1 :
名無しさん@ピンキー:
2 :
1:03/10/25 14:09 ID:1rs+OA0f
乙一即死回避
関連スレがシンプルになってるけど良いのかな?
6 :
名無しさん@ピンキー:03/10/25 15:22 ID:y6An8QKl
即死回避
ところで一度死んでそのことに本人が気付かないままどっかの女性型アンドロイドに魂だけ乗り移ってるというのは女性化というのかな?
即死ってどうやって回避するのかしらん
>>6 一定期間内にレス数が25〜30を超えないと即死だった気が。
板によって違う気もせんが。
>>6 女性化…じゃないかな?
漏れ的にはこのスレでも問題は無いと思う
即死回避カキコ 現在進行形な職人さん一覧
380氏 亜美タソ
乳無しさん@ピンキー氏 心タソ
プリン氏 悠タソ
ゴロー氏 浅人タソ
WD氏 祐樹タソ
とごター( ゚д゚)ーン氏 マーヤタソ
話途中だけど最近留守がちな職人さん…
某板805氏 卓哉タソ
でんでん氏 勇タソ
あと職人さん交代で続くカイトタソシリーズ…
漏れてたらすいませぬ。
レス遅れてすんません…
前スレです
>プリン氏
そういってくださって胸のつかえがとれた感じです!
氏にそのような評価をいただけるとは…。・゚・(ノД`)・゚・
>735氏
(;´Д`)ハァハァしてくださって感謝。
いいですねえ、(;´Д`)ハァハァ
俺もこのスレ見るたび(;´Д`)ハァハァしてますよ
現在もちびちびと執筆中。「執筆」などとたいしたものではないですが。
どうも次のエロまで進まない…。タラタラと書く性分がにくい(゜Д゜;)
>>前スレ 627
6畳の古いアパートの一室に、かすかに軋む音と荒い吐息が響く。
外はすでにとっぷりと日が暮れ、闇が押し寄せようとしているのに、部屋に
灯りはなく、ただ男と女がたてるリズムと荒い息、部屋の床がかすかに軋む音、
そしてつけっぱなしになっているパソコンの液晶モニタの明るさだけが部屋を
満たしていた。
モニターは亜美の性器の超拡大画面になっている。美しい珊瑚の紅桃色の秘
唇からは、愛液と精液のいりまじった白濁液が泡となって溢れている様は、ビー
ナスがここから誕生するのではと錯覚してしまうほど美しく、そして淫らだっ
た。
机の上にはハンディデジタルビデオが放り出されたままになっている。バッ
テリーが切れたからだ。予備のバッテリーもあったのだが、それも既に使い果
たしている。
二人は、自家製のムービーを作っていた。
もちろんアダルトなやつ、それも強烈なハードコアだ。
デジタルビデオで撮影し、パソコンで確認をしながらアングルを工夫し、ま
たセックスをする。もちろん編集作業中も挿入したままだ。自分達のセックス
を見ながら、また高まってゆく。
パソコンに詰まっていたデータは全て二人のセックスの映像によって押し流
され、拡張に次ぐ拡張でテラバイトクラスにまでなっていたハードディスクも、
とうとう一杯になり、新しく記録するのはあきらめざるをえなくなった。
画面に映し出されているムービーを誰かに見せようという気は無いのだが、
喘ぎ声もほとんど無く、アダルトビデオほどの見せ場はない。だが、見る者を
引きつけてやまない、ブラックホールのような妖しい吸引力を持っていた。
悠司はマウスを操作していた手を亜美の胸を愛撫することに切り替え、乳首
を指でつまみながら言った。
「ほら、今度はどうかな?」
液晶モニターの左右に置かれたスピーカーと机の下のウーファーから、すす
り泣くような亜美の哀声が漏れている。
「こ、今度は上手く撮れてますぅ……」
「そうだね。亜美ちゃんのオマンコがきれいに写ってるよ。俺のチンポでぐちゃ
ぐちゃのトロットロになってる。うん。俺が何か言うと亜美ちゃんのオマンコ
が、キュッて締まるな。そんなに見られるのが好きなのかな?」
「うん、好きぃ……だいすきなのぉ……」
椅子に座った悠司の上に、同じ向きにまたがるようにして座る。もちろん、
亜美の中には悠司の灼熱の肉塊が挿入されている。
亜美は少し顔をしかめ、腰を前後に軽く揺さぶり始めた。悠司は体を動かす
のは亜美の自由に任せ、背後から胸に手を回し、揉んだり背中を舐めたりと、
愛撫に集中することにした。
今、モニターに映っているのは、パソコンに転送したビデオ映像だ。
最初は手で持って撮るだけでも悪戦苦闘したが、やがてコツをつかむと、色
々な角度から撮れるようになった。実はこの手の遊びに慣れていた亜美が、彼
に気づかれないように、こっそりと協力したからでもある。なにしろ、彼女の
部屋には秘蔵の子猫ちゃんライブラリーが百を越えるテープやディスクに記録
されていたりするのだ。
そんな具合に二人は、モニターから汗や精液の匂いがするのではないかと思
えるほどトロトロに濃厚なセックスを記録したり、机に座ってしたり、座卓に
うつぶせになってしたり、トイレでしたりと、あらゆる行為を模索しながら楽
しんでいた。
体を責められ、視覚で責められ、言葉で責められる。
自分の中にある男の部分が、燃えるような屈辱を感じれば感じるほど、亜美
の体は燃えた。
サディストであり、マゾヒスト。
女であり、男でもあるもの。
相矛盾する要素を兼ね備えた亜美は、人を魅了してやまない、妖艶と言って
いいほどの魅力を発散していた。今の彼女を見て惹かれぬ男など皆無だろうし、
女性であっても亜美が手招きをすれば体を開いてしまうだろう。
亜美はようやく本当の人間となり、そして人外の者へと変化してしまったの
だ。
元は二つに分かたれていた魂を持つ、人ならざる者へ――と。
亜美の心は静まり返った湖のように平穏であると同時に、世界中に響くよう
な大きな声で叫びたいほどの歓喜にも包まれていた。
やっと出会えたのだ。
何よりも深い魂の婚姻に酔いしれる亜美にとっては、今夜が新婚初夜なのだ。
精神で悠司と交わり、肉体でも悠司を味わう。
完全に吹っ切れた亜美の性欲は留まる所を知らなかった。
悠司の射精をコントロールし、通常の何十倍もの精力で自分を責めたてさせ
ている。
疲れを忘れた二人の交わりは、終る事を知らない……。
***
亜美は繋がったまま、モニターの前から垢じみた万年布団に寝転がらされ、
体液にまみれている長い黒髪を背中へと流して、貫かれていた。
囓れば甘い汁が滴り落ちそうな体だ。いくら貪っても飽き足りる事はない。
亜美のそこかしこに、悠司がつけた歯形がある。深くはないが、十指では足
りないほどの噛み跡だ。
そして、悠司の体にも亜美が噛んだ跡がある。主に肩や腕にかけて十数か所
の、こちらはかなり深い血が滲むほどの歯形が残っている。痛くないはずはな
いのだが、今の二人には痛みさえ快感だ。
亜美の膣からは、無尽蔵と思えるほどの白濁液が流れ続けていた。悠司と自
分の体液だ。布団はまるでお漏らしをしたかのようにじっとりと濡れている。
それほど悠司に中出しされ、激しく突かれたというのに、ペニスが抜けると
きゅうと縮まってしまうヴァギナは、何度精を出されてもさらなる高まりを求
める。
悠司は気づいていない。
今の自分は目の前の少女と入り交じってしまった人格の一部に過ぎず、大部
分は彼女の精神と融合してしまったということを。この体は、姿形こそ都築悠
司のものではあるが、瀬野木亜美が変化したものであることを……。
それゆえなのか、二人はお互いに相手が興奮するツボを良く心得ていた。
「ん……くふぅ……」
ペチンと音を立てて、雨に濡れた桜の花を思わせる可憐な縦長の秘唇から赤
黒いペニスが抜け出て腹に当たる。
何度、彼女の胎に精をほとばしらせただろう。
とうに枯れてもいいはずなのに、出せば出すほど精液は底無しに出てくるよ
うだった。
鼻を鳴らしながら音を立てて精飲する少女は、ザーメンやら汗やら潤滑液な
どの粘液が入り交じった液体にまみれ、まるで曇りガラスのようになった眼鏡
越しに悠司を熱いまなざしで見つめる。
眼鏡と靴下以外は全裸という組み合わせに、悠司は空っぽになったと思った
はずの精液が瞬く間に股間に溢れたぎるのを感じた。
おかしいという疑問も湧かない。
まだできる。
まだ彼女を悦ばせることができる。
ペニスを指で握り、カリに指を這わせる少女の頭を撫でながら、彼女の口の
中に放精する。枯れたという感じはしない。あれだけ出したというのに、まだ、
一週間以上も禁欲した末に出す濃度並の粘度を保っているようだ。
悠司は射精後の虚脱感に浸りながら、後ろ手で手探りをして目的の物を探し
当てた。
それは細いLANケーブルだった。
亜美は水色のケーブルを見て、恥ずかしそうに顔を背けた。その拍子にあご
に粘液が、つぅ……と一筋流れ落ちる。口元に手をやり、唇から漏れた精液を
指で拭って口に含んだ。
悠司は亜美の体にケーブルを押し当て、体に巻きつけ始めた。これを縄に見
立てて体を縛ってしまうつもりのようだ。だが、どうしてもうまくできない。
縛り方は亜美が教えた。
言葉にするだけで、縛られなくても心が拘束されてしまうようだった。
長いケーブルで肉に食い込むくらい、しかし肌を痛めない程度に、ハムを巻
くように執拗なまでにねっちりと、大きな胸と性器が更に強調されるように絞
りこんでゆく。
きつくはなく、動きにも支障はない。
3本のケーブルで縄化粧を終えるが早いか、悠司は体が思うようにならない
亜美を押し倒し、片足を持ち上げて横から挿入していた。突かれるたびに体に
力がかかり、縄目から白い肉がはみ出して淫靡な印象を与える。
「せ、先生……乱暴、しないでぇ!」
「亜美がいけないんだ。亜美の体がこんなに嫌らしくて、エッチで、気持ちが
いいから離せないんだ!」
心地好い拘束感で、亜美の肌にびりびりと電気のような痺れが生じた。
二人はそれぞれ相手を愛していた。誰にも負けないほど、深く愛していた。
悠司は自分の意思で彼女を抱いていると、信じていた。
亜美は、悠司を完全にコントロールしていると信じていた。
それは、どちらも正しく、どちらも間違っている。
愛とは錯覚に満ちたものなのだ。
いや、錯覚でもいい。亜美は胸一杯に幸福を感じている。
醒めない錯覚であれば、それは、事実と同じなのだから……。
***
時刻は夜の11時を回っている。
二人は飽きもせず、腰骨をぶつけあうようにして激しく交わっていた。
言葉も無く、ただ――ひたすらに。
数時間前の夕食の用意は亜美がやった。さすがに火を使う時は全裸は怖かっ
たので、悠司のワイシャツを羽織ってエプロン代わりにした。その他は何一つ
身に着けていない。
お約束のように悠司が背後から襲いかかり、ヒップを突き出した格好で動物
のように交わった。米を砥いでいる最中だったので、あふれた水が米の大半を
下水に流してしまうまで、悠司は亜美を攻めたてた。
しばらくしてようやく悠司が少女の中に吐精する。そこでようやく満足した
のか、勢い止まぬ物を抜き取り、乱れた布団に仰向けになって寝転がる。
股間から流れる精液をものともせず軽い鼾をたてて眠り始めた悠司にタオル
をかけると、亜美はまた米を砥ぎ始めた。
明かりも灯さず、外からのわずかな光だけで亜美は小さな鼻歌を歌いながら
水を量り、ジャーにセットした。
悠司が起きていたら、彼女の鼻歌にどこか懐かしさをおぼえただろう。
どこで知ったのかと疑問を感じたかもしれない。
古い歌だ。
流行歌ではない。子守り歌だ。
十年以上前に亡くなった祖母がよく口ずさんでいた歌だった。
亜美の祖母ではない。悠司の母方の祖母だ。
とっくに忘れらていたはずの歌を記憶の中から亜美が見つけ、歌っている。
祖母は明治生まれで長く教師を勤めており、戦後の女性の国政参加運動にも
関わった、言わばウーマンリブの先駆者だった。躾に厳しく、亡くなるまで背
筋をしゃんと伸ばし、きびきびとした動作の祖母は孫達からは敬遠されていた
が、なぜか悠司だけは祖母に懐き、祖母もまた悠司には甘かった。だが悠司も
小学校3年頃から、祖母による折々の挨拶状への返礼がおっくうになり、疎ま
しくなって祖母に会わなくなった。
最後に会ったのは、祖母の葬式の出棺の時だった。
彼の心の奥底に、悔悟の念があった。
親に諭され、見舞いに行かないかと言われたのに、悠司は首を縦に振らなかっ
た。それが心の底にわだかまりとなって残り、祖母の記憶を沈めてしまってい
たのだ。
ゆっくりとした抑揚の、やさしい気持ちになれる歌だった。
鼻歌を歌いながらジャーのスイッチを入れ、冷蔵庫をかき回して、おかずに
なりそうな物を物色する。悠司がいつもやっていたことだ。亜美にも違和感は
ない。
冷蔵庫や買い置きにろくな物はなかったが、適当に切ってまとめておく。ほ
こりだらけのボウルを水で洗い、切った物を放り込む。
おかずは冷蔵庫にあったハムをぶつ切りにした物に、半分萎びたきゅうりや
キャベツを軽く塩揉みして、薄く切って水にさらしたタマネギと一緒にボウル
にひとまとめに盛り込んでおく。これに、冷蔵庫にいつからあるのかわからな
いドレッシングにマヨネーズを入れてシェイクしたものを用意した。
生食できる期限内の卵はご飯にかけて食べることにした。
他にはかわいらしい形に切り込みを入れて炒められたウインナーや、鰹だし
の素を使った、だし巻き卵などが小器用にまとめられて皿に盛られている。そ
してペットボトルに入ったままの醤油が、ボウルの横に、でんと置かれていた。
亜美も学校の授業で料理の手ほどきはされているので、料理はできないこと
もないのだが、さすがにこれだけ限られた食材では大したものは作れない。
米が炊けるまで、亜美は痒くなり始めた体を洗うために浴室に入ってシャワー
を浴びた。股間から、先程注がれた精液が、とろりと腿の内側を伝って滴り落
ちるのがわかった。
腿の内側が精液のせいか、少し赤くなり痒く感じられる。だが、それ以上に
彼につけられた愛咬のあとや、強く吸われてできたいわゆるキスマークの方が
目立つ。
首筋や腕にもキスマークがついている。
彼が触れた場所全てが刺激に対して敏感になり、それを快感へと変換してし
まうようだった。今ならば、刃物で斬られても首を絞められても、苦痛さえも
快感になってしまうだろう。
まるで血液が精液と愛液になってしまい、血管の隅々までセックス狂いになっ
たようだった。
亜美は股間に指を突っ込み、シャワーの水流を当てて体の中に残っている精
を洗い流す。時間が経って粘り気を失ったものが、流れ出てくる。
まだ全身がセックスを求めている。まだ足りないと叫んでいる。クリトリス
にシャワーを浴びせると、急激に快感が高まってくる。水圧だけで、軽く達し
てしまうほどだ。
下腹部を洗い終わると、今度は髪の毛だ。シャンプーは悠司の物を使った。
トニック入りの男性用シャンプーだが、とても懐かしい気がした。ゆっくりと、
三十分以上かけて髪を洗い、洗った髪はタオルで頭の上でまとめ、それから、
柔らかいタオルに泡立ちの悪い小さな石鹸をこすりつけ、体を磨く。
悠司が触れなかった部分はどこにも無い。性器やアヌスはもちろん、背中や
指の股まで彼の舌がなぞっていった。
自分自身にマーキングされていると思うと、何か不思議な気分だった。
LANケーブルで縛られた痕は、もうほとんどわからなくなっていたが、よ
ほど強く締め付けたのか、胸まわりだけはくっきりとした模様が残っていた。
バストを持ち上げ、アンダーバストに残るケーブルの痕に指を這わせた。
「ん。気持ちいい……な」
少し沁みるような痛みが、亜美の官能を掘り返す。股間がじわりと熱くなっ
た。またセックスをしたいという欲望が高まりそうになり、亜美はあわててシャ
ワーをもう一度浴び、悠司の汗の匂いが染みついているバスタオルで体を拭い
た。
彼の体臭を感じて目眩がしたが、タオルを股間に押しつけて自慰をするのだ
けは堪えた。このあとも、まだまだ悠司とセックスをするのだ。美味なメイン
ディッシュが目の前にあるのに、前菜だけで腹を満たすのは愚か者だ。
「まるでオナニーを覚えたての男の子みたい」
自分が昔そうだったのを思い出して、亜美はくすりと笑った。
あの頃は、オナニーも罪悪感があった。親に隠れて、ヌード雑誌をこっそり
と布団の中に持ち込んで……。
亜美は首を傾げた。
しばらくして、声を押し殺して笑い始めた。
それは悠司の記憶だった。今は亜美なのに、少年時代の思い出を懐かしむの
が、自分でも妙におかしかったのだ。だが、同時に安堵も抱く。
私は女だけど、前と変わってない。
一緒になることで忘れてしまった記憶もあるけれど、普通に暮していても記
憶は消えてゆく。
変わったけど、私は変わらない。
普通に生きて行こう。
うん――生きていける。
亜美はバスタオルを胸に巻いて、洗面所を兼ねた脱衣所を出た。たっぷりと
精液を浴びせられた髪の毛も艶を取り戻し、もうひとつのバスタオルではさみ
こむようにして水分を吸い取ってゆく。本当はドライヤーが欲しいところだが、
どこにあるのかわからないのであきらめた。
鏡の前で亜美は、胸を下から持ち上げてみる。見慣れた姿なのに、どこか新
鮮で、不思議な気分だ。
自分は女だと納得しているはずなのに、どこか気恥ずかしく、自らの裸を見
て欲情してしまう自分がいる。
「亜美の……えっち」
鏡に頭をこつんと打ち合わせてから、部屋に戻る。
悠司はまだ寝ていた。
寝苦しいのか、体を動かして小声で唸っている。
扇風機でも動かそうかと思ったが、寝ている人に直接あてるのは体に悪いと
聞いたことがある。亜美は部屋を捜索し、電機メーカーの宣伝うちわを探し当
てた。
悠司にタオルケットをかけなおしてやり、うちわで風を送る。しばらくする
と、心なしか気持ちよさそうな表情になり、唸り声もおさまった。
こうしていると新妻になったようで、嬉しくもあり、気恥ずかしくもあった。
「やだ……」
こんな事で芯が痺れる。
着替えようと思っていた亜美だが、替えの下着を用意していないので、濡れ
てしまうと困る。かと言って、悠司のトランクスを穿くわけにもいかない。し
ばらく迷ったが、どうせまた彼に押し倒されてしまうのがわかっていたので、
バスタオルを巻きつけたままにしておくことにした。
米が炊けると、亜美は丼を用意して悠司を軽く揺さぶって起こした。
悠司は上半身を起こすと、いきなり亜美を押し倒した。抗う素振りも見せず、
強引な愛撫を受け入れる。首筋を舐められ、脇腹をさすられる。気持ちよさに
身をよじっているとバスタオルが剥がされ、股間にペニスが割って入ってきた。
「ん……」
悠司が上になって、腰を押しつけるようにして回転運動をしてきた。クリト
リスが二人の間で摩擦されて、心が飛ぶほど気持ちがいい。
やがて悠司が高まり亜美の中に精を放つと、彼は後戯もせずに離れ、しばら
くの間快感の残滓を一人で味わった。
その仕草は野性の獣のようだった。快楽のためというより、近くにいる雌を
孕ませるために精を注ぐといった感じだ。構えるでもなく、自然に交わり、離
れる。何十年一緒に暮していても、ここまで気の合うカップルは、そういない
だろう。
亜美は濡れたタオルで膣内から流れ出てくる精液を拭う。色気が無いどころ
か、セックスに幻想を持っている少年少女なら愕然となり、千年の恋も冷めそ
うな光景だ。同じタオルで悠司の股間も拭ってやる。
また押し倒そうとする悠司をやんわりとなだめながら、亜美はご飯をよそっ
て悠司に差し出した。
異様な光景だった。
裸体の男女が床に置かれた皿から自分の丼におかずを運び、喰らい、丼が空
になると黙ってジャーから飯をよそい、ひたすら胃の腑に詰め込んでゆく。
二人分にしては多すぎる五合の飯は、瞬く間に二人の胃に納められていった。
飢えた獣が久し振りの獲物にむしゃぶりつくように、二人は裸のまま、ラーメ
ン丼に盛られた白米とおかずを、もくもくとかきこんだ。
手を使っていないのが不思議なくらいだ。
だが、どことなく山にこもり修行をしている聖(ひじり)のような趣があっ
た。野卑であるはずの行為が、自然な行いに見えるのだ。
飯を食い終わると、二人はまた、体を重ねた。
腹がくちくなるほど飯を詰め込んでいるはずなのに、ちっとも苦しくなかっ
た。普通なら長年の恋も冷める食後の口臭さえも、今の二人にはどうというこ
とはなかった。
脚を投げ出して座っている悠司のいきり立ったモノの上に、亜美が黙って腰
を下ろす。内臓を突き上げるほどの強ばりは、正に肉の凶器だ。
亜美の口からげっぷが漏れた。
だが、悠司は笑わない。亜美も、はしたない行為だと恥じらう様子も無い。
ただ黙って、腰を振り相手の快楽を感じ取りつつ、自らも高まってゆく。
マヨネーズにまみれた口が、亜美の乳房を吸う。
貪欲で、なりのでかい乳児だ。
油とよだれで、乳首はたちまち、ぬるぬるになってしまう。
不思議な感触に新鮮な興奮を感じ、亜美も高まってゆく。
やがて、亜美の方が腰を動かすようになる。寝そべった悠司の上で、体を跳
ねさせる。胸が縦長のだ円を描くように揺れる。肌に感じる微妙な風さえもが、
今の亜美には愛撫となる。膣が、胸が、頭が、びりびりと痺れる。頭の中で、
何かがぐるぐると回転しているようだ。
小さな喘ぎ声と粘液質のぴちゃぴちゃという音が静かな暗い室内に染み渡っ
てゆく。
やがて悠司が呻き声を発し、長いが細い射精を感じると亜美は上半身の力を
抜き、彼に体をゆだねる。
いつの間にか日付が変っていた。
時計の長針は、270度の位置に達している。
まだ膣内に、暖かい彼のものを感じられる。
汗まみれの体には、生ぬるい都会の夜風さえ心地いい。
やがて悠司は、亜美の髪の毛を撫でながら言った。
「また汗かいちゃったね。シャワーでも浴びる?」
「イヤ……」
亜美はかわいらしく顔を左右に振った。
「先生の匂いが染み込んでいるのが好きなんです。私の毛先からお尻の穴まで、
ぜぇんぶ先生の匂いが染み渡るまで……ねえ、先生?」
「なに?」
「舐めて、いいですか?」
亜美は自分の言葉に興奮して、濡れた。
自分がどんどん淫乱になってゆくのがわかる。悠司の部分の羞恥をベースに
し、それを興奮に変えてゆく。
「舐めるって、何を?」
亜美は返事の代わりに彼の上から体を退かし、悠司の股間に顔を埋めた。
どろりとした粘液が、陰毛にまでこびりついている。
臭い。
いい匂いだとはお世辞にも言えない。なにしろ二人が出した体液が時間が経
つに従って悪臭を放ち始めているからだ。最初は痒くなったりしてタオルで拭
いたりしたが、今は汚れっぱなしだ。
二人分の芳しい性臭を胸いっぱいに吸い込むと、それだけで亜美は、また濡
れてしまう。胸の先端が悠司の脛毛に触れ、亜美は、ひゃん! と小犬のよう
な悲鳴を上げた。
悠司が体を起こして、亜美を見た。
こんなことで感じてしまう自分を見られるのが恥かしい。亜美は彼の視線か
ら顔を隠すように、あぐらをかいて座った悠司の股間に、再び顔を埋める。
むくり、とペニスが鎌首をもたげていた。今ひとつ勢いが無い亀頭のくびれ
に、白い粘液がこってりとまとわりついている。
得も言われぬかぐわしい香りに、亜美はうっとりとなった。
臭い。だが、本能を刺激する香りである。悠司の匂いは、彼女にとって媚薬
に等しい。
くびれを舌でなぞると、亜美の舌先に痺れるような感覚が生じる。悠司も低
い声でうめいた。彼の敏感な部分、カリや裏筋などを、亜美はまるで子猫がミ
ルクを舐めるように小刻みに舌を動かして、ぺちゃぺちゃと舐め取り始めた。
「ダメだ。そんなことしたら、また出ちゃうよ」
しかし亜美は悠司の制止もかまわず、執拗にくびれを舐め続ける。見る間に
硬さを増していくものを口に含み、今度は手も使って表面を羽毛で撫でるよう
に優しく愛撫する。手の温もりと巧みな舌と口腔全体を使った責めに、悠司の
中から熱い物がたちまち込み上げてくる。
「くっ!」
続けさまの射精に締めつけられるような痛みを感じながら、悠司は亜美の口
の中に射精した。シャフトがひくつく度に、彼も痛みを感じる。だが、それ以
上に亜美の止むことのない愛撫は、麻薬並に常習性があった。
痛い、苦しいのに拒むことができない。
快楽も、度が過ぎれば苦痛になることを悠司は初めて知った。
「とてもおいしかったですよ、先生」
「おいしい……の?」
悠司が顔をしかめて、唇を指で拭っている亜美を見ながら言った。
まだ腹の中に、白米が残っているのがわかる。
自分が出した精液と、さっき口にした食事が彼女の腹の中で消化されている
のを想像すると、悠司はまた股間が固くなってゆくのがわかった。
どれだけ出しても足りない。
痛くて苦しいのに、まだ亜美が欲しい。
悠司は飢えていた。渇いていた。
まだ満たされない。
悠司は不思議だった。
亜美の体のどこも、よく知っているようなのだ。
無理もない。彼の身体はもともと亜美であり、寄生していた亜美の一部が、
彼に重なってしまったのだ。だから、彼女が抜けたあとも微妙に記憶が残って
いる。
どこを触れば反応するか。
どこが彼女が触られるのが嫌なところなのか。
二人に言葉は不要だった。
しばらく挿入は控え、今度は亜美の体を口で味わうことにする。
魅惑のシロップをたたえた禁断の果実はデザートに取っておくとして、まず
は亜美のほっぺたに吸いつく。小振りの白桃のような柔らかさを唇と舌で存分
に楽しむ。
亜美は悠司の口唇愛撫に身を任せながら思った。
普通の人ならば廃人同然になっていてもおかしくないのに、目の前の男性は
生き生きとしている。
なんて逞しい……。
胸を押しつけ、首筋に舌を這わせながら亜美は思う。
出不精なだけあって色白の悠司だが、亜美と比べるとやはり色は黒い。男の
肌だ。がっしりとした肩、広い背中を、手を回して味わう。
切ない。
失ってしまった肉体、失ってしまった性。今目の前にあるというのに、それ
はもはや自分のものではなくなった。
胸を突かれる苦しさとは別に、彼女の中には深い満足感がある。だからこそ、
どんな恥かしい要求にも応じられるのだ。
混じりあった今だからこそ、わかる。
これほどまで人を想うことができるのだから、自分に人間らしさが無かった
なんて、嘘だ。自分が孤独だということに気がつかない人生を送ってきただけ
の、悲しい人間だった。
しかし今は違う。
だって、私は最も愛しい人と一緒になれたのだから。
亜美の悠司への思いは、一目惚れよりも鮮やかで深い恋慕……一生惚れとで
もいうべきだろうか。会ったことなどなかったのに、ほんのわずかな意識の触
れ合いだけで、彼が自分が求めていた人だとすぐわかったのだ。
亜美は確信していた。
もう、私は、身も心も亜美(悠司)と一緒なのだ。
だから彼を離さない――いや、離れない。
まるで赤ん坊のように無心に乳首に吸いつき、大きな乳房を揉みしだいてい
る悠司の頭を軽く抱える。顔が胸に埋もれ、白い双球が潰れた。悠司は無精ヒ
ゲをこすりつけて、亜美の肌を刺激する。
胸には汗や唾液に、悠司の精液までが垂れ、独特の臭気を漂わせている。だ
が、悠司の頭からは、とっくに気持ち悪いなんていう考えは吹き飛んでいる。
その証拠に、彼は射精したばかりの亜美の秘園に口付けし、中に出した精を自
分の口で吸出し、亜美に口移しで飲ませたりしたのだ。
亜美が顔をしかめるのが嬉しかった。彼女が嫌がる姿が見たかった。
だがそれは亜美の演技であることに、残念ながら悠司は気がつかなかった。
やがて軟体動物のように上半身を食んでいた悠司は亜美をひっくり返し、再
びバックから押し入ってきた。
亜美の頭の中で歯車がぴたりとはまり、動き始めた。
挿(い)れる感覚と、される感覚の両方を感じることができる。
二人が一人だからこそ体験できる至上の快楽だ。
私が彼を離せないのと同じように、彼も自分を離せないだろう。何度交わっ
ても決して飽きのこない肉体、交わるほどに新鮮さを増す体に、二人は共に溺
れた。
これが究極の相性なのか。
二人分の快感がスパークし、亜美は早くも絶頂に達し始めていた。
「つぐみ、もう、先生しか、いらないっ! 悠司さんが、好きぃぃぃぃっ!!」
「俺も、亜美ちゃんが、好きだぁぁっ!」
子宮を叩くような激しい射精を感じながら、亜美はこの時間がいつまでも続
けばいいな、と考えていた……。
===== 今回はここまで =====
28 :
380:03/10/25 16:17 ID:R92PVlYE
即死回避SSぱぴこ
だけど、話が全然進んでない‥‥鬱沱氏悩‥‥
次回の話は、現状で半分ほどしかできあがっていません
でも、11月中にはなんとかなるでしょう‥‥たぶん
もしかすると前回のように2人に分けてアップすることになるかもしれませんが、
現状ではそこまで行きそうにもないです(他にもやることが、山ほどあるので‥‥)
年内完結も見えてきたんですが、やはりバレンタインデーをめどにしておきます
おわび兼・穴埋め短編は、また後程、前スレにて
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
┃ ┏━┃ ┃┃
━┏┛ ┏━┃ ━━(゚∀゚)━━┛ ┃┃
━┏┛ ┛ ┃ ┛┛
┛ ┛ ┛┛
キ…(-_-)キ(_- )キ!(- )キッ!( )キタ( ゜)キタ!( ゜∀)キタ!!( ゜∀゜ )キタ━━━!!
32 :
プリン:03/10/25 17:32 ID:GorjeqQz
380さんお疲れ様で〜す。
もう亜美ちゃんエロエロですね。完結まで見据えてのシナリオお見事です。
自分も穴埋め&公言通り(ぎりぎりだけど)前スレに今夜載せなくては。
>>6 まあ、なんだ。
エロくて萌えさえすればそういうのも俺としては大歓迎だが。
34 :
名無しさん@ピンキー:03/10/25 21:44 ID:+CGgfa2s
あめ
35 :
WD:03/10/25 21:54 ID:qrfaMX04
380さん…凄すぎー。
自分も精進せにゃなー。
でも……日曜出勤で続き書く暇が無い罠。
36 :
380:03/10/25 22:18 ID:tiSj9GEq
うぇーあー。ぼるじょあ‥‥じゃないって!
前スレにゴローたん応援SS兼荒らしてすまん反省SS兼穴埋めSSをうpしました
ちなみに、「まったく」エロくありません。困ったもんです
でも、ちゃんと強制女性化にはなっているはずです
ちょっとハードな話をお好みの人には喜んで貰えるかな?
では、漏れはまた続きを書きに戻ります
ハードマンセー(;´Д`)
38 :
ゴロー:03/10/26 14:35 ID:UxokIhKZ
どうも、皆様ご迷惑をおかけしました。ゴローです。
お詫びの意もこめて、続きを書きました。激しく中途半端ですが(汗)
10レス程いきます。
39 :
ゴロー:03/10/26 14:36 ID:UxokIhKZ
「ぅあ・・・だ、めぇ・・・!」
艶のある嬌声が響いていた。妖しい雰囲気と香りが、そこ一帯を包んでいる。
いたのは、一組の男女。両者とも全裸で、その行為に没頭していた。
───セックス。
「あくっ、だめ、だめぇっ!はぅっ!」
女の方──青い髪を靡かせながら悶えている少女は、何度も拒絶の声を上げている。
しかし、その声は男にとってはただの媚薬にしかならない。声を聞く度に、荒々しい腰の動きは
より一層ダイナミックな抽送へと変わっていく。
「あ、ぃ、ああーっ!」
男が肉棒を突き入れる度、ぐちゅっ、ぐちゅっ、と、既に愛液が濡れ滴るっている秘部か
ら音が聞こえてくる。さらに、下腹部に感じる圧迫感。
そして・・・圧倒的な快感。
「ゃ、ふぁはっ、だ、めぇ・・・ぁふ、あはぁっ!」
所謂正常位と言われる形で繋がっている二人。少女の方には未知の感覚が下腹からこみ上げて来る。
気持ち、いい。
たった今純血を破られたばかりだというのに・・・感じてしまっている。それまでの──『男の時』とは
到底比較できないくらい、『女』としての快感は少女──浅人を支配していた。
「あふっ、あうっ・・・んあぁっ!」
胸を鷲掴みされた。形の良い双丘が、ぐにぐにと形を変える。元に戻ろうとする弾力が、男にさらなる
興奮を与え、動きをさらに乱暴にさせる。
そんな動きでも、敏感になった神経は『快楽』として伝えられる。貪るように、浅人の膣が妖しく蠢く。
(もっと・・・もっとちょうだい・・・!)
「あう、あふぁ!い、イク、イっちゃうぅぅっ!」
手を男の首に伸ばし、絡ませる。抱きついて体を密着させ、余す事なく快感を享受する。
「イく、イク、イ・・・〜〜〜ッ!!」
目と口を大きく開けて、ビクビクと体を震わせて背筋をのけ反らす。
浅人の視界に最後に残ったのは、男の顔。『それ』は───
40 :
ゴロー:03/10/26 14:37 ID:UxokIhKZ
「・・・・・・な」
ベッドの上で上体を起こし、呆然とする浅人。びっしょりと汗をかき、息は荒い。
「・・・何ちゅう夢を見てるんだ俺は・・・」
頭を抱えその場でうずくまる。その頭には長い髪の感触・・・まだ自分が女である事を証明している。
欲求不満か、はたまた昨日の沢田とのキスか、それとも昨晩の自慰が原因か、わからない。
でも、あんな悪趣味な夢・・・『男の自分』に貫かれる夢など、何故見たのだろうか?
「・・・はぁ」
今朝方の夢を思い出して、鬱に入る浅人。今は遅刻しての登校中。病院に行っていたのだ。
鞄は、普通の登校鞄。野球部は、昨日の一件で、正式な処罰が下るまで停止処分を受けた。
『精神的に問題はありませんし、原因はよくわかりません。今度、精密検査をやってみましょう』
それが、医者が下した第一審であった。母親は何だか浮かない顔をしていた。
(そりゃそうか・・・原因が掴めない謎の病だもんな。お母さんが心配するのも無理はない)
なるべく考えないようにしていたが、この状況で考えるな、という方が難しかろう。
自分の母に多大な心配をかけている事に、浅人の胸が締め付けられた、まさにその瞬間であった。
「よう、浅人ちゃん」
突如、浅人の行く道を阻むように人影が現れた。野球部の狂気の根源。
「・・・沢田」
咄嗟に身構える浅人。脊髄反射の速さ。
そこにいたのは、髪を茶色に染めた、私服姿の岸田であった。風貌は、まさに今時の若いヤツ。
「そんなにビビんなよ。何も取って喰おうって・・・」
「用件は何だ?っていうか、何でお前そんな格好でここにいるんだ?」
浅人の反応に、ニヤリ、と片頬を上げて笑う岸田。生理的に、嫌悪感を感じさせる。
「ちょいと停学くらってね。用件は・・・大した事じゃない」
パチン、と岸田が指を鳴らす。それを合図に、岸田の後ろと浅人の背後から、ゾロゾロと現れる人影。
「約束を守ってもらおうってだけだ」
終始笑みを浮かべている岸田。浅人はちらりと背後に視線を遣り、また正面を向く。
41 :
ゴロー:03/10/26 14:38 ID:UxokIhKZ
「野球部総勢23人。お前と沢田、種倉を除く20人に、オナニーを見せてくれるんだろ?浅人ちゃん」
そこにいたのは、制服と私服が混ざっているが、紛れもなく野球部員であった。
それらに対し、浅人は・・・あくまで気丈な態度をとる。
「・・・へっ、たかが女一人に野郎20人ってか。おめでてーな」
そう言いながら、周りを伺う。左右は塀、前後を囲まれ、逃げる術は無い。
「わりーけど、今はお前らに構ってる程暇じゃねーんだ。また改めて・・・」
と、浅人が言葉を紡ごうとした、その瞬間だった。
ガッ!
「がっ!?」
浅人の首筋に、強烈な激痛。前のめりになった浅人の頭を、前に出た岸田が掴む。
ゴッ
「うぐっ・・・」
鳩尾への膝蹴り。それを確認したと同時に、浅人の意識がぷっつりと途切れた。
「ククッ・・・楽しませて、くれるよなぁ?」
岸田のその狂気に歪んだ笑みを見て、背筋に寒気が走った人間が、この場にいただろうか。
・・・一人、だけ。
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・
42 :
ゴロー:03/10/26 14:39 ID:UxokIhKZ
「・・・う・・・」
意識がハッキリしない。思考が回らない。考える事を体が拒絶する。
「お目覚めかい?浅人ちゃん」
その声ですら、最初は誰の声だか理解できなかった。自分の中で改めて反芻して、ようやく浅人の
意識が表層まで持ち上げられた。
「て、てめ・・・っ!?」
そこで初めて、浅人は自分が置かれた状況を確認することになる。腕が後ろにいったまま前に戻らない。
手足首に、窮屈な感覚。両者共に動かす事が出来ない。
岸田の体が横から生えている──これは勘違いだ。自分の頬に感じる冷ややかな感触が、自分が
寝かされているのだ、と浅人に諭させた。
「な、何・・・?」
周りを見回す。しかし、電気が点いていない為満足な情報は得られない。かろうじて、倉庫かどうか
と予測できるくらいである。
続いて、自分を確認する。服は着ている。だが、妙に股ぐらが寒い。スースーする、とも言い換えられる。
「どうだ、状況は理解できたか?」
椅子に座りながら、岸田が言葉をかけた。浅人は寝転がった状態から睨みつける。
「てめ、誘拐じゃねーか!こんなことしてただで済むと思ってんのか!?」
「お前が黙っていれば問題ないさ」
露にされた激情を、岸田はさらりと受け流す。余裕と侮辱が混じっている岸田に、浅人の言葉は届かない。
「ふざけんな!ここを出たら、真っ先に警察に通報してやる」
「・・・ま、その話は後にしよう」
岸田が唐突に立ち上がった。そして、浅人の方に近寄ってくる。
43 :
ゴロー:03/10/26 14:40 ID:UxokIhKZ
「それより、約束は守ってくれるんだよな?」
下種、という言葉がまったく似合う岸田の笑顔に、浅人は背筋に寒気を感じた。
ここにきて初めて、岸田という男の狂気に気付いたのか、或いは。
「だ、誰がやるか!あんな一方的なもの、約束でも何でもない!」
「だが、同意したのはお前だぜ?」
暗い、岸田の後ろから嘲笑の気配。部員もいるのか。
「全部で三点。よって、俺らは三回お前のオナニーを見る権利があるって訳だが」
三回・・・?浅人の中でその言葉が回り巡る。
三回とは何が定義だ?三回イくことか?好きな時に見せる、を三回繰り返すのか?
もし後者だとすると・・・だとすると・・・。
「この回数は、言わば日にちにも置き換えられる、と思う次第だ。お前がオナニーしてる場を見れば
一回ってことになるんだからな」
浅人の嫌な予感は的中してしまった。つまり、こいつ等がこの場を出ない限り、延々と『一回目』で
ある訳だ。
(馬鹿な、そんな事有り得ない)
頭の中で否定して・・すぐに諦める。今の岸田の目を見ればわかる。平気でそんな事をするだろう。
(逃げ道は・・・ないのか)
表情が曇る。だが、決して涙は流すまいと浅人は心に決めた。泣けば泣く程、奴等の思う壺だ、と。
だが、兎にも角にもこの場を切り抜けなければいけないのは何よりも揺ぎ無い事実であった。
「・・・わかった、やってやるよ。やるから、この縄を解いてくれ」
浅人のその決心を、岸田は嘲笑うかのようにこう言った。
「今の浅人ちゃんじゃ〜面白くないなぁ。もっと女の子らしくなくっちゃなぁ?」
「な・・・え、ちょい待てっ!」
突然浅人の左右から人が現れた。浅人を壁際まで運び、色々と作業を始める。
「おい、お前ら、止めろっつってんだろが!な、やめ・・」
浅人の抑止も聞かず、浅人は壁に押さえつけられた。同時に、足を一時的に解放されたかと思うと、
無理矢理Mの字に開かされた。
44 :
ゴロー:03/10/26 14:41 ID:UxokIhKZ
「なぁっ・・!」
浅人の股間に、冷ややかな感触。これではっきりした。自分は、ショーツを脱がされている。
さらにその状態で、両足首を手頃な長さの鉄パイプに縛りつけた。これで浅人は足を閉じることが
出来ない。
ドクン
心臓が爆ぜた。こんな下種野郎達に、好きなようにされている。その怒りが、沸点を超えて爆発する。
「ふざっけんじゃねえ!!」
それまで準備していた男達が、その鬼気とした叫びに驚き立ち竦んだ。怒りに染まった浅人の睨みを
受けて、そのまま逃げるように引っ込んでいく。
「てめえら、上等だぜ・・・ここまでしたんだ、覚悟は出来てんだろうな!?」
力いっぱい咆える。ギシギシ、と手首を結ぶ縄が軋む。当然縄が食い込んで痛みは走るが、それよりも
力を出せることに意味があった。
「覚悟?お前を犯す覚悟かなぁ?」
近くに寄ってきた岸田が、突然浅人の秘裂にその人差し指を突っ込んだ。
「ひぎぃ・・っ!?」
まだ準備などできているわけもなく、無理矢理挿入された浅人の秘部は、突然の異物に拒絶反応を示す。
「い、痛・・・だぁっ!」
口から漏れるのは悲鳴ばかり。だが、岸田の目的はそれであった。
「さて、強情になれるのはいつまでかなぁ?くっくっく・・・」
浅人の秘部から指を引っ込ませ、後ろに下がっていく岸田。
(クソがっ・・ぶっ殺してやる・・!)
浅人は息を整えながら、上目遣いに岸田達を睨みつけた。
45 :
ゴロー:03/10/26 14:42 ID:UxokIhKZ
だが・・・状況は一変する。
放置されること十数分。異変は始まった。
「んっ・・・はぁ・・・」
熱い。躰が熱い。
躰の奥底から何かが湧き上がってくる感じ。何故かわからないが、顔が火照っていく感じ。
「・・・っ」
頬が赤くなっているのを察し、浅人は顔を伏せた。きっと表情を見せることすら危ない。
「・・・ん?」
だが、一瞬遅かった。その気配を察し、岸田が動く。
「どうしたのかなぁ、浅人ちゃん?顔が赤いみたいだけど」
「う、五月蝿いっ」
顔を伏せたまま声を荒げる浅人。だがしかし、最早それすらも精一杯であった。
「ひょっとして・・・俺等に見られて、感じちゃったのかなぁ?」
その言葉に、浅人の頭に怒りが昇って──
ドクンッ
「・・・あ・・?」
──消えた。代わりに、下半身に熱い衝動。
「ありゃあ、否定しないんだねぇ・・・ほら」
唐突に、岸田が浅人の口元に人差し指を向けた。それを見た浅人は、反撃の衝動に駆られる。
(調子に・・乗んじゃねぇ・・・その指・・・噛み千切ってやる!)
一瞬、牙を向く浅人の凶暴性。しかし、浅人は気付いていなかった。
自分の体に、もうそんな勇気などなくなっていることに。
「・・んっ・・」
噛み千切る筈だった指を、浅人は咥えた。そして、愛しげな表情を浮かべて舌を這わせた。
46 :
ゴロー:03/10/26 14:44 ID:UxokIhKZ
びちゃぴちゃと、浅人の唾液が指につく。
(え・・・何やってんだ、俺・・?)
頭がボーッとして思考が回らない浅人。何故こんなことをしたのか、自分でも理解できない。
「くくっ、感度良好。ほら」
咥えさせている反対の手の指で、浅人の秘裂をなぞる。
「ひゃうっ!」
それがあまりにも刺激的だったのか、舐めるのを止めて嬌声を上げる。
「ただなぞってるだけなんだが・・・随分な反応だなぁ?」
「あ、あ・・っ」
岸田がそこをなぞる度、全身を包む快感の波。おかしいくらい、今の浅人は感じやすくなっていた。
(な、何で・・・っ)
困惑する浅人の中で、妙な『違和感』が生まれ始める。
嫌がっている自分と、悦んでいる自分。
この感覚は、前にも味わった事があった。遠くない最近、そう──
「そろそろ、昨晩の自慰みたいによがってくれるかなぁ?」
「・・・!?あっ、くぁっ!」
岸田、貴様が何故それを知っている。
浅人に生まれた疑問は、指を再び腟内に挿入されたことによってかき消された。先程とは違い、
下半身から疼きと熱さが走ってくる。
「あふっ、あくっ、やめ・・・っ!」
挿入された指を鉤状に曲げて、襞を捲り愛液を掻き出すようにして出し入れする。その度に、浅人の
腟はひくつき指を放すまいと強く締め付ける。
それに準じて、浅人が感じる快感が段々と大きくなってくる。
(何で・・っ・・嫌、だ・・・)
拒絶する『男』の浅人。
「あふっ・・もっと・・・もっと、してっ・・・!」
快感に飲まれ、悶え喘ぎ悦ぶ『女』の浅人。
二つの異なる感じ方・・・一つの肉体に二つの心があるようなものである。浅人が感じた違和感の
正体は、正にそれだったのである。
47 :
ゴロー:03/10/26 14:45 ID:UxokIhKZ
だが、そんなことは最早どうでもよかった。
と、岸田がそれまで愛撫していた指を抜いた。捲れた秘裂からトロリと蜜が垂れる。
「・・あ・・・?」
突然なくなってしまった刺激に、腟口が物欲しげにヒクヒクとひくつく。
「このままやってやってもいいんだが・・・それじゃ俺が約束破りに荷担してしまうからなぁ」
浅人の愛液で濡れた左手をペロリ・・・と舐めながら、岸田は呟いた。それとほぼ同時に、部員の
一人が動いた。その手に納められた物は暗い照明の元、鈍く輝いている。
虚ろな瞳をその男に向ける浅人。その妖しげな表情に、襲いかかりそうな衝動を抑えながら、男は
手元にあるナイフで、浅人の手に縛られた縄を切る。
「・・・あ・・」
開放された両手を眼前に持ってくる。手首に縛られてできた赤い痣がある。
男が引くのを確認してから、岸田が笑った。いつもの、あの歪んだ嘲笑。
「さぁ、見せてくれよ。浅人ちゃんのオナニーショーを!」
両手を広げ高々と叫ぶ岸田。それが、開宴の合図となるのか。
「・・・・・」
まるで操られたように、浅人の左手がゆっくりと、ゆっくりと・・・自分の秘裂へと向かっていく。
一度触れれば、自分の熱が冷めるまで貪り続けるだろう。
(駄目だっ!)
それを止めた のは、『男』浅人の他有り得なかった。
ガシッ
伸びた左手の手首を、右手が掴み強制的に動きを止める。上体を前屈みに倒し、その掴んだ手を凝視
しながら浅人は歯を食いしばる。
(止めろ・・・止めろ、止めろ・・・止めろ、止めろ、止めろ
止めろ止めろ止めろ止めろ止めろ止めろ止めろ止めろ
止めろ止めろ止めろ止めろ止めろ止めろ止めろっ・・・!!)
48 :
ゴロー:03/10/26 14:46 ID:UxokIhKZ
食いしばっていた筈の口からガチガチと音が鳴る。目は見開かれ、その横を汗が流れる。
冷や汗か、脂汗か、或いは。
何より凄まじいのは、その手に込められた力であった。
左手からギシ、ミシ・・・と軋んだ音が聞こえる。その力から、左手の手首より先に血の気がなく、
土気色に変わってしまっていて、圧迫から開放されようと痙攣を起こしている。
もしかしたら、男の時よりも遥かに強い力かもしれない・・・否、確実に、そうだ。
(ふん・・・男の浅人が邪魔をしてるか)
先程までの楽しげな雰囲気が一変、侮辱・侮蔑の感情を剥き出しにして岸田が浅人を睨みつける。
(まあいい・・・ここまでくれば時間の問題だ・・・だが、気に入らん)
岸田はスッと浅人の前に立つと、おもむろに浅人の秘部に足の爪先を立てた。
「ひぎぃっ!」
背筋に稲妻が疾ったかのような刺激に、浅人は上体を起こし仰け反り悲鳴を上げた。訳もわからぬまま
焦らされた躰に、それは強烈すぎたのかもしれない。
「ほらほら、とっとと堕ちちまえよ!男の浅人なんか要らねぇんだよ!」
爪先を捻り、浅人の秘部にグリグリと押し付ける。
「あぅ、あ、ああーっ!」
背筋を仰け反らせ、痛みやら快感やらわからない感覚に浅人が絶叫する。
(止めろ・・・!これ以上、俺を壊さないでくれ・・・!)
『男』浅人の必死な訴えは、岸田の前では無意味そのものであった。
「無駄な足掻きは止した方がいいぜぇ?無駄に怪我したくなかったらなぁぁあ」
沢田は吐き捨てるように呟いた後、足を離して再び距離をおく。
突然の強烈な責めに、浅人の思考が完全に麻痺してしまった。その瞬間、『彼』は『彼女』に主導権
を渡してしまったのだ。
「ひぁっ!んんあぁぁ!」
49 :
ゴロー:03/10/26 14:53 ID:chGr8Q8j
今回はここまで。
前スレ
>>749からの続きでした。後で書いてどうする自分(鬱)
エロいかどうか微妙ですが、頑張ったつもりです。皆様の趣向に合えばこれ幸いです。
風邪治りました。
ぐっじょーぶ!
って一体浅人たんに何が起きたんだ!?
>>ゴロータソ
_n
( l _、_
\ \ ( <_,` )
ヽ___ ̄ ̄ )
/ /
しかし、鬼畜ぁ(´・ω・`)
純愛路線に戻るの楽しみにしてまつ
一体浅人たんに何が起きたんだ!?
毎度おなじみの薬でしょ。
>近くに寄ってきた岸田が…後ろに下がっていく岸田。
という部分があるし。
>純愛路線に戻る
だとするとそろそろ沢田君が出てくるわけだ。
断定系先読みイクナイ!
楽しんで(鬼)いますので続き頑張ってください>ゴロ−さん
前スレのつづきです。投下させてくださいまし
まったく人間界では大変な目にあったものだ。
学生寮の窓から差し込む朝の光。少し寒くなってきた自室での目覚め。
もうそんな季節か…
今なお火照った身体に心地よい冷たさを感じつつマーヤは夕べのことを思った。
雄介が眠りについているその間に、戻ったばかりの不安定な意識を保ちながら早々に自分の世界へと舞い戻ってきた。
下品なほど大きないびきをかいていたし、気づかれるようなこともなかったであろう。
雄介自身の願いもきちんかなえたことであるし、実に後腐れのない去り方であったな、と感想を抱く。
魔法界に帰還した後、言葉どおり身も心も疲れきっていたマーヤは自室につくなりベッドに倒れこんでしまった。
そのまま朝まで貪るように眠り続けてしまう。
こんなに深い睡眠をしたのは何年ぶりだろう。昨日は本当にいろんなことがあった…本当に。
キュン…
「あ、くっ…!」
全身が切なげに震えてしまう。思わず身体をよじれば雄介との記憶が頭を支配しはじめた。
慌てて頭を振り乱し、淫らな想いを吹き飛ばす。くそっ!まったく……たいしたことをしてくれたものだ!
きつく拳を握り締める。奴の顔など二度と見たくも無い。ふん、まあ、もう会うこともないだろう。
「ふぅ…」
そう思うと少し落ち着いた。
気だるげに首を捻り時計を見やる。小さいころ母からもらった大切な思い出の品だ。午前7時。起きなさい、と母の声を代弁してくる。
もう起きなければならないのか。まさか私が遅刻をするわけにはいかないからな。
生徒に憧れを向けられるような優秀な人間でも、やはり自らの寝床が放つ誘惑から逃れるのは難儀である。
1、2の、3…
心で合図を叫んで一気に巣穴から飛び出した。先ほどまでは心地よかったが今はちょっと寒い。
足の裏の冷たさから逃れるようにすかさずクローゼットの前に移動する。
(……?)
学園では普段から正装を義務付けられている。そのため予備もかねて何着か制服をしまっているのだが…一着足りないようだ。
しかしこの疑問はすぐに解決する。
「しまったな…」
昨夜あまりに疲労していたせいで人間界にいった正装のまま眠ってしまったようだ。
「う〜〜ん…」
ちょっと服にしわがよってしまっているが……大丈夫だろう。それほど細かいところなど皆も気にするまい。
ぱっぱっと肩の辺りのほこりを手で落とし、そのまま準備を進めてしまう。
鏡の前に立ち、一流の美容師ならば我先にその手に触れようとするであろう、その美しい黒髪にクシを通す。
男であったときなら自分の髪などいちいち気にもしなかった。過酷な修行の毎日においてそのような体裁など意味を成さない。
だが学園に通うようになり、周りの視線をいっせいに浴びる自分が髪型のひとつも整えられないようではだめであろう。
鍛錬の毎日で切るようなこともなかったためすっかり伸びてしまったこの髪をみれば、必死だったあのころを思い出さずにはいられない。
そして今度は女性として、その魅力の象徴として心身をともにしている。
今に至るまでの自分と今を生きる自分を語っているのだ。手入れが面倒くさいといえ、おいそれと切るようなことはしない。
いつものとおりポニーテールを形作る。長髪の人間にはこれが一番邪魔にならないと考えたからだ。
あまりたいそうなことをする気はないが、他人に不快を抱かせない程度のコロンを吹き付ける。
こんな小細工までして…女になったらなったでいろいろと大変だな
さすがに慣れてきたがそんな気持ちはぬぐいきれない。まぁ、外見は女なんだしな。
あとは簡単に終えてしまう。
最後にもう一度鏡の前にたつ。よしっ。これで大丈夫だろう。
む?ちょっと胸の位置がずれているな。ったく、これだけ大きいとよく揺れる。
両の乳房を手に取り位置を補正した。
ぶらじゃあ、だったか。雄介のいった補正機を思い出した。
反射的に彼に胸を弄ばれたイメージがよみがえってしまう。
「ええい!くそっ!」
そんなものなど即座に忘れてしまいたい。最悪の記憶だ。
しかし……今度は頭を振り回しても忘れられなかった…。
なにしろすべての元凶を目の当たりにしているのだ…。その身体に触れるまでしている。ふっくらとした感触…。
昨日はこれを雄介に力いっぱい握り締められて…。めいっぱい舐められて…。乳首も吸われて…。
それで思いっきり感じてしまった自分…。
これはそんな気持ちいい部分なんだ。今手で掴んでるこれは…。
雄介の愛撫…。思い知らされた感覚。
むにゅむにゅ
自然と自分の胸をこねまわしてしまう。
「あ……」
声が出てしまった。よほど気分がノッたときでも自分で愛撫して声なんてでなかったのに
それが今はこんな簡単に刺激を受け入れてしまう。朝から私は何をしているんだ…。
でも、手の動きが止められない。止めたくないのだ。
「あ、ああ……」
なんて気持ちいいんだろう。こんなに柔らかくて、大きくて。どうして今までもっと触ってこなかったんだろう。
ムニュゥゥゥ
「んはぁ…」
夕べと同じような声。自分の声。絞るように揉みしだかれたあの時の…。
服の上からだけど手の動きが直に触られたように感じる…。
私の身体はどうしてしまったというのだろう。昨日までの自分とは明らかに違う。こんなに素直に受け入れてしまうなんて…。
「ああ、気持ちいい…」
言ってしまった。夕べに続いて今日も。しかも自分ひとりの行為で。
「気持ちいい……気持ちいい」
何度も口に出る。とても自然に。想いを声に出す度に自分の身体がたまらなくなる。
乳房が痛い。痛いほどに強く…。それも…たまらない刺激。
「はぅぅ…くふぅ」
胸をいじっていた片手がいつしか下半身へと至り…下着へと吸い込まれる。
なんの躊躇もなく秘部にたどり着いた指先…。しとどに溢れた愛液が絡みついてくる。
たくましい肉を飲み込み、男の味を知ってしまった蜜の巣。情熱的な快楽をもたらしてくる素敵な器官。
そっと人差し指をクレヴァスにあてがった。
(なにをしているんだ、私は…。自分で指なんて…そんなもの入れられるか!)
ズプゥ…
「ん、はっ!」
ゾク…
身体が全くいうことをきいてくれない。股間の内側で感じる一本の指から気持ちいい薬がいっぱいに溢れてくる。
「んん…はぁ……だ、だめ…」
(指一本なんかじゃ…)
女の自分がいかに淫らな要求をしているのか、そんなことにも気づかなかった。
ただ、欲しい。性転換により得たこの素晴らしい器官に指をおもいきり挿入したい。
「さ、三本くらい…」
雄介のはもっと太かっただろうけど、自分でするなら今はそれが限界だ。
ヴァギナに指をあてがい、挿入しやすいよう少し両脚を広げる。息をゆっくりと吐き出しながら…
ググッ…
股間を押し込まれる感触。そして先ほどとは違う圧倒的な侵入。
「ううっ……」
苦しい…。まだこの『股間に侵入される』感覚には慣れられない。
ズズ……
そのまま進めると少し狭いところがあった。もっと素晴らしい感覚を得られるのはこの奥なのだ。おかまいなしに力を入れる。
ズ、ズニュゥゥゥ……
「が、がぐっ!!!!!!」
(ま、まさか…こんなにはやく…!?)
あえぐ以前にその一突きで達してしまった。立っていられずガクンと膝をつき、そのまま背後に倒れこむ。
ジ〜〜〜〜〜〜〜ン……
3本指を深く膣に突き入れたままで、持続する女の快楽を楽しんだ。何も考えられない。
「う、うう…」
続けて今度は入り口付近、尿道の少し後ろを鉤爪状にした指で力いっぱい押し上げる。
ゾワ……
「!!!!!!!!」
二度目の絶頂。声も出ない。呼吸さえも不可能に至る。
股間を掴んで宙に吊り上げられるような感覚。背を弓なりに、秘部を天に突き上げる。
大量にあふれ出た女の汁がポタポタと床にしたたる。
なんといやらしい絵なのだろうか。こんなところを他人に見られたりすれば万事休すである。
グポ…
引き抜いた指で栓が取れたように膣内にたまっていた愛液が溢れ出した。
「あ、ああ……」
意味のない言葉しか出ない。この官能的な余韻を今は楽しんでいたい。
一度男を受け入れただけでこれほど女という自分はかわるものなのか…。
なんと流されやすいのか、このマーヤという人間は。
「き、気持ちよかった…」
だが、不思議と落胆は生じない。そんな気持ちは微塵もなかった…。笑みさえこぼしながら…。
6レスで今回はここまでです、はい。
この後ノーエロ(Hなし)シーンが激しく続くと思うので心配(゜Д゜;)
構想作ってるところまでなかなかすすまないです
難しいですね、「書く」ということは・゚・(ノД`)・゚・
とごター( ゚д゚)ーン 氏good!!
エロシーン以外の所でもこの作品はお気に入りなんで、
マイペースで行って下さいませ。
ほしゅ
>>61氏
ななな、なんとありがたいお言葉!
そのお言葉だけでもう俺は…・゚・(ノД`)・゚・
現在もちまちまと書かせていただいております。
ちまちま、すぎるかもしれませんが…( ゚д゚)
あれ、復活した?
>>64 ?? フカーツという事は、ここ氏んでたん?
最近このスレ感想かかないでクレクレ言う香具師が増えたな……
前スレも埋めないと早すぎの次スレで落されるかも。
前スレのラスト、令たんが帰って
キテル━━ヽ(゚∀゚)ノ━( ゚∀)ノ━( ゚)ノ━ヽ( )ノ━ヽ(゚ )━ヽ(∀゚ )ノ━ヽ(゚∀゚)ノ ━━!!
令たんマンセー (;´Д`)
保管庫の管理人さん間に合うかな?
70 :
ゴロー:03/10/31 00:13 ID:2INBRu1t
はいどうも、お久し振りですゴローです。
>>52 先読みしやすい展開で申し訳ないです。
厨房の作品故、至らない点ばかりで・・・。
鬼畜続きです。6レス程いきます。
71 :
ゴロー:03/10/31 00:14 ID:2INBRu1t
>>48 左手の指で触れただけ。そう、触れただけであった。
浅人が自身の濡れそぼった秘部に触れただけで、全身に駈け巡る甘美な快感。
(な、なんで・・・?)
昨晩一人でした時も、その前より遥かに気持ちよかった。だが、今のはまるで段違いだ。
「や、あ・・・!」
体を仰け反らせながら、しかし手は秘部から離れる事はなく、その筋に沿ってゆっくりと撫でている。
この「ゆっくりと」というと部分が男浅人の些細な抵抗なのだが、しかしそれは女浅人にとっては
極めて邪魔であった。
『早ク欲シイ・・・モット気持チヨクナリタイ』
(嫌だ・・・止めろ、止まれっ・・・)
二つの意思が真っ向から対立し、反発している結果がこれであった。
そんな様子を見て、岸田の苛々が増していく。
(ちっ・・・糞野郎が、とっとと堕ちちまえば早いのによ)
岸田が本当に望んでいるのは、淫らな浅人を見ることではなかった。
「男浅人を葬る」事こそが、真の目的なのである。
そして、それも最早時間の問題だった。
至極中途半端な力加減で続けられていた浅人の自身への愛撫は、躰にとってはただの焦らし。次第に
体が快楽を求め、意思に逆らい始める。
くちゅ
「んはっ・・・!」
指が秘部の真ん中で止まった。上下の動きから、前後の動きに変えようとしているのだ。
「はあ、ああぁ・・・!」
目を見開き、口を半開きにして涎を垂らしながら、沈んでいく指を待ち構える浅人。
(駄目だっ、だめ・・・)
72 :
ゴロー:03/10/31 00:15 ID:2INBRu1t
最後の抵抗は、もう躰への強制力はもっていなかった。
つぷっ
「ふああっ!」
中指が第二間接まで挿し込まれた。それだけで、背筋を折れんばかりに伸ばし、背筋が微かに痙攣する。
その指から与えられる快感を余すことなく貪ろうと、膣が締まり襞が蠢く。
「あふっ、やあっ!」
口からは否定の声。しかし、明らかに艶のある喘ぎ声になっている。
そして、それを証明するかのように、浅人は入れた指を動かし始める。
「ん・・・ふっ、くあっ!」
激しく抜いたり挿したり。挿し入れたままかき回すようにしたり。襞の一枚々々を捲り、擦るように。
どんな動きをしても、浅人の躰には快感を与える。否、躰が快感を与えるように指を支配しているのだ。
(ど、どうして、こんなに・・・)
気持ちいいのか、と意識せずにはいられなくなっていた。そしてその瞬間に、目の前にいる男の言葉が甦る。
『ひょっとして・・・俺等に見られて、感じちゃったのかなぁ?』
きゅんっ
「ひぁっ!」
突然、下半身に強い疼き。それまで以上に行為を求める欲が増す。
(見られてる・・・それだけで、感じてる?変態か・・・俺、は・・・)
それを自分の中で認識した瞬間、疼きは凄まじい速度で浅人の心にまで侵食していく。
段々と浅人の思考に靄がかかっていく。気持ちいい、というその事実だけがはっきりと浮んできた。
昨晩と同じ様に、気がつけば指は二本に増えていた。秘裂を割り、淫らな液体がぐちゅと音を立てる。
73 :
ゴロー:03/10/31 00:16 ID:2INBRu1t
「ふあ、あ、あ、ひぃ」
目は既に焦点が合ってない。屋上を見つめている瞳から、雫が滴り落ちる。悦びの涙か。
(気持ち・・・いい)
『ソウ。コレハ気持チノイイコト』
(気持ちいいことは・・・罪じゃない)
『ソウ。何ニモ変エガタイ真実』
(俺・・・このままでいいのかな・・・?)
