少女漫画「花より男子」のエロ小説4

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1名無しさん@ピンキー
作家さん、新人さん、どんどん書いてね。

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少女漫画「花より男子」のエロ小説3
http://idol.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1072178687/-100

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少女漫画「花より男子」のエロ小説2
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1047289853/

少女漫画「花より男子」のエロ小説ってありませんか?
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1018880722/l50
2名無しさん@ピンキー:04/11/22 22:23:32 ID:TKrry/BT
即死回避の為、しばらくカキコお願いします〜
3名無しさん@ピンキー:04/11/22 22:33:13 ID:ZAO4gTQ/
了解!
前の死んじゃったの?
4名無しさん@ピンキー:04/11/22 22:40:56 ID:lXcCcBcT
>>3
15発言でお亡くなりになりました。
南無(-人-)
5名無しさん@ピンキー:04/11/22 22:45:10 ID:jdLN/FnT
スレ立て乙!
自分もログ取ってあるよー!
8cgさん、安心してー
6名無しさん@ピンキー:04/11/22 23:03:56 ID:TKrry/BT
>>5
前スレ968が前スレに貼ってくれたみたいです〜
7名無しさん@ピンキー:04/11/22 23:07:26 ID:SRj4nfuO
前スレ968です。
流れ読まずに貼っちゃいました。(reloadしてなかった)
せっかくTKrry/BTさんが気を遣ってくださっていたのに。
ごめんなさい。
8名無しさん@ピンキー:04/11/22 23:11:14 ID:TKrry/BT
>>7
いやいやいや、誰が貼っても同じですから^^
8cgさんもダメだとは言わないでしょうし、大丈夫ですよ〜
98cg:04/11/22 23:30:28 ID:4iiM4wAm
もちろん大丈夫です!ありがとうございました!!
復活したことを知らずに、めげずに新スレ記念つくつか超スピードで書きますた。
短い&エロちょっぴりですが、即死回避SSとゆうことで。

ったく、熱だすか?こんな時に。
俺は、胸の中の牧野を見下ろす。こいつが横に寝てるのに、なんもできねえのは、二度目だ。
へびの・・なんだ・・?煮っ転がし?違うな・・・生卵・・?いやこれも違う・・そんなこたあ、どうでもいい!
しまった、さっきかっこつけて「こうして眠るだけでいい。」なんて、言うんじゃなかったぜ。
っつーか、それでホントに寝るか、フツウ。しかも、NYに立つ前、最後に過ごせる二人きりの夜によお・・。
108cg:04/11/22 23:31:13 ID:4iiM4wAm
俺は牧野の額に、そっとキスを落とす。
さっき飲ませた薬が効いたのか、鼻の頭にうっすら汗をかいてるみてえだ。
俺はベッドサイドにあったタオルで、汗をぬぐう。・・・・身体も汗、かいてるな、絶対。
・・・・寝てる牧野に、いたずらするわけじゃねえ。・・・下心なんて、ねえよ!って、誰に言い訳してるんだ、俺。
横向きに、丸まるように眠る牧野を、そっと上を向かせて横たえる。・・・・反応なし。
起きて、続きやってもいいんだぞ・・汗かいたせいか、熱下がったみてえだし・・・。って、ホント起きねえ、こいつ!
案の定、身体もかなり汗ばんでいる。胸の・・谷間っつーのか?いや、谷間・・まではねえな、段差?の汗の玉を拭く。
でもまあ、なんだ・・小さいけど、可愛い胸だ。・・ピンクだしよ。
ちょっとくれえ触っても・・・いや、それじゃ変態だな。・・・・俺は、汗をだな・・。
ちょっと乱暴に、背中を上に向ける。
118cg:04/11/22 23:31:46 ID:4iiM4wAm
「ん・・・。」
おっ、起きたか?・・・いてっ!こいつ、蹴りやがった!
この道明寺司を蹴って無事な人間はお前と姉ちゃんくらいだぞ!
腰から、尻にかけてのふくらみを、タオルでなぞる。・・・柔らかそうだな・・。
尻を触りたがる痴漢なんて、アホかと思ってたけどよ・・・尻っつーのもなかなか・・。
俺は誘惑に耐えかねて、人差し指で、そのふくらみをぷにゅっと押す。
うん、起きねえ。俺は、手のひらで尻を包む。
こいつの肌って、人形みてえだな。まっしろでつるつるだしよ。・・・ここまでしたんなら、もう一緒だよなあ。
もう一度上を向かせて、蕾にキスをする。舌をからめて、だんだん、強く刺激していく。
128cg:04/11/22 23:32:21 ID:4iiM4wAm
「ん・・・?道明寺・・?」
起きたか!?よしっ!・・・・れ、起きてねえ・・・寝言か・・?
牧野は眠ったまま、うっすらと微笑む。
「・・・大好き・・・。」
俺は手を止める。・・・・ったく、んな可愛いこと言われちまったら、やろうぜなんて起こせねえじゃねえか。
ま、いいか。今度起きてるとき、覚えてろよ、牧野。

俺は、使用人室に控えているメイドに内線をかける。
「おお。・・・俺は先に出るけどよ、ゆっくり寝かせてやってくれ。・・・医者は女の医者じゃねえとダメだぞ。・・・じゃ、頼む。」
四苦八苦して、俺は牧野に、バスローブを着せる。
寝てる人間に服着せるって、難しいんだな・・・。そしてこいつ、ホント核戦争起きても寝てそうだぜ・・・。
俺は、ジャケットをはおって、牧野にキスをする。
牧野、続きはまた今度な。
138cg:04/11/22 23:32:52 ID:4iiM4wAm
あれ・・?
気が付くと道明寺はいなくて、あたしは一人でベッドに寝かされていた。
「服・・ひゃあ、着てる・・・良かった。」
メイドさんが、部屋に入ってくる。
「軽食の準備ができてますので、テラスにどうぞ。」
あ、嬉しい!おなか空いてたんだあ。・・・そう言えば、なんか食べ物の夢見た気がする。
道明寺がなぜかお好み焼き焼いてくれて・・・お前、これ好きか?とか聞いたんだよね・・。
ふふっ、ヘンな夢。いつか、ホントにあたしに料理してくれる日なんて来るのかな?
道明寺が用意してくれた制服に手を通す。
夕べは熱出ちゃって、抱き合うだけだったけど・・・ちゃんと心に残る夜だったね。
あたしは一人で桟橋に立つ。あんたがNYに行くこと、寂しくないって言ったら嘘になるけど・・。
でもあたし、信じてる。この足は、未来に向かってる。・・・そして、その先にあんたがいるって。

FIN
148cg:04/11/22 23:38:02 ID:4iiM4wAm
>968様、TKrry/BT様、ありがとうございます〜。
自分のPCにも保存しときます。このスレは大切に育てたいですね!
私も連載(って偉そうに・・)以外、こっちでもUPするようにしますね!
他の作家さんも、来て下さいね〜。
15名無しさん@ピンキー:04/11/22 23:40:38 ID:TKrry/BT
おおお、新作が!
こういうのも大好きです〜!
新作乙です!>>8cgさん
16名無しさん@ピンキー:04/11/23 10:06:00 ID:ZzF7Y4rb
スレ立て&保守乙カレ〜です

8cgさん、新作投下ありがとう
エッチなしのお話もいいですね

ところで即死(dat落ち)基準て何だったっけ?
今5KBになってるけどたぶんこれだとまた落ちそうだよね
17名無しさん@ピンキー:04/11/23 12:38:26 ID:jS3Ik6pf
>>16
10Kだか20Kないとダメじゃなかった?

そういうわけで、ちょっとカキコ多めでお願いします。
18名無しさん@ピンキー:04/11/23 13:32:34 ID:KcAreOz+
>1サン乙!
8cgさん、よかったです〜!
お好み焼き焼いてる道明寺・・・うぷぷ、想像してワロテしまいました。
19158:04/11/23 17:18:58 ID:KcAreOz+
私も新スレ記念でUPしまーす!あ、あとdat落ち防止も兼ねて。


今日は、本当に忙しい一日だった。早い時間から準備に追われっぱなしだった。
あいつを追って大学の卒業を待たずにニューヨークへ行ったあたしと、仕事で忙しい道明寺が滞在できる日数はごく僅か。
もちろん忙しいのは仕事の関係上あいつだけだから、あたしだけ日本に残っていろんな後片付けしたっていいんだけど、あいつはこう言うんだ。
「もう一秒だって離れていられっかよ。一緒にニューヨーク戻るかんな」
だから、そんな多忙なスケジュールの中で、やっと決定した婚約会見の日だった。

会見は、F3や滋さんや桜子にも前もって知らせずに開いたので、会見後のパーティーでは、みんなから散々小突かれる結果となった。
「つくしーっ!なんでちゃんと知らせてくれないのよ〜」
「そうですよ、先輩。本当に水くさいんだから」
台風のような勢いで話しかけられる。
「ご、ごめんね…なかなか、話す機会がなくて…」
「もうっ〜っ!こんな調子で、サプライズウエディングなんかしたら、承知しないからね!」
「そうそう!結婚式は、ちゃんと前もって知らせてくださいね!」
向こうの方では、同じように道明寺がF3に捲くし立てられている。
『あいつも責められてる…』
そう思って少し笑いながら眺めていると、花沢類と目が合った。
最初は微笑んでいる花沢類の瞳。だけど、そのうち、その瞳は燃えるような熱さを宿した。
その力強さに、あたしは彼から目を逸らすことが出来なくなった。
花沢類、お願いだから、そんな熱い目で見つめないで。
20158:04/11/23 17:20:10 ID:KcAreOz+
あたしは、あまりの疲れから、パーティーを中座してホテルの部屋で休ませてもらうことにした。
道明寺はとても気遣ってくれて、一緒に部屋まで来てくれようとしたけど、あたしはそれを断った。
「主役が二人も抜けたら、ヘンに思われちゃうでしょ?まだ、ご挨拶終わってない人もいるんだから」
そう言って、送ろうとする道明寺の手をやんわり押し戻した。
部屋に入り、ベッドにドレスのまま倒れこむ。
「あっ〜〜〜……疲れた…」
道明寺と付き合うと決めたときから判ってはいたことだったけど、こんなに大変なのね、財閥って。
これからのことが心配だったけど、スタートは切ったんだ、進むしかない。
「ああ…眠い……」
眠りに引き込まれそうになった時、バスルームの扉が開いて、誰かが出てきた。
驚いて身を起こす。誰?!
ダウンライトの部屋からは、バスルームの扉から漏れる明かりの方が強くて、逆光になる。誰なのか、見分けがつかない。
「だ、誰?」
怖がっているように見せちゃダメ。大きな声を張り上げる。
「俺だよ、牧野」
その声は…!
「花沢類!…ど、どうして、この部屋に」
「カードキーの複製なんて、簡単なことなんだよ」
そういって、花沢類はポケットからカードキーをひらりと出して見せた。
「な、なんで、そんなこと…?」
「牧野と二人きりで話したかったからさ。今日みたいな忙しい日じゃないと、司はあんたから離れないからね」
「ふ、二人きり…?」
「そ。牧野ってば、4年待たずにさっさとニューヨークに行っちゃったから。俺、出る幕なかったじゃん」
「は?」
「今日が最後のチャンスだと思ってるよ。司のことだ、きっと間髪おかずに、あんたを『牧野つくし』から『道明寺つくし』にしちまうだろ」
「花沢類…何言ってるの?」
「牧野を俺のモノにしたいんだ」
その言葉と同時に、花沢類はあたしを背中から抱きしめて、あたしの首を自分の方に向かせ、強引に唇を重ねた。
「んっっっ!!」
驚きから、一瞬身動きが取れない。でもそれは驚きからだけじゃなかった。
花沢類があたしを羽交い絞めにして抱きしめる。その力強さに抵抗できない。
21158:04/11/23 17:20:40 ID:KcAreOz+
「んんんんっっっっ!!」
身体をよじって逃れようとするんだけど、花沢類は腕を解いてくれなかった。
ドレスの上から胸を揉まれる。荒々しい手の動き。
やだ、花沢類っ…こんなのっ…!
心の中で叫ぶけど、それはもちろん花沢類に届くわけもなく、彼の手は更に強引さを増していく。
唇を堅く閉じて、舌の侵入を拒む。だけど、花沢類はお構いなしにあたしの唇を求め続けた。
胸の愛撫が、ゆっくりな動きに変わった。その指は、あたしの頂上を探して彷徨う。
丁度、その場所を突き止められたとき、不覚にもあたしの唇は声を漏らした。
「んっ……っ」
花沢類は、指をそこから移動させずに、あたしの頂上を攻め続けた。
油断しちゃだめと思うのに、指の動きがあたしを狂わせる。
開かないと誓った唇は、あっさりと花沢類の舌を受け入れてしまった。
「んっ…んんんんっ…」
花沢類の舌が、あたしの中を蹂躙する。舌同士を絡めあって、弄ぶ。
すかさず花沢類の手が、あたしのドレスのスカートの中に入ってくる。
冗談っ…!何考えてるの、花沢類!
「んんんっ〜〜〜っっ…」
花沢類の腕を掴んで、そこから引き離そうとするんだけど、花沢類の腕は言うことを聞いてくれない。
そのまま、下着の中へと進んでいく、指。
それ以上進むとっ…!!
抵抗も空しく、指が、あたしのクレバスに埋まる。
花沢類は気付いてしまった。あたしがもう十分に潤っていることに。
22158:04/11/23 17:21:09 ID:KcAreOz+
「牧野、こんなになってる」
花沢類は唇を離すと、あたしの耳元で囁いた。
「俺に半ば無理やりヤられてるのに…牧野も、俺としたかったんでしょ?さっき、俺の視線から目を逸らさなかったもんね」
花沢類が、あたしの耳朶を軽く噛む。
「やっ…なに、考えてるのっ!…はなざわるっ……んんんっ…」
反抗の途中で、花沢類はあたしの蕾に触れた。
「感じてるんだ…やっぱ牧野は可愛いね…このまま司だけのものになんかさせないよ」
花沢類はあたしの腰から下着を力ずくで降ろし始める。
「ちょっと、やだ、何をっ…!」
片足だけを抜き取って、花沢類はあたしの正面に廻った。
隙を見てベッドから這い降りようとしたあたしの足首を両手で掴んで、ぐりんと持ち上げられ、そのまま大きく足を開かせられる。
やだっ!…花沢類の目の前にっっっ!
花沢類は立ち膝で、目の前に開かれたあたしの秘部に顔を埋めた。
「やっっ…ああっ…やだっ…んんんっ…!」
花沢類の舌が、あたしの蕾の上を這う。
「ああああんんんっ……だめっ…いや…花沢類っ…」
腰をよじって舌から逃れようとしたけど、それがより一層、花沢類の舌の動きを増長させていく。
感じてやるもんか、こんな無理やりだなんて、冗談じゃないっ!
そう思うのとは正反対に、どんどん潤いを増していくのが判った。
「牧野…」
花沢類が仰向けのあたしをごろんと回転させて、うつ伏せにさせた。
後ろから腰を持ち上げられ、両手で身体を支える。こ、このスタイルは、まさかっ…!
逃げたいけど、腰を押さえ込まれている。最後まではイヤっ…!
「やだ、やめて、花沢類っ…!」
背後から、ベルトを外してジッパーを降ろす金属音が聞こえた。
「牧野、もう、諦めて…」
そう言って、花沢類はあたしの中に一気に入ってきた。
23158:04/11/23 17:23:44 ID:KcAreOz+
喘ぎ声なんて出してたまるもんか。そう思ったのに。
「………っっ!!!」
挿入された瞬間、道明寺との違いに思わず声を出しそうになった。
入れられただけなのに、どうしてこんなに痺れるような快感が?
「どう?司とは違う?」
見透かしたように訊く花沢類。
「やだ…こんなのっ…花沢類っ…」
「嫌?そうかな…じゃ、どうして動いてないのに、中がヒクヒクしてるの?」
「………っ!」
「嘘つきだね、牧野」
そういうと、花沢類はあたしの腰を掴んで、後ろから打ちつけ始めた。
「っ…っ…っ…っ…!!」
声が、出口を求めて渦巻いている。でも喉は声をだすまいと必死で閉ざす。
花沢類の腰の動きが加速する。ああっ…どうしてそんな動きっ…っ!
「まきの、声出さないつもり?…感じてない振りなんて、正直じゃないよ」
「…やっ…花沢類っ…っ…やめてっ…」
「やだよ、牧野をイかせるまでは、やめない」
花沢類の動きが、いつもの道明寺との違いをあからさまにしていく。
こんな動きで突かれたのは、初めて。
必死で理性を保って、声を出さないようにしているのに、花沢類の動きは、その理性を剥がしにかかる。
とうとう、あたしの喉は限界を超えた。
「………ぁっ…」
小さく喘ぐ声を、花沢類は聞き逃さなかった。
「…やっと声が聴けた…牧野、もっと聴かせて」
花沢類は、入れたままあたしをうつ伏せにして、足を片方ずつ回転させて、今度はあたしを仰向けにした。
24158:04/11/23 17:24:35 ID:KcAreOz+
「牧野の顔を見たいからね…」
「んっ…やだっ…花沢類っ…」
「ついでに、そのフルネーム、もうやめなよ。名前で呼んで」
「そんなっ…急にっ…」
「司としてるとき、司のコトは何て呼ぶわけ?…名前で呼んでるなら、俺のコトも『類』って呼んでよ」
花沢類の顔に、小さな嫉妬を見た気がした。
「んっ…やっ…お願い、やめて…」
「牧野の中は、やめてって言ってないよ。絡み付いて、離れないもん」
花沢類は、再び腰を揺り動かし始めた。
急に動かれて、声を抑える準備をしていなかったあたしは、また喘ぎ声を花沢類に聞かせてしまった。
「あっん……」
「そう、もっと聴きたい…」
花沢類は、腰を動きを微妙に変えながらあたしの中を泳ぐ。
その動きは、今まで道明寺との行為ではもたらさなかった新たな快感を生んでいく。
これ以上、声を抑えるのは不可能かも。
「…花沢類っ…」
名前を呼んだ途端、花沢類は急に動きを止めた。
「牧野…名前で呼んでって、言ったよね」
「…えっ…」
「名前で呼んでくれるまで、動かないよ」
行為を止めさせる最大のチャンスだった。あたしの中では、理性と本能が闘っている。そして、ほんの少しの差で、理性が勝った。
これ以上、花沢類と、こんな乱れたこと出来ない。
「じゃ、止めて…これ以上、こんなことしないで…」
「…そう。そんな嘘つくんだ…」
花沢類は一つ呼吸を吐くと、さっきまでの動きよりももっと激しくあたしを突き始めた。
25158:04/11/23 17:25:02 ID:KcAreOz+
「んっ…ああぁっ…やぁっ…っ…!」
「さっきも言ったろ?…牧野をイかせるまではやめないって…」
花沢類の動きは、あたしをどんどん快楽へと導き出す。
「んんっ…あぁぁっ…ああああっ…んんっ…っ…っ…」
「そんな声出して、止めてって言えるなんて、牧野…ずるいな…」
「やっ…んっ…んんっっ…っ…」
もうすぐで、絶頂を迎えてしまう。こんな状況で、イきたくない。
そう思うんだけど、着実に階段を登っている。
ああ、もうすぐ、もう…あたしっ…。
「ああぁっ…ダメ、…花沢類っ!…」
再度、花沢類の名前を呼ぶと、さっきと同じように動きを止めた。
「名前で呼んでってば、…ほら、牧野」
そういうと、今度はゆっくりと中を掻き回される。
一度、もう少しで登り詰めようとした身体が、さっきまでの激しさを欲する。
このゆっくりな動きが、あたしの欲望を更に刺激する。
「牧野…?イきたくないの…?」
緩慢な動き。動かれるほどに、あたしの中が焦れる。
早く、早くイきたい…っ…っ…!もっと、欲しい…っ!
「…るいッ……イかせてっ…っ…!!」
「…やっと、正直になったね…うん、一緒にいこう」
花沢類が、さっきと同様に激しく動く。すぐそこに、絶頂が来てる。もう、もうすぐっ…っ!
「牧野、中、出すよ…」
「ああッ…ダメ、中はっ…ダメっ…」
「そんなこと言っても、もう、遅いっ……」
「あぁっ、だめっ、あぁっ、ああっ、あっ、あっ………類っっっ!!!!」
「牧野っ…っ!!」
あたしと花沢類は、同時に名前を呼び合って、階段を登り切る。
あたしは、花沢類があたしの中へ全てを注ぎ込むのを、止めることが出来なかった。
26158:04/11/23 17:25:25 ID:KcAreOz+
「司が戻ってくるとまずいからね」
花沢類は、行為が終わると息を整える暇もなく、タキシードに手を通し始めた。
あたしは、中に注がれた花沢類の欲望を、シーツに零さないように、必死でこらえていた。
「今度帰ってきたときも、しようね。あ、それとも俺がニューヨーク行こうかな」
花沢類は、意地悪な微笑みをあたしに見せた。
「じょ、冗談っ…するわけないでしょ!」
「また嘘つくの?ま、でも牧野の身体は正直だから、身体に訊くから、いいか」
あたしは、花沢類に向かって枕を投げつけた。
「早く出てって!」
花沢類は、昔と変わらずに、くくっと笑った。
「あ、それから」
「?」
「牧野にしるし、付けたから。足の付け根んとこ。司とは暫く出来ないよ」
「!!」
「ヤらせない言い訳、考えておいた方がいいよ、牧野」
あたしは、そう言って部屋を出て行く花沢類を呆然と見送った。
………この、天使の顔した、悪魔めっっっ!!
27158:04/11/23 17:44:51 ID:KcAreOz+
お粗末さまでした。
 読み返したら、いつの間にか、類がタキシード脱いでるし。
なんか描写がイマイチですが、ご勘弁を。一気に書いてしまったものですから。

あ、あと。最後のひとことですが、ここの過去スレだったかで、
どなたかが使っていた記憶があるんですけど…。
パクッていたらすみません(謝
288cg:04/11/23 18:28:10 ID:4ykwWVsM
きゃああああ〜〜〜158様の新作、しかも強引類くんだああ!!!
プリントアウトして何度も読み返したい出来です!
「ヤらせない言い訳、考えておいた方がいいよ」なんて類くんったら!
この後NYでも密会したりするんでしょうか・・。
天使の顔した悪魔って、ああ、悪魔な類くんもいいですね。
最近司ラブな私でしたが、やっぱり類、好きだなあ〜。
158様、ごちそうさまでした!
29名無しさん@ピンキー:04/11/24 00:07:06 ID:7a1VMoUc
きゃぁぁぁ!
類が鬼畜だわぁ♥
30sage:04/11/24 00:57:36 ID:/R0UUrsK
ひょー!!
る、ルイルイが!ルイルイが!!
たまには強引ルイルイもいいね〜
31名無しさん@ピンキー:04/11/25 01:35:05 ID:RBrshSgD
強引でSっぽかったくせに、H後は飄々としちゃって………類ステキ。
32名無しさん@ピンキー:04/11/25 17:47:08 ID:BuW+tbFO
悪い類にホレボレ…☆ちゃんとつくしがイくまでしてくれたし。類は素敵な共犯者になってくれそう… つくしの性格上浮気はしないだろうけど…
338cg:04/11/26 12:40:24 ID:9y/MknEV
また落ちちゃいそうな悪寒・・・。前スレ最後のエロ類くん書いてくれた方、復活
してくれないかなあ・・とおねだりしてみるテスト・・・。
34名無しさん@ピンキー:04/11/26 16:31:37 ID:ymrv37qv
              ☆ チン     マチクタビレタ〜
                         マチクタビレタ〜
        ☆ チン  〃  Λ_Λ   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
          ヽ ___\(\・∀・) < 職人さんマダー?
             \_/⊂ ⊂_ )   \_____________
           / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ /|
        | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  |
        | .愛媛みかん.  |/


ウソですウソです…いつまでも待ってます!
保守。
たぶんもうちょいで即死回避。
35名無しさん@ピンキー:04/11/26 17:29:35 ID:cGCp7MHQ
即死回避するために書きコします!158さん、やっぱり
ルイルイいいです☆☆☆もうルイルイ最高で〜す!!
36前スレ946:04/11/26 20:25:55 ID:4r2+olmk
花沢類が静さんを追ってパリへ立った翌日、あたしは非常階段で日向ぼっこを
していた。ちょっと寂しくなったけどこれでよかったんだよね・・・?
まだそこに花沢類がいて、あたしを笑顔で迎えてくれそうな気がして
来てみたけどやっぱり・・・。
ここからあたしの一日が始まる。その日もその予定だった。

休み時間になるとあたしはその場所へ向かった。花沢類とあたしの
秘密の場所・・・。まさか、道明寺が後をつけているとも知らず。
「牧野」この場所であたしをそう呼ぶ人間は一人しかいない。
「花沢る・・・」そう言い掛けてやめた。
「道明寺・・・!?」 あんたなんでここにいんのよ?
「俺がいちゃ悪いかよ」 ふてくされたように道明寺が言う。
「べ、別に悪くはないけど・・・」あたしは言いよどむ。
「全く、休み時間になると姿消しやがって、何処行くのかと思って
後をつけてみりゃ・・・そういうことかよ」
「あたしが何しようが勝手でしょ。もう放っといてよ」
何故だか道明寺には喧嘩腰になってしまう。
37名無しさん@ピンキー:04/11/26 20:27:36 ID:4r2+olmk

「類はパリへ行っちまった。あいつの事はもう忘れろ。」 
「大きなお世話・・・」 そう言い掛けたその時、道明寺があたしの
腕を強く引っ張ってあたしを抱きしめた。
「類のことはもう忘れろよ!」 そう言うと強引に唇を寄せる。
「いやっ。やめてよっ!」 ここはあたしと花沢類の大切な思い出の場所。
それを、こんな奴に汚されたくない!
あたしはありったけの力で抵抗した。「うわっ。牧野やめろ!」
「あんたなんかだ〜〜〜〜〜いっ嫌い」
そう言ってまさに階段を駆け下りようとした時、見事に足を踏み外してしまった。

「落ちるっ!」 あたしはこれまでの出来事が走馬灯のように頭をよぎる。
学園のパティオで聴いた花沢類のウ"ァイオリンの音色、花沢類が頬に
くれたキス、二人のお気に入りの場所・・・。
もう駄目だ そう思った瞬間・・・・・
「牧野っ!」 誰かがあたしを抱きしめてくれた気がした。
心地よい暖かさ・・・。誰・・・?花沢類・・・?
あたしはかなりの勢いで階段を転がり落ちた・・・と思う。
38名無しさん@ピンキー:04/11/26 20:28:56 ID:4r2+olmk

気が付くと、あたしは天蓋付きのふかふかのベッドに寝かされていた。
ここ・・・何処!?
「よぉ、気が付いたか?」
心配そうにあたしを覗き込む瞳・・・
「道明寺!?」
「どうした? あぁ、オマエの怪我はたいした事ないってよ。」
そう言って微笑む道明寺の腕には包帯が巻かれていた。
「その怪我・・・もしかして、あたしを庇って・・・?」
「おう。どっかのじゃじゃ馬が暴れやがるからだな・・・」
「じゃじゃ馬・・・ってそれあたしの事?」
「たりめーだ。牧野以外に誰がいんだよ。」
「何ですって〜〜〜っ!」
「大体、元はと言えばあんたがあたしにあんな事、しようとするから・・・」
「っんだと! てめぇが大人しくしてりゃこんな事にはならなかったんじゃ
ねえかよ。」
「冗談じゃないわよ!好きでもない男にキスされかけて
誰が大人しく出来るかって言うの!」
39名無しさん@ピンキー:04/11/26 20:34:22 ID:4r2+olmk

「・・・・・っ! おまえ、うるせぇよ。」
あたしは・・・不意に唇を奪われた・・・。「んんっ・・・」
「んっ、んん―――っ」 ヤバイ・・・こいつキス上手すぎ・・・
って、そんな事考えてる場合じゃな〜いっ!
「なっ、なにすんのよっ!」 慌てて唇を離す。
「気持ちよかったか?」 そんなの真顔で聞かないでよっ!
「牧野・・・このままオレのものになれよ・・・」
「ばっ、ばかっ!誰が、あんたなんかと・・・」
「NOは、無しだ。オレは欲しいと思った物は全て手に入れてきた。
オレが望んで手に入らないものなんてねぇんだよ。」
「おあいにく様。その手に入らない物1号があたしってことだね。」
ベッドから降りようとしたあたしを道明寺は無理に押し倒した。
「ちょっ・・・何するの。やめてよっ。」
「言ったろ?欲しいものは必ず手に入れるって・・・」

40名無しさん@ピンキー:04/11/26 20:44:38 ID:4r2+olmk
8cgさま、158さま。いつも素敵なお話を有難うございます。
読みながら思わずハァハァしてしまいましたw

前スレ>>957さま。リク、有難うございます。「仕込まれるつくし」のお話
只今執筆中です。実力不足の上遅筆ゆえ、もう暫くお待ち下さい。
418cg:04/11/26 20:53:50 ID:9y/MknEV
>946様、強引な司、素敵です!続き心からお待ちしてます!
さて、946様を待つ間、暇つぶしに良かったらどうぞ!

お詫び
今からUPしますものは、大変内輪受けな話であり、158様のHP及び、8cgのHPにいらしている方
以外には、まったく意味不明のものです。
しかも8cg、王家に疲れてかなり壊れてます。
でももしあなたが両HPの住人で、金曜の夜をもてあましていたら・・ちょっと覗いてみてください・・。
428cg:04/11/26 21:37:10 ID:9y/MknEV
8cg(以下8)        「あ、やっとみんな揃ったね。いらっしゃ〜い!」
原作つくし(以下原つく)  「あの、あたしバイトで忙しいんだけどいったいなんの集まり・・・あっ!
                なんであたしが三人もいるの!?」
Shapeつくし(以下Sつく) 「そうよ、あたしなんて大河原家に走ってるとこだったのに・・。」
Fragileつくし(以下Fつく) 「ねえ、あたしはHPバージョンなの、2chバージョンなの?
                それによって、かなり違うんだけど・・。」
桜子              「え?あなたたち知らずに来たの?(可哀相に・・)」
滋              「今日はF4で誰が一番Hが上手かっていう座談会だよっ!」
全部のつくし        「ええええ〜〜!」
8               「オホン。ホントは158様んとこのつくしにも来て欲しかったんだけどさあ・・・。
                (あっちはなんと西門とも美作ともしてるし)」
原つく            「なんか、似たような企画、キャラブックでなかった?」
8               「ごほごほっ!・・ええと、桜子は原作の中で美作&西門とHしてるよね?
                 どっちがうまかった?」
438cg:04/11/26 21:38:25 ID:9y/MknEV
桜子             「う〜ん、どっちも甲乙つけがたい、って感じかな?
                 ただ、西門さんの方がより今夜だけだよ、みたいなの匂わされて、ちょっと
                 悲しかったかな・・。やっぱり乙女としては、嘘でも愛してるよ、とかさあ・・」
滋              「あんたが乙女とか言うな!ホンモノの処女は、あたしだよ!。せっかく2chで
                 司といいとこまでいったのに、HPじゃなかったことにされてるし・・。」
8               「ごほごほごほっ!ええと、Fつくは司と類、両方としてるよね?どっちがうまかった?」
みんな            「聞きたい聞きたい〜!!」
Fつく             「ちょっと!人のこと淫乱みたいに言わないでよっ!。・・・でも、ええと・・。
                 花沢類は、とにかく優しくて・・なぐさめるような・・かな。道明寺は、うーん、
                 なんか激しくあたしを必要としてくれてるっていうか・・もおやだっ!
                 なに言ってんの、あたし!」
桜子             「Sつく先輩は、まだ道明寺先輩とだけですよね〜。観覧車の中で・・なんて
                 純情そうな顔してやるじゃないですか〜。」
Sつく             「あれはあたしの中では(HPの中でも)ないことになってるの!
                 それにまだ、ってどういうことよっ!」
滋               「もう、司と別れるんなら、さっさと別れてほしいよね・・。あ、つい本音言っちゃった!
                 あたし読者の皆様からいい子、ってことで同情してもらってるのに!
                 あはは、ええと・・あたしはとにかく司が幸せなら・・。」
皆               「・・遅いよ、もう・・。」
448cg:04/11/26 21:39:12 ID:9y/MknEV
桜子             「ねえ、誰とでも一回だけできるんなら、誰とがいい?」
滋               「ええ〜そりゃやっぱり、司だよお。西門さんや美作さんも興味なくはないけど。」
Fつく             「なんで花沢類だけいないの?」
滋               「だって、つくし以外には冷たそうじゃん!」
滋以外全員         「・・・。」(それは道明寺もそうだろ!と思うが武士の情けで黙っている。
桜子             「あたしも道明寺さんかなあ。やっぱり初恋のヒトだし、身体も飛び抜けて大きいじゃない?
                 きっと・・・きゃっ!」
原つく            「桜子、お下劣だよっ!」
桜子             「あら、処女のくせに意味は分かるんだあ、先輩。もしかして耳年増?」
8               「私はやっぱり類かな・・でも司も捨てがたいなあ〜。」
8以外全員         「・・・。」(あんたには聞いてない、と思ってるが作品内でどんな嫌がらせを受けるか恐ろしくて
                黙っている。(司がFで実証済み)
桜子             「誰が一番かは、やっぱり158つくし先輩に聞くしかないですよね・・。
                あたし、ちょっとひとっ走り行って来ます!」

そうしてこの座談会は終わることとなった・・。続きは多分ありません。
馬鹿馬鹿しい座談会におつきあいありがとうございました!
458cg:04/11/26 21:43:24 ID:9y/MknEV
読みにくくて、すいません!
がたがたですね。Front Pageでどうやったら揃えられるか分からなくて・・。
直す気力が無くてこのままUPしました。すみません・・。
46名無しさん@ピンキー:04/11/26 22:12:10 ID:EaPmkrLJ
個人サイトとスレの区別はつけてくれないだろうか。
正直、こういうのはちょっと困る。
47名無しさん@ピンキー:04/11/27 00:07:59 ID:0grXvsi+
面白いと思いましたが・・・。
488cg:04/11/27 00:21:29 ID:eoQUlZ7l
>46様
まったくもっておっしゃる通りです。意味不明のものを読まされて不快な思い
をさせた方、すみませんでした。
49名無しさん@ピンキー:04/11/27 00:37:04 ID:wrAvicdE
>47
同意。
それに個人サイトとは言っても、このスレから派生したサイトなんだから、
困るというほどのものでもないと思うが。

>8cgさま
毎度楽しませてもらってますので懲りずにまたお願いします。
50名無しさん@ピンキー:04/11/27 00:58:47 ID:6D3dEClt
おもしろかったデスヨ!
道明寺に1票♪
51名無しさん@ピンキー:04/11/27 01:28:11 ID:MDwJD6Ce
8cgさま、私もおもしろかったと思います♪
美作に一票。ちゃんと悦ばせてくれそう。
52名無しさん@ピンキー:04/11/27 02:36:41 ID:H1rRMyhu
なんていうか、これは8cgさんだから許されるところはあると思う。
職人さんとしてたくさん投下してくれてるんだから、たまにはこういうのもアリかな?みたいな。
おもしろかったしね。
ただ、これを名無しさんや新規さんがやると叩かれると思うなw
53名無しさん@ピンキー:04/11/28 12:13:33 ID:5jpH4BPM
54名無しさん@ピンキー:04/11/28 15:26:41 ID:kQK6F20s
保守
作家さんの降臨待ってます
55前スレ957です:04/11/29 01:37:26 ID:It6BFemg
946様、お返事ありがとうございます!
楽しみに待ってますね♪
今回の つかつく の続きもお待ちしてます〜。
続きが気になって仕方ないです…
56名無しさん@ピンキー:04/12/01 00:26:00 ID:6Dpk9jma
保守。
作家さん降臨キボン
57名無しさん@ピンキー:04/12/02 00:44:46 ID:WYk6yuc2
58名無しさん@ピンキー:04/12/02 09:17:56 ID:1eo4gUSm
新しいお話楽しみに待ってますー。あと…158さんと8cgさんのサイト教えていただけないでしょうか。スミマセン…。
59名無しさん@ピンキー:04/12/03 11:24:13 ID:f+ddGYmK
>>58
一応個人サイトなので本人降臨を待った方がいいかと。
もしくは、過去ログ探してみてください。
60158:04/12/03 13:36:11 ID:+twzeTyq
>58サマ
捜索願いありがとうございますた。私のサイトは以下のとおりです。
ttp://www.geocities.jp/hanadan_158/index.html
稚拙なサイトですが、遊びに来てくださいませ。

で、きっと怒られることはないと思いますので、8cgさんのとこも載せますね。
ttp://www.geocities.jp/novel_8cg/index.html

>59サマ
ガンガン載せてくださって結構ですよー。
過去ログもdat落ちしちゃいましたしね。

他の作家さん来ないかなー
618cg:04/12/03 17:39:26 ID:HXqIvOgR
もちろんOKですよ〜。
私も他の作家さん、お待ちしてます!そこのROMってるアナタ!
最初はみんなROM専ですよ〜!いっしょに書きましょうよお〜。
62名無しさん@ピンキー:04/12/03 17:58:30 ID:FU+xkHsb
946さん、どこ行っちゃったのかな…
63名無しさん@ピンキー:04/12/04 13:23:42 ID:qodq5ScB

街の樹々を華やかなイルミネーションが彩り、沢山の人が行き交う。
騒音の中で途切れ途切れに聞こえるクリスマスソング・・・。
なのに・・・あたしってばなぁ〜〜んでバイトなのっ!
イブだよっ!イブ! 
「つくしなにぶつぶつ言ってんの?」
「あぁ、ゆうき。勤労少女は辛いって話よ・・・。」
「なんだ、そんな事か。バイト終わったら、パーティ行くんでしょ?」
「そうなんだけどさ・・・あっそうだ。ゆうきも来る?」
「遠慮しとく。あたしは家族が待ってるし。」

店の前でゆうきと別れて、皆が待っている場所へ向かう
はぁ・・・何だか足取りが重い・・・。
今年も、道明寺はNYから帰って来ない・・・。F3は
そんなあたしを気遣ってか、パーティを開いてくれるらしい。
と、言っても大袈裟なものじゃなく、ごく内輪なものらしいけど。
64名無しさん@ピンキー:04/12/04 13:24:31 ID:qodq5ScB

「あっ!つくし、こっちこっち〜」
滋さんが手招きする。
「ごめん、遅くなっちゃって・・・」
「よお、勤労少女。」西門さんと美作さんが、グラスを片手に
挨拶する。
「せんぱ〜い。遅いですよぉ。」 桜子・・・あんたもいたの?
「つくしちゃ〜ぁん。」和也まで・・・υ
「牧野、ここ空いてる。」花沢類が、隣に座るように促した。
「皆で集まるのなんて久しぶりだよな。」
「あぁ、これで司がいれば・・・」そう言う西門さんを、
美作さんが肘で突付く。
「や、やだなぁ、あいつのことはいいってば、それよりもあたし
お腹すいちゃった。」
「くくっ。牧野、色気より食い気な所はあいかわらずだな。」
花沢類が横で笑う。
皆で集まる機会は減ったけど、やっぱり楽しい。
それに・・・こうしている間だけでも道明寺の事を考えなくて済む・・・
65名無しさん@ピンキー:04/12/04 13:25:52 ID:qodq5ScB

「牧野、ちょっとピッチ早過ぎないか?飲みすぎだぜ?」
「いやらなぁ・・・美作さん、そんな事ないよぉ・・・。」
「うわ、こいつロレツ回ってないし・・・。」
「ジンライムおかわりっ!」
「つくし、飲みすぎだよ・・・」滋さんがオロオロしている
「らいじょうぶらって・・・」
おいっ、牧野。 せんぱぁい。つくしっ!? 皆の声が聞こえる
それを最後に、あたしの記憶はぷっつり途切れた・・・。
66名無しさん@ピンキー:04/12/04 13:26:53 ID:qodq5ScB

あ〜。なんか、ふわふわする・・・。誰かがあたしを抱き上げる感覚
・・・誰・・・? うっすらと目を開けると、道明寺の顔が見えた。
道明寺・・・!? 
「まったく・・・こんなになるまで飲むから・・・。牧野、大丈夫か!?」
「らいじょうぶじゃなぁい。らいたい、ろぉみょおじがあたしの事、放っておくから
こんな事になるんれしょ!今日らって、れんわの一本もないって、
ろおゆうことよ。」
「あ〜。わかった、わかった・・・悪かったよ。」
「ろぉみょおじぃ・・・お水、飲みたぁい・・・」
「はい、はい。ほら牧野、起きれるか?」
「起きれなぁい。ろぉみょうじが飲ませて・・・口移しで・・・。」
「・・・我侭な、お姫様だな・・・」
こくんと音がしてぬるい水が喉を滑り落ちる。
「もう、一口・・・」
「もっと・・いっぱい・・・」
あたしは、道明寺の唇を求めた・・・。
67名無しさん@ピンキー:04/12/04 13:28:00 ID:qodq5ScB

「んんっ・・・。ろぉみょうじ・・やっと、逢えた。」
あたしは、道明寺のベルトに手をかけ、ズボンのジッパーを下ろす・・。
「牧野・・・!?」
「今すぐ、欲しい・・・」
道明寺のそれを口に含むと、舌を這わせ、ゆっくりとスライドさせる
「牧野・・・ 気持ちいいよ・・・」
段々と道明寺のソレが口の中で大きく硬くなって来るのが分かった。
「もう・・・我慢できない・・・入れて・・・」
「ほんとに、我侭だな・・・そんなに、したかった?いいよ・・・。
上に乗って、好きに動いて・・。今夜は、牧野の言う事何でも聞いてやる。」
「ろぉみょうじ・・・好き・・・」
あたしは道明寺の上で、多分、これまでにない位、乱れた。
「あぁんっ。んっ・・・んんっ・・いいっ・・・。もっと、
もっと・・・あぁっ・・・」
道明寺の突き上げが、あたしを高みへと押し上げる・・・
68名無しさん@ピンキー:04/12/04 13:28:53 ID:qodq5ScB

「久しぶりだから、すぐ、いっちゃう・・・」
「いいよ。いっても・・・。牧野が満足するまで何回でもしてやる。」
「あぁっ・・・ろぉみょうじぃ、あたし・・・もういきそう・・・」
「いけよ。ほら・・・ 」
道明寺の腰の動きもあたしに合わせて早くなる。
「んんっ・・・っふぅ・・んんんんんっ・・・・そんなに激しくしたら・・・
あたし・・もうらめぇ・・・中で・・・あたしの中でいって・・・」
「いいのか・・・?」道明寺は、戸惑っているようだった・・・。
「早く・・・きて・・・」いつもだったら絶対にしない事も、お酒の
力を借りるとすんなりと口に出来る自分に少し驚く。
「牧野、いくよ・・・」
「きて・・・。あっ・・・ぁぁんっ・・いいっ・・・・・
あたしいっちゃう・・・あんっ・・・あぁぁぁぁっ・・・」
「・・牧野っ・・・」
生暖かい感覚があたしの体の中にじわじわと広がっていったのを覚えている。
・・・それからあたしは意識を手放した・・・。
69名無しさん@ピンキー:04/12/04 13:31:17 ID:qodq5ScB

翌朝・・・カーテンの隙間から漏れる光で目を覚ましたあたしは
信じられない事実を目の当たりにする事となる。

「ん・・・。眩しい・・・。」
太陽の高さから、もうお昼近いのが分かる・・・。
「う〜〜〜〜っ。頭痛い・・・。そうか、夕べあたしお酒飲んで・・・
それから、、、どうしたっけ・・・・?」
隣を見ると、薄茶色のふわふわの髪・・・そして、見覚えのあるこの部屋は・・・
「・・ん・・・。 牧野、起きたの?」 こ、この声っ!
はっ、花沢類!?
「やっ、やだ。何であたし、服着てないの?」
「あれ?牧野、覚えてないの?昨日の夜の事・・・。あんなに、
激しかったのに・・・」
70名無しさん@ピンキー:04/12/04 13:32:38 ID:qodq5ScB
「昨日の夜・・・?」あたしは、僅かな記憶の糸を辿ってみる。
断片的に、フラッシュバックする光景・・・
あたし、もしかして・・・道明寺と花沢類を間違えて・・・・
あんな恥ずかしい事を・・・!? パニックに陥るあたしをよそに、
花沢類がにっこりと笑ってトドメの一言を刺す。
「牧野って、アルコール入ると随分大胆になるんだね。」

いっ、いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!!!!

あっ、あのっ。あたし・・・。そう言うが早いか、花沢類があたしを
ベッドに引きずり込む。
71名無しさん@ピンキー:04/12/04 13:33:29 ID:qodq5ScB

「ちょっ、な、何するのっ!?」
「何って、昨夜の続き。折角、裸だし。」
「いや、そうゆうことじゃなくて・・・やっぱりほら、こうゆうのって
まずいでしょ。色々と・・・」
「ん〜?何が?」
「何がって・・・あのねぇ・・・」
「だって、一回も二回も同じでしょ。それに、牧野だって
あんなに、感じてたし・・・」
「いや・・・だから・・・。」
「司の事だったら、黙ってれば大丈夫だよ。絶対ばれないから。」
・・・・その根拠は何処にあるのよっ!
「ほら、牧野の身体だって嫌がってないみたいだしさ。牧野が満足するまで
してあげるって約束したでしょ。」
72名無しさん@ピンキー:04/12/04 13:34:52 ID:qodq5ScB

敏感な部分を弄る花沢類の指に、あたしの身体が反応した。
「あんっ・・・。」
「ね?」
違うって・・・今のは、不可抗力ってやつで・・・って
全然聞いてないし。
「ねぇ、牧野。俺達、共犯者だよね。」

またあの笑顔で、花沢類が笑いかける・・・。

あたし・・・これから墓穴掘り続けなきゃならないかも・・・。

その後
―――酒は飲んでも、飲まれるな!――――

・・・・それが、あたしの座右の銘になった。
73名無しさん@ピンキー:04/12/04 14:11:28 ID:qodq5ScB
え〜っと・・・ワタクシ、何を隠そう946でございます。
>>36->>39の完結を迎える前に、こんな事になって
しまった事をお許し下さい・・・。そして、つくしがいつ
服を脱いだのか、と言う突っ込みもご容赦下さい。
>>36->>39はもうすぐ仕上がる予定でございます。
類類のお話は、鬼畜を通り越したので、軌道修正中です。
最後に・・・
こんな拙い文章にお付き合い下さった皆さま、
有難うございました。

74名無しさん@ピンキー:04/12/04 15:19:49 ID:fpmLmuUt
キターーー!!
75名無しさん@ピンキー:04/12/04 21:14:10 ID:pyLZOPj2
r'⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒ヽ ⊂゙⌒゙、∩
ヽ__乂__乂__乂__乂__乂__乂__乂__乂__乂__乂__ノ  ⊂(。A。)キタ━━━━━━━━!!!!!!
76名無しさん@ピンキー:04/12/05 01:24:18 ID:5S5u1WpN
この後つくしは墓穴掘り続けたんでしょうか…。やっぱ 類つく萌えます。道明寺の代わりにごめん、と謝る類も切ないし…。ご馳走様でした。
77名無しさん@ピンキー:04/12/05 06:04:40 ID:dRaGzRq5
なんだか8cgさんと158さんのサイトが昨日あたりから
見れなくなっちゃったんですけど、なんででしょう・・・?
www.geocities.jpから始まるサイトが見れないんです・・。
つい昨日まで見れてたのに〜!!これってなんででしょう?
78名無しさん@ピンキー:04/12/05 09:25:54 ID:p+jxEufO
ここではルイルイが人気あるようですね。
私はつかつくが好きなもので(´ω`)
つくしが積極的になってるのとか見たいわ〜〜
79名無しさん@ピンキー:04/12/05 09:45:34 ID:hOQ8mfKH
ジオシティーのトプページに
「一部の市民ページが繋がりにくくなっております」
って出てるから、その影響かな?

因みに自分はちゃんと見られるYO
80名無しさん@ピンキー:04/12/05 09:50:46 ID:hOQ8mfKH
>946サソ
感想書き忘れますた。
つくし大胆〜!
類が司の代わりに悪かったとか言うのがなんかカワイイ・・・。
36からの話の続きも待ってます。
81名無しさん@ピンキー:04/12/05 13:05:16 ID:OppRYP5U
>946様、ごっつあんです!
>だって、一回も二回も同じでしょ。
って、類くんたらぁ☆946様、いつも楽しいお話ありがとうございます!
お忙しいと思いますが、前のお話も首キリンさんで待ってますので、続き
お願いしま〜す!
82名無しさん@ピンキー:04/12/05 14:13:24 ID:0P4uGbHV
つかつく希望〜。つかつく希望〜。つかつく希望〜。つかつく希望〜。
83名無しさん@ピンキー:04/12/05 15:12:09 ID:kHEcyede
私もつかつくに飢えてる。
作家さんお願い〜!
84名無しさん@ピンキー:04/12/05 19:13:23 ID:sTTqinyT
58で質問した者です、158さん教えていただきありがとうございました! 8cgさんもありがとうございました。お礼が遅れてしまい申し訳ありません。
もう忘れないように気をつけます。お礼だけの書き込みでスミマセン…。
85名無しさん@ピンキー:04/12/05 22:54:53 ID:5AZUW5wB
たいがい何でも器用にこなす道明寺が、初エチで、愛するつくしを前にテンパる不器用ぶりを希望…
86名無しさん@ピンキー:04/12/06 09:53:09 ID:VyxSp/Yi
>85様
うん、それ可愛くていいですね!私も一票〜!
87>>39続き:04/12/06 14:38:34 ID:2w05rej6

両腕を押さえ込まれ、身動きできないあたしの制服のボタンを
道明寺は片手で器用に外しにかかる。
「やだってばっ。道明寺。やめてっ!」
「やめねぇよ。」
さっきとは違う、あたしを真っ直ぐに見つめる瞳・・・
道明寺から、瞳が逸らせない・・・。

「牧野・・・」
道明寺が耳元で囁く。
「頼むから、大人しくしてくれ・・・。」
「やだっ!あんた、何考えてんのよっ。」
「・・・・牧野に触れる事以外、なんも考えてねぇよ・・・。」
「だめ・・・やめて・・・・」
「やめねぇ・・・。」
「牧野、好きだ。」
道明寺があたしの唇を求める。
抵抗しようと思えば出来たはず・・。なのに、あたしは・・・
道明寺を受け入れてしまった。
88名無しさん@ピンキー:04/12/06 14:39:38 ID:2w05rej6
どうして、そんな事をしたのか自分でも分からない。今思えば、
花沢類がいなくなった心の隙間を埋めたかったのかもしれない。
けれど・・・そんな事を忘れさせてしまうほど、道明寺のキスは
限りなく優しく、甘いものだった・・・。
「っんっ・・・ っふうっ・・・」 キスの合間に漏れる甘い声が
自分のものでないようで、羞恥心を煽る。
「あの・・道明寺・・・」
「もう、黙れ・・・」
道明寺の唇が首筋を辿り、はだけたブラウスの胸元まで唇が行き交う。
ブラをたくしあげ、胸の蕾を口に含み舌で転がされるだけで
今まで感じたことのない感覚が、あたしを襲う。身体に力が入らない・・・
「あんっ・・・あぁっ・・・はぁっ・・やっ、そこは・・・
んんっ・・・」
「・・・牧野、ちょっと身体を起こせ・・・服が、邪魔だ。」
道明寺は、半ば強引にそれを剥ぎ取り、最後の一枚に手を伸ばす・・・。
「やっ・・・待って・・・それだけは、恥ずかしい・・・」
「ふっ。分かったよ・・・。これは最後の楽しみにしといてやる・・・。」
そう言うと、またあの優しいキスをくれた・・・。
89名無しさん@ピンキー:04/12/07 00:02:40 ID:dgFmzuZA
ドキドキ
つづき待ってマスヨー。
90名無しさん@ピンキー:04/12/07 00:41:40 ID:m9RItVKJ

壊れ物を扱うような、道明寺の指先・・
触れられた所から熱を帯びていくのがわかる・・・。
キスの場所も段々下へと移り変わる。
胸、腰、ビキニライン、つま先から膝、内腿・・・
そして、下着のクレバスに舌が達した時、必死で抑えていた声が
漏れた・・・。
「やあっ・・・っふぅっ・・・んんんっ・・・」
あたしは、道明寺にその声を聞かれるのが恥ずかしくて、口元を
押さえる。
「牧野・・・感じるんだろ?もっと、声聞かせろ」
「やっ・・・だめ・・・あんっ・・んんっ・・・」
「そうか?こっちは、嫌がっていないみたいだぜ?」
執拗にクレバスを攻める道明寺の舌があたしをかき乱す。
布を一枚隔てていても、はっきりとその感触が分かるのに
直に触れられていない事にあたしは、もどかしささえ覚えた・・。
「・・ふぅっ・・・あっ・・あぁぁっ・・・道明寺・・あたし・・・
んっ・・・んんっ・・身体が・・変・・・」
「イキそうか?牧野・・・」
「やっ、変になっちゃう・・もう・・やめて・・・・」
「そのまま、イケよ・・・」
「やぁっ・・・やめ・・あっ・・ああんっ・・・あんんん〜っ・・・・」
あたしは、初めて味わう、痺れるようなその感覚に身を任せた。
91名無しさん@ピンキー:04/12/07 00:42:35 ID:m9RItVKJ
道明寺は、身動きできず横たわったままのあたしの最後の一枚に手をかける。
「道明寺、駄目っ・・・」
脚を固く閉じて抵抗したものの、それはあっさり剥ぎ取られてしまった。
「まだ、しねぇから安心しろ。」
「それよりオマエの全部を、見せろよ」
そう言うと、道明寺はあたしの脚をM字に開かせる。
抵抗しようと思うのに、身体が動かない・・・
「駄目っ!見ないで・・・」
92名無しさん@ピンキー:04/12/07 00:44:05 ID:m9RItVKJ
「駄目っ!見ないで・・・」
恥らう牧野は、殊更俺を欲情させる・・・。
牧野のそこは固く閉じた蕾のようだった。
そっとそれを開くとピンクの花びらが見える。
「・・・牧野・・綺麗だ・・・。」
俺は、牧野についばむようなキスをして、さらに深く
唇を求めた。そして、首筋に、胸元に、ひとつひとつ赤い印を刻む・・・。
クレバスに触れると、牧野の身体がビクッと反応した。
もう充分に潤っていたけれど、もっと牧野を感じさせてやりたい。
俺は迷わず、脚の間に顔を埋めてクレバスの間の花びらと
花芽を舌で刺激する。
「ああんっ・・・道明寺・・・そこは・・んっ・・汚いからやめ・・・
ああっ・・・」
「汚くなんかねぇよ・・・。」
花芽を吸い、雫の滴るその場所に そっと指を差し入れ
まだきつい中をほぐしていく
「あっ・・・んんっ・・・どうみょう・・じ・・・」
俺は、牧野の反応を見ながら指を増やし徐々に動きを早めていった。
93名無しさん@ピンキー:04/12/07 00:45:24 ID:m9RItVKJ
「はっ・・・あぁっ・・・あっ・・んんんっ・・」
うっすらとピンク色に上気した頬がその時を告げる。
もうそろそろ、か・・・
「牧野・・・辛かったら言え・・・。」
俺は牧野の濡れそぼった花びらに自分のたかまりを押し当てた。
「ま、待って・・・やっぱりこれ以上は・・・」
「駄目だ。もう、とまらねぇ・・・」
膝を抱えるようにして少しずつ、そしてゆっくりと、
牧野の中に腰を埋めていく。 
初めて男を迎え入れたそこは、かなりきつく、
中々最後まで、俺を受け入れてくれそうにない。
優しくしてやりたいのに、それでも俺にはその動きを止める事は
できなかった。
「・・・つっ・・・いっ・・・・・あっ・・・」
「牧野・・・わりぃ。これ以上、優しく出来そうにねぇ・・・」
それでも、何度も抽送を繰り返す度に牧野の表情と声が、明らかに
違う物に変わって行く。
94名無しさん@ピンキー:04/12/07 00:47:39 ID:m9RItVKJ
「んんっ・・ふぅっ・・・あっ・・・あぁっ・・・どう・・みょうじ・・・
あぁんっ・・・んんっ・・あたし・・また・・変に・・あああっ・・・」
一度目とは比べ物にならない波が押し寄せ、
自分が高い所から、まっ逆さまに堕ちるような錯覚に陥る。
「やあぁっ、道明寺・・・怖い・・あたし・・・堕ちちゃうっ!」
「牧野・・・大丈夫だ。オレが・・・しっかり抱いててやる。
だから、安心しろ。」
そう言うと道明寺は膝を抱えていた腕をはずし、あたしを強く抱きしめた。
「俺ももう、余裕がねぇ。」
熱く硬いたかまりがあたしの中を掻きまわし、さらに深い場所へと
打ちつけられる。
「やっ・・あんんっ・・んっ・・・んん〜〜〜〜っ・・」
「イクぞ、牧野・・・」
道明寺のそれが脈うち、熱い精があたしの一番奥深いところに注がれる
「あっ・・・んっ・・あぁ・・・道明寺・・・あっ・・
あっ・・あぁぁぁぁ〜〜〜っ・・・」
一番高い所まで登りつめた時、頭の中で何かが弾け
真っ白になった・・・・その後の事は・・・覚えていない。
95名無しさん@ピンキー:04/12/07 00:49:19 ID:m9RItVKJ
こいつ、いつもはあんなに気が強くて可愛げないのに
ベッドでは、すげえ色っぽい顔すんだな・・・。
やべ、思い出したらまた興奮して来ちまった。
俺は隣で、寝息をたてる牧野の髪を梳きくちづける・・・。

――――やっと、手に入れた。 牧野、こうなったからには
                      オマエを離す気はねぇからな。覚悟、しとけよ――――
96名無しさん@ピンキー:04/12/07 00:56:56 ID:Ph0HYgZf
リアル遭遇した自分はなんて幸せモノなんだろう!!
946さん、よかったです〜。
「堕ちちゃう」「大丈夫だ」のあたりは凄いリアル感ありました。
道明寺が男らしくてイイ!!(AA略)

また是非書いてください!
97名無しさん@ピンキー:04/12/07 10:10:46 ID:dgFmzuZA
GJ!
道明寺ステキ…
98名無しさん@ピンキー:04/12/07 12:18:19 ID:cKujn4cW
>946様、素敵なお話、ありがとうございます〜。
やっぱつくつか、萌え〜☆☆
名無しから、そろそろコテハン移行しましょうよお〜。
素敵なお名前、お待ちしております☆
99名無しさん@ピンキー:04/12/08 00:15:36 ID:ieE8k6uy
946です。前作、そして今回完結作品を読んでくださった皆様、
感想をくださった皆さま、本当に有難うございます。特につか×つく作品は
お待たせしてしまいましたが、なんとか完結する事が出来ました。
続きを待っていますというお言葉、本当に嬉しく思いました(涙
それにしても、墓穴を掘り続けるつくし、あれからどうしたんでしょうね?
わたしにも分かりませんw(カナーリ無責任発言 今でも、掘り続けて
いない事を祈るばかりです・・・。類には残酷な役回りでしたが、
おいしい?思いをして貰ったので、それで許してもらいましょうw
つか×つくのお話は、続きもあったのですが、他愛もない会話なので、
割愛させていただきましたが、いつの日か陽の目を見ることもあるかも?

>>96さま リアルで読んで下さる方がいらっしゃったなんて感激です。
      その上感想まで書いて下さって、感謝いたします!
>>97さま 「 ステキ」その一言、とても嬉しいです。道明寺が聞いたら何と言うでしょうね?w
>>98さま コテハン名乗るのはおこがましい気がしていたのですが、
      そうおっしゃって頂いてとても嬉しいです。
      考えてみますね。素敵なコテハン・・・(うぅっ・・プレッシャーw

100名無しさん@ピンキー:04/12/08 03:29:15 ID:bf2NFY9w
ゆっくりと牧野の唇にキスを落とした。

今日はきちんと眠れているだろうか。そう思って寝顔を見に来ただけなのにたまらなくなってキスをしていた。それだけで離れるつもりだったのに。
何故か少し離してもう一度口付けてしまう。

牧野が起きてしまう。

そう思ってはいるけれど止めることが出来ない。中毒にでもなったかのように彼女の唇を貪っていた。

「・・・ん。」

眉間に皺が寄って少しうめき声があげている牧野はそれでも瞳を開けようとしない。

「・・・ど・・みょ・・じ。」

彼女が呟く言葉できっと幸せな夢を見ているせいだと思った。
泣いている牧野を抱きしめて、攫うようにして部屋に運んだ。
明らかに寝ていない牧野を無理やり寝かせつけて、自分は外に出て月を見ていた。

司がNYへ旅立ってから、結構経った。それなのに連絡が途絶えたことを俺も、他のやつらも、牧野も不安がっていた。
牧野は、一人空元気で、俺は見ていられなくて、たまらなくて。

それで様子を身に来てこの有様だ。
自分がどれほど牧野を欲しがっているか。
101名無しさん@ピンキー:04/12/08 03:30:47 ID:bf2NFY9w
それは今まで感じたことの無い欲望で、自分でさえもどうしたらいいか分からない。

「・・・ん。」

牧野の手が俺の首へと回される。
よっぽど幸せな夢なんだな。
苦笑して額に口付ける。

ピクリと動いてすぐに幸せそうに微笑んだ。

いつ、牧野が夢から覚めるのか、それは俺にはわからない。
覚めて欲しいのか、覚めて欲しくないのかさえも俺にはわからなかった。

102名無しさん@ピンキー:04/12/08 03:31:46 ID:bf2NFY9w
少し体重をかけて牧野に覆い被さる。
俺が貸したシャツはやっぱり大きくて、ぶかぶかのシャツを一枚だけ着ている牧野は無性に色っぽくて興奮してしまう。

一つ一つボタンを外す。少しずつ露になる肌に徐々に興奮も高まっていく。

そっと見えた肌に唇を落として薄く色をつける。
愛した印を残しておきたいなんて、馬鹿だな俺も。
小さな俺の手があまる胸に触れる。やわやわと揉むと甘い吐息が口から漏れた。

「っふ・・・。」
その漏れた吐息を聞き逃さないように耳を、触れた肌の感触を覚えるように手を、唇を、それぞれを敏感にしていく。

ゆっくりとゆっくりと胸に触れる手を強くしていっても、牧野は起きない。
そっと胸の頂に触れた。
「あっ」
小さくうめいた牧野に笑う。
――――――もっと俺を感じればいい。



起きない牧野に俺はどんどん大胆になっていく。
103名無しさん@ピンキー:04/12/08 03:32:32 ID:bf2NFY9w
そっと下に触れると幾分か湿っていた。俺は自分で指を舐めて唾液をつけた後にそれを潤滑油にしてそっと中へと指を進める。

きついな。
段々指を勧めていくと牧野の額に何本も皺が寄った。

俺は一旦抜いたあとにその間に顔を埋めて舌を差し入れた。
膣内で舌をゆっくりと動かすと牧野の口からは艶めいた声が出る。
「・・・ふぁん。ぁ・・・。」
多分、夢の中だから理性とかも無いんだろう。その甘い声は益々俺の興奮を煽るばかり。

ちゅっと膨れてきた蕾を吸った。
その瞬間背が反り一際大きな声があがる。
「あぁっっっ。」

ちゅぅともう一度吸うとさらに跳ねた。

「ん・・・ぁん。気持ちい・・・。ど・・・みょう。」
その名前を言って欲しくなくて慌てて唇を塞ぐ。
舌を絡め合わせるかのように執拗に追いまわす。

離れたときには銀糸がお互いの口から伝った。
104名無しさん@ピンキー:04/12/08 03:33:04 ID:bf2NFY9w
もう膣からは蜜が溢れている。それを確認した後にもう一度彼女の中へと指を進ませた。
「ふぁ・・・はっっ。」
出し入れするとぬちょぬちょと水音が響く。
それは俺に感じているという証。そして、つむぎ出される彼女の声を聞いていた。

ぐりぐりと親指で蕾を刺激すると何回も体が跳ねた。

「あっあっ駄目。何か、あん。」
瞳を閉じたまま彼女は感じている。
それを見て出し入れする指を早くした。なるべく彼女の反応したところを擦るように。
「・・・駄目。あぁん。ああぁぁぁ。」

彼女は達し、体から力が抜けていった。

「・・・やっぱ、最後までは・・・ね。」

苦笑しながら彼女のシャツを着せブタンを閉じる。
本当は貫きたかったけれど、それは牧野が起きているときにするよ。
諦められないこの気持ちをずっと抱いていくと決心したから。

ちゃんと、牧野の意識があるときに、ちゃんと俺を見て感じるように。

105名無しさん@ピンキー:04/12/08 07:44:49 ID:ZD2YONGR
GJ!
イッてるのに起きないつくし…
まぁアタシでも絶対に起きませんが!
106名無しさん@ピンキー:04/12/08 07:47:08 ID:1j3iIX9T
おっとお、朝から発見!あれれ?946様とは別の方なのかな・・?
最後まではしない類っぽさに萌え〜。
107名無しさん@ピンキー:04/12/08 10:19:23 ID:ESdvp+vl
うぉぉぉっ!エロチシズムの真骨頂って感じです。
つくし…類にあんな事されて寝てるなんて勿体ない…
108名無しさん@ピンキー:04/12/08 10:23:49 ID:+riR7J4J
うん。面白いね。萌えが凄く感じられる。エロティックだね。

お疲れ様でした。
109名無しさん@ピンキー:04/12/08 10:41:09 ID:3ejyFz7V
あうあう…。
類のテクニシャンぶりと、裏腹な心の切なさに脱帽。
110名無しさん@ピンキー:04/12/08 11:41:49 ID:mJ7ngz+A
×ブタン→○ボタン


111名無しさん@ピンキー:04/12/08 13:52:03 ID:mJ7ngz+A
はじめまして。
100−104まで書いてたものです。

つくし視点です。


↓ここから。

朝起きたときあたしは多分赤面しながら起きたと思う。
なんていう夢を見てしまったんだろう。
花沢類が・・・?
考えないようにしよう。ぶんぶんと頭を振る。
「何やってんの?」
くすくす笑いながら花沢類がベッドサイドに腰掛けた。
「おはよう。」
夢の中の印象がまだ残っていて恥ずかしくて顔を上手く見ることが出来ない。シーツをぎゅっと握ってうつむいたまま朝の挨拶をした。
「おはよ。」
そんなあたしに笑いながら返す。
「よく眠れた?」
112名無しさん@ピンキー:04/12/08 13:52:48 ID:mJ7ngz+A
そうだった。あたしは昨日少し落ち込んでた。道明寺から全然連絡が無くて、時差があるからって思って電話を待ちながら結構夜中まで起きてる日が続いて全然眠れてなくてもう精神の限界だった。
そんなときに、いつも現れるのは花沢類だった。
あたしがつらくて仕方の無いときにタイミングを計ったように現れる。
それはまさにどっかのテレビ番組のヒーローのようで眩暈さえ覚えるほど。

ぼろぼろ醜いくらい泣いているあたしをぎゅぅと抱きしめてそれからこの家に連れてきてくれた。ベッド以外何にもない部屋。それがさらにあたしを落ち着かせた。
「ほら、着いててやるから。寝ろよ。」
ぶっきらぼうにそういってあたしの手をぎゅっと握った。ほとんどぬくもりもない手があたしに触れてあたしの熱が移って少し暖かくなって、そんなことが嬉しくて、また泣いてしまいそうになりながらあたしは夢路へと旅立った。

113名無しさん@ピンキー:04/12/08 13:53:18 ID:mJ7ngz+A
そうだった。あたしは昨日少し落ち込んでた。道明寺から全然連絡が無くて、時差があるからって思って電話を待ちながら結構夜中まで起きてる日が続いて全然眠れてなくてもう精神の限界だった。
そんなときに、いつも現れるのは花沢類だった。
あたしがつらくて仕方の無いときにタイミングを計ったように現れる。
それはまさにどっかのテレビ番組のヒーローのようで眩暈さえ覚えるほど。

ぼろぼろ醜いくらい泣いているあたしをぎゅぅと抱きしめてそれからこの家に連れてきてくれた。ベッド以外何にもない部屋。それがさらにあたしを落ち着かせた。
「ほら、着いててやるから。寝ろよ。」
ぶっきらぼうにそういってあたしの手をぎゅっと握った。ほとんどぬくもりもない手があたしに触れてあたしの熱が移って少し暖かくなって、そんなことが嬉しくて、また泣いてしまいそうになりながらあたしは夢路へと旅立った。

114名無しさん@ピンキー:04/12/08 13:54:21 ID:mJ7ngz+A
そうだった。あたしは昨日少し落ち込んでた。道明寺から全然連絡が無くて、時差があるからって思って電話を待ちながら結構夜中まで起きてる日が続いて全然眠れてなくてもう精神の限界だった。
そんなときに、いつも現れるのは花沢類だった。
あたしがつらくて仕方の無いときにタイミングを計ったように現れる。
それはまさにどっかのテレビ番組のヒーローのようで眩暈さえ覚えるほど。

ぼろぼろ醜いくらい泣いているあたしをぎゅぅと抱きしめてそれからこの家に連れてきてくれた。ベッド以外何にもない部屋。それがさらにあたしを落ち着かせた。
「ほら、着いててやるから。寝ろよ。」
ぶっきらぼうにそういってあたしの手をぎゅっと握った。ほとんどぬくもりもない手があたしに触れてあたしの熱が移って少し暖かくなって、そんなことが嬉しくて、また泣いてしまいそうになりながらあたしは夢路へと旅立った。

115名無しさん@ピンキー:04/12/08 13:56:24 ID:mJ7ngz+A
三つも同じものを書き込みしてしまった。
すみません。

↓続き


慰められたいと思ったのかもしれない。あんな夢を見たのは。
最初は道明寺だった。
あたしにキスを落として、胸を優しく揉み、鎖骨や首筋に唇を落とした。本当に幸せで、それだけであたしは微笑む。首に手を回して引き寄せるようにする。
もうどこにも行かないで。
そう叫んでしまいたかった。

NYはとても遠い。
あたしが思っているよりもずっとずっと。そして、いつもは強気なあたしなんだけど道明寺が絡むと妙に乙女になって弱気になってしまうのもいけない。手放したくなかった。

けれど、いつしかそんな道明寺の顔は花沢類になっていた。膣内を舌で攻められているときに突然秘所にうずめていた唇を離してあたしに口付けを落としたあのときに、自分がキスしているのが花沢類だってことに気がついた。
116名無しさん@ピンキー:04/12/08 13:57:19 ID:mJ7ngz+A
優しいキスとはいえない激しいキス。執拗にあたしの舌を追い回し、絡め、吸い上げた。
「んん。」
息苦しくなって何回も唇を離そうとするけれど上手く出来ずにあたしはずっとなすがままだった。
切なそうに額に皺がよっている花沢類が、愛しくなってあたしはもう一度首に手を回した。
好きだったのはずっと前のこと。今はちゃんと自分が道明寺を好きだって分かってる。

でも、前好きだった気持ちは簡単に消えるものなの?
117名無しさん@ピンキー:04/12/08 13:57:48 ID:mJ7ngz+A
混乱する気持ちは、快感に押し流されて、分からなくなっていった。
大分蜜があふれてきた膣内に指が入ってきたとき、あたしの体は震えた。初めてのその感覚に自分の声を抑えるなんて理性が働くはずも無くてあたしはみだらに声を出す。
「あぁん。だ・・駄目。やぁ。」
親指があたしの蕾を刺激して、何がなんだか頭の中が真っ白になる。
わけも分からずに何かが来ることを感じる。
あたしは今、何かに向かっている、それだけを感じて怖いような気がして身震いをする。
膣内で、指が何回もあたしの感じるところを擦っていく。もっとして欲しくて、でもしてもらったらどうなってしまうか分からなくて、何回も「駄目」と繰り返す。
そして、それはやってきた。
真っ白なスパーク。その一瞬に花沢類の顔が見えた気がした。
118名無しさん@ピンキー:04/12/08 13:59:14 ID:mJ7ngz+A
なんて夢を見ちゃったんだろう。そして、今なんでこんな鮮明に思い出しちゃってるんだろう。恥ずかしくなってあたしは立ち上がって自分の服を着る。
「じゃ、じゃぁ帰るね。」
顔が見られなくて背中にそういうと
「もうちょっと居ても大丈夫だけど?」
そういってあたしを優しいまなざしで見る。そのまなざしは最初にあったころとは違うくらい本当に優しいことに気がついてしまってあたしはさらに困ってしまう。
あの茶色いビー玉が。

「うぅん。大丈夫。」
そういって部屋を出る。
朝特有のさわやかな風が吹いて髪がなびく。

あたしは知らなかった。
そのなびいた髪の下からのぞく 首筋に赤いキスマークがあったことに。




ありがとうございました。
それでは。ROM専に戻ります。
119名無しさん@ピンキー:04/12/08 14:24:37 ID:+riR7J4J
たぶん、今年最後の感想です。

やっぱり『花より男子』は面白いよね、無理矢理、過去に読まされた嫌な感じも思い出しますが(超滝汗
んでも、あなたのSSが読めて嬉しかったです。ありがとうございました。

お疲れ様でした。
120名無しさん@ピンキー:04/12/08 19:10:24 ID:3ejyFz7V
つくし、司と間違ってなかったのね。
ルイルイが報われて(?)良かった!
121名無しさん@ピンキー:04/12/08 19:26:18 ID:ESdvp+vl
朝の挨拶をする類に萌え〜
また、機会があれば是非書いてくださいね。
122名無しさん@ピンキー:04/12/09 00:58:13 ID:ZTevjqrB
少女漫画の花男スレですよね?
台湾ドラマの流星花園を妄想して萌えてしまいました。
職人さんごめんなさい〜
123名無しさん@ピンキー:04/12/09 06:59:31 ID:A9DKzTJp
類編、つくし編ともに楽しませて頂きました。
二人が想いを寄せ合ってくれないかと祈ってしまいました。
また書いてもらえると嬉しいです。
いいお話でした。ありがとう。
124名無しさん@ピンキー:04/12/10 02:00:13 ID:r4hB9tAd
―――――道明寺が太陽なら、花沢類は月―――――

今頃になって、あたしの心は揺らいでいる・・・・

道明寺がNYに行ってからもあたしは相変わらずの生活を
続けていた。寂しくないと言えば嘘になるけど、4年頑張ったら
また道明寺と一緒にいられる。そう、思っていた。

だけど・・・ 道明寺財閥の子息と言う立場を周りは放って
おかない。メディアでは引っ切り無しに面白可笑しく
浮いた噂を立てまくる。
嘘だと分かっていても、こうも毎日じゃ気が滅入る・・
道明寺の声が聞きたい。
例え一分しか一緒に居られなくてもいい。道明寺に・・・逢いたい。
125名無しさん@ピンキー:04/12/10 02:01:22 ID:r4hB9tAd
「・・・さん。牧野さん! オーダー上がったよ!早く運んで。」
「あっ、はーい。」 いっけない。今はバイト中だった。余計な事
考えないようにしなくちゃ。
「牧野!」 F3は交代でたまにあたしのバイト先に様子を見に来る。
今日は花沢類の番らしい。
何でも、道明寺から、あたしに悪い虫が付かないように見張りを
頼まれたみたい。そんなに心配ならNYから自分が来いっての。

「牧野、今日はバイト何時に終わるの?」花沢類が聞く。
「う〜んとね、今日はもうすぐ上がりだけど。」
「じゃ、送ってくよ。」
「えっ。い、いいよ。遅くなっちゃうし、あたしなら大丈夫だから。」
「だから、だろ。夜道の女の子の一人歩きは危ないからね。それにさ、
牧野に何かあったら俺が司に殺されかねない。」
くくっと花沢類が喉をならして笑う。
「分かった。じゃ、お言葉に甘えて、送ってもらおうかな。」
「決まりだね。車、回してくるよ。」
結局、あたしは花沢類に家まで送ってもらう事になった。
126名無しさん@ピンキー:04/12/10 02:02:45 ID:r4hB9tAd
「8回目・・・」 運転席で花沢類が呟いた。
「8回目って何が・・・?」
「牧野、自分で気が付いてないの? ため息だよ。車に乗ってから
8回も。俺といるのそんなに退屈?」
「ち、違うの。嫌な思いさせてごめんなさい・・・。ちょっと、
考え事してて・・・。」
「・・・司の事? 連絡ないの?」

花沢類の問いに、あたしは答えられなかった。

「牧野・・・?」
「や、やだなぁ・・・。花沢類には隠し事出来ないね。そうなの、
あいつってば、電話一本よこさないんだよ。こんな、可愛い彼女
放っておいて・・・」
あたしは、そう言うのが精一杯だった。駄目だ・・・
泣きそう・・。
127名無しさん@ピンキー:04/12/10 02:04:11 ID:r4hB9tAd
「牧野、ごめん・・・。俺、余計な事言っちゃったかな。」
「ち、違うよ。花沢類のせいじゃないってば。ごめん、なんか
愚痴っちゃって・・・。あ、でもこれでちょっと、スッキリ
した。あいつが帰ってきたら一発くらい殴ってやらなきゃね。」
「くくくっ。牧野らしいや。司、気の毒に。」
・・・やばかった。あたし、もう少しで花沢類に泣き顔を見せるとこだった。
でも、あたしが泣ける場所は一つ。道明寺の胸でだけ。そう決めている。
ええい。しっかりしろ、つくし!これくらいの事で泣くなんて、
あたしらしくない。
128名無しさん@ピンキー:04/12/10 02:05:52 ID:r4hB9tAd
「牧野、明日バイトは?」
「明日は休み取ったんだ。大学も休みだしあたしだって、たまには休養しなきゃ
倒れちゃう・・・。」
「くくっ。そんなに頑丈なのに?」
「あ? なんか言った?花沢類!」
「いや、別に・・・?くくっ」
何よ?その笑いは・・・
「休みならちょうどよかった、ちょっと位、遅くなっても
平気だよね?ドライブしようよ。気分転換にね。」
花沢類は何かとあたしを気遣ってくれる。けれど、こんな時間から
花沢類とドライブするなんてあいつが知ったら・・・。
「ううん。やめとく。何だか、疲れちゃったし。」
「まぁ、そんな事言わずにさ。」
花沢類は、強引にルートを変える。
「ちょっと、花沢類!」
「たまには俺にも付き合ってよ。ね?」
この笑顔にはかなわない・・・あたしは断るタイミングを
逃してしまった。
129名無しさん@ピンキー:04/12/10 02:20:23 ID:r4hB9tAd
「分かった。でも、ちょっとだけだよ?」
「うん。わかってるよ。」
花沢類の、運転の腕は随分上達している。最初、西門さんと
車に乗せられた時は、散々な目にあったっけ・・・。
思い出すとおかしくて、笑いがこぼれる。
「何笑ってんの?牧野。」
「何でもない。」
そう言いつつも花沢類の顔を見ると、また
あの時の事を思い出して、笑いが止まらなくなった。
何がそんなにおかしいのかわからず、花沢類はいぶかしげな
顔をしてあたしを見ている。
「ちょっとは、元気になれたみたいだね。」
「うん。ありがとう。花沢類」
「どこ行くの?」
「さあ・・・? 牧野と二人きりになれる所ならどこへでも」
130名無しさん@ピンキー:04/12/10 08:56:09 ID:w5wCNi6r
>124様!2人は何処へ行くのァー!途中止めでは生殺しなんですがw

続き待ってます!
131名無しさん@ピンキー:04/12/10 09:19:29 ID:KzZTWvJ+
>124様、類×つくですね!
嬉しい〜〜!二人の会話も自然で、いいカンジ!
二人はこの後もちろん・・・♪
最近、またこのスレ盛り上がってきて嬉しいなあっ!
続き、激しくキボンヌ!
132名無しさん@ピンキー:04/12/11 19:36:54 ID:2aO7MmMd
|-’)つかつく読みたいな
このカプ萌えるし
甘えん坊司が見たい(´ー`)
133名無しさん@ピンキー:04/12/11 23:29:58 ID:+p8TuUta
類つくもつかつくも好きだー。
でも3Pとかアブノーマルも大好きだww

>>124様 続き楽しみにしてます!
134名無しさん@ピンキー:04/12/12 14:48:39 ID:1ywvKYhV
「は、花沢類、悪い冗談やめてよね」
「なーんてね。本気にした?牧野?」
「もうっ!驚かせないでよ!」
「ごめん。だってさ、牧野見てると青くなったり
赤くなったり、信号みたいで面白くてさ。くくくっ。」
「花沢類っ!あんたねぇ・・・」
「うわっ。やめろ、牧野!今は運転中なんだからさ。明日の
新聞記事に、牧野と二人で載んのはごめんだからね、俺。」

・・・そんなの、あたしだってごめんだ・・・・

「花沢類・・・」
「ん?」
「ありがと。」
いつもそうだ。この人はあたしが辛い時必ずそばにいて
手を差し伸べてくれる。
今までの沈んだ気持ちが一気に軽くなったような気がした。
「おい、牧野・・・・?」
なんだか、花沢類の声が遠くに聞こえる。
ホッとした気持ちと、この所の寝不足に加え車の中で流れる
BGMが、眠気を誘う。
「もう駄目・・・」 
135名無しさん@ピンキー:04/12/12 14:49:39 ID:1ywvKYhV
「ね、牧野・・・司の事だけど・・・」
話しかけても返事はない。ふと助手席を見ると、気持ちよさそうな
顔をして牧野は眠っていた。
いくら友達とは言え、この狭い空間で、しかも男と二人きりの
この状況でよく寝れるよな。
無防備な顔をして眠る牧野を見て苦笑する。

「さてと、どこへ行こうかな。」

牧野と二人きりになれる場所ならどこでも・・・
さっき、牧野に言った事はあながち冗談じゃないんだけど。
「もしもし・・・こんな時間から悪いんだけど・・・」 

タイムリミットは72時間・・・
俺は2本の電話を入れると、ハイウェイに乗った。
136名無しさん@ピンキー:04/12/12 14:50:55 ID:1ywvKYhV
暗がりの中でパチパチと何かがはじける音がする。
オレンジ色の炎に浮かぶ人影、その炎が照らし出す顔は・・・
花沢類・・・
はっ!やだ、あたしあのまま寝ちゃったんだ・・・。てゆうか、
ここどこよっ!?

