マリア様がROMってる〜チェリーエロッサム〜

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1 ◆6OPWAhly4c
「マリア様」のエロSS(百合推奨)を書くスレッドです。

スレは乱さないように、マターリとsage進行がここでのたしなみ。
もちろん、荒らし、煽りを放置できないような、はしたない住人など
存在していようはずもない。

前スレ
#8 マリア様がROMってる〜いとしき蜜月(後編)〜
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1071321750/

過去スレは>2-5あたりに。

保管庫&アップローダ
ttp://soukospace.virtualave.net/ (更新停止中?)
ttp://ec.uuhp.com/~reisama/
2 ◆6OPWAhly4c :04/01/07 02:29 ID:RtpmURc4
過去スレ

#1 マリア様がRAMってる
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1033/10331/1033106716.html
#2 マリア様がROMってる〜エロ薔薇革命〜
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1051/10511/1051109575.html
#3 マリア様がROMってる〜えろばらの森〜
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1057/10576/1057660666.html
#4 マリア様がROMってる〜エロ・カニーナ〜
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1062/10622/1062225419.html
#5 マリア様がROMってる〜ウァレンティーヌスの贈りエロ(前編)〜
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1065/10654/1065444527.html
#6 マリア様がROMってる〜ウァレンティーヌスの贈りエロ(後編)〜
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1067/10676/1067613438.html
#7 マリア様がROMってる〜いとしき蜜月(前編)〜
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1069/10697/1069778956.html
3 ◆6OPWAhly4c :04/01/07 02:31 ID:RtpmURc4
     __
    , '´   ヽ
   l ,'ノノノ'l 〉
   | !、゚ ー゚ノ|
   ノ,<,f_、><ノリ
    くノl[__]_〉
      し'し'
私、小笠原>3ち子が>3ゲットさせていただきますわ。

支倉>0 いつまでも妹の尻に敷かれてんじゃねーよ(藁
>2条乃梨子 仏像見たきゃ花寺にでもいってろ(プ
>3藤聖 私の祐巳に手だすなよ。この真性レズ(ゲラ
藤堂>4摩子 出番確実に減ってるな(w
島津>44乃 あんまナマ言ってるとシメるぞ(ププ
水野>405様 何でもないです・・・(ガクガク
鳥居江利>5 誰だっけ?
ふ>9沢祐巳 タイが曲がっていてよ。直してあげる。
松平>10子 祐巳いじめてんじゃねーよ。この糞ドリル(笑
細川可>75 電波が。私の祐巳に近づくな(呆
その他の男供 ゲイとオカマは花寺にでも帰りなさいってこった
4名無しさん@ピンキー:04/01/07 02:31 ID:U2b7hAta
>>1

今スレも良い作品に恵まれますよう
5 ◆6OPWAhly4c :04/01/07 02:32 ID:RtpmURc4
職人名鑑テンプレ(サンプルは保管庫の職人名鑑にあり)

【XXX(コテor数字ハンor通称等】XXX(ふりがな)

属性:(紅、新聞部等)
得意技:(特徴的な挙動、言動があれば)
決め台詞:「(作品内で使われた台詞より)」

以下、職人さんの特徴を10行前後で解説。客観的に、それでいて
ユーモアが交えてあるといいかも。煽るようなコメントはダメ。

類義語:(その他の呼び名があれば)
6 ◆6OPWAhly4c :04/01/07 02:33 ID:RtpmURc4
前スレ909-914に感謝。
それでは皆さん、今スレもマターリと張り切って、ごきげんよう。
7名無しさん@ピンキー:04/01/07 02:37 ID:Z2NuRjpV
>1
乙か令シズム
8名無しさん@ピンキー:04/01/07 02:40 ID:C2razd+q
乙か令酒
9名無しさん@ピンキー:04/01/07 03:08 ID:TaAfj686
1さん、乙です。
10名無しさん@ピンキー:04/01/07 03:37 ID:BiZUSZTT
>>1


そして、おかえりなさい「エロ」
11名無しさん@ピンキー:04/01/07 04:54 ID:pDfGv9sh
>>1
チェリーボーイサムも捨てがたいところだったが、とりあえず乙。
即死回避のSSを誰かー。
12名無しさん@ピンキー:04/01/07 10:53 ID:HcR0XxXv
前スレ、黄色い薔薇9〜11はこっちに投稿した方がよかったんじゃ。
13名無しさん@ピンキー:04/01/07 11:53 ID:f2pgSlDk
職人辞典か何かを転載してくれ
このままだと即死するぞ
14名無しさん@ピンキー:04/01/07 11:54 ID:U2b7hAta
職人データvol.1
【黄薔薇先生】きばらせんせい

属性:黄
得意技:放置プレイ
決め台詞:「これは姉としての命令よ。私は今の言葉で充分だから。」

現在前スレからの長期連載黄薔薇SSを連載中
男キャラの相手が決定済みの江利子と
ミスターリリアンの令という
当時萌えとはほど遠いと思われた組み合わせで
無謀とも取れる超大作を手がけ
しかし細やかに作り込まれたキャラクターと台詞回しで
結果多くの住人を魅了
本人は一度もコテハンを名乗った事がないにも関わらず
いつしか黄薔薇先生の名で呼ばれることになる
現在の黄薔薇豊作の草分け的存在
連載作品も終盤に差しかかり多くの期待を集めているが、果たして。

類義語:黄薔薇の人・黄薔薇の中の人
15名無しさん@ピンキー:04/01/07 11:56 ID:U2b7hAta
職人データvol.2
【森の一番槍】もりのいちばんやり

属性:新聞部・写真部
得意技:読者アンケート
決め台詞:「……持ち物検査は私の預かり知らぬこと、見つかってしまってもそれは……不可抗力ですよね?」

現在三奈子蔦子SS連載中
初投稿SSと言いながら
読みやすく無駄のない一人称体で多くの支持を得る
イロモノ系と言われがちな新聞部写真部キャラを
軽快なコメディタッチで描写
ただ一向にエロシーンに突入しないのは
黄薔薇先生(vol.1参照)に倣っての放置プレイかと憶測が飛び交い
現在でも定期的に森一召還呪文が唱えられる
一方で住人の感想レスにこまめに返答し
結果「喋るコテハンはウザいか否か」の論議をかもした事は有名

類義語:森一
 
16名無しさん@ピンキー:04/01/07 11:57 ID:U2b7hAta
職人データvol.3
【378】378

属性:黄
得意技:打ち切り
決め台詞:「・・・黄薔薇さまはね。令ちゃんのことが大好きだったのよ、きっと」

最近になって光臨した新進気鋭
精緻な情景描写と磨き上げられた文章表現においては群を抜く存在
その熟練された文章力ゆえにエロパロ板のいちSSでありながら
読者たちに文法議論を巻き起こさせたことは記憶に新しい
登場当初はレスごとに視点と時間軸と文体の変わる
前衛的令×祥子作品でスレをにぎわせたが
心ない煽りのひとことによりあっさり撃沈
作品を打ち切って雲隠れし多くの香具師を嘆かせる
しかし最近になって新作江利子×由乃「雪の女王」を携えて復活
今度こそ圧倒的な支持を獲得した。

類義語:すまちこん
17名無しさん@ピンキー:04/01/07 12:15 ID:w5oQUYxr
>>1
乙可南子。
電波が良質でありますように。
18名無しさん@ピンキー:04/01/07 12:28 ID:RFjPSk7A
黄薔薇先生の江利子]令は由乃も加わって3Pで終わったんではないかと上げ足を取る保守&新スレ乙。
19名無しさん@ピンキー:04/01/07 12:49 ID:WRkiSiCE
おはようございます。
SS投下します。
スレ7-680(「お聖堂」のやつ)の少し後という設定です。
例によって前のは読んでなくても、あまり支障はありませんので。

メール欄は「寝台列車編sage」です。
ふう、とひとつ溜め息をつくと、乃梨子は両手に持っていたカバンや紙の手提げ
袋を寝台の前の床にドサリと下ろした。

「おみやげ、たくさん買ってしまったわね」

乃梨子に続いてボックスに入ってきた志摩子も同じように手荷物を床に下ろす。

「そうだね。教会のクッキーとかも買っちゃったし」

乃梨子が重い荷物のせいで軽く凝ってしまった肩をぐるぐる回していると、発車を
告げる駅のアナウンスが聞こえてきた。それとほぼ同時に車両の扉が閉まる音が
聞こえ、寝台列車がゆっくりとホームから滑り出す。
窓の外の夜景は列車の進行に合わせてゆっくりと後方へと流れていき、その速度が
増すにつれ、ガタンゴトンと列車が生み出す雑音も徐々に大きく耳に響くようになってきた。

今回の旅ももう終わりか……。
流れる夜景や寝台列車の内部を見回しながら、乃梨子は少し感傷的な気分になっていた。
しかし、それにしても――

「二人用だと、ちょっと狭かったかな」

乃梨子はそう呟き、自分たちがいる寝台列車のボックス内をもう一度ぐるりと見渡す。
まずは壁際にあるカーテンで仕切られた、シンプルと言うよりは貧素な二段ベッド。
そして人ひとりが通るには十分であるが、かといって勿論広いわけではないという
微妙な床面積を持つ空間。
別にここでパーティーを開くわけでもないのだから無闇に広くなくてもいいわけだが、
この狭さだとやはり圧迫感は否めない。

(ま、今日はもう寝るだけだし)

乃梨子はそうしてひとしきり観察し終えると、次は揺れる車内によろめきながら
細い通路へと出ていった。
旅先から東京へと帰るため、事前に予約していたこの寝台列車。この車両の
ほとんどの座席は、二段ベッドが向かい合わせで二組の、合計四人でワンボックス
だった。
ボックスといっても部屋になっているわけでもなく、通路との仕切りは厚めの
カーテンただ一枚。
一番安いこのタイプの寝台は、プライバシーを尊重した個室などという代物とは
程遠く、他の誰かと相席になるかもしれなかった。

しかし自分たちはうら若き女子高生。見知らぬ男性と相席になってしまっては
困るので、車両の一番端にある二段ベッドが一組だけの、この二人用のボックスを
予約した。
収入のある社会人なら四人用を取って二人で使うということもできるだろうが、
行きの新幹線だけで予算をかなり使ってしまった学生の身では、そんな贅沢など
できるはずもないのであった。

(少しくらい狭くなっても仕方ない、予約した時はそう思ったけど)

通路に出て同じ車両を軽く見渡してみると、乗っているのは自分たちの他には
老夫婦と思われる二人連れが、離れたボックスに一組いるだけであった。
……要するにがら空きなのである。

夏休みでも冬休みでもないただの週末に、のんきに旅行する人間など不況のこの
時期にはそうそういないということなのか。それともこんな安い寝台ではなく、
もっと高い個室の方はそれなりに繁盛しているのだろうか。

(相席の心配なんて、いらなかったかな)

しかし途中の駅から混雑してくるとも限らない。
そう思い直して、車内の偵察を終えた乃梨子は志摩子の待つボックスの中へと
戻っていった。
22現白SS4インターミッション2(1-1):04/01/07 12:55 ID:WRkiSiCE
通路とボックスを仕切るカーテンを開け、中へと戻った乃梨子の目にまず入って
きたのは、上段のベッドへと上がるハシゴに取り付いている志摩子の姿だった。
窓の前にある大して長くはないそのハシゴに片手でしがみつくようにして、二段目
あたりまで登っている。そしてもう片方の空いた手を、何かを探るようにゴソゴソ
と動かしていた。

「志摩子さん?」

上の寝台に上がるでもなく、中途半端なところまで登って一体何をしているのか。
不思議に思い声をかけた乃梨子に、志摩子は振り向くことなく答えを返す。

「あ、乃梨子。このハシゴ、折りたたみ式なのよ。それに上の寝台には、転落
防止用にベルトが伸びているのね」
「え? あ、うん。そうみたい」

どうやら志摩子はハシゴやら寝台やらをチェックしていたようだ。細いベルトを
手に取って、強度を確かめてみたりしている。

(志摩子さん、ちょっと子供みたいで可愛いな)

上段の寝台を面白そうに覗き込んでいる志摩子の微笑ましい様子に、乃梨子の頬は
思わず緩んだ。

「やっぱり揺れるだろうし、寝てる間に上から落ちたらさすがに危ないからね。
それに下の寝台にも、ちゃんと引出し式の柵が付いて――」

志摩子のことを観察しながら返事をした乃梨子の言葉は途中で途切れ、その視線は
ある一点に急速に吸い寄せられた。
23現白SS4インターミッション2(1-2):04/01/07 12:58 ID:WRkiSiCE
上の寝台の様子を探っている志摩子。
ハシゴに取り付いたまま上段の寝台の読書灯を点灯させてみたり、寝台を覆うように
取り付けられているカーテンを軽く開け閉めしてみたりと、あちこち色々探っている。

そうして自然と軽く背伸びをするようになっている体勢のためか、けして短くはない
スカートの裾が少し持ち上がり、そこから白くやわらかそうなふくらはぎが僅かに
覗いていた。

(……………………)

ぱっと見ただけでも分かるくらいに、すべすべしている志摩子の脚。
しかし露出している部分は少なく、ふくらはぎのすぐ下は紺色のソックスで包まれて
おり、上の方はといえば膝裏が見えるか見えないかというところまでスカートに
よって覆われていた。

まるで志摩子の脚を盗み見ている乃梨子の目から隠そうとするかのようなその
微妙な露出度に、乃梨子はなんとも言えないもどかしい気分になる。

志摩子さん、もうちょっと背伸びしてくれたら、もっと上まで見えるのに。
ああでも、見えそうで見えないくらいがちょうどいいってよく言うし。
でもちょうどいいって、一体何に対してちょうどいいんだろう……

(…………これじゃ変態じゃないの)

ちらりと覗く脚の白さに乃梨子は一瞬ぼうっと見とれ奇妙なことを考えてしまったが、
すんでのところでふと我に返り、慌てて目をそらす。
24現白SS4インターミッション2(1-3):04/01/07 13:03 ID:WRkiSiCE
(まったく私ったら、なに変な目つきで見てるんだか。だいたい志摩子さんの
身体だったら、見るどころかもう何度もこの手で触ったり揉んだりいじくり回し
たり…………ってやっぱり私、変態かも)

再び妙な方向に逸れ始めた自分の思考に得意の突っ込みを入れたものの、乃梨子の
正直な手のひらには、何度も身体を重ねた時の志摩子の身体の柔らかな感触が
早速蘇ってきていた。自分の身体全体でも感じた、苦しいくらいに愛しい、志摩子の
あの感触が……。

(別に私、志摩子さんの身体に興味があるってわけじゃないんだけど……)

一瞬そう思った乃梨子だったが、しかし彼女の鋭い頭脳はすぐさまその考えを
打ち消した。

全然興味がないといえば嘘になる。
肉体も精神と同様その人を表す重要な要素であるのは確かなことで、その人の
ことが好きになれば直接的に触れ合いたいと思うようになったとしても、それは
当然のことなのだろう、きっと。

なんとなく自分に都合のいいように解釈しているような気もしたが、自分の心の中の
本音を知りながらそれを無視できるほど単純ではない乃梨子の頭脳は、ひとまず
それで納得することにした。
せっかくの志摩子との二人旅。こんなつまらないことを一人でぐるぐる考えるよりも、
最後まで楽しんだ方がいいに決まっている。

「安全策が講じられているのは分かったけれど」
「えっ?」
25現白SS4インターミッション2(1-4):04/01/07 13:05 ID:WRkiSiCE
考え事に耽っていた乃梨子が顔を上げると、いつの間にか志摩子がハシゴを
降りて、上の寝台を見上げていた。

「でもやっぱり上は寝てる間に落ちそうで、少し怖いわ」
「じゃあ私が上で寝るよ」

志摩子さん、寝相が悪いってことはないと思うから大丈夫だと思うけど。
乃梨子はそうも思ったが、不安そうに寝台を見上げている志摩子を見ていたら、
やはりここは自分が上で寝るべきだという結論がすぐさま脳裏に浮かび上がった。

「ごめんなさいね。でもありがとう、乃梨子」
「どういたしまして」

こんなことで志摩子さんに感謝してもらえるんなら、もう百段ベッドの一番上で
だって寝てみせますっ!

自分に向けられた志摩子の微笑みと感謝の言葉で、あっという間に舞い上がって
しまう。
こういうところは、自分でも呆れるくらいに単純な乃梨子なのであった。
2619:04/01/07 13:05 ID:WRkiSiCE
次回へ続きます。
27名無しさん@ピンキー:04/01/07 13:13 ID:fWMETLUz
 白薔薇's、いいなあ〜。
 ほのかにつたわってくる、旅情がいいですね。萌えるです。
28名無しさん@ピンキー:04/01/07 13:16 ID:WCTjSrNr
最高です。しかし乃梨子はすっかり・・・いや、言うまい。
29名無しさん@ピンキー:04/01/07 13:23 ID:yCVpwVQN
乃梨子はガチ。
30名無しさん@ピンキー:04/01/07 13:44 ID:U2b7hAta
とにかく色んなシチュエーションでやらせまくってんのなw
31名無しさん@ピンキー:04/01/07 13:49 ID:gZxZMd3z
続きがたのしみー

まあ高校生くらいでセックル覚えたてといえば・・・・・・そりゃサルにもなるでしょう
とある意味酷い発言をしてみる
32名無しさん@ピンキー:04/01/07 14:15 ID:TNcmqZQy
乙ー。

しかし騙されないぞ。
前回「お聖堂」ってワードだったから、てっきりお聖堂内でやるんだなハァハァ・・・と思ってたら全然違ってたし。
「寝台列車」だからってココが舞台とは限ら(ry

とにかく続き楽しみに待ってるよー。
33名無しさん@ピンキー:04/01/07 14:32 ID:w5oQUYxr
乙です。
女性の色気を理解する乃梨子に萌え〜
そんな乃梨子を悩殺する志摩子萌え〜
34名無しさん@ピンキー:04/01/07 14:33 ID:Jhkilt32
1-2の状態の志摩子さんのスカートの中に頭を突っ込んで
志摩子さんの下半身にいたづらする乃梨子…(;´Д`)ハァハァ
35名無しさん@ピンキー:04/01/07 16:44 ID:ueLMZfbj
続きものすごい楽しみに待ってます(;´Д`)
36名無しさん@ピンキー:04/01/07 18:55 ID:WRzPManT
>>32
それじゃもろエスカレーションじゃないw
37名無しさん@ピンキー:04/01/07 21:59 ID:C2razd+q
前スレに正月SS投下すると言ったものです
かなり正月とはかけ離れた駄作ですけど
よろしくお願いします
38黄薔薇の○○○○ごっこ:04/01/07 22:00 ID:C2razd+q
今日はもうお正月。
 由乃と一緒にテレビのカウントダウンを見て、今は午前1時。
 大晦日の大掃除で毛布を干したので、ベットはふかふかで気持ちよく眠れそうだ。
(さて部屋の電気を消して、干したてのお布団でグッスリ眠ろう。)
 コンコンコン
(なんだろう、こんな時間に?たぶん由乃だとは思うんだけど・・・・・)
 多少いやな予感がしつつもドアを開けると、顔を赤くした由乃が立っていた。
「どうしたの?」と聞いても返事もしない。
 しょうがないので由乃に近づこうとすると、いきなり由乃にタックルをされて,
「バフッ」 ベットの上に倒された。
 自分の胸の下辺りを見ると、由乃の顔が押し付けられている。
「どうしたの由乃?明日は朝はやいからさっさと寝ないと駄目だよ。」
「んふふ〜私が令ちゃんに会いに来るのに理由なんて必要なの〜?」
 そんな恥ずかしい言葉を発した由乃の口からお酒臭い臭いがした。
「由乃ぉ〜ちょっとお酒臭いよ〜?」
39黄薔薇の○○○○ごっこ:04/01/07 22:01 ID:C2razd+q
 由乃はちょっと首をかしげた後
「え〜とね〜、お父さんに今日は特別だから飲んでいいって。」
(おじさん・・・・なんで由乃にお酒なんて飲ませるの〜 ;;)
「え〜と、うんとね今からプロレスごっこしない?」
「プロレス?なんでいきなりそんな話になるのよ?」
「昨日テレビで格闘技やってたじゃない。見てなかったの?」
(ああそういえばそんなことテレビで宣伝していたな〜。)
 私は剣道とかやっているけど、ボクシングとかK−1とか格闘技とか血を見るものは苦手だから
 全然見てなかったけど。
「なんでそんなことになるのよ。」
「今日やったやつは中途半端で全然興奮できなかったんだよ。だからやろうよ。」
 そんなふうに言う由乃に呆れつつため息をついたとき、
「四の字固め〜」とゆう声が聞こえたと思ったら、いきなり足を絡められた。
「痛っ!!イタタッ!!」
40黄薔薇の○○○○ごっこ:04/01/07 22:02 ID:C2razd+q
「ね〜令ちゃん、ギブ〜? ギブアップする〜?」
「するっ!!するから早く解いてよ。」
 そのあとなんとか技を解いてもらえたけど、すぐに別の技を掛けられた
「フロントスープレックス!!」「腕十字固め!!」「ロメロスペシャル!!」
「片エビ固め」「ラ・マヒストラル」「ショルダーアームブリーカー!!」
「ダークネスバスター!!」「ストーンコールドスタナー!!」「デジャヴ」
「クリスト」「ゴライアス・バードイーター!!」「白夜!!」「ソル・ナシエンテ」
「ユダ」「ローリングクレイドル」「雁之助クラッチ」「キドクラッチ」
「ジャパニーズレッグロールクラッチホールド」と技名を言いながら楽しそうに技を掛ける由乃。
 そのたびに情けないうめき声を上げる私。(;;)
「チョークスリーパー」と言いながら今度は首を絞めてきた。
「く、苦しい・・・由乃・・・・。」と途切れ途切れに由乃に懇願する。
 その直後、首に回された力が緩められたと思ったら、いきなり耳たぶを由乃に舐められた。
「ひゃっ、いきなり何するのよ由乃。」
「ん〜〜。令ちゃんの耳見たらかわいくておもわず舐めちゃった。
41黄薔薇の○○○○ごっこ:04/01/07 22:03 ID:C2razd+q
由乃は、そんな恥ずかしい事を行ってからまた私の耳を舐めだした。
 ピチャピチャといやらしい水音が私の聴覚を犯し、耳たぶを甘噛みされ、
 耳の窪みを由乃の舌先で穿られる。
「ふあぁ〜〜〜はっ はぁぁ〜〜!!」
「相変わらず令ちゃんは耳弱いね〜。じゃあ今度はここを・・・・」
 と言った直後、由乃のぬと〜とした舌の感触が首筋から伝わってきた。
「やっ、やあぁ〜の。駄目、そこ攻めないで由乃。」
「あいかわらずうなじが弱いんだね〜令ちゃんは。」
 その後、由乃は熱心に私の両耳とうなじを舐めていた。
 鼻息もすごく荒く頭の後ろが蒸し暑くなっているぐらいだ。
 そして次第に私も、由乃の息遣いが伝染したかのように荒くなってきた。
「はぁっはぁはぁ・・・・・・。令ちゃんも結構できあがってきたみたいだし、次いってみようか。」
 そう言って由乃は私の首に巻いた腕を完全に外すと、私の身体をベットに仰向けにし、
 私の腹部の辺りに腰を下ろし馬乗りの状態になった。
42黄薔薇の○○○○ごっこ:04/01/07 22:04 ID:C2razd+q
「これはね,マウントポジションって言って下になっている人は何もできなくなちゃうんだよ。
 本当だったら顔面とかを殴るんだけど・・・。」
「で、どうして私のパジャマのボタン外すの?」
「え〜、だって久しぶりに令ちゃんのプリプリオッパイ弄くりたいんだもん。」
(そんなわざとイヤラシク言わないでよ。)
「令ちゃん、顔赤くなってる〜。 あれ?なんかブラの色いつもと違うね。まあ別にいいか。
 じゃあさっそく御開帳といきますか。」
 そういって由乃は私のブラに手を掛けた。最近はフロントホックなので簡単に外される。
「うん。令ちゃんのおっぱいは、いつ見てもきれいだな〜。」
 そう言ったあと軽く私の胸を触っていた由乃だったが、
「ねえ令ちゃん、またおっぱい大きくなってない?」なんて突拍子もないことを聞いてきた。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
「もう黙ってないで言いなさいよ。言わないと一週間無視しちゃうから。」
 数秒の間黙ってていたが、結局由乃の脅しに負けて口を開く。
「・・・・・・・・・・・・・10p。」
43黄薔薇の○○○○ごっこ:04/01/07 22:05 ID:C2razd+q
私は恥ずかしくなって由乃から目を逸らせてしまう。
「ふ〜ん、10cmも大きくなったんだ。で、アンダーはどうなったの?」
「・・・・・・・・・3pぐらい減った。」
「じゃあ令ちゃんのおっぱい13cmも大きくなったんだね〜。やっぱり令ちゃんがHなせいかな。」
「ち、違うよ。いつもいつも由乃が揉んで・・・・・くるからじゃない。」
「あれ〜? 令ちゃんおっぱい揉まれるの嫌なの?」
「い、イヤじゃないけど・・・・・・・。」
「ならいいじゃない。私はおっぱいが大きな令ちゃんも好きだし、Hな時の令ちゃんも好きだよ。」
「由乃は・・・・・・・ズルイよ。こんなときにそんな事言うなんて・・・・・。」
 そんな恥ずかしいやりとりの後、由乃の愛撫は再開した。
 まず胸全体を捏ねるように揉んでくる。次に乳房の根元から牛の乳搾りのように私の胸を絞ってくる。
 しばらく由乃はその行為に没頭していた。私も胸から甘い疼きを発している
 どのくらいたったのか、由乃は胸の肝心な所を弄くってくれない。
 お願いしたい気持ちとそんな淫らな事できないという気持ちが葛藤する。
 私が由乃に目で訴えても、いつものようにも揉み続けている。
44黄薔薇の○○○○ごっこ:04/01/07 22:06 ID:C2razd+q
由乃はいつも私がいやらしくおねだりしてからでないと弄くってくれないのだ。
(胸の疼きが大きくなってる。 もうガマンできない。)
「ゆのぉ〜・・・お願い別なところ弄くって。」
「別なところって何処?」と、いつもと同じように聞いてくる由乃。
「わ、私の・・・・・・ちくび・・・・。」
「どんな乳首なのかな〜?」
「い、いやらしく・・・・・と、尖った・・・・・私の・・・・乳首を・・・・・
 弄くってくださ・・・い。」
「うん、わかったよ。 令ちゃんのいやらしくて、ビンビンに尖った、
 Hなピンク色の乳首をめちゃめちゃにして欲しいんだね?」
「・・・・・・・・・・・うん。」
 次の瞬間いきなり由乃がキスしてきた。由乃の舌が私の口に入りお酒のにおいも少し入ってきた。
「ごめんね、令ちゃん。 令ちゃん見てるとイジメたくなちゃうんだよ。」
 由乃が私の乳首を弄くり始めた。左の乳首を指でシュッシュッ擦られ、右は親指で乳輪ごと
 押しつぶされる。
「令ちゃんの乳首いちごみるくみたいな色だからおいしそうだよね。」
45黄薔薇の○○○○ごっこ:04/01/07 22:09 ID:C2razd+q
 食べられた。 そう表現していいくらいに由乃の口の中に左の乳首が入っていった。
 右の方の手の動きはそのままで、口で胸を弄くっている。
 唇で乳輪まで吸いながら、歯で甘噛みされ、乳首の周りを嘗め回される。
 乳首の頭を由乃の舌先でノックされ、思わず嬌声をあげてしまう。
「お!!結構感じてきたみたいだね。じゃあいつものやるからね。」
 由乃は乳首から口を外すと、両方の乳首を指で摘んで、そして引っ張った。
「はははっ!!お餅みたいに伸びてる〜。おもしろ〜い。」
 由乃は私の乳首を摘みながら、前後左右にねじ繰り回し始めた。
「い、痛いよ由乃。お願いやめて。」
「そんなこと言ってもこっちの方は感じちゃってるよ。」
 由乃は乳首を摘んでいた手を離すと、両手で私の左乳房を握り思い切り吸い付いてきた。
     ズッ!!ズズズズズズズッ!!
「んあああぁぁ〜〜・・・・・・・はっはっ!!はぁあ〜〜!!」
「イッちゃったみたいだね。私も感じてきちゃった。」
 私はどんよりとした意識の中で、由乃を見ていた。
46黄薔薇の○○○○ごっこ:04/01/07 22:10 ID:C2razd+q
由乃は私と自分のパジャマと下着の下を脱ぎ、私の顔へ後ろ向きに膝立ちの姿勢になった。
 間近で見る由乃の股間はテラテラと濡れていて、ヒダが少し蠢いていた。
(由乃も私の胸、弄くって感じていたんだ。)
 そんな由乃を愛しく感じて、濡れた股間を舐めた。
「あっ、令ちゃんもうちょっと待っててね。」
 私が由乃の股間から舌を離すと、いきなり由乃が私の両方の太ももを自分の脇下に挟み込んだ。
 私からではよく見えないけれど、私の膝の裏辺りを脇下あたりで挟んでいるんだろう。
(うわっ!! よく考えたらスッゴク恥ずかしいじゃない。)
「令ちゃんスゴイ濡れてるね。いつもよりぐちょぐちょになってる。」
 由乃が私の股間を舐めるのと、私が由乃の股間を舐めるのは同時だった。
 舐めても舐めても、由乃の蜜が垂れてきて私の顔を汚す。
 由乃は私の秘裂に指を突き入れ、肉豆を舌でノックする。
 二人とも蜂に群がる熊のように顔がベタベタになっても気にしない。
 互いの体液が興奮剤となり、右肩上がりに終わりに近づいていく。
「れ、令ちゃん・・・・私もう・・・・・・いきそう。」
「わ、私ももうすぐだから・・・・・一緒に・・・・。」
 その後すぐ快楽の頂点を迎え、意識を失った。
47黄薔薇の○○○○ごっこ:04/01/07 22:11 ID:C2razd+q
 その後、タオルで自分と由乃の身体を拭きパジャマを着なおして一緒にベットに入った。
 由乃はムニャムニャと寝言を言いながら寝ている。
(今日は久しぶりだからすごかったな〜。)
 さっきの行為を思い出しやっぱり顔を赤くしてしまう。
「ん・・・・・・令ちゃん・・・・・ムニャムニャ・・・。」
「ん?」
「・・・・・・・・腕・・・・・まくら・・・・して・・・ムニャムニャ・・・・。」
(しょうがないな〜由乃は)
 由乃を起こさないように由乃の頭を私の二の腕に乗せる。
 時計を見るともう3時を過ぎていた。
 ふと由乃に言い忘れたことを思い出す。
「あけましておめでとう、由乃。」
48名無しさん@ピンキー:04/01/07 22:15 ID:WOIAa/cs
キター━━━━(゚∀゚)━━━━!!
4937:04/01/07 22:15 ID:C2razd+q
今回のは卑語多目にしようかと思ったんですが駄目でした。
他の皆さんはエロ文とかあえぎ声とかうまいな〜と関心してます
今度は白薔薇の続きやりますんでよろしくお願いします
50名無しさん@ピンキー:04/01/07 22:18 ID:ueLMZfbj
GJ!!黄薔薇(;´Д`)ハァハァ
だけど>>44の「ゆの」は「よしの」ではないかと・・・
5137:04/01/07 22:24 ID:C2razd+q
>>50 そうです 間違えました ;;
    誤字チェックしたつもりなんですが、すみません
52名無しさん@ピンキー:04/01/07 22:35 ID:wLYKZjRg
いくらお馬鹿路線だって「ムニャムニャ」はねーだろ。
よせよw
53名無しさん@ピンキー:04/01/07 22:52 ID:gGaUh5C+
寝言でムニャムニャといえば「ムニャムニャ、もう食べられない」がお約束。
いちごみるくとかお餅とか蜜とか肉豆とかの比喩にあってるじゃん。
意図的なものでしょう。
54名無しさん@ピンキー:04/01/07 22:52 ID:wLYKZjRg
蜂に群がる熊
55名無しさん@ピンキー:04/01/07 23:02 ID:gGaUh5C+
その程度のミスは自分の脳内で修正しながら読む習慣を付けた方がしあわせになれるぞ。
56黄色い薔薇 12:04/01/08 03:43 ID:8gktUCGt
由乃が怒っているのは、令が自分を寝ぼけて抱きしめたからではない。
令が「楽しそうな」夢を見ていた事を自ら認めた事、その夢の中の相手がたぶん江利子である事、そういう事が全て由乃には気に食わなくて、腹立たしいのだ。
令は、そんな由乃を途方にくれた様に、情けない表情で見下ろしている。
明らかに機嫌を損ねている癖に、謝ると更に怒る由乃を持て余しているのだろう。
実際、何に由乃が怒っているか、その理由さえ令にはわからないのだ。

「令ちゃん、江利子様の夢を見ていたんでしょう?」
「は??」
「夢の中では、江利子様を抱きしめていたんでしょう?」
「何を言って・・・。」
「でも寝言で、江利子様の名前を呼んでいたよ。」

由乃がそういった途端、それまで困ったように笑っていた令の表情が急に強張った。
実際に由乃は江利子の名前をはっきり聞いたわけではないが、令の反応からその予想が当っていた事を改めて確信した。

「令ちゃんは、黄薔薇様が好きなの?」
「・・・・・由乃、それ以上はルール違反だよ・・・。」
「・・・私にまで隠さなくてもいいじゃない。」

蒼白になって由乃から目をそらす令に、由乃はぎこちなく笑いかける。
令は由乃の質問にはっきりと答えなかった。でも、その答えなかった事こそが、令が江利子を好きなのだ、という答えの様に由乃には思えた。
見え見えの本心を隠す令が、由乃には水臭くて腹立たしい。
こうなったからには、せめて自分にぐらい本心を明かして欲しい。
令の口からはっきり聞けば、流石に長年培ってきたこの想いも、吹っ切れるかもしれない。
無言で令を見上げる由乃の強い視線に根負けしたように、令は俯いたままポツリと呟いた。

「女が女を好きだなんて、気持ち悪いでしょ。」

弱々しく笑いながら自嘲気味にそういう令に、由乃は無言で頭を振った。

「言っておくけど、私が言う「好き」、は友情とか姉妹愛とかとは全然違うよ?」
57黄色い薔薇 13:04/01/08 03:45 ID:8gktUCGt
そんな由乃に、令は苦笑しながら説明する。令は由乃の事をどうやらひどく幼く見ているらしい。由乃は令が思うほど純粋でも健康的な少女でもない。
同じ感情を・・・同じ悩みを由乃もまた持っている、とは想像もつかないようだ。
「確かに私は、由乃の言うとおり、さっき夢の中で好きな人を抱きしめてた。
それ以上の事はしていないけど、そういう願望は持っているから、結局は同じ事だね。
実際そういう夢を見る時もあるし・・・。実際は片思いだから、欲求不満なのかもしれない。」
「・・・・片思いなの?」
「叶う見込みはないから。」
「見込みは・・・・ないの?」
「ないね。」
「そんなの、わかんないじゃん・・・。」
「わかるよ。それに、今の関係を崩したくないし。だからこれでいいんだよ。」

他人だったら、玉砕覚悟で告白したかもしれないけど、と令は寂しげに笑った。
見込みはない、とアッサリ言う令に、由乃はひどく心打たれた。

「でも・・・・・・。」
「ごめん、もういいかな。いくら従姉妹でも、そこまで口出しされたくないんだ。」
「・・・・・。」
「本当なら隠し通す所だけど、熱のせいでとぼける余裕がなかった。この辺で勘弁して。」
「・・・・うん・・・。」
「・・・・もう疲れたから寝たい。帰ってくれるかな?」
「うん・・・。」
「あと、おばさんに、食欲ないから、夕食はいらないって伝えておいて。」

令は今、一人になりたいのだ、というのが何となく伝わってきて、由乃は大人しく頷いた。
自分の秘密を由乃に知られて、令は少し傷ついているようだ。
本人の望まぬ白を無理やりさせた負い目で、由乃は何だか後ろめたかった。
気まずい沈黙の中、部屋を去ろうとする由乃に令は静かに尋ねた。

「私のこと軽蔑した?」
「私が・・・・私が、令ちゃんを軽蔑なんてするわけないじゃないっ・・・!!」
「ありがとう・・・・お休み、由乃。」
58名無しさん@ピンキー:04/01/08 04:02 ID:QhI8g+xr
ふみゅ、おもしろい。
しかしこれ、実は令の好きなのは由乃だ、っていうオチよりも
やっぱり令が好きなのは江利子だったって方が話しも膨らんでおもしろいかも。
・・・と思ってしまう私はもう末期症状なのね_| ̄|○
59名無しさん@ピンキー:04/01/08 04:07 ID:N7rMQwPO
え、ちょ、ちょっと待ってよーまさかこんなところで止める気ですか?鬼ですかあなたw
こんな気になるところで・・・とてもGJですが続きを早くキボン!ハリーハリーハリー!
60名無しさん@ピンキー:04/01/08 04:35 ID:EirSsjIQ
つづき早くアプして下さい・・!(;´Д`)ハァハァ
皆令由乃を・・・!由乃攻ばかりで鬱。
61名無しさん@ピンキー:04/01/08 05:19 ID:ysyzn3PY
レイニー止めを食らった香具師の気持ちが少し分かるよウワァァァァァァン!!!!!!!!!
62名無しさん@ピンキー:04/01/08 09:10 ID:4cB02cH2
>>53
それは親切に読みすぎではないか。
とにかく煽りはスルーしる。
63名無しさん@ピンキー:04/01/08 17:02 ID:nkpZfQ4k
>>60
はげどーう。鬱とまでは行かないがー
64名無しさん@ピンキー:04/01/08 17:10 ID:InXJnpHI
フフフ。

じゃあ、もっとウツにしてやろうかw
65名無しさん@ピンキー:04/01/08 17:16 ID:nkpZfQ4k
>>64
やれるもんならやっ(ry
66名無しさん@ピンキー:04/01/08 17:31 ID:t1+H3xoE
実際これ現時点では令由乃かどうかわかんないよな。
(いや、まあたぶんそうだとは思うけど。)

できれば3Pキボン
(っていうかここまで引っ張ってエロ無しだったらぐれる。)
67名無しさん@ピンキー:04/01/08 19:43 ID:THwolI6F
多分一度以上行ってるのに見逃したに一票
目印はトップの令祥子絵バラしてんのは日記だこんにゃろ。
これで分からなかったら諦めろ。
68名無しさん@ピンキー:04/01/08 19:44 ID:THwolI6F
誤爆
吊ってくる
69名無しさん@ピンキー:04/01/08 20:18 ID:InXJnpHI
まあ、本人さん不在なのに、皆で身元追求みたいなのを延々続けてもねー。

それよりも、前スレ埋め用にデッチあげたSSが宙に浮いてしまったのがツラいw
70名無しさん@ピンキー:04/01/08 20:28 ID:nkpZfQ4k
そうそう故きを温ねて新しきを知る…違うか。
すまん言い忘れてたがw
面白かったよ>>69
ちゅーか何がほんとで何がうそか…ミステリーぽくて良かった。
71その壱:04/01/08 22:37 ID:CYiTQTGS
あまりの痛さにお腹を抑えながら保健室に来て見ると、扉に張り紙がしてあった。

『只今出払っています。用のある人は職員室まで。』

克美はタイミングの悪さに思わず舌打ちをした。
今は放課後。しかも土曜日だった。大抵の生徒達はもう既に帰った後だ。
部活か委員会活動をしている少数の者達しか、すでにリリアンの学園内には残っていない。
ここにいても仕方がない、と保険医が判断を下したとしても無理がない話だ。
最も克美が残っていたのは部活動でも委員会活動の為でもない。図書室で勉強をする為だ。
色々と騒がしい実家に比べて、リリアンの図書室は勉強するのに快適だった。
資料も豊富なので、まさしく勉強するにはうってつけの場所なのだ。
克美は大抵の場合、ほぼ毎日授業が終わると図書室に閉館時間まで勉強する事にしていた。
しかし、急にやってきた生理が、彼女の予定を狂わせた。
幸いナプキンは常時携帯していたので処置には困らなかったが、問題は、痛みの方だった。
物凄い激痛、とい程ではないのだが、絶えず鈍い痛みが下腹部に走り、とてもじゃないが勉強などしていられなかった。
克美は静かに扉を開けると、無人の保健室に入り込んだ。とりあえず、薬だけでも貰っておきたい。
お腹を抑えながら戸棚に近づき、中を物色する。
普段よく使っている鎮痛剤を見つけると、遠慮なくそれを取り出した。
少々無作法な気もするが、痛みの前にはそんな事は些細な事だ。
薬を口に入れ、鞄からペットボトルを取り出しミネラルウォーターを流し込む。
それでも薬がすぐに効くはずもなく、鈍痛はまだやまない。
克美は保健室の奥まで重い足取りでヨロヨロと進むと、上履きも脱がずに衝立越しにあるベッドの上に倒れこんだ。そのまま、胎児のように丸まって寝転がる。

今日中に、痛みがおさまるといいなあ・・・・。

そうじゃないと、勉強に差しさわりができる。もうじき中間試験が始まるのだ。
実際今の克美の成績は学年のTOPクラスだが、TOPではなかった。
現状を維持するだけなら容易い。だが、上を目指すのなら、もっと今以上に努力しなければならない。
腹痛と焦燥感に苛まれながらも、克美は目を閉じた。ようやく薬が効いてきたようだ。
そのまま訪れた浅い眠りにしばし身をゆだねた。
72その弐:04/01/08 22:38 ID:CYiTQTGS
克美が目を覚ました時、既に日は傾き、窓越しに保健室をも橙色に染めていた。

やだ、どのくらい寝ていたんだろう・・・・。

時計を見ると、もう五時すぎだった。一時間以上寝ていたようだ。
少し横になるだけのつもりだったのに、と克美は頭を抱えた。
計算外の、大幅な時間のロスである。もうそろそろ家に帰らなければならない時間ではないか。今日はまだろくに勉強していないと言うのに、
克美がベッドから起き上がろうとしたまさにその時、ふいに話し声と足音が近づいてきた。
保健室の先生が戻ってきたのかもしれない。克美は思わず唇を噛んだ。
特に悪い事をしたわけではないが、張り紙を無視して勝手に上がりこんだ挙句薬やベッドを使った事を、できればあまり知られたくない。
近づいてきた複数――おそらく二人――の足音は、扉の前でピタリと止まった。

「先生、いないみたいですね。」

少し幼い感じの声がした。一年生だろうか。どうやら、保険医ではないようだ。
張り紙をみて、がっかりした声をあげている。

「まあ、怠慢ね。ここまで来た具合が悪い生徒や怪我した生徒に、職員室まで来いっていうの?」
「時間が時間ですから、仕方ないですよ。生徒もほとんど残っていないでしょうし。」
「優等生な発言ね。」
「・・・・生意気言ってすみません。」
「あら、謝らなくていいのよ。怒っているわけでは無いのだから。」
「はあ・・・・。」
「ふふ、でも貴女のそういう真面目な所、嫌いじゃないわよ。」

一年生と思われる低姿勢の少女に対して、言いたい放題言っているもう一方の少女の声には、克美は聞き覚えがあった。

今日は厄日だわ・・・・・・。

あまりの展開に、思わず克美はうめいた。
予定外の急な生理。不在の保険医。うっかり寝過ごして失われた貴重な勉強タイム。
この上、まさか大嫌いな天敵――黄薔薇の蕾、鳥居江利子――までご登場とは。
73その参:04/01/08 22:40 ID:CYiTQTGS
「お姉さま、あの・・・いいんですか・・・?」
「別に悪用するわけではないし、いいでしょ。」
「張り紙が・・・・。」
「わざわざ先生を呼び出すのも面倒・・・いえ、かえって悪いじゃない。この程度なら私だって対処できるし。」
「でも勝手に入っちゃ、いけないんじゃないでしょうか・・・・・。」
「生徒が入室禁止なら鍵がかかっているわよ。鍵がかかっていないって事は、生徒が入っても構わないって事よ。」

な、なんてあつかましい・・・・。

自分の事を棚に上げ、江利子の強引な論理に克美は絶句した。
ガラリ、と扉を開ける音が、保健室中に響き渡る。
とっとと去れ、という克美の願いも空しく、江利子は遠慮なく保健室に入り込んできた。

「令、寒いから早く扉を閉めてちょうだい。」
「・・・・・失礼します。」

令と呼ばれた少女――おそらく、江利子の妹であ支倉令であろう――は、まだ少し抵抗があったようだが、江利子には逆らえないらしい。
諦めたようにドアをしめると、ペタペタと妙な足音をさせて保健室にはいってきた。
その不思議な足音に興味をひかれ克美は思わず衝立と衝立の隙間からそっとのぞいてみた。みると、支倉令は剣道の胴着に裸足、という実に寒そうな格好をしていた。

ああ、だからあんな変な足音だったのね。

克美は納得した。令のむきだしの白いかかとは赤くなっていた。冷たい廊下を歩いてきたのだから、無理も無いが、少しばかり痛々しくみえる。
令は所在無さげに立っていると、江利子がそばにある黒いソファを指差した。
そこに座れ、という合図だろう。令は頷くと、大人しくソファの上に腰を下ろす。
江利子のほうは薬棚と保険医の机の上を物色し、消毒液やバンドエイドなどを勝手に取り出している。
どうやら、江利子は、令が部活中にこさえた傷を手当てするためにここまできたようだ。
二人のそんな「麗しい姉妹愛」に、思わず克美は皮肉な笑みを漏らす。
黄薔薇の蕾、鳥居江利子が、学園中の注目の中、熱烈なアタックの末に話題の一年生、支倉令を「落とし」てから、まだ一週間もたっていなかった。
74その四:04/01/08 22:42 ID:CYiTQTGS
「令、腕を出して。」
「は、はい。」

令が胴着をめくると、長く白い腕が露出する。
江利子はひざまずくと、真っ赤になった擦り傷に、消毒液をふくませた脱脂綿で丁寧にぬぐった。思いのほか真剣な表情をしているのに、克美は少し意外な気がした。

「脚も。」
「あ、脚はいいです。」
「・・・・令、同じ事を私に二度言わせないでちょうだい。」
「・・・はい・・・。」

令は頬を赤らめると、おそるおそる胴着の袴をめくる。
真っ白な肌にうかぶ青痣と赤くなった擦り傷がなんとも痛々しい。

「全く、剣道の試合中怪我をすると言うのならまだわかるけど、その後片付けで転んで怪我するなんて、器用な子ね。」
「・・・・すみません。」
「どう後片付けしたら跳び箱の下敷きになるか、私にはさっぱりわからないわ。」
「・・・・すみません・・・。」
「でも、練習試合で勝ったのは素敵だった。一年生なのに、強いのね、令は。」
「いえ・・・その・・・・。」

江利子に手当てされながら、令は俯いて口篭った。形の良い鼻梁と伏せた睫毛の長さが、まるで外国の映画に出てくる少年のようだ、と克美は思った。

「・・・お姉さまとの約束があったから、思わず張り切ってしまいました・・・・。」
「あら。」

令のその言葉に、大きな瞳を二度三度瞬きさせ、江利子は思わず手を止めた。
江利子が令の顔を驚いたように見上げるのと、令が顔をあげて、江利子をまっすぐ見据えたのはほぼ同時だった。

「ご褒美を下さるって・・・・おっしゃた事、覚えてませんか?」

令は熱っぽくそう言って江利子を見つめると、静かに目を閉じた。
75名無しさん@ピンキー:04/01/08 23:03 ID:TnzjdXz2
おわり?
76名無しさん@ピンキー:04/01/08 23:04 ID:RwmA6HiQ
>>75
自分も同じ事書こうと思ってた。
77名無しさん@ピンキー:04/01/08 23:05 ID:7u5iK0q3
夢にまで見た克美さまSSがついに・・・
78名無しさん@ピンキー:04/01/08 23:06 ID:nkpZfQ4k
なかなかいい雰囲気だと俺は思うんだが
79名無しさん@ピンキー:04/01/08 23:10 ID:kVP7au6M
克美さまSSなのか?気晴ら姉妹が去ったあとの克美さま・・・。
お約束で決めてくるか、変化球を投げてくるか、さて?
80名無しさん@ピンキー:04/01/08 23:11 ID:hhJc4DVA
覗き見克美さん(・∀・)イイ!!
81名無しさん@ピンキー:04/01/08 23:12 ID:Lasf18hX
>71
言葉の選び方が好きだ(*´Д`)
82名無しさん@ピンキー:04/01/08 23:18 ID:bRVOgsV8
(*´Д`) ハアハア
83名無しさん@ピンキー:04/01/08 23:20 ID:iiiVQCe5
難しいことは良く分からないのですが
すまちこんさんとは絵日記描いてる人ですか?
84973:04/01/08 23:31 ID:Eq/p9VZL
前スレでサイトを探していた者です。
ようやった、皆様のおかげで行き当たる事ができました。
エロパロ板の、いやさこのスレッドの住人さん達の温かい
親切にただただ頭がさがる重いです。

本当にありがとうございました。
85名無しさん@ピンキー:04/01/08 23:33 ID:PYyLljW2
見つけたか。良かったな。

というわけで、この話題は
===============糸冬 了================
86名無しさん@ピンキー:04/01/09 00:05 ID:4c2k8dtZ
>>85は何か辛いことがあったらしい
87名無しさん@ピンキー:04/01/09 00:08 ID:7x07iLEi
まああんまりサイトの話で埋められてもなんだし。
ところでアニメ見た香具師はSSも声付きになってきた?
88名無しさん@ピンキー:04/01/09 00:10 ID:pYPnfBH/
>>87
乃梨子もドリ子もいねえからなあ……_| ̄|○
89名無しさん@ピンキー:04/01/09 00:14 ID:4gAWvJN9
アニメ見たけど自分が思ってたのと違って違和感あるからまだ無理。

あと・・・ドリ分が足りません!
乃梨子ドリルや祐巳ドリルや可南子ドリルなどを書く神はいらっしゃらないのだろうか?
90前スレ846:04/01/09 00:16 ID:E6qYhR6n
ちょっと目を離していたら前スレの埋め立てがどエロ、いやどエライ事に!?
裕巳黒ッ! まるでメフィストフェレスだ。


>前スレ892(「親友−着物の下は?−」って黄物先生?)
完敗ですわ、お姉さま。_| ̄|○
拙い原曲に対して見事な変奏曲を奏でていただきました。
よろしかったら、一種のコラボレーションということで
書き進めてみてはいかが?(「満ちた月、欠けた月」の作者さん次第か)
埋めSSでは勿体無くてよ。

……むしろ漏れが続き読みたいよ。
せめてこの十分の一でもいいからエロの力があれば。
勉強になりますた。


>71
GJ!
初々しさを感じさせる令の描写に(*´Д`)ハァハァ
91名無しさん@ピンキー:04/01/09 01:27 ID:eCQf88ww
>>828でのビデオを気にしてる方がいるらしいのでオマケです。
写真部のエースが口篭もった中身とは……。

 しばらくノイズが走っていた画面がゆっくりと鮮明になっていく中、どこかの公園だろう繁みをバックに、目隠しをされたリリアンの制服を身につけた女生徒が、後ろ手に縛られたまま横たわっていた。
 たった一つ違うのは、その生徒の下半身を隠すためにあるはずのスカートや下着が一切なく、膝の部分で縛り付けられたモップの柄のためにカメラに向けて全てを剥き出しにされている事だった。
「………………これは」
 紅薔薇さまから預かったビデオテープを自室のデッキに放り込み、再生した蔦子の第一声はこれだった。
 あまりにも冒涜的な姿をさらしている生徒を、食い入るように蔦子は凝視する
『蓉子……許して……私が悪かったから……謝るからこれほどいて』
『これはお仕置きなのよ聖、謝った位でほどく訳ないじゃない?』
「……!」
 スピーカーから流れ出した二人の声に、蔦子は耳を疑った。
 その声は薔薇の館で聞きなれた声、それも片方はついさっきまで対面していた人物の声だったのだから。
 つまり、はしたない格好で縛られているのは白薔薇さまであり、その格好にした張本人は紅薔薇様と言う事になる。
 蔦子の目の前に繰り広げられているのは、想像すらした事がない二人の姿だった。
『それじゃあ、あの雑誌に私の写真が載っていたのは聖の仕業だって言う事を認めるのね?』
 フレームの中に蓉子が入り、目隠しをされた聖に確認をとっている。
 蓉子の様子は蔦子の知ってる紅薔薇さまの物であり、いつもの気品と優しさにあふれた表情は変わっていない、それだからこそ内に秘めている迫力が画面のこちら側にも感じられているのだが……。
(雑誌?……写真?)
 キーワードを頭の隅に置きつつ、二人の姿を追いかける蔦子の視線は画面に釘付けになっている。
92名無しさん@ピンキー:04/01/09 01:28 ID:eCQf88ww
『ゴメン、ちょっとした悪戯のつもりだったんだよ、顔を見せないように写真を切って、場所もわからないようにマジックで塗り潰してたから……普通だったらそんな落書きみたいなの載るはず無いと思って……ヒッ!』
 聖の告白を遮り、蓉子の手は聖の股間へとのび、閉じる事の出来ない太腿の付け根にある繁みを優しく撫でている。
『そう……そんなに気を使わせちゃって……やっぱり聖って優しいのね』
『ごめんなさい……蓉子……ごめんなさい……』
 優しい口調で剥き出しの性器をいじられる羞恥に耐えられず、聖は目隠しをされていてもはっきりとわかる表情で蓉子の行動に怯えている。
『だけどね……謝っても聖のした事はもう過ぎた事ですもの、ちゃんと“お仕置き”は受けてもらわなくちゃ』
『ヒッ!!』
 蓉子の指先が聖の繁みの中で緊張のために硬くなっている小さな突起を探り当て、ゆっくりと指先で締め付けていく。
 そのまま上に引き上げていくと痛みのために聖の腰もついてくるしかなく、不自然な格好で尻を持ち上げ、一番見せたくないはずの部分がカメラの正面にさらけ出される事になってしまった。
『痛い……痛いぃ……蓉子放して……お願いだから放してぇ』
『あまり大きな声で叫ぶと誰か来てしまうわよ、私は逃げてしまえば良いけど……聖はどうするつもり?』
 くすくすと笑いながら蓉子が肉芽を軽く捻ると、言葉にならない悲鳴をあげる聖の花びらと、その下にある窄まりが小刻みに震えている様子がしっかりと録画されていた。
93名無しさん@ピンキー:04/01/09 01:31 ID:eCQf88ww
(あ……)
 今画面の中で聖のいじられている場所と同じ部分が痺れにも似た刺激が走り、蔦子の身体を翻弄してくる。
(……ってこんな事してはしたないって言うのはわかってるけど……)
 わかってはいても画面の中で責められる白薔薇さまの秘所が刺激をうけて濡れていく様子を見せ付けられていては、蔦子の理性も働かなくなっていく。
『どこを放せばいいのかしら? ちゃんと言ってくれないとわからないんだけど?』
『そこ……蓉子が摘んでる硬くなってるところぉ!』
 どれだけ痛みを感じているのか、泣きながらも答える聖の声は必死な思いがあふれている。
(うわぁ……痛そう……でも……)
 蔦子の指先も今まさに硬くなっている肉芽を転がし、軽く摘み上げ、そのまま弾ける快感を楽しみながら、白薔薇様の痴態から目を離せない。
 誰かが見たらどんなにはしたない格好をしているのだろうと理性が囁くが、蔦子の体はすでに快楽に捕らえられ、一向にその手を休めようとはしない。
 それどころか白薔薇さまの痴態と悲鳴を聞いて、さらに燃え上がる欲望に飲み込まれてさえいた。
『そう……ここを放して欲しいのね、それじゃあこれで許してあげるわ』
 そう囁く蓉子の手は聖の肉芽をきつく締め付けたまま捻り、毟り取ってしまうのかと思うほど勢い良く引き離す。
『〜〜〜〜っ!!』
 声にならない悲鳴は引きつった息づかいになり、ようやく解放された安心感のために弛緩した聖の股間を中心に水溜りを造る所がしっかりと映し出されていた。
94名無しさん@ピンキー:04/01/09 01:33 ID:eCQf88ww
『あらあら……はしたないわよ』
 聖の身体を開放した蓉子が股間の汚れをやさしく拭き取り、きちんとたたんだスカートと下着を聖のかたわらに置くとカメラへと手を伸ばす。
『それじゃあわたしはこのまま帰るけど……聖も暗くならないうちに帰った方がいいわよ……誰が来るかわからないし。それではごきけんよう♪』
 レンズを遮られて暗くなった画面から蓉子の声が聞こえ、スイッチが切られたのだろう……テープはそこで終わっていた。
「あ……凄い……」
 ちょうど聖がおもらしをした瞬間、自らも絶頂に達してしまった蔦子がうずくまったまま呆けた表情を浮かべて余韻に浸っていると、テープが終わり巻き戻されていく。
 その手にまみれた蜜を確認すると、再び股間が熱くなっていく自分に呆れながらも納得してしまっていた。
「確か空いたテープがあったはずだけど……」
 蔦子の夜はまだ終わっていないらしい。

END

蓉子様怖くなっちゃいました。
蔦子さんのコレクションはこれからも増えそうですが……。
95名無しさん@ピンキー:04/01/09 01:37 ID:eCQf88ww
ちょっと補足>>828は前スレの事でした、紛らわしい書きかたしてすみません。
ここに落とす時はSSを切り分けるのが難しい物ですね。
96前スレ755:04/01/09 01:55 ID:hj+MtOOO
遅くなりましたが新スレお疲れ様です

私事情により当分挿絵を上げられなくなりました…スンマセン

無断で挿絵をつけてしまった「親友」の作家様、甘茶のお方、どうも失礼しました

次回はおそらく一週間以上あとにあげることになると思います…では。
97D・V・D!:04/01/09 04:48 ID:/EIywAor
白薔薇「だからどうしてくれるの、祐巳ちゃん!!
祐巳「ご…ごめんなさい わたし…
聖「ごめんですまないわよ!! 御覧なさい
祐「で…でもぉ
祥子さま「祐巳…どうかなさって?
聖「祐巳ちゃんが落として割っちゃったのよそのティーカップ!! 代々の薔薇さま方もお使いの骨董品なのに!!
祐「ごめんなさい白薔薇さま(ロサ・ギガンティア) わたし 弁償します
祥「私の妹の責任は私がとります。い く ら で も 弁償いたしましてよ
聖「フン!! お金で解決できるなんて甘いね 全く同じカップなんて殆んど残ってないし
祐「…
聖「そうだ!! 祥子でいいや
祥「え…
聖「祥子がこのティーカップの代わりをしてくれたら 弁償しなくていいよん♪
  おっぱい見せてちょうだい!!
祥「えっ?
祐「………(何でそれがティーカップの代わりやねん)
聖「おっぱいだよ 早く!!
祥「わ わかりましたわ…
祐「さ… 祥子さま
祥「白薔薇さま お戯れが過ぎましてよ。ご自分のものでも御覧になったら?
聖「ダメだね!! だったらこのティーカップくっつけて飲めるようにしなよ
  ティー・カッ・プ!! ティー・カッ・プ!
98名無しさん@ピンキー:04/01/09 08:41 ID:T7YaOmnr
>>94
━━━━━━((( ;゚Д゚)))━━━━━━ !!!!!
99名無しさん@ピンキー:04/01/09 14:57 ID:Wb0TBFCM
>>97
ワラタ
聖さまの言葉使いが一昔前のスケ番になってるよw
100名無しさん@ピンキー:04/01/09 17:00 ID:eZyLozGw
>>97
ハゲワラw
101名無しさん@ピンキー:04/01/09 18:45 ID:j51T4/0K
さすがだ、モト・ギガンティア
102名無しさん@ピンキー:04/01/09 21:06 ID:Ibiwwzj8
ソドムてどうなったん?
103名無しさん@ピンキー:04/01/09 21:14 ID:JjzNUZoQ
>>102
前前スレ埋め騒動?以来見てないね
職人さん、まだ居たら、メル欄さえ忘れなければ読みたい人だけ読むんだから投下プリーズ
104名無しさん@ピンキー:04/01/09 21:55 ID:/EIywAor
>>ソドム
志摩子さん殺人バージョンがなければ続きそうな気がする。
どなたかあそこの分岐点で人殺さないストーリー投下してくらさい。
105名無しさん@ピンキー:04/01/09 21:58 ID:VkiF9QOA
アニメ板の進行速度に期待と不安が入り混じる今日この頃
近いうちエロパロに激動の時代が来るかも
106キモノ♯145788:04/01/09 22:05 ID:icM8jwh0
せっかく名付けてもらったので、このHNで(笑
 
HeUHMWWBさん、前スレ846さん、設定流用・引用したにも関わらず、寛大かつ身に余るお言葉、ありがとうございますっ。
前スレの埋めSSについては、お二方の作品の「If」ということで、続きを更に書くというのはさすがに失礼ですし、何より自分では役者が不足しています。
♯あ、ただ、これからも黒祐巳設定を使って書くことはあると思います。

HeUHMWWBさんの貰いたい、という話については、自分が「裁量のある範囲内(かなり小さい範囲ですがっ)」では勿論okです。
あの埋めSSはお二人の素晴らしい作品あってこそ。
自分は、それにちょこんと乗っかって楽しく書かせてもらってしまっているだけですから。
あとは、前スレ846さんの意思次第ということで宜しくお願いします。
 
これからも、お二方の素晴らしい作品期待しています。ありがとうございました。
107キモノ ◆sbeApUMFmk :04/01/09 22:08 ID:icM8jwh0
トリップ失敗_| ̄|○
108名無しさん@ピンキー:04/01/09 22:17 ID:TtqBlOyn
ソドムって短いネタっぽいのも含めて確かそこそこ本数出てたよね。
前々スレの埋め立て氏みたいに新規の書き手候補がでてきても、
ここまでのまとめとかがないと書きにくいんじゃね?
分岐扱いで好きに書いてもいいんだろうけどさ。
109名無しさん@ピンキー:04/01/09 22:18 ID:TtqBlOyn
>>105
アニメから入った新規ファンには、ここはネタバレすぎて危険なんじゃなかろうか。
今週のアニメ見て「マリみて」知った人で、もうここに来てる香具師いる?
110名無しさん@ピンキー:04/01/09 22:25 ID:xY0DXPd3
>108
保管庫に行けば見れるのでは?
111汚れサンタ:04/01/09 22:53 ID:VkiF9QOA
≫109
今のところまだだね。
でも本スレの中にはネタばれなんて気にしない人たちもいたし、
そのうち押し寄せてきたりするんじゃないかな〜
112名無しさん@ピンキー:04/01/09 23:07 ID:je7cU/LG
>>109
ここに一人おります。
はっきり言ってまだ名前を見ただけじゃ誰の事なんだかさっぱりわかりません。
ただネタバレについてはそれを承知で来ているので少なくとも自分は全く気になりません。
113名無しさん@ピンキー:04/01/09 23:38 ID:Fw9KMNhd
アニメすら見てない人(1/20)
そろそろ小説買おうとは思ってるんだけど。
114名無しさん@ピンキー:04/01/09 23:42 ID:/EIywAor
こういっちゃあ何だが、源流をたどれば小説にこそ真髄があるぞ。
男ならレイニーまで読んで一ヶ月我慢。そしてパラソルを読んで
燃え上がったエネルギーを作品としてここに投下すると尚良し。
115名無しさん@ピンキー:04/01/10 00:21 ID:KxDw3wP/
>>113
なんか小説読んでなくて、アニメも見てないように読めるんだが。
エロパロ板を流れてて、マリみて知らずにここにたどり着いたということかな。
116名無しさん@ピンキー:04/01/10 00:29 ID:Ya0BD7g2
百合好きなんでしょうな、
それはそうと明日にでも買ってくると、
とってもとっっても幸せになれるよ。
117名無しさん@ピンキー:04/01/10 00:34 ID:KxDw3wP/
あーなるほど
でもこれから小説買うって人は、楽しみがあるってことなのである意味羨ましい。
ここはSSの投下率高いから幸せだけど。
118名無しさん@ピンキー:04/01/10 01:21 ID:t8V1gn2Q
令X由乃が見たいといってた方がいたので投下します。
あんまり長くないですが。メル欄はshinoでつ
119名無しさん@ピンキー:04/01/10 01:22 ID:t8V1gn2Q
令ちゃんの夢を見た。

『お姉さま方、せっかく集まっていただいたのにすいません。
 由乃をご紹介するつもりでしたが、今日、体調を崩してしまって…』

ごめんね、令ちゃん。
入学式の日に、私を薔薇の館に連れて行ってくれるって約束したのに。
こんな体の弱い私で、ごめん。

『令、あなたは黄薔薇のつぼみになったのは自覚しているわよね』
『はい、もちろんです』
『あなたの妹となる子は、将来薔薇さまになる事を期待されるのよ。分かってる?』
『…おっしゃる意味が分かりません』
『由乃さん、でしたっけ。その子、体が弱いそうじゃない』
『…』
『行事のたびに学校を休んでいたらしいけど。それで将来薔薇さまが務まると思う?』
『…』
『急いで妹を決めることはないわ。もっとゆっくり考えて…』
『私の! …私の妹は由乃です。もう心に決めているんです』
『そう。もういいわ。部の勧誘があるんでしょう? お行きなさい』
『失礼しました』

『困ったわねえ』
『全く。黄薔薇さま、令の教育がなってないんでなくて?』
『ええ。私の落ち度ですわ。でも、由乃さんとやらのことになると言う事を聞かないのよ』
『これで伝統ある山百合会が存続できるのかしら』
『本当に困ったわねえ…』
120名無しさん@ピンキー:04/01/10 01:24 ID:t8V1gn2Q
令ちゃん。本当に私でいいの? 
私のせいで気まずくなったりしない?
ねえ、令ちゃんってば。

『剣道部の部長に手を回して、誰かよさそうな一年生を紹介してもらいましょうか』
令ちゃん。私、山百合会の仕事できるのかな。
『リリアンかわら版を使うという手もありますわね』
やっぱり、周りが納得しないんじゃない?
『とにかく、由乃さんが学校に出てきたら、ロザリオを受け取らないように説得しなくてはなりませんわね』
ほかの子を妹にしたほうが、いいんじゃない?

