さくらの秘密図書 2冊目

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1前スレ45
 このスレは、『カードキャプターさくら』SSスレです。
思いっきり(;´Д`)ハァハァなお話を作ろう!

(年齢制限のない「2ちゃんねる」内コンテンツである
 さくら板の方では、過度のロリ・エロネタは御遠慮下さい。)

前スレ

さくらの秘密図書
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1028315390/

※小説UP中に書けないエラーになりましたので、緊急に建て増ししました。
2名無しさん@ピンキー:03/07/21 20:06 ID:+BfnwSay
*****5^(n+1)+6^(2n-1)が31の倍数であることの数学的帰納法による証明が>>2をゲット!*****
n=k+1 のとき与式は                >>1 ●N個、○N個の合計2N個の玉がある。
5^(k+2) + 6^(2k+1)                    これらすべてを円形に並べる並べ方の総数を求めよ。
である。この式を変形すると           >>3 ∫[0≦x≦1]x(log(x))^2dx を求めよ。
5*5^(k+1) + 36*6^(2k-1)             >>4 レムニスケート曲線 x^2+y^2=a√(x^2-y^2) (a>0) 上の任意の点(x、y)
となる。この式の5^(k+1)に                での接線の方程式を微分計算により求めよ。
5^(k+1) + 6^(2k-1) = 31m            >>5 f(t)=e^(-t)sinwt をラプラス変換せよ。
より得られる                    >>6 正多面体が4,6,8,12,20の五つしかないことを証明せよ。
5^(k+1) = 31m - 6^(2k-1)            >>7 U_n(cosθ)=sin((n+1)θ)/sinθ とし、母関数展開、
を代入する。すると与式は                1/(1-2xξ+ξ^2)=Σ[n=0〜∞](U_n(x)ξ^n) を証明せよ。
31m*5 + 31*6^(2k-1) = 31*[5m + 6^(2k-1)] >>8 D=((X、Y)∈R^2|1<X、0<Y<X^α
となる。                           0<α<1 ならば次の広義積分は収束することを示せ。
よって数学的帰納法により、               I=∬1/x^2+Y^2 dxdy
すべての自然数nの値において         >>9 0以上の実数x,y,zが x+y^2+z^3=3 を満たしている
与式が正しいことが示せた。              L=x+y+z とおくときLの最小値mが m<(3/2) であることを示せ
証明終                        >>10 5+3=x xを求めよ。
345:03/07/21 20:26 ID:5snLfRlY
>>2

どんな楽しい2ゲットが来るかと、ごはん食べながら期待してたら、数学
ですか(泣)

さくらちゃんは算数苦手なんですよ〜。いぢわるですか?

さて、本当は前スレを使い切るまでにコテハンを決めて、2スレから
使おうと思っていたら、アップ出来なくなっちゃいました。

1000発言の他に、512KBの制限っていうのがあるんですね〜
知りませんでした。

では
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1028315390/684
からの続きとさせて頂きます。
445:03/07/21 20:27 ID:5snLfRlY
「おはよう!ただいま!お父さん、お兄ちゃん!」
 朝と帰宅の挨拶をいっぺんに済ませると、さくらは2階の自室へ駆け上がった。
「遊園地と知世ちゃんの家、楽しかった?」
 追いかける様に声をかける藤隆に、身を乗り出して頷いたさくらは、部屋へ入
るとストライプのブラウスを脱ぎ捨てた。速度記録にでも挑戦するように制服に
着替えると、時間割を確かめて鞄を背負い、艦載機が打ち出されるように部屋を
飛び出していく。
 ケルベロスは声もかけられず、ただそれを茫然と見ているしかなかった。
 転げるように階段を降りたさくらは、玄関先で「怪獣」とからかう桃矢と一戦
交えると、外で待っている知世のクルマに飛び込んだ。
 この時間なら、遅刻する事は無いだろう。安心したのか、ふたりは笑い合った。
案の定、予鈴の10分前に校門につくと、運転手にお礼を言い、ふたりは教室に向
かう。
 始業前は元気に奈緒子や利佳、千春と昨日の遊園地の事をおしゃべりし、笑っ
ていたさくらだが、授業がはじまるや否や、まるでお約束の様に、船を漕ぎ始め
た。
 教鞭を振るっていた寺田は、それに気付くとゆっくりと歩み寄り、出席簿でさ
くらの頭を軽く叩く。
「ほえぇ!?」
 驚いて声をあげ、立ち上がって周囲を見回すさくらに、教室は笑いの渦に包ま
れた。
545:03/07/21 20:30 ID:5snLfRlY
「聞いたぞ、木之本。遊園地もいいが、居眠りをするようでは困るなぁ」
「すみません……」
 洗った犬の様にしゅんとしたさくらが座ると、寺田は振り返った。
 もう一人、珍しい人物が船を漕いでいる。
 出席簿の固い表紙が、その漆黒の髪を頂いた頭を叩いた。
「はっ」
 驚いて硬直し、周囲を見回したのは、知世だった。
「大道寺が居眠りとは珍しいな」
「す、すみません……」
「遊ぶのも程々にな。よし次のページ、山崎に読んで貰おう」
 寺田が歩み去ると、さくらは無言で知世に向かって手を合わせた。
 休み時間になり、ふたりだけになれるチャンスを見つけると、さくらは知世に
頭を下げる。
「ごめんね。知世ちゃん……」
「4回は流石に多かったですね……」
 ちょっと困ったような顔で、知世は言った。さくらの顔に朱があがり、人差し
指をつきあわせた。
「4回目の途中でさくらちゃん、眠ってしまわれましたけど……私の方は指も頂
きましたし、何回だったか覚えていませんわ……」
 とは言っても10回にはならないだろうが、何れにしても授業中に居眠りが出る
のも仕方あるまい。
 ちなみに、ベッドでの事で、その前のお風呂でのはカウント外だ。
645:03/07/21 20:33 ID:5snLfRlY
「怒って……る?」
 恐る恐るの問いを、知世は笑って否定した。
 お天気が良いので、お弁当は中庭で食べ、残りの時間はベンチで睡眠に充てる
ことにする。自分の肩にもたれ掛かり、気持ちよさそうに眠るさくらを、知世は
幸せそうに見つめた。
 途中、ふと目を覚ましたさくらは、知世が自分にもたれ掛かっているのを見て、
にっこりと笑った。そのまま目を閉じ、暖かな日射しの中で相手を支えに浅い眠
りを愉しむ。その甲斐あってか、午後は睡魔を付け入らせずに済んだ。
 放課後はそれぞれのクラブ活動をし、待ち合わせて帰路に就く。
 その途中、ツインベルを過ぎた辺りで、どちらともなく見つめ合った。
「……寄ってく?」
 さくらが伺う様に問う。知世はちょっとだけ困った顔をしたが、小さく頷いた。
 知世の借りた秘密の部屋。それが入っているビルはもう見えている。
 ふたりは手を繋ぎ、その1階のホールへ入っていった。
 けれどこの時、さくらは自分の中で期限が終了していた事に、まだ気付いては
居なかった。
7前スレ45:03/07/21 20:36 ID:5snLfRlY
あとがき?

いや〜今回は本当にビックリしました。
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1028315390/684
次をあげようとしたら「もう書けません」とか出て、「え?え?」でした。

出来たら、前スレに、このスレへの誘導が書きたかったです。

え〜、お話ですが……あはは、前回以上に甘々なシーンの連続でしたね(^^;)
最後の1行とか、途中に出てくる象徴的な場面とかありますんで、おおよその
方はゴルァ(゚Д゚メ)って感じになるかと思いますが、申し訳ありませんです。

さて、続きですが、
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1028315390661
の通り、今週末はちと無理そうです。
何とか、再来週には復帰したいと思いますので、よろしくお願いします。


#2スレ目からコテハン名乗ろうと思ってたので、なんか考えなきゃ……
8前スレ45:03/07/21 20:37 ID:5snLfRlY
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1028315390/656
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1028315390/658

 う〜んそうですね。ボクも男のコと女のコがらぶらぶになってえっちするの、すごく好きです。でも、今のところ、小狼くんとさくらちゃんのあまあまらぶらぶなのって、なんか思い浮かばないんですよね〜。そのうちなんか浮かぶと良いんですけど……
 前にも指摘されましたけど、スレを個人使用している様で申し訳ないので、ネタ職人さんが現れる事に期待したいです。

http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1028315390/659
 > 寺田×利佳もいいし
 あ、良いですね〜。
 きっと、本番は無しですね。愛しているから、大人になるまでは大事にして、手(指)や口でのプレイかな〜
 13歳以下だと、同意があっても強姦ですからね〜。
9前スレ45:03/07/22 00:02 ID:Ne3JvXb6
日付変わりましたので、あげときます。
即死防止の為、レスとか頂けると嬉しいです。
10あぼーん:あぼーん
あぼーん
11あぼーん:あぼーん
あぼーん
12名無しさん@ピンキー:03/07/22 13:06 ID:c9c2bC6Z
2スレ目に突入か〜
45さんおつかれさま。

あ〜あ、さくらのち○んち○が、、、ちょっと残念。
13あぼーん:あぼーん
あぼーん
14あぼーん:あぼーん
あぼーん
15名無しさん@ピンキー:03/07/22 18:03 ID:c9c2bC6Z
即死回避あげ
16あぼーん:あぼーん
あぼーん
17前スレ45:03/07/22 22:09 ID:1PVp9tj6
小説書けてないですが、即死防止で短レスさせていただきます。

>>12
書けなくなったのはびっくりしました。
消えちゃったのは、ボクも「とうとうここまで来たか〜」という感じです。
書き出した時は、こんなになるとは思ってなかったんですけどね〜
18あぼーん:あぼーん
あぼーん
19名無しさん@ピンキー:03/07/23 08:53 ID:QPVHSrUS
保守あげ
20名無しさん@ピンキー:03/07/23 12:19 ID:czuUpBvD
45さん、乙〜ヽ(´ー`)ノ
21名無しさん@ピンキー:03/07/23 13:33 ID:z12iYwzA
いまさら保守だ!!
いいな!?
22前スレ45:03/07/23 23:38 ID:zYu4lp/i
20超えたら、即死しないですかねぇ?

>>17
「まだだ!まだ消えとらんよ!」

よく考えたら、さくらちゃんのお○ん○ん、まだ消えてはいなかったです。
まぁ、でも消えたも同じか……(^^;)

23名無しさん@ピンキー:03/07/24 02:16 ID:D4ZK4nHB
規定の容量をクリアしないとだめなんだっけ?
詳しい人教えてくれ〜

同志たちよ このスレを死守するのだ!
24あぼーん:あぼーん
あぼーん
25あぼーん:あぼーん
あぼーん
26名無しさん@ピンキー:03/07/25 17:56 ID:V5bM/v3E
保守
27名無しさん@ピンキー:03/07/25 20:25 ID:9OE0MUjg
じゃあ俺も(´▽`) ホッシュ
28名無しさん@ピンキー:03/07/26 03:34 ID:sbBqsHTN
期待保守
29前スレ45:03/07/26 23:38 ID:KYTQ54Yp
どもです。
予告通りっていう感じで、今週はまだ1行も書けてないです(泣)

これからなんとか、がんばってみます。

でも、こっから先って、えっちなし〜んが………(^^;)

さて、DAT落ちと言えば、気になるのは前スレ。
今日現在で、深度300を超えています。

いつまで残ってるかな〜。
30名無しさん@ピンキー:03/07/27 08:21 ID:gA289I/N
45さん がんがれ〜
31名無しさん@ピンキー:03/07/28 09:02 ID:d3T8f2Xs
一日一レス保守
32名無しさん@ピンキー:03/07/28 21:15 ID:C1eZaw1c
保守ピタル
33名無しさん@ピンキー:03/07/29 03:00 ID:4lnzIU1a
ほしゅ
34前スレ45:03/07/29 23:53 ID:aP27SJQ+
どもです。

どうも前スレがDAT落ちしてしまったようですね。
途中までしか読んでない!って方とかいらっしゃるでしょうか?

とりあえず、100行程度まで書けているのですが、もうエロくはならない上、
続き物ですから、前が読めないと「なんじゃこりゃ?」って人も
出てくるかな?と不安です。


DAT落ちしたスレは、html化されるんでしたっけ?
35名無しさん@ピンキー:03/07/30 23:44 ID:2EIyA5Xe
ほしゅ
36名無しさん@ピンキー:03/07/31 00:56 ID:X53SqxQc
捕手=キャッチャー
37名無しさん@ピンキー:03/07/31 03:40 ID:UoDcVxuh
>>34
数ヶ月でhtml化されるみたい
38名無しさん@ピンキー:03/07/31 10:18 ID:x/W/JezJ
とりあえず45さんのSSだけ。

http://www.sango.sakura.ne.jp/~razoku/sakura2.htm
http://www.sango.sakura.ne.jp/~razoku/sakura3.htm
http://www.sango.sakura.ne.jp/~razoku/sakura4.htm
http://www.sango.sakura.ne.jp/~razoku/sakura5.htm

とりあえず置いただけなので、改行が変だったりしますが
夏コミ終われば直します(´ー`)
39前スレ45:03/07/31 22:12 ID:npNE3pky
どもです。

>>38

url辿ったのですが、裸族さんですよね?

まず、最初に謝らなくてはなりません。
じつは、ボクは、自分のHPを持っています。
ただ、2ちゃんねるにhpを晒すのが恐くて、今まで決心がつきませんでした。

「さくらちゃんチェンジ!」
http://yunpara.hp.infoseek.co.jp/Novel/yun07fr.htm

DAT落ちしたのが早々にhtmlになるなら、このまま晒さないで済まそうと
姑息なことを考えていました。
今まで黙っていて本当に申し訳ありません。

さて、せっかくのご好意で作っていただいたhtmlですから、もし、お役に立
つなら、テキスト部分をお送りしますが、如何でしょうか?

こちらにupする時は、半角72文字・禁則で改行整形して、アップしています
が、改行する前のテキストが保存してありますので、必要でしたら、hpにあ
るメールアドレスにお送りしたいと思います。
40あぼーん:あぼーん
あぼーん
41あぼーん:あぼーん
あぼーん
42一読者:03/08/01 12:57 ID:EK2M9MlA
前スレ45様

あなたの才能は素晴らしいです。「萌える」の一言です。
日頃、これほど豊かな想像力を何に活かしているのか不思議にさえ思われます。
原作の世界と妄想の世界の境界線を易々と行き交う話の展開はもはや素人ではないです。

だから、敢えてお伝えしたい。たくさんの人が続編を心待ちにしている中だとは思いますが、
どうぞ「引き際の美しさ」も考えておいて下さい。十分お分かりと思いますが…。

数々の少年マンガが、人気がある時は「ドル箱」という事で作者の意に反してでも
無理矢理掲載を引き延ばされ、「つまらない」作品にまで落とされていきました。
前スレ45さんの豊かな想像力を持ってすればネタが切れる事は当分なさそうですが、
溢れんばかりの空想をこぼれないように書き綴る今の作品が多くの人の望みであって、
必死で絞り出した作品は今までの新鮮さを消し去ってしまいうのではないかと心配なのです。

心に残る作品であれば、たとえ終わりを迎えても心地良い「余韻」に浸れますよね。
惜しまれて最終回を向かえ、その先は読者に委ねられるという
別の意味での「終わりなき作品」であって欲しいと、一読者は思っております。

どうぞご無理をなされないように。今後も楽しみにしております。
43名無しさん@ピンキー:03/08/01 16:38 ID:XlABaNsP
苺鈴たんのレイープものきぼん
44あぼーん:あぼーん
あぼーん
45あぼーん:あぼーん
あぼーん
46名無しさん@ピンキー:03/08/01 17:59 ID:P3oQ8ZU8
なんか同人活動的な事してるんじゃないかと思ってたんだけど
そ〜か45さん自分のHP持ってたんだ。

42さんも言ってるように、あんまり無理しないでがんばってくだされ。
あ、そうそうコテハンは睦月かな?(藁
47名無しさん@ピンキー:03/08/01 20:16 ID:lHDF8p0o
42はどー見てもコピペだろ
48前スレ45:03/08/01 22:17 ID:kkxVTOHi
とりあえず、荒しとかは来てないので、ホッとしています。
作品ですが、このままなら今週末にはアップできるとは思います。
よろしくお願いします。

>>42
 いや〜そんな誉めると照れちゃいます。
 でも……もうこの作品は終わりが近い事は告げていると思いますけど(^^;)

>>46
 すみませんでした。持っていたんです(^^;)
 コテハンもいろいろ考えたんですが、アレにするとすぐにバレるので、
なにか他にと考えていたんですけれど、もう隠してもしょうがないですね(^^;)

>>47
 え?、あれ、コピペなんですか?
49あぼーん:あぼーん
あぼーん
50一読者=42:03/08/01 22:40 ID:EK2M9MlA
42がコピペと言われて、これは喜ぶべきなのか悲しむべきなのか…
汎用性あるかなぁ…吉野家コピペの汎用性はすごいけどさぁ…

まあ、いいや。湿っぽい。

がんがれ!前スレ45!!
51前スレ45:03/08/01 23:01 ID:kkxVTOHi
>>50

 お気を悪くしたらすみませんです。
 ボク自身は、読んで思い要り照れまくってました。

 確かに言われる通り、ずるずると引きずってしまったようなところが
あるかもしれません。終盤に向けて、ご指摘は胸に刻んでおきます。

 でわ。
52名無しさん@ピンキー:03/08/01 23:37 ID:plLEvM1d
もうしわけない45さん!
今仕事が修羅場でちょっと手が話せなくて……
落ち着き次第またメールします。
すみませんです(;つД`)

裸族
53あぼーん:あぼーん
あぼーん
54名無しさん@ピンキー:03/08/02 08:26 ID:6ckzeNbj
55あぼーん:あぼーん
あぼーん
56あぼーん:あぼーん
あぼーん
57前スレ45:03/08/03 23:22 ID:/+Bkcn65
どもです。

とうとう最終回をアップさせて頂く事になりました。
ボク自身としては、こんなに長くなるとは思っても見なかったんですけどね(^^;)

拙い小説に殆どスレを個人使用させて頂き、ありがとうございました。
最終回はえっちな場面が殆どないですが、ご容赦ください。

では
58前スレ45:03/08/03 23:26 ID:/+Bkcn65
 認めたくなかった。
 けれど、事実だ。目の前で起きている事象なのだ。
 月曜日のそれは、流石に疲れだと思った。
 いくら新陳代謝の活発な世代とはいえ、まだ小学生の子供、しかももともとは
女のコだったのが、一晩で3回+αというのはあまりに度を超えていた。まして
や、昼は遊園地で遊び回った上でだ。4回目には途中で眠ってしまったくらいだ
し、疲れていた為にああなったのだろうと思った。
 だから、月曜の夜はいつもより早く眠った。フライを使って、こっそり知世を
訪問する事もしなかった。
「……寄って、く?」
 たっぷりと眠り、充分に疲れをとったさくらは、火曜日の帰り道、ツインベル
の先で知世に誘いの言葉を囁いた。
 少し驚いたものの、さくらに誘われて断る事は出来ない。知世は頷き、ふたり
は手を繋いでビルに入った。
 完璧な防音の、けれど殺風景な部屋。そこで脱がせっこをしたところと、たっ
ぷりと指を振る舞い、知世を指で登り詰めさせる事までは、いつも通り順調だっ
た。大きくひきつって応えてくれる知世を見ているのは、メンタル面でも充分に
満足出来た。
 だが、知世のお返しが上手く行かなかった。
 気持ち良くなかった訳ではない。むしろ逆で、指で割り開かれた女のコの中を
舌先で掻き回され、男のコの先端を吸われ、口の中で悪戯されて、とろけそうに
なった。
 なのに、さくらの男のコは、ピクリともしない。
 そして、そのまま知世の舌と唇と口腔粘膜で登り詰めさせられてしまった。
 遂に最後まで、勃つ事はなかった。
59前スレ45:03/08/03 23:28 ID:/+Bkcn65
「………ごめんなさい」
 昨日と同じ、情けない有り様に落ち込むさくらを、知世は優しく慰め、シャワ
ーを浴び、ビデオを撮って部屋を後にした。
 その夜、フライを使ってこっそり訪問した知世の部屋で、今度こそと意気込む
さくらは、けれど再び肩を落とすことになった。
 夕方とまったく同じだった。さくらの男のコは、まるで空気の抜けた風船のよ
うに、女のコの上にくにゃっと横たわったまま、知世の献身的な愛撫にも固くな
る気配を微塵も見せなかった。
 疲れのせいではなかった。休養は充分にとったはずだ。
 感度も鈍ってはいない。知世の舌で、女のコの入り口や、男のコの先端を舐め
られると、身体は敏感に反応する。気持ちよさは積み上がっていき、最後には大
きく背中をひきつらせて登り詰めてしまった。
「……あの……その……」
 息を整えたさくらは、伺うように知世を見上げた。
 知世はきちんと膝を揃え、複雑な眼差しでさくらを見おろしていた。そっと伸
ばした右手で、優しくさくらの頬を撫でた。
「あ、明日は……きっと……きっと……大丈夫になると思うから……その……ご
めんなさい……」
 半泣きの顔で、申し訳なさそうに言うさくらを、知世は黙って見つめた。
60前スレ45:03/08/03 23:32 ID:/+Bkcn65
 昨日から、薄々察していた。もう二度と、さくらが男のコとして機能する事は
ないのだと。
 いつかこの時が来るのは判っていた。それが来ただけの事だ。
 けれど、ずっと心に決めていたはずなのに、迷いは捨て切れていなかった。
 誘惑の声が、耳元でそっと囁く。さくらを慰め、励まして、このまま帰らせて
しまおうと――。
 そうなれば、今の言葉通り、さくらは明日も、明後日も、その次の日も、夕方
には知世を誘い、夜は夜でフライで忍んでくるだろう。その度にさくらの指で気
持ちよくして貰える。お返しに舌を振る舞えば、切なく身悶え、ひきつって登り
詰める様子を堪能できる。大好きな人に愛してもらい、愛すればそれに応えても
らえる――これ以上の幸せが何処にあるだろうか?
 男のコが機能しないのも、些末な事でしかなかった。
 知世は、それがあるからさくらを好きになった訳ではないし、逆に女のコだか
ら好意を持ったのでもない。
 確かに、さくらの男のコを受け入れるのは気持ちいい。一緒に登り詰めるのは
幸せで、抗いがたい魅力がある。しかし、それがなくても、さくらが、さくらで
あることに変わりはない。
 むしろ、さくらの性格からして男のコが駄目になった事に負い目を感じ、一生
懸命に尽くしてくれる可能性が高い。それを上手く誘導して、うんと気持ちいい
事をし続ければ、知世の事だけを愛してくれるさくらに「調教」する事も不可能
ではないだろう。
 だが、今にも喉を通って言葉になろうとする欲求を、知世のもう一つの心が必
死に引き留めていた。
61前スレ45:03/08/03 23:35 ID:/+Bkcn65
 さくらが明日も明後日も知世を誘い、ここへ忍んで来るという事は、その度に
さくらが落ち込み、肩を落とすのを見なければならないという事だった。知世が
幾ら慰め、励ましても、優しいさくらは男のコが勃たない事を気に病むに決まっ
ている。
 ただでさえ、さくらの悲しそうな顔を見るのは胸が痛む。まして、その理由と
言うのが、さくらにはなんの責任もない事だというのが耐えられなかった。
 それに、そうして女のコ同士で求め合うクセをつけて、さくらの健康な性欲を
歪めてしまうのも躊躇われる。
 知世は、さくらが女のコ、出来たら自分だけに性欲を感じる様になって欲しい
という願望を持っていた。叶うなら、そう誘導してみたいと思う。
 けれど、さくらには自然に、まっすぐにあって欲しいという思いもまた、強か
った。自分の我侭の為に、決して正常とは言えない性欲をさくらの中に植え付け
る事には抵抗があった。
「知世ちゃん……怒って……る?」
 さくらの言葉にハッとして顔をあげた。
 何時の間に身を起こしたのか、さくらはベッドにきちんと膝を揃えて知世の真
正面に座り、不安そうに知世の顔を覗き込んでいる。
 知世は、自分が顔を伏せ、それが歪んでいた事に思い至った。きっと、それを
怒っていると誤解したに違いない。
 捨てられた子犬の様な悲しげな瞳は、知世の胸を締め付けた。
 そっと腕を伸ばし、さくらを抱きしめた。
62前スレ45:03/08/03 23:39 ID:/+Bkcn65
「知世ちゃん……?」
 座ったままだから、胸まではつかないが、柔らかい裸身に抱かれるのは心地良
い。さくらもそっと知世の背に手を回した。
「さくらちゃん……」
 そっと腕を解き、知世はさくらを見つめた。
 まだ迷っていた。願望と、良心とが知世の中でせめぎ合う。
 言おうとして、言葉を飲み込んだ。目を伏せ、俯く。顔をあげ、また伏せた。
 抗い難い魅力を楯に、必死に翻意を促す願望を、知世は、断腸の思いで断ち切
った。
「……これで……終わりにしましょう……」
 知世の唇から出た思ってもみない言葉に、さくらは虚を突かれた。
「…………………………………………………………え?」
 その意味が、「『今日は』これで終わりに」というものでない事は、知世の切
なげな表情を見れば明らかだった。
「……ど……ど……どど……ど……」
 どうして?――そう言おうとして、舌がもつれる。
 明らかに狼狽し、動転しているさくらを知世はじっと見つめた。その表情は、
ディスプレイの様にさくらの内心を投影している。知世は静かに顔を横に振って、
それを否定した。
「さくらちゃんを嫌いになった訳ではありませんよ。今でも私はさくらちゃんが
大好きです……」
「じゃ、じゃぁ……どうして!?」
63前スレ45:03/08/03 23:46 ID:/+Bkcn65
「さくらちゃんが辛そうにされているのは、私も辛いです……それに、やっと女
のコに戻れるのに、さくらちゃん、ちっとも嬉しそうじゃありません……それは、
男のコがなくなったら、私を気持ちよくする事が出来ないと思っているから……
だから、迷っているのでしょう?」
 さくらは、知世の指摘に舌を巻いた。
 自分では、出来るだけ顔や態度に出さないでいたつもりなのだが、全てを見透
かされている。
 もっとも、あんな露骨に勃たない事に落ち込んだり、何故か元気を取り返した
ら、水を得た魚のように、一晩で4回もしようとしたりすれば、気付くなという
方に無理があるだろう。
「……だから……これで終わりにしましょう。私とえっちな事をしないなら、さ
くらちゃんは安心して女のコに戻れますから……それなら、もう男のコの事で苦
しんだりしなくていいですから……」
「でも!それじゃ知世ちゃんが……」
「私は、もう充分です……本当なら、一生の秘密のはずだったんですもの……そ
れなのに、初めてを貰って頂いて……何度も、何度も、本当に、一生懸命にして
頂いて……気持ちよくて……私は、とても、とても幸せでしたわ……」
 既に終わったこととして、確定されたかの様な口振りに、さくらは狼狽した。
落ちついた声が、それに輪をかけている。
 さくらの脳裡を、鮮烈な記憶が次々とフラッシュバックしていく。
 しなやかな指、ぬめらか舌、抱くと柔らかな身体、熱くとろけそうな内側。む
せび泣く様な喘ぎ、眉根に楯皺を刻んだ、切ない表情、汗の、そして女のコの甘
酸っぱいにおい――。
 失いたくなった。ずっとずっと知世と気持ちいい事がしたかった。
64前スレ45:03/08/03 23:48 ID:/+Bkcn65
 さくらの行為は、知世を気持ちよくしたいという思いが中心だったが、それも
気持ちよくしてあげる事に満足感を覚えていたからで、さくら自身の身体の気持
ちよさも併せ、結局はさくらの快感の為といっても過言でなかった。
 ところが、突然にその終了を宣言されてしまった。
 もう出来ないと思った途端、さくらの心は一つに固まった。
「知世ちゃん! 病院行こう!? 先生ならきっと知ってるよ! 小さくする薬
を知ってるんだもん! きっと、大きくする薬もあるよ! だから、だから、あ
の先生のところに行こう!」
 知世の肩を鷲掴みにし、必死に訴えた。
 いくら知世との行為が気持ちよくて幸せでも、男のコを恒久化する事には、さ
くらの女のコとしての自意識が納得しなかった。だから小さく、勃たなくなって
も、知世が差し出した薬を飲み続けていた。飲むのを止めようと、何度思ったか
判らない。しかし、止めることは遂にできなかった。
 その抵抗感も、すべて消えた。
 わたしは男のコになる。それで、知世ちゃんにいっぱい、いっぱいえっちな事
してあげる。
 さくらはそう決心した。
 知世は、突然のさくらの言葉に目を見開いた。
 冗談でこんな事が言える性格ではない事は、知世が一番知っている。本気なの
だという事は、火を見るより明らかだった。
 いったん断ち切ったはずの願望が、死霊のように頭を持ち上げた。一つ頷きさ
えすれば、さくらを手に入れる事が出来る。今にも「はい」という返事が口を飛
び出しそうだ。
65前スレ45:03/08/03 23:51 ID:/+Bkcn65
 けれど、知世はそれを必死に鎮め、悲しげな顔で、首を横に振った。
「ダメです……それは……出来ません……」
「どうして!?」
 痛みを感じるほど強く、肩を握りしめるさくらの手。それだけでも、必死な思
いが伝わってきた。
 知世は目を伏せ、呟くように言った。
「さくらちゃんの『一番好きな人』は、私ではありません……だから、そんな事
をする訳にはいきません」
「そんな事ないよ! わたし、知世ちゃんが好きだよ!」
 ともすれば、知世の頭を揺さぶるほどの勢いでさくらが言う。これ以上は焦点
が合わないくらいいっぱいに顔を寄せ、必死の思いで迫った。
「キス……して……ください」
 切なげな瞳でさくらを見ていた知世の唇が動き、そう呟いた。
 あまりに唐突な申し出に、さくらは一瞬、なんの事か判らず、目を瞬いた。
「キスして頂ければ……判ります……」
 そう言うと、知世は泣きそうに潤んだ瞳に、そっと瞼を被せた。
 戸惑いを隠せずにきょときょとしていたさくらだが、知世が自分を試そうとし
ていると気付くのにそう時間はかからなかった。
 さくらは何度も何度も知世にしてきたから、キスには自信があった。
 ここで思いっきり気持ちいいキスをすれば、どのくらい知世の事が好きか判っ
て、きっと考え直してくれるに違いない。
 意を決したさくらは、無防備に目の前でキスを待つ知世に、そっと唇を寄せた。
66前スレ45:03/08/03 23:55 ID:/+Bkcn65
 ちゅ……。
 とびっきりの想いを込めた、さくらの唇が、知世の右頬にあてられた。
 ひくんと走ったさざ波に気をよくし、少しづつ場所を移しながら三カ所をそっ
と吸い、最後は感じやすい首筋に少し舌を這わせ、仕上げにと、耳にふぅっと息
を吹きかけると、知世が小さく震えるのが伝わって来た。
 そっと顔を離すと、知世が瞑っていた目を開けた。さくらは「どう?」と言い
た気に、知世を見つめた。
 キスにとろかされ、潤みきった目がこちらを見ている。大丈夫。充分に気持ち
よかったはずだ。さくらは確信に満ちた目で知世を見つめ、返事を待った。
 けれど、知世は小さく首を横に振り、
「……やっぱり……ダメです……さくらちゃんと、ずぅっと恋人には……なれそ
うもありません……」
 その言葉に、さくらは凍り付いた。
 なまじ自信があっただけに、ショックで声も出なかった。
 どうして?
 その疑問だけが頭をぐるぐると回る。絶対に気持ちいいキスができたはずだっ
た。どのくらい好きか、伝わったはずだった。一体、何処が行けなかったのか、
まったく判らなかった。
「……本当の恋人のキスというのは……唇同士を重ねてするものですよ……でも、
私はまだ誰にも……さくらちゃんにも……唇にキスしてもらった事は、ありませ
ん……」
 知世の静かな言葉に、さくらは頭を殴られたような気がした。
67前スレ45:03/08/03 23:58 ID:/+Bkcn65
 そうだ。知世の言うとおりだ。
 ドラマや漫画で、キスをする男女を何度も見てきたが、その殆どすべてが、唇
と唇を熱く重ねていた。
 勿論、さくらもそれを知っている。ならば、本当に知世の事が好きでキスをす
るのなら、唇にする事が出来たはずだ。
 それが出来なかったのは、知世の事を唇を重ねる程には好きでなかったという
事に他ならない。
 さくらの肩が小さく震え出した。
 胸に痛みが走る。心が砂になっていくような感覚。
 俯いた目に映る、真っ白な知世の裸がぐにゃりと歪んだ。涙が溢れたのだと、
気付かなかった。
「わたし……わたし頑張るから! 知世ちゃんの様に知世ちゃんを好きになれる
ように、一生懸命に努力するから! だから……!」
 顔をあげたさくらは、嗚咽に混じりながら必死に訴えた。涙が頬を止めどなく
流れた。
 何でも知世ちゃんの言う通りにするから、だから!
 心の底から懇願し、必死にすがりつくさくらに、知世は静かに訊ねた。
「さくらちゃん……さくらちゃんは……私の恋人になってあげると、おっしゃっ
てくださいましたよね?……覚えていらっしゃいますか?」
 それは、こうしてしょっちゅう身体を重ねるきっかけになった事だ。女のコに
戻る薬を手に入れた日、確かにさくらはそう言った。
 こっくりとさくらが頷くと、知世は更に問いかけた。
「どうして、そんな気持ちになったのですか?」
 さくらは、その時の気持ちを思いだしながら、一言一言確かめる様に答えた。
68前スレ45:03/08/04 00:01 ID:mtsmVoN/
「……知世ちゃんが、わたしを好きになってくれて……でも、わたしが女のコだ
から言わないで我慢してくれてて……それじゃ知世ちゃんが可哀想だから……わ
たしの為に我慢しているのが、見ていてとっても辛いから……苦しいから……だ
から……」
「――では、今度は私にその苦しみを味わえ……と、おっしゃいます?」
 静かだけれど、決意の籠もった言葉で、さくらの答えを遮った。
 驚いたのか、さくらの嗚咽までが止まった。
 知世は暫し瞑目した後、一言、一言、さくらに刻むように語りかけた。
「将来……李くんや……月城さんや……あるいは他の男の人が、さくらちゃんの
『一番好きな人』になったとき、さくらちゃんの身体に男のコが残っていたらど
うなりますか? 男のコがあれば、私を愛する事は出来るかもしれません……で
も、男の人と愛し合う事は、できなくなってしまいます……さくらちゃんは、私
の為に『一番好きな人』に好きと言うのを我慢したり、言っても嫌われる事に、
なってしまうでしょう。そんなさくらちゃんを見る事になるなら、私は、死んで
しまった方がましです……」
 静かに、けれど決然と言う知世に、さくらは声もなかった。
 同情に端を発し、身体を求めあう事が好きという気持ちなのだと思っていたさ
くらの仮初めの愛。しかし、知世の愛は、その人の将来まで考えて、その人の為
なら自分自身すら断ち切る事が出来る本当の愛だった。
 さくらは自分の心に訊ねた。
 将来、絶対に知世以外の人を好きにはならないと、本当に言いきっていいのか。
知世だけを好きでいるから、男のコがあった方が良いと、自信を持って言い切れ
るのか。
 答えは、否だった。
 最初に、自分でも言っていた。知世を「親友」以上に感じる事は出来ないと。
 そして、今でも知世は「特別な親友」だった。
 さくらの『一番好きな人』では、ない。
69前スレ45:03/08/04 00:04 ID:mtsmVoN/
 項垂れたさくらは、ただ嗚咽を漏らすしかなかった。
「さくらちゃん……」
 息がかかるくらい間近で、知世が囁くように言った。
 さくらが顔を上げると、そっと両手を包むように握った。
 見合い婚などの夫婦が、努力して互いを愛し合うようになる事もあるのだから、
さくらが「一生懸命に努力」をすれば、知世の事を『一番好きな人』と思う様に
なる事もあるかもしれない。
 その誘惑は、今も知世の胸の内を焦がしている。
 けれど、知世はそれを断ち切った。
 未練はある。でも「普通の女のコ」に戻った方が、さくらにとっては幸せに違
いない。そして、さくらが幸せになる事が、知世の願いだった。
 その為にも、好きになりきれなかった事で、さくらに自分を責めて欲しくなか
った。
「……私は、私が一番大好きなさくらちゃんに、初めてを捧げられて、たくさん
愛して頂いて、本当に幸せでした。さくらちゃんも、いつか、『一番好きな人』
に、初めてを捧げる幸せを噛みしめてください。そして、その人と幸せになって
ください……私の一番の幸せは、一番大好きなさくらちゃんが、幸せになってく
れる事、なのですから……」
 知世はさくらの顔に唇を寄せ、塩辛い涙をそっと舐め取った。
 さくらは、言葉もなく、身じろぎもせず、その奉仕を受けた。
 すっかり涙の跡をキレイにした知世は、一度だけ、さくらの頬に口づけて唇を
離した。
「恋人のさくらちゃんとは、これで、お別れです……今日まで、本当に、ありが
とうございました……」
 言った知世は、ベッドに三つ指をつき、深々と頭を下げた。
70前スレ45:03/08/04 00:07 ID:mtsmVoN/
「……明日からは、また、お友達に、なってください」
 頭を上げた知世は、さくらの顔を見て、静かに言った。
「……朝のご挨拶をして……なんでも気軽にお話ができて……時々、帰りに寄り
道をして……お休みの日は、何処かにお出掛けをして……それから、お互いのお
家にお泊まりなどできましたら、最高ですわ……」
「お洋服、作ってくれたり……ビデオ撮ったり……を……忘れてる……よ……」
 震える声で、小さく付け足す。それが、さくらに出来る精一杯だった。
「そうですね……それも入れてくださいますか?」
 さくらは、静かに微笑んだ知世の目にも涙が浮かんでいるのを見つけた。
「ごめんね……ごめんね……知世ちゃん………好きになってあげられなくて……
ごめん……ね……」
 せっかく知世がきれいに舐め取ったその跡に、さくらの涙が零れて落ちる。
「謝らないでくださいな。さくらちゃんは、なにも悪くないのですから。さぁ、
私の大好きな、笑顔を見せてください……」
「うん……」
 さくらは、小さく頷くと、笑って見せようと努めた。
 けれど、駄目だった。
 唇の端が僅かに上がっただけで、とても笑顔とは言えない。そして、止めどな
く溢れる涙を、どうする事も出来なかった。
 小さくしゃくり上げていた声は、程なくして嗚咽になり、やがて、声をあげて
泣き始めた。
 揃えられた知世の膝に顔を埋め、さくらは泣いた。
 いくら泣いても、涙は溢れ、声を震わせて泣き続けた。
 知世も、ぽろぽろと涙を零しながら、そっとさくらの髪を撫でていた。
 更けていく静かな夜に、誰にも知られる事なく、ふたりはずっと、ずっと、泣
き続けていた。
71前スレ45:03/08/04 00:09 ID:mtsmVoN/



 三週間は瞬く間に過ぎて行った。
 最初の数日は、何処となくよそよそしく、ぎこちない雰囲気だったふたりだが、
それもやがては元に戻り、今ではすっかり元通りの仲良しになった。
 さくらは約束通り、朝の「おはよう」からはじめ、他愛のない事も話し、よく
手も繋いだ。
 時々、ツインベルをはじめ、寄り道をしたのも約束通りだ。
 休日に出かけるのと、泊まるのは家の当番の関係でまだ実施していないが、こ
れもそのうちにと計画をしている。
 そのツインベルの先にある知世が借りた部屋は、まだ実用に供されていた。
 と言っても「恋人」ではなくなったふたりは、そこで身体を重ねる事は、決し
てしなかった。
 何日か置きに、さくらの経過を観察する為のビデオを撮る。それが使用目的だ
った。
 既にビデオをみた女医から、服用を終了しても大丈夫と言われ、カプセル錠は
打ち切られていた。
 薬を打ち切った事で、再び男のコに逆戻り――という心配もあって撮影は続け
られたが、それは杞優だった。
 さくらの肉茎は、順調に萎縮を続け、全くの不能になってからほぼ一週間後に
は「クリトリスにしては随分大きくて、はみ出している」という程度になった。
 その後も日に日に小さくなり、やがて割れ目の内側に埋没すると、ビデオには
何処をどう見ても女のコの下半身のアップにしか見えない映像が映るようになっ
た。
72前スレ45:03/08/04 00:12 ID:mtsmVoN/
 割り開いてみると豆の様だった肉の粒も、やがて粟粒のように小さくなり、知
世のと比べても、殆ど違いがなくなった。
 どこから見ても完壁な女のコ。この小さな肉粒が数週間前には男のコ程の大き
さを持ち、立派に機能していたと言っても、誰も信じはしないだろう。
 これが本来の大きさなのか、それ以上は小さくならず、ふたりで胸を撫で下ろ
した。知世の反応から、ココを擦るのは気持ちいい事を知っていて、完全になく
なってしまうと困ると思っていたからだ。
 さくらの身体も、知世との友達関係も、元に戻ったが、すべてが完全に戻った
訳ではない。
 桜の花びらを表紙に散らした一冊のノートをさくらが買ってきた。
 それは、交換日記として使われた。ふたりは、まるで初々しいカップルのよう
に、一日づつノートを書いて交換する事にしたのだ。
 机に入れたりはせず、必ず手渡しをすると約束したノートには、普段あった事
をどう感じたか、他愛のない話など、交換日記としての本道の他、ちょっと特別
な友達同士としてのお互いへの想いが書かれたり、他人には決して見せられない、
秘密の文章も書き綴られていた。
 つい、この間までの恋人関係に触れる事もあったし、他の人にはできない相談
事をさくらが書いて、知世がそれに答える事もあった。
 さくらにとっては、桃矢や藤隆には相談できない女のコの悩みを打ち明ける事
が出来るのはありがたかった。知世は絶対に秘密を守ってくれるし、それに、切
なく身悶える恥ずかしい姿を晒しあい、性器まで拡げて見せた仲でもあるから、
気軽に相談できる。
73前スレ45:03/08/04 00:16 ID:mtsmVoN/
 一方の知世には、さくらと恋人気分に浸れる上、家族にすらできない相談事に
自分だけが応えられるという、この上ない幸福感を感じるノートだった。
 ただ、終わったとはいえ、一時は恋人関係にあっただけに、秋波としか思えな
い事を書いてくる事もあり、困惑する事もままあった。
「ふぅ……」
 夜、さくらから返ってきたノートを読みながら、孤独な指遊びに耽っていた知
世は、小さく嘆息した。
 今日の日記は、いつもよりちょっとえっちな内容。知世が女のコの自慰につい
て、事細かに注意点やコツを書き綴って渡した、それに対するさくらの返事だ。
 邪な気持ちでそんな事を書いた訳ではない。見た目は女のコに戻ったが、まっ
たく快感がなくなってしまったとしたら、それは大変な事だ。ちゃんと最後まで
気持ちよくなれるかどうか、確かめておかねばならないだろう。
 だが、この返事を読む限り、大丈夫と言えた。文面からだけだが、むしろ普通
の女のコより敏感かもしれない。
 ホッとしつつも、まるでさくらがオナニーしているのを覗き見ているような気
分になって、ついつい我が身も慰めてしまった。さくらに愛されていた時の事を
思い出し、深く指を埋めて――
 呼吸を整え、ふと続きをみると、まるで知世の事を見透かしたような追伸が書
かれているのに気付いた。
74前スレ45:03/08/04 00:18 ID:mtsmVoN/
知世ちゃんの教えてくれたとおりにしたら、ふわぁって、とってもいい気持ち
になりました
本当にありがとう
でも、これでいいのか少し不安です
書いてあるのだけだとよくわからないから
今度、お泊まりするときに、みてほしいな
それと、これを読んだら、知世ちゃんが指でしちゃうかなって思ってます
ガマンできなくなったら、いつでも言ってね
えっちな事は、もうしないって約束だけど、指だけなら、 えっちな事をした事
にはならないんじゃないかな?(///)
言ってくれたら、すぐに知世ちゃんの指をしにいくね
大好きな、知世ちゃんへ

「さくらちゃんたら……もう……」
 知世は赤い顔で暫くノートを見つめた。
 もう恋人ではないのだから、そういう事はしないと決めていた。
 けれど、さくらの性器を――表面だけでなく、割り開いたところまでも――ビ
デオに撮影する事は続けている。再び男のコ化したりしないかどうか、観察を続
けるという理由はあるが、あれだってかなりえっちな事には違いない。
 知世は、暫く考えたあと、シャープペンシルを握り、追伸への返事をしたため
た。一度読み返し、明日、さくらがそれを読んだ時の事を想像した後、静かにノ
ートを閉じた。
75前スレ45:03/08/04 00:22 ID:mtsmVoN/


「おはよう!知世ちゃん!」
「おはようございます。さくらちゃん」
 教室に入ってきたさくらに、知世が微笑みかける。さくらが机に鞄を下ろすと、
それを待っていたように知世がノートを手渡した。
 一瞬、びっくりした顔をしたさくらだが、ノートを受け取ると、しっかり胸に
抱いて、脱兎の如く教室を飛び出して行った。これも予想通りの反応。トイレの
中で読むつもりなのだろう。学校の中で、秘密のノートを読めるのは、あの場所
くらいのものだ。
 暫くして帰ってきたさくらは、胸に抱いていたノートをしっかりと鞄に仕舞う
と、隣りの知世を見た。
 にっこりと微笑む知世に、さくらも笑みを返してくれる。それは、知世の一番
好きな顔だった。
「ありがとう……大好きだよ。知世ちゃん」
「私も、さくらちゃんが大好きですわ」
 周囲に聞こえない様、小さく囁く。
「わたし達、ずっと、ずっと、お友達でいようね」
 さくらの囁きが胸に染み込む。知世は、満面に笑みを浮かべて、頷いた。
 窓越しに見える空は晴れ。それは、ふたりのこれからを祝福しているような、
爽やかな青さだった。
76前スレ45:03/08/04 00:26 ID:mtsmVoN/
本当のあとがき
最終回は、広告がはいりませんでした。有終の美ですかね?

思えば、最初の文をあげたのは、1/31。なんと半年も書いていたんですね。

お話としては、予定していたとおり、さくらちゃんを女のコに戻し、知世ちゃんと
の仲も友達に戻して、原状復帰する事ができました。

今まで読んでいただき、ありがとうございました。

途中いただいたリクエストで応えられるものがあったら、書いて行きたいと思
います。

本当にありがとうございました。
77一読者=42:03/08/04 01:27 ID:kfFnqg2a
さくらの秘密図書【完】そして前スレ45は巨匠へ…。

夢オチかと思ってましたが…(笑)。
他の作品も読みたいという読者も多いと思うけど、
まあ、一旦、「充電期間」に入って下さいな。
ホント、お疲れ様でした。
78宣伝:03/08/04 07:27 ID:utDoUHF5
トーナメント優勝者最萌トーナメント開催!

┏━━━━━━━━━━━━━━┓
┃ 8/3(試合終了) 大道寺知世   .┃
┃       (見事1位で予選通過!) ┃
┃                      ┃
┃ 8/9(土) プラチナ          .┃
┃.8/16(土) 木之本桜        ┃
┃    絶対だいじょうぶだよ!  ┃
┃  ,   _ ノ)      ---  、   .┃
┃ γ∞γ~  \  γ====  ヽ .┃
┃  |  / 从从) ) . i_|||_||_||_| |  |  ┃
┃ ヽ | | l  l |〃  ||ー. ー l) l i|  ┃
┗━`从ハ~ ーノ)━━ハ ワ ~ノ|ll |━┛

トーナメント優勝者最萌トーナメント 公式サイト
  http://homepage1.nifty.com/oideyo/vote/
現在の投票スレ
  http://ex.2ch.net/test/read.cgi/vote/1059749893/
コード発行所
  http://www106.sakura.ne.jp/~votecode/champion/code.cgi
さくら板選対スレ
  http://comic.2ch.net/test/read.cgi/sakura/1059834708/
79名無しさん@ピンキー:03/08/04 18:36 ID:kyOnszu1
はぅ〜萌えつきたよ 真っ白に・・・

おいしいさくら×知世を読ませていただいてありがとうございました。
45さん本当にお疲れ様でした。
80名無しさん@ピンキー:03/08/05 00:13 ID:b1Wz6cYn
45様、お疲れ様です。
読んでて心地よい切なさを感じました。

もうともよたんは可哀想じゃないよね、きっと、うん

また次回作を期待してます。
今はゆっくりお休みを..



81あぼーん:あぼーん
あぼーん
82名無しさん@ピンキー:03/08/05 14:40 ID:9tGS+uBm
ありがとう、45さま!もう、毎回読むのが楽しみで仕方なかったです。
切ない終わりだったけど、感動でした。
ありがとう!!
83あぼーん:あぼーん
あぼーん
84あぼーん:あぼーん
あぼーん
85名無しさん@ピンキー:03/08/06 21:06 ID:+7eTlzz0
45氏モツカレ
見事な幕引きでした。編集して永久保存させていただきたいと
思います。機会があればまたぜひ萌えテキストを読ませてくだちい
86あぼーん:あぼーん
あぼーん
87あぼーん:あぼーん
あぼーん
88あぼーん:あぼーん
あぼーん
89前スレ45:03/08/07 22:26 ID:NbAgVkuh
はう〜、最終UPから3日経ちました。
皆様、読んでいただき、ありがとうございました。

さくらちゃんが女のコに戻る事と、その前に知世ちゃんとのやり取りは、実は
かなり前から決めていまして、別ファイルに書いていたりもしたので、かなり
早く書けてはいました。

ただ、困ったのは一番最後で、要請も多かったんで、このまま可愛いレズ・
カップルにしちゃおうかな〜と、ずいぶん悩みました。
さくらちゃんに抱かれたことを思いだして独りえっち中の知世ちゃんの寝室に
こっそり忍んでって、イキそうになって名前を呼ばれたとこで、さくらちゃんが
「なぁに?」とかね(藁)

逆に、もう完全にな〜んにもナシにしてしまおうかな〜と思ったり……

でも結局、どっちにでも取れる様にしました。
>>42さん、ヒントをいただいてありがとうございます。
果たして、二人は可愛いレズ・カップルになったのか、それともプラトニックな
お友達なのか、それは、皆さんのお心のままに…

ただ、分岐ストーリーとして、知世ちゃんにはじめてを捧げて、相思相愛に……
というのはプロット中ではあったりしますので、お友達の方がいいかな?(^^;)

>>85
もし、ご希望があれば、>>39のサイトにテキストをダウンロードできるようにしま
すが、如何ですか?

あ、それと幾ら業者っつても、同じurlを貼り付けするなんて、芸がなさ過ぎです。
めっ
90前スレ45:03/08/07 22:31 ID:NbAgVkuh
>>89

× あ、それと
○ 最後に一言

なんかこのままだと、ラス2行の文句を>>85さんに言った様にも読めるんで
訂正させてください。
91あぼーん:あぼーん
あぼーん
92あぼーん:あぼーん
あぼーん
93月光蝶:03/08/08 04:37 ID:gM95i8eD
>>89

45さんへ:
前スレから読ませて頂いていました。

(ついでながらHPいってみますた。ゆんパラは文庫時代から読んでる(^^)。
あれは相思相愛でよかったなあ・・)

連載の本編は「さくらちゃんチェンジ」の題名になってたんですね。

 さくらは知世を愛しては居ない(特別に好きではあるけど)。
 知世はさくらを心から愛している。

 さくらは役柄どおり、ある種性別を越えた(ってーか、まだ「男にも女にもなりきってない」)童子に見える。
 自分では自分の事がよーわからんままに走るところが、さくらだというか。
 でも、それがいいんだろうな(そういうとこが知世とはホントにいいコンビだし)。

 とーもよはもう、(既に)いい女だと思う。
 恋人のためには怖い女にもなるし、温めると可愛く溶けてしまうし、自分より大事な人のためを思う。
 すごくいい女になってるし、もっといい女になるんでしょうね、このとーもよは・・・。
 さくらと危ない関係になる話はあちこちで見るけど、「きちんとけじめをつけられる」とーもよの話は見たことがなかった。

良い仕事ですた。
すごく、よい仕事ですたよ、45さん。


いつか、どこかでまた・・・
m(__)m
94おおっと:03/08/08 04:39 ID:gM95i8eD
下げとこう。
95あぼーん:あぼーん
あぼーん
96あぼーん:あぼーん
あぼーん
97あぼーん:あぼーん
あぼーん
98名無しさん@ピンキー:03/08/08 17:41 ID:pgHLJkN0
>45さん
分岐ストーリー(相思相愛ラブラブ編)激しくキボン!

これまで、規約(?)によって出来なかったイロイロなことも出来る様になるし
更に過激なことだって…IFストーリー、期待してしまいますよー。
99あぼーん:あぼーん
あぼーん
100名無しさん@ピンキー:03/08/08 19:25 ID:En3liIxj
…っつうか、この↑アフォ業者、なんとかならんか?
101あぼーん:あぼーん
あぼーん
102あぼーん:あぼーん
あぼーん
103あぼーん:あぼーん
あぼーん
104あぼーん:あぼーん
あぼーん
105あぼーん:あぼーん
あぼーん
106あぼーん:あぼーん
あぼーん
107あぼーん:あぼーん
あぼーん
108あぼーん:あぼーん
あぼーん
109あぼーん:あぼーん
あぼーん
110あぼーん:あぼーん
あぼーん
111あぼーん:あぼーん
あぼーん
112前スレ45:03/08/11 00:46 ID:iGds7ltI
 どもです。なんか期待させておいてなんですが、まだ新作にはまったく手が
ついてません。
 で、このスレッドも、なんかヘンな業者に目をつけられてしまったようで、困っ
たものですね。


>>93
 深い解説ありがとうございます。
 そうですか、でも知世ちゃんのイメージは、どうもあの静かに微笑んでいる
のが先に来て、自分の欲求にさくらちゃんを従わせるって感じじゃないんで、
自分でけじめを付けないっていうのは、逆に想像出来ないですけどね〜。
113前スレ45:03/08/11 00:47 ID:iGds7ltI
>>98
 出だしの通り、まだ手がついてないです。

 規約というと、今までの所では
 1.NGワードの存在。
   局部名称(お○ん○ん、お○○こ)は絶対厳禁!
   「処女」、「バージン」なども使用不可。
   「イク」あるいはそれと似た喘ぎ語の使用禁止。

 2.体位と手順などの制限。
   体位は正常位のみ。必ず裸になること。
   脱衣→さくら指→知世口→合体の手順に添う事。

 3.武器使用の制限(笑)
   唇にキスをする事は不許可。
   さくらの口唇愛撫。知世の指技使用は不許可

 ってな所ですか(藁)
 でも、分岐もほとんどこの規約は当てはめると思います〜
 だって、さくらちゃんが「イっちゃう〜」なんて言ったら、興ざめのよう
な……(個人的趣味)
 ただ、3.の使用制限は緩和を検討しております。
114あぼーん:あぼーん
あぼーん
115名無しさん@ピンキー:03/08/11 16:02 ID:KVdDETZ7
↑これ、スクリプトで定期的にカキコしとるんだろ。
アク禁にしない限りはずっと続きそうだなぁ…最悪。
逆効果だぜ、業者さんよ。逝ってヨシだ。
116名無しさん@ピンキー:03/08/11 16:52 ID:dtCHIfLy
山崎渉もそうだが、業者(!?)は貼った先での反応までは見てないよ。
2ちゃんアク禁依頼って、どこ逝けばよかったんだっけ?
117名無しさん@ピンキー:03/08/11 20:34 ID:8b38+BlY
削除依頼(入口)@2ch掲示板
eroparo:エロパロ[レス削除]
http://qb.2ch.net/test/read.cgi/saku/1027918990/
118名無しさん@ピンキー:03/08/11 20:54 ID:nOPCt4IZ
119前スレ45:03/08/12 00:29 ID:yR1yQwxu
なんだか今日は少なかったようですね。
>>118さん、通報ご苦労さまです。

う〜ん、ほかに書くことがない(^^;)
自分のページを弄ってました。さくら小説には手ついてないです(汗)
120あぼーん:あぼーん
あぼーん
121あぼーん:あぼーん
あぼーん
122前スレ45:03/08/14 00:30 ID:utmvt5Nv
今日(正確には昨日)は、いきなりかちゅ〜しゃがエラーになって、焦りました。
早速、あのURLだけの発言を削除して頂けたようで……

今日もさくら物の進行はありませんです。すみません。
相思相愛パターンでは、ふたりだけしかいない島で、裸で暮らしてもらおうかな〜
とかプロットを考えたりしただけ……

他のネタ職人さんが現れてくれると良いんですが……
123あぼーん:あぼーん
あぼーん
124あぼーん:あぼーん
あぼーん
125あぼーん:あぼーん
あぼーん
126あぼーん:あぼーん
あぼーん
127あぼーん:あぼーん
あぼーん
128あぼーん:あぼーん
あぼーん
129あぼーん:あぼーん
あぼーん
130あぼーん:あぼーん
あぼーん
131名無しさん@ピンキー:03/08/15 17:55 ID:l/HPEULz
age
132あぼーん:あぼーん
あぼーん
133前スレ45:03/08/15 23:46 ID:KVdCl7TS
なんか、IPが晒されるようになったのに、投稿が続いていますね(笑)
度胸があるというか、なんというか………

さて、新章もほんの少しですが、スタートしました。
コテハンと、トリップでしたっけ?のつけ方を調べなくてわ…
134 ◆IVTTJ4UAGY :03/08/16 00:21 ID:P7A0uQmb
なんか業者がしょうないね
135名無しさん@ピンキー:03/08/16 03:12 ID:y9Ma4tbb

    | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
    |..お知らせ. |
    |_____|
       | |
    ,∧ ―∧
.  r♪r~   \
  |  / 从从) )
  ヽ | | l  l |〃  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  `wハ~ ーノ) < トーナメント優勝者最萌トーナメントに<<さくら>>が出場しているよ。
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136あぼーん:あぼーん
あぼーん
137あぼーん:あぼーん
あぼーん
138名無しさん@ピンキー:03/08/18 21:16 ID:XOnTtaGz
はう〜 エロ広告だらけ...
悲しい...
139あぼーん:あぼーん
あぼーん
140あぼーん:あぼーん
あぼーん
141あぼーん:あぼーん
あぼーん
142あぼーん:あぼーん
あぼーん
143あぼーん:あぼーん
あぼーん
144前スレ45 ◆Hp0lb9EQ4Y :03/08/19 22:32 ID:oywzZK+K
>>138

 本当、最近はレスがあっても広告ばかりで、困ったものです。
 ボクのほうですが、少しづつ進行はしてます。
 もう少し時間ください(^^;)

 とりあえず、トリップというのは、#の後にパスワードをつけるらしいので
試してみました。
145前スレ45 ◇Hp0lb9EQ4Y:03/08/19 22:34 ID:oywzZK+K
↑こぴぺしてみました。

なるほど、#の後に8桁しか入れてないのに、10桁表示されていますね。
14645 ◆Hp0lb9EQ4Y :03/08/19 22:35 ID:oywzZK+K
ほほう、こぴぺでは四角が白くなるんですね。
今度は、前を変えてみます。
147睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :03/08/22 21:24 ID:v7Bs5JUC
どもです。

前スレ45 改めまして、睦月です。
やっぱりこのハンドルにすることにしました(^^;)

なんかこの所このスレも沈み気味。
まぁ、あの変な同じURL貼り付け攻撃が無いだけましかもですね。

さて、新章をいよいよスタートさせようと思います。
今回はえっちしーんなしのいうえ、前回までと比べると、かな〜り短いです。

まったりと続けて行けたらと思ってますので、どうぞよろしくお願いします。

あと、ボクのほかにもネタ職人プリーズ!(^^;)
148あぼーん:あぼーん
あぼーん
149睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :03/08/22 21:28 ID:v7Bs5JUC
 少年は、じっと見ていた。
「あぁッ……知世ちゃん……知世ちゃぁん!」
「さくらちゃん……さくらちゃ……あぁッ!」
 啜り泣く様な喘ぎがひっきりなしに聞こえる。それは、まだあどけない少女の
声だった。
 栗色の髪をした健康そうな肌の少女が、雪のように白い肌の少女に覆い被さり、
うにうにと蠢く様にお尻を動かしている。
 ふたりとも細い眉をひそめ、その根本には切ない縦皺を刻んでいた。目は固く
閉じられ、喉を晒し合う様に背中を突っ張らせて、ひくついている。
 声の通りにあどけなく、膨らみやくびれに乏しい、中性的な、けれど、少女と
しての可愛らしさに満ちたふたつの身体が淫らに絡み合う様は、妖しげなエロチ
ックさと、子猫がじゃれ合っているような可愛らしさが同居してた。
 こんなものを見せられれば、死にかけの老人ですら男性を勃たせてしまうだろ
う。
 ましてや、それを見つめる少年は、絡み合い、睦みあうふたりの少女と変わら
ない年頃。遅くても、もう精通を経験し、萌え出る情欲を持て余す時期でもある。
 ふつうなら気絶する位に興奮し、鼻血を吹き出しているかもしれない。
 けれど、少年は普通ではなかった。
 その体躯に似合わない、アンティークの大きめの椅子に腰掛け、肘掛けについ
た右手で頬を支えていた。冷たい光を放つ眼鏡の底から、酷薄そうに細めた目で
ふたりの少女の睦み事を眺めている。
 そう、見入っているのではない。薄笑いを浮かべ、「眺めている」のだ。
150睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :03/08/22 21:31 ID:v7Bs5JUC
「エリオルぅ〜、ご飯の支度、出来たわよ」
 少年の右手にあるドアがノックもなしに開けられ、メイドがずかずかと入って
きた。
 格好は間違いなくメイドだ。お気に入りの色である、ワインの様なダーク系の
赤いロングワンピースに白のエプロンドレスをあわせ、頭にもフリルのついたカ
チューシャを乗せている。
 けれど、口振りといい、態度といい、おおよそメイドらしくはなかった。見た
目の年齢と態度からは、どちらかと言えば、エリオルと呼ばれた椅子の少年の姉
という感じがした。
 秋月奈久留。それがこのメイドに与えられた仮の名前だった。
 エリオルは振り向きさえせず、薄ら笑いを浮かべ、少女ふたりの痴態を眺め続
けている。つかつかと歩み寄ってくる奈久留には、一瞥をくれようともしない。
「なぁに見てるの?」
 言って、傍らに立った奈久留は、目の前の光景にしばらく唖然としていた。
「………エリオル……あなた魂はともかく、身体はエレメンタリーの子供なんで
しょ?こんなモン見てていいわけ?」
 字面にすると、奈久留がお姉さんらしいところを発揮して、隠れてポルノを見
ていた弟を咎めている様だ。けれど、その口調にはそうしたニュアンスが全く感
じられない。むしろ、面白い事を見つけて、からかっているかのようだ。
 一方のエリオルの方も異様な態度をみせている。
 ポルノ映像を見ている現場をおさえられたのだから、もう少し焦るとか慌てる
という態度や動作があっても良さそうなものだが、全く動じた気配がない。
「これは記録だよ。魔法を試した、結果のね……」
 おおよそ少年らしくない、低く呟くような声でエリオルが言った。
151睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :03/08/22 21:34 ID:v7Bs5JUC
「記録?」
 奈久留がオウム返しに呟き、もう一度映像を見た。
 その中で睦み合うふたりに、見覚えがある事に気付いた。
「これ、さくらちゃんじゃない!?」
「と、大道寺さんだよ」
 陰のある笑みを浮かべ、エリオルが応じる。
「ねぇねぇ、これ、どういう事なの?このふたりって、こーゆー関係だったっけ?
いつからこんなになってるの?」
 まるで目新しいおもちゃを前にした幼児だ。奈久留はすっかり興奮状態で、矢
継ぎ早に聞きまくる。
「昔、作りかけで放置した魔法をさくらさんにかけてみたんだよ……性別を転換
する、魔法をね」
「じゃぁ、さくらちゃんは男のコになっちゃったわけ?」
「いや……何しろ作りかけだったからね。完全には転換できずにアンドロギュヌ
スで止まった」
「アンドロギュヌス……って、フタナリってヤツよね?うわぁ……それってなん
かイイわぁ……」
 何故か夢見るような口調と顔で、胸の前で手を組む奈久留。恋する少女がする
ように、わずかに身をくねらせてまで見せる。
「――それで、それで?可哀想な知世ちゃんは、フタナリさくらちゃんにバージ
ンを奪われちゃった訳?」
 勢い込んで聞いた。字面は知世に同情しているようではあるが、思い切り楽し
そうな口調から、奈久留に少しも同情心がないことが汲める。
152睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :03/08/22 21:38 ID:v7Bs5JUC
「その表現は適切ではないだろう? ルビームーン?」
 初めて奈久留の方に目をやり、エリオルが言った。
 ルビームーン。それこそが秋月奈久留の真の名前だ。ただ、人間の世界で便利
に暮らす為に、奈久留という名を名乗っているに過ぎない。
 エリオルは、絡み合うふたりの映像に目を戻し、続けた。
「これは大道寺さんへのお礼でもあるんだよ。クロウカードの時から、彼女は何
度か狙わせてもらった。彼女へ危険が及ぶと、さくらさんは実力以上の力を発揮
していたしね。なかなか利用価値は高かった……」
「お礼とこれって関係あんの?」
 ルビームーンが不思議そうに聞く。面白いことは好きだが、恋愛の微妙な機微
を捉えられない彼女は、何度か会った知世が心の底に持っていた望みを見抜けて
いなかった。
「これこそが大道寺さんの望みだよ。さくらさんと恋人になることがね。だから
叶えてあげたのさ。さくらさんと結ばれるには、男性機能をもたせないといけな
いからね」
 まるでエリオルの言葉に合わせるかのように、画面の中のふたりが最後の時を
迎えた。さくらのお尻の動きが激しくなり、背が折れるほど反らされる。知世が
そのさくらにしがみつき、やはり痙攣するようにひくついた。
 びく、びく、びくぅ……。
 外見の画面からでも、さくらから知世の中に、なにかが迸ったのが判る。
 身体を幾度も打ち震わせたさくらは、やがて知世の上に崩れ落ちた。知世も身
体の力が一気に抜け、ぐったりとした。
153睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :03/08/22 21:41 ID:v7Bs5JUC
「いいわねぇ……」
 ルビームーンがポツリと漏らした声は、羨ましがっているようでもあり、また、
目の前のおもちゃにわくわくしているようでもあった。
「いいわぁ、これ。女のコに恋する女のコ!片っぽはフタナリ!で、手に手をと
って快楽の泉にずぶずぶと沈みこんでいく……ああ、うっとりしちゃう……」
 ルビームーンは瞳をキラキラさせて陶然と言葉を紡ぐ。神様に祈りを捧げるよ
うに組んだ両手と、言葉の中身のギャップが凄まじい。
「あなたはなんでそう、誰でも彼でも倒錯の道に迷い込ませたがるんですかね?
やっぱり自分が倒錯しているからですか?」
 エリオルのものでも、ルビームーンのものでもない静かな声が聞こえた。
 ふと目をやると、アンティークのテーブルの上に黒い子猫が一匹。前にはかな
り年代ものの書物が開かれていた。
 子猫はペパーミントに近い緑の瞳で、じっとルビームーンを見つめている。
「うるさいわね。スッピー。あたしの趣味なんだから、ほっときなさいよ」
 腰に手を当てたルビームーンが、子猫を睨んで言った。趣味と言い切り、胸を
張る様に、子猫は呆れた顔を作って見せた。
 スッピーと呼ばれたこの子猫はただの子猫ではない。人語を話し、背中には透
きとおった羽根が生えているのがその証拠だ。
 名前はスピネル・サンという。
 スピネルは、これ以上ルビームーンに何か言っても無駄と思ったのか、目の前
の書物に視線を落とした。
「ねぇ、エリオル。この後どうするの?知世ちゃんにも魔法をかけて、フタナリ
カップルにしちゃうなんてどお?」
 ルビームーンが言う。自分さえ面白ければ、それを施された被害者の事はどう
でもいいらしい。
154睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :03/08/22 21:44 ID:v7Bs5JUC
 エリオルはちらとルビームーンを見上げると、
「残念だけど、この魔法は作りかけだったからね。時間が経つと消えてしまう…
…さくらさんは既に女性に戻ったよ」
「え〜、そんなのつまんない!」
 まるで駄々っ子の様に言うルビームーンに、スピネルはため息を漏らした。と
ても静かに読書の出来る状況ではない。
「ねぇ、エリオル。その魔法、もう一回かけちゃいなさいよ。今度はふたりとも!」
 エリオルの首に縋り付き、唆すルビームーン。
「それも……面白いかもしれないな……」
 何かを考えていたエリオルがポツリと漏らした。
「いいんですか?ルビームーンのわがままで、魔法を使って?」
 自分の案が通ったと手放しで喜ぶルビームーンの頭上にふわりと静止したスピ
ネルが伺うように言った。
「いや、さくらさんなら、あの魔法をどう完成させるか、興味が湧かないか?
スピネル?」
 エリオルが呟くように言った。子供らしいところの全くない、酷薄な笑みが浮
かんでいる。彼もまた、他人の労苦には頓着しない人間である事が判る。
「食事をしたら、出かけよう」
 言うとエリオルは椅子から立ち上がった。
「何処へ行くんです?」
 訪ねるスピネルに答える。
「次元の魔女の、ところさ」


155睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :03/08/22 21:51 ID:v7Bs5JUC
あとがき?