『イイノ。コノママ・・・堕チテ』
浅人の中で、何かが、崩れた。
「あ、あああぁ、あぅん!」
途端に全身を更なる快楽が包む。背筋を走り、躰が震え、腕が痙攣し、足を限界まで開く。
余っていた右手は、その豊かな胸を揉んで、否、握り潰していた。痛覚でさえ、浅人の躰は、脳は、
快感として享受する。乳首は既にシャツの上からでもはっきりと、勃っていることがわかる。
「・・・ふ、ふふ」
歪んだ笑い声。その場にいる誰もが、気付く事の出来なくなった狂気の象徴。
「ふふひ、ふひひゃはあひふひひぁひゃはひひゃひゃひゃ!!」
背を仰け反らせ、とても愉快そうに・・・岸田は笑っていた。
まるで、地獄の使者のように。
「そうだ、俺はお前のその姿がみたかったんだよ・・・前田浅人ぉぉぉ」
厭な笑みは消えることなく、膝をついて浅人の顔を覗き込む岸田。
「俺はなぁ、浅人ぉ。お前みたいな男は大っっ嫌いなんだよぉぉ。でもなぁ、今のお前みたいな
気の強い女は大好物なんだよぉ。そうして淫らにヨガってる浅人ちゃんを見るのもなぁぁ」
「あふ、ひゃう!ひん!」
岸田は手を出さない。しかし、浅人の自慰は止まらない。最早、浅人の岸田は見えていないのだろうか。
74 :
ゴロー:03/10/31 00:17 ID:2INBRu1t
「ほぉぉら、変態浅人ちゃん?自分で言ってごらん?自分は変態です、ってなぁぁぁ」
空いている左胸の、屹立した乳首をぎゅっと摘んでみせる。
「ひぃぃぃっ!!わ、私はぁ・・んぅ、皆に見・・られて・・・感じてる・・・変態、ですっ・・・
ふあああっ!」
少し前の浅人では考えられないようなことも簡単に口走る。それでも、躰の中を言い知れぬ快感が走る。
今、浅人の中で重要なのは如何に気持ちよくなるか、それだけであった。
「ふひ、あひゃひふひあひゃふひゃはははぁぁ!!」
地獄の使者が、笑う。嘲笑う。
「ひぎっ、あ。あああぁぁぁぁ!!!」
全てを吹き飛ばすように、浅人が絶頂へと昇っていく。
その光景に見惚れていた部員達が、部員の一人がいなくなっていることなど、気付く筈もなかった。
さて、皆さんは覚えているだろうか。
浅人と野球部の『勝負』の時、沢田、種倉、舞浜の他に、もう一人『裏切り者』がいた事を。
エラーを強制されていた筈の一年で、たった一人、真面目にプレーをした、一年の二塁手の事を。
「はぁ、はぁ──」
その一年は走っていた。たった一人、悪魔の雄叫びで目を覚まして。
(何で、何でこんな事に・・・!)
青年は泣いていた。自分は野球がしたくてこの学校に入り、この数ヶ月間頑張ってきた。
なのに、あの有り様はなんだろう。先輩だけでなく、同学年の仲間でさえも前田先輩を虐めること
しか考えていないなんて。
間違っている、でも、何かされるのは嫌だ・・・青年の心は臆病で、とても人間的であった。
体力には自信があった。中学の時は高校を目に入れて陸上部だった。高校に入って野球部で鍛えられ、
その足腰は尋常な程鍛えられている。
75 :
ゴロー:03/10/31 00:18 ID:2INBRu1t
そんな足で必死に走り、昇降口で靴を脱ぐ間も惜しみ、一気に目的の場所へ。
扉を開き、開口一番、彼は教師達に叫んだ。
「前田先輩がレイプされてます!・・・助けて!!」
「あ、あふ、あ・・・」
手が、止まらない。さっきから二回イった。それでもまだ、気持ちよくなりたいと手を動かす。
だが、それではもう足りない事を、浅人の躰は脳に訴える。
「あぅ・・・もっと・・気持ちよくなりたい・・・」
呆けた表情で、浅人は岸田の顔を見た。いや、岸田だけではない。それを通り越して、部員達へも。
「ひひ・・・いいぜ、こうなる事を待ってたのさぁ・・・おい、お前ら!」
岸田の一声で、グッと輪が縮まる。浅人を取り囲むように、部員達が並ぶ。
「存分に犯してやれ。たっぷりとセーエキ掛けてやりな。──ただし、処女は俺が貰う」
下品な笑みを浮べ、更に輪が縮まる。それを確認せずに、岸田はGパンのチャックを下ろし、その
岸田自身を取り出す。それは、既に天に向かって反り返っていて、赤黒いグロテスクなものと化して
いた。平均より太く、長い。
「ひひっひ・・・イクぜ、浅人ちゃぁぁぁん・・・」
「あ、ああ・・・」
恐怖は、なかった。足を拘束していた棒は既に取られている。自ら秘部を開き、足を開き、それの
受け入れを心待ちにしている。
岸田の肉棒が膣口につく。そして───
ずぷぷっ、ぶちっ
「っっ!!あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙っ!!」
ミシミシと背骨が軋む音が聞こえる程背筋を仰け反り、浅人はそれの侵入をあっさりと受け入れた。
容赦無く一気に奥まで貫かれた結果。処女膜の千切れる音がはっきりと浅人に聞こえる。
「い、痛ぁっ!やぁ、だ、あぐっ!」
76 :
ゴロー:03/10/31 00:19 ID:2INBRu1t
愛液で濡れきっていた膣も、流石に初めての男性を受け入れるとなると離しは別らしい。頭をぶんぶんと
振って痛がり、身を捩る浅人。長い髪が岸田の頬に当たるが、そんな事全く気にする様子はない。
「直に気持ちよくなるぜ・・・我慢しろぉ・・・お前の膣、凄ぇ締め付けてくるぜぇ・・」
狂ったように腰を打ち付ける岸田。肉と肉がぶつかり合う音と、卑猥な水音がそこを支配する。
妖しげな気配と空気が漂い、一人、また一人と理性を失っていく。岸田の狂気か、浅人の淫乱か。
「やめ、抜い、て・・・あふっ、きひぃっ!」
手はしっかりと岸田の腕を掴み、突かれるままに腰を振る浅人。口では痛みを訴えているが、既に
その秘部は岸田の肉棒をしっかりと咥え込み、貪るように襞を蠢かす。まるで、そこだけが別の生物のように。
声も、すぐに喘ぎ声と変わっていく。
「そんな事言ってる割には、凄ぇ締め付けじゃねぇか。もう素直にヨガっていいんだぜぇ?」
「あうっ、んあっ!だめ、イク、また、イクっ・・・!」
限界点だった。神経が焼き焦げるような感覚。意識が遠のき、現実味が消えていく。
「俺ももう限界だ・・・中に出す、ぜっ!?」
辛うじて聞こえてきた言葉は、浅人の脳では上手く変換されなかった。
「はぁぅ!あ、イ、クっっ・・・・!!」
ビクン!
どくん、どくん、どくっ、びくっ・・・
「あ・・・は・・・」
意識が、途切れる。躰の中に熱き印を刻み込まれながら、絶頂と同時に。
最後の最後、ブラックアウトしゆくし視界に、一筋の光を見ながら。
77 :
ゴロー:03/10/31 00:20 ID:2INBRu1t
陵辱ラストでした。
本当はもっと話を広げたかったんです。浅人が何とか逃げ切って、ばったりマネージャーに出くわして
しまって、二人共々調教されてしまう、という展開とか、さらに助けにきた沢田と種倉の二人も巻き
込んで、とか。
でも、思ったよりエロくない。というか自分の文、全くエロくない。これは絶望的だったので、
長々と引っ張るよりは早く切っちまおうってワケです。申し訳ないです(土下座)
さて、萌えとエロが極端に少ないこの浅人の物語、恐らく次で終わると思います。
どんな展開なのか・・・分かる人はわかるでしょうが、暫しお待ち下さい。
では。
グッジョーブ!!
このまま救出されるまでリンカーンされまくってくれー!
>一年の二塁手の事を。
忘れてた(w
つーか気にしなかった。
79 :
名無しさん@ピンキー:03/10/31 01:39 ID:q6rZhvmD
>>77 キター!!!!
救出されてからも純愛の方でハァハァさせてほすぃ
>>ゴロータソ
グッジョブ!!
\\ グッジョブ!! //
+ + \\ DaDaDa!! /+
((゚∀゚ )) ヽ( ゚∀゚) ( ゚∀゚)゛ , - ,ミ
━━━□=□入)) □ゝ (ヽ[[□jjjニ◎';) +
+ < \ .<||> / > + "'"彡
. □
. ┃
助かって欲しい・・・このままは可愛そうだぁ〜。
つーか辛いw
そうだなぁ…俺も陵辱系の話はあんまり。
カイトたんの場合は男の時に悪行三昧だったツケが回ってきたわけで
まあわかるんだけど。
結構こういうTS小説とかって小説のキャラに自分を移すことが多いからねぇ。
陵辱とか駄目な人おおいんじゃないかな。人にも寄るけど・・・・まあ、漏れは寧ろ好きな部類だけど。
それはともかく、グッジョブ!次で終わるのはちょっと寂しいけど、頑張って下さい。
最後は純愛系で終わったらいいなぁ。沢田とのキスあたりの話超萌えだったから、
エロ無しでも結構大丈夫じゃないかな。漏れの意見ですけどね・・・。
>ふふひ、ふひひゃはあひふひひぁひゃはひひゃひゃひゃ!!
>ふひ、あひゃひふひあひゃふひゃはははぁぁ!!
チョトワラタ
文章が支離滅裂だ・・・・鬱氏∧||∧
輪姦学校……
>一年の二塁手
あ、忘れてた。そういえばいたっけ。
本命(沢田君)ではなく大穴が来てしまったか。
まあ準主役だからこの後登場するとは思うが。
87 :
380:03/11/01 00:10 ID:WOo0UVaI
いやー、浅人たん、やられちゃいましたね……幸せになれるんだろうか?
意外と陵辱が苦手な人がいるんだね
ところで、飲尿もとい黄金水プレイとかやったら、みんな引く?
スカまではいかないんだけどね
うまくいけば、2週間後には次の話が上がりそうです
88 :
sage:03/11/01 00:20 ID:nkMVCzBk
思いっきりヒク
ちょっと引くけど精神的屈辱度が高ければOK。
スカは絶対不可。
>>87 スカトロに性転換の必然がない。
男女関係なく人間的に嫌なものをやっても仕方がない。
男ならありえない屈辱を味合わされるとかでないと。
>>ゴロー氏
乙です。しかし、やられてもうたですなヽ(´Д`;)ノ
今後のハッピーな展開…あ、ありますよね?
>>380氏
う〜ん、それはちょっと俺的には勘弁していただきたいものがありますねえ( ゚д゚)
自分の恥じらいが抑えきれず、意思に反した身体の反応になお恥辱があふれ出すと考えれば案外いいかもしれませんなあ
(;´Д`)ハァハァ(マテ
>>ゴロー氏
陵辱もそれなりに好きだけど、
自分もそれよりも明るいエロが好き
なので、浅人君にはそれなりにでも明るい未来を・・・
何はともあれ面白かったです
今後の話も楽しみにしています
グロ以外ならいける
↑ごめん、本当に御免……
鬼畜展開もイイ!けど最後には報われて欲しい。
・・・というのが私の願いだったり。
本人に何ら落ち度の無い浅人の場合は特に。
どんな話になろうとも、楽しませてくれてる職人さんには感謝感謝なんですが。
ごめんなさい、とんだ駄レス
某ウテナの決闘のシーン如く、女性に転換した主人公が、敵と戦うために剣をパートナーの体から抜き出すんだけど
パートナーはクラスメイトの級友達で、息子を引き抜くと剣が現れる。ポーズもウテナそのままでアンシーの様に背に
手を回して支えてる。チンコ引き抜かれる時、体をエビ反りにのけぞって熱い吐息を吐きながら悶える。
大抵の級友達はゴツイ外見。それが身を震わせてチンコを剣代わりに引く抜かれるのを耐える、そんな美しいシーン
を思いついた。
チンコ抜かれた奴は剣が破損すると不能になったり、カマになったりする。
誰か小説を書いてくれ!!
あっそ( ´,_ゝ`)フーン
101 :
380:03/11/02 21:15 ID:DaujzWjR
悠司(亜美)の話をネリネリと書きつつ、「ナオ」の話も少しだけ進展あり
ちょっと鬼畜っぽい疑似調教の話になりそうです。SM系ってことになるのかな?
それから、二重螺旋 Dark Side もポツポツ書き始めました
こちらは以前の話(Light Side)よりも、当社(?)比で十倍以上鬼畜になる予定
たぶん、分量的にも内容的にもスレ連載は不可能っぽい……
Light Side も、今の話が完成次第、書き直したいですね
あとは他のスレに掲載していた話をまとめ、手を入れ直している最中
しかし、まとめても今の悠司(亜美)の話のたった二話分だったりと、結構がっくりします
新作とか謎の企画物とか、まだまだやることが多過ぎ‥‥
実は、小説のページを作れという圧力が増大しているので、前向きに検討中なのです
ちなみに、ヴァーチャル・ラバーズ(仮)は、既に原稿用紙500枚突破
完成すると、600枚突破はほぼ確実っぽいです。うぬぅ‥‥
本当に完結したら、自己最長不倒記録を3倍以上更新することになります(笑
亜美の話? うふふ。皆さんの反応は参考になりましたよ
次の回を楽しみに待っていてください。けひひひっ‥‥
以上、今年になって2ちゃんに投下したSSの総合計が500キロバイト以上になっていると知って目眩がした380でした
あっそ( ´,_ゝ`)フーン
103 :
sage:03/11/03 09:10 ID:cCL9ctIV
ゴロータソ(*´д`)マダー
>104
気長に待とう
TSにおける属性の嗜好って、細分化、専門化が極端なような気がする。
ミステリーものギミック重視好きな人は、学園ものキャラ重視を見向きもしない気がするし、
変身純愛モノが好きな人は、皮モノ鬼畜を、全く受け付けない気がする(これは当然か)。
変身、入れ替わり、皮もの、だけを取ってみても住み分けがあるような。
それとも、たんなる気のせいかな。
107 :
380:03/11/03 19:52 ID:H2ZFhQCJ
>>106 TSだけじゃないと思うよ。ゲームやアニメ、小説でもなんでもここ数年、
急速に細分化が進んでいる
いろいろな物が提供されるようになったから、選ぶ自由もできたんだね
それで、好み意外のものを見なくても充分に満足できるようになったんじゃないかな?
>>107 むしろ、取捨選択できるようになったから
欲求が深くなったものだと思う
109 :
ゴロー:03/11/03 21:31 ID:cMF/Q4Ma
さてさて、ゴローです。
やっとこさラストまでこぎつけました・・・ハッピーかバッドか、それは見てからの
お楽しみ(マテ)
11レス程いきます。
110 :
ゴロー:03/11/03 21:32 ID:cMF/Q4Ma
うっすらと目を開く。眩い光が射し込んできて、殆ど開けなかったが。
「・・・っ」
頭が痛い。ガンガンと内側から叩かれているような感じ。それに加え、気怠い感覚が全身を覆っていた。
ただ、何か暖かいものに包まれていることはわかる。
(怠い・・・)
やる気がおきないのに、何かをする事もないだろう。再び目を閉じて、まどろみの中にその身を置く──
「先輩?・・・前田先輩!?」
それを遮ったのは、少女の声だった。突然鼓膜を響かせた音に、浅人は再び目を開く。そこに
映ったもの・・・それは、よく見知った顔三つであった。意識が曖昧なため、まだ認識はできていない。
「浅人、気がついたか」
安心したような声が聞こえる。浅人は辛うじて声の方に顔を向けることができた。
「前田先輩、大丈夫ですか?」
三人目の声が掛けられた時に、靄の掛かっていた浅人の思考が、ある程度晴れた。
「・・・ああ」
そこにいた沢田、種倉、舞浜をやっとの事で認識して、それだけで安心したのか浅人は再び目を閉じる。
怠さが取れたわけではない。頭痛も引いていない。だからこその行動だった。
「私、先生と看護婦さん連れてきますね!」
舞浜は勢いよく立ち上がると、とても嬉しそうにはしゃいで退室していった。
(相変わらず元気な子だな・・・)
音と声だけだが、その様子は浅人の中ではっきりと思い浮かべられていた。
右手を額にずらし、視界を開けさせる。真っ先に飛び込んできたのは真っ白な天井と、赤い光だった。
「ここは・・・」
「病院だよ」
沢田の言葉にああ、と相槌を打った。成程、どうりで薬品の匂いがすると思った。
111 :
ゴロー:03/11/03 21:33 ID:cMF/Q4Ma
少し無理をして、浅人は上体を起こした。そこで初めて自分がベッドに寝ていたことに気付く。
完全に起こし切った後に、軽い眩暈がして頭を押さえる。それ程までに消耗し切っているのか。
「だ、大丈夫ですか?」
種倉の不安そうな声。それもそうだ、今の浅人の顔は真っ青で、唇も紫色に近い。酷く弱々しく見える
その姿は、種倉でもなくても心配する。
「ん、平気」
片方の手を挙げて返事を返す浅人。些細な動作ではよろけない。意識がはっきりしてきたようだ。
浅人は窓に視線をやった。自分の後ろにもあるが気にならなかった。窓から見える風景は、沈み行く
夕日によって赤く彩られている。相当時間が過ぎていたようだ。
「私、どのくらい寝てた?」
「えっと、俺らが来た時は既に寝てたから、少なくとも二時か・・・え?」
沢田が言葉を止めた。目を見開いて、驚きの表情。種倉も同じ。その顔で、じっと浅人の顔を見つめている。
当の本人は、何で二人がそんな顔をするのか全く理解できていない。
「・・・何?」
「お前・・・今、何て言った?」
「え、だから、わた・・・」
ハッとして、浅人は自分の唇に触れた。信じられない。それが自然と口から漏れたことに。
『私』。今確かに、浅人は一人称を『私』と定めたのだ。
ドクン
瞬間、浅人の中で急速に記憶が復元されていく。
ドクン
自分の前で群れる男達。
ド ク ン
自分の秘部を貫いている岸田。
ド ク ン
そして・・・狂ったようにヨガっていた自分。
「っ!!」
突然、浅人は自分の両肩を抱いて俯いた。全身が震え、冷や汗が流れる。
それは恐怖か。絶望か。憎悪か。悲哀か。狂気か。歓喜か。渇望か。
112 :
ゴロー:03/11/03 21:34 ID:cMF/Q4Ma
「あ、浅人!?」
突然のことに、沢田と種倉が慌て始める。どうしていいかわからず右往左往してしまう。
医者が来たのは、その直後だった。
その後、沢田他二人は強制退室。浅人は医師の軽い診断を受けて、後一日は安静にしていろという
判断を下された。
その晩、浅人は夢を見た。
男達が、自分を輪姦する夢。あろうことか、沢田や種倉までもが混ざっている、厭な夢。
悲鳴を上げた。絶叫に近かった。それが現実であれば、喉は張り裂け、赤き血飛沫が舞っていただろう。
しかし、所詮は夢の中。浅人の願いは聞き入れられる事はなかった。
次々と犯されていく。それを、自分が何と淫らに受けていることか。腰を振り、涎を垂らし。
夢だと気付いても、浅人はそこから抜け出せることができなかった。感覚が麻痺し、思考が働かない。
理性なんぞ無駄なものとして排除されていた。
悲鳴を上げた。悲鳴を上げた。悲鳴を───
翌々日、浅人は退院した。両親に迎えに来てもらい、自宅まで連れて行ってもらう。
──一言も口を開かず、浅人は自分の部屋に閉じこもった。
食事も摂らず、水も補給せず、風呂にもトイレにも出てこない。
両親は酷く心配した。いや、これで心配せずに親と言えようか。
我が息子‐今は娘だが‐が受けた屈辱も辛苦も、代わってやれることなど出来ない。声を掛けても
返事一つ返さない浅人に、心が刻まれそうな感覚。
沢田が家に訪れたのは、その翌日の夜のことだった。
学校は現在、生徒同士のレイプという前代未聞な大事件によって一時休校となっている。
「浅人・・・引きこもっちゃって」
悲痛そうな母親の声に、沢田は顔を顰めた。心の傷は相当深い。・・・いや、深いなんてもんじゃない。
113 :
ゴロー:03/11/03 21:35 ID:cMF/Q4Ma
「すいません、浅人に会わせてもらえますか?」
「私からもお願いできるかしら。あの子、私達じゃ聞いてくれないの」
小さく頷くと、沢田は「お邪魔します」と言って家に上がった。
浅人の部屋に向かっている時に、母親がぽつりと漏らした言葉を、沢田は聞き逃さなかった。
「どうしてこんな事になっちゃったのかしら・・・」
「浅人、入るぞ」
鍵は掛かっていなかった。ドアノブを回し、扉を開く。中は真っ暗。
電気は点けなかった。浅人はきっと自分の顔を見られたくないだろう、と思ったからだ。
中に入って扉を閉める。まるで人の気配がしない。目を凝らし視線を配ると、ベッドの上に黒い塊。
「浅人」
声を掛ける、返事は無い。ベッドに向かって歩みを進める。部屋の中はそれなりに知っている。
「浅人」
再び声を掛ける。やはり無反応。ふう、と溜息を漏らし、ベッドの傍らに立つ。
「退院おめでと。これ、土産だ」
にこやかな表情をつくり、手に持っていたビニール袋を持ち上げて見せた。中身はコンビニで買った
肉まんだ。
だが、反応はなかった。
目が慣れてきて、沢田は浅人の全貌をようやく見れた。膝を抱えて座り俯きがちな顔、視線は何処か
一点をただじっと見つめているだけ。髪は結わえられてない。
「これ、ここに置いとくぞ」
机の上に袋ごと置いてから、沢田は再びベッドの傍らに移動し、膝をついた。
「どうした、元気ないな?」
浅人の顔を覗き込む。表情は、無。
「・・・ま、当然だよな」
沢田は床に座り、ベッドに凭れ掛かった。浅人には背を向ける形になる。
「・・・塞ぎこむよな、そりゃあ。誰だってそうだよな」
沢田も、視線を落として呟いた。どう話し掛けていいかわからない。
浅人がどんな目にあったか、沢田はそうした本人から直接聞き出していた。お礼に鉄拳をプレゼントして。
114 :
ゴロー:03/11/03 21:36 ID:cMF/Q4Ma
酷く心が痛む。ただ聞いただけの自分がこれ程ならば、浅人本人のダメージは計り知れない、と沢田は
思った。男が女になり、なって三日目にレイプ、だ。想像できる方が凄い。
「・・・それで、いつまでそうしてるつもりだ?」
比較的、優しく話し掛ける。内心、怒るという感情がなきにしもあらずではあったが、それは傷心で
掻き消されていた。
「先生にも、両親にも、俺にも心配掛けてな。お前らしくないぞ」
「・・・怖いよ」
沢田のその優しさか、それともその言葉に意味があったのか。浅人の心に感情が注がれ始めた。
「誰かが怖いんじゃない・・・自分が怖いんだ・・・もう、元には戻れない・・・引き返せない・・・」
浅人の言葉に感情は篭められていない。ただの言葉の羅列。まるで機械のよう。
沢田は目を閉じて聞いていた。その文字の羅列から、全てを汲み取るように。
「『俺』っていう存在が消えて・・・『私』っていう自分が自分を占める・・・よくわかるんだ。
『俺』がどんどん消えていくのが・・・」
浅人は膝で組んでいた手を胸の前で組んだ。体が震えている。視線は前髪で見えない。
「じゃあ・・・『俺』はどうなる?完全に消えてしまうの?それとも、心の檻に閉じ込められて、
見えるけど手出しができないようになるの?」
言葉は完全に『女』の浅人であった。そのことに本人は気付いているかどうか。
「それに・・・『私』も怖い。生まれてたった数日で、どうしていいかわからない内に、ああして
女として弄ばれた・・・それが、『私』をそれだけの存在にしてしまう・・・」
つまり、快楽だけに溺れる女になってしまうのではないか、ということだ。
『女』浅人と『男』浅人、二つの意識は浅人の中では別々なものとして捉えられていた。男は自分、
女は他人。この体に、女が占められていく感覚に、浅人は恐怖しているのだ。
気がつけば、浅人の双眸からは大粒の涙が零れていた。ひとつ。またひとつ。
「怖いよ・・・こわい・・・こんなことなら・・・『私』なんていらない・・・『俺』なんていなく
ていい・・・もう・・・生きていたくないよ・・・」
今の一言は、沢田にとって喋ってはいけない一言だった。
115 :
ゴロー:03/11/03 21:37 ID:cMF/Q4Ma
「浅人」
沢田は振り向き、ベッドでむせび泣く浅人の両肩に触れた。ビクッと体を竦ませるが、抵抗はしない。
「浅人、浅人」
また名前を呼んだ。浅人の顔を上げようとしている・・・のではない。呼んでいるのだ、浅人を。
「浅人・・・浅人!」
最後に大きく浅人を呼びかける。その言葉で、浅人の瞳に多少感情が戻る。沢田からは確認できないが。
「・・・普段ならこの場でお前を殴り飛ばしているところだ」
沢田は、憤怒の表情を露にしていた。言葉にもその片鱗が伺え、浅人は更に身を縮ませた。
「生きれるやつが、生きていたくないっていうのは、それは死んでいく人に申し訳ない言葉だ」
沢田には母親がいない。沢田が子供の頃、癌で死んだ。父親の腕一本で育てられたのだ。命の大切さ
を嫌という程知っているのだ。
「お前はお前だ。前田浅人、お前以外の誰がそこにいる?負けるんじゃない。お前の強さはそんなもんじゃない」
誰よりも、そう、浅人本人よりも、沢田は浅人の強さを信じた。どんな時でも明るく笑い飛ばした
前の浅人を思い浮かべて、必死に呼びかけていた。
だが同時に、人間の弱さも知っていた。
「挫ける時もある。倒れる時もある。そん時は、俺が支えてやる。だから・・・」
手を肩から浅人の頬に当て、浅人の顔を持ち上げた。やはり、抵抗はない。
そこにあったのは・・・涙に濡れた宝石と、美しい少女。
「生きていたくない・・・死にたいなんて、言うな」
沢田の真摯な表情を見て、浅人はぷっつりと糸が切れたように泣き出した。沢田の胸に飛び込んで、
大声を上げて。
絶望の淵に立たされてもそこにいる。沢田の存在は、壊れかけた崩れかけた浅人にとって、唯一すがれる
ものだったのだ。これより先、どうなるかはわからない、が。
そんな浅人を、沢田は黙って抱き締めた。今はこいつの支えとなって、こいつが男に戻った時は、また
切磋琢磨できる仲として、多分一生こいつと一緒なんだろうな・・・と、心に刻みながら。
116 :
ゴロー:03/11/03 21:38 ID:cMF/Q4Ma
───そうして、少しの時が流れて。
あらかた泣き終えた浅人は、ゆっくりと沢田から離れた。その表情は、笑顔。
「・・・ありがとな。助けてもらった」
穏やかなその声は、しっかり元に戻っていた。まだ鼻声ではあるが。
沢田はその言葉に首を横に振る。そして、笑って返す。
「いいって事だ。気にすんなよ」
ふと、沢田は浅人の瞳を見た。涙に濡れたその瞳に、沢田はドクンと心臓を高鳴らした。
(この前と・・・同じだ)
客観的に見ているが、実際は体に抑制を掛けていた。可愛い。キスしたい。奪い・・・たくはない。
「・・・どうした?」
余程思いつめた顔をしているのか、浅人は不思議そうに沢田の顔を覗き込んだ。だが、それがまずかったりする。
「浅人・・・キス、してもいいか?」
「・・・へ?あ、ん」
気付いた時には、浅人と岸田の距離はゼロになっていた。どうやら沢田は我慢が効かない人間らしい。
だが今回は、浅人は跳ね返さなかった。目を閉じて、触れるだけのキスに応えている。
ふっ・・・と離れ、暫し見つ合う二人。先に口を開いたのは、浅人だった。
「・・・やっぱり、女として?」
それは、浅人が抱える最も大きな不安だった。やはり、女としての自分にキスしたのか、と。
「・・・馬鹿だな」
沢田は微笑んだ。内心、自分も浅人と同じ疑問を抱いていた。女だからキスする。その事実は確かに
ある。だが、それ以上に沢田を占めていたもの。こんなクサイ台詞言うキャラじゃないんだけど・・・
と思いながら、
「親友として、だ」
再び唇を重ねた。今度は浅人も求めていた。同時に、どちらからとも言わず抱き締めあう。
沢田の舌が入ってくるのを感じ、浅人はそれに応え自分の舌を絡ませる。ぬるり、とした感触。
「あ・・・ふ・・・」
岸田達の時とは違い、そういう事をするのに嫌悪感はなかった。勿論、『男』としての抵抗はある。
それは多分抜けることはないだろう。男に戻った時に女になりきってたらそれはそれで恐い。
117 :
ゴロー:03/11/03 21:39 ID:cMF/Q4Ma
だが、今の浅人は『男』として嬉しいと思う気持ちと、『女』として気持ちいいと思う気持ちが混ざり
合い、微妙ながら絶妙なバランスで成り立っていた。心が温まる、そんな感じ。
「んん・・・む・・・」
今度のは長かった。舌を絡ませ、沢田の舌が浅人の口内を弄る。口内を犯される感じだが、やはり
浅人は悪い気がしなかった。むしろ、もっとして欲しいという願望が強くなっていく。
熱い吐息と、微かだが二人には確かに聞こえる水音だけが、その空間を満たしていた。
「ん・・はぁ・・・」
唇を離すことなく、沢田は浅人をベッドに横たわらせる。そうしてから唇を離す。
結わえられていない髪は乱雑に散り広がる。そんなことなど構わず、浅人は上にある沢田の顔を見た。
「・・・綺麗だな・・・」
察して、沢田がぽつりと呟いた。浅人の緊張した心と体を解そうとしたのだ。
浅人はその言葉に赤面して応えた。男としては「綺麗」と言われても何ともないが、自分の体を褒め
られるのは嬉しい。
沢田は静かに浅人の服に手を掛け、脱がそうとした。
「だ、駄目っ」
しかし、すぐに浅人により防がれる。上着のボタンに掛けられた沢田の手を両手で押さえる。
恐いから、というのも確かにあることはあったが、それは根底の理由ではない。
「駄目か?」
手を止め、浅人の顔を覗き込む。浅人に不安を与えてしまったのかどうか心配したのだ。
キスしていいか、と聞いただけで、しかも答えを聞いていない。こんな行為にまで及んでいいものか
どうか。しかし、沢田には我慢できなかった。柔な男である。
「あ、と・・・その・・・」
真剣な表情で見られ、浅人は反射的に出してしまった手をゆっくりと離した。代わりにシーツを軽く握る。
「・・・いいのか?」
沢田の確認に、浅人は頬を赤く染めて頷いた。
(やっぱり・・・される時は女だな、俺)
自分の行動で深く自覚した。だが、もう不安はない。いや、別の不安はまだ消えてないが。
浅人の頷きを合図に、沢田はゆっくりと上着のボタンを外し始めた。
118 :
ゴロー:03/11/03 21:40 ID:cMF/Q4Ma
そして、そこで初めて、浅人が何で拒絶したかがわかった。
「・・・お前な」
沢田の半分呆れた声。浅人は黙って俯くしかなかった。
浅人は下着を付けていなかったのだ。だから咄嗟に脱がすのを止めてしまった。
沢田は半分呆れ、しかしもう半分は感嘆であった。開かれていたカーテンから、丁度晴れて見えた
月の光が差し込まれ、浅人の体を淡く照らす。白い肌が闇の中ぼうっと浮かんでいるような感じ。
「・・・綺麗だ」
再び賛美の言葉を掛けて、沢田は乳房の先端にキスをする。
「んっ・・・!」
ピクン、と軽く痙攣し、浅人は目をぎゅっと閉じた。突然の刺激に反応してしまった。
「・・・あ!」
だが、突然我に返ったかのように上体を起こそうとする。沢田は丁度胸を弄ろうとした時だったので、
多少驚いてしまう。
「風呂、入ってないから汚いぞ」
慌てて体を起こそうとする浅人を、沢田は苦笑しながら優しく押し返す。
「大丈夫だよ」
上からおぶさるように口づけを交わす。そして、それを首筋へ。
「は、んっ」
ぞくぞく・・・と背筋を何かが走る感覚。沢田が首筋を舐めている。
それに遅れるかたちで、沢田の手がふくよかな胸に当てられた。そして、下から持ち上げ、優しく
包むように揉み始める。
「はぁ・・・はんっ・・・」
目を閉じて、艶やかな吐息を漏らす浅人。暖かいのと、気持ちいいのと。
自分でした時とはまた違う感覚。他人に触れられてると意識するだけでも、何処か気持ちよさを感じる。
「はぅ・・・ぁ・・・は、ひぃん!」
体を捩る。沢田が既に勃っていた乳首を摘んだのだ。
「は、あくっ、んあっ!」
切ない喘ぎ声を上げて、浅人は仰け反った。痺れるような感覚は、我を忘れそうになる程だった。
(な、何で、こんなっ?)
119 :
ゴロー:03/11/03 21:41 ID:cMF/Q4Ma
半ば困惑している浅人。自身で弄った時よりも凄い快感が包んでいる。
首筋を舐めていた舌は、鎖骨、乳房と下り、再び乳首へと辿り着く。それと同時に、余った手を
ズボンの下に入れて、すすっと太股を撫でる。下着が引っ掛かる感触はなかった。
「あんっ、はぅっ・・・んあっ!」
さらに一際大きな嬌声。太股を撫でていた手が、股間に伸びてきたからだ。
くちゅっ
手に付いた感触と、浅人の喘ぎ声で危うくかき消されそうになった水音が、沢田の記憶を呼び起こす。
「・・・濡れてる」
その言葉に、浅人の顔が茹で蛸の如く真っ赤に染まる。同時に、滴っていると告げられた秘部から、
さらに熱い体液が流れ始めた。
(言われて・・・感じてる。言葉責めされてる・・・)
ドクンドクンと、高鳴る心臓は止まる事を知らない。相手が沢田だからだろうか、とも考える。
だが、そんな思考を吹き飛ばすように。
つぷっ
「はひっ!!」
沢田の指が、浅人の秘裂を裂いて膣に入っていく。目を見開いて体を仰け反らす浅人。
「んあ、あくっ、あぅん!」
ぬぷぬぷと、沢田の中指が出し入れされる。ただの前後運動。それが、浅人にとって素晴らしい快楽を
与えていた。
そんな風によがっている浅人を見て、沢田は内心ホッとしていた。手馴れたように見える手付きだが、
勿論彼はこんな経験したことないし、童貞である。
暫く三点責めを楽しんでいた沢田だったが、暫くして口と手を乳房から離し、そっとズボンを脱がす。
「あ・・・」
小さく呟いた浅人の言葉は、沢田に届いただろうか。
やがて、浅人は一糸纏わぬ姿になった。何故か、下の下着すら身につけていなかった。
「・・・せめて下くらい着けてろよ」
沢田の呟きに、浅人は真っ赤な顔を更に赤くさせた。触れば熱かろう。
120 :
ゴロー:03/11/03 21:42 ID:cMF/Q4Ma
おもむろに、沢田がベルトを外した。チャックを下ろし、トランクスを下ろし、飛び出したものは。
「きゃっ」
思わず浅人が可愛らしい声を上げる程のものであった。天に向かって屹立する怒張。
両手を広げて顔を覆う浅人だったが、指の隙間からバッチリそれを見ている。
「準備は・・・いいか?」
浅人の股を軽く開かせ、その間に体を擦り込ませる沢田。そして、一物を浅人の秘部に重ねる。
瞬間、浅人の脳裏にあの時の光景がフラッシュバックする。一瞬、目の前の男の顔が変化しそうになる。
それを、頭を振って掻き消す。今、自分が重なろうとしているのは、愛しい男だ。
「んっ・・・いい、よ・・・」
最後は故意に女言葉にしてみせた。無理してる訳ではないし、自然と口から出たものだが、恐くはなかった。
ぬぷっ・・・ずずっ
「んあ・・・あーーっ!」
浅人が口から放った言葉は、誰が聞いても間違いようのない嬌声だった。
体を仰け反らし、手は沢田の肩を掴み。浅人は全身を貫く快感に身悶えしていた。
「く・・・あさ、と・・・凄っ・・・」
歯を食いしばって、沢田は腰を動かした。浅人の膣内はとてもきつく、沢田のものを絞りとらんと、
妖しく蠢いて離さない。
「ああっ・・・ふああっ!ふあぁぁっ!あくっ、だめ、だめぇ!」
駄目、と言いながら髪を振り乱して喘ぐ浅人。駄目なのは、快感に負けそうな自分の体であろう。
豊満、とは言えないが確かに大きい胸が心地よい程よく揺れる。
「お前のなか・・・凄、締まって・・・俺、すぐに・・・」
浅人の体を弄っているだけで限界まで張り詰めた沢田の肉棒は、既にはちきれんばかりの硬度をもっていた。
何かテクニックを知っている筈もなく、ただ腰を激しく動かし快感を得る浅人と岸田。それだけで、
言いようのない感覚に包まれる。そして、かなり早いが二人とも既に限界であった。
「あ、イク、い、ク・・・出し、て・・・なかに、なかに出してぇぇぇっ!!」
その浅人の叫び声が、限界点突破の合図となった。きゅうっと、沢田のものがより締め付けられる。
「あ、さと・・・っ!」
ドクンッ、ドクドクッ・・・
「あ、ぁ熱っ・・・!」
121 :
ゴロー:03/11/03 21:43 ID:cMF/Q4Ma
沢田の精液が、浅人の中に放たれる。それを全て飲みつくさんと、浅人の膣がぎゅうぎゅうと締める。
浅人を浄化するように、白濁した生命の印は浅人の中に出し尽くされた。
「あ、ぁ・・・」
どさり、と浅人の上に覆い被さる沢田。それを抱き締める浅人。
二人は今、互いの絆を深く深く確かめた。
そして、季節は巡り、夏───
「・・・九回裏、ワンアウト一三塁。一打出れば同点、一発出れば逆転サヨナラ」
スコアブックを叩き、少女は呟いた。そして、次の打者はその一発が期待できる打者だと、少女は知っていた。
『四番、サード・沢田君』
ウグイス嬢のアナウンスが響く。それに応えるように、一人のバッターが打席に向かう。
「・・・沢田先輩・・・」
少女の隣にいる、制服を着た生徒が小さく呟く。その呟きに、少女は不安の色を感じた。
「大丈夫だよ」
視線はグラウンドに向けたまま、少女は言い切った。
「沢田は打つ・・・って言うか、打たなきゃ殺す」
少女はニッと制服の女子生徒に微笑みかけた。その笑顔は、人を安心させる表情。
そして───
かきぃぃぃん・・・
少女──浅人の呟きは実現した。
「これでベストエイトか・・・凄えな、ウチの野球部は」
冷静にスコアブックに逆転サヨナラ勝ちを記して、閉じた。視線を上げれば、グラウンドで袋叩きに
合っている沢田・・・が見えない。
「やれやれ・・・この後は甲子園常連と戦うのに、呑気なこった・・・」
浅人は笑っていた。とても嬉しそうに、とても楽しそうに。
彼等の夏は、まだ終わらない。
<了>
122 :
ゴロー:03/11/03 21:44 ID:cMF/Q4Ma
終わった・・・ようやく終わった・・・。
最後で長くてすみませんでした。そのくせエロが薄い。これで萌えられなかったら首吊ります。
全体を通しての感想。
エロは何処へ消えた(何)
何と言うか・・・皆さんに祭られているばっかりの作品だったような気がします。でも、ただの娯楽
だけで終わった作品じゃない・・・と思ってる今日この頃。如何でしたでしょうか?
今後の展開。
一つネタが思い浮んだんで、それを書くか、浅人と沢田のラブラブな(死)絡みを書くか、
それともSS書きから足を洗ってROMに専念するか、兎に角あんまり深く考えてません。
どっか別のスレに行くかもです。自サを更新しろよ、という良心も疼きます。
では、「強制女性化」という萌えを私に目覚めさせてくれたSS書きの神様方と、初代1さんに感謝を
篭めて、敬礼!
(゚д゚)ゝ
エロも勿論あって良かったですが、ラストの持って行き方のせい(おかげ?)か、
爽やかな読後感が残るお話ですね。
青春物の小説みたいで。
お疲れさまでした。m(__)m
GJ!
>ゴローさん
待ってた甲斐があったよ!GJです!!
自分はラブラブとか青春物大好きなので、ラストは大満足でした。
個人的には浅人と沢田のラブラブが見てみたい・・・。
でも今はとにかく萌えをありがとう、お疲れ様でした。
キタ━━━━━━━(・∀・)━━━━━━━
キタ━━━━━━━(・∀・)━━━━━━━
キタ━━━━━━━(・∀・)━━━━━━━
キタ━━━━━━━(・∀・)━━━━━━━
キタ━━━━━━━(・∀・)━━━━━━━
キタ━━━━━━━(・∀・)━━━━━━━
ゴロータソ(*´д`)ハァハァ
気を落とすことなどなにもありゃせんです
ゴロ−さん、乙、そしてGJ!
あれだけ前回が暗かったのになんと晴れやかに終わらせたことか
改めてもういちど
Good Job!
グッドエンドな終わり方で良かった!
最後の終わり方が綺麗だから、作品がより良く見える
素晴らしかった。
ラストシーンの映像、綺麗に、そして自然にアタマに浮かんできたよ。
ゴローさんに敬礼。
>ゴロー氏
完結おめでとうございます。実にすばら!
ほんとグッドエンドでよかたです…。・゚・(ノД`)・゚・
もし次回作を書くというのなら(;´Д`)ハァハァしつつお待ちしてまする!
んで俺もちょっと続き、レス残します
コン、コン
突然自室のドアがノックされる。
「!?」
慌てて身体を起こし、乱れた衣服を正した。
「わ、わわわ…」
これまた慌てて雑巾を取りにいく。自ら作った床の水溜りを拭かなくてはならないからだ。
熱にうなされたようにとろけていた脳が急激に活性化する。
(くそっ!どこに置いたんだ!?先日掃除で窓を拭いたばかりだというのに!)
「どこだ…!?」
ようやく見つかった。そういえば掃除の後の一息でお茶をこぼしてしまったんだった。
こんなときにこんな記憶を忘れてしまう自分を呪う。
コン、コン
二度目のノック。
すかさず現場でひざをつき、力を込めて乱暴にゴシゴシとこする。よかった、これなら跡形も無い。
「ふぅ…これで安心」
冷や汗をぬぐう。
マーヤを知るものが見れば目を疑う一連の動作であった。あの天才が慌てふためき、オナニーによる自分の愛液を拭き取る!?
朝から自室でとんでもない痴態を繰り返してしまった。生徒のプライバシー尊重のため一部屋には一人という校則に救われたかんじだ。
「お姉さま・・・。なにかこぼしてしまったんですの・・・?」
「はぅわ!な、な、なんで!?」
反射的に雑巾を背後に隠し、背筋を正す。ある女生徒が自室の中に立っていた。
彼女は不思議そうにマーヤを覗き込む。単なる雑巾掃除を見られただけでこれほど驚きをしめすのはいささか不自然だ。
女の子のかわいさを絵に描いたようなその女生徒はやや熱っぽい表情を向けながら見つめてくる。
「別に雑巾くらい見られてもどうってことはないと思うんですけど…?」
「ユ、ユカリ!なんで部屋に入ってきて!」
声がひっくりかえってしまった。
「ああ!お姉さま…そ、そんなことをいわれるなんて…ひどい!」
少し…いや、かなりおおげさにその美少女は、よよよ、と崩れ落ちる。
マーヤの答えが少なからず彼女を傷つけてしまったようで、痛いほど悲しそうなまなざしを向けてくる。…なぜかこれまた視線が熱っぽい。
そうだ…。そうだった。ユカリは、ユカリだけは特別なんだ…。
こんなことを忘れてしまうなんて…。慌てていたとはいえ三度にいたる失態だ。
学園ではパートナーとチームを組み、互いの協調性を育成するシステムが導入されているのである。
プライベートでもそれはもちろん継続している。私生活からの接触がよりよいコミュニケーションを促すと考えられているからだ。
このチーム制度は男女を問わず、学園の同学年を対象として公平性を規するため完全にランダムに行われる。やはり男女の組み合わせは花形といわざるをえない。
中身が男であるマーヤには、幸いにも?女性とパートナーを組むことができた。それが彼女、ユカリ=D=ジェンダーだ。
パートナーが発表されたとき、男女を問わず周りの生徒たちがユカリに対して穏やかでない目つきをしていたのを思い出した
つらい修行の日々のせいで異性との交流など皆目なかったのである。こういった経緯でも女性との接点をもてたことは大切なことだと思う。
彼女との関係を円滑に向上させていこう、と力をいれたマーヤは「自分のパートナーに何かあってからでは…」とできるだけ常に彼女とともにいることにしたのである。
あのときの生徒たちの視線が穏やかでなかったことが、学園の憧れである自分と組んだものに対する嫉妬であるとは露ほども思わない。
マーヤとは自分自身のことに関しては驚くほど鈍感な人間なのである。
「これですよ、これ。あ・い・か・ぎ」
傍にいるのと同時、有事の際の避難場所として自室を提供していた。あいかぎを渡したのはそれが原因であり…今回の原因でもある。
結局のところユカリに対する加害行為はなかったようで、完全にマーヤの思い過ごしであったのだが…。
いまさらパートナーに鍵を返してくれともいいにくい。それこそ互いの信用を損ねてしまう。
そのままズルズルと彼女には自室を完全に開放し続けた状態になっている。中身が悪い人間でも無いので特に心配はしていないが、今回はさすがにあせってしまった。
「そ、そうだったな。はは、はぁ…。な、何かみたかい?」
思わず質問してしまう。見られたかもしれない、なんて不安を心に今日一日やっていけそうにもないからだ。
「いいえ、お姉さまが掃除をしていただけですけど・・・?何かあったんですか?」
「い、いやいやいや!掃除していただけだ!絶対!ほんと!信じてくれ!」
(よ、よかった…)
今日何度目かの動揺を傍らに内心かなり安心していた。ほんとによかった・・・。
「そう…ですか。信じてますよ、私は。いつもお姉さまのことを…」
鍵を片手に立ち上がりながらユカリがにじり寄ってくる。小柄な体躯で彼女の背はだいたいマーヤより頭ひとつぶんくらい低い。
「そうそう。こんなに朝早くにお姉さまの部屋にきたのは…」
なぜかマーヤの腕に身体を密着させる。
「あ、あの…」
ガシッ!
マーヤの細い右腕に小柄な美少女が予想以上の力で腕を絡みつかせてきた。
「学園長からの伝言があったからなんです…」
あいかぎを手の中でいじるようにしている。
(に、逃げられない…。)
「学園長室にきてほしい、ですって…」
それだけの伝言になぜそんな切なそうにまっすぐ目を覗き込んでくるのか…?
ほんのり上気した頬。もの欲しそうな唇…。
「そ、そう…。あの、ちょっと…いいかな…」
「もう!…なんです…?」
お茶を濁された、とでもいうようにスネた表情。
な、なんだかすごい危機を回避したような気がする…。
「伝言はありがたいんだが、その、もうちょっと普通に…伝えられないか…」
「??何かおかしなところが…?」
プニュプニュ
胸部に感じる硬さ。先ほどからユカリが手に持つ鍵の先で胸をツンツンとつつかれていたのだ。
下着を着けていないので話を聞いている間ものすごい勢いでバウンドしていた。
乳房をもてあそぶ金属の先端がいよいよその頂に達しようとする時…
「わ、私の胸をもてあそぶことと学園長の伝言といったいどんな関係が…?」
「あら!いやですわ!」
ムニュウウウゥ…
「んっ……」
驚きのあまりについうっかり、とでもいうようにひときわ鍵が柔肉をすくいあげてきた。
「まっ!ったく!関係ないですわ!」
にっこりとおそろしいくらい楽しそうな語感である。
「い、いや、そんな思い切っていわれても…んふっ!」
「あえて理由をいうならば…」
ついに…服の上からでもはっきりとわかるほど屹立していた乳首に到達する。
「こんな大きなおっぱいを目の前にじっとしていられるわけないからですわ…ふふ」
硬くなった乳房の勃起点をグッとまるで押しつぶすようにしてくる。
「んん…!!んはぁ…!!」
(しまっ…!?)
「んふふ、ついつい声が出てしまいましたですわね…」
我慢しようとおもったのに。あまりに刺激が強かったため心より先に身体が声をあげた。
「くっ!…」
何か文句のひとつでもいってやろうと思った瞬間、ユカリはささっと身体を離す。
慣れたものである。こんなときうまく彼女を捕まえることができたためしがない。
「さあ、いきましょう。学園長がお待ちですわ…。」
「くっ…」
彼女の笑顔を見るとどうも怒る気がうせてしまう。
「はぁあ。もういい。わかったよ…いこうか…」
同学年のはずなのに年下に見えてしまうその外見。これもまた気を許してしまう原因だ。同時にそれこそがユカリ=D=ジェンダーに魅力でもあるのだろう。
廊下へと通じる自室のドアを半分開き、自分が出てくるのを待っている。
(しょーがない娘だ…)
不思議と嫌な感じがしない。これもいつものことである。それこそがパートナーとしては「最適」ということなのかもしれない。
彼女の横を通り抜ける際、ぼそっと恐ろしいことをつぶやいてきた。
「朝から"2回も"気持ちいいことしましたね…」
「…!?ば、ばかっ!!」
マーヤの手をらくらくとすり抜けて小悪魔が走っていく。すばやいものだ、もう追いつけそうにも無い。
「やっぱり先にいって待ってますわ。お姉さまはゆっくりいらしてください!」
「……ったく…」
こちらを向いたまま一瞬で曲がり角へと姿を消してしまった…。
まったく頭が痛くなる。なんということだ、本当に、なんということなのだろう…。
朝の、その、自分の痴態を見られていたなんて…。
壁に背を預ける。ショックが足腰にきた…。
根は優しい娘だから他人に言いふらすようなマネは絶対にしない、という確信はある。
だが、それとはいえ、
「最悪の朝だ…。はぁ…」
ため息…。
「せめて今日一日は平穏に生きたい…はぁ」
またため息、
早朝のせいでまだ廊下にほかの生徒はいないのが幸いだった。
こんなに落胆してトボトボ歩く姿など他人に見られるわけにはいかないからな。
今回はここまでです。
しかし…なんだか変な方向になってきたなあヽ(´Д`;)ノ
なぜかわかりませんが気がつくとこんな展開になってました。
多分電波が降りたんだろうと感じて、導きを信じて書くことにしました。
へっぽこ溢れる人間性ですな、すんません・゚・(ノД`)・゚・
やはり次回投下も未定です。
へっぽこなりにいろいろ考えてみたいと思います…
136 :
名無しさん@ピンキー:03/11/04 01:12 ID:K+sYfUZQ
ふと見てみたら文士さん
キテタ━━ヽ(゚∀゚)ノ━( ゚∀)ノ━( ゚)ノ━ヽ( )ノ━ヽ(゚ )━ヽ(∀゚ )ノ━ヽ(゚∀゚)ノ ━━!!
テンプレですが、
Good Job!
ゴロータソ
>浅人と沢田のラブラブな(死)絡み
禿しくキボンリーヌ
139 :
プリン:03/11/04 17:10 ID:aAzocS+7
>ゴローさん
お疲れ様でした。浅人ちゃんと沢田の話、十分萌えましたよw
是非続編または次回作お待ちしておりますよ!!
>とごター( ゚д゚)ーンさん
ここで新キャラ登場とは・・・面白いです
二人の更なる絡み期待しております !!
140 :
380:03/11/04 19:35 ID:wvH4rNhi
>ゴローさん
面白かったよ〜。ハッピーエンドよかったよ〜。ラストも良かったよ〜。ご苦労様!
やっぱり最初のSSというのはいろいろとあったと思いますが、
一度やっちゃえば後は‥‥ということなので、次も期待しちゃいましょう!
>とごター( ゚д゚)ーンさん
男の心を残してる女の子(になった男)は、やっぱり萌えるなあ
先が読めない展開なので次が楽しみです
>プリンさん
それで、続きは?(笑)
>137氏
いえいえ、その言葉だけで感謝です!
>プリン氏
いきなり新キャラですからね。俺も驚きました(マテ
今後の絡み方はすでに決めてあります。いつになるかわかりませんが…(゜A゜;)
>380氏
萌えていただいて感激の一言。もっと(;´Д`)ハァハァしてください!してやってください!
しかし次うp時期すら未定なので…今後の展開に必死です…
142 :
名無しさん@ピンキー:03/11/05 03:16 ID:clsKyNq6
神
143 :
ゴロー:03/11/05 11:18 ID:SjEG6Nlw
>>123-129(まとめてですみません)
お褒めにあずかり光栄です。
やはりハッピーエンドがいいですね・・・(しみじみ)
>>とごター( ゚д゚)ーン様
グッジョブ!
新キャラ・・・マーヤタソとの絡みに期待しまくりです!
>>138 書いてまつ。暫しお待ちを。
>>プリン様
萌えられましたか・・・安心しました。
悠タソの続きも期待してますよ〜!
>>380様
ROMに戻るのは却下ですかw
SS書くこと自体は初めてではなかったですが、何分初エロだったので・・・至らないばかりで。
さて、現在2つほどネタが思い浮かんだのですが、両方書く時間が無い・゚・(ノД`)・゚・
因みに、双方+激しくエロ分が欠ける+予定です(マテ)
うpするかどうかも未定でつが。
エロ無くても萌えれればイイ!
ガンガレ、漏れは禿しく応援してるぞ
俺の方が兄貴なんだから、俺の言う事を聞け―――
確かに俺はそういった言葉で、弟である和人(かずと)に物事を言い聞かせたり押え付けた事は
ある。だがそれを何回やったかなんてのは意識した事がないし、そもそもこの言い文句は結構
兄弟のいる家庭では当たり前の常套句だろう。だからそれが何か問題を起こすなんて事は自分自身
意識したこともなかった。そりゃあ多少のコンプレックスの原因にはなるという事を友人から
言われて少し反省した事もあったが、よもやそれに対しての反撃を企てられるなどは、神様だって
予想もできまい。
いや、大抵は企てても手段がなく未遂に終わるのだ。そもそも年齢差なんてものはひっくり返し
ようがないものだし、万が一肉体的に成長を促進させる手段があったとしても、精神はあくまで
元のままなのだから、やはりこちらが兄という理屈も成り立つ。
結局のところ、こういう立場を入れ替えるというのは社会的地位や財力で上に立つなどの手段で
やってやれない事もないが、殆どは長期的スパンでの手段しかないから、和人の望むような
即効性のある反撃手段なんてものはない。つまり実質的には不可能なのだ。
ところがあいつは、よりにもよってとんでもない発想の転換に出た。
よもやこんな事になろうとは……それは昨日の夜の事だ。
がちゃ……ぎしっ……
眠りに落ちてどれほどの時間が経ったかはわからないが、まだまだ夜の最中、俺は聞きなれない
音に眠りを妨げられた。
「……っと…………して……」
その中に、時折誰かの声が交じる。どこかで聞き覚えのある声だ。
昨日は遅くまで飲み会だったので睡魔の攻勢が激しく、無理矢理寝ようかとも考える。
しかし何故か奇妙に寝苦しい。それも酔いや疲れとは何か違う。
「…………を、こう……」
すると今度は、なにか体が引っ張られるような感覚が走る。さすがにこれは無視して寝る
というわけにもいかない。
146 :
413:03/11/06 01:17 ID:sj4UTUIm
うっすらと目を空ける。部屋の電気を消し忘れたのか、眩しくてなかなか視界が戻らない。
……がちゃり。
「……っと、これでよし」
今度ははっきりと声が聞える。先ほども聞いたそれは、弟の……和人の声だ。
―――なんだあいつ? 人の部屋で夜中に何してやがるんだ?
静かに視界が戻ってくる。見慣れた自分の部屋の天井、そして壁。
案の定、天井の蛍光燈が点いており、部屋の中は明るい。
まだ朦朧とする視界の中、とりあえず体を起こそうとベットに手をつこうとしたが―――
ぎしっ。
かすかに何かが軋む音がするだけで、なぜか手が動かせなかった。
「あ、兄ちゃん、起きたんだね」
和人の声。見ると和人がベットの横に立っている。
こんな夜中に何故和人が部屋にいるのか、そもそも体が動かせないのは……よくわからない
奇妙な状況で漠然とそんな事を考えていたが、少しずつ戻ってくる視界がようやく普段の
レベルまで回復した時、俺は絶句した。
「……なっ、なんだよこれは!!」
動かせない四肢を首を上げて見下ろすと、そこには仰向けでベットに大の字で固定された自分。
しかもすっ裸だった。手首足首にしっかりと拘束具がはめられ、ベットの柱に固定されている。
しかし……
「あ、あれ……な、なんだコレ?」
その視界に、見慣れぬ奇妙なものが写っている。丁度自身の胸のところに、あきらかに自分の
ものではない何かが……いや、それ自体は知っているモノだ。
問題はそれを知っているか否かじゃない。そう、問題は”何故女性の胸が自分の胸に
乗っかっているのか”という事だ。何故なら自分は男なのだから。
しかし見れば見るほど精巧である。継ぎ目など見当たらないし、まるで自分の体の一部である
ように…………いや、それはおかしい。
147 :
413:03/11/06 01:18 ID:sj4UTUIm
しかし見れば見るほど否定できない。それは明かに視界に写っている体の一部だし、そして
その体はまぎれもなく自分のものなのであり……
―――嫌な予感がした。理解を超えた状況に、漠然とした不安がよぎる。
「兄ちゃん、それはおっぱいだよ。女の人のおっぱい」
和人が笑みを浮かべながら、俺の疑問に答えた。いや、正確には止めていた思考に追い討ち
をかけたのだ。そしてそれをあっさりとこいつが肯定するという事は―――
「和人! これはいったいどういう事だ!! 俺にいったい…………ッ!?」
思い切り和人に怒鳴りちらす。体が自由ならまず殴りかかっていたところだが、今はこれしか
できない。そして自分の口から発された声に驚いた。聞いた事のない女の声だったからだ。
そんなこちらの狼狽を尻目に、和人はまさに悪戯をする子供の笑みで(実際子供だが)こちらの
怒りに動じる事なく答えた。
「兄ちゃんが悪いんだよ。いっつも”俺が兄貴なんだから”、”兄の言う事は聞くもんだ”って
僕を怒るんだから。だから兄ちゃんには、この薬で女になってもらったんだ」
そう言って和人が見せたのは、透明な液体の入った瓶。
「ななな、なんでそんなモノが! つーかそんな非科学的な代物、どこで手に入れやがった!」
「となりの大学寮の静奈ねーちゃん。話したら、まだ”じっけんまえのさんぷるだけど”って、
これをくれたんだ」
その名前を聞いた途端、俺は絶句した。ウチの隣りは一区画向こうにある医大の大学女子寮に
なっていて、そこの在学生が住んでいる。和人の言う”静奈ねーちゃん”というのは、たまに
家の前でも見かけて互いに挨拶するぐらいの面識はある人なのだが、噂によるとその医大で
創学以来の天才とか呼ばれてるレベルの人らしい。とはいえそれでもそんな薬なんて存在は
普段なら冗談で終わるような話だが、自分が今まさにその被験体、しかも成功例になっている
のだから否定しようがない。
だが、いったい何故? 和人は何のために俺を女にした?
「……それはわかった。だが和人、どうしてこんな事をした? 言っておくが、男は女の言葉を聞く
もんだなんて男尊女卑は通用しねぇぞ。それならそれで”姉の言う事は聞くもんだ”って言う
だけで、お前の立場は何も変わりゃしねえからな」
148 :
413:03/11/06 01:19 ID:sj4UTUIm
「ふん、そんなの僕だってわかるよ」
ふてくされたように、しかしまだ余裕がある顔で和人は答える。つまり、それは予想の内だと
言うことか。
「わかってんなら、無駄な事はするな。つーか早く縄を解いて俺を元に戻せ。その薬で元に
戻れるんだろう?」
「いやだよ。それに兄ちゃんはこれから僕の言う事を聞くようになるんだから、威張れるの
だって今のうちなんだ」
「何だそりゃ? いったいどんな目論みがあるってんだ?」
こちらの問いに和人はにやっと笑うと、突然俺が寝かされてるベットの下をあさり始めた。
そこにあるのは……俺の”大人の”コレクション。大抵の若人はベットの下は定番の隠し場所だ。
和人のやつ、知ってやがったのか? だけど今のコレと何の関係が―――
そんな疑問をよそに、和人はしばし何かを探した後、ようやく顔を上げた。
そしてその手にしている本を見て、俺は絶句する。
― 成年アンソロジーコミック・絶対服従少女 ―
それは俺のお気に入りのコレクションの一冊で、当然中身はそういう内容の本だ。
当然その内容は……俺は和人の意図をようやく理解した。
「女の人っていうのは、股にちんぽ差し込まれて”しゃせい”っていう白いおしっこをされると、
言う事を聞くようになるんだよね? 僕この本見てぴんときたんだ。こんな本を持ってるなんて
兄ちゃんは”おけつ”をほったね」
嬉しそうに和人は笑う。「それを言うなら”墓穴を掘った”だろ」などと思ったが、正直言って
そういうつっこみを入れる心境ではない。
何しろ和人は、こちらを犯そうという意図なのだから。
そして俺の青い顔を、自身の発言の肯定と受け取ったのか、その場で服を脱ぐと嬉々としてベット
に上がってくる。
「ま、まて和人! お前はそもそも間違ってるぞ! そもそもそれは漫画で……」
149 :
413:03/11/06 01:21 ID:sj4UTUIm
「ふっふーん、兄ちゃん慌ててるね。でもダメ、今度は僕が命令する方になるんだから。
えーっと、まずは胸をもみもみするんだよね」
和人が俺の体に覆い被さってくる。体をひねってかわそうとするが、きつくベットに縛られている
体はまったく動かない。和人はそのまま両手で胸をわしずかみにすると、いきなりすごい勢いで
揉みしだき始めた。
「ばっ、バカ! やめろって和人……あふっ…………くっ……ん!」
それはまったく未知の感覚だった。自分の胸にそんなものがついているという事自体がそもそも
なかったわけだから当たり前なのだが、それだけでは説明ができない。
皮膚から伝わる感覚が電気のように体に染み込むというか、明かに男の粗野な体では体感しえない
不思議な神経感覚が、全身に熱を与えるような、そんな感じだ。
「うわぁ、ぷにぷにしてやわらかいね。兄ちゃんの胸、マシュマロみたいだ。えっと……さらに
お乳を吸うようにすればいいんだよね」
「だか……ら、や……め…………んくぅっ!!」
和人が乳首を吸い始めた途端、先ほどのじわりとした感覚とは違う電気が走る。ただ口でその頂
を吸われているだけで、いわゆる責めの技術のようなものは皆無なのだが、それでも息が苦しく
なって、体が汗ばんでくる。
「あれ? あ、本当にちくびが立ったよ。これって兄ちゃんが”かんじてる”っていう事だよね?」
「ふ、ふざけんな! そ、そんな事は……ひゃうん! や、やめろって……んんぅ!!」
両手で胸を揉みながら、和人は交互に俺の乳首を吸い続ける。いくら声を押えようとしても、
刺激を与えられるたびに体が勝手に反応してしまう。
和人のやっている事は所詮漫画の見真似にすぎないのに、それでも歯向かう事ができない。
な、なんだよこの感じやすさは。これが女なのか―――
荒い息を整えながら、必死に和人の行為に耐える。そしてどれほどの時間がたったか、和人は
ようやく胸への責めをやめた。
「次は…………あれ? どうだっけ」
和人は間抜けな声を上げた後、おもむろに先ほどの漫画を拾う。そしてうんうんそうだったと
頷いたあと、再びこちらに覆い被さってきた。
150 :
413:03/11/06 01:22 ID:sj4UTUIm
この後は確か―――おそらく和人が参考にしているだろう話を思い返す。
そしてその記憶通り、和人は舌を胸からゆっくりと這わせて腹の方に向かわせた。
体の線をなぞるように和人の舌が胸から腹、へそへと降りていく。ただ舐められているだけ
なのに、ぞくぞくと甘美な電気が体を走るのは、やはり女の体だからなのか。
だがその先には―――それを思った途端、今度は雷撃が俺の体を襲う。
「きゃあうぅっ!!」
恥かしいぐらいの”女の悲鳴”を上げて、俺は体をベットの上で跳ねさせた。
まるでいきなりペニス全体を舐められたような感覚……おそらく、いや、間違いなく和人が
俺のクリトリスを舐めたのだ。その感覚が女にとってのペニスのようなものだというのは知識で
聞いてはいたが、そんな生易しいものじゃない。確かに快感の性質は似ているが、その勢いが
男だった自分の予想をはるかに越えている。
「このお豆を、兄ちゃんの股が”あいえき”で濡れるまで刺激するんだよね」
「ま、待てって! こんな刺激を受けたら…………きゃん! や、やあめ……ひゃうぅん!!!」
和人はまるでアイスクリームを舐めるかのように、勢いよく舌を動かし始める。
こちらからは股に顔を埋めている和人の頭しか見えないが、あいつがひたすらクリトリスを
舐めているのは体の感覚が伝えてくる。しかしその刺激はあまりに強く耐えがたい。
足を閉じて拒絶したいのだが、しっかりとベットに固定された四肢はまったく動かす事が
かなわず、和人の責めを止める事は不可能だった。
俺はただひたすら叫び喘いで快楽に耐えていたが、その一方で、このあまりに甘美な快楽に
例え様のない歓喜を覚えていた。女のように鳴かされる陵辱感と、もっと快楽を享受したいという
欲求が、心の中で責めぎあう。
そしてその欲求がさらに強くなった途端、突然和人が舌を離した。
―――なっ……ど、どうして?
突然の快楽の切断に、俺は自分の置かれた状況も忘れて顔を上げる。
しかし俺の股座に膝立ちでこちらを見る和人を見た途端、その意味を知って血の気が引いた。
151 :
413:03/11/06 01:23 ID:sj4UTUIm
「これだけ”あいえき”で濡せば、もういいんだよね。あとはここに僕のおちんちんを……」
まだ剥けていないガキのペニスを手に膝立ちする和人を見て、俺は戦慄した。
「ま、まて和人! わかった、わかったからそれだけはやめろって!! な!?」
「わかったって何をさ? だってまだ”ぎしき”は終わってないよ?」
「だ……だから、もう命令しないから! 和人の言う事はなんでも聞くから…………な?」
もうプライドも何もなかった。ただひたすらへりくだって和人を説得する。
いくらなんでも男に、まして弟に犯されるなんてまっぴら御免だ。この場は嘘をついてでも、
なんとか取り繕うしかない。俺はこれまでの人生でここまで真剣に人に頼み事をした事は
ないってぐらい、もう必死だった。
「本当に? もう”俺が兄貴だから”とかって言わない?」
「あ、ああ。言わない! お前の好きなようにしていいから! なんでも言う事聞くから!」
俺の言葉に和人かむーっと考える。よし、良い子だからそのまま納得してくれ。
俺の心配をよそに考え続ける和人だったが……しばらくしてぱっと笑った。
―――あ、納得してくれたか?