「は、花沢類。」
「起きたの?牧野。」
「うん。じゃなくって、ここどこ?」
「俺んちの別荘・・・」
「べ、別荘って・・・」
「だって、牧野何回起こしても起きないし
別に家でもよかったんだけど、誰にも邪魔されたくなかったからさ。」
「邪魔って・・・花沢類、あんた何考えてんのよ!」
「牧野・・・悪いけどその話はまた後にしてくれない?・・
俺もう、眠くて限界・・・あんたの部屋は、二階の角部屋だから・・・」
そう言うとドアを閉めて出て行った。
カーテンを少し開け、外を見るとうっすらと雪が積もっている。

時計は午前四時を指そうとしていた・・・・・。
137名無しさん@ピンキー:04/12/12 14:53:54 ID:1ywvKYhV
         ―――――――――― NY ―――――――――――

社長、お電話が入っております。
「今会議中だ、そう伝えろ。」
「それが、花沢様と仰る方で火急の用件があるのでどうしても取り次いで
欲しいと・・・」
「類が・・・?わかった。繋いでくれ」
「よお、久しぶりだな。わりぃけど今会議中だ。手短に頼む」
「あ?てめぇ、何ふざけた事抜かしてんだよ!」
「おい、待てよ!」
冗談じゃねぇ! 日本時間じゃ今は真夜中だ。
こんな時間に、類と牧野が二人で一緒にいる?
そう思っただけで体中の神経がざわめく。俺がなんの為に
ここにいる?全部あいつの為じゃねぇか。むざむざ類に
牧野を渡してたまるかよ・・・。
会議は中止だ。専用機を用意してくれ。
「お待ちください!社長!どちらへ・・・・」 
「うるせぇ、手を離せ。日本へ帰るんだよ!」
俺は慌てて会議室を出た。・・・周りがやけに、騒がしいな・・・
「た、大変です!!」
「何事だ。騒がしい」
「申し訳ありません。そ、それが・・・新プロジェクトの偵察に向かった
わが社のヘリが・・・消息を絶ったと、今連絡が・・・」
「社長・・・!」
138名無しさん@ピンキー:04/12/12 15:43:47 ID:86rwD19r
続きが気になる〜
139名無しさん@ピンキー:04/12/12 15:55:18 ID:n1UrHn2D
うおーい!続き・・・・続きをお願いします〜!!
PCの前でのたうっております・・・・・・
140名無しさん@ピンキー:04/12/13 07:44:16 ID:1hXrtnBJ
ケータイを手にのたうつ者もここに一名…
マッテマスヨー(πдπ)
141名無しさん@ピンキー:04/12/14 00:23:26 ID:7yJA7TTz
あの時俺は2本の電話を入れた。一本はここの管理人。
そして、もう一本は・・・司に。

電話の向こうの司は、思ったより元気そうだった。

「司・・・俺今、牧野と一緒にいるんだ。 そうじゃない。
寝てる牧野を俺が無理に連れ出した。あいつ、辛そうな顔で、無理して
笑うんだ・・・痛々しすぎてもう見ていられないんだよ・・・
どこにいるかなんて、言えるわけないだろ?自分で探し当てろ。
タイムリミットは今から72時間。仕事を一つ終えて来るにしても
充分な時間だろ?これ以上、牧野を泣かせるような真似したら・・・
―――――――牧野は俺がもらう 」

それだけ言うと俺は電話を切った。
司は来るだろうか・・・いや、あいつの事だ。
牧野の為なら、必ず来る。そうだろう? 司・・・
142名無しさん@ピンキー:04/12/14 00:24:18 ID:7yJA7TTz
花沢類がリビングを出て行ってからも、あたしはそこを
離れられず、暫くソファーに座って暖炉の炎を眺めていた・・・
道明寺・・・今頃何してるの・・・? 
あたし・・・寂しいよ・・道明寺・・・せめて、声を聴かせて・・
大丈夫だ。心配すんなって・・それだけであたしは・・・・・
――――――道明寺

「・・・・きの・・・牧野・・・」誰かがあたしを呼ぶ声がする
「う・・ん・・・」
「牧野・・・起きて・・・」
「・・・ん・・・ いっけない、あたしまた寝ちゃったんだ。」
すぐ目の前に花沢類の顔・・・
「うわっ! びっくりしたぁ・・・」
「ぷくくっ・・・牧野、口開いてた・・・」
「う、うそっ!?ほんとに!?」
「・・・嘘。くくっ」
・・・この男だきゃぁ・・・
143名無しさん@ピンキー:04/12/14 00:25:08 ID:7yJA7TTz
「それより、今何時?あたし今日中に帰らなきゃ・・・!」
「うん、俺もそう思ったんだけど・・・外があの状態じゃ・・・」
花沢類が指差した向こうは・・・猛吹雪・・・・
「なっ、何で!?」
「やばいな〜。これじゃ帰れないわ。俺の車、スタッドレス
履いてないし・・・」
「ど、ど、どうすんのよっ!?」
「どうするって・・・予報じゃ2,3日止みそうにないって言ってるし
泊まるしかないでしょ。いやぁ、実はさここに来る途中も
道路がかなり凍結してて、何回もガードレールにぶつかりかけたんだよね」

・・・あんたって奴はどうしてそうゆう恐ろしい事をしれっと・・・
144名無しさん@ピンキー:04/12/14 00:26:17 ID:7yJA7TTz
「あのさ、花沢類一つ聞きたいんだけど・・・?」
あたしはここに来て、感じていた疑問をぶつけてみた。
「なに?牧野」
「寒いの苦手な筈の花沢類がどうして、こんな寒いところに
来ちゃった訳?」
「知りたい?」
「知りたい」
「どうしても?」
「どうしても」
「怒んないでね?」
「いいから早くっ!」
「かくれんぼ」
「はぁっ!?」

・・・やっぱり金持ちのやる事は理解できない・・・

「そんなくだらない事にあたしを巻き込んだわけ!?」
「まぁ・・・ね。多分、俺の負けだろうけど・・・
でも・・・見つけて欲しくないんだ 」

そう言って少し悲しそうな顔で微笑んだ花沢類の真意が
何処にあるのか、その時あたしはまだ知らなかった――――
145名無しさん@ピンキー:04/12/14 02:51:28 ID:Pmv8hCIy
面白いですねぇ。
続きをゆっくり待ってます。お疲れ様です。
146名無しさん@ピンキー:04/12/14 14:06:44 ID:y8DjlObZ
続き楽しみだなー。
147名無しさん@ピンキー:04/12/15 00:11:52 ID:z2rKGUb8
わくわく!
道明寺、まにあうのかなぁ…まにあって!
148名無しさん@ピンキー:04/12/15 10:19:16 ID:UfU77ntr
間一髪間に合わないのも…萌えッ!!
149名無しさん@ピンキー:04/12/16 14:39:12 ID:uZjy3FAr
続き楽しみにして待ってますっ!
150名無しさん@ピンキー:04/12/18 00:57:37 ID:owopmR9y
「それよりもさ、牧野・・・お腹すかない?」
そう言われてみれば・・・
「あ、あたし何か作るね? って・・・冷蔵庫の中には何にもないよね・・・」
「あぁ、それなら昨日揃えてもらったから大丈夫だよ。途中でコンビニ?って
とこにも寄って牧野の好きそうなお菓子とか買っといた。」
花沢類が、コンビニ・・・!? コンビニの袋がおよそ似つかわしくない
花沢類を想像したら、笑いがこみ上げた。
「・・・でもちょっと待ってよ・・・?揃えてあるって事は・・・、
花沢類・・・!!あんたまさか、最初からそのつもりでっ!!?」
「は?何のこと?」
顔色一つ変えず、そう言い放つ花沢類。

〜〜〜〜〜〜〜この確信犯がっ!!

151名無しさん@ピンキー:04/12/18 00:58:23 ID:owopmR9y
食事を済ませ片付けを終えても、外に出ることもかなわずボーっと
しているあたしに花沢類が声を掛けた。
「 牧野 」
「うん?」
「風呂入らない?温泉あるんだ。」
「温泉?」
「そ。温泉。一緒に入る?」
「うん。」
「マジで!?牧野、意外と積極的だな・・・。」
「あ?え!?ち、ち、違うの!今のは間違い。ちょっと、ボーッと
してた・・・あたし一人で入るからいいっ!」
「ちぇー。残念 一回、大河原だっけ?あいつの別荘で裸見てんだし
俺は全然かまわないのに。」

・・・・あんたがかまわなくてもあたしはかまうのよっ!

152名無しさん@ピンキー:04/12/18 00:58:57 ID:owopmR9y
花沢類の別荘のお風呂は全面ガラス張りで、外にも露天風呂がある
立派なものだった。
いくら、敷地内といえ全面ガラス張りって・・・
ガラスの向こうの雪を見ていたら、あの日の事を思い出す。
カナダのスキー場で浅井達に騙されて雪の中に飛び出して・・・
酷い目にあって、でもあいつが助けに来てくれたっけ。
道明寺・・・
あぁっ!もうっ!やめやめ!!これ以上あいつの事考えるのよそう
それより、いつ帰れるんだろ。雪が止まないって事は、その間
ここで花沢類とずっと二人で・・・二人!? 
今まで深く考えなかったけど、これってとってもヤバくない・・・? 
いや、ほらでも滋さんの別荘でも一緒に眠ったけど何もなかった
訳だし・・・ そうよ、つくし!ここは深く考えちゃ駄目なのよ!
それに、こんな所まできたホントの理由を聞かなくちゃっ!
あたしは勢いよくお風呂から上がると花沢類のいる部屋へ向かった。

153名無しさん@ピンキー:04/12/18 01:00:32 ID:owopmR9y
「・・・花沢類!!」
・・・寝てる・・・ほんとよく寝る人だな・・・・
「こんな所で寝てると風邪引くよ・・・花沢類・・・?」
花沢類の寝顔見るのは初めてじゃないけどこうして見ると
スゴク綺麗な顔してる。眠れる森の王子様みたいだ・・・
それに、瞳と同じ薄茶色の髪の毛はサラサラで・・・

――――――― 触ってみたい ――――――

ハッ!!あたし今、何考えた!? 駄目だってばっ!
でも・・・触ってみたい・・・
そっと、花沢類の髪に手を伸ばしてみる。
ドクン ドクン 高鳴る心臓――― ピチャン・・・
そう・・・ピチャン・・・え?うげっ。濡れた髪の雫が花沢類の顔にっ!!
「冷たっ!」
「ご、ご、ごめん。起こすつもりはなかったんだけど・・・あの・・・
こんな所で寝てると風邪ひくよ?お風呂空いたから・・・その・・・」
駄目だ・・・あたし、何かいけない事したみたいで花沢類の顔がまともに
見れない・・・
「あぁ、さんきゅ。」
花沢類が起き上がった瞬間、花沢類の唇が、あたしの唇に触れた。
羽のように軽いキス・・・・・
何?今の!?

その夜、あたしは胸のドキドキが治まらなくてなかなか眠れなかった。

154124:04/12/18 01:06:51 ID:owopmR9y
・・・どうすんのよあたし!登場予定のなかった道明寺登場させちゃって・・・
本当なら、もう終わってる筈だったのよ?この話・・・
だぁぁぁぁっ!大風呂敷広げたのはいいけど、畳めない・・・

             *アクマの囁き*

読者様には申し訳ないけど、この後のストーリーは脳内で好きなように
完結していただいて・・・ 

             *天使の反論*

あ〜〜〜っ駄目よ!駄目!!!そんな無責任な事しちゃっ!それにほら、
恨めしそうな目をして、こっちを見ている男が二人・・・・ここで止めちゃったら
呪われそうな勢いじゃない?

そ、そうよね・・・
でもあの寡黙な類とつくしを3日も一緒に過ごさせるなんて、至難の技・・・
なんだよ?72時間て。せめて、48時間にしとけば・・・
これに悩まされるなんて計算外だったわ ・・・うっ、うっ、うっ・・・
仕事中も、寝てる時もその事しか頭にないのよ・・・?それなのに・・・まだ、結末も見えないなんて
読者さまを待たせた上に、こんな暗い話にしちゃって・・しかも亀のようなこの展開。
年内に終われるのか?この話・・・

こうして、124の苦悩は続くのであった・・・

124でございます。読んでくださった皆様、続きを楽しみにして下さっている皆様、本当に
有難うございます。展開が遅くて本当にすみません。もう暫く続きそうな悪寒なのですが
気長にお付き合いいただけると嬉しいです。
 

155名無しさん@ピンキー:04/12/18 08:40:37 ID:PmDTYdvc
124タン、グッジョブ!
気長にお待ちしてますので、ゆくーり考えて下さいな♪
156名無しさん@ピンキー:04/12/18 09:53:10 ID:I926+aK5
うんうん。気長に待つよ。
124タソのSS面白いから。てか、ドキドキさせながらもなんか可愛いSSですよね。微笑ましいってゆか。

あ、でもできたらなんかタイトルかなんかで
124タソのSSってわかるフレーズを名前欄に入れて欲しいかな。
もし良かったらよろしくっ!
157こっそり投下@エロなし:04/12/20 02:12:37 ID:ZNbS+nuS

イライラする。 どうやら俺は、会社に恨みがある奴に刺されて
一時は命も危ぶまれたらしい。 医者は助かったのが奇跡だと言った。
友達の事ならちゃんと覚えているし、退院して普通の生活にも
もうすぐ戻れそうだ。 でも・・・何かが足りない。
大事な何かが欠けているような気がする。
絶対に、忘れてはいけない何か。それが何なのか未だに分からない
思い出せないのだ。総二郎やあきらは何かを知っているらしいのだが
自分で思い出さない限りは意味がないと、何も教えてはくれない。
一体、何が足りないんだ?
そして、イライラの原因はもう一つ・・・あいつ、類の女だ。
牧野とか言ったかな。病院だけでも飽き足らず
家にも押しかけて来やがった。全く、鬱陶しい女だな。
相手すんのもウザイから寝たふりでもしてやれ。
158こっそり投下@エロなし:04/12/20 02:13:23 ID:ZNbS+nuS

「道明寺、起きてる?・・・なぁんだ、寝てるんだ・・・」
(・・・・・・・・・・・・)
「ふふっ。道明寺の寝顔可愛い。」
(おい、今こいつ何て言いやがった?天下の道明寺司様に向かって、可愛い!?)
「ねぇ、道明寺・・・あたしの事、ホントに忘れちゃったの・・・?
早く思い出して・・・」
(思い出すって何をだ? うおっ!こいつ今俺の頬にキスしやがったぞ?
どうゆうつもりだ?)
「あっ!そうだ!道明寺が早くあたしの事を思い出せるように
おまじない・・・牧野つくし牧野つくし牧野つくし牧野つくし牧野つくし牧野つくし牧野つくし牧野つくし牧野つくし牧野つくし」
(なんだそりゃ!?嫌がらせか、呪いの一種か!?)
「また、来るね・・・?」
(ふぅ。やっと出て行きやがったぜ。)
159こっそり投下@エロなし:04/12/20 02:15:29 ID:ZNbS+nuS

「おい司、具合どうだ?」
あきらと総二郎が来た。
「おう。もうすぐ完全復活だぜ!」
「さすが、野生動物」
「だな。」
「おまえら、声合わせて言う事か?」
「それより司、おまえ顔赤くねぇ?」
「今、牧野とそこですれ違ったけど、もしかして・・・何かあったか?」
「なんもねぇよ!俺は、キ、キ、キスなんかしてねぇぞ・・・!!」
「ほほぉ、なるほど・・・おまえ、正直だな。」
ほくそえむ二人
「うっせぇよ!あきらも、総二郎も二人とも出て行きやがれ!」
「きゃぁ〜こわ〜い!司クンが怒ったぁ〜」
「おまえら、完治したら覚えてろよ!」

この後、司はしばらくこのネタで、西門と美作におもちゃにされる事となる。
司、頑張って記憶取り戻せよ〜



                       ――――――おしまい――――――
160名無しさん@ピンキー:04/12/20 12:59:03 ID:+rFWOOtY
原作の、あの部分ですね。司が司っぽくてかわいいです!
GJ!GJ!GJ!
161名無しさん@ピンキー:04/12/21 22:14:07 ID:n1AywAha
またつかつくが読みたい禁断症状が出てきた・・orz
162名無しさん@ピンキー:04/12/21 23:26:59 ID:GzKdsCmX
「なぁ、つくし・・・機嫌治せよ。俺が悪かった!この通り
謝るから。」

ドレッサーのスツールに座り髪を梳くあたしに必死で謝っている。
この男、道明寺司。
司と結婚して1年になる。最初は照れくさくてなかなか呼べなかった
けれど、やっと、「道明寺」から「司」と呼ぶことに慣れてきた。

「知らないっ! 初めての結婚記念日だったのよ?レストランを
予約してあるから、一緒に食事しようって言い出したのは
司なのに、すっかり忘れてたってのはどうゆう事よ!電話も
繋がらないし、待ちぼうけ食わされてすっごく、
心細かったんだからっ・・!」

「悪かったよ。ほんっと、すまない。この通りだ。埋め合わせは
必ずするから。なっ? つくしちゃぁん、機嫌直して?」

司が、後ろからあたしを抱きしめる。
163名無しさん@ピンキー:04/12/21 23:27:46 ID:GzKdsCmX

「そっ、そんな甘えた声出したって無駄!」
「ちっ、冷たいな、オマエ」
司が小さく呟いたのをあたしは聞き逃さない。
「あ?何か言った?」
「いや、何にも・・・(コイツ地獄耳・・) マジ悪かったよ。
だから、な?」
司が胸の頂に手を伸ばす
「あんっ・・」
って、何反応してんのよあたし・・・
「駄目っ! ペシッ!!」
「ってぇ。なにすんだよ!」
「罰として暫くオアズケ!」
「何でだよ。おまえだって今、あんな気持ちよさそうな声・・・」
「そ、それは・・・・ とにかく、それとこれとは別!」
「なぁ、つくし、駄目か?」
「駄目です」
「どうしても?」
「どうしても。」
「つくしぃ・・・」
いつも鉄の鎧をきて、道明寺財閥を背負っているこの人が
唯一あたしにだけ見せる、甘え顔。
そんな捨てられた子犬みたいな瞳で見ないでよ。
164名無しさん@ピンキー:04/12/21 23:28:48 ID:GzKdsCmX
「わ、わかったわよ。但し、キスだけね。」
「ちぇ。ケチ」
「嫌ならいいのよ?」
「いえ・・・有り難くいただきます。」(こいつ、段々
ばばぁに似てきてないか?)

「ほら、つくし、おやすみのキス・・・」
そう言うと、顎を持ち上げ舌を絡ませた。
「あっ・・・んっ・・・っふぅ・・・」
司の濃厚なキスはいつもあたしの感覚を揺さぶる。
なし崩しにベッドへ倒れこむと、司は更に激しく
唇を貪った・・・。
165名無しさん@ピンキー:04/12/21 23:30:02 ID:GzKdsCmX
「あんっ・・・司・・だめ・・・」
「分かってるよ。キスだけ、だろ?約束通り他には
なんもしねぇから、もうちょっと味あわせろよ。」
舌を絡ませ、何度も唇をついばむ。やがてその唇は
耳朶へと移行し、首筋へと落とされる。
「あっ・・んんっ。」
ブラウスのボタンが外され、胸元があらわになる。
「・・んんっ・・司・・そんな所・・卑怯・・・」
「何言ってんだよ。キスってのは、唇だけにするもんじゃ
ないだろ・・・」
司はあたしをうつ伏せにするっとブラウスを脱がせ、
腰の辺りから背骨に沿って丁寧にキスしていく
「はっ・・・ああんっ・・司・・・今日はもう・・・
だめ・・・」
「・・・まだだ。」
唇が首筋まで来た時、司はあたしを仰向けにして、ブラを
ずり下げいきなり胸の頂に口づけた。
166名無しさん@ピンキー:04/12/21 23:31:07 ID:GzKdsCmX
「つくし、ここ好きだよな?」
「あ・・・ん・・・ばか・・何言って・・・んんっ・・」
チュッ・・・チュッ・・・
司はわざと音を立てて、あたしの反応を愉しんでいるようだった。
いつも指で愛撫されている場所ですら、司は触れようとはしない。
司の唇が太腿まで来たときにはあたしの秘部は恥ずかしい位
潤っていた。
つくし・・・司があたしの下着に手を掛けた時、それを
知られるのが恥ずかしくて頑なに拒む・・・
けれど、かなう訳はなく、あっさりと下ろされてしまう
司は脚の間に顔を埋め、双丘にも口づけた。
「はっ・・・あぁっ・・・ああぁぁっ・・司・・・
こんなの・・・反則・・・」
167名無しさん@ピンキー:04/12/21 23:31:46 ID:GzKdsCmX
あたしのその言葉を無視するかのように、愛撫は続く
「んっ・・んんっ・・・」
部屋には淫らな声と司があたしにくれるキスの音だけが
響き渡っていた。
「あんんっ・・司・・・あたし・・んっ・・あぁんっ・・」
あたしが絶頂を迎えようとしたその時を見計らった様に、
司の唇が離れる
・・・・・司?
「駄目だ・・これ以上やっちまうと押さえが利かなくなる。
キスだけって約束だからな」
そう言うと司は額に一つキスをし、あたしを抱きしめ眠ってしまった
この人は意地悪だ。ここまでされてあたしが我慢出来ないのを
知っていて、わざと・・・。自分から言い出したこととはいえ
身体の火照りは鎮まる事はなく、あたしは自分の身体を持て余していた。
168名無しさん@ピンキー:04/12/21 23:32:53 ID:GzKdsCmX
「司・・・寝ちゃった?」
声を掛けてみたけど反応はない。その事にあたしは少しホッとする。
これからあたしがしようとしている事を司に知られたくなかったから・・・
そっと背を向けるとさっきの司の唇の感触を思い出しながら
双丘に触れてみる。
「あっ・・・」
僅かな声が漏れた。その声で司が起きなかったか少し心配になったけれど
何も知らず横で寝息を立てている。あたしは司に知られないように
声を押し殺し指を動かした。
「んんっ・・・」
もう充分に潤っていたソコは簡単に指を飲み込んでいく
その時、あたしは初めて、自分の中の感触を知った
知らず知らずのうちに指の動きにあわせ腰も動いてしまう
司に気付かれてしまう―――――
そう思いつつも、中途半端に火を点けられた身体は治まる事を
知らない。
あたしは、愛しい人の名前を小さく呼びながらイッた・・・・
169名無しさん@ピンキー:04/12/21 23:33:57 ID:GzKdsCmX
「イッたか?」
その時、背後から司の声が・・・
「つ、司!?起きてたの?」
「ああ。」
「いつから・・・?」
「最初から。」
見られてた? 司に全部?
あたしは、自分がした一部始終を司に見られていた事に、
体中の血液が逆流するのを感じた
―――恥ずかしい―――
「司のばかっ!!」
余りの恥ずかしさに枕を投げつける。
「おっ、おい。待て、つくし」
アレを見られていたなんて―――
こぼれ落ちる涙を止める事も出来ない
170名無しさん@ピンキー:04/12/21 23:35:07 ID:GzKdsCmX
「 つくし 」
司があたしの名前を呼ぶ。
「いやっ。嫌い!」
「つくし、落ち着け」
司はあたしの両腕を掴むと自分の方に引き寄せ貪るような
キスをした・・・
つくし・・・
「・・・・落ち着いたか?悪かったな。ちょっと、
度が過ぎた・・・」
「でも、これでオアズケ喰らう俺の気持ちが分かっただろ?
おまえも悪いんだぞ。オアズケなんて言うから・・・」
「何ですって!? 元はと言えば、司があたしとの約束を
忘れたのが原因でしょ!」
あたしは涙を拭いながら司に言葉を返す。

「・・・っんだと!」
「なによっ!」

171名無しさん@ピンキー:04/12/21 23:36:34 ID:GzKdsCmX
二人で顔を見合わせる

「 ぷっ 」
「ねぇ、司。あたし達、出会った頃から全然成長しないね」
「ああ、そうだな。」
司が相槌を打つ。
「ずっと、一緒に歩いていこうね」
「ったりめーだろ」
司があたしに笑顔を向ける
「なぁ、それよりさっきの続きしようぜ?」
「つ、続きって・・・」
「おまえ、エロ過ぎるから俺もう限界・・・」
「知らないっ!」
「今度は、おまえが嫌だっつってもやめねぇからな。
覚悟しとけよ。もう、キス以上も解禁、だろ・・・?」
「・・・ばか」


―――――――こうして、二人の夜は更けて行くのでした。
172名無しさん@ピンキー:04/12/21 23:55:37 ID:uWEZ4wsH
か、かわいいぜこんちくしょう・・!
かわいすぎるつかつくに激しく萌えました。
GJ!
173名無しさん@ピンキー:04/12/21 23:57:09 ID:gdEjiLSg
ある意味合体よりエロいですな。GJ!!
174名無しさん@ピンキー:04/12/22 00:19:02 ID:swLkVnvm
>>155さま、>>156さま、暖かいお言葉、ありがとうございます。そう言っていただけると
嬉しいです。次からはちゃんと続きが分かるように名前欄にフレーズ入れますね。

>>157さま、司かわいいですね。つくしの呪文?は何度読んでも笑えます。

>>172さま、>>173さま、早速のレスありがとうございます。
こんなの、投下してよかったのでしょうか・・・
ちょっと、ドキドキしています。

そんな私は124・・・ヘタレなのでここで告白・・・
175名無しさん@ピンキー:04/12/22 00:22:06 ID:KEDHhSIB
>174 マジで面白かったよー投下おk!アナタに萌えだw
          そんな私は>130
176124:04/12/22 00:44:32 ID:swLkVnvm
寝る前にもう一度、チェックしておいてよかった。
>>175>>130さま、それにレスをくださった皆様、本当にありがとうございます。
お礼が遅くなり申し訳ありません。ここにきて、ようやく自分の中で
結末が見え始めましたが 投下まではもう暫くお時間を下さいませ。
177名無しさん@ピンキー:04/12/23 00:57:43 ID:jLUzckRh
すごく、すごーくよかった!!!やっぱつかつくイイ。ありがとうございました。こーゆーのいっぱい読みたい♪♪
178名無しさん@ピンキー:04/12/26 11:00:25 ID:xV7SlBj7
司って耳が弱いんじゃなかったけ?萌え・・
179名無しさん@ピンキー:04/12/26 18:07:54 ID:0lEX04lv
 
180名無しさん@ピンキー:04/12/27 14:02:59 ID:NPyV283Q
誰か新作書いてぇ
181名無しさん@ピンキー:04/12/27 17:48:31 ID:jjb+Jkx0
同じく!!
182名無しさん@ピンキー:04/12/31 23:03:37 ID:roy0T0ZE
誰かぁ〜新作書いてぇ〜新年一発目誰かよろしくぅ
183名無しさん@ピンキー:05/01/02 00:07:30 ID:rMcTvUQE
このさい、つかつくでも類つくでも構うもんか!どんなカプでもおKです、作家様…
184名無しさん@ピンキー:05/01/02 11:00:58 ID:PfrQ6n5y
姫始めドゾ〜(・ε・)/
185名無しさん@ピンキー:05/01/05 20:35:02 ID:vbKNYKoT
誰も書き手さんいらっしゃらないようなので・・。
書きかけですが投下してみまつ。

今年こそいい年になりますように。あたしは誰も居ない神社で手を合わせた。
去年の春、NYに行った道明寺は夏休みにも、正月にも帰ってこない。
「四年後に迎えに来る」って、「四年後にしか帰らない」って事だったわけ?
あたしはまるでやつあたりのように、乱暴に鈴を鳴らした。

「・・・・ねえ、着物姿でそうゆうの、やめといた方がいいんじゃない?」
聞き覚えのある声に振り向くと、手触りのよさそうなコートを着た花沢類が立っている。
「・・・なんで、こんなとこにいるの?っていうか、花沢類が初詣って、なんかすっごい違和感ある。」
小雪の舞う神社にたたずむ花沢類は、赤くなった指先を吐息で温める。
「あんたが着物着てることのほうが、よっぽど違和感あるけど?なんかの仮装?」
いちおう振袖着てるのに、仮装ってどーゆうことよっ!
186名無しさん@ピンキー:05/01/05 20:36:05 ID:vbKNYKoT
「お母さんのお古!喫茶店のバイトで着物着て来いって・・・ちょっと、何笑ってんのよっ!?」
花沢類は、我慢できないとばかりに大笑いする。
「あんたって、ホントいつも働いてるよね・・・。それって自分で着たの?」
「あったり前じゃん!着付けなんてしてもらったらいくらかかると思ってんの?」
そう言って胸を張るあたしの顔を花沢類はしげしげと眺めた。
「・・ふうん。さっきまであきらんちで新年会してて、帰り道にこの前の道車で通ってたらあんたがこの神社に入ってくのが
 見えたからさ。・・・あんた、今から暇?」
特に予定はないけど、窮屈な着物を早く脱ぎたいし、おなかも空いてるし・・。
花沢類と会うのは久しぶりだから話したいけど・・・。
「う〜ん、今日はやめとく。着物、早く脱ぎたいし。」
その言葉をどう誤解したのか、花沢類はあたしの手を取って歩き出した。
「うん、いいよ。行こ?」
へ?行くってどこへ?
187名無しさん@ピンキー:05/01/05 20:36:45 ID:vbKNYKoT
「・・・ねえ、すっごい美味しい・・んだけど、高いんじゃない、このお店?」
牧野が心配そうに料亭の個室を見渡す。
「あんたに払えなんて言わないから、安心しな。・・・ほら、早く食わないと肉硬くなるよ。」
牧野はあわてて鍋から牛肉を掬い出す。
「ごちそうになんて、なれないよっ!あたし、道明寺とだって基本的には割り勘だよ?
 うわっ・・・・・美味っしい〜。
 こんな柔らかいお肉初めて食べた・・。このお酒も美味しいね。なんていうお酒?」
俺は答えずに牧野の猪口に酒を足した。・・・・もうちょっとかな・・自分は飲まずに牧野を見つめる。
「代わりに別のモンご馳走になるから、気にしないで食いな。・・・・・うん、いい飲みっぷりだね。」
バイトで疲れてる上に、腹減ってるとこに飲んじゃだめだよ、牧野・・・・俺の前以外じゃね。
目の周りがほんのりと赤くなってきた牧野に、俺はさらに酒を注ぎ足す。
これはね、「鬼殺し」って言うんだよ、牧野。
188名無しさん@ピンキー:05/01/05 20:37:54 ID:vbKNYKoT

そっとベッドに下ろされた牧野が薄く目を開ける。
「ここは・・・あれ、花沢類・・?あたし、なんで・・?」
まだぼんやりとしている牧野のふっくらとした唇をキスでふさいだ。
「んんっ・・?」
牧野が軽く身じろぎする。俺は牧野の耳元にキスを落とすと、着物を着るためにあらわになったうなじを指で撫でる。
後れ毛が幾筋か残る細い首筋は真っ白で、俺は襟元を開きながら唇をはわせた。
硬く縛られた紐を一本ずつほどいていく。
「や・・花沢類、だめ・・・。」
酔った牧野が、かすれた声で俺を止める。
その声に甘さが混じっていると信じて俺は手を進めて行く。
薄桃色の襦袢の下には、雪のように白い牧野の肌が眠っていた。
乱れた和服って、なんでこう色っぽいのかな。
牧野から立ち上る石鹸の香りをゆっくりと味わいながら、小さな双丘を手で包む。
ピンク色の柔らかな頂を口に含むと、牧野が息を吸い込むのが分かった。
「・・・・あっ!・・・だめ、やめて・・。」
牧野が、苦しげに眉を寄せる。
俺は身体を起こすと、牧野の上に覆いかぶさるように、顔を近づける。
「牧野・・・俺さ、さっきあんたと会う前に、あきらたちと別の神社で初詣してたんだ。
 そこで、初めておみくじっていうの引いてみたらさ・・・アドバイスみたいなの書いてあったんだ。
 『欲するもの、強く求めよ。』ってさ。そしたらあんたが見えた。・・・・・・もう、素直になろうと思って、俺。」
189名無しさん@ピンキー:05/01/05 23:23:04 ID:KPZsRFwD
続きが…
190名無しさん@ピンキー:05/01/06 09:06:22 ID:CyHd6gLH
超気になる…
191名無しさん@ピンキー:05/01/06 16:34:10 ID:S/sadmcE
牧野の手が俺の腕を止める。
「だめ・・・こんなの、あたしは道明寺と・・・。」
俺は新たなキスで、抗議を封じ込める。今はその名前、世界で一番聞きたくないよ、俺。
「司とは、もうした・・?」
俺は着物の裾をはだけながら太ももの内側を撫でる。
何度かまばたきした牧野の顔が、真っ赤になっていく。
「・・・・答えて・・?」
クロッチの脇から、牧野のクレバスに指を這わせる。
そこは少し熱を帯びてはいたが、まだ潤ってはいなかった。
牧野の耳元に口を寄せてささやく。
「司はここに、もう触れた・・?」
「あんっ!・・・・い、一回だけ・・・。」
クリトリスの周りを中指でゆっくり円を描きながら、俺は胸の中にちりちりと痛みを感じていた。
「ふうん・・いつ?あいつがNYに行く前は、まだヤってなかったよね?」
泉の奥からぬめりが溢れてくるのを感じながら、俺はクレバスの間にゆっくりと指をすべらせた。
「修学旅行で・・・ロス行ったときに・・あいつも合流して・・・あ、んんっ、だめ・・・やめて、こんなの・・・。」
酔っているせいか、いつもより緩慢な動きの牧野のショーツをずりさげると、俺は彼女の両足の間に身体を移した。
ひざの辺りに絡まる薄っぺらい布を、くわえて引き抜く。
192名無しさん@ピンキー:05/01/06 16:34:47 ID:S/sadmcE
俺は薄く丘を覆う茂みにキスしながら、両手で扉をそっと開く。
小さく震える芽の周りには、愛液が糸を引いていた。
親友が世界で一番大切にしている女を、抱く。
そのことに躊躇が無いと言ったら嘘になるけど。
俺は冷たくて柔らかな尻を持ち上げると、牧野の中心に顔を埋めて、襞と襞の間を舌先で舐め始めた。
けして、花のような香り・・とはいえない匂い。
・・・・でも、まるでケモノの雌が雄を誘うように、この匂いこそが、男を誘う。・・・・ここへ、来いと。
「あっ!だ、だめだよ、花沢類っ、そんなとこ・・・・いやっ!」
牧野がベッドにひじを立てて、身体を起こそうとする。
「司には、してもらわなかった?」
俺は舌の代わりに指を牧野に差し入れながら、訊く。
牧野が、顔をしかめながら、首を振る。
「ふうん・・・ま、あいつは経験ないし、しそうもないね。・・・・目、つぶって・・・・ただ、感じてて。」
牧野の瞳が、迷うように揺れる。
「牧野・・・。俺のこと、嫌い・・?」
指を中で動かしながら、俺は牧野の耳朶を甘く噛む。
「嫌・・いなんか・・じゃ・・あっ、あんっ、や、だめ・・。」
俺は指を強めながら、さらに卑怯な質問をする。
「気持ちよくない・・?ホントにやめてほしい・・?」
牧野が恥ずかしそうに、両手で顔を隠した。
そんな牧野が愛しくて、俺はその手の甲にそっとキスを落とす。
その間にも、牧野の中からは、透明な蜜が、次々とあふれ出している。
俺は、意地悪な質問はそこまでにして、後は下の彼女に訊くことにした。
193名無しさん@ピンキー:05/01/06 16:35:24 ID:S/sadmcE
クリトリスは、ぷくんと膨れて赤みを増していた。
そこを唇ではさみ、舌をちろちろと絡める。
舌をとがらせて刺激するたびに、牧野の腰が跳ねる。
俺は逃がさないように、片手でしっかりと牧野の腰を抱くと、指を二本に増やして牧野の中をめがけて強く挿入した。
「あんっ、あんっ、っ・・・!」
牧野は、近くにあったシーツをつかむと、ぎゅっと握り締めた。
湿った音が、牧野の準備が整ったことを告げる。
俺はすばやく避妊具の袋を破くと、自分自身に装着する。
「牧野・・・行くよ。」
俺は牧野の返事を待たずに、その扉を貫いた。
十分に潤っていたのに、経験が浅いせいか、そこは狭くてなかなか奥へと進めない。
「牧野・・・力、抜いて。・・・・・ゆっくり行くから、俺と呼吸を合わせて・・。」
小さくうなずいた牧野と俺は、視線を絡ませながら一つになった。
つながったまま、俺は牧野を抱きしめる。
暖かな牧野の中を、じっくりと感じる。・・・・・牧野の中に、いるんだな、俺・・。
「牧野・・・・。」
俺は、つむぐべき言葉を、見つけられない。
好きだ、とか、愛してる、とか、誰にももう渡さない、とか・・・。
そんな言葉じゃ、今の俺を表せない。
どんなに牧野を愛しいと思ってるか、自分だけのものにしたいと思ってるのか。
俺は自分の心の内を全て込めて、牧野にキスした。
そして片手を牧野の背中に回し、片手で自分の身体を支えながら、牧野に自分を打ちつけ始めた。
194名無しさん@ピンキー:05/01/06 16:36:03 ID:S/sadmcE

唇を合わせたままつながっているせいで、牧野が苦しげに吐息を漏らす。
俺は顔を離すと、両手で腰を抱えてもっと激しく動き出した。
解き放たれた牧野の口から、甘い嬌声が聞こえだす。
「ううん、あんっ、あっ、あっ、あーっ、ん・・やああっ・・」
打ち付けるたびに聞こえる声に、俺はますます高ぶっていく。
俺は牧野の片足を持ち上げると肩に担ぎ上げ、開脚させる形で腰をグラインドする。
「あっ・・・花沢類っ、あたし、もう・・・」
牧野の両手が何かを求めるようにさまよう。
俺はその手をしっかりと握り締めると、最後の高まりに向けて、走り出した。
「牧野・・・・!」
「あああっ!」
牧野の身体が固まったのと、俺の源に快感が走りぬけたのはほぼ同時だった。
「ふうっ・・・。」
牧野の肩から、力が抜ける。
俺はそっと肩から脚を下ろすと、両手で牧野の頬を包んでそっとキスを落とした。
そのままじっと抱き合っていると、牧野が小さな声でつぶやいた。
「花沢類・・・後悔、してない・・?あたし、このこと今夜だけのことって、忘れた方がいいの・・?」

俺はたまらない気持ちで牧野の瞳を覗き込む。
「後悔するくらいなら、初めからこんなことしないよ。・・・・今夜だけ、なんて思ってない。
 ・・・あんたは俺に、忘れて欲しい?」
牧野が両手を伸ばして俺を抱く。
俺はその瞳から答えを見つけられないまま、そっと閉じられた・・・。
195名無しさん@ピンキー:05/01/06 16:36:56 ID:S/sadmcE
「牧野!まーきーのっ!」
目を覚ますと花沢類の部屋で、あたしはベッドに寝かされていた。
部屋を見回すと、花沢類だけじゃなく、西門さんもいる。
あ、あれっ!?
あたし、花沢類と・・・あれれ、ちゃんと着物も着てるし・・やだっ、あれ夢!?
「もう朝の10時だぞ、いいかげん起きろよ。」
西門さんが、あきれたようにつぶやく。
「みんなで飲もうよ〜って牧野が言うから皆に声かけたのに、お前寝たまま起きないし。ま、総二郎しか来てないけど。」
「え?あたし、そんなこと言った?」
花沢類が、肩をすくめる。
「うん。しょうがないから、うちに連れてきた。・・・・はい、水。すっげー飲んでたから、のど渇いたでしょ。」
あたしは受け取ったコップを飲み干しながら考えをめぐらす。
・・・あたし、欲求不満かな、すっごいエッチな夢見ちゃった・・恥ずかしい!

「じゃ、またね。」
俺はアパートの前で牧野を下ろすと、車の中から手を振った。
横に座る総二郎が俺をつつく。
「・・・ったく、この貸しはでかいからな。わざわざ着物の時に手ぇ出すなよ。朝早くから、着付けのために呼びつけやがって。
 言っとくけど、もしばれても司には俺の名前出すなよ。とばっちりはまっぴらだかんな。
 ・・・・・それにしても牧野、多分夢だと思ってるぞ。・・・いいのかよ、それで。」
俺は、大きくためいきをついてから、こう答えた。
「やっぱ、正攻法で口説いてから、やりなおしたいんだ。・・・終わったあともさ、牧野、まだ答え出せてないみたいだったから。」
総二郎は「俺、知ーらねっと。」と言ったまま、黙ってしまった。

窓の外には、一日遅れの初詣に向かう人の波が流れている。
来年は、一緒に牧野と行けるといいな。そう思いながら俺は、目をつぶって寝不足の俺を襲う睡魔に身を任せた。

Fin
196名無しさん@ピンキー:05/01/06 16:39:42 ID:S/sadmcE
処女だとメンドーなので、途中で設定変えちゃいました。
新春からお目汚しスマソ!
197名無しさん@ピンキー:05/01/06 17:09:55 ID:hSpYCutz
うぉっ!面白い!!
まじでこれはツボにきたよ。キャライメージぴったりはまってるね。
良い作品読めて嬉しいよ。ありがd
198名無しさん@ピンキー:05/01/07 00:28:32 ID:ZfkJuWGF
おもしろかったー!
司派だけど、自分コントロールできない類もイイ…
ごちそーさまでした。
199119:05/01/07 02:04:54 ID:uIrFd8LQ
るいつく、堪能しました。又お願いします。
200名無しさん@ピンキー:05/01/07 20:44:52 ID:P/M/f7Kw
ご馳走様でした・・・
201名無しさん@ピンキー:05/01/09 20:22:58 ID:7m+loW8p
るいつく最高ですー新作お待ちしてまーす
202名無しさん@ピンキー:05/01/10 16:29:24 ID:9dhSgxTQ
花沢類と付き合いだしてもうすぐ3年…花沢類は今年大学を卒業して、実家の仕事を手伝いだした。
大学に通ってた頃と違い、なれない仕事と人間関係に疲れきってる様子が私にもわかる。
最近では2人で会う時間もなくなっちゃうし…
もちろん会う約束はするんだけど、直前でキャンセルになったりしてた。
仕事を始めた花沢類が忙しいのはわかるけど、何回も続くドタキャンに私もイライラがつのってきて…
そんな時、花沢類からの電話
『牧野、俺明日1日OFFになったから…久々にどっか行こ!』
昨日の夜は嬉しくて、眠れなかったな。諦めていた私の誕生日、覚えててくれたんだね。
誕生日だし久々のデートだからたまにはお洒落しようかな、なんて思ってたら携帯が鳴った。
 ♪〜♪〜
あっ!この着信は花沢類
あわてて出た私に聞こえた花沢類の声は、さっきまでの楽しい気分を一瞬で吹き飛ばす物だった。
『ごめん、今日ダメになった』
「・・・・」
『夜には帰れるから、俺の部屋で待ってて』
「・・・・」
『牧野、聞こえてる?』
「・・・でよ」
『何?聞こえない、も一回言って』
「最初から無理なら、約束しないでよ!」
自分で自分の声に吃驚した。や、やだ、こんな事言うつもり無いのに…
重なったドタキャンにイライラしてた気持ちがよみがえって来た。もう、止まらない






203名無し@ピンキー:05/01/10 16:40:14 ID:9dhSgxTQ
「いつもいつもドタキャン!約束してはしゃいで用意してる私、バカみたい!これで何回目?出来ない約束ならしないでよ!もう沢山!!」
一気に言い終えるまで花沢類は何も言わなかった。
暫く沈黙が続いたが『ごめん…』一言言って電話が切れた。
どれくらいそうしてたんだろう…切れた携帯を握り締めたまま泣いていた。
やだ…あんなこと言うつもり無かったのに…花沢類が忙しいのは誰よりもわかってたはずなのに…
どうしよう…
そこまで考えて私は慌てて部屋を出た。
こんなとこで泣いてても仕方ない。夜には戻るって言ってたし、花沢類の部屋で待ってよう。
そして「ごめんなさい」って謝ろう…
足早に彼の部屋へと向かった。
204名無し@ピンキー:05/01/10 16:42:50 ID:9dhSgxTQ
 ↑
続く…かな?
難しいです。
205名無しさん@ピンキー:05/01/10 20:10:12 ID:EsbMJECc
是非!!続けてください〜。待っております。
206名無しさん@ピンキー:05/01/11 00:14:22 ID:j5uaxRw0
久々に訪れた花沢類のマンション、以前貰った合鍵で中に入ってからの私の行動は早かった。
まず掃除をして洗濯、もちろん食材なんて無いから買物に行き夕食の準備に取り掛かる。
最近疲れてるって言ってたし何か体にいいもの作ろ〜なんて考えながら、テキパキと食事を作っていった。
けど…よく考えたら昼間の電話でかなり酷い事をいってしまった…花沢類は夜には帰るって言ったけど、あの電話の後だし帰って来るんだろうか…
怒ってるかもしれない…その証拠にあの電話の後は何の連絡も無い…もし花沢類が帰ってこなかったら…
そんな風に考えていたらいつの間にか窓の外は暗くなり、この部屋の自慢でもある夜景が広がっていた。
一気に暗い気分になり、とにかく落ち着こうと思い冷蔵庫の中を覗くと2人で飲もうよって一緒に買ったシャンパンが目に付いた。
いつもだったら、アルコールに弱いから飲む事無いんだけど暗く沈んだ気持ちを戻す為にためらいも無くシャンパンに手が伸びていた。

207名無し@ピンキー:05/01/11 00:25:46 ID:j5uaxRw0
はぁ〜今日は本当についてない
折角の牧野の誕生日、いつも忙しくてなかなか会う時間も無かったんだけど今日だけはOFFにしようって頑張ってきた。
何とかOFFになり牧野と約束したまでは良かったんだけど、今朝取引先からのトラブルの連絡で急遽キャンセルしてしまい…
牧野怒ってたな〜って当然か…最近では約束してもキャンセルばかりだったし、その度に牧野は「仕方ないよ、仕事でしょ。そんな事より体に気を付けてね」なんて言うから俺も牧野の言葉に甘えてたんだと思う。
我慢してたんだろ〜な〜 今日の電話での牧野は本当に怒ってた「もう沢山!!」か…
本当に呆れられたのかもしれない…さっき牧野の部屋に寄ったけどいなかったし…
そんな事を考えながらマンションへ帰ると、俺の部屋に明かりがついてるのが見えた。
もしかして!と思い俺は慌ててエレベーターに乗り部屋へと急いだ。
208名無し@ピンキー:05/01/11 00:35:52 ID:j5uaxRw0
牧野がいるかもしれないと思い部屋に入るが、何の物音もしない。
『牧野、来てるの?』と問い掛けても何の返事も無かった。
けどリビングの電気はついており、テーブルの上には牧野が良く作ってくれる料理も並んでる。
牧野何処だ?なんて上着を脱いで奥にあるソファーの上にかけようとしたら、ソファーの上で大の字で寝ている牧野を見つけた。
プッ!なんて格好で寝てんだよって起こそうと思ったその時異変に気付いた。
寝ている牧野の傍らに一緒に飲もうと買ったシャンパンの空瓶が転がってた。
ま、まじかよ…
209名無し@ピンキー:05/01/11 00:46:29 ID:j5uaxRw0
このシャンパン結構度数あるし、普段全く酒を飲まない牧野が飲んだって事は酔っ払って寝ちゃったのか。
とりあえずこのままって訳にもいかず、起こす事にした。
『牧野、起きてよ牧野』
「う〜ん…」
『こんなとこで寝てると風邪ひくよ』
「う〜ん…」
反応はあるけど全く起きる気配がない。困ったななんて思ってると目の前の牧野が突然ガバッと起き上がって辺りをきょろきょろと見ている。
『牧野大丈夫?頭痛くない?』と問い掛けると俺の方を見て
「うるさい!彼女ほっといていい気なもんよ!今日は私の誕生日なのに!!」と俺の顔を見て叫んだ。
だ、誰だこれ…?牧野か…?何か言おうとした瞬間
「ごめんね花沢類。酷い事言ってごめんなさい」とさっきまでとは違い涙を流しながら俺に抱きついてきた。
急な牧野の態度に吃驚していた俺は支える事も出来ずに、そのまま牧野に押し倒される形になってしまった。
210名無し@ピンキー:05/01/11 00:50:29 ID:j5uaxRw0

続きは書いてあるんですが、なんせPC初心者の為時間がかかってしまいます。
頑張って続き書けるように頑張ります…多分…
211名無しさん@ピンキー:05/01/11 00:56:03 ID:G8NbevsL
>210さん首を長くして続き待ってます
212名無しさん@ピンキー:05/01/11 16:17:40 ID:D2krhYxk
首を長くして待っております
213名無しさん@ピンキー:05/01/13 23:12:16 ID:uiZnoD6Q
るいつくまだかなーー
214名無しさん@ピンキー:05/01/14 06:41:10 ID:KNd1mKYj
待ってますー
215名無しさん@ピンキー:05/01/15 02:15:10 ID:cHMdaTxy
ネタギレみたいですねw(笑)
216名無しさん@ピンキー:05/01/15 09:47:17 ID:7YEY4+xn

『好きあってれば、当然のことでしょ。』

高校生の頃の優紀のことばが、脳裏をかすめる。
そうだよねぇ、普通の人にとっては、常識的にそうなんだろうと思う。
だけど、相手が花沢類となると…『普通』とか、『常識』とかいうことばとは無縁の人だからなぁ…。

固い床にクッションを敷いて頬杖つきつつ、鼻歌まじりにクロスワードパズルをする花沢類を見つめながら
彼にわからないように、そっと溜息をつく。

217名無しさん@ピンキー:05/01/15 09:48:11 ID:7YEY4+xn


道明寺がNYに行ってしまってから、ゴールデンウィークや夏休みを利用しては道明寺の元を訪ねた。
時々しか会えなくても、あたし達は大丈夫だ。と、思ってたけど。
すれ違いはやっぱり大きかった。
英徳卒業後、都立大学に入学してからのあたしはバイトと勉強にあけくれて。
その頃の道明寺も、多分なれない勉強と仕事にあけくれて。
お互い、疲れきっていた。どちらかが、どちらかを労わることができなくなっていた。
「もう、やめよう。お前に無理させてるのが、つらい。」
道明寺の最後のせりふは、胸にぐっさりと突き刺さったけど。あたしは、否定できなかった。
「しあわせにしてあげる」その言葉をぜんぜん実行できてないと、思った。

218名無しさん@ピンキー:05/01/15 09:50:22 ID:7YEY4+xn
216、217に書きこみました新人です。
私にエロは無理…ってわかっていながら、つい書きはじめてしまいました。
板消費してごめんなさい。
124さん、210さん。私も激しくお待ちしております!!
219216-217つづき:05/01/15 10:40:03 ID:7YEY4+xn


別れてからしばらく、ぼんやりするたび道明寺を思いだしてしまうのがイヤで、ずっと勉強ばかりしていた。
実際、その前数ヶ月間はぐだぐだで、奨学金を戴いている身でありながら単位を落としそうだったからちょうど良かった。
そんなある日。
図書館ではどうしても見つからない本を探しに立ち寄った書店で、花沢類に再会した。

「ひさしぶり。・・・せっかくだから、お茶しない?」
しばらく会わない内に、少し大人びた花沢類が変わらない笑顔でそう言ったのがはじまり。
お互い、毎週同じ時間にこのあたりに居ることがわかって。特別約束もしないまま、なんとなくこの書店で会うようになって。
あれから、もう数ヶ月。
…たぶん、いま、つきあってる…のかな。
220216-217つづき:05/01/15 10:41:30 ID:7YEY4+xn


花沢類は、道明寺とのことを何にも聞かない。知ってるんだろうな、と思いつつあたしもあえてそのことには触れない。
ただ、何もなかったみたいに、昔に戻っただけみたいに過ごしている。

 以前よりだいぶマシになった花沢類の運転で、ドライブしたり。
 仮免中のあたしの運転を助手席でげらげら笑って見ていたり。(…じ、自分だって…)
 『テレビで見たことあるけど、行った事ない』という水族館で、手をつないで白イルカを見たり。
 何もない花沢類の部屋で、二人並んでDVD鑑賞したり。
 そして、ときどきふと思い出したみたいに、花沢類は短い、一瞬だけのキスを落としてくれる。

これ、つきあってる…って言っていいのかなぁ。
優紀には『えー、おかしいよ。ぜったい、それ、おかしいよ。』と呆れられた。
あたしも…そう思う。まるで、中学生日記みたいだと、思う。

やっぱり。あたしと道明寺のことがあるから?
気になるのかな、気になるよね、そりゃ…親友の彼女だった、あたし。
もちろん、花沢類も知ってるんだろう。あたしと道明寺が、そういう関係だったってことは。
221216-217つづき:05/01/15 10:44:57 ID:7YEY4+xn


このまま中学生日記を続けるのがイヤってわけじゃない。花沢類のそばにいるだけで、じゅうぶんに、しあわせ。
変な事言って、この関係を壊したくない。
でも。
パズルのピースをもてあそんでいる長い指を見つめていると。少し伏せられた長いまつげを見つめていると。
反らせた背中を見つめていると。
抱かれたい、と思うあたしは、おかしいだろうか。

絶対気づかれたくない、こんな風に思っていること。だけど…。花沢類は、どうなんだろう。

『ちゃんと、つくしから誘ってみなよー。言いたいことは言わなきゃだめだよ、大体相手はあの花沢さんなんだから…。
 このままじゃいつまでたっても先に進まないんじゃない? そんな宙ぶらりん状態で、それでいいの、つくしは?』
優紀の真剣な助言は、赤面しつつも『ごもっとも』だと思う。
でもさ、あたし…誘ったことなんてないし。
花沢類にせまるなんて、それはちょっとなんていうか気恥ずかしいって言うか、無理っていうか…。
えぇぇい、がんばれつくしっ。
222216-217つづき:05/01/15 10:46:25 ID:7YEY4+xn


「あ、あ、あのさ花沢類。」
わゎ、声が裏返ってる。耳が熱い。
花沢類は複雑な形のピースを片手にうーん? と振り返る。呑気な表情で。
…こ、この人を誘うなんて、やっぱ、む、無理。
「あ、えと、あの、なんでもない。」
「…? 牧野も、する? パズル。」

…パズル。あたしがしたいのはパズルじゃなくって…いや、パズルもいいんだけど。別にこのままでもいいんだけど。
いい・・・のかな。なんだか、わかんない。
あたしは花沢類の横の固い床に正座して座り込む。
パズルは、この前の水族館で買った、白イルカの写真で。ほとんどのピースが白と、水の青。
花沢類はお約束どおり、白イルカの顔の部分だけを先に作り上げただけで、あとは悪戦苦闘しているようだった。

「牧野は、じゃ、海担当ね。」
青いピースを投げてよこしながら、ご機嫌な調子で言うのを、あたしはどこか上の空で聞く。
…海。海ちゃん。
ちょっとだけ昔を思い出して、胸がチリリと痛む。…変なの、もうどうでもいいのに。
そういえば、あの頃。花沢類は、ひとりであたしの味方をしてくれたっけ。
珍しく感情的になって、道明寺殴ろうとしたりして…。
223216-217つづき:05/01/15 10:52:28 ID:7YEY4+xn


気がついたら、花沢類がまっすぐな目であたしを見ていた。
「…あ、ごめん、ぼっとしちゃって。」
「…ううん。」
ふっと伏せた目がなんとなく悲しそうだった気がして、たまらなくて。
なぜか、あたしは何も考えずに、花沢類の髪をなぜていた。絹糸みたいな、やわらかくて細い髪。
「ま…きの?」
驚いたような花沢類の表情を見てはっと我にかえる。
な、なにしてんだあたし?
「…あ? あわっ。も、もうやだ花沢類ったら髪の毛に糸くずついてたよ。…ご、ごめん、勝手に触ったりして。」

ぎゃーーー恥ずかしい。耳まで赤くなっているのを感じながら、慌てて立ち上がろうと床についた手首を捕まえられて組そのままみ伏せられる。
え、なに…? と思う間もなく、花沢類の唇があたしの唇に重なって。
いつもの、まぼろしみたいなキスじゃない。 熱いキス。
花沢類のまつげが頬に触れて、くすぐるように震える。
あたしは、目を閉じて、ただ唇の熱さを感じながらぼんやり酔ったようになる。
…このままの関係でいい、なんてウソだ。…あたしは。
224216-217つづき:05/01/15 10:56:16 ID:7YEY4+xn
あいや、223間違えちゃいました。

× 組そのままみ伏せられる
○ そのまま組み伏せられる

ほかにも間違いは多々ありそうですが…。
それにしてもちっともエロパロじゃないくせして意外と長かったです。
ほんとすみません。
ちょっと怖い…。
225名無しさん@ピンキー:05/01/15 10:59:09 ID:NLrGO/2P
え?
この続きないんですか??
226216-217つづき:05/01/15 11:08:52 ID:7YEY4+xn


「…ひゃっ。」
ぼんやりとろけるようなキスの途中、花沢類の冷たい指が首筋に触れて、思わずびくっとする。
花沢類はいったん唇を離し、鼻先が触れるぐらいの距離であたしを見つめる。しっとりと光っている唇。真剣なまなざし。
心臓が…壊れそう。
何か言って、花沢類。お願い。 瞬きもせずに花沢類を見つめながら祈る。

「パ…。パズルが崩れちゃうよ。」
耐え切れなくて、あたしは間の抜けた事を言う。
花沢類は一瞬、きょとんとした顔をしたけれど、すぐに真剣な表情に戻って言った。
「もう、やめよ。ごまかすの。」

…それは、あたしも同じ気持ちで。じゃぁ、花沢類も? あたしのこと、道明寺とのこと、許す?
もういい、だめでも。この関係が壊れてしまっても。伝えたい。


あたしは腕を伸ばして花沢類の首に手を回す。サラサラとした髪の毛が指に触れて。
「…すき、花沢類。」

やっと、言えた。本当のこと。
花沢類は、はじめてみる位真っ赤になって。泣き顔みたいにくしゃくしゃの笑顔で。
「…俺が、ずっと、牧野を好きだったって。知ってた?」
「…うん。」
知ってたよ、花沢類。
でも望みながら、怖かった。ごまかしてた方がしあわせなのかも、と迷ってた。
227216-217つづき:05/01/15 11:16:26 ID:7YEY4+xn


花沢類の腕に包まれて。唇があたしの肌を滑って。ふたりとも無言のまま時々視線を合わせて、キスをする。
ふしぎなぐらい、恥ずかしさは消えていた。
まるで、今までいつもそうしていたみたいに、自然にあたし達はお互いに触れ合って。
冷たい指が肌を這うたび、ふれられたところから熱くなる。
「んっ…」
時々、息する事すら忘れてしまうぐらい没頭して溺れたみたいに苦しくなる。
その度、暖かい背中に腕をからめて確かめる。
だいじょうぶ、花沢類がここに居る。あたしと一緒に居る。


見たことのなかった、彼の表情にうっとりと見とれながら。
切なくて苦しいような、それでいて守ってあげたいような気持ちがとろりと心に満ちる。
…あぁ、『好きあっていれば、当然のこと』ってこういうことなんだ。
溺れて、朦朧としているみたいな意識の中、あたしは今更ながらに納得する。
花沢類の表情に。指先に。
今、あたしの中にいる、花沢類に。
息が苦しくて、切なくて、なのに、ずっとこのままでいたい。

熱くなった手のひらで頬を挟まれて、彼の目を見つめる。苦しげな表情と裏腹な満ち足りたようなまなざし。
あたしも、たぶん。よく似た表情をしているのかもしれない。
ことばはなくて、お互いの息だけがはずんでいて。
あたしは、ううん、たぶんあたし達は、お互いの思いがやっと伝わった、と確信していた。

瞬間がすぎた後、花沢類はあたしを見つめて、にっこりと微笑んだ。
その表情が、あまりにも美しくて、あたしはまた息を飲む。
嬉しくて苦しくて愛しくて、微笑み返すことができず、泣きながら彼を抱きしめた。

彼の肩越しに、さっき作りかけたジグソーパズルが見えて。
真ん丸な黒い目の白イルカが笑って、祝福してくれているような、気がした。
228216-217つづき:05/01/15 11:22:17 ID:7YEY4+xn
おしまい、です。
どこがエロなんだっ! と自分でもわかってたんですが…。
スミマセン。
長々と失礼しました。
229ルイルイファン:05/01/15 11:31:53 ID:SNgJwtnv
ウマ〜イ!!ズバリな描写がないのにドキドキする〜!!
ルイルイのくしゃくしゃの笑顔がツボでした!
あなたの書き方すごい好きです。
230名無しさん@ピンキー:05/01/15 14:37:35 ID:Cz8Xcbfn
新作きたーーー
微笑ましいーー
231名無しさん@ピンキー:05/01/15 15:02:06 ID:vmtlaT7p
(´∀`)b グッジョブ!!
232名無しさん@ピンキー:05/01/15 15:48:15 ID:nJsIwwm6
キャ〜!!ありがとう☆
楽しみましたー!!
233124:05/01/16 01:32:48 ID:MsA2qUo+
お久しぶりの124です。仕事が繁忙期に入り、休みもなくなかなか続きを投下出来ず
申し訳ありません。暫らく来ない間に、新しい職人の方がいらしてて、新作も読め
嬉しい限りです。 遅くなりましたが、以下投下いたします。

234124のSS:05/01/16 01:34:29 ID:MsA2qUo+

>>124->>129 >>134->>137 >>141->>144 >>150->>153 続き


翌朝、朝早く目を覚ましたあたしは、早々と朝食の用意に取り掛かった。
目を覚ましたとゆうよりはほとんど眠れなかったのだけれど
じっとしていると昨日の出来事が頭をよぎってしまう。
まだ、花沢類の唇の感触が残っている気がして指でそっとなぞってみる
どうしてあんな事・・・花沢類・・・・・

「ん?呼んだ?」
「ひゃぁっ!び、びっくりした。もう起きたの?あ、そうだ。
朝食、出来てるよ? 洋食と和食どっちがいいかわかんなかったから
両方用意しといた。 それにしても、雪なかなか止まないね。」
「 わかりやす 」
「な、なにが?」
「緊張するとよく喋る。もしかして、昨日のキスの事気にしてんの?くくっ」
やっぱり、あれはわざと・・・っ!

