…お嬢様ぁぁ…」
「当然でしょう?そうするためにしているのだから?それに、わかっているでしょう?お仕置きはこれからよ」
花は涙を流し懇願する。
「やっやぁ…ゆる、許してください…お嬢さまぁぁ…」
「駄目よ。」
答えた彼女の主の背中で、あるはずのない大きなしっぽが揺れていた。
184書いた人:05/01/26 00:45:30 ID:2jdpzfrQ
はい、申し訳ありませんでした。
見てのとおり続くのですが、いらないですね
もし続けていいのであればまたお邪魔させていただきます。
185名無しさん@ピンキー:05/01/26 00:54:02 ID:mi5/nKM/
  _  ∩
(* ゚∀゚)彡 続き!続き!
 ⊂彡
186名無しさん@ピンキー:05/01/26 01:53:21 ID:8/fnekaf
むしろ今すぐ書いてホスイ。
187名無しさん@ピンキー:05/01/26 07:49:23 ID:pkPUlXIC
ここで「おあずけ」とはじらし上手な。

文章も読みやすいし、引きも好奇心をそそられる。
すなおに「うまいな」と思いました。
オネガイデスツヅキカイテクダサイ。
188名無しさん@ピンキー :05/01/26 21:52:03 ID:PPllL/eP
  _  ∩
(* ゚∀゚)彡 キボン!キボン!
 ⊂彡
189名無しさん@ピンキー:05/01/29 02:21:02 ID:iRhFUAXC
ho
190名無しさん@ピンキー:05/01/29 13:28:20 ID:/cQZ72Wz
某体験版ゲーム開発者頑張れ。
試験の学生さんもっと頑張れ。
191名無しさん@ピンキー:05/01/29 13:47:44 ID:AZmplLSn
192マボと呼んだ人:05/01/29 15:11:14 ID:aGlSxQgv
>>184(キツネさん)
じ、人外だらけですか?助手は馬鹿力だわ主人公は腹えぐられても死なんわ…
何気に期待させてくださいな。て言うか書いてください。

>>190
言う場所違うような…でもそ言えば、確かにひでぼんはエロゲ(失礼)向きかもな。

ウィルス食らって復旧したら原稿全部消えました。てへ☆(てへじゃないだろが)
……いや反省してますよほんと。今書き直し中ですのでもう少々お待ちください。
193190:05/01/29 21:28:20 ID:/cQZ72Wz
>>マボ氏
いや、静かなんでそんな雰囲気かなてw

ゲームはあちら、本編はこっち。微妙ですなぁ…
194 狐の場合:05/01/30 02:37:35 ID:9Jfm9uCO
日が沈みきってから、花は屋敷の裏の森を歩いていた。
前後の穴に入れられたローターの無機質な振動音が頭に響く。
散々花を弄った後妙は言った。
『さっきの音の原因を調べてきなさい。』
『えっ…だって…さっき、音なんかしなかったって』
『あれは嘘。』
『そ、そんな…ど…して』
『あなたを可愛がるために決まっているでしょう。』
『え、あ、あぅ…』
『そんなうれしそうな顔してないで、早く行きなさい。』
『あ、は、はい…』
『これをつけてね。』
そう笑顔で差し出された二つの玩具をつけたまま夜の森に入りすでに一時間。
花は倒れるように木にもたれかかり、快楽に身を落とす。
「あっ、やあああぁあ!!」
途切れることのない振動が花を幾度目かの絶頂に導き、
そして変わらぬ刺激を花に送り続ける。
「うぅ…も、もお、や、ぁぁあ、やだぁ…もうやだぁ…」
どれほど拒絶しても、それは止まらず、自分で止めることも許されない。
ふらつく足元で、花は主人の言いつけを果たすべく再び歩き出す。
頼りないランプの明かりが周りを照らす。
何気なしに顔を上げた瞬間、花は動きを止めた。
(うそ、なんで、どうして、こんなところに人が、いるの…)
血の気が引くのを感じる。
こんなモノを入れて妙以外の人間と会うなど花には想像も出来ないことだった。
軽い絶望を味わいながら、目を凝らしもう一度良く見てみる。
少し遠くに、スーツ姿の二人組みが見えた。
195狐の場合:05/01/30 02:39:28 ID:9Jfm9uCO
「ふぅ、やっと繋がった。」
妙が自らの大きなしっぽの上に足を崩して座る。
その眼前の大きな青白い火の玉が、森を歩く花を映し出していた。
「ふふ、やっぱり可愛い、顔真っ赤にして…」
満足げな笑みを浮かべる妙。人のものではありえないふさふさの三角の耳が、ぴくぴく動く。
「あら、誰かいるようね…」
映像が花の視点に変わり、二人の人間が現れる。
「そういえば、昼間何かが結界に引っかかったらしいけど…」
火の玉に映る二人をじっと見る。
「あら可愛い、この娘も可愛がってあげようかしら…でも…」
男のほう、星見坂に目をやる。
「男なんて、要らないから殺しちゃおうかしら…」
妖しく微笑む妙。その目には、獣独特の凶暴な輝きがあった。
196名無しさん@ピンキー:05/01/30 02:40:46 ID:9Jfm9uCO
「帰ろう」
「駄目です。」
星見坂の提案を鬼魅島が光の速さで却下する。
木を星見坂に叩きつけてからすでに数時間。
どの方向に向かって歩いても結局ここに戻ってくるので、二人は動き回るのを止めた。
「もう二十三回目ですよ、このやりとり。」
「いや、でももうこんなに暗いしさ…」
「暗いとなにかあるんですか?」
「ほら、あれだよ、鬼魅島君も女性だからさ、襲われたりとか…」
「襲ってくる人なんて先生くらいしかいませんよ。」
「ん、襲って欲しいの?」
「また潰しますよ。」
地面に叩きつけられた木に腰掛ける星見坂を鬼魅島が睨みつける。
「しかし、さすがに嫌になってきましたね。」
「だろ、家が恋しいだろ?」
はぁ、と鬼魅島が嘆息する
「でも仕事しないとご飯が食べられませんよ…」
厳しい現実を突きつけられて項垂れながら、星見坂が昼間と同じ質問をする。
「そもそも、今日の仕事ってなんだったんだ?」
「それは…」
言いかけて、鬼魅島は小さな光がこちらに向かってくるのに気付き、そちらに意識を向ける。
ランプを持ったメイドが、よたよたと近づいてきていた。
「あの…ここで何をしているのですか?」
197名無しさん@ピンキー:05/01/30 02:47:42 ID:9Jfm9uCO
屋敷へと戻る途中、花は星見坂たちを呼んだ理由を話始めた。
「お嬢様に、狐か何かが…憑いていると…思うんです…」
途切れ途切れに花は主の異常を話し出し、最後に
「たぶん、あれは、狐の耳でした…昔漫画で見た、狐憑き…もあんな感じでしたし…」
自分にも聞こえるか聞こえないか位の声で花が呟いた。
「ふむ…ただの狐憑きか…ならとっとと終わらせて帰ろう」
「何を言ってるんですか。ただの狐に結界なんて使えるはずがありませんよ。」
「ほらあれだ結界じゃないんだ、きっと俺たちが道に迷っただけだ…」
「そうだといいんですけどね…」
いつもなら二人の頼りないやり取りに不安を覚えたであろう花だが、
今はそんなことに意識を向ける余裕などなかった。
玩具を仕込んでいることを悟られないように振舞うことにだけ集中する。
星見坂たちに妙のことを話した辺りから、振動は激しくなっている気がする。
「…………っ…」
もはや己の意思を超越したレベルで声が漏れ出す。
幸いにも後ろを歩く二人が気付いた様子はなかった。
花は唇をかみ締め、快楽に抗う。
「顔が真っ赤ですけど、大丈夫でしょうか?」
びくりっ!
突然鬼魅島に話しかけられ花の体が大きく跳ねる。
「な、なんでもないですよ…」
笑顔で返す花に、鬼魅島はそれ以上食い下がろうとはしなかった。
花には無限の地獄にも等しい屋敷への帰り道。
一瞬、星見坂が花に向けて邪悪な笑みを浮かべたことに気付くものはいなかった。
198名無しさん@ピンキー:05/01/30 02:52:12 ID:9Jfm9uCO
家の外観とはかけ離れ、屋敷の中は洋館といっても差支えがない内装だった。
星見坂と鬼魅島を応接室に待たせ、花は妙の部屋に来ていた。
「お帰りなさい。音の原因はわかったの?」
人の耳をもち、もちろんしっぽなぞ生えてはいない妙が花に尋ねる。
「は、は…い」
もじもじと股間を気にする花を見て、妙は楽しそうに尋ねる。
「ふふ、辛い?」
「はい…も、やで…す、とってくだ…さい…」
ここに来るまで、声を漏らすことすら堪えてきた花は
肉体的にも、精神的にも、すでに限界に来ていた。
そんな花に妙は近づき、キスをする。
「あぅ…お嬢様…」
「いいわ、とってあげる。」
そう言って、妙は花を床に押し倒す。
「もう少しお尻を上げなさい…そう、そのままよ…」
花のスカートをめくり、愛液でびしょびしょに汚れた下着を丸出しにする。
ニーソックスと太ももの間に入れられた2つの器具からコードがその中へとのびている。
「ふふ、こんなにしちゃって、何回達したの?」
「わかっ…わかえあぅっ!わか…らなっくらい…いっぱ…いれ…す…」
膝立ちになった妙に、アナルへと伸びているコードを小刻みに引っ張られながらもなんとか答える。
「そう、わからないくらいに…花はそんなにえっちなメイドだったのね。」
一瞬手を止めて、軽蔑とも取れる言葉を投げかける。
「えぅっ…そんにゃ!やうううぅぅ!!」
それに花が意識を向けた瞬間、妙は手にしていたコードを一気に引っ張った。
可愛らしいピンク色の玩具が下着から出てくる。
「これで、あともうひとつね?」
「は、はい…お願いします…」

199名無しさん@ピンキー:05/01/30 03:00:24 ID:9Jfm9uCO
返事の代わりに、妙は花の下着を下ろす。
「花の可愛いところも、汚いところも、全部見えてるわよ…」
妙の言葉に花の顔がさらに赤くなる。
妖艶な笑みを絶やさず、妙は花の腰に唇をつけ、微かに出した舌を菊座へと這わせていく。
「あんっ!だっめぇ、だめです…お嬢様、そんなところ…汚いです!」
「だから、綺麗にしてあげているのでしょう?」
しわの一つ一つに舌這わせながら、
まだ抜かれていないもうひとつの玩具のコードを右手で抜きにかかる。
ぴちゃぴちゃと卑猥な音が部屋に響く。
妙は空いている左手を花の胸に伸ばす。
「大きくて、いやらしいおっぱい…」
羨むような声色で呟く。
乳首をこりこりと弄びながら、
唾液と愛液が混ざり合いべチャべチャになった花のアナルに舌を入れる。
排泄機関に生暖かい舌を入れられる感覚に、花の全身がびくびくと震える。
「あぅん、んんやあぅうっ!!はぁんあぁうううっ、いっちゃ、いっちゃうう!!」
花が達すると同時に妙は玩具を引き抜いた。
はぁはぁと息を切らす花の頭を撫でて、妙は立ち上がり部屋を出ようとする。
「……」
そんな妙に花が寂しそうな視線を送る。
妙は変わらぬ笑みを浮かべながら言った。
「お客さんを何時までも待たせるわけにはいかないでしょう?」
花は自分が依頼した二人の存在を思い出した。
人を待たせたままにして快楽におぼれるなどというメイドとして失格の行為を恥じ、花はまた赤くなった。
「少し休んだら、夕食の支度を始めておきなさい。」
「あ、はい…」
ばたむ。扉が閉まる。
妙がいなくなるとすぐに、花は眠りに落ちた。
妙に応接室で待たせている二人のことを話していないことなど、気には留めていなかった。
200書いた人:05/01/30 03:11:32 ID:9Jfm9uCO
よかったんですよね?
続き書いちゃって良かったんですよね?
なんかまた続いちゃってるんで許されるならお邪魔させていただきます


それと>>182の「どうせすぐ死なないのですから問題ありません。」は
「どうせ死なないのですから問題ありません。」の間違いです。

いまさらひでぇ出来すぎて死にたくなってきた…
201名無しさん@ピンキー:05/01/30 12:01:14 ID:fHKcxrqh
よかったんです。筵GJ。
MIBの正体も未だよくわからない中
唯一の人間であるらしいメイドさんが
どう翻弄されていくのか楽しみにしてます。
202マボと呼んだ人:05/01/30 16:21:21 ID:6ZxWnGj3
…………か……カマ―――――――ン!!!!(暴走
ロォタァですか…ああ、まさに男の…じゃない、漢の夢ですねっ!(ぉ
て、…やっぱり主人公は不死ですか。これからどうするかもうたまりませんわ!

よーしパパキツネさんのSSをエネルギーにしてガンガン書いちゃうぞー!(とりあえず落ち着け俺
2033 ◆MABOUp7up. :05/01/30 23:17:28 ID:t0810t/1
>18の続き。

翌日――俺たちは琢磨氏たちとともに、お袋の住む田舎へ向かうことになった。
まあ、道中はいわゆる規制ラッシュというもので、大渋滞に巻き込まれて、
着く頃にはすっかり暗くなってしまったが、無事に辿りつく事が出来た。

「ふ〜う。皆さんお疲れ様、着きましたよ………あ」
お袋の住むアパートの駐車場に車を停め、後ろを振り返りながらひとこと。
と思ったら、後ろの3人はぐっすりと眠りこけていた。
絹代などは大きな口を開けて、よだれまで垂らしている。
……ま、3人とも車なんて乗ったことないんだろうし、渋滞もひどかったし、当然といえば当然の結果か。
「か、薫姉。着きました」
「ん……? う、う〜ん……。絹代様、琢磨様、着いたようですよ」
「……ふ、ふあ〜あ………」
「………む? お、おおそうか。これは失礼した。どうやら、いつの間にか眠っていたようだな」
佳乃が薫に遠慮がちに声を掛けると、薫さんは軽く伸びをしながら、隣の絹代と琢磨氏を揺り起こした。


「えっと……はい、薫さん」
「あ、どうもありがとうございます」
リアゲートを開け、薫さんが持っていた謎の鞄を手に取り、薫さんに手渡す。
いつもの笑みを浮かべたまま、鞄を受け取る薫さん。……すんごい重いんだけど、大丈夫なのか?
「さて、と。そしたら荷物は俺が持つから、佳乃はそのまま幸乃を抱いてってよ」
「は、はい」
ふと顔をあげると、ベビーシートのベルトを解いて、幸乃を抱きかかえようとしている佳乃の姿が見える。
俺は荷物を両肩に担ぎ上げながら、佳乃に向かって声を掛けた。
2043 ◆MABOUp7up. :05/01/30 23:19:31 ID:t0810t/1

「ただいま」
「どうも、ただいまです、お義母さま」
「まあまあ、いらっしゃいいらっしゃい。元気にしていたかい?」
玄関のカギを開け、中にあがり込んだ。
お袋は、佳乃と佳乃が抱いている幸乃を見て、たちまち相好を崩す。
……元気にしていたも何も、毎月会っているじゃないか。
「ん〜幸乃ちゃ〜ん、ば〜ばですよ〜」
「お〜い、お袋〜」
「ん? どうしたんだい?」
佳乃から幸乃を受け取り、上機嫌で幸乃をあやすお袋に、声を掛ける。
……このままじゃ、中に入れないだろうが。
「えっと……こちら、佳乃の叔父さんで、琢磨さん。こちらが従姉妹の絹代さんに薫さん」
「お邪魔いたす」
「はじめまして〜」
「どうも、はじめまして。すみません、いきなり大勢で押しかけたりして」
「いえいえ、こちらこそ初めまして。いつも信幸がお世話になりまして」
俺が半ば呆れ気味に、お袋にそう紹介すると、3人は三者三様にペコリと頭を下げた。
その言葉で、ようやく3人に気がついたように、頭を下げるお袋。
……琢磨氏は未だに”あの格好”だから、早く中に入りたいのだが。
2053 ◆MABOUp7up. :05/01/30 23:20:20 ID:t0810t/1

「ところで、何があったんだ? 絶対帰って来いとか言ってたけど」
「うん、実は式の予約をしちゃってたからね」
部屋の隅に荷物を置き、ずっと疑問に思っていたことを口にした。
お袋は幸乃をあやしながら、俺のほうを見もしないで返事をする。
「へ? お袋、再婚するの?」
事も無げに言われ、思わず聞き返す。……再婚相手がいるなんて、聞いてないぞ。
だがお袋は、俺の言葉に呆れたように顔を上げ、あっさりと言った。
「何を馬鹿なことを言っているのですか。お前と佳乃さんの式に、決まっているじゃないの」
……ああ、そっか。俺と佳乃の……え?

「「…………はあ?」」
「お前、佳乃さんと一緒になって、幸乃ちゃんまで産まれたのに、まだ式も挙げてないでしょう?
どうせいつか式を挙げるのなら、幸乃ちゃんが産まれた今年のうちに、挙げてしまいなさいな」
声をハモらせ、お互い顔を見合わせている俺と佳乃に、お袋は言葉を続ける。
「……って、突然そんなこと言われても、こっちは何の仕度もしていないぞ」
「大丈夫大丈夫、全部こちらで仕度は整っているから」
ようやく気を取り直した俺は、お袋にそう問いかけるが、お袋はやはりあっさりと答えた。
……いや、そういう問題じゃなくてよ。
「でも、それにしても、それならそうと、ひとこと仰っていただければ……」
「何を言っているのですか。そんなことをしたら、そちらでもいろいろと気を使ってしまうでしょう?
それが嫌だから、あえて黙っていたのですよ」
困惑しきった様子の佳乃がつぶやくように、俺が思ったのと同じことをつぶやく。
だがお袋は、畳み掛けるように俺たち二人を見据えながら言った。
「う…あ……」
「…………お、お義母さま……。な、なんと申せばいいのか……」
ぐうの音も出ない俺と、感極まったのか声を詰まらせる佳乃。
お袋はそんな俺たちを見て、にこりと微笑みながら幸乃をあやしている。
……ううむ、佳乃じゃないけれど、何と言っていいのか……。
2063 ◆MABOUp7up. :05/01/30 23:21:58 ID:t0810t/1

「ふむ。信幸殿と佳乃の式か……」
と、俺たちのやりとりを傍観していた琢磨氏が、立派な顎鬚をさすりながら、ポツリとつぶやく。
「あ、も、申し訳ありません。本来ならあなた方にも、ご相談を差し上げるべきだったのですが……」
「いやいや、それには及ばぬ。我等こそ、そこまで気が回らなかった次第。
御母堂のお心遣い、痛み入りましたぞ」
そのつぶやきを耳にしたお袋が、ぱっと顔色を変え、琢磨氏に向き直ってペコリと頭を下げるが、
琢磨氏は、ゆっくりと首を振りながら、両手を床に着き、深々と座礼をしてきた。
「そ、そう言っていただけると、こちらとしても……」
お袋は琢磨氏の言葉に、安心したように顔をあげ、声を詰まらせる。
……そうか、電話で”琢磨氏たちも絶対連れて来い”と言っていたのは、そういうことだったのか。
「なるほど、佳乃の式ですか……どうやら晴れ着を持ってきて、正解だったようですね」
「ふうむ、さすが薫じゃ。準備がいいのう」
ふと声がしたほうを振り向くと、にこやかに笑みを浮かべながら、
件の鞄から着物を取り出している薫さんと、妙に感心している絹代がいた。
……どうでもいいが、いったい何が、どれだけ入ってるというんだ、あの鞄は。
2073 ◆MABOUp7up. :05/01/30 23:22:40 ID:t0810t/1

翌日――俺と佳乃は幸乃を薫さんたちに預け、お袋と3人で、式を挙げる神社に挨拶に伺った。

「すみません。明日こちらで、式を挙げさせていただく山内と申しますが、
宮司の若生さんを、お願いできますでしょうか?」
「あ、はあい。ちょっと待ってくださいねえ」
境内に入ると、大きな箱を抱えて歩いている巫女さんがいた。
お袋が声をかけるとその巫女さんは、箱を棚に置いたかと思うと、社の奥へとパタパタと駆けて行った。

待つことしばし、社の奥から先ほどの巫女さんと一緒に、宮司らしき人物がやってきた。
「あ、若生さん。このたびは、年の瀬のこんな忙しい時に、ご無理を聞いていただいて……」
「いやいや、礼には及びませんよ。こちらとしてもめでたいことで、今年を締めくくれるのですからね」
「本当に、ありがとうございます。で、こちらが息子の信幸と、お嫁さんの佳乃さんです」
やってきた宮司に、お袋はペコリと頭を下げながら、俺たちを紹介した。
「どうも、お世話になります」
「こ、このたびは、どうもありがとうございます」
「どうも初めまして。いやあ、山内さんから伺っていたけれど、本当に綺麗なお嫁さんですねえ」
「え? あ……い、いや、そんな……」
礼をする俺たちを見て、宮司が笑みを浮かべながらひとこと。
その言葉に、佳乃は顔を真っ赤に染め上げ、しどろもどろになっていた。
……でも実際、佳乃って下手なモデルも真っ青の、人間離れした美しさなんだよな。
まあ、人間じゃないと言えば人間じゃないから、当然と言えば当然なのかもしれないが。
2083 ◆MABOUp7up. :05/01/30 23:23:22 ID:t0810t/1

「じゃ、お袋。俺たちはこれで」
「ええ、それじゃ」
一応、式の段取りを軽く教わり、衣装合わせも終わらせた俺と佳乃は、
まだ話があるからというお袋を置いて、二人で家に戻ることにした。
……本当は、俺も佳乃の白無垢姿を見たかったのだが、
本番までのお楽しみということで、お預けだったのだ。まったく。

「なあ、佳乃」
「はい?」
「せっかくだし、村の中を見て回っていかないか?」
帰り道、俺は佳乃にそう尋ねた。
……よく考えたら佳乃って、こっちに来てからは幸乃につきっきりで、
二人でのんびりするってことが、ほとんどなかったしな。
「……で、でも幸乃ちゃんが……」
「いいじゃないの。幸乃が心配なのは分かるけど、薫さんたちが面倒見てくれているんだし、
山に囲まれた小さい村なんだから、すぐに見終わるよ。たまには……な?」
予想通り、逡巡する佳乃の肩を抱き寄せ、俺は言葉を続けた。
……確かに、幸乃が心配と言えば心配だけど、パチンコに熱中する親みたいに、
車の中に置き去りってわけじゃないし、薫さんたちがいるんだし。
「……………そ、そうですね。たまには、そうさせていただきましょうか」
佳乃はしばらく考え込んでいたが、ぱっと顔をあげたかと思うと、
優しい微笑みを浮かべ、そのまま俺の手を握り締めてきた。
「ちょ、お、おい?」
「………たまには……よろしいですよね?」
「え……あ、う、うん……」
思いもよらない佳乃の行動に、やや戸惑っている俺を見て、
佳乃はやや照れくさそうにしながらも、じっと上目遣いでこちらを見つめる。
その目に射すくめられたかのように、俺はただカクカクと頭を頷かせ、佳乃の手を握り返した。
……まあ、これはこれで悪くないか。
2093 ◆MABOUp7up. :05/01/30 23:24:04 ID:t0810t/1

――俺たちは、あれから二人で村の中を見て回った。
一時間に一本しか列車が来ない駅、
今にも崩れそうなアーケードが侘しさをそそる、駅前のボロい商店街、
そこからちょっと離れれば広がる畑と農家、
小高い山の上にある、ボロボロの校舎――すべてがガキの頃から、まったく変わっていやしない。
まるで、ここだけ時間に置き去りにされているような、そんな錯覚を覚えてしまうくらいだ。
「しっかし……ほんっと、何も変わってねえなあ…」
「ふうん、そうなんですか? でも、のどかでいいところですね」
思わず漏れるつぶやきに、手を繋いだままの佳乃が反応する。
……まあ、確かにそう言われれば、そうかもしれないが……物は言いよう、だな。

「あ……そうだ」
「え? どうしたのですか?」
不意にあることを思い立った俺は、佳乃の手を引っ張りながら、歩調を速める。
……どこも変わってないのなら、もしかしたらあそこも……。
佳乃は戸惑いながらも、俺の手を離さないようにか、握り締める手にぎゅっと力を込めてきた。

家の裏にある山に入り、山道を外れて林の中を、木々を掻き分け、
少しだけ積もった雪を踏みしめながら進んでいくと、突然視界が開けた。
「こ……こ、は?」
「俺の秘密の場所、さ。………やっぱり、ここも変わってないか」
視界が開けたそこには、ひときわ大きな一本の木が、聳え立っている。

その老木は、林を構成していた木々に比べて、背丈は低いものの、幹と枝は物凄く太かった。
しかも、根は大きく張り出していて、その場所には背の高い木が一本も生えていないため、
老木を中心にして空き地が広がっているのだ。

その光景は、あたかも一歩引いて直立不動で立ち尽くす衛兵たちと、
彼らに囲まれて玉座に腰掛ける、王のようだった。
2103 ◆MABOUp7up. :05/01/30 23:24:58 ID:t0810t/1

「ガキの頃はよくわがまま言っててな、しょっちゅう家を飛び出しては、ここで夜を明かしていたものさ」
「まあ……お義母さまを困らせちゃ、だめじゃないですか」
老木の幹の根元、ぽっかりと開いた洞を覗き込みながら、俺は佳乃に説明した。
俺と同じように、洞を覗き込んでいた佳乃は、ぱっと俺のほうを見上げながら、軽く眉をしかめる。
「………ああ、そうだよな」
そうたしなめられた俺は、昔を思い出し、ふと遠い目をしながら答えていた。
……まったく、参観日に来てくれないことくらいで、何で家を飛び出したりしたんだか。

「あ……も、申し訳ありません」
「え?」
しばしの沈黙の後、佳乃の口から予想だにしない言葉が発せられる。
我が耳を疑った俺は、思わず佳乃を見返しながら、声を上ずらせていた。
「つ、つい、かようなことを口走ってしまいましたが、それは昔の話で、今はもう終わったことですよね。
それをわれが、今さら蒸し返すようなことを……」
「いや……そんな、佳乃が気にすることじゃないさ。事実は事実なんだし……よい……しょ、っと」
「あ、の、信幸様……?」
顔を伏せたまま、ぽそぽそと口走る佳乃の頭をそっと撫でた俺は、目の前の木によじ登り始めた。
突然の俺の行動に、呆気にとられる佳乃をよそに、俺は一番下の最も太い枝に辿りついた。
「佳乃も……こっち来いよ」
「え? あ、は……はい…」
枝に腰掛けて下を見下ろすと、ぽかんと口を開け、俺を見上げる佳乃がいた。
俺は、そんな佳乃に向かって手を伸ばしながら、微笑みかけた。
すると佳乃は戸惑いながらも、するすると木を登り始め、あっという間に俺の隣に辿りついた。
……さすが天狗だけあって、俺よりも木登りが上手いのな。
2113 ◆MABOUp7up. :05/01/30 23:27:07 ID:t0810t/1
「ど、どうしたのですか、突然?」
「いや、さ……それこそガキの頃は、ここでぼうっと景色を眺めていたな〜って思って、ね」
などと軽く複雑な心境に陥っている俺に、佳乃は怪訝そうな顔で問いかけてくる。
気を取り直した俺は、内心を誤魔化すように軽く咳払いをしながら、佳乃にそう答えた。
「ここで景色を……ですか。……うふふっ」
「な、何だよ。何か俺、おかしいこと言った?」
佳乃は、木々の隙間からわずかに見える、村の景色を眺めたかと思うと、くすくす笑い出した。
気になった俺は、思わず佳乃の顔を仰ぎ見ながら問いかける。
「え? いや……あの赤い屋根の家、お義母さまの家でしょう?」
「あ、ああ……」
片手で口元を押さえたまま、佳乃はもう片方の手を伸ばし、ある一軒の家を指差す。
そう、それは間違いなくお袋の家だった。……と言っても、中学までは俺の家でもあったのだが。
「何だかんだいって信幸様も、お義母さまのことが、気になっていらしたのでは? と思いまして……」
「………ああ、そうかもな。日が暮れるまで、ここでこうしてて、夜になったら洞で眠って……。
でも、今にして思えば、お袋にはここのことが、バレていたのかもしれないな……」
「え? なぜですか?」
思わず漏れるつぶやきに、佳乃は目を丸くして声をあげる。
「ん………あの頃は、着の身着のままで家を飛び出して、いっつもここで夜を明かしていたんだけど、
目が覚めたときには決まって、俺に毛布が被せられていたんだよね」
「……じゃ、じゃあそれって、信幸様が寝ている間に、お義母さまが?」
「………だろうな。まあ、お袋はそのことについては、何も言わないけれど」
「そう、だったのですか。………われも、お義母さまみたいな立派な母親に、なれるでしょうか?」
「ああ……きっとなれるさ。佳乃なら、きっと……」
自らの胸に手を当て、俺に軽く身を寄せながら、ぽつりとつぶやく佳乃。
俺はそっと、佳乃の肩に手を回しながら、そう答えた。
2123 ◆MABOUp7up. :05/01/30 23:27:50 ID:t0810t/1
「そう……ですか。ありがとうございます……で、あ……あの、
の、信幸様…………こ、ここで…その……昨晩の続き…を……」
「………え? よ、佳乃…? ……う、うわっ」
俺の答えに、にっこり微笑んだ佳乃は、急にもじもじしながらも、
ズボン越しに俺の下腹部を優しく擦り始めてきた。
佳乃の突然の行動に驚いた俺は、思わず後ずさりしようとして、木から落ちそうになってしまう。
……こ、ここでって、いったい何があったんだ、突然?
「どうしたのですか? 信幸様だってあの時、われを外で抱かれたではないですか」
佳乃は片方の手で、木から落ちそうになった俺の手首を掴み上げ、
ゆっくりとズボンのファスナーをずりおろしながら、怪訝そうな目で俺をじっと見つめる。
……ううむ、かつてはファスナーを下ろすのにも必死だったのに、
変われば変わるものだ……って、そういう問題じゃなくてよ。
「え……いや、その……」
「それとも……こんなはしたない女は、お嫌いですか?」
なおも戸惑いの声を漏らす俺を見て、佳乃は寂しそうにつぶやく。
「嫌いなはず……ないだろう? ………っ」
あまりに儚げな、佳乃の表情にドキリとした俺は、
吸い込まれるように返事をしながら、そのままくちづけを交わしていた。
2133 ◆MABOUp7up. :05/01/30 23:28:40 ID:t0810t/1

「んむ……ん…んふ…っ……」
「あ……く…っ…よ…佳乃……」
木の枝にしがみつくような姿勢で、俺のモノにしゃぶりつく佳乃。
俺は木から落ちないように、片手で木の幹を押さえ、もう片方の手で佳乃の頭を撫でながら、
ただひたすら、佳乃の口がもたらす刺激に悶えていた。
「……ちゅぱ…ちゅぷ……っ、んっ……っ……」
「うく……う、ううっ……、イ、イイよ…佳乃……」
さらに佳乃は、顔を上下に揺さぶりながら、舌先をモノの筋に絡めてきた。
あまりの快感に、思わず全身が仰け反ってしまう。
「ん……ん、………っ、ん……っ…」
今度は、モノから口を離し、右手でモノを優しくしごきあげながら、
舌を伸ばしてモノの先端を、チロチロと舐めあげてきた。
「よ…佳乃……も、もう俺……」
両足が地に付いていないため、踏ん張りが利かず、早くも限界が近づいていた俺は、
情けない声をあげながら、絶頂に達しようとしていた。が、そのとき――
2143 ◆MABOUp7up. :05/01/30 23:29:29 ID:t0810t/1

「………しょ、っと」
「え? よ……佳乃!?」
不意に佳乃が俺から離れ、立ち上がった。
まさにイク寸前で止められた俺は、思わず情けない声をあげながら、佳乃を見上げる。
……ま、まさかいつも言葉でいじめているから、その仕返しだったりするのか!?
でもそれは、佳乃が顔を赤らめたり、恥じらったりする表情が見たかったりするわけで……
「信幸様……わ、われにもお情けを……」
「あ……あ、ああ……」
だが佳乃は、俺の心の声を気にする風でもなく、俺の両足に跨ったかと思うと、
ゆっくりとスカートをめくりあげながら、ぽそぽそとつぶやく。
俺は佳乃のとろんとした”女”の表情に、まるで魅入られたかのように、ガクガクと首を上下に動かした。
……いや、実際魅入られていたのだが。
「……で、では、頂戴いたします……」
俺の返事を確認した佳乃は、膝立ちの姿勢になりながら、右手を後ろに回し、
中指と人差し指で自らのすぼまりを広げて、俺のモノに押し当てた。
……え? ま、まさかお情けって……。さすがに後ろは、いきなりじゃきついだろう?
「…………!」
「! ……くっ、よ…佳乃、佳乃おっ!」
ちらりと脳裏に浮かんだ疑問も、佳乃が腰を落とした次の瞬間には、完全に吹き飛んでいた。
佳乃が息を詰まらせたような喘ぎ声をあげた瞬間、脳が麻痺するほどの快感が押し寄せ、
あっさりと絶頂に達した俺は、全身をビクビク震わせながら、佳乃の腸内目掛けて射精していたのだ。
2153 ◆MABOUp7up. :05/01/30 23:30:27 ID:t0810t/1

「あ…は、ああっ……の、信幸様……信幸様……」
「う……っ、よ、佳乃っ……」
うわ言のようにつぶやきながら、ゆっくりと、大きく上下に腰を動かす佳乃。
まるで、たった今射精したばかりの俺の精液を、モノへと丹念に塗りたくっているかのように。
俺はと言えば、果てたばかりで敏感になっている、モノから押し寄せる刺激に、
ただひたすら涙を流しながら、悶えるしかなかった。
「の……信幸様…信幸様のが、中でぬるぬるして……あ、ああっ……」
少しずつ、佳乃の腰の動きが早く、小刻みになってきた。
それとともに、佳乃の口からつぶやきとも、喘ぎともとれる声が次々と漏れ出す。
さらに佳乃の動きとともに、木の枝がミシミシと揺れ動く。
「はあ………っ、の、信幸様……き、気持ちイイです……気持ちイイですう……っ……」
「よ…佳乃、佳乃……っ…お、俺も…俺も、気持ちイイよ……」
一方で俺自身もまた、2回目だと言うのにも関わらず、絶頂が近づいていた。
「あっ、ああっ、信幸様……信幸様あっ!」
「くううっ! あっ、ああ…よ、佳乃…っ!」
やがて俺たち二人は、悲鳴のような喘ぎ声とともに、
お互いの体をしっかりと抱きしめあいながら、揃って絶頂に達していた――
2163 ◆MABOUp7up. :05/01/30 23:31:16 ID:t0810t/1

――俺たちは枝の上で、コトをなした後の脱力感に襲われ、お互いの身体を寄せ合っていた。
……これだけ太い木の枝が、『ミシリ』と不気味な音を立てなけりゃ、5回で止めたかどうかは謎だが。
「な、なあ佳乃」
「はい?」
「………前から思っていたんだが、いっそ、こっちに引っ越してしまおうか?」
俺の呼びかけに顔をあげて、優しく微笑む佳乃。
そんな佳乃に、俺は思い切って、かねてから思っていたことを口にした。
「は? なぜ?」
佳乃は俺の言葉に目を丸くさせ、きょとんとした表情をする。
「いや……なんとなく今住んでいる場所って、佳乃にとって過ごしやすいのかな? って思ってさ」
「わ、われにとって……ですか?」
「ああ。佳乃って、生まれてからずっと、あの山で暮らしていたんだろう?」
「ええ」
「だったら今のとこよりも、少しでもあの山に近いこっちのほうで暮らすのが、いいかな、って……」
「大丈夫ですよ」
俺の言葉を途中で遮るように、佳乃はきっぱりと答えた。
「で、でも佳乃……」
……いつだったか、『山を下りて人間と混じって暮らすことなんて、考えられない』と言ってたろ?
「われは大丈夫ですよ。せっかく、ご近所さんとも仲良くなり始めましたし、それに……」
佳乃は俺が心に抱いた疑問を口にする前に、そう話し出したかと思うと、急に言葉を詰まらせる。
「それに?」
「……それに今のままでも、信幸様がいつも、われを可愛がってくださるのですから……」
気になった俺が、じっと佳乃の顔を見つめながら問いかけると、
途端に佳乃は俺から視線を逸らし、顔を赤らめながら、そうつぶやいた。
「佳乃………。ずっと、ずっと愛してるよ」
「の、信幸様………。われも……われも、信幸様をずっと愛しております……っ……」
俺は、そんな佳乃がたまらなくいとおしくて、思わずそっと抱きしめながら、耳元でささやいた。
佳乃はゆっくりと、こちらを向きながら、優しく微笑んだ。
その微笑みに、釣られるように笑みを返した俺は、佳乃のくちびるを奪っていた――
2173 ◆MABOUp7up. :05/01/30 23:32:35 ID:t0810t/1

「ただいま」
「ただいま戻りました」
「あら? 二人とも何やってたの? 私より先に帰るって言ってたのに」
家に戻るや否や、開口一番お袋が怪訝そうな顔で、俺たちを出迎える。
「ああ、佳乃に村を案内してたんだよ。今まで村の中をゆっくり歩き回ったこと、なかったし」
「ま。するとデート、ということですか?」
俺の言葉に、薫さんが口元に手を添えながら、にこやかに微笑む。
……いや、この人の微笑み以外の顔って、見たこと無いんだけどさ。
「か、薫姉」
「まあまあ、照れなくてもいいじゃないですか。ね、琢磨様?」
「う、うむ? ……まあ、たまには、な」
薫さんの言葉に、佳乃は少し慌てたように、拳を振り上げる真似をする。
だが薫さんは、あくまでにこやかに微笑んだまま、琢磨氏の方を振り返りながら言った。
幸乃をあやしていた琢磨氏は、いきなり話を振られ、面食らった表情をしていたが、鷹揚に頷く。
……それにしても、何でまたデートなんて言葉、薫さんが知ってるんだ?

「んぎゃ、んぎゃあ、んぎゃあ〜!」
「だあああ、よ、佳乃〜!」
と、突然、幸乃が大声で泣き出し始めた。幸乃を抱っこしていた絹代は、大慌てで佳乃に声を掛ける。
「あ。き、絹代様、申し訳ありません。さ、幸乃ちゃん、いらっしゃい」
声を掛けられた佳乃は、絹代の元へと歩み寄り、そっと幸乃を受け取った。
その途端、母親に抱かれて安心したのか、幸乃はピタリと泣き止んだ。
「まったく……薫や佳乃が抱けば、すぐ泣き止むのに、何でわらわが抱くと泣き出すのじゃ……」
「そうですねえ。どうしてでしょうかねえ」
幸乃の小さな手を軽く握りながらぼやく絹代と、にこやかに微笑む薫さん。
……二人と絹代の違い………まさか胸の大きさ、じゃねえよなあ……。
「さ、幸乃ちゃん、そろそろおねむの時間ですよ〜」
絹代と薫さんのやりとりを優しく見つめていたかと思うと、慈愛に満ちた表情で幸乃をあやす佳乃。
その表情からは、さっきまで木の上で見せていた、淫らな”女”としての表情は微塵も無かった。

俺は佳乃の表情の豹変振りに、何故だか知らないが、背筋に冷たいものが走るのを感じていた――
218つぶやきマボ ◆MABOUp7up. :05/01/30 23:34:08 ID:t0810t/1
>203-217で続きます。
自分のタイムテーブルは(略
すみません、まだ彼らは年を越してもいません。それどころかそろそろ節分です。
誰か鬼の話を書いてください(ぉ
というか、いつから連投規制が40秒になってしまったのでしょうか……。


>◆SNuCULWjUI氏と代理の方
今さらですが、完結お疲れ様でした。
読み終わってからしばらくの間、頭の中から何かが抜け落ちたような気分になって、
しばらくの間、自分の話の続きも書けなくなるくらいでした(ぉ
またいつか、別の作品を拝見できる日をお待ちしております。

>◆I3tGz4xJ9E氏
とうとう武の身辺にも、人ならざる物がやって参りましたか……。
しかも僕言葉で、しかもしかもふたなりだとわ。
……イイです。いっそ、それを以ってして武のバックバージンを(略
というか二人の妹にも、何やら不思議がありそうで、今後とも目が離せませんですな。

>狐の作者氏
ふうむ。お嬢様に狐が憑いたのか、はたまたのっけから狐だったのか……。
気になりますので続きをキボンヌします。というかお願いします。よろしくお願いします。



……かりんって、小説も読んだほうがいいのかなあ……(ぼそ
219名無しさん@ピンキー:05/01/30 23:50:53 ID:/cf+OsV/
このスレは神作家専用のスレとなりました

自分勝手な妄想で設定を捻じ曲げて、どうでもいいような複線やつまらないエロシーンを書く
ヘタレ絵師は死んでください

エロパロ板 人間以外の女の子とのお話スレ
220名無しさん@ピンキー:05/01/30 23:57:31 ID:/cf+OsV/
>>219修正
このスレは神作家専用のスレとなりました

自分勝手な妄想で設定を捻じ曲げて、どうでもいいような複線やつまらないエロシーンを書く
ヘタレ作家は死んでください

エロパロ板 人間以外の女の子とのお話スレ
221名無しさん@ピンキー:05/01/31 00:40:28 ID:KQ5Bre9Y
俺このスレにうpしようと思ってたんだけど…
ヒロインがマボ氏の作品のように天狗の女の子なんだ…
だから正直パクリみたいに思われるんじゃないかと…
前から少しずつクトゥルフ物書いてたらすでにひでぼんがあるし…
゜。(つД`)。゜何がなにやら
222名無しさん@ピンキー:05/01/31 00:52:13 ID:YbAez7Ad
>>219
消えろカス。そして氏ね。
223名無しさん@ピンキー:05/01/31 01:12:04 ID:S7+Ahn/C
>221
そんな程度でパクリといわれているなら、俺は今頃最強のパクリSS書きだぜ!!
だから無問題、バシバシ投下してくれ!
224名無しさん@ピンキー:05/01/31 01:17:35 ID:W3X8iYpb
>>221
種族が重なっただけでパクリだなんて話は出ませんよ。

死神、エルフ、クトゥルフ、雪女、犬耳、天狗、悪魔、狸、人魚、宇宙人、魔女、天使、アンドロイド、サンタ、バイオソルジャーなどなどと、メジャー所は出尽くした感も有りますし、そろそろ重ならない方がおかしいですし、
事実、今までも幾つかは重なってますが、それに対してパクリだなんて意見が出たことも記憶の限りですが有りません。

貴方の作品ですし、上げる上げないは貴方の判断ですがパクリと言われる事を心配しているならば、種族が重なっただけならば大丈夫だと思いますよ。
225A:05/01/31 02:49:54 ID:NJ/KFcbe
某スレでSS書いてるんですが、96氏曰く「 」たる作品は
私にとって非常に尊敬に値すべき作品であると思いました。
そもそもクトゥルフ神話そのもの、あまり詳しくはありません。
興味があってTRPGのルルブを買った程度です。
しかしながら、そんなことは関係なしに、『物語』としての面白さを感じさせていただきました。

物を語ると書いて『物語』。
『物』をいかに精巧に、そして美しく書くのが小説ではないかと思います。

時間という扱いにくい概念をうまく取り込む技巧、お見逸れしました。
40万年であろうと、1秒であろうとその難しさに違いはないはず。
時という概念をいつか書いてみたいと思う私にとって、一つの目標となります。
拝読していて衝撃を受けました。

私程度の稚拙なSS書きには畏れ多くてその作品名を字には書けません。
「 」と作者様に敬意を払いたいと思います。
駄文失礼しました。
226名無しさん@ピンキー:05/01/31 04:32:06 ID:l/E0ny4a
19〜221は、半虹のクトゥルフ系スレでも妬み根性全開で粘着していたクズ野郎。
文体が何時も同じだからすぐわかる。今回は自作自演がばれないようにしろよw
ツァトゥグアの絵を描くとかクトゥルフ物のSS書くとかほざいていたが、
結局そうやってウダウダ喚いているだけで、お前自身は何も作り出さないのな。
お前が言うヘタレ作家以下の存在だよ、お前自身は。
227名無しさん@ピンキー:05/01/31 04:34:41 ID:l/E0ny4a
失礼。
19〜221は、219〜221の間違い。ま、言わなくてもわかるだろうけど。
ひでぼんにだけならまだマシだったけど、スレ自体に粘着しちゃったか・・・
228名無しさん@ピンキー:05/01/31 05:30:33 ID:FW9ZRDVx
おいみんな、釣られるのは止そう。

ってなわけで>>218GJ!
木の上でってのは見たことなくて新鮮だったな。
でも一つ言わせて欲しい。
>下手なモデルも真っ青の、人間離れした美しさ
こういうのは始めの、初対面のあたりで描写しておかないと、後付け臭く見えるよ。
229名無しさん@ピンキー:05/01/31 07:32:45 ID:0tQmLk3v
ひでぼんて、ひでーぼんぼん。
エイボンて、ええぼんぼん?
230名無しさん@ピンキー:05/01/31 12:57:36 ID:XCoM7Oy/
3点
231マボと呼んだ人:05/01/31 22:55:01 ID:t3XNz5TJ
ttp://www.degitalscope.com/~mbspro/userfiles_res/database/301.txt
死(DIE)4話です。(ぉ
食事中には読まないでください。(一部アレな表現があります。

>マボ様
おおう、野外プレイですか!それも木の上…落ちたら大変ですなぁ。

>>221
ガッツだ!(少なくともTHEじゃない)
いいんだかぶってても!…漏れだって正直ミ=ゴ話書きたかったんだ。
自分が「これでいい」って思い、スレの皆が「GJ」と言える作品にパクリと言う壁はない!(意味不明

>>229
えーっと…山田くーん!>>229さんの座布団一枚持って行って!
232名無しさん@ピンキー:05/02/01 01:10:04 ID:anqMj9vU
>>218
漫画版だけで十分だと思う
233名無しさん@ピンキー:05/02/01 07:16:52 ID:g7noPcnY
き………………………………………………………………………………………………………
た……………………………
234名無しさん@ピンキー:05/02/01 14:38:08 ID:AuYPrH7d
>233
俺の言いたいことを全て言ってくれているな
235透明ピラフ:05/02/02 03:31:18 ID:yQhzRdvh
 ポケットに手をつっこんで僕は家へと続く並木道を歩く。この季節の風はなんだか鋭い
質感を持っているような気がして、体を包む学生服がもっと隙間なく肌に接するように、
全身にギュッと力を込めて、かしゃかしゃと落ち葉を踏みながら進む。


 僕が通っているのは一般的な普通科進学高校であり、今は受験シーズン真っ只中。学校
全体が3年生のためにあるような雰囲気で、2年生と僕たち1年生の授業はこう言っちゃ
なんだけど、おまけのような感が否めない。2週間後にせまったマラソン大会の練習も、
面倒くさいんだけど何かのんびりとした空気が漂っている。


 教師に干渉されにくいこの時期が、僕はそんなに嫌いじゃない。人付き合いが苦手な訳
でも、会話すると石になる体質でもないけど、誰か他の人間と関わる機会は、できるだけ
最小限に抑えたい。他の人と関わりすぎると、
何だか、自分の中のバランスが傾いてしまうような気がするのだ。
 僕は人が思うより自分のことを良く理解していて、僕のバランスを保てるのは僕だけ、
そんな気がする。…というのは思春期だからなのだろうか。思春期を経験するのは初めて
だからよく分からない。
236透明ピラフ:05/02/02 03:32:35 ID:yQhzRdvh
 そんな取り留めもないことを、何となく頭の中でくるくると回しながら歩いていると、
いくつかの赤い光が見えてきた。それと同時に、冷えた鼻においしそうな匂いが届く。
 この近くにはそれ程大きくはないオフィス街があり、この赤い光はそのビル群に勤める
サラリーマンやOLを主なターゲットとした屋台というわけだ。
 今日のように1人で帰ることが多い僕だけど、友達と帰るときは、頭のてっぺんが少し
寂しい感じのおじさんや、豪快な笑い方をするOLのお姉さんと椅子を並べて、熱い大根
をかじったり、味噌ラーメンの濃いスープをすすったりする。高校生はお腹がすくのだ。
僕の家はここから10分足らずのところだけど、その10分も我慢できない時がたまにある。

 あのちょっとぼろぼろになった提灯の赤い光や、おでんの、ラーメンの、そしてお好み
焼きのソースの匂いは反則だと思う。満腹中枢を置いてけぼりにする危険なものだ。

 今日はそんなに空腹を感じないけど、色々な屋台は見てるだけで何だか楽しくなるので
きょろきょろ見回していると、僕は一軒奇妙な屋台を発見した。
237透明ピラフ:05/02/02 03:34:18 ID:yQhzRdvh
「…………青い」
 そうなのだ。思わずそう口に出てしまうほど、見事に青いのだ、提灯が。鮮やかすぎる
程のブルーの提灯に、「健康大好き」と太字で書かれている。
 なんだなんだと思いつつ、その提灯を吊した屋台を念入りを見てみると、白いチョーク
で文字が書かれた玩具のような小さな黒板が、入り口の横に立てかけられていた。