一瞬安堵の思いが脳裏に過ぎる。が、和人の次の言葉に、俺は我を失った。
「じゃあお願い。兄ちゃんを”おかす”から!」
「ま、まてって! ななななんだよ!そそれ!!」
「えー、だって本でもそうだったよね。”なんでもやります”って言った女の子に”じゃあ最後
までやらせろ”って言って”ぎしき”を続けるんだよねー」
―――そうだった。あの本のメインタイトルの話では、そう言って少女を最後まで犯すのだ。
よりにもよって俺は、和人がシナリオ通りに話を進めるのを手伝ってしまった事になる。
「じゃあ、ぶっすりいくよー。”いやがるのをいっきにやるのがいいんだぜー!!”」
和人は漫画のセリフを真似て、ペニスを秘部にあてがう。俺はなんとか体をよじってそれを
逃れようとするが、繋がれている身では所詮無駄な抵抗だった。
「ま、待て! お願いだからやめろ……やめ、やめてくれぇ!!」
「せーのぉっ、それぇっ!!」
152 :
413:03/11/06 01:24 ID:sj4UTUIm
「かっ……きゃああああぁぁぁッ!!」
がんっ、と体に杭でも打ち込まれたような感覚。和人のペニスなんてまだ子供のサイズなのに、
それでもその体に入り込む痛みとも快楽ともつかない感覚に、大きな悲鳴を上げさせられる。
そしてその”入れられる感覚”に、俺はようやく自分が本当に女にされたのだと実感した。
破瓜の感覚が心に雌の烙印を刻んだような、そんなショックが体を駆け巡る。
しかし和人は、そんな破瓜の余韻を待ってくれるほど甘くなかった。
「ここで激しくおちんちんを出し入れするんだよね。じゃあ、いくよっ!」
「はきゃうぅっ!! か、和人やめっ……いきなり激しっ……やああ! はあああぁぅ!!」
子供ゆえの無邪気さと言おうか、和人は本当に容赦なく激しい抽挿を始める。
ぬちゃ、ぐちゃとという愛液、そして多分自身の破瓜の血の音とともに、ぱんっぱんっと股と股が
当たる音が部屋に響く。
しかしこちらはそんなものを聞いている余裕もない。突き上げられるたびに耐えがたい痛みと、
そしてその何倍もの快楽が一気に押し寄せてくるのだ。喘ぎ、叫んでもそれらを全て吐き出せる
はずもなく、残ったその両方の感覚が体の中で暴れ回る。
女が感じると、体が言う事を聞かなくなるというのは本当だったのだ。
当然だろう。こんな感覚に我を忘れずにいられるはずがない。与えられる感覚が、体の中だけで
処理しきれないのだ。しかもこれでまだ、絶頂ではない。
「に、兄ちゃんの中……なんか熱くてぬるぬるして、締めつけてくるよぅ! これ、すごく気持ち
がいい!」
見れば和人も初めての挿入に、汗をたらしながらも必死に腰を打ちつけていた。
互いの体が汗で光り、肌が淫靡な光沢を放っている。そしてそのエロチックな光景を目の当たり
にした途端、俺の中の男と女が同時に興奮する。少年が年上の美少女に必死に腰を打ちつけている
という姿の刺激に、俺は犯されているのも忘れて喘いだ。
「あ、あ、兄ちゃんすごいよ……僕の腰が止まらない!」
「いい、いいよぉ! 女って……女ってこんなに気持ちが……ああぅん!! 和人ぉ!!」
153 :
413:03/11/06 01:26 ID:sj4UTUIm
和人の突き上げに合わせて、無意識に腰をひねる。動かせない体がもどかしかった。
もっともっと深く奥まで突き上げて欲しかった。
―――しかし
「あぁっ! 出る! 兄ちゃん、僕おしっこ出ちゃうよぉ!!」
「―――!!!」
その言葉に俺は一気に現実に引き戻された。当然そいつは小便なんかじゃない。
快楽に溺れて我を忘れてしまったが、この行為はそもそも”それ”が目的なのだ。
それだけは絶対阻止しなくてはならない。薬がいったいどういうものなのかはわからないが、
万が一、その行為が最悪の結果をもたらさないとも限らないのだ。
「ま、まて和人! 抜け……はくうッ! 中で出しちゃダ……メ……あふうぅっ!!」
俺はなんとか必死に和人に言葉を発する。だが和人は腰を打ちつけながら、それを聞いて
何故かふっと笑った。
「この、おしっこを”しゃせい”して、兄ちゃんの……中に出せばいいんだよね。そうすれば
兄ちゃんは……僕に”ちょうきょう”されるんだ」
「ば、ばかぁ! そんなんじゃな……っひゃああん! きゃうん!」
「ようし! じゃあ、”なかにいっぱいそそぎこんでやるぜー!”」
また漫画の真似台詞とともに、和人は絶対逃がさないとばかりにがっしりと俺の腰に手を回す。
そしてこちらの嘆願に反して一気にペースを上げた。途端にこちらはもう、まともに声すら
発する事ができなくなってまう。
ぎしぎしとベットが軋み、激しく腰を打ちつけられながら俺は泣き叫ぶように喘いだ。
「うあっ、出るっ! 兄ちゃん、僕出るうっ!!」
「だめっ、だめぇ!! ふああっ、ああああああぁぁぁ――――ッ!!!」
最後に思いっきり腰を叩きつけられたかと思った刹那、熱いものがお腹の中に注ぎ込まれた。
その途端、俺自身の快楽も限界に達して獣のような嬌声を上げさせられる。
初めての女の絶頂、それはあまりに強烈だった。先ほどまでの恐怖や不安ですら、
その瞬間一気に吹き飛ばされてしまう。
154 :
413:03/11/06 01:28 ID:sj4UTUIm
荒い息を押えながら、ようやく辿り付いた快楽の頂の余韻を味わっていると、和人が俺の中から
ペニスを抜いた。
「すごいー、本当に白いおしっこが出てる。これが”しゃせい”なんだよね……あぁ!! 僕の
おちんちんが大人のちんちんになってる!!」
何の事やらと顔を上げると、まだ隆々と立ってる和人のペニスが、先ほどと違い剥けていた。
多分挿入しているうちに剥けてしまったのだろう。
しかし射精も知らず、ペニスも剥けてなかったというのはもしや……
「なあ和人、お前もしかして射精したのって……今まで朝起きたらしてたとかってのはないのか?」
「うん、今回が初めてだよ」
和人の言葉はある意味ショックだ。なにしろ俺は、和人のペニスを剥いて、筆下ろしして、
あまつさえ精通まで手伝ったという事になる。和人の初物をみんな俺がいただいたという事だ。
だが、そんな事は嬉しくもなんにもない。つーか逆に悪夢だ。
しかも中出しである。それを思い出した途端、俺は一気に血の気が引いた。
とりあえず今すぐ何かすれば、なんとかなるのかもしれない。なんにしろ素早い対応が大事だ。
「和人、とりあえず解け! 俺を自由にしろ! 早く!」
慌てて俺は和人に怒鳴る。しかし和人は、そんな俺に対してふふんと笑ったかと思うと、
また再び俺の股座に膝立ちになった。
「だめだよ兄ちゃん。”ちょうきょう”は兄ちゃんが”ぜっちょー”しまくって、気絶するまで
やるんだからね。そうしないと”どれい”にならないって本に書いてあったもん」
和人は、僕を騙そうったって、そうはいかないよという感じで、こちらを見下ろしたあと、
おもむろに剥けたばかりのペニスを、再び俺の股にあてがう。
「なっ……バカ言ってんじゃねぇ!! いいからすぐ放せって……ば、バカ! やめっ……」
「じゃあ兄ちゃん、”いくらでもイかせてやるぜー!”」
「はふっ!! ひゃああああぁぁッツ!!」
いきなりの再挿入に、俺はなすすべもなく声を上げた。和人も先ほどの行為で多少はコツを掴んだ
のか、今度はリズムよくこちらの腰を打ちつけてくる。
155 :
413:03/11/06 01:30 ID:sj4UTUIm
そしてこの晩の行為は、本当に俺が5回目の絶頂で気絶するまで、止まる事はなかった。
……で、気が付くと和人は俺の胸に顔をうずめて寝ていたというわけだ。
正確には拘束はすでに解かれていたので、俺が和人を抱きしめて寝ていたとも言えるが……。
さすがにこいつは夜更かしの経験がないためか、起きる気配もない。
しかしどうしてくれよう。とりあえず起こしてからタコ殴りにしようかと思ったが、それでも
今回の事は気が収まりそうにない。とりあえずこの体だが、たぶんその静奈さんに頼めばなんとか
してもらえるだろう。いや、そうだと思いたい。
まさか元に戻れないとか、そういう事は…………いや、やめやめ! 大丈夫だろう! たぶん!
となると後は、このバカ弟への制裁をどうするかだが。
俺は和人をベットに寝かせたまま、立ち上がってなんとなく部屋を見まわす。
ふと、壁にかかった鏡を見ると、そこには女になった俺の姿が写っていた。
「……なんだ、そんなに悪くないじゃん。顔もそれなりに変わってるんだな」
男の自分の雰囲気は残っているものの、妹とか従姉妹と言えば十分通用する容姿だ。
そもそも骨格から違う感じで、逆に知り合いでも、姿だけで俺だと気付くやつはいないだろう。
そんな事を考えながらふと、鏡の下にある棚の上に置いてある”瓶”が目に入った。
「これって、和人が持ってた……」
間違いない。それを手にした途端、俺の頭に和人へのおしおきがフラッシュのように閃いた。
バカなやつというか、やはりそのへんの詰めの甘さはガキの浅知恵か。
俺は昨晩自分を拘束していた拘束具がベットの柱にまだ括りつけられているのを確かめると、
おもむろにその準備を始めた。
「と、いうわけだ和人。信賞必罰、俺は兄としてお前のやった事がいかにイケナイ事だったのかを、
お前の体にしっかりと教えてやる義務がある。わかるな?」
156 :
413:03/11/06 01:33 ID:sj4UTUIm
「なんだよそれぇ!! 放せ、放せよバカ兄ちゃん!!」
俺のベットには、”少女”が拘束具で大の字に固定されて寝かされていた。無論言うまでもない
事だが、それは和人である。本当にあの薬は冗談じゃなく効果があった。
「だいたい兄ちゃんは僕に”ちょうきょう”されたはずだろ! 僕の言う事を聞けよぉ!!」
「ふっふっふ、残念だけど俺を”調教”したのは”弟”の和人なの。だから”妹”の言う事は
聞く必要がないんだな」
おちゃらけて和人の浅知恵に解答する。和人のやつは本当に”何故?”って感じで悔しそうだ。
ヤっただけで女が言う事聞くなら苦労しないって。ま、それはさておき……
「お前、あの本を全部読んだんなら、最後のレズものも読んだはずだよな?」
「な……なんだよぉ。お、女の人同士の話でしょ?」
どうやら理解しているようだ。それならば話は早い。
「じゃあ……女の子の和人には”お姉ちゃん”がしっかりと調教してあげよう。もちろん気絶
するまでって事で。うふふっ、当然よねぇ?」
ふざけて女言葉で兆発し、俺はベットに乗る。結構背徳感があるかと思ったが、自分も相手も
女になってしまってるためか、思っていたほどのものは感じない。
しかし当の和人はそれどころではないようだ。たぶんあの本のレズもののアレを思い出したの
だろう。なにしろアレの最後は……ま、脅えて当然か。
だが容赦はしない。やっぱり教育的指導ってのは因果関係がわかってるうちにしないとな、うん。
「さて、それじゃあ…………”お姉さんが、教えてあげるわ!”」
「やめてよぉぉ――っ!! バカ兄ちゃん――!!」
嬉々として真似した漫画のセリフに”妹”が叫ぶが、無視無視。散々兄を陵辱した罰だ。
ま、とりあえずはこの体と快楽を、しばし楽しむとしますか。
完
157 :
413:03/11/06 01:35 ID:sj4UTUIm
前スレ穴埋め、413です。
なんか令のおまけSS書いたら頭の中へ久々にエロ神様が降臨したようで、
ノリで一気に一つ書いてしまいました。
なにせ最近職人さんが増えて、見るだけでお腹一杯状態だったもので。
ちなみにとごター( ゚д゚)ーン氏のノリがすごく好きです。
あとこれ、前スレの穴埋め最後に言ってたものとは全然関係ありません。
勢いだけで書いたものです。おそまつ……
今度はもうちょっと長いのをまたやりたいなーと思っております。
では
この話から言えるのはつまり…
「エロ本は見つからない所に隠せ」
って事でFA?(w
それはともかく、いや面白かったっす。
こういうのもアリかぁ・・・
短くったって、ピカーリ光ってるっす。
うひゃー。兄弟っていいなぁ(w
warata
つーか面白ろエロかった。
162 :
WD:03/11/06 10:53 ID:2Dww7EJr
>>148 >成年アンソロジーコミック・絶対服従少女
読んでみたい(w
>>158 FA。
でも、どこに?(w
413氏 グッジョブ!!
>ゴロー氏
絡みはいろいろと考えております。まだ登場キャラ数が少ないので絡みにも多少限界がありますが。
いろんなプレイを考えているうちに・・・ハァハァ(;´Д`)が止まらなくなったりしちゃってます。
が、がんばるぞぉ・・・ガフゥ!(゜Д゜;)次うp未定の連発じゃん
>413氏
エロイ!そしてイイ!(゚∀゚)
いきなり体を蹂躙されるシチュはよいなあ。
まとまっていて実に読みやすく、次の瞬間にはハァハァしてしまいますた。
くそぅ・・・俺のは全然まとまらないなあヽ(´Д`;)ノ
165 :
名無しさん@ピンキー:03/11/06 23:54 ID:RA4nJnW1
神が再臨なされた。
166 :
さらまんだら:03/11/07 00:27 ID:G0QYt9Mt
ゴローさん良かったっす・・・・・・!!!
個人的にはあの勇気ある後輩ともからんでほしかったんですけど・・・・・
ゴロータソ
漏れは君に禿しく期待している
これからもガンガレ
>とごター( ゚д゚)ーンさん
乙です、女同士がすごく良いです。
ガサツな男とは違い繊細な肌触りがしっとりとした感触をだしています
プリン氏そろそろ続きキボン
172 :
ゴロー:03/11/09 23:35 ID:+qopVoFF
皆様お久し振りです、ゴローです。
考えていたネタが両方ともスレ違いっぽい雰囲気でかなり(´・ω・`)入ってますが、とりあえず
皆様の前にその内の一つを発表します。今回も連作で、少し長くなりそうです。
・・・って言うか、本当にこんなの出していいのか?(汗)
4レス程行きます。
173 :
ゴロー:03/11/09 23:36 ID:+qopVoFF
光と影があるように、
プラスとマイナスのように、
この世界にも、表と裏が存在する。
表の世界は法と秩序によって成り立っている事が原則とされる。人権第一として、人々の安全が保証
されている世界。
裏の世界は無法無秩序。正しく表と正反対の性格である。表舞台に現れないように、静かに、時に
激しく変化していく世界。
だが、今のこの世の中に「法による平等」など形だけでしか存在せず、段々と罪の意識も薄れていっている。
表の世界が、裏の世界と同じような状況にきつつあるのだ。
そうした変化を喜ぶのは、勿論裏の住人達だ。狭まれていた活動範囲が広がり、より自由で活発な
行動がとれるようになるからだ。
だが、彼等は表には出てこない。何故か。
出てこないのではない。出れないのだ。彼等は口を揃えて言うだろう。表裏一体のこの世界を繋ぐ
扉を守る、門番の名を。
その名前は───
‐RED EYES‐
賑やかな商店街。多くの人が、自らの欲求を満たすために忙しなく動いている。休日ということも
あり、若者も多く視界に映る。
そんな場所にも、闇は存在する。例えば、建物と建物の間にある裏路地。
そこに、それはいた。
第一印象は・・・黒。
腰まであるか、と思わせる長い髪の色、前をしっかりと閉じたロングコートの色、スリムパンツの色、
靴の色。そのどれを見ても黒なのだ。ただ、それとは真対象に白い肌。全身を包む黒の中、顔だけが
白く浮かび上がっていた。
無表情ながら、きりっと整えられた眉、形の良い朱唇。さらに、服の上からでもわかる、豊かに実る
双丘。その美しさは正に女性のものであった。
太陽の光もあまり届かない狭い場所で、壁に寄り掛かり両手をコートのポケットに入れ、瞼を閉じて
ただそこに佇んでいる。一見すれば、まるで眠っているようにも見えた。
174 :
ゴロー:03/11/09 23:38 ID:+qopVoFF
別の見方をすれば───影。
「──待たせたね」
人の気配の無かった場所に、男の声。突然現れた気配に、しかし影は全く動じない。
路地裏の奥から現れたのは、酷く滑稽な姿をした男だった。ぼさぼさ頭の黒髪に眼鏡、そして白衣。
いくら冬だからと言っても、わざわざ白衣を選ぶ馬鹿はいない。
「遅いぞ」
鈴の音を思わせる、透き通った声。女神の声かと思わせる。その内容は酷く無慈悲で、その顔に微笑みはないが。
「すまないね、多少用事が詰まってて」
男は可笑しそうに微笑み答える。なにが可笑しいのだろうか。詰められた用事がか、この影の態度がか。
「それで、用件は何だ。こんな人込みの中に呼び出して」
内容とは裏腹に、女には苛立ちの感情はみられなかった。いや、寧ろ何の感情も伺えない。瞼を閉じたまま、
まるで機械の如く。
「その前に」
男が女の前に立った。女と同じように、白衣のポケットに両手を入れて暖をとっている。
「どうだい?女の体の具合は」
あくまでも、その表情は微笑み。何が嬉しいのか、何が楽しいのか。
それよりも、男の言葉。もしそれを正しくとるするならば、女は元々「女」ではなかった事になる。
「どうという事はない。筋力が衰えて大口径の銃を扱いにくくなったが、特別支障が出ている訳ではない」
義務的な報告。快も不快もない。
「成程、相変わらずって事か」
男は笑っている。女の返答が満足なものだったのか、或いはこの機械の影との会話を楽しんでいるのか。
「まあ、戯れはこの辺にしておこうか」
男の声色が変わった。否、声自体に変わりはない。何かが抜け落ちたような感じ。
175 :
ゴロー:03/11/09 23:38 ID:+qopVoFF
その声を合図に、女が重い瞼を開いた。その中に在る瞳を見て、男は寒気を感じた。今し方、感情を
殺した筈なのに。何度、いつ見ても、男は同じ感覚を覚えるのだ。
───その、燃えるような紅き瞳に。
「──今回の仕事は?」
そして、女のこの言葉で我に返るのも恒例となっていた。
「ああ、そうだね。じゃ、これを見てくれるかな」
男が内心の焦りを打ち消し、白衣の内側に手を伸ばす。再び出されたその手の中には、一枚の写真が
握られていた。
女もポケットから手を出し、ぴったりとフィットしている、これも黒の手袋を着けた手でその写真を
受け取る。
「とある大企業の社長、大林権蔵。裏で金を回して、自分にとって目障りな人間を殺して回ってると
言われてる」
男は淡々と語っている。それを聞いているのかいないのか、ただじっと写真を見ている女。
「今回の任務はこの男がそれをしている事の証拠を掴む事。残念だけれど、今のボク達では証拠も
無しに動くことは出来ないからね」
言いながら、男はポケットから封筒を出し女に手渡す。中身はお互い理解しているのだろう。
勿論、男に残念がる素振りなど見せない。向かい合う二人は、どちらも感情の操作に長けているのか。
或いは欠けているのか。
「殺した方が早いだろう、何故そんな面倒臭いことを?」
「ボク達は仮にも警察だよ?根源を断つだけよりも、とっちめてから色々吐かした方が人道的だろう?」
異様な場所での異質な会話。彼等の関係が見え隠れしている。
「面子か、道徳か。あんた等も面倒臭い集団だな」
皮肉でも嫌味でもない。ただの女の立場から見ての感想。
「言ってくれるね。何なら今ここで君を殺人罪で逮捕するよ?」
苦笑しながら女を挑発する男だが、女は視線を上げずただ一言。
「できるのか?」
「いや」
速攻で否定する男。まるでそう返ってくることを知っているかのように。
否、男は確実に知っていた。その上で、女との会話を楽しんでいる節がある。
176 :
ゴロー:03/11/09 23:39 ID:+qopVoFF
「ボク達では君は捕まえられない。でものさばらせる訳にもいかない。だからこうして協力し合って
いるんじゃないか」
肩を竦めて冗談めかしく言う男。女の反応は、ない。否定か肯定か、無表情という仮面の上からでは
判断できない。
「ま、そんな事はどうでもいい。引き受けてくれるね?」
男の問いに、女は写真をコートの内側に仕舞う。
一瞬ちらりと見えた、肩に掛けられたハーネスと、銃。
「拒否権などない事は十分理解してる」
本当に女は事実を告げているだけである。それを知っているから、男は笑っているられるのか。そう
でなければ、気の短い者なら何回頭に血が上っているだろうか。
「それじゃ、報告はまたいつも通り宜しく頼むよ」
「待て」
立ち去ろうとした白衣を、女は呼び止めた。そのような事が滅多にないのだろう、多少驚き気味に振り返る。
「何だい?」
「何故こんな場所で落ち合う?俺の部屋に来るか、俺がそっちに行くかでいいだろう」
俺、と言った。確かに一人称をそう定める女性もいるだろうが、先の会話からして、女にとってそれ
が正しい呼び名なのだろう。
「裏社会きっての『何でも屋』と表社会の警察が繋がっているなんて知られたり、君の素姓が明らか
になったりするのはお互いに厄介だろう?」
男の言葉に、女はちらりと上を向いた。つられて男も上を向く。そこには───
何も、ない。
「何処でも見られてる可能性は否定できないがな」
男は吐き捨てるように呟いた。男は黙って苦笑する。
「それじゃ、任したよ・・・『RED EYES』」
男は来た道を戻り歩いていく。白衣などという目立つ格好をしていれば、人混みでは相当浮くだろうに。
そんな後ろ姿を見送ってから、女は歩き出した。黒いサングラスを掛けて、人混みの中にその身を投げる。
行き交う人の波は、女を飲み込まなかった。誰一人、女に関心を寄せるものはいない。
──存在が希薄なんだね、と男は過去に言った。それを女が覚えているか、どうか。
177 :
ゴロー:03/11/09 23:40 ID:+qopVoFF
感情を失った男が女になって、どういう風に変化していくのか。
絶世の美女が、まるで淫乱の如く乱れよがる姿。
そんな世界を作ってみたいなぁ・・・等と考えて生まれたのがこの『RED EYES』です。
萌え無し・エロ無し・羞恥無しの三拍子が揃う予定です(爆)
尚、浅人と沢田のラブラブ(死)な絡みは親筆中にやる気が萎えた溜め放置中です(激しくマテ)
激しく期待
179 :
名無しさん@ピンキー:03/11/10 10:14 ID:c8xXSrwY
エロ度:
0.0000001%
(*´д`)ハァハァLv:
0/5:☆☆☆☆☆
さぶーいギャグLv:
測定不能
TSFお約束度:
5/5:★★★★★
こんなのっていいんですかね?
ゴロータソ>
超期待してますよ(;´Д`)ハァハァ
179>
ありじゃないかな?
TSしちゃえばもうなんでもいいよ(ぉ
>TSしちゃえばもうなんでもいいよ(ぉ
同位
182 :
WD:03/11/10 20:03 ID:jfeOO4Qw
前スレの続き投入行きますー。
183 :
WD:03/11/10 20:17 ID:jfeOO4Qw
と、思ったけど…ゴメン鯖重で制限食らってる。
184 :
380:03/11/10 21:37 ID:8Ubz49SI
>>183 何だってーっ!?(AA略)
2ちゃんねるブラウザで回避できないかな?
おろろーん
もっと祐樹タソの恥ずかしい姿がみたいのじゃー
今日はもう寝ようかと思ったのに……_| ̄|○
モ少しまってる>WDタマ
187 :
WD:03/11/11 02:32 ID:2YLhyzSw
テストカキコー。
書けたら投下。
188 :
WD:03/11/11 02:33 ID:2YLhyzSw
「あら、似合うじゃない」
姉が嬉しそうな声をあげる。
「………はぁ」
僕は、鏡を見ながら今日何度目かの溜息をついた。
不思議な安心感から、姉に身を任せてしまったのがマチガイだった。
瞬く間に服を着せられて、今正面の鏡に映っているのは、生クリームのように真っ白でフリルでレースなロングのワンピースにデコレーションされた、自分の姿。
「ケーキのスポンジにでもなったみたいだ」
思わず、呟く。
というか、なんで普通のデパートに、こんな趣味的な服があるんだろう。
「そうね。柔らかくて、甘くて、美味しいし」
「ひゃぅっ」
また、抱きすくめられた。
「姉さんっ、いい加減にっ」
さすがに、試着室を占領しているのも限界だろう。あまり長いと、店員に変に思われる。と、思う。
背後で揺れるカーテンの向こう側に、人の気配を感じるたびに、冷汗が出る。もし、何かの拍子にこんな所を見られたら、と思うと、気が気ではなかった。
「ま、それはそうね。祐ちゃんは、後でいくらでも食べられるしね」
………。
姉の、背筋の凍るような発言を聞かなかった事にして、僕はカーテンを開けた。
189 :
WD:03/11/11 02:35 ID:2YLhyzSw
>>188 「んまー! お似合いですわ、お客様っ!」
少々歳のいった女性店員が、レジの向こう側から僕の頭の天辺から足先までをじっくりと吟味しながら、僕を褒めちぎる。
姉以外の人に、今の僕をこんなにじっくりと見られるのは初めてだった。
服装は、さっき試着したワンピースのままだ。姉がとても気にいったらしく、このまま着ていくことを強硬に主張したためだ。
さっきまでのミニスカートよりは随分マシだと思って、妥協するしかない。
それでも、恥かしさのあまり頬が熱くなって、つい俯いてしまった。
「あら、照れていらっしゃるんですね、可愛らしい」
僕のそんな様子を、店員はプラスに受けたようだ。さっきよりは少し落ち着いて、そんなことを言った。ちなみに、さっきから紙袋に服をてきぱきと入れる手は止らない。器用だ。
「こんな可愛い妹さんが居て、羨ましいですわね」
店員さんは、今度は姉に話を振る。
「ええ、可愛いでしょう? 自慢の恋人なの」
姉は、柔らかに微笑んで、そう言った。
………。
………。
………。
こいびと……?
恋人ぉっ!?
190 :
WD:03/11/11 02:37 ID:2YLhyzSw
>>189 「ね、祐ちゃん」
姉は、不意打ちで動揺して何も言えない僕の肩に手を回すと、耳元でささやいた。
姉の吐息が耳に入り込んで来る。自然と、体が小さく震えてしまう。
「っ…やぁ」
「ほぉら、可愛い」
店員が、顔を真っ赤にして、けれども興味心身といった様子で見つめている。
幸い、ほかの店員や客は、まだ気付いていない。
「ふぁ・んっ」
舌がちろりと耳たぶを舐め上げ、そして、唇が甘噛みする。たったそれだけの事で、僕の体は言う事を聞かなくなっていた。
震えが止らない。おなかの下のあたりが、熱い。
じわりと、体の奥からなにかが滲み出てくる、感覚。
「ふふ、冗談よ」
唐突にそう言って、姉は僕から体を離した。
「さ、行きましょ。ほかにも回る所はあるんだから」
そして、服の入った袋幾つかを今だ呆然としている店員から受け取ると、レジに表示された金額ちょうどをカウンターにおいて、僕を促した。
「う、うん……」
まだ体がじくじくと疼くけれども、このままここに居るわけには行かない。何とか我慢して、姉の後について行った。
191 :
WD:03/11/11 02:39 ID:2YLhyzSw
今回はここまで。
短くてゴメン。なんかまだ続いてるし。
次こそは本格的にエロを!! とか挑戦してみるテスト。
192 :
413:03/11/11 02:52 ID:pRl2bN7c
>>WD氏
イイ!感じです。こういうお姉さんが萌えな漏れ……
というか >なんかまだ続いて とか言わず続けて下さいよぉ!
投下数はその時ごとのペースでいいと思うんで。
漏れ、姉萌入ってるかもしれない……(´д`;)ハァハァ
194 :
179:03/11/11 03:59 ID:x+swuUfa
1話作ってみたけど"小説"と言うより"妄想記録"じゃないか。
196 :
プリン:03/11/11 10:44 ID:z4jPRm7A
>>413さん
とても面白かったです!!弟に復讐からの調教、いいシチュだな〜次回作も楽しみに待ってます
自分も見習って我がヘタレ作品の兄弟も仲良くさせて上げなきゃw
>>ゴローさん
ついに新シナリオ突入ですね〜、冷酷な美女が乱れる姿・・。いいですねぇ
今後の話楽しみにしておりますよ
>>WDさん
どんどん姉のペースに引きずり込まれる佑ちゃん可愛いです
これから何されちゃうのか期待しております
自分の作品どんどん載せるのが遅くなっているようで申しわけないです。
きりのいいところで投下させますので、待ってないかもしれませんが
もうしばらくお持ちください。長々と失礼しました。
198 :
179:03/11/11 18:56 ID:x+swuUfa
つーか女性化+妖精+人魚+天使+etcってどうにかしてるよ俺の頭(実際は全てを詰め込んでみたかっただけだが)
つーことで女性化+妖精(+人魚)に絞って作り直しです。。。
>ゴロー氏
はぅわ!はやくも次作が!
ええですのう( ゚д゚)
黒のイメージ描写がよくてイイ!(゚∀゚)
殺し屋というダークなのも新鮮でいいです。続き期待!
>WD氏
フリフリの服…ヽ(´Д`;)ノ
モジモジしてる…(゜Д゜;)
タ・・・タマラン!(((((┗(゜皿゜)┛)))))
200 :
WD:03/11/11 20:46 ID:PUChiKdG
>179氏
妄想でいいと思うですがね。
萌えとか燃えとかエロとか、どれか1つだけでも十分条件だと思うですが。
>>192-193&プリン氏&とごター( ゚д゚)ーン氏
やはり時代は萌えなのデスカ?
ちなみにうちの祐樹は、現在エロかダークか萌えか、の分岐点に……。
今後の展開にかかわるだけに、慎重に決めたいトコロ(w
てか、また鯖重だよ…
>>200 姉の残酷さと優しさに翻弄される祐タンキボンヌ……(´д`;)ハァハァ
漏れももうチョト勉強させてもらってから、投下してみたいなと……
布団の中で暖めているネタがあるんで(w
202 :
179:03/11/11 22:51 ID:x+swuUfa
1話いきます。
カモーン
今日はスイミングスクールだ。
「はい。今日はココまでです!」
「「「ありがとうございましたっ!」」」
ここは「美須賀スイミングスクール」という所だ。
「ここは人魚が通っている」「ここは人魚が先生だ」
などと言う噂が立っているが証明したものは誰もいない。
俺は「小原羽毛田」17歳。基本強化は良いのだが、水泳の成績はダントツのビリ。それを克服するために通っている。
そして彼女が居る「美須賀美香」17歳。このスクールの先生だ。
今日は毎週1回の定期会議の様子を隠し見るためだ。
俺は階段横の部屋に隠れた。
夜7:00、会議が始まった。
「――と言うわけでして、予算はこれだけになります。」
業務的な話ばかりだ。そろそろ帰ろうとしたところ…
「さて、後はいつものにしましょうか?、では、着替えてください。」
俺は再び隠れた。どうやらプールに向かうらしい。
(プールは2階から見渡せるな。)
そう思って2階へ上がっていく。そして、その光景を見ることになる。
「人魚・・・本当に居たのか・・・!!」
イスに座ろうとした瞬間、ドスン!と転んでしまった。
人魚たちがそれに気づき、何かを言い始めたようだ。
次の瞬間、プールに水の柱が立ち、こちらに向かってきた。
そして、あっさりと俺の体をプールに引きずり込んでいく。
「あなたは私達一族の秘密を知ってしまった。殺さねばならない。」
そう冷静に言う人魚の表情は「怒り」、「驚き」、「嫌悪」で染まっていた。
ドンッ!ドンッ!っと俺の体はプールの壁にたたきつけられている。
既に両手足とも骨を追っている俺は反撃さえできない。すると、
「最後だ。すまない。」と言って首をしめ始めた。
30秒ほどしたところで思い出したように彼女を見る。
彼女は「哀れ」「悲しみ」の表情でこちらを見ている。
俺は「ごめんね」と声を出さずに言い、そして笑顔を向ける。
その時、意識が急に遠くなっていった。
そして羽毛田の体が光り出した。
傷や怪我が消え、体が小さくなっていく。
そして、30cmぐらいになったところで浮き始めた。人魚たちはただ驚いているだけだ。
水面を離れ、羽を広げて浮いたときに羽毛田は目を覚ました。そして身体を確認すると、
「あーあ。元の身体に戻ってらぁ。せっかく気に入ってたんだけどなぁ。」
と、つぶやいた。そして、賀美香が、
「誰なの?羽毛田なの!?」と聞いてきたので羽毛田は、
「ああ、人間のときの名前だな。まぁ、今は『レイシェル』って名前だけどな。」
と言うと少し笑った。さらに賀美香が、
「あなたは羽毛田の何!?」「あなたは一体なんなの!?」と聞いてきた。
「本人。元の姿だ。」「ん〜。世間一般では"妖精"とか"天使"とか言われているな。」
「・・・本当?」
「ああ。と言うかお前達も人間にとって見ればそう言うもんだろう?」
「そうだけど・・・」
「まぁいいさ。んじゃ帰ろうか?」
と、軽く言った。
「あなたは特別なようですもんね!」
と皮肉たっぷりに返した。その時、空間が一瞬にして緊張した。
「…お迎えに着ましたよ、レイシェル様。」
天使がやって来た。それはこの要に告げるとレイシェルは
「帰りなさい。」と一言だけ言った。
「しょうがない。今日だけは見逃しますよ。」と言うと、消えていった。
もちろん、その日は質問攻めにあったのは言うまでも無い。
【後書き】
全然小説じゃねーよっ!面白くねーよっ!萌えねーよっ!
もぅズタボロです。実を言うと小説初作品なんですけどね。だらだらとやっていくつもりです。
TSシーンは次の回にやりたいですねぇ。しかしまだ変化は続くのです!!。
では。;y=ー( ゚д゚)・∵. ターン
206 :
ゴロー:03/11/11 23:56 ID:FO1owfRN
>>413様
遅レスですみません(汗
グッジョブでした!兄弟が姉妹に・・・(*´Д`)/lァ/lァ
激しく萌えました!
>>WD様
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
恥じらう佑ちゃん(*´Д`)ハァハァ
>エロかダークか萌えか、の分岐点
どの路線でいっても(・∀・)イイ!!と思いますよ?
>>179様
乙です!天使に人魚に・・・人外かっ!それもまた(・∀・)イイ!
ただ、ちょっと文法的に見づらいかな?って感じが・・・。
自分もあんまり人のこと言えませんけど・・・。
さて、続きです。5レス程いきます。
207 :
ゴロー:03/11/11 23:57 ID:FO1owfRN
『今から君を女にするよ』
ぼやけた視界。何処にいるのか理解できない。
聞こえてきた声も、何処かフィルターが掛かったような声・・・変声機を通したような音であった。
『実験の一環でね。君にはあまりメリットはないけど・・・まあ、その内わかるよ』
安心させようとしている様子はない。寧ろ焦りを生み出すような口調。
それは、自分に感情を見出だすためのものか・・・と思う。
(この男はいつもそうだ)
無意識に思った言葉に男、というのがあった。それはつまり、この見えない視界の中で、正体不明の
声の正体を暴いたということか。
否、そうではなかった。この光景を、既に知ってしたのだ。言わば記憶の再放送。
『じゃあ、暫くお休み“RED EYES”。君が目覚めた時、どんな顔をするのか楽しみだよ──』
“男”の言葉とは裏腹に、世界に光が走る。眠ると言うよりは、今正に目覚めようとする朝の光───
「・・・・・・」
目が覚めたのは、丁度目の所にカーテンの隙間から差し込まれる光の所為であった。
時間は、6時半を回った辺り。いつもより多少早い目覚めである。
「・・・夢、か」
夢など、何年振りに見たか。感情のない自分に、整理すべきものがあったのか。
ぽつりと呟いた後、“紅眼”は寝起きとは思えないはっきりとした動作でベッドから起き上がった。冬の寒い空気が部屋に満ちているのにも関わらず、彼女はその身に一糸も纏ってはいない。病的に
まで白い肌を晒し、しかし何も感じない女、それが“紅眼”であった。
男の時もそう変わらない。彼に・彼女にとって、性別というものは関心の対象ではなかった。寧ろ
自分そのものに大して興味がなかった。性別然り、感情も、命ですらも。
何の躊躇いもなくカーテンを開く。その美しい裸身を外に曝けながら窓も開く。冬でしか味わえない
突き刺さるような寒さが入り込んできて、より一層“紅眼”の肌に切り掛かる。
そこは高かった。マンションの一室、最近流行の超高層型マンションの最上階二十五階。そこに彼女はいた。
その官能的よりは寧ろ神秘的な姿を隠す事も暖をとる事も考えず、ただ呆然と霧の掛かる町を見下ろす
“紅眼”。果たして何を考えているのか。それとも、何も考えていないのか。
あの男との出会いから一週間。ようやく、今日から任務につける。
208 :
ゴロー:03/11/11 23:58 ID:FO1owfRN
株式会社オーフェンス。始まりは従業員たった四人の小さな工業会社だったが、長い年月をかけて
次第に成長、現在では精密機械生産量の三十五パーセントのシェアを誇る大企業と化した。
そんな小さな企業を一から作り上げた偉大な社長、大林金末家の五代目が権蔵である。黒いスーツが
良く似合う美しい容姿、腕っ節のよさ、得意会社との対応、社員への気配り等、その姿は何処から
見ても恥ずかしくないものであり、初代社長の再来とまで言われている。
そんな社長の下に優秀な部下が集まってくるのは当然といえるし、また恨みを買うのも当然であった。
だが、本当に殺しをしているかどうか・・・と考えれば、それは大部分の人間がNOと答えるだろう。
「あの社長がそんな事してるわけが無い」
「大体、殺すなんてそんな簡単にできる筈がない」
一般的な見解はそんなものだろう。だが、事実はどうか・・・それを確かめるために、彼女はここにいた。
「橘静香です。本日より社長秘書として働かせて頂きます」
それは、あくまで義務的───深々と頭を下げて挨拶する中に抜け落ちたような要素は一切見当たら
ないが、それでもそれはただの芝居のようであった。
グレーのスーツを身に纏い、赤いリボンを胸に咲かせ、膝上の短いスカート穿いたその女性の瞳は・・・赤。
“紅眼”であった。
ある程度の情報は“裏”から取れたが、やはり裏づけはない。そこで取る手段とすれば、直接その証拠
を掴む事。
「橘君・・・ね」
ちらちらと資料と本人の照合をして、権蔵は笑った。片頬を吊り上げて笑う、ニヒルな笑み。嫌な
感じは受けない。
「ようこそ我が社へ。歓迎するよ。君の仕事に期待している」
「はい。それでは、失礼します」
再び一礼をする“紅眼”‐便宜上、これからは静香と書く‐。まるで元々女性であるかのような仕草。無駄も隙も違和感も無い。
静香は秘書室に戻った。社長室へは秘書室を通さなければ行けない図式になっているため、すぐ隣の
部屋に移動しただけだが。
209 :
ゴロー:03/11/11 23:59 ID:FO1owfRN
扉が閉まるのを確認して、権蔵は仕事に取り掛かる。新しく入ってきた秘書に、多大な不信と不安を
覚えながら。
彼女の、静香の仕事っぷりは大したものであった。初めてとは思えない情報処理やスケジュール組み
の完璧さは、先輩秘書達が下を巻く程であった。
(ひょっとして、何処かのスパイかしら)
(ありえるわね、あの社長を僻んでる会社なんて数知れずだものね)
そんな噂が耳に届くのに、そう時間は掛からなかった。だが、それもその筈であった。求人広告等
必要ないし新入社員が来る季節でもない、その現れ方はまるで影のよう。
だが、仕事の失敗は無いし、寧ろ会社のプラスになっている事から、先輩達は噂で止めてあるのだ。
勿論、静香本人にそんなものは関係無いが。
「社長、お茶をお持ち致しました」
相変わらずの無感情な声が部屋に響く。権蔵は黙々と資料にサインやら何やらをしているところであった。
「有難う、そこに置いておいてくれ」
「はい」
社長の机の隅に茶の入った湯飲みを置き、くるりと振り向いた瞬間。
「橘君」
突然、権蔵が静香を呼び止めた。
「はい」
返すは、やはり無表情。
「今晩、空いているかね?」
「──ええ。この後の社長のスケジュールは特に」
「ああ、いや、私のじゃない、君のだよ」
「私の?」
静香の言葉に苦笑を交えながら権蔵は言った。何処までも仕事に忠実な分、何処か抜け落ちているような
感じを持っている女、そんな認識だろうか。
「何故そのような事をお聞きになられるので?」
「入社して一週間でここまで成績を上げた君に対して、何か労いでもしてあげようと思ってね」
権蔵は立ち上がり、静香の方を向いた。その頬にはあのニヒルな笑みが浮んでいる。
「今晩、何の予定も無かったら、夕飯でも一緒にどうだい?」
「お断りします」
誘い掛けたところを、一瞬で斬り返された。
210 :
ゴロー:03/11/12 00:01 ID:UfL/3K0S
「私などと一緒に食事をしたところで、何の面白味もありません。他の、それを楽しみにしている
女性をお口説きになられてはいかがでしょうか」
その現状をてきぱきと報告する姿は、正に“紅眼”のものであった。だが、そんな静香を権蔵は遠慮
しているととったようだ。
「いや、これは社長命令だよ。一緒に食事してもらうよ?君にはこれ位言わないと無駄みたいだからね」
苦笑混じりに言う社長。何故自分にそうこだわるのか──可能性を瞬時に考えだし、幾つかの結論は出た。
「──わかりました。お供させていただきます」
「ありがとう。それじゃあ、仕事終わったら声をかけるから」
「はい」
小さく頷いて、静香は退室した。その背中を見届けた後、権蔵は机に備え付けられている電話の受話
器をとった。
「ああ、俺だ・・・橘静香に関する資料、今集まったのでいいから持ってきてくれ。勿論、裏からな」
超高級、とはこういうホテルの事を言うのだろう。
一流調理人が腕を揮い生み出した芸術作品が次々と・・・とまではいかないが運ばれてくる。その
どれもがそれまでの味覚を狂わせる程の味である。一般人ならまさに「ほっぺが落ちる」だろう。
だが、そんな食事を口にしていても、静香の口からは「美味しい」の一言も出ない。当然と言えば当然か。
「そう言えば、聞いてなかったね」
二人用の机に、静香の向かい側に座っていた権蔵が手を止めた。続けて静香も。
「何がですか?」
「君の事。履歴書だけだと、良い家庭と環境に恵まれているようだね」
──一流私立小学校からエレヴェーター式で上がり、一流の大学を卒業後、大手金融会社に就職、
僅か半年で昇格。しかし、何を思ったか突然退社、今に至る。
確かにこれは静香がでっちあげた履歴ではあるが、その気になればその程度の実力は発揮できる。
それを、今この会社で証明している。
「私の過去を聞いて、如何なさるおつもりですか?」
「何もそんなに構えないでくれ。ここはプライヴェートなんだから」
211 :
ゴロー:03/11/12 00:02 ID:UfL/3K0S
静香の反応に思わず苦笑いする社長。このテのタイプの人間でも苦にしないらしい。世渡りが上手い証拠だ。
「プライヴェートでもプライバシーはあります。むやみやたらに聞くのは失礼かと存じますが」
「成程。その通りだ。──ああ、君、ワインを持ってきてくれたまえ。赤で、ここの一番の奴を」
通りかかったウェイターに声を掛けて、権蔵は再び静香を見た。
長く艶のある黒髪。服装はグレーを基調としたスーツ。服の上からでもよくわかる二つの膨らみ。
反対に、華奢とも言っていい程細い体。形のよい朱唇。きりっと整えられた眉。吊り気味の目。
・・・紅い瞳。
「・・・綺麗だね・・・」
ぽつり、と呟く。今まで便宜上仕方なく言った事も少なくないこの言葉を、権蔵は素直に口にした。だが。
「有難う御座います。──ですが、私はそのような事を言われても喜ぶような者ではありません」
相変わらず、誤解を招くような言い方で跳ね返す静香。否、跳ね返している訳ではなく、ただ事実を
言っているだけなのだが。
「クールだね」
肩を竦め、苦笑する権蔵。感情を持たない静香相手に、とうとうギブアップか。
「お待たせいたしました。当ホテルでの最高級赤ワイン──」
二人の間に現れたソムリエが、長々とワインの説明をしていく。歴史ある赤ワインらしく、その値段
は時価にして50万は軽いそうだ。
(こんな道化の為に金を費やす者がいるのだな・・・無駄な事を)
静香はそんな事を思いつつ、また別の思考を巡らせる。
人間は死んだら朽ちるだけ。死ぬまでが人生なら、その刹那の時間を好きなだけ楽しめればいい──
(私には関係の無い話だ)
そう最後に付け加えた。全く持ってその通りだった。
「じゃ、頂こうか」
権蔵は静香の空いたグラスにワインを注いでいく。その色は多少の違いがあれど、彼女の瞳の色と
同じであった。
「月並みだけど・・・君の瞳に乾杯」
こんな場所、こんな空間でこんな事を言える権蔵。これも彼の魅力の一つであった。勿論、静香には
届く筈もないが。
212 :
ゴロー:03/11/12 00:05 ID:UfL/3K0S
次だっ・・・!次こそがっ・・・!(某カ○ジ風)
萌えもエロもありゃしない(´・ω・`)けど、エロ無しって言うのは撤回しておきます。
表現できるかどうかは別として、エロい物語が頭に浮んできてますので。
213 :
179:03/11/12 00:13 ID:gdk7LfDb
>>ゴローさん。
と、言うか書く気になったのはあなたのおかげですよヽ( ´ー`)ノ
>>212 非常に興味深いです。
完結したら、改めてどこかのサイトに投稿してもいいのでは?
>179さん乙です。
もうちょっと描写を詳しく丁寧にした方がいいのでは?と愚考します。
久しぶりに投下します。投下させてください
>>134 学園長室までの道のりが異常に遠い…。遠い、のではない。脚が重いのだ。とてつもなく…。
階段を上れば次第に視界の上部からゴールが見えてくる。
目的地、学園最高責任者の部屋、入り口のドアの前でこちらに手を振るユカリも同時に見える。
長い長い一本の廊下が続く本校舎の最上階は通常生徒がくることはめったにない。
職員の会議室や文書倉庫、そして学園長室。普段から頑丈な魔法施錠が施されておりセキュリティも厳重だ。
何が楽しいのか、自分がドアの前に到着するまでずっと彼女は手を振り続けていた。
よくそこまで筋肉がもつものだと思えるほどニコニコと笑みを絶やさない。
服の上からでもわかる意外なほど大きな胸がそのたびに震えていた。彼女の無邪気な顔からついついそちらに注意が向いてしまう。
「んもう、遅いですよ!」
「…すまない」
朝の早くからいったい誰のせいだと思っているのだ…。でもそんな言葉は胸にしまっておくことにする。
「今朝偶然学園長とすれ違ったら、お姉さまをすぐに呼んできて欲しい、っていわれたんです。」
お姉さまには私がつきものですものね、とテレながら付け加えてくる。
「憑き物」の間違いでは無いだろうか。これもまた心のうちにしまっておく。
「先日の異世界への研修報告についてらしいんですけど…別に急ぐこともないと思うんですけどねえ…」
ユカリもまた自分と同様、異世界への研修を言い渡されていた。恒例の行事なのだから当然である。
研修報告は文書によるレポートを提出することとなっている。今回のように呼び出し、しかも学園長からというのは耳にしたこともない。
自分が叶えた願いの内容について、であろうか。事前の説明では、願いの内容は各自学園の生徒としての自覚を忘れない範囲、ということであった。
身体を許す、というのがその「自覚」から逸脱したのだろうか。確かに気負いすぎていたかもしれないが…。
何度か深呼吸してからドアをノックする。過去に数度入室したことはあるものの、いつも緊張してしまう。
(呼ばれた以上は対面するしかあるまい…)
「マーヤ=トーレランスです…」
「…入りたまえ」
もう一度深呼吸。ドアノブに手をかける。
「それじゃあ、私は廊下でお待ちしてますね!」
さすがに気を使い、ユカリも声のボリュームを抑えている。
コクッとうなずいて、入室した。一瞬で吸い込む空気が変化する。
「こんなに朝早くに呼び出ししてすまないね」
正面奥。いかにも、といった学園長専用の大きな机。両肘をついて学園のボスが悠然とそこにいた。
ガラス窓から差し込む朝日の逆光のせいで学園長の表情はわからない。語調からは穏やかな雰囲気がつかみ取れた。
「いえ…。どんなご用件でしょうか…」
一辺倒の礼儀を交わし、さっそく本題にうつる。
ふぅ…と学園長が息をついた。なんだか…いやな予感が…。
「少々…」
いちいち溜めなくてもいいタイミングを作ることがあるのは誰もが認める学園長のクセだ。本人は気づいてはいまい。
「困ったことに…なってね」
予感的中。拍手をする気にもなれない。
一度両肘を遊ばせ、また同じスタイルに戻る。なんの意味があるというのか。
「君の異世界研修のことだよ。…『願いの成就』の処理については…君も、知っているとは思うがね」
もちろんだ。だてにエリートとはいわれていない。本来そういった処理については生徒が携わることは一切無いが、すでにマーヤには職員がするある程度の事務処理を任されていた。
将来的にはこの学園を運営する一員として成果をあげ、ゆくゆくはマーヤ=トーレランスという名を上げていきたいと考えている。
「はい。それはもちろん」
「うむ…。さすがだね…。それだから、もちろん、君が叶えた願いは…その、なんだ、まぁ…我々はすでに把握している」
内容が内容だけに…少々明言しづらいようだ。
やはりそういうことか、マーヤは今日何度目かの頭痛にみまわれる。『願いの成就』は基本的にすべて自動で行われるためしかたない。
「その…学園長、…申し訳ございません。ですがその…」
「いや、別にいいんだ。内容は…確かに私も…こういったことははじめてなのだが…それが悪いということではない…と思うよ」
「は、はぁ…」
なんだ、OKなのか。では、いったいなにがあったというのだろう。『成就』はうまくいったはずだ…。
「実はシステムに不具合が…あってね…。定められた「願い」の原則と…不具合が…あったのだよ。」
「システムの…不具合、ですか…」
『願いの成就』とは願いの「発生」から願いの「完了」までとされる。
願いの「発生」とは言葉どおり、…がしたい、というような単純な『想い』であり、それが叶うことで本人が『満足』すれば「完了」ということになる。
それら一切の情報は一定の段階でマーヤを媒体として次元を超え、学園にてすべて自動的に処理される。
送られてくる「満足」の度合いこそが「どれほど願いを叶えられたか」であり、研修の成果としてレポートとともに成績処理されるのだ。
当然のことであるが『想い』と『満足』には十分な関連性がなくてはならない。願いの最初と最後でつながりをもたなければ“叶えきった”こととはされないのである。
「もしそういった願いの前後に不具合があれば本人の記憶を消去してすべてなかったこととする、ということになっている」
「はい。それは承知しています。もしかして…。」
「そう。確かに願いの不具合はあった、といえる。」
エリートにあるまじき醜態だ。そういった不具合を生じさせないような願いを見出すことも研修の目的だというのに…!
目に余る落胆ぶりに心を痛めたのか、学園長が言葉を補足した。
「そういったことは往々にしてあるのだよ、毎年数十件は確認されているしね」
「そう…ですか」
みながやっているから、ということが過ちを正当化できるわけではない。
しかし次に学園長は意外なことを口にする。
「そういった不具合の是正はすべて自動処理というシステムになっている。その処理が今回はうまくいかなかったのだ。」
「な、なぜですか…!?」
「正直にいうとね、根本的な原因は我々もまったく理由がわからない。」
事の経緯はこうだ。
今回の願いの不具合とは、一番ありがちな「願いの重複」だ。ようするに願いが複数送られてきたのである。
ひとつめの『想い』と『満足』とに不具合が発生したとき、ただちにその是正処理が行われた。ここまではうまく処理がいっている。
だが実際にその影響力を次元を超えて及ぼそうとするとき、原因不明の理由により動作しなかった。
魔法システム全体が一時的に混乱中、それを突くようにふたつめの願いが受信されたのである。
システムはそれを緊急時の新たなる指令と判断し最優先、『願い』としてではなく『不具合是正の影響力を発生させる処理』として働いてしまったのだ。
「我々がかつて直面したことの無い事態だ。しかも運の悪いことに…」
結局“システムが”叶えることになった願いが、不運にも『願いの原則』に抵触していた。
毎年多くの学生たちがさまざまな異世界へと送り出されるのだ。その世界に多大な影響を及ぼすような結果を残してはならないことはいうまでも無い。
だから願いとは“一時的”なものである。今回マーヤが叶えたような一時の性欲の処理などがそれに当たる。
たとえば「背を1センチだけ伸ばして欲しい」というようなささい願いでも、それがその後一定の影響力を世界に与えることには違いない以上受け入れられない。
もっともそこまで厳密にしていてはなかなか研修が進まないので、ある程度は黙視されている部分もあるが。
「ささいなことであれば我々も黙認できるんだがね。さすがに今回はそうもいかない。強制的に元に戻せないこともないとは思うが、それでは根本的な解決にはならない」
「では…現状のまま、ということですか…?」
「本来そういうわけにもいかないのだが…今回はこの原因の解決こそが最優先とされたのだよ。最低解決のメドがたつまでこのままだ。今後のこともあるしね。」
「そう…ですか…」
いったい自分には何ができるのだろう。誰も予想だにしないことであったとはいえ、自分の汚した尻くらいは…。
そして学園長は新たなる任務をマーヤに告げた。
「君にはもう一度人間界へと戻ってもらい、彼の生活をサポートする役目を担って欲しい。」
「…はい!。」
当然だろう。それくらいの責任はとりたい。
そう…マーヤには夢がある。母のような偉大な魔法士になることだ。
これは新たなる試練なのだ。威厳に満ちた態度を崩すことはあってはならない。
「…そ、そういえば…。雄介は…いえ雄介さんはどういったことに…?」
学園長から発されたその答えはマーヤに人生最大の頭痛を負わせる十分な破壊力をもっていた。
今回はここまでです。
まったく前回よりかなりタイムラグがあったのですが、うpできるのはこれくらいで
・゚・(ノД`)・゚・スマンデス
次回はできるだけ早くうpしたいと思っております。スレ汚しを宣言するのも申し訳ないですな(゜Д゜;)
エロもなにもあったもんじゃなくて謝罪のしようもありません。なにとぞご勘弁をば…
>>とごター( ゚д゚)ーン
|
|
|⌒彡
|冫、) ジカイカラノ
|` / テンカイニキタイシテマス
| /
|/
|
|
222 :
WD:03/11/12 21:58 ID:fbCdgwE5
とごター( ゚д゚)ーン 氏>>
エロも何もあったもんじゃなくて>
読んでみるに、つなぎと状況説明の話なので仕方がないと思われます。
次回も期待してます(w
>220
エロが無いのは少し残念ですが、
まぁ・・・
エロシーンに入った時に、エロの描写を濃密に書けば全然問題ないかと(*゚∀゚)
>とごター( ゚д゚)ーン
いや、背景のエロさが伝わってきましたよ(w
マーヤの嬉しそうなリアクションがなんとも言えん。
雄介はどうなったんだろ? 普通に女性化かな?
それともマーヤを抱き足りない?
期待して待ちます。
>とごター( ゚д゚)ーン
雄介とのラブラブな絡みキボンヌシュバッハ
正直マーヤに激萌え。
てかマーヤになりてー。
禿同。
229 :
:03/11/14 09:38 ID:Pel+XCt0
書き手は読み手に何言われようが一線引いてないとグダグダになる。
しかし読み手も書き手への感謝を忘れてはいけないと思う
まぁ、読み手は、作品と合わない場合は
読まずに飛ばせば良いだけだからな
読み手書き手関係なく、ウザイやつは叩かれる
>ウザイやつは叩かれる
2ちゃんにおける真理だなぁ。
スレを構成する、集合、空気、には気をくばらないとな。
ただ、スレが、まるごと明らかに間違っているときもあるけど(ディルレヴァンガーのあれとかね)。
で、カイトはまだか?
ここの職人さんはイイ人だな
>>221-227 >>236 励ましのレス大変ありがたく頂戴いたします!!
遅筆ながらなんとか進めているところなのですがまだまだ全体像が見えてくるところまでは遠いです。
皆様、どうか萌えてやってください!(;´Д`)
238 :
179:03/11/15 22:22 ID:6OEbSXGi
ええと、聞きたいのですが
1.ええい!もうTSさせてしまえっ!
2.もうちょとまて!じっくりと!
どっちがイイでしょうか?
2で
RED EYESを夢で見た
>とごター( ゚д゚)ーン
マーヤとユカリの美しい絡みに期待。
デジモンスレで強制女性化?ハケ-ン
243 :
ゴロー:03/11/16 23:00 ID:IOuhWwmB
>>とごター( ゚д゚)ーン様
遅ればせながら、GJでした!
次が気になる・・・続き頑張って下さい!
>>179様
2でお願いしたく存じます。
>>240様
どんな夢だったんでしょう・・・気になります。
最近・・・でもありませんが、野球世界選手権・アジア予選を見ていて思った・・・。
“浅人を書きたい”。
でも、勢いに任せて書いてみたら雑な上エロ無し(´・ω・`)
RED EYESも完全に手詰まり状態・・・うう、もう駄目ぽ。
それでも、明日くらいに浅人番外編うpしたいと思ってまつ・・・。
244 :
名無しさん@ピンキー:03/11/17 17:02 ID:6zoPQLBo
>ゴロータソ
浅人番外編期待してます(;´Д`)ハァハァ
ゴロータソの書いた浅人たんも見たいと思う今日この頃
245 :
DQN房:03/11/17 20:59 ID:ciTq7RTu
ちょっとした話を書いてみました。
DQNなんでみなさんと違って表現がものすごく稚拙で下手です。
とりあえず題材は2ちゃんねるのこのスレで…。
246 :
DQN房:03/11/17 21:01 ID:ciTq7RTu
俺の名前は砂川薫(すなかわかおる)。
15歳の高校1年生だ。
高校受験で名門の公立高校になんとか入学でき、
最初のうちは通学に2時間近くかかり苦労していたものの、
今では友人も増え高校生活をエンジョイしている。
俺は身長が160cmにギリギリ届かない程度しかなく、
周りの人たちからはよく童顔だと言われる。
言われるたびにムカッとしてついつい暴言を吐いたり手を出しちまうけど。
あと、俺はパソコン-とくにインターネット関係-に詳しく、
童顔だとか言ってきた奴の携帯にメールボムを送りつけたり、
なんとなしに大型掲示板サイトの2ちゃんねるに
連続スクリプト爆撃をしかけたりするなど、裏では結構な悪事を働いていた。
その事を知ってる奴は友人の鈴木隆(すずきたかし)以外いないはずなんだが、
いつの間にか俺がそういう悪事を働いてるっていう噂が広がっているようだった。
まあどうせ隆が洩らしたんだろう。アイツ口軽いしな…。
アイツに俺が2ちゃんねらーだってついつい口を滑らしちまったせいで…。
おかげで俺のことを影で嫌ってる奴もいるみたいだが、
そういう奴は中学県大会で5位まで行った俺の空手でボコボコにされるわけだ。
背は低いけど俺すごいんだぜ。
247 :
DQN房:03/11/17 21:06 ID:ciTq7RTu
今日もちょうどさっき昼休みに一人を体育館裏でボコボコにしちまった。
ま、俺につっかかってくる奴が悪いんだけど。
半泣きになりながら「ちくしょー、覚えてろよ!」とか叫んで逃げてったのがなんとも滑稽。
俺ってサド気質だな、絶対。
・・・・・・
「おーい、薫!!お前昼休みに田村をボコったってホントかよ?今度は何があったんだ?」
隆が呆れ半分に笑いながら尋ねてきた。
「ん?ああ…。あいつ、2ちゃんねるの『強制女性化小説スレ』とかいうところに
俺が女にされてあいつにめちゃめちゃに犯されるっていう小説書きこみやがったんだ」
「プッ…!!なんだそれ?!」
「知らねぇよ、んなこと。とりあえずムカついたからボコっといた」
俺はそういってノートパソコンを取り出して携帯と繋いでネットに接続した。
「薫?何するつもりだ?」
「今からそのスレを荒らしてくる。
テキトーに『変態ども逝ってよし( ´,_ゝ`) プッ』って100レスくらいつけてくるわ」
「はあ…。ホントお前ってバカっつうか単純っつうか。何やってんだか」
カチャカチャカチャ。カチッ。
「よしっ。いっちょ出来上がり。住民の反応が楽しみだなぁ」
「はいはい。そういうのは家で一人で楽しんでくれ。もうそろそろ帰ろうぜ。
今日テレビでバレーボールの試合あるから早く帰りたいし」
「おう、すまねえ。俺もそれ見ようと思ってたとこ。じゃ、帰るとするか」
俺はカバンにノートパソコンをしまい、隆と2ちゃんねるについて語りながら帰った。
248 :
DQN房:03/11/17 21:12 ID:ciTq7RTu
・・・・・・
「かおるー?いつまでテレビ見てるの?もうバレー終わったでしょ?」
「はいはい、わかってるよ。勉強してくればいいんだろ。母さんイチイチうるさすぎ」
「もう!」と呆れた顔をして母さんはテレビのあるリビングから出ていった。
それから俺も自分の部屋に戻りすぐにパソコンをつけた。
もちろん昼の書き込みの反響が楽しみだったからだ。そこには憎悪の念が渦巻いていた。
「なになに…?『お前みたいな奴はティンティン切断されちまえ』『神様、
>>245を犯していいですか?』
『とりあえず
>>245の女性化きぼんぬ』だって?ハハハ、なんだ?これ?低脳ばっかだな」
俺はあまりのおかしさと馬鹿らしさに笑ってしまった。
さらには意味不明な長文まで貼られていた。
『あなたは重大な過ちをおかしました。よって女性化の刑に処せられます。これは天罰です。天罰なので〜(中略)』
俺はそいつらを相手にするのも面倒くさくなり、とっとと回線を切って寝ることにした。
249 :
DQN房:03/11/17 21:17 ID:ciTq7RTu
薫は夢を見た。
その夢の中で何が起こっているかはよくわからなかった。
ただとにかく身体が熱い。身体がウネウネと動いているような不気味な感覚さえする。
そして最後に下腹部に激痛がはしり、薫はハッと目を覚ました。
(ふぅ…。夢か…。イヤな夢見たなぁ…)
ふと時計を見ると朝の6時30分だった。
(やっべ!急いで準備しないと遅刻しちまうじゃねえか)
急いで起き上がり準備をしようとしたがどこか違和感を覚えた。
(なんか身体がダルいし歩きづらいぞ…。それに髪の毛も肩まで伸び…。ん?髪の毛…?)
「うわあぁぁっ!!!!」
甲高い声が部屋にこだまする。
(へっ?!なんだ?!今の声は??まさか…?)
「あー。あー。あー」
口から可愛らしい女の子の声が漏れる。
「あー、あー。も、もしかして、こ、声変わりってやつか…?」
薫はわけもわからずパニック状態になっていた。
なんとか気を落ち着け、他に何か変わった点はないかと自分の身体を見た。
なんとパジャマの胸の部分にふっくらとした2つの膨らみがあった。
「な、な、な、な、なんだこれ!!!?」
薫はすぐにハッとし、即座に股間に手を伸ばした。
(な、な、無い!!俺のチ○コが無くなってる!!)
「薫?上で何かあったのー?変な声が聞こえたけどー?」
下から母の声が聞こえた。
(げっ、マズイ!こんな姿を母さんに見られたら!)
「ちょ、ちょっと気分が悪いから今日は学校休むよ。か、母さんは仕事に行ってて」
なんとか低い声を出して薫は答えた。
「あら?そう。じゃあお母さんはもう家出るわよー?風邪には気をつけなさいよ」
ガチャンと玄関の閉まる音がした。
「フゥ…。助かった…。一体どうなっちまったんだよ!!まさか俺の身体は…」
その先は言えなかった。口にするだけで何かを失うような恐怖感を感じた。
250 :
DQN房:03/11/17 21:22 ID:ciTq7RTu
(とりあえず鏡だ。鏡でちゃんと確認しないと…)
ふらふらと鏡台がある母の部屋に向かおうとした。
「あれ?お兄ちゃん大丈夫?具合悪いんだったら休んどかなきゃ」
下の玄関の方から突如妹の加奈の声がしてぎょっとした。
(フゥ…。幸い後ろ姿を少し見られただけで済んだみたいだ)
「あ…ああ。すぐベッドに戻る。お前も早く学校行かないと遅刻するぞ」
壁に身を隠しながらまたもや低い声を無理やり出して対応した。
「あ、いけない。急がないと。けどホントに大丈夫なの?声がかすれてるよ?」
「大丈夫だから早く行け…」
「じゃあ行ってくるねー。絶対安静にしてなきゃ駄目だよ」
「…ああ」
(死ぬかと思った…)
・・・・・・
鏡に写った自分を見たとき唖然とした。
髪の毛は肩より下まで伸びており、
顔は肌がツルツルになったということ以外はとくに変わっていなかったが
もともと童顔だったためかどこからどう見ても中学生くらいの女の子にしか見えなかった。
さらにダボダボのパジャマにもかかわらず胸部が突起しており
ウェストはくびれ、ヒップもふっくらとしているようで
鏡の向こうの女の子はまるで男を誘うようなポーズであった。
(か、可愛い…)
薫は鏡に写しだされた女の子に見とれていた。
(本当にこれが俺なのか…?)
3分くらい鏡の前でボーッとしていたが、そんなことをしていても埒があかないので
どうすれば戻れるのかを模索することにした。
しかし、それも無駄なことだった。
(クソ!なんで俺がこんな目に合わなきゃいけないんだよ!俺がなんか悪いことでもしたか?!)