はい、前スレからお約束していた、エリオルくん登場です(^^;)
ずばりと言い当てられたので、ちょっとドキドキものでした。

さくらちゃんをフタナリにした犯人は、この陰険メガネ( by 侑子)
だった訳です。
#当初はそんなつもりはなかったですけどね(^^;)

さて、次に次元の魔女ですが、勘のいいこちらの方々には
これで展開が読めちゃったかな?(^^;)

最近、執筆速度が落ちてますので、来週UPできるかは判りません
が、気長にお待ちいただければ幸いです。

とか言いながら、こんなものUPしてますが……

ともよ ってレズなの?
http://comic.2ch.net/test/read.cgi/sakura/1009039846/217-221

でわ
156妄想3代目 ◆VwC9RnCpbk :03/08/23 02:59 ID:OpoJNqed
さくらたんの顔面がミンチになるまで殴る小説きぼいぬ
157名無しさん@ピンキー:03/08/23 09:31 ID:E6i+zaBt
 トーナメント優勝者最萌トーナメント
       本戦スタート!
┏━━━━━━━━━━━━━━┓
┃ 8月23日(土) プラチナ         ┃
┃ 9月04日(木) 大道寺知世.     ┃
┃ 9月10日(水) 木之本桜.       ┃
┃                      ┃
┃ 本戦でもぜったい大丈夫だよ! .┃
┃                      ┃
┃  ,   _ ノ)      ---  、   .┃
┃ γ∞γ~  \  γ====  ヽ .┃
┃  |  / 从从) ) . i_|||_||_||_| |  |  ┃
┃ ヽ | | l  l |〃  ||ー. ー l) l i|  ┃
┗━`从ハ~ ーノ)━━ハ ワ ~ノ|ll |━┛

  現在<<プラチナ>>が出場中です。
  よかったら応援よろしくです。

●コード発行所
http://www106.sakura.ne.jp/~votecode/champion/code.cgi

●現在の投票スレ
トーナメント優勝者最萌トーナメント 投票スレ-06
http://ex.2ch.net/test/read.cgi/vote/1061033327/
158名無しさん@ピンキー:03/08/23 17:53 ID:SbwN6bYI
お 新章スタートか わくわく
睦月さんマターリがんばってくだされ

あ あっちの結婚式SSのほうも楽しみ〜
159睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :03/08/25 00:36 ID:EDOWQZDF
ちょっと下過ぎなんで、上にあげます。

次元の魔女の構想のため、xxxホリックの1巻買いました。

>>158
ありがとうございます。
ちょっとペースが落ちるかもしれませんが、なにとぞご容赦ください。
160あぼーん:あぼーん
あぼーん
161名無しさん@ピンキー:03/08/26 01:20 ID:BIPkaFVb
さくらタンと知世タンがフタナリ・・・・・思いつかんかったわぁ
162名無しさん@ピンキー:03/08/26 19:51 ID:pcWJcjKx
>>159
作家気取りかよ
おめでてーな
163月光蝶:03/08/26 20:53 ID:mWgSiCEz
>>159
時空振動弾が・・・いや、他のCLAMPキャラも出てくるとか!?
そ・・それはまさか・・・あの・・・・レ(ぼぐっ)。

ま・・まあ愉しみに待っていましょうw。

>>162
作家だろうが素人だろうが、書きたい奴は書くためにそれなりの事をする。
で、読みたい奴は読む。
無粋な物言いは美しくないな(笑)。
164睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :03/08/26 22:42 ID:L/xCxvNr
>>162
ごめんなさい。そんなつもりはないのですが、待ってくれるという方も
いらっしゃるので、進捗をあげました。

>>163
ALと、ちょびっツは全巻もってるのに、CCさくらの漫画は一冊も持ってない
(ファン失格?)
分岐に使うのに都合よさそうなので、使わせて頂きましたので、あまり
登場はありませんです。期待されていたら、ごめんなさい。
165名無しさん@ピンキー:03/08/28 03:51 ID:mHxlBO/g
   ,   _ ノ)
 γ∞γ~  \ :
  |  / 从从) ) :
 ヽ | |。-‐ ‐|〃 ほえ〜保守するね
  `从ハ,~ (フノ) ;         , -、  , -、
    : l´ヾF'Fl :           じ, '⌒ヽソ__
   ;. 〉、_,ノ,ノ :          / ! ゚д゚ノ  ./\
  . /ゝ/´, ヽヽ . .     /| ̄ ∪ ∪ ̄|\/
  : く/l |_ノト‐'⌒),) .      |  拾って  |/
166名無しさん@ピンキー:03/08/29 22:45 ID:Xjlz2sT0
         ,   _ ノ)
        γ∞γ~  \
        |  / 从从) ) 今日も元気に保守!
        ヽ | | l  l |〃  
         `从ハ~ ワノ)つ ズドドドド…
        ( つ\></
⌒ヽ     /   ⌒)    Y⌒ヽ
  人    /__ し   ノ⌒ヽ  人
Y⌒ヽ)⌒ヽ し   Y⌒ヽ   Y  )⌒ヽ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
167睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :03/09/01 00:41 ID:7UARccSG
どもです。
ほぼ10日も経ってしまいましたが、50行程しか出来ませんでした。

虹板の方とかに忙しくて(^^;)
#って言い訳になってないですね。

でわ
168睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :03/09/01 00:43 ID:7UARccSG
「まずい」
 壱原侑子はそれだけ言うと、つまみの入った小鉢をつき返して寄越した。
「え?今日のはうまく出来たはずですけど……」
「まずいものは、まずい。作り直し」
 言いながら切子のぐい飲みに注がれた冷酒を一息であおる。
 その言いように憮然とした顔をした少年は、四月一日君尋。四月一日が苗字で
「わたぬき」と読む。
 扱いは表面的に見ると、侑子の小間使いだ。名前すらない、「願いを叶える店」
で、掃除や洗濯、料理など、家事一般的なことをしている。
 侑子は、煽ったぐい飲みをテーブルに置くと、その尖った目だけをきろりと四
月一日に向け、
「はやく」
 と言った。
 四月一日はかなりムッとして、思わず言い返しそうになったが、何しろ侑子と
いうのは訳のわからない存在だ。魔法のようなことも出来るし、下手に逆らうと
後が怖い。
 それでも普段は、漫才でいうツッコミのように言い返すことも多いのだが、今
日の侑子はいつにもまして迫力があった。
 仕方なく、小鉢を抱え、台所に戻った。
169睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :03/09/01 00:46 ID:7UARccSG
「ったく、今日はなんだってあんなに機嫌が悪いんだ?」
 誰に言うともなしに言いながら、もう一度味を見た。別段、普段どおりの味で、
作り直しを命ぜられる理由が思い浮かばない。
 一人台所で唸る四月一日に、背後から声がかかった。
「主様ご機嫌ナナメ」
「イヤな人が来るの」
『占いにそう出たの』
 四月一日が振り返ると、少女がふたり、立っていた。
 一人は長い髪を頭の両脇で帯のように垂らした黒い服の女のコ。もう一人は、
髪を短くした、白い服の女のコ。
 黒いほうがマル。白い方がモロという。
 四月一日は、馬鹿な考えだとは思ったが、このふたりはもしかすると、人間じ
ゃないのかも知れないと思っていた。ボギャブラリーに乏しく、大体はふたりで
同じことを喋っている。今のように、違うことを話すことの方が珍しいのだ。
 大体、名前が変だ。マルにモロ。おまけにフルネームは「マルダシ」に「モロ
ダシ」なのだという。もっとも、変といえばこの店も侑子も、なにもかもが変だ
らけだから、最近はなんとも思わなくなっていた。
「イヤな人って?」
 四月一日は、なべをコンロにかけながら、マルとモロに聞き返した。
170睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :03/09/01 00:49 ID:7UARccSG
『イヤな人』
 マルとモロはふたりそろって答えた。だが、これでは答えになっていない。ま
るで「口にはできない恐ろしい話」のようだ。
「四月一日」
 台所の入り口で声がかかった。
 何時の間に来ていたのか、襦袢姿の侑子が立っている。どうでもいいが、柱に
もたれかかり、左足を引き戸のつっかい棒のように持ち上げるのはやめて欲しか
った。四月一日も、一応は年頃の男のコなのだから。
「ツマミはいいわ。もういっぽん、お酒ちょうだい」
 言うと、先ほどのぐい呑みとペアになった切り子のデキャンタ――と言うより
もお銚子だろうか――をこれみよがしに振った。
「いいんですか?そんなに呑んで。また二日酔いになってもしりませんよ」
 突き放すように言ってみた四月一日だが、侑子はきろりと一睨みし、
「景気づけよ、景気づけ。これからヤツがクルのに、呑まずにやってられますか
って」
 吐き捨てるように言う侑子に酒を渡しながら、四月一日はもう一度訊いた。
「誰が来るんですか?いったい?」
「とっても陰険なメガネ野郎よ」
「それはまた随分な言われ様ですね」
171名無しさん@ピンキー:03/09/01 19:33 ID:5OkQnHk2
ん? あとがきないけど、今回はここまでかな?
172裸族 ◆mh0WlO0c8U :03/09/01 21:09 ID:MabjN5Hk
返事をしろ、睦月!睦月ーッ!!!
173睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :03/09/01 21:59 ID:XxB+awv5
>>171
>>172

す、すみません。すみません(。_。;)
あまりに短かったんで、今回はあとがき書きませんでした。ごめんなさい。

はい。今回はココまでです。
半角二次元に自分で立てたスレの方に夢中でした。ごめんなさい。

次回からはどんなに短くても、ちゃんと書きます。
174睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :03/09/03 22:53 ID:LIFp9wIb
今日は知世ちゃんのお誕生日。

やっぱり一番のプレゼントは、さくらちゃんの頭にリボンをつけて、
「わたしをあげる(は〜と)」が最高でしょうね(^^;)

#今になって読み返すと、裸族さんへのお返事は、「パトラッシュ、もう眠いんだ」
にしたほうがよかったかなぁ……
175名無しさん@ピンキー:03/09/04 01:40 ID:dNqTk2a9
知世の誕生日には
俺様の黒くて固くて臭いチムポを無理矢理ぶちこんで
中田氏して妊娠させてやるプレゼンツ
知世の香具師、泣いていたな
泣くほどうれしかったんだろうな(ゲラ
176名無しさん@ピンキー:03/09/04 07:16 ID:0NCCi2pi
それがしは>>175の生首を、知世姫に捧げよう。
177名無しさん@ピンキー:03/09/06 13:01 ID:3esHzPTz
たまには、さくら(攻め)×小狼(受け)が読みた〜い
178名無しさん@ピンキー:03/09/08 02:07 ID:N+6Rtrwc
さくら(S)×知世(M)のソフトSMモノが読みた〜い
179名無しさん@ピンキー:03/09/10 12:43 ID:v8leNqIB
さくらたん現在トーナメントに出場中!

         _ ノ)
      / \〇ノゝ
      /三√从从) )    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ,,、,、,,,  ヽ | | l  l | ∩  < はにゃ〜ん、<<さくら>>本戦でもがんばるよ!   ,,、,、,,,
,,,     `从ハ~_ワノ) /   \_________________       ,,、,、,,,
      /三/| ゚U゚|\      ,,、,、,,,                        ,,、,、,,,
 ,,、,、,,,   U (:::::::::::)  ,,、,、,,,         \さくらたん(*´Д`)ハァハァ…/
       //三/|三|\   ,,  ∧_∧∧_∧ ∧_∧∧_∧∧_∧∧_∧
        ∪  ∪       (    )    (     )   (    )    )
 ,,、,、,,,         ,,、,、,,,  ∧_∧∧_∧∧_∧ ∧_∧∧_∧∧_∧∧_∧
        ,,、,、,,,       (    )    (    )    (    )    (    )

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トーナメント優勝者最萌トーナメント 投票スレ-12
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180名無しさん@ピンキー:03/09/11 00:20 ID:ThlrEWJQ
181名無しさん@ピンキー:03/09/11 03:25 ID:76tmD/TW
ふんにゃか気分、萌え萌え気分なSSが読みた〜い
182名無しさん@ピンキー:03/09/11 20:02 ID:mMkcbBTN
武装親衛隊なSSが読みた〜い
183名無しさん@ピンキー:03/09/13 17:48 ID:7V+q+yI6
他にも職人さんあらわれないかね〜
184睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :03/09/14 23:25 ID:6OOt7Gyb
うわぁ!すみません。気づけば10日以上もほったらかしでした。
自分の建てたスレとか、HPとかでいろいろありまして……

ああ、また言い訳だ……。

正直、詰まっているというか、困ってるというか……
次元の魔女が送り出すときの様子が思い出せない〜。資料探してまつ。
10/17の2巻発売まで待つわけにゃいかないもんな〜

>>177
さくらたんが攻めですか!(^^;) う〜みゅ……
でも、小狼に自分の意思で、さくらたんを押し倒す度胸はなさそうだから、
やっぱさくらたんから言い出しかなぁ……

>>178
さらに、う〜みゅです〜(^^;)
目隠しプレイくらいなら思い付きますが、それ以上は……

>>181
やーらかい感じのえっち話はボクも好きです。
そんな話が書いてみたい……

>>182
??これって、知世さまの親衛隊のことでしょうか?

>>183
そうですね。他にもきて盛り上がってくれると嬉しいです。
185名無しさん@ピンキー:03/09/17 11:27 ID:ogDbi04I
なにげにオリキャラとさくらたんのssキボンヌなんだよな
ない?
186名無しさん@ピンキー:03/09/18 16:13 ID:l/Eb1Mfe
AGE
187睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :03/09/18 22:48 ID:X8JVwLOe
どもです。

2週間――どころか、18日も経ってますな。前回が9/1ですから(^^;)

ようやくと続きをUPできるようになりましたが、今回、えっちしーんがまったく
ないじゃん(^^;)
でもこれで、陰険なメガネ野郎・エリオルくんを異界に飛ばせましたから
いよいよ分岐ストーリーに入りたいとおもってます。

でわ
188睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :03/09/18 22:51 ID:X8JVwLOe
 突然の声に、四月一日はギョっとした顔をした。
 聞き覚えのない声だ。侑子のでもマルやモロの声でもない。誰の声で、何処
から聞こえるのかが判らずに、辺りを見回したが、他には誰も居なかった。
 四月一日は「変なモノの声」だろうかと思った。
 じつは、四月一日は霊感体質で、歩くだけで霊やあやかしを引き寄せてしま
う。
 ただ、今までの霊やあやかしで口をきいたモノは居ない。
「………来たか……」
 呟くように言った侑子は、受け取った銚子をそのままラッパ飲みにした。中
の酒を水でも飲むようにゴクゴクと喉に通すと、大きく息を吐く。
「何です?今の……声……」
「今回のは、アヤカシじゃないわ……次元を越えて、声を伝えて来たのよ」
「次元を……越えて?」
 四月一日は、その言葉に先日の光景を思い出した。
 空が歪んで現れた少年に少女。それに、黒尽くめの大男と、ひょろっとした
優男が一人づつ。
 彼らは「自分にとって最も価値あるモノ」と引き替えに、モコナ・モドキよ
って他の世界へ送られていった。そのモコナは、侑子が昔、ある魔術師と作っ
たモノだったというのは、後で聞いた事だ。
189睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :03/09/18 22:54 ID:X8JVwLOe
「この間の……アレですか?」
「そうよ。自分で来るところが違うけどね」
 答えた侑子は身を翻すと、
「マル、モロ、四月一日と一緒に、アイツを出迎えて」
 そういい残して屋敷の奥へと歩み去っていった。
 それを呆然と見送った四月一日は、マルとモロに視線を移した。
 ふたりとも何かを感じ取ったように、無表情な視線を中空に向けている。そ
のまま思わず見つめていると、突然にふたりは四月一日に視線を向けた。
「何だって言うんだ?いったい?」
 四月一日はぶつぶつと文句を言いながらも、マルとモロに引かれるように、
庭へと出て行った。
 静かだった。
 あのときは天気雨だったが、今日はその気配はない。
 四月一日は天を見上げる。暫く、視線を定めずに中空を眺めた。
 空の一部が垂れ下がってくるように見え、それが破れると人影が現れた。今
度もそんな風になるのだろうか?
 けれど、どこにもそれらしい様子は見えなかった。
190睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :03/09/18 22:57 ID:X8JVwLOe
「これはこれは……珍しい目をした方ですね」
 何処からともなく聞こえた声に、四月一日はビクッと身をすくめ、周囲を見
渡した。
 男のコの声?
 確かにその声は、侑子のでもマルやモロでもなく、聞いたことのない声だ。
 なのに、声の主は何処にも見えない。
 いや、居た。四月一日の正面。屋敷を取り囲む壁を透かし、薄ぼんやりと人
の姿が見える。
 !
 あやかしの類かと思い、四月一日は身構えた。
 だが、いつも圧し掛かってくる霊の類ではない。特有の圧迫感がまるでなか
った。
 しかも、ぼんやりしていた影はしだいにその姿をはっきりさせていく。
 中央が小学生くらいの男の子。四月一日から見て右に背の高い女性。
 そして――。
「ひょ、豹?」
 少年の左には、黒い四足獣がこちらを睨みつけていた。
 思わず知らず後退りをする四月一日に、豹は緑の瞳を向けると。
「大丈夫ですよ。私は豹ではありません」
 豹が口を利いた!
 度肝を抜かれた四月一日は、もう少しで尻餅をつきそうになった。
191睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :03/09/18 23:00 ID:X8JVwLOe
「でも、あの……」
 四月一日は少年を見る。驚愕で気づいていなかったが、それにしても妙な格
好だ。
 黒いマントのような衣装に大きな帽子。太陽の光を模したような杖を握って
いる。
 顔は甘く、メガネの奥から柔和な目をこちらに向けていた。
 隣りに目をやれば、すらっとしたドレスの女。背中に持つ蝶のハネはなにか
のアクセサリだろうか?
 よく見れば、口を利いた豹にも、背中に蝶のハネがある。
 女の方が秋月奈久留の真の姿、ルビームーンであり、豹がスピネル・サンと
いう事を、四月一日は知らない。
 目を瞬き、目の前の三人――いや、ふたりと一匹だろうか――を見ていた四
月一日は、背中に気配を感じて振り返った。
 そこには、黒い衣装を纏った侑子が立っていた。袖や裾が長く、特異な髪飾
りをしたこの格好は「次元の魔女」としてのそれだった。
「お久しぶりですね……なんとお呼びすればいいですか?」
 鈴を転がすような、可愛いと言ってさえ良いボーイソプラノで少年が訊いた。
知っている相手に、名前を問う、その奇妙な違和感に、四月一日は首を傾げた。
192睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :03/09/18 23:03 ID:X8JVwLOe
「市川侑子よ」
「侑子さん……ですか。なかなか良い名前じゃありませんか」
「馴れ馴れしいわね……で、そっちは?昔の名前まんまって訳じゃないんでし
ょ?」
「柊沢……エリオルです」
 如何にも親しみの持てそうな愛らしい笑みを浮かべた。
 だが、そんな笑顔を向けられているのに、侑子の方はにこりともしない。
「用件は?」
「次元の魔女を訪ねるのに、用件が他にある訳はないでしょう?」
 そう言って酷薄そうに目を細めたエリオルに、四月一日ははじめて、なにか
得体のしれなさを感じた。
「……モコナなら、使ったわよ……」
「ほぉ……来ましたか。別世界のさくらさん達が……」
「ええ。無事に旅をしているようね……」
「それは、よかった」
「で、あんたはどうするの?」
「大丈夫でしょう。わたしとあなたの魔法をあわせれば……あのとき、モコナ
を作ったように……ね……」
 当人達意外には殆ど意味の判らないやりとりが交わされる。四月一日も当然
判らずに、ただふたりを見ているだけだった。
193睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :03/09/18 23:07 ID:X8JVwLOe
「ま、いいわ。あなたの望み通りの世界に送ってあげる」
「ありがとうございます」
 そう言って微笑むエリオル。その笑顔を見ていると、なんだか優しそうなコ
だと感じた四月一日だが、あの細めた目の感じが気になっていた。
「制御はこっちでするわ。穴開けは自分でやって頂戴」
 侑子が言うと、それを待っていたように、エリオルが手にした不思議な形の
杖をすっと掲げた。
 すると、地面に月と日、世の東西の呪文を現した魔法陣が現れる。
 魔法に関しては部外者の四月一日にも、この少年が魔法使いで、そしてこれ
から他の世界へ行くための魔法を使おうとしているのが判った。
「ちょ、ちょっと侑子さん! 対価はどうしたんですか?」
 四月一日が訊いた。どうも「願いを叶える店」に染まったのか、侑子が対価
なしで仕事をしようとしているのが気になったらしい。
 それもそのはず。先日、ここを訪れた少年と青年達が他の世界へ旅立つ為に
支払わされた対価はあまりに大きかった。自分にとって、最も価値のあるもの
――黒尽くめの大男は愛用の刀を、白い衣装の優男は魔力の元になるイレズミ
を、そして少女を抱えた少年は、大切な人であるその少女から、少年を好きだ
という関係性を――それぞれ支払っていった。
 それでも、3人の対価をあわせて、やっと異世界への扉を一度開くにとどま
り、3人は一緒に旅をする事になったのだ。
194睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :03/09/18 23:11 ID:X8JVwLOe
「いいのよ。こいつは、ココへ来たことが対価だから」
 侑子は目だけを四月一日の方へ向けると、そう答えた。
 「贔屓かよ!」という突っ込みが、四月一日の顔に浮かんだ。声にはしなか
ったはずだが、侑子にはその程度を読みとるのは造作もない。
「贔屓じゃないわよ。コイツは自分で異世界へ行くことも出来る。望んだ世界
へ行けるかどうかは運だけど、手当たり次第に移っていけば、そのうちたどり
着くかもしれないわ」
 侑子は言葉を切り、エリオルを見つめた。
 魔法陣の放つ光に照らされたエリオルの顔は、相変わらず柔和な笑顔だった。
ただ、そこに浮かぶ細めた目が、何故か不吉なモノを感じさせる。
「――でも、そんな手当たり次第に穴を開けられたんじゃ、世界のバランスが
崩れる。因果律が狂って、必然の関係性がおかしくなる。最悪、壊れてしまう
世界も、あるかもね……」
 侑子は、顎でエリオルを指すように、訊いた。
「それでも、やる。自分の望みを叶えるためなら、セカイの一つやふたつ、消
えても構わない。そうなんでしょう?」
「ええ。わたしたち魔術師は、真理の探究が務めですから。その為には、犠牲
は惜しみませんよ」
「それは、自分をギセイにする場合の言葉でしょ?……っとに昔から陰険なヤ
ツだったけど、新しい身体になって更に磨きがかかったんじゃないの? クロ
ウ・リード?」
195睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :03/09/18 23:13 ID:X8JVwLOe
「柊沢、エリオルですよ」
 四月一日は、微笑んでいなすエリオルの顔が、急に恐ろしいものに見えてき
た。犠牲にするモノの重さも、その価値も知っていて、それでもなおそれを捨
てて望む、侑子はそれを「覚悟」だといった。するとこの少年の様な魔術師は、
世界を犠牲にする覚悟を持っているという事なのだろうか?
 侑子が両手を拡げた。
 エリオルの作った日と月の魔法陣が輝く。突然に魔法陣の周囲が、津波の様
に盛り上がった。
 それは、エリオルとルビー・ムーン、そしてスピネル・サンを包み込み、飲
み込んだ。まるで地面が呑み込んだかのように――。
 とぷん。
 液体の様に揺れていた地面が元に戻ると、魔法陣も消えた。なにもかもが、
もとのままだ。ただ、3つの人影だけが、現れた時と同じように、忽然と消え
ていた。
 呆然とする四月一日の目の前の中空が、急に陽炎のように歪んだ。
 え?
 四月一日が目を瞬くと、その陽炎はゆっくりとカタチになった。クリスタル
のガラスで出来、四角錐を思いきり縦に伸ばしたようなそれに、琥珀色の液体
が詰まっている。
 一目で高級品としれる、ウィスキーのボトルだった。
「ささやかですけれど、次元の魔女にお礼です」
 四月一日の脳裡に、エリオルの声が聞こえた。
「ったく。あいつは……」
 侑子は毒づくように見えて、それでも笑っていた。
「……あまり、メチャクチャな事、しないといいけどね……」
 呟く侑子は、なんとも複雑な表情を浮かべ、いつまでも空を見上げていた。
196睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :03/09/18 23:17 ID:X8JVwLOe
あとがき?

はう、やっと行ったか……というのが正直なキモチです。
いやでも、この後、ツバサやホリックにエリオル出てきたら、どうしよう(^^;)

ま、世界は無限にあるそうですから、ひとつや二つ、大丈夫ですよね?

さて、エリオルくんが飛んでいた世界は何処なのか、そこで何をする気
なのか、だいたいの人にはスジが読めてしまっているとは思いますが、
どぞ、よろしく〜
197睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :03/09/19 19:33 ID:odff3B8B
どもです。

前スレがhtmlになったようですので、お知らせです。

http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1028/10283/1028315390.html
198名無しさん@ピンキー:03/09/19 20:29 ID:cL9oKrix
う〜みゅ えっちがない(藁

ま、それはともかくマターリ楽しませてもらいまひょ
199名無しさん@ピンキー:03/09/22 00:18 ID:5yIcirOD
期待age
200名無しさん@ピンキー:03/09/22 18:29 ID:GAkTex3c
長編になりそうですねー
頑張ってください

ついでに200ゲト
201妄想 ◆GqVfLUITBY :03/09/22 19:18 ID:B+pHjMPf
楽しみにしてるから頑張って下さいね。
202名無しさん@ピンキー:03/09/22 19:20 ID:B+pHjMPf
(-_-)固定で書いてしまった。鬱死
203名無しさん@ピンキー:03/09/22 21:33 ID:AmNHcGOl
妄想たん…
204前スレのコピペ:03/09/22 23:23 ID:lgdwCg8u
さくら「なんで・・なんでこんなことするの?」
小狼「さくら・・今までお前のことが嫌いだった・・・それは、お前が女だったからだ、
だが今となっては、どうでもいいんださくら。お前には、こんな素敵な男根が有るじゃないか」
さくら「それでわたしの*を挿すのね!」
小狼「そう睨むな・・・安心しろ、挿されるのは、お前じゃない、この俺の*は、お前の
男根が俺の*に導かれるべきだったんだ・・・」
さくら「・・へっ!あっ!いや!」
小狼「なにを言ってるんだ!お前の男根は、ハチキレンばかりじゃないか!・・ああ、入ってくる
お前の男根が喜んでる、唸っているぞ!・・それにおまえの顔を見れば一目で解る!」
さくら「いやっ!あっ!出る!出ちゃう・・・・ふぁ!」
小狼「はああ!・・・これは、小便出しやがっで、お前・・ずいぶん、貯めてたな・・はぁ
ああ・・・いい気持ちだ・・腹がパンパンだぜ・・」
              
205名無しさん@ピンキー:03/09/26 04:43 ID:li6i+HZG
ほっしゅ
206名無しさん@ピンキー:03/09/27 15:46 ID:TEuVRFKN
age
207あぼーん:あぼーん
あぼーん
208睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :03/09/29 23:11 ID:VgrpTMxr
保守まですっかり他人任せになってしまってすみませんです。

いよいよ分岐に入りましたが、まだ30行くらいしかかけていません。

前回UPした、エリオルくんの陰謀まではなんとか書きたいんですが、ついつい
虹や自分のサイトに気持ちが行ってしまってますm(_ _)m

なんとかがんがってみますので、気長にお待ちください。

#ほかの職人さんもきて欲しいっす。
209名無しさん@ピンキー:03/09/30 18:27 ID:S5cirOV7
保守
210名無しさん@ピンキー:03/10/02 21:51 ID:9NutAeRd
ユエ×さくら誰か書いて〜!
211名無しさん@ピンキー:03/10/02 23:50 ID:fgaBrmWG
         _ ノ)
      / \〇ノゝ
      /三√从从) )    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ,,、,、,,,  ヽ | | l  l | ∩  < ほえ〜<<さくら>>試合に出場するよ! 応援よろしくね♪
,,,     `从ハ~_ワノ) /   \________________________
      /三/| ゚U゚|\      ,,、,、,,,                        ,,、,、,,,
 ,,、,、,,,   U (:::::::::::)  ,,、,、,,,         \さくらたん(*´Д`)ハァハァ…/
       //三/|三|\   ,,  ∧_∧∧_∧ ∧_∧∧_∧∧_∧∧_∧
        ∪  ∪       (    )    (     )   (    )    )
 ,,、,、,,,         ,,、,、,,,  ∧_∧∧_∧∧_∧ ∧_∧∧_∧∧_∧∧_∧
        ,,、,、,,,       (    )    (    )    (    )    (    )

● コード発行所
http://www106.sakura.ne.jp/~votecode/champion/code.cgi

●現在の投票スレ
トーナメント優勝者最萌トーナメント 投票スレ-19
http://ex.2ch.net/test/read.cgi/vote/1064845642/
212名無しさん@ピンキー:03/10/04 11:59 ID:/IgZRDsY
さくらたん勝利おめでと
213名無しさん@ピンキー:03/10/06 13:06 ID:euM82z1C
         ,   _ ノ)
        γ∞γ~  \
        |  / 从从) ) 今日も元気に保守!
        ヽ | | l  l |〃  
         `从ハ~ ワノ)つ ズドドドド…
        ( つ\></
⌒ヽ     /   ⌒)    Y⌒ヽ
  人    /__ し   ノ⌒ヽ  人
Y⌒ヽ)⌒ヽ し   Y⌒ヽ   Y  )⌒ヽ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
214名無しさん@ピンキー:03/10/08 15:08 ID:KaFgOtkh
     ,:'  ,  ,','  ,'   ,,'   , l| !       ヽ
   ,:'  ,'   l |  l!   !!   ,' ,',' |   ', ,   ':,
   ,'   l  .ll_!_,,.l!,,...-::==、‐'-''、ノ!    !l !  ',',
   !   |   !'"´    _      `ヽ、 |l ! l l !
  |  ! !   ! ,,;:'''"゙゙゙゙ヾ,      ,   ``ヽj ;リ:l
.  ,' i レ'|   |. "     ゙     シ'"゙'';,.  ∧"\
. ,' ,' |! |.   !         ,     '! /゙J!./
. ,' ,'  |!、!  l !        ,‐-.,    ,‐、{|! l;.   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
,' ,:'   !!゙'!   ! |       ,'  ,'  /^y' / h! |; ∠ 保守ですわ〜
, '   !l !  ', !      l. ,'  / ./ / j i! l;   \_________________
   l ! !   ':,|} ゙ヽ、   '‐'  / i'  ' ,' j '
   ,','  | |  ':i--‐ `= 、... 、イ     ' /|
  ,','  ! !   `、   ∧ y'       /} ',
  ,','_.、、-| j     )- -'| '-,'        /  ':,
215睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :03/10/09 00:08 ID:4RpuKrvW
どもです。

3週間も経ってますな。(^^;)
ホントに申し訳ないです。

今回も、思い出したシーンの他は、ほとんどえっちぃ場面がありません。
やっとどこの分岐なのかが判る場面でつ。
えっちぃのといえば、さくらちゃんの思い浮かべた、知世ちゃんのヌードくらい
ですか(^^;)

次はたぶん、らぶはにゃんな場面につながると思いますので、ご容赦ください
ませm(_ _)m
216睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :03/10/09 00:11 ID:4RpuKrvW
 身支度を整えたさくらは、上体だけをくるりと捻り、自分の姿を一通り見渡し
た。
 うん、大丈夫。
 紺のセーラーの上着にも、白の襞スカートにも、おかしなところはない。どこ
から見ても、友枝小学校のごく普通の生徒。今までこれを脱ぎ、何をしていたか
を感じさせる要素はないはずだ。
 ふと視線を向けると、素っ気無いグレーのパイプベッドに腰掛けた知世が、制
服の上着に袖を通すところだった。
 漆黒の髪を制服から引き出して、流れを整えているところで視線が合い、にっ
こりと微笑まれる。さくらは思わずつられ、笑みが浮かんでしまった。
 だが、「にへら」と笑っていて良い状況でないことを思い出し、顔を引き締め
る。
「……ごめんね……知世ちゃん……」
 今日、何度目になるかわからない「ごめんね」を口にするさくらを、知世はや
さしい目で見つめた。
「……そんなに気になさらないでください。きっと、今日はお疲れなのですわ」
 これも、何度目になるかわからない、慰めの言葉だった。
 そう、さくらは疲れているらしい。
 表面的には元気だし、自覚はしていないが、昨日は遊園地に遊びに行き、無料
パスがあるのを良いことに、全部のアトラクションを乗り潰したのだから、疲れ
ていても不思議はない。
217睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :03/10/09 00:14 ID:4RpuKrvW
 しかも、疲れている要因は、遊園地の事だけではなかった。
 知世の家にお泊りをし、そこでしてしまった。
 ふたりでする、とても気持ちイイコト。それも、4回も――。
 ちょうど2週間前の月曜日。
 知世はさくらから身体の変化を打ち明けられた。女のコのさくらに、なぜか男
のコのシンボルができてしまい、女のコのと両方ある状態になってしまったのだ。
 男性ホルモンが過敏に働き、性器の一部だけが男性化してしまったらしいとい
うのが、後に診せた医者の診断だった。
 そのさくらの「男のコ」に、知世は、女のコの「はじめて」を捧げた。
 ふとしたきっかけで、ずっと胸に秘めていたさくらへの想いを打ち明けること
になってしまった知世。さくらは知世の想いを受け入れ、ふたりはひとつに結ば
れた。
 それからこの2週間というもの、 ほとんど毎日身体を重ね、想いを確かめ合っ
てきた。
 通学路近くに知世が借りたこの部屋で夕方に一度。そして、大抵は夜に知世の
家をこっそりと訪れ、もう一度――。
 だが、さくらの男のコは次第に小さくなり、硬さも足りなくなって、知世と結
ばれる事ができにくくなっていった。診断の結果、処方された男性ホルモンの抑
制剤が、効き目を表した為だ。
 ところが、昨日は遊園地で興奮したせいか、さくらの男のコは急に元気をとり
もどした。さくらはその事に喜び、一晩で4回も知世と身体を合わせた。
218睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :03/10/09 00:17 ID:4RpuKrvW
 その疲れが出たのか、一転して今日のさくらの男のコは元気がなく、しんなり
したままだ。とても知世と結ばれるどころではない。
 せっかく舌や指で準備のえっちな事をしたのに、肝心のができなかった事が、
さくらの胸を締め付けていた。
 やや遅れて身支度を終えた知世が、さくらの正面に立つ。
 何度、慰められても罪悪感は消えないのか、さくらはつっと視線を逸らした。
 知世は、両手を伸ばし、さくらの手を取った。やっとこちらを見てくれたさく
らに、知世はとびっきりの笑顔を見せる。
「もう、気になさらないでください。私は、さくらちゃんといっしょに居られる
だけでも、充分に幸せなんですもの……さくらちゃんもそう言う気持ち、おわか
り頂けますよね?」
 言われて、さくらは小さく頷いた。
 月城雪兎の事が頭に浮かぶ。確かにさくらは、雪兎と並んでいるだけで幸せだ
った。という事は、さくらの事が好きな知世は、ただ自分と居るだけでも幸せを
感じてくれるのかもしれない。
 まして素肌で抱き合い、指で秘密の唇を触って気持ちよくさせてはあげられた
から、それでいいのかもしれないと思った。
「さ、帰りましょう。さくらちゃん」
「うん……」
 さくらが小さく頷いて返事をすると、知世はそっと顔を寄せ、頬にキスをする。
 思わずさくらの頬が赤くなった。
 お返しに、やはり知世の頬にキスをするさくら――。
219睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :03/10/09 00:20 ID:4RpuKrvW
「今夜は、やめましょうね……お家でゆっくり休んでください……」
 うっとりと瞳を閉じていた知世は、瞼を開くとそう言った。
 皆が寝静まった頃、空を飛ぶためのカード、「フライ」を使い、さくらがこっ
そりやってきて、秘めやかに求めあう秘密の行為――それを、今夜はやめようと
いう提案だった。
 知世のいたわりの気持ちが心に温かく染みていく。
「うん……そうする……」
 知世の優しい気持ちに甘えて、さくらは頷いた。
 殺風景を絵にしたような玄関で、さくらはインラインスケートを、知世は革の
靴に足を通す。防音が良い代わりに重い扉を開け、外に出た。
 まだ蛍光灯が1本切れたままのエレベーターで1階へ降りる。今日も3階の学
習塾の帰りだろう子を拾い、さくらは根拠の薄い危惧に緊張の面もちだった。
 1階のホールから、別れ道まではずっと手を握っていた。
 先週の金曜までは、夜の約束をした場所で手を離し、明日の約束をすると、さ
くらはインラインスケートを蹴って速度を上げた。
 さくらが滑走する道を、自身より低いビルの屋上越しに見ることの出来る高層
マンション。その給水タンクの横に人影がある事に、さくらは全く気付かなかっ
た。
 唇の端を歪め、酷薄そうな細い目を冷たいメガネのレンズ越しに投げているそ
の人物こそ、次元の魔女に導かれてやってきた、エリオルだった。
220睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :03/10/09 00:23 ID:4RpuKrvW


「この!くの!くそ!こら!」
 軽薄な電子音に混ざり、切羽詰った声が聞こえる。
 声の主は、黄色い色をしたぬいぐるみ。点目がユーモラスな仔ライオンという
感じだ。だが、背中に羽根があり、生き物の様に動くその姿は、どう見てもぬい
ぐるみではない。
 黄金の守護獣、ケルベロスの仮の姿だ。
 ケルベロスはゲームの類とお菓子に目がなく、さくらの部屋のテレビゲームは、
半ば以上、ケルベロスの専用機だった。
 先週の日曜日。まだ発売日前だというのに、超人気のゲームCDを知世が持っ
てきた。流石はゲームをやり込んでいるケルベロスだけあって、壮大な剣と魔法
の冒険ファンタジーRPGを既に一度クリアしている。
 いまは2回目に挑戦中。その中のイベント的な章で、格闘ゲームの要素を取り
入れたアクション主体の場面にかかっていた。
 さくらは、赤いベストを脱ぐと、ホックを外し、スカートを床に落とす。クリ
ーム色のブラウスを脱ぐと、ピンク色のパジャマを取り出した。
221睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :03/10/09 00:26 ID:4RpuKrvW
「なんや……もう、寝る、んか?」
 ゲームパッドを操作しながらも、さくらが着替えているのを把握していたのか、
ケルベロスが声をかける。
「うん、ちょっとね……あ、ゲーム終わったら電気消してね」
「おう!任せ、とけ、この!」
 ゲームを継続して良いという許可さえ得られれば、ケルベロスには他のことは
どうでも良いらしい。
 さくらはベッドに入ると、毛布を被った。
 目を瞑り、知世の事を考える。
 恥ずかしそうに頬を染めた、真っ白な柔らかい身体。優しく抱きしめ、そっと
撫ぜてあげたい。そして、うんと気持ちよくしてあげたい。知世の好きというキ
モチに応えるために――。
 明日は、きっと大丈夫だから……待っててね。知世ちゃん……
 心でそう告げる。
 流石に気遣ったのか、やや音量を落としたゲーム音のなか、さくらは静かに夢
の中へと出かけて言った。
222睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :03/10/09 00:34 ID:4RpuKrvW


「で、どうするの? エリオル?」
 隣に立つルビームーンが訊いた。
 ケルベロスも眠ったのか、さくらの部屋の灯りが落ちてから、かなり時間が経
っている。
 時間的には真夜中。通りを行き交う人もなく、向かいの屋根の上に立つエリオ
ルを見咎める者もいない。
「そうだな……そろそろ、はじめようか……」
 エリオルは、右手に握った杖を掲げた。
 足元に、月と太陽をシンボルとする、円形の魔方陣が現れる。
 その魔方陣から、金色に光る小さな珠が生まれ出でた。
 エリオルが手にした杖を振り下ろすと、光の珠は弾かれたように動き出し、さ
くらの部屋の窓に向かって飛んだ。
 ボールなどであれば、ガラスが割れているところだろうが、光の珠はそう見え
るだけで実体はない。ガラス面に吸い込まれるように溶け、消えていった。
 部屋の中に入った光の珠は、規則正しい寝息を立てるさくらに近づくと、襟元
から胸の中に潜り込み、そこで消えた。
223睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :03/10/09 00:36 ID:4RpuKrvW
「……これで、またさくらちゃんはフタナリ少女って訳ね」
 如何にも嬉しそうに、ルビームーンが言う。
「いや、あれはただの暗示だよ。さくらさんの身体には、なんの変化も起こして
はいない」
 低く呟くように、エリオルが答える。
 光を放っていた魔方陣は消え、エリオルは杖を下ろしていた。
「え〜?フタナリの魔法をかけたんじゃないの?それじゃ意味がないじゃない!」
 抗議するルビームーンに目もくれず、エリオルは言った。
「かけても暫くすると消えてしまう魔法では、つまらないだろう? それより、
あの魔法そのものを、さくらさんに完成してもらおうと思ってね」
 細めた目で、灯りの消えたさくらの部屋の窓を見つめるエリオル。
 その表情には、思いやりというものが欠片も無い、冷たい笑みが浮かんでいた。
「うまくいくかしら?」
「まぁ、見てのお楽しみさ……」
 言うとエリオルは踵を返し、掻き消えるように姿が見えなくなった。
224睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :03/10/09 00:39 ID:4RpuKrvW
あとがき?

やっと、前作とお話が繋がりました(^^;)
かかり過ぎですね〜、まったく。

前作を読んだ方には、お話のこの段階ではさくらちゃんの男のコは使えない
状態だとご存知でしょう。エリオルのかけた「暗示」が何を示すのか、そして
男のコは元気になるのか(^^;)

なるべく早く書こうとは思ってますので、よろしくお願いします。
225睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :03/10/09 00:41 ID:4RpuKrvW
>>210
 ユエって、男性機能あるんでしょうか?
 雪兎の時はどうなのかな〜。


>>213
>>214

 保守までお任せしてすまんです。
226名無しさん@ピンキー:03/10/09 03:30 ID:W8OTW+4V
うほ 睦月たんキター
227名無しさん@ピンキー:03/10/11 01:38 ID:Z4HCYwlJ
iii;::i `                `          ii;;;;::: ::    `    `
iii;;::i ノ)    `      `          `    ,,-iii;;;;::: ::
iiiii;;::i  \   `               `   γ==iii;;;;::: ::
iii.,ii;;:i从) ),                     i_|||_||_iii;;;;::: :::
iiiii゚i;;:i l |〃         .         `    ||ー. iiiii;;; :::::
iiiiiii;;:iーノ)              .       ハ ワ ||iiii;;;;::::
iiiiiii;:::i     <<プラチナ>>出場だよ〜   ⊂ ><i;;;;::
iiiiiiiii;:i      . 応援よろしくね!         8ii;;;;:::
iiiiiiiiii;:::i                         /i:ii;;;::::
iiiiiiiiiiii;;::::ヽ;;,,';;"'';;";;""~"`"`;.";;""'"~"`~"'';;,,,  /iiiiii;;;;o;;;

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228名無しさん@ピンキー:03/10/11 01:41 ID:Z4HCYwlJ
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229名無しさん@ピンキー:03/10/11 03:51 ID:Z4HCYwlJ
    ,∧ ―∧
.  r♪r~   \ ハニャン
  |  / 从从) )   
  ヽ | | l  l |〃  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  `wハ~ ーノ) < 投票スレが移行したよ
.    /   |    \____________ 
  〜(___ノ

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注意 >>228
230名無しさん@ピンキー:03/10/13 13:58 ID:WhjumKDl
     ,:'  ,  ,','  ,'   ,,'   , l| !       ヽ
   ,:'  ,'   l |  l!   !!   ,' ,',' |   ', ,   ':,
   ,'   l  .ll_!_,,.l!,,...-::==、‐'-''、ノ!    !l !  ',',
   !   |   !'"´    _      `ヽ、 |l ! l l !
  |  ! !   ! ,,;:'''"゙゙゙゙ヾ,      ,   ``ヽj ;リ:l
.  ,' i レ'|   |. "     ゙     シ'"゙'';,.  ∧"\
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. ,' ,'  |!、!  l !        ,‐-.,    ,‐、{|! l;.   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
,' ,:'   !!゙'!   ! |       ,'  ,'  /^y' / h! |; ∠ 保守ですわ♪
, '   !l !  ', !      l. ,'  / ./ / j i! l;   \_________________
   l ! !   ':,|} ゙ヽ、   '‐'  / i'  ' ,' j '
   ,','  | |  ':i--‐ `= 、... 、イ     ' /|
  ,','  ! !   `、   ∧ y'       /} ',
  ,','_.、、-| j     )- -'| '-,'        /  ':,
231睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :03/10/13 13:59 ID:VYSpwr8s
 一応、保守です。

 久しぶりにさくらちゃんと知世ちゃんのらぶはにゃんに突入〜
って、以前の焼き直しにもかかわらず、あまり進んでない(;_;)

 現在、30行程でしょうか。

 ごめんなさいです〜
232名無しさん@ピンキー:03/10/13 20:02 ID:2tzDONFb
さくらたんのち○ち○はやく復活しないかな〜
ま 気長に待ってます〜
233名無しさん@ピンキー:03/10/14 00:07 ID:JfyiCRQa
あげ
234名無しさん@ピンキー:03/10/14 00:50 ID:Yb0JMHT8
iii;;::i ノ)    `      `          `    ,,-iii;;;;::: ::
iiiii;;::i  \   `               `   γ==iii;;;;::: ::
iii.,ii;;:i从) ),                     i_|||_||_iii;;;;::: :::
iiiii゚i;;:i l |〃         .         `    ||ー. iiiii;;; :::::
iiiiiii;;:iーノ)              .       ハ ワ ||iiii;;;;::::
iiiiiii;:::i  <<大道寺知世>>ちゃん出場中!  ⊂ ><i;;;;::
iiiiiiiii;:i      . 応援よろしくね!         8ii;;;;:::
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235名無しさん@ピンキー:03/10/15 03:36 ID:Uk5VZkph
       ,   _ ノ)
      γ∞γ~  \   とて
 とて   |  / 从从) )
       ヽ | | l  l |〃     / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
       `从ハ~ ワノ)   < <<木之本桜>>に1票よろしくね♪
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  人  `ヽ`二二二´'´
Y⌒ヽ)⌒ヽ し' l⌒)
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トーナメント優勝者最萌トーナメント 投票スレ-26
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236名無しさん@ピンキー:03/10/16 16:25 ID:MdKFkfiC
さくらたんおめでと
237名無しさん@ピンキー:03/10/19 02:21 ID:FehjfHk6
     ,:'  ,  ,','  ,'   ,,'   , l| !       ヽ
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   ,'   l  .ll_!_,,.l!,,...-::==、‐'-''、ノ!    !l !  ',',
   !   |   !'"´    _      `ヽ、 |l ! l l !
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238名無しさん@ピンキー:03/10/21 06:37 ID:zR7droPC
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      γ∞γ~  \   とて
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       ヽ | | l  l |〃     / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
       `从ハ~ ワノ)   < <<木之本桜>>に1票よろしくね♪
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⌒ヽ    ,く._ '     _ >
  人  `ヽ`二二二´'´
Y⌒ヽ)⌒ヽ し' l⌒)
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239名無しさん@ピンキー:03/10/21 06:38 ID:zR7droPC
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      γ∞γ~  \   とて
 とて   |  / 从从) )
       ヽ | | l  l |〃     / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
       `从ハ~ ワノ)   < ミスった…保守だよ♪
     {|  ̄[`[>ロ<]'] ̄|!   \___________
     `,─Y ,└┘_ト─'
     └// l T ヽ\  とて
⌒ヽ    ,く._ '     _ >
  人  `ヽ`二二二´'´
Y⌒ヽ)⌒ヽ し' l⌒)
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
240らぞく:03/10/23 04:21 ID:JlRdw5T+
睦月たんが留守の間の知世さま分補給援護!
http://www.sango.sakura.ne.jp/~razoku/ph/sonota8/156.jpg
241名無しさん@ピンキー:03/10/23 15:20 ID:ggL2+j/H
     ,:'  ,  ,','  ,'   ,,'   , l| !       ヽ
   ,:'  ,'   l |  l!   !!   ,' ,',' |   ', ,   ':,
   ,'   l  .ll_!_,,.l!,,...-::==、‐'-''、ノ!    !l !  ',',
   !   |   !'"´    _      `ヽ、 |l ! l l !
  |  ! !   ! ,,;:'''"゙゙゙゙ヾ,      ,   ``ヽj ;リ:l
.  ,' i レ'|   |. "     ゙     シ'"゙'';,.  ∧"\
. ,' ,' |! |.   !         ,     '! /゙J!./
. ,' ,'  |!、!  l !        ,‐-.,    ,‐、{|! l;.   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
,' ,:'   !!゙'!   ! |       ,'  ,'  /^y' / h! |; ∠ 保守ですわ♪
, '   !l !  ', !      l. ,'  / ./ / j i! l;   \_________________
   l ! !   ':,|} ゙ヽ、   '‐'  / i'  ' ,' j '
   ,','  | |  ':i--‐ `= 、... 、イ     ' /|
  ,','  ! !   `、   ∧ y'       /} ',
  ,','_.、、-| j     )- -'| '-,'        /  ':,
242睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :03/10/23 22:01 ID:y1/clJIc
保守サンクスです。

今のところ、140行ほどです。
久しぶりにさくらちゃんと知世ちゃんのらぶはにゃんし〜んになってまつ(^^;)
243睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :03/10/23 22:02 ID:y1/clJIc
>>240

留守にしてすまんです(^^;)

にしても、そんなおーまたびらきは知世たんらしくないと思うでありまつ。
244名無しさん@ピンキー:03/10/24 21:03 ID:Fopk8WEI
あれはさくらちゃんの為に開いてるから大丈夫です(`ー´)
245名無しさん@ピンキー:03/10/25 05:59 ID:prqxyMVd
木之本桜たんが出場中だよ♪
         _ ノ)
      / \〇ノゝ
      /三√从从) )    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ,,、,、,,,  ヽ | | l  l | ∩  < はにゃ〜ん、<<さくら>>決勝Tでもがんばるよ!   ,,、,、,,,
,,,     `从ハ~_ワノ) /   \_________________       ,,、,、,,,
      /三/| ゚U゚|\      ,,、,、,,,                        ,,、,、,,,
 ,,、,、,,,   U (:::::::::::)  ,,、,、,,,         \さくらたん(*´Д`)ハァハァ…/
       //三/|三|\   ,,  ∧_∧∧_∧ ∧_∧∧_∧∧_∧∧_∧
        ∪  ∪       (    )    (     )   (    )    )
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246名無しさん@ピンキー:03/10/29 01:36 ID:0yUZxPTo
木之本桜たんが出場中だよ♪

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今日は「02:58」と「22:20」の二回に分けて恒例の「ニコパチラシ」を行います。
参加できる方はお気軽に参加してください。賑やかし歓迎!
http://comic.2ch.net/test/read.cgi/sakura/1011340397/601-624

お土産です 同人誌5冊とCG30枚
ttp://sakuraita001.hp.infoseek.co.jp/doujin/sakura.txt
247名無しさん@ピンキー:03/10/29 20:51 ID:+WRTWDn1
age
248睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :03/10/31 22:49 ID:R/oKB3/O
どもです。