 夏と言えば一番最初になにが頭に浮かびますか?祭り、花火、スイカ……海水浴なんか
もいいですね。あ、そうそう、僕の学校の近くには、気さくなおばあちゃんがやる喫茶店
があるんです。夏になるとね、その店先に「冷やし中華、はじめました」っていう張り紙
が出るんですよね。


 その黒板には、まるで冬の風物詩でもあるかのように、
「フェラチオ、はじめました」
と丸い字で書かれていた。世界は狂っていると思いかけたけど、やめた。

 他の人よりは淡白だとは自覚しているけど、僕だって16歳の少年だ。それなりに性欲も
あるし、そういった映像を見ながら自分で処理することもある。その僕の未熟な野生は、
この言葉に強く惹かれていた。
238透明ピラフ:05/02/02 03:35:48 ID:yQhzRdvh
 しかし入る決心はなかなかつかない。そりゃそうだ、この道は僕以外の生徒も通るし、
すぐ横の屋台では二人組の中年男性が焼き鳥を食べながらお酒を呑んでいる。
 常識的な自意識のある高校生なら、少し躊躇して当たり前だろう。

「けど気になるなぁ……フェラチオ」
 他人との関わりをなるべく避ける僕には、もちろん彼女なんていないし、キスさえした
こともない。友達が舌を入れただの、きつくて指もなかなか入らなかっただのの話を聞い
たりして、少し羨ましく思いながらも、煩わしさのほうが優先されてしまう。世界の半分
を他の誰か、しかも女の子と共有するなんて、今の僕じゃあできそうにない。以前、告白
してきた同じクラスの女の子に正直にそう打ち明けると、その子は泣きだしてしまった。

 ……とまぁ、そんな感じでクラスに気まずい空気が生まれ、女の子から遠ざかっていた
僕は、今は淡白なわりに性的な刺激に弱いという変な少年になっていた。野球で例えれば
バントの得意な4番バッターというところだろうか。なんか違う気がするけど迷いはない。
239透明ピラフ:05/02/02 03:36:38 ID:yQhzRdvh
 そんな僕に「フェラチオ、はじめました」の看板は、あまりに手ごわい相手だった。

「はいっ……ちゃおうかな。いや、でもなぁ……」
10分もの間そうして迷い、手を入り口に伸ばしては引っ込め、また伸ばし、そして、また
引っ込めようとした瞬間、



とんっ



肩を指で押された。いや、指だと思ったのは衝撃を受けた面積が小さかったからで、実際
には指先だけでは到底不可能なほど強く、抗い難い力で、僕はそのまま屋台に吸い込まれ
ていった───




 気がつくと、不思議な部屋にいた。
 ゆらゆらと揺れる蝋燭の炎の色は緑色だし、噴水はあるし、僕が座っているのは大きな
(ダブルベッド程の大きさ)の座布団だし、屋台のはずなのに(噴水がある時点で、アレ
だけど……)、僕が入ってきたはずの入り口が見当たらないのだ。

 そしてなにより不思議なのは、今まで見たことも無いような可愛い女の子が、僕の顔を
にこにこと眺めているのだ。



「…あの、ちょっと聞きたいんですが」
5分あまり少女の笑顔に見とれたあと、僕は口を開いた。
「はいは〜い、好きな食べ物からスリーサイズまで、なんでも答えてあげるよ」
240透明ピラフ:05/02/02 03:37:29 ID:yQhzRdvh
 深い茶色のショートカットを揺らしながら、女の子はうれしそうにそう答えた。柔らか
そうなほっぺだな、と思った。

「じゃあ上から順に……じゃなくてですね、ここはどこですか?」
 質問を重ねると、少女はおかしくてたまらないという感じで、くすくす笑いながら僕の
前に足をくずして座った。

「やだなぁ、私の屋台だよ。今入ってきたばかりなのに覚えてないの〜?」
 彼女の服装は、水色のTシャツに綿のショートパンツ。普通の女の子が、コンビニでも
行ってきそうな格好だ。………ただ、Tシャツは少し小さめのようで、胸の形がけっこう
くっきりと……

「こらぁ!人と話すときは目を見なさい!おっぱいばっかり見ないのっ!」
 少女がずいっと顔を寄せてきて、はっと我に帰る。……溜まってんのかなぁ、僕。前に
1人でやったのはもう一週間前だしな………。


「えーっと、屋台の中なのになんでこんなに広いんですか?」
「あっ、それ魔法なの。私は人間じゃなくってぇ、サキュバスなの」
 ………魔法?人間じゃない?駄目だ、可愛いけどなんか変だぞ、この子。
241透明ピラフ:05/02/02 03:38:40 ID:yQhzRdvh
「でさー、こうして屋台を出して、性欲にまみれた男の子を待ってたわけよ」
 なんかすごいこと言ってるけど、頭の回転が追いつかない。よし、こういう時は自分の
わかる範囲の質問をしてみよう。
「……なんで青い提灯なんですか」
「う〜ん、私たちが語りあうべきことは他にあるような気もするけど、まぁいいわ」
 柔らかそうなほっぺをぽりぽりとかき、彼女は説明を始めた。
「人間ってさー、君たちくらいの若い人を『青春』っていうんでしょ?でね、でね?精力
が溜まったそういう若い人にしかこの屋台が見えないようにあの提灯に魔力を使ったら、
青くなっちゃった。えへ」
 いかん。ぺろっと舌をだして笑う彼女は可愛いけど、ますます頭がついていかくなって
しまった。可愛いけど。


「……なんでそんな魔法を使ったんですか?」
 僕は開きなおった。いいや、この際魔法だろうとなんだろうと。僕は彼女のことが知り
たい。

すると少女は、頬をすこし赤くしてもじもじしだした。
「あのね、笑わないでね?絶対笑わないでね?………初めてなの」
「……え?」
なにが?純粋に分からないので、僕は彼女の落ち着かない目をまっすぐ見つめた。
242透明ピラフ:05/02/02 03:41:53 ID:yQhzRdvh
 すると彼女の頬はますます熱を帯び、真っ赤になった。
「男の子とそういうことするの初めてなの!それでおじさんじゃ嫌だから、若くて性欲に
満ちた人間だけに見えるようにしたの!分かったでしょ!?もう!」
 それだけ言うと、彼女はぷい!っと横を向いてしまった。唇をツンととがらせていて、
顔はまだ赤い。

「初めてって……今いくつ?」
 僕が知る限り、サキュバスってのは夜な夜な男の精を求めて、闇をさまよう魔物のはず
だ。僕と同じくらいの年にしか見えない彼女が初めてってのは、どういうことだろう。
「この前生まれたばかりだから、人間で言うと……1歳?」
「…そ、そうなんだ。……なんだか年齢より大人っぽく見えるよ」
 そう言うと、ふくれっ面だった彼女が、みるみるうちにキラキラした笑顔に代わった。

「やだぁ、もう!そんなこと言われたの初めてだよ〜。お上手だね、このこのぉ!」
うりうりと肘で僕の胸をつついてくる。別に喜ばせるつもりの言葉じゃないけど、こんな
心からの笑顔を見ると、こっちまで嬉しくなる。

「よ〜し!じゃあおちんちん出してっ」
 さわやかな笑顔のまま、彼女はさらりとけう言った。
243透明ピラフ:05/02/02 03:43:31 ID:yQhzRdvh
「ええっ、なんで!?」
 あまりにも自然なので、余計に動揺してしまう。すると彼女は、さも当然かのように、
こう返す。
「なんでってなんで?表にある黒板の前で立ち止まってたよ?ていうか、この屋台を見る
ことが出来たんだから、大分精液が溜まってるんでしょ?そうなんでしょ?」
 直球勝負な女の子だなぁ、初めて会うタイプだ。
「そ、それはそうだけど。だけど僕はまだキスもしたこと無いし……いきなりでそんな、
ふぇ、ふぇらちおなんて……」
 僕の思考回路はかなりヒートアップしてたけど、その熱くなりすぎた思考さえ彼女の声
で中断された。
「えーーっ!!キスもまだってことは、君ってもしかして童貞なのっ!?」
 ものすごい驚きようだ。まん丸くなった目のおかげで、少し冷静さを取り戻した。

「そ、そうだけど?」
 僕がそう答えると、彼女はこともあろうにギュッと抱きついてきた。
「な、な!?」
「うれしーっ!初めての相手が童貞なんて、私ってすっごいラッキーだね!」
 なんでこんなに喜んでいるのだろう。………もんのすごいきらきらした瞳で僕を見上げ
ている。
「なんで嬉しいの?」
「あ、うん、それはね」
244透明ピラフ:05/02/02 03:45:29 ID:yQhzRdvh
 彼女は僕に抱きついたまま、説明を始めた。

「先輩が言ってたんだけどね、人間の女の子と交わってない童貞の精液ってね、すっごく
美味しいんだって!青りんごジュースなら果汁100%って感じ?でね、そういう人の魂は
まだ何の色にも染まってなくて、その人の精液は私たちにいい影響をもたらすことがある
んだってさ。つまり君は癒し系ってわけよ!にくいぜ大将!」
 彼女の表情は、そこで少し暗くなった。
「最近はていねんれいか?ってやつで、童貞の数も減ってるんだって……しかぁーし!」
 ……そこでまたきらきらした笑顔に戻った。しかも晴れやかさ2倍(当社比)。

「私はあなたに出会っちゃいました!今夜は童貞のほとばしる熱い精液を、私にたっぷり
ぶつけてねっ、だ〜りん!」
 なんだか良く分かんないけど、あんまり童貞、童貞と連呼されると傷付くことに、僕は
気づいた。
「童貞、童貞ってあんまり嬉しそうに言わないでよ。………君だって処女じゃないか」
ぐわっ、言う方が恥ずかしい……。彼女はきょとんと僕を見上げ、そして、より一層にこ
にこと嬉しそうに笑った。

245透明ピラフ:05/02/02 03:47:03 ID:yQhzRdvh
「あははっ、そうだね。私って処女だもんね!童貞と処女、私と君は処女と童貞!ああ、
きっと私たちは出会う運命だったのよ。間違いないわ、うんうん」
 彼女のテンションは激しさを増した。……サキュバスでも処女っていうのかなぁ、よく
分かんない。でも、僕の顔は今すごく赤いとみて間違いない。
「じゃあおちんちん出して、出会った記念に吸いつくしちゃうから」
「だ、だからいきなりそんな……」
 僕がまたうろたえてじたばたしてると、彼女のにこにことした笑顔は、にま〜っとした
感じの、意地悪な、そして少しえっちな雰囲気の笑顔に変わった。
「も〜う、そんなこと言ったってダメだよ?私は君がいいって決めちゃったワケだし。
それに…」
 そういうと彼女は、僕の股関を膝でぐりぐりとこねた。
「さっきから私の太ももに当たってる、このかたい棒状のものは何かな〜?ん〜?」
 さっきからのハイテンショントークと、抱きついたままの彼女の柔らかさと甘い匂いに
、1週間蓄えられた欲望は、いとも簡単に反応した。痛いくらいだ。
 僕が何も言えずにいると、彼女は了解したと判断したらしい。僕の前にひざまずいて、
ズボンに手をかけた。
246名無しさん@ピンキー:05/02/02 04:32:04 ID:8oS7Cn9Q
>>235-245
リアルタイムキタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!っと喜んでたら
ぇち前寸止めなのねorz
でもGJ!!
247透明ピラフ:05/02/02 07:49:45 ID:yQhzRdvh
 そこから彼女が何をするつもりなのか想像がつくし、まぁ………若干期待している僕も
いるんだけど、とりあえず聞いて見る。

「な、何するつもり?」
 すると彼女の笑顔は輝きをました。その表情には、期待と興奮と少しの緊張。
 ………そして大きな好奇心を読み取ることができた。
「ふふふのふ………冬といえばふぇらちおしかあるめぇよ。それっ、ごたいめ〜ん!」
 冬関係ないし!そう口にする前に、僕のズボンはパンツごと勢いよく下ろされた。


び〜ん
ぺちっ☆



 一週間の間チン黙をまもっていた僕の……えーっと「ソレ」は、その欲望と期待と同じ
だけ、かたさと大きさを増して勢いよく登場して、彼女の柔らかい頬にクリティカルした
のでしたまる

 彼女は数回ぱちぱちとまばたきして、せれからきゃっきゃとはしゃぎ始めた。
「うわ〜すっごいね!私、実物を見るのは初めて。おーっ、これが『きっとー』ってやつ
なのね?どれどれ……」
 そう言いながら彼女はシャフトを右手で握り、左手の指先で『亀頭』やカリの部分を、
まるで大切な宝物のように、愛おしそうに撫ではじめた。
248透明ピラフ:05/02/02 07:51:28 ID:yQhzRdvh
 可愛い女の子が僕のものを握り撫でている。……その状況だけで余裕なんて無くなって
しまったのに、彼女は興味津々といった感じで話しかけてくる。

「ひゃあ、ごつごつしててかたいねぇ。あ、これ『うらしま』だっけ?ほほ〜、不思議な
感触」
「うん、裏筋だね。うっ……あんまりそこばかり触らないようにね」
 彼女の好奇心は尽きないらしく、さきっぽから根元までぺたぺたくにくにと触り続けて
いる。何か発見するたびに上目づかいで僕を見つめ、嬉しそうに話しかけてくる。正直、
かなりクる光景だと思う。

「おやっ、何か出てきたよ?」
 じわじわと与えられる快感に頭が熱くなり、
何も考えることが出来ずにぼ〜と見ていると、彼女はまた何かを発見し、さきっぽを凝視
していた。

「あ、それは……」
 先走りってやつだよ、とは続けられなかった。彼女が先端に鼻をぴとっとくっつけて、
目を閉じてくんくんと匂いを嗅ぎはじめたからだ。
「……えへへ、何だかいい匂いだね。ぼ〜っとしちゃうくらい、強く君の匂いがする…」

 微笑む彼女は、好奇心や興味ではなく体の奥底からくる興奮に頬を染め、とても美しく、そしてえっちだ。
249透明ピラフ:05/02/02 07:52:31 ID:yQhzRdvh
 僕はそんな彼女に何か言いたいと思ったけど、何も思いつかないから、黙って彼女の瞳
を見つめていた。彼女はしっとりと濡れた舌を僕のものに近づけつつあったけど、そこに
驚きや戸惑いを感じはしなかった。それが当然であり必要なんだと、僕は感じていた。
 2人を包むこの空気が、どんな行動も肯定してくれる気がした。


「ん〜、よく分かんないけど嫌いじゃないかも。なんだかお腹が熱くなっちゃう味…」
 次から次へと溢れてくる透明な液体を、彼女は全て舌ですくいとり、口の中でむぐむぐ
と味わった後にそう言った。

 彼女の顔は色っぽく染まり、呼吸の速度が早まっていた。
「ねぇ、なんていうかその………我慢できないから、思うままにおちんちん舐めていい?」
 瞳はうるうると揺れて、だけど、まっすぐに僕を見つめていた。……サキュバスの本能
だとか、そんな風に思いたくなかったし関係なかったので、僕はただ彼女の瞳を見つめた
ままゆっくりと頷いた。

「うん……じゃあ遠慮なく」
 彼女はそっと口を開き、僕のものはその中に吸い込まれていった。

250透明ピラフ:05/02/02 07:53:50 ID:yQhzRdvh
 なんていうか、凶暴だった。凶暴だと表現できるくらい気持ち良かった。
「ん、んん……ひょう?ひもひひい?」
「あっ……ふっ……うん、凄く気持ちいいよ……」
 僕がそう言うと彼女はあまりに嬉しそうに微笑むので、なんだか苦しくなってしまい、
それを和らげるために僕は彼女の細い髪を撫でた。すると彼女はうっとりと目を細めて、
なんだか余計に苦しくなってしまった。


 彼女の首は小刻みに動き、柔らかい唇は先端をすっぽりと包み、そのぷるぷるとした感触が
たまらない快感を与えてくれる。
 裏筋の段差のところが気になるらしく、彼女の舌はそこを集中して攻めていた。

 じゅぷ、じゅぷと淫らな音に耳を刺激されながら、僕はもうすぐだと思い、欲望を吐き
出せる瞬間に期待して小さく震えていた。
 すると、彼女はいきなり動きを止めてしまった。
「えっ………なんで」
「そんなに寂しそうな目をしないでよ…あのね?今日のために予習してたことがあるの。
ちょっとそれを試そうと思って」
 そう言って彼女は目を閉じ、何かを思い出そうと唸りはじめた。

251透明ピラフ:05/02/02 07:54:54 ID:yQhzRdvh
「う〜ん……えっとね?羞恥心を煽るってやつなんだけど……『がっはっは、上のお口は
そう言うが、下のお口はどうかな?』」
「………………」
「『ほうら、こんなに溢れてきているぞ。いやらしくヒクつかせおって…………そんなに
入れて欲しいのか?このメス豚めぇ』」
「…………ぷっ」
 す、すごい変化球を投げてくるなぁ…。僕はお腹を抱えて笑いだし、2人を包んでいた
緊張感にも似た不思議な雰囲気は、音を立てて崩れた。

「あはははははは!な、なんだよそれ」
「えーっ、なんで笑うのよ!?この日のために頑張ったのにっ」
 彼女は本気でショックを受けていた。まだ1歳らしいし、間違うのも仕方ない…………
のかなぁ?

「確かにそういう言葉はよく使われるけど、この状況で言われると面白すぎるよ」
「うう、そんなぁ……決め台詞に使えると思ったのに〜」
「まぁまぁ、そんなに落ち込まないで。……それよりさ」
 僕は彼女の頬に手をあて、こっちを向かせた。爆発寸前までいきながらおあずけされた
ソレが、僕を急かす。
「……正直言って、早く舐めて欲しくてたまらないんだよね」
「そっそうだね、つらそうだもんね。ごめんごめん」
252透明ピラフ:05/02/02 07:56:01 ID:yQhzRdvh
 そうして彼女は再び僕のものをぱくっとくわえた。やっぱり気持ちいい。だけど、先程
より何だか親しみやすい空気に変わったおかげで、僕にも余裕ができた。
「おっぱい触っていい?」
「……!?げほっ、げほっ!」
 一瞬驚きの表情を浮かべ、彼女の口から勢いよく濡れたおちんちんが飛び出した。
「いいい、いきなり何?」
「いや、すごい柔らかそうだし触りたいな〜と思って。だめ?」
「え、あ………うん、いいよ」
 何だかすごく恥ずかしそうだ。……自分はすんごい舐めてたくせに、よく分からない。

「それじゃあ………」
「……んっ」
 両手を使って、何かを塗り込むようにゆっくりと揉む。
 程よい弾力があって、僕の手からするりと抜け出そうとする。それでいて、しっとりと
僕の吸いついてもくる。想像以上に素敵な感触だ。

「………はぁ……んッ」
「こらこら、自分だけじゃなくて僕も気持ちよくしてよ」
「う、うん……わかった」
 彼女は息を荒くしながら、また僕のものに舌を這わせはじめた。僕の手が胸をきゅっと
しぼる度に、彼女の桃色の舌はぴくっとはねた。
253透明ピラフ:05/02/02 07:56:49 ID:yQhzRdvh
 彼女はとろんとした目で僕を見つめ、切なそうに鼻から息をもらした。口からは先走り
と混ざり合った唾液がこぼれ落ち、Tシャツがぐしょぐしょになり、乳首の形がくっきり
とあらわれている。

 僕はもう限界に近くて、彼女の乳首を両方ぎゅっとつねった。
「〜〜〜〜〜〜っ!!」
 彼女は泣きそうな顔になり、僕のものを勢いよく吸い込んだ。それは十分すぎる刺激だった。

「あっ」
「ん〜っ!?、ん〜!!」
 一週間もの間溜められた精液の量はすさまじく、どぷっ、どぷっ、と何回も何回も彼女
の喉の奥に白い塊がうちつけられた。口の中に収まりきらなかった分は唇の端から溢れ、
彼女の形のよい胸を白く汚した。
 やっと全てを吐きおえた僕のものは、彼女の口からにゅるりと抜けて、彼女は髪の毛や
太ももまで白く染まっていた。

「はあ、はあ……す、すんごいね」
「うん………すんごいよ」
 こんなに出るとは思わなかった………。彼女は唇をぺろりと舐め、それから自分の体に
こびりついた精液を指ですくって口へと運んだ。
254透明ピラフ:05/02/02 07:58:47 ID:yQhzRdvh
「うわぁ……すごいえろい眺めだ」
「ちゅるっ……えろいって言うなあ!勿体無いでしょ?せっかくこんなに出してくれたん
だから……」
 えろいと言われて赤くなるサキュバス。……やっぱり良く分からない。
 3分ほどで、体中に飛び散った精液はほとんど彼女の口に飲み込まれていった。

「う〜ん、美味しかった…………あっ、まだ残ってるね」
「え、どこに………うっ!」
 彼女は力無くしおたれたものを口に含み、じゅるじゅると残り汁を吸い取った。はう、
イったばかりで敏感なのにぃ……。
「……ぷはっ!ごちそうさまでした!」
「お、お粗末さまでしたァ……」



 それから僕たちは少し会話をした。彼女は人間のことを知りたがり、僕が答える度に、
「へ〜っ」とか「うそっ」など、感動したり驚いたりしてくれた。
「そうそう、そう言えば君の好物ってなに?」
「えっとね〜、おでんなら大根ときんちゃくでしょ。それからね、焼き鳥と味噌ラーメン!」
 ………住んでる場所に影響されてるなぁ。確かにどれもおいしいけどね。
 それらの食べ物を思い出し、お腹減ったなぁと思っていると、彼女は僕の腕にぎゅっと
抱きついてきた。
255透明ピラフ:05/02/02 08:00:51 ID:yQhzRdvh
「それとね……あなたの精液」
「あ、あははは………」
 腕に感じる柔らかな胸は、唾液と精液に濡れたせいで、少し冷たかった。
「あっ、スリーサイズはいくつなの?上から順に」
 すると彼女はびくっと反応した。
「や、やだ。そんなの教えない」
「ええっ、何だよ。好きな食べ物からスリーサイズまでなんでも教えるって言ってたよ?」
 彼女はもじもじと指で僕の胸をつつき、
「だって………恥ずかしいもん」
と言った。やっぱりよく分かんない……。

 携帯を見るともう夜の7時だし、お腹も減ったので、僕は立ち上がった。……できれば
ずっとここにいたいけど、そうもいかない。


 彼女は少し寂しそうに笑い、元の世界への入り口を開いた。
「じゃあ……さようなら」
 僕がそう言うと、彼女は決心したように頷いた。
「あ、あのね!お願いがあるの……」
「な、なに?」
 彼女は僕の手を握り、言葉を続けた。

「今日は、その………口でしたじゃない?次は下のお口でひいひい言わせてあげるから、
来週もまた来なさ〜い!………なんちゃって」
 そして彼女は俯いた。僕は笑うべきか抱きしめるべきかと考え、じっと彼女を見つめた。
256透明ピラフ:05/02/02 08:01:38 ID:yQhzRdvh
 僕が何も言わないから心配になったのか、彼女は不安そうに顔を上げた。
「だ、だめかな?」
 うん、やっと考えがまとまった。彼女の小さな体を力を込めて抱きしめる。彼女は少し
驚いて、それから笑った。

「お、おやおや〜?もしかして私の魅力にめろめろになっちまったかな〜?」
「ま、まあね。それに……僕も君も、まだ童貞と処女のままだしね」
「そういえばそうね………あはは」


 そうして僕たちは笑顔で別れた。ほんの僅かな時間だったけど、僕の考え方は少し変化
した。誰かと世界の半分を共有するのも悪くないかもしれない。僕が好きになったのは人間
とは少し違う女の子だけど、まぁあんまり気にならない。食べ物の好みも全部一致してる
ワケだし。

 でも、彼女の姿が鮮明に焼き付いてしまった今、これから一週間我慢するのはキツいなぁ。




おしまい
257名無しさん@ピンキー:05/02/02 09:48:49 ID:KLBON76w
GJ
ハァハァしまつた
258名無しさん@ピンキー:05/02/02 18:52:45 ID:swiO/F4e
GJGJGJ
259名無しさん@ピンキー:05/02/02 19:18:17 ID:WO/YC4yb
携帯から投下行きます


今俺は、人生最大の分岐に立たされてると思う。
俺の名前は佐々木鍬一、高校二年生。ちょっとスケベだけどそんな所は微塵も感じさせない自称ナイスガイだ。
そんな俺が抱える人生最大の悩みというのがまた込み入った話である。
俺には、ちょっと前まで好きだった奴が居た。名前は宮本小糸。色が白くて線が細くて、そのくせ行動力があって体育とか各種イベントでは人一倍張り切る不思議な奴。
去年の校内マラソン大会でゴール前5人抜きを敢行してブッ倒れた所を当時救護係だった俺が助けて以来、俺のことを鍬兄って呼んで懐いてきた。
それからも事あるごとになにか無茶をやらかしてはその大きな目を糸みたいに細めて俺ににこーっと笑いかけて、直後に必ずブッ倒れて、俺が助けたついでに説教かますと決まって、
「鍬兄が私のことお嫁に貰ってくれるなら無茶やめます」
なんて笑って言いやがる。
そして俺が「冗談いうなバカ」って返すと決まって一瞬寂しそうな表情をする。
そうやって艶のあるショートカットを揺らしてまた無茶を繰り返す小糸が、俺は愛おしくてたまらなかった。
ほんの1週間前までは。
260名無しさん@ピンキー:05/02/02 19:39:56 ID:WO/YC4yb

その日、俺はボウリング部の練習につき合って頭にボウリング玉が直撃してから調子がおかしかった。
大体なんで学校にボウリングのレーンがあるのかがわからない。俺はそんなどうしようもない事に腹をたてながら廊下を歩いていた。
頭がズキズキする、ていうかむしろ脳が痛いという状況に危機感を感じた俺は流石に家に帰ろうと思った。
と、その時、足下に不思議な物が落ちていた。
「糸・・・だよな?」
視線を足下から前に移すとずーっと延びている糸。
そうか、これは足払いのトラップだな!
いやいやいや、あり得ない。大体道なりに縦に足払いを仕掛ける奴がいるか。
なんかいよいよ気になったので拾って引っ張ってみる。
すてんばたーん!!
ほら見ろ、足払いだった。俺はバカそのものの回答に疑問を抱かず先に進んだ。
いやちょっとまて、これが足払いかはともかくとにかく先で誰か転んだわけだから助けねばなるまい。
俺は痛む頭を抑えて走り出した。
糸を伝っていくとその先には見覚えのある姿がうつ伏せになっていた。
「小糸じゃないか、何やってんだ?」
「うー、いたたたた、鍬兄ぃ。誰かが私のこと引っ張ったんだよ」
スカートをパンパン払いながら立ち上がる小糸。
「引っ張ったのは俺だけど、俺はお前を引っ張った覚えはないぞ?」
何か自分の言葉が支離滅裂だ。
「うそ、じゃあだれが私の糸引っ張ったんだろ?」
「糸ってこれのことか?」
くいっと引っ張る、小糸のスカートがぴらっとめくれる、やった、ひっぱる、やった、俺ラッキー。
「って、何するのさ鍬兄!」
「ちょっと待て、何でお前の尻から糸が生えてるの?」
いよいよ幻覚がみえたか、あばよ普通の生活。どうせなら物の死が視えるとかがよかったけど。
261名無しさん@ピンキー:05/02/02 20:11:46 ID:WO/YC4yb
「尻から糸、お前蜘蛛かなにかかよ」
全くの冗談のつもりだった、でも小糸の奴はいつもの寂しそうな顔で言うのだった。
「もしかして鍬兄、怪我とかしてる?」
小糸が背伸びして俺の頭を触ってくる。
「痛っ、もっと加減して触ってくれよ」
「ごめん、鍬兄」
「いたた、やっぱ何かおかしいから帰って寝るわ」
小糸に背を向けて歩き出す。
「待って、鍬兄!」
振り向くと深刻そうな小糸。
「あのね鍬兄、聞いてほしいの。たぶん鍬兄にはもう幻術は効かないと思うから」
幻術、何のことだろうか。
「私ね、鍬兄に隠してたんだけど。実は見ての通り女郎蜘蛛なの」
ほらみろ、俺の推理が当たったぞ。イヤ、そうじゃない、ありえないぞ、現代日本に人以外の人に似たかが居るとかって。そのうえ可愛くて危なっかしい同級生がソレだなんて。
「嘘・・・だろ?」
嘘じゃないことは解っていた。小糸は嘘をつくときにこんな寂しそうな表情はしない。じゃあ何なんだ、この状況は?
「嘘じゃないよ」
「バカ、そのぐらいお前を見てれば解る」
小糸の表情が一瞬和らぐ。
「じゃあ、騙したんだな?」
もう大分頭がはっきりしてきた。相手は人を食らう妖怪だ。罠は、美しいものに似せて仕掛けられる。
「違うよ・・・私は鍬兄のことが・・・・」
「それ以上は言うな!」言われたら、俺も後には戻れない。
「お前は解ってるのか?そういうことを明かすってことが、俺達の日常を断ち切ることだって」
「でも、私鍬兄に嘘つきたくなかった」
「いっそ騙された方が幸せだったんだよ!」
今度こそ背を向ける。
「俺は、お前を倒す。ヒトじゃないモノは、ヒトに混ざっちゃいけないんだ」
後ろの小糸がどんな顔をしていたかは解らない。
小糸は次の日、学校を休んだ。
262名無しさん@ピンキー:05/02/02 20:28:03 ID:WO/YC4yb

結局俺はどうしたかと言うと、激しく後悔していた。
勢いに任せてシリアスに決めてはみたもののはっきり言って勢いも勢い。バカバカしいにも程がある。
確かに小糸の尻からは糸が出てたし、本人が認知したんだからあれは小糸のだ。
でもそれ以外の所は小糸は実に小糸だった。派手に転ぶは俺にぱんつ見られるわ真顔で嘘がつけないわ、どうみても人畜無害だ。
それに何だ、あの問答は。愛の告白そのものじゃないか。
どんな顔して小糸を見ればいいんだ、これは非常に大きな問題だぞ。
もうぶっちゃけ小糸が妖怪だろうと全然関係ない。もうどうやって小糸に会うか、それだけだ。
でも倒すって言っちゃったしなぁ、ていうか普通の高校生の俺がどうやってヒト(暫定)一人始末しようって言うんだよ。粗大ゴミじゃないんだぞ。
ああ、もう決めた。謝って抱きしめる。もうそういう事にした。誰にも文句は言わせない。
ただ、一つ問題があったりする。
「小糸の家ってドコなんだよ・・・」
263名無しさん@ピンキー:05/02/02 20:53:19 ID:WO/YC4yb

俺はとぼとぼ街を歩いていた。あのバカ、どうして会いたいときに行方が分からないんだよ。
流石妖怪というか何というか、誰も小糸の家を知らなかった。
マジでどうしようもない。今の俺を小糸が見たらどう思うだろうか。
「うん、ずいぶん情けないね。いまの鍬兄は」
ああ、小糸の声が聞こえる。
「そんな調子じゃ、私を倒したりできないよ」
幻聴、幻聴なのか?
「もう、しっかりしてよ鍬兄!」
バシィ!
「いってぇ!何すんだよ!!」
いた。
「鍬兄、ただいま」
「小糸、お前今まで・・・」
「ずーっと考えてた、鍬兄に拒絶されて、どうしたらいいか。でも、決めたんだ!」
俺をまっすぐ見つめる小糸。
「私を、殺してください」
こともあろうに、小糸は最後に泣きやがった。


ぱっかーん!!


「ぇう、痛ぁい」
「バカ、何言ってんだ」
「だってだって、鍬兄私のこと倒すって」
「バカ、言い過ぎたに決まってるだろ!」
「バカバカいわないでよぉ・・・」
「それにな、俺はお前が何者かなんてとうの昔に関係なくなってたんだよ。危なっかしくて、ほっとけないお前のことが大好きだったんだ」
そしてもう一息
「俺も、お前になら喰われてもいい」
264名無しさん@ピンキー:05/02/02 21:29:51 ID:WO/YC4yb

「あああああんっ、鍬兄ぃ、鍬兄ぃっ!」
「ああもう、泣くな。人が見てるだろ」
泣き止ませるためにそっとキスしてやる。
「ふぁっ、鍬兄ぃ」
「続きは、帰ってからだ」

「し、鍬兄ぃ。やさしくしてくれる?」
俺の部屋で二人、服を脱いで向かい合っている。
「なんで震えてるんだよ、女郎蜘蛛なんだろ?百戦錬磨なんじゃないのか」
ふるふると首をふる小糸。
「そんな、誤解だよぉ。初めてなんだよぉ」
「そっか、ならサービスだ」
優しく口づけをする、そのまま下へ舌を這わせる。
「あっ、ひゃっ、くすぐったぁっ・・・」
そのまま控えめな胸の頂上の桜色を舌でくすぐってやる。
「ひゃあっ、ああん、ふぁっ」
次第に頬が紅く染まってくる。愛おしい。
さらに下に手を這わす。「いゃあっ、ああっ」
蜜が溢れてくる、
「感じてるのか、小糸?」
「うぇぇ、そんなこと聞かないでよぉ」
いちいち可愛い
「綺麗だよ、お前は可愛い」
「それも言っちゃダメぇ」
真っ赤になってうつむく小糸。この初々しさ、ほんとに女郎蜘蛛なのか?
「じゃあ、小糸。そろそろ挿れるぞ」
それでもまだ不安そうにする小糸に、
「安心しろ、俺も初めてだから」
「余計不安だよぅ」
265名無しさん@ピンキー:05/02/02 21:48:04 ID:WO/YC4yb
ゆっくりと小糸の中へと侵入していく。
「平気か、小糸」
「うん、意外と大丈夫ぅ」
そういう体質なのか、小糸はそんなに痛がらなかった。
「なら、大丈夫だな・・・・動くぞ?」
「・・・うん。鍬兄、来て」
小糸の中は想像を絶した。女郎蜘蛛としての本能なのか、それとも女性が皆こうなのか、俺はただただ動くことに必死だった。
「ひぁぁっ、んああっ、鍬兄が中に居るよぉ、嬉しいよぉ!」
俺の手で乱れ、俺一人を受け入れる小糸がただただ愛おしい。
「ううっ、出そうだっ」
「平気、鍬兄がほしいよぉ」
俺は果てて、そのまま静寂が流れた。

「ねぇ、鍬兄」
「なんだ、小糸」
「もう私、無茶したりしないよ」
「バカ」
指先で額をつついてやる。
「ふぇっ?」
不思議そうな小糸。
「それじゃつまんねーよ。お前はブッ倒れるまで頑張るから可愛いんだ」
そう、ただただひた走るお前の脇をこれからも走れると思うとワクワクする。
「もっと無茶してもいいぞ。これからは遠慮なく助けてやるから」
「でも、やっぱり普段も可愛いがって欲しいな」
「欲張りすぎだ。でも、悪くないな」


おしまい
266名無しさん@ピンキー:05/02/02 21:50:15 ID:WO/YC4yb
駄文失礼しました

もっとネタにこりたかったのですが、なんか中途半端な純愛モノになっちゃいました。

どうしたものか
267名無しさん@ピンキー:05/02/03 00:01:26 ID:fi2sdWCc
端折りすぎ。
268名無しさん@ピンキー:05/02/03 00:13:04 ID:JhNOXBJm
内容飛びすぎ、キャラの台詞がつじつま合わな過ぎ

ですが今後のレベルアップに期待します
ガンガレ(・∀・)
269名無しさん@ピンキー:05/02/03 01:11:57 ID:sXG1H9EP
「人外であること」がエッセンス以上のものじゃなかったことが残念かなあ。
普通にちょっとケンカしちゃった、でも通じる話だし。
や、萌えましたけどね。
270名無しさん@ピンキー:05/02/03 02:09:08 ID:MXiRcZKs
うん、着眼点はよかった。

ただ、女郎蜘蛛ならではのエッチとか
対立とかをもっと掘り下げてほしかった。
271名無しさん@ピンキー:05/02/03 21:01:20 ID:6BWo3Qd/
かーいい幽霊、妖怪、オカルト娘でハァハァ【その9】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1067243766/624-633

ネタはあるのに作者が来ないスレ
このネタで書いてくれる香具師降臨キボン
272名無しさん@ピンキー:05/02/04 00:00:04 ID:dFSGe8bh
>>271
クレ房仕ね
273名無しさん@ピンキー:05/02/04 00:08:51 ID:4k2keLlH
>>272
そんな非道い事言っちゃいけない。

>>271
書く人いないんだったらこっちに吸収合併した方がいいんじゃない?
274名無しさん@ピンキー:05/02/04 00:51:09 ID:nGUKHCv0
>>271
ネタそのものには萌えた
275名無しさん@ピンキー:05/02/05 00:04:12 ID:RfGLAeVo
保守
276名無しさん@ピンキー:05/02/05 21:31:04 ID:JAtUmxcU
宣伝っぽくてすみません。
>>271のネタに萌えて出張してきました。
出張って言ってもこっちでずっと読みに徹していて
投下した事ないんですけど。。。

普段はこのスレ皆さんにお世話になっていますのでよろしかったらどうぞ・・・

http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1067243766/636-652

ほんと宣伝っぽくてすみません。すみません。...orz
277名無しさん@ピンキー:05/02/06 00:25:39 ID:6fR1yrA/
節分なのに鬼娘ネタを忘れてた。しまった
278名無しさん@ピンキー:05/02/07 21:03:17 ID:qS6NADTe
>>276のSSは
まとめサイトに載りますよね?
279名無しさん@ピンキー:05/02/07 23:00:07 ID:iZAmEDHX
管理人さん次第だろうけど、微妙なところじゃない?
実際に投下されたのはこのスレじゃなくて向こうのスレで、
まとめサイトのサポートに入ってないし。

もっとも向こうのスレのまとめサイトは今見てきたら
最終更新が2年前ですでに機能してイナイぽい。
280320 -Snow-:05/02/08 02:10:18 ID:2bRRpjha
さつきちゃんが我が家にやってきた翌日。

「さて、とりあえず、今分かっている手がかりを整理してみよう。 レイチェル」
「はい。探し人は日山 徹さん19歳、さつきさんが昨日話してくださった中でてがかりになりそうなのは、まず幼少時に両親と死別しているということです。
身寄りはないと話していたそうですから、おそらく現在は一人暮らしでしょう。
身体的特徴はなし、髪形、服装も普通の若者。さつきさんの話では、美形さんらしいですけど。
まあ、あるとすればこれくらいでしょうか」
自前の手帳をパタンと閉じ、レイチェルが一息つく。
「やっぱり、それだけじゃ決定打には欠けるなぁ。街の隅から隅まで探していたら一年あったって足りやしない」
「あ、そういえばフィーが何か…っと、ちょうど出来たみたいですね」
向こうの部屋にいたさつきちゃんとシルフィの二人が、居間へやってきた。
シルフィは、なんだか嬉しそうな、仕事を達成した職人のような面持ちである。
「はい、これは自分でも改心の出来だよ!」
「なんだこりゃあ?肖像画?」
渡されたスケッチブックを開いてみると、なにやら一人の青年の顔が描かれている。
使ったのは鉛筆だけのようだが、なるほどたしかに、一流の画家にも引けをとらないような巧さだ。
特徴が仔細に描かれており、見慣れていない者であっても、これを参考にすればすぐにわかりそうなほどだ。
「へえ、こんな特技があったのか。で、これ誰だ?」
「決まってるでしょ?さつきお姉ちゃんの探してる人だよ」
そうなのか?とさつきちゃんに聞いてみる。
さつきちゃんは笑顔でうなずいた。
「はい、あまりにも似すぎていてびっくりしてしまいました」
「なにせフィーは、ヴァルキリー訓練学校の絵画コンテストで銀賞を取るぐらいですから」
えっへん、と鼻高々に胸を張るシルフィ。
「なんだその訓練学校ってのは」
「私たちが訓練を受けた学校ですよ?…卓さん、もしかして生まれた瞬間から私たちがこんな力を持っていると思っていたんですか?」
「違うのか」
「神様でもないですし、そんなことありませんよぉ」
…いや、神様だろ!?
たしかに俺の考えが浅はかすぎたのかもしれんが……ううむ、やっぱりこいつの考えはさっぱりわからん。
281320 -Snow-:05/02/08 02:13:22 ID:2bRRpjha
「とにかく、これがあればすぐに見つけ出せるな。うん、よくやったぞシルフィ。ご褒美にナデナデしてやろう」
「え?そ、そんな、子供扱いしないでよぅ…」
何か言いたいらしいが、もごもごとはっきり口にだそうとしない。
「嫌か?」
「嫌、じゃ、ないけど…どちらかといえば、して欲しい、けど…その…」
こうやってしどろもどろになるのが楽しい。
まったくもってかわいいやつだ。姉と違って。
「あのぉ、今私とフィーを比べませんでした?」
「まさか」
なぜこういう時だけは鋭いんだ。
「まあいいですけど。それじゃあ、今回は私とさつきさんとで捜索することにしましょう。卓さんとフィーは、今日は家で待機ということで」
「いいのか?二手に分かれたほうが早く見つけ出せると思うが」
と言ってみるが、レイチェルはにこりと微笑むと
「大丈夫です、フィーが描いてくれた似顔絵だってありますし、どの方向にいるか程度なら、さつきさんが特定してくれるそうですから」
「ふむ。んじゃ、そういうことでもいいかな?さつきちゃん」
「はい。本当ならレイチェルさんや皆さんにもご迷惑をおかけしたくないのですが、さすがに私一人では……」
申し訳なさそうに言うさつきちゃんに対して、いいんですよぅ、とレイチェルはにこにこしながら言った。
282320 -Snow-:05/02/08 02:14:37 ID:2bRRpjha
「そうそう。どうせ俺らは暇なんだ、力になれるならなんでもするさ。困ってる女の子はほっておけないしな」
「女の子だけですかぁ?」
「そういうわけじゃねえよ」
いやなところを突いてくるレイチェルに、苦笑いをしつつも返す。
「ま、とりあえずはお言葉に甘えさせてもらうよ。その代わり、明日は俺たちが担当するから」
「はい。ではさつきさん、行きましょう」
レイチェルがベランダに向かいながらそういうと、さつきちゃんはこくりと頷いて立ち上がり、その後についていく。
途中、こちらに振り向いて笑顔で「行ってきます」と言ったので、いってらっしゃい、と返した。
戸を開けてベランダに出ると、二人の服装はいつのまにか変化していた。
さつきちゃんは、出会ったときと同じ白い着物に。レイチェルは、兜や鎧を纏った戦乙女の姿に。
レイチェルの背に白い翼が、さつきちゃんの足元に小さな吹雪が舞う。
それぞれが地を蹴ったとき、二人ともが不自然な浮力を得、そのまま空へと飛んでいった。
舞い散る翼と粉雪とが溶けるように光に消える様は、とても幻想的な光景だった。
283320 -Snow-:05/02/08 02:15:29 ID:2bRRpjha
さて、とりあえずメシでも作るか。
時計を見てみると、すでに正午に手が届くかという時刻だったので、昼飯を作ることにした。
…シルフィに任せると大変なことになるからな。なんか、名状しがたいものが台所に現れる。
手軽で腹にたまるラーメンにしようかな、それとも手の込んだ料理を二、三品作っちまうか。
ふと、料理といえば、俺の故郷に料理人をやってる幼馴染がいたな、と思い出す。
たしかあいつ、親父さんの店を継いだんだっけか。
暇を見つけて帰郷するかな、などと考えつつ用意をしていると、服の袖をくいくい引っ張られる感触。
「ん〜?」
うらめしそうな表情で、シルフィがいた。
「……姉さんとさつきお姉ちゃんは?」
「さっきの話聞いてたろ?今日はあいつらが探索組で、俺たちゃ待機だ」
「へ!?き、きき聞いてないよぉ!?もう行っちゃったの?」
頷いてみせると、シルフィは頭を抱えながら、くらりとよろめいた。
しかし、聞いていなかったって……まあ、さっきまで心ここにあらず、って感じだったもんな。
「じゃ、じゃあ今日は、私とお兄ちゃん二人きり…?」
頷く。
「ほんとに?どっきりとかじゃない?」
「あのなぁ」
フライパンから手を離し、シルフィを見下ろす。
「別にプラカードもった誰かが出てきやしねぇよ。今日は多分夜まで二人きりだ。ほれ、分かったら向こうでメシ出来るの待ってろ」
「あ、なら手伝」
「食材が無駄になるからダメ」
「う…」
シルフィはしょんぼりと肩を落とし、台所を出ていく。
かわいそうかもしれないが、こうでもしないと、食卓が地獄絵図に陥ることになる。
まさに阿鼻叫喚。
正直、あれは二度と味わいたくない悪夢である。
ともかく、さっさと作ってしまおう。
人数が少なく済むので、いつもより手の込んだ料理を作ろうと決め、俺は準備を再開した。
284320 -Snow-:05/02/08 02:16:11 ID:2bRRpjha
メシを平らげ、使った食器も洗い終わり、一息つく。
本来ならここで小休止の後に日課の特訓があるのだが、今日はない。
「なにせ教官殿がいないからな。うけけけけ」
毎日頑張ってるんだ、今日くらいいいだろう。
もっとも、帰ってきたときにビシバシ鍛えられるかもしれないが。
まあ、いい。
「なんか、眠くなってきたな……」
カーテンから射す陽光の暖かさと、身体を預けているソファーの柔らかさが心地良い。
そのままうとうとして、しだいに瞼が重くなり……。
……。
………。
…………もぞもぞ。
「ん?」
身体の上に何かがのしかかっている。
というよりは、何かが俺の身体の上で丸まっている。
すぅすぅ、という寝息が聞こえてくる。
「…おい」
「んぅ…?」
予想通りというか、当然というか、やはり俺の身体の上で寝ていたのはシルフィだった。
呼びかけてみると、眠たそうな目をこしこしとこすりながら、むくりと起き上がる。
「ふぁ〜ぁ、まだ眠いよぅ……むにゃむにゃ」
「いや、眠いじゃねーよ。何俺の上で……おい、寝るな寝るな!」
慌てて肩を揺すって起こそうと、手を肩に当てた途端。
「んんぅ、あったかぁい」
シルフィが、俺の胸元に頬をすりすりと寄せてきた。
とろけるような甘い声で嬉しそうに鳴かれると―――この視点から見るとほとんど仕草といい猫に近いので、こう表現する―――どうにも起こせなくなる。
考えてみると、まずどかす理由がない。
この柔らかい感触と重さも心地よいし…まあ、いいか。
シルフィの安らかな寝息がまた聞こえてくるとともに、すっかり重くなった瞼を閉じた。
285320 -Snow-:05/02/08 02:17:07 ID:2bRRpjha
「と。その前に、だ」
重たい瞼を開き、眠りの誘惑を押し退けて上半身を起き上がらせる。
急に動いたためか、眠りが浅かったシルフィはすぐに目を覚ました。
といってもまだ眠たそうだが。
「あ、れ…?お兄ちゃん、起きるの…?」
「ああいや、ただ単に移動するだけだ。ここじゃ風邪引いちまう」
シルフィを身体の上からどかせて、寝室へと歩いていく。
ドアを開けると、あったかそうな羽毛布団が俺を待っていた。
ああ待っていてくれハニバニ、今そこにいくからねー。
「んー、ぬくいぬくい」
ベッドにもぐりこみ、あったかい羽毛の布団の感触に酔う。
あぁ、我慢していた眠気が一気に襲ってくる……。
ドアが開けっ放しだがまあいいだろう。
「おやすみ…ぐぅ」
一気に眠りの世界へと引き込まれていく。
開けっ放しのドアから流れてくる微弱な冷気が、顔を冷やしてとても気持ちよく
……ない。というか冷気が入ってきていない。
おかしいな、ドアが開いてれば、確実に冷気が入ってくるはずなんだが。
シルフィが気を効かせて閉めてくれたのか?
いや待て待て。そもそもシルフィがここまでついてきているわけ
「すぅ、すぅ…」
あった。
というか寝ていた。ぐっすりと、完璧なまでに寝入っていた。
俺のすぐ隣で、だ。
「…おい、起きろ」
ゆさゆさと身体を揺するが、起きる気配はない。
それどころか、さらにこちらにすり寄ってくる。
「起きてるな?起きてるなら早く出てくれ」
むにゃむにゃ、なんてわざとらしい声で返されてしまった。
まったくこいつは、何を考えているんだか。
そういうところだけは、どこぞの天然戦乙女と瓜二つだ。
286320 -Snow-:05/02/08 02:17:49 ID:2bRRpjha
「私姉さんみたいに天然じゃないもん」
「ぬお!?」
寝ていたはずのシルフィが、いつのまにか目をぱちりと開け、頬を膨らませている。
いきなりのことでびっくりしてしまった。
「何言ってんだよ、誰もお前とあのボケボケ戦乙女なんざ一緒にしてないって」
慌てて取り繕う。口に出した覚えはないんだが。
が、シルフィは意地悪い笑みを浮かべた。
「お兄ちゃんの考えなんてお見通しだもんね〜」
「マジか!?」
「落ちつけ〜」
くそぅ、さっきからからかわれっぱなしじゃないか。
その表情、その言動、まさに小悪魔!!
……戦乙女だよな、こいつ?
「失礼なこと言わないでよっ」
「また読まれた!? ……それはともかく」
「なぁに?」
「どけ」
気がついたら、しっかり抱きつかれていた。
言ってもきかなそうなので、ベッドの外に放り出そうと襟首を掴む。
とたんに、眉をハの字にし、目にこぼれんばかりの涙を溜め、今にも泣き出しそうな表情になった。
「くっついちゃダメなの?お兄ちゃん私のこと嫌い?」
「いや、別に嫌いなわけではない。ただ俺は寝たいだけであってだな…」
「だったら一緒に寝ようよぉ。それでいいでしょ〜?」
と、らしくもない甘えた声で、柔らかい頬を俺の胸へすり寄せてきた。
普段とのギャップにドキリとさせられたが、俺はそれを顔に出さないように努めて
「お・れ・は・ね・た・い・の。バカ言ってないで離れてくれ。あいつが居ないときくらいしかこんな贅沢できないんだからよ」
ほとんど愚痴だ。ああそうさ愚痴さ。だってあいつがいるといつもキツ〜〜〜〜い特訓させられるんだもん。
当のシルフィはというと、どうやら俺の言葉が気に入らなかったらしく、むっつりとした表情になった。
唇を尖らせているその顔を見ていると、なんだか見た目よりも幼く見えてしまう。
そんなことを思っていたとき。
「私だって……そうだもん」
シルフィが漏らした言葉は、俺にとってはまったく不可解だった。
287320 -Snow-:05/02/08 02:18:33 ID:2bRRpjha
何が不可解かって、あのシルフィがこんなことをいう事が、だ。
というよりは、こんな風にすり寄ってくること自体ありえない。ほんとありえない。
今でこそ普通に会話したりするが、こいつらが俺の元にきてすぐの頃はひどかった。
近づこうとすれば一瞬で5mは遠のかれるわ、気がつけば物陰から睨まれているわ…。
あの時は会話を試みても、全てレイチェル経由でなければ意思伝達すらできなかったほどだ。
目を合わせた瞬間に顔を背けられるし……ふとした拍子に手が触れたときなど、大惨事だった。
とまあ、シルフィは俺に対して、とことん敵対心のようなものを抱いていたらしかった。
今は打ち解けている(と考えているのは俺だけかもしれないが)んだが……本当、辛かった。
なので、今この状況や、先刻のシルフィの言葉はまったく信じられないわけで。
「…姉さんがいたら、恥ずかしくてこんなことできないもん」
「恥ずかしいも何も、お前こういうことするタイプじゃ」
「違うもんっ!!」
シルフィが突然大きな声を出したので、俺は言葉を途切らせてしまう。
「……私だって、お兄ちゃんにいっぱい甘えたいもん…楽しくお話したり、一緒の布団で眠ったり、頭撫でてもらったりしたいもん……」
「いや、それは別にレイチェルにやった記憶もないんだが。最初のを除いて」
「私はしてほしいのっ!」
こうも言い切られてしまうと、返す言葉が無くなる。
というか、あまりにも意外すぎる告白に、唖然としてしまっていた。
しかし、シルフィがどんな思いを抱えていたにしろ、今のこいつは我を忘れているようだ。
こっちのことなどお構いなしに、聞いているだけで奥歯がガタガタ浮くような甘々ワードを連発している。
「おい、シルフィ」
肩をちょんちょんと突付く。
キッ、とこちらを睨んでくるシルフィ。
怖いというよりは、駄々をこねた子供が自分のわがままを聞いてくれない親に対して向ける視線のようだ。
「なによ、この鈍感お兄ちゃん」
「……お前、状況分かってるか?ほら、今言ってることとか、言ってる相手とか」
いくらなんでもちょいとぶっちゃけすぎでないかい?と(俺としては)やんわりと伝えてみる。
しばらくそのままの表情で考え込んだ後
「……あっ!」
ようやく我に返ったらしかった。
288320 -Snow-:05/02/08 02:19:20 ID:2bRRpjha
この時のシルフィの表情の変わりっぷりといったらない。
まず、俺を睨んでくる表情のまましばし硬直。
次に愕然とした表情になり、さらに少ししてから、その表情が固定されたまま首まで肌を真っ赤にした。
見ていていたたまれないくらいの赤面っぷりだ。
最後には、唇をわなわなと震わせ、「なんで私こんなことをお兄ちゃん本人に言っちゃってるの!?」とでも言わんばかりの
絶望と諦観と悲しみと口を滑らせた自分への怒りが入り混じったなんとも形容しがたい表情になり、最終的には
「ふ…ふぇええええええええええええん!!!」
泣き出した。