思い当たる節はいくらでもあった。
「はぁ…。天罰かなぁ…」
251 :
DQN房:03/11/17 21:27 ID:ciTq7RTu
自分で天罰と言ってふと思い出した。
「そういや昨日の2ちゃんねるで天罰がどうとか言ってたな…。いや、まさかな…」
そんなわけないと思いつつも不安でしかたなかったので
とりあえずネットを繋げて強制女性化小説スレを開こうとした。しかし…
『このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
現在 通常のブラウザで読む事は出来ないです。
html化されれば読めるようになります。(通例、2〜3ヶ月ほどかかります)』
(まじかよ…。なんでDAT落ちしてるんだよ…。クソ!
仕方ねぇ。Part1から過去ログ見るか…。なにか手がかりがつかめるかもしれないし)
薫はしぶしぶと1スレ1レス毎調べていった。
(クソ!この長ったらしい小説も読まなきゃいけないのか…。面倒くせえ…。まあ仕方ないか…)
とりあえずカイト君シリーズという作品を読むことにした。
(へぇ…。かなり練りこまれてるなぁ。てっきりこういうところの投稿ってマトモなものないと思ってたけど)
いつの間にか薫はカイト君シリーズのSSを読むのに必死になっていた。
-『こ、こんなものが俺の股間に・・・い、いやだ、俺は男だ!!』
(なんだか…小説読んでたら身体が熱くなってきた…。どうしちまったんだ…)
-『あ、あついい、あついよおお』
「はあはあ…。なんだか…俺の身体…フワフワしてる…」
(ナニカ欲シイ…)
身体の奥で何かがジンジンしている。
小説を読み進め、官能的なシーンを読めば読むほどそのドス黒い何かが蓄積されていく。
「はぁはぁ…」
息苦しくなり、襲ってくる何かに耐え切れなくなり、
なぜかはわからないが本能的に手を胸に伸ばしてしまった。
252 :
DQN房:03/11/17 21:33 ID:ciTq7RTu
「あっ…、っん!」
手が胸に触れ鋭い感覚が薫を突き抜けた。だがそれが一体なんなのかは理解できなかった。
自分の口から出た女っぽい声が嫌だった。
(なんだ…?今の感覚)
もう一度胸に触れてみる。
「っ!!」
なんともいえない感覚だった。
スプーンのような鉄類を舐めた時に全身が鳥肌立つのに似たような感覚だった。
ゾクゾクして気味が悪いのだが、なぜかもう一度触ってみたいと思わせる感覚だった。
(も、もう一度だけ…)
おそるおそるもう一度胸に手をあてた。
「んああっ!!」
下腹部から何かがジワっと込み上げてきた。
(よくわからない…。けどやめたくない…。けど…)
今まで経験したことのない不気味な感覚に戸惑ったが
ダボダボのパジャマが乳首と擦れ合い、触りたいという欲求は加速していった。
手で胸をゆっくりとこね回した。
「あ…、あはん…!!ああ…」
(気持ちいい…)
自分の男としてのプライドが女の声を発してしまうことに嫌悪感を示したが、
一度気持ちいいと認識してしまうともう駄目だった。
(もっと触りたい。もっと…!)
今度は激しく胸をこね回した。
(はぁはぁ…。たまらない…。けど…何かが…足…りない…)
下腹部から込み上げるモワモワとした感覚が気になって仕方なかった。
気がつくと薫はパジャマのスボンの下に右手を入れてアソコの周りを軽く撫でていた。
「あはんっ!!んくぅ…。やっぱチ○コが…ないよ…。ちくしょう…。はあぁん」
乳首を弄るときとはまた違う感覚だったが、一瞬で快感だと察知してしまった。
次第に手の動きが激しくなっていく。
(んっんっんっ!パ、パジャマが邪魔ぁ…)
253 :
DQN房:03/11/17 21:45 ID:ciTq7RTu
自分が女になってしまった原因を調べるために2ちゃんねるを見ていたことさえ忘れ、
パジャマを脱ぎ捨てベッドに横になり快楽を貪ろうとした。
愛液が秘部から溢れ出てくるのがわかる。
「こ、これって女の…?俺、ホントに女になっちまった…。っはああ!」
呼吸が乱れどんどん行為がエスカレートしていく。
昔エロビデオで見た女性がクリ○リスを弄る行為を思い出し、
自分もその真似をしようとした。
「ふあぁん、ああ…いやぁ」
自然と声が漏れる。発せられる女の声さえも心地よかった。
クリ○リスに触れた瞬間凄まじい快感が走った。
「ああああああ!!!」
もはや止めようとしても身体がいう事を聞かない。
「ひゃぁ!!あああ…!!」
(どんどん何かが込み上げてくる…)
もっと!もっと!もっと!!
自分でも何が起こってるのかよくわからなくなっていた。
ただひたすら下腹部のモヤモヤした感覚が膨らみ迫ってくるのを
本能が逃すまいとして行為に走らせていた。
(も、もう駄目ぇぇ…)
最後に左手で乳首を、右手でクリ○リスを強くつまんだ。
「いやっ!! あああああああああああ!!!!」
身体がビクンビクンと痙攣し反り返る。
そのまま薫はベッドに倒れこんでしまった。
254 :
DQN房:03/11/17 21:49 ID:ciTq7RTu
////////////////////////////
ここまでです。
続きを書くかどうかはわかりません。
スレ汚しすみません。
職人キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!!
女性化したいじめられっ子に責められる展開キボーン。
256 :
sage:03/11/17 22:22 ID:AYd5Einw
うほ
257 :
ゴロー:03/11/17 22:27 ID:APBValLZ
>>254 ネ申キタ─wwヘ√レvv〜─(゚∀゚)─wwヘ√レvv〜─!!!!
是非とも続きを書いて下さい、お願いします!
浅人・番外編〜神社での事情〜をお送りさせて下さい。
258 :
ゴロー:03/11/17 22:29 ID:APBValLZ
冬。期末考査が終わった学生達にとって、これ程暇な時間はない。何かに熱中してる者達を除いて。
野球をやっている者は、プロ野球でもそうだが、この時期は体を休めるオフか、或いは基礎体力を身
につけるトレーニングしかしない。
サッカー等は冬でもできるのだが、野球の場合はそうとも限らない。体が冷え易いこの時期は、肩を
使うとすぐに壊れてしまう事も多々あるのだ。そもそも、この時期は高野連によって練習試合も禁止
されている。
そのため、殆どの野球部は自主トレか徹底的に基礎錬か、のどちらかになるわけだ。
そして、それは少女の学校も例外なく当て嵌められている。
既に空は黒く、幾つかの星が輝いていた。冷たい風が、人の心の隙間を縫うように吹いている。
ヴィー・・・
「ありがとうございましたー」
店員からの言葉を背に受けて、少女はコンビニから出てきた。もうすっかり暗いが、コンビニの明り
でその長髪が黒に近い青であることがわかる。黒いコートに淡い水色のマフラー、灰色ベースの手袋。
肩に大きなバッグを担ぎ、手にはビニール袋を持って、浮かべている表情は何だか嬉しそうだ。
続けて、少女の後ろから男が出てくる。少女よりも頭一つ分大きい身長。黒い髪は乱雑に伸ばされて
いる。こちらも少女と同じ様に黒いコートを身に纏い、肩からは大きなバッグを担いでいる。表情は
・・・少女とは対照的に少し暗い。
「・・・あのなぁ、俺今月やばいんだぞ?」
溜息にも似た声。男は目の前にいる少女に不平を垂らしたのだ。
「へへ〜。ま、いいじゃないの。愛しの彼女のためと思えば」
体は前のまま後ろを振り向いてニカッと笑う少女。大事そうに手に持つビニール袋を、胸に抱える
ようにして両手で持つ。
その笑顔を見ただけで何もかも許せてしまいそうになる程、少女の笑顔は輝いていた。もっとも、
この男には効かないようだが。
「その大切な彼女とやらのために今月必死なんだけどな、浅人?」
「・・・む」
男・・・沢田賢治の言葉に、流石に表情を改めた少女──浅人。言葉を無くし、前を進む。
──“あの事件”から、丁度三月が過ぎようとしていた。浅人はもうすっかり元気になっていて、
野球部の活動も二ヶ月前に再開している。
259 :
ゴロー:03/11/17 22:30 ID:APBValLZ
他に変わったことと言えば、岸田他数名の男子が警察に捕まったことと、浅人と賢治が付き合って
いるということか。
「そろそろクリスマスだもんなぁ」
手袋を外し、袋をごそごそと漁って何かを取り出した浅人。その手に納められているもの・・・
それは、白い塊。
さらに、それに付いている紙を剥がして、おもむろにあむ、と一口咥える。
「ん〜〜、やっぱり冬は肉まんに限るねぇ〜♪」
賢治の憂鬱も何のその、浅人は口中に広がる温かみに顔を綻ばせた。
「・・・太るぞ」
ポケットに手を突っ込みながら、女に言うには最低のツッコミを飛ばす賢治。浅人も今は女、その
言葉にはムッときたらしい。
「ふん、筋肉つけるためだからいいんだよ」
この時期、浅人の学校の野球部は十二月から一月まで自主錬・・・つまり、野球部としての活動は
休みになっている。自主錬なのだから、別にグラウンドを使ってもいい、ということなのだ。浅人と
賢治他数名の部員達は、こうして遅くなるまで球場で基礎練習に汗を流している。
浅人の発言は、あながち外れてはいない。筋肉をつけるためには、それなりの脂肪が必要となる。
女になった浅人にとって、今急ぐべきことは体力と筋力の増強だった。女としての可愛らしさを磨く前に。
「へーへー、そうですか」
そんな言い訳をする浅人を、賢治は苦笑して見つめていた。そんな行動だって、賢治からしてみれば
可愛い彼女の可愛らしい仕草の一つなのだから。
・・・まあ、元男ではあるが。
「そう言えば・・・」
はぐはぐ・・・と肉まんを頬張りながら、浅人はふとある顔を思い出した。少し前にひょんなことで
出会った男の顔。
「今度さ、良秋さんの大学に行ってみないか?」
「・・・何でだ?」
あからさま、見てわかる程、賢治の表情が曇った。どうやらこの男、話題に出た良秋という人物が
あまり好きではないらしい。
「ほら、大学の野球部ってどんな練習してんのか気になるじゃん?もしかしたら、一緒に練習できる
かもしれないし」
260 :
ゴロー:03/11/17 22:31 ID:APBValLZ
そんな賢治の想いを知ってか知らずか、楽しそうに話す浅人。浅人はその人物の事を気に入っているようだ。
勿論、今浅人が言った事以外に理由があるわけないのだが。その辺、浅人は根っからの野球人である。
「行きたきゃ行ってくればいいだろ」
「・・・何、妬いてんの?」
ニイ、と笑いながら賢治の顔を覗き込む浅人。どうやら、賢治の内心を察してるようである。そんな
浅人の態度に、賢治は多少なりとも腹を立てた。
「うるせえな、いいだろ別に」
不満そうな声を吐き捨てた後、浅人の横を通り過ぎて先に行ってしまう賢治。
「あ、おい、ちょっと待てよ!」
その後ろを小走りで追う浅人。
(流石にこのネタでからかうのはまずかったか・・・)
つかつかと行ってしまう賢治の背中を見ながら、浅人は思った。それもそうだろう、自分の目の前で、
自分の彼女とキスをした人間なんぞ、好きになれる筈がない。
(男ってのは厄介だなぁ・・・)
そう思ってから、浅人は何だか微妙な感覚に囚われた。自分も男だったのだから、今の呟きはどう
取ればいいのだろうか。
否、男の浅人は消えなどしない。それが“彼女”に課せられた鎖であったから。勿論、決意という意味で。
「おい、賢治!」
あの時以来、浅人は沢田の事を賢治、と名前で呼ぶようになった。関係の変化、内心の変化だ。
「そんなに拗ねんなよ。そだ、今から神社に行かないか?」
「・・・神社?」
振り向いたその顔には、まだ少し不満の色が浮んでいた。流石に子供ではないから、声にまで届く
ことは無かったが。
「そ。これのお詫びと気分転換を兼ねて・・・な?」
これ、と言って持っている齧りかけの肉まんを持ち上げる。その横には、淡い微笑みが浮んでいた。
「・・・しょうがないな」
そう呟いた賢治自身、実際はそれ程怒ってはいなかったのだが。
261 :
ゴロー:03/11/17 22:32 ID:APBValLZ
「寒いねぇ」
手袋の上からでも、手を擦る様にする浅人。時間は七時に少し届かない辺り。冬の寒さは結構なものである。
「そうだな」
二人とも白い息を吐きながら、境内を淡々と歩いていた。暗く静かな雰囲気が、しんみりとした空間
を満たしている。木々が生えているお陰で、冷たい風も何とか凌がれて・・・はいなかった。
「さて、と」
神社、賽銭箱の前まで着いた二人。一緒に並んで、財布を取り出す。その中から取り出したのは・・・。
「・・・五円か」
「ま、お約束だけどな」
二人同時に賽銭箱に投入。息がピッタリである。がらんがらんと鈴を鳴らし、手を叩いて合わせる。
・・・暫し、沈黙が降りた。
「・・・よし、と」
「俺もおっけ」
その時には、もう二人とも自然に笑えていた。
「さて、この後だけど・・・キャッチボールでもやるか?」
ここは、浅人と賢治、二人の練習場だった。程よい広さで、キャッチボールでもダッシュでも、軽い
運動ならできる。
「それもいいけど・・・今日は」
「え?」
ふいと、無理矢理顔を上げられる。そして、気付けば賢治の顔がその眼前まで迫っていた。
「ま、ままま、ちょ・・・んんっ!」
強引なキス。すぐに腰に手を回され、脱出不可能になる。すかさず舌が浅人の唇を割って侵入してくる。
「んんっ・・・あふ・・・」
口内を犯される感覚。くちゃ、くちゅ・・・と、浅人の鼓膜に卑猥な水音が聞こえてくる。胸が張り
裂けんばかりに高鳴り、思考が鈍化してくる。
262 :
ゴロー:03/11/17 22:33 ID:APBValLZ
気が付けば、浅人の方からも舌を伸ばし、賢治のそれと絡めていた。
「んむ・・・ぷはっ・・・はぁ・・・」
潤んだ瞳で賢治を見上げる浅人。全身が火照ったような感覚。冷たい風が頬を撫でる。
「今日は浅人が欲しい・・・いいだろ?」
真剣な眼差しを浅人に向ける賢治。その眼差しに、かつては救われたことも会った。だが、今回は。
「・・・こんな場所でか?誰かに見つかったらどうすんだよ?」
言葉とは裏腹に、まるで自分から求めているような声色。甘い吐息が賢治を擽る。
(う・・・何でだよ・・・)
女になってから、どうも感じ易くなっている。男の時はそんなになかった・・・と思う、ディープキス
する相手はいなかったが。
「その時は・・・その時だ」
再び賢治の顔が近づいてくる。殆ど反射的に仰け反り、回避しようとする浅人。
「じ、神社だし・・・神様の前で、そんな・・・」
「隠れるから大丈夫だ」
「で、でも・・・んむっ」
(駄目だ・・・こいつにキスされると・・・女に・・・な、あ・・・)
後頭部にも手を回され、完璧に捕らえられた。同時に、さっきより深く舌が入ってくる。
そのキスだけで、浅人の“女”の部分は、熱く湿っていく。
風に揺らされる木々の葉。ざわ・・・ざわ・・・と重なり合う。本当ならば、そこは静かな空間で
あっただろう。
「んあ・・・ああうっ!」
浅人の嬌声が、断続的に響いていなければ。
目の前に木に両手を当てて体を支え、その薄い桃色に染まった小振りの尻を突き出していた。
その尻の先には、勿論賢治が構えている。
「こんなに湿らせて・・・本当は求めてたんじゃないのか?」
言いながら、賢治は指を添えていた浅人の秘裂に、つぷっと指を沈める。それは容易く賢治の指を
飲み込み、きゅうっと締め付ける。
「くあっ!・・・そ、そんなこと・・・ない・・・はぁうっ!」
263 :
ゴロー:03/11/17 22:34 ID:APBValLZ
否定しても、その湿り具合は逆によくなってくる。何せ指一本じゃもう物足りないくらいだ。
「こんなに濡らして・・・淫乱だな?」
「そ、そんな・・・はくっ!」
ぬちゅっ、という音と共に、浅人の圧迫感が増える。指が一本増え、人差し指と中指で激しく出し
入れされる。
「ま、待てっ、て・・・んんっ!そ、そんなに激し・・・ひあっ!」
深く差し込んで、指を開いたり閉じたり、捻ったり。膣の襞を掻き出すように引き摺り出し、再び
荒々しく挿入。そうされる度に、浅人の口からは喘ぎ声が発せられる。
ぐちゅっ・・・ぬぷっ・・・と、卑猥な水音がその辺りの空間に響いているようにも感じる。
それだけ激しい責めと、浅人の秘部の濡れ具合が凄いという事なのだろう。
(くあっ・・・ま、待てよ・・・このままじゃ、俺・・・!)
狂って・・・しまう。間違いなく、そう思った。足はがくがくと震え、手で支えてやっと立っていられる、
という状況だ。
「・・・浅人・・いくぞ」
指を抜いて、賢治はおもむろにチャックを下ろし、その限界まで血が巡った逸物を取り出す。
それを察して、浅人が首だけで振り向く。
「ま、まて、よ・・・いま、いれられ・・・たら・・・」
「・・・我慢できない」
浅人の腰を掴んで、先走りの液体で滑った先端を秘裂に重ね、そして。
ぬぷうっ・・・
「あ、ひ!んああああぁぁっ!!」
何の抵抗も無く、岸田の肉棒はすんなりと浅人の中に入っていった。否、抵抗は凄い。挿入(はい)って
きた異物から、余すことなく快楽を受け入れようと、襞はうねり膣は締め付けてくる。
だが、その愛液は果てなく滴り、その最奥まで容易にたどり着けたのだ。
「ふあああっ!け、けんじのが、いっぱいぃ・・・!」
「くっ・・・浅人、やっぱりお前の膣、凄いぞ・・・」
素直に呟き、ともすれば今すぐにでも果ててしまいそうな射精感を歯を食いしばって耐えながら、
賢治は荒々しく抽送を始めた。
264 :
ゴロー:03/11/17 22:35 ID:APBValLZ
「な、っぎぃ!や、やあ、そんなに激しく・・・ひあああああっ!!」
抜ける直前まで引き出され、一気に奥まで貫く──そんな激しいピストン運動に、浅人の自我は
あっけなく崩壊し、快楽のみにその身を委ねてしまう。
「あふっ、だめ、だ、めぇ・・・おか、おかひくなっちゃ・・・んくうっ!」
次第に、腕でも支えることが叶わなくなったのか、浅人の体がずるりと崩れ落ちた。だが、賢治が
しっかりと腰を掴んでいたために、腰だけを浮かして突き出している形になる。さらにその上に賢治
が体を被せる。
まるで、獣が交わるような格好。
「あひっ、はくっ!ら、らめぇ、こ、こわれひゃうぅ・・・!!」
叩き付けるような、激しい抽送が続く。最早浅人の呂律が回っていない。快感に脳を支配され、理性
を弾き出してしまおうとしている結果か。
と、賢治の手は伸びた。一方は、その大きめな乳房に、もう一方は、秘裂の上の方に存在する、肉芽に。
ビクビクッ!
「かひっ、だ、やあああああーーーーーっっ!!!」
手をぎゅっと握る。賢治が硬くしこった乳首とクリトリスを摘んだ刹那、強烈なフラッシュが浅人を
襲った。全身が震え、声を上げずにはいられない。
それに比例して、浅人の膣が急激に締め付けられる。突然の圧迫感に、賢治の我慢は呆気なく限界に達した。
「く、あさ、と──!」
引き抜くか、引き抜かないか──その一瞬の迷いが、命取りになる時だってある。そしてこの時は、
迷う暇も与えず目の前が真っ白になった。
「───っ!!」
どぷっ、どくん!
賢治は思い切り腰を押し付けた形で、浅人の膣にその欲望を吐き出した。長く我慢していたのを一気
に放出した所為か、浅人の中で賢治のモノは二度跳ね、三度跳ね──まだ、止まらない。
「な、かぁ・・・は、ふ・・・」
半ば放心している浅人は、ただ自分の下半身に感じる温もりだけを意識していた・・・。
265 :
ゴロー:03/11/17 22:36 ID:APBValLZ
「・・・レイプ魔」
ぐさっ、と効果音がつきそうな程、敵意の篭った言葉が賢治の背中に突き刺さる。
「・・・面目ない」
反論の余地は無かった。賢治はがっくりとうなだれて、自分がしてしまった事を後悔した。
そんな背中を見て、後片付けを終えた浅人は深い溜息をついた。
「お前の気持ちはわかるけどよ・・・俺なんかにジェラシー妬いたって意味ないぜ?俺、男だからな」
再び溜息を零して、浅人は立ち上がった。沈んでる賢治の側に近寄っていって、ぽん、と肩を叩く。
「ま、今回は許してやるよ」
「浅人・・・」
「まぁ、その、何だ──」
・・・気持ち、よかったし。
その呟きが聞こえた瞬間、賢治は思いっきり浅人を抱き締めていた。
「うあ、ちょ、ちょっと待てぇ!」
一人うろたえる浅人。焦ってばたばたと暴れて離れようとするが、すぐに抵抗を止めて、黙って抱か
れることにした。
(・・・ま、女の時だけの特権みたいなもんだしな)
そう自分に言い聞かす浅人。そんな二人の様子を、月がひっそりと見下ろしていた。
266 :
ゴロー:03/11/17 22:37 ID:APBValLZ
<了>
・・・ってつけるの忘れてました(汗)
エロ度アップしてみました。って言うか、これじゃ単なる男勝りの少女(´・ω・`)
・・・さて、気分転換させていただきました。これでようやくRED EYESに取り組める・・・。
RED EYES、実力不足かつスレ違い的雰囲気バリバリなんで、早めに切り上げて続きは何処かで
やろうかとおもってまふ。
・・・腰抜けや、自分。( 'A`)=3
らびゅ━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━━━!!!!!!
2連荘だー!
両者ともグッジョブ。
268 :
380:03/11/17 22:42 ID:zGrIBLcs
おお、新作が次々と……ありがたやありがたや。
一時の閑古鳥すらいないような時期が嘘のようじゃあ〜。
>>ゴロータソ
♪ Å
♪ / \ ゴロータソ!
ヽ(#`Д´)ノ ゴロータン!
(へ ) ゴロータソ!
> グッジョブ!
>>ゴロータン
なんていうか、情景をイメージさせてくれるっていうのか、描写が上手いなぁ。
あと、スパイスが効いているというか、前のお話の岸田にしても今回の良秋にしても――。
マクガフィンとかの匙加減が絶妙。
なんにしても、グッジョブ!
>>266 乙!!
そして漏れはRED EYESがこのスレで今一番楽しみな作品なのだが・・・
>ゴロー氏
ぬおおおお!(゚∀゚)
浅人タンの後日談キタ━━ヽ(゚∀゚)ノ━( ゚∀)ノ━( ゚)ノ━ヽ( )ノ━ヽ(゚ )━ヽ(∀゚ )ノ━ヽ(゚∀゚)ノ ━━!
この一瞬で状況に流されてしまうところがなんっとも大興奮!
GJ!
んで、投下させてください
>>219 (な…なんだ…?)
目が覚めたばかりのうつろな意識。ふと違和感を感じる。
結局熱烈な情事のあと、翌朝まで眠ってしまった。
ベッドの傍らを見ると…もぬけの殻だった。
(あ〜あ。もう帰っちまったのか…)
こんなことならがんばってもっとヤればよかった。いままで出会ったなかで最高の女だったのに。
(眠ぃ…)
とはいえ昨夜は昨夜でかなりがんばったほうだ。多少残念な気持ちがないではないが、今はそれを上回るほど眠い。
ふとんが放つ甘すぎる誘惑は眠気と混ざり合い、最高の魅力をもたらす。
「んん………うん?」
なんとなくうった寝返り。そして…フニュと覚えの無いクッションをかんじた。
実に心地よい感触である。そのまま包まれるように身を預けて眠ってしまいたいと思えるような……
(……??)
しかし、同時に思い当たるふしがないそのクッション…。
なんだなんだ?こんなのあったっけ?
沸き起こる疑問と圧倒的な眠気がせめぎあう。数秒の決闘の後…
(やっぱ気になる!)
結局好奇心が眠気を勝り、自分でふとんをはいで身を起こした。
(あれ?)
身体の下、ちょうど胸元のあたりにクッションを感じたはずだ。あれだけ大きなものであればすぐに気づくに違いない。
だが、そこに探し物は見つからなかった。単にさきほどまで身を預けていたベッドがあるだけである。
(気のせいか)
そうであったとは考えにくい。とはいえ、目の前にある光景を否定するわけにもいくまい。毎日世話になっているベッドをいまさら疑う気も起こらない。
一瞬で眠気が勢いを増し、そのまま二度寝へと直行する。まだ起きるには時間が早すぎる。
もともとギリギリの時間で起床している雄介だ。ただの勘違いがきっかけとはいえ、早起きしようなどとは夢にも思わない。
どうせ学校に遅刻しそうになれば母が起こしにくるだろう。
そんな甘えきった考えなものだから、当然目覚まし時計のスイッチは切ったままである。
バフッっと音を発するほど思いっきりベッドへと伏せこんだ。深々と首までふとんをかぶる。そのまま泥につかるように…
ムニュ
(…!?)
同時に感じるあの感触。今度は勘違いじゃない。いったいなんなんだ?
今回は身を起こさずに自分の胸元へと手を差し込むことで確認してみた。
プニュ
「のわっ!」
びっくりした。なんなんだこりゃあ。
思わず手を引いてしまった。まるで腫れ物にでも触るような感触がした。
衣服の上から接触したそれは予想以上のフカフカとした衝撃を与えてきた。
好奇心にかられ、恐る恐るもういちど手を差し込む。
フニュフニュ
クッションにしては異常なほどに柔らかい。確かに、柔らかい。指先の密集した神経が柔らかな感覚を如実に伝えてくる。
こんな柔らかいなんて、いったい何でできてるんだ?
あまりの気持ちよさに危険を察することもせずついつい手で包み込んでしまった。
幸いにも痛みや苦しみを伴うことはなかったが、今度は別の探究心がむくむくと膨れ上がってくる。
手から溢れるほど大きいが、どの部分もきちんと中身が均等に詰まっていて偏りがない。
誰がこんないいものをくれたんだろうか?
ムニュムニュ
そのまましばらくもみ続けてみる。まったく飽きのこない素晴らしさだ。
(あ…れ?)
なんだか身体が熱い…。もう11月になろうとしている時期だ。むしろ寒い季節といえる。
それなのに、身体が熱い。一度起こされた炎が次々と周りを巻き込んでいくように次第に雄介の心がとろけだす。
「ああ…」
なんだ、今の声は。いくら“これ”が気持ちいいからっておおげさな…。
これほど情緒に溢れた性格とは自分でも思わなかった。気づかないうちにそれは口から漏れ出していたのだ。
いったい…どうして。
「んはぁ…」
また声がでてしまう。自分でもわからない、不思議な感触を“これ”はもたらしてくれるようだ。まるで、これはまるで自分の身体が…。
「すげぇ、気持ちいい」
素直に気持ちを声に出す。いや、出てしまった。
自分の身体が胸部から温められていく。じわりじわりと熱を伝導させる胸部で何がおこなわれているのだろう。
疑問よりも先に身体が動く。思いっきり“これ”を握り締めた。
「はぅぅ!」
微弱電流にもにた刺激。この季節にふとんでこんなに汗をかくなんて。
「いったい…ふっ!こ、これ…んふぁ、なんなんだ…んん!」
何度も何度も、力いっぱい好きなだけ握りしめた。
こんなことはじめてだ。こんな感覚も。こんな素晴らしい感覚をもたらしてくれるものにお目にかかりたい。
ガバッと力いっぱいふとんをめくる。しかし…やはり寝床にはなにひとつ目に付くものが無い。
(なんなんだよ?)
手に届きそうで届かない、そんなじれったい気持ちが湧き溢れた瞬間…
そして胸元でぷるんとなにかが揺れる。
「ん?…ンのおおおおおおおおお!!!????」
眼下において身体に究極の異変が生じていた。理解しがたい、それこそとんでもない異変である。
「こ、こりゃあ…」
ふっくらとたわわに実る果実がふたつ。これだ。さきほどから心地よい感触を与えていたのはこれなのだ。
衣服を押し上げてなお窮屈そうにしまいこまれたクッション。いや、これはクッションなのではない。
「お、おっぱい…!?」
おっぱい、であった。紛れも無いおっぱいだ。それが自分の身体にひっついている。
服の上からわし掴む。みるみる自分の指が埋もれていった。
「わ、わわわわわわわ…」
流れ込む刺激を無視しつつひっぱってみる。痛い。「痛い」だって?
じかに目でみて確かめてやる。衣服の首まわりを力いっぱいひっぱって中をのぞきこんだ。
視界を占領する…我が物顔の柔肉。熟れた果実の妨害でいつも見える薄い胸板と緩んだ腹筋など見えるはずもなかった。
これでも信じませんか?と鞠のように弾む自分の胸。
開いた部分から服に手を差し込み、片方の乳房をかきだした。中心に位置する乳首がさきほどのマッサージでいやらしく勃起している。
真正面から覗き込む。間違いない、これはどう考えても女性の象徴、おっぱいである。
自分はさっきからずっとこれを揉みしだいていたのだ。
ということは…さっきかんじていたのが快楽なのか。
ムニュムニュとためしに揉んでみる。「ああ…」とまた切なげな声が出てしまった。
これだ。この感覚は…。これにちがいない。
そして、ベトリとした感触。身をよじった拍子、今度は両脚の付け根に違和感を感じた。
「うわっ!」
一瞬脚を開き…背筋も凍る推測があふれ出した。
「ってことは…!?」
ズボンの中に手をいれ、自分の股に手を触れた。
もっとも…そう、最大にして最高に重要な問題だ。男として、そのアイデンティティを形作る器官。
突然感じる予想外の刺激…。
「んんぁ!?」
変な声が出てしまった。
おい、男のここって触っただけでこんなに気持ちよかったか?
股間のあたりをどんなに手で捜索しても目当てのイチモツは発見できなかった。
一晩で妙に減少した陰毛。その茂みに隠されたこの入り口は…。
「おい!おいおいおいおいおいおい!こんなことって!?」
冷や汗が出る。一気にズボンを脱ぎおろす。上半身を起こして股間を凝視する。そして判決の瞬間。
「そ、そんな……!!!」
見事になかった。男性の象徴がなかった。どこにも、完全にない。
最初見た感じではうっすらとした恥毛しか見えない。しかしそこに手を伸ばせば秘部の潤いがからみついてきた。
指にべっとりと染み付いた粘着液を目の前にかざす。間違いない、これは女の愛液だ…。女!?
「な…なんでだよ…。どうなってんだよ、これは!!!」
もう否定できない。俺は朝起きると女になっていた。こんな大きなおっぱいで、朝から股間を濡らすような女に。
理解できない、当然だ、理解できてなるものか。いったい俺が何をしたというのか。仮に何かをしたとしてこんなおかしな罰を与えるなんて!
大声を出したところで怒りを放つ相手もいない。あえていうなら自分自身といったところか。
「くそおおっ!!」
両手で頭を抱えた。
自分が理解できていないのだ。ただやり場の無い憤りを自分の身体にぶつけるのみである。それとて意味があることでもない。
今後の人生、社会生活。何より男としての自分。プライドなどあったものではない。
(なんで…こんなことに…)
情けなさと絶望、そして理不尽さに対するどうしようもない憤り。
自分のすっかり変わってしまった身体を見る。
女としてはまさに成熟しきったといわざるをえない。こんな身体になってしまっていったいこれからどうしろというのか!?
雄介の心中どこふく風というように、両の胸と秘唇はある日突然備わってきたのだ。
こんな姿では表を出歩くことすらかなわない。
「くっ!」
自分の身体にやつあたりするように胸を掴む。激痛など気にするほどの余裕も無い。
片腕を股間へと滑り込ませていく。
「なんで!?なんでいきなりこんなっ!?」
今朝の股間は衣服を押し上げることもしない。本来あるべき男の象徴が今は見る影も無く、ただひっそりとアレがあるのみだ。
否定しようの無い現実に…つい自分が情けなくなる。
「こんなものがっ!」
女の勘所。男であったころさんざん苛め抜いてきた、大好きな部分だ。
だが今さらそんな情欲など起こるはずも無い。土足でズカズカと押し入り雄介の逆鱗を撫で回すだけである。
「こいつがっ!」
指先がぬめる秘部に到達する直前…
「お〜〜い!朝よお!早くおきなさい!」
階下から母親の呼ぶ声がした。
ビクッと固まるように動きを止める。
こんな朝でさえ一日は始まるというのだ。なんと残酷なことか。
自分以外の世の中はまるで今までどおり回り続けている事実に雄介は愕然とした。
自らの身体にこれだけの異常事態が起こっているにもかかわらず、今日も社会はいつもの朝をむかえるというのである。
まるで自分だけが取り残されてしまったような感情におそわれた。それは時を同じくして絶望へと瞬変する。
絶望は怒りをぶつけようとした下半身から浸透し、徐々に上半身の熱を冷まして…やがて涙となって目からあふれ出した。
とてもではないが学校などいけるものではない。今日は休もう、休む以外にどうしろっていうんだ!?
涙をぬぐう気すらなかった。だから突然の来訪にも対応できなかったのも当然だろう。
「もう!入るわよ!」
「わ!うわぁぁぁぁぁ!」
情緒に流され、階段を上ってきた母親に気づくのがおくれた。自室のドアをノックもなしに勝手に開けてくる。
「ちょっとまって!」
「なにがよ!あら?あららら?」
必死に乱れた服をただし、ふとんを目深にかぶる。見られた。明らかにこの女の身体をみられた。
「んもう!朝よ!起きなさいっていってるでしょ!」
「母さん…俺だよ…雄介…。その…わかる?」
涙声になってしまった。母にすがるように…必死で訴えかけた。
(母さん…!!)
自分をわかってほしい。たとえこんな身体になっても…せめて家族だけとは変わることのない朝をともにむかえたい。
そして…帰ってきた答えは間抜けなほどあっけらかんとしていた。
「なにいってんの?そんなの見ればわかるじゃない」
「かあさん、俺…、俺、女に…」
はぁ、とあきれたような母。
変わり果てた息子の姿などまるで気にも留めていないような様相である。
「ったく、朝からお盛んなのはいいけどね。起こす身にもなってちょうだいね」
「お盛んって、ちょっと母さん、俺、女になって」
「はいはい。確かに雄ちゃんは女の子だけど…、そう…すっかり“女”になっちゃってたのね…」
どうも相互の会話に若干の相違があるようだ。
いったいどういうことなのだ。すべてを悟ってくれたのか…?
いや、そもそも母の『うれしさ半分悲しさ半分』といった表情は…なんだか根本的に違う気がする。
「へ…?雄ちゃん?女の子?」
「まだ寝ぼけてるの?早く用意して降りてきてね」
それだけをいうとすぐに階下へと降りていってしまう。
階段へと姿を消す瞬間、母のつぶやいた「今夜は赤飯ね…」という言葉がわからなかった。
「お、おい。いったいどうなってんだ…?」
自分と同じく、世界がまるでいつもどおりでないことに少し安心してしまった。
今回はここまでです。
うーん、キャラが変わってしまったとたんになんだか進みにくくなってしまった。
ベタな展開になりそうですがご勘弁をば・゚・(ノД`)・゚・
乙です。
状況は大体分かりました。
マーヤタンとの絡みなんか期待してます(*´д`)ハァハァ
乙です。
マーヤとユカリとの3Pが面白そうですね。
女性化ルートキタ━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━━━!!!!!!
雄ちゃんなのに女の子とは是如何に(w
>>281-283 まぁベタにも女性化ルートを迎えてしまったわけです・・・はい(゜A゜;)
状況としてはこんな具合です。申し訳ないことにタラタラと書いてしまって仕込み部分が長すぎた・・・。反省。
これからいろいろとキャラ同士を絡めあっていきたいなと思っております(゚∀゚)
あと3Pですが……激しくイイ!(゚∀゚)ネタ!
この後雄介の朝が始まることになります。必死で進めまふ(;´Д`)
新しい作品(もしくはスレ汚し)を始めてもいいですか?
タイトルは「4000の敵」になる予定。
まったく問題なし。
最近盛況でいい傾向ですねぇ
このスレは今、限りなく良スレ(´ー`)
このスレはいいんだけど保管庫が放置っぽいねぇ
291 :
プリン:03/11/21 01:49 ID:Nh2Nt7a3
前スレの
>>811からの続きです
三日目
『……ぅ〜ん…』
閉じられていた瞼が少しづつ開かれると視界に光に溢れた自室が現れてくる。上体を起こし目を
擦りながら意識をはっきりさせていく。カリカリと頭をかきながらまだ半分寝ぼけているが昨日
からの日課を済ませようと視線を胸に持って行く。下を見ると足元が見えないほどに膨れた二つ
の乳房が見え、その先にはシャツを持ち上げる突起があった。
『はぁ、今だ女のままか……』
寝起きに女へと変化していたのだから男に戻るのも寝起きと考えたのだが昨日から何一つ変化
は無いようなので、がっくりと肩を落とし溜息をはくと、ボフッと身体を倒し枕に顔をうずくめ
た。
(ねみぃ〜もう一眠りするかな)
目を閉じると、すぐにでも眠れそうだったが、その睡眠を邪魔するように下半身からトイレを知
らせる合図がかかった。寝ぼけまなこでベットから出るとトイレに向かった。階段降り便座に座
ると身体をリラックスさせつつも下半身に力をこめた。
『んっ……ふぅ……』
シャーーッと寝ている間に溜まった黄色い液体が勢いよく射出させる。勢いがおさまると残った
汁を紙で拭き取り立ち上がった。
『あれ?シミができてる。夜中ちびったのかな?』
パンツを引き上げようとすると、クロッチの部分が細長く楕円状に痕が残っているのに気がつい
た。触ってみたが濡れては無かったので夜中に少し漏らして、渇いたのだろうと結論をだすと下
着を穿いた。トイレを出て台所に向かうと母が朝ごはんを作っていた
『あら?おはよう。休みなのに早いわね、まだ御飯できてないわよ』
292 :
プリン:03/11/21 01:50 ID:Nh2Nt7a3
『あぁ、なんとなく目が覚めちゃったんだよ。今日は何時頃買いに行くの?』
『そうね〜混まない午前中に行きましょう、お母さん車出すから。それと晋也起こして来てくれ
る?』
『はいよ』
今日の予定を聞くと台所を出て自室の隣にある晋也の部屋に向かった。
『晋也〜起きろ〜』
遠慮することなく部屋に入るとズカズカとベットに向かう
『ぐぅ〜ぐぅ〜』
いびきをかいて寝ている晋也の体を揺するが熟睡しきっているのか、起きる気配が無い。
『おい、晋也!起きろってば!』
先ほどより強く体を揺すると、さすがに目を覚ます
『うぅ〜ん、お姉ちゃん大好き〜』
しかしまだ寝ぼけているのか悠を見るなり抱き着いてきた。胸に顔をうずくめる。
『お、おい!寝ぼけてんじゃねーー』
いきなりの告白に少し驚きつつも、頭をひっぱたいて意識をはっきりさせる。
『ん?あれ?悠姉ちゃん、おはよ〜』
『挨拶はいいから早く離れろ』
『ふぇ?・・・あっ、ごめん!!』
自分が悠に抱き着いていることに気付くと慌てて離れる。
『買い物午前中に行くらしいから、早めに用意しとけよ』
買い物の件を伝えると自室に戻り着替える事にした。やや小さ目のシャツに着替えジーパンを穿
きベルトをしめると鏡でチェックをして、寝ている間に乱れた髪を整え一階の台所に向かった。
『さ〜て、朝飯食うかな〜』
『じゃあ行きましょうか!』
293 :
プリン:03/11/21 01:52 ID:Nh2Nt7a3
掛け声と共に母の運転で隣街にあるデパートまで車で向かった。
『着いたらお金渡すから悠は下着と洋服買ってきなさい。晋也はお母さんと食料品売場で買い物
ね、駐車場で合流しましょ』
『うん、わかった!』
『え?母さん着いてきてくれないの?』
母が運転しながら流れを説明していくなか悠一人が疑問をあげた。
『あんたもう高校生でしょ、服くらい自分で選んで買ってきなさい。ちゃんと店員さんに言って
サイズ測ってもらうのよ!あと、ちゃんと女の子の服買いなさいよ!男物買っちゃ駄目よ』
『・・・わかったよ』
普段なら自分で買いに行くが、今回のように女性用、しかも下着となると初めての体験の為に少
なからずは心細くなる。しかし着いて来てくれる気配は無いので、しぶしぶながら認めるしかな
かった。
隣街にあるデパートに到着すると駐車場に車を停めてエスカレーター前で二手にわかれた。悠は
二階にある下着コーナーに向かう。
(はぁ、まさかこんな形でここへ来る事になるとはな…)
歩きながら前方に見える白やピンク色の下着が並べられているコーナーに目をむけた。男子の時
には見えない壁のようなものが存在し立ち入りをおのずと遠ざけられた魅惑の地とも言える場
所に踏み込む事に緊張を隠せなかった。歩行スピードを落としゆっくりと進入していく、幸い開
店直後という事で下着コーナーには店員以外に人の姿は見当たらなかった。
(よかった、今の内にさっさと購入するかな)
別に女子の姿である悠がいても違和感のある場所では無いのだが悠自身がこの場に長くいるこ
とが嫌だった。右を見ても左を見ても色とりどりなショーツやブラジャーが置いてある。しかい
恥ずかしながらも好奇心には勝てずどんな品があるのかを少し見てまわった。
294 :
プリン:03/11/21 01:54 ID:Nh2Nt7a3
(はぁ、ついにブラジャーまで付けなきゃいけないとはな・・でも付けた方が楽だって言うしな)
女になった日、最初は巨乳アダルト女優級の大きな胸に感動を覚えた(今でもそうだが)が、歩
くだけでブルンボヨンと激しく揺れ動き大きさをアピールする乳は注目の的であった。可愛い顔
のために誰もが見取れてしまい視線を集めるのだが、二日間を過ごしてほとんどの男が顔を見た
後は、いやらしい目つきで揺れる乳房を見つめていた。しかも予想以上に重くて夜には肩こりで
ヘトヘトになってしまう。そのような悩みが少しでも解消されるなら恥ずかしいがブラジャーを
付けた方がいい気がした。その為にもスリーサイズをはかり、ちゃんと合ってるものを選ばなく
てはならない。
(よ、よし、店員に声かけるか・・・)
初めて測るサイズに緊張する。
というかサイズの他にどんなのを選べばいいのかがわからない。フルカップブラだのハーフカッ
プブラだの言われても自分はどんなのを付けたらいいのかが、よくわからないので店員に聞くし
かないなと思った。また、年配な方だと現在ノーブラでいることに変に思われると思い若めの店
員を探し声をかけた。
『あの、すいません・・・』
『はい、なんでしょうか?』
『えっと、その・・下着の選び方がわからないので教えてもらえないでしょうか?』
『ブラの方ですか?失礼ですがバストのサイズはおいくつでしょうか?』
『あ、はい。え〜っと、ちょっと正確なサイズがわからないんですけど・・・』
口ごもる悠を助けるように店員が口を開く
『よろしければ、サイズをお測りしますが、どうなさいますか?』
295 :
プリン:03/11/21 01:55 ID:Nh2Nt7a3
『あ、はい。お願いします』
『わかりました。それでは試着室の方で測りますので、こちらへどうぞ。』
笑顔で応対しながら試着室の方に向かって手を向けると、会計のカウンター下からメジャーを手
に取りスタスタと歩き始めた。それに続いて悠も歩いていく。
(なかなか感じの良さそうな人だな、正解だったかな)
悠の話し掛けた女性店員は若くて落ち着きのあるお姉さんっと言った感じで優しい印象が見受
けられた。
『さぁ、どうぞ』
手を向けられ、試着室に入った。悠が入るのを確認すると店員も中に入りカーテンを閉めた。着
替える目的の為作られているので女性同士とはいえ二人も入ると狭さを感じた。
『サイズはバストだけでよろしいでしょうか?』
入って正面にある鏡に対して横向に二人並ぶとメジャーを延ばしながら店員が聞いた。
『あ、ついでにウエストとヒップもお願いします』
『はい、スリーサイズですね。かしこまりました。それでは正確に測りますのでシャツを脱いで
いただけますか?』
コクリと頷くと腕をクロスさせながらシャツを掴むと一気に持ち上げ脱いだ。それと同時に勢い
よく乳房が飛び出しブルルンと暴れ動く。相手が女性とはいえ初めて人前(晋也が見たのは知ら
ない)で胸をさらけ出し、恥ずかしく頬を赤らめる。
(恥ずかしいな〜〜)
ちらっと店員を見ると、少し驚いた顔をしていた。
『・・あ、すっ、すいません、あまりに綺麗で立派な胸だったもので、つい見とれてしまって。』
悠の視線に気付き照れ笑いしながら謝ってきた。しかし謝りながらもちらちらと乳房を見つめて
いるのに悠は気付かなかった。
296 :
プリン:03/11/21 01:57 ID:Nh2Nt7a3
『あの、お客様。余計な事かもしれませんが、そのような服装の時はブラを着用した方がいいと
思いますよ、お年をめしてから垂れるおそれもありますし・・・』
『あ、今までブラは付けるには少し抵抗があったもので付けなかったんですよ』
『そ、そうですか・・それでは後ろを向いてください』
店員の焦る仕種を見て、今の店員への返答がおかしいことに気付き恥ずかしくなった。男として
の意見を述べたのだが普通の女性で、こんなに巨乳なのにブラジャーをしたことが無い訳がない
からである。
(やべっ、つい素の答えを言っちゃったよ。大丈夫かな、これ以上変に思われても困るし質問は
全部頷けばいいや、どうせ測定の仕方とかもよくわからないし)
変な注目を浴びても困るので店員の指示に従い背を向けた。
『では、失礼しますね』
脇の間から手をいれメジャーを巻き付けられるとひんやりと冷たい感触がした。
『・・ぁん』
巻き付ける時メジャーが乳首を摩り微かな快感が流れ小さく吐息が漏れた。
(やばっ、つい声だしちゃったよ聞こえて無いといいけど・・・)
心配して横目で鏡を見ると、気付いてないのか真剣にメジャーの目盛りを読もうとしている店員
の姿が確認できて安心した。
『・・・93ですね、ではアンダーも測りますね』
(きゅうじゅうさん!?)
『アンダーが・・・66ですからバストはGカップになりますね』
(Gカップ!?A.B.C.D.E.F.G…まじかよ、そんなでかかったのか…)
大きいとはわかっていたが実際の数値を言われ、以前より一層大きく感じられた。両手を使わな
いと数えることが出来ないカップのサイズに驚くばかりである。
『お客さま?なにか問題でも・・先に進んでもよろしいでしょうか…』
297 :
プリン:03/11/21 01:58 ID:Nh2Nt7a3
驚きから頭が真っ白になっている悠を店員が現実に引き戻してくれた。
『いえ・・問題は無いと思います…もう好きにしてください・・・はははっ』
今日までの事を思い出すと、そりゃこんな大きさならジロジロと男どもが見て来ても仕方が無い
気がした。自分の胸の大きさがあらためてわかり男に戻れる日がなんだか遠く感じられた。
『す、好きにですか・・・?よろしいのでしょうか?』
『はぁ・・・はい』
『フフッ、わかりました。』
適当に答えた悠の一言に店員は一瞬驚いたものの、すぐに嬉しそうに笑った。しかし悠は自分の
胸ばかり気にして店員の様子が変わったことに気付いて無かった。
(はぁ・・・でけぇ胸だな・・Gカップだもんな・・はぁ)
『ひゃっっ!!』
落ち込んでいると急に背筋を指でなぞられ驚きの声をあげる。
『あ、驚かせてすいません。あまりに綺麗な肌なもので・・・でも初々しくて可愛いかったです
よ』
振り向いて店員の顔を見たが平然としていたので、また店員に背を向ける体勢になった。
(なんだか、さっきと雰囲気が変わったような・・・まさかね)
バストを測り終えてからなんだか必要以上に肌を触られている気がした。しかしそうなったのは
自分の一言が原因とはわからなかった。バストを測り終えてからなんだか必要以上に肌を触られ
ている気がした。しかしそうなったのは自分の一言が原因とはわからなかった。
『では、ウエストは・・58ですね。お若いのに見事なスタイルですね、憧れてしまいますわ』
『は、はぁ・・・ど、どうも』
別に元々男なのだから褒められても嬉しくも無いので苦笑いするしかなかった。
『では最後にヒップを測りましょう、ズボンを脱いでくださいね』
『は、はい』
298 :
プリン:03/11/21 01:59 ID:Nh2Nt7a3
指示に従いベルトを外しズボンを脱ぐ、桃色の熊さんパンツが店員の目に写る。
『あら、身体と違って可愛いらしいショーツを穿いてるんですね、ふふっ』
なんだか嫌みにも聞こえそうな台詞も悠には恥ずかしくて文句を言い返す事もできなかった。こ
んな少女趣味な下着を買ってきた母を怨みながら恥ずかしさに耐え俯くしか無かった。
『でも、より正確に測る為にこれは脱いじゃいましょうね』
そういうと店員は下着に手をかけると、ゆっくりとおろしはじめた。
『ちょっ、ちょっと待ってください。そこまで正確じゃなくていいですよ!』
下げられるショーツを咄嗟に押さえたが、すでにお尻の割れ目が半分ほど露出されていた。
『フフッ、そんな恥ずかしがらなくていいですよ。女同士じゃないですか〜』
そう言うと立ち上がり悠の手に自分の手を重ね、ゆっくりと下着を押さえる手を緩めるとショー
ツを足元までおろしてしまった。
『あっ!』
スルリと脱がされてしまい驚きから声があがる。
『大丈夫、とっても綺麗なお尻ですよ。あらっ、パイパンなんですね〜赤ちゃんみたいにつるつ
るでビラビラが丸見えですね。フフッ、とってもいやらしいですよ。』
お尻を撫でながらメジャーを廻しサイズを測ろうとする。悠は恥ずかしくて顔が真っ赤になって
いた。
(なんでこうなっちゃうんだよ、まじ恥ずかしいよ!)
試着室とはいえデパートの中で素っ裸になり、しかも初めて会った人に全身を、ましてや秘部ま
で見られて恥ずかしさと情けなさでなんだか泣きそうになる。
(この人やっぱり変だよ・・もしかしてレズなのか!?サイズ測ったらさっさと下着選んで逃げ
た方が良さそうだな)
299 :
プリン:03/11/21 02:01 ID:Nh2Nt7a3
必要以上に肌を触ってくる行動や話し方を聞くかぎり悠にはそうとしか思えなかった。
『・・・ヒップは88ですね、若いのに見事なプロポーションだわ。後は下着選びですね』
『あ、ありがとうございした。あとは自分で選びますので…』
測定も終わったので少しでも早く試着室からでようと服を着ようとする腕を押さえられた。
『お客様、私が下着を選びますね。きっとお似合いの品を持ってきますのでこのままお待ち下さ
い』
『い、いや…大丈夫ですよ。自分で探しますので…』
服を着ようとする悠を止めにかかる店員から早く逃げようと必死で断ろうとする
『そんな事言わないで下さいよ、最後まで責任持たせて下さい、ね?』
『ひゃんっ!』
説得する店員を無視して強引に服を着ようとした瞬間、店員の指が悠の割れ目をなぞった。下半
身から脳に刺激が送られ喘ぎ声がでる。
『な、ななっ何をするんですか!』
『そんな大声だすと他の店員が来ちゃいますよ。いいから、ね?私に任せてくださいよ』
少し怒り口調になった悠に臆する事なく店員は後ろから抱き着き片手は乳房を揉み、もう片方は
秘部を上下に撫でた。
『ぁっ、あっ、くぅんっ!やっ、やめて・・下さい・・・ゃんっ』
300 :
プリン:03/11/21 02:02 ID:Nh2Nt7a3
手が動かされる度に試着室から女性の甘い声が漏れ出す。身をよじり店員から離れようとするが
身体に刺激が流れる事に力が抜け逃げ出すことが出来ない。
『ふふっ、お客様とっても敏感ですね。我慢なさらず私に任せてくださいよ。ね?』
『んぁっ!!?』
声とともに乳首が強く掴まれ、一瞬意識が無くなった気がした。
(ダメ、逃げたくても身体が反応しちゃって力が抜けちゃう)
『ね、お客様いいでしょ?』
『あ、あっ、あっ、わ、わかり、んっ、ました、お願い、します、ぅあん』
秘芯をグリグリと撫でられと今まで以上の快楽が身体を包み、喘ぎ声にまじり店員に任せる返事
をした。
『はい、お任せください。では少しお待ち下さいね』
悠の言葉を聞くとあっさりと手を離し悠の姿が外に見えないように試着室を出ていった。店員が
いなくなると悠はへなへなと崩れ落ちペタンとお尻をついた。今なら逃げ出せたかも知れないが
身体が言うことを聞かず座ったままでいた。身体の奥が熱くなるのを感じながら・・・。
301 :
プリン:03/11/21 02:03 ID:Nh2Nt7a3
ここまでです。久々に載せることができました。不出来ではありますがお納めください。
>>ゴローさん
新作も読みきりも面白すぎます〜見習っていかなくては。
>>とごター( ゚д゚)ーン さん
女性化増えてきた〜今後の美味しい展開期待してますよ。
>>DQN房さん
いいとこでやめないでー。続きお願いします。
キタ━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━!!!!
悠タン(;´Д`)ハァハァ
エッチなお姉さん(;´Д`)ハァハァ
303 :
名無しさん@ピンキー:03/11/21 02:19 ID:MLFYtB6y
☆ チン チン〃 ∧_∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ヽ ___\(\・∀・)<保管庫更新まだぁ〜?
\_/⊂ ⊂_)_ \_______
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/|
|  ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄:| :|
| .|/
プリンタンごくろうさまです。
女性がおいしそうな女体を味わい尽くすのは萌える!
>>291 プリンたんキタ━━━━ヽ(´∀`)ノ━━━━!!!
Gカップ・・・・( ;´Д`)'`ァ'`ァ'`ァ'`ァ'`ァ'`ァ'`ァ'`ァ'`ァ'`ァ'`ァ'`ァ'`ァ'`ァ'`ァ'`ァ'`ァ'`ァ'`ァ'`ァ'`ァ'`ァ'`ァ'`ァ
>>290 仕方ないから自分でテキストにまとめたけど
けっこう量があって大変だった_| ̄|○
まあ、ひとまかせはよくないってことか・・・
>>305 (´-`).。oO(どっかにうpしてくれると嬉しいな)
問題は借り易い無料サーバ−の大抵は18禁アウトだと言う事だ。
追い出されたSS書きさんを呼び戻す方法ってないのかな…。゚(゚´Д`゚)゚。
プリン氏乙でーーーーーーす
どんどんエロエロにしちゃってくだされ
>308
自然に消えて行った職人さんはいたけど、追い出されたって人はいただろうか?
このスレは結構職人さんにも優しい傾向があるし
自身のテンションの問題で去った人を戻すのは難しいかも
>>308 なにか知らんが気に障る言い方だな。
取り敢えずそれだけじゃなんの事かワカランので詳しく説明してみろよ
4000の敵〜第一回〜
こいつら、いったい何者なんだ・・・?暴走族なんかじゃない。それよりもっと、寒気がするような、
刃物みたいな殺気がこっちに伝わってくる。どうしてそんな奴等が、幾美を、姉さんを狙っているんだ・・・?
「何者なんだ、お前達!どうして幾美、いや姉さんを狙うんだ!?」
自分たちを取り囲む、黒ずくめのライダー集団にむかい、凛とした声で少年が叫んだ。
彼の名は涼川直。その華奢で女性的な外見に似合わず、高校では剣道部の部長を務めるほどのつわもの。
彼に不安げに寄り添う少女が、その彼の最愛の女性、義理の姉の幾美である。
新作キタ━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━!!!!
この先に期待します。
わずかに時間を巻き戻し、この状況に至った経緯を説明しよう。
「よーし、今日の練習はここまでー!」部長である直の号令が、稽古場に響き渡る。
「「有難うございましたーー!!」」一斉に号令に応える部員たち。その後、部室での簡単
なミーティングを終え、部員たちに稽古場の掃除を任せて直は一人でシャワールームに向か
った。本心では愛着ある稽古場の掃除を人任せにするのは心ぐるしいものがあったが、掃除
に参加すると、他の部員たちと一緒にシャワーを使うことになる。怪しげな目つきで自分を
見るあいつらとそんな真似をするのは自殺行為だ。実際に自分が一年の時の合宿で、当時の
部長に旅館の風呂場で襲われかかったことがある。あのときは部長を半殺しにしてしまって
随分と大騒ぎになった。そのときのことを思い出し、憂鬱な気分でシャワールームに向かう。
その途中で、栗色の髪の毛をした、柔らかな雰囲気の女の子に出会った。
「やあ、幾美。じゃなかった姉さん。」どこか落ち着かない様子で、直が声をかけた。
「あら直、もう部活終わった?」にこやかに応える幾美。
「あ、ああ。これからシャワー浴びて帰るところ。もし幾美さえよかったら、一緒に帰らないか?」
「ええ、もちろんいいわよ。」
「じゃ、すぐシャワー浴びて着替えてくる。待ってて。」そう言って走り出す直。
コックを捻ると熱いお湯が吹き出し、とても体育会系とは思えない直の柔らかい体をすべり落ちる。
ふう・・・、と一息つく直。本人に自覚はないが、その気がない者にとってもたまらなく扇情的な光景
だった。その最中、直は何か邪まな気配を感じ取った。それは殺気とは違う、もっと不純な、そしてギ
ラギラしたもの。直がとっさに振り向くと、全裸の部員たちが血走った目で直を見つめていた。
あの時と同じ・・・! 直は貞操の危機どころか生命の危機まで感じた。
「ああ、もう掃除終わったのか。ボクはあがるから、みんなゆっくり浴びてっていいよ。最後にあがる
人は、鍵を掛けるのを忘れるなよ。それじゃ、また明日。」そう言い残してその場を逃げようとする直。
「部長!」部員たちの中でもひときわ大きな体の副部長が、これまたひときわ大きな声で直を呼び止め
る。それを合図にしたかのように、部員たちが直の前に立ち塞がる。
「な、何だよみんな。」引きつった笑顔でごまかそうとする直。しかしその笑顔は血迷った男たちの目
には天使の笑みと映った。
「部長!お背中、お流しします!」「「お流しします!!」」副部長の声に、部員たちが唱和する。
何故か全員、筋肉を誇示するようにポージングしながら。うちはボディビルディング部じゃないんだけ
ど・・・。直の笑顔がますます引きつる。
「やだなあ、もうあがるって言ったじゃないか。」
「そんなつれない事を言わずに、部長!たまには我々部員との、男同士の裸のつきあいも大切
だと思いませんか?!」
言ってることは正論だけど、血走った目で言われても恐ろしいだけだよ・・。直はそう叫びた
くなった。
だが最早逃げられそうにもない。
ハァハァ
翌朝。学校へ向かおうとするが・・・大問題がある。
『鞄が持てない』
考えに考え抜いた末に羽毛田は何も持たずに行く事にした。
そして特権と言うか電車にタダ乗りして30分後、到着。
さらに、職員室でお約束の通り詮索され疲れ果てた彼に重大な悲劇が…
ガラガラ…。先生が教室に入りいろいろ説明をしている。
この校舎は最近建てられたので綺麗だし、いろいろある。
その中で一番驚くのは各教室の入り口が自動ドアであることだ。
しかしこれが彼を困らせる。・・・機械に認識されないため開かないのだ。
とりあえずドアに体当たりをし、気づかせて先生に開けてもらう。
ウィーン…ガッチャン!
「「「「「おぉぉぉー」」」」」
クラスメイト全員がこちらを見る。性的に見てるヘンタイもいたが。
しかし、そんなものは無視して言う
「訳は教えられないがでこうなった、まぁよろしくな。」
そして先生が「じゃあ1時間目はじめるぞー」と言った。
そして休み時間。彼にとって人生一危険だったのは言うまでも無い。
「キーンコーンカーンコーン」と言うチャイムの音と共に休み時間になった。
彼は逃げていた。ひたすら逃げていた。追いかけて来るものは・・・
――女子。
どうしても抱きたいらしい・・・が本人にとっては地獄である。当然逃げる。
しかし!!ついに捕まってしまい抱かれてしまう。しかしそこへ・・・。
「そいつを返せ!!」と言う声と共にある男子が走ってくる。
制服の上に白衣を着ている。マッドサイエンティストだ。
そして女子から解放されたと思った瞬間その男子に強く握られ・・・。
むぎゅうううう・・・プチッ。
「「「「「あっ。」」」」」
羽毛田の体から音が鳴り、羽毛田は倒れた。
「う、うーん。」
ここは・・・保健室?
「はっ!」
起きると保健の先生がこちらを見ていた。
「あら、起きた?」
「あっ・・・はい。」
「じゃあいいわね。もうかえっていいわよ」
「あっ!起きたか!?実験やってもいいか!?」
実験はないだろ・・・実験は・・・。
「実験されてたまるか!」
そそくさと逃げて帰り道につく。
どうやら自分には小説は書けないようです。
原案では作者がキャラクターとして出てたりしてましたから(苦笑)
まぁとりあえず、次回かその次にTSシーンがあると思います。
>>4000の敵作者 様
書いてUPするのではなく、1話分書いてUPするといいですよ
>>ゴロー 様
期待してます!
>>306 すまん。自分専用にカスタマイズした
違法改造品なんでうpはできん。
普通にコピペするだけだったらそんなに
手間はかからないんだが・・・でもhtmlは( ;´Д`)
保管庫管理人さんは大変だよ。
新作イパーイヽ(´ー`)ノだし。
すんませんね。最近暇が取れなくて・・・
取り急ぎ過去ログのみアップしておきました。
連休中に時間がとれるといいんだけどなぁ
324 :
311:03/11/22 06:43 ID:UDEQmCve
>>323 >
>>311 > 本人か?必死だな。
脊髄反射で本人ケテーイかw
随分シンプルなシナプス経路を構成してるんだなオマエの脳はよ。
否定してもオマエの脳内設定じゃ確定事項なんだろな(藁
この版にも厨がいたんだな・・・・・ハァ
>324
厨は無視の方向で。
>>324 ならば、何故「気に障った」のかおまえの貧弱なお脳で説明してもらおうか?
何かやましい事でもあるんじゃないのか?
同じ板の出来事だしな。
やっぱ折れて気にクリーンヒットするのは学園モノだな。
なぜって?それはわからない。けど好きなんだ。
かなり学園モノの小説がオレを呼んでいるんだ。そうなんだ。
おまえらもそうだよね。
329 :
311:03/11/22 11:37 ID:UDEQmCve
>>326 とりあえず
>>308の文が気に触ったから突っ込んだにすぎんよ。
説明しろと言われても、何が起こったかも知らん。
突っ込んだのが気に障ったのなら、そらすまなんだ。
でもいちいち突っかかってくるのはよしてくれ。
これで終わり以上
スレ汚しすまなんだ
すみません、お目汚しな“4000の敵”の作者です。ここから先、シャワールームでの展開はソフト路線がいいで
すか?それとも801ばりばりなハード路線にしますか?
>330
うーん、個人的にはソフト路線の方が好きだけど
最近ソフト系が多い感じがするから
たまにはハードなのもいいかも。
>>329 「いちいち突っかかってくる」か…確かにそうかもしれんが。
しかし、
>>323と
>>324の文章のどっちが厨度が高いのか。
まあこっちもこれで終わりにするわ。皆すまんかった。
>>330 俺はソフト路線で。801は(・A・)イクナイ!