〜〜〜花沢類ぃぃぃぃっ〜〜〜
235124のSS:05/01/16 01:36:46 ID:MsA2qUo+
―――――再びNY―――――


「お待ちください!社長!どちらへ・・・・」 
「うるせぇ、手を離せ。日本へ帰るんだよ!」
俺は慌てて会議室を出た。・・・周りがやけに、騒がしいな・・・
「た、大変です!!」
「何事だ。騒がしい」
「申し訳ありません。そ、それが・・・新プロジェクトの建設予定地偵察に向かった
わが社のヘリが・・・消息を絶ったと、今連絡が・・・」
「社長・・・!」
「うるせー!俺は日本に帰る。」
「お待ちください!あなたはもう学生ではないのですよ。何千何万もの社員の運命が
あなたの肩にかかっているのです。よくお考え下さい。」
秘書が強めの口調で俺にそう言い放った。
社員の運命・・・?んなもん今まで考えた事もなかった。俺はただ
牧野と一緒にいる為だけにがむしゃらに頑張ってきた。それこそ、
牧野にも、F3のメンバーにも連絡も取らずに、だ。
それを、会社の運命と引き換えにしろと・・・?
そんなもんより牧野のほうが何万倍も大事に決まってる。

牧野、牧野、牧野――――
236124のSS:05/01/16 01:38:22 ID:MsA2qUo+

「社長!どうか御指示を・・・!」
「くそっ!」
俺はこんな時にも何もしてやれないのか・・・
「・・・を離せ・・・」
「は・・・?」
「手を離せっつってんだよ!これから現地へ向かう。手配しろ・・・」
「それとおまえには、調べて欲しい事がある。24時間以内にだ。それが
出来なけりゃおまえは首だ。分かったな。」

牧野、待ってろ。類の好きになんて絶対させねぇ・・・!!
237124のSS:05/01/16 01:39:41 ID:MsA2qUo+

夜になって、あたしは部屋へもどってすぐにベッドに潜り込んだ。
広々としたこの部屋で一人で眠るのは寂しすぎて・・・
隣に道明寺がいてくれたら・・・そんな事ばかりを考えてしまう。
「ふっ・・・うっ・・・ど・・みょ・・じ・・・」
泣いちゃ駄目。花沢類に気付かれたくない・・・。
そう思いつつも、涙は留まる所を知らず、あたしは声を押し殺して
泣き続けた。

・・・・コンコン。ドアをノックする音がする。

「まだ起きてる・・・?牧野・・・?」
「は、はい。ちょっと待って・・・」
あ〜!あたしの馬鹿!なんで返事しちゃうのよっ!
とにかく、泣いていた事を花沢類には気付かれないようにしなくちゃ・・。
涙を拭い、前髪を指で下ろしながらドアを開ける。
瞬間、あたしは花沢類の腕に強く抱かれた。・・・花沢類・・・?
238124のSS:05/01/16 01:40:45 ID:MsA2qUo+

「花沢類・・・なんの冗談?」
「牧野・・・」 いつもと違う様子にあたしはたじろぐ。
「もう遅いし、あたし、もう寝るから!」 無理にドアを閉めようとしたけど
花沢類の力にかなう筈もなく・・・。花沢類は強引に部屋の中に
押し入ってきた。パタンとドアの閉まる音がする
「やだ、花沢類・・・こんな冗談笑えないってば。」
「冗談でこんな事、すると思う? 俺が出て行ったら、牧野はまた独りで
泣くんだろ? そんな事はさせないよ。」
「俺、いつか牧野に言ったよね?好きだって。 司だって俺の牧野に
対する気持ちは知っている筈なのに、牧野のお目付け役を頼むなんてね。
司にしてみれば、そうやって俺に釘を刺したつもりなんだろうけど、
好きな女が泣くのを、知らないフリして見過ごすような男じゃないからね。
俺は。」
「牧野、あんたも残酷だよ。いつまで俺をあんたの寂しさを紛らわす為の
都合のいい男にしとくつもり?」

239124のSS:05/01/16 01:42:43 ID:MsA2qUo+

花沢類の突然の言葉に、あたしは何も言い返せなかった・・・。

「都合のいい男」 そんなつもりはなかった。ただ、花沢類といると
穏やかな気持ちになれて、とても居心地がよかった。
だまって一緒にいてくれるこの人を、そんなに傷つけていたなんて
あたしは思いもしなかった。

「ご、ごめんなさ・・・」
そう言い掛けたあたしの言葉を遮るように 花沢類は続ける。
「俺は、あんたに謝ってもらいたいんじゃないよ。」
「何で、司なの?いつだって牧野の傍にいるのは俺なのに・・・
あんたに寂しい想いばかりさせている司の為に泣くのを、俺は
もう見ていられない。」
240124のSS:05/01/16 01:46:00 ID:MsA2qUo+

「違う、道明寺は悪くない。これは、あたしが決めた事なの。
だから・・・道明寺の事、悪く言わないで!」
「じゃあ、なんでそんな辛そうな顔してるの?何で、俺にそんな顔見せるの?
そんな顔を見せられて、俺が、牧野を放っておける筈ないだろ。」
無理に笑ってるあたしを・・・このひとは気づいていた・・・。
花沢類の奪うような強引なキス。
道明寺とは違う唇。今まで味わった事のないような官能があたしを襲う
「あ・・・んっ・・・ふっ・・・」

―――――流される―――――

「嫌だ。やめてっ!」
バシッ!! 花沢類の頬が鳴る。
「ご・・・ごめ・・・」
それ以上は言葉にならない・・・
「くす。随分、手荒だね。牧野は、嫌だって言ったけど、
唇はそうじゃなかったよ?俺は、牧野の言葉と唇、どっちを信じればいいの?」
241124:05/01/16 01:51:57 ID:MsA2qUo+
本日の投下はここまでです。
では、おやすみなさい・・・ノシ
242名無しさん@ピンキー:05/01/16 12:58:30 ID:eNBG9T1Y
124さん〜待ってます!!
243名無しさん@ピンキー:05/01/16 18:58:41 ID:j2uXZGFy
216から書いてた者です。失礼します。
反応していただいた方、ありがとうございました。
すごく、怖かったので反応があったことが本当に嬉しくて、今感動しています。
優しいお言葉のおかげで少しほっとできました、ありがとうございました。

しかも124さんが!! 続きだぁ。うわーーー!! 嬉しいっ。
ドキドキします。また続きが気になっちゃって。

この板が大好きで、いつもすごく楽しみにしています。
ほとんど貢献できることがないですが、新しい作品への感想とか反応って、たぶんすごく大事なんだなぁと感じました。
これからはひとりしんみりと味わうだけでなく、感想アップしますー。



244名無しさん@ピンキー:05/01/16 20:18:36 ID:eNBG9T1Y
>>243さん

素敵でした。また待ってます!!
245名無しさん@ピンキー:05/01/16 21:46:23 ID:u+lqyMQL
243さん、124さん、、あなたたちはネ甲です!
246名無しさん@ピンキー:05/01/18 17:06:27 ID:ZW6/htVM
作家様お待ちしてます
247チルドレン:05/01/19 18:19:11 ID:JZDKAIvD
最近書いてくれる方が、お忙しいようで・・・。寂しいので書かしてもらいます。
「へたくそな文章読む気になれんっ!」と言う方は、どうぞとばしちゃってください。

「おー雪降ってきた」
「えぇ、明日には積もっているかもしれませんね」
ここはNY、司は大きな仕事を無事やり遂げて、NYの道明寺家に帰る途中。
日本を離れてから3年が経ち、司もだいぶ仕事に慣れてきたところだ。

「なるべく早く家についてくれ」
「はい。つくし様がいらっしゃってますからね。」

それを聞いて、司の顔がほんのり赤くなった。そう、つくしは年に2回だけ休みを利用して
NYに遊びに来るようになっていた。今日から4日間だけだが司は嬉しくて嬉しくてしょうがない。
6ヶ月ぶりに会うつくしを、今日の夜どんな風にしようかと考えるだけで司の顔は緩んでどうしようもなかった。

やべー。また可愛くなってんだろうな。すっげー楽しみ。

248チルドレン:05/01/19 18:34:01 ID:JZDKAIvD
「道明寺っ!」
道明寺家につくと、中で待っていられなかったのかつくしが白い息を吐きながら走ってきた。
司の前までくると満面の笑みで
「おかえりなさいっ」と一言。

司は言葉の代わりにつくしを思いっきり抱きしめた。
「ちょっ・・・うっ運転手さんいるよっ。・・・はずかしい。」
「お前が悪いんだろ。また可愛くなりやがって・・・。」
その司の一言でつくしは真っ赤になる。

可愛すぎこいつ・・・。夜、覚悟しとけよな・・・。
とまたニタニタになる司。
「・・・あんたなにニヤついてんの?」
「・・・・別に。入ろうぜ、中。寒すぎ。」
249チルドレン:05/01/19 18:44:35 ID:JZDKAIvD
「はーー。お腹いっぱい。幸せー。」
「・・・お前女らしくなったのは、外見だけかよ。」
「うっうるさいなっ」
夕食も食べ終わって、のんびりしてる2人。

「なぁ・・・いっしょに入ろうぜ。」
きょとんとするつくし。「何を?」
「お風呂」
1秒後、司は顔面にクッションを投げられる事になる。
「いってーなっ!!いーじゃねーかっ。裸なんかもう何回も・・・」
「きゃーー!だっ黙って!!あたし1人で入ってくるもんっ」
250チルドレン:05/01/19 19:03:57 ID:JZDKAIvD
今日の予定に入れていた「いっしょにお風呂」を嫌がられて司はムッとした。
一人でお風呂に行こうとしているつくしの腕をひっぱって自分のひざの上に座らせた。

「なにするのっ。離してぇ〜///」
「何でダメなんだよ。半年ぶりじゃん。風呂がダメなら、今からしようぜ。
もう我慢の限界。」
「だっだめっ。お風呂も今からもダメっ。お風呂入ってからでいいじゃんっ」
不自然にあせっているつくし。
どうしたんだこいつ・・・?夏のときは、汗かいてるからダメって言ってたけど
今冬だぞ。ぜってーなんか隠してる。そう思った司はつくしを抱き上げ
ベッドまで連れて行った。
251チルドレン:05/01/19 19:26:43 ID:JZDKAIvD
「やっやだ!はなしてっ」抵抗はするが、つくしの力じゃびくともしない。
「何でそんなに嫌がんだよ。汗もかいてないだろっ。」
本気で抵抗するつくしに、司はムシャクシャし強引につくしの服を脱がそうとする。

「やだ・・・っ」
脱がしやすい服装だったため、ブラまでなんなく脱がす事ができた。
司の手がつくしのスカートまでいこうとした時・・・

「っふ・・・」つくしの瞳から涙がこぼれた。
強引に進んだことは今までだってあっても、泣いた事なんかなかったつくしに
司はびっくりして
「おま・・・なに泣いてんだよ」やさしくつくしの髪をなでた。
「恐かったのか?・・・そんなに風呂入りたかったのかよ。」
「ちが・・だってっどうみょじ・・・う〜」顔を真っ赤にして泣くつくしに
司はパニクっていた。
252チルドレン:05/01/19 19:37:58 ID:JZDKAIvD
「やめるから・・・泣くなよ、そんなに。」
わけが分からないが、つくしを泣かせてしまったことに司は申し訳ない気持ちでいっぱいになった
するとつくしは、涙目ながらも言った。

「お風呂入ってきてからだったらいいよ・・・?」
「??だからなんで、風呂なんだよ。」
「だって・・・・」
「だって?」

つくしはふたたび頬を赤く染めた
「下着が・・・・ね?」
「下着?」
不思議に思った司はまだ手をかけていない、つくしのスカートを取り去った。
「やっ・・・」
253チルドレン:05/01/19 19:55:25 ID:JZDKAIvD
「お前可愛すぎ・・・こんなんで泣いたのかよ」司は嬉しそうに微笑んだ。
「だからやだって言ったじゃん・・・今日寒かったんだもんっ。
それでもあんたに会うからスカート頑張ってはいてきたのに・・・///」

なんだよ、こいつめちゃくちゃ可愛い。それにしても・・・。

つくしのスカートの下には、あったかそうなピンクのモコモコしたのがつくしのお尻を包んでいる。
少しコスプレちっくなそれは、司を逆にそそらせる。
こんなん見て、もう我慢できるわけねーだろ。
「ひゃっ・・・」
司はつくしのかわいらしい毛糸のパンツとパンティーを一気に脱がした。
そしてもう湿っているアソコに指を使わせる。
「あっ・・・どうみょじ・・・ああっ」
「覚悟しとけよ」

こうしてつくしと司は長い長い夜に燃え尽きる事になる。
254チルドレン:05/01/19 20:05:20 ID:JZDKAIvD
すいません、へたっぴで・・・。しかも全然エロ入ってませんね(汗)
なかなか、作家さんたちが来なくてここも寂しくなっちゃって。
誰か書いてくれますようにっ。皆さんの目を汚してすいませんでしたっ
255名無しさん@ピンキー:05/01/19 21:42:14 ID:DgvQPO/s
チルドレンさん素敵なお話有難うございます!萌えました。又よろしくお願いします〜
256名無しさん@ピンキー:05/01/19 21:49:00 ID:tNMtIPXt
>チルドレンさん
つくしって毛糸のパンツはいてそうですよねw
でもきっと司はそんなつくしも可愛がるんでしょうね
板を盛り上げようという心意気に感謝!
ぜひまた書いてください
私も少しでも文才があれば何か書きたいけれど文才0だし
感想だけでもがんがって書きます
257名無しさん@ピンキー:05/01/19 23:03:09 ID:zlUIpALQ
>チルドレンさん
毛糸のパンツのオチに笑わせていだだきました。
楽しいお話を有難うございます〜
258名無しさん@ピンキー:05/01/19 23:15:03 ID:rYX0936j
>チルドレンさん
毛糸のパンツすごく可愛かったですよ〜
私結構気に入ってます。
259チルドレン:05/01/20 01:55:35 ID:EBHsvSy8
うわわ。来てみたらコメントが・・・。ありがとうございますっ。
書いたあと、こんなんここに書いちゃっていいのかなとちょっと悩んでたので
スゴク嬉しいです。今自分のを読み返してみたら、なんか司がやけにつくしを
可愛い可愛い言っていってるなぁ、と思いちょっと反省・・・。でわでわ
本当にありがとうございましたっ。
260名無しさん@ピンキー:05/01/21 11:05:23 ID:i2ckmx5o
>チルドレンさん
毛糸のパンツ…かわいくて笑っちゃいました。うひゃー。
ほのぼのな話を読めて幸せ! ありがとうございました。
ぜひまたお願いします〜。

…ということで、私も作家さんがいらっしゃるといいなと書いてみました。
新作&続き待ちの暇つぶしに、なるといいんですけど。
では。
261名無しさん@ピンキー:05/01/21 11:06:21 ID:i2ckmx5o


まったく、お坊ちゃんてヤツはどいつもこいつも。

コンビニ3軒目にしてようやく目当ての品を見つけたあたしは、ほっとしつつも不満がつのる。
大体、買っておけばいいじゃん。そんなめんどくさいもん飲みたがるなら。

「ペリエ飲みたい。」
「えぇっ?! せめて自動販売機で買えるのにしようよー。コーラでいいよね、 …ね?」
人がせっかくかわいく小首をかしげて言ってあげてるのに。花沢類はツンとしたまま首を横に振る。
「ペリエがいい。」

…かわいくない。
こういう時の花沢類って、憎たらしいぐらいにワガママ坊やでほんと困る。
今に始まったことじゃないけど、時々ついていけない。
あたしはむくれながらもコートを着込んで部屋を出ると、フロントで周囲のコンビニの場所を聞いた。
…そして、巡ること3軒目。巨大冷蔵庫の中にようやく見つけた、なだらかな緑色の瓶。

まったくなんでこんな時間かけて高いお金出して、味のしない炭酸水買わなくちゃいけないのよ、もう。
コーラの方がずっとおいしいのに。

コンビニも暇そうだったけど。薄暗い街灯が続く道に出たって、やっぱり誰も歩いていない。
「…さむ。いろんな意味で。」
思わず、白い息と一緒に独り言もこぼれる。
避暑は過ぎ、雪見にもまだ時期でない温泉街は、ただ寒いだけでうすら寂しい。
まるで、あたしの気持ちを表しているみたい。期待はずれ…って。
262名無しさん@ピンキー:05/01/21 11:11:26 ID:i2ckmx5o


『温泉行こ。』という突然の誘いに、初旅行だ! とそれなりにドキドキした。
宿に着いて早めの夕食をとって、温泉に浸かってほわほわした気分になって…緊張気味に部屋にもどったあたしを待っていたのは緑色の碁盤、そうオセロだった。
「…オ、オセロ…? いまどき…?」
「温泉と言えば、オセロ。 でしょ?」
それは初耳…と思いつつ、他にどうしようもなくてとりあえず向かい合って座る。

やっぱりこの人の考えてることって、よくわからない。

「じゃ、負けたほうがひとつ、言うこと聞くこと。」
パチン、パチンと丸い駒を配置しながら、花沢類がふいに言った。
…それって。
ちょっとドキッとして、盤から目を上げる。
すっかり浴衣を着込んでのんびりしている様は悠然と構えているようで。彼の真意が見えない。
意識しすぎ、かな。
でも、なんだかんだ言って花沢類だって男だし…。一応、あたし達はつきあってるわけで…。
そういえば好きだとは言われたけど、つきあおうとは言われてないっけ。
そういう関係になったのも、まだ1回だけだし。でも旅行に誘ってくれたって事はやっぱりいいんだよね、つきあってるってことで…たぶん。うん、たぶん…。

「…ね、牧野の番。」
「あ、ハイハイ。」
つきあってる男女が、温泉の夜にオセロ。…清らかすぎない? あってるの、これって。
…なんて首をひねりつつ、いつの間にか久しぶりのオセロを楽しんでしまう単純なあたし。
当然、結果は惨敗。
ヘンな期待したあたしがばかだった。勝者の命令は、このめんどくさいお買い物。

そして、今。
ふたりっきりの夜と思いきや、うすら寂しい温泉街をひとりで彷徨うあたし。
なにやってんだか、すっかり冷えちゃった。
戻ったらもう一度露天に行こう。こうなったらお湯だけでも満喫しないと。
263名無しさん@ピンキー:05/01/21 11:36:31 ID:i2ckmx5o


「…ただいまー。」
ドアを開けて靴をぬぎながらちょっと不機嫌な声で戻りを知らせる。
「おかえりー。」
ふすまの向こうから、呑気な声が聞こえてムッとしてしまう。
どうせ、あったかい部屋でぬくぬくとまどろんでいたんでしょう、ひとりでっ。
「もー。大変だったんだから…。」
文句を言いながらふすまを勢いよく開けると、彼は案の定すっかりふとんに潜りこみ、目だけ出してこっちを見ていた。

「3軒も回っちゃったよ、コンビニ。こんなさびれた温泉街にペリエなんてあるわけないでしょー、まったくもう。」
「…でも、あったでしょ? 」
「あったけどさぁ。…今、飲むよね?」
「…あとで飲む。冷蔵庫入れといて。」
ぷいと寝返りをうつ花沢類に、軽く殺意すら覚える。こ、このガキだけは…。
寒さだけじゃない何かに震えながら冷蔵庫を開けて、ぎょっとする。

冷蔵庫の棚の上に、きらきらと、銀色のティアラ。

「…は、なざわるい?」
なに、これ? 
事態が飲み込めなくて振り返ると。
花沢類が、愛してやまないはずの布団をがばっと捲り上げて立ち上がった。
その姿を見てまた仰天する。
さっきまで、浴衣着て今にも眠ってしまいそうだったのに。
なぜかシャツを着込んでネクタイまでしめた姿で、手には季節外れの、白いチューリップ。
264名無しさん@ピンキー:05/01/21 11:39:14 ID:i2ckmx5o


「つきあって、俺と。ちゃんと。」
訳がわからずぼけっと突っ立っていたあたしに、優しい目でそんなことを言いながら花を渡してくれる。
「…へ?」

何してんの? 何考えてんの、花沢類? 
だって、もうつきあってるじゃん、あたし達。
でも。
手の中の頼りなげな白い蕾を呆然と見つめているうちに、やっと気がついた。

なんて、この人は。
なんであたしのこと、わかってしまうんだろう。
側にいても、抱き合っても、それでもしつこく不安の元を探してしまう臆病なあたしを。
いつも、さらりと見つけてくれる。

「…いや?」
花を見てうつむいていたあたしを覗き込む彼に、くちづける。
どうしても素直になりきれないあたしの、精一杯の気持ちをこめて。
「やなわけ、ないじゃん。だって、もう、つきあってる。…でしょ。」
「…そうだね。」

わかってても言葉にするって、なんて素敵なんだろう。
でも、言葉よりもっと、素敵なもの。
花沢類の唇が、舌が、あたしのそれとからんで、冷えた体が温まる。
ものすごく高機能な暖房みたい。一瞬で、ぽかぽか。
舌の先からとろけて。あたしが、あたしでなくなるような気がする。
少しこわいけど、もっと変わってみたい…かも。
265名無しさん@ピンキー:05/01/21 11:44:39 ID:i2ckmx5o

「…あ。忘れるところだった。はい、これ。」
千切れそうに冷たかった耳がすっかり熱くなる程長いキスの後、花沢類は突然そう言ってキンと冷えたティアラを冷蔵庫から取り出し、頭に載せてくれた。
その具合を確かめて『うん』と満足気にうなづいたあと、もう一度軽く唇が触れる。

…魔法を、ありがとう、王子様。


「あ、あの、うれしいけど、このティアラって…なに?」
「たまたま見つけた。なんか、牧野に似合いそうと思って。…おもちゃだけどね。」

いたずらっ子のような笑顔も、その説明も、さっぱり訳がわからない。
…あたしに、ティアラが似合いそう?? 何の冗談なんだろう。
花沢類はご機嫌にペリエを開けながら、『宝探しの冒険から、無事カエル』とか言ってひとりで喜んでいる。

「…それにしても、なんでネクタイまでして…。」
「んー。交際申し込む時の基本かな、と思って。」
グラスを傾けながら、しれっとそう言う表情には恥らう気配はなくて。
あたしには…理解しがたいけど。たぶん、ふつーに、そう思ってるんだこの人。
こっちが、てれちゃうよ。

「…ずる。 あたしだけ、こんな格好。」
「いいじゃん。どうせすぐ、脱いじゃうんだから。」
そういうことを、普通の顔して言うから。…ほんと、ずるい。
照れくさくて、どうしようもない顔になっているあたしだけど。
するりとネクタイがはがされる音に、体の芯が熱くなる。
266名無しさん@ピンキー:05/01/21 11:58:47 ID:i2ckmx5o


肌を寄せ合っていると。
いつもはわかりにくい花沢類の感情が、自分のことのようにわかる。
…とけそう。
時々、自分を手放してしまいそうになる。そうしたら、なにかが変わってしまいそうで。
実際は…もう。あたしはさっきまでとは、違うのかもしれない。それさえもう、わかんない。夢中で。
これからも、たぶん。あたしは少しづつ変わっていく。花沢類と一緒に。

この、切羽詰ったみたいに余裕のない顔も、大好き…。
ぼんやりとした意識の中、思わず花沢類の頬に手を伸ばす。潤んだ、必死な目が愛しい。
その手を逆に捕らえられて、手首に彼の舌が這う。目があたしを見つめて。
…どうして、こんなことで。

もう、何にも考えられない。体中の肌で花沢類を感じるだけ。
ただ一緒にとける。
その一瞬までは、もうなんにも考えない。だって全部、感じるだけでわかるはず。
267名無しさん@ピンキー:05/01/21 12:01:03 ID:i2ckmx5o


2つのグラスの中を、まだ少し残っていた透明の気泡が時々ゆらゆらと昇る。
空になった緑色の瓶は即席の花瓶になって。小さな銀のティアラと一緒に枕元を飾っている。
隣には、今にも夢の中へ落ちていきそうな、花沢類。
これがしあわせじゃなくて、なんだっていうんだろう。

「…うれし。…温泉と、オセロと、牧野。」
半ば閉じかけた瞳のまま、つぶやくように。
…並べられる順番が、よくわかんないけど。
あたしも嬉しくて、眠りの入り口に届きかけているであろう彼の、暖かい胸に顔を埋める。

「あとは明日…バナナワニ園…、幸福カルテット完成…。」

…なんかちょっと、ズレてるところも含め。
好き、この人が。
268名無しさん@ピンキー:05/01/21 12:03:05 ID:i2ckmx5o


おしまい、です。
文章下手だし設定とかもちょっと、どうなのよ…と思いつつ修正できません。失礼しました。
しかも、どうしてもエロにならない…。難しいです、作家さんてほんとすごい。
板活性化運動に貢献したかったのですが、たいへん、失礼いたしました。

新作&続き、待ってます〜!
269名無しさん@ピンキー:05/01/21 13:41:30 ID:aJmVGC5K
わ〜い。お疲れ様です。ほのぼの可愛いですねえっ。ルイルイと冬の温泉...にあウ
バナナワ二園もかわいいい〜
270名無しさん@ピンキー:05/01/21 14:04:58 ID:4dEG1NO8
わお、可愛い類×つく、ごちでした!
2718cg:05/01/23 09:23:49 ID:OVp7788O
お久しぶりです!8cgです!

「牧野、ちょっといいか?」
もうすぐ後期も終わりというある日、あたしは大学の学食で、いきなり西門さんに声をかけられた。
周りで食べていた女の子達が、一斉に振り向く。
ちょっとお、こんなトコで声かけないでよ〜。高校とは違って、こっちでは平和にやってるんだから・・。
「いいけど・・・何?」
周りを気にしながら小声で話すあたしの意図を気づいた風もなく、西門さんはあたしの前に座る。
さらり、と長い前髪から覗く瞳は、相変わらず魅惑的だ。
西門さんは、周りの女の子の心を、軽い笑顔であっさりわしづかみにした後、あたしに向き直る。
「お前、司と最近、やってないんだって?なんで?」
ぶっ!!と噴き出した水が、西門さんの顔を直撃する。
「きったねー、お前、何すんだよっ!」
ちょっと!!それはこっちのセリフよっ!こんなトコでいったい何言い出すのよっ!!!
2728cg:05/01/23 09:24:35 ID:OVp7788O
「・・・で?それ以来、自信喪失したと・・・。」
西門さんが、ふう、と大きなため息をつく。
間違っても他人に聞かれたくない話なので、あたしは西門さんの家までついてくるハメになった。
全体は、和風のおうちなのに、西門さんの部屋は殺風景な洋室だった。
意外なほど難しそうな本がたくさんあるだけで、あとは大きなテレビとベッド。
「お前、理由も言わずにおあずけばっか食らわしてると、司浮気するぞ?
 あいつ、マジで悩んでるみてえだし。このままだと、お前らヤバいって。」
と脅されちゃあ、このままにしておくワケにもいかない・・・。
あたしは、何でこんなことをこの人に、と思いつつ、涙ながらに先日の情けない思い出を話したのだった。
2738cg:05/01/23 09:25:50 ID:OVp7788O
「よっしゃ、分かった。俺がお前を色気あるオンナに改造しちゃる。」
・・・・え?
「か、改造って、どうやって・・?」
いぶかしむあたしの顔の前に、西門さんは、人差し指を突き出す。
「車に乗らずに、運転うまくなるか?本読んで、水泳やスキーが上手くなるか?」
そ、それってもしかして・・?
「ま、まさか、西門さん・・?」
西門さんは、何か思いついた時独特の企み顔で、あっさり言う。
「じゃーん!名づけて、総先生の、スペシャルセクシャルレッスン〜!!」
そんなの名づけるなあああ〜!!
あたしは、ぶんぶん首を振る。
「え、遠慮しとく!あ、あたし、好きじゃない人と、そんなコトできないし!」
西門さんは、これだからオンナは、とあきれたようにつぶやく。
「・・・じゃ、そのままで『好きな』司と二度とできなくていいのかよ?
 安心しろって、俺にとってお前とヤることなんて、なんの意味もねえから。
 さて、とそうと決まったらまずはシャワーだ。俺、用意あっから、ゆっくり入ってきな。」
2748cg:05/01/23 09:26:40 ID:OVp7788O
ぽんぽんと、そう言うと、彼はバスタオルをあたしに投げて続きの部屋にあるシャワー室へとあたしをいざなった。
え、え、えええ〜〜!?
あたしは、シャワー室の中で立ちすくむ。
道明寺の親友である西門さんと・・・あ、ありえないでしょう、そんなの!
「に、西門さん、あたしやっぱり・・・。」
扉を開けると、西門さんはもう居なかった。
代わりに、お手伝いさんらしき女性二人が入ってきて、「失礼しまーす。」とさっさとあたしの服を脱がしだす。
「い、いいです!自分でやります!」
仕方なく、バスルームに入って、コックをひねる。
「何か必要な物、ございませんか?」
と、外でお手伝いさんたちが待ってる声がする。
う・・・入らないワケにはいかないみたい・・・。
いったいなんでこんなコトに!?と、とりあえずさっさと浴びて、服を着なくちゃ。
2758cg:05/01/23 09:27:25 ID:OVp7788O
自分の服を入れたはずの籠には、仕立てのよさそうな絹のガウンだけが入っていた。・・・あたしの服は!?
仕方なくそれを身に着けて、おそるおそる扉を開ける。
キャンドルの、オレンジ色の光に浮かぶ、二つのワイングラス。
「西門さん・・・?」
おそるおそる呼ぶあたしを、背後から西門さんが抱きしめた。

「総、って呼べよ・・・今夜だけ。」
耳元で囁かれたのは、あたしが今まで聞いたことのない、西門さんの声だった。
「あ、あたし・・・んんっ!」
振り向こうとするあたしの唇が、ワインの香るキスで封じられる。
「・・・・・そうやって、隙がねえから色気ねえんだよ。真面目なだけなオンナなんて、可愛くねえぞ。
 ・・・絶対司にはバラさねえし・・大体司のためなんだからよ・・・。
 もっと、淫らになってみな。・・・・・素直に、キスに答えてみろよ。」
西門さんの、甘い声が耳に心地よくて、あたしは思わず身体の力を抜く。
「んん・・・。」
右から、左から・・・貪るように、深いキスを重ねる。
彼の大きな手のひらが、あたしの背中を滑り落ちる。
もう片方の手が、うなじの辺りを支えながら、何度も舌を求められた。
情熱的なキスに、あたしはくらくらと何も考えられなくなっていった・・。
2768cg:05/01/23 09:31:27 ID:OVp7788O
とりあえずココまでです。
続き、明日にでも投下します。
最後から二行目
×片方の手が
○片方の手で
でつね。スマソ。
277名無しさん@ピンキー:05/01/23 10:08:08 ID:ENVwAlkm
>8cg様
もしもし?GJなだけに生殺しなんですけどw







・・・・・・・・・・・・・・・待ってます!!<血走り目
278名無しさん@ピンキー:05/01/23 11:53:08 ID:vZUJOXFp
個人的にも かなりビンゴな作品にドキドキです!!相変わらず素晴らしい作風ですね!
2798cg:05/01/24 06:47:06 ID:T7XRhFGM
申し訳ないっす!今日と言ったのですが、もうしばしお待ちを。
すいません!!
2808cg:05/01/24 17:52:06 ID:T7XRhFGM
俺は初めて間近で見る牧野の表情に、驚いた。
いつも、大口開けてしゃべってっから分かんなかったけど、コイツ、近くで見ると結構可愛いじゃんか。
大きな黒い瞳を縁取るまつげが、驚くほど長い。
小さな唇が、何か言いたげに動くのを、俺は長いキスで封じ込めた。
俺の、真面目なだけの・・なんてコトバにたぶらかされた牧野は、ふっと身体の力を抜いた。
耳たぶにキスを落とし、ガウンの上からやわやわとした胸を探る。
一年前までは、どう大きく見積もってやってもBカップだったのに、今は少し膨らみを増している。
司に抱かれて、オンナになったからかな。
俺は胸の奥に、ほんの少しジェラシーを感じた。
2818cg:05/01/24 17:53:42 ID:T7XRhFGM
「あっ・・・。」
胸の頂きに指が至ったとき、初めて牧野が声を漏らした。
自分の声に恥らうように、目を伏せる牧野。
「・・・いいね、可愛いよ、牧野。・・積極的なだけが色っぽいんじゃねえ、そういう表情も、ぐっとくる。
 ・・・けど、お前の声、結構色っぽい。・・・もっと、聞かせてみろよ。」
緩んだ襟元を隠すようにする牧野を抱き上げて、ベッドに移す。
「あたし・・・こんなコトしちゃったら・・・道明寺に・・。」
往生際わりいなあ、俺は牧野の額にこつんと自分の額を預けて諭す。
「ブブー。十点減点。他のオトコの名前ベッドで言うなんて、マナー最低。」
牧野は、最低、と言われて、思わずといった様子で「ご、ごめんなさい」と謝る。
うん、素直なイイ子だ。オンナは素直なのが、一番だかんな。
2828cg:05/01/24 17:54:40 ID:T7XRhFGM
耳の後ろ側から、首筋にキスの雨を降らせる。
その間にも、胸への愛撫を続ける。
ガウンの隙間から伸ばした指が捉えた蕾は、すっかり固くなっている。
襟元をはだけさせて、先端を口に含む。
小さな野イチゴみたいな、乳首。
舌で、揉むように刺激を与えると、牧野は俺から逃れようとするかのように、身体をよじりながら、声を堪えている。
「・・・感じるのが、悪いコトだと思ってんの?
 ・・・オトコはさ、感じてくんないと、さびしーんだぜ。・・・・もっと、力抜いて、ただ、感じろよ。」
「う、うん・・・。」
牧野は、素直に目を閉じて、大人しく俺に身体を預ける。
再度、片方の胸を手で、もう片方を舌で撫でる。
「あ、・・・ん、ん、・・・うん・・。」
少し鼻にかかったような吐息がなまめかしい。
俺は、こんな声聞いたこと知ったら、司に殺されるな、と思いながらすべらかな肌を思う存分味わった。
2838cg:05/01/24 17:55:31 ID:T7XRhFGM
雪のように白い肌には、寒さのためなのか、・・それとも緊張しているのか、鳥肌が立っている。
「・・・寒い?」
両手で、寄せるように胸をたわませながら聞くと、牧野が迷うように頷く。
俺は、自分も服を脱いで、牧野をぎゅっと抱きしめた。
耳元で、「今、熱くしてやるよ・・。」と囁きながら細い腰に手を回し、もう一度深く舌を絡める。
「ん、ふ・・。」
抗議の声を閉じ込めながら、俺はガウンの紐をほどいて、牧野の下半身に手を滑り込ませる。
指がたどり着いた牧野の中心は、もう十分に潤っていた。
俺は、少し安心して中指を慎重に下へと動かす。
「ああっ・・・やあ・・。」
人差し指と中指で、芽を挟んで震わせると、牧野がぎゅっと膝を閉じようとする。
俺は自分の足を牧野の両足に挟みこんで、ぐっと股を開かせる。
2848cg:05/01/24 17:56:25 ID:T7XRhFGM
クレバスを、ゆっくりと上下しながら、泉の周りをぐるりと愛撫する。
俺はわざと指で、泉を波立たせて、大きな水音を立てる。
「やあ、や、ああっ・・・んんっ・・・!」
浮いた腰を押さえつけて、一気に指を挿入した。
「あ・・・っ!やあっ、あ、あ、あ、・・・んんん・・やあ、ああっ!!」
左右に振りながら、奥へ、奥へと何度も入れると、牧野の声が、だんだん高まってきた。
おっと、こんなトコでいってもらっちゃあ、困るんだな。
俺は、すばやく指を引き抜くと、牧野の間に身体を割り込ませる。
身体を、ずり下げて泉に顔を近づける俺を見て、牧野が慌てて膝を閉じる。
「だ、だめ!そんなの絶対だめっ!
 あ、あたし、そんな恥ずかしいこと、したことないし!!」
真っ赤になる牧野が可愛くて、俺はまたからかう。
「あー・・・それだわ、きっと、お前に色気ねえ理由。・・・・そういう、セックスは恥ずかしいとか汚いっていう思い込みが、
 いけねえんだよなあ・・・。」
うんうんと頷く俺に、「・・・そうなの?」と牧野が泣きそうな目で訴える。
くくく、かわいすぎ、こいつ。
こいつに断られて、クンニもできてねえ司も可愛いけど。
2858cg:05/01/24 17:57:27 ID:T7XRhFGM
ようやく大人しくなった牧野の茂みを、そっと舌で濡らす。
もっとも、必要ないくらい潤っていたけれど。
ぬめりのある液の絡まる扉を、そっと開く。
ひくひくと蠢く、芽を尖らせた舌で舐め上げる。
「きゃっ!・・・ご、ごめんなさ・・・あっ!」
思わず高い声を上げた牧野は、両手で口を押さえる。
俺がされるんじゃなくて、こんなんするなんて、激レアなんだかんな。
ま、牧野にこんなんできんのもレアだから、おあいこか。
余程耐えられないのか、腰をよじりながら膝を締めてくるから、息苦しい。
ま、もういいか。もう、すんげえコトになってるし、俺もそろそろ中、入りたいし。
俺は、ごろんと横になると、牧野の細い腰をつかんで、よっと自分にまたがらせた。
「え、・・・え?」
牧野の瞳が、とまどいながら俺に訊く。まさか?と。そそ、そのまさかです。
「あのなあ、これで俺が上から入れちゃったらいつものと変わんないでしょ?
 これはあくまでもレッスンなんだからよ、お前がなにがしかのワザ身に着けなきゃ。」
俺の分かったような分かんねーような理屈に、しぶしぶ頷く牧野。
「・・・さ、自分にあてがってみな。・・・どこか分かる?」
牧野は泣きそうな顔をして、自分の扉を指で開くと、恐る恐る腰を落とす。
2868cg:05/01/24 17:58:21 ID:T7XRhFGM
う・・わ・・こいつん中、狭!
牧野が、少し身体を倒して、ベッドに手をつきながら、ゆっくりと動かす。
げ、すんげえ、いいんだけど。
・・・い、いかん、天下の西門様がすぐイッたなんつー不名誉な噂が広まるのだけは我慢できねえ。
俺は、頭の中でお袋の顔を思い浮かべながら、原子の組成表を順に思い出す。
「う・・ん、ん、ん、・・。」
やりにくそうに動く牧野の両手と、手をつなぐ。
・・・だめだ、もう我慢できん。
俺は、当初の目的なぞ頭から追い出しつつ、牧野の奥へと突きはじめた。
「いやあ、あん、あ、あ、あ、ああっ、あ・・うん・・・!」
俺の律動に合わせて、牧野の声も高まる。
わ、もう、マジやべ。
揺れる牧野の胸に、俺はますます昂ぶる。
俺は初めて自分が完敗したことを悔しく思いながら、牧野の中に、快楽を解き放った・・・・。
2878cg:05/01/24 17:59:13 ID:T7XRhFGM
シャワーから戻って来た西門さんを、あたしはワイングラスを持ったまま見上げる。
「・・・どした、牧野。」
西門さんは、ごしごしと髪を拭きながら、自分もグラスにワインを注ぐ。
「・・・西門さん、あたし少しは色っぽくなったかなあ・・・?」
さっきから、襲い掛かってきている後悔に少しでも救いが欲しくてあたしは尋ねた。
「大丈夫だって。大体、司のあのセリフ、お前の誤解なんだから。」
あたしは、西門さんの言葉の意味が理解できない。
・・・どういうコト?
「だからあ、そん時あいつが色っぽいっつったのは、オンナじゃなくて、乗ってた車なんだとよ。
 さっき、電話であいつに聞いたんだから間違えないって。」
にっこりと笑う西門さん・・・いや、西門のヤロー!
「電話で・・・って、あたしがシャワー浴びてる時に!?」
問い詰めるあたしに、ヤツはあっさりとそうそう、と頷く。
「え、えええっ!?じゃ、じゃあ、こんなレッスン、意味なかったんじゃない!!」
がしゃん、とあたしが落としたグラスを、心配そうに光に透かす。
「お前、これバカラだぞ?」
今、そんな話してる場合じゃないでしょ!?
2888cg:05/01/24 18:00:10 ID:T7XRhFGM
「・・・意味なら、あるって。お前、色っぽいオンナの条件、何か分かるか?」
あたしは、さっきのヤツのセリフを思い出す。
「・・・隙があるコト・・?」
ヤツは、そそ、覚えてた?と微笑む。
「あと、秘密があるオンナ。何もかもガラス張りのオンナなんて、はっきり言って、面白くねえな。
 で、牧野はこれで晴れて司に秘密持てたじゃん?
 さっきよか、格段に色っぽくなったぜ。
 ・・・・あ、言っとくけど、隙があるっつーのと、ヤりまくりっつーのは別だかんな。
 本命と対張れるくれえ、イイオトコと寝たときだけだかんな、色気上がるの。
 クズみてえなオトコと寝たら、オンナさがるばっかだかんな、以上、総先生の授業お終い!」
とくとくと語る西門のバカに、思いっきりパンチを食らわす。
2898cg:05/01/24 18:01:06 ID:T7XRhFGM
「いってえ!お前、色っぽくなりてえオンナが、グーでパンチするか、普通?」
ごちゃごちゃ言う西門を置いて、あたしは部屋を出る。
いつの間にか部屋の前に畳んであった服をつかんで、もう一度シャワールームに戻ると、今度は念入りに身体を洗った。
・・・・秘密・・・秘密で色っぽくって・・・ああ、そんなバカな理由で西門なんかと・・・。
あたしは、目の前が真っ暗になる。
・・・その上、くやしいけど気持ちよかった・・・。
あたしは、今日のことはなかったことにしよう、と思いつつ、西門にもがっちり口止めしなきゃ、と勢い込んで部屋に戻った。
部屋にはもう、彼の姿は無く、テーブルの上に、メッセージが残っていた。
「これ以上殴られんのたまんねーから逃げます。
 司との電話切ったあと、抱くの止めようと思ってたんだけど、シャワー浴びたお前が色っぽかったから、つい。
 牧野、お前マジで良かったから、自信持っていいぞ。
 また、いつかしようぜ。   総」
あたしは、ぐちゃっと紙を握り締めて叫んだ。
また、なんかあるもんか、このスケコマシヤロー!!
あたしは、今度道明寺に会うとき、自分が平気な顔を出来るか不安に思いながら、残ったワインを一気に飲み干したのだった・・。

Fin
2908cg:05/01/24 18:04:59 ID:T7XRhFGM
一応、嘘つきにならずに済みました。
司か類以外許せない、という方、お目汚しスマソ!
2918cg:05/01/24 20:00:54 ID:T7XRhFGM
>286
×原子の組成表
○元素の周期表
バカだしまるの書き間違え・・。
292名無しさん@ピンキー:05/01/24 23:32:35 ID:BYjmkyg7
> 8cg様          \続きアリガトーン/
西門さんおk!GJエロ〜!! ∩(´∀`∩)=(∩´∀`)∩ よかったよー面白かったよー!!


欲を言うならば、西門さんもうちょっとコラえて欲しかったな〜
もうちょっとつくしで遊んで欲しかったな〜      …スミマセン
293名無しさん@ピンキー:05/01/25 04:44:27 ID:JEVNKcC1
新鮮な組み合わせで分かりやすかったし良かったです!西門 たしかに もぉ少しテクを披露してほしかったけど文句ありません!また お待ちしてます!!
294名無しさん@ピンキー:05/01/27 12:00:47 ID:rtM+/e8z
あぁ〜司萌えキャラだな。好きだったよ( ̄ー ̄)
295名無しさん@ピンキー:05/01/27 18:55:26 ID:JFGF/Hu6
つくしと西門、イイ!新鮮でした〜!
296名無しさん@ピンキー:05/01/31 11:18:24 ID:2G3s80RO
前にここで書かれていた作家さん、また書いて欲しいな・・
なんて一人事(´・ω:;.:...
297名無しさん@ピンキー:05/02/02 12:14:19 ID:Wb2rsIkm
満足。。ゴチ
298名無しさん@ピンキー:05/02/06 15:21:46 ID:/TWdzUYT
此処でのエロはどこまでが許容範囲なんだろう?
投下する側としては悩む所…
執筆作品が割とヘビーな内容なので投下しずらいな…
但し書きしとけばスルーしてもらえるかな…
299名無しさん@ピンキー:05/02/06 15:29:15 ID:17wyuX9/
>>298
おお!新しい作家様ですか?
グロかったり変な内容じゃなければ大丈夫じゃないでしょうか
投下キボン
300名無しさん@ピンキー:05/02/09 17:20:15 ID:jC4xlz96
>298
触りだけでも投下して下され(´ー`)
301名無しさん@ピンキー:05/02/14 19:54:42 ID:HF8ywN7W
誰もいないね(´ω`)
302名無しさん@ピンキー:05/02/15 10:32:45 ID:S4aUkF7B
新作期待age!!
303名無しさん@ピンキー:05/02/15 21:06:42 ID:xnVCAUlh
また萌え〜な作品を読みたいな。
304名無しさん@ピンキー:05/02/18 01:37:19 ID:ZvrqpbLJ
類×つくよみたーーーい
305名無しさん@ピンキー:05/02/20 01:35:26 ID:77BvXdRt
誰もいないよ・"゚・(ノД`)・゚"・
306名無しさん@ピンキー:05/02/20 14:46:02 ID:sYyAvq8u
つωT`)ヾ (゚Д゚ )…イ`
307名無しさん@ピンキー:05/02/24 01:26:29 ID:0ggR88ar
だれかーーー
308名無しさん@ピンキー:05/02/25 10:49:37 ID:VlWtLOmJ
花男の同人誌って出ていますか?
309名無しさん@ピンキー:05/02/25 22:02:23 ID:R0bJSJck
>>308
同人誌はたぶんないと思います
花男、人気あった漫画なのに
誰か絵がうまい人描いてくれないかな
310名無しさん@ピンキー:05/02/26 16:27:25 ID:jb7aQd2T
>309
さんきゅう
ほんと、2次小説の中で漫画化したいものが結構ありますよね
絵のうまい人と作家さんが協力すると、凄いのができそう・・・
311sage:05/02/27 22:55:54 ID:MYLD/DFd
部屋のインターホンが不意に鳴ったのはつくしが類の胸に体を預け、ゆっくりとくつろいでいる時だった。ルームサービスを頼んだ覚えもない。怪訝な顔をしながら体を起こしたつくしを類がそっと手で押し止める。そのままちらりと腕の時計を見やり
「時間、ピッタリだな・・・」
そう一言つぶやくと何の躊躇もなくドアへ向かって歩き出す。
どういうこと・・・?
つくしが考えていると間もなく戻ってきた類の姿が目に入る。その後ろにもうひとりの男の存在をみとめ、そしてその男が誰であるかを悟るとつくしはさっと顔色を変えた。
「どうして・・・」
反射的にソファから体を起こし、少し捲れ気味だったスカートの裾を直す。
そんなつくしの姿を少しはなれたところにいる類がおかしくてたまらない様子で見つめている。司はいつもより緊張した面持ちでその場に立っている。しかし先週逢ったときのようなやるせない表情はもう見当たらなかった。
類に知られてしまった・・・?
つくしは道明寺に目でそう問い掛けた。
道明寺の口が何かいいたげに開こうとしたまさにその時類の静かな声がそれをさえぎった。
「あせらなくていいよ、牧野」
水を浴びせられたというのはまさにこういう状態をいうのだろう。
つくしは自分たちの・・・道明寺との関係が類に知られてしまったことをその一言から察した。
いつかはこんな日が来るとは思ってた・・・・
「あ、あの、花沢類、あたしっ・・・・」
言い訳するつもりはなかった。こうなったのはすべてあたしのせい。
あたしが類とつきあいながらも道明寺のことを忘れられないからこんなことになってしまった。

「牧野」
あたしの言葉は不意に道明寺の声にさえぎられる。
「だって、道明寺・・・・」
「いいから黙って聞け」
道明寺の口から聞かされた言葉は思っても見ないことだった。
312名無しさん@ピンキー:05/02/27 22:57:25 ID:MYLD/DFd
類が怒ってはいないって・・・まさか・・・そんなことありえない。
「俺たちさ、幼稚舎の頃、くまのぬいぐるみをめぐって大喧嘩したことあるんだ」
ね?とでもいうように類が後ろにいる道明寺に向かって笑いかける。
「ああ・・・類のオヤジさんのイギリス土産がどうしても欲しくってな、」
人と争うことなんて絶対にしそうにない類が喧嘩した、という珍しい話にあたしはいつのまにか聞き入ってしまっていた。しかもその原因がぬいぐるみっていうんだから笑わせるじゃない。
「無理矢理司が引っ張るもんだから結局・・・・」
ふたりで顔を見合わせ笑い出す。
「どうしたのよ、ねえっ」
つくしが続きをせかして聞き出そうとする。
手がちぎれて無残な姿になったテディベアのあわれな顛末を聞きながら、どうしてこんな話を今この修羅場になりそうな場面で花沢類は言い出したのだろうかとふとつくしは考えた。
「だから、もうそんな失敗はしたくないって思ったんだ」
「俺も類も成長しただろ」

はあ・・・どういうことよ。
こいつらの思考ってまったく理解できない。
整理しきれていない頭を抱えて、つくしは二人の顔を交互に見つめていた。
「な…なによ。どういうことなの?」
313311:05/02/27 23:03:01 ID:MYLD/DFd
すみません!
うっかりあげてしまいました!
逝ってきます・・・
314名無しさん@ピンキー:05/02/28 00:47:40 ID:I8dgV7Ed
こ、これはもしかして・・・・
続きが非常に気になる〜!!
315名無しさん@ピンキー:05/02/28 08:11:19 ID:J4OwURoy
作家タンはageてもなんでもOKです!
続き待ってまつ。
316名無しさん@ピンキー:05/02/28 08:28:35 ID:H1V7yBoZ
上に同じ。待ってますよ!
317名無しさん@ピンキー:05/02/28 23:02:22 ID:U9Xx9Qx/
>331さん続きを〜〜〜
318名無しさん@ピンキー:05/03/01 19:11:53 ID:jO4apR4X
まだかな?
まだかな〜?
319名無しさん@ピンキー:05/03/02 11:12:14 ID:hHcI3Jb/
妄想が膨らんでしまう〜。
続き切望!
320名無しさん@ピンキー:05/03/04 01:14:05 ID:9xZ0rITX
作家様いないのかーーーー?
321名無しさん@ピンキー:05/03/07 01:56:49 ID:GdnIUEGm
だれか、素敵な類×つくしの二次元書いてる方のサイト
知りませんか?
322名無しさん@ピンキー:05/03/08 10:17:21 ID:tQh4jeSK
>321
個人サイト様のアドレス晒しは不可なので
ぐぐって自分で捜してみれ。
323名無しさん@ピンキー:05/03/08 20:25:27 ID:m655zS5W
>321
花男の二次サイト様、たくさんあるから一つ一つあたるのも大変だけど、
だからこそきっと「うわあ、この人のお話好き」というサイト様が見つ
かるとすんごく嬉しいですよ〜。
がんがれ!
324名無しさん@ピンキー:05/03/09 08:22:49 ID:fWoPeJA3
>321
読みたいストーリーを
ご自分で書いてみるというのはどうだろ?
2chに投下してくれれば新ネ申誕生…
いや、独り言スマソ。
作家様の降臨お待ちしてます。
325名無しさん@ピンキー:05/03/12 01:38:43 ID:zkipN/v9
だれもいないね?
326名無しさん@ピンキー:05/03/12 08:40:38 ID:dwNlQ/5A
いや、ここにいる
327名無しさん@ピンキー:05/03/12 11:12:36 ID:SkC40mDK

あたしは、おとぎ話の主人公じゃない。

いつまでも毒りんごで眠ったまま見知らぬ王子のキスを待ってたらひからびちゃう。
他の誰かに王子を奪われて、全て胸に秘めたまま泡になるなんて冗談じゃない。
魔法が解けてぼろぼろの服になったぐらいで嫌われるなら、こっちから願い下げ。

でも。

こうして空に描かれたまっすぐな白い線を見上げてぼんやりしている今のあたしは。
そんなおとぎ話にうっとりしてるのと同じじゃないって、言い切れるんだろうか。

4年後。次のオリンピックまで。うるう年。

…ばかみたい。
なんで、こんなもう何度もやった連想ゲーム、今更しなくちゃいけないのよ。

ひとりぼっちの非常階段は針のむしろみたいな教室より、ツライ。

ちゃんと授業、受けよ…。

頭を左右に振って立ち上がりかけた時、背後のドアがきしんだ音をたてるのが聞こえた。
328名無しさん@ピンキー:05/03/12 11:13:31 ID:SkC40mDK
「…あれ。またサボってんの?」

「そっちこそ。」

立ち上がろうとしてたのは、バレてるかもしれないけど。
あたしは何気ないそぶりでもう一度固いコンクリートの床に座り込む。

「いーの? 受験勉強がどうとか言ってたのに。」

「…もう授業受けてどうなるって時期じゃないのっ。」

へぇーと笑いながら少し離れたところに座る花沢類の顔を、まっすぐ見ることができない。
視界に入るのは投げ出されたジーンズの長い足と、ざっくりしたコットンシャツの袖口から伸びる長い指。

…最近、いつもそう。
ここに居てほしいのに。まっすぐは、見られない。

「もしかして、受験ノイローゼ?」

そんな言葉と一緒に、微妙にそっぽを向いているあたしの額に花沢類のひんやりした手が触れた。

…ノイローゼって、熱は出ないでしょっ。

熱を測るようなそぶりと言葉のギャップに、そうツッコむのが正しいあたしの在り方だと思うのに。
ほんとに熱が出そうな程動揺してしまっているあたしはただ口をパクパクと動かすしかできない。
329名無しさん@ピンキー:05/03/12 11:15:21 ID:SkC40mDK
「…それとも、司?」

駄目押しみたいな言葉を言いながら額から滑って頬を包む大きな手は、あたしの熱を奪ったからなのかなんだか熱い。

…ここじゃない、どこかに連れてって。

そう期待しているあたしは、待ってばかりのおとぎ話の主人公と何も変わらない。

道明寺が4年後迎えに来てくれること。
花沢類がいつかあたしを攫ってくれること。

あたしは、期待して待ってばかり。
自分は悪くない、しょうがなかったんだってフリしたくて、思いつくばかりで動けない。

…こんな風にずっとその時を待って過ごすんだろうか?
待ち続けて手に入れた先には、何があるんだろう。

『末永く、幸せに暮らしました』

そんなひと言で言い切れちゃう人生ってあり?
330名無しさん@ピンキー:05/03/12 11:16:24 ID:SkC40mDK
「…花沢類。」

受験ノイローゼでもいい。早くも遠距離レンアイに疲れちゃっただらしないヤツだと思われてもいい。
あたしは、頬を包む花沢類の手に、自分の手のひらを重ねる。

「あたし、どっか行きたい。」

花沢類の驚いた顔を、今ならまっすぐ見られる。

…あたしって、ずるい。

誘ってるくせに。それでもまだ、花沢類に攫って欲しいと思ってる。
花沢類の手に重ねた手が、震えてるのが自分でもわかる。
331名無しさん@ピンキー:05/03/12 11:17:58 ID:SkC40mDK
今書き込みした者です。
ここまで書いといてなんですが。
…エロは無理かもしれません。
がんばってみますが、続き書いていただけるならもう泣きながらお願いしたいぐらいです。
とりあえず、途中までで失礼します。
332名無しさん@ピンキー:05/03/12 15:46:06 ID:s7HX2HHr
楽ちみ。おまがいしまーすっ
333名無しさん@ピンキー:05/03/12 19:07:11 ID:XuWE34I7
ここは書き込みがなくても
見ている人は必ずいるんだよねw
続きまたーりお待ちしてます
334名無しさん@ピンキー:05/03/13 18:06:43 ID:VQpoVlgv
つかつくを読みたい今日この頃・・(´・ω・`) 
335名無しさん@ピンキー:05/03/14 01:45:26 ID:wdcvVVTc
うん。類つくはおなかいっぱい…(´・ω・`)
336名無しさん@ピンキー:05/03/14 02:14:24 ID:GH9KePFr
何でも、美味しく、残さず、頂く自信があります。
それが自慢です。
337名無しさん@ピンキー:05/03/14 05:45:29 ID:/rinovnj
クレクレ厨ウザー
3388cg:05/03/14 20:44:06 ID:Ld0uyQJz
>327さんが帰ってくるまで場つなぎ。334さんに答えてみた。

目をつぶると、潮騒の音が聞こえる。
熱があるせいか、海に浮かんで・・・波にたゆたってるみたい・・・。
額にひんやりとした感触を覚えて、あたしは目が覚めた。
「・・・・大丈夫か。・・・・なんか欲しいもんとかあったら言えよ。」
うっすらと目を開いたあたしの額に置かれた、冷たいタオル。
絞り方が甘かったのか、雫が耳の後ろに流れてくる。
「・・・これ、あんたが持ってきてくれたの・・・?」
道明寺は、俺以外の、誰がいるんだよ、と顔を赤らめる。

道明寺は窓の側に立って、風を入れる。
ふわっと風をはらむ、白いカーテン。
あたしはタオルを脇にあったテーブルに置くと、道明寺の近くへと歩いていった。
気配に気づいて振り向いた道明寺が、驚いたような顔で言う。
「・・・・寝てなくて、大丈夫かよ?・・・窓開けると、寒いか?」
あたしはううん、風が気持ちいい、と隣に並んで道明寺の横顔を眺める。
3398cg:05/03/14 20:44:47 ID:Ld0uyQJz
「あのね・・・・思い出が、欲しいの。」
一生懸命言葉を選ぶあたしに、ああ?と道明寺が答える。
「あのなー、だから写真は俺は嫌いだっつってっだろ?」
NYに旅立つ前の二人きりで過ごせる最後の夜かもしれないのに、道明寺が眉間にしわを寄せる。
んもう、ほんっとにニブいんだからっ。
あたしは、背伸びをして、道明寺の胸の中に顔を埋める。
「・・・・そうじゃなくてっ・・・やっぱり・・・あんたと最後に・・・・。」
見上げた道明寺の顔が、ふっと真顔になる。
道明寺は、片手で窓を閉めると、あたしを抱き上げてそっとベッドへと下ろす。

「・・・・・・つらかったら、言えよ。・・・・ホント、あせってねえから。」
あたしの前髪を上げて、道明寺が額にそっとキスを落とす。
まぶたの上、頬、反対の頬、耳たぶ、首筋・・・・。
ぺろっと舐められて、あたしは思わずひゃっ、と声を出してしまう。
甘く唇で挟むように降りていく、道明寺のキス。
彼の大きな手が、あたしの背中に回りこむ。
すうっと指が立てられて、腰の辺りで止まる。
3408cg:05/03/14 20:45:28 ID:Ld0uyQJz
包むように、あたしを抱きしめる道明寺の香りを、胸いっぱいに吸い込む。
あたしは目をつぶって、彼にしがみつく。
この先、何があっても・・・・たとえどんなことがあっても、今日を後悔しない。
あたしは、道明寺が好き。
こんなに誰かを・・・・自分より大切だって、思ったこと、ない。
神様が・・あたしか道明寺かどちらかだけを幸せにしてくれると言ったら・・・あたし、彼を幸せにして、って言う。
「・・・・・・道明寺・・・好き・・・。」
道明寺の顔が、切なそうにあたしを見つめる。
「・・んで、泣くんだよ・・・。」
そっと指で拭ってくれてるのに、どうしてもあふれてくる、涙。
「ごめん、なんでか分からないけど、涙がでちゃ・・・・。」
道明寺が、深く、あたしの唇を求める。
「・・・思い出とか・・縁起でもねーこと、ゆうな。んな、永遠の別れみてーな泣き方されたら、いけねーだろ・・・。
 あのな・・・俺はお前に心底惚れてんだからよ・・・・。
 お前が、どうしても会いたくなったら電話しろ。・・・すぐ、自家用ジェットで飛んできてやっからよ。」
3418cg:05/03/14 20:49:16 ID:Ld0uyQJz
続きはまた後日〜。
342名無しさん@ピンキー:05/03/14 23:51:08 ID:wdcvVVTc
おぅ、生殺し…(´Д`)
ネ申、続き待ってます!
343名無しさん@ピンキー:05/03/15 17:58:05 ID:r3bBpxsL
続きマダァ-? (・∀・ )っ/凵⌒☆チンチン
3448cg:05/03/16 10:29:38 ID:gT/T/qHr
お待たせしてて、すんません。
快調にR部分を書いていてはっ!と気がついた8cg・・・。
この設定って、司もつくしも初めてぢゃん!!
・・・粛々と書き直させていただいておりますう・・・。
今日は多分無理。明日以降UPします〜。
345327続き:05/03/16 11:24:09 ID:QtKu3l30
327で途中まで書いてビクビクしてた者です。お邪魔します。

わー8cgさんの新作ですね〜〜!! 最高にうれしい〜!!
しかも快調! うぉー書き直しなんてもったいない…。読みたい…。でもオトナシク待ってますっ。

というわけで、このスキマにスミマセン。

>334さん・335さん
ご、ごめんなさい。おなか一杯のところ…。これから327からの続きアップします。類とつくしです。
申し訳ないですがここから先8つor9つの書き込みは目をつぶっていただけると。。短くしようと思ったのにこんなので消費して、ほんとすみません。

さらに平謝りで、8cgさまのお話の余韻をジャマすることも本当にごめんなさい。
途中でやめるのも気持ち悪いかなと思ったのでコチラはとっとと終わらすこと、どうぞお許しください。

これから8つぐらい目をつぶってください。申し訳ありません。
346327続き:05/03/16 11:25:44 ID:QtKu3l30
「いいよ。…行こ。」

驚いた顔をしたのはほんの一瞬だけで、花沢類は重ねたあたしの手なんて存在しないみたいにいつもの笑顔でそう答える。

あまりの軽さに拍子抜けしそうになったけど、歩きだすと同時に強く握られた手にとうとう踏み出してしまったんだとめまいがした。
あたしの言葉は全然足りなかったのに花沢類が誤解してるわけないってなぜか信じてる。


花沢類に案内された車の中は広いから、後部座席に隣り合って座っても非常階段とさして変わらない距離感。
ぼんやりと窓の外を見ている花沢類も、いつも通り。
違うのはしっかりとつながれた手。どこに行くのかすら聞けない、黙ったままのあたし。

どのぐらい走ったんだろう。音もなく車が止まってドアが開かれたのは、ヨットハーバーを見下ろす丘の上だった。
347327続き:05/03/16 11:26:47 ID:QtKu3l30
「ここで良かった?」

夕方の少し強い潮風に吹かれながら、あたしはうなずいて答える。
花沢類は車を降りるときの一瞬以外ずっと、つないだ手を離そうとしない。
車が走り去っていくのを見送った後も、そのまましばらく黙ったまま暮れていく景色を見ていた。

「…行こ?」

夕陽が全部落ちきる前にそう言われて、あたしはまた「うん。」とうなずく。
…よかった。
このまま夕陽が落ちるまで見つめていたら、決心が鈍りそうだと思ってたの。

まるで毎日繰り返してる事のように、あたし達は自然と手をつないだまま目の前にある一軒家の玄関をくぐる。
さっぱりとした…悪く言えば殺風景な家の中は、こじんまりとしてとても花沢類らしい。
立ち止まらず家の奥へ奥へと進む花沢類の背中を見ながら、足を止めるなら今だ、と何度も考える。

ごめんね、花沢類。…止められない。

結論を出したあたしの声が聞こえたみたいに、花沢類は一番奥のドアの前で振り返ってつないでいた手にすこし力を込める。

「…ごめん。ずっと居心地いい場所でいてあげられなくて。」

どうして花沢類が謝るの?
驚いて尋ねようと口を開いた瞬間、唇があたしの口をふさいだ。

花沢類の舌があたしの舌に直接触れて、もどかしそうに何か伝えようとうごめく。
キスは、初めてじゃない。
でも。こんなにおしゃべりな花沢類って初めてだ。
あたしもどうにもならない強い想いを、ぎこちないけど伝えてみる。
言葉より近い距離では、ぐちゃぐちゃにもつれたこの気持ちが少しは伝わりますようにと願いながら。
348327続き:05/03/16 11:28:19 ID:QtKu3l30
何度も何度も伝え合った唇をようやく離して、花沢類はまだつないだままの手をひいて扉の奥へと案内する。
もう戻れないんだな…と、ふと冷静に思うけど、そんなことはどうでもいい。

後ろ手にドアを閉じたら、すごい速度で落ちていく夕陽のおぼろげな灯りしかない部屋で、向かい合って立ちつくす形になった。

…早く。キスの熱さで焦っていた気持ちが、つないでいた手が離れた瞬間に恥ずかしさに代わる。
片手で器用にリボンタイを解く音が耳元近くで聞こえるだけで、不安と恥ずかしさが入り混じって震えがしたあたしは、ブラウスのボタンに伸びる長い指を、やんわりと断るようにそっと握った。

「は、花沢類。自分で…。」

「やだ。」

ふざけないで、と言おうと顔をあげたら真剣な顔の花沢類が見つめていて、ジャレてるだけのふたりじゃないんだと気がつかされる。
あたしはもう自分の熱に正直になろうと、ほんのかすかな抵抗を止めた。

…早く、陽が沈んで暗くならないかな。
さっきまで早すぎると思っていた夕陽の沈む速度に焦れる。
欲張りなくせに、全部をさらしきれないあたしは本当にずるい。
349327続き:05/03/16 11:29:45 ID:QtKu3l30
ブラウスのボタンが外れるかすかな音と、あたしの荒い息だけが静かで薄暗い部屋に響いていた。
なんでこんなに恥ずかしいんだろう。…花沢類が、何も言わないから?
往生際悪く何か考えることでごまかそうとしても、中途半端にはだけた胸元に触れた冷たい手には思わずビクッと硬直する。

「すごい速さでドキドキして…震えてる。…怖い?」

そんな優しい言葉に答える間も与えられず胸元にキスを受けて、もう自分の体重すらうまく支えられなくなる。
あたしは花沢類の小さな頭を抱えるようにして、ため息みたいな喘ぎの途中でなんとか声を出す。

「…怖く、ないよ。花沢類を怖いと思った事なんてない。」

震えてるくせにこんな事言っても説得力ないかもしれないけど、本当だった。
あたしが怖いのは、花沢類じゃない。…道明寺でもない。あたし自身。
レースの上から胸の頂を甘く噛まれたのをきっかけに、膝から力を抜いてベッドに倒れこんだ。
350327続き:05/03/16 11:30:59 ID:QtKu3l30
し…しまった。間違ってあげてしまいました。スミマセン、スミマセン。
もう何度謝ればいいのでしょうか私は。
351327続き:05/03/16 11:36:12 ID:QtKu3l30
シーツの中でお互いもぞもぞと全部を脱いで、一瞬顔を見合わせて照れ笑いしてからピッタリと体を寄せ合う。
…今のこの瞬間がきっと一番満たされてる時だ。

そんな淡い幸福感に酔う間もなく、花沢類の指が裸になった胸の頂点を滑るように通過していく。
待って…頭はそう思うのに、背中はそれに合わせて勝手にしなる。

胸の下を撫ぜた後、いたずらな指がおへその周りをくるりと円を描くのに身をよじる。
そのままゆっくりと下がろうとする感触へのぞくぞくする予感に、案外骨の太い手首を抑えてあたしは少し強めに抵抗を試みた。

「ま…待って。」

「…はずかしい?」

耳のすぐ近くでそう囁く声に、慌てて首を横に振る。
…恥ずかしくない訳、ない。でもそうじゃなくて。

あたしの小さな抵抗なんて物ともせずに滑り降りてくる指に、あきらめて吐息をつく。
キスしてた時からずっと。
あたしの一番奥からとめどなく溢れて流れてきているのに気がついていた。
直接触れられたらあたし独りで消えてしまいそうで、そんなのは絶対にイヤ。
352327続き:05/03/16 11:38:26 ID:QtKu3l30
ぴちゃり、と水溜りに踏み込んだような音と自分の口から出たとは思えない切なげな声がシンクロした後、花沢類が少し意地悪な声で言った。

「どうする?」

選択肢なんて、ないじゃない。
泣きじゃくってるみたいに止まらない体の奥からの痙攣と、それをなだめるようにうごめく指の感触に意識まで全部支配されそうになりながら、あたしはなんとか息を整えて訴えようとする。

「…花沢類、あたし…。」

ここまで連れて来たのは自分なのに最後のひと言が言えないなんてバカげてる。
でもどうしてもその先が言えなくて、花沢類の指にさらわれてしまわないように手首を押さえながら唇を合わせて訴えた。

…あたしが欲しいのは。

伝えたい唇をゆっくりと離したら、細い細い糸がふたりをつないでいてその儚さに涙が出そうになった。
そんなあたしの表情を見て、花沢類が困ったように少し微笑む。

「…うん、わかった。」

汗でへばりついたあたしの前髪をあげて額に軽くキスしてくれたのが、今までのふたりへのお別れの挨拶みたいに感じて胸がずきんと痛い。

…それでもいい。もっとずっと近くに側に居て。早く来て。

そんな願いはわかっていたと言わんばかりに一気に貫かれて、思わず叫びそうになる声を抑えてしがみついた。
熱くて足りなかった中心が満たされた安心感と、さっきよりも濃くなった切なさで今にも消えてしまいそうになるのを必死に抑える。
353327続き:05/03/16 11:39:33 ID:QtKu3l30
「牧野…。」

切なげに自分の名前を呼ぶ声が、続く言葉を無理に飲み込んでるって熱くなった肌全体で感じるのに。
『好きだ』そう言わない花沢類も、そう言わせないあたしもやるせなくて、ずっと我慢してた涙がにじむのを止められなかった。

言葉の代わりみたいにあたしの中で浅く、深く、何度も繰り返し動くのを感じる度、応えるようにため息みたいな喘ぎが漏れる。

快感と苦しさって、正反対なようでなんでこんなに似てるんだろう。
意識が吹き飛びそうになるたびに、少し汗ばんだ背中に回した手をぎゅっと握り締めて耐える。
一緒にイキたい。一瞬でいいから花沢類の全部が見たい。
あたしはあやふやにしか定まらない焦点をなんとか花沢類の真剣な目に集中させる。

もう苦しくて、気持ちよすぎて、限界に近づいて。
あたしは何がしたかったのか、なんでここに居るのかなんにもわからなくなる。

「類っ…」

夢中で名前を呼びながら、泡がはじける瞬間みたいに妙にクリアになった視界で花沢類を見た。
次の瞬間には最後の最後の小さな意識の断片まで弾けとんで、あたしは花沢類と一緒にどこか彼方へ消えてしまう。
354327続き:05/03/16 11:42:18 ID:QtKu3l30
…ふたりで消えた。と、思ったのにな。
だんだん戻ってくる自分になかなか馴染めないまま、ぼんやりと重い体を持て余していたらひんやりとした手がそっと裸の背中に触れた。

「…なに?」

冷たさがくすぐったくて寝返りをうって顔を向けると、花沢類は柔らかな微笑みを浮かべて言った。

「背中、押したげた。」
「…え?」
「NYに行くんでしょ。」

…どうして、わかったの。
あたしは驚きながらも、どこかで納得していた。
もしかしたら花沢類は全部わかってるのかもしれないって思ってた。
じっと見つめるだけで何も言えないあたしに、非常階段で他愛ない話をするのと同じ笑顔でちょんと鼻をつつく。

「あんた、わかり易すぎ。」

やっぱり全部わかってたんだ。
NYへ、道明寺のところへ行くと決めた事。

花沢類より道明寺が好きだってわけじゃない。
最後にキレイな思い出が欲しかったんじゃない。
ぶち壊して攫ってほしかった…それも違う。
…ただ、たまらなかったの。

そんなこと言い訳がましく言わなくたって、全部お見通しだよね。

たくさんの言葉の代わりに、「ありがとう」も「ごめんなさい」も他の全部の想いもこめて、目を閉じて1/2秒だけ触れるキスを唇に残した。
355327続き:05/03/16 11:55:34 ID:QtKu3l30
重ね重ね、失礼いたしました。終了です。
エロくない上に暗っ。猛省してます…。スミマセンでした。

私は登場人物&シチュエーションはこだわりなし、ドキドキする話が読みたいです。
作家さま、お待ちしてますーー。
そして、8cg様。いつも情景が目に浮かぶようなお話に心からうっとりしてます。
続き、ドキドキドキドキ待ってますっ。
356名無しさん@ピンキー:05/03/16 12:25:01 ID:y971mewA
>327さん
あ〜切ないルイルイたまらなく好きです!
またぜひ書いてくださいな。
8cgさんの続き、他の作家様もお待ちしています。
357327続き:05/03/17 11:59:50 ID:W/Tzn4tc
>356さま
読んでいただいた上、反応ありがとうございました! おかげさまで少しほっとしました…。ほんと嬉しいです。
私、過去にも書いた事があって216であり、261であったりもします…。気付けばまた類か。(自己嫌悪)
懲りずにスミマセン。
司…ちゃんとエロいヤツ書けるといいんですけど。
私も新作&続きお待ちしております。
3588cg:05/03/17 15:04:00 ID:iz84k4Tm
>327さん
情景が浮かぶなんて言ってもらって嬉しいっすよ〜。
327さんのお話、すんごく素敵ですよう〜。特に349のあたりの文章。
またぜひ書いてください!お待ちしてます☆
>356さん
続き待ってくれてサンキュ〜。

んで、続き行きます。二人ともウブいんで、あんまエロくなんなかった。
すまねっす。
3598cg:05/03/17 15:05:08 ID:iz84k4Tm
ガウンの胸元から、彼の手が忍び込む。
「んっ・・・。」
あたしは思わずぎゅっと目をつぶる。
彼の温かい唇が、鎖骨から、胸の頂へとゆっくりと動いていく。
恥ずかしくて、目が開けられない。
でも、目を閉じてると、触れられているところに、神経が集中しちゃうっ・・・・!
自分さえ、あまり触れたことの無い先端を、彼の唇が捕らえる。
「あっ・・・。」
恐る恐る目を開くと、片方の乳首が彼の口の中に、もう片方は彼の指に挟まれている。
「・・んん・・っ!」
道明寺を、こんな角度から見るのって、初めて・・・。
あたしは彼のなめらかな背中を見ながら、急に恥ずかしくなる。
運動してるトコなんか見たことないのに・・・すっごく整った体型。
あたしは以前、トリガラみたいだと言われた自分の身体を見下ろす。
3608cg:05/03/17 15:06:01 ID:iz84k4Tm
「ね、ねえ・・・。恥ずかしいから、あんま見ないで・・・。自信、ないし・・・」
脇にくるまっていたベッドカバーをひきよせようとするあたしの手を道明寺が止める。
「・・・この俺様が世界で抱きてえのはお前だけなんだからよ・・・。アホなこと、気にすんな。」
ふっと優しく微笑む道明寺の瞳に、吸い込まれそうになる。
・・・・・道明寺って、こんな顔だっけ・・・・・。
あたしは、彼の優しい愛撫に身をゆだねながら、出会った頃の彼を思い出す。
いつも何かにいらついているような、不機嫌な、顔。
こんなヤツとだけは関わらないようにしなくっちゃって、思ってたっけ。
その道明寺と・・・・・。
「・・・!!あっ・・・!」
彼の手が、あたしのショーツの上へとたどり着く。
薄い布を通して、ゆっくりと、やさしく撫でられるたびに、感じたことの無い感覚が、腰から背中へと這い上ってきた。
「・・・んん・・・あ・・・・。」
彼の指が、鍵盤をすべるように、順番にあたしの中心に触れる。
彼は身体を起こすと、自分の着ていたガウンを脱ぎ捨てて、あたしのショーツもすばやく剥ぎ取る。
3618cg:05/03/17 15:07:10 ID:iz84k4Tm
両手であたしの膝を開いて、自分の身体を挟んだ彼の下半身が、目に入る。
初めて見る、大人の男性の、モノ。
あたしは思わず、目を反らす。
こ、こんなに大きいモノなんだ・・・・えっと・・あれが、あたしの中に、入る・・んだよね?
恐る恐る目を戻して、改めてその大きさに驚く。
・・・・ぜ、絶対無理な気がしてきた。
だ、だって、あたしタンポンすらしたこと、ないし。
あたしが余程怯えた顔をしていたのか、道明寺がくくっと笑う。
「・・・そっか、お前見るの初めてか。・・・怖いんか?」
あたしは無理にフツウの顔を作る。
「こ、怖くなんかないもん。す、進が赤ん坊の頃はよく見てたしっ。」

「・・・触ってみろ、怖くないから。」
あたしは、ええっ、触るのお?・・・と思いながらも、そっと手を伸ばす。
・・・当たり前だけど、温かい。
ここも、道明寺の一部なんだ。
そう思うと、初めて見るそれが、なんだか愛しく思えてきた。
「・・・・今日、最後までできなくてもいいから。でも、ちょっとだけでもいーから、一つになりてえけど。」
あたしは、こくりと頷いて、起こしていた身体を、横たえる。
彼が覆いかぶさってきた背中に、そっと手を回す。
唇を重ねて、お互いの舌を求め合う。
ディープキスって・・・不思議・・・・。
口なんて、食べるだけの場所だと思ってたのに・・・こんなにつながれるトコだったんだ・・・。
3628cg:05/03/17 15:07:44 ID:iz84k4Tm
茂みをかきわけるように、彼の手があたしを探る。
彼の指に、あらわになった場所を触られて、あたしは思わず身体を縮める。
「・・・・・リラックス、しろよ。・・・・・・・・って、俺もむっちゃ緊張してっけど。」
彼の言葉に、あたしは驚いて目を上げる。
いつもはどう見ても高校生には見えない道明寺が、いつもよりほんの少し、幼く見える。
・・・・・そっか、道明寺も初めてなんだ。余裕ないのは、あたしだけじゃ、ないんだ。
そう思った途端、なんだか少しほっとする。

彼の指が、あたしの泉を、ゆっくりと行き来する。
「・・・んん・・・。」
むずがゆいような、気持ちいいような・・・・。
なんとも言えない甘い感覚に、あたしは思わず膝を閉める。
「・・・イヤか。」
顔を上げて聞く道明寺に、イヤじゃないんだけど・・・なんか・・触って欲しいような・・触って欲しくないような、変なカンジなの
・・と答える。
それを聞いた道明寺は、ぐっと無理矢理膝を開くと、さっきより強く刺激を与え始める。
「・・・あっ・・あ・・んっ、や、ちょっと待っ・・・。」
彼の中指と人差し指に芽を揺らされて、あたしは思わず身体をくねらせる。
「・・・そんなとこ触っちゃ・・・だめっ、あっ・・。」
彼の指が動くたびに、にちゃにちゃと湿った音が聞こえる。
これが・・・濡れてる、ってことなの・・・?
自分の中から、なにかぬるりとしたものがあふれ出すのが分かった。
道明寺もあたしの変化に気づいたらしく、執拗に芽を攻め始める。
「ん、ん、あっ・・やっ・・・あ、あ、あん・・っ。」
3638cg:05/03/17 15:08:29 ID:iz84k4Tm
「・・・指、入れるぞ・・・。」
彼の言葉にあたしが目を開くのと、あたしの中を何かが貫くのが同時だった。
「・・・・ああっ・・・!」
痛み・・・といっていいものが、あたしの中を走る。
歪めた顔を、道明寺が心配そうに覗き込む。
「・・・痛いか?」
あたしはふるふると首を振る。
「・・ううん・・やめないで・・・。」
あたしの言葉に軽く頷くと、道明寺はゆっくりと指を動かし始めた。
「・・・っくっ・・・」
彼の指が動くたびに、思わず息が止まる。
二度、三度・・・何度も抽送を繰り返すうちに、芽を責められていた時とは違う感覚が走り始める。

・・・・・気持ち・・いい・・・・。
あたしは、目をつぶって、道明寺の指の動きに身体を任せる。
「あ、あ、あ、・・ん・・・。」
恥ずかしくて声を殺していたけど、思わず漏れちゃう・・・・。
「・・・いいか、入れても・・。」
彼の言葉に、こくりと頷く。
以前、椿さんが飛び込んできてくれた時は・・・正直、邪魔が入ったことが、嬉しかった。
大好きだけど・・・・・怖かった。
彼とつながることで、自分が・・・変わるような、気がして。
引き返せないところへと、行ってしまうような、気がして。
今のあたしは、違う。
多分、道明寺は・・・本当はあたしに、NYに来いと言いたかったはず。
でも、分かってくれた。
何も言わなくても・・・あたしが、あたしでいるために、ここに残りたいと思ったことを、理解してくれた。
今のあたしは、なんの迷いもなく、彼と一つになりたい。
彼とつながることで変わるのなら、変わってもいい。
・・・・・だって・・・・。
3648cg:05/03/17 15:10:10 ID:iz84k4Tm
あてがわれた彼のモノが、ゆっくりとあたしを押し開く。
「・・あっ・・!ん・・いたっ・・・!」
痛い、という言葉だけは言わないでおこうと思ってたのに、思わず出てしまった。
彼の動きが、急に止まる。
「わり・・やっぱ、痛いか。・・・・俺も・・なんか、ひっかかるみてえで進めねえ。」
何度か身体の角度を変えて、挿れようとしても、まるで閉じられた扉のように、あたしは道明寺を受け入れられない。
「・・・・・こうやって、抱き合ってるだけでいいからよ・・・。またにしようぜ。」
身体を引こうとする彼に、あたしは待ってと声をかける。
「・・・・お願い、やめちゃ、やだっ・・・。あせってるわけじゃないけど・・・・お願い、最後までして・・?」
彼は、んな泣きそうな顔すんな、と言いながらあたしの額にちゅっとキスしてくれる。
「・・・じゃ、も一回してみっけど・・・。あー、こんなコトなら、練習しときゃよかったかな。」
冗談ぽく言う道明寺に、あたしはそんなのやだ、と言う。
「・・・・・道明寺が・・中学ん時他の子とキスしただけでもイヤだったのにっ・・・。
 もしそんな事してたら、あたし・・・・。」
道明寺があたしの髪をくしゃっと撫でながら、バーカ、好きでもねえ女と誰がすっかよ、と笑う。

・・・・あたしは、幸せだ。
彼の分身を少しずつ身体へと受け入れながら、あたしは、思う。
こんなに好きな相手に・・・・こんなに想ってもらえて・・・こんなに大切に、してもらえるなんて。
「ん・・・・んーっ・・・。」
砕かれるような痛みを、息を止めて耐える。
「・・・・なんとか、入った・・みてえ。」
つながったまま、道明寺の唇を求める。
触れ合う舌を絡めながら、お互いの身体をしっかりと抱きしめる。
じんわりと、熱いけれど、痛みはもう、感じない。
「・・・牧野・・・。
 四年離れてれば、いろんなことがあるかもしれねえ。・・・・・けど、俺の気持ちだけは疑うな。
 俺が今まで惚れた女はお前だけだし、この先もお前を泣かせるようなこと、ぜってーしねえから。」
3658cg:05/03/17 15:10:47 ID:iz84k4Tm
真剣な彼の瞳に見つめられて、あたしはかすかに頷く。
「・・・・・・大丈夫、疑ったりしないよ・・・?あんたも、信じて。
 あたしたち・・・絶対いつか、あたしたちらしく、側にいられるようになるって。・・・・あたし、頑張るから。」
答えの代わりに、彼が抱きしめる腕を、強める。
自然に、彼の身体が動き出す。
動くたびに、しびれるような痛みが走る。
・・・でも、イヤじゃない。
手のひらの下の彼の背中が、汗ばむ。
何かに耐えるような、彼の表情が、・・・・・・・愛しい。
「あ、あ、あ、あっ!」
痛みの中に、少しだけ、違う光が見える。
「牧野・・・牧野っ・・・」
あたしの名前を呼びながら、彼が動きを早める。
彼の背中に、あたしはしっかりとしがみつく。
道明寺、道明寺・・・・・!
ひときわ激しい律動のあと、彼が動きを止める。
あたしの頬を、両手で挟んだ彼が、あたしの唇を求める。
荒い息、立ち上る、コロンに混じった汗の香り・・・。
「・・・・すっげ、嬉しい・・・・。ずっと、こうしててーな・・・。」
彼が、息を整えながら、つぶやく。
うん・・・・。
このまま、ずっと・・・何もかも忘れてこうしてられればいいのに・・・。
あたしたちは、そのまま、ただただ、抱き合ったまま夜明けを迎えた・・・・・。
3668cg:05/03/17 15:11:25 ID:iz84k4Tm
目が覚めると、道明寺はもう、居なかった。
見下ろすと、胸元に小さな赤い跡が残ってる。
・・・ずっと・・・四年間、消えなければいいのに。
そう思いかけて、あたしは頭を振る。
・・・・・・・ううん。こんなの消えても、関係ない。
あたしたちには、約束があるもの。
あいつを、疑わないこと。
あたしたちの絆を、信じること。

あたしは、用意された制服に手を通すと、一人で桟橋に立つ。
悲しくないと言ったら、嘘になる。
・・・・・でも、大丈夫。
あたしは晴れ渡った空と、眼前に広がる海を見渡す。
あたしの足は、未来に向かってる。
二人で歩くために、今はあたしが出来ることをここで頑張る・・・・それだけ。
・・・・さあ、行こう。
あたしはくるりときびすを返すと、風の吹く方へと向かって、一人で歩きはじめた。

Fin
367名無しさん@ピンキー:05/03/18 07:16:28 ID:dn1TnhK7
327さん、8cgさん。
GJごちそうさまでした。たいへん美味しゅうございました。
368名無しさん@ピンキー:2005/03/24(木) 17:49:24 ID:KebHHvHZ
久しぶりにきたら嬉しいーーーー
お二人共ごちそう様でした
369名無しさん@ピンキー:2005/03/27(日) 17:34:23 ID:CSYYYd0C
下がってきてるからageとく
370名無しさん@ピンキー:2005/03/27(日) 17:35:50 ID:CSYYYd0C
ageになってなかった
スマソ
371名無しさん@ピンキー:2005/04/02(土) 11:07:34 ID:AT2G5Wus
あげ
372名無しさん@ピンキー:2005/04/03(日) 15:29:15 ID:4Ofr7lew
作家様、お待ちしてまーす
373名無しさん@ピンキー:2005/04/04(月) 12:21:22 ID:OAglyWNf
私も久しぶりに覗いたら・・・なんてラッキー!
とてつもなくドキドキいたしました。
作家さま方、感謝です!
374名無しさん@ピンキー:2005/04/11(月) 05:37:53 ID:ebPZ1Shv
ほっしゅ
375名無しさん@ピンキー:2005/04/14(木) 02:28:46 ID:2u1nIUKU
ほしゅ
376名無しさん@ピンキー:2005/04/16(土) 09:48:44 ID:5w93VQgW
保守
377名無しさん@ピンキー:2005/04/17(日) 17:05:53 ID:FLFL/hzq
age
378名無しさん@ピンキー:2005/04/19(火) 17:54:24 ID:Xw2BxNd/
リレーでもいいから読みたいっぽ
379名無しさん@ピンキー:2005/04/19(火) 18:04:44 ID:eyBXvcVv
誰もいな〜い。さびしい(´・ω・`) 
380名無しさん@ピンキー:2005/04/20(水) 08:11:55 ID:AJEgIOwJ
完全版の発売がもうすぐだし
流星花園関連の波も来てるから
しばらくしたらまた賑わってくるかもね
保守しとく
381名無しさん@ピンキー:2005/04/21(木) 13:09:21 ID:Hw15fpV1
時々来てますが、さびしいですねー。
何も無いよりマシなのか、何も無い方がマシなのか…ちょっと悩みましたが場つなぎに途中までですがアップしてみます。
全部書けてないのでリレーしていただいてもとっても嬉しいデス。
総二郎とつくしなのでご期待に添えなかったらすみませーん。
382名無しさん@ピンキー:2005/04/21(木) 13:09:57 ID:Hw15fpV1
喉の渇きと妙に重苦しい気だるさを感じながら、重い瞼を開いたら…まっすぐな黒髪と長いまつげが視界に飛び込んできた。
一瞬不快感なんて忘れて、ぼんやりとキレイなその寝顔を見つめてしまう。
黒く濡れたみたいな艶のある髪…長いまつげ…なんて整ったきれいな顔なんだろう…って、え?!