相変わらず遅筆で申し訳ないです。

今回は、久しぶりに、さくらちゃんと知世ちゃんのらぶhにゃん
――になってないですね。さくらちゃんの男のコは役立たずですし。

ま、ゆりはにゃんに近いかもしれないです。

お楽しみいただければ良いのですが……
249睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :03/10/31 22:52 ID:R/oKB3/O
「星の力を秘めし鍵よ。真の姿を我の前に示せ。契約のもと、さくらが命じる!
レリーズ!」
 さくらが右手に握った星形のペンダントをかざし、唱える。ペンダントはみ
るみるうちに巨大化し、 杖に姿を変えた。 自らの名前を冠した魔法のカード
「さくらカード」を使うための「星の杖」だ。
「フライ!」
 巨鳥の絵柄が描かれたさくらカードを抜き出すと、それを高く投じる。星の
杖をかざし、その力を解き放った。
 途端に、身に纏った水色のパジャマの背に、天使のような白い翼が現出する。
飛翔の魔法。この翼で、さくらは空を自由に飛べる。
 窓をくぐり、そこから身を投げる。白い翼が拡がって風を切り、さくらの身
体を上空へと押し上げた。
 もっと早く。もっと、もっと――。
 さくらの想いに応えるように、翼は急速に高度を上げ、一直線に昇っていっ
た。
「ちょっと、エリオル! もしかして、気付かれてるんじゃないの?」
 ルビームーンの抗議の声。さくらに気取られぬよう、後方を尾いていくつも
りだったのだが、このスピードではそれが適わない。
 まるで振り切るようなその挙措に、ルビームーンが疑念を抱くのも無理から
ぬことだった。
250睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :03/10/31 22:55 ID:R/oKB3/O
「心配は要らないよ。行き先は大道寺さんのところだからね」
 ぐんぐんと遠ざかるさくらの翼を見ながら、エリオルは冷静そのものだった。
 その言葉どおり、高く、早くと遠ざかっていくその姿が、急に高度を下げ始
める。方向からみて、知世の家に間違いない。
 それは、弾道飛行のコースだった。さくらの家に大砲を据え、知世の家を照
準したら、砲弾は間違いなく今のさくらと同じ軌道を飛ぶだろう。
 さくらにその手の知識があるとは思えないが、一番早く目的地に着く飛行方
法として、自然に体得してしまったらしい。
 落下の速度をフライの翼でさらに加速し、さくらは一直線に知世の部屋があ
る2階のテラスへ飛び込んでいく。
 衝突直前に急反転。全力で逆推進。常識外れのその機動でほぼ一瞬に速度を
0にする。さくらはそのまま膝を折って身を屈めた。
「………ん?」
 庭を巡回しているガードマンが顔をあげ、手にしたマグライトを向ける。こ
の間から夜によく羽音を聞くのを不思議に思っていた。目を凝らしてよく観察
したが、下から見上げていたのでは、身を屈めたさくらを見つけることはでき
なかった。
 カラカラカラ……
 アルミのサッシが開けられる。さくらは飛び込むようにそこに身を踊りこま
せた。
251睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :03/10/31 22:58 ID:R/oKB3/O
「さくらちゃん……」
 ぎゅううぅぅぅ。
 思いっきり、力いっぱい、知世の柔らかな身体を抱きしめるさくら。知世も
また、そんなさくらの背中をそっと抱いた。
 この力の入った抱擁の理由は判っている。不安なのだ。
 夕方、秘密の部屋に誘われて身体を合わせたとき、さくらの男のコはまった
く反応しなかった。いくら唇や舌で愛撫しても、ぐったりと身を横たえたまま
で、ついに知世と結ばれる事ができないままに終わった。
 それが不安なのだろう。そして、その逆に「今度こそ!」という意気込みが、
力になっているに違いない。
「……ひと息いれてくださいな……ココア、用意してありますから」
 知世がさくらの背中を優しく摩りながら言う。恐る恐る抱擁を解いたさくら
は、そっと頷いた。
 ベッドにさくらを座らせると、知世はポットにつくっておいたミルクココア
をカップに注ぎ、そっと手渡す。両手でそれを受け取ったさくらは、包み込む
ようにして息を吹き、温かいココアを啜った。
 知世は傍らに腰掛け、じっとさくらを見た。やはり緊張で身体が強張った感
じがする。
252睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :03/10/31 23:01 ID:R/oKB3/O
「さくらちゃん……」
 知世は片方の手をそっとさくらの膝に置き、軽く撫でた。
「……リラックスしてください。そんなに緊張なさらないで……」
「うん……」
 さくらは小さく返事をすると、そっとカップを置いた。
 少し身体を捻るように知世の方を向き、その両手を自分の手で包むように握
る。やはり緊張は解けていないのか、一時、本当に気持ちよく求め合ったあの
頃の自然な挙措ではない。
 そっとお尻を持ち上げた知世の背中に手を回し、着ているネグリジェをゆっ
くりと捲り上げた。
 抜けるような白い肌が少しづつ現れ、さくらは思わず唾を飲み込んだ。僅か
のフリルに飾られたショーツだけしか身につけていない身体は静脈が透けて見
える程で、一方、血の色が僅かに浮いて仄かに桜色に染まっている。
 頭、続いて袖を抜き取り、軽く畳んで脇に置く。それを待っていたように、
知世の手がさくらの胸元に伸びた。
 ぷち、ぷちん、ぷち。
 パジャマの少し大きなボタンを、ひとつ、またひとつと、ゆっくり外してい
く。最後のボタンを外すと、襟元を両手で握り、左右に開いた。
 現れたのは白い木綿のキャミソール。女児用の可愛らしいものだ。知世の背
中を、軽い震えが走る。何度見ても、心から愛している人のしどけない姿には、
興奮を覚えずにはいられない。僅かな衣擦れの音とともに背中を滑らせて落と
すと、脇に捏ねた。
253睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :03/10/31 23:04 ID:R/oKB3/O
 順番に従い、さくらが僅かにお尻を浮かせると、知世の手がパジャマのズボ
ンをそっと下ろしていく。丁寧に、丁寧に細い足を滑らせ、くるぶしから抜き
とって、上着のところに重ねた。
 次はいよいよ下着。そっとキャミソールを捲り上げ、名前の色に染まった肌
を露にする。うっすらと脂肪がつき、「膨らんでいる」ことがやっと判る胸に
目印のように置かれたピンク色の可愛い乳首。
 知世は、キャミソールを鎖骨の上へ捲り上げたところで止め、そっと顔を近
づけた。
 ちゅっ……。
「ふぁ……」
 予想外の事に、さくらがビクッと跳ねた。
 尚も知世は軽く吸って、目印の乳首をそっと可愛がる。
 ちゅ、ちゅ、ちゅ。
「だめ……とも……よ……ちゃ……ん……」
 さくらが喘ぎ混じりに言い、僅かに身を捩って抵抗。けれど知世はさくらの
脇に手を置いて支えにし、なおも熱心に乳首を舐る。
「だめ……わたしが……わたしが先……だ……よぉ……」
 息も絶え絶えなさくらの抗議に、知世はやっと唇を離した。
254睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :03/10/31 23:07 ID:R/oKB3/O
 暫く弾んだ息を整える。その間にキャミソールを脱がせ、掌でそっと肩や胸
を撫ぜる知世。
 ちゅ、ちゅ、ちゅ。
 攻守を交代し、今度はさくらが真っ白な肌に刻まれた、シミのような乳首を
舐る。
「あ……はぁ……あ……」
 知世の可愛い声が嬉しくて、さくらは熱心に舌を動かした。
 そうしながら、抱いているように腰に置いた手をそっと下げていく。
 気付いた知世がお尻を浮かせると、さくらはショーツのゴムに手を差し入れ、
押し下げた。
 焦らず、慌てず、あくまでも優しく、ゆっくりと……。
 ショーツは知世の足をそんな動きで滑り落ち、抜き取られていった。
 素肌を晒した知世が、今度はその手をさくらの腰に置く。同じように時間を
たっぷりとかけ、ショーツを下ろし、脱がせていく。
 これでもう、ふたりは一切れの布も纏わない、まさしく生まれたままの姿―
―。
 男のコ役になるさくらがそっと知世を押し、身体を横たわらせると、その上
に重なった。
255睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :03/10/31 23:10 ID:R/oKB3/O
 ちゅ……。
 胸もお腹も、下腹もぴったりとくっつけ、温かさと柔らかさを心ゆくまで味
わう。そして互いの頬や首筋に優しくキス――。
 子猫がじゃれあうように、ふたりはお互いの抱き心地を愉しんだ。
 やがて、さくらがそっと身体を起こし、知世の横に左肘をついて寝そべった。
顔を見つめ、何かを請うような表情を浮かべる。
 知世がそれに頷くと、さくらは右手でゆっくりと知世の身体を撫で下ろして
いった。
 わき腹を通り、骨盤の浮き上がりを掠め過ぎ、腿を撫ぜて膝のすぐ上で折り
返した掌は、内腿に滑り込んでゆっくりと這い上がる。
 そして――。
 くち……。
 微かに湿った音とともに、目的の場所に辿り着いた。
 柔らかな肌の中でひときわふっくらと脂肪がのった女のコのわれめ。そこを
揃えた指で触れるように撫でる。
 既に潤みを湛えているのか、表面を撫でただけで湿った肉の感触がする。
 さくらは、他の指を丸め、人差し指だけをそっと伸ばすと、合わせ目にそっ
とその先を潜らせた。
256睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :03/10/31 23:13 ID:R/oKB3/O
 ぬぷぷぷぷぅ……
「あッ…………はぁ……」
 はじめてを捧げ、幾度もさくらの男のコで愛された知世の女のコはとろける
ように柔らかく、殆ど抵抗らしい抵抗もなく、さくらの人差し指を根元まで受
け入れてしまう。
 暫く包み込んでくる滑らかな粘膜に指を馴染ませたさくらは、そっとそれを
出し入れし始めた。
 にっちゅ、にゅっぷ、ぷちゅっ、ちゅぷ……。
 一定ペースを保った人差し指の往復に、知世の女のコが湿った呟きを漏らす。
 そして上の唇からは、これもまた甲高くて可愛い声が漏れ聞こえた。
「あッ……あッ……ふぁっ……」
 胸元にひきつけた拳を白くなるほど握り、それでも耐えられないのか、喉を
晒して仰け反る。
 絶え間なく沸き出る「あいえき」が、これも絶え間ない指の往復に居場所を
奪われ、溢れ出したそれはさくらの掌まで濡らしていた。
 固く瞼を閉じ、薄めの眉をひそめた顔は、一見すると苦悶の様。頬から鼻の
頭まで桜色に染め、前髪に間からのぞく可憐な額には薄く汗が光って見える。
 けれどこれは「気持ちいい」ときの顔だと知ったさくらは、むしろ知世にこ
の表情をさせたくて堪らない。切なく身悶え、喘ぐ様に自らも興奮し、熱心に
人差し指で知世の中をかき回しつづける。
257睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :03/10/31 23:16 ID:R/oKB3/O
 もっと、もっとキモチヨクなって……
 そんな想いを託された指に、知世は程なくして登り詰めさせられていった。
「あッ……さくらちゃん……さくらちゃん!」
 知世のつま先がシーツに突き立てられ、船の航跡の様に皺が走る。その両足
と後頭部に支えられ、知世の背が弓のように反り返った。
「あッ、んッ、んッ、んんンーッ!」
 びくん、びくびくびく……。
 知世の身体が心配になるほどひくつく。そしてそのまま凍りついた。
 一瞬の静寂。そして突っ張っていた身体の力が一気に抜けた。
「……ッ……ハァぁぁ……」 
 全てを吐き出すような吐息。そして弾む息にあわせ、可憐な胸が上下して空
気を吸う。
 さくらは登りつめる知世を瞬きもせずに見つめていた。
 嬉しかった。どうしてなのか判らないが、知世を気持ちよくしてあげられた
と思うと嬉しい。その思いを表すため、しどけなく横たわっている知世をぎゅ
っと抱きしめた。桜色をした頬に、何度も何度もキスをする。
 絶頂感で喪心状態の知世を抱きしめていると幸せな気持ちが心を満たす。
 だが、その幸福感は知世の呼吸が静かになるにつれ、薄くなっていった。
258睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :03/10/31 23:19 ID:R/oKB3/O
 大丈夫かな?……
 そんな思いが頭をよぎる。
 知世を気持ちよくした次は、「おかえし」をしてもらわないといけない。で
も、昨日の夕方に引き続き、今日の夕方も、秘密の部屋では男のコはまったく
固くならなかった。
 男のコがしんなりしたままでは、知世と結ばれる事が出来ない。今度は大丈
夫だろうか?と思うと、心配でならなかった。
 さくらには、心の中で絶対無敵の呪文を自分に向かって唱えた。
 なんとかなるよ。絶対、だいじょうぶだよ――。
 運命の悪戯で封印の鍵を開けてしまったさくらは、さまざまな苦難の末にク
ロウカードを集めたてきた。集め終わると厳しい最後の審判を乗り越えた。そ
の後は不思議な出来事に巻き込まれ、少しづつ「クロウカード」を「さくらカ
ード」に換えてきた。様々な困難にぶつかる度に、さくらは絶対無敵の呪文を
口にした。
 なんとかなるよ。絶対、だいじょうぶだよ――。
 けれど、今、直面している困難を乗り越える方法はまったく思いつかない。
まだ子供の知恵では解決できず、努力でなんとかすることもできない。魔法に
も方法はない。まさに八方塞がり。
「さくら……ちゃん……」
 か細い息の中から知世が呼びかける。
 ぴくんと肩がはね、さくらは知世を見下ろした。半眼にうっとりと開かれた
瞳がさくらを見つめている。その表情といい、恥じらいに染まった顔といい、
同じ女のコなのに胸がドキドキしてきた。
259睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :03/10/31 23:22 ID:R/oKB3/O
「……今度は……さくらちゃんの番ですよ……」
 どきん。
 さっきとは別の意味で心臓が跳ねる。
 苦い薬を飲んだ後の様に、さくらは表情を曇らせた。
「……そんなに、気になさらないでください……私は、さくらちゃんとこうし
ているだけでも……とっても幸せなんですから……」
 そう言って、そっとさくらの頬を撫でた。
 さくらが小さく頷くのを見て、知世は痺れる身体をそっと起こした。逆にさ
くらは身を横たえ、ベッドの上で手足を伸ばし、「気をつけ」に近い姿勢をと
る。
 いつもなら、すぐにさくらの下腹にひれ伏すように顔を埋める知世だが、今
日はそのままさくらの身体に圧し掛かった。
「知世……ちゃん?……」
 驚いた顔で知世を見上げたさくらに、にっこりと微笑んで言った。
「……ゆっくりとしてあげますね……さくらちゃんが、リラックスできるよう
に……」
 言葉どおり、まずはさくらの頬にキス。そしてそれが首筋をちろちろと辿っ
ていく。
「……ん……あ……」
 くすぐったい――
 そんな気持ちがまず起こったが、不思議と抗う気持ちにはなれない。
 知世のキスは少しづつ、ゆっくりとさくらの身体を滑り降り、やがて、脱が
すときに軽く悪戯をした乳首を優しく捉えた。
260睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :03/10/31 23:25 ID:R/oKB3/O
「あッ……」
 ひくんとさくらの身体に小波が走る。それに気をよくしたのか、知世は唇と
舌でさくらの小さな乳首を悪戯し続けた。もう片方は掌でそっと、そっと撫で
続ける。
「あ……んふ……あぁ……」
 さくらは声をあげ、うねるように身をくねらせた。
 何でこんなに気持ちがいいのか判らない。女の胸の膨らみは、赤ちゃんを産
んだときにおっぱいをあげる為にあると思っていた。もし将来、赤ちゃんを産
んだら、おっぱいの度にこんなに感じる事になるのかと、さくらはとりとめも
ないコトを考えていた。
 もじもじもじ。
 しきりと腿を擦り合わせ、さくらは切なく喘ぎ続ける。
 それを見て取った知世は、唇を少しずつ下へと下げていった。鳩尾、薄く窪
んだ臍、柔らかな恥丘。そして――。
 顔を上げた知世は、すこし眉をしかめた。
 反応……ありませんわね……。
 もっとも秘密にされている股間に見えている茎状の肉。本来は女のコには決
してないはずのそれは、われめの上にぺたりとしな垂れている。
261睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :03/10/31 23:28 ID:R/oKB3/O
 一昨日の日曜日は、これは固くなってぴょっこりと立ち上がっていた。その
一週間前の日曜日辺りは、少し愛撫してやればすぐに身を起こし、毎日のよう
に愛して貰った。
 けれど、昨日からまったくそうした反応をしなくなっている。固くなる気配
を微塵も見せない。
 知世は指をそっと肉茎に絡め、持ち上げてみた。途端にその目が驚いた様に
開かれる。
 まぁ……。
 女のコのわれめの方は、水飴を薄めたような蜜をたっぷり湛えていた。決し
て気持ちよくなっていない訳ではないようだ。その事実を目の当たりに、知世
の表情は曇った。
 この男のコで気持ちよくしてもらえないから――では決してない。
 気持ちよくなっているのに、ここが元気にならない、そのことをさくらは気
に病むだろう。判っているのに何も出来ないのは辛い事だった。
 知世は意を決し、肉の茎の先端にそっとキスをした。
 指で支え、舌で柔らかい肉の実を舐め、或いは口の中に引き入れて吸ってみ
る。
262睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :03/10/31 23:31 ID:R/oKB3/O
「あッ!……ッン……ふぅ……ン!」
 さくらは背中を引きつらせ、何かに耐えるようにシーツを握り締めた。だが、
今のさくらはこうして気持ちよくはなっても、それが男のコを大きく、固くす
る事と結びついていない。
 ゆっくりと気持ちよくなれば、もしかしたら……
 そう思った知世は、肉茎から口を離すと、指の位置を変え、さくらの女のコ
をそっと掻き分けた。
 可愛らしいピンク色をし、透明な液に濡れて光るそこは、高級和菓子のよう
で本当に美味しそうに見える。
 知世は、まだ小指の先すら受け入れたことのないさくらの膣口に舌を差し入
れた。
「ひぁっ!……」
 声をあげ、さくらがひくつく。反射的なのか、内股がきゅっとしまって知世
の頭を挟み込んだ。
 知世の舌の動きは、「はじめて」を傷つけないよう、そっと、そして、浅く
先だけで入り口をくすぐり続ける。
 敏感なそこを責められ、さくらは切なく喘いで身体をひくつかせた。こんこ
んと湧き出すシロップは知世の喉に飲み込まれ、それでも飲みきれない分が顎
を伝ってシーツに滴り落ちる。
263睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :03/10/31 23:34 ID:R/oKB3/O
 やがて、その舌はゆっくりと這いあがり、茎の根本から先端へとなぞり上げ
る。そして、敏感な先端の肉の実に再び吸い付き、表面をそっと舌が撫でた。
 知世の愛撫は、さくらがそれをするよりも難しい。
 さくらを気持ちよくしてあげなくてはいけないのだが、やり過ぎて登りつめ
させては元も子もない。さじ加減を微妙に調整しなればならず、常にさくらの
様子に注意を配っている必要があった。
 そのさくらの様子からすると、まだ少しは余裕がありそうだが、それもそん
なに長いことではないようだ。荒い息に忙しなく胸が上下し、イヤイヤをする
ように実を捩る。そして、ひくひくとひきつるように痙攣し、甘い喘ぎを漏ら
し続ける。
「あ……んふ……あ……」
 だが、身体がそれだけも快感を感じているのに、さくらの男のコは、はじめ
たときとまったく同じく、柔らかな肉の茎としてそこに横たわっていた。
 舌触り的にはこのふんわりした感触の方が心地よいが、と言ってさくらの気
持ちを思うと、それを楽しむ気持ちにはなれない。知世は肉茎を舐め、口に引
き入れし、愛撫を続けたが、なにも変化はなかった。
 もう一度、女のコの方にしてげようと、知世は茎に指を絡めてそっと持ち上
げ、舌で裏を舐めながら唇を滑り下ろして行った。
 途中、幹の中程をフルートの様に横にくわえてから、女のコのわれめを舌先
で拡げる。膣前庭や膣口を舌先で弄び、さくらに甘い喘ぎを紡がせ、身をひく
つかさせた。
264睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :03/10/31 23:37 ID:R/oKB3/O
 ゆっくりと、煮詰めていくように愛撫を続け、知世はなんとかさくらの希望
を叶えようと努める。元気に立ち上がり、使えるようになって欲しいと心を込
めて……
 けれど――。
「あッ……んッ!……ああッ!」
 さくらの爪先がシーツに突き立ち、肩と後頭部を支点に腰が突き上げられた。
 カクカクカク。
 どうにかなってしまったのかと思うほど、浮いたおを尻打ち揺する。
 ぴゅっ、ぴゅる。
 女のコを舐るため、知世が指を絡めて持ち上げていた肉の茎。その中程に小
さく穿たれた孔から、白く濁った粘液が打ち出され、知世の手首辺りに落ちた。
 少し驚いて顔をあげた知世は、液の吹き出す様を見つめながら、心に寂しい
ものを感じずにはいられなかった。
 初めて男のコのが芽生えた事を相談された日は、もっと離れた距離だったの
に、知世の顔にまで飛んできた。勢いもかなりあり、肌に当たるくらいの感じ
がした。
 けれど、今のそれは漏れ出ると言った方が良いかもしれない。飛距離はわず
か数センチ。それに量もあまりない。せいぜいが、揃えた2本の指先ですくい
取れる程度。
 知世は、昨日から、いや、さくらと愛し合いはじめてから、いつか、こうな
ることは判っていた。こうならなければいけないから、さくらを医者に診せ、
薬を貰い、飲ませてきた。けれど、いざそうなってみると、心が砂になってい
くような寂しさがあるのも事実だ。
265睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :03/10/31 23:40 ID:R/oKB3/O
 身体を起こし、さくらの傍らに膝を揃えて座った知世は、薄い胸を上下させ、
空気を貪っているさくらを悲しげな瞳で見つめた。
「……あの……その……」
 やっと息を整え、目を開けたさくらは、知世と目を合わそうとしなかった。
 その頬に、知世の伸ばした手が触れ、そっと撫でられる。優しさをそのまま
表したような扱いに、さくらはむしろ居た堪れない気持ちだった。
「あ、明日は……きっと……きっと……大丈夫になると思うから……その……
ごめんなさい……」
 さくらは懸命に謝った。堪えていないと涙がこぼれそうになる。情けなくて、
悲しくて、イレイズのカードで消えてしまおうかという思いが過ぎった。
 知世はなにも言わず、ただ俯いている。
 恐る恐る視線を知世に向けたさくらは、その表情に息が詰まった。
 唇を噛み締め、細い眉を少しひそめたその顔は、悲しんでいるようにも、怒
っているようにも取れる。
 さくらはそっと身体を起こした。けれど、知世は相変わらず俯いたまま。
 しばらく所在無げにしていたさくらだったが、そっと顔を近づけると、知世
の顔を覗き込むようにして言った。
「知世ちゃん……怒って……る?」
 その言葉に、知世は弾かれたように顔を上げた。
 抑え込もうとしても湧き上がってくる「嫌い」と言われることへの不安。だ
が、すべきことの出来なかった自分は、何を言われても仕方がない。それでも、
嫌いになって欲しくなくて、さくらは祈るような気持ちで知世の言葉を待った。
266睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :03/10/31 23:43 ID:R/oKB3/O
 返事は、言葉ではない方法で伝わった。
 そっと伸ばされた知世の腕が、さくらの身体を抱きしめる。
「知世ちゃん……?」
 柔らかい素肌に抱きしめられると、不安な気持ちがすぅっと消えていく気が
する。さくらも知世の背にそっと腕をまわし、頬を肩において柔らかな感触に
身を委ねた。
 明日こそ、なんとかしなきゃ――。
 なんの根拠も方法も浮かばないが、それでもさくらはそう思った。知世の気
持ちに応えたい。それが今のさくらの原動力になっている。
「さくらちゃん……」
 どのくらいそうして抱き合っていたのか、知世が囁くように声をかける。そ
っと顔をあげたさくらは、泣きそうな顔をしている知世に、声を失った。
 何かを言おうとして、それでもそれを言うのは辛くて、悲しくて、でも伝え
なくてはいけない――目を伏せて俯き、顔をあげ、また俯くというその挙措が、
心の中をよく表していた。
 さくらは思わず唾を飲み込んだ。
 一瞬、酷いことを言われるのではとも思ったが、それならさっきのように優
しく抱きしめてくれる事はないはずだ。一方、こんなに言いにくいこととはな
んだろう?という思いも浮かび、さくらは身じろぎもせずに知世の言葉を待っ
た。
 しばらく躊躇っていた知世が、さくらを見る。どんな囁きも聞き逃すまいと、
さくらは全神経を耳にする。
 それでもなお、少し躊躇った知世は、やっと愛らしい唇を開き、言った。
「……これで……終わりにしましょう……」
 その言葉に、さくらは、目の前が真っ暗になるのを感じた。
267睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :03/10/31 23:46 ID:R/oKB3/O
あとがき?

前作では知世ちゃんが切ない決断をした最後のらぶはにゃんの場面に
繋がりました。

もうここまでくれば、賢明な皆さんには分岐がなんなのか、お判りかと思
います(^^;)

ヒネリのない作品ですが、次回もおつきあいいただければと思います。

どうぞよろしく〜
268月光蝶:03/11/01 05:37 ID:UNPk9c69
キター!!!

・・祝!!睦月ふっかーーつ!!!
(・・睦月の描くとーもよは、すごくいい女だから好きだよ(^^))。
269名無しさん@ピンキー:03/11/01 14:47 ID:Nzki0axI
は〜 さくら×知世はいいの〜 萌えますた。
次回楽しみにしてます。
270月光蝶:03/11/07 03:12 ID:frC16HR/
(★★)ホシュ
271名無しさん@ピンキー:03/11/07 22:55 ID:SghTGDdf
age
272睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :03/11/11 23:08 ID:8SVHVKtv
保守です。

あんまり進んでないです。まだ分岐のちょい手前。
273名無しさん@ピンキー:03/11/15 08:33 ID:jlXJdvIJ
期待してますよ〜
274名無しさん@ピンキー:03/11/19 07:38 ID:e/Upj4AB
念のため捕手
275名無しさん@ピンキー:03/11/21 00:29 ID:+XgbVQzz
.       ,   _ ノ)
  ___γ∞γ~  \ _
  |   ,,..|  / 从从) ).| Zzz....
  |__.(. ヽ | | - -|〃|
  |\ \`从ハ~ -_ノ ) .\ 
  |  \ ⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒\
  \.  \─────── \
    \.  \           \
     \.  \.          \
       \  | ⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒ |
         \|__________|
276名無しさん@ピンキー:03/11/21 23:57 ID:D6BL9yYl
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄○ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
           O 。
                 , ─ヽ
________    /,/\ヾ\   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|__|__|__|_   __((´∀`\ )< というお話だったとサ
|_|__|__|__ /ノへゝ/'''  )ヽ  \_________
||__|        | | \´-`) / 丿/
|_|_| 从.从从  | \__ ̄ ̄⊂|丿/
|__|| 从人人从. | /\__/::::::|||
|_|_|///ヽヾ\  /   ::::::::::::ゝ/||
────────(~〜ヽ::::::::::::|/        =完=
277名無しさん@ピンキー:03/11/22 17:47 ID:+eFMttjQ
↑まだだ、まだ終わらんよ!

だよね 睦月たん…
278名無しさん@ピンキー:03/11/25 00:35 ID:r+Hnt4in
.       ,   _ ノ)
  ___γ∞γ~  \ _
  |   ,,..|  / 从从) ).| Zzz....
  |__.(. ヽ | | - -|〃|
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279名無しさん@ピンキー:03/11/27 23:31 ID:UOJRobxH
age
280名無しさん@ピンキー:03/11/28 04:38 ID:JcjBq9A5
.       ,   _ ノ)
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  |   ,,..|  / 从从) ).| Zzz....
  |__.(. ヽ | | - -|〃|
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281睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :03/11/29 00:00 ID:AILI1tZW
保守、ありがとうです。

よく見たら、もう一月も経ってるんですが、あまり進んでいません。
特に今週は忙しくて、自サイトも手付かずの状態です。

「とか言いながら、日曜に

続・知世の 来週のさくらちゃん 第5話
http://comic.2ch.net/test/read.cgi/sakura/1068994661/

でてたじゃねーかよ」

とか言われたら、一言もないわけなんですが……(^^;)
282名無しさん@ピンキー:03/12/01 13:13 ID:2CPc4gMP
.       ,   _ ノ)
  ___γ∞γ~  \ _
  |   ,,..|  / 从从) ).| Zzz....
  |__.(. ヽ | | - -|〃|
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         \|__________|
283名無しさん@ピンキー:03/12/04 23:26 ID:1e/zbq4C
age
284名無しさん@ピンキー:03/12/05 14:09 ID:+Vq5wB8l
ぼくはまかいぞうともよさまをひていされたので寝ます。
285名無しさん@ピンキー:03/12/08 05:20 ID:5PA+TSMd
.       ,   _ ノ)
  ___γ∞γ~  \ _
  |   ,,..|  / 从从) ).| Zzz....
  |__.(. ヽ | | - -|〃|
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       \  | ⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒ |
         \|__________|
286名無しさん@ピンキー:03/12/10 19:24 ID:dxUEwxtC
はやくさくらちゃんと知世ちゃんが乱れるSSが見たいです。
大人のキスもナー
287睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :03/12/10 23:25 ID:UcFBHFQ5
>>286

あう、すみません。
保守ついでに状況ですが、200行ちょっとです。

一ヶ月以上かかってこれなんで、申し訳です。
288名無しさん@ピンキー:03/12/11 23:58 ID:rM9iOcXv
       ,   _ ノ)
      γ∞γ~  \
      |  / 从从) )  ファサァ
      ヽ | | l  l |〃
       `从ハ~ ーノ)     ))
       /つ( ̄`ヽO_ノ⌒ヽ
      ノ   )        \ ))
     (__丿\ヽ ::    ノ:::: )
         丿        ,:'  ))
       (( (___,,.;:-−''"´``'‐'


         ,   _ ノ)
        γ∞γ~  \ おやすみ!
         |  / 从从) )
        ヽ | | l  l |〃
         `从ハ~ ワノ)
       _ ./   _ノ⌒⌒⌒`〜、_
      (. ⊂人 //⌒   ノ  ヽ)
     ⊂ニニニニニニニニニニニニニニ⊃


                   ,    ― ' )
               ___  γ γ~   \  ムニャムニャ ハニャーソ
      __ _,,-'~    /  |        )_  __
     / _/      /   ヽ / ノ从从) ) /)   /)
   / //        |    `wハ ̄ _ ノ)//  //
  /  | (     ___)   γ(___ ̄ ̄__)/  //
/___ヽ、ヽ__/ ____ /_______ //
ー――――\_/――――――――――― '
289名無しさん@ピンキー:03/12/12 09:25 ID:TsWRxw9F
>>287
乙。マターリ待ってまつ。
290名無しさん@ピンキー:03/12/15 00:41 ID:z/mwfLPE
.       ,   _ ノ)
  ___γ∞γ~  \ _
  |   ,,..|  / 从从) ).| Zzz....
  |__.(. ヽ | | - -|〃|
  |\ \`从ハ~ -_ノ ) .\ 
  |  \ ⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒\
  \.  \─────── \
    \.  \           \
     \.  \.          \
       \  | ⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒ |
         \|__________|
291睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :03/12/17 00:11 ID:ld7H49Qr
どもです。

相変わらず遅筆で申し訳ないです。
なんと前回UPから一ヶ月半ですよ!なにやってるんでしょうね〜

しかも、今回はらぶはにゃんありません。してるのは「ちゅう」だけ。
でもまぁ、さくらちゃんの告白シーンあるんで、何とかご笑納いただければなぁと

でわ
292睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :03/12/17 00:14 ID:ld7H49Qr
「…………………………………………………………え?」
 それだけ喉から搾り出すのがやっとだった。
 今日はこれで終わりにして、また明日がんばりましょう。
 そういう意味であって欲しいと思った。
 だが、知世の表情がそれを否定している。二度と再び、こうして裸の身体
を合わせることはしないという宣言であることは、疑う余地すらなかった。
「……ど……ど……どど……ど……」
 どうして?
 たったそれだけの言葉が言えない。舌がもつれて言葉が出ない。
 そして、さくらは最悪のことを考えた。
 知世ちゃんに……嫌われちゃった?
 そうだ。きっとそうに違いない。嫌いだから、もうしたくないんだ。でも
……こんなんじゃ嫌われても仕方がないけど……でも……
 さくらの頭の中を、ぐるぐると脈絡のない思考が回った。
 それが表情に出ていたのだろう。知世は、静かに顔を横に振ってさくらの
心配を否定した。
「さくらちゃんを嫌いになった訳ではありませんよ。今でも私はさくらちゃ
んが大好きです……」
293睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :03/12/17 00:18 ID:ld7H49Qr
「じゃ、じゃぁ……どうして!?」
「さくらちゃんが辛そうにされているのは、私も辛いです……それに、やっ
と女のコに戻れるのに、さくらちゃん、ちっとも嬉しそうじゃありません……
それは、男のコがなくなったら、私を気持ちよくする事が出来ないと思って
いるから……だから、迷っているのでしょう?」
 何でわかったの?!
 思わず聞き返そうとしたが、あまりに驚いて声も出なかった。
 当人は、秘密にしてきたつもりらしいが、隠し事や嘘が苦手なさくらは、
根の正直さのとおり、ほぼ思ったままの表情や行動をとってしまう。ここ数
日の一喜一憂ぶりに、知世にはさくらの心が手に取るように判っていた。 
「……だから……これで終わりにしましょう。私とえっちな事をしないなら、
さくらちゃんは安心して女のコに戻れますから……それなら、もう男のコの
事で苦しんだりしなくていいですから……」
 少し眉こそしかめてはいるものの、健気に笑ってみせようとする知世。そ
の表情に、むしろ逆にさくらの胸がずきりと痛む。
 確かに知世の言うとおりで、もし、もう二度とふたりで身体を合わせない
となれば、これが無くなっても全く問題ない。知世以外とそういう事をする
予定はないし、つもりも全くないからだ。
294睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :03/12/17 00:21 ID:ld7H49Qr
「でも!それじゃ知世ちゃんが……」
 さくらは身を乗り出すように知世に迫った。
 ずっと秘めていた恋心をやっと叶えることができた知世が、もしさくらと
こうして身体を合わせなくなったら、いったいどうするのだろうか?
 それを心配して慌てふためくさくらに、知世はそっと首を横に振った。
「私は、もう充分です……本当なら、一生の秘密のはずだったんですもの……
それなのに、初めてを貰って頂いて……何度も、何度も、本当に、一生懸命
にして頂いて……気持ちよくて……私は、とても、とても幸せでしたわ……」
 既に終わった事のように、静かに言う知世の言葉。さくらの脳裏に、それ
をビジュアルにしたような光景が過ぎる。
 また、あの夜に見たように、孤独にさくらの事を思いながら、自分で自分
を慰める知世の切ない姿――
 それがちらりと頭を掠めただけで、さくらの胸は潰れそうに痛んだ。
 もう二度と、あんなことはさせたくない。
 好きな人に、好きだと伝えることも我慢し、独りで――なんて、悲しすぎ
る。
 次々に浮かぶ、肌を合わせた日々の記憶。その甘酸っぱい果実を知世と分
け合えないと知ったとき、さくらは決心した。
295睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :03/12/17 00:24 ID:ld7H49Qr
「知世ちゃん! 病院行こう!? 先生ならきっと知ってるよ! 小さくす
る薬を知ってるんだもん! きっと、大きくする薬もあるよ! だから、だ
から、あの先生のところに行こう!」
 知世の方を両手で掴み、思い切り顔を寄せて言った。
 つい、さっきまでは迷いもあった。女のコなのに、こんなモノがついてい
るなんてヘンだ。何とかして治したいと、そう思っていた。一方、知世を気
持ちよくしてあげるためには、あって欲しいと思う気持ちもあって、その間
をふらふらと迷いつづけていた。
 けれど、それはそれもぴたりと止まった。
 わたしは男のコになる。それで、知世ちゃんにいっぱい、いっぱいえっち
な事してあげる。
 そう固く心に誓った。
 知世は、驚きjに見開いた目でさくらを見つめた。まさかこんな事を言わ
れるとは、想像だにしなかったのだろう。
 けれど、一瞬なにかを言いかけた口を閉じ、辛そうな顔で頭を左右に振っ
た。
「ダメです……それは……出来ません……」
「どうして!?」
 さくらは思わず知世の両肩を思い切り掴んでしまっていた。
296睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :03/12/17 00:27 ID:ld7H49Qr
 正直に言えば、自分がこう言いさえすれば知世はすぐにでも頷いてくれる
と思っていた。予想と逆の答えに戸惑い、何とか知世を説得しようと、つい
力が入ってしまう。
 知世はさくらの目から視線を逸らし、小さく囁くように、
「さくらちゃんの『一番好きな人』は、私ではありません……だから、そん
な事をする訳にはいきません」
 知世の言葉に、さくらは愕然とした。
 まさか、好きという気持ちに疑問を差し挟まれるとは思ってもみなかった
さくらは、一瞬のショックから立ち直るや、目の焦点が合わなくなる寸前ま
で顔を寄せ、
「そんな事ないよ! わたし、知世ちゃんが好きだよ!」
 と、声を張り上げた。
 知世は、そんなさくらの顔を少し悲し気に見つめ返すと、ぽつりと漏らし
た。
「キス……して……ください」
 え?
 さくらは一瞬、なんの事か、言葉の意味を掴みかね、目が点になった。
 そんなさくらに噛んで含めるように、
「キスして頂ければ……判ります……」
 そう言った知世は、そっとその瞳に瞼を被せた。
297睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :03/12/17 00:30 ID:ld7H49Qr
 無防備に目の前にある知世の顔。心持ち、顎が少し上がり、唇を突き出し
ているようにも見える。さくらはそれを目の前に、おろおろするばかりだっ
た。
 だが、2・3度息をしてやや落ち着きを取り戻すと、ゆっくりとだが知世
の意図が浮かび上がってきた。
 よくは判らないが、「キスをすれば判る」という言葉からして、何かを試
そうとしている事は理解できた。そして、それはさくらの「知世を好きな気
持ち」と何か関係がある事も容易に想像できる。
 よーし、それじゃぁ……
 さくらは気持ちを落ち着けると、そっと知世に顔を近づけた。
 なにを理由にしているかは判らないが、キスには自信がある。えっちなこ
とをするときは、いつもさくらのキスではじまるからだ。知世はほっぺたと、
そして首筋のところが敏感なのも知っている。
 う〜んと気持ちいいキスをしてあげよう。そうしたら、知世ちゃんもきっ
と……。
 端正に整った顔の正面をそっと避け、頬に唇を寄せた。
298睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :03/12/17 00:33 ID:ld7H49Qr
 いつもはじめる時のことを思い出しながら、知世への想いを込め、今、ま
さに唇が付こうとしたその時。
 ――唇にキスなさい……。
 びくん。
 さくらの背中が小さく跳ねた。
 何かがこめかみを貫いた――ような気がする。そして「それ」は、さくら
の中に明確な一つのイメージを置いていった。
 知世の、小さくて柔らかそうな唇。それに口付けている、自分のヴィジョ
ン。
 さくらは、思わず知らず、少し身体を引いた。
 目の前に知世の唇がある。緩く閉じられ、こころもち突き出されたような
それは、まるで口付けされるのを待っているかのよう。何故だろうか、不思
議とこの唇にキスがしたくてたまらなくなる。
 ごくっ。
 さくらは唾を飲み込み、目を閉じたままの知世の顔を見つめた。
 続いてランダムに浮かんだのは、ドラマなどに出てくるキスシーン。愛し
合う男女は、必ずと言っていいほど、お互いの唇に口付けをし合う。
 ――唇にキスなさい……。
 また、あの「なにか」がそう頭の中でそそのかす。
299睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :03/12/17 00:36 ID:ld7H49Qr
 知世ちゃんの唇に……キス……。
 もう一度、唾を飲み込んださくらの頭に、「恋人同士」の様に知世と唇を
合わせる自分の姿が浮かんだ。
 嬉し恥ずかしいその想像に、さくらの頭がほんの少し、知世に向かって傾
いた。だが、それをさくらの理性が押しとどめる。
 で、でも……いいのかな? ……お……女のコ同士でキスしちゃって、い
いのかな……?
 なんだか、それをしてしまうと取り返しがつかないような、そんな気もす
る。きっと知世のファーストキスだろうそれを、女のコである自分となんて、
本当に良いんだろうか? という疑問が頭から離れない。
 だが、それに対抗するように、一筋の血をみた記憶が、まるでフラッシュ
バックのように浮かんだ。
 はじめての夜、知世のシーツを汚していた、赤い血――。
 いい……よね? だって、一番大事な「はじめて」をわたしに……って、
そのくらい、わたしの事好きなんだもん……きっと、キスだって……いい……
よ……ね……。
 ゆっくりと頭を寄せながら、さくらは心の中で自分への言い訳を繰り返し
た。
300睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :03/12/17 00:39 ID:ld7H49Qr
 女のコにとってはキスは大事だ。場合にもよるが、男を体奥に受け入れて
も、キスだけは許さないという事すらあるほど大事なこと。それだけに、さ
くらも躊躇いを隠せない。
 それでも、いや、それだからこそ、知世と恋人のようにキスをしてみたい
という欲求が、心の奥からとめどなく湧き上がり、その欲求に逆らうことが
できなかった。
 あと5センチ……2センチ……そして……
 最後の一瞬、少し躊躇ったが、さくらはそっと唇を合わせた。
 ちゅ……。
 ふわりと柔らかい、形容しがたい唇の触感がさくらの心に広がっていく。
 だが、次の瞬間、電気ショックを受けたように、知世が閉じていた目をいっ
ぱいに見開き、仰け反った。
 両手で口を塞ぐように押さえ、驚愕に小さくなった瞳がさくらを見つめる。
 さくらの目には、知世のとったこの態度がキスへの拒絶に見えた。唇の柔
らかさに、一瞬だけ感じた幸福感は霞と消え、重い後悔が心を満たした。
「ご……ごめんね……知世ちゃん……あの………ごめんね……」
 狼狽したさくらは、必死に謝る。
 キスはダメだったんだ……どうしよう……どうしよう……。
 心の中を表すように、さくらはおろおろするばかり。後悔しても、やって
しまった事の取り返しはつかず、胸がずきずきと痛んだ。
301睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :03/12/17 00:42 ID:ld7H49Qr
「…………なぜ……ですか?」
 口を押さえたまま、ややくぐもった声で知世が訊く。それを耳にしたさく
らは、「どうして、こんなことをしたのか?」と叱られているような気がし
て、ますます狼狽えた。
 だが、知世は怒ってもいなければ、責めているわけでもなかった。
「……さくらちゃん、初めて……ですよね? 初めてのキス……なのに……
それが、それが私とだなんて……そんな……そんな事……」
「ほぇ?」
 知世の言葉に首をかしげるさくら。
 何度か、それを頭の中で反芻し、やっと意味が浮かび上がってくる。
「知世ちゃん……キスしたのが……イヤじゃ……ない……の……?」
 恐る恐る訊くさくらの問いに、知世はふるふると首を振った。
「……いやだなんて、とんでもありません………でも……でも、さくらちゃ
んの……さくらちゃんのファーストキスが……」
 泣きそうな声で、そう呟いた。
 同じ心配だった。さくらがキスをする寸前、女のコの自分が知世のファー
ストキスを貰ってもいいのだろうかと迷ったのと同じで、知世は、キスをさ
れた事で結果として、さくらのファーストキスを奪ってしまった事にショッ
クを受けていたのだ。
 後悔に強張っていたさくらの身体から、一気に力が抜けた。
302睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :03/12/17 00:45 ID:ld7H49Qr
 深い深いため息を一つつき、さくらはホッとした表情で面を上げる。
「ありがとう……知世ちゃん……」
 さくらは目を細め、嬉しそうに知世に微笑みかけた。
「でも、わたし、嬉しい……初めてのキスが、大好きな知世ちゃんで、とっ
ても……嬉しいよ」 
「だい……すき……?」
 呆けたように、さくらの言葉を鸚鵡返しにした知世に、さくらはこっくり
と頷いてみせた。
「わたし、知世ちゃんが好きだよ……知世ちゃんと、ずっとキスしたり、こ
うしてたいって思うくらい……大好き……」
 言いながら、さくらは知世の裸身を優しく抱いた。
 遅かった……。
 柔らかく抱きしめられながら、知世の胸にそんな思いが浮かんだ。
 一度でいい。たった一度、初めてを捧げるために、男のコのあるさくらに
お願いをした。けれどさくらは持ち前の優しさと一生懸命さから、知世と身
体を合わせ続けることを望み、知世もそれに引きずられ、回を重ねてきた。
 嬉しい気持ちは、ある。
 心の底から好きな人に、「好き」と言われること――両思いになることが、
嬉しくないはずはない。
 けれどそれ以上に、さくらの健康な性欲を歪めてしまったという後悔が知
世を責めた。
303睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :03/12/17 00:48 ID:ld7H49Qr
「ごめん……なさい……」
「? どうしたの? なんで謝るの?」
 さくらは、知世の謝る訳が判らず、顔を覗き込んだ。目に涙を湛えた知世
は、嗚咽混じりに言った。
「私が……わがままを言ったばかりに、さくらちゃんを……お父様やお兄様
に……なんとお詫びをしたらいいか……」
「なに? それ? どうして、お父さんやお兄ちゃんに謝るの?」
「さくらちゃんを……歪めてしまいました……私があんな事を言わなければ
……さくらちゃんを同性愛者にすることも――」
 痛みを堪えるように、固く目を閉じ、知世は告解した。その言葉に、さく
らは目が点になり一瞬、ぽかんとした顔をする。
 やや暫くしてさくらは、小さく笑うと、言った。
「やだ、知世ちゃん。わたしは同性愛になった訳じゃないよ? 知世ちゃん
が、そう言ったんじゃない」
 ゆっくりと瞼を開いた知世に、さくらはとびっきりの笑顔を見せた。
「わたしは、女のコを好きになったんじゃないもん。奈緒子ちゃんや、利佳
ちゃんと、キスしようとか、こんな風にえっちな事しようなんて思わない
よ……」
 言いながらさくらは、そっと右手の掌で、知世の頬をさすった。
「わたしは、知世ちゃんが好きなの」
304睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :03/12/17 00:51 ID:ld7H49Qr
「でも……李くんや……月城さんが……」
「小狼くんは好きだよ……雪兎さんも……でも、キスしたいとか、こんなふ
うに裸でえっちなことしたいって、そういう好きじゃ……ないの……そんな
「好き」は、知世ちゃんにしか、感じないの……」
 さくらは、自分の心をひとつ、ひとつ確かめるように言葉にした。
 知世の言葉どおり、今は香港に居る李小狼の事は好きだ。月城雪兎の事も、
好きだと言っていい。けれど、それはお話がしたいとか、側に居たいという
「好き」で、知世との様に、キスをしたいとか、ましてや裸で抱き合うなん
て、想像もできなかった。
「知世……ちゃん……」
 さくらがしっとりと、囁くように知世を呼んだ。頬は赤く染まり、目が潤
んでいる。かつて隣で、雪兎に対してこんな表情をしているさくらを、少し
寂しい想いで見たことがあった。けれど今、その表情は知世だけに向けられ
ている。後悔を隠し味に、知世の心を幸せが満たしていった。
「……もういっかい、キス……しても……いい?」
 だめ、です。
 知世は心の中で、そう言った。
 今なら、まだ間に合うかもしれない。ここで関係を断ち切れば、さくらは
男のコに恋をする正常な女のコに戻れる可能性がある。
 そう言って、説得して、断らなければと理性は主張するのだが、どうして
もそれが喉を通らない。
305睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :03/12/17 00:54 ID:ld7H49Qr
 黙っている知世を、肯定と受け取ったさくらは、そっと顔を寄せた。
「目、つぶって?……」
 さくらが細めた目で知世を見つめ、言う。
 確か、そんなカードは持っていなかったはずだが、まるで魔法の様に、知
世の瞼が重くなった。
 ゆっくりと、ゆっくりと、抗おうとする心を撥ね付けて、瞼が降りていく。
 暖かな空気が、鼻の下にかかった。それは、唇を寄せてくるさくらの吐息。
そして、身を固くしている知世の唇に、柔らかいものがそっと重なってきた。
 ちゅ……。
 少し首を伸ばし気味に、柔らかく合わさったさくらの唇。
 まだ子供っぽいそれは、合わせた以上の事をしようとはしないが、知世は
背筋がぞくぞくするほどの気持ちよさを感じていた。
 こち、こち、こち……。
 飾り時計だけが静かに時を刻む部屋で、素肌のふたりは身じろぎもせず、
ただ唇をあわせ続けた。
「ふはぁ……」
 詰めていた息を吐いて、やっとさくらが唇を離す。知世も心なしか、頬が
紅潮し、息があがっていた。
306睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :03/12/17 00:57 ID:ld7H49Qr
「……唇にキスすると……気持ちいい……」
 ややあって、さくらがぽつりと漏らした。
 ただ、唇を合わせていただけなのに、なぜか普段以上に気持ちいいと感じ
てしまう。そして、知世も同じように感じたのか、小さく頷いて返事を返し
た。
 じっと知世を見つめていたさくらは、吸い寄せられるようにもう一度、キ
スを繰り返した。
「……ん……」
 暫くの間、ただ唇を合わせ、それを離す。またふたりで揃って息を継いだ。
 とろけた目でお互いを見つめる。なんともいえない幸せな気分が心を満た
した。
「……そうだ……」
 何かに気づいたのか、さくらは小さく言うと、知世に再び顔を寄せる。
「ね、知世ちゃん、キスすると、なにが判るの?」
 さっきの知世の言葉が気になっていた。なにを判断しようとして、キスを
求めたのか、聞いておきたいと、そう思った。
 知世は一瞬、はっとした後、顔を伏せる。暫く考えて、小さく答えた。
「……きっと、さくらちゃんは頬にキスすると思っていました……今まで、
唇にキスなさった事ありませんし……」
307睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :03/12/17 01:00 ID:ld7H49Qr
「それで?」
「……さくらちゃん、キスを避けているんだと……きっと、一番好きな方の
ために、ファーストキスを大事にとっておきたいんだって……そう、思って
ました。だから……これでもう……終わりにしようと……」
「……本当に……もうしないつもりだったの?」
 さくらの問いかけに、知世は小さく頷いた。
「だって……そんなの……ダメだよ。知世ちゃんの『好き』だって……大事
にしなきゃ……」
 少し曇った表情で言うさくらに、知世は静かに首を横に振った。
「いいんです……私の幸せは、さくらちゃんが幸せになる事ですもの……さ
くらちゃんが、何方かを好きになって、その方と幸せになっていただければ
……その方が良いですから……」
 さくらを想う気持ちが伝わってくるような言葉に、さくらの胸に痛みのよ
うな感動が沸いた。
「だから……さくらちゃん……やっぱり、これで終わりにいたしましょう?
……さくらちゃんは女のコなんですもの……ちゃんと男の方を好きになって、
その方と――」
「ううん……」
 知世を静かに制し、さくらが首を横に振る。
308睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :03/12/17 01:03 ID:ld7H49Qr
「だって、知世ちゃんだって女のコなのに、わたしの事が好きなんでしょ
う?」
「それ……は……」
「女のコが、女のコを好きになって、いけないわけじゃないよ?……」
「……」
 知世は言葉に詰まった。強くそれを否定すれば、自分はどうなのだ? と
言われかねない。一方で、女のコが女のコに恋をする辛さはよく知っている。
もし、さくらへの恋が片思いであるなら、自分が独り、耐えればいい。万一、
発覚したとしても、後ろ指をさされるのは自分だけだ。
 けれど、さくらと両思いになったら?
 もし、ふたりが両思いだと知られたら、自分ばかりか、さくらまでが「ヘ
ン」というレッテルを貼られてしまう。知世は、それを思うと胸が潰れそう
だった。
 そんな知世の心を知ってか知らずか、
「……だから……わたしも知世ちゃんを好きになるの……知世ちゃんが、わ
たしを好きになったのと同じように……」
 さくらは目を細め、そっと顔を寄せながら言った。
 リフレイン。
 またも重ねられる、唇。
 知世の心の内では、なんとかしてさくらを説得しなくては、という思いも
あったが、震えるほどの幸福感がどうしても止める事を受け入れない。
309睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :03/12/17 01:06 ID:ld7H49Qr
 ややあって、唇を離したさくらは、そっと知世の耳に囁いた。
「明日、行こ……病院……」
「それ……は……それ……だけは……」
 さくらの言葉に、知世は躊躇う。男のコのしるしがさくらの身体に残れば、
それはさくらの将来をすら、左右するだろう。性別は間違いなく女なのに、
女としての幸せは望むべくもなくなる。知世と一生を添い遂げるなら問題は
ないのかも知れないが、それがさくらにとって本当に幸せといえるのか、知
世には自信がもてなかった。
「だって、知世ちゃんとずっと、はにゃ〜んってなるのに、やっぱりあった
方がいいもん……」
「でも……」
「お願い……知世ちゃん……」
 さくらに重ねて言われ、知世は何も言えなくなってしまった。
 そして、とどめというつもりなのか、さくらはそっと唇を寄せる。知世が
何かを言う前に、それを塞ぐように重ね合わせた。
 離して、息を継ぐ。そして、また……
 繰り返される口づけに、知世の心がバターの様に溶けていく。瞳はとろり
と濁り、頬は想い人の名前に染まった。
 理性がしびれて抗うことが出来ない。
 結局、根負けした知世に、病院へ行くことを約束させると、さくらは、久々
に満ち足りた気分で空の家路に着いたのだった。
310睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :03/12/17 01:10 ID:ld7H49Qr
あとがき?

はい、前作からの分岐、完了です。
前作では口付けを避けて終わりになりましたので、当然、口付けをすることでパラレルなストーリーになりました。

もちろん、あの「唇にキスなさい」は、エリオルくんの暗示です。
でも彼がかけたのは、あの暗示だけ。男のコの復活はあるのでしょうか?

思いっきり遅筆ですが、次回もおつきあいいただければと思います。

どうぞよろしく〜

311名無しさん@ピンキー:03/12/17 19:30 ID:y+8Ah801
おぉ ついにキター!
さぁ パラレルストーリーの始まりだー!
知世たんとさくらたんのキスに萌えますた。
よかったねー知世たん。
次回も楽しみに待ってます〜

ちょぃと意地悪w
睦月先生!あっちの結婚式SSの原稿はまだですか〜(藁
ま 気長に待ってるにょ〜
312裸族 ◆mh0WlO0c8U :03/12/18 18:45 ID:ucknsmYQ
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
次こそ…次こそは……ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
313名無しさん@ピンキー:03/12/20 07:04 ID:H850RSB6
まってましたーー。
ああ、知世ちゃん良かったね(TT
これからもう、イロイロ(エロエロ)なことが出来まくるし、期待してます!
314名無しさん@ピンキー:03/12/20 21:57 ID:U/x+Y4/U
         ,   _ ノ)
        γ∞γ~  \ ほえ〜来たの〜?
         |  / 从从) )
        ヽ | | - ⊂ヽ゛ ハニャハニャ
         `从ハ~_ Oノ /
       _ ./   _ノ⌒⌒⌒`〜、_
      (. ⊂人 //⌒   ノ  ヽ)
     ⊂ニニニニニニニニニニニニニニ⊃
315睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :03/12/20 23:13 ID:C9e3lg0N
どもです。

>>311
ぐはぁ! け、結婚式のわぜんぜん進んでにゃいです。すみません。

>>312
次ですか? 男のコが復帰するとは限らないんですけどぉ(^^;)
復帰しないとも言わないですが。

>>313
なんかボクも、知世ちゃんは幸せにしてあげたいです
316睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :03/12/22 23:45 ID:45fTgPfT
自ら保守です。
病院の場面を書いてます
317名無しさん@ピンキー:03/12/23 01:19 ID:LYb3ez1w
         ,   _ ノ)
        γ∞γ~  \   
         |  / 从从) ) おやすみ!
        ヽ | | l  l |〃
         `从ハ~ ワノ)
       _ ./   _ノ⌒⌒⌒`〜、_
      (. ⊂人 //⌒   ノ  ヽ)
     ⊂ニニニニニニニニニニニニニニ⊃
318名無しさん@ピンキー:03/12/25 23:33 ID:Zn69eGUJ
age
319名無しさん@ピンキー:03/12/28 01:42 ID:Hn684kVv
.       ,   _ ノ)
  ___γ∞γ~  \ _
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320睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :03/12/30 23:58 ID:zxdKJS90
自己保守しま〜す。
明日で2003年も終わりですね。
321名無しさん@ピンキー:03/12/31 12:39 ID:k/Gfb4Wz
睦月さん、いつも楽しみにしてます。
来年も執筆がむばって下さい。

>ROM専の皆さん
一年せっせこ書いて下さったん睦月さんに
暮れぐらい(w)ご挨拶しましょう!!!
322名無しさん@ピンキー:03/12/31 21:20 ID:/AiJOmsq
ふむ、そうだなw
睦月たん、萌えるSSをいつもありがとう。
来年もがんばってくださいね〜
323睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/01/03 22:11 ID:02EOj5Hv
あけましておめでとうございます。
って、もう3が日もあけるってのに(^^;

>>321
>>322

ありがとうございますです。
遅筆な上に、他にかまけてサボってばかりのボクを待っていて頂けるとは(´Д⊂

なんとか頑張って、さくら×知世のらぶはにゃんを書いていきたいと思います
んで、よろしくお願いしま〜す。
324らぞく:04/01/04 21:36 ID:hmRbeQ+o
今年はさくらちゃんと知世ちゃんが純粋に恋人であまあまーい話を
ご期待していますよ。(´ー`)
325名無しさん@ピンキー:04/01/07 00:45 ID:I6p522mo
よく飽きねーな
326月光蝶:04/01/07 01:23 ID:ID2/49iL
愛だよ、愛(笑)。
327睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/01/07 23:17 ID:PQKxXi2W
がんばっているのですが、まだ100行行ってません。

>>324
はい、らぞくさんもフォギュアがんばってくださいね。

>>325
もうしわけないですね。あきなくて。

>>326
はい、愛ですね。
328名無しさん@ピンキー:04/01/08 00:38 ID:82ybZFaC
>>327
そう、愛、ですよね(*´∀`*)禿同!
329名無しさん@ピンキー:04/01/08 03:48 ID:ZVlHxxSz
うむ、愛だなw
330名無しさん@ピンキー:04/01/08 08:53 ID:t/+bEvGd
受も良いノウ。
331名無しさん@ピンキー:04/01/08 22:16 ID:PQQhzn9L
愛・・・・・・
332名無しさん@ピンキー:04/01/10 18:17 ID:2xIfgX/P
萌えあがる愛、、やっぱこれだな
333睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/01/11 00:59 ID:fz0jisuA
>>327

あう、ボクってバカ? フォギュアってなんだよ? 正しくは、フィギュアですね。
らぞくさん、ごめんなさい。

>>330
受けって、それはもしかして、今の「さくらタン×知世タン」ではなく、
「知世タン×さくらタン」をという事なんでしょーか?(^^;
いや、予定あるですけど……

愛は大事ですね。
334名無しさん@ピンキー:04/01/11 02:11 ID:Xj1RKAbA
愛..感動しました。
知世ちゃん、幸せになっておくれ〜。・゚・(ノД`)・゚・。
335睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/01/14 23:56 ID:vz9F428g
保守です。

あんまり進んでません。ごめんなさい。
336名無しさん@ピンキー:04/01/15 18:38 ID:7Wfgjxzb
睦月たん、あんまり無理しないでね〜
マイペースでがんがれ〜
337名無しさん@ピンキー:04/01/16 22:13 ID:+fAF5ybU
338名無しさん@ピンキー:04/01/21 20:53 ID:09AUAqNO
age
339名無しさん@ピンキー:04/01/22 00:21 ID:hM6k5Ber
個人的にさくら×小狼とかもキボン
340睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/01/25 00:07 ID:j+C0iF8A
とりあえず、病院シーン終わり。200行程度です。
なんとか、らぶ(ゆり)はにゃんにもっていかねば!

ということで、保守です。
341睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/01/25 00:09 ID:j+C0iF8A
>>339

そ、それは………誰かほかのネタ職人さんに期待しましょー(^^;
342名無しさん@ピンキー:04/01/25 03:19 ID:WTqs2lz6
桜×知世を応援する空気が強まる中あえて桜×小狼を投下
343名無しさん@ピンキー:04/01/25 03:20 ID:WTqs2lz6
「ごめん小狼君!さき帰るね!」
「え…今日も?」
「バイバイ!」
理由を聞く暇も無く、桜は勢い良く教室から出て行った。
(…………?)
最近、桜の様子がおかしい。
いつからか、小狼と桜は一緒に帰るようになった。なのに、ここ数日はこのようにあからさまに拒まれている。
恋愛に関してはやけに鈍い小狼でも、さすがにこれにはなにかあると気付いた。
「なんだよ李君。桜ちゃんとケンカでもしたの?」
「いや、そんなはずは…」
そんな覚えは、全くと言っていいほど無い。むしろ逆だ。
つい一週間前にも、学校の帰りに桜は兄が部活で遅くなるからと家に誘い、自分は桜を抱いた。
今までは、3日に一度は必ずそうやって何かしらの形でしていたのだが。
「…………?」
どんなに考えても、思い当る節が無かった。
344名無しさん@ピンキー:04/01/25 03:21 ID:WTqs2lz6
上品な調度品に彩られた室内の一角に、それに見合うような流れる黒髪の美少女と、対照的にやけに暗い空気を纏う少年が一人。
「まあまあ、それは大変ですわね」
言葉とは裏腹に、愉快そうに笑う知世。桜の大親友であり、相談役である。
何か知っているかもしれないと思い、あの後急いで知世の家にやってきたのだ。
「大道寺はどう思う?何か知ってるか?」
「いえ全然」
しれっと話し、本心は全く読めないのだが、どうも…怪しい。
普通知らないなら、ましてや親友なら、心配くらいするものではないのか。
それなのに知世きたら先程から微笑んでばかりだ。
「本当にか?」
「ええ、もちろんですわ」
怪しいといえば怪しいのだが、どうも引き下がるしかないらしい。
「…はあー…」
激しく気落ちする小狼に、さすがの知世もお遊びが過ぎたと思った。
(そうですわねえ…李君はどうでもいいとしてやっぱりこのままでは桜ちゃんが可哀想ですわ…)
「仕方ありませんわね」
そう言って知世は席を外し、しばらくするとこれまた怪しげな小さな箱のようなものを持って戻ってきた。
厳重に包装紙にくるまれたその小箱を小狼の前に置くと、
「いいですか。それはやっぱり桜ちゃんとお話するのが一番ですわ。いまからお家に言ってお二人で話し合ってみてくださいませ。
この箱は、もし桜ちゃんが泣いたり困ったりしていた時に開けてください。きっとお役に立ちますわ」
そう言って、知世は部屋を立ち去った。
広い客間に1人残された小狼は、ひたすらその包みと睨めっこしていた。

345名無しさん@ピンキー:04/01/25 03:23 ID:WTqs2lz6

「はあ…はあ…」
家まで超速で走った桜は、息を荒くしながら家の中に入っていった。
(小狼君…怒ったかな…)
いくらなんでも、あれでは失礼すぎただろうかと今更らながらに自己嫌悪に陥っていた桜は、そっとトイレに駆け込んだ。
(こんなの見せられないもんね…)
そのとき、ピンポーンとチャイムが鳴った。
「誰だろ…」
戸を開けると、そこには小狼が立っていた。
「小狼君…」
「桜…最近どうして俺のこと避けてるんだ?」
「え…」
「俺のこと…嫌いに…なった…?」
「っそんなこと…!」
心外な言葉に思わず声を張り上げてしまった桜ははっとした。この状況では、避けていた理由を言わなくてはいけない。
「「…」」
言いたくない。言いたくないのだが…小狼の絞り出すような声に、ついに折れた。
「入って…大丈夫。今日お兄ちゃんもお父さんも遅いから…」

346名無しさん@ピンキー:04/01/25 03:24 ID:WTqs2lz6
シーンと静まりかえった部屋。双方微動だにせず、沈黙を破ったのは小狼だった。
「で…どうして…」
「……あの…実は……」
「?」
長い沈黙のあと、消え入りそうな声で言った。
「……………生理なの」
ぼそりといわれた一言に、一瞬小狼も白くなった。
「だから…その…今までみたいにしえっちてたら…赤ちゃんができちゃうの」
「え…」
桜は震える声で経緯を話していく。
「こんなこというの恥ずかしかったし…避妊具買いに行く勇気も無いし…キモチ悪いでしょ?」
「は?」
「だって…血が流れてるところなんて…気分悪くなるに決まってるから…こんなの見られたら嫌われるんじゃないかって…
だから終わるまで避けてたの…」
そんなはず、無い。
桜のことをそんなことで嫌うなんて、ありえない。
なのに一人で抱え込んでこんなに悩んで…。愛おしさが込み上げてくる。
「みせて」
「え…でも…」
「いいから」
小狼の強い押しに、桜はおずおずと下着を脱いで股を開き、秘所を見せた。
347名無しさん@ピンキー:04/01/25 03:24 ID:WTqs2lz6
いつもは桜色をしたそこが、赤い。穴からは、経由の血が溝を伝って一つの筋を作った。
不思議と不快な気は湧かず、むしろそれが桜の命の証のようでかくむきられるようだった。
「ああ…綺麗だな…」
小狼はそっと流れの元に触れようとした。と…
「だめっ…!!!」
桜はその手を遮るように下部を手で隠した。
「どうして…」
「…だって…」
桜は、うつむき、精一杯恥ずかしさを押し殺すように顔を赤らめて答えた。
「だって…触られたら…絶対欲しくなっちゃうもん…」
「…平気…指だけだ…それに…」
「え…///」
小狼は桜の手を退けた。もう、穴からは血でない透明な液も血と共に流れ出ている。
小狼の味を占めたそこが、切なげに開閉を繰り返していた。
「桜も我慢できないだろ?」
「う・・・///」
それが了解だと取った小狼はゆっくりと指を沈めた。
348名無しさん@ピンキー:04/01/25 03:26 ID:WTqs2lz6
続きは後日改めて。
349名無しさん@ピンキー:04/01/25 16:02 ID:5cVCQ8bR
>>348
(さくらが桜という微妙さを除けば)神!いや、このスレ的には勇者!と呼ぶべきか…

続き待っとります
350名無しさん@ピンキー:04/01/25 16:18 ID:WTqs2lz6
えΣ(゚Д゚)!!平仮名でしたっけ?!
なにぶん数年前に漫画で途中まで見ただけの者ですのでお許しを…
351名無しさん@ピンキー:04/01/25 16:58 ID:y+SSiKC0
ほほう、桜×小狼ですな、これもまた楽しみ〜
続き待ってま〜す。
352睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/01/25 17:13 ID:TVrER0p0
おお、新しいネタ職人さんの登場ですね。
この作中では、既にさくらたんは小狼くんとらぶらぶえっちモードしちゃってる
わけですね。

ええと、ボクもここに書くまでしらなかったんですけど、

さくら×知世
 だと、さくらちゃんが攻め、知世ちゃんが受け。

だからこのSSは今のトコ、
小狼×さくら

 ですかね?(^^; それともこれからさくらちゃんが積極的に……?