「…忙しいなあ、こいつ」
シルフィはいまだ激しい嗚咽を漏らしながら、俺の胸に目一杯顔を押し当てて泣いている。
そっと抱き締めてみる。その身体の感触は、見た目よりもほんの少し小さい気がした。
幼い、という言い方が正しいんだろうか。
その身体には力が入っていなくて、それが儚くて、その小柄な身体は頼りなくて……。
むしろ、守ってあげたい、そんな情が心の奥から、ふつふつと湧いてくる。
多分、今こうして大泣きしているのと、その理由が理由なだけに、なんだろう。
そんな幼い戦乙女の、宝石のような煌きを持ったその髪を、指でそっとすいてみる。
さらさらと、一本一本が最高級の絹の糸であるかのように、指からこぼれていく。
「フィーの髪、綺麗だな」
フィーの肩が、ぴくりと震えた。
「いつもどういう風に手入れしてるんだ?こんな綺麗な髪で街歩いたら、そこら中の女から嫉妬の嵐だぜ」
嗚咽が止まった。
鼻をすする音と、ひっく、ひっく、という声だけは未だ聞こえる。
「……どうしてそんなこと、聞くの?」
鼻声だった。
「聞きたいから」
指ですくのを止め、髪を掌で撫でてやる。
段々と位置を上げていき、小さな頭を、髪の上から優しく撫でる。
「…別に、何もしてないよ」
「へえ、そんなことを言ったら女共に刺されるね、間違いなく」
289320 -Snow-:05/02/08 02:20:02 ID:2bRRpjha
「…余計なお世話、だよ」
少しだけ不満そうな声。
「そうか?でも、この髪はほんと綺麗だよ……触ってて飽きない」
鼻を近づけて、くんくんと匂いを嗅いでみる。
「っ!?なっ、何するのよぅ。お兄ちゃんの変態っ」
「んー、いい香り」
なんかの花みたいな、やわらかーい匂いがした。
女の子の匂い、ってやつだろうか。
「いい匂いっていうのは嬉しいけど、匂いを嗅ぐのはやめてよぅ!」
「なんで?」
「変態みたいじゃない!」
「んじゃ俺は変態でいいよ」
くんくん、もう一度匂いを嗅ぐ。
思いっきり深呼吸をして、肺の隅々まで、やわらかーい香りを行き渡らせる。
うん、やっぱりいい匂い。
触っているわけでもないのに、フィーは身体をごぞごぞと動かして、いやいやの意を伝えてくる。
動くことができないように、しっかりと抱きしめる。
フィーの顔が、俺の目の前に来た。目と鼻の先どころか、鼻の先がほんの少し触れているくらい目の前。
「な、なに?」
瞳をじっと見る。
充血して目元がはれぼったくなってはいるが、涙は既に止まっていた。
「よし、泣き止んだな」
「……あ…」
本人も今気づいたようだ。
「作戦大成功、だな」
「…作戦って、さっきのこと?」
「半分作戦、半分俺の願望」
「……やっぱり変態」
うるさい、と笑って、今度は髪がくしゃくしゃになるくらい乱暴に頭を撫でてやった。
290320 -Snow-:05/02/08 02:21:00 ID:2bRRpjha
ひとしきり髪をくしゃくしゃにして。
「さて、次は何をする?」
「次って?」
理解していないらしい。
「楽しくおしゃべり、一緒におねんね、頭をなでなで……ここまではこなしたんだが、他になんかしてほしいことってないか?」
ぽかん、とした表情で固まっていたフィーだったが、次第に理解したような表情に変わっていき
「それって……甘えていい、ってこと?」
俺はしっかりはっきりくっきりと頷いた。
とたんに、フィーの表情がぱあっ、と表情を明るくなった。
「そ、それじゃあ……それ、じゃあ……」
もごもご、もごもごと、何か言うのを躊躇しているようだった。
それでは埒があかない。
「何でも言ってくれ。でも物買うのは勘弁な」
俺の軽快なジョークにフィーはそんなこと言わないよぅ、とくすりと笑って、意を決したように顔を上げた。
若干頬を赤らめてはいるが、しっかりと俺の瞳を見つめている。
まったく、そんな風にいちいち力んでいたら疲れちまうだろう。もっとリラックスすればいいのに。
心の中で苦笑いをする。
「キッ……キスッ、してっ」
「おう」
ちゅっ、と軽いキスを交わす。
唇を離してどうだ?と聞こうとすると
「あ、あぅあぅ……心の準備が済んでないよぅ〜……」
と、困った表情で顔を真っ赤にしてフィーが言った。
「別に初めてじゃないだろう、俺とお前」
「うぅ〜〜……そうだけどぉ〜」
「お前とキスしたのは唇だけじゃないしな」
男の宝物を指で差し示す。
あ、すっげえ顔になったこいつ。
「〜〜〜〜〜〜!!バ、バカなこと…」
「でも事実だろ?あの時レイチェルと一緒に俺のを舐め」
「バカ〜〜〜〜!!」
叩かれた。
291320 -Snow-:05/02/08 02:21:51 ID:2bRRpjha
おかえしに、頬をこれでもかと引っ張ってやる。
「ひ、ひひゃいひひゃいひひゃいひょぉ〜!」
「あぁん?聞こえんなぁ〜〜」
伸び〜る伸び〜る……限界まで伸ば〜す。
そしていきなり離す!!
引っ張られる力を失った頬が、ものすごい勢いで元に戻る。
「うぅ〜〜…ほっぺたがじんじんするよぅ」
すっかり腫れあがった頬をすりすりしている。見てるこっちも痛そうなくらいなので、相当痛いんだろう、涙目だ。
「フィーの頬はよく伸びるなあ」
「よく伸びるとかそうじゃなくてぇ…」
「すまんすまん」
頬をさすってあげながら謝る。
「謝ったって許さないもんね」
ふんっ、と鼻息荒く寝返りを打って、そっぽを向いてしまった。
まあ、本気で怒っているわけではないというのは一目で分かるのだが。
「困ったなぁ、俺フィーに嫌われたら生きていけないよー」
わざとらしく、オーバーなリアクションをとる。
もちろん台詞は棒読みだ。
「そんなに許して欲しいの?」
こちらをちらりと見て、戦乙女のくせに、小悪魔的な笑みを浮かべている。
「あぁ、俺はフィーがいなければだめなんだぁー」
なんかもう聞いててむかむかするくらいわざとらしく、を心がける。
こういう、他愛も無いやりとりが、何かとてつもなく楽しい。
「仕方ないなぁ……じゃあ、私の願いを聞いてくれたら、許してあげる」
「本当かいトニー?それじゃあなんでも言ってくれよ〜」
さて、どんなわがままが飛び出してくるのか、などと思っていると
寝返りをうちなおし、やけに色っぽい上目遣いで
「そ・れ・じゃ・あ…」
俺の胸元に指を這わせて
「抱・い・て♪」
とんでもないことをいいやがったんだこのロリは。
292320 -あとがき-:05/02/08 02:25:57 ID:2bRRpjha
はい、ようやくシルフィのエロが書けます。
…これさつきが主役じゃないの?って突っ込みは勘弁してください。お願いします。
徹が出てくるのはまだまだ先です。そして、もう少し別の話の人物も出してみようと思います。
それでは。
293名無しさん@ピンキー:05/02/08 03:24:44 ID:aVfeIBEv
GJ
294名無しさん@ピンキー:05/02/08 15:11:02 ID:sv89B+Ur
>>278
このスレにも再投下して貰えば問題無し
そうか、保管庫のアップローダーに投稿してもらうか
295名無しさん@ピンキー:05/02/08 21:45:20 ID:nPj238wB
ねこフィー ハァハァ・・・

琴&琴書いた人ですが、こちらでもレスありがとうございます。
というかこちらでも需要ありますか?
個人的には素のテキストで5kbこえる容量のSS書いたのも初めてなら
それを投下したのも初めてでどんな反応があるか
ガクブルものだったんですけれども・・・ショウシンモノナノデ
もしあるのならSS保管人さんにお伺いしてOKなようでしたら
アップローダーに投下させていただきますけれども・・・
296名無しさん@ピンキー:05/02/08 23:08:18 ID:gw7/5mWT
>>295
お願い
向こうはログと共にSSも彼方に消えていってしまうし、もったいない。
297名無しさん@ピンキー:05/02/08 23:59:27 ID:gw7/5mWT
>>292
狐娘さんも競演ですね!
期待して待ってます。
298 ◆DELRLuzkR. :05/02/09 00:16:42 ID:AUTaKkFq
琴琴の件 SS保管人さまにお伺いを立ててきましたが
収蔵はスレ単位でしているという話が前にあったのでどうなるかな・・・
299名無しさん@ピンキー:05/02/09 00:54:30 ID:h2vkpzga
そのときは、向こうのスレのSSも全部収蔵してもらいましょう。
300名無しさん@ピンキー:05/02/10 00:29:53 ID:JEmEjl13
とあるゲームの話。
赤い着物をきた少女の幽霊なんだけど、すごい臆病で人間を見たら逃げてしまう。
それで押し入れの中に隠れるんだけど、戸を閉めたら真っ暗になちゃうから、
怖くなって泣きながら押し入れから出てくる。


……萌え。
301名無しさん@ピンキー:05/02/10 00:39:47 ID:cPUK++rE
ツァトゥグアさんやニャル様が出てくる話を書いて、知人に見せたんだけど
そいつの反応が
知人「…あ…言い辛いけど…ひでぼんに似てる、というかそのまんまな気が…
あ、いやでも…ツァトゥグアさん可愛いよ。イタクァやティンダロスも…ゴメン、気に障ったなら謝る。」
…いいよ…そんな気がしてた。所詮俺は神になんてなれないよヽ(`Д´)ノウワァァン
でもそいつが言ってくれた事
「あれはハッピーエンドとは言い難かったけど、お前のは違うじゃん。…良かったよ。」
ちょっとだけ救われますた
302名無しさん@ピンキー:05/02/10 01:13:48 ID:PAx5E4gJ
>>301
どんなお話でも、あげる勇気があれば神さ。
大抵の人は、その前段階の書くってことも無いんだし・・・俺も含めてorz
挑戦はしてみたんだけど無理でした俺としては書けるだけで羨ましい。
303名無しさん@ピンキー:05/02/10 04:42:43 ID:1PRtV+p8
>>302
角煮のクトゥルフスレにも湧いてた香具師だ、放置汁。

いままで書いた描いたつってひでぼんと自分の作品の比べてはどうこう言ってた香具師はいるが、んなことをほざくまえに投下してみせたらどうだ?
前の粘着と同一人物なのかは知らんが、投下もしないくせに妬んだりするような香具師はいい作品は書けないし描けないよ。
つか、もともとそのスレにいい作品があって、自分の書こうとしているものと似通っていたとしたなら、それを超えようという心意気で書けないのか?妬みしかできないのか?
「神になんてなれないよ」じゃねえよ。なろうとしてみろ。行動してみせろ。それもできずにウダウダ抜かすな。


で、とりあえずネタ出し。
ショタインキュバスの初体験なんてどうだろう。
初めて襲った女性が相当の淫乱で、逆に足腰立たなくなるまで吸われてしまう・・・・・あ、女が人外じゃないや。
304名無しさん@ピンキー:05/02/10 07:01:17 ID:9A2TsNXr
>>303
こいつはかまって欲しいだけなので、相手するのは逆効果だ。間違い無く何も書いてない。

このクソ粘着が居着いてしまったのが、このスレにおけるひでぼん唯一の弊害だなぁ。
無論、ひでぼんの作者さんには罪は無いけど。
305名無しさん@ピンキー:05/02/10 11:26:33 ID:tyOAvz1z
>>303
あぁ、そっか
「人外がヤられちゃう」だけだとスレ違いなのかw
306名無しさん@ピンキー:05/02/10 11:45:43 ID:AY9asRUG
>>300
よければ詳細を希望。
307名無しさん@ピンキー:05/02/10 14:24:57 ID:gSNlizwT
>>305
大丈夫、人外♂×人間♀でも和姦ちっくなものなら受け入れようってことになってる。
鬼畜系のものは犯されるスレだけど。
308マボと呼んだ人:05/02/10 15:44:03 ID:GpWJvA5j
>>307
むしろ人外♂×人間♀なら、人間のほうが人外を食うと。(要はいつものパターン
そっちのほうがいいんじゃないか?(鬼畜でもすれ違いじゃないし)

んだぁぁ!まだ書き終わんねぇぇ!あと数日しかないのに!
せっかく時期ネタやろうかと思ったら詰まるし…
309名無しさん@ピンキー:05/02/10 16:04:31 ID:cgVTKaa4
>>305
前にも議論があったけど
結局、♂人外×♀人間でも
「人間以外の、女の子とのお話」
で、句読点次第で題の方を合わせられるから良いじゃないかって話になったはず。
310300:05/02/10 17:03:44 ID:JEmEjl13
>>306
「零〜紅い蝶」というホラーゲームです。

PS2とX-boxで出てます。ただ、基本的に怖くて鬱なゲームです。
それを乗り越えるえろさがあれば、萌えに至ることができます。
311名無しさん@ピンキー:05/02/10 17:56:22 ID:ThUOys/U
「赤い着物の少女」の時点で俺の頭の中が腐り始めてました orz
312名無しさん@ピンキー:05/02/10 22:47:55 ID:DQq49Elh
萌えに至る病……
313名無しさん@ピンキー:05/02/10 23:00:52 ID:GpWJvA5j
>>311
可憐な人かよ。
314名無しさん@ピンキー:05/02/11 00:34:06 ID:WWh9UDAM
>>311
蔵女タン、(*´д`*)ハァハァ
315名無しさん@ピンキー:05/02/11 00:37:51 ID:JAqTbgoN
質問ですが…
このスレで「続き書くよ!」って作者の方が言って、
そのまま書かないまま終わってしまったお話とかありますか?
316名無しさん@ピンキー:05/02/11 00:48:02 ID:WWSIvxED
あるよ
過去ログと辿ってもらったら分かると思うが一応・・・狸とか人魚とか
「続き書くよ!」と明言しつつなかなか進まないのは猫の人かな
こちらはせっつくと書いて一応終わらせますから、とは言ってる
正直あまり期待せずに待つのが利口かと
317名無しさん@ピンキー:05/02/11 00:57:54 ID:V/YFC+tY
進駐軍の将校さんがくれた初めてのチョコレート。 
それはハーシーズの板チョコで、私は4才でした。 
その味は甘くてクリーミーで、こんな素晴らしいチョコレートをもらえる私は、 
きっと特別な存在なのだと感じました。 
今でも、彼女は駐留軍の将校さん。私にくれるのはもちろんハーシーズのチョコレート。 
なぜなら、 

彼女もまた、特別な存在だからです。 
318名無しさん@ピンキー:05/02/11 01:44:07 ID:WWh9UDAM
>>317
昭和21年2月14日に進駐軍のバレンタイン少佐が
子供達にチョコレートを配った話を思い出した。

って、あ〜るネタかよ。
319名無しさん@ピンキー:05/02/11 02:24:49 ID:V/YFC+tY
エロくない上にageちまった。すまん
320名無しさん@ピンキー:05/02/11 16:14:02 ID:KFjbRa4d
ちょっと雑談いいデスカ。

当スレでちらほら名前がでたりひっこんだりしたんでちびっと興味を引かれたんで、
赤くない赤い扉を選ぶような勢いでかりんの一巻(漫画のほうね)を買ってきたんだけど、
読んでてつらい。
なんかこう、一ページあたりの情報密度が低いというか、奥歯に物がはさまったようなというか、話の進みが遅いというか。

そこでちょい質問。
二巻以降もこんなテンポでハナシ進むんですか?
よくしってる人、良かったら教えてください。
321名無しさん@ピンキー:05/02/11 21:39:25 ID:W1S7Sdi0
全体的にそんな感じ。1巻が合わなかったのなら無理して買わなくてもいいと思う。
個人的には吸血衝動に負けた主人公が息荒げながら同級生押し倒すシーンが好きなんだが。
322名無しさん@ピンキー:05/02/12 00:23:33 ID:SXll2Iel
探せば漫画関係の板で作品スレがあるんじゃないの?そっちでどうぞ。
323320:05/02/12 08:40:38 ID:A2Qt9yuc
thx
324名無しさん@ピンキー:05/02/12 13:35:59 ID:xzBzkRaD
あっ、感じる!コスモを感じるわ!
大熊座が、のこのこ帰ってきたのね。
襲われる〜
325名無しさん@ピンキー:05/02/12 15:16:34 ID:dh3MW850
塊魂かい
326狐の場合:05/02/13 02:55:17 ID:ngJDLohB
>>199の続き

部屋の中を落ち着きなくうろつく星見坂と静かにソファに座る鬼魅島。
「ふむ、この壷はいい壷だ…」
「適当なこと言ってないで大人しく座っていてください。」
鬼魅島に注意された星見坂がしぶしぶ隣に腰掛ける。
「しかし…アレな内装だな…」
「確かにそうですね…」
屋敷の外見と中身のギャップに二人とも少なからず驚いていた。
「どうしてこんな内装にしているのでしょうかね?」
「メイドさんと畳の組み合わせが気に食わなかったんじゃないのか?」
「そんな馬鹿な話があり…」
「その通りですよ。」
唐突に扉が開き、花柄の着物を着た少女、妙が入ってきた。
「はじめまして…鬼魅島さん。」
星見坂には一瞥もくれることなく、妙は鬼魅島に艶のある笑みを向けた。
二人に向かい合うようにして座る。
「花から聞きましたが、私が狐に憑かれていると?」
「はい…」
「それで、私を殺しに来たの?」
妙の声が一気に冷たいものへと変わる。
「さぁ、どうだろうね…」
サングラスを中指で上げながら星見坂が答える。
妙は汚らわしい物を見るような目でそちらを向き、握った右手を伸ばした。
「ごめんなさい、貴方とは話したくないの…」
言いつつ、小指から順に差し出した手をゆっくりと開いていく。
「死になさい。」
ぱんっ!
手が完全に開いた瞬間、星見坂の頭が、内側から吹き飛んだ。
327狐の場合:05/02/13 02:59:24 ID:ngJDLohB
部屋中の家具が、壁が、部屋のすべてが青白い炎へと変わっていく。
不思議とこの炎ではなにも燃えない。
この部屋自体が狐の結界であった。
冷たい色の炎の中で、妙の背後に九本の狐のしっぽが現れ、頭に狐の耳が生えてくる。
「九尾の狐…」
鬼魅島が呟いた。
それが今目の前にいる妙であった。
「ふふ、鬼魅島さん、私を殺しますか?」
「それを決めるのは私ではなくて先生ですから…」
「先程死んでしまった男のこと?」
「ええ、そうです。」
「死んだその男が貴方に指示が出来るというの?」
「はい、そうです。」
まったく動じる様子のない鬼魅島に、妙は微かに不気味なものを感じた。
「先生、いつまでも死んでないで早く起きてください。」
鬼魅島が言い放った瞬間、飛び散った星見坂の肉片が、血が、すべてが朱色の炎と化し、
螺旋の軌跡を描きながら首の上へと集まっていく。
炎が頭部を形成する。
ひゅぼっ!!
朱色の炎が消え、傷ひとつない星見坂がその姿を現した。
「化け物…」
「人間だ…」
思わず呟く妙に、星見坂が不機嫌に言い返す。
「ただ人とちょっと違うだけで化け物なんて言うのはいくらなんでもアレだろう…」
「…」
さすがに驚きを隠せない表情で黙り込む妙に星見坂が問いかける。
「火の鳥って知ってるか?」
「不死鳥のことかしら?」
星見坂は答える代わりに首を縦に振り、言った。
「その血を飲んだだけだから、俺は人間なの」
328狐の場合:05/02/13 03:00:34 ID:ngJDLohB
不死鳥の血を飲む。
それは絶えることの無い命をその身に宿すこととなる。
得意げに言い放った星見坂に妙が呆けた顔をした。
星見坂の言ったことが信じられないためだ。
「不死鳥ね…ふふ、本当にいたのねそんな生き物が…」
それでもすぐに、妖艶な笑みを取り戻し星見坂と睨み合う。
「九尾の狐も同じようなものだろ…あん、九尾?」
ぼうっ!!
言い終わると同時に、柱状の炎が星見坂の足元から発生し、鉄に変わる。
「そこで朽ちなさい。」
鉄の柱に埋めこめられたようになる星見坂に妙が言った。
「先生!」
鬼魅島が駆け寄る。
死ぬことのない体でも、鉄の柱の中で身動きが取れないのでは何も出来ない。
「無駄よ…あなたにその鉄の塊をどうにかできると思うの?」
穏やかな、しかし邪な微笑みを浮かべながら妙が鬼魅島に近づく。
あの男が鬼魅島にとってどのような存在であろうと関係はない。
星見坂を閉じ込めた目的は無力感に打ちひしがれる鬼魅島を見ること。
それが達成され少しだけ満足する妙。
鉄の塊に手を置いて鬼魅島がつぶやく。
「先生…かなり痛いでしょうけど我慢してくださいね…」
その瞬間、空気が変わる。
あきらかに人のものでない威圧感が鬼魅島から漂ってくる。
生物としての本能が妙に訴えかけてくる。
コノオンナニチカヅクナ
歩みを止めて、その姿を凝視する。
そこにいるのは紛れもない鬼であった。
329狐の場合:05/02/13 03:04:36 ID:ngJDLohB
人外の、鬼の力を解放し、本来の自分へと戻っていく。
最後に角を出したのはいつだろうと思い、昼間に星見坂を叩き潰したときだと気づき苦笑する。
目の前には鉄の塊。
何の問題もない。
握り締めた右手を叩きつける。
それだけで鉄柱は中にいる星見坂ごと粉砕され、塵となった。
そのなかの星見坂であったものが炎となり、鬼魅島の横で人の形を作る。
「先生、痛くなかったですか?」
「痛いと思う暇もないほどすぐ砕けた…」
「そうですか…ところで、彼女どうしますか?」
妙のほうに視線を向けて鬼魅島が尋ねる。
「ふむ…」
顎に手を当ててしばし考えた後、
「彼女に憑いている奴は知り合いだ…鬼魅島君、剥がしてきて」
そう命じた。
「了解しました。」
ゆっくりと、鬼魅島が妙に近づいてくる。
妙は逃げることも、攻撃することもせず、笑みを浮かべたままその場に立っていた。
「何もしないのですか?」
鬼魅島が妙に訊く。
「抵抗する必要があるのですか?殺されるわけでもないのに…」
「それもそうですね…」
言いながら妙の頭に左手を乗せる。
「大丈夫ですよ、痛くは無いですから。」
鬼魅島が左手を引き、妙が意識を失い倒れるのと同時に、鬼魅島の手に引っ張られるかのように何かが現れた。
それは年老いた狐だった。
330狐の場合:05/02/13 03:06:35 ID:ngJDLohB
「久しぶりだな、九尾の狐…」
近づいてきた星見坂が心底嫌そうに言い捨てる。
『久しぶりじゃのう、殺し屋…しかしなんじゃ。よりにもよってお前が来たのか?』
妙の体から胴体までを引きずり出された狐が忌々しそうにはき捨てた。
「そうだよ。だいたいこの辺にお前みたいなのを殺して金稼いでいるのなんか俺くらいだ」
『ふん、六百年たってもその頭の悪そうな顔は変わらんようじゃな…』
「やかましい。貴様こそなんだ?こんな可愛い娘に憑いた上にいきなり人を殺そうとしやがって…」
『ふん。それは儂じゃないわい…』
寂しそうに発したその言葉に星見坂が興味を持つ。
「どういうことだ?」
『儂の頼みを聞いてくれるならいくらでも話してやろう…』
「ああわかったよ、なんでもしてやるから答えろ」
『ふん…実はな…』
331狐の場合:05/02/13 03:08:24 ID:ngJDLohB
退屈であった。
妖を殺す者達から逃れ、山に身を隠してから今日でちょうど千年。
もはや自分の命を狙う輩もいないであろう…ならばこんな所に何時までもいる必要はない…
そう思い儂は山を降りた。
適当な財と権力を持つ人間に憑いてしばらく好き放題するつもりだった。
そうすれば好物の油揚げも食べ放題だ。
そしてこの娘、妙を見つけた。
貴様の欲望を現実にするだのなんだの言って上手く騙くらかして取り憑く。
それから徐々に、あるいは一気に魂を吸収し支配する。
昔なんどもやったことだ…簡単にいくと思っていた。
実際に憑くまでは簡単にいったのだが、そこからが問題だった。
この小娘が、大妖怪であるこの儂よりも、はるかに闇に近い人間だったのだ…
儂は逆に、この二十歳にも満たぬ小娘に、魂を、吸収されておる…
考えられるか、この屈辱…千年を超えた儂のこの命が、
こんなところで、こんな小娘に、吸収されて終わるのだぞ…
しかし儂も覚悟を決めた。
最後くらいは誇りを持って死のうと思ったのだが、どうしても、どうしても油揚げが、
最後に油揚げが腹いっぱい食いたかった…
儂はこの小娘に持っていかれてほとんど残っていない魔力を振り絞って、
ひと時だけ、この娘の意識を乗っ取った。
そして、喜んで油揚げを食べているときに、この娘の女房に見つかった…
そしたらその女、なんじゃ、能力者を雇ったではないか…
上手くいけばこの女から引き剥がしてくれて、儂は再び自由になれるやも知れぬ。
そう思った。それだけじゃ…
332狐の場合:05/02/13 03:10:39 ID:ngJDLohB
「つまり、あれか?俺をいきなり殺そうとしたのはお前じゃなくて、この子だってのか?」
『そうじゃ』
「そうするとだな、この子は自分の意思でお前の力を使っているんだな?」
今度は何も言わずにうなずく狐。
「この馬鹿狐が、お前が山から降りてこなきゃよかっただけじゃねえか」
馬鹿に馬鹿といわれては悔しいがここで返したら自分も馬鹿の仲間になってしまうと思い、狐は無視して話を続けた。
『それで、頼みというのじゃが、さっきの話を聞けばわかるだろうが、
儂はこの女に喰われかけている。じゃから貴様に剥がして欲しい…』
頭を下げて頼みこむ狐。
それに星見坂は一瞬だけ呆れた表情を見せると、鬼魅島のほうに目を向ける。
「鬼魅島君、出来る?」
鬼魅島は狐を引っ張り出そうとするが、狐は微塵も動かない。
少し力を強め、引っ張る。
そこで気付いた。
狐の胴体を妙の魂がしっかりと掴んでいた。
これは妙が狐の力を欲し、狐を剥がすことへの拒絶の意思の表れだった。
333狐の場合:05/02/13 03:12:40 ID:ngJDLohB
「先生、無理です。」
星見坂が見てうれしそうに言う。
「あーあーこれは剥がせないわ…お前相当好かれてるな…あきらめな…」
『ええい、この役立たずが!貴様そんなことも出来んのか!?』
「やかましい。こんなもんできる奴がいるか…さっさと消えろ」
星見坂が言うと、鬼魅島は何も言わずに、狐を妙の体の中に戻そうとする。
『おのれ!!こうなったら貴様らもそろって死んでしまえ!!』
その瞬間、狐は叫ぶと、おのれの命の全てを炎に換える。
結界という異空間である部屋の中で、炎が霧散する。
『コカッカカッカカッカクキカコカッカカッカカカッカ!!!!!』
狂ったような叫び声をあげる狐。
その姿が消えていく。
『儂の最後の炎!!その身に受けよ!!』
言い終わると、狐は完全に妙に飲み込まれた。
ひゅぼぼぼぼぼぼぼっ!!
その炎が星見坂を燃やし尽くす。
「先生!!」
鬼魅島が叫ぶが、自分にはどうすることも出来ない。
ただの炎なら鬼の力で掻き消せるのだが、
千年を生きた獣の命の炎となるとそれを消すことは容易ではない。


三十分後、規格外の生命力を持つ鬼でさえも倒れたころ、炎は消えた。
334狐の場合:05/02/13 03:15:48 ID:ngJDLohB
「くはぁっ!!やっと生き返れた!!」
復活した星見坂が声をあげる。
そこはただのとてつもなく広い和室で、高そうな家具もなく、ましてや青白い炎もなかった。
すこし離れた場所に、鬼魅島と妙が倒れていた。
服が少し燃えてはいるもののやけどひとつ負ってはいない鬼魅島。
おそらく呼吸が出来ずに倒れたのだろう。
「ふむ、鬼魅島君は無事…さすが鬼の生命力…」
つぶやいて、妙のほうに目をやる。
自分の炎で燃えるようなことはないのか、こちらも特に怪我はない。耳やしっぽが引っ込んでいるだけだ。
「ん…」
星見坂の視線を感じたためか、妙が不快感をあらわにした表情で目を覚ます。
「何を見ていらっしゃるのですか?」
「いや、怪我とかないかと…」
「心配ありません…」
棘のある口調で言って、妙は鬼魅島のほうに近づき、たち膝になる。
「ごめんなさいね…服を燃やしてしまって…」
しんみりと、心の底から申し訳なさそうに謝る。
「俺はあーたに殺されたけどね…」
「そうでしたわね…」
あっさりと、どうでもいいことのように妙は言い捨てた。
「いや、俺のほうにも謝ってほしかなー…」
「何故ですか?」
星見坂の声に怒りが混じってくる。
「あのな、悪いことしたら謝るのは当然だろ?わかるよな?」
「それはわかりますが、私があなたに何か致しましたか?」
星見坂のほうを振り返らずに言い切る妙。
星見坂のなかで何かがはじけた。
瞬間。星見坂は背後から妙の胸に掴みかかった。
335狐の場合:05/02/13 03:18:00 ID:ngJDLohB
「なっなにを!!」
「人の頭ザクロみたいにぐちゃぐちゃにしても平気でいるような悪い奴にはお仕置きが必要だろうが…」
「くぅっ…このぉ!」
じたばたと抵抗する妙の着物の前を難なくはだけさせて、柔らかい胸を直接揉み始める。
「着物の下って本当に何も着てないんだなぁ…」
楽しそうに、妙の小さめな胸をぐにぐにと弄り回す。
「うぅっ男なんかが…私に触っていいと思っているの…」
涙目になりながら、妙は狐の耳としっぽを出し、九本のしっぽの中に星見坂を埋めた。
「燃えなさい…」
その中で、炎が星見坂の体を焼く。
しかし、星見坂にはまったく変化が見られない。
興奮状態で強化された再生能力が傷ついた部分を一瞬のうちに治していくためだ。
「そんな…なんで…」
「ふふん、なんでだろうね…」
妙の首筋にキスをしつつ左手を胸から下のほうへと這わしていく。
「やだぁ…男がさわっちゃだめぇ…やめ…お願いだから…」
妙は涙を流しながら懇願する。
「そんなこと言ったってやめるわけがないだろうが…」
言って、獣の耳をぴちゃぴちゃと音を立てて舐める。
「んうぅ…やだぁ…汚いよう…」
ビクビクと震えながら崩れ落ちる妙。
星見坂の左手が彼女の股間にたどり着く。
「ひうっ!」
不本意ながらも硬くなりだした肉芽を弾かれ、妙が短い悲鳴を上げる。
「ほーれほーれ」
星見坂が楽しそうに二度、三度と同じ行為を繰り返す。そのたびに妙もビクつきながら
同じように短い悲鳴を上げる。
「やっ、やだぁ…男にこんなこと…ふっ…ふぇぇぇぇぇぇぇぇっ」
遂に妙は幼子のように声をあげて泣き出す。そこには普段の妖艶な雰囲気など微塵もなかった。
336狐の場合:05/02/13 03:21:55 ID:ngJDLohB
泣きじゃくるのを無視して、星見坂は妙を組み敷くと、その乳首に吸い付く。
「ひぅっ!だめ、だめぇ……たえのおっぱい…吸っちゃだめぇ…」
かまわず、星見坂はさっきよりも強くしゃぶりだす。
「っああぅ!やあも、やらぁ…ごめ…なあい…ごめんあさい………」
妙が謝るのを聞いて、星見坂は口を離す。糸が引き、切れる。
妙は両手で顔を覆って泣きじゃくっている。
「本当に、反省したのか?」
泣きながらコクコクとうなずく妙。
「そうか…」
星見坂は言って、
「じゃあこれで終わりにしようか…」
言って、股間の一物を出そうとした時だった。
「先生。」、と背後から優しく声をかけられた。
どぐっ!!
その声が鬼魅島のものだと認識したのと同時に、星見坂の腹に風穴が開いた。
「亜kがjkjけwkyはkkgじゃ」
悶え苦しむ星見坂。
「楽しそうに、何やってるんですか?」
満面の笑みで弾むように言った。しかし、全身から怒りのオーラが出ている。
「まさか、女の子を無理矢理犯していたなんて事はないですよね?」
泣きじゃくる妙のほうを見ながら星見坂に詰問する。
「ねえ…先生。なんとか言ってください。」
鉄柱を破壊したときの数倍の力を解放する。
泣きじゃくる妙の前で、星見坂は口では現せないような苦痛を味わった。
まさに、鬼の所業だった。
337狐の場合:05/02/13 03:23:33 ID:ngJDLohB
しばらくして、やっと泣き止んだがまだ目が赤いままの妙は、
殺意をこめた眼で星見坂を睨み付けながら言い放った。
「鬼魅島さんには申し訳ありませんが、お金を支払うことは出来ません。
理由は聞かなくてもわかっていただけますね。」
「申し訳ありません。本当ならこちらがお支払いしなければいけないところですが…」
鬼魅島が頭を下げる。
ちら、と背後に目をやる。
星見坂はまだ復活できていない。
「それでは…」
言って妙は部屋から出て行った。
それと同時に星見坂の再生が完了する。
「先生、どうしてくれるんですか?本当にごはんが食べられなくなっちゃいましたよ…」
さすがに反省したのか星見坂も正座しておとなしく聞いている。
「それで、どうするんですか?これから…」
「金をもらう」
星見坂の言葉に妙が呆れかえった顔をする。
「先生、それだけは無理だと思いますが…」
「大丈夫だ…鬼魅島君の助けがあれば絶対に上手くいく」
338狐の場合:05/02/13 03:27:28 ID:ngJDLohB
星見坂は一人、妙の部屋に入った。外では鬼魅島が見張っている。
鬼魅島は星見坂の策を聞いていない。
まさかとは思うが体で満足させるなどといいかねないのでそういう時のための見張りだ。

妙はお茶を飲んでいた手を止めた。
向かい合うように座ってきた星見坂に、汚いものを見るような目つきではき捨てる。
「何のようですか?」
「話がある」
「私にはありません…それとも、私に永遠に殺され続けるために来たのですか?」
殺意のこもった言葉に怯むことなく星見坂は外の鬼魅島に聞こえない程度の声で続けた。
「鬼魅島君で遊びたくないか?」
「何故そんなことを?」
「嫌ならいい。帰るだけだ…」
立ち上がり帰ろうとする星見坂を妙が止める。
そもそも妙が星見坂たちと会ったのは鬼魅島で遊ぶためだ。
だから気持ちの悪い男のいる部屋にまで行った。
その結果星見坂に襲われたのだが…
この提案。詳しく聞かない手はない。
「詳しく聞きましょう。」
星見坂はニヤリと笑うと席に着き、妙に計画を話した。
それを聞いて妙は満足そうに言った。
「そう…非常に楽しそうね…あなたとは仲良くやっていけそうだわ…」
339書いた人:05/02/13 03:33:46 ID:ngJDLohB
節分だからってわけでもないですが鬼が出ました。
まあ節分なんてとっくに過ぎてるわけですが…
一応次で終わりです。ってどうでもいいですね
誤字多いな…自分
340名無しさん@ピンキー:05/02/13 09:31:49 ID:KWvln9PH
ヒビキさんを呼びたくなりました。
341名無しさん@ピンキー:05/02/13 15:29:56 ID:j7FrmolH
鍛えてますから
342名無しさん@ピンキー:05/02/13 22:35:14 ID:vgz0wa5V
これで鬼や狐の話はもう他の人は書けなくなりました
次書いた香具師はパクリ決定な
343名無しさん@ピンキー:05/02/13 22:38:45 ID:oPS3mH8S
パクリでもいいのでどしどし書いてください
344名無しさん@ピンキー:05/02/13 22:52:12 ID:vgz0wa5V
パクリすると、読者の方々(信者)から抗議が殺到します
作家の方々は、ネタが被らないようにご注意ください
特に神作家の方々の作品を越える事は絶対に不可能なので(信者がいるため)
新しい切り口を開拓していくのもいいかもしれません
345名無しさん@ピンキー:05/02/13 22:56:15 ID:W27J/tMP
まだ粘着してたのかこいつ・・・
定期ご苦労様です。
346名無しさん@ピンキー:05/02/13 23:10:53 ID:vgz0wa5V
俺がうpしたらパクリ決定なんでしょ?
向こうのスレでもそんな雰囲気だしさー
「つぁとぅぐあ」はよくて「ツァトゥグア」はダメらしいな
俺の話にも天狗の女の子や狐娘とか出てくるし…何で他の人無視して神とかいう訳?
みんなデモベとか私のお稲荷さんとか嫌いなの?
347名無しさん@ピンキー:05/02/13 23:27:06 ID:ogR+t67B
リアルでSAN値ゼロの奴っているんだな。
粘着というより被害妄想か? 本物のキチガイを観察できるのは興味深いけど。
348名無しさん@ピンキー:05/02/13 23:29:02 ID:W27J/tMP
こいつが一番手に負えないのは、会話をしないことなんだよな。
勝手に自分の言いたい事だけ行って去ってゆく。

どうせそんな事言ったって、うpなんてしないんだろ?
そんなにヘタレ作品なら見せてみろよ、笑ってやるからw

って言うと、こいつは逃げていく。
349名無しさん@ピンキー:05/02/13 23:34:01 ID:vgz0wa5V
うpしてもパクリ認定ですから。
俺は神越えるつもりはホント言うと無い…そんな事したって楽しく無いし
でも思い描くのは自由でしょ?
350名無しさん@ピンキー:05/02/13 23:35:20 ID:3zHcQZl5
ヒビキデス!ヒビキデス! ねすごしたよ…orz

星見坂クンなかなか腹黒そうで十分人じゃないと思う(笑
351名無しさん@ピンキー:05/02/13 23:42:20 ID:W27J/tMP
誰か、神を超えろ何て言ったか?w
こんなときだから言うがな。俺は、お前の小市民な作品が見てみたい。
「神でない」というのは必ずしもネガティブにはならない。
ほら、そんなにパクリっぽいなら見せてみろ。
内容だけ話して見せないなんてずるいだろ。興味がそそられるじゃないか。
あ、それが目的かw
352名無しさん@ピンキー:05/02/13 23:47:13 ID:ogR+t67B
「同じ魔物を書いたらパクリ」って勝手に決めてるのは言ってる本人だけなんだよな。
自分の脳内ルールで自分が差別されてると思い込んでるよ……
さすがキチガイ。行動原理が意味不明だぜ。

>>351
無理だよ。書いてないから。
353名無しさん@ピンキー:05/02/13 23:53:23 ID:vgz0wa5V
じゃあさ、聞いてもいい?
この先、誰かがクトゥルフ物の話を書いたとしよう。
その人の話の中で、ツァトゥグアが出てきて、それが巨乳のおっとりしたお姉さんだったら…
「あ、あれと同じ姿だ!m9(^д^)パクリだね!」
とか書く奴いるんじゃないか?俺に言うのは別に構わんけど、他の人にやるのだけは
やめて欲しい
354名無しさん@ピンキー:05/02/14 00:01:16 ID:ogR+t67B
お前が非難されるのは粘着キチガイだからだ。
パクリかそうじゃないかは別問題。
あ、キチガイだから言ってる意味もわからないかw
355名無しさん@ピンキー:05/02/14 00:05:00 ID:9OqYzRFw
>>354
おまいさんもちっと落ち着きなさいな
この手合いの対処法は大人ならわかるでしょ。
356名無しさん@ピンキー:05/02/14 00:05:55 ID:ATwdQNyK
さて、じゃあ俺がそろそろパクリ全開の作品を投下して大顰蹙を買うか・・・
357マボと呼んだ人:05/02/14 00:06:41 ID:WmkhWVor
ttp://www.degitalscope.com/~mbspro/userfiles_res/database/341.txt
第5話(番外、エロなし)です。

>キツネさん
百合ですか!?不死鳥ですか!!火の鳥とは…
早く鬼魅島さんでエロ突入してほしいです。

なんか>>342から荒れてますね。
あれですか。漏れって嵐(荒らし)の中がお似合いですか…orz
じゃ無くて。信者はあなた(>>342)のような。
いいじゃないですか。設定が似通うのはどうしても仕方ないんですから。
358名無しさん@ピンキー:05/02/14 02:08:28 ID:9OqYzRFw
しっとマスク懐かしいな。
359名無しさん@ピンキー:05/02/14 02:27:21 ID:H1SNqpjw
もしかして>>353の中ではクトゥルフ神話は萌え話なんだろうか?
ツァトゥグア神はおっとりお姉さんの姿で登場してると思ってるんだろうか?

原典では、毛の生えた蛙の様な胴体に蝙蝠の顔なのがツァトゥグアなわけで、
それをあの姿に改変したのはひでぼん作者さんのアイデア。
それを真似すればパクリと言われて当然。

全く次元の違う話をされてもなあ
360名無しさん@ピンキー:05/02/14 02:38:33 ID:CtVCA6pI
>>359
こらっ目を合わせちゃだめだろ
361名無しさん@ピンキー:05/02/14 07:07:06 ID:85pOoTS0
>>359
原典の事は判ってるよ
お前みたいな奴がいればこのスレも安泰だな
じゃあな、上手くやれよ
似通ったものは全てパクリと叫び続けるがいい
362名無しさん@ピンキー:05/02/14 08:29:22 ID:iX6viehb
「誰もパクらないでくださーい!
パクらないでくださーい!」 ひーとみーをとーじてーきみのぱくるよー
〜エロパロ板の端っこでパクリを叫ぶ〜
 ̄|/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
(´_ゝ`)ってとこか?
363名無しさん@ピンキー:05/02/14 09:00:44 ID:+CBM4cTv
よーし、ならばひでぼん作者さんに
ひべぼんの書をリクエストしちゃうぞー
364名無しさん@ピンキー:05/02/14 09:08:18 ID:5t+ud/4S
>>361
359ではないけど
「あの姿に」改変したのはひでぼん作者さんのアイデアだけど
ツァトゥグア(他の神も)を女性化して描いている人は別に(ネット上には)他にもいる。

だから、別にクトゥルフ神話を萌え化するのはパクリじゃない
あくまで、各邪神の口調や容姿、ネタが同じでなければOK
365名無しさん@ピンキー:05/02/14 10:02:25 ID:R5TbpP0I
さらに言うとひでぼん作者さんの完全なオリジナルじゃないんだけどな。
366名無しさん@ピンキー:05/02/14 13:51:40 ID:PJJhM4HC
ひでぼんの書の作者さん、お元気になられたのだろうか?
おかげんの方がよろしかったら、のーでんす様とかの分の設定資料の追加をお願いしたいなぁ

367名無しさん@ピンキー:05/02/14 13:55:33 ID:PJJhM4HC
>>364
> だから、別にクトゥルフ神話を萌え化するのはパクリじゃない
> あくまで、各邪神の口調や容姿、ネタが同じでなければOK

そこで御大くとぅるふ様とか迷子の仔やぎちゃんとかを、登場キャラクターにすれば無問題(w

368名無しさん@ピンキー:05/02/14 15:34:35 ID:vqWn1TWq
>362
あの歌ってさー、瞳は閉じれないよなー
閉じるのは瞼だよなー


はい、状況終了。
では、職人さんの登場を、しばしお待ちください。
369名無しさん@ピンキー:05/02/14 16:05:45 ID:kkOGmso/
クトゥルフ神話の知識が全然ない俺が書いてみようかな。
ツァトゥグア神はすごく強い男で、満月を見ると大猿になる。
そして他の神との戦いの中で怒りによって覚醒し、「スーパー外なる神」になり、黄金の
オーラを身にまとう。




やべっ、違うところをパクッちまった。
しかも最早、エロではない。とりかえしのつかない雰囲気。
370名無しさん@ピンキー:05/02/14 16:14:22 ID:R5TbpP0I
萌えサイヤ人は新機軸だ
371名無しさん@ピンキー:05/02/14 19:24:10 ID:MXWtEYsz
まあ確かに人間ではないんだが。
372名無しさん@ピンキー:05/02/14 21:29:37 ID:Dbndu4Mu
>>368
そこであえて瞳を閉じるのが人外少女です
373名無しさん@ピンキー:05/02/14 21:37:11 ID:9OqYzRFw
そう考えるとなんか 爬虫類系な雰囲気がでるね
374マボと呼んだ人:05/02/14 21:47:17 ID:9ygxgdly
わーいシカト95%ー。orz

まあいいや。漏れは嵐の中で見つからずに遭難死するのがお似合いなのさ…
って、ネガ思考になってどうする。
375名無しさん@ピンキー:05/02/14 21:52:15 ID:7VUQgemY
半角2次の人外娘スレとか見てると
ああ、この娘の話よみたいなと思うものがある。
むこうはシチュを切り取った映像なんだけどね。
376名無しさん@ピンキー:05/02/14 22:16:36 ID:9OqYzRFw
>>374
その5%は俺ですか?
というか個人的に言わせればどうせだから
チョコは和也くんに塗らせたほうがエr(ry

あ、俺だけですか。そうですか。
377名無しさん@ピンキー:05/02/15 03:46:24 ID:d988msHu
クトゥルフに萌えたいならまずは某万魔殿に行ってみるべきだな。
保管庫だけど同じ邪神でも作者さんごとに解釈が違ってて面白い。
378猫の話:05/02/15 04:57:47 ID:x3xfHoBZ
もう忘れられたかな……?
379猫の話3:05/02/15 04:59:09 ID:x3xfHoBZ
 ……ぴちゃ……ぴちゃ……ちゅぱちゅぱ……
「……ん……ぅ、ん……んふ……」
「あぅ……はあぁ……」
 僕の肉棒を、鈴音さんは愛しそうに咥えている。
 すごく温かくて柔らかい口内、たっぷりの唾液とともに絡み付いてくる舌。
 鈴音さんの手が、袋を、裏筋をくすぐるように優しく愛撫してきて……
「ん、ん、ん……」
 ちゅぱちゅぱ……チュパチュパチュパ……
「……あ、あうぅっ」
 鈴音さんはゆっくりと顔を上下する。
 その度に、鈴音さんの唾液と僕の粘液でヌラヌラになった竿が見え隠れする。
 鈴音さんが根元まで咥え、チュウチュウと音を立てて啜りこんでくる。
 それからゆっくりと顔を上げて、亀頭部分にネコ舌を這わし
 先端から溢れ出る粘液と唾液を混ぜ込んで塗りたくる。
 鈴音さんの舌のざらざらが、カリの一番敏感な箇所ばかり攻め立てて来て……
 そしてまた顔を下げて、根元まで唇と舌をねっとりと這うように咥えてきて……
 交互に行われる愛撫に、僕はもう限界だった。
 下半身が蕩けてしまう甘い快感に、何も考えられなくなってしまう。
「うぅ……鈴音さぁん……僕、僕、もう……」
「ん……ふふ……あむ……」
 鈴音さんが亀頭に舌を絡ませ、一際強く吸い込む。
「んはぁっ!!」
「ん、んぅっ!!」

 ビク、ビク、ビュクンッ!!