胸が痛む。
私の心臓が悲鳴を上げてる。
いやだ。令ちゃんがほかの子と姉妹になるなんて、絶対にいや。
令ちゃん、嫌だよ。
令ちゃん。
令ちゃん。


「令ちゃん!」
自分の声に飛び起きた。胸の鼓動がすごく速い。
知らないうちに涙が溢れてたみたいだ。
手で拭おうとして、右手首に巻きつけられたものに気付く。
深緑の色石がはめられたロザリオ。
「…令ちゃん」

私はそれを握りしめ、泣いた。
121名無しさん@ピンキー:04/01/10 01:28 ID:t8V1gn2Q
「令ちゃん、いる?」
私が台所で夕飯の仕度を手伝っていると、玄関から由乃の声が聞こえてきた。
エプロンで手を拭きながら出迎えると、リリアンの制服を着た由乃が立っている。
まだ熱が少しあるのか、少し伏目がちだ。
「どうしたの由乃、わざわざ制服まで着て。熱があって寝てたんじゃないの?」
「うん。ちょっと話があるんだけど」
そういって由乃はポケットから何かを取り出した。
私がさっき寝てる間に握らせたロザリオ。
「じゃあ、私の部屋に行こう」

ちりちりする予感を抱え、由乃を上がらせた。


テーブルを挟んで、向かい合って座る。
由乃はテーブルの真ん中にロザリオを置くと、俯いたまま喋りだした。
「令ちゃん、私を妹にした事、後悔してない?」
耳を疑った。一体何を言い出すのだろうか。
淹れていたお茶をこぼしてしまい、慌てて拭きながら答える。
「するわけないよ。何を言ってるの?」
悪い冗談かと思ったが、由乃の声は真剣そのものだ。
「夢を見たの。令ちゃんが、薔薇さま達に怒られてる夢」
きっと顔を上げる由乃。その時気がついた。目が泣きはらしたように腫れている。
「私みたいな体の弱い子は、激務に耐えられないって。だから、ほかの子を探しなさいって」
「由乃!」
それ以上聞きたくなくて大きな声を上げた。
「なんで? なんでそんなことを言うの? 高等部に入ったら姉妹になろうねって言ったじゃない」
分からない。昨日まであんなに楽しそうに話してたのに、なんで?
122名無しさん@ピンキー:04/01/10 01:30 ID:t8V1gn2Q
由乃の目に涙が浮かぶ。
「だって! 今日だって、薔薇の館につれてってくれる約束だったのに。
 …ひくっ、わ、私が、熱、出して、行けなかったし」
しゃくりあげて泣き始めた由乃。
「由乃…」
「行事のたびに休んじゃうし。無理だって、令ちゃんもつぼみとしての自覚が足りないって、怒られてた」
そんなことない。由乃の思い過ごし。
「だから、ほかの子、探しなよ…」
ぐずぐずと言う由乃に言い様のない怒りに襲われた。
テーブルを乱暴に突き飛ばし、由乃の両肩を掴む。


「由乃! じゃあ、私がほかの子と姉妹になってもいいの!?」
一瞬の沈黙。
由乃の目から涙が引っ込む。
が、すぐにまた、滝のような涙が流れ出した。
123名無しさん@ピンキー:04/01/10 01:32 ID:t8V1gn2Q
「やだ! やだ、やだやだやだ、やだよ!
 なんで令ちゃんは黄薔薇のつぼみなの? そうじゃなかったら何の問題もなかったのに!」
私の胸倉を掴んで涙ながらに訴える。
「やだ! こんな弱い体はやだ! 手術もやだ! 令ちゃんがほかの子と姉妹になるのも! 全部やだよぉ!」

「由乃…」
言葉もない。由乃がこんなに負担を感じてたなんて全く気がつかなかった。
由乃が泣き喚きながら拳を振り上げて私を叩く。
しばらくするとそれも止み、私にすがり付いて泣き崩れる。
「やだ、やだよ…令ちゃん、やだよ…」

どうすればいいんだろう。無力感にうちひしがれながら、ただ抱きしめることしかできない。
「好き。誰よりも好き。だからお願い、捨てないで。ほかの子と姉妹にならないで」
顔を上げて哀願してくる。

私はその両頬を掴むと、唇を寄せた。
「私も由乃のこと大好き。だから、捨てないよ」
由乃が目を閉じる。そして。
唇が重なった。
124名無しさん@ピンキー:04/01/10 01:35 ID:t8V1gn2Q
とりあえずここまで。次はえろーすシーンの予定。





追伸
前スレの灰色の日傘ですが、ただいま製作中です。
もう少し時間はかかると思いますが、見捨てないでお待ちいただけると幸いです。
125名無しさん@ピンキー:04/01/10 01:36 ID:kifi5Oyi
>「やだ! こんな弱い体はやだ! 手術もやだ! 令ちゃんがほかの子と姉妹になるのも! 全部やだよぉ!」

なんかもう、めちゃくちゃになった気持ちが良く分かる台詞で…
沁み入りますた。王道展開も良い。続き楽しみにしてます。
126名無しさん@ピンキー:04/01/10 01:47 ID:vdfSlpB+
神!GJ!!

それはそうと、誰か由乃さんにコンビネーションスパークとか核鉄みたいな心臓の代わりになりそうなモノを!w
127名無しさん@ピンキー:04/01/10 01:52 ID:I2u8LRXm
ネ申が降臨したようだ・・・
128名無しさん@ピンキー:04/01/10 02:00 ID:TUUMhtuG
泣きますた。

由乃ちゃんの気持ちがひしひしと伝わりましたわ、お姉さま。
129名無しさん@ピンキー:04/01/10 02:05 ID:eZINI0Kh
せ、切ない…病弱由乃は盲点でした。
例えるなら、髪を切る前のオードリーヘップバーンみたいな感じかも?
♯髪の長い頃も、違う印象&レアで良かったという意味で。
130名無しさん@ピンキー:04/01/10 02:12 ID:VhfMY+V/
ストーリー的に古い話だがそれでも全然いいな。良作でした。
131名無しさん@ピンキー:04/01/10 02:25 ID:WL+a7u8x
令由乃が読みたいと書いたものです・・。感動。
急いでコピペして保存してしまいました・・・!
本当に嬉しいですえろも期待してます!
132名無しさん@ピンキー:04/01/10 02:32 ID:VhfMY+V/
急がなくてもdat落ちはしないよ。
sageをする時間も惜しかったのか・・・
133その伍:04/01/10 04:14 ID:+pEprsPn
「勿論覚えていてよ・・・・。」
江利子はそう言うと、令の顔を両手で持ち上げると、そっと額に口付けた。
そのまま唇をずらし、令の閉じた瞼を、整った鼻梁を、唇の上の溝をなぞっていく。

なっ・・・・・・ど、どういう展開なのよこれはっ!!!

急な展開に、克美は仰天した。
実妹はいても、いわゆる姉妹(スール)のいない、独り身の克美には理解できないが、最近の姉妹は、このぐらい当たり前なのだろうか。
混乱する頭でそんな事を考えている克美の前で、江利子は令の唇に、ゆっくりと味わうように濃厚な接吻をしはじめた。
江利子が角度を変えて唇を重ねる合間に、時折、令が「うん・・・」だの「んん・・・。」だの苦しげとも気持ちよさげともとれる短い声をあげる。
その光景は、どうみても「仲の良い姉妹」の枠を超えていた。

あの女、神聖なる学び舎でな、なんて事を・・・・。

いや、学び舎で下級生をたらしこむのは勝手だが、何故、今ここで、なのだ。
生徒会員なのなら、薔薇の館ででもやればいいではないか。
よりにもよって、何故故克美の前でこんな事をはじめるのだ。
これでは克美はここから動けないではないか。
克美が混乱する頭でぐるぐると考えていると、江利子がふいに令の顔から手を離した。
そのまま、くるりと身を翻す。
「お姉さま・・・?」
「ちょっと待っていて頂戴。」
江利子がツカツカと保健室の扉まで進み、中から鍵をかけたのを見て、克美はほっとした。
一瞬自分の存在に気がついたのか、と焦ったが、どうやらそういう訳ではないようだ。

・・・・ってほっとしている場合じゃないわよ。

中から鍵をかける、という行為の意味する所を考えて、克美は再び慌てた。
それはなにか。まだよろしくやる気なのか。そして、それを克美に見ろという事なのか。
あまりにあまりな展開に、克美は心中うめかずにはいられなかった。
134名無しさん@ピンキー:04/01/10 04:57 ID:y4RXjFoT
>124
乙。

体育祭の時の由乃は元気いっぱいだった。志摩子さんをねらい打ちする為に
走る、なんて事もいちいち気にせずに動き回ってた。しかし、手術する前は
ずっというふうな人並みの丈夫な体で行動したい気持ちはあったハズなのに
体がついてこなくて思い通りにならなかった。10年以上もの間毎日毎日。

由乃を支える為にいつも令はそばに居てくれたと思うが、一緒に居る時間が
長ければ長いほど幸福と同時に、屈辱にも似た自分に対する不甲斐なさを感じ
ていたハズ。それを表に出そうとしないのが、彼女の強さであり弱さなのだろう。
135名無しさん@ピンキー:04/01/10 05:03 ID:y4RXjFoT
捕捉。大切な人以外にはうち明けない、という意味です。
136流行に乗ってみた:04/01/10 06:46 ID:faMN382X
近くに新しく出来た喫茶店での高校生ぐらいのカップル(?)の会話。
祐巳「やっぱり綺麗だねぇ……新しいもんね。ねっ?(超笑顔)」
可南「出来たばっかりなんだから当然じゃないですか」
祐巳「まぁまぁ。ほら、メニューメニュー」
可南「いいです。もう持ってますから」
祐巳「そっか。何にする?今日は奢るよ?あ、私はこのケーキセットにするけど」
可南「・・これでいいです(指差す)」
祐巳「え?いいの〜?飲物だけ?遠慮しないでよ〜?」
可南「してません」
随分無愛想な女の子だな・・と思った。つーか祐巳、健気だ。
しばらくして注文した物が運ばれてくる。
祐巳「オイシ〜よ、これ。ちょっと食べる?」
可南「いいです」
祐巳「そっか。――あのね。もしかして不機嫌?っていうか、今退屈してる?」
可南「ううん……楽しい、です。私ちょっとだけ無愛想だから」
可南子は一応本当に楽しんでいるつもりらしい。
祐巳「無理しないでね。私がいきなり誘っちゃったんだしさ。ごめんね」
可南「……」
可南子、いきなり祐巳にキス。さすがに凝視できなかったけど、多分口に。
祐巳「((゚Д゚)ポカーン)」
可南「分かってくださいました?」
祐巳「(声が出ないらしく、激しく何度も頷く)」
可南「今日はもうしません(わずかに照)」
祐巳「いや、ほんと、どうしよ〜、凄く嬉しいよぅ〜。うわー。どうしよ。うわー。」
可南「早く食べちゃてください(そっぽを向く)」

そこで恥ずかしくなって喫茶店出ちゃったけど、凄くいいシーンだった。
近くの席から凝視してた自分がなんか情けなくなった。
137名無しさん@ピンキー:04/01/10 06:52 ID:hhCcW4xJ
>>136
なんかもう見るのが恥ずかしくなるくらい、初々しいカップルですね〜

つか祥子さま 大 激 怒
138名無しさん@ピンキー:04/01/10 07:51 ID:3Wwkssq1
>>136
イイ!めちゃめちゃイイ!
題材にして、SSにしたい程イイ!
しかし、本当に雰囲気が祐巳と可南子だ。
139名無しさん@ピンキー:04/01/10 08:59 ID:E0sFmQ75
>>136
今度から喫茶店に入り浸ろう・・・・・・
どこのお店かヒント下さい。
140名無しさん@ピンキー:04/01/10 10:07 ID:a5cxonBl
>>136
リアルで女同士だったのかが気になる
141名無しさん@ピンキー:04/01/10 10:16 ID:Z0rVEumJ
>>136
カプール板のレスをコピペして鬱になるスレのネタの改造か
ここじゃなくてガイドライン板に投稿してこい
142名無しさん@ピンキー:04/01/10 10:35 ID:3Wwkssq1
コピペ改造かー。そうすると、元ネタは、無愛想な方が男かな。
143名無しさん@ピンキー:04/01/10 11:37 ID:Nr8gn6ap
>>133
イイヨイイヨー!!
144名無しさん@ピンキー:04/01/10 11:49 ID:t8V1gn2Q
>136
コピペかも知れんが、いいなぁ。
変なスイッチが入ったZE!
145名無しさん@ピンキー:04/01/10 12:29 ID:K0zf78Jc
>>142
無愛想が女らしい。
ツンデレスレで見た限りでは。
146名無しさん@ピンキー:04/01/10 13:23 ID:izTma/Wa
漏れ祐瞳派なのに、初めて可南子にときめいた・・・
147名無しさん@ピンキー:04/01/10 14:02 ID:Kk1ImUZk
元のスレとは違うがこれだな
ttp://webjiten.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/read.cgi?dat=39&res=45
148名無しさん@ピンキー:04/01/10 15:32 ID:pdKdtcuX
ageんな…と云いたいところだが
なんつーの、広告なくなってほんと快適になったね。雑談スマ
149名無しさん@ピンキー:04/01/10 15:52 ID:loYhrGMD
この勢いなら投下してもスルーしてくれる。
ポエム行きます。
メール欄は himo sage でよろしく。
150詩(祥子様):04/01/10 15:53 ID:loYhrGMD

お姉さまが好きです
ガラスのように透明で脆い心も
触って欲しい、タイの乱れを直すだけじゃなくても
私、祥子様になら何をされても平気です
楽天家と思われるかもしれないけど
祥子様がおっしゃってくださればどんなことも出来る気がする
地球上で唯一のお姉さま
恋焦がれた憧れの人

サクラの舞う季節から貴方だけを
真直ぐに見つめ続けた
学園で見掛けるたびに
少しでも近くに行きたかった
気に留めるほど目立たないから忘れらても平気だった
電撃が走った出会いから今までのいとしき日々
好きだと言ってくれた、それだけで祐巳は幸せなのです
151名無しさん@ピンキー:04/01/10 16:23 ID:XKDRKTLy
晒しage
152名無しさん@ピンキー:04/01/10 16:30 ID:PjrzFBCk
>>151
そこのあなた、お待ちなさい。
はしたないですわよ。
153名無しさん@ピンキー:04/01/10 16:54 ID:ZRCpHSHd
>>145
…最近は男の方が健気なんだね。
しかし、崇拝タイプじゃない可南子が、祐巳の妹になったら、こんな感じなんだろうなー。
電波から一気に無愛想萌えに評価が変わったよ。
154名無しさん@ピンキー:04/01/10 16:58 ID:Qw2SPE/H
>>25の続きを投下します。
メール欄は「寝台列車編sage」です。
155現白SS4インターミッション2(2-1):04/01/10 17:01 ID:Qw2SPE/H
「ん……」

浅い眠りから微かに目を覚まし、乃梨子は小さく声を漏らしながら寝返りを
打った。
そしてそのまま再び眠りに就こうとしたのだが、揺れる寝台の不安定さと
ガタゴトと耳にうるさい列車の音が乃梨子の意識にしぶとくまとわりつき、
思わず薄く目を開いた。

(そうだ、列車の中にいるんだっけ……)

まだ半ばぼんやりとしながらも、枕もとに置いた腕時計に手を延ばす。

(まだ十二時前じゃん)

一日中歩き回って身体は疲れていたはずだったのだが、やはり慣れない環境で
深い眠りにつくことができなかったのだろうか。

まだゆっくりと眠れる時間であることを確認した乃梨子は、もう一度寝返りを
打って目を閉じた。
しかし先ほど目を開けてしまったためか、それともやはり列車の音が気になる
のか、眠りに落ちようとする乃梨子の意志とは反対に意識は徐々に覚醒し、
それに伴い喉の渇きまでもがはっきりと感じられるようになってきた。

冬も近く寒くなり始めたこの時期に合わせ、列車の中は暖房が入っている。
電車の暖房というとたまに効きすぎて暑いことさえあるのだが、幸いこの
列車の暖房は適度に調節されており、しかも乃梨子は寝る前に薄めのスウェットに
着替えていたので暑くはなく、汗をかいてもいなかった。

しかしそれでも身体は水分を欲しているようで、乃梨子は眠りに就くのを諦め
渇いた喉を潤そうと身体を起こした。そして「寝ぼけて足を滑らせたら間抜けだな」
などと思いながら、ハシゴを伝って下へと降りた。
156現白SS4インターミッション2(2-2):04/01/10 17:03 ID:Qw2SPE/H
床に置いてあった紙袋の中からペットボトルの烏龍茶を取り出し、口に含む。
ひと口ごとに渇きが満たされていく感覚に満足しながら何気なく視線を横に
移すと、下段のベッドのカーテンが半分開いていた。
しかしその中で寝ているはずの志摩子の姿はそこにはなく、カーテンの中には
ただ空っぽの狭い空間があるだけだった。

(あれ? 志摩子さん、トイレかな)

乃梨子はペットボトルのキャップを閉め、通路の方へと視線を移す。
すると通路とボックスを隔てるために閉められた厚めのカーテンの向こうに、
揺れる人影がちらりと見えた。

志摩子さんだ。
その人影はほんの微かに見えただけだが、それが志摩子であることを何故か
乃梨子は確信していた。カーテンを少し開いて通路に顔を覗かせる。すると
乃梨子の思ったとおり、少し離れた所に志摩子がひとりで立っていた。

志摩子は薄い明かりの点いた通路に立ち、車窓に半分もたれるようにして窓から
外を眺めている。しかしその目は僅かに焦点があっておらず、ただぼんやりと
窓の外に目を向けているだけのようだった。

閑散とした田園地帯でも走っているのか窓の外は暗闇が広がるばかりで、目に
つく物といえば時折民家の明かりがぽつぽつと見えるだけである。
そしてその僅かな灯りも揺れながら走る列車の進行に合わせて、すぐに後方へと
流れ去っていく。
そんな夜景に目を向けている志摩子はどこか物憂げな雰囲気を醸し出しており、
乃梨子が見ていることにも全く気が付いていないようだった。
157現白SS4インターミッション2(2-3):04/01/10 17:07 ID:Qw2SPE/H
ぼんやりとしている志摩子の様子に、乃梨子はしばらくの間声を掛けるのを
ためらっていた。
しかし志摩子が少し寒そうに肩をすくめ身震いをしたのに気が付くと、カーテンを
開け静かに通路へと出ていった。志摩子の方へ、ゆっくりと近寄る。

「乃梨子……起こしてしまったかしら」
「ううん、ちょっと喉が渇いたから」

志摩子は厚めのデニム生地のシャツとスカートに着替えており、薄いスウェットの
乃梨子の方が傍目には寒そうだった。第一、列車の中は暖房も効いているのだ。
しかしそれでも何故か志摩子は寒そうに、自分を抱きしめるように腕を回している。

乃梨子はそのまま更に近付くと、そっと志摩子の身体を抱きしめた。

「乃梨子?」
「寒そうにしてるから、暖めてあげようと思って」

乃梨子の唐突な行動に、不思議そうに志摩子が尋ねてくる。
しかし少しおどけたような口調で乃梨子が答えると、少しの間の後、志摩子が
乃梨子に身体を預けるようにぎゅっと抱きついてきた。
乃梨子は自分の鼓動が徐々に早くなっていくのを感じながら、そのまま無言で
志摩子を抱きしめ続けた。
志摩子を暖めるどころか、自分の身体の方がどんどん熱くなっていく――。

そうして身を寄せ、どのくらいの時間が経ったのか。
時間の流れが止まったかのような錯覚に陥りながら、乃梨子はそっと志摩子から
身体を離し、唇を求めるように僅かに顔を寄せた。
すると志摩子もすぐに目を閉じ、同じように乃梨子に唇を寄せてくる。

言葉を交わさずとも自然に唇を重ねることができるまでになった自分たちの関係に
満足しながら、乃梨子も静かに目を閉じた。
158現白SS4インターミッション2(2-4):04/01/10 17:10 ID:Qw2SPE/H
二人の唇の距離を縮めながら、乃梨子の胸は破裂するほどに高鳴っていた。
口接けならもう何度となく交わしているのに、もっと激しい行為だって何度も
しているのに。
それでも身体を寄せ合い、ただ唇を近付けていくだけで、こんなにも鼓動が激しく
なってしまうのは何故なのか。
そう不思議に思った乃梨子だったが、この感覚をいつまでも忘れたくないという
気持ちも、同時に胸の中にわき起こってきていた。

一秒でも早く志摩子と唇を重ね合わせたい。
はやる気持ちを抑え、乃梨子はゆっくりと志摩子に顔を近付けていく。

――その時。

プワァァーン、と、列車の警笛の音が車内に大きく鳴り響いた。
耳に轟く大音量に、今にも唇を合わせようとしていた二人の動きがびくりと止まる。
そして驚いて硬直してしまった二人の目に追い討ちをかけるように、窓の外から
眩しい人口の光が飛び込んできた。列車が駅のホームに滑り込んだのだ。

列車がゆっくりと速度を落とし始めると、流れるホームの様子も徐々に視認できる
までになってきた。今まで暗闇だった窓の外で瞬いている明るい光に少し目が
くらんだが、ホームの上には人の姿もほんの数人ではあるが確認できる。

自分たち二人だけの世界に浸っていた二人は唐突に現実に引き戻され、慌てて
ぱっと身体を離した。

「な、中に入ろうか」
「そ、そうね」

我に返った乃梨子が促すと、志摩子も慌てた様子でボックスの中へと歩き始める。
159現白SS4インターミッション2(2-5):04/01/10 17:13 ID:Qw2SPE/H
(この車両には誰も乗ってはこないみたいだけれど……)

そもそも自分たちのことなど、誰も気が付いてはいなかったのだろう。
しかしいくら気の強いところもある乃梨子であっても、少しでも人目につきそうな
ところでラブシーンを繰り広げるのはやはりさすがに無理なことだった。ましてや
志摩子が、そんな破廉恥な真似をできるわけがないだろう。

(もう、いいところだったのに)

志摩子の後に続いてボックスの中へと入り、後ろ手に通路側のカーテンを閉める。
すると今度は確かに外部の目から遮断された空間が出来上がったが、未遂に終わって
しまったキスのせいか、妙に気恥ずかしい空気が二人の間に漂っていた。
しばらくすると扉が閉まる音が聞こえ、車体を揺らしながら再びゆっくりと列車が
走り出す。志摩子は少し俯くように顔をそらし、恥ずかしげに頬を染めている。

(……………………)

志摩子になんと話し掛けようかと戸惑っていた乃梨子だったが、そんな志摩子の
可愛らしい様子に、乃梨子の炎は再び熱く燃え上がった。

「志摩子さん」

軽く名を呼び、自分の方に顔を向けさせる。

(一回邪魔が入ったくらいで、諦めたりしないんだから)

志摩子の腕にそっと手を添え身体を引き寄せ、再び唇を寄せた。
まだ少し赤く頬を染めたままの志摩子がゆっくりと目を閉じるのが、乃梨子の瞳に映る。

(志摩子さん、可愛い……)

速度を上げていく列車の中で、今度こそ二人は優しく唇を重ね合わせた。
160154:04/01/10 17:14 ID:Qw2SPE/H
次回へ続きます
161名無しさん@ピンキー:04/01/10 17:51 ID:8G0jNqX6
アンニュイな志摩子さん萌え。
なんか神々しい雰囲気を漂わせてそうだ。
あと、
>(一回邪魔が入ったくらいで、諦めたりしないんだから)
って乃梨子のセリフが(・∀・)イイ!!
162名無しさん@ピンキー:04/01/10 18:24 ID:VVFoDdTp
あー、いいなぁ
俺的に今このスレで乃梨子を一番生き生きと書いてる方
163名無しさん@ピンキー:04/01/10 18:47 ID:L03cTaTQ
すっごいツボにはまりまくりですw
二人のラブラブっぷりがもう何とも言えん!
164名無しさん@ピンキー:04/01/10 22:29 ID:OH8aOhoj
ふと思ったが、
スールになった後の乃梨子は志摩子さんを「お姉さま」としか呼ばなくなってるな。
言葉遣いも敬語。
仲良くなった当初の「志摩子さん」「帰る帰る。わ、嬉しい」はどこへいったのだ。
毎日マリア様にお祈りしないと気持ち悪い、なんて言ってるし (真夏の一ページ)。
・・・染まったか。お前も。
165名無しさん@ピンキー:04/01/10 22:40 ID:eOGXlwr2
>>164
しまのり好きのサイトさんの多くは、
2人の時は「志摩子さん」と呼んでいてほしい、いや、書かれていないだけで呼んでいるはず…
と脳内保管して「志摩子さん」と呼ぶ乃梨子を採用しているな。

まぁ、漏れもその方が良いなと思っている内の一人なんだけどね。
学校内では「お姉さま」&敬語、プライベートでは「志摩子さん」&敬語なしが良い
166名無しさん@ピンキー:04/01/10 22:47 ID:Oz6Qv9YB
令と由乃みたいに、学校内と外を使い分けているんじゃないの?

それにマリア様にお祈り云々は別に悪い事だと思わないが。
167名無しさん@ピンキー:04/01/10 22:48 ID:OH8aOhoj
>165
「おじいさんと一緒」で志摩子さんが董子さんちに電話したときに、
「お姉さま、おはようございます」って言っちゃってるからなあ。
薔薇の館で言ってるだけなら、校内だからって割り切れるんだけど。
でも、志摩子さん、って呼んでいて欲しい。欲しい。欲しい〜。
168名無しさん@ピンキー:04/01/10 23:06 ID:fHO5PfgR
「おじいさんと一緒」では、乃梨子視点の地の文まで「お姉さま」に
なっちゃってるんだよなぁ。「志摩子さん」や「志摩子さま」になってる所も
あったけど、こっちの方が誤植っぽいし _| ̄|○

>>167
>でも、志摩子さん、って呼んでいて欲しい。欲しい。欲しい〜。
心の底から すごい 同意
169名無しさん@ピンキー:04/01/10 23:15 ID:ccZjRn+v
新しい倉庫の人です。

うぷろだにうpされてる挿絵って
ログにまとめたときにそのSSに貼り付けたら良いの?
170名無しさん@ピンキー:04/01/10 23:23 ID:fHO5PfgR
>>165
>しまのり好きのサイトさんの多くは、
>2人の時は「志摩子さん」と呼んでいてほしい、いや、書かれていないだけで呼んでいるはず…
>と脳内保管して「志摩子さん」と呼ぶ乃梨子を採用しているな。
現白氏もこの方式採用じゃないの?
「お姉さま」&敬語っていうのを、前のSSで読んだ気がする。いつのか
忘れたけど。

>>169
ご苦労はんです。個人的にはSSに貼り付けるより、挿絵は挿絵で分割されてた
方が好きです。挿絵は別にまとめて保存したい。
171名無しさん@ピンキー:04/01/11 00:17 ID:HXQzJ49Z
新倉
172名無しさん@ピンキー:04/01/11 00:21 ID:HXQzJ49Z
誤爆スマン。

>>170に同意。
挿絵だけまとめて見たい時あるしな。
しかしそれでは挿絵になってない罠。

>>165
今野タンもそんな設定忘れてるのかも知れんな・・・。
173妄想ショートショート:04/01/11 00:23 ID:lycnYwy0
「お姉さま」
志摩子さんに向かってそう口にした時に分泌された脳内麻薬に、
乃梨子は耐えることはできなかったのだ。
由乃の場合はリリアン育ちでだいぶ免疫ができていたのだが……。
「お姉さま」
「乃梨子、二人の時は『志摩子さん』でもいいのよ?」
「お姉さま……」
「あ、でも、乃梨子が『お姉さま』って呼びたければ、
 そうするといいわ」
「お姉さま!」
174名無しさん@ピンキー:04/01/11 00:26 ID:4tiTwvkY
>173
すまん、萌えた。
175名無しさん@ピンキー:04/01/11 00:29 ID:fZooPB+A
>>173
萌えワロタ。
いや、笑いモエ?
要するにあれだ、(・∀・)イイ!
176名無しさん@ピンキー:04/01/11 00:30 ID:8QVhqKpD
しっかし流れ異常に早いなぁ。
仕事忙しくて時間が少ないから読むのが間に合わないよぅ。
>>119
由乃の気持ち、せつなくて愛しくて、グッときますた。GJ!!
>>133
こういうシチュ好き好き!
いやらしー
>>136
うらやますぃー
>>150
最高!そんな気持ちすっごくわかります
>>155
情景が目に浮かんでドキドキしますた
>>173
「お姉さま!」

職人のみなさま、いつも良作いっぱいありがとう!
漏れにもいつか書かせてね
177名無しさん@ピンキー:04/01/11 00:36 ID:tlqijMZ0
でも志摩子さんは、やっぱり初めて会った時から
ずっと志摩子さんだし、これからだってずっと私にとっての志摩子さんは志摩子さんだし、
できればこのまま、ずっと志摩子さんのままがいいかなって…
178名無しさん@ピンキー:04/01/11 00:39 ID:vAgLZEf/
>176
150の詩は縦読みに気がついてもらえたでしょうか・・・いや感想ありがとう。
179黄色い薔薇 14:04/01/11 00:40 ID:igobP9rM
ダメだ・・・・とてもじゃないけど、眠れない・・・・・。

自室のベッドの中、中々寝付けず、由乃は何度も寝返りを打った。
令の部屋から自宅に戻り、夕食も入浴もすませ、床についた由乃だが、
あまりにも色んな事が一辺に起こったせいか、頭が冴えてしまってとてもじゃないが眠れそうに無かった。
もう何時間もたっているというのに、あの時の令の言葉が、表情が頭から離れない。

女が女を好きなんて、気持ち悪いでしょう?
叶う見込みがない、片思いだから―――。
今の関係を壊す気はないし―――。
まあ、他人だったら、玉砕覚悟で告白したかもね。

まるで、自分自身の告白を聞いているようだった。
由乃を苦しめていたのと、まるっきり同じ悩みではないか。
江利子が好きな事だけでなく、江利子に欲情している事まで馬鹿正直に告白した令。
ひどく、打ちのめされた顔をしていた。
ああ、と由乃は両手で顔を覆った。自分は、何て酷い事をしたのだろう。
令が懸命に守ろうとした秘密を、おいつめて無理やり暴いてしまった。
令にとって江利子への想いは、胸に秘めたまま誰にも知られたくなかったに違いない。
由乃が、令への気持ちを誰にも知られたくないように。
自分は令の心にズカズカと土足で踏み込んで、滅茶苦茶にしてしまったのだ。
不思議と令に決定的に失恋した事よりも、自分が令の心をひどく傷つけたであろう事の方が由乃にとってはショックだった。

自分の本心は結局隠したままの癖に、人の本心だけ探り出そうなんて、ずるいよね・・・・。

私にまで隠さなくていいじゃない、なんてよくもまあ言えたものだ。
思えばあの時は自分の事しか考えていなかった。
自分だけが苦しいのだと思い、この苦しさから解放されたいと、そればかり願っていた。
由乃は色々考えているうちに、いてもたってもいられず、がばっと起き上がった。
窓越しに、隣の家の二階を見る。明かりは既に消えている。
由乃は素早くベッドから降りると、そばにかけてあったカーディガンを羽織った。
このままでは、自分達は今までのような姉妹には戻れない。何とかしなければならない。
180前スレ846:04/01/11 00:41 ID:Bsu+kiLI
SSを投下するでもなく出てくるのも気が引けますが少しだけ。

>キモノさん
自分も同じ考えです。ということで、

>HeUHMWWBさん
もし書きたいと思われるようでしたら、自分のSSはご自由に料理して
もらって構いません。コメディ、ダーク、お望みのままに。

……今更ものすごく言い出しづらいんだけど、タイトル入れんの忘れてたよ。
ホントは「Start Again」ってタイトルだったのに。
初回はsage忘れるわ、次はタイトル忘れるわ、うっかり過ぎる……。
181黄色い薔薇 15:04/01/11 00:42 ID:igobP9rM
家中の者が寝静まっている中、由乃は忍び足で自宅を抜け出し、合鍵で支倉邸に侵入した。
時間が時間だけにノックやインターホンは遠慮させていただいたのだが、息を殺して他所の家に入り込むのは何やら犯罪者の心境だ。
今までも散々無遠慮にあがりこんできたが、こんな風にそっと無言であがりこんだのは、両家の長い付き合いの中でも今回が初の試みなので、何だか落ち着かない。
そっと足音を忍ばせて二階をのぼる。
令の部屋の前まできて、由乃は深呼吸した。

「令ちゃん、起きているでしょ?由乃だよ。」

小声でそうよびかけながら、控えめにノックした。
返事はない。
だが、由乃には、令は寝ていない、まだ起きている、という奇妙な確信があった。
由乃はドアの前に座り込んで、令が反応をしてくれるのを待つことにした。
カーディガンを羽織っていても、暖房の入っていない冬の夜はやはり寒い。
由乃はかじかむ両手に息を吹きかけた。息が白い。
小刻みに震えていると、腰に何か当った。扉が、由乃にぶつかったのだ。
反射的に振り返ると、扉越しに令が不機嫌そうに立っている。

「風邪引くよ。手術が成功したって、体が弱い事には変わらないんだから。」
「うん・・・・。」
「由乃。私が一人でいる時に、こんな風に来るのはもうやめてほしい。」

冷たい拒絶の言葉に、由乃は目を伏せた。
そもそも今回の事は、由乃が勝手に令の就寝中に部屋に上がりこんだ事で起きたのだ。
令がそう言いたくなるのも無理はないように思えた。
現実世界の日常で、息を殺して絶望的な恋をひた隠しにしていた令。
夢の中でぐらい、誰に遠慮する事無く江利子を抱きしめる権利があったっていいはずだ。
由乃の沈黙をなんととったか、令は気まずそうに付け加えた。

「由乃と違って、私は変わってしまったから、今までと同じようには出来ないんだ。
・・・・あのままで、いられればよかったんだけどね。どんどん・・・。」
「令ちゃん・・・。」
「・・・どんどん、汚くなるっ・・・・。」
182黄色い薔薇 16:04/01/11 00:43 ID:igobP9rM
本当の事だよ。私は凄く汚いんだ・・・・。毎日、どんどん汚くなっていくみたいだ。
時々、山百合会の皆の顔が見れない時がある。皆、あんなに綺麗なのに、どうして私だけが汚いんだろうって、悲しくて、恐ろしくてたまらなくなる・・・。
由乃には、わからないでしょう・・・。」

挑発的でありながらどこか自嘲的な令の口調に、由乃は無言で首を振った。
わからないどころではない。それは由乃にも覚えのある感情だ。
無邪気な祐巳の笑顔や楚々とした志摩子の横顔を見る度、こんな邪な想いを抱えているのは自分だけなのだろうか、と時折どうしようもない罪悪感に襲われたものだ。
無言で首を振る由乃に、令はぎこちなく皮肉にわらってみせる。

「無理しなくていいよ。」
「無理なんか・・・・。」
「こんな自分を、由乃に知られるのがずっと怖かった。でも、どうせ誤魔化し通す事など出来ないんだから、逆に知っておいた貰った方がいい。」
「令ちゃん、自分の事をそんな風に言うのはやめて・・・。私は・・・・令ちゃんにそんな事言わせるためにきたんじゃないよ。」
「・・・・じゃあ、何しに来たの?」

驚いたように由乃を見下ろす令に、由乃は少しむっとした。何だその言い草は。
本当に由乃が令を責めるためだけにわざわざ夜中に訪ねて来たと思っていたのだろうか。

「フェアじゃない、って思ったの・・・・・。」
「・・・フェア?」
「私も、ずっと令ちゃんに隠し事していたの。でも、その事を何も言わずに、一方的に令ちゃんにだけ告白させちゃったから・・・・。」
「隠し事って・・・・・。」
「私も、令ちゃんと一緒なの・・・・。好きな人がいるの。女の人で、すごく身近にいる人。見込みが無いのと、良い関係を崩したくないので、ずっと告白もしていないけど・・・。」

令はこれ以上ないという程、色素の薄い大きな瞳を見開かせている。

「令ちゃんが汚いっていうのなら、私も汚いよ。私も、その人の裸とか・・エ・・・エッチな事する妄想とかたくさんしたから。」
「・・・・え・・よ、由乃が・・・?・・・嘘・・・だ、誰・・・?」
「そんなの・・そんなの私の目の前にいる誰かさんに・・・決まっているじゃないっ!!馬鹿!!」
183名無しさん@ピンキー:04/01/11 00:45 ID:igobP9rM
展開遅くてすみません、流石に次回はエロをいれられると・・・・。
184名無しさん@ピンキー:04/01/11 01:14 ID:1C0mHB5b
前スレ846さんとキモノさんとHeタンがSSを渡してスールになった予感・・・。

>183
黄薔薇キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!!!
展開遅いだなんて。気にすることない、ない、ない。
ジリジリした雰囲気が素敵。
185名無しさん@ピンキー:04/01/11 01:18 ID:fZooPB+A
>>183
文章上手いのう。

>>184
>前スレ846さんとキモノさんとHeタンがSSを渡してスールになった予感・・・。
黒薔薇姉妹。一気に三代か(・∀・)
186名無しさん@ピンキー:04/01/11 02:02 ID:tRq3OmAG
もう一焦らし欲しいところ。
187名無しさん@ピンキー:04/01/11 02:03 ID:0XjElyMp
>前スレ846氏
出来れば、同時に貴方のssもサイトに一緒に収録させていただきたいんですけど。
……ダメですか?

キモノ氏の『並行世界』は単体でも素晴らしい出来ですが、だからこそ、
『Start again』(first kiss?)を事前に読まない状態から読むのはいかにも惜しいです。
それに、『Start again』自体このまま埋もれさせるにはもったいないかと。

あんまこのスレを私用に使うのもはばかられるので、
もし了承をいただけるなら、サイトの方でメールなり掲示板なりに頂ければ。
ぶしつけですがよろしくお願いします。

>キモノ氏
了承いただき、ありがとうございます。

ただ、早速ギコナビのログを確認したら、壊れてて全部のレスが取れない状況に;
完結まで遡っての改稿でどこがボツ部分かが不確定なこともありますし、
よろしければメールで、txtかなにかで完全版を頂けませんでしょうか……。
お手数ですがよければお願いします。


……私用スマン。
新作は今書いてるのが書き終わったら取り掛かる予定なので、もうちょっと待ってくれ。
188名無しさん@ピンキー:04/01/11 02:29 ID:PPWuNNsI
>>183
あー、一言言っておく。      ・・・・あんた神だ。
189その七:04/01/11 05:37 ID:igobP9rM
江利子は令の隣に座ると、令の頬に素早く小鳥のついばむような軽いキスをした。
令の肩を軽くつかみ、ソファの上に押し倒す。
そのまま押し倒した令の上に乗っかり、胴着のあわせめに片手をいれて胸を弄る。
「ちょ・・・・お、お姉さま・・・。」
「剣道着ってそそるわね。」
楽しそうにそう言うと、頬や首筋にキスの嵐を降らせ、もう片方の手で袴の紐を解きく。
すると、されるがままに大人しくしていた令が、途端に慌てて身をよじらせる。
袴が下ろされるのをなんとか阻止しようと、必死に脚をばたつかせ始めた。
「こら、大人しくなさい。」
「で、でもそれはちょっと・・・・。」
「下着つけてないからって、そんなに恥ずかしがらなくてもいいじゃないの。」
「っ・・・・!!」
「剣道やっている人はみんなそうなんでしょう?知っているわよ。」
「み、皆ってわけではありませんけど・・・ってわああ。」
「隙ありっ!!」
江利子は勝ち誇ったようにそういうと、袴を剥ぎ取り、ソファの下に放り投げた。
令は上半身の胴着のを必死に書き合わせ、真っ赤になって、両膝を揃えてソファの上で丸まっている。
「令の足、好きよ。とっても綺麗・・・。」
江利子は令の右足をつかむと、軽くふくらはぎに接吻した。
令は余程恥ずかしいのか、顔を真っ赤にしながら、両目を閉じたまま俯いてしまった。
令に抵抗する意志がなくなったのを見て取るや否や、江利子は大胆になった。
令の首筋から胸元にかけて唇をなぞらせ、指を内股の方に厭らしくはわせる。
「あっ・・・・。」
「ご褒美欲しいんでしょう?」
「キ、キスを頂ければ、私は・・・ああっ・・・・。」
「あら、じゃあコレはいらないの?失礼しちゃう。」
「はぁ・・・あっ・・・お、お姉さま・・・・。」
「でもまあ確かに・・・・・これじゃあ頂いているのは私のほうね・・・。」
190その八:04/01/11 05:39 ID:igobP9rM
あ、あの女・・・・。

あまりの江利子のセクハラぶりに、克美は見ていられなくなって目をそらした。
キスまでは合意としても、その後の傍若無人ぶりは目に余る。
これでは自分に逆らえない下級生――妹――を嬲り者にしているだけではないか。
時代劇に出てくる助平な悪代官とどうちがうというのだ。
無人(実は克美がいるのだが。)とはいえ、一応校内であるため用心しているのか、それとも、単に恥ずかしいのか、令は必死に声を押し殺している。
それでも時おり、耐え切れず江利子の攻めに「んあっ・・・。」とか「うん・・・。」だの短い声を漏らしている。
普段の清潔で凛々しい雰囲気からは考えられない艶めいた令の声に、ガラにもなく克美はおろおろせずにいられない。
「ふふ、令、可愛いわ。食べちゃいたい。」
「や、やめて下さい。」
「本当よ。」
「じ、自分が・・・可愛くない事ぐらい知っていま・・んっ。」
「令は可愛いわよ。世界一可愛いわ。」
聞こえてくるバカップルの会話にうんざりしながら、克美はとにかくコトが早く終わってくれる事を祈った。
会話の合間に聞こえてくるのは令の苦しげな息遣い、甘い嬌声、江利子のキスと・・・・くちゅくちゅという卑猥な音だった。
行為からは目をそらす事が出来ても、音を完全に遮断する事は出来ない。

ったく、いつまでねちっこく攻めているのよ、あの女・・。とっとと終わらせろっての!!

思わず心の中で悪態をつかずにはいられない。
只でさえ、今日は勉強が遅れていて、まだノルマを片付けていないのだ。
覚えなければいけない英単語が、公式が、年表が沢山あるというのに。
鳥居江利子は妹とできているとか実はキス魔だとか言葉攻めがお好きとか袴プレイに燃えるらしいとか、支倉令は耳が弱いとか、そんな知識をつめこんでいる場合ではないのだ。

・・・・・ああ、早く帰って勉強がしたい・・。

克美は入学以来はじめて、真剣にマリア様に祈った。
191名無しさん@ピンキー:04/01/11 06:31 ID:gXhHC3/Y
良作ばっかりでほんとすげーなー。皆さん乙
192名無しさん@ピンキー:04/01/11 08:38 ID:9vQAgZ2r
>鳥居江利子は妹とできているとか実はキス魔だとか言葉攻めがお好きとか袴プレイに燃えるらしいとか、支倉令は耳が弱いとか、そんな知識をつめこんでいる場合ではないのだ。

ワロタ。大層面白い。毎度楽しみにしております。
黄豊作だなあ、つか江利子さまはやっぱいいなあ。
193名無しさん@ピンキー:04/01/11 13:00 ID:V6Qftb7R
>克美は入学以来はじめて、真剣にマリア様に祈った。
ラストの〆方がよかった。この話は好きだな。
194名無しさん@ピンキー:04/01/11 18:29 ID:/XhPaBWc
その六がない予感
195名無しさん@ピンキー:04/01/11 18:38 ID:yzOFDfwx
本当だ。
196名無しさん@ピンキー:04/01/11 21:47 ID:GhxZfV40
今日は人いないねえ。
連休だし皆旅行にでも行っているんかな?
197名無しさん@ピンキー:04/01/11 21:56 ID:pkDEjG9K
連休だしね。

住人A:病院へ忍び込んでいる
住人B:保健室の隅で息を潜めている
住人C:喫茶店で客を装い夜明かし
住人D:タイをわざと乱し中
住人E:駅で寝台列車を予約
住人F:支倉家を探して東奔西走

各自取材後、レポートを提出するように(・∀・)
198名無しさん@ピンキー:04/01/11 22:03 ID:D3n2OSPd
馬鹿でかい烏賊の怪物を捜しに海に行きますた。
まじで寒かった・・・。
199名無しさん@ピンキー:04/01/11 22:06 ID:N63+R3/o
状況は手術前。令は由乃との愛を深める行為をしたいが、
病弱な身体が邪魔して、いつもキスか抱擁止まりで終わってしまう。

由乃に負担をかけまいと「かまわないよ」と笑顔で接する令だが、胸の
奥でくすぶる、焦りに似たやるせない感情が日増しに大きくなっていく。

ある日の放課後、薔薇の館で1人っきりで作業していた志摩子に、いつしか
由乃の面影を重ねた令は、情動の赴くままに最初で最後の過ちを犯してしまう。

そんな話が読んでみたいです;´Д`)
200名無しさん@ピンキー:04/01/11 22:08 ID:GhxZfV40
ご自分で書かれては。

っていうか志摩子を一体何だと思っているんだ、その令様は・・・・・。
201名無しさん@ピンキー:04/01/11 22:25 ID:+dlFWVup
いや、どっちかっつーとその立場は祥子さまのが適任かと。
202名無しさん@ピンキー:04/01/11 22:26 ID:uiu7bHjx
213 名前:イラストに騙された名無しさん 投稿日:04/01/11 22:04 ID:pRCLcbZ2
>>209
旧制女学校では、体育の授業や運動部の存在は
「健全な母体の育成」という名目で容認されていましたね。

リリアン学園も戦時中は竹槍訓練とかやってたのか、
それとも公立の女学校とは一味違って薙刀でも振り回していたのか…?。

(以上転載)

民明書房刊『日本聖少女十字軍記』(春日せい子等編・1989年)によれば、
戦時中、キリスト教系の学校は敵国と日本の国民意識との間で板挟みになっており、
リリアン女学園もその例に漏れなかった。
同学園は万一の際の自衛ため独自の軍事訓練を行っており、
生徒のみで組織的な戦闘を行う仕組みも作られていた。

紅黄白の三薔薇は、そもそもこの生徒部隊の司令職の呼称であると同時に、
学園の守りを象徴する三つの武器の名称だった。現在も密かに存在している。
この武器は武器技術の進歩に合わせて度々作り変えられているが、
現在は、ロサ・キネンシスは大口径拳銃、
ロサ・フェティダは一組の二挺拳銃、
ロサ・ギガンティアは狙撃銃である。
かつてはロサ・ギガンティアが種子島銃であったり、
ロサ・フェティダが軍刀であったりした時代もあったらしい。
203名無しさん@ピンキー:04/01/11 22:30 ID:niXyWmrd
>>199
「私では駄目なの?。由乃ちゃんだと思って、私を…」
「…ロ、ロサ…黄薔薇さま!その髪型は…」
「ああ、鬘よ。せめて雰囲気だけでもと思って…似合ってないかしら?」
「…い、いえその…」
204名無しさん@ピンキー:04/01/11 22:37 ID:QbyMYxa4
>>199
ご自分で書かれては。いや。もう。是非。頑張れ。
デフォルトカップリングの上に成り立つ外道カプ話は、難しいけど相当面白いネタだと思う。
205名無しさん@ピンキー:04/01/11 22:41 ID:pkDEjG9K
令さまも黒薔薇への道に
206名無しさん@ピンキー:04/01/11 22:49 ID:2/DaMU7/
>>154
>車両の端の二人用ボックス
>
この位置って他の座席に比べ、揺れが大きい&騒音が大きいんですよね。
大声上げてもバレ難かったり揺れのせいで思わぬトコロに手がいったり...

(参考)
ttp://homepage1.nifty.com/hodo/burutore/izumo/b/izubc_c1.htm
207名無しさん@ピンキー:04/01/11 22:49 ID:8QVhqKpD
>>70
いいないいな〜。それ、やりたいな〜。
ところで、かきざき和美「闘奴ルーザ」は既出?
1988ごろSMスナイパーに連載されて単行本化された漫画。
ギリシア時代?のスタジアムで死闘を演じる女奴隷たちの話なんだけど、
生き別れの妹との悲しい戦いとか、ヒロインの命の恩人の女奴隷が出てきたり等々
マイナーじゃなければそこそこエロパロネタになりそうな漫画ですた。
208名無しさん@ピンキー:04/01/11 22:51 ID:8QVhqKpD
す、すみません!
誤爆でした!
氏んでお詫びします!┏(>o<)┓
209名無しさん@ピンキー:04/01/11 23:21 ID:jhL1aRka
すみません
乃梨子が霊媒体質になってしまって
たとえば剣道部員の霊が取り付いた、乃梨子が剣道着を着た令さmをおそったり、
生臭坊主の霊が取り付いた乃梨子が、尼さんの格好をした志摩子さんを荒縄で縛って言葉攻めしたり、
祥子さまの生霊が取り付いた乃梨子が、タイの曲がった祐巳を襲う話妄想したんですが
書いてくれる方いませんかね?
210名無しさん@ピンキー:04/01/11 23:30 ID:di8OFdAZ
>>209
どういう妄想なんだw
とにかく自分で書いてみそ
211199:04/01/11 23:32 ID:N63+R3/o
>200
>204

分かった。仕事の都合で春までは無理だが、一段落ついたら、がんがって書いてみる。

>209
>書いてくれる方いませんかね?
理想は自分で書くこと。ちょうどいい、俺と一緒に職人の門をくぐってみないか?
212名無しさん@ピンキー:04/01/11 23:36 ID:kd37qAKs
>209
霊媒体質を持ってくる必然性は別にして、挙げられてる例に無理がありすぎる。
いや、漏れの想像力(つうか妄想力)が足りないのかも知れんが・・・。
213名無しさん@ピンキー:04/01/11 23:41 ID:/p0gDPuu
>祥子さまの生霊が取り付いた乃梨子が、タイの曲がった祐巳を襲う話

ごめん、なんかワラタw
214名無しさん@ピンキー:04/01/11 23:51 ID:di8OFdAZ
>生臭坊主の霊が取り付いた乃梨子が、尼さんの格好をした志摩子さんを
ここは「聖さまの霊が取り付いた」でひとつ。
そんでもって「シスターの格好をした志摩子さん」でもうひとつ。

215209:04/01/12 00:08 ID:77OUv6vi
>>211 実は前々スレから書いてます。 一番文章下手なやつです。

>>214 私の妄想では、場所は志摩子さんちで、まず素面でシスターの格好でやって、ちょうど
       尼さんの服があったので志摩子さんに着せたら乗り移られるってかんじです。

>>213 それは祥子さまは、タイが曲がっている祐巳に欲情していて
       それをガマンしてるうちに生霊になった、てかんじです
216名無しさん@ピンキー:04/01/12 00:14 ID:jlLEe8do
新倉庫の人、乙です。
217名無しさん@ピンキー:04/01/12 00:30 ID:jlLEe8do
このスレって絵の職人さんって少ないの?
もっといそうな気がするけどなぁ。

話しは全然変わるが、ここって21禁だよね?
21禁と18禁ってどうちがうの?
218名無しさん@ピンキー:04/01/12 00:38 ID:QHwHka55
>>217
普通の絵なら描けるけど、エロだと難しいって絵描きさんもいるんじゃないかな。

21禁は、確かこの板を置いてるサーバーがどっかよその国で、そこの法律だと21歳未満は
えろえろダメよーん、みたいな話しだっだと思う。
違ってたら誰か補足よろ。
219名無しさん@ピンキー :04/01/12 00:41 ID:cv8FyoEw
18禁=百合
21禁=レズ
220名無しさん@ピンキー:04/01/12 00:45 ID:90ngFyAR
>>217
現に甘茶タンが絵描きだったということがこの前発覚したではないか
221名無しさん@ピンキー:04/01/12 00:46 ID:jlLEe8do
thnx
222名無しさん@ピンキー:04/01/12 00:52 ID:mhjKL9cV
>>119-123の続きです。
ゆうべの黄薔薇豊作のあとで恥ずかしいですが…
223名無しさん@ピンキー:04/01/12 00:53 ID:mhjKL9cV
『ねえ令ちゃん。キスってしたことある?』
『ば、ばか。何言ってるの。あるわけないじゃない』
『ふーん。じゃ、してみよっか』
『こらっ! そういうのは大切な人のためにとっとくもんなの!』
『いいじゃん、減るもんじゃなし。令ちゃん、コスモス文庫の読みすぎ』
『そうかなあ』
『そうだよ』
『…じゃあ、一回だけ』
『うん』


そんな会話をしたのはいつだったか。
ずっと大切な従妹だって思ってた。
高等部に入ったら、当然妹になるんだって思ってた。
由乃とずっと一緒にいる。私だけが由乃を守れる。
そんな想いで今日を迎えたのに。

由乃が私の妹になる事を負担に感じてたなんて、考えもしなかった。
224名無しさん@ピンキー:04/01/12 00:55 ID:mhjKL9cV
私の唇が由乃のそれと重なる。
初めはただ触れるだけ。そして、少し吸うように。

「好きだよ、令ちゃん…」
由乃の閉じた瞳がすぐ近くにある。
まつげに捕らわれたきらきらした涙のかけら。そのほかにも目じりに新しい涙が生まれ始めている。
もう泣いて欲しくない。
由乃の目に口を寄せ、生まれたての涙を吸った。
そのまま手のひらを使って頬を拭ってあげる。
「由乃、お願い。もう泣かないで」
由乃はうん、うん、と小さく頷く。けど、ぽろぽろと出る涙は止まらない。
名前を呼びながら、幾度となくキスを繰り返す。
「もっとキスしてよ」
抱きしめ、頭を撫でながら優しいキス。
「足りない。足りないよ」
両手で由乃の顔を包み、そっと唇に触れる。

数え切れないほどキスしたのに、由乃は泣き止まない。
閉じた目からは次々と涙があふれ、首を振りながらキスをねだる。
「由乃」
もうどうしていいかわからない。由乃が私の目を見てくれない。
頑なに心を閉ざし、私のキスに違うと言いつづける。
「教えてよ。私はどうしたらいいの…?」
訊ねると、由乃は眉根を寄せ、まだ分かってくれないんだねと悲しげにつぶやいた。

「そんなキスじゃ嫌。幼馴染のキスじゃ、いやだよ。気を使われるのは、いやだよ」
225名無しさん@ピンキー:04/01/12 00:56 ID:mhjKL9cV
涙に潤んだ瞳から迸る意思が私を鋭く貫く。
電にうたれたかのように動けない私を前に、由乃はそっと目を閉じ心持ち顎を上げた。


私の手が震えてる。初めてキスした時の何倍もみっともないくらいに震えてる。
指先で由乃の顎を撫でる。
薄く開いた唇からかすかに漏れる吐息。
「由乃…いいの?」
違う、由乃に聞きたいんじゃない。この先に踏み出す勇気が私にないんだ。
「いいよ。令ちゃんだったら、いいよ」
ごくり。唾を飲み込む音はどちらのものか。
由乃の両耳の後ろに手を当て、しっかりと掴む。


初めての、恋人同士のキスをした。
226名無しさん@ピンキー:04/01/12 00:57 ID:mhjKL9cV
舌を由乃の中に滑り込ませる。既に由乃の舌が待ち受けていて私を迎えてくれた。
お互いの舌先を円を描くように絡める。
少し差し入れると、由乃の並びのよい歯があった。右から左へ、左から右へと次々と舐める。
「ぅふぅ…」
由乃の溜息。ゾッとするほど色っぽい。
由乃の腕が私の首に廻された。お互いの手が相手を決して離さぬように縋りつく。

私のが覆いかぶさるような体勢になっているのに、由乃の舌が唾液を纏って侵入してきた。
私は唾液をたっぷりと吸い、味わう。息苦しくなったところで、唇を離す。
「ん…は…」
甘い声。由乃の口から出たものではない。
思わず顔を上げ、部屋を見回して他に誰か人がいるのかと探してしまう。
そこで、自分の口から出たものだとやっと気付いた。

「令ちゃん…?」
急に顔を離した私を由乃が見つめている。
部屋をきょろきょろしてた私を見て、由乃はまたちいさく頷いた。
上気した頬をさらに紅く染め、タイをほどきだす。それが終わると、ウェストのジッパーを開けた。
「由乃」
「制服、しわになっちゃうから」
二人とも声がかすれてる。由乃は私の仕草を誤解してるんだ。
止めなきゃと思うが、声も出せずに制服を脱ぐのを見守るばかり。
ばさり。
重い音を立てて制服が落ちた。
白い肌が蛍光灯を反射して輝いている。

「えへへ」
照れ笑いを浮かべた由乃が私に手を差し伸べた。
その手に導かれるように引き寄せられる。
抱き合うと、もつれるようにベッドに倒れこんだ。
227名無しさん@ピンキー:04/01/12 00:59 ID:mhjKL9cV
…困った。
押し倒したはいいものの、その先に何をしていいか分からない。
恋人のキスだって由乃にいわれてやっと気がついたくらいだ。
これ以上をする心の準備なんてできてない。
そんな由乃はといえば、私とは対照的に穏やかな笑みを浮かべて私を見てる。
「令ちゃん」
由乃は私の手をとり、胸に当てた。
キャミソールごしにでもその肌の暖かさが伝わってくる。
その鼓動までも感じた時、由乃の心臓の事に思い至った。


私の表情の変化から、私が由乃の体を気遣っているのを察したらしい。
由乃は小さく笑う。
「うん、令ちゃん。すごくどきどきしてるよ。
 でもね、いつもみたいに胸が苦しくないの。
 苦しくないのに、どきどきしてる。不思議だね。
 だから、大丈夫」
そこで言葉を切って天井を見上げる。
しばらくしてそのまま目を閉じ、静かに言った。
「それに、令ちゃんだったらいいよ。何があっても」
228名無しさん@ピンキー:04/01/12 01:00 ID:mhjKL9cV
迷いは晴れた。
由乃に唇を押し付けながら、キャミソールを脱がせる。
由乃も負けじと私のシャツのボタンを外す。
お互いに下着姿になったところで抱き合う。
四月とはいえ、夕方になったら部屋の温度はだいぶ低くなっている。
相手の肌を少しでも感じられるように、私の熱を少しでも与えられるように、体全体を由乃に擦り付ける。

繋ぎあわせた唇からひっきりなしに音がもれてる。
それは私の溜息だったり、由乃のつばを啜る音だったり。
愛してる、そんな言葉が口に出た。
由乃が一瞬目を見開くが、すぐに私にキスを返してきた。
「うん、私も愛してる」
そうだ。私は由乃を愛してるんだ。
愛してる。愛してるよ。


由乃の小ぶりな胸に触る。痩せた体を壊さないように撫でる。
心臓の上、透明感のある肌に
どうか由乃を壊してしまうことのないようにと祈りを込めて口づけする。
そのまま横にずらして乳首を口に含んだ。
「ぅぅん!」
肌寒いからかそれとも興奮の為か、すでにつんと可愛らしい自己主張。
その澄ました様子が由乃の性格を思い出させる。
くすりと笑って、ぴんと指で弾いた。
229名無しさん@ピンキー:04/01/12 01:01 ID:mhjKL9cV
私の手、剣道で硬くなった皮膚をもつ手が由乃の太股を撫でる。
膝から付け根までゆっくりと撫で上げると、それにつれて由乃が脚を閉じてしまう。

「…こわい?」
「うん」
「私も」
ぴったりと合わされた内股から手を引き抜き、おしりのほうに這わせる。
おへそから脇腹までを舐めながら、薄いおしりを優しく掴んだ。

「はぁーーーっ」
由乃が深い呼吸する。気を落ち着かせる為に胸に手を当てながら何度も繰り返す。
私はかちかちと鳴っている歯の間に舌を差し込み、太股を幾度となく撫でた。
わずかに緩んだ太股の間に再度指を入れ、ショーツ越しに割れ目を撫でる。
由乃の眉が跳ね上がった。

私の指が這うごとに由乃の眉もぴくぴくと動く。
「うぶっ…うう、ふん…」
唇を離さぬままショーツを引き下ろし、直にそのぬるつく割れ目に触れた。
「んんんんっ!」
悲鳴を殺すかのように由乃が唇を押し付けてくる。
私が割れ目のうえの、一番敏感なところに触れるとその力がさらに強くなった。
「んーー! んーーっ!」
脚をがくがくと震わせ、きつく目を閉じ快感に耐える。
重ねた唇からひっきりなしに息が漏れてる。
あまりにその息が荒いので、早く終わらせてあげなきゃと思った。
230名無しさん@ピンキー:04/01/12 01:03 ID:mhjKL9cV
「由乃。最後までするよ」
してもいい? なんてもう訊かない。確認じゃなくて宣言。
私は中指に蜜をたっぷりまぶすと、割れ目をかき分けて入り口に当てた。
「自分でしたこと、あるよね?」
「うん。大丈夫だよ」
何が大丈夫なものか。
最後の時を前に、小さな心臓を高鳴らせ無理して笑ってる由乃がたまらなく愛しい。
入れる。
かすかに濁った水音を立てながら私の指が入っていく。
「うわぁ…」
二人してそんな息をついてしまう。
「すごいね…。あっついよ」
まだ指先しか入れてないのにこの熱さはなんだ。
自分も同じものを持っていて、何度も触ったことがあるのにそう思う。
誰よりも長く接してきた由乃にこんなものがあるなんて。反則じゃないのか。
多少の抵抗は感じつつも、とうとう指の付け根まで飲み込まれてしまった。

ひねりと抜き差しを繰り返しながら、由乃の甘い声に聞き入る。
その声も、快感に乱れた顔も、真っ赤に染まった肌もなんだか違う世界の出来事みたいだ。


「令ちゃん、令ちゃん、好きだよ。大好き…」
私だけのお姫さま。なんて素敵なんだろう。
「好きだよ由乃。私がいるから」

私がいるから。
その言葉を聴いた瞬間、とうとう由乃は高みに登りつめてしまう。
指先に熱い飛沫が浴びせられるのを感じながら、とうとうやったんだと深い達成感を覚えていた。
231名無しさん@ピンキー:04/01/12 01:05 ID:mhjKL9cV

「…だから、そんな事言われたこともないし、多分誰も思っていないってば」
「え?」
「由乃の体のこともお姉さまにはきちんと言ってあるけど、
 それでも『あなたがそんなに好きならきっと素敵な子なんでしょうね。楽しみだわ』っておっしゃてたよ」
「え? あれ、うそ…」
「嘘じゃないよ。今日だって、来れないって知ってみんなすごく残念がってたぐらいだし」
「…反対されてたんじゃないの?」
「ううん。一度も」
「…っ! なんで早く言わないのよ! 令ちゃんのばか!」
「ちょっと、枕で叩かないでよ。だから何度も『みんな楽しみにしてるよ』って言ったじゃない。全部由乃の思い過ごしだよ」
「だって。それは…」
「…」
「…信じられなかったんだもん」
「…」
「ごめんね。でも、どうしても信じられなかった」
「うん」
「でも、もう平気。もう自分の体に引け目を感じたりしない。大丈夫」
「うん」
「…」
「もし、」
「え?」
「もし、そんなことはないと思うけど、万が一、お姉さまがたが文句を言うようなことがあったら」
「…うん」
「私が守るから。何があっても守るから。絶対に守る、約束する。私の妹は由乃しかいないから」
「…ありがとう」
「…由乃、泣いてるの?」
「令ちゃんだって泣いてるよぉ」
232名無しさん@ピンキー:04/01/12 01:07 ID:mhjKL9cV
二人で涙を流しながら、笑いあった。


明日、私は薔薇の館に由乃を連れて行く。
世界で一番素敵な仲間に、世界で一番素敵な妹を紹介するために。



おしまい
233名無しさん@ピンキー:04/01/12 01:09 ID:mhjKL9cV
これにておしまいです。

病弱由乃って書きやすいなぁ…。
234名無しさん@ピンキー:04/01/12 01:12 ID:jlLEe8do
キタ*・゚・*:.。..。.:*・゜(*´∀`*)゚・*:.。..。.:*・゚・*!!!!!