…な、な、なんで西門さんっ?!

あたしは叫びそうになった口を慌てて手で押さえる。
…ま、待って。整理しなくちゃ。なんだ? 何が起きてるんだ、今?! 
起き抜けのボケた脳をフル回転させて、今のこの状況をなんとか理解しようとあちこちに視線を彷徨わせる。
ベッドの横で、眠ってる西門さん。そしてあたしの格好ときたら…き、着てない…何にも着てない…。すっぽんぽん。真裸。
う、うそだ…。ありえない、こんなの…。

ショックで視界がぐらぐらと揺れる中、とにかく寝ている西門さんが起きない内にちょっとでも距離をとろうと、慌てて後ろに手をつこうとした所にはもうベッドの続きはなくて。あたしは重力にしたがってブザマにも、そのままどすんと床に落ちてしまった。

「い…痛…。」
「……牧野?」

や、やばい。起こしちゃった。…ま、待って、まだ思い出せてないっ。
あたしは硬直したまま、呆然と西門さんの顔を見上げる。
383名無しさん@ピンキー:2005/04/21(木) 13:11:33 ID:Hw15fpV1
焦るあたしなんてお構いなしに、西門さんは寝ぼけたように目をこすりながら上半身を起こしてつまんなそうな顔で床に転がってるあたしを見下ろす。

「ったく、お前、寝相悪ぃなぁ。色気ねぇ、色気ねぇとは思ってたけどそこまでとは。」
「わ、悪かったわねっ。」

条件反射的にそう叫びながら、ほんの少しホッとする。
…今の台詞ってコトは。状況は異常だけど、とりあえず何にもなかったって思っていいのかな。イヤ、ある訳ないよね、うん。
でも、なんであたしここで西門さんと寝てたんだろ? …ていうか、ココどこ?

「…おい。いくら色気ねぇとは言っても、フツー隠さねぇ?」

頭の中が?マークで埋め尽くされていたあたしは、ベッドの上から頬杖をついて覗き込むようにしている西門さんのそんな言葉を受けて、はっと我に返る。 
げ、やだっ。あたし裸で床に転がってるっ。
『ぎゃッ』と叫びながら、手元のシーツを思いっきり引っ張ると、西門さんまで一緒にベッドの上から落ちてきてシーツ越しに押しつぶされるような形になった。

「な、なんであんたまで落ちて来んのよっ。重いっ。」
「てめぇが怪力で引っ張るからだ、ぼけっ。…いって、ケツに痣でもできたらどーすんだよ。」

うわぁぁ、冷静に思い出す時間をくれ、神様っ。
案外たくましい胸の中からなんとか逃げ出して、少しでもこのパニックから抜け出そうと何度も瞬きしてみる。

384名無しさん@ピンキー:2005/04/21(木) 13:13:07 ID:Hw15fpV1
「は、はーん。…お前、覚えてねんだろ。」

びしっと眉間に人差し指を突きつけられて思わず寄り目になったあたしの顔を見て、西門さんがブッと吹き出す。
そんないつも通り和やかな雰囲気のおかげでなんとか人心地ついたあたしは、落ちてきたシーツにぐるっと包まって立ち上がり、形成逆転とばかりに強がってみる。

「お、覚えてるよっ。ちょーっと飲みすぎちゃっただけっ。それだけっ。」
「フーン。飲みすぎると素っ裸で俺と寝るんだ、牧野って。へー、いい事聞いちゃった。」

からかうような口調に、なんかしら文句を言ってやろうと視線を向けたら完全に裸の西門さんが視界に入って慌てて目を逸らす。
…な、なに? ねぇ、どうなってんの? パンツぐらいはいてたっていいじゃん? …って、あたしもだけど…。

「おっ、どーよーしてる。もしかして司と比べてたりする?」
「ばっ…。ばかな事言わないでよ、変態っ。…ちょっと、なんか着てよ! ついでにあたしの服…。」
「…別に今更いーじゃん、そういう仲でしょ、俺達?」

シーツのすそを強く引っ張られて、あたしはまた西門さんの目の前に正座するように崩れ落ちる。
そういう仲って…そういう仲って…。西門さんが言うんだからそれって…。
あたしは目の前が真っ暗になると同時に、自分のばかさ加減に涙が出てくる。

「…ひ、ひどい。飲みすぎたのはあたしが悪いけど、意識ないからって、そんなっ。」
「おいおい、心外な。俺、意識ない女と無理矢理なんて、そんな無粋なマネしねーぜ?」
「じゃぁ…?」

期待を込めて、考えの読めない黒い目を覗き込む。
西門さんはニヤリと唇の端をあげて、胸の前でシーツを握り締めていたあたしの手を包み込むようにすると、そこにそっと口付けた。
385名無しさん@ピンキー:2005/04/21(木) 13:15:44 ID:Hw15fpV1
「無理にはしねーけど、誘われて断るようなマネもしねーな。」

ぐら…。世界が揺れる。誘うって、誘うってあたしが西門さんを…? じょ、冗談にも程があるでしょ?! 
ショックが大きすぎて声がでない。

「ま、しょーがねぇじゃん? 欲求不満にもなるよなぁ。遠恋じゃ。」
「そ、そんなの、うそだよね…? やだもう西門さん…からかわないでよ。笑えないよ。」

引きつった表情のまま、最後の足掻きをするあたしの頬を西門さんは複雑な表情で撫ぜる。

「安心しろって。俺、類と違ってまじでお前にキョーミねぇから。司に殺されるのもご免だし。オトナの秘密にしとこーぜ。」
「あの…。それって、あの…。」
「……あ。おっまえなぁ、俺がそんなドジ踏むわきゃねーだろ? 安心しろって。抜かりねぇから。」

抜かりねぇって、あたしが心配してるのはそんなこっちゃないっ…いや、少しは安心していいのかも。
…もうっ! そうじゃなくて、えーーーっ? どういうこと? 何でそんなことになっちゃったわけ?

あたしは頭を抱えて、記憶を反芻してみる。
覚えてるのは、昨日F3と桜子と滋さんと一緒に飲んでたこと。桜子が美作さんをからかって口説こうとしてたこと。
それを見て滋さんまで真似して『じゃー私ニッシーとつきあう! ダブルデートしよー!』なんて言ってたこと。
…で、蚊帳の外みたいになったあたしと花沢類はおとなしく喋りながら飲んでて…飲んでて…えっと…。
386名無しさん@ピンキー:2005/04/21(木) 13:16:39 ID:Hw15fpV1
ここまでです。とりあえず、大変失礼しました(逃)
387名無しさん@ピンキー:2005/04/21(木) 23:49:59 ID:VN6lwCP2
>382
GJ。
このまま続き書いてください
388名無しさん@ピンキー:2005/04/22(金) 04:26:25 ID:ABmg6l73
|∀・)ノ 382タソGJ イイヨイイヨー ・・・ってか逃げないで戻ってきてー
389382続き:2005/04/23(土) 14:56:02 ID:Fhnspn+P
どもども、これじゃリレー無理ですよね…続けます。
書き忘れましたが、またお前かよ! の327です。反応いただいた方ありがとうございました。
今回も書いてはみたもののエロと呼べるのか自信ないです、こんなんで長くてスミマセン。

あぁ作家さま、新作をゼヒ…! ドキドキと待ってますー。
では。
390382続き:2005/04/23(土) 14:56:55 ID:Fhnspn+P
「…どこまで思い出せた?」

ぽんと頭に手を載せられた拍子に、混乱したままの記憶が怖くなって涙がぽとりと落ちた。
ぐしっと鼻水をすすりあげながら素直に思い出せたところまで口に出してみる。

「…花沢類にグチってたとこまで。」
「じゃ、類に『もう道明寺と別れる』って言ったことは?」
「…う、うそ! そんな事言った? …覚えてない。」

なんて事口走ったんだ、あたし…。たしかにこの前の電話で道明寺とけんかして以降全然連絡くれなくて不安で。でも元々頻繁に連絡とるヒマないんだし、しょうがないって頭ではちゃんとわかってるのに。

…あぁそうだ、なんか思い出してきた。
うらやましくなっちゃったんだ、楽し気にダブルデートなんて言ってる桜子達を見たら。お酒の勢いもあってなんか自分が不幸に思えてきちゃって、どーんと落ち込んでそれで…。

「…思い出した。あたし、ちょっと落ち込んでて…別れるって言ったかも。……今のほうがずっと落ち込んでるケド。」
「類もまぁ飲んでたしよ、あのままお前らふたりが盛り上がるのはやっぱまずいだろ? …で、俺が。」
「……は?」

花沢類に、道明寺のこと愚痴ってたのはなんとか思い出した。だからってそれがなんで西門さんの『…で、俺が』発言につながるわけ? なんで花沢類じゃなくて西門さんがここに居るの? …いや、花沢類だったらいいのかって言われたら違うけど、でも…。
あたしの心の葛藤なんて見透かしたように、西門さんはへらっと笑う。

「やっぱ類のが良かった?」
「ばっ、ばか言ってんじゃないっつのっ。…だからなんでココに西門さんとあたしのふたりなの? ココどこよ?」
「ここ? うち。」

西門さんの家…? あたしはきょろきょろとあたりを伺う。さっきずり落ちたのはセミダブルぐらいのシンプルなベッド。あまり広くない無機質な四角い部屋。小さめのチェストと、バスルームに続いているであろうドア…それだけ。
小奇麗ではあるんだけど、なんとなく大金持ちの家って感じしない…。
391382続き:2005/04/23(土) 14:59:41 ID:Fhnspn+P
「西門さんの部屋…?」
「いや、夜間待機用の使用人部屋。今使ってないから空き部屋。」

…なるほど。こういう大邸宅ともなるとそういう部屋がある訳ね。…って、違ーーうっ。

「ちょっとっ。なんでこんなとこに連れ込まれてる訳、あたし?」
「連れ込むか、こんなとこっ。 お前が自分で『この広さが落ち着く』とかなんとか言い張ったんだろが。」

呆れた顔の西門さんを見ている内、昨日自分が切った啖呵をうっすらと思い出した。

『こんなだだっ広い部屋に一人で居るから根性ねじまがるのよ、お金持ちってやつはっ。』

サーッと血の気が引いていく音が聞こえるような気がした。
…言った、言ったよ確かに、西門さんの部屋と思しきところで。あたしあの時道明寺のことばっかり考えてて、ちょっと頭に血が昇ってて…それで…。
ゾーッと背筋が寒くなる。…嫌な記憶が、蘇る予感。

くしゃんっ、とくしゃみの音につられて一瞬西門さんの方を振り返ってしまい、慌てて目を逸らす。
いつまで素っ裸で居るのよこいつはっ。

「ちょっと、早くなんか着なさいよ。風邪ひくよ。」
「あのなぁ、風邪ひいたら牧野のせいだかんな。髪の毛濡れたままベッドに引きづりこまれて、狭いところで寝る羽目になって…。」

その台詞をきっかけに、あたしは昨夜の記憶全部を取り戻した。
…そうだ。あたし昨日、酔っ払って取り乱して混乱してて…バスルームから出てきた西門さんのこと道明寺だと思って……。
う、うぎゃわぁぁぁっ。
叫ぶあたしの頭を、西門さんはぽんぽんと優しく叩く。

「おっ、やっと思い出したみてーだな? …可愛かったよ、昨夜のあんた。」
392382続き:2005/04/23(土) 15:01:45 ID:Fhnspn+P
あたし…何した? イヤ、もう自分をごまかしてもダメだ。あたし、道明寺だと思いこんでこの前のけんかのこと謝って、それで、それで…い、いやーーーっ!! 

「いくら色気ゼロでも、そういう時はそれなりだよな。勉強んなった。」

れ…冷静に言わないでそういうこと…。余計落ち込むから…。
あたしはへなへなと床に手をついて自分のやっちまった事の重大さと恥ずかしさに顔をあげられなくなる。…ダ、ダメだ、もう立ち直れない…。

「…て、コトで。今度はお礼させて。」

軽く放心状態な所に突然シーツごと肩を引き寄せられて首筋にキスを受けて、一瞬感じた甘苦しい気持ちに思わず息が漏れる……ち、違うっ。流されてる場合じゃないってば。
ぐいっと胸を押し返すあたしの腕なんてなんとも感じてないみたいに、すっぽりと包みこむように密着されてひゃぁっと小さく叫ぶ。息を吸い込むと道明寺とは違う淡い香り。少し低い体温。こんなにも違うのに、なんで昨夜は勘違いしてたんだろう…。
『やめて』と声を出そうとする瞬間を狙ったみたいに、首筋から耳へとナメクジが這うような感覚を受けて言葉の代わりに甘ったるい声がもれてしまう。…なんか悔しいぐらい翻弄されてる。

「ま…待って。いらないってば、お礼なんて。」

ようやく隙を見つけてそう言った声すら、普段より高く切羽詰った音だったけど…こんなの肺が潰れて息が苦しいだけ、しょうがない。

「じゃ、償いってことで、ど? 俺のこと司に見立てて弄んだ償い。」
「もてあそ…し、してないそんなことっ。…やっ、…っ。」

全部言い終わる前に耳の外側をぬめりと過ぎていった感触に堪らず小さく叫ぶ。
…嘘、なにこれ。なんでこんな感覚?
ピタリと的確に、自分でも知らなかったはじめての感覚を呼び起こされて、バランスが保てなくなる。
”…西門さんの毒牙にかかったら、ひとたまりもない。”
そんな冗談なら何度も言ってきたけど。まさか実際自分がこういうことになるとは…。
胸を押し返して抵抗していたはずの腕からは、いつの間にか力が抜けていて。たやすく捕まれた手首の血管にそって唇が這うと、ゾワリ、とまたさっきと同じ感覚が、さっきよりも強くなって体の中を駆け上っていく。
393382続き:2005/04/23(土) 15:03:40 ID:Fhnspn+P
「…やっ、やだって、やめ…。」

どうして? 頭の中は混乱でいっぱいになる。体が、何かにのっとられたみたいに不安定で重い。
イヤなのに、こんな女ったらしに良いように扱われる女の子達ってばかみたいって思ってたのに…なんであたし今、酔ってるんだろ、西門さんの唇に。舌に。まっすぐ落ちていきそうな深い沼みたいな目に。
…何でなのか、全然わかんない。

「全然違う女みたい…。」

耳元で囁かれる言葉も、遠くのラジオから聞こえるみたいに現実感がない。今のこの全部が他人事で、夢見てるみたいな…。
真直ぐな髪が耳をくすぐっていく感覚が、またナニカを連れてくる。それから逃げようと顎をあげるとそれを待っていたみたいに指先が顎先から鎖骨に向かって肌の上をゆっくりなぞる。

「はっ…やっ、やだっ。んっ。」

なんで息できなくなるそんなポイント知ってるの? あたしの行動なんてお見通しなの?
鎖骨を指でなぞられるだけで、鳥肌が立つような感覚に震える。…早く止めなくちゃ、拒否しなくちゃと口を開きかけるけど、それと同時に耳たぶを噛まれると、言葉は喉の奥で行き場を失って消えてしまう。
訳がわからなくて怖い。…突然ひとりで真っ暗な場所に立たされたような心細さに、思わず目の前にある西門さんの肩にしがみつく。

「だいじょぶだよ。」

頭のてっぺんにキスされて、あたしは情けない事に胸に顔を埋めてうつむいたまま顔をあげられなくなる。
…なに、やってんのあたし? なんで西門さんの顎殴ってここから抜け出さないの? 道明寺のことはいいの?
頭に浮かぶもっともな考えは、今までの何倍も鋭い胸の先端から走る感覚でもろくも弾け飛ぶ。

「ふ。んぁっ! …ちょっ、ちょっとやだっ。」

思わず背中がびくんと反ったところをシーツでぐるんと巻かれて抱き上げられて、あたしは大きく喘いでしまった気恥ずかしさをごまかすようにもっと大声でいやだ、と主張してみる。
…ほんと言うと、今抱き上げられている腕を外されたら、ひとりで立っていられる自信ないけど。
394382続き:2005/04/23(土) 15:04:56 ID:Fhnspn+P
「もうやめてってば! 二度はしゃれになんないでしょっ。」

…う。しまった、失言。
自分の発言に真っ赤になるあたしに、西門さんはコツンとおでこを合わせてニッと笑う。

「1回だってシャレじゃすまないって。…つくしちゃん、結構言うねぇ。」
「ぅあ。そ、そうじゃなくって。」
「大丈夫だって。心配しないで俺にまかせて。」

なっ…何を任すんだ、ばかっ。
今の会話でなんとか少し自分を取り戻したあたしはベッドに横たえられた瞬間に西門さんの顎をぐいと押し返す。
これ以上、好き勝手されてたまるかっ。睨むあたしを、西門さんは渋い顔で見下ろす。

「…牧野。俺は無理矢理やったりしないって言ってるだろーが。素直になれって。」
「じゃぁ、やめてよっ。どいて。」

チャンスとばかりに起き上がろうとしたのに、ため息つきながら困った顔で見つめられると金縛りにかかったみたいに動けなくなる。…反則だ、そんな表情。

「…そこまで言うならやめてもいいけど。…お前責任とる?」
「責任?」
「そう、責任。昨夜お前に迫られて、結局やっちゃったワケなんだけど。」

平然とした口調で突きつけられる現実に、あたしはもう一度奈落の底に落とされる。
…や、やっちゃったって…そんな簡単に言わないでよ。

「…初めてだったんだよな、俺。」
「ふっ、ふざけないでよ、英徳一の遊び人がどの面下げてそんな大嘘言えんのよっ。」

どんな反則な顔したって、いくらなんでもそんな嘘が通るわけないでしょうがっ。
395382続き:2005/04/23(土) 15:07:17 ID:Fhnspn+P
「…いや、こー、なんつうんだ。昨夜の牧野って全身全霊俺のこと愛してるって感じで、しかも愛されてるの信じ切った顔してて…そういうのって正直初めてだった。そんなヘビーな関係、願い下げだし。
 …で、まぁ酔っ払い女が別の男と勘違いしてるって状況がまず笑かすけど…もっと笑えることになんか、結構良かったんだよな。」

じぃっとこっちを見つめる目は摺りたての墨に似た深くて不均一な、なにかをそそられるような深い色で。あたしは吸い込まれるのを抑えるのが精一杯で、視線をそらせられない。
…絶対、今あたし、頭おかしくなってる。
西門さんに告白されてるような錯覚におちいって心臓がドキドキしちゃうのは、なんでなんだろう。今の台詞のどこをどうとったってそんな意味これっぽっちもないのに。
そんな風に見つめ合った一瞬の後、西門さんはにっこりと笑ってあたしの唇を親指でなぞりながら、言った。

「な、責任とれないだろ? だから目、覚まさせて。…二度と昨日のお前みたいな女抱く気ないから、やり直し。」
「…い、意味わかんない。」
「わかってたまるか。」

ふ、と微笑んでさっきまであたしの唇にふれていた指をぺろりと舐める仕草ひとつ見ただけで、あたしの意思とは関係なくまた例のナニカが体を駆け上がっていく。

ゆっくり近づいてくる顔を押し返すことなんて、もうできなかった。
耳から首筋へと濡れた唇と乾いた柔らかい髪が滑り落ちていく感覚から逃げることも、だからって背中をぎゅっと抱きしめ返すことも、どっちもできない。
ただ追い詰められていくのが怖くて、目をつぶって指先だけそうっと西門さんの肩につかまる。

「大丈夫。まだ夢の中だから。」

もう一度すっぽりと抱きしめられたまま頭の後ろから聞こえた言葉は、ウソだってちゃんとわかってるのに。
カワイイとか好きだとか、そんな台詞なしに西門さんが作る夢に甘えて、なんだかこのまま浸っていたくなる。

何度も何度も体の線をなぞられている内に、本当に夢に溶け込んでしまったような気がしてきて。…時々『間違ってる』って考えが湧き上がってくる度に息を飲み込んで声を抑えてみるけど、だんだんそれすら怪しくなってくる。
396382続き:2005/04/23(土) 15:09:29 ID:Fhnspn+P
「我慢してる声って一番やらしーかも。」
「…ばっ…ひゃっ。」

言い返そうとした途端に予感なくするりと入り込んできた指に、思わず大きく声をあげてしまう。
…悔しい、完全に思い通りに踊らされてる。でも冷静になる間なんてなく繊細な動きが始まるともう堪らなくてまた次の波にさらわれる。

「んっ…!」

飛ばされそうで怖くなる度、西門さんの髪や肩にそっと指を触れるとすぐに大丈夫だよと諭すように頬を撫ぜてくれて。それだけで、バカみたいだけどたまらない安心感に包まれる。

「…牧野。」

呼ばれて、視線をあわせただけでもうちゃんと理解できたから、あたしはうんとうなずいた。
ゆっくりと入ってくる感覚に震える息を吐きながら、そうっと背中に腕を回してみる。
一瞬驚いたような表情を浮かべた西門さんの顔は、ずっと見ていちゃいけないような気がして自分からぎゅっと胸に顔を埋めた。
これで合ってるのかどうか、わかんない。だけど今だけはあたしもこの柔らかくて切ない夢の一部でいたい。

「…サンキュ。」

…なにが? そんな疑問は、与えられる快感ですぐに散り散りにされてしまった。

あたしはちゃんと今、声を我慢できてるんだろうか?
そんなこともよくわからなくなるぐらいに溶けてしまいながらも、最後の一瞬わけがわからなくなるような無重力感の中でさえあたしの心の欠片だけは、たぶんどこか遠く別のところにあった。
397382続き:2005/04/23(土) 15:11:25 ID:Fhnspn+P

「…牧野。」
「え…。」

まだ体中がぐらんと揺れてるようなぼやけた意識の中、西門さんに名前を呼ばれて少し緊張して視線を合わせる。

「…ひとつだけ。忠告。」
「な、なに…?」

道明寺にこのコトは一生隠しとけ…とか?
どうするかはこれから考えなくちゃいけない、ゆっくり。…黙ってても告白しても、多分許されることじゃない。

でも。自己嫌悪に陥りまくってるのに、なぜか最近ささくれ気味だった道明寺への気持ちを再確認している。
あたしは道明寺が好きだ。…別れたくなんか、ない。

「…あのな、最中ぐらいは『司』って呼んでやれ。俺昨夜、『道明寺』って呼ばれたときは一瞬吹き出しそうになった。」

……忠告って…忠告ってそれかいっ。
あたしは平手で思いっきり、西門の頭をはたいた。


おしまい
398名無しさん@ピンキー:2005/04/23(土) 20:10:21 ID:qU5Fp4QO
GJ!
萌えました〜
399名無しさん@ピンキー:2005/04/23(土) 21:41:56 ID:5DVkfY5F
[本文]
|∀・)ノ 382タソ戻ってきて(続き書いてくれて)ありがとー!
とっても嬉しいよ
400名無しさん@ピンキー:2005/04/23(土) 21:46:57 ID:5DVkfY5F
おっと、余分なモノまでつけちゃったスマソ@399
お礼を書き込もうとしたら串規制で蹴られたみたいなので
コピペして別から書き込んだら[本文]ってとこまでコピってたみたい。

逝きます
401名無しさん@ピンキー:2005/04/23(土) 22:41:10 ID:uN9gBgRl
(・∀・)イイ!! 総二郎萌えな私には大変嬉しゅうございました。
スマートでいいんだよなグフグフフフフ…
良かったらまた書いてください。乙でした!
402名無しさん@ピンキー:2005/04/23(土) 23:08:30 ID:p7fACytz
GJ!!
403名無しさん@ピンキー:2005/04/23(土) 23:19:58 ID:neFzWOoh
なんかすごく良かった。
404名無しさん@ピンキー:2005/04/24(日) 00:41:37 ID:SG6T9f0u
総二郎ならヤリそうだな、こんな感じで。
よかったです。また書いてくださいね。
405名無しさん@ピンキー:2005/04/24(日) 22:42:40 ID:N8OtaSSB
状況考えると後が怖いし、重い話なのに
妙にさわやかなのはなんで!?

というわけで激しくGJ!

406382:2005/04/25(月) 13:50:34 ID:4wKF8K3+
小心者なのに382からの話アップしてた者です。
優しい反応をどうもありがとうございました。なんと申し上げてよいやら、嬉しいです。
まぁ総二郎っぽいかもね? と思っていただけたなら本望でございます。
とにかくどうもありがとうございました。ホッとしすぎて脱力しました…。
407名無しさん@ピンキー:2005/04/28(木) 15:32:41 ID:GM0WR+FZ
類×つく コメディラブラブ…!?

司×類×つくし 凌辱ハード(げげっ。

総二郎×つくし 幻想?

色々出来たけど、イマイチまとまらない… うpは
もう少し先かな…
408名無しさん@ピンキー:2005/04/29(金) 00:14:34 ID:WeT1n3rL
|∀・)ノ  まとまったらヨロ 楽しみにお待ちしております〜
409名無しさん@ピンキー:2005/04/30(土) 00:52:23 ID:r6D8ez7S
おー。全部読みたい!
楽しみー。
410名無しさん@ピンキー:2005/05/03(火) 00:45:19 ID:l+fQmg/M
>>407タソ
漏れも全部読みたい。待ってます
411名無しさん@ピンキー:2005/05/03(火) 23:17:21 ID:ZYv+81cs
|-’)つかつくも見たいな・・なんていってみる
412名無しさん@ピンキー:2005/05/04(水) 00:30:01 ID:Ic5zQadC
私もつかつくよみたい!!
413名無しさん@ピンキー:2005/05/08(日) 16:45:55 ID:ls7bHcLX
保守
414名無しさん@ピンキー:2005/05/09(月) 00:06:34 ID:Hqo6N1RT
GWも静かにすぎたね
415名無しさん@ピンキー:2005/05/14(土) 16:20:41 ID:PWdPJ9Im
寂しい春ですね
416名無しさん@ピンキー:2005/05/17(火) 19:13:10 ID:SZ1ymCiB
本当に寂しいなー。
作家さん、お待ちしてますー。
417名無しさん@ピンキー:2005/05/17(火) 22:24:31 ID:ROFVVLAB
類つくよみたい・・・ などとコソーリいってみたり (´ω`;)
418類×つく :2005/05/17(火) 23:17:15 ID:HCj9d+E+
誰もいないオフィスで溜息をつきながら、ネクタイを緩める。大学を卒業し
家業を継いだ俺は 夜遅くまで会社に残る事もしばしばだった。ブラインドを
上げ、愛しい彼女の事を考えながら夜景を楽しむ。
どうしてるかな・・・。 その時、ふいに携帯が鳴った。
見覚えのあるそのナンバーに思わず口元が緩む。・・・牧野だ。
「もしもし・・・」
浮かれた気持ちとは裏腹の冷静な声で電話に出てみる。
「・・・久しぶり。今から?分かった、30分でそっち着くから、待ってて。」
焦る気持ちを抑え、牧野が待つバーへと急いだ。呼び出された原因は大体
察しがつくけどね、いつもの事だから。
419名無しさん@ピンキー:2005/05/17(火) 23:18:01 ID:HCj9d+E+
「・・・で?何?牧野、また男にフラレれたの?」
「げほっ。または余計っ!あたしだって、好きでフラれてる訳じゃ
ないっての。」
「頼むからさ、男と別れる度に俺を呼び出して愚痴んの止めてよね。
俺が夜弱いの知ってるでしょ」
「そりゃそうなんだけど・・・そう固い事言わずに付き合ってよ。
友達でしょ。」

友達か・・・ グラスの氷を指でくるくる回しながら、唇をとがらせる牧野を
見遣った。

420名無しさん@ピンキー:2005/05/17(火) 23:18:37 ID:HCj9d+E+
「ぷっ。変な顔」
「ちょっと、花沢類っ!傷心の女に向かって変な顔とは何よ!」
「隣にこんないい男がいるのに、見向きもしない牧野が悪いんじゃないの?」
「・・・・・・・だって・・・・金持ちのお坊ちゃまは、道明寺で懲りたの。
それに、友達だったらずっと付き合って行けるから、花沢類とはこのままの
関係でいたい・・・かも。」

一つ一つ言葉を選びながら話す牧野の言葉に耳を傾けていた俺は、「道明寺」
って名前が牧野の口からサラッと出たのには少し驚いた。
司の事、もうふっ切れたのかな。

421名無しさん@ピンキー:2005/05/17(火) 23:19:12 ID:HCj9d+E+
「何よ?人の顔じっと見て。」
・・・・今夜の牧野はやけに喧嘩腰だ。
「くくっ。フラレた割には元気じゃん、牧野」
「だーっ!!まだ言うかっ!もうここは花沢類のおごりね。こう見えても
結構落ち込んでるんだから。」

「ふーん。」
「あっ。何よ!人事だと思って。」
「だってヒトゴトだもん。それに俺は牧野が男と別れてよかったと
思ってるし?」
「は〜な〜ざ〜わ〜る〜い〜っ!人の不幸を喜び過ぎだよっ。」

「そんな事より、牧野・・・俺もう眠いかも・・・最近仕事が忙しくて
あんま寝てないし・・・それに、ここの間接照明暗いから・・・・
なんか、もう・・・」
「ぎゃっ!花沢類っ。こんな所で寝ないでよ。と、と、取り敢えず
外に出よ。全く、どこででも寝る癖直ってないんだから・・・」


422名無しさん@ピンキー:2005/05/17(火) 23:27:25 ID:bygzP/j0
類×つく、おかわり!!
楽しみに待ってマース!
423名無しさん@ピンキー:2005/05/18(水) 00:20:13 ID:Dv1E4z+I
類つくキター!言ってみるもんだ!続きキボン!!
424名無しさん@ピンキー:2005/05/18(水) 15:03:54 ID:RbYUSBiF
ヤホー作家さま降臨! 新作だぁ。楽しみに続きまってます〜。
425名無しさん@ピンキー:2005/05/22(日) 23:14:07 ID:i2TSM/0w
わくわく♪
426類×つく  続き:2005/05/24(火) 00:54:00 ID:uTrdcZuo

支払いを済ますと、あたしは花沢類を引きずるようにして店を出た。

「今日はとことん付き合ってもらおうと思ったけど、その様子じゃ
無理みたいだね。」

右手を上げてタクシーを捕まえると、押し込むようにして花沢類を
乗せ運転手さんに行き先を告げた途端、あたしまで引きずり込まれた。

「ちょっと、なにすんのっ!」
「え・・・あんたが家まで送ってくれるんじゃないの?」
「冗談でしょ。あたしはまだ飲み足りないんだからっ」
「ま、いいや・・・着いたら起こして。」

こっちの言い分も聞かずあたしの肩に頭を預けてさっさと寝てしまった花沢類を
少し恨めしく思いながらも仕方なく、花沢邸まで付き合うことにした。
どれくらいの時間が経ったのかはっきりしない意識の中で、花沢類の声が
聞こえたような気がした。
427名無しさん@ピンキー:2005/05/24(火) 00:57:18 ID:uTrdcZuo

・・・いつの間にか眠っちゃったんだ、あたし。
時計を見るとタクシーに乗ってからまだ5分も経ってないや・・・。
それにしてもさっきの声は幻聴・・・?疲れてんのかな・・・

「・・・きの・・・・・ま・・きの」
「えっ・・・!どうかした?」
「俺・・・気分わる・・・ 吐きそう・・・・」
「えぇぇぇぇっ!大丈夫?家まで我慢できそう?」
「・・・無理・・・限界みた・・・い・・」
「ま、待って。すみません、タクシー止めてください。ここで
降りますっ。」 

428名無しさん@ピンキー:2005/05/24(火) 00:58:38 ID:uTrdcZuo

「・・・大丈夫? 花沢家の車、呼ぼうか?」
「いい、車に乗るとまた気分悪くなりそうだし。それより、
少し横になりたいんだけど・・・」
「横になりたいって・・・こんな所にそんな場所・・・・」

あった・・・あるにはある・・・タイミングよく目の前に何故だか・・・
インペリアルホテル・・・・。
チラッと横目で花沢類を見る。やっぱり具合悪そう・・・

ええいっ、つくし!女は度胸よっ 別に悪い事するわけじゃ無し
花沢類をこのまま置いて帰る訳にはいかないもん。

ホテルの部屋に入ると、倒れこむようにしてベッドに横たわった
花沢類はすぐに寝息を立て始めた。

「よっぽど、疲れてたんだね。無理に付き合わせてごめんね?」
サラサラの髪を撫でながら呟いた言葉は、花沢類に届いただろうか・・・
429名無しさん@ピンキー:2005/05/24(火) 00:59:49 ID:uTrdcZuo


さてと、これからどうするかなんだけど・・・
やっぱ、花沢類を一人置いて帰るのは・・マズイよね・・・
あぁ、もうここまで来てグダグダ言っててもしょうがない。
シャワーでも浴びてこよう。

タオルで髪を拭きながら部屋へ戻ると、真っ先に花沢類の寝顔が目に入った。

「ふふっ。ホントによく寝てる・・・。」

花沢類の寝ているベッドに腰掛けて、瞼に掛かった髪を指で掬い上げ
「おやすみ。」と一言声をかけ、隣のベッドに潜り込もうとした瞬間・・・

後ろから抱きしめられたあたしは、何が起こったか直ぐには理解できないで
いた。

430名無しさん@ピンキー:2005/05/24(火) 01:01:41 ID:uTrdcZuo

「いい匂いだね・・・。」
「はっ、花沢類。目が覚めたの? 具合は・・・」

言いかけた瞬間、唇を掠め取られた。

「んっ、んんっ・・・。ちょっ、ちょっと何すんのっ!?」
「なにって・・・キス。」
「はぁっ!?」
「牧野と、キスしたかったから・・・。いけなかった?」
「したかったからって・・・そう言うのは恋人同士がすることで・・・」
「そう?外国じゃ挨拶代わりなんだし・・・いいじゃん。」

・・・挨拶代わりにあんな深いキスをするなんて話、聞いた事はないんですが?

「でさ、牧野・・・続き、する?」
「つ、続きって何の?」
「キスの。」
431名無しさん@ピンキー:2005/05/24(火) 01:07:57 ID:uTrdcZuo

何の躊躇もなく即答する花沢類。

「あっ、あはははははは・・・冗談だよね?また、いつものように
あたしの事からかって遊んでるんでしょ?」
「本気。総二郎じゃあるまいし、冗談で女を口説くような真似、
俺がする訳ないじゃん」

「えーっと・・・あっ、そうだ!まだ寝ぼけてるんじゃないの?
で、正常な判断が出来てないとか?」
「目はちゃんと覚めてるし、寝ぼけてもいないよ。」

そ、そんな綺麗な顔で近寄られると困るんですが・・・・
ベッドに座ったまま後ずさりしながら、どうやってこの場を
切り抜けるか必死で考える。

「あたし達、友達だよね?」
「そう思ってんのは、牧野だけでしょ。俺は違うよ」
432名無しさん@ピンキー:2005/05/24(火) 01:09:16 ID:uTrdcZuo

「あっ、あのあたし胸小さいし、ご期待に添えないと思う。」
「・・・そんなの気にしない。それに、これからいくらでも大きく
出来るし。」

だぁぁぁぁぁっ!そのイヤラシイ手つきはなんなのよっ!

「それにあたし、今日は勝負下着じゃないしっ!花沢類だってそうでしょ?」

って何口走ってんのよあたし。

「プププッ。牧野・・・男は勝負下着なんか穿かないと思うケド・・・?
緊張してんの?牧野。」
「なっ、なんで?」
「よく喋るから。それ、牧野の癖でしょ」

・・・見抜かれてる・・・・
433名無しさん@ピンキー:2005/05/24(火) 01:13:07 ID:uTrdcZuo

「えーっ、あーっ・・・・」
駄目だ、これ以上花沢類を納得させるような言い訳が思いつかない。

「どしたの?もうネタ切れ?」

にっこりと笑う花沢類。その顔はあたしにしてみれば
どう贔屓目に見たって、悪魔の微笑みだわよ。牧野つくし、激しくピンチ。

色んな考えを巡らせ、やっとの事であたしは最後の答えに辿りついた。
そうだっ!あれだ!あの事を言い訳にすれば、花沢類だって諦めてくれるに
違いない。

そしてあたしは最後の切り札を口にした。
434名無しさん@ピンキー:2005/05/24(火) 01:17:55 ID:uTrdcZuo
次回で完結です。では。ノシ
435名無しさん@ピンキー:2005/05/25(水) 07:20:45 ID:cjr3PvGt
完結編、お待ちしています
436名無しさん@ピンキー:2005/05/25(水) 09:55:24 ID:zUjYjMEL
続き待ってます!
437名無しさん@ピンキー:2005/05/27(金) 22:00:48 ID:LewUGv9I
あげとこう。
438名無しさん@ピンキー:2005/05/29(日) 13:40:30 ID:0JMkWGQ9
作家さん待ち保守age
439名無しさん@ピンキー:2005/06/02(木) 23:35:08 ID:umWctnEn
あげ
440名無しさん@ピンキー:2005/06/05(日) 00:45:38 ID:ojzLEq5P
今日はまだ梅雨も過ぎてないのに夏みたいに暑い・・・
折角のデート日和の日曜だから牧野を誘って公園に来た。
公園内で手を繋いで、牧野の手作りのお弁当を食べて
幸せな時間を過ごす

太陽が照り付けてぐんぐん気温も上昇してお弁当を食べ終わった
オレ達は木陰のベンチで肩を並べて他愛無い話をしてる

人間の3大欲求の食が満たされて木陰で寄り添っていたら
睡眠欲が顔を出してきた。

「ふぁ〜」
「クスクス、花沢類子供みたい」
「ん?」
「お腹が一杯になったら眠くなるんだもん」
彼女の意見は正しくて笑ってしまった。
「牧野と一緒だと安心して眠くなるの」
オレがいった言葉に顔を赤らめながら熱いなぁなんていいながら顔を
仰いで視線を泳がせた。
441名無しさん@ピンキー:2005/06/05(日) 00:46:36 ID:ojzLEq5P
牧野の膝に頭を置いた
「おもいんだけど?」
即座に憎まれ口を叩く牧野に
「オレが寝てる間に誘拐されるといけないからね」
「ちょっと、子供じゃないんだから」
「いいの、お休み」
声をかけてからゆっくり牧野の手を捜して握り締める。
うん完璧!
牧野がオレの髪に絡める指が気持ちよくて、すぐにうとうとし始める

どれくらいそうしていたのか?

「ぎゃっちょっとどうしよう〜ぎゃー」
オレは牧野の怪獣の様な叫び声で目が覚めて体を勢いよく起き上がらせた
「なに?」
「ぎゃーーーどうしよう ちょっと助けて」
442名無しさん@ピンキー:2005/06/05(日) 00:47:22 ID:ojzLEq5P
牧野は襟元から服の中を覗こうとして辞めるという変な行動を繰り返して
しかも瞳をうるうるさせてる
「上からなんか降ってきて・・・ちゃ、茶色かったの」
「毛虫?」
「ぎゃーーーーちょっと言わないでよ」
オレの憶測な発言に対して、もう興奮はマックスって感じでジタバタしてる
「どこ?」
「い、いい・・・だって下着の中だもん」
オレが覗きこもうとしたら反対を向いてジタバタしてる
「牧野って毛虫嫌いなの?」
「そう、もーーー虫はダメなの、ぎゃー動いてる」
オレは牧野の前に移動して
「毛虫の針に毒あるって知ってる?暴れると酷い事になるかも」
オレの言葉にさっきまでのじたばたは落ち着いて・・・
イヤ反対に微動たりとも動かない牧野・・・本当に忙しいヤツ
「見せて?牧野自分じゃできないでしょ?」
「う、うん。だけどココ人がいるから」
公園は家族づれで今日は人が多い・・・牧野それを気にしてるんだ・・・
443名無しさん@ピンキー:2005/06/05(日) 00:47:58 ID:ojzLEq5P
ベンチの後ろには植木で囲いが出来ててベンチの後ろなら問題ないだろう・・・
「こっち来て」
オレはベンチの後ろに移動して手招きをすると半分泣きそうな牧野がしぶしぶ移動してくる
「こっちに背中向けて?」
ファミリーで賑っている方に背中を向けさせて座らせる。
「大丈夫だから」
「うん」
「下着はずしていい?」
一瞬で真っ赤になった顔で口をパクパクされたら
「ぷっくく金魚みたい」
「ちょっと酷いじゃない」
「ごめんごめん」
Tシャツを少しめくって後ろに手を回して下着のホックを外す。
プチンって音と共に牧野が胸の前で手をクロスさせてる
「ちょっとTシャツ抑えてて?」
Tシャツの前の裾をヒラヒラさせると観念するように少し持ち上げる
「見えないんだけど?」
オレが裾を上げると今にも噴火しそうな顔になりながら抑えてる
オレは自分のポケットからハンカチを出してゆっくり下着をずらす・・・
「ぎゃッ動いた」
下着が外れて動き出したのかと急いで覗き込む
444名無しさん@ピンキー:2005/06/05(日) 00:48:29 ID:ojzLEq5P
「下着ずらすよ」
もう目をぎゅっとつぶって投げやりともいえる程首を縦に振ってる
ゆっくり下着をずらすと控えめではあるけど形がいいふくらみが露わになって
オレは思わず・・・ヤバイ早くしないと・・・
ゆっくりずらすと
そこにあったのは枯葉だった・・・肩をがっくりと落とす俺なんて目をつぶってる牧野が
わかるはずもなくて・・・露わになった胸がオレを誘ってる様に見えてきた
「ねぇ取れた?」
「うんちょっと待って結構大きい」
「ぎゃ、早くとって」
体をカチカチにさせて目なんか一向に開かない・・・悪戯したくなってきた

ハンカチで枯葉を取ると
「取れた?」
「うん、だけど消毒したほうがいいかも赤くなってるし」
「どうしようーー」
「針刺さってるといけないからちょっとじっとしてて」
ぶんぶんと首を振った牧野が無償にかわいくて
445名無しさん@ピンキー:2005/06/05(日) 00:48:52 ID:ojzLEq5P
「ちょっと我慢してて」
鎖骨の辺りに唇を押し当ててちゅっと吸い込む
それをどんどん進めていって・・・
あーキスマークつけてるよ・・・なのに一行に気がつかない
どんどん下に落としていって胸のふくらみの辺りを重点的に吸い上げる
ふと牧野の顔をみると目をぎゅと閉めたままで口元に両手を添えてちょっと
甘い顔になってきてる・・・
ふくらみを吸い上げてると
「も、もう大丈夫だよね?」
「うーーんでもまだ赤い所あるから我慢して?」
「うん」
気がつかない牧野にどんどんエスカレートしていくオレ・・・
胸の突起がつーんと立っている事に気がついた
感じてるんだ・・・
オレはその突起を口に含むと
「あん ダメ」
「だってここ真っ赤だよ?」
「お、お願いします」
「あい」
446名無しさん@ピンキー:2005/06/05(日) 00:49:13 ID:ojzLEq5P
ちゅぱちゅぱオレが突起を音をたてながら吸い上げると
「んふぅ はぁう」
口を両手で押さえて必死に耐えてる姿が堪らない・・・
ちゅーっぱちゅぱ
「んんんふぁ」
さっきから吸い上げると腰もふらふらしてしゃがんでるとはいえ
ちょっと危ないかも・・・ここで押し倒したいけどさすがにまずいから
「ねぇ牧野、家に帰って薬ぬった方がいいかも」
「本当?ありがとう花沢類」
「う〜〜〜注射したほうがいいかも」
オレの発言にぎょっとした顔をして
「えーー注射しなきゃダメなの?」
くくくっ気がつかないかな普通
「うん、オレ持ってるからしてあげる」
「痛い?」
「痛くないよどっちかっていうと・・・もっとしたくなるよ?」
「ふぅーんそっか、じゃお願いしようかな?」
牧野に注射できるのはオレだけなんだけど?
牧野は下着のホックを止めると、せかせかと荷物をもって
「花沢類、早く」
「はいはい」
牧野って本当に飽きない・・・
枯葉を毛虫だって勘違いするし
針が刺さったっていったって突起になんて毛虫(枯葉)入ってなかったでしょ?
それにまだ今の時期毛虫はいないよ
そんで、注射なんて打たないよ・・・
オレは笑うのを必死に堪えながら立ち上がると
牧野が早くなんて連呼しながらオレの手をとって歩きだした。
あーーー公園がもっと好きになったよ
447名無しさん@ピンキー:2005/06/05(日) 00:50:44 ID:ojzLEq5P
ageてしまったスマソ
お目汚しスマソ作家さん待ってる間のつなぎ
448名無しさん@ピンキー:2005/06/05(日) 17:08:29 ID:J6wUzW5Q
(・∀・)イイ!! 花沢類エロイ!
続きの注射編も読みたいです!w。
449名無しさん@ピンキー:2005/06/07(火) 04:02:08 ID:GxCgRegf
おお!新作ハケーン!
ジブンも帰宅後が読みたいです!
450名無しさん@ピンキー:2005/06/10(金) 21:20:34 ID:FGvSiVhj
「小ぶり」ってワードに萌えてしまう。今日この頃・・
451名無しさん@ピンキー:2005/06/15(水) 17:21:49 ID:BKe5sD54
あげ
452名無しさん@ピンキー:2005/06/16(木) 15:41:25 ID:T2xQtSor
ここに前いた158が作家潰ししてるってサイトもってるヤシから
聞いた怖いね。
453名無しさん@ピンキー:2005/06/16(木) 23:55:18 ID:u17hQZoK
キャットストリートのエロパロスレが欲しいと思う今日この頃・・・。
454名無しさん@ピンキー:2005/06/17(金) 06:06:18 ID:DymWdG6Y
同意。
花男よりリアルタイムだからかな、
自分もキャットエロパロ読みたい。
455名無しさん@ピンキー:2005/06/17(金) 07:57:13 ID:tT6MiSkP
キャット読みたいならキャットのスレ立ててみたら?
誰か書いてくれるかもよ。
ここじゃスレ違いになるし。
456名無しさん@ピンキー:2005/06/17(金) 12:00:56 ID:VLrWh5sG
キャットにしても花より男子にしても、エロありでもなしでもいいから沢山の作品読みたいな
といってもここじゃエロなしは板違いになってしまうのかな?
457名無しさん@ピンキー:2005/06/17(金) 14:56:05 ID:8SJxJ6HS
続きと新作(途中までだけど)を投下したいけど、
ずっと規制中…orz ムリポ
458名無しさん@ピンキー:2005/06/17(金) 16:18:21 ID:gTrT8hMz
↑さんのお帰りをお待ちしてます。

459名無しさん@ピンキー:2005/06/17(金) 16:30:17 ID:IG1eTMaE
キャットスレ立てた!
私も書き手ながらまだ模索中ですが・・・。
460名無しさん@ピンキー:2005/06/17(金) 17:03:27 ID:weXpoYh8
類つくは沢山あるけど、つかつくはあんまりないね(´・ω・`)
461名無しさん@ピンキー:2005/06/17(金) 19:45:18 ID:V0ItK7hu
>>457
がんがれ!

>>460
同意
人気ないのかなあ・・・つかつく
462名無しさん@ピンキー:2005/06/17(金) 20:30:18 ID:VLrWh5sG
つかつくは原作でくっつくから、二次創作となると類つくで妄想してしまう…
463名無しさん@ピンキー:2005/06/18(土) 01:10:05 ID:YDeOq17y
和也×つくしを見たい・・・
見たこと無いのは、探し方が悪いのかな。
464名無しさん@ピンキー:2005/06/18(土) 13:05:06 ID:XcUtBhnE
>>463
需要がないのでは・・・(笑)
465名無しさん@ピンキー:2005/06/18(土) 14:10:36 ID:7Bg9sgBH
作家さんも書きにくいだろうな。
確かに見たことは無いw>和也×つくしのエロ

466名無しさん@ピンキー:2005/06/18(土) 17:40:32 ID:Y5bCzov0
最近完全版読んではまった・・・
つかつく萌えです。
467名無しさん@ピンキー:2005/06/18(土) 18:23:06 ID:14CH42mV
>>463
自分も見たい。
定番カプもいいんだが、脇役絡みのマイナーカプも見たい。
そう思っているのは少なくともここに一人いる。
468名無しさん@ピンキー:2005/06/18(土) 19:54:53 ID:WIO31E3m
>452がスルーされてる件について
469名無しさん@ピンキー:2005/06/18(土) 20:13:41 ID:nMJ3oVj9
定番カプに飽きている人もいそうだよね。
基本はつかつくか類つく。
他はあまり受け入れられないような気がしていたけど、
467のような人もいるんだと、ちょっとびっくりした。
470名無しさん@ピンキー:2005/06/18(土) 21:04:13 ID:S1/lCu1H
最近つかつくないから、過去ログ何度も読み返してる(;´д`)
471名無しさん@ピンキー:2005/06/18(土) 22:33:01 ID:Ow7vPB1p
和×つくって進展がかなり難しい希ガス
期待に添えるか解らんが・・・妄想してみるよ
できるかは不明でスマソ
472名無しさん@ピンキー:2005/06/18(土) 22:56:12 ID:Xee1PNK1
未遂に終わりそうだもんね。
「つくしちゃーん、どこに入れるのぉ?オロオロ」
「あ、あたしだって分かんないっ!」
みたいなw
473名無しさん@ピンキー:2005/06/18(土) 23:28:56 ID:IRw/Bni/
キャアァァ痛い痛い痛い!そこ違う!
アナル喪失。
474名無しさん@ピンキー:2005/06/19(日) 00:22:48 ID:+0VknFPR
>472-473
ワロタ
475名無しさん@ピンキー:2005/06/19(日) 08:46:31 ID:dpinx03Q
マイナーカプもいいけれど
つかつく&類つくも待ってまつ
476名無しさん@ピンキー:2005/06/19(日) 15:54:06 ID:Hy8yyd08
新作うpまだぁ〜?
 ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄
 チン☆ ∧_∧
___\(\・∀・)
\_/⊂ ⊂_)
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ /|
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| |
| 愛媛みかん |/

477名無しさん@ピンキー:2005/06/20(月) 19:34:09 ID:sU6kydow
hosu
478名無しさん@ピンキー:2005/06/22(水) 01:50:54 ID:y/WNPsD5
俺の名前は青池和也・・・皆F4に気を取られて忘れられ率95%
だけど俺は生まれ変わったんだ。ずっとずっと片思いしてる
つくしちゃんの為に・・・
お前らかっこよくなった俺に惚れるなよ!!!

みてろよF4ーーーーーーーーーー

俺は高3の時、一大決心をした。
成金と馬鹿にされてた俺は1年間アメリカに留学する事を決めた!

生まれ変わる為に・・・

つくしちゃんに見送られて単身渡米した俺は始めは日本が恋しくて
つくしちゃんが恋しくて涙で枕を濡らしたんだ・・・
479名無しさん@ピンキー:2005/06/22(水) 01:51:19 ID:y/WNPsD5
だけど、俺は渡米して半年で着実に変わった
まずは身長が10cm伸びた(自分でも驚いた)それにバスケを死ぬ気で
頑張った。
忘れもしないよ・・・あの3ON3
俺だって頑張ったのに・・・花沢類のヒーローぶりばっかり皆気を取られてだろ?
だから毎日、黒人のチャールズに特訓してもらったんだ・・・
そしたらナヨナヨしてた俺も筋肉が少しついてこれでもモテたんだ・・・凄いだろ?

月に数回手紙のやりとりをしてつくしちゃんとは連絡を取ってる。

それに先日、TVで大きく取り上げられた道明寺の婚約発表!!!
相手はつくしちゃんじゃ無かったんだ!!!
やっと俺の出番がきたんだ。
まってて、つくしちゃーーーーん生まれ変わった僕を見てよーー
イケね、僕なんてつかっちゃいけないんだ、カッコイイ男は俺だよな!うん

そして来るべき時は来た!留学を終えて帰国したんだ!
もちろんつくしちゃんには教えてない!

ドキドキしながら俺は大学に向かった。
エスカレーター式の大学に奨学金を貰って進んだつくしちゃん
1年振りに逢うつくしちゃんは変わってるだろうか?
480名無しさん@ピンキー:2005/06/22(水) 01:51:48 ID:y/WNPsD5
広いキャンパスをつくしちゃんを探しながら歩く・・・

なんか騒がしいな?聞こえてくる声は
「カッコいいよね?」
「誰だろう?」
とか・・・誰の事を言ってるんだろう?
俺はキョロキョロしてみるとすれ違う女の子達が振り返って俺を見てる
もしかして・・・僕のこと?
「ヤダーコッチみてるカッコイー」
ぼ・・・僕のこと・・・イヤ、俺のこと?
俺は女の子に近づいてつくしちゃんの事を聞いて見る事にした
「きゃーこっち来るわよ」
「ねぇ、つくしちゃん知ってる?」
「つくし?」
頬を赤らめた女の子が不思議そうな顔をしてる
「そう、牧野つくし・・・どこにいるか知らない?」
「牧野さんですか?多分カフェテリアだと思いますけど?」
違う女の子達がヒソヒソ話す声が聞こえる
「えーーこの人も牧野つくしの知り合いなの?ムカツク!!!」
なんて声がして俺は
「つくしちゃんはイイ子だよ。あ、ありがとう」
俺は教えてくれた女の子にお礼を言ってカフェテリアに向かった・・・

カフェテリアに入ると学生で賑っている一角にキラキラした集団がいる
あ、あの黒髪は、西門総二朗だ、その横は美作あきらだ!ッてことは
俺は長身の2人の正面に座る人影を発見してドキドキが止まらない

漆黒の黒髪・・・1年前より伸びた綺麗な髪・・・大きい瞳
俺はうっすら化粧をしてはにかむ様に笑ってるつくしちゃんに見入ってしまった
その横には・・・薄茶の髪・・・って事は花沢類!!!その席は俺の席になるんだ!!!

まっててつくしちゃん!!!
481名無しさん@ピンキー:2005/06/22(水) 01:54:02 ID:y/WNPsD5
俺は一歩一歩足を進めて近づいて行く。
花沢類に向かって笑ったり前の席の2人を睨んでるそんなつくしちゃんから目を離さずに・・・

俺は4人が座る席まで行くと徐に声を掛けた

「つくしちゃん」
俺の声にキョトンとして真っ直ぐみてるつくしちゃん・・・誰なんだ?って感じで見てるF3
「・・・和也くん?」
1年振りに逢ったのにやっぱり気がついてくれるんだね嬉しいよつくしちゃん!!!
「つくしちゃ〜〜〜ん」
俺は座ってるつくしちゃんにおもいっきり抱きついた
「きゃっ」
「和也?」・・・西角
「成金の?」・・・美作
「和也って誰?」・・・花沢類
俺は最後の言葉にガクっと肩を落とした
「きゃーー和也君いつ戻ってきたの?」
俺のHUGにつくしちゃんもぎゅっと抱きしめてくれる
嬉しいよーーーーーー
ゴン・・・・
「いたっ」
482名無しさん@ピンキー:2005/06/22(水) 01:54:27 ID:y/WNPsD5
俺は前頭部にかなりの痛みが走ってつくしちゃんから離れる
「花沢類」
つくしちゃんの言葉でやっとわかった・・・この頭の激痛の訳が
「何するんだよーーー」
「いつまでもくっついてるからだよ!」
花沢類は俺を睨みつけてる負けないからな・・・
「花沢類、殴る事ないじゃない?」
「そりゃー類も殴るだろ?」
西角が加勢し始めた・・・そのニヤニヤした顔はなんだよ
「そうだぞ、牧野、類は俺らがお前をからかうだけでも不機嫌になるのに
殴られただけで済んで良かったな成金」
なんだよーーー美作までそんな・・・もしかして俺が知らない間に・・・
「ふ、2人は付き合ってるの?」
直球で聞いた俺につくしちゃんは真っ赤になりながら・・・
「つ、つつきあってなんかないわよ。ね、花沢類?」
「さぁ?」
なんだよそのいい加減な返事!そんでなんだよ、つくしちゃんに向ける笑顔は
つくしちゃんなんで顔が赤いんだよーーーーー
「まー座れよ成金」
椅子を勧めてくれたのは美作だった・・・
俺は椅子に腰掛けてつくしちゃんをみると
「お前、留学してたんじゃなかったっけ?」
「そうさ、1年たって帰ってきたんだよ」
「あーーー牧野の同級生?」
俺はまたまた肩を落とした・・・花沢類・・・バスケで共に戦ったのに・・・
483名無しさん@ピンキー:2005/06/22(水) 01:59:53 ID:y/WNPsD5
「花沢類、3ON3で同じチームだったじゃない?」
つくしちゃん良い事いうねーーー
「あーーー足引っ張ってた奴ね?で、なんで戻ってきたの?」
「おい類、話聞いてなかったのかよ?」
「ん??興味ない」
「俺は1年前の青池和也じゃないんだーーーーーーー」
大声で叫んだ俺に
「まーー確かに背も伸びて男っぽくなってカッコ良くなったんじゃねーの?」
西門良い事いうね
「そうだな、俺らには敵わねーけどな?」
がっははっと笑った西門、美作・・・みてろよ
「勝負だーーーーーー!!!!!!」
俺の声がカフェテリアにこだまする
「どうしたのよ和也くん」
「バスケで勝負だ!!!」
484名無しさん@ピンキー:2005/06/22(水) 02:00:12 ID:y/WNPsD5
「いいねーー最近面白い事なかったしどうせ暇だし」
乗ってきたのは西門と美作だけ
「オレはヤダ、汗かくのキライ」
俺は机をバンと勢い良く叩いて立ち上がると
西門が話始める
「優勝者には牧野とデートできるってのはどうだ?」
西角が意味深な笑みを浮かべながら切り出した
頭いいね西角・・・僕、尊敬するよ
「ちょっと、あたしは物じゃないんだから」
「いいじゃねーか、庶民のデートってやつを教えてもらいましょ?
残念だな、類はやらないんだ?」
「・・・」
だんまりの花沢類に向かってF2が話を進めてる
「類がやらねーなら俺とあきらの一騎打ちか?」
「だな」
そんな2人を睨みつけた花沢類が
「やるよ、牧野がOKだすなら」
そう言ってつくしちゃんを見てる・・・
つくしちゃんは花沢類をみながら頬を赤らめながら
「わ、わかったわよ」
「やったーーー僕・・あっ俺、頑張るよつくしちゃん」
俺は絶対負けないからなーーーーーー!!!
みてろよF3 優勝するのはこの僕だ!!!
485名無しさん@ピンキー:2005/06/22(水) 02:02:23 ID:y/WNPsD5
和×つく・・・書いてみたけど長くなったw
しかもエロにいけるか心配だけど・・・ちょとギャグっぽいし
頑張ってみるよ
486463:2005/06/22(水) 07:06:11 ID:ZWopS8zo
和也×つくし!有難うございます。
成長した和也を妄想してきます。
487名無しさん@ピンキー:2005/06/22(水) 09:09:23 ID:TzMhQ0bo
>>478たん、GJ!
面白い!続き、楽しみにしてます!
488名無しさん@ピンキー:2005/06/22(水) 14:48:29 ID:HF6SJYGm
水をさすようで悪いけど、
×西角
○西門
489名無しさん@ピンキー:2005/06/22(水) 16:12:36 ID:F+6sIzDU
>488
スマソ、タイピングの速さにカマケテ誤字脱字
スマソ続きはまた今度・・・
490名無しさん@ピンキー:2005/06/22(水) 17:58:05 ID:6jgLadaH
最近つかつくが少なくて残念(>_<。)過去ログあさってるめちゃエロつかつく激しくキボンヌ!!
491名無しさん@ピンキー:2005/06/22(水) 17:58:56 ID:OucuCvZH
どうしようかなり面白いよ478さん
エロ抜きでも読みたい
492名無しさん@ピンキー:2005/06/22(水) 18:35:15 ID:FsGXR2vU
つーかあんま関係ないが和也は最後まで生き残らなかったぞ。
なぜか桜子は残ってたが・・・
だれか
和也と桜子のエロ小説作って。
493さき20才:2005/06/22(水) 18:51:04 ID:IRa5NgHm
アダルト業界初!!
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494名無しさん@ピンキー:2005/06/23(木) 00:50:38 ID:x9TpEphH
その日は西門&美作コンビの提案で朝まで飲んだ
翌日は二日酔いでクラクラしながら大学に向かった。
カフェテリアに行くと皆集まってて、くじでリーグを決めた!!
ふふっ昨日の酒が残ってるんじゃないのか?F3
この勝負は俺が貰う!!!

俺が当たったのは美作だった勝てる気がするよ〜〜だってさ、さっきから飲みすぎたって連呼してるんだよ
「ありがとうーーーー神様」
俺は心の中でガッツポーズをした。
試合は1戦目・・・
俺はコートに立って美作を睨みつける『ふふふ・・・すぐ眠らせてやるさ』
西門がボールを真っ直ぐ上に投げた・・・
俺はチャールズに教えてもらったジャンピングを披露してやった!!!
美作の顔が驚いてる・・・そのすきに・・・ボールを取ってゴールに向かう・・・
ダンダン・・・キュッキュ
ボールをつく音と靴が擦れる音が響いてダァン!
495名無しさん@ピンキー:2005/06/23(木) 00:51:26 ID:x9TpEphH
決まったよーーーーー俺はゴールを決めてつくしちゃんをみる
「和也君すごーーーーい」
ニコニコのつくしちゃん嬉しいーーー
どうだ・・・1年前の俺じゃないんだ・・・
「ちっくしょーなんかムカついてきた」
美作の顔が怒ってる・・・怖いよ・・・つくしちゃん助けて〜〜
「ぜってー負けないからな」
落ち着いた雰囲気は何処にいったのか・・・怖い顔で睨んでる・・・
負けられないんだよ・・・・
俺は少し睨み返して・・・つくしちゃんを見ると・・・・
なんでだーーーー花沢類と楽しそうに話してるつくしちゃんが目に入る・・・
「いただきっ」
美作がボールを取ってシュートを決めた・・・
あーーーつくしちゃんに気を取られてる間に・・・・
「はぁはっは!どうだ成金!!!」
くっそーーー俺はバスケに集中する事にした。だってここで負けたら前の俺と変わらないじゃないか?
さっきより美作が動きが良くなって来てる・・・ボールを一心不乱に追ってシュートを繰り返す

「終了!!!!勝者、和也!!!」
コートの真ん中で悔しそうに大の字になってる美作!!!
どうだーーーーー
俺は次の対戦を見守る・・・花沢類と西門の勝負はなんだか面白かった・・・
花沢類の耳元で西門が何かいったら花沢類がこわーい顔して試合を始めたんだ・・・
それを見つめるつくしちゃん・・・何、頬染めてるんだよーーーー
はぁ涙がでそうだよ・・・
496名無しさん@ピンキー:2005/06/23(木) 00:51:49 ID:x9TpEphH
「勝者!!!類!!!」
美作の声で我にかえった俺・・・大丈夫だ・・・だって花沢類はいつも寝てばっかりで
体力もないはず・・・それに続けて試合だもんねーーーー
勝負をつけてやる!