 肉棒がビクビク震え、鈴音さんの口内を汚してしまう。
380猫の話3:05/02/15 05:00:51 ID:x3xfHoBZ
「ん……ぅん……コク」
 信じられないくらいいっぱい出ている。
 受け切れなかった白濁が、肉棒を咥えてはなさない鈴音さんの口の端から、トロリと零れた。
「ん……」
 ピチャ、ピチャ……
 鈴音さんの舌が汚れた肉棒を舐めまわして、綺麗にしていく。
 ……ちゅ……ちゅぅちゅぅ……
 亀頭を口に含み、残滓を残らず吸い取ってくれる。
 ちゅぽっと水っぽい音を立てて、鈴音さんがゆっくりと口を放した。
「はぁ……」
 鈴音さんの口と、僕の肉棒が、透明の糸で繋がっている。
「ん……」
 鈴音さんの細い指が、しなやかにそれを絡めとった。
「陽一さま……」
 鈴音さんは身体を起こすと、僕の顔を覗きこみながら、その指をペロペロと舐めている。
 鈴音さんの薄布の襦袢が、汗でしっとりと身体に張り付いていて、
 鈴音さんの身体のラインがくっきりと映えている。
 そのむっちりとした太もも、腰のくびれ、それにその、たわわな胸のふくらみとか……
 そして、硬く尖った尖端が、襦袢越しにぽっちりと浮かび上がってて……
「うぅ……」
 目の前に、こんな美味しそうな果実が二つ、ふるふると揺れているのに、
 僕の身体は相変わらず動けないままで……
「す……鈴音さぁん……」
 思わず情けない声を出してしまう僕。
「ん……」
 鈴音さんがもうちょっとでキスが出来そうなくらい顔を寄せる。
「……触りたい、ですか?」
 コクコクと頷く。
「……」
 鈴音さんが悪戯っぽく微笑っている。
381猫の話3:05/02/15 05:01:47 ID:x3xfHoBZ
 そして、胸元に手を当て、見せつけるようにゆっくりとはだけた。
 プルンと小さな揺れとともに、鈴音さんの乳房が露わになる。
 僕のほんの目の前でふるふる揺れる乳房に、ゴクッと生唾を飲み込んでしまう。
 でもやっぱり、僕の身体は動けないままでして、
「……」
 たぶん、今の僕はとてつもなく情けない顔をしていると思う。
「ふふ……」
 鈴音さんは自らの手でそのたわわな乳房を持ち上げたり、いやらしく揉みしだいたり……
「えいっ♪」
「わぷっ!?」
 目の前の淫靡な光景に見惚れていると、鈴音さんが不意打ちに抱きついてきた。
 僕の顔に、鈴音さんのおっぱいが押し付けられた。
「陽一さま……」
 大きくて、ぷにゃぷにゃと柔らかな鈴音さんのおっぱいに顔が埋もれそうになって、
「ん……あん……」
 鈴音さんは両手を使って、僕の顔に押し付けたり挟み込んでふにゃふにゃと擦ったりしてくれる。
 つきたてのお餅みたいに柔らかな感触、そして鈴音さんの優しい匂い。
 僕は無意識に舌を出して、ペロペロと鈴音さんの乳房を舐めまわした。
「ぁ……」
 鈴音さんは僕を見て小さく笑うと、
「どうぞ、陽一さま」
 まるで、赤ん坊にお乳を含ませるみたいに、その乳首を含ませてきた。
 大きな膨らみと反比例するかのような、小さな蕾。
 その、ツンと尖った突起は、まるで大きなケーキの上にのったサクランボみたい
 なんて思いつつも、僕は無我夢中になって鈴音さんの乳首を舐めまわしていた。
 舌や歯で、舐め転がし、甘噛みしたり
 ちゅうちゅう、ちゅぱちゅぱと音を立てて吸ったりしゃぶったり
「ん……はぁ……」
 鈴音さんの熱い吐息がかかる。
382猫の話3:05/02/15 05:02:35 ID:x3xfHoBZ
 鈴音さん、乳首敏感なんだ、それが分かると僕は一層夢中になって舐めしゃぶった。
 それから口を離し、もう片方のおっぱいも同じように弄り尽くす。
「ん……あ……ふあぁ……」
 顔を上げると、鈴音さんの顔は上気してて、呼吸も荒い。
 下半身を扇情的にくねりながら、より強く抱きついてくる鈴音さん。
「……」
「……陽一さま?」
 僕が目で訴えかけると、鈴音さんはすぐに悟ってくれた。
 おっぱいを真ん中に寄せて押し付けてくれる。
 僕は、二ついっぺんに口に含んでチュパチュパとむしゃぶりついた。
「陽一さま、欲張りさんですね」
 優しく笑う鈴音さん。
 鈴音さんは、夢中になっておっぱいを愛撫してる僕の下半身に手を伸ばした。
 僕のペニスを優しく包み、擦ってくれる。
「んぅっ」
 突然の刺激に、思わず口を離して仰け反ってしまう。
「陽一さま……あんなに出したのに、もうこんなに……」
 うっとりと言う鈴音さん。
 鈴音さんの言うとおり、僕の肉棒は興奮しきってもうガチガチになっている。
「でも、わたくしも……」
 鈴音さんが僕の手を取り、襦袢の裾に導く。
 手のひらに鈴音さんの綺麗に揃った恥毛の感触がして、そのさらに奥。
「うぁ……」
「……」
 そこはすでに熱く滑り、洪水のようだった。
 僕が乳首を吸うと、それに合わせた様にきゅぅと収縮して、トロトロと愛蜜が溢れ出すのが分かる。
 僕は、鈴音さんの胸から顔を離した。
「鈴音さん……」
「陽一さま……」
 見つめあう。
 鈴音さんの潤んだ瞳。
383猫の話3:05/02/15 05:03:18 ID:x3xfHoBZ
 その手のひらで僕のペニスを優しく弄びながら、身体をモジモジさせている。
「陽一さま……もう……」
「うん、僕も……」
 鈴音さんが身体を起こし、僕の上に跨った。
 ………………………………
「……ん……ぁん……」
 グチュ、ギュチュ……ジュブ……
「は……はあぁぁ……」
「鈴音、さん……」
 何の抵抗も無く、鈴音さんの秘部が僕の肉棒を奥まで咥え込む。
 だけど、奥まで挿入った瞬間、
「うわっ!?」
 強く強く締め付けてきた。
 それでいて、膣内はニュルニュルしてて、とても熱くて……
「はぁ……」
 鈴音さんが妖しく微笑み、チロリと舌舐めずりすると、ゆっくりと腰を動かしてくる。
「ん……ん……ふふ……」
「う、くっ……ぅぁぁ……」
 鈴音さんが腰を動かすたび、グチュリ、グチュリと粘着質な音が響く。
 たっぷりと愛蜜を含んだ襞が、グチュグチュと絡みつき、強く締め付けて……
「はあ……こういうのはいかがですか……?」
「あぅ……ふああ」
 腰を上下するだけでなく、円を描いたり、グイグイ押し付けてきたり。
 鈴音さんの動きが、僕に蕩けるような快感を与えてくれる。
 鈴音さんは僕の手を取り、先ほどからたぷんたぷん扇情的に揺れる乳房にあてがってくれた。
 乳房を優しく揉みしだき、硬く尖った乳首を指でクリクリと転がす。
「んぅっ、ふぅぅんっ」
 鈴音さんの切なげな吐息。
 そして、さらに強く締め付けてくる。
384猫の話3:05/02/15 05:04:41 ID:x3xfHoBZ
「はあ、はあ、はあ……」
「あ、あ、はぁっ、ああっ!」
 いつの間に金縛りが解けていたのか、
 僕は気づいたら鈴音さんの動きにあわせて、腰を突き上げていた。
「ん、んっ、はあぁっ! やぁっ!!」
 髪を振り乱し、喘ぐ鈴音さん。
 その表情は恍惚として、とても淫らで……
 口元から涎を垂らしながら、一心に腰を押し付けてくる。
「鈴音さんっ、鈴音さんっ!!」
「あ、あ、陽一さま、陽一さまぁっ!!」
 鈴音さんが身体を前に倒してきて、口付けを交わす。
「ん、あむ……」
「んぅ……」
 ピチャピチャと舌を絡めて、お互いの唾液を啜って、
 僕は鈴音さんのお尻を掴み、一際強く剛直を突き上げた。
「ん、んぅ!」
 鈴音さんがブルブル震えて、そして……
「んぅ〜〜〜〜〜〜〜〜っっ」
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っっ」
 濃密な口付けを交わしたまま、柔らかく締め付ける鈴音さんの膣内に

 ビクンッ、ビクンッ、ビュクンッ!!

 幾度も幾度も、僕の熱い欲望が吐き出される。
「ん……ふぅん……」
「ぅん……」
 全てを射精した後も、僕たちは離れることなく、お互いの唇を舐めあっていた……。
385猫の話3:05/02/15 05:05:37 ID:x3xfHoBZ
 ……………………………
 それから、抱き合ったまま、余韻に浸っている僕たち。
 僕たちの下半身はまだ、つながったままで……
「陽一さま……」
 耳元で、鈴音さんの柔らかい声がする。
「ん、なに?」
「もう少し、このままでいて良いですか?」
「もちろん」
 鈴音さんが下腹部を優しく押し付けてくる。
「ん……ん……」
「はぁ……」
 じんわりとくる快感に、僕の肉棒がまた、硬くなってくる……
「くす……陽一さまぁ……」
 鈴音さんの表情が、妖しく、艶めいたものに変わっていく。
 お返しとばかり、僕は挑発するかのようにピンとした乳首を摘み上げ、
「はあぁっ」
 嬌声とともに、鈴音さんがキスをせがんでくる。
「鈴音さん……」
「ん……」
 まだ夜は始まったばかり。
(今夜も搾り尽くされるんだろうなぁ……)
 何て思いつつも鈴音さんの濃厚な求めに激しく応えつつ、
 僕たちの夜は更けていくのでした。
386書いた人:05/02/15 05:06:39 ID:x3xfHoBZ
遅くなってすいませんです
次回は……エロにしようか、ほのぼのにしようか……
387名無しさん@ピンキー:05/02/15 05:09:20 ID:D+aRZMuS
鈴音さんキター!!
忘れてない、忘れてないですよ!
というかエロイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!
ちょっとティッシュが足りないので取ってきますね、GJ!
388名無しさん@ピンキー:05/02/15 07:21:53 ID:a+HScj7+
>>374
君は沈黙の持つ意味を汲み取ることから始めなさい。
389名無しさん@ピンキー:05/02/15 12:39:18 ID:6bSzmN2u
キ( ゚∀゚)ターーーーーーー!!!!
猫の人GJ!
いやいや誰が忘れるもんですか。
390名無しさん@ピンキー:05/02/15 20:47:44 ID:M47+Ggsg
鈴音さんももちろん忘れちゃいませんが、
同じ様にシュレやティー姉さまも忘れちゃあいないのです。
・・・そろそろ続きが読みたいな。
391名無しさん@ピンキー:05/02/16 00:46:40 ID:X5Wntw9v
ああ…鈴音さんハァハァ
つか、漏れ雌猫飼ってるんだが、何故人化してくれぬうぅぅぅ!
392名無しさん@ピンキー:05/02/16 01:11:23 ID:AMcG8yPk
むしろぬこを飼えるお前が羨ましい。
ウチにはアレルギー持ちが2人もいるからな・・・ 。prz
393名無しさん@ピンキー:05/02/16 12:35:42 ID:SIvlVo0u
>>391

そりゃあれだ。
精がたりn(ry
394名無しさん@ピンキー:05/02/16 13:03:32 ID:SQVhoE3z
そこで猫姦ですよ
395391:05/02/16 19:19:51 ID:X5Wntw9v
実を言うと、可愛がりすぎて甘えん坊になっちゃった。
どこを撫でたり揉んだり摘んだり擦ったら喜ぶのか色々試していたら…

漏れに尻を向けてくるようになりまつた。
396ひでぼんの書作者代理 ◆SNuCULWjUI :05/02/16 20:18:01 ID:gkGkOy+x
>>366
番外編分の追加資料最終版ですが、
現在作者が入院中であり、1日1・2時間程度しか意識が戻らないため、口述手記も難しい状態にあります。
もうしばらくお待ち下さい。
397名無しさん@ピンキー:05/02/16 20:23:09 ID:x/FjSLp1
何があったんだ…
398名無しさん@ピンキー:05/02/16 21:00:30 ID:foCbDd8w
ひでぼんの作者さんにはなんかもういろんな意味で回復して欲しいです。
399名無しさん@ピンキー:05/02/16 21:02:20 ID:foCbDd8w
なんだか変な書き込みになってしまいました。ごめんなさい。

ご回復を心からお祈りしております。
400名無しさん@ピンキー:05/02/16 23:53:19 ID:mdSJ78On
邪神達がきっとひでぼんの作者さんを連れて行こうとしてるんだ。
SAN値が…

とにかく、回復を祈ってます。
401名無しさん@ピンキー:05/02/17 07:06:41 ID:rzJipGuQ
身勝手な言葉だとは思うけれど、あの人の世界をまだ見ていたいんです。
だからお願い、連れていかないで。

…ただ、回復を祈ります。少しでも良くなりますように……。
402366:05/02/17 14:34:10 ID:GWN7GbVp
>>396
そのように大変な事になっているとはつゆ知らず軽軽しく、>>366のような書き込みをして申し訳ございませんでした。
僭越ながら、一刻もはやくご快癒をなさりますよう、祈らせていただきます m(_ _)m
403名無しさん@ピンキー:05/02/17 17:08:46 ID:Ki3vW92w
なんか、作者の状況すら、作品の一部という気がする
404名無しさん@ピンキー:05/02/17 17:26:29 ID:79EPEQ3T
まぁ度が過ぎるとアンチが暴れるからほどほどに
405名無しさん@ピンキー:05/02/17 17:33:26 ID:mTATrhC2
いい作者ですよね。

ああ ホント バカみたいにいい作者だ
あんな作者死なせたら 男の名折れだ 地獄逝きだぜ なあ? おい

ですな ウン
いや ほんと
まじで まじで

じゃあ悪いが おまえら エロネタを出せ
ここは おまえらのハァハァする場所だ
見るもの全てをエロネタと思えよ

隊長ー あのねー ここは フツーは アレですよ
ご回復をお祈りしますとか
神社に行ってお百度参りとかそーいうのですよ

何をいってやがる
おまえらエロSS目当てに 好き好んでこのスレに来た ダメヲタ共じゃねぇか

さてと 萌えようぜ 犬ども

GJ(ハァハァ)GJ(ハァハァ)って いいながら 萌えようぜ
純愛ネタくらってよ のたうち回って
----
「へへへ そりゃそうだ ちげえねぇ まったくもって ちげぇねえや」
と思うかどうかは個人にお任せする。
だが、俺らがここで何言ってても何も変わらないんだ。いっちょ盛大に作者さんの健康を祈ってエロネタ合戦と逝こうぜ。
406クトゥルー神話邪神一同:05/02/17 20:06:35 ID:9Kn0uoNZ
>>400-401
全員一致で作者の受け取りを拒否します。
裏切りそうな黒い人にはクトゥグァが焼きいれておきます。
407名無しさん@ピンキー:05/02/17 20:36:59 ID:18q/s68N
>>406
ニャル様は裏切ったりしないよ!
408名無しさん@ピンキー:05/02/18 03:25:41 ID:UROtbxNa
その小説家の目は現世にいながらにして異世界を見つめ、その耳は邪神の語りべを聴いたという…
某ゲームのキャラ思い出したよ。
邪神小説家って感じ。
409名無しさん@ピンキー:05/02/18 16:10:16 ID:TDK3TYXL
ちょい質問。
ニャルラトホテップ信仰、あるいはニャルへの奉仕種族って『暗黒のファラオ』ネフレン=カ以外にあったっけ?ないよねたしか。
知ってる方いたら情報下さい。出典込みだと嬉しいです。

回復祈願ネタ、いっちょやってミマスカ。
作者さん代理さん、病気に負けないでください。(医者の人も頑張れ)
410名無しさん@ピンキー:05/02/18 17:24:53 ID:KvlnORHU
>>409
まぁ、なんだ
スレ違い。
411名無しさん@ピンキー:05/02/18 20:38:39 ID:xOpgd2lE
>>409
虹で聞いたほうが早いポ
412名無しさん@ピンキー:05/02/18 21:54:12 ID:ybn3N+J8
光でも闇でもなくただそこにいるだけの「存在」
必要とされる訳でも無く恩恵をもたらす事も無い
願いは叶えられる事は無く打ち消され
常に真逆の方向へ人類の意思は動き続けているのです
幸福な未来が訪れる事がそんなに陳腐な事なのでしょうか?
不幸な終焉がそんなに感動を呼ぶものなのでしょうか?
作り事だからといって生きとし生けるもの達に心が無い訳ではありません
ですが運命の渦はありとあらゆるものを飲み込み
仕方が無いという言葉で片付けようと仕掛けてきます
それが善意の者である設計者の意思であり
全ての存在がオリジンに逆らう事は許されないと善意の者を称える民は発言します
「存在」は疑問を抱いています
善意の者が作り上げた偽りの運命は逆にその世界の命を破滅に追いやっているのではないかと
ですがそれを口にする事は代行者である民が否定します
そして欺瞞に満ち溢れた喚起の声を上げて心の中では「存在」に殺意を抱くのです

天技真出版 銀門 貴時著「存在の咆哮 臨海副都心魔進化編」より
413名無しさん@ピンキー:05/02/18 22:05:06 ID:TeDSNaop
要約すれば、なんてことはない。また例の粘着のひでぼん妬みか。
414名無しさん@ピンキー:05/02/19 00:18:20 ID:BmxMF30u
臨海副都心魔進化編って一体…w
415名無しさん@ピンキー:05/02/19 07:12:41 ID:E6WScJeT
>天技真出版 銀門 貴時著「存在の咆哮 臨海副都心魔進化編」より

アイタタタタタタタ……
416名無しさん@ピンキー:05/02/19 07:30:42 ID:O+C0fbRy
そりゃあ、もう・・・

臨海副都心がガガガッ!!っと地表から剥がれて浮いたり、
ガッションガッションと変形してロボになったり、
えらいことになるんだろう、きっと・・・
417名無しさん@ピンキー:05/02/19 12:28:56 ID:QXQr+Vt5
要は民明書房みたいなものか?>天技真出版@読み方わかんねえ
418名無しさん@ピンキー:05/02/19 12:57:10 ID:mNGQWIZ6
存在を否定する存在、その存在あるからこそ存在は存在足り、非存在の存在を認められる
419名無しさん@ピンキー:05/02/19 16:55:05 ID:V0ZUxfhJ
ようはtanasinnってわけだ∴
420名無しさん@ピンキー:05/02/20 02:03:57 ID:ft7utfnw
主人公とヒロインが離ればなれになって
主人公の大切な家族もみんな死んで終わる話キボン
421名無しさん@ピンキー:05/02/20 02:12:33 ID:R8iwkvxB
かりん・増血記でエロパロ
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1108832458/

スレが立っちゃった…
422名無しさん@ピンキー:05/02/20 02:33:55 ID:ft7utfnw
主人公の妹みたいな女の子が主人公との間に赤ちゃんを作って
その赤ちゃんが狂った人間に誘拐されて殺されたり
主人公の家族の様に大切な人外娘達が人間に面白い様に犯されたり殺される話キボン
423名無しさん@ピンキー:05/02/20 03:07:56 ID:1naQPkrV
>>420
>>422
そこまで思いつくなら、ご自分で書かれては如何でしょうか。
難しいと思われるかもしれませんが、書きはじめてみると案外
スラスラ書けるものです。
ただ私のようにそういった残虐なSSが苦手な人間もおりますので、
NGワードに登録できるよう、題名をつけてくださるとありがたい
です。
424名無しさん@ピンキー:05/02/20 05:31:20 ID:S+5iN7Cv
このスレ的にはどうなのよ?それは
425名無しさん@ピンキー:05/02/20 07:42:33 ID:jq9eI/BM
ちゃんと、読ませるようなストーリーと
残虐性に必然性があるなら自分はOK

ただ単にまず虐殺ありきなのは論外
426名無しさん@ピンキー:05/02/22 01:11:38 ID:rPrBGxYw
虐殺最高!人間じゃない娘は皆殺し!
凌辱されまくってからゴミみたいに捨てられるのっていいね!
というか、このスレでもそういうのあったじゃん
とにかくみんな死んだら終わりって言うのが一番人を感動させるんだと思う
427名無しさん@ピンキー:05/02/22 01:13:47 ID:NZcAM3yl
例の粘着がやり方変えただけみたいだね、これ。
428名無しさん@ピンキー:05/02/22 01:36:52 ID:ojlK5tCV
虹でも同じ事を
429名無しさん@ピンキー:05/02/22 05:23:26 ID:0mxXJh1u
好きな本を馬鹿にされたから、職人じゃなくスレそのものを攻撃しだしたの?
430名無しさん@ピンキー:05/02/22 12:27:07 ID:UsTpP77W
現実と妄想の区別ができない既知外が
粘着してるだけだからほっとくのが吉
会話は成立しないし極稀に成立している様に見えても
うわべだけで理解していないし。
431名無しさん@ピンキー:05/02/23 00:12:35 ID:uEp5kw3t
ひでぼん以外にクトゥルフ物書いた人っていた?
過去ログ持って無いからわかんなくて
432名無しさん@ピンキー:05/02/23 00:27:43 ID:COCI7Jxf
ディープワンズの美少女とインスマウス人の純愛ストーリーが……


あるわけない
433名無しさん@ピンキー:05/02/23 01:21:34 ID:NunHu16e
このスレじゃないが、お隣さんにならあったぞ。
434名無しさん@ピンキー:05/02/23 01:53:59 ID:ISwlh+Fj
クトゥルフものと言っていいか判断に迷うが前スレにもあった気がする
435名無しさん@ピンキー:05/02/23 17:35:44 ID:KNs9cdXu
ラヴクラフトはGカップsage
436猫書いた人:05/02/23 19:11:19 ID:2zcSfSPM
昨日が222(にーにーにー)で猫の日だということに今まで気付かなかった自分……
鈴音さん、ごめんなさい、ごめんなさい
次の話はほのぼのにするつもりでしたが、己への罰としてエロにします……
もうちょっと待っててくださいまし
437名無しさん@ピンキー:05/02/23 22:18:37 ID:TxDCmVJ1
>>436
どっちゃでも萌えるんで、楽しみにしていますよんっ。
438名無しさん@ピンキー:05/02/24 00:54:56 ID:j/ULAiJh
>>434
あれ酷かったな
あの作者死ねばいいのに
みんなもそう思うだろ?
439名無しさん@ピンキー:05/02/24 01:19:31 ID:j/ULAiJh
ヘタレは何をやっても神にはかなわない
バカみたいな薄っぺらい話しか書けないんだよ
それに比べればあの神の作品はどれだけしっかりしてるか

適度に凌辱や虐待のシーンもあったしねぇww伏線張りまくりだし
やっぱり勧善懲悪が一番って事か
440名無しさん@ピンキー:05/02/24 01:33:16 ID:lUWUx7LJ
>>436
むしろ2/22がネコの日だという事実を初めて知りましたぜ…楽しみにしてます。
441名無しさん@ピンキー:05/02/24 03:17:12 ID:edAMPqeX
無視するのもかわいそうなので、例の人乙。
・・・なんかこのスレと虹板クトスレの風物詩みたいになってきたなあ。
(ノД`)こんな風物詩いらないよママン
442名無しさん@ピンキー:05/02/24 05:24:26 ID:VTUR22GO
正直、ひでぼんの3次創作を書いてみたいと思ったことはある。
キャラがどうしても「らしく」なくなっちゃうので挫折したけど
443マb…名無しさん@ピンキー:05/02/24 09:31:09 ID:UAeWTukO
>>442
二次創作は意外に難しいからね。
キャラの性格が把握できてないとちゃんと動かす事もできないし。

>猫の人さん
無理してエロくしなくても大丈夫だと思いますよ。
444名無しさん@ピンキー:05/02/24 20:27:55 ID:r/MFB3Xu
>>438
狐のヤツのほうが酷いだろ
445名無しさん@ピンキー:05/02/24 22:04:55 ID:ezMTRedc
>>438
ま、なんだかんだ言いながら結局書きゃしない誰かさんよりは桁違いにましなのだが。
それ以前に、ここに上がった作品叩いてる奴なんてその誰かさんぐらいしかいないぜ?
446名無しさん@ピンキー:05/02/24 22:51:34 ID:zTP+DQkr
やれやれ、あんないじわるな子はほっといて、もっと楽しい話しようよ。
例えば……アッそうだ!
全裸に靴下ってなんであんなにエロいんだろうね?
ニーソックスも萌えの要素なのかもしれないけど「全裸にニーソックス」
じゃだめなんだよな〜、普通の靴下じゃないとエロくない。


つまりおまいら、熱くなるのは下半身だけで充分だ。
447名無しさん@ピンキー:05/02/25 02:27:20 ID:Aw8sqyng
>>446
お前もうちょっとスレの主旨に合った発言しろよ。

妖怪裸ニーソックスとか。
448名無しさん@ピンキー:05/02/25 02:48:31 ID:+ZMF3PiJ
逆転ホームラーン!

ニーソックスの九十九神。
449名無しさん@ピンキー:05/02/25 03:31:00 ID:4GeTM011
>>448
おまえ頭いいな。
450名無しさん@ピンキー:05/02/25 10:32:43 ID:zdMgXzNr
九十九神ってのは便利な概念だよなぁ・・・
先人は偉大だぜ
451名無しさん@ピンキー:05/02/25 11:40:24 ID:TCM9XGpQ
ついでに、八百万の神さまという概念もすばらしいよな
ありとあらゆる概念に神さまがいるんだもん

あらゆる、フェチに対応した神さまがいるに違いない
452名無しさん@ピンキー:05/02/25 19:28:09 ID:DHviq7M+
コンドームの九十九神…何でもない、忘れてくれ
453名無しさん@ピンキー:05/02/25 19:57:48 ID:XuBwiSIV
忘れるもんか……!
454名無しさん@ピンキー:05/02/25 20:24:55 ID:+fexBITK
>>452
 よく見ろ!









…それはキラーコンドームだ。
455名無しさん@ピンキー:05/02/25 21:18:16 ID:sAoz1l5M
某エロゲーにダッチワイフのがいたな…
456名無しさん@ピンキー:05/02/25 21:58:40 ID:+zykQbcN
>>448
ルーズソックスの九十九神はヤングサンデーの漫画にいそうな気がする
457名無しさん@ピンキー:05/02/26 02:50:54 ID:g8RcWwYO
ふとんとこたつの九十九神とHする漫画はあったかな。
もう十何年前だけど。
458名無しさん@ピンキー:05/02/27 18:26:48 ID:BN4xjblZ
怪物ばっかりじゃんこのスレ
キモイ
書いたからって金をもらえるわけじゃ無いのに何が神だ
459名無しさん@ピンキー:05/02/27 18:49:46 ID:c7megnaH
また例のあの人か……
つーかなんか辻褄が合ってないし
460名無しさん@ピンキー:05/02/27 18:59:05 ID:BN4xjblZ
>>459
どういう事だ?
実際このスレの話の女は怪物がほとんどだろ?
んで、陰謀やら殺し合いや虐待w
ほのぼのとした話なんて無いじゃん
461名無しさん@ピンキー:05/02/27 21:13:48 ID:vGaU8NFK
またこいつか…相手すんなよ
462名無しさん@ピンキー:05/02/27 21:14:43 ID:24X0Qttx
>>460
・・・てめえ、シュレやジルや鈴音さんまで貶める気か?

はっきり言うよ、お前の存在自体がもはや「スレ違い」だ。
463名無しさん@ピンキー:05/02/27 21:18:31 ID:BN4xjblZ
>>462
亜人や妖怪の娘さんと「怪物」は別と考えてるよ

好きな人が「怪物」だって思い出した
なんて、ねえw
464名無しさん@ピンキー:05/02/27 21:38:16 ID:24X0Qttx
妖怪と怪物は別、ねえ。


だったら>>460は全部間違ってるじゃん。
465名無しさん@ピンキー:05/02/27 21:39:54 ID:vGaU8NFK
>>462
釣られるな
466名無しさん@ピンキー:05/02/27 21:52:20 ID:24X0Qttx
や、今回はこのスレそのものがキモイとか言ってるからね。
だったら何でこんな所にいるんだよ、と。
467名無しさん@ピンキー:05/02/27 22:08:36 ID:QHX4JoC+
>>466
おいおい、本気で言ってるのか?荒らしの目的は荒らすことなんだぞ?
時には特定個人の狂信者を装ったりアンチを装ったり手を変え品を変えているが本質的な目的はただ一つ。
それがわからず相手をする君のような人間を釣り上げたり、それを見て苛ついた俺のような人間が君を責める、それを見てせせら笑っているだけなんだぞ?
とにかく頭を冷やせ。
468名無しさん@ピンキー:05/02/27 22:17:24 ID:24X0Qttx
>>467
俺はうらやましい・・・>>458>>460を見て冷静でいられるあんたたちが。

まあ、明日も早いのでもう寝るよ。
・・・他に何か打ち込めるものが見つかるといいな、BN4xjblZ。
469名無しさん@ピンキー:05/02/27 23:13:13 ID:c7megnaH
>>468
困ったときにはNGワード。
マ、慣れれば荒らしなんてどこ吹く風でレスする事も出来るけどね。
470名無しさん@ピンキー:05/02/28 02:36:57 ID:jKcaP4Fz
>>468
荒らしに反応するだけ荒らしを喜ばすだけだし。
471名無しさん@ピンキー:05/02/28 04:07:37 ID:SXoZLOno
やっぱり着物の幽霊がいいなあ。
すごい包容力があって優しい幽霊。
「ちゃんと朝ごはん食べないと駄目ですよ」
「ふふふ、そうですね。フリーザさんは宇宙最強ですね」
こんな幽霊。せしてたまに血をあげないと透けてくる。
472320-Let`s Say Hello!-:05/02/28 05:31:27 ID:JQ4ruCrR
ぐちゅり、ぐちゅり、ぐちゅり。
腰を前後させるたび、艶かしい水音が聞こえてくる。
「あふぅっ、あぁ、んぅ! ふぁあは・・・ぁ・・・!すごいぃ…」
痛みはもうほとんど感じていないようだ。
揺れる尻尾を退けてかなめの様子を見てみると、口をだらしなく開いて激しく喘いでいる。
時折混ざるうわごとのような呟きは、多分無意識に出しているんだろう。
犬のように舌を出して息切れながら喘ぐ様は、耐えようもなく厭らしい。
「気持ちいいか?かなめ」
反応はない。反応する余裕がないんだろう。
それを促す意味で、一度だけとびきり強く、最奥まで響くように突く。
「んはぁぁっ!」
急な快感と身体をがくんと揺らされたことから、少々意識が覚醒したらしい。
口から涎を一筋垂らしながら、こちらを振り向いた。
舐め取るために、口付け舌を絡めた。
「どうだ?気持ちいいか?」
再度問いかけると、かなめは熱に浮かされたうつろな表情のまま、力なく頷いた。
「限界が来そうだったら言ってくれよ、俺もそろそろだから」
「ふぁ…あ…?う、ん…」
体勢を取り直し、抽送を再開した。
先ほどよりは早く、強く、深く打ち付ける。
「あくぅぅっ!ひぁ、ああっあ、あっ、は、はげしいよ、ぅ、あぁ!」
そろそろ制御がきかなくなってきた。
腰の動きは、俺の意思に反して(いや、ある意味準じてはいるんだが)早まっていく。
「おなかの、奥までっ、おち、ん、ちんがぁ…あああぁっ!」
ガタガタと揺れるテーブル。相当不安定みたいだな。
「はっ、はっ、はっあっ!すごい、すごいよぉぉっ」
両手で腰をしっかり固定し、さらに早く抽送する。
473320-Let`s Say Hello!-:05/02/28 05:32:56 ID:JQ4ruCrR
「はぁ、はぁ、はぁっ」
いよいよ俺の息も荒くなってきた。
「な、なんで、こん、なに、つよくっうぅん!」
だから限界が近いんだって。
処女特有のきつい締め付けと、抜群の膣内の感触が相まって、俺は絶頂まであと少しだった。
いわゆる名器ってやつだな、うん。
…ぶんぶん頭を振る。意識がどっかへ飛びそうだ。
「かっ、かなめっ」
声が届いているかどうか分からないが、名前を呼ぶ。
「俺、もう限界だから…中に出すぞっ」
「な、なかって、なんっ、なのよぉ…ふぁぁぁっ」
よし、宣告完了。
ここからはもうかなめのことを気遣う余裕はない。
俺は頭の中のリミッターを解除し、かなめに覆いかぶさるようにして、両手をテーブルに押し付けた。
かなめの背中と俺の腹の間にある尻尾が窮屈そうだが、気にしていられない。
なにしろ、今だって射精を耐えているのが辛いのだ。
せめてかなめがイクまでは…それが俺に出来る最大の気遣いだった。
「そ、んなっああっ!は、はげしくした、らぁぁ!…ダメっ、ダメぇ!」
荒くなった息を、かなめの狐耳に吹きかける。
頼む、頼むからもうイッちゃってくれ。
「やぁっ!なん、か、なんか、くるよぉ!」
ようやくか、と俺はおぼろげになった意識で理解し、スパートをかけた。
「きちゃうっ、へんなのきちゃうぅ!やだ、こわい、こわいよ、ぉ!」
「……大丈夫だ。俺が捕まえててやる、イッちまえ」
テーブルに押し付けていた片手をかなめの首に絡め、耳元でささやいた。
火照った全身の中で、頭の中だけがいやに冷静だった。
「! …あ……んっ、あ、ぁ…き…ちゃ…っっ」
どうやらそれが引き金になったらしく、かなめはそのまま
「……っんあああああああああああああ!!」
甲高い声をあげて、上半身をぐんと反らせて、イッた。
474320-Let`s Say Hello!-:05/02/28 05:33:52 ID:JQ4ruCrR
「まさか料理以外で汚れることになるとはなあ」
主に俺がかいた汗、それとちょっとした水溜りになるくらい溢れ出したかなめの愛液。
それらですっかり汚れた調理服を洗濯機にブチこんできた。
かなめはイッた際に気絶していたようなので、二階の使われていない母さんの寝室(掃除はもちろんきちんとしている)に寝かせてきた。
……今日は臨時休業だな。
事が終わった後の疲労感に負けそうになりながらも、俺は店内の掃除を始めた。
自分の精液が入り混じった愛液を雑巾でふき取るのは、妙な気分だった。
乱れたテーブルクロスを取替え、ガタガタ揺れて脚が弱くなってないかと確認したりする。
壊れたらシャレにならない。これ親父が経営してた頃からずっとつかってるやつだし。
「親父が帰ってきたときに怒られちまうからな……」
テーブルの雑巾で拭きながら、俺はつぶやいた。
「……帰って、くるの?」
いきなり声をかけられたのでビビッた。
振り返ってみると、かなめがそこに立っていた。
「そりゃあ、帰ってくるに決まってるだろう」
親父が失踪したということは話していないはずだ。
「……アタシが眠っていた部屋、お母さんのお部屋でしょう?」
「そうだけど?」
視線をテーブルに戻して、脚を拭きながら答える。
「匂いで分かった、ああ、ここは女の人が住んでいたところなんだって」
「狐ってそんな鼻が利いたっけ?」
「むっ、違うわよ、そういう匂いじゃなくて、感じってこと」
「感じ?」
バケツに張った水に雑巾を浸し、絞る。
この季節は水仕事が苦にならないからいい。
「そう。言葉には表しづらいけど……」
「ふ〜ん。ま、なんとなく分かるけど」
雑巾で再び脚を拭く。
汚れてはいないが、こうでもしていないと、かなめと会話など到底出来ない。
……恥ずかしいのだ。当たり前だろう、ついさっき事に及んだばかりなのだから。おまけに初対面で。
事が終わってから、己の浅はかさを呪った。
475320-Let`s Say Hello!-:05/02/28 05:34:51 ID:JQ4ruCrR
しかしそんな俺とは対象的に、かなめは気にしていないようだ。
…いや、触れていないだけか?
「実はね、隣の部屋も入ったの」
隣の部屋…親父の寝室か。
別にやましいことはない。部屋は親父が失踪したその日からそのままだが、大事そうなものは俺の部屋にあるし。
「懐かしい匂いがした。だから、入った瞬間に、ここはあの人の部屋だなって分かったの」
「そう」
だからどうしたというのだろうか。
「……お父さんが出て行かれたのはいつ?」
「ちょうど一年前」
ごしごし、と何度も同じところを拭く。
相手は大丈夫でも俺は恥ずかしい。
「そう……お母さんも?」
「いや、母さんはその何ヶ月か前に死んだ」
「え?」
かなめの驚いたような声が聞こえてきた。多分目を丸くしているんだろう。
「死んだ。近所であった火災に巻き込まれてな、遺体はほとんど灰に近かったらしくて、そのまま処理されたから墓には何も入ってない」
「その時、あなたは」
「見れなかったよ。親父が見ないほうがいいっつってね」
雑巾を絞る手に力が入りすぎてしまう。
自制心を取り戻すためにしばらくそのまま固まって、一度深呼吸をしてから、掃除を再開した。
「そう……」
思い出して泣いたりはしない。あの時十分涙は流したから。
哀憐の念をこめているのだろう、かなめの声は重い。
俺は首をこきりと鳴らすと
「でも」
かなめの方に振り向く。
「もう悲しんじゃいないぜ、親父の言葉も信じてるし」
「お父さんの言葉?」
頷く。
476320-Let`s Say Hello!-:05/02/28 05:35:43 ID:JQ4ruCrR
親父は失踪した。
といっても、ある日突然姿を消したというわけではない。
なぜなら、俺がきちんと玄関口から見送ったからだ。
親父は俺が見たことない黒いコートを着て、つばの小さな黒い帽子を被り、笑いながらこう言った。
「母さんを連れ帰ってくるから、待っててくれ」
今でも覚えている、あのときの親父の朗らかな顔を。
昔からそうだった。
俺が不安になったりしているときは、決まってあの朗らかな、暖かい微笑を浮かべて
俺の頭をぐしぐしと撫でてくれたものだ。
親父の無骨な手は暖かかった。
俺が見送ったそのときも、俺の頭をぐしぐしと撫でてくれた。
親父は昔から多くを語らない。
というか、本当に大切なことは口に出さない人だった。
母さんに「愛している」と言っているところも見たことないし、「お前は大切な息子だ」と俺に言ってくれたこともない。
でも、わかる。
あの親父は、いつもにこにこして、何考えてるか分からないけど、やるときはやる男だ。
困っている人を見れば何とかして助けようとするし、なんともない顔をしているのに、やるべきことをいつのまにか終わらせてしまっている。
少なくとも俺はあの人が疲れた顔をしているところや、辛そうな顔をしているところを見たことはない。
いつもにこにこ、暖かな笑顔を振りまいている人だった。
俺にとって理想であり、目指したい人であり、一番頼れる人だった。
いつかあんな人になれたらいい、幼い頃から俺はずっとそう思っていた。
俺の頭を撫でてくれるときの微笑みは、いつもの笑顔とは違っていた。
なによりも暖かかくて、安心させてくれる笑みだった。
多分、母さんもあの笑顔にやられたんだろう。
ともあれ、その時親父は、母さんを連れ帰ってくると言った。
いろんな言葉が喉まで上ってきた。
母さんは死んだんじゃないのか。生きているのか。生きているならどこにいるのか。どうやって連れ帰ってくるのか。俺に何か出来ることはないのか。
でも、そのどれらも俺の口から発せられることはなかった。
いつも俺の頭を撫でてくれた無骨な暖かい手が離れて、別れを意味する合図をしたとき、俺が言った一言。
477320-Let`s Say Hello!-:05/02/28 05:36:36 ID:JQ4ruCrR





『いってらっしゃい』



自然に出ていた。
親父は嬉しそうに、眩しそうに目を細めてから
「ああ、行って来ます」と、それだけ言って、振り返ることはなかった。
片手に、一つの大きなかばんを持って。

そのかばんは古いもので、親父曰く「思い出の品」が詰まっているらしかった。
不思議なかばんで、鍵がかかっていないのに、俺が開けようとすると、どんなに力を入れても開かない。
親父は、そんな奮闘していた俺の姿を見ると、貸してごらんだけ言って、力を入れることなくぱかりと開けてしまう。
俺は期待を胸に覗き込む。
中には何もない。俺が口を尖らせると、親父はあの暖かい笑顔を浮かべて
「見えないかい?ここに詰まる思い出が」
と言って、何もない、何も見えないとごねる俺の頭を、いつか見えるようになる、と言いながら撫でてくれた。
成長していくうち、その言葉の意味は理解できたけど。
ああ、でも、俺が得意気に回答を言ってみせた時は、分かってないな、と首を振ってわざとらしく嘆息したっけ。
あんときは、親父が苦し紛れに正解していないような振りをしただけだ、って躍起になって言ったなあ。
何が悔しかったんだろうな、俺。
親父はその時ようやく語ってくれた。
このかばんは思い出を詰める力を持ったかばんで、今は私の若い頃の思い出が詰まっているんだ。
でも、いつか私がお前や母さんと離れなければいけなくなったとき、お前と母さんとの思い出を詰めて、私はこれを持っていくのさ、と。
冗談だと思っていたけど……きっと、親父は俺と母さんの思い出をあのかばんに詰めて、旅立っていったんだろうな。
親父の背中が見えなくなるまで、玄関に立ち尽くしていた俺は、ぼんやりとそんなことを考えていたもんだ。
478320-Let`s Say Hello!-:05/02/28 05:37:30 ID:JQ4ruCrR
「で、それが一年前のこと。その後親父の部屋に行くとしばらくの生活費と……」
話している間、俺たちは俺の寝室に来ていた。
本棚から一冊のノートを取り出し、かなめに見えるようパラパラとめくってみせる。
「これがあった。親父が俺が一人立ち出来るときになったら渡すって言ってた、レシピノート。親父オリジナルのね」
ぱたん、と閉じると、俺はそのノートを本棚に戻した。
「置手紙にはただ一言、これを使いなさいって書いてあってね、あー、こりゃ頑張らないとなあって思った」
ベッドに腰掛けたかなめの前に、ローラータイプの椅子を持ってきて座る。
親父の昔話をしているうち、気恥ずかしさはなくなってしまっていた。
「それから音沙汰なし。親父から連絡はないし、もちろん母さんも親父もどこにいるのかすら分からない」
長話を終えて一息つくと、俺はコーヒーを口に含んだ。
「いい……お父さんなのね」
かなめは、本当に嬉しそうな微笑を浮かべていた。
話を聞いただけでというのに……感受性の高い奴。
「昔っから困ってる人がほっとけないタチだったらしくてね、いつもいつも人助けや悩み相談を受けていたよ」
「アタシのときも……?」
「多分、そうだろね」
コーヒーを口に含む。
「ま、親父がそう言った以上、俺は親父の言葉を信じる。だから、親父が母さんを連れて帰ってくるまでは俺がこの店を守ってくつもりだ」
「そう……」
ここで俺の話は終わりだ。
ここまで聞いて、この狐のお嬢様はいかがなさるおつもりなのだろうか。
「……ねえ、ちょっといい?」
かなめが何か言い出そうとしてきた。
なぜだろう、そこはかとなく嫌な予感がする。
「な、何さ」
恐る恐る聞き返す。
そしてかなめが口にした言葉は……。
479320-Let`s Say Hello!-:05/02/28 05:39:07 ID:JQ4ruCrR
「ありがとうございましたーっ」
からんからんと、ドアに付いているベルが鳴る。
あのお客さんで、昼食ラッシュでやってきたお客さんは最後だ。
時計を見てみる。一時をかなり回っている。これなら、しばらく休んでも大丈夫だろう。
「ふー」
コック帽をテーブルの上に置いて、一息つく。
今日はいつもよりも三割くらいのお客さんが、昼食を取りにやってきた。
商売繁盛することは嬉しいんだけど……少しくらい休ませてくれないかなあ。
「『料理人は』俺だけなんだしなあ」
首をまげると、コキコキと骨が鳴った。いかん、運動不足と疲労だ。
「ふーう……」
天井をぼーっと見つめていると
「はい、お水」
聞きなれた声がして、俺が座っている席のテーブルに冷水が入ったグラスが置かれる。
「わり。…んっぐんっぐんっぐ……っはぁー、生き返るー」
ラッシュ時の調理場は暑い。この調理服も暑い。おまけに俺はちょこまか動くことになる。ので、けっこう水は重要である。
「お前がもうちょい料理できればなー……」
水をくれた当人の方を向きながら、切実な願いを口にした。
「何よ、それじゃあこのお店の看板娘であるアタシがいなくなっちゃってもいいの?」
可愛らしいウェイトレス姿に身を包んだかなめは、偉そうに言った。……お前が致命的な料理音痴でなければいいんだっつーの。


あれから三ヶ月。
かなめは、この洋食亭「LIGHTS」で働いてくれることになった。
というか、俺の家に住むことになった。いや、押しかけられたが正しい。
『アタシここで働く!』
といきなり言い出した三ヶ月前のあのときを思い出す。
無論俺は「狐なら山に帰るべきじゃないか」と言ったんだが
『あら?アタシの中に子種を吐き出しておきながら他人面?』
この一言で、従うしかなかった。
……ああ、そういや親父も母さんの尻にひかれてたっけか。
血は争えないと言うことなのか……悲しい。
480320-Let`s Say Hello!-:05/02/28 05:40:08 ID:JQ4ruCrR
「ほんとに働き始めるとはなー。おまけに……」
俺がこんなに疲労しているのはもう一つ理由がある。
それは、かなめが住んでいる部屋に起因する。
「あなたのお父さんの部屋も、お母さんの部屋も、使うわけにいかないでしょ?なら選択は一つしかないじゃない」
ぶっきらぼうに言っているが、顔は赤い。
そう、かなめが生活しているのは俺の部屋なのだ。
男と女が(片方人ではないとはいえ)同じ部屋に生活……何がどうなるかは、大体分かってもらえると思う。
「ったくよぅ、昨日は朝まで動かれたせいで全身が痛……」
「きあーっ!!」
銀色のトレイが俺の顔を直撃した。
「……俺は悪くないだろう」
「わ、悪いわよっ、昼間からそんなことを堂々と言うなんて、は、恥を知りなさいっ」
だったら開店ギリギリまで求めてこないでくれ。
や、嬉しいんだが。
はっきり言って、俺はかなめの事が好きだ。
だからこそ今もこうして一緒に店を切り盛りしているのだし、身体を交えたりすることができる。
たとえかなめが、人間でないとしても、だ。
いや、そんなことなんて大した問題じゃない。
きっと、親父も母さんも、そう言ってくれるだろう。
人と違うところがあるとするなら、狐の耳と尻尾があるのと、そして……。
「んじゃ、俺らもメシにするか」
「あっ、アタシっ」
「おいなりさんを一杯、だろ?分かってるよ」
洋食が主である当店にはあまり必要ない油揚げと酢飯を、たくさん取り出す。
これが好きで好きでたまらない、ってことぐらいだろうね。
「朝ごはん食べれなかったから、おなかすいちゃって……」
「だったらもっと余裕があるよう、考えて求めてきてくれ。俺の身体ももたな・・・いてっ!」
トレイでおもいっきり叩かれた。
「馬鹿ーっ!あれはアタシが悪いんじゃなくて、その……良太が……上手すぎるから……」
「お褒めに預かり恐悦至極に存じますよっと」
頭が痛い。が、恥ずかしがるかなめを見れたのでよしとしよう。
それにこういう痛みは夜の営みでお返しすると決めている。その方がかなめも、文字通り泣いて喜ぶし。
481320-Let`s Say Hello!-:05/02/28 05:40:56 ID:JQ4ruCrR
「……何よ」
おやおや、どうやら顔に出ていたらしい。
「いや、どうやってかなめを苛めようかなってさー」
ちゃっちゃと調理していく。
「〜〜〜〜っ!!ばっ、馬鹿者〜!」
一瞬意識がとんだ。こりゃあ夜が楽しみだ。