GJ!!
235名無しさん@ピンキー:04/01/12 01:28 ID:RwNwQccR
ど、どきどきした…グッジョブ。
236名無しさん@ピンキー:04/01/12 01:34 ID:8I1z7DWx
>202

公立の女学校でも薙刀やってたところは結構在りましたよ。

 中学時代の担任とウチのお婆さまが女学校時代の薙刀の双璧だったって聞いたこ
とがあるよ。
237名無しさん@ピンキー:04/01/12 01:50 ID:WZbmnznp
>>222
すっげー良かったです。
正当派の恋愛って感じですごいドキドキしました。こういう話大好きなんだよなぁ・・・w
次作も是非書いて頂きたい!
238名無しさん@ピンキー:04/01/12 01:58 ID:GKsGkrFD
>>202
そうか、白薔薇さまはスナイパーなのか。
じゃあやっぱり、スナイパーの例外なく、ベッド上では無敵なんだろうな。
239名無しさん@ピンキー:04/01/12 02:05 ID:KB3EEtJS
嗚呼、甘い黄色、蜂蜜分多し。ご馳走様!
しかし、別薔薇、いや別腹に、白いお砂糖や甘くて美味しい赤いリンゴもお待ちしています。
240名無しさん@ピンキー:04/01/12 02:58 ID:SO6C3xqO
>>233
素晴らしい!
241名無しさん@ピンキー:04/01/12 02:58 ID:lRTe4Et8
>>236
薙刀をやってたかいなかったかは、指導者の先生がいたかどうかでしょう。
公立で「県都の名門」と言われた女学校
(「○○高女」といったように県庁所在地の名前が付く)
であれば、師範の資格を持った先生がいたようです。

私の今は亡き祖母二人は、それぞれ普通科と商業科の女学校出身だったの
ですが、戦時中は前者は薙刀、後者は竹槍だったとの事です。
242名無しさん@ピンキー:04/01/12 03:29 ID:cQCBCsKN
白薔薇姉妹の濃厚なエロも書いてください
243名無しさん@ピンキー:04/01/12 09:41 ID:cv8FyoEw
>342
下手でもいい。思い切って自分で投下してみるのも一興だ。
244名無しさん@ピンキー:04/01/12 12:35 ID:p3QSnxo1
>>239
>別薔薇、いや別腹
ちょとワロタ
245名無しさん@ピンキー:04/01/12 13:08 ID:9AL/5hzs
shinoさんのが大好きなんだけど
SOOOOOO OOshinoはHPなのかなぁ…
246名無しさん@ピンキー:04/01/12 13:10 ID:9AL/5hzs
すまん注意力が足りなかった…
247名無しさん@ピンキー:04/01/12 13:15 ID:ZfQESd8G
「女性はこぶしなど握らぬほうがいい ・・・ 女性にはなぎなたが適している」ってね
248名無しさん@ピンキー:04/01/12 13:32 ID:90ngFyAR
祥子さまは薙刀が似合いそうだ、
そういやうちの学校の体力測定で記入シートに部活欄があったんだが
上位に入る自信のある生徒だけがそこになぎなた部と書く特権を持っていてだなあ…

ところで何でこんな話になってんの?
249名無しさん@ピンキー:04/01/12 14:04 ID:XtGbx12R
新倉庫の人です。

「並行世界」と「平行世界」はどちらが正しいのでしょうか?>作者さま
正しい方に直して倉庫に入れてよいですか?

連休遊びまわってたからログの取得も自分のHPの更新も全然出来てないよ(´д⊂)
250名無しさん@ピンキー:04/01/12 14:12 ID:yPV40Nnn
202が本土決戦ネタで薙刀振ってきたからでしょう。

祥子さまもだけど志摩子さんも薙刀が似合いそうだ。
祥子さまはご自宅に入った賊を演舞用の木の薙刀で賊をねじ伏せるのが。
志摩子さんは、落城寸前の御殿の中で真剣の薙刀を小脇に抱えた悲壮な姿が似合う……。
251名無しさん@ピンキー:04/01/12 14:16 ID:HNeSgEB6
今気がついたけど、黄色い薔薇と保健室は同じ人なんだね。
IDが一緒だ。

>>233
素晴らしいです。
252名無しさん@ピンキー:04/01/12 14:19 ID:g7mg/gqO
>>202
というわけで昔のロサ・キネンシスは薙刀ってことで
253名無しさん@ピンキー:04/01/12 14:21 ID:cv8FyoEw
武道板出身なんだが、過去の薙刀スレで
母親がノーパソで薙刀やってたって書き込みを見た記憶がある。
まあ、下履かずに剣道やってるヤシもいるし、充分ありうるかなと。
254名無しさん@ピンキー:04/01/12 14:37 ID:4hvvD6Qt
>>159の続き投下します。
メール欄は「寝台列車編sage」です。
255現白SS4インターミッション2(3-1):04/01/12 14:40 ID:4hvvD6Qt
しばらくの後唇を離すと、乃梨子は志摩子の身体に両腕を回して囁いた。

「志摩子さん……いい?」
「そんなこと、聞かないで……」

どちらからともなく二人並んで寝台に腰を掛けると、再びゆっくりとキスをした。
そして重ねた唇に次第に熱を帯びさせながら、乃梨子は志摩子の肩に置いていた手に
力をかけた。なんとか狭い寝台に潜り込み、二人並んで横になる。
乃梨子が寝台のカーテンを閉めると、狭い空間に二人だけの密室が出来上がった。

一人用の寝台は二人で入るにはさすがに狭く、ほとんどぎゅうぎゅう詰めの状態だ。
しかしその狭さのおかげで遠慮なく志摩子と密着することができて、乃梨子は内心
喜んでいた。

「ふ……あ……」
「ぅんっ……」

寝台に横たわり互いの身体に腕を回しながら、深い口接けを続ける。唇を開き志摩子の
舌を受け入れると、口内を愛撫される甘美な感覚に思考能力を急速に奪われていった。
そして口接けに夢中になっていた二人の身体は無意識のうちにより強い密着感を求めて
動き、いつの間にか自然と脚が絡み合うような体勢になっていた。

自分の脚に絡まる志摩子の脚の感触に、乃梨子の下腹部は早くも疼きだし、たまらず
志摩子の秘部に手を延ばした。

「はあ、あ……」

スカートの上から軽くさすり、悶え始めた志摩子の反応を確認する。そして軽く裾を
まくり上げると、素早く中に右手を差し入れた。
ショーツの上から志摩子のふっくらとした恥丘に触れた時、志摩子の手が同じように
乃梨子の脚の間に添えられた。スウェットの上からやさしくさすられると、じわじわと
した気持ちよさが乃梨子の秘部に広がってくる。
256現白SS4インターミッション2(3-2):04/01/12 14:43 ID:4hvvD6Qt
始めは優しくゆっくりと、しかし興奮が高まるにつれ、二人の指の動きは速く
大きくなっていく。

「ん……、あっ……」
「乃梨子……」

動きが激しくなってきた志摩子の指遣いに負けじと、乃梨子も自分の指を押し
付けるようにして志摩子の秘部を縦になぞる。志摩子のそこはショーツの上からでも
熱い蜜のぬめりが感じられるほど、しっとりと濡れてきていた。

布越しに志摩子の蜜で自分の指が濡れ始めたのを感じ取ると、乃梨子は直接その
部分を触ってみたくなった。その欲望に忠実に、ショーツの脇から指を滑り込ませる。
すると志摩子のそこは、確かに溢れるほどに熱く濡れていた。

「あ、んんっ」

前触れのない急な直接的な刺激に感度が高まったのか、乃梨子が指を浅く割れ目に
這わせただけで、志摩子は小さく声をあげ身体をびくっと震わせた。
その志摩子の反応に気をよくし、乃梨子は秘所の中にさらに深く指を差し入れ、
二枚の花びらの間を縦にそっとなぞり上げた。

「あ……ふっ、あっ」

漏れ出る声を必死に抑えているのか、志摩子の唇がふるふると震えている。
乃梨子の秘所をさすっていた志摩子の手の動きは、いつの間にか止まっていた。

自分の身体も疼いていたが、今はそれよりも志摩子のことを自分の愛撫で悶え
させたい。自分の指の動きに合わせて喘ぐ志摩子を見ているうちに、そんな気持ちが
乃梨子の中で強くなっていた。
257現白SS4インターミッション2(3-3):04/01/12 14:45 ID:4hvvD6Qt
志摩子の濡れた花びらを愛撫していた指を止め、一旦ショーツの中から手を抜き
取ると、志摩子の肩を押さえ仰向けにさせた。
そして志摩子の上に覆い被さるようにして片手をつくと、熱っぽい眼差しで
舐めるように志摩子のことを見つめながら、シャツのボタンに手をかけた。
ボタンを一つずつ外していく度に、開いたデニムの生地の間から志摩子の白い素肌が
ちらりと覗く。

「少し肩上げて」

全てのボタンを外し終わると、合わせ目から微かに現われた志摩子の肌に更に情欲を
促され、乃梨子は早速シャツを脱がしにかかった。
シャツを肩から引き下ろし、両袖から腕を抜き取り下へと引っ張る。
横になったまま脱がせるのは少し手間がかかったが、シャツを完全に脱がせ終わると、
志摩子の白い肩と柔らかそうな胸のふくらみ、そして腰へと続くなめらかな身体の
曲線が露わになった。

「んっ、乃梨子……」

下で乃梨子にされるがままにシャツを脱がされた志摩子の言葉は、少し咎めるような
響きを含んでいた。
手つきが少し乱暴だったのだろうか。乃梨子はそうも思ったが、もう止められないのも
分かっていた。志摩子の滑らかな素肌を目にした瞬間、その身体の全てを見たくなった
のだ。

脱がせたばかりのシャツをカーテンの隙間から寝台の下に落とし、次にスカートの
ファスナーに手をかける。
そのまま腰からスカートを抜き取ると、勢いに任せショーツも引き下ろした。足を
両腕で抱え上げ、そのままするりと取り除く。

そうしてむしり取るように全ての衣服を脱がし終えると、薄暗い寝台には全裸になった
志摩子が悩ましげに横たわっていた。
258現白SS4インターミッション2(3-4):04/01/12 14:47 ID:4hvvD6Qt
志摩子は少し恥じらい気味に顔をそむけ、露わになった裸身を隠すように両腕を
胸の前で交差させている。

「乃梨子、あまり見ないで……」

顔をそらしたまま僅かに視線だけをこちらに向け、志摩子は小さく呟いた。

(志摩子さん、可愛すぎるっ……)

しかし乃梨子の視線を拒もうとする志摩子のそのしぐさは、乃梨子の情欲に
更に火を点けてしまっただけだった。

「見ないでって、一緒に温泉だって入ったじゃん」
「でも……」

なおも抗議の声をあげようとする志摩子の腕を掴み、覆い隠していた胸から
引き剥がす。

「あっ」

驚いたような志摩子の声を無視し首筋に唇を落とすと、志摩子の唇から甘い吐息が
ひとつ漏れた。

「志摩子さん、綺麗……」
「言わないで……恥ずかしいから……」

細い肩へと舌を這わせ、左腕を上げさせて二の腕を唇でついばむ。
志摩子の身体は隅々まで火照っているようで、口接けしながら肌に顔を寄せると、
伝わってくる熱い感触が頬にとても心地良かった。
259現白SS4インターミッション2(3-5):04/01/12 14:51 ID:4hvvD6Qt
乃梨子が志摩子の肩や腕に舌を這わせていると、志摩子の右手が乃梨子の頬を
撫でてきた。乃梨子はその手のひらを取り、細い指先に軽く口接ける。すると
志摩子も同じように乃梨子の右の手を取り、その指に唇をつけた。

はじめは愛しげに互いの指に軽く口接けをしていただけだったが、すぐにそれも
熱を帯び始め、舌で舐めあげたり口に含んだりと指への愛撫は徐々に大胆になって
いった。とろんとした眼差しで見つめ合いながら、舌で互いの指を愛撫する。

「んむっ……」

志摩子の指を舐めあげながら、自分の指で志摩子の口内を探りまわる。舌やその
裏側を優しくなぞると、その動きに合わせて生温かく柔らかい舌が指に絡められる。
そうして柔らかい舌を指でまさぐっていると、志摩子のその舌の感触をもう一度自分の
舌で味わいたいという欲望が乃梨子の中で強くなってきた。志摩子の口から指を抜き
取り、空いた志摩子の唇を、自分の唇で荒々しく塞ぐ。

「ふ…ぁ…」
「んん」

ぴちゃぴちゃと、音を立てて舌を絡め取る。柔らかい唇と舌の感触を存分に味わい、ひとしきり
志摩子の口内を犯し終わると、乃梨子は次の段階に進むために喉や鎖骨に唇を這わせながら
志摩子の柔らかな乳房へと唇を近付けていった。白い乳房に吸い付き、先端の突起を口に含む。
既に硬くなっていた桜色のそれを舌で転がすと、志摩子が悩ましげに身体をくねらせた。

「あ、ん……」

乳房の柔らかさを確かめるように唇を押し付けながら、硬くなった登頂を舌で転がす。
もう片方の乳房にも手のひらを這わせると、ふくらみを揉み込みながら桜色の先端を
二本の指で挟むように擦り上げた。

「んっ、志摩子さんの胸、柔らかい……」
「や……乃梨子……」
260現白SS4インターミッション2(3-6):04/01/12 14:56 ID:4hvvD6Qt
舌と指で両の乳首を責め立てながら、乃梨子はもう片方の手を秘所に進ませた。
指で軽く探るとそこは先ほどよりも更に蜜が溢れており、乃梨子の指はぬるりと
容易に割れ目の間に滑り込む。

「ぁぁ……」

乃梨子の指が花びらを上下になぞりはじめると、志摩子の身体が再び細かく震えだした。

「ふっ、ぁ、……っ」

目を閉じ眉を寄せて息を上げている志摩子を見つめながら、乃梨子は指の動きを
徐々に大きくしていく。

「ねえ、志摩子さん。気持ちいい?」
「だめ、乃梨子……声が……っ」
「近くには誰もいないんだし、第一こんなにうるさいんだもん。誰かいたとしたって
聞こえないよ……」

志摩子の抗議にひるまず、秘所を責め続ける。そして溢れる蜜を指に絡ませると、
先端の突起を軽く押さえつけた。

「あっ!」

ぬめりを帯びていた乃梨子の指は滑らかに肉芽の上を滑り、硬くなった突起を
細かく擦り上げる。

「だ、だめっ、乃梨子っ……ぁ、ぁっ」
「ん……もっと気持ちよくしてあげるから……」

喘ぐ志摩子の唇を自分の唇で塞ぎながら、乃梨子は指を一本志摩子の膣口に
あてがった。そこは溢れる蜜でとろとろになっており、この瞬間も乃梨子の指を
熱く濡らし続けている。
261現白SS4インターミッション2(3-7):04/01/12 15:02 ID:4hvvD6Qt
ゆっくりと浅く人差し指を沈めると、志摩子のそこがひくひくと蠢いているのが指に
伝わってくる。その動きに促されるように、乃梨子は更に奥深くへと指を沈めていった。

「――っ!」
「んっ……熱い……」

乃梨子は指を根元まで入れ終わると、一度志摩子の中を指の腹で探るようにじっくりと
動かした。志摩子は快感に耐えているのか、目をぎゅっと閉じて眉をきつく寄せている。
その唇は薄く開き、不規則な間隔で吐息が外に漏れ出していた。

「はぁ……ぁ」

志摩子の吐息を頬に感じながら、熱く柔らかい膣壁の感触を十分に味わうと、乃梨子は
志摩子を絶頂へと導くために抽送を開始させた。時に深く、時に浅く、変化をつけて
出し入れさせる。乃梨子の指が行き来するたびごとに志摩子の中はひくひくと蠢き、指を
締め付ける脈動の間隔を徐々に短くしていった。

「は、あっ……ゃ……」
「志摩子さん、好き、好きだよ……っ」

乃梨子は自らも息を切らせながら抽送の速度を徐々に増していった。その乃梨子の息遣いと
指の動きに同調するように、志摩子の呼吸も速くなっていく。
そして志摩子の腰がびくびくと跳ね上がり始めると、それを合図に乃梨子は膣壁を強く
擦りつけるような動きを指に加えて出し入れさせた。

そうして四、五回抽送を繰り返すと、膣内が一際きつく収縮し、志摩子の腰が大きく跳ね上がった。

「ぁ、ぁ、ぁ――っ!」

志摩子の全身が緊張し、唇は小さく震えている。いつの間にか乃梨子の背中に回されていた両腕が、
乃梨子を強く抱きしめてくる。そして絶頂を迎えた志摩子の中が自分の指を何度も強く締め付けて
くるのを、乃梨子は肩で息をしながら充足された気分で感じていた。
262254:04/01/12 15:03 ID:4hvvD6Qt
次回へ続きます。
263名無しさん@ピンキー:04/01/12 15:06 ID:1VSFuVHA
た、たまらん・・・
264sage:04/01/12 15:08 ID:REAzu/SI
リアルタイム現白さんキター!!!( ゜∀゜ )
すばらしいです。
ますますテクを上げてる乃梨子…ハァハァ
265名無しさん@ピンキー:04/01/12 15:10 ID:REAzu/SI
sage方ミスった…ごめん
266名無しさん@ピンキー:04/01/12 15:13 ID:vMyTeEYw
最近はそんなに業者もこないし、気にするな。
267前紅もの:04/01/12 15:14 ID:REAzu/SI
age懺悔投下します
268前紅-01:04/01/12 15:15 ID:REAzu/SI
「私はここに、福沢祐巳を妹とすることを宣言します」

ああ、ついにこのときが来たか。
美しく、そして強い意志を持った眼差しで、見つめ返してくる、私のかわいい妹。
その言葉のもう一つの意味を知っているのは私と彼女だけ。
彼女は私とまっすぐに見つめ合って、視線は絶対にはずさない。その瞳に、確かな決心を読みとることができる。
「…本気なのね」
そう言って蓉子は、静かに瞼を閉じた。
269前紅-02:04/01/12 15:17 ID:REAzu/SI
小笠原祥子という少女は、美しく、気高く、強い。
リリアンの生徒の大半、いや、シスターや教師たちも含めて、皆そういう印象を持っているだろう。
実際のところ、当の蓉子もそう思っていた。彼女を妹にするまでは。
姉妹になると、学年が違っても顔を合わせる機会が多くなる。
ことに、代が変わって現在は紅薔薇さまである蓉子の妹になった祥子は、
山百合会の全体の会議が終わった後でも、黙々と仕事を続ける蓉子と2人きりで薔薇の館に残っていることが多かった。
一般的な評価とは違う彼女の一面を見たのは、姉妹になって1年もが過ぎてから。
やはり2人で薔薇の館に居合わせたときであった。



「あ」
「お姉さま、どうかなさいまして?」
「この鍵、先に職員室に返してこないとまずいわね。
今日は『残業』は出ないと思っていたから、会議が終わって帰るときに寄ればいいと思っていたのだけれど」
そう言って蓉子は、右手の人差し指に引っかけた図書室の鍵を、くるくると回してみせた。
「それでしたら私が代わりに返却してきますわ」
祥子が立ち上がろうとするのを「いいわよ、自分で行くから」と遮って、蓉子はビスケットの扉を開けた。
「すぐに戻ってくるから、少し待っていてね」
270前紅-03:04/01/12 15:18 ID:REAzu/SI
薔薇の館を出ると、急な風にあおられて思わず身震いする。
冬がもうすぐそこまで来ているのを、いやがうえにも認識させられる。
まっすぐに職員室に向かい、返却が少し遅れたことを詫びつつ鍵を元の場所に戻して、
蓉子は再び祥子が1人待つ薔薇の館に早足で戻ってきた。
先ほど館の部屋を出るとき、祥子は椅子に腰掛けて山百合会発行のプリントの校正作業を行っていたので、
まだそれを続けているであろうと当然のように思っていたのだが、予想を裏切って、彼女は流し台の正面に立っていた。
「ただいま」
蓉子が声を掛けると祥子は驚いたように振り返り、いつになく慌てた素振りで「あ、お、お帰りなさいっ」と言った。
「何をしてるの?」
蓉子が後ろ手で扉を閉め、近づきながらのぞき込むと、祥子が左手に持っているのがティーポットであるのが見えた。
「その…。お茶を入れようとしたのですが…ええと」
祥子は、らしくないことに語尾を濁らせたままうつむいてしまった。頬が少し赤い。
勘の良い蓉子は、瞬時に状況を理解することができた。
「わかったわ。お茶の入れ方がわからなかったのね?ふふふ」
祥子が筋金入りのお嬢さまだということは承知していたが、正直、ティーバックの使い方も知らないとまでは思わなかった。
だが、それを口にしたら、プライドの高い祥子のことだ。かなりのショックを受けてしまうだろう。
蓉子はそう思って、驚いたことは一切顔に出さないようにし、優しく微笑んでみせた。
「簡単よ。このティーバックをポットに入れて。お湯を注いでしばらく待てばいいのよ」
すると祥子も安心したのか、頬はやはり赤らめたまま、「そうだったのですか」と笑みを浮かべた。
271前紅-04:04/01/12 15:19 ID:REAzu/SI
作業は一旦休止することにして、2人で入れたお茶を飲んでいると、祥子が口を開いた。
「私、ときどき今のようなことがあるんです。同年代の皆が当然のようにしていることが、まったくわからないときが。
…こんなことでお姉さまの妹が務まるのでしょうか」
「そんな、考え過ぎよ。お茶を入れることぐらいでそんなに考え込むことないわ。あなたは立派に仕事をこなしている」
「…お茶を入れることぐらいも、まともにできないのですわ」
「揚げ足を取るんじゃないわ、祥子。あなたが手伝ってくれているおかげで、山百合会での私の仕事はすごく楽になったのよ?
白薔薇さまや黄薔薇さまも、口には出さないけどあなたのことをすごく評価しているんだから」
蓉子がそうなだめても、祥子はますますうつむいてしまうばかりだ。
「山百合会だけではないわ。シスターや先生たちだって―――」
「でも、私はお姉さまにお茶を入れてあげたかったんです」
「――――っ」
祥子が自分の話を遮って言ったセリフに、蓉子は言葉が出なかった。
「外…お寒いでしょうから。戻っていらしたら、温かいお茶を飲んでいただこうと思ったのに」
そう言った祥子にいつもの凛々しさや厳しさはなく、今にも消えてしまいそうなほど寂しげな表情を浮かべている。
どうしようもない気分に襲われて、蓉子はやや乱暴に椅子から立ち上がると、少し隣に座っている祥子を思い切り抱きしめた。
「お姉…さま?」
突然のことに、戸惑っている祥子の声。
「いいこと?妹は『支え』なの。あなたは充分、私の支えになってくれているわ。仕事上も、それ以外も、全部」
「お姉さま…」
安堵した祥子の目から、涙が伝った。言いようのない、美しさだった。彼女の美しさは、決して外見だけのものではないのだ。

見えない糸に導かれるように、蓉子は祥子に口づけた。
272267:04/01/12 15:22 ID:REAzu/SI
>>266
ありがとう。救われた

続きます
273名無しさん@ピンキー:04/01/12 15:34 ID:3PoWgwIv
IDレアズってのもイイ(w
274名無しさん@ピンキー:04/01/12 15:34 ID:xnBRJLI8
オイ今日も豊作だな、お姉さま方。作況指数が150くらいだ。
折角の連休なのに物書きたちにもご苦労なこったぜ。
ヲイ手前ら、享受するだけのROMどもも気合入れて読みやがれ!
275名無しさん@ピンキー:04/01/12 15:49 ID:90ngFyAR
>>267
乙。受け祥子さまイイ!
276名無しさん@ピンキー:04/01/12 17:15 ID:nP/nLttq
>>273
そこのあなた、お待ちなさい。
IDが3Pになっていてよw
277黄色い薔薇 17:04/01/12 20:10 ID:bFm8U4zh
令が目の前で固まっている。
面と向かってずっと好きだっただの欲情していただの言われただのだから、無理も無い。
実の姉妹のように仲良く育ってきた由乃に、そんな告白をされるとは夢にも思っていなかったに違いない。
由乃は長い間令が無言で呆然としている令の目をまっすぐ見据えた。
先程まで自分を駆り立てていた妙な使命感の名残が、由乃の中でまだ燻っているようだ。
一世一代の告白のはずなのに、何故か恥ずかしい、とかもう終わりだ、といった感情は湧いてこない。
それどころか、どうだまいったか!!と胸を張りたいような心境なのが自分でも不思議だった。

「女が好きだっていいじゃない。エッチな事考えていたっていいじゃない。そんな事で自分を貶めるのはもうやめて。」
「・・・・・由乃・・・・・。」
「好きな人でエッチな事を想像するのは、誰だってやっている事だよ。相手が同性っていうのはまあ、確かに一般的ではないけど・・でも別に悪い事じゃないし。少数派ってだけで・・。」
「でも・・・・。」
「確かに山百合会の方々は清らかかもしれないけどさ。でも、由乃は違うよ。令ちゃんが好きだし、令ちゃんとエッチな事してみたい。だから・・・・。」

言っている内に、何だか鼻の奥がツンとなって、涙が溢れそうになった。

「・・だから、もし自分だけが汚く思えて落ち込みそうになったら、由乃の事思い出して。
由乃も同じだから、自分だけが汚いわけじゃないって事を、そしてそんな令ちゃんを大好きな人がいるって事を、思い出して・・・・・。」

必死に啜り上げたのだ甲斐も無く、涙は頬を伝っていく。
悲しいわけではないのに何故涙が出てくるのだろう。由乃本人にもよくわからなかった。

「それが言いたかっただけだから。・・・・真夜中にごめん。」

泣き顔を見られたくなくて、ぷいっと顔をそむけて由乃は踵を返した。
そのまま令の脇を通り抜けて、小走りに階段を降りていく。
あ、とか由乃、とか令の声が聞こえたような気がしたが、由乃は振り返らなかった。
278名無しさん@ピンキー:04/01/12 21:17 ID:7V3Yq6KX
ずっと待ってたけど、今回はこれで終わり?
279名無しさん@ピンキー:04/01/12 21:19 ID:OdLWppZT
負荷で書き込めなくなって、様子見中かもね
280キモノ ◆sbeApUMFmk :04/01/12 21:26 ID:atEwaYMM
>>249
ああ、すみません。「並行世界」が正しいということで!…は、恥ずかしい。。
 
>HeUHMWWBさん
 
仔細了解です。少し編集して完全版(?)をメールにてお届けしますね。
281名無しさん@ピンキー:04/01/12 21:49 ID:kknH2JzV
ハァハァスレ見てて思い付いたネタですが……


「ご、ごきげんよう……蔦子ちゃん」
「あ、部長、ごきげんよう」
「あ、あのね、この前言った、予算の特別枠の事なんだけど……」
「とっくに確保しておきましたが。こちらの書類の通りです」
「そうなんだ……あはは、さすが、蔦子ちゃん……
 あ、暗室、今、使っても……いいのかな……?」
「いいですよ。私の現像もう終わりましたから。
 ああ、でも放課後は使いますんで、よろしくお願いします」
「は、はい……」

「で、今日もツーショット写真を撮りたいと言い出せなかったわけね?
 同じ部活の……しかもあなたは部長、相手は後輩だというのに」
「だって……三奈子さん……」
「まあ、『あの武嶋蔦子さん』ですものね……
 でもそんな調子じゃ、卒業までにロザリオ渡すなんて夢のまた夢よ?」
「だってぇ……」
「ああ、もう、泣かないの!
 わかったわよ、ここは新聞部が一肌脱いで……」
「うーん……そうね、真美さんなら頼りになりそうね……」
「な、何よそれっ?」
282名無しさん@ピンキー:04/01/12 22:13 ID:OApi5chj
283名無しさん@ピンキー:04/01/12 22:27 ID:kknH2JzV
>>282
ああ、これイイよねぇ・・・萌え狂った
284新倉庫:04/01/13 00:11 ID:m2HRQKtt
>>280 キモノ先生
了解です。

それから、メールくださった方。
いやまぁ、その人だけにじゃないんだけど、
ログ全然まとめられなくてすみません。
時間無いってのは言い訳ですね。そうですね。

今、登場人物ごとにまとめてるんですが、
やっぱり投下順の方が良いですか?
連載物を別ページでまとめたほうがいいですか?
スレ住人さんのご意見求ム。

職人さんはSSにタイトルつけてくれるとありがたい。


長文&乱文スマンカッタ
285名無しさん@ピンキー:04/01/13 00:18 ID:3hJrATrf
登場人物ごとがいいです!ご苦労様です!!
286黄色い薔薇 18:04/01/13 00:25 ID:sCoIqq4e
由乃にとって、革命的な一夜が明けた。
部屋に戻った後、興奮して朝方まで寝付けなかったせいで、起きたのは昼過ぎだった。
今日が休みでよかった、と窓から差し込む陽光を見ながら、ぼんやりと由乃は考える。

ついに、言ってしまった・・・・・。

由乃はノロノロと着替えながら、昨夜の事を思い出す。
長い間溜め込んでいた想いを、ついに言ってしまったのだ、と思うと妙に感慨深かった。
自分と令の関係も、これを機に変わるだろう。
どんな風に変わるのかはわからないが、少なくとも、今まで通りではないのは確かだ。
由乃は令が江利子を好きな事を知っているし、令も由乃が自分を好きな事を知っている。
気まずさがないわけではないが、まあ何とかなるだろうという妙な確信が由乃にはあった。
最初は戸惑うかもしれないが、こんな事位で崩れるような関係ではないはずだ。
江利子への想いで苦しむ令を自己嫌悪から救えたのは自分の告白だけだと思えば、失恋ぐらいなんだというのだ。
妹として、苦しむ令をそばで慰めてあげたい。
恋人同士になれないのなら、最愛の仲良し姉妹ではいれればいい。

・・・まあ、だからと言って、応援する気にはなれないけどね。

由乃は江利子の覚めた横顔を思い出す。
姉の姉だというのに、由乃にとって江利子は遠い存在だった。
由乃は体が弱くてあまり生徒会活動に参加できなかったし、江利子の方もお世辞にも愛想が良いタイプではないので、会話もあまり交わした記憶も無い。
令は、何故自分の想いが叶う見込みがないと思うのだろう。
女同士だからか。それとも江利子の想い人が他にいるのを知っているのだろうか。
両想いになられたら流石にへこむ気がするが、令の方が一方的に好きで、江利子の方は全然、というのも何だか面白くない。
令ちゃんのどこが気に食わないって言うんだ、この贅者め、と問い詰めたくなる。
そんな八つ当たりめいた事を一人考えていると、階下から母が自分を呼ぶ声が聞こえた。
下まで降りるのも面倒くさいので、由乃は扉を開けて、大声で返事をした。

「なぁに〜?」
「起きているの?由乃ちゃんにお客様よ。鳥居江利子様って方がお見えよ。」
287黄色い薔薇 19:04/01/13 00:28 ID:sCoIqq4e
何故江利子が?隣とうちを間違えてるのではないか?
混乱しつつも慌てて階下に降りると、玄関先で江利子と母が談笑していた。
何故、江利子が休日にわざわざ由乃の家に来るのか、まるでわけがわからない。
今まで一度だって来た事等ないというのに、よりによって昨日の今日やって来るとはどういう事なのか。
先ほど由のが江利子に少し否定的な感情を持った事を、テレパソーか何かで察したとでもいうのであろうか。

「もう、休みだからっていつまで寝ているの。もう昼過ぎよ。」
「ごきげんよう、由乃ちゃん。」
「ご、ごきげんよう、黄薔薇様・・・・。」
「あら、この方が黄薔薇様なの?じゃあ・・・・。」
「はい、私支倉令の姉でございます。ですから、由乃さんとも姉妹という事になりますね。」
「んまあ、そうでしたの。じゃあ――。」
「お母さんっ!!」

母の言葉をを由乃は慌てて遮った。
なんせ病弱で友人が少ない由乃の元に人が訪ねて来る事は稀なので、母としてはとにかく嬉しい気持ちはわかるのだが、あまりのはしゃぎっぷりが由乃には少し恥ずかしい。

「私の部屋にお通しするから、お茶でも持ってきて。」
「由乃ちゃんの部屋、大丈夫なの?散らかしてない?」
「大丈夫だから。」
「そう?ならいいんだけど。」
「もういいから、さっさとお茶入れてきてよ。」
「まあ何ですか、親に向かってその言いようは。」

母がむっとしてその場を立ち去るのを見送り、由乃は江利子の方に向き直った。
江利子の口元に微かにに笑みが浮かんでいるのに気付いて、吉野は恥ずかしさと悔しさに思わず赤面した。
一人っ子なのだ。ずっと病弱だったのだ。多少過保護でもしょうがないではないか。
心中そう言い訳を漏らしながら、由乃はつっけんどんにこっちです、と階段を先導した。
江利子は頷くと、優雅な仕草で靴を抜ぎ、由乃の後を大人しくついてきた。
288黄色い薔薇 20:04/01/13 00:30 ID:sCoIqq4e
入ってきた江利子に、由乃は椅子を進め、自分はベッドに腰を下ろした。
江利子がコートを脱ぐ。黒いシックなワンピースは、江利子に良く似合っていた。

「こちらです。」
「お邪魔します。・・・可愛い部屋ね。いかにも女の子の部屋って感じで。」
「普通女の子の部屋に、時代小説はこんなに並んでないと思いますが。」
「そうね。」

実際部屋を「いかにも」可愛くしている幾つかのアイテムは、令の手による作品だった。
それが江利子にもわかるらしく、部屋の中の座布団やクッションを愛しそうに眺めている。
そんな江利子から由乃は困ったように視線をそらした。いきなり何をしにきたのか、と聞く訳にも行かず、かといって世間話をするのも白々しい気がする。
正直何を喋ればいいのかわからなかった。

「何で急に私が来たのか不思議?」
「え?」
「顔にそう書いてあるわよ。」
「・・・・まあ正直言うと、そうですね・・・。」
「ふふ、昨日令が具合悪そうだったから、心配になってね。さっきお見舞い行って来たの。」
「お見舞いですか。」
「電話したら凄く弱っていたから。それに、一度『お見舞い』って物をしてみたかったし。」
「・・・・。」
「お粥を作ってあげたり、汗を拭いてあげたり、奥さんになったみたいで楽しかったわ。」
「た、楽しかったって病人を捕まえて・・・・。」

からかうような江利子の口調に、由乃は憮然として答えた。
答えながらも、令の具合はそんなに悪かったのか、という不安と、令の気持ちも知らず、そんな罪作りな事を面白半分にやるなんて、という江利子への憤りが由乃の胸に去来する。

「でも・・・そんな遊びも今日で御終いね。」
「・・・えっ?」
「いつかこんな日が来る様な気がしていたけど・・・・。」

江利子はそう言うと、寂しそうに微笑んだ。
289名無しさん@ピンキー:04/01/13 00:31 ID:sCoIqq4e
>279さんのご指摘通り、途中で規制くらってしまいました。
まあ結局あまり進んでいないんですが・・・。
すみません・・・・・。
290名無しさん@ピンキー:04/01/13 00:34 ID:QGHSmKTr
新倉庫の人ご苦労様です。
私も登場人物ごとが良いと思います。(ssリンクみたいで検索が楽なので)

ええと、職人と言えるほどの者ではないのですが。
いくつか投下したもので題名無し&メール欄に何も書かなかったのがあります。
ご報告できるものについては、連絡いたしたいのですがどうすればよいのでしょう。
私的なことですみません。教えていただけませんか?
291新倉庫:04/01/13 00:36 ID:m2HRQKtt
>>286
GJ!!
規制に負けずがんがってください。

>>290
倉庫にメールフォームがあるので、それでおながいします。
292名無しさん@ピンキー:04/01/13 00:45 ID:YFogXloM
>>284
御苦労様です

連載物はまとめて頂けることを希望します

あと>>290さんのいう通り、
>職人さんはSSにタイトルつけてくれるとありがたい。
は過去の投下作についても、ということでしょうか?
自分も幾つか無記名・無題でした……IDが変動なので証明できませんが

無理をしないことが長続きの秘訣とも言いますし
楽しみの範囲でやっていただけると私たちも嬉しいです
293292:04/01/13 00:51 ID:YFogXloM
リロードって大切ですね
特にガンシューティングで……
294名無しさん@ピンキー:04/01/13 00:57 ID:3q4XYbk0
新倉庫さんが
カップリング・スレ・レス番・タイトルとかのテンプレを作って
皆で手分けしてリスト化するのがいいと思うのです。

本スレ埋め立てやハアハアのSSも保管するとベター
295名無しさん@ピンキー:04/01/13 01:07 ID:qXYr78Da
>288
ぐわー!なんてこった。
すっごく続きが気になるところで終わってるよ・・・_| ̄|●
初めて「早く続きをー!」って気持ちになりました。
296名無しさん@ピンキー:04/01/13 01:23 ID:esTuXQHV
>294
それもまたいいんでないの
297名無しさん@ピンキー:04/01/13 02:07 ID:hnNFgGYA
>>281
ぜひ続きを…
298名無しさん@ピンキー:04/01/13 02:41 ID:kaLQmduu
まとめテンプレを第2保管庫の書式にあわせると↓

スレ番-始点のレス番/タイトル(もしくはカップリング?)/作者名/備考  …の順になるのかな。例えば↓
05-492 お釈迦さまがみてる(祐麒×優) 名無しさん Hなし、ネタ  …こんな感じで第1スレからまとめるの?

暇な人が数人いればできそうだね。とりあえず中の人が来るまで様子見だけど。
299キモノ ◆sbeApUMFmk :04/01/13 03:19 ID:t4wWB5nY
長き夜の…を読んでいたら、妙な妄想が頭の中を飛んでいたので捕まえて文にしてみました。
「長き夜の」のIFバージョン。聖さまがもし三薔薇ファミリーを誘うことに成功していたら、です。
題名は「長き夜の−IF−」、メール欄は「キモノ」です。
300長き夜の−IF−:04/01/13 03:20 ID:t4wWB5nY
「白薔薇さま…本当に、ほんとーーに大晦日の午前中の思いつきだけで、ここまで…?」
上品な高級旅館の一室。開いた障子から覗く綺麗に手入れされた日本庭園を横目に、
祐巳は暴走車から開放された安堵感でへたり込んだまま、白薔薇さまに尋ねた。

「ははは、私もこんな上手く行くとは思っていなかったんだけどねー」
「信じられない」 
なんと大晦日の午前中に、三薔薇ファミリーを集め初詣に行こうと思いついて、
その日だけで、全員の承諾をとりつけた白薔薇さまの行動力も信じられなければ、
それを聞いた祥子さまの「では、うちの旅館で合宿をいたしません?」という一言で、
高級旅館がまるまる三薔薇ファミリーだけの貸切りとなってしまったことも信じられない。
新年からこんな幸運あっていいのだろうか?
 
「祐巳ちゃん、また百面相してるよ…うりうり」
「ひゃ〜ん、ほっへひっはららいれくらはい」
祐巳達がじゃれている間にも、玄関からは由乃さんの元気な声、紅薔薇さまの礼儀正しい挨拶が聞こえてくる。
そして、皆を迎える祥子さまの声も。

三薔薇ファミリー揃ってのお正月。
お姉さまと一緒のお正月。嬉しい!
301長き夜の−IF−:04/01/13 03:21 ID:t4wWB5nY




カコーン。
柔らかい湯気が立ち昇り、透き通った水質のお湯が懇々と湧き出て、
浸かった体を癒してくれる。…そう、温泉。

「楽しかった〜」
祐巳は今日一日のことを思い出して、心の底から声を出した。
声を出してもこの温泉には今誰もいないからほっと出来る。

今日は三薔薇ファミリーみんなで楽しく時を過ごせた。
もちろん学校に行ってる時はみんなと会っているけれど、そういう時間とはまた別。
皆ともっと仲良くなれた気がする。

信じられない程嬉しいお年玉だって言ってもいい。
幸福感と興奮で眠れなくなって、こうやって夜中、温泉に入って静めようって思うくらいなのだから。

そういえば、夕方も皆で温泉に入ったんだよね。
お姉さまお胸が豊かで…。お湯に浸かるとたぷって揺れて。
……あ、思い出したら、ちょっとドキドキ。胸はあるのに腰がくびれてて綺麗で、お肌も…想像が止まらない。
こんな想像しちゃうなんて、まるでヘンタイ。白薔薇さまのこと責められない。
 
でも…ちょっとだけ。

祐巳の手が足の間に伸びた時…
 
ガラッ。
温泉の入り口の扉が開く音が、温泉特有の反響を伴って聞こえてきた。
302長き夜の−IF−:04/01/13 03:23 ID:t4wWB5nY
さて、入ってきたのは誰、でしょう?
1、祥子さま
2、令さま
3、志摩子さん
4、由乃さん
5、白薔薇さま(聖)
6、赤薔薇さま(蓉子)
7、黄薔薇さま(江利子) 
8、その他複数
 
指定されたキャラとのエッチを書きます。誰であれ書きます。
…指定キャラ次第では結構無理がある展開になるかもしれませんが、挑戦と言う事で。
303名無しさん@ピンキー:04/01/13 03:24 ID:tWPwNRFo
志摩子さん(;´Д`)ハァハァでおながいします!
304名無しさん@ピンキー:04/01/13 03:26 ID:d2Hfs6No
1の祥子さまで!!!!
305名無しさん@ピンキー:04/01/13 03:26 ID:ERooIjfs
祥子さまも混ぜて!!(;;´Д`)ハァハァ
306名無しさん@ピンキー:04/01/13 03:49 ID:zDd+6/Sx
3といきたいところだけど、意外なところで黄薔薇さま希望 
307前スレ755:04/01/13 04:11 ID:UhA3tp5P
新倉庫に挿絵が…
嬉しいやら恥ずかしいやら。
背景の手抜きっぷりが今になって身に沁みてきます_no

現在色々試行錯誤している最中でございます
下手な絵ですが、今後とも見守っていてくださると幸いです
激しく由乃×祐巳好きですが、色々なカップルを描いていきます

>>302
よ…4の由乃で(;´Д`)
と行きたいところですがここは1の祥子さまを支持させていただきます
308名無しさん@ピンキー:04/01/13 04:26 ID:QFfZMSEj
>>302
意外性があるのもいいが、やはり祥子さまのが見たいです

しかし、遂にセリフがアニメの声で脳内再生されるようになってきたよ・・・
309名無しさん@ピンキー:04/01/13 04:32 ID:OJKNVDab
>>302
8で紅・白・黄の3薔薇さま。
この3人と祐巳すけがいるだけで妄想が広がってこないか?
310名無しさん@ピンキー:04/01/13 06:12 ID:Ont1mS9P
ここは紅薔薇3代でしょう
311名無しさん@ピンキー:04/01/13 06:13 ID:Ont1mS9P
IDが9Pだ
312その八:04/01/13 06:30 ID:sCoIqq4e
それまでのより一際高い令の嬌声があがるのを耳にした時、克美は期待に胸を弾ませた。
隙間から覗いてみると、どうやら克美の予想は外れていなかったようだ。
胴着の上着だけ羽織った令が、膝だけ立てた状態で仰向けに、荒い息をはいている。
ソファの下にはスポーツブラやTシャツ、袴が氾濫していた。
江利子は令の隣に座り込み、妙に真剣な表情でじっと自分の手を除きこんでいた。
何を見ているのだ、と克美がいぶかしく思っていると、江利子はふいに自分の右手の人差し指の先を口に含んだ。
「・・・変な味。」
江利子は顔をしかめて舌を出す。
令は打ちのめされた様な表情でそんな江利子を凝視した。
「せっかくの令の味だから、洗い流すの勿体無いかと思って・・・・。」
江利子はケロリとそう説明すると、でもやっぱり洗っちゃお、と言って立ち上がった。
江利子が鼻歌まじりに手を洗っている間、令は真っ赤な顔を俯かせ、ごそごそと小さくなって衣服を身につけ始めた。
経験豊富で百戦錬磨の年上の性悪女に弄ばれる真面目な体育会系の図、そのものだな、と克美は思った。
克美は同情をこめて令の背中を見つめた。なんだか哀れになってくる。
美少年めいたルックスと礼儀正しい性格の令は、実は上級生にも人気が高い。
高等部に上がってきたら自分の妹にしたい、と狙いをつけていた女生徒は、結構いたのだ。
しかし、令は上級生からの姉妹の申し出を全て丁寧に断った。
「自分は妹にしたいと心に決めている相手がいる」
「とても病弱な娘だから、自分はその娘が入学したらずっとつきっきりでいると思う」
「だから、人様の妹になどなれそうにない」
という、何とも泣かせる理由からである。
聞く所によると、江利子の姉妹の申し出も、令は最初断わっていたという。
普通の姉妹ですら断わっているのだ。
自動的に生徒会員になる事を義務づけられている『黄薔薇の蕾』など、論外だろう。
しかし最終的に、『難攻不落』と言われていた支倉令は、申し込まれてから二週間後、
どういった心境の変化か、鳥居江利子のロザリオを受け取ったのだ。
あまりの猛烈なアタックぶりに根負けしたのだとろう、というのが一般の見解だった。
だが色仕掛けで落とした、というのが真相なのでは、と克美は思わずに入られなかった。
313その九:04/01/13 06:34 ID:sCoIqq4e
胴着を着終えた令が、ヨロヨロと立ち上がるった。
江利子は少し背伸びして、令の乱れた髪の毛を手で直してやる。
令は背を屈めて大人しく江利子に髪を弄らせていたが、やがてポツリと呟いた。
「お姉さま・・・・。」
「なあに?」
「最後に、もう一度キスをして頂けますか?」
「・・・いいわよ。」
江利子は口元に笑みを浮かべると、令の頬を両手で挟み、爪先立ちして素早く唇を塞いだ。
令も江利子の背中にそっと手を回して抱きしめる。
それはまるで今生の別れを惜しむ恋人達のような、熱い抱擁と口付けだった。
ああやっと終わった、と克美は安堵の溜息をついた。
これで最後かと思うと、克美にも少し余裕がうまれた。好きなだけ名残を惜しみたまえ、という寛大な気持ちで二人の熱烈なラブシーンを見守れるという物だ。
所が、そう上手くはいかなかった。
「んっ!!」
江利子が苦しそうな声を漏らし、形の良い眉をしかめる。
突然の事だった。令がいきなり江利子の両手をとり、壁に押し付けたのだ。
そのまま角度を変えて唇を貪り続けている。
令の手が江利子のスカートを捲りあげ、江利子の白い太ももが剥き出しになった。
克美は思わずその太ももの白さに目を奪われた
江利子は壁に押し付けられたままズルズルと崩れ落ちる。
必死に抵抗を試みるが体格差の前になすすべも無い。

げ、下克上―――っ!?いや、リバというのか・・・・?この場合は・・・・。

ようやく終わるかと思えた二人のプレイは、形を変えて第二段階に突入してしまった。
令は自らの唇を江利子の唇から白い首筋に移行させた。酸欠状態から解放された江利子は、最初は苦しげに呼吸しているだけだったが、次第にその息遣いに艶が含まれ始めた。
「はぁ・・・あっ・・・・あん・・・・。」
その悩ましい喘ぎ声に、克美は思わず動揺した。何故か頬が赤くなる。

延長かよっ!!

心中ツッコミを入れながらも心乱される自分に、克美は気がつかない振りをした。
314名無しさん@ピンキー:04/01/13 06:54 ID:Qaewc+wX
お疲れー。この話好きなんです。早起きはなんとやらってね。

>「自分は妹にしたいと心に決めている相手がいる」
>「とても病弱な娘だから、自分はその娘が入学したらずっとつきっきりでいると思う」
>「だから、人様の妹になどなれそうにない」

ありそうな話しだなぁ・・・としみじみ思ってたら

>延長かよっ!!

ワラタ。
315名無しさん@ピンキー:04/01/13 07:01 ID:+P7HA4pg
キタキタキタ━━━(*・∀・)━━━!!!!!
下克上かよ!!
316名無しさん@ピンキー:04/01/13 07:09 ID:3hJrATrf
下克上キタ━━━(・∀・)━━━!!!
そうさこの組み合わせはリバなんだよ!wあっはっはっはっはっはっはっは
なんかもう、黄薔薇先生再びって感じだ…
317名無しさん@ピンキー:04/01/13 07:38 ID:LPAw5wfX
>>302
レイサマー

は無理か。
318名無しさん@ピンキー:04/01/13 08:30 ID:1TxwPAr0
>いや、リバというのか・・・・?

克美さま・・・
319名無しさん@ピンキー:04/01/13 09:21 ID:Mq4Ou78q
無駄な知識持ってるじゃんって話だなw>リバ
320名無しさん@ピンキー:04/01/13 09:25 ID:sdBXwg5S
哀れ、克美さんw
321名無しさん@ピンキー:04/01/13 09:32 ID:AWe0q29A
>>302
今更だけど1の祥子さま。
最近祥子×祐巳がないので。
322名無しさん@ピンキー:04/01/13 10:05 ID:4/Wz/Y2N
克美さま、「延長かよ!」って叫んで飛び出せば苦痛の時間は終了だ!
今こそ決断の時だ頑張れ克美さま!
323名無しさん@ピンキー:04/01/13 11:11 ID:fTit4Cc3
これぞ、克美さまがみてる!w
黄薔薇の人サイコーですな。リバ万歳!
続き楽しみにしてまつ。
324名無しさん@ピンキー:04/01/13 17:45 ID:EKzDCywk
由x祐 令x祥は増えたのに
聖x祐は減ったのう…
325名無しさん@ピンキー:04/01/13 18:11 ID:VRga5ITx
326名無しさん@ピンキー:04/01/13 18:48 ID:ZWEV8VdL
>>324
随分増えたよねえ。
どうしちゃったのってくらい最近SSリンクでよく見る。
327名無しさん@ピンキー:04/01/13 18:54 ID:0LypySA3
>>302
いまさら聖さまおねがいしますです。
328名無しさん@ピンキー:04/01/13 19:01 ID:FEj8GvoQ
リバラ先生ヽ(´ー`)ノマンセー

>>302
7の黄薔薇さまで読んでみたいです(え、もう遅い!?)
329キモノ ◆sbeApUMFmk :04/01/13 19:15 ID:ss1m3XjI
>選択肢選んでくれた方々

変な形でのSSに答えてくれて、ありがとうございましたー。結果は…。

志摩子さん
祥子さま
祥子さま&志摩子さん
黄薔薇さま
紅・白・黄の3薔薇さま
紅薔薇3代
令さま
聖さま
 
ということで…では全部書きましょうか。
ああああー、うそです。さすがに無理です、すみませんっ。
でも、粗筋だけでも考えようかな…とも思っています。

とりあえずは、1番人気のあった祥子さまということで!
エロ前まで出来ましたので、投下します。
330長き夜の−IF(祥子さま編)−:04/01/13 19:19 ID:ss1m3XjI
湯けむりを通して見える影は、凹凸のハッキリした抜群のスタイルと、長い髪。
「あら?……誰?」

お姉さま!?

「は、はい!」
思わず、授業で呼ばれた時のように手を挙げて答えてしまう祐巳。
すぐに気づいて元に戻したものの…嗚呼、お姉さましっかり見られて苦笑されてる。
温泉で挙手するなんて、何てバカなんだろう。
何より、手を挙げたら隠せないじゃないか。自分の貧相な胸。

「祐巳?…こんな夜中にお風呂だなんて、どうしたのかしら?」
美しい肢体を露にしたまま、お姉さまが近づいてくる。
あ…タオルで覆っても隠しきれない白いお胸が…綺麗。
さっきまで妄想していた祥子さまの姿が目の前にあることで、祐巳の思考は完全に蕩けていた。

「……ふぁ、お姉さま…」
「…のぼせているの?」
祥子さまは、いつものように手を祐巳の胸元に伸ばし、当然、裸だからタイ等ありようも無いことに気づき、
そっと肌をなぞって、心配そうに祐巳の顔を覗き込んだ。
331長き夜の−IF(祥子さま編)−:04/01/13 19:20 ID:ss1m3XjI
「ひゃんっ…あ、あのっ、お、お姉さまのお胸に見惚れてしまって」
直接お姉さまの指が触れたことで混乱して、正直に自白してしまった。
言った瞬間、祐巳は頭の中でじたばたと転がって後悔した。
正直は美徳って言うけれど、時と場合がある。これではセクハラ親父の白薔薇さまだ。

「あら?祐巳、あなた思ったより子供っぽいのね」
祐巳のセクハラ発言に対し、祥子さまは何故か微妙に嬉しそうに微笑まれた。
「へっ?」
今の祐巳の発言は、どちらかと言えばアダルト方面では無いだろうか?

「胸で甘えたいということでしょう?私も中学生まではお風呂でお母様の胸で甘えていたけれど、
祐巳の年にになってまで、というのは少し問題があると思うわ」
…お姉さま…。それは何か違います。
というか、お姉さまって中学生まで、お風呂で清子小母さまの胸で甘えていたんですね。
もちろんそんな突っ込み等出来る筈も無いけれど。
332長き夜の−IF(祥子さま編)−:04/01/13 19:22 ID:ss1m3XjI
「…いいわよ」
「え?」
「甘えたいのでしょう?」
ふわりとタオルを湯船の縁に置き、そのまま座る祥子さま。
湯船の中の祐巳の目の前には、露になった美しく豊かな祥子さまの乳房。
あ、凄く綺麗な桜色。夕方にタオルで隠されて見えなかった場所をうっとり見つめてしまう。

「祐巳」
「は、はいっ」
返事はしたものの、甘えるって具体的にどういうことだろうか?
やっぱりお胸に顔を埋めて…こくん、唾を飲み込む。ちょっと緊張してしまう。もし違ったらどうしよう。

「もっと近づかなくては、甘えられないではないかしら?」
祥子さまの手が、躊躇している祐巳をひっぱり、抱きしめる。
ふにゅ…祐巳の顔が柔らかいモノに埋まる。
薔薇の館での衝突事件を思い出す柔らかさ。ううん、それより暖かくて生々しい肌の感触。

祥子さまの胸。
 
「お、お姉さま…」
豊かな胸に埋まった祐巳の髪を優しく撫でてくれるお姉さまの白魚のような手。あ…気持ちいい。
「ここに来てから、二人でゆっくり出来なかったものね。
あなた、白薔薇さまとばかり一緒にいるんですもの」
333キモノ ◆sbeApUMFmk :04/01/13 19:24 ID:ss1m3XjI
次回より、えちシーンに入ります。
334名無しさん@ピンキー:04/01/13 19:25 ID:TXYr+e1M
ぎょはー!素敵すぎる!!
335キモノ ◆sbeApUMFmk :04/01/13 19:26 ID:ss1m3XjI
そういえば、祐巳の一人称に近い視点の場合。
祥子さまを「お姉さま」と呼ぶか「祥子さま」と呼ぶかは、原作でも統一されていないようなので、少し苦労しました。
これは、れっきとした法則、ありませんよね?(祐巳視点が色濃くでる場面ではお姉さまとなってるような気もするものの)
336名無しさん@ピンキー:04/01/13 19:36 ID:f2yQIqi5
たぶん今野タンの中でも定まっていないものと思われ。
337名無しさん@ピンキー:04/01/13 19:44 ID:oFMxyD5T
>324
どっかのコテハンが一時期やっきになって書いてたからな。
あれ以外の聖x祐が読みたい。
338名無しさん@ピンキー:04/01/13 20:32 ID:f2yQIqi5
定まっていないといえば、乃梨子・瞳子・可南子の三人がお互いどんな言葉遣いで
喋ってるのかも分からんな。

乃梨子→瞳子は、呼び捨て&タメ口で確定だろうけど、
瞳子→乃梨子の時の瞳子の口調とか、瞳子と可南子はどんな状態なのかとか
(瞳子と可南子はそもそも雑談すらしないのかとかも含めて)分からないと、なんか
書こうかなと思っても微妙にモニョる。

それにしても重いな。負荷50って何よ。鯖攻撃ってまだ終わってないのか?
投下される職人さんにはこの重さはつらいだろうなぁ。早く収まるといいね。
339名無しさん@ピンキー:04/01/13 20:52 ID:p5VNHlTy
>>337
そうだったっけ。
聖祐巳って1人だけだったのか。記憶にない。
340名無しさん@ピンキー:04/01/13 21:31 ID:d2Hfs6No
キモノさま、素敵すぎです
ひさしぶりに祥子さまと祐巳ちゃんのラブラブ甘々が・・・・・
341新旧山百合会引継ぎ研修 6:04/01/13 21:45 ID:5MXLZiA3
私、武嶋蔦子はご機嫌だった。
いい写真が1枚でも多くとれた事もだがこれから起きるであろうことに妄想を膨らませていたからだ。
そんな邪な考えを中断させるように真美さんが話しかける。

「蔦子さん、いい写真撮れたのでしょう。」
お願だから私にの背後に音も無く忍び寄らないで欲しい。
「ええ、ご覧になります。」
「もちろん、お願い致しますわ。」
手にしていたデジカメを操作して例の画像を表示する。
うん、いい出来だわ。
なぜデジカメを使っているのかっていうと・・・現像までの時間が待てないから。
あとシャッター音も大きいから盗撮に向かないしね。
いつものカメラも持ってきているけど・・・。

「ところで真美さんこの写真お使いになるご予定かしら。」
「もちろん、これほどの絵があるのよ。使いたいに決まっているじゃない。」
今の時期、新聞部はネタに困っているらしく前回までのようにはいかないらしい。
「それに、お姉さまがわざわざ掴んでくれたチャンス。これで書けなきゃ何を言われることか、
本当に困った人なの。ご自分の受験勉強もあるというのにほっぽり出してしまわれるんだから。」
悪態をついている割には大好きで仕方が無いと言わんばかりの苦笑いを浮かべている。
342新旧山百合会引継ぎ研修 7:04/01/13 21:48 ID:5MXLZiA3
カシャ、カシャ
「蔦子さん、私なんか撮っていないで他の・・・・薔薇様やつぼみの写真を撮って欲しいものだわ。
どんな写真が使えるかわからないし、後で気が付く事もあるでしょう。
なんといっても今回は1日中つぼみの2人に張り付いていられる幸運に恵まれたのだから。」
「確かに幸運かもね。」
真美さんのお姉さまの美奈子様だったらこうすんなり許可は下りないだろう。
リリアンかわら版の歴史上、あそこまでおかしい・・・、
いや独創的な新聞部員はいなかっただろう。

「せっかくだからこの写真について何かコメントは無いかしら。」
「そうね、美味しかった・・・。
今年初めての雪が降りしきる中、2人の少女が手を繋いでかけていく。
若い2人が真っ白な雪に囲まれて幻想的だった。
そう、直前に祐巳さんがはしゃいでいる分も撮ったのよ。
ただ、1人よりも2人の方が絵になるもの。私はこちらの方が好きだわ。」
これは本音だけど全部じゃない。

私は祐巳さんだけでなく由乃さんも1枚撮影していたのだ。
少し痛そうに眉を顰めた視線の先・・・。
由乃さんの視線の持つ意味まで写し出せたと自負しているのだ。
だから誰にも話していない。
343新旧山百合会引継ぎ研修 8:04/01/13 21:50 ID:5MXLZiA3
私が気が付いていることを本人にバラしたら最後、どんな報復が待っているかわからない。
カメラを破壊されたら泣くに泣けない。
最近の由乃さんならやりかねない勢いがあるもの。
「それよりこの後どうするの。お風呂に入っても時間がありそうだけど・・・。」
「そうね、祐巳さんと由乃さんを誘って入ろうか。」
「了解、2人とも部屋にいたよね。行こうか蔦子さん。」


たわいない会話をしながら歩いて部屋の前に到着。
トントン
「入っても平気」
「ちょっと待って、・・・・・うん、いいよ」
バタバタしていたのは祐巳さん、由乃さんは少し呆れ顔。
「祐巳さんたらバックの中身をぶちまけるんだもん。」
「はいはい、祐巳さんの大ボケはわかったから。」
「ちょっとだけだもん、ボケてなんかいないもん。」
すねた祐巳さんも可愛い〜。1枚、2枚、・・・はい、OK。

「祐巳さんに由乃さん、遅くならない内にお風呂に行きませんか。」
「そうね、遅くならないうちに・・・、まさかカメラなんか持ち込んだりしないでしょうね。蔦子さん。」
にっこり笑いながら変な勘ぐりを入れないで欲しい、心臓に悪いから・・・。
「いくら私でもそこまで致しませんわ。壊したら大変ですし。」
危ない、冗談でも調べられたら隠し切れない。
「そんなことより、急がないと込んでしまいますわ。急ぎましょう。」
矛先を変えるために皆を急がせる。
着替えに洗面道具、シャンプーやバスタオルをもって移動。
なんとか乗り切ったわ。これからが勝負ね。
344名無しさん@ピンキー:04/01/13 21:55 ID:5MXLZiA3
とりあえずここまで書いたが、お風呂シーンにたどりつけてません。
お着替えシーンを延々と書いてしまいそうです。
どうしたらいいでしょう。
345名無しさん@ピンキー:04/01/13 21:59 ID:+aWaY+S3
あのですね…
たぶん勘違いされているお姉さま方に言いたいことがあるんです。
リバっていうの攻め、受けの両方できる人のことを言うんです。
両方の行為ではないんです。
…ビアン乙女の戯言でごめんなさい、ごきげんよう。
346名無しさん@ピンキー:04/01/13 22:03 ID:rdIFkieB
ビアン用語ではそうなのかもしれないけど、一般的ヲタ(同人?)用語ではって事でいいんでない?
347名無しさん@ピンキー:04/01/13 22:18 ID:AoOC1xQ4
>136から良質の電波が届いたので書いてみました。
えろはなしです。
348名無しさん@ピンキー:04/01/13 22:20 ID:AoOC1xQ4
学園祭まであと1週間となった土曜日。
薔薇の館では今日も会議が行われていた。

「今日はもうこれでお終いかしら」
「そうですね。今日までに決めなければならない事はもうありません」
「それじゃ、これで解散。お疲れ様」

がたがたと椅子の音を立てて部屋の面々が立ち上がる。
いつもは山百合会の名に恥じないように音を立てないように静かな所作が身についた彼女たちだが、
土曜の一日中劇の練習だの会議だのをこなした後ではみんなぐったりしてそんな気力もないようだ。


もう暗くなり始めていたので、全員で後片付けをして早々に薔薇の館を退出する。
マリア像の前で、志摩子と一緒に先頭を歩いていた乃梨子が大声を出した。
「あ! 明日の集合時間を決めてませんよ」
ここ最近土、日曜返上で準備を重ねてきたので、乃梨子の発言も当然である。
可南子も瞳子もそうだそうだと頷いた。
しかし、2,3年生たちはみんな笑って首を振る。

「あのね乃梨子、みんな近頃根を詰めて仕事しているでしょう?
 だから、明日は完全に休みにして疲れを取るの。
 そうして最後の一週間を乗り切るのよ。これは毎年恒例なのよ」
隣にいた志摩子がにっこりと笑いながら諭す。
そして、顔を近づけ何か乃梨子に耳打ちした。
乃梨子は一瞬びっくりした顔をするが、すぐにうれしそうに何度もこくこく頷き志摩子に囁き返す。
マリア像にお祈りをしてから手を繋いで歩いていく二人を、祐巳が不思議そうに見送った。
そこへ由乃がひょっこりと現れて言う。
349名無しさん@ピンキー:04/01/13 22:22 ID:AoOC1xQ4
「あの二人、明日デートね」
「ええっ!」
「しーっ。声が大きい」
神聖であるべきマリア像の前で大声を上げそうになった祐巳の口を由乃が抑えた。
とりあえずお祈りをすませ、マリア像の前から退いて顔を寄せ合う。

「なんでわかるの?」
「だって、明日は山百合会の集まりがないのよ。
 それでいてあの二人、夏休み以降忙しくてデートなんかできなかった。結論は一つしかないじゃない。」
なるほど。さすがは名探偵由乃である。
去る寸前に見えた乃梨子の満面の笑顔がその証だろう。

「えーと、由乃さんは?」
「私? するわよデート。令ちゃんと」
「さいですか」
由乃は妹を作るという江利子さまとの約束を忘れているのだろうか。
指摘しようと思ったが、その話題を振ると由乃が荒れるのは明らかなので止めておいた。

「デートかぁ」
秋風に吹かれながらつぶやく。
祥子さまは明日は家の用があると言っていた。お嬢様なお姉さまを持つとデートもままならない。
志摩子さんも由乃さんも乃梨子ちゃんも令さまもデートだというのに、自分は明日何をしてすごすのだろう。
銀杏並木を歩きながら振り返る。
マリア像の前で手を合わせる背の高い女の子が目に付いた。
350名無しさん@ピンキー:04/01/13 22:23 ID:AoOC1xQ4
日曜日の午前。
電話の向こうで保留音がなっている。

祐巳が可南子に電話をかけると、お母さんらしい人が出た。
挨拶して取次ぎを頼む。お待ちくださいといわれて保留音が流れてから、もう一分近くになる。
どうしたんだろう。祐巳は思った。
可南子ちゃんの家が祥子さま並に広ければ移動にこれくらい時間がかかるかもしれない。
それとも、可南子ちゃんが私からの電話に出たくなくてお母さんに断ってとか言ってるんだろうか。
連日の疲れから朝寝をしてたのかも。
祐巳が不安を覚え始めたころ、保留音が止まった。
「もしもし」
「あ、もしもし可南子ちゃん? 福沢だけど」
「おはようございます、祐巳さま。何の御用ですか」