俺はコートに立ち花沢類を睨みつける・・・
花沢類も俺を睨みつけてて・・・ボールが高く上げるのを待つ・・・
ドキドキ・・・
得意のジャンピングでボールをとった俺は花沢類の妨害をよけて逃げるようにシュートを打つ
先制点を決めたのは俺・・・
ガッツポーズをしてしまった・・・
その横で息を切らしながら睨みつけてる花沢類!!!
悪いけど俺は本気なんだ・・・
お互いパスするボールに力が入る・・・
続けて2ゴール決めたのは花沢類だった。いつも寝てるのにどっからパワーが沸いて来るんだよ?
俺は息を整えてボールを一心不乱に追いかける。
交わされても交わされてもついていってボールを奪う・・・
「和也君頑張って〜」
バテそうになった時つくしちゃんの声が耳には入ってきた
つくしちゃんに笑いかけてゴールを目指す・・・
あと1ゴールで勝てるんだ・・・
「うぁあああああああああ」
僕はボールを手にして突き進む・・・花沢類が妨害してきて前に進めない
僕はまだ1度しかその位置からゴールを決めた事はないけど息を整えて
最後のボールに賭ける事にした・・・
まっすぐゴールをみつめて・・・少しジャンプをしてボールを投げた・・・
それを妨害しようと花沢類もジャンプして・・・その手と手の間からボールがゴールに向かっていく・・・
高くジャンプした俺は着地に失敗して床に倒れこむ・・・
497名無しさん@ピンキー:2005/06/23(木) 00:55:02 ID:x9TpEphH
「花沢類、また明日ね?」
つくしちゃんが声をかけると振り返ってにっこり笑うと手をヒラヒラと振って帰っていった・・・
「じゃー俺らも帰るか?」
「そうだなこのままじゃデートできないからな」
西門、美作コンビがそう言って俺の方をみた・・・
「1日デート券だからな?」
西門が意味深な顔で僕に話しかける
「そうだったな、まー和也楽しんで来いよ。」
美作が僕の肩を軽く叩いた
「牧野、ゆっくり楽しんで来いよ」
「じゃな牧野、成金」
2人は手をヒラヒラ振りながら意味深な顔で帰っていった・・・
コートに残された俺は
「つくしちゃん・・・デートしてくれる?」
「う〜んいいよ。だって優勝したの和也君だし約束したしね」
「やったーーー!じゃつくしちゃん僕も用意あるから5時に迎えに行くよ」
その言葉に頬を染めたつくしちゃんが笑顔で
「わかった待ってるね」
天にも昇る気持ちで変なステップを踏んでコートを後にした・・・

498名無しさん@ピンキー:2005/06/23(木) 01:12:18 ID:x9TpEphH
ガシャン・・・ダンダン・ダン・ダン・トン
どっちなんだ決まったのか?

「勝者!!成金かずやーーーー」

口笛の音と西門、美作の歓声とつくしちゃんの声が聞こえて・・・
ぼ・・・ぼく勝ったんだ優勝したんだ・・・
夢じゃないよね?ちょっ、あなた・・・貴方です読んでるあなた
ほっぺたつねってみて?痛い?痛かった?俺はF3に勝ったんだーーー!!!
床から立ち上がるとつくしちゃんに向かって走って思いっきり抱きついた
「おめでとーー和也くん」
「ありがとーーーづぐじちゃぁああん」
嬉しさのあまりに涙まで出てきた・・・
ぎゅっと抱きついた俺の後頭部に激痛が走った
「いだいけど〜夢じゃなぁああ」
「いつまでくっついてるの?牧野が苦しそうなんだけど?」
花沢類の冷たい声が聞こえてつくしちゃんから剥がされる・・・
心配そうに俺の頭をなぜてくれるつくしちゃん・・・
「類、そんな怒るなよ・・・」
美作が声を掛けてる
「そうだぞ類、成金とデートしてお前の良さがわかるかもしれないんだからな?
『やっぱり花沢類といると楽しい』ってさ」
西門がつくしちゃんの真似なんだろうか?をしてジェスチャー付きで花沢類に
の肩に手をかけて話しかけてる
「ちょっと西角さん何言ってるのよ」
頬を赤らめて西角を睨みつけてるつくしちゃん・・・
さっきから痛いほど僕を睨みつけてる花沢類・・・へへへっ僕は勝ったんだ
デートは僕のもんだよ・・・胸の前で腕組をして花沢類をにらみ返した
「汗かいたから帰ってシャワーあびる・・・」

冷たい口調でそう告げると西門の手を払いのけて歩き出した・・・
499名無しさん@ピンキー:2005/06/23(木) 01:15:09 ID:x9TpEphH
>497と>498
逆に載せてしまった・・・スマソ
長くてスマソ、誤字脱字あったらスマソ
Rに辿りついてないけど逆に載せたから逝ってくる
500名無しさん@ピンキー:2005/06/23(木) 08:11:33 ID:eicdF4Dy
逆になってても無問題、逝っちゃイヤw
Rにたどり着くまで長くなってもいいのでマターリ続き待ってます。
501名無しさん@ピンキー:2005/06/23(木) 17:44:57 ID:dqif7ptq
急いで自宅に戻った俺はシャワーを浴びて気持ちを落ちるかせる
時間は刻々と迫ってきていて目を瞑って喜びを噛みしめる

つくしちゃんとデート・・・本当はスーツを着てビシッとしたい所だけど
やっぱりラフな感じがいいよね?
何処行こうかな?デートつくしちゃんとデート・・・顔がにやけて困るよ
遊園地?動物園?ドライブ?
俺は早く逢いたくて予定の時間より早く家をでた・・・
つくしちゃんの家に向う途中に一軒の花屋が目にとまった。
よし、花くらい持っていかなきゃね・・・

店内を見渡すと色鮮やかな花が目に飛び込んでくる
「すいません、その花を包んで下さい」
つくしちゃんにぴったりな花・・・周りを元気にしてくれて何時も太陽に向って
咲き誇ってる花。俺は花を持ってつくしちゃんのアパートまで迎えにいった。
502名無しさん@ピンキー:2005/06/23(木) 17:45:31 ID:dqif7ptq
部屋の前で身だしなみチェックをして、髪を少し直してから数回ノックする・・・
「はぁーい」
「つくしちゃん迎えに来たよ」
ドアがゆっくり開いて中からつくしちゃんがひょっこり顔をだした。
「早かったね?」
「うん、あっこれどうぞ・・」
左手でこっそり背中に隠しておいた花を渡す
「うわぁー綺麗なひまわり、高かったんじゃない?」
「大丈夫だよ〜家にあった花だから・・・」
「本当?ありがとうちょっと待ってて?花飾ってくるね?」
花を嬉しそうに抱えて部屋に戻っていった・・・大人の男って感じ伝わったかな?
バタバタと戻ってきたつくしちゃん・・・いつもの笑顔で声をかけてくれる
「どっか行きたい所ある?遊園地とか動物園とか・・・」
「うーーーーんあ、遊園地がいいな、だって花沢類って人ごみ苦手でしょ?って
それに最近、優紀も忙しくって・・・」
つくしちゃん・・・花沢類の事好きなんだね?
道明寺と別れて花沢類を好きになったの?
はぁ〜心の中でため息をついた・・・
「じゃ遊園地いこう?今からだったら安く入れるし」
「そうだねーー楽しみーーー行こう?」
僕はつくしちゃんに腕を引っ張られるようにして遊園地に向った・・・
そっからは・・・凄かった、ジェットコースターにバイキングそれから・・・
上から落とされるヤツに・・・うげぇ・・・目が回るよ
503名無しさん@ピンキー:2005/06/23(木) 17:45:59 ID:dqif7ptq
目をキラキラさせて「次はあれ、次はこれ」なんて大ハシャギのつくしちゃんに
圧倒されっぱなし・・・花沢類は人ごみが嫌いなだけじゃないね・・・遊園地に来ないのは
しこたまひっぱり回された後、場内はライトアップされて恋人達でピンク色の世界に変わった
「ちょっと和也君」
恋人達が羨ましくてつくしちゃんの腕に自分の腕を絡めた・・・
「だってほら、今日はデートなんだし・・・」
「そ、そうだね・・・でもこれ逆じゃない?」
腕を解いて僕の腕に手を添えてくれる・・・うれしぃいいいい
他人からみたらカップルに見えるかな?見えるよね?
だってつくしちゃんの顔は赤いし僕の顔も・・・
「なんかお腹空かない?」
「そうだね?なんか食べたいものある?」
「実は家で食べないかなって・・・用意してきたんだけど?」
「いいの?」
ゆっくり僕の目をみつめて頷くつくしちゃん・・・
部屋に入るって事は・・・いいって事だよね?つくしちゃん
神様・・・忘れられ率95%だった僕にこんな嬉しいプレゼントありがとぉおおお
お酒用意したほうがいいよね?『素敵な夜に乾杯』だよ!!!
帰りにワインを買ってつくしちゃんの家に向った。

綺麗に整頓された部屋の真ん中に机を挟んで座る
「もうちょとで出来るから待ってて?」
「うん」
なんだか新婚さんみたいな会話にドキドキが止まらないよ・・・
机には手作りの美味しそうな料理が並んで目の前には愛しいつくしちゃん・・・
ワインを抜いて食事を勧める
504名無しさん@ピンキー:2005/06/23(木) 17:46:47 ID:dqif7ptq
「おいしいよつくしちゃん」
「よかったーそう言ってもらえて。どんどん食べて」
料理と共にワインもどんどん進む。僕・・・お酒弱いんだよ〜つくしちゃんも
顔が赤くて大きな目なんてトロンとしてる・・・
「あーあたし酔っちゃったかも」
キターキタキタキターーーーGOって事だよね?
口に運んだワインを机に戻して・・・つくしちゃんの横に移動する・・・
「へへへどうしたの和也くん?」
酔ってヘロヘロになってるつくしちゃんを抱き寄せてアゴに右手を添えて
キスをする・・・カッコいいよね僕?
「うううんんんん?」
胸をぐいぐいと押されるけど恥ずかしがってるだけだよね?
女の子に恥はかかせないよ・・・
角度を変えて唇を重ねながら緩んだ唇を割って舌を入れる
逃げる舌を追う・・・口内を彷徨う舌がつくしちゃんの歯茎や上あごに
当たって時折つくしちゃんが僕のTシャツをきゅっと握る・・・
舌先がつくしちゃんの舌をみつけて絡める・・・先端でチロチロ舐めあって絡める
「んふぅ はぁぅ」
つくしちゃんから始めて聞く甘い声で一気に下半身が反応した・・・
服の上から胸の膨らみを下から上に揉みながら唇から漏れる声を楽しむ
畳に手をついて体を支えてるつくしちゃんの腕が俺の首に回った・・・
唇を離して胸を愛撫していた手を休めてつくしちゃんを抱き上げてベッドに運んで寝かせる・・・
恥ずかしいよーーー神様。
だけどお酒で赤い顔がさっきより赤くて目なんかもうトロントロンのつくしちゃん・・・
焦り気味の僕はTシャツを勢い良く脱いでもう一度深い深い大人のキスをしながら
つくしちゃんの服の中に手を忍ばせる
505名無しさん@ピンキー:2005/06/23(木) 17:47:31 ID:dqif7ptq
「はぁんはぁう」
体のラインを手でなぞって下着の上から膨らみを揉む・・・
形がいい胸を揉むと舌の動きがおろそかになる・・・
唇を下に移動させて首筋をぺロッと舐める
「あん あ・・・あん」
下着の上からじゃなくて柔らかい胸を触りたくて下着を上にずらして露わになった胸を揉むと
さっきより甘くて少し高くなった声でつくしちゃんが喘ぐ
「あん、はぁ、はぁ」
さっきからたまに硬いものが指に触れて・・・そこに指がかするとつくしちゃんが体をくねらせるんだ
Tシャツをめくり上げてその正体を確かめると・・・
胸の真ん中の突起がつーんと立っていて引力のように引き込まれて
胸の突起を口に含む
「あ、あん、はぁん」
吸い上げるといやらしい音がしてちゅぱちゅぱと繰り返しながら反対の胸を指で弄る
「んんん、あん、あん」
つくしちゃんの顔を見ると苦しそうな顔でシーツを握り締めてる・・・
気持ちいのかな?おねーーーーさん教えてよーーー
気持ちいいいんだよね?繰り返す行為にさっきからつくしちゃんが太ももを擦ってる
わかった!さっきから触って欲しいんだよね?僕のもさっきからつくしちゃんの太ももに
たまに当たると気持ちよくて・・・
愛撫を止めてつくしちゃんの服を脱がせる・・・
練習しとくんだったよ・・・手順がさなんかパニックだよーーー
Tシャツを脱がせて、ジーンズを脱がせて、ブラを脱がせて・・・
上半身裸になって恥ずかしいのか胸の前で腕をクロスさせてる・・・
もうダメだ・・・そんな顔で見られたら心臓も下半身もドキドキしちゃって
506名無しさん@ピンキー:2005/06/23(木) 17:48:03 ID:dqif7ptq
自分のジーンズも脱いで下着だけになる・・・恥ずかしいよーーー
首をぶんぶんと振ってからつくしちゃんの体に自分の体を重ねて
またまた胸への愛撫を始めた・・・
さっきから気になってる太もものこすりつけは一層激しくなって空いてる手で
下着の上からなで上げる・・・
「あ、あはぁん んんあっ」
やっぱり・・・湿ってるそこを指で溝にそってなでると声が大きくなった
下着に手を入れて茂みを指で優しくなぞりながら溝に指を沈める
「んんん、あん、あん」
指に硬くなった蕾が当たって泉から溢れてる蜜を絡ませて蕾を擦る・・・
声と一緒に足をジタバタさせてるつくしちゃん・・・
泉に指を渋めながら胸を吸い上げる
「はぁん、あん、はぁん」
なんだここは!!!生まれて初めて味わう感触。柔らかくって暖かくて指を離さないそこ
早く入れたいよ〜〜〜!!!
指を回すように繰り返すと
「あん、ダメもう〜はぁん」
今にも泣き出しそうな声で身を捩ってる・・・
名残惜しいけど指を引き抜いて胸への愛撫もやめて体を離して脱ぎ散らかした服からジーンズを探す
ジーンズのポケットの財布から避妊具を取り出す
いい男は必需品だよね?
それを不思議そうにみてるつくしちゃん・・・みないでよーーーーーーーぐすん
「つ、つくしちゃん目閉じてて?」
「あ、ご、ごめん」
僕の言葉に目を瞑ったつくしちゃん・・・避妊具を袋から出して自分の反り返ってそれに装着する
よし!完璧
507名無しさん@ピンキー:2005/06/23(木) 17:48:31 ID:dqif7ptq
足を開かせて足の間に自分の体を移動させるとつくしちゃんの体が硬くなった
「い、入れるよ?」
俺の言葉にゆっくり頷くのを確認してさっき指で味わったそこに沈めていく
ゆっくり焦らず焦らず!
「あ、あん、ああぁん」
全てを沈めると心の中でヤッホーって叫んだ
気持ちよくて夢中で腰を振る僕にしがみつくみたいに僕の背中に手を回してる
「あ、あ、あん、あん、はぁはぁう」
「はっはっはっ、つ、つくしちゃんあ、あっ」
つくしちゃんの声がいやらしくて腰を一心不乱に振る
「ダメ、そんな、はっはぁう、あん、あん」
さっきより早く腰を振って突き上げる・・・先端がつくしちゃんの壁に当たって気持ちい
「あん、ダメあ、あ、あんあんイッちゃう」
「ぼ、僕も限界・・・」
そんな嬉しい事言われたら止められないよ
強く突き上げると
「あぁっぁっぁん」
「はっくぅうううう」

気持ちよすぎていってしまったよ・・・
508名無しさん@ピンキー:2005/06/23(木) 17:48:54 ID:dqif7ptq
くん、和也くん起きて?」
「んんんん・・・?」
誰かに呼ばれて目を開けてみる・・・
そこには花沢類が怖い顔で腕を組んで立ってる・・・その横にはつくしちゃん・・・
「早く起きなよ、牧野が寝れないでしょ?」
「お酒飲んでたら和也君寝ちゃうんだもん、ここに泊める訳にもいかないし」
つくしちゃんがさっき脱がせたはずの服を着ていて?????
「え?僕達、さっき・・・Hしたよね?」
ゴン!
「いたっ痛いじゃないか花沢類」
「何言ってるのよそんなわけないでしょ?口空けて寝てたのに・・・」
つくしちゃん・・・
「早く起きてよムカツクんだけど」
僕はわけがわからなくて自分の体を見る・・・服も着てる・・・寝てたのは畳の上
「神様のばかぁああああああああ」
ワインで酔っ払って寝てしまった・・・のか?今度はお酒なんか飲むもんか
絶対につくしちゃんと・・・
「きゃーーー和也くん鼻血」
509名無しさん@ピンキー:2005/06/23(木) 17:50:06 ID:dqif7ptq
やっとできた・・・読みづらくてスマソ
誤字脱字あったらスマソ
暫く逃亡いたします
510名無しさん@ピンキー:2005/06/23(木) 23:24:54 ID:3y5Xn1hA
>>509さん
GJ!やばい、和×つくもありかも。
開眼させてくれてトンクスw
511tukatuku:2005/06/24(金) 05:35:45 ID:8CKZGbGc
初心者なんで、お手やわらかにm(__)m


道明寺はNYに行ったきり、電話1本くれなかった。
4年前のプロムの後、道明寺は
『用が有る。』と帰ってしまい、
私は寂さを紛らわす為にF3や桜子、滋さん達と朝まで花沢類の家で
飲み明かした。翌日、TUKOSHIを見つけて、フッと笑いが込み
上げてきて、幾分、明るくなった気持ちで家に着くと、パパとママが
泣いていた!
『どーしたのよ?まさか、またサラ金・・・』
ちゃぶ台の上には、黒革のトランクが開かれて置かれ、中には刑事ドラマで
しか見た事のない、札束が・・・
『まさか?・強盗・・』
512tukatuku:2005/06/24(金) 05:43:51 ID:8CKZGbGc
511〜

『つくし〜、道明寺さんが来て、置いてったのよ〜。あんたを下さいって!!』
ママの涙は嬉し泣きだったんだ・・
『あいつ、私を金で買うつもり?』
『そうじゃないよ、つくし・・』
513tukatuku:2005/06/24(金) 10:14:11 ID:8CKZGbGc
『道明寺家の跡取に相応しい男になって、迎えに来るから、
 つくしに花嫁修業させて欲しいって、つくしは頭がいいから、
 大学行かせてやってくれって・・・』
パパの眼鏡も涙で光ってる・・
『あんなお坊ちゃまが土下座してたよ。パパはつくしに苦労
 ばかり掛けて、恥ずかしかったよ。きっと、お前は幸せになれるよ、
 つくし、良かったな・・』

道明寺はいつも、私の事を心配してくれてる・・離れて1日も経ってないのに、
会いたくて、会いたくて涙が零れた。
514tukatuku:2005/06/24(金) 10:23:55 ID:8CKZGbGc
だけどその後、道明寺への連絡は一切繋がらなくなった。
『姉ーちゃん、あれ、手切れ金だったんじゃない?』
進の言葉に言い返せなくなる程、4年の音信不通は私を不安にさせた。
『今日ではっきりするから!』
高等部の時に椿お姉さんからプレゼントされたドレスを着てプロムに向かった
515tukatuku:2005/06/24(金) 10:32:04 ID:8CKZGbGc
『牧野、綺麗だ・・』
今夜のエスコートを買って出た花沢類が、私の髪飾りを挿し直してくれる。
『(///)花沢類の方が綺麗だよ・・・』
花沢類に見つめられると、相変わらず恥ずかしくてドキドキしてしまう。
『お前ら、何してるの?』
516tukatuku:2005/06/24(金) 10:42:42 ID:8CKZGbGc
道明寺が眉間に皺を寄せて立っている!!
インポートのスーツは道明寺の体格の良さを際立たせ、シックなシャツは4年振りの
道明寺から大人の色香を漂わせている。
私は体中の血が一気に上がるのを感じた。体が動かない・・
『牧野・・?』
517tukatuku:2005/06/24(金) 10:53:19 ID:8CKZGbGc
道明寺はかけ寄って、私を強く抱きしめた。広い胸に、泣き顔を埋め隠す。
私達の再会に涙は似合わないよね。
『行くぞ。牧野。』
道明寺が腕を乱暴に掴む。
『へ?行くって何処に・・』
『俺は限界超えまくってんダ!』
『(///)ちょ、待って!花沢類に、アレ?花・沢・類・・』
周囲を見回しても花沢類の姿はなかった。

・・・ありがとう、花沢類・・・
518tukatuku:2005/06/24(金) 11:06:56 ID:8CKZGbGc
4年振りの道明寺邸、出迎えたのは、懐かしの?たまさん。
『センパイ、お久し振りです。』
『つくし、坊ちゃんのコンドーム全部に穴を空けといたから、今夜で決める
 んだよ、いいね!名付けて・・うっ!』
道明寺が私の耳元で囁くたまさんの襟首を掴んで放り出す。
519tukatuku:2005/06/24(金) 11:16:13 ID:8CKZGbGc
連れ込まれた部屋は今まで入った事のない部屋だった。毛足の長い白い
絨毯が一面に敷き詰められ、柔らかい色合いの家具が宝石の様な照明に
輝いている。思わずため息が洩れた。
『どうだ?お前の部屋だ。』
無表情に道明寺が囁く。
520tukatuku:2005/06/24(金) 11:46:04 ID:8CKZGbGc
『何、言ってるの?』
私の中に渦巻いていた4年間の思いが溢れ出す。
『連絡1つ寄越さないで、私がどんな気持ちでいたと思ってるのよー!』
振り上げた腕を道明寺がぐっと持ち上げ、私の瞳を覗き込む。
『でも、お前は信じて待っていた。俺は奴等に認められて戻って来たんだ!
 牧野、もう何も心配すんな・・・』
道明寺の熱い唇が私の額、頬、唇に落ちて、隙間を割る・・

 
521tukatuku:2005/06/24(金) 11:52:08 ID:8CKZGbGc
しばらく、休憩します。ビギナーなんで、いっぺんに書き込み過ぎて
エラーになったりと疲れました(^^ゞ


522名無しさん@ピンキー:2005/06/24(金) 11:57:56 ID:UwnA+/QA
多分色々言われると思うが、とりあえずsageろ。
あと半年ROMれ。
523名無しさん@ピンキー:2005/06/24(金) 12:56:39 ID:eUgPsTmR
(・∀・)ニヤニヤ(・∀・)ニヤニヤ
524名無しさん@ピンキー:2005/06/24(金) 13:59:31 ID:raovwI2L
>> 522
き、厳しいっすね。
やっぱあれかな、つかつくはみんな読みすぎて目が肥えてるのかな。
525名無しさん@ピンキー:2005/06/24(金) 14:45:44 ID:UfOzilji
>>509さん、GJ!すんごく面白かったです〜。
>>511さん、皆が待ってるつくつか書いてくれてありがトン。
526名無しさん@ピンキー:2005/06/24(金) 14:50:33 ID:jpCqETbJ
書き手はageても大丈夫だよ。ここではそれ常識だったよね?
>522は荒らしでしょ?
527名無しさん@ピンキー:2005/06/24(金) 15:35:55 ID:WPHRXh3k
書き手さんはageてもいいんでつよ。
気にせず続きヨロ。
528tukatuku:2005/06/25(土) 04:13:51 ID:IkSfEeye
↑皆様のご意見、有難うございます。sage方知らなかった私・・。
途中なんで、終わらせますが、下手な人の後は書きやすくなると思って、
今回までは、許して下さいね。

私はここの、つかつく作家さん達の大ファンなんで、先生達の新作、楽しみ
にしてまいまーす!

529tukatuku:2005/06/25(土) 04:32:45 ID:IkSfEeye
521〜

道明寺の熱い舌が、口内を深くかき乱す。
『うっ・・ふっ・・』
吐息が零れる。舌を捕らえて甘く噛んだ。
もっと、もっと、道明寺を深く味わいたい。
私はこんなに、道明寺を求めてたんだ。
道明寺が突然唇を離して、長い指で私の顎を捕らえる。
『お前、益々、可愛くなってる。』
(///)相変わらずハズカシイヤツ。
私を抱き上げるとベッドに沈めた。
背中に手を廻し、薄いシルクのドレスを一気に足元まで流れ落とす。
『ちょ、待って。電気消して!』
『全部、見せろ。』
低い声に圧倒される。
530tukatuku:2005/06/25(土) 04:46:31 ID:IkSfEeye
道明寺はジャケットを投げ捨てると、ネクタイを引き抜く。
『脱がせろよ。』
私は道明寺のシャッのボタンに手を掛けたけど、指が震えて
上手くはずせない。道明寺がシャツを脱ぎ捨てると、筋肉で
引き締まった、逞しい体が現れ、私の鼓動が高鳴る。
道明寺は私の下着を脱がせながら、眉を寄せる。
『なっ、何よ?』
シーツを手繰り寄せ、体を隠した私を驚きの表情で見つめている。
『お前、やらしい体になったな。』
『はっ?何よ、やらしいって!』
道明寺はシーツの上から私の胸を指で弾いた。
『ここも、前より膨らんでるだろ?』
531名無しさん@ピンキー:2005/06/25(土) 05:02:12 ID:SzvyoZ/G
つかつくとてもイイ!楽しく読ませて頂いてます。
532tukatuku:2005/06/25(土) 05:13:21 ID:IkSfEeye
シーツを剥ぎ取られ、乳首を吸い上げられると、堪られず声が洩れた。
『あん!』
『すげえ!声も可愛い・・もっと、聞かせろ・・』
私の1番好きな、道明寺の笑顔が映る。
耳たぶから首筋をなぞり胸を這う唇。その合間に道明寺の足は
私の下肢を割り、膝で中心を擦り始めた。
『いやっ!』
中心に与えられる、初めての刺激に全身の血が駆け巡り、白い肌が
桜色に染まる。
赤く立ち上がった胸の粒をしゃぶられると肌が粟立つ。
『っあぁ、・道、明・寺・・』
道明寺に足首を掴まれて、大きく開かされる。
『だっ、だっめぇーー』
私は慌てて、足を閉じ様とするけど、道明寺の腕はビクリとも動かない。



533tukatuku:2005/06/25(土) 05:43:15 ID:IkSfEeye
『ベタベタだ。』
易々と中心に顔を埋めて、蜜をなめられると、体が大きく震えた。
恥ずかしさと快感で涙が零れる。
赤く張り詰めた芯を硬い舌でたっぷり回されて、一気に血が上り、大きく反り返った。
荒く肩で息を吐く私の唇に、嬉しそうにキスを落とす。
『イッたな!』
道明寺はベルトに手をかける。道明寺が取り出したモノを目の当たりにして、私は青ざめた。
『やっ・・無理・・許して!』
『お前、今さら!』
私を見据える眼光が怖くて、目を逸らす。
『牧野・・・』
道明寺は青ざめた私を安心させようと、優しく肩を抱きよせ、ゆっくりと内腿を撫でる。
『あっん・・』
内腿を這う指の感触に甘い吐息が零れる。私の体がまた熱くなり出す。
長い指がゆっくりと中心を探り始めた時、私の中から流れ出したものがシーツを赤く染めた。

534tukatuku:2005/06/25(土) 06:03:38 ID:IkSfEeye
『あ!』
『え?』
私は道明寺の肩を押し退けた。
『ごめん、生理になっちゃった♪』
私が舌を出して謝ると、道明寺は顔を真っ赤にして怒り出した。
『テメェ、ふざけんな!!わざとかーー?』
『な!わざとの訳ないでしょ!』
怒鳴られて、私も怒り始める。
『俺は整理だろうが、なんだろーが、全っ然、構わねーんだよ!!』
道明寺は荒々しく私を押し倒した。
私の脳裏に4年前の西門さんの言葉が過ぎった・・「可哀想に 司。」
ホントだ。道明寺可哀想・・・
『ごめんね。いいよ、大丈夫。道明寺が嫌じゃないなら。』
私はニッコリ笑って抱きついた。



535tukatuku:2005/06/25(土) 06:34:53 ID:IkSfEeye
道明寺の険しい表情が崩れて、私の瞳を覗き込む。
『いいんだ、牧野。これからは、ずっと一緒だってーのに焦った・・』
『ずっと?』
私はその言葉を確認する。
『あー、ずっとだ。』
道明寺は私の唇に指先を当てると、夢の続きの様な優しいキスをしてくれた。

ー翌朝の道明寺邸の様子ー

つくしがこっそり洗おうと思ってたシーツが、着替え中に消えてしまい、
慌てて洗濯室を探し廻ったが見つからない。
『一体 何処?(|||)』

タマはツクシの初夜の血?が付いたシーツを椿に見せて喜んでいる。


道明寺は通勤途中の車の中で
『マジ、5年後になるかも・・』
と溜息を付いていた。


                            END
536tukatuku:2005/06/25(土) 06:46:19 ID:IkSfEeye
>>531さん、
励ましを有難うございます。もの凄く救われた気分でした。
早く終わらせ様と焦ってたので、返事が遅くなりました。
早起き?ですね。私は元々のロム專に戻りますが、このスレ大好きなので、
終わらせない下さいね。

537名無しさん@ピンキー:2005/06/26(日) 01:27:58 ID:sSYFq8K6
531です
つかつくお疲れさまでした。次回作も楽しみにまってます。
538名無しさん@ピンキー:2005/06/26(日) 19:45:34 ID:3h//eNd2
ツカツクまどろっこしくなくてイイー ◆萌えまちた◆
539名無しさん@ピンキー:2005/06/26(日) 23:57:14 ID:jJ6YUGll
TukaTukuは神尾葉子か、B型だろう気に入ったから、もっと書け
540名無しさん@ピンキー:2005/06/27(月) 00:14:33 ID:bV6PXP6f
和也×つくし良かったです。
また書いてください面白かったです。
541名無しさん@ピンキー:2005/06/30(木) 17:22:29 ID:7jR7YfiB
保守
542名無しさん@ピンキー:2005/06/30(木) 18:29:01 ID:3pvPamcv
往年の作家さん、また書いて下されないかな(´・ω・`)
543名無しさん@ピンキー:2005/07/02(土) 00:20:25 ID:beK0ukug
>542
サイト持ちさんは良い話し聞かないからか
サイトで読んじゃうからイラネ
作家様お待ちしてます
544名無しさん@ピンキー:2005/07/02(土) 09:12:15 ID:wVv95ALk
いろんな作家様のいろんなカップリングのお話読みたいな
作家様お願いします。
545名無しさん@ピンキー:2005/07/07(木) 14:48:47 ID:XEQJTdHv
だれもいなひ・・・
546名無しさん@ピンキー:2005/07/07(木) 20:40:24 ID:qc0runO1
花火さんがアンケ取ってるよ。更新が楽しみ
547名無しさん@ピンキー:2005/07/11(月) 08:13:43 ID:B0KzwiAr
保守age
548名無しさん@ピンキー:2005/07/15(金) 20:49:28 ID:64ZOUT1x
寂しい夏ですね…
549名無しさん@ピンキー:2005/07/16(土) 18:45:17 ID:ob3cQZE7
申し訳ないが花火氏のアド紛失してしまった
問題がないのであれば、花火氏のアドを教えて貰いたいのだが

もちろん遊び半分で行く訳ではないよ
とーぜん「花より男子」は熟読済です

お願いします
550名無しさん@ピンキー:2005/07/16(土) 20:28:45 ID:K65gl1tn
花火まいんど で検索すれば出ますよ
551名無しさん@ピンキー:2005/07/16(土) 20:42:07 ID:ob3cQZE7
>>550
無事たどり着けました。ありがとうございました。
552名無しさん@ピンキー:2005/07/17(日) 14:11:41 ID:Szbr9W6w
ホントに検索にひ っ か か っ た。
キーワードが(ry

いくら臭英社だからって、オリジナルあるからって、そりゃないでしょ。
虹エロおいてるんだから、ちょっとは配慮した方がいいでないの?
553名無しさん@ピンキー:2005/07/17(日) 15:48:17 ID:nlEUKgb+
エロ有なんだから控え目にしてりゃ
こんな事言われずに済むのにさ。
554名無しさん@ピンキー:2005/07/17(日) 18:29:07 ID:S+ZY29Zf
花火タン叩かれてるの毛?
555名無しさん@ピンキー:2005/07/17(日) 21:59:18 ID:aGvoObee
保守☆
556名無しさん@ピンキー:2005/07/19(火) 21:56:08 ID:cpOHYPQ4
dat落ちなんて嫌なので下手だけど投稿してもよろしいでしょうか、、?マイナーなカプですが
557名無しさん@ピンキー:2005/07/19(火) 23:52:29 ID:2dASM3eH
是非お願いします。
558名無しさん@ピンキー:2005/07/22(金) 01:31:34 ID:tWMauXRK
類つくはおけ?
559名無しさん@ピンキー:2005/07/22(金) 01:39:07 ID:YggrAbr5
おけです。
お願いします。
560名無しさん@ピンキー:2005/07/22(金) 06:42:40 ID:DZNB6aG5
おけっていうか歓迎ww
561名無しさん@ピンキー:2005/07/24(日) 16:04:50 ID:EAzGTD2/
8cgウザッ
158とも仲良しだと知ったキモスw
2人の書く話面白くないw
最近、作家さんが増えてやっとわかったw
562名無しさん@ピンキー:2005/07/24(日) 20:58:44 ID:TzKa9j55
>561
そういうこと書くと職人が減るよ!
書いてもらってるんだから職人の悪口イクナイ(`Д´)!

563名無しさん@ピンキー:2005/07/25(月) 00:01:53 ID:Gd4rzdi+
そうだそうだ!
貴重な職人さん今いづこ…

誰も書かないから今頑張って考えてます。
564名無しさん@ピンキー:2005/07/25(月) 02:40:08 ID:2d6JH60n
だって他の作家さん達はヤツ達のせいで書きたくないって
言ってる人いるんだよ。だから書いただけーーー
565名無しさん@ピンキー:2005/07/25(月) 03:17:23 ID:JO9YRiiF
それでも言っていいこと悪いことの判断をした方がいい。
漏れが新規の職人なら書きたくてもそんなこと書かれたら怖くて投下できない。
そういうこと書くと新規職人も遠ざかることを考えるんだな。新規を締め出してる
感じがする。そいうやって過疎スレの道に繋がるんだ。
私が言ってること間違ってるか?
566名無しさん@ピンキー:2005/07/25(月) 06:45:32 ID:6yZHt2cR
>>561
>>564
はいはい。
私怨はサイトにいって本人にぶちまけて下さいね〜。
ここで陰口たたいてないでさ。
567名無しさん@ピンキー:2005/07/25(月) 07:57:14 ID:qbTH+oS4
>564
568名無しさん@ピンキー:2005/07/25(月) 08:17:21 ID:qbTH+oS4
>564
誰よその作家ってのは。
実はあんた自身じゃないのか?
人気で158さんや8cgさんの足下にも及ばないもんだからやっかんでんの?
ここはエロパロを楽しむスレなんだよ。
出てけや。
569名無しさん@ピンキー:2005/07/25(月) 13:44:09 ID:OTv/91JW
みんなおこっちゃイヤ!
570sage:2005/07/25(月) 14:45:36 ID:Lb4pLZ8Y
点呼! おー!

いち!
571名無しさん@ピンキー:2005/07/25(月) 14:47:14 ID:Lb4pLZ8Y
ごめん。アゲちゃった
572名無しさん@ピンキー:2005/07/25(月) 15:18:45 ID:H7W6ulPw
( ・ω・)y―┛~~~
573類つく1 嫌いな人はスルーで:2005/07/25(月) 20:01:19 ID:m/SQM0o+
おつまみにドゾー ( ´∀`)つ


「あのさ、道明寺ってアホなの。野生の勘だけやたら発達してるけど…
 それに性格も最悪だし ガキんちょだし…」

いつもの癖だね、牧野。
アンタがやたらと饒舌なのは 緊張してる時と
―言い出しにくい事を隠してる時。
オレは多分聞きたくないその続きを
それでも促す為に言葉を紡ぐ。
「…牧野。」
その声にぴくんと体を強張らせて 
少し眼を伏せ それから牧野は真っ直ぐオレを見た。

オレが好きになった眼。
夏の風みたいな凛とした眼だった。

「―だからね、私アイツを守ってやる事に決めたの。ずっと。」

知ってたよ 牧野。
今では誰でも知ってる。
アンタはちゃんと司を待ち続けた。
司もちゃんとアンタを愛し続けた。
その本気さが到底ありえなかったおとぎ話みたいなハッピーエンドを引き寄せた。
司がアンタを迎えに来て、初めてのお披露目パーティでは
アンタに対して陰口というにはあからさますぎるほどの悪口が会場中を埋め尽くしていた。
ブランド意識にどっぷりつかった愚鈍な連中の中にはアンタに向かってそれを言うヤツすらいた。
そんなヤツらにあの鉄の魔女が
『私の義娘に何か?』
ときっぱり言い放った事はもはや伝説みたいに語られてる。

「だからね…だから。」
語尾が震えて 牧野の眼に涙が浮かぶ。
オレはそれ以上言わせたくなくて
彼女を引き寄せて唇を塞いだ
唇も華奢な肩もどこもかしこも震えていて オレは気が狂いそうな気がした。
彼女に触れたのは勿論これが初めてで
そして最後になることはわかっていた。
こうしないとオレの中のアンタを殺せないとオレもアンタも知ってる。

…だからアンタはオレに抱かれに来たんだ。

思い込みにしか過ぎないだろう その可能性に
わかっていながらオレはしがみつく。
「ふ…ぅっ…んん」
深く舌を差し入れると ねっとりと甘い舌が震えながら応えてきた。
押し返すような抵抗も気付かない振りで封じ込める。
574名無しさん@ピンキー:2005/07/26(火) 08:06:33 ID:x5ASvGUU
わお♪類つくだ。GJです。
続きお待ちしてます。
575名無しさん@ピンキー:2005/07/26(火) 11:51:17 ID:dT4A7wAk
おつまみウマー
続きも楽しみにしてます。
576名無しさん@ピンキー:2005/07/26(火) 23:46:29 ID:dAiyKvxH
8cg氏のサイトがいきなり休止になったのって
やっぱ>>561の・・・? 私怨ガクブル
577名無しさん@ピンキー:2005/07/28(木) 00:13:18 ID:3Mv59F3E
花火さん所もそうだったけど。
ここをロムってるからか?知り合いが
ロムってるからか仕事が速い・・・
頑張って下さい。
578名無しさん@ピンキー:2005/07/28(木) 00:45:39 ID:1cGrYn5e
まさか、ここロムってて個人サイト休止って有り得ないですよね。
大した批判じゃないし。てか、なんで批判されてんの?
休止に追い込まれる程の後ろめたい何かがあるとか?
579名無しさん@ピンキー:2005/07/28(木) 00:56:30 ID:6nEy7e0R
>578
知らないだろうけど、
8cg氏んとこは、18歳以下でも見れるスレに直リン張られたんだよ。
18禁を載せてる以上、18歳以下でも見れるサイトに直リン張られりゃ、
サイト運営を自粛する選択肢が浮上するだろうよ。
ここでの批判が直接休止につながったわけではないんじゃね?
580名無しさん@ピンキー:2005/07/28(木) 01:23:20 ID:2jvJLWlC
>>579
スレ?サイト?どっち?
581名無しさん@ピンキー:2005/07/28(木) 02:05:45 ID:3Mv59F3E
結局はここだって年齢規制なんてないし
ここにアドのせてる訳だし
前はヲチスレで叩きあいみたいなのもあったけど
虹だけでなくBBSとか他サイトでも話題のグループの名前だしてたから
区別つけなかったのは痛いかもね頑張っていただきたい。
582名無しさん@ピンキー:2005/07/28(木) 07:20:28 ID:v90CXB3y
≫581
21歳以下は来ちゃダメな板って書いてあるだろヴォケが
半年ROMしろや夏厨ウゼェ
583名無しさん@ピンキー:2005/07/28(木) 14:00:56 ID:BJRQE9GK
>21歳以下は来ちゃダメな板って書いてあるだろヴォケが

21歳以下のヤツで見たいやつはそれでも来るやつは来るだろ。
年齢なんて偽れるわけなんだし。

584名無しさん@ピンキー:2005/07/28(木) 14:06:32 ID:dr+Wr61r
すっかり夏ですね。
585名無しさん@ピンキー:2005/07/29(金) 00:47:11 ID:nmBPeLIf
>>584
そうですね、めっきり。

…高原の別荘に招かれたつくしが、夜シャンパンを飲みすぎて…

みたいなのが気分治しに欲しいとこだなぁ〜 とか言ってみるテスト
586名無しさん@ピンキー:2005/07/29(金) 01:31:24 ID:uMPqSi9+
喧嘩ヨクナイアルヨ。カルシウムトルイイヨ。
587名無しさん@ピンキー:2005/07/29(金) 20:20:59 ID:dRLR/N7D
スレチだね(´・д・)(・д・`)ネー
588名無しさん@ピンキー:2005/08/01(月) 19:10:36 ID:F0TRNAlx
だ〜れも、いない。
589類×つく  :2005/08/02(火) 11:55:50 ID:+jCerkG/
かなり間が空きましたが、>>433からの続きです。


「あ・・・たしっ、アレなのよ・・・」
「アレ・・・? アレって・・・?」
「アレはアレよっ!そんな恥ずかしいこと言わせないでよね。」
「アレ?・・・ごめん・・・考えたけどわかんないや。なに?」

普段は人一倍敏感な癖に、なんでこんな時にその勘が働かないのよ・・・

「あーのーねーっ!だから、あたしは、"処女"だって言ってんのっ!!」

肩で大きく息をしながら、自分がとんでもない事を口にしたのだと気付いたのは
数秒後。 目のには固まったままの花沢類・・・

「・・・ち、違うの 今のは間違い!お願い、忘れてっ。」

なんて言ってはみたものの、後の祭りだったりする訳で・・・

「牧野、まじで?」

お?花沢類が驚いた顔してる?もしかして、功を奏したのかも。
これで、あたしに手を出す気もなくなったよねっ!
なぁんて思ったのは間違いの元で・・・・

590名無しさん@ピンキー:2005/08/02(火) 11:57:21 ID:+jCerkG/
「もしかして、男にフラれるのってそれが原因?」

うっ。そんなあからさまに言わなくても・・・

「悪かったわね、だっていざとなったら、身体が拒絶反応を
起こして、つい手足が出ちゃうんだもん・・・」

「ぷっ くくくっ。牧野らしいや。相手の男、気の毒に・・・」

「ちょっと!そんなに笑う事ないでしょ。」

「でもさ、相手の男に感謝しなくちゃね。」

「へ?感謝? 何で?」

「だって、それって俺が牧野の初めての男になるって事でしょ。」

ちっがーう!違うだろ、それは・・・

「あのね、だからね、花沢類あたしに、その気は・・・」

「牧野。」

「え・・・?」

「俺、すごく嬉しい!」 

―――花沢類の零れるような満面の笑顔―――

・・・・・もしもし?ハナザワルイさん?人の話聞いてます?
しかも、その笑顔はなんでしょう?

人の気持ちはお構いなしに、どんどんと手を進めていく花沢類に
あたしは必死でストップをかけた。

591名無しさん@ピンキー:2005/08/02(火) 11:59:44 ID:+jCerkG/
「だめったら駄目!」

「牧野、往生際が悪いよ。ここまで来たら覚悟決めちゃいなよ」

「そ、それは・・・」

「俺の事、嫌い?」

「・・・きら・・いじゃ・・・ない」

「じゃ、いいじゃん。」

・・・そうゆう問題なのか・・・?
あたしが不安そうな顔をしていたのを読み取ったのだろう。
花沢類は、あたしに一つ提案をした。


「わかったよ。じゃ、こうしよう。牧野に拒否権をあげるよ。」

「・・・拒否権?」

「そう。もし、俺が今からする事に牧野が少しでも嫌だと感じたら、
はっきりそう言って?そしたら、俺はそこから何もしない。」

「・・・ほんとに?」

「ああ、約束するよ。牧野に足蹴にされるのは嫌だしね。くくっ・・」

・・・・なんか複雑だ・・・。

「・・・キス・・・してもいいよね?」

花沢類の一言に、あたしはうつむいて、頷くことしかできなかった。
その後の記憶は殆どなくて・・・気が付いたときには、あたしは
花沢類の腕の中で、なされるがまま・・・


592名無しさん@ピンキー:2005/08/02(火) 12:07:25 ID:+jCerkG/
まったく、強情な彼女は中々首を縦に振ってはくれなくてちょっと
焦ってしまったけれど、他の男に取られるのを手を拱いて見ているのは
もう我慢の限界だったから。

牧野の許可をもらってくちづけた後、彼女の顔は今まで見たことも
ない位真っ赤で、こっちにまで緊張が伝わる程震えていて・・・

思わず俺は自分の方にシーツを手繰り寄せて、恥らうフリをしながら

「初めてなの・・・優しくしてね?」

なーんて言ってみたりした。牧野には、枕を投げつけられたけど、
少しは緊張がほぐれたかな・・・

牧野の腰を抱き寄せついばむようなキスを繰り返し、慣れた頃に
深く唇を求め、逃げる舌を追い絡ませる。

「んっ、んんっ〜〜〜〜っ」

彼女が何か必死に訴えようとしているけれど、もう聞く耳さえ
持てなくて、そんな余裕も全然なくて。

バスローブのはだけた胸元や、裾から覗く白い脚に我慢の限界を感じ
すぐにでも牧野の中に入りたい衝動に駆られたけれど、それよりも
キスに酔いしれる牧野の表情を、もう少し見ていたかった。

593名無しさん@ピンキー:2005/08/02(火) 12:09:29 ID:+jCerkG/
唇の輪郭を指でなぞりもう一度深くキスをする。
バスローブの上から優しく胸に触れると、ピクッと牧野の身体が反応した。
ゆっくりと撫でるようにしながら、小さな突起を見つけ甘噛みする。

「あんっ・・・」

今まで聞いたことのない様な甘い声が、牧野の口から漏れた。

「牧野、ここ感じるんだね」

耳元でそっと囁くと、潤んだ瞳で何かを必死で訴えようとする牧野。 
邪魔なバスローブを一気に剥ぎ取って直接、口に含み舌で転がす。

「あっ・・・あんんっ・・・はなざわ・・るい・・ やぁっ、
ま、待って・・・」

「ん?どしたの?もう、拒否権発動?」

「ち・・・がっ・・。恥ずかし・・・から、あんまり・・見な・・いで」

「どうして? 小ぶりだけど、かたちのいい胸も、華奢な首筋も、
白くてすべらかな肌も・・・こんなに綺麗なのに。大丈夫だから、
俺に全部任せて?」

594名無しさん@ピンキー:2005/08/02(火) 12:18:04 ID:+jCerkG/

俺のその言葉に恥らいながら伏目がちに小さく頷く牧野。
そんな牧野がたまらなく愛しくて、自分のものだけにしたくて、
身体中に赤い印を刻み付けた。

下着の上からクレバスをなぞると、抗うように固く膝を閉じる。

「んっ、やっ・・・駄・・・」

牧野が拒絶の言葉を口にしようとする度にキスで唇をふさぎ、
啌内を指で蹂躙する。「駄目」なんて拒絶の言葉は、言わせないよ。
牧野にはああ言ったけれど、元から「拒否権なんて与えるつもりはない」しね。

強引に脚を割り、クラッチから指を差し込んでその場所の反応を
確かめる。
「牧野、もうこんなに濡れてる・・・始めてなのに感じやすいんだね。」

「んんっ・・・そんな事・・・」

「そう? じゃあ、これはなに?」 

愛液ですっかり濡れてしまった指を、牧野の目の前にかざして舐めて見せた。

「牧野の味がするよ。」

「や。もうやめ・・・」

「ここでフェードアウトする?」

そんな気も無い癖にわざと意地悪く聞いてみせる。

「ふぁっ。あぁっ・・・・んんっ。」

牧野は指の動きに翻弄されて、返事も言葉にはならないらしい。
もっと俺の指に、唇に乱されて、俺の事しか考えられなくなればいい。
そして、その愛らしい唇も、うっすらと桜色に染まった肌も、甘い吐息も
全部、全部俺のものになればいいのに・・・・
595名無しさん@ピンキー:2005/08/02(火) 12:24:44 ID:+jCerkG/
思いのほか長いので、ここで一旦切りますね。
続きは深夜にでもうpします。次で本当に終わりです。
では・・・ノシ
596名無しさん@ピンキー:2005/08/02(火) 13:31:22 ID:ZkSppVWs
殺伐としたスレに作家さんがキテタ━━━(゚∀゚)━━━!!

大丈夫だから、全部俺に任せて?>こんな台詞を類に囁かれたら、
ハイお任せします。と即答してしまいそうですw

そして・・・
「元から拒否権なんて与えるつもりはない」類クン
黒い・・・wじゃなくて、策士健在の御様子。
ワクテカしながら続きをお待ちしてます♪
597名無しさん@ピンキー:2005/08/03(水) 07:23:25 ID:y59V6W3r
作家様ありがとう〜〜!! イマカイマカと続きお待ちしてますっ
598名無しさん@ピンキー:2005/08/03(水) 11:32:18 ID:xlY8g40t
無粋でごめん、「クロッチ」ね。
599名無しさん@ピンキー:2005/08/05(金) 05:00:55 ID:vnuykW/y
ぎゃっ!やってしまった・・・クラッチって車の部品ジャマイカ il||li_| ̄|○il||li
>>598 ご指摘ありがとうございます。脳内ではクロッチと変換してお読みください・・・

>>596 >>597

有難うございます。ここ最近作家様がいらっしゃらなくて寂しい限りですよね。
次の作家様を待っている間にお目汚しですが続きを投下させていただきます。


下着をそっと抜き取り、膝を割って、クレバスに舌を這わせる。
何度も往復を繰り返し牧野の反応を愉しんだ

牧野は身体を捩って少しの抵抗を見せたけれど、そんな事で
手を緩めたりはしない。

閉じきった花びらを開くと小さな突起を捕らえる。

「んっ・・・なに・・するっ・・・」

「くす。なにするのか聞きたいの?牧野が気持ちイイコトだよ。」

そう言って牧野のまだピンク色の花芯を、ちゅぅっと わざと音を立てて
吸い上げた。と、同時に牧野の腰が浮き、身体がしなったかと思うと、声を上げて
ベッドに沈んで行った。





600名無しさん@ピンキー:2005/08/05(金) 05:02:49 ID:vnuykW/y

「んっ。あぁっ・・・あぁぁぁぁぁぁっ。」

でもまだこれで終わりじゃない。

「もう一回イこうか、牧野。」

まだ息の荒い牧野の秘穴に指を差し入れ、内襞をこすりあげると
その刺激に敏感に反応する彼女に

「ほら、牧野・・・指が入ったよ」

なんて羞恥心を煽りつつ牧野のイイ所を探して攻める

「やぁっ、あんんっ・・・はな・・ざ・・わ・るい・・・あたし・・
また・・・」

「またイッちゃうの?いいよ、イっても。」

「はっ・・・んっ・・・いやっ・・だめ、だめっ・・・ああぁっ・・・」

そんなかわいい顔されたら、俺も我慢の限界。イッたばかりの牧野の
花びらに、自分自身をあてがう。

「牧野・・・入れるよ。」

「ま、待って・・・や・・・」

う〜ん。ここで抵抗されると流石につらいんだけど。

「牧野、瞳を開けて俺を見て・・・?」

「や・・・恥ずかし・・・」

「いいから、 俺を見て・・・」

――――――俺だけを、見て――――――

「・・・花沢、類・・・・?」

601名無しさん@ピンキー:2005/08/05(金) 05:03:42 ID:vnuykW/y

牧野の黒い大きな瞳が俺を見つめる。

「牧野、愛してる。だから、このまま俺だけのものになって?」

耳元で甘い言葉を囁きながら、もう一度深く口付けると
牧野の返事も待たず、熱いたかまりを一気に挿入した。

「うんぅっ。っ痛ぅっ・・・・」

眉根を寄せ、必死で痛みに耐えようとしている牧野を見ていると
たまらなく愛しく思える。

「ごめん、大丈夫・・・?」

「ん・・・ちょっと痛いけど・・・平・・気・・。」
 
牧野のシーツを掴む指の力加減で、どれだけ痛みに耐えているのか
分かる。ちょっとどころじゃないだろ。
あんた、こんな時まで意地を張るんだね。
602名無しさん@ピンキー:2005/08/05(金) 05:05:10 ID:vnuykW/y

「俺の背中に腕をまわして。辛かったら爪を立ててもいいから」

牧野の指が俺の肌に触れたのを確認すると、ゆっくりと腰を浮かせては
沈め反応を見ながら抽送を繰り返した。
そのうち苦痛交じりの牧野の声が艶を帯び、俺の動きに合わせて
中が収縮し始める。

「あっん・・・んんっ・・花沢・・る・・・い」

切なそうに俺を呼ぶ声が、うっすらと涙を浮かべる瞳が、とても愛しくて
俺の腕の中にいる牧野と、牧野の中に在る自分を確かめるように
ただひたすらに牧野を求め続け、そして

牧野の最奥に 欲望の丈を すべて そそぎ込んだ。


603名無しさん@ピンキー:2005/08/05(金) 05:08:09 ID:vnuykW/y

目を覚ますと、目の前には花沢類のビー玉の瞳

「はよ。」

花沢類がふわりと微笑む。

「お・・・はよ。」

そうかあたし昨夜、花沢類と・・・

「牧野?どうしたの?」

花沢類が、慌てた様子であたしに声を掛けた。

やだ、涙が止まらない・・・

「もしかして、強引すぎた?それとも、俺の事嫌いになった?」

「ち、違うの。花沢類は、いつもあたしにとって大切な人で、でも
だからこそ、怖くなったの。いつかまた失っちゃうんじゃないかって不安で・・・」

「それだけ?」
604名無しさん@ピンキー:2005/08/05(金) 05:10:58 ID:vnuykW/y

「それだけって・・・」

「はぁ・・・牧野に嫌われたのかと思ってまじで焦った。あんたさ
何でも深く考えすぎ。俺たちは、高校生だったあの頃とは違う。
今なら、どんなことがあっても俺は牧野を守ってあげられるよ。
そんなに俺の事、信用できない?」

「花沢類・・・」

「それにさ、俺を傷物にした責任はキッチリ取ってもらわなくちゃね。」

「なにぃっ!?」

世間一般では、それはあたしの台詞では!?

「ほら、これ。」

花沢類の背中には、くっきりと痛々しい赤い爪痕・・・

「これじゃあ、お婿に行けない・・・牧野、責任取って。」

「ご、ごめんなさい。でもそれは花沢類が・・・」

そこまで言いかけて昨夜の事を思い出した。

「ぷっ・・・くくくくくっ。あんた、顔真っ赤だよ。
何、考えてるのさ?」

「あれは、花沢類が強引に・・・っていうか拒否権あげるって
言ったのに・・・」

「牧野、一言も『嫌だ』なんて言わなかったじゃん。それに
そんな物最初から与えるつもりなかったし」

「はっ、花沢類ぃぃぃぃーーーーーっ!!」

やられた・・・色んな意味で、ヤラレタ・・・・

牧野の鉄のパンツ脱がせてもらえるのに足掛け6年も掛かったんだから
これくらいの意地悪は許されるよね?

愕然とするあたしを尻目ににっこりと微笑む花沢類がいた。
605きみのそばで会おう:2005/08/05(金) 05:59:59 ID:vnuykW/y
* 司×類×つくし ですが 陵辱シーンがあります。そして、司もかなり壊れてます。
そう言った物が苦手な方は是非、是非スルーでお願いします。


「嫌・・だ・・・やめ・・どうみょ・・ どう・・し・・て・・ やめ・・・
いやっ・・・いやぁぁぁぁっ・・・」

毎晩のように、牧野は同じ夢でうなされている。

「大丈夫だよ・・・牧野。俺がいる・・大丈夫・・・牧野・・・」

そっと抱きしめ、優しく頭を撫でる。ゆっくりと、泣いている子供を
あやすように・・・
どれくらいの時間がたったのだろう・・・
安心したのか牧野は規則正しい寝息を立て始めた。
無理もないな。あれから幾月もたっていないのだから・・・
あの日の事を思い出す。信じがたいあの光景を・・・

事の起こりは、司が刺されて一部の記憶を無くした事から始まる。
俺たちは、何とか記憶を取り戻してもらおうと色んな手を尽くした。
だけど、すっぽりと司から抜け落ちた牧野の記憶はそう簡単に
取り戻せるものではなかったのだ。そして・・・あの事件が起きた。
俺は毎日のように司の家へ見舞いに行った。どうしても、牧野の事を
思い出して欲しくて。俺は牧野が好きだった。牧野を自分のものに
するには絶好のチャンスだったけれど、卑怯な真似はしたくなかったし
そんな事よりも牧野には自分らしくいて欲しかったから。
牧野の願い。それが俺の何よりの望みだったんだ。


606きみのそばで会おう:2005/08/05(金) 06:01:55 ID:vnuykW/y


退院したと言う知らせを聞いてあたしは、道明寺家へお見舞いに行った。
道明寺はと言えば、セキュリテイの厳しい筈の道明寺家へ、どうして
あたしが入り込めたのか不思議がっていたけれど、あたしを見つめる
瞳は冷たくて、まるで他人を見るようだった。
それでもあたしは少しでも思い出して欲しかった。
楽しかったあの日々を、あたしとの記憶を。


607名無しさん@ピンキー:2005/08/05(金) 06:03:39 ID:vnuykW/y

ムカつきが治まらない。俺の欠けた記憶って一体何なんだ?
あきらや総二郎に聞いても言葉を濁すだけで、何も教えちゃ
くれねぇ。俺のイライラはピークに達していた。そんな時に
あいつが目の前に現れた。あのおかっぱ頭。

「てめー何しにきやがった?」

「何って・・・お見舞い。他に何があんのよ。」

「つーかさ、おまえ、ここにどうやって入った? 類の女だか
なんだか知んねぇけどよ、二度と来るな。てめえみたいな女は
大嫌いだ。 うせろ!」

低くくぐもった道明寺の声。でも、あたしはここで引く訳には
いかない。

「嫌だ。あたしは帰らない。それに、何回言ったらわかるの?
花沢類はあたしの彼氏なんかじゃな・・・」

「出てけ。俺は今、最高に機嫌が悪いんだ。それとも、今ここで滅茶苦茶に
されたいか?」

そう言った道明寺の口元には、冷酷な笑みが湛えられていた。
両腕を掴まれ半ば強引にベッドに押し倒される。

「ちょ、ちょっと待ってよ。道明・・・ んっ、んんっ・・・!」

608名無しさん@ピンキー:2005/08/05(金) 06:05:18 ID:vnuykW/y

不意に唇を塞がれたあたしはそれ以上言葉を発する事が出来ない。
今までの道明寺のキスとはまるで違う、何の感情も持たない冷たい唇。
意に反したキスをやめさせようと思い切りその唇を噛む・・・

「・・・っつ・・・」

道明寺が小さく声をあげたけれど、あたしは次の瞬間それが無駄な
抵抗だった事を知った。口の中に広がる甘い、血の味・・・

「・・・おまえ、そんな事して俺が途中で止めるとでも思ったのか?
言っただろ?俺は今最高に機嫌が悪い・・・。逆効果なんだよ!
帰らないつったのはおまえだかんな。覚悟はできてんだろ?」

「あ、あれはそうゆう意味じゃ・・・んんっ・・・ や、やだ
道明寺・・・こんなのは・・・いやっ!」

ありったけの力を込めて道明寺を突き飛ばした。

「てんめぇ・・・やりやがったな。女だと思って手加減してやったのに・・・
この道明寺司様に逆らうとはいい度胸だ。」

いつか見た事があるこの瞳をあたしは知っている。
そう、あれは敵を見る瞳だ。なんの情け容赦もなく獲物を見定める瞳。
射るような視線の先にいるのは、ただの獲物。

――――― 怖い ――――――

「ちょっ・・・止めて! 道明寺っ 話を・・・あたしの話を聞い・・・」
「うるせぇ・・・お前の話なんざ聞く耳もたねぇんだよっ!」

強引に奪われる唇・・・ 

―――――二度とそんな口が利けないようにしてやる。―――――
609名無しさん@ピンキー:2005/08/05(金) 06:09:45 ID:vnuykW/y
以下、続く・・・

あぁ・・・すみません・・・色んな意味ですみません。
どうか他の作家様が降臨されますように・・・
610名無しさん@ピンキー:2005/08/05(金) 15:05:03 ID:nBbzOnsw
2作連続とは嬉しい。
こういう話は好きです。欲をいえば道明寺がフォローして欲しいですが
続き楽しみにしてます
611名無しさん@ピンキー:2005/08/07(日) 01:59:41 ID:8kRPih3N
>>605
>そう言った物
こんな感じなら私も嫌いではありません。
また来ますので続きをヨロシクお願いします。
612>>440>>446の続きです:2005/08/11(木) 00:32:27 ID:F4bjPyvg
「注射してくれる?」

バスローブ姿の牧野が頬を赤らめながら話しかけてきた。
公園で枯葉を毛虫だと勘違いした牧野に俺が悪戯した事から始まった。
注射をお願いするって事はどんな事か知ってる?

「綺麗に洗った?見せて?」
公園を足早に出て部屋に戻ると「シャワー借りていい?」っていう彼女に
ふたつ返事でシャワーを進めた。
まだ乾ききっていない素肌にバスローブを羽織っただけの牧野。
俺も別のシャワールームを使って汗を流しミネラルウォータを口にして彼女を待っていた。

ゆっくりと胸元のバスローブを左右に開いて肌を露出させる・・・
かわいいよねこんな姿

「ここに座って?」
カウチに座る自分の膝を叩いて座るように促す
「えっ、ちょっとそれは」
もごもご話す彼女の右手を引っ張り強引に俺の上に向かい合わせに座らせる
『見せて?』
613名無しさん@ピンキー:2005/08/11(木) 00:33:20 ID:F4bjPyvg
ゆっくりバスローブを開くと肩からするりと落ちて上半身が露わになった
面白いように赤い斑点がついていて
それをまじまじとみつめると

「結構ハリ刺さってたんだね?もう大丈夫かな?」
心配そうな瞳で俺の顔をみてる
「もう一回調べとこうか?」
「・・・うん、ごめんね」

謝られることなんかしてないのに・・・
首筋から手を緩やかに下降させる
触れるか触れないか微妙な感じでゆっくりくねくねと下降させる
「んんっ」
公園での行為で結構火照ってた体に掌で愛撫を始める
胸の辺りには数え切れないくらいの印があって胸の膨らみにそってやんわりと
上下させる
「あっん んんっ」
何回も突起には触れず上下させる掌に段々反応があからさまになってきあた。
良く観るといやらしい格好だよね?
614名無しさん@ピンキー:2005/08/11(木) 00:33:52 ID:F4bjPyvg
上半身は肌蹴てて手首の辺りにかろうじてバスローブが引っかかってる
下半身はオレに跨ってるから太ももも露わになってて陰部はかろうじてみえない
少し強弱をつけて膨らみを弄んでいると硬くなった突起が俺を誘い込む
親指を突起に当てて擦りつけると
「あぁあん あっつ」
恥ずかしそうな顔で口元を覆ってる姿はまさしく俺の理性を狂わせる
「ここ、まだハリが刺さってるみたい」
「んんっどうすればいいかな?」
「ん?キスしてくれたらとってあげるけど?」
牧野が突起に与えられる刺激に感じたエロイ顔をしながら俺の首に
腕を絡め、ゆっくり顔を近づけてくる
意地悪く舌を出す俺に唇を少しあけた牧野が俺の舌を誘い込む
舌を絡め唾液を吸い上げると体をそらせ、生暖かな吐息が漏れる
空いている手を太ももに添えて上下させる
胸の膨らみを持ち上げるように突起を抓るように愛撫すると
腰が動き出して蜜部をこすり付けてくる
そこじゃなくってさ・・・
615名無しさん@ピンキー:2005/08/11(木) 00:35:25 ID:F4bjPyvg
太ももを上下していた手を腰に回し引き寄せると
蜜部と反り返った俺のモノが密着するとバスローブが邪魔をして
布越しの行為が繰り返される
唇が離れるとかわいい淫らな声が吐き出され
「あんっふぁぁっつんんっ」
一層硬くなる
唇を離し
「ちょっと腰あげて?」
「んっつうん・・・」
膝で立つ彼女に愛撫を緩めて自分の下半身を邪魔するバスローブを左右に開いた
「いいよ」
ゆっくり座った彼女の腰を引き寄せ蜜部と反り返ったモノを密着させる
「んんんんっつ恥ずかしいよ」
「いいのっ!!!ハリ抜かないと」
露わになった印が付けられた場所に唇を落としながら突起に向って動き出す
ちゅっちゅっちゅぱっ
その度に甘い声とそれにあわせて下半身がこすり付けられる
突起を焦らしながら口に含むと
「あぁっぁん あっんっ」
吸い上げては舐める吸っては舐める
硬さを増す突起を繰り返し愛撫する
蜜部からは暖かなねっとりした蜜が流れ出し俺の下半身を一層硬くさせる
蜜部から蜜があふれ出して花弁がゆっくり開かれると下半身を包み込む
蜜部の蕾は固くなっていて時折自分の固くなったモノとぶつかりパンパンに膨らんできた
胸の愛撫を強め少し歯を立てる
「あぁあん 噛んじゃヤダ・・・んっつあっつ」
616名無しさん@ピンキー:2005/08/11(木) 00:36:02 ID:F4bjPyvg
舌を出して彼女の顔を見ると今にもいきそうな顔をしている
エッチな顔・・・
腰は一層早くなって俺のモノを擦り上げる
やばいよそんなに動いたら
「そろそろ、注射しようか?」
「えっ・・・うん」
愛撫を中断しても中々止まらない下半身をゆっくり持ち上げると
名残惜しい顔で俺をみている
大丈夫、もっと気持ちよくしてあげる
「カウチに四つん這いになって?」
「うん」
言われたとおりにカウチに四つん這いになった牧野は気がついてるのか?
少し足を開いている・・・
ゆっくり後ろから硬くなったものを蜜部に押し当て泉に挿入する
「あっん ふぁっ」
したたり落ちるほど濡れた泉は俺を呑み込み締め付ける
「んっんんっあっ」
壁にぶつかると根元まで呑み込んだ蜜部がオレのモノを締め付ける
ゆっくり腰を浮かせては沈める
「あぁん あっん」
反応を見ながら段々ゆっくりな動きに慣れてきたらしく腰をあわせて動かす
上下に動かす牧野の腰を引き寄せては離す
オレは腰を回すように動きをかえ奥の壁を刺激する
「んっあん、あっ、はぁっ」
「んっんっんっ」
ぬちょぬちょと音が聞こえ
「ちゅ、注射・・・あっあん」
「いい?するよ?」
「はっあんあっうん」
617名無しさん@ピンキー:2005/08/11(木) 00:36:34 ID:F4bjPyvg
注射なんて無いわけで腰を回しながら牧野の尻を撫で回しふっくらしたお尻を抓った
「あっ痛いっ・・・あん、はっつ」
痛いと嘆くと反対に蜜部が絞められて俺のモノを締め上げる
「あっつ痛っつあん」
ゆっくり手を離し赤くなったそこをなでる
腰を動かすのを辞め胸の膨らみに手を伸ばした
絞めあがられ少し余裕が無くイってしまいそうで片手を蜜部に伸ばし
硬い硬い蕾を指で楽しむ
牧野の腰が動きだし・・・休めそうにない
「あっんダメ・・・あっ気持ちいいっつ」
「ん?回すのと、突くのどっちがいい?」
「んっつはっつりょ、突いて?・・・して?」
後ろを振り向くようにお願いしてくる牧野にたまらなくなった俺はスペシャルをあげた
胸を揉みながら突起を時折弄り、蜜部の蕾をクリクリとしながら腰を回しては突く
神業ともいえる行為を繰り返すと泣き声のような喘ぎ声に変わった
「あはぁっつ イヤっ あん、あっ」
「ヤバイよっつ」
「んんんっついっちゃいそう」
胸の愛撫を辞め腰を速く突き上げると
「あぁああん はぁん あっ類っんんっつ」
「はっはっんっん」
中が今までに無いくらい締め付けて
「あぁあああん」
「んっくっっあっつ・・・」
ドクドクト俺から放出された液体は全て牧野の体内に注がれる
618名無しさん@ピンキー:2005/08/11(木) 00:37:27 ID:F4bjPyvg
意識を手放した牧野からゆっくり体を離し蜜部に溜まった俺の愛液を指でかき混ぜ吐き出させる
結構さ、牧野って苛められると感じるのかも・・・
「んっつ」
行為の処理をして牧野を抱き寄せるとゆくりかえってきた
「注射痛かった?」
「うん・・・でも我慢できた・・・ありがとう」
お礼までされちゃったけどさ気がついてないよね?
怒られるのもイヤだし・・・内緒にしとこうかな?
「後は薬ぬれば完璧だよね?」
忘れてた・・・
「薬はもう少し後でゆっくり塗ってあげる」
「ありがとう。よかった花沢類と一緒の時で」
今はまだ余韻を楽しもうよ♪結構今ので放心状態だし
ゆっくり、たっぷり薬を塗ってあげるね!!!
619名無しさん@ピンキー:2005/08/11(木) 00:39:12 ID:F4bjPyvg
随分前にUPしましたが注射編です。
作家様降臨をお待ちしてます
620名無しさん@ピンキー:2005/08/11(木) 02:32:10 ID:b8xsQrYc
GJ!
621名無しさん@ピンキー:2005/08/11(木) 16:35:41 ID:k4/EAJ2Q
激しく痛い読み手ですがいいでしょうか?
面白かったです。
最終巻をひっぱりだし、モルジブいきてー!!
な当時の感じを思い出しました。

お疲れ様でした。ありがとうございました。
622名無しさん@ピンキー:2005/08/13(土) 05:54:43 ID:k0NaUFbE
age
623名無しさん@ピンキー:2005/08/15(月) 00:29:12 ID:OmSVKXJw
初めて書いてみました。エロくもなくおもしろくもなく・・・かもしれないけど、
まぁ夏のちょっと暇つぶし程度に読んでください。長いかも。


「う、うーん・・・」
目をゆっくりと半分開けると、目の前に道明寺の寝顔が飛び込んできた。
「・・・はにゃぁ?」
いつ見ても綺麗な顔だなぁ・・・と寝ぼけながらもあたしは見惚れていた。
だんだん目が覚めてくる。道明寺は静かな寝息を立てている。
壊れそうなものをやさしく抱きしめるように、あたしを包み込みながら。

たまらなく愛しい。愛しくて、愛しくて、気がついたら涙が出てきていた。
多分それは、あたしが今日日本に帰るからだ。道明寺のいるN.Y.にはたまにしか
来れない。たまにしか会えない。今日別れた後、またしばらく会えない。

「おい」
「え?」
顔を上げるとすっかり目を覚ました道明寺がまっすぐにあたしを見つめていた。
「どうした?」
「あ、いや、ちょっと色々・・・」
「色々って何だよ」
「・・・忘れちゃった」
「・・・ふーん」

道明寺は体を起こした。均整のとれた体。美しい顔。芸術作品みたいだ。
そんな美しい獣はしばらくあたしを見た後、突然鼻をぶにっとつまむ。
「んぁっ!?」
「あはははは」
「な、何笑ってんのよ!」
「今日、1日ベッドの中で過ごそうか」
「え?」
「・・・1日ベッドの中でいちゃついて、いろんなことをする、と」
「いろんなことって・・・」
「別に新しくすることじゃねぇだろーし。・・・だから照れるな、お前の照れる顔は
伝染するって言ってるだろーが」

自分で言っておきながら顔を真っ赤にしている。こういうところが、たまらなく好きだ。
歯の浮くような台詞をさらっと言ったかと思ったら、突然照れたりする。かわいい。
624名無しさん@ピンキー:2005/08/15(月) 00:29:44 ID:OmSVKXJw
「そうだね、それもいいね」
そう言ってあたしは自分の唇を道明寺の唇に軽く触れるように重ねた。
道明寺はわかってる。あたしの涙を見て、あたしが泣いた理由を。
「牧野・・・」
道明寺の腕があたしの剥き出しの背中を包み込む。やさしく包み込んでくれる。
あたしは道明寺の首に手をまわし、鼻と鼻をくっつけた。道明寺が微笑む。
それが嬉しくて、あたしも微笑んだ。
微笑みながら、あたしたちは何度もお互いの唇をついばむように重ねあった。
一呼吸置いて、道明寺があたしを強く抱きしめてキスをした。あたしは唇を
開いて、道明寺の舌を受け入れる。絡め合い、吸い合い、唇を何度も噛んで
あたしたちは愛し合う。

道明寺のキスが好き。キスをしている時の顔が好き。
だけどまたしばらくこのキスともお別れ。
また泣きたくなってしまい、唇を離して首にしがみついた。
道明寺は何も言わずに、力強くあたしを抱きしめた。
「道明寺・・・痛いよ・・・」
道明寺の右手がそのまま下に降りていき、あたしのお尻をぎゅっと掴んだ。
「っひゃ!」
顔を上げたあたしにキスをして、道明寺が笑う。「泣くな、バーカ」
お尻を掴んだ右手は今度はあたしの左胸を愛撫する。大きな手のひらで
やさしく撫で回し、人差し指と中指で小さな突起の周りをつんつんとする。
「あ・・・はぁ・・・」
たまらず吐息が漏れる。急に2本の指で突起を挟まれた。「・・・あっ!」
背中を支えていた左手がするすると下に降りて、お尻のカーブに添って
何度も何度も撫で回す。その後割れ目にそっと指を入れてくる。
「ああ!あふぅ・・・:」
体がびくっとして、道明寺にしがみついてしまう。
「聞かせて、牧野の甘い声。もっと声出して。もっと俺の指で感じて。
俺のキスで感じて」
道明寺の囁きがあたしの興奮をさらに刺激する。
「ああ・・・あぅ・・・あはぁん」
声が大きくなる。道明寺、あたしダメだよ我慢できないよ。あたしが腕を動かすと
道明寺の手がそれを止める。「ダメ。動くな」え?どういうこと?
「俺が気持ちよくするから。今はお前はただ気持ちよくなってればいいから」
「でも・・・あぁ、それじゃ・・・あふぅ」
「1日長いから焦らなくていいよ。お前の次は、俺」
「あ、そういうこ・・・あぁん」
道明寺の愛撫が気持ちよすぎて、言葉をちゃんと言えない。
625名無しさん@ピンキー:2005/08/15(月) 00:30:52 ID:OmSVKXJw
あたしの胸の突起を道明寺は舐めて転がしてたまーにかじる。
そのたびにあたしは声をあげる。両手で胸のふくらみをそっと持ちあげるように
(横になるとほとんど真っ平らになっちゃうんだけどさ・・・)愛撫しながら
時々力強くもんでいる。片方の腕はそのままに、もう片方は太ももを撫で始めた。
あたしの大事なところに触れそうで触れない道明寺の指先。胸を満喫した
唇はお腹を通り越して、太ももの内側にキスする。舐めて、強く吸い上げる。
お尻を撫でて太ももを愛されながらも、肝心のところに触れない。焦らされてる。
「あん・・・どうみょう・・・おねが・・・あん」
「・・・もう我慢できねーのかよ」
「・・・いじ・・・わる・・・」
道明寺はふっと笑って、右手の中指で割れ目をそっとなで上げた。
「ひゃぁっ!」
手のひらで撫で回し、指を使ってあたしをいじめる。あたしは言葉にならない声を
ただあげるだけ。道明寺の指が1本、2本と入ってくる。最初はそおっと、でも
次第に強くこねくりまわしはじめる。
「ああ!やん・・・ああ、あふぅ、ダメ、だ・・・ああ!」
「牧野」
あたしを呼ぶ声に息を整えながら道明寺を見つめる。美しい人。この人がほしい。
「道明寺が・・・ほしい。お願い・・・焦らしたりしないで挿れて・・・」
「牧野、愛してる」
「あたしも・・・愛してるよ」
道明寺はあたしにキスをした後、硬くなった道明寺自身を挿れてきた。
激しく何度も突き上げられて、あたしは道明寺の背中に何度も爪を立てた。
道明寺のキスと、激しい突き上げに我慢できずに、あたしも道明寺も同時にイッた。