 一言。さくらたん。生理が終わって一週間あたりが危険ですよん。
 生理終わってから小狼くんに許しちゃうと、赤ちゃんできちゃうよ?
 気をつけましょう。
353名無しさん@ピンキー:04/01/26 19:21 ID:HGcMCgPb
「うっ…ふうぅ…」
さっきの言葉とは裏腹に、さくらの内壁の肉はいつもにもまして小狼の指を締め付けた。
「熱いな…さくらの中…」
「は…やぁ…」
膣の中をかき回すと、くちゃくちゃとはしたない音が木霊し、桜の中が絞まる。
「興奮してる…?」
「やっ…もう…やあん…」
これが二度目や三度目ではないから、さくらのどこが弱いかは知り尽くしていた。
溶けるように撫でると、くたりと体をもたれたベッドに預け、背中の布を握り締めてくる。
恍惚状態のさくらに極めつけにと充血した肉芽を吸い上げると、細く白い足が小さく痙攣した。
「もうイった…?」
「だって…小狼君の指気持ちいいんだもん…」
熱っぽい瞳とかわいい声と足をM字に広げたあられもない姿に抑えようにも自分のそれもだんだんと勃ってきてしまう。
「小狼君…ちょうだい…」
「え…だめだよ…」
「ヤダ…小狼君だってこんなにおっきくなってるじゃない…それに私もう我慢できないよ…お願い…」
それはさくらのためにも良くないことはわかっているのに自分も涙を流して自分を乞うさくらを拒むことはできそうも無かった。
そのとき、ふと知世からもらった小包が目に映った。
(何か役に立つかも…)
カサカサとその包みを開いてみるとそこに入っていたのは…
(な…///)
1ダース入りコンドーム、最新の極薄型だった。
「桜…できるかも…」
「ほんと?」
「ああ…でもどうやって使うかよく…」
小狼は、保健の授業をかったるいと殆んど見てはいなかったしもちろん使い方を指導してもらってなどいない。
困ったと頭を抱えていると、さくらが
「私がしてあげる…」
とポツリと呟いた。
354名無しさん@ピンキー:04/01/26 19:23 ID:HGcMCgPb
「え…使い方知っているのか?」 
「うん…授業でちょっと聞いただけだから上手くできるかわかんないけど…」
どうしようもないのでここは仕方無くさくらに着けてもらうことにした。
さくらは小狼のズボンを下ろし、コンドームの袋を破った。
「えっと…///」
わかると言ったはいいがいざ小狼のそそり立つそれを目の前にすると、どうも緊張してしまう。
明かりの下で見たのは初めてではないが、こんなにはっきりと見たのはこれが最初だった。
恥ずかしさでいえば小狼も負けてはいないのだが。
空気を抜いて男根にそっと被せていく。が、手が震えて少し引っかいてしまった。
「…ーっ!…」
「ご、ごめん!痛い?」
はっきり言って、物凄くいたいのだがなんとか平気なフリをしてみせた。
「どんな感じ?」
「いや…ちょっと変な感じがするけど…」
「…挿れて…」
「ああ…///」
さくらにコンドームをつけて貰った男根をそっと宛がい、小狼は先ほど慣らした膣内へ一気に挿入した。
「ひあああ!」
「っ…いつもより…キツ…」
痺れるような快感が、動くたびに腰のあたりを突き抜けていく。
355名無しさん@ピンキー:04/01/26 19:24 ID:HGcMCgPb
「やっ…やああ!」
さくらが声を上げるたびに秘肉が自分を締め上げ、逃すまいと絡みつく。
さくらの乱れ様もすごかった。
今まで何度も何度も抱き合ってお互いになれているはずなのに二人とも正気を保っていられなかったのは、
さくらが生理で敏感だったせいか。あるいはさくらの血と涙が、小狼の激しさが、初めての時を連想させるからだろうか。
十分に入っているのに、さくらは腰を浮かべてもっともっと奥へと入れようとする。
小狼も答えて、深く深く抉るように突き刺した。
「小狼…く…シャ…」
「さく…ら」
淫らな行いとは対称的ににお互いの名を呼び合う声は幼子の戯れのように純粋であった。
快感の高まりと共にだんだんと動きは早まる。
「さくらっ…さくら…」
亀頭から付け根まで締め上げられ、もう堪えられない、そう思った時。切羽詰まった愛しい声が、甲高く響いた。
「やあ…あああああ!」
小狼はさくらの足が痙攣するのを感じながら己も果てた。

356名無しさん@ピンキー:04/01/26 19:25 ID:HGcMCgPb
「これでまたできるね…」
「そうだな…覚悟しとけよ?」
「やだ///」
事のあとの恋人たちの睦言は砂糖よりも甘い。
さくらと小狼は後始末をして布団の中に潜り込んでいた。
経緯をいろいろ聞いた。初めて生理になったのは五日前。遅いほうで知識のほうはあったが父や兄を頼ることは
できず知世に相談して色々と用意を手伝ってったこと。
成り行きに流されるといけないから自分で言えるまでは一緒に帰るのは控えた方がいいと知世に助言されたこと。
「にしても…」
「?なんだ…?」
「いや、知世ちゃんがこれくれたってことは…使うのわかりきってたってことだよね…」
「…あ…」
「知世ちゃんのことだから…絶対…」
「……………………からかわれるな」
「・……………………うん」
「…………………明日は覚悟しとけ」
甘いムードから一転、いきなり明日の地獄を先取りすることになってしまった2人。
それでも、美しい月夜は儚く過ぎてゆく…。


                    終わり
357名無しさん@ピンキー:04/01/26 19:38 ID:HGcMCgPb
設定的には2人はツバサぐらいの年齢で初経で戸惑う初々しさを書こうと。

ちょいと睦月さんが触れられましたが自分の知識では月経中だろうがいつだろうが
SEXが刺激になって翌日排卵なんてこともあるので孕む時は孕みます。
危険日はただの屁理屈ですよ。

この話はそれ前提で。
358名無しさん@ピンキー:04/01/26 20:51 ID:HGcMCgPb
しまったΣ(゚Д゚)!!
誤字脱字があとからいっぱい発見
カチャ
  ;y=ー( ゚д゚)・∵. ターン
  \/| 348 |)
359名無しさん@ピンキー:04/01/26 21:31 ID:XyH8ghph
ほほう、なんとも微笑ましくてよいですな〜
楽しく読ませてもらいますた。

>>348
あ〜ん誤字脱字くらいで逝かないで〜
萌えるSSもっと読みたいなり〜
360月光蝶:04/01/28 21:58 ID:9c31M5h0
>>342-359
とーもよはいい女なんだけど、さくらは「可愛い」。
いいよな、女の子が女の子らしく恋する話も・・・。

桜×小狼もいい。要は、さくらって可愛いよね(^^)。
誰と愛し合う時もひたむきで可愛いから、どの作品の中でも見飽きないや・・。
361睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/01/31 23:01 ID:+/Q7xqrU
わ!ちと落ちすぎてるので、保守します。
久々にage保守にしよっと。

らぶ(ゆり)はにゃん場面になったので、筆(キーボード)進むか?
362名無しさん@ピンキー:04/02/01 15:48 ID:MbcQQIoW
わくわく 楽しみ〜
363名無しさん@ピンキー:04/02/02 19:50 ID:ctzht74G
知世様は受けだ!
エリオル×知世や桃矢×知世とか大歓迎。
364名無しさん@ピンキー:04/02/03 06:09 ID:mUBq83Wv
                    , ---    ,   _ ノ)
  ┏┓  ┏━━┓      γ ==== ヽγ∞γ~  \          ┏┓┏┓
┏┛┗┓┃┏┓┃      i l_|||_||_||_l | | |  / 从从) )         ┃┃┃┃
┗┓┏┛┃┗┛┃┏━━━ | |ー. ー |) |ヽ | | l  l |〃. ━━━━┓.┃┃┃┃
┏┛┗┓┃┏┓┃┗━━━.ノ人 ワ ~∩| ! `从∩ ワノ)━━━━━┛.┗┛┗┛
┗┓┏┛┗┛┃┃      ( (つ  丿ノ   (   ⊂)            ┏┓┏┓
  ┗┛      ┗┛        ( ヽノ      ヽ/  )            ┗┛┗┛
                   し(_)      (_)J

CCさくら4月より再放送(゚∀゚)
http://comic.2ch.net/test/read.cgi/sakura/1075710697/
カードキャプターさくら4月から再放送
http://news4.2ch.net/test/read.cgi/news/1075722745/
365睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/02/04 00:05 ID:tSFVMCJi
>>362
 ちょっとは進みました。もう少しお待ちを…

>>363

ぼ、ボクの書く知世ちゃんは、さくらちゃんとしかしないんで……

>>364
踏んだりしないもーん
「なんや、また騙されたんか」でしょ?
366名無しさん@ピンキー:04/02/04 06:13 ID:fc2RBz5u
再放送ケテーイ記念カキコ!

>>365 マジネタですよ!
367睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/02/04 23:47 ID:Efb3xuoM
>>366

でっきり、ネタかと思ったら、本当だったとわ……

カチャ
  ;y=ー( ゚д゚)・∵. ターン
  \/|睦月|)

368名無しさん@ピンキー:04/02/05 04:32 ID:XZSxYqDA
睦月たん、
再放送決定を 糧 にして、
がむばってくれ♪(無責任)

やっぱ、やさいより百合だよね。
369睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/02/09 23:36 ID:ugSc/cBz
保守です。

ね、ネタがありません
370名無しさん@ピンキー:04/02/10 18:46 ID:28uJ8mBK
何?秘密のお話って?
さくらちゃん…わたし…あかちゃんができたみたいですの。
ほえ?それって…
そう、さくらちゃんと私のあかちゃんですわ。
ほええええええ!!ど、どうしよう!!
もちろ
371睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/02/12 00:57 ID:Y0bWGb4B
>>370

続きは……?
372名無しさん@ピンキー:04/02/12 05:24 ID:3GZNPNPi
飽きた。
373名無しさん@ピンキー:04/02/12 05:53 ID:3GZNPNPi
放課後。知世は街でさくらが援助交際しようとしているのを目撃する。
知世の機転でそれは未遂に終り、知世は必死にさくらを説得するが
父が急逝し、兄の負担となっているさくらは知世の説得を全く聞き入れようとしない。

「わかりました…こうしましょう。私がお金を出しますから、大人になった時に…」
「ダメ。お金は貰えないよ!私、働いてお金を稼ぐんだから!そう決めたんだから!」
このような状態になった時さくらは頑として動かない事を知世は知っていた。

意を決して知世は言う。
「じゃあ…私が、私がお金を払いますので…私と……」
「ほえ?…それって……」
知世は軽く頷く。
暫くの沈黙。
さくらが小さくつぶやく。
「でも…そうなったら私たちお友達じゃなくなっちゃうよ?」

目を潤ませ、少し震える知世からの返事は無かった。
374月光蝶:04/02/12 20:33 ID:Fa+64o4B
>>373
ちょいと愛が足りないような気がするな。
・・でもとーもよならいい知恵を出すだろうな、どんなに追い詰められても。
愛の力で(笑)。
375名無しさん@ピンキー:04/02/12 21:29 ID:3GZNPNPi
どうやったら現状の状態でさくらと知世がらぶはにゃんするかをシムっただけで。
もうちょっと考え直す。
376睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/02/13 22:50 ID:VwVMZuHl
>>372

はやっ!

>>373

お父さん(藤隆さん)殺しちゃ、めっ!
でもさくらちゃん、健気ですね。もちろん、知世ちゃんは専属メイドとして
お買い上げになったのに、実態は普通どおり。
それを気に病んださくらちゃんが……
377睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/02/13 22:55 ID:VwVMZuHl
さて……

超遅筆なSSですが、ようやくとあがりました。
なんとか、次へつなげるこのシーンまでは! と思っていたのですが、なんと
2ヶ月も経っています。

いい加減にしろ! って感じですよね(^^;

今回はらぶ( ゆり )はにゃんなし〜んがいっぱいありますので、お楽しみいた
だければ幸いです。

でわ

378睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/02/13 22:58 ID:VwVMZuHl


 知世はドアを、右手の甲で2度叩いた。
「どうぞ」
 中から聞こえた声に、ノブを握るとドアを押し開ける。
 大道寺グループに属する総合病院。その診察室の一つ。そこが知世の訪ね
た場所だった。
 今日の知世は、友枝小学校指定の制服を着て、肩からトートバックを下げ
ている。学校へ来た迎えの車を直接ここへ向けさせたのだ。
「直接、来られるなんて、どうしたんですか?」
 女医は、椅子をくるりと回転させ、机から知世に向き直った。
 長い髪にメガネをかけたこの医者は、さくらを診察し、薬を処方した人物
でもある。
 それほど驚いた様子でないのは、事前に訪問の電話を入れていたからだが、
それでも知世が直接来た事に驚きは隠せないという様子。
「経過のビデオを、見てもらおうと思いまして……」
 言いながら、トートバックからビデオカメラを取り出した。
379睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/02/13 23:02 ID:VwVMZuHl
「いつもは送って来られるのに?……」
 女医の疑問には答えない。
 病院内のコンピュータネットワークに使われているモニター。その外部端
子に慣れた手つきでAVコードを挿すと、Playのボタンに触れる。
 数秒のタイムラグの後、画面にはまるで非合法のチャイルド・ポルノと見
紛う画像が映った。
 健康そうな色の肌。だが、腹部から下と、おそらくはMの字に大きく割り
開かれているだろう内腿の半分くらいしか写っていない。
 性器を画面に収めることだけを目的にしている事がありありと判る。しか
も写っているのが未成熟な男性器のように見えるだけに、非常にインモラル
な雰囲気を醸し出していた。
 だが、画面を見る女医にも知世にも、後ろめたさのようなものがまるで無
い。間違っても、ポルノ画像を鑑賞する雰囲気ではなかった。
 画面の中では、上から伸ばされてフレームインしてきた細い二本の手が肉
茎にそっと絡んだ。愛しそうにそれをを持ち上げ、先端、裏側を晒すように
持ち上げていく。その手つきは、明らかに画面を意識し、細部をもそのレン
ズに写し取らせる事を意図しているのが伝わってくる手の動きだ。
 画面の中の手は、ひとしきり肉茎をあちこちとレンズに晒すと、それを左
の掌で支え、降りてこないようにした。オートフォーカスが切り替わり、肉
茎の下に隠されていた形の良いわれめに焦点が合わさる。
380睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/02/13 23:05 ID:VwVMZuHl
 右手の人差し指と中指が揃えられ、そっと柔らかそうなわれめに添えられ
ると、ゆっくりとそこを開いた。キラキラと輝き、渦を巻くピンク色の粘膜
の中心に、膣への入り口が小さく開いているのが詳細に見て取れる。
「………だいぶ、効果が出てきたようですね」
 真剣に画面を見つめていた女医が、独り言のように言った。
 知世は何も言わず、画面を見ている。その表情は、なぜか少し曇っていた。
「薬を追加して置きましょう。まぁこの効き具合なら、もう1、2週間とい
うところですけど――」
「そのことで、お話があるんです」
 黙って画面を見ていた知世が唐突に女医の言葉を遮った。
 トートバックに手を差し入れると、中から掌に余るくらいの黒い箱を取り
出す。細長いアンテナの生えたそれは、無線機だった。一般店で小売されて
いる物よりも高性能な特注品。いつもボディガードに持たせている一台を借
りて来たものだ。
 スイッチを入れると、それを机の上に立たせる。送話と受話が同時に出来
る機械だから、こっちの様子は無線の相手にも聞こえているはずだ。
「……こ、こんニちわ……」
 スピーカーから聞こえた妙な声に、女医は訝しげな顔をした。
 TVのワイドショーなどで、「プライバシー保護のため、音声に加工して
あります」とテロップが出ることがあるが、あの声とそっくりで甲高い。ボ
イスチェンジャーを間に噛ませているらしい。
381睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/02/13 23:08 ID:VwVMZuHl
「あノ……わたし、みテもらっタものでス……」
 無線機の声が言う。それで女医にもようやくと判った。これは、以前に着
ぐるみに入っていた少女だ。そして、いまビデオで性器を晒している本人で
もある。
 こうまでして正体を隠したいのかと、女医は半ば呆れていた。
「ヂつは……せんせイにおねがイがあるんデすけど……」
 言われて女医は、知世を見た。
 返事をどう伝えるか、迷ったのだ。
 知世は「そのままどうぞ」という意味を込め、バスガイドのように掌で機
械を指し示した。
 女医は心持ち前に身を乗り出すと、
「な……なにかしら?」
「………」
 自分からお願いがあると言い出しながら、黙ってしまった声の主に、女医
は首を捻るばかりだった。
 知世も、まださくらが迷っているのだと思った。
 だが、さくらは事柄自体を迷っているのではなく、その事を伝える言葉を
探して言葉に詰まっていた。幾ら声は変えてあるとはいえ、そのものずばり
の名称は恥ずかしくて口に出来ない。
382睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/02/13 23:11 ID:VwVMZuHl
 暫く言葉を探して、
「…………えト、そノ……はンたいのくすりをください」
「反対?」
 女医は意味がわからず、訊き返す。
 流石にこれでは意味が通らなかったかと、さくらも少し反省した。
 ひとつ呼吸をして気持ちを落ち着かせ、再度、どう説明しようか考える。
「……あノ……ちいさクするくすりジャなくて、おおキくするクすりを出し
テほしいンです」
 何を小さくや、大きくなのかは流石に口に出来なかったが、何とか恥ずか
しいのを我慢してそう告げた。
 女医はしばらく考えた。「小さく」ではなく「大きく」する薬という言葉
がヒントになり、ややって頭の中に答えが浮かぶ。
「……つまり……せっかく治ってきたのを、元に戻せっ……て、いうのかし
ら?」
 言いながら、ちらりと画面に目を向ける。
 すでにビデオは止まり、何も映ってはいないが、ついさっき見た下半身の
画像ははっきりと浮かんだ。女のコには決してあってはならないはずの肉茎。
それを治す為に投薬したのに、逆に大きく欲しいとのオーダーが信じられな
い。
383睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/02/13 23:14 ID:VwVMZuHl
「そうデす……わたシ……わたシ、おとこのコになりたいンです!」
 声のトーンが上がって、そう言った直後、無線機からは何かがぶつかるけ
たたましい雑音が響き渡った。
 どうやら、思わず身を乗り出して無線機をひっくり返したらしい。
 しばらくゴリゴリと雑音が聞こえた後、気を取り直したのか、少し静かな
声で続けた。
「……えっト、だかラ……その……おとコのこにナるくすりヲをくだサい」
 しーん。
 あまりといえばあまりの要望に、女医はしばらく口がきけなかった。
「そんな……む、無茶な……ことを……」
 やっとの思いで搾り出せたのはこれだけ。本当に絶句してしまった。
「でも、せンせい、ちイさくすルくすりガあるンだから、おおキくするくス
りもあるンじゃないンですか?」
 無茶という言葉と、そのニュアンスから否定された事を理解したさくらは、
必死に食い下がった。スピーカーからの音が割れるのは、どうやらまた身を
乗り出し、無線機に近づいている為だろう。
「あのねぇ……」
 女医は半ば呆れてため息をついた。
 全身すら診ていないから、はっきりとは言えないが、思春期あたりの少女
だろう事を割り引いたとしても、薬で性転換が可能だと思っているのはナン
センスが過ぎようというものだ。
384睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/02/13 23:17 ID:VwVMZuHl
 女医はしばらく瞑目して、言葉を探した。
 何しろ相手が子供だから、難しい医学用語を並べ立てるわけにもいかない
だろう。
「……あなたのそれは、放っておいても、たぶん治ったわよ」
「え?!」
 女医の言葉に叫びにも似た声を上げたのは、無線機越しのさくらではなく、
傍らで黙って聞いていた知世だった。
 思わず女医も知世を振り返り、驚いた表情を見せる。
「どういうことなんですか? まさか必要のないお薬を……」
「まぁ、落ち着いてください」
 詰め寄る知世を両手を前にして制しながら、女医は続けた。
「前も言ったとおり、これは思春期で活発になった男性ホルモンが過敏に働い
て体の一部が男性化したもの、だからバランスが戻れば、いずれ萎縮はしたは
ずです」
細いフレームのメガネを右手で押し上げ、女医は続けた。
「……ただ、自然治癒に任せていたら、かなりの期間、体に残ったでしょう。
まだ成長途中ですから、ホルモンのバランスが回復するのは先のことですし
ね……それに、場合によっては萎縮しきらずに、一生残った可能性もありま
す。
決して無用の投薬をしたわけじゃありませんよ」
 女医の丁寧に説明に納得したのか、知世は浮かせた腰を再び椅子におろし
た。
385睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/02/13 23:20 ID:VwVMZuHl
「じゃア、そのだンせいほるもンをもっときクようにするクすりが……」
「無駄です」
 さくらの問いかけを、女医は実にあっさり、そしてきっぱりと否定する。
こう言い切られたでは二の句が継げない。
「あなたは遺伝的には女のコです。手術でもしない限り、女性ホルモンの優
位は変えられません」
「しゅジゅつ……?」
 オウム返しにつぶやく無線機の声に、女医は刻み込むように言葉を続ける。
「……もって生まれた性別を変えるっていうのは、とてつもなく大変な事な
んですよ。世の中には、『性同一性障害』といって、心の性別と体の性別が
違ってしまう病気の人がいますけど、もし、あなたの言うように、薬でなん
とかできるなら、その人達は深刻に悩まなくてもいい事になっちゃうわね」
 女医は言葉を切り、無線機を見つめた。
 さくらも知世も、学校の性教育ビデオにも出てきたから、同一性障害とい
う症状があることは知っている。
 言われて見れば、薬でさくらが男のコになれるなら、あのビデオにモザイ
クで出てきた人たちも、なんの苦労もなく別の性になれるという事だ。
386睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/02/13 23:23 ID:VwVMZuHl
 黙ってしまったさくらに追い討ちをかけるように、女医は続けた。
「……でも、実際は長い年月をかけて、本当に性を変えるかどうかを考えて、
それでも――っていう人だけがやっと手術を受けてます。何しろ、一度受け
てしまえば、もう元に戻る事は絶対にできないんですから……それだって、
女性の身体が完全に男性になるわけじゃないし、逆もまた同じ……ましてや、
薬で何とかできることじゃありませんよ」
 女医の言葉にさくらは無線機の向こうで俯いていた。
 恥ずかしい気持ちでいっぱいだった。薬さえもらえばと思ったそれが、子
供っぽいわがままだった事をいやというほど突きつけられて、消えてしまい
たい気持ちになる。
 もっとも短絡的とはいえ、薬を飲むことで小さくなったのだから、その逆
もと考えたことは責められることではなかった。
 そう思ったのか、女医はしばらくの後、唐突に訊ねて来た。
「ところで……どうして急に男のコになりくなったのかしら?」
 あくまで雰囲気を和らげようと、軽い質問をしたつもりなのだが、ふたり
にしてみれば、ナイショでしてきたイケナイ事の数々を見破られたのではな
いかと気が気ではない。
 知世は頬を赤く染め、無線の向こうでさくらもまた同様に、声すらあげら
れないほど赤くなっていた。
387睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/02/13 23:27 ID:VwVMZuHl
 答えが返って来ないことに女医は「ははぁん」という表情を浮かべると、
「触ってみたら、気持ちよくなっちゃったから………かな?」
「先生!」
 からかうような口調に、知世が思わず声をあげた。
 ドクター・ハラスメントすれすれの発言だ。抗議しても不当ではない。
 だが、やはり冗談の域を出ていなかったのか、女医はそれ以上突っ込んで
訊いたりはしなかった。
「ま、だいたいそんなところだろうとは思ったわ。薬が効いてきて、名残惜
しくなったんでしょう? でも、そんな理由で性転換なんてできませんよ。
動機が弱すぎますからね」
 少しチシャ猫を浮かべ、女医は言う。
 さくらの答えはなかった。あまりに微妙なところを突かれ、どう答えたら
いいのか判らない。
 女医の方も返事を待つつもりがないのか、カルテに何か書き込むと、次に
処方箋を書き、それを知世に差し出した。
「また、経過を見せてください。もうすぐ薬はやめても大丈夫だと思います
けど……」
388睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/02/13 23:30 ID:VwVMZuHl
 言った女医は、顔を無線機に向けると、顔の見えない相手に向かって言っ
た。
「それとキミ、名残惜しいのは少し判るけど、あまり触ったりしないように
ね」
 どうやら、すっかり「男のコの部分を弄るのが癖になっている」事にされ
てしまったようだ。本当ならさくらの名誉の為にもきつく抗議したいところ
だが、実は自分の身体の奥に受け入れている後ろめたさからか、知世は強く
言う事ができない。
「し、失礼します」
 処方箋を受け取った知世は、ビデオカメラと無線機をあわててトートバッ
クにしまいこみ、逃げるように診察室を後にしていった。



389睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/02/13 23:33 ID:VwVMZuHl
「お疲れさまでした」
 後ろ手に自分の部屋のドアを閉じた知世は、グラスに入ったオレンジジュー
スをさくらに差し出した。
「ありがとう……」
 受け取ったさくらは、それをストローで飲む。
 冷たい感触が喉を潤し、ようやくと人心地ついた。
「すみませんでした……失礼なことを……」
 向かいのクッションに膝を落ち着けた知世は、申し訳なさそうな顔でうつ
むく。
「ううん。気にしないで」
 慌てて首と、それでは足りないと思ったのか、突き出した両手まで横に振っ
たさくらは、けれど少し頬を赤らめていた。
 それはそうだろう。いくら身元は隠しているといっても、イケナイところ
を弄るのが癖になってると思われた事は、顔から火が出るくらいに恥ずかし
かった。
 だが、女医の言葉は知世のせいではないし、よく考えれば良い方の誤解を
してくれたとも言える。むしろ歓迎することなのかもしれない。
 気持ちを落ち着ける為に、もう一口、ジュースを吸った。
 そのグラスを置くと、逆にさくらが小さな声で言う。
390睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/02/13 23:36 ID:VwVMZuHl
「ごめん……ね」
 顔を覗き込んで来る知世に、申し訳なさそうな表情を浮かべ、俯いた。
「男のコに……なって……あげられなくて……」
「と、とんでもないです!」
 知世は首を横に振りながら言った。驚いたのか、声が上ずっている。
 自分自身を示すように、右手をそっと胸にあてると、
「私、逆にホッとしてるんですよ……」
「ホッと?……」
 さくらは、意外な事を聞いたという表情で知世を見つめ返した。
 ゆっくりと頷く知世に、さくらは少しショックを感じた。見た目には判ら
ない程微かだけれど、さくらの眉が跳ね上がる。
 正直言って、「がっかりした」とか「残念だ」とか言って欲しい気持ちが
あった。それはそうだろう。あれほど好きだと言った、そのさくらの男のコ
が元に戻らない事に「ホッとした」というのが判らない。
「………だって……私の為にさくらちゃんを男のコにしなくてすみましたか
ら……」
 少し曇った、けれど優しい笑みを浮かべてさくらを見つめ返す。
391睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/02/13 23:39 ID:VwVMZuHl
「知世ちゃん……」
「……やっぱり……さくらちゃんは、さくらちゃんのあるように、あって欲
しいです。女のコのさくらちゃんは、女のコでなくては……薬とか、そんな
方法で無理に変わったりするのって、よくありませんわ……ましてそれが、
私の為なんて……嬉しいよりも、心苦しいです……だから、今日、方法がな
いって聞いて、本当に、ホッとしました……わたしの為にさくらちゃんを変
えなくて、済みましたもの……」
 知世の言葉を聞くさくらの瞳が涙で歪んだ。自分のことを思ってくれる気
持ちが痛いほどに伝わってくる。
 でも、だからこそ、さくらの心は痛んだ。知世の気持ちに応えてあげられ
ない事が辛かった。
「ごめんね……」
 やはりこの言葉が口を突いて出る。
 それを聞く知世の胸も痛んだ。
 どうすれば、気づいてもらえるだろう。「好きな人」とは、ただ側に居る
だけでも幸せになれるのだと。まして、その人に「好き」と言って貰い、心
を込めて愛された。それを幸せと言わず、なんと言うのか――。
 謝る必要も、気に病む事もない。ただ、さくらはさくらのままで居てくれ
るだけでいい。その気持ちがなかなか伝えられないのが知世にはもどかしかっ
た。
392睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/02/13 23:45 ID:VwVMZuHl
「さくらちゃん……」
 少し膝を上げた知世は、さくらの両手をそっと包んだ。
 ゆっくりと顔を上げたさくらに、
「……さくらちゃんは、不幸でしたか?」
「ほぇ?」
 目をしばたたき、小首を傾げたさくらに、知世はさらに訊いた。
「月城さんにも……李くんにも……さくらちゃんはえっちな事をしてはいた
だけませんでしたよね? さくらちゃん、まだ『はじめて』ですもの……お
好きになったのに、なにもしていただけなかったさくらちゃんは、不幸だっ
たでしょうか?」
 さくらはしばらくきょとんとしていたが、やがてゆっくりと首を横に振っ
た。
 わが意を得たと、知世は続ける。
「そんな事、ありませんわよね。好きになった方となら、ただお隣にいる、
それだけでもとっても幸せな気持ちになりますわよね?」
 今度は、さくらの顎が小さく引かれた。その気持ちは、さくらにも覚えが
ある。
「私も……同じです」
 そう言った知世は、頬を想い人の名に染め、さくらの目を見つめて続けた。
393睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/02/13 23:48 ID:VwVMZuHl
「大好きな、大好きなさくらちゃんとなら、お話するだけでも充分に幸せで
す……それに、さくらちゃんも私の事を好きと言ってくだいましたもの。こ
んな幸せなこと、他にはありませんわ」
 とろけそうな微笑にさくらも思わず頬を染める。だが、すぐに辛そうな顔
で俯いた。
「でも……でも……な、なくなっちゃって……き……気持ちよくしてあげら
れないし……そしたら……してた頃より、幸せじゃないし……」
 俯いて、消えそうな声で言うさくらに、知世はそっと微笑みかけた。
「大丈夫ですわ……」
 とろけるように目を細めた知世は、そっとさくらの右手を持ち上げると、
人差し指の先端に軽く唇を付けた。
 目を点にしているさくらにかまわず、緩く開いた唇に人差し指の第一関節
までを咥えると軽くすぼめて吸い、舌先で舐める。
 ややあって、ゆっくりと、スローモーションの様に指から唇を離した知世
は、小さく言った。
「さくらちゃんには……これがありますもの……」
「え? でも……指……じゃ……」
 知世が移ったのか、少し頬を染めたさくらがしどろもどろで言う。
394睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/02/13 23:54 ID:VwVMZuHl
「あら? お疑いになるんですか?」
 薄く笑った知世は、そっと膝立ちになると、ゆっくりとさくらに顔を寄せ、
軽く唇を合わせた。それは初めて知世から仕掛ける口付け。
 唇を離した知世は、目を瞬くさくらの右手をそっと襞スカートの内に導い
た。
「……ん…………」
 堪えようと引き結んだ唇から、それでも小さな声が漏れる。
 さくらの右手をショーツ越しに自分の秘所にこすり付けたことで生じた、
甘美な性電気――
「と……知世……ちゃ……あ?……」
 知世の行動に驚いて声を上げたさくらが何かに気づいた。
 布地越しにこすり付けられている手の甲。その親指の根元に、なにかほん
わりと温かい、湿った感触がある。
 まさか?……
 さくらの疑問に答えるように、知世がゆっくりとまぶたを開いた。瞳は泣
いた後のように潤み、さくらを見つめている。
「……大好きな方の手で触れられたら……こうなって……しまいますわ……」
 切れ切れに言う知世の顔は可愛らしく、それでいてなんだかすごくえっち
で、思わずさくらは生唾を飲み込んだ。
395睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/02/14 00:00 ID:EW59/H7T
「あふ……」
 知世の背中がびくんと引きつる。
 さくらの指が第一関節の少し先まで知世の内へ挿入された。そのまま、指
がそっと中で蠢きはじめる
 中はすでに滲み出している愛液がたっぷりとまといつき、温かくぬめって
いた。
「んぁ……あぁ……」
 さくらは、ちょっと唇を舐めると、身悶える知世をもっと感じさせようと、
指の蠢きを早く、奥を目指そうと力を込める。
 だが、背中を抱いていたはずの知世の手がさっとその手首を掴んでしまっ
た。
 きょとんとした顔のさくらに、知世は蚊の鳴くような声で、
「あ……あの……それ以上は……ちゃんと……」
 なにを「ちゃんと」なのか、主語を欠いてはいるものの、いくら「ふんわ
り」なさくらでも、これで何を求められているのか判らないほど抜けてはい
ない。
「うん……」
 頷いたさくらは、ゆっくりと立ち上がった。
 そっと手を沿え、知世が立ち上がるのを助ける。
 背に手を回し、柔らかい身体を抱き寄せると、唇を合わせた。ふわっとし
た唇の感触に、幸せが心を満たしていく――。
396睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/02/14 00:06 ID:EW59/H7T
「はぁ………」
 ちょっと長めなキスに、揃って詰めていた息をはいた。
 しばらく見つめあった後、さくらの手が知世の胸に伸びる。
 制服のタイを解き、その下のファスナーをゆっくりと下げていく。ふと目
が合い、さくらは再び知世に口付けた。
 それからスカートの上で上着の裾を掴むと、ゆっくりと引き上げる。知世
がそれに誘われるようにそっと腕を上げた。
 大きく開いた襟に一度頭が埋まり、出てくる。思わず知らず、知世は少し
頭を振って髪の流れを整えた。
 再び知世に口付けをしたさくらは、今度は指定の上着を脱がせるべく、布
地を掴むとそっと、そっと捲り上げていった。
 白いスリップに指定のスカートという姿の知世は可愛らしく、思わず抱き
しめてキスをしたくなる。はやる気持ちを抑えつつ、さくらはその手をスカー
トに伸ばした。
 ホックを外し、ファスナーを下げると、下にばさっと落ちないように掴ま
えながら知世の細い足をすべり落としていく。こうした丁寧なやり方がいか
にも女のコらしい。知世は片方づつ脚を上げて、手助けをした。
 屈んでいたさくらが身体を起こし、更に下着も――と手を伸ばしたとき、
それを知世が押しとどめた。
397睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/02/14 00:09 ID:EW59/H7T
 なにも言わないが、どうやらさくらも裸になれという意思表示らしい。そ
のためか、知世はさくらの制服のタイに手をかけてきた。ゆっくりと緩めた
白いタイを抜き取ると、ファスナーを下げて上着を引き上げる。
 頭を抜くと、知世はさくらと唇を合わせてきた。
 続けて上着を引き上げて脱がす。軽く畳んで隣におき、またキス。続けて
知世の指はスカートのホックを外し、丁寧に脚を滑らせて脱がした。
 下着姿になったふたりは、また抱き合ってキスをした。
 しばらくそのまま抱き合っていたが、たがて不文の約束のようにさくらが
知世のスリップをたくし上げた。
 肌の色は真っ白で、柔らかな曲線を描いて微かに膨らんだ胸にシミのよう
な小さな色が二つ――。
 脱がせたスリップをさくらが傍らにおくと、待っていたように今度は知世
がさくらの女児用キャミソールをたくし上げた。
 悪戯な気持ちが起きたのか、知世は脱がせたキャミソールを置く時、さく
らの胸のシミのような乳首にちゅっと吸い付いた。
「やん……」
 甘えた声を出したさくらは、仕返しにと知世の胸に口付けを返した。切な
く身をよじる知世は愛らしくって嬉しい。
 しばらくふざけた後、さくらの指が知世のショーツにかけられる。じれっ
たいくらい、ゆっくりとお尻の丸みを滑らせていき、細い脚を下ろした。
398睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/02/14 00:12 ID:EW59/H7T
 少し上げた左脚から先に抜き、交代させた右足から完全に取り去っていく。
ほとんど同じ動作を知世が返し、ふたりは生まれたままの姿になった。
 一度口付けをしてから、並んで知世のベッドに腰を下ろす。先に知世がゆっ
くりと身を横たえ、自分を抱くように胸の前で腕を交差させた。
 知世のすぐ横に寝そべったさくらは、そっと知世に覆いかぶさり、頬にキ
ス――それがいつものクセだったことに気づいて、知世の唇に重ね直した。
「……ん…」
 まだ子供っぽいキスだが、知世には怖くなるくらいに幸せな気持ちを与え
てくれる。
 さくらの手が知世の腕を取り、そっと身体の脇へどける。まだ乳房とはと
ても呼べないが、薄く柔らかな胸をそぉっと撫ぜ、わき腹、腰、腿へと滑ら
せていった。
「あ……」
 知世の小さな声。さくらの手が知世の下腹を優しく撫ぜたから。
 けれどいきなり指を突き立てるような、がっついた挙措は絶対に見せない。
今も、まるで小さな生き物を慈しむように、そっと、そっと、知世の恥丘や
腿をを撫ぜている。
 しばらくして、動きが知世のわれめに収束し、いつもその役を任されてい
る人差し指がゆっくりとスリットに押し入ってきた。
399睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/02/14 00:16 ID:EW59/H7T
「……んッ……」
 知世の背がひくんと引きつり、腿がぎゅっと閉じ合わさってさくらの手を
挟む。拒否ではないが、反射的にそうなってしまうのだ。
 いったん閉じた膝を知世が緩めると、さくらは知世の膣奥へ向け、指を進
めた。二つの関節を過ぎ、ほぼ根元まで没入させると、今度はゆっくりと引
き抜き、再び奥へ――。
 にちゅ、ぷちゅ、ちゅく、ちゅぷぅ……。
 さくらの指の往復に合わせ、知世の唇が湿ったつぶやきを漏らす。
「あッ……あッ……ん……んーッ………はぁ……あぁッ!」
 上の唇のつぶやきは、今日は途切れがち。それはさくらが何度も塞いでし
まうから。
 キスされながら触られると、くらくらするくらいに気持ちいい。
 思わず知世の手がさくらの背を抱いた。肩甲骨に手を引っ掛け、自分の方
に抱き寄せるようにしてしまう。
 さくらもそうされるのは嬉しかった。何度も何度もキスをしながら、知世
を指でかき回し続けると、どんどん、どんどん知世のひくつきが大きくなっ
ていく。
 やがて、知世の足首がぴいんと伸びる。身体全体が突っ張ったこの感じ
は――
400睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/02/14 00:19 ID:EW59/H7T
「んッ、んッ、んんんンンン−−−ッ!」
 びくん、びくびくびく……。
 背中を突っ張らせた知世の身体がビクビクとひくついた。唇はさくらに塞
がれたままだから声はでないが、その痙攣するような動きでなにが起きたか
はっきり判る。
「……ッ……ハァぁぁ……」 
 なにもかも吐き出すような吐息と共に、突っ張っていた知世の力が一気に
抜けた。
 ようやくと唇を離したさくらが見たのは、目に涙を溜め、頬や鼻の頭を朱
に染めた、絶頂した知世の姿だった。
 手足はしどけなく投げ出され、薄い胸が空気を求めて忙しなく上下してい
る。指の没入したままのわれめからはシロップが溢れてデルタや腿をたっぷ
りと濡らし、シーツにまで丸い濡れシミが出来ていた。
「……さくら……ちゃん……」
 ぼんやりとあられもない知世の姿を見つめていたさくらは、知世の声に我
に返った。
「……ね……大丈夫……だったでしょう?……」
 掠れるように尋ねる知世の言葉に、こっくりと頷く。指だけでも知世を充
分に満足させることは出来るようだと知って、少し安心した気持ちになった。
 知世がもう一度目をつぶる。気づいたさくらはそっと顔を寄せ、唇を重ね
た。
401睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/02/14 00:23 ID:EW59/H7T
 弛緩した、心の溶けるような時間が流れていく――。 
 しばらくして、知世は後ろ手をつき、ゆっくりと身体を起こした。
「今度は、さくらちゃんの番ですよ……」
 知世の言いたいを事を察したさくらの頬が赤くなる。
「あの……でも……」
「大好きな人を、とっても気持ちよくして差し上げる……究極の幸せです
わ……」
 反論の余地をまったく与えず、知世は体重を預けた。さくらの背中がシー
ツに落ち、仰向けになったその上に覆いかぶさると、知世はそっと唇を重ね
る。ふんわりと柔らかい感触をたっぷりと愉しんで、知世は唇を離した。
 そのまま喉、首、鎖骨とキスをしながら、知世はそろそろと後ろに下がっ
ていく。
 薄く脂肪がついてちょっぴり膨らみだしたさくらの胸に愛しそうにほお擦
りすると、目印のような乳首にキス。それから舌先で優しくくすぐる。
「あん……」
 甘美な刺激に引きつるさくら。それに幸せを感じながら、知世は二つのシ
ミを交互に舐め、吸い、弄ぶ。空いている方は掌で優しく撫でさすった。
 やがて、停滞していた知世の頭がさくらのお腹に下がっていった。両手で
わき腹やお腹の上を丹念に撫でながら、窪んだおへそを軽く舌でくすぐる。
 更に下へ下へと下がって、骨盤の上に頬を置いた。
 両手が腿を撫ぜ、膝の裏から入って脚を持ち上げると、そっとそれを左右
に開いていく。
402睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/02/14 00:25 ID:EW59/H7T
「……やぁ……」
 腿を左右に分かたれ、われめが丸見えの恥ずかしいポーズに、さくらは思
わず両手で下腹を覆い隠した。
 だが、知世はそれにはお構いなしに、さくらの内腿に両手を置いて閉じれ
なくすると、恥ずかしいところを覆っているさくらの手にキスして来た。
「と……知世ちゃん……」
 指の付け根や間を、知世の唇が這って回る。舐めてもいるようで、ぬめっ
とした感触が伝わって来るのがたまらない。
 ごくっ。
 さくらは唾を飲み込んだ。
 心の片隅で、誘惑の声が囁く。
 もし……この手をどけたら、そしたら…………もっと……キモチ……
 なおも手の上に続く知世の口唇愛撫。さくらは手を少し引っ込め、それで
も理性がそれを留めようと抵抗を見せた。けれど、とうとう耐えられなくなっ
たさくらは、ゆっくりと舞台の幕をあげるように、手を退けていく――。
 知世は、目を細めて微笑むと、待ちきれないようにさくらの女のコにかぶ
りついた。
「ふぁっ!……」
 一瞬の間、その快感が来ることに身を強張らせて待っていたさくらの背が
びくんと引きつる。
403睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/02/14 00:29 ID:EW59/H7T
 知世はぐったりとしなだれている男のコの名残を鼻先で押しのけ、その下
のふっくらと合わさったわれめを丹念に舐めた。やがて尖らせた舌先をそっ
と押し入れる。
 ぷくっとしたその内側で的確にさくらの膣口を捉え、甘くくすぐった。
「はじめて」を傷つけないよう、入り口だけではあるが、ここ何回かで受け
たその甘美な刺激に開発されて、さくらの脊髄にピンク色の性電気が駆け上
がっていく。
「……あぁッ……んッ……あふぅッ!」
 背筋を引きつらせ、いやいやをするように身をよじるさくら。
 知世ちゃん……つ、強すぎるよぉ……
 声にして抗議したいが、絶え間のない刺激に唇は喘ぎを紡ぐばかりで、ま
ともな言葉にならない。
 ぴちゅ、ぴちゅ、ぢゅ、ぴちゅ……
 子猫がミルクをすするような水音。
 今日の知世は、さくらが感じたように愛撫に手加減を加えてはいない。
 これまでは、気持ちよくしながらも、さくらを最後まで上り詰めさせない
ように気をつけなくてはいけなかった。
 けれど、もうその心配は、ない。
 もうさくらの男のコは役に立たない。後は薬の効果で、消えていくだけだ。
 だから、思うさま舐めまわし、啜りあげても大丈夫。さくらを気持ちよく
してあげることだけ考えればいい。
404睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/02/14 00:32 ID:EW59/H7T
 さくらの股間で頭をもぞもぞと動かし、知世は熱心に舌を振るい続けた。
 身悶え、ひくつき、喘ぐさくらに、自分も激しく興奮しながら、想い人の
われめを舐め啜る。さくらは強烈な口唇愛撫であっという間に絶頂に追い立
てられてしまった。
「と……ともよ……ちゃ……あッ!……あッ!……んッ!あッ!あッ!
ああぁッ!」
 びくん、びく、びく……
 さくらの背がひときわ大きく引きつり、瘧のように震えた。股間の知世を
腰の突き上げで弾き出そうかというほど、小さなお尻を突き上げる。
 同時に、知世の頬に、僅かに何かがかかる感じがした。
 まったく硬くならない男のコの名残から、ほんの数滴ほど出た白い液。そ
れが知世の頬にかかった。
「……ッ……はぁぁぁ……」
 さくらが大きく息を吐き、ぐったりと力を抜いてベッドに沈む。
 ゆっくりと半身を起こした知世は、鼻の下から顎全体をねっとりと濡らす
さくらのシロップを右手の甲で軽く拭うと、じっとさくらを見下ろした。
 頬と鼻の頭をほんのりと名前の色に染め、薄い胸を必死に上下させて酸素
を求める愛しいさくらの姿――。
405睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/02/14 00:35 ID:EW59/H7T
 食べてしまいたい……。
 知世の胸の内に、そんな気持ちが湧き上がる。バター飴のように溶けてし
まうまでさくらの体中を舐めしゃぶっていたくてたまらない。流石に激情に
流されるまま、そんなことをするほど理性は弱ってはいなかったが……。
 知世はゆっくりとさくらの傍らに寝そべった。息が整ってきたのか、うっ
すらと目を開けて自分を見るさくらに、優しく微笑みかける。
「……気持ち、よかったですか?」
 こくん。
 知世のとろけるような問いに、さくらは頷いて返す。
「……嬉しいですわ……さくらちゃんを気持ちよくしてあげられて……」
 愛しそうに言って栗色の髪を優しく撫ぜてくれる知世。その笑みに心を奪
われたのか、さくらはちょっとだけ身を起こし、知世に顔を寄せた。
 自分の性器を舐めた舌。おしっこの出るところに口付けた唇。けれど不快
な気持ちはまったく起きない。逆に知世の方が僅かに躊躇いをみせ、顔を引
こうとさえした。
「知世ちゃん……」
 熱に浮かされたように潤んだ瞳に瞼を被せたさくらは、首を伸ばすように
して唇を重ねる。
406睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/02/14 00:38 ID:EW59/H7T
 ちゅ、ちゅう、ちゅ……。
 リフレイン、リフレイン、リフレイン……
 幾度も繰り返されるキスに、いつしか知世もさくらの背を抱き、さくらの
唇を吸っていた。さくらも夢中になって唇を求める。そんな時間がたゆたう
ように流れ、ふたりは静かに抱き合ったまま、互いを見つめていた。
「知世ちゃん……」
 囁くようなさくらの声。知世は「なんですか?」という意思を込めて、さ
くらの顔を見つめた。
「わたし、知世ちゃんが好きだよ……」
 少し秘密めかしたさくらの告白に、知世は頬を染め、嬉しそうに微笑んだ。
ぬるく見つめあい、静かな静寂がふたりを包む。
「……さくら……ちゃん……」
 先ほどのそれを返すように、知世が秘密めかして、
「私、幸せです……」
 さくらを静かに見つめて言った。
「大好きな方に……好きになって頂けて、その方にご奉仕できて……幸せで
すわ……」
 囁くような告白にさくらは嬉しい気持ちでいっぱいになる。好きになった
人を幸せにできると、自身もこんなに幸せになるのが新しい発見だった。
 さくらは目を瞑ると、もう一度知世とキス――。知世は嬉しそうにそれを
受け入れた。
407睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/02/14 00:42 ID:EW59/H7T
 もっと、もっと知世ちゃんにを幸せにしてあげたい……。
 そんな想いがさくらの心に湧き上がった。でも、「もっと」というのは、
具体的にどうしてあげれば良いだろう?
 もう一回、指で触ってあげようかな――。
 そう思ったとき、さくらの中に自分が知世に受けた「奉仕」がフラッシュ
バックのように蘇った。
 知世ちゃんのを………舐めてあげたら……
 自分が受けたあの痺れるような、怖いくらいの気持ちよさ。それを知世に
与える事ができるかもしれない。そう思うと、すごく「やってみたい」とい
う気持ちになる。
 だが、同時にかなりの抵抗を感じるのも事実だった。
 自らと同じ性の性器に口を付ける事への嫌悪感。ましてや、おしっこの出
るところでもある。そんなところを舐める事に抵抗を感じるなという方が無
理だろう。
 けれど、逡巡するさくらの気持ちを、さっきの知世の言葉が後押しした。
 好きな方に……ご奉仕できて……幸せです……
 うん。出来る……わたし、知世ちゃんが好きだもん……だから……出来
る……
 自分自身に言い聞かせるように、心のうちで何度も呟いた。
408睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/02/14 00:46 ID:EW59/H7T
 ゆっくりと上体を起こしたさくらは、後ろ手をつき、それとお尻を交互に
動かして、ベッドを下へいざっていった。
 知世は、頭だけ僅かに起こし、その様子を目を細めて見ている。今日は泊
めるという連絡をしていないし、その予定も立てていない。
 てっきり、さくらが着替えて帰るつもりなのだろうと考えていた。
 だから、心の底から驚いた。突然に身を翻したさくらが覆いかぶさってき
たから。
「え?」
 思わずそれだけ言って凍りついた知世の真上、両手を前足の様に付いて四
つんばいのさくらが居る。
 それだけでは、ない。さくらは目を閉じると、そっとその頭を沈めはじめ
た。
「!」
 思わず息を呑んだ知世は、さくらの顔が下腹に付く直前、なんとか両手で
ブロックする事に成功した。
「知世……ちゃん?……」
 突然に目の前を手で隠されてしまい、びっくりしたのか、さくらは上目で
知世を見た。
409睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/02/14 00:49 ID:EW59/H7T
「な、なにを?……」
 明らかに狼狽した顔の知世にそう問いかけられ、さくらは、
「……お返し……しようと思って……」
 そう言って、少し細めた目を知世に向ける。
「……知世ちゃん、いっぱいわたしを舐めて、気持ちよくしてくれたから……」
 さくらの声がそこで途切れた。未知の事への不安がまだ少し躊躇いとなっ
てはいるが、決心を込めて言う。
「……だから……今度はわたしが知世ちゃんを舐めてあげる!」
 宣言を聞いた知世は、声も出ないくらい驚いた。
「い……いいです! そ、そんなこと……」
 やっとの思いでそれだけ言いながら、首をぶんぶんと横に振る。
 本当なら、想い人からこんな告白をされたら喜ぶべきなのかもしれない。
けれど、知世には、さくらにそれをしてもらうことを嬉しいと感じる事がで
きなかった。むしろ畏れを強く感じ、「そんな事をさせられない」と強く思っ
た。
 だが、そんな知世の反応に、さくらはちょっと顔を曇らせて、
「……知世ちゃん……もしかして……いや?……」
「え?……」
「だって、わたしが知世ちゃんにしてもらって気持ちいいこと、お返ししよ
うとすると、いっつも『いいです』って言うんだもん……もしかして、わた
しじゃ、イヤ?」
 捨てられた仔犬の様なさくらの表情に、知世は泡を食った。
410睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/02/14 00:52 ID:EW59/H7T
 むしろ逆だ。イヤだなんてとんでもない。
「ち、ちがいます!……そ……そうじゃなくて……その……」
 いつも冷静で物静かな知世が慌てふためく姿は意外だった。その意外さと、
ホッとした気持ちが合わさって、さくらは薄く笑う。
「さっき、知世ちゃん言ったでしょう? 『好きな人に、ご奉仕できて幸せ』
って。わたしも、知世ちゃん好きだから……だから好きな人にご奉仕したい
んだよ……」
 とろけるような微笑と共に、こんな風に言われては返す言葉が見つからな
い。
 知世は呆然とさくらを見上げるしかなかった。
「……手、どけて?……」
 少し首を伸ばしたさくらが、そっと囁いた。
 だが、知世はそのとおりにしない。視線を宙に彷徨わせ、明らかに迷って
いる表情を浮かべていた。
 嬉しすぎて怖い。心の底から想っているさくらとは、手を繋ぐだけですら
心が躍る。そんなさくらに舐められたりしたら、果たして正気を保っていら
れるか、自信が持てない。
411睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/02/14 00:58 ID:EW59/H7T
 それに、そんな事をさせていいのか? という呵責も感じる。
 今日、さくらの手をスカートの中に導いたのは、自信を持って欲しかった
からだ。
 さくらは女のコでいい。男のコになったり、男のコをもったままなんて必
要はない。指一本あれば、それで充分だという事を判って欲しかったから、
指でしてもらった。
 それでもう充分だったのに、さくらは知世の意図を大きく超えた一歩を踏
み出そうとしている。
 それでいいのか? と良心が知世を責めた。
 愛しいさくらを、同じ女のコの性器を躊躇いもなく舐め啜れるようにして
しまって本当にいいのだろうか?
「知世ちゃん……」
 迷う知世をじっと見つめ、さくらが呼びかけた。その瞳を見てしまった知
世は、目を逸らす事すらもできなくなった。
 想い人の瞳は、そのくらい真剣に自分を見つめている。
 さくらは、左手で身体を支えると、右手でそっと知世の片方の手首を取っ
た。
「お願い……」
 それが、必殺の一撃になった。
 こんな風に見つめられて、こんな風に言われて、それを振りほどく事が出
来るはずがない。
412睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/02/14 01:01 ID:EW59/H7T
 良心の呵責に押しつぶされそうになりながら、それでもとうとう、知世は
ほんの小さく頷いた。
 それを見て取ったさくらは、そっと、片方ずつ、鼠蹊部を覆い隠す知世の
手を退けていった。あくまでも優しく、どこまでも丁寧に、両手を身体の横
に落としていく。
 改めて下腹に顔を寄せたさくらは、焦点が合うギリギリのところで動きを
止め、一度深呼吸した。
 不安な気持ちが心に沸いたからだ。
 ものすごくイヤなにおいだったり、とっても不味かったりしたらどうしよ
う……
 あれだけの事を言ったからには、途中で「やっぱりやめる」なんて言えな
い。
 きつく目を閉じ、どうか、そんなことはありませんように、と心の中でお
願いして、さくらは更に顔を近づけた。ほとんど接触直前で、そっとにおい
を嗅いでみる。
 くんくんくん……。
 まずホッとしたのは、においが殆どなかったことだった。
 神経を鼻に集中すると、僅かに酸っぱそうなのと、生っぽいにおいを感じ
る。あと、少しチーズのようなのも混じっていた。だが決して不快には思わ
ない。
413睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/02/14 01:04 ID:EW59/H7T
 少し安心して目を開いたさくらは、続いて味を確かめようと、恐る恐る舌
を伸ばした。
 れろ。
 Y字の真ん中をヘラで切ったようなわれめ。その表面を舌がそっと撫ぜた。
「ふぁ!」
 知世の身体が跳ねる。実際には陰唇の表面を軽く掠めただけで、それほど
快感があるはずもないのだが、想い人の舌に舐められたという事がそれを何
十倍にも増幅したようだ。
 一瞬、びっくりして舌を離してしまったさくらだが、どうやら気持ちよく
て声が出てしまったのだと理解すると安堵の表情になった。
 舐めてみた味も悪くはなかった。舌に乗った知世の愛液は、温かい上に粘っ
こく、味はちょっと酸っぱいような、スポーツドリンクにも似ているような
「不思議な味」だった。
 もしスプーンにすくってこれだけ舐めろと言われたら、それは遠慮したい
が、知世が声を出し、ひくつく様と一緒なら、いくらでも舐められる気がす
る。
 抵抗感が薄れたさくらは再びY字の真ん中に顔を埋め、探るように秘裂を
舌でなぞった。
 初めてで勝手が判ってないせいか、知世の足を閉じさせたままで、腰の両
側を手で押さえて陰阜に顔を押し付けている。舌も単調に上下するだけだ。
414睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/02/14 01:08 ID:EW59/H7T
 けれど、そんな拙い舌使いでも、想い人のそれは強烈で、知世は声を漏ら
し、身体をひきつらせた。それが嬉しくなったさくらは、表面だけをソフト
クリームを舐めるように動かしていた舌に力を入れた。
 一番最初に指でしてあげていた頃を思い出し、われめを押し開くようにし
て溝の全長いっぱいに動かした。
 ぢゅぷ……にちゅ……ぷじゅ……
「あッ……んぁあ!……」
 知世は身をよじり、シーツを掴んで堪えようとするが、快感の嵐ですでに
もみくちゃだった。
 知世ちゃん、気持ちいいんだ……
 熟した果物にかぶりつくように口を押し当て、舌を往復させるさくらの口
もとは、鼻の下から顎までねっとりと知世のシロップに濡れ、動くたびに粘
つく糸を引いた。舌でこそいだ粘液をごく自然に飲み下す。だが、それより
も多い分泌に飲みきれず、顎からトロリと垂れてシーツに滴り落ちた。
「はぁ……あっ……ああッ!」
 額や胸元にぽつぽつと汗を浮かべ、切なく身悶える知世の声が励みになる。
さくらは知世にされた事を思い出し、それを出来る限り再現しようと努力し
た。
415睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/02/14 01:12 ID:EW59/H7T
 何度も往復するうちに舌先が捕捉した小さな膣口への窪み。そこを舌をく
すぐったのも、自分がされた愛撫の焼き写しだ。
 しばらく入り口をくすぐっていたのも、知世のやり方の真似だった。まだ
経験のない自分がされたときのように、浅く、優しく――。
 さくらがその事に気づいたのは、ややしばらく経ってから。
 そっか……知世ちゃんは……『はじめて』じゃないんだっけ……
 まだ男のコが元気だった頃、さくら自身がそれを貰っていた事を思い出し
た。
 だったら……舌も入る……かな?……
 指や、男のコが入るくらいだから、舌だったら大丈夫なような気がする。
 しばらく考えながら上下に舐めていたさくらは、思い切って棒状に力を入
れた舌を膣口にこじ入れた。
 ずにゅぅぅ……
「ふぁぁッ!」
 知世がひときわ大きく身体を引くつかせる。
 一瞬、動きを止めたさくらだが、知世の反応に気を良くしたのか、可能な
限り舌を差し入れ、知世の内側を舐めまわした。
416睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/02/14 01:16 ID:EW59/H7T
 じちゅ、じゅぷ、じゅぷぷ。
 さくらは頭を前後に揺すり、なんとか男のコがあったときの抽送を再現し
ようと努める。もちろん、指のように長くはないし、元気だった男のコのよ
うに固くもならない舌は、入ってもごく浅いところまで。
 けれど知世にしてみれば、軟体動物の触手に膣内をまさぐられているよう
な強烈な刺激だった。しかも柔らかなそれがさくらの舌だと思うと、今にも
意識がバラバラになりそうなくらい気持ちいい。
 じゅるぅ、ぐじゅぷ、じゅぷぷ……
 食卓では絶対にたてられないはしたない音が自分の股間から漏れ聞こえる
その恥ずかしさに知世は身をくねらせて悶える。さらに抑えようとしても漏
れるる喘ぎ。でもそれがさくらには励みとなり、根元が引き攣れて痛くなる
くらいに知世の膣内をかき回し更にえっちな音と喘ぎを紡がせた。
「ああッ!……んぁッ!……さく……さくらちゃ……さく……あ!……あッ!
あッ!ああぁぁぁッ!」
 整ったまつ毛に涙の粒を浮かべ、知世がひときわ大きく引きつった。
 びくん、びく、びく……
 ぴいんと突っ張った足首と肩を支えに、背中がアーチを描き、心配になる
くらいに打ち揺すられる。
「…………………………………ッはぁぁ……」
 一瞬の間の後、詰めていた息をすべて吐き出した知世は、全身の力が抜け
て崩れ落ちた。
417睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/02/14 01:19 ID:EW59/H7T
 しどけなく手足を投げ出し、貪るように荒い呼吸を繰り返す。
 さくらはゆっくりと頭を上げた。
 口の周りをべたべたに濡らした知世のシロップを手の甲で軽く拭うと、両
手を前足のようについて、投げ出された知世の身体を見つめる。ぐったりし
たその姿に、さくらは小さく笑った。知世がたくさん感じてくれたことが嬉
しく、思い切り登りつめさせたことが誇らしい。
 もっといっぱい舐めてあげて、もっともっと、何度も気持ちよくしてあげ
たい……
 そんな気持ちが抑えがたいくらいに湧いて、さくらはそっと再び顔を寄せ
た。
 メイプルシロップをかけすぎたパンケーキのようにべたべたになっている
恥丘をそっと表面だけ舌で拭い取る。ほとんど喪心状態の知世だったが、舌
の動きに反応してひくつくのが可愛かった。
 そうして親猫が毛づくろいをしてやるように、優しく知世のわれめを舐め
ていたさくらに、別の欲求が湧き上がってきた。
 欲しいな……。
 そう、さくらはやはり男のコを欲していた。
 そっと右手を差し入れて、自分の股間を探ってみる。そこには柔らかな肉
の茎が垂れ下がっていた。
418睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/02/14 01:28 ID:EW59/H7T
「ん……」
 指を絡め、擦るとビリビリと神経を電気が流れるような感じがする。
 けれど、もういくらそうしても、ここが男のコとして機能することは、な
い。
 欲しいな……
 さくらは胸の奥でそう繰り返した。
 指や舌で知世を登りつめさせるのは嬉しいし、気分がいい。けれど、その
ときの自分は覚めた状態だ。それが心残りになっている。
 男のコがあった時は、一緒に感じられた。
 一緒に気持ちよくなって、一緒にお尻を蠢かせ、一緒に名前を呼びながら、
一緒に登りつめる――。
 その甘露を味わったさくらには、嬉しくても、誇らしくても、登りつめる
のが知世と一緒でないのは寂しかった。
 ゆっくりと顔をあげると、少し呼吸が整ったのか、知世がうっすらと目を
開けてこちらを見ていた。強烈な絶頂感に瞳は濁り、身体を動かすことも出
来そうもないが、それでもわずかに幸せそうな微笑みを見せてくれる。
 欲しいな……
 また、繰り返した。
419睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/02/14 01:33 ID:EW59/H7T
 このまま覆いかぶさって、男のコを挿し入れたかった。入ったら思い切り
お尻を突き上げて、知世にえっちな声を上げさせたい。もちろん、自分も気
持ちよくなって、最後はぎゅっと抱き合って、一緒に真っ白になれたらどん
なに良いだろう?
 欲しい……欲しいよ……男のコが欲しい……男のコになりたい……知世ちゃ
んと一緒にキモチよく……なりたい………
 さくらは、胸の中でそう呟いていた。
 どのくらいそうしていただろうか。
「さくらちゃん?……」
 知世の声に、さくらは我に返った。
 慌てて知世を見る。だが、知世の目はさくらではなく、横を見ていた。
 さくらは知世の目線を追いかけ、首を巡らせる。
「え?……」
 そこには、光の粒子が湧いていた。次々に湧き出す粒子が収束するように
集まっていく。やがて、それはふたつの光の珠となっていった。
「あれは……」
 そう、さくらはそれを見たことがあった。そして、そのとおりに光の珠は、
やがて2つの物に変化していった。
「な、なんで?……」
 ベッドの横の絨毯に落ちたそれを、さくらと知世は信じられないものを見
るような目で、呆然と見つめているだけだった。
420睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/02/14 01:38 ID:EW59/H7T
あとがき?