ちょっと硬い声だけど、不機嫌というわけではなさそうだ。
「あ、えっと…」
初めての電話で緊張していたところに不安まで重なって、用件を一瞬忘れてしまった。
「えーと、そうそう。今日、暇?」
「何でです?」
微妙な答え。用件によっては断ろうというニュアンスすら伝わってくる。
「午後空いてるかな? K駅に来て欲しいんだけど…」
「…まあいいですけど」
いまいち真意を量りかねるという声。それでもとりあえずOKが出ると、会う時間と場所を決め電話を切った。

「ふう」
朝からどっと疲れてしまった。
今日は休養日だったはずなのに、午前中からこんなんではどうなる事やら。
それでも一仕事終わった気になった祐巳は、とりあえず約束の時間までは宿題しようと決め机に向かった。
351名無しさん@ピンキー:04/01/13 22:25 ID:AoOC1xQ4
K駅、午後2時。
祐巳が改札の前で待っていると、可南子の女性にしては高い姿がのっそりとやってくるのが見えた。
ハイネックの薄手のセーターに足首まであるロングスカート、無造作に伸ばした髪をなびかせてやって来る。
「やっほー」
「こんにちは」
にこにこと笑う祐巳の元へ来ると、可南子がきょろきょろと辺りを見回す。
「どうしたの?」
「いえ。他の方は? まだですか?」
きょとんとする祐巳。
「いないよ。二人だけ」
よくわからないといった表情の可南子。一瞬ため息をついたが、すぐにまた顔を上げて言った。
「それで?どこに行くんです? とりあえずハンズですか」
「はぁ?」
今度は祐巳がクエスチョンマークを浮かべる番だ。いきなりハンズに行こうと言い出す後輩に戸惑いを隠せない。

「なんでハンズなの?」
「なんでって、買出しに行くんでしょう? 何を買うのか知りませんがハンズなら大抵のものは揃ってますよ」
どうやら、可南子は今日の呼び出しの理由を、学園祭の買い物の荷物持ちだと思っていたようだ。
それに気がついた祐巳は慌てて手を振って打ち消す。

「違うよー。今日はお休みだから買出しもなし。可南子ちゃんとデートしようと思って」
「デート…?」


ぽかんと口を開けたその顔は、見物だった。
352名無しさん@ピンキー:04/01/13 22:26 ID:AoOC1xQ4


「ああ、あったあった! あそこだよ、令さまお勧めの店」
祐巳がメモと照らし合わせて叫ぶ。
その後ろを歩きながら、可南子が辺りを見回してかすかに赤くなった。
「祐巳さま、こんなところで大声を出さないで下さい。人通りも多いんですから」
ぼそっとたしなめる。
「ごめんなさい」
ただでさえ身長が頭一つ違うのにこの会話。傍目にはどちらが先輩に見えるのか。

「んしょ。あれ?」
半分に切った丸太でつくったカントリー調の扉は重たく、祐巳が開こうとすると手が滑ってしまった。
そこへ横から手がにゅっと伸びて扉を支える。
「ありがと」
可南子が押し開けた扉をくぐって祐巳が店に入る。その背中を見送ってまたも小さなため息一つ。
353名無しさん@ピンキー:04/01/13 22:27 ID:AoOC1xQ4
「やっぱり綺麗だねぇ……新しいもんね。ねっ?」
人気の店らしいが、待たずに席に通された。カウンター席に隣り合って座って祐巳が言う。
「できたばっかりなんだから当然じゃないですか」
可南子は運ばれてきた水のコップをもてあそぶ。
「まぁまぁ。ほら、メニューメニュー」
「いいです。もう持ってますから」
メニューを開いて可南子のほうに身を乗り出す祐巳だったが、短く断られてまた座りなおした。

「そっか。何にする?今日は奢るよ?あ、私はこのケーキセットにするけど」
「・・これでいいです」
ドリンクのページ、ブレンドコーヒーを指差す可南子。
一番安い飲み物を選んだのを見て、祐巳が不満そうに頬を膨らませる。
「え、いいの? 飲物だけ? 遠慮しないでよ〜」
「してません」
前を向いたまま言う可南子。カウンター席だから、そっぽを向いたような格好だ。

やってきたウエイトレスに注文すると、会話がなくなってしまった。
ここに来るまでにも大した会話がなかったが歩いていたので誤魔化せた。しかし、店内ではそうはいかない。
祐巳が店の内装をあれこれと褒めたりして会話を振るが、可南子の口数は少ない。
もともとあまりうるさくない喫茶店だが、二人の間だけさらに静寂が流れているかのようだ。
354名無しさん@ピンキー:04/01/13 22:28 ID:AoOC1xQ4
会話が途切れがちになったころ、ケーキセットとコーヒーが運ばれてきた。
「いただきます」
甘党の祐巳にしては珍しくチーズケーキ。
クリームいっぱいのショートケーキにしなかったのは、せめて先輩ぶろうという魂胆だろうか。
最初の一口で四分の一ほど食べてしまい涙を流さんほどに喜んでいたが、
隣で黙々とコーヒーをすする可南子に気がついてフォークを差し出した。
「オイシ〜よ、これ。ちょっと食べる?」
「いいです」

またも短く断られる。
いつまでも続くそっけない態度に祐巳も意気消沈したのか、少しうつむいてしまう。
「そっか。――あのね。もしかして不機嫌? 今、退屈してる?」
フォークでケーキをつつく。
皿の上にケーキのくずがぽろぽろと広がるなか、可南子がぽつりと言った。

「ううん……楽しい、です。私ちょっとだけ無愛想だから」
「無理しないでね。私がいきなり誘っちゃったんだしさ。ごめんね」
355名無しさん@ピンキー:04/01/13 22:30 ID:AoOC1xQ4
とうとう祐巳はフォークを置いてしまう。
隣で可南子もコーヒーカップを置いた。
カップとソーサーが触れ合うかちゃりとした音がはっきりと聞こえる。
「今日はどうして誘ってくださったんですか」
「え」
突然投げかけられた疑問。
祐巳はしばらく考えていたが、テーブルの上で両手をぎゅっと握ると一息に喋った。

「あのね、もうすぐ学園祭だけど、可南子ちゃん薔薇の館のみんなとあんまり打ち解けてないじゃない。
 これから一週間はますます忙しくなって会う機会も増えるし、みんな仲がいいに越したことないし。
 だから、とりあえず私からって思ったんだけど…。大きなお世話だったかな」

ぎこちなく笑う。気まずくなったのか、残りのケーキにフォークを突き刺すと一気に口に放り込んだ。
もぐもぐと口を動かす祐巳。黙ってカップを見つめる可南子。
ケーキを飲み下した祐巳が今度は紅茶を飲もうとする。
と、横から手が伸びてきて、祐巳の前髪を撫でる。

「…」
可南子の唇が素早く近づき、祐巳の頬、口の横辺りに一瞬だけ触れた。
356名無しさん@ピンキー:04/01/13 22:31 ID:AoOC1xQ4
祐巳がぽかんとしてると、可南子はまた何事もなかったのごとく前を向いた。
「ケーキの食べかすがついてましたよ」
続けて、迷惑だなんて思っていません、と告げる。
祐巳は言葉も出ないらしく、真っ赤な顔をしてこくこくと首を縦に振るばかり。

「誘っていただいて、どうもありがとうございます」
照れたのか、とうとう可南子は祐巳と反対側に顔を背けてしまう。
「いや、ほんと、どうしよう。びっくりしちゃった。凄く嬉しいよぅ〜。うわー。どうしよ。うわー。」
「早く食べちゃてください」

高鳴った鼓動を落ち着かせようと祐巳がティーカップを傾ける。
祐巳からは可南子の後頭部しか見えなかったが、彼女が耳たぶまで真っ赤になっているのが見て取れた。



おしまい。
357名無しさん@ピンキー:04/01/13 22:32 ID:AoOC1xQ4
こんな感じでしょうか。
>136さんに感謝。
358名無しさん@ピンキー:04/01/13 22:39 ID:wnqdq8n2
このスレでマトモな可南子は初めてじゃないか?
とりあえず乙。できれば続きも・・・
359名無しさん@ピンキー:04/01/13 22:52 ID:qXYr78Da
GJ!
あのコピペ改変からホントにSSを作ってしまうとは・・・すげぇぜ。
360名無しさん@ピンキー:04/01/13 23:06 ID:Axul8T6V
素晴らしい。顔のにやけが収まらんw
361新倉庫:04/01/13 23:26 ID:63K7wciB
>>150
>著作絡みでいちいち目くじら立ててくるのはジャニぐらいじゃね?
loop音作るのにジャニ使うのもダメなんかな?
362新倉庫:04/01/13 23:33 ID:63K7wciB
誤爆_| ̄|○


>>292
>過去の投下作についても、ということでしょうか?
自分は強制のつもりで書いたんじゃないので誤解させたらスンマセン。
「私はコレとコレを書きました!」って職人さんが名乗りたかったら
ハナから名乗ってるだろうし、
匿名掲示板での投下なんだから名無し全然OKだと思います。


>>294
>本スレ埋め立てやハアハアのSSも保管するとベター
90あたりから本スレに全然逝ってないのよ(笑


>>298
作者名に名無しさんって入れない方向で行きたいと思ってます。
今時いないと思うけど、「名無しさん」ってHNだと思う香具師がいたらややこしくなるやん。
俺だって2chデビュー時そうだったもん(笑


レスだけでスンマセン。
手伝うとかは気持ちだけで十分です。
363名無しさん@ピンキー:04/01/14 00:04 ID:rKdPCZQu
>>347
乙。普通に萌えた。

>>新倉庫の人
いつもご苦労様です。

>>324
今日に至っては
某氏までが祥子と令を。流行?今流行なの?
364キモノ ◆sbeApUMFmk :04/01/14 00:08 ID:zGUi/0fC
嗚呼、素晴らしい作品がこんなに…
・蔦子さん盗撮応援してますっ。
・可南子可愛い!食べかすを口で…っていいなぁ
 
触発されたので、「長き夜の-IF-」の別バージョン粗筋投下してしまいます。
ちょっとした筋しか書いてないので、ヘンな処があると思いますがご勘弁をー
365名無しさん@ピンキー:04/01/14 00:10 ID:x//GoTrV
蓉祥、流行らんかなぁ…。
366長き夜の−IF−:04/01/14 00:13 ID:zGUi/0fC
扉を開けたのは、誰だったのか?
---------------------------------------
>祥子さま
ただ今執筆中。

>志摩子さん
湯船で祐巳と雑談後、背中洗ってあげるね…という展開に。

「志摩子さんの肌、真っ白で綺麗…」
「あっ、祐巳さん…そこは…」
「洗って、いいよね?」
「………(頬を染めて小さくこくんと)」

>祥子さま&志摩子さん
祥子さま、志摩子さんが抱き合いながら(?)入ってきたので、祐巳はつい隠れてしまう。
実は、おとそで酔った志摩子さんの面倒をみていただけだったものの…なんだか雰囲気は妖しく…
しかし、それを見てるしか無い祐巳。お姉さまの浮気者!

「ねぇ?志摩子。私、あなたに振られた時、結構悔しかったのよ?」
「…祥子さま…?」
「だから、少し復讐して、いいかしら?」

>黄薔薇さま(江利子)
危うく自慰をしそうになった処で入って来た黄薔薇さま。
慌てる祐巳の様子から、ピンっと来て、ネチネチと言葉でいじめ、百面相を楽しんだ後…

「そう、あくまでそんなことはしてないと言い張るのね?」
「ほ、本当ですっ。私はオ…なんて…その、してません」
「では、証拠を見せてもらわないと」
「え?」
367長き夜の−IF−:04/01/14 00:15 ID:zGUi/0fC
>紅・白・黄の3薔薇さま
華やかな空気を振りまきながら3人で入ってきた薔薇さま方。
当然、祐巳を見逃す訳も無く…聖さまを筆頭にイタズラ開始。
祐巳の反応が楽しく、次第に過激になってゆき…。

「やーん、白薔薇さま、ヘンなところ触らないで下さい」
「ん?ヘンなところってここかな?それともここ?」
「聖、楽しそうね。私にも祐巳ちゃんをだっこさせてくれないかしら?」
「あ、次私予約ね」

>紅薔薇3代
最初に入ってくるのは祥子さま。そして、祥子さまと祐巳が密戯をしている時に、紅薔薇さま乱入。
慌てる二人に艶然と微笑み。

「お姉さまをないがしろにする妹には、お仕置きが必要ね…祐巳ちゃんの前で」

>令さま
かなり酔って入ってきた令さま。
祐巳を由乃だと思い込んで押し倒し…体格差とテクニックで抵抗も出来ずトロトロに。

「由乃、これで機嫌直してくれる?…ちゅ…んん」
「違います、令さま。私は祐巳で…ふぁ…やぁ」
368長き夜の−IF−:04/01/14 00:18 ID:zGUi/0fC
>白薔薇さま(聖)
お鍋(温泉)に入って煮て食べて下さいとでも言うように裸の子羊が目の前に!
学園のハンニバル白薔薇さまが、このチャンスを逃す筈が無かった!
言葉巧みに子羊を料理せんとする白薔薇さま。祐巳は貞操を守りきることが出来るのか?!

「ね?祐巳ちゃん、お年玉としてちょっとだけ」
「なんで白薔薇さまにお年玉あげないといけないんですか…きゃんっ」
「お年玉くれないと、襲っちゃうぞー」
「あーもう、ちょっと、だけ、ですよ?」

------------------
ああ、ボクのどじっ娘が食べられるぅ(プチ切れ風)
 
…さ、最後、なんだか妙なテンションになりましたが、こんな感じです(汗
369名無しさん@ピンキー:04/01/14 00:23 ID:/devaxek
紅薔薇3代……激しくいい!

余力があるなら希望です!
370名無しさん@ピンキー:04/01/14 00:50 ID:1gyacY/e
>>335
>そういえば、祐巳の一人称に近い視点の場合。
>祥子さまを「お姉さま」と呼ぶか「祥子さま」と呼ぶかは、原作でも統一されていないようなので、少し苦労しました。

基本的には「祥子さま」だけど、祐巳の独り言に近い場合「お姉さま」になっているみたい。
レディGOのP20なんて違いが分かりやすいんでない?
371名無しさん@ピンキー:04/01/14 01:05 ID:MtFetHVW
>>40
今になってこのスレ読んだんで、激しく亀レスでアレなんですが
「ソル・ナシエンテ」や「白夜」なんて普通絶対に出てこない名前が
あるのに「ソル・ノチェセル」が無いってのはやっぱし由乃は
イタコネなアノ人のファンなんですか?

・・・激しくスレ違いスマソ。どうしても気になって〜(藁
372名無しさん@ピンキー:04/01/14 01:41 ID:tbKDeBCc
ごきげんよう。
いいなあ、このスレ昨日初めて読んだ。
つ〜かマリみては先週末に初めて読んだわけだが。

エロは書けないんだけど、今度何か投下してもよいですか?
373名無しさん@ピンキー:04/01/14 02:04 ID:aRHGs1Do
>>368
どれもイイ!
>>372
大歓迎ですよ!
このスレは、エロそのものより内容重視の人のほうが多いと思うし
374名無しさん@ピンキー:04/01/14 02:08 ID:gFNCKdqs
>372
エロがなきゃ駄目という原理主義住人もいますが、面白ければ受け入れられる
と思います。スレの雰囲気を見て書きたくなったのなら、そんなに外れてないで
しょうから、書きあがったら投下してみては?
個人的には、非エロは某閑古鳥スレに投下してあげて欲しい気はするけど…。
375名無しさん@ピンキー:04/01/14 03:04 ID:uzzfIxTK
俺としては白薔薇の聖と志摩子のカップリングが好きなんだけど、過去ログでお勧めある?
あれば教えてほしい。
376名無しさん@ピンキー:04/01/14 03:54 ID:TNUM3eDc
そういや聖×志って以外に少ないんだよな……。
377名無しさん@ピンキー:04/01/14 04:10 ID:J1xGe5kx
>375
2スレ目のエロ薔薇革命〜にあるよ。
個人的には結構お勧め。
378名無しさん@ピンキー:04/01/14 04:45 ID:f4Ujeg+G
聖×志は、物理的繋がりとかそういうのを超越した関係だからねえ。
難しいでしょ。
379名無しさん@ピンキー:04/01/14 04:59 ID:csSrlMGR
>>長き夜の−IF−
個人的には三薔薇様
来襲順番は白→黄→赤
最後に来た御方が何故か総攻撃を受ける。

あ〜それと最初に来た白薔薇こと聖の絵を描いてみた。
出来が悪くても責任は持たん。あしからず。
ttp://soukospace.virtualave.net/cgi-bin/uploader/src/rm0051.jpg
380名無しさん@ピンキー:04/01/14 10:04 ID:9RTyllSn
職人データの中の人はどこへ…
381職人データ作成者:04/01/14 10:42 ID:9JFVtG6a
>>380
お呼びになりましたか。
382名無しさん@ピンキー:04/01/14 12:44 ID:9RTyllSn
今のところ三人分ですが
最近いろいろ連載職人様も増えているような
383名無しさん@ピンキー:04/01/14 16:00 ID:YJABJ/c7
>3777のオススメに従って過去ログを読み返してみたら、当時の記憶がよみがえって来たょ。
あの頃はいろいろあったなぁ・・・。
今後アニメ化でスレ住人が増えたとしても、はしたない行動は慎まねば。
384名無しさん@ピンキー:04/01/14 16:19 ID:f6FjCkuv
>>379
出来悪い。カエレ
385名無しさん@ピンキー:04/01/14 16:39 ID:hwORKLqV
>>3777にプレッシャ(ry
386前紅-05:04/01/14 16:44 ID:fdKpvui5
その日は結局それだけだったが、以来、祥子は蓉子の前では違った面も見せるようになっていった。
公の場では、相変わらず気高く強い紅薔薇のつぼみそのものである彼女が、
姉である自分の前でだけは、はかないとも言えるほどに弱みを見せるという事実が、蓉子に大きな満足感を与えていた。

そうして冬が過ぎ、春が来て、蓉子のお姉さまたちが卒業していったその日、2人の関係はより深いものとなった。

「お姉さま、大丈夫ですか?」
「あら、祥子。まだ帰ってなかったの」
卒業式が終わり、山百合会の皆で記念撮影などわいわいと名残を惜しみ合い、姉たちを校門まで見送った後、
蓉子は1人薔薇の館に来てぼんやりしていた。
すると、とうに帰ったと思っていた祥子が、部屋に入ってきたのである。

「寂しいですね」
蓉子の問いには答えず、祥子が言った。
「そうね。でも、今生の別れってわけじゃないんだし。
 ときどきは顔を見に来るって、お姉さまは仰ってくださっていたわ」
祥子が何か言いたげな表情をしていたが、かまわず蓉子は自分に言い聞かせるように言葉を紡いだ。
「それに、紅薔薇ともあろうものが、そんなにお姉さまに寄りかかっていてはいけないわよね。もっとしっかりしなきゃ」

「・・・・・・・・・・・なぜ、そんなに無理をなさるのですか」
黙っていた祥子が、沈んだ様子で口を開いた。
「別に無理なんか」
「お姉さまも、もっと弱い所を見せてくださっていいんです。それとも私はやはり頼りにならない妹なのでしょうか」
祥子の言葉に、胸が熱くなった。やや遠慮がちに、しかしまっすぐに蓉子を見つめる瞳が、うっすらと潤んでいる。
そうか、私は無理をしていたのだ。無意識のうちに、あるべき紅薔薇の姿に囚われて、自分を押し殺していたのだ。
「・・・・そんなことないわ。ありがとう、祥子」
そう言って祥子に歩み寄り、その肩に額をつける。
「やっぱり、寂しいわよね…」
言葉にした途端、どっと涙が溢れてきた。自分より少しだけ背の高い妹の肩で、声を殺しながら蓉子は泣いた。
祥子はぎこちない手つきながらも、蓉子の背中にそうっと左手を回し、右手で優しく頭を撫でている。
387前紅-06:04/01/14 16:45 ID:fdKpvui5
ひとしきり泣き終えると、蓉子は相変わらず祥子の肩にもたれたまま言った。
「ねぇ祥子。今日、あなたの家に寄って行ってはだめかしら?泣いたばかりの顔で家に帰りたくないのだけど」
「…別にそれは構いませんが」
一瞬驚いたようでもあったが、案外あっさりと祥子は蓉子の申し出を受け入れた。
「ありがとう。じゃ、そろそろ帰りましょうか」
泣いた後のひどい顔だったと思うが、蓉子はにっこり微笑んで、祥子の手を取った。
388前紅-07:04/01/14 16:47 ID:fdKpvui5
祥子の家…いや、家というより邸宅というべきだろうか。
ここに蓉子が来るのは初めてではなかったが、相変わらず常識離れした門構えに、多少たじろぐ。
初めて来たときには、「こういう家に住む人が現実に存在する」という事実に面食らったものだ。

「今日は休日なので家の者が少なくて、充分なおもてなしができないと思うのですが」
長い廊下を進みながら、祥子が言った。
蓉子が寄り道を申し出たときに祥子がほんの一瞬ためらったのは、そういうわけだったのか。
やはり真性お嬢さまというのは考え方が違うなぁ、と蓉子は密かに笑ってしまった。
そして、個人の部屋というにはずいぶん広い、祥子の部屋に通される。

「今、お茶を持ってきますわね」
「あら、1人でできる?」
「茶葉から入れるやり方でしたら以前から心得ていますわ!お姉さまの意地悪」
ふてくされたように祥子が言う。しかし、その表情は穏やかだ。
そんな妹を見ていて、蓉子はとても温かい気持ちになった。
「でも、ありがたいけどお茶はいいわ。それよりも、こっちへ来て」
「?」
きょとんとした表情で祥子が近づいてくる。
手の届く所まで来た瞬間、蓉子はふわりと祥子を抱きしめると、その唇を奪った。
389前紅-08:04/01/14 16:48 ID:fdKpvui5
「―――っっ!?」
祥子とキスするのはこれが2回目。だが、初めての時よりも祥子は驚いた様子だった。
それは不意に奪われたものであったからと、以前のそれとは違う艶めかしさを感じ取ったからであろう。
軽く触れるだけだった最初のキスとは違い、ゆっくりと、味わうかのように祥子の唇を吸う。
しばらくの間、されるがままの祥子であったが、突然、我に返ったかのように身体を離した。

「お、お姉さま…これは…」
「嫌だった?」
「そ、そういうわけではないですが…その…」
「嫌ならもうしない。嫌じゃなければ続けるわ。私はしたいから。祥子は私とこういうことするのは嫌?」
「…嫌ではありません」
「…うれしいわ」
そう言って再び唇を寄せようとすると、「お、お待ちください!」と祥子が慌てて制した。
「嫌ではないのですが、苦しいです。…息ができない」

ああ、なんてかわいい妹なのだろう。蓉子は祥子を力一杯抱きしめた。
「息を止める必要はないのよ。鼻で息をすればいいでしょう」
「…はい」
すると祥子はぎゅっと目をつぶってキスされるのを待っている。
かわいすぎるわよ、祥子。そう心でつぶやいてから、蓉子は再び唇を重ねた。
390前紅-09:04/01/14 16:49 ID:fdKpvui5
気持ちの赴くまま、ひたすらに唇を合わせているうち、蓉子の頭にを色々なことが巡り始めた。
―――休日で人が少ないという家の状況。自分を受け入れてくれる妹。2人きりの部屋でキスをしているという事実。
そして何より、どきどきとうるさく鳴り止まない鼓動と、なんと表現していいのかわからない、熱を持った身体。

たまらなくなって、蓉子は祥子の口にゆっくり舌を差し込んだ。
祥子の身体が一瞬びくりとしたのがわかった。
大丈夫だから、と背中を撫でると、祥子も遠慮がちに舌を絡めてくる。
「んふふっ」
嬉しくなって、思わず鼻腔から笑いが漏れてしまう。
うっすらと目を開けてみると、祥子の頬も緩んでいる。

お互いに楽しげについばみ合っているうちに、次第に祥子の息が荒くなり始めたのがわかった。
苦しいのかと思い、やっとのことで唇を離す。
「息、苦しかった?」
「よくわからないけど、苦しいです」
「私も、ちょっと苦しいわ」
しかし、この胸の苦しさは、果たして本当に呼吸のためだけなのだろうか。
そうではないことを、蓉子は――多分祥子も、気付いている。

一呼吸置いて、蓉子が口を開いた。
「祥子、今度こそ、本当に嫌だったら言うのよ?姉とか妹とか、関係なく」
「はい」

きれいに結ばれた祥子のタイをほどきながら、蓉子はつぶやいた。
「私は、悪い姉かも知れないわね」
391386:04/01/14 16:52 ID:fdKpvui5
次回から突入します。
392名無しさん@ピンキー :04/01/14 18:06 ID:RY54O5Qo
>>384
じゃーオマエが描いてみろよ。

絵師様はGJ!!
393名無しさん@ピンキー:04/01/14 19:18 ID:TZ9UTrFE
>前紅
Ahhhhhhhhhhhhhhhhhh!!!!!激しくGood Job!!!
394名無しさん@ピンキー:04/01/14 19:29 ID:AP2bVZOi
前紅キタ! (*´Д`*)モエモエ
ビジュアル的には最高の二人だよなぁ。
気高いエロを期待してまつw
395職人データ作成者:04/01/14 20:58 ID:ZzCnpAEC
>>382
自分はあれ作って満足してしまったので
他の人に是非作っていただきたい。
すでに他にも確かふたつくらいありませんでしたっけ、
ラブホ先生とあの伝説の彼のが。
新倉庫の人にお願いしてあれも名鑑に加えていただくとかどうでしょうか。
396名無しさん@ピンキー:04/01/14 21:05 ID:1gnnT0uy
伝説の彼というと、ラスト誤爆の彼か?
彼にはすまんが、あれはワロタよ。
っていうか職人データは、とっぴな行動や、妙ちくりんなところがほんのり
伺える職人の方が作成しやすいのかもね。
397名無しさん@ピンキー:04/01/14 21:17 ID:NRQAilI8
ここ以外のマリみての二次創作が放り込まれるスレって無い?
398名無しさん@ピンキー:04/01/14 21:40 ID:1gnnT0uy
>>397
ハァハァにたまに
399名無しさん@ピンキー:04/01/14 21:41 ID:CZ8C+zMO
>>379
ああ、ハンニバルな野性味が格好いい!
>前紅
気高い二人が、乱れるところもキボン
400ソフト祐志:04/01/14 21:42 ID:NCxPu1s3
 祐巳たちのクラスの体育の授業では、二人一組でストレッチ運動をすることがよくある。
いや、むしろ室内での自習になりでもしない限り、確実にストレッチ運動が存在する。
「じゃ志摩子さん、ささっとやっちゃおう」
「はい、祐巳さん」
そして、祐巳がつぼみの妹に選ばれて以来、祐巳と志摩子が組むことがごく当然になっていた。

「いちにっ、いちにっ、と」
「あの、祐巳さん? 手が、先程から胸に……」
「あ、ごめんごめん。志摩子さんがあんまり柔らかくて気持ちいいから〜、なんてね」
ぺろりと舌を出しておどけてみせる。
「祐巳さん、最近その、お姉さまに似てきていませんか?」
「白薔薇さまに? 気のせい気のせい。さ、続きやろっ」
「……そうですね」
(とは言ったものの、白薔薇さまの気持ちわかるなあ。柔らかいし、赤くなって可愛いし)
「きゃっ!? ゆ、祐巳さ……ん……変なところ……を触らない……ん…」
(はぁー。癖になりそ)
401名無しさん@ピンキー:04/01/14 21:57 ID:R9BCmhiW
   | ヽ_
   |Д`)   ダレモイナイ
   |⊂    ストレッチスルナライマノウチ
   |


   ★彡  人
         /、 ,ヽ    ヌワー― ッ
      ヽ(゚∀゚ ).)ノ   ハッハッハッハッ
         (☆ へ)     ハッ !!!!
          く


    ミ★   人
         / 、 ,ヽ  ヌワー―――― ッ
      ヽ(.( ゚∀゚)ノ  ハッハッハッハッ
         (へ ☆)    ハッハァ !!!!!
             >
402名無しさん@ピンキー:04/01/14 22:18 ID:PpmDmfnn
>>400

「ねえ信子さん、実は頼みがあるんだけど」
「ん……なぁに? ……あっ……」
「あ、ごめん、痛かった?」
「ううん、気持ちいいわ……それで?」
「今度の新入生歓迎会なんだけどね(詳細は略)」
「ねえ、話してばかりいないで続けて……お願い、聖さん」
「引き受けてくれないなら、やめちゃおうかなぁ……」
「分かったわ、引き受けるから、お願い、もっとして……」

体育の授業でのストレッチ中です
403名無しさん@ピンキー:04/01/14 22:36 ID:XeuzL7Z6
>>397
SSとまではいかないが、ラノベの嫌だスレ、ラノベ黙示録カイジスレ、
あとはヤミ帽のエロパロスレにコラボが・・・
404新倉庫:04/01/14 22:37 ID:NeWnBxo2
最初のスレに男×女が多すぎて、読んでて眩暈がしてきた_| ̄|○
個人的に生々しい男×女は受け付けないので・・・



>>395
両名からの反対が無ければ、了解です。
405名無しさん@ピンキー:04/01/14 22:44 ID:RJS1aWGS
>>402
えっと、佐藤信子でしたっけ?
406名無しさん@ピンキー:04/01/14 22:54 ID:HSi25OJo
誰かマキとミカさんキボン
407113:04/01/14 23:10 ID:cv/d2Xjl
マリ見て買いました。とりあえず2冊だけ
とっても幸せになれますた。
ありがとう、お姉さま方(;´Д`)
408名無しさん@ピンキー :04/01/14 23:14 ID:x251L1MK
>>407
お約束ですが、そのまま2冊ずつ買っていくともっと幸せになれます。
409名無しさん@ピンキー:04/01/14 23:16 ID:x251L1MK
あの程度でめまい起こすとは、温室育ちの純粋培養お嬢さまと見た!!

薔薇革のリストといい、つくづく乙彼だな。
410名無しさん@ピンキー:04/01/14 23:18 ID:XeuzL7Z6
お嬢様なので乙彼女と修正。
411名無しさん@ピンキー:04/01/14 23:19 ID:IkUH7IM7
>>407
着々と読んでいってパラソルをさしてに辿り着いてくれ。萌え死確実
412名無しさん@ピンキー:04/01/14 23:27 ID:U1vGxZND
レイニーまで読んで、続きは一ヶ月断食!
413キモノ ◆sbeApUMFmk :04/01/14 23:50 ID:CZ8C+zMO
細切れですが「長き夜」を投下します。
次回、全部投下し終わると思います。
414長き夜の−IF(祥子さま編)−:04/01/14 23:51 ID:CZ8C+zMO

ここに来てから、二人でゆっくり出来なかったものね。
あなた、白薔薇さまとばかり一緒にいるんですもの」
祥子さまは、拗ねるようにほんの少し頬を膨らませた。
お姉さま可愛い…不埒にもそう思ってしまったけれど、そんなこと言える訳ないから、
柔らかいお胸に顔を埋めて頬擦りする。暖かくて柔らかくて…ああ、ピンク色の先端が目の前に…。

「本当はお姉さまと一緒にいたかったんですよぉ…」
桜色の誘惑に頭が一杯なため、祐巳の声は母親に甘える子供のように、幼く響く。
「そうなの?…嬉しいわ」
祥子さまの声が何故か、感極まったように震えて、ぎゅっと祐巳を抱きなおしてくれる。
そして、可愛くて仕方が無い、というように背中を撫でて下さる。

「ふぁ…お姉さまぁ」
触れ合っている肌がとても熱くなってくる。目を瞑ってもっと熱さを感じよう。
なんでだろう、背中を撫でられているだけで気持ち良くって幸せ。
こんな気持ちにさせてくれる人、お姉さまの他に誰もいない。
415長き夜の−IF(祥子さま編)−:04/01/14 23:52 ID:CZ8C+zMO

そして、祐巳が幸福感に酔いながら目を開けると、目の前には刺激的な状況が展開していた。
…抱きなおされた時、祥子さまの麗しい桜色の先端が祐巳の頬、しかも唇に近い場所に。
「ぁ…」
これは…祥子さまの「いいわよ」と言う無言の合図なのだろうか?
もし違ったら…でも、少しだけなら。自分の中の天使と悪魔に折り合いをつけて、唇を近づける。
桜の花びらの色をした乳暈の端をなぞってみる。
「…ん…」
相変わらず愛しそうに祐巳を撫でていて下さる祥子さま。
ごめんなさい、お姉さまはこんなにお優しいのに、妹の祐巳はイケナイ事を考えています。

ちゅ…ちろ…
唇で触れるだけでなく、舌で乳暈をチロチロと。いきなり先端を咥えるなんて恐れ多いから。
ゆっくりゆっくり、お伺いを立てるように乳首に近づけて…あ、柔らかい色の乳首が少しだけ堅く立って…。
お姉さま、いいんですよね?

きゅ…
甘く、祥子さまの乳首を唇で挟む。
「ぁ…んっ」
お叱りが無かったので更に深く咥え込んで吸い込む。お姉さまの美味しい。
ちゅぅ…ちゅう。
祥子さまの麗しく豊かな白い乳房に顔を埋めて、子供のように乳首を吸い込む祐巳。
「ちゅ…んんっ…お姉さまぁ…んくっ、ちゅぅ」
「やっ、ダメよ祐巳…甘えるだけ…ぁぁ」
そんな事を言いながら、祥子さまは祐巳を抱きしめる手を緩めない。それどころか乳房に押し付けるように…
お姉さまは天邪鬼。だから…もっとしてってことですよね?
416キモノ ◆sbeApUMFmk :04/01/14 23:56 ID:CZ8C+zMO
次回、最後まで行きますっ。
 
>絵師さん
題材にして下さってありがとうございますっ。
白薔薇さま、黄薔薇さまが、気高い紅薔薇さまにイタズラというのもナカナカいいですねー。
で、祐巳がドキドキしながら見てると…(笑
417名無しさん@ピンキー:04/01/15 00:05 ID:+HRMDcYZ
>>416
そんなところで止めるなんて!!
GJ。
418名無しさん@ピンキー:04/01/15 00:14 ID:+HRMDcYZ
新倉庫の人=薔薇革のリストの人?大久保原理主義のおぜうさんでFA?

どっちもDTM板住人みたいだしな。同一人物だ罠。とにかく乙彼女。
419名無しさん@ピンキー:04/01/15 00:23 ID:ffLX1nY5
自分は、祐巳に関しては髪を下ろしているであろう
シチュエーションだと途端に欲情の対象に成り得るんだよなぁ・・・
ちょっとハァハァしてきます
420名無しさん@ピンキー:04/01/15 00:39 ID:8prbkER2
>>413
待ってたよー・・・と思ったらこんな場所で寸止めですか(;´Д`)
続きを禿しくハァハァしながら待ってます。
421名無しさん@ピンキー:04/01/15 01:30 ID:pMNIil2M
山村先生も若いしありだな。
422名無しさん@ピンキー:04/01/15 02:03 ID:OBP+eGPz
>421
いまいちどんなキャラかわからないので、ほとんどオリキャラ状態になってしまうのでは?
423名無しさん@ピンキー:04/01/15 02:14 ID:4AB74Cb/
「山村先生が剣道場で令を慰める」というシーンをふと思いつきました。
424名無しさん@ピンキー:04/01/15 10:06 ID:qcHs9jDI
それを偶然見てしまった由乃は
戸の隙間から覗きつつ自らを慰めるんでしょうね。
425名無しさん@ピンキー:04/01/15 15:28 ID:HERfYeNf
それを蔦子さんが盗撮。
426名無しさん@ピンキー:04/01/15 16:42 ID:cFIu1yZu
昔いた職人さんって、そのまま消えてしまったのだろうか。
それともまだこのスレにいて、時々投下していたりするのだろうか。
詮索するのも野暮だけど、過去ログ色々読み返してたら、ふと気になってしまった。
絵と違って文は中々個別認識しにくいからなあ。
2ちゃんだからそれでいいんだろうけど。
427夜宵:04/01/15 16:49 ID:Bvhu2Z5C
投下。メール欄「sage suicidemind」
真美×三奈子。森一さまの設定を流用。よってSM。注意。
428夜宵:04/01/15 16:49 ID:Bvhu2Z5C
「私が真美に出会うのと、真美が新聞部に入部したのと、どちらが先だったかしら」
 ふと思い立って、そんなことを真美に聞いてみた。実は、憶えている。
「そんな大切なことをお忘れになったんですか? 後者です」
 微笑して、真美は言った。その笑いとオーバーラップするように、下校時刻を示すチャイムが鳴
る。
 真美を見る。笑ったまま。でもその笑いの意味が違う。もう違ってしまっている。
 フェードアウト。
『真美さま』は言う。「もう時間ね」と。
 私を抱きしめ、爪を首筋に当て立てる。痛い。いたい。……い、た、イ。
 新聞部の部室には鍵がかかっている。爪はより強く私の皮膚に当てられている。殺せる。真美さ
まは私を殺せる。
 私は眼を閉じた。また始まる、真美さまと過ごす時間の甘美な予感に震えながら。

                 *

 その七三分けの女の子に対する私の第一印象は決して良いものではなかった。新聞部に入部希望
するということで部室にやってきた彼女に私はあまり良い対応をしなかったように思う。
 けれどいつの間にか、ロザリオを彼女にあげていた。それは結局、行動についてきたものだった
のだろう。いつも一緒に行動していたから、姉妹といつも誤解されて辟易していた。それならば、
ということで姉妹の契りを結んだのだ。
 どこにでもあるような姉妹だった。決していちゃいちゃするようなことはなかったけれど、お互
いに会話を交わし、表面上はともかく、内面では通じ合っていたと思うし、何かと暴走しがちな私
を諌めてくれることも多かった。
 なのに、いつのまにか。
 私と真美、そして真美さまと私、という二重の関係のなかに二人があるようになるきっかけはあ
の夕方にあった。
 あの時、私が原稿書きをもっと早く終わらせていれば、こんなことにはならなかったのかもしれ
ない。
429夜宵:04/01/15 16:52 ID:Bvhu2Z5C
 私がその時原稿書きを遅らせていた原因はなんということはなく、ただ単に疲れていたからだっ
た。ミスタッチと誤植の嵐。気づけば下校時間も近くなっていた。それでも締切という恐ろしい概
念は存在するわけで、満身創痍の状態で私は原稿を書き終えた。そこに真美が入ってきたのだった。
「お姉さま……」
 真美はどうやら、もうすでに私が原稿を書き終えていると思っていたようだ。
「真美」
「まだ原稿を書いていたのですか」
「もう書き終わったわ」
「じゃあ、一緒に帰りましょうか」
「ええ――今、準備をするから」
 私は椅子から立ち上がった。と、その瞬間、電源コードに躓く。
「きゃ」
 躓いた結果、私は真美の胸に飛び込む格好になった。柔らかい感触――意外に豊かなようだ、な
どと言っている場合ではない。私は「ごめん」と軽くつぶやいて再び立ち上がろうとする。しかし
私は異変に気づいた。
「真美?」
 様子がおかしかった。顔が紅潮している。息が荒い。手は首筋に置かれている。冷たい。数瞬の
間。我に返ったような表情になった。
「え、あ――お姉さま……あ、もう、また……」
「これで何度目かしらね」
 自分でもわからない。――それにして真美の様子は変だった。
「真美」
「え?」
「顔が赤いわ。大丈夫?」
「……ええ。大丈夫です」
 どこかよそよそしさを繕うように、冷たく真美は答えた。

              *
430夜宵:04/01/15 16:53 ID:Bvhu2Z5C
 それからずっと、真美の異変は続いていた。
 ふと眼を遣ると、私のほうをじっと見ていることが多くなったのだ。決まって頬はわずかに上気
しているようだった。時々わからなくなるが、私は真美の姉だ。姉妹制度のもとでは、姉が妹を指
導するものである。妹の様子がおかしいとなれば、姉はその原因を知らなくてはならない。
 ある放課後、私は真美と二人きりで向かい合った。
「真美――最近のあなた、何処か変よ。悩みでもあるのだったら、姉である私に何かできることは
――」
 真美は口を一文字に結んでうつむいていたが、二、三度首を振って上目遣いに私を見た。夕陽が
彼女の頬を照らしていた。
「私――お姉さまとの縁を切られても仕方がないですわ」
 言葉を吐き出すように紡ぐ。私はどうしてと訊いた。
「最近、なんだかおかしいんです」
 と真美は言った。
 真美の方が先だった。
 今考えると、それまでの態度も狙って行っていたものだったかもしれないが、私にとってはどう
でもいいことともいえる。
「なんだか……この間、お姉さまがそのコードに躓いた時から、というか、胸でお姉さまを受け止
めた時から、時々瞼の裏にお姉さまの姿が現れるのです……それが、その……」
「どうしたというの」
「その姿が……」
 言葉を絶つ。私を見る。魅力的な所作だった。
「私、何時の間にか」
 首を振った、何かを振り落とすように、例えば、これまでの日常を、
「お姉さまをよからぬ眼で見るように……」
 そこまで言って、真美はうつむいた。今にも逃げ出しそうだった。
431夜宵:04/01/15 16:54 ID:Bvhu2Z5C
 思考が止まった。
 私は衝撃を受けながら、しかしなんとか冷静に動く頭脳で対処法を考えた。
 いや、冷静でなかったのかもしれない。何故なら、数秒後に次のようなことを口走っていたのだ
から。
「そうしても……収められない?」
「……はい」
「……一回で済むのかしら」
「え?」
「どうしても邪な考えが消えないのだったら、一度だけそれを体験すれば満足するのではないかし
ら」
「どういう――ことですか」
「部屋の鍵、閉まってる……今――ここで、一度だけなら、私を好きにしていいよ」
 私の声は震えていた。何かで。

 正気の沙汰では、無論ない。私はそのとき何を考えていたのだろう。今思い返しても霧がかかっ
たようにはっきりとしない。だからなんとなくになるのだが、私には真美の劣情が心地よく思えた
のではないか。恍惚とした感情を覚えたのではないか。甘い想像をしていたのではないだろうか。
あるいは一種の支配欲。
 馬鹿だった。
432夜宵:04/01/15 16:55 ID:Bvhu2Z5C
「良いんですか」
「ええ」
「お姉さまを、好きにしても」
 真美に状況の異常さを指摘できるほどの判断力はもう無かった。声も私と同じように震えていた。
あと一歩で私に飛び掛ってきそうな状態だった。
「――、一度だけなら」
 繰り返した。そんな規定、意味を持つわけが無いのに。
 真美は頷いた。
「あの……」
 真美が近づいてきた。真美との距離、一線との距離が縮まり、やがてゼロになる。
 そして口付け。
 触れた瞬間に、これまでこのリリアンのなかで口付けを交わした姉妹はどれくらいになるのだろ
うと思った。もしかしたら私たちが初めてなのかもしれない。その考えに行き当たると、私自身が
どうしようもなく興奮し始めた。ましてや、これからすることなど……。しかし好きなようにさせ
るという約束だったので、私からは何もできない。
 真美は夢中になって私を脱がす。すぐに下着だけに、やがて全裸になった。見てる、真美が、何
も付けていない、私を。身体の中心が熱を帯びる。
 真美は私をその辺りにあった椅子に座らせた。横たわることができるものが何一つ無いので、仕
方が無い、と私は思っていた。まったくの馬鹿だった。甘い時間が始まると、その時点でまだ信じ
ていた。
「さて」
433夜宵:04/01/15 16:56 ID:Bvhu2Z5C
 真美は呟いた。表情が変質しているような気がした。欲情に溺れる少女の表情から、冷静に状況
を捉え、自分の欲望を満たすために行動している獣のそれに。
 彼女は新聞部の備品の紐を取り出した。
「え――」
 それ、何に使うの、と私は訊きかけた。その前に真美は紐で私を椅子にくくりつけはじめていた。
「ちょっと! 真美、何を……」
 あら、と真美は言って唇だけで笑った。好きにしていいっておっしゃったではないですか。
「けど、けど――」
 と私が狼狽している間に、両手両足の拘束は完了していた。
 真美は私を舐める様に眺めた。触れて骨の線をなぞった。あからさまな場所には一切触れずに、
ただ私の外郭をなぞった。それだけなのに、私は燃えるような羞恥を味わった。全身を犯しつくさ
れたようだった。
 暖房が効いているはずなのに、寒い。ひどく……寒い。
「こんな、ことが、したかったの……」
 言葉には出さずに真美は頷く。私は何かに対する悔しさで胸が張り裂けそうだった。こうなって
も、まだ、真美を憎むことなんてできなかった。
「これで終わりだと思っていませんよね……」
 ひどく冷たい声で呟くと真美は、机の上にあった物を手に取った。
 ――定規。
 恐怖が私を襲った。その定規で何をするか、瞬間のうちにわかった。何故か。
「そろそろ感じ始めてきたんじゃないですか……」
「そんな訳――」
「私にはわかります――私とお姉さまはパズルのピース……誰よりもうまく繋がれるパズルのピー
スで、誰よりも上手に組み合さる……から――きっと……」
 それだけ呟くと、真美は椅子の背もたれが無い部分から、露出している私の臀部を、定規で叩い
た。
 新聞部室に、一瞬心配になるほどの音が響く。全身を痛みが走る。熱が拡散していく。身体が、
燃えるように熱い。
「あ――!」
 声が途切れる前に、第二波。眼を開けていられない。黒で塗りつぶされる視界。ただ音と痛み。
聴覚と、触覚が、世界の、すべて。
434夜宵:04/01/15 16:57 ID:Bvhu2Z5C
                 *

 どれくらい時間がたっただろう。わからない。

                 *

 いつから私は感じ始めたのだろう。わからない。

                 *

 とても、気持ちよかった。それは、わかる。

                 *
435夜宵:04/01/15 16:59 ID:Bvhu2Z5C
 悲鳴が、嬌声に変わっていた。
 一撃ごとに、身体の中心に集まった熱が下半身に流れ出るのがわかった。最初にそれを確認した
真美はやっぱりと呟いてペースを速めた。ウレシカッタ。
 ――わからない。響く音をバック・グラウンド・ノイズに途切れ途切れの思考。
 自分は本当にこんなことで感じてしまう人間だったのだろうか。自分は異端なんだろうか。でも
真美も異端で、欠けたピースは、ぴったりと合致。あ、それで、いいのか。

 不意に、止んだ。
 眼を開ける。真美がいた。私を見下ろしている。妖艶に微笑んでいる。自然と、口を衝いて出た。
「真美さま」
 真美さまは私の喉元に唇を寄せた。舌で舐めまわす。右手の指はすっかり潤った場所に。快感が
火照った体を駆け巡った。もうどうにかなってしまうようにああもうなってたっけ。
「私が、今、歯で皮膚を噛み切ればあなたは死んでしまう」
 真美さまが言った。
「今、三奈子、あなたの生命は私の掌にあるのよ」
「はい……」
 嬉しかった、どうしようもなく。抱きしめたかった、どうしようもなく。
 でもできない。ただ真美さまは私を。一方通行で後ろめたい。その後ろめたさが気持ちいい。
 私は堕ちていた。そう認識した次の瞬間に私の意識も堕ちていた。
 幸福といっしょに。

                 *
436夜宵:04/01/15 17:00 ID:Bvhu2Z5C
「真美さま」
 私は呟いた。私の首には首輪が巻きついている。
 私にはこの首輪がとてもいとおしい。自分を証明してくれるリング。
「どうしたの」
 真美さまは私の眼の前にいる。私の身体に幾つもの傷を作り心に幾つもの痣をつくりそのかわり
私を地の底に貶めてくださった真美さまが目の前にいる。愛してる。愛しています。誰よりも何よ
りも私はあなたを愛しています。
 真美さまの問いを無視して私はもう一度名前を呼んだ。
「質問に答えなさい」
 そういって私の臀部を平手打ちした。快感で私は鳴く。でも私はそれを求めるようにひたすらに
真美さまの名前を呼んだ。
 何故だか目の前に真美さまがいなくなってしまうような気がしたから。私自身の決断で。そんな
こと、未来永劫無いような気もしたけれど。
437夜宵:04/01/15 17:02 ID:Bvhu2Z5C
終わり。続きは多分書かない。
書くとすれば真美が処女を奪わない理由の話になるかな。
次は聖×志摩子。一度僕の中で書き終わった人を再び使うからには、
まあ普通の終わりにはならないかと。
438名無しさん@ピンキー:04/01/15 17:12 ID:QT/N0jS5
難しい…
439名無しさん@ピンキー:04/01/15 17:19 ID:tDjn4OdS
アニメが始まって本格的にスレが加速してるなぁ。

そろそろ続き書かないと怒られてしまいそうですよお姉さま。
440名無しさん@ピンキー:04/01/15 19:52 ID:aVgCcWro
>>261の続き投下します。
メール欄は「寝台列車編sage」です。
441現白SS4インターミッション2(4-1):04/01/15 19:55 ID:aVgCcWro
絶頂を迎えぐったりと横たわっている志摩子の白い肌を見つめながら、乃梨子は
自分の中でくすぶっていた情欲が頭をもたげてくるのを感じていた。それでも息を
整え始めた志摩子が薄く目を開くと、こみ上げてきた愛しさを表すように、乃梨子は
指を志摩子の栗色の髪に絡ませた。

「ごめんなさい、乃梨子。私だけ……」
「いいよ。志摩子さん、可愛かったし」

志摩子の両手が延びてくる。乃梨子の言葉が終わるか終わらないかのうちに志摩子に
両手で顔を引き寄せられ、唇を優しく塞がれた。

「次は乃梨子が可愛くなる番ね……」
「う……ん……」

素直に頷くには恥ずかしく、しかし身体の疼きを志摩子に慰めてもらいたかった乃梨子は、
言葉を途切れさせながらもぎこちなく頷いた。

「乃梨子も脱いで」

志摩子に手伝われながら、乃梨子は着ているスウェットの上下を脱ぎ捨てた。そして
ショーツも急いで両足から抜き取ると、スウェットとまとめてカーテンの向こうへと
投げ捨てるようにして放り投げる。

もう我慢できない。
全裸になった乃梨子が肩で息をしながら志摩子に覆い被さり身体を密着させると、
触れ合った熱い肌の感触に全身がぞくぞくとした。そんな乃梨子を受け入れるように、
志摩子が背中に両腕を回してくる。

走る列車の薄暗い寝台の中で、二つの裸身が重なり、再び熱く絡み合いはじめた。
442現白SS4インターミッション2(4-2):04/01/15 20:00 ID:aVgCcWro
「あっ――!」

志摩子の指が乃梨子の裸の背筋を軽くなぞりあげるように、すっと動いた。すると
既に隅々まで敏感になっていた乃梨子の身体は過剰に反応し、声をあげて志摩子の
上でびくんと背中を仰け反らせた。

背筋をなぞられただけで大袈裟な反応をしてしまった自分に、乃梨子は内心驚いた。
志摩子の温かい手が乃梨子の身体を這い回り始める。
その手に乳房を優しく包み込まれ、下から揉み上げるようにされながら、既に硬く
なっていた頂上を指で転がされた。

「ん……志摩子さん……」

胸の突起を愛撫される度に、気持ちよさが増してくる。
と、志摩子のもう片方の手の指に、再び背筋をなぞられた。ぞくっとする感覚に、
乃梨子はまたもやびくっと身体をすくませる。

「志摩子さ……んっ、背中は、くすぐったいから……」
「そうなの?」
「だから、やめ……ふぁっ!」

乃梨子が抗議の声をあげる間も、志摩子の指は背筋のくぼみを上下している。
志摩子さん、絶対面白がってる……。
乃梨子の言葉に指を止めるどころか、志摩子は背中の愛撫に集中してきたような
気さえする。

身体が過敏になっているだけなのか、元から背中が弱かったのか。それは乃梨子
には分からなかったし、どちらにしても背筋をなぞりあげる志摩子の指の動きに
身体がくねるのは止められなかった。

そうして志摩子の指の繊細な動きが徐々に艶かしさを帯びてくると、その動きに
つられるように乃梨子の唇から漏れる吐息も更に悩ましげになっていった。
443現白SS4インターミッション2(4-3):04/01/15 20:07 ID:aVgCcWro
志摩子の指がようやく背筋から離れると、乃梨子は緊張していた身体をほっと
緩ませた。
しかしその休息も束の間、今度は志摩子の指が秘所に差し込まれた。
細い指が、乃梨子の熱く濡れた花びらを優しく愛撫し始める。

「んっ……」

粘膜を刺激されるたびに、今まで溜まっていたむず痒さが徐々に快感へと変わっていく。

「はあ……あ……」

乃梨子は目を閉じ、秘所で蠢く志摩子の細い指の感触を味わっていた。
自分の二つの花びらを上下になぞっている指の動きが、なんとも言えず気持ちいい。

「乃梨子、どこがいいの?」
「――――!!?」

な、なんてことを聞くんですか志摩子さん。まさか、志摩子さんが言葉責め?
乃梨子は少し驚き、快感に身体を震わせながらもなんとか薄く目を開いた。自分の
下にいる志摩子の瞳の奥を覗いてみる。しかしそこにあった志摩子の表情は真剣な
時と同じもので、どうやら素で聞いているらしいことが察せられた。

「も、もうちょっと、上の方……」

そんな志摩子の表情に促されたのか、それとも身体がもっと強い刺激を求めていたのか。
乃梨子は少し戸惑いながらも、心の中の欲求を口に出して言っていた。

「上って……この辺り?」
「!! あ、あっ!」

志摩子の指が秘所の中でゆっくりと動き、肉芽に到達する。軽く添えるように触れ
られただけなのに、乃梨子の秘所は熱く鋭い快感に襲われた。
444現白SS4インターミッション2(4-4):04/01/15 20:15 ID:aVgCcWro
「ここが、いいのね……」

志摩子の指が肉芽の上で動き始める。愛撫する指の動きが徐々に強くなってくると、
それと呼応して乃梨子の秘所に広がる快感は飛躍的に高まっていった。

「ぅ……んっ…そ、こ……あ、あぁっ」

乃梨子の愛液で熱く濡れた志摩子の指が、硬く尖りきった突起を容赦なく責めたてる。
乃梨子は自分の肉芽を擦りあげる志摩子の指の動き以外、意識できなくなっていた。

「や、だめ、だめ――っ!!」

乃梨子が早くも自分の昂ぶりを抑えられなくなった、その時。

列車が一度ガタンと大きく揺れ、その進行を停止させた。シューっと扉が開く音が、
カーテンの向こうから聞こえてくる。
そして扉が開き終わりその音も聞こえなくなると、今までガタンゴトンとうるさいほどに
音を立てていたのが嘘のように、車内はしんと静まり返った。その中で自分たちの荒い
息遣いだけが妙に大きく耳に聞こえてくるような気がして、激しく身を悶えさせていた
二人の動きはぴたりと止まった。

「乃梨子、人が通るといけないから……少しだけ待って」
「う……ん」

荒い息を抑え、乃梨子は何とか答えを返す。しかし中断された愛撫に、頂点を目指していた
身体が激しく疼くのは止められなかった。
自分の秘所に添えられたまま動くことのない志摩子の指先が、どうしようもなくもどかしい……。

そうしてしばらくすると乃梨子には異常に長く感じられた静かな時間がようやく過ぎ、
列車の扉が閉まる音が聞こえてきた。乗客が乗り降りする気配は無く、何事も無かったかの
ように列車が再び走り始める。そしてその速度が速まるにつれ、徐々に車内が揺れ始め、
ガタゴトという音が再び耳にうるさく聞こえだした。
445現白SS4インターミッション2(4-5):04/01/15 20:32 ID:aVgCcWro
「………………」

列車は動き出したのに、志摩子の指はなかなか動き始めない。既に限界まで焦らされ我慢
できなくなっていた乃梨子が、懇願の言葉を漏らそうとした、その時。志摩子の指が、秘所の
中で再びゆっくりと動き始めた。はじめはそっと探るように、しかしすぐにその激しさを
増して、乃梨子の肉芽を転がし始める。おあずけを食っていた乃梨子の身体はその指の
動きに早速敏感に反応し、薄く開かれた唇からは無防備に嬌声が漏れた。

「ふぅっ、は…ぁっ、そこ……もっ、とっ……んんっ!」

乃梨子の唇からその言葉が漏れたのと同時に、今まで肉芽を擦りあげるだけだった指の
動きに、ねぶるように転がすような動きも加えられはじめた。硬く充血した肉芽を
擦られたり、押しつぶすように強く揉まれたり、その度ごとに変化する快感に乃梨子は
身も心も囚われた。

と、肉芽を責め続けていた指の動きが急に止まった。

「あ……」

志摩子の指がそこから離れるのを感じて、乃梨子の唇がすがるような声を漏らす。

「乃梨子、ここは?」

しかしすぐに志摩子の指が乃梨子の中へと続く個所に触れてくると、乃梨子の身体は
新たな快感が与えられることを敏感に感じ取り、その身を無意識のうちにすくませた。
入り口に指をあてがわれただけなのに、身体中が期待に震えている。
志摩子の指が自分の中に入ってくるのが待ち遠しい……。

そして今度は乃梨子の望みはすぐに叶った。ゆっくりと、志摩子の指が中に入ってくる。
そうして志摩子の指が根元まで埋められると、挿入された指がもたらしてくる肉体的な
快感と、志摩子と繋がったのだという精神的な快感が、乃梨子を天にも昇るような気持ち
にさせた。
446現白SS4インターミッション2(4-6):04/01/15 20:36 ID:aVgCcWro
「乃梨子……」
「ふ……あ……」

志摩子の指が乃梨子の中で動き始めると、快感の渦へとゆっくりと追い込まれていく
ような感覚が乃梨子を飲み込んだ。思わず志摩子にしがみつく。するとすぐさま唇を
塞がれ、あっという間に舌を絡めとられた。
自分が覆い被さって密着している志摩子の滑らかな肌、柔らかい唇、ぬるりとした舌の
感触、そして自分の中で蠢いている指……。そのどれもが、身を焦がすように熱く感じられる。

「あ、あ、あ」
「乃梨子、乃梨子……」

二人の息遣いが競うように荒くなり、それとともに乃梨子の膣内で蠢く志摩子の指遣いも
激しくなっていった。愛液で十分すぎるほどに濡れていた乃梨子の膣内を、志摩子の指が
滑らかに出入りする。するとその度に乃梨子の熱い中心から更に蜜が溢れ出し、下から
抽送を続けている志摩子の手のひらをまた濡らしていった。
そうして志摩子の指に何度も膣壁を擦り上げられていると、乃梨子は自分の中を更に
激しくかき回してほしいという激しい欲求に駆られ始めた。

と、その時、不意にガタンと列車が揺れ、車内が大きく跳ね上がった。
その唐突な揺れに驚いた志摩子の指が乃梨子の中で動きを止め、乃梨子の腰は列車の
揺れと同調して上下に跳ねた。

すると予想外の腰の動きが志摩子の指との今までと違う摩擦感を生み出し、乃梨子の
膣内はほんの一瞬違和感をもたらした。しかしそれもすぐに、あとを引くような快感
へと変わっていく。列車の揺れにつられた腰の大きな動きが、思いもかけず気持ち
よかったのだ……。

「んっ、ぁ……」

一度味わってしまった快感を諦めることはできず、それまで志摩子の指の動きのみに
頼っていた乃梨子は、恐る恐る自分の腰を、自ら上下に一度動かしてみた。
447現白SS4インターミッション2(4-7):04/01/15 20:48 ID:aVgCcWro
「あ、あ」

腰の動きに合わせて志摩子の指が膣壁を摩擦する。望んでいた快感が、乃梨子の全身を
駆けめぐった。自分から動くことが予想外の気持ちよさをもたらすことに気付いてしまった
乃梨子は、志摩子の身体の上で続けて腰を上下に動かしていた。

「し、志摩子さ、ん……わ、私……」

自分の欲望を表すように腰を動かしていることに対して羞恥心がわき起こってきたが、かと
言って自分に深い快感を与えてくれるその動きを止めることもできない。
どうしようもなくなった乃梨子がすがるように志摩子の名を呼ぶと、志摩子の指が
また滑らかに乃梨子の中で動き出した。志摩子の指が下から突き上げるように乃梨子の
膣壁を擦りあげ始めると、乃梨子もその指の動きに合わせて腰を上下に動かした。

「んぁ、は、はぁ、……ぃ、ぃっ……んっ」

志摩子の指の動きと自分の腰の動きが同調し始めると、乃梨子は今までにない快感に
意識を支配された。自分の中を行き来している志摩子の指を求めるように、何度も何度も
上下に腰を動かす。するとふと唐突に、乃梨子の膣内に痺れるような強い快感が広がって
きた。限界が近付き、乃梨子の腰の動きがぎこちなくなる。

「あ、あ、あ」

乃梨子の腰は今まで激しく動いていたのが嘘のようにその速度を緩め、志摩子の身体の
上で開いていた両腿がぴくぴくと震え始めた。
自分はこのまま果てるのだ――乃梨子がそう思った瞬間、乃梨子の中で抽送を続けていた
志摩子の手の親指が、敏感になりすぎていた肉芽を再び転がし始めた。

「――!!」

強い快感に、乃梨子の身体が震える。そしてそれを合図にしたかのように、膣内を行き来
している指の動きが激しくなった。
448現白SS4インターミッション2(4-8):04/01/15 20:51 ID:aVgCcWro
「志摩子さ…んっ! 両方なんて、…ぁっ…だめっ……わた、しっ!」

果てる寸前だった所に追い討ちをかけるように新たな刺激を与えられ、乃梨子の
身体はあっけなく制御を失った。

「あ、あ、あ、ああ――っ!」

ひときわ大きく身体を震わせると、乃梨子は頂点へと昇りつめ、同時に絶頂の渦に
飲み込まれた。果てたことを示す動きで、乃梨子の中が志摩子の指をぐいぐいと強く
締め付け始める。

「ぁ、ぁ、ぁ……」

ぐっ、ぐっと膣内が繰り返し収縮するたびに、乃梨子は自分を襲う絶頂感に酔い
しれた。志摩子の指は膣壁と肉芽を強く押さえつけるように這わされたままになって
おり、その甘美な感触が乃梨子の絶頂を長引かせた。
自分の意志とは関係なく脈動する熱い中心が、信じられないほどの気持ちよさを
もたらしてくる……。

「は……はぁ、ぁ……」

そうして何度か志摩子の指を奥まで引き込むような動きをした後、乃梨子の中は
収縮を終えた。果てた後の余韻に浸りながら、乃梨子はぐったりと志摩子の上に
崩れ落ちる。

志摩子に優しく受け止められ、その手がそっと自分の髪の間に潜り込んだのを
どこか遠くに感じながら、乃梨子は少しずつその身体を弛緩させていった。
449現白SS4インターミッション2(4-9):04/01/15 20:55 ID:aVgCcWro

乃梨子ははあはあと息を乱しながら志摩子に身をゆだね、自分の髪を梳いている
志摩子の手のひらの優しい感触を、ぼんやりとした意識の中で感じていた。
身体はまだ虚脱感に包まれている。それでもほとんど志摩子に覆い被さるように
なっていた身体をなんとか横にずらし、志摩子の隣にごろんと転がった。

絶頂を迎えた瞬間は、しばらくは身体を動かすのが無理なのではないかと感じる
ほどに全ての気力と体力を使い切った気がした。しかしそれほど時間が経たない
うちに、乃梨子の気力と体力は僅かずつではあるが回復していた。

すると意識が徐々に覚醒する一方で、この満たされた気分のまま眠りに落ちたいと
いう願望も心の表面に現われてきた。

「ねえ……このまま一緒に……寝ていい? ちょっと、狭いけど」

まだ息は乱れ、目は開けられないままだったが、言葉は何とか口に出せた。

「え? でも、そうね……それも楽しそうね」

自分のすぐ隣で、志摩子の答える声が聞こえる。
志摩子のその言葉の中には嬉しそうな響きが含まれており、乃梨子を密かに喜ばせた。

隣で志摩子が何かもぞもぞしている気配が伝わってくる。
「何をしているんだろう」と、まどろみ始めた意識の隅で不思議に思った乃梨子の
身体を、暖かく柔らかい毛布の感触が包み込んだ。
そして志摩子の指が再び自分の髪を梳き始めたのを感じながら、乃梨子は満たされた
気持ちで眠りに落ちていった。
450440:04/01/15 20:55 ID:aVgCcWro
次回へ続きます。
次で終わります。
451名無しさん@ピンキー:04/01/15 21:04 ID:1lVQCx/a
さっそく悶えさせていただきますた
452名無しさん@ピンキー:04/01/15 21:49 ID:buTe5lZC
>>450
相変わらず、丁寧で緻密でえっちで素晴らしい出来です。GJ!
ああ、ラブラブっていいなぁ。
453名無しさん@ピンキー:04/01/15 23:15 ID:OBP+eGPz
おおっ、今回はこういう方向で来ましたか!
久々に現白さんの話で志摩子攻めが見れてヨカッタヨー(・∀・)
454名無しさん@ピンキー:04/01/15 23:52 ID:gnBtf3Px
現白さん、もうあなた最高です(;´Д⊂
455キモノ ◆sbeApUMFmk :04/01/16 00:06 ID:foCjl3Hy
長き夜の-IF-、最後まで投下します。
456長き夜の−IF(祥子さま編)−:04/01/16 00:09 ID:foCjl3Hy

お姉さまは天邪鬼。だから…もっとしてってことですよね?