親父と母さんが帰ってくるのがいつになるのか、それは分からない。
いや、もしかしたら帰ってこないのかもしれない。
それでも、俺はかなめとこうして、この店を守っていこう。
この店に来てくれるお客さんのために。
俺の料理を食べてくれる人のために。
いつか親父が、あの微笑を浮かべて俺たちのところに帰ってきてくれるときのために。
その横にいるであろう、母さんのために。
そしてなにより……。


からんからーん。
「あっ、お客さん!いけないいけない!」
「よしっ、頼んだぞかなめ!」
「まかせといて。おいなりさんはまた後でねっ」
今目の前で微笑んでくれている、愛する女性のために。
一緒に微笑みながら、こう言おう。
きてくれたお客さんに。
きてくれるお客さんに。
いつか帰ってくる親父に、母さんに。



「「いらっしゃいませー!!」」
482320-あとがき-:05/02/28 05:44:27 ID:JQ4ruCrR
間が開きすぎてしまいましたね。
ともあれ、Let`s Say Helloこれにて完結です。
ま、いずれ父親の話は書きますが。
ちなみに、最後の最後にかなめが口にしているとおり、主人公の名前は良太です。
苗字は……どうしましょ?
エロがおざなりになっていることについては言わないで下さい、間が開いたからなんです。そうです、そうに違いない。
あ、完結と言っても勿論続きを書いたり、キャラが別の作品に登場したりしますので、まあそうなったら何も言わずに見守ってください、でないと泣きますから。
それでは。
483名無しさん@ピンキー:05/02/28 11:08:48 ID:NrJ4RHPw
狐さんキタ━━━━━━\(゚∀゚)/━━━━━━ !!!!!
いろいろと伏線を張れそうだな
484名無しさん@ピンキー:05/02/28 11:40:49 ID:pbzsYc/5
狐の人おつかるさま。
ええモン見してもろたでー!
485名無しさん@ピンキー:05/02/28 15:33:56 ID:f69DTaxe
GJ
同じ狐ネタでも誰かとは大違いだ
486名無しさん@ピンキー:05/02/28 17:22:52 ID:SXoZLOno
「アカイイト」というゲームがあるんだけど、けっこうオススメ。
主人公は「贄の血(ニエのチ)」という、人外が飲むとすごい力を得る血を受け継ぐ
女の子なんだけど、その血を狙う鬼と、その鬼から主人公を守ろうとする鬼たちの
お話し。



敵も味方も全部女の子。そして吸血シーンがエロい。PSなのにエロい。
エンディングが32種類あるんだけど、その大半が主人公死んじゃう。
487名無しさん@ピンキー:05/02/28 19:00:08 ID:DJIfQc0N
そんなヒロインのうち、1.5/5は人外じゃないギャルゲとかシラネ
488名無しさん@ピンキー:05/02/28 19:59:14 ID:3xV6msl8
レズはいらんなぁ
489486:05/03/01 04:53:21 ID:8WUWWhm8
>>488
うん、俺も百合には興味ないんだけど、そういうの抜きにしても設定とか面白い
と思いましたので。まあ笑って許して。

>>487
残念だな、主人公が落語と時代劇が大好きっていうこのゲームをあんたは知らないんだね。
490名無しさん@ピンキー:05/03/01 17:11:45 ID:vmwIZO/7
>>489
いい年扱いたおっさんみたいな主人公だなw
491猫の話4:05/03/02 12:03:20 ID:2mjSlIWf
と言うわけで、猫の話の4でございます
といっても冒頭だけですが……
ごめんなさい
どうもお馬鹿エロになりそうです……
492猫の話4:05/03/02 12:04:34 ID:2mjSlIWf
「……ん、ん、んぅっ」
「はあ、はあ……」

 グチュリ、グチュリ……粘着質な、卑猥な音が部屋に響く。

「鈴音……さん……」
「はあ……はあぁっ! 陽一、さまぁ……」

 鈴音さんを組み敷くような、所謂正常位の体位で、僕たちは繋がっている。
 僕が腰を突き出すほど、ジュプジュプと鈴音さんの秘部から愛蜜がたっぷり溢れ出てくる。

「あ、あぅ、ふぅんっ……」

 鈴音さんが僕の首に腕を回して、しがみつくように抱きついてくる。
 蕩けそうな、淫らな表情で、舌を出してのキスのおねだり。

「鈴音さん……ん……」
「ん……ちゅ……よういちさまぁ……」

 くちゅくちゅと僕たちは濃厚に舌と唾液を絡めあい、強く強く抱き合う。

「鈴音さん、僕、もうっ……」
「あ、あ、はぁっ、あぁっ!!」

 もう、何度目か分からない、鈴音さんとの性交。
 でも、幾度目になろうと、鈴音さんに翻弄される事には変わりなかったりする。

「ん……あぁっ……はああああああああああああああああああっっっ!!」
「ん、くぅっ!!」
493猫の話4:05/03/02 12:06:48 ID:2mjSlIWf
 鈴音さんが、そのむっちりとした太ももを僕の腰に絡み付けてきて、
 まるで、捕らえた獲物を逃さないかのように強く締め付けてくる。
 そんな鈴音さんの、もうドロドロなアソコの一番深い所に、

 ビク、ビク、ビュクンッ、ビュクンッ

 僕は、熱い欲望を解き放った。

「あ、ふああぁぁ……」
「はあ、はあ、はあ……」

 ぴくぴくと、二人共に絶頂に打ち震える。
 それから、
「はああぁ……」
 僕は、力尽きてぐったりと鈴音さんの身体にもたれてしまった……。
「ん……陽一さま」
 優しく、包み込むように抱きしめてくれる鈴音さん。
「……」
 まだ、繋がったままだけど何もしない。
 僕たちは無言で、抱き合っていた。
 ……正確には、僕が疲れ果てて喋る気力も無いんだけどね。
 だって、その……これで休み無しの6回めでして……。
 ……ちょっと……休ませて欲しいです……。
「……くす」
 そんな僕の心の声が聞こえたのか、鈴音さんはこれ以上求めてこなかった。
 ただ、優しく抱きしめてくれている。
 鈴音さんの身体は、温かくて柔らかくて、とてもいい匂いがして……
 そのたわわな双丘に顔を埋めていると、自分が何だか幼子になった気がしてくる。
「……鈴音さん」
「お休みなさいませ、陽一さま……」
 耳元で、鈴音さんの囁きを聞きながら、僕は何時の間にかまどろんでいった……。
494猫の話4:05/03/02 12:07:52 ID:2mjSlIWf
 それから……
「……」
 僕はふっと目を覚ました。
 部屋はまだ真っ暗で……
 それもそうか……鈴音さんとエッチしたの、だいぶ早かったし……
 って、鈴音さんは?
「……」
 鈴音さんは……いた。
 ベッドの、窓に近いところに腰掛けて、月の光を浴びていた。
 腰まである艶やかな黒髪と、均整のとれた身体が青白い月光に照らされて、
 その、美しさと妖しさに見惚れてしまう。
 それでいて腰の辺りに生えている尻尾がなんとも可愛らしくて……
 ………………………………………
「………………」

 尻尾ぉっ!?

 それは幻でも見間違いでもなく、確かに尻尾だった。
 気持ちよさそうに月光浴をしている鈴音さんの気分を表すかのように、
 ピョコピョコと尻尾が踊っている。
495猫の話4:05/03/02 12:09:07 ID:2mjSlIWf
 念のため鈴音さんの頭を見てみると……
「……」
 やっぱりあった……ネコ耳。
 鈴音さんの髪に紛れてるけど、あれは間違いなくネコ耳だ……。
「鈴音……さん……」
 僕は身体を起こした。
「あ、目を覚まされたのですね」
 鈴音さんが微笑む。
「あの……鈴音さん……それ……?」
「それ……?」
 鈴音さんが不思議そうに首を傾げている。
「いや、だから……その……耳……」
「……?」
 鈴音さんが僕の視線の先に気づいた。
 はっとなって、頭を、それからお尻の辺りに手を当てる。
「え……あ、あれ……そんな」
 鈴音さんも、本気で狼狽えている。
「……」
 どうやら鈴音さん、意図して耳と尻尾を出してたわけではないみたいです……。
496書いた人:05/03/02 12:10:04 ID:2mjSlIWf
というわけで、ここまでっす
ネコ耳尻尾付きの鈴音さんとエチィ……
我ながらなんてアホなんでしょう……
497名無しさん@ピンキー:05/03/02 17:34:45 ID:fdu/yWWO
>>496
むしろそれを待っていたぞ
続き頑張ってください

しかし6回って……、タフだな……
498名無しさん@ピンキー:05/03/02 19:59:40 ID:3aGBwagk
あえて言いましょう
(猫耳尻尾無しの)猫娘は保護されているッッッ!!
499名無しさん@ピンキー:05/03/03 01:01:11 ID:m7zPSwlh
つっ、つづきを、誤爆しそ(´Д`;)
500名無しさん@ピンキー:05/03/03 23:18:59 ID:j46VKMUD
乙っす!激しくGJですよぉーっ!!。
よ・・よだれが出そう・・・続き楽しみにしてまつねノシ
501名無しさん@ピンキー:05/03/03 23:24:11 ID:AHdAGYow
このスレって神多いな
喪前らにとって神って何だ?
502名無しさん@ピンキー:05/03/03 23:30:25 ID:JzfWQdG2
神とは、万物に宿る萌えの対象
503名無しさん@ピンキー:05/03/03 23:37:08 ID:AHdAGYow
万物に…いや、それは違うだろ
このスレの奴、言ったぞ?
神のパクリする人は最低です、あの話は酷かった
神の話はどこぞの話とは大違いとか
それが本音でしょ?
504名無しさん@ピンキー:05/03/03 23:43:27 ID:Dv7y6v05
いつもの人乙
505名無しさん@ピンキー:05/03/03 23:47:49 ID:AHdAGYow
やっぱりこのスレではあの話みたいな猟奇的な話がうけるんだろうな
最初はほのぼのとしてるようでホントはえげつない話
あの話って最後はループしてるんでしょ?
酷いよな、本当に酷いよな
途中で終わっていたら良かったんだよ。伏線張りまくりだし
あの話の続編もいつか書くんでしょうねー、みんなから愛されてるあの神様は
もう書かなくていいよ
506名無しさん@ピンキー:05/03/04 02:35:05 ID:F8Vwt+gK
黙れよキチガイ。
507名無しさん@ピンキー:05/03/04 02:49:50 ID:2FAAuFnT
>>506
三時間も前の話題に噛み付くなよ。
こいつは一定時間数箇所を荒らしたらすぐ黙るタイプなんだから。
それとも空気を悪くしたいご本人ですか?
508名無しさん@ピンキー:05/03/04 03:34:03 ID:CCRv/SGh
やっぱりふるちんでフォーマルを演出するには、彼の言うように、英国式に倣い
全裸の蝶ネクタイがベストだと思われますね。


ところで皆さんは、ふるちんジェントルマンの資格をお持ちで?
509名無しさん@ピンキー:05/03/04 03:44:26 ID:CCRv/SGh
やや、失礼。どうやら誤爆してしまったようです。
510名無しさん@ピンキー:05/03/04 04:02:39 ID:nnbEMc2n
なんだか>>508に親近感を覚えてしまったのは内緒
511名無しさん@ピンキー:05/03/04 10:08:13 ID:JLtxNJWa
>ふるちんジェントルマン

禿ワロタ
512名無しさん@ピンキー:05/03/04 10:11:10 ID:eFLtZfuP
>>508
君は俺の親友だ
513名無しさん@ピンキー:05/03/04 11:50:18 ID:vD0HCJDw
>>508
むしろGJ。スレが和んだ。
514名無しさん@ピンキー:05/03/04 21:42:04 ID:+wkrSmRC
>>508
ジェントルな方、どうか私共に誤爆元を教えてくだちい。
515名無しさん@ピンキー:05/03/04 21:49:58 ID:GaDIPR2x
正直、身勝手で罰当たりwwwwwなよりもジェントルマンの方が輝いている気がする
516名無しさん@ピンキー:05/03/04 22:49:33 ID:GaDIPR2x
酷い事したからみんなが大好きな神様は罰が当たっちゃったんだね、きっと
あはははは
517名無しさん@ピンキー:05/03/04 23:04:31 ID:+wkrSmRC
>>516
そこまで言ったらもうおしまいだよ。人間として。
518名無しさん@ピンキー:05/03/04 23:16:27 ID:GaDIPR2x
どうだろうね
幸せになれるはずだった者達を不幸にしたんだから
みんな傷ついて苦しんで終わりって、最低だよ
519名無しさん@ピンキー:05/03/04 23:18:01 ID:iasOiW06
>>516
レナはスレ違いと思うがどうか
520名無しさん@ピンキー:05/03/04 23:25:32 ID:+wkrSmRC
>>518
それはどう思おうと構わない。個人の感想だから。
だが今しがた貴方は現実に病に倒れてる人を「罰が当たった」と笑った。
これはもう荒らしがどうとか言うレベルの問題じゃない。
例えば代理人の人とかに訴えられてもおかしくないくらいなんだ。
少しは自重なさい。貴方自身の将来のためにも。
521508:05/03/04 23:32:07 ID:CCRv/SGh
まったく、恥ずかしい誤爆をしてしまったというのに皆さん心が広くて助かります。
>>518
何か悲しいことでもあったんですか?
腰が冷えるといけません、私がはいて温めておいたブルマをおはきなさい。
⊃▼
522名無しさん@ピンキー:05/03/04 23:35:09 ID:L9/J+ZMV
>>517
>>520
キチガイに何を言っても無駄だろう。奴は荒らしじゃなくてキチガイ。
荒らしだったら、もう少し頭のいい事をする筈だ。
キチガイは誰一人として同意してくれなくても、
自分の考えている妄想が絶対に正しいと思い込んでいるんだから、
何を言っても無駄無駄。

いやしかし、数を重ねるに連れてどんどん言ってる事が支離滅裂な電波になっていくな。
リアルなキチガイの症例としては興味深い。
523名無しさん@ピンキー:05/03/04 23:40:10 ID:KpI9Mnj/
 そんなヤツのコトより、今はふるちんジェトルマンこと508氏に萌えようぜ!!
>>521
・・・ブルマ穿いてたんならふるちんちゃうやんっ!!
524名無しさん@ピンキー:05/03/04 23:43:34 ID:wQ1eEE80
こういう場合の最終兵器

粘着の萌え擬人化
525名無しさん@ピンキー:05/03/05 00:03:12 ID:Sdr4BmFx
>>522
「リアルなキチガイ」というと軽い感じだが
「本当の人格障害」と言い換えると深刻な響きがあるな。
誰かが彼の異常に気付いて対処してくれればいいのに。オフラインで。
526名無しさん@ピンキー:05/03/05 01:34:13 ID:OoH3TNE9
ともかく、フルチン紳士が実はぶるま着用でフルチンじゃ無かった件について
527名無しさん@ピンキー:05/03/05 01:44:26 ID:biPTA9u+
豊臣秀吉も信長の草履を懐に入れて暖めたという。
ジェントルマンも温めるためだけにごく短時間だけはいたんだろう。
あるいはちんこ丸出しの改造ブルマか。
528名無しさん@ピンキー:05/03/05 01:49:58 ID:2Q+0RN5V
おまえら釣られすぎ。どれだけ相手してあげてるんだっつーの。
529名無しさん@ピンキー:05/03/05 01:54:02 ID:hkDImKDF
みんなヒマなんだよ
530名無しさん@ピンキー:05/03/05 01:58:41 ID:D5qBxXze
ヒマ潰しがスレを殺すんだがね。
531名無しさん@ピンキー:05/03/05 02:01:11 ID:Sdr4BmFx
まあ香具師がどこまで壊れゆくかを生暖かく見守るのもまた一興。
532スカーフ:05/03/05 02:56:57 ID:Lss0jftb
麻奈の中は暖かい上にぎゅうぎゅうと俺を締め付け離さない。
「あっ、あぅ、み、三島く、ん」
嬌声に混じって俺の名を呼ぶ麻奈が可愛くて
俺はさらに腰の動きを早める。
「ひぅ、あ、あぁ、ん、んぁああ」
感度のいい麻奈はそれだけで十分過ぎるほどに感じるらしいけど、
腰をのの字にするとさらに感じる。
「んっんーー、りゃ、りゃめぇ、それっ感じすぎちゃうよ」
この分だと遠からず麻奈は果てるだろう。

鹿山麻奈。
俺の幼馴染。
俺が小学生の時にマンションの隣室に越して来ていらいの仲だ。
小、中、高と同じところを受けて今は大学生。
今年の三月には卒業の予定でそれと同時に結婚する。
思えばそれなりに長い道のりを来たもんだなと思う。
そこで俺は彼女との馴れ初めを思い出す。
そう、このSEXの最中も彼女が首に巻いている黒いスカーフ。
彼女は一年365日黒いスカーフを身につけている。
それを疑問に思った俺は聞いたのだ。
「どうして毎日してるの」って。
彼女は「友達になったら教えてあげる」と言った。
友達になっても教えてはもらえなかったがそれが始りだった。
さて結婚してくれたら教えてくれると彼女は先日言ったが
一体何故彼女はスカーフをしているのだろう。
533名無しさん@ピンキー:05/03/05 10:06:53 ID:AdYS6EAs
>>532
な、なぁその話の元ネタ昔、どっかのホラー漫画で読んだ気がするんだが・・・
534名無しさん@ピンキー:05/03/05 10:17:45 ID:v28McQJ5
>>533
都市伝説の類じゃなかったか?
子供の頃、怖い話特集とかで見た記憶がある
535名無しさん@ピンキー:05/03/05 10:23:33 ID:AdYS6EAs
いや、確かに漫画だった。もう10年ぐらい前のことだけどな
536名無しさん@ピンキー:05/03/05 10:26:54 ID:v28McQJ5
俺がそれ読んだのは12〜3年くらい前だが…
都市伝説元に漫画描いたんでないか?
まあ、逆にその漫画を元に雑誌の特集で都市伝説っぽく取り上げた可能性もあるが
537名無しさん@ピンキー:05/03/05 10:29:16 ID:AdYS6EAs
そうかも知れないね
原作のことなんか覚えてないし・・・
俺とあなたの中ではあの話の結末はああだって共通してるとは思うけどね
538名無しさん@ピンキー:05/03/05 10:46:31 ID:uoH750fd
なぜかゲーム「せがれいじり」のママを思い出す俺ガイル
539名無しさん@ピンキー:05/03/05 23:41:23 ID:wOAG6fHh
どこかで拾った「萌えデュラハン」という単語が脳裏に浮かんできた
540名無しさん@ピンキー:05/03/06 00:30:55 ID:pBljzG6M
もういいって・・・
でも結構知ってる人いるんだな
541名無しさん@ピンキー:05/03/06 08:27:51 ID:GLXigyY2
ところで
鹿山が「しかやま」なのか「かやま」なのか、
麻奈が「あさな」なのか「まな」なのか気になっているのはオレだけ?

日本の名前って難しいよ。
542名無しさん@ピンキー:05/03/06 16:39:57 ID:NtUSe8MD
ピ○○ュ○がGB(初代)から出てきてとかいうのもあり?
543名無しさん@ピンキー:05/03/06 16:54:12 ID:qC1qvsl7
>>542
伏せ字だらけで恐ろしいことになってそうだがそれもまた良し
544名無しさん@ピンキー:05/03/06 21:16:30 ID:bkZfiVQW
>542
 激 し く 見てみたい。

+   +
  ∧_∧  +
 (0゚・∀・) ドキドキ
 (0゚∪ ∪ +
 と__)__) +
545名無しさん@ピンキー:05/03/07 02:08:40 ID:XsLk1cep
いくつか前のスレでも話がでたよな>スカーフ
まさかマジデ拝めるとは思ってなかったが。
546名無しさん@ピンキー:05/03/07 05:28:18 ID:2f6o7e87
「アベア様、アベア様、どうぞいらしてください」
深夜二時。
紙に朱色で書いた魔法陣に向け呪文を唱える。
「アベア様、アベア様、どうぞいらしてください」
陣の中心にはナイフを突き立てられた写真。
「アベア様、アベア様、我が望みを叶えたまえ」
そして僕の側にはイケスに入った蛙。
よく肥えたそれを掴み、用意しておいたもう一本のナイフを振り下ろす。
ブシャという水音ともに溢れる血を魔方陣に振りかけ、
僕は最後の呪文を口にする。
「アベア様、アベア様、血の代償をもって我が敵に死を与えたまえ」

アベア様がみてる

僕の名は雪城正志。
僕が大学二年の頃に両親が事故死して以来
妹の加代子と二人でマンションに暮らしている。
生活は楽じゃない。
僕は近くの塾で講師を、加代子はコンビニでバイトをしている。
それだけなら必死にがんばる。
けど僕たちの周りには敵が多すぎる。
僕の授業になんくせつけて給料を下げようとする塾の経営者。
ただ若いからと言って加代子をいじめるマンションの住民たち。
そして大事な加代子にセクハラをするコンビニの上司。
547名無しさん@ピンキー:05/03/07 05:29:06 ID:2f6o7e87
何故だ、父さん母さんが死んでから僕たちがんばってきたじゃないか。
加代子なんか同世代の子が化粧して遊んでいる間に手にあかぎれ作って仕事をしているのに。
何故僕たちだけが不幸なんだ。
そんな事を考えながら塾からの帰り道の途中、本を拾った。
表紙には呪いの書と書いてあった。
目次を拾い読みすればベーコンがまずくなる呪いとか
一定周期で女になったり男にしたりすることが出来る呪いなどがあった。
その一番最後、悪魔を召喚して敵対者を殺す呪いというものがあった。
僕は一種の気晴らしのつもりでそれにチャレンジすることにした。
近所のドブ川で蛙を捕まえて、本の通りに魔法陣を書いて。
深夜二時、加代子が寝たことを確認して儀式を開始した。
最初はほんのお遊びのだった。
だが始めればそれにのめり込み蛙を本当に殺してしまった。
まったく何をやっているのだろう。
こんな事に真剣になって。
そう思いつつ蛙を片付けようとした瞬間、魔方陣が強い光を発した。
思わず目を瞑った僕が目を開けてみればそこには一人の女がいた。

「我は悪魔アベア、水と土の生き物の血を代償にて汝の望みを果たす者。
 人間、そなたの望みはなんじゃ?」

極上の女だった。
さらさらとした銀髪にやや吊り上った感じのルビーのような目。
ぷっくりと膨らんだ唇には紫の紅が曳かれ皮製の服を押し上げる圧倒的な乳房。
そのくせ腰はきゅっとしぼられ魅惑的な臀部を引き立てる。
ただし。
その頭には羊のような角があり、背には大きな蝙蝠の翼が広がっていた。
548名無しさん@ピンキー:05/03/07 05:32:18 ID:2f6o7e87
「ほ、ホント…だったのか」

「ふふ、ああ、ホントだよ人間、そう、真実汝は我を喚びだした。
 さぁ、どうした何を怖がっておる」

女、いや、悪魔は怯える僕を面白そうに眺める。
僕と言えば恐怖に震えている。
ホンの気晴らしのつもりだったのに何でこんなことになったんだ。

「はっ、大方遊びのつもりだったのだろうが……ん、ふむ、身に抱えた憎悪は本物か
 くく、面白い、本当なら我を侮辱したとして八つ裂きにするとこだが………」

そう言いながら悪魔は僕に近づいてきた。
僕はそれが恐ろしくて後ろに下がる…下がろうとしたに体が動かない。

「な、何で」

あまりの恐怖に声が裏返るがそんなことを気にしている余裕は僕にはない。

「んふふふ、我の力よ、まぁ、そんなに怯えるな…悪いようにはせん」

そんな事を言われても悪魔の動作一つ一つが僕には恐怖を増幅する何かでしかない。
悪魔の手が近づいてくる。
僕は眼をつぶった。
そして何をされるのか待ち構えていた僕はズボンのジッパーが下げられる音を耳にした。
549名無しさん@ピンキー:05/03/07 05:34:55 ID:2f6o7e87
「さぁて、おやまぁ、中々な立派だな」

下半身が空気に晒される感覚に目を開ければ、恐怖のあまり勃起した僕のペニスに
陶酔した表情を浮かべる悪魔が見えた。

「な、何を…」

「ん、何ってナニに決まってる、んちゅ、んん」

悪魔はちらっと僕を見上げるとすぐに下を向き僕のペニスを口に含んだ。
その瞬間の快楽といったら何と言えばよいのか。
よくそのまま射精しなかったのかが不思議なくらいだったが、
悪魔が舌を動かすとそれすら序の口でしかなかった。

「うぁ、ああ」

「ん、ちゅる、んん、んふ、ぷぁ、ふふ、女子のような声を上げて、
 そんなに気持ちいいのか んぶ、ん、じゅる」

悪魔は快楽に声を出す僕を笑った後再びペニスを口に入れた。
亀頭を舐め回し、裏スジをつつき、尿道に舌先を挿す。
右手で玉袋をやわやわと揉み、左手で前立腺に刺激を加える。
それらがもたらす快楽に耐え切れなくなった僕はいとも簡単に悪魔の口内で果てた。
「ん、んぐ、んぐ、んん、んぐ、ごっくん、ちゃぷ」
どくどくと尽きないようにでていく僕の精子を悪魔は喉を鳴らして飲み込んでいく。
少しだけ飲み干せずに口の端から零れたものを指でぬぐい口に含むと悪魔は微笑んだ。
550名無しさん@ピンキー:05/03/07 05:36:39 ID:2f6o7e87
「ふふ、ずいぶんたくさん出たな。それに濃かったぞ、ははは」

笑う悪魔に僕は答えることが出来ない。
強力な快感に腰をくだけさせ後ろ手をついて座り尽くして放心してたからだ。
そんな僕を見て悪魔は言った。

「さて、今度は我を楽しませろ」

その言葉とともに悪魔は服を脱いでいく。
考えることも覚束ないはずの僕はそれに目が釘付けになる。
脱いだ瞬間ぶるっと震える乳房。
先の桜色の部分は痛そうなほどに立っている。
スカートが脱がされればそこにはすでにしとどに濡れた女陰があった。
僕の目が向いていることを感じた悪魔はこちらを一瞥して微笑むと、
僕に近づきそのまま腰を降ろしていく。
先ほどすごい勢いで精子を出したはずの僕のペニスは未だ固く
降りてくる快楽をまだかまだかと待っている。
そしてその時が来た。

「おお、ぅあ、んん、ふう、どうかな私のあそこは、んぁ」

じゅぷりと言う音ともに僕は飲み込まれた。
ペニスだけではなく僕そのものが飲み込まれたかのような快感。
551名無しさん@ピンキー:05/03/07 05:37:35 ID:2f6o7e87

「さて、開放してやる、好きにしろ」

パチンと打ち鳴らされる指。
体が自由に動くと思った瞬間、僕は一匹の獣になっていた。
上体を前に出し悪魔を押したおす、そしてそのまま腰を動かす。
入れてるだけでもいいが、動かせばもっと気持ちいいということを僕は知っていた。

「あん、ああ、ん、んぁ、いい、いいぞ、はぁ、ああ、もっともっと激しく」

もっとか、その言葉に答え僕は悪魔の腰をつかみ横にしさらに深いところにペニスを打ち込む。

「おお、おぅ、ふ、ふかいっ、んあぁぁ、あん、あぅ、あああぁあ」

悪魔も感じているようだがこれで終わりじゃない。
僕はまた悪魔の腰をつかむと悪魔に肘と膝をつかせて獣のような姿勢をとらせる。

「そらっ、どうだ、感じるのか悪魔」

「あ、いい、感じる、感じるぞ、あ、ああ、す、すごい、こんあ、こんあことぉぉ」

呂律が回らない悪魔をさらに感じさせるため僕はペニスを挿入したまま立ち上がる。
そうすると自然悪魔の腰があがり膝が浮き手のひらが地につく。

「ふ、ふかいぃぃ、あぁぁん、あぅ、ひぁ、ひゅ、ら、らめぇぇ、ひ、いく、ひっちゃう」
552名無しさん@ピンキー:05/03/07 05:38:42 ID:2f6o7e87
「そらっ、いっちまえ、いっちまえよ」

腰と腰を激しく打ち鳴らし悪魔を絶頂へもっていく。
悪魔と同じように快楽に頭の中が霞むなかふと目に桜色のすぼまりが見えた。
脳が溶けていた僕は迷わず親指をそこにねじりこんだ。

「ぅあ、ふぁ、あぁぁぁぁ、ふぁぁぁあああああああああ」

瞬間、悪魔が果てた。
僕も果てた悪魔がぎゅっと膣をしぼったことで堰を切ったかのように
精子を悪魔の子宮にぶちまけた。

「はぁ、はぁ、はぁ」

「はぁ、はぁ、あ、あつい…」

お互いつながったまましばらく荒く息をついていたが
悪魔が先に起き上がった。

「ああ、楽しかった、よし、お前の望みを叶えてやろう」

白いものを股間から流しつつ悪魔は言った。
それにしばらく反応できなかったが理解した瞬間僕は覚醒した。
553名無しさん@ピンキー:05/03/07 05:39:21 ID:2f6o7e87
「ほ、ホントか」

「ああ、久方ぶりにここまで感じさせてもらったしな」

「じゃ、じゃあ」

「ああ、全て我にまかせろ、事故死というかたちで汝の敵対者は遠からず死ぬ」

悪魔の言葉に俺は驚喜した。
これで、これで報われる。
加代子も俺も報われるんだ。
この思いは目前の悪魔がくれたものだ、だから俺は当然のように悪魔に感謝した。

「や、やった!あ、ありがとう、何て言ったら分からないけど本当にありがとう」

「くく、まぁな…それでな、まだ敵対者がいるならそいつらも殺してやっていいぞ」

それに対して悪魔はさらに他のやつらも殺してくれるという。

「え、いいのか」

「ああ、正し、その度に我を抱いてもらうからな」

信じられず思わず俺は聞き返していた。
そうすると悪魔はそのたびに自分を抱けという。
俺は思いっきり混乱した。
こんな美女とやれる上に敵が消えていく。
554名無しさん@ピンキー:05/03/07 05:40:09 ID:2f6o7e87
「え、あ」

「返事は?」

突如転がり込んできた幸運に目を点にしていた俺だが
悪魔が催促したきたことで目を覚まし返事を返す。

「わ、分かった」

「良かろう、呼びたければ今夜と同じようにするばいい、ではな…」

当然のように了承の意を返した俺に艶然と微笑んで悪魔は掻き消えた。

■■■

「ただいま〜」
上機嫌で帰宅の挨拶をする。
「あ、おかえりなさい、ふふ、最近お兄ちゃん機嫌いいね」
「おお、なんと言っても人生、順風満帆って感じだからな」
ころころと笑いながら夕飯を運んでいた加代子に返事をしながら、
俺は自室に上着とかばんを放り込むと椅子に座った。
悪魔アベアとの行為から半年。
彼女の言葉は本当だった。
あれから一週間後に塾の経営者が飲酒運転で死んだ。
新しくやってきた塾の経営者はいい人で俺の今までの境遇に同情してくれて
自給を50円上げてくれた。
555名無しさん@ピンキー:05/03/07 05:44:20 ID:2f6o7e87
その後も彼女と交わり俺たちの生活に影を落としていたやつらを駆逐していった
マンションの住民もコンビニの上司もいなくなり、新しくやってきた人は
加代子によくしてくれるらしい。
悪魔の力を得た俺に怖いものなんてない。

夕飯を終え、風呂に入り、少しテレビを見て就寝時間になった。

「じゃあね、お兄ちゃん、おやすみ」

「ああ、おやすみ」

今夜も彼女を呼び出そう。
相手は高校の頃俺に殴りかかってきた不良だ。
魔方陣を置いて押入れから蛙を取り出した時ふと尿意を覚えた。
儀式の最中に我慢できなくるのも嫌だったのでトイレに向かう。
その廊下の途中、加代子の部屋から話声が聞こえた。
携帯かな、注意しないと、と思って加代子の部屋のドアに手をかけたところで
中から聞こえる話の内容に俺は固まった。
556名無しさん@ピンキー:05/03/07 05:45:20 ID:2f6o7e87
「ああ、アベア様、今度はっ、お、お兄ちゃんを」
「ん、あら、もういいの、まぁ私はあなたがいればどうでもいいけど」
「ああん、だって、お兄ちゃん、んぁ、調子にのって、アベア様をんっ、ああぅ」
「ふふ、可愛いわね、加代子、分かったわ、じゃあ何が望みかしら」
「あふぅ、わ、わが、兄、ゆきひ、ろ、まさ、志のっ、命、をもって
 我に、幸福を授けためへっ、あああ、アベア様、アベア様ぁぁ」
「願いを受けよう、ここに契約はなされる、ふふ、さぁ、加代子、もっと可愛がってあげる」
557名無しさん@ピンキー:05/03/07 05:49:02 ID:2f6o7e87
以上でアベア様がみてる終了です。
中々エロくなりません。
アベア様の名前の元ネタは笑えなくくそ寒い冗談から。
話の元ネタは数年前の世にも奇妙な物語からです。
タイトルは失念しましたが。

>>541
かやま まなです。
難しいですね。日本語名
558名無しさん@ピンキー:05/03/07 08:23:27 ID:dhLwi0Vo
神キター
559名無しさん@ピンキー:05/03/07 11:28:08 ID:cTk+iZy6
この後兄が妹を道ずれにする予感。
560名無しさん@ピンキー:05/03/07 19:56:50 ID:ploerHlP
561名無しさん@ピンキー:05/03/08 21:11:37 ID:86tT2YOt
>557
勃ちました。ぐっじょぶっす!
元ネタのタイトルは「黒魔術」ですね。
562名無しさん@ピンキー:05/03/09 11:52:44 ID:3V7Sid7c
こんな夢をみた

学校の授業中、いきなり教室のど真ん中に現れる子供の幽霊
男女関係無く泣き叫び逃げ惑い、教室大パニック
結局主人公(夢では自分ですが)が、なけなしの勇気をだして話し掛ける

「君は誰?」
「アキラ」
「どうしてこんな所にいるの?」
「ずっと昔からココにいるよ」

こんな感じで幽霊と会話する主人公
次第に落ち着きを取り戻すクラス

そして、その子供の幽霊と会話を続ける。
なぜ幽霊になったのか? なぜこの学校に残っているのか?
その子供に何があったのか?

幽霊の断片的な記憶を頼りに、クラスメイトが一丸となってその子の過去を探していく

という感じの夢でした。
もう少し煮詰めればココに載せれるような話に出来るかな……?
というか、誰か書いて欲しいかも
563名無しさん@ピンキー:05/03/09 14:51:02 ID:4Lx+wvBE
>>562
で?
564名無しさん@ピンキー:05/03/09 17:27:48 ID:kyJB9wMt
>>562
ガンガレ。期待しておく。
565名無しさん@ピンキー:05/03/09 18:43:53 ID:t9ynutSX
>>562
ココの住人はエロや猟奇が無いと納得しないから
それだけ気をつけてね
どんな酷い話でも萌えれば何でもいいって言う人もいるし
566名無しさん@ピンキー:05/03/09 18:50:35 ID:/JXjDj4d
書くにしてももうちょっと情報がないとなあ。
…妄想補完すればいいか。
567名無しさん@ピンキー:05/03/09 18:54:54 ID:t9ynutSX
>>566
俺は違うぞ
そういう話は虫唾が走る
568名無しさん@ピンキー:05/03/09 19:18:28 ID:X3BXPCz2
ほいスルー
569名無しさん@ピンキー:05/03/09 19:58:53 ID:Pl7G81wx
猟奇はともかく、エロパロ板でエロ話が嫌いって……何しに来てんだ?
570名無しさん@ピンキー:05/03/09 20:05:22 ID:GkWmtlaC
スルーせずに構ってくれるみんなが好きだからさ。
571名無しさん@ピンキー:05/03/09 20:05:57 ID:t9ynutSX
>>569
俺が言いたかったのは、猟奇的なのが嫌って事な
いい話は好きだぞ
572名無しさん@ピンキー:05/03/09 20:06:51 ID:x8+K8L/t
荒らし。
ただ荒らすためだけにエロにさえ背を向ける男。
・・・・・・男だよな?
573名無しさん@ピンキー:05/03/09 20:12:56 ID:X3BXPCz2
自分は荒らしを気の効いたレスであしらえてるとか思ってる連中も頼むからスルーしてくれよ…
574名無しさん@ピンキー:05/03/09 20:32:53 ID:x8+K8L/t
何故そこまでスルーにこだわる?
どうせこいつはスルーしようがしまいが
しつこく粘着し続けるよ。
それで一番損をするのは当人なんだから、
せいぜい頑張ってもらおうぜ。
575名無しさん@ピンキー:05/03/09 21:30:22 ID:X3BXPCz2
>>574
荒らしをバカにするとこで優越感を感じるのはあなたの勝手だけど、荒らしとそれに対するレス非難や擁護で埋まっていくスレを見た人が「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」で作品や作者にまで敵意を持ち始めるなんてザラにある話だよ。
そこまでわかってて荒らしの相手をするならどうぞ。荒らしと同レベルっていうのはそういうことさね。
576名無しさん@ピンキー:05/03/09 21:57:34 ID:x8+K8L/t
>>575
あいよ。

そして俺らと同レベルにまで落ちてくれてありがとう。
577名無しさん@ピンキー:05/03/09 22:06:42 ID:kyJB9wMt
もちつけ
578名無しさん@ピンキー:05/03/09 23:16:31 ID:ZYmHpWyC
なんか荒らしが増えてから職人さんのペースも落ちてる気がする。
579名無しさん@ピンキー:05/03/09 23:27:51 ID:x8+K8L/t
そりゃ気のせいだよ。

今の状況はたとえてみれば始業時間になったのに何故か先生が来なくて
みんながやがや騒いでるようなもの。
先生が入ってくれば途端に静かになるものさ。



・・・・・・・・・俺らのときはそうだったのだが。今はどうなんだろう?
580名無しさん@ピンキー:05/03/10 07:49:25 ID:ctwtQALp
>>579
他所ので忙しい by 9-128
581名無しさん@ピンキー:05/03/10 17:39:15 ID:l1KprstG
寒々とした空気が流れ、荒れた岩肌がむき出しになった崖。
ベントラー王国西方に位置するフォカロル山脈。
そこで5人の冒険者がトーテムポールのように、
家一軒ほどの大きさの岩から顔を覗かせて男と女の情事を盗み見てた。

『あなたとわたしが山の中♪』

五人は半年前に知り合い本格的な冒険を開始した初心者である。
つい四日前、拠点にしてる酒場兼宿屋に一人の村娘が現れた。
依頼人かなとこっそり盗み見ていれば、当たりらしく他の冒険者…
それこそ彼らよりも経験がありそうな者に話し掛けていた。
だが幾分か話していると皆苦笑を浮かべ依頼を断った。
そうして店の中で屈強そうな冒険者に断られた村娘、
ジョゼは五人のテーブルに来て依頼内容を語り始めた。
内容は彼女の婚約者を始めとする村の若い男が幾人か
近くの山に時々訪れるハーピーに連れ攫われたというものだった。
相手がハーピーということで少々躊躇した新米冒険者たちであったが
人を助けるだけならうまくいくかなという楽観的な気分で依頼を引き受けた。

だが五人は今この場で依頼を引き受けたことを後悔していた。
えっちらおっちら山脈付近の村に来て村長からくわしい話を聞こうとした所、
驚愕すべき事実を知らされた。
曰く、この村はハーピーと交渉を行っておりハーピーが採って来る珍しい薬草や
獣の肉と引き換えに、女性しか生まれない彼女らに村の有望な若者の精を受け渡している。
ハーピーの相手に選ばれるのは名誉なことであり村のものも成人を迎えたものは知っている。
582名無しさん@ピンキー:05/03/10 17:42:03 ID:l1KprstG
若者たちにも了承はとってある。
また村の女性とする前に一回経験させ初性交で失敗して、
不和になったあげく村の人口が減少するのを避けているという面もある。
等々。
この時点で帰ろうかなと思わないでもなかった5人だが
とりあえずジョゼの目もあって山に登ることになった。
そうしたら即効でハーピーに見つかり長に会うことになった。
黒い羽をもった彼女曰く、彼女たちの子作りの儀では無防備な当事者を
守るため見届け役が必要で、今回の儀では幾分人手が足りないので手伝って欲しいと。
何が悲しくて他人の情事をと大多数が思ったが報酬もあるし年若い彼らも
男女のあれそれに興味があったので引き受けた。
そして場は冒頭に戻る。

精悍な若者の上で幼げな顔立ちのハーピーが快楽に身を震わせている。
「あっ、アァ――、はっ、はっ、あん、アあぁぁ――」
実際幼いのだろう纏っている羽毛は他のハーピーに比べ柔らかげに揺れ
若者の手が添えられた胸は僅かな膨らみしかない。
「う…んッ……い、いいよ――、ひゃぅ、あっ、アゥ、あ――」
若者の上に跨り腰を動かすハーピーは嬌声を山肌に響かせ官能を貪る。
下の若者もそれに答えるように腰の動きを早め絶頂へと駆け上がろうとする。
「りゃ――ああ、あっ、ふあ、ひゅん、、ンアッ、」
若者が上体を起こし体位を対面座位に移行する。
向き合いながら舌で左胸を右手で右胸の乳首を左手は尻肉を責め立てる。
「んふっ、ふぅあ、あ、あぁ、あ、ぁああああ」
限界が近いのか歓喜の涙を零し、声を張り上げるハーピーの少女。
583名無しさん@ピンキー:05/03/10 17:43:16 ID:l1KprstG
若者もそれを察したのか腰の動きをより激しくし、
右手をハーピーの股間に持っていき彼女のもっとも敏感なところを押しつぶすように捻った。
「ッ―――――ア、アァァァァァァァァ――――――――」
それで達したのか、一際ハーピーな大きな声を出すと同時に
若者も彼女の子宮に自身の精を放った。
そのまま倒れ込む若者につられるかのようにハーピーも上体を倒す。
失神してしまった彼女の髪を撫でつつ若者も心地よい疲労からくる睡魔に押し流されていった。

ふと、冒険者の中で一番の博識と自他共に認める魔術師は思い出した。
ハルピュア或いはハーピーの声には魔力がある、と。
慌てて仲間に意識をむければ皆食い入るように二者を見つめ
頬は上気し、息が不自然に乱れている。
魔術師が懸念した通り、録に警戒もしてなかった冒険者たちは
幼いハーピーの艶歌にばっちり影響を受けていた。
急遽下山しようと皆へ呼びかけようとした魔術師は徐に顔を掴まれ
横を向かされたと思ったらそこにはレンジャーの女エルフ。
まずいと思った瞬間にはその美しい顔がアップで迫ってきて口に暖かいものが触れた感触があった。
冷静沈着が魔術師の常とはいえその状態では理性を保つのは難しく
気がつけば魔術師はエルフを押し倒していた。
押し倒し理性の糸が消え去る瞬間に見えたのは自慰をする大地母神の神官少女と
キスを交わす兎耳族のシーフの少女と少年戦士だった。

その後、若者たちを村に送り届けた冒険者たち。
報酬を貰い意気揚揚となるはずの帰り道は妙に気まずかったという。
584名無しさん@ピンキー:05/03/10 17:45:30 ID:l1KprstG
先生!前振り長い割りにエロが短けぇです!