は〜、やっとアップできました。

さくらちゃん「はじめてのクンニ」は如何だったでしょうか(^^;
しかし、どんどん「えっちなさくらちゃん」になってくなぁ……

さて、お○ん○んの復活は絶望になってしまいましたが、ラスで出した
「光の珠」が変わったモノが新しいアイテムになる予定です。

ここの皆さんは鋭いんで、なにを意図しているか読まれてしまうかな?(^^;

思いっきり遅筆ですが、次回もおつきあいいただければと思います。

どうぞよろしく〜
421睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/02/14 14:14 ID:Du0zDkck
おわび

>394-395
の間に、次の文章が入るはずだったのですが、欠落していました。

すみませんです。
-------------------------------------------------------

「お願いです……動かして……くださいな……」
 知世の切ないお願いに、こっくりと頷いたさくらは、襞スカートの中で掌
を返すと、そっと指先で股布を撫でた。
「……あ……」
 脊髄をあがってくる甘美な刺激に知世は声を抑えられず、さくらの肩に顔を
押し当て、その背中を痛いくらいにぎゅっと抱きしめる。
 すり、すり、すり、すり……
 さくらの人差し指は、ゆっくりと股布に浮かび上がった溝を撫で続けた。
その動きの度に切なく身悶えする知世に、つい夢中になって指が動いてしま
う。
「……気持ち……いい?……」
 興奮したのか、少し掠れた声で言うさくらに、肩に額を押し当てたままの
知世が小さく頷く動作を返した。
 それが嬉しくて、さくらは空いた左手で知世をしっかりと抱きしめる。
 もっと、もっと気持ちよくなって欲しい……
 そんな気持ちを込め、さくらは次の行動に出た。
 股布を往復していた指先をちょっとずらす。少し探ると、ショーツの布と
腿の隙間へ滑り込ませ、その内側にあるぷっくりとやわらかい女のコの唇を
探り当てた。

-------------------------------------------------------
422名無しさん@ピンキー:04/02/14 17:20 ID:aSdNUIoF
moe〜
423名無しさん@ピンキー:04/02/14 18:14 ID:SKZMWd3P
新作SSお疲れさま〜
ん〜 ええ話や〜 萌え〜
知世たんは本当ええ娘やな〜
次のSSものんびり待ってるにょ〜
あんまり無理しないでがんがれ〜
424名無しさん@ピンキー:04/02/14 23:04 ID:XQm+1w+L
上手いなー萌えるなー。ああ、読めて幸せだー
425名無しちゃん:04/02/15 04:42 ID:14jSJozR
乙かれさまでした!
本当に毎回、萌えながらよんでます!
女の子が読んでも、ドキドキしちゃいます。
426名無しさん@ピンキー:04/02/15 04:45 ID:D+tdf/WM
む、黙れ小娘が!
オサーンが読んだってドキドキするぞ。
427名無しさん@ピンキー:04/02/15 09:59 ID:XAi8rzvV
>頬と鼻の頭をほんのりと名前の色に染め、薄い胸を必死に上下させて酸素
>を求める愛しいさくらの姿――。
マジ喰いてぇ(´・ω・`)
428名無しさん@ピンキー:04/02/15 23:27 ID:/3GyIdoE
睦月たま、乙彼〜(*´∀`*)♪
429睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/02/16 00:04 ID:0Ri8hVEb
笑える

しかし、知世ってやっぱ予知能力あるのかなぁ?
430睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/02/16 00:04 ID:0Ri8hVEb
しまった誤爆しますた

続・知世の 来週のさくらちゃん 第5話
http://comic.2ch.net/test/read.cgi/sakura/1068994661/
431睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/02/16 00:31 ID:0Ri8hVEb
>>422-428

応援、ありがとうございます。
本当に女性にも萌えてもらえるなら、最高ですね〜(w
でも、さくらちゃん食べるのは知世ちゃんだけですよ〜

次回もよろしくです〜
432名無しちゃん:04/02/17 01:08 ID:OGxWi2tH
>>431
実は、1冊目から全部読ませていただいております・・・。
当方、女ですが萌え萌えです。
知世ちゃん、萌え〜です。 (*´∀`*)

ほんと、いい仕事なさってます!
女が読んでいて嫌な気分にならないで、最後まで清々しい??気持ちのまま読める
らぶはにゃんなお話って、なかなか出会えないので、とっても貴重な出会いです!
女の子のことをとっても大事に暖かく書いてくださってて、読んでて幸せです・・・。

感謝です。これからもガンガッテください!
433名無しさん@ピンキー:04/02/17 05:57 ID:zNNpwyTf
でも睦月さんは実はまだ17歳の女子高生と言うのはひみつだYO!!
434睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/02/17 22:10 ID:jWJZQzHt
>>432
 いや〜テレますね(///)
 幸せを感じていただけるなんて、なんて幸せ……

 ボクは♂ですけど、基本的に和姦じゃないと萌えません。
 他に書いている作品も、やっぱり「好きだから、しちゃう」シチュエーションです。 

 

>>433
 こらこらこら(^^;) 誰が女子高生ですか?
 ボクはれっきとした、14歳の男子中学生です(w
 #ハンドルの基になった、キャラクターの設定ですが、なにか?
435名無しさん@ピンキー:04/02/18 09:10 ID:iYmfl5M2
>睦月氏
いつも堪能させてもらってます。
もしかしてセミプロのかたですか?
436睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/02/18 23:00 ID:a86XD1Es
>>435

いいえ。まったくのアマチュアですが、とある作品のSSを中心にしたサイト
は運営しています(w
437睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/02/22 01:48 ID:Uh1tZk9L
とりあえず、保守しときますね
438名無しさん@ピンキー:04/02/27 06:38 ID:jT8JmGB8
\      |       /
    \    |   ホ  /
      \ ∧ ∧
        (゚Д゚∩ シ 
       ⊂/  ,  
 ̄  ̄   「 _  |〜 ュ  ̄  ̄  ̄
       ∪ ヽ l  
       /  ∪  ゥ \
  /       :        
     /     | . ゥ     \
    /      | :        \ 

439陸月 ◆mh0WlO0c8U :04/02/28 03:21 ID:f1m+Eip1
朝、あいも変わらずさくらは寝坊していた。
父は学会でしばらく留守、兄も早くにさくらに2、3言声をかけただけでさっさと家を出てしまっていた。

眠りの意識の中から断片的な知世の囁き声といつもにない感覚を感じ、さくらは目を覚まし仰天した。
「と、知世ちゃん!な、何やってるの!!」さくらは悲鳴にも似た叫び声を上げた。
そこにはさくらの上に馬乗り状態になって小刻みに上下している知世がいた。
もちろんさくらの下半身は全て脱がされ、大きくなったさくらの「男の子」は知世に包まれている。
「お、おはようございます。さくらちゃん…」顔を紅潮させ、少し額を汗で潤ませた知世はそのまま
小刻みな動きを続けつつさくらのほっぺたに軽くキスをした。
「ち…ちょっと!朝から…そんな…」さくらはもがくが、上に乗られ押さえつけられて抵抗できない。
「お邪魔したら、さくらちゃんが寝ていらしたもので、ごあいさつを…」
「うごけないよー」「さくらちゃん…好きです」ねぼけさくらと快感に溺れる知世のちぐはぐな会話が
しばらく続いた後、知世が尋ねる。
「ご迷惑だったですか?」
知世にどんな恥ずかしい嫌な事を要求されても、知世の潤んだ瞳でまっすぐ見つめられて言われると、
さくらはいつも知世を赦してしまう。そして後で深く後悔してしまったりする。
「もう…仕方ないんだから…」さくらは例に漏れずささやかな抵抗をやめると知世の首に手をまわして、
知世の顔を引き寄せそっと囁いた。「おはようのキスがまだだよ…知世ちゃん」
「ご…ごめん…ンッ……」知世が言葉を言い終わらないうちにさくらは強引に知世に唇を重ねた。
440名無しさん@ピンキー:04/02/28 03:34 ID:yDEHO6ED
>>439
新職人陸月タソキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!!  続編キボン!!!
441睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/02/29 01:21 ID:/j03nOUq
>>439

あう〜、シチュは萌えますね〜
知世ちゃん、騎乗位ですかい。どこで覚えたんですか?小学生のくせに……(w


でも、できたらハンドルは何とかしてくださいませm(_ _)m

ま、トリップで区別できるから、いっか……
442考え中  ◆mh0WlO0c8U :04/02/29 19:02 ID:sd7ZRqEG
知世の体がぶるっと震えた。
「知世ちゃん…大丈夫?」
「大丈夫…みたい…です」
知世はさくらとキスをすると精神的に高揚してしまう癖?があった。
ある時、愛し合っている最中にさくらがキスをしただけでのぼりつめてしまった事もある。
さくらは知世に手を添えて朝会った時の体勢に戻すと彼女に優しく微笑みかけた。
「じゃあ…続けてくれる?」
「はい…」

ぎしっ…ぎしっ……またさくらベットがきしみはじめた。
少女達のかすかな息づかい。時折流れる嬌声。
そして甘くてやさしい言葉。

さくらは自分の上でゆっくり動く知世の制服に手をかけ脱がせにかかる。
知世はさくらの制服を脱がせようとする手に自分の手をそえ、少し苦い顔をして
「だ…駄目…服を脱いだら、学校に遅刻してしまいます…」とさくらを止める。
さくらはいたずらっぽく笑うと「今日は…お休みしよ」と答える。
「でも…」知世は躊躇するがさくらがさらに追い討ちをかける。
「今日は愛し合う日じゃないのに…こんな事したのは知世ちゃんなんだから」

443名無しさん@ピンキー:04/02/29 20:05 ID:sd7ZRqEG
さくらと知世は結ばれてから二人で話し合って愛し合う日を決めていた。
いざ愛し合ってしまうと次の日は2人共くたくたに疲れてしまって体育の授業など
ままならないからだ。
だから2人は体育の前の日と知世のコーラス部のある前日は愛し合う事はしないように決めた。
コーラス部は愛し合った際にさくらのミルクを知世が飲んで喉を痛めないようにさくらが無理に主張したのだ。

さくらは図工の時間に知世と交換した知世の作った上品な感じのカレンダースタンドに目をやった。
今日は金曜日。1時間目は体育でしかもマラソン。おまけに知世のコーラス部で、兄が作ったおべんとうは
昨日さくらの残した大嫌いなこんにゃく料理が入ってるに違いない。
この絶望的状態では健全な小学生?の授業を受けられる筈も無い。
知世にもその事が伝わったようで知世もささやかかな抵抗を止めた。
それをずる休みの同意ととったのか、さくらは上に居る知世の制服を脱がせはじめた。

いそいそとさくらが知世の制服を脱がせる間、知世もぷちぷちとさくらのピンク色のパジャマのボタンを
外し始める。互いに互いの服を脱がせるというのはふたりが初めて愛し始めた時からずっと続いている
習慣だ。

裸になって、さくらはまだ少し何得していないような顔の知世にさくらは優しく微笑み、引きよせてとどめをさす。
「知世ちゃん…大好き。」
もう知世にさくらの「ずるやすみの提案」を拒む術などなかった。

知世の首から吊り下げられた「大人の指輪」とさくらの首から吊り下げられた「大人の指輪」が当たり、ちりんと鳴った。
444考え中  ◆mh0WlO0c8U :04/02/29 20:14 ID:sd7ZRqEG
推敲してない一発書きなので変な文があったらごめんなさい(;´Д`)

〜した。>〜した。
の連続とかはずかT(;´Д`)
445睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/02/29 23:37 ID:RTxeG3+y
半分に切ったら、そこから再生して2体になって
「そんなのインチキ!」

っていわなきゃ

エヴァかよ………
446睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/02/29 23:39 ID:RTxeG3+y
すんません。誤爆です。


続・知世の 来週のさくらちゃん 第6話
http://comic.2ch.net/test/read.cgi/sakura/1077460067/

SSの感想は改めてぇ……
447睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/03/01 01:01 ID:lf/SxJHv
>>442-443

学校サボってえっちしちゃうなんて、イケないさくらちゃんと知世ちゃんですね。
めっ! ですよ(w

指輪をネックレスにしてるところは↓からでしょうか?

http://fx.sakura.ne.jp/~kaguya/sakuradan/sakura2.htm

あまあまスィーティーで、すごくいいですね。
ひとつ質問です。このさくらちゃん、なんで男のコが常時あるんですか?
448考えてません ◆mh0WlO0c8U :04/03/01 02:53 ID:OcMjuLDe
基本的にこのお話はそこの世界に全て準じています。

「ゆびわ」
元々さくらの指輪は母親の木之本撫子のモノ、知世の指輪は母親の大道寺園美のモノで
昔に今のさくらと知世のような関係だった撫子と園実が結ばれたときに密かに交換したモノですが、
その後母の遺品としてさくらに渡り、園美に「撫子のように」育てられた知世にもその指輪が渡り、
さくらと知世が結ばれ、その際に指輪が交換されて双方の母親のリングを持ち、今に至っております。
なお、その指輪は園実と撫子が中学1年の時結ばれ交わされたもので、10歳のさくら達には大きすぎるので
2人共首に下げて肌身離さず持っております。(知世のみ、夜に母親の相手をする時のみ外しています)

つづく
449考えてません ◆mh0WlO0c8U :04/03/01 02:53 ID:OcMjuLDe
「男の子」
さくらちゃんに男の子が付いているのはクロウカードとは又別の外典のオーバロードカードがクロウカードの発動
と共に起動した為で、さくらちゃんに男の子を付けたまま逃走中(;´Д`)
知世曰く「クロウさんが未来を予知したら2代目が女の子で、その恋人も女の子だったので配慮して作った」と言って
いますが、まあだいたいあってます。
実際そのカードは「最強の三代目」を作る為のカードで2代目が女の子で、小狼が2代目になれなかったのも
実はこの為の布石で「このカードが発動せんがため」&「最強の3代目を作らんが為」のためにあります。
しかも役目を果たすまで凍結しある場所に姿を隠しているのでさくらはしばらくそのままです。(;つД`)

男の子とその精液はさくらの魔力で構成されていて「3代目の母親になる知世」はさくらとらぶはにゃんする事によって魔力を
授かっています。「愛し合うと双方へとへと」は「魔力を消費したさくら」、「魔力を授かっている為疲弊する知世」という事です。
もう既にこの時点でいっぱい愛し合った知世の子宮は魔力で満たされており準備ができていますが、まだ知世は子供が
出来る身体ではないので進展はありません。

観月先生が知世をひとめ見てさくらの恋人と見破るのも、「愛し合うのもほどほどにしなさい」というのも
知世の下腹部から尋常じゃない魔力を感じているからです。


と、こういう話もあるのですがこの上の話はメインになる事ではないので忘れてください。
ただひたすら、さくらちゃんと知世ちゃんが「らぶはにゃーん」する話なので(`ー´)ヨロシコ
450駆り立てるのは野心と欲望 横たわるのは犬と豚 ◆mh0WlO0c8U :04/03/02 05:22 ID:d6w86nUo
カーテンの隙間から差し込んだ朝日がさくらの顔を照らす。
「う…」体がだるい。
しばらく寝てしまっていたようだ。「わたしどうしたんだっけ…」ねぼけた頭で記憶をたぐる。
そうだ…あさ起きたら知世ちゃんが……「って…知世ちゃん!!」思わず口に出すと
「はい?」不意に至近で声がした。
目を向けると知世がさくらの首元でやさしい顔でさくらを見つめている。

さくらはやっと今の状況を理解した。
あれから…二人でいっぱい愛し合ってのぼりつめた後、そのまま一緒に裸で抱き合って寝ていたのだ。
しまった…さくらは後悔した。いそいで顔を手で隠して指の隙間から知世を見る。
「また…みてたの?変じゃない?」
「可愛いいですわ……さくらちゃん。」
知世がにこりと笑う。

いつもの愛し合って目を覚ますと大概、知世が先に起きてさくらの寝顔をやさしく見ている。
話を聞くとさくらが起きるまでの時間ずっと寝顔を眺めたり、髪をなでたり、キスをしていたり、耳元で静かに
子守り歌を謳ったりしているらしいのだがさくらはそれがいつも恥ずかしい。
変な顔をしていたら…よだれ垂らしてたら…髪がぼさぼさだったら…ねぐせついていたら…
「それを見られて大好きな知世ちゃんに嫌われたら…」といつもドキドキする。

照れ笑いを浮かべながらゆっくりさくらが隠していた手を下ろすと知世がいとおしそうに頭を撫でてキスをする。
さくらにとっては愛し合うよりこうやって知世と触れ合うのが何より幸せだ。今、時が止まったら。いつもそう思う。
幸せなさくらは知世がとてもいとおしくなってをぎゅっと心から抱きしめ囁く。
「知世ちゃん…大好き…誰よりも…いっぱいずっとずっと!!」
「私も…心からさくらちゃんをたくさん愛しています…」
知世も静かにさくらのその幸せに応える。

「二人のずるやすみ」を決めてから2時間ほど経過していた。

451睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/03/02 22:51 ID:QnMkPCm9
>>450

はにゃ〜んですね。床をゴロゴロと転がりそうです(^^;

世界観の解説もよくわかりましたっす。
ってか、小狼くんの立場って……(w

ボクもがんばって書かなくてわ!

続きも期待してます。
>>451
本来なら2と3の間にえっちしーんが入って「さきにいっちゃって全身が敏感になった知世ちゃんを
いじめる子悪魔さくらちゃん」というシークエンスがあったのですが睦月さんのえっちしーんを見比べたら
ぜんぜんえろくないのでカットしてさくらたんと知世ちゃんのらぶらぶはにゃーんシーンで誤魔化す事にしました。(;つД`)

この後「ふたりでモーニングシャワー」があって、「はだかであさごはん」があって……と思ってるのですが
凡長になりそうなのでここで終わろうかな、とも思います。

だってえっちしーんかけないんだもの
                        みつを (<誰だよ)

あと小狼君の立場は…「さくらが居ない時の予備」でしかないので立場なんてありません(`Д´)シネコゾウ
ちなみに「知世が居ない時の予備」は「メイリンちゃん」です。
「3代目発生エンジン」は「最強のCCを作れる最善の可能性」を全ての事象に介入して常に修正しているので
さくらちゃんと知世ちゃんは常にらぶはにゃん状態になっています。
さくらちゃんに男の子が生えたのもその一環かもしれません。
ただ、「心」だけは「エンジン」の介入はできないのでさくらちゃんと知世ちゃんの愛は本物です。

http://fx.sakura.ne.jp/~kaguya/sakuradan/sakuradomara.htm
はこういう下敷きがあって書かれているらしいです。(<他人事かよ)
453名無しさん@ピンキー:04/03/04 04:14 ID:j0QSL92C
この中でDingDongDongと言うサイトを知っている
人は、
居ませんでしょうか…?
454名無しさん@ピンキー:04/03/05 04:44 ID:Y4BOA0Xi
>>452

さくら&知世

さくら&メイリン

さくら&少狼
より「最強のCCを作れる最善の可能性」が高いのがよくわかんないです。
さくらのパートナーが少狼の方が魔力もあるし、そっちのほうが良いようなきが。
知世はただの女の子なんだからそこで矛盾がでてくるんじゃないでしょうか?
455名無しさん@ピンキー:04/03/05 21:19 ID:MJ6oW6i0
>>454
まあ別世界の知世はかなりの魔導士だからって事で、良いんでないかい?
456睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/03/05 22:57 ID:FuqW05aU
>>452

え? そうですか? うまくえっちな雰囲気が出てれば良いんですが……

シャワーはともかく、裸でご飯食べるかなぁ(^^;
知世ちゃんの裸エプロンはみてみたいかも(w

確かに、>>429は誤爆なのですが、最後の審判の時の衣装を前々から作って
いたのといい、ぢつは魔力があるんだけど、外に出ない型って感じがしますね。

単純には、小狼くん×さくらちゃんの方が、魔力の強いコが出来そうですけど…
457睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/03/05 23:00 ID:FuqW05aU
>>453
DDDとか言うところでしょうか?
ちらっと見た記憶はありますが……

>>454
言われてみればそうなのですが、どうも知世ちゃんって普通の女のコ
とは一線を画すものがあるような気がするんですよね〜

>>455
あ、そういえば、1巻以降のツバサ、まったく読んでないや(汗
>>454

うぁ(;´Д`)痛い所を。
>>455さんのいうとおり「別の世界なので」。(<オイ)
なんだか勝手に設定厨の脳内妄想垂れ流して見苦しくもうしわけないのですが補足(;´Д`)

知世はただの女の子なのですが、さくらと知世の組み合わせが「3代目発生エンジン」の
発生シーケンスで何故「最善」なのかと言いますと「この組み合わせが一番クロウの血が濃い」と言う理由からです。
「魔力の発現」は「魔力漬けの子宮」でできるのですが、「魔力の器」は「どこまでクロウの血が濃いか」というのも
一因がかぶってきます。
つまりが早い話、「さくらと知世は異母姉妹」で(;´Д`)この二人が子を成すということはクロウの血の再現度が一番
高いという理由でエンジンが最善と選定した訳です。
ちなみに二人の父親はクロウの生まれ変わりのあの人です。
この事実はさくら、知世2人はおろか誰も知らなかったりして。

>>456
裸でご飯食べなきゃいけないんですよヽ(`Д´)ノ
裸でみそしる作ったりすると熱い汁とかが跳ねて危険なので裸でエプロンしなきゃいけないじゃないですか!!ヽ(`Д´)ノ
そんな知世ちゃんの姿をみたらやっぱりさくらちゃんがたまらなくなって台所でお料理中の知世ちゃんを後ろから、
らぶはにゃんしたくなるじゃないですか!!ヽ(`Д´)ノ

「知世ちゃんのそんな姿見たら…さくら我慢できないよ!!」
「だ…駄目です…お台所でそんな…」
「知世ちゃんがかわいいのがいけないんだから…入るね…」
「ぁ…後ろからなんて……お料理が…こげちゃいます……ふぁ」

ってやりたいじゃないですか!!!ヽ(`Д´)ノいかんか!いかんのか!!!!
でも睦月さんの「粘膜」とか「ずにゅうううう」とかやられるともう無理です(;つД`)
ねちっこいの大好きなので。
459名無しさん@ピンキー:04/03/08 01:24 ID:l8b7cWkw
激しく其月彳寺してまつ。
460睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/03/08 23:21 ID:4OzlRXJx
>>458

なかなか細かいところまで考えているんですねぇ

ただ、小狼くんって、クロウ・リードの血縁者の子孫のはずですけど(^^;

さくらちゃんも、クロウの遠い血縁だってのは、xxxHOKiCで読みました。
って事は、当然知世ちゃんもクロウの遠い血縁になるわけで、つまり
小狼 & さくら & 知世は、どの組み合わせでも良いんじゃないかと……(^^;

> 裸でご飯食べなきゃいけないんですよヽ(`Д´)ノ

こだわりですねぇ(w
いや、裸エプロン、ボクも好きですし、男のコ & 女のコ カップルの小説の時は
けっこうやりますけどね(^^;

ただ、元が女のコのさくらちゃんって、男のコがくっついただけでそんなに
ヤりたいモードになっちゃうのかな〜?(^^;

いや〜、えっちなふたりも可愛いですねぇ。
今度は逆にしてみたらイイかもです。
461名無しさん@ピンキー:04/03/12 20:35 ID:S0/Q6mLN
>>453しってるよーハーミン・・・・
462月光蝶:04/03/15 21:34 ID:u7nj+ZaC
>>461
____/_//_/              
     /____  /  ___________________   _  _  _
     _____/ / /___________________/ /_//_// /
  ゚  /______/                /_/

   ゚   ゚    。        
   /゙////_.. 〃   ゚     
  く    ∧∧  ) ゙゙゙\,,_______ _,,  _ ...,,       
   ゝ⊂(Д゚ 〇 _`つ ......... ............................. ..............    ・…∵...・・ ・
   く  ....... .......... :::::::/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄'' ̄ ~"            
  ゚ \,|'\゙∨  ゙̄ ~   ゚  
 
   「愛の力でホーーーーーーーーシュ」
463睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/03/17 23:55 ID:JnQoi0K0
ボクも保守ときます。

100行程度書けてはいます
464名無しさん@ピンキー:04/03/18 00:46 ID:oxHgollY
歌帆先生きぼん
465月光蝶:04/03/23 02:03 ID:ge5a1Fgs
∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ・・・
  ( (-( -( - ( -д( -д)
  (つ(つ/つ//  二つ
ハァ─) .| /( ヽノ  ノヽっ ─・・・
   ∪∪とノ(/ ̄ ∪
 

                ∧
 ((  (\_ ∧ ∧ ∧ ∧ Д)っ   
   ⊂`ヽ( -д-) _)д-) )  ノノ
  ヽ ⊂\  ⊂ )  _つ
スゥ──(/( /∪∪ヽ)ヽ) ノ ──
      ∪ ̄(/ ̄\)


     (\  ∧ ∧   今日も保守!
      < `( ゜Д゜)     
       \ y⊂ )    
       /    \
       ∪ ̄ ̄ ̄\)



466睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/03/28 01:21 ID:whVyP3Cd
age保守しときますね。
少し進んではいるのですが……ごめんなさい。
467名無しさん@ピンキー:04/03/28 01:32 ID:m48dG+mK
>>466
いえいえ、あせらずゆっくり書いてください。気長に待ちます。
睦月たん フレーヾ(゚ー゚ゞ)( 尸ー゚)尸_フレー
468名無しさん@ピンキー:04/03/28 11:24 ID:mS1uGNp6
駆り立てるのは・・・










TOかよ!
469月光蝶:04/04/04 17:24 ID:HNqgTjv4

ジュウウウウウ・・・・
 ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     ∧∧
  ,.、,(゚ω゚ )      /i
 ;'`;、. :,.:∪`゙:゙:`''':,'.´ -‐i
 '、;:.: .、.:',.: .:: _;.;. :.‐'゙゙~  ̄
  `` U U
揚げ、保守

桜の季節・・・
さくらはイイ!!
470名無しさん@ピンキー:04/04/04 18:05 ID:nDoiURSu
【トニー・バレントを1位にしよう!】
カンフーの達人・トニーバレントを1位にしよう

http://www.so-net.ne.jp/feg/vote/index_20040402.html を開き、
最も期待している試合を [山本“KID”徳郁VSトニー・バレント ]にチェックを入れ投票

もう1つ、期待してるファイターの所もトニーバレントにチェックを入れ投票。

たったコレだけです。これだけで、カンフーマスタートニーバレントに1票入れることが出来ます
あなたの一票がより良いK-1を作ります。K-1の事を本気で考えているならトニーに投票しましょう!

試合前にお祈りをするトニー
http://www.sponichi.co.jp/battle/k1/2003/1118/photo/image/05-4.jpg
コヒのキックを余裕で受け流すトニー
http://www.sponichi.co.jp/battle/k1/2003/1118/photo/image/05-3.jpg
ガードの上からでもガンガン削るトニー
http://www.sponichi.co.jp/battle/k1/2003/1118/photo/image/05-1.jpg
カンフーマスターとしての正体を明かしてしまった、残像技の決定的瞬間
http://www.sponichi.co.jp/battle/k1/2003/1118/photo/image/05-2.jpg

トニーバレントのスレはこちらです
【2004】今年のトニー・バレント part4 【平成16年】
http://sports6.2ch.net/test/read.cgi/k1/1080654999/l50
471月光蝶:04/04/10 19:11 ID:mpGAUXG/

     ∧_∧
     ( ・∀・ )つ
     ( つ /
     | (⌒)フレーフレー
       し' 三
       ∧_∧
    ⊂( ・∀・ ).
     ヽ ⊂ )
     (⌒) |さくら
        三 `J
     /ヽ     /ヽ
   /  ヽ___/  ヽ
  /           \
  |  ● ヽー/ ●  | 
  \     ∨    /   らぶらぶは止まらない!!
472睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/04/12 22:15 ID:bC/rxkUb
なんかサーバーが移転したようですね。
なくなっていてびっくりしました。

さて……
超遅筆なSSで申し訳ありませんです。

またも2ヶ月も経ってしまいました。
理由は……長いからです。なんかいつまで書いても終わらないな〜なんて思って
るうちに、滅茶苦茶長くなってしまいました。
通常の3倍はあります(w

今回は「らぶはにゃん」なし〜んがいっぱいあります。
「らぶはにゃん」です。
「らぶ(ゆり)はにゃん」じゃありません。

お楽しみいただければ幸いです。

あ、でもさくらちゃんの痛いシーンも、ちょっとあったりします……(w

でわ
473睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/04/12 22:19 ID:bC/rxkUb
「新しいさくらカードが出来たぁ?」
 ケルベロスは頓狂な声でそう訊いた。
 たっぷりとかいた汗とえっちなトロミを、知世といっしょにシャワーを浴びて
すっかり洗い流したさくらは、クルマで送ってもらい、何事も無かったかのよう
に帰宅した。
 2階に駆け上がり、部屋に入るとゲームに飽きたのかベッドで惰眠を貪ってい
たケルベロスをたたき起こし、着替えるのもそこそこに助言を求めたのだ。
 学習机に2枚のさくらカードを置く。それは知世の部屋で、光の珠から生まれ
た新しいカードだった。突然にカードが精製された事にさくらは戸惑いが隠せな
い。
 とりあえず、カードの事なら専門家に聞こうと、急いで帰ってきたという訳。
「ねぇ、ケロちゃん。これ、なにするカードなの?」
「そんなんわいが知るわけないやろ」
 一言で切って捨てられ、さくらはコケそうになった。
「それでも封印の獣なの?!」
 食ってかかかるさくらをケルベロスの点目が睨み付けた。
「あのな、さくら」
 ひとりでいる間、TVでなにをみているのか、妙に板についたチンピラっぽい
仕草で肩をいからせ、さくらをねめつける。
 思わず知らず、さくらは少し身を引いた。
「わいはクロウ・リードが作ったクロウカードの番人なんやで? なんでさくら
がたった今こしらえたカードの事、知ってなあかんのや? あぁ?」
 空が飛べるのを良いことに、さくらの顔の真正面に陣取り、迫る。
 さくらは思わず頭を掻き、照れ隠しのつもりか笑って見せた。
「そういえば、そうだったね……」
 気を取り直すように、片方のカードを手に取ったさくらは、独り言のように呟
いた。
「でも……本当になにをするカードなんだろう?」
「そんなん、カードに聞いてみればええやないか」
「カードに聞く?」
 オウム返しに呟いたさくらに、ケルベロスが頷いた。
474睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/04/12 22:23 ID:bC/rxkUb
「って……どうやるんだっけ?」
 頭を掻きながら言うさくらに、今度はケルベロスが盛大にずっこけた。
「わいが・教えた・占い・忘れたんか・こら!」
 さくらの頭頂に飛び乗ったケルベロスが、スタッカートに合わせてさくらの頭
頂をぽかぽかと叩き、あるいは蹴飛ばす。
「ほぇぇ〜、ケロちゃんやめてぇ!」
 さして痛くはないものの、さくらは悲鳴をあげて逃げ回った。
 そんな一騒動がおさまり、部屋着に着替えたさくらは、引き出しから取り出し
たさくらカードの束を机に置いた。
 椅子に腰を落ち着け、忘れていた占いの事を再度ケルベロスにレクチャーして
もらいながら、左手でさくらカードを混ぜる。
 混ざったカードを束ね、三つの山に分けた。思いつくままにもう一度ひとつの
束に戻し、上から順に市松模様に並べていく。
 一番真ん中に、新しく出来たカード2枚を重ねて置いた。
 右の掌をカードの上にかざし、さくらは呪文を変形して唱えた。
「我が創造物たるカードよ、主として汝に問う……汝が持てる力を……我に答え
よ……」
 並べられたさくらカードが淡い光を放つ。中心に置かれた2枚のカードがそれ
に包まれると、ひときわ強い光を放ち、一瞬、さくらの掌に血の赤い色を透かせ
た。
「………あッ……」
 さくらは目を見開き、小さな声をあげた。
 カードの持つ力がビジュアルとなって、掌から頭の中に流れ込んで来たのだ。
475睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/04/12 22:26 ID:bC/rxkUb
「……なんや?」
 同じビジュアルを受け取ったケルベロスが、点目に怪訝そうな色を浮かべ、さ
くらを見やる。
「おい、さくら? なんでまたこんなカードこしらえたんや?……」
 だが、ケルベロスの問いにさくらは答えない。手に取った2枚の新しいさくら
カードをじっと見つめている。
 その唇の端がほんの僅か上がり、気づくか気づかないかの微かな笑みになっ
た。
「おい、さくら!」
 ケルベロスがなおも問おうとすると、それを助けるように階下から声がかかっ
た。
「さくらさーん、ご飯ですよー」
 父の藤隆の声に、さくらは弾かれたように立ち上がる。
「はーい」
 元気な返事をすると、脱兎のごとく駆け出した。
 兄の桃矢ならともかく、藤隆の前で動いているところを見せられないケルベロ
スは、階下へ追いかけて行く事ができない。
「な〜んか妙な憧れでももっとるんかな?」
 宙に浮かんだまま腕組みをしたケルベロスは、新しい2枚のカードを怪訝そう
に見つめるだけだった。
476睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/04/12 22:34 ID:bC/rxkUb

 
 