そう解釈して、祐巳は祥子さまに気持ち良くなってもらう為、口の中で堅くしこる乳首を吸い、しゃぶり、舌でしごく…
右手は、一方のお胸を、ぐにゅぐにゅと…つきたてのお餅のように柔らかい。暖かい。
こっちは吸ってないのに、乳首が堅くなっている。お姉さま、感じてくれているんだ、嬉しい。
 
既に、祥子さまの上体は体の力が抜けてしまい、祐巳が押し倒すような形で、豊乳に顔を埋めている。
祥子さまの胸は崩れるどころか、祐巳に愛撫されてたぷたぷと揺れながらも美しいまま。
お姉さま、お顔だけでなく、お体も綺麗なんですね…もっと感じさせて上げます。

「祐巳…ぁっぁっ…きゃっ」
強く吸った弾みに、乳首を軽く噛んでしまった途端、祥子さまの喘ぎ声がすごく甘く…もしかして。
お姉さまを感じさせているという喜びで一杯の祐巳は、その思いついた行動をすぐ実践してみた。
かりっ…ちゅぅぅ
「ぁっああああっ、ダメっ、祐巳!噛んでは…ぁぁ」
「あむ…はむ…んくっ…」
軽く歯で乳首を扱いて、優しく吸って舌で扱いた箇所を癒すように舐める。
一度、唇を離して、その充血して堅くぴんっと尖った乳首をうっとりと眺めてから舌で転がすと
柔らかい弾力が舌に返ってきて、乳首が舐める方向にくびれ、すぐに戻る。
457長き夜の−IF(祥子さま編)−:04/01/16 00:10 ID:foCjl3Hy

ちゅぽ……祐巳の唇が離れると、柔らかな光の橋が濡れて赤味を増した桜色の先端と唇を結ぶ。
「お姉さま、素敵です……もっと、甘えていいですか?」
快感で息を荒げながらも、その持ち前の精神力で正気をとりもどして、祐巳を叱ろうとしていたのか、
少し吊り上げていた祥子さまの瞳が、妹の甘いおねだりを聞いた途端、蕩けるように優しく、愛しげに変わる。

「もちろんよ祐巳、どんなことをしてもいいわ、私はあなたが好き…なのだから」
「お姉さま、私もです…大好き」
自然と唇が近づき、触れる。
ちゅ…おずおずとした祥子さまのキスがもどかしくて、祐巳は積極的に舌を伸ばす…
誤解しないで下さいねお姉さま。妹は経験豊富な訳じゃなくて、耳年増なだけなのです。
由乃さんの家で見た、そーいうコトが載っていた雑誌の内容を思い出して、祥子さまの舌を探す。
ぴちゃ…あ、お姉さまも応えて下さっている。あむ…ちゅぅ

お姉さまとのキス。
姉妹になってから何度も何度も想像の上ではしたけれど…現実に出来るなんて。
ちゅぅ…くちゅ…んくっ。舌を吸い上げて、お姉さまの唾液を飲む…美味しい。嬉しい。
458長き夜の−IF(祥子さま編)−:04/01/16 00:11 ID:foCjl3Hy

「ん…ぁんっ…祐巳、上手すぎるのではなくて?…まさか白薔薇さまに…」
「え?…お姉さま酷い!私も初めてです。…信じてください」
ほっぺたにはされてしまったコトがあったけれど、それはお姉さまも見てた筈だし、
唇は本当に初めてなんですよ。そんな想いを込めて見上げると、お姉さまが宥める様に
口付けてくれた。」

「んっ…ごめんなさい、少し妬けていたのよ」
お姉さまが嫉妬して下さるなんて…嬉しさのあまり、ぎゅっと体を押し付ける。
 
しゃり…ちゅく

「「っっ!」」
二人分の声にならない声がお風呂場に響いた。
「ぁ…お姉さま…これ…すごい、です」
体を押し付けた時、祥子さまと祐巳の大切な場所が…お互いの柔毛と濡れた秘裂が擦れて、
電撃のような刺激を二人に伝えてきたのだった。
「祐巳・・・そ、それはダ…あぁぁぁっ」
「お姉さま、何してもいいって言われました・・・だから…んくっ…ぁぁ」

しゃりしゃり…くちゅちゅぷ
 
仰け反る祥子さまを逃すまいと、祐巳が腰を押し付け、揺れる豊かな白い果実を唇でついばみ、
やわやわと揉みしだく。祥子さまがその度に、美声を漏らして下さるのが嬉しい。
459長き夜の−IF(祥子さま編)−:04/01/16 00:11 ID:foCjl3Hy

「祐巳、祐巳、だめ…ヘン…になって…ぁ」
祐巳の控えめな柔毛が、祥子さまの髪と同じくストレートで綺麗な柔毛に絡み、
小さな肉豆同士がお互いを柔らかく潰し、擦り合う。
 
「気持ちいい…です、お姉さま…んっんっ」
「私もよ、祐巳…ぁぁ…もう、もうっ」
「やぁ、そんなに押し付けられたら…お姉さま、お姉さま…好きです…大好き」

ぐちゅぐちゅ…ちゅぅぅはむ…かりっ
腰を振り押し付け合う二人。
祐巳は更に愛しいお姉さまの乳房に顔を埋めて乳首を噛み、先端の切れ目を舌でくすぐった。

「んっ、そこ…だめっ…祐巳…」

ぷしゅぅぅ…ぴしゃぁぁ〜。
祥子さまの秘所から大量の飛沫が噴き、祐巳を濡らす。

「あつっ…お姉さまの…あぁぁっ」
熱い液体を肉豆と秘裂にかけられた祐巳も、その熱さと『お姉さまのをかけられてる』という倒錯した快感に
心を浚われ、絶頂に導かれたのだった。
460長き夜の−IF(祥子さま編)−:04/01/16 00:12 ID:foCjl3Hy

おまけ。
「驚いたわ、こんな甘え方もあったなんて」
「お姉さま…(確かに甘え方ですけど、何か違うと思います)」
「今度、久しぶりにお母様に甘えてみようかしら?」
「…それはダメです!」
「祐巳?なぜかしら?」
「…あ…ええと、こ、この甘え方は、私専用にして欲しいんです。だ、だから清子小母様には…」
「あら?祐巳は意外と嫉妬深いのね。お母様にまでヤキモチなんて(まんざらでもなさそう)」
「(違うんですよー)は、はい、私だけにしてくださいね」
461キモノ ◆sbeApUMFmk :04/01/16 00:14 ID:foCjl3Hy
これで終了です。今回は「祥子さまの豊かなお胸」に拘ってみました。でも、もっと描写があっても良かったかな?
462名無しさん@ピンキー:04/01/16 00:15 ID:YTxxaq8X
GJ!!
祐巳ってばかなりの変態だ。
おまけもイイ
463名無しさん@ピンキー:04/01/16 00:32 ID:Da+Vsjp7

「お姉様──、待って、待って下さい・・・・。お姉様──。」
泣き叫ぶ声は切実に祥子様を求めていた。
廊下にしゃがみこんだ祐巳。
祥子さまの姿が階下に消えて数分、一歩も踏み出すことの出来ない両足に涙が溢れる。
なぜ、このようなことになってしまったのだろう。
ほんの数日前までは仲の良い姉妹だったのに。

いばらの森がもたらしたものは・・・。
己のみえない欲望だった。


「どうしたの祐巳さん、大丈夫。」
しゃがみこんでいる生徒が祐巳だと気が付いた志摩子が声を掛けた。
「志摩子さん、どうしよう。」
バサッ、志摩子さんが両手に抱えていたとおぼしきプリントが2人だけしかいない廊下に投げ出された。
「私、お姉様に嫌われてしまった。」
ただごとではない様子に、表情を硬くする志摩子。
「祐巳さん、こんなところで座っているのもなんだから教室に入りましょう。」
「うん。」
誰も居ない教室、窓際の席のイスを引き手招きする。
「祐巳さん、ここに座って。」
祐巳がイスに座ったことを確認すると正面にまわる。
スカートの上に無造作に置いた手を包み込むように両手を添え、祐巳が次の言葉を発するまで辛抱強く待ってくれた。
464名無しさん@ピンキー:04/01/16 00:36 ID:Da+Vsjp7

「志摩子さん、聞いてくれる。」
わかったという返事のかわりに、かるく頭を上下に動かし柔らかな微笑を返してくれた。

「私・・・、お姉様に嫌われてしまった。イケナイ妹だから。心の中に閉じ込めようとしたけど無理だったの。
お姉様に誤解されたくないからって・・・・、私、聖さまと同じ世界の住人になったのかもしれない。
・・・・きっと・・・、きっ・・と、お姉様は嫌いになっ・・・だ。」
感情の高ぶりに抑えきれない嗚咽が混じり言葉が続いてくれない。
自分のしたことの重大さに怖くなって背中がぞくぞくし始める。
「お姉様と・・・。」
すこし考え込むような、それでいて答えを導きだせないらしくこちらを見つめ返す。


「寒い。」
急に寒がり出して己の身を抱きしめる祐巳、歯もガチガチ鳴っていた。
「祐巳さん、寒いのね。ちょっと待っていて。」
自分の考えに捕らわれていた祐巳は目の前の人物が視界から消えたことにも気が付かない。
ふわり、やわらかな布地が掛けられて初めて気が付いたくらいだった。

「これならどうかしら。」
「まだ寒いよ、志摩子さん。」
この寒気は、気温が低いわけでも、薄着だというわけでもないから一向に暖かくならない。
なるわけがない。
「これならどうかしら。」
肩に掛けられたひざ掛けごと志摩子さんに抱きしめられる。
「祐巳さんに何があったのかわからないけど、だいじょうぶよ。私で出来ることがあれば何でも言ってね。」
465名無しさん@ピンキー:04/01/16 00:39 ID:Da+Vsjp7

耳元でささやくように、ゆっくりと祐巳に語りかける。
でもね、志摩子さん。
祥子様は、きっと、私のことを避けるようになる。
柏木さんが1年半も避けられ続けたように。
愛するお姉さまが目の前にいるのに避けられてしまう、そんな生活に耐えられない。
1つを失うのも2つを失うのも同じ、きっと・・・。

「じゃあ、さっきお姉様にしたことをしてもいい。」
確認の返事は待たなかった。
志摩子さんの二の腕を両手でガッシッと掴み、返事をしようと開きかけた柔らかな唇を塞ぐ。
そのまま力を込め、志摩子さんの体を押し倒す。
床の上に押さえつけられた志摩子さんが、戸惑いと嫌悪の入り混じった視線を投げかける。
私はバカだ・・・、志摩子さんの友情まで踏みにじってしまったんだ。
「ゴメン、志摩子さん。ゴメン・・・。」

ああ、ダメだ。
他人を壊すことなんか出来ない、今度こそ涙が止まらなかった。
466名無しさん@ピンキー:04/01/16 00:41 ID:Da+Vsjp7

数日前、部屋の掃除をしていた祐巳はいばらの森を手に取って読み始めた。
以前読んだときには前白薔薇様こと、佐藤聖さまのことで頭がいっぱいだったから
自分と祥子様のことに置き換えるようなことは、ほとんど無かったというのに・・・。
そして気がついてしまったのだ、本当の気持ちに。
お姉さまへの想いは恋愛の好きだった。

同姓同士の恋愛は成就しない・・・、たぶん。
春日さんと聖さま、2人とも悲しい別れを経験している。
だから胸の内に秘めようと決心したのに。
一度火が付いた想いは肉体的な欲求を伴って爆発してしまった。

たぶん、もう、ダメ、絶対に・・・・・。
大好きなお姉さまを失い、友情も失った。
こんなことなら知らなければ良かった、忘れてしまえばいいんだ全部。
そして祐巳の視界は暗闇に閉ざされていったのだ。
467名無しさん@ピンキー:04/01/16 00:46 ID:Da+Vsjp7
終了。

前回投下した時は三奈子さまのお名前の間違いに気が付かなかった。
マリみてのアニメをみて間違いに気が付くなんて・・・自己嫌悪に陥ってしまいました。
ああ、どうでもいいことだよね。
468名無しさん@ピンキー:04/01/16 00:49 ID:n8tQxBpA
ъ(´ι _` ) グッジョブ!!、なんだが。


まさかこのまま終わりじゃないよね?
……続くんだよな? てか、ここで終わりは無しだろう。
469黄色い薔薇 21:04/01/16 00:52 ID:IEhU2sdk
それは一体どういう意味なのか―――。
思わず遠慮を忘れて、由乃は江利子の秀麗な白い顔を凝視した。
もしかして、令は江利子にとうとう今までの想いを告白したのだろうか?
江利子は、薄々令の感情に気がついていたのだろうか?
「令から、色々聞いたわ。昨日の一連の事。」
思いがけない言葉に、由乃は目を見開いた。
令自身の事ならとにかく、由乃の告白を恋敵である江利子に漏らすとは何と無神経な。
そもそも一体どういう状況で、どういう流れでそういう話になったのだ。
絶句している由乃の様子に、クスリと笑みを漏らす。
「・・・じゃ、じゃあ黄薔薇様は、令ちゃんのお気持ちはもうご存知なんですか?」
「令の気持ち?勿論知っているわよ。」
「も、勿論って・・・。」
「ずっと前から知っていたわ。それに・・・・」
「・・・・?」
「今日令に話を聞く前から、私は由乃ちゃんの気持ちにもとっくに気がついていたから。」
「―――-っ!!!」
「・・・・・・どうして、ずっと知っていて知らない振りをしていたんですか?」
「その方が、私にとってはありがたいからよ。」
「・・・令ちゃんが苦しんでいるのを知っているのに?」
「令は自ら望んで苦しんでいるのよ。自分では何も行動を起こさない人間の為に、
自ら進んで望まない状況にする程、私はお人好しでは無いわ。でも・・・・。」
「・・・・。」
「でも、貴女は令に告白した。」

江利子は立ち上がると、由乃の元に近づいた。
そのまま、思わず後ずさる由乃の三つ編みを一房手に取ると、目を閉じてそっと接吻した。

「その事に敬意を評して、私はこうしてここにやってきたの。本来なら、こんな道化役は御免なのだけどね。」
「ロ、黄薔薇様・・・。」
「・・・令をお願い。あの娘、今まで身動きのとれない状況でずっと我慢をしていたから、
急に動けるようになってもどうしていいのかわからないみたいなの・・・・。
・・・・何も悩む事など無いのに、本当に馬鹿な娘・・・・・。」
470黄色い薔薇 22:04/01/16 00:54 ID:IEhU2sdk
支倉家の扉は、無用心にも鍵がかかっていなかった。
由乃は迷いの無い足取りで支倉家に上がると、そのまま二階の令の部屋を目指した。
結局江利子のいう事は曖昧で、由乃にはわからない事だらけだった。
・江利子は令の自分への想いにも、由乃の令への想いにも、薄々気がついていた。(ようだ。)
・しかし告白されても困るので(?)、気がつかない振りを装っていた。(らしい。)
・だが結局今日、ついに令から全てを告白されてしまった。(のか?)
・そして、ああこんな日が来るのではと恐れてはいたけど・・・普通の姉妹でいたかったのに、とがっかり。(したとかしないとか。)
・振られた令が落ち込んでいる。ここは令に惚れている由乃が慰めるべきだ。(????)
江利子の言っている事をまとめると、大体こんな感じだろうか。
ちょっと違う気もするのだが、ではどう違うのか、というと結局よくわからない。
しかし、由乃にとってこの際重要なのは、令が今落ち込んでいる事だ。
見込みがないから一生告白する気はない、と言っていた令が江利子に告白したという。
自らのそれまでの趣旨を翻して、諦めていた想いを打ち明けたのは何故だろう。
もしかして、それは昨夜の由乃の影響ではないか、と思うのは自惚れだろうか。
令の部屋をノックしたが、返事はない。
一瞬の躊躇の後、入るよ、と一声かけて、由乃は扉を開けた。
電気もつけない部屋の中、令はベッドの上にぼんやりと腰を下ろしていた。
ヨレヨレの青いパジャマと触覚のようにピンと立った寝癖を見て、由乃は思わず笑った。

「その格好で、黄薔薇様をお迎えしたの?」
「うん。急にいらっしゃったから・・・・。お姉さまがここに来た事、よく知っているね。」
「うちにも来たもの。」
「・・・・何か言っていた?」
「何か色々と言っていたけど、よくわかんなかった。でも、令ちゃんを頼むって。」
「そっかあ・・・。」

令は苦笑して天井を仰いだ。病の為か心労の為か、気の毒なほどその横顔はやつれていた。

「流石に、見捨てられたかもと思っていたけど・・・・矢張りあの方はお優しいな。」
「え・・・?」

江利子と優しいという言葉が結びつかず、失礼にも由乃は思わず聞き返した。
471黄色い薔薇 23:04/01/16 00:56 ID:IEhU2sdk
「結局私は、色々理由をつけて逃げていただけなんだよね。理由がなくなると、どうしていいのかわからない。」
「黄薔薇様もそうおっしゃっていたよ、令ちゃんの事。」
「あの方には敵わないな。何でもお見通しかあ・・・。」
「私には、何が何だか全然わかんないよ。」

一人納得している様子の令に、憮然として由乃が文句をいうと、令がごめん、と苦笑した。
そして、ふいに真剣な顔をして、そっと由乃の手をとった。

「由乃は、好きな相手と一線を越えるのって、怖くないの?」
「い、一線って・・・・そ、その・・・ようするにアレ?」
「うん、SEX。」
「れ、令ちゃん、それ令ちゃんが私に聞くのって反則じゃない?」
「そうかな。ごめん、でも知りたい。」
「・・・・怖くない事もないけど、それ以上に・・・・・し、し、したいかなあやっぱり。」
「一線を越えたら、もう元に戻れないって気がしない?」
「二人一緒に超えれるのなら、別に・・・私は戻れなくても・・・いい・・けど。」

恥ずかしさのあまり、自然語尾が小さくなる。令の顔をまともにみていられない。
まさしくその『好きな相手』である本人に真顔で言われて、由乃の顔は真っ赤だ。
まさか令からこんな羞恥プレイを受ける羽目になるとは、流石の由乃も予想範囲外だ。

「私は怖かったな。恋愛なんか一時の感情に流されて、今の関係を壊してしまう事がどうしようもなく怖かった。」
「そりゃあそうだけど・・・・。」
「片想いとか見込みのないとか、所詮言い訳で、結局行動する勇気が持てなかったんだ。」
「で、でも告白・・・したんでしょう?」
「してないよ。でも、今からする。」
「い、今からって・・・もう黄薔薇様は帰っ―――。」

ふいに由乃は唇を塞がれた。そのまま強く抱きしめられ、視界が一変した。
令の部屋の天井が目に入ったとき、ようやく自分が令に押し倒されたのだと気がついた。

「好きだよ由乃・・・・ずっとずっと、誰よりも由乃が好きだった・・・・。」
472名無しさん@ピンキー:04/01/16 01:32 ID:hEKfuB1d
>黄色い薔薇の方
素薔薇しい。切なさの中に(*´Д`)'`ァ'`ァ

>現白の方
どの作品にしろ無駄の無い文章とエチー…
神だー!

>キモノの方
祥子さまがすんごくいいです。祐巳の無垢さもいいです。
あんた最高みゃぁー!
覚醒祐巳のSSをさっきまで読んでたから
真逆で純情な祐巳にハァハァしますた。

>Da+Vsjp7たん
うぅ…このまま終わりなのは切なすぎる苦しすぎる。
でも漏れ結構好きだ、こういうの。
473名無しさん@ピンキー:04/01/16 10:14 ID:qmill/HJ
>>キモノの方
胸の柔らかな感触がとってもおいしそうですね。
なんかオッパイ星人になっちゃいそう。
474名無しさん@ピンキー:04/01/16 17:28 ID:6Gxf8Z48
日記帳に書いてみたんやけどこの文章どうや?
http://c.cgiboy.com/c?I=kotono0856&x=n&n=%83N%83%7C%83b%81I&c=e93442&t=1073970096&i=245.1&b=%83N%83%7C%83%7C%83%7C%83%7C%83%7C%83%7C%83%7C%83%7C%83%7C%83%7C&s=0
良かったら感想聞かせてくれへん?
475名無しさん@ピンキー:04/01/16 20:29 ID:r5gn8qJ5
見れない
476名無しさん@ピンキー:04/01/16 20:49 ID:2nUNf2LM
祥子×祐巳を軸にして「南くんの恋人」ネタで、
一筆書いてみたいのですがいかがでしょうか?
#「南くんの恋人」自体知らない人ばかりでしょうけど(汗)
477名無しさん@ピンキー:04/01/16 21:15 ID:92LRlRwb
>476
何か、某あとりえネタっぽくなりそうですな。

思い立ったが吉日ですから、投下してみてはいかがかな。
つーか、エロくなりますか?「南くんの恋人」は、サイズゆえに
エロ描写が倒錯的にならざるを得なかった気がするけど・・・。
478名無しさん@ピンキー:04/01/16 21:40 ID:VmXtaXge
サイズを利用してあんなことやこんなことをするんじゃない?
エロくなくてもいいけど、ドラマ版(しか知らんけど)のラストは勘弁な。泣くから。
479名無しさん@ピンキー :04/01/16 21:44 ID:YoJL+q+H
アニメで聖様に萌エタ
聖祐巳のSS補充キボンヽ(゚∀゚)ノ d d
480名無しさん@ピンキー:04/01/16 21:50 ID:KiOUkHd1
>>477
>サイズゆえにエロ描写が倒錯的にならざるを得なかった気がするけど・・・。
むしろそれがねらいだったのではないかな?
481名無しさん@ピンキー:04/01/16 21:52 ID:MAPlP2J5
元ネタ知らなくても楽しめるor分かるように書いてあるなら
無問題だと思う。
482名無しさん@ピンキー:04/01/16 22:23 ID:0/X8Zn/5
今月のコバルト読切は
「普通の上級生と下級生という関係からは逸脱している間柄ね。妹にはしないことまで、し
ていたみたい」
の話ですか!?
483キモノ ◆sbeApUMFmk :04/01/16 23:25 ID:3k8I4f7g
>479
「長き夜の-IF-」で、試しに「聖さまが入ってきたら」を即興で書いてみました。
…導入部だけの1投稿だけですが、さくっと書けたので投下します。
484長き夜の−IF(聖さま編)−:04/01/16 23:27 ID:3k8I4f7g

湯けむりを通して見える影は、スタイル抜群の女の人。…でも歩き方が大雑把で…
あれ?前を隠さずタオルを肩にかけているのかな?祐巳が目をこらしていると、鼻歌が響いてきた。
 
「〜〜〜♪」
マリアさまの心…?でも、なんだか、バンカラっぽく歌ってる…。こんな人、他にいる筈無い。白薔薇さま。

「あれー?祐巳ちゃん?」
湯煙から現れた白薔薇さまは端正なお顔に、一瞬驚きの表情をみせてから…
にやーっとチェシャ猫のような妖しい笑顔で、祐巳を上からしたまで舐めるような視線を向けた。
うう、白薔薇さま、わざとですね。

「そ、そーいうエッチな目で見ないで下さい」
慌てて胸と足の間を隠す。自分の貧相な体は、鑑賞に耐えられるモノじゃないことは解ってますから。

「エッチだったかな?ほら、夕方は祥子がいたでしょ、祐巳ちゃんを眺めてると
牽制の視線が飛んできて、じっくり見れなかったから、ついついね」
ざぶんっと当たり前のように祐巳の隣に座る白薔薇さま。
ぁ…祥子さま程では無いけれど、白薔薇さまのお胸も結構…って、ヘンなこと考えたら白薔薇さまの思うつぼ。

「なーに、私の胸を見て百面相してるのかなー?」
「ふぇっ?そ、そんなことしてな…ぎゃっ」
背中に柔らかい感触。ま、まさか。
「んー、ナマ祐巳ちゃんの感触〜。でも、鳴き声はいつもと一緒の怪獣だね」
485長き夜の−IF(聖さま編)−:04/01/16 23:29 ID:3k8I4f7g
次回からエロなので(はやっ)、今回はこれで一旦止めますね。
今度から、一段落するまでエロシーンは止めずに投下しますー。
486名無しさん@ピンキー:04/01/16 23:37 ID:pSrKHvYw
セクハラ聖さまキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!!!
487名無しさん@ピンキー:04/01/17 00:28 ID:4aftzNNj
>>482
ネタバレははやすぎだろ
488名無しの@ピンキー:04/01/17 00:34 ID:SuS63E0A
聖×祐巳っ?!最高ぅぅぅ〜〜〜もっと読みたい・・・
489名無しさん@ピンキー:04/01/17 00:37 ID:hsg2vyol
>>488
そこのあなた、お待ちなさい。スレがagaっていてよ。
慌てなくてもSSは逃げないから、落ち着きなさい。
490名無しさん@ピンキー:04/01/17 00:58 ID:D1OnBR2z
黄薔薇キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!!!
令由乃最高でつ
491昨日の敵は今日の姉?:04/01/17 02:36 ID:1pEUNQr5
バラエティギフトを読んで以来、
ずっと頭から離れないカップリングがあるのです。
492昨日の敵は今日の姉? 1-1:04/01/17 02:36 ID:1pEUNQr5
「由乃ちゃーん」

むぅ……。

由乃は抱きかかえたクッションに鼻先を埋めて、考え込んでいた。
唯一の視聴者に上の空状態に入られた島津家のTVは、
空しく光と音を発している。

「由乃ちゃん?」

むぅ……。

まさかこのような時が来ようとは。
昨年度ですら想像もしていなかった。
ましてや年度が改まってから、こんな機会が訪れるとは。

「ご飯できたわよー」

わりと遠い親戚に不幸があって、
島津・支倉両夫妻は揃って出掛けてしまった。
令ちゃんは剣道の選抜選手として一泊の強化講習中。
俄かに、由乃は全くの一人で留守番をすることになってしまった。
明日の夕方に定期通院があるので、両親について行くわけにもいかず。

「居間にいないのかしら……?」
493昨日の敵は今日の姉? 1-2:04/01/17 02:37 ID:1pEUNQr5
しかし両親は、由乃を一晩の間一人にすることをひどく心配した。
心臓の手術からまだ1年経っていない。
万が一の際に、連絡を取ってくれる人すらいない状況には置きたくないということだ。
電話で話を聞いた令ちゃんは講習から帰って来ようと言ってくれたけど、
それは絶対にダメ、と由乃は固辞した。
そこで、令ちゃんは一人の人間に白羽の矢を立て、
一夜の保護者として由乃の両親に提案したのだが……。

「よーしーのーちゃーん」
「ぎゃうっ」

考え込んでいたところに、いきなり後ろから抱き付かれて、
聖さまに襲われる祐巳さんの様な悲鳴を上げてしまった。

「どうしたの? ボーッとして」

上から顔を覗き込んで来るその人。
トレードマークのヘアバンドとオデコ全開ヘアスタイルは、
高校生時代から変わらない。

「い、いえ、何でもないですよ……江利子さま」
494昨日の敵は今日の姉? 1-3:04/01/17 02:38 ID:1pEUNQr5
令ちゃんのお姉さま、即ち由乃のお姉さまのお姉さまにして、元黄薔薇さま。
それはリリアンOGの由乃のお母さんにとって、これ以上は無い太鼓判になった。
大学生は忙しいから無理だろうと思ったのに、
むしろ時間に融通が利くと言って来てしまった。
家が外泊などには厳しそうだから無理だろうと思ったのに、
事情が事情だし女子校の後輩の家ならと許可が出てしまったらしい。

「ご飯できたわよ」
「あ……ありがとうございます。
 あの……ダイニングに行きたいから離してほしいんですけど……」

しかも……しかも何か昨年度と感じが違う。
令ちゃんを挟んで色々とあったわけだけど、
少なくともこんな風にスキンシップを求めてくる人ではなかったはずだ。
いや、家族が出掛けて由乃と二人きりになってからの行動は、
もはやスキンシップではない、セクハラだ、聖さまだ。
一体どうしてしまったというのか。

嫌だとか気持ち悪いとまでは思わないが、
一触即発の火薬庫気分が一晩続くかもしれないと覚悟していたので、
調子が狂うというか戸惑うというか……。

「由乃ちゃんのために、腕によりをかけて作ったわ」

肩を抱かれてダイニングへと連れて行かれ、
立派な夕食の前に座らされた。

長い夜になりそうだ……由乃は不安を覚えずにはいられないのだった。
495昨日の敵は今日の姉?:04/01/17 02:41 ID:1pEUNQr5

続きます

黄系は初めて書いたのですが、結構いいものですね
496名無しさん@ピンキー:04/01/17 04:50 ID:8ujgRhGn
>>492-494
江×由(・∀・)イイ!!
由乃さん受けも素敵ですねえ
497名無しさん@ピンキー:04/01/17 05:01 ID:Xcru2q0/
>>484
聖さま祐巳さまキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!!!
お互いのおっぱいにハァハァしちゃうんだね。
498名無しさん@ピンキー:04/01/17 13:19 ID:73vKvrUw
祐巳に想いを馳せる可南子。しかし実行に移すことなく、狂おしいその
気持ちは胸の奥深くにしまい、平静を装って薔薇の館へ手伝いに通う日々。

ある日の放課後、薔薇の館で1人っきりで作業していた志摩子に、いつしか
祐巳の面影を重ねた可南子は、情動の赴くままに彼女の身体を汚してしまう。

そんな話が読んでみたいです;´Д`)
499名無しさん@ピンキー:04/01/17 14:43 ID:Sm/Yk/z/
なんで祐巳に志摩子さんを重ねるかがわからん。
祐巳は無垢じゃなかった>志摩子さんにGOってこと?
それにしてもなんかあんまり説明つかん気がする
500名無しさん@ピンキー:04/01/17 15:01 ID:ayhIk1rj
>>499
前にあったやつのコピペだから気にすんな。
501リバーシブル:04/01/17 17:47 ID:Q1vtMDnB
聖X祐ばかり書いていたら飽きてきたので、祐X聖に挑戦。
今回分はえろ直前まで。
502リバーシブル:04/01/17 17:48 ID:Q1vtMDnB
「祐〜巳ちゃん!」
「…うわー」
「…なに、その棒読みの悲鳴」
「なに、と申されましても。」
「祐巳ちゃん、最近反応薄いよね」
「もう慣れっこになってるんだから、仕方がないじゃないですか」
「つまんない」
「別に、私は白薔薇さまを喜ばせるために生きているわけじゃないんで」
「ぶーぶー! うーん、なんかいい方法ないかなぁ」
「…」


「そうだ! 交換しよう!」
503リバーシブル:04/01/17 17:49 ID:Q1vtMDnB
三学期。行事もなく、薔薇の館の面々も来るべき次期選挙戦のための英気を養う時期。
三年生である薔薇さま達は受験勉強のためにほとんど来ないし、
つぼみもその妹達も全員が集まる事はほとんどない。
そんなある日、私がお昼を食べようと薔薇の館に行ってみると、そこには誰もいなかった。

ポットでお湯を沸かし、濡れふきんで机を拭いていると、誰かが階段を上がる音がする。
ビスケット扉が開いて、音の主が顔を出す。
昼食のパンを手に提げてやってきたのは、最近目にしなかった白薔薇さまだった。

「やっほ」
「ごきげんよう」
パンを机の上において、白薔薇さまがじりじりとにじり寄ってくる。
私はそんな白薔薇さまにかまわず、黙々と机を拭く。
「隙ありっ!」
と、白薔薇さまがすばやく動いて、後ろか抱きついてきた。。

『祐巳ちゃん限定の抱きつき魔』、するほうもされるほうももう慣れっこ。
たぶん、白薔薇さまが部屋に入ってきた時から抱きつかれるだろうなーとは思ってた。
不意を突かれたならともかく、こんな分かりきった状況では声の上げようがない。
私のリアクションは限りなく薄く、白薔薇さまはそんな反応がお気にめさないようだった。
504リバーシブル:04/01/17 17:51 ID:Q1vtMDnB
「だからさぁ、交換しようよ」
流しで手を洗っていると、うしろから白薔薇さまの声が追いかけてくる。
この人は一度言い出したら、しつこいのだ。

「いつもとは逆に、祐巳ちゃんが私に抱きつくの」
「だから、なんで私がそんなことしなくちゃいけないんですか」
「えー、だって。私、よく考えれば抱きつく事はあっても抱きつかれた事ってほとんどないんだもん」
いいじゃん、受験勉強で疲れてるんだよー、とぶーたれる。
「たまには癒されたいよ〜。ね、お願い」
頬を膨らませていじける。
そんな白薔薇さまを見て、額を押さえる。
この人、本当に2学年も上の先輩なんだろうか。

「いいですよ。じゃあ、誰かが来ないうちにしましょう」
「お、祐巳ちゃん話が分かるねぇ。じゃあよろしく」
そういうと、白薔薇さまは手近にあった椅子に腰を下ろした。
背もたれが邪魔にならないように、横向きに座る。
「こうすれば身長差もカバーできるでしょ?」
確かに。椅子に座ったことで白薔薇さまは私よりも頭一つ低くなった。
仕方がない。白薔薇さまの後ろに立つ。
505リバーシブル:04/01/17 17:52 ID:Q1vtMDnB
白薔薇さまの頭を見下ろしながら、私はこっそりと溜息をつく。
いつもみたいに言いくるめられて、いつの間にか抱きつき魔の役割交換の話に乗ってしまった。
言うとおりにしないと納まらない人だから、とりあえずここは従おう。

椅子に座ってるから、白薔薇さまの頭がいつもよりずっと低い位置にある。
冬の透き通った陽の光が、色素の薄い髪をいっそう透かして見せている。
ラフにセットされた髪、それでもそこに一つのリングができてる。
天使の輪ってこういうものを指して言うんだ。
あまりにも誇らしげに光を反射しているから、ちょっとだけ触ってみたくなった。
「それでは、いきますよ…」
ひとこと断ってから、手を伸ばす。
指先が柔らかな髪に触れた。そのまま手のひらを押し付ける。

「祐巳ちゃん?」
髪を触られるとは思っていなかったのだろう、白薔薇さまがちょっとだけ首をかしげる。
私はそれに答えないで、空いている左手を白薔薇さまの肩に置いた。
右手はそのまま髪に。指の間を細い髪の毛がなめらかに滑っていく。
「髪の毛、綺麗ですね」
「うん、ありがと」
白薔薇さまの声はちょっとだけ照れが入っているみたいだった。
顔が見えないから、本当のところはよくわからないけれど。

しばらく髪ばかり撫でていると、白薔薇さまが少し不満そうに言ってきた。
「祐巳ちゃん、そろそろ」
「あ、はい。わかりました」

そうだった。私の役目は抱きつき魔。髪撫で魔じゃなかった。
両肩から手を滑らせる。
そのまま腕を廻し、タイの結び目のところで手を組んだ。
506リバーシブル:04/01/17 17:54 ID:Q1vtMDnB
背中って、結構小さいんだなと思う。
私にいつも抱きつく時はもっと包み込むようにしてくるから肩幅が私よりずっと広いのかと思ってたけど、そんなことなかった。
俯きがちに座る白薔薇さま。
私に向けられた背中は小さくて、目の前にあるうなじは白く細くて。
いつもは中年オヤジみたいで頼りがいのある先輩だけど、ああ、やっぱり女の子なんだって思うのだ。

「どうですか」
お伺いを立ててみる。これで満足していただけたでしょうか。
「もっと」
しかし、白薔薇さまはご不満のよう。
「これじゃ、腕を廻してるだけじゃん。抱きつくって言わないよ」
ううむ。そういわれれば。
私の腕には力が入っていないから、抱きつくって言うより腕を乗っけていると言ったほうが正確かもしれない。
「もっとさ、私がいつもやってるようにしてよ」
あくまで役割の遂行を主張する白薔薇さま。
こうなったらきちんとやるしかないか。
覚悟を決める。
少し身をかがめると、両腕に力を込めた。
507リバーシブル:04/01/17 17:54 ID:Q1vtMDnB
ぎゅっと抱きついたことで、密着の度合いが一気に高まる。
身をかがめたから、私の鼻が白薔薇さまの耳の高さになった。
鼻を白薔薇さまの髪のにおいがくすぐる。シャンプーと、ほのかに汗のにおい。
私の、決して豊かとはいえない胸が白薔薇さまの肩甲骨辺りに押し付けられてる。
部屋はまだ暖房が効いていない。お互いの体温だけがそこにある。

「気持ちいいよ」
しばらくして、ようやく白薔薇さまが口を開いた。
「あったかいし…なんか、ふわふわする。祐巳ちゃん、いつもこんな感じなのかな?」
言いながら上体をかすかに左右に揺らす。
私もつられて体を揺らす。なんだか、子守唄を歌うお母さんみたいだ。
「祐巳ちゃんは、どういう感じ?」
顔を上げて白薔薇さまが聞いてくる。
顔と顔が密着しているから、もう睫毛が触れるんじゃないかっていうぐらい近い。
「私も、あったかいです。あと、ぷっくりして、柔らかい」
言いながら白薔薇さまの頬をつついてみる。
私と違ってシャープな面立ちをしているけど、そこは柔らかく、暖かかった。
と、頬に赤みが差してくるのに気付く。
「?」
横目を使ってこっちを見てる白薔薇さまと目があう。
すると、慌てて目をそらし、あらぬほうを向いてしまった。
508リバーシブル:04/01/17 17:55 ID:Q1vtMDnB
「照れてます?」
「べ、別に」
「ふうん」
思わず喉の奥のほうで笑いが漏れてしまう。
その吐息が耳にかかったのか、白薔薇さまはくすぐったそうに身をよじった。
それを押さえつけ、またあやすように体を揺らす。

そろそろいいかな、と身を起こしかけた時だった。
白薔薇さまの手が私の腕を掴む。
「まって。まだほっぺにチューしてもらってないよ」
「え」
「私、いつも祐巳ちゃんにしてあげてるのに。フェアじゃない」
「フェアじゃないって…。別にいつも頼んでキスしてもらってるわけじゃ」
「これじゃ満足できないもん」
一度は体を離そうとしたから、さっきよりお互いの顔の距離がある。
でも、それによって白薔薇さまの拗ねたような甘えたような表情がはっきりと分かった。
「チュー、して欲しいな」


前髪の隙間から私を仰ぐ目。
眉根がきゅっと寄って、少しだけ不安を示す。
白薔薇さまの頬に目を移す。
さっきよりも紅みが増している。どうしてだろう。
…私にキス、して欲しいから?
私の目に浮かんだ疑問を読み取ったのか、白薔薇さまがこくりと頷いた。
差し出される頬。
そこに吸い寄せられていく。
私の唇の隙間から漏れた吐息が、白薔薇さまの肌の上を踊るのが感じられる。

唇を押し付けた直前、白薔薇さまが目を閉じるのが見えた。
509リバーシブル:04/01/17 17:57 ID:Q1vtMDnB
チュッなんて短いやつじゃない。
たぶん、白薔薇さまが今まで私にしたのを全部足しても足りないぐらい、長いキス。
白薔薇さまは目を閉じてるけど、私は違う。
だから、目の前にあるまぶたが時おり震えるところとか、
キスした瞬間に顔の力がすっと抜けていったところとかが全部見えてしまった。
可愛いと思う。年上の先輩だけど。
私にはしょっちゅうキスしてくるのに、されるのにはてんで慣れていないなんて。

唇が離れる。
長い間押し付けていたから、かすかに跡がついていた。
「ふぅ…」
「はぁ…」
二人で同時に息をつく。
キスしてた私はともかく、白薔薇さままで息を詰めてたみたい。
510リバーシブル:04/01/17 17:58 ID:Q1vtMDnB
「…」
「…」
二人で無言で見つめ合う。
なんだかすごく恥ずかしい。
ほっぺにキスだなんてなんどもしたりされたりの仲だったのに、役割を変えるだけでこんなにも違うなんて。

恥ずかしさをごまかすためと、幾分かの離れがたさから、白薔薇さまの髪をかき回す。
白薔薇さまも照れ笑いを浮かべている。
髪をなでられて気持ちよさそうに目を細めるその姿は、まるで猫みたい。

ひとしきりわしゃわしゃやって気を落ち着かせると、私は言った。
「ご満足、いただけました?」
「…ううん」

しばらくためらった後に返ってきた言葉は、否定だった。
私が目をぱちぱちさせている隙に白薔薇さまが椅子に座りなおす。
私の腕の中で、白薔薇さまの体の向きが変わる。
私が後ろから抱きしめていた形から、お互いに抱き合うような体勢へ。
座ったままだから頭の高さは変わらない。私の肩口に顔を埋めたような格好だ。
511リバーシブル:04/01/17 17:59 ID:Q1vtMDnB
「役割交換、まだ終わってないよ」
何を言い出すんだろう。抱きついて、キスもしてあげたのに。
顔を覗き込もうとする。
でも、前髪に隠れて表情がわからない。
と、前髪の間から白薔薇さまの目が一瞬だけきらりと光った。

「先輩と後輩の交換が、まだ残って…います。祐巳、さま」




誰もいない昼休み。遠くで予鈴が鳴っている。
512名無しさん@ピンキー:04/01/17 18:08 ID:Q1vtMDnB
とりあえずこんなところで。
祐巳がどこまで攻められるかな…

6時になったとたんにさーばの負荷たかいよX-(
513名無しさん@ピンキー:04/01/17 18:13 ID:qOcrd4gX
514名無しさん@ピンキー:04/01/17 18:14 ID:W00DhTKY
>>512
> 「先輩と後輩の交換が、まだ残って…います。祐巳、さま」

モエターーー
続き頑張ってくれー。
515名無しさん@ピンキー:04/01/17 18:30 ID:gmI05S8f
最後のセリフは確かに萌えるな
516志摩子さまがみてる:04/01/17 19:22 ID:M7OQBYxp
委員会を終えて薔薇の館へ来てみれば、そこにはとても奇妙な光景が広がっていた。
(お姉さまと、祐巳さん?)
志摩子の姉である白薔薇さまと、同級生である祐巳。
その二人が、ただならぬ雰囲気で、キスを――。

(え、祐巳さん何を……)
白薔薇さまと祐巳がスキンシップをとり、ときにはキスをしている、というだけならそれはよくある風景。
無論、よくある風景に気兼ねして部屋に入れないということもない。
だが、今日はいつものそれではなく、ビスケット扉の前で息をころし、それこそ秘密の儀式をのぞき見するがごとく……。

(お姉さま、まるであれでは祐巳さんの妹じゃない)
部屋の会話こそ聞こえないが、室内のただならぬ雰囲気は感じ取れる。
そしてそれは、志摩子に、不思議な興奮を覚えさせる。
(従順なお姉さまと、そして……刺激的な、祐巳さん)
このまま見ていたら二人はどうなるのか。もしここで入室したら、自分はどのような仕置きをされるのか。

志摩子の鼓動は、ただただ高鳴るばかりだった――。
517名無しさん@ピンキー:04/01/17 19:48 ID:XYR4ulGk
志摩子「ゆ、祐巳た〜ん (´Д`;)ハァハァ」
518名無しさん@ピンキー:04/01/17 19:59 ID:SiM399tY
リバーシブル…
こ、興奮しますた!
(´Д`;)ハァハァ
519名無しさん@ピンキー:04/01/17 21:35 ID:5bA3X+jf
最近マリ見て読んでるんですが(ロサカニまで)
聖祐ってそういうとこまで行く気しないんだよな、
後半になったらもっと過激になるのかな
まあ、これはこれで (´Д`;)ハァハァ
520名無しさん@ピンキー:04/01/17 21:41 ID:4B86oGLV
まあパロディですから。ドリームですから。
原作を持ち出しちゃうと聖祐に限らず、
大抵のキャラが「そういうとこまで行く気しない」って事になると・・・・。
521名無しさん@ピンキー:04/01/17 21:52 ID:Q1vtMDnB
>519
漏れの脳内では行き着くところまで逝ってますが何か?
522名無しさん@ピンキー:04/01/17 21:55 ID:58wdMKl4
>リバーシブル
素晴らしい(;´Д`)=3

>519
ロサカニまでは聖は祐巳の事を"君"と呼んでしまう程度なのさ
いとしき歳月までいくと…

最近今野先生はいろんなカプが作れるように姉妹以外は
もしかしたら!と思えるギリギリのネタ振りを出している気がする
523名無しさん@ピンキー:04/01/17 22:10 ID:b1XHGozz
>>519
で、早速エロパロかよ。おめでてーな。俺と一緒じゃないか!

>リバーシブル萌え
>三次創作 何してやがりますか!(´Д`;)ハァハァ
524名無しさん@ピンキー:04/01/17 23:06 ID:4B86oGLV
最近リバが流行りですか。
現白さんといい覗き先生といい・・・・。
525名無しさん@ピンキー:04/01/17 23:29 ID:Rb8Xr5vb
覗き先生ってなによ。ワロタ!

まあ女子同士だと、えちーの時くらいリバじゃないと、片方しか
気持ちよくなれないからな。それじゃ不憫だろw。
526名無しさん@ピンキー:04/01/18 00:14 ID:PVqAAOH6
今月のコバルトの短編、久々にガチ百合ウツな『マリみて』が帰ってきたなー。おい。

互いに後ろめたい感情を抱きながら、ネチネチと慰めあう寧子×浅香SSキボンヌ。トカ、イッテミル。
527名無しさん@ピンキー:04/01/18 00:20 ID:i+5VKWhI
寧子×真純でキボンヌーキボンヌーキボンヌーヽ(`Д´)ノ
528名無しさん@ピンキー:04/01/18 00:21 ID:xDO3HEvH
そんな内容なのか。
近くの図書館いってみるかなぁ。
ていうか、コバルト買うのが恥ずかしい男性諸君。
意外に図書館はオススメです。大きいとこだと置いてあったりする。
棚からとるときと戻すときだけ気をつければなんとかなるぜ
529名無しさん@ピンキー:04/01/18 00:38 ID:dnoQlXLR
しかし受付けが綺麗なお姉さまだったりして・・

大丈夫、それ買う!サンクス!!
530名無しさん@ピンキー:04/01/18 00:50 ID:QXGW+Ie2
最近SSが豊作だなぁ。
様々な薔薇が咲き乱れておりますなw
531名無しさん@ピンキー:04/01/18 00:53 ID:LIQx+cU7
市立図書館の職員と知り合いなのだが……(市の職員なので)
 って、おいら本屋で買うの平気だし
532名無しさん@ピンキー:04/01/18 01:20 ID:PVqAAOH6
コバルトって言えば、アニメイトで買ったらバレンタインのメッセージカードくれたw
漏れのは祥子さまだったけど、他にも祐巳と祐麒のバージョンがある模様。
…祐巳のカード欲しいけど、まさかもう一冊ってワケにもなー。
533名無しさん@ピンキー:04/01/18 02:01 ID:+WznJVrx
532>
祥子様カード羨ましいな〜。

そっかー男の人はコバルト文庫買うの大変なのですね。(笑)
これからも頑張って下さい!
と言うか、そもそも皆さんどこからマリみての存在を見つけられたのですか??
534名無しさん@ピンキー:04/01/18 02:13 ID:YyWXBVMq
>>533
友人が1巻だけ買ってくれた。つ〜か、本屋で突然「これあげる」って渡された。
続刊は全部自分で買ったけど、今思うと見事にはめられた……。
535名無しさん@ピンキー:04/01/18 02:17 ID:SgyUE9WF
>>533
一応同人作家な訳だが、常々百合好きを公言してたら読者様から推薦のメールが……
三日でパラソルをさしてまで読了したよ……
536名無しさん@ピンキー:04/01/18 03:38 ID:+9FZOCvO
>祐×聖リバ
いいなぁー、滅茶苦茶いい!
これから先の展開にドキドキです。
 
>マリみてを知った理由
「初音さまが見てる」のスレを読んで。
537名無しさん@ピンキー:04/01/18 03:39 ID:+9FZOCvO
ごめん、上げてしまった_| ̄|○
538名無しさん@ピンキー:04/01/18 13:48 ID:kyFV3Mxw
>そもそも皆さんどこからマリみての存在を見つけられたのですか??

コバルト文庫で好きなのは?
http://book.2ch.net/magazin/kako/948/948928507.html

このスレで評判よかったから。
539名無しさん@ピンキー:04/01/18 13:55 ID:R/BkgGyq
>そもそも皆さんどこからマリみての存在を見つけられたのですか??

そういえば、何でだろう
540名無しさん@ピンキー:04/01/18 14:09 ID:NM09xfbQ
>そもそも皆さんどこからマリみての存在を見つけられたのですか??

ネットニュース(ニュースサイトとかじゃないよ)で紹介されて……
541名無しさん@ピンキー:04/01/18 14:14 ID:5tHcUip3
>そもそも皆さんどこからマリみての存在を見つけられたのですか??

ごめんあのヘルシングとのコラボが…


ところで職人さん降臨マダー?チンチン
542名無しさん@ピンキー:04/01/18 14:15 ID:YITl7/1r
やっぱし某あとりえの本で誉めちぎってたことかな?
543名無しさん@ピンキー:04/01/18 14:18 ID:AgfXeLyR
私は百合スキーおにゃのこから進められて無印買ったなぁ
すぐにハマって買いそろえたんだが、最新刊がレイニーブルーだった訳でw
544名無しさん@ピンキー:04/01/18 14:18 ID:AgfXeLyR
ageてしまった、ごめんなさい
545名無しさん@ピンキー:04/01/18 14:43 ID:LC7+i55C
>538
TYPE-MOON板で「月姫が好きな奴が他に好きなもの」で紹介されてたので

お姉さま方、ごめんなさい
546名無しさん@ピンキー:04/01/18 14:52 ID:Rl2QMwrp
私は某エロゲレビューサイトで知りました
ところでこのスレでカラミティナイト読んだ方いますか?
けっこう百合色あっていいと思うんですけど
547名無しさん@ピンキー:04/01/18 14:53 ID:JGasz68/
確かどこかの百合な人のサイトの日記かBBS。
548名無しさん@ピンキー:04/01/18 14:56 ID:JGasz68/
>>449の続き、投下します。
メール欄は「寝台列車編sage」です。
(ん……まだ朝じゃないよね)

乃梨子はふと眠りから目を覚まし、腕時計で時間を確認しようと枕元に手を延ばした。
目を閉じたままがさごそと、そこにあるはずの腕時計を探る。

「――っ!」

すると、腕の動きに合わせて身体を少し横にずらしたその瞬間、金属のひやりとした
感触が乃梨子の裸の脇腹を不意に襲った。

(あ、下の寝台だったんだ)

突然自分を襲った冷たさに、乃梨子の意識は一気に覚醒していく。
冷たさの正体が転落防止用の小さな鉄柵であることに思い当たり、身体をよじって柵から
離れる。柵を引き出した覚えはなかったが、たぶん自分が眠ってしまった後に志摩子が
出してくれたのだろう。
その志摩子はといえば、すぐ隣で窮屈そうに乃梨子に半分身体を密着させて眠っている。

(……………………)

触れ合っている部分から伝わってくる、柔らかく温かい感触。
志摩子のことを意識してしまったためか、その裸の身体の感触が今さらながらにはっきりと、
乃梨子の肌に知覚されてきた。
ゆっくりと身体の向きを変え、そっと隣を盗み見る。するとそこには確かに志摩子が
眠っており、静かなその寝顔はとても穏やかだった。

(そうだ、時間時間)

乃梨子はそうしていつまでも志摩子の寝顔を見ていたいとも思ったが、まずはとにかく
時間を確かめたかった。志摩子のことを起こしてしまわないように、そっと身体を
動かしカーテンの隙間から頭を覗かせる。
そこから見える車窓の外には、まだ夜が明ける気配すらない漆黒の暗闇が広がって
いた。行為の後眠りについてから、せいぜい二時間ほどしか経っていないのだろう。

(なんか今日は何度も起きちゃうな)

志摩子と身体を重ねた後、身も心も満たされた気分になって眠りにつくことができた
のに。無意識下では、やはりまだどこか興奮しているのだろうか。
寝台の中へ頭を戻し、カーテンをきっちりと閉めなおす。そしてずれた毛布を二人の
肩まで掛けなおすと、乃梨子は再び志摩子の寝顔に目をやった。

志摩子は穏やかな表情で、僅かにこちらに顔を向けて眠っている。よく見てみると、
身体に掛けられた毛布が呼吸に合わせてゆっくりと上下していた。しかしその寝息の
音はほとんど聞こえず、代わりに列車のガタンゴトンという音だけが、乃梨子の耳に
響いてくる。
その雑音の中で静かに眠っている志摩子の寝顔を、乃梨子は今がチャンスとばかりに
観察した。

白く滑らかな肌に、整った顔のライン。いつ見ても綺麗な顔であることには変わりが
なかった。しかし眠りの世界に落ちている今の志摩子の表情には、どこかあどけなさも
含まれていて、そんな志摩子の幸せそうな寝顔に乃梨子はひとり微笑んだ。

そうしてしばらく志摩子の寝顔を観察していると。

(やはりと言うか、何と言うか)

穏やかだった乃梨子の表情が、真剣なものへと変わっていく。
慎重に起き上がると、身体に触れてしまわないように気をつけながら、眠っている
志摩子に覆い被さるようにしてその身体の両脇に手をついた。
(眠ってるお姫さまにキスしたら、起きてくれるかな)

探るように、もう一度志摩子の寝顔を見つめる。

(でも寝てる時にキスするのって、やっぱり反則だよね……)

しかし乃梨子はあっさりと自分の願望に負け、志摩子の唇から視線を外すことも
できないままに、吸い寄せられるように自分の唇を志摩子のそれへとそっと近付けて
いった。

が、

「ん……乃梨子?」

唇が、あと少しで触れ合える。そんな絶妙の距離まで近付いた時、無情にも志摩子が
身じろぎをし、その目が薄く開かれた。

「――!!」

薄く目を開けた志摩子に自分の名を呼ばれ、驚いた乃梨子は慌てて上体を起こし
勢いよく後ろに飛びのいた。と、

ゴチン!

「うぁっ! い、いたたた……」

二段ベッドだということを忘れていた。いきなりのことに思い切り身体を起こした
乃梨子の頭は恐ろしい勢いで上段の寝台の底に激突し、いささか派手で大袈裟な音を
立てた。
「の、乃梨子、大丈夫!?」
「うん、大丈夫。……だと思う」
「ちょっと見せて」

志摩子は心配そうにそう言うと、ぶつけた個所を手でさすっている乃梨子の腕を取った。
どうやら起き抜けにいきなりなアクシデントを乃梨子に披露され、あっという間に
目が覚めてしまったらしい。

志摩子が枕元の読書灯を点けると、柔らかめの白い光が薄暗かった寝台の中をほんのりと
照らし出した。志摩子は狭い寝台の中で満足に起き上がることもできず、ほとんど
仰向けになったままで僅かに頭を持ち上げ、乃梨子が頭をぶつけた個所を見ようと
している。
しかし乃梨子に組み伏せられているような体勢のせいで、その後頭部を直接覗き込む
ことはできないようだ。
すると、されるがままにじっとしていた乃梨子の頭を、志摩子の指が自分の方へと
引き寄せた。

直接見ることは諦めたのか、志摩子の指が探るように乃梨子の黒髪の中に潜り込む。
その動作の中で、二人の顔は自然に接近していった。
読書灯の淡い明かりの中、志摩子の顔がすぐ目の前にある……。
急に寄せられたその顔の、どこに視線を置いたらいいのか分からずに、乃梨子は頬を
染めて目を泳がせた。

「――いたっ!」
「ここね。少しこぶになっているようだけれど……大丈夫そうね」

乃梨子がひとりドギマギしている間にも、志摩子は触診を終えたらしい。志摩子の
唇からほっと安堵の息が漏れ、その手が乃梨子の頭から離れていった。

まだ少し痛む後頭部を乃梨子が未練がましく手のひらでさすっていると、ふと志摩子に
じっと見つめられているような気配を感じた。視線を移すと、志摩子が下から見上げる
ようにして、乃梨子のことをじっと見つめている。
その視線の意味を量りかね、乃梨子が不思議そうに志摩子の瞳を見つめ返したのと
ほぼ同時に、志摩子の唇から言葉が漏れた。

「……ところで乃梨子。あなたさっき……私にキスしようとしていなかった?」
「えっ!」

志摩子は変わらず乃梨子のことを、じっと見つめ続けている。

(バレてたんだ……。でも志摩子さん、今さらそんなこと言わなくても)

恥ずかしさと居心地の悪さがない混ぜになって、乃梨子は再び目を泳がせた。
志摩子さん。気付いていても、何事もなかったかのように流してほしかった……。
しかしそんな乃梨子の心中など分かるはずもなく、志摩子は容赦なく言葉を続けてくる。

「眠っている時にしようとするなんて、ひどいわ」
「……ごめんなさい」

しかし非難の言葉を口にした志摩子の口ぶりには、少しからかうようなものも含まれて
いた。乃梨子はほっと胸を撫で下ろし、安心しながら素直に謝ったが、何故か同時に
開き直る気持ちも胸の中に生まれてきていた。心の中で、反撃の態勢を整える。

「でも志摩子さんも起きてる今なら、キスしてもひどくないってことだよね」
「えっ?」

驚く志摩子に構わず、素早く唇を塞ぐ。

「――!!」
「…………」

唇を重ねた瞬間、志摩子の身体が驚きとともに硬くなった。しかしそれも僅かな間のことで、
乃梨子の下で緊張している志摩子の身体から、徐々にゆったりと力が抜けていくのが
伝わってくる。目を閉じると、触れ合った唇の柔らかな感触だけが二人を甘く包み込んだ。
長いキス――。
いつもだったら、もう既に唇を離しているほどの時間が経っている。しかしそれでも、二人は
じっと静かに唇を重ね続けた。乃梨子は先ほどの失敗を取り戻そうとするかのように、そして
志摩子も静かに横たわり、乃梨子の唇を柔らかく受け止めている。
唇を軽く合わせているだけなのに、乃梨子は自分の身体がまた熱くなっていくのを感じていた。

「んっ、乃梨子……」
「志摩子さん……」

胸の奥の高鳴りを必死に抑えながら唇を離す。そっと目を開くと、同じようにゆっくりと
志摩子の瞳が開かれた。すぐに見つめ返してきた志摩子のその頬には、微かに朱がさしている。

(どうしよう、キスだけじゃ我慢できない……)

志摩子は黙って乃梨子のことを見つめている。その瞳の奥に自分と同じ願望が覗いているように
見えるのは、自分に都合のいい解釈をしているだけなのだろうか……。
ガタンゴトンと鳴り響く列車の騒音をどこか遠くに聞きながら、乃梨子は志摩子の瞳の奥を
見つめ続けた。

「志摩子さん、私――」
「乃梨子、あの――」

乃梨子と志摩子の口が同時に開かれ、二人の言葉がぶつかった。
志摩子の言葉を最後まで聞くことはできなかったが、乃梨子は志摩子の言いたいことが分かった
ような気がした。たぶん同じように、自分の言いたいことも志摩子には分かってしまっただろう。

どちらからともなく、くすりと小さな笑い声が漏れる。
どうやら明日は寝不足になりそうだ。
読書灯のスイッチを切りながら、乃梨子はもう一度志摩子に唇を寄せていった。


 インターミッション2「寝台列車」編  完
555548:04/01/18 15:12 ID:JGasz68/
「寝台列車編」完結です。
お付き合いいただき、ありがとうございました。
556名無しさん@ピンキー:04/01/18 15:17 ID:LC7+i55C
大儀!
557名無しさん@ピンキー:04/01/18 15:27 ID:MDtmXSMK
現白萌えー(*´Д`)

漏れがマリみてを知ったきっかけは、マンガ王の特設レビューページ…
ごめんなさいお姉様方っ
558名無しさん@ピンキー:04/01/18 15:31 ID:IaHq426M
> 現白さま
あまりの甘さに萌え死にそうです(;´Д`)

お疲れ様でした! 次回も期待しておりますw
559名無しさん@ピンキー:04/01/18 15:38 ID:q1SMBuS6
まいじゃー推進委員会だったかな…<きっかけ
560名無しさん@ピンキー:04/01/18 15:53 ID:x/BZBhep
漏れは友人宅にてエロ本を捜している最中に発見して読んでしまったのが
きっかけでしたなぁ

>>555
Good job !
561名無しさん@ピンキー:04/01/18 16:24 ID:G3aU/9U2
同じ「慌てて頭をぶつける」でも
乃梨子には祐巳とまた違った味がありますね
基本的にしっかりしているけど可愛いんだよなぁ
GJ、ごちそうさまでした
562名無しさん@ピンキー:04/01/18 18:16 ID:5xYkDm6N
漏れのきっかけは某うpろだでマリみて祭りが発生し
萌えてしまったため
563名無しさん@ピンキー:04/01/18 18:26 ID:fwT374DN
職人様方おつです

私は軍事版で洗脳されました。
気がついたらどっぷり・・・
564名無しさん@ピンキー:04/01/18 18:26 ID:bQmscYr+
百合好きの道はマリみてに通じているんだな
565名無しさん@ピンキー:04/01/18 20:43 ID:dnoQlXLR
現白さま
よかったよ〜本当に!
目を見詰め合うだけでわかるんだよね。
いいないいな〜