最近の新作はどうもクソだな
保管庫、更新お願いします。
スレへのリンクが最新の状態になってるがSS倉庫は更新されてない……
>>322 管理人さんヽ(´ー`)ノ乙かれ
なかなか大変そうですが、良作を埋もれさせないためにも
ガンガッテ欲しい・・・
>>330 ハードがいいかも・・・
断然ハードの方向で
てか最近ここの住人微妙なのが増えてきたな、礼儀の無い奴や
特定の職人ばかり応援したり。昔のがよかった気がする
人が増えるとそうなるのは仕方ないよ(´-`)
別板から引っ越してきました。TS触手ものです
「俺をどうしようというのだ」
スパイとして敵国の秘密基地に入ったものの、捕らえられて自白を強要された後で、
男は薄暗い部屋へとつれてこられた男は、暗闇に向かって叫んだ。
『もう君には、情報提供者としての価値は無い。今の君にあるのは、実験材料としての
価値だけだ』
スピーカー越しに、尋問の時に聞いたことのある声が響いた。
「実験材料、だと!?」
『そうだ。君が潜入した目的である、我々の秘密兵器の実験台になってもらうのだ』
皮肉めいた言葉が終わると同時に、部屋の一角にあった扉が開いた。
ぐちゅ、ぐちゅ。
滑(ぬめ)るものを引きずるような音を立てながら、そいつは近づいてきた。
『紹介しよう。君にちかづているのが、実験生命体8号だ』
薄暗い中に見えるそいつの姿は、巨大な蛸のように、何本もの触手を持った生き物だった。
『そいつの元になった生物には、面白い生殖能力があってね。もともとそいつは雌雄同体で
自分自身で受精卵を作れるものの、それを育てるための器官が無いのだ。
そのため、他の生物の子宮へと受精卵を入れて、そいつの体内で成長させるのだ。
さらに面白いことに、手ごろな子宮を持つ生物がいない場合は、相手の体を改造して、
強制的に子宮を作り上げてしまうのだよ』
「そんな生き物がいるはずがない」
『いるのだよ。君の目の前に。しかも、我々はその生物をさらに改良して、対人間用にして
みたのだよ』
「ま、まさか」
確かに、今回の潜入に当たって、敵が生物兵器を研究しているとは聞いていた。
そう思ったところで、男はこれから自分の身に起ころうとしていることを想像して恐怖した。
『どうやら、何が起ころうとしているか分かったようだな。では、楽しませてもらうよ』
言葉が終わるなり、男に触手が絡み付いてきたのだった。
「うぅ」
触手は男よりも大きく、そして素早かった。あっと言う間に男は触手に絡め取られる。
離そうとしてもその力は強く、引きちぎろうとしても弾力があり不可能だった。
体中を触手が這い回る。
それと同時に、触手から湧き出る粘膜がまとわりつき、そして体へと染み込んでいく
ような気がした。
「うわ……あ……」
粘膜が触れた部分の筋肉が、ひくひくと痙攣するのが感じられた。
『まずは、体の変化が始まっていく』
絡まっていた触手が、股間の辺りに集中し、そしてペニスへと集まっていく。滑らかな
触手に絡み付かれる感触は、これまでに感じたことのないものだった。
普通だったら、快感を感じるはずなのに、しかし男のペニスは、それとは逆の反応
――だんだんと小さくなっていくのだった。
「ば、馬鹿な……」
『驚いているようだね。男の生殖器は、あいつらには不要だ。だからそうやって、
男の生殖器を無くして、女のものへと変えていくのだよ』
突き放したような説明が終わった時には、男のペニスは完全になくなっていた。
それと同時に、胸板からは胸毛が完全に消え、足からは脛毛が抜け落ちていた。
今度は触手が胸へと絡みついてきた。
そして、触手の先端から透明な液が溢れ出たかと思うと、胸へと擦り付けられていく。
「は、入ってくる……」
男は、胸の中へと透明な液が入ってくるのを感じた。それは感じだけでなく、
外見にも表れた。男の胸が、だんだんと膨らんでいくのだった。
胸の大きさは、もはや手のひらで包みきれないぐらいになっていた。
すると再び、触手が股間へともぐりこんでいった。文字通り、にである。
「そんな……入ってくるなんて」
ペニスの無くなった股間へと、触手の頭が入り込んできた。ずぶずぶと入ると同時に、
体の中が広げられる感じがする。
「うわっ」
さっき胸で感じたのと同じように、粘液が溢れ出るのが感じられる。溢れ出た粘液は、
体の中にたまり、そして何かの形を作っていくのが感じられた。
『どうやら、体の方は完成したようだな』
今や、かつて男だった人間の体に、男の要素は見受けられなかった。
どう見ても、20代そこそこの女性のようにしか見えなかった。
『さて、体は女性になったことだし、あいつの生殖に協力できるようになったわけだ』
「ふ、ふざけるな。そんなこと、させてたまるか」
女の体を持った男は、必死になって抵抗しようとした。股間へともぐりこんでいる触手を
払いのけようと、両足で触手を挟んでは、引き抜こうとする。
『ふむ。やはり他の生物と同じく、人間も素直にメスになろうとはしないようだな』
「当たり前だ」
『そうやって暴れられては、受精卵の着床もうまくいかなくなるのだがな。
もっとも、あいつらもそんなことは元より承知だ。ちゃんと対処方法も作られている』
何を、と言う前に、女の体をもつ男の口が、触手によって塞がれた。
「むぐ、う……」
うめく口中へと、粘液が流れ込んでくる。鼻もふさがれていて、それを飲み込むしか
手がなかった。
途端、体中が熱くなるのを感じた。
『それは一種の媚薬でね。それを飲むと、生殖がしたくて堪らなくなるのだよ』
男の言う通りだった。体中が熱くなり、セックスをしたくてどうしようもない気分になって
きたのだった。
それは、男だった時に何度も体験した感情のはずなのだが、体の反応はまるっきり
違っていた。
いつもだったら、性欲にあわせて大きくなっているはずのペニスが無い。それに代わり、
体の奥が熱くなり、何かが欲しくて堪らなくなってくる。
股間だけではない。触手が絡みついてくる乳房は熱を帯びたようになり、その先端にある
乳首は、透明な紐で引っ張られたかのように、尖り、固くなってきているのだ。
「な、何か……欲しい」
女は自分から足を開き、腰を突き上げた。
「あはっ」
その時になって改めて、触手が股間へと入り込んでいるのを女は感じた。
ぐちゅ、ぐちゅ、と音を立てて、触手は女の股間の中を動き回る。
「す、凄い。体が一杯になってる」
こんな体験は初めてのことだった。体に何かが入りこんで快感を感じることも
初めてならば、それが膣と子宮口一杯に広がることも初めてのことなのだ。
男のペニスと違い、触手は自由にその形を変えることが出来る。そしてそれは、
女の生殖器にぴたりとはまるように、形を変えているのだった。
子宮口が、膣襞が、そして入り口のクリトリスが同時に刺激される。
「あは……あぁ」
しかも、形だけではない。その動きも、人間のペニスには不可能なものだった。
中で回転をしたり、膨らんだり萎んだりして、生殖器にある神経をあらゆる方法で
刺激してくるのだった。
そのうちに、触手の粘液とは違ったものが、女の膣口から流れ始めてきた。
だが、貪欲な触手の動きは、膣口には止まらなかった。
「ああっ、そっちは」
触手の一本が、アナルへと向かう。粘膜に濡れたそれは、肛門のわずかな抵抗を
無視して、中へと入り込んだのだった。
「そ、そんなのって……」
もちろん、女にとってアナルは初めての体験だった。だが、今の彼女には、
それすらも快感と感じられるのだった。敏感な入り口を刺激されると同時に、
中に入り込んだ触手は、薄い肉壁を通じて、別の角度から生殖器を刺激してくるのだ。
「気が、狂いそうだ……
もっと、もっと、欲しい……」
それに答えるように、触手の何本かが、女の胸へと向かった。
そしてすっかり大きくなった乳房に絡みついたかと思うと、細い触手の先端が、
乳首へと入り込んだのだった。
Cカップぐらいの乳房は、二周りは大きくなった。だが、それだけではない。
「ああ、それ、気持ち良い……」
胸の中に、またしても粘液が撒き散らされる。そしてそれを受け取った乳房は、
さらなる変化を遂げたのだった。
ぷしゅっ
乳首から触手が抜けると同時に、女の乳房からは、母乳が溢れ出した。相手を
生殖の道具としか見ていない触手にとっては、それは当たり前の作業なのだった。
乳房、膣、アナルと、体のいたる場所を刺激されているうちに、女の官能は絶頂へ
と近づいてきていた。
男だったら、とっくに何度も射精をしているところだが、今の彼女には、自ら絶頂に
向かうための器官はない。
あるのは、相手の絶頂を受け入れるためのものだけなのだ。
女の昂(たか)ぶりをより高くしようと、触手は股間への動きを弱める一方で、体中に
触手が巻きつき、すでに全身が性感帯となった体を絶えず刺激してくるのだ。
イキたくてもイケない、男であれば、射精しようとしたペニスの根元を縛り上げられ、
強制的に射精を停められてしまったような、そんな感覚の中で、女はうめいた。
「ああ……」
その途端、全身がいっせいに刺激された。
口へ入り込んでいた触手が、舌へと絡みつく。
乳房にまとわりついている触手が、ぎゅっ、と乳房を鷲づかみにする。
乳首へと吸い付いていた触手が、母乳をきつく吸い上げる。
クリトリスへと張り付いていた触手が、ぐりぐりと押し付けられる。
アナルへと入っていた触手が、激しくピストン運動をする。
膣へと入っていた触手が、中で大きく膨らむ。
そして、子宮へと入っていた触手の先端から、受精卵が大量にばら撒かれたのだった。
「あはぁっ!」
女は絶頂を感じつつ、気を失ったのだった。
完
>>338 >特定の職人ばかり応援したり。
これは仕方が無いと思われ
TSといっても、結構選り好み禿しいから全部読めって方が無理ある
かと言って、読んだのに感想書かないのもアレなんで問題ないだろ
ダメな典型が>334のタイプか
叩くだけで建設的な要素が皆無
嫌ならスルーしる
すいません、<340-347は前の話とかあるんでしょうか・・・?
>340引越し乙です
向こうの続きもあってGJ
>>350 掲載途中で板違いと言われたので、最初の分から全て引っ越してきました。
>352
ようこそうえるかむ&乙
>352
乙&GJ
触手ってのはこの板には無かったと思うので
新鮮な感じがしたよ
これからもガンガレ
>>352 ようこそ!
次回作を心待ちにしております!
357 :
涼川直:03/11/25 01:33 ID:fmCuasZE
涼川直タソ、、、はぁはぁ
さあ、遠慮することはない。
エロい小説をうぷきぼんぬ。
男を狂わせる魔性の部長・直(男・十八歳)は覚悟を決めた。
「それじゃあ、お願いしようかな。」 内心の動揺を隠して笑みを浮かべ、部員たちに答えた。
その笑顔は、いささかぎこちないものであったが、血迷った部員たちには以下同文。
「ウオオオォォォォォ!部長ォォォォォ!」
それはシャワールームのある、部室棟の外で待っている幾美が驚くほどの大歓声だった。おそらく全国大会で
優勝しても、今ほどの歓声は上げないだろうというほどの。
「誰に頼もうかな?」 そっちの気はないはずなのに、妙にコケティッシュな仕草で小首をかしげ、むくつけき部員
たちをますます虜にする直。
普段は毅然とした態度をとり、ときには大の大人を怯ませるほどの気迫を見せる彼だが、時折こんな一面も見せ
て男どもを萌えの蟻地獄に引きずり込むのだ。
意図せずにやっているあたり、天然のタラシと言えようか。
部員たちの鼻息がどんどん荒くなっていく。
「それでは副部長である不肖、この自分がお背中を流させていただきます。」
その途端、部員たちから不平不満の声があがる。
「副部長、横暴!」 「俺達も部長にイタズラさせろー!」 「独り占めすんなこのホモゴリラー!」
おぞましい本音がシャワールームに飛び交う。直はいますぐにでも舌を噛み切って死にたくなった。
「ええい、黙れ黙れ!これは副部長の特権だ!!」
「そんな特権あるわけないだろ。」 即座にツッコミを入れる直。「もういいかげんに、あがらせてもらうよ。この
ままいたら風邪ひいちゃうしさ。」 さんざん気を持たせておいて、肝心なときにこのつれない態度。直はある
意味、罪つくりな少年だった。
すみません。TSはもうすこし先です。あと、こんな生殺しな所で終わって申し訳ありません。
ハードにいくかソフトに流すか、結論がまだでないので・・・。
>>360 イイヨイイヨーまた後でゆっくり書いておくれ
363 :
名無しさん@ピンキー:03/11/28 11:06 ID:ItVz3U35
ほっしゅ&あげ
tonnkusu
ゲームネタで思い出しましたが、そういやエスプガルドも性転換しますね
強制女性化ではないのでスレ違いですが、ガン萌えしました
タテハきゅん・・・
>>368 はっ(゜Д゜;)
タイトル間違えてました。すんません・・・
それです。ケイブの新作シューティング。
激萌えです。でもゲーム中では女性化してもよくわからないですな
打ち止め?
373 :
WD:03/12/01 01:49 ID:kQgFMawh
>>372 今ようやく書き始めたところなので、あと2,3日待って。
リアルが忙しくて洒落にならないデス(汗
>>WD氏
チンコ立たせながら待ってまつ
チンコは漏れの方が勃ってまつ
漏れの方が(ry
おまいらこんなにティムポを勃起させて、いやらしいぞ(;´Д`)ハァハァ
378 :
WD:03/12/02 02:46 ID:dTcTPZ9w
とりあえず明日あたりに投下予定。
次は体操着だ!と予告しておきます。
すでにさんざん先駆者がいますが、気にしない方向で(w
>378さらに勃起させてまってまつ
教師ビンビン物語
みんな勃起しまくりだな
382 :
WD:03/12/03 02:01 ID:Iw5S9BL9
投下ー。
383 :
WD:03/12/03 02:02 ID:Iw5S9BL9
>>190 体にピッタリと張り付くこの衣装が、こんなにも恥かしい物だとは思わなかった。
「あ、あの…」
僕は、羞恥に体を震わせながら声を上げた。
「なに?」
分かっているくせに、姉はわざとらしく聞き返してくる。
「も、もうやめようよ、姉さんっ」
「あら、せっかく買ってきたんだし、それに、こんな格好できるのも女の子でいられる今のうちでしょ?」
「だ、だからって、何もこんな格好……っ!」
僕は、身を包む“スクール水着・ゼッケン付き”の生地をつまんで、言い募った。
384 :
WD:03/12/03 02:03 ID:Iw5S9BL9
>>383 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
あのあと、結局姉は僕に対して手を出してこなかった。色々な服(というか、コスプレ衣装みたいなモノも多かった)を買い込むのに夢中になっていた。
その表情は、鬼気迫るものがあって怖かった。
それでさんざん買い込んで家に帰って、姉は言った。
「さ、着せ替えごっこしましょ」
………。
こうなると分かっていたのに、抵抗できない自分が悲しい。
「い、いやだよっ!」
それでも、一応の抵抗は試みた。すると、姉は意外な提案をして来た。
「そうねぇ……じゃあ、着せ替えごっこが終わったら“女の子から男の子へ戻れる薬”を作ってあげる。どう?」
信じていいのかどうか迷ったけれども、結局僕はそれを信じる以外に道はなかった。
385 :
WD:03/12/03 02:04 ID:Iw5S9BL9
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
それで、今の状況になったという訳だった。
「そう? スク水は気にいらないのね。じゃあ、次はコレね」
姉は、デジカメのシャッターを切りながら、次の衣装を取り出した。
“体操着・もちろんブルマ・当然ゼッケン付き”だった。
「………ぁぅ」
交換条件を明確に提示され、了承してしまった僕には、それを拒絶することは出来ない。
姉は、それをカメラに収めていく。当然のように、着替えている最中の格好も、撮られた。
「んっ……」
するりと、スクール水着が足元に落ちる。
当然、その下は何も着ていない。
体を隠しながら、急いで体操着を取って、下着をつけるのももどかしく、着替える。
ぱしゃりぱしゃりと、連続してシャッター音が響き、そのたびごとに体が熱くなっていく。
「可愛いわぁ、祐ちゃん」
姉に冷かされながら、白のオーバーニーソックス(姉のこだわりらしい)を履いて、着替え終わった。
上着はまだマシだけど、下のブルマーはスク水と同様なレベルで恥かしい。急いで着替えた所為で下着を着けていないため、ほとんど下着を晒しているような気分だ。
上着を下に引き伸ばして、少しでもそれを隠そうと試みる。
「ああ、いいわね、その羞恥に染まった表情に仕種」
露骨な煽りだと分かっていても、頬が熱くなって、それが全身に伝染するのを止められない。
その熱が、下腹部のあたりに集中してくるのを感じた時には、僕の頭はぼうっとしてきて、まともに思考できなくなっていた。
「体が燃えてきちゃったかしら? ふふ、今日一日さんざん可愛がってあげたものね」
姉が、いつの間にか傍らに寄っていて、太ももに手を這わせてくる。
「ぁ………っ」
それだけで、僕の体から力が抜けて、がくりと膝をついてしまった。
同時に、じわりと、体の奥からにじみ出てくる何か。
386 :
WD:03/12/03 02:05 ID:Iw5S9BL9
「あらあら、ブルマにいやらしいシミがついちゃったわね。ホント、可愛いんだから」
ブルマを撫でながら、姉が言う。
「い、言わないでよ……っ」
自覚していただけになおさら恥かしかった。
「褒めてあげたんじゃない」
「ひゃ、ぁぁぁっ!」
ブルマのすそをつまんで、一気に引き上げられた。
股間に布地が食い込んで、背筋から頭まで電撃のような感覚が走る。
背筋が反り返って、一瞬意識が跳んだ。
気付いた時には姉の顔が目の前にあって、口をふさがれていた。
「ン……」
姉の唇は、何故か、痺れるように甘かった。
思考が快楽に流されていく。
「んむぅ……ん」
上着が、胸の上まで捲り上げらる。
もう、抵抗はしなかった。姉になら、されてもいいと思った。思って、しまった。
その様子を感じ取ったらしい姉は、僕の胸をいじりながら、舌を侵入させてきた。
その舌が口の中で蠢くたびに甘い痺れが走って、胸から生じる痺れと合わさって、体の奥を刺激する。
太ももを、何かが伝っていく。
「っ……ふぅ」
姉の唇が唾液の糸を引いて離れて行く。
「ふふふ、そんな残念そうな顔しないの。これからもっと気持ちよくしてあげるから」
「ぁ…っ」
姉は一息置いて、首筋に舌を這わせる。
ぬめりとした感触も心地良い痺れに変わって、体を流れていく。
「ぁっ…あぁ………ぃっ!」
胸をいじっていた手が、いつの間にか下に移動してブルマの中に入り込んで蠢いていた。
「床までたらすほど感じちゃってるのね、祐ちゃん」
「ぁっ、だ、だって、それは姉さんが……っ」
中に進入した指が動くたびに、僕はおかしくなっていく。
387 :
WD:03/12/03 02:07 ID:Iw5S9BL9
こんな快楽を味わってしまって、男に戻れるんだろうか。一瞬だけ、疑問が頭をよぎったけれども、すぐに白濁した思考に飲み込まれてしまう。
「ダメよ、人のせいにしちゃ。祐ちゃんがこんないやらしいのが悪いんだから」
「ひぁぁぁっ!」
胸の先端を歯で甘噛みされ、同時に秘芯を転がされ、体が反り返った。
「……そろそろいいかしら?」
そう言って姉は、僕を床に寝かせると、服を脱いでいく。
今の僕とは違って立派な胸を持ち、そして同時に、男のモノを備えた異形が現れる。
「凄いでしょ。祐ちゃんがいやらしいから、こんなになっちゃった」
昨日まで僕が持っていたモノよりも、かなり大きい。
姉はソレをつかんで、僕に擦りつける。
熱い。ソレが触れただけで、痺れた。
「いいわよね、祐ちゃん」
姉が、求めてくる。
「ぁ…く……ぅん」
嫌だ。嫌だというのに、何故か、僕の首は立てに動いてしまった。
怖いのに、体がソレを求めて、言う事を聞かなかった。
「じゃあ、いくわよ」
「………っ!!」
股間の布地を脇ずらされ、そこにモノをあてがわれ、じっくりと侵入されて、一気に貫かれた。
「あ゛ぁぁぁぁっ!」
ぶつんと、何かが切れるような感じがして、体が引き裂かれるような痛みが生じた。
体の奥底が貫かれた痛みに、僕はただ叫ぶ事しか出来なかった。
「我慢しなさい、男の子…じゃないわね。まあいいわ、いやらしい祐ちゃんのことだから、すぐによくなるわよ」
388 :
WD:03/12/03 02:08 ID:Iw5S9BL9
………。
………。
………。
「ぁん…っ」
痛みに翻弄されて、姉に蹂躙されて、どれほどの時間がたったんだろう。
気がつくと、僕は甘い声を上げて姉を受け入れていた。
「ほら、良くなってきたでしょ? ひょっとしたら、初めてでいっちゃうかもしれないわね」
「ぁぁっ、ぁっ…っ、くぅんっ」
姉の動きは、次第に激しくなっていく。
「ぁぁ、ぁぁっん、ぅん」
その一突きごとに、大事な何かを失いながら、僕は、高みへ押し上げられていく。
「んっ。そろそろ、私もいくわよ……中に出してあげる」
姉が、とんでもないことを言いながらさらに激しく僕を突き上げる。
頭の中でちりちりと火花が散り、目の前が白濁していく。
「ひっ…あっ、ぁんっ」
「んんっ!」
姉が硬直し、そして、僕の中に精が吐き出された。
「んっ…っ!…ーっ!」
同時に、僕の意識も真っ白になって、そこで途切れた。
389 :
WD:03/12/03 02:10 ID:Iw5S9BL9
で、一旦終了。
次はEPと次の話への準備の方向で。
>>382-389 おお、こんな時間にご苦労様です。
漏れは何もできませんが、がんがってくらさい。
これからもがんばってつかぁさいや
職人さんの小説が生きる希望じゃけん
>WD氏
いいところで切らないでー
俺も真っ白になって途切れた気分だよー
続き早めにおねがいしますー
勃起しますた(*^ー゚)b グッジョブ!!
キタ━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━!!!!
395 :
WD:03/12/05 02:09 ID:BUkexx8a
>>390 最近はこんな時間にしか繋げないデス(|||
>>392 前向きに善s(ry
多分、今週末か来週頭くらいカト。
( ´∀`)ウホッ
うお、変な所に迷い込んじまったぞAA(ry・・・・
まだ知らないだけかもしれないけど2CHで
こんなにレベルの高い職人さんが集まってるスレはじめてみた
皆さん地の文がうまい。だいぶ書きなれてる印象。
ただおしむらくはこのスレの嗜好に俺がまったく合っていないという事だけ・・
残念です。もう迷い込むことはないと思いますが
各職人さん頑張ってください。駄文失礼しました。
他の職人さん達は離れてしまったのでせうかねぇ
WD氏だけが希望の星なのか・・・
401 :
WD:03/12/06 03:03 ID:Bjh9wRaI
>>398 年末で忙しい方も多いのではないかと。
380氏>>
>>400ではないけど、呼びました(笑
さっきまで気付かないでageてた……ゴメン。
402 :
WD:03/12/06 03:05 ID:Bjh9wRaI
て、違う違う「400→398」だった。
俺だって職人さん構想中だって信じてるさ。
まぁまったり行きましょう。
405 :
ゴロー:03/12/06 12:40 ID:XC+9YiRO
ノシ
…お呼びでない?あ、そうですか…。
生きております。かろうじて。
規制を受けておりました。
また規制されそうで不安なところです。
今がチャンスという時なのに、
投下できるほど書きあがっておりませぬ。
ごめんなさい。
>>405 いえ、期待してRED EYESの続きを待ってまつ。
>>ゴロー氏
漏れも「RED EYES」の続編をお待ちしておりまつ。
よろしくおながいいたしまつm(__)m
乳無したんも皆も生きててうれすぃ(w
なんとか生きております…
雄介の学校生活、さて・・・なかなか難航しております(゜Д゜;)
412 :
WD:03/12/08 01:20 ID:JUWY+fAa
さて…いつものごとく夜中の投下いきます。
413 :
WD:03/12/08 01:20 ID:JUWY+fAa
>>388 「ねえっ……んっ! ぁんっ、ぁくぅ!」
もう、声を抑える力もなく、僕は自分でも恥かしくなるようなはしたない喘ぎ声を上げた。
1度中に出して、僕が絶頂に達しても、姉はその責め手を緩めてくれなかった。
胸の上まで捲り上げられた汗まみれの体操着に、股間の部分だけずらされて愛液と精液で汚れたブルマが、動くたびに体を擦り上げて刺激するのが、酷くわずらわしい。
僕は、全身が性感帯のようになってしまって、ただ姉の行為に翻弄されるだけの、快楽人形だった。
「これが終わったら、男の子に戻してあげるって言う約束でしょう? その前に、たっぷり楽しんでおかないと、もったいないわ」
つまりは、そういうことらしい。
僕は、ただひたすらに快楽の流れに身を任せた。そうするしか、なかった。
「ひぁっ、あはぁぁぁっ・くぅんっ!」
414 :
WD:03/12/08 01:21 ID:JUWY+fAa
―――――――――――――――――――――――――――――――――
“太陽が黄色い”っていうのは、こういうことか……。
僕は自室のベッドの上で、妙な感慨にふけった。
結局、あれから何度絶頂に達したかすらもわからなくなるほどに、さんざん弄ばれた。
太陽はもう中天に差し掛かっているけれど、全身にけだるさが残って、腰が痛くて、とても起きる気にはならない。
服は、いつの間に着替えさせられたのか、ピンクのネグリジェだった。
コンコン。
しばらくぼーっとしていると、姉が部屋に入って来て、言った。
「さ、準備が出来たわよ」
「え?」
「何とぼけた声を出してるの。男の子に戻らなくていいの?」
………それは困る。僕は、姉の手を借りて、何とか起き上がった。
「くぅっ…」
僕の体の奥の“女の部分”がズキンと痛んで、どうしても蟹股のような格好になってしまう。
「あーもう、みっともないわね。ほら、もっとこっちに寄りなさい」
強引に引き寄せられて、横抱きにされた。
姉は、言葉の割には、顔は嬉しそうだった。
「ほんと、もったいないわね。こんなに可愛い祐ちゃんが、これで見納めなんて」
すりすり。
「ひやっ!」
ほお擦りまでされた。
そうか……こんな風に姉に甘えられるのも、弄ばれるのも、これで最後なんだ。
そう考えると、妙に寂しく感じる。僕の胸の中にいつの間にか生まれていた女の子部分が、じくじくと、古傷のように疼いた。
「あら、なに? ひょっとして、もっと可愛がって欲しかった?」
姉は、僕の内心を読んだかのように耳元でささやいた。
「そ、そんなわけないってば!」
「そぉ? 残念」
僕は反射的に否定して、姉は大げさに溜息をついた。
415 :
WD:03/12/08 01:24 ID:JUWY+fAa
―――――――――――――――――――――――――――――――――
「湯加減はどう?」
「丁度いいかんじー」
ぽかぽかと、体の芯から温まるお湯に浸かりながら、僕は風呂場の外に返事した。
男に戻る薬というのは、女になったときと同じように全身に浸かる必要があるらしい。
それで僕は、姉の用意した薬入りの風呂に浸かっているのだった。
「ん………っ」
しばらくして、何かが、体の中で蠢く感覚。それと同時に、体が燃える様に熱くなっていく。
最初の時と同じ感覚が、僕の中に満ちて来る。
次第に、のぼせたようなめまいとともに、気が遠くなってきた。
これで、目が覚めた時には、元に戻っているはず……そう考えた時、唐突に、僕の脳裏を1人の少女の姿がよぎった。
どことなく母の面影のあるそのか細い少女は、何故か、寂しそうな表情をしていた。
女の子の僕だった。
「さようなら。また……ね」
何故か、そう聞こえた途端、僕の意識は急速に深く落ちていった。
強制女性化防衛圏:我が軍の状況
380氏 生存確認
乳無し氏 生存確認
プリン氏 現在行方不明
ゴロー氏 生存確認
WD氏 戦闘配置中
とごター( ゚д゚)ーン氏 生存確認
某板805氏 生死不明
でんでん氏 生死不明
これ以上のM.I.Aが出ない事を切に願う・・・・
417 :
WD:03/12/08 01:27 ID:JUWY+fAa
終了ー。
とりあえず、『第一部完』な感じです。
「ジャンプ式永遠に始まらない第2部」にはならないように気をつけます。
が、続きを書く前に別の話をはさむかもしれません。
変身ヒロイン物とか。
おつかれー>WD氏
エピローグだったんだね。
しっかりまとまっていい話だった。
ただ姉さんの暴走をもうちょっと楽しみたかったかも(w
WD氏、すいません>416でヘンなの挟んでしまいました。
ともかく乙です。続きであれ新作であれ、楽しみに待つでありまする。
420 :
名無しさん@ピンキー:03/12/08 16:49 ID:IcEzzwSD
>>417 変身ヒロイン物賛成!
敵の存在を感知したり、助けを求める声を聞くと本人の意思を無視して変身。
敵を倒したり、人を救ったりしないともとに戻れず、自分の暮らしを守るため
いやいや変身ヒロインを続けている主人公とか。
しかも恥ずかしいポーズや恥ずかしい技名を言わないと技が使えないとかで
お願いします
おっぴろげジャーンプ
おまんこビーム
おっぱいミサイル? ・・・って何だっけ。
>>423 似たような奴が少年少女文庫で連載中じゃん・・・。
425 :
プリン:03/12/09 18:28 ID:IXvADQE5
少しずつですがお話の続き書いております・・・
とりあえず、書くのやめる時や、長期に渡って掲載しないときは
せめて一言言って欲しい
じゃないと、期待してしまうから
自然消滅というのが一番アレ
>>425 期待してますよー
マイペースで頑張ってください。
428 :
380:03/12/09 22:23 ID:NqxAJxDb
>>426 長期ってどのくらいよ? 1週間? 1ヶ月? 2ヶ月? 3ヶ月? 半年?
1年とか10年というのはともかく、毎日でも読みたいという人がいるみたいだね
読むのは数分でも、書くのはその何倍、何十倍も時間がかかるんだけどねー
それに加えて、読み手の要求レベルが高くなってきて、気軽に投下しづらいのも確か
もちっと、気軽に投下させてくれや〜
よほど論外な代物でもない限り暖かく迎えて、書き手を育ててくれると嬉しい
と、勝手に妄想する漏れ‥‥
これだけだとなんなので、今年もクリスマス投下を狙ってると宣言しておきまつ
いつもの話とは別の、読み切りタイプ。長さは未定。ネタはいくつかあたためてある
最近、人妻とか妹とか××とか他のジャンルに流されがちなので、軌道修正だ!
>>397さんを強制女性化に目覚めさせられなかったのが鬱な380ですた
本当に面白い話は、読んだ人に新しい嗜好を目覚めさせることができるんだよね‥‥
朝起きたら女になっていた・・
「なんだよ・・これ・・」
胸を見てみる。
「・・・でかい」
下半身をのぞいてみる。
「・・・無い・・」
「はぁ・・・なんでこんな事に・・・」
とにかくどうするか考えた。このままじゃまず学校には行けそうにもない。
こんな姿を家族に見られたらどうしよう・・そのときだった
「ユウ、早く学校行かないとおくれるよ!」
姉ちゃんの声がドアの前でした。
いまそのことについて必死に考えてるのに・・
「まだ寝てるの?入るよ」
「え?ちょっ・・ちょっと待って!」
だが俺の言葉も無視して姉ちゃんは俺の部屋に入ってきた。
「え・・あなただれ・・?」
「えっ・・と・・ほら俺だよ!俺!あんたの弟の佑一!ユウだよ!」
「え・・ユウ・・?」
2人とも黙ったままその場で立ちつくしていた・・・
カナリ文法下手ですいませんm(__)m
スレ汚しスマソ
430 :
ゴロー:03/12/10 00:21 ID:oe6EN2px
>>429 新作キター!どういう方向に持っていくのか楽しみです。
投下します。“RED EYES”最後です。最後ですので当然エロがありますが、正直ヌけません。
ご了承下さい。
文法、ちょっと変えました。「・・・」から「……」に。意味はあんまりありませんが(汗)
12レス程。
431 :
ゴロー:03/12/10 00:22 ID:oe6EN2px
そうして、社長と社長秘書の食事は無事に終わった。いや、まだ終わりではないのだが。大体の者
ならここに連れて来る事の意味を承知であろう。
静香は、ホテルの一室にいた。最上階のスウィートルーム。窓から見渡せるのは、満天……とまでは
行かないが、天に瞬く星と地に煌く街の灯。
窓の側に立ち、それを眺めていた。服装は変わってない。その眼下に広がる絶景の眺めを見下ろす
その瞳も。
「そんなに珍しいかい?」
後ろから、丁度バスルームから出て来た権蔵が静香に声を掛けた。彼の服装は自前のシャツに黒の
スラックス。いつもの姿に、上着とネクタイを外したものだ。
静香は振り向かない。社長に対して、あるまじき行為。
「……橘君?」
不思議に思い、静香の横に移り、その顔を覗き込む権蔵。
――そして、背筋を冷たい何かが走った。
「社長?」
ふい、と顔を向ける。自分がどんな表情をしていたのか、権蔵が何を思ったのか、そんなもの知る由
も……寧ろ必要が無い。
「い、いや、何でもない……」
多少青ざめた顔に微笑みを浮かべながら、権蔵は静香から離れてベッドに腰掛けた。それを見送り、
静香は再び視線を外に投げた。
――そこに浮んでいるものは正しく無であった。
彼女に何か揺らぎがあったなら、まだ救いがあった。だが、静香の態度はいつもの素っ気無いもの。
(あんな表情をする女性は……初めてだ)
そこにあったのは、ただ何も無いもの。非難でも罵りでも卑下するでもなく、感動でも興奮でもない
。“無表情という感情”でも出してくれていれば、どれ程救いがあったか。
(まあ、それは今は関係無いか)
権蔵はおもむろに立ち上がると、その静香の背中から抱き締めた。リアクションはない。静香には
近寄ってくる権蔵の気配が読めていたから。
「……静香……」
今まで聞いたことのない、真剣な声色。女を口説き落とすには、この声と凛々しい容貌で十分だろう。
432 :
ゴロー:03/12/10 00:23 ID:oe6EN2px
勿論、普通の女という限定付きではあるが。
「シャワー、浴びてきます」
否、そうではない。例外の方が珍しいのだ。
するり、と簡単に権蔵の手の中から抜け、一人淡々とシャワー室に向かう静香。バタン、とドアが
閉り、権蔵はただ呆気にとられてその光景を眺めているだけであった。
シャワーの栓を閉め、バスルームから出る。手身近にあったバスタオルで体を拭い、バスローブに身
を包んで、静香は扉を開いた。
権蔵は一人ベッドに腰掛けて佇んでいた。ただじっと、何かを考えているように。
「社長?」
静香が声を掛けて、ハッとして我に帰る権蔵。苦笑いを浮かべ謝ろうとして静香の方を向く。
……そして、息を飲んだ。
いつもなら病気かと思わせる白い肌が、やや暖かみを増して薄い桜色に染まっている。乾き切って
いない髪が淡い照明に照らされ、輝いているように見えた。
震えている。目の前の女性の美しさに。そんな事……今まではなかった。女神を目前にした時、人は
このような感覚に囚われるのか。
「……綺麗だ」
この日、権蔵は一体何回この言葉を口にしただろうか。そのどれもが飾り立てられていない言葉
だったとしても、今の呟きの何十分の一にも届かない。
だがしかし、相手はそれがわからない人間だった。否、わからないのではない。感じないのだ。
「有難う御座います」
軽く頭を下げるだけ。ただの受け答えに等しい。女性として最高の賛美を受けたと言うのに、この無表情さ。
いや、こんな性格なのは元より、静香は“元男”である。男が男に可愛い、や、美しい、と言われて
も嬉しくはないだろう。
そんな事すらも意識せず、今の静香はこの後の行動の事をシュミレートしている。義務的で、画一的
に。いつも通り。
(このような誘い方、このような場所、このような時間、このようなシチュエーション。この状況で
考えられる事は……極めて高い確率で……性交)
――SEXくらいしか考えられないという事。
433 :
ゴロー:03/12/10 00:24 ID:oe6EN2px
答えは出ている。ならばそれを遂行する。
静香が男だった時にも、そういう行為の経験がなかった訳ではない。何処に何をどうするか、知らない筈がない。
だが、彼にとってそれは単なる任務遂行の過程の一つであり、己の欲望を満たすため、という理由など
微塵も存在しなかった。
……する筈がない。その男には、欲そのものがないのだから。
今回もそうだ。誘いを強固に断らなかったのも、今こうしてこの男に抱かれようとしているのも、
無駄な摩擦を生じさせないためであった。
「そんな所で立ってないで、こっちにきたらどうだ?」
ベッドに腰掛けたまま、権蔵は静香を呼んだ。今の静香の思考を知る由も無い。
「では、失礼します」
小さく一礼して、権蔵の横に腰掛ける。本当に機械のような動き。
「……ここまでしておいて言うのもあれだが……いいのかい?」
権蔵は、真っ直ぐ静香の横顔を見つめていた。その真摯な表情と声色に、しかし静香が反応すること
はない。言葉というものしか受信しない。
「どうぞ。覚悟はできてます」
こちらは真っ直ぐ窓を見ながら。全く対称的な態度。口から発せられた言葉は、或いは男を腹立たせ
るものである。
だが、権蔵はそうはとらなかった。感情表現が苦手……というか、極端に不器用な女性なのだろう、
と思っていた。思っている、だけであるが。
「静香」
その頬に手を添えて、自分の方を向かせる。その紅い瞳が、権蔵の双眸を覗き込んでいる。
――口付けが交わされるのは、至極当然の流れであった。
(……?)
ふと、静香に違和感が走った。何がどうこう、という訳では無い。何かが変、という訳でもない。
何とも説明し難い感覚。
「……ん……」
暫くは、触れ合うだけの優しいキスが続く。権蔵が静香の華奢な体を抱き寄せて、しっかりと離さない。
434 :
ゴロー:03/12/10 00:25 ID:oe6EN2px
やがて、権蔵の舌が静香のそれに触れた。少し吸って舌を引き出し、絡めた。
ちゅく……ちゅぷ……
唾液と唾液が混ざり合う。互いに柔らかい感覚を覚える。権蔵は、自ら動かない静香にただ淡々と
ディープキスを続ける。
ぞく……っ
背筋を走る、奇妙な感覚。それは、先程感じた違和感と共に静香の思考に届く。先程よりも確かに、
しかし正体は掴めない。
と、不意に視界が回る。窓を向いて座っていた状態から、頭をちゃんと枕の方に向けて寝かせるには、
半ば強引に肩を押して修正するしかない。
とさっ
その華奢な体は、あっけなく倒された。その上に覆い被さるように権蔵がいる。その行動から、
こういう行為が得手である事が伺える。
「脱がすよ」
確認して、権蔵は静香のバスローブの帯を取る。そして、ゆっくりとそのヴェールを脱がす。
「――」
眩暈――はしていない。だが、それに近い感覚。先程感じたのと似ている。
包み隠す物を失った静香の裸体は、権蔵の前に惜しみなく曝け出された。たわわに実った双丘、その
頂にある小さめの乳首、無駄な脂肪が殆どついていないボディライン、そして……茂みに隠された秘境。
権蔵が今まで見てきた中で、最も……それも飛び出て、美しかった。確かに美しい女性と交わった事
も多々ある。だが、それらにはない“何か”を、静香は醸し出していた。
さらに、その恥ずかしそうな表情も権蔵の欲情を掻き立て――
……恥ずかしそうな表情?
(何だ、これは……心拍数・体温共に上がっている)
435 :
ゴロー:03/12/10 00:26 ID:oe6EN2px
とくん……とくん……
それは、異常な事態だった。何も浮ばない、何も感じる事のないあの機械のような存在が、頬を赤らめて
顔を若干でも逸らしている……!?
権蔵の手が伸びる。その柔らかさを確かめるように、そっと静香の胸に触れた。ピクン、と体が震えた。
(……どういう事だ……?)
自らの体を寸分の狂いも無く制御している筈――筈ではなく、それは絶対であった――の意思が、殆ど
効いていない。超人的な身体能力を持っている筈の自分が、勝手に身震いするなど有り得ない。
こんな状況でも相変わらず、静香の思考は第三者的であった。
勿論触るだけでは意味が無い。権蔵は下から持ち上げるように、優しく力を加えた。その弾力を確かめんと。
刹那――静香の思考に、ノイズが走る。
(……?)
そんな事、“こうなってから”初めての体験だった。代わりに、言いようの無い違和感が体に走る。
「……ふ……」
優しく、しかし確かにその乳房を揉まれる度に吐息が漏れる。自らの肉体の制御が完璧ではないのか。
肌がより紅潮しているのと、桃色の頂が屹立したのを確認して、権蔵はその乳首を人差し指と中指で
挟んで、全体を掴むようにして強く握る。
「んくっ……!」
痛みとは違う。苦しみとも違う。かと言って心地よいかと思えば、それも微妙に違う。
確実なのは、揉み解される度に体が小さく跳ねることと、ノイズがより発生するようになったこと。
ただ、権蔵にとっては、その何かに耐える表情はとても扇情的であり、自らの欲望をさらに滾らせる
ものであるが。
指の間で硬くしこった乳首を、そっと甘噛みする。
「ひっ……!」
それまでより少し大きく背筋を強張らせる静香。もう肉体制御の主導権は彼女の思考にはなかった。
(く……なに、が……どうなって……)
436 :
ゴロー:03/12/10 00:27 ID:oe6EN2px
やがて、静香に僅かな違和感を残しつつ、権蔵は次の段階に入った。
自分の唇で静香の唇を少し開かせ、その隙間から舌を差し入れる。頬に添えた手は肩に移し、そっと掴んだ。
自分の口内に侵入してくる舌。静香は何もしない。抵抗もしなければ享受もしない。ただ、されるがまま。
思考も断絶的になり、上手く物事が考えられない。ただ吐く息は何か艶を帯びており、双眸は視点を
失い呆けている。
――ボディが、システムの支配から脱した瞬間になった。
「ひぅっ」
権蔵が、胸を弄っていた筈の指をに秘所にあてがっていたのだ。下から上へそっとなぞるだけで、
権蔵の指に湿り気が伝わった。
それまでは小刻み程度だったものが、今度は背筋を張り弓なりになってしまった。それ程までに、
静香にとってその刺激は強かったという事か。
「感じやすいんだな……可愛いよ」
権蔵は呟くと、静香の秘裂に沿って指を動かした。既に若干の滑り気を触感が伝えてくる。同時に
片方の手は胸を強く包み込み、そしてもう片方の頂にキス。
「はあああっ……!」
その責めに耐えるように。ぎゅっとシーツを握る。未開封の缶ずらも握り潰せたあの手は、今は頼り
なげに細く、小さい。
一瞬、思考が真っ白になった。そして、ふと意識が戻ろうとすると、再び何も考えられなくなる。
フリーズと再起動を無自覚に繰り返しているような感覚。だが、肉体に感じる妙なものは途切れない。
権蔵が愛撫している内に、段々と秘裂から流れ出る愛液がその量を増してきた。少し力を加えれば、抵抗も少なくその秘境へと辿り着けるだろう。
「入れるよ」
静香の耳に届く囁きとほぼ同時に、
つぷっ
「っ!」
権蔵の指が、静香の秘裂を割って膣内に侵入した。中は驚く程熱く、滑り、そしてきつい。
「んあ……っ!」
鼻がかった声が、静香の口から漏れる。既に思考は違和感とノイズに打ち消されている。ただ躰が
受ける痺れるような疼きに反応するだけ。
――それが、本能であるかどうかすらも、今の静香には判断できない。できる筈が、ない。
その反応に心地よくなったのか、権蔵は挿入した指を、ゆっくりと抜き指しし始めた。次第に小刻み
に振るわせる、中の襞を擦るなど、どんどん刺激を与えていく。
437 :
ゴロー:03/12/10 00:28 ID:oe6EN2px
「はぁん、あくうっ……!」
その全てに静香の体は反応し、甘い喘ぎ声を上げる。細かい、玉のような汗が幾つも浮んでいて、
それらが明りに反射して、体全体が淡く輝いているように見える。
(綺麗だな……さしずめ、女神というところか)
素直な感想を思いつつ、権蔵は体を引っ込め、その顔を静香の股、つまりは秘所の前にもっていった。
秘裂は少し捲れており、膣口と確かに勃起したクリトリスが僅かながら見えた。
(……災いを呼び込む女神、か)
そして、静香が呆けている隙に、そこに顔を近づけて秘裂を一舐め。
「ひっ」
短い悲鳴。
そしてすぐに舌を膣口に潜り込ませ、中で蠢かせる。
「ああっ、ふあああっ!」
まるで別の生き物のように静香の中で動くそれの責めを受けて、耐え切れないのか両の太腿で権蔵の
顔を挟んでしまう静香。無駄な肉がついていない、しかし決して筋肉質だけでは有り得ない柔らかな
肉が権蔵を包む。
ただ、無自覚なためかその力が強く、一瞬骨が軋むような音が聞こえた――ような気がした。
「んふううっ、あはあっ!」
それでも、権蔵の責めは止まらない。相手を完全に蕩けさせようと、執拗に舌を動かす。舌で膣道を
弄りながら、開いている手でその上方、肉豆をきゅっと掴む。
「はああ、ふ、んんっ!ーーっ!!」
全身を強張らせ、大きく体を仰け反らせる静香。暫しそのまま停止、すぐにどさっとベッドに倒れ込む。
(……状況……確に……ん……)
辛うじて意識が回復した。今の自分の状況を把握しようと、その活動を最大限発揮させる。
勿論、普段の一割にも満たないのだが。
全ての力を思考に回し、ぐったりとしている静香を見下ろしながら、権蔵はズボンのチャックを下ろした。
そして、そこから己が自身を取り出す。
ビクン
438 :
ゴロー:03/12/10 00:29 ID:oe6EN2px
「……あ……」
静香はそれを見て小さく声を上げた。無自覚だった。
位置は変わらず、しかし怒張しきった逸物を、そっと静香の秘所にあてがう。
「……行くよ」
それだけであった。
ずぷっ
「っっ!!」
全身を、突き抜けた。
「んあああああっ!」
咆哮にも似た叫び声が部屋を満たす。その声の半分は、単純に痛みがあったろう。もう半分は、
間違うはずも無い……渇望の色。
だが、権蔵は次の一瞬で凍りつく。
「……?」
挿入した肉棒を包む圧迫感は半端じゃない。だが、この窮屈さは何か。確かに濡れて、それを確認して、
用心を重ねて一度絶頂を味わらせたというのに、このきつさ。
そして、今し方感じた妙な感覚。奥に進むことへの抵抗感。
「……まさか……処女だったのか?」
その問いかけに、侵入が止まったのをきっかけに荒く息をし整えている静香に答える余裕はなかった。
だが、その目を閉じて必死に耐え忍んでいる表情は権蔵でなくとも燃え上がるものである。
「ふ、あ?あ、あくううっ!」
突然、衝動に駆られ権蔵は腰を降り始めた。相手に一片の優しさを与えない、自分主体の行動。
それによって、静香には激しい痛みが走る。たった今処女膜を突き破られたというのに、いきなり
強烈な責めでは単に苦しいだけだ。
ギシギシとベッドが揺れる。その上で繋がってるのは二つの獣。
「あう、あは、んうう!」
声が止まらない。感覚が掴めない。思考が出来ない。そんなことすらも意識できぬ程、静香は乱れていた。
ただ一つ、確実に鮮明に静香を支配するものがある。
439 :
ゴロー:03/12/10 00:30 ID:oe6EN2px
押し潰さんとする、快楽。
状況判断すらできない、しかしそれとは逆にしっかりと反応している体。初めて男を受け入れたそこ
は、赤い筋を伸ばしながらもしっかりと男根を咥えている。痛みだった筈の感覚は、既に快感へと
入れ替わっている。
その貪るような秘壷に己を飲み込まれながら、権蔵は荒々しく腰を動かす。
ふと、
「橘静香という人間は存在しない」
激しい動きとは裏腹に静かな声が、静香の鼓膜に響く。その意味を介するまでに、かなりの時間を要した。
「少し私を甘く見すぎたな……“RED EYES”」
その単語が耳に届いた時、静香は目を大きく見開いた。意識が少しだけ覚醒するが、刹那、深く
貫かれてその快感に目を瞑る。
「き、気付いて……あうんっ!」
その可能性はあると、静香は最初からタカをくくっていた。別に気付かれていても構わない。
この男から言い出したら、そのまま実力行使で色々聞き出すだけだった。
……筈であった。まさか、この行為で自分の自我が失われるとは想っていなかったのだ。
「ああ。――だが、私では君に勝てない」
激しい抽送から、リズミカルに腰を打ち付ける動きに変わる。それに合わせるように静香が喘ぐ。
「警察から貰っている以上の金を払う。だから、私の傍にいてくれないか?」
「う、あ、ああっ!?」
顔をぐい、と静香に近づけつつ、その動きは止まらない。更に片手でクリトリスを摘み刺激を与える。
目を見開いて仰け反る静香。
「君は我が社にとって、私にとってとても有益な存在だ。どうか私の願い、聞き入れてはくれないか?」
あくまで優しい声。だが、その動きは決して止まらない。搾り取るような襞の動きに顔を顰める。
限界が近い。
「あう、あああ、く、ううっ……!」
激しく貫かれながら、静香は自分の意識で小さく首を縦に振った。次いで、腕を権蔵の肩にかけて
自身は大きく仰け反る。より深く交わる。体はぴくぴくと震え、こちらも絶頂間際だと訴えている。
440 :
ゴロー:03/12/10 00:31 ID:oe6EN2px
「ありがと、う……これからは、いつでもこうしてやるから……なっ!」
最後に大きく深く抉りこんで、権蔵は契約とばかりに己の精を静香に叩き込んだ。
「ひ、あ、あああ、ああああああーーーーっっ!!」
目の前が、真っ白になった。
折れんばかりに背筋を逸らせ、絶叫に近い声を上げる。体が、秘所がぶるぶると震えて、精を放つ
権蔵の肉棒を強く締め付ける。
「あ、あ……あ……」
脱力しきって、繋がったままどさりとベッドに倒れ込む静香。荒い息を整えるのと同時に意識が段々
表層に戻ってくる。
「…………?」
そして、ふと気付いた。自分の中に入っている逸物が、まだ自分を圧迫し続けていることを。
「……第二ラウンドだ」
「え……あ、くうぅああぁっ!」
それこそ溢れんばかりに精液を吐き出して尚、権蔵のそれは萎えていなかった。今放った白濁を潤滑油
にして、再び腰を動かし始めた。
そうして、二匹の獣は一夜中交わり続け――。
二日後、権蔵は逮捕された。
「思ったよりてこずったね?」
その翌日。十日程前にいた場所に、男と女がいた。
女はその時と同じ様に、腕を組んで目を瞑り壁に寄り掛かって佇んでいる。静香――“紅眼”。
もう片方は、言わずと知れた白衣の男だ。酷く嬉しそうな表情で、そこに立っている。
「殺しとは訳が違う。それなりに時間は掛かる」
一言、前会った時と全く同じ様に感情の無い言葉。機械が放つ音。
441 :
ゴロー:03/12/10 00:32 ID:oe6EN2px
「まあ、しっかりと役目を果たしてくれたんだからいいとしよう。――あのリストは役に立たなく
なったけどね」
苦笑とも皮肉とも取れる言葉に、“紅眼”はやはり反応を示さなかった。
リストとは、彼女が警察に提出した資料の一つで、権蔵が“飼って”いた殺し屋の名簿であった。
それが役に立たなくなった、ということは即ち――。
「やっぱり、君は最高の素材だよ」
嬉々とした声と雰囲気を纏わせて、男が“紅眼”に近寄る。その気配に気付き、女は目を薄く開く。
「それともう一つ、確認しなきゃならないことがあるんだよ」
女の目の前に立ち、男は言った。薄く目を開いて“紅眼”は見る。
おもむろに、男は彼女の顎を取った。くい、と上に上げて、即座に自分の顔を近づける。
その流れが、彼女の反応速度を遥かに凌駕するものであり、彼女が気付いた時には、既に二つの唇が
重なり合っていた。
ドンッ
彼女は男の肩を押して突き放し、距離を置く。何の感情も浮んでいない視線を男にぶつけて、即座に
口を開く。
「何の真似だ」
だが、その彼女の質問――確認と同義語ではあるが――を、男は聞いていなかった。そのぎらつく
双眸に映るのは……狂喜。
「弾いたね?今、君はボクを拒絶したね?」
男は質問に質問で返した。ただ、その内容は一様には理解し難い。
「同調も、拒否も、ボク達には今まで何の関心も湧かなかった君が、今、間違いなくボクを否定したね?」
それは当然だ。突然口付けを交わされたら、誰だって拒否し、驚き距離をとろうとするものだ。
――感情を持っていない彼女は、例外だというのか。
「昔の君なら、きっとただ呆けて受けていたに違いない。そして事を終えた時、『これに何か意味が
あるのか?』と問うだろう。確認のために」
興奮しきった様子で、男は続けている。確かに、男が言う行動も可能性の中にあるだろう。しかし、それだけではないだろうに。
「不用意な接近を許さないようにしただけだ」
至極端的に言う“紅眼”。その紅い瞳を、狂気の視線が貫き返す。
「いいや、今ボクは確信した。――君は感情を持ったよ、“RED EYES”」
442 :
ゴロー:03/12/10 00:33 ID:oe6EN2px
勝手な持論を展開し、勝手な自己解釈を終えて、男は歩き出した。彼女の前を横を素通りして、
この裏路地とは正反対の、表参道へ。
「楽しみだよ。キミが女になってヤられて、キミの中のどこかに仕舞い込まれた感情というプログラムが
解除されたんだ。それが完全に放たれた時、何が起こるのか」
一度足を止めて、首だけで振り向く。それを、“紅眼”は確かに見た。
――鬼の、瞳。
「楽しみだよ」
再びそう告げて、男は歩みを再開した。すぐにその姿は見えなくなった。
彼女はただ、その背中をじっと見送るだけであった。その男の言葉を反芻するように、ただじっと。
――疼く下半身に、その意識を向けつつも。
******
……長い(汗)
エロの部分でかなり悩んで、つっかかりつっかかり書いてみますた。正直自信ないです。ゴメンナサイ。
かなり引きを作って終わりましたが、この話はここで終わりです。この後彼女がどうなってしまうの
かは、脳内補完でお願いします。
……本当は結末も考えてて、そこに向かうまでの話も幾つか浮んでいるけれど、確実にスレの雰囲気
を悪くするので書きません。
さて、これまで二つの作品を仕上げてみましたが、この辺で書き手を辞めようと思います。
本当はもっと書きたいんですけど、忙しくてどうにもこうにも、って感じなので。
色々とご迷惑をお掛けしました。また気が向いたら書かせてもらおうと思います。
……或いは、別スレで。
443 :
WD:03/12/10 04:32 ID:EtYO2uun
ゴロー氏>
忙しい中、お疲れ様です。
面白かったですよ(w
エロ分も十分だったです。
>また気が向いたら
気長に待ちます。
>>420 さわりだけ書いて見たですが、あんまりエロにはならないっぽく。
系統としては『ライダー』と『メタルヒーロー』物のパロっぽい女性化なので。
>>420 昔、読みきりでそんな漫画を見かけたな
アワーズだったか・・・
>>445 それ漏れには全然肌合わなかった
技の描写もなく、ただたんに意味不明の技名呼び合って爆発音出してるだけで
退いたよ
447 :
311:03/12/13 07:20 ID:hZ2jlTPn
格闘ものの要素を無理やり突っ込んでる時点で没。
>>446 >ただたんに意味不明の技名呼び合って爆発音出してるだけで
うーむ。
作者には悪いけど遠慮しとくか。
だからそこは飛ばして読むんだってば。
それだけで遠慮したらもったいない。
うーん、ちょっと読んでみたけど文章が拙すぎて続きを読む気が起きない。
先に進めば少しは読めるようになりますか?
452 :
380:03/12/13 18:51 ID:nQpIJCfG
>>445 なかなか面白かったよ。悪くないです。格ゲーとか知らなきゃさっぱりわからんけど‥‥
ただ、全般的に二次創作っぽいかなあ
キャラにコマンドって、速攻生徒会で既にやられているし
あと、誤字が多いのはちょっと勘弁してほしいかな
かなり長く続いているのに、今まで知らなかった。まだこの道は深いな‥‥
453 :
380:03/12/13 19:12 ID:nQpIJCfG
>>442 お疲れさま。また気が向いたら戻ってきてくれると嬉しいな
文章は書いて人に見せれば、上達するから
このスレがある限り、俺はあなたを待っているっ!
454 :
nanasi:03/12/14 00:50 ID:hIPMiTHN
倉庫整理キボーン
455 :
nanasi:03/12/14 00:51 ID:hIPMiTHN
倉庫整理キボーン
それ続き来てたのか。
読んできたよ dクス
>>456 それ、漏れは完結するまで待ってるやつだな
中途半端に読んで時間空けると、前回の話全く覚えてなかったりするからな
そこのサイトで、皆さんのお薦めの小説ってある?
少々完成度が低くても、個人的な好みとかでいいので。
良スレもここまでか。
>460
む、なんか不味い質問したかな……
よくわからんがそれで荒れる恐れがあるなら>459の質問はスルーしてくれ。
よくある煽りだろ
前スレ694(たぶん)からのつづき
神経が集中し、女の子にとって非常に感じやすい部分の一つ――クリトリス。
充血して膨らんだ状態であっても、心のそれは大きな米粒ほどにすぎず、まさに若芽という
呼び方がふさわしい。
「はぁ、ん…ん、ん、あん、ああ……んうぅ」
龍鬼は、そんな『おチビちゃん』を、しつこくも丁寧に弄びつづけている。唇を器用につかい、
まわりの皮膚を押し上げるようにして剥きだすと、舌で包みこんで保護しつつその上から軽く噛んで、
根元からしごくように押しつぶす。
「んふっ…ん、あ、いや…あ、あ、ひうぅん」
(きもちいい…きもちイイよう……ちんちん? おちんちん…みたい?)
全身を駆けめぐる、熱く甘い疼き。
股の間に在るモノが『キモチイイ』こと自体は、かつて男のときにも経験があった。けれど、いま、
『女の子』で感じる感覚は、それとはかなり異なるものだ。
下腹部の『熱源』が生む気持ちよさは、いくらでも高まってとどまることがない――そう思えるほど。
射精のように明確な『頂点』も無いまま、肉蕾は淫らに綻び、容易には底の見えぬ快楽を生み出しつづける。
(いやぁ…きもちいいの……きもちいいよぉ。でも、でもぉ)
とても、とても恥ずかしい。
>>463 自分と龍鬼は男同士なのに、『恥ずかしいところ』をイタズラされて気持ち良くなってしまうことが、
心には無性に恥ずかしく感じられる。同時に、イタズラされているのに拒むことのできない自分が情けなくて、
それが堪らなく悔しい。
恥ずかしくて、情けなくて、悔しくて――心は追い詰められていく。
心のこころは、すでにもう男であった頃とは比べ物にならないほど弱く脆い、不安定な状態だ。
湧き上がる快楽に溺れながら、それが、さらに幼く無垢なものへと変わりつつある。
「ん、んあ……あ、あ、あぁん、いやぁ! いやぁあん!」
溢れ出す涙を、悲鳴を、止めることができない。
「……ごめんね。こうでもしないと離れてもらえそうになかったから――でも、辛くはないよね?
気持ち良いよね? すぐに治してあげるから、もうちょっとだよ」
「やめてぇ、やめてくださぁい……いや…いやなのぉ。もう、いやぁ」
言葉をかけるために龍鬼の『攻撃』が止み、おかげで少しだけ落ち着いた心は、ここぞとばかりに
『お願い』する。だが――。
「うん…うん、でも――でもね? ほら、ほら、こんなに」
「あ…? あ、あっ……ん、んはぁ♪」
龍鬼は、割れ目の内側、ピンクの粘膜を一気に舐めあげ、花びらを開くように舌を押し付けた。
心の反応を確かめるためなのか、左右の花びらとその頂点に位置する蕾をくりかえし舐める。
「ほら、気持ち良いよね? こんなに、気持ち良いのに、口で治しちゃ駄目なのかな?」
「ふぅんっ、ん、んあ……あ、あ、やぁん」
答えることができずに、ただ身体を震わせている心。
はじめから答えを聞くつもりは無かったのか、はたまた、もう聞くまでも無いだろうと判断したのか、
龍鬼はそのままさらなる『攻撃』に移る。
むっちりと膨らんだ大陰唇に、唇を押し付ける。先程の、心の方からしがみ付いてきた体勢に近い。
心の外性器は、大陰唇がかなりしっかりと発達しているため、普通の状態では『一本線』にしか見えず、
見た目はまるで幼女のようだ。今は充血しているおかげで、その割れ目はわずかに綻び、桃色の秘肉が
少しだけ顔をのぞかせている。
>>464 龍鬼は『ふーふー』したときに見た、美しい『お花』の様子を思い浮かべつつ大陰唇を割り開いて、
熱く潤んだ媚粘膜に口付ける。
未発達でうすく小ぶりな小陰唇と、それに囲まれた粘膜をそっと擦りながら口を開き、ある程度まで開くと、
こんどは逆に閉じていく。愛液でぬるつく媚肉を食むように、モゴモゴと何度も唇を蠢かせるうち、
淫蜜と空気とが混ざり合って泡立ち、ぷちゅぷちゅとイヤラシイ音が響きはじめる。
泡立った蜜を、ぢゅるぢゅると大きな音を立てて啜った。
「いやぁん……や、いやぁ」
淫らな音に羞恥心を煽られたのか、心は両手で顔をおおって『イヤイヤ』をする。
「美味しいよ。心のここ、すごく美味しい」
蜜に塗れた『お花』にかぶりつき、小さな花弁と蕾をいっしょに口中へ含むと、強めに吸引しながら、
舌ではじくように舐めまわす。
「だめ……だめ、いやです…だめぇ」
(たべられちゃう? ボク…たつきに、たべられちゃうの?)
押し付けた顔を揺するようにして、むしゃぶりついてくる龍鬼のようすに、心は、自分がこのまま本当に
食べられてしまうのではないかと思いはじめる。
いまの心は、すでに小学生どころか幼稚園児くらいにまで『戻って』しまっているのだ。龍鬼の行動も、
彼が何を考えてこの行動をとっているのかも、その意味するところをほとんど理解できていない。ただ、
この状況の始まりが、「ムズムズして、熱くて、頭がヘンになりそうで、このまま病気になって」しまう
のではないかと不安で堪らなかった身体を、彼に治してもらうためであったことを覚えているだけだ。
「いや、いやいやぁ…たべちゃ、たべちゃだめぇ」
逃れようとして身体をくねらせる心の『食べる』という言葉と、その言い様があまりにも可愛くて、
龍鬼はついつい意地悪したくなってしまう。
「どうしようか? 美味しいから、食べちゃおうか? 食べちゃっていいかな? よし、食べちゃおう」
花びらを唇ではさみ、モゴモゴと食んだり、舌を這わせたりを繰り返す。秘裂を何度も舐めあげて、
溢れでた愛液を啜る。
>>465 「あ、あ…いやぁ! いや! いや! やめて、やめて……たべないでぇ」
龍鬼の舌が、唇が、心のやわらかな『お花』と淫らに遊び戯れ、幼いこころには耐え難い羞恥と恐怖、
それらに倍する快楽をもたらしていく。
「やっ、やぁ、ああぁ……んぁ、いや、や、いやぁあん!」
くねくね踊っていた心の腰の動きが、ぴたりと止まる。
目を見開いたまま身体を硬直させ、震える心。その『入り口』に、龍鬼の唇が押し付けられている。
キスをするように――龍鬼の口と、心の『下の口』とが、まるで口付けでもしているかの如く、
しっかりと重なりあっている。
「はっ…あはぁ、は、はぁあ、あ……ああ、あん、んん、ンンンン♪」
龍鬼の唇がわずかに開き、舌が粘膜に触れ、探るように蠢く。
肉のバリケード――柔軟な粘膜が盛り上がって胎内への入り口を塞いでおり、経血を排出するための
小さな穴が開いている。
心のそれは縦に裂けた形状をしていて、まさに『割れ目』だ。粘膜が少し奥まった位置にひっこんで、
穴を中心にした歪なリング状に盛り上がっている。まわりが少し『抉れている』ような感じ――とでも
表現すればよいだろうか。
入念に舌で探ってみて、龍鬼は概ねこのように理解した。
{やっぱりこれが、これが処女膜…なんだろうか? 心は……まさか心が、誰かに『汚された』なんてこと
あるわけがない……だから、やっぱり心は処女のはずだ}
昨日から今までずっと心の身体に触れ続け、隅々まで入念にチェックしているが、今一つ確証が持てない。
龍鬼は一応、童貞ではないが、だからと言って経験が豊富とも言い難い。処女と寝た覚えもないので、
どういった状態であれば処女といえるのかも分からない。
>>466 もしかすると、これまでに相手した女のなかには、その時が初めてだった者もいたのかもしれないが、
そんなことをいちいち確かめているわけもない。
もとより彼は、心以外には愛情を抱かないし興味すら持っていないのだ。
『心ではない誰か』との『行為』は、『仕事』の関係上のやむを得ない『処置』にすぎなかった。
それは要するに仕事の一環であり、龍鬼にとっては、苦痛以外の何ものでもなかったのだ。
{少しは『勉強』しておくべきだったのかな……}
今さらこんなことを思い悩んだところで意味などない――龍鬼は迷いを打ち消そうとする。
{もしも、仮に、たとえ心が処女でなくたって、それが何だ。心は心だ。何も変わらない!!}
心は処女なのか否か――正直なところ気にならない訳がない。ましてや龍鬼にとっては、この世で
唯一こころから愛する人のことなのだから、尚更だ。それでも、今、この場では判断できないし、
判断すべきことでもないだろう。
何よりもまず今やるべきは、心の『お願い』を聞いてあげること――『治して』あげることなのだ。
気を取り直し、龍鬼は、心を愛することに意識を振り向ける。
>>467 ふたたび柔らかな粘膜を、舌先で探る。表面の盛り上がったカタチを確かめるように、さらに念入りに。
「あっ、あっ…あんん、ん、んふ、んふぅ……んん、ンンンンン! ンンンン♪」
びくびくと全身を震わせて、心は悲鳴を噛み殺している。
やはり『ココ』は相当に『感じる』らしい。見たところでは、クリトリスとほぼ同じくらい敏感に
反応している。
それに、この粘膜の『バリケード』は、とても柔軟だ。『こなれている』とでも言おうか、舌であれば
ほぼ間違いなく、痛がらせも傷つけもしないで胎内を探ることが可能であるのを、龍鬼はすでに何度か試して
わかっている。
とはいえ、それはほんの少しの深さ、せいぜい2cm程度だ。それ以上は急激に細くなっていて、
舌をいくら窄めても先へは進めなかった。
龍鬼は知らない。
正真正銘の処女でありながら、心の『秘所』が何故このように柔軟で『こなれて』いるのか、その理由を。
それが、心に対して、二人の姉――恋と愛によって、さらには主治医である玲那によって行われてきた、
女の子として人生を『楽しむ』ための『教育』の賜物だということを、龍鬼は知らない。
____________________________________________
つづく
469 :
380:03/12/14 22:46 ID:LB3Rejew
>>468 うおー! 乳無しさん久しぶりの新作キター!
続きが楽しみです。年内にもう1回くらい投下があると嬉しいです
さて、本題はクリスマス投下SSなんですが、らぶらぶとダーク、どっちがいいですかね?
そんなのいらねーYO!という意見でもOK
ついでに、ネタの一個でもつけてくれると話が広がるかも
>>469 初めは強引な展開だったのに、結果オーライでハッピーエンドになる展開とか
クリスマスに暗い話は嬉しくないな。
乳梨キタ━(゚∀゚)!!
ようやく乳無し氏がフカーツ・・・乙!