 その夜。
 さくらはフライのカードを発動し、お気に入りの水色のパジャマに翼を作ると
空を舞った。
 このところ、この夜の空中散歩がすっかり定番になってしまっている。ケルベ
ロスもさすがに「ご近所の見回り」には疑いを持っている様子だ。そのため、さ
くらは意識を集中して、ケルベロスをしても追いつけない速度で飛ぶようにして
いた。
 いかに封印の獣としてカードを束ねる黄金の守護獣も、全速のフライには勝て
ない。まして、魔力が強くなってきているさくらが、全力を注いで速度を出させ
てるフライでは、追いつく術がなかった。
 昨日などはその全力をまっすぐ知世の家に向かう事に使っていたが、今日のさ
くらは心に何か余裕があるのか、向かった方向が知世の家と違っている。
 「雲雀」の親鳥のように、いったん別方向に向かってから知世の家に行きなお
すつもりなのだ。時折、後ろを振り返って、万一にもケルベロスにおいつかれな
いようにしている。
 さくらの翼は風を切り、バンクを切って方向を縦横に変え、幾度目かの転換で
正面に大きな屋敷を捉えた。
 大道寺邸だ。正面からみえるテラスが、愛しい知世の部屋になる。
 ここ何回かは急ぐあまり、かなり大きな羽音をさせて強引な着陸をしていた
が、今日はゆっくり、そっと舞い降りた。
 庭を見回る真面目な警備員に心の中で小さく詫びる。
 昂ぶる気持ちを落ち着かせようと、息を吸って、吐く。それからさくらは、そ
っとガラスを手の甲でノックした。
477睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/04/12 22:39 ID:bC/rxkUb
 こん、こん、こん……
 白く視界を遮るレースのカーテン越しに見える部屋の中で、知世が弾かれたよ
うに立ち上がるのが見えた。
 もう寝るつもりだったのだろう。クリーム色の可愛らしいネグリジェ姿。さく
らが小さく手を振ると、驚きに目を丸くしていた。
 パタパタと窓に駆け寄り、急いでカギを開ける。カラリとサッシ戸を引き開け
た。
 それを待ちかねたように、さくらは中に飛び込むと、いきなり知世を抱きすく
めた。
「さくらちゃん……」
「こんばんわ……知世ちゃん……」
 困惑する知世の耳に囁くように言う。
「ど、どうな……んッ……」
 理由を問おうとした知世の唇に、さくらのそれが柔らかく合わさって、塞がれ
た。
 さらに驚き、目を見開く知世。
 けれど、やがてゆっくりと瞼を閉ざし、心地よい口付けに全てを委ねる。
 トク、トク、トク……
 ぴったりと合わさった胸同士、互いの鼓動すらも感じられる気がした。
 どのくらい経ったか、ゆっくりと、名残を惜しむように唇が離されると、焦点
のあうギリギリで見詰め合った。
「………どうなさったんですか?」
 やっと、訊きたかったことを口にした。
 知世の問いにさくらは微笑みを浮かべ、
「……知世ちゃんに……見て欲しいものがあるの……」
 さくらはそっと知世を抱いた腕を解くと、後ろに2歩下がった。
478睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/04/12 22:42 ID:bC/rxkUb
 右手に握った星の杖。それをそっと頭上にかざす。知世の目には見えないが、
さくらの足元には黄金の魔方陣が現れる。
 左の手の人差し指と中指で挟んださくらカードを軽く投じると、星の杖でかざ
した。
「我を汝の性に変えよ!」
 部屋の中なのに風が舞い、淡い光がさくらを包む。そしてさくらはカードの名
を呼んだ。
「メイル!」
 カードが形を崩し、まるで光の帯となる。それがさくらを包み、一瞬だが姿を
見えなくした。
 だが、光が収まると、そこには何の変わりもないさくらが立っていた。フライ
のように、水色のパジャマに翼も生えていない。
 ビッグで大きくなったわけでも、リトルで小さくなったのとも違う。
 なんでしょうか?
 そんな思いを小首を傾げて表した知世に、さくらはそっと両手を伸ばした。
 細い肩を捉まえ、ゆっくりと知世を引き寄せる。腕を回して背中を抱き、胸と
胸とを再び合わせた。
 知世はわけが判らずきょとんとした顔をしている。
 さくらは少し腕に力を入れると、くっと腰を突き上げて、下腹を知世に押し付
けた。
 ぐに……
「!」
 背筋を駆け上がってくる感覚に、知世の身体が硬直した。
 何かが知世のデルタを圧している。硬い何かが食い込んできている。
 思わず半身を反らし、下を見下ろした。
 驚きで声も出なかった。
 さくらのパジャマのズボン。それの前が小山のように膨らみ、ネグリジェ越し
に自分の股間を圧している。
479睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/04/12 22:45 ID:bC/rxkUb
「判る?……知世ちゃん……」
 あえて判りきったことを訊きながら、さくらはぐいぐいと股間の膨らみを知世
に押し付けた。
「こ……ど……どうした……んです……か?……」
 上ずった声で訊く知世に、さくらは優しく微笑み、言った。
「夕方のとき、新しい『さくらカード』が出来たでしょ? あのカードだよ」
 言われて知世は思い出した。
 ベッドでさくらとえっちな事をしたあと、ふと気づくとそれが出来ていた。
 さくらはケルベロスに事情を聞くと言って、カードを持ち帰ったのだ。
「片方はフィメル。『女』っていう意味……今使ったのはメイルで、これは
『男』っていう意味なの……それでね。このカードをつかうとね。使ったカード
の性別になれるんだよ」
 それは、カードから受け取ったビジュアルを言葉にした説明だった。
 フィメルと書かれていたカードには、漢字名が「女」と記され、髪が長い女性
のシルエットが描かれていた。
 メイルと書かれていた方は、男の横顔が描かれ、漢字名は「男」。
 それぞれから流れ込んで来た、持っている機能のビジュアルを受け取ったと
き、さくらは飛び上がって喜びたいのを抑えるのに必死だった。
 夕食を食べ、お風呂に入って体中を磨き、1分1秒が過ぎていくのを今か今か
と待っていた。その待っていた言葉を、やっと知世に伝えられる。
 さくらは一度息を吸い、そして言った。
「だから、今、わたしは……本当の男のコなの!」
 言葉の端はしに、自慢げな様子が伝わってくる。嬉しくて仕方がない、小躍り
して自慢したい、そんな気持ちがオーラのように立ち上るのが見えるようだ。
「おねがい……知世ちゃん、脱がして……みて……」
 さくらが囁く誘いの言葉。
 知世は僅かに躊躇いをみせたが、やがてゆっくりとさくらの前に跪いた。
480睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/04/12 22:48 ID:bC/rxkUb
 可愛らしいデザインのさくらのパジャマ、そのズボンに両手の指をゆっくりか
け、そっと引き降ろしていく。
「ん……」
 お尻の丸みを抜けるとき、さくらが少しくすぐったそうに身を捩った。
 ふぁさ……
 さくらの細い足を、柔らかな布地が滑って落ちる。
 知世は思わず唾を飲み込んだ。
 白い木綿地にわずかにフリルを飾り、真ん中にちっちゃなリボンをあしらった
女児用ショーツ。それが引き裂かれるのではないかと思うほど、内側から盛り上
げられていた。
 知世は伺うように上目でさくらを見る。さくらが頷くと、改めてショーツのゴ
ムに指をかけた。
 ゆっくりと引き下げると、ショーツを内側から突き上げているモノがそれに引
かれて下向きにたわんだ感じがする。
 そろりそろりと木綿の布地が下がっていき、少しずつさくらの下腹があらわに
なるにつれ、そのたわみもどんどん大きくなって、やがて――。
 ぶるるん!
「!!」
 知世は思わず仰け反り、口元を両手で塞いだ。
 あらかじめ判っていたはずなのに、跳ね起きた「びっくりばこ」は知世を驚愕
させずにはおかなかった。
 最近ではグラフィックイコライザが主流で、すっかり見ることはなくなった
が、アナログメータの針の様に、上下に振れる男のコのシンボル。
 揺れていたそれは、約60°の急角度で上を向いてそそり立ち、止まった。
481睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/04/12 22:51 ID:bC/rxkUb
「うわぁ……」
 感嘆の声を上げたのは、持ち主であるさくらだった。両手を頬にあて、嬉しそ
うな笑みを浮かべて自分の勃起を見つめている。
 ショーツから解放されて、じんじんと疼くような感じがする。根元にひきつれ
たような感覚もある。自分の股間に男のコのシンボルが、それも最大限に勃起し
たのがあるという感覚が嬉しい。久しぶりに得た充足感だ。
 いや、今までの「中途半端」な男のコより、感覚が鋭いような気がする。何し
ろ手も触れられていないのに、こんなに、破裂するかと思うほど奮い立っている
のだ。
「どぉ? 知世ちゃん………」
 心なしか、腰を突き出して知世に見せ付けるようにさくらが言う。
 知世は声もない。両手で顔を覆い、けれど指の隙間から穴が開くほどさくらの
肉茎を見つめていた。
 それに気づいたさくらは、少し悪戯っぽい笑みを浮かべると、
「ね、おかしなトコ、ない?」
 意地の悪い質問だ。そんなことを訊ねられたら、知世はさくらの股間を仔細に
観察しなくてはいけなくなってしまう。
 それを仕方が無いと思ったのか、それとも渡りに船と思ったのか、知世は生唾
を飲み込むと、ゆっくりとさくらの肉茎に手を伸ばした。
 大きさは、以前のより少し大きい。長さもあるような気がする。知世の手で握
ると、先端の肉の実が収まらないくらい。けれど、さくらに初めて男のコの事を
相談されたときもこの位だったような気がする。
 色は初々しい肌色。産毛すらもなく、すべすべした手触り。
 先端だけは色が濃いようだ。きんちゃく袋の口を緩めたように、薄い皮膚が取
り巻いている内側から、きれいなピンク色をした丸い先端が顔を覗かせていた。
よく見れば、鈴のように縦長の口がある。
 さくらに「はじめて」を捧げた知世をして、初めて見る「本物の男性器」。
 言われてみれば、保健の教科書に載っていた横断面図にそっくりだ。
 すると、さくらの言葉は本当なのだろう。魔法によって、完全に男性の身体に
なってしまったようだ。
482睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/04/12 22:54 ID:bC/rxkUb
 とくん、とくん、とくん……。
 幹をそっと握った知世の掌に、さくらの脈動が伝わってくる。
 ほんの何の気なしに、知世は握った掌を根元へ向けてスライドさせた。する
と、握っているはずなのに皮膚が掌について後ろへずれる。
「……ッ!」
 さくらが顔をしかめ、声を漏らした。
「どうしました?」
 見上げて訊く知世に、さくらは、
「……さ……先っちょが……ちょっと痛い……」
 言われて見ると、ゆるいとっくりセーターのように先端にかぶっていた皮膚が
ぴんと張り詰めている。なるほど、これでは引き攣れて痛いはずだ。知世が手を
離すと、少し緊張が緩み、さくらがホッと息を吐く。
 知世は、離した手を返し、二本の指を幹の根元に潜らせた。
 付け根の所もつるつるすべすべしていて、うっとりするような手触り。
 前はここに女のコの唇があったはずだ。男のコは、女のコの唇から生えてい
た。今もなにかぷっくりとわれめの縁の様なものが見える。
 いや、違う。
 一瞬、女のコだけの秘密の唇に見えたがそうではない。
 きゅっと引き締まった「おいなりさん」のようなものががふたつ、そこにくっ
ついている。女のコのスリットは見当たらない。
 指先でそっと探ってみると、鶉のタマゴのような小さくて丸いものが袋に包ま
れているのが判った。
 やや皺が刻まれてはいるが、ふにふにと柔らかく、すべすべした袋に包まれた
それを弄るのはなんだか心地いい。
 指先で押してみると、中の丸いものが袋の中でつるりと逃げる。もう少し確か
めたくて、人差し指と親指で摘むように掴まえてみた。だが、そうして2本の指
の間に挟んだためか、指の狭間から飛び出すように物体が逃げたその瞬間――
483睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/04/12 22:57 ID:bC/rxkUb
「んぎゃ!!」
 魂切るような悲鳴があがった。
 よろめくように倒れたさくらは、股間を抑え身体を丸める。
「さくらちゃん!? どうしたんですか!? さくらちゃん!?」
 知世が慌ててさくらの顔を覗きこむ。
「う……うぅ……」
 相当に苦しそうな表情に、知世はパニックになった。
「い、痛いよぉ……知世ちゃん……」
「待っていてください! 今、お医者さまを呼んできますから!」
 慌てて立ち上がろうとする知世のネグリジェを、さくらがやっとの思いで掴ん
だ。
「だ……だめ……」
「でも……」
「こ……ここに来てることは……ナイショ……なんだもん……だから……だめ…
…」
 苦しそうな顔をしながらも、必死に訴えた。
 今ここに知世以外の誰かを呼ばれたら大事になる。どうして今時分に居るの
か? それよりどうやって知世の部屋に潜り込んだのか? いくら一人娘の知世
の親友であり、園美のお気に入りであるさくらといえど、許してもらえるとは思
えない。
「だい……じょうぶ……山崎くんもだいじょうぶだったから……だいじょうぶ…
…」
 息も絶え絶えにさくらが言う。
 それを聞いた知世は、さくらの前に座りなおすと、そっと腰の辺りを掌で叩い
た。
484睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/04/12 23:00 ID:bC/rxkUb
 山崎貴史の一件。それは、少し前にあった総合学習の時間でのハプニングのこ
とだ。
 友枝町は平和な街であるし、友枝小学校でも特にこれと言った問題は起きてい
ないが、世の中には、弱い子供にろくでもない欲望を抱いた、歪んだ大人が居る
こともまた事実。そのため、暴漢撃退の訓練として、暴漢役と被害者役でいろい
ろな場合の逃げ方を教わった。
 お手本として担任の寺田が、佐々木利佳を「拉致」するという設定で前に立た
せ、本当の誘拐犯は絶対にしないが、一言断った上で背後からぎゅっと抱きすく
めた。
 利佳は教わったとおり精一杯の悲鳴を上げ、身をよじって両手の拘束から逃げ
ようとする。注意点として、勇気を出して出来るだけ大きな声を出す事と、とに
かく暴れること、出来たら相手の股間を叩くことが指示はされたのだが、寺田の
腕に包み込まれた利佳の様子は「嫌がること」を嫌がっているように思え、声も
どこかわざとらしく、抵抗もなんとなく真剣さに欠けていた。
「いやーッ! 助けてーッ!!」
 一人づつ、思い切り空気を吸い込んで叫ぶ練習もした。
 三原千春が叫ぶ練習をしようと立ち上がり、息を思い切り吸い込んだその時、
より実践的なイメージを出そうとしたのかどうか、山崎が千春の真後ろに忍び寄
り、両肩にぽんと手を置いた。
 自分の身に危険が及ぶことを想定し、ある程度は緊張感をもっていた千春は、
背後の気配に一瞬でパニックに陥った。
 半分振り返りながら、腕を振り回し、演技でするはずだった叫び声を本気であ
げる。そのとき、見事に山崎の股間をポンッと叩いてしまったのだ。
 普段はどことなくトボけた態度で、博識の中に明らかにそれと判るウソを交え
て話す山崎も、さすがに急所をやられてはそんな余裕は無いのだろう。崩れるよ
うに倒れ、股間を押さえてうずくまった。
485睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/04/12 23:03 ID:bC/rxkUb
「山崎くん!? 山崎くん!?」
 淡い想いを抱いている山崎の苦悶に動転した千春は、肩を揺すって必死に呼び
かけた。
「大丈夫か? 山崎」
 寺田は苦笑しながら、山崎を抱き起こした。同性のよしみで苦痛の中身は同情
できるが、といってそれほど深刻にも思えない。
「ほら、飛べ」
 そう言うと、その場で山崎を何度か垂直跳びさせ、腰のところをポンポンと叩
く。
 さくらや知世は、その「おまじない」のような様子を、なにか不思議なものの
ように見ていた。
 やがて自力で立ち上がった山崎は、心配そうに自分を見つめる千春に、
「……千春ちゃん……ボクはもうダメだ……死んじゃうんだ……」
 と、いかにも残念そうに言った。
「そ、そんな……」
「だって、『急所』っていうんだもん。もうダメだよ……」
「お願い! 山崎くん死なないで!」
 千春は必死に懇願した。当人にそんなことをいくらお願いしてもムダなのだ
が、パニくって冷静さを欠いた千春は懇願せずにはいられない。
「う〜ん、じゃぁ、キスしてくれる? ヨーロッパの古い文献にフランスのルイ
10世がそうして助かったって、載ってたんだ」
 右手の人差し指を立ててそう言った。
 普段の千春なら、この時点で山崎のウソを見破っただろう。山崎がもっともら
しい話をするときは要注意なうえ、この口調は明らかにいつものウソをつくとき
のそれだった。
486睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/04/12 23:06 ID:bC/rxkUb
 だが、千春は一瞬躊躇った表情を決心のそれで引き締めると、山崎の両肩に手
を置き、顔を寄せた。
 目を閉じ、首をやや伸ばしがちに、ゆっくりと顔が近づく。むしろ山崎の方が
顔を引き、距離をとろうとした。
「こら、山崎」
 寺田の右拳が軽く山崎の頭頂を小突く。
 それに一瞬、きょとんとした顔をした千春は、やっと騙されていたことに気付
いて真っ赤になった。いや、騙されただけではなく、あわやキスシーンを公衆の
面前に晒しそうになったのだ。
「バカァ! バカバカバカァ!!」
 言いながら山崎の胸ぐらを掴み、千春は強烈な揺さぶりをかけた。
「いやぁ、ごめん、ごめん」
 へらへらと笑いながら揺さぶられる山崎が可笑しくて、クラスメイトは笑った
ものだ。
「ふぅ……」
 息を吐きながらさくらが身を起こす。
 吐き気を催すほどの強烈な鈍痛は少しづつ小さくなっていった。
 それにしても、山崎があれほど苦しがった理由を、自らの身で追体験すること
になろうとは……
 男のコって大変だなぁ……
 さくらはふっと思った。
「大丈夫ですか? さくらちゃん……」
 恐る恐る、知世が顔を寄せて聞く。さくらは大丈夫という意味を込めて頷い
た。だが、ちょっと考え直し、そっと囁く。
「ね、知世ちゃん……今のでなにかヘンになってないか、触って見て?……」
 この申し出に、知世は躊躇いの表情を浮かべた。触った結果、またさくらに痛
いことをしてしまったらどうしようという心の中が見えるよう。
「だって、心配なんだもん……ね? お願い……」
 顔を寄せ、さくらは熱心に頼み込む。
487睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/04/12 23:09 ID:bC/rxkUb
 少し前に見たテレビのドキュメンタリー番組で、動物園の飼育係になった新人
の女性に密着した番組があり、その中で彼女が担当の動物に噛み付かれるという
ハプニングの場面があった。そのとき、応急の手当てだけをした彼女に、先輩に
あたる人が「今すぐ、もう一度行って来い」と厳しく接していた。身体に傷を受
けた恐怖をすぐに乗り越えなければ、もう二度とその動物に触れる事ができなく
なる。レポーターの質問に、先輩格の人はそう答えた。
 シチュエーションはもちろん違うが、今すぐで無ければ、知世は二度とさくら
の男のコに触れられなくなるような気がした。
「ね?……」
 さくらが更に知世を促す。
 知世は、助けを求めるような目でさくらを見るが、さくらはじっと見つめ返す
だけ。どうあっても触ってもらうという意図を曲げそうもない。
 俯いて、それでも暫く躊躇っていた知世だが、ややあって、恐る恐る手を伸ば
した。
 さくらはカーペットの床に膝立ちになると、知世が触りやすいように、腿をや
や開いてそれを待つ。まるで熱いかどうかを調べるように、そっと指先をさくら
の肉茎に触れ、すぐに引っ込めた。
 それでもそっと、少しづつ触れる時間が伸び、やがて知世の右掌が茎を包み込
んだ。
 にぎ、にぎ、にぎ……
「ん……」
 ほんの小さなさくらの声に、知世は電気に打たれたようにびくっと手を引っ込
めた。
「ちがうの……それ……気持ちイイの……」
 さくらがうっとりと目を細め、言った。
488睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/04/12 23:12 ID:bC/rxkUb
 なにぶん、本物の男性器は初めてのふたりは、まだ勝手が判っていない。グリ
ップして、前後にシェイクするように擦るのが、男のコのオナニーの仕方だと知
らないから、知世がしたことは茎を軽く握っただけだ。だが、亀頭の部分にかか
っていた薄皮が握る動きで僅かに動き、さくらに快感の刺激を与えた。
 知世は、さくらを決して痛がらせまいと、慎重に観察しながら手を動かす。様
子をじっと見ていたせいか、程なくして、先端のところに被っている皮の部分を
握ると、さくらが気持ちよがることに気付き、集中的にそこを握った。
「気持ち……いい……」
 息を弾ませながらさくらは言う。知世は安心したように微笑み返してくれた。
「知世ちゃん……さっきの所も、触って?……」
 さくらの追加オーダーに、知世は身を強張らせる。
 それだけは許して欲しいとは思ったものの、やはりさくらには許す気がないら
しい。しばらく見つめて諦めた知世は、茎の先端を揉んでいた手を離した。
 受け入れる為、更に開いたさくらの腿の内側に、ゆっくりと指先を滑り込ませ
る。
「そっと、すれば大丈夫だよ……痛くないから……」
 気遣ってそう指示を出すさくらに頷いた知世は、指先でふくろの内のタマゴ状
の物体に触れた。
 まさしく「腫れ物に触る」とはこのことだ。触れているのはほんの指先だけ。
ふくろの中の物体はまったくと言っていいほど動いたりしていない。
「……もう少し……強くても……大丈夫……だよ……」
 さくらが促すと、知世は少しだけ力を入れる。
 何度かさくらがそうやって力を入れるように言うと、知世がそれにつれられて
少しづつ力を入れていった。
 くり、くり、くりくり……
 いつしか、知世の指はさくらの股間のふたつのタマゴを弄り回し、右へ、左へ
とこね回していた。
489睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/04/12 23:15 ID:bC/rxkUb
「あ……んふ……」
 うっとりと目をつぶったさくらの息が次第に弾んでいく。強くされるとあれほ
ど痛いのに、こうしてそっと揉まれると気持ちいいのが不思議だった。
「あッ……」
 不意にさくらが大きくひくつき、緊張が解れてきていた知世もびっくりして手
を止める。またしても痛みを与えてしまったかと思ったが、そうではなかった。
「……今のトコ……すごく……」
 気持ちよかったと伝えたいらしいのは、目を見れば判った。
 知世は、今触れたところをもう一度探ってみる。タマゴ状の中身が入った「お
いなりさん」の後ろの方で、身体の正中線上のところだった。
 くっ……
「ふあ……」
 まるで体内に指を挿入するように上に向かって皮膚を強く圧すると、さくらは
喉を晒して仰け反った。
 さくらも知世も、そこが男性の身体では「前立腺」という名前の器官であるこ
とも、それを会陰越しに刺激していることも知らなかった。
 ただ、さくらに快感を与えていることが嬉しくて、指先で円を描くようにコリ
コリとそこを刺激し続ける。息を弾ませ、気持ちよさそうなさくらを見つめてい
た知世は、ふと視線を移し、表情を強張らせた。
「さ……さくらちゃん?……」
 目を閉じ、知世の指が紡ぎだす快感に酔っていたさくらが、知世の声に何事か
と目を開いた。
「……あいえき……が?……」
 その呟きに、知世の目線を追いかけたさくらは、やはり「え?」という顔でそ
れを見つめた。
490睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/04/12 23:18 ID:bC/rxkUb
 知世の指の刺激のためか、破裂するかと思うほど膨らみ、ロケットのように斜
め上を指してそそり返っているさくらの男のコ。
 その先端から、まるで涎が垂れるように、透明で粘りのある液が糸を引きなが
ら滴り落ちていく。見れば、きんちゃくのような薄皮の包みから先端を覗かせた
肉の実は、透明な液にねっとりと濡れ光っていて、そこから滴り落ちた雫で、
カーペットの上に露の珠が出来ていた。
「……お……男のコも……あいえきって……出るんだっけ?……」
「さぁ?……」
 ふたりは顔を見合わせた。少なくとも、ふたりの男のコに関する知識には、え
っちなコトをするときに大きくなるということだけで、愛液が出るという知識は
ない。
 さすがに小学生向けの性教育では、カウパー氏腺液のことまでは教えないか
ら、無理も無かった。
「……わたしが……もともと女のコだからかな?……」
「そうかも、しれませんね」
「……うまく……出来るかな?……」
 ちょっと不安そうな顔をするさくらに、知世は優しい微笑みを向けた。例えう
まく出来なかったとしても、なんの問題もありはしない。男のコになる魔法を生
み出すくらい、自分のことを想ってくれただけで充分過ぎるくらいだ。
 その笑みに元気付けられたさくらは、知世の両肩をそっと包み込み、顔を寄せ
た。知世がその煌く瞳にゆっくり瞼を被せると、さくらも目をつぶり、唇を合わ
せる。
 ちゅ…ちゅう………
 ゆっくりと、ゆっくりと、唇を吸いあうふたり。なんだかこのまま溶けていっ
てしまうのではないかと思うほど、とろけるような甘いひと時。
491睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/04/12 23:21 ID:bC/rxkUb
 名残を惜しむように、そっと唇を離したさくらは、じっと知世を見つめた。知
世がうっとりと目を開けるのを待ち、耳元に小さな声で囁く。
「………しよ?……」
 さくらのお誘いの言葉に、頬と鼻の頭を朱に染めた知世は、俯きながらも小さ
く頷いて応えた。
 ゆっくりと立ち上がったさくらは、そっと手を添えて知世が立ち上がるのを手
助けする。手を繋いだままのふたりは、もう一度口付けを交わした。
 やがて、そっと知世のネグリジェを摘んださくらは、ゆっくりと、ゆっくりと
をそれを捲り上げていく。木綿のショーツが露になり、お臍が見え、やがて薄く
膨らんだ胸が現れる。誘われるようにそっと腕を上げる知世。さくらはじれった
いくらいゆっくりと知世の腕と頭を通し、ネグリジェを脱がせた。
 軽く頭を振って髪を整えた知世は、さくらのパジャマに手を伸ばす。既にズボ
ンとショーツは脱いでいるから下半身は裸んぼう。上だけ着ているというのは、
全部脱いでいるより逆にえっちな感じがして妙に興奮する。そのためか、ボタン
を外そうとする手が震えてしまった。
 ひとつ、ひとつ、ゆっくりパジャマのボタンを外していき、縦に木綿地の白い
道筋を作ると、裾をそっと広げ、優しく腕から抜き取っていく。
 軽く畳んで足元に置き、改めてさくらを見る。
 愛くるしいさくらがが木綿の女児用タンクトップ一枚しか身に着けていない姿
は、くらくらする位に可愛らしく、そしてえっちだった。前で手を合わせている
から、ちょうど勃起が隠れて、少女のしどけない姿そのもの。
 知世は、さくらのタンクトップの裾を両手で握った。さくらが前で合わせてい
た手をゆっくと離す。そこに隠されていた股間では、はちきれそうな勃起が急角
度でそそり立ち、まるで上から覗いている知世を狙っているようだ。
 その勃起の根元の下腹が恥毛のまったく無いすべすべした肌をしているからな
のか、それとも肉茎がきれいなピンク色のせいなのか、被っている皮がキュート
だからなのか、自らの吐液に濡れてひくひくしている勃起はとても可愛らしい。
知世は思わずうっとりとそれを見つめた。
492睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/04/12 23:24 ID:bC/rxkUb
 しばらくそのまま動かずにいたふたりだったが、やがて知世が、そっと、そっ
とさくらのタンクトップを捲り上げはじめ、健康な色で滑らかそうな肌が少しず
つ露になっていった。
 小さくて可愛いお臍。滑らかなわき腹。殆ど膨らんでいないけれど、うっすら
と脂肪の載った胸に目印の乳首。浮き出た鎖骨――。
 さくらもまた、自然に腕を上げて、知世があげる木綿地の道行きを助ける。
 そっと頭と腕を抜き取ると、さくらはもう一糸も纏わぬ素裸だった。
 はにかむように笑ったさくらは、腰を落として跪き、知世が唯一身に着けてい
るショーツに両手をかけた。
 する、する、するる……
 不必要なくらいゆっくりと引き下げていく。股布の小さなシミにさくらが満足
げな表情を浮かべているのに気付いて、知世は顔を手で覆った。
 くるぶしまで下げると、左脚を上げさせて抜き、続いて右脚を同じようにさせ
て足首からショーツを抜き取った。
 これでふたりとも生まれたままの姿。立ち上がったさくらは、そっと知世に口
付け、ベッドへと誘う。
 知世のベッドまでの僅かな距離すら、手を繋ぐ。先に知世が腰を下ろし、ゆっ
くりと脚を引き上げて横たわった。緩く自分を抱くように、腕を身体の上に置
き、微かに首をかしげてさくらの方を見ている。
 ベッドに膝をついて乗りあがったさくらは、両手を前脚のようにして四つんば
いになり、ゆっくりと知世の身体の上を進んで覆いかぶさっていく。真上から見
下ろして微笑むと、知世もそれに応えて笑った。
 まるで磁石がひきつけあうように、自然にさくらの頭が下がる。まず知世が、
続いてさくらが目を閉じた。互いの口元にかかる温かい吐息。そして、ゆっくり
と唇が合わさった。
493睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/04/12 23:27 ID:bC/rxkUb
 ちゅ……ちゅう……ちゅ……
 互いの唇を吸いあう、子供っぽいけれど幸せなキス。知世もさくらも、相手の
背中に手を回し、しっかりと抱き合って一つになった。
 さくらの男のコが当人と知世のお腹に挟まれ、トクトクと脈打つ。
 一度唇を離したさくらは、息を継ぎ、そしてまた口付ける。どのくらいそうし
ていたのか、何度したのかも判らなくなるくらい、知世とキスをしていた。
 やがて、感触を堪能しつくしたのか、さくらの唇が知世の顎に滑る。続いて交
互に両方の頬へ、そして喉、さらに鎖骨へとゆっくりと降ろしていく。
 夕方にした時、知世の胸やお腹やあそこをそっと撫ぜただけだったのは失敗だ
った。その後、知世は体中のあちこちにキスしたり、敏感なところは舐めたりし
て、うんと気持ちよくしてくれた。
 だから、今度はお返しをするつもりだ。知世のおっぱいもお臍も、それからわ
れめも、いっぱいキスして、舐めてあげようと思っていた。
 だが、鎖骨を少し下がったところで、知世がそれに水を差す。
「……さ……さくらちゃん」
 切なげな声で言う。思わず顔を上げてみると、頬を朱に染め、伏せ目がちに、
「……あの……その……す……すぐでも……大丈夫ですから……」
 何がすぐに大丈夫なのか? さくらは真意を掴みかめて首を傾げた。
「あの……私……もう………ですから……さくら……ちゃん……すぐ……でも…
…その……」
 恥ずかしそうに切れ切れの声で言う知世の言葉と表情で、やっと意味がわかっ
た。
 もう、いっぱいあいえきが出ていますから、すぐにさくらちゃんがが男のコを
挿れても大丈夫です。
 と、知世はそう言いたいらしい。
 だが、さくらはなぜそんな事を言い出すのかが判らなかった。
494睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/04/12 23:30 ID:bC/rxkUb
 もちろん、魔法で男のコを作ったのは、それを知世に挿れて、いっぱい突いて
気持ちよくしてあげるつもりだからだ。だが、それはたっぷりとキスして、触っ
て、舐めて、一回は気持ちよくしてあげてから、最後の仕上げにすることだ。
 肉体は魔法で男のコになっても、さくらの心は女のコ。途中のプロセスを省略
して、いきなり男のコを突っ込むなんて、考えもしなかった。
「だめだよ……ちゃんと、順番どおりに、しなくっちゃ……」
 さくらは優しく言って、知世の頬をそっと撫ぜた。
「でも……あの……」
「だいじょうぶ。安心して。ちゃんと知世ちゃんがしてくれたとおりにして、う
〜んと気持ちよくしてあげるから、ね?」
 そうじゃないんです。
 言いたかったが、言葉がうまく出なかった。
 知世は、さくらに「はじめて」を捧げてから、何度も何度もさくらの指や手で
身体を撫ぜられて来た。
 さくらの愛撫は、胸をそっと撫ぜていた手がいきなり下腹に移ったり、触り方
が、どこかぎこちなかったりと、稚拙なところが多々あったが、その稚拙さこそ
がとても可愛らしく、「幸せ」をたっぷり塗された「気持ちよさ」にうっとり身
をゆだねられた。
 だが、ファースト・キスを知世に捧げるという一線を越えてから、さくらは何
かが変わった。上手くいえないが、こちらに向けている「気持ち」が今までと違
う。
 象徴的なのが、夕方の口唇愛撫だ。
 さくらが自分のを舐めてくれる――独り、指遊びをしていた時に、想像の中で
はしてもらった事はあるが、現実のさくらがしてくれる事はないと思っていた。
 相手が同じ女のコ。自分が持っているのと同じ性器を口にして舐める。さくら
の事を恋焦がれている知世には出来ても、さくらはそこまで出来るほど知世に恋
していないはずだった。
495睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/04/12 23:33 ID:bC/rxkUb
 けれど、された。
 柔らかい舌を一生懸命に動かして、舐めまわしてくれた。
 気持ちよかった。気持ちよすぎて、死んでしまうのはではないか? と思った
ほどだ。
 だから知世は躊躇ってしまう。
 もう一度されたら、本当に死んでしまうのではないかという恐怖。一方、さく
らになら何をされてもいいという気持ち。
 大好きなさくらにこんなことをさせてしまう事への後悔。一方、さくらの柔ら
かな舌の蠢きを求めてやまない、心の奥底のえっちな欲求――
 いろいろな気持ちがごちゃ混ぜになって、知世はどうしていいか判らない。
 知世の戸惑いに気付いているのか、いないのか、さくらの唇は真っ白な肌に微
かに透ける静脈を道しるべに、鎖骨から胸へと移り、そう呼ぶにはまだ膨らみの
足らない乳房をそっと登り始めた。
 目指す頂には、虫に刺されたような淡い色の乳首。中心では小さな乳頭がツン
と立って、精一杯の自己主張している。
 さくらは小さく開いた唇で乳首全体を包むと、そっと吸い上げた。
 ちゅ……。
「……あ…」
 知世の小さな声。さくらは満たされた気持ちで、今度は舌先でぴょっこりと立
っているそこを突っついた。知世がひくつくのが嬉しくて、さくらは吸うのと舐
めるのを繰り返す。
 やがて、空いている左の膨らみにそっと右の掌をかぶせると、全体を優しく撫
でた。
 自分の胸にも同じ膨らみがあるのに、なぜか触ると心地いい。
 感触を確かめるように、そっと親指と人差し指と中指で膨らみを摘んでみた
り、指先で尖ったポッチを押してみたりといろいろ試してみる。
 知世が切なく身をよじり、切れ切れに喘ぐのが嬉しくてたまらない。
496睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/04/12 23:36 ID:bC/rxkUb
 はっと気付くと、唇の方が疎かになっていた。
 神経を集中して、乳首を吸いあげ、突起を舌で悪戯する。すると今度は右手が
ほとんど動かなくなった。
 同時に愛撫できるようになるには、まだまだ「練習」が必要かもしれない。
 右手で触っていた方に唇を移し、唾液で乳首が濡れて光った方を今度は左手で
悪戯する。しばらくして、また入れ替える。頬擦りして、吸って、舐めて、そっ
と揉んで、撫で擦る。
「……あ……ん……あふ……」
 知世はシーツをぎゅっと掴み、身を捩ってそれに耐えるしかなかった。
 やがて、さくらの唇が下へ下り始める。
 触れると判る、あばら骨の境。お腹の上、そしてお臍にキス。敏感なわき腹に
頬擦りをされたときは、知世は感電したようにひくついてしまった。
 お腹の周囲を丹念に撫ぜ、頬擦りし、少し浮き出た腰骨のラインや、肌に浮き
出た静脈に沿って、片っ端からキスを注ぐ。
 お腹もそうされると気持ちいいのは、知世にされてやっと判った事。
 現に知世はひっきりなしに喘ぎ、ひくついている。今まであまり触ってあげな
かった事を心の中で詫びながら、さくらはすべすべした肌触りを堪能した。
 もう一度、お臍にキスをしたさくらは、また少しずつ下がっていった。
 産毛も生えてない滑らかな丘を、さくらの唇が右へ、左へと寄り道をし、頬擦
りして道草を食いながら、それでも少しずつ目的のところへ降りていく。
 さくらちゃん、だめ……
 恥ずかしさと申し訳なさが知世の中で一時的に優位を占めた。腿をぎゅっと閉
じ合わせ、それ以上を防ごうとする。
 さくらは無理をしなかった。同じ女のコとして、ここを見せるのが恥ずかしい
気持ちは良く判る。だから、無理やりに門をこじ開けるような無粋なまねはしな
い。下腹へ、腿へ、頬擦りして、キスをして「開けて?」という意思を伝える。
497名無しさん@ピンキー:04/04/12 23:39 ID:NMwMW+rh
リアルタイムキタ━━━(゚∀゚)━━━ !!!!!
乙です!
パピコのためにザッとしか読んでませんが(失礼
ヒジョーにイイ!!です!
これからゆっくり読みます(ぇ
498睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/04/12 23:39 ID:bC/rxkUb
 自分の身体で最も汚いところのひとつを、一番大好きな人に舐めさせる――そ
の事への畏れから、決して開けまいと誓ったのに、さくらにそうされていると、
つい力が緩んでしまう。
 知世は慌てて腿に力を入れた。でも、さくらのキスが、擦り付けられる頬が、
優しく撫でる掌が、なぞっていく指が、知世の決心を緩やかに壊していく。必死
に立直そうと頑張ってはみたが、いくら立直してもすぐに壊れてしまう。
 繰り返しのなか、いつしか知世はまったく力を入れることが出来なくなってい
た。
 さくらは両手を添え、そっと知世の腿を左右に開いていく。あくまでも優しく、
恥ずかしい気持ちを考慮して、顔を入れるのに必要最小限の角度に緩く――。
「うわぁ……」
 さくらが感嘆の声をあげた。
 ふっくらとした柔らかそうな無毛の恥丘。色白な知世の肌の中でも一際白いそ
こは、血の色を透かして桜色に染まっていた。
 ヘラで切りいれたような割れ目は、縁だけが少し褐色を帯びている。ガムシロ
ップのピッチャーをひっくり返したようにねっとりと濡れ光る様子は、お皿に取
り出した缶詰の桃を見ているよう。溢れた蜜は幾筋もの流れとなって滴り、お尻
の下はお漏らしをしたような丸い濡れシミが出来ていた。
 恥ずかしさに両手で顔を覆ってしまった知世の姿を見て、さくらの背筋をゾク
ゾクするものが走る。
 一呼吸置いて、ゆっくり顔を近づけた。骨盤の横を両手で押さえ、まずは割れ
目を唇に見立てて軽くキス。
「……ッ!」
 それだけでビクンと引きつり、喘ぐ知世に嬉しさを感じながら、さくらはそっ
と、舌をわれめの間に押し入れた。
499睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/04/12 23:42 ID:bC/rxkUb
 ぴちゅ……ぴちゃ……ちゅぷ……。
「はぁ……あッ!……ああッ!」
 舌が舐めあげる度、知世は背中を弓のように仰け反らせて喘いだ。
 反応に気を良くしたさくらは、トロトロの蜜の源泉を舌先で探り当てると、力
を込めて棒状にした舌をねじ入れる。
 じゅぷぷぅ……。
「んふぁッ!」
 苦痛から逃げようとするように、知世が激しく上半身をくねらせた。
 さくらは精一杯に舌を伸ばし、これ以上は無理というくらい力いっぱい知世の
膣内をかきまわす。栗色の髪の頭がまるで激しいロック・リズムにノッているよ
うに揺れる。
 夕方の時は「はじめてのこと」に対する躊躇いがまだあったが、心理的抵抗が
薄れたさくらの舌使いには最早ブレーキになるものがない。
 ぴちゅ、ぷちゃ、ぢゅぷ、ぴちゅ、ぴちゅ……
 まるで、散々走り回らされた犬が、必死に皿の水を飲んでいるような、連続す
る水音が知世の股間からもれ響いた。
「あッ、あッ!、あッ、んあッ、あッ、あッ、ああッ!」
 殆ど悲鳴のような喘ぎを紡ぎ、知世はいやいやをするように身を捩った。顔を
覆った両手の爪を、自分の頬や、目尻や、額に突き立てる。
 上目遣いにそれを見たさくらに、不安の色が浮かんだ。
 こんなのは、なんだか知世を責め苛んでいるようで、はっきり言って嬉しくな
い。見たいのは、気持ちよさにひくんひくんする姿で、聞きたいのは気持ちよさ
に出てしまう切ない声。こんな苦しそうなのは嫌な感じだ。
 さくらの舌の蠢きが、急にスローモーになる。
 様子を伺おうとして集中力が途切れたことが、結果的には正しい答えをさくら
に導いた。舌のペースが落ちたことで、知世の身体の強張りが取れ、少し舌を押
し付ける力も抜いたせいか、声も落ち着いて、望んだとおりの喘ぎ声に近づいて
いく。
500睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/04/12 23:45 ID:bC/rxkUb
 あんまり強すぎても、ダメなんだ……
 さくらは新しく学んだ事を、心にしっかり刻み付ける。力いっぱい舐めれば、
それだけ気持ちいいだろうと思ったが、事実は違っていた。
 ぴちゅ……ちゅぷ……ちゅぷ……。
 ペースを往、復にそれぞれ一秒くらいをかけるゆっくりしたものにし、われめ
を押し開くように舌を押し入れ、全体をれろんと舐めるようにする。あと、時々
入り口から舌を差し込んで、優しく中を掻き回すようにしてみた。
 頭全体をゆっくりと動かしている様子は、赤牛の首ふり人形のよう。
 さくらちゃんが………優しく………して………く………。
 快感でうまくまとまらない思考力。それでも切れ切れになんとか事態を理解し
た。
 恐怖感が少しづつ薄まっていく。息も出来ないくらいの快感は波が引くように
消え、今はじんわりとした快感が背中をゆっくりとあがってくる感じががたまら
ない。
 柔らかな舌の往復が、敏感なところをくすぐるたびに、耐え切れなくてひくん
と身体がひくついて、えっちな声がでてしまうが、ゆっくりだから怖い感じはし
ない。
 うん……いい……
 望んだものを得て、さくらの心に満足感が拡がる。恥丘越しに、知世を見る目
が細く、愛しげになった。
 もっと声を出して欲しい、もっとひくひくして欲しい、そう願いながら、けれ
ど強くなりすぎないように気をつけて、そっと、丁寧に舐め続ける。
「あッ……あぁ……んッ!……んんッ!……んあぁ!……」
 さくらの望みに応え続けてくれた知世だったが、次第に声が切羽詰ってきた。
 急速に頂点へのステップを登っているようで、なんだかシロップもよりねっと
りした感じになってきている。それを感じ取ったさくらは、舌の動きを少し早く
して、知世が頂へと駆け上がるのを後押しした。
501睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/04/12 23:48 ID:bC/rxkUb
「ふあッ!……あッ!……んッ!……んんッ!……あッ、あんッ!……あうぅぅ
ッ!」
 何かを掴むようにつま先がきゅっと丸まる。背中がバレリーナのようにぐぅぅ
っと反り返って可愛いお尻が浮き上がり、体中が突っ張って、痙攣するようにビ
クンビクンと震えた。
「………………………………………………ッハぁぁぁ……」
 詰まっていた息を大きく吐き出すと同時に、一気に身体の力が抜け、浮いてい
たお尻がシーツに落ちた。
 切ない喘ぎとぬかるみから聞こえる粘着音が消え、全力疾走をした後のよう
な、荒い呼吸だけが聞こえる。
 さくらは、知世の女のコからゆっくりと顔を上げた。
 口の周りをたっぷりと濡らし、顎から滴る、女のコのシロップを右手の甲で拭
い取り、満足そうに知世を見下ろす。
 睫毛の縁に涙を浮かべ、鼻の頭や頬は真っ赤。額や胸には汗が浮かび、体中か
らほんわりと湯気が立ち上っているようにすら見える。強烈な絶頂感に息を弾ま
せ、ぐったりと横たわる知世の姿に、さくらの背中をゾクゾクするものが駆け上
がり、小さく身震いした。
 四つん這いのまま、知世の身体を上に戻ると、朱に染まった頬にキス。腕も背
中に回して身体を預け、ぎゅっと抱きしめる。
 胸、お臍、下腹がぴったりと合わさり、さくらの肉茎がふたりのおなかの間に
挟まれてひくついた。
 さくらは、知世の頬や唇に何度も何度もキスをし、少し顔を上げて、しどけな
い表情を見て笑みを浮かべては、またキスを繰り返す。そうして、知世が少し回
復するのを待った。
502睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/04/12 23:51 ID:bC/rxkUb
「…………さくら……ちゃん……」
 しっとり濡れた声で、知世が呼ぶ。さくらは額を合わせるようにして、知世の
顔を覗き込んだ。
「……どう?……気持ち、よかった?……」
 訊ねる必要のない質問を、あえてさくらは問う。絶頂したのだから、気持ちよ
かったに決まっている。それでも聞いたのは、「いぢわるなレズのおねーさま」
のようなサディスティックな気持ちからではなく、純粋に自分の舌がどれくらい
良かったのかを評価して欲しかったからだ。
 そのためか、知世が、恥ずかしそうに目を逸らし、
「……はい……」
 と小さく言っただけでは、返事として物足りないようで、更に突っ込んで聞い
てくる。
「ね? どんな感じだったの?……」
「ど、どんなって、その……」
 期待を込めた瞳に見つめられ、知世は恥ずかしそうに俯いた。
 思い出しただけでも、また登りつめてしまいそうな快感の記憶を、なんとか言
葉に紡ごうとする。
「……さくらちゃんの舌……柔らかくて……ヌルってしていて……動くと………
こ……から頭までビクンて来てしまって……それで……息が出来ないくらいで…
…」
 途切れがちなのは、恥ずかしいのと、うまく言葉に出来ないから。想い人の舌
が蠢くたびに駆け上って来た快感。それに身をよじり、喘いでしまった恥ずかし
い様を思い出すと、顔から火が出そう。それでも何とか、さくらの舌の気持ちよ
さを千分の一くらいは伝えられたのではないかと思う。
「最初、苦しそうだったけど?」
 続けての問いに、知世はこっくり頷くと、
「ちょっと怖かったです……すごくて、死んじゃうかもしれないって……でも、
途中から、とっても優しくしていただけましたから……」
 そう言って、感謝の笑みを浮かべる。
503睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/04/12 23:55 ID:bC/rxkUb
「ごめんなさい……怖くしちゃって」
 よく考えないで闇雲にしてしまったことを謝るさくらに、知世は小さく首を横
に振った。慈しみという感情を表情にすると、きっとこれに違いないという優し
い顔でさくらを見上げ、そっと伸ばした右手で頬を撫でる。
「ふみゅ……はにゃ……」
 知世に撫でられ「甘えたい」という気持ちを刺激されたのか、さくらは仔猫の
様な声をだし、ぎゅっと抱きついた。じゃれ付くように知世に頬を擦り付け、キ
スを繰り返す。知世はそんなさくらの頭を優しく撫ぜた。
 心も身体も、何もかもが溶けてしまうのではないかと思う、温いひと時。ずっ
とこのまま居られたらいいのだが、魔法で作ったさくらの男のコは、自分のこと
を忘れられてはかなわないとばかり、身を硬くしてひくつく。
 それでもしばらくはそれを無視して抱き合ったまま動かずにいたが、やがてさ
くらは、そっと顔を上げた。
「いい?……」
 知世はちょっと目を逸らし、小さく頷いて返事にかえる。
 一度、ゆっくりとキスをしたさくらは、知世とほぼ完全に身体を合わせた。胸
と胸、お腹とお腹がぴたりとくっつく。
 少し左に小首をかしげた知世の右肩へ顔を落とし、真っ白なシーツに額をつけ
るとくっとお尻を持ち上げた。
 自らの吐液でぬとぬとの男のコを右手でグリップすると、手探りで位置あわせ
に入る。要領は、今は役に立たなくなった「半分男のコ」で充分に経験している
から手馴れたもの。知世も少しお尻を浮かせて協力。このあたり、何度もして息
はぴったり合っている。
 ん……ここ……
 先っぽの敏感なところが、熱いぬかるみの入り口にはまった。
504睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/04/12 23:58 ID:bC/rxkUb
 豊富すぎるシロップで殆ど摩擦がないから、するっと抜けてしまうかもしれな
い。細心の注意でそれを防ぎながら、さくらはガイド役の右手をそっと離し、知
世の背中へ回した。
 顔を上げ、知世を見つめる。知世は、了承の意を込めて小さく頷くと、つぶら
な瞳に瞼を被せた。
 さくらはそっと顔を寄せて唇を重ねると、そのままゆっくりとお尻を突き上げ
る。
 にゅぷぷぷ……ん。
「………………ッ……」
 自分の肉を押し分けながら、さくらの男のコが入ってくるその感覚に、知世は
喉を晒して仰け反った。唇をさくらの唇で塞がれていなかったら、間違いなく声
をあげていたに違いない。
「……んふぅ……」
 さくらは唇を離すと、詰めていた息を吐く。熱く、柔らかく包み込まれた感覚
に、背中を小さな痙攣がが駆け上がった。
 股間の男のコは、完全に根元まで知世の中に入り、まさに「一つになった」状
態。再び唇も重ね合わせ、手は互いの背中をしっかり抱いて、これ以上くっつく
のはどうやっても無理としか思えないくらい、しっかりと結合する。そのまま、
お互いの唇をちゅ、ちゅと啄ばみ、しばらくの刻を抱き合ったまま過ごした。
「……動く……ね……」
 さくらが囁く。知世を見つめる目は、甘く溶けている。頬を赤く染めた知世は
一呼吸置いて、小さく、小さく頷いた。
「……あ…………ッ……」
 ため息のような、知世の小さな喘ぎ。
 自分のお腹の中から、さくらのこわばりが引き抜かれていき、また押し広げな
がら入って来た。一番奥まで挿入され、突き当たりをくっと圧迫されると、さく
らを受け入れているという実感が湧き上がる。
505睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/04/13 00:01 ID:cudHK8W6
 さくらの方は、しばらくぶりの男のコに戸惑っていた。なにしろ「ホンモノの
男のコ」で知世に入っていくのは初めてだ。
 硬さはホンモノの方が硬くて知世の奥まで届くし、勃起力も強く、入っていく
と根元が強く押し下げられる感じがする。神経も繋がりがいいのか、知世の柔ら
かい肉襞をにゅるにゅると押し割っていく気持ちよさを電気のように伝えてく
る。
 ただ、おかしなところもあった。
 敏感なのは間違いないのだが、気持ちよく感じるところは以前より少ない。ど
うも、男のコの先っぽのほんの一部だけみたいだ。
 そこだけは知世の粘膜との触れ合いをダイレクトに伝えてくるが、後はなんと
なく包まれてるかな? という程度で、感覚が鈍い。
 おまけに、先っちょが痛かった。
 男のコが入っていくとき、きゅぅっと引きつるような痛みが先端に走る。これ
ではせっかくの知世の中で一緒に気持ちよくなれないかもしれない。
 さくらは、数回の試験的な抽送で得た感覚に、若干の不安を感じた。
 けれど、今更になってやめるわけにもいかない。
 腰をゆっくりと突き上げ、滑るように男のコが入っていくと、知世のお腹から
胸へさざなみが走る。小さく喉を晒して仰け反り、
「……ッ………ん…………」
 と微かだけれど、気持ちよさそうな声を漏らしていた。
 そんな姿を見てしまうと「先っちょが痛いからやめる」なんて可哀相なことは
言えない。それに、さっきのこともある。「痛い」なんていうと知世のことだか
ら、きっと心配するに違いない。
 何とかなるよ。絶対、大丈夫だよ。
 さくらは、根拠のまったくない「無敵の呪文」を心の中で唱えると、本格的に
抽送をはじめた。
506睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/04/13 00:04 ID:cudHK8W6
 知世としっかり抱き合った上半身と、シーツに揃えた膝を支えに、腰だけの力
で小ぶりのお尻をくっと上げ、男のコを引き抜く。抜け落ちないところで今度は
逆向きの力を加え、知世の奥へと男のコを送る。
 入ってくる質量物に居場所を奪われたシロップが、僅かの隙間から溢れ出て液
体ハミガキを口の中で動かしているような湿った音がする。
「………はぁ………あぁ………ん………」
 男のコの出入りに合わせ、知世の唇が切ない喘ぎを紡ぐ。思わず知らず、しが
みつくようにさくらの背中をぎゅっと抱きしめてしまう。
 その途端、異変が起こった。
「……ひぎゃッ!!……」
 さくらが小さく叫んで硬直した。知世の最奥まで男のコを挿しいれた所で動き
が止まる。
 知世も目を開け、さくらを見上げた。
 肩が強張って、小さく震えている。
「……どうしました?……さくらちゃん?……」
 呼びかけに顔を上げたさくらは、何かを堪えるように顔をしかめていた。だ
が、知世を心配させまいとぎこちない笑顔をつくると、
「だ、大丈夫……なんでも……なんでもないよ……」
「おかげんでも……悪いんじゃ?……」
「……大丈夫……ホント……な、なんでもないから………続き……するね……」
「………でも……」
 心配そうな知世を、さくらは精一杯の笑みを浮かべてなだめようとする。
 正直に言えば怖かった。
 痛かったのだ。
 男のコを突き入れたとき、先っちょで何かが裂けたかと思うくらい、ぴきーん
とした痛みが走った。
 もう一回してみよう……それであんなに痛かったら………残念だけど、知世ち
ゃんに謝って、もう一度舐めるので許してもらおう……
 そう思いながら、さくらはそっと腰を引いた。
507睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/04/13 00:07 ID:cudHK8W6
 ぞわぞわぞわ!
「くあッ……あッ……」
 思わず声が出てしまうほどの快感が男のコから背中を駆け上がる。さっきまで
はどこかハッキリしなかったのに、今度は引かれる男のコに無数の何かが絡み付
いて、捉えようとしているみたいな感触がハッキリと伝わってきた。
 な……なに?……急に……
 いきなりの変化に戸惑いながらも、大半を知世から引き出したさくらは、「今
度は痛くありませんように」と祈りつつ、腰を沈めた。
「ふぁッ!」
 またも悲鳴のような声。そしてぷるぷると震えが走った。
「……あの……どこかお悪いなら……やめて……」
 知世の問いかけに、さくらは小さく首を横に振った。
 最初のは強い痛みだった。でも、二度目のは違う。声が出て、震えが来るくら
いの強い快感だった。
 痛みや、急に気持ちよくなった原因は、さくらの男のコが包茎だった事にあ
る。
 メイルのカードは、その性別の身体を作るだけで、肉体的な年齢には影響が出
ない。さくらが男のコとしてこの世に生を受けていたら、この年頃では包皮が剥
けている事はまずありえない事。当然のように、メイルのカードは、さくらの男
のコを、すっぽりと皮を被った状態につくりあげた。
 一方で、その包茎ペニスを受け入れる側になった知世は、事前に充分な刺激を
与えられ、膣内が大量の潤滑液で満たされていた。そのため、挿入は殆ど摩擦抵
抗が無く、包皮口につっかえた亀頭が、皮を引っ張ったまま奥へと侵入していけ
た。
 最初の数回の抽送で、引きつる痛みがあったのと、快感がどこか鈍かったの
は、肝心なところが皮を被っていたためだった。
508睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/04/13 00:10 ID:cudHK8W6
 ところが、本格的に抽送が始まると、それに快感を感じた知世が、無意識のう
ちにきゅっと中を締めてしまった。圧があがって、潤滑の中でも包皮が滑らなく
なったところへ、腰の力を込めて男のコを送り込んだ結果、包皮が一気に後ろに
引っ張られた形になり、亀頭が狭い包皮口を強引に押し開いて飛び出たのだ。
 これが、さくらが硬直した痛みの正体。
 包皮の翻転は、一気にやれば本物の男のコですら泣き叫ぶことがあるくらい痛
い。なんとか我慢できるレベルだったさくらは、まだ軽かった方になる。
 そうして包皮が剥け、完全に露出した新品の亀頭が知世の粘膜に包まれると、
今度は痛みがどこかへ吹っ飛ぶ位の快感がさくらを襲った。
 引き出すとき、まだ幼くて目立たない雁首の出っ張りが、無数の肉襞に絡みつ
かれる。圧の高い内壁は、引いていく亀頭の表面にも絡み、まるで異物を捕らえ
ようとする触手の様。
 逆に突き入れるときは、露出したばかりの亀頭の表面が柔らかい無数の肉の襞
を押し割っていく刺激が脊髄を直撃する。
 入り口のきつい締め付けで後ろに引っ張られて露出した、亀頭下の薄い敏感な
皮までも肉襞にくすぐられ、電気のような快感が走る。
 度を越えた刺激に耐え切れず、さくらは突き、引き、と休みをとりながら抽送
を繰り返した。
「……ふぁッ……んんッ………ああッ……ンん……」
 キシッ、キシッ、とベッドのスプリングが軋むが、その間隔は振り子時計の音
のようにゆったりとしていた。
「………さくら……ちゃん……」
 知世はどんな変化も見逃さないように、さくらの様子に神経を集中していた。
もしさくらの様子がおかしくなったら、後でどんな誹りを受けることになっても
医者を呼ぶつもりでいた。とても男のコの出入りに快感を感じている余裕はない。
このあたりがメンタル面に支配されやすい女性の特質だった。
509睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/04/13 00:14 ID:cudHK8W6
 さくらは固く目をつぶり、歯を食いしばって腰を繰り出してくる。その様子は
苦悶のそれに見えなくもない。痛い、あるいは苦しいのを我慢して動いているの
だろうか?
 だが、さくらの動きは少しずつ、少しずつ早くなっていく。
「あッ……ンッ……ンッ……あん……」
 突く度に仰け反って喉を晒し、愛らしい唇から喘ぎが漏れる。それが知世なら
まだ判るが、ひっきりなしのその声はさくらのものだった。
 細い眉をひそめて根元に小さな縦皺を刻み、表情だけ見ると顔をしかめている
ように見えるが、既に「はじめて」をさくらの「半分の男のコ」に捧げ、その後
何度もそれを受け入れた知世には、さくらのこの顔が快感によるものだと区別が
ついた。
 見れば唇の端には涎が垂れている。それに気付かずに腰を動かしているのだか
ら、よほど気持ちがいいのだろう。
 よかった。苦しんだりはしていない。
 それを確かめて、知世の緊張が解れた。と同時に、さくらの男のコが自分の体
内を出入りする感覚が、急に気持ちのいいものに変わってくる。
「…………ん…………ん…………ん………ンん……あッ……あふ……んあッ……」
 さくらに突かれる度に漏れる知世の声が、少しずつ喘ぎのそれに変化していっ
た。
「……ンッ……ンッ……んあッ……あッ……」
 突き入れる側のさくらの声も鼻にかかかった切ない喘ぎ。ほぼ合さったふたり
の喘ぎ声に、ベッドの軋みがBGMを添える。
 キッ、キッ、キッ、キッ、……。
 軋みの振幅は、最初のゆっくりした振り子時計のそれから、すでに機械式時計
のペースまであがっていた。
510睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/04/13 00:17 ID:cudHK8W6
 抽送に慣れてきて、男のコの全長を覚えたのか、さくらは腰を引いてほぼ一杯
まで引き出すと、すぐさまその全てを送り込んで下腹を打ち付け、その反動で、
知世の身体が揺すり上げられる。
 湿った水音に、ピタピタと拍手を続けるような音がひっきりない。
 喉を晒して腰を繰り出すさくらの中で、誘惑の声が囁く。
 もっと。もっと早く、もっと、もっと、もっと……
 初めての媚粘膜の感触に酔った男のコは、この柔らかい肉を貪欲に求め、さく
らの理性から腰の制御を奪い取ろうと攻撃してくる。
 だが、ホンモノの男のコでするのは初めてでも、その前に「半分男のコ」でし
た経験のあるさくらは、何とかそれに抗うことができた。
 だめ! あんまり激しくしちゃダメ! 知世ちゃんが怖がっちゃう! ゆっく
り、ゆっくり……しないと………
 それでもホンモノの男のコが送ってくる快感はあまりに強烈で、さくらの決意
は少しづつ鈍って腰が速く動いてしまう。
 頭の頂から膨らませて流した栗色の髪がゆらゆらと揺れた。
 それでも知世のために必死に我慢するさくらを、知世自身が突き崩し始めた。
「あッ……あッ……と……知世ちゃん……ともよちゃぁん!……そんな……そん
なした……ら……んッ!……」
 ゆるく膝を立てた知世は、それを支えにさくらの突き入れてくるリズムにあわ
せ、腰をくっ、くっと突き上げる。これでは抽送の速度があがったのと同じだ。
さくらのキモチがどんどん男のコの快感に負け、腰が速度を上げていく。
 知世もまた、嵐にもみくちゃにされていた。
 愛しい人の身体が体内に入ってくる充実感。こわばりに粘膜を押し割られ、先
端に奥を突っつかれ、出っ張りで肉襞を掻き出されるたまらない快感。
 最深部を小突かれると、そのままさくらがお腹を突き破ってきそう。それすら
も息が止まるような気持ちよさだった。
511睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/04/13 00:20 ID:cudHK8W6
 もっとして欲しい。もっと入って欲しい。もっと突いて欲しい。もっと、もっと。
 知世の中で誘惑の声が囁く。
 それに知世は抗った。はしたなくさくらを求めるのは恥ずかしい事だ。
 けれど、以前にさくら自身が「する時は、いっぱいくっ、くっ、ってしてね」
と知世にお願いをした。それがどんなにイヤでも、恥ずかしくても、それがさく
らの願いなら、しなくてはいけない。
 知世はそれを免罪符に、そっと腰を動かし始めた。一度それをしてしまうと、
もう理性では止められない。下から腰を突き上げる動きが、さくらの腰のリズム
を正確に捉え、そして、どんどん早く、強く、激しくなってしまう。
『あッ、あッ、んッ、あッ、あんッ、あッ、あッ!』
 殆ど間断の無くなった激しい軋みに、さくらと知世の切羽詰った声が合わさる。
「あッ、あッ、とも……知世ちゃん……も……もう……もう!」
 さくらが必死になにかを告げる。腰の奥に湧き上がる痺れるような感覚。それ
が男のコに芯となって固まっていく。
 だめ! まだダメ! 知世ちゃんと一緒に気持ちよくなるんだもん! 頑張る
んだもん!
 さくらは歯を食いしばって、必死に「それ」を堪えた。
 そこまで一生懸命に頑張ったご褒美だろうか? さくらにしがみつき、精一杯
腰を突き上げていた知世が、さくらを追い越して、頂へと駆け上がっていった。
「あッ、あッ、あッ、あんッ!んッ、んあッ、あッ、……ああうぅぅッ!」
 知世の背が弓なりに反り、さくらの背中を力いっぱい抱きしめて、痙攣するよ
うにひくつく。
 ビクビクビクぅ……
 知世が絶頂したことに意識が安心したのか、それとも滅茶苦茶な突き上げを受
けて限界に達したのか、さくらのお尻の蠢きが、一瞬にして加速し、知世の下腹
を激しく打ち上げる。
 そして、何かが腰の奥で爆発した。
512睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/04/13 00:23 ID:cudHK8W6
「あッ、んッ、んッ、んんんーッ!」
 びゅくくん!
 固いとさえ思える何かが、男のコの中心を無理やり押し拡げながら通ってい
く。それがもたらす快感は強烈で、さくらの背中が大きく引きつった。
 それは何度も何度も男のコを駆け抜け、その度にさくらを大きく引くつかせ
た。
 びゅるぅ、びゅるびゅる、びゅろろ……
 ビクン、ビクン、ビクン……
「……は……ん……くぅぅ……」
 身体を突っ張らせ、男のコの中心を駆け抜けていく嵐に震えていたさくらは、
全てを出し切って、一気に脱力した。
「………………あッ……はぁぁぁ………」
糸の切れた操り人形のように、知世の上に崩れ落ちる。知世もまた、詰まってい
た息を大きく吐き、ぐったりと横たわった。
「はぁ、はぁ、はぁ……」
 しっとりと汗をかいた知世の肌に、上気した身体を預け、身体の芯が痺れる感
覚に荒い息を紡ぐ。知世もまた、想い人に与えられた快感と、その重さを感じな
がら、酸素を求めて忙しない呼吸を繰り返した。
 指一本、動かすのも億劫になるほど、気だるいひと時。
 何分かの後、それでも少し回復したのか、なんとか気力を総動員して、さくら
はゆっくりと上体を起こした。
 まだぐったりしている知世の顔を目を細めて見つめる。
 目尻には涙の粒。目元も、鼻の頭も、頬も、白い肌に血の色が透けてピンク
色。額の生え際や胸元には汗の粒が浮いている。
 気持ちよくて登りつめたときに見せる様子に間違いない。
513睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/04/13 00:26 ID:cudHK8W6
 そして、自身もまた、動けない位に身体がじんじんと痺れている。知世の中
で、思い切り気持ちよくなってしまった。そのことへの満足感がじんわりと拡が
っていく。
 知世ちゃんを……気持ちよくしちゃった……わたしも……気持ちよくなっちゃ
った……いっしょに……いっしょに……思いっきり……なっちゃった……
 身体が痺れていなかったら、飛び上がって、叫んで、駆け回りたいくらい嬉し
い。さくらは、そんな耐え難い気持ちに突き動かされ、なんとか動かせるところ
にキモチを託した。
 僅かに端から涎を垂らしている知世の唇に自分のそれを重ねると、思いっきり
吸い上げる。
 ちゅ……ちゅぅ……ちゅちゅ……。
 もそもそと鼻の重なりを変えながら、何度も、何度も、何度も吸う。それから
両方の頬っぺたも、顎も、鼻も、喉も、とにかく手当たり次第に口づけて吸っ
た。
「……ん……」
 さくらのキスに知世がうめいた。喪心状態だった意識が少しづつはっきりとし
てくる。うっすらと目を開けた知世を愛しそうに見つめ、さくらは再び唇を重ね
た。
「………気持ち……よかった……」
 唇を離したさくらは、内緒話のようにそっと、耳に囁く。語尾が上がってない
から、質問ではなく、報告らしい。
「……知世ちゃんの中、熱くって、ヌルヌルしてて……きゅうぅってなって……
すっごく柔らかいのが、なんかいっぱいある感じで……にゅるにゅるぅって絡ん
できて…………すっごく、すっごく気持ちよかった……」
 思いつくまま言葉を並べ、何とか気持ちよさを表現しようとするさくら。まだ
根が子供だから、かなり明け透けな言い方。聞いている知世は恥ずかしかったが、
さくらを悦ばせる事が出来た事には充分な満足を感じる。
514睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/04/13 00:29 ID:cudHK8W6
「知世ちゃんは? 気持ちよかった?」
 来た……。
 たぶん来るだろうと思った質問が来て、知世は少し困惑の表情を浮かべた。
 登りつめて、気を失う寸前までいったのだから、気持ちがよくなかったはずが
ない。それをあえて聞いてくるのがさくらのイノセントなところ。「どんな風に
気持ちよかった」のかを聞きたいという気持ちが抑えられないのだ。
 たぶん、これでは満足してはもらえないだろうとは思いつつ、それでも、もし
かしたら許してくれるかも知れないと思って、知世は頷いた。
「……気持ち……よかったです……」
「どんな風に? どんな感じがした?」
 わくわく感を表情いっぱいに浮かべ、さくらが畳み掛ける。当人にはこれが
「言葉責め」になっているという認識は、欠片もないのだろう。
 知世は諦め、何とかさくらの期待に応えられるよう、快感の記憶を探し始めた。
「…………さ、さくらちゃんが入ってくると……ぐぅって拡がる感じで…………
入ったり、出たりは……ムズムズっていうか……なんだか、こう……じっとして
らない……気持ちよさで……お、奥にぶつかると……お腹に入ってるんじゃない
かって……それは、とても幸せな気持ちで………」
 切れ切れに言葉を紡ぐ知世を、さくらはじっと見つめていた。
 どうやら満足のいく答えだったようで、さくらは嬉しそうな笑みを浮かべ、知
世に唇を寄せてきた。知世にそれを拒む理由など、ない。重ねられ、吸われる快
感に身をゆだね、自らもさくらの唇をそっと吸った。
515睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/04/13 00:32 ID:cudHK8W6
「……抜く……ね……」
 しばらく甘い口付けを続けたさくらがそっと言う。
 実はまださくらは知世の上に覆いかぶさっていて、男のコは少し柔らかくなっ
たとはいえ、知世の体内に根元まで挿入されたままだった。
 高めの膣圧で多少押し出されてはいるが、まだ抜け落ちるところまではいかな
い。
 さくらは手を突き、そっと身体を起こす。ゆっくり、ゆっくりお尻を持ち上
げ、知世の中から肉茎を引いていく。
 にゅぷん。
 最後は押し出されて抜け落ちた男のコ。
 身体を起こしたさくらは、知世のわれめを見て、仰天した。
「うわ!」
 その様子に驚いた知世は後ろ手をついて上体を起こすと、さくらが見つめてい
る自分の腿の間を覗きこんだ。
 とろぉー。
 見ればわれめからは、白い粘液がにゅるにゅると押し出され、重力の作用で会
陰の方に流れている。まるで練乳の缶の口を開け、横倒しにしているようだ。
「なに……これ?」
 さくらは半ばパニックになった。さっき舐めたときにはこんな液はでていなか
ったのに、いったいどうなっているのだろう? 訳がわからず、ただ狼狽するば
かり。
 白い液の正体は、前立腺で作られる精漿を主成分に、生殖細胞の精子を大量に
含んだ精液。さくらが魔法で作った男のコは、当人の性への知識とは関係なく、
こうしたところまでちゃんと再現していた。なかなかに芸が細かい。
516睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/04/13 00:35 ID:cudHK8W6
「……大丈夫ですわ。最初の頃、お口でしてさし上げていたときも、さくらちゃ
んが気持ちよくなると、こんな液が出ていましたもの……」
 知世はさくらを見上げ、優しい顔で言う。
 それを聞いて、さくらはこの白い液を自分が出した事を理解した。そういえ
ば、男のコを入れて、気持ちよくなった後だから、自分が注いだと考えれば自然
ではある。
 さくらは物珍しそうに、われめから押し出されてくる液をまじまじと見つめて
いた。
 実は「半分男のコ」の時も、液は出てはいたのだが、最初の頃は知世に飲まれ
て見る機会がなく、知世の中に注ぎ込むようになってからも、量の関係かこんな
風に押し出されてきたことはない。
 さくらが自分が出した液を見るのは、これがはじめてだった。
「でも……こんなにいっぱい?……」
「……それは………やっぱり、本物の男のコですから……いっぱい出るんじゃな
いでしょうか?」
 もちろん、知世とて本物の男のコの射精を見たわけではない。だが、さくらの
「半分男のコ」が次第に小さくなるにつれ、白い液の噴出が少なくなっていった
から、ちゃんとした男のコならいっぱい出ると想像するのは、ある意味自然なこ
とだった。
「ごめんね……いっぱい……出しちゃって……」
 さくらが言う。最後の時、何かが男のコの中を通るのを感じ、それがものすご
く気持ちよかったのだが、その正体がこの液で、しかもこんなにいっぱい出た事
に急に恥ずかしい気持ちが沸いてきた。
 こんなに、いっぱい出すえっちなコ、知世ちゃんは嫌いかも……
 だが、知世はそんな見当違いの危惧を抱くさくらの手をしっかりと握ると、首
を横に振った。
「いいえ、これは、さくらちゃんが気持ちいい事になった証ですもの……たくさ
ん出して頂いて、とても嬉しいですわ……」
 知世の言葉に頬を赤らめ、恥ずかしそうに俯いたさくらだが、やがではにかむ
ような笑顔を見せる。知世もそれを見てにっこりと微笑んだ。
517睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/04/13 00:38 ID:cudHK8W6
「わたし、拭いてあげる……」
 さくらは言うと、ティッシュペーパーの箱を探した。さすがに男のコの様に
『需要』があるわけではないが、何かのときのためにベッドサイドに置かれてい
る。手を伸ばしてそれを取り、中の柔らかい紙を2枚抜くと、後ろ手を付いて膝
を開いている知世のわれめをそっと拭った。
「…………ん……」
 知世の口からため息のような喘ぎが漏れる。
 そこは登りつめたばかりで敏感になっている。きっと自分のはしたないヌルヌ
ルでいっぱい濡れているに違いない。そんなところを想い人の手で拭かれるとい
うのは、恥ずかしくて、恥ずかしくて、死んでしまいそうだ。
 一方で、優しくわれめを拡げて拭き、下の方からお尻の方まで丁寧に動くさく
らの手を感じると、嬉しくて、幸せで、たまらない気持ちになる。
「……漂白剤みたいな……におい……」
 自分の吐液を拭いたティッシュを掌で包んで、匂いをかいださくらが呟いた。
 知世がその手をそっと引き寄せ、やはりティッシュの匂いをかぐ。知世は完全
な女のコだし、さくらも魔法で男のコを生やしているとはいえ、もともと女のコ
のせいか、そのアルカリ質の匂いを不快とは思わない。
 ふたりは顔を見合わせ、笑った。
 さくらは何度かティッシュを取替え、手を動かし続ける。自分がいっぱい注ぎ
込んだ液に、知世がたっぷり出したシロップと、拭き取るには結構なティッシュ
が必要だった。
 やっとそれを終えると、そっと知世にキスをして、並ぶように寝そべる。
 知世も身を横たえ、さくらと向かい合った。
 両手を互いに包み込むように握る。互いをじっと見つめ、キスをする。また見
つめあい、そしてキス――
 何度目かのそれのあと、さくらは魔法を解除した。
518睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/04/13 00:41 ID:cudHK8W6
 メイルはさくらカードに戻り、ひらひらと舞い落ちる。さくらはそれをつまみ
上げ、ふたりの顔の間にそっと置いた。と同時に、知世の右手をそっと導き、少
し膝を立てて開いた自分の股間に導いていく。
 知世の手がそれに触れる。マシュマロよりも柔らかく、ふにゃふにゃの、もう
役に立たない男のコ。そしてその内側にある女のコの唇。そっと指で撫ぜると、
人差し指の腹がわれめの谷間をはっきりと感じる。
「知世ちゃん……判る?……」
 さくらが顔をよせ、ナイショ話のように耳に囁く。
「わたしは、女のコだよ……知世ちゃんのお薬を飲んで、もうすぐ、これもなく
なっちゃう……知世ちゃんみたいに、可愛いスジだけになっちゃうの……」
 嬉しそうに言うさくらを、知世はぼんやり見つめた。さくらは更に顔を寄せ、
内心の思いをめいっぱい表情に浮かべ、続けた。
「わたし、嬉しい。やっぱりわたしは女のコだから、可愛いのがいいもん。だか
ら、治って嬉しいよ……」
 その言葉に、知世も思わず顔がほころぶ。
 なんといってもさくらの一番いい顔は、笑っている顔。そして嬉しそうな表情
だ。これが見れるなら、どんな代償もけっして高いものにはならないだろう。
「……でも、もっと嬉しいのは、これがあれば、女のコのまま、いつでも男のコ
になれること……」
 そう言って、さくらはメイルのカードを知世に見せた。表情といい、言葉とい
い、宝物にしているものをこっそり見せる自慢げな子供の表情そのものだ。
 知世は、カードと、そして魅力的なさくらの顔を交互にみた。
「だって、知世ちゃんとえっちな事するのには、やっぱり男のコになった方がい
いもん。女のコ同士もいいけど、わたしが男のコなら、一緒にはにゃ〜んになれ
るでしょう?」
 言いながら、知世の手をそっと握った。
519睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/04/13 00:44 ID:cudHK8W6
 一緒に――ほんのついさっきの痴態が思い出される。さくらを身体の奥で感
じ、自分も登りつめながら、確かにさくらの絶頂も感じた。一方的に奉仕するの
も大好きだが、確かにさくらの言うとおり、ふたりで一緒にというのは、すご
く、何倍も気持ちがいいように思う。
「………知世ちゃんは、嬉しい?」
 少しの間をおき、さくらが聞いてくる。
 顔を上げ、意を問うような知世の表情に、さくらは更に続けた。
「だって、わたしが薬とかで、無理に男のコになっちゃうのは、イヤだって言っ
てたでしょう? でも、これなら無理にじゃないよ。魔法を解いたら、ほら……」
 言いながら、腿の間に挟んだ知世の手に、デルタのところを擦り付ける。知世
の手には、一部の余計なモノを除けば、はっきりそれと判るわれめの感触が伝わ
った。
「……ね? 魔法がかかってなければ、女のコだもん……知世ちゃんとえっちす
るときだけ、男のコになるけど、普段はわたし、ちゃんと女のコで居られるよ?
無理矢理変わったりしないよ?」
 さくらは身を乗り出すように、知世に迫った。
 片方の手をしっかりと握り、もう片方にはぐいぐいと「女のコ」を擦り付ける。
 知世は思わず涙が出そうになった。
 さくらが手術や薬で男のコになってしまったら、知世と身体で繋がることはで
きても、良心を傷つけて、一生の後悔を負わせてしまう。
 だが、女のコ同士は、心はひとつに結ばれるが、身体を繋げてひとつになるこ
とはできない。
 だから、さくらは無意識にメイルとフィメルを作ったのだろう。
 必要なときだけ、男のコの身体になる。ありのままの自分でいて、その時だ
け、ひとつに繋がって愛し合える身体に変身する。
 それは、さくらの深い愛情の証。心と身体、両方を想い、慈しみ、一生懸命に
愛そうとしている現われだった。
520睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/04/13 00:47 ID:cudHK8W6
「喜んで、くれる?」
 囁くように、さくらが問う。くれるもくれないもない。こんな嬉しいことが他
にあるだろうか?
「………はい…」
 知世は小さく、けれどはっきりと返事をした。
「うわぁい!」
 破顔一笑。さくらは思いっきり知世に抱きつき、力いっぱい抱きしめた。それ
でも足りずに、唇も重ね、更に届く範囲をキス責めにする。
「これから毎日、いっぱい、いっぱい、えっちしてあげるね!」
 はしゃぐ仔犬のように、さくらは瞳をキラキラと輝かせ、知世の手を握り締め
た。
 だが、知世はちょっと困ったような表情を浮かべ口ごもる。
「それは…………ちょっと………」
「どしたの?」
 さくらは急に不安になって聞いた。
 喜んでOKしてくれると思った。遠足に行くみたいに、これから毎日するえっ
ちの事をいっぱい話そうと思った。なのに、知世はあまり嬉しそうではない。つ
いさっき、喜んでくれたばかりだけに、さくらが混乱するのも無理は無かった。
「…………あの……毎日したら……やっぱり疲れて……月曜日のように居眠りを
してしまったりと……いろいろと…… 」
 知世が恐る恐る言う。
 日曜日に遊園地で遊んだあと、知世の家に泊まり、このベッドで4回もえっち
な事をした。「半分男のコ」を身体の奥に受け入れた、最後の夜の事だ。
 そんなにすれば疲れないはずがない。案の定、翌日の月曜は、ふたり揃って授
業中に舟をこぎ、担任の寺田に叱られている。
521睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/04/13 00:50 ID:cudHK8W6
「…………そっか……」
 さくらも納得したように呟いた。
 確かに知世とえっちをするのは魅力的だが、学校でうとうとばかりしていて、
ご近所で「居眠りばかりしてるだらしないコ」と評判になってしまうのは願い下
げだ。
 そうなると、やはり毎日えっちをするのは、諦めざるを得ないようだ。
「じゃ、一日おき! 一日おきなら、いいでしょう?」
 さくらが条件を下げ、再提示する。知世は慈しみをたっぷり込めた目でさくら
をみて、
「……そのくらいなら…………あと、さくらちゃんがクラブの練習の日とか、宿
題のたくさんあったときも、お休みにしましょう?……」
 と了承の返事をすると、喜んださくらがまた力いっぱい知世を抱きしめた。
「そうだ。知世ちゃんの大事なコンクールの前とかも、ね……でも、それ以外
は、ちゃんと一日おきだよ?」
 知世を抱きしめ、言うさくら。その表情はわくわくした気持ちをストレートに
表している。きっと頭のなかでは、これから一日おきにするえっちな事をあれこ
れと考えているのだろう。
 知世はゆっくりと頷き、再びさくらのじゃれ付くような口付けを受けた。
 抱きしめあったふたりは、時々キスを交わしながらゆっくりとベッドの上の時
間をすごす。だが、内緒で訪問している以上、朝までこのベッドでこうしている
わけにもいかない。
「さくらちゃん…………そろそろ…………」
 名残惜しいが、夜も更けていく。知世が帰宅を促すと、さくらはもう一度知世
を抱きしめ、
「……やだぁ……あと5分、こうしてる!……」
 と、抵抗し、なおも何か言いそうな知世の唇をキスで塞いだ。
 仕方のない、さくらちゃん………
 知世は、さくらの背中をそっと撫ぜながら、でも本当は、5分といわず、いつ
までもこうしていたいと、願わずにはいられないのだった。
522睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/04/13 00:56 ID:cudHK8W6
あとがき?

はい、ついにオリジナルのカードを出してしまいました。

さくらちゃんの強い思いでカードが作られるようですので、前回がこれを生み出すところで、今回が初使用。
しかし、なんだってこんなに長くなっちゃうんでしょうね?
余計なシーンが多いのかな?

女性も読んでいるという事で、メイル変身さくらちゃんは、ショタっぽくしたつもりですが、うまく可愛い男のコになってますかねぇ(^^;

さて、便利なアイテムができましたから、次の回も当然、らぶはにゃん三昧になる――はずです。

思いっきり遅筆ですが、次回もおつきあいいただければと思います。

どうぞよろしく〜

523497:04/04/13 00:58 ID:Tf8pGumI
スミマセンスミマセン!!!
通常の3倍とか言われつつ勝手に終わりだと思ってしまいました(あんな 最初の方で…)
ホントに申し訳ありません!!!!!!
ごめんなさい!!!
あうう〜 なんてお詫びしたらいいのやら…
とりあえずさくらちゃんと知世ちゃんに太平洋のサメのエサにされてきます!
524497:04/04/13 01:22 ID:Tf8pGumI
返事が無い…
怒ってるのかな(オロオロ
もう来ませんのでゴメンなちぃ(´・ω・`)
525睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/04/13 20:00 ID:U8Ziyw+Y
>>524

帰宅してPC点けてびっくりでした。

>>497さん怒ってなんかいないですよ。昨夜は>>522をUPしてすぐに
パソコンを止めて寝てしまいましたので、お返事ができなったんです。

途中に発言が入るのは、2ちゃんねるでは当然ですんで、全然気にしてない
ですから、良かったら読んでやってください。
526睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/04/13 20:02 ID:U8Ziyw+Y
え〜と、今回は長いので、一応、先頭の道標をつけておきます。

>>472がご挨拶で、

>>473から本文で〜す。
527497:04/04/13 20:20 ID:s2GJid7d
あうぅ〜
なんとも優しいお言葉…

と、言う事で読ませて頂きました〜(殴
萌えましたとも!ええ!
また頑張ってください〜
楽しみにしてます!
528名無しさん@ピンキー:04/04/14 00:15 ID:bkC+RT/u
なんだ、その・

神!
529名無しさん@ピンキー:04/04/14 03:25 ID:JFeE94Qk
睦月タソキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!!

今は無理なのであらためてじっくり読ませていただきます。
職人さんにはいつもほんとに頭が下がります。
530名無しさん@ピンキー:04/04/15 17:29 ID:uSLhK21t
ああっ!もうなんていうか…萌えころがってしまうとはこのことかッ
531名無しさん@ピンキー:04/04/17 02:07 ID:JkyFhw5R
メイルの能力が、どこまで男性機能を再現してるのかにもよるんでしょうが、
ひょっとして知世ちゃんご懐妊なんて展開もあるんじゃ…。

…ちょっと見たいかも。
532睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/04/18 19:13 ID:wQA1NQIA
こんにちわ。

反響があって嬉しいです。
移転があったので、ちょっと心配だったんですけどね(^^;

知世ちゃんの御懐妊ですか……
でも、当然に園美さんに、父親を追及されるでしょうし、そうなったらなったで
相手がさくらちゃんとなると、説明に困るでしょうし……

う〜ん
533名無しさん@ピンキー:04/04/18 19:28 ID:DUWPAC7/
睦月タソキテタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!!

メイルの能力と知世ちゃんによるさくらちゃんの散花、期待していいっすか?
今度はスタートラップで来たか(;つД`)
535睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/04/19 00:44 ID:IfGV6MhD
続・知世の 来週のさくらちゃん 第6話
http://comic2.2ch.net/test/read.cgi/sakura/1077460067/

での視聴会が終わって来てみました。


>533

はい、実は来ていたんです(w

> メイルの能力と知世ちゃんによるさくらちゃんの散花

え〜と、え〜と、それについてはノーコメントです(^^;
#やっぱりみんな鋭いっすね


>534
スタートラップ??