その後、あたしたちは飛行機に間に合うぎりぎりの時間まで何度も愛し合った。
約束通りその次はあたしが主体で。
あたしの体に道明寺が印を残す。あたしが道明寺に印を残す。いくつも、いくつも。

「じゃぁ、もう行くね」
「おう。これ、飛行機のチケットな。気をつけろよ」
「うん、ありがとう。また・・・次会えるまで寂しいけど頑張るよ」
「おう。でも次は俺が日本に行くから」
「・・・え?でも仕事・・・」
「時間作っていくから大丈夫。で、お前の家族に予定空けさせておいて」
「え?」
「ほら」
そういって道明寺があたしに小さな箱を渡す。大きさからいって、中を見なくても分かる。
「これって・・・」
「『お嬢さんを僕にください』って、頭下げてやるよ」

そう言って、道明寺は微笑んだ。
626名無しさん@ピンキー:2005/08/15(月) 00:31:53 ID:OmSVKXJw
以上で終了です。
ども、失礼いたしましたっ(・∀・)
627名無しさん@ピンキー:2005/08/15(月) 04:03:06 ID:IydEcueO
>鼻と鼻をくっつけた。
・・・これ、なにげないけど、すごくツボつかれました!
GJ!!
628名無しさん@ピンキー:2005/08/15(月) 07:06:35 ID:SKfoRnN/
読んだよぉ GJ!
629名無しさん@ピンキー:2005/08/15(月) 14:13:18 ID:Vetjob9j
(・∀・)b GJ(・∀・)b GJ(・∀・)b GJ(・∀・)b GJ
630名無しさん@ピンキー:2005/08/16(火) 00:29:49 ID:yQ58mpLf
>>623
なんかエロさの中に愛があって…ほのぼの。和ませてもらいました。
631623:2005/08/16(火) 02:38:03 ID:WUfrn1cO
>>627-630
dクス!GJって言ってもらえるとやっぱり嬉しいです。
嬉しいから調子に乗ってしまいそうw

今度また投下しに来ます(・ω・)ノシ
632名無しさん@ピンキー:2005/08/16(火) 22:45:55 ID:j7xw1/vh
待ってまつノシ
633名無しさん@ピンキー:2005/08/17(水) 00:08:30 ID:C4OCd8Mr
ラブラブ且つ切ない感じが良かったです。
歯の浮く様な台詞平気で言うくせに、伝染して照れてる所とか
まさしく道明寺って感じでイイ!
又書いて下さい (・∀・)
634Under the rose 総二郎×つくし:2005/08/17(水) 08:31:32 ID:kLADnbxn

〜秘密は秘密のままに〜



大学を卒業して俺達は自分の道を歩き始めた。
司、類、あきらはそれぞれの家業を継ぎ忙しく飛び回ってる。
まぁ、俺もご多忙に洩れずなのだが。それでも夜遊びだけは止められそうもない。
着飾って媚びを売ってくる女は後腐れなくてよかったし、
特定の女を作る気もない俺には気楽に遊べる位の関係がちょうどよかった。

その日は雨で、何処に遊びに行く気にもならず、ホテルに直行して
そこで食事を済ませ、グラスを傾け楽しくやる予定だった。
635名無しさん@ピンキー:2005/08/18(木) 02:55:15 ID:MIdjLzTa
続きo(^-^)o  期待アゲ
636名無しさん@ピンキー:2005/08/20(土) 05:15:54 ID:nwOvsQ0G
まだかなぁ・・・
637名無しさん@ピンキー:2005/08/21(日) 03:01:24 ID:ceaL0tVp
ほしゅ
638名無しさん@ピンキー:2005/08/22(月) 11:33:03 ID:Nj19nsLn
ここってまとめサイトとかはないのかな??
639名無しさん@ピンキー:2005/08/23(火) 22:37:59 ID:q+6ALnl3
書き逃げ?
640名無しさん@ピンキー:2005/09/01(木) 23:02:44 ID:eCfoCgm9
ほしゅ
641名無しさん@ピンキー:2005/09/02(金) 00:07:38 ID:fPB5/Z1p
まとめサイトはないんじゃないかな?
人も少なくなったし、本当に原作好きも少なくなったね

怪しい東スポでドラマ化の話題があったけど
本当にドラマ化なら少しは住人増えるかもね


それから書き逃げかどうかはわからないよ?
当たり前だけど、書き込んでいるのは生活がある人だよ
いろんな事情はあると思うよ
久しぶりに正座して待ってますよ
足がしびれそうだけどね
642623:2005/09/03(土) 11:45:32 ID:tMUl6Msc
調子に乗って書いてきました(・∀・)ノシ

とはいっても「エロなし」です。ライトエロもないです。
すいません・・・エロパロ板なのに orz
ちょっと休憩ーみたいな感じで読んでいただければ・・・。
643623:2005/09/03(土) 11:46:06 ID:tMUl6Msc
司たちの身勝手さに腹を立て、でもあんなメルヘン全開の家に
すぐに帰る気にも慣れずに公園のブランコで時間をつぶす。
広がる星空を見上げながら、F4でもない、ジュニアでもない、
双子の兄でもない、ただの「個」でしかない俺に戻る。

そんな俺に声をかけたのがボンビー庶民、牧野だった。
牧野つくし。司が、あの司が惚れた女。

牧野は俺の隣に座ったと思ったら、月を見て俺に似ていると言う。
その理由を聞いてるうちに、俺は俺の中にある欠けた月が
満たされていくのを感じた。
特別美しいわけでも、お金を持っているわけでも、スタイルがいい
わけでもない女。だけど、俺を満月に変えることができる女。
この女を手に入れたら、俺は常に満月でいられるかもしれない。

でもこいつは、あの司が惚れた女。親友の惚れた女。
だから絶対に手を出しちゃいけない。
644623:2005/09/03(土) 11:46:39 ID:tMUl6Msc
そう思った直後、さっきまでの司の身勝手さを思い出し腹が立った。
(・・・俺は司のことを考えてやってるってのに、あいつは好き勝手に・・・)
まぁ、その好き勝手・身勝手・傍若無人っぷりが司らしいのだが。
だが、今の俺は司の味方じゃない。
(お前が好き勝手にやるなら、俺も今くらいは好き勝手にしてやる)

「どーしたの?」
呑気に星空を見上げていた牧野が俺の方を見て微笑む。
その顔は完全に安心しきっている。
雲のない星空の下、公園のブランコに1組の男と女。女はともかく
男はそうそう転がってはいないレベルのイイ男。
普通にドラマになる展開だろーが。なのに。それなのに。
目の前のこの女は安心しきっている。少しはときめけ。
ああ、もう。色んな意味で司に合ってる気がしてくる。
お似合いだよ、お前ら。牧野の気持ちは知らんけどな。

「美作さん?」
そう聞きながら俺の顔を覗き込んでくる牧野の唇に、俺は体を
動かしてそっと自分の唇を重ねた。牧野の体がこわばる。
そりゃそーだ。
次の瞬間顔を真っ赤にして「な、な、な、な、な、何すっ・・・!」と
日本語にならない言葉を叫ぼうとした。叫ばれるとうるさいので
とりあえずまたも自分の唇で牧野の口をふさぐ。とりあえず黙っとけ。
645623:2005/09/03(土) 11:47:10 ID:tMUl6Msc
抵抗し暴れようとする牧野の腕を掴み、そのままキスを続けた。
「・・・ん・・・・んぁ・・・」
息継ぎの合間に、ボンビー庶民の割にはなかなかイイ声を出す。
(ふーん。じゃぁ、もう少しいじめてみようかな)
少し開いた牧野の口に舌をねじりこむ。
「んんん!!」
牧野の目がかっと見開かれた。「んー!んー!んー!」より激しく
声にならない抵抗の悲鳴を上げる。
そんな悲鳴は聞こえないな。っていうか、俺のキスを受けて何でまだ
こいつは抵抗するんだよ。・・・まーなー。大人の女を口説くような
そんなシチュエーションじゃないしな。ちょっといつもの俺らしくはない。
だが、いつまでも抵抗されると自分のキスのテクニックを全否定
されているようで面白くない。
牧野の舌を吸い上げ、絡ませ、歯茎を舐め、上顎・下顎を
交互に舐めまわす。牧野の頬が少し赤みを増し、
「・・・んふぅ・・・」
と多少色気混じった吐息をもらすようになった。

そう思ったはいいけど、これから先どうしようか。俺の両手は牧野の
両手を押さえているから抱きしめることも体をまさぐることもできない。
手を離したら確実にこいつは暴れるだろう。
(うーん、どうしようかなー)
と舌を強引に絡ませながら考えていた時、ふとある思考が頭をよぎる。
(ここに道明寺が通りかかったら、俺、殺されるのかなー)

(お?いける?)
646623:2005/09/03(土) 11:48:22 ID:tMUl6Msc
うぉ!間違えた!!(;´Д`)

上の「(お?いける?)」は、「多少色気混じった・・・」と
「そう思ったはいいけど」の間に入ります。

失敗・・・orz


気を取り直して続きます。
647623:2005/09/03(土) 11:48:54 ID:tMUl6Msc
こんな小さな公園を、天下の道明寺子息が通り過ぎるわけはない。
いくら道明寺が牧野に惚れてるって言っても、夜道が危険だから
送るとかそういう心配りのできる男じゃない、司は。
(あいつもなー、もう少し大人のふるまいっつーか余裕を持てれば・・・)
(童貞捨てれば少しは変わるかもしれないけど、誰があの野獣を
セックスまで導けるんだよ・・・)
(って、童貞じゃないジローですら時として司と同じレベルに落ちるんだから、
司が童貞捨てたところで何も変わらないか)
(類は類で時々何考えてるのかわかんねぇし・・・)

などと物思いにふけっていた間に、どうやら俺のキスは止まっていたらしい。
「ぐぉっ!!!!!!!!!!!」
わき腹に鈍く重い衝撃が走って、そのまま後ろに尻餅をつく形で
倒れこんだ。よく見ると、ブランコに座ったまま足を高く掲げた牧野。
(蹴りかよ・・・)
痣になって痛くなるんじゃないかな・・・って思うほど両手でブランコの
鎖を強く握り締め、肩で息をしながら腰をかけて右足を高く上げている。
「牧野」
「近づかないで!」
「パンツ見えてる」
「あsghjkl;あwwすぁがsjdgk;;l;あsあぽいうytれsdfghjkl!」
648623:2005/09/03(土) 11:49:37 ID:tMUl6Msc
これ以上まだ赤くなるかってくらい顔を真っ赤にして、両手でスカートの
裾を押さえる。目は激しく俺を非難している。
「・・・美作さんがこんなことするなんて・・・」
牧野、あんたが俺の何を知っているっていうんだ。
「ひどい・・・」
俯いて泣く?でも別にレイプしたわけじゃない。いや、これもレイプか。
でも、俺は、・・・俺は?あれ?
「今度はこういう手を使うんだ・・・」
・・・は?手?え?
「でもねぇ!!」
がばっと立ち上がって、牧野は腕で唇を強く拭った。
無理やりキスしたとはいえ、腕で思い切り拭ってる姿を見せられると
凹む。そんなに俺のキスは良くないですか。 orz
「この牧野つくしをバカにしないでよ。そんな手にはまるほどバカじゃないわ」
・・・手?牧野、お前さっきから何を話して・・・。
「暴力の次は、今度は色仕掛け!?よっくもまー、くだらないこと次から次へと
思いつくわね。でもねー、そんなんで落ちるほどこの牧野つくしは安くないのよ!」
何度も唇を腕で拭って俺の前に仁王立ちしている牧野。

( ゚Д゚) ポカーン

「手」ですか。「手」と来ましたか。
ちょっと予想外の返事が来てしまい何て答えていいのかわからない俺に
対して、牧野は「夕飯支度しないといけないから、私もう帰る」と言った。
「・・・ああ」
呆然と俺は返事をする。この牧野の性格だからこそ、司も惚れたんかな、と
漠然と思いながら。
649623:2005/09/03(土) 11:50:08 ID:tMUl6Msc
ああ、そうか。牧野の手を握る俺の力が弱まったのは司たちのことを思ってた
時だったっけ。全く。こういう時ですら好き勝手に俺の邪魔をしやがって。
苦笑いするしかなかった。三日月も特に満たされていないし。

帰り支度を終えた牧野が立ち止まる。体の向きはそのままに、
顔だけこっちに向ける。怒った冷たい視線。が、そう思ったのも束の間
牧野がやさしく微笑んだ。
「美作さんってさ、やっぱりキスうまいんだね。ちょっとだけ・・・気持ちよかった。」
言い終わった途端顔を真っ赤にして、逃げるように牧野は走り去った。
(・・・何だ、あいつ)
俺は自分の胸の中にある月が、瞬間満たされて三日月から満月に
近くなっている気がしていた。満たされた感じは、正直気持ちよかった。

しかし。
さすがF4に対抗した女だ。思考回路が全く読めない。
「司ー・・・。あれは手ごわいぞー」
ぼそっと俺はつぶやいてから、家路につく。

(もうちょっとちゃんとキスしたかったな)
(牧野の声、思ったよりかわいかったな)
(三日月が満月に変わっていく心境は、快感だな)
等々思いながら、何かもったいないことをした気にもなった。

でも、牧野は司が惚れた女だし。牧野が満たしてくれる感じとは
ちょっと違うが、F4も俺の月を満たしてくれる。
親友の惚れた女だから、自分の感情がこれ以上突き進まないように
ブレーキとロックをかける。

「俺って・・・友達思いの奴。」

とりあえず、あの家に帰ろう。どうせ司たちは明日謝ってくる。
650623:2005/09/03(土) 11:52:19 ID:tMUl6Msc
以上で終了です(・∀・)
美作ファンの皆様、お気に召さなかったらごめんなさい。
でも1度は書いてみたかったんだよー。
あと細かい設定間違ってたらごめんなさい。

そのうち時間が取れたら類つくを書いてみたいとも思います。
ではでは。投下も済んだので出かけてきます。ノシ
651名無しさん@ピンキー:2005/09/04(日) 02:14:14 ID:sD2jdx6z
久々にきてよかったよ  あきららしーいよ!   類×つく楽しみにしてます
652名無しさん@ピンキー:2005/09/04(日) 16:05:39 ID:WhcOBdhf
うん、美作らしさが出てて良かった。
類×つくし、待ってる〜。
653名無しさん@ピンキー:2005/09/06(火) 20:01:47 ID:R1tvEn3V
美作好きなので、嬉しかった!
またお待ちしてます!
とりあえずage
654名無しさん@ピンキー:2005/09/07(水) 21:30:05 ID:nbwhZMyS
>>638
ひさびさ来たv
まとめサイトあるよ→http://hanadan.s21.xrea.com/
655654:2005/09/08(木) 03:01:16 ID:pTRgtZLH
?hっ h抜くのわすれてたw 直リンだめなのね
ttp://hanadan.s21.xrea.com/
656名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 18:38:06 ID:hMG82j18
保守
657名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 20:35:38 ID:GFO9UXR/
てす
658名無しさん@ピンキー:2005/09/18(日) 22:16:05 ID:FLPVt8FT
類×つく 読みたい!作家さん、待ってます。
優しいエッチがいいなぁ!
ドラマも始まるみたいだけどここも盛り上がって欲しい!
659名無しさん@ピンキー:2005/09/19(月) 11:33:35 ID:VUVFG4Nt
660名無しさん@ピンキー:2005/09/19(月) 22:28:04 ID:Uzriyk9T
乱入のうえsageないで宣伝するとは、イイ度胸の香具師だな
661名無しさん@ピンキー:2005/09/20(火) 08:11:53 ID:Jro07gdQ
どうせ乱入するなら
もっと濃厚なのきぼん
662名無しさん@ピンキー:2005/09/20(火) 12:45:46 ID:qs8AqhmL
>>659
あーあ。やっちゃったよ…
663名無しさん@ピンキー:2005/09/20(火) 17:15:06 ID:b+xb86Qs
ageないと目立たないのかな?作家さん来ないね。
664名無しさん@ピンキー:2005/09/20(火) 21:12:43 ID:1jPZG6zk
エロ 難しい・・・。
 なんとなく書いてみてるんだけど、
やおいってこーゆーのなんだなって
自分の書き途中のもの見て思うよ。完成待たずに挫折しそう。
 だから作家さんは神っていわれるんだね。
類×つくしが読みたい〜!
665新人です:2005/09/21(水) 23:08:17 ID:kDJ/XYb/
「言ったよね?今度は俺があんたの力になるって。」

花沢類はそう言ってあたしを優しく抱き締めてくれた。
あたしはたまらず花沢類の胸に顔を埋めた。

この人はなんでいつも辛い時に側にいてくれるんだろう。

どれくらいの間抱き締めあっていたのだろう。
スローモーションのような優しく温かい時間が二人を包んでいた。

ふと体を離されると、切ない表情であたしを見つめる花沢類の顔がどんどん近づいて、
いつの間にかあたしはキスを受け入れていた。
二人の心臓の音がまるで楽器で音楽を奏でるかのように伝わり合う。

あたし、まだ道明寺のこと好きなはずなのに、でも、今はこうしていたい。たまらなく愛しい。あたしって本当にダメな奴かもしれない。


続く
すいません。眠いし、雑だし、半年もロムってるくせに駄目だ。
今日は携帯からなので、読みづらかったらごめんなさい!

また明日続きはPCのデータあげときます。
666新人です:2005/09/21(水) 23:34:32 ID:kDJ/XYb/
スローペースですが、続き。あとは本当にまた明日〜

あたしは頭の芯が痺れて考える余裕もなくなってしまった。
花沢類は、優しく何度も愛撫するようにキスを浴びせる。
ひんやりとした冷たい手からは想像もつかないほど熱く柔らかい唇が、あたしの唇に重なる度に、あたしは胸を焦がした。

「不思議。あたし、花沢類の前にいると女の子になっちゃう。何でだろう。花沢類といると素直になれるのかな。道明寺とは・・素直になれないし、」

途中まで言いかけると花沢類がまたキスで唇の自由を奪う。

「んっ。花沢るぃっ苦しいよ」

「牧野、俺の前でだけは素直でいて?心も体も全部裸にして見せて。」

そう言うと、あたしの首筋にキスをした。耳に熱い吐息が吹き込まれ思わず声が出る。

「ひゃあっ」

「フフっ感じた?」イタズラっ子の顔をしてまた首筋に唇を這わせる。

「あっ・・」
だめだよ、道明寺のことあるし、これじゃああたし、花沢類のこと利用してるみたい。

「花沢・・っ類っ、あたし、やっぱり、だ、だめだよ こんなの」
続く
667新人です:2005/09/21(水) 23:35:45 ID:kDJ/XYb/
すいません!sage忘れ!(>_<)
668名無しさん@ピンキー:2005/09/21(水) 23:47:34 ID:7qh1vTui
類つくキタ!続き楽しみにしてます!(・∀・)
669名無しさん@ピンキー:2005/09/22(木) 00:43:55 ID:PxrYULSD
新作キタ!!
作家様は気にせずageて下さいね
670名無しさん@ピンキー:2005/09/22(木) 00:57:46 ID:pnup0Am9
お初です。 書いてしまったのでお目汚しかと思いますが
投稿させていただきます。 ごめんなさい。 


 花沢類 アンタに見つめられると カラダの真ん中がとろりと熱をもつのよ。
甘くて 熱くて、あたしはどうしたらいいのか わかんないの。

「見ないでよ」 小さく呟くと 「ん?」 
何もかも見透かした瞳が更に近寄ってきた。
アタシの熱は更に上がって きっと顔も赤いはず。
アタシ イヤラシイ女だ。

花沢類に気付かれたくなくてうつむくと
しなやかな指がアタシの顎を持ち上げて 視線がぶつかった。
花沢類の細くて長い、綺麗な男の指が アタシの頬を撫でる。
熱を持った頬にヒンヤリとした指が心地良い
牧野… アタシの熱が指を伝って感染したのか、甘い声。
名前を呼ぶその声だけでピクリとカラダが反応してしまう色気を含んでいる。
 花沢類の瞳が熱を持っている。

「はな・・っ」 花沢類、と呼ぶ前に口を塞がれた。
開いた口から、舌が入ってくる 意図的に遠慮がちに動くソレは、
動きこそ少ないけれどクチュリ、ピチャっ 音を立ててアタシを扇る。
唇が柔らかく、アタシの口を塞ぐ。

 アタシの口から んっふぅっんっ 苦しげで甘い声が出て、腰が、求める様に動き出す。

花沢類はそんなアタシを満足そうに眺めると、更に舌を激しく交わらせた。
顔を包みこむ両手がアタシの耳を塞いで、絡み合う音が激しさを増す。
あたしは、キスだけで達してしまいそうなほど、興奮してしまう。
クールな花沢類が悔しくて満足そうな顔をキッと睨む。
こんな乱れきった自分が悔しくて、そして相変わらずヒョウヒョウとした花沢類が悔しくて、
思わず涙目になるアタシを、抱きしめて、キスが下に下りてくる。
  顔を覆う手が、唇が、アタシを伝う。 首筋に、胸元に。 段々と下に降りてくるソレは、
触ってほしい処には届かない。 服を脱がされても、まだ。



671670:2005/09/22(木) 01:00:09 ID:pnup0Am9
続き。

パチンと小さな音を立ててアタシの体からブラが外される。
ひんやりした外気に晒されるこぶりな胸はすっかり赤く色付いてピンと立ち上がったモノが存在を主張していた。
その先を霞めて、花沢類の指が周りを触っていく。 脇腹を指がなぞって、アタシは堪らず、声をあげた。
はっ花沢類っ ねぇ… 何? 求める事を知っていてしらばくれる顔は楽しそうなイタズラな瞳をしている。
尚も肋骨を一本いっぽん確かめる様に遊ぶ指先が、するりとお臍のあたりを撫でると、アタシは下着を脱がされ、生まれたままの姿になった。
すごいね牧野。ジラされて感じたんだ。もう濡れてるよ?
耳元で囁かれると アタシのカラダがビクンと跳ねて、花沢類にしがみついた。
囁いた耳元から、キスが降りてくる。指が、アタシの胸の先を優しく撫でる、摘む、こねる…
あぁっ ふぅんっ 花沢類ぃっ 甘い声が洩れる。自分の声じゃないみたい…
花沢類の指が中心に伸ばされる。 花芯を霞めた処で止まる指先。

「類。」  「 え?」
「 類って呼ばないと触ってあげないよ?」
る…類? 満足そうに細められる茶色のビー玉。
よくできました。つくし。 口元を類の唇が落ちて、舐め降りた舌が胸の先に届いた。
止まっていた指が花芯を撫で、ゆっくり中心の花ビラを割る。指先が器用に踊る。

チュプリ、 指がアタシの中に入ってくる。 グチュっ 指が液体に手伝われしなかやに動きだして、
中をぐるりと円を描く。指を増やされて、抜き挿しを繰り返す。 親指が、花芯に触れ、押し潰される。
胸の突起を舌が這う。

カラダが悲鳴をあげる。 隙間をもっと埋めてほしくって。  隙間を自分の中に感じられるのに、 もう限界を、迎えそうだった…

672670:2005/09/22(木) 01:03:58 ID:pnup0Am9
「お願い。類・・・」
 出来るだけ、甘く囁く。 そうしないと花沢類はもっと意地悪なのをアタシは経験的に知っている。
それでももっと。 花沢類は、類は 言葉で、アタシを蹂躙するのだ。

 カラダを重ねたことはいままで誰ともなかった。 花沢類は友達だった。 だと、思っていた。
いつのまにか、恋人というステップを飛ばして、あたしは花沢類に抱かれるようになった。
  
道明寺。心の中で思う。 道明寺を好きだと思っていた頃の自分と共に清い思い出を。

 子供だった自分は、好きだと言ってくれた道明寺に恋をしていると思い込んだ。 
寂しかった現実世界を、救ってくれる存在だと信じた。  
  実際は、寂しい現実を救ってくれたのは花沢類だった。
 あの学園で、唯一の友達。 一緒に居て、居心地のいい場所。あの、非常階段。

 恋だったのか友情だったのか。今の自分ではわからない。 淡い恋心は、
道明寺に向けられていたと思っている。 それでも花沢類の手をほどくことは出来なかった。
 道明寺から手を離して、花沢類の手を、取ってしまった。 寂しくて、心細くて、弱くなった心が
花沢類の仕掛けた罠に落ちた。 もう、アタシは汚れてしまった。 愛されなくてもいいと、
自分を構ってくれる優しさにしがみついてしまった。
 
花沢類に、徐々に侵食され、調教されることで
女としての自分が強くなって、昔の純粋で猪突猛進の自分を薄れさせていく。  嘘も、世渡りも格段に巧くなった。
 好きだ、とも付き合って欲しい、とも言われずに 花沢類はアタシの体を手に入れた。 
ベッドの中で囁かれる「好きだ」は信じないほうがいい。 それでも、信じようとしてしまう。愛されていると、
思ってしまう。 花沢類に愛されたいと、ベッドの中での言葉を信じたいと思う心に自分の真実を見つけた気持ちになる。
 アタシは、花沢類が、好きなんだと―――――


673670:2005/09/22(木) 01:05:30 ID:pnup0Am9

「お願い。類・・・」
甘く囁いてみても、涼しい顔ではぐらかす。
「ん? なに?なにしてほしいの?」
「お願い、入れて?」 このセリフを言う時のアタシは、屈辱を味わう気分になる。
決して、自分から挿入しようとしない花沢類に、焦れて懇願する自分が浅ましいと思う。
そのなかに甘美なものが混じっているのを、痛いほどに意識してしまう。 悔しくなる。
 この行為は、あたしが望んだものなのだ、と言われてる気分になるから。

このまま、一回イっとく?
 そういうと、顔が下に降りてくる。 カラダの真ん中にキスされて、
腰が跳ねる。 びくん、中が蠢く。 
 花沢類の腕がアタシの腰を固定して、されるがまま。 
アタシを、思いのままに味わう。  そりゃ、気持ちよくしてもらってるのはアタシなのだけど。
 こういうとき、何事もしなやかに受け入れる彼の、意外に強い独占欲と顕示欲が露になって
彼も、歳相応の男なのだと、思う。 彼に抱かれたまま、中途半端に終わった恋心を想うあたしを、
カラダで拘束するのだから。 

今日は、いつもより激しい・・・。
 そう、思うとアタシの頭は本当に真っ白。 今のことすら考えられなくなってただ、声をあげた

「ひっ ぃやぁっ ぁあああっっ」 
 あたしが果てると、一瞬花沢類が離れ、そのまま上に乗りかかってくる。
限界を迎えて過敏になったカラダを、一気に貫く

花沢類が、入ってくる。 アタシの中をいっぱいにして なにも考えられなくなって、あたし達は動物になる。
 ただ、ひたすら快感を求めて動くカラダ。 花沢類の動きにあわせて動く腰。 密着していたいと、縋りつく腕。
耳元を唇がかすめ、少し苦しそうに囁かれる名前を、器用に這う指を、隙間なく埋まる彼自身を、
すべてを愛おしく感じて、アタシのすべてが彼を求めて 真っ白な頭とうらはらに、動くカラダ。

 抜き差しを繰り返す彼は、先ほどの指と比べ物にならないくらい、アタシを満たす。 次の限界もすぐそこにある。
「類っっ もっ・・」 もうダメだと、彼の腕にしがみつく。
「一緒に・・っ」 吐息交じりのそれは彼の限界も近い証拠。

腰を打ちつけながら、キスを落とされる。
首筋あたりを舐められて、口を塞がれて呼吸をするのも
もどかしいくらい激しく舌を絡ませる。
永遠のような、長くて短い時を精一杯堪能するかのように舌が踊る。

674670:2005/09/22(木) 01:09:14 ID:pnup0Am9
ふっ うぅっ んっ。 塞がれた口から漏れる声。 
花沢類が舌を解くと大きく腰を動かす。
奥まで入ってくる重圧感と、合わさったままの唇に気を失いそうなほど感じて
あたしは喘ぎ声を発して果てた。
一瞬遅れて、花沢類が熱いものをあたしの中に放出したのが、わかった。

 
花沢類の重みを感じて、その重さが離れる瞬間、酷く寂しい。
 整わない荒い呼吸と、手を動かすのもだるいカラダの隣に同じくぐったりと
体を沈める花沢類の温度を感じて、寂しさがあたたかさに変わる。 
 
 余韻に浸っていると、どろりと体内から逃げ出した液体。
そういえば、彼はいつもお腹辺りに出すか、きちんと避妊をしてくれていた。
 不安になって、無理に体を起こしてゴミ箱やその周囲を確認すると、
ゴムを使った形跡がなく、責める様な視線を体を横にしたまま、
涼しい顔に戻った花沢類に向ける。

ふふっ。 いかにも満足そうな顔が
「責任とるつもりだから、安心していいよ」
と破顔した。
 あっけにとられて睨むのも文句を言うのも一瞬忘れたあたしに
追い討ちをかける様に
「あんたに似た根性ある子供だといいね」と幸せそうに笑った。
 天使の笑顔、じゃなく悪魔のそれは
 結局あたしを魅了してやまないのだ。

それから数日後、生理痛に苦しむあたしはなんとも複雑な心境で、
それを横目に花沢類はなんとなく残念そうに肩を落としてちいさく舌打ちをした。

・・・・・・という姿があったとかなかったとか、らしい・・・・



以上です。 お目汚しすみませんでした。 

675新人です:2005/09/22(木) 17:02:08 ID:FIg4nq8q
>>665-666の続きです。遅くなりました<(_ _)>

「司のことなら忘れなよ。俺が側にいるよ。あんたは
何も心配することないから。俺に任せて。」
そう言うとまた優しいキスを降らせる。今度は、もっと熱く
舌と舌が絡みあうようなキス。花沢類の気持ちが痛いほど
伝わってくるようで切なくて胸がきゅんとする。

「花沢類・・なんであたしなの?」
あたしの胸はドキドキしっぱなしでそう言葉にするのが精一杯だった。
そんなあたしの赤い顔を見て花沢類はプっと笑った。
「ゆでだこ・・・」

な!何を・・・
「真剣に聞いてるのにーー!」
暴れるあたしの側で花沢類は真剣な目で見つめる。
そこにはあたしが好きでたまらなかったあの薄茶色のビー玉のような
瞳があった。いつも透き通って見える瞳が今は熱を帯びてるよう。

「あんたってさ、なんでそこまで鈍感なの?
俺が同情とかでここにいると思ってるの?」

「花沢類・・・」

「俺は、あんたに惚れてるよ。牧野・・・好きだよ。これで
分かる?」
そう言うと、花沢類はあたしの手を引っ張り、花沢類の胸にあてた。
ものすごい心臓の音・・

「牧野・・・あんたを抱きたいと思ってる。俺のこと嫌?」
いつもの花沢類と違う。真剣な目・・優しく力がこもった声・・。
どうしようもなく愛しくなってあたしは、今度は自分から抱きしめた。

「い・・嫌じゃないよ。あたしが花沢類をずっと好きだったの知ってた?」
どうしよう・・声が震える。泣きたくなってきた。
あたし、やっぱり花沢類がまだ好きって気持ちあったんだ。
道明寺・・あたし、あんたのこと忘れる。花沢類を信じる。
これでいいんだよね。

・・・・・

「とっくに知ってる。」
花沢類はそう言って、にこっと笑うと愛しそうにあたしの髪を撫でた。
花沢類の体温と優しい香りのコロンにあたしの体は溶けそうだ・・。
676新人です:2005/09/22(木) 17:03:23 ID:FIg4nq8q
首筋・・耳・・肩・・腕、ひとつずつ印を刻み込むように愛撫する。
2人だけの空間で、愛撫する音と熱っぽい息遣いだけが響いて、
更にあたしをドキドキさせた。

花沢類の手が、あたしの胸までおりて、優しく揉みはじめ、更にその敏感な
ピンクの突起を指先に触れた時、思わず声が出た。

「あ・・ぁん」

あたしが感じてるのを悟ると、更にそこを刺激する。ピンクの突起は
さらに硬くなり、あたしの中で熱いものが溢れていく感覚に陥った。

「ふっ 可愛い・・牧野。」
髪をなでながら、今度は、そのピンクの尖ったところを舐め始めた。
口に含んで吸い、舌先で円を描くように刺激する、そしてわざと音を
立ててチュパチュパさせる。まるで赤ちゃんが母乳を欲しがっている
かのように執拗に吸いながら尖った先を苛める。

「あっあぁっ・・だめ・・」

「もっと感じて。声を聞かせて」
耳元で囁かれ、あたしの中で更に熱いものが溢れ流れ出していった。

・・・・・・・・・・・・・・

俺は牧野が感じてる姿を見て、どうしようもなく愛しくなった。
もっと感じさせてあげたい。胸の尖った部分を刺激しただけであんな顔をする。
俺は優しくしてやりたいのに、激しく求める欲望が込み上げ、自分自身の物も
はち切れそうなくらい熱く硬くなっていた。

胸の尖ったところを刺激しながら、お腹・・お尻・・をさするようになぞる。
牧野の体がびくんと反り返る。更に下に降りていくと、下着の上からでも
分かるくらいにそこは湿っていた。

「あっそこはだめっ・・」

「ここ?」
意地悪をして一番敏感な部分をさけて周りに触れる。円を描くように刺激する。

「いやぁっ・・あっん 」
下着はもうびしょびしょになるくらい濡れている。欲しがるように敏感な
ピンク色の部分がピクピクしているのが下着の上からでも分かる。

「牧野・・ここは?触って欲しい?」
ツンツンとピンクの突起を刺激すると泣き出しそうな声をあげる。

「ひゃぁ・・あんっ あぁっ は・・花沢っ類っ・・・あ・・たしもうだめ・」
いやらしい顔で懇願する牧野を見て俺は興奮している。もっと感じさせてやりたい。

「だめじゃないよ・・足・・広げて」
俺は最後の一枚を剥ぎ取ると、牧野の脚を開脚させた。
そして、びしょびしょになったあそこを舐め始める。
・・・ピチャピチャピチャ、チュっチュっ・・
677新人です:2005/09/22(木) 17:04:47 ID:FIg4nq8q
「あっ、だめっ汚いよ・・恥ずかしいっやめ・・て」
そういいながらも、下からとめどなく液は溢れてくる。
とろとろの液を指につけて、牧野に見せつける。

「なんで?汚くなんかないよ・・可愛い。ほらこんなになってる」
それを見た牧野の顔はますます赤くなり恥ずかしそうにしている。
俺はそんな可愛い牧野に意地悪をしたくなった。

「じゃあ、やめる?」
そういいながら、突起をクリクリさせる。舌を尖らせツンツンさせる。
また愛液が溢れ出す。それをすくい取るようにわざと音を立てた。
ぺチャペチャ・・チュっ

「ふぁ・・ああんっや・・・」
ビクッビクッと体を反応させる。俺は更にそこを刺激しながら、

「やめたい? 牧野・・?」

「や・・・や・・めないで・・」
やっとのことで聞けたその言葉に嬉しくなった。牧野は俺を感じてくれている。
恥ずかしそうな厭らしいような顔で、欲しがっている。
ま、やめるって言ってもやめる気はなかったけど。

俺は指を一本ぬるぬるになった場所へ挿入させた。
経験がないせいか指を入れるのも狭い。
唇と舌を突起に這わせ、吸い付き、チュパチュパ音を立てながら、ようやく
指をもっと先までいれることが出来た。

「あっあっ・・あぁ・んっ!・・・・・・」
指を出し入れするたびに牧野の腰が浮き、ビクビクと体を反らせている。
指を2本いれ更に出し入れする。きつかった中がさらにキュウキュウ締め付ける。
ものすごく切ない顔をした牧野を見て俺はたまらなくなった。

・・・・・・・・・・・・・・・

初めての感覚でどうしたらいいかわかんない。
あたし、どうなっちゃうの・・?

「あぁっん・・」ハァハァ・・・
こんな厭らしい声があたしの口から出るなんて・・
でも切ないようなきゅんとするような気持ちのよさで
やめて欲しくなかった・・あたしおかしい・・・

花沢類があたしの下の濡れてる場所をいっぱい舐めて音を立てるたびに
恥ずかしいような、それでも花沢類が愛しいって感じた。
下から溢れているのは自分でも分かるくらい。花沢類を求めている。
たまらなくなって・・その先は・・もう考えることも出来なくなってきていた・・

「やめたい?・・牧野?」

そんな質問に嫌と答えればいいのに・・あたしはどうにかなっていた。
もっと求めて欲しい、そんな欲望があたしを掻き立てていた。
とっさに・・あたしの口がしゃべりだす・・
678新人です:2005/09/22(木) 17:06:37 ID:FIg4nq8q
「や・・や・・めないで・・」

そう言うと、花沢類はもっと激しく刺激しはじめる。未知の世界に入り始めると
体がもう言うことを利かない。

・・・・・・・・・・・・・


「牧野・・・入れるよ・・」
俺は自分自身のものを、突起にあてがい刺激しながら、そしてゆっくり
真ん中のぬるぬるの場所へ挿入させた。

「いやぁっ・・・いたっ」

無理もない、あれ? まだ経験・・してない?

「牧野、司とまだしてなかったんだ・・?」


「う・・ん・・してない・・よ。もうその名前聞きたくない」
俺はてっきり司とはしたんだと思っていた。その事を聞いて嬉しくて
愛しくてしょうがなくなった。

「嬉しい 優しくするから・・力抜いて。いくよ・・」

「いたっ・・・いやぁっん んっ! 」
俺は牧野の唇を塞ぎながら、下の突起を指で刺激する。
そしてゆっくり奥まで挿入した。

「は・・入ったよ、大丈夫?」
涙目になった牧野はコクンと小さくうなずいた。
そして、牧野は小さく言った。

「る・・類、す・・好き」
恥ずかしそうにそう言う牧野が可愛くて可愛くて仕方なくなり
抑えることが出来なくなった。

「俺も・・好きだよ、つくし・・動くよ?」
小さな入り口が動くたびに切なく締め付けられものすごい快感と愛しさが
襲う。

「あっ・・はぁっああっん」
痛みから感じている声に変わった瞬間に、激しく腰を振り、奥までつく。
さらにキュウキュウ締め付け、グニャグニャと脈を打つその中で俺は
限界を迎えていた。

「あっダメぇっ なんか変っいやっあああああっ」
体が硬直して震える・・イキそうな顔をしたつくしを見て俺も限界にきた。
679新人です:2005/09/22(木) 17:07:07 ID:FIg4nq8q
「つくし・・そう・・イッていいよ! 俺もイクよ」
さらに激しく突き上げ、最後の瞬間、奥へドクドクドクと注ぎ込まれた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・

ど・・うしよう・・・怖い・あっんっもう・・・・だめっ あぁぁぁ!!!!!!
真っ暗闇からまっさかさまに落ちていくような感覚に入った。
そしてそこから頭が真っ白になり・・・記憶を失った・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・

目を覚ますと花沢類があたしの顔を見つめていた。

「な・・何? 」
ドキドキして恥ずかしくて見れない。あたしは背中を向けた。

「可愛かったよ。あんたがあんなに感じやすいなんて知らなかった。それと・・」

嫌だそんな恥かしいこと言わないでよっ
あたしはますます花沢類の方を向けなくなった。
急に花沢類がぐいっと方向を変えさせ、抱きしめてきた。

「俺が初めてで嬉しい!」
そう言うと子どもみたいな顔で笑った。

「つくし・・愛してるよ。これからも。」
あたしは、その笑顔とその声に胸が熱くなった。
嬉しくて涙が溢れる。

「類・・・」

「ん?」

「あ・・あたしも、愛してる!」

そういって抱きしめあった。あんなに悩んでいた日が嘘のよう。
まだ胸は痛いけど、あたしは、花沢類についていく。
こんなに愛しいと思ったのは初めてだから。
ありがとう、花沢類・・・

・・・・・・・・・・・・

俺は、ずっと何があっても牧野を守るよ。
子どもが出来て、一緒になって、年をとってもずっと。


680新人です:2005/09/22(木) 17:07:49 ID:FIg4nq8q
こんな感じです。
へたくそですみませんっ。
また機会があれば頑張って書いてみたいと思います。
ダメだししてください!
681名無しさん@ピンキー:2005/09/22(木) 22:08:50 ID:8zUFr8z4
類つく祭りキター!
670さんも新人さんもお二人ともかなり良かったです!
GJGJGJ!(´Д`)b
682新人です:2005/09/23(金) 10:33:37 ID:TtKXXH0Z
そう言って頂けて嬉しいです。
まだまだ下手ですがまた書いたらアップしてみます。
司×つくしも読みたいなぁ。作家さん来ますように!
683名無しさん@ピンキー:2005/09/23(金) 21:43:46 ID:bcHhAeEE
作家は来てほしいよね。
うひゃーなんて書いてないでたまには書けよと。
そんな感じ。

面白かったです。
お疲れ様でした。ありがとうございました。
684名無しさん@ピンキー:2005/09/23(金) 23:43:41 ID:DpLI8pfb
私は台湾版の「流星」から「花男」に入ったのですが、
今、「流星」の類xつく役が、本当にカップルになって、
妄想が現実化して、少し、怖いけど、わくわくしてます。
あまりに、二人は、類xつくを地でいってるから・・・
情報によると、
類役の仔が「流星」撮影時から4年間、つく役の子に片思いしてて、
最近、つく役の子が4年越しの彼氏と別れて、
仲の良い友達で相談相手だった類役の仔とくっついて、
二人はラブラブモードで、彼は彼女宅に入り浸り、
彼女の首にはキスマーク(?)が・・・
彼は車が好きだけど、この2ヶ月に2回も事故起こして、
1回目に一番最初に駆けつけたのが彼女で、
2回目は彼女が同乗してたって。
創作意欲掻き立てられません?作家さん、待ってMARS!!
もっと、二人の情報必要なら、言ってくださいね。
カキコしますよ!!
685名無しさん@ピンキー:2005/09/24(土) 00:22:26 ID:TtSuOcuG
>>684私も台湾版の流星見たんだけど出演者が
そんな展開になっていたとは驚きです。
本当にその後の類×つくのSSそのままって
感じだ。いいね
686名無しさん@ピンキー:2005/09/24(土) 01:39:43 ID:z4Ms6SiL
バービーはF4の中で仔と一番仲がいいって言ってたからそう言う可能性も
あるかなとは思ってたけど現実になったんだ。
美作役のヴァネス?がビビアン・スーと付き合ってるってのも驚きだったけどね。
687名無しのピンキー:2005/09/24(土) 02:11:38 ID:Y3Ix5co0
>>686
もう別れたんだって
688名無しのピンキー:2005/09/24(土) 02:12:11 ID:Y3Ix5co0
>>686
もう別れたんだって
689名無しさん@ピンキー:2005/09/24(土) 07:15:39 ID:LO/tG+ID
>>687,688
そちらの二人は、以前も別れて、復活してましたし、
先日、ヴァネの来日の時に、ヴィヴィと揃いのペンダントを
まだ、していたらしいですよ!
お揃いと言えば、類Xつくカップルは、
ペンダントやリストバンドやミサンガや多いですよね。
「花男」ファンへの情報として、
仔の元カノ(5月に別れた)は、つくしの海岸バイト仲間の彼女役で、
大Sの元カレは、亜門さん役の人でした。
690名無しさん@ピンキー:2005/09/24(土) 07:15:53 ID:R0u2fvK/
>>684
私は流星じゃなく、原作が好き。
ドラマは別人が演じてるから、その役者で想像して創作したくないなぁ。
日本でもドラマ始まるけどキャストがイマイチだよね〜
皆、背が高いイケメン役者ならいいのに。
691名無しさん@ピンキー:2005/09/24(土) 07:19:17 ID:R0u2fvK/
というか、ここって流星のエロパロじゃないよね?
そんな情報は別に興味ないしここでは要らない。
役者同士の付き合いであって、漫画とは全然関係ないから。
692名無しさん@ピンキー:2005/09/24(土) 08:09:07 ID:fQhbC5oj
私も流星花園好きなんだけど
ここで流星の話をするのはやっぱりスレ違い。
ここはあくまでも原作の花より男子で想像・創作をするスレだし。
流星話やドラマ話はそれぞれのスレでしようよ。
693名無しさん@ピンキー:2005/09/24(土) 23:34:31 ID:HXRPv566
花男のイメージが崩れる。
694名無しさん@ピンキー:2005/09/25(日) 13:25:48 ID:UFdQwjDT
>>689を見て「ビバヒルかよ」と思ってしまった
自分、しばらく逝って来ます。
695名無しさん@ピンキー:2005/09/26(月) 11:38:44 ID:szDxQd/d
流星情報です。嫌いな人はスルーして下さい。

先日の香港イベントで、
道明寺役のジェリーが、ヴィック(類役)とバーヴィー(つくし役)の恋
(大仔恋って言われてます)について聞かれて、
「花澤類が道明寺の彼女を奪い取った!ちくしょう。」
でも、「二人はお似合いで、仔(ヴィック)がうらやましい」
とコメントしてました。
696名無しさん@ピンキー:2005/09/26(月) 14:52:12 ID:KHKSxIar
>>695
だからドラマ板ではないというのに。

スルーできない自分が大人げない…
697名無しさん@ピンキー:2005/09/26(月) 15:35:16 ID:1E0jNPjs
自分も大人げないと思いつつも…
>>695 スルーして下さいって書けばスレ違いの話していいわけじゃないですよ。
698名無しさん@ピンキー:2005/09/26(月) 17:49:04 ID:iBj+geGl
>>695
いるんだよね、あんたみたいな輩。流星ヲタうざい。
い〜かげんにスレ違い迷惑してるの気づけよ。
699sage:2005/09/26(月) 19:22:11 ID:v6YJ8V0f
>>695
まず2ちゃんのルールしってる?
スレッドが特定している話題以外を書き込んではいけないんだよ。
わかっててやってるなら確信犯だ。
喪前なんてアク菌にしてやるぞ。ゴラァ!!
700699:2005/09/26(月) 19:24:48 ID:v6YJ8V0f
ageテシマッタ・・・
ゴメン
ワシモ逝くヨ
701名無しさん@ピンキー:2005/09/26(月) 19:45:51 ID:KHKSxIar
>>699>>700
ちょっとカワイイから許すw
702名無しさん@ピンキー:2005/09/26(月) 20:08:52 ID:sAiMl+as
(´・ω・`)
703名無しさん@ピンキー:2005/09/26(月) 21:11:29 ID:uU2P4tTw
ここは原作の花より男子でエロ小説を楽しむスレ。
流星花園でエロ小説を楽しみたいなら
流星のエロ小説スレを立てればいいんではないかと。
704名無しさん@ピンキー:2005/09/26(月) 21:23:30 ID:iBj+geGl
>>703 ハゲド
705名無しさん@ピンキー:2005/09/26(月) 21:24:11 ID:iBj+geGl
>>703 ハゲド

とにかく早く作家さん来ないと盛り上がっていかないね。
706名無しさん@ピンキー:2005/09/26(月) 22:17:30 ID:JgMzT3jH
以前ここに書いてた作家さん(サイト持たれてる)も
ここには投入しにくいだろうし…新規参入してくれる方を待つしかないよね。
707名無しさん@ピンキー:2005/09/26(月) 22:54:50 ID:y4vrm1O+
流星情報なんて要らん。
必要だったら各自がF4スレかドラマ版に行って仕入れるっつーの。
ここに書かれても困るから、さっさと逝ってください。
708名無しさん@ピンキー:2005/09/27(火) 20:46:43 ID:o8vdoIgU0
ドラマ・シネマのエロ台本
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1084783497/

流星情報はここに書くといいよ。
709名無しさん@ピンキー:2005/09/27(火) 21:36:17 ID:jWk8fy6Y0
↑ やさしいね。
710名無しさん@ピンキー:2005/09/28(水) 01:25:15 ID:nH91nOZ3
エロ微量ですが、お暇潰しにどうぞ。

つくし×類のカップリングです。



あたしが道明寺と分かれて花沢類と付合いだしたことは、マスコミにスッパ抜かれ
それはそれは大騒ぎだった。
『魔性の女!? 』とか 『リッチな御曹子ばかりを狙う悪女』とか、そんな報道ばかりだった。
道明寺が高校を卒業しニューヨークに行ってしまってから、あたしがどんな気持ちで日々を過して
きたかなんて、みんな分ってくれないんだ。

パパとママが相変わらず貧乏で、一家を支えるために進が働き始めたのを放っとけなくて
しゃかりきに働いていたわたしが、この先の進路に悩んだこと。
進学が就職か悩んだ末、大学を目指し始めた受験勉強の辛さ。
相変わらずつきまとう報道陣の鵜の目鷹の目の視線。
遠くから聞こえてくる、道明寺の華々しいうわさ話。
寂しい時、悲しい時、好きな人が傍に居てくれない虚しさ。

でも、それを救ってくれたのが花沢類だったんだ。
これでも悩んだ。もがいてもがいてのたうちまわるほど。
だって、花沢類は好きだった人の親友だもの。
711名無しさん@ピンキー:2005/09/28(水) 01:36:14 ID:nH91nOZ3
あの、嵐の晩。

道明寺から、来月には一時帰国すると、もらった留守録のメッセージを前に、
あたしはどうすればいいのかと、揺れる気持ちを隠しどんな顔して彼に会えばいいのかと
苦しんだ挙げ句、どうしても我慢しきれず手を延ばした携帯電話。
プッシュしたのはやっぱり、花沢類の携帯ナンバーだった。

思い余って電話をかけたものの、携帯を握りしまてまま一言も発せなかったあたし
の元へ駆け付けてれた。
花沢類。

無言のまま彼が走らせる高級車の助手席で、あたしも俯いたまま何も言えなかった。
行き着いた所は、マンションの一室だった。

黙ってあたしを抱き上げる花沢類の顔が、いつになく冴々していたのを今でも憶えている。
窓から差込む月明かりに照らされ、恐いくらいだった。

大きなベッドに優しく横たわされ、あたしはただ、ぶるぶると震えていた。
すると、耳もとで、真綿のような花沢類の声がする。
「牧野……怖がらないで」
そんなこと言われても、身体も心も怯えが作る深い縁の底にいるのだもの。
閉じた瞼の隙間からは、我慢仕切れず涙さえもあふれてしまう。

「牧野……泣かないで……泣かないで……」
花沢類は囁きながら、あたしが流す涙の跡を唇でたどり、滴る雫を全て吸い取ってくれた。
彼の仕種が、優しい温もりが、彼の柔らかい唇からあたしの肌を伝わって、悲しくて、それでも幸せで、
心が壊れてしまいそうだった。

そっと瞼を持ち上げて、うっすらと目を開けた。
あたしの視界を占領したのは、息が触れるほど近くにある花沢類の顔。
照明も何も灯っていない部屋の中、彼そのものが唯一のあたしの心の暗がりを
照らしてくれる明かり。

「……花沢類……愛してるよ……」

そう呟いたあたしの唇は類の口付けに封鎖され、息すら限られて。

一枚一枚、優しく服を剥ぎ取られ、生まれたままの姿を初めて男性の視線にさらした。
寒くなくても身体が震え、両手が無意識に身体を隠そうとした。
けれど、そんな行動も花沢類に遮られる。

「愛してる……なんて言葉じゃ足りないほど、あんたのこと愛してる」

花沢類の熱がこもった言葉を最後に私の記憶は、濁流の中に消えていった。

口内をうごめく、舌の動きに翻弄され、胸の頂きを繊細な指で揉みしだかれ生暖かい唇に含められ。
彼のだ液で濡れた赤い乳首が、どこからか吹込む風にさらされ、それさえ快感に変えていく。身体の統べてを花沢類の唇と手に侵略され、征服され。
やがて、女の部分を貫かれ、あたしの口元からあたしの物じゃない嬌声が弾き出され、部屋の天井に木霊した。
712名無しさん@ピンキー:2005/09/28(水) 01:38:26 ID:nH91nOZ3
愛を交わした瞬間が過ぎ、あたしと彼の視線が絡まった。
両手で頬を包まれて、至近距離で見つめられ、経験したばかりの行為の激しさが
蘇り、あたしは頬を赤くしながら。

もう一度深い、キスをあたしに贈り、花沢類が微笑んだ。
いつも見慣れているけれど、今晩は初めての、あたしの大好きな笑顔で。

この笑顔。
この笑顔が好きだった。
ずっと、ずっと昔から。

これがあたしの宝物。
713名無しさん@ピンキー:2005/09/28(水) 01:39:20 ID:nH91nOZ3
あの晩、そう心に誓ったんだ。
だから、あたしは、大丈夫。

道明寺へ別れを告げた時の、あの身を引き裂かれるような胸の痛みも。
口さがない人たちの、中傷も誹謗も。

何があっても、何が起ころうと。

この微笑みがあれば、花沢類がいつもあたしに笑いかけてくれるなら、
いつでも耐えていける。どんなことがあっても乗り越えていける。と。

ゴシップ記事が書かれた週刊紙をテーブルにそっと置き、ついと顔を上げれば
隣に佇んでいた花沢類がそっとあたしを抱きしめてくれた。
714名無しさん@ピンキー:2005/09/28(水) 01:42:48 ID:nH91nOZ3
十分で書いたなぐり書きで、しかもエロパロじゃありません。ゴメン。
わかってるので、己で逝きます

ちゃんとしたエロ作家タンマッテルヨィ
715名無しさん@ピンキー:2005/09/28(水) 01:49:46 ID:U6dpCA/e
うわあーーーっ類つくきたーー! こういうの好きーーーっ!!
 GJでしたっ! お疲れ様でしたっ 
またの書き込みお願いしますっ。 
 
716名無しさん@ピンキー:2005/09/28(水) 01:56:35 ID:nH91nOZ3
ごめん 自分で誤字発見しますた。
分かれた→別れた
意味もなく句読点。

他にもありそう……
お目汚し
717名無しさん@ピンキー:2005/09/28(水) 13:24:30 ID:10ue3qoL
何て言うか上品なエロリズム、堪能致しました。
行間に色気が漂う文章でつね、ありがとう作家さん!


何か実際、あれだけ公共の電波でプロポーズだの報道されたら
あの後の人生、進学も就職も生きづらくなるんだろうなあと
漫画に大してマジに考えてしまった。
718名無しさん@ピンキー:2005/09/29(木) 19:03:25 ID:M8H3utM4
往年の作家さんまた戻ってきてほしいな
ドラマ化もあるし、花男再熱してほしいよ(´・ω・`)
719名無しさん@ピンキー:2005/10/04(火) 00:09:29 ID:XWj6RoVu
いつも見てます。
720名無しさん@ピンキー:2005/10/04(火) 13:35:55 ID:XlIX/St3
ドラマが始まるまで無理かな?ネタか刺激が必要?
721名無しさん@ピンキー:2005/10/06(木) 20:21:59 ID:e2a+4jOW
つくし×司が見たいです。誰かお願いします。
722名無しさん@ピンキー:2005/10/07(金) 07:22:05 ID:mM+txYNw
道明寺とつくしはやっぱり4年間おあずけなんだろうか
723名無しさん@ピンキー:2005/10/07(金) 11:14:09 ID:q8YMYRDh
NYでエッチくらいはするかとオモ
724名無しさん@ピンキー:2005/10/07(金) 20:51:15 ID:Lwx0Iuls
クレクレ厨多いな…
725名無しさん@ピンキー:2005/10/07(金) 21:48:06 ID:xhElaF9V
つくしにNY行く金あるのか?
行くとしてもまた滋達に拉致られて行くことになりそうw
726名無しさん@ピンキー:2005/10/08(土) 18:01:55 ID:X4WOU26a
ドラマ化されるというのに寂しいですね
クレクレ厨と言われてもやっぱ花男のエロパロ読みたい!
727名無しさん@ピンキー:2005/10/08(土) 18:20:38 ID:fDB1PnPn
以前書いてた職人さんは自サイトを持たれてる方も多いし
こう寂れてると新規参入もしにくいんじゃないだろうか。
しかし面白い二次小説ってなかなか無いもんだね……
ヲチの趣味は無いが、ヲチする気持ちもチョト分かるよ…
728名無しさん@ピンキー:2005/10/08(土) 19:33:54 ID:2pniG6Qv
↑んな事言い出したらキリがないし、書き手が益々投下しにくくなるだろ。
ちっとは空気嫁よ。そこまで言うなら自分で書け。
729名無しさん@ピンキー:2005/10/08(土) 20:40:18 ID:9H8CVJfr
↑そこまで言うなら自分で書け。
730名無しさん@ピンキー:2005/10/08(土) 20:58:32 ID:fDB1PnPn
まぁまぁもちつこうよ。
書き手さんもお忙しいんでしょう。
ドラマが始まれば住民も増えるヨカーン
731名無しさん@ピンキー:2005/10/08(土) 21:00:11 ID:fDB1PnPn
↑火種蒔いた私が言うことじゃないんだけど。>>728ゴメソ
732名無しさん@ピンキー:2005/10/13(木) 16:52:05 ID:/NzRz9W5
保守
733名無しさん@ピンキー:2005/10/16(日) 21:13:58 ID:nOcaYzEe
age
734名無しさん@ピンキー:2005/10/18(火) 11:06:41 ID:tLFREpuo
ほっしゅ
735名無しさん@ピンキー:2005/10/19(水) 03:00:55 ID:JF32TSEZ
死守
736623:2005/10/20(木) 03:39:02 ID:NJqOErQ/
どもです。お久しぶりです。
つたないながらも「類つく」書いてみました。が・・・何か最後はめちゃめちゃ・・・orz
眠かったので切り上げちゃった感じになってしまいました。すいません。

では、長いです。えーと「雨の日の道明寺とつくしの別れ」の後です。




親父の仕事関係の会食に強制的に参加させられ、無駄に浪費した
時間とどしゃぶりの雨にうんざりしながらの帰り道。後部座席の窓から何気なく
外を見る。一向に止む気配の無い雨は窓の外の景色を覆い隠し、俺の
ただでさえ重い気持ちを余計に重くさせる。

そんな雨の中を、大きな荷物を手に、びしょ濡れになって歩く牧野を
見つけた時は本当にびっくりした。頭で考えるよりも体が先に動いていた。
車を止めるよう指示をして、傘も差さずに外に飛び出す。俺がいくら話しかけても、
牧野の視線はここではないどこかを見つめたままだ。ラチがあかないので牧野の腕を
引っ張り車に乗せる。俺のうちの、俺の部屋に連れて行く。
そして俺の部屋にいても、牧野の視線はさまよったままだ。

「拭きなよ」
タオルを渡しても、受け取ったタオルを見つめたまま動かない。じれったくて
「貸して」と一言だけ言って牧野からタオルを奪い返す。少しだけ乱暴に頭と顔を
拭く。牧野の体を覆っていた水分を吸い取り、タオルが冷たくなっていく。
けれど、牧野の頬は相変わらず濡れたままだ。
(・・・泣いてるって自覚、あるのかな・・・)
視線はさまよったままのくせに、拭いても拭いても涙が止まっていない。

牧野を拭く手を止め、Tシャツとジャージを渡してバスルームに連れて行く。
「このままじゃ風邪引くから。あったかいミルク持って来るから、シャワー浴びといて」
牧野は服を抱えて静かにバスルームに入って扉を閉めた。
シャワーの音が聞こえるのを確認してから、部屋を出る。
しばらく待ってホットミルクを作ってもらって部屋に戻ると、まだ牧野の姿はない。
バスルームに確認に行くと、中からすすり泣きの声が聞こえてきた。
扉に手をかけたものの、そのまま手を離してベッドに横になった。

考えるまでもないことだった。
あの通りは司の家の近くだ。そしてあの荷物。牧野に司の母親の
やり方を忠告したのは俺だ。それから今この瞬間までにどれだけの
時間が流れてる?答えは簡単すぎるほどだった。

牧野は道明寺家に、いや、あの母親に屈服した。
737623:2005/10/20(木) 03:40:36 ID:NJqOErQ/
牧野のあの様子と、司の性格からいって円満な別れなわけがない。
「・・・司、荒れるんだろうなぁ・・・」
そんなことを思っていると、牧野がバスルームから俺のTシャツとジャージを着て出てきた。
牧野の手を取ってベッドをソファ代わりにして座らせる。
まだ温かいホットミルクを渡すと、両手で抱えてコクコクと飲み始めた。表情は、まだ、ない。
牧野の隣に腰を下ろし、その様子をただ見つめていた。牧野はミルクを飲んで
少し落ち着いたのか、マグカップを見つめながら話し始めた。

司に別れを告げたことを。
あの家を出たことを。
それは自分の意志で、決して誰かのせいではないということを。

「もともと無理だったのよ。そう、うまくいくわけがなかったんだもの。だって、あの道明寺よ?
家がどうとかじゃなくて、あの道明寺とあたしが付き合うなんて、そんなことうまくいくわけ
ないじゃない。少し考えれば分かったことなのに。あたしもどうかしてた。道明寺には悪いこと
しちゃったけど、あいつにはもっとふさわしい人がいるのよ。そう、こんなあたしみたいな女じゃない人が」

勢いよくまくしたてる。自嘲気味に笑う。でも俺の目を見ては話さない。俺は知ってる。
牧野、あんた、無理をしてるってバレバレだよ。嘘をつくならもっと上手に嘘をつかないと。

牧野の顎に手を触れ、俺の方を向かせる。俺の視線と、潤んだ瞳がつながる。
そっと唇を重ねた。
唇を割って舌を絡め合うわけでもなく、力強く口付けたわけでもなく、ただ、本当に
触れるだけのキスだった。
牧野は抵抗しない。いつもの牧野なら、顔を真っ赤にして動揺して怒って俺を
突き飛ばしたりするだろう。俺はそんな牧野を見て笑う。
だけど、今日の牧野は違う。ただ俺の唇を受け止めている。
唇を離すと、牧野は大粒の涙をボロボロとこぼし、消えてしまいそうな小さな声を
必死に絞り出し、かすれた声で俺に言った。

「やめ・・・て・・・。花沢類・・・」
738623:2005/10/20(木) 03:42:25 ID:NJqOErQ/
俺は表情を変えずにその瞳を見つめた。そんな俺の視線から逃げることなく、
俺を見つめたまま、涙をこぼしながら続けた。
「あたし・・・もう、これ以上傷つけたくない・・・」

そんな言葉は聞きたくない。

牧野が言い終わる前に力強く抱きしめ、唇を押し当てた。牧野の手からマグカップが落ち、
床にミルクがこぼれる。今度のキスは力任せだった。少し強張った唇を無理やりこじあけ、
舌をからめる。俺の成すがままになっている舌を吸い、歯茎を撫で、唇を噛む。
俺の腕と唇で固定されながらも、牧野は小さく横に首を振る。
「やめて。お願い、やめて。花沢類、お願いだから」
そんな声が聞こえてきそうだと思えば思うほど、牧野を抱く腕に力をこめる。
「・・・ん・・・」俺の腕の力に感じる痛さと、息苦しさから牧野の声が漏れる。

牧野。あんたが思い出した景色は俺にも見える。俺がフランスから帰ってきて、浜辺で
あんたとキスをした時のことなんだろう?俺達のキスを見て、司は傷ついていた。
あの時の司の顔を思い浮かべたんだろう?「これ以上傷つけたくない」?無理だよ、牧野。
あんたがどう言い訳したって、あんたはもう十分に司を傷つけてる。あんたが司に
別れを告げた時点で、あんたは他の誰もつけることができない大きな傷を司につけた。
だから、司はもうこれ以上傷つきようがない。

右手を動かし、Tシャツの上から胸を掴む。牧野の体がビクンと強張り、両手で俺を
押しのけようとする。逃げようとする牧野を左手でぐいっと引き寄せ、さらに強く
唇を押し当てる。
「んーんー!」
段々強い抵抗を見せ始める牧野。俺はかまわずに乱暴に右手で胸を揉んだ。
しばらく服の上から乱暴に揉んだ後、Tシャツの中に手を入れ直に肌に触れる。
ブラの上から揉んだのは短い時間。すぐにブラの中に手を入れ、小さく盛り上がった
突起をつまむ。転がす。指と指ではさむ。撫でる。

牧野の体がビクンとのけぞり、唇が離れる。俺は離れた唇を今度は首筋に押し当てる。
悲鳴にもならない吐息が聞こえる。息苦しさから開放された直後の、新たな苦しさ。
首筋を舐められ、耳たぶをかまれ、服の中では俺の右手に好きなように揉まれ、
逃げようにも左手でがっちりと固定されている。
力が入らなくなったのか、少し抵抗が弱まったのでそのままベッドに押し倒した。
右手を服の中に残し、彼女を支えていた左手を今度は下腹部に這わせる。
恐怖で目を見開いて俺を見つめる。
知ったことか。
ジャージの上から彼女の秘所を撫でる。顎を上げ一瞬体をよじらせる。そのまま何度も
撫で続け、時にぎゅっと掴む。そのたびに体をそらせ、逃げようとする。俺は右手で
胸を強く掴む。動きが止まる。そんなことを繰り返し、ジャージの中に手を滑り込ませる。
739623:2005/10/20(木) 03:43:45 ID:NJqOErQ/
「や・・・やめ・・・やめて、花沢類!」
泣きながら嘆願する牧野を無視して、下着の上からすじを撫で上げた。
・・・牧野、体は正直だよ。濡れてる。
耳元で囁くと真っ赤になって泣きじゃくり、暴れだした。
大きな声を出されないようにその口を口で塞ぎ、動けないように下着をひっぱったり
すじに押し当てたり乱暴に掴んだりした。もちろん右手も動きを止めてはいない。

「・・・あ・・・はぁ・・・」

キスの合間に甘い声が漏れるようになる。下着はもうびちょびちょだ。
右手を服から外に出す。牧野の視線に一瞬安堵の表情が見えた。
「邪魔だね、服。」
「・・・え?・・・」
一気に両手でジャージと下着を引き摺り下ろす。
「い・・・いや・・・!いや、やめて!」
両手で秘所を隠し何とか逃げようとベッドの上の方に体をずらしていく。
俺は脱がし終えた両足首を持ち、一気に開き、その中心に顔をうずめる。
「いやー!!!」
口付けると大きく体をのけぞらせる。そこを満たしている甘い蜜を吸い上げ、舌で
彼女の豆を転がす。牧野はわかっていないかもしれないけど、体ののけぞらせ方が
「感じてきてる」、それになってる。
悲鳴の後の吐息は甘いものになっている。気持ちいいんでしょう?牧野。

舌を入れ中で激しく動かす。親指で豆を転がす。
「ああ・・・・・はぁ・・・はふ・・・」
牧野は必死に声をかみ殺している。声が漏れないように。
口を離し、今度はTシャツをめくりあげて胸の突起に噛み付いた。右手は下腹部に
残したまま、中指を一本中にうずめていく。牧野が必死に唇を噛む。指を動かし、
舌で乳首を転がす。
俺は指をさらに一本増やす。きつい。それでも動きは激しさを増す。
牧野は唇を噛み切ってしまいそうだ。

牧野。
牧野。
声を出さないようにしているのは、罪の気持ちから?
俺に感じて気持ちよくなるというのは、司を裏切ることだから?そんな自分が許せないから、
声を我慢して感じてないように思おうとしているの?
740623:2005/10/20(木) 03:45:00 ID:NJqOErQ/
違うんだよ。違うんだ。今、司を傷つけているのは俺なんだよ、牧野。
あんたを傷つけるのと一緒に、俺が司に大きな傷をつけてるんだ。
だからあんたが気に病むことじゃない。あんたが我慢することじゃない。

指を抜き、唇を離し、牧野の上半身を抱きかかえて起こす。牧野の息が荒い。
俺は今度はやさしく抱きしめて彼女の耳に囁いた。

「あんたの罪を、半分俺にちょうだい。」

「・・・え?」
恐怖と罪悪感と快感の涙で濡れた瞳を俺に向け、その言葉の意味がわからないと
いう表情をする。

「2つに分けたら、1人で抱えるよりも少しは軽くなるから。あんたは頑張ったよ。
頑張ったけどどうにもならなかったんだよ。ただ、それだけなんだ。
そしてそれはあんたのせいじゃない。
だからあんたの罪を半分俺にちょうだい。それでも重かったら、もっと俺にくれちゃっていいから。
あんたを支えたい男がここにいるから。あんたが司を好きでもそれでもいい。
俺を踏み台にしてもいい。だから、1人で抱え込まないで。俺は、あんたが、好きなんだよ」

「・・・花沢類・・・」

牧野の瞳を見つめる。まっすぐに俺を見つめ返す瞳が涙でぐちゃぐちゃになっている。
「あたしね・・・ひどい女なの・・・。あたしね・・・、道明寺が好きなの・・・。
傷つけちゃったの。ひどいこと言ったの。でもね・・・それなのにね・・・」
「うん」
「あたしね・・・今・・・」
「うん」
「・・・嬉しいって・・・思った・・・」
「うん」
もう1度牧野の唇にそっと唇を重ねる。牧野がしばらくしてそっと目を閉じる。
牧野を抱く腕にちょっとだけ力を込める。彼女の腕が俺の首を抱く。

今だけでもいい。
俺があんたに快感を与えたい。そして、それに身を委ねてほしい。司への思いを忘れて
しまえばいい。愛してる。ただ、あんたを愛してる。あんたの全てを愛してるから、
その罪さえも愛おしい。
無理やりだったとしても、擬似的なものだったとしても、一瞬つながったこの心と心。
その快感は、俺が想像する以上のものだった。

やさしく愛撫し、熱く猛った俺自身を牧野の中に挿入していく。
痛みに耐えながらも彼女は俺を受け入れてくれた。

明日目が覚めたらどうなるかなんてわからない。でも、大丈夫。俺は、牧野を守る。
土砂降りだった雨がいつのまにか止んでいたように、彼女の心の霧がいつか晴れる時が来る。

その時に、彼女の手を握っているのは俺であるためにも。
741623:2005/10/20(木) 03:46:56 ID:NJqOErQ/
以上です(・∀・)

何か「あんたの罪を半分俺にちょうだい」の一言が書きたくて
この話を書き始めたのですが、何かレイプになっちゃってるし、
かと思ったらいきなり終わっちゃってるし・・・で自分でも何か
わけわからんことになってしまいました。すいません。

今度この時の「つくし視線」での短い話(エロ無し)を書きたいと
思っております。

では、お休みなさい。
742名無しさん@ピンキー:2005/10/20(木) 05:57:18 ID:TnRTC9z6
お疲れさまでした 待ち続けた甲斐があったわ

あんたの罪を俺に半分ちょーだい って言われたい             次も期待しております
743名無しさん@ピンキー:2005/10/20(木) 07:44:11 ID:PQ9dHVu7
おお〜ルイルイ!
罪を半分…のセリフいいっすね。
ぜひ次回作おながいします。
ドラマ板に負けずにここも盛り上がって欲しい。
744名無しさん@ピンキー:2005/10/21(金) 01:12:31 ID:HaFQwCJO
>623
お疲れ 文章からルイが簡単に連想できました。
続編お待ちしてます
745名無しさん@ピンキー:2005/10/27(木) 17:00:43 ID:6k+CzcFf
保守
746名無しさん@ピンキー:2005/10/27(木) 23:32:18 ID:bVLvOyPT
保守
747名無しさん@ピンキー:2005/10/27(木) 23:39:38 ID:bVLvOyPT
新規デース
反応怖いデース。
なので、大目に見てくださいませー。
渡米後つくしがNYに会いに行って・・いろいろあって・・・
前後長すぎて省いてまーす。

ふ、とつくしが司のカールした前髪に指を伸ばす。
そのまま髪を人差し指に絡ませ、感触を味わう。
そして司の愛してやまないあの笑顔で笑う。

司の瞳に桜のように微笑むつくしが映る。
うっすらと涙を浮かべるつくしに司は口づけをした。

はじめは少し遠慮がちに、
そして深く目の前のつくしを再確認するかのように、
口内をなめまわし、唾液を吸いつくし、
さらに舌をも我が物にしようと自分のテリトリーに引き込む。

司の熱い情熱に、徐々につくしも翻弄され始める。

愛しい人の舌を愛撫し、体内の液体を共有する。求めて求めて求めて・・・・・
これ以上愛せない・・・
お互いを凌駕すべくきつく抱き合い、長い長いキスを交わす・・・

はっっ・・・!