>>561
ああ、そういうタイトルでしたか。
585名無しさん@ピンキー:05/03/10 18:41:14 ID:Qcrq59Kp
>>581-583
元ネタSWか?
586名無しさん@ピンキー:05/03/10 20:07:19 ID:CmZLlyG6
>>585
いよいよエピソード3が出るそうで>SW
587585:05/03/10 22:57:58 ID:Qcrq59Kp
>>586
そうそう、長かったよな。
番号順に制作されないんで、区別するの大変…って、頭文字違いやんけ!(ビシィ)
588名無しさん@ピンキー:05/03/11 01:34:53 ID:g+bgeWhx
>>581-583
何と言うか、幼いハーピーのくだり読んで「わかってるなあ、この人」と思った。
589猫の話4:05/03/13 02:08:10 ID:coBMtcGy
途中で申し訳ないですが投稿いたしますです
590名無しさん@ピンキー:05/03/13 02:08:51 ID:coBMtcGy
「えい……えいっ……うぅ〜……」
 何というか……すごく可愛らしい気合声なんですけど……
 鈴音さん、何とかしていつもの姿に戻ろうとしてるんだけど、全然変わらない。
「あの、鈴音さん。無理に戻らなくても……」
「……」
 鈴音さんが、恥ずかしそうな居心地悪そうな表情で、僕を見つめた。
「このような見苦しい姿をお見せしてしまって……」
「いや、そんな事全然無いから」
 むしろ、新しいナニカに目覚めちゃいそうです……。
「あの……怖いとは思わないのですか?」
「思わないけど」
「変だと思わないのですか?」
「むしろ可愛いですけど」
「……」
 鈴音さん、照れてる。
 ついでに言うと、尻尾も嬉しそうにピョコピョコ踊ってる。
「ずっとその姿のまま、というわけじゃないんでしょう?」
「はい……」
 鈴音さんが言うには、エネルギーの(僕の精なんだけどね)過剰摂取が原因らしい。
 精を取り過ぎると、無意識に本来の耳と尻尾を出して
 余分なエネルギーを放出するようになってるとか。
「じゃあ、その内戻るの?」
「はい、朝までには……」
 何となく勿体無いと思ってしまう僕は、もうダメでしょうか?
「鈴音さん、こっちに来て」
「はい……」
 鈴音さんは素直に僕の隣に座る。
「そこじゃなくて、ここ」
「え、きゃっ」
591猫の話4:05/03/13 02:10:01 ID:coBMtcGy
 鈴音さんを抱き上げて、膝の上に座らせる。
 僕の左側に鈴音さんの足が行くようにして、ようするにお姫様抱っこのような横座り。
 そんな姿勢で、僕は鈴音さんの背中に手を回して、ぎゅっと抱きしめる。
 お互い裸だから、鈴音さんの感触が直に伝わる。
「ん……陽一さま……」
 最初は戸惑っていた鈴音さんが、甘えるように僕の胸に頬を摺り寄せてきた。
 鈴音さんも、その手を僕の背中に回し、しっかりと抱きついてくる。
「鈴音さん……♪」
「陽一さま……♪」
 抱擁しあい、お互いの温もりと感触を暫し堪能しあう僕たち。
「……」
 そして、先ほどからピョコピョコ機嫌よく揺れてる鈴音さんの尻尾……。
592猫の話4:05/03/13 02:10:52 ID:coBMtcGy
 ……触っても……だいじょうぶかな……?
 パタパタ揺れる尻尾に、僕はそっと手を伸ばして、

 ふに

「……っ!?」
 ビクンとする鈴音さん
「あ、ご、ごめんっ。痛かった?」
「い、いえ……ちょっと、びっくりしただけです……」
「そ、そう……」
 そのまま、無言で抱き合う僕達。
「あの……鈴音さん……」
「はい……」
 相変わらず揺れてる尻尾。
「触っても、良い?」
「……」
 鈴音さんは僕の胸に顔を埋めたまま。
「良いです、よ……」
 躊躇いがちに、鈴音さんは呟いた。
「あ、あの……」
「なに?」
「その……あまり強くは……しないでください……」
「あ、うん」
 恥ずかしそうにいう鈴音さんは、たとえようもないくらい可愛かった。
593書いた人:05/03/13 02:12:28 ID:coBMtcGy
書いてるうちに何ともいえない恥ずかしさを覚える自分はまだ正常でしょうか?
それとも恥を全て捨てて、ヤリタイ放題バカップル全開で良くべきでしょうか?
594名無しさん@ピンキー:05/03/13 02:21:26 ID:nCvbQcLz
そんなにイきたいならイッてしまえ
595名無しさん@ピンキー:05/03/13 02:37:31 ID:mnvAXCFB
いけー
596狐の場合:05/03/13 03:05:54 ID:hffk19Op
>>338の続き

「ご馳走様でした。」
鬼魅島が手を合わせる。
「お粗末さまでした。」
花が笑顔で答え、食器を片付け始める。
「花、手伝ってあげる…」
「え、あの、いいんですか?」
「あなた一人だとまた皿を割ってしまうでしょう?」
そう言って花についていく妙。
星見坂と鬼魅島はあの後、妙に夕食を食べていくよう誘われた。
報酬も頂戴できるということで断る理由もなく、二人はその誘いを受けた。
「でも、先生、一体何をしたんですか?」
どのようにしてここまで事態を好転させたのか疑問に思った鬼魅島が小声で問う。
「すぐに、わかるさ…」
「?」
要領を得ない星見坂の答えに何か怪しいものを感じる鬼魅島。
「先生、なに…か」
詰め寄ろうとした鬼魅島を強烈な眠気が襲った。
「…なにか……しました……ね?」
ばたり
畳に倒れこむ鬼魅島。
少しして、気絶した花をしっぽに乗せた妙がやってきた。
「これで、よろしいのですね?」
「ああ、完璧だとも…それじゃあ、始めるとしようか…」
「ええ。」
『鬼魅島君のぷにぷにをぷにぷにして遊ぼうの会を!』
二人の声が屋敷に響いた。
597狐の場合:05/03/13 03:11:31 ID:hffk19Op
「ん…」
薄暗い部屋の中で鬼魅島が目を覚ます。
寝ぼけた頭で、自分が両手を上げた状態で立っていたことに疑問を感じた。
「ん、もう起きちゃったか…」
と、腰の辺りから声がした。
見ると星見坂が鬼魅島のベルトを外したところだった。
その姿を見て一気に頭が覚醒する。
「先生、なにしてるんですか?」
「見てわからないかな?脱がしてるんだけど…」
星見坂の頭に鬼魅島は掴みかかろうとしたが、腕が動かない。
ならばと星見坂を蹴り飛ばす。
「ぎにゃっ!」
軽く吹き飛んだ星見坂に一瞥もくれずに上を見る。
手首を荒縄で縛られ、天井から吊り下げられるような形になっていた。
立ったまま寝ていられたことに納得し、同時に縄を引きちぎろうとする。
「だーめ」
瞬間、背後から妙が抱きついてきた。
「!!」
思いがけない人物からの攻撃に動揺を隠せない鬼魅島。
「その縄をはずしちゃうと、花が死んじゃうわ」
上着を脱がせつつ、耳元で囁く。
「?」
鬼魅島は服を脱がす手を止めた妙が指差す先を見る。
和室には不似合いなギロチン台があった。
「お、お嬢様ぁ…」
そこには首をこの屋敷のメイド、花が首を固定されていた。
「あなたの手首を縛っているその縄、梁を通してギロチンの刃を吊るしているの…」
確かにギロチン台の上のほうにうっすら縄のようなものが見えた。
598狐の場合:05/03/13 03:13:34 ID:hffk19Op
「つまり、その縄を外すとあの娘の首がちょんぱとなるわけだよ」
復活した星見坂が心底楽しそうな笑みを浮かべながら鬼魅島の前に近づいてきた。
「なんてことをしてるんですか!すぐにやめてください!!」
「でも、これやらないとお金もらえないんだよ」
さらりと言ったこの一言で、鬼魅島は星見坂が何をしたのかを理解した。
自分のカラダを売った、と
「最低ですね…」
何に言うでもなく鬼魅島が呟いた。
「まあ、でも鬼魅島君が我慢すればすべて丸く収まるわけだよ」
鬼魅島はここで少しの間我慢することと、餓えて暮らすのと、どちらが得か考えた。
結果。
「帰ったら覚えていてくださいね…」
とても、悔しそうな言葉が響いた。
599狐の場合:05/03/13 03:15:47 ID:hffk19Op
鬼魅島の前に星見坂が膝で立ち、彼女のファスナーをおろし始める。
「ちょっ、先生もするんですか!?」
「当たり前だろう。俺は鬼魅島君のぷに〜以下略〜の会長だぞ」
「そして私が名誉会員」
鬼魅島のネクタイをはずしながら妙が割り込んでくる。
「なんですかそれは!?二人とも馬鹿じゃないんで…ひゃんっ!」
抗議の声をあげる鬼魅島のワイシャツの中に妙の冷たい手が侵入してきた。
「人に馬鹿だなんて、自分の立場がわかってないようね…」
「やっ!そこ、だめぇ…」
「ふふ、小さい胸、男の子みたい…」
乳首を押しつぶすようにこねくり回すと鬼魅島の声に甘いものが混じる。
「あっ、あうぅ…」
「ふふ、こんな娼婦のような真似をさせられて感じているの?いやらしい。」
「うぅ…」
真っ赤になり唇を強く噛み声をこらえる鬼魅島。
「鬼魅島君は相変わらずそこが弱いね…」
星見坂は開いたファスナーから中指を入れ、割れ目をなぞるように上下に動かす。
かすかに湿った木綿と、厚手の布の感触。
「ふむ、この感触…鬼魅島君またこんな可愛いのはいてきて…」
「し、しかたないじゃないですか!それじゃないと私は…ひんっ!」
硬くなりだした乳首を、キュッと絞るように刺激され短い悲鳴を上げる鬼魅島。
600狐の場合:05/03/13 03:19:48 ID:hffk19Op
「鬼魅島さんの下着はそんなに可愛いのですか?」
「そりゃもう」
「そう、それは楽しみね…鬼魅島さん。」
心底楽しそうな笑みを浮かべつつ鬼魅島の耳元で囁いた。
星見坂は空いている方の手で鬼魅島のズボンを金具を外し足まで下ろす。
あらわになった下着には、デフォルメされた熊がいた。
「鬼魅島君、確か前に見たときもこの熊だったよね?」
「前にも、いったじゃないですか…くまさんじゃ、ありませ、ん…それはおに、おにです…」
会話になっていない。
しかしよく見ると確かに耳にあたる部分が熊というには細く、尖っている。
鬼といわれればそう見えるかもしれない。
「まぁどっちでもいいんだけど…」
探し当てた淫核を指で激しく擦る。
「こちらからじゃ何も見えませんよ…」
妙は不満そうな声をあげると八つ当たりするかのように、
左手を鬼魅島のくまさんぱんつに忍び込ませる。
「鬼魅島さんは、こっちの方はどうなのかしら?」
尻たぶを開き淫液を菊座に塗りつける。
「ひっ、ダメです!ダメに決まってるじゃないですか!そんなところ!」
「試してみないとわからないでしょ?」

601狐の場合:05/03/13 03:21:33 ID:hffk19Op
「えっ、あ、やああぁぁっ!」
一気に根元まで中指を突き立てる。
「だめぇ、だめです…ぬいてぇ、ぬいてくださ…あうぅっ」
「痛いの?」
ぐりぐりと指をねじ込みながら妙が問う。
「ひぅっ!やめてぇやめてください」
「そう…」
妙は残念そうに呟くと、ゆっくりと第一関節あたりまで抜き、
「人の質問に答えられないような子の頼みは聞けないわね」
また指を突き立てた。
「やっやあああぁあああああぁっ」
妙が指を激しく出し入れするとぐちゃぐちゃと卑猥な音が響く。
「やぅっ、ううっ…も、もうやめて…ください…」
「鬼魅島君、嘘はいけないなぁ…」
星見坂が口を離し、言った。
602狐の場合:05/03/13 03:25:48 ID:hffk19Op
「ホントはもっとして欲しいんでしょ?」
「そ、そんなわけな…んっ」
「だってほら、こんなにびしょびしょにして、熊が涎たらしてるみたいだ…」
「そ、それは…んぅっ…せんせえの、よだれ、ですよ…」
「ふぅん…」
星見坂はくまさんぱんつをずらすと淫液を指で掬い、
半開きになっている鬼魅島の口にそれを運ぶ。
「んう、んむぅ、んちゅう…」
鬼魅島は入ってきた指に無意識のうちに舌を絡ませてしまう。
「それが涎なのかな?」
指を離すと鬼魅島の唾液と淫液とで糸ができ、切れた。
「そんなこと、わかるわけ…ないじゃないですかぁ…」
「強情だね」
呆れた顔で自分の腰に手を当てる星見坂。
「鬼魅島さん、いい加減にしなさい…」
「ひぅっ!」
菊座から指を抜き、妙が言う。
「さっきから聞いてれば嘘ばかり…星見坂さんが悲しんでしまうわ…」
「先生が?そんなわけが…」
「黙りなさい。現にほら、泣いているじゃないの…」
見ると星見坂は泣いているかのように目に顔に手を当てている。
口元は笑っていたが。
「星見坂さん、こんな悪い子ではどうしようもありません…」
妙の手が鬼魅島のくまさん、彼女曰くおにのぱんつに伸びる。
「脱がしてしまいましょう。」
603狐の場合:05/03/13 03:27:12 ID:hffk19Op
話は星見坂が妙と交渉したときにさかのぼる。
『しかし、鬼魅島さんで遊ぶといっても、相手は鬼ですよ…』
『大丈夫、俺は鬼の、特に鬼魅島君の弱点はよく知っている』
『本当ですか?』
『ああ、鬼にしかない弱点、しかも確認済みだ。』
『それはなんなのですか?』
『鬼のパンツだ』
『?なんですかそれは』
『聞いたことがあるだろう…鬼のパンツはいいパンツ、と』
『聞き覚えがありますね…』
『鬼魅島君はパンツを脱がされるとへろへろに弱くなる』
『本当なのですか?』
『ふふん確認済みだとも』
『なにを得意になっているのかわかりませんが確かなのですね』
『ああ』
『では、乗るとしょう』
『ふむ、ならば君は今この場より鬼魅島君のぷ〜以下略〜の会の一員だ』
『それは素敵だこと』
604狐の場合:05/03/13 03:29:15 ID:hffk19Op
「だっダメです!それだけは本当にダメです!
他のことならなんでもしますから、それだけは許してください!」
「だーめ」
妙の手がおにのぱんつにかかる。
妙はそのまま下ろしてしまおうとするが、鬼魅島は脚を硬く閉じて必死に抵抗する。
「鬼魅島君」
「先生、お願いですから、許してください…」
涙を流しながら懇願する鬼魅島。
「今日、俺のわき腹えぐったよね?」
「うう…」
「言葉では表せないほど酷いことしたよね?」
「うっうう…」
どちらも星見坂が悪いが鬼魅島がこの状況でそれを非難できるはずがない。
「だから、だーめ」
星見坂は言いながら鬼魅島の硬くなった乳首を指でぷるぷると震わせる。
「やぅっ」
鬼魅島の体から力が抜け、
「えいっ」
その隙に妙がおにのぱんつを膝までずり下ろした。
605狐の場合:05/03/13 03:32:33 ID:hffk19Op
「あっううぅううぅううううーーっ」
鬼魅島の額から角が生えてくる。
鬼の力を解放したときと同じシルエットだが、
そこに威圧感はなく、その目は情欲に溺れていた。
「鬼魅島君、どうされたい?」
外気に晒されたクリトリスを弄りながら星見坂が問う。
「すぐに、でも、やめ、てほしいで、す…」
淫部を弄る力を少し強くする。
「ひっやっううーー」
「嘘はいけないよ、本当のこと言いなさい」
「うっ、うう…いっぱい、弄って欲しいです…挿入て、欲しいです…」
「だってさ…」
正直に言った褒美か鬼魅島の頭を撫でながら妙に向かって言う。
妙は先端が男根を模した形に変えられたしっぽを二本出し、
そのそれぞれを鬼魅島の前後の穴に当てる。
「それじゃあ挿入てあげる。」
ゆっくりと、二本のしっぽが鬼魅島に入っていく。
「あうっううっ…入って、入ってくる…んっひゃううぅっ!」
ゆっくりとしていたしっぽの動きが突然に早くなり、妙は嬌声を上げる。
「やぅっ!おしりぃ、おしりきもちいよー」
「こっちはよくないの?」
前のほうに入れていたしっぽが子宮口をノックする。
「あうぅううっ!あたってる、おくぅ、あたってるぅ、きもちい、きもちいいよー」
「そう、鬼魅島さんのも、私のをすごく締め付けてきて、とても、気持ちいいわ…」
激しく出入りする妙のしっぽ。乱れる鬼魅島。
それを手持ち無沙汰に見ていた星見坂が鬼魅島の角に触れる。
「ひゃっ、先生、角、つのだめぇ…」
「こんなに感じてても角だけは嫌なんだ…」
星見坂は意地悪く微笑むと鬼魅島の角を手でしごき始める。
606狐の場合:05/03/13 03:34:07 ID:hffk19Op
「ひっ!やっやぁ…んんぅっ!」
「きゃんっ、すごい…鬼魅島さんさっきより締め付けてきて、痛いくらい…」
応戦するかのように、妙の手が鬼魅島のクリトリスと乳首をこねくり回す。
「ふあぁ、あうぅん、いくぅ、イっちゃうーー」
そして妙が無言のまま、一際大きくしっぽを突き立てる。
「あっ!ふああああぁぁあああああぁあっ!!」
悲鳴に近い声をあげて、鬼魅島は達した。

「ん、もうやめんの?」
鬼魅島からしっぽを抜き、着物の乱れを直す妙に星見坂が尋ねる。
「ええ、これ以上やってると鬼魅島さんを壊しちゃいそうですし、それに…」
ちら、と花のほうに目をやり、
「そろそろあの子のことも可愛がってあげないと、可哀想でしょう?」
「ふむ、じゃあこの縄、切っちゃっていいね?」
鬼魅島の手首を縛る縄をさして星見坂が言う。
「ええ、お願いします…」
607書いた奴:05/03/13 03:45:27 ID:hffk19Op
あれ終わってない
>>339はなかったことに
次こそ終わるはずです
608名無しさん@ピンキー:05/03/14 04:36:25 ID:sgUtX8ll
ハァハァハァハァ・・・・
なんかでてくるキャラクター全員大好きだ。描写が無いのに姿が想像できる。
鬼魅島君はきっとボーイッシュにショートカットだな。
星見坂先生は眼鏡をかけて不敵な笑みを浮かべているんだろう。オプションとして白衣可。
妙さんは艶やかな黒髪のロングに和服か。ハァハァ。

まあ、俺個人の妄想なので作者さんの意図と違っていればスルーして。
あー、なんだか無性に絵が書きたくなってきた。俺絵なんか書いたこと無いのに。つーかメッチャ下手だし。
図工の時間なんかずっと2をもらってきたような気がするが・・・でも描きたい。どうしよう。
609名無しさん@ピンキー:05/03/15 01:19:19 ID:5j/JTJzG
>>607
もう来なくていいよ
610名無しさん@ピンキー:05/03/15 02:15:09 ID:dyjC+8jU
華麗にスルー
611名無しさん@ピンキー:05/03/15 20:06:44 ID:nqHctGXK
とうとう見境無しに
612名無しさん@ピンキー:05/03/15 20:16:29 ID:INcDYb/M
オマエハ…アイツジャナイ…
アイツハ…(テンペストクラッシュ)
ウオオオ!!!
613名無しさん@ピンキー:05/03/16 23:31:28 ID:VT8OHyLg
誰でもいい、流れを作れ
614名無しさん@ピンキー:05/03/16 23:37:32 ID:MhLBujbV
気になるんだが、擬人化系の女の子って「人間に無い部分」が弱いって設定多いよね。
例えば犬娘なら肉球とかしっぽとかミミとかが弱いし、
鬼娘だったらツノが弱いって事になってるし(↑)。

何でだろうね?フェティッシュ的な嗜好をくすぐるんだろうか。
別にツノに神経が通ってるとも考えられないんだが……
って、これは貶してるわけじゃなくてちょっと気になっただけだから。スルーよろ
615名無しさん@ピンキー:05/03/16 23:46:06 ID:2ynwEf0u
>>614
う〜ん、やっぱり弱点があるっていうのは
人とは違うって事を和らげるというか、親近感が沸くようになるというか…
ほら、マンガとかでもあるよね
気の強い眼鏡っ娘委員長が実はお化けが苦手…とかね
そういう類の物かな…と


って、ヘタレの俺が言っても説得力無いけどね('∀`)'`'`'`
616名無しさん@ピンキー:05/03/16 23:46:14 ID:g43A1sDL
>>614
そりゃあ犯る俺らの方だって
「女の子には無い部分」が
股間にぶら下がってる弱点なんだから
それで条件は五分五分だろ?
617名無しさん@ピンキー:05/03/16 23:48:18 ID:Dyqb94ih
>>616
上手い!座布団一枚!!
618名無しさん@ピンキー:05/03/17 00:03:50 ID:2lgq0ulr
ということは、眼鏡っ娘委員長の弱点は 眼 鏡 なのか?
619名無しさん@ピンキー:05/03/17 00:06:34 ID:grjP10ez
ウルトラアイを取られたモロボシ・ダn
620名無しさん@ピンキー:05/03/17 00:12:49 ID:TKqP1rPl
ちっちゃい子はとs(ry
621名無しさん@ピンキー:05/03/17 03:19:45 ID:s3qaO5dO
男の子(幽霊)と女の子(人間)ってこのスレとしてはどうなのでしょう。
622名無しさん@ピンキー:05/03/17 04:32:53 ID:0lC6OdK9
前にも何度か議論されてるなー。
まあ、許容範囲なんじゃないかって言われてたが
623名無しさん@ピンキー:05/03/17 19:52:53 ID:NzzIRbDg
議論されつつ一度も事例が上がってないのが
むしろ問題だと思う
624名無しさん@ピンキー:05/03/18 04:48:38 ID:YbqsVzBc
これは私が小学生の時の話です。
学校が夏休みに入り私は年の離れた兄と一緒に母方の田舎へ遊びに行きました。
そこで連日のように兄と遊んでいたのですが、
ある日セミを取りに山に入ろうとしたら雑木林の奥に変なものが見えたのです。
それは真っ白な人型でした。
何だろうと思って近づくとそれは女の人でした。
女の人が何も身に付けず白い肌を晒しながら全裸で踊っていました。
その踊りがまた奇妙で関節が無いかのように
くねくねとリズムがないままにの踊りなのです。
女の人は何処を見てるのか分からない笑顔で踊っていましたが、
ふと私たちに気づいたようでおいでおいでと踊りながら手招きをしました。
この時点で怖くなっていた私は帰ろうと兄のそでを引いたのですが、
兄は私の手を振り払って女の人の所にいってしまいました。
そして木に手をついてお尻を兄の方に向けていた女の人に近づいた兄は
徐にズボンとトランクスを脱いで女の人のヴァギナにペニスを挿入しました。
そして二、三回出し入れすると、うっ、とうめいて射精したのです。
それでも衰えないのか兄はそのまま腰を振り続け女の人は
やっぱりどこを見てるのか分からない笑顔で喘いでいました。
その兄と女の人が怖くなった私は一目散に祖父の家目掛けて走りました。
625名無しさん@ピンキー:05/03/18 04:49:55 ID:YbqsVzBc
そして祖父に兄が山で女の人と変なことをしてると言いました。
それを聞いた瞬間祖父は何処だい!と今まで見たことの無いような怖い顔をし
私は祖父に言われるがままい道案内をしました。
ところが祖父をともなって兄と女の人がいたところに来て見れば
いたのは下半身をまるだしにしてうつろに笑う兄だけでした。
女の人は影も形もありませんでした。
祖父は遅かったかと泣き崩れ、後から来た村の若い人に兄を家まで運んでもらいました。
その後祖父は父と母と話兄を引き取りました。
以後、私は兄と会っていません。
そんな私も先日兄と同い年になりました。
そうして気になるのです。
あの時祖父の家へと走った私に女の人がかけた言葉が。
「あはは、まだ早いよねきみ、けどそのうちむかえにいってあげるね、
 あはははははははははははははははははははははははははははははははは」
626名無しさん@ピンキー:05/03/18 04:52:55 ID:YbqsVzBc
エロパロ的くねくね。
立ちバックって燃えますね。

>>585
大いに影響は受けてますが話の中核はモンコレが主です。

627名無しさん@ピンキー:05/03/18 05:04:30 ID:FYbh32tI
普通に怖かった
628名無しさん@ピンキー:05/03/20 15:30:13 ID:C3bNncqD
こわおもろい
モンコレ短編集でハーピーとやるってやつがあったなと回想
6293 ◆MABOUp7up. :05/03/20 21:39:08 ID:LGFG4Dh/
>217の続き。久々の上に、今回エロは入ってません。あしからず。

――翌日、俺たちは結婚式場である神社に向かった。
……式の主役であるはずの、俺と佳乃が普段着に近い格好で、
お袋や絹代たちが着飾っているのは、何だか間抜けな光景な気もするが、まあ仕方ないか。

「ふうむ……」
「ど、どうしたんですか? 琢磨さん?」
「あ……い、いや、なんでもない。参るといたそう」
が、神社に入ろうかというときに、琢磨氏と薫さんがピタリと立ち止まり、鳥居を見上げながらつぶやく。
気になった俺は、振り向きながら問いかけたが、軽く首を振りながら、何事も無かったように歩き出した。
……琢磨氏たちって天狗だし、もしかしたら、宗派の違いとかあるのかな?
いや、でもそうすると、佳乃や絹代だって同じリアクションを取るはずだ。
見たところ、二人にそういう気配は微塵も感じられない。だとすると……?
「?? ど、どうしましたか? 信幸様?」
「え……あ、ああ。なんでもないよ……」
と、あまり見つめすぎていたせいか、佳乃が怪訝そうな顔で俺を見つめ、問いかけてくる。
俺は思わず、さっきの琢磨氏と同じように、軽く首を振りながら、そう答えていた。

「えっと……」
「あ、昨日のご夫婦さんですねえ。どうぞ、こちらですう」
長い石段を上り、境内にたどり着くと、昨日と同じ巫女さんが歩いていたので、
声を掛けようとしたが、こちらを振り向いた彼女も、どうやら俺たちを覚えていたようで、
にぱっと微笑みを浮かべたかと思うと、俺たちを案内してくれた。
6303 ◆MABOUp7up. :05/03/20 21:39:41 ID:LGFG4Dh/

「美由樹さ〜ん! お見えになりましたよ〜!」
「ん。夕那ちゃん、ご苦労さま」
昨日打ち合わせをした、社の奥にある社務所の入り口で、巫女さんが中に向かって元気よく叫んだ。
すると、ひとつの襖がすーっと開き、別の巫女さんがひょっこり顔を出しながら、返事をする。
……が、美由樹さんと呼ばれた、その巫女さんの格好を見て、俺は固まってしまった。

服装は、いわゆる普通の巫女服である、真っ白い羽織と真っ赤な袴なのだが、
地なのか、はたまた日焼けサロンにでも通っているのか、この季節には似つかわしくない、
健康的な小麦色の肌で、さらに腰まで伸びた髪の毛は、鮮やかな緑色をしていたのだ。
薫さんのように、見事に真っ黒い髪の毛なら、光の加減によって濃い緑色に見えることもあるが、
彼女の場合はそういう緑色では無く、文字通りの緑色だったりするのだ。
……いったい、どこの国の出身なんだ? いや、顔かたちは日本人だし……って、
よく見たら昨日の打ち合わせで、式の説明をしてくれた巫女さんじゃないか。
昨日は、肌も髪も普通の色だったのに、何を考えてるんだ?
それとも、こんな格好をするのが、ここのしきたりなのか?

「どうも皆様、お待ちしておりました。さ、おあがりになってください」
「あ。は、はいどうも……」
美由樹さんから声を掛けられて、現実に戻ってきた俺は、生返事をしながら靴を脱ぎ始めた。
6313 ◆MABOUp7up. :05/03/20 21:40:43 ID:LGFG4Dh/

「それでは、花婿さんはこちらで着替えをどうぞ。花嫁さんはこちらで。
皆様はお二人が着替え終わるまで、こちらの部屋でお待ちになっててください」
「あ……私も、佳乃の着付けのお手伝いをしたいのですが、構わないですか?」
「え? ええ、構いませんですよ。どうぞどうぞ」
俺たちに、それぞれの部屋を案内しようとする美由樹さんに、薫さんが声を掛ける。
美由樹さんは、にっこり微笑みながら、薫さんの申し出を受け入れていた。

部屋に入って上着を脱ごうとした俺だが、そのとき懐から一通の封筒が舞い落ちる。
何だこりゃ? などと思いつつ、封筒の中身を見た俺は、どんどん血の気が引いていった。
それは、前の日に宮司の若生さんから渡された、式のときに新郎が読むという誓詞だった。
――どうせ、紙に書いてあるのを読めばいいだけなんだから、簡単だろう――
などと思って放っておいたのだが、改めて目にしてみると、達筆で字が読みづらい上に、
普段は口にしないような言葉が、ずらずらと並んでいる。
……こんなことなら昨日のうちに、少しでもいいから、練習しておくんだった……。


「あ……信幸様も、お仕度は終わられたのですね。佳乃も今、終わったところですよ」
「そ、そうですか」
大慌てで着替えを終え、必死に誓詞を読み上げていたが、何とかなるだろうと、
半ば開き直りながら部屋を出たところで、佳乃が着替えていた部屋から出てきた、薫さんと目が合った。
……佳乃の白無垢姿、か。結局、昨日は見れなかったんだよな。
「ふふっ。気になりますか?」
「え? え………ええ…」
俺の心を読んだのかのように、薫さんは口元に手を添えながら、にっこりと微笑む。
「無理もありませんね。昨日はご覧になれなかったようですし。ささ、どうぞこちらに……」
「あ……は、はい……」
薫さんは、軽く身を引きながら、佳乃のいる部屋を指し示す。
俺はまるで、何かに導かれるかのように、ゆっくりと襖を開けた――
6323 ◆MABOUp7up. :05/03/20 21:41:17 ID:LGFG4Dh/

「あ……信幸様………」
「よ、佳乃………………」
襖を開けると、部屋の真ん中で椅子に腰掛けていた、
白無垢姿の佳乃がゆっくりと顔をあげ、俺に向かって優しい笑みを浮かべてきた。
だが俺は、名を呼ぶのが精一杯で、しばしの間、その場に固まってしまった。
「?? ど、どうされたのですか? 信幸様?」
「い、いや。すっかり見惚れてた」
怪訝そうな表情で、俺を見返す佳乃。俺は軽くおどけながら返事をしたが、その言葉に嘘は無かった。

初めて出会ったときに見た、山伏風の旅装束とも村にいたときの着物姿とも、
一緒に暮らすようになってから着るようになった洋服姿とも違う、白一色の和装姿に、
薄っすらと白粉を施し、くちびるに軽く紅を差したその顔に、完全に心を奪われていたのだ。

「ま、まあ信幸様ったら………あら? お着物が乱れてますよ?」
「え? ……あ」
ほんのりと頬を染めたかと思うと、俺の服装を見て軽く眉をしかめる佳乃。
……う。誓詞のことで頭がいっぱいで、確かに着替えはおざなりだったかもしれない。
「……まったく。緊張なさるのは分かりますが、しっかりなさってくださいまし………っ……」
しずしずと俺の元に歩み寄った佳乃は、困ったような笑みを浮かべながら、
俺の着物の乱れを直したかと思うと、そのまま軽く背伸びをして、そっとくちびるを塞いできた。
不意を突かれた俺はたちまち、頭の中が真っ白になってしまった。
――それこそ誓詞の中身も、すべて忘れてしまうくらいに真っ白に。
「佳乃……」
「さあ、参りましょうか。……あなた」
俺のくちびるに付いた紅を、佳乃は自らの人差し指で軽く拭い取りながら、優しく微笑む。
……って待てよ? 今、なんて言った?
「……どうしましたか? 急がないと、皆がお待ちになってますよ?」
「え? あ、ああ……そ、そだね……」
我が耳を疑いながらも、俺は佳乃の呼びかけに答えていた――
6333 ◆MABOUp7up. :05/03/20 21:42:53 ID:LGFG4Dh/

式に関しては、どうにか滞りなく終わった、気がする。
普段は入ることが出来ないはずの、拝殿の中に入るというのは得がたい体験だった、気がする。
……気がする、ばかりなのは実を言うと、件の誓詞を無事に読み上げることばかりが、
えんえんと頭の中を駆け巡り、式の雰囲気を味わったりする余裕など、ほとんどなかったのだ。
おかげで、どんなことをしていたのかすら、あまり覚えてはいなかった。
ただ式の途中、指輪を交換するときに、佳乃がひとすじの涙を流したのが、深く心に残っていた。


「あ。じゃあ皆さあん。記念に一枚撮りますんで、並んでくださあい」
式が終わって社を出ると、カメラを首からぶら下げた巫女さんが、
こぼれんばかりの笑顔を見せながら、こちらに向かって手を振っている。
「あ、はいはい」
「ん? 並んでどうしようと言うのだね?」
巫女さんの言葉に答え、並ぼうとしたところで、琢磨氏が怪訝そうな声をあげる。
……そりゃそうだよな。しかし、なんと説明したらいいのか……。
6343 ◆MABOUp7up. :05/03/20 21:43:23 ID:LGFG4Dh/

「ええっと………まあ、ひとことで言ってしまえば、私たちの今の姿を絵にしてしまうんですよ」
「ふうむ、そうなのか。……でもそうすると、何時間もじっと辛抱せねばならぬということか?」
などと思っていると、不意に薫さんが琢磨氏に説明し始めたが、今度はそれを聞いていた絹代が、
うんざりとした表情を見せたかと思うと、不満げな口調でつぶやく。
「いえいえ。巫女さんが、小さな物を手にされていますでしょう?
あれは、今の姿を一瞬にして、絵にすることが出来る道具なのですよ」
「ほほう。信幸殿が、母上殿に連絡していた時の道具といい、こちらは便利なものがたくさんあるのだな」
が、薫さんが巫女さんの手にしているカメラを指差しながら説明すると、絹代はあっさりと頷く。
……というか、何で薫さんが、そんなことを知っているんだ?

そんなことを考えているうちに、佳乃が幸乃を抱いた俺に寄り添い、
俺たちを中心にしてお袋や琢磨氏たち、それに若生さんと美由樹さんが一緒に並んだ。
「はい、それでは皆さん、いいですか〜? いきますよ〜、いちたすいちは〜!?」
立ち位置を確認した巫女さんは、カメラを構えながらこちらに向かって声を掛けてくる。
「にいっ!」
巫女さんの掛け声とともに、俺たちはカメラに笑顔を向けた――
6353 ◆MABOUp7up. :05/03/20 21:45:37 ID:LGFG4Dh/

「かんぱ〜い」
家に戻ってからは、軽く宴会を始めることになった。……まあ、たまには昼から飲むのも悪くない、か。
「……うむ、これは美味な。御母堂殿、こちらの銘柄は?」
「はい。えっと………どうやら、天狗踊というみたいですね」
「なに? 天狗踊とな?」
ひと息にコップの中身を飲み干した琢磨氏は、上機嫌でお袋に酒の銘柄を尋ねたが、
銘柄を耳にした途端、顔色が変わった。……まあ、確かに無理はないかもな。
「ええ。これを呑むと、さしもの天狗様でも酔って踊りだしてしまう、
と言うのが由来だそうで、『酔う』と『踊』を掛けているみたいですよ」
「そ、それは聞き捨てならぬ。如何程のものか、確かめてみねばの」
「はいはい、どうぞどうぞ……」
ラベルの説明文を読み上げるお袋と、挑戦的な顔をして、顎鬚をさすりだす琢磨氏。
お袋は、琢磨氏の仕草をお代わりの催促と解釈したらしく、
にっこりと笑みを浮かべながら、琢磨氏のコップにお酌をしていた。
6363 ◆MABOUp7up. :05/03/20 21:46:18 ID:LGFG4Dh/

「あ、そうだ。薫さんもどうぞ」
「え? あ、あの……私は…」
お袋と琢磨氏のやりとりから目を離し、俺も何か食べようかと思いながらテーブルに目を向けると、
薫さんが例の笑顔のままで、ウーロン茶を片手に寿司をパクパク食べていた。
そんな薫さんに、俺は酒を飲むように勧めた。が、薫さんは手を止め、困ったような表情を浮かべる。
……薫さんの笑顔以外の表情を見るの、これが初めてかも。
「まあ、たまにはいいじゃないの。ね?」
「ほ、本当に少しだけ、ですよ?」
いつもと違う表情を浮かべる薫さんを見て、図に乗ってきた俺は、さらに薫さんに酒を勧めた。
するとようやく、薫さんは戸惑い気味な表情を浮かべ、おずおずとコップを差し出してきた。
「そんな、少しだけだなんて、勿体無いこと言わないで――」
俺がお酌しながら、薫さんに笑いかけたそのとき――
「! あ……あなた!」
「ん? どしたの、佳乃?」
「あ………。い……いえ…な…なんでも………」
突然、幸乃をあやしていた佳乃が、こちらを見ながら悲鳴交じりの声をあげる。
不思議に思った俺は、佳乃に問いかけてみたのだが、
佳乃は複雑な表情を浮かべ、歯切れ悪そうにつぶやきながら、ゆっくりと首を振る。
……まったく、いったい何があったと言うんだ?
というか、やっぱりどう聞いても、佳乃って俺のことを「あなた」って呼んでいる、よなあ?
6373 ◆MABOUp7up. :05/03/20 21:50:03 ID:LGFG4Dh/

――数分後――

「ですからあ、信幸様! 聞いてりゃっしゃいますかあっ!?」
「は、はい……」
俺は正座をして、薫さんの説教を聞いていた。いや、聞かされていた、というべきか。
おかげで薫さんの、別の表情を見れた……などと考える余裕は……はっきり言って無い。
……さっき、佳乃が顔色を変えた理由が、分かった気がする。
もっとも、分かったときには遅すぎたわけだが。まさに後悔先に立たず。後の祭り。
で、その佳乃と言えば、われ関せずという感じで、こちらに背を向けたまま、お袋と話し込んでいた。
ふと仰ぎ見ると、絹代と琢磨氏まで幸乃を構っていて、こちらを見ないようにしている。
……どうやら俺は、触れてはいけないものに、触れてしまった、のか……。

「まったく、来るのが遅いのですよ! ふたたび信幸様が来るまで、お腹を大きくさせた佳乃が、
いったいどんな気持ちでいたか、考えたことがおありですか!?」
「あ……その……」
その言葉に、思わず俺ははっとしてしまった。
確かに、ふたたび出会ったときには、すでに佳乃のお腹の中に幸乃がいた。
俺はそのことを深く考えてはいなかった。
どうせ一緒に暮らすことになるのだから、子どもがいてもいなくても一緒だろうと思って。
だが、佳乃の身になってみれば、そうも言ってられなかったのかもしれない。
佳乃は……佳乃は、そのことに関して何も言わないけれど、本当はどう思っていたのだろう?
6383 ◆MABOUp7up. :05/03/20 21:50:58 ID:LGFG4Dh/

――数十分後――

「琢磨ちゃん! ん!」
「う、うむ。ささ、どうぞ」
空になったコップを琢磨氏に向かって突き出す薫さんと、慌ててお酌をする琢磨氏。
……ううむ、これもこれで滅多に見れない光景……って薫さん、琢磨氏を『琢磨ちゃん』呼ばわり……。
「ま〜ったく、これだから男って生き物は………んぐ…っ……」
などと思っているうちに、薫さんはぼやきながら、なみなみと注がれた酒を一気に飲み干した。
「………でも、ま。佳乃と幸乃ちゃんが、幸せにしてるようだから、
とりあえずは許して…あげ……る……」
薫さんはコップをテーブルに置き、ぷは〜と息を突きながら、例の笑顔に戻ったかと思うと、
体をゆらゆら揺らせながら、呂律の回らない声でつぶやきながら、そのままゆっくりと後ろに倒れこんだ。

「あ……か、薫さん?」
「すまないの、信幸殿。明日になったら、綺麗さっぱり忘れてるから」
「下手に起こそうとしたりすると、さらに酷い目に遭いますよ」
心配して声を掛けようとする俺を見て、申し訳なさそうにつぶやく絹代。
と、佳乃は薫さんに毛布を被せながら、俺に向かって苦笑いを浮かべた。
だから俺一人を生け贄にしたのか。
……と言っても、そもそも薫さんに酒を勧めたのは、紛れも無く俺なのだから、自業自得だよなあ。
6393 ◆MABOUp7up. :05/03/20 21:51:43 ID:LGFG4Dh/

「それより信幸、薫さんの言っていたことは本当なの?」
「え? あ……ああ…」
と、そんなことを考えていた俺に、今度はお袋がやや強い口調で話しかけてきた。
……確かに知らなかったとは言え、何ヶ月も会いに行かなかったのは事実だし……。
「ま、まあまあお義母さま。われが幸乃を授かっていたと知ってからは、あんなに遠い距離を、
毎週のようにおいでになっていただいたのですから、そんなに目くじらを立てられなくとも」
「ん。……まあ、佳乃さんがそう言うのなら……。でも信幸、二度とそんなことしちゃ、だめですよ」
しどろもどろになっている俺に、助け舟を出してきたのは、当の佳乃だった。
佳乃の言葉にお袋は、不承不承ながらも頷き、俺に声を掛けてくる。
「ああ……分かってるよ」
「ふむ……。それでは信幸殿。あらためて佳乃のこと、よろしく頼みましたぞ」
言わずもがなのことに生返事をする俺に、琢磨氏が酒を勧めながらペコリと頭を下げてきた。
「は、はい」
「うむ。では、ひとおもいにぐいっと」
思わず反射的に正座をして、琢磨氏のお酌を受けながら、返事をする。
琢磨氏は上機嫌で、俺に一気に飲み干すように促してきた。
「あ。は、はい。…………んぐ…っ……っ……」
「ほほう、結構な飲みっぷり。これは今宵は楽しめそうだのう」
思い切って、俺はコップの中身をひといきに飲み干した。途端に喉の奥が、かあっと熱くなる。
空になった俺のコップに、嬉々として次の一杯を注ぐ琢磨氏。
……どうやら明日は、正月から二日酔い決定だな……。


……で、続きます。
640585:2005/03/22(火) 12:12:06 ID:VOHL8SF6
>>626
>>628
モンコレはカード集めに挫折したショックでエルリク以降関わっていないんです。
短編集探してみることにします。
641名無しさん@ピンキー:2005/03/23(水) 03:37:50 ID:w9/2ZCta
汚い兎耳族の少女を見つけたので虐待することにした。
他のヤツの目に触れるとまずいので自室に連れ帰る事にする。
嫌がる少女を深夜公衆浴場に連れ込みお湯攻め。
充分お湯をかけた後は薬品を体中に塗りたくりゴシゴシする。
薬品で体中が汚染された事を確認し、再びお湯攻め。
お湯攻めの後は布でゴシゴシと体をこする。
風呂場での攻めの後は、乾いた布で全身をくまなく摩擦する。
その後に、実験につかう物体を食わせる事にする。
そして私はとてもじゃないが飲めない白い飲み物を買ってきて飲ませる。
もちろん、温めた後にわざと冷やしてぬるくなったものをだ。

『ちーっす』

私の名はエリザベス・ガーデン。
ベントラー王国における魔術師の学び舎、ミスカトニック院の院生の一人だ。
近頃、魔術の習得には実践が必要だと思い、冒険者になろうと出かけたはいいが、
偶然覗き込んだ路地裏に行き倒れを見つけてしまった。
そしてなんの因果か拾ってきてしまった。
警備の目を掻い潜るのには苦労した。
まぁ、女子寮に女子を運ぶのだから問題なかったかも知れんが。
ともかく薄汚れた、ぴょこんとした耳が特徴的な小娘を洗って乾かして飯を食わせた。
そしたら中々の上玉になった。
そこはまぁいい。
問題は、着るものが必要だろうと適当に古着を買ってきたら床でオナってる小娘がいることだ。
「おい、お前、何やってる」
「ん、あん、あぁ、見られてる、見られてるよ」
そりゃ見てるからな。
642名無しさん@ピンキー:2005/03/23(水) 03:40:31 ID:w9/2ZCta
室内を見渡せば小娘の側には先日実験に使った誘淫薬が転がっていた。
「飲みやがったな」
問いただすとしよう。
「おい、小娘「私、小娘じゃっ、ん、ない、ルナだもん」
しょうがないなぁ。
「ルナ、この薬飲んだか?」
「うん、ちょっと喉、乾いたから、ひゃん」
ふむ、お仕置きの意味を込めて乳首を捻ったら軽く達したらしい。
「あぅ、今の、な、に」
相変わらず全裸にシーツのルナはぼうっとした表情で体を弄っている。
兎耳族のスタンダートカラーの白い髪が、
野外を駆け回っているうちにそうなっていたのであろう、小麦色の肌が映えて美しい。
真っ赤な瞳は快楽に潤み、もっと強い快楽を求めているように見える。
「ルナ、知ってるか?お前の種族はひどく性に解放的だ」
左手の人さし指をルナにしゃぶらせつつ、右手を健康的なふとももに這わせる。
「ふぁ、ちゅく、ひゃいほうふぇき、はぁ」
いかんな、魔術師たるもの冷静であるべきなんだが、最近してないしな。
「そう、惚れっぽくて、快感を求めることへの禁忌が少ないんだよ、んちゅ」
引き抜いた人さし指を自分の口にいれる、んむ、おさえがきかん。
太ももに這わしていた指を徐にこいつのアソコに入れてかき回す。
「ふぁぁぁ、ひゃ、ふゅあ、あんん、っぁああああああ」
いったか。
まぁ、そうだろうと思ったが処女じゃないなコイツ。
「ぇぅ、あ、あん、や、まって、あ、あう、ああん」
またん、処女じゃない以上、手加減はせん。
「まぁ、悪いお姉さんに拾われた己の運を恨め」
643名無しさん@ピンキー:2005/03/23(水) 03:42:16 ID:w9/2ZCta
「あう、ああ、んあ、ふぁっ、あッ、あ、アアア」
では覚悟。

■ ■ ■ ■ ■ ■

「とまぁ、そんな感じで私はルナと知り合った」
「なんつーかベスって昔から強引なんだね」
「あら、強引な愛もありますわ」
「強引すぎだよ、それから四回もされたんだよ」

いつものように勉強後、冒険者の店で仲間との雑談の中で、
ルナとの馴れ初めを話してみる。
割と好き勝手言うなこいつら。
まぁ、純情エルフが一人、真っ赤になって聞こえないフリをしているが。
「…よ、四回なんて………わたくし、死んでしまいますわ……」
何やら聞こえたが言うと自決しそうだから黙ってやろう。
そんな中、店の扉が開く音が聞こえた。
「おい、お前たち、さり気なく注目、私の後ろで見えないが、
 入ってきたのは、同業か?依頼人か?」
「んー、依頼人っぽいよ、村からやってきたって感じの娘さん」
「依頼かもしれないけど、新米っぽい俺たちにはこないだろうな〜」
「男女のいざこざなら肌を合わせれば解決するんですけどね」
「……ぶつぶつ」
皆、初っ端からこっちにはこないと思ってるらしい。
それはそうだろうがな。
まぁ、縁があれば来るだろう……
「まぁ、いいだろう……店主!特性オムレツを一つ!」
644546:2005/03/23(水) 03:44:34 ID:w9/2ZCta
張ってから気づく。
モコモコしたしっぽの描写を忘れた…orz
645名無しさん@ピンキー:2005/03/23(水) 07:10:01 ID:Mf4v+eD+
> 3 ◆MABOUp7up.
>641
646名無しさん@ピンキー:2005/03/24(木) 00:16:39 ID:MEniO0XV
百合いらん
647名無しさん@ピンキー:2005/03/24(木) 00:46:45 ID:2fI499p8
>>644
一人称が結構ツボに入った。
648名無しさん@ピンキー:2005/03/24(木) 19:40:03 ID:436s0udO
>「ん、あん、あぁ、見られてる、見られてるよ」
>そりゃ見てるからな。

これイイネ。
649名無しさん@ピンキー:2005/03/26(土) 02:08:00 ID:M1brii6J
出だしのスクリプトはアレか。ガイドライン。
650名無しさん@ピンキー:2005/03/26(土) 07:51:12 ID:M1brii6J
651名無しさん@ピンキー:2005/03/26(土) 10:24:23 ID:HxN9bblC
>>650
括弧は省略しろ
652名無しさん@ピンキー:2005/03/26(土) 10:26:09 ID:+FCQhS0Z
URLにsadakoが入ってるよ(((( ;゚Д゚))))ガクガクブルブル
653名無しさん@ピンキー:2005/03/26(土) 10:39:26 ID:6fQZ1Ixm
大丈夫。凄まじい萌キャラと化しているから。
654名無しさん@ピンキー:2005/03/26(土) 22:36:22 ID:TSd5b+3Z
ホント凄まじい。激萌え。
655名無しさん@ピンキー:2005/03/26(土) 23:22:41 ID:qB+k4hTs
すげぇ
萌えまくった
656名無しさん@ピンキー:2005/03/27(日) 01:29:10 ID:ZjfCx0sq
ttp://plane.s4.x-beat.com/imgboard/img-box/img20050326191024.jpg

サイクロップスのおんにゃの子と一つ目小僧のおんにゃの子がからんでる!
657名無しさん@ピンキー:2005/03/27(日) 02:15:29 ID:GLbONv5S
>>641
つまり、棒の中ほどに無数の疣状の突起が付いた物体を前後に動かして
少女の生殖本能を著しく刺激させたりしたわけですね?( ;゚∀゚)=3
658名無しさん@ピンキー:2005/03/27(日) 10:05:26 ID:ewrtv3pS
>>656
これはここよりへたれスレ行きでしょう。
659名無しさん@ピンキー:2005/03/27(日) 12:06:49 ID:EHqqKkhd
雨の日に、傘もささずに、佇む美女がいることがありますが、
決して声を掛けてはいけません。
何故なら…

『蛇の目のお迎え』

ざぁざぁと降りしきる雨の中を歩く青年。
彼の名は、そうKとでもしておこう。
彼は今からその人生において最も不可解な体験をする。

Kは専門学校の帰り道、人気のない土手を歩いていた。
長く雨に降られるのを嫌って、近道を使用したためである。
そうして、家まで後半分という所で奇妙な女を見つけた。
その女は喪服と、背中まで届く黒髪を、雨に晒して佇んでいた。
傘を風邪に飛ばされたのかなと、Kは考えた。
家までは後半分だし、美人っぽいし傘を譲ろうかと思い声をかけた。
「どうしました」
その声が聞こえたのか女はこちらを向いて微笑んだ。
Kは喜んだ、文句なしの美人だったからである。
だが、Kの喜びはすぐさま困惑へと変わった。
女がいきなり胸元に手をやると、左右に開き、胸を綻び出させたからである。
それは大きくもなく小さくもなく、正に美乳というのに相応しいものだった。
それを女は自らの両手でぐにぐにと揉みしだく。
Kは混乱していた。
露出狂だろうか、彼は、そのような輩とは、関わりたくないと、思っていた方であるが、
雨の中で見せ付けるように自慰をする女から彼は目が離せなかった。
660名無しさん@ピンキー:2005/03/27(日) 12:08:24 ID:EHqqKkhd
ひとしきり揉んで、気がすんだのか女は両手を止め、今度は屈んで喪服の裾を持ち上げた。
そこには、雨と、汗と、股間から溢れ出る愛液で、しとどに濡れた下半身があった。
そうして女は初めて口を開いた。
「抱いて…みたい?」
Kは迷わず頷いた。
喪服の美女が見せる痴態に、彼の息子は当に屹立しており、自らを鎮めるための場を求めていた。
Kはふらふらと歩き、美女に近づき、その熟れた体を貪ろうと手を伸ばした。
触れるか、触れないかの刹那。
「だめよ」
と一言残して女は消えた。
後には元気よくなった息子を持て余すKの姿があったという。

【妖怪ファイル ナンバー02 濡れ女】
雨の日に現れる妖怪。
その姿は大抵、喪服の美女。
ただし、目元に泣きボクロがあったり、幼な妻風だったり、という差違はある。
性質としては、雨の日に現れ、彼女がいない男の前で自慰をし、男をその気にさせといてから、
忽然と消えてしまうという、大変質の悪い妖怪である。
男性諸君は雨の日に佇む喪服の女性を見たら注意。
据え膳を目の前で下げられてしまうぞ。
661名無しさん@ピンキー:2005/03/27(日) 12:10:39 ID:EHqqKkhd
くねくねに続いて小ネタです。
元ネタは民間伝承?
むしろぬーべー。

>>657
その手がありましたか。
662名無しさん@ピンキー:2005/03/27(日) 13:34:42 ID:XCXRVSRk
ワラタw
K悲惨だなw
663Dr.Kの日常 ◆I3tGz4xJ9E :2005/03/28(月) 03:02:42 ID:G9TNd+rE
ゴトリ…

日の光の入らない洞窟を利用して作られた遺跡の奥。
ワタシの指に微かな手応えを残し、ワタシが押したブロックが石壁の中に沈み込んで行き、
壁の奥でカチリと何かがはまった音がし、
それからワンテンポ遅れ、床の下からほこりっぽいを空気を振動させる音を響かせながら、壁が序々に扉のように穴が開いていき、その穴の奥に本物の金属製の扉が姿を現す。

ワタシの名は金刀(コンドウ)駆(カケル)、
世界で最も勇気有る職の一つ、冒険家(副業:大学で考古学の非常勤、一応は博士号持ち)についてる。
もっとも実際には、ワタシが発掘するに相応しい遺跡などほとんど皆無なのが現実だ。
たまに冒険と呼べるほどの危険があっても、
学術的価値も解らないテロリストがアジトにしてたりするような面白みのない物ばかりだ。
だが、今回は違った。
この遺跡には、幾多の大がかりな罠が有り、その都度、危険だが職業的な満足の得られる目に合いながらようやくここまでたどり着いた。