マリみて、大好きなお姉さまの部屋で
見つけたのが最初かな〜


566479:04/01/18 21:00 ID:N2y1scGk
>484たま>502たま
聖さま祐巳ちゃん、くんずほぐれずで大満足でつ(*´д`*)
つつぎ楽しみにしてまつ;;;≡≡≡  ⊂⌒~⊃。Д。)⊃
567名無しさん@ピンキー:04/01/18 21:07 ID:uLEIldEI
>565
その部屋で、いったい何をしていたというのか?
つーか、もっと「大好きなお姉さま」(とアナタ)の話キボンヌ。
568名無しさん@ピンキー:04/01/18 21:55 ID:v1Uskv8H
がんがってエロス分を増量したところ、SSが15レス分くらいの長さに
なったんですが、こういう場合って分割して投稿したほうが
いいんでしょうか。
569名無しさん@ピンキー:04/01/18 22:06 ID:QXGW+Ie2
>>568
折れとしては一気に読みたいから一気に投稿して欲しいのだが、
連レスっていくつまでOKなんだ?
570名無しさん@ピンキー:04/01/18 22:09 ID:x/BZBhep
>>568
インターバルを置いて遠慮無くぶち込めぃ
571名無しさん@ピンキー:04/01/18 22:09 ID:hrk3JJw3
うむ。もう出来上がって推敲まで終わっているというのなら、一気に読みたいな。
連投規制にかかるかもしれんが……
とりあえず他の職人さんと時間が被ったら待たせちゃうことになるから、
「長めの投下します」&「終了」宣言を入れればもあべたーなのでは?
572冬の風鈴:04/01/18 22:21 ID:TbouDuS3
わかりました。では今から一気に投下します。
時間設定としては、『Start Again』の後の話になります。
メール欄は「fuurin」で。
573冬の風鈴:04/01/18 22:23 ID:TbouDuS3
 湿り気の残る髪を緩く纏めて脱衣場を出た。板張りの廊下が足を冷やしてしまわない
内に自室へと急ぐ。途中、喉の渇きを潤しに台所に寄ろうかとも思ったが、部屋に
茶の用意がしてあったのを思い出し、やはりそのまま戻ることにした。
 油の引かれた敷居の上を襖が音も無く走ると、暖かな空気が廊下へ流れ出す。
急いで中へ身を滑らせて後ろ手に閉めた。
「お帰り、志摩子さん」
 都内の女子高生としては広い自室の真ん中で、炬燵に入った乃梨子が蜜柑を口に
運んでいる。風呂上りの人間にかけるには少々ずれた言葉に、志摩子は嬉しそうに
応えた。
「ただいま、乃梨子」
 浴衣の裾を押さえて差し向かいに座ると、炬燵蒲団に足を伸ばす。中の空気は
部屋の温度よりも少し低いくらいで、湯上りの身体にはそれが気持ちよかった。
どうも電源が入っていないらしい。
「あら、スイッチ入れてなかったの?」
 卓上の急須に手を伸ばして志摩子は茶の準備を始めた。その様子を眺めながら、
乃梨子がのんびりと背中を丸める。
「んー、お風呂上りだったし、部屋の中が暖かいからね」
 そう言って乃梨子が部屋の隅に置かれた小さなストーブに目を遣る。少し古めの
それは電気ではなく灯油で暖を取るもので、その上でこちらは少々大振りな薬缶が
しゅんしゅんと細い湯気をたなびかせていた。
「何だか懐かしいね。実家でも昔こういうストーブ使ってたよ」
「古いストーブでしょう? 一応ヒーターもあるのだけど、こっちの方が暖かみが
あって好きなのよ」
 朱泥の常滑が薄い緑色を吐き出す。遅れて二組の湯呑からやわらかな香気が
立ち昇った。
「志摩子さんのことだから、この上でギンナン炒ってたりして」
「ふふっ、一度やったことがあるわ」
「ホントに?」
 手の中の信楽を傾けて喉を湿らせると、志摩子は悪戯っぽく目を細める。
「ええ。ただ、部屋の中にちょっとだけギンナンの匂いがするから、その時しか
やらなかったけれど。でも、あれはあれで風情があったわ」
 二人は顔を見合わせて笑った。
574冬の風鈴:04/01/18 22:23 ID:TbouDuS3
「雪、やまないね」
「そうね」
 今朝方からちらついていた雪は、気象庁の予報に反して次第にその量を増し、
午後に入ってから関東一円を白く染め上げていた。北国の人間から失笑を買い
かねない浅い積雪も、都内の交通機関を麻痺させるには十分で、都民はあちこちで
否応なしに足止めを食らうことになった。
 久し振りに小寓寺の本尊が見たいと遊びに来ていた乃梨子もその例に漏れず、
テレビのテロップが告げる交通状況に頭を抱える羽目になった。
 その様子を見かねた志摩子は、よければこのまま一晩泊まってはどうかと乃梨子に
訊ねた。普段ならこの手の申し出を一度は遠慮する乃梨子だが、今日は相当困って
いたのだろう。志摩子の言葉に一も二もなく頷いた。
 あのマリア祭の騒ぎがあるまで自宅にリリアンの友人を招くことが無かった
志摩子にとって、誰かを家に泊めるのはちょっとしたイベントで、帰ることが
出来なくなった乃梨子には悪いと思いつつ、嬉しさを隠すことができなかった。
浮き足立っていたとも言える。
 その結果、寝間着として渡した来客用の浴衣をしげしげと見つめた後、同じものを
自分に用意して苦笑され、そんな自分の振る舞いにばつが悪そうに赤面したのを
からかわれたのが、先程の入浴前のことだった。
「志摩子さんのお父さんはどうするって?」
「父は檀家さんの家に泊めてもらうそうよ。母は実家だから心配要らないみたい」
「おじさんも何も車で行くことなかったのにね」
「法事は日を選ぶわけにもいかないから。でも、いくら電車が使い物にならないかも
知れないって言っても、確かに無謀よね」
「まあ、無理して帰ろうとして事故にあうよりはいいよ」
「そうね」
 穏やかな空気の中で、薬缶の立てる音だけが聞こえる。
 二人分の体温で炬燵蒲団の中がぬるく暖まった頃、不意に乃梨子が立ち上がって
窓際に近寄った。
「志摩子さん、これ……」
 座ったままでは乃梨子の見ているものが判らなくて、志摩子も立ち上がって
そばに寄る。
「ああ、これ? ずっと飾りっぱなしだったのよ」
575冬の風鈴:04/01/18 22:25 ID:TbouDuS3
 二人の視線の先には、季節外れの風鈴がぶら下がっていた。小さな魚の絵が
描かれたガラス製のそれは、透き通った藍色を蛍光灯の光に晒し、とうに冬支度を
終えた部屋の中で一つだけ浮いて見えた。
「何だか、外してしまうのが嫌だったの」
 夏休みに二人で行った旅の最後の夜。宿に戻る道すがら、地元の神社で開かれて
いた夏祭りに寄り道をした。祭囃子の喧騒の中を乃梨子に手を引かれて歩いている
内に、露店の軒先で揺れていたそれが志摩子の目に止まった。
 特別高価なものでもなく、ありふれた意匠のその風鈴が何故自分の目を引いたのかは
わからない。それでも、白熱灯の下で同じものを見つめる乃梨子の笑顔が嬉しくて、
旅の思い出にと二つ買い求めた。
 二人の思い出の品が仏教にもキリスト教にも関係ないことが、何となくおかしかった
宿への帰り道。ほんの少し足どりが軽かったことを今でも思い出す。
「私も、飾ったままだよ」
 菫子さんには笑われたけどね、と風鈴の口を指でなぞりながら乃梨子が言った。
「同じね。私も祐巳さんたちが遊びに来たとき、笑われたわ」
 志摩子の視界の外で、円を描いていた指が風鈴から離れた。
「志摩子さんらしくない、ですって。笑われたと言うより、不思議がられたのかしら。
……乃梨子?」
 横から見る表情は、少し硬い。
 他のつぼみ達と話している時、会話の中で姉のことを話す時にふと見せる顔。冬が
来る頃から時折見せるようになった顔。
 決して大きくは無いその変化が、灰色の不安へと志摩子を押しやる。叱られた理由が
わからない子供のように、かける言葉が見つけられずに途方に暮れた。
576冬の風鈴:04/01/18 22:26 ID:TbouDuS3
 そんな志摩子の戸惑いを遮るように、乃梨子がいつもどおりの表情を取り戻す。
「髪、梳いてあげるよ。ほら、こっち来て」
 そばにある鏡台の前に膝立ちして乃梨子が手招きをする。その雰囲気にほっとして、
志摩子も思わず顔を綻ばせた。
「ええ、お願いするわ」
 乃梨子と鏡台の間に腰を下ろして、纏めた髪をするりと解いた。
 わずかに湿り気を残した髪の毛が、志摩子のうなじから肩にかけて拡がっていく。
それを乃梨子の手で軽く揃えられると、少し離れたところからドライヤーの温風が届いた。
 ある程度髪が落ち着くと、毛先の方から少しずつブラシが通されていく。
「志摩子さん、髪の毛綺麗だよね。いいなぁ。ふわふわで、やわらかくって」
 ブラシを動かしながら乃梨子が羨む。
「ありがとう。でも、乃梨子の髪の毛も綺麗だと思うわ」
「え、そうかなぁ」
「ええ。真っ直ぐで艶やかな黒髪って素敵じゃない? 私の髪は癖があるから、
きちんとブラシを通さないと大変なことになっちゃうもの。ちょっと羨ましいわ」
 そう言って鏡の中に微笑みかけた。口篭もりながらもありがとう、と呟いて乃梨子が
俯く。
 ブラシが繰り返す単調なリズムが心地よい。目をつぶって乃梨子の手に任せている
内に、つい眠気を誘われて後ろへもたれ掛かってしまった。
 とすん、という軽い衝撃が志摩子を現実に引き戻す。気がつくとブラシを取り落とした
乃梨子に身体を受け止められていた。
「やだ、ごめんなさい。気持ちよくって、つい」
 体を起こそうとする志摩子の鼻腔を、嗅ぎ慣れた石鹸の香りが掠めた。
「あら?」
 乃梨子の襟元に顔を近づけてすんすんと鼻を鳴らす。
「ふふっ、一緒の匂いがするわね」
 志摩子を支える乃梨子の両腕が硬直する。
「そ、それは志摩子さんちのお風呂借りたんだし」
「なんだか不思議な感じがして。……嫌だった?」
「あ……」
「待ってね、今起きるから」
 その言葉を押し留めるように、肩にかかる乃梨子の腕が重みを増した。
577冬の風鈴:04/01/18 22:28 ID:TbouDuS3
 鏡の中の乃梨子が問い掛ける。
「志摩子さん。私といると幸せ?」
 唐突な乃梨子の言葉に少し驚きつつも、当たり前のように答える。
「ええ」
 両肩から乃梨子の手が滑り落ちた。
「手を繋いでるときは?」
「幸せよ」
 包み込むように前へ回る。
「キスしてるときは?」
「……幸せよ」
 二本の腕が志摩子の胸元で交差する。
 何度か躊躇いを見せた後、再び乃梨子が口を開いた。
「志摩子さん。もう一度確認するけど、私と触れ合ってる時、幸せだって思って
くれるんだよね?」
「ええ、思っているわ。本当よ。……どうしたの、乃梨――」
「――じゃあ、もっと触れ合いたいと思わない?」
 鏡面に映る真剣な眼差し。あの桜の木の下で見たのと同じ、射るような、縋る
ような視線。
「それとも、まだ、早い?」
 自分を強く抱きしめる腕の中、志摩子は想いを巡らせる。
 二人の関係が生まれ変わったあの日から、幾度となく乃梨子と触れ合い、口づけを
交わした。その行為の一つ一つが、いつだってその先にあるこんな日をほのめかしていた。
 ただ、想いの行き着く先が今日という日であっただけだ。
 だから、重なる両手に両手を重ね、緊張にこわばる愛しい人へ自分を預けた。
578冬の風鈴:04/01/18 22:30 ID:TbouDuS3
 始まりのキスは瞼に落とされた。
 解かれた帯が浴衣との間に衣擦れの音を立てる。乃梨子の唇が耳の輪郭をゆっくりと
なぞって、志摩子に聴こえないように誤魔化した。舌先が耳朶を弄び、そのまま全体を
熱いぬめりの中に含んで、世界の半分をくぐもった水音で覆う。
 首筋へ降りた唇が、鎖骨との間を丁寧に往復する。掌に包まれた乳房が緩やかに
形を変えるたび、鋭さを増した神経が先端から甘い疼きを運んだ。
「ん、んっ……」
 執拗な愛撫に痛いくらい硬さを増した乳首が、舌のざらつきに晒される。堪え切れず
溜息と共に漏れる声を、結んだ口元でせき止めた。
「志摩子さん、我慢しないで。声、聴かせて」
 乃梨子の懇願に、目をつぶって駄々をこねるように首を振る。
 そのささやかな抵抗を崩そうと、乃梨子の指先がもう片方の乳首を羽毛に触れる
ように摘み上げ、捻る。
「んっ……、ふ、ぅ……」
 胸元から下腹部までの道のりは、全て乃梨子の口づけに祝福された。敏感な脇腹も
見逃されることは無く、指先で幾筋もの線を描かれた。
「は……、ああっ!」
 示したはずの抵抗は、飴細工のように脆く溶け去った。無意識の内に開いた両足が、
震えながら乃梨子を誘う。
 なだらかな丘陵を滑り降りた乃梨子が、その先の草叢の匂いを吸い込んだ。
「やっ、の、乃梨子……」
「さっき私の匂い嗅いでたじゃない。これでおあいこ」
「で、でもそれはっ」
 志摩子が上げる抗議の声を遮って、乃梨子が草叢の奥に慎ましく咲く花弁に口づける。
周辺を探って、滲んだ蜜を余さず掬い取る。
「ひゃ、うぁ、あっ……」
 綻び始めた花弁の中心に、舌先が浅く差し込まれた。内と外の境界へ絶え間なく
送られる刺激に、志摩子の呼吸がリズムを崩す。
 流れ出る蜜は、自分でもわかる程溢れかえっていた。
 秘芯が莢に包まれたまま転がされる。きつめに吸われ、甘く啄ばまれるたびに
両膝の間隔が開いていく。あわてて足を閉じると、こんどは乃梨子の髪の毛に内腿を
くすぐられて、篭めた力が抜けてしまう。
579冬の風鈴:04/01/18 22:32 ID:TbouDuS3
 苦しみにも似た愛撫の繰り返しに目の前が霞み出す頃、ざらついた舌の感触が
離れ、代わりに指先があてがわれるのを感じた。
 視線だけを気だるげに彷徨わせると、その先にいる乃梨子が躊躇いがちに口を開く。
「志摩子さん、変なこと聞いていい?」
「……え? ええ」
 ぼんやりとした意識の中、弾む息の合間を縫って小さく返事をした。そして、続いた
質問にまた息を呑む。
「自分でその、『した』こと、ある?」
「『した』って? ……ええっ!?」
 この状況でその言葉が何を意味するか、いくら志摩子でも理解できる。
「あ、あるけれど……」
 語尾を濁しながらも、素直に答えてしまう。何故なのかは理解できない。
「その時さ、その、何か入れたことある? 指とか」
「……っ!」
「ね?」
 また、からかわれているのだろうか。それにしては乃梨子の顔は真剣で、答えを
本当に聞きたがっているのも確かだと思えた。
「……ぃ」
「え、何?」
「な、ないわ……」
 だから、やっとのことでそれだけ答えた。まともに乃梨子を見ていられなくて、
泳ぐ視線を下へ逃がす。つられて俯いた小さな頭を一つ撫でると、乃梨子が額に
寄せた唇で志摩子をいとおしげにあやした。
「そっか……。じゃあ、志摩子さんが初めて受け入れるのは私の……」
 そこまで言って、えへへ、と子供のように笑う。乃梨子は卑怯だ。そんな顔を
されたら何も言い返せなくなるではないか。
 そんな些細な不満も、目の前の微笑が洗い流してしまう。代わりに、乃梨子を
自分の中に受け入れる喜びが、心を穏やかに満たしてくれた。
580冬の風鈴:04/01/18 22:33 ID:TbouDuS3
 けれど、入り口に指があてがわれるのを感じた途端、羞恥と恐れで意志とは
無関係に志摩子の身体が硬直する。心は乃梨子を受け入れているのに、身体は
他人の侵入に抵抗を示す。
「緊張しないで。力、抜いて」
「え、ええ、大丈夫よ」
 言葉を裏切るように、シーツを握り締める指が白さを増す。指先から距離を
とろうと、気づかない内に腰が後ろに逃げていた。
 乃梨子の硬く、すべらかな爪の感触が走った。
「志摩子さん、唇!」
 慌てた乃梨子が顔を覗き込む。端の方に触れてみると、わずかな痛みがあった。
身体に力が入りすぎて、少しだけ噛んでしまったらしい。
「じっとしてて」
 言いながら乃梨子の顔が近づく。唇の端に暖かな感触。乃梨子の唇が優しく
傷を捕らえ、そっと舌先で償う。
 吐息を残して、ぬくもりが離れた。
「……大丈夫?」
 ごめんね、と謝る瞳が後悔と不安に揺れていた。
 同じだ。
 受け入れることへの不安と、受け入れられることへの不安。
 怖いのは、自分だけじゃない。志摩子の身体から緊張が解けた。
「乃梨子、血がついているわ」
 その言葉に乃梨子が志摩子の傷と同じ個所に指を這わす。
「いいえ、そこじゃない」
 微笑んで唇を寄せると、おとがいを反らせて乃梨子が目を閉じた。
 唇の端から少し下がったあたりを無心で舐める。唾液で薄まった血を舌で拭って
顔を離すと、細い銀糸が一筋紡がれた。
「もう、大丈夫よ」
581冬の風鈴:04/01/18 22:36 ID:TbouDuS3
「身体、楽にして。私に寄りかかっていいから」
 起こした身体を乃梨子が背後から抱きかかえる。
「こうすれば、唇噛まなくて済むよね」
 目の前で囁いて、志摩子の口の中に舌を差し入れてくる。自然と口元が緩み、
つられるように身体から緊張の残滓が消えていく。先程から時間をかけて愛されて
いた花弁は紅く綻んで露を含み、乃梨子の訪れを待ち望んでいた。
 あてがわれた指先が少しずつ沈んでいく。確かめるように隘路を進む。
 そのまま内壁に沿って滑り、一番奥まで潜り込んだ。その動きの全てを志摩子は
目を閉じたまま感じ取っていた。
「全部、入っちゃったよ」
 耳元にかかる乃梨子の吐息が熱い。
「ここが志摩子さんの……大切なところを守ってるんだね」
 純潔の証、だよね。嬉しそうに囁いて、奥の扉を軽く突付く。
「の、乃梨子、そんなとこ……」
「安心して。怖いことなんてしないから」
 わずかに開く扉の周辺を指先で慈しむ。
「そ、そうじゃなくて……、どうしてそんな意地悪……」
 恐れなんてもうない。けど恥ずかしさまで消えたわけじゃないのに。
 困ったように眉尻を下げる志摩子の首筋に、軽い謝罪の口づけ。同時に乃梨子の指が
大きく泳いで螺旋を描く。中心から外側へゆっくりと。
「ひゃうっ!」
 指が内側から緩やかな波を送り、掌が包皮ごと秘芯を押しつぶす。不揃いな動きが
かえって志摩子の身体を煽り立てる。
「ふっ、んぁ……ああっ!」
 乃梨子の左手が、脇腹を通って胸元へ伸びる。合わせるように舌が鎖骨の窪みで遊ぶ。
 咲き誇った花びらから止めどなく蜜が溢れ出す。両足が不規則に動いてシーツに
白い細波を送る。
 身体が志摩子の意思を置き去りにして勝手な反応を示す。
「やだ、乃梨子、乃梨子」
「志摩子さん?」
 背中の乃梨子が志摩子の様子に戸惑いの声をあげる。
「やだ、顔、見せて。私……」
582冬の風鈴:04/01/18 22:37 ID:TbouDuS3
 螺旋が途切れ、志摩子の中から静かに指が引き抜かれた。
「……乃梨子?」
「ごめんね、志摩子さん」
 始まりと同じ、瞼へのキス。
「顔、見えないと不安だよね。……だから、こうしよう?」
 志摩子を布団の上に横たえ、右膝を足の間にあてがう。
「それにね、私も志摩子さんにしてあげてるだけで、ほら」
 乃梨子の秘所が志摩子の右膝に触れた。そのままゆっくりと上に向かって滑らせていく。
 水を含んだ刷毛で撫でられるような感触が走った。顔を上げると乃梨子が瞳を潤ませて
微笑んでいる。
「……ね? こんなになってるんだ」
 視線を繋げたまま覆い被さってきた。
「だから、一緒に……」
 どちらからとも無く交わした口づけを合図に、二人はお互いを責め苛んだ。交じり合う
水音は、どちらのでもあり、どちらのでもなかった。
 乃梨子の腿が敏感に張り詰めた秘芯の上を滑る。遅れて自分の腿が乃梨子の足の間で
同じような軌跡を描く。
 与えられる悦びを返そうと蠢くたび、受け取ったことを示す嬌声が相手の口から
漏れる。それが自分をより一層高みへと追いやる。
「やっ、落ち、ちゃう。乃梨子っ、ね、手、握って。捕まえて」
「志摩子、さんっ」
 束の間空を掴んだ志摩子の手を、乃梨子がしっかりと捕らえる。二人の距離を
ゼロよりも近づけたくて、絡めあった指先でお互いを強く求めた。
「駄目っ、もう、私っ……、し、まこ、さ、志摩子さん!」
「私、もっ、……ね、乃梨子っ、いっしょ、にっ――あ、あああぁ……っ!」
 身体の奥から何かがこみ上げてくる。止まらない。意識を白く飛ばす直前、太腿に
乃梨子の熱い飛沫を感じた。
583冬の風鈴:04/01/18 22:39 ID:TbouDuS3
「私ね、不安だったんだと思う」
「不安?」
 行為の余韻に火照る身体を横たえて、二人で天井を見つめた。
「うん。志摩子さんってさ、どんな人にも分け隔てなく優しいでしょ。もちろん
それは私の自慢でもあるし、志摩子さんのこと信じてるけど」
 天井を見上げたまま、乃梨子が心の内を告げる。
「それでも、祐巳さまたちといる志摩子さんを見てると、時々怖かったんだ。私は
志摩子さんの一番になれているのかな、って」
「乃梨子……」
「誤解しないで。志摩子さんのこと求めたのは、私が志摩子さんのこと好きだから。
その気持ちに嘘はない。……ただ少しだけ、身体が繋がれば絆が深まるって、心の
どこかで思ってた」
 淡々と言葉を紡ぐ乃梨子の横顔は限りなく穏やかで、それなのにどこか寂しそうだった。
「自分では結構さばさばした性格だと思ってたけど、結構執着するっていうか、
……嫉妬するんだなって。ごめん。ちょっと、やだよね。もう少し大人だったら、
もっと自信持てたんだろうけど」
 自嘲に翳る横顔が、志摩子の心に乾いた風を吹き込む。
 乃梨子の不安を否定するのは簡単だ。けれど、それでいいのだろうか。そんな
ことをしたら、生真面目なこの子は自分の不安を誰の目も届かない所にしまい込んで
しまう。それでは駄目だ。
 だから、そうならない為の言葉を自分の中から必死に探し出し、そのままの形で
乃梨子に届けた。
「信じるっていうことは、不安と切り離せないと思うの。きっと、信じる中で生まれる
不安を乗り越え続けていくところに、信じることの意味があるんじゃないかしら」
584冬の風鈴:04/01/18 22:41 ID:TbouDuS3
 乃梨子の視線が志摩子へ向けられる。
「乃梨子は不安になっても私のこと求めてくれたでしょう? それでいいのだと
思うわ。ううん、それが嬉しい」
「志摩子さん……」
 志摩子の肩に乃梨子が頬を寄せる。
 言葉だけでは足りなくて、乃梨子は自分を求めた。なら自分も乃梨子に求めよう。
 肩にかかる黒髪さえいとおしいこの子が、不安の中で少しでも迷わずに済むのなら、
他愛も無いこの思い付きにもきっと意味があるはずだから。
「ねえ、乃梨子。私に印をつけて」
「印?」
 間近にある乃梨子の瞳を見つめて静かに請う。
「そう、私があなたのものだっていう印。ここに、つけて」
 乃梨子の頭を胸元へ引き寄せる。吐息が心臓の真上に降りそそぐ。少し間を置いて、
そこをきつく吸われた。 
 鼓動に合わせてわずかに疼いた気がした。
 肌に落とされた紅い印は、やがては消えるかりそめの烙印。けれど、その時刻まれた
想いは心に残ると信じた。ならそれでいい。
「私も、つけてあげる」
 志摩子の唇が乃梨子の胸元に近づく。同じように紅い印を刻んだ。
585冬の風鈴:04/01/18 22:41 ID:TbouDuS3
 胸元に残る口づけの痕を乃梨子が撫でている。満ち足りた表情に先程までの翳りは
見あたらず、穏やかに結ばれていた口元から溜息が一つ部屋の空気に溶けた。
「ちょっと身体がべたべたするね」
 乃梨子がからかいの色を含んだ眼差しで志摩子を突付く。行為の最中にされた
意地悪を思い出して頬を羞恥に染めかけたが、ふと思いついて乃梨子の耳元に
口を寄せる。
「じゃあ、後でもう一度お風呂に入りましょうか」
 吐息でくすぐるように、悪戯っぽく囁く。
「……今度は二人で、ね?」
「し、志摩子さん、いきなり何を――」
「嫌なの?」
 悲しげな顔をわざと作ってみせると、乃梨子が慌てて否定する。
「い、嫌じゃないけど……。だって、急に、そんなこと言うから……」
 思ったより効果があったようだ。さっきあれだけ恥ずかしい目に合わされたのだ。
少しぐらいの仕返しは許されるだろう。心の中でほくそえむ。
「少し空気を入れ替えましょうか」
 脱ぎ捨てられていた浴衣に袖を通して立ち上がると、志摩子は庭に面した窓を
半分だけ開けた。
586冬の風鈴:04/01/18 22:42 ID:TbouDuS3
「あら? 雪、止んだみたいよ」
「あ、本当だ」
 空を覆っていた雲が薄まり、雲間から差し込む月明かりが薄い雪化粧を施された
庭を淡く照らす。銀白の地面が月光をやわらかに跳ね返して辺りを蒼く染める中、
空に残ったわずかな雪がちらちらと舞っていた。
「静かだね」
 傍らに寄り添う乃梨子が呟いた。
 その時、不意に小さな風が庭を横切って、小雪をひとひら室内へ誘った。
「わっ」
「きゃっ」
 思わず声を上げて身を竦める二人の耳に、小さな、澄んだ音色が届いた。

 ――ちりん

「あっ……」
「今……」
 季節外れのその音は、ただ一度だけ鳴ったきり。風受けの紙が名残を示すように
揺れていた。
 再び戻った静寂の中、黙って肩を寄せ合った。夜の空気が肌に冷たかったが、
もう少しだけこうしていたかった。
 冬の夜風に吹かれるこの風鈴のように、自分たちの想いも時には揺らいで、
それでもお互いの心に大切な音を響かせるのだろう。そっと目を閉じて、今はもう
聴こえない音色に耳を傾けた。
587冬の風鈴:04/01/18 22:43 ID:TbouDuS3
以上です。
前回より、エロくなっただろうか……。
588名無しさん@ピンキー:04/01/18 22:45 ID:hrk3JJw3
切ない ・゚・(つД`)・゚・ GJ
589名無しさん@ピンキー:04/01/18 22:47 ID:SgyUE9WF
>>587
キタ*・゚゚・*:.。..。.:*・゚(n‘∀‘)η゚・*:.。. .。.:*・゚゚・* !!!!!
キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
グッジョブ!!
素薔薇しい。

心情と重なり合うアイテム配置。
丁寧な描写に萌えますた。
590名無しさん@ピンキー:04/01/18 22:48 ID:eYNKWIHG
……すげぇよ。
早く続きが読みたくて、リロードしまくってしまった。
591名無しさん@ピンキー:04/01/18 22:48 ID:Rl2QMwrp
よかったです!!
なんか文章の流れとかうまくできていて、思わず唸りました^^
592名無しさん@ピンキー:04/01/18 22:54 ID:hrk3JJw3
本日は「のりしま祭り」ということで、よろしいか?
593名無しさん@ピンキー:04/01/18 22:55 ID:dnoQlXLR
エロいし、情緒あるし
心が切ないし…

良かったよ〜本当に!
594名無しさん@ピンキー:04/01/18 22:56 ID:wBDDbyCP
>555
乙ー。
今日その番号で完結したということに運命を感じました。
現白薔薇姉妹がエロいわ甘いわで大満足です。

>587
リアルタイムで貴方に遭遇できるとは!
相変わらず描写が上手くてえろーい。GJ!(*´Д`)b
595名無しさん@ピンキー:04/01/18 22:57 ID:QXGW+Ie2
すっげぇ良かったです。
他の作者様もそうなんだけど、文章がものすごく綺麗なんだよなぁ・・・
自分にはとても真似できない
596名無しさん@ピンキー:04/01/18 22:58 ID:x/BZBhep
ええのぉ、実にええのぉ
今夜はいい夢を見られそうだよもん
597名無しさん@ピンキー:04/01/19 02:19 ID:tZ7PHedy
灰色の日傘はどうなったんだろう
598名無しさん@ピンキー:04/01/19 02:42 ID:CtLdmruV
灰色の日傘はどうなったんだろう
599名無しさん@ピンキー:04/01/19 07:56 ID:SNExe+7B
風鈴先生GJ!!
600名無しさん@ピンキー:04/01/19 08:03 ID:bjHIPzJm
>そもそも皆さんどこからマリみての存在を見つけられたのですか??

好きな同人サークル(非エロ)がマリみて本始めたから
601名無しさん@ピンキー:04/01/19 08:41 ID:zEf42/tV
自分はネット小説読んでたらどこのサイトでもマリみてマリみて言ってるから
マリみてって何だ?と思って検索したのがきっかけだったな
602名無しさん@ピンキー:04/01/19 09:27 ID:2n2jdo91
んー、「CG定点観測」がマリみてコーナーを始めたあたりかなぁ
タイトル自体は98年には既に(ry
603名無しさん@ピンキー:04/01/19 10:08 ID:PALOuiU5
エロゲネタ業界板の百合ゲースレで。
『百合版とらハやりてー』『萌えれて笑えて泣ける百合ゲーない?』とか言ってたら
マリみての名前が出てきた。
604名無しさん@ピンキー:04/01/19 10:13 ID:3xAalmUl
ゲーム系で巡回してる雑談スレ4つがすべてがマリみての話題だったから買う以外道がなかった
605名無しさん@ピンキー:04/01/19 13:30 ID:Vx8toNoo
サークル(文芸系)の女の先輩が絶賛・布教してたのがきっかけかなぁ。
女といってもコバルト文庫からナポレオン文庫まで幅広い守備範囲を持つ先輩だけど。
606605:04/01/19 13:31 ID:Vx8toNoo
……マリみてを読んでいて文章を書いていてエロに理解・興味があって
2chも知っている人がここを見ていない可能性はどれくらいでしょうね。

旅に出ますね……
607名無しさん@ピンキー:04/01/19 13:48 ID:G4spEYXS
>>606
イ`・゚・(ノД`)・゚・
608名無しさん@ピンキー:04/01/19 14:22 ID:bOE+D4Ma
明日、サークルに顔を出すと先輩に問い詰められる605萌え
609名無しさん@ピンキー:04/01/19 14:25 ID:1/PYWHju
605は、明日から先輩を「お姉さま」と呼ぶように調教されまつ
610名無しさん@ピンキー:04/01/19 15:32 ID:e/h/vcoB
>605
先輩に直してもらえるようにタイを少し曲げてからサークルに顔出すとイイ
611名無しさん@ピンキー:04/01/19 15:38 ID:Hqqn+1ig
>>610
ばかっ、そんなことしても軽蔑されるだけだ!
それどころか、605の姉を呼び出して説教くれるかもしれんぞ。
612名無しさん@ピンキー:04/01/19 16:31 ID:tBGNkPLX
>605
先行予約で後日談キボンヌ
613名無しさん@ピンキー:04/01/19 16:40 ID:dMYlmUPg
600〜605>
レス有り難うですvv
そんなに有名になってたのですね。納得×2
614名無しさん@ピンキー:04/01/19 17:17 ID:Us0pa5om
見付かった場合はここの住人なので後日談を書けない
見付からなかった場合は何も起こらないのでやっぱり後日談を書けない
という矛盾(?)

お姉さま、どうか寛大なご処置を・・・
615名無しさん@ピンキー:04/01/19 18:47 ID:Hqqn+1ig
>>614
見つかろうが見つからなかろうが、お姉さまに直々に書き込みをしてもらうことにすれば同じ。
616前紅10:04/01/19 19:54 ID:bi1ygC4U
下着だけの姿になった祥子の姿に、蓉子は目を細めた。
露わになったきめの細かい肌。程よい肉付きの足のライン。豊かな胸のふくらみ。
天は二物を与えず、なんて大嘘ね、と蓉子は思った。

祥子はうつむきながら視線を泳がせ、時折きまりが悪そうにに蓉子を上目遣いに見ている。
その様子がまた愛らしく、蓉子は満足げに微笑むと、これまた1人用には大きめのベッドの方に祥子を促して端に腰掛けさせた。
そして祥子の隣に自分も腰を下ろし、その肩に手を添えてゆっくりと押し倒していく。
片手で身体を支えながら、あいているもう一方の手で自分のタイをほどこうとしたが、うまくいかない。
すると、下になっている祥子の手がそっと伸びてきて、ゆっくりとタイをほどき始めた。
それは、ほんの短いひとときであるはずなのに、蓉子にはひどく長い時間に感じられた。

早く、祥子の素肌に触れたい。
その思いだけで、蓉子の鼓動はどんどん加速していくようだった。
タイがほどかれると、蓉子はもどかしげに制服を脱ぎ、ベッドの下に放った。
リリアンの制服をこんなにも乱暴に扱ったのは、入学以来初めてのことだ。

そして、ようやく祥子に口づける。
唇から首筋に、首筋から鎖骨にと、徐々に下降していく。
祥子は声こそ出さないが、呼吸が少し荒くなっているのがはっきりとわかる。
再び唇を吸いながら、蓉子が右手を背中に回すと、祥子が自分から少し身体を持ち上げてくれたのですぐにホックに手が届いた。
しかし、片手でホックをはずす、というこの作業が、思いの外に難しい。
毎日自分も身につけているものだから、その構造はよくわかっているはずなのに、うまいことはずれてくれない。
いつも完璧な姉が、うーん、と眉間にしわを寄せながら手こずっている様子がよほどおかしかったのだろう。
堪えきれずに祥子が思わず吹き出すと、タイミングよく、ホックがプツンとはずれた。
「よくも笑ったわね」
蓉子はしめたとばかりに微笑むと、ブラジャーを一気に取り払った。
617前紅11:04/01/19 19:56 ID:bi1ygC4U
瞬間、蓉子はその美しさに息を呑んだ。笑われた報復をしてやろうと思ったのに。
戯れの最中だということも忘れて、祥子の身体をうっとりと眺める。
「お姉さま、恥ずかしいですわ」
その声にふと我に返り、視線を顔の方に向け直すと、祥子は頬を染め、潤んだ瞳で蓉子を見つめている。
蓉子は、身体がまた熱を帯びていくのを感じた。
「祥子、きれいだわ」
「私だけなんてずるいです。お姉さまも」
「ふふ。そうね」
先ほどと同じように、祥子が両手を回して蓉子のブラジャーを脱がせる。
そのまま、祥子にゆっくりと体重を預けていく。
しっとりとした肌の感触がたまらなく心地よくて、ため息が出る。
ぴたりと身を寄せたまま、キスを繰り返す。自然と手が、祥子の形のいい胸に伸ばされた。
ゆっくりとその膨らみを揉みしだくと、祥子の口から艶めかしい吐息が漏れた。

思いのままに、蓉子は祥子の乳房の先端を口に含んだ。
「あっ」
耐えきれず、ついに祥子から声があがる。
祥子の声をもっと聞きたいがために、舌と唇を巧みに使っての愛撫に熱がこもっていく。
自分にこのような欲望があろうとは思いもよらず、その夢中さに蓉子は自分のことながら驚いていた。

左の手の平で祥子の右胸をまさぐる。
唇で左の乳房を吸いながら同時に揉みしだいていた右手は、徐々に下方に伸ばされた。
白い脇腹をなぞり、くびれた腰をかすめると、祥子が今唯一身につけている薄い布にたどり着く。
ショーツの上から、敏感な所の中心に指を這わせようとする直前、蓉子は今一度訊いた。
「止めるなら今よ?」
だが、ぎゅっと瞼を閉じたままの祥子から返事はない。
「いいのね?」
蓉子が再び訊ねると、祥子はこくっと頷いた。
618前紅12:04/01/19 19:59 ID:bi1ygC4U
祥子の返答に笑みを浮かべながら、蓉子は彼女の下着を下ろす。
布の真ん中がしっとりとしているのがわかり、祥子が感じていたことを認識する。
―――潔癖性とも言えるような祥子が、自分の愛撫で下着を濡らしている。
どうしようもなく淫らな感じがして、蓉子の気持ちはますます高ぶった。
そして、そうっと祥子の脚の間に右手を差し入れる。
秘所に指で触れると、やはりそこは潤っていた。そのまま中指で撫で上げる。
「んんっ」
優しく、しかし確実に何度も指を上下させる。

「あ…んっ…んんっ…」
「祥子、気持ちいい?」
溢れてくる蜜をたっぷりと絡めながら、人差し指と中指で挟み込むように中心を攻めているうちに、
蓉子は、自分がされているわけでもないのに下半身が熱くなってくるのを感じていた。

少し体を起こして祥子の様子を伺う。
長い睫毛は小刻みに震え、小さく喘いでいる唇が乾くのか、それを湿らすために赤い舌が時々見え隠れする。
その姿はどこまでも美しく、また、妖艶であった。
より強く祥子を求める心がそうさせたのだろう。蓉子の指は、自然に祥子の入り口を探り当てていた。

祥子が一瞬身体をこわばらせる。
固く閉じられていた瞼がゆっくりと開かれ、蓉子の視線と交錯した。
不安げな祥子の瞳の色。おそらく蓉子の瞳も同じような光を放っていただろう。お互いに初めてのことなのだから。
見つめ合ったまま、意を決して蓉子は少しずつ指を侵入させた。
すぐにきつく閉じられた壁に突き当たり、一瞬たじろいだが、再び腕に力を込めて奥へと進める。
最初の強い抵抗を貫いたとき、祥子の目が苦しげに細められた。
その痛みが自分にも伝わってくるような気がして、蓉子の眉間にもしわが寄る。
祥子の中は蓉子の指にぴったりと吸い付くようであった。圧迫感に押し戻されそうになる。そこはとても熱かった。
祥子の変化を一瞬でも見逃すまいと、あくまで目線はその表情を捉えている。
619前紅13:04/01/19 20:13 ID:bi1ygC4U
「…痛い?」
「…少し」
「やめる?」
「…」
祥子は答えなかったが、蓉子を見つめる眼差しは、はっきりと「やめないで」と訴えかけていた。
その表情に蓉子は黙って頷くと、ゆっくりと最後まで指を沈めた。祥子が深く息を吐く。
そのまま祥子に口づけ、同時に少しずつ手を動かし始める。
祥子が痛みを感じる間を与えないように、蓉子は激しく唇を吸い、舌を絡め続けた。
「んっふっ…」
蓉子の思惑通り、祥子はその情熱的なキスに集中力を奪われているらしい。
しかし、身体の反応は正直なもので、じわり、と温かいものが湧き出てくるのを、蓉子は右の中指に感じていた。
唇をむさぼったまま、指を少しずつ動かすと、祥子は下半身への刺激にびくっと身体を震わせた。
一瞬祥子の顔が苦痛に歪んだのがわかったが、唇への愛撫により一層熱を込め、蓉子は構わず指を上下させた。

祥子の息が荒くなってくる。鼻腔から漏れる吐息とも声ともとれるそれは、徐々に大きくなっているようだ。
図らずも自分の動きも激しくなって、蓉子自身、呼吸が苦しくなってきた。
たまらずに唇を離すと、堰を切ったかのように、祥子が嬌声をあげる。
「ああっ!はぁっあ…んっ!」
もはや、声を抑えることすらできなくなって、感覚のままに乱れる祥子に、蓉子はぞくぞくするほど興奮していた。
620前紅14:04/01/19 20:26 ID:bi1ygC4U
リズムを失った2人の吐息が、広い部屋の中に響き渡る。
「おっおねえっさ…まっ」
「何?」
「あ、あの…、なっ…なんっだか」
突き上げられるのに合わせて、祥子の声が不自然に弾む。
「なんか…へんっ、変な感じ…」
「気持ちいいの?」
「よっ、わか…らないっけどっ…こ、腰が抜けそうっ…ぅんっ」
「そんなに?…うれしいわ」

このとき、見ているだけで自分が達してしまうのではないかと思われるほど、蓉子自身の身体も昂ぶっていた。
欲望のままに、首筋、耳、胸、―――祥子の白い肌の至る所に唇を這わす。右手の動きも徐々に加速する。
「お姉さまっ、もう、もうっダメですっ」
「祥子、好きよ」
「っっ」
祥子が何か言うのを先に唇で制して、彼女の呼吸を奪う。
口を塞いだまま、横目で祥子の顔を見ると、閉じた長い睫毛の端がなぜか湿っていた。
指への圧迫が急に高まり、祥子の身体が一度大きく跳ねて、伝わる脈動から彼女が達したことを察すると、
蓉子は名残惜しむかのようにゆっくりと指を離した。

小刻みな呼吸をしながらぐったりする祥子の横に倒れ込み、背中から抱きしめる。
すると、祥子がぼそぼそと何かつぶやいた。
「え?何?」
返事はない。
「何?」
体を起こして覗き込むと、祥子はすでにすぅすぅと寝息を立てていた。
愛らしい寝顔に微笑みながら、先ほど祥子の発した音をぼんやりした頭で繋ぎ直してみる。

「わたしも おねえさまが すきです」

蓉子は、少し困ったような顔で微笑むと、回した腕に力を込めた。
621616:04/01/19 20:39 ID:bi1ygC4U
すみませんが、もう少しだけ続きます。

>>501
リバーシブルの聖さまスゴクイイ!
622名無しさん@ピンキー:04/01/19 21:07 ID:TOcjRdYY
素薔薇しいー
(*´Д`*)'`ァ'`ァ
妹〜な祥子様いいですなあ。
623名無しさん@ピンキー :04/01/19 21:19 ID:RcuXCvN0
大切な季節にそそぐ想い出はあなたであふれている。
624名無しさん@ピンキー:04/01/19 21:50 ID:nDFFf+H/
前紅さまイイッ!!
エッチでドキドキして…
それに感動しました。

いいな〜「おねえさま」って。
625名無しさん@ピンキー:04/01/19 22:19 ID:9+aGv7pT
-

        ☆ チン  〃  ∧_∧   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
          ヽ ___\(\・∀・)<保健室、黄色い薔薇、灰色の日傘、まだー?
             \_/⊂ ⊂_)_ \______
           / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/|
        |  ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄:| :|
        |           .|/
626名無しさん@ピンキー:04/01/19 22:56 ID:1m4irKFx
そうだ保健室の克美さんはどうなった!?
627名無しさん@ピンキー:04/01/19 23:04 ID:3Xq7BYWW
まて、俺は令×祐麒の続きが気になってるんだが
628名無しさん@ピンキー:04/01/19 23:11 ID:RcuXCvN0
わんぱくでもいい。逞しく甘茶を書いてくれ。
629名無しさん@ピンキー:04/01/19 23:33 ID:TsdktYX7
でも「逞しい」甘茶はイヤン。
630名無しさん@ピンキー:04/01/19 23:38 ID:1m4irKFx
誰か甘茶たん本人にお願いしてこい
631名無しさん@ピンキー:04/01/20 00:09 ID:U4xn6uTq
>>628-630
なんだかお前等の会話に笑いましたよ。
632名無しさん@ピンキー:04/01/20 00:14 ID:1h4df77/
>>630
行こうと思ったら日傘の人がbbsにいたよ。
こっちで住人がきりもみしてても職人さんたちは呑気なもんだw
633名無しさん@ピンキー:04/01/20 00:24 ID:169MmY0q
きりもみ?
634名無しさん@ピンキー:04/01/20 00:26 ID:1h4df77/
気を揉んでいても…か。
すまん日本語勉強し直してから自作投下します
635名無しさん@ピンキー:04/01/20 00:27 ID:8K0aeeA9
>632
今リアルタイムで書いてるんで勘弁してください
636名無しさん@ピンキー:04/01/20 01:26 ID:3zEPpVq3
祥子「祐巳、きりもみしてごらんなさい」
祐巳「き、きりもみですか?」
祥子「できるの? できないの? はっきりしなさい」
祐巳「は、はいっ、やります!(ぐるぐるぐる ぴょこん ぐるぐるぐる)」
祥子「…………あ、ごめんなさい。気を揉む、の間違いだわ」
祐巳「(@▽@)」
637名無しさん@ピンキー:04/01/20 02:12 ID:7b+d83Px
「令ちゃん、今度スカイダイビングやろうよ」
「スカイダイビングできりもみは駄目だってば……」
「楽しそうね……」
「し、志摩子さんっ!?」
「きりもみ……」
「何でそこで瞳子を見るんですの!? これは回りません!!」
「お姉さま……気を揉むの間違いでは……」
「お、おだまりなさい! きりもみよ、きりもみでいいの!」
638名無しさん@ピンキー:04/01/20 15:20 ID:5TjwE8Vq
そこで地面にあく二つの大穴ですよ。中は黄色い肉汁で満たされて・・・・
639名無しさん@ピンキー:04/01/20 16:20 ID:suBCsyid
640名無しさん@ピンキー:04/01/20 16:58 ID:l6boQs/E
「ねえ祐巳さん。きりもみって、なんだかいやらしい響きよね」
「あの、志摩子さん?」
「特に、もみ、のあたりが」
「あー、志摩子さんもしかして脳みそ溶けてる?」
「うふふ」
「し、志摩子さん戻ってきてー!」
641名無しさん@ピンキー:04/01/20 17:00 ID:czpisXJr
ところで皆さんはマリみてキャラになったら何をしたいですか?

http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1073416983/l50
642名無しさん@ピンキー:04/01/20 17:59 ID:sPYUC/MN
>>641
聖様になってセクハラ!!ターゲットは蓉子様!!!
643名無しさん@ピンキー:04/01/20 18:53 ID:KznFhMtj
蔦子さんで撮り放題
644名無しさん@ピンキー:04/01/20 18:55 ID:pgKtm9Oq
く、黒祐巳様に・・・食われたい・・・
645名無しさん@ピンキー:04/01/20 19:08 ID:Rjrfk0w1
祐巳になってバンバン積極的に祥子さまにアタック!
そして祥子さまの反応を楽しむ(;´Д`)
646名無しさん@ピンキー:04/01/20 19:16 ID:IAa2uP17
由乃スキーとしては、やっぱり江利子さまだな。
黄薔薇の妹zをちょこちょこ突いて、由乃のヒステリーを眺めてウフフと笑いたい。

まあ、親兄弟がウザイが。
ああっ、継母プレイもキツイか?
647名無しさん@ピンキー:04/01/20 19:20 ID:D/XfvIa+
由乃の母×令の母

おまいら、この二人の「仲が良すぎた」ことを忘れてるだろ。
リリアン出身で互いの兄と結婚するなんて、まさに偽装(ry
648名無しさん@ピンキー:04/01/20 19:42 ID:/G6cWfAy
>>647
ソレダ!
649名無しさん@ピンキー:04/01/20 19:43 ID:l6boQs/E
偽装(ry と言えば、ユキチがゲイだったらみんな幸せだったのにな。
650名無しさん@ピンキー:04/01/20 19:46 ID:zSqQELNF
>>649
祐巳と柏木結婚
祥子さまとユキチ結婚

この構図で不幸せなのはユキチだけだぞ。
あとはみんな幸せ。
651名無しさん@ピンキー:04/01/20 19:48 ID:IAa2uP17
>>646
確かにそれだぁ!!
652名無しさん@ピンキー:04/01/20 19:55 ID:+uDL2lZk
これで祥子様が偽装結婚を嫌っていなければな
653新旧山百合会引継ぎ研修 9:04/01/20 20:59 ID:ZK1W5fhK

共同入浴場の扉を開けると脱衣所になっていて、すでに他の生徒が着替えていた。
はぁ〜い、こっちむいてねぇ〜。
ためらいもなく隠しカメラのシャッターを切る。
隠し撮りは度胸が1番、そして平常心も大切。

たとえそこに鼻血が出そうな光景が繰り広げられていても奇声を発してはいけない。
ひそやかに、そして慎重にアングルを狙うのがファインダーを覗くことが出来ない盗撮の心得。
ましてやフラッシュを焚くなんて無粋なことなどするわけがない。
脱衣用の籠に着替えを置き脱衣タイムに突入。
まず、上半身から1枚2枚、Tシャツとブラジャーの2枚を残し下半身を覆うパンツやスカート等を脱ぎはじめる。
靴下やストッキングも・・・、ストッキングの場合脱いだ直後は足の形に伸びきっている。
そのシルエットは艶かしい。だからといって自分が脱いだストッキングで欲情するかといえばNOである。
若い女の子のありのままの姿が好きなのであって、それを包む洋服に興味は無い。

可愛く着飾る女の子は好き、中身が輝いているから写真に撮るの。
だからヌードも好き、若い娘の肌は最高よね。
健康的な女子高生のぴちぴち&もちもちした肌の弾力。
20代後半の熟れた肉体もそそるものがあるけど、
若いエネルギーが皮膚の隅々から溢れ出している女子高生なんか、最高よね。
私も若い女性に含まれるらしいけど、そんなことはどうでもいい。
だって、自分のことなんか意識していたら萌えないもの。
654名無しさん@ピンキー:04/01/20 21:02 ID:ZK1W5fhK
>643
同じく盗撮したい。
その願望が>642のような駄文を考えさせたりして・・・。

655名無しさん@ピンキー:04/01/20 21:04 ID:ZK1W5fhK
ごめんなさい、>642じゃなくて>653です。
656名無しさん@ピンキー:04/01/20 23:55 ID:NPxqjaiV
ttp://soukospace.virtualave.net/cgi-bin/uploader/src/rm0052.jpg

キタキタキタキタ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━!!!!!!!!!!
これはどちらの絵師様ですかハァハァ?
657名無しさん@ピンキー:04/01/21 00:34 ID:B8eBrJH5
精神的には聖×祐巳(と、柏木×ユキチ)で、肉体は柏木×聖なる
凄いのを思いついてしまった…友達に貸してる全巻返してもらったら書いてみよう…
658名無しさん@ピンキー:04/01/21 00:41 ID:2DF0GYdP
きもい。
659名無しさん@ピンキー:04/01/21 00:42 ID:otyxgo0P
実は禁断の福沢姉×福沢弟が好きです。
660名無しさん@ピンキー:04/01/21 00:45 ID:KS0+jZ+M
>659
自分も好きだ…
661名無しさん@ピンキー:04/01/21 00:53 ID:otyxgo0P
>>660
同士よ・゚・(ノД`)・゚・。
ていうか、気のせいかもしれないが、原作でも祐麒は祐巳に気があるようにしか見えないしなあ……。
662名無しさん@ピンキー:04/01/21 01:08 ID:B8CJe2V5
とりあえずシスコンだなとは思う
663名無しさん@ピンキー:04/01/21 01:13 ID:tjYQNERq
>>661
自分も、祐麒は「好きな女性は?」と訊かれれば
祐巳の顔が浮かぶんだろうと思ってる
まあずっと男子校ということもあるだろうけど

祐巳は表裏が無くて誠実で真面目だから
家庭でもだらしなくしていないんだろうと予想
ぱんつ放り出したりとか風呂上りにタオル1枚とかはないのだろう
その分、いざという時に祐麒はドキドキハァハァなわけだ・・・
664名無しさん@ピンキー:04/01/21 01:25 ID:RTEqN+sj
瞳子が可愛いと言っていたシーンは何処へ
665名無しさん@ピンキー:04/01/21 01:32 ID:vFT7eqoV
あれはあくまで妹みたいな意味だと思う。
あるいは、瞳子がひそかに祐巳を慕ってるのが祐麒には感じ取れて、それが可愛らしいって意味とか。
666名無しさん@ピンキー:04/01/21 02:06 ID:B8CJe2V5
たぶん後者じゃないのかな
まだ読んだばっかだし読解力ないから自信ないけど
本スレの人に聞けば答えてくれるかねえ

特別好きなわけじゃないけど、アニメ2話はちょっと気になったカモ>福沢姉弟
667名無しさん@ピンキー:04/01/21 02:29 ID:RTEqN+sj
ヴァレンティーヌで笙子か瞳子がモブにいるのを祈ってるさ!
668名無しさん@ピンキー:04/01/21 02:41 ID:OgRssnzU
蓉祥イイヨー。(´Д`;)
669キモノ ◆sbeApUMFmk :04/01/21 04:55 ID:fVqjOt4w
お待たせしました。長き夜の−IF−(聖さま編)完成しました。
なんだか書いているうちにヘンなテンションになってしまいましたが…とりあえずは投下です。
670長き夜の−IF(聖さま編)−:04/01/21 04:56 ID:fVqjOt4w

白薔薇さま、裸のまま背中を抱きしめている?!慌ててじたばた。
触れている肌が暖かくて、柔らかくて…特に背中にあたる二つの感触が危険です。
「そんなにイヤがらなくてもいいじゃない?いつもしてる事だし…違いは裸ってこと位かな?」
「致命的じゃないですかー」
あ、白薔薇さま、会話している隙に右手を太ももに!
透き通ったお湯で綺麗な手が動いてるのが解る。白薔薇さまって指、長くていいなぁ。って、そんな場合じゃない。

「白薔薇さま、その手は何ですか?」
出来るだけ厳しい声で。

「祐巳ちゃんの太もも、柔らかくて美味しそうだねー」
白薔薇さま、完璧にセクハラ親父と化してますね。指、動かさないで下さい。
祐巳が本格的に暴れようとした時、耳元で囁きかける声。
「ね?祐巳ちゃん、お年玉としてちょっとだけ」
耳元に吹きかけられる息がくすぐったくて、祥子さまを想像してえっちな気分になっていた祐巳は
さっきまでの妖しい気分を思い出してしまう。…白薔薇さま、卑怯です。
671長き夜の−IF(聖さま編)−:04/01/21 04:57 ID:fVqjOt4w

「なんで白薔薇さまにお年玉あげないといけないんですか…ゃんっ」
ぐにぐに、マッサージするように、白くて長い指が祐巳太ももを揉みしだき始めた。
触れてる場所が動くたびに、誰もいない時に触れようとしていた場所に甘い振動が伝わる。
 
「お年玉くれないと、襲っちゃうぞー」
「ぁんっ…もう、襲ってるじゃないですかぁ」
白薔薇さまの甘くて魅力的な声で、駄々をこねる子供のようなことを囁かれると、
なんとなく、いいかな?って気になってしまうのが不思議。
 
「あーもう。ちょっと、だけ、ですよ?」
言っちゃった。でもお正月だし、白薔薇さま、もう少しで卒業してしまうし…少しくらいなら。
そう思ったのが間違いだった。

「祐巳ちゃん優しいね。それじゃ、お言葉に甘えて…」
白薔薇さまの嬉しそうな声と共に、ちゅ…ほほに甘い感触。
太ももの指も…ちょっとだけ近づく。どこにかは、言えない。
672長き夜の−IF(聖さま編)−:04/01/21 04:59 ID:fVqjOt4w

「や…ぅん」
少し抗議の声をあげて身をよじると、白薔薇さまは祐巳の耳をちろっと舐めてから囁いた。
「そーいう恥ずかしがり方すると、私を喜ばせるだけだって、何度も言ってるのに。もしかして、誘ってるのかなー?」
はむ、はむ。耳朶を甘く噛み、舐められて…息を吹きかけられると、祐巳の体の芯が熱くなってくる。

「ゃぁ…ちがい…んんっ。」
「ここ、弱いんだ?…安心して。ちゃんと約束通り『ちょっと』だけにするから」
白薔薇さまの指は太もものギリギリ付け根になる場所に。唇は、限りなく口の端に近い頬に。
そして、両手で太ももの付け根を押さえたまま、湯船の中で、少し足を開かせられる。
 
「あ、だめです…そんな」
慌てて閉じようとするものの、くにゅ…太ももを内側に柔らかく押され、痺れるような感覚が走って、動けなくなる。
ずるい、白薔薇さま。直接触れずに…太ももの肉を指で動かして、大切な処に刺激をあたえてるんだ。

祐巳は恨めしそうに白薔薇さまを睨んでみる。こんなことで動じる人じゃないけど。
「およ?不満そうだね、祐巳ちゃん。では反対側に。ご開帳ー」
「え?ゃっ、引っ張ったら…足…ぁ…」
白薔薇さま、今度は祐巳の足を一杯に広げさせて、割れ目に触れる寸前の小さく膨らんでる恥丘の端を人差し指でなぞり始めた。
673長き夜の−IF(聖さま編)−:04/01/21 05:00 ID:fVqjOt4w

「ピンク色なんだ。触りたいなー」
お湯が透明な水質だから、全部見えてる。恥ずかしい。
「ダメですよぉ、ちょっとだけって…んんっ」
太ももを指の腹で撫でられてから、ぎゅっと少し強めに握るようにして押し込んで、
指の力を抜く…そんな手の動きを、白薔薇さまは、わざと祐巳の割れ目ギリギリでするのだ。
「約束は守るよ、唇にはキスしない。女の子の大切な処には触らない。…もちろん、祐巳ちゃんがおねだりすれば別だけど」

そう言って、白薔薇さまは割れ目の近くの柔肉を寄せて、祐巳のお豆を摘む。
「ひっん…ず…るい」
「触って無いよ?…ほらほら」
足が広げられてることによって開いた割れ目が、白薔薇さまの指で一部分だけ閉じられて、
固くしこったお豆を自分の粘膜が擦り、扱いてゆく…。

自分のエッチな突起から染み出してくる感覚と、心はお姉さまの為に貞操を守ろうとしてるのに、
お風呂の中で白薔薇さまに悪戯されて感じてしまっているという背徳感で、祐巳の体が熱くなって行く。
きもちいい。
 
「あ、祐巳ちゃん、よだれ…そんなに気持ちイイ?」
「え?ヤダ……ぁ…」
慌てて拭おうとすると、ちゅ…れろ。白薔薇さまが唇の端に口付けて、舌で舐めとってくれた。
あ、そのまま唇ギリギリの場所をチロチロ舐めてる…ヤラシイです。
674長き夜の−IF(聖さま編)−:04/01/21 05:01 ID:fVqjOt4w

「祐巳ちゃんの味、美味しい」
そう言って、舌で祐巳の頬、唇に近い場所を舐めてくすぐっている。
このまま祐巳が少し白薔薇さまの方に振り向けば…キス…出来る位置。

キス。…こんなにエッチな白薔薇さまとキスしたらどうなるんだろう。
頬を舐めてる舌が祐巳の唇を割って、舌同士が触れ合ってぐちゅぐちゅに…。そんな想像、してしまう。
多分、振り向けば、白薔薇さまは想像通り、エッチなことをしてくれる…。
 
「また、ちょっとだけ垂れてるよ祐巳ちゃん」
「ぁ…ん…く…」
白薔薇さまの舌がほんの少しだけ唇に触れた瞬間。祐巳に限界が訪れた。
 
欲情のまま、振り向く。当然、そこには白薔薇さまの舌と唇が…。
 
ちゅ…あむ…ん…ぴちゃ。
祐巳が振り向いたことにより、唇の端をくすぐっていた白薔薇さまの舌は、そのまま唇そのものに触れ…
その行動を予測していたかのように、自然に舌で唇を割り、そのまま深く口付ける白薔薇さま。
祐巳も、舌を伸ばして白薔薇さまに応える。もっと…してください。
675長き夜の−IF(聖さま編)−:04/01/21 05:02 ID:fVqjOt4w

「あむ…ふぁ…んんっ」
ファーストキスなのに、こんなにえっちなキスをしてる…。
じゅぷ…ぷちゅ…白薔薇さまの舌が祐巳の舌を絡めとり、表面をくすぐってから強く吸い上げる。
その度に祐巳の大切な所から何かが湧き出ては、温泉のお湯に溶けて行く。
 
お姉さまごめんなさい。
そんな気持ちが祐巳の心を占める。けれど…その罪悪感が体をもっともっと熱くしてしまう。
白薔薇さまにキスされてることを実感してしまうのだ。
 
ちゅ……長いキスが終わる。
「ぁ…」
「祐巳ちゃんと私の唇、糸引いてるねー」
からかうように、唇に指をあてて笑う白薔薇さま。あぅぅ恥ずかしい。
 
「ね?祐巳ちゃん、これだけでいい?それとも…もっとシテ欲しい?」
つつっと、祐巳の太ももとはもう呼べない場所。大切な処に一番近い肌に右手が。
お腹とは呼べない場所。祐巳の薄い柔毛を撫でられる、既に固くなっているお豆のすぐ側に左手の指が。
「白薔薇さま…ずるい…ぁっ」
「どうして?私は約束守ってるよ?祐巳ちゃんからおねだりされない限り触って無い」
白薔薇さまは、あの格好よくてよく響く声で、からかうように耳元で囁いてから、ちろっと耳朶を舐める。
「キス…したじゃ…ないですかぁ」
「あれは、祐巳ちゃんに私がされちゃったの。私はほっぺ舐めてただけだもん」
あくまで祐巳のせいにする白薔薇さま。ずるいけど、確かに事実はそうだから反論できない。
676長き夜の−IF(聖さま編)−:04/01/21 05:04 ID:fVqjOt4w

「また百面相してる。えっちの時も可愛いね」
「え?またやってました?わた…ぁっ!!!」
祐巳の声が途中で途切れる。
…白薔薇さままた割れ目のお肉を摘んで、ぐりぐりと擦り始めたからだ。

「ひぅ…やぁ、だめ、ずる…い」
「私は足を触ってるだけだよ、祐巳ちゃん、敏感だねー」
「ちが…足じゃ・・な…んんっ」
もどかしい。白薔薇さまに直接触って欲しい。
きっと白薔薇さまは、祐巳にそれを言わせたいのだ。言ったらすごくエッチなこと…スルつもりなんだ。

「祐巳ちゃん、触って欲しい?」
「ぁ…ふぁ…ぁ」
こくこく。何も考えずに頷いてしまう。すぐに否定しようと思ったけど、もう喘ぎ声しか出ない。

「でも、祐巳ちゃんに、おねだりされてないなー」
もう一方の手で、今度は祐巳のお豆を、周りのお肉を摘んで刺激する。
こんなの…もう、触ってるのと同じじゃないですかぁ。
 
そう文句を言いたいけど…気持ちいいから…言えない。もっとして欲しいから言えない。
677長き夜の−IF(聖さま編)−:04/01/21 05:05 ID:fVqjOt4w

「…て…下さい…ぁ」
「きこえなーい」
「ふぁ…わ、私の…えっちな処を…白薔薇さまの手で、さ、さわって…くださ…ふぁっ…ん!!」
よく言えました。白薔薇さまは優しくそう囁くと、祐巳の開かれた足の真ん中。
女の子の大切な処に指を這わせ、人差し指を膣へずぶずぶと沈めてゆく。
親指は器用に皮を剥いて露出させた祐巳の肉豆をくりくりと…。
痛い位尖った胸の突起も、あそこを弄んでいない方の手で愛撫する。
 
「ぁっ!…やぁぁ…ヘンです、だめ、そんぁ…いっぺんに…ぁ…」
先程まであんなに焦らされても、絶対に触れてくれなかった場所、全てへ
白薔薇さまがえっちなコトしてくれている。
 
待ちに待った快感に、祐巳の体はあっというまに絶頂へ押し上げられる。

「ぁ…白薔薇さま…んっ…ぁ…んく…ちゅぅ」
びくびくと体を痙攣させている祐巳に白薔薇さまがまた口付けてくれる。
もう、何も考えられず、祐巳はイキながら一生懸命舌を絡めて、恋人のように白薔薇さまを求めた。
678長き夜の−IF(聖さま編)−:04/01/21 05:07 ID:fVqjOt4w
エピローグ(おまけ?) 

「さ、のぼせちゃうから湯船から出ようか?…今度は、祐巳ちゃんを洗ってあげるよ」
長くえっちなキスを終わらせて、白薔薇さまは、またにやーって笑う。
また、何か企んでることは明白だけど、まだ敏感な処をマッサージされて、快感の残り火を燃やされてる
祐巳が拒否出来る訳も無い。…ああ、お姉さまごめんなさい…祐巳はこれからまた白薔薇さまに、いっぱい食べられてしまいます。
 
嘆いている筈なのに、ドキドキする。白薔薇さまとなら…いいかな?
これは、祥子さまへの裏切りじゃなくて、白薔薇さまとのスキンシップであって…わぁん無理がある。
「ぷっ…ははは、祐巳ちゃん、ほんと解りやすいね」
「へっ?ああー、また?」
「そう、また百面相。えっちの時にこんなに表情の変わる子初めてだ」
「…ということは、色々な人にこんなことしてるんですね?」
「知らないよ」
ひょい、そんな感じで白薔薇さまが祐巳を抱える。お姫様だっこ。
 
「さー、こんどは洗いっこ。しゅっぱーつ」
「やーん、またエッチな事するつもりですね」
「しないってば、指で祐巳ちゃんのイロイロな場所を直接洗ってあげるだけ」
「そーいうのを、えっちって言うんですっ」
「私子供だからわかんなーい」
「やっ、どこ触っているんですか、オヤジそのものじゃないですかー」
「ちょっとだけ、ちょっとだけ」
「うぅ、ちょっと、だけ…ですよ?」
-----------------------

こうして、子羊はハンニバル白薔薇さまに美味しく食べられてしまいました。
 
教訓
白薔薇さまの「ちょっとだけ」は信用してはいけません。
679キモノ ◆sbeApUMFmk :04/01/21 05:09 ID:fVqjOt4w
以上です。…今回はえっち&焦らしをキーワードに書いてみました。
680名無しさん@ピンキー:04/01/21 05:22 ID:4yq6h9R/
うぁぁ、最高でつ
681名無しさん@ピンキー:04/01/21 05:34 ID:Spl5auFT
>キモノ先生
エ、エロイ…(*´Д`)
いいもん読ませてもらいますた、乙です!
682名無しさん@ピンキー:04/01/21 08:39 ID:gdnTIMO0
エロすぎ

ごちそうさまでした(*´д‘)
683名無しさん@ピンキー:04/01/21 11:09 ID:r66LBxpf
r 4:56:00

jr 4:53:09

f 5:15:05

j 5:31:48

これなに?
684名無しさん@ピンキー:04/01/21 15:00 ID:UFCgQFhw
>>683
百面相ログ
685名無しさん@ピンキー:04/01/21 17:30 ID:vFT7eqoV
バター猫ゴロンタでだれかおながいします(;´Д`)
686名無しさん@ピンキー:04/01/21 18:14 ID:yepQu9nN
>>657
凄いの(;´Д`)ワクワク期待age
687名無しさん@ピンキー:04/01/21 18:17 ID:vWbmZpKY
志摩子さんとバター猫(ゴロンタ)って妙にマッチそしそうな予感。
688名無しさん@ピンキー:04/01/21 21:11 ID:Czmuxg1W
>>670
焦らし聖さまキタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!!
聖祐巳エロ大満足デチタ(*´д`*)ハァハァ 
689名無しさん@ピンキー:04/01/21 22:49 ID:BVvSAkaB
キモノ先生、乙〜!!

すっごくやらしかったよ〜本当にー!
それに白薔薇さまの甘々エッチもイイッ!!

このスレ最高!!
690名無しさん@ピンキー:04/01/22 02:06 ID:ym2p6Yfo
>687
萌えーーー!!