と、先に唇を離したのは司のほうだった。

そのまま唇を、はぁ、はぁと肩で荒い息をするつくしの耳元に押し付け、
低く、搾り出すような声で欲望を吐き出す。

「・・入れたい・・・・」

つくしの頭はまだぼうっとしていて、
ただただ、はぁっ、はぁっと荒い息を吐くしか出来ない。

「あとで、ゆっくり気持ちよくしてやる、とりあえず入れさせて・・・・」

そうつぶやくと、つくしの膝丈のタイトスカートのボタンを引き契り
ショーツと一緒につくしの体から引き剥がす。
司もジーンズのボタンを一気にはずすと猛る自身を解放させた。

どん!とつくしの身体を壁に押し付けすらっと伸びた白い両足を持ち上げ、
何の予告も無く一気につくしを貫く。

「あぁああ、はっあ・・!!くぅぅ・・んん!!」

司の理性を奪うようなキスに混濁していたつくしは突然下腹部を襲った
激しい快感に、捨てられた仔犬のように鳴き司の首にしがみついた。

748名無しさん@ピンキー:2005/10/27(木) 23:40:58 ID:bVLvOyPT
「つかさ・・つかさぁ・・・」

それ以外の言葉を知らない仔犬は、
ずん!ずん!と与えられる激しい情欲になすすべもなく、
受け止めるすべもなく、ひたすら名を呼ぶ。

「お、まえ、だけだ・・・なにもいらねぇ、なにも、くぅっ!」
「つくし!!」

つくしの閉じたままの瞳に涙が溢れる。
もう言葉は要らない、お互いの体温が全てを語る。

つくしを侵略してからわずか数分、
司は身勝手な欲望をつくしの中に放った。

はぁっ、はぁっ、と大きく肩で息をし、
つながったままその場でお互いの息が落ち着くのを待った。

すこし冷静さを取り戻した司はつくしの瞳を覗き込んだ。
つくしは焦点の合わない目を必死に司に合わせようとしている。
そんな愛しい女の姿に、半ば強姦のように襲ってしまったことに心が痛んだ。

「ごめんな、乱暴にするつもりじゃなかった・・・・」
そういってつくしの身体をぎゅぅっと抱きしめる。

まだ声の出ないつくしは必死に首を横に振り、
彼女もまた力の入らない細い腕を司の背中に回し最愛の男を抱きしめる。

ずるっと司がつくしから離れる音がして、
司は横抱きにつくしを抱いて、二人の寝室に運ぶ。
そしてそっと壊れ物を扱うかのようにやわらかいベッドにつくしを沈ませた。

本物の作家様の降臨まちますです。
お目汚しほんとスマソ
749名無しさん@ピンキー:2005/10/28(金) 00:26:38 ID:LwsSPPy1
>747さん
つかつく好きの自分にはたまらない。
長くなるから省略といわず書いてください。前座ありで読むほうがなお好きなので
750名無しさん@ピンキー:2005/10/29(土) 18:03:21 ID:37cYw6g6
私も前半部分読みたいですよ
素敵なつかつくありがとう
あなたはもう本物の作家さんですよ。
751名無しさん@ピンキー:2005/10/29(土) 18:17:33 ID:fm/NgmqI
ネ申降臨
キタ━━━(゚∀゚)━━━━━━━━━━━━━━━!!!

>>747タソ
GJ!
強引な司に(;´Д`)ハァハァしちゃいました。
この後どうなったのか、ものすごく気になります。
752名無しさん@ピンキー:2005/10/29(土) 22:59:53 ID:vEj97GI+
初めまして。
無駄に長いのですが、作家様が降臨するまでの暇つぶしになれば幸いです。
司×つくしです。





涼風と呼ぶには冷たすぎる風が頬を撫でた。
ついこの間まで半袖から覗いていた腕を軟風が撫でていたのに、
今ではその腕は長袖の中に隠れ、首にはマフラーが巻かれ、そして軟風は木枯らしへと変わった。
つくしはぼんやりと空を見上げる。
既に空は夕闇へを駆り立てていて、オレンジ色から紺碧色へと姿を変えていた。
少し前はこの時間は、まだオレンジ色の光が家々の屋根を染上げていたというのに。
つくしはその様を眺めながら不思議だなと思う。
こんな風に、その季節によって空の表情が変わるのが、とても不思議で仕方がない。
小学生の頃、理科の授業でその原理は理解しているが、それでもやはり不思議だと感じてしまうのだ。

日が短くなり、ほとんどオレンジ色の斜光が見えない今、空を翔る鳥達は森へ戻ってしまったようで、
どこにも見当たらない。
ただ紺碧色の空がほんの少し残る茜色を飲み込もうとしていた。
つくしはこの時間帯の空が一番嫌いだ。
一番心が弱くなる時だから。
いつもは弱さを見せないように背筋をピンと伸ばすことが出来ても、この飲み込みそうな闇を見ると、
どうしても弱い部分が出てきてしまう。
そして、それらはいとも簡単に大好きな人を思い出させる。

(道明寺の見る空は今、何色なのかな……)
753名無しさん@ピンキー:2005/10/29(土) 23:00:59 ID:vEj97GI+
今つくしの思いの人である司は、ニューヨークにいる。
卒業と同時に、旅立ってしまった。
四年後に迎えに来ると公共の電波を使って、彼は宣言をしてくれた。
その言葉は今もつくしの胸にしっかりとある。
瞳を閉じれば、いとも簡単に鼓膜を震わせてくれる。
今、彼の空は、きっと鮮明で綺麗なブルーに染まっているだろう。

頭では理解している。
彼が向こうに行ったのは、彼が決めたことで、仕方のないことだ、と。
そしてそれについて行かないと決めたのも自分だということも。
それでも感情はなかなか理性についていってくれない。
どうしても、会いたい、声を聞きたい、と思ってしまうのだ。
最初出会った時はあんなに嫌いだったのに、不思議で仕方がない。
まさかこんなに好きになる日が来るなんて。

ふいに木枯らしが吹き、つくしのマフラーを揺らして踊る。
その冷たさに思わずつくしは首を竦めた。
アルバイトで疲労した体には余計この木枯らしが凍みる。
つくしは、木枯らしから逃げるように足早に歩き始めた。





アパートの近くまで来ると、階段の所に人影があった。
階段のところに座り込んでいて、
その階段を昇らないと部屋にいけないつくしには邪魔以外の何物でもない。
「すみません」と声を掛けなければいけないのか、と思うと、
つくしの顔がうんざりといった表情に変わり、眉間の皺が深く刻まれた。
こういう風に疲労している時は出来るだけ口を開きたくない。
たった一言言うだけなのに、それすら面倒に感じるだなんて、今の自分は、相当荒んでいるのかもしれない。
つくしは表情を曇らせ、そちらを軽く睨んでいたが、近付くにつれて、彼女の瞳から瞬きが消えた。

「どうして……」

つくしの声が聞こえたのか、階段の所に座り込んでいた青年は、顔を上げた。
そしてその顔がすぐに笑顔に変わり、そしてすぐ機嫌が悪そうな顔になった。

「お前、遅いんだよ! こんな時間までフラフラしてんじゃねーよ!」
「んなっ……!! なんであんたにそんなことを言われなくちゃいけないのよ! 
大体なんで道明寺がこんな所にいるのよ! ニューヨークにいるんじゃなかったの!?」
「休み」
「はっ?」
「だから休みが出来たから、こっちに来た」

司はぶっきら棒に言うと、つくしから顔を背けた。
その言葉に、つくしの心が微かに跳ねる。
久しぶりに見る彼は、全く変わっていなかった。
口から出てくる暴言も。
こうやって少し照れる所も。
つくしの頬が一瞬で熱くなる。
そんな顔を司に見られるのが恥ずかしくて、慌てて俯いたつくしの腕が取られた。
「えっ?」とつくしの唇が動いた時には、司はつくしを引っ張って歩き出していた。
754名無しさん@ピンキー:2005/10/29(土) 23:01:41 ID:vEj97GI+
「ちょ…ちょっと!! ど、どこに行くのよ!!」

その言葉に足を止め、司はつくしを見遣った。
二人の視線がぶつかる。
そして目の前の司の顔に屈託ない笑みが広がる。
どの無邪気な笑みに、つくしの心が跳ねる。

「いい所」
「いい所ってあんた……」
「あ、ちょうどいいタイミングでタクシー来た」

司は手を挙げ止めると、そのままつくしを押し込むようにタクシーに乗せた。
見る見る内にアパートが小さくなっていく。

「ねぇ、本当にどこ行くのよ!?」
「着いたら分かる」
「着いたら分かるって……」
「お前さぁ、久々の再会なんだぜ? もっと他に言うことあるんじゃねーの?」

司は頬杖をつき、つくしを見遣る。
彼の真っ直ぐな視線がつくしを射る。
更に心が跳ねる。ドキドキする。

「な……何もないわよ!」

これ以上見ているのが恥ずかしくて、つくしは慌てて顔を逸らして、投げつけるように言い放った。

「相変わらず可愛くねーなぁ」

司の呆れたような声がつくしの耳に触れたが、つくしは彼から顔を逸らしたまま、窓の外を眺めた。





ネオンが車の動きに合わせ、流れていく。
真っ暗な車内では、とてもその景色が綺麗に、瞳に映った。
つくしは、隣に座る司にばれないように、そっとそちらへ視線を動かした。
日々の仕事で疲れているのか、背凭れに寄り掛かって、ぼんやりとフロントガラスを眺めていた。
とても不思議な光景だ。
つい数十分前まで、今頃何をしているのだろうと思っていたその人が、今では自分の隣に座っている。
手を伸ばせばいとも簡単に触れられる距離に。
車内はとても静かで、お互いの呼吸さえ聞こえそうに思えた。
つくしのこのはやる鼓動が司に聞こえてしまいそうで、少しでも抑えようと、右手を強く胸に押し当てた。

「なぁ」

ふいに声が掛かり、つくしの体が跳ねる。
ゆっくりと窓から視線を引き剥がし、司を見ると、
フロントガラスを眺めていた瞳が、こちらを向いていた。
彼の綺麗な瞳と重なり、ドキリと心が音を立てた。
755名無しさん@ピンキー:2005/10/29(土) 23:03:03 ID:vEj97GI+
「な、何?」
「相変わらず馬鹿みてーにバイトしてんの?」
「そ、そうよ。今日だってバイトの帰りでクタクタなんだから」

その言葉に、司は小さく噴出した。

「な、何で笑うのよ!」
「いや、相変わらずだなぁと思ってよ」
「何よ! 悪い!?」
「いや」

司は笑いを引っ込めると、つくしを真っ直ぐ見つめた。

「悪くない。安心した」

目の前に柔らかな笑みが広がる。
不意打ちの笑顔は心を走らせる。
つくしの頬が一瞬で熱くなるのを感じた。
慌てて顔を逸らす。

「あ、あんたは? いつもダックスフンドみたいな車に乗ってくるじゃない」
「最初はリムジンで来たんだけど、帰ってもらった。
お陰でお前が帰って来るまであそこで待っててよ、寒かったぜ」
「馬鹿じゃないの? 普通にリムジンで待ってれば良かったじゃない」
「ば……馬鹿だとぉ!?」
「馬鹿だから馬鹿と言ったのよ!」
「お前、もっと他に言うことあるだろ!? リムジンで待ってたら、お前を驚かせねーじゃねぇか!」
「ないわよ! 馬鹿に言うことなんか! 別に驚かせてくれなんて頼んでないわよ!」
「お前なぁ! こっち向けよ。そっぽ向いて、馬鹿なんて失礼じゃねぇか!」

つくしの腕を手に取り、自分の方を向かせた。
その瞬間、司の瞳から瞬きが消えた。

「牧野……お前……何、泣いて……」

つくしの瞳からゆっくり雫が零れ、頬を流れる。
流れるネオンの光のせいか、雫が時折光った。
つくしは手の甲で涙を拭いながら、口を開いた。
756名無しさん@ピンキー:2005/10/29(土) 23:03:35 ID:vEj97GI+
「馬鹿よ……。仕事で疲れてるのに、休みだからってわざわざこっち来て……」
「牧野」
「向こうで寝てればラクなのに」
「牧野」
「わざわざあんな寒いところで待ってて、風邪引いちゃうかもしれないじゃん」
「牧野」
「これを馬鹿と言わずに何て……」
「牧野!!」

最後まで紡ぎ出す事を許されなかった。
つくしの頬にコートの硬い感触が広がる。
背中には大きな掌の感触が。
そして耳には彼の優しい呼吸の音が。
つくしの瞳から再び涙が零れ、司のコートに沁み込んでいく。

「道明寺、おかえりなさい」
「おう。ただいま」

つくしはゆっくりと彼の背中に腕を回した。
きっとタクシーの運転手はバックミラーで自分達を見ているに違いない。
最近の若者は…とか思ってるだろう。
しかし、不思議と恥ずかしさなんて感じなかった。
ただ、彼の温もりを感じていたい、それだけだった。
きつ過ぎる抱擁も、痛みなど感じず、寧ろそれが心地良く感じる。
司の胸に顔を押し当てたままのつくしには、もう流れるネオンが聞こえない。
車のエンジン音さえも。
ただ司の熱い呼吸だけが鼓膜を震わせていた。
音のないタクシーは、二人の乗せて、夜の街を走り抜けた。





タクシーは目的の場所に着くと、静かに止った。
コホンと運転手が小さく咳払いをしたことによって、信号で止った訳ではなく、
到着したということに、二人は気づいた。
つくしの頬が一瞬で真っ赤に染まる。
つい感情に任せて恥ずかしいことをしてしまった。
普段なら絶対にこんなこと嫌だと抵抗するのに、今日の自分はどうかしている。
どれもこれも全て、この不意打ちの再会が悪い。
だからこの雰囲気に流されてしまうのだ。
そうに違いない。
つくしは視線を鋭くし、司を睨みつけた。
757名無しさん@ピンキー:2005/10/29(土) 23:04:17 ID:vEj97GI+
司はそんなつくしの視線を気づいてるのか、気づいていないのか、
さして気にした風でもなく、運転手のお金を払うと、そのままタクシーを降りた。
その様子をぼんやりと見ていたつくしを呆れたように見遣り、
「さっさと降りろ」とだけ言うと、スタスタと歩いていってしまった。
文句を言おうと背中を睨みつけたつくしの口から言葉が消えた。
その背中はいつもと違ってどこかぶっきら棒で、すごく照れているのだということが分かった。
その瞬間、つくしの顔に笑みが広がる。
なんだか、全く変わっていないから、とてもホッとするし、安心する。
そして、嬉しくて仕方がない。
つくしは、司に言われるまま降りた。
すぐさまタクシーのドアが閉まり、夜のネオンの中に消えていく。
つくしはぼんやりと目の前の建物を見上げた。

「ここって……」
「おい、さっさとしろって言ってんだろーが」

この建物はどこかなんて、司に訊ねるだけ愚問だ。
一度ここには来たことがあるからすぐ分かる。

「道明寺の家が経営するホテルじゃん……」
「おい、牧野!!」

一向にロビーに入ってこないつくしに、痺れを切らしたのか、司の声が大きくなった。
そして再びつくしの元まで戻ると、彼女の腕を手に取り、歩き出す。
そのせいで、つくしの体は半ば引き摺られるように、ホテルに足を進めた。

「ちょちょちょちょ、ちょっとぉ!! ここ、あんたんちのホテルじゃん!」
「今、ここに泊ってるんだよ」
「あ、そうなんだ」

ふいにそう呟いて、慌てて首を横に振る。
違う。そうではない。
納得している場合じゃない。

「どうしてあたしが、あんたの泊ってるホテルに来なくちゃいけないのよ!」
「分からないのか?」
「分からな……」

「くない……」と声に出さずに、心の中で呟いた。
言いたいことは分かる。
そして、この後に何が待っているかということも。
もしちゃんと帰国を知らされていたのなら、別に構わない。
自分だってそうなるのは嫌じゃないし、寧ろそうなりたいとさえ思う。
しかし、今日だけは駄目だ。絶対に。
758名無しさん@ピンキー:2005/10/29(土) 23:05:10 ID:vEj97GI+
抵抗するつくしを余所に、司はちょうどロビーに到着したエレベーターに乗り込むと、
叩くように開閉ボタンを押した。
扉はすぐさま閉まり、独特の浮遊感を二人に纏わらせながら、エレベーターは上へを上がった。

「道明寺、待ってよ。今日は困る」
「なんで?」
「なんでって……」

言える筈がない。
下着が安売りのものだから、なんて理由。
つくしの顔が引きつる。

「お前は昔からそうやって勿体ぶるよな」
「別にそういうんじゃなくて……!」
「じゃあ、なんだよ。お前がなんて言っても、聞かねぇぞ」
「……だって……」
「だって?」
「あたし……、今日、バーゲンで買った下着だから……」
「はっ?」

最後の方は本当に小さな声だったけれども、二人しかいないエレベーターでは、
充分届く声で、司はパチパチとニ、三度瞬きをした。

「やっぱり…初めてだから……色々……」
「ぶっ!」
「へっ?」
「あっははははははは!」

司はお腹を抱え笑い始める。
見る見るうちにつくしの顔が真っ赤に染まった。

「何よ! なんで笑うのよ!」
「お前、面白すぎる!!」
「笑わないでよ! こっちは真剣なんだから!! だから今日は……」

司に握られた腕に鈍い痛みが走る。
驚いたように司を見れば、とても真摯な視線がつくしを貫いた。
ドキリと心が跳ねる。

「関係ねーよ」
「関係ないって……」
「大体お前がビンボーなのは今更だしな」
「へっ?」
「大事なのは中身だからよ」
「なななななななっ…中身ぃ!?」

なんて直接的な表現をするのだ。
つくしの顔が更に真っ赤に染まる。
おそらく彼女の顔にやかんを置いたら、すぐ沸騰するに違いない。
それほど顔が熱い。

エレベーターは目的の階に着くと、チンと軽やかな音を立てて開いた。
再び司はつくしを引き摺るようにして歩き出す。
そして、部屋に着くと、カードキーを差し込んだ。
鍵が開いたことを、ガチャリと鳴った無機質な音が二人に知らせた。
扉が開き、目の前に、以前司を一緒に来た時と同じ部屋が広がる。
ゆるゆると後ろを振り返って見上げても、そこには司がいて、後ろに逃げることは出来ない。
つくしに残された道は真っ直ぐ前に進むだけだった。
759名無しさん@ピンキー:2005/10/29(土) 23:06:08 ID:vEj97GI+
ドキドキと心が高鳴る。
体中が心臓になってしまったかと思うほど、体中が脈打っているように感じた。
頭の芯が熱く痺れて、何も考えられない。
極度の緊張で眩暈を軽く覚えた。
つくしが足を進めると、部屋のドアが閉まる音がし、
その音にもう一度後ろを振り返ろうとした瞬間、
つくしの体が温もりで包まれた。
司に抱き締められたということに、耳に彼の熱い吐息を感じて、初めて気づいた。

「どどどど、道明寺!? あの……何して……」
「会いたかった」

その言葉に胸の奥から熱いものが込み上げてくる。
自分だってずっと会いたかった。
声が聞きたくて、彼の笑顔が見たくて、彼の温もりを感じたくて。
つくしの鼻の奥がツンと痛み、目の前の景色が涙で滲む。

「あたしも……。あたしもだよ……」

声が涙で震える。
狡い。こうやって欲しい言葉を簡単にくれるなんて。
だからつい涙腺が弱くなってしまう。
いつもはこんな風になることなどないのに、彼とこうやって触れ合うと、
胸が甘く軋んで、どうしようもない刹那に襲われる。
だけど、すごく幸せで、嬉しくて。

「牧野……」

彼の熱い唇が首筋に触れ、つくしの体が跳ねた。
いつの間にか司の手はつくしの胸の上にある。

「ちょちょちょちょ、ちょっと待って!!!」
「あ? なんだよ、まだ何かあるのかよ」
「あたし、バイトから帰ってばかりだから、汗臭い。お風呂……」
「必要ない」
「で、でも……」
「もう拒否の言葉はいらねー」

そのまま司の方を振り返ったつくしの唇が、温もりに包まれる。
唇の中の言葉が、司の熱い吐息で溶けて消えた。

「んっ……」

押し返そうと、司の胸を押しても、ビクともしない。
緊張でギュッと閉じた唇の間を、司の舌が割り入った。
執拗に追い求めてくるその舌の熱さに、眩暈を覚える。
相変わらず司の口付けは優しくて、それだけでつくしの意識が遠くなった。
つくしの手が、それに誘われるように、司の胸から首へと回る。
それが合図とばかりに、司はつくしの首筋を舐め上げた。

「あっ……」

思わず零れた声につかさの顔が一瞬で熱くなる。
(や…やだ……!! あたしなんて声出して……)
つくしは羞恥で頭が真っ赤に染まる。
懸命に声が漏れないように下唇を噛締めた。
チリッと鈍い痛みが走るけれども、司の唇からの快感のせいか、不思議とその痛みは気にならない。
760名無しさん@ピンキー:2005/10/29(土) 23:07:37 ID:vEj97GI+
そんなつくしの様子に気がついたのか、つくしの首筋を舐め上げた唇がそのまま彼女の耳に触れる。
熱い吐息が掛かり、つくしの背中にゾクリと旋律が走った。

「声、抑えるなよ。聞かせろ」

つくしは下唇を噛締めたまま、懸命に首を横に振る。
恥ずかしい。
あんな声は自分の声ではない。
あんな声を彼に聞かせる訳にはいかない。
司は、そのままつくしの耳朶を優しく噛む。
その瞬間、甘い痺れがつくしを駆け抜ける。
ビクンと体が跳ね、「あっ」と声が漏れた。
そのまま司の唇がつくしの耳朶を啄ばみ、その度に体が痺れる。
司の熱い吐息が、一枚一枚つくしの理性を剥ぎ取っていく。
あんなに噛締めていた唇は、いつの間にか開き、甘い吐息が漏れ始めた。

「あっ……やっ……んっ……」

司の手は徐々につくしの服に進入していく。
駆け抜ける快感にぼんやりとしていたつくしは、コートを脱がされたことにすら気づかなかった。
ふいにセーターを巻くし上げられて、やっと自分の状態に気づく。
しかし、司の唇によって、理性という服を脱がされているつくしには抵抗など、もう出来るはずもなかった。
司の手は優しくつくしの胸を揉む。まるで壊れ物にでも触れるように。
その手の優しさが、つくしに刹那を落としていく。
優しすぎるから泣きたくなる。

「どう……みょう……」

頭が、唇が、そして体の奥が痺れて上手く彼の名前を呼ぶことが出来ない。
優しい手は、徐々につくしを攻め立てる。
乳房に触れ、軽く弾いた瞬間、つくしの体は小さく跳ねた。

「あん……」
「牧野、感度良すぎ」
「や…めてよ……。いちいちそんなこと言わないで」

辛うじて残っている理性で、懸命に憎まれ口を叩く。
だけど、その声は女のもので、いつもの自分の声とはあまりに違い、強さなんて微塵もなかった。
ふいに胸を攻める手が止まる。
つくしがどうしたのだろうと、不思議そうに首を傾げると、体が突然持ち上がった。

「きゃっあ!!」

司はつくしを抱き上げると、そのままベッドに下ろす。
ベッドの柔らかなスプリングがつくしの体を包んだ。

「寝てる方が、小さいお前を愛撫しやすいからな」
「あああああ、愛……!!!」

司のしれっと言った言葉に、つくしが動揺しても、
司はさして気にした様子もなく、つくしからセーターとブラジャーを奪い、今度は乳房を口に含んだ。
甘い快感が電気のように走る。
舌で突付かれる度に、頭が真っ白になっていった。
司の手は、スカートをたくし上げ、つくしの太ももを撫で上げる。
もどかしい。
司の愛撫で、触れられる前から既に秘部は熱くなっているというのに、触れられず、焦らされている。
つくしがモゾリと体を捩ると、乳房から唇を離し、つくしを見つめた。
761名無しさん@ピンキー:2005/10/29(土) 23:08:23 ID:vEj97GI+
「どうした?」
「べ、別に……」

恥ずかしい。恥ずかしいから、気づいて欲しくないのに。
つくしが潤んだ瞳で司を見つめると、司の瞳に悪戯な笑みが浮かんでいた。

「触って欲しいんだろ?」
「な……っ! 違っ……!」
「違うのかよ」

スッと太ももから手が引いていく。
(止めないで! お願いだから!!)
自分の中に浮かんだ言葉に酷く驚く。
しかし、もう火が灯った体を、止めることは出来ない。

「どうして欲しいんだよ。言えよ」
「……しい」
「聞こえねーな」
「触って欲しい……」

吐息に近い声だったけれども、それがまた扇情的で司の欲を走らせる。

「ここか?」

司の手がつくしの秘部に触れる。
その瞬間、今までに感じたことのない快感が体を駆け抜ける。

「あぁ……っ!」

司が触れると下着が随分と湿っており、随分とつくしが感じていることを教えてくれた。
そのまま下着の中に手を入れ、直接触れる。
更に快感が強くなり、つくしは唇を噛締めた。
頭がおかしくなりそうになる。
ゆっくり司の指が進入し、湿った淫乱な音が聞こえてきた。
司の指が動くたびに、声が零れそうになり、つくしはぎゅっと瞳を閉じて右手で自分の口を覆う。
ふいにその手が掴まれ、口から外された。
司の熱い唇が再び耳朶に触れる。

「声聞かせろって言ってんだろ」
「恥ずかしい……」
「牧野、聞かせろ」

瞼をゆるゆると上げると、司の真摯な瞳がそこにあった。
熱い瞳に眩暈を覚える。
その瞬間、進入したまま、止っていた指が動き始め、再びつくしを快感の波が襲う。
懸命に唇を噛締めるものの、その度に司が口付けをし、噛締めることを許してくれない。
762名無しさん@ピンキー:2005/10/29(土) 23:09:26 ID:vEj97GI+
「んっふ……あっ……ふぁっ……」
「啼けよ。もっと聞かせろ」

懸命に頭を振って抵抗しても、声は止らない。
自分の五感全てが、理性とは離れた場所に行ってしまっていて、もう止らない。
司の指が動くたびに、部屋に卑猥な音で溢れる。
それがまたつくしの快感の波を煽った。

「あたし、もう……」
「俺も限界だ。挿るぞ」

ベルトが外される無機質な音が遠くのほうで聞こえる。
体中が痺れているつくしには、全てが現実から切り取られているように感じた。
司がつくしの上に覆いかぶさり、つくしの下着を剥ぎ取る。
その感覚すら曖昧で、つくしは上気した頬で司を見上げた。
あまりの色っぽさに司の心が更に走る。

「牧野、色っぽい」
「道明寺……」
「お前を見てるとおかしくなる」

そのまま司の熱い手がつくしの足を開き、それと共に肉棒がつくしにあてがわれた。
そして腰をゆっくり進める。
その瞬間、鈍痛がお腹に走る。
つくしは想像以上に痛みに、眉を大きく歪ませた。

「痛いか? 大丈夫か?」

痛みで苦しいのか、つくしは何度か深い呼吸を繰り返す。
そんなつくしの様子がとても辛そうに見えて、司は腰を動かさず心配そうな瞳でつくしを見つめた。
そんな様子の司に、つくしが小さく微笑んだ。

「馬鹿……なんて顔してんのよ……」
「痛いか? 辛いなら止めるけど」

その言葉につくしは大きく首を横に振った。
そして柔らかな笑みを従えて、司を見つめた。

「止めなくていい。このまま続けて」
「だけど……」
「平気だから。あたしも道明寺と一つになりたいと思ってたから……だから……」
「牧野!」

再び司の唇がつくしのそれを覆う。
柔らかくて暖かな感触に涙が零れる。
ゆっくりと司が腰を動かし始めた。
最初は鈍い痛みを伴っていたが、徐々に痛みが薄れ、変わりに快楽が伴い始める。
痛みが全くないというのは嘘になるが、しかしそれよりも体の奥からせり上がる快楽の方が強くて、
不思議と次第に痛みを感じなくなってきた。

「まき…のっ……」
「どう……みょう……じっ……」

瞳を上げると、司の広い胸が広がり、それがまた扇情的でつくしの瞳の端に涙が浮かんだ。
司に抱かれているのが現実だと実感出来て、その事実が純粋に嬉しい。
司はつくしの涙に気づき、指の腹で掬った。
763名無しさん@ピンキー:2005/10/29(土) 23:10:03 ID:vEj97GI+
「すき……」
「牧……」
「あたし、道明寺がすき……」
「俺なんかお前の倍は好きだぜ」
「馬鹿…何、張り合ってるのよ」

可笑しくて泣けてくる。
緊張を解こうとしてくれている彼の気遣いが胸に沁みる。
司はつくしに負担を掛けないように緩やかに動き、それがまたつくしの快楽を煽った。
徐々につくしの呼吸の間隔が短くなる。

「あっあっあっあっ」

それに合わせ司の腰の動きも早まる。
もう痛みを感じていないつくしには、その動きは更に快感を強めた。
快感の強さにつくしの脳裏が白く染まる。

「あぁっ……っ!!」
「つく、し……っ!!」

初めて司に名前を呼ばれた瞬間、とうとうつくしは意識を手放した。






ゆるゆると瞼を上げると、そこは柔らかな暗闇だった。
辛うじて窓から見える夜景のせいで、隣にいる人の顔を見ることが出来た。
つくしはゆっくり隣で規則正しい呼吸をしている司を見つめた。
先程の男の顔は影を潜め、とても無防備で子供のような顔で寝ている。
付き合う前に司の家にメイドとして働いた時に、寝顔を見たことがあるが、
大体は司よりも自分が寝てしまうことが多い為、こうやって寝顔を見ることが出来ない。
つくしは顔を近づけて、司の寝顔を見つめた。
改めてみてもやっぱり綺麗な顔をしている。
ニキビ一つない綺麗な肌に、少しだけ悔しい気持ちになる。
女の自分よりも綺麗な肌なんて狡い。
つくしは少しだけ唇を窄め、ツンツンと指先で司の頬を突付いた。
その瞬間、その手が強く握られる。
突然のことに、つくしから「ぎゃあ!」と、お世辞にも色っぽいとは言いがたい悲鳴が上がった。
764名無しさん@ピンキー:2005/10/29(土) 23:12:53 ID:vEj97GI+
「なななななな……」
「さっきから人の顔をジロジロ見やがって。惚れ直してたか?」
「馬鹿! 何言ってんのよ!」

枕を司の頭から引き抜くと、そのまま司の顔にお見舞いした。
司はそんなつくしが可笑しいのか、肩を震わせて笑っている。

「寝たフリなんてずるいわよ!」
「別にフリなんてした覚えねーよ。ただ目を閉じてただけなのに、お前が勘違いしただけだろ?」

尤もな台詞につくしは、うぐっと言葉が詰まる。
悔しかったのか、何度も司の顔に枕をお見舞いしてやったが、
何度目かでその手が止められ、そのまま押し倒されてしまった。

「ちょ、ちょっと!! 何するのよ!!」
「もう少し色っぽいこと出来ねーのかよ。事後だぜ? 事後」
「ぎゃあぁぁっ! そういうこと言わないでよ!!」

見る見る内に真っ赤に染まるつくしが可笑しいのか、司は更に噴出した。
そこでからかわれたことに気づき、つくしは再び枕を掴んだ。

「最低! 悪趣味!」

大きな声で叫ぶと、そのまま司の顔に押し付けた。
部屋にはいつまでも、司の笑い声とつくしの大声が響いていた。



=おわり=



お目汚し失礼しました。
素敵作家様の降臨をお待ちしております。
765名無しさん@ピンキー:2005/10/29(土) 23:41:24 ID:NBVLAU8H
うわぁー!!うわぁー!!!ネ申キターーー!!!!
すっごくすっごく良かったです!
原作の雰囲気そのままで、めちゃめちゃ萌えました。
あーこんな感想しか書けない文才の無い自分に萎え orz
お目汚しだなんてとんでもない!!
マジで道明寺に惚れ直しました。
766名無しさん@ピンキー:2005/10/30(日) 01:15:54 ID:qcksQw/e
747デース。
優しい皆様感想有難うござましたー。
前文はエロなし脱線ありのちょーちょー長文でーす。
それをアプしても怒られないでチョーカ?
767名無しさん@ピンキー:2005/10/30(日) 02:23:34 ID:dFkIaPHz
>752サン
すごいすごいすごい!
道明寺とつくしの会話に違和感全くなし!!
読んでてのめり込みました。
普通に作家さん?と思ってしまった。
独自のサイトとか持っててもおかしくなさそうな文体に萌えー。
もっと貴女の作品を読ませてください!
768752:2005/10/30(日) 09:02:53 ID:QZbG+gOw
752です。感想をありがとうございます!
読み返したら、誤字脱字の嵐で、本当に申し訳ない気持ちで一杯です。
このようなものをうpしてスレを汚してしまい、すみませんでした。

>>765さん
原作の雰囲気そのままと仰って下さってありがとうございます!
つかつくが好きなので、その言葉が嬉しかったです。
道明寺に惚れ直したというお言葉に感激です。

>>767さん
勿体無いお言葉をありがとうございます。
普段は少年漫画系のジャンルで書いてて、つかつくは初挑戦だったので、
違和感がなかったというお言葉が嬉しかったです。
別ジャンルで活動しているので、なかなか投下出来ないと思うのですが、
またネタが降臨したら、お邪魔しようと思います。

このような駄文に感想、ありがとうございました!
769名無しさん@ピンキー:2005/10/30(日) 11:26:21 ID:6I8yFdyB
>752さん
原作イメージそのままのつかつく本当に素敵でした。
枕投げが微笑ましくて可愛らしいですね。
他にも二次を手がけていらっしゃるようですので
お忙しいかとは思いますがまたこちらにもいらしてくださいね。
新作まったりとお待ちしています。
770名無しさん@ピンキー:2005/10/30(日) 21:42:45 ID:h12zUw5c
>752さん
いや、マジですごいっす!良かったっす!
んも、本当に原作の後そのまんまで、いやーいいもの読ませて
頂きました、ごちそうさまでした!
またのお越しを、心よりお待ちしてます!
771名無しさん@ピンキー:2005/10/30(日) 21:58:25 ID:/XhEeJJR
>>766=>>747
個人的には、是非お願いしたいです(屮゚Д゚)屮カモーン
772名無しさん@ピンキー:2005/10/30(日) 22:20:31 ID:6I8yFdyB
>752
もうこちらは見てないですかね〜。
ドラマに気をとられている間にこんなすばらしい作品が投下されてたなんて。
リアルタイムでレス返したかったよ。
是非是非また書いてください。
773名無しさん@ピンキー:2005/10/31(月) 00:00:44 ID:/531vQQU
おお、流麗な描写に思わずワテクシの大好きなあの某作家サン降臨?かと
思っちまったけど、新規さんとはビクーリ!!美味すぎです。
すごく素敵な文を書かれますねえ。しかもつかつく…萌死にますた。
読めて幸せです。ありがとうございました。
774名無しさん@ピンキー:2005/10/31(月) 01:21:19 ID:qBCEUXiw

―渡米2年後―
・・・はっきりいって、自分はお嬢様なんて柄じゃないと
つくづく思う。・・・
現在つくしは英徳学園大学で奨学金をもらっての
勤勉な大学生活を送っていた。

あきらの提案からあきら直伝の社交ダンスレッスン。
総二郎直々の指導により表千家茶道の手習い。
類指揮の下着々と上達しつつあるヴァイオリン。
タマの厳しい社交界常識指導。椿によるマナーレッスン。

これだけのことを司が帰ってくるまでに道明寺家の住み込みのバイトと
両立しながらこなしてきた。
司がいないだけトラブルの少ない穏やかな充実した日々ではあったけど、
それでも人から陰口をたたかれないよう、
つくし自身のため、何よりも
大好きな司に恥を欠かせないため頑張ってきたのに・・・・・

=道明寺財閥の跡取り息子、杞憂コンツェルン令嬢を殴打!=

つくしは目の前が暗くなった。
真っ暗だった。
後継者としてのみならず、司自身も成長しているかと思っていたつくしは
まさか、こんなことで司が週刊誌ネタにされるとは思っていなかった。

・・・それともそんなことはもうどうでも良くなって、
自分との約束も反古にするつもりなのだろうか?・・・・

同じパーティに出席していた滋よると
つくしのことをこの令嬢が侮辱したからとの事だが、
いくらなんでも二十歳になろうする財閥を背負って立とうという男の
することじゃない。

「NYに行ってくる。」
そう類に言い残して牧野つくしは大学の休みを待たず司に会いに、
会って一発がつんと言ってやるために単身NYへ旅立ったのだった。

775名無しさん@ピンキー:2005/10/31(月) 01:23:51 ID:qBCEUXiw
お金は相変わらず無かった。
ぎりぎりの予算でNYへの往復格安航空券を購入すると、
類の好意から借りたNYのアパートのカギを握り締め、
苦い思い出のあるNY、ニューアーク空港へ降り立った。

節約のため、地下鉄で移動して、懐かしいNYの道明寺邸へやってきた。
「なつかしいなぁ。あの時は寒かったな・・・・・」
肌寒いNYの風を受けながら、以前この屋敷を訪れたときのことが思い返される。
そのときよりつくしは寒くないと思う。それは今が幸せだということなのだろう・

正面玄関にはSPがいるので、入ることが出来ないし、
この状況を説明するのももどかしい。
この2年間つくしの高等学校卒業式に
スケジュールを無理して帰国したときに会ったきり、
テレビ電話の画像でしか会えない司。
・・・会ったらどんな顔するかな?・・・
司に言いたいことはたくさんあったが、これだけは伝えたかった。
・・・私は何を言われても平気だから、
   あんたのするべきことを優先して!・・・と。
・・・・今も私の気持ちは変わらない。愛している・・・・ということも。
後半部分は直接言えるかわからないけど・・・

タマの情報によると今日は夜自宅へ戻る予定らしい。
変更はあるだろうし、時間もわからなかったが、
怪訝な顔をするSPを尻目に正面玄関で司が帰ってくるのを待った。

「牧野?!」
夕暮れが闇に変わろうとする頃、
黒塗りのリムジンが正面玄関から邸内に入ろうとしていた。
不覚にも玄関先で待ちつかれてうとうとしていたつくしの耳に
懐かしい声が聞こえてきた。

「おい!とめろ!」
「牧野?!牧野か?なにしてんだお前こんなところで!」

声の主は驚きと寒空の下玄関先で半分寝そうになっているつくしの体を
心配して着ていたスーツのジャケットを脱ぎながら近づいてきた。

「道明寺・・・おかえり。」
久しぶりに会えた喜びから自分の顔が微笑んでいるのがわかる。
「おかえりじゃねーよ。おま、凍え死にする気かよ。とにかく車乗れ!」
寒さと眠気でふらふらしながら道明寺に支えられ、車に乗り込む。

そこでつくしの意識はフェードアウトした。

776名無しさん@ピンキー:2005/10/31(月) 01:38:41 ID:qBCEUXiw
「ここ、どこ?・・・・」
寒さと眠気と長旅の疲れからうっかり玄関先で眠りそうになっていたつくしは、
司に会ったとたん安堵から得意の安眠に入っていた。

「お、起きたか。お前ホントに良く寝るな。」
つくしの寝ているベッドのサイドチェアに腰掛け、
ワイングラスをもてあそんでいた司が、つくしに笑顔を向ける。
「道明寺・・・・・」
つくしは怒っていたし、言ってやりたいこともたくさんあったが、
本人を目の前にして、出てきたのは涙であった。

司はそんなつくしをそっと抱きしめ、
「会いたかった・・・」
とささやいた。
「あたしも・・・会いたかった」
つくしは流れる涙をそのままに、司に抱きついた。
・・・会いたかった・・・・
お互いの存在を確認し、つくしの涙が止まると、司が口を切った。

「それにしても、お前突然どうしたんだよ。
 来るなら来るで連絡のひとつもしてから来いよ。」
「会えなかったら今頃俺んちの玄関で凍死だぞ。」
今は1月下旬。
司はつくしが自分の誕生日に突然現れて驚かそうとしたのではないかと思い、
にやにやしながらきいてきた。

そこで、つくしは本来自分がNYに来た理由を思い出した。

「まあ、俺のバースデ・・・・」

ボコ!

突然、まさかの鉄拳をくらいあごを押さえてその場にしゃがみこむ司。

「てっめぇなにしやがんだよ!!」

司的にはこれからラブラブな展開になると予想していたのに、
つくしの突然の暴挙に眉間に青筋を立てて悪態をつく。

「それはこっちの台詞よ!あんたこれなによ!」
そういってつくしはベッド脇においてあった自分の荷物から
例の週刊誌を引っ張り出し、司の顔面に突き出した。

「うっ・・・・」
さっきの怒号から反転、口ごもってつくしからあとずさる。

777名無しさん@ピンキー:2005/10/31(月) 01:41:34 ID:qBCEUXiw
「あたしはこれを見て、全部投げ出して飛んできたのよ!」
「あんた何やっての?公衆の面前で女の人殴ろうとするなんて
・・・・こんな取り上げかたされてる場合じゃないんじゃないの?」

「この女がろくでもねえ事言いやがるから頭にきたんだよ!」

さっきとは打って変わったつくしの剣幕に少し圧倒されながらも、
司は反論した。
「滋さんに聞いたよ。あたしのこと庇ってくれたんだよね。
あたしのこと言われたから代わりに怒ってくれたんだよね。
気持ちは嬉しいよ。でもそこで手をだしてたんじゃ、
英徳で王様でいたときと変わんないジャン。」
「あたしは何を言われても平気だから」
・・・・道明寺がいてくれれば・・・・
「跡取りとしての立場を優先して」
・・・・そしてあたしを迎えにきて・・・

愛しているのといおうとしたが、
やはり恥ずかしさから口ごもってしまった。
真っ赤になりながらごにょごにょ言うつくしに

「わかってる」

司が言った。

「わかってんだよ。そんくらい。俺だって、勉強だってマジにやってんし、
仕事にしたって我侭やってた頃とはぜんぜん違う。
責任や背負うものの大きさも認識してるつもりだ。」
つくしから少し目をそむけ、照れくさそうに続ける。
「でもまだ俺もガキなんだよ。
お前のことになると抑えがきかなくなっちまう。
頭ではわかっていても、つい・・な。」

「悪かったよ、心配させて。」
司の素直な反省の言葉に、つくしも反論できない。

「でもよ、お前は俺の偽婚約話がでたり、
色々週刊誌に書かれてても平静なんかよ?」

今まで幾度と無く報道された司の婚約話。
若き財閥後継者に対しての悪意のある辛らつな記事。
そんな報道がこの2年間様々なジャンルの週刊誌にとりだたされてきた。
そのたびに司は必ず連絡をくれ、話の原因を詳しく伝えてくれた。
それでも・・・
778名無しさん@ピンキー:2005/10/31(月) 01:43:06 ID:qBCEUXiw
「平静じゃないよ。あんたの事わかってない記者や雑誌に腹立つし、
悲しくなるときもある。
けど、あたしは出版社に殴りこみに言ったりしないもん。」

司の気持ちはわかるものの、やっぱり反論してみる。

「へーそうかよ。じゃあお前は俺が自分の恋人を侮辱されても
平気な顔で笑ってろっていうんだな?」

「そうじゃないけど。私のことであんたがこんな風に書かれるのは嫌だし、
あんたのお荷物になってる気がしてきちゃうよ。」

「あたしは何を言われても平気だから・・・」
つくしは自分が司の足かせになりたくないと思う気持ちを伝えたかった。
その反面司の自分への心遣いがとても嬉しかった。

「ふぅ・・・・」
先に喧嘩を終わらせたのは司だった。

「解ったよ。お前の言うとおりにするよ。
でも絶対じゃないぜ。俺はお前に関しちゃ大人になるつもりはねえからな。」
そういうとサイドチェアにすわり直し、ワインを一気に飲み干した。

・・・いいから大人になれ!・・・・・
心の中で叫びながらも、つくしもベッドに腰掛けた、とそのとき

突然、バーン!という音ともに、部屋のドアが開き、椿が走りこんできた。

「つくしちゃんが来てるんですって!」

つくしの先生として、
時間が空いては帰国してつくしと過ごしていた椿だが、
1月に入り、弟である司の20歳のバースディパーティの準備のため、
NYへ来ていた。

779名無しさん@ピンキー:2005/10/31(月) 01:44:10 ID:qBCEUXiw
ひとしきりつくしを抱きしめた後
「司のバースディバーティにくるなら、
言ってくれればこっちで色々手配したのに、
つくしちゃんたらびっくりさせようとしたのね。」
〜愛ねぇ〜と頬を染めて言う椿の言葉につくしは青ざめた。

・・・・バースディパーティ・・・・
・・忘れてた・・・・・

司の誕生日を忘れたわけではないが、
怒りでわれを忘れそれどころではなかった。

・・・まずい、プレゼントもないや・・・・・

「ちぇ、お前、忘れてたな・・・、まあ忘れたことは貸しにしといてやる」

「あとでたっぷり返してもらうかんな」
といいながら不敵にニヤっと笑う司に、つくしは言葉が無かった。

その晩は3人で久しぶりにゆったりとした楽しい酒盛りをした。
椿は日頃のつくしの様子を手振り身振りで話し、
どれほどつくしが頑張っているか、
つくしが将来妹になることが嬉しいかを力説した。
つくしも日頃の学習スケジュールからひさしぶりに開放され、
美味しいワインと司に会えた嬉しさからはしゃいだ。
780名無しさん@ピンキー:2005/10/31(月) 01:45:56 ID:qBCEUXiw
司はというとしばらくアチコチに電話をかけていたと思ったら
ふと姿を消し、つくしたちがほろ酔いになった頃に帰ってきた。
その顔はなにか企んでいるかのようにも見えたが、
舞い上がっているつくしに気がつくはずも無かった。

翌朝、二日酔いでお昼過ぎに目覚めたつくしは、
メイドから椿がすでに出かけたことを聞いた。
すっかり長居をしてしまったと、反省し、
今日の夕方の便で帰ることを司に告げるために邸内を探していると、
当の本人がつくしの荷物を持って、玄関先で立っていた。

空港まで送ってくれるつもりかと、
手際の良さに寂しさを覚えながらも、荷物を受け取りに司の傍による。

「お、来たな。腹減ってるだろうけど、ちょっとまってな。
これからうまいもん食わせてやるから。」

そういうとつくしを車に乗るように促した。
・・・時間が無いから空港で食事するのかな?・・・・・
司に言われるがままに、ダックスフンドに乗り込んだ。

NYの町並みをゆっくりみるのは初めてだ。
せっかく来たのだから、せめてもう少し長い滞在にして一人で
観光でもすればよかったなぁと怒りが先行して
最短往復の予約でチケットを購入したことを後悔した。

「それにしても、道明寺、私の乗る便なんで知ってるの?」
手際いいなぁと感心してるつくしに
「あ?そんなもんしらねぇよ。」
とにべもなく答える。

「え?だって空港まで送ってくれてるんだよねぇ?」
・・・違うの?・・・・・・
つくしの顔に不安がよぎる。

「え?じゃ、これどこに向かって走ってんの????」
781名無しさん@ピンキー:2005/10/31(月) 01:47:10 ID:qBCEUXiw
「俺のアパートメント」

「え?え?なんで?あたし今日日本に帰るんだよ?
飛行機乗り遅れちゃうよ!」
乗るはずの飛行機の時間を考えてあせるつくしに、

「おまえは俺のバースティパーティに出席するために、
ここに滞在するんだよ。」

「パーティ出ずに帰るつもりだったのか?」
つれない奴だなとぶつぶつ言い、それでも、
してやったりとニヤニヤしながら言い放つ。

「そんなん出れるわけ無いじゃん!
F3のレッスンだって皆忙しいのに予定組んでもらってるんだよ!
明日美作さんちいかなくちゃいけないし!」
「あきらには電話しといた」
「あさっては花沢類のとこ・・」
「類にもした」
「・・・・・西門さんは・・・?」
「おう、真っ先にしといたぜ」
司は自分の計画通りに進んでいることがよほど嬉しいらしく、
いたずらが成功した子供のような笑みで答えた。

「だ、だ、だって、そうよ!あんたんちのバイト!
さぼったりしたらタマ先輩に怒られちゃう!」
「タマはゆっくりしてこいって言ってたぞ」

・・・・これか!・・・・・
782名無しさん@ピンキー:2005/10/31(月) 01:48:45 ID:qBCEUXiw
昨日の夜司が忙しそうにあちこち電話をしていたのはこのためだったのだ。
てっきり仕事関係のことかと思い、つくしは、大変だなぁ、
きちんと仕事してるんだと感心し、尊敬すら覚えた。
そんな自分の気持ちを返してほしかった。

「おまえ、俺といたくねぇの?パーティまで2週間一緒にいようぜ。
こんなチャンス二度とないしな。」

「まあ、俺は仕事があるから土日以外はほとんどいないけど、
姉貴があちこちつれまわすって言ってたから寂しくないだろ?」

確かにこれで日本に帰ってしまえば、また司に会えるのは何ヶ月後、
いや、何年後になるかわからない。
司がNYへ発ってからの2年間、頑張った自分へのご褒美と思えば、
帰りのチケットが無駄になったことなどまあいいかとも思えた。

「でも何であんたのアパートに行くの?
あたし花沢類に部屋借りてるから、そこで良いのに。」

「それじゃ俺が泊まれねぇだろ?」

「そっか・・・・っっっっっっって!あんたも泊まるの?!!」
「なんで!!!?あんた自分ちあるじゃん!!」

「なにいってんだよ。あの家じゃ2人きりになれぇだろ?
来週には母親も帰ってくるし。
なんにしてもあそこじゃ姉貴がおまえ独占しようとするからな。」

「えーーーーーーー!やだよ!それじゃ同棲みたいジャン!
第一あんたのお母さんが許すわけないし。」
「親は関係ないだろ。今からいくとこは俺の持ちもんだし。
親の家じゃねぇ。」
「あんたん家ったって、ご両親が買ってくれたんじゃないの?」
税金対策かなんかで司名義になってるだけかと思ったつくしは噛み付いた。

「ちげーよ、この2年の給料で買った。たまに一人でゆっくりするためと、
出来ればお前と過ごせるためにな・・・。」
少し顔を赤らめながら話す司に、つくしもつられて赤くなる。
「そ、そうなんだ。あ、ありがとう・・・・」
783名無しさん@ピンキー:2005/10/31(月) 01:50:56 ID:qBCEUXiw
思いがけない展開に急に恥ずかしくなり、
2人きりという言葉を思い出し、耳まで真っ赤になる。
そんなつくしを嬉しそうに眺めながら、
司はつっとつくしの手をやさしく握った。

その手は暖かく、NYの肌寒さからつくしの身体を包んで
護ってくれるようだった。

ダックスフンドは、羽が生えたように優しく、
滑るように2人を愛の棲家へ運んでいった。

「ここ買ったの!?」

“俺のアパートメント”についてつくしの第一声はそれだった。

「おう、まあまあだろ。」

・・・まあまあ・・・・・
そこはミッドタウンイーストにあるコンドミニアムタイプの建物で、
高級そうなドアマンがいて司をSERと呼びながらつくしに笑顔で
ドアを開けてくれた。
2ベッドルームのその部屋は43階建ての最上階で、夜になれば、
マンハッタンの夜景が余すところ無く見られるのだろう。
・・本当はアッパーイーストが良かったんだが、
  気に入ったところがなくてな・・・・
とこれ以上の部屋などあるのかと想像もつかないつくしに言った。

・・・ここなら日本人街も近いし、お前も住みやすいだろ?・・・・
つくしと住む事を当然といわんばかりに嬉々として話す司に、
やっぱり一言、「結婚なんてまだ早いし!」とはつっこめず、
その嬉しそうな恋人の顔をつくしは眺めていた。

早めのディナーをアパートメントの近くのイタリアンレストランで済ますと、
2人はマンハッタンの街を肩を寄せ、腕を、指を絡ませながらゆっくりと歩いた。
少し肌寒い空気も2人を寄り合わせるための小道具にしかならなかった。
話すことは山ほどあったけれど、言葉に出るのは、
他愛ない日常会話だけで、
少しぎこちないそれは無言すらもお互いを想う気持ちに変わった。
784名無しさん@ピンキー:2005/10/31(月) 01:52:29 ID:qBCEUXiw
部屋に着くとどちらとも無く唇を寄せ合い、
会えなかった時間を取り戻そうと求め合った。

「おまえが欲しい・・・」
熱く、そっとつくしの耳元でささやく司の願いに

「シャワー浴びさせて・・・・・・」
つくしは消え入りそうなほど小さい言葉とともに答えた。

肌を合わせるのは3度目だった。
まだぎこちない行為はお互いを思いやり、受け入れ、
慈しむそれであったが、会えない時間を実感させることでもあった。

司はつくしの甘い吐息と上気する頬をその美しい肢体を独占した喜びを
感じながらも、焦燥感をぬぐえない。
つくしは司の引き締まった体から発する汗とコロンの香りと、
濡れてウェーブの取れかかったその髪に触れることの出来る優越感に
浸りながらも、喉の渇きを癒せない。

・・・こいつを誰にも渡したくない・・・・・
司は思う。
・・・もうこのまま離れていたくない・・・・・
つくしは願う。

会えない時間と距離が2人の心にひとつの祈りをささげさせる。

・・・・・つくしと・・・・・・・・

・・・・・司と・・・・・・・・・・

・・・・・・・・ひとつになりたい・・・・・・・

785名無しさん@ピンキー:2005/10/31(月) 01:54:39 ID:qBCEUXiw
遮光カーテンの隙間から差し込む光に、先に目覚めたのはつくしだった。

見慣れない天井に、少し戸惑いながらも、昨夜のことを思い出し、
一人赤くなってシーツを頭からかぶりいやいやと頭を振る。
シーツの中で素肌のままでいることが恥ずかしくなり、
着る物を探そうとして、妙な違和感を感じた。

・・・・あれ?・・・・・・・
・・・・なんかへんだな?・・・
まいっかと探し物を続けると、司も目覚めたようだった。

「あーよく寝た」

ふっと隣に寝ていた司に目をやり、つくしは目を疑った。

大きなあくびとともに、上半身あらわにベッドの上で伸びをする人物。

それは紛れも無い自分自身の姿であった。

なにか喋ろうと口を動かすが、出るのは空気ばかりで、
陸に上がった魚さながらパクパクと動くばかりで、声が出ない。

つくしの姿をした人物は手のひらで目をこすりながら軽いあくびとともに
こちらを向く。

その表情は、人間とはこんな顔をした生き物だったろうか?と思わせる、
驚きとも笑顔ともとれるそれはそれは不思議な自分の顔であった。

『あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!』


「な、なにこれ!道明寺?え?誰?私?道明寺はどこ?」
「俺だよ俺!俺だってマジでなんだこれ。お前牧野か?」
「うん、あんた道明寺?」

『入れ変わった?』

つくしの目の前で裸のまま胡坐をかき、頭を抱えているつくし。
それはつくし自身の姿であったが、あくまでも器の話で、
その器の中身は道明寺司であり、
また、ベッドの上で、胸元までシーツを手繰り寄せ、半泣きになっている司。
こちらも器は司で、中身はつくしというまさに2人の体と心が入れ替わって
しまった<同級生>状態であった。

先に行動に出たのは司であった。

「と、とりあえず鏡の前にいこうぜ」
「う、うん」

「っっって道明寺ちょっとなんか着てよ!」
786名無しさん@ピンキー:2005/10/31(月) 01:59:57 ID:qBCEUXiw
749サマ、750サマ
こーんな感じでながーくながーーくなっておりますが、
まだまだアプアプして怒られないでショーカ・・・どきどき
752サマのような美文とはかけ離れすぎて涙ですが、
本物の作家様降臨待ち待ち、このスレ盛り上げたい一心で
ございます。どうぞどうぞご容赦くださりませ。
751サマ一応この後はこんな感じで・・・・・
787名無しさん@ピンキー:2005/10/31(月) 02:01:26 ID:qBCEUXiw
自分を見上げるつくしの頬をなで、身に着けていた衣服を全て脱がす。
自身も素肌に着ていた黒いタートルネックを脱ぎ捨てる。

「やさしくする。」
いいながら軽い口付けを繰り返す。
つくしの口角をなぞるように舌を這わせ、
ちらちらともてあそびながらつくしの反応を楽しむ。
先ほどとはうって変わり、
つくしを歓ばすために全ての感覚を総動員する。

寝室の窓から差し込む満月の光につくしの裸体が浮かび上がる。
司はその全てを目に焼き付けようと目を身体に移す。

「や・・・、あんまり、見ないで・・・・」
つくしは言うとシーツで身体を隠そうとする。

「なんでだよ。」
いまさらという感じで聞くと、消え入りそうな声が返ってきた。

「胸とかなくて色気ないし、自信ないから・・・・恥ずかしい」

つくしは、同じように満月に照らされた司の肢体の美しさに
平凡な自分の体が急に恥ずかしくなった。
こんなことならもう少しきれいになる努力をしておくんだった、
と無い胸と無い腰のくびれをのろった。

司は無表情のまま、つくしの体のしたにある真っ白なシーツごとぐいっと
つくしを抱きかかえ、マンハッタンの夜景が映る寝室の出窓に座らせた。

両手を体のわきに置き、ちょこんと座り、自分を見上げるつくし。
その姿をいとおしそうに眺める。
788名無しさん@ピンキー:2005/10/31(月) 02:02:30 ID:qBCEUXiw
「白いうなじ」
そう言いながら、つぅっと長い指を這わせる。
「折れそうな鎖骨」

座るつくしの正面に立つと、さっきの余韻が冷め切らずに上気し、
桜色に火照ったつくしの身体を見つめ、
長く骨ばった男性らしい指先でその肌に触れた。

つくしは身体を首からなぞっていく司の指使いに全神経が逆立った。

指は鎖骨をなぞり、小ぶりだが、形良く膨らむ乳房へと降りていく。

「きれいな乳房と感じやすい・・ここ・・」
そういって中指と人差し指で薄紅色の突起を挟み、親指でなぶる。

つくしの眉間にしわがより、感じているのを満足げに確認すると、
指を腰に移動させる。

「やわらかい腰」

「すらりと伸びた足」

司の指はつくしの身体を解説しながらつま先へと進んでいく。
「細い足首」

大きな手のひらでつくしの右の足の裏を包み軽く持ち上げた。
まるでお姫様を守る騎士の様にその足元にひざまづき、
小さな足の甲に口付ける。

司はキスをしたままつくしに視線を向けた。
漆黒の切れの良い瞳にわずかに狂気をたたえた光をつくしは感じる。
その瞳の奥に宿る光は獣に似た野生といけにえを蹂躙する、
射るような鋭さを含んでいた。

つくしはその眼孔に魅入られ、捕らえられ、動けない。

ふとその視線が持ち上げられた右足と左足の間に移る。

「や!どうみょ・・・!!」

つくしがその場所を覆い隠そうと手を伸ばすより先に、
獣の爪はまさに蹂躙すべくその全てを捕らえた。

789名無しさん@ピンキー:2005/10/31(月) 02:03:41 ID:qBCEUXiw
しっとりと濡れる入り口を執拗に愛撫し、花芯に刺激を送る。
司はと中指を出し入れしながら、立ち上がり、
つくしの耳の後ろに唇を押し付けながらささやいた。

「きれいだ・・・・」

「狂おしいほどに・・・・」

やさしいささやきとは裏腹に、司は右手の愛撫をやめようとはせず、
つくしの中をこすり、はじき、出し入れする速度を速める。

司の指に翻弄され、まさに蹂躙された小動物のようにあえぐつくしを
みていると先ほどのせりふを思い出し、いらだってくる。
―色気ないし・・・−
目の前のつくしは司の雄を刺激するには十分すぎるほど熟し、
匂い立っている。
どんな服で隠そうとも、隠しきれない。
たとえ公衆の面前であっても、許されるのならいつでも、
いきり立つ雄の欲望で征服したくなる。
また、そんな雄の本能をつくしに向けているのは自分だけではないことを
司は十分承知していた。

それなのに、いまだに高校生のときのまま、色気がないなどと、
自分の雌の色香に気づかず鈍感にその魅力を振りまくつくしに
腹が立ってきた。

「おまえの自分に対する認識の甘さに、腹がたつぜ。いいかげん気付け」

指を2本に増やし、さらにつくしの中を荒く、激しく攻め立てる。

「瞳、声、しぐさ、白い肌、おまえを狙う男がいないとおもうなよ」
苛立ちを隠せず言葉に力がこもる。

「ただでさえ、男を挑発するような隙があるんだ、
少しでも今してるような顔してみろ、他の野郎に、犯されるぞ!」

790名無しさん@ピンキー:2005/10/31(月) 02:09:12 ID:qBCEUXiw
嫉妬の権化と化した司をすこしあきれるようにつくしは途切れ途切れに
反論する。

「ばか、じゃ、ない!はっ、ぁああ、ん、はぁ、」
「そん、な、わけ、ない!!」

その言葉にかっとなり、−やさしくする―といったことも忘れ、
指での侵略を加速させ、動きを強くする。

左手はつくしの揺れる乳房を愛撫し、きゅぅっと突起をねじりあげる。

「つかさ、やぁ・・・、まって!」

先ほどの余韻も手伝い、もう、すぐにでも達してしまいそうになり、
つくしは懇願する。

「お、ねがい、ぁあん、ゆ、び、じゃ・・・いや・・・」
―指でもてあそばれてイッてしまうなんて、はずかしい・・・・・・・・・
 でも、もう耐えられない・・・・・はや・・く・・・―

額に真珠のような汗を光らせながら、
漆黒の大きな瞳に透明で小粒の涙を浮かばせ、
ピンク色に濡れた唇からもらすあえぎ声とゆびでなく
司自身を欲しがる態度。

更に自分をイキリ立たせるような発言をするつくしを司は
苛めてやりたくてしかたなくなった。

「気持ちいいっていえよ」

普段なら絶対言わないいやらしい台詞をどうしても言わせたくなる。

つくしがふるふると横に首をふり、それを拒否すると、
すでに高く硬直した自身をつくしの太ももに当てて誘惑する。

「言ったら入れてやってもいいんだぜ」

そんな意地の悪い司の言葉に最後の理性を振り絞り、もう一度抵抗する。

791名無しさん@ピンキー:2005/10/31(月) 02:10:11 ID:qBCEUXiw
ホントは良くって、良くって、おかしくなりそうで、理性なんかもう手放して
しまいたいのに、言えない・・・・

「じゃあ、だめだ」

そっけなく言い放つと、手首と手のひらを使い、
挿入した指を激しく出し入れする。
まるで司自身を打ち付けているかのように強く、つよく、強く。

司の手のひらとつくしの間から隠媚な水音が響き出し、
出し入れの激しさから打ち付ける音が寝室に鳴り渡る。

今まさに指でイカされそうになり、つくしは最後の恥じらいを捨てるべく
司の左腕にしがみつき・・・・
・・・司のいいなりになった。

「はっ、あぁあ、だめ、だめぇ」

「お願い、まっ、て、ああああぁ、はっ、あ!」

「いう、から、あ!お願い」


「いぃ・・ん、いい、きも、ち、いいぃ、」

「もっと大きな声で言えよ」

つくしはもう、完全に、司のいいなり。

「いいよぉぉ、はっ、はぅん、すごいぃ!いいの!きもちいいぃ!!ぁああああ!!」

瞳をぎゅっと瞑り、号泣してるかのようにー気持ちいいーと繰り返し鳴く。

完全に征服した歓びから司はつい自身をあてがうのも忘れ、
つくしに挿入した2本の指を更に激しく振り、親指でいたいけな蕾をしごき
いじめていた手の平でおもいきり蜜つぼをもみしだいた。

「つかさ、つかさ?や、やぁあああぁあん!!!」

両手のありったけの力で司の腕にしがみつき、一声鳴くとビクビクビクッと
つくしは細い身体をそりあがらせ、司の望む最後を迎えた・・・・。

792名無しさん@ピンキー:2005/10/31(月) 02:11:02 ID:qBCEUXiw
脱力し、出窓からずり落ちそうになるつくしを支え、
窓わきにあるベッドに2人で倒れこむ。


「うえ〜ん、えっ、えっ、えっ、いったのにぃ、言ったのにぃ!!。」

つくしは大きな瞳から大粒の涙をぽろぽろと落とし、手の甲で涙をふきふき、
自分に覆いかぶさる司をにらみつけた。

「お前が悪いんだろ。」

「お前の声や、顔や、全てが悪い!だいたいタイミングが悪いんだ。
さっさと言うこと聞いてりゃ俺だって入れられたのに」

「な、なによ!変なこと言わそうとするあんたが悪いんでしょ!」

「まあ、いいだろ?まだまだ何度でもイカせてやるよ、
めちゃくちゃ気持ち良いらしいし」

「ば、ばかー!」
うまく反応しない身体を起こし、司をなぐってやろうと右手を振り上げると、
司の体がどさっとつくしに覆いかぶさり、
せっかく起こした身体がもう一度ベッドに沈む。

「俺に嫉妬させんな、
むかつくんだよ、お前をいやらしい目つきでみる野郎が」
「だから、そんな人いないって・・・」

「頭山物産の重岡、トライの飯田、モンティライズのライス、
ERFのミリオン・・
もっと続けるか?」
793名無しさん@ピンキー:2005/10/31(月) 02:12:40 ID:qBCEUXiw
「だれそれ?」
訳わかんないとつくしが口をへの字に曲げていう。

「メープルのパーティでお前を見てた野郎ども」

「はぁ?」

「そんなのたまたま視界に入っただけでしょ?」

「違うね、お前の姿した俺を誘ってきやがった。
まだいるぜ、全部いってやろうか?」

「ちっ、思い出したくもねぇ、
だいたいお前が俺のもんだって事がわかってない奴らが多すぎるんだよ、
だから・・・・」

―社交辞令でしょー
という一言を飲み込み、それでもつくしが悪いだのなんだのとぶつぶつと
文句を言い続ける、自分に執着するこの男にあきれながらも、
愛しさがこみ上げてきた。
美しい獣のような男に嫉妬され、愛される満足感に酔いしれる。

つくしは両手で膨れている司の顔をなで、
自分のもとに引き寄せキスをせがんだ。

「道明寺、好き」

怒りの矛先を奪われ、それでもまだ言い足りなさそうな司は、

「好き?」
「愛してる、だろ?」
そういいながら、つくしの舌を絡めとり、唇でやさしく愛撫する。

「幽閉されないだけありがたいと思うんだな、お姫様」
と不適な笑みをつくしに向けた。

どちらが捕らえ、どちらが捕らえられたのか、確かめる術もなく、
お互いを貪り、更なる快楽を求め、夜に自分達を委ねる。

そして苦しいほどに喘ぐつくしの嬌声が幾度となく寝室に鳴り響くことになる。
794名無しさん@ピンキー:2005/10/31(月) 02:14:39 ID:qBCEUXiw
はあぁこりゃこりゃアプするのに勇気がいりますなー。
もうRは無理ですだーーーーやっぱ。
ノミの心臓747でちた。
795名無しさん@ピンキー:2005/10/31(月) 03:00:30 ID:L5gT8nOh
あの、ごめ、よく話がわからんのだが、
二人が入れ替わって1日過ごして、それから戻ったって
ことでよろしいか?
796名無しさん@ピンキー:2005/10/31(月) 03:13:06 ID:qBCEUXiw
いやいや795サマすみませんです。
2人入れ替わり後、まったくエロなし延々つづくため、
アプ了承待ちしたく、いったん話きりまちた。
787は748からの続きでごわす。
747の前部分と748からの続きを続けて載せたため
混乱混乱すみません。スレ盛り上げ希望のため、素人頑張りましたが、
なかなか難しいでチュね。とほほ。
お読みいただき本当に感謝です。
797名無しさん@ピンキー:2005/10/31(月) 03:43:54 ID:k5URtQ6l
なるほど。それは予め説明してもらわんとわからんよ……
とりあえず、ageっぱなしで投下するのはやめてくれる
と助かる。
798749:2005/10/31(月) 04:56:33 ID:Jv33gS62
希望聞いてくれてありがとう。
確かに入れ変わった話とつなげるのに苦労したが最後まで読んで軽く触れてるので理解した。
787以降はもう完全につぼです。前置きの話は甘めの話ですね。
パーティーシーンを今から入れると長くなりそうだから無理なんでしょうかね。
また話書いてくださいね。
799752:2005/10/31(月) 09:46:55 ID:raDaK/xQ
また遊びに来たらたくさんのレスがついてて吃驚です。
ありがとうございます!
またネタが降臨しましたら、投下しに来させて頂きます。

>>747さん
個人的にはパーティーシーンが気になったりしますw
司のことだから、相当イライラしたのでしょうね。
甘いお話をありがとうございました。

では、これからまた名無しに戻ります。
800747:2005/10/31(月) 22:50:54 ID:qBCEUXiw
797サマ本当におっしゃるとおりでございます。
軽く投下したはずが、以外や以外レスをいただき、
なんとか答えようと素人芸・・・・・・
下手に投下せず、お断りすべきでちた。大変申し訳ない。
妄想書きは引きこもり妄想書きに戻ります。
レス下さった皆様本当に有難うございました。
力不足ご容赦くださいませ。
では、本物の作家様をまちます。
752サマ優しいお言葉有難うございました。
ご活躍お祈りしております。
801名無しさん@ピンキー:2005/10/31(月) 23:19:47 ID:pECzaK2N
800さん 初めから上手くなんて書けないよ・・・と思う あたしは楽しく読ませて頂きました また待ってますね
802752:2005/11/01(火) 02:07:40 ID:zNIfDRdr
752です。
ネタが降臨したので、もう一本うpさせて下さい。司×つくしです。
連続になってしまって、本当に申し訳ございません。





非常階段の扉を開けると、誰もいない校舎に蝶番の軋んだ音が響いた。
夜の帳が下りて、静寂だけに包まれているせいか、余計に反響して煩く感じる。
その音の大きさに、思わず体が小さくなった。
非常階段に出ると、ひんやりとした空気が体を包む。
大分桜の蕾が色づき始めているが、それでもまだまだ寒い。
夜になれば、冬とさして変わらない冷たい風が、
冬眠から目覚めようとしている落葉樹の枝葉を揺らしていた。
つくしがはぁーとゆっくり吐息を吐くと、口元から白い帯が伸び、そして冷たい空気に溶けて消えていく。
その息の白さから、春はそこまで来ているようでまだ遠いということが伺えた。

つくしは寒さから身を庇うように両手で腕を摩りながら、階段を、一歩、二歩とゆっくり降りていく。
一つ下の踊り場までたどり着くと、手摺にゆっくり両腕を乗せた。
遠くの方から、プロムの曲が風に乗って微かにつくしの耳朶に触れた。

(あ、また曲が変わった……)

おそらくまだ会場は盛り上がりを見せているだろう。
夜はまだ長い。
これからが本番といった所だろう。
ここから会場の方へ視線を移すと、眩い光が溢れて辺りの暗闇を追いやっていた。
今、自分が非常灯だけの心許ない光しかない場所にいるから、余計この光が眩しく見える。
つくしは瞳を細め、もう一度ゆっくり溜息を零した。
803752:2005/11/01(火) 02:08:22 ID:zNIfDRdr
ここから見える景色は、全く変わらない。
自分が入学して、この学校の理不尽さに苛立ち、そしてここで悪口を叫んでいた時からずっと。
あの頃は、学校を早く卒業したくて、そして早く自由になりたくて、ただそれだけだった。
本当の自分を押し殺し、まるで人形のように理不尽さを見て見ぬ振りをする日々。
それが、今では本来の自分を取り戻し、
そしてこの学校の理不尽さの象徴である人と付き合うようになるなんて。
あの頃の自分がこの未来を知ったら、卒倒してしまうかもしれない。
そんな自分を想像すると、ちょっと面白い。つくしは小さく噴出した。

ちょうど非常階段の下には、桜の木々が植わっており、春になれば綺麗なピンク色を見せてくれる。
今はそのピンク色はどこにもない。
瞳を凝らせば、辛うじて蕾があるのが分かるが、しかし開花するのはまだまだ先であろう。
この桜の木が開花する頃には、もう大好きな彼はここにはいない。
大好きな彼だけではない。
彼と一緒に親しくしていたメンバー全員が、もう二度とこの校舎で笑うことはないのだ。
その事実がつくしの胸の中にぽっかりと浮かび、刹那を落としていく。
それを噛締めるように、つくしはゆっくり瞳を閉じた。

学園を支配するF4に目を付けられ、最初はとても穏かな日々とは言いがたかった。
しかし、偽りの自分を捨て、本来の自分で戦っていた日々は、
楽しいとは決して言えないけれども、嫌いではなかった。
あの四人と関われたお陰で、今の自分があるのだ。
そして、普通なら経験できないこともたくさん経験できた。
想像を超える豪華な出来事はさることながら、それだけでなく色々なことを教えてくれた。

恋をする楽しさ。
恋をする刹那さ。
恋をする幸せ。
804752:2005/11/01(火) 02:08:59 ID:zNIfDRdr
全てF4のリーダーである司と、出会えたから経験出来たことだ。
彼との恋愛は、楽しいものばかりとは決して言えなかった。
まるでジェットコースターみたいで、平穏な幸せとは言えなかったけれども、
それでも、つくしにとってはとても幸せで楽しい思い出だ。
つくしの高校生活はまだあと一年間残っているけれども、
その思い出は、間違いなく彼と出会ってからの日々で埋め尽くされるだろう。
そして、その大好きな彼が、今日英徳学園を卒業した。
もうこの校舎内で、彼の姿を見ることはない。
それどころか、明日ニューヨークに発ってしまうから、この日本で見ることすら出来ないのだ。
つくしの鼻の奥がツンと痛む。
時折頬に触れる冷たい風が手伝って、更に目頭が熱くなった。

司が一緒に行こうと言おうとしていたのを分かっていたのに、
四年間待つという選択をしたのも、
この日本で頑張ると決めたのも、
全てこの自分だ。
だからこんな風に感傷に浸るのは、間違えているのは分かっている。
しかし、理屈は感情を止められない。
つくしは零れそうな感情を追いやるように、空を仰いだ。
とても綺麗な満月がぽっかりと浮かんでいて、それがまた刹那に拍車を掛けた。
彼にこうやって恋をしてからの自分は、本当に弱い。
いつもならこんなことで泣くなんてことは絶対にないのに、彼の存在はいとも簡単に自分に涙を流させる。