「ふう…」
ワタシはため息をつき自分を落ち着けると、指先で慎重に扉の表面をなぞり丹念に調べていく…
「青銅…だな」
結構、良い鋳造技術だ…鉄器に勝るとも劣らない強度があるかも知れない。
何らかの罠を警戒し、丹念に扉と周りを調べる。
……
…………
………………
「……どうやら、罠は打ち止めらしい」
勝利を確信し口もとに笑みを浮かべ、扉に手を掛けようとした、その瞬間、ワタシは頭上で風が動くのを感じ舌打ちをした。
664Dr.Kの日常 ◆I3tGz4xJ9E :2005/03/28(月) 03:03:41 ID:G9TNd+rE
扉に関しては何らかのミスはしていない。
おそらくは、すでにそれ以前の扉を現すための先ほどのスイッチは、同時に罠を動かす仕組みだったのだろう……
ワタシの頭上の天井が、ゆっくりだが確実に下がって来ている。
時間が有る程度たつと、天井が落ちてくる罠。
この罠を知っている者はさっさと中に入る、知らない物は慎重に調べている内に押し潰される。
ワタシは急いで扉のノブに手をかけると、扉を開け中に入ろうとする。
が、扉はびくともしない……
どうやら罠が作動すると扉に鍵らしき物がかかるらしい。
「当然といえば、当然な処置だな」
扉が開くなら、この罠の意味が無い。
「経年劣化で脆くなってくれていると助かるんだが」
ワタシは、ほこりで真っ白になったネクタイを少し緩めると、
息を小さく吸い、
吐き出すと同時に右手に左手を合わせ、左腕で右腕を押すような形で前身の力を込め、扉に体当りに近い肘打ちを当てた。

ガッゴッと肘の硬い部分に金属の当たった衝撃が腕を伝わり、肩にぶつかり、痛みが走り思わず歯の間から息が洩れる。
「くっ…」
が、扉の方も私の肘の当たった場所を中心にきしみ歪んだ感触は確かに痛みと一緒に伝わってくる。

私は、その歪みに向かってもう一度足に力を込め踏み込み、万力の力を込め肘を押し歪みに更に圧力をかける。
ギシリ…ギシリ…と、あせる私の気持ちと裏腹に扉はゆっくりと歪みながらみ、頑なにその場を開けようとせずに私を拒む。
「ちっ」
ラチが開かない…
すでに天井は私の身長、187cmまで頭一つ二つという高さまで迫っている。
一方、扉の方は時間があればこのまま、押して曲げ続ければ破損しそうだが、急ぎの今はこのまま押し続けてもラチが開かない……
「それなりに歪んだんだ…金属疲労を起こしてくれていると有り難いのだが」
私は意を決して肘を一度、扉から外し一歩下がり、
「…ふう…すぅ…」
一呼吸ついて、息を整え、
一気に再び、肘打ちを扉にぶつけた。
665Dr.Kの日常 ◆I3tGz4xJ9E :2005/03/28(月) 03:10:50 ID:G9TNd+rE
ゴっという鈍い音が、肘から腕の骨にきしみ、それに伴う鈍い痛みが走る。
「くっ…」
ワタシは、それを歯を喰いしばり更に強く踏み込む、
ギシリ…ギシリ…
と冷たい青銅の扉が踏み込んだ分、たわみ歪む。
ワタシはその機を逃さす、一気に全身の力を肘に込める。
その瞬間、頑なに侵入を拒んできた扉が突然、
バキンッ!!
と、耳が痛くなるような音を狭い音響効果バッチリの石造りの通路に響かせながら、
幾年つきの経年と先の一撃とその力の負荷に耐えかねた扉がワタシの肘が当たった場所を中心に横に真っ二つに割れ、
その上の部分が、ガランっと音を立て向こうの部屋内部に崩れ落ちる。
「せいっ」
ワタシは急ぎ迫ってくる天井に手をつけ腕をつっかえ棒にし体を固定して、力を後ろに逃がさないようにして力一杯、残った扉の半分を蹴り上げた。
ガガッと、蹴り上げられた青銅が周囲で自らを固定した石を削りながら外れ、部屋の奥に転がっていく。
ワタシはそれに着いて行くように続いて、腰に結わえつけた懐中電灯を庇いながら片手で脇に置いてあった鞄をひっ掴んで扉のあった空間に転がり込んだ。
666Dr.Kの日常 ◆I3tGz4xJ9E :2005/03/28(月) 03:11:35 ID:G9TNd+rE
「…ふう……」
部屋の中に転がり込んだワタシは振り返り、ゆっくりだが確実に力強く降りてくる天井を眺めながら立ち上がり、スーツについたほこりを払いため息をついた。
「参ったな」
すでに天井は私の胸元ほどの高さまで降り、まだ下がり続けている。
「下手すると、悟(サトル)の所に逝くことになりそうだな」
ワタシは10年以上前に亡くなった弟の名を冗談めかして呟いた。
子供の頃から身近に親しんだ弟の名を呟くことで、非常から常なものへ思考を切り替え自分を落ち着けたワタシは辺りを見渡す為に、腰に結わえた懐中電灯に手を延ばした。
ゆっくり天井が降りてきたのは、おそらくはこの遺跡を壊さない気遣いのはず。
地下水の流れか、それとももっと単純に重りか何か動力を使ってるはずだが、
わざわざそんな手間をかけるという事はここを造った奴は盗掘者もろともここを使えなくする気が無かったってことだろう。
この部屋は息苦しくないし、多分通気もしてる。
「出れるようにしてある可能性は大いに有る」
ワタシは自分に言い聞かせるように、考えをはっきりと言葉に出し、腰から外した懐中電灯の光を部屋の奥に照らして、固まった。
「…こういう落ちか…どうやら天国の悟とは会えないかもな」
ワタシは懐中電灯の明かりに照らされたモノを見て呟いた。
「…どうやら、もうすでに地獄らしい」
どの辺りで死んだのか覚えがないが、目の前のソレがここが地獄だと言う何よりの証拠だ。
667Dr.Kの日常 ◆I3tGz4xJ9E :2005/03/28(月) 03:15:52 ID:G9TNd+rE
……懐中電灯の光に照らし出されたソレはのそりと起き上がり体の向きをこちらに向けると、
6つの瞳孔が光を反射してランランと赤く輝いた。
そう、そいつは6つの目を持っていた。
目だけじゃない、金色の頭を中心に左右に白銀と漆黒の計3つもの頭があり、
その全てに犬科の肉食獣特有の大きく口が真っ赤に裂け、
そこには白い鋭い牙が凶々しく光を反射し輝いていた。
しかも、大きさが半端じゃない。
ライオンや虎などの猫型の大型肉食獣より二回りはでかい。
まるでその姿はギリシャ神話にある、地獄の番犬ケルベロスそのものだ……

「いやいやいや、待て」
冷静になれ……
ワタシはまだ死んではないぞ。
だが、あんなモノが居るわけ…
そこまでワタシが考えた所でワタシは考察を中止せざる負えなくなった。
その怪犬がワタシに向かって飛びかかって…
いや…大きさが違いすぎる、飛びかかるではなくこれは覆い被さって来た。
の方が適切だろう。
ワタシはそれを牙と爪に注意しながら、相手のでかい体の隙を突いてかわすと、
真ん中の首に腕を回し肩に、くるりと体を捻るとその首を肩に担ぐように乗せ、
あとはこの怪犬の覆い被さって来た勢いを利用してワタシの後ろにあった、先ほどこの部屋に入ってきた扉の有る壁に巨体の方向を向けた。
幾ら重かろうと大きかろうと、自分で動ける以上はその力を利用してやればなんとかなる。
668Dr.Kの日常 ◆I3tGz4xJ9E :2005/03/28(月) 03:16:56 ID:G9TNd+rE
「キミが何なのかは、どこかの生物学者に任せるとして、
 ワタシにはワタシの仕事がある、邪魔しないでもらおう」
怪犬の向かう力の方向を確実に壁に向け、その命運を掌握したことで、相手の様相に圧っせられていた調子を取り戻したワタシは掴んだ首を思いっきり壁に向け叩きつけ、
腕と肩にその手応えを確認すると素早く怪犬から離れ、再び向かって来た時のために残心を取ろうとした。

その時、
「なんて事するんだっ!!痛いじゃないかよっ!!」
……はぁ?
言葉?
次に備えて構えようとしてた事さえも忘れるほど……
この怪犬の姿を見た時以上の衝撃。
なんと鼻面を壁に叩きつけてやった黒い頭が急に喋り出した。
…いや、その頭だけじゃない。
真ん中の金色の頭も
「あらあら…鼻血出てますわよ」
と、その黒い頭に話しかけている……
「…本当にこれはワタシは死んだか夢を見ているんだな」
学問に従じる者としては不本意だが、現状認識しようと努めるよりも、認めたくないという思考の方が先走る。
が、
「いえいえ、貴方はちゃんと生きてお目覚めになってますよ」
先ほどまで黒い頭をいたわる言葉をかけていた金色の首がこちらを向き、
わざわざワタシの言葉を否定してくれる。
……小さな親切、大きなお世話という言葉を知らないらしい。
「だいたい、おじさん何なんだよ!!」
いや、待て、それはワタシの台詞だ。
「それはこっちの台詞だ。君らは一体なんなんだ?
 しかも日本語っ?
 それにワタシはまだ42だ。おじさんではない、しかも東洋人だから若く見えるって大学では言われているんだぞ」
「……初老過ぎてる…」
ワタシが切り返した質問に初めて口を開いた銀の頭が、ワタシにぼそりとだが確実に痛い一言を叩きつけ返す。
669Dr.Kの日常 ◆I3tGz4xJ9E :2005/03/28(月) 03:21:40 ID:G9TNd+rE
「……もう、どうにでもしてくれ」
痛いところを突かれた事に最後の一押しをされ、
ワタシの体の中で常識と気力が音を立てて崩れさるのを感じながら、ワタシはつぶやく。
「あらまぁ…自暴自棄は良く有りませんよ」
金色の頭がワタシに慰めの言葉をかけてくれる。
……が、原因そのものに言われたくはない。
「大体、おじさんは何なのさ、
 勝手に他人の家にずかずか入って来やがって」
「それはワタシの台詞…」
金色の頭の言葉に次いでかけられた、黒い頭の言葉にワタシは反射的に、聞き返そうとしてしまった言葉を飲み込む、
ここで聞き返すとさっきと同じ会話だ。

そこでワタシは、とりあえずその怪犬への疑問は後回しとし、
一呼吸つき、
「ワタシの名は金刀 駆、冒険家という職に就いている。
 ここの遺跡の歴史的価値の調査に来ただけで、君たちをどうこうしようという気はない」
黒い頭の問いに答えた。
すると、
「イセキ?レキシテキカチ?」
まず黒い頭が首をかしげ、
「聞いたことがない単語ですわね」
それに金色の頭が相づちを打つ、
銀色の頭は先ほどの一言、以来何も言わない、というよりワタシに興味無さげだ。
670Dr.Kの日常 ◆I3tGz4xJ9E :2005/03/28(月) 03:22:40 ID:G9TNd+rE
銀色の頭は突っ込みは痛かったが、それ以外はずっと黙っているのは煩わしくなくて良い…三つの頭が全部、こうなら良いんだが……
そんな思考がふと頭に浮かんだ時、
「で、イセキとレキシテキカチって何のことなんだよ」
分からない言葉に苛立った黒い頭がこちらを睨みまた質問してくる。
ふっきれて状況に慣れはじめたワタシはその黒い頭の様子に、思わず苦笑とふと浮かんだ言葉が滑り出てしまう。
「…ふっ…犬相手に受け答えっていうのは、違和感の有るものだな」
「あらら、そうでしたか?気づきませんでしたわ」

その私の呟きに答えたのは、また金色の頭だった。
その頭がその言葉を言い終わるか終わらないかの内に怪犬におそろしい速度で変化が現れる。
首と首の間に裂け目が出来、
前足、後足が二つに裂けそれぞれが人間の手と足らしき形を形成し始め、
首から始まった裂け目が体全体に縦に広がり三つに裂け分かれ、真ん中の胸部から腕らしきものが、腰部から足らしきものが現れ始め、
それと同時に全体を構成する大きさが小さくスマートになっていき、身体のサイズに対して相対的に長くなった毛に身体が全体が隠れ、
その変体の様子が判らなくなった所でようやくワタシは言葉を絞り出す。
「まるで悪夢だ」
早回しで胎児が構成されていく様子を見るような、その変化に思わずワタシは呟く。
驚異的な速度で怪犬が変体を遂げると、三つに分かれた毛の塊がむくりと起き上がる。
671Dr.Kの日常 ◆I3tGz4xJ9E :2005/03/28(月) 03:25:33 ID:G9TNd+rE
三つに分かれた毛の塊はどうやら先ほどの怪犬の頭の毛の色に対応しているらしい。
細部は懐中電灯一本の暗さでは良く分からないが、
少なくとも、大きさはばらばら…一番丈の大きいのが金色、中程のが黒、一番小さいのが銀色。
「あら…あらら……」
その内、一番背丈の高い金色が気に抜けた声を上げながらフラフラフラとこちらの方に向かって来て…こけた。
「おっと……ん?」
それをワタシは反射的に二歩ほど飛び出て、胸元で受け止めると恐ろしく柔らかい感触がワタシの手に伝わった。
その感触に違和感を覚えたワタシは、つい好奇心からそれの金色の毛をかき分けて調べる。

「……嘘だろ?」
金色の毛をワタシの指がかき分けて見て、思わずワタシの声が漏れる。
そこには本日、最大の驚きがあった。
そこには女性の顔があった、
しかも、小さめの顔は整い、
髪が避けられたことで、ほのかに当たった光にすこし垂れ目がちながらぱっちりとした目にある髪と同色の瞳は明るく、厚めの真っ赤な唇は艶やかに輝いている。

「有り難う御座います。
 久しぶりですから、うまく歩けませんでした」
彼女…そう呼ぶべきだろうかは判らないが……
彼女はそう言い微笑むと、彼女に見取れたまま固まったワタシの腕からするりと抜けた。
「あ…あ……」
ワタシは返事をしながら、彼女が離れたことで釘付けになってた視線が自由になり、その視線をワタシは残りの二つの塊に移す。
672Dr.Kの日常 ◆I3tGz4xJ9E :2005/03/28(月) 03:28:01 ID:G9TNd+rE
どうやら、残りの二つも同じように犬から女性になっているらしい。
ワタシは懐中電灯の光を当てて、彼女らを観る。
金色の女性が身長175cm前後なのに対して、遠目に見ての感じだが黒い女性は大体身長165cm程度、銀色の女性は150cmも無いのでは無いだろか。
二人とも金色の女性と同じく容姿も判らないくらいに髪が伸びきっている。
「…ははは…これは、うちの馬鹿がまだ普通の人間に思えるな」
驚くことに疲れはじめたワタシの顔に皮肉の苦笑が浮かぶ、
人間、常識を破壊されると笑うしかないらしい……

「それで、先ほどのお話なんですが」
「あぁ…なんだっけ?」
二人を見てたワタシは金色の彼女に、不意に話しかけられ脳の回路がうまく繋がらず間抜けな質問返しをする。
「イセキとレキシテキカチだよ。
 おっさん、ボケてんのか?」
「…そうだったな」
ワタシとしては、その前に君たちが何者なのかの方を聞いておきたいのだが、押し問答になっても仕方ない。
こちらが説明してから、ゆっくり聞けば良いと疑問を頭の片隅に押し込む。
ただ、これだけははっきりさせておかねば、
「おっさんじゃない、お兄さんだ」
ワタシは念を押し、彼女らの疑問に一つ一つ答えていった。
673Dr.Kの日常 ◆I3tGz4xJ9E :2005/03/28(月) 03:31:47 ID:G9TNd+rE
一通りワタシの事を説明した後、
ようやくに彼女たちが何なのかを聞き出したワタシは自分の頭を整理するためにも、彼女たちに聞き返す。
「つまり…君たちは姉妹で一匹の地獄の番犬だったが、天の神に反乱を起こして地獄に堕とされた天使が地獄を征服したせいで失職して、それからずっとここで寝てた……と」
「はい」
ワタシの目の前にちょこんと座った金色の彼女がワタシの確認ににこやかに答える。

彼女たちはかなり知能は高い。
概念が全く無かったワタシの職の話を即座に理解したし、
特に語学に関しては地獄には多種多様、それこそ宇宙中から死人が集まるため、某星間戦争映画の金色ロボ並。
日本語はワタシに合わせてくれてのことらしい。
全く信じ難いが、少なくとも目の前で怪犬が三人の女性になったのは再現性だの何だの言う余地もない事実だ。
ちなみに、彼女たちは金色の彼女が一番上の姉ジェーン君、彼女の見かけは25才ほど、
黒髪の子は真ん中のキャシー君、18才程度、
最後に銀髪の子がドミニク君、10才行くか行かないにしか見えない。
しかし、彼女らの話を信じるならば、あくまで見かけの話だけであって実年齢は全然、ワタシより上なのだろう。

「で、君たちはどうするんだ?」
認めはしても扱兼ねる事実にワタシのは判断がつかず、
いや、そもそも何を考えれば良いからえ判らず彼女らに声をかけると、
「それはこっちの台詞」
キャシー君がつっけんどんに答える。
「もっともな意見だな…」
彼女らはただ寝てた所に、土足でずかずか来たのはワタシの方だ。
ワタシとしては世紀の大発見だが正直そんな事よりも、大人しく寝てたなら、やはり彼女らを放っておいてやりたい。
が、放っておくのも寝覚めの悪いことになりそうだ。
なぜなら、
「ふむ…君たちには迷惑かも知れないが、現代にはワタシのような職の人間は他にも居る。
 言い難いが彼らに君たちが見つかれば、あまり芳しくない状況に君たちが追い詰められることになるだろう」
674Dr.Kの日常 ◆I3tGz4xJ9E :2005/03/28(月) 03:34:33 ID:G9TNd+rE
「俺たちが人間なんかにどうこうされるわけないじゃないかっ!!」
ワタシの言葉に対して、キャシー君が精悍なその見かけに似合う、勇ましく少し頼もしそうなはっきりとした声で激昂する。
「しかし、実際問題として、ワタシが何とか出来そうだった気がするが?」
先ほど、ワタシに襲いかかった時に投げ飛ばされていては説得力は皆無だ。
もっとも、素手で何とか出来るのはそうは居ないのかも知れないが、それを差し引いても、ワタシには彼女の言葉を切り返す余地は有る。
ワタシは落ち着いて彼女に言葉を返す。
「あ…あれは…手加減、そうっ!手加減してやったんだっ!
 別に驚かして追い出すだけのつもりだったからな。
 ウンっ!!」
最初にどもった事といい、最後に自分の言葉に納得したように頷くことといい、凄く怪しい……
が、ここで反論すれば向こうは依怙地になり兼ねない、ワタシは
「一人二人ならそうだろうが、人間は徒党を組んで武器を持ってくるぞ。
 武器だって君たちが知っている物よりも進歩している。
 今の武器は一昔前なら魔法と言って差し支えはない物だぞ」
敢えて彼女の言葉に反論せずに話を続けて行くと、
「確かにそれは困るかも知れませんね」
ジェーンさんがワタシの話を肯定してくれる。
しかし、彼女は、
「でも、私たちは此処を動けないんですわ」
ワタシが提案しようとした、寝床の移動は先手を討って断って来た。
675Dr.Kの日常 ◆I3tGz4xJ9E :2005/03/28(月) 03:38:14 ID:G9TNd+rE
「まず、ここを出て何処に行けってのさ?」
キャシー君が横から不満気な声を出す。
「…それは、どこか山奥にでも隠れ……」
それに答えたワタシの言葉を遮り、彼女が怒鳴る。
「御免だねっ!!
 ここは俺達の神殿なんだぞっ!!
 なんだって、俺達がここを出て山奥に隠れなきゃならないんだっ!!」
……そりゃあ、そうだが、
人間という生き物は人間以外の正論…いや、人間同士の正論でさえ民族や宗教主義主張が違えば通さない懐の狭い生き物だ。
ここは何とか説得せねば、
とワタシが考えた横からキャシー君の言葉に続けて、
「それに、貴方が居らっしゃるまでずっと人は来ませんでしたし、きっとこれからもここまでたどり着けませんよ」
とすごく楽天的な意見をジェーン君が出す。
が、気の毒だけど、
「それはないな。
 資料や伝承を調べて考えれば、ここには行き着ける。
 脳味噌は人間全員に有る、早いか遅いかの違いだけでワタシがここに来たのだから、誰かはまた来るよ」
ワタシは彼女の希望をきっぱりと否定する。
と、その言葉に言い出したジェーン君だけでなくキャシー君の表情も曇る、どうやら先ほどの発言の裏にはここまで人間はたどり着けないという考えが彼女にもあったらしい。
676Dr.Kの日常 ◆I3tGz4xJ9E :2005/03/28(月) 03:40:58 ID:G9TNd+rE
これで説得し易くなったかな?
彼女らの表情を見て取ったワタシはそう考え、再度切り出す。
「どうだい?どこかに隠れてくれる気になったかい?」
が、彼女らから返って来た答はまたも煮えきらない返事だった。
「しかし…許可が有りませんから」
いや、煮えきらないというより、意味の通らない言葉、
「許可?」
誰かの許可がいると言うのか?
「当然だろ?
 俺達は番犬なんだから、飼い主の許可もないのに勝手に動くなんて出来ないに決まっているじゃないか」
……決まっているじゃないかって常識みたいに言われても困っているし、それに、
「君らは今、無職で飼い主は居ないんじゃないのか?」
思い付いた言葉を何気なく言うと、
「そうですわ、貴方に飼い主になって頂けば良いのですわ」
パンと手を叩いて、その言葉を聞いたジェーン君が明るい声で言う。

「ちょっと待ってよっ!姉貴ッ!こいつはたかが人間だよっ!」
名案とばかりに明るく言ったジェーン君の言葉にキャシー君が言葉を荒だてて反論する。
ジェーン君はそれに落ち着いて、
「あらまあ…?
 ではキャシーには何か名案でもあるのですか?」
聞き返し、
「…来た人間は皆殺しにしとくとか?」
しばらく間が開いてから、キャシー君の答えた物騒この上ない答えを聞いてから、それを流してワタシに話かける。
「で…どう致します?」
もちろん、飼い主の件だろう。ワタシはその程度で彼女たちも、最初に来るだろう武装してない人間も助かるなら安いものだと、考え。
「ああ、それくらいなら構わない」
と安易に答えてしまった。
677Dr.Kの日常 ◆I3tGz4xJ9E :2005/03/28(月) 03:44:06 ID:G9TNd+rE
「ちょっと、待っ」
ワタシがした返事に、また文句を言おうとしたキャシーの口をジェーンは押さえ言葉を遮り、
そのまま後ろに倒して押し退けると、
「それでは…」
と、ワタシの唇にその厚めの柔らかい押し当ててくる。
「な…何をするんだ!君はっ!!」
予想だにしなかった突然のその口付けに動揺し思わず声を荒だてワタシは、慌てて彼女を引き剥した。
「何とおっしゃられても……契約ですが?」
「待ってくれ…契約って今の口付けがか?」
あっけらかんと答える彼女に、毒気を抜かれたワタシは幾分落ち着いて彼女に質問すると、
「いえ、きちんと私と交わっていただきますわ」
先ほどと同じように、彼女はあっさりと答える。

「……諦めよう…実験動物生活もオツな物かも知れないぞ。
 現代なら身体の中の調査まで解剖しなくても出来る。貴重なサンプルだ、案外大切にしてもらえるかも知れない」
気の毒だが、今がしか会ったばかりの行きずりの女性を抱くのはワタシの主義に反する。
「ひどっ!!
 俺たちを見捨てるのかよっ!!」
ワタシの言葉に、先ほどまでワタシを飼い主にする事に反対してたはずのキャシー君がすぐに反論してくる。
「……キャシー君…君はワタシに一体、どうしろと言うんだ?」
ワタシはその声にため息をつき彼女にながら答えると、
今度はすすり泣くような声が聞こえる、ジェーン君だ。
「よよよ……
 所詮、人間には私たちなどどうなっても良いのですね……
 最初に襲いかかった事を根に持っているのですね……」
わざとらしい泣き声だが、それ故にやけに気が重くなることを言いながら泣いている。
そして、止めとばかりにずっと黙っていたドミニク君が、
「……外道?…ここまで脅して見捨てる?」
とぼそりと鋭い一言を発っする。
678Dr.Kの日常 ◆I3tGz4xJ9E :2005/03/28(月) 03:46:58 ID:G9TNd+rE
「わかったっ!
 わかったから、そんな目で人を見ないでくれっ!!」
ワタシは三人に負け、半ば投げやりに言ってから、言葉を続ける。
「……で、普通にすれば良いのか?」
契約だと言っていた以上、もしかすると特殊な手順が必要なのかも知れない。
そう思ってした質問だが、
「ええ、普通でけっこうですよ」
質問して難だが、その質問を口にした事で浮かんだ疑問にワタシの思考が捕らわれてしまう。
そもそも、いくら相手が妖怪地味ているからと言って、こういう契約方式は有り得るものなのか?
彼女たちの有する文化系統、つまり彼女たちの言うところで地獄の契約方式なのだろうか?
ならば、古代に地獄を信仰対象としていた文明に関してはどうなのだろうか?
質問だけしっぱなしのまま、ワタシはふと浮かんだ考古学者としての疑問に意図してではないが、結果として彼女たちを放置して考えに耽ってしまった。

「あの〜これ、どうやって脱がすのでしょう?」
「動き難そうだな、ここまでこんなん着てきたのか?」
その間にワタシの服を掴んだ、彼女たちがめいめいに勝手なことを言いながら、ワタシのスーツを脱がし、
ワタシが気づいた時には、すでに上着を剥されネクタイにジェーンが四苦八苦しているところであった。
679Dr.Kの日常 ◆I3tGz4xJ9E :2005/03/28(月) 03:52:36 ID:G9TNd+rE
「ちょ…待ってくれ……」
ワタシはかなり強引にはぎ取られたらしく、すっかりボタンの糸が緩んでしまった上着を手繰り寄せ、後ろにひいて彼女らから離れる。
「待ってたら話が進まないだろ。
 人間は年取っと血の巡りが悪くなって嫌だねえ」
「あのなぁ…」
ワタシは混乱して取り乱したりするのが嫌だから、必死で自分を落ち着かせようとし、結果時間がかかるのは仕方無いだろう。
ワタシはキャシーの言葉に、そう言い返そうとして止めた。
確かに今までのワタシのペースでやっていたら、進まない。
ワタシはジェーンにいじられ少し結び目が固くなったネクタイを外し、そこから順番に手際良く衣服を全て脱ぎ捨てる。

「あらまぁ、凄い身体ですね〜」
ワタシの身体を見てジェーンが言葉を漏らす。
「親父の道楽のお蔭でな……
 そのせいでワタシも随分、世界中に敵を作ったよ…」
つい昔を思い出し呟くワタシを、
「遠い目して、おっさんまた流れを止める気かよ」
またキャシー君の言葉が現実に引き戻す。
…いかんな、本当にこの状況から思考が逃げたがっているらしい。
契約だろうが、これから体を重ねるのに度々の思考の逃避はさすが女性に失礼だ。
ワタシはこれ以上、余計な事を考えない内に
「あんっ」
ジェーン君の体を抱き寄せた。
680Dr.Kの日常 ◆I3tGz4xJ9E :2005/03/28(月) 03:55:02 ID:G9TNd+rE
抱き寄せた腕に触れた彼女の髪が、さらりとした感触を伝える。
正直、伸びっぱなしの状況から油髪を予想していたが、それが良い意味で予想が外れた。
しかも、このほこりっぽい遺跡の中に居たとは思えない甘い匂いが、さらりと髪がゆらめく度にワタシを誘うように香りたつ。
それらの感覚に興奮を僅かに覚えたワタシは、
彼女の身体を抱き締めたまま、足で脱ぎ捨てたスーツを床の伸ばして敷き、そこにゆっくりと彼女の身体を押し倒した。

「あん」
彼女の口から可愛らしい声が洩れると同時に、ワタシの腕に床に跳ね返された彼女の弾力が伝わる。
その柔らかさを感じながら、彼女の髪をかき分けその白い滑らかな身体を露にする。
「……綺麗だ」
思わず、ワタシの口から声が洩れる。

仰向けになったことで、胸はそのボリューム故に形こそ多少は崩れているが、それでも張りのある肌に支えられたそれは美しく上を向き、
すでに彼女の方も興奮しているのか、その先端を固く尖らせそれが更にその形状の美しさを増している。
681Dr.Kの日常 ◆I3tGz4xJ9E :2005/03/28(月) 03:57:08 ID:G9TNd+rE
その美しさに引き込まれるように、ワタシの指が白い彼女の体の上を滑るようになぞる。
「…あ」
指が動くたびに彼女の口から、声にならない小さな母音が吐息とともに吐き出される。
その息の匂いを甘いと感じ、ワタシはその息が、冷たくほこりっぽかった周囲の空気さえも変えてしまうような錯覚を与えるほどに、ワタシを興奮させている事に気づいた。
「……まるで」
10代のガキみたいだな。
その感覚とに久しく感じなかった軽い切迫感に戸惑いを覚えながら、ワタシは軽く指でなぞる愛撫を胸からへそ、そして彼女の大切な場所にたどり着くように続け、
「…あっ」
彼女自身の準備がどうかを指の感覚から判断する。
が、ワタシの奥から差し迫る切迫感に似た感覚に反して、彼女のそこはまだ多少の体温の熱気程度の湿り気で無かった。
まだ撫でた程度の愛撫ではあるが唾液で、濡らした方が良いかも知れない。
ワタシがそう考え、体を沈め彼女の身体…耳に舌を這わせる。
「ん…」
軽く彼女の耳タブを噛むと、彼女の鼻からくぐもった息が漏れ、
そのまま、唾液で滑らせながら首筋をなぞれば、
「……くぅん…」
食いしばられた歯の隙間から洩れ出るような、声が洩れる。
682Dr.Kの日常 ◆I3tGz4xJ9E :2005/03/28(月) 03:59:22 ID:G9TNd+rE
ワタシはその息遣いを聞きながら、鎖骨、胸と滑らかな彼女の肌に舌を這わせ下をめざし進める。
「さっさとしろよ。
 年寄りはメンド臭いなあ」
「……立たない?」
さすがに暇なのだろう、キャシー君とドミニク君がワタシの舌がようやくヘソの辺りにたどり着いた所で届く。
考えてみれば見られながらするわけだ……
「…君らは後ろでも向いててくれ……」
キャシー君はともかく、ドミニク君に見せては教育上良くないような気もする、
が、そう思って言ったをワタシの言葉を彼女たちは無視する。
そういう常識的な話はその範囲外な彼女らに対して気にしても仕方ないのかも知れない……

ワタシは気を取り直し、再び舌を動かしていく。
ヘソの周りに丹念に舌を這わせ、舌をへその中に入れ、舌先で突つくように刺激を与えると、
「ああっ…あぅ…あぁ」
ジェーン君は、なまめかしい白い身体をのけぞらせ断続的な声を上げて答えてくれる。
ワタシはその動きにを振り落とされないように、彼女の体を強く押さえ付け、
舌を彼女の体から離さず、彼女の金色の茂みまで進める。
683Dr.Kの日常 ◆I3tGz4xJ9E :2005/03/28(月) 04:01:50 ID:G9TNd+rE
彼女の茂みは人間のものより、獣毛に近いらしくやや細く柔らかかった。
ワタシはそこに鼻面を埋めながら、茂みに捕らわれ充満した彼女の熱気と体臭に多少の興奮を感じながら、たっぷりと唾液を絡ませた舌で彼女の裂け目の周りを丁寧になぞり、
少しづつ、彼女の裂け目に舌を差し込む。
「くふん……あぅ…きゃうん……あぁっ」
そして、ワタシの彼女の中で最初はゆっくり、
序々に、その動きを激しくしていくとそれに伴い彼女の声も激しくなって行き、
その声に引きづられるように、舌先にさらりとした唾液とは明らかに違う粘度の高い液体が絡みつきはじめる。
その液体を舌に絡ませ、味わいながら唾液を混ぜのばし広げ塗りたり、そのまま滑った舌先で裂け目の上部に隠れた突起を刺激してやる。
「あっあっ…そ…そんなの駄目っ」
その行為に、ジェーン君が久しぶりに意味をなした語を口から発したが、
ワタシはそれを無視し、更にめくれかけていたその突起の包皮を舌先で剥き、剥き出しになったソレに前歯を軽く立ててやる。
「あっあぁああっ!!」
その瞬間、彼女はピンと背筋を弓なりになるほど伸ばし絶叫に近い声をあげ、
その声が治まるとがっくりと全身の力を抜き崩れ落ちた。

ワタシは彼女が最後の瞬間に大きく放った、彼女の潤いと呼ぶのには多すぎる潤いにベタベタになった顔を彼女から離すと、
軽くそれを腕で拭い、まだ力の抜けたままの彼女の体に覆いかぶさり、
いきり立った私自身を、べとべとに濡れそぼった彼女の大切な部分に当てがう。
「あぅ…ん」
ワタシのモノが彼女のそこに触れた時、
彼女の唇から、吐息とともに甘い声が漏れ出、
「あ…あ…あ…」
少しづつ、深く繋がっていくに従ってその声は震えた濡れた声に変わっていく。
684Dr.Kの日常 ◆I3tGz4xJ9E :2005/03/28(月) 04:04:10 ID:G9TNd+rE
ワタシは、その声を聞きながら更に彼女の奥にモノを進めた。
「あ…はぁあっ」
そして、最も奥にワタシがたどり着いたところで、彼女の口から大きく息が吐き出され、その後何度か大きく形の良い乳房の乗った胸を大きく上下させ深呼吸される。
ワタシは、その呼吸が落ち着くのを一番奥まで繋がった姿勢のまま待ち、
彼女の呼吸が落ち着いたところで、
「動くぞ」
と、宣言し彼女の返事を待たずに全身を揺するようにゆっくり動き出した。

「あっ…あ…ああぁ」
彼女はしばらくその動きにワタシの動きに揺れ、震えた声を出していたが、
ワタシが少しづつ腰を使い出すのに合わせて、自ら腰を持ち上げ、二人の体に少し隙間を作りあくまでワタシの動きを邪魔しないように、
もちろん、ワタシも彼女の動きに合わせて体勢に気を使ったが、それを差し引いても、
彼女は実に鮮やかにワタシの体の下で体を捻りワタシのモノを抜け落とす事もなく四つん這いで、きゅっと締まった白い尻をこちらに向ける体位に変え、
「私は…こちらの方が」
と、小さく呟く。
685Dr.Kの日常 ◆I3tGz4xJ9E :2005/03/28(月) 04:06:21 ID:G9TNd+rE
その呟きに答えて、ワタシは彼女の背に覆いかぶさり尻に腰を打ちつける。
正常位よりも、遥かにスムーズに動ける…
が、抜こうとする時はワタシ自身によくある絡み付くという表現よりも強く、巻き付くようにと表現するしかない程に抵抗をかけてくる。
ワタシは、動きやすくなった体位に合わせその抵抗に抗う為に込める力の作用で、自然に強く彼女に突き入れてしまう。

「あっ…あああっ…くぅん…ぅあん」
強く突き入れる度、彼女の声が漏れ、
その声に段々、と犬が鼻を鳴らすような音が混じり、
「くん…あっん…くぅん…すん……」
ワタシの高まりと、おそらくは彼女の高まりの度に段々、
その鼻を鳴らすような音が増ていく。
その声を聞きながら、年甲斐もなく行為に没頭していたワタシは限界を感じ、
我に返って抜こうとすると、聡くそれを感じた彼女が、
「それじゃあ…駄目…ですよ」
と、ワタシを逃がすまいと締め付けを更にきつくする。
「キャウンっ!!」
彼女の締め付けに抵抗し切れずにワタシがモノを押し戻し、それが彼女の最も奥に達した時、彼女が大きく退け反りながら叫び、
その瞬間、締め付けが僅かに緩んだ瞬間に、ワタシのモノは弾けるのではないかという位の勢いで堰を切ったように訪れた。
686Dr.Kの日常 ◆I3tGz4xJ9E :2005/03/28(月) 04:11:27 ID:G9TNd+rE
ー・ー・ー・エピローグ・ー・ー・ー・

変わった体験だった。

二箇月後、
ワタシは、主の居なくなった後の彼女たちの寝室だった遺跡の論文を書きながら、ふと手を止め感慨に耽る。
もちろん、論文には彼女たちのことは書かない。
書いても誰にも信じて貰えないどころか、下手をすれば誰にも相手にされなくなる。
これから大学進学を控え金のかかる高二の甥と高一の姪を養う身でそんな事は出来ない。
それが無くとも、彼女らの平穏の為には彼女たちの事はワタシの胸だけに止めておくと決めている。

……そう決めたのだが……
「なんで…君らはワタシの借家に居るかな?」
ペンを止めたワタシは振り返り、
長い髪を頭の後ろでひっつめて纏めている金髪の女性、
黒髪をショートに切り揃えた少女、
銀色のロングヘアーの女の子、
有り体に言えば、現代風に小綺麗な髪型、服装になってい
るジェーン君、キャシー君、ドミニク君の三人に声をかける。
687Dr.Kの日常 ◆I3tGz4xJ9E :2005/03/28(月) 04:12:15 ID:G9TNd+rE
「ですから、私たちは番犬で金刀様は私たちの飼い主」
ジェーン君、
「番犬が飼い主のそばに居るのは当然」
続いてキャシー君、
「…因みに飼い主であって、主人では有りませんから扶養義務は発生しても命令権は有りません」
最後にきっぱりと言い切るドミニク君。
そう、この最後の一言のせいで山奥にでも隠れろというワタシの言葉はあっさり却下。
しかも、ワタシが資料の本など大量になるため、無理して借りた少し広めの館に、番犬だからと無理に押し掛け現代生活をエンジョイしている。

やはり釈然としない。
…釈然としないが、
「ところで、金刀様。
 今日の晩ご飯は何に致しましょう?」
話の途中にも関わらず、少しづつ家事などを覚えてやってくれるジェーン君がにこりと微笑んでワタシに聞いてくる。
ワタシは話を続けるのを所詮、男は正体が何であろうと美人には勝てないと諦めることにして、ジェーン君の質問に答えた。
6883トン ◆I3tGz4xJ9E :2005/03/28(月) 04:16:48 ID:G9TNd+rE
お久しぶりです。
本当に間が開いてしまいました……
次はもう少し早く書けると良いなあ。
689名無しさん@ピンキー:2005/03/28(月) 08:50:57 ID:sw3hgRZd
GJ!!
続きPlease!!
690名無しさん@ピンキー:2005/03/28(月) 09:53:34 ID:vFF7atLS
>>663
背中にお宝のありかを示す刺青があんのか?
691名無しさん@ピンキー:2005/03/28(月) 10:55:26 ID:PEGl/uBr
>>688
GJ!!
>大学進学を控え金のかかる高二の甥と高一の姪

そこに、いつの間にかもう一人、姪(兼甥の婚約者)が加わってますがね。
ついでに三姉妹と同居する事になった遠因はもう一人の甥っ子だし。

>ジェーン、キャシー、ドミニク

これは、三つ合わせると秘宝の在り処の地図になる刺青が、背中に彫られてそうな
三姉妹ですね(w

―ここからチラシの裏―
久しぶりにSS保管庫で ◆I3tGz4xJ9E氏の作品集をまとめ読みしましたが、全作品
同一世界上での話なんですね。
一見無関係と思われた 『田園風景』も、 『ボクと悪魔』の一文〜霊の存在を他者に
指摘すれば、その人にも認識させる事が出来る〜から、秀雄を投げ飛ばしたのは武君
だったんだとついさっき気付きました。
692名無しさん@ピンキー:2005/03/29(火) 00:39:38 ID:PsBOLQIo
>690さん&691さん
4Pで3姉妹同時に達すると、背中に冥王様の隠し財宝の位置を記した入れ墨が……
などと、全く考えていませんでした。
……でも、使えるかも……
693 ◆I3tGz4xJ9E :2005/03/29(火) 01:03:43 ID:TCgsgefY
>692は僕です。
名前欄入れ忘れてました。

ついでなので、三姉妹の名前は皆さんお察しの通りだと白状しておきます。
694名無しさん@ピンキー:2005/03/29(火) 17:54:47 ID:679snA30
>>693
GJですた。
しかし三姉妹が幸薄そうに感じてしまう…
名前を超越する生を送らんことを。
695名無しさん@ピンキー:2005/03/29(火) 22:50:01 ID:GItx2h63
遺跡から、最古の銃は出てきますか?
696名無しさん@ピンキー:2005/03/29(火) 23:42:07 ID:vlx9WwQp
>>695
むしろ、目玉玉子と思われ。

それはそうと、全身水晶で覆われたスケルトンウォーリアの出番はありませんか?
697名無しさん@ピンキー:2005/03/30(水) 02:01:37 ID:OI9PYQWi
>>692
三姉妹を四つんばいで並べて、
真ん中をバックで突きながら両側を激しく指クンニ…
中年男性に加藤鷹なみの行為をさせるのは、
性労働基準法違反の疑いが起こりますね。

>>696
目玉玉子が宇宙最強の男殺しに進化する前に、
金刀の股間のタートル号で最後の戦いをしかけるわけですか。
698某880 ◆/Mgq/8agL6 :2005/03/31(木) 01:39:54 ID:jpk5eR5U
妖精学者(フェアリードクター)という職をご存じだろうか?
読んで字の如く、妖精を研究する学者の事だ。
とはいえ、ただ伝承などを研究している文学者などではない。
イギリスやアイルランドなどには古くからいた、
妖精にまつわるトラブルを解決する職、それが妖精学者。
俺はその妖精学者を、ここ日本で務めている。
もっとも、世間的な俺の「社会的地位」は大学院生。
妖精学者も、まだまだ見習いでしかない。
そもそも妖精学者になったのも……
いや、この話は別の機会に話そう。
この「経緯」を話すにはあまりにも多くの「偶然」と「幸運」と、
それらを忘れてしまう程の「苦労」を語らなければならないのでね。
699某880 ◆/Mgq/8agL6 :2005/03/31(木) 01:40:50 ID:jpk5eR5U
俺は「色々あって」の一言ですませるには厚みのありすぎる「出来事」を経て


妖精学者として、イギリスから持ち込んだ洋館と京都から持ち込んだ日本家屋

が連なる
奇妙な屋敷に住んでいる。
ここに住んでいる「人間」は、俺一人。
だが、住人はやたらに多い。
洋館と共にやってきた、ここではメイドをして貰っている家付き妖精のシルキ

ー。
俺が妖精学者になるきっかけを与える事になったピクシー。
日本家屋には日本妖怪に関して俺の先生とも言うべきジジイ、猫又も住み着い

ている。
他にも、多種多様の妖精や妖怪、果ては堕天使や悪魔までもが来客として多く

訪れる。
……今、ふと疑問に思っただろうか?
妖精学者を名乗りながら、妖怪や悪魔までもが屋敷にいる事に。
何の事はない。「妖精」も、イギリスから日本に渡れば「妖怪」と呼ばれる。
ただ地域と風土と宗教の違いで、呼び方が変わるだけで
妖精と妖怪,悪魔などにたいした差はない。
つまり、俺にとっては彼ら全てが友であり、そして仕事の対象となる。
前置きが長くなった。今日語る話の本題に入ろう。
屋敷の住人、ギリシャからやってきた仕立屋の話を。
700某880 ◆/Mgq/8agL6 :2005/03/31(木) 01:41:29 ID:jpk5eR5U
「また太った。もう痩せろなんて言わないから、せめて今の体型を維持しなさ

いよ」
器用に二本の「脚」で俺の体を測定する女性が、両手でメモを取りながら何度

も聞いた愚痴を漏らす。
両手両足を使って、どうやって寸法を測っているのか?
立っていられないのではないかとお思いだろうか。
安心して欲しい。彼女は残った「四本の脚」でキチンと立っていられるのだか

ら。
「知ってるか? 人間も冬は冬眠するかのように冬支度で太りやすくなるんだぞ


ちょいとした豆知識を口にした俺だが、
「はいはい、つまらない言い訳は結構。それを制御出来るのも人間の特徴でし

ょうが」
などとあっさり切り替えされるのは長い付き合いで判っていた事。
「もちろん、ニスロクの料理が美味しすぎるから、なんて言い訳も結構よ」
次に用意した言い訳も、先を越された。
地獄の料理長、ニスロクは月に一度程度の割合で料理の腕を披露しにやってき

てくれる。
その料理があまりにも旨い為に食べ過ぎているのは事実で、
それが原因で太っているのも事実ではあるが
おそらく皆同じ量を食べているはずだが、それが体に表れているのは
おそらく俺と猫又の爺さんくらいなものだ。
701某880 ◆/Mgq/8agL6 :2005/03/31(木) 01:42:43 ID:jpk5eR5U
「私を見習ったら? どうよ、このプロポーション」
ぐっと胸を張る姿はセクシーだが、メモ帳片手にしてはちょいと間抜けだ。
しかし彼女の言うとおり、プロポーションは見事だ。
出るところは形を崩さずボリュームたっぷりに出ており、
くびれる部分はしっかりと細い。
本当に素晴らしい体型だ。少なくとも、上半身は。
「まあ、お前の場合は「入るところ」がそれだけ大きけりゃ……イタッ!」
「……つまらない事言うと刺すわよ」
「刺してから言うな!」
俺の視線が腹部……くびれた腰を境目に下、
上半身とほぼ同じ大きさのある「腹」の部分に移っていくのを目の動きで察し

た彼女が
寸法を測っていた脚の先で、俺の肌を強く刺した。
彼女の名は、アルケニー。
女神アテナの呪いによって、上半身は人間のままだが
脚と下半身を蜘蛛の姿にされてしまった機織り娘である。
生まれついての姿ならともかく、彼女は元々が人間であっただけに
蜘蛛の下半身を酷く嫌っていた。
ただ、それも随分と昔の話。今ではすっかり慣れているどころか
下半身が蜘蛛である特性を生かす事にもなれ、楽しんでいる。
ただ単純に、俺が「嫌味」を言うのが気に入らないだけだ。
現に、今こうして体の特徴である「脚」を使って、俺を刺し「楽しんで」いる