ところで、甘〜いらぶはにゃん、>>450の続きは……(^^;
ボクの作では、男のコはメイルのカードで作るんで、知世ちゃんが寝込みを
襲っても男のコは無いんですけどね(w

536名無しさん@ピンキー:04/04/19 02:18 ID:nz2E91XA
そう言えば、『フィメル』のカードはどう使うんだろう……。
は、もしかして小僧をうわなにをsるやめr
537 駆り立てるのは野心と欲望 横たわるのは犬と豚 :04/04/19 02:29 ID:wTTGLxuP
あれはもう完結でごわすヽ(`Д´)ノアキタ
538睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/04/19 22:34 ID:mnZAoFhL
>>536

(さくら)小狼くん、一般人に雷帝とか使っちゃダメだよ……

 え〜と、フィメルはまぁ、ムーブとかと同じで、あまり使われないカードになっ
てしまうかな?(^^;

 さくら(♂)×小狼くん(♀)なんてカップリングは予定ないので、ご期待の方
は諦めてください(w


>>537
 飽きたって……はやっ!
539睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/04/23 22:23 ID:0StVzKb/
保守しときますね。

540名無しさん@ピンキー:04/04/27 14:08 ID:O4peJcuA
寺田×利佳って需要ありそうなのに以外と少ないんだよね。
あと本番までいっても良いと思うよ、吉野純雄なんかそうだし。
(ちなみに漏れはあの利佳というキャラ自体が好き)
もっとも他の登場人物には秘密にしないと悲劇になるかも。
541睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/04/29 00:08 ID:tiPVCW6f
>>540

寺田先生と利佳ちゃんか……
良い職人さんが来られると良いですが

甘〜いラブラブなのが良いですね〜
542名無しさん@ピンキー:04/04/29 14:44 ID:DmkUtnjq
>>540
なんか「秘密」というより、「公然の秘密」になっているような気がする…
(知世とかはあの様子からして分かっているだろうし)

というか、原作からすれば相当先のことだろうけど、寺田先生が利佳の家に
「結婚させてください」といった時の、親の反応が気になって仕方がない。
(もしくは、三者面談の時の寺田先生と利佳の様子が気になる…)
543睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/05/01 23:00 ID:fOv4yrhi
ほしゅしま〜す
544名無しさん@ピンキー:04/05/03 00:01 ID:IKkaEEyV
ちょっと保守させていただきますねv(何
545名無しさん@ピンキー:04/05/06 23:39 ID:zfLcCLTq
さくらタン Age
546名無しさん@ピンキー:04/05/07 13:42 ID:lPfmdVtW
睦月さんの性別が気になる今日この頃。
547名無しさん@ピンキー:04/05/07 16:19 ID:NbJ4k+sL
>>546

>>434 に出てるよ。
548名無しさん@ピンキー:04/05/07 22:38 ID:lPfmdVtW
>>547
d!
>>432の内容に凄く同意。
同じ人種なのでw
549睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/05/09 01:11 ID:4yrslSyH
>>546-547

まぁ、♂であることは間違いないです(^^;
ボクのゆんゆん募集中(w
#判らない方はごめんなさい。

最近、仕事の方が忙しくて、進んでません。
困ったものです。
550名無しさん@ピンキー:04/05/14 23:52 ID:VdJ2GPPL
>>549

睦月たん、お仕事がんばれ!応援してます。

睦月さんのゆんゆんになってあげたいけど、
私、まだエッチしたことないから、ゆんゆんみたいに
気持ちよくできるかわからない・・・

えっちしたことなかったら、こんなところ見てたら
本当はいけないのかな・・・
でも、こんなにらぶはにゃーんなエッチなら
すごくしてみたい・・・
551睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/05/15 19:01 ID:ZNrqEPUP
>>550

 サンクスです。なんとか頑張っていきまっす。

> 睦月さんのゆんゆんになってあげたいけど、

 いや〜、照れますね(^^;)

 でも、小説はフィクションですから、本当に挿入でイケるようになるまでは
5年くらいかかるって話も聞きますよ〜。
 果たして小説のように上手にできるかどうかもわかりませんしね(^^;

> えっちしたことなかったら、こんなところ見てたら
> 本当はいけないのかな・・・

 年齢が21歳以上ならOKっす って、>550さん、大丈夫です?
552名無しさん@ピンキー:04/05/16 00:06 ID:teRJu5e7
桃矢×さくらって需要ある?
553名無しさん@ピンキー:04/05/16 00:26 ID:MDXUf4ox
>>552
結構同人で見るカプですな。
漏れは読んでみたいです。
554名無しさん@ピンキー:04/05/16 01:44 ID:9IDSBi4L
>>552
アルヨアルヨー (;゚∀゚)=3
555名無しさん@ピンキー:04/05/18 18:25 ID:2wnF/3YP
保守します!
556名無しさん@ピンキー:04/05/21 11:49 ID:iFjb85Xe
保守します!
557睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/05/23 02:00 ID:o00AdeoB
保守も人任せ………
小説も進んでない……


なんだか合わす顔がございませんです。
558月光蝶:04/05/23 04:53 ID:Tl6H/Mud
>>557

睦月たん、それは違うよ。

保守者を支えているのはきっと、

さくらや、とーもよへの愛

だ(^^)。


さくらたんは可愛い。
とーもよはいい女だ。

好きで書いてるものなら、進まないとか何とかいうんじゃなくて、
「自然に、そういうペースでなら、書けてる」だけじゃないのかな。
(他にする事があるとかいうのも含めて。好きで書くってのは、そういうこと)

前に待っていた時にも、待っただけの甲斐は立派にあった。
出来たものにあれだけの質があれば、待つ事に何の躊躇いがあろうか。

楽しみに待ってるから。
じっくりと、ね。
559睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/05/25 00:39 ID:Luni1+ZC
>>558

ありがとうございます。
泣けてきまつ

なんとか頑張ってみますんで、気長に待っていてください。
560名無しさん@ピンキー:04/05/25 02:59 ID:klIYSAqy
ええ。
気長に待ってますとも。
561名無しさん@ピンキー:04/05/29 08:02 ID:vgzvSSaB
マターリと保守
562月光蝶:04/06/03 23:28 ID:5KcO4XCO

保守

ふと見るとよい月だ・・
〜山の端 月は満ち♪ 息づく貴方の森♪〜
 【月の繭】
563名無しさん@ピンキー:04/06/05 21:57 ID:NaeYboiG
そんな詩を見ながら保守
564月光蝶:04/06/10 03:44 ID:DmWxej+r
>>563
【月の繭】奥井亜紀
 月の処女王ディアナと、森の領主ウィルの恋を描く歌。
 ∀(ターンエー)Gの最終幕、森の湖畔に骨を埋め、ひっそりと歴史の彼方に消え行く
 ディアナと、彼女の勇敢で忠実な従者ロランの1日とともに粛々と奏でられた。

 月光蝶のハンドルの由来はこの作品からですm(__)m。


 保守。
565名無しさん@ピンキー:04/06/15 23:58 ID:nELCkuQ3
>>564
梅雨前線とともに

ホシュ
美味しそうにジュースを飲むさくらに知世が尋ねる。
「それは…何ですの?」
不思議そうに尋ねる知世にさくらは少し不思議そうに答える。
「コーラだよ?飲んだ事無い?」
「私…缶ジュースという物を飲んだ事が無いので…」と知世。
さくらは軽く笑うと「飲んでみる?」と知世に差し出した。
知世は「間接キス…」と小さく囁き頬を赤らめうなずくと、いきなりさくらは差し出したジュースを
自分のほうに持っていき口に含むと知世をすばやく抱きしめてきょとんとする知世に唇を重ねた。
「んっ…んんっ……」

口移しで知世にコーラを飲ませるとさくらは「間接キスより…こっちの方がスキでしょ?」と知世にいたずらっぽく笑いかける。
初めてのコーラの味、炭酸の刺激とそして全く予期しなかったさくらの奇襲に少し混乱していた知世はそこでやっと我に返って
顔を真っ赤にしてまだ至近距離にあるさくらの目を潤んだ熱っぽい眼で見返した。
「…ずるいですわさくらちゃん。」
「ずるい?」
「さくらちゃんからキスしてくれたのはこれがはじめてなのに…」
「え…そ、そうだっけ?」
さくらは毎日のように知世とどこかで愛し合ったり肌を重ねているので忘れていたが、確かにさくらの方から
キスしたのはこれが初めてのような気がする。
「そうです。そんな記念のキスなのに…いきなりなんて…」知世が泣きそうに目を潤ませる。
「知世ちゃん…」
さくらは自分でも忘れていた「キスのこと」を大切に大事に覚えている知世がとても愛しくなり、思わず知世をぎゅっと
抱きしめて知世の耳元で囁いた。
「じゃあ…今のなし。これが本当のさくらから知世ちゃんに…「好き」のキスだよ。」
「はい…」知世がそっと目を閉じる。

さくらも眼を閉じようとした時、知世が口を挟む。
「いつものご挨拶が抜けていますわ。」
ああそうか…と、愛し合う前にさくらは知世に、知世はさくらに語りかける、いつしか挨拶になってしまった言葉を
思い出し囁く。
「知世ちゃん…せかいでいちばん好きだよ。」
それに知世も呼応する。
「私も…一番大好きです…さくらちゃん。」

二人はゆっくりと唇を重ねた。
568名無しさん@ピンキー:04/06/17 05:56 ID:77pA4+uW
以上DOMARAホシュヽ(`Д´)ノ
569名無しさん@ピンキー:04/06/21 02:39 ID:bGkovRVt
>>568
ホシュ
570名無しさん@ピンキー:04/06/24 00:10 ID:BULSERLs
>>569

「また一歩近づいた」

ホシュ
571名無しさん@ピンキー:04/06/24 23:22 ID:Sf7PQfcY
「ごめんね。知世ちゃん……」
「4回は流石に多かったですね……」
 ちょっと困ったような顔で、知世は言った。さくらの顔に朱があがり、人差し
指をつきあわせた。
「4回目の途中でさくらちゃん、眠ってしまわれましたけど……私の方は指も頂
きましたし、何回だったか覚えていませんわ……」
 とは言っても10回にはならないだろうが、何れにしても授業中に居眠りが出る
のも仕方あるまい。
 ちなみに、ベッドでの事で、その前のお風呂でのはカウント外だ。

572名無しさん@ピンキー:04/06/25 15:21 ID:/v5SZt/y
頭の頂から膨らませて流した栗色の髪がゆらゆらと揺れた。
 それでも知世のために必死に我慢するさくらを、知世自身が突き崩し始めた。
「あッ……あッ……と……知世ちゃん……ともよちゃぁん!……そんな……そん
なした……ら……んッ!……」
 ゆるく膝を立てた知世は、それを支えにさくらの突き入れてくるリズムにあわ
せ、腰をくっ、くっと突き上げる。これでは抽送の速度があがったのと同じだ。
さくらのキモチがどんどん男のコの快感に負け、腰が速度を上げていく。
 知世もまた、嵐にもみくちゃにされていた。
 愛しい人の身体が体内に入ってくる充実感。こわばりに粘膜を押し割られ、先
端に奥を突っつかれ、出っ張りで肉襞を掻き出されるたまらない快感。
 最深部を小突かれると、そのままさくらがお腹を突き破ってきそう。それすら
も息が止まるような気持ちよさだった。
573名無しさん@ピンキー:04/06/25 15:44 ID:/v5SZt/y
ちゅ……ちゅぅ……ちゅちゅ……。
 もそもそと鼻の重なりを変えながら、何度も、何度も、何度も吸う。それから
両方の頬っぺたも、顎も、鼻も、喉も、とにかく手当たり次第に口づけて吸っ
た。
「……ん……」
 さくらのキスに知世がうめいた。喪心状態だった意識が少しづつはっきりとし
てくる。うっすらと目を開けた知世を愛しそうに見つめ、さくらは再び唇を重ね
た。
「………気持ち……よかった……」
 唇を離したさくらは、内緒話のようにそっと、耳に囁く。語尾が上がってない
から、質問ではなく、報告らしい。
574名無しさん@ピンキー:04/06/29 02:55 ID:WRifV+wI
ほす
575睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/06/29 23:26 ID:2L8UPHN9
どうも、本当にお久しぶりになってしまいました。
6月に入って、これが最初の発言だったりします。

まずは間に合った……という気持ちでいっぱいです。
モノの出来はともかく、6月中に上梓することができました。

しかし、たかが400行ちょっとの文章に、ナニをこんなにてこずっているんで
しょうね? 確かに仕事に追われて、日曜くらいしか書いていませんが、そ
れにしても遅すぎて恥ずかしい限りです。

でも、心配でもあります。
果たして楽しんでいただけるかどうか……
なにしろ、「らぶはにゃん」が………

『ふざけんな!金返せ』
という非難を恐れつつも、アップさせていただきます。

でわ

576睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/06/29 23:28 ID:2L8UPHN9
「なるほど……流石はさくらさんですね……」
 唇をゆがめ、酷薄そうな笑みを浮かべたエリオルは、静かに言った。
 やや下方に見下ろす屋敷は大道寺邸。仄かに明かりの見える2階の部屋では、
まださくらと知世が快感の余韻に浸っている。
 大道寺邸の近くにはマンションもビルもなく、見下ろせるところはない。普通
の方法ではエリオルのように見下ろすことは出来ないはずだ。
「あなたの作ったカードを、自らのものにしただけのことは……ありますね……」
 スピネルがエリオルを見上げ、言った。
 確かに4つ足で立っているが、その下には何も無い。
 エリオルとスピネル、そしてルビームーンは、何も無い中空に立っているの
だ。
「でも、イマイチつまんないわ……フタナリ・カップルの方がいいのに……」
 ルビームーンはやや不満そう。やはり完全な男性体に変身する魔法では、ル
ビームーンにとっては倒錯度が今ひとつ足らないらしい。
「贅沢だな。ルビーは……」
 エリオルは苦笑する。
「だぁってぇ〜」
 そもそも、こうして次元の魔女のところを介して平行世界へまで来たのは、ル
ビームーンの発案がきっかけだったはず。
 いつの間にかはぐらかされているような気がして、面白くない。
577睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/06/29 23:31 ID:2L8UPHN9
「さて……帰るとするか……」
「魔法のコピーはいいのですか?」
 拗ねているルビームーンをスピネルまでが無視して訊ねた。
「ああしてさくらさんが握っていたのではね……気配を悟られるわけには、いか
ないだろう?」
「それも、そうですね」
 スピネルが応じた。
 エリオルは唇の端に冷たい笑みを浮かべ、
「機会はまたあるさ……コピーのついでに、ルビーの願いも、叶えてやらなくて
はいけないしね」
「えぇ? いいの?」
 急にルビームーンが目を輝かせる。
 このまま無視されるのではないかと思っていただけに、まるでスイッチが切り
替わったようだ。
 めくるめく倒錯の世界にふたりをどっぷりと沈めることでも考えているのか、
頬が緩んでいるようにすら見える。
「ふふふ……気にいればいいが……」
 言ったエリオルは手に持った杖を振るった。淡い光が湧き上がり、姿を包む。
その光が消えたとき、エリオル達の姿は霞のように消えていた。


578睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/06/29 23:34 ID:2L8UPHN9
 翌日は良い天気だった。
 なんだか空気も軽いような気がする。ついつい鼻歌なんか出そうになってしま
う。
 それもこれも、やはり気分がうきうきしているからなのだろう。
 右、左、右。
 ローラーブレードを履いた足を交互に蹴り出すそれすら、リズムを取っている
ような感じだ。
「さくらちゃん、ご機嫌だね」
 すぐ隣を自転車で走る雪兎がさくらの方を見て言う。
「はい!」
 返事をして笑うその顔は、嬉しくてたまらないという内心を透かしているよ
う。
 少し前を走る桃矢がやや振り返りながら、からかいの言葉を投げる。
「朝飯ばかすか喰って、感動したのか?」
「違うもん!」
 デリカシーの無い発言にさくらが唇を尖らせる。
 そう。もちろんご機嫌な訳は、朝ごはんにあるわけではなく、もっと前、昨夜
の知世と交わした砂糖菓子のような甘〜い一時にあるのだが、さすがにそれを言
うわけには行かない。
579睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/06/29 23:37 ID:2L8UPHN9
 桃矢に邪魔されて、少しだけ斜めになったご機嫌は、けれど知世のことを想う
とすぐにまっすぐになって、むしろ学校が近づくにつれて弾むような気さえす
る。
 知世の登校時間は交通事情で一定しないから、もしかしたら自分が先かもしれ
ないが、それでも学校に行けば会えるはずだ。
 こんな時、ダッシュが使えればいいのだが、桃矢はともかく、他の人も見てい
るところで魔法は使えない。
 それももうすぐだ。もう時計塔が見えて来ている。
 そして、校門の門柱を見たとき、さくらはそこに花を見た。
 今日は知世の方が早かった。門柱に背をもたせかけ、こちらを見ている。そし
て、さくらに気付いたのか、にっこりと微笑んだ。
 その笑みに、さくらの胸がきゅぅっと甘酸っぱいもので満たされる。
「それじゃね、さくらちゃん」
 雪兎が言った。学校前でする、いつもと変わらない挨拶だった。
「はい!」
 元気に言ったさくらは、ふたりの自転車と合わせていた速度を落とし、距離を
あける。右手を振って桃矢と雪兎を見送ってから、きゅっと右脚に制動をかけ、
コースをぴたりと友枝小学校の校門に向けると、続けて左脚もゆっくりと止め
た。
 見事に校門の前で速度がゼロになる。慣性の法則で前にのめっていた顔を上げ
たとき、そこには、頬と目元を桜色に染め、うっとりと目を細めた知世の顔があ
った。
580睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/06/29 23:40 ID:2L8UPHN9
「………おはよう……知世ちゃん……」
 意識しているわけではないのに、妙に声がしっとりとしてしまう。頬が何とな
く熱く、それに、なんだか瞼が重い。
「……おはようございます……さくらちゃん……」
 知世もまた、潤んだ声でさくらを呼んだ。
 そのまま、まるで初心なお見合いのように向かい合ったまま俯く。どうしても
昨夜のベッドでの様々な場面が浮かんでは消えて恥ずかしい。でも、そんな恥ず
かしさすらも、なぜか嬉しい気持ちだった。
「……い……いこ?……」
 俯いたまま、さくらは知世の左手を取った。
 柔らかい掌の温もりに、知世は更に頬の赤みを強め、さくらに引かれるまま、
ゆっくりと歩き出す。引っ張るさくらも、インラインスケートを歩行の速度に合
わせ、無理に知世を引きずるような事は決してしない。
 昇降口で上履きに履き替える間だけは手を離したが、それが終わるや否や、さ
くらは知世の手を取った。まるで、そうするのが当然だといわんばかりに……。
 今度は引っ張るのではなく、知世と並んで歩いた。
 意識しているのか、していないのか、さくらは知世に、知世はさくらに、どう
しても顔を向けてしまう。目が合っては、はにかんで俯き、また見つめあう動作
を繰り返していた。
 心なしか、いつもより廊下を歩く速度が遅いのは、出来るだけ長く並んで歩い
ていたいという願望なのかもしれない。
581睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/06/29 23:44 ID:2L8UPHN9
 その願望が勘違いをさせたのか、さくらは教室のある階から、知世の手を引い
たまま、更に上へ上がろうとした。
「さ、さくらちゃん……そっちは屋上……」
 思わず言った知世をじっと見つめたさくらは、知世の手を握っているその上
に、空いている手を重ねて握り締めると、小さな声で囁いた。
「お願い……知世ちゃん……ちょっと、来て……」
 こんな風に言われては、知世に逆らうことなどできようがない。
 屋上へとあがる階段を登り、踊り場を折り返して階下の廊下から見えないこと
を確かめると、さくらは身を翻して知世の身体を抱きしめた。
「さく……………ッ………」
 いきなりの抱擁に驚く知世に名前を皆まで呼ばせず、さくらの唇が知世のそれ
を塞ぐ。背負ったランドセルの下でしっかりと知世の腰を抱き寄せ、見開かれた
瞳にゆっくりと瞼が落ちるまで、さくらはじっと唇を重ねていた。
「ふぅ…………」
 たっぶりと時間をかけた口付けからようやく知世を解放し、さくらが大きく息
をつく。だが、顔は僅かに引いただけで、殆ど焦点が合うか合わないかの所で見
詰め合った。
582睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/06/29 23:47 ID:2L8UPHN9
「ど……どうした……んですか?……」
 いきなりのキスに戸惑ったのか、知世が小さく聞く。
 さくらはもう一度、軽く知世の唇を奪ってから、その答えを耳たぶに囁いた。
「だって、わたしと知世ちゃんは、恋人なんだもん……恋人は、朝は、おはよう
のキスをしなくっちゃ……」
 さくらの答えを聞いた知世の目が見開かれる。続いて、顔がみるみるうちに真
っ赤になった。
 心の底から想っている人物から、『あなたは私の恋人』と言われて、嬉しくな
い者はいないだろう。だが、本当にそんなことを言われたら、やはり知世のよう
に、恥ずかしさが先にたってしまうに違いない。
 頬を染めてはにかむ知世は、これ以上ないくらいに愛らしく、さくらの心に甘
酸っぱい想いが満ちてくる。もし、昨夜の『約束』がなかったら、さくらは、今
ここでメイルのカードを使うことを我慢しきれなかったかもしれない。
 それでも何とか欲求を堪えると、もう一度軽くキスをしてから小さく言った。
「……いこっ……か?……」
 ゆっくりと知世が頷くと、さくらは再び知世の手を握り、教室へ向かって先導
を務めた。引かれるままに、知世がそれに続く。
「おはよう!」
 教室のドアを開けると、さくらは持ち前の明るさを目一杯発揮して、朝の挨
拶。
「おはよう。さくらちゃん。知世ちゃん」
 ひとかたまりになって他愛のない話をしていた、利佳、奈緒子、千春が顔を向
ける。
 こぼれるような笑みを浮かべ、教室の最後列を自分の席へと進む間も、さくら
は知世の手を離そうとはしない。やっとそれを離したのは、互いの席に腰を落ち
つけての事だった。
 背負ったランドセルから教科書やノートを机に仕舞い、帽子と鞄を机の横にか
けると、向きをやや知世の方へ向け、頬杖をついてその顔を見つめる。
 甘くとろけるような視線にこめられた想いを敏感に感じ、知世の頬が改めて赤
く染まった。
583睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/06/29 23:50 ID:2L8UPHN9
「知世ちゃん……どうしたの? 顔が赤いわ」
 利佳が心配そうに訊いた。すっと右手をだし、額に触れる。
「……熱は……ないみたいね」
「だ、大丈夫ですわ」
 何とか平静を保とうと必死に笑みを浮かべ、知世は言った。
 ちらりとさくらの方を見る。わずか額だけとは言え、他の人に触れさせたこと
が、なんだか申し訳ない気持ちだった。
 だが、さくらはそんな事くらいでいちいち嫉妬するほど心が狭くはない。
 柔和な目でこちらを見ている事に安心した知世が微笑むと、さくらもにっこり
と笑う。
 ふたりの間に醸し出される奇妙な空気に、利佳は不思議そうに首を傾げた。
 やがて、担任の寺田が教室に現れ、クラスメイトが席に着いた。それを見てい
ったんは教壇に視線を向けたさくらだったが、やがてゆっくりと目線が知世へ向
く。
 愛らしい横顔に見とれ、知らず知らず目が細くなる。
 柔らかく指に滑る黒髪。口づけると敏感な目元。鼻筋。頬。いい匂いのする首
筋と、昨夜の愛撫の跡を追いかける。
 それは制服の内に隠されている淡い膨らみや、白い襞スカートの奥でおすまし
している腿の間の敏感なところも及び、指や、掌や、舌に反応する様を思い浮か
べ、とろっと溶けそうな思い出し笑いを浮かべてしまう。
584睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/06/29 23:53 ID:2L8UPHN9
 知世は知世で、そのさくらの笑みと、それを浮かべる基になった昨夜の記憶に
頬を染めていた。さくらもそうだから自覚しているだろうが、女のコはたいてい
視線には敏感だ。こんな意味ありげな思い出し笑いと、熱っぽい視線を向けられ
て気付かないはずがない。
 恥ずかしそうなその様子に、さくらはますます嬉しい気持ちになり、視線と表
情で愛撫をするように、知世の事を見続けた。
 休み時間は手洗いに手を繋いで一緒に行き、それ以外でも手を握ったり、そっ
と肩を抱いたりと、やや過剰な「スキンシップ」に勤しむ。
 お昼のお弁当ももちろん一緒に食べ、残り時間はずっと手を握っていた。
 そして、午後も知世を撫でるように見つめて過ごした。
 やっとさくらの視線を感じなくなったのは、合唱部の練習のため、音楽室に入
った時。チアリーディング部のさくらは、校庭でバトンの練習に精を出している
だろう。
 だが、ここには居ないはずなのに、知世はさくらに見られている気がして仕方
がなかった。
 いや、見られている気がするのではなく、見ていて欲しいのだろう。心から想
った人に自分の事を撫でるように見つめられて悦びを感じない者は居ない。
 そして、その悦びの時間は、程なくしてやってきた。
 先にクラブ活動を終えた知世は、帰り支度を済ませると、そそくさと校庭に向
かう。してみると、チアリーディング部は、終了のミーティングか、円陣に集ま
っていた。
585睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/06/29 23:56 ID:2L8UPHN9
 ほんのちょっとの間、そこに立ち止まってみていると、円陣を作っていた女子
達がバラバラと散らばった。さくらは千春、奈緒子とにこやかに話しながら、ゆ
っくりと歩いてきたが、知世の姿を見つけるなり、満面の笑みを浮かべて駆け出
す。
 傍目に見るとその様は、仔犬が飼い主を見つけて駆け寄っていく様子そっくり
だった。
「知世ちゃん、待っててくれたの?」
 バトンを脇に挟み、両手を握って言う。
「合唱部の方が終わって、今、来たところですわ」
 知世が答えると、さくらはまた人懐っこい笑顔を浮かべる。
「すぐに着替えてきちゃうから、待っててね!」
 そう言うと、さくらは知世の返事も待たず、脱兎のごとく駆け出していった。
「あ……さくら……ちゃ…………」
 そんなに慌てなくても、と言おうとしたが、もう遅い。
 まさかダッシュのカードを使っているわけでもあるまいが、あっという間に見
えなくなってしまった。
586睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/06/29 23:59 ID:2L8UPHN9
 きっと本当に慌てて着替えるだろうさくらの様子を思い浮かべ、知世は小さく
笑う。確かにその様子は可愛いだろうが、といってあまり良い事とも思えない。
 ここは、やはり落ち着くように促すべきだろう。でも、更衣室へ飛んでいって
しまったさくらに、どうやって伝えればいいだろうか?
 知世は、最も確実な方法をとるため、早足でさくらの後を追いかけた。
 校舎一階にある女子更衣室は、チアリーディング部の専用という訳ではないか
ら、友枝小学校の女子生徒であれば、誰でも出入りする事が出来る。
 だからなんの問題もないはずだが、知世はドアを開けるとき、少しだけドキド
キした。
 何人も着替えをしているから、人いきれで中はやや暑く、汗の匂いが強い。多
少はおしゃれな娘も居るようで、コロンの匂いもする。
 知世はその中を見回しながら、さくらの姿を探した。
 見つけたさくらは、交差させた手で半袖の練習着をまくりあげ、頭から抜くと
ころだった。
 慌てているその動作はやや乱雑で、栗色の髪が寝起きの様に乱れてしまってい
る。
 続いてスカートのホックに手をかけるため、身体を捻ったところで、知世の事
に気が付いた。
587睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/06/30 00:02 ID:b2lUQ6OE
「知世ちゃん!」
 校庭で待ってるとばかり思った人が目の前にいることに驚いたのか、素っ頓狂
な声でさくらが言った。
「ど、どうしたの?」
 何故、更衣室に入って来たのかを問いたそうな事は判ったが、知世はあえてそ
れに答えず、微笑みを浮かべているだけ。
 ここで待っているその事だけで、慌てなくていいという意図は伝わるだろう。
 さくらも暫くは戸惑った顔をしていたが、気を取り直して着替えを済ませてし
まう事にした。
 練習着のスカートのホックを外し、短いファスナーを下げると前かがみになっ
て片足づつ持ち上げて脱ぐ。
 知世は小さく唾を飲んだ。
 目の前のさくらは下着姿。白い木綿のタンクトップが如何にも小学生の女児に
相応しい。
 ショーツも白地で、お尻のところにネコさんのプリントが入った、可愛らしい
ものだった。
 運動の後だから、あのタンクトップは汗をたっぷりと吸っているだろうし、シ
ョーツも、もしかしたらしっとりと汗に濡れているかもしれない。
588睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/06/30 00:05 ID:b2lUQ6OE
 汗の匂いは嫌われ者だが、想い人のそれは別物。
 さくらの背中に抱きついて、胸一杯に吸い込みたいという願望が沸き上がって
来て、たまらない気持ちになる。
 熱っぽく自分姿を見つめている知世を意識しているのか、さくらの着替えはゆ
っくりとした動作になっていた。
 もっとも、「下着姿を見せてあげる」という意図がさくらにあるとは考えにく
い。むしろ校庭で待たせなくてよくなった事への安堵からなのかもしれない。
 だが、ぺろっとタンクトップを鎖骨までまくりあげ、脇の下や、微かに膨らん
で見える胸をタオルで拭いたりするのは、ちょっとイノセントだが誘惑している
つもりなのだろうか。
 汗を拭うと、学校指定の黒いシャツに袖を通し、白い襞スカートを膝から腿に
引き上げ、ファスナーとホックを止める。そんな姿も可愛らしくて、知世は身を
乗り出すように、さくらの着替えの様子を見つめていた。
 セーラーの上着に袖を通し、白いタイを直して身支度を整えると、くるりと回
って知世の方を向き、
「お待たせ!」
 元気な中にも『ゴメンネ』というニュアンスを伝える言葉。
 だが、謝って貰う必要なんかない。これが初めてではないが、さくらの可愛い
下着姿をたっぷりと見せてもらったのだから、知世の方がお礼を言いたいくらい
だ。
589睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/06/30 00:08 ID:b2lUQ6OE
 最後に、インラインスケートと、プロテクタを付けると、学校でずっとしてい
たそのままに、さくらは知世の手をそっと取った。
「帰ろ?……」
 小さく耳元に囁くと、先導になって滑走を始めた。
 もちろん、知世を無理に引く様な真似は絶対にしない。こんな速度なら、イン
ラインスケートになんの意味があるのか判らない位のゆっくりとしたスピード
で、知世を引き続けた。
 通りの角を曲がり、商店街へ入る。
 知世の目に、ファンシーショップ・ツインベルの看板が目に入った。
 という事は、もう間もなく「あの部屋」のあるビルの前に差し掛かる。
 知世が借りている秘密の部屋。防音が良く、小学生の女のコがふたりで入って
も違和感のないロケーション。
 そんな部屋を借りた目的は、さくらとふたり、誰にも言えない気持ちよくてイ
ケナイ事をする、秘密の隠れ家として使う為だ。
 知世は、自分のそれと重ね合わされているさくらの手を見た。
 それから視線がゆっくりと上がり、横顔を見つめる。
 小さく唾を飲み込んだ。
 寄って……いきませんか
 そう言ったら、さくらはどんな顔をするだろう。
 毎日えっちな事をするのはやめましょうと提案したその知世から、はしたなく
もおねだりなんかしたら、軽蔑されてしまうかもしれない。
590睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/06/30 00:11 ID:b2lUQ6OE
 でも……
 知世の中で、誰かが唆す。
 ほぼ一日中、想い人に手を握られたり、身体をすり寄せられたりしていた知世
は、気持ちが昂ぶってしまっていた。
 今、掌を包むさくらの手で、何も身に着けない裸の肌を撫でて欲しいという気
持ちが、打ち消しても打ち消しても沸き上がって来る。きっとそれだけでゾクゾ
クするほど気持ちいいに違いない。
 キスもして欲しい。唇だけじゃなくて、胸にも、そして……
 本当はあんなところに口を付けさせてはいけないのだが、あのぬるっとした舌
が蠢く感覚が忘れられない。
 それから、またぎゅっと抱きしめられる。
 さくらの重さを全身で受けとめたら、魔法で作った男のコが一番奥にまで入っ
てくる。
 ぐっ、ぐっとさくらが動く。最初はそっと。それから、だんだんと早く……
 それに合わせて、自分もはしたなく動いてしまうかもしれない。
 でも、その後にやってくるあの真っ白な――
591睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/06/30 00:14 ID:b2lUQ6OE
「知世ちゃん?」
 声をかけられて、知世は硬直した。
 いつの間にか、妄想に浸り込んでいた。それも一番最後のところまで描いてし
まった。その興奮で、登り詰める時の様にぎゅっとさくらの手を握ったらしい。
 かーっ
 一気に熟れたトマトの様に真っ赤になる。
「あ……あの……その……」
 妄想そのものを覗き見られたような感覚に、知世は恥ずかしさで気絶するかと
思った。
 さくらは「あの部屋」のあるビルの入り口を指差すと、
「ちょっと……寄っていこ?」
 どきん!
 さくらの言葉に、胸の中で心臓が爆発したかと思った。
 知世の頭の中をぐるぐると記憶が高速で飛び回る。とても人には見せられな
い、鮮烈でえっちなビジョンが――
「あ、あの……でも、きょ……今日……は………」
 願っても無い申し出なのに、口からは思わず否定の言葉が出てしまった。慌て
てそれを打ち消そうと思ったが、そうするとまるで「えっちしてください」と言
っているようなもの。どう言っていいのか判らず、知世は結局黙り込んだ。
592睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/06/30 00:17 ID:b2lUQ6OE
 それを都合よく肯定と捉えたのか、
「ね? ちょっとだけ……」
 さくらは言いながら両手で知世の手を握る。こんな風に言われ、こんな風に手
を握り締められたら、知世に逆らう術はなかった。
 ゆっくりと手を引きながら、ビルのドアを押し開ける。
 1階ホール正面に、古い感じのエレベーター。もう乗りなれたそれで5階へ連
れていかれるのだ。そこでえっちでイケナイ事をいっぱい、いっぱいされてしま
うのだ。
 知世の心は真っ二つだった。
 このまま手を振りほどいて逃げてしまいたい。今日はしないと決めた日だし、
さくらの指や、舌や、男のコに反応して見せてしまう痴態を思うと、恥ずかしく
て恥ずかしくてたまらない。
 けれど、それを望み、待ちこがれている自分が居るのも確かだった。一分一秒
でも早く、さくらの指や舌で弄ばれたい。そして男のコを奥の奥に受け入れた
い。
 けれど、さくらの「寄っていこ?」は知世の期待したのとは違っていた。
「え?……」
 知世が思わず声をあげたのは、さくらがエレベーターではなく、その更に奥へ
知世を引っぱり込んだから。
593睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/06/30 00:20 ID:b2lUQ6OE
 正面玄関からは見えないが、エレベーターの奥は階段になっている。通路の様
な廊下を左に折れると、やや暗くて狭い階段が上に向かっていて、踊り場には2
階の事務所の物らしい段ボールが幾つか積まれていた。
 このビルに出入りする様になってから結構経つが、階段を使った事はなかっ
た。
 さくらはくるりと身を翻すと、知世の背を階段の壁に押しつけた。
 そして、驚きに瞳を見開いている知世に、そっと顔を寄せていく。
「さ、さく……………ッ………」
 名前を皆まで呼ばせず、唇を唇で塞いだ。
 背負ったランドセルの下で腰を抱き寄せ、まるで逃がさないというように唇に
吸い付く。
 知世の両手がさくらの肩を掴む。逃げようとするように、それを押す。
 けれど力を入れることが出来たのはほんの僅かの時間だった。麻酔にかかった
ようにゆっくりと力が奪われ、押し返すどころか、肩を掴んでいる力すら抜けて
いく。
 やがて指が開き、知世の腕がだらりと落ちた。
 それでもさくらは、重ねた唇を離そうとしなかった。
594睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/06/30 00:23 ID:b2lUQ6OE
「……っ……はぁぁ……」
 やっと唇が離れたとき、詰めていた息を盛大に吐いた事でも、どのくらい息を
止めていたが判るというものだ。
 酸欠で荒い息をやっと整えた知世がさくらを見る。
 どうしたんですか?
 今朝のそれと同じ問いを、知世は目でさくらに問う。
 さくらは、焦点の合うぎりぎりで知世を見つめ、それに応えた。
「ほら……今日はしないって約束の日だから……だから……おやすみの……
キス………」
 知世は一瞬、呆然とした顔をし、それから見る見る真っ赤になった。
 ちゃんと約束を覚えていたさくらに比べ、えっちなことを考えていた自分が恥
ずかしかった。
 少なくとも、さっきの「寄っていこ?」を、えっちをしてもらえると期待をし
ていた自分が居たことは間違いないのだ。
 恥ずかしくて恥ずかしくて、今ここで消えて無くなってしまいたい。
595睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/06/30 00:26 ID:b2lUQ6OE
 知世がつっと目を逸らす。
 だが、さくらはそれを追いかけ、知世の瞳を覗き込む。もう一度逃げたが、さ
くらは許してくれない。
 自分への嫌悪でいっぱいの、申し訳なさそうな表情の知世の両肩をさくらはそ
っと包み込んだ。
「あ、明日は……明日は……ぜ、絶対……しようね……約束だよ」
 その言葉に、知世はびっくりしたような顔をした。
 真正面から見たさくらの顔。その表情が、心の内を物語っている。
 本当はさくらも、この階段ではなく、エレベーターに乗りたかったのだ。5階
へ上がり、あの部屋へ行きたかったのだ。
 でも、しないと約束した日だから、一生懸命に自分を抑えたに違いない。
 知世はさくらの瞳を見た。
 喉元を越えて、舌の付け根まで、言葉がせり上がってきた。
 明日なんて言わないで、今、すぐに……しましょう?……
 きっと、さくらも喜んでくれるはずだ。愛し合い、求め合い、気持ちよく、幸
せな満足感に浸れるだろう。
596睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/06/30 00:29 ID:b2lUQ6OE
 でも、一度交わした約束をあっさり反故にする事には、やはり抵抗を禁じえな
い。
 上手く言えないが、互いの想いが「それ」だけにあると認めてしまう事になる
ような気がする。
 知世は結局、その言葉を必死に飲み込み、小さく頷きながら返事をした。
「はい……」
 明日の約束への了承。それは、自動的に今日はしないという事の確定でもあっ
た。
 さくらは嬉しそうに笑い、もう一度、今度は軽く、知世と口づけを交わす。
 唇を離したさくらは、名残惜しげに知世を見、そして手を握った。
 でも、いつまでもそれをしていると、本当に我慢出来なくなってしまうと思っ
たのだろう。そっと手を離し、身を翻した。
「じゃ、明日、学校でね!」
 そう言い、手を振ると、脱兎のごとく駆け出した。
 さくらの足は速い上、インラインスケートを履いている。
 知世が階段から通路を見たときには、既にビルの玄関を飛び出していた。更に
玄関を出てみた時には、もう駆け去ったさくらの姿は何処にもなかった。
597睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/06/30 00:32 ID:b2lUQ6OE
「ふぅ……」
 知世は小さくため息を漏らした。
 そっと右手の指で、唇を撫でてみる。
 おやすみの……キス……
 確かにまだ日は高いものの、次に会うのは明日の朝だから、おやすみのキスで
間違ってはいない。
 あんな長い口付けを「おやすみのキス」と言っていいかは別だが……。
 知世はうっとりと目を瞑った。
 さくらの唇の感触を脳裡に呼び出し、それに浸る。
 今日は結局、キスだけで終わった。それを惜しいと思う気持ちも無いわけでは
ないが、それよりもこうして恋人として、おはようのキスとか、おやすみのキス
をされた事の嬉しさの方が大きい。
「さくら……ちゃん……」
 愛しい人の名前をそっと呟く。小さな胸を甘酸っぱい想いが満たす。
 呼び出した迎えのクルマが来るまでの間、知世は今日一日のさくらの感触にう
っとりと浸っていたのだった。
598睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/06/30 00:42 ID:b2lUQ6OE
あとがき?

「ここエロパロ板だよ? わかってんの?」と非難ごうごうになりそうなお話
でした。
「学校の屋上で〜」「学校の更衣室で〜」「帰りに野外で〜」とフラグだけ
立てておいて、ことごとく潰してしまい、申し訳ないです。

「次はらぶはにゃん三昧」のはずだったんですけどねぇ(^^;

じ、次回こそは、えっちしていい日のエピソードで、ご期待に応えたいです。


一応、道しるべですが、>>576から今回のお話になります。

どうぞよろしく〜
599睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/06/30 00:44 ID:b2lUQ6OE
>>571-573

え〜と、過去に上げたお話をピックアップされてるようですが、保守の一環
でしょうか?
それとも何かご希望が………
600睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/06/30 00:49 ID:b2lUQ6OE
>>566-567

 甘あまらぶラブでいいですのぉ。

 そうか〜、知世ちゃんクラスのお嬢様になると、コカ・コーラなんていう
下々の飲み物は飲まないんですねぇ(藁

 でも、初めて飲んだのなら、炭酸の傷みで転げまわったり、鼻に通って
しまって七転八倒とか………

 書いててかわいそうになってきました。

 また甘いのおながいします。 
601名無しさん@ピンキー:04/06/30 07:52 ID:MyuUG010
乙かれです。
知世タン視線良いです。
期待でつ
602駆り立てるのは野心と欲望 ◆mh0WlO0c8U :04/07/01 03:30 ID:LvTpFBTB
>>600
甘い。
そうやって知世さまがびっくりしないようにさくらちゃんが口に含んで
炭酸を少し飛ばして口移しで飲ましてあげたのだよヽ(`Д´)ノ
さくらたんと知世様の甘い愛をなめたら困りますよヽ(`Д´)ノ
603名無しさん@ピンキー:04/07/01 21:59 ID:caZqlCrn
おぉ、忘れかけた頃に睦月たんキテター!
知世たんええ味だしてますの〜
次回も楽しみなり〜
604月光蝶:04/07/02 04:16 ID:KDyemK8r
>>597

とーもよもすっかりみだ・・・いやいや、やっぱり慎み深いんだなあ(笑)。
「もう、ぎりぎり」になっててもはじらうのは凄くいいですよ。

それに「えろす」ってのは必ずしも体を交える事じゃないんだな。
さくらととーもよの場合、近づけば近づくほど、心も体もどんどん
「えろてぃっくな関係」になって行くんだと思う。

男の子の欲求と、女の子の欲求が濃密に絡み合う中で、
「すき」「あいしてる」「きもちいい」
がどんどん高まって行く様子が良いです。
605名無しさん@ピンキー:04/07/03 10:02 ID:mSUjvytW
らぶらぶキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!
厳密に考えると確かに板違いかもしれないけど
焦らしプレイということでひとつ。
心情描写がいいなぁ。
606名無しさん@ピンキー:04/07/05 21:56 ID:YoFWY81p
>>605
そしてホシュ
607名無しさん@ピンキー:04/07/06 13:13 ID:l//Cl391
久々に来てみたら睦月タン来てた━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!!
608名無しさん@ピンキー:04/07/07 17:04 ID:Y4FrtxJt
羞恥・焦らしはいい。日本の文化だ。
609睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/07/08 23:32 ID:uvuMVFap
 どもです。
 おおむね好評なようなので、ちょっとホッとしてます。
 
 とりあえず、次章は書き出してます。
 遅筆なんで、気長に待っててくださいね。

 

610駆り立てるのは野心と欲望 横たわるのは犬と豚 ◆mh0WlO0c8U :04/07/10 02:24 ID:EvDGT+MF
くっ! 睦月!睦月!睦月! どいつもこいつも睦月! 
なぜだ! なぜやつを認めて このおれを認めねえんだ!!ヽ(`皿´)ノ(<嫉妬に狂いながら)
611月光蝶:04/07/10 03:52 ID:UCbZdEJg
>>610

いや、認める。
・・そのえろえろん、充分にア○バ流北斗神拳!!!
頑張れ
「駆り立てるのは野心と欲望 横たわるのは犬と豚 ◆mh0WlO0c8U」よ!!

しかしッ!!
「そこでさらに3倍の赤いえろえろんですよ」
さすれば、甘さに赤いえろえろんが混入し、二人はとろとろの甘いプリキュアとなるのです。




「・・うっ・・うわああ・・・・・・・・・・・・・・・・うわらば!!!」
612名無しさん@ピンキー:04/07/10 19:42 ID:2PcfJyek
>>610
てかあんた誰?
613睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/07/10 22:13 ID:c9vCCkhM
>>610

ごめんなさい。こんなとき、どんな顔すればいいのか、判らないの……


>>612

 し、しどい……(^^;
 甘い甘いえっちな短編がいくつかあがってるじゃないですかぁ
614名無しさん@ピンキー:04/07/11 21:46 ID:WKnsOFpf
睦月たんがおにゃのこにしか見えねえYo!ヽ(*`Д´)ノ
いや、野郎だという事は知ってるのだがね…orz
615名無しさん@ピンキー:04/07/12 17:53 ID:uCepoQjK
>>614
睦月たんを女の子にして(;´Д`)ハァハァするのもまた一興でつよ。
616名無しさん@ピンキー:04/07/12 18:34 ID:4Lfcui/C
>>615に先越された…
いっそ睦月たんをグチャグチャに…
617月光蝶:04/07/12 21:40 ID:XoLwGZN0
>>614-616
みなさん落ち着きましょう。

む・・む睦月たんはび・・・びび美少年(中略)がチェンジして(中略)胸にちち(中略)
ハアハア(中略)か、下半身が(中略)桃色のくちびる(中略)ハアハア
指が白く細い(中略)

・・・・・・・はっ!?

「こ、これはエリオル君の幻覚魔法!?」
い・・いかん・・・風水術で対抗せねば・・・

だ・・誰かさくらカードで魔法に封印(通信途絶)
618名無しさん@ピンキー:04/07/12 21:58 ID:rbbuCQ7H
何の為の月光蝶なのかと小一g(ry
桃矢×鏡おながいします
619月光蝶:04/07/12 22:54 ID:XoLwGZN0
>>618
>何の為の月光蝶なのかと小一g(ry

め・・めめ面目な
なな(@@)グルグル

_|=|○_

ないないない ない ない  な  い
(ぴーーーーーーーー)
「ぬ・・・・ぬうう・・・なんという強力な幻覚魔法だ・・・・」

※月光蝶の脳チップは強力なジャミングのために混乱しております
620睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/07/12 23:00 ID:O8cR49V3
>>615
>>616

うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!やぁめぇてぇ〜〜〜〜


(トラウマにより、精神崩壊)





#原作の小説では、睦月は女装させられた挙句、男子小学生にAのバージンを
 奪われてしまうのです。
621睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/07/12 23:02 ID:O8cR49V3
>>617

さ、さ、さくらカードは、さくらちゃんしか使っちゃダメです。

だ、だめ! フィメルのカードなんかなに、うわやめえおdhjぢ
622名無しさん@ピンキー:04/07/15 13:52 ID:IzzJq9Bw
睦月さん落ち着いて!漏れらが悪かったっす!
と言うか…原作?詳細キボン(ぉ
623名無しさん@ピンキー:04/07/15 17:52 ID:L8sQItdJ
>>622
ゆんゆんパラダイスってH小説だね。
なお君萌え〜
624睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/07/15 23:51 ID:nNuc/9YB
>622

>623 さんの言うとおりです。絶版になってしまってますんで、なかなか
読めないですが……

 電子ブックのパピレスなどで読めます。
http://www.papy.co.jp/act/list/auth/m/dl/836/

 ちょっとお高いのが難点か……
 でも、雑破業先生の小説は、どれもえっちで読み応えありますよ〜


 ちなみに、ゆんゆんパラダイスをGoogleで調べて、現時点2番目にあるサイト
は、あまりみないでやってください(^^;
 お願い…… 
625名無しさん@ピンキー:04/07/16 04:01 ID:97e+0q9t
>>621
>さ、さ、さくらカードは、さくらちゃんしか使っちゃダメです。

言いましたね?言いましたね?
その言葉、信じさせていただきます
今後知世ちゃんが男になってさくらのはじめてをもらう展開はないんですねー
んーほっとしましたー



睦月さん、貴方は素晴らしいです、
さくらブーム当時から私がどんなに愛こめて探しても
さくら攻知世受本をほとんど見つける事が出来なかったわけですが
こうして貴方が書いた二人の愛し合っている小説を読む事で
あの頃から耐えてきた欲求を満たす事が出来るのですから

どうか貴方の手で二人をラブラブで幸せにしてあげてください



我が愛する知世さんに幸あれ!!!!

そして敬愛する睦月さんにも幸あれ!!!!
626名無しさん@ピンキー:04/07/16 18:16 ID:MdK9IZnZ
>睦月たん
雑破業先生ぃぃぃぃぃ!?
買いたい買いたいけどお金が…

ていうか、そんなこと言われると見たくなるような。
627名無しさん@ピンキー:04/07/16 19:20 ID:bgMMBi/W
>>626
なんとかして嫁!w
まぁスレ違いだし、これ以上の話は睦月たんのサイトで話すのがいいのではw

ともかく、次のお話気長に待っていまつ。

>>625
え〜藻れは二人がラブラブなら知世攻さくら受でもいいけどな〜
628睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/07/16 23:53 ID:Xb/4AqR2
>>625

> 今後知世ちゃんが男になってさくらのはじめてをもらう展開はないんですねー

「我を汝の性に変えよ! メイル!」
 がメイルの呪文です。

「彼の者が一番強く想う者の姿を映し出せ! イリュージョン!」
 というのが、イリュージョンの解放の時にありましたね(9話) 

 これ以上は、ノー・コメントとさせていただきますm(_ _)m
629睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/07/16 23:59 ID:Xb/4AqR2
>>626
 今、本屋さんで入手可能なものは、おねてぃやおねつぃのノベライズですね。
 頑張って探してみましょう!

 
>>627 さんの言うとおり、すれ違いなので、この辺で……ん?

> まぁスレ違いだし、これ以上の話は睦月たんのサイトで話すのがいいのではw


 ………………………………という事は、見たんですね。




 (///)  
630名無しさん@ピンキー:04/07/19 00:47 ID:Q0c/wtcW
>628
ということは・・・?
キ、キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!
631名無しさん@ピンキー:04/07/21 13:33 ID:RUdORRLc
兎に角、睦月たんはおにゃのこ! 間違いない!
何たって、発言自体が萌えですよ。萌え!


ゴメンナサイゴメンナサイ…orz
632月光蝶:04/07/24 17:51 ID:IMP2fNPC
>>631
      ____/_//_/              
     /____  /  ___________________   _  _  _
     _____/ / /___________________/ /_//_// /
  ゚  /______/                /_/

   ゚   ゚    。        
   /゙////_.. 〃   ゚     
  く    ∧∧  ) ゙゙゙\,,_______ _,,  _ ...,,       
   ゝ⊂(Д゚ 〇 _`つ ......... ............................. ..............    ・…∵...・・ ・
   く  ....... .......... :::::::/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄'' ̄ ~"            
  ゚ \,|'\゙∨  ゙̄ ~   ゚  
 
  ホシュ、それはスレ連載ファンに残された最後の開拓地である。
 そこにはスレ主の想像を絶するカキコ、想像を絶するAAが待ち
 受けているに違いない。
 これは、秘密図書2スレ発生以来1年を超えたのを発見した月光蝶が、
 前人未到(嘘)のスレ存続年数に向けて、新たなる航海(何処へだ)
 を開始した物語である
633睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/07/25 00:22 ID:VRYDCzyU
>>632

すいません。保守まで人任せになってしまって………

おお!そういえば、このスレを建てたのは、1年前なんですねぇ
この頃の執筆スペースを取り戻したいですが、最近は日曜くらい
しかPC起動させてないっす(泣

#そんな貴重な時間なら、さくらのビデオなんか観てないで、
執筆しろ>自分
634睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/07/25 00:25 ID:VRYDCzyU
>>630

え?キターってナニがですか?(^^;

ボクはそういう呪文の詠唱があったなぁって話をしただけで、メイルを「彼のもの」
で使うとは一言も……(^^;;;


あまり期待しすぎないでくださいませね〜

635睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/07/25 00:32 ID:VRYDCzyU
>>631

ttp://yunpara.s6.x-beat.com/cgi-bin/imgboard/img-box/img20040725001530.jpg

 こ、これを見ても、女のコだなんて言いますか?


 #中央のメガネが睦月、腕を組んでるのは♂のコ
  右斜め上のお団子頭が恋人のゆんゆんです。
636名無しさん@ピンキー:04/07/25 12:04 ID:1kmZ0moV
例えヤロウだとしても、俺の脳内変換の前では無意味さ!

…スミマセン、チョウシニノリマシタ。マジスミマセンorz
637名無しさん@ピンキー:04/07/25 18:53 ID:GufCfm56
って待てコラ。「似てるなー」とか思ってたら…
  雑  破  +  み  む  だ  か  よ  !!!
(みむだ…有名なロリ漫画家。特にきょぬーロリと言うある意味邪道な絵を描くお方。)
中山文十郎+ぢたま某のような組み合わせだなオイ。
638名無しさん@ピンキー:04/07/25 23:21 ID:3KuEpdxG
>>635
あ、ナポレオン版だ。
手に入らなかったんだよな……
639睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/07/28 00:06 ID:ZH/QUehG
保守します。

>636

 怒ったりしてる訳じゃないですよ(^^; もし、そうなら、わざわざ女装の
イメージを選んだりしませんって(藁

>637
> って待てコラ。「似てるなー」とか思ってたら…

 へ? どういう意味でしょか?

> 中山文十郎+ぢたま某

 それだと「えっちなのはいけないと思います!」と怒られそう

>638
 ヤフオクでも、この巻だけ欠けたのが多いですね。
 今回も、保存用にしてあるのをスキャナしました。
640名無しさん@ピンキー:04/07/28 12:36 ID:2XzLLdFD
>>639
アアン説明不足スマソ。

主語「何かみむだに」です。(この人のエロ本持ってます
641名無しさん@ピンキー:04/07/29 01:44 ID:fYZUckRz
睦月たん女装保守
642睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/08/01 00:31 ID:qGHaT5Ya
え〜と、保守です。いま、200行くらいですか……
まだ脱がしにかかってるとこなんですけどね(藁


>>640
 最近、辰巳版を入手しましたが、どうもNewMeNさんの絵は、とってもえっちなん
だけど、「かわうい」感じがないんですよねぇ……

 やっぱりみむだ先生の絵が良いですね。
 NewMeNさんは、雑破先生のお友達だそうですし、ファンの方も多いでしょう
し、もしかしたら、ナ文版を先にみてしまったからかもしれないですが…

 
>>641
 ボクの女装で保守なんて……うわ!な、なにをうwdパオや派亜p
643名無しさん@ピンキー:04/08/05 02:04 ID:UqB5BuUK
睦月たん女体化保守

正直スマンカッタorz
644名無しさん@ピンキー:04/08/07 20:17 ID:OdiAXhsc
睦月たんとともに苦難を保守
645名無しさん@ピンキー:04/08/07 20:56 ID:F6N+/pCX
睦月たんを女装させてでも俺の嫁に…うわhなにをするとくぁwせdfrgtyふじこlp
646名無しさん@ピンキー:04/08/08 00:44 ID:wixz7z6t
みな睦月たんを心から愛しているのだね(シミジミ)
うわ何をするパMiua@xい
647名無しさん@ピンキー:04/08/08 17:36 ID:u92p18YY
  ∧_∧ 
 (*´∀`)      n
 ̄     \    ( E)睦月たん グッジョブ!!
フ     /ヽ ヽ_//
648名無しさん@ピンキー:04/08/09 23:50 ID:I5av3gt7
ここらでひとつ
鈴音タンに調教されて睦月タン達と乱交プレイするさくらタンをキボンしてみる。
649名無しさん@ピンキー:04/08/10 11:30 ID:COfElHXW
>>648
虚ろな瞳を思い出しちまターヨ
650名無しさん@ピンキー:04/08/12 13:20 ID:usFXLRu9
ホシュ
651名無しさん@ピンキー:04/08/16 20:32 ID:5gTMLpob
【上条恒彦 誰かが風の中で】
どこかで だれかが/きっと 待っていてくれる♪

雲は焼け 道は乾き/陽はいつまでも 沈まない
こころは むかし死んだ/ほほえみには 会ったこともない
きのうなんか 知らない/きょうは 旅をひとり♪

けれども どこかで/おまえは 待っていてくれる
きっと おまえは/風の中で 待っている♪

−保守−
652睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/08/18 00:11 ID:7AkqBADt
なんか10006エラーとか言うのが出ると思ってたら、サーバー代わったんです
ね〜

SS作成サボって、ビデオ見てるんで、怒られそうですけど……

とりあえず、えっちぃシーンには入ってるんですが…

なんとか、今月中にあげたい………
653名無しさん@ピンキー:04/08/18 03:44 ID:I99Bz1ig
同じ書く者として途中でビデオ見たりマターリしちゃうのは良くわかりますよ

でもまぁ書きたい時に書くモノが一番良い出来になるもんだと思うから
気長に待ってますよん
654名無しさん@ピンキー:04/08/21 21:14 ID:O7h8kPrp
ただただ保守
655睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/08/23 00:45 ID:c+AHCh3w
え〜、保守です。

今週も、CCさくらビデオ視聴で潰してしまいました(ごめんなさい

これで今月中にアップできるのか? って青くなってますが……
656名無しさん@ピンキー:04/08/23 03:57 ID:7xwO/b6y
hoshu
657名無しさん@ピンキー:04/08/25 05:48 ID:tKJ1qJtV
ほしゅついでに
今度はバックでさくら×知世をキボンしてみるテスと〜
658名無しさん@ピンキー:04/08/28 01:17 ID:Odk6j6Yl
とあるスレから過去ログの一冊目を発見し読み始めました。
「1がこれだけ昔のスレならもう本スレは終了してるな」
などと思ったのですが、まだまだ続いてる事に驚きました。

心底萌えました(*'A`)保守age
659睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/08/30 01:07 ID:K6tKPQvi
保守です。
って、「封印されたカード」を観てしまったので、今月中のアップは
絶望〜。

ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい。

>>657
え〜?
でも、小学生に「後背位」の知識など、あるわけが無いのでぇ……ちょっと……


>>658
え〜と、まだ続いてるんです(^^;
なにしろ、遅筆な上に、サボリ癖のある、グーたら作者なもので……
660名無しさん@ピンキー:04/08/30 01:37 ID:ZdGDlpNL
そんなむーたん(睦月さん)をみんなで愛撫しちゃえ!
661名無しさん@ピンキー:04/08/30 21:08 ID:QGnUUQbg
>>659
封印されたカードというと、無のカードの攻撃がファフナーにでてくるあれに良く似てますな。
まぁ寧ろ逆なんですけどねw。
662名無しさん@ピンキー:04/08/31 00:32 ID:0EmtpF4q
我が社の親会社が天宮財閥を叩き潰した。会長の御老体は自殺したらしい。
私はグループ企業である大道寺コーポレーションの新社長に就任。
差し押さえた前社長の大邸宅に引っ越し、上流階級としての暮らしを手に入れた。
前任の女社長は膨大な債務を抱えたまま倒れ、我が社の関連病院に入院している。
破産した大道寺家には極めて重い入院費負担は、私のポケットマネーを充てた。
それ位の情けは私にもある。全てを失った彼女には療養が何よりも必要だろう。
663名無しさん@ピンキー:04/08/31 00:33 ID:0EmtpF4q
そして前社長の一人娘『知世』も、私が自邸で預かることにした。
唯一の家族である保護者が破産、入院という状況では選択の余地はなかった。
元々はここが彼女の家なのだし、児童福祉施設などよりは遙かに良い環境のはずだ。
ただし以前の社長令嬢という立場から住み込みの一使用人に格下げである。
しかし母親の入院費を出してもらっているという負い目もあったのだろう。
知世は私にメイドとして仕えることを拒まなかった。
664名無しさん@ピンキー:04/08/31 00:34 ID:0EmtpF4q
私は知世に1枚の紙を示し、サインするように言った。誓約書である。
そこには、知世がメイドとして私に仕えるにあたっての宣誓が書かれている。
形式的なものではあるが、一応の体裁は整えておいた方がお互いに安心だからだ。
誓約書を受け取り、印刷された文面に目を通す知世。特に異論はないようだ。。
サインを終えた知世に、確認のため誓約書を声に出して読み上げさせる。
665名無しさん@ピンキー:04/08/31 00:34 ID:0EmtpF4q
【誓約書】
『私、大道寺知世は、ご主人様の忠実なメイドとして以下のことを誓い、
誠実にお仕えすることをここにお約束いたします』

1つ。ご主人様の命令に対しては、決してためらわず、決して逆らわず、
必ず笑顔で「はい、ご主人様」と返事をし、誠心誠意ご奉仕いたします。

1つ。ご主人様を敬い、メイドとして慎ましく振る舞い、いついかなる
時も微笑みを絶やさず、身も心も捧げる覚悟でお仕えいたします。

友枝小学校6年2組 大道寺知世
666名無しさん@ピンキー:04/08/31 00:35 ID:0EmtpF4q
合唱部のソロ担当というだけあり、とてもきれいな声だ。
満足した私が「ちゃんと守れるか?」と聞くと、
「はい、ご主人様」
間髪入れずに、笑顔で返事が返ってきた。飲み込みも早いし機転も利く。
相当に賢い娘のようだ。まだ小学生とはいえ、並の大人よりできそうだ。
これなら安心して私の身の回りの世話を任せられるだろう。
667名無しさん@ピンキー:04/08/31 00:36 ID:0EmtpF4q
「それでは知世。早速だが最初の仕事をしてもらおう」
「はい、ご主人様。何をすればよろしいでしょうか?」
「掃除だ」
「どこをお掃除すればよろしいですか?」
眩しいほどの笑顔で問う知世に、俺は素っ気なく言い放つ。
「とりあえず私のペニスをしゃぶってきれいにしてくれたまえ」
知世の笑顔が凍り付いた。
668名無しさん@ピンキー:04/08/31 00:36 ID:0EmtpF4q
固まってしまった知世に、私は一度だけチャンスを与えることにした。
「聞こえなかったのか?」
知世は応えない。それが何を意味するのか。
私は、知世がサインしたばかりの誓約書を破り捨て、そして告げた。
「もう君に用はない。出ていきたまえ。君の荷物は明日中にまとめて
木之本氏のお宅に送ってやろう。君のお母様の退院手続きも明日中に
は済ませておく」
669名無しさん@ピンキー:04/08/31 00:37 ID:0EmtpF4q
後悔しても遅い。知世は、私が唯一与えたチャンスを逃したのだ。
「待ってください」
「心配はいらない。日本では古来より親類縁者が助け合うのが慣わしだ。
それに木之本氏は紳士だ。困っている君たち母娘を見捨てるはずがない」
「お願いです、待ってください!」
慌てる知世を無視し、私は極めて事務的に言葉を続けた。
「経済的には少々苦しいだろうが、子供一人と病人一人増えるだけだ。
家を売るなり借金をするなりすればどうとでもなるだろう」
670名無しさん@ピンキー:04/08/31 00:38 ID:0EmtpF4q
「お願いですから、待ってください!」
泣いてすがりつく知世の手を、冷たく振り払う。
「君はさっき声に出して誓った。決してためらわず、決して逆らわず、と。
だが君は即座に背いた」
「何でも言うことを聞きます!言われたとおりにします!」
「君が誓いを破った時点であの誓約書は無効になった。だから破り捨てた。
もはや君を縛るものは何もない。君は自由だ」
「今度はちゃんと守ります!誓います!だから助けてください!」
必死に懇願する知世に、私はもう一度だけ機会を与えることにした。
671名無しさん@ピンキー:04/08/31 00:38 ID:0EmtpF4q
机の引き出しからもう1枚紙を取り出し、知世に渡した。誓約書だ。
だが最初のものより項目が多い。当然だろう。一度目より二度目の方が
条件が厳しいのはビジネスの世界では常識だ。
「本当に私に仕えたいのならサインできるはずだ」
知世は応えない。正確には応えられないのだろう。小さく震えている。
それほど衝撃が大きいということか。無理もない。
この娘はまだ小学生でしかないのだから。
672名無しさん@ピンキー:04/08/31 00:39 ID:0EmtpF4q
【誓約書】
『私、大道寺知世は、ご主人様の忠実なメイドとして以下のことを誓い、
誠実にお仕えすることをここにお約束いたします』

1つ。ご主人様の命令に対しては、決してためらわず、決して逆らわず、
必ず笑顔で「はい、ご主人様」と返事をし、誠心誠意ご奉仕いたします。

1つ。ご主人様を敬い、メイドとして慎ましく振る舞い、いついかなる
時も微笑みを絶やさず、身も心も捧げる覚悟でお仕えいたします。

1つ。ご主人様に乙女の純血を捧げ、その破瓜の血をもって誓約書の印
といたします。

1つ。ご主人様の夜伽の求めには、いつでも、どこでも、どの穴でも、
ご主人様がご満足なされるまでなら何度でも、心を込めてお相手を勤め
させて頂きます。

1つ。ご主人様に対し、決して避妊具の着用を求めず、私自身も決して
避妊薬を服用せず、ご主人様に私のまだ浅く幼い膣の最深部で射精して
頂けることを、無上の喜びといたします。

1つ。ご主人様の子種を子宮に浴び、小学生の身でご主人様に孕ませて
頂けることを誇りとし、ご主人様の征服感、達成感の源となれることを
心から感謝いたします。

友枝小学校6年2組 大道寺知世
673名無しさん@ピンキー:04/08/31 20:13 ID:Ghb7CTOD
>>662-672
なんと言うお約束で豪快なヒドー振り(・・;;
まさにきちく道を極めた展開だ。
674名無しさん@ピンキー:04/08/31 20:24 ID:HbvsYSHi
>>673
で、こいつは一体誰なんだろうね?
675名無しさん@ピンキー:04/08/31 23:24 ID:mCR721Ly
ttp://wing.zero.ad.jp/~zbe81267/Graphics/CgPage/sakura.htm
こいつを見てくれ。どう思う?
(すれ違いか?)
676名無しさん@ピンキー:04/09/01 09:26 ID:Dd5T76AD
>675
スレ違いだとは思うけれど、面白い。
677名無しさん@ピンキー:04/09/01 11:35 ID:BZP/Tbhi
>>675
カッコいい!!
ボーイッシュなさくらめちゃイイ!!