>>380氏
そんなのいるYO!という意見で
暗い話よりは明るい方キボン
逝きのいいらぶらぶ一丁きぼんぬ
どうもお久しぶりです。ブランク開きすぎで申し訳がたたんです…。
続き書きましたんでうpさせてください
>>279 「こりゃあ…世も末だな…」
西暦2000年代初期にありながら、雄介はそう漏らした。
本当に世の中が変わってしまったのか、もっと詳しく調べてみる必要があると感じた。自分自身にかかわる重大すぎる命題だ。めんどくさいなどといっているわけにもいかない。
とりあえず自分の身体のことはどこかにおいておくとして、いつもどおりの生活をしてみようと考えたのである。
そして学生服をしまっているクローゼットを開いた瞬間から、雄介は世界のあまりの変貌ぶりにあきれてしまった。
クローゼットにはいつもハンガーで吊るしてある学生服があった。それはいつもどおりで変わりない。
ただ…これが女子用であったことを除いて。
雄介の通う高校は男女ともにブレザーである。ただ少しだけデザインが異なるだけだが、全体的に女性用のほうがサイズが小さめなので見分けることはそう難しくは無い。
そして雄介の眼前で吊るされているものは紛れもなく女性用のブレザーであった。ご丁寧に隣にはスカートまである。
「こ…これを…俺が?」
自分の着用した姿を想像して…ゾッとした。まるで変態である。弁解のしようもない。
「うげぇ…」
…やはり表を出歩けるような事態ではない。
(やっぱり学校は休もう…)
ため息とともにガクリと頭を落とす。何気なく覗いたクローゼットに据えられた鏡。
「なっ!!!!」
驚愕にカッと目を見開く。不思議な動物でも見るかのようにペタペタと自分の顔を触りまくった。
「こここ、これは!」
鏡の中に写る美少女。「女王」といわれるような女が雄介の学校にもいる。鏡の少女はそれに勝らずとも劣らない、いや、明らかに勝っているといえる絶世の美少女であった。
ぐぐっと鏡に顔を寄せた。その間、実に5ミリメートルといったところだ。
なぜこんな美少女がこんなむさくるしい自分の部屋にいるのか…。
違う。断じて違う。手に感じる自分の顔。これまでとはまったく異なるこの容貌…。
「お…俺、俺かよ!?」
あのつまらない造りの顔など見る影も無い。そこには疑いようの無い美少女が存在していたのだ。
ペタペタと無作法に顔面を撫で回す。鏡の中の女性も動作を同じくした。
この女の子は、この美少女が…自分!?
信じられない。今朝になって何度目かわからないが、やはり信じられない現実だ。
だが、現実なのである。突然やってきた何かが自分の身体を豊満な女性にし、あまりにも好みな顔を勝手に与えていったという現実なのである。
これでは誰が見ても自分は女の子だ。疑う理由などかけらも無い。女子用の学生服を着用したとて誰が好奇の目で見よう。
仮にじろじろ見られるとしても、そんなことをするのはあまりのかわいさに目を奪われた男くらいのものだろう。
「こ、これなら大丈夫そうだな。」
気兼ねなく外に出ることができるということがわかって心から安心した。いや、根本的な問題は何も解決してはいないが。
「と…とはいえ…」
とはいえ、いきなり女子制服を着用しろといわれるのも納得しがたいものがある。
変化したのが外見だけなのだからそうせざるを得ないのだろうが、だからといってすべてを受けいれらるわけるほど融通の利く性格ではない。
そっとブレザーを手に取る。意外なほどに小さいことに気づく。見た目からわかるがこうして手にとって見るとその大きさがよくわかった。
女の子の衣服を手にすることなど男にそうそうあるものではない。
(女はこんなの着てんだなあ…)
両手で目の高さに持つ。真正面から見れば見るほど自分のものだとは信じられない。
(なんとかして…)
この制服を着ないで済む方法がないものか。雄介は熟考した。
季節柄外は寒い。暖房がある程度効いているとはいえ教室内もそれなりの気温の低さだ。
今くらいでは男女ともに上着を脱ぐようなことはしていない。だが自分だけ脱いでいるというのも別にそうたいした問題とはいえないはずだ。
(でも…)
ある程度は自分の周りの社会がどういうふうになっているのかわかりかけてはいるが、正直な話内心ビクビクしている。
当然だ。おいそれとこんな身体に順応してなるものか。だから些細なことでも不必要に注目は集めたくは無い…。
“女の自分”を見られることは耐え難い羞恥なのだ。今後の自分を決めるためとはいえ、できることならば学校にもあまり行きたくも無い。
「雄ちゃん!早くしないとほんと間に合わないわよ!」
階下から再度母の催促。
うじうじと悩み続けていた雄介の心を後押しした。今度また自分の部屋に来ればどんな文句を言われるかわからない。
「うぅ…。き、着るしかないか…」
ブレザーをハンガーに戻す。ゆっくりと上着に手をかけた。
深呼吸を一回だけ行う。すぅ…はぁ…。
「よしっ!着るぞ!」
一気に上着を引っ張りあげる。服を脱ぐと同時、大きな乳房がブルブルと揺れるのを感じた。
一挙動のたびにこの実った果実がプルプルと主張し、自分の目を釘付けにさせるのだ。
おかげでブラジャーを探すのに想像以上に手間取ってしまった。
「こ、これか…。これがブラジャー…」
いちいち口に出さずともそれくらいのことは承知している。心臓をドキドキさせるようなことでもないはずだ。
だが、さすがにこの状況で落ち着けというほうが難しい。なにしろブラジャーを着けるのが自分なのだ。まさかこんな日が来ようとは…。
そっとカップの部分に手を伸ばす。自分の手がすっぽりと収まってしまうような大きさだ。
「で、でけぇな…」
自分のサイズに合わせたものなのだからそれくらいのことはわかっていた。
「こんなサイズ、店で売ってるのしか見たことねえぞ。」
そんなサイズを自分が着用するのだ。何もかもが初体験である。
前にあるホックでとめるようになっており、それほど着方のわかりにくいものでもなさそうだ。
肩、背中とブラジャーの紐を絡ませて肝心のカップの部分を両手に掴む。
ブラジャーで補強する必要などないと思われるほど見事な造型の大鞠が、今か今かと雄介の目を刺激してきた。
余った柔肉のないように、と丁寧にカップですくいあげる。ふわりとしたカップの内側の感触が心地よかった。
乳房の下に隠れてしまって見えないがきちんとできただろう。あとはそのまま前のホックを…
ギュッ…
「おおっ…!」
中央にググッと寄せた分、押し上げられた女肉が眼下からこちらにせり上がってきた。
「す、すげぇ…」
まだ両側のホックに届いておらず、さらに中心に挟み込むと我慢できずにあふれ出す乳房が増量した。
結局のところきちんとホックはとめたのだが、溢れた胸を詰め込まなくはならないようだ。むちゃくちゃに寄せ上がってしまった乳房はそれなりに魅力的だがこのままでは大問題である。
少し力強くカップの部分をひっぱり、開いた隙間に乳房を押し込む。
こんな視点で、しかも自分の身体でこんな作業をするという貴重な経験に熱心に打ち込んでしまった。
「巨乳の女ってみんなこんなことしてんのかな?」
自分で自分のことを巨乳と定義するようでなんだか気恥ずかしかったものの、男としてみれば断じて巨乳に違いない。
詰め込みながら乳房を揉んだりもした。
「ん、はぁ…。すげぇ変な感じ…」
時間が迫っているので急がなくてはならない。わし掴むこの手の中が名残惜しいがそのままさっさと作業をすすめ、なんとか形を整えることに成功した。
それでもなおブラジャーから溢れる部分は無視できない。とはいえ仕方あるまい。このサイズではこれが限界だ。
「うぅ。けっこう苦しいな…」
予想以上の胸の圧迫に少し顔をしかめた。ほかのブラジャーも同じようなものなのだ。今からではどうにもできない。
それよりも早く着替えをすませることが最優先である。
「さあ、次だ」
下半身に目をやる。当然のことながらトランクスである。
確かに男としての名残なのかもしれないが、さきほど確認した美少女の自分の顔と組み合わせるとこっけいとしかいいようがない。
全身を映し出す鏡は雄介の部屋にはないものの、想像するだけで珍妙な格好だ。
いくら心が屈していないといってもトランクスを貫き通すことはやりすぎなのではないか。そもそも下着など普通は他人の目にさらされるものでもない。
ブラジャーなど女としての自分をこれ以上なく語りつくすアイテムだが、それらは衣服の下に隠されるものなのだ。
他人の目こそが頭を抱える第一要因であると考えているのだから、それにさらされない部分はあくまで自分だけの問題といえる。
雄介は悩んだ。自由な選択が与えられている数少ない機会なのである。
(「男」を貫くか…いや、貫くに決まってる。…でもなあ)
悩みに悩み、そしてまた悩み続けた。
そして雷が階下からせりあがってきた。
「雄ちゃん!!あなた、ほんっとに遅刻しちゃうわよ!!!今月何回遅刻してんの!!」
ドカドカドカ
大岩が転がり落ちるような憤怒。土石流のような足音が階段をたたきつけた。
(わ!わわわ、また上がってきた…)
着替え途中、しかも上半身はブラジャーのみ、下半身はトランクスのみ、というなさけない格好だ。こんな姿を親に見られるわけにはいかない。
「わ、わかってるって!!すぐに降りるよ!!母さんは朝飯用意しておいて!」
「もう、早くしなさいよ!朝ごはんなんてもうとっくに用意できてるんですからね!」
自室のドアの向こう側から声が返ってくる。危なかった、部屋に入られる直前だったじゃないか。
「ご、ごめん。ちょっと…朝からいろいろと…その、あってさ…」
確かにいろいろあった。ありすぎた、といったほうが正しい。
なぜかその言葉だけで母はずいぶんと理解を示すようになった。
「そう…そうよね。いろいろあったのね。“女”になったんだもんね…」
「そ、そうなんだ。そうなんだけど…」
なんだかまだ心が通じ合っているといえない状況…のような気がした。
すべてを悟ったかのような母の口調。「母」を続けてきた自分の中の「女」をふと思い出したかのような…
「まぁ、いろいろ大変だとおもうけど。早くしなさいね」
ドア越しで表情は見えないが、なぜかずいぶんと艶のある口ぶりであった。
話すべき肝心な事柄が絶対にあるように思えて仕方ないが、ひとまずは母の怒りはおさまり再び階下へと戻っていったことに安心した。
「やばいな。ほんとにいそがないと…」
もう衣服うんぬんで頭を抱えている場合ではないようだ。そうだ、下着なんかどうでもいいじゃないか。どうせ誰も見ないんだし。
さっさとトランクスの上からスカートを履いてしまう。ブレザーもきちんと着用し、ろくに勉強道具をいれたこともない通学かばんを手にとって自室を飛び出した。
ドカドカドカ!
先ほどの母に負けないほどの勢いで、今度は階段を駆け下りた。
支援
なんかどうも区切りが悪くてすみません。
元の文章自体区切りの悪い部分だったのですが、
なにぶん長文すぎたので今回はこれくらいのレス数にしておきます
しかし前回よりめちゃ時間が開いてしまいました。
その分今回うpしたよりももうちょっと先まで書き終わっております。
また区切りのいいところまで書いたときにうpしたいとおもいます。
というかうpさせてください・゚・(ノД`)・゚・
BGM:中島美嘉『FIND THE WAY』
新作乙です。
続きも期待して待ちます。
おいお前ら!このスレの数々のSSの所為で強制女性化萌えに目覚めてしまったぞ!どうしてくれる!
いや数年前夢で女性化したときが全ての始まりだけどな(以下略
ワラタ
SS書きの皆さん
>>484が強制女性化されるのをご希望です。やっちゃってください。
というわけで、責任をもって
>>484を強制女性化するという形で。
昔ボク妊スレに失言すると孕まされるのがあったな。
今は知らんがそれと似たような光景が今始まるのか・・・
490 :
484:03/12/16 14:15 ID:Gs97uClA
うわぁぁぁぁぁ(ry
なんか凄い流れに変えてしまったヨカーン
いやぶっちゃけて言うと、夢の中ではエロ描写無かったんだよね。
〜以下夢の内容〜
朝起きて鏡見たら、明らかに背が縮んでるし、どうも華奢だったんで、
「え?……どうなってるんだ俺!?」と言った自分の声の高さに更に焦って、
1階の家族の所へ駆け込んだんだ。
家族は特に驚く様子もなく、「寝ぼけてるんでしょ。顔洗ってきなさい」と言われ、
肩を落としながら渋々顔を洗う。と
〜ここまで〜
顔洗った瞬間目覚めたんだよな(´・ω・`)ショボーン
ちょっと勿体ない感じだ……
>484タソ
(;´Д`)ハァハァ
>ちょっと勿体ない感じだ……
んじゃ、漏れらでその続きを……
おまいら、リレーすれ。
>>484 はうわっ!(゜Д゜;)
そ、そんな激萌え夢を見たのですか!
って俺も見たことがありますな、そういや。
なんとか自分の乳を揉むことだけには成功しますた!
484氏の夢の中で乳どころかもっとグッジョブな展開が起こることを期待!
つーかリレー汁!
495 :
ゴロー:03/12/16 21:07 ID:HVsRWU7j
久し振りに顔を覗いてみれば…乳無し氏、とごター( ゚д゚)ーン氏
キテタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!
時に、皆さん激しく羨まs…ゴホッゴホッ素晴らしい夢を見てらっしゃるようで。
>>とごター( ゚д゚)ーン氏
このスレの書き手も読み手も総動員で
>>484さんを“マワして”SS書きましょうYO!
いえ、私は傍観してますが、多分。
>>490 違和感を感じながらも、洗顔と歯磨きを終えて部屋に戻り、
着替えをタンスから取り出そうと引き出しを開けると……
>>496 そこにはパステルカラーで彩られた布のお花畑。自分の物という記憶は有るが
やはり興奮してしまう。お約束の下着の臭いを嗅ぐと言う行為をしてしまう。
「女の子の…臭いだ…」
>>497 女の子の臭い……? ボクの臭い??
ますます強くなる違和感と記憶の混乱で、ボクの心臓は激しく動悸をはじめ、
息が詰まりそうな胸の痛みを少しでも和らげようと、ボクは自分の胸に手を当てた。
ぷにゅ……。
499 :
485:03/12/17 00:03 ID:tVokRbds
思い切り書き忘れてた。
乳無しさん、とごター( ゚д゚)ーンさん、乙です。
そういえば自分も女になった夢を見たことがある。
前後は完全に忘れたが、最後はどこかのおじさま(藁 の上に跨っていたような。
あの時感じた感触は男性のものではなかった…と思う
500 :
485:03/12/17 00:06 ID:tVokRbds
>>498 「うわっ!?」
柔らかな感触に「俺」は目が覚めたような思いを感じた。
体を見下ろすと、男にはないはずのふくらみが存在する。
しかし、確かに自分は男だったはず…
俺は…ボクは…男?女?
混乱した頭の中に「衣装棚に姿見がついている」という記憶が浮かぶ。
自分の姿を確認するため、衣装棚の戸を開けた
>500
顔は……、ボクの顔だよね?さっき顔を洗うときに洗面所の鏡で見た。
確かに、もともと中性的な顔立ちかも知れないけれど、僕たちぐらいの年齢では
別にそれほど不思議なことではない。
でも、パジャマの薄い布越しの体のラインは明らかに……
う、なんかIDがヘンだ……
SがRだったら最高だったのにね〜(w
私を○して、後ろから……
>>501 「しのぶー、早くしないと学校に遅れるわよー」
1階からお母さんの呼ぶ声が聞こえる。時計を見るとそろそろ学校に行く時間だ。
「はーい、今行くよ」
(取りあえず学校に行ってみよう。 それで何か分かるかもしれない)
僕はクローゼットを開け制服を取り出す。知っていようがないブラジャーの着け方
を何故か知っていた。自分でも不思議に思うくらい手馴れた手つきで制服へと着替える。
身支度を済ませるとリビングに降り、朝食を取る。家族のみんなはいつも通りに振舞っている。
僕の知る家族と寸分の違いもない。ただ、僕が女の子だと言う点を除いては。
(パラレルワールド、ってやつかな?)
どうやらこの世界の僕は女の子として生まれたようだ。持ち物に書いてあった名前は
『樹 しのぶ』〜名前が漢字の『忍』でない事を除けば、男としての僕と通っている学校も
学年もクラスも同じだ。交友関係はどうなっているかは今は分からない。
「行って来ます」
「行ってらっしゃい」
くよくよしても仕方ない。僕は不安を押し込めて元気よく家を出た。
508 :
507:03/12/17 02:25 ID:yZoV1c7E
って歯磨きしてるじゃん。
_| ̄|○
リレー参加できずにすみませぬが、夢コントロールの話で女性化した夢において思い出したがひとつ
確か女性化した2回目の夢だったとおもうけど、
「あ、これって夢っぽいな」
とかおもったことがある。というより『思えた』といったほうが正しいかな。
そもそも自分が女になってわざわざ自分の身体を触ろうとしたあたりで、「自分は本当は男だ」と気づいているわけだったりする。
幸いにも(?)そのときはその矛盾を「矛盾」と気づくことができて
「どうせなら乳を触ろう」
とおもった・・・と思う。(´・ω・)
揉まれた感じは…気持ちいいような気持ちよくないようなかんじでした。
夢なんでしゃーないか…ちと残念
ちなみに夢コントロールは、自分が眠りに落ちる寸前の状態を意識できると成功することが多いように思われます。
「空でも飛ぶかあ…」と飛んでみませうw
510 :
484:03/12/18 00:21 ID:0Z6jZH1W
おまいら俺自身に萌えさせる気ですか(;´Д`)
ちと続き見られるようがんがってみる
そして気がつくと夢のほうが現実に
>>507 「わっ、びっくりした!!」玄関の外には友人のひろみがいた。
「あはよう、しのぶちゃん。一緒に学校へ行こう! どうしたの?」
「……あの、ボク、ヘンじゃないかな??」
「んー?、今日もかわいいわよん!。今日もきっと学校でモテモテよねー。私が男だったらもちろんほうってはおかないわよ!!」
「いや、そうじゃなくて……。」
なんて説明したら良いんだろう。でもひろみは確かにボクを”女の子”の友人として認識している。
やっぱり最初から女の子だったのかなー??
「さあさ、遅刻するわよ。早く行こう!!」
と、彼女はボクの手をつかんで、歩き出そうとした。柔らかな女の子の手の感触に、ちょっとどきどきしながら、
ふと、ボクは重要なことに気が付いた。
ひろみって女の子だったっけ……???
(…え、なんだろ、この感覚…)
…最初、何が起こったのか理解できなかった。
先日の夜、医学部の知り合いとみんなで集まって、飲んで、酔って、騒いで−
どうやって帰ったのかすら、記憶にない。
ただ確かなのは、自分が馴染みの部屋で、寝間着に着替えて布団の中にいること、空が明るみ始めていること。
普段通りな筈の、この感じ。
でも、明らかに違う感覚。
自分の胸元、そして股の辺りにある、かすかに妙な…
作り話でもあるまいし、まさか−
自分を見ないようにして、布団を出る。
鏡の前に立ち、意を決して、パジャマを脱ぐ−
『な、なんじゃこりゃあああ!?』
その叫び声と同時に、部屋の扉が開いた−
『ちょっと、どうしてお兄ちゃんがあたしの下着を身に付けているのよーーー!?』
ゴメンナサイゴメンナサイご免なさい。
リアル夢体験に乗じて思わず書いてしまいました。どうかフィクション…ということにしておいて下さい>ALL
_| ̄| ○
俺は夢で女になったのは1回だけだな。
普通に地元で、白いシャツだった。
走ろうとしたが胸がでかくて走りにくくて
「あれ、こんなのついてたっけ?」
って思った。
でも不思議と胸触ろうとかアソコ確かめようとか思わなかった
ひたすら走って終わった_| ̄|○
ワタシの場合は、新婚初夜でダンナに嬉し恥ずかしのHの最中にで、
胸もまれているところで興奮して目が覚めた。
何でそんな夢を……?と思って考えたら、前の晩に見てたドラマの
シーンだったことを思い出した……_| ̄|○
516 :
WD:03/12/18 03:52 ID:ObWpeG+0
夢の話。
なんか、女になって裸で木に繋がれてた……Mかも?
>>512 いや、確か大庭博巳は間違いなく男だった。性格はかなり違うが、あの特徴的な
つぶらな瞳や眼鏡などは間違いなく彼のものだ。彼も僕と同じでよく女の子と間違えられていた。
(この分だと他の人がどうなってることやら…)
僕はこれから起こるであろう出来事に気が重くなっていった。
「しのぶちゃん、早く、早く!電車に遅れちゃうよ」
「あ、ゴメン」
僕らは自転車に乗り最寄の駅へと急いだ。急いでホームへ駆け上がり、今まさに閉じんとする
電車の扉へと駆け込んだ。電車の中は通勤ラッシュでかなり混んでいた。
「ううー、狭いー」
そんな中も駅につく度に人が増えてゆき、ついには身動きが取れない程までに混んでしまった。
ひろみちゃんもいつの間にか僕からはぐれてしまった。
(しょうがないか…この電車に遅れると遅刻しちゃうし。 僕が家でモタモタしてたせいだし)
道も半ばと言うところで僕のお尻に何かが触れる感触が。それは明らかに掌の感触だった。
(まさか…痴漢?)
その掌は艶かしく僕のお尻を撫でたり揉んだりしてきた。後ろを振り向こうにも身動ぎ一つ
とることも出来ない。僕が抵抗しないのをいい事に、その手の動きは更に激しさを増してきた。
(そう言えば最近女子の間で痴漢にあったとか言う話を聞いた事があったけど…なんで僕が?)
突然の出来事に僕の頭の中は真っ白になってしまった。手を掴んで相手を告発するなど
と言う事を考える余裕は、今の僕にはなかった。
自分が見た女性化の夢は何故か袴姿で、竹刀を使ってオナニーをする
と言う訳の分からないものでした。
(;´Д`)ハァハァ
悪い。あげちまった
522 :
nanasi:03/12/20 01:39 ID:ZxCgE4NZ
そういえば俺も昔女になった夢を見たな。
たぶん、いや間違いなく寝る前に鬼六先生の本を読んだのが原因。
俺は二十歳そこそこのスーツの似合いそうな、スタイルのいいしゃきっとした美人で髪をアップにまとめていた。
で、ベッドの上で裸体を後手に縛られたまま、わりと筋肉質な男に座位型後向位で執拗に責められる夢。
激しい反復運動で息も絶え絶えな上、男に乳房をねちっこく愛撫されて絶頂寸前。
そこへ後ろからうなじをあま噛みされて目が覚めたんだが、あの時は自己嫌悪に陥ったな。
アホな夢見ちまった、って朝から落ちこんだよ。
状況や背景の描写が少なくて、読み難い。
何かのファンフィクション?
>>524 たしかに
>>524みたいに気取った文章、読みにくくて仕方がない
書いてる本人はカコイイ文体のつもりなんだろうが
俺も一度女になった夢を見た。
その時の夢はやけにリアルで、膣にちんぽが入ってくる時の感覚を覚えてる。
身が裂かれるように。めちゃくちゃ痛かったと記憶してる。つーか痛くて目が覚めたよw
>>524 取り敢えずセンターに持ってくる文章は見辛くて仕方ない。
国語の文章の書き方をもう一度学びなおす事を勧めたい。
529 :
nanasi:03/12/21 01:17 ID:UXS3/fqx
女になった夢を見ようと努力することも在る
まあ、寝る前に妄想しまくってそのままダウンだが…
TS小説書くか…
みんなウラヤマスィな、そんなステキな夢見たことないよ(;´Д`)
もしかしたら、見たけど忘れてるだけかもしんないよ。
夢日記から始めよう!
読みにくいのは文章じゃなくて、レイアウトちゃうかと小(ry
>>526
>>524 それの中の人はエロゲライターやってるそうで
昔読んでからエロゲでこっち系のシナリオ書いてくれんかなと思っている
おまいら素敵なTS夢見れていいですね つД`)
やっぱ日々の妄想が必要なのかな_ト ̄|○
>524で紹介されている文字列の中の人がライターだったら、
その時点でマイナス評価なので、CG単体でヌケでもしない限りイラネ。
個人的には超先生以下。
喘ぎ声が(・A・)イクナイね
寝る前にブリジットをオカズにオナーニとかしてるから
そんな夢見れないのかな?(´・ω・`)
538 :
380:03/12/21 14:26 ID:Jj9iH1eT
>>524 何かの雑誌で紹介されたときに、そこを知ったな。Webクリエイター特集みたいなものだった
ちなみに同時に紹介されていたのが、鏡と首輪だった
今にして思えば、TSの女神様(もちろんTS者‥‥ぐはっ!)が囁いてくれたんだろう
あの雑誌を手にしていなければ、漏れはTSに目覚めることはなかっただろう
悪魔の囁きだったかもなー
今度の冬コミケに行くつもりなんだけどTS系の同人でお奨めってある?
真城さんの所とか期待してんるんだけど
>>517 「ふふ、感じるか?」
「えっ?れ、れいクン?? ウソ?や、やめてよ……」
悪い予感が当たってしまった。田之上 麗さんはボクの初恋の人で、女の子だったはず。
それがいま、ボクの腰を撫で回している。
「ねぇ、電車の中だよ……。あ、やめ……、声が出ちゃうよぉ」
でも、れいクンはボクの耳元に口近づけて、息をふきかけながら、今度は胸に手を伸ばしてきた。
「いいじゃないか、好きだろ?こういうの。えっちな娘なんだから……」
「そ、そんなこと……。いや、お願い……やめてよぉ」
「ほら、ついたよ」
電車はいつの間にか、目的の駅についていた。
れいクンはうってかわった様に、いつものさわやかな笑顔でボクの手を引いて、電車を降りる。
でも、中途半端に高められたボクの体は、足をもたれさせながら、付いていくのがやっとの状態だった。
(女の子の体って、何でこんなに……)
「ん?しのぶ、顔が赤いな。フラフラだし、風邪でも引いたのか?」
「れ、れいクンのイジワル。わたし……、?!!!」
いきなりれいクンは、ボクをぐっと引き寄せて、おデコをくっつけて熱を計るフリをしながら、もっとイジワルに耳元に囁いた。
「イカせてやろうか……?」
確かに俺もTS系同人とかがあるなら気になりますなあ
exchangeの同人誌で萌えすぎた俺としてはぜひとも新作をチェックしたい!
542 :
ゴロー:03/12/22 01:31 ID:UQyTElz7
冬コミですか…何か(・∀・)イイ!!物はないでしょうか…。
まだカタログ買ってないので、購入し次第探してみますか。
>リレーSS
ウマ━━━━━━(*´д`*)━━━━━━ !!!
参加しようかな…。
ところで、流れを切るようで悪いのですが。
エロ少な目、戦闘シーン多め、割とグロいかもしれない(手が飛んだり首が飛んだり)
…なんてSS、需要ありますでしょうか?(汗)
>>542 萌えが有るなら良しっ!(島本和彦風に)
544 :
484:03/12/22 02:08 ID:ikBiLsHm
友人みんなTSかよ(*゚∀゚)=3
しかも俺ってば痴漢されてるよ(*´Д`)
おまいら凄すぎです。萌えすぎ。
スレ違いな作品(TSキャラがいないとか)じゃなければ
需要は作品次第と思われ
とりあえず投下してみては
同人誌は漏れもざっとカタログチェックしたが
TSってサクールカットで明言してるのってすくないからなあ・・・。
だれか他知ってたらキボンヌ。
・「真城の城」 ・・・TS小説
・「カラフル」 ・・・TS漫画
・「夢幻館」 ・・・TS小説
こんなところか?
>>541 そういやExchangeの続編出るらしいね。
>>544 あっなたの股間にぃ〜、ちょ〜くげきよっ!! (AA略
今日ビデオ屋に「肉体転移」というエロアニメが入荷していて
内容が強制女性化みたいなやつなので借りようと思ったら
レンタル中だった。(T-T)
>>546 でますね。エクチェンジ続編!
公式HPでも掲載されていますよ。最近更新ないですが
>>547 能登麻美子ボイスでそんなこといわれたら…
タマラン!(゚∀゚)
>>548 忘れてた!そういや肉体転移OVA出てるんだった!
いそがなきゃ!(゚д゚ )=3
550 :
ゴロー:03/12/23 00:01 ID:m4e7XPLN
冬の宴が近いですねぇ〜。色々と楽しみです。
さてさて、新作投下します。前回(赤目)が萌えなかったんで、今回はそっちを
重視してみようかと思ております。
4レス行きます。
551 :
ゴロー:03/12/23 00:02 ID:m4e7XPLN
そこは、どこであったか。今、自分の目の前で繰り広げられている光景は一体何か。
「おらっ!」
土塊が高速で飛んで行く。
「遅いっ!」
その土は触れる前に稲妻に当たり炭と化し、さらに青年が突き出した腕からは幾つもの電撃が走る。
「ちっ」
筋肉質な男の目の前で土が膨れ上がり、その電撃を受け、大地に流す。
「…………」
何が何やらわからない。これは何かの撮影か? しかし、カメラは無いし……。
少年は我が目を疑った。あまりにもフィクション。あまりにも非現実的。
でも、そこから目を離すことができない。空気を走る稲妻や、突如盛り上がる地面、そしてぶつかり
合う二人の姿を見ていて、次第に鼓動が早まり、息が苦しくなってくる。
「……っ」
呼吸が出来ない。頭がガンガンと痛む。眩暈がする。
発せられる警告にその身を任せ、少年はプツリと気を失った――。
それの、ほんの十分前のこと。
街に暗闇が落ちて、人工の光が灯る。
駅前の商店街。陽は既に落ちたにも関わらず、そこには多くの人が行き交っていた。
彼、凪馬正貴(なぎま まさき)はその人込みの中を歩いていた。視線は下。
栗色の髪は短く切り揃えられている。可愛らしい容貌は、どう見ても高校生には見えない。一歩間違
えれば女の子のようにも窺える。
背は割と低い方で、常日頃「あと十センチは欲しい」と無理を呟いている。肩から通学用の鞄を担ぎ
、近くの高校の制服を着ているが、どうもブカブカ感は否めない。
成績は中の上。運動はそれなり。友人もほどほど。彼女はなし。良くも悪くも平均的なこの少年が、
唯一人に誇っているものがあった。今は、それをした後の帰りである。
耳に入れているイヤホンからの音楽を聞き流しながら、正貴は人にぶつからないように歩いていた。
心狭きことに自転車通学は認められておらず、自宅までの道程を三十分かけて移動しなければならない
。
552 :
ゴロー:03/12/23 00:03 ID:m4e7XPLN
腕に付けている時計で時間を確認。もう七時を少し回ったところ。陽はとうの昔に沈みきっており、
世界は人の手によって彩られている。
(もう少し……やってもよかったかな)
つい五分間の事を思い出す。今日はいつも通りの成果が出せたから、あのままもう一回やっていても
よかったかもしれない、と正貴は少し後悔していた。
この数分後に自分の身に訪れる災厄等、今の正貴には思いもつかなかった。日常と非日常は紙一重で
ある。
ふと、正貴はそこ≠見た。
普段なら気にする事もない脇道。そこが何処に繋がっているのか、生まれも育ちもこの町である正貴
ははっきりとわかる。少なくとも、帰宅には必要な道ではない。五分前に行っていたあれ≠焉A必要
ないと言えば無いのだが。
だが、正貴はその道を歩き始めた。特に深い理由は無い。ただ何となく、だ。
その時は、そうだった。
歩いて数秒。正貴は奇妙な違和感に気がつく。この道を歩いているのが自分だけだ、という事に。車
はおろか、人っ子一人いない。
左右は、既に人のいないビルが並んでいる。普段、この時間ならまだ仕事をやっている人もいるだろ
うに、声も、歩く音すらも聞こえない。
(……何だ?)
流石に不思議に思った。だが、だからと言って恐怖などは抱かなかった。そういうこともたまにはあ
るのだろう、と決め付けて、正貴は歩き続けていた。
もし、この時点で戻っていれば、また普段の生活ができたかもしれないのだが。
「……!」
ふと、イヤホンと音楽越しにも聞こえてくる、何か。咄嗟に片方を外し、その音を直接確認しようと――
ゴゴゴゴォ!
「……は?」
丁度差し掛かったその場所は、公園だった。公園と言ってもそれなりの広さがあり、子供達が暴れ回
るには丁度良い広さだ。
だが、今、ここで暴れ回っているのは子供ではなかった。片方は金髪の青年。もう片方は筋肉質の男。
どちらもいい年齢だろう。
553 :
ゴロー:03/12/23 00:04 ID:m4e7XPLN
そんなことは、正貴にとってはどうでもよかった。まるで男を庇うように盛り上がった地面≠謔
かは、遥かに――!
時計の針は九時を指していた。
正貴が気付き、最初に目に入ったのは、コンクリートの壁だった。
「…………」
どうにも思考が定まらない。低血圧なのか、自分がベッドに横になっている事に気付いていない。
まるでここに自分がいるのが当たり前、とでも言うように布団に包まると寝返りを打つ。そして、暫
しの時間を要して。
「……」
眠そうに瞼を半分閉じていながらも、正貴は上体を起こした。
「起きましたか?」
横から声。まだ完全に覚醒していない意識で、正貴は首を右に向けた。ちなみに左は壁である。
そこにいたのは、椅子に座っている青年だった。美しい金髪が肩まで伸びている。きりっとした目の
奥に、髪と同じ色の瞳。かなり細い体型だが、無駄な脂肪や筋肉がないそれは、青年が醸し出す美しさ
に繋がっている。
中性的な容姿ではあるが、最初の声はどちらかと言えば男よりであった。だが、寝起きの正貴には判
断する能力がない。また、する気もない。
「大丈夫ですか? どこか痛みますか? お嬢さん」
青年が、自分を気遣ってくれているのは辛うじて理解した――正貴は段々と冴えてきた意識で、こく
りと頷く。
――待て。
「……お嬢さ、ん?」
金髪に問い掛けた筈なのに、最後には自分自身への疑問に変わってしまった。声が、高い。
「あ、あー、あー……」
普通に、ごく自然に声を出してみる。段々と意識が浮かび上がってきたために、それははっきりと理
解できた。
(いつもの……声じゃない)
確かに、外見は酷く女の子寄りだ。だけど、自分は男だ。変声期で、声は多少なりとも低くなった。
それは中学校の時に体験した。
だが、今の声は明らかにおかしい。まるで女の子≠ンたいな声――
554 :
ゴロー:03/12/23 00:05 ID:m4e7XPLN
「……え? ええ!?」
さらに、正貴は気付いてしまった。視線を下に向けた、そこにあるものに。無いはずのものが、自分
についていることに。
「む、む、むむ胸!?」
思わず両手で鷲掴みしてしまった。柔らかな弾力が返ってくる。よく見れば、その手も自分のもので
はないかのように、細く白い。
殆ど無意識に、正貴は股間に手をやった。もしかしたら。ひょっとしてひょっとしたりするのでは?
「………………」
顔面蒼白。
そんな正貴の慌てふためく様子を、青年は不思議な顔で見つめていた。胸がどうのこうの、と言って
いるが、何かあったのだろうか。
「何か……ありました?」
思ったそのままを、青年は口にした。だが、一点を見つめ冷や汗を流す正貴には、その声は届かなか
った。
「もしかして、何か落としてきたんですか?大切な何か、とか」
その様子に少し慌てて青年が立ち上がった。だが、正貴はゆっくりと首を横に振った。
「……お……女に、なってる……?」
それが、凪馬正貴が非常識の世界へと足を踏み入れた、最初の日であった。
齧りだけ書いてみました。どんなお話になるかは、恐らく明日にうpするかと。
おおっと新作キターーーーーー
ヤバイ続きが気になる・・・・
新作乙ー。
明日が楽しみですわさ。
>>548 存じておると思うが、肉体転移はエロゲー原作じゃよ。
ゲームの方もよいぞ。
>>548 実物見たよ。
ゲームをプレイしてないと、わけがわからんかも。
玉越 博幸の「ガチャガチャ」は性転換モノなの?
知ってる人教えて
新作乙です。
>>559 少年マガジンで連載していたやつか?
あれは性転換じゃなかったと思うが・・・・・。
561 :
名無しさん@ピンキー:03/12/23 23:10 ID:6ge5v7Nn
>>561 そうでしたか。新章なんてあったのね(つд`)
564 :
ゴロー:03/12/24 00:22 ID:GJ7jyk0m
>>559-
>>563 そんな漫画があったことも知らなかった罠(つд`)
まだまだこの世界では駆け出しですからねぇ…(遠い目)
さて、予告通り続き投下です。7レス程いきます。
565 :
ゴロー:03/12/24 00:23 ID:GJ7jyk0m
「……質問、承りましょうか?」
世界を支配していた沈黙を破ったのは、青年の言葉だった。
「あ……え……?」
正貴は驚きのあまり再び思考が止まってしまった。辛うじて青年の声が耳に留まったくらい。
「取り敢えず……今聞きたいことがあればどうぞ」
青年はその顔に少し険しい表情を浮かべながら正貴を見た。その言葉は、今度はしっかりと正貴に届いた。
「あ、あのっ」
思わず少し身を乗り出す。
「ぼ、僕、女になってるんですけど……」
端から聞いたら『お前、何言ってんの?』という返事が返ってきそうな言葉を、青年は真剣な表情は
崩さずに頷いて受けた。
「それは、貴女のリアリティ≠フ影響でしょう」
「……え?」
聞きなれない言葉。リアリティ=B青年は確かにそう言った。
「力≠ノ目覚めた人は、必ず何かしらの影響を受けます。貴女の場合は、偶然性転換が起きて――」
「ちょ、ちょっと待ってっ」
訳のわからない説明――少なくとも自分には――を、正貴は遮った。疑問符を頭に幾つも浮んでくる。
「何か?」
涼しい顔の青年。
「何か、じゃなくて……その、説明の意味がわからないんだけど……」
「ええ、わからないでしょうね」
一瞬、何を言っているのかわからなかった。わからないでしょうね? じゃあ、それと知って喋って
たのかこの人は?
「ですから、最初は私に説明させていただきたいのですが、どうでしょう?」
青年はにこっと微笑んだ。見る者の心を落ち着かせる、優しい笑顔。
「……お願いします」
何だか、とても不服だった。自分が知らない情報を垂れ流しにして、うろたえたところを押さえつけ
られた感じ。
566 :
ゴロー:03/12/24 00:24 ID:GJ7jyk0m
でも、青年の言葉を理解できなかったのも事実だった。ここは大人しく聞くしかなかった。
「まず、自己紹介を。私は東玲(あずま れい)。レイ、と軽く呼んで下さい」
青年、レイは微笑みを崩さずに名乗った。それを聞いて、正貴はレイの性別が気になった。顔も姿も
声も名前も中性的で判断し辛い。
レイは続けて言葉を紡いでいく。
「遠巻きになりますが、細かい説明からさせてもらいますよ。見たと思いますが、私は普通の人とは違い、
特殊な力≠使えます。雷を自在に使える、という力≠ェ」
正貴は、気絶直前の光景を思い出していた。レイの右腕から放たれた幾つもの光の線……あれが雷
だったのか。
「これに目覚める方法は幾つかあります。他者の手を借りるか、死の間際に立たされるとか、その力≠
使っている瞬間を見るとか――貴女の場合は、最後のが当てはまりますね。どれにせよ、その衝撃は
生身の……いえ、ただの人間に絶えられるものではありません。ですから、貴女のように気絶して
しまうんです」
二回頷く正貴。その通りだ。彼はレイともう一人――筋肉質の男との闘いを見ていて、見てしまって、
そして気絶した。
「次に力≠フ説明をしましょう。この力≠ニいうのは、基本的に発生においては物理法則を無視し
ています。例えば」
レイは右手を少し上げて、人差し指を立てた。と、一瞬青白い光が生まれたかと思うと、それは球を
形取り、レイの指に留まった。バチバチと音を鳴らし、雷の球があった。
「全く電気が発生し得ない状況でも、こうして電気を生み出すことができます。これは、力≠フ根源
がこの世界と密接に関わっているからだ、と言われています。その力≠ノ目覚めた者を、自分達は
覚醒者≠ニ呼ぶ事にしているようです」
「根源……?」
その電気を見ても、正貴は大して驚かなかった。何だか現実感は沸かないが、そういうものなんだろうと、
取り敢えず理解しようとしている。
レイは文字通りの電球を消して、真っ直ぐ正貴の双眸を見た。
567 :
ゴロー:03/12/24 00:25 ID:GJ7jyk0m
「力≠フ根源は存在の根源……つまり、魂です。私達はリアリティ≠ニ呼んでいます」
魂。非現実的な言葉がレイの口から放たれた。正貴はそれを笑って否定、しなかった。兎に角真剣に
聞き入る。
「さて、ここからが本題です。この力≠ノ目覚めると、人の体はそれまでとは違う意味を持ちます。
普段ならば人間は体が全てです。ですが、リアリティに目覚めてしまった者の体は、魂を納めている
器≠ノなるんです」
「……えっと、言っている意味が……」
「ここはわかり難いでしょうけど、こういうものだと思って下さい。私も完璧に理解していませんし。
要するに、その人としての本質が、肉体から心に変わったんです」
必死に理解しようとして……正貴は諦めた。どうにも自分にはわからない話のようだ。
「リアリティは、その力≠発揮する最善の形を肉体に要求します。所詮この体はただの器、魂の意思
には逆らえません」
「つまり……それの僕の変化が、女になること……なの?」
「飲み込みが早いですね」
レイが小さく頷く。
「もっとも、貴女のように性別が変わってしまうなんていう例は殆ど聞きませんが。私はこの髪と瞳の
色が変わりました。いくら雷が使えるようになるからって、ここまでしなくてもいいでしょうに」
自分の髪を弄りながら、レイはぼやく。どういう返事をすればいいのか、正貴にはわからなかった。
「と、私の説明はここまでです。何か、質問は?」
レイの説明は、何故正貴が女性になってしまったのか、という問いの返答だった。では、正貴の次の
質問は決まっている。
「僕は、元に戻れるんですか?」
そう、男の自分は女になるなんていうお話は御免である。一刻も早く元の姿に戻り、普段の生活に
戻りたい。
だが、レイは一言、
「わかりません」
「……え」
「少なくとも、変わった体を元に戻した、という話は聞きません。皆どこかで、元に戻る事を諦めてい
るのではないでしょうか?」
568 :
ゴロー:03/12/24 00:27 ID:GJ7jyk0m
「そんな……」
レイの言葉は正貴にとって絶望的とでも言えた。つまり、これから自分は女として生きていかなけれ
ばならないということか。それじゃあ、今までの自分はなんだったんだ……。
ひたすら落ち込んでいく正貴を見ながら、レイは溜息を吐いた。そして、
「ただ、方法がないとは言ってません」
「えっ!?」
沈んでいた顔を跳ね上げて正貴はレイを見た。レイの顔は、あまり自信のありそうなものではない。
「力≠ノ目覚めた者の中の頂点に位置されている人……私達は『御主』と呼んでいますが、あのお方
に聞いてみれば、わかるかもしれません」
「おんしゅ……?」
呼び方からして偉そうなその人なら、自分を元に戻す方法を知っているかもしれない、と目の前の青年
は言っているのだ。
「じゃあ、その人の所に行って……」
「ところが」
レイは、またも正貴の希望を砕く。
「普段『御主』は何処におられるのか全くわからず、会える事は不可能といってもいいでしょう」
「……そんな……」
再び正貴がへこたれそうになるのを確認して、レイはすぐに引き上げる。
「唯一、年に一度行われる覚醒者≠フ闘いの祭……通称トーナメントに優勝した者のみが、謁見を
許されています」
一体、どこまでお約束は続くんだろうか。正貴は心の中で呟いた。
「じゃあ、それに出て優勝したら、その御主って人に会えるんだね?」
「それは間違いないです」
レイが頷くのを見て、正貴は暗い表情を落とした。一体そのトーナメントとやらに参加するのは何人
くらいなんだろうか。どれ程の実力が必要なのか。そもそも、自分の能力は何なのか。それに加えて、
会えたとしても元に戻れるかはわからない。
(何ていう……確率の低さ)
頭を抱えたくなった。何だって自分がこんなことになっているんだ。つい昨日まで、自分は普通に
暮らしていたというのに――!
569 :
ゴロー:03/12/24 00:28 ID:GJ7jyk0m
「……受け入れ難いでしょうが、これが運命というものです」
正貴の表情を見て、その内面を汲み取ったのかレイがそう言った。その運命に抗うことはできない――暗に
そうも言っていた。
「……そう言えば」
取り敢えず、この不安を消し去ってしまいたかった正貴は顔を上げた。
「僕、もう力に目覚めているんですか?だとしたら、僕の力≠チて……」
「それは私にもまだ――」
バァン!
そこで、唐突に轟音が部屋に響いた。乱暴に扉を開く音。
「ようレイ!ガキぁ目ぇ覚めたかー……って」
そこに現れたのは、レイと公園で闘っていた筋肉質な男だった。短く乱雑に切られた黒髪。ゴツイ顔
だが、どこか憎めない。それと比例するように、瞳は酷く綺麗だった。右は黒、左は緑。
「で、あれの変化は見てのと通り左目の色です」
その姿を見て、正貴が頷く。
「おん?何の話だ、レイ?」
一人不思議そうにしている筋肉質に「いえ、なんでも」と言うレイ。
「紹介しましょう。私の下僕の板垣羅門(いたがき らもん)。ラモンと呼んでやって下さい」
「おい、ちょっと待て! いつ誰が貴様の下僕になった!」
「五月蝿い。いつも私に勝てない雑魚の分際で口答えするんじゃない」
「あ、あんだとぉ!? てめえ、いっぺんシメんぞコラァ!」
「やれるものなら、ね」
そんな二人のやりとりを、正貴はぼうっと見るしかなかった。だが、このままいられても困る。
「あ、あのっ」
「何か?」「何だ!?」
随分と態度が違うなあ……と思いつつ、正貴は先にした質問を繰り返す。
「それで、僕の力≠チて」
「あ、そうでした……実は、自分の力≠知るには、これも第三者の協力が必要なんです」
「どんな、ですか?」
その問いに、ラモンが割って入る。
570 :
ゴロー:03/12/24 00:29 ID:GJ7jyk0m
「自分のリアリティ≠ノアクセスさせるのさ。お前の意識を魂の深層に導いてやることだな」
「……リアリティ≠ノアクセス? 魂の深層?」
レイが顔を顰めてラモンを一瞥すると、こちらは優しい表情で正貴に向き直る。
「簡単に言えば催眠術です。自分の力≠ヘ自分で見つけてこなくてはいけません」
「どうする? 何なら俺らがやってやってもいいぜ?」
正貴は視線を下にして暫し黙り込んだ。自分のその力≠知ってどうする? もう元には戻れない
かもしれないんだぞ? そんな状態で、こんなことに意味があるのか?
僕が欲しいのは、力じゃないのに。
……でも。
そうだからって、可能性を自分から潰すのか? もしかしたら強い力≠手に入れて、トーナメント
に優勝できるかもしれない。喧嘩は嫌いだけど、とやかく言っている余裕は、僕にはない。
「……お願いします」
正貴は決意を込めてそう言った。一刻も早く元の姿に戻りたい、その意思に変わりは無いのだから。
「わかりました。しかし、今夜はもう遅いですね」
言われて、正貴は時間を確認した。壁に掛けられている時計の短針が九を、長針が四を指している。
「うわ、もうこんな時間!? 早く帰らないと、お父さんに怒られる!」
怒られると言って、正貴はそこで始めて気付いた。自分は今は女。つまり、正貴の両親の息子≠ヘ
いないのだ。
「……鏡、貸してもらえますか?」
正貴の要望に、ラモンが答えた。少し大きめの鏡を差し出すと、正貴はそれを受けとり覗き込んだ。
栗色の、肩で切り揃えられた髪。目はくりっと丸く、可愛らしい。全体に、女の子の可愛らしさを醸
し出している。
って言うか……。
(あんまり、変わってないなぁ……)
喜ぶべきか、悲しむべきか。正貴は元々可愛い男の子であった。確かに女になったために変化はあるが、
大まかな雰囲気は変わっていない。
寧ろ問題は、何だか肩に負担を掛ける胸だった。下を見れば胸、という表現は曖昧ではあるが、体と
反比例しているかのように、胸は大きく自己主張していた。明らかにシャツを盛り上げている。そう言
えば、関係ないがブレザーを着ていない。
571 :
ゴロー:03/12/24 00:30 ID:GJ7jyk0m
「その様子だと、あまり変化はないようですね」
苦笑交じりに、レイ。不精ながら正貴は頷く。
「では、今日は止めておきましょう。また明日、伺うとしましょう。ラモン、彼女を送ってやれ」
その言葉に、ラモンは露骨に嫌な顔をした。外に出るのが面倒くさい、とでも言うのだろうか。今さっき
まで外にいたというのに。
「何で俺が行くんだよ。お前が行けば」
「五月蝿い」
口答えは許さない――と、レイが眼光で訴えた。う、と呻きながら少し後ずさるラモン。
「わ……わかったよ。行きゃあいいんだろうが?」
「それでいい」
どうにもこの二人の関係が理解できない……正貴はそう思った。
ラモンに送ってもらい、家に着いた。入った途端走って部屋に飛び込み、飯も食わず風呂にも入らず
すぐにベッドに飛び込んだ。
複雑な感情――主に戻れない絶望とこれからへの恐怖――を、早く忘れたかった。眠くない体に鞭を
打って、正貴は眠りについた。
「……で、どうするんだ? あのガキ」
「まだ決めてない。本人の意思を尊重するしかないだろう」
「しかし、女性化か……まるでアイツみたいだな」
「……ああ、そうだな」
で、続きます。ちょっと集中力欠けつつ書いたので、もしかしたら変かもしれません…。
嗚呼、今回は浅人のより長くなりそうな予感がする…大丈夫か自分。
キテタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!
ゴロー !
天こな、外伝も終わり。
もう本当にお別れなのか・・・。
後半色々あったが、やっぱり好きだ。
オタ暦長いが、ここまで惚れ込んだキャラは初めてだったのに・゚・(つД`)・゚・
彼が「私」という呼び方に慣れるまで、ずいぶんと時間がかかったと思う。
なにしろ、十八年間、彼は「俺」という言い方で通してきたから。
別に、おてんばだったというわけじゃない。
信じてもらえないかもしれないけれど、彼は、つい一年前までは確かに男だっ
たんだ……。
「X-MASの贈り物」
クリスマス・イブに一人じゃないというのはいい事だ。
だが、その相手が男であるというなら、また別の話になる。
康一朗はポケットに入れたコーヒーの缶で暖を取りながら、電話ボックスの
中で人ごみの中に目をやっていた。
携帯電話が普及したご時世からか、両隣りのボックスには人がいない。目の
高さに張られた目隠しのシールと、無数のピンクちらしが視線をさえぎってく
れる。
本当はこんな場所まで出たくなかったのだが、約束であれば仕方のないこと
だった。ボックスの下から入り込んでくる冷気が下半身を冷やす。
「たまんないな……」
電話機の横に備えつけられているゴム付きのバーに腰をかけながら、呟く。
と、ドアを叩く音がする。康一朗は入口の方を見た。
「お姉ちゃん、一人? 誰かと待ち合わせ? 俺と一緒にどっか行かない?」
立て続けにまくしたてる、髪を金髪に染めた軽薄そうな男が康一朗を扉越し
に見下ろしている。
「イブに一人って寂しいじゃん? オレ、一人。寂しいよね。キミも一人だろ。
独り者同士でイブを過ごさない?」
「待ち合わせしているんです」
「俺も待ち合わせしてんの。君と。ねえねえ、君、名前は?」
どこにも逃げ場はないとわかっているから、男もしつこく誘ってくる。都心
の駅前だから人通りは多いが、電話ボックスに注意を払う人などまったくいな
い。
「いいじゃん。ほっとかれてんだろ? じゃあさ、ケータイの番号教えてよ。
メアドでもいいから」
「携帯、持ってない」
「うっそ! 珍しいじゃん! じゃあさ、一緒に買いに行こうよ。安いとこ知っ
てるから。そんで、俺を一番最初に登録してよ。毎日暇だからさ、TEL くれた
ら、すぐ飛んで行くから。ね? 行こうぜ」
康一朗は内心、うんざりとしてため息をついた。
こんな男について行く女の子がいるから、こういった手合いが減らないのだ
ろう。自分もかつてはそうだっただろうかと、彼は思い返していた。
「黙ってないでさー。な? それとも援交でもやってんの? 君、カワイイし
さ。親父なんかより、俺の方が絶対、セックス強いぜ? 一晩中寝かしてやん
ないくらい」
ひひひ、と男は歯を剥き出しにして笑う。何がおかしいのだろう。一人でしゃ
べって、一人で受けている。
「なー、いいだろ? 早く行こうぜぇ! なぁ、なぁ!」
いい加減切れてきたのか、電話ボックスの扉を押して中に押し入ろうとする。
康一朗が足でドアを押し、男が入れないようにする。ストッキングを履いてい
ない生足がガラス窓にはりつき、ひりつくほど冷たい。
「いーじゃん。セックスしよぉぜぇ! おら〜、おらぁ〜!」
勢いを増す男に負けまいと康一朗もふんばる。
「ひょーっ! キレイな脚してんじゃねえか。見せつけんなよ、オラ!」
ボックスを押し倒そうという勢いの男の背中を、誰かの手が叩いた。
「うっせぇなぁ! 黙ってろ、クソんだらぁっ!」
振り向きざまに男は、背後に向かって蹴りを入れる。狙い違わず、スニーカー
の靴底が藍色の制服の腹部に決まり、警察官は地面に転がった。
男は背後をちらりとも見なかったので、羽交い締めにされた時も何がなんだ
か理解できず、ただ暴れるだけだった。
「ちょっと来てもらおうか」
「何すンだよ、うるぁぁぁっ!」
振り上げた足が電話ボックスのガラスを割り、あやうく康一朗の足を傷つけ
るところだった。
「器物損壊及び、公務執行妨害!」
蹴飛ばされた警官がボックスから引き剥がされた男の前にまわり、手錠をか
けた。
男は手錠をかけられた瞬間、嘘のようにおとなしくなってしまった。周囲に
は人垣ができ、遠巻きに寸劇を見守っている。
「あの、お巡りさん? 俺、何もしてませんよ? ねえ……」
「お嬢さん、怪我はないですか?」
電話ボックスから出てきた康一朗に、警官が尋ねた。
わずかな間があって、康一朗は黙ってうなずいた。お嬢さんという言葉が、
一瞬理解できなかったのだ。
「なー、俺、何もしてないよーっ! ね? してないってば!」
金髪男の声が遠ざかり、パトカーの扉が閉まる音がする。
「あ、はい。大丈夫です」
「香純(かすみ)!」
待ち人の声を耳にして、康一朗は声の方に振り返る。
「……おっそいぞ、島崎!」
手が震えているのは、寒さのためだけではないのだろう。小走りにやって来
た島崎という男の顔を認めて、警官が言った。
「彼女の、恋人かな」
「違います!」
「まあ、そんなもんですけど」
康一朗と、島崎の声が重なる。崩れ始めていた人垣の中から、少なからぬ失
笑が漏れた。
警官も苦笑して、島崎の肩に手をかけた。
「あまり彼女を待たせるんじゃないぞ。こんなに時間に可愛い女の子を一人で
置いてけぼりにするなんて、危ないからね」
そう言って、肩をポンポンと叩いてから警官は二人から離れ、無線に向かっ
て電話ボックスの破損について報告をし始めた。軽く手を横に振り、次いで街
の方を指して、もう行っていいよとゼスチャーをしてみせる。
小柄な女性は警官に向かってぺこりと頭を下げ、島崎という男もつられて頭
を下げる。
「マジ、遅い。もう少しであいつに捕まるところだったんだからね」
精一杯背を伸ばして、可愛らしい小顔で、怒った表情を作って睨みつける。
「島崎のリクエストだったから、無理してスカートを履いてきたんだぞ。こん
なに寒いのに」
「あ、本当だ。冷たくなってるなあ」
体を屈めて素足を触られ、彼女は身をすくめる。
「ひゃっ! な、何すんだよぉっ!」
「いや、この世の触りおさめにってことで」
彼の言葉を聞いて、彼女の顔が曇る。
「なあ、本当にあと少しで死んじゃうのか?」
「うちの親父が言ってたからね。もう手後れだって。今日も痛み止め打ってき
た」
ファンデーションでもはたいてきたのか、島崎という男の顔は、男としては
不自然なくらい綺麗な顔だった。
この島崎猛彦という男はもともと、素材は悪くない。名前とは裏腹に、いわ
ゆるモデル顔という整った顔立ちをしている。
そして、もう一方の秋多香純(あきた かすみ)という女性は、康一朗とい
う別の名を持っている。これについては、おいおいわかってくるだろう。
「今日を逃したら、もう、出られないかもしれないから」
顔を上げて、猛彦はイルミネーションジャングルの谷間から顔を覗かせる曇っ
た夜空を見つめる。
「そんなに、悪いのか?」
「心配いらないよ。今日、明日に死ぬわけじゃないから。香純を抱くまで、僕
は死ねないよ」
「もぉっ……バカ」
振り上げた拳を解き、猛彦の肩に手をかける。
「死ぬなよ。おまえが死んだら、俺は誰に相談すればいいんだよ」
「あとは姉貴に頼んであるよ。まあ、ちょっと学者バカで、康一朗には迷惑か
けちまうかもしれないけど」
「そうじゃないって……」
胸から熱い物が込み上げて、彼女の涙腺から溢れ出る。
「死ぬんじゃない。最後まで諦めるな」
「できるだけ努力するよ」
猛彦は女性の華奢な肩を抱き、ふところに抱いた。
いつもは抵抗するはずの彼女は、おとなしく、男性の大きな体に包まれる安
心感を覚え、なすがままにされた。
クリスマス・イブの夜。
夜七時をまわったというのに、まだ人通りの激しい通路の中で、二人は静か
に立ち尽くしていた……。
▼
黒のセーターに、これもまた黒のスカート。襟元からちらちら見えるのは、
下に着ている白のブラウスだろう。足下はロングブーツだが、膝を見ればわか
るとおり、ストッキングは履いていない。
どことなくあか抜けないこの女性。康一朗という名前と言葉遣いでわかる通
り、香純という少女に見えるほどの小柄な女性は、男の精神を持っている。
ほぼ一年前の十二月二十五日。康一朗という存在はこの世から姿を消し、代
わって香純という名の女性が、精神だけは康一朗のままに居座ってしまったの
だ。
突然女になったと言って、誰が信じてくれるだろう。
両親と顔を合わせても妙な顔ひとつせず、おはようと声をかけてきた。姉の
美紀も今日は珍しく早起きじゃないの、と軽い冗談を言ってくるだけだった。
康一朗は、変わり果てた自分の部屋に駆け戻り、洋服ダンスを漁って、夏前
にようやく取った限定解除の免許証を探しあてた。
そこには、自分と同じ生年月日の秋多香純という女性の顔が、原動機付自転
車……いやゆる50CC以下のスクーターの免許証に、少し緊張した顔で張り付け
られていた。
そして康一朗がまず相談したのが、島崎猛彦だった。
彼は優秀な医大生として将来を嘱望されていた。なにしろ父親は大病院の院
長で、母親は広く名の知れた医学研究者。姉も臨床医として早くも名を轟かせ
つつある、先祖代々医療に身を投じた者ばかりという医学一家なのだ。
康一朗は、彼の姉が猛彦の姉と同学年ということから知り合い、中学・高校
の六年間を同じ学校で過ごした仲でもあった。
体の異常を知って、真っ先に電話をしたのが彼だというのも無理はない。猛
彦はパニックに陥った彼を落ち着かせ、姉である澄美(すみ)を説き伏せて、
彼女と共に康一朗を見舞った。
「元から女だったでしょう?」
と不思議がっていた澄美も、康一朗と名乗る女性の、理路整然とした記憶を
訊くにつれて、段々と猛彦のいうことにも一理あると理解していった。
「確かに彼女……康一朗君だったかしら? 彼の言うことは、矛盾がほとんど
無いわ。猛彦の記憶とも一致するしね。単なる意識障害と言い切るには無理が
多すぎるわ」
だが、一夜にして男が女になり、戸籍どころか康一朗と猛彦を除く全員の記
憶まで塗り替えるなど、どう考えても不可能だ。
いくら考えてもわからないものは仕方がないので、澄美は猛彦を部屋の外に
出して、体を診断した。詳しい事はCTスキャンなどを撮ってみなければわか
らないが、調べる限り、康一朗は紛れもなく女性そのものだった。
猛彦を部屋の中に呼ぶ前に、澄美は康一朗に女性の下着のつけ方などを簡単
に教え(なにしろ、ノーブラだったのだ)、詳しい事はまた後で教えてあげる
からと彼……彼女に言い含めた。
「とにかく、あなたは今は女性なんだから、女の子らしくしなさい」
小さい頃から頭の上がらなかった女性に言われれば、康一朗もうなずかざる
をえない。
こうして康一朗は、香純という名前の女性として、新たな生活を送り始めた
のだった。
▼
「早いもんだよね。もう、一年が経ったよ」
康一朗は猛彦の手を握りながら、言った。
大きな逞しい、男の手。
だがその手の色は不健康に黄色く、冷たかった。
内臓機能がやられているのだ。肝臓、腎臓、膵臓。特殊な細胞に犯された彼
の内臓は、本来ならばすぐにでも入院して、臓器移植手術を受けなければなら
ないほどの重症なのだ。
予約しておいたレストランの食事も、彼は半分も食べる事はできなかった。
スパークリングワインも、ほんの形ばかりしか口をつけなかった。
それでも、相当無理をしているのが傍目にも明らかで、見ているだけで痛々
しかった。
「早いね。この一年、いろいろな事があったな」
「うん」
二人の横を、無数の車が走り抜けてゆく。
吐く息が白い。
彼の体温を感じようとして、彼女の手に力がこもる。
冷たいけれど、まだ彼は生きている。
「いろいろなところに行ったよな。海とか、山とか……」
「島崎が勝手に連れ回したんだろ?」
「まあ、そうとも言うかな」
猛彦は笑みを作って、康一朗の顔を見る。
ずきん。
胸が、痛い。
締めつけられるように苦しい。鳩尾より少し上の奥に熱い物が固まっていて、
康一朗を苦しめる。
「どうした?」
「ん。なんでもない」
原因はわかっている。自分の姉から、処方箋のようなものも預かっている。
だけど――踏み込めない。
「寒いだろ」
「いや。コート、プレゼントしてもらったし。いい値段するんだろ?」
「ブランド物じゃないけど、仕立はいいだろ」
「なんか、女に馴染みこみそうで怖いな」
「男だもんな」
「まあ、ね」
康一朗は無理矢理笑顔を作って小走りに駆け出し、猛彦の前に回り込んで、
くるりと半回転する。
「この一年ありがとう。島崎……ううん、猛彦がいなかったら、お……私、正
気じゃいられなかったと思う」
「こうい……」
猛彦の言葉を、康一朗、いや、香純が飛びつくようにして自分の唇でふさぐ。
「私を、抱いて。それが……私からあなたへの贈り物」
「おい……」
「女に、これ以上言わせる気?」
ぎこちない笑みを浮かべて、香純は猛彦の手を引く。
「おい、どこへ行く気なんだ?」
この時期、ホテルはどこも満室のはずだ。
「大丈夫。私にまかせておいて!」
そして香純は猛彦を先導して、クリスマス・イルミネーションの中へと歩い
ていった。
▼
女性に人気のだけあって、年明け早々にはクリスマス・イブの予約は満室に
なっているというホテルだということは、猛彦も知っていた。
ツインの部屋は広々としている。セミダブルベッドが二つあるのが、どこか
気恥ずかしい。
「驚いたな」
「お姉(ねえ)から譲ってもらった。今年は刀乃(とうの)さんと温泉旅行に行く
から、いらないって」
刀乃というのは姉の婚約者で、来年六月には結婚する事になっている。
二人はチェックインしてエレベーターに乗った時から、どことなく噛み合わ
ない会話をずっと続けている。
間がもたないのだ。
「あ、ほら。東京タワーが見える。景色抜群だね」
香純が両手を広げて窓に顔を寄せる。
「なんか吸い込まれそうだよ。ねえ、猛彦?」
こたえは、返ってこなかった。
「……猛彦?」
声に心配の色を滲ませて、振り返る。
猛彦はベッドに腰をかけて、うつむいていた。
「猛彦、どこか具合が悪いの?」
「いや……」
短いが、しっかりとした言葉が返ってきた。
「康一朗。もう、こんな事はやめよう。君がそんなに無理をする事はない。こ
の半年……いや、一年間、僕は君を振り回し続けた。もう、十分だ」
「違う!」
思わぬ激しい口調に驚き、猛彦は顔を上げた。
香純の顔は、涙に濡れていた。
「そりゃ……確かに最初は、女の格好をさせられるのが辛かった。体は女でも、
俺……わ、私は男だと思っていた。でも……でも……」
胸から込み上げる強い感情を押さえきれずしゃくりあげる香純を、猛彦はた
だ、静かに見つめていた。
「猛彦が、来年の春まで生きていられないって知った時、私、ショックだった。
友達の猛彦、一緒に泳いだり、女の子を誘って集団デートしたりした、親友の
猛彦じゃなくって、異性としてあなたを意識しているって気づいたの。自分が
信じられなかった。猛彦やうちのお姉には相談できなくて、澄美さんに悩みを
打ち明けたの」
「姉さん……に?」
「うん」
うなずいた拍子に、鼻からつぅ……と一筋の液体が垂れて、絨毯に落ちた。
一瞬の間の後、猛彦は弾かれたように笑い始めた。
「こ、康一朗! お前、鼻水が……ははっ!」
「笑うなよ! せ、せっかく俺、じゃなくて、私が勇気を出してしゃべってい
るのに……」
猛彦は笑いながらサイドボードにあるティッシュを数枚取り、立ち上がって
彼女の鼻に当ててやった。
「ほら、ちーんってして」
「自分でできるって!」
身をよじる香純の鼻に、猛彦はティッシュを優しく押し当てる。
「いいから、ほら」
「……わかった」
ふん! と強い鼻息と共に、温かい物がティッシュに染み込んだ。三度も鼻
をかむと、鼻に溜まった物もなくなったようだ。
暖かかった。
徐々に感覚が失われつつある手に、ティッシュを通して香純の体温が猛彦の
体に染み渡って行くようだった。
愛しい。
たまらなく、愛しい。離したくない。
「猛彦?」
凍りついたように動かない猛彦の顔を、香純が覗き見る。 猛彦は180センチ
ほどだが、香純は150センチ半ばと、身長差は30センチ近い。
不意に香純は抱きしめられた。
「苦しい……苦しいよ、猛彦」
「好きだ、香純。離したくない……ずっと、一緒に居たい」
冷えた猛彦の体が震えている。
高ぶった感情が、彼の病に犯された体を揺さぶっているのだ。
「私も、好きだよ。猛彦」
その一言でようやく解放された香純は、一歩後に下がって言った。
「あの……シャワー、浴びてくるから」
うつむいている彼女のほっぺたは、羞恥で赤く染まっているように猛彦には
見えた。
「一緒に入ろうか?」
「バカ」
軽く手を上げてみせた香純の表情は、怒り50%、照れが45%。残りはもしか
すると、期待をしているのかもしれなかった。
▼
ベッドサイドの灯りは落とされている。
天井の常夜燈のほのかな照明と、開け放たれた窓から入ってくる街の灯りが
部屋に満ちている。
バスローブを着て出てきた香純は、黙ったままうつむいていた。入れ違いに
猛彦がシャワーを浴びに行く。
ユニットバスではなく、更衣室のある本格的なバスルームだ。
猛彦の身体中が、高ぶっていた。
服を脱ぐと、ここ数ヶ月は存在すら忘れかけていたペニスが、痛いほど張り
切って天井の方を指し示した。
男なのに。
親友なのに、俺は……。
猛彦の心の中に、複雑な感情が渦を巻く。
だが股間のモノは、彼の迷いなど知った事かとばかりに透明な雫をほとばし
らせている。
肌を焼くほど熱いシャワーを浴びる。
それでも、股間のたぎりは一向に収まる気配を見せない。
仕方なく彼は濡れた石鹸で体を洗おうとし、手を止めた。
この石鹸は、香純が使ったのか?