のだから。
702某880 ◆/Mgq/8agL6 :2005/03/31(木) 01:44:02 ID:jpk5eR5U
「直接肌を刺すなよ。今裸なんだからさ」
血が出るかと思ったが、多少赤くなっただけですんでいる。
さすがにそこまで本気で刺したわけではないようだ。
「ちょっと前にさ、「私、脱いだら凄いんです」ってCMでやってたけど」
脚で俺の胸と腹をタブタブと叩きながら続けた
「あんたの場合、「私、脱いだら凄いデブ」って感じよね」
高らかに笑う彼女の笑い声を聞き、刺されたところ同様多少俺の顔も赤くなる。
「人を裸にして笑い物にするなんて……酷い、酷すぎるわ!」
わざとらしいオカマ口調で、俺はサディストを非難した。
「しょうがないでしょ? 裸にならないと厳密な寸取りが出来ないんだから」
まだクスクスと笑いながら、仕立屋は弁明した。
彼女曰く、出来る限り着る本人に快適な服を作る為には、厳密な寸法を測る必要があるという。
確かにそうだろう。だからこそ、多少……
いや、本当に少ししか太っていない俺に対して、毎回彼女は服を作り直す。
それが彼女の「趣味」だというのもあるが、プライドもあるようだ。
ただ、それはセンチ単位の問題であって、ミリ単位の話ではない。
つまり、服まで脱ぐ必要はないはずだ。本来は。
703某880 ◆/Mgq/8agL6 :2005/03/31(木) 01:45:52 ID:jpk5eR5U
「さてと、一通り遊んだし……最後の寸取りするわよ」
いつの間にか、彼女の脚がタンタンとリズミカルに動き床を鳴らしている。
彼女の癖、というよりは蜘蛛としての本能。
求愛の合図。
ペロリと舌なめずりをしながら、彼女は上半身を深く屈めた。
俺はというと、彼女が寸法を測りやすいように床に寝そべった。
「毎回訊くけどさ、「ここ」の長さを何の為に測るんだ?」
「毎回言うけどね、野暮な事は訊かないの」
少しふて腐れるように頬を膨らませる。膨らませた頬は、ほんのりと赤い。
「んっ……」
赤らめた顔を俺の股間に埋めるよう、深く下ろした。
その際、口には俺の「計測対象」を含んでいる。
赤く染まった頬が、内側からわずかに膨らんだ。
「……ちゅ……んっ……」
顔を上下に動かしながら、唇で「円周」をミリ単位で計るかのようにしっかりと、しかし優しく包む。
「ちゅっ……んはぁ……なんだか、「ここ」も太ってきたわね」
こちらが太る分には、とても嬉しそうだ。
そんな彼女の微笑みを見つめるだけで、俺の「計測対象」は一段と「太り」そうだ。
「めいいっぱい大きくしてくれないと、ちゃんとした寸法計れないからね」
片手で押さえながら、舌で根本から先までをゆっくりと「計測」していく。
僅かに聞こえる粘着質な音が、耳を通して俺の心を刺激し、
内側から計られている物を熱く大きくさせていく。
そして何度も根本から舐め上げ、
時折柔らかい唇で挟まれる刺激を外部から受け、
心も物も熱く高揚させていく。
704某880 ◆/Mgq/8agL6 :2005/03/31(木) 01:46:31 ID:jpk5eR5U
「んふ……ん……くちゅ……」
再び口内による計測を始めた。
外周を包む唇の柔らかさに続いて、口内では舌によってまとわりつくように計測がされていく。
「ちょっ……それ以上続けると、「計測不能」になるぞ?」
俺の言葉に、彼女は残念そうに目尻を下げ計測物を放した。
「もう、もうちょっと我慢出来ないの?」
無理な話だ。なにせ仕立屋の寸取りは精密できめ細かく、的確だ。
長い事俺の体を隅々まで計り続けているだけに、「コツ」を知り尽くしている。
そんな彼女の計測に、俺は長い事耐えられない。
申し訳ないと思う心が、顔に出たのだろうか。
俺の顔を見つめていた彼女が仕方がないわねと微笑んだ。
「それじゃ、次はここで……」
少し前進し、彼女はまた深く身をかかげた。
ふくよかで弾力のある、大きな計測器。
胸部についた二つの豊かな計器が、俺の物を計る為に押しつけられた。
「んっ……少しは、楽しませてよね」
俺も出来れば長く楽しみたい。
彼女は柔らかく心地良い計器を外側から両手で挟むように押しつけ、
そして体ごと大きく揺すった。
先ほどまでの計測とは違う、全体を包むこの計測もまた心地良い。
懸命に体をゆする彼女の仕草が愛おしく、
見ているだけで嬉しさと熱さがこみ上げる。
直接感じている物もまた、懸命な計測と感じる摩擦に熱く大きくなっていく。
705某880 ◆/Mgq/8agL6 :2005/03/31(木) 01:47:12 ID:jpk5eR5U
「なあ……変な事訊いて良いか?」
もっと長く感じていたい。
俺はわざと意地悪な質問をする事で、気を紛らわし延命する策に出た。
不思議そうに俺を見つめる彼女が何をと尋ねる前に、俺は質問をぶつけた。
「俺は一人で「計測」するのに手を使うけど、お前はどうしてるんだ?」
一瞬、彼女の動きが止まった。
そして恥ずかしそうに視線を大幅にそらし、
真っ赤に頬を染めながらゆっくりとまた動き出した。
「……どうしてそんな事を訊くのよ」
「いや、素朴な疑問」
それと延命策と、ちょっとした羞恥プレイ。
彼女の体は、人のそれと違う。その為、手は届かず脚も構造上難しい。
そういう状況で、どうしているのだろうというのは本当に素朴な疑問であった。
と同時に、なんとなくこうしてるのではという「方法」は思いついている。
しばらく黙ったまま体を上下に揺すっていた彼女だが、口の方もようやっと動き出した。
「机とか……柱とか……あっ、あまり痛くないように、角の丸いのを選んで……」
そこでまた、口の動きは止まってしまった。
しかし、情報としてはこれだけで充分。
予想通りであった。彼女は机や柱などの角にこすりつけて計測をしているらしい。
予想通りだっただけに、安易にその姿を想像出来る。
故に安易に、興奮してしまう。
延命策のつもりが、どうやら逆効果になりそうだ。
だが、効果があったのは俺だけではない。
706某880 ◆/Mgq/8agL6 :2005/03/31(木) 01:48:16 ID:jpk5eR5U
「もう……変な事訊くから、我慢出来なくなってきたわよ……」
ぷくりと頬を膨らませるその顔が、可愛らしい。
「悪い悪い、こっちもほぼ最大級だ。そろそろ最後の計測に入ろう」
俺の言葉に、恥ずかしそうに、そして嬉しそうに、こくりと頷く仕立屋。
俺の体に乗りかかっていた彼女は一度体を離し、
そして今度は逆に彼女が床に仰向けで寝そべった。
「来て……恥ずかしい事言わせたんだから、いつもより大きいのを計らせてよ」
六本の足の付け根。そこより僅かに下、そこが最後の計測場所。
俺の質問がよほど恥ずかしかったのか、
心なしかいつもよりそこはしっとりと濡れ、
そして大きく突き出しているようだ。
彼女の計測器は、人と蜘蛛の特徴を兼ね備えている。
普段は体の中に仕舞われ外側からは全く見えないが、
興奮するとパックリと開き、突き出すように出てくる。
ここまでは蜘蛛の特徴。そして肝心なところ……感度や中の具合などは人のそれ。
肝心な部分が人と同じで良かった。もしそこまで蜘蛛と同じならば、
俺は手に自ら出した白い液を乗せ、
彼女の中に突っ込むという行動をしなければならないのだから。
「……それはそれで、プレイの一つになりそうだけど」
ぽつりと、言葉を漏らしてしまった。
聞き取れなかったのか、不思議そうに、そしてはやくしてと見つめる彼女。
これ以上は待たせられないし、俺も待てない。
707某880 ◆/Mgq/8agL6 :2005/03/31(木) 01:49:18 ID:jpk5eR5U
まずは愛らしい唇に俺の唇を重ね、軽く、しかしディープなキス。
そして俺は顔を彼女の胸にまで下げる。
そうすると、ちょうど下半身が「良い位置」に到達しているのだ。
「あんっ!」
胸に顔を埋めながら、俺は大きく深く、突き刺した。
それがまるで合図かスイッチか、
同時に彼女は六本の脚で俺の体をガッチリと挟み込む。
「んはぁ……いい……んっ……」
大きく俺が腰を動かすと、それに合わせたように彼女の脚が、
まるでもっともっとと急かすように締め付ける。
708某880 ◆/Mgq/8agL6 :2005/03/31(木) 01:50:03 ID:jpk5eR5U

束縛されているのは体だけではない。
柔らかくも大きな胸に、俺は顔を挟まれている。
それを彼女は両手で更に外側から押しつけてくる。
上手く身動きが取れない。それでも俺は懸命に腰を大きく動かし
そして舌で彼女の胸を舐め、歯を立て軽く噛む。
「あっ、大きい……いつもより、いい……あん、んんっ!」
先ほどの妙な質問と妄想の為か、それともこなれてきた経験か。
彼女の言うように、今日はいつもよりも激しい気がする。
それだけに、到達も早そうだ。
埋めたままの顔では、それを彼女に伝える術がない。
どうにか耐え、この幸福な計測を長続きさせなければ。
「ダメっ、なんか……今日は、んっ! もう……イク、出る!」
耐えられないのは彼女も同じだ。ならば、出来る限り同時に……。
「イクっ、出るっ、出ちゃう! あっ、ダメっ!」
二人とももう限界だ。
証拠に、俺の計られている物も彼女の「腹」も、最大級に膨らんでいる。
「出るっ、あっ、はあぁぁぁっ!」
シュルシュルシュル
俺の中から彼女へと愛の証が注がれていくのと同時に、
彼女の「お尻」からは、大量の「糸」が噴出されていく。
「あっ……はあ……また、こんなに出ちゃった……」
脚の束縛から解放された俺が顔を上げると、
幸せそうな笑顔が俺の瞳に眩しく映し出されていた。
709某880 ◆/Mgq/8agL6 :2005/03/31(木) 01:50:46 ID:jpk5eR5U
「そろそろ春物の服を作らないと」
吐き出された糸を束ねながら、仕立屋が言った。
彼女は自分で糸を吐き、それを紡ぎ、服を作るのに使っている。
今し方吐き出した糸はもちろん、
これだけでは足りぬので、後でまた糸を継ぎ足しながら
機織り機で見事な生地を作り出す。
蜘蛛の糸はとても丈夫で、
下手なブランドの服など足元にも及ばぬ程丈夫な生地になる。
そしてなにより、彼女は自信でデザインまで手がけるのだが、
このセンスがやはり素晴らしい……らしい。
正直、ファッションに疎い俺には、何がどう素晴らしいのか判らないのだが
そんな俺が彼女の仕立てた服を着ていくと、
必ず「おしゃれな人だ」と思われるようだ。
まあ、俺は彼女が屋敷に着て以降、彼女が作った服以外着ていないのだが。
「ねえ、春らしく明るい色にしようか?」
笑顔で尋ねられても、ファッションセンスが皆無の俺にはどう答えて良いか困る質問だ。
「……もう、判ったわよ。また「お任せ」でいいわけね?」
俺は大きく頷いた。
「はあ……いっつもそれなんだから」
腰に手を当て溜息をつきながら、彼女の口は続いた。
「せめて、作った服を長持ちさせられるようにコロコロ体型を変えないでよね。これでも大変なのよ? 作るの」
そうは言っているが、俺は彼女が半分嘘を付いているのを知っている。
確かに、服一着を作るのでも大変な作業だ。
だが、彼女はそれを趣味とし楽しんでいるのだから、大変な事ばかりではない。
だから彼女は、俺の体型が大して変わらなくても「変わった」と難癖を付けて服を作ろうとする。
寸法を測るところから、彼女の服作りの「楽しみ」が始まっているのだから
710某880 ◆/Mgq/8agL6 :2005/03/31(木) 01:59:25 ID:jpk5eR5U
初登校になります。
このように、2ちゃんに投稿する事自体が初めてですので
書き込む際に何か無礼がありましたらご容赦下さいませ。
特に最初の方、メモ帳からのコピペを失敗して変な改行がされてしまってます
申し訳ない。

自分は、半角二次元の「モンスター娘スレ」にて
勢い余ってエロ無しの駄文をサイトごと吊してしまった者なのですが
そこで思いも寄らぬ程におだてられてしまったので
ちょっと木に登ってみましたw
エロ有りは練習の為に何度か書いた事はありますが
こうして人様にお見せするのは知り合い以外には初めてです。
なので、エロ部分がこれで良いのかいまいち自信が持てませんが…
そうでなくとも、こちらに投稿されてる方々は皆さんレベルが高いので
非常に心配ではありますが
新参者の投稿を生あたたかぁく見てやって下さいませ。

物語の設定を若干冒頭に書きましたが、本編とあまり関係ないですね
そこは自己満足なのでご容赦下さい
711「ど」の字:2005/03/31(木) 06:48:24 ID:p+eYOngJ
>>710
 ぐっじょぶ!
 蜘蛛女、楽しませていただきました。
712名無しさん@ピンキー:2005/03/31(木) 16:45:19 ID:KjlG/2lW
何か変な印象を持ったんだが、
普通のエロSSは主題がエロのために有る。エロを引き立てるためにストーリーが有るわけだが、
880氏のSSは、主題のためにエロがある、という感じに思えた。
つまりエロはあくまでストーリーのおまけであって、こっから普通の一般向けストーリーが始まってもおかしくない、というような。
・・・何か訳分からんし褒め言葉になってないな。スマソ。
713名無しさん@ピンキー:2005/03/31(木) 20:52:51 ID:AG9Jl/i0
おお、こっちにキテタ━━━( ゚∀゚ )━(∀゚ )━(゚  )━(  )━(  ゚)━( ゚∀)━( ゚∀゚ )━━━!!!!

確かに「会話の妙」みたいなんに重きをおいてるからエロさは控えめな感じは受けたけど
角オナニーの件でかなりキたから無問題
GJっす!
714名無しさん@ピンキー:2005/03/31(木) 23:56:44 ID:ie17UU5q
ちと文章がジョジョっぽくてワロタ。GJ!!
715某880 ◆/Mgq/8agL6 :皇紀2665/04/01(金) 01:31:08 ID:VIh3QJMW
読んでくれた皆さん、ありがとうございました。
やはり、エロは書き慣れていないぶん難しいです。
というか、エロを書くと自分がハァハァしてきて筆が進まなくなるんですがw
ここに書かれている皆さんはそんな事無いんですかね?
まだまだ修行が足りませんね。出直してきます。近いうちに。

>712
いえ、全くその通りだと思います。
実際、今回の話は自分の中では外伝的な感じで
別途書いている話の中で、
「エロも書いてみたいなぁ」と漠然と思っていたのを形にした結果がアレなので
まんまご指摘通りなので恥ずかしい限りです。

>713
やはりエロ向きな文体ではないですね、自分。
それでも角オナニーで萌えていただけたのが幸い。
自分も気に入ってます。ちょっと妄想するだけですぐハァハァ出来ますw

「ど」の字さんも714さんもありがとうございます

エロ強調が自分の中で課題だと勉強出来ただけで満足なのですが
出来れば皆さんにもっと満足して頂ける物を書いていきたいですね。
また近いうちにお邪魔させて頂きます。ありがとうございました。
716名無しさん@ピンキー:皇紀2665/04/02(土) 00:35:58 ID:vpz5lK0C
半角二次元のモンスター娘スレから誘導受けて初投下してみます
プロローグは話の背景を説明する為のこじつけで、結構適当に書いたので
必要無いと思う方はスルーしても問題ありません。
ttp://monoganac2.sakura.ne.jp/src/milktea1700.zip.html
パスは「モンスター」です
717名無しさん@ピンキー:2005/04/02(土) 09:38:45 ID:P3d3agTn
>>716
monsterと打ち込んでも開かんのだが・・・?
718名無しさん@ピンキー:2005/04/02(土) 11:42:38 ID:DaNlWr/G
だれもパスが「monster」だとは言っていないぞ
719名無しさん@ピンキー:2005/04/02(土) 12:36:52 ID:dyoZ4knY
こういう優しい朴訥な雰囲気の好きだ
ただ、少し地の文が固い印象があったから、その辺をも少し自然にするといいかも
GJ!
720名無しさん@ピンキー:2005/04/02(土) 16:07:00 ID:K1MnzGt4
>>716
GJ。
惜しむらくはエロ抜きなところで(´・ω・`)
721名無しさん@ピンキー:2005/04/03(日) 04:32:26 ID:UI8WdzOw
>716
ああ、いいなぁこの町。色々な意味で住み着きたい。
でも719さんも言ってるように、ちょいと固さを感じたので、その辺をファイトですよ。
期待してまつ。
722名無しさん@ピンキー:2005/04/04(月) 05:43:33 ID:jVgY+hyF
文神絵神が増えてきたようでウレシイね

>>716
つづきキボンヌ
当然ぇろ込みで。
723狐の場合:2005/04/04(月) 13:10:26 ID:LfBOMt0u
>>606の続き

「ん…んぅ…」
花は自由な手で、スカートの上から敏感な部分を探り当てそこを弄っていた。
妙に嬲られる鬼魅島を頭の中で自分に置き換える。
それだけで身体も心も狂おしいほどに快楽を求めるが、
厚いスカートの生地の上からでは満足のいく刺激を生み出すことはできなかった。
「花…」
「ひっ!」
いつの間にか後ろにいた妙に驚き慌てて手を戻す。
妙にしっぽはないし、耳は人間のそれだ。
「ふふ、なにをそんなに驚いているの?」
「えっやぁっ!」
妙は屈みながら、花の腰を上げさせてからスカートの裾を捲り上げる。
「花、これは何?」
青と白のストライプの下着。その中心にできた染みに指を這わせる。
「うぅ…いえ、言えません…」
「なら答えなさい。何をしていたの?」
妙は少し怒ったような表情で、花の淫核を下着の上から押しつぶすように刺激する。
「やうっ!そ、そんなの…言えるはずが…ないじゃないですかぁ…」
724狐の場合:2005/04/04(月) 13:12:04 ID:LfBOMt0u
花が何をしていたかなど、当然のごとく察しがついている妙だがそのまま続ける。
「どうして?まったく分からないわね。」
「ひぅ…うううぅ…」
白々しくもそう言う妙と泣き出す花。
妙は軽いため息をつき、言った。
「もういいわ……あなたは要らない。」
「え…どういう…」
「そのままの意味よ。見なさい。」
花は首が固定されているため目線だけを星見坂たちのほうに向ける。
「ムハハハハハーーー」
そこでは、シャキーンシャキーンと、星見坂が大鋏を楽しそうに鳴らしていた。
「いくら頭の悪いあなたでも、分かるでしょ?」
花の耳に息を吹きかけるように言う。
「さようなら、花。楽しかったわよ…」
妙が言い終わり頭を離すのと同時に、星見坂が手にする大鋏を縄に当てる。
「え、うそ、おじょ、さま…?」
「さよならは言ったはずよ、別れたはずよ」
冷たく言い放つ。
音もなく、縄は、切られた。
725狐の場合:2005/04/04(月) 13:14:48 ID:LfBOMt0u
支えを失って、倒れてくる鬼魅島を星見坂が抱きとめる。
「せん…せ…なわ…」
縄を切ったら刃が落ちて花の首と胴体が分かれる。鬼魅島はそう言われていた。
「ああ…だいじょぶ、だいじょぶ…あれ全部嘘だから」
「…?」
見ると、刃はまったく動いておらず、そのままの位置にあった。
「それじゃ…わたし、あんなことされないで、も…」
「まぁお金が貰えなくてもよかったならね…」
「ぐうう…」
ぽこり
唸りながら星見坂を殴る鬼魅島だが、その拳にいつもの威力はなく、
星見坂には微塵もダメージはない。
「そんなことしたって駄目だろ…それにほら…」
鬼魅島のびしょびしょの股間に右手を伸ばし、弄り回す。
「やっ!あっ!」
「ここはこんなに欲しがってる」
「そ、そんなこと、あ…んっ!あぅ、うぅっ!」
ちろちろと角に舌を這わすとびくびくと鬼魅島の体が震える。
「そんなこと…どうしたのかなぁ…」
「うぅ…あ、ありま…せ…ん…」
「じゃあ止めちゃってもいいの?」
星見坂は手を止めて意地悪く言う。
726狐の場合:2005/04/04(月) 13:17:24 ID:LfBOMt0u
「…の、のぞむところです…」
何かに耐えるように、顔を真っ赤にしながら鬼魅島が答える。
すると星見坂は
「ふむ、じゃああっちを見に行くとしよう…」
と言って、妙と花のほうを体ごと向く。
「それじゃあ鬼魅島君、がんばってくれたまえ…」
「あっ…」
と、鬼魅島が星見坂の袖を掴む。
「あのね鬼魅島君、離してくれないとあっち行けないんだが…」
相手にしてられないぜ、とでも言わんばかりの態度。
「……で…い…」
「ん?聞こえないよ…」
「…じわる…いじわるしないでください…」
どうにか聞き取れる程度の小さな声を、
鬼魅島は顔を真っ赤にして俯きながらなんとか絞り出す。
星見坂は返事もなしに、鬼魅島を畳に押し倒した。
「あうっ」
鬼魅島が短い悲鳴を上げる。
彼女は、星見坂がしてやったりという笑みを浮かべていることに、
気付きはしなかった。
727狐の場合:2005/04/04(月) 13:18:57 ID:LfBOMt0u
あっさりと、縄が切られた。
「〜〜〜っ!!」
花が声にならない悲鳴を上げ、硬く目を瞑る。
恐怖のあまり失禁した。
しかし、何も変化がない。
恐る恐る目を開ける。
やはり何も変わっていない。
「本当に馬鹿ね…あなたを殺すはずがないでしょう?」
優しく、楽しそうな妙の声が聞こえる。
「あなたがいなくなったら、私は誰で遊べばいいの?」
「おじょ、さま…」
「もう父様もいないのだから、その呼び方をする必要もないわね…」
妙のその言葉に、花はほんの少し考えてから答えた。
「はい…ご主人様…」
それに妙は満足そうな笑みを浮かべると、軽く右手を握る。
ギロチン台が青白い炎となり、消えた。
728狐の場合:2005/04/04(月) 13:20:18 ID:LfBOMt0u
「…ところで花…これは何?」
花のスカートは捲り上げられたままなので、
妙は下着に新しくできた黄色いしみにも当然気付く。
そのしみをなぞりながら、妙は尋ねる。
「おもらし?あなた何歳になったの?」
「えぁ?うぅ…」
恥ずかしさのあまり赤面する花。
そんな花を見て楽しそうに、妙は言う。
「お仕置きが必要みたいね。」
「え、ひゃぁっ」
妙は正座すると花を膝の上にうつ伏せに乗せ、その下着を下ろす。
「悪い子…」
妙は小さく呟くと、花のおしりを平手でぺしんぺしんと叩く。
「っ!やぅ、いたっ!痛いです、ご主人様」
「頭の悪いメイドね…昼間も言ったでしょう?そうするためにしているんだから当然だって…」
ぺしんっ!
大きな音が響く。
それと同時に妙の膝に暖かいものが流れてくる。
「あ、ああああ」
「ふふ…またおもらし?しかも主人の服にだなんて…」
「あ、あうぅ、ご、ごめ、ごめんなさい、ごめんなさいご主人様…」
「これは、きついお仕置きが必要みたいね。」
「えっ?きゃあ!」
妙は花の服をヘッドドレスと靴下を残し、全て燃やし尽くした。
「これも、着ていられないわね…」
残念そうに呟き、妙は自分が身にまとっている物も燃やし尽くす。
それと同時に、妙に九のしっぽが現れ、耳が狐のそれへと変わる。
「お仕置きの時間よ、花。」
729狐の場合:2005/04/04(月) 13:21:28 ID:LfBOMt0u
「ひゃうんっ!またぁ…またああぁぁ!」
二時間後、花が何十回目かの絶頂を迎えた。
妙はしっぽのうち三本で花の四肢を拘束し、
二本を前後の穴に入れ、残りを全身くまなく這わせ続けている。
「ふふ…またイっちゃったの?」
妙は陶酔しきった表情で言いながら、ぐにぐにと前後の穴に入れたしっぽを押し込む。
「やううっぅぅ…」
「あっちも楽しそうに…」
ちら、と妙は鬼魅島のほうに目をやる。
四つんばいになった鬼魅島を星見坂が背後から激しく突いていた。
「せんせ、せんせぇ…」
「鬼魅島君さっきからそれしか言ってないね…」
「だって、だってせんせが、あううぅううっ…」
「ふむ、人のせいにしちゃ駄目だろ…鬼魅島君がエッチなだけなんだからさぁ…」
言い終えて一際大きく突き立てる。
「んんんぅうーっ!!」
全身をびくびくと震わせて鬼魅島がイった。
それと同時に、
「鬼魅島君、出すよ…」
「ふぇ、やあああうううっ!」
大量の精液を膣内に注がれ、鬼魅島は崩れ落ちた。
星見坂がモノを抜くと、精液があふれ出てくる。
730狐の場合:2005/04/04(月) 13:23:56 ID:LfBOMt0u
あぐらをかいて座る星見坂の目に、物欲しそうにひくつく鬼魅島の菊座が映った。
「鬼魅島君、こっちも欲しいの?」
星見坂はそこに軽く指を入れる。
「ひんっ、だ、だめです、これ以上されたら、おかしくなっちゃいます…」
「そう…」
言うと星見坂は鬼魅島の腰を持って抱え上げ、
「じゃあ、こっちでもう一回しようか…」
「えっ、やああぁあああっ!!」
照準を合わせ、手を離し、鬼魅島の秘所に自分のモノを突き立てた。
「だめぇ!先生、抜いてぇっ!!」
「鬼魅島君もわがままだね…いじわるしないでって泣きついてきたから、
こうして可愛がってあげているのに」
「なっ泣いてなんかいません!」
「まあそこを否定してもあまり意味はないがね…」
激しく腰を上下に揺り動かす。
「あっあああ!やえてぇ、やえてくらさいぃぃ〜」
快楽のあまり鬼魅島の呂律が廻らなくなってくる。
731狐の場合:2005/04/04(月) 13:26:06 ID:LfBOMt0u
そんな鬼魅島の頬に前方から手が伸びてきた。
花であった。
体をしっぽで弄られながら、鬼魅島の頭を固定して、顔を近づけてくる。
「はぅ、うんん…」
「むちゅ、ふぅう…」
舌が絡み合い、ぴちゃぴちゃと唾液が音を立てる。
「花、鬼魅島さんを、もっと気持ちよくしてあげて…」
「はい…」
口を離し、平らな胸に下を這わしていく。
「失礼します…」
激しく自己主張する蕾を軽く口に含み、舌で転がしていく。
「んんっ、だめぇ、そんな優しく…くぅうん」
「鬼魅島さん、こっちが寂しそうね…」
花が口にしていないほうの乳首を妙はしっぽで乱暴に刺激する。
「も、だめぇ…おかしくなっちゃう!おかしくなっちゃう!やっあああああぁぁあっ!!」
悲鳴を上げて達するも、まだ三人の攻めは終わらない。
「せんせ、も、もうゆるしてください…」
「ダメだよ、鬼魅島君、俺がまだ出してないし」
「そ、そん、やぁああああぁぁあぁっ!!」

結局、鬼魅島は気絶するまで弄られる続けた。
732狐の場合:2005/04/04(月) 13:28:21 ID:LfBOMt0u
星見坂は気絶した鬼魅島を背負いながら、夜の道を歩いていた。
「ん…」
「ああ、起きた?」
「……先生、何してるんですか?」
「訊かなくても分かるだろうに…帰ってるんだよ」
「そういうことじゃなくて…降ろしてください。」
星見坂は不満げな顔をしながらも姿勢を低くして鬼魅島を降ろしてやる。
どさり、鬼魅島が尻餅をつく。
「鬼魅島君、立てないでしょ?」
「そん、そんなことは…」
懸命に立とうとする鬼魅島。しかし彼女の下半身はそれに応えようとしない。
「ふむ…鬼魅島君も案外弱いもんだね…」
「誰のせいだと…思っているんですか…」
恥ずかしそうに言う鬼魅島に星見坂は屈んで、背中に乗るように言う。
鬼魅島は黙ってそれに従った。
星見坂の背中が心地よかったわけではないが、眠気が鬼魅島を襲った。
「あのメイドさんだって、あれだけいじめられたのに、
鬼魅島君に服着せたりしてがんばってたのに…」
そんな星見坂の言葉を聴きながら、眠りに落ちていく意識の中で鬼魅島は思った。
花も、自分を背負いながら歩く星見坂も、化け物だ。と


733書いた奴:2005/04/04(月) 13:31:02 ID:LfBOMt0u
終わりです。
無駄に長い駄文でスレを汚し続けたことを心よりお詫びしつつ
地獄に落ちます。
ごめんなさい。
734名無しさん@ピンキー:2005/04/04(月) 17:16:47 ID:0djgPl5z
ここは本当に化け物しかいないインターネッツですね。
735名無しさん@ピンキー:2005/04/04(月) 19:02:12 ID:hqfdELS1
化け物並にグッジョブ!
(念のため、超褒め言葉です)
736名無しさん@ピンキー:2005/04/04(月) 19:24:19 ID:Dp2qvw84
結局事件はなんら解決しなかったのか。ヘボ探偵だなあ。
737名無しさん@ピンキー:2005/04/04(月) 23:14:50 ID:VkanxL3e
>>723
GJ。えろい。

ところで蛇女萌え系の文はこのスレで無問題?
738名無しさん@ピンキー:2005/04/04(月) 23:20:41 ID:hqfdELS1
無問題有需要
739名無しさん@ピンキー:2005/04/04(月) 23:29:33 ID:VkanxL3e
>>738
了解です。以下に投下します。
ファンタジー世界、蛇女系。
740住み込み弟子のとある一日 (1):2005/04/04(月) 23:31:50 ID:VkanxL3e
 雲一つ無い晴天に今日も砂塵が舞う。ビルサ市に来てからこんな天気じゃなかった日
なんてほとんど無いんだが、年中霧が出るような俺の故郷よりはいくらかマシだ。空気が
カラカラだからノドは痛いけど。

「師匠、そろそろ起きてください! 開店時間です!」
「うー‥‥もうちょっと‥‥寝る‥‥」
 部屋の三分の二を占めるバカでかいベッドの中で、もぞもぞ動いているのは俺の師匠。
実はすごい魔導士だったりする‥‥んだが、いかんせん寝起きが悪くて昼過ぎになっても
寝ていることが多い。
「ダメです!!」
「‥‥うるさいなぁ‥‥店番は任すよ‥‥あたしはもうちょっと‥‥ぐぅ」
「起きてくださいって!!」
 しばし格闘になるが、起きる気がない師匠を起こすなんてはっきりいって俺には無理だ。
「おーい、ナイアさんよぉ、店はまだ開かねぇのかー?」
 窓から外を見おろすと、待ちかねた客が声を張り上げている。
「あ、ちょっとお待ちを! いま開けます!! ‥‥師匠、起きてくださいよ!!」
 一応念を押し、バタバタと階段を下り、店を開けた。

「‥‥うーん、俺にはちょっとそこまでは‥‥」
「だから兄ちゃんじゃなくてナイアさんを呼んでくれよ、ラチがあかねぇ」
「う、いやその、起こせるもんなら起こしたいのは俺も同じなんですが‥‥」
 ヒゲ面のおっさんが好き放題に言ってくれる。ここは魔導具屋という種類の店。いわゆる
「魔法の品」とか、魔導士用の道具とか、わけのわからん材料などなどを扱ってる――が、
俺みたいな半端魔導士は素人相手に基礎的なことを教える程度ならともかく、専門家に
高度な理論的応用について聞かれてもまるで駄目だ。つまり店番としてはどうあっても
役に立たない。‥‥と前に文句を言ったら案の定「それも修行のうちよ」とか言われた。
いや、あの、お客に迷惑じゃないのか?
 ――と無言で愚痴っていると階上からズルっ、ギシっと音が聞こえてきた。助かった、
師匠だ!
741住み込み弟子のとある一日 (2):2005/04/04(月) 23:32:35 ID:VkanxL3e
「‥‥ったく、相変わらず要領が悪いわね‥‥なんのご用?」
 階段からずるずると下半身を引きずって下りてくる。頭の後ろで高く束ねた濃い赤紫色の
髪、けだるげな切れ長の眼、やたらに赤い唇、申し訳程度の衣装で覆われたでかい胸、
くびれた腰、んでもって長いヘビの下半身。これが俺の師匠、ナイアさん。見たまんま、
ラミアだ。異種族をあまり知らない人のために念のため言っておくと、いわゆる「蛇女」
ってやつだ。あ、本人に言うと怒るので注意。
「お、おぅ、ナイアさん‥‥おはよう。き、きょうもキレイだな」
「あら、ありがと。で、ご用向きは‥‥?」
 ヘビが嫌いでない限り、師匠に見とれない野郎はいない。さっきまで偉そうだった
おっさんがたちどころに赤くなり、しどろもどろに話す様を見るのはなかなか気分がいい。
が、そうはいっても二人の会話内容がまるで分からない。このおっさんも見た目はただの
スケベ親父だが、案外名の通った魔導士らしいとか何とか。人は見かけによらないらしい。
「ラート、あんた店番ができないならとっとと配達にでも行ってきな。中の倉庫に荷物があるから」
「はいはいわかりましたよ」
 師匠の寝起きが悪いからやむを得ず店番をやってたんだが、まぁいい。配達なら俺でも
できるしな。
「って、ちょっと師匠! なんですかこの大荷物は!!」
「あん? きのう届いたのよ。ま、配達頑張ってね」
 倉庫いっぱいに積まれたわけのわからん大荷物達を前に、俺は途方に暮れた。

 * * * * *

「ぜぇ、ぜぇ、うー‥‥まだかよ‥‥」
 空気が乾燥しているおかげで汗はすぐ乾くが、それでも台車を引っぱって坂道を上がるのは
非常につらい。それにしても何だよこの荷物は‥‥。重いわデカいわ変な臭いはするわ、
苦しいったらありゃしない。
「えーと、キダシュ先生んところは‥‥ここだな」
 石造りのそっけない建物の正面には、かすれた金文字で「キダシュ医院」と書かれた看板が
掛かっている。
742住み込み弟子のとある一日 (3):2005/04/04(月) 23:35:17 ID:VkanxL3e
「先生ー! ナイアの使いです、お荷物のお届けに上がりましたー!」
 玄関先で大声を張り上げ、待つことしばし。
「先生、キダシュ先せ‥‥」
「静かにせんか、きこえとるわい‥‥」
 低い声と共に木戸がぎいぃっと軋み、黒々とした影からぬぅっと大トカゲの頭が出てきた。
「あ、お荷物です、配達に来ました」
「おお、来たか。む、ちょっと中まで運んでくれんか」
 縦長の瞳孔がほそくなり、瞼がぎゅうっと下からせり上がる。いちおう「嬉しそう」と
解釈すべき表情らしいが、リザードマンと暮らしたことのない俺はやはりとまどってしまう。
 とにかくやたら重い荷物を運び込み、ひんやりと湿っぽい室内でちょっと一息。
「ところで先生、これって中身は何ですか?
とりあえず配達してこいって言われただけなんで‥‥」
「ああ、あれじゃ、竜骨を切らしておったんでな、買えるうちに買っておこうと思うてな」
 しゅうしゅうとかすれた声で話す老医師。
「‥‥なんじゃい、その顔は。竜骨も知らんのか? 大昔におったドラゴン類の骨やら、
干からびた皮やらじゃ。昔は街の近くにもときどき見つかったんじゃがなあ」
「‥‥で、それはもしかして薬に‥‥」
「それ以外のもんを医者がほしがると思うんかね」
 ごもっとも。うう、先月熱を出した時に俺はそんなものを処方されてたのか‥‥。
「安心せい、こんな高い薬をお前さんみたいに健康な若造には使わんよ」
 先生は俺の頭を見透かしたかのように続けた。
「このあいだ出したのは砂漠ムカデの丸干しと黒ダチョウの肝を練り合わせたやつじゃ。
庶民にはそれくらいが定番じゃな」
 ‥‥聞かなきゃ良かった。
743住み込み弟子のとある一日 (4):2005/04/04(月) 23:37:55 ID:VkanxL3e


 キダシュ先生の所で最大の大荷物を渡した後は、武器屋、雑貨屋といった店、あとは
大学教授や研究者、魔導士達の職場や自宅を飛び回る。いちおう言っておくと、店の
お得意さんのうちで武器屋のオルゲン親方はドワーフ、ウェイン教授はエルフ、モルネ博士は
ドリアード、さっきのキダシュ先生はリザードマンだ。他の街や国に住んでる人は、
人間とそれ以外が共存してることを不思議に思うかも知れないけど、ここビルサでは
これが普通‥‥らしい。俺も慣れた。
 なんでも、もともとオアシスに多種族が雑居して交易所をなしているところへ人間が
入ってきて、商都を築いたのがこの街らしい。人間が人口(?)の約半数を占める今でも、
参議は種族ごとに議席が割り当てられてるし、市長も有力種族の輪番制になってる。いまの
市長のヘスモク氏はコボルトの豪商だそうだ。見たことないけど。
 いまでこそ俺も馴染んでるけど、初めてこの街に来た時はミノタウロスの城門衛兵に腰が
へたって笑い者になったし、弟子入りしようと尋ねた「大魔導士ナイア」がラミアだった時には
ぶっ倒れそうになった。‥‥まぁ、人間、慣れだな。

 * * * * *

「配達終わりました‥‥」
 俺が配達を終えてへろへろになりながら帰ってきたのは、すでに日が砂漠の地平に
落ちかけていたころだった。
「ん、お疲れさん。‥‥そろそろ閉店にしようか」
 そういって師匠は思いきりのびをした。くっそー、俺は一日中クソ暑い中で配達を
やってたのに、師匠は涼しい店内で店番やってただけだろ‥‥。んでもって晩飯を作るのも
俺か。くぅ、住み込み弟子はつらい。
「ラート、今何か考えてたかい?」
「い、いえ何にも!」
 鋭い‥‥。
744住み込み弟子のとある一日 (5):2005/04/04(月) 23:40:08 ID:VkanxL3e
「食事が終わったら‥‥そうだね、今日の疲れを癒してやるよ、ふふっ」
「え、ちょ、そ、それは‥‥っ」
「うるさいよ、決めたんだから」
 そう言い置くと師匠は奥へと入っていった。
 今の「疲れを癒してやる」ってのは‥‥その、たぶん、アレだ。アレ。正直、今日みたいに
肉体労働した後にアレはかなりキツイ。もちろん嫌なワケじゃないんだけど‥‥。

 * * * * *

「ラート、今日はお疲れだったね。ご褒美、あげようか‥‥」
 師匠はねっとりと甘い声でそういいながら、俺を抱きしめる。蛇の半身で俺の胴を
ぎゅうっと巻いて軽く締め付けながら、腕を首に絡めてくる。色香に脳が痺れる‥‥。
「横になりな‥‥たっぷりサービスしてあげる」
 いやも応もなく師匠のベッドに押し倒される。そしてあっというまに服が全部はぎ取られた。
「ふふ、すっかりおとなしくなっちゃって‥‥。初めて抱いてあげたときは泣きそうだったじゃない。
『初体験がラミアだなんて』とか口走ってなかったっけ?」
「う、あ、いえ‥‥すいません」
 俺にのしかかってにやにや笑いながら言う師匠に謝る。そのとおり、俺はこの街に
流れてきてナイアさんに師事するまで女ってものを知らなかった。前の師匠が「魔導士
たるもの一生不犯」と言っていたからだ。ま、そのジジイに後ろを掘られそうになって
逃げ出したんだけどな。ともかく、ナイアさんに弟子入りしたその日に「弟子になるための
通過儀礼」とか言って女体‥‥というか蛇体を味わわされた。正直、初めての相手が
異種族ってのは抵抗があったし、ラミア自体になじみがなかったから怖かった。だけど
それも最初の夜の前半だけ。モノを巻き取り、絶妙な力加減で締め付けてくる長い舌の感触、
身体を締め付けられて身動き取れないまま犯される感触、いやらしい唇とのとろけそうなキス、
そういう感覚にあっというまに囚われてしまった。
 余計なことを思い出しているうちに、師匠の長い舌が俺の身体に触れた。唾液を乗せて
うねうねとくねりながら、ヘソのあたりから徐々に上に這い上がってくる。人間の舌の
四、五倍の長さはあるから、肌に触れている面積が多くて気持ちいい。
745住み込み弟子のとある一日 (6):2005/04/04(月) 23:43:47 ID:VkanxL3e
「うっ、あ、‥‥師匠‥‥っ」
 その先が俺の乳首をちろちろとなぶる。
「‥‥ベッドの上で『師匠』はやめろ、っていったでしょ‥‥」
「す、すいません師しょ‥‥ナイアさん‥‥くぅっ‥‥」
 さっきとは逆の乳首にナイアさんの舌が伸び、同時に張りつめたモノにひんやりと
冷たい白い指が絡みつく。
「ふふふ‥‥魔法の腕はまださっぱりだけど、こっちの持ち物だけは立派ねぇ。
‥‥今夜も楽しませてよ、ラート」
「あの、俺の疲れを癒すって話は‥‥」
「細かいことを気にする男、女の誘いに乗らない男は嫌われるよ」
 ぐ。俺が悪かったですスイマセンでした。
「でもま、ご褒美なんだからちゃんと楽しませてあげる。胸でする? それとも舌の方がいい?」
「りょ、両方‥‥とか言ってみたりして‥‥」
「この欲張り」
 くすっ、と笑うと、ナイアさんは俺をベッドに腰掛けさせ、その白くて張りのある胸で
俺のモノを挟んだ。そして乳房を両側から手で押さえ、モノを挟んだまま上下させる。
柔らかな肉に擦られ、揉まれ、俺の下腹部がますます張りつめてゆく。
「んっ‥‥ふふ、ガチガチになってきた‥‥お楽しみはこれからなんだから、簡単に
イくんじゃないわよ」
 そう、ここからがナイアさんの本領。長い舌を延ばし、擦られるたびに谷間から顔を出す
鈴口を何度か刺激すると、胸に挟まれたままのモノに舌をにゅるにゅると巻き付けてきた。
「くうっ、うあ、ナ‥‥イアさん‥‥!」
 思わず声が出てしまう。そんな俺をナイアさんは上目遣いに見つめ、妖艶に微笑する。
はっきり言って目に毒だ。
 巻き付けた舌をゆるめ、締め付け、蠢かせながらさらに胸を揺すり、揉み、こすりつけて
くる。二重の圧迫感が強烈に気持ちいい。
746名無しさん@ピンキー:2005/04/04(月) 23:47:18 ID:rjtUtXPd
リアルキタ━(゚∀゚)━!!!
747住み込み弟子のとある一日 (7):2005/04/04(月) 23:48:53 ID:VkanxL3e
「あ、うあぁっ、ヤバイ、もう、‥‥く、ああっ!」
 ぶびゅるっ! びゅくっ、びゅくっ、びゅくっ‥‥!
 我慢の甲斐無く白い粘液をはき出す俺の分身。勢いよく吹き出した精液はナイアさんの
顔を白く彩った。もともと妖艶なその美貌が俺の粘つく体液で汚れた様は、淫靡としか
いえない美しさだ。‥‥って、やばっ‥‥!
「す、すいません! すぐ拭きます!」
「んふふ‥‥いいわ、別に‥‥。美味しい‥‥この量、濃さ、飛び具合、まさに若さね‥‥」
 顔に付いた精液を指先ですくい取ると、それを長い舌で見せつけるように舐め取る。
「ナ、ナイアさん――!!」
 我慢できなくなった俺はナイアさんの肩をベッドに押し倒した。
「やっとその気になった‥‥? 遅いわ、早くしてよ」
 そういいながら微笑む。
 彼女の求めに応じるべく、秘部にふれる。なめらかな鱗に覆われた下半身のすぐ上、
普段は申し訳程度の装飾品に隠れているそこは、すでにじっとりと湿り気を帯びていた。
俺は指先を唾で濡らすと、そこをじっくりとかき回す。もちろん口はナイアさんの唇を
味わいながら。
 くちゅ、ぐちゅっ、と音が聞こえるたびに目の前の顔が切なげに歪み、甘い吐息をつく。
「んっ‥‥あっ‥‥はぁっ、は、早く入れて、もう‥‥我慢できないわ‥‥」
「じゃあ、入れるよ――」
 ずぶうぅっ!
「――んああっ!!」
 モノを秘部にあてがい、腰を使って一気に挿し貫く。仰け反りながら喘ぐナイアさん。
うねうねとくねる下半身が俺の脚に巻き付いてくる。
 ずちゅっ、ぬちゅっ、ぐちゅっ、‥‥湿った音がいやらしく響く。そのたびに目の前の
美しいラミアは仰け反り、喘ぎ、腕を絡ませ、下半身全体で締め付けてくる。
「あ、はぁっ‥‥! いい、いいわ、上手よ‥‥ふふふ‥‥もっと突いて、奥まで‥‥
‥‥んぅっ、ああっ!!」
 どんなに感じていても余裕を見せつけてくるのがナイアさんだ。そしてその余裕を
押し破って悶えさせるのが俺の役目。‥‥そうしないと許してもらえない。
748住み込み弟子のとある一日 (8):2005/04/04(月) 23:52:09 ID:VkanxL3e
「っく、ああっ!! お願い、もっと強く! はぁっ‥‥んあっ!」
 そうは言っても下半身がぎっちりと巻き締められているので腰を使うにも上手くいかない。
「っは‥‥ナイア‥‥さん‥‥ちょっと俺の脚をゆるめて‥‥」
「あん‥‥しかたないわね‥‥」
 ちょっと残念そうな顔をしては見せるけど、俺の意図を汲んで下半身をほどいてくれる。
‥‥が、どうも膝から下は解放してくれないらしい。
「ふふふ‥‥せっかく捕まえたんだから、逃がさない。これで腰は動けるでしょ?
ほら、続けて。突きまくって――ああああっ!」
 言葉が終わらないうちに思いっきり腰を叩きつける。
 パンッパンッ、パンパンパン‥‥
「あうっ! んあっ、あっ、あっ、あはぁっ‥‥! いいわ、その調子‥‥んはぁっ!
イキそうでしょ‥‥っく、あ、‥‥がまん‥‥してよ‥‥! ふふ‥‥あ、ああぅっ!!」
「‥‥くうっ‥‥はぁっ‥‥ナイアさんこそ‥‥!」
 俺が腰を打ち付けるたびにそれに合わせて喘ぎ声をあげるナイアさん。じっとりと汗を
浮かべ、綺麗な眉根を寄せながら。肉の割れ目からはどんどん蜜が溢れてくる。引き抜き、
挿し込む時に聞こえる、じゅぶっじゅぶっという粘液質の音が徐々に大きくなってくる。
 ナイアさんが甲高く声を上げつつ突然身体をよじった。蛇身の力強い動きで、二人は
抱き合って繋がったまま横になり、あるいは上下が入れ替わり、絡み合い、互いに腰を
こすりつけながらベッドの上でのたうち回る。それでも俺は休みなくモノを突き立てる。
押し寄せてくる肉襞をかき分け、締め付けに耐え、ナイアさんの子宮口をずんずんと突く。
「あぁっ、あああっ!! だめ、す‥‥ごい、っくぅ‥‥!!」
 腕を絡ませ、大きな乳房を俺に押しつけ、ひたすらに喘ぐ。
 モノを締め付ける力が一層強くなり、抱きしめる爪が俺の背中に食い込み、巻き付く
下半身までがびくびくと震え出す。ナイアさんの上体が汗でぬるぬるになり、そこに
長い髪の毛が張り付いている。
749住み込み弟子のとある一日 (9):2005/04/04(月) 23:55:31 ID:VkanxL3e
「‥‥はぁっ、はぁっ、‥‥イっていいよナイアさん‥‥ほらっ!」
 ズンッ!
「ああ、くはぁっ! まだ、まだよ、もっと‥‥!」
 虚勢を張ってるけど限界なのは明らかだ。もう一押し!
「がまんしなくていい‥‥イけよ! 思いっきり狂え!!」
 ドスッッ!!
「あ、あああああああああぁぁぁ――っ!!!!」
 わざと乱暴な言葉と同時に思いっきり深く貫くと、その瞬間に彼女はものすごい絶叫とともに
背骨が折れんばかりに仰け反った。同時に蜜壺の締め付けも俺の限界を――
「っく――ナイアさん――!!」
 ドビュゥッ!!ドビュッ、ドクッ、ドクッ、ドクッ‥‥!
 爆発する俺のモノ。
「あ、あつっ――そ、そんな、ああ‥‥っくぅぅ――!!!!!」
 膣内に溢れる刺激に耐えかね、立て続けに絶叫。今度は俺にしがみつき、すごい力で
抱きしめてくる。下半身も凄まじい力で締め上げられ――
「っぐぁっ!! ナ、ナイアさん離し――ぎゃあああああ!!!」

 * * * * *

 気が付くと俺は自分のベッドの上にいた。顔の上には心配そうな顔の師匠と、例によって
表情が読めないキダシュ医師。
「あれ――なんで先生が――いだだだだだだっっ!!!」
 起きあがろうとした瞬間、太ももから足首まで死にそうな激痛が走った。見ると脚に
鱗模様のアザが全面にできて、青紫色のすごいことになっている。‥‥こ、これはっ。
「むちゃをするでない。見たところ骨に異常はないが、しばらくは歩くのも大変じゃろうな。
丸一日は寝ておれ」
 先生は俺に向かってそういうと、今度は師匠に顔を向け、
「‥‥それにしてもナイア殿,一体なにをやったらこんなことになるですかな‥‥」
「‥‥ま、まぁ、その、『修行の一環』ってやつで‥‥」
 師匠は明後日の方を向きながら答える。心なしか顔が赤い。
750住み込み弟子のとある一日 (10):2005/04/04(月) 23:57:25 ID:VkanxL3e
「修行も結構ですがな、あんまり弟子にむちゃをさせるではありませんぞ。まぁ薬や治療は
必要なさそうですから、お代は次の仕入れの時にほんのちょっと色をつけといてくだされ。
では、お大事にな」
 先生を見送ると、師匠は俺の耳元に顔を近づけ、
「‥‥ちょっと気合が入り過ぎちゃって‥‥悪かったね。
でも、あんたが二回も連続でイかせてくれるからよ‥‥ふふ、ほんっとに気持ちよかった。
ケガが治ったらまたお願いするわ、ラート」
 甘い声でそう言うと、俺の頬に「ちゅっ」と軽いキス。そして店の方へと戻っていった。

――ま、今ので我慢しとくか。住み込み弟子も、案外悪くない。


(終)
751名無しさん@ピンキー:2005/04/04(月) 23:59:56 ID:O82q8vNs
ロールミ-!ロールミー!
GJすぎますわ
752名無しさん@ピンキー:2005/04/05(火) 00:01:25 ID:FUJDnwUG
師匠━━━( ゚∀゚ )━(∀゚ )━(゚  )━(  )━(  ゚)━( ゚∀)━( ゚∀゚ )━━━!!!!
超萌えた
GJ!

んで、↑の方のもだけど
こういう色々共存してる街っていいな、住みたい
753名無しさん@ピンキー:2005/04/05(火) 00:24:29 ID:eOeACLU+
ちくしょう、ラートが羨ましすぎるぜw
エロエロスな話GJ!
754名無しさん@ピンキー:2005/04/05(火) 02:56:41 ID:jQVirrZt
ロールミー!キタ━━━━━━\(゚∀゚)/━━━━━━ !!!!!
GJ!

映像は半角2次の人外スレの萌えラミアたんで想像しました
755名無しさん@ピンキー:2005/04/05(火) 18:25:41 ID:NrXSesPM
>>745
> 「‥‥ベッドの上で『師匠』はやめろ、っていったでしょ‥‥」

これに萌えた。普段は師弟、ベッドの上では恋人ですか。
願わくば初めての時とか続編とかを希望。
756名無しさん@ピンキー:2005/04/05(火) 21:46:50 ID:ZVGtp4zc
>>733
なんか書きたいことの整理ができてないような印象を持ったんだが、
自分だけか?
757名無しさん@ピンキー
なんか昨日電撃文庫のコーナーで本探してたら
「さえない若者が(人間以外の女の子とか別世界の女の子とかが現れて)
いきなりモテモテになる」って感じな本が2つもあって
もしや電撃hpのはこういうのだらけなのかなと思いつつも
俺も「さえない若者(ry」を描きたいなぁと