「あー、もう。らしくない」

懸命に零れそうな感情を押し込めようと、唇を噛締めた。
しかし、一度潤んだ感情はそんな簡単に引いてくれない。

「あぁ……もう……」
805752:2005/11/01(火) 02:09:36 ID:zNIfDRdr
小さく呟き、ゆっくり手摺の上に置かれた二の腕に顔を埋めた、その時だ。
ふいに少し上のほうから、蝶番の軋む音が聞こえた。
その音につくしの体が大きく跳ねる。
驚いたようにそちらを見遣れば、そこには大好きな彼がいた。

「道明寺……。どうして」

つくしの言葉に、司の眉間の皺が深くなる。

「どうしてだぁ!? いきなりいなくなるから、探しに来たんだろーが!」

司の怒鳴り声が、誰もいない非常階段に響く。
突然怒鳴られたものだから、つくしもカチンと来る。
「誰も探してくれなんて頼んでない!」と言い返してやろうとしたのだが、
その言葉は唇から滑り出ることなく、そのまま飲み込まれた。
司の額には光るものがいくつかあって、
それだけ司が懸命につくしを心配して探してくれたことがすぐに分かったから。
つくしは、まだ瞳に残る涙を司にばれない様に手の甲で拭うと、
彼から顔を背け、再び非常階段の下に植わっている桜の木を見つめた。

「ったく。いなくなるのなら、一言言っていけ。心配するだろーが」
「……ごめん」
「まぁ、見つかったから別にいいけどよ」

司はゆっくり階段を降りると、つくしの隣に立った。
手摺に寄り掛かるように肘を掛けると、チラリと隣のつくしを見遣った。

「お前、こんな所で何してんだよ。会場にお前の大好きな飯が腐るほどあるっつーのに」
「別に」

806752:2005/11/01(火) 02:10:06 ID:zNIfDRdr
まさかここで感傷に浸ってました、なんてことは口が裂けても言えない。
そんな柄にもないことをしていたとばれたら、絶対に指差して笑われるに決まっている。

「別にって。こんな暗闇にいるから、どこの座敷布団かと思ったぜ」
「それを言うなら、座敷わらじ」
「うっ、うっせーなぁ! どっちも同じだろ!?」
「全然違う」

呆れたように司を見れば、司が頬を染め不機嫌そうに眉を顰めていて、つくしは思わず噴出した。
相変わらず馬鹿で、笑ってしまう。

「あははははは! 道明寺って本当にバカねー!」
「笑うんじゃねぇよ!」

つくしがお腹を抱えて笑っていると、ふいに頬に骨張った手が触れた。
驚いたように顔を上げると、先ほどまでの子供っぽい表情が消え、酷く真摯な顔をした司がいた。
ドキリと心が跳ねる。

「やっと笑ったな」
「えっ……?」
「さっき来た時、泣きそうな顔してて、何事かと思った」

司にばれていたことが分かり、一瞬でつくしの頬が赤く染まる。

「べべべべべべ、別に泣いてなんか……」
「何で泣いてた」
「だから、あたしは別に……!!」
807752:2005/11/01(火) 02:10:40 ID:zNIfDRdr
司の指がゆっくりつくしの瞳の端に触れる。
その優しい指先に、ピクンとつくしの体が小さく跳ねた。
その指はそのまま、瞳の端にまだ微かに残っていた涙を掬った。

「やっぱ泣いてんじゃねーか」
「だからあたしは……!」
「いいから言えよ。聞いてやるから」

司はそう言うと、真っ直ぐつくしの顔を見つめた。
至近距離の真摯な瞳に眩暈を覚える。
つくしはその瞳から逃れるように、慌てて瞳を逸らした。

「あんたには関係ないし」
「おまえなぁ、なんでそう可愛くないんだよ」
「うるさいわね! あたしはこういう性格なの! 悪ぅござんしたね!」
「てめぇ……。こうなったら意地でも吐かせてやる!」

司はそう叫ぶと、つくしのわき腹を擽り始めた。

「ぎゃあ! 何すんの……ぎゃはははははっ! やめ、やめてよーーーーっ!!」
「ホラホラ。言う気になったか?」
「やめ……あはははははは!」

司の手から逃れるように彼を見遣ると、無邪気な笑みを浮かべて、つくしを擽っている。
この笑顔が、つくしは大好きだった。
彼の笑顔を見ると、すごく幸せになれるから。
もうこの学校で、この笑顔を見ることはない。
こうやってじゃれ合う事も。
そして、こうやって彼の温もりを感じることも――――。

808752:2005/11/01(火) 02:11:11 ID:zNIfDRdr
つくしの瞳からポタリと雫が落ちる。
つくしから笑い声が消え、司は怪訝そうに擽る手を止めた。

「牧野?」
「あ、ごめん。なんでもないの。目にゴミが入っちゃった。
もう、あんたがふざけてバカなことばっかするからぁ」
「牧野」
「もう嫌になる。あー、目が痛い」

司の瞳から逃れるようにつくしが顔を逸らした瞬間、
その顔を大きな手が挟み、無理矢理上に向かされた。

「牧野!」

司の真摯な瞳とぶつかる。
駄目だ。
泣いちゃいけない。
ここで泣いたら、負担でしかなくなるから。
だから――――。

「牧野、言いたいことがあるなら言え」
「何もな……」
「俺は受け止められねーほど、器小さくねーぞ」

狡い。
ここでそんなことを言うなんて。
つくしの瞳から零れる涙が激しさを増す。
言ってはいけない。
いけないと分かっているのに。
つくしの唇が震えた。
809752:2005/11/01(火) 02:11:46 ID:zNIfDRdr
「もうこの場所で、あんたと笑うことはない」
「……」
「もうどこを探しても、あんたを見かけることはない」
「……」
「そしたら、なんでか涙が出てくるのよ。おかしいよね。清々するはずなのに」

違う。
本当はいなくなるから寂しいと言いたいのに、口が勝手に憎まれ口を叩いてしまう。
突然、つくしの体が温もりで包まれた。
あれほど刺していた冷たい風が消え、目の前が黒い世界が広がる。
それが司のスーツであることに、しばらくして気づいた。

「どうみょう……」
「そういう台詞ぐれぇ、もっと可愛く言えねーのか、てめぇは」
「だ、だって……」

ゆっくり顔を上に向けさせれ、つくしの唇に柔らかな温もりが降って来た。
その温かさに、つくしはゆっくり瞳を閉じる。
相変わらずの優しい口付けに、胸が甘く軋む。
唇が離されると、ひんやりとした風が唇を撫でた。

「バーカ」
「ばばばば、バカですって!?」
「バカだからバカと言ったんだ」

何故こんな史上最強のバカ男に、自分がバカ呼ばわりされなければならないのだ。
つくしの額に青筋が浮かぶ。
810752:2005/11/01(火) 02:12:18 ID:zNIfDRdr
「あんたねぇ!!」
「一人でぐちゃぐちゃ考えてんじゃねーよ」
「えっ……」
「お前の悪い癖だ」

司はペシッとつくしの額にでこぴんをお見舞いする。

「いたっ!」

額を押さえ、驚いたように司を見上げると、そこには柔らかな笑みがあった。
その笑顔にドキリと心が跳ねる。

「確かに俺は向こうに行くけど、別に死ぬまで行きっぱなしな訳じゃねぇし、
休みになれば、お前に会いにこっちに戻ってくる。
まるで永遠の別れみてーなこと言うんじゃねーよ。縁起でもねぇ」
「道明寺……」
「お前がビンボーなのは、今に始まったことじゃねーから、お前に来てもらうことなんて期待してねーよ」
「な、なんですってぇ!!」
「俺がこっちに来ればいい話だ。俺はお前を離すつもりはないし、誰かにやるつもりもない」

何故この人はこんな風に自分の欲しい言葉をあっさりとくれるのだろう。
いつもそうだった。
こう言って欲しいという言葉をくれるのは、いつも司だった。
苦しい時、悲しい時、辛い時、いつもいつも隣にいたのは司だった。

「バカ……」

つくしの瞳から涙が零れる。
これ以上こんな情けない顔を見せたくなくて、司の胸にコツンと額を当てた。
811752:2005/11/01(火) 02:12:51 ID:zNIfDRdr
「それにしても……」
「うん?」
「牧野がそんなに俺のことを好きだったとはねぇ〜」
「!!!!!?????」

驚いたように顔を上げると、司の口元に皮肉めいた笑みが浮かんでいる。

「ちょ…何言って……」
「そんなに惚れられるとはねぇ。いやぁ、参ったな」
「ばばばばば、バカなこと言わないでよ!」
「会えなくて死んじゃうわーって泣き叫ぶなんてよ」
「言ってない!! そんなこと、一言も言ってない!!」
「俺にはそう聞こえたぜ?」
「どういう耳してんのよ! あんた、一度病院に行ったほうがいいわよ!」
「そうかー。牧野がねぇ〜」
「だからぁ〜〜〜〜〜〜!!」

ふいに司の顔を見ると、ドキリとするほど綺麗な笑みを浮かべていた。

「やっとらしくなってきたな。お前はそういう方がいいよ」
「道明寺……」
「お前に泣かれると、正直どうしていいか困るんだよ」

少しだけ頬を染めて、ぶっきら棒に言うと、視線をつくしから逸らした。
こういう優しさが、いつも嬉しかった。
つくしはそのまま勢いよく司に抱きつく。

「うぉあ!!」

突然のことに、その勢いに押され、司の足がよろめき、おかしな悲鳴が上がった。
812752:2005/11/01(火) 02:13:27 ID:zNIfDRdr
「おまえなぁ。もう少しその突進をやめられ……」
「……がと……」
「……牧野?」
「ありがとう……」

つくしの小さな声が、辛うじて司の鼓膜を震わせた。
その声は本当に小さくて、今にも消えてしまいそうなほどだったが、
誰もいない非常階段では、司の耳にも届いた。
司は自分の胸に顔を埋めるつくしの頬に優しく触れる。
すると、彼女の涙が掌に触れた。
自分だってずっと傍にいられるものなら居たい。
しかし、それは許されない。
ゆっくりその手でつくしの顔を上に向かせた。
そのままつくしの唇を、自分のそれで覆う。
先程まで泣いていたせいか、少しだけしょっぱい味がした。
ずっと非常階段にいたつくしの唇はとても冷たかった。
そのまま角度を変えて深く口付けをする。

「ん……」

つくしから吐息が漏れ、それが司の頬に触れ、少しだけくすぐったい。
更に舌で割り入り、つくしの舌に絡ませる。
そのままつくしを非常階段の壁に移動させ凭れさせると、ゆっくりと彼女の服の中に手を忍ばせた。
つくしと同じく外にいた司の手はとても冷えていて、胸に冷たい感触が広がり、
つくしから「ひゃあぁ!」と色気のいの字もないような奇声が上がった。
813752:2005/11/01(火) 02:14:00 ID:zNIfDRdr
「ちょちょちょちょちょ、ちょっと待ってよ」
「あ? なんだよ」
「何して……」
「何って決まってんだろ。こんな暗闇で恋人同士が二人きりなら、やることは一つだろーが」
「な、何言ってんのよ! ここ非常階段よ!?」
「あぁ、そうだな」
「そうだな、じゃないわよ! 誰が来るか分かんないのに……」
「誰も来ねーよ。どうせ皆プロムを楽しんでる」
「そんなこと分からな……」
「だからお前はごちゃごちゃうるせーんだよ」

再びつくしの唇が覆われる。
司の追い求める舌の熱さに、眩暈を覚える。
深い口付けは、呼吸すらままならなくて、酸素が足りないせいか、つくしの頭の芯がじんわりと痺れた。
抵抗しなければ。
こんな所でしていて、誰か来たら洒落にならない。
頭の中では、警告音が煩いほど鳴り響いているのに、どうしても手が動かない。
司の胸を押せば、きっと止めてくれるだろう。
無理矢理することは絶対にしないから。
分かっている。
分かっているのに、手が動かない。

「牧野……」

酷く熱っぽい声で呼ばれ、眩暈を覚える。
抵抗しなければ。
こんな所でなんて、絶対にいけない。
それなのに―――――。
814752:2005/11/01(火) 02:14:33 ID:zNIfDRdr
つくしの腕がゆっくり司の首に回った。
それが合図のように、司の唇が徐々に舌に降りてくる。
それと同時に司の熱い吐息が、首筋に、鎖骨に、そして胸元に、彼の唇が動くたびに触れ、
つくしの体に甘い痺れが広がっていく。
心臓が早鐘のように打ち、煩い。
大好きな彼にも聞こえているのかもしれないと思ったら、恥ずかしくて死にそうになった。

「どうみょう……」

司の舌が、首筋を舐め上げ、つくしの背中に旋律が走る。
司の肩を掴んだ手が微かに、震えた。

「牧野」

名前を呼ばれ、瞳を上げた瞬間、つくしは小さく息を飲んだ。
――――あの瞳だ。
酷く熱っぽくて、見ているだけでクラクラする。
司が男に変わった時に見せる瞳だ。

誰も見たことのない瞳。
自分だけが知っている瞳。
自分だけが見ることを許された瞳。

この事実が、自分が司にとって特別なんだと教えてくれて、嬉しくて胸が甘く軋む。
こんな瞳を見せられて、抵抗なんて出来る筈ない。
つくしは司の肩を掴む手に力を込める。
くしゃりと司の上等なスーツに皺が寄った。
司はそのままつくしの服を捲り上げる。
ヒヤリと闇夜に冷やされた空気が、露になった部分に触れる。
815752:2005/11/01(火) 02:15:16 ID:zNIfDRdr
「どうみょう…じ……。さ、寒い……」
「すぐに熱くなる」

司は腰を落とすと、そのままつくしの胸に唇を落とした。
司の唇から漏れる熱い吐息が触れ、つくしの体が更に痺れる。
彼の唇が、そして舌が、つくしの弱いところを攻め立てる。
乳房が軽く噛まれ甘い痛みが走り、つくしの体がビクンと大きく跳ねた。

「あっ……やっ……」

司の手が、胸から腰、腰から太もも、太ももからその付け根へ、徐々に迫る。
あんなに頭の中で警告音が煩いくらいに鳴っていたのに、
不思議と、もうつくしの頭の中では聞こえない。
それどころか、あんなに感じていた冷たい空気さえも気にならなくなっていた。
司の熱が自分に移っているのか、それとも自分の中の疼きが熱くさせているのか、
どちらのせいか分からないけれども、もう頭の中はうっすらと靄が掛かっていて、
まともな思考なんて出来なかった。
額にうっすら汗が浮かび、前髪が張り付く。
唇から漏れる吐息が、熱を更に帯びる。
司の手がつくしのパンツのボタンに手を伸ばした瞬間、
つくしはハッと意識を取り戻し、慌てて司の手を掴んだ。

「なんだよ」
「ダ、ダメ……」

唇から出た声の弱々しさに、つくしは自分でも酷く驚いた。
司の眉が不機嫌そうに潜まる。

「なんで?」
「だって……今日パンツだから……」
816752:2005/11/01(火) 02:15:46 ID:zNIfDRdr
スカートなら、万一誰かが来ても誤魔化しが利くが、パンツでは誤魔化しようがない。

「だから俺が贈ったドレスを着ろって言ったじゃねーか」
「だって……あれ破れちゃったんだもん」
「ホントありえねー」
「だから……」
「ダメっていうのはなしだぜ?」

つくしが言おうとしていることを分かっていたのか、つくしの言葉に被せるように言い放った。
言おうとしていたことを、先回りして言われ、つくしの顔が強張る。
司はつくしの手を振り払うと、再びボタンに手を掛けた。
慌ててその手をまた掴む。

「ダメだって」
「知らねーよ、そんなん」

更に苦情を言おうとしたつくしの唇が、再び柔らかな感触で覆われる。
言おうとしていた言葉が全て、司の熱い吐息に溶けて消えた。
再び司の舌に追い詰められ、司の肩を掴んでいた自分の手の力が抜けていくのが、
つくしにもはっきりと分かった。

駄目なのに。
こんな所でするなんて、動物みたいだから、絶対に嫌なのに。
それなのに、どうしてもあと一歩の抵抗が出来ない。
司の舌の熱は、つくしから理性を追い出す。
そして、その代わりに懸命に体の奥でしゃがんで抵抗していた欲望を、いとも簡単に引き摺り出すのだ。
遠くの方でチャックが下ろされる音が聞こえる。
司はそのまま手を中に忍ばせ、つくしの秘部に触れた。

「あっ……」
817752:2005/11/01(火) 02:16:18 ID:zNIfDRdr
既に司に熱くさせられた体が、いとも簡単に司の指を飲み込む。

「すげ。ダメだって言いながら、感じてんじゃねーか」
「……そういうこと言わないでよ」

こんなことを言われたら、いつもなら平手の一発ぐらいお見舞いして、
文句の一つでも言い放ってやるのに、今の自分はなんて弱々しいのだろう。
情けないけれど、司の前ではいとも簡単に女になってしまうのだ。
悔しい。
だけど、どこかそれを待ち望んでいる自分もいて、上手くそのバランスが取れない。
だからどうしていいか分からない。
分からないから、泣きたくなる。
つくしの視界が涙で滲む。
その涙に気づき、司は動かす指を止めた。

「牧野? なんで泣いて……。そ、そんなに嫌だったのか?
だったらいつもみてーに、殴るとかして全力で抵抗しろよ」

その言葉につくしは懸命に首を横に振る。
嫌だった訳ではない。
それどころか、こうやって攻められて喜ぶ女の自分がいる。
だけどそんな自分に慣れなくて、どうしたらいいか分からないだけなのだ。

「じゃあ、なんだよ。分かんねーよ」
「あたしも分かんない。あんたといると、泣きたくなる」
「はぁ? なんだ、それ。訳分かんねー」
「好きすぎて、どうしていいか分かんない。見たことのない自分を引き出されて、戸惑う。
そんな自分に慣れなくて、でもどこか嬉しくて……。
こういう感情を上手く自分の中で処理出来なくて、泣きたくなる」
818752:2005/11/01(火) 02:16:51 ID:zNIfDRdr
その言葉に司は小さく噴出した。

「な……っ!! なんで笑うのよ!」
「だから言ってんだろ? おまえはごちゃごちゃ考えすぎなんだって」
「だ、だって」
「考えられないようにしてやるよ」

再び深く口付けをされ、そしてつくしの中に再び指が沈んでいく。
指が動くたびに、司と重なっている唇の合間から甘い吐息が漏れた。
頭の奥が痺れ、つくしの感覚が曖昧になる。
膝が笑い、立っていることもままならない。
体の重心は全て、寄り掛かっている壁に預けていた。
そうしなければ立っていられないから。
指が徐々に激しさを増し、唇から零れる吐息も激しさを増す。

「んっ……ふっ……」

愛液が溢れているのが、自分でも分かる。
卑猥な音が、静寂で満ちている非常階段に響く。
この音が自分から出ているのかと思うと、それだけで恥ずかしい。
しかし、司の指はそんな羞恥すら感じる余裕を失くすほど、激しかった。

「牧野、後ろ向け」

ぼんやりとしていたつくしから指が抜かれ、無理矢理壁に手をつけさせれた。

「えっ? な、何……?」
819752:2005/11/01(火) 02:17:23 ID:zNIfDRdr
ぼんやりとした聴覚が、ベルトの音を捉える。
その音が意味することを悟った瞬間、つくしのお尻が露になり、冷たい空気が触れた。
抵抗しようとしても、上手く動けない。
つくしの秘部に熱いものが触れ、そのまま一気に進入してきた。

「あぁ……っ!」

強烈な快感が、つくしの体を駆け抜ける。まるで電流のように。
ぱっくりと司を飲み込んだ自分の秘部が、軽く痙攣しているのが分かる。
ずっと欲しかったと言っているようで、恥ずかしくて堪らない。
それなのに、そんな羞恥よりも司が入ったことによって駆け抜けた快感の方が強くて、
恥ずかしさなんてすぐに消えてしまった。
司はゆっくりと腰を動かし始める。
それだけで、充分気持ちが良くて、頭が朦朧としてくる。

「あっ…あっ……」

司が動くたびに、淫猥な音がつくしの鼓膜を揺さぶる。
それが更に迫り上がる快楽を、増長させた。
徐々に司の腰の動きが早くなる。
もう寒さなんて微塵も感じなかった。
ただ体の芯が熱くて、頭が快楽と熱でぼんやりとして。
つくしの肢体が、うっすらピンク色に染まる。
あんなに色々考えていたのが嘘のように、頭が真っ白になり、ただ波のように訪れる快楽に身を任せる。
つくしの髪が司の腰の動きに合わすように揺れて、頬に当たっていたが、
そんなものは全く気にならなかった。
迫り上がる快楽が、つくしの唇を動かす。

「あっ…やっ……んっ……すき……道明寺が……すき……」
「まき……のっ……」
820752:2005/11/01(火) 02:18:10 ID:zNIfDRdr
強大な快感に全ての景色が涙で歪む。
更に司の腰の動きが強くなった。
つくしの快楽がフッと力が抜け一気に下降する。

「あぁぁぁっ!!」
「牧野……っ!!」

その瞬間、つくしの中に熱い迸りが注ぎ込まれ、そして風に乗って司の声がつくしの耳を掠めた。
「愛している」と。






821752:2005/11/01(火) 02:19:21 ID:zNIfDRdr
昨日の夜の寒さの片鱗さえ見当たらないほど、緩やかな日差しがつくしを照らす。
ゆっくり空を見上げれば、春の象徴である、薄いブルーがそこには広がっていた。
少しだけ春の香りを含んだ風が、優しくつくしの髪を揺らした。
つくしの口元に笑みが浮かぶ。

これから四年間、何が起こるか分からない。
会えない寂しさで、泣いてしまうかもしれない。
会えないもどかしさから、喧嘩をしてしまうかもしれない。
生活環境が違うから、すれ違いばかりかもしれない。
それでも、この気持ちは変わらないし、変えたくない、とつくしは思う。
永遠なんてこの世にはないけれども、だけど司となら永遠になるような、そんな気がした。

つくしは腕を大きく空に向かって伸ばした。
司にいい男になって迎えに来いと言ったのは自分だ。
負けてなるものか。こっちだっていい女になってやろうじゃないか。
つくしの口角が緩やかに上がる。

「覚悟しておきなさいよ!」

彼女の大きな声が綺麗な青空に響いた。
駆け抜ける風が、つくしの声を乗せて空高く飛んでいった。



=おわり=



お目汚し、大変失礼致しました。
連続投稿で不愉快になられる方がいらっしゃいましたら、お詫び申し上げます。
822名無しさん@ピンキー:2005/11/01(火) 02:58:27 ID:Kp3ixMDA
752さんお疲れ
つくしがかわいらしいですね。司視点の話も読んでみたいです
823名無しさん@ピンキー:2005/11/01(火) 03:39:41 ID:ejQ058pA
752さんお疲れ様でした。
初見した時からすごくお話に引き込まれました、原作に近いやりとりの二人に感動しました
822さん同様、自分も司視点のお話が読んでみたい・・。
824名無しさん@ピンキー:2005/11/01(火) 04:45:36 ID:3ewdu+F0
朝から素敵なお話読ませていただきました。
つくしが素直でかわいいですね。
個人的には嫉妬に燃える道明寺が…なんて話を読んでみたいな、と
きぼんしてみる。
ちょっと鬼畜入っている道明寺が好きなので。
一ファンの戯言と聞き流してやってくださいw
825名無しさん@ピンキー:2005/11/01(火) 23:20:17 ID:3+/8GvpT
素晴らしい作家さん登場で嬉しいです!原作からかけはなれていないとこがいいですね!
司×つくしもいいけど、類×つくしも久々に読みたい!
826名無しさん@ピンキー:2005/11/01(火) 23:27:42 ID:JcNoDmLv
総つくが読みたいっす職人さん方
827752:2005/11/02(水) 09:58:55 ID:jSAdgpS/
752です。
レスを下さった皆様、本当にありがとうございました。
道明寺視点の話を今度は頑張ろうと思います。

では、今度こそ名無しに戻りますw
828名無しさん@ピンキー:2005/11/02(水) 10:27:17 ID:NAOYvC2E
>752さん
素敵なお話でした。
自然なRへの流れと美しい文章・・・眼福でございます!
今度は道明寺視点で書いてくださるとの嬉しい予告・・。
いつまででもお待ちしております。ありがとうございました!
829名無しさん@ピンキー:2005/11/02(水) 22:14:28 ID:iRQmaEiV
752さんGJ!!

このスレ最近になってロムってんだが
職人さん神々!!(・∀・) 
まとめサイトとかってないの?
830名無しさん@ピンキー:2005/11/03(木) 09:55:56 ID:gOcTNxV1
>>829
ここにエロパロスレの過去ログがあります
パート1からあるので、さかのぼって読んでみると面白いよ

ttp://hanadan.s21.xrea.com/
831名無しさん@ピンキー:2005/11/03(木) 21:23:54 ID:Ul+o3SVF
カップリング別まとめサイトとかはないんだね
でも>830さんアリガd!!
832保管庫の中の人:2005/11/04(金) 06:39:42 ID:gFek/AZM
>>831
以前、カップリング別や作者様別など見やすく編集しようかと思い、作者様にお伺いしたところ
ご自分でサイトを作られるというお返事を頂きましたので、過去ログのみ保管しております。

でもどうしましょう…編集したものも置いた方がいいでしょうか?
サイトをお持ちの作者様の作品はリンクを貼ってそちらに飛ぶようにすれば…いけますかね?
833名無しさん@ピンキー:2005/11/04(金) 08:53:44 ID:beN2nCVW
保管庫の中の人サマ、いつもご苦労さまです。
個人のHPのリンクは貼らない方がいいんじゃないか?と思います。
荒れの原因にもなるし、ググればいくらでも出てくるので
必要ないかと。HPをお持ちの方の許可が降りれば別ですが・・・
834保管庫の中の人:2005/11/04(金) 10:11:16 ID:m/mhw0fM
>>833
そうですね、今はドラマ化の影響か本スレの流れも速いですし
そこからこちらに流れてくる方もいらっしゃるだろうから、やめておいた方がよさそうですね…。
835名無しさん@ピンキー:2005/11/06(日) 00:04:19 ID:Hp2ngDsh
類のほうが人気あるんですかね?
836名無しさん@ピンキー:2005/11/06(日) 12:59:38 ID:tGHVDhs3
>>835
人気投票では類が1位だったよね、昔。今は知らないけど。
くっつかなかったから余計、類とつくしを読みたいって思うのかも。
837名無しさん@ピンキー:2005/11/06(日) 18:03:39 ID:/Xy7feKj
1回目の人気投票では道明寺が1位
2回目と最後の人気投票では花沢類が1位になってた。
最後の人気投票で1位の花沢類が2291票、2位の道明寺が1808票。
若干、花沢類優位?ってとこかな。二次小説の界隈では類×つくしのカップリングが多いし。
つくしが万年3位っていうのが微妙なとこw
838名無しさん@ピンキー:2005/11/06(日) 18:18:16 ID:Hp2ngDsh
>>836-837
詳しい解説ありがとですノシ
司つくしよりも類つくしをよく見かけるんでちょっとした疑問でした。
839名無しさん@ピンキー:2005/11/06(日) 19:44:13 ID:MhG7pDoM
それに、花沢類とくっつくという話もあったらしいよ。
840名無しさん@ピンキー:2005/11/07(月) 00:12:09 ID:lFyPTkU8
司つくが一番好きだ。ここはいい作品がある、GJ!
新作の司つくが見たい。
841名無しさん@ピンキー:2005/11/07(月) 01:38:42 ID:JW/Wfx8W
>>837
そうだっけ?と思って1/4スペース調べてみた。
1回目 2巻 1位道明寺 2位つくし 3位類
2回目 17巻 1位道明寺 2位類 3位つくし
3回目 31巻 1位類 2位道明寺 3位つくし
だったよ。FFでも人気投票あったんだっけ?手元に無いから分からん。
36巻全部調べたから親指が痛いw
842名無しさん@ピンキー:2005/11/07(月) 06:21:08 ID:QfhGEZkp
>>841タン
全巻確認スマソです。
FF参考にして書いたんだけど見間違いしたかも。ごめんね。
843名無しさん@ピンキー:2005/11/07(月) 10:32:20 ID:6HwujxVC
まじ?類の方が人気あるのか?意外だなー。
アホの子が好きだから道明寺が一番好きだが
あの類の天然ボケも素晴しいよなw

個人的には話の最初の頃の
静←類←つくし←司という、なんともいえない関係が一番好きだ。
844名無しさん@ピンキー:2005/11/07(月) 10:33:27 ID:6HwujxVC
ああでも、三回目の投票時って
道明寺記憶喪失あたりか?
845名無しさん@ピンキー:2005/11/07(月) 16:10:03 ID:r6RIryiW
自分は原作では司つくが好きだが、二次では類つくが好きだ。
こんな人は他にもいると思う。
846名無しさん@ピンキー:2005/11/07(月) 22:01:33 ID:/+jRx+ve
あたしは、最後のあたりの類が好きだなぁ。ニューヨークにつくしが一人で行って、類も後から行くところら辺。
ドラマは、キャストが嫌いだから見たくないと言いつつ見てしまう。
やっぱり原作の漫画からあまりかけ離れない二次創作が好きかも。
847名無しさん@ピンキー:2005/11/07(月) 22:29:19 ID:o5X6C/vk
類はつくしに好意は抱いても惚れてない頃が一番魅力的だった。
あのつかずはなれずの微妙な距離感が。

カプではつかつくマンセーw
848名無しさん@ピンキー:2005/11/08(火) 16:56:08 ID:BVE14POy
自分も類つくは、あのつかず離れずの距離感が好きだな。
カプとなると、やはり原作通りつかつくになってしまうwww
849名無しさん@ピンキー:2005/11/08(火) 17:44:10 ID:Bg8NqgrL
>>845
ノシ 私も原作つかつく、二次類つくだ。
好きな二次作家さんが類つく書く方だからもあるけど。
素晴らしい二次作品を読むと、今まで馴染みのなかった
カプに萌えることもしばしばw
850名無しさん@ピンキー:2005/11/09(水) 09:51:44 ID:vsd0L2mb
849さん  好きな二次作家さんとは?
851名無しさん@ピンキー:2005/11/09(水) 10:45:57 ID:wlKzBV2S
ここで名前出すと迷惑になるから、聞くのはやめた方がいいとオモ。
ここ出身ならまだしも、普通のファンサイトじゃ、
名前を出された人は可哀相だ。
852名無しさん@ピンキー:2005/11/09(水) 11:51:22 ID:cxWmMxj+
晒しでサイトが潰された例は沢山あるから、止めとこうな。
神サイトなら尚更ですな。

ところで
不幸せな報われない司を見るとフォーってなる、自分は変態だろうかw
逆に類が不幸せだと切なく不憫に思うのに。不思議だ。
二人とも激しく好きなのにこの差が不思議だ。
あとつくしも不幸せだと何か萌えるw
なのに一番好きなのがつかつくとはこれ如何に?
そういう意味では、色々な立場を各々が演出妄想脚色できエロパロサイコー
853名無しさん@ピンキー:2005/11/09(水) 12:28:56 ID:KZ+I31/y
二次サイトならキャラ名でぐぐればたくさん出てくる。
自分で捜してみ。
854名無しさん@ピンキー:2005/11/09(水) 23:39:38 ID:WPaK+xhX
>>850
>>851さんの言うとおり、ここ出身の方でもないし、
迷惑かかるからお名前は出せんです。誘い受けな書き方
してしまってゴメソ。個人的神サイトだからご迷惑掛けたくもないし。
スマソね。

>>852
不憫司にフォー、分かるw
不幸せっていうか、ダークな話ってイイ!
855名無しさん@ピンキー:2005/11/12(土) 23:59:23 ID:RZd9F3GN
幸せのほうがすきだけどなあ
856名無しさん@ピンキー:2005/11/14(月) 01:05:09 ID:ZoZSiWpS
あげ
857名無しさん@ピンキー:2005/11/17(木) 00:36:33 ID:pP2CfpVC
古い歌だが、中島みゆきの「空と君のあいだに」が類→つくソングに聴こえる・・・。

君が涙のときには僕はポプラの枝になる〜♪
858名無しさん@ピンキー:2005/11/17(木) 01:52:40 ID:0kEG9ybk
やっぱり類つくが好きだなぁ
司つくは原作でおなかいっぱいだから二次では類つく派w
二次でしか見れないルイルイの強引さにハァハァするwwwww
859名無しさん@ピンキー:2005/11/17(木) 16:36:19 ID:AWooq6Aw
>>858
あまりそういうの書くと、
作家さん達が他のCPで投下しづらくなるんじゃないか?
もう少し考えて投下しようよ。
860sage:2005/11/18(金) 00:39:12 ID:5keJAp2E
>>859
考えすぎじゃね?w
861名無しさん@ピンキー:2005/11/18(金) 01:02:12 ID:EMzn5yya
地上よりも太陽が近く感じる高層マンションの最上階
暖かな日差しも赤みを増して西の空に傾き始めた。
西の空は沈み行く夕陽で赤々と燃え上がり、夕陽の日差しをなくした東の空はグレーに色を変えた。

部屋の明かりを点けることもなくシーンと静まり返った部屋で
窓辺に膝を抱えてひたすら空を眺める君
ただ横に座って同じ様に空を眺める俺

気の利いた言葉をかける事も出来なくてそっと君の肩を抱き寄せた

「手繋いでもいい?」

真っ赤な瞳が痛々しくて胸が張り裂けそうになる
肩から手を離し、床に投げ出された手をそっと握った
力なく握り返される手が悲しくて目頭が熱くなった。
ぽたぽたと頬を伝ってジーンズにシミを作る


「泣かないでよっ」

「だって牧野が悲しいと俺も悲しい」

涙腺が壊れたように次から次と涙が溢れてこみ上げる感情をどうしていいか解らず
ただ、涙を流した

「泣かないで?泣かなで花沢類」
862名無しさん@ピンキー:2005/11/18(金) 01:02:41 ID:EMzn5yya
そっと俺の頬に添えられた手が微かに震えていて涙が零れる度に拭ってくれる
優しい君が愛しくて頬に添えられた手に自分の手を重ねた
牧野の大きな瞳から大きな涙が溢れて頬に手を伸ばした。

俺の指先に生暖かな涙の雫が触れてお互いがお互いの涙を拭う
どちらからともなくお互いを抱き寄せる

強く、強くお互いを確かめるように抱きしめる
心に負った大きな傷を補うようにきつくきつく抱きしめた。

司と牧野がだした結末は幸せとはかけ離れた別れだった。
変えられない現実に悔しさや悲しさ切なさ淋しさ・・・
これは体験した事があるものにしか解らないだろう・・・

好きな程恋が終わった時のショックは図り競れない
泣きはらした瞳で無理して笑いながら教えてくれた君
心は悲鳴を上げているのが痛いほど解った
静との恋が終わった時、牧野が隣に居てくれたから
今度は俺が隣に居る
ただそれだけのはずだったんだ・・・
863名無しさん@ピンキー:2005/11/18(金) 01:03:37 ID:EMzn5yya
体を抱きしめた腕を緩めるとそっと体を離した
頬に伝う涙を指で拭うと
大きな瞳が悲しく揺れていて無意識のうちに唇を重ねていた
微かに震える唇に軽く当てるだけのキスを繰り返すと
俺の腰に牧野の腕が回されて湿った唇をむさぼるように求めた

牧野の頭に手を添えて倒れこむように床に押し倒す
フローリングの床に静に横たえるとすぐさま牧野の腕が俺の首に絡められて
引き寄せられるまま唇を重ねる

顔の角度を幾度も変え、舌を絡めると甘い声が囁かれる
牧野のシャツのボタンを上から数個外すと綺麗な鎖骨が目に入り
唇を離すと首筋に唇を這わせた
864名無しさん@ピンキー:2005/11/18(金) 01:06:08 ID:EMzn5yya
PCの調子が悪いのでまた明日にでも残りを乗せてみる
スマソ
ちなみに類×つくし他CP待ってたらスマソ
865名無しさん@ピンキー:2005/11/18(金) 02:28:32 ID:sTOuT3hV
>>860
おまいはまず半年ロムれ。
866名無しさん@ピンキー:2005/11/19(土) 02:10:52 ID:dhXn4xT0
「んっはぁっ」

シャツの上から胸の膨らみを上下に揉む
唇を下降させ、シャツのボタンを最後まで外すと白くて柔らかな肌が
ほんのり赤く染まり、濡れた瞼がゆっくり閉じた

「んんっ」

短く微かに漏れる甘い声が耳を刺激して夢中で愛撫を続けた
胸まで下降した唇が控えめな胸が柔らかくて舌先で舐める
首に回された腕が愛撫する度に強くなり俺の頭を何度も
くしゃくしゃとなで上げる

ブラをズリ上げるとぷっくりと硬くなったピンクの蕾に誘われるままに
口に含むと体を捩りさっきとは比べ物にならない甘い声が零れた

「あっんんんっ」

舌先で舐め反対の胸を手で包み込むように愛撫を繰り返す

867名無しさん@ピンキー:2005/11/19(土) 02:11:23 ID:dhXn4xT0
初めてみる女の顔・・・

初めて聞く彼女の甘い声・・・

快楽を与える度に素直に反応する体・・・

全てが愛しい

硬さを増す胸の突起から唇を離すと牧野の濡れた瞼がゆっくり開いた
言葉を交わすこともなく、先ほどとは逆の突起を口に含むとまたゆっくりと瞼が落ちた

「んっんんんっ」

強く吸い上げ、突起を舌で転がすと体を反らせて身悶えしている
涙で少しかすれた声がまた俺を駆り立たせた。

「はぁっんはっあっ」

体を支えていた手を下降させて牧野のスカートをたくし上げる
しっとりと汗ばんだ柔らかな内腿を優しく啄ばむように上下させる

下着の上から溝を撫でると腰を少し動かす
自分の下半身がジーンズの中で大きく固くなって窮屈になってきた
胸への愛撫を中断してジーンズのベルトを外した
硬いボタンを少しイラツキながら外すと一気にジッパーを下げた
868名無しさん@ピンキー:2005/11/19(土) 02:11:49 ID:dhXn4xT0
牧野の溝はさっきよりも湿り始め溝のいっそう深い部分を刺激すると
足をジタバタさせはじめた

「んんんっ」

眉間にはシワがより息苦しそうな表情がたまらない
下着の中に手を差し込むと溢れる愛液に誘われるまま泉に指を沈めた

「あんっんっんっ」

何度もかき回すと牧野の手が泉を弄ぶ手を外そうと必死にもがいている
指を動かす度にくちゅくちゅと音がなって泉から指を引き抜こうとすると
壁が指にまとわりついて早くこの中に自分の固くなったモノを入れたくなった
指を引き抜くと下着をゆっくり脱がせて自分のジーンズと下着を膝まで下げた
体が少し離れるとまた瞼が開かれて俺にすがりつくように首に腕を絡ませる
足の間に割って入ると両足をM字に開かせゆっくりと泉にいきり立ったモノを沈めた
869名無しさん@ピンキー:2005/11/19(土) 02:12:25 ID:dhXn4xT0
今夜はここまでスマソ
870初書名無し:2005/11/19(土) 04:49:41 ID:VHj0anat
明日は道明寺がアメリカへ発つ日。私はどうしても眠れずにいた。
ついさっきまで一緒にいたあいつが、明日の朝には日本にはいない。

(道明寺… 道明寺…)
目を開けても閉じても今は道明寺の事しか浮かんでこない。
あいつの顔、声、腕、ぬくもり、そしてしばらくは出来なくなる優しくて強引な口づけ…。
「もう〜、眠れ!眠るのだ、つくしっ」

と、言ってみても睡魔がやってくる予感は無い。
つくしの耳にはいつもよりも時計の針の音が響く。時計は午前3時を指すところだった。
871初書名無し:2005/11/19(土) 04:51:24 ID:VHj0anat
どうせ眠れないのなら少し夜空でも見よう。気が紛れるかも。
つくしはそう思い、布団から起き上がり窓を開けてみた。

ガラガラッ

「うわっ、少し冷たいかな?」
かすかにひんやりとした風がつくしの髪を揺らした。空は少し雲がかかっていて、星の輝きが少し物足りない感じだった。

「ちょっ、お前まだ起きてんのかよ!」
突然下から声がしたと思ったら、つくしは目をまんまるにして驚いた。
「えっ?えっ!?えぇ〜!!!道明寺!?」
そこにはさっきまで一緒にいた、そしてしばらくは会えなくなる道明寺司が立っていた。

続く
872初書名無し:2005/11/19(土) 04:56:33 ID:VHj0anat
SS自体初めて書くので、読みにくさやちょっと変な文になるかもしれませんが、上手な職人さんが投下するまでの場繋ぎとして…。
いたらない者ですがヨロです。
873名無しさん@ピンキー:2005/11/19(土) 12:06:38 ID:2/TWkMm0
あ、つかつくももちろん歓迎ですよ。がんがれー。
874初書名無し:2005/11/20(日) 00:48:15 ID:MbcRhCTu
「な、何してんのよ!」

「よ、よう。散歩だよ散歩」

んな訳ないだろう!と言いたいつくしだが、こんな時間に道明寺が
わざわざ自分に会いにきたのかと思うと嬉しかった。

「ま、なんだったら少し付き合わせてやってもいいぞ」

「…ばか」

「なんだと!?せっかく夜中の散歩に誘ってやってんだぞ、喜ぶのが当たり前だろ!」

「わかったわよ、今行くからちょっと待ってて」

突然のデート(?)の誘いに、とりあえず急いでパジャマの下を脱いで、
掛けてある制服のスカートを履きコートを羽織り、最低限の身だしなみを整えて出ていった。

「遅い!すぐ出てこれねぇのかよ!」
「だってそんなこと言ったって、上下パジャマで出てこれるわけないでしょ!」
「ふん、まぁいいだろう。行くぞ!」
「ちょっ、どこ行くのよ?」
「決めてねえよ、適当だよ」

そう言い終わらないうちにつくしの手をグイッととり、さっさと歩きだした。
875初書名無し:2005/11/20(日) 00:52:04 ID:MbcRhCTu
どれくらい歩いただろう。
あと数時間でしばらく離れ離れになるせいか、ずっと無言なまま歩き続けた。手をつないだまま…

やがて大きな公園に着いた。二人は屋根付きの休憩場に座った。先に口を開いたのはつくしだった。

「ねえ、寝ないで大丈夫なの?」
「ああ、飛行機の中で寝るから別にいい。心配するな」
「うん」

そう言って手をつないだまま再び無言になってしまった。

(何か言わなきゃ、何か)

お互いそう思っても中々口が開かない。二人とも寂しさをグッと堪えているのを、握っている手の強さから伝わってくる。

「牧野、抱き締めさせて」
「えっ、ここで?」
「断る理由は無いだろ?」
「う、うん。ちょっとだけなら」

そう言うと、道明寺はつくしをそっと抱きしめた。つくしも道明寺の肩におでこを乗せるように身を寄せた。
876初書名無し:2005/11/20(日) 00:57:19 ID:MbcRhCTu
つくしを抱きしめる道明寺の力がどんどん強くなっている。つくしも道明寺の背中に手を回しギュッと抱きつく。

道明寺と離れたくない…

牧野を離したくない!

二人の想いが抱き合う力を通して会話していた。

道明寺はつくしの髪や頬をそっとなで、唇をなぞる。そのまま二人は唇を重ねた。何度も何度も…
877初書名無し:2005/11/20(日) 02:22:02 ID:MbcRhCTu
優しく触れあう口づけから徐々に深い口づけへと変わっていく。

「んっ…、うぅ」

つくしの口から吐息が漏れる。

「ぁ…ハァ…、ど、道明寺ぃ。ダメだよぉ。こんなっ…とこで…」
「…黙ってろ」

司の手がつくしの首筋から段々と下に降りてくる。

「あっ…、ダメッダメ!」
嫌がるつくしの唇に口づけをしながら司の愛撫は続いていく。
「こんなとこでしたくないのはわかっている。でもやっぱり俺は向こうに行く前に牧野が欲しい」
つくしをそっと押し倒しながら司は今の自分の気持ちを伝えていく。
「俺だって牧野と離れて平気じゃねえさ。不安だ、お前も同じだって思ってる。だから…」
「道明寺…」
「だったらやっぱりお前を抱きたい。ギリギリまで悩んださ、このまま何もしないで言ったほうが辛くないかもしれないって」
「…」
「でも俺は…」
そう言ってつくしのコートを脱がせ、パジャマのボタンに手をかけた。
878初書名無し:2005/11/20(日) 02:46:34 ID:MbcRhCTu
つくしは何も言えなかった。司の言葉に今にも泣きそうで言葉を発することが出来ない。うなずく事でつくしの意思表示をした。

本当ならば初めて結ばれるときはもっと綺麗な格好で、道明寺の部屋でシャンパンでも飲みながら甘いムードたっぷりの雰囲気で迎えたかった。
司も初めてはちゃんとした所で、一生の思い出に残るようなシチュエーションで抱いてやりたかった。
まあ、今このシチュエーションもある意味思い出には残るだろうが…
でも今の二人にはそんなことはもうどうでもいい。ただ目の前にいる愛する人の全てが欲しいという思いだけしかない。

「牧野…愛してる」

ボタンが司の手で外されていく。パジャマなので当然下着はつけていない。
つくしは恥ずかしさのあまり、顔をそむけてしまった。司はその顔を再度自分に向かせキス、舌を入れつくしの舌に絡ませる。
クチュクチュと艶めかしい音が、この静かな場所に響くように音をたてる。
879初書名無し:2005/11/20(日) 04:02:30 ID:MbcRhCTu
司の手がつくしの胸を静かに揉む。指先が突起に触れるか触れないかの加減がつくしに絶妙な快感を与えていく。
「ん…、くぅん…、やぁあ」
「お前、ホントに胸小さいな。ま、俺の手に納まるからピッタリで丁度いい」
「もぅ、失礼ね。そんなこと今言わないの」」
「ウソ、かわいい。牧野の胸は俺のためのサイズだ。特にこの硬くなってきた部分なんか俺好み。感じてきてる?」
「……あぅっ、そんなにいじらないでぇ…恥ずかしい…」
「恥ずかしくてもやめねえよ。もっと声だして感じろよ」
「…あぁん…、ハァ、あぁ……ゃ…」
「もっと聞かせて、牧野のイイ声」
司は乳首を噛んだり舌で転がしたりしてつくしの反応を楽しむ。

「アッ……、ダメェ……ダメェ…、変になっちゃう…」
顔を真っ赤にして首を左右に振るつくしに構わず、今度はスカートをめくり下着の上からアソコをなぞる。
880初書名無し:2005/11/20(日) 04:05:02 ID:MbcRhCTu
「やっ、やめて…そこは……あんっ…」

下着の上からでもはっきりわかるように、そこはたっぷりと濡れていた。

「やめねぇっつったろ、それに胸だけでこんなになる位感じてんのにやめていいのか?」
「そ、それは違うのぉ………あぁ…はぁ」
「違わねぇだろ?だったらなんでこんなに濡らしてんだ?もしかしていつもキスだけでもこんなに感じてたんじゃないだろうな?」
意地悪っぽくつくしを攻めていく。言葉とは裏腹につくしの快感が増していく。

「…ン……、いゃあ…あぁ…ダ…メ……」
下着越しにアソコを指で上下になぞったりぷっくりした突起をつまんで愛撫する。
「わかるか?お前がこんなに感じているのが。正直に言わねえと直にしてやんねぇよ?」
(やだ…恥ずかしいけど私感じてる…早く触ってほしい…)

頭ではわかってても羞恥心が邪魔して言葉にできない。すごく感じて気持ちいいのに…
(だって淫乱でイヤラシイ女って思うよ)
881初書名無し:2005/11/20(日) 04:06:33 ID:MbcRhCTu
続く



あまり上手いエロ表現が出来なくてすいません。でもがんばります。
882名無しさん@ピンキー:2005/11/20(日) 18:15:33 ID:KHKJPTdZ
>>881
超乙
ハァハァテカテカしながら待ってますハァハァ
883名無しさん@ピンキー:2005/11/22(火) 18:08:42 ID:OvR3vWci
ここ保管庫ないよね?エロパロ保管庫に入れてもらわない?
884初書名無し:2005/11/22(火) 22:31:31 ID:X6BhAtkA
ただいま続きを執筆中。
ちょっとした続編にもつなげたいので、もうしばしお待ちを・・・
885名無しさん@ピンキー:2005/11/23(水) 01:28:01 ID:Cg5SZg5s
>>883
自分は異議なし。
886名無しさん@ピンキー:2005/11/23(水) 16:56:54 ID:PntVKM38
ノ 同じく
887名無しさん@ピンキー:2005/11/23(水) 18:45:35 ID:wLJcsrUA
まとめサイトじゃダメなの?
888名無しさん@ピンキー:2005/11/23(水) 20:33:01 ID:HYL/zUR3
>884
お待ちしてます。
つくつか好きなのでかなり期待
889名無しさん@ピンキー:2005/11/23(水) 21:11:26 ID:HBZbNhgl
>>884
テカテカして待っております。

>>883
890名無しさん@ピンキー:2005/11/24(木) 01:24:53 ID:8Z1Zdbox
>>884
同じくテカテカしてお待ちしています。
でも、ただ待っているだけでは申し訳ないので、拙いながらもSS投下するべく
地道に製作中。
891初書名無し:2005/11/24(木) 01:30:33 ID:BdwkyLIM
続き

「あぁ…ん、はぁ……やぁっ…い…じわる…」

返事のしないつくしのビッショリ濡れたソコを下着の上から強弱をつけながら執拗になぞりつづける。

「ふっ、このままイクのも面白いかもな?」
(いゃっ、初めてなのにそんなの恥ずかしい!)

「牧野、言ってみろよ。もっと気持ち良くしてほしいって、俺の目をみて言えよ!」

そういってつくしの手をとり、大きく膨張している司自身を触らせる。

「きゃッ!?」

つくしの触れたモノは、今にも飛び出してきそうなほど張り詰めていた。

(道明寺こんなになってる…)

「お、お願い…もっと…」

「もっとなーに?」
「もっと…して…。気持ち良くしてぇ…あんっ」

そういうとつくしの下着を片足だけ勢い良くはぎ取り、
秘部の中心に指を入れていく。ヒクヒクとしたソコは、初めてとは思えないほど感じており、
それでいて、しっかりと吸い付くように締め付けていた。
892初書名無し:2005/11/24(木) 01:33:09 ID:BdwkyLIM
辺りは静かで誰も通らない。その静けさが一層つくしの卑猥な音を響かせる。

「指入ってるのがわかるか?すげぇ濡れてるぜ」
そう言ってわざとビチャビチャと音をたてつくしに聞かせる。
その音がつくしの羞恥心を益々高めていく。
「ん、アァァ……ンンンッ…ハァハァアッ」
「牧野、俺も我慢出来なくなる…」

そういってつくしにキスをしながら、カチャカチャとベルトを外し、大きくなっている司自身でつくしの入り口を上下に刺激する。

「道明寺…もう私…」
「おまえのここ、熱くてとろけてるみたいだ…」
「あぅっ、んん…」

つくしの火照ったい唇から漏れる喘ぎがだんだんとねだるように声高になっている。

「牧野、俺が欲しいか?俺を愛してるか?聞かせてくれ」
「あぁん、欲しい…、道明寺が欲しい!愛してる、愛してるの!」
つくしの言葉を聞いて優しくほほ笑みながら司はもう一度激しいキスをし、ゆっくりと腰を沈めていく。
893初書名無し:2005/11/24(木) 01:34:39 ID:BdwkyLIM
「うっ…いやっ、痛っ!恐い…アァっ」
思わず司の背中に思いっきりしがみついた。
「…大丈夫か?そんなに痛いか?」
壊れ物に触れるようにつくしの頬をそっと撫でた。
「う…ん、いゃ、大丈夫…続けて」
「わかった。さっきも言ったけど止めないよ?」

溢れるくらいに濡れたその部分に滑り込ませるように挿入していく。
「入ったぜ。やべっ、キツイ…!」
「道明寺…やっと結ばれたんだ…」
そういうつくしの目からは涙がとまらない。
「泣いてるのか?やっぱり痛いか?」
「ううん、平気。嬉しくてつい…」
「そうか…少し動くぞ?」

つくしの様子を見ながら少しづつ腰を動かしていく。
つくしも徐々に痛みから快感へと変化していく。
「アンッ、アッアッ…イィ…!」
「牧野…お前…すげぇいい、最高だ。メチャメチャに壊してやりたい…」
「う、ん…いいよ……アァンッ!」
894初書名無し:2005/11/24(木) 01:35:42 ID:BdwkyLIM
何度も何度も優しくも激しく打ち付ける腰。
その度にグチュグチュと奥からとめどなく溢れ出る女の蜜…
二人の限界が近づくのがお互い感じ取ってきている。

「うっ、お前のすげえ締まる…イクかも…」
「いいよ。イッて道明寺…きてっ…」

急に速度を上げ、ラストスパートをかける。

  もう限界…

お互いそう思った瞬間、つくしの中で初めて熱くてドロリとしたモノが放たれた。

「つくし…」

自分の上にドサッと倒れこむ司をギュッと抱きしめた。
『つくし…』
名前で呼ばれることがこんなにもたまらなく幸せになることを初めて知った。

「ありがとう、司…」
しばらく二人は繋がったまま抱き合って何度も口付けを繰り返した。
朝が来なければいい。このままずっとこの人の腕に抱かれていたい…
タイムリミットが近づくのを知っている二人だからこそ、今この瞬間を愛しく思うのであった………


895初書名無し:2005/11/24(木) 01:37:57 ID:BdwkyLIM
以上です。
原作最終回の式直後のNY行きを少し変えての創作でした。
896名無しさん@ピンキー:2005/11/24(木) 01:42:08 ID:8Z1Zdbox
GJ!!
リアルで読めたので感激でした。
限られている時間の中だからこその、切ない緊迫感がいいですねー。
幸せに、と祈らせて頂きました。
897名無しさん@ピンキー:2005/11/24(木) 16:26:38 ID:s+Hj82A2
>868タソ
類×つくしの続きまだーーー?
気長に待ってますよ〜〜〜
898とっち:2005/11/26(土) 11:51:22 ID:kHPwSHBW
だれもいないのでしょうか??
899名無しさん@ピンキー:2005/11/26(土) 16:15:19 ID:wrJEgnA0
>>898
いるよ〜ノシ
ただ、書き手じゃないので神降臨まち。
900とっち:2005/11/26(土) 17:21:54 ID:kHPwSHBW
>899
よかったー
ずーっと一人ぽちかと・・・
新しいの読みたいですね。
901名無しさん@ピンキー:2005/11/26(土) 18:13:34 ID:2Qt8WIga
2ちゃんで一人とかありえねえから安心しる
902名無しさん@ピンキー:2005/11/27(日) 08:40:04 ID:1E8XVSsq
ここにも神待ちがいるよ



ドラマが好調なので皆さんドラマ板へ
行っちゃってるのかも
903名無しさん@ピンキー:2005/11/27(日) 16:30:33 ID:VE7UJ11M
ノシ

同じく神待ち
ドラマも1時間テレビの前から
何があっても動かない私ガイル(゚∀゚)アヒャ
904名無しさん@ピンキー:2005/11/27(日) 20:42:10 ID:E5Esf+YA
良スレハケーン!
ここいいね。
905名無しさん@ピンキー:2005/11/27(日) 21:22:30 ID:DuFm/x7P
続編があるみたいだね〜

いつかわからないけど…
906名無しさん@ピンキー:2005/11/27(日) 23:40:14 ID:OEopk/+t
類×つくし読みたいです・・・
期待してます。
907名無しさん@ピンキー:2005/11/28(月) 00:00:40 ID:19eiMUpz
ところで板違いかもわからんが原作で道明寺はつくしのことを名前でよんだことってあるの?
908名無しさん@ピンキー:2005/11/28(月) 00:12:21 ID:vXn+ZICH
>>907
金さんに向かってなら言ってたと思う。
自分の言葉としては言ってないはず…
909名無しさん@ピンキー:2005/11/28(月) 08:19:56 ID:VMHTb48G
>>408
なんかつつましいカップルだよねW
そこがいいけど
910とっち:2005/11/28(月) 13:49:51 ID:kKlE2rUf
つくしは一回だけ、亜門登場の時期に
椿お姉さんに司が好きですって名前で呼んでたねw

ほんとに惚れ惚れしちゃうよ、ナイスカップル〜

911名無しさん@ピンキー:2005/12/02(金) 19:35:41 ID:M2AkiYmg
エチ部分は今書いてるところです。
前フリ部分だけ(しかも長め)あぷしてみるので、もし、続き読みたいって
言ってもらえたら頑張ってエチ部分完成させてのせます。初心者なので、評価
もらえないと中々書き進めなくて。お願いします。
912名無しさん@ピンキー:2005/12/02(金) 19:37:07 ID:M2AkiYmg
二年前と変わらない道明寺の部屋。タマさんや椿お姉さんが何度も遊びにおいで
と誘ってくれたけど、寂しさに負けてしまいそうでどうしても来れなかった。
この部屋でこんな風に二人でいられることをどれだけ焦がれていただろう。
なのに、素直にそう言葉に出来ない。バイト帰りに信じられないような気持ちで
この家に向かってきたこと、つい涙がでてしまったことを道明寺は知らない。

二年ぶりに間近で見る道明寺は、何度も夢見たその姿よりずっと精悍で口惜し
いくらいイイ男になっていた。
「なーに見とれてるんだよ。まっ、俺ぐらいのイイ男、日本じゃお目にかかれ
ないから当然だけどな」
自信に満ちたその笑顔。私の大好きな道明寺の笑顔だ。道明寺がNYに行ってか
ら二年ぶり。本物の道明寺だ。やっと会えた。まだ少し信じられないけど、嬉
しさで目の前が滲む。
913名無しさん@ピンキー:2005/12/02(金) 19:38:41 ID:M2AkiYmg

「お前なに泣いてるんだよっ、何だよ、俺変なこと言ってねーだろっ」
「うっさいな!泣いてなんか無い!!…ただ、あんたが急に帰ってくるから。
日本にくるなら連絡してくれれば良かったのに!」
「お前を驚かせようと思って、さ。つーかよ、これから帰ります、よろしく。
なんて天下の道明寺様が言えるわけねーだろ」
相変わらずの道明寺の強がりに、不覚にも泣きながら笑ってしまった。

「とにかくここ座れ」
道明寺はベッドに腰掛け、隣を指差した。
「いや、そんな帰って来たからってそんなに急にベッドインなんて、そんな、え、
いや、嫌じゃなくて、えぇっ!?」
「バカか。おめーは。誰もやるなんって言ってねーだろ。近くに来いよ」
「や、やる!?」
「だから、やるなんて言ってねーだろ。……ま、今すぐには、だけど」
不敵な道明寺の笑顔が、いつになく子供っぽくて、顔をこわばらせちゃうくらい緊
張しながらもベッドの隣に腰掛けた。
914名無しさん@ピンキー:2005/12/02(金) 19:40:10 ID:M2AkiYmg
「いやー、ひしゃしぶりでしゅね、道明寺さん」
「お前、何だよ、その喋り方。しかもさん付けだし」
「なっ、なんか緊張しちゃって。へへ」
会ったら話したいこといっぱいあったのに、いざとなると何も喋れない。道明寺が
目の前で笑ってる。それでけで頭も胸もいっぱいだ。
「ま、今夜一晩ゆっくり過ごして、その緊張をといてくれ」
「え? 一晩って、何??」
「何って愛し合う男女が二年ぶりに会ったんだぞ。一晩一緒に過ごすのが当たり前
ってもんだろ」
「で、でも、き、きっとパパもママも心配するだろうし」
「お前の家族には連絡済みだ。一晩でも二晩でも、何ならいつまでもって言ってた
ぞ、何だよ牧野は俺と一緒にいたくねーのかよ?」
「……一緒にいたい……」
「じゃ、決まりだな」
そういうと道明寺は触れるか触れないかのような軽いキスをした。体の奥がジュンと
なるのを感じた。

915911:2005/12/02(金) 21:39:26 ID:M2AkiYmg

「道明寺、少し痩せた? なんか雰囲気変わったみたい」
「まーな、向こう行って色々あったからな」
窓の外を見ながらそう言った道明寺が急に遠くに感じた。私の知らない道明寺がこの二年間
にたくさん作られてしまったようで切なくなった。
「どうした?腹でも減ったか?飯でも食うか?」
汲み取るような優しい道明寺の声に少し安心が戻った。元気ださなきゃ。
「そうだね!何か食べよう!腹が減っては戦はできぬって言うしね!」
「戦って…。やる気満々だな。牧野」
「そっそんな意味じゃない!違うってば!」
「違わなくていいから、飯行こうか」
笑いながら腕を取り、道明寺に連れられるまま部屋を後にした。
916911:2005/12/02(金) 21:40:32 ID:M2AkiYmg
道明寺家のバカみたいにでかいテーブルで二人で並んで食事を取ったあと、
道明寺は私のためにと言ってカクテルを作ってくれた。道明寺が作ってくれたカク
テルは甘く口の中ではじけた。
「あんたこんなこといつ出来るようになったの?」
あんまりにもキレイにシェーカーを振る姿に嫉妬を感じてしまった。
道明寺はかるく微笑んだだけで返事をしなかった。

部屋に戻った後も、シェーカーを振る道明寺の姿が頭から離れなかった。
「NYでも誰かにカクテル作ってあげたの?」
「何だよ、んなことあるわけねーじゃん」
「うっそだー。なんか慣れてる感じした」
「うっせーな。お前のために練習したんだよ。言わせんじゃねーよ」
道明寺は照れながらそう答えてくれたけど、少しだけ酔ってた私は聞こえないフリ
をした。

離れてた時間を埋めたかった。
私の知らない道明寺をなくしてしまいたかった。

「道明寺、セックスしよう。今すぐ」
917名無しさん@ピンキー:2005/12/02(金) 21:45:52 ID:ddLdrmIO
すげー(・∀・)うますぎる!続きキボンです!
918名無しさん@ピンキー:2005/12/02(金) 21:50:17 ID:6EXoOp1Y
GJGJGJGJGJGJGJ!!!!!!!続きキボン
919911:2005/12/02(金) 22:05:12 ID:M2AkiYmg
「何だよ、牧野。どうした? 熱でもあんのか?いきなし何いってんだよ」
「わかんない、久しぶりに会えて嬉しくて。でも、急に二年間の時間の重さっていうか離れ
てた大きさみたいなの感じた。笑ってたと思ったら寂しい気持ちになるの。あんたが戻っちゃ
う前に少しでも時間を埋めたいの」

覚悟を決めて道明寺のとなりに行くと、道明寺は優しいキスをくれた。道明寺の舌が口唇を
添うように優しくなぞり、深く入って行く。私も道明寺の口唇を舐める。その舌を追うよう
に道明寺の舌が絡み私の頭は痺れる。道明寺の舌が首筋から耳へ、吐息が耳の奥を熱くする。
じらすように瞼をすべる口唇に堪えられなくて、道明寺の鎖骨を噛む。
920911:2005/12/02(金) 23:01:06 ID:M2AkiYmg
「やっぱりやめた」
道明寺は私の肩を両手で掴み優しく体を離した。
「えっ!? なんで!? なんで、道明寺…」
「牧野らしくねーよ。負けたくねーからやるとか」
「別に負けたくないなんて言ってないじゃん」
「離れてる時間に負けたくない、戻っちゃう前にやっときたいっておかしくね?」
道明寺の真剣な眼差しに何も言えなくなった。
「だいたい俺もうNYには戻らねーから。仕事は軌道に乗せた。やるべきことも済ませて来
た。あとは、日本で出来るから」
「…本当に? もうずっと一緒にいられるの?本当に?」
「ああ。だから別に慌てることはねーよ。やるためだけじゃねーじゃん」
これからは、ずっと一緒だ。そう思ったとたんにぎこちなさと緊張から一気に解放された。
嬉しさのあまり道明寺に抱きついてしまった。

「ったく。お前はわかってねーなー。やりたくないわけじゃないんだから体くっつけるな
よ、理性飛ぶぞ」
「いいよ、飛ばして」
「だから、慌てなくても…」
言いかけた道明寺の言葉を口唇でふさいだ。

「いま。したい。本当に」

驚いた顔をした道明寺を押し倒した。
921名無しさん@ピンキー:2005/12/03(土) 00:38:48 ID:qnpycMx0
サイトヲチスレ復活しないかな?
922名無しさん@ピンキー:2005/12/03(土) 01:38:17 ID:kRrW2qnF
>911
ちょっと生殺しですか。
つくしがちょっと積極的なのはお酒があるのもですかね。道明寺が紳士で(・∀・)イイ!!
続きかなり期待してます。
923911:2005/12/03(土) 02:53:16 ID:/NbO2doG
押し倒したはいいけど、端正な道明寺の顔を見つめるのが精いっぱいで固まってし
まった。ここまでしといてどうしたらいいかわかりませんは無いよね…、どうしよ。

固まった私に気付いたのか、道明寺がだんだん勝ち誇った笑顔になる。

「牧野、いつでもかかってこいや」

「………」

「うっそ。かわいいなお前。俺に全部まかせればいいから」

道明寺はゆっくり服を脱ぎはじめた。
「牧野の服は俺が脱がしてやるから待ってろ」
「いや、自分で服ぐらい脱げるよ」
「バカ、色気ねーな。脱がしてやるから待ってろ。あっもう待てねーのか」
「待てないなんて、」
今度は道明寺が口唇をふさいだ。舌が深く侵入してくる。
自分がこんなに道明寺を求めていたなんて知らなかった。
キスをされてるだけなのに、じっとりと熱くなっていくのがわかる。
服の上から硬くなった乳首を探るようにゆっくりと道明寺の指が動く。
指が探しあてるのをじれったくなるくらいに待っている自分がいる。
深く入った柔らかな道明寺の舌の動きは理性をものすごいスピードで溶かしてゆく。

道明寺の唾液を全部飲んでしまいたい。もっとその口唇に飲み込まれたい。
924911:2005/12/03(土) 02:57:27 ID:/NbO2doG

道明寺の指が乳首を確かめるように優しくさする。服の上からじゃなく、直接肌に
触れて欲しい。
舌を絡めたまま、声が漏れる。

「…んっ、……あっ、どうみょうじ…、脱がせて…」

道明寺は小さく「愛してる」と呟くと丁寧に服を脱がせてくれた。胸の膨らみを包み
込むように道明寺の手が優しく動く。指先で弾くように擦るように乳首をもてあそぶ。

「…あんっ。いやっ。あ…ん」

愛する人に体を預けることがこんなに快感を呼ぶものだなんて知らなかった私には声
を抑えることもできない。

「牧野…。すげー綺麗だ…」

道明寺が深く長いキスをする。溶けそうな甘いキス。だけどもうキスだけじゃ足りない。道明寺の手をとり、硬くなった乳首へと誘導する。道明寺の指は強く乳首を弄る。
腰から下が痺れたように感じて来ているのがわかった。太腿までぐっしょり濡れていた。
道明寺のキスが口唇から離れて首筋を撫でる、鎖骨から胸の膨らみを丁寧に何度も舐め
ていく。乳首を口に含み舌先で転がす。我慢できず大きな喘ぎ声をだしてしまった。

「あっ、あん…はん…あ……あん…」
「…牧野の声すげーそそる、声だけで俺も感じる」
925911:2005/12/03(土) 03:01:29 ID:/NbO2doG

道明寺の指が熱く濡れた部分に触れた。今までよりも強い快感に体が震えた。

「すっげー濡れてる…」

溢れてくるのを確かめるように、道明寺の指がゆっくりと動く。道明寺の指が一番敏
感な部分に触れた。

「ああんっ、あ…ん…はん……あん」

敏感な部分に円を描くように指を動かされる、その動きと一緒に快感の波が体の奥に
強い焦燥感を呼ぶ。道明寺の指がびっしょり濡れた中に入って来た。

「気持ちいい? 牧野、感じてる?」

強すぎる快感に言葉がでない。道明寺の指は強弱をつけて激しく動く。

「あ…、あん…、あっ、ん…、…どうみょうじ…、すきだよ、あいしてる」

頷いた道明寺はぎゅっと強く抱きしめてくれた。

「いれていい? もう我慢も限界みてー、早く俺のものにしたい」

返事代わりのキスをすると、道明寺は私の足を大きく開かせ、ゆっくりと挿入してき
た。

「いた…い…かも…」

あまりの痛さに目をきつく閉じる、道明寺をがっかりさせたくないのに痛さは強くな
る。奥まで道明寺が入って来たのがわかった。

「牧野、目開けて。わるい、もう少し我慢して」

痛さに堪えながら目を開けると、道明寺もつらそうな表情だった。

「俺、今世界で一番幸せだぜ」


涙がでてきたのは痛さのせいじゃない。道明寺、世界で一番幸せなのはあんたじゃな
い、私だよ。強く思った。


926名無しさん@ピンキー:2005/12/03(土) 04:53:33 ID:hmL5enV1
ごめん、改行変えてもらえないかな?
せっかくの雰囲気が、言葉の切れ方でかわってきちゃうよ。
927名無しさん@ピンキー:2005/12/03(土) 08:36:35 ID:MwC+/UIQ
続きまだかなまだかなまだかな
すごく楽しみにしてます!
928911:2005/12/03(土) 12:30:55 ID:blYFfCwn
911です。
私のつたない文章読んで頂きすごく嬉しいです。
ありがとうございます。
昨日、思いもかけずお返事貰えて嬉しくて一気に書いて
upしてしまい読み返すとひどいなーと。
直したいとこたくさんで恥ずかしい思いです。
>926 しかも本当に改行めちゃくちゃ。すみません。

自分で見ても本当にひどくてこの続き書いていいもの
だろうか…と悩んでいます。

お目汚しすみませんでした。
929名無しさん@ピンキー:2005/12/03(土) 13:11:51 ID:2wDbm1kx
好きに投下したらいいと思うよ。
私は何でもおいしく残さずにいただいてるんで。
文句つけたがる人は少なからずいるだろうけど、
続き楽しみにしている人もいるよ〜
930911:2005/12/03(土) 13:55:44 ID:blYFfCwn
>929 ありがとうございます。
楽しみにして下さってる方がいてくれると思うと嬉しいです。
初挑戦なので、どうやったらうまく書けるかわからず、ちょっとへこんでました。
完結まで書いたので、upさせてもらいたいと思います。
次は、明るい「つかつく」か「西門×優紀」を書きたいと思ってます。
またお目汚ししちゃうと思いますが、よろしくお願いいたします。
読んで下さった皆様、本当にありがとうございました!
931911:2005/12/03(土) 13:57:29 ID:blYFfCwn
「…牧野、少し動かすぞ…」

道明寺の腰が浮き、今までより深く挿さる。

「……んっ、やっぱり…、い…たい…かも」

道明寺は、その言葉を聞いて少し躊躇したように見えた。
けれど、そのまま腰をゆっくりと動かし続ける。
自分の中がひきつれちゃいそうだ。

「  牧野、 俺、 ずっとこうしたかった 」

短い吐息を繰り返しながら、道明寺の口づけがふる。
道明寺の口唇が熱い。ふたたび弄られる乳首に快感と痛みが交互に訪れる。
ひきつれそうだった中は次第に豊潤さを取り戻して行く。

「あっん…うん…あっ…。なんか…あつい…」

さっきより早く動く道明寺の腰にいつの間にか手を添える自分がいた。
私の様子に気付いたのか、道明寺はさらに腰を激しく動かす。

「牧野、おまえの中…、ほんとにすげーあつい…、すげーいいよ」


932911:2005/12/03(土) 13:59:04 ID:blYFfCwn
道明寺の言葉に快感は痛みより強くなっていく。
ちゃんと道明寺につたえなきゃ。

「…どうみょうじ…あっあっん、…きもち…いい」

道明寺は両手で私の足首を持ちあげ大きく開かせると、さらに奥深く入って来た。
道明寺が今までより硬く大きくなるのがわかった。
奥深くで動く大きなものに突き動かされるように、痛みはきえ快感が襲う。

「ああっ あん あっ あっ ああっ 」
「…牧野、俺、もう…」

道明寺が短く呟くと、大きなビクンビクンとした動きが私の中につたわった。


933911:2005/12/03(土) 14:00:40 ID:blYFfCwn
私たちは、そのまま裸で抱き合って寝た。
どれくらい時間がたったのだろう。
目を開けると、道明寺が私の顔を覗き込んでいた。

「ど、道明寺。ご、ごめん、私一人で寝ちゃった?」
「あー、すげーいびきだった。喘ぎ声よりでかかった」
「バ、バババッカじゃないの!?」
「うっそ、静かに寝てたよ」

言葉の続かない私に、道明寺が優しく頭を撫ではじめた。

「牧野、ありがとうな」
「ええっ!? そんなお礼いわれるようなことじゃないよ…!
 ほっ、ほらあんたも言ってたじゃん。
 愛し合う二人が一晩過ごすのは当たり前だって…」

何かすごいこと口走ってしまった気がして、言葉がつづかない。
道明寺は、今まで見たことないくらい優しい瞳で抱きしめながらこう言った。

「ちげーよ。生まれて来てくれて、ありがとう」

今日は、ほんとよく泣く日だ。と、思いながら涙がとまらなかった。



934名無しさん@ピンキー:2005/12/03(土) 19:44:55 ID:r8G/SNDO
GJ!!!!
すごく良かったです!
935名無しさん@ピンキー:2005/12/04(日) 01:12:19 ID:ZLyy7gKm
>>933
不覚にも涙…。
ちょこっと読んで寝ようと思ったのに予想外に楽しませていただきました。
936名無しさん@ピンキー:2005/12/04(日) 01:20:32 ID:C15ZJ7r7
ほんとそう思うデス。感動したッス!
937911
読んで下さった方、本当にありがとうございます!!!
感想貰えるのがこんなに嬉しいとは知りませんでした。
本当にうれしいのです。
ご指摘あったらお願いします。へこまずにがんばりたいと思っています。
調子に乗ってまた投下させてもらいたいと思います。
話しを3つにわけて書きたいと思っていて、そのひとつめです。
エロ度低めです。すいません。お目汚しお許し下さい。