そう考えるだけで、胸の中から熱い物がふつふつとわき上がってくる。
生きている。
僕はまだ、生きている!
猛彦は急いで体を洗い、シャワーでシャボンを流し落した。バスルームを出
ると、白いバスローブが用意されていた。香純がやったのだろう。彼が脱いだ
服も、ちゃんと畳んで置いてある。
大きなバスタオルで体を拭き、用心深くバスローブを羽織る。注意しないと、
ペニスが布地に擦れて射精してしまいそうだったのだ。
ふと鏡を見ると、黄疸で黄色く澱んだ肌に血行が蘇ったのか、体全体が健康
的な、ほの赤い色に染まっていた。
きっと、この逢瀬を精一杯楽しめという、天からの贈り物に違いない。
猛彦はそう信じることにして、更衣室を出た。
▼
香純は窓際にあるベッドの足下の方にちょこんと腰をかけ、外を見ていた。
猛彦はそっと近寄って、背後から香純を抱きしめる。
「ん……」
少しだけ身を固くさせるが、やがて力を抜いて猛彦に体を委ねる。
彼の手が胸の方に行くのを感じ、香純が言った。
「やっぱり胸、ちっちゃいよね?」
「ん? 俺はこのプチパイが好きなんだけど♪」
「……バカ!」
まだ乾ききっていない、洗いざらしの髪に顔を埋める。
「いい匂いだな」
「恥かしいよ……」
猛彦の唇が、香純の耳に触れる。
「や、やめろよ」
「い・や・だ」
猛彦はそう言うなり、香純のバスローブの胸元に手を差し入れ、果物の皮で
も剥くように、つるりと上半身を露にしてしまった。
「あっ!」
剥き出しになった胸を慌てて押さえようとするが、猛彦の手の方が早かった。
彼女の手をうしろに回すようにして、一気にバスローブを剥ぎ取ってしまう。
振り向こうとした香純を猛彦はベッドに押し倒し、彼女の上に乗った。
「た、猛彦……」
固くなった強ばりを体に押し付けられて、香純が恥ずかしそうに言った。
「ああ。凄く興奮してる。すぐにでも出ちゃいそうだ」
「お……私みたいなので?」
「いや。香純だから、こんなになるんだ」
上から覆い被さっている猛彦が香純を見つめる目は、あくまでも真剣だ。
香純は、ふっと微笑んで手を伸ばし、猛彦を招いた。
「いいよ。……でも、優しくしろよな」
「仰せのままに。My lady」
二人の唇が重なりあい、鼻を鳴らす甘えた吐息が部屋の中に溶けていった。
以下、明日へと続く(たぶん)
***********************************
今日はここでタイムアップ! また、とりあえず前編ということでうぷします
前編でエロを終わらせるつもりだったのに‥‥やばい
後編はどこまで伸びるか、危険すぎる。ちゃんとうぷできるんだろうか‥‥
続きは、明日を待てっ!
いえ、待ってください。おながいします。ほんと〜に、またまたでスマソ!
↑良い!
すみません。多忙のため年内には続きを書けそうにありません。
>>380氏
もう日付変わったよ!
ハリーハリー!
「サンタといっしょ」も2回連載だったような記憶が…。
イブの夜に女性化の夢見ちまった・・・・。
変な男にバスルームで犯られる寸前で跳び起きましたが。
596 :
380:03/12/25 21:21 ID:VmZCwbx4
今日うぷするのは、ちょっとだめそうなふいんき‥‥
時間ぎりぎり一杯までやってみるけど、終わりそうもないよ、これ
とにかく頑張ってみるので、できなかったときはあきらめてくだちい
いや、どうも、分割して20越えそうなんで‥‥明日の夜までならいけそうなんだけどな
よし! 朝! 朝朝朝朝朝朝朝朝朝朝朝朝朝朝朝朝朝朝朝朝朝朝朝朝
夕べ金髪幼女吸血鬼に噛まれたら、美少女になってる夢を見た。
彼女いわく、側女にふさわしい姿に作り変えたそうだ。
はぁ、はぁと納得しているうちに朝が来て目が覚めた。
>>380氏
イベント的には昨日で破綻(イブなんで)ですから、気にしちゃダメっス!
しかし投下を停止されては、あきらめきれずにのたうち回って悶絶死しかねないので、
明日(今日)の夜を一日千秋の想いで待ちまする。
しかしみんな、TSな夢結構見るんだな・・・
漏れも見れたらSSのネタに使えるのにと思うんだけど。
>>596 まあ、じっくりやってください。
マターリと待っておりますぞ。( ・∀・)且~
380氏、どうしたのかなぁ……
放置プレイ・・・
続きまだー? チンチン
>>380氏 >>ゴロー氏
乙です!(゚∀゚)
あいかわらずコンスタントに連載していらっしゃる。
クリスマスにタイミングを合わせたりと俺も見習いたいですわ…(;´Д`)
というわけで(?)
肉体転移OVA見ましたよ!(マテ
TS該当部分は前半だけでちと少なめでしたがオナニシーンは非常にタマラン!
なかなかおすすめです
>>480 なにしろ時間が迫っている。いつもならばすでに出かけている頃だ。なのにまだ朝食も食っていない。
「もう!女の子がなんてはしたない!」
途中、台所の母がそんな抗議を叫んできたが気にしない。
女の子がはしたない、だって!?
はっ!そんなもん知るかよ!こっちだって好きで女の子やってんじゃないっての!
「ったく!こりゃほんとに世の中は…のわあああっ!!」
見事に階段途中ですっ転んでしまう。芸術的なまでに足を滑らせ、残り数段を一気に駆け下り…いや、ずっこけた。
ドドドドドドッッ!!!
ドカ!とこれまた絵になるほどの尻もちをついてしまう。
「ぐはっ!いってええええええ!!」
床に見事に着地(?)したまま身動きもできない。
ずいぶんと大きく、そしてふっくらとなってしまった自分の尻を手でさする。フニュっとした尻肉が手にフィットしてきた。
(・・・お、おおっ!?)
痛いものは痛い。だからこそつい患部に手を当ててしまったわけだが……そのおかげで今まで気づかなかった胸や股間以外の“女”の部分を意識するにいたった。
(し、尻ってこんなに柔らかいのか?)
女の身体になってしまったのだから当然だ。女性は腰まわりがふっくらとしてくるのが成長期というものである。そのことくらいは知っている。
男には絶対に無い乳房などは見た目からもあからさまだし、女の特徴をこれ以上なく物語る部分だ。
しかし両性に共通する、つまり臀部に触れることでいかに男女の性差が大きいかを感じてしまったのである。
男のようなゴツゴツした固さとは程遠い、さすがに乳房ほどではないが、実に甘美な感触をクッションのようなそこは伝えてくる。
つい無心に自分の尻をさすっているうちに…また身体の芯がジーンと熱を帯び始めてきた。
(ん…あ。やばっ…)
女の身体をこんなに好き勝手触っているのだ。男として興奮しないほうが難しい。
「ん、はぁ。やっぱ違うな、男と女ってのは…」
カシャ!
突然聞こえてきたシャッター音。
「いいよぉ、姉さん!朝からいい絵…」
慌てて手を身体から離し、声のしたほうを見上げる。
そこには…携帯のカメラ機能で激写したばかりの弟がいた。
「わっ!涼貴(りょうき)!!てめっ!なに俺のこと撮ってんだ!!」
思わず赤面する。朝からこんな尻もちシーンを記録に残されて素直に容認できるほど雄介は大人ではない。
「だって姉さん、朝から写真に撮ってくれといわんばかりだよ、その格好。」
確かにそうかもしれない。
今、雄介はまるで女の子のように――実際に女の子なのだが―ー両のふとももを閉じ合わせ、膝から下を両サイドに軽く広げた“女の子座り”をしていたのである。
そして挙句の果てには、赤面した顔をカメラ目線で見上げている。
「お、お前…!な、なにいって…!!」
カアアァァァ…
自分がまるで気がつかないうちに、そんな恥ずかしい格好をしていたことにますます赤面してしまった。
とっさに携帯へのカメラ目線をはずしうつむく。
(…ハッ!)
しかし、その格好もまた女の子らしさ全開である。というよりただ単に男である弟を刺激させてしまっただけであると雄介は気づいた。
「や、やめ…!!」
カシャ!
やめろ、と言う前に再び弟の携帯に記録が残ってしまった。
ブチッ!
いい加減堪忍袋の尾も切れようというものである。
「て、てめっ!いい加減にしろっ!!」
ゴスッ!
さっと立ち上がり涼貴の脳天に鉄槌を下す。鈍い音がキッチンまで届いたかもしれない。
「ってぇええええ!何すんだよ姉さん!」
「何すんだ、じゃねえ。それは俺のセリフだ。この変態!!」
「だってあんな格好、男としては最高の絵になるんだよ…!」
「ううぅ!」
た、確かにそうだろな。それは・・・こういっちゃあなんだが、その気持ちってのはわかる。
正直いって俺がこいつの視点で俺を見たとしたら、間違いなく同じことを思うだろう。
「だろ!?」
「ううぅ。そ、それは…!?」
ひ、否定できん…。間違いなく、こいつは俺の弟であると確信できるかのような発言だ・・・。
「姉さんは男がわかってないねえ…」
「うっせぇ!んなもんくらいわかるっての!」
ドゴスッ!
「のぐわぁぁぁぁぁ!!な、なんで!?」
もう一度、今度は肘で涼貴の脳天に天罰を下す。
許せ、認めるわけにはいかんのだ。気持ちは痛いほどわかるが。
「母さ〜〜ん!!姉さんがっ!姉さんがぁぁぁ!」
さっと雄介の手から逃れた涼貴はそのままキッチンへとダッシュしていってしまう。
「母さ〜〜ん、だぁ?てめえはいったい何歳だってんだ。」
呆れて先ほどの怒りも恥ずかしさもすっかり消えてしまった。気を取り直してキッチンまでの廊下を歩く。
(しっかし…)
階段を見事に踏み外したときも、そして今廊下を歩いているときも感じたことだが…。
(女の身体ってのは…なにからなにまで違うな)
ただ歩いているだけでもなんとなくわかる。両の脚を普通にすり合わせるだけでふとももの肉感がまるで異なっているのだ。
下着で補強しているとはいえ、これだけ乳房が大きければ歩くだけでもその豊かな揺れを無視することもできない。
ましてや…両脚の間にあった、昨夜までは確かにあった象徴がすっかりなくなってしまっているのだ。すでにこれだけでも驚くべき発見をもたらしている。
肩幅が小さくなってしまったせいで前後に動かす両腕の感覚も違う。
「ほんと…違うよな…」
ふと自分の身体を見下ろして、まず目に入った豊かなふくらみ。
そして思い出す先ほど触りまくってしまった尻の感触。
知れず…それらに手が動いてしまった…。
片手に含みきれない乳肉がふたつある。女の自分を主張してやまない…大好きな部分だ。
ムニュゥ
「んっ!」
これほどの身体を男である雄介に無視し続けろというのは無理難題である。
(ほんと…この身体…)
もっといっぱい触りたい、そう考えるのは実に自然なことだろう。
「まさか自分の身体に興奮するなんて……はふっ!」
もう一回握り締める。何度まさぐっても決して形を変えることなく、絶え間ないレスポンスを返してくるのだ。
「ったく…俺、どうなるんだろ…はぅ!」
最悪で最高のスタートを今日という日はすでに出発していたのだった。
ここまでです
いちいちブランクが開きすぎるのにレス数が少なくてすみません
まだ雄介の朝は続きます。見守ってやってくらはい…
そういやトランスプリンセスの3巻がでましたね
なんか、dark rosesが閉鎖してるっぽいんですが・・・
614 :
名無しさん@ピンキー:03/12/28 19:00 ID:/dMM0D70
とごター( ゚д゚)ーン
乙ー
楽しめました。その調子で頑張ってください
380氏の読んでて
泣きそうになった(ノД`)
切ないでつ
>>589 セミダブルのベッドの片方に、薄暗がりの中からふわり……と浮き上がるよ
うな、白い体が横たわっている。
「感じている?」
猛彦は香純の足をまたいで膝立ちをし、上半身を倒して左手をベッドに突い
ている。そして右手の人差し指で、触るか触らないかの微妙なタッチで彼女の
体をなぞっていた。
白のバスローブはもはや香純の体を覆っておらず、体の下に敷かれるように
広がっている。彼女は顔を両手で隠すようにしながら、猛彦が自分の体を指で
なぞるのを見ないようにしている。
「そ、そんなこと、言えない」
「ということは、感じているんだね。ところで、香純はAカップだっけ?」
「……Bだよっ」
どこか恥ずかしそうに反論してから、香純は見事に誘導尋問にひっかかった
事に気がついた。
「別に、いいだろ。胸のサイズなんか」
「その割には僕のこれについて、ずいぶん詮索してたみたいだけど?」
顔から手を外して猛彦を見た香純は、馬乗りになって自分の股間を指差して
いる彼の指先にある物を見て真っ赤になり、頭の横にある枕をぶつけた。
「そんなもん、プラプラさせるなよっ!」
「いや、だって僕は男だし。可愛い女の子の裸を前にして萎えている方が変だ
と思うけどな」
「ずるいぞ、お前。なんでそんなに大きいんだよ」
「そうかな? 大きさはあまり関係ないと思うけど」
とは言うが、実際の所、猛彦のそれは平均よりもかなり大きい。香純が両手
で握り締めても、先端が顔を出しそうなくらいだ。
「とにかく、それ、なんとかしろよ。そんなの、入らないって。絶対!」
「大丈夫だよ。だから今、こうやって……」
猛彦が下半身に右手をやり、サーモンピンクの秘唇をつるりと撫でた。
「ひやっ!」
香純が奇妙な声を上げて身をよじる。
「うんうん。感度良好。ほら、もっと足を広げて」
「猛彦ぉ……。お前、絶対性格変わったぞ。前はもっと紳士的だっただろうが」
「可愛い女の子の前だと、獣になるんだ。僕は」
暗がりの中にあっても香純には微笑む彼の顔がはっきりと見え、胸の鼓動が
激しくなるのを押さえる事ができない。
「けっ……ケダモノだったら、さっさと触っちまえよっ」
香純は顔を横に背け、伸ばした脚をかかとが腿に付くまで閉じ、ゆっくりと
足を開いた。見ようによっては、赤ん坊のおむつを替える時のポーズに見えな
いこともない。猛彦は、思いもかけない香純の扇情的なポーズに、体調の不調
ではない目眩を感じた。
これで理性を保っていられる方が不思議だ。
猛彦は指では我慢できず、股間に直接顔を持っていって、薄い恥毛に翳る、
もっとも秘めやかな場所に直接口付けた。
「やぁんっ!」
あまりに女の子らしい(肉体的には完全に女性なのだが)香純の声に、猛彦
の股間は更に高ぶる。このまま彼女を貫きたいという欲望を抑えるのに一苦労
する。
「だめだって。汚いから、やめろよ!」
香純が上半身を起こすと、猛彦が自分の股間に顔を埋めているのがわかる。
彼の頭に手を当てた瞬間、口から魂が抜け出てしまいそうな快感が香純の体を
駆け抜けた。
「ひゃあぁぁんっ!」
勢いで猛彦の頭を股間に押しつけ、足で左右の側頭部を挟み込むような形に
なってしまったが、彼の股間への愛撫は止まる気配をみせない。
舌を広げて陰唇を舐め上げたかと思えば、膣に舌を差し入れ、ぐるぐると内
側をかき回す。そのまま舌を上に丸めるように持ち上げ、舌先でクリトリスの
裏側あたりを刺激してくる。
「うふん……んふぅ……ん〜ぁ……んんっ!」
最も敏感な粘膜を舌や唇を使って大胆に攻めてくる猛彦の行為に、香純は我
を忘れて喘いだ。恥かしいという思いも、自分が男であったことも忘れて、鋭
い連続的な快感に身を委ねる。
「香純のここ、すごく可愛らしくて、最高だ」
いつの間にか猛彦が愛撫の手を止めて、股間から顔を上げていた。
「だっ……誰と比べてるんだよ」
顔を上げると、少しコンプレックスを感じないでもない胸の膨らみ越しに、
猛彦の顔が見える。
卑猥な構図だ、と香純は思った。
親友に脚を広げられて、一番恥ずかしい場所を舐められている。薄い恥毛は
彼の唾液でべっとりと濡れ、肌に張りついている。興奮さめやらぬ女性器は、
いつもの閉じた状態ではなく、ほころんだ薔薇の蕾のように内側の粘膜をさら
け出していた。
「誰って、誰でもないよ」
香純が股間を隠そうとするのを手で退けながら猛彦が答えた。
「最高ってことは、最低とかもいるんだろ」
「なかなか鋭いね、康一朗は」
胸がまた、きゅうっと締めつけられる。
「香純って呼んでくれよ……ね。わ、私は、女の子だから……」
「十九歳にもなって”女の子”というのも、世間的にはどうかな?」
「もう、何を言っているんだよ! は、早く済ませろよ……ね」
まるで徒競走をし終えた時のように心臓の鼓動が最高潮に達し、耳元でシン
バルが鳴っているようだ。息も苦しい。
「じゃあ、お言葉に甘えて」
香純は、ぎゅっと目をつむった。
ベッドが揺れて、自分の上に猛彦がのしかかってきた。思わず香純は目を開
けてしまう。
目の前に、猛彦の顔があった。
「んんっ……」
唇が重ねられ、舌が口の中に侵入してくる。一瞬戸惑った香純だが、猛彦の
背に手を回し、彼の舌を受け入れた。
顔と顔が動き、互いの舌をもつれあわせる。時々口を離し、くちばしをつつ
きあわせるように、相手の唇をついばむ。最初は気になっていた相手の唾液も、
やがてまったく気にならなくなっていった。
長い長いキスが終わって、猛彦と香純は十センチくらいの距離で見つめあう。
「ふぅ……。セカンドキスが、こんなディープキスだなんてね」
「あれ? 康一ろ……じゃない。香純は、中学校の時にキスしてたし、初体験
も中学三年で済ませただろう?」
「バカ! それは俺、じゃなくって、私が男の時の話。女としてのファースト
キスは、さっき道でした、あれがそうだったんだけどね」
猛彦は、香純が告白をする直前のキスを思い出し、自分の口に手を当てた。
「あれがファーストキスだったのか。……くそぅ。そうだと知っていたら、もっ
と舌入れてやればよかった」
「猛彦、ものすごく性格悪くないか?」
「好きな子の前だと、つい、いじめたくなるんだ」
口を尖らせて文句を言った香純に、また唇を重ねる。顔をしかめていた香純
も、すぐに体の固さが取れて、ゆったりと猛彦を受け入れる。
唾液の交換を終えると、猛彦が体を離した。
切なそうな顔をした香純に、猛彦が微笑みかける。
「どうしたの?」
「ん……なんか、すごく変な感じ。猛彦とこんなことするだなんて、思っても
いなかったから。でも、苦しいんだ……猛彦のことを考えると、胸が苦しくな
る。前にも経験したことがあるから、それが恋だってのはわかってた」
香純の告白に、猛彦は微笑みで応える。
「変だよね。心は男なのに、男に恋するなんて……さ。猛彦はもてたし、私な
んかよりもっといい人がたくさんいると思うんだ」
「いや。僕は香純がいればそれだけでいい。僕は一生、香純だけを愛し続ける」
微塵も迷いが見えない猛彦の言葉に、香純は何と答えていいのか迷う。少し
の間考えて、香純はこう言った。
「あのさ。猛彦も知っているけど、私も、康一朗としては恋人もいたりしたわ
けだ」
「うん、知っている。朱音(あかね)さんだろ?」
朱音とは継森という名字の、口数の少ないおとなしい女性で、康一朗よりも
一歳年上の恋人だ。正確には過去形であり、康一朗が女になってからは恋人で
はなく、年上のお友達という関係になってしまっていた。
「この一年は、そりゃ女同士だし、そういう関係というか、えっと……つまり、
えっちはしてなかったわけだけど、それ以前は結構してた。それってやっぱり、
言っておかなきゃいけないと思う」
少々混乱しているのか、香純は言わなくてもいい事を口走り始めた。
「週一くらい?」
「……んっと、する時は、週三くらいのペースで。週の半ばと、土日に泊まり
がけで、とか」
朱音は音大に通っていて、ヴァイオリンを専攻している。練習をする関係上
部屋は入念な防音設備が整っていた。少々大きな声を出しても外に声が漏れな
いので、男子禁制のマンションとされていながら、けっこう出入りが多かった
のは公然の秘密だった。
「その前にもセックスまでいった女の子は何人かいるよね。朱音さんはおいと
くとして、高校の時の双恵(ふたえ)ちゃんも入れると、何人になるのかな?」
「ん……っと、五人、かな?」
「じゃあ、僕より全然少ないよ。問題ないって」
その言葉を聞いて、香純がむっとした顔で言う。
「じゃあ、猛彦は何人の女の子と付き合っていたんだ? 十や二十ってことは
ないよな。だいたい、俺が知っているだけでも十人越えているんだからさ」
「香純は立派なレディーだよ。男はそんな風に嫉妬したりしないって」
「うっ……あ、ちょっと待て! 猛彦、話を逸らすなよな」
嬉しいのか嬉しくないのか、香純は複雑な表情になってしまうが、すぐに話
をそらされた事に気がついて文句を言う。
「そうじゃなくっ……んんっ!」
キスで唇を封じられてあらがうが、すぐに抵抗をやめて猛彦に身をゆだね、
体の力を抜く。
「……猛彦、ずるい」
すっかり骨抜きにされてしまった甘えた顔で、香純は猛彦を見つめる。
キスがこんなにも気持ちがいいものだとは、男だった時には絶対に思わなかっ
た。朱音がキスをねだるのが面倒にさえ思っていたが、今ならば彼女の気持ち
がわかる。
愛する人とのキスは、女にとっての最良の媚薬の一つなのだ。
猛彦は香純の顔を見つめながら言う。
「だから、僕はもう絶対に香純一筋だから」
「私は、心は男なんだよ?」
「それでも香純がいいの」
「おおざっぱだし、すぐ手が出るし、嫉妬深いし……」
「そういう所が好きなんだ」
「料理もあまりできないし……。あっ。た、猛彦と……その、けっ、結婚する
にしても、私はお医者さん関係のことは全然わかんないし」
「そういうことは、心配しなくていいから。僕にすべてを任せて」
「あの、ほら。けっ、結婚というのは別にほら、処女をあげるから結婚しろと
迫っているわけじゃないぞ。誤解してほしくないんだけど」
「僕はずっと前から、香純一筋なんだ。結婚するなら、香純しか考えられない」
「ちょっと待て! 猛彦はホ……」
慌てた香純を黙らせるように頬に口付けをして、猛彦は言った。
「違うよ。康一朗が香純になってしまった時から、かな。その時から僕は、香
純しか目に映らなくなっていたんだ」
真っ向一直線のストレートな愛の告白に、香純の心臓はバクバクしっぱなし
だ。香純は頬を真っ赤にしながら、今度は自分の方から話題をそらした。
「あのさ……さっきから足に固いのが当たっているんだけど」
「あ、これ?」
「だから、ぶらぶらさせるなって……」
なんだかんだ言いながら、しっかり見ている香純である。
「いやあ。そろそろこうして、腕立て伏せみたいな格好をしているのにも疲れ
てきたし」
「病人がこんなことをしてていいのか?」
「一番の薬は、香純の体だよ」
さらっと言ってのける猛彦の言葉に、香純は言葉を失う。
「……驚いた。猛彦って、そうやって女を口説いていたのか」
「言っておくけど、僕はベッドで口説いたりしないよ。そういうのは野暮だか
らね」
「じゃあ、私は野暮なんだ」
すねたように、また唇を尖らせる香純を見て、猛彦がくすっと笑った。
「何がおかしいんだよ」
「いや、それって香純が小学校の頃の癖そのまんまだからさ。さすがに高校に
もなるとそんなことはしなくなったみたいだけど、女になって、心も小学生に
なっちゃったのかな?」
「褒められているようには聞こえないんだけど」
「うん。褒めてないから」
「帰る!」
体を横にひねってベッドから降りようとした香純を、猛彦は腕の力を抜いて
上からのしかかり、逃がすまいと両手で抱きしめた。
「こら、やめろって!」
「もう我慢できないよ。僕は一刻も早く、香純が欲しいんだ」
背中から羽交い締めにされて、香純は動く事ができない。
「うん……でも、優しくしてくれよ? は、初めては痛いって言うからさ」
「香純がバージンだってのは、さっき確かめておいたから」
「さっきって……あっ!」
股間を舐め回されていたのを思い返して羞恥に火照る香純の体を、猛彦は身
を起こして、あっという間に両脚を抱えてしまう。そうしてから、やや屈曲し
た姿勢を取らせて、自分の先端を香純の秘められた場所に軽く押し当てた。
「ちょっ、ちょっと待て! 猛彦、まだ早いっ!」
「だから、もう我慢できないんだって」
「お、女は心の準備が必要なのっ!」
都合のいい所だけ女を主張する香純を、猛彦は黙って受け入れる。しばらく
そのままの姿勢でいたが、香純は目を閉じたまま軽く肩をすくめて、何も言わ
ない。
猛彦が待ちきれずに、そっと囁いた。
「いくよ」
「うん……」
猛彦が腰を進めようとすると、香純は体を縮めるようにして体に力を込めて
しまう。体を割り開いて未知の領域に入ってくる物に対して、身構えてしまう
のだ。猛彦は何度かやり直しをしたが、その度に彼女は同じ反応をして緊張を
解こうとしない。このままでは、少々破瓜の痛みを増してしまう可能性がある。
「やっぱり香純は可愛いなあ。ほら、こことか」
「へっ?」
思わず目を開いて下半身を見てしまった香純の隙を捉らえて、猛彦は腰を突
き入れた。軽い抵抗の後、やがてこれ以上進めないという所まで押し入る。
香純の目尻に、うっすらと涙が浮かんでいた。
「ちょ……ちょっと痛い……かも。猛彦、騙したな?」
「緊張してたら、もっと痛かったと思うよ」
「……うん」
香純は、猛彦が少し腰を引いた時にうっすらとにじみ出てきた赤い物を見つ
めながら、生返事をした。
「香純……さ。香純のここ、すごく良すぎる」
切なそうな猛彦の言葉に、香純はつい聞き返してしまう。
「何が?」
「きゅっと締め付けられて、内側がぷりぷりしててさ。名器だよ、これ」
「お、男に褒められても嬉しくないっ! でも……」
「でも?」
香純は体が熱くなるのを感じながら、言った。
「あなたに言われるなら、それでも、いい……かな」
この瞬間、猛彦は得も言われぬ極上の締め付けを味わって、射精欲を押さえ
ることができなくなっていた。単純な締まりではなく、柔らかく、それでいな
がらツボを押さえた絶妙の締め加減は体を動かさなくともゆっくりと蠢き、今
までに経験したことが無い気持ちよさだった。
「香純、ゴメン!」
猛彦はそのまま、腰を上下に動かし始めた。
「うわっ、きゃっ! た、猛彦っ、やめてっ!」
だが猛彦は返事をする余裕も無かった。ただひたすら込み上げてくる射精欲
と戦いながら、香純の内部を擦りあげる。
「やんっ! だめぇ、たけひこぉ……ひぃんっ!」
香純は猛彦の首に手を回し、しがみつくようにしながら、疼痛を忘れ去って
しまうほどの未知の感覚に恐怖を感じていた。射精する前の急速な快楽上昇カー
ブに似ていながら、その深さは男の快感とは比べ物にならない。
一分もたたないうちに、猛彦にも限界がやってきた。
「香純ぃぃっ!」
猛彦が最後に深く腰を打ちつけ、最奥に向けて情欲の印をほとばしらせる。
「いやぁ! いくぅぅぅぅっ!」
香純もまた、生まれて初めてのエクスタシーを知り、二人は同時に叫び、絶
頂に達した。
熱い飛沫が体の奥に注がれるのを感じて、香純はふんわりと落ちてゆくよう
なエクスタシーの余韻に浸りつつ、改めて猛彦の体をぎゅっと抱きしめた。
▼
「ダメ、絶対にダメ。嫌だ!」
処女の証で一部が赤く染まったバスローブで前を隠しながら、香純はバスルー
ムの方に後退りしてゆく。とりあえず血だけでも少し洗っておこうとした彼女を、
猛彦が僕もついていくと言ったのがそもそもの始まりだった。
「一緒に風呂に入ろうよ。ほら、香純もべとべとしてるの嫌だろ?」
「そんなことより、前、隠せよっ!」
「いいだろう? 昔から一緒に風呂に入っていたし、見慣れたもんだろ。それ
に、香純だって僕の裸は見ただろ。今更隠す必要もないよ」
「それとこれとは、別っ!」
顔を真っ赤にさせて、香純がバスローブを投げつけるが、空中で広がったた
めに猛彦に届かないうちに床に落ちてしまう。
「猛彦、お前、絶対に変! もっと紳士だと思ってたけど、見損なったぞ!」
「この世の見納めに、香純の全部を見たいんだけどなあ……」
悲しそうな表情で言ったわりには、股間のモノは凄い角度で元気にそそり立っ
ている。
「そう言われたら断れないだろ……。でも今日の猛彦、絶対に死にそうにもな
いように見えるぞ」
「うん。僕も、死ぬ気がしない。なんか、元気が出てきた」
「じゃあ、見るな」
「見るなと言われると、余計に見たい」
こうもはっきり言われると、返す言葉が無い。
「それに猛彦。私が中に出してもいいって言わなかったのに、勝手に中で出し
ちゃって……妊娠したらどうすんだよ」
「大丈夫。責任取って、結婚するから」
「まあ、今は高温期に入った所だから、妊娠の心配はほとんど無いんだけどさ。
でも猛彦は、義務で結婚するとか言ってるのか?」
売り言葉に買い言葉だ。だが言葉を交わしながら、猛彦は徐々に香純との間
合いを詰めている。まるで武芸者のようだ。
「そうじゃないよ。僕は、香純が妊娠しようがしまいが、ゆくゆくは結婚する
つもりだからね」
「ちょっと待って! ……猛彦、さっきから結婚結婚と言っているけど、プロ
ポーズの言葉って何だったの?」
「ん?」
首を傾げて考えてから、猛彦が言った。
「結婚しよう、だろ?」
「違う! その、ほら。初めて結婚を申し込む時の言葉って、大事じゃないか
な? それが何だったか、ほら……憶えておきたいじゃないか」
うつむいて指を擦り合わせる香純の姿を見て、猛彦の体の内側に爆発的な愛
情が膨れ上がった。大股で歩み寄って彼女を抱きしめる。
「ああっ! もう、本当に香純は可愛いなあ!」
「バカ、苦しいだろ!」
口では文句を言いつつも、幸福な拘束感を味わう。
猛彦は香純の耳たぶを唇でついばんで、言った。
「じゃあ、これがプロポーズ。……一生離さない。いや、永遠に離さない。僕
には香純が必要だ」
「うん……」
「結婚しような」
「うん」
とくんとくんと暖かなリズムで胸を打つ心臓の鼓動を互いに感じながら、二
人は絡み合うような、長い長いキスを交わすのだった。
▼
シャワーでお互いの体を流しあうと、猛彦はまた香純の体を求めてきた。
しかし香純は、まだ体の中に残っている余韻を味わっていたかったし、そう
何度も続けて身を委ねるのは、何となく損なような気がした。だから香純は、
はやる猛彦をやんわりとなだめ、風呂に浸かることを提案したのだ。
無意識のうちに女の武器を使いこなしている香純だった。
二人が一緒に入ってもまだ余裕のある、ユニットバスとは比べ物にならない
快適な湯船に浸かりながら、まずは香純が話を始めた。
最初は、男と女の体についての話だったのだが、やがて女は胸を揉まれると
本当に胸が大きくなるのかとか、ポンプ式のペニス増大機は効果があるのかな
ど、二人の会話は普通の、なりたての恋人同士では絶対にしないような変な方
向にどんどん進んでいった。
猛彦の、女性はセックスを経験する事で体の仕組みが変わってゆくという言
葉に対して、香純はこう言った。
「だったらさ、男だって初体験をしたらホルモンバランスが変わらないのは変
じゃないかな」
「男には童貞膜というのは無いし、女性みたいに一月に一度の排卵も無い。もっ
とも、処女膜は初潮が来て月経が始まれば不必要だし、そこに特別な意味なん
てないんだ。変化は精神的な安定感からくるものなんだと思うよ」
「でも、ほら。男にだって金……」
香純が言いそうになった言葉を、猛彦が手のひらで彼女の口を押さえた。
「女の子がそういう言葉を言っちゃ、ダメ」
「別にいいだろ。元々男だったんだし」
「でも、今は女だろ? それにベッドでの香純は本当に可愛い女の子そのもの
だったなあ……」
「バカっ! 恥ずかしいこと言うなっ!」
香純はお湯を手ですくって、猛彦の顔にかけた。
「つまり、その、あれだ。あれは、男性ホルモンとかいうと関係しているんだ
ろ? 男だって童貞を無くしたら、精神的に変わるぞ。うう。でも、あれを舐
めるなんて、考えただけで気持ち悪いな」
「それって、これかな?」
猛彦がバスタブから立ち上がると、ちょうど香純の目の前に彼の男性自身が
ゆらゆらと揺れて見えた。
「こらっ、このバカっ! 変態! 露出狂っ!」
お湯をばしゃばしゃかける香純に向かって、猛彦が言った。
「触ってごらん」
「さ、触れって……ええっと……」
お湯に浸かってだらんと弛緩しきっている竿と袋を見て、香純は唾を飲み込
む。よく考えるまでもなく、こうやって他の男の性器を正面から間近で見るの
は、初めてだった。
「やっぱり、猛彦のこれって大きいよね」
右手で竿をつまむようにして軽く持ち上げ、剛毛の茂った股間の下に泰然と
している皺のある袋を、左手で持ち上げてみる。たちまち、猛彦の竿は硬さを
増し、屹立してしまった。
「ちょっと香純……お願いだから、そーっと触ってくれるかな。痛いのは知っ
ているだろ?」
「あ、そうか……男の弱点だもんな、これ」
そう言いながら、香純は猛彦の股間に顔を近づけた。
「香純、何を……うわあっ!」
持ち上げた袋の片側を香純がぱっくりと口に含み、舌先で転がし始めたのだ。
今まで体験したことのない感覚である以上に、香純がこんなことまでしてくれ
たという事実が彼を高ぶらせる。
「ふわぁ……口の中に毛が入って気持ち悪いな。でも、猛彦。気持ち良かった
だろ?」
「いや、それほどでも……」
実際には潰れそうだとか、噛まれるんじゃないかという不安でそれどころで
はなかったのだが。
「そ、そこまで言うなら、私だって、かっ、覚悟はできているんだからねっ!」
言うが早いか、今度は舌を出して亀頭の裏筋を舐め、そのままペニスを口に
含んでしまった。
「うっ……か、香純ぃ!」
ぎこちなさこそあるが、初めてのはずなのに妙に巧い。なによりも、感じる
場所を的確に攻めてくる。さすがは男として生きていただけのことはある。羞
恥さえ取り払ってしまえば、女にはなかなかわからない、ツボを押さえたフェ
ラチオができるのかもしれない。
頬の内側でこすられたり、カリの部分を舌でぐるりと舐め回されたり、尿道
を吸われたりしているうちに、猛彦はむずがゆい射精衝動を押さえきれなくなっ
てきた。
猛彦がもじもじと腰を動かすので、香純はようやくフェラチオをやめて猛彦
の顔を仰ぎ見た。
「ん……も、もう……動かないでよね」
文句を言っている間も、香純は陰嚢(要するに金○袋)をやわやわと指を使っ
てまさぐり、右手ではマイクを握るようにして、親指の腹で裏筋の敏感な箇所
をくすぐっている。
「そう言われたって、香純がこんなことをしてくれてるってだけで……あうっ!」
思わずうめいた猛彦の太腿を、香純はぴしゃりと叩いた。
「気持ち悪い声出すなよ。こ、こっちだって必死なんだから」
半透明のぬるっとした液体が香純の指を濡らし、男の匂いが香純の本能を刺
激している。彼の匂いが、なにもかも、たまらなく心地好い。
「ああ……猛彦の匂い、なんかどきどきするよぉ……」
「香純、さ。もう出ちゃいそうなんだけど……そのままだと、顔にかかちゃう
よ?」
「えっ!? 顔はやだ。ダメっ! あと、飲むのも嫌だ」
「じゃあ、先にバスタブから出ててよ。ここで、してもいいだろう?」
「……うん」
牡の匂いを嗅いで、香純の牝の部分が発情してしまったようだった。一年前
までは男だったし、ついさっきまでまっさらの処女だったのに、もう自分の体
は男を受け入れるのが当たり前のようになっている。
小さな腰掛けに座っていた香純を猛彦は両手で軽々と抱えて、バスタブに体
を半分出すようにして座らせ、お尻を突き出す格好をさせる。
「ちょっと待って、猛彦。まさか、これでするの?」
「怖いなら目をつぶっていた方がいいよ」
慌てて香純は目を閉じた。続いて、猛彦が自分のお尻に手を当てて左右にぎゅっ
と広げた。ぴちっと何かが弾けるような音がして、股間に変化が起こったのが
香純にはわかった。
「わっ、猛彦! 見るな、見ちゃダメっ!」
だが猛彦は香純の言葉には答えず、ペニスの先端を香純の秘唇に当て、ゆっ
くりと腰を突き入れてきた。
「ああ……来る、来る……入ってくるよぉ……」
挿入する所が見えないだけに、神経が股間に集中してしまっているようだ。
やがて、体の奥に何かが突き当たるような感覚がして、香純は軽く顔をのけ
ぞらせる。
「わかった? 香純の底の方まで入ったよ」
「やめろって、そういう……んやぁっ!」
尻を両手で撫でられ、ぞわりと肌に粟が立つ。気持ち悪いのではなく、その
逆だ。シャボンでぬめった猛彦の両手が尻から腰へ、そして腹の方へマッサー
ジをしながら進んでゆく。
香純は自分でも気がつかないうちに、腰を軽く振っていた。
猛彦は香純の動きに合わせながら、腰を動かす。彼の手が止まっても、香純
の腰の動きは止まらなかった。
「んーふぅ……やぁん…………ん〜……」
ぴたぴた、くちゅくちゅと何種類かの湿った音と、香純の甘い声がバスルー
ムを支配する。猛彦も大きくは動かず、香純のクリトリスのあたりに手をやっ
て、弱い刺激を与える。
体の奥の方でずきずきとする痛みがかすかにあるが、それ以上に、体に割っ
て入ってくるたくましい存在が、香純を突き動かす。クリトリスからの刺激も
断続的にやってくるので、たちまち彼女は絶頂へと駆け昇っていった。
「やあっ! やぁん、いやぁ……んく、んくぅっ……ふっ、いふっ、ふぅ……」
体が無重力状態なのか、それとも凄い重力で地面に押さえつけられているの
かわからない感覚に襲われ、香純はバスタブのふちをしっかりと握り締める。
と、そこで猛彦の動きが止まった。
「やっ、やぁっ! 猛彦ぉ、止まらないでぇ……」
「香純が寂しそうだったからさ。ほら」
彼女の右足を持ち上げて反転させ、器用に自分と向き合う格好にした。もち
ろん、挿入したままだ。膣内をかき回されて、香純の意識が白くなりかける。
だが、続けてきた強烈な刺激が、彼女の意識を呼び戻した。
バスタブに腰を下ろす格好だが、両膝の裏で抱えられて少々不安定なのが怖
い。猛彦の首の後に手を回してバランスをとる。彼女の頭の中に、駅弁ファッ
クという言葉が浮かぶ。猛彦が膝立ちの姿勢であることと、自分のお尻の下に
バスタブのふちがあるという違いはあるが、体位としてはそれに非常に近い。
猛彦が腰を動かすと、彼のくびれの部分が体の中をこすっているのがわかっ
た。
「あはぁ……いいっ……」
「素直でよろしい」
「ん……」
目を閉じて顔を傾けると、すぐに猛彦がキスをしてくる。
長い間男だった香純は、支配する快感しか知らなかったが、こうやって相手
に身をゆだねるのは、それとは違った喜びがある。
人に甘えるという行為は、なんとも気恥ずかしく、それでいて幸福で体が一
杯になってしまいそうな不思議なものだった。
「猛彦……大好きっ」
もう、男だったなんてことは気にならない。
だって彼は、自分を女として認め、愛してくれるのだから。
「猛彦ぉ、たけひこぉ! 好きぃ、大好きぃっ!」
「僕も、香純がっ、好きだぁっ!」
最も奥を突かれて、香純がのけぞる。その拍子に猛彦も絶頂に達し、二度目
とは思えないほど大量の精を香純の奥にぶちまける。射精を感じ、香純は更に
高みに昇り詰める。
「いひゃぁぁぁぁぁぁっ……」
香純はがくがくっと体を震わせて、意識を失ってしまった。
心配して香純の様子を見ていた猛彦だが、やがて意識を回復して恥ずかしが
る彼女を見て、いとおしさが込み上げてきた。猛彦は裸の香純を抱きしめ、首
筋や胸にキスの嵐をみまった。
「猛彦、体に障るから……」
と、あまりの張り切りように香純が言うと、
「我慢する方が、絶対に体に悪いって」
猛彦はきっぱりと返してくる。こう言われれば、言葉の返しようもない。そ
れに、今の猛彦は生き生きとしている。とても重病人には見えない。こうやっ
てセックスをすることで病気が治ったとは考えられないが、彼が元気になるの
なら、止める理由もないだろう。
とは言うが実の所、香純はたった二回の挿入ですっかりセックスの快楽に開
眼してしまい、理屈をつけてセックスをしたいという理由の方が大きかった。
こうして二人は、互いの体を洗いあいながら、またしても体を求め始め、バ
スルームには、すっかり女の悦びを知ってしまった香純の、糖蜜のような甘い
喘ぎ声が響き渡り始めたのだった。
▼
猛彦が目を覚ますと、腕に軽い重みがあった。
左の方に顔を向けてみると、香純が自分の左腕に頭を乗せて、すやすやと寝
ている姿が目に入った。さすがにセミダブルだと二人で並んで寝るには少し狭
く、必然的に体を寄せあうような格好になる。
「うーん。昨日は、いや、今日の4時を回るまでずっとやってたもんなあ」
お姫様を起こさずにどうやって手を外そうかと考えているうちに、香純が寝
返りをうったので、猛彦は腕枕から解放された。危うくベッドから落ちそうに
なった彼女の腰に手を回し、ぐいと引き寄せたが、起きる気配は無かった。
「さて。今日はどうするかな……」
時計は既に朝の7時近くになっている。猛彦はフロントに電話をし、いくつ
かの応答をしてから、シャワーを浴びに行った。最初はする度にシャワーを浴
びたりしていたのだが、回数が多くなるにつれて面倒になり、最後は自分でも
呆れるくらい、香純の中に出してしまったのを憶えている。
「結局、最後には香純も飲んでくれたし……。ああ、僕ってそんなに鬼畜だっ
たかなあ?」
嫌がる香純の姿がどうしようもなく可愛らしくて、つい余計な要求をしてし
まった事を反省した猛彦だが、股間のものは、そんなことなどお構い無しに、
無節操に元気一杯であることを主張していた。
「うーん……朝立ちなんて久し振りだな。疲れているはずなのに調子はいいし、
どこも痛くない」
鏡に向かって舌を出したり、まぶたの裏をめくってみたり、肌のつやを見た
り脈を取ってみたりしたが、ここしばらく感じていた体の重さも、ほとんど感
じない。
しばらく鏡の前で濡れた体をさらしていた猛彦は、冷えて寒くなってきた体
を暖めるために熱いシャワーを浴び、体を拭きながら部屋に戻った。
「えーっと。あの……おはようございます」
裸のままの香純がベッドの上に正座をし、両手を揃えて猛彦に頭を下げた。
「……ぷっ! それ、何の真似?」
猛彦の言葉に、香純は反射的に頭を上げて、拳も一緒に振り上げた。
「酷いぞ。人がせっかく、朝の挨拶をしたのに!」
「香純にはそういうの、似合わないって」
「何かそれ、すごーく侮辱されているような気分だな」
唇を尖らせて怒る香純を見て、猛彦は笑った。
「そうそう。香純は自然のままが一番。無理して丁寧な言葉遣いにする必要な
んかないから」
「あの……さ。やっぱり、私、女だし。言葉遣い直す、わ……ね」
「僕は、今のまんまの香純がいいんだ。だって、香純が可愛いってことを知っ
ているのは僕だけなんだからね」
「ちょっと待て! それじゃ、お……私が、美人じゃないってこと?」
「そうじゃないよ。香純は僕にとって、世界で一番なんだ。可愛くて、元気が
よくて、すぐに僕のことをバカって言うし、意地っ張りで素直じゃなくて、思
い込みが激しくて、そそっかしくて……」
「可愛いのと元気は良しとするにしても、後のは褒めてないような気がするぞ」
香純が言うと、猛彦はニッと唇を歪めて言った。
「わかっちゃった?」
「こっ……このぉっ!」
猛彦はベッドから立ち上がって突っかかってきた香純を易々とあしらい、膝
の裏と腕の下を持って横に抱きかかえ、ベッドへと運んでゆく。
「さて、朝ご飯はもう少し後でもいいだろ?」
「ちょっ、ちょっと待ってよ、猛彦!」
抱きかかえられたまま、香純は手足をじたばたさせて抵抗する。
「もう、待たないよ。香純が可愛くてしょうがないんだ。このまま、ずっと香
純とエッチをしていたいくらいだよ。香純もそうだろ?」
「違うよぉ……猛彦が、したいって言うから、仕方なくするんだよ? 勘違い
しないでね。それに、チェックアウトしなきゃならないだろ」
「はいはい。今日もこの部屋を取っておいたから、このまま泊まり掛けで色々
な事をしような。まだ香純にしてみたいことは山ほどあるからさ」
「ちょっと待って! 猛彦、それって……」
顔を猛彦の方に向けて、香純が目を丸くして言う。
「ああ、もう何も聞こえないなあ。僕の耳、病気になったみたいだ。ほら、香
純、いくよ」
「こらあ! バカ猛ひ……やぁあんっ! そ、そこ……浅いとこばかりなんて、
やだよぉ。でも……いい……」
ベッドが軋む音と甘えた声は、とても長く長く続いた。
誰もが奇跡だと口を揃える猛彦の病の回復を二人が知るのは、年が明けてか
らのことになる。
▼
「ああ、見てらんないわぁ……」
ホテルの建物から遠く離れた、人が入れないはずの高層ビルの屋上に、寒く
ないのかと尋ねたくなるほど肌を露にした服装の妙齢の女性がいる。
「まったく、昨日から何回目? 十回は軽く越えてるよ。ちょっとは遠慮って
ものを知らないのかしらね。……ああ、外に向かって股なんか広げちゃって。
見られても知らないわよぉ」
ぶつぶつと文句を言い続ける金髪の女性は、メイアという名の悪魔だ。立っ
たまま文句を呟き続けている彼女の傍らには、まだ少女の域から抜け出てない
幼い顔つきの、こちらはさらさらとしたプラチナシルバーの短髪の女の子が、
打ちっぱなしのコンクリートの上で手持ちぶさたに座り込んでいる。着ている
のは黒の皮ジャンと、これまた寒くないのかと問い質したくなる薄い白のシャ
ツに、腿も露なカットジーンズだ。
もし香純が彼女を見たとしたら、勝った! と思うに違いない。はっきり言っ
て、この少女の胸は、無いに等しい。ある種の趣向がある人には強烈にアピー
ルする、ロリータ系の美少女だ。
「ねえ、メイアお姉様?」
「黙ってなさい、ニオ。今いい所なんだから! わっ。一晩でアナルまで開発
しちゃったの? 最近の子って、激しいのねえ……」
どことなく羨ましそうな顔をしながら、じっと遠くを見つめている悪魔のメ
イアに向かって、ニオという少女が言った。
「どうして契約失行しちゃたんですか?」
「あーっ! それを言わないでちょうだいっ。本気で悔しいんだから。振られ
て気落ちしている所を交通事故でドカン! ってやって、魂を刈ってやろうと
楽しみにしてたのよ」
「もしかして、お姉様。ゲームに負けたんですか」
「まー、ね」
メイアはビルの縁に立ったまま、片足をあげて器用にくるり半回転して、ニ
オの方を見た。
「勝てる! と思ってたんだけどさ……」
▼
悪魔のメイアと契約したのは、島崎猛彦という名の男性だった。
大病院の経営者の息子であり医大生でもある彼は、将来が保証されているよ
うなものだった。父親の周りにいる人から、娘はどうかと言われることは珍し
くなかったし、連れ回すガールフレンドやセックスの相手に困る事も無かった。
香純にはああ言ったが、彼が関係した女性は三桁近くにも及ぶ。
友人も裕福な家庭の子弟がほとんどだったし、選ぶ相手には事欠かないはず
の猛彦だったが、彼にも贅沢な悩みがあった。
どうしても、結婚したいという相手に巡り合えないのだ。もちろん、釣り合
いの取れる家柄の女性は何人も知っているし、ゆくゆくはこういった人の中か
ら結婚する人を選ぶことになるのだろう。でも猛彦は、愛の無い結婚をする気
には、どうしてもなれなかった。
そこに現れたのが、悪魔のメイアだった。彼女は猛彦の贅沢な悩みをいとも
簡単に見抜き、契約をしないかと言ったのだ。
彼の願いは、
「一生を共に生き、愛し、愛され続けることができる女性と出会いたい」
というものだった。
もちろん、悪魔がそう簡単に願いをかなえるわけがない。一生だなんて長す
ぎる。魂を持って行くのに何十年も待つほど、メイアの気は長くなかった。
一生という言葉を彼が明確に定義していない以上、その範囲は悪魔側の判断
で自由に決めることができる。出会った瞬間に事故死でも演出してやろうかと
思ったが、彼女の心に生来の悪戯心が沸き上がり、メイアは彼に一つのゲーム
を提案した。
『では、運命の相手と巡り合わせてあげよう。その女性があなたを心から愛す
るようになったならば、魂を持って行くという契約は無効になるとする。彼女
と末永く暮すがいい。ただし、彼女が一年後にあなたを拒否した場合、すぐに
あなたの魂を頂いてゆく』
猛彦は、悪意を込めた巧妙な悪魔の企みに気づくことができなかった。
いや。想像すらできるわけがない。
クリスマスの日の朝、珍しく自宅で目が覚めた彼を待っていたのが、康一朗
からの電話だったのだ。
彼は、悪魔との契約を忘れてしまっていた。正確には、メイアが記憶を消し
たのだ。だから電話の主が、悪魔がセッティングした運命の相手である事も知
らなかったし、彼との間に愛が芽生え、成就しなければ魂を刈られてしまうこ
とも憶えていなかった。
ただ、運命の女性を得たいという強迫観念に近い想いを除いて……。
そしてその日から、メイアが猛彦の体に仕掛けた病の芽もまた、育ち始めた
のだった。
▼
「そういうことだったんですか」
「あたしは何も言ってないけど?」
「お姉様と私はぁ、以心伝心、一心同体なんですぅ。キャア、言っちゃったぁ♪」
ほっぺたに手をあてて体を左右にくねらせるニオを見て、メイアは軽いため
息をついてから言った。
「ま、ただ幸せになってもらうのもなんだからさ。ちょっと仕掛けも、させて
もらったわけ。2ヶ月後をお楽しみにってやつね」
メイアは人差し指を横咥えし、不敵な笑みを浮かべた。
「生理を調節して妊娠でもさせたんですか? それって、天界の領分じゃない
んでしょうか」
メイアは黙ったまま、ニオの頭に拳を振り降ろす。鈍い音がしてニオは頭を
抱え、みーみーと猫のような声をあげて泣き始めた。
「お姉様、酷いですう……」
「あんたは見習い悪魔なんだから、黙ってあたしの言う通りにしてればいいの。
……ったく、手間がかかるったらありゃしない」
魔界の時の流れは異常に遅い。なぜならば、地獄を抱えた魔界は、その存在
故に、罪を抱えた魂の贖罪の場として、天界よりも間延びした時が流れている。
例えば、人間の世界の一年が天界では千年にも感じ、魔界では数万年にあた
ることもある。
こうして長い月日を経て、魂は再び地上に舞い戻ってくるのだ。
「あんた、憶えてる?」
「何をですか?」
メイアの問いかけに、ニオは頭にできたコブをさすりながら答える。
「憶えていなけりゃいいわ。ま、魔界時間で二万年もヤりっ放しじゃあ、忘れ
ちゃっても仕方がない……か」
「??」
きょとんとして自分を見つめるニオの頭を平手でグリグリこすって、メイア
は背中の黒い翼を広げた。それを見て、ニオも慌てて小さな翼を広げる。
「お姉様、どこに行くんですか?」
「こういう日はね、自棄になってる奴も多いから、契約も多く取れるのよ。今
日は忙しくなるからね。覚悟してなさい」
先に行ってな、とニオを送り出してから、メイアは上空に向かって言った。
「じいさん、これで貸し借り無しだよ」
彼女の視線の先に、トナカイに引かれたソリがあったかどうかは……。
皆さんの想像にお任せすることにしよう。
*** END ***
・あとがきならぬ、いいわけのこと
‥‥海外ではクリスマスって、年明けまではクリスマス"シーズン"なんだよね
だから、嘘は言ってない。クリスマスに書くというのは‥‥
ごめんなさい(土下座)。言い訳無用。とにかく、申し訳なかった
でも、やばい。やばすぎるほどこの二人、楽しすぎる
書いていて、楽しかったですね。これだけで終わらせるのは惜しい
セックスの最中になにやってんだ、こいつらは。この後もきっと、こうなんだろうな
いずれ、彼らの一年間を書いてみたいですね。もしくは、中学高校の話とか
二人の女性初体験の話とか、完全に女の子になりきれていない香純のその後とか、
いくらでもネタは膨らんできます。特に香純は出産も控えているわけですし
ネタストックとして置いておくので、いずれ何らかの形で関連作品を書くと思います
今年はこれで最後の投下となります。次はやはり、一月中に亜美の続きかな?
最後に、少し早い年末の挨拶ですが
今年一年間、粗削りの私の話を読んでくれて、どうもありがとうございました
できれば来年もよろしくお願いします
それでは皆さん、良いお年を‥‥
おつー
リアルタイムでみてて無茶苦茶面白かったぞ。
正直オチにはポカーンだが(w
いや、嫌いじゃないよ。他のシリーズとリンクしてそうだし。
なによりエチシーンがすげーエロい。
その後のエピソードとしてアイテム使ったプレイが読みたいです。鬼畜なのを。
ハッピーエンドキタ━━(゚∀゚)━━!!!
二人がいつまでも一緒にいることができてヨカッタ(;つД`)
>>380氏
おつかれですー。ラストのメイアとニオたんは去年「サンタといっしょ」で出てきた奴らですなw。
とごター( ゚д゚)ーン
乙です。
女体はあまりにも色っぽいので自分の身体でも興奮するわけですな。
今度は涼貴が女になって、雄介が撮影する番ですな。
>>380氏 乙です。
しかし短編でラブな強制女性化という要求も随分無茶だなぁと思っていたのですが、
それをしっかりとまとめ上げるのはさすがです。
亜美の続きも期待しておりますので、良いお年を……
(前置き)書いてるうちに、どんどん長くなってきた……_| ̄|○
まだ、エンディングは書いてないんですが、内容的に一区切りついてるので、一回投入します。
次の投入で(たぶん)最終回です。来週中にアップできるようにします。
『恐怖の女喜節棍帯の巻』(中) (>777-784 のつづき)
右京とらんまは、クッションの上でしばらくもみ合った。お好み焼きと武道の修行で鍛えた右京の腕は中々力強く、女のらんまでは、ふりほどくことができない。
「らんちゃん、ウチと一緒に禁断の世界にいこ!」
「ちょっと落ち着けよ! うっちゃん!」
のしかかってくる右京の体をつきのけようとしたその時、つま先に、電流のような刺激が走る。
「な、なんだ!?」
らんまは、顔を上げて驚いた。シャンプーが、らんまの足のつま先を口に含み、足の指をでねぶっているのだ。
「シャンプー! なにしてんだ!」
「らんまの足のゆび、ほそくて、ちっちゃくて、とても可愛いあるよ」
シャンプーは、うっとりした顔で、ちゅうちゅうとつま先を吸いあげるかと思うと、歯でやさしくあま噛みする。熱く、柔らかい舌先が、らんまの足指の間を、小さい蛇のようにのたうちまわる。
「はあん!」
しびれるような快感に、らんまは、おもわず声を出してしまう。その口を、右京の唇がふさぐ。右京の舌が、唇のあいだを割って入り、らんまのあごに、だ液がだらだらとあふれる。
「ムグ、ムグ!」
右京の激しいせっぷんに、らんまは、気が遠くなりそうになる。右京の手がらんまの胸にのび、乳房をもみしだき、一方でシャンプーの指が、ふくらはぎからひざまでゆっくりと這い上がってくる。二人の美少女の攻撃は、らんまにいきつく間も与えない。
「い、痛い!」
右京の乱暴な愛撫に、らんまが悲鳴を上げる。
「あ、ごめんや、らんちゃん」
右京は、少しだけ正気に戻り、手の力をゆるめた。しばらくの間、ふたりは、額が触れ合うほどの間近さで、まじまじと見つめあった。
(うっちゃんて、こんなに奇麗だったっけ……)
↑>647 大誤爆です。申し訳ない!_| ̄|○
おわびといってはなんですが、年明けに、なにかSSアップします(もちろん、テーマにそったやつを)
らんまか・・・・・
なにもかもがなつかしい・・・・・・
>647-648
そのハンドルは・・・_| ̄|○
>647-648とは全く関係のない事柄から生じて、胸の裡で激しく燃え上がる
抑えきれない殺意(号泣
>651
なんかあったのか?
いやあ、大晦日ですなあ。何気にゲリラ投下。
構想10分につき、ただの妄想駄レスになる可能性が…。
「はぁ…」
自室の窓から外を見た。窓枠を通した狭い町並みに白い結晶が振り落ちる。どうやらやんでいた雪がまた降ってきたみたいだ。
外との気温差で少し窓が曇っている。水滴を小さく手でふき取ると、さらに小さい町の姿が鮮明に見て取れた。
さんさんと絶えず降りてくる雪。さきほどまでのよりも勢いが強い。
「こりゃあ積もるかな…」
窓を半分ほど開き、外の様子をじかに見る。ビュゥっと予想外の冷風が部屋に差し込んできた。
「さ、さみぃ〜〜〜」
竜夜(りゅうや)の自宅は山を切り開いて作られた団地の中にある。ちょうど都市を一望できる位置にあり、さらに2階の自室では中心部まで見渡すこともできた。
「うわっ。もう積もってやがる」
眼下に広がる光景はすでに白銀の世界であった。綿を敷き詰めたジオラマのような景色は、光を反射してキラキラと輝いていた。
白銀のじゅうたんの間を縫うように走る小さな光点が車なのだろう。それなりに薄暗くなった時間帯だが雪のおかげであまりそう感じない。
「いよいよ年末ってかんじだな」
今日は12月31日。大晦日だ。年末を感じるのが遅すぎる。
窓を閉める。きちんと鍵までかけて完璧に閉める。寒いのが苦手な竜夜は徹底的な防寒対策を怠らない。
そのままそそくさとコタツの中にもぐりこむ。
靴下2枚にどてらを着込み、エアコン暖房床暖房……筋金入りの寒さ嫌いである。
「あ〜あ、あったかいあったかい。外なんて出かけてらんないね、暇だけどさ」
ごろんと寝返りをうつ。さっそくウトウトとしてきた。軽く居眠りでもしよう。
「う〜ん、一人で過ごす大晦日もそれはそれで…」
ドグワッシャアアアアアア!!!
突如響く大音響。
高速で飛び込んできたその“赤い”固まりは見事なまでに窓の防寒セキュリティを大破させ、そのままこたつへとダイブしてきた。
軽快なほどこたつが吹き飛び、壁に激突する。ついでに本棚まで倒れてきて成年雑誌が盛大に宙を舞った。
換気が最高によくなった窓…といってももはや窓枠しか残ってはいないが…から極寒の冷気が竜夜を襲う。
ぽかぽか陽気の平穏を一瞬にして砕かれてしまった。
こたつを踏み潰したその“赤”は激突後微動だにせず沈黙を続けていた。よくみればいくつかの白い筋もつけられているようだ。
そして・・・
「う、う〜〜ん……」
奇妙な音…いや声だ。“赤”はゆっくりと動きを見せ始めた。
「もう〜〜〜〜!!またやっちゃった!」
女性の声である。なぜだかわからないが怒っているらしい、それなりに。
すっと立ち上がる。“赤”は女性であった。年のころで言えば18くらいだろうか、女性というよりは女の子と表現したほうがしっくりくる。
全身を覆う衣装はずばりサンタクロース。“赤”はその衣装のせいだったのだ。
しかし…この寒空のもと、膝上までのスカートに生脚というのはものすごい意気込みである。
街中で彼女を見かけるようなことがあれば、単にバイトの娘としか写らないだろう。
とりたてて目立つことのない姿といえないこともない。異様に盛り上がった胸元が目立ちすぎるかもしれないが…。
ただこのような屋内で、しかも突然2階の窓に突っ込んでくるバイトなど聞いたことが無い。
「どうしよう!!!」
ピョンピョンとその場ではねる。どうやらあせっているらしいが、傍目から見れば単にはしゃいでいるようにしか見えない。
「ちょ、ぐえ!ちょっと、どけ・・・ぐはっ!」
「えっ・・・」
サンタの足元からうめき声。言うまでも無く竜夜の悲鳴だ。
こたつですっかりふやけていた竜夜が突然の事態を回避できるはずも無く、見事に踏み潰されていたのである。
「ほえ・・・?」
「ほえ、じゃねえ!どけよ!」
「のわぁぁぁぁ!」
まるで悪魔でもみたかのような悲鳴とともに、さささっと部屋の隅へと娘は移動した。
何をおもったのか、散らばった雑誌を目の前に掲げまるで盾のようにかまえてビクビクしている。
「ひぃぃぃ!なに、なんなのおお!」
「それはこっちがききたい!」
幸いにも竜夜自身ちょっとした打ち身ですんだ。少し脚が痛んだりするが、そんなことはおかまいなしに足を踏み鳴らして激昂する。
「ひえええ!お助けええええ!!」
「助けてほしいのはこっちだ!!って、ぐふぅ!」
理不尽な神頼みをしただけに足らず、今度は手短にある雑誌をポイポイと投げつけてきた。
「や、やめろって、おい!それ!」
街中で彼女を見かけるようなことがあれば、単にバイトの娘としか写らないだろう。
とりたてて目立つことのない姿といえないこともない。異様に盛り上がった胸元が目立ちすぎるかもしれないが…。
ただこのような屋内で、しかも突然2階の窓に突っ込んでくるバイトなど聞いたことが無い。
「どうしよう!!!」
ピョンピョンとその場ではねる。どうやらあせっているらしいが、傍目から見れば単にはしゃいでいるようにしか見えない。
「ちょ、ぐえ!ちょっと、どけ・・・ぐはっ!」
「えっ・・・」
サンタの足元からうめき声。言うまでも無く竜夜の悲鳴だ。
こたつですっかりふやけていた竜夜が突然の事態を回避できるはずも無く、見事に踏み潰されていたのである。
「ほえ・・・?」
「ほえ、じゃねえ!どけよ!」
「のわぁぁぁぁ!」
まるで悪魔でもみたかのような悲鳴とともに、さささっと部屋の隅へと娘は移動した。
何をおもったのか、散らばった雑誌を目の前に掲げまるで盾のようにかまえてビクビクしている。
「ひぃぃぃ!なに、なんなのおお!」
「それはこっちがききたい!」
幸いにも竜夜自身ちょっとした打ち身ですんだ。少し脚が痛んだりするが、そんなことはおかまいなしに足を踏み鳴らして激昂する。
「ひえええ!お助けええええ!!」
「助けてほしいのはこっちだ!!って、ぐふぅ!」
理不尽な神頼みをしただけに足らず、今度は手短にある雑誌をポイポイと投げつけてきた。
「や、やめろって、おい!それ!」
投げている雑誌の内容が問題であった。一人のときいろいろと世話になっている絵本の数々、しかも今彼女が手にとっているのは特にお気に入りの…
「てめ!何投げて…のわっ!」
バフッ!