「やだ志摩子、ゴロンタに舐められるのがそんなに気持ち良いんだ?」
「あんっ…やっ、お姉さまぁ…」
「ああ、ゴロンタがバター舐め終わっちゃったみたいだよ。また塗ってあげるね」
「あっ、お姉さま…そんな風に塗らないで…下さいっ…」


しかし漏れ聖×志摩子が本命なのにこんなにも少ないのはどうして?
691名無しさん@ピンキー:04/01/22 02:37 ID:c+wCqfkO
692名無しさん@ピンキー:04/01/22 02:47 ID:Y5KUME1y
原作未読のアニメ組ですが、これから遡って過去ログチェックしてみようかと思います。
祐巳ちゃんの友人のメガネっ子がお気に入りなんですが、オススメのSSってどの辺りにあるでしょうか?
…何分にもここ、量がスゴイので…教えて厨ですいません…。





693名無しさん@ピンキー:04/01/22 03:24 ID:T1V8dIfo
>692
前スレ
#8 マリア様がROMってる〜いとしき蜜月(後編)〜
の>197をお勧めする。
694名無しさん@ピンキー:04/01/22 03:42 ID:oZnYVtIu
>>693
前スレ倉庫落ちでhtml化まだかも
あと>>692は真美さんを知らないと思われ・・・

まあ「蔦子」で検索していって自分にヒットするのを見付けるがよろしいかと
できれば原作も読むと1万倍くらい楽しめると思うけど
695名無しさん@ピンキー:04/01/22 03:50 ID:7jO6kVGW
>>692
原作未読でいきなりエロパロはどうかと思うのですよお兄さん。せめてキャラと名前と性格が一致するくらいじゃないと……。
キャラで検索もできるし、SSリンクとか見てみるのが確実かと。原作読むのがもっと確実だけど。

マリみてSSリンク ttp://www1.big.or.jp/~rufus/gaterar/mariass/

ちなみにメガネの子は武嶋蔦子さん。
696『忘れ物』:04/01/22 04:57 ID:oZnYVtIu

ちょっと反則というか規格外といわれるかもしれませんが……

697忘れ物1/2:04/01/22 04:58 ID:oZnYVtIu
年末の最後の授業日、とある教室の机の中に『チェリーブロッサム』を置き忘れた。

気付いたのは家に帰ってから。
休み中に学校へ入り教室の鍵を開けてもらう程の事でもないか、
年明けに回収すればいいや、と思い『レイニー』に進んだ。
2度目の読み返しで、しかも『チェリー』はもうほとんど
読み終わろうとしていたので特に問題は無かったのだ。

ところが新年最初の授業日、私はひどい風邪で休まざるをえなくなった。
翌日、朝のうちに『チェリー』を回収に行ってみるが、その机の中には何も無かった。
昨日、この机で授業を受けた人が持って行ってしまったのだろうか。

遺失物として学校側に届けられている可能性もあったが、
タイトルを告げたりすることを思うと問い合わせるのが気恥ずかしく、
『チェリー』だけ買い直せばいいか、と諦めた。
698忘れ物2/2:04/01/22 04:59 ID:oZnYVtIu
翌週、その授業の時間、机の中から『チェリー』が出て来た。
驚きながらパラパラとめくってみると、メモが挟んであった。

「授業中に見付けて、隠れて少し読んでみたら続きが読みたくなってしまい
 軽い気持ちで持ち帰ってしまいました。
 最後まで読んでみましたが、素敵なお話だったので
 とても申し訳無い気持ちになり、お返ししようと思いました。
 本当にすみませんでした。」

何か嬉しくなって、その翌週、つまり今週、
無印をその机に「置き忘れて」おいた。
メモを挟んで。

「授業中に隠れて読んで没収されないように。
 持ち帰ってゆっくり読んでください。」

今年はその時間が一番楽しみになった。
699『忘れ物』:04/01/22 05:01 ID:oZnYVtIu

実話です(笑)
相手が誰なのかは未だに分かりません。
ヴァレンタインまでに『ウァレンティーヌス』を読ませようと思うので、
来週あたりからは2冊づつ「置き忘れ」ようかと思っています。
700名無しさん@ピンキー:04/01/22 05:03 ID:1XnzdS/G
不思議な話。
レイニーを置いた次の週、パラソルを置かないのがお勧めw
さすれば相手の正体がわかるのではなかろうか?
701名無しさん@ピンキー:04/01/22 05:46 ID:Btcn/3aQ
>696
女子校だったら、41話。
男子校だったら、801話。
共学校だったら、696と相手の性別次第。
702名無しさん@ピンキー:04/01/22 06:57 ID:mf9ofOaE
>>696
 その持ってったヤシもオツな事するがその後の696の行動
もオツなものだなぁ。 マリみて関連のちょっといい話か・・
703名無しさん@ピンキー:04/01/22 09:55 ID:pU4BBHCd
>696
最終日には本にロザリオを挟んでおくと吉。
704名無しさん@ピンキー:04/01/22 11:29 ID:RUbzDeZQ
>>703
ソレダ
705名無しさん@ピンキー:04/01/22 12:16 ID:zofABHWy
よりによってチェリブロだったというのが面白いわな
あれだけはそこから読み始めても違和感ない巻だから
いきなりパラさしだったら・・・
706名無しさん@ピンキー:04/01/22 12:36 ID:Y5KUME1y
>>693
>>694
>>695
レスどうもです。アニメの1話を見た時点で原作は読もうと思っていたので、
今朝10冊ほどまとめて買ってきましたw これから読みます。

真美さんっていうのが蔦子さんのスールなんでしょうか…期待して読みます。
707名無しさん@ピンキー:04/01/22 14:21 ID:6TZR6/cn
>>706
ようこそいらっしゃいました、お姉さま。

・・・・・・・・・・10冊? レイニー(*´д`*)ハァハァ
708名無しさん@ピンキー:04/01/22 15:04 ID:JCQspvdO
みんなレイニーレイニーというが・・・
白・黄派な自分はレイニーで止まってもフーンだった……。(その頃から買ってた)
なんか微妙に自分が人でなしのような気がしてしまう。
709名無しさん@ピンキー:04/01/22 15:13 ID:OpZebuXq
白派はレイニーで絶頂
由祐派はパラソル以後暴走
710名無しさん@ピンキー:04/01/22 15:26 ID:Qm17P0uj
黄薔薇はピーク早かったもんなぁ
711名無しさん@ピンキー:04/01/22 16:06 ID:gNAz65Fz
そうそう。
黄薔薇のピークは黄薔薇革命、いばらの森だったようなもんだから
令と由乃は以降どんどん初期のキャラ性が弱くなってって、
でこちんだけがどんどんキャラ立ちしてってるんだよな。
今の黄薔薇も好きだけどな。
712名無しさん@ピンキー:04/01/22 16:14 ID:a5+Kei0A
暴走した由乃タンはキャラ的に強力すぎるので、
あんまり強烈なエピソード重ねすぎても他を食っちゃうので今ぐらいマターリで良いのかも。

でもレイニーでの
「ねえ、由乃のこといらなくなったの?」にはやはり萌えまくった訳だが。
713音声のみでお送りします1/2:04/01/22 17:32 ID:zofABHWy
「ねえ、聖、上手なセクハラの方法を教えてほしいんだけど」
「はぁ?」
「いつも祐巳ちゃんにやってるじゃない。
 私もたまにはあんな風にして由乃ちゃんをからか……じゃない、
 オモチャに……もまずいかな……親交を深めようかと思って」
「ふーん。でもなぁ、教えようと思って教えられるものでも……」
「そこを何とか……!」
「仕方ないなぁ……じゃあ、ここ座って」
「膝の上? 乗っちゃっていいの?」
「いいから……OK、では……」
「うきゃぁぁぁぁぁぁ!
 いいいいいいいきなり何するのよ!?」
「体で覚えてもらうしかないかなぁ、と。
 ……えい」
「ひっ……!」
「大抵はこの辺りを攻めると……」
「あっ……いや……!」
「で、ひるんだ隙に、こうギュッてすることができる」
「な、なるほど、ね……」
714音声のみでお送りします2/2:04/01/22 17:33 ID:zofABHWy
「……江利子って意外と柔らかいねー」
「な、何を言って……ちょっと、撫でないで揉まない……で……!」
「まだ実習は続いてるから、ちゃんと覚えるよーに。
 わお、黄薔薇さまもなかなか立派なものをお持ちで……」
「あ……やだ……」
「体を触れ合わせて気持ちいいのは当然のことだから、
 何も抑えなくていいんだよ?」
「あぁ……聖……だめ……」

「楽しそうね」
「……あ」
「……よ、よよよよよ蓉子……
 これは違、違うの、あの、その、落ち着いて……
 聖も何とか言ってよ……!」
「……無理、もう、助からない……」
「いやぁぁぁぁぁぁぁ!」
715名無しさん@ピンキー:04/01/22 18:34 ID:9Ntse9NJ
>>713
ハァハァ・・・セクハラ聖さま(;´Д`)
716名無しさん@ピンキー:04/01/22 21:04 ID:jX9gYZvk
>>713-714
グッジョブ!!
717名無しさん@ピンキー:04/01/22 21:19 ID:gMOcPnjb
そういや、凸×聖の体育倉庫の人はもういないのかなあ。
続き待ってるよー!
718名無しさん@ピンキー:04/01/22 21:41 ID:w/DuwGXn
柏木×聖キヴォンヌ
719名無しさん@ピンキー:04/01/22 23:05 ID:KIdwXPxn
>>718
その「×」は、「vs」のことということでよろしいな?
720名無しさん@ピンキー:04/01/22 23:38 ID:m0LioYou
ここのSSを読む→倉庫絵を見る→(゜∀゜)キュンキュン!
リバーシブルの続きが楽しみだ。
721名無しさん@ピンキー:04/01/22 23:39 ID:nZjYwKxQ
vsだな、うん
722名無しさん@ピンキー:04/01/22 23:50 ID:7jO6kVGW
聖×アリス
723名無しさん@ピンキー:04/01/23 00:05 ID:SJklpBvu
聖さまが柏木を鞭でピシピシというのなら抵抗ない。
目の前でユキチが瞳子のドリルに陵辱されるというシチュエーション。
724S・K:04/01/23 00:13 ID:ccz3rQaA
やっぱぼk・・・柏木はユキチと絡まなきゃ駄目だと僕は思うね。
725名無しさん@ピンキー:04/01/23 00:17 ID:GjxodpcW
聖さま攻めは飽きたので視点を変えて聖受けが見たい。
男×男は(;´Д`)
726名無しさん@ピンキー:04/01/23 00:26 ID:OVNx7Auq
令ユキチ期待sage
727名無しさん@ピンキー:04/01/23 00:53 ID:bXkT5oRk
生意気な由乃を締めてやるっ! と意気込む令さまはまだですか?
728名無しさん@ピンキー:04/01/23 01:09 ID:G3QgiY6p
確か先週くらいからマリ見てを読み始めた奴ですが、
さっきパラソルまで読み終わりました。
着々とパワーが溜ってきております
729名無しさん@ピンキー:04/01/23 01:14 ID:4fsrYpW7
>>727
返り討ちにされるに一票

だがしかし夢を見る分には罪はない!さあ頑張れ!!
730名無しさん@ピンキー:04/01/23 01:49 ID:0WclHEeY
>>727 >>729
病弱モードとイケイケモードを巧妙に使い分ける小悪魔由乃。
結局のところ翻弄されてしまう令さま。
731名無しさん@ピンキー:04/01/23 01:52 ID:GjxodpcW
ttp://moe2.homelinux.net/src/200401/20040123631720.jpg

これを見て、アニメ版のSS書く気になる職人さんは居ないだろうか
732名無しさん@ピンキー:04/01/23 02:04 ID:pDhRAxW7
>>731
聖さま飛び抜けてかわいいな

アニメって、「アニメ版SS」が成立するくらいの
大きな設定の違いとかあるの?
733名無しさん@ピンキー:04/01/23 02:12 ID:W8ld94Az
>>732
現時点では見い出せないように思えます。
集英社自らがスポンサーとして参加しているせいもあるのか、
原作やその読者に気を遣って、アニメならではの冒険を控えているような
印象も持ちました。

今のところ、第二話のダンス練習シーンでの令さまと由乃の
「アイコンタクト」が一部で受けているようですが…。
734名無しさん@ピンキー:04/01/23 02:19 ID:sQM3LsCL
>>732
「銀杏王子」がなかったことに
735名無しさん@ピンキー:04/01/23 06:10 ID:xclNUCK8
柏木王子の同性愛者疑惑がない。
736名無しさん@ピンキー:04/01/23 07:16 ID:yngZ3z65
>>732
今のところ原作に忠実に、って意志が伺える。
但し尺が著しく不足しているため、端折りまくる都合上激しくダイジェスト風味に。

個人的には尺が足りないからって設定や前後関係を大きく変えまくるよりは
はるかに好感がもてる(し、大抵へたに弄ると失敗する)ので、
時間が足りないという以外には大きな不満は無いです。

というわけでアニメ版SSとかはあまり発展させる余地が無さそう。
情景描写とか絵がある分掴み易くなるという事はあるでしょうけども。

(たったの2話で黄薔薇革命終了なのは由乃ファンとしては寂しい限りではありますが)
737名無しさん@ピンキー:04/01/23 09:05 ID:KAPWFtza
ヘタレは何をやってもヘタレだけどな。アニメはヴァー
738名無しさん@ピンキー:04/01/23 09:42 ID:TEw2320l
何か予告が凄いらしいから
そこでの人格で絡ませるか・・・無理w
739名無しさん@ピンキー:04/01/23 10:22 ID:AreDmjAJ
柏木兄貴のユキチLoveの布石になる同性愛好家という説明がありませんでした。
これは、後に柏木兄貴と誰か適当な女をくっつけようとする陰謀です!!
740名無しさん@ピンキー:04/01/23 10:57 ID:+XvO71JG
由乃親分がすごい男前ですね。黒幕って感じ。
741名無しさん@ピンキー:04/01/23 13:04 ID:xclNUCK8
まあでも、キャラが動いて喋ってるってだけでもアニメは必見だ。
742名無しさん@ピンキー:04/01/23 16:21 ID:b77H1lcL
ぶっちゃけアニメで一番得したのは今んとこ令さまではなかろうか

ってそろそろスレ違いか。
743名無しさん@ピンキー:04/01/23 16:38 ID:vb3n+cXq
観れない田舎者+貧乏人がいるからね。俺とか。
744名無しさん@ピンキー:04/01/23 16:52 ID:Idrktp1h
ここ2、3週間、小説を読み始めたせいでアニメを見忘れてる人です
745706:04/01/23 16:55 ID:4r4NqRIn
2日かけて読み終わりました。既刊全部w
かなり集中してしまったのでしばらくしたらもう一度読み直してみるつもりですが、
新旧の薔薇さまの方々ももちろんですけど、蔦子さんと真美さんやっぱり良いなあ。
スールじゃなかったのはちょっと残念ですけど、この二人って結構良いコンビになりそうな気が…。

早速このスレを頭からチェックしますw
746名無しさん@ピンキー:04/01/23 17:17 ID:dnzdCM2E
きゃあと叫ぶ彼女の体躯を抱き上げベッドへ誘(イザナ)う。
吐息を感じながら秘所へ手を伸ばす。
びくっと震わせるその体に私は欲求を覚える。
性的欲求。大脳新皮質の下の意識。
そのまま
747名無しさん@ピンキー:04/01/23 18:34 ID:41jbH75d
誤爆?
748名無しさん@ピンキー:04/01/23 18:36 ID:Lbe/856v
誤爆かマルチだろう。上がってるし。
749名無しさん@ピンキー:04/01/23 19:23 ID:vb3n+cXq
電波お花畑の「今読んでる本の196ページの2行目を書くスレ」かも
750名無しさん@ピンキー:04/01/23 19:57 ID:8VxFnma9
>>728
ガンガッテ投下してくれ
751名無しさん@ピンキー:04/01/23 23:37 ID:IfgsEqTh
保全
752名無しさん@ピンキー:04/01/24 00:32 ID:gX2DgxXN
現在脳内に出来上がってる公式は
柏木→聖→祐巳×祥子。

読んでいくうちに、柏木と聖のかけあいが仲良すぎるように見えてきた…

聖は百合一線。柏木は、はじめて女性相手に思い切り声を荒げてしまった、そこから。
ずるずるずると引き摺られていくわけだが、聖には届かない。
むしろ聖には何もしない。言わない。出来ない。祐巳に気持ちが向いているのを知っているから。
頭が良いからこそ、本気でほしいと思ったものが、その形を無くした状態で手に入っても
無意味だということを悟り、いつもの調子で言いあいつつ何気に背中を押す、と。
無理矢理組敷くことなどできるはずもない、あくまで自分は「同類」で「同性愛者」なわけであるから。
それ以外にはなるわけにはいかない、と。個人妄想爆発ではある。まあ全てそうだが。

聖のほうも結構感情のコントロールは上手いほうだとは思うんだが、
全部覆いかぶせたり、全てを内に秘めることが出来ない…ような。
自然と足が祐巳のほうに向いてしまい、たとえ祥子に気持ちが向いていようと、
「仕方ないか」と思えないほど、一直線に心が続いてしまってる、と。
栞のことはまだ記憶に残ってるわけだが、無意識に貰う癒し、無意識に感じる愛しさ。
女の子同士だからこそ、器用に、でもどこか不器用に、祐巳をゆっくりと自分の色で塗っていく。
それが出来る人だと思う。皮肉にも同性愛者(と認識してる)である柏木にアドバイスを時折要らないのに貰いつつ。

祐巳×祥子は…現在は姉妹として。恋愛に発達する可能性もある、と。
同性愛者'sが個々で愛しいので無意味に語ってしまった―――
容量食いスマソ。もし投下して、目障りだったらNG指定してくだされ。
753名無しさん@ピンキー:04/01/24 00:36 ID:SIBgfUzm
最初からこんなネタバレしちゃっていいんでつか。

NGワードは柏木とかでいいんじゃ。
754名無しさん@ピンキー:04/01/24 00:47 ID:/5wt8PES
>>752
「さっちゃん、僕は女性に振られるのはこれで二度目なんだけど、
 今度の方がダメージが大きいような気がするよ…」
「自業自得ですわ!」

…ごめんなさい、期待してますのでつい…。
755746:04/01/24 01:37 ID:tN2oOdhm
>>746続き

「聖さん!」
「っ!!」
顔を上げると先生の顔。いわゆる・・・怒っている顔。
右腕が軽く痺れている。どうやら寝ていたらしい。
「もうっ、授業ちゃんと聞いてくださいね」
クラスを軽い失笑が包む。愛想笑いで返す私。
「じゃあ次の行を解説していきます」

ふとさっきの夢を思い出す。明らかに無理やり、という構図。
どちらが私の望んでる姿なのだろう。
十人に問えば十人が夢の中の「私」だと言うだろうけど。
私は――

「聖さんっ!!」
「はいっ!!」
失笑が渦へと変わる。考え事は後に回したほうが良さそう。
軽くため息を付いて教科書を広げる。
756名無しさん@ピンキー:04/01/24 01:54 ID:nHBJ1vB7
何これ。
757名無しさん@ピンキー:04/01/24 02:35 ID:ZBixib/V
は?
758名無しさん@ピンキー:04/01/24 03:02 ID:K4pD6Ao+
とにかく俺は>>657が早く全巻を返されるのを待つ。
>>755は続きがあるんじゃ?

759灰色の日傘:04/01/24 05:12 ID:QvN0FgT/
灰色の日傘、最後です。
いと蜜(後)の157からの続き。
ダークな話が嫌いな人はスルー推奨。祥子様好きもスルー推奨。
NGワードは"grayparasol
760灰色の日傘:04/01/24 05:13 ID:QvN0FgT/
「ごめんください」

清子おばさまの家の玄関を開いて声をかける。インターホンなんて無粋なものはない。
昔はきっと沢山いたお手伝いさんが出迎えてくれたのだろうが、今はひっそりとして人の気配はなかった。
再度呼びかけてみる。
廊下のはるか奥で襖が開く音がした。

決して急がない足音。こんなときだけど、くすりと笑みが漏れる。
いかにも元華族のお嬢様らしい。予想通り、やってきた人物は清子小母さまだった。

「あら。佐藤聖さん」
小母さまは私を見て驚きを隠せないようだった。
それはそうだ。
娘の高校の先輩が、しかも小笠原の家じゃなくて小母さまの実家に呼ばれもしないのに来たらびっくりするに決まっている。

「どうしてここがわかったの?」
それはですね、最近あなたの娘さんを毎日付け回してたからですよ。
「昨日蓉子と電話で話しまして、小母さまがさぞかし気落ちしてらっしゃるんじゃないかと思いまして、
 ずうずうしくお邪魔しました」
「まあ、わざわざありがとう。私は大丈夫よ。それより祥子がねぇ…」
「祥子がどうかしたんですか?」
知ってます。祐巳ちゃんに嫌われたかとかいってめそめそめそめそめそめそ泣いて暮らしているんでしょう?
「祐巳ちゃんに嫌われたって言って、ひどく気落ちしているのよ」
「まあ、祐巳ちゃんと? 喧嘩でもしたのですか?」
「それがあの子、私には何も話してくれないのよ」
泣いて過ごしてれば何とかなるとでも思ってるんだ。いい根性してるじゃない。
761灰色の日傘:04/01/24 05:14 ID:QvN0FgT/
小母さまと穏やかに話をしながらも、私の内心は煮えたぎっていた。
今すぐにでもあがり込んで、祥子の胸倉を掴んで怒鳴りつけてやりたい。
それでも表面は平静を装いながら、とりあえずお焼香をさせていただいた。
遺影の中の人物は微笑が素敵な老婦人だった。
小母さまにもよく似ているし、祥子が年齢を重ねて人が丸くなればこのようになるのかもしれない。

遺影に手を合わせる。
おばあさま、私はこれからあなたのお孫さんにひどい事をするでしょう。私を信頼してくださってる清子小母さまも裏切るような事を。
それともおばあさま、私を止めてくださいますか?
祐巳ちゃんと祥子の仲を、私も納得するように修復してくださいますか?

清子小母さまがお茶を出してくれた。ぬるめのお茶をゆっくりと飲む。
「どうでしょう。お力になれるかわかりませんが、私でよければ祥子と話してみましょうか」
何気なさを装って提案すると、清子小母さまの顔がぱっと輝いた。
「そう、お願いできるかしら。あの子、昨日から食事もとってなくて心配なのよ」
食事も喉を通らないだって。へーえ、悲劇のヒロインにでもなったつもりなんだ、祥子。ますます気に入らない。
手に持った茶碗にさざなみが揺れている。
怒りと緊張で震える手でなんとかお茶を飲み干すと、私は立ち上がる。

「しばらく二人きりで話をさせてください」
祥子の部屋の前で小母さまに伝える。小母さまは深く追求せずに、分かったわと言ってくれた。
小母さまが廊下の向こうに消えるのを見送ってから私はノックもせずに部屋に押し入る。
762灰色の日傘:04/01/24 05:16 ID:QvN0FgT/
部屋は真昼だというのに薄暗く、その陰気な様がますます私の神経を逆撫でした。
「やあ、ごきげんよう、祥子。元気?」
ねっとりと重たい空気の中をずんずんと進む。
カーテンを開けようかとも思ったが、思いとどまる。ここは一階だし万一外から見られたら厄介だ。
薄闇に目が慣れてくると、ベッドに伏せて泣いている祥子がいるのが分かった。
ベッドの脇に立つ。
一瞬、ベッドを蹴飛ばしてやろうかとちらりと思ったが、その瞬間祥子が顔を挙げた。
「聖さま…?」
「そう、佐藤聖。ごめんね、祐巳ちゃんじゃなくて」
さらっと祐巳ちゃんの名前を口に出すと、祥子は面白いように反応する。
ばね仕掛けのおもちゃのように跳ね上がると私の肩を掴む。

「祐巳、祐巳は!?」
その勢いに多少怯んだが、なんとか声に出さないようにする。
「さあ? 学校じゃない? 平日だし」
「そう、ですわね…」
とたんに私に対する興味をなくす祥子。がっくりと肩を落とし、またベッドに戻ろうとする。
おっと、そう簡単に自分の世界に行かれてたまるもんですか。今度は私が祥子の肩を掴む。
763灰色の日傘:04/01/24 05:17 ID:QvN0FgT/
「ねえ祥子、祐巳ちゃんとけんかでもしたの?」
白々しいったらありゃしない。我ながらそう思うが、祥子はまったく気がつかない。
「私、祐巳に、祐巳に嫌われてしまったんです」
それだけ言うと祥子は感極まったのかまた泣き出してしまった。
嫌われてしまったなら、なぜそこで立ち止まる? なんで関係を修復しようとしない?
苛々する。声が多少硬くなるのを自覚しながら切り出す。
「そういえば、昨日祐巳ちゃんに会ったんだけどさあ」
またも素早い反応。
祐巳ちゃんと直に向き合うのは怖いくせに、祐巳ちゃんの話を何一つ聞き逃したくないなんて、都合のよろしいこと。

「祐巳は! 祐巳は元気ですか!?」
なんだ、それは。自分みたいに暗い顔して悩んでて欲しかったのか。
「さあ、なんか、吹っ切れたっぽいよ」
これは本当。
祐巳ちゃんは、祥子との今までの関係がどうなろうとその上に瞳子ちゃんや祥子との新しい関係を築きたいと、
昨日のデートで私に語ってくれた。

ところが、祥子は私のわざとぼかした表現を真逆の意味にとったようだ。
「そんな、祐巳が…祐巳が…」
もうお終いだなんて。祥子は蒼白になって呟くとがたがた震えだした。
こんなに上手くいくとは。笑みが浮かぶのを止められない。
どうせ祥子は私の顔なんか見ちゃいないし、見たとしてもどうする事もできまい。
全てを肯定し前向きに生きようとする妹と、妹との関係すら信じ切れずに自分を責めるだけの姉。
まったくなんでこんな二人が姉妹になったのか。
764灰色の日傘:04/01/24 05:18 ID:QvN0FgT/
祥子が自分を責めているのを見るのも面白いが、もう飽きてきた。
私は左手首の袖口のボタンをはずすと、ちょっとだけめくってみせる。
「そうそう、こんなの貰ったんだけどさ」
昨日、祐巳ちゃんに「仲直りに必要だから」と頼み込んで借りたリボン。それをちらりと示す。
うろんな目を向けてくる祥子。それでもリボンに見覚えがあったのか、瞬時に焦点が定まる。
「なんかリボンを送られるなんてまるでスールの契りみたいだよね。大学にもなってこんなことされるなんて照れちゃうなぁ」
”スールの契り”の部分を強調して言ってみた。
「…ッ!」
瞬間、祥子が奇声を発して私に掴みかかってくる。私の手首とリボンの間に爪を立てて毟りとろうとする。
私は左手を高く掲げ、右手で祥子の手を押さえつけた。
「どうしたの祥子?」
「それは! 祐巳、祐巳のです! 祐巳を返して!返しなさい!」
歯をむき出しにして死に物狂いでリボンを奪い取ろうとする祥子。やつれているとはいえその力は強い。
しばらく揉み合ったが、体格に勝る私が祥子をベッドに引き倒した。
「なんで?これは私が祐巳ちゃんから貰ったものだよ? 祥子には関係ないでしょ?」
祥子は、祐巳ちゃんが自分を見捨てて佐藤聖とスールの契りを結びなおしたと思い込んでいる。
そして、私がそのことを伝えに来たのだ、とも。
ここまで簡単に嵌ってくれるなんて。楽しいったらありゃしない。
765灰色の日傘:04/01/24 05:19 ID:QvN0FgT/
私に対する憎しみで眼をぎらつかせている祥子にリボンを見せびらかせて囁く。
「ま、なんにせよ祐巳ちゃんが選んだ事だし仕方がないよねー。
 幸い、大学といってもすぐお隣だし登下校は一緒にできるから毎日会えるし。
 ああ、私、OGだから薔薇の館に遊びに行ってもいいかな?」
私が祐巳ちゃんにちょっかい出していたのを、祥子が面白く思っていないことを良く知ってる。
そして、それは今「佐藤聖と福沢祐巳の姉妹」という幻想を祥子の脳内に鮮やかに描き出しているだろう。
ギリッと歯が鳴る。うわ、殺気ってこういうもののことを言うんだ。
祥子を抑える手がしなる。少しでも力を緩めれば、ひっくり返されて首を絞められそうだ。

「でも、祐巳ちゃんは大好きだけどさぁ、祥子も大切な後輩なんだよね。
 私としては、二人の仲が元通りになってくれるといいなと思ってるんだけど」
祥子の目がぴくりと動いた。
まずい。私の手がわなないてる。早く説得しないと祥子を抑えきれない。
「卒業したといっても私の妹は志摩子だしさ、祐巳ちゃんが志摩子より大切かって言われると、ちょっとね」
勤めて冷静を装って喋る。
話の流れが変わったのに気づいたのか、祥子の腕から力が抜けていく。
「本当ですか」
「うん。やっぱり祐巳ちゃんは祥子と一緒にいるのが一番幸せだと思うんだ」
祥子の血走った眼がどんどん緩み、代わりに涙があふれてくる。
「だから、祐巳ちゃんに頼んであげる。祥子と仲直りするように」
「本当ですか!?」
声を弾ませて私の手を握ってくる祥子。

祐巳ちゃんは自分で解決したかったのに、私が頼み込んだから任せてくれている。
それとは対照的に、最初から最後まで他人を当てにする祥子の態度に内心腹が立った。
まあ、いい。これから償いはじっくりしてもらうのだ。
766灰色の日傘:04/01/24 05:20 ID:QvN0FgT/
「そうは言っても条件があるよ」
「何でしょう?」
あーあ、そんなに眼を輝かせちゃって。本当に現金な子だね。
「祥子は、もっと他人に尽くすってことを覚えたほうがいいんじゃないかな。茶道にもあるでしょ?一期一会」
「一期、一会」
「そう。お姉さまとして威張っているだけじゃなくて、会う瞬間瞬間に心を尽くして接しなきゃ」
「はい」
「そうすればもうすれ違いなんか起きなくなるよね」
「はい」
よし。食いついてきた。声の調子をがらっと変えて続ける。
「はいはいって返事はいいけどさ、出来るの、祥子?」
「それは、」
「具体的にどうするのか言ってみなさいよ。あなたは前科もちなのよ? 二度と失敗は出来ないのよ? そこんとこ、本当に分かってる?」
持ち上げては落とし、持ち上げては落としを繰り返し、いつまでもねちねちと言葉でなぶっていく。
延々と続くゆさぶりが聞いたのか、祥子の目の光がどんどんと鈍っていった。

ここらが決め時だろう。私は切り札を出す。
「私は別に祥子が失敗してもどうでもいいよ。祐巳ちゃんには私がいるんだし」
よっこらしょ。わざとゆっくりと立ち上がって膝を払う。
祥子の中で何かが崩れるのが分かった。
立ち去るふりをする私の手に後ろからすがりついた。
「聖さま、お願いです…祐巳を、祐巳を返してください!」
「そう。返してもいいけど。何でもする?」
「します!しますとも! なんでも、なんでもします。しますから…」
私にすがっていた手が離れ、顔を覆って泣き出す。
767灰色の日傘:04/01/24 05:21 ID:QvN0FgT/
祥子のそばにしゃがみこみ、耳に囁きかける。
「よしよし、いい子だね祥子」
そのまま肩を抱いてやる。いまだ嗚咽を繰り返す祥子の顔を上げさせると涙を手で拭ってやった。
「祥子が失敗しないように、お姉さまの心得を私が教えてあげる」
「聖さま…?」
ふいに猫撫で声になった私に何か気がついたのか、祥子が聞き返してくる。
「蓉子も言ったでしょう? 姉は包み、妹は支えだって」
言いながら祥子の頭を胸に抱いた。言葉のままに優しく体をかき抱く。
「祥子が祐巳ちゃんを包んであげればいいんだよ。それさえできればいいの」
耳元で何度も何度も囁く。
「あなたはただ祐巳ちゃんだけを見つめて、祐巳ちゃんだけを包み、祐巳ちゃんに尽くしてあげればいい。
 それがお姉さまの務めなんだから。そうすれば祐巳ちゃんは帰ってくるよ」
「はい…」

艶やかで長い黒髪を撫でる。涙に濡れた頬にゆっくりと唇を近づけた。
「ああ…」
祥子は涙を湛えた瞳を瞬かせるが、やがて私の意図を察し目を閉じる。
唇が触れる。
やつれているとはいえ、その頬は柔らかく、肌はなお滑らかだった。
舌を少し出してちろりと舐めると、涙の味。
「祐巳ちゃんは私の妹みたいなものだから、祥子と私も姉妹だよね。だから、私が祥子を包んであげる」
こく、こくと首を縦に振る。
「ん、素直になったね、祥子」
今度は顎から目元まで大きく舐め上げる。身を震わせるが、抵抗する気配はない。
「可愛いよ。もっともっと可愛くしてあげる」
耳元で囁き、そのまま耳たぶを唇で挟んだ。
耳のひだのひとつひとつに舌を埋めていく。
唾液をたっぷりと塗りつけると、それがひだの中を垂れていくのが見えた。
768灰色の日傘:04/01/24 05:22 ID:QvN0FgT/
そのまま口をずらす。
額、眉、まぶた、鼻。祥子の顔をキスで埋め尽くすように次々と触れていく。
「蓉子とは、キスしたの?」
訊いてみる。案の定答えはノー。
「ふうん。蓉子もこんな可愛い妹にキスしないなんてもったいないなぁ」
本当のお姉さまの名前を出されて祥子が嘆息する。でも、もう遅い。
その溜息をふさぐように唇を重ねる。
すぐに逃げられるが追いかけてもう一度。今度は少し吸うように。
「逃げちゃだめよ。これはお姉さまのキスなんだから」
「お姉さまのキス…?」
「そう。妹を安心させてあげられるように」
微笑みかけると、祥子も柔らかな笑みを浮かべた。
「…わかりました」
差し出される唇に親指を当て指の腹でなぞる。うすく開いた唇の隙間に差し入れた。
瞬間、唇がきゅっと締まる。
そのまま押し込むと、こつりとしたものにぶつかった。歯だ。
「力、抜きなさい」
爪先を上下の歯の間に入れる。祥子の呼吸とともにわずかに動いている。
開いた瞬間を見計らって、一気に挿入する。
「んむっ!?」
親指の根元まで咥えさせると、祥子の眉が跳ね上がった。
「大丈夫だから」と言い聞かせ、縮こまった舌を探す。
指の腹を祥子の舌に乗せ、円を描くように動かした。
頬の内側、歯の裏側を撫でる。緊張が解けてきたのか、祥子の舌も私の指を追いかけてくる。
769灰色の日傘:04/01/24 05:23 ID:QvN0FgT/
ちゅぐ、ぷちゅ、はむ…。
祥子の小さく形のよい唇が私の指で醜く押し広げられていて、そこからひっきりなしに音が漏れている。
目を伏せ、頬を上気させて私の指を一心に吸う祥子。
私の指に舌が絡みつき、尽きることなく唾液を擦り込んでくる。
引き抜いた。ちゅぽんという音。
「あ…」
ひたすらに吸っていた指を失い、祥子が恨めしげな視線を投げてくる。
唇の隙間からちらりとのぞく、名残惜しげな舌。そこめがけて、私も吸い付いた。
お互いの口の中へと乱暴に舌を絡める。
指を吸っていた時と同じ吐息と粘る水音が今度は二人分響く。


うっとりと閉じた目。時折動く形の良い小鼻。
目の前に広がるその顔を私は半眼で眺める。
祥子はその行為に夢中になっているが、私の心は冷ややかだった。
彼女は姉妹愛のあり方を教授されていると思っているのかもしれないが、私にはそんなつもりは毛頭ない。
これは罰なのだ。私が祥子につける焼印なのだ。
自分に言い聞かせ、次になすべき事を探る。
770灰色の日傘:04/01/24 05:25 ID:QvN0FgT/
祥子の胸に手を置いた。タイをつまむふりをして手で服越しに乳首を掠る。
そのままやわやわと動かし、手のひら全体で擦る。
初めは気がつかなかった祥子もいつまでも続くむず痒い刺激を感じたのだろう、
わずかに、そして次第に大胆に私の手に向かって胸を擦り付けてきた。
ほうら、かかった。
すかさず手を離し、祥子に謝る。
「ゴメン。タイ直してあげたら、胸に手が当たっちゃった」
「…え」
自分が何をしていたのか分かってなかったのだろうか、指摘されると祥子は真っ赤になった。
「祥子の胸って大きいからさ。触るつもりはなかったんだ」
そう言って黙り込んでしまった祥子を抱きしめ、またキスを繰り返す。
祥子が後ろめたさを隠すように積極的に舌を絡めてくる。
しばらくして、祥子がキスに心を奪われた頃合いを見計らってまたも胸を撫でた。
「ぅんっ!」
どんなに唇を塞がれようとも隠し切れない喘ぎ声が漏れる。
「身だしなみはいつもきちんとしないとね。マリア様が見てるよ」
タイを解いては結び、解いては結びしながら今度はぐいぐいと胸に手を押し付けた。
柔らかな感触が私の手一杯に広がる。
祥子ももう我慢ならないのか、私の首に腕を廻してしがみついてきた。
鷲掴みにしてた胸を開放し、素っ気無さを装って再度謝る。
「あれぇ、またおっぱい触っちゃった? ごめんなさ、」
身を離しかけた私を捕まえて祥子が唇を塞いでくる。
「んっ! ちょ、ちょっと祥子。わざと触ったんじゃないんだから。許してってば」
とぼけてみせる。祥子の眉がぎゅっと寄った。
「なに? それとも触ってほしいの?」
いくら姉妹でもそれはなあ、とにやにやと笑う。
771灰色の日傘:04/01/24 05:26 ID:QvN0FgT/
「…さい」
「ん? なにかなー?」
「ってください」
「聞こえないよ。蓉子にも言われたでしょ? ちゃんと言うべきときにははっきり言わないと」
蓉子の名前が祥子のなかに最後のためらいを生じさせる。
内心の葛藤を示すかのように唇をわななかせる祥子。その耳からうなじへと次々とキスを降らせる。

「さあ、言いなさい。どうしてほしいの?」
「…胸を、胸を触ってください」
「はい」
ぽん、と祥子の胸に手を乗っける。揉むでもなくさするでもなく、ただ乗せるだけ。
「触ったよ。これで満足?」
子供のような屁理屈を言う私。じらされた祥子は捨て犬のような表情でこちらを見上げてくる。
「何、その目は。触ってるじゃん」
「違います!」
「違わないってば」
祥子とキスする。うっかりすると揉んでしまいそうになるうから手に力を込めないように注意。
「違います…もっと、もっと強く…」
「強く?」
ぎゅっと乱暴に握り潰す。祥子は目を見開く。が、
「そうです。触って。私の胸を触って、揉んでください!」
あーあ。とうとう言っちゃった。
「ふうん。胸を揉む、ねえ」
両手で乱暴にではなく、円を描くようにもんであげる。
「そう、それ。それです…」
お預けされていた快感がやってきたのか、なんとも艶めかしい表情をみせる。
短い息をつきながら、私にしなだれかかってくる。
その耳に口を寄せ、言った。
「ねえ、胸だけでいいの…?」
772灰色の日傘:04/01/24 05:27 ID:QvN0FgT/
のろのろと顔を向けてくる祥子。
私は精一杯優しい顔を作って微笑みかける。
祥子はしばらく私を見ていたが、やがてゆっくりと首を振った。
「いいえ。私を抱いてください。…私の全てを包んでください」
うつむいて、タイを自らほどく。それにつれ、襟元が大きく開く。
私はそこに顔をうずめると、きつく吸い付いた。
鎖骨から胸元までがみるみる紅く染まっていく。何箇所も何箇所も私の唇のあとが刻まれる。
祥子の体の力が抜けた。そのままベッドに押し倒す。

先ほど祥子に舐められてまだ少し湿っている手を祥子のふくらはぎに置いた。
そのまま、スカートの中へと移動させていく。
祥子は私の首にかじりつきキスに夢中になっていて脚を這う手に気がつかない。
ふとももも半ばになってようやく目を見開いた。
もう遅い。
すでにスカートは捲り上げられていて、両膝の間には私の体が入り込んでいる。
スカートで隠す事も、足を閉じる事も祥子には許されなかった。
ショーツを一気に引き下ろし、現れた割れ目に指を重ねる。わずかに湿りけを帯びた肌の上を私の指が滑っていく。
773灰色の日傘:04/01/24 05:29 ID:QvN0FgT/
「ぅ…あぁん! はぁ…ふ、はぁ…」
おやおや、だいぶ素直でいらっしゃること。心の中で毒づくが、顔にはおくびにも出さず語りかけた。
「どう祥子、気持ちいい?」
「はい…はい! 凄くきもち、ぁ、ひんっ!」
茂みをかき分け、そこにあった小さな突起をつまむ。
「ここが一番気持ちいい場所、かな? どう?」
「あぁ…いい、いいです。もっと抱きしめてください」
「かわいいよ…。いっぱい抱きしめてあげる」
左手で抱きしめた祥子に甘いキス。右手だけは激しく愛撫を続ける。
「あなたの初めても貰ってあげるね」
喘ぎ声の合間から「貰ってください」と返す祥子。
ばかな子だね。嫌だといっても犯すに決まっているじゃない。
始めに中指を、続けざまに人指し指も突き入れた。
「ひぃっ!」
一段と大きくなる悲鳴。そして涙。

私を信頼しきって身を委ねる祥子とは対照的に、私の心は冷え切っていた。
指を動かすのも愛撫とは呼べない。こんなのただの作業だ。
突き入れ、引き抜き、かき回す。突いて、引いて、ひねる。
性行為ってこんなもんなんだろうか。
祥子にとって初体験なのかもしれないが、私にとっても初体験。
こんな初体験をした私は二度と人を愛せないのでないか。
そんなことをぼんやりと考えながら、身をよじってもだえる祥子を私はいつまでも見下ろしていた。
774灰色の日傘:04/01/24 05:30 ID:QvN0FgT/
次の土曜日。人払いをした薔薇の館に、私と祥子がいる。
階段を上がる音。あの足音は祐巳ちゃんだろう。ノックに続いて、不安そうな顔を覗かせた。

「…祐巳!」
祐巳ちゃんの顔が覗くとともに祥子が諸手をあげて駆け寄った。
そのまま涙を流し、抱きしめる。
「祐巳、祐巳。ごめんなさい。許してくれるわよね…」
「お姉さま!」
二人で抱き合ってお互いの存在を確かめ合う。普通だったら感動の再開、なのだろうけど。
「…お姉さま?」
さすが祐巳ちゃん、祥子の変化に気がついたようだ。
彼女にとって祥子はどんな時でも、たとえ弱みを見せている時でさえ気高く美しい存在だったはずだ。
だが、今彼女を抱きしめている人は誰だろう。
凛とした声や態度は消えうせ、目には祐巳ちゃんに対する媚がどんよりと凝っている。
祐巳と呼び捨てにしてはいるが、祐巳さまと言っているようにしか聞こえない服従と卑屈さと盲信が混じった声。
祐巳ちゃんは祥子と私の顔を何度も見比べた。

「良かったね、祐巳ちゃん。祥子も仲直りしたいってさ」
君の好きだった祥子はもういないけど、こんな祥子でよかったら可愛がってあげて。
私の心の声が聞こえたのか、祐巳ちゃんが怪訝そうな目を向けてくる。
と、その頬に祥子がキスしようとした。
「!」
すかさず手を伸ばし、祥子の襟を掴んで引き剥がす。
羽交い絞めにし、祐巳ちゃんに「ちょっと待ってね」と伝えると窓際まで祥子を引きずっていった。
775灰色の日傘:04/01/24 05:32 ID:QvN0FgT/
「何をなさるんですか」
不満そうにこちらを睨む祥子の耳に冷酷に伝える。

「今、祐巳ちゃんに何をしようとした?」
「なにって、キスを…」
「どうして? 姉妹でそんなことするなんて変態じゃない?」
「なっ!?」
祥子の顔色が変わる。
「聖さま、聖さまが私にしてくださったことではありませんか」
すがりつくように私に言ってくる。
「私は姉妹としての心がけを言ったまでだよ。本当にキスしろなんて一言もいってないわ」
祥子の足ががくがくと震えている。崩れ落ちそうになるのを胸倉を掴んで引き起こす。
「言っとくけど、あなたは祐巳ちゃんにそんなことができる身分じゃないのよ。
 もしもキスしたりそれ以上のことをしたら、覚悟しなさい」
大きく見開かれた目を睨んで、心に一言一言刻み付けるように言い聞かせる。
「絶対に破滅させてやる。二度と祐巳ちゃんに会わせない。
 祐巳ちゃんの人生からあなたという存在を消してやる。どんな手を使おうと、必ず、絶対に」
「そんな…」
手を離すと、祥子はくたくたとへたり込んだ。
私は笑顔で祐巳ちゃんに部屋の中央を振り向いた。
「お・ま・た・せ、祐巳ちゃん。祥子、感激しすぎてもう立てないみたい。悪いけど、任せていいかな?」

蒼白になってぶつぶつと呟き続ける祥子。その肩に戸惑いがちに手をやる祐巳ちゃん。
二人を残し、私はきしむ階段を降りていった。

薔薇の館から外へ出て空を見上げる。一面の曇り空。太陽はまだ見えない。
776名無しさん@ピンキー:04/01/24 05:35 ID:QvN0FgT/
これでお終いです。

こんなものを書いてますが私は祥子さま好きです。
それではごきげんよう。
777名無しさん@ピンキー:04/01/24 07:24 ID:TNYDxTXa
他の人の反応は知りませんが自分的にはGJです!!
これからもがんがってください!
778名無しさん@ピンキー:04/01/24 07:32 ID:UCmuLfDQ
乙!文章上手いなー。

ただ、聖さまの行動原理がイマイチ理解出来ない……。
779名無しさん@ピンキー:04/01/24 08:02 ID:lk5fQDpE
前スレ読み返したいぃ・・・orz
780名無しさん@ピンキー:04/01/24 09:47 ID:Q51S+0FM
ちょっと質問なんだけど、うpろだにtextをあげるのもアリ?
781名無しさん@ピンキー:04/01/24 10:13 ID:dG6BVpwj
ここに投下できないものなのか?
782名無しさん@ピンキー:04/01/24 11:07 ID:pZJqTaRZ
イイ!行動原理は漏れも理解できないが、冷たい聖さまイイ!
<君の好きだった祥子はもういないけど〜>
うおおおおおお、乙です!
783名無しさん@ピンキー:04/01/24 12:20 ID:aH7N35Tq
イイ作品のあとで気が引けるのだが、
なんとか切りのよさそうなとこまでかけたので投下してみる。
中途半端に書くのは危険だとおもった。
784新旧山百合会引継ぎ研修 10:04/01/24 12:23 ID:aH7N35Tq

Tシャツやタンクトップに下着というラフなそれでいて同姓に見られても平気な最低ラインの姿になる。
お風呂場に持っていく物を用意して脱いだ服をたたんで籠にいれる。
Tシャツをゆっくり脱ぎその身を包む布地は2枚だけ。
あらわになった二の腕、むき出しの太股、
体育や水泳のお着替えの時間と違うのはこの後全部脱がなければならないこと。

何処の話だったかな、同姓同士でも恥ずかしいからって水着を着たまま入ろうとしたり、
服のまま浴室に行ったから注意されたなんて女の子もいたらしいけど。
恥ずかしいのは良くわかる。私も恥ずかしい。
女子高校生で旅行好きで温泉に入り慣れている娘や銭湯に良く行く娘なんて珍しいんじゃないかしら。

紅、黄、白の薔薇様登場。
この後邪魔な布地が取り払われた満開の薔薇が拝めることに期待を膨らませる。
すると薔薇様がこちらへ向かってくる。
まさに薔薇色、山百合会のメンバー(1人除く)勢ぞろい。
さて、どの薔薇から撮るべきか。
紅のゴージャスボディーも捨てがたいし、令×由乃の想像を増大させてくれるであろう黄薔薇も捨てがたい。
白と蕾2人は、修学旅行のあられもない写真を最近撮っているけど・・・。
うーん、ここは1つ全員を撮ることにすればいいか。
785新旧山百合会引継ぎ研修 11:04/01/24 12:26 ID:aH7N35Tq

両手を背中に回す。
肩紐を外しホックを前に持ってきて外す人も中にはいるけど、
ほとんどの人の場合、背中のホックは手を伸ばして外す。
理由は簡単、外すだけなら見なくても手探りで出来るから。
それに外した後は、ブラジャーが胸の前に落ちてくるでしょう。
それを落とさないようにする動作で胸も隠せるから1石2鳥というわけね。

そして最後の1枚も脱いでしまう・・・やっぱり落ち着かない。
はぁ〜、自分のことは忘れよう。
気分を変えて・・・・っと、全部脱いだ後にその身を包むのはけして大きくないタオル1枚、
浴室にバスタオルを持って入浴なんてやってはいけない。
そんな娘がいたら私の盗撮の楽しみが減る。

1枚のタオルで隠せる場所というのは限られている。
胸の一部からあそこまで、そして両手はほとんど塞がったまま。
ここで注目すべき点は背中ががら空きだということ。
白いうなじから肩までのなだらかな曲線、わきの下からウエストにかかる緩やかなカーブ。
おしりの凸っぱりからふともも、アキレス腱まで、セミヌードのオンパレード。
ふふっ、写真部エース武嶋蔦子に抜かりはないわ。
786新旧山百合会引継ぎ研修 12:04/01/24 12:29 ID:aH7N35Tq

湯気で視界が真っ白に・・・、眼鏡をずらし上目遣いに様子をうかがう。
「蔦子さん、普段から眼鏡かけたままお風呂入るの。」
なぁ〜に寝ぼけたことを、
可愛い子の裸体をしっかり見るためにきまっているじゃない・・・・とは口が裂けても言えない。
代わりにもっともらしい言い訳をしてみる。
「いいえ、自分の家だったらつけたりしないわよ。なくてもぼんやりとなら見えるもの。
でもね、慣れない場所でしょう。他の人にぶつかって怪我させちゃまずいかなって。
ただね、あんまり良いことじゃないのよ眼鏡が傷むから。」
「ふーん、そうなんだ。」
よし、祐巳さんは納得させたし、由乃さんは何も言ってこない。
真美さんが何かいいたげな視線を送っているが無視しよう。


1時間後、カーテンを閉め切ったベットの中で写真の整理をする。
珍しいことに各ベットに読書灯がついているつくりになっていてカーテンを閉め切ると完全な個室になる。
斜め上に陣取る真美さんなんか今日の取材メモをまとめている。
そうそう、このアングルなんかよかったわね。
タオルをわざと床におとして下から覗き込む位置からのショット、顔がニヤニヤしてしまうのが止められない。
787新旧山百合会引継ぎ研修 13:04/01/24 12:35 ID:aH7N35Tq

・・・・12時になりそうね。
そろそろ寝ようかと読書灯を消して毛布をかぶる。
すでに他の3人は眠ってしまったのだろうか、寝息だけがかすかに聴こえていた。
うとうとし始めた頃、バタンと扉が閉まる音で目が覚める。
カーテンをそっと開けて様子を伺う。
「おやすみなさい」
向かいのベットに祐巳さんが入っていった。
そうかトイレにいったんだ。

あれ、お向かいのベットって由乃さんだったような?
「祐巳さん、祐巳さん、起きて、起きてってばぁ」
祐巳さんの答えは無い。
再びカーテンを引く音がしたために様子を伺ってしまう。
こちら側に背を向けて腕組みしながら通路にたたずむ由乃さんがいた。
しばらく考えていたようだが自分のベットに戻っていった。

由乃さんが眠ったら2人の寝顔を写真に撮ろう、寝不足なんて関係ない。
良い写真を撮るためには睡眠時間を削ることも厭わない。
聞き耳をたてながらチャンスを待つことにした。
これから何が起こっても盗撮出来るなら知らないフリをしよう。
そして、真美さんが起きないようにマリア様に祈った。
788名無しさん@ピンキー:04/01/24 12:45 ID:aH7N35Tq
さて、この続きを書くべきかどうか思案中、書くとすれば視点は由乃にもどす予定。
それとも、>466の続きを書いたほうが良いのかな。
ここに投下したことをバラした時に読ませたら続くんじゃないのと言われた。
でも、イメージ重視だとこのまま放置したほうがよいのかも・・・・。
手書きしたのを打ち込むので遅筆だし長文は難しい。
駄文、失礼しました。
789名無しさん@ピンキー:04/01/24 13:02 ID:OztILCUe
>>788
>ここに投下したことをバラした時に読ませたら続くんじゃないのと言われた。


790名無しさん@ピンキー:04/01/24 13:09 ID:SDgYkPY9
>>789
このスレ以外の誰かにバラしたらそう言われたってことだろ。

>>788
俺は取り敢えず読んでみたい。乙!
791名無しさん@ピンキー:04/01/24 18:36 ID:otqa281t
あー、チンコがはえて恥ずかしがって困ってる志摩子さんを
乃梨子が介護するSSが読みてー。
792名無しさん@ピンキー:04/01/24 18:42 ID:UrXD5tEx
現白姉妹に百合棒が生えてしまうSSは以前過去すれで見たことがありますわ
793名無しさん@ピンキー:04/01/24 19:33 ID:hlcObTPU
うん、あった。
確か二人に生えてたと思う。
794名無しさん@ピンキー:04/01/24 20:47 ID:7j5CmUJP
百合棒・・・また無駄知識が増えてしまいました・・・
795名無しさん@ピンキー:04/01/24 21:08 ID:gngZrJbj
百合根ともいう(言わない)
796名無しさん@ピンキー:04/01/24 21:13 ID:rHwugbYn
>>795
これからそれで通すことにします
797名無しさん@ピンキー:04/01/24 21:14 ID:aH7N35Tq
>792
えろばらの森の150〜159のことですね。
おもわず探してしまいましたわ。
798791:04/01/24 21:16 ID:otqa281t
みんな、ありがとう。
799名無しさん@ピンキー:04/01/24 22:04 ID:ZHvRsEjc
やっぱり元白も現白も白はいいなぁ。
でもでも>>784タンの蔦子さん視点から見たのも(・∀・)イイ!
800初投稿です:04/01/24 22:29 ID:y+UKUgp9
「お姉さま、ごきげんよう。突然お邪魔してすみません」
「どうしたの祐巳。突然用事がある、パソコンがあるか、とかいきなり」
「どうしてもお姉さまと確認したいことがあったのです。緊急です。大変な
ことなんです」
「・・・・そ、そう。とにかく話を聞きましょう」

「ええと、インターネットにつなげて、と。2ちゃんねる、と・・・・」
「2ちゃんねる?」
「有名な掲示板サイトです。色々と話題になったりニュースになったりして
いる日本最大級の」
「ああ、ガイシュツとかマンドクセとかヌルポ、ガッとかが書き込まれてるところね」
「・・・・よくご存知で。それで、ここをクリック、と」
「・・・・大人の時間?」
「エロパロ、と。そしてこれをこうして、検索して、ああ、随分と下のほう
に・・・お姉さま、これをご覧になってください」
「・・・・『マリア様がROMってる』・・・?どういう意味?」
「とりあえず、すべて読んでいただけますか?かなり問題です」

801800:04/01/24 22:30 ID:y+UKUgp9
30分後、かちんこちんに固まった祥子さまは、震えながら罪の無いモニターを
破壊しかねない勢いで祐巳を問い詰めた。
「こっこっこ、これはどういうこと!?け、汚らわしい!!し、し、しかも私た
 ちの名前でこのような、あああ、私と祐巳と、お姉さまや聖さまや志摩子とか
 がああああ」
「落ち着いてください、お姉さま。どうやら、リリアンを知っている人たちが、
 私たちを題材にこのようなことを書き込んでいるようなのです。もしかしたら、
 リリアンの生徒なのかもしれません。ここまで私たちのことを知っているよう
 ですから・・・・もしかしたら、新聞部かも」
「と、と、とにかく許せません!このような破廉恥なものが存在し、かつ私と祐巳
 がこのようなことをあああああああ、絶対に許せません!小笠原家の威信にかけ
 てもこの掲示板をこの世から排除しなければ!」
「お姉さま、それはいくら小笠原家でも無理です。ここは、現在のイラク・イスラ
 エルなどよりも恐ろしいところです。そのような対応はさらなる悲劇を招く恐れ
 があります」
「し、しかし」
「とにかくお姉さま。まとめサイトもあるようですから、じっくりと内容を吟味し
 て、誰が主犯格か調査いたしましょう。文章や内容から、もしかしたら書き込ん
 でいる人物を特定できるかもしれません」
「・・・・そ、そうね。敵を知るためにも調査は必要ね・・・・」
802800:04/01/24 22:32 ID:y+UKUgp9
1時間後。祥子さまは席に座り、黙々とモニターに映し出される様々な愛の営みを
真剣な表情で読み続けた。たまに後ろに静かに立っている祐巳に視線を向けたかと
思うと、慌てて目を逸らす。心なしか、柔らかな耳朶がそっと紅づいている。

「・・・・どうですか、お姉さま」
 祐巳が、祥子さまの頬に自分の頬を触れさせるかのように顔を近づけ、ささやき
声で訊ねる。祥子さまの身体が、誰にでもわかるくらいビクっと震えた。
「・・・・え、ええと・・・文章からでは、その、誰かという特定は難しいわね・
・・・ゆ、祐巳はどう思う・・・・のかしら?」
「そうですね・・・・でも、皆さん色々と考えられますね・・・・私と、聖さまが
こんなことまでして・・・・意外と、聖さま×私ってのが多いな」
「ゆ、祐巳!」
「はい?」
「ま、まさか・・・・聖さまとこういうことがしたいなとか考えたりしてるんじゃ
 いやまてそういう頭に浮かんだ言葉をそのままいいたいのではなくああああ」
「落ち着いてください、お姉さま。私、聖さまとあんなことやこんなことなんて考
 えたりしませんわ」
「・・・・当然よ。考えたりしたら軽蔑するわ」
「・・・・でも・・・・」
「でも、何?」
 呟くような祐巳の科白に、祥子さまは血相をかえて祐巳のことを睨む。
 祐巳は、頬を赤らめながらもじもじと両手を交差させ、黙ってしまう。
「どうしたの、いいたいことがあるならはっきりといいなさい!」
803800:04/01/24 22:37 ID:y+UKUgp9
 祐巳は、しばらく黙った後、意を決して祥子さまの耳に自分の唇を近づけて
囁いた。
「・・・・お姉さまと、というのであれば考えたことあります」
「・・・・!」
「その・・・・不謹慎とか、ふしだらとか、非常識とかそういうことはわかっては
いるのですが・・・・どうしても止められなくて・・・・何度も、何度も考えてし
まったことはあります・・・・」
「ゆ、祐巳・・・・」
「私は、お姉さまの妹でいる資格など無いのかもしれません・・・・」
「祐巳・・・・馬鹿ね、そのようなこと・・・・・あ・・・・その、祐巳、今で
もそういうことを考えてしまうの?」
「・・・・はい」
「今、この場でも?」
「・・・・はい」
「わ、私と、こういう・・・・ことをしたい、とか考えてしまうの?」
「はい」

 祥子さまはそっと耳朶を祐巳の唇から離して、自分の唇を祐巳のそれに近づける。
祥子さまの手が、そっと祐巳の幼さの残る胸のふくらみに重ねられる。祥子さまは
その柔らかさを愛しく感じながら、「・・・・いけない子、ね」と呟いた。祥子さ
まの顔は、嬉しくもあり恥ずかしくもありどうしてこうなったのだろうという複雑
な心理を表す表情を浮かべていた。
 どちらかということもなく、二人の唇が重ねあわされた。

804800:04/01/24 22:38 ID:y+UKUgp9
 素晴らしくも美しい裸身に一枚のシーツをかけたまま、祥子さまは満足そうな
吐息をつきながら寝ていた。祐巳は、裸のまま机に座り、全てがうまくいったよ
うな満足げな笑顔をたたえながら、モニターに映し出されている掲示板に静かに
打ち込んでいた。

>>すべての職人さまに

  GJ
〜おわり〜
805名無しさん@ピンキー:04/01/24 22:41 ID:vq3GdiyO
>>800
オチにワロタ
806名無しさん@ピンキー:04/01/24 22:55 ID:wifGW/Ml
>>800
話がよかったかうんぬんは別としてネタの目の付け所がよかったな、と思った。
807800:04/01/24 22:56 ID:y+UKUgp9
かなり読みづらくなってしまったかもしれません。すみません・・・。
また何か考えついたら投稿します〜
808名無しさん@ピンキー:04/01/24 23:34 ID:Q51S+0FM
「このスレッド自体が福沢祐巳の計画の一部だったんだよ!」「なんだってー!!」
というわけで。

>800
オモシロカッタヨー。(´ー`)b
809名無しさん@ピンキー:04/01/24 23:39 ID:ppV4RAyA
2ちゃん用語をなぜか知っている祥子さま萌え(;´Д`)
810名無しさん@ピンキー:04/01/25 00:26 ID:fLE/pdgd
うん、面白かったね。こういう着想が一風変わった作品は好き。
811名無しさん@ピンキー:04/01/25 00:50 ID:6+rVEqIA
>>すべての職人さまに

  GJ
812名無しさん@ピンキー:04/01/25 00:58 ID:NbLQpak2
某ニュースサイトに載ってたのを見たんだけど、ココが元だったんですね…灰色の日傘っての。

きっちり性格設定が出来上がってるキャラの性格変えるんだったら、変わる過程も書いてくれないと
不自然すぎて気持悪いっす。
813名無しさん@ピンキー:04/01/25 01:05 ID:9Kyv4PbC
ニュースサイトってどこよ。
814名無しさん@ピンキー:04/01/25 01:28 ID:CXZHf5Ix
新参者が偉そうなことをぐだぐだ述べてやがるな。
取り合えず全部ログ読んで礼儀を学んで出直してこい
815名無しさん@ピンキー:04/01/25 01:44 ID:H69SRDhX
>>814
そこの貴女お待ちなさい。
(そっとタイなど直してみる)
言葉が乱れていてよ……。
816名無しさん@ピンキー:04/01/25 02:49 ID:NbLQpak2
>814
えーと、礼儀云々言われなきゃならんほど酷い書き方をしたつもりは
無かったんだけど。そんなに酷いかな?

それとニュースサイトにかんしては、ここしばらくマシンの都合かなんかで
場をはてなダイアリーに移して縮小稼動してるサイト(?)。とだけ言っとく。

ちなみにそこの管理人曰く”個人的にかなり好き”だって。俺とは逆だ。
817名無しさん@ピンキー:04/01/25 03:04 ID:jXKxylm3
どうしてマリみてスレには空気読めない人が定期的にやってくるのかな。
とりあえず過去ログ読んでおいでよ、ID:NbLQpak2
面白いSSも沢山載ってるし。
818名無しさん@ピンキー:04/01/25 03:22 ID:P2PdzEr8
いや、べつに812はそんなに変なこと言ってないと思うけど……。
初期の職人叩きもアレだがマンセー体制もどうかと思うぞ。
817のほうが空気は読めてないっていうか書いてることが論旨から外れてるかと
819名無しさん@ピンキー:04/01/25 03:47 ID:sl9cqisk
意見は言い方にさえ気をつければいいと思う。
新参者は否定意見いっちゃいけないって訳じゃないし。
820名無しさん@ピンキー:04/01/25 04:59 ID:XFBqBPnA
というか、いきなり出てきて気持ち悪いってわざわざ言わなくてもいいのでは?
821名無しさん@ピンキー:04/01/25 06:18 ID:yOqH/95b
マンセー意見だけ見たいなら出てけよ。
他所で馴れ合ってろ。
822名無しさん@ピンキー:04/01/25 07:03 ID:6A7iGuP1
さ あ 盛 り 上 が っ て ま い り ま し た









ところで祐麒でハァハァしたい俺の願いはいつ叶うのだろう…
823名無しさん@ピンキー:04/01/25 09:00 ID:Ejqq/tWr
そういえば、「後ろ」を攻めるSSってあまり見ないけど、
そーゆうのも需要ある?あ、勿論百合で。
824名無しさん@ピンキー:04/01/25 09:23 ID:6mX2tvJv
書きたいネタなら、別に需要があるかどうかは気にしなくていいと思う。

「後ろ」を攻めるというと、どうも器具を使うイメージがあるんだけど。
スカ系に走らなくても、器具を使う段階で抵抗がある気がするなあ。
825名無しさん@ピンキー:04/01/25 11:01 ID:WJdK9HTq
>>822は柏木w

後ろに限らず、道具を使うのってあまりないね。
826名無しさん@ピンキー:04/01/25 11:12 ID:nuZtOCHq
聖×祐麒(女装)ネタをずっっっっっっっと待っている私。
827名無しさん@ピンキー:04/01/25 11:27 ID:6+rVEqIA
>824

マリみての世界とリンクさせれば、抵抗は少し減るんじゃない?
今までの例を挙げれば、手を縛るにしても、手錠やロープを使用
するのではなく制服のタイを利用したり。羞恥系で写真を撮るなら、
蔦子さんをからめたり。

「後ろ」がどういう展開をさしてるのか分からないけど、妹(もしくは
姉、同級生)の処女を破るのは可哀想だから、かわりに後ろで代用するとか、
志摩子さんならカトリックの教義上、貞操を守るってのはあったと思うから
なおさらその展開に移りやすいし、手術前でほとんどベッドの住人だった由乃
なんかは、思うようにトイレに行くのも一苦労。そこで令が介護したりとか、
もしくは手術後で元気になっても、その時の事が忘れられず行為に発展したりとか。

江利子様なんか、マジで興味本位で親友2人か妹相手に後ろの快感を検証しそうだし、
道具を使いたいなら、柏木つながりで聖さまがバイブを入手、祐麒に使用なんて展開
も考えられる。そういえば志摩子さんが乃梨子や祐巳相手に銀杏を後ろに、なんて展開
を期待させるSSもあった。そんな訳で結論としては、作風を壊さず、それでいて不快
でなければ、後ろをモチーフにしようが、スカ系にしようが、羞恥系にしようが良いと思う。
828名無しさん@ピンキー:04/01/25 11:58 ID:E/RMV+L/
道具を使うのの問題点って、キャラがそれをどこから調達してきたのか
考えてしまうことだな。
聖や江利子さまあたりはごくナチュラルに自分で買いそうだけど、他のキャラは
どうするのか。

まさか道端にバイブやローターが落ちてました、というわけにはいかんしなぁ。
829名無しさん@ピンキー:04/01/25 12:07 ID:zqhuQzNZ
>>828
一発ものなら「まず、そこにそれがある」というネタから始めるのもありはありなんだけどね。
過程ないし手段としての道具調達は確かになかなか頭の痛いハナシだ。
830名無しさん@ピンキー:04/01/25 12:08 ID:A2ctsu30
>>828
なぜか薔薇の館に落ちてました
831名無しさん@ピンキー:04/01/25 12:09 ID:NXFH0Ps3
>>830
ドラクエじゃないんだからさ。
832名無しさん@ピンキー:04/01/25 12:17 ID:AAD17gfL
最近ではファンシーショップにもごく普通に売られてるよ。ジョーク品って書いてあったし。
と、嘘を教えてみる。
833名無しさん@ピンキー:04/01/25 12:24 ID:CyoLq94s
あるところに、志摩子さん、由乃さん、祐巳ちゃんという仲のいい
つぼみがいました。
ある日、3人は一緒に森にハイキングに出かけました。
そして、森の中を奥に進んで行くうちに、とうとう3人は森の中道に
迷ってしまいました。
そのうち、空模様も悪くなり、とうとう嵐になってきました。
3人はこのままでは、遭難してしまうと思い、必死で森の中を駆け回りました。
そうこうしていると、小さな山小屋が見つかりました、3人は「これで
たすかった」と喜びながらその山小屋のドアを叩いて、
「すみません、道に迷ってしまって、どうかたすけてください」と、大声で叫ぶと、
ドアが「ギー」と開いて中から聖さまがでてきました。
そして、3人を軽く捕まえて、山小屋のなかへほうりこみました。
聖さまは「さー誰から食ってやろうか」と3人を見渡しました、3人は口をそろえて
「どうか助けて下さいお願いします」と、何度も何度も涙ながらに訴えました。
そうしたら、聖さまは「よし、わたしの言うことを聞いたら助けてあげましょう」
といいました。
3人は、「なんでも言うことを聞きますので、どうか命だけは助けてください」と
頼みました。
聖さまは、「よし、それでは、森の中で果物を取ってきなさい、そして、わたしの
言うことを聞けばたすけてあげましょう。ただし、逃げようと思わないでね、この森は
わたしの庭のようなものだから、すぐに捕まえて『食っちゃう』から」といいました。
そして、3人は森にくだものを探しにいきました。
834名無しさん@ピンキー:04/01/25 12:26 ID:CyoLq94s
しばらくして、志摩子さんがギンナンを持って帰ってきました。
すると、聖さまは「そのギンナンを、お尻の穴にすっぽりと声を出さずに入れたら
助けてあげる」といいました。
志摩子さんはなんとかギンナンを入れたのですが、さいごの”へた”のところが
くすぐったくて思わず「クスクス」と笑ってしまいました。
聖さまは、志摩子さんが声を出したので、ムフフと「食って」しまいました。
次に、由乃さんがりんごを持って帰ってきました。
同じく聖さまは「そのりんごを、お尻の穴にすっぽりと声を出さずに入れたら助けて
あげる」といいました。
由乃さんはなんとかりんごを最後まで入れることができて、「あーこれで助かった」と
思ったとき由乃さんもとうとう笑ってしまいました。
どうして、すっぽり入った後で笑ってしまったかというと
窓のそとに、祐巳ちゃんがうれしそうに手に大きなすいかを持って立っていたからです。

835名無しさん@ピンキー:04/01/25 12:33 ID:RRzLXmbe
乃梨子ならnet通販か?
もしくは代用品とか ttp://www.geocities.co.jp/SiliconValley-PaloAlto/1578/124.jpg
いろいろぐぐっていいたら妙なものを……
ttp://www.alles.or.jp/~ice/sc/school.htm
836名無しさん@ピンキー:04/01/25 12:57 ID:WJdK9HTq
>>835
ぐぐるなよw
本物でなくてもいいのなら、ダイソーの100円のやつとかが有名だな。
837名無しさん@ピンキー:04/01/25 13:44 ID:3Tiu6mM/
>834
ワラタw
そりゃ、その後の展開想像すりゃ笑っちゃうわなー。

>835
世の中にはいろんな学校があるんですね・・・。
838名無しさん@ピンキー:04/01/25 14:54 ID:6+rVEqIA
>826
>聖×祐麒(女装)ネタをずっっっっっっっと待っている私。

遅レスだけど、過去に投下あったよ。まだ途中かも知れないけど。
839名無しさん@ピンキー:04/01/25 18:33 ID:yW8ypX8G
柏木×聖をずっと待っている俺。
逆は考えられないんだが・・・女が男を攻めるというのは。
840名無しさん@ピンキー:04/01/25 19:01 ID:m591heA5
柏木×祐巳はダメですか?
841名無しさん@ピンキー:04/01/25 19:03 ID:Se0xNLSb
小林×アリスは?
842名無しさん@ピンキー:04/01/25 19:08 ID:6+rVEqIA
>841
それはすでに百合じゃない。
843名無しさん@ピンキー:04/01/25 19:44 ID:fsrV4JNE
凸×アリスってのもいいかもしんない。
844名無しさん@ピンキー:04/01/25 19:54 ID:0w5Yd0zV
>>843
どういう接点があるんだよw
845名無しさん@ピンキー:04/01/25 19:55 ID:WtS77NzN
嫌な流れになってきた
846名無しさん@ピンキー:04/01/25 20:29 ID:0w5Yd0zV
まあもうすぐ次スレだしさ。
じゃあ次のスレタイの案でも話し合っときますか。

元は「レイニーブルー」の番だったよな。
なんも思い浮かばんけど、一番手がそれじゃあれなので、とりあえず
「マリア様がROMってる〜レイニーエロ〜」

なんかいいの考えてくれ。
847名無しさん@ピンキー:04/01/25 20:41 ID:WbHbGK6h
オイリーブルーで
848名無しさん@ピンキー:04/01/25 20:41 ID:t0CKGT+z
「マリア様がROMってる〜寸止めのレイニー〜」
849名無しさん@ピンキー:04/01/25 20:51 ID:P2PdzEr8
マリア様がROMってる〜オナニーブルー〜 でどうよ
850名無しさん@ピンキー:04/01/25 20:54 ID:t0CKGT+z
オナニースルーで

あと、ちょっと前のレス見てて思ったんだが、
鬼畜系のスレも別に立ててみてはどうだろう。
別に鬼畜が読みたいわけじゃないけど、分裂しておいたほうがいいかも
851名無しさん@ピンキー:04/01/25 21:00 ID:6+rVEqIA
レズニーブルー。
852名無しさん@ピンキー:04/01/25 21:01 ID:0w5Yd0zV
>>850
お姉さま、それは過去スレで既出の話題ですわ。

確か前は、
「百合・男女・鬼畜・その他もろもろあるので、分け出したら切りがない。
自分の趣味じゃないのは読まずにスルー」
という結論になったと思うのだが。3つくらい前のスレだったかなぁ。

まあ、あの時とは住人入れ替わってるかもしれないけど。
とりあえずスレ分け反対に一票入れさせていただきますわ。
あんまり多くのスレ立てて、「マリみて厨」とか言われるのも嫌だしね。
853名無しさん@ピンキー:04/01/25 21:06 ID:t0CKGT+z
そうだったんだ。エロパロ来たの最近だから知らなかった。
過去スレでも読んでこよう
854名無しさん@ピンキー:04/01/25 21:30 ID:yW8ypX8G
スレタイか・・・ブルーにかけてレイニーピンクとかどうだろう
855名無しさん@ピンキー:04/01/25 21:32 ID:yt0Nui/F
誰か寧子×真純で誰か書いてくれないか。
(´д`;)ハアハア。
856名無しさん@ピンキー:04/01/25 21:33 ID:KSrlB0GB
スレタイ案

エロイニーブルーはいかがでしょうか?
857名無しさん@ピンキー:04/01/25 21:40 ID:HdeJw8F1
スレタイ案
濡れるレイニーブルー
ってはいるか?
858名無しさん@ピンキー:04/01/25 21:46 ID:UcgEy5OQ
>>851の変化だが

レズにブルー
859名無しさん@ピンキー:04/01/25 21:47 ID:1VSFHc1u
ピンク色ってエロティシズムに溢れてる気がしてイイかも。

スレタイ案
「濡れイニーブルー」とか。
860名無しさん@ピンキー:04/01/25 21:54 ID:Iwmt25ZJ
普通にエロニーブルー
861名無しさん@ピンキー:04/01/25 21:58 ID:QXnABMY6
個人的には>846とか>860のようなシンプルなのがいいな。
862名無しさん@ピンキー:04/01/25 22:01 ID:Kvk8aAhc
>860
の意見に賛成。
エロとブルー(せつない)作品が投下されることを期待して
863名無しさん@ピンキー:04/01/25 22:02 ID:WbHbGK6h
これ作品作る時に参考にしてください
http://www.france.co.jp/bunko/yougo/yougo_k.html
864名無しさん@ピンキー:04/01/25 22:06 ID:0w5Yd0zV
>>860のエロニーブルーに一票。
865名無しさん@ピンキー:04/01/25 22:08 ID:xqFO/iNu
百合ニーブルー
866名無しさん@ピンキー:04/01/25 22:09 ID:/TW8TdWO
レイニーブルーフィルム
867名無しさん@ピンキー:04/01/25 22:11 ID:kjr3Mg/z
ブルブルブルー
868名無しさん@ピンキー:04/01/25 22:12 ID:3x09LWV3
エロニーブルーでいいんじゃない。あんまりヒネったタイトルはどうもね。
869名無しさん@ピンキー:04/01/25 22:28 ID:0w5Yd0zV
ところで>>812の言っていたニュースサイトって、SSも紹介してるの?
ニュースサイトはCGのしか知らないから、SSも扱ってるところがあるなら
行ってみたいんだけど。
知ってる人、メル欄でいいからヒント下さらないか?一応自分でも
探してるんだけど、見つからない。SSリンクじゃないよな?
まずい話題だったらスルーして。
870名無しさん@ピンキー:04/01/25 22:30 ID:CZMzNSSt
マリッジブルー
871名無しさん@ピンキー:04/01/25 22:31 ID:RRzLXmbe
このはやさなら言える
 令にブルーなのは田沼ちさと
872名無しさん@ピンキー:04/01/25 22:50 ID:IiQ1c5wX
>>871
|∀・) ミタヨ…
873名無しさん@ピンキー:04/01/25 22:51 ID:3x09LWV3
>>855
…ご希望なのはシリアスムードのヤツですよね。
胸がジクリと痛むような、せつなくて悲しいヤツですよね。
お互いを求め合うほどに傷付けあってしまうような、つらくて美しいヤツですよね。

ラ ブ ホ と か 絡 ん で こ な い ヤ ツ で す よ ね ?
874名無しさん@ピンキー:04/01/25 23:08 ID:aujai8Pc
寧子×真純には罪悪感という極上の媚薬があります。
障害が多いほど恋情は燃え、エロスもたぎるものです。
悲恋話はいいですよね。聖×栞の次に好きだなあ。
875名無しさん@ピンキー:04/01/25 23:13 ID:dJOhOifw
>>873
えーと、じゃあファッションホテルで一つ。
876名無しさん@ピンキー:04/01/25 23:24 ID:4Zov9a7T
「灰色の日傘」…UPローダーに全編まとめられたtxtで改めて読み直したけど、

背筋がゾクゾクするほどクールでいいですね。

ダークなマリ見てSSって黒祐巳ものが一時期流行ったけど、
正直、一連のアレが霞んでしまうくらいこっちはすごいね。
黒聖なんて生易しいもんじゃない。「鬼」だね。<褒め言葉よ。
877名無しさん@ピンキー:04/01/25 23:33 ID:4s0B9hfW
>灰色の日傘
凄いとは思ったけど上手いとは思わなかったなあ。
878名無しさん@ピンキー:04/01/25 23:35 ID:P2PdzEr8
上手くはないね。
すごいと思うかどうかも人によるんじゃないかな。
879名無しさん@ピンキー:04/01/25 23:45 ID:nuZtOCHq
福沢祐巳原理主義
880名無しさん@ピンキー:04/01/25 23:48 ID:1VSFHc1u
SSが気に入らなかった理由が個人的嗜好の差のみの場合、わざわざそれを書き込まないのがここでのたしなみ。
( ´ー`)ノ
881名無しさん@ピンキー:04/01/25 23:55 ID:KlRScMex
SSはスーパー祥子、シリアス聖さま、ステファニー志摩子さんの略だと
思うのがここでのたしなみ。
882名無しさん@ピンキー:04/01/25 23:57 ID:T1EinTEG
笑福亭志摩子
883名無しさん@ピンキー:04/01/26 00:00 ID:W2dLXQLz
次のスレタイ、ヲナニーブルーっていうのは駄目?
884名無しさん@ピンキー:04/01/26 00:08 ID:a785l4oT
>>883
可。
885名無しさん@ピンキー:04/01/26 00:09 ID:hZmljikh
>>878
じゃあ上手いSSってどんなのさ?
886名無しさん@ピンキー:04/01/26 00:16 ID:7Vz+y8UZ
>869
SSも紹介してるってゆうか、管理人がたまたま非常に気にいったんでUPロダの
リンクを貼っただけだと思う。普段からSSを紹介してる訳じゃないよ。

>880
なんとゆうか、それだとほぼ肯定意見しか書けない事になる。それが書き手の
為とは思えないけど。荒れるのは肯定否定関わらず、感想レスに噛み付くやつ
がいるせいっしょ。

無論、理由も書かずに”気持悪い”とかって文句だけを書くのはマズイけどね。
887名無しさん@ピンキー:04/01/26 00:34 ID:6WlSDwlL
レズニーブルー

露骨すぎか?
888名無しさん@ピンキー:04/01/26 01:03 ID:7xD34Hzh
エロニーブルーに一票
レイニーピンクと聞いて、なんとなく戦隊モノを想像してしまったw
889名無しさん@ピンキー:04/01/26 01:11 ID:BDd0EhYp
つまりは
レイニーレッド
レイニーブルー
レイニーイエロー
レイニーブラック
レイニーピンク

だな?
令さまイエローでひとつ
8902chocolates:04/01/26 01:16 ID:KDsamaJ1
>855
こんな感じでつか?
8912chocolates:04/01/26 01:18 ID:KDsamaJ1
チョコレートがある。

体は芯から冷えている。
腕時計に目をやった。コートの袖口から自分の手首がちらりと覗く。蒼白だった。
そのまま手をポケットに突っ込み中を探る。硬いものの感触を確かめる。
アーモンドでコーティングした、チョコレートの箱。
ゆうべ遅くまでかかって作った。包装紙やリボンを選ぶのにもデパートで散々迷った。
なんであんなに浮かれていたのだろう。
渡せるはずなど、なかったのに。

溜息をつく。白い固まりが電灯にきらきらと広がって消えた。
温室で自分を待っていた時も、寧子さまはこんな寒さに耐えていたのだろうか。
いつまでも、下校時間になるまで来ない私を待っていてくれたのだろうか。
それとも、浅香さんが旧温室にいる寧子さまを探し当て二人で、どこか教室あたりで浅香さんのチョコをつまんだりしたのだろうか。
頭を大きく振って、恐ろしい妄想を振り払う。
待っていてほしい。私のために待っていたのであってほしい。
そうでなくては、ここで今こうしている自分はなんなのだ。

寧子さまが自分を待っていてくれた時間だけ、自分も寧子さまを待つ。
それだけが、今日、私たちが同じ時を過ごせる唯一の方法なのだから。

空を見上げる。
昼間に空を覆いつくしていた雲は夜になって消えうせ、冬の透き通った空気に星々が瞬いている。
とっくに閉まった正門の柵の間から中を覗く。
箒を逆立てたような銀杏並木の奥、遥か彼方にマリア像が月明かりに照らされてたたずんでいた。

時計を見る。
最終バスまで、あと1時間。
8922chocolates:04/01/26 01:19 ID:KDsamaJ1
チョコレートがある。

今日、妹の浅香がマリア像の前で渡してくれたチョコレート。
一つつまんで、手のひらで転がしてみる。
炒ったコーヒー豆をチョコでコーティングしたもの。
苦かった。
食べれば食べるほど口の中には苦さがつのった。
なぜ、浅香はこんなチョコをくれたのだろう。
確かに以前「あんまり甘いものは苦手」と言う話はしたことがある。
しかし、甘くないチョコレートのレシピなど他にも色々あるはずだった。
よりによって、こんなに苦いチョコをくれたのは何のためなのか。

時折、浅香が全てを知っているのではないかと恐ろしい想像に囚われる。
私に無邪気に甘えてくる、可愛い妹。
それでも、私の腕をとっているときでさえ、誰かを探すような仕草を見せる時がある。
もしかしたら、真純にその姿を見せ付けているのでないか。
思い過ごしかもしれない。
浅香が私たちのことに気がついて今の硬直した三角関係に終止符を打ってほしい、
そんな自分の勝手な願望が思わせているのかもしれない。
浅香が気付いているのであってほしいのか、気付かないままでいてほしいのか、分からなかった。
どちらであっても妹を欺いているに違いはないのだから。

気がつくと、手のひらにべったりとした感触。
知らずに握りしめていたのか、チョコレートが溶けて手の汗と混じって無残に滲んでいた。
中のコーヒー豆がちらりと顔を出している。

「…真純」
ぐちゃぐちゃになったチョコが想い人を連想させる。
私にチョコレートを渡せなかった真純。彼女は今、何をしているのだろう。
8932chocolates:04/01/26 01:20 ID:KDsamaJ1
もう、車の通りはずいぶんと減った。
じろじろと私を見つめる通行人もめったに来ない。
遠くの交差点で信号が変わる。それだけが時間が確かに流れている事を教えてくれた。

月を見上げる。冷たく私を見下ろす白い光。
さっき見上げた時から1時間近く経ったのかもしれない。
もう時計も見るのもやめていたから正確な時間はわからなかった。
もうすぐ終バスが来る。
そうしたら寧子さまに捧げる甘美なこの時間も終わるのだ。どうして時が刻まれていくのを目の当たりにできようか。

低いエンジン音がした。赤い行先表示。
終バスが来た。
ただし、リリアンから駅へのバスではなく、駅からリリアン行きのバス。
私の立っているのと反対側の車線に止まり、程なくして車体を震わせて始動する。

「真純」

あるはずのない声に、顔を上げる。
8942chocolates:04/01/26 01:22 ID:KDsamaJ1
「真純」
バスの中から彼女を見たときは目を疑った。
正門前で俯いて立っているちっぽけな人影。
寒さに身をすくめ、白々とした街灯に照らされた姿はどんなに遠くからでもわかった。

定期券を見せるのももどかしく、バスを駆け降りる。

「真純」
私が呼びかけると、彼女は小さく口を動かした。あまりの寒さで声が出ないのか、私の耳に届かない。
「真純」
道路を渡る。左右の確認などしてる余裕はなかった。
「真純!」
3度目の呼びかけは、悲鳴のようになっていた。駆け寄って、真純を抱きしめる。
もともと色白な彼女だが、冷たく身を固まらせている彼女はまさしく大理石のようだった。
「真純!!」
急いで手袋を脱いで、彼女の頬に当てる。身も凍る冷気が伝わってきた。
と、その手に温かい液体が流れる。
真純が泣いていた。
凍ってしまった自らを溶かすように、次々と涙が流れていく。
涙は私の手を伝って、袖口から二の腕までも濡らす。
「…さま」
寒さにひび割れた真純の唇が、涙に濡れて動きを取り戻した。
「寧子さま、寧子さま、寧子さまぁ…」
私の存在を確かめるように、幾度となく名前を呼ぶ真純。
「真純」
彼女の頭に手を伸ばし、そのまま胸に抱くようにする。
「寧子さま…ぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああ!」
後から後から涙が溢れて止まらない。
いつまでも泣き叫ぶ真純を、私もまたいつまでも抱きしめていた。
8952chocolates:04/01/26 01:24 ID:KDsamaJ1
「こんばんは」
「守衛さん、いませんね」

気がつくと、とっくにM駅行きの終バスは通過していたらしい。
駅行きのバス停は正門から少し離れたところにあるから、抱き合っていた私達は気がつかなかった。
もうタクシーしか交通手段は残されていない。
しかし、私達は携帯電話も持っていず、あたりに公衆電話もない。
仕方がないので、リリアンの敷地をぐるっと半周して夜間でも開いている通用口にやってきた。
そこならば守衛の詰め所があるので電話を借りよう。
そう思ってやってきたのだが、巡回にでも出かけているのか詰所内に人影はなかった。

「どうする?」
私の問いに小さく首をかしげる真純。
守衛が来るまで待とうか言おうとした時、真純が私の手を取った。

「せっかくだから、中、入りませんか」
8962chocolates:04/01/26 01:26 ID:KDsamaJ1
誰もいない敷地を二人で黙々と歩く。
真純はどこか行きたい所でもあるのか、自信に満ちた足取りで進む。
半歩遅れてついていく私。しもやけ真っ赤になった真純の耳が見えた。

どこをどうあるいたのか良くわからない。が、図書館の角を曲がると見覚えのある銀杏並木が現れた。
他の生徒達の前では並んで歩くことが許されなかった銀杏並木。それを今、私達は手をつないで歩いている。
まるでヴァージンロードみたい。ぽつりと呟くと、真純もちいさく笑った。
誰にも祝福されないヴァージンロード。二人で寄り添って歩く。

「ここです」
真純が立ち止まる。そこはマリア像の前。
真純がポケットを探る。真純らしい、落ち着いたセンスのよい包装の小さな箱が見えた。
マリア像の前で向き合って立つ。
冴えた光に照らされた真純の顔はいよいよ白く、その穏やかな顔はもう一つのマリア像のようだった。
「おそくなりましたが」
細く白い指が踊る。箱にかけられたリボンが、通り抜けた北風に一瞬だけ揺れた。

「ハッピー・ヴァレンタイン」
8972chocolates:04/01/26 01:28 ID:KDsamaJ1
差し出された箱。その包装紙やリボンの模様の一つ一つまでもがはっきりと目に入る。
私が浅香を連れて温室から出て行ってしまったため渡せなかったチョコレート。
でも、彼女は、どうしても今日学校で渡したかったのだ。
だから、正門前でいつまでもいつまでも、学校が閉まった後でさえ私を待っていたのだろう。
もしかしたら、私にチョコを渡すのは二の次で本当は待つという時間を過ごしたかったのかもしれない。
私が真純を待ったように、真純も私を待ちたかったのだ。

私はなんと罪深い存在だろう。
浅香を欺き、真純をこんな夜遅くまで寒空の下で待たせ、それでもなお自分の心が定まらない。
かといって、このチョコレートを跳ね除けることなど出来なかった。
手を伸ばす。かさりとした紙の感触。
ゆっくりと力を込める。箱を掴んだ。
私とは逆に、真純の指が箱から離れていく。チョコレートの授受は終わった。

「ハッピー・ヴァレンタイン」
精一杯の笑顔を作って言う。
真純の目から一筋の涙がこぼれた。
チョコレートの箱を脇に挟み、両手で真純の頬をはさむ。
真純が目を閉じ、心持ち顔を上げた。


唇が重なる。
月と、マリア様だけが私達を見ていた。
898名無しさん@ピンキー:04/01/26 01:31 ID:KDsamaJ1
あー、なんかエロは無理かも…。またもひたすら暗いし。
続きは多分書けません。

それではお目汚し失礼しました。
899名無しさん@ピンキー:04/01/26 01:46 ID:SbliGarW
>>898
いえ、お見事。
900名無しさん@ピンキー:04/01/26 02:29 ID:k/h6T1GU
>>898 いやー、素敵です。グッジョブです!
ジンときました。ありがとうございます。
なんかいいもの読ませてもらったなあ。
続きとは言いませんがまたゼヒ書いて下さい!

901名無しさん@ピンキー:04/01/26 02:34 ID:AmNysMzg
GJ!!
これまで思いいれのなかった二人だったのに。
よもやこれほど素敵に書かれるとは…!
感動しました。
902名無しさん@ピンキー:04/01/26 02:56 ID:6MZoxQ/f
>>898
す!すごい!ちゃんとコバルトの原典と同じ空気の二次創作モノになってる!
…なぜわざわざエロパロスレなどに投下をw
こういう陰のある繊細な文章は自分にはとても書けないので、ただ感心するばかりです。
しかも執筆速度もえらく早いですねー。ウラヤマシイ…。
903名無しさん@ピンキー:04/01/26 03:00 ID:XjWk/iRv
コバルト読まないとなぁ・・・
904名無しさん@ピンキー:04/01/26 04:46 ID:RicIamQu
元ネタわかれないのがくやしい…
905名無しさん@ピンキー:04/01/26 06:40 ID:6WlSDwlL
しかしコバルトを買うには百合姉妹を買う並みに抵抗が・・・
マリみて全巻買うのにも40キロ離れた本屋まで行った私には無理だTT
906名無しさん@ピンキー:04/01/26 07:16 ID:oJZpw8BN
そんなあなたにネット通販。
907名無しさん@ピンキー:04/01/26 17:36 ID:O+lc2Pfl
保全
908名無しさん@ピンキー:04/01/26 18:42 ID:lCXPu2CU
保全って、そんなに条件厳しいの?
半日書き込みなかっただけで、もうダメ?
909名無しさん@ピンキー:04/01/26 18:53 ID:Srcyf3Qf
>>898
うわー切ない…(;´Д⊂
すごく良いです。GJ!!
910名無しさん@ピンキー:04/01/26 19:10 ID:mWdmWt5g
うpローダーにある志x乃を読むと
もう原作の幸せそうな姿が見ていられない…_| ̄|○
911名無しさん@ピンキー:04/01/26 19:29 ID:IjQZkRH9
これ、しろしまくろのりからの転載だから削除した方がよくない?
勝手にタイトルも付けられてるし。
912名無しさん@ピンキー:04/01/26 19:33 ID:lCXPu2CU
あのさあ、そのうpろだの話だけど。
傘のやつの上から3つ(「黒色」のと「墨色」の2つ)って、マリみてSSサイトさんのSSじゃん
(白ファンの人なら一度は行ってそうなところ)。
書いた本人さんがここにうpってくれたんならいいんだけども、なんかそうじゃないっぽいよな。
(本人さんだったらごめん)。

勝手にうpるのもアレだし、おまけにタイトルまで変えてるのってどうよ。
あのSSが好きで、ここにうpったのかもしれないけどさ。
おまけに「傘」なんて付けたら、「灰色の日傘」さんのシリーズかと思われちゃうじゃん。
それって日傘のshino氏にも、サイトの方の管理人さんにも失礼じゃないのか?
913名無しさん@ピンキー:04/01/26 19:35 ID:lCXPu2CU
>>911
う・・・書いてる間に。
嫌な話題でかぶってしまいましたわ。
ごきげんよう、お姉さま・゚・(つД`)・゚・
914名無しさん@ピンキー:04/01/26 19:36 ID:wmU/wjmU
>911
うぷろだの「黒色の〜」のこと?
とりあえずしろしまくろのりの管理人さんが対処してくれないとなあ。
本人さんがわざわざうぷするとは思えないし。

通報したほうがええんちゃうか。(BY大阪)
915名無しさん@ピンキー:04/01/26 19:41 ID:lCXPu2CU
しろしまくろのりの管理人さんが対処って、
うpった香具師がさっさと削除するべきだろう。
ここの住人なんだろうし、早くこの一連の書き込みを読んでくれることを祈る。

勝手にうpった上に削除キー入れてないとかのマヌーなんだったら、
うpろだの中の人が削除するべきではないのか。
916名無しさん@ピンキー:04/01/26 19:48 ID:W58hRauo
うpろだのしろしまくろのりのSS削除されたみたいだよ。
うpした香具師、やっていいことか悪いことかくらい考えてからやれっての。
917名無しさん@ピンキー:04/01/26 19:58 ID:BDd0EhYp
では気を取り直して次の職人を待とうじゃないか
918名無しさん@ピンキー:04/01/26 20:56 ID:NxV70ABZ
>しろしまくろのり
ごめん、ググっても出てこない。
よければリンクか、すげぇ解りやすい検索キーを教えてくれー。
919名無しさん@ピンキー:04/01/26 21:02 ID:lCXPu2CU
>>918
へたれっちのサイトから行ける。
920紅の媚薬:04/01/26 22:16 ID:JCv8RtM5
制服のまま自分の部屋のベッドに腰掛け、祐巳は軽くはぁ、とため息をついた。
お姉さまったら、可愛い妹をこんな状態で放り出すなんて。
身体の奥が激しく疼きはじめるのを感じながら、祐巳はほんの
1時間前、学校での出来事を思い返していた。

−はっくしゅん。
祐巳のくしゃみが響き渡る。そこは通称、薔薇の館。
芳しい紅茶の香りが包み込む中、向かいに座っているお姉さまが口を開いた。
「はしたなくてよ、祐巳。せめて口を手で押さえなさい」
「ひゃい。すびばせん、お姉さま」
お姉さまの前でこんな醜態をさらしてしまうなんて。風邪のばか。
祥子が差し出したティッシュをありがたく受け取りながら、
祐巳は軽くわが身を恨み、ちん、と鼻をかんだ。
そんな姿に祥子はしょうがないわね、と呟きながらも
可愛い妹の世話をやくのはまんざらでもない様子。
その顔には微かに笑みさえ浮かんでいるのであった。

「あ、お姉さま。紅茶、入れ直してきます」
「いいから、あなたは座ってらっしゃい」
「でも、」
言いかけた祐巳を祥子が制した。
「確か戸棚の中に風邪薬があったはずなの。待ってらっしゃい」
921紅の媚薬:04/01/26 22:17 ID:JCv8RtM5
椅子をすっと引き、立ち上がる。こんな時まで優雅なのだ、うちのお姉さまは。
戸棚を開く後ろ姿に見とれながら、鼻詰まりのぼぉっとした頭で
誰彼ともなく自慢したい気分になる。そんな幸福感いっぱいの祐巳には
この後何が起きるかなんて想像もつかなかったのだ。

さて、ほどなくして戻ってきた祥子の手には
水の入ったガラスのコップと、風邪薬が2錠。
コップを差し出し、祐巳に1錠飲ませる。残りの1錠は−。
「私も風邪ぎみなのよ。ひとついただいておくわ」
そんなわけで、祥子の中へ。目をぱちくりさせて聞く、祐巳。
「お姉さま、そんな普通に売ってるようなお薬・・・飲んでいいんですか」
「え?」
「だって、お姉さまだったら、かかりつけのお医者様がいて
もっと高そうなお薬、飲むんだろうと・・・思っ・・・て・・・」
何だかお姉さまの表情が怒っているような気がした。いけないことを
聞いてしまったようで、思わずだんだん小声になる祐巳だった。
「馬鹿ね」
そんな祐巳の耳元に顔を寄せ、祥子はささやいた。
「おそろいよ」

だが、この時まだ二人は気づいていなかったのだ。
それは、風邪薬なんかではなく。
聖さまが置いていった、媚薬だということに。
922名無しさん@ピンキー:04/01/26 22:25 ID:JjHZwCYE
媚薬萎え
923名無しさん@ピンキー:04/01/26 22:30 ID:pc3VKHOe
媚薬ハァハァ(*´д‘)
924名無しさん@ピンキー:04/01/26 22:32 ID:A/ala7p8
>>898
855でつ。GJ!
たぶんこの二人エロになると激しく暗くなる気がするからこれくらいが良いかも。
925名無しさん@ピンキー:04/01/26 22:49 ID:2oJl6VNt
アニメみて、エロパロスレあるかなーとおもってきてみたんだけど
知らない名前がちらほらあったので
原作を購入した私をお姉様がたは許してくださるでしょうか・・・
926名無しさん@ピンキー:04/01/26 23:18 ID:O+lc2Pfl
>>220
媚薬イイ(*´Д`)!!
続きをお願いします
927名無しさん@ピンキー:04/01/27 00:45 ID:P9cveQ4B
すみません、ここに何か作品投下してもらえないでしょうか?
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1074534222/l50
928last_chocolates:04/01/27 00:49 ID:2CFTGcvO
897の番外編です。
続きは書けないといいつつも妄想が止まらない。
9293rd_chocolates:04/01/27 00:50 ID:2CFTGcvO
チョコレートがある。

お姉さまに渡したチョコの残りがこうしてダイニングテーブルの上で山になっている。
ゆうべは大変だった。
お母さんが用意してくれたコーヒー豆を炒って、がんばって全部コーティングした。
そうしたらお母さんに怒られてしまったのだ。
お母さんは、私がコーヒー豆を使い切ってしまうなんて思っていなかったらしい。
麦チョコじゃないんだから、そんなに大量に作っても食べれれるもんじゃない、全部食べたら体に毒よと言われてしまった。
むっとしたが、自分で一つ食べてみて納得した。苦くてとても沢山は食べられない。
仕方がないので急遽別の袋を用意し、可愛いラッピングで量が少ない分をカバーした。

一つつまんで、口に放り込む。
甘さが口に広がるが、噛むとすぐに私には強すぎる苦味が舌を支配した。
なんでこんなに苦いものを作ってしまったんだろう。
家にあったお菓子のレシピ本をめくっていて、たまたま目に付いたからこれにしたはずだった。
お姉さまは甘いものがあんまり好きでないから、大人向けお菓子のページから採ったのだ。

だけど、本当にそうなんだろうか。
甘さ控えめのレシピなら、他にいくらでもあった。
よりによって、本の一番後ろにあった一番苦いものを選んだのはなぜなんだろう。
わからない。わからなかった。
またも一つ食べる。もう一つ、もう一つ。
頭痛がするほどの苦味に襲われる。
それでも手は止まらない。涙が出た。
ぽろぽろと涙をこぼしながら、私は両手で次々とチョコレートを貪った。
9303rd_chocolates:04/01/27 00:52 ID:2CFTGcvO
「浅香ちゃん?」
私の様子がおかしいのに気がついたのだろう、お母さんがリビングから顔を出した。
「…何してるの!」
お母さんが飛んできて皿を取り上げる。
それでも私は手を伸ばして鷲掴みにすると、一気に口に放り込んだ。
むりやりに噛み潰して飲み込む。味覚はとっくに麻痺していて、味なんかわからなかった。

とうとう体が受け付けなくなったのだろう。飲み込んだ瞬間、猛烈な吐き気に襲われた。
トイレまで走っていって便器に顔を突っ込む。
吐いた。
涙で滲んだ視界に濃紺の何かが広がっていく。
戻しても戻しても、いつまでたっても吐き気は治まらない。
げえげえと呻き続ける私の背中を、いつの間にかお母さんが撫でてくれている。
「大丈夫?」
戻すものを全て戻してしまうと、ようやく息がつけるようになった。
まだ吐き気は残っているが、あまりに心配そうなお母さんに無理してうなづいてみせる。

遠くで電話が鳴っている。
お母さんは私の様子を窺い、ひとまず大丈夫だと判断すると「すぐ戻るから」といってトイレを出て行った。
お母さんの話し声が高く低く頭に響く。
激しく胃を収縮させている体とは別に、心はどこかぼんやりと周りの様子を捉えていた。

ぱたぱたとスリッパの音がする。お母さんが戻ってきた。
お母さんはコップに注いだ水を差し出し、口をゆすぎなさいと言ってくれた。

「今ね、浅香ちゃんのお姉さまからお電話があったのよ。チョコレート、ご馳走さまって」
9313rd_chocolates:04/01/27 00:52 ID:2CFTGcvO
その瞬間、あれだけ私を苛んだ吐き気がぴたりとおさまった。
代わりに、涙が滝のように溢れてくる。
「いま、浅香は具合が悪いですからって伝えておいたんだけど。…ちょっと浅香ちゃん、浅香ちゃん?」
お姉さまのほうから電話をくれることは滅多にない。いつもは私からするのに。
それなのに、今日は電話をくれた。チョコレートのお礼を言うために。


お姉さま、大好きなお姉さま。
まだ、あなたを好きでいていいですか。
まだ、あなたを嫌いになれなくていいですか。


トイレの床にしゃがみこみ、私は声を上げて泣いた。
932名無しさん@ピンキー:04/01/27 00:54 ID:2CFTGcvO
えろのほうも書いてますが…うっかりファイルが消えちまいました。
えろのほうはまた後日。
933名無しさん@ピンキー:04/01/27 00:59 ID:GsyzjzCL
ゲロゲーロ
934名無しさん@ピンキー:04/01/27 01:07 ID:4D6a87VP
何っ、あんなまずいモノ食わしたのか!?


…でもキュンとしますた!
GJ!!
935名無しさん@ピンキー:04/01/27 01:20 ID:Y0haIkNq
こういうのに弱い……(;´д⊂)
936名無しさん@ピンキー:04/01/27 01:47 ID:tQseD6fk
>931
う、鬱だ・・・ でも面白かった。で、でも鬱・・・ああ、浅香たん・・・鬱鬱欝
937『さっちゃんはね』:04/01/27 01:48 ID:1xlS4kKJ

『ウァレンティーヌスの贈り物』の宝捜しイベントの後、
薔薇の館から帰る祥子と祐巳、の場面から始まります。

長い上に、良作の直後への投下となり恐縮ですが、
バレンタインスペシャルということでご容赦いただけると嬉しく思います。

「びっくりチョコレート」で祥子が食べたのは
「当たり」だったのか「ハズレ」だったのか、
色々な読み取り方があるようですが、
本作で「ハズレ」だったとして物語を起こしています。

柏木嫌いな方はご注意ください。
メール欄は「sage VSachiko」にしています。
VはバレンタインのVです。決してビクトリーではありません。
938さっちゃんはね 1:04/01/27 01:48 ID:1xlS4kKJ

「あ、そうだ……お姉さま」

ちらちらと雪が舞う、薔薇の館からの帰り道。
祐巳は言わなければいけない事に気付いて、祥子さまを見上げた。

「何かしら?」
「あの……さっきのチョコレートなんですけど……」

白薔薇さまへの悪戯心から用意した、
見た目はいいのだけど口が曲がる程凄い味のチョコレート。
失敗作のチョコレート。
それを間違えて祥子さまに差し出してしまい、
結局本物のチョコレートと共にばら撒いてしまったのだ。
咄嗟に、当たりとハズレのある「びっくりチョコレート」だ
なんて言ってしまったけど、
祥子さまはハズレのチョコを食べながら
「おいしい」なんて言ってくれた。

「凄く、まずかった……ですよね?」

でも、祥子さまは首を振った。

「おいしかったわ」
939さっちゃんはね 2:04/01/27 01:49 ID:1xlS4kKJ
「いえ……あれは……」

歩きながら、祐巳は全てを話した。
悪戯心からとはいえ白薔薇さまにチョコを用意したことも、
ちょっとだけ迷ったけど隠さずに話した。
祥子さまは祐巳のしどろもどろの話を、最後まで黙って聞いてくれた。

「だから、あれがおいしいはずはないんです。
 無理に誉めていただくなくても、いいんです」
「祐巳……」

祥子さまは祐巳のリボンに、撫でる様にそっと触れた。

「今の話を聞いて、私の感想が間違っていなかったことがわかったわ」

こんなに優しい顔の祥子さまは、始めて見たかもしれない。
祐巳はそう思った。
940さっちゃんはね 3:04/01/27 01:50 ID:1xlS4kKJ

深夜の屋敷、厨房に佇む私を見て、お母様は珍しく怒った。

「今日はもう、お休みなさい」
「でも、お母様……」
「祥子さん、部屋に戻ってお眠りなさい」

お母様は怒鳴ったりしない。
ただ、許せない事は絶対に譲ってはくださらないのだ。

「でも……でも、明日は……」

目の前の『物』を見て、私は涙が出そうになった。
この時間までかかってできたことは、
見た目だけまともになった『チョコレートらしきもの』。
明日は……いや、もう日付の上では今日は、2月14日だった。

料理やお菓子作りについて習ったことはある。
でも習ったものをそのまま作るのでは納得できなかった。
……それが間違いだったのだろうか。
941さっちゃんはね 4:04/01/27 01:50 ID:1xlS4kKJ
「祥子さん」

お母様はもう一度私の名を呼んで、髪を撫でてくれた。

「頑張ったわね」

お母様は私の扱い方を分かっていらっしゃる。

私は、お母様から身を引き剥がす様に踵を返し、
厨房を後にした。

「お休みなさいませ……っ」
「お休みなさい」

涙を見られないように、私は部屋へ駆け込んだ。
悔しくて悲しくて今夜は眠れないだろうと思っていたのに眠ってしまったのは、
まだ中等部の3年生だったからだろうか。
それとも、今の私でも眠ってしまうくらい、疲れていたのだろうか。
942さっちゃんはね 5:04/01/27 01:51 ID:1xlS4kKJ
翌日、バレンタインデーの朝、
昨夜の惨状はどうなっているだろうかと心配になって、
早めに身支度を整えて厨房へと足を向けた。

おそらく厨房勤めの使用人たちに手間を掛けさせてしまったことだろう……
朝の慌しい時間に。情け無い気持ちで一杯だった。

でも、厨房の扉を開けて、私は呆然とさせられることになった。

「おはよう、祥子さん」

お母様が朝食の前の時間に厨房にいる。
それもそれで、いつもでは見られないことなのだが、
それは私を塩の像の様にしてしまった原因ではなかった。

「やあ、おはよう」
「ど、どどどどどどど……」
「今週出なければいけないパーティは建設業界かい?
 大変だね、さっちゃんも」
「違います! どうして……優さんが……」
「義叔母様から朝のお茶に呼ばれたのさ。
 いいお菓子があるってね」
943さっちゃんはね 6:04/01/27 01:52 ID:1xlS4kKJ
柏木優さんは笑って調理台の上のティーカップを指差し、
それから『それ』をまた一つまみ、口に入れた。

「そ、それは……」
「うん、これは何なんだろうね。
 時節柄、チョコレートのような気もするけど」
「だ、だめっ! 優さん、それは食べられるようなものでは……!」

昨夜私がそのままにしておいた失敗作の『チョコレートらしきもの』。
それを優さんが食べているのだ。なぜか、朝から、私の家の厨房で!

「べつに食べて体を壊すようなものは入れていないでしょう?」

お母様が口元に手を当てて笑う。

「そういう問題ではありません!
 優さん、すぐに吐き出してください。
 その……食べられるような味ではないはずだから……」

自分で言いながら、また情けなくなった。
事前に思い描いていた計画では、自信を持って優さんに贈れるはずだったのに……。
944さっちゃんはね 7:04/01/27 01:52 ID:1xlS4kKJ
「そうかなぁ」

でも、優さんは首を傾げて、また一口『それ』を食べてしまった。
眉一つ動かさずに優雅な仕草で紅茶を含む。

「おいしいよ」

「そんなはず、ありません!」

思わず私は怒鳴ってしまった。

優さんがお母様に頼まれて、義理か、
そうでなければ慰めや同情で言っているのだと思った。
それがどんなに私を傷付けるものか、お母様も彼も分からないのだろうか。
目の前でゴミ箱に放り込まれた方が、よっぽどマシだと思った。

「いや、おいしいよ」
「馬鹿にしないで!」
「うーん……」

優さんは困った様な顔をして、また紅茶を一口飲んだ。
お母様がおかわりを淹れている。
やはりおいしくないのだ。紅茶で流し込んでいるのだ。
945さっちゃんはね 8:04/01/27 01:53 ID:1xlS4kKJ
「さっちゃんはね」

優さんが笑った。我慢しているはずなのに。

「結果ばかりを見過ぎだよ。
 表に出るものばかりが全てじゃないんだ。
 『これ』さ、凄い味だよね、確かに」

改めて言われて、私は俯いてしまわずにはいられなかった。

「でもさ、世間一般に言われている『おいしいもの』の中に
 さっちゃんが食べられないもの、多いよね」
「それは……まあ……
 そ、それが何の関係があるの!?」
「おいしいかどうかなんて、食べる人が決めることだろう?
 これは『おいしい』よ。僕にとってはね。
 義叔母様にとってはどうか分からないけど」
「私は遠慮しておくわね」

満面の笑顔で、娘の作ったものを切り捨てないでください、お母様……。
いつもマイペースなお母様に、思わず心の中で溜め息をついてしまった。
優さんの言葉は続いたから、すぐにそちらに意識を戻さずにはいられなかったのだけど。
946さっちゃんはね 9:04/01/27 01:54 ID:1xlS4kKJ
「さっちゃんが、僕のために一生懸命作ってくれたチョコレートなんだろう?
 おいしいよ。
 結果として甘いか辛いかなんて問題じゃないね」

その言葉を聞いて、もう一度、私は塩の像になってしまった。

お母様がおかわりのティーカップを差し出しながら言う。

「さあ、今朝のところはこのへんにしておきましょう。
 二人とも学校に送れてしまうわ」
「そうですね」

その紅茶で最後のチョコレートを喉に流し込み、
優さんは調理台の片隅に置いてあった鞄を取り上げた。
花寺学院高等部の制服姿だから、
そのまま登校するつもりで来たのだろう。

「では、ごちそうさまでした。
 さっちゃん、ありがとう」

私の頭をポンと叩いて、優さんは出て行った。

お母様は何も言わずに、微笑んで厨房を出て行った。
私が、朝から泣いて目を赤くして学校に行かなくてもいいように、
気を遣ってくれたのだろう。
947さっちゃんはね 10:04/01/27 01:54 ID:1xlS4kKJ

「当たりのチョコレート、床に落ちなかった分があるでしょう?
 そっちも食べてみたいわ」

リボンを直してあげてからそう言うと、
あたふたと祐巳は鞄から箱を取り出した。

「今度は間違えていない?」
「だ、大丈夫です!」

クスクスと笑う私の唇に、祐巳がトリュフチョコを入れてくれた。
口の中でゆっくりと転がす。

「……おいしいわ、とっても」

最高の笑顔を見せる祐巳に、
その手の箱から一つチョコをつまんで、唇に入れてあげた。

甘い甘いチョコレート。
祐巳はますます幸せそうに、私の腕をギュッと抱いてくれた。
948さっちゃんはね 11:04/01/27 01:55 ID:1xlS4kKJ
あのバレンタインデーから間も無く、
優さんは私に「あの告白」をした。
だからあれ以来、私はチョコレートを作っていない。

昨年、チョコレートを渡そうとして来た人たちにきつく当たったのは……
今思えば、あんな告白が無ければ優さんに、
今度こそはおいしいチョコレートを贈れていたかもしれないのに、
という思いが含まれていたのかもしれない。

お姉さまに、そして何より祐巳に会って、私は変わったと思う。
思い出すのも辛かったあの日の事を、
淡くて温かい思い出として、今日、振り返ることができている。

優さんは言った。「表に出るものばかりが全てじゃないんだ」と。

あの日のあなたの言葉の、表に出ないものは何だったの?
舌に感じる味ではない、篭められていた気持ちは何だったの?

今はまだ、よく分からない。
でも、全てを話してくれる日を待っています。
いえ……私なりに、探してみます。
私はもう、一人ではないのだから……きっとできると思います。
949さっちゃんはね 12:04/01/27 01:56 ID:1xlS4kKJ

家に帰り、自分の部屋の鏡の前でもう一回だけ
幸せいっぱいの顔をしてみてから、台所へ急いだ。

「……って、祐麒、何やってんの!?」
「あー、お帰り」

夕食の用意の邪魔にならない程度に、
祐巳の戦場跡は隅の方に寄せられていた。
お母さんに、帰ってからちゃんと片付けるから、
片付けまで自分でやらせて、と話しておいたのだ。

でも、その古戦場を前にして、
祐麒が椅子に座って……余った失敗作を食べている。

「何食べてるのー!?」
「いや、午後体育あったから、腹減ってたんだ。
 今日、残ってたってことは、別に処分しても良かった分てことだろ?」
「で、でも……それ……」

味がいいものは当たりチョコに、
味は凄いけど見た目はいいものはハズレチョコになった。
だから残っているのは、味も見た目も凄い『チョコらしきもの』なのだ。
950さっちゃんはね 13:04/01/27 01:56 ID:1xlS4kKJ
「祥子さんに渡せたか?」

唐突に聞かれて、祐巳は顔を真っ赤にするという、明確な返事をしてしまった。

「おいしいって、言ってくれただろ?」
「うん……あ、でもね、祥子さまに持って行ったのは、そんなのじゃないんだよ」
「そうなのか……まあ、でもこれ持って行っても、
 祥子さんの感想は同じだったと思うけど」
「……何で分かるの?」

祐麒はもう一口『それ』を食べてから、言った。

「祐巳が一生懸命作ったって味がするから、かな」

瞬き二つ。

「……何ヘラヘラしてんだよ」
951さっちゃんはね 14:04/01/27 01:57 ID:1xlS4kKJ
「……ねえ、祐麒は今日、チョコ貰えた?」

テーブルに突っ伏す祐麒。

「……男子校生をいじめて楽しいか?」

ちょっと可哀相な質問だったかも。

「じゃあさ、来年、祐麒にもチョコ作ってあげる」
「そ、それは勘弁してくれ……」
「何で? ちゃんと成功したのにするよ?」
「唯一貰えるチョコが姉からの手作りって……
 それがどんなに悲しいことか分かるかっ」

来年のバレンタインデーも、幸せな日になりますように。

「いいって、いいって」

祐巳はマリア様に祈った。

「良くなーい!」

この祈りが届きますように。
この笑顔が届きますように。
952『さっちゃんはね』 ◆RljEic8umg :04/01/27 01:58 ID:1xlS4kKJ

以上です。

チョコ欲しいなぁ……
聖さまがチョコくれないでしょうか。
コンビニの店頭で、思い付いた様に
30円のチョコ買って投げてくれるだけでもいいんですが……

950にかかってしまったので、
不慣れですが次スレ立てさせていただきます。
953名無しさん@ピンキー:04/01/27 02:11 ID:mHRoQkTt
おいおい、ここはエロパロ板だぜ?
エロはおろかキスシーンさえないSS載せてどうすんだ。
全く、いい加減に……。
いい加減に……。

サッチャン(;´Д`)'`ァ'`ァ……。
954 ◆RljEic8umg :04/01/27 02:12 ID:1xlS4kKJ
次スレです、お姉さま。

マリア様がROMってる〜エロニーブルー〜
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1075136907/

>>953
あ……エロ忘れてた……
955名無しさん@ピンキー:04/01/27 02:16 ID:fpMiVhxt
祐麒タソハァハァ

でも、貰ってそうだよなぁ>祐麒
956名無しさん@ピンキー:04/01/27 02:24 ID:mHRoQkTt
>>954
新スレ乙津。

まあ、この話にエロ挟むのは至難でしょう。
「紅薔薇さま」でも「お姉さま」でも「お嬢さま」でもない、
ただの「女の子」のサチャーンが読めたので、漏れ的には極めて満足ッス。

あと、スグル王子カコイイ。
彼の「他人の気持ちを考えない」ってのは、やっぱポーズのような気がする。
957名無しさん@ピンキー:04/01/27 02:31 ID:+eAduTq2
>>938-951
「塩の像」…「ロトの妻」ですか!?。
958名無しさん@ピンキー:04/01/27 04:14 ID:hoPG00uc
なんだかな〜
959名無しさん@ピンキー:04/01/27 04:50 ID:DBCzzaK1
中学生の祥子さま(;´Д`)ハァハァ
下心なしにいつもの自信満々の姿で素敵な事言ってのける王子も(;´Д`)ハァハァ

他のスレの非エロSSはてんでだから
たまにはいいんじゃないかしら


960名無しさん@ピンキー:04/01/27 06:37 ID:312K/s5Y
>他のスレの非エロSSはてんでだから

余計なこと言うんじゃない。
961名無しさん@ピンキー:04/01/27 07:18 ID:FS2DQckZ
というか、こんなの祥子さまじゃない
962名無しさん@ピンキー:04/01/27 08:24 ID:TlEHrdvG
まあ、そうだな
963名無しさん@ピンキー:04/01/27 09:49 ID:J+HF+T7K
やっぱり、漏れの優はカコイイな
964名無しさん@ピンキー:04/01/27 10:29 ID:+pzahYX4
いい話だった。ちょっと感動した。

しかし俺の中で優王子株が上がってしまって困った。
ダメだダメだ、好きになっちゃダメだ。おおおおお・・・。
965名無しさん@ピンキー:04/01/27 11:37 ID:v5BFkZif
>「紅薔薇さま」でも「お姉さま」でも「お嬢さま」でもない、
ただの「女の子」のサチャーンが読めたので

それはもう祥子様ではない。
966名無しさん@ピンキー:04/01/27 12:24 ID:V2DJ536V
令×祐麒の人、続きマダー?
967名無しさん@ピンキー:04/01/27 13:22 ID:OiWmghnY
こんなの柏木じゃない
968名無しさん@ピンキー:04/01/27 13:41 ID:b8Z1fWYS
けどなんか素でしそうな感じがする。
柏木の中の人も大変だな
969名無しさん@ピンキー:04/01/27 18:55 ID:U5rrgf05
そろそろスレまとめの中の人が来ないかなぁ〜。
980ぐらいにまとめてくれたら最高だなぁ〜。
970名無しさん@ピンキー:04/01/27 19:06 ID:JCen9GqL
烏賊の人召還sage
971スレ9まとめ・1:04/01/27 19:54 ID:4r/dNHAA
カッコ内はメール欄・コテハン・通称(敬称略)
スレまたぎのSSについては、自己申告のあるもののみ過去スレのレス番を補記。


>20-25、>155-159、>255-261、>441-449、>549-554 「寝台列車」(現白)スレ7-680より

>38-47 「黄薔薇の○○○○ごっこ」

>56-57、>179、>181-182、>277、>286-288、>469-471 「黄色い薔薇」(黄薔薇)

>71-74、>133、>189-190、>312-313

>91-94 (スレ8-828の続き)

>97 「D・V・D!」

>119-123、>223-232 (shino)

>136 (流行に乗ってみた)

>150 「詩(祥子様)」(himo)

>173 「妄想ショートショート」
972スレ9まとめ・2:04/01/27 19:57 ID:4r/dNHAA
>202

>268-271、>386-390、>616-620 「前紅」

>281

>300-301、>330-332、>414-415、>456-460 「長き夜の−IF−」(キモノ)

>484、>670-678 「長き夜の−IF(聖さま編)−」(キモノ)

>341-343、>653、>784-787 「新旧山百合会引継ぎ研修」(himo)

>348-356 (shino)

>400 「ソフト祐志」

>428-436 (夜宵・suicidemind)

>463-466 (himo)
973スレ9まとめ・3:04/01/27 19:58 ID:4r/dNHAA
>492-494 「昨日の敵は今日の姉?」

>502-511 「リバーシブル」

>516 「志摩子さまがみてる」

>573-586 「冬の風鈴」(fuurin)

>697-698 「忘れ物」

>713-714 「音声のみでお送りします」

>760-775 「灰色の日傘」(grayparasol)いと蜜(後)の157からの続き

>800-804

>833-834

>891-897 「2chocolates」(shino)
974スレ9まとめ・4:04/01/27 19:58 ID:4r/dNHAA
>920-921 「紅の媚薬」(miha)

>929-931 「3rd_chocolates」(shino)

>938-951 「さっちゃんはね」(VSachiko)
975まとめ:04/01/27 20:03 ID:4r/dNHAA
まとめの需要があるか分からなかったので、今回は用意してませんでした。
急いで作ったので、ミス・漏れがあったら申し訳ない。
名前欄に入っているものは、基本的にタイトルとして扱っています。

あと連載ものの場合は、投下の前にでも前回のレス番を書いておいていただけると
非常に助かります>職人さま方
(まあ次スレもまとめをやれるかは分からないのですが……)
976名無しさん@ピンキー:04/01/27 20:28 ID:GsyzjzCL
誰か烏賊の人の職人データ書けw
977名無しさん@ピンキー:04/01/27 20:57 ID:V/CGwzjm
イカって何? どういう話?
978名無しさん@ピンキー:04/01/27 21:07 ID:2RRxKlQK
まとめ、おつかれでっす!
979名無しさん@ピンキー:04/01/28 00:45 ID:25nAtoeU
「…ってなもんで、どう?どうっ?」
「…どうって言われても…なにそれ」
あれ、令ちゃんったらもしかしてヒいてるの?
「由乃さんって、いつも面白い事考えてるのね」
…志摩子さんはにっこり笑ってそう言ってくれてるけど、
その目の奥には明らかに違う意図が込められてるような気がするのよね。
「由乃さんって時代劇趣味だけじゃなくって…」
な!なにさ。祐巳さんまでそんなタヌキが呆れたような顔で私を見てっ!きーっ!
「じゃあ、そろそろ議題に取りかかるとしましょう」
祥子さまに至ってはなにも聞かなかったことにしてるっぽいし!?
「…だからさ、次の秋の学園祭の出し物はこんなのどうかなー。ってちょおっと思っただけじゃないの」
あまりにも邪険な皆の反応に、私は悔しくなって口を尖らせてすねてみた。
なによ。毎年毎年『シンデレラ』だの『椿姫』だの『金色夜叉』だの『岩窟王』だの、
そんな地味なお話じゃつまんないって思っただけじゃない!
「…ああ、でもそういうのって意外で、もしかしたら受けるかもしれませんね」
「え?そう思う?さすが乃梨子ちゃん。話せるわねえ」
よく言った!私は彼女がリリアンの空気に芯まで染まりきっていないのを、この時ばかりは歓迎した。
「ええ。私も実はやってみたい劇のアイデアがありまして」
「へえ?なに?なんなの?」
私はすっかり嬉しくなっちゃって、乃梨子ちゃんのそのアイデアとやらを聞いてみることにした。
「観る人が親しみやすいように、漫画を下敷きにした劇なんてどうかと思うのですけど」
あれ。それ、もしかしてナイスアイデアじゃないの?
見ればその乃梨子ちゃんの言葉に、皆の視線が集まっている。
「なるほど。考えたわね。それで何をやるの?…『ベルばら』とか?」
「…はい。たとえば私が好きな『火の鳥』の鳳凰編なんて、ロマンティックでいい話だと思うんですけど」

…それって大仏建立の話じゃん。出来るかっ!と、私は心の中で即座に突っ込んでみた。
(オチまで弱い)
980名無しさん@ピンキー:04/01/28 00:48 ID:25nAtoeU
がーん。序文が投稿されてないじゃんw
>>979の前にはコレが入るハズだったんですよー!

しまづよしのは ふだんはとってもおしとやかな おんなのこ
でも だいすきなれいおねえさまに ピンチがせまったときには
リリアンのまもりねこ ゴロンタからもらった まほうのロザリオで
がくえんをまもる まほうのプティスール・ゴーゴーよしのんにへんしんするぞ!
「ロサ・フェティダ・アン・ブゥトン・リリアンパワー!」
れいおねえさまに かってにちがづく ワルいヤツはゆるせない!
981名無しさん@ピンキー:04/01/28 04:40 ID:nTjsXp+Y
うを、SS読んでたら勝手にアニメの声に変換されちまうよ!


由乃以外だけど…
982969:04/01/28 05:29 ID:VJP9DxSG
>975
リクエストにお答え戴きありがとうございます。
前々スレの時も「〜ありがたいことだがどの職人さんが〜」に答えてもらったのにまたお願いしてしまいました。
連載物には前回のレス番を書くように努力します。(忘れなければ)
983名無しさん@ピンキー:04/01/28 17:03 ID:RRZAqz/W
>>977
昔埋め立てに投下された異色作。本当に烏賊がでてくるよ(w
読みたかったら保管庫にゴーだ。
984名無しさん@ピンキー:04/01/28 17:05 ID:BJHfbTAA
そのおかげで、埋め立て時期になると毎回のようにイカをキボンヌする香具師らが現れるという
いわくつきのSSなのじゃ。
985(詩)いばらの森前:04/01/28 22:02 ID:dj80Avr+

いばらの森とそれを書く直前の
須賀星の心情をポエム仕立てで投下します。
メール欄は himo sage でよろしくお願いします。
986(詩)いばらの森前1:04/01/28 22:05 ID:dj80Avr+

半世紀近く前
私は彼女に対する想いに気付き吐き出した
伝えた心は受け止められ
幸福な日々が生まれた
穢れを知らない乙女2人
不器用なほど相手を欲した

マリア様の庭
旅立つ2人
二度と戻れぬことを知りつつ
死という甘美な魔手に絡めとられた
夜の森、手を取り歩く
街の明かりを避け
奥へ、奥へと・・・
ただ相手のことを想う

987(詩)いばらの森前2:04/01/28 22:07 ID:dj80Avr+

森の泉の湖岸に座り
小さき粒を取り出して
互いの口へと交互に運ぶ

一つ、二つ・・・
十を数えるころ
抱擁を交わし口移しにて嚥下した
月明かりが1つとなった2人を照らす
禁忌の恋人を祝福するように

愛の言葉を囁き
このまま離れないと誓った
けれどあなたは永遠の眠りにつき
私は、半身を失った

重き十字架を心に背負い
彼女の分も生きてきた
激動の時代、
どんな苦痛もあなたを失った
悲しみに勝るものはなかった
988(詩)いばらの森前 終了:04/01/28 22:09 ID:dj80Avr+

残された時間も短い
彼女と再会の日が迫っている
心の封印を解き放ち
いばらの森を書き綴る

誰か知らないけど
同じ想いを抱えている乙女達
私達と同じ過ちを繰り返さないでほしい
懺悔と祈りを込めて
この物語を捧げる
989(詩)いばらの森前:04/01/28 22:29 ID:dj80Avr+

カホリへ愛を込めて須賀聖


と〆ればよかったかも・・・。
詩が嫌いな人はスルーしてください
990名無しさん@ピンキー:04/01/28 22:49 ID:4M2nSYbU
職人の男女比率ってどんなもんなのかなぁ。
HP持ってる4人は全員男かな。1人女のような気もするが……。
991名無しさん@ピンキー:04/01/28 23:07 ID:jkRI0afo
前も話題になったね。
すまちこん氏は女性だと判明したけど、今の所他に確認できた人はいないし。
大体男女比は4:1ぐらいなんじゃないかと妄想。
あと偏見だけどのりしまは男多そう、黄色は女性多そう。
992名無しさん@ピンキー:04/01/29 00:26 ID:qwgdxazS
ここを見るようになって、初めてSSってものが楽しいとオモタ。
書きたい気持ちすらうずいてきたよ。
993(詩)祐巳さん:04/01/29 00:26 ID:5EITJ/No
>>150
化石レスですみません。感動しました。
下手ですが私も詩を作ってみました。
お目汚し失礼します。

----------------------------------------

不思議なご縁で巡り合えたお姉さま
奇しくもそれが全ての始まりでした

戯れ言と思われるかもしれませんが
私は本当にお姉さまのことが好きです

優雅に舞う祥子様はとっても綺麗で
身も心もとろけそうなほどステキでした

頑固なまでに信念を貫かれるお姿に憧れ
澄んだ瞳に見つめられるだけで恋焦がれ

気持ちが昂ぶるのをおさえきれない

できることなら ずっとこのままでいられるなら
すべてを失ってもかまわない
994名無しさん@ピンキー:04/01/29 00:53 ID:eWptBF2R
>>992
>>ここを見るようになって、初めてSSってものが楽しいとオモタ

↑を見て、SS書いててよかったと
初めて……ではないけど
改めて深く思った
995名無しさん@ピンキー:04/01/29 06:50 ID:fWoaflOZ
>>992
OK!その意気やよし!
次スレで君の作品を待ってるyo!


あ、俺?ただのしがないROMですよ
職人の皆さん、いつも素晴らしい作品をありがとう!
996名無しさん@ピンキー:04/01/29 07:32 ID:PDLtx/dN
次スレです、お姉さま。

マリア様がROMってる〜エロニーブルー〜
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1075136907/
997名無しさん@ピンキー:04/01/29 08:49 ID:C8qA5HhZ
>990
四人の所を回ってみたが、990がいったい誰を女だと判断したのかが聞きたい
強いて言えばあの人かなというのはあるが
998名無しさん@ピンキー:04/01/29 09:54 ID:wbzL5mfj
どう考えても全員男じゃね?
999名無しさん@ピンキー:04/01/29 10:23 ID:B7rGBoAw
1000
1000名無しさん@ピンキー:04/01/29 10:24 ID:B7rGBoAw
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