結局投げつけられた『ミカ○ル計画』は膝に命中し、大きくバランスを崩してしまった。
覆いかぶさるように娘に倒れこんでしまった竜夜は、弾頭をイメージさせるほどのサンタの胸元に顔を突っ込んでしまったのである。
一瞬にして視界がまっくらに、そして圧倒的なまでの圧迫感。同時に感じるこの上ない心地よさ…
「わ・・・わ・・・っわわわわわ!」
娘は娘で突然こんなことされて落ち着いていられるはずもない。次の雑誌を投げかけたままのポーズで固まって声ならぬ声をあげるばかりである。
「わ、わわわ。お、落ち着くのよ。おおお、落ち着け、クレア!」
どうやらこのサンタ娘、クレアという名のようだ。
あれだけうろたえた彼女の奇行からすると、ここで落ち着くことができたのは賞賛に値するであろう。
「こここ、こうなったら!!」
ギュムゥゥゥゥ…
「うぐぅ!んぐぐぐぐぐぐぐぐぅぅ!」
クレアは両腕を抱きかかえるようにして、胸で竜夜の頭をきつく挟み込んだ。
このまま窒息させてしまおうと考えたのである。落ち着いているようにみえて…実はまったく落ち着いていなかったのかもしれない。
しかし、自分の乳房の大きさを把握していなくてはできない芸当だ。その点でも多少のオリジナリティは評価できる。
「ジ、ジタバタしても無駄よ!」
男なら誰がこんなおいしい状況で暴れようとするだろうか。
しかしこの場合はそうもいってられないようだ。本当に呼吸が困難になってきたのである。
暴力的なまでのボリュームを余すことなく感じることはできるが、命と引き換えにするには分相応だ。
それこそ死ぬ思いで竜夜は自らの顔とクレアの乳房との間に手を差し込むことに成功した。
ムニュっと力いっぱい生きたマシュマロを握りつぶし、気道を確保する。
「う、うひゃああ!胸、そんなにきつく揉んでえええ!!」
いい加減イライラしてきた。そろそろ腹もたってこようものである。
突然襲撃してきた正体不明の娘に、部屋をぶちこわされ、本をぶつけられ、しかも騒ぐことをやめそうにも無い。
いったいぜんたいなんなのだ、この娘は!人の平穏を打ち砕いておいて、いったいなにがしたいんだ!!
「うっさい!静かにしろ!」
手のひらで探り当てた乳房の頂点、左右の勘所をおもいっきりつねってやった。
「はぅ!!!!!!」
ビクビク…
それだけでクレアは身をそらせ、短い悲鳴をあげるとすっかりおとなしくなってしまった。
「ん?なんだ、もうおとなしくなったのか…」
「は、はにゃああああ・・・」
ふやけきった表情でダウンしてしまったようである。あまりに感度のよすぎる身体の持ち主だ。
「おい!」
「はにゅうううううう・・・」
「こら!」
ペシペシと軽く頬を叩いてやると、ようやくおとなしく正気を取り戻すことができたようだ。
「はぅぅぅ・・・」
涙目で許しを請うような視線を向けてくる。自らの身体を抱えるようにして…まるで竜夜が強姦している雰囲気だ。
「だからなんでそんなにびびってんだ?お前から突っ込んできたんだろ、俺の部屋に」
「はぅぅぅ、すみませええ〜ん」
「とりあえず窓をなんとかしろよ」
「は、はいぃぃぃ」
さっとサンタが手を振った瞬間…
「直りましたあああ」
直っていた。元の姿と寸分たがわず、確かに元通りすべてが復元されていたのである。
「は?」
「直したので許してくださぁぁ〜い」
「はぁ!?なんだ今の!!」
理解できない事態であった。手を振りかざしただけで物が元に戻るのであれば、リフォームいらずもいいところだ。
「はぁ、魔法で」
だが当の本人はさも当然の様子で、答えを返してくる。
「ま…ってお前、なにもの?」
竜夜がそんな単純な疑問を口にしたのも仕方の無いことだろう。
見た目はただのバイトのサンタ。しかしその言動は非常識に過ぎる…。
「サンタです、はい」
「それはみりゃわかる」
10人いれば10人同じ答え方をしたであろう。だが、これは、この場合の竜夜の答えは違っている。
「そうか、サンタか…。サンタならそんな不思議な力も使うってものさ」
「ご理解、恐縮ですぅ・・・」
「って違う!」
ビシッと指差す。
「お前は女だろ!サンタってのはもっとモサ〜っとした白いひげでぶくぶく太った中年おやじじゃないのか!?しかも!」
竜夜はあたりを少し見回しから続けた。
「専用車両ともいえるトナカイ付のそりもねえじゃねえか!幸い、プレゼント用とおもわれる白い袋はもっているようだがな」
「そそ、その中年おやじってのはうちの社長です…。わ、私は社員なんですよお」
「は?ならお前、見習いサンタっていったところか・・・?」
「そうです…」
竜夜は大きくため息をついた。修復された窓からもう一度外の景色を一瞥した。また雪が強くなってきているようだ。
「あのな…今日は…大晦日だぞ…」
少し言いにくそうに、実際言いにくかったのだが、静かにそう告げた・・・
「へ?え、ええええ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!」
「う、うるせえ・・・」
鼓膜でも突き破るような叫びがあがった。驚愕に目を見開き、この世の絶望と相席したかのような顔をこちらに寄せる。
「あ、あたし…またこんなミスを…」
「またって…まぁなんとなくお前のキャラクターはわかってきているから驚きはしないけどさ」
「どど、どうしよう。また社長におこられちゃう・・。ふえ、ふええええ〜〜〜ん!」
先ほどまでの騒ぎがやんだと安心したのもつかの間、今度は泣き叫び始められてしまった。
「うええ〜〜〜ん。どうしよう…!!」
「はぁ・・・」
なんだか…災難を受けているのはこちらのほうだが、あまりにもこの娘が不憫に感じられてきた。
物損、つまり窓やらなにやらは元に戻ったので問題ない。足も少し痛いがたいしたほどでもない。
そのことを考えれば、クビの危機に面しているであろうこのサンタの身の上が心配にもなってくる。
「はぁ・・・ほらほら。泣くなって・・・おわっ!」
「ふえええ〜〜〜ん!」
軽く背中でもさすってやって慰めてやろうかとおもっていただけなのに、いきなり竜夜の胸に飛び込んできた。
「ずいぶんと積極的な…じゃない…なんだよいきなり」
飛びついてこられてから…下腹部にあたる豊満な胸が実に甘美な感触を与えてくる。
必死でそれを無視しつつ、背中をさすってやる。
(ったく、ムラムラきちまうな。いやいやこんなところに付け込むってのはやっぱよくねえわな…)
などと紳士的な考えをしているうち、かなしいかな、自らの分身はきちんと反応を示してしまっていた。
(ううう、な、なんだか股間がむずむず…いや、いかん。こんなことでは)
なんとか股間のざわめきを押さえたいのだが、一度反応を始めてしまった分身を収めるのはやすやすとできるものでもない。
(むぅぅ、なんか気持ちよくなってきたよ。やばいなあ)
「っておい!お前、なにしてんだよ!」
「はむへふかあ?(なんですかあ?)」
「はむへふかあ、じゃねえ。何くわえてんだ!」
気がつけば、いつの間にかパンツをずり下ろされ勃起したペニスをしゃぶられていたのだ。
泣き叫んでいたさきほどまでの姿などどこへいったのか、まるで忘れてしまったかのように一心に股間へと奉仕していた。
「ちょ!…くっ!ちょっとまてよ!」
いきなりやられてしまった形ではあるが、これが想像以上に巧みな技をしかけてくる。
顔を掴んで無理矢理離し、ようやくこちらをむかせる。
「お前、いきなりなにやってんだよ。」
「私はサンタですよ!そこらへんわかってますか!?」
かがんだままこちらを見上げ、諭すように言ってくる。
「サンタはみんなの欲しいものをあげないといけないのです!」
ちょっと得意げになってまでそんなことを平気でそんなことをいう。
別段話している内容に間違いがあるとは思えない。だが、これはちょっと違うんじゃないか?
「そりゃそうかもしれんが、それがフェラチオなのか?」
「い、いいえ。これはその…ついうっかり、ですね…ははは」
照れ隠しのように答えてきた。ついうっかり――普段どのような性生活をしているというのか。
「ま、やってしまったことを悔やんでもしかたがないです!ならば職務をまっとうするまでです!」
「ちょっと遅めのクリスマスってか?まぁ欲しいものくれるんならうれしいけどさあ」
といってもいざそんな大きなことをいわれてもすぐには答えられない。
「ふっふっふ。わかってますよ、だんな!」
「誰が旦那だよ!俺は竜夜って名前だ!」
「そうですか!あたしはクレアです!よろしく、旦那!」
「はぁ…そうか、よろしくなクレア…」
まともにつきあっても話が進みそうにない。適当にうなづいてやることにした。
なんとか股間のざわめきを押さえたいのだが、一度反応を始めてしまった分身を収めるのはやすやすとできるものでもない。
(むぅぅ、なんか気持ちよくなってきたよ。やばいなあ)
「っておい!お前、なにしてんだよ!」
「はむへふかあ?(なんですかあ?)」
「はむへふかあ、じゃねえ。何くわえてんだ!」
気がつけば、いつの間にかパンツをずり下ろされ勃起したペニスをしゃぶられていたのだ。
泣き叫んでいたさきほどまでの姿などどこへいったのか、まるで忘れてしまったかのように一心に股間へと奉仕していた。
「ちょ!…くっ!ちょっとまてよ!」
いきなりやられてしまった形ではあるが、これが想像以上に巧みな技をしかけてくる。
顔を掴んで無理矢理離し、ようやくこちらをむかせる。
「お前、いきなりなにやってんだよ。」
「私はサンタですよ!そこらへんわかってますか!?」
かがんだままこちらを見上げ、諭すように言ってくる。
「サンタはみんなの欲しいものをあげないといけないのです!」
ちょっと得意げになってまでそんなことを平気でそんなことをいう。
別段話している内容に間違いがあるとは思えない。だが、これはちょっと違うんじゃないか?
「そりゃそうかもしれんが、それがフェラチオなのか?」
「い、いいえ。これはその…ついうっかり、ですね…ははは」
照れ隠しのように答えてきた。ついうっかり――普段どのような性生活をしているというのか。
「ま、やってしまったことを悔やんでもしかたがないです!ならば職務をまっとうするまでです!」
「ちょっと遅めのクリスマスってか?まぁ欲しいものくれるんならうれしいけどさあ」
といってもいざそんな大きなことをいわれてもすぐには答えられない。
「ふっふっふ。わかってますよ、だんな!」
「誰が旦那だよ!俺は竜夜って名前だ!」
「そうですか!あたしはクレアです!よろしく、旦那!」
「はぁ…そうか、よろしくなクレア…」
まともにつきあっても話が進みそうにない。適当にうなづいてやることにした。
「わかってますよ、旦那の欲しいものってつまり…うっふ〜〜ん」
すっと衣服のボタンを緩める。その隙間から窮屈そうにつまった乳房をちらりとのぞかせた。
知れず、そちらへと目が釘付けになる。男としてはどうしようもない反応であろう。
「んっふっふ。やっぱり。あたしとヤリたいんでしょう!」
ビシッと指を突きつけられる。
「ま、まあ、それはあるかもしれないな。」
というかこの状況でヤリたいとおもわないなんてことのほうが少ないと思うけど。
「わかりました。ヤリましょう!」
なんだか船大工かなにかの気質職人みたいなセリフだ。こいつ、実は確信犯じゃないのか…?
「旦那好みの女性にだ〜い変身!」
一瞬まばゆい光にクレアが包まれたかと思えば、すっかり姿を変えてしまっていた。なにもかもが勝手に進められてしまった気がしてならない。
文字通り「変身」を果たしたのだから魔法ってのはすごいとしかいいようがない。同時にいよいよもって引き返せないところにきてしまったようだ。
「っていうかなんで俺なんだ、変身ってのがさ!」
「あらあ!?ダメですか!?」
あろうことか、クレアが変身した姿は竜夜そのものであった。だが、男性の相手ということもありもちろん女性版竜夜である。
自分の姿が女性化されて目の前にたっているというのは…正直気持ちが悪い。自分としても中性的な顔立ちをしているとおもっていたりするので不自然といいきるほどの外見ではないけれど。
「駄目ですか、ってなあお前。俺に俺自身を抱けってのかよ」
「う〜ん、駄目ですかあ。だったらセックスってのは駄目なんですかねえ」
「いや別にセックスを欲したってわけでもないんだけどな。まぁ今は確かにそうだけど」
「う〜ん、そうだ!こたつを直しましょう!」
「話をきけ!」
自分の姿をしたクレアを無理矢理押し倒す。
泣き止んだとおもったらこの傍若無人っぷり。ちょっと強引にでも押しとめないとどんなことになるかわからない。
「ええい!このさい入れられればそれでいい。女の自分でもいいぜっ!」
「あら?そうなんですの?それなら…えいっ!」
ボムッ
プレゼント袋から取りだした妙なアイテム。単なるプラスチック製の棒にしか見えないそれを竜夜にむかって振り下ろした。
今度は何を勘違いしたのか……竜夜自身が女性になってしまっていた。
「のわ、わわわあああ!」
「あら、そんなにうれしいですかあ?」
「てめえは…確信犯だろ!おめえ、絶対確信犯だ!」
クレアに負けないほど大きな巨乳。くびれたウエストにふっくらとしたヒップ。
中世的な風貌まで大きく変化してはいないものの、確かに女性そのものとなっている。
ふとももで感じることのなくなった男の象徴は…なんと元の姿に戻ったクレアの股間に宿っているではないか。
「お前、まさか。」
「そうですわよ。だっていったじゃないですか。“入れられれば”それでいいって」
「それは別に受身の意味じゃなくてだな。」
「日本語の妙、とでもいうべきでしょうかね。ふふふ。」
さっそく、といわんばかりにクレアが股間をいきり立たせて迫ってくる。
背を向けて逃亡を企てたが、すかさず背後から胸をわしづかみにされ押し倒された。
「捕まえましたあ…ほらほら、感じてくださいね女の子のおっぱい」
「うわっ…くっ、やめろって!!」
「旦那は幸運なんですよ、そこらへんわかってますか?」
「へ?」
突然まじめな顔をしてクレアがこちらを覗き込んでくる。胸を愛撫する手の動きがとまったおかげで頭がぼぅっとすることもなくなった。
「実際こういうふうにしてサンタに直接願いを叶えてもらうっていうのは非常に珍しいことなんですよ。」
「いや珍しいっていってもだな。お前が勝手に・・・」
「こんな機会をみすみす見逃すなんてもったいない!」
「まあ確かにそうだ…だがな、お前…」
まさか女になるとはおもっていなかったし、もったいない経験だとはおもうさ
「数時間で元に戻るというのに、せっかくの女の子の身体を楽しまないなんてもったいないんじゃないですか、旦那ぁ?」
「いや、でも。う〜ん、数時間っていうのなら・・・」
このままずっとっていうのはいやだが、こんなときくらいは・・・確かに感じてみたい。女ってやつを。
「だからほらほら。胸も揉んであげますよお。」
「う・・・うん。くっ・・・ふう」
うわっ、胸もまれるってこんなかんじなんかよ…。
「どうですかぁ?お客さん、こんなかんじですかぁ?」
「誰がお客さんだよ。ああ、そ、そんなかんじでもまれたら…はぁ」
「けっこういいもんでしょう?胸もまれるのって」
「そ、そうだな」
けっこうどころか、かなりいいよこれ…。
おっぱいにつまった心臓をわしづかみにされてる気分ってのかな。
「ほらほら、もっともっと揉んであげますよお」
一度揉みしだかれる度に心拍数がどんどん上昇していく。
「はぅ…んは」
なんでそんなにいやらしい動きをしってるんだよ、ってクレア自身も同じか、自分の感覚だもんな。
くそっ、8の字みたいな揉み方してんじゃねえよ。た、たまんねえんだからそれ。
「はぁ…すげえなあ。胸で、こんな感じるもん…はぁ、なんだな。すげえ」
全身が熱くなってきたのがわかる。胸を中心にしてどんどん火照ってくるんだ。
「はぁ…ん、もっともんでくれよ…んはっ」
かれこれ30分ほどももみ続けられて頭がシェイクされたみたいな気分になってきた。
「さ、そろそろここで遊びましょうか」
「んひゃっ!」
最初から直接股間の秘部へと触れてきた。割れ目に沿って指をはわせてくる。
それだけで男の射精感に似た性感が背筋を走る。そんな簡単にこんな快感を感じていいものかよ
「すっかりトロトロですねえ」
とろとろ・・・?
セックスの準備ができたってことか?そうか、よかった…。
ほとんどなすがままにされて衣服を脱がされ、股の間に割り込まれる。
たくましすぎる男根の先端が頼りない下半身を探るような動きを見せた。
すべりをよくするためだろう。あふれでた愛液をその全身に絡めとっている。
ヴァギナにこすりつける際、一瞬挿入される鈴の部分だけで意識が飛びそうになってきた。だって、内側がこんなに感じるなんて。
こんな状態で挿入なんかされたら、俺、それだけでイッちゃうんじゃないか?女ってのははじめてでイクなんてまずありえないらしいけど・・・。
でもなんでだろう。挿入されたらいきなりイッてしまう自信みたいなのがある。だって普通の女の身体じゃねえもんな、俺。
「大丈夫ですよお?痛くないんで安心してくださいね。気持ちいいですから」
「へ、そうなの?」
「だってそのほうが楽しいでしょ。ほら、見てください。今からズブッといきますから」
クレアが俺の上半身を起こした。もうまともに身体に力が入らないくらい感じてしまってんのかよ俺は。
「ズブッとかいうな、入れられるのは俺なんだから」
「は〜い。いきますよお」
よおしっ!
ぐっと気構える。
やってやろうじゃねえか、感じてやろうじゃねえか、ええ!女ってやつをよ!
どんとこい、ってんだ!
ジワッ…
ゾゾゾ、ゾクッ…
「う、んひゅわ…あ……あ、あ」
な、なんだよ。これ。あ、頭がおか、おかひくなふっ!
俺の目の前でばかみたいにスムーズに埋まっていきやがる。ちょっとくらい抵抗しろよ、俺のココはよ!
同時に感じるばかみたいな…快楽、女の快楽だ。
注射をされるみたいなドキドキしたかんじ、だがこれは刺された後が重要なんだ。この感覚こそが。
ググッ、ググググッ
滑るように入ってきたら少し抵抗があった。そう簡単に入れられはしねえってよ。
いいようにされてるばっかじゃねえぜ。俺は思いっきり侵入者を締め付けてやった。
「あら、あらら。初めてなのに、よくそこまで抵抗できますねえ」
「ん…はっ!」
俺も必死なんだよ。ったく、ちょっとでも気を抜くと頭がぼ〜っときやがるぜ、畜生。
「よいしょっと!」
ズズ、ズブブブブブ
「んひゃ!んほおおおおお!」
くそっ!抵抗しても無駄かよ!そんな簡単に突き進みやがって!
そ、そんなに内側をひっかくなよ…どこまで入るんだ…。
そうおもった瞬間いきなり奥を突っつかれた。
「ふぎゃ!」
「さあ、いっぱい入りましたねえ。どうですかあ?女の子はあ?」
た、たまらねえ・・・。いくらなんでもこりゃあ、すごすぎだろ…。すげえ、いいわ。
「さ、さいこう…んんん!」
「え?なんですって?」
「だから、さい、んひゅあああああ!!」
ばかっ!いきなりそんなに動くんじゃねえよ!一瞬死んだかとおもったぞ。
そのまま休むことなく、ものすごい勢いでピストン運動を続けられた。そんなに激しくしたらぶっこわれちまうんじゃねえのか俺のアソコ。
「ええ?なんですって?ちゃんといわないとわかんないですよ、旦那ぁ!」
「んひぃぃぃぃぃ!んはん!ひやああ!」
くそっ!声がだせねえんだよ!勝手にエロい悲鳴が口から出ちまう。
俺だって…俺だって、こんな声恥ずかしすぎなんだ!でも・・・でも、だめだ。
「どうですか?はぁはぁ!旦那のなか、すっごい気持ちいいですよ!ほんと、初めてでここまで乱れるなんてね!」
穿たれた蜜の壷をペニスでひっかけて持ち上げるようにされた。
ビリビリビリビリビリ
静電気にもにた感覚。異常なほどの快楽。
「ぎゃあああああ!」
ものすごく敏感で、要するにたまらないほど気持ちのいい部分を刺激されて思わず腰が浮いちまう。
「ふふふ、ほんとに…ほんとにいいですねえ」
「んふぁあ、もう、もう…勘弁…」
なんとかそれだけを声に搾り出した。情け無い、弁解のような許しを請う言葉を…。
普段の俺なら考えられないことだ。だが、今だけはどうしようもない。もう、身体が限界に近い。
「いいんですか?こんな簡単に乱れてしまってるのに、イクなんて」
「ひぃ!いいから…いいからああ、んはぁ!イクからああ!」
Gスポットを擦り上げられてから一気に思考が低下した。もはや一刻も早くイクことで峠を越える以外助かる術が見あたらないんだ。
「わかりましたあ!イキますよお!」
シュババババババ!
どこにそんな体力を残していたんだ、ってなくらいクレアの腰がスピードを増した。
同時に一瞬で燃え上がる俺の股間。一気に痙攣が始まる、だめだ!抑えきれ…!
「イグぅぅぅぅぅ!!!」
「はぁあ!出てるぅぅぅ!!」
そんなこんなで…男に戻るまでの残った時間、俺たちは何度も交わった。
「んじゃ、メリークリスマス!」
「だからおせえよ、いつつっ!腰が…」
クレアのやつ、情け容赦なしに突っ込んできたからなあ。後半はあいつのほうが楽しんでいたんじゃないのか?
俺は悲鳴をあげるばっかりで呼吸困難になりっぱなしだったし。
「ばいばいで〜す!」
窓枠にさっと飛び乗ると、ソリもなにも使用せず飛んでいっちまった。
いまさらだけど、やっぱサンタなんだなあ。
「ん?」
床を見ると…俺を性転換させたあのアイテムがおいてけぼりになってんじゃないか。
そいつを拾い上げると、また外を見上げた。窓は閉めない。火照った身体を冷やすにはこれくらいの寒さが必要だろう。
「こいつがクリスマスプレゼントってか…」
忘れていったのか、それとも最初からこいつがプレゼントだったのか。
もし後者だとすれば、俺を犯したのは単にあいつの欲望解消が目的だったってことにならねえかな…。
まぁいいさ。考えると鬱になる。
街のほうはすっかり夜景の光に彩られていた。車のライトが光の数珠を描いている。
いつしか雪も少なくなっていたようだ。積もっていた雪もだんだんと姿を消し始めていた。
除夜の鐘が鳴り響いた。いよいよ年末ってかんじだな…感じるのが遅すぎるか。
ほお、と息を吐く。白い吐息が空へと吸い込まれていった。
あいつ…また来るかな…。
「メリークリスマス…そして、ハッピーニューイヤーだ…。」
ぼそっとつぶやいた。
この空のどこかの、あいつへ届くことを願いながら。
糸冬
すみません。
662だぶりました。・゚・(ノД`)・゚・
貴重なレスを無駄に使用してしまったことを深く謝罪いたします。
ただでさえ長くレス使用してしまったのに申し訳ない!!
急ぎ足な展開にしてしまいました…。昨日思い立って今日うpだったので。
もっと計画的に動けよ俺…。
というわけで新年もよろしくおながいします、住人の皆様方
大晦日ぐっじょぶ。
(*^ー゚)b グッジョブ!!
来年も頑張ってくれ!
674 :
名無しさん@ピンキー:03/12/31 20:06 ID:vP8FJ0Tr
貴重な女同士作品ありがとうございます。
来年もよろしく。
自由に変身できるようなタイプのってあまり見かけないな。(・∀・)イイ!!
お前ら、木村貴子の「ぼくはおんなのこ(ビームコミックス刊)」を読んだか?
短編集なんだが表題の話が「1999年、男が女に女が男に変わってしまって大混乱」
という、まさに俺たちの願望が成就したような話だったよ。
677 :
380:03/12/31 23:30 ID:v+7nNWIg
>>675 それだと、強制女性化の妙味が薄れてしまうので書かないだけ
書き直し中のX-Drug(仮)ってのはまさに、変身自在を可能にする薬を手に入れた男の話
別スレで掲載してたんだけど、板が荒れてそれっきりだったわけ
新年最初の強制女性化
どうも、みなさま。新年あけましたな。おめ。
今年もそれなりにがんばらせていただきたいです。
自由自在に男女変換できるというのも非常にイイ!(゚∀゚)ですな。
一応そういうふうな部分も含みつつ今回のやつは考えてみましたのです、はい。
ここにいかに「強制っぽさ」をもたせるか、う〜ん、どうだろか…
>>676 なにげに記憶にひっかかる。もしかしてどこかで見たことあるのかもしれないです。
>>679 月並みだがアイテムを奪われるとか
それも自分の女友達に
男じゃないところがミソ
おい藻前ら、あけおめことよろですよ
682 :
380:04/01/01 10:56 ID:ZFDZA81Y
あけおめことよろ! と定番の挨拶を一発かまして、何事もなかったように普段通りの私
年が明けたぁ? 一日過ぎただけじゃい! と考えるのはひねくれ者の証拠でしょうか?
>>679 とごター( ゚д゚)ーン氏、今年もよろしく!
んで、私も変化自在から一転して女性に固定っつーのを書いてます(それがX-Drugの「第一部」)
たしからんま1/2でも、女から男に戻れなくなる話がありましたね(最後には元通りだけど)
以前、このスレに出ていたけど、
「自分ではなく、他人が男←→女の状態を決定できる」
というのは面白いと思いました。これなら自在に変化+強制女性化が実現できるわけですな
>>674 強制女性化された女二人組のアイドル歌手の話が、私のネタ・ストックにあります
一昨年の暮れから、全然進んでないけど。いまひとつ、雰囲気がでなくてねー
TSレズ物もそろそろ手をつかねければと思っていたので、ぼちぼちとやらせてもらいます
683 :
WD:04/01/01 14:13 ID:qlcEjzRx
あけおめです。
何か全然話が進まないけど、380氏とかとごター( ゚д゚)ーン氏とかゴロー氏がいるならいいや。
ではでは、本年もよろしくです。
変身自在なのも激しくツボだけど、ここだとスレ違いになってしまうのね。
どこか良いスレはないものか。
スレ立てちゃえば?
ここの住人が支援してくれると思うよ。
もしくはここで許可して次スレから緩和するとか。
だめか。
>>380氏
たしかにらんまでそういうふうな話がありましたね。
あの話に限らず、当時かららんまには(;´Д`)ハァハァしっぱなしでした
もしかしてあの当時からTSに犯されていたのかもしれない…。
特にレズ物というふうに意識していたわけでもないですが…みなさんにジャンルとして指摘されて「これもいいかもしんない」と思いはじめた。
>>WD氏
そ、そんなこといわずに。
うp期待していますよw
あまり細分化してしまうのも問題ですが、「強制」の部分がスレ趣旨に抵触かつキボンヌの声があれば新スレ樹立もいいかもですな。
次スレで緩和ってのもありますけど…う〜ん、「強制」ってのはそれなりの特徴として最優先したいなあ、とか言ってみちゃったり…
スレ維持できないぐらいに細分化してしまうのも問題だけど
現時点で強制モノだけでこのスレは良い感じに維持できてるから
自在系は別スレでいいんじゃない。
と立ててみようとしたが規制なのか立てられん(ノД`
つか、今ぐらいが一番いいと思うが
ジキルとハイドみたいに
最初は男女交互に戻ったり変化したりするけど
女としての快楽を得るうちにだんだん男の時間が短くなって とか
どっちの感度が上がるかによってそれぞれの性別でいる時間が左右されるの
結果は明白だけどなw
男でいるためには必死でやりまくらなきゃならない
けれど誰かに仕込まれることによってどんなに努力しても女の時間が長くなっていく
691 :
ゴロー:04/01/02 15:04 ID:BQ2JWLKq
明けました。一日遅いですが、皆様おめでとうございます。
年末は380氏、とごター( ゚д゚)ーン氏(´∀`)b グッジョブ!!でした。
>自在系
そうですね…私も別スレで大丈夫だと思いますよ。
正直どちらも(*´Д`)ハァハァですから(マテ
さて、新年一発目が私の続きとなると皆さん萎え萎えでしょうが…お許し下さい。
9レス行きます。
692 :
ゴロー:04/01/02 15:05 ID:BQ2JWLKq
>>571 ぱっと見の外見が殆ど変わっていないことは不幸中の幸いと言えた。かと言って、百パーセント安全、
というわけでもない。しかし、彼は特に視力低下していない。
従って、今彼が掛けている眼鏡は伊達である。だが厄介な事に、その眼鏡が大きめな丸レンズで、
酷く内気に――言い方を変えれば普段の彼より女々しく――見せてしまっていることに、本人は全く
気付いていない。
因みに、これは昨晩ラモンからいただいたものだ。
「……はぁ」
本日、二十四回目の溜息。正貴は机に肘をつけて頬杖をつき、窓の外に視線を遣った。丁度窓際だったのは、
それこそ幸か不幸か。
(胸がきつい……)
少し脇の位置を気にして触れて、何かずらすような仕草。そして元の体勢に戻ると、もう一つ溜息。
酷くアンニュイな光景である。
女性が胸を隠す定番と言えばサラシである。しかし、そんなもの何処に売ってるのかわからないし、
第一買いに行く時間がない。何かで代行するのであれば、きつめのシャツを着るか? 包帯を巻くか?
それともタオルか?
正貴は最初と最後の選択肢を取った。即ち、普通のタオルでは後ろまで届かなかったため、普段着の
シャツをきつきつに巻いての御登校となり申した。
勿論、突然眼鏡になった正貴に友人は噛み付いた。やれ心境の変化だの、やれモノの壊れ易い部分を
見えなくするためだの、本来の意味がない辺り、正貴がからかわれキャラとして定着しているのがよく伺える。
「……はぁ」
そんな絡みを思い出し、二十六発目の溜息が漏れた。
「よーう、校売行こうぜ、正貴ー」
四時間目も無事終わり、今度は安息の溜息を漏らした正貴の元に、一人の男子生徒がやってきた。
黒くて短い髪は割と跳ね気味で、その飄々とした態度は、誰が見てもお調子者だと感じさせる。
そいつ――谷崎守(たにざきまもる)は正貴の一年生以来の親友である。
693 :
ゴロー:04/01/02 15:06 ID:BQ2JWLKq
「あ、今行く」
極力声を低くして喋る。それでも、男の時の普段と同じ高さになるのだから、何か納得がいかない。
授業の準備を終え、正貴は守の後を追うように教室を後にする。まだ親友に自分の体の変化がばれて
いないことを確信しつつ。
この高校には学食というものが存在しない。その代わりに校売と呼ばれる学校内にある売店が設置
されている。登校途中に昼食を買い忘れた生徒達は、ここに糧を求めて集うのだ。
大きさ的には駅の売店程度。なので、生徒が殺到するのは至極当然と言えよう。
当然の筈なのに、何故かこの二人は余裕で廊下を歩いている。守等を見ては鼻歌が聞こえてきそうな程だ。
昇降口を抜け、丁度売店が見えたところで、
キーンコーンカーンコーン……
お約束とも言える鐘の音が、学校に終業の合図を知らせる。
そう、まだ授業時間は終わっていなかった。たまたまキリのよい所で授業が終わり、教師が早めに
切り上げたのである。二人の余裕な態度の根拠はこれだった。
当然人が集まる前だった売店で、昼食を購入した二人は余裕の表情で来た道を返っていた。誰かが急いで
通り過ぎる度、
「へへ、ざまあみやがれ」
と守が呟きながら。
(……気付かないよなあ、皆)
だが、正貴は内心ヒヤヒヤしていた。
部活をやっていないため、他の学年の知り合いや友人というのはいない。だが、同じ学年で他の
クラスの友人に会うかもしれない。もしくは、何故か「可愛い〜」と言ってやたら近寄ってくる先輩方
――当然、女だ――が来るかもわからない。そうなった時、眼鏡を差し置いて、自分の変化に気付くだろうか。
少なくとも、現時点ではまだ知り合いにはすれ違っていない。このままなら大丈夫そうだ――
だが、平和は時として簡単に崩れるものである。それも、意外な場面で。
「……あ、ごめん。僕トイレ」
「あ、じゃあ俺も」
高校二年にもなって連れションがどうとか言うこともない。二人は近くにあったトイレに入った。
当然、男専用だ。
694 :
ゴロー:04/01/02 15:07 ID:BQ2JWLKq
この時も、正貴は自分の体が女になっていることを失念しているわけではなかった。ただ、十幾年
慣れ親しんだ体の癖は、そうそう取れるものではない。
正貴は、尿をたすための便器に立ってしまった≠フだ。そして、隣には守。
殆ど無意識にチャックを下ろし、モノを――
「……あ」
……そうだ、思い出した。妙に股座がスースーすると思ったら。
そこには、当然何もなかった。女の体にペニスが付いているとすれば、それは道具かふたなりか、だ。
「ん?どうした?」
正貴の呟きにいつもと違う感じを聞き取り、守は隣、正貴の様子を見た。その正貴は視線を下にして
いる。男のモノを見る趣味は無いが、何となく気になって視線を下ろす。
そして、見た。いや、見えなかった。
「……あ、あれ?」
「ご、ごめん、僕大きい方だった!」
少しの間呆けていた正貴が、慌てて振り向きすぐ後ろにあった大用の個室に駆け込む。扉を閉じて、
鍵を閉めた。
「あ、じゃ、じゃあ俺先に外で待ってるから」
素早く用をたしたのか、守は足早にその場を後にする。
一人残された正貴は、個室の隅で固まっていた。
(見られた……? 守に?)
胸が高鳴る。それは、自分の隠し事がばれてしまったという絶望感からだと、何故か冷静に判断できた。
しかし、体はそうではなかった。胸の高鳴りと比例して、体が熱く火照ってくる。興奮してる、
或いは昂揚していると言い換えてもいい。
下半身が疼く。息が荒くなる。胸を押さえても、その高鳴りが収まることは無い。
(落ち着け、落ち着け……大丈夫だ。気付かれてない、ばれてない、たまたま見えなかっただけ、
そうだ、大丈夫だ)
気持ちを落ち着かせるために何度も深呼吸をする正貴。次第に昂揚は薄れ、元に戻っていく。
ここが個室だったのは幸いした。何故ならば、眼鏡がずれ、紅潮した頬、それらを含め正貴の表情は
酷く扇情的で、そのテの趣味が無くとも、男なら襲い掛かってしまいそうな程だったから。
695 :
ゴロー:04/01/02 15:08 ID:BQ2JWLKq
正貴が外に出ると、そこには妙にい辛そうな守の姿があった。
「お、お待たせ」
「お、おう」
妙にぎこちない挨拶を交わした後、二人は教室に向かって歩き出した。
………………
会話が無い、やたら騒がしい廊下だが、ここだけが妙に静かである。妙なことばかりである。
(やっぱり……ばれた……のかな?)
冷や汗が流れたような気がした。いつもなら何ということはないのに、何故か隣を歩くのが辛い。足が重い。
だが同時に、今のをきっかけに自分の今≠させられた。自分は間違いなく女である、という今、
この事実を。
『リアリティと世界は密接に関わりあっているが、たった一つの存在のために世界は動いちゃくれねえ。
それは、どの社会でも同じことだろ?』
と言ったのは、昨晩のラモンだ。
そんなことを思い出していると、
「……なあ」
ビクッと体が震えたのは、勿論正貴だ。守が言葉を掛けてきたのだ。
「な、何?」
「お前、もしかして、本当は女だったのか?」
直球。
「な、な?」
あまりにもストレート過ぎる質問に、正貴の思考と歩行が止まった。同じ様に守も歩を止める。割と
真剣な表情で正貴の顔を覗き込んでいる。
「や、やだなあ。そんなことあるわけないじゃないか」
咄嗟に嘘をついて誤魔化す正貴。視線を泳がせて戸惑う素振りは、『嘘をついてます』と自分で
言っているようなものだ。
「じゃあ、証拠を見せてくれ」
「へ?」
「お前が女じゃない証拠。ほら、早く」
廊下のど真ん中で、この男は何を馬鹿なことを……
696 :
ゴロー:04/01/02 15:09 ID:BQ2JWLKq
正貴はしかし動揺した。この男、谷崎守は気軽そうな一見とは違い根はしつこく、獲物に喰らいつくと
離さない。要は頑固である、ということだ。
そんな守を前にして、しかし正貴は返す言葉を見つけられなかった。兎に角、今の自分で男である証明を……
体……女。
声……女。
顔……元から女っぽい。
物……物的証拠? そんなもん何がある? 免許とか保険証ならいいんだろうけど、今はないし……
「……馬っ鹿だなあ、何本気になってるの? そんなことあるわけ無いじゃん」
結果、具体的な打開策は思いつかず、適当にはぐらかす選択をした。緩んだ笑顔を見せて、先に
進もうと歩を進める。
すれ違った瞬間、守が小さく口を開いた。
「あくまで白を切るつもりか」
その響きに、正貴は三度目の動揺を感じた。守の言葉に、何か今までと別のものを感じる。簡単に
言えば、嫌な予感。
「ならば……実力行使だ!!」
「は? あ、ちょっ!」
突然守は正貴を後ろから抱きついたかと思うと、左手を胸、右手を股間に当てる。言葉通り、自分で
確かめようとしたのだ。
「ちょ、ちょっ、ちょっと!?」
ここまで直球な行動だと本当になす術が無い。慌てて振り払おうとするが、一歩遅かった。
「お、股間に感触が無い」
今の時間は昼休み。すれ違う生徒もいるというのに、そういう事をさらっと言ってしまう辺り、
デリカシーが無いように感じる。守のそういうところがくっつき易い理由ではあるのだが。
「あ……ちょっとぉ……」
わきわきと蠢く手が、押さえつけられた胸とズボンの下の股間を愛撫する。何だかもどかしい感覚に
囚われて、体の奥底からじわり、と何かが滲み出るような感覚。段々と肌が紅潮してくる。
男子生徒二人が、廊下でこんなことをしていると、酷く滑稽に――というか、ぶっちゃけ気持ち悪く――見える。
697 :
ゴロー:04/01/02 15:10 ID:BQ2JWLKq
と、ここで守が離れた。
「正貴の正体見極めリ、だな?」
殆ど無意識に距離を取り、守を睨みつける正貴。まだ燻ったような感覚は残るが、頭を振ってそれを
吹き飛ばす。煩悩退散。
「な、何すんだよっ!」
「ん〜面倒くさいから自分で確かめたんだよ。文句あるか?」
「あ、あるに決まって……」
正貴の言葉を遮って、守は飄々とした態度で歩き出す。慌てて後をついて行く。
「つまり、あれか」
「何?」
少し棘を含んだ言葉を放つ。効果は無い。
「とある事情により男として入学せざるを得なかった、みたいな?」
「……は?」
突然の自論展開に、呆れを通り越した声を上げる正貴。そんなのは全く無視して、守は言葉を続ける。
「いやほら、小説とか漫画とかでよく聞くじゃん? ああいうのだろ?」
「……えっと」
「前からこいつ女々しい奴だなー、とか思ってたけど、まさか本当に男だとはなぁ」
「…………」
何だか発言する気力を失った。どちらかというと変な思考の持ち主だとは思っていたが、そういう
解釈をするとは思わなかった。せめてもっと驚くとか、慌てるとかさぁ……
「……兎に角、他の人には黙っててね」
かなり間違った見解ではあるが、それならそれで説明する手間が省ける。自分の不可解な事実よりも、
本人の妄想に任したほうがよっぽど楽だ。
「うーん、ただ黙ってるってのもなー」
手に顎を当てて何やら考えている守。何か奢らせるつもりだろうか? それともパシリ、アッシーか。
くるりと振り向いた守の目は、子供のような純粋さを持っていた。
「一発、ヤらせてくれ」
「……へぁ?」
698 :
ゴロー:04/01/02 15:11 ID:BQ2JWLKq
本日何度目の放心だろうか。自分の想像とはあまりにもかけはなれた言葉を掛けられ、正貴は再び立ち止まった。
「いやほら、俺、あんまり女の子と接点が無いからよ。ずっと付き合ってたお前となら、出来そうな
気がするんだよな、セックス」
「ばっ……」
赤面。随分と軽く言ってくれる、その、せ……って。
「馬鹿っ! そんなことさせられるわけないでしょ!?」
「じゃあばらす」
「ぐっ……」
歯を食いしばって引き下がる正貴。ばらされると何が起こるかわからない。それに、守という
フィルターを通しているため、真実ではない状況で流れる。そうなると、そういうシチュエーションが
好きな男子に襲い掛かられそうだ。
その光景を想像した途端、背筋を寒いものが走った。
「ほ、ほかの事じゃ駄目? ほら、パシリと奢りとか……」
「じゃあ、向こう一年駅前のラーメン奢り権」
また無茶な事を言う。そんな事できる筈がない。よくよく考えれば、資金面では大幅な支援は望めないのだ。
だが、しかし。
セックスとは、また馬鹿げた事を。自分は男なのだ。出来うることならば女性との交友を持ちたいと
思うものだ。それなのに、男に抱かれるというのは全く持って想像できない。
「……〜〜〜〜」
どうしろと言うのだ。どちら飲み難い条件だ。だが、自分の正体はなるべくならばばらされたくない。
「ま、答えは急がんでいいよ。兎に角昼飯食っちまおうぜ」
気軽な態度はそのままに、守は教室に向かって歩き出した。その後ろを、深刻な表情のまま追う正貴。
その手に握られていた焼きそばパンは、握りつぶされて原型を留めていなかった。
699 :
ゴロー:04/01/02 15:12 ID:BQ2JWLKq
ヒュウゥゥゥ……
風が流れている。空は茜色に染まり、沈み往く太陽を見送るように、月と少しの星が空に瞬いている。
放課後、正貴は一人屋上にいた。九月という事もあり、まだそう簡単に日は沈まない。ただ、六時を
回ればそれ相応に暗くはなってくる。
校庭では、練習を終えてグラウンドを均している野球部員やサッカー部員の姿がちらほら。これから
ミーティングとか何かをやってから帰宅するのだろうか。
「…………」
フェンスに手を掛けて、ただ外を見続けている。その瞳は虚ろで、何も考えていないように見える。
実際には、色々考えていた。何でこんな事になったのか。自分の変化と、自分を取り巻く環境の変化。
こんな非現実的なことが、あっていいのか? これは、本当は夢では無いのか?
そっと、自分の胸に触れた。静かだが、確かに鼓動が動いている。その前には、押さえつけても隠し
切れなかった、確かな膨らみがある。
そして、守に気付かれて、それの口止めとしての代償。
何もかもが憂鬱だった。意識した途端、急激に疲れて、フェンスに頭から寄りかかる。
「はぁ……」
もう何度目か知れない溜息。どれだけ吐いても、心に溜まる澱んだ何かはなくならない。
「……仕方ない、のかな……」
残された道は、徹底的に拒否し続けるか、この今をすんなりと受け入れるか。だが、正貴の心は前者
を選ぶほど強くなく、また後者に甘んじる程流されやすいものでもなかった。単純に、優柔不断とも言える。
(……兎に角、レイさんの所に行こう。ここでこうしてたって、何も始まらない)
何とか気を持ち直し、フェンスから顔を上げた、
正にその瞬間だった。
700 :
ゴロー:04/01/02 15:13 ID:BQ2JWLKq
「貴方、覚醒者≠ヒ」
「!」
正貴の表情が驚愕に染まる。
その声は確かに後ろから聞こえて来た。確かに、ここここ屋上は一般生徒に解放されていて、誰でも
出入りは自由だ。部外者以外なら誰がいてもおかしくない。
だが、ここの扉は酷く古く、開く度に軋む音が鳴る。それに、人の歩く音もしなかった。
――何故、僕の後ろに人がいる?
――そして、僕を、覚醒者≠知っている!?
慌てて振り向いた、つもりだった。
真横を向いた時点で、頭に強い衝撃。次いで、体ごと大きくフェンスにブチ当たる。その威力が
強すぎて、元々古かったフェンスはあっけなく破壊され、吹き飛んだ。
そして、その衝撃をもろに受けた正貴もまた、宙へと舞う。その体は、地球の物理法則・重力に逆らう
ことは出来ず、
そのまま地面へと落下した。
ここまでです。
うう、萌え重視とか言っといて駄目駄目だ……全然萌えん。心理描写が難しい。
えちもないし……って言うか、何だか浅人の時と似たような感じ……。
とりあえず逝っときます。
;y=ー( ゚д゚)・∵. ターン
ゴローたん神林長平好きだろ。
702 :
380:04/01/02 21:54 ID:VP/4aT7p
あと25Kちょいで満タンではないかな? そろそろ次スレの準備の頃合いかも
そうそう。前スレまで全部倉庫に入っているので、修正よろしく>スレ立てできる人
わし? ・・・スレ立て規制に引っかかっているんよ〜ヽ(`Д´)ノ ウワァァン!!
>>703 >そんな守を前にして、しかし正貴は返す言葉を見つけられなかった。
このしかしの使い方は神林作品独特のもの。
>>705 おまいも相当マニアだなw
俺何冊かしか読んだことないから…
>しかし
単に文体古いだけの話。
戦記もの(最近のくさったやつじゃなく戦中の)とかだとよく見かけるが
708 :
ゴロー:04/01/03 15:23 ID:z761uWVH
神林長平…誰、それ?(大真面目
初めて聞く名前ですよ。何々、SF作家? 成程…。
因みに、「しかし」の用法は自分の脳内に記憶してあったのを引っ張り出しただけです。
「ああ、こんなんあったなあ」くらいで。
今日、気付いたら女になってて実姉に開発されそうになる夢みました。
何で実姉やねん_| ̄|○川
>708
( ゚Д゚)ウラヤマスィ・・・
それ小説化きぼんぬ。
おととい、念願の美少女高校生になる夢を見たんだが…
普通なら大喜びのシチュエーションなのに
どうしてあんな夢なんだろ_| ̄|○
>712
いやさぁ、経緯はわからないが
自分はいつの間にか女の子になってて
全寮制のお嬢様女子高に転入するところだったのね。
ルームメイトや先輩も優しい性格の美少女揃いで
TS者なら誰でもハァハァしっぱなしの状況なはずなんだが…
…何故か全然興奮しないんだわ。
「俺は本当は男なんだ!」って意識はあるんだけど
自分や他の娘の着替えや風呂を見ても全くハァハァできない。
「僕が彼女に着替えたら(田中雅人バージョン)」とか「僕が委員長」みたいに
性的な感覚が女性化しちまってる感じ。
それでも「○○ちゃん…」「お姉様…」みたいなレズレズな展開でもあれば
まだ良かったのだが
みんなその手の事には真面目な娘ばっかりなのでそういうのも無し。
結局単に「明るい女子高生ライフ」を送っただけだった。
(まあそれだけでも十分ラッキーだとは思うけど)
714 :
ゴロー:04/01/03 21:03 ID:uqe9OoT1
>>709 いえ、夢なんで意味がよくわからない上に殆ど内容失念してまして(汗
それに、姉に弄ばれる系の話は諸作家方がやっていらっしゃるので、却下却下。
…個人的に(内容をかなり改ざんして)書いて、一人でハァハァしてまつ。
>>713 それが自然なのかもしれませんねー…。
…一日何回ここに足運んでるんだ_| ̄| (((○ コロコロ
指摘はヤボかもしれませんが、解釈自体が食い違ってしまう類のモノなので
>697
>「前からこいつ女々しい奴だなー、とか思ってたけど、まさか本当に男だとはなぁ」
本当に男→女 なんですよね?
>>713 女としての生活に馴染んでいくと
TS的な興味や楽しみは薄れるかも
私もそろそろこんなスレは卒業かな・・・
初夢は素敵な人と出会って結婚して
ホテルの窓辺から、2人でワインを片手に
街の灯りを見つめるとこで終わりました
今彼とは別れるという正夢なのかもw
>717
女の方・・・?
720 :
8080:04/01/04 12:50 ID:di1dMBxU
長谷部健一は、いつものように大学に向かっていた。早いものでもう2年生だ。
最近通学の電車内に一人の可愛い女子高生を発見し、彼女を観察するのが密かな楽しみになっている。
彼女はお嬢様学校として知られる某私立女子校の生徒であった。
今日もまた、途中駅から彼女が乗ってきた。と、思っているといつもに増して乗客が多いせいか、
彼女が健一のすぐ脇に押されてきた。ラッキー、と彼は思った。彼女をこんなに近くで見るのは初めてのことだ。
次の駅でもまた大勢乗車してきた。彼女はさらに押されて、健一に身を預けるような姿勢になってきた。
一方、健一も身動き取れないくらいの姿勢になっていた。おまけに、気がつくと、健一の左手は彼女のお尻に貼りついたような形になっていた。
彼女からは、とても甘い香りが漂ってくる。しかも、彼女のお尻は事実上自分が触っているも同然の状態。
そんななか、硬派な彼は必死に自分を押さえていた…。
しかし、次の駅で、また多くの乗客が乗ってきた。どうも今日はなにかイベントでもあるらしい。
そして、彼の残った右手が彼女の胸を押しつぶすような位置取りとなった。
健一は限界だった。「このまま彼女のお尻を触っても絶対ばれない。」悪魔の声が彼にささやいた。
最初はおそるおそるだった。しかし、彼女は特に反応しない。だんだん健一は大胆に彼女のお尻を触り出した。
やがて彼女もさすがにおかしい思ったようだが、大人しそうな彼女は顔を我慢している様子。
調子に乗った健一は、思うように動けない状態をいいことに、彼女の短いスカートに手を入れ、
下着の上から愛撫しはじめた。どんどんエスカレートした彼は、彼女の秘所にも指を這わせた。
純情でおとなしそうな彼女は顔を真っ赤にしたまま、うつむいて我慢している。健一が犯人がとは気づいていない様子。
一方、健一は夢のような気分で彼女に痴漢行為を続けていた。。。
やがて、健一の降りる駅に着いた。もう二度とこんなラッキーはないだろう、そう思い、とても心残りながら彼は下車した。
721 :
8080:04/01/04 13:16 ID:dRF119AD
翌日、再び彼女が乗ってきた。昨日の今日だけに彼女を正視できない。
彼女は昨日のことがあったせいか、周りを気にしながら心なしか不安げに乗っていた。
そんな彼女の姿に嗜虐心を芽生えさせた彼は、これまででは考えられないことだが、
電車の揺れを利用して少しずつ彼女に接近していき、昨日の続きを実行しようとした。
そして、ついに彼女のすぐ脇に陣取ることに成功した彼は、さりげなく周りを見渡し
勇気を振り絞って彼女のスカートに手を入れた。
「やった!」。
彼は、高校時代生徒会長も務めた。そして、今は名門といわれる名邦大学の学生だ。
また、綾香という可愛い彼女もいる。
今にして思えば、まさに魔が差したとしかいいようがないのだが、
そのときの健一は、眼の前の彼女を蹂躪することしか考えられなくなっていた。
昨日同様、お尻から徐々に前の方に手をやっていった。すでに彼女の顔は真っ赤だ。
「ふふっ、いい感じ」。そう思った彼は、更に動きをエスカレートしようとした。
そのときだった。
不意に腕を強くつかまれたかと思うと、ものすごい力で動けないようにされた。
誰かに見つかったのだ。しまった、と思ったが時既に遅し。
そのまま、彼は次の駅でその男に無理矢理降ろされたのだ。
その間、彼は全く抵抗すらできなかった。
警察に連れて行かれる…その恐怖から彼は必死で言い訳をした。
しかし、その男は一言も発することなく、そして警察に連れて行くこともなく、
ただ、ひたすら健一を羽交い締めにしたまま、駅を出た。
そこには、一台の車が停まっていた。
不吉な予感がした彼は乗ることを拒否し、逃げ出そうとしたが
格闘家のような体をしたその男は、軽々と彼を車に乗せ、待っていた運転士に眼で
合図した。
車が動き出してすぐ、彼は目隠しされるやいなや、口にハンカチのようなものを
当てられ、やがて意識を失った。。。
むしろ彼氏を犯したいと痛烈に思ってる
日毎に欲望は膨らんでいくばかり もうだめぽ
早く女の子になってくれないかなぁ…
>717は 男>女 に性転換した方ですか。
>>717の詳細に
ゴクッ(;゚д゚)=3
です
あるいは、半陰陽→外科手術で――、とか。
まぁ、どちらにせよ、そのあたりの心の移り変わりって体験者以外にとっては、
思考のほかにあるから興味あるなぁ。
(とくに半陰陽の人って、元々女性のメンタリティなのか男性のなのか分らないからなぁ)
>>723-725 あの、ごめんなさい。。。
やっぱり恥ずかしいし、忘れてください
ROMに戻ります
>>722 なんか面白いw でも女の子になった彼氏が
ビアンにならなくて、普通の男の人好きになっちゃったら。。。w
板違いだが、エロゲの妹汁のTSエンドに萌えた。
衝動的にまた数本のSSを読み耽ってしまった
ぼく妊スレにもTS小説あったな
>>727 詳細を教えて
>>728 あのゲームにはバッドエンドの一種で主人公が女性化するエンドがある
義妹3人とレズプレイで(;´Д`)ハァハァ
今日このスレ初めて見つけて今作ってる2次創作の同人ゲーのバッドED
(ノーマルの男主人公が強制女性化されて憎んでる相手に強姦されたり恋人とその親友
とレズ3Pしたり)作る際の参考に読ませて貰おうとか思ったら本気で強制女性化に
萌えだしてきた…(;´Д`)ハァハァ 職人様方、グッショブ!
この頃少女漫画エロ関係の雑誌が増えてきてるんだが、
やけにTS的な内容のものが目に付くのは気のせいだろうか。
ちゃお何とか(別冊らしい)ってやつで夜になると超淫乱な女の子になる男の子が
女のままで彼女を犯しそうになったりとか。
「けだものだもの」だったかな。
むかし“ものぐさうるふ”って言うマンガ家の作品でくしゃみしたら性転換する男の子の話なかったっけ_?
コミック化されてるのかな_?
736 :
WD:04/01/06 02:34 ID:SYOBlqh4
保管庫あぼーん……?
保管庫か
無料でエロ小説載せれる所を紹介してくれるなら
漏れがずっと管理してもいいが
>735
Yo-koレポートとかいうやつだな
残念だが単行本未収録だ
で、強制女性化だったかあれ?
小説ですらないんだが・・・
>>737 少ないんだよな、そういうところ。
変な広告が大量に入って鬱陶しいとこばかりだから。
現保管所と同じサーバー(ribbon.to)でアカウント取得→管理 が無難。
マジで保管庫稼動させていいのか?
させていいなら、現保管庫が纏めてない作品から
纏めていこうかと思ってるんだが
>>740 一週間以内に返答がなければ稼働させてかまわんだろ
>>738 そうだったんだ、、、ありがとう。
スレ違いスマンかった
サボってばかりですいませんね(;´Д`)
暇をみて作業を進めてますんで、しばらくお待ちください。
今後は出来るだけ掲載から間を空けずに更新したほうがいいんですかねぇ?
今まではスレ移行時にまとめて作業してたんですが、
ちょっとサボるとそのままズルズルと・・・
とりあえず現在掲載分は作業中ですので、
アカウントとったりせずしばらくお待ちください。
>>740氏
>743
そんなに忙しいんなら、740氏に交代したほうがいいんじゃないのか?
745 :
名無しさん@ピンキー:04/01/06 20:58 ID:ccJyuszv
何か最近人口増えたよね
丁度いい機会なので苦言を催してみようか?
1. TOPからリンクが張られていないログが存在する。
2. 1話だけでその後音沙汰ないログは削除したほうがいいのでは?
3. <title>タグが全部統一されている(作品名(ページ数)という形のほうが望ましい)。
4. 更 新 遅 す ぎ
参考にしてくれ。
>>747 まぁな
有志でやってくれているんだから、少しぐらいは目をつぶるべき
流れをまったく読まずにリレー再開。
発端
>>484-489あたり
今までの(アンカーミスしてたらスマソ)
>>490,496-498,500,501,507,512,517,540
>>540 「………うん…」思わずそう呟いて頷く。
だけどれい君はやっぱり意地悪っぽく、
「本当にエッチな娘だね。だけど今はダメだよ。遅刻しちゃうからね」
と呟き顔を離す。ついでにおでこに軽くキスされる。
「それじゃ、また学校でね」
そう言ってれい君は行ってしまった。
その間ボクは何故かまったく動けなかった。
「――ちゃん、しのぶちゃん?」
「……えっ?」気がつくとひろみが横にいる。
「どうしたの?顔が赤いけど」
その言葉にさっきのことを思い出してしまい、さらに顔が赤くなる。
「な、なんでもないっ!」
熱気を冷ますようにブンブンと首を振って答えると
「ふぅん、それならいいけど。それよりさ、急がないと遅刻しちゃうよ」
時計を見てみると…たしかに。少し走らないと間に合わないかもしれない。
「ほら、行こう!」
ひろみに手を引かれるまま、ボクたちは学校への道を走っていった。
**********************************
>>743、保管庫”管理”人さん
可能なら100レス単位くらい(レス数は適当)で上げていくといいのでは。
要望しか言えないけど、頑張ってください
751 :
ゴロー:04/01/07 03:18 ID:qk24Ds7i
>>749氏
( ´∀`)モエ〜
>>保管庫”管理”人
無理せず頑張って下さい。自分にはできないことなんで、期待してます。
>>715氏の指摘が恥ずかしすぎてヒッキーやってました(ォィ
次スレの即死回避用SS、一応書き終わりましたんでご報告。続きじゃありませんが。
これからじっくり見直しして、次スレに投下しまつ。
>>750 乙、うどんでも食ってラックリ頑張ってくれ
少年少女文庫の「二人のカオル」ってのと「夢のつづき」ってのが良かった。
他にお勧めってありますか?
>>750にも書いてある保管庫の小説・・・・は、とっくに読んでるよな
少年少女文庫なら「甲子園の魔物」「萌え萌え少女の日常」がお勧め。
このスレの現在のログ容量は491KBです。
新スレを立てて移行してください。
500KBになると書き込みできなくなります。
>>758 作者のことはおいときましょう。
少年少女文庫で女友達にドキドキ、ハァハァできるのはすごい事なんだから。
761 :
1:04/01/07 22:46 ID:82fvH6J3
762 :
名無しさん@ピンキー:04/01/07 22:54 ID:82fvH6J3
763 :
名無しさん@ピンキー:04/01/07 22:57 ID:82fvH6J3
すいません 761は誤爆です
>>750 おつです。
>>751 うあ、モエられましたよっ!?煤i ´□`)
ありです。
どうでもいいけど自分が485言わなかったらどうなってたんだろう。
…結局誰かが言ったのかなw
ところで、新スレでもリレー続けていいんだろうか?埋めついでに意見求む
765 :
484:04/01/07 23:35 ID:p1qxhsbt
是非是非お願いs(ターン
766 :
あお:04/01/08 01:55 ID:pNj5cabN
文を書きたいのですが、女性化&男性化じゃあダメなんでひょーか?
意見を聞きたいッス。
女性化が含まれていればいいと思う
新スレおめ。
で、前スレで少し話が出てた非強制の女性化スレ、どうしようか。
乱立の謗りを受けるかも知れないけど、立ててみる?
まちがえた、、こっち前スレだ_| ̄|○
>>766 女性化分が男性化分より多ければ大丈夫だと思う。
男性化した女性がメインだと悲しい人が多いと思う。
少なくとも俺はそう
とりあえず埋めないか?
772 :
名無しさん@ピンキー:04/01/09 04:22 ID:KLZz3Lzr
強制男性化ってないよな
,. -''" / ,.-‐ \ / _,.. -
_,.-''´ / / / / `く ̄ _
/ / / / / i ヽ-‐''"´
/,イ / / / / ノハ i
/// / // ,.ィ´ / / イ | |
/ // ,' ,イ '"フ`メ、、// _,∠=、,,//|l! j|
,.ィ´ l/ ! / i / / ぐ' / ∠ / `ソv' / ∧/
/ ! | /i l /| / / //,,ィ=,≡、、 メ ∧ ヽ
/ | |i ノ,ハ / ! ヽ、_,、 ′lー' 》 / / ヽ ヽ
/ |! L__|! | ` ̄ ー--゚'' / / i ', ヽ
| / l ,人 / /、 ィ∧∧ ヽ
! _,イ V \ ' / /´ ∨、′′', ヽ
_,.-‐"/ /| ` 、 `` _,/ / ヽ ',
_,.-‐'"´ // / ! _,...lヽ、 -‐ツ / ヽ ',
〈/ / 「 ̄`ー┤`ー/ /ーヽニ┐ `、 ',
/ ,< __j | / / 7 > ',
/ /<ー''´ー-`ヽ、 Y / _/、 /| '、
イ / ヽ ヽ\ ヽ/ / 厂 ̄ ̄ /`>‐' ! ヽ
/ / / 〉 〉 〉 / / /--−'' ´,..-''´ _ト、
'´ / / / // / / ,イ _,..-‐''´ _,.-''"ノ `ヽ、
!/ / / / / /// ヽ ,..-''",..-‐'´ ヽ
| / / / / // | ノ /
_∠ミ、
i`ミヽ 、 /ィ⌒ゞ!
',i⌒`\\_,. - ―- くく }.!
il zi/:::::::,r:'´::::::::::::::::::\ j.l
ゞ ジ::::::://:,:::,::::i::::i::i::;:`::::::V/
V`¨''':ソ_/_/:/:/:l`''|::|::l:::l`'l::i:ヽ
/:`'':'':/:/:j::i:::i::|:::|::::|:|::j::ノ::ノ::j::l:j
/:/:::::∧{::从,ィ=、人;ルrhゞ从::lイ
,':/:::::/:::イ:i:Yf{゚;::.lj fi゚::lj|::::|::|:l
i/:::::/::/:::|:::l `ー' _ 、 `¨゙/i:::l::l:l
!`'':,'`/':i::|::lト、 {_/ /:!:|`'j::j:i
',::::i::::i:::i::|::::|::| ` ー-rイ:::/::/:/:::/
ゞ从人{人ノノミニ亠rtノj;;ノ;jん'
/ ゙i \
/⌒ヽ_,へ、 ヽ{ /⌒`'>
/ / リ_} 'fi`ー’リ
,' / _ノ .......:::::::八 i
,'.=ヲ イ ¨´!| l
. i / /| _;;.::- |.| |
|. / ! .i ,!
ヽ、_ノ l、_::_::: l`ー '゙
/ _ , -l
,'`;;ー- ;;、.,,,,_ _,,j
i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ハ
レ''⌒`'ヽ、;;;;;;;;;;;;/ !
l \;/ |
| i |
i`ミヽ 、 /ィ⌒ゞ!
',i⌒`\\_,. - ―- くく }.!
il zi/:::::::,r:'´::::::::::::::::::\ j.l
ゞ ジ::::::://:,:::,::::i::::i::i::;:`::::::V/
V`¨''':ソ_/_/:/:/:l`''|::|::l:::l`'l::i:ヽ
/:`'':'':/:/:j::i:::i::|:::|::::|:|::j::ノ::ノ::j::l:j
/:/:::::∧{::从,ィ=、人;ルrhゞ从::lイ
,':/:::::/:::イ:i:Yf{゚;::.lj fi゚::lj|::::|::|:l
i/:::::/::/:::|:::l `ー' _ 、 `¨゙/i:::l::l:l
!`'':,'`/':i::|::lト、 {_/ /:!:|`'j::j:i
',::::i::::i:::i::|::::|::| ` ー-rイ:::/::/:/:::/
ゞ从人{人ノノ └rtノj;;ノ;jん'
/゙i::\ /|| ゙i \
/ _>;;;、;;`''''''´;;;;;ヽ{ /⌒`'>
/ / リ_};;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;'fi`ー’リ
,' / _ノ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;八 i
,' ./ イ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!| l
. i / / |;;;;;;;;i;;;;;;;;;;;;;;;;;i;;|.| |
|. / .!;;;;;;;i;;;;;;;;;;;;;;;;;i;;! ,!
ヽ、_ノ l;;;;;;;;i;;;;;;;;;;;;;;;;;i;;l`ー '゙
/、;_;;_;;;;;;;;;;;;;;;;;;i;;l
,';;;;;;;;;;i;;;;;;;;;;;;;;;;;;i;;;j
i;;;;;;;iコi;、;_;;_;;;_;;;;i;;ハ
レ''⌒`'ヽ 、;;;;;;;;;;/ !
l \;/ |
| i |
_∠ミ、
i`ミヽ 、 /ィ⌒ゞ!
',i⌒`\\_,. - ―- くく }.!
il zi/:::::::,r:'´::::::::::::::::::\ j.l
ゞ ジ::::::://:,:::,::::i::::i::i::;:`::::::V/
V`¨''':ソ_/_/:/:/:l`''|::|::l:::l`'l::i:ヽ
/:`'':'':/:/:j::i:::i::|:::|::::|:|::j::ノ::ノ::j::l:j
/:/:::::∧{::从,ィ=、人;ルrhゞ从::lイ
,':/:::::/:::イ:i:Yf{゚;::.lj fi゚::lj|::::|::|:l
i/:::::/::/:::|:::l `ー' _ 、 `¨゙/i:::l::l:l
!`'':,'`/':i::|::lト、 {_/ /:!:|`'j::j:i
',::::i::::i:::i::|::::|::| ` ー-rイ:::/::/:/:::/
ゞ从人{人ノ人、___`tノj;;ノ;jん'
/ \;;;;;;;;;/ /ヽ
/^`ヽァ-へ、__ヽ;;;/__ノ:/⌒`'>
/:::::/ リ_}:\/ ヽ/:::'fi`ー’リ
,'::::/ヽ、__ノ::::::::::|`ー'!::::::八ーイi
,'::::/::::::::::イ:::::::::::| |:::::::!:|::::::::l
. i::::/:::::::::/::::::::::::::|. .|::::::|::|::::::::|
|::::::::::::::/!::::::::::::::| .|:::::::!:::::::::::,!
ヽ;___;;ノ l:::::::::::::::E三ヨ::::::::l`ー '゙
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::l
ム二二二二 ニニニj
/ / i i ハ
/ / iヽ 、i / ヽ
/ / .i i /| ヽ
丶- -ト----j__l___,,,/亠--`