これで是非とも知世さんをさらってくれ!!
678名無しさん@ピンキー:04/09/01 19:00 ID:32cDTvmd
>>677
ボーイッシュというか、殺気立ったさくらたんだな。
679名無しさん@ピンキー:04/09/04 01:16 ID:R6iKQHYo
やはり駄目なようだ。私は知世から誓約書を取り上げた。
ハッと我に返る知世。私は無言で出ていくように促す。
しかし知世は部屋を出ようとしない。何も言おうとしない。私は待った。
やがて知世は、ポロポロと大粒の涙を流しながら、ようやく口を開いた。
「…サインします」
「よく聞こえないが」
「サインさせてください…!」
文字通り泣き叫ぶといった感じで、遂に知世は私に屈服した。
680名無しさん@ピンキー:04/09/04 01:17 ID:R6iKQHYo
だが知世の決意が本物かどうかはわからない。
私は知世に、新たな誓約書を一字一句間違わずに暗唱するように命じた。
知世ほど聡い娘なら、一度見ただけで内容は覚えているに違いない。
だが、語尾が震えたり、一文字抜けたりと、なかなか全文の暗唱に至らない。
私はその度に「もう一度」「声が小さい」「間違えるな」と叱責する。
そして知世は、屈辱的な文言が並ぶ誓約書を涙ながらに何度も何度も繰り返す。
そしてついに全文の暗唱を成し遂げた知世に、最後の3項目のみ再暗唱を求めた。
「一項目目を守れ」とだけ添えて。
681名無しさん@ピンキー:04/09/04 01:17 ID:R6iKQHYo
「はい、ご主人様」
涙を拭き、懸命に笑顔を作る知世。健気で痛々しい。
しかしその健気な口からは、汚れない少女の声で、肉の誓いがなされるのだ。

1つ。ご主人様の夜伽の求めには、いつでも、どこでも、どの穴でも、
ご主人様がご満足なされるまでなら何度でも、心を込めてお相手を勤め
させて頂きます。

1つ。ご主人様に対し、決して避妊具の着用を求めず、私自身も決して
避妊薬を服用せず、ご主人様に私のまだ浅く幼い膣の最深部で射精して
頂けることを、無上の喜びといたします。

1つ。ご主人様の子種を子宮に浴び、小学生の身でご主人様に孕ませて
頂けることを誇りとし、ご主人様の征服感、達成感の源となれることを
心から感謝いたします。
682名無しさん@ピンキー:04/09/04 01:18 ID:R6iKQHYo
最後まで笑顔のまま言い終えた知世の頬を、一筋の涙が伝う。
知世が私に屈服した瞬間だ。私は改めて知世に問いかけた。
「知世、お前は私のペニスをしごくための『穴』だな?」
「はい、ご主人様」
「言ってみろ」
「はい、私、大道寺知世は、ご主人様のペニスをしごくための『穴』です」
「ただしごくだけか?」
「…いいえ。ご主人様には私の穴の一番奥で射精して頂きます」
「それで?」
「それで…ご主人様の子種で…ご主人様の赤ちゃんを…」
683名無しさん@ピンキー:04/09/04 01:19 ID:R6iKQHYo
今にも泣き崩れそうな知世だったが、最後まで笑顔で言い切った。
「…ご主人様の赤ちゃんを身篭もらせて頂きます」
すばらしい。すばらしく良くできた娘だ。感動すら覚えるほどだ。
こんな年端もいかない美少女が、私の子をその胎内に宿してくれるというのだ。
そして少女が自らそれを誓ったのだ。男としてこれ以上の名誉はないだろう。
本能のままに種付けをする。そして孕ませる。知世もそれを望んでいる。
形式は整った。あとは正式なサインだけだ。それは誓約書に記されたとおり。
私が知世の乙女の証を貫いたとき、その処女血をもってなされるのだ。
684名無しさん@ピンキー:04/09/04 07:29 ID:a27ukjhG
けっ
685名無しさん@ピンキー:04/09/04 14:27 ID:LYRgI80f
乙です!
期待してます!
686名無しさん@ピンキー:04/09/04 22:32 ID:R6iKQHYo
友枝小学校の白い夏服を着た知世を、すぐ目の前に立たせる。
制服のミニスカートから伸びる手足は、まるで妖精のように白く、細い。
私がスカートをたくし上げるように命じると、知世は神妙に従った。
ゆっくりとスカートの裾が持ち上がり、清楚な白い下着があらわになる。
私は知世のふとももを撫でまわしながら、ゆっくりとその感触を確認する。
きめ細かな白い肌はとても瑞々しく、まるで手のひらに吸い付くようだ。
細く、柔らかく、そして美しい。まさしく妖精のふとももだ。
687名無しさん@ピンキー:04/09/04 22:34 ID:R6iKQHYo
私の手が知世の肌をまさぐるたびに、知世は怯えるように身を震わせる。
耐える知世に同情などせず、私の指先はふとももから知世の下着へと移る。
下着越しにスジを撫でてやると、知世は今までにない反応で楽しませてくれる。
羞恥と屈辱に頬を染めながらも、決して私の指から逃げようとしない。
指先には、知世の秘部に縦に走る割れ目の感触がはっきりと伝わってくる。
おそらくは無毛の丘であろう知世の処女地を守るものは、純白の下着1枚。
私はその最後の1枚に指をかけ、そっと横にずらした。
688名無しさん@ピンキー:04/09/04 22:34 ID:R6iKQHYo
抵抗するかと思われた知世は、しかし従順に私の行為を受け入れた。
身を震わせつつも、その幼い縦スジを私の視線にさらし、じっと動かない。
恥ずかしそうに俯いたままの知世に、今度は下着を下ろすように命じる。
ほんの一瞬だけためらいの素振りを見せた知世だが、反抗はしなかった。
私の視線を下半身に浴びながら、スカートの中に手を入れ、ゆっくりと下ろす。
膝のあたりまで下ろしたところで止めさせ、再びスカートをたくし上げさせる。
純白の下着を両膝に引っかけたまま、一糸まとわぬ下半身をさらけ出した知世。
天使のような少女の、あられもない姿。眼前に広がる、世にも美しい無毛の丘。
それを鑑賞するのは、知世の主人である私にのみ与えられた正当な権利だ。
689名無しさん@ピンキー:04/09/04 22:35 ID:R6iKQHYo
そしてもう一つの正当な権利。知世の乙女の証を貫く権利が、私にはある。
「知世、これから私のペニスでお前の処女膜を貫く」
「…はい、ご主人様」
「お前の穴はまだかなり小さい。相当痛いと思うが早く終わった方がいいか?
それとも少しでも痛みが少ない方がいいか?今回だけは特別に選ばせてやる」
私は主人としての温情で、これから処女を散らす知世に選択の機会を与えた。
「…優しくしてください」
「優しく何をしてほしいんだ?」
「…優しく…処女を奪ってください」
「それだけでいいんだな?膜を破った後の出し入れは激しくてもいいんだな?」
「…お願いします…最後まで優しくしてください。お願いします」
690名無しさん@ピンキー:04/09/04 22:36 ID:R6iKQHYo
今にも泣き出しそうな声で懇願する知世。
「最後までというと、どこまでだ?」
「…ご主人様が…射精なさるまでです」
「どこにだ?」
「…私の中に…」
「それではよくわからない」
「…私の…私の穴の奥にご主人様が射精なさるまでです」
「わかった。お前の初めての穴の奥に私の子種をぶちまけるまで、優しくしてやろう」
私も鬼ではない。知世のたっての頼みを聞き届けてやることにした。
「ありがとうございます、ご主人様」
知世の笑顔に、私も満足する。やはり善行は気持ちがいいものだ。
691睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/09/05 03:19 ID:9Ly/cQ2S
 どうもです。
 9月に入ってはじめてですね。

 今日は自分のサイトの定例チャットが早く終わったので、UP準備ができま
した。

 8月中に何とかアップしたいとは思っていたのですが、ついついCCさくらの
映画を観てしまったりして、サボってしましました。
 ごめんなさいです。

 今回は、狭い意味ではらぶはにゃんになってないのですが、まぁ、お風呂で
洗いっこって事でお許しいただければと思います。


でわ
692睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/09/05 03:22 ID:9Ly/cQ2S
 妙に大きな振動を伴って、エレベーターは停まった。
 一拍おいて、ゴゴンゴンと耳障りな音を立ててドアが開く。
 足を踏み出した知世は、明らかに緊張した面もちだった。
 続いてさくらが顔を出す。エレベータの床面と、この階の床面に出来た隙間に
インラインスケートを取られないように慎重に足を持ち上げた後は、するすると
滑るように移動した。
 金属のドアの前に立つと、知世はポケットに手を入れて鍵を取り出す。
 ランダムにディンプルの切られた金属プレート鍵穴に差し込んで時計方向に半
回転させ、シリンダーの回る金属音がしたのを確認すると、レバー状のノブを押
し下げるように回した。
 子供には少し重いそのドアをゆっくり引き開けると、後ろのさくらに申し送
る。さくらはプロテクタに包まれた左手でドアを支え、中に身体を滑り込ませ
た。クローザーで閉まったドアのサムターンを摘むと、カチリと回してカギをか
ける。
 それを聞いた知世は、狭い三和土の端で壁に手を付き、片方づつ革靴を脱い
だ。
 一方のさくらは、知世に比べると時間がかかる。手首を保護するガードを外
し、肘宛や膝当てを外してから、靴のロックレバーを跳ね上げる。
 一足先に靴を脱ぎ、スリッパを突っかけて様子を見ていた知世は、どうしよう
か迷った。
 このまま玄関先で待っているのもなんだか間が抜けているし、と言って、先に
ベッドのある奥へ行くのも、なんだか催促しているような気がして恥ずかしい。
 だが、その結論が出る前に、意外とも言える早さでさくらがインラインスケー
トを脱ぎ終わった。
693睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/09/05 03:25 ID:9Ly/cQ2S
「!……と……あ……あぁ!……」
 よっぽど焦っていたのだろう。自分が脱いだインラインスケートに蹴躓き、身
体が前に泳いだ。フローリングの床を踏み抜かんばかりに右足を踏みつけてバラ
ンスを確保したものの、それだけでは慣性の付いた身体は止まってくれない。
 驚いた知世が手を伸ばす。その手をさくらが咄嗟に取り、縋り付いた。
 ぼふん!
 結局、お互いの腕の中に飛び込む形で、しっかりと抱き合った。
 勢いがあった割に、鼻など、危ない部分をぶつけずに済んだのは幸いと言え
る。
 膝立ちで相手の肩に顎を乗せているような格好なので、ぴったりとくっついた
身体の柔らかい感触が心地良い。
 ぎゅ……
 さくらは、身体を支える為に掴まっていたはずの知世の肩から手を離し、背中
に回してしっかり抱きしめた。
 一瞬、知世が身を捩るような仕草を見せたが、もう遅い。例え知世が全力でも
がいても、逃げられないだろう。ましてさくらの抱擁に、知世が全力で抗えるは
ずがなかった。
 首筋に鼻を押し当てて、肌の匂いを思いっきり吸い込んださくらは、顔を僅か
に引き、知世の真正面に向き合った。
 焦点の合うギリギリ。視界いっぱいに拡がるさくらの優しい微笑み。それは、
度数の高いアルコールの様に、知世の思考を痺れさせていく。
 …目……瞑って?…………。
 ……………………はい……。
 瞳だけで交わす会話。
 幕が下りるようにゆっくりと、可愛らしい睫毛を頂いた瞼が閉じられる。さく
らは自分も目を瞑り、そっと知世に顔を寄せた。
694睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/09/05 03:28 ID:9Ly/cQ2S
 ………ちゅ………っ………
 せいぜい、香りの付いたリップ・クリーム位しか塗った事のない、柔らかな少
女の唇。ふたつのそれが、ただ合わさる。
 殆ど動かず、もちろん、舌を絡め合う訳でもない可愛い口づけ。
 けれど、知世には震えが来るほど幸せなひととき。いつしかさくらの背を遠慮
がちに抱き、たゆとう一時に身を委ねる。
「……ッ………はぁ………」
 ようやくと唇を離したふたりは、大きく息を付いた。キスの間、鼻で息をする
事にまだ気付かず、呼吸を止めていたのだ。
 キスは、今日、2回目。
 ここ数日で何回したか判らないが、手探りで進んでいるのだから、仕方がない
だろう。
 そういえば、今日の「おはようのキス」は、1時間目と2時間目の休み時間だ
った。
 今朝のさくらは遅刻ギリギリで、教室に駆け込んでから担任の寺田が来るまで
30秒無かった程。気にしているのか元気がなかったので、休み時間に知世の方か
ら屋上への階段に誘い、恥ずかし気にキスをおねだりした。
 一生懸命な口づけは、心に染みた。その後、元気を取り戻してくれたのも嬉し
かった。
 ぼんやりとそんな事を考えていた知世の前で、さくらがゆっくりと立ち上が
る。手を差し伸べ、知世が立ち上がるのを手助けした。
 立ち上がったふたりは、はにかんだまま俯いて立ち尽くした。なんと言って奥
のベッドへ誘ったらいいか、お互いに考えあぐねているのだ。
695睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/09/05 03:31 ID:9Ly/cQ2S
「えっと………その……あの……し……し……」
 さくらは口ごもり、何度も言い直そうと必死だった。
 一昨日の夜は、初めて魔法で作った男のコを知世の手で刺激され、昂ぶってい
たからこそするりと言えた「しよう」の一言。でも、今は喉を通るのを頑なに拒
んでいる。
 女のコの意識が邪魔をしているのだ。
 ロー・ティーンの女のコ向け雑誌では、デートに誘われたり、キスをされたと
いう「ナイショの告白」は、投稿コーナーの人気を博している。
 たいていは、ちょっと年上の男の人が、優しく、包み込むように誘ってくれる
展開で、「好きです」と告白する事はあっても、デートやキスは男の人から優し
く誘われ、リードされたいという、「白馬の王子様」を夢見がちな、この世代の
女のコの心理をよく掴んだ内容だった。
 さくらもそんな内容には、胸がキュンとしてしまう女のコ。出来れば、「誘
う」より「誘われたい」という願望がある。
 一方で、男のコをする以上は、ああいう告白に書かれるくらい、優しく、しっ
かりと知世をリードしてあげなくては、という思いもあって、さくらの気持ちを
揺らしていた。
 何度も口をぱくぱくさせ、落ちつくために唾を飲み込む。
 そんなさくらの様子を見た知世は、決心を固めた面を上ると、2歩前に出てさ
くらの胸に飛び込んだ。
 思わずその細い肩を掴むさくら。丁度抱き寄せたような形になった。
 肩口に顔を埋め、遠慮がちに背中を抱く知世の手。それは、言葉ではないけれ
ど、明らかに意思表示に他ならない。
696睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/09/05 03:34 ID:9Ly/cQ2S
 さくらは、感激すると同時に、知世に申し訳ないという気持ちを抱いた。
 知世は、さくらが困っていれば、どんな時でも、どんな事でも助けてくれる。
今もこうして誘えずにいたら、恥ずかしいのを我慢して自分からおねだりもして
みせる。
 知世ちゃんの為にも、ちゃんと……。
 そう決心したさくらは、胸の中の知世をそっと抱きしめた。
「…………………いい?……」
 ふっと浮かんだ、誘いの言葉。これならそんなに恥ずかしくなく、意味もちゃ
んと伝わる。言ってから、いい言葉を思いついたなと自画自賛した。
 恥ずかしさを表すように、しばらくの間、知世からは何もリアクションはなか
ったが、やがて、
 こくん。
 小さく、ほんの微かに首を縦に振った。
 嬉しそうに笑ったさくらは、そっと抱擁を解くと、知世の顔を見つめ、ゆっく
りと口づける。それから知世の横に並び、細い腰を優しく抱き寄せると、空いた
手で知世の手を握った。これからダンスにでも出場するような雰囲気だ。
 さして長くない廊下を殊更ゆっくりと奥へ向かって歩く。戸のない入り口をく
ぐり、殺風景を絵に描いたようなひとつ部屋に知世をそっと押し入れると、後ろ
から優しく抱きすくめた。
 刻が止まったかのように、抱いたさくらも、抱かれた知世も、身じろぎひとつ
しなかった。目を瞑り、うっとりと相手の温もりや柔らかさを堪能する。
 しゅ、しゅる……
 やがて聞こえた小さな衣擦れは、さくらが知世のタイを解いた音。
 解かれた白いタイは、さくらが手を伸ばし、スタンド式のハンガーに掛けた。
床に落としたりしないのが、如何にも女のコである。
697睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/09/05 03:37 ID:9Ly/cQ2S
 改めて知世の胸に置かれたさくらの手は、ゆっくりと胸元のファスナーを摘
み、下げていく。それを下端まで降ろしてしまうと、そっと知世の身体を撫でな
がら下へと滑り降り、白い襞スカートの上に置かれた。
 と言っても捲り上げたり、中に手を差し入れる訳ではなく、上着の裾に手を入
れる為。左右の掌がゆっくりと裾から滑り込み、そぉっと、そぉっと撫でるよう
にしながら、手の甲で指定のセーラー服をたくし上げていく。
「ん………」
 知世が微かに吐息を漏らし、身を捩った。
 くすぐったさと、気持ちよさの混合波が脊髄を駆け上がる。さくらの手が胸を
通り過ぎ、上着を鎖骨の上まで押し上げると、知世は自然に腕を上げた。
 知世の顔と腕が布地に包まれる。その暗がりは、けれどなかなか消えなかっ
た。さくらが、不必要なくらいにゆっくりとそれを引き上げて行くからだ。
 小さく息を継いだ知世は、そこで凍り付いた。
 いけない!……
 丁度、光を取り戻したのを幸いに、知世はさくらの腕の中から逃げようともが
いた。
「どうしたの?」
 さくらが訊ねた。けれど腕は、逃がさないと言わんばかりに、知世をしっかり
と抱き留めている。
 知世は目を伏せ、躊躇いがちに、
「……あ……あの……先に……しゃ……シャワーを浴びさせて……くださ
い……」
「どうして?」
 さくらは小首を傾げ、不思議そうに言った。
698睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/09/05 03:40 ID:9Ly/cQ2S
 シャワーは、終わった後に一緒に浴びる事になっている。少なくともこの部屋
でえっちな事をしたあとはそうだし、さくらもそのつもりでいた。
「でも……あの……今日は……体育もあって……汗が……」
 恥ずかしそうに小さな声で知世が答える。
 着衣に顔を埋めていた間に汗の匂いを嗅ぎ取った。このまま身体を合わせた
ら、あちこちを舌で愛撫するようになったさくらに、不快な匂いを嗅がせてしま
う。今日、これからの内容を頭の中でシミュレートした知世は、その事に気づ
き、しかも、それだけでは無い事に慄然となった。
 なんとしても、その前に身体を洗わなくてはいけない。
 さくらは少し前屈みになり、背中から脇に近いところにに鼻を押し当てると、
匂いを嗅ぎ始めた。
 くんくんくんくん。
 言われてみれば、ちょっと汗の匂いがしないこともない。だが、それを不快と
は感じなかった。
「……大丈夫だよ。そんなに匂い、しないよ」
 さくらは、安心させようとにこやかに言った。
「それに、汗、かいたのは、わたしも同じだし……」
 だから、このまましよ?……
 そう言いたそうに知世を抱く手に力を少し入れた。
「…………」
 知世は困ってしまい、俯いた。なんと言って説明したらいいか、迷い、考え
た。
 黙っているのを了承と誤解したさくらの手の位置が変わる。
 右手が知世のお腹を通り越し、やや引き付けられた左手とで、知世の腰の辺り
を弄る。何をされているのか気付いてハッとしたときには、もう白い襞スカート
のホックが外されていた。
699睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/09/05 03:43 ID:9Ly/cQ2S
 ジジ、ジ、ジジジジ……。
 ファスナーの降ろされる感覚に、知世は総毛立った。
「……やっ……さくらちゃん!……だめ……だめです!……」
 身を捩り、拒もうとする知世。その動きで襞スカートが腰から滑り落ちた。
「あっ!」
 びっくりしたさくらだが、反射的にはっしとスカートを掴みとめた。下に着て
いるのが、子供用に丈の短いスリップなので、本来、内に隠しておくべき白い木
綿のショーツが垣間見えて、妙にえっちに見える。
 だが、さくらはそんな事よりも突然の拒否に戸惑っていた。
 ついさっき、「いい?」の問いに頷いてくれた。脱がし始めた時も、黙ってさ
れるままになっていた。なのに突然の拒絶。訳が分からず、肩越しに知世を見つ
める。
「お……お願いです……シャワーを……シャワーを……浴びさせて……くださ
い……」
「…………」
 さくらは黙って考えた。考えて、考えて、急に拒みだした訳が「シャワー」に
あると気付いた。でも、どうしてこんなにも「先にシャワーを浴びる」事にこだ
わるのかが判らない。
 確かめる必要がある。そして、確かめる方法は、ひとつだった。
「…………うん……いいよ……知世ちゃん……」
 さくらの返事に、知世は迷子の子供が母親を見つけたような、ぱっと明るい顔
をした。だが、次の瞬間、その笑みが凍り付く。
「……でも……わたしもいっしょに……ね?……」
 思ってもみないさくらの言葉に、知世の思考が停止した。
700睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/09/05 03:46 ID:9Ly/cQ2S
 さくらにしてみれば、知世がここまでシャワーにこだわる訳を知るには、一緒
に入るのが一番いい方法だが、知世にとっては一緒に来られるのは、なんとして
も避けねばならない。どうしても独りでシャワーを浴びなくてはならないのだ。
 だが、知世がそれを訴えるより先に、さくらがだめ押しの一撃を放つ。
「ね? いいでしょう? 知世ちゃん?……」
 恋い焦がれた人からこんな風に言われてしまうと、抵抗する事は難しい。で
も、一緒に来られるのは困る。
 板挟みになって困り果てる知世をぎゅっと抱きしめ、耳に囁く。
「ね?……」
「………あ……あの……あの……」
 何か言おうとしたが、それは虚しい抵抗でしかなかった。さくらの腕の中、耳
に甘く囁かれ、立て直そうといくら頑張っても、力がどんどん抜けていく。
「……脚………上げて?………」
 もしかすると、人を言葉通りに操るカードを産み出したのかもしれない――そ
んな事を思ってしまうほど知世自身の意思を全く無視して、身体の方が勝手にさ
くらの指示に従う。
 知世がくの字に左膝を曲げて脚を上げると、さくらが支えていた襞スカートを
潜らせる。続けて左右の脚が入れ替わると、さくらはスカートをそっと抜き取っ
た。
 手を伸ばし、丁寧にハンガーに掛けると、もう一度知世を緩く抱きしめ、掌で
スリップの上から腿や下腹を撫でさする。
 その手がゆっくりと、黒のシャツを巻き上げながら、腹へ、そして胸へと這い
あがっていった。濃い紺の地がゆっくりと純白に変わっていくのが印象的だ。
 心の迷いがあるからか、今度は自然に腕を上げてくれない。さくらはすくい上
げる様に右腕から持ち上げて袖を抜いた。
701睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/09/05 03:49 ID:9Ly/cQ2S
 最後に頭を抜いて、丸首のシャツを脱がせると、これもハンガーにかけてしま
う。
 可憐なフリルをあしらった、木綿地のミニスリップ。まだ知世の年齢のサイズ
では、胸の膨らみを支えるための構造はなく、清潔な感じのする一枚地。
 右腕で胸を、左手で下腹を押さえるようにして、僅かにうずくまった姿勢は、
「恥らい」そのものを具現化したようで、さくらはそれを毟り取りたいという、
焦りにも似た気持ちを抱いた。
 自分の欲求を必死に抑えて、そっと後ろから抱きしめる。知世の手に自分の手
を重ね、体重を預けるようにうっすらとした胸の膨らみを背に押しつけた。
 それは結果的に、知世の行動の自由を奪った。
 一瞬、ユニットバスへ駆け込んで、目的を果たしてしまおうかという思いが頭
を掠めた知世だったが、こんな風に抱きすくめられると、振り解いて逃げる事は
出来そうにない。
 自身を抱く様に隠していた知世の腕から、堕ちる様に力が抜けていく。それを
見て取ったさくらは、慎重に、ゆっくりと、知世を抱く腕を解いた。
 伺うようにそっと、後ろを振り返った知世に、さくらはとろけるような微笑み
を見せ、言った。
「………………今度は…………わたし……だよ?……」
 下着姿まで脱がせたから、今度は知世が自分を脱がせる番――その意図が充分
に伝わってくる。
 知世は小さく唾を飲み込んだ。一瞬、迷うように視線を逸らす。だが、抗う事
はできない。のろのろと回れ右をした知世は、震える両手をさくらの胸元に伸ば
した。
 しゅ……しゅる……。
 微かな衣擦れの音とともに、自分のタイがゆっくりと解かれて行くのを、さく
らは目を細めて見つめた。
702睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/09/05 03:53 ID:9Ly/cQ2S
 知世の手がそれをハンガーに掛け、続いて胸やお腹をさする様にしながら、滑
り降りていく。
 くすぐったそうに顔をしかめたさくらは、けれど、撫でるように上着を捲り上
げて自分の身体を這いあがる知世の掌を、うっとりと噛みしめているのだった。





703睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/09/05 03:56 ID:9Ly/cQ2S
 しゃあぁぁぁ……
 暖かな水音がバスルームに響く。湯気が狭い室内に篭り、樹脂製の壁にはあっ
という間に結露の水滴がついた。
 シャワーノズルを握っているのは、さくらだ。
 所在無く目の前に立ち、下腹の前で手を重ねて立ち尽くしている知世の背にシ
ャワーの湯をかけ流していく。
 だが、温かな湯を背に受けながら、知世の胸は後悔に寒々としていた。
 脱がされ始めたとき、さくらの制服を脱がしているとき、下着を一枚一枚脱が
しあっているとき、そして、背中を抱かれるように、このバスルームへ連れ込ま
れたとき――止めるチャンスは何度もあった気がする。けれど、とうとう断りき
ることができず、一緒に、シャワーを浴びることになってしまった。
 さくらはノズルをあちこちと動かし、細流を満遍なくあて、知世の肌をピンク
色に塗り上げて行く。
 一通り身体に湯をかけ終わったとみたのか、さくらはノズルをフックに架け、
白いボディソープのボトルに手を伸ばした。
 右手でポンプを押し、4プッシュ分を左の掌に受けると、それを知世の背中に
塗り拡げる。上気した肌には冷たかったその感触に、知世は一瞬、ビクンと身震
いした。だが、それはほんの始まりで、ソープをゆっくり泡立てながら、背中を
さする掌が発する、連続したくすぐったいパルスに、知世は電気に撃たれたよう
に身体をひくつかせた。
 浮き出た肩胛骨、背筋から両脇、そして、敏感なお尻の双丘の上端。さくらの
掌は扱いなれた知世の身体を撫でさする。
704睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/09/05 03:59 ID:9Ly/cQ2S
「……あッ………んン……」
 知世が鼻にかかった甘い声を紡ぎ始めると、さくらは目を細め、唇の端に笑み
を浮かべた。
 胸をぴったりと背中に押しつけ、知世の腕を潜るように、両手を前に回す。い
ったん、お腹の上を軽く撫でてから、ゆっくりと、胸の膨らみを両掌の中に収め
る。
「……んッ……」
 ひくんと仰け反った知世の唇から漏れ出た切ない喘ぎに、さくらはとろけそう
な笑みを浮かべ、その顎を知世の左肩に預けた。
 一部の隙もないくらいに胸をぴったり知世の背にくっつけ、両脇を潜らせて前
に回した掌で、まだ「乳房」と呼ぶには足りない蕾の膨らみを揉み、撫でさす
る。自身の胸にも同じくらいの膨らみはあるのだが、自分で自分のを触っても面
白くはない。だが、知世の膨らみは掌に柔らかく弾んで心地よく、また、動かす
度に返ってくる喘ぎやひくつきといった反応が面白くて仕方がない。まして、こ
うしてボディソープの泡越しだと、より一層柔らかさと弾力と、その反応が愉し
めるような気がする。
 幼いそれでも一応「オトナ」な反応の練習か、頂上では、ちっちゃな乳首が控
えめに膨らんでいた。運良く気付いたさくらは、人差し指を伸ばすと、指先で乳
首に触れ、ゆっくりとこね回す。知世は切ない声を漏らし、もじもじと身をくね
らせた。
 しばらくそれに夢中になっていたさくらだったが、ふと我に返り、自分がなん
のためにこんな事をしているのか、思い出した。
 そうだ。ちゃんと洗ってあげなくっちゃ……
 さくらは、その思いに従って、膨らみを揉みしだいていた手を後退させた。
705睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/09/05 04:02 ID:9Ly/cQ2S
 たっぷりと泡立てたボディソープを絡めた掌は滑らかに滑り、知世の脇の下に
難なく滑り込んでいく。
 フォークリフト――丁度そんな感じで、さくらの掌は知世の脇の下へ行き止ま
るまで上がり、脇腹を撫で下がるのを繰り返す。何度かそうやって往復すると、
今度は腋下を掌と指を動かしてくすぐり洗った。
「あッ……あッ……んふぅ……」
 既に脱がしっこと、さくらに触られる事で昂ぶっていた知世には、掌が動く度
に紡ぎ出されるくすぐったでさすら、ピンク色の快感になってしまう。
 息を弾ませ、ひくひくと身体をひきつらせて腕の中で跳ね回るその様子は、さ
くらの胸に痺れるような悦びを湧き立たせた。
 その疼きの欲するままに、知世の胸を抱きしめてしまう。
 やがて、交差させていた手をゆっくりと、滑らかなお腹へ向けて降ろし始め
た。
 まだ、洗ってないところへ向け、円を描きながら掌が進んでいく。途中、お臍
のくぼみを少しくすぐってから、緩く盛り上がった下腹に手を置く。
 知世がいやいやをするように身を捩り、腿をぴったり合わせてさくらの手を阻
んだ。だが、さくらは慌てない。
 合わさっている膝の間に後ろから右膝をあて、ゆっくりと力を入れる。いった
ん降りていた左手が知世の身体を遡り、親指と中指で軽く膨らみを挟むと、人差
し指が乳首をそっと撫でた。
 甘美な刺激が身体の力を奪い取っていく。その証拠に、さして力を入れていな
いさくらの膝は、合わさった知世の膝の間に沈む様に滑り込んでいった。
 慌てて体勢を立て直そうとする知世は、けれど、さくらの指一本でいいように
操られ、いつしか腿を開き、いつでも指を受け入れられる様に準備をさせられて
しまった。
706睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/09/05 04:05 ID:9Ly/cQ2S
 ………………来る……。
 知世は目を閉じ、身を固くして待った。
 さくらは揃えた人差し指と中指で、そっと恥丘に円を描いている。他の指は伸
ばして浮いているので、2本の指の感覚がハッキリと伝わる。
 ゆっくりと、ゆっくりと、その円運動が狭いところへと落ち込んでいき、やが
て往復運動へと変わった。
 マシュマロの様に柔らかい物に、ヘラで切りつけたような裂け目。緩く曲げら
れたさくらの指先がそのミゾを捉え、ゆっくり、そっと撫でて往復する。
「……あっ!……あぁ……ッはぁ!……」
 背中をひきつらせ、喉を晒すように知世が喘ぐ。膝が笑って立っていられな
い。さくらの膝に可愛いお尻を支えられ、いつしか下がってきた左腕にお腹を抱
かれて、何とか起立を維持していた。
 でも……もうすぐ……
 ともすれば飛びそうな意識の端っこで、知世は思った。
 ……もうすぐ……さくらちゃんは指をあてがって……ぐうって、開いて……そ
して……指で……指……で…………声……声を……出さないように……我慢しな
く……ては……えっちな音が出たら………恥ずかしい……気持ち……よくなりす
ぎて、気を失ったりしたら………きっと……えっちなコって思われて…………で
も……でも……して……頂かなくては……そうじゃないと……シャワーを浴びに
きた……理由………が………
 だが、期待半分、不安半分でさくらの「指」を待っていた知世は、見事なまで
の肩すかしを喰った。
707睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/09/05 04:08 ID:9Ly/cQ2S
 さくらのしなやかな指は、恥丘に刻まれたスリットを軽く撫でただけで、その
まま腿へと降りていく。望んだように、女のコを指で開いて中をかき回してはく
れない。
「……あ……だ……」
 だめ。そう言いかけた。
 けれど、結局は言えなかった。
 言えるはずがない。「われめを開いて、中を指でくちゅくちゅして」なんて、
口が裂けても言えない。
 困り果てている知世に気が付いているのか、いないのか、さくらは膝を付く
と、知世のお尻に頬摺りし、両手をすっきりした脚に沿わせ、撫で回した。
 腿から膝、くるぶし、足首。
 右脚が終わると左脚――
 そして、両足をすっかり洗ってしまうと、胸を知世の背中に擦り付けながら身
を起こす。
 すっかり泡に包まれて真っ白になった知世をうっとりと見つめたさくらは、胸
を焦がす想いを移そうとでも言うように、後ろから知世をぎゅっと抱きしめた。
 右の肩に顎を預け、ひとしきり柔らかな抱き心地を堪能すると、いくら内緒話
でもそこまでは必要あるまいと言うほど、耳朶に唇をよせ、
「……今度は……わたし……だよ……?」
 そう囁き込んだ。
 ぞくぞくぞくぅ。
 耳から入ってきた快感に、知世の背筋を震えが走る。
 ぴったりと押しつけた胸からその律動を感じとったさくらは、知世が感じてく
れた嬉しさに、思わず頬をくっつけて、猫のようにすりすりとすり合わせてしま
った。
708睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/09/05 04:11 ID:9Ly/cQ2S
 それから、ゆっくり、ゆっくり腕を離していく。まるで逃げないかどうか、伺
っているよう。身体をすっかり泡に包まれた知世がスロー再生の様に振り向く
と、さくらは愛らしくにっこりと微笑み、そっと背を向けた。
 健康な色の肌に、細い筆で一息に引いたような背骨の薄いミゾが走り、ふっく
りしたお尻は極上の桃を思わせる。知世は唾を飲み込むと、何によってなのか、
震えの止まらない腕をさくらへと伸ばした。
 誘うように緩く開かれた腋下に両腕を差し入れ、前に回した手を交差させるよ
うにさくらの胸を抱き、背中にピッタリと胸を預ける。
 柔らかい……。
 掌に弾む淡い膨らみの触感に、知世は感動を禁じえない。大好きな、大好きな
さくらを腕の中に抱きしめている、その事だけで、小さな胸は破裂するかと思う
程どきどきしていた。
「知世ちゃん……」
 さくらが小さく呼ぶ。顎を預けた左肩越しに見ると、にっこり笑ってボディ
ソープのボトルを掲げていた。
 1・2秒、それを見つめて意味を理解した知世は、さくらの胸を抱いていた掌
を、賜り物を受け取る様に、杯の形にした。
 しゅこ、しゅこ、しゅこん。
 さくらがポンプを押す度、乳白色のボディソープが知世の掌に迸る。溜まった
その液を知世は大事そうにさくらの胸へと擦り付けた。
「……んッ……」
 さくらの背中が僅かに跳ね、知世の腕の中で踊る。ゆるゆると円を描いて蠢く
掌は、次第にソープを泡立て、クリーミーな泡がさくらの身体を包んでいく。
 その滑りによって、より鮮明に掌に弾む柔肌の触感を噛みしめながら、胸を、
脇腹を、腋下を、背中を、お尻の丸みを、次々に泡で包んでいく。
709睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/09/05 04:14 ID:9Ly/cQ2S
「……くすぐっ……たい……よぉ……」
 さくらの抗議の声。でも、鼻にかかった甘い声で、本気でくすぐったがってい
る訳ではなく、もちろん、嫌がってもいない。
「……でも…………気持ち……いい……」
 僅かに振り返ってこちらを見ているさくらの表情は、とろけるように柔らか
く、瞼も重たげ。温かい室内によってなのか、頬が朱に染まり、薄く笑みを浮か
べた表情が子供のそれなのに妙に色っぽい。
 知世は嬉しくて、そして、もっとさくらを気持ちよくしてあげたくて、胸を中
心に上半身を洗っていた手を、ゆっくりと下げ始めた。
 さくらの生命を支える内蔵が詰まったお腹。弾むような弾力を感じながら掌で
さする。
 それから指でお臍をくすぐり、ゆっくり下腹へと侵入する。それでも少し躊躇
う気持ちがあって、骨盤の形に沿うように、両手を後ろへと滑らせて、お尻の丸
みを掌中にしたりもした。
 ここは特に敏感なようで、電気が流れたようにひくつくのが嬉しい。鼻にかか
った、感じる声も素敵だ。
 知世は、ひとつ息を吸い、気持ちを落ちつける様に務めると、再び骨盤をなぞ
るように、両手をゆっくりさくらの前へと回した。
 大人になると、今、そっと撫でている辺りに「毛」が生えるそうだが、さくら
も、知世自身も、ここはすべすべだ。ふっくらした感触を愉しみながら、ゆっく
りと先へ進む。
 ふに……
 知世の指に、柔らかい突起物が触れた。
 日を追うに連れ、小さく縮んでいく、さくらの男のコの名残。「はじめて」を
捧げた愛しいそれに、知世はそっと指を絡めた。
710睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/09/05 04:17 ID:9Ly/cQ2S
「……あッ……ん……」
 優しく指を動かすと、さくらが切ない声をあげ、身を捩る。その反応が嬉しく
て、嬉しくて、知世は絡めた指をゆっくりと動かし続けた。
 一方、左手の指を揃えると、右手の下へそっと滑り込ませる。
 ぷっくりと柔らかで、そして、ヘラで切り入れたような一筋のミゾ。それが中
指の先に触れた。
 本来は無いはずの余計なモノを上端から露出させてはいても、可愛らしい「女
のコ」の外部であることには違いない。まっさらの「はじめて」だから、深くな
り過ぎないように細心の注意が要るが、擦れば気持ちよさを与えることが出来
る。そう。きっと、自身がさくらにされている時のように――。
 しにゅ、しちゅ、しゅちゅ、しゅちゅ。
 右手の指に男のコを、左手の指に女のコを、ゆっくりと優しくだが、同時に刺
激され、さくらは身体を「つ」の字に折り曲げ、切ない声を漏らした。
「あッ……ああ……んッ!………と……知世ちゃん………だめ……あッ………そ
ん……そんなしたら……わたし……あッ………たし……」
 体育でマラソンをした後のように、はぁはぁと息を荒げ、夢中で指を使ってい
た知世は、はっと我に返った。今は「気持ちよく」より、「きれい」にしてあげ
る為に手を使うべきなのに、ついさくらを触ると、そっちに気持ちがいってしま
う。
 それに、それどころではない。
 ひとつ、大きく息を吸って、少しばかり落ち着いた知世は、先ほどのさくらが
したとおり、さくらの後ろに跪いた。
 目の前の小さくて可愛い、ふっくりしたお尻。知世はそっと頬擦りした。さく
らが思わずひくついたが、さっきされた事でもあるし、このくらいはいいだろう
と、両方の頬で代わる代わるお尻を撫で回す。
711睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/09/05 04:20 ID:9Ly/cQ2S
 そうしながら、男のコを洗い終えた右手を引いた。さくらの内股を洗うためだ
ったが、知世はふと自分の右手を見つめてしまう。
 キメ細かな泡が滴るほど乗ったこの手。
 これで今、自分の腿の間に導いたら、どうなるだろう。
 2本の指で合わせ目を開き、残りで柔らかいあの部分を掻き回したら、どうな
るだろう。
 声を出さないよう、耐えられるだろうか。
 何より、さくらに気づかれないうちに「済ませる」事が出来るだろうか。
 でも、こうして、お尻をぐにぐにしながらなら、そっちに気をとられて大丈夫
かもしれない……
 知世の右手が、そっと自分の右腿の上に置かれる。目を閉じ、唇を引き結ぶ
と、ゆっくり、慎重に、上へと滑らせる。
「…………知世……ちゃぁん…………」
 びくん!
 思わず目を見開いた知世は、右手を背中へ隠した。
「……そ……そんなにされたら……わたし……」
 もじもじと身体を動かして、切ない抵抗を試みるさくら。やはり敏感なところ
に頬摺りをされるのは、かなり効いたのだろう。
 どうしましょう…………
 心の中で思ったが、どうすることも出来ない。この状況で、続きをすることは
不可能だ。
「………………はい……」
 知世は小さくいらえを返し、隠していた右手をさくらの脚に沿わせた。
 さくらにされた事そのままに、片脚づつ、宝物を扱うように、両手で丁寧に洗
っていく。
 それが終わるとゆっくりと立ち上がった。
712睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/09/05 04:23 ID:9Ly/cQ2S
 様子を悟ったさくらは嬉しそうに振り返ると、一度、ぎゅっと知世を抱きし
め、それからシャワーノズルに手を伸ばした。
 コックを捻ってお湯をだし、掌で細流を受けて、一時的に水になったそれの温
度が上がるのを待つ。温かな湯になったのを確認すると、ノズルの先を知世に向
けた。
 肩口から始め、ゆっくりと知世を覆う泡を流し去っていく。それだけでなく、
右手をそっと伸ばすと、シャワーの細流を先回りする様に、知世の身体を撫でさ
すった。
 胸の膨らみ、背中、脇腹、お臍の辺り――。
「……はぁ……あッ……はぁ……ッはぁ……」
 動き回る掌が与えてくれる気持ちよさに、知世は息を弾ませ、切ない声を漏ら
す。
 やがて、右手の指が揃えられ、そっと腿の間に入ってきた。
 びくんとひきつった知世だったが、唇を噛みしめると、さくらの指が動きやす
いように、腿をそっと開く。ゆっくりと登ったさくらの指は、頂点に到達する
と、中指の先が切れ込みのミゾを撫で、人差し指と薬指がふっくりした外側を擦
って往復した。
 ……そう……そこを……そこを…………開い……て……
 血が出るくらいに唇を噛みながら、知世は心の中で訴える。
 さくらは、右手をゆっくり動かしながら、知世の正面に跪いた。
 真正面から股間を見つめるそのポジションは、もっと指を蠢かせたり、或いは
口を寄せるのに都合が良く、知世に期待を持たせたが、その望みはまたも肩すか
しに終わった。
 さくらは、ボディソープの白い泡を追いかけて、腿へ、そして膝へと、シャ
ワーの照準を移していった。もちろん、指――掌も、それを追って、脚を滑り降
りていく。
713睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/09/05 04:27 ID:9Ly/cQ2S
 両脚を束ねて抱くようにして、お尻から膝の裏と湯をかけ、撫でさすると、知
世の身体は泡がすっかり消え、白い肌をほんのり桜色に染めた、愛らしい姿にな
った。
 さくらは、満足そうにそれを見あげてから立ち上がり、そっとシャワーノズル
を知世に差し出す。今度は自分に同じ事をして欲しいという要求。知世は一瞬、
躊躇いの表情を浮かべたが、さくらが望む事は、知世にとっては絶対に近い。
 シャワーノズルを両手で押し頂いた知世は、その細流をさくらの身体に向け
た。
 肩口から湯をあて、さくらから泡を洗い流していく。右掌はさくらの薄く膨ら
んだ胸や、滑らかな腹や、くすぐったがる脇腹などを撫でさすり、さくらに甘い
声を紡がせた。
 もちろん、腿の間を甘く登って、女のコの合わせ目や、その上にある男のコの
名残に指を這わせ、洗い清めるのも忘れない。
 更に背中からお尻、そして脚。肌をゆっくり撫でながら、シャワーを浴びせて
いく。
 恋い焦がれたさくらの柔肌の触感は、何もかも忘れてしまいそうになるほど魅
力的だった。固く目を閉じ、息を弾ませ、きっと我慢はしてるのだろうが、漏れ
てしまう切ない声も、胸をきゅぅっと疼かせる。
 だが、さくらの身体に残った泡こそが、タイムリミットを示すメーター。この
ままゼロになってしまったら、なんのためにこうしてシャワーを浴びているのか
判らない。
 そう思い直した知世だったが、刻は既に遅かったようだ。
 泡が残っているのは脚のみ。それも上体を流れてくる湯に洗われて、ゆっくり
と滑り落ちている。
 とても、自らの割れ目に指を這わせる余裕は、ない。
714睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/09/05 04:30 ID:9Ly/cQ2S
「どしたの? 知世ちゃん……」
 腿の辺りに細流を向けたまま、固まってしまったのを不思議に思って訊ねる。
 弾かれたように顔を上げた知世は、
「……な……なんでも……ありませんわ……」
 何とか笑みを浮かべて言うと、さくらの前に跪く。
 腿、膝、くるぶし、手を後ろに回して、膝の裏からふくらはぎ――さくらの脚
を丁寧に流していった。
 少し前屈みになっていたさくらは、自分がすっかりキレイに流された事を確認
すると、手を伸ばしてシャワーの湯を止める。
 ところが、知世は湯の出なくなったカランを握り、跪いたまま動かなかった。
 このまま目的を果たせずにここを出る事は、なんとしても避けなくてはならな
い。けれど、もう身体はすっかり洗い終えてしまった。どうやってすればいいの
か、見当がつかない。残された方法は、さくらに理由を打ち明ける事位だが、そ
れを思うと恥ずかしくて死にそうだ。
「知世ちゃん?……」
 さくらが前屈みになって、そっと手を差し伸べる。知世は、心の中を隠そう
と、無理矢理笑顔を創ってさくらを見上げ、その手を支えに立ち上がった。
 どうしましょう…………
 そう思いながら、さくらに続いてバスタブを跨いだ。
 ぼんやりとその場に立ち尽くす知世の肩に、ふわりと布が被さる。
 ジャンボサイズのバスタオル。さくらとふたり、並んでマントの様に背中にか
ける事のできる大きさ。知世自身が、この「秘密の部屋」用に選んだ物だ。
 自分の背中にもタオルを被り、二つ折りにする様に知世と向かい合ったさくら
は、丁寧に水滴を拭き取っていく。
 この場に及んで、まだどうしたら良いかを考えて、されるままになっていた知
世の顔をさくらが覗き込んだ。
715睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/09/05 04:33 ID:9Ly/cQ2S
 知世は大慌てで余ったタオル地を掴み、さくらの肢体を拭った。気付いてくれ
た事に満足したのか、さくらも手を動かし、じゃれ合う様に身体を拭き合う。
 やがて頃合と見たさくらが、するりとタオルを引き抜いた。
 予定外で使ってしまったが、これからベッドでたっぷりと汗もかくことだし、
終わった後、もう一回シャワーを浴びるだろうから、畳んでドアのタオルかけに
引っかける。
 それから、さくらはユニットバスのドアを開けた。ひんやりした気持ちいい空
気を感じながら、外へと一歩踏み出した。
 裸の背を見つめながら、追いかけて脚を踏み出しかけた知世の脳裡に、フラッ
シュの様にアイデアが浮かんだ。
 さくらの身体がドアの向こうに完全に出たその時、知世はユニットバスのドア
ノブを両手で掴み、思いっきり引いた。
 バッターン!
 ドアが派手な音を立て、閉じた。すかさずノブの中のサムターンを回し、鍵を
かける。成功だ。さくらを外に出し、独りバスルームに残る事に成功した。
「どうしたの!? 知世ちゃん!?」
 ドア越しでくぐもった声と共に、扉を叩く音がする。
「な、なんでもありません!すぐ出ますから!!」
 とりあえず返事をし、大急ぎでバスタブを跨いだ。
 シャワーノズルをひったくるように取り、カランを捻って湯を出す。給湯器の
仕組み上、それはすぐに水へと温度が下がったが、気にしている余裕がない。
 知世は、バスタブを跨いだままの腿の間に、まだ冷たいシャワーを当てた。右
手の人差し指と薬指をその真ん中にあて、唇に近い形の裂け目を一気に開く。
716睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/09/05 04:36 ID:9Ly/cQ2S
「ん!……」
 強烈な刺激に、思わず背中がひきつった。敏感な肉芽や、柔らかな入り口を細
い高圧の水流が連続して叩き、脊髄にショッキング・ピンクの電流を流してく
る。
 ともすれば絶叫しそうになる刺激を唇を噛みしめて耐え、知世は更に中指を動
かし始めた。
「!…………」
 肉芽をとりまく様な小さなヒダ。乱暴とも言えるくらい、そこを中指の腹で擦
りたて、容赦なくシャワーの湯を押しつける。
「んッ!……んッ!…んーッ!……」
 止めようとしても、腰がひくひくと跳ねてしまい、声を殺すのがやっとだ。
 でも……よかった……これで……。
 目的を果たせた事に、知世は安堵していた。出たら色々と訊かれるかもしれな
いけれど、これで一安心だとそう思った。
「…………知世……ちゃん?……」
 びくぅ。
 耳に聴こえた声に、知世は硬直した。
 声のしたドアの方を見やる。そこには、呆然と裸のさくらが立っていた。
 ドアに鍵はかけたのに、どうして。
 その答えは、さくらが左手に握っていた。
 星の杖。そして右手にはさくらカード。見なくても判る。あれは「スルー」の
カード。
 慌てた為に失念した。さくらに鍵は意味がない。壁もドアも、あのカードを使
えばすり抜けられる。
 そうして入ってみれば、知世はバスタブに片脚だけ突っ込んで、股間にシャ
ワーを当てながら、指で擦りたてていた。呆然としないほうが不自然だ。
717睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/09/05 04:39 ID:9Ly/cQ2S
「……あ……ちが……きゃぁ!」
 慌てた知世は無意味に逃げようとし、バランスを崩した。放り出されたシャ
ワーノズルがのたうち、湯を無差別にまき散らす。
 さくらは咄嗟に手を伸ばし、知世の左腕を取った。
 それで何とか転ぶのは避けることが出来、かなり不自然な姿勢だが、一応、バ
ランスが保てた。
 互いに無言で立ち尽くしたまま、相手を見つめる。足元に転がったシャワー
が、無駄な湯を吹き出し続けていた。
「……ね……知世ちゃん……」
 重い沈黙を破ったのは、さくら。
 いったん俯いたあと、意を決した様に知世の手を両手でぎゅっと握りしめ、一
気に言った。
「わたし、触るの下手だったり、なにかイヤな事があるなら言って!? わたし
直すから! 知世ちゃんの気持ちいい触り方が出来るように、一生懸命に頑張る
から! だから、悪いところ教えて!?」
 言われた方の知世は、一瞬、呆然とした。
 さくらの性格なら一番あり得そうな誤解。触り方が上手くないから、その欲求
不満を自分の指で慰めて解決しようとした――そう思っているのだ。
「……ち、違います!……さくらちゃんに悪いところなんかありません!……本
当に、これは……違うんです……」
 知世は必死に釈明した。
「じゃあ……どうして?……」
 さくらに訊き返され、言葉に詰まる。本当の理由を告げるのは、死ぬほど恥ず
かしい。
718睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/09/05 04:42 ID:9Ly/cQ2S
「…………やっぱり……」
「違います!」
 さくらの言葉を遮って言った。
 もう、こうなったら他にどうしようもない。理由を話す他に、知世の選択肢は
なかった。
 知世は俯き、しばらく躊躇ってから蚊の鳴くような小さな声で、
「……その……な、何度か……御手洗いに…………行ってます……から……そん
な……よ……汚れたところを……さくらちゃんの………お口に……触れさせては
……いけない……から……」
 顔を真っ赤にして俯いてしまった知世を、さくらはぽかんとした顔で見つめ
た。
 意味が判らない。今日一日、知世とはほとんど行動を共にしているから、確か
に何度か一緒に手洗いに行った。だが、それと自分の口になんの関係があるのだ
ろう?
 さくらは、学校の休み時間の事を出来るだけ思い出した。
 並んで、手を繋いで向かったのは覚えている。小さく仕切られた個室の2つ目
に知世が入ったはずだ。知世がドアを閉めるまで、小さく手を振って見ていた。
 さくらはその隣に入って、ドアを閉じて鍵をかけた。脚を肩幅に開いて、襞ス
カートに手を差し入れ、ショーツのゴムに親指をかけた。それを膝下まで押し下
げてから、ゆっくりと屈んで――
「あ……」
 さくらの中で、ようやく意味が繋がった。
 このところ、「知世ちゃんを気持ちよくするところ」という認識で占められて
いたので、すっかり忘れていたが、よく考えれば「おしっこをするところ」でも
ある。
719睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/09/05 04:45 ID:9Ly/cQ2S
 もちろん、一昨日したのと同じように、知世が一度気持ちよくなるまで舐めて
あげるつもりでいたから、もしこうして先にシャワーを使わなければ、「おしっ
こを『した』ところ」を舐めるところだった。
 知世が、あれほど「先にシャワーを浴びる」と言い張ったのは、さくらがそう
する事に気づいたからで、おしっこの付いたところを舐めさせてはいけないと、
あんなに必死に抵抗したのだ。
「…………言って……くれれば………」
 いいのに。
 そう言いかけて、やめた。
 自分と知世の立場を入れ替えてみれば判る。
 御手洗い、行ったし、知世ちゃんが舐める時、汚いといけないから、先にお股
を洗ってくるね。
 果たして言えるだろうか?
 言えっこない。断じて言えない。そんな恥ずかしい事を口に出来ない。
 知世も言うに言えず、困っていたのだろう。本当は察してあげるべきだったの
に、一緒にくっついてシャワーを浴びたり、スルーのカードで突入して、知世に
恥ずかしい告白を強要してしまう形になった。
「……ごめんなさい……」
 さくらはそう言って俯いた。後悔に胸が痛んだ。
 知世の手が、そっとさくらの手を握る。顔を上げると、知世がゆっくりと首を
横に振った。
 こうして、いつも許してくれるから、逆にさくらは深く後悔の気持ちを抱く。
 なにかお詫びをしたかった。辱めてしまった分と同じ何かを知世に返したい。
 さくらは、しばらく考えた後、決して口に出来ないはずの恥ずかしいお願い
を、知世にする事にした。
720睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/09/05 04:48 ID:9Ly/cQ2S
「知世……ちゃん……」
 顔をあげ、知世を観る。
 恥ずかしくて、挫けそうになる自分を必死に叱咤し、言った。
「あの……わたしも……御手洗い行った……し……知世ちゃんが……その……な
……なめ……て……くれる時――」
 声が「舐めて」のところを言うとき、本当に恥ずかしかった。
 言ってみて判ったが、これでは舐めることをおねだりしているようにも聞こえ
る。それに、割れ目や男のコの名残を舐められているときの感覚が浮かんでは消
えて、恥ずかしさを増幅する。気を失うかとさえ思った。
「――き……汚いといけないから……だから……だから……と……知世ちゃん…
………洗って……くれ……ない?……」
 終わりの方は、蚊の鳴くような小さな声になってしまったが、なんとかそれを
言うことができた。
 最後を「洗って」にしたのは、お詫びのつもり。
 自分の事を好いてくれていることは知っているし、身体に触るのを好むのも知
っている。だから、一番恥ずかしいところに触ることを、あえてねだって、知世
の望みに応えようとした。
「さくら………ちゃん…………」
 知世は声を失い、俯いた。
 普段なら、さくらが恥ずかしいおねだりをする前に察して、上手に受け流すこ
とも出来たのだろうが、今回は自分も動転していたせいか、こんな恥ずかしいこ
とを言わせてしまった。
 だが、後悔と同時に、さくらの思いやりの気持ちが嬉しかったのも事実だ。ふ
んわりで、ほややんとしていて、とても優しいさくらへの「大好き」な想いが拡
がっていく。
721睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/09/05 04:51 ID:9Ly/cQ2S
「お願い……」
 恥ずかしさを必死に堪えて、もう一度ねだるさくらの両手を、知世はぎゅっと
握り締めた。
「……精一杯、おつとめさせていただきますわ……」
「知世ちゃん……」
 ホッとした顔で、さくらが微笑む。恥ずかしさがすうっと心の中から消え、知
世への甘酸っぱい気持ちが満ちてくるのを感じた。
「……こ……このまま前で……いい?…………それとも後ろ、向こうか?……」
 再びバスタブを跨いださくらは、恐る恐る知世に訊ねる。他人に洗ってもらっ
た経験などないから、どうしたらいいか判らない。
「……では……後ろを向いてくださいな…………」
 知世が言うと、さくらはおずおずと背中を向けた。
 不安と、やっぱり恥ずかしいのだろう。頬を染め、僅かに俯いた表情がたまら
ない。
 湯を垂れ流すシャワーを拾い上げると、知世は後ろからそっとさくらを抱い
た。
「……少し……お脚を……」
「……う……うん……」
 さくらが、そっと脚を開く。肩幅くらいに開けられたそこに、ノズルを握った
知世の手がゆっくりと近づいた。温かいシャワーの湯が自分の腿にあたる感覚が
心地いい。
 次いで、知世の右手がそっと入ってきた。揃えられた指が男のコの名残をくぐ
り、女のコの割れ目の上に置かれると、その土手に人差し指と薬指が置かれ、ゆ
っくりと割り開く。
722睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/09/05 04:54 ID:9Ly/cQ2S
 かぱぁ……
「ふぁ!……」
 さくらの背中がびくんと跳ねた。
 敏感な大陰唇の内側に勢いのある水流をあてられる刺激は、かなり強烈だ。普
段、お風呂で洗っているときは、自分でやるので手加減が効くが、今は知世が当
てているからたまらない。
 知世は、胸をぴったりさくらの背に付け、シャワーの矛先を細かく替えなが
ら、快感にひくつく様を感じ取った。
 ひとしきり甘い声を紡がせると、中指の先でそろそろと割れ目の内側をくすぐ
る。
「……あッ!……んッ!……んッ!……んッ!」
 たまらない刺激に、さくらの上体が「つ」の字に折れた。
 時々、耐え切れずに脚を閉じてしまい、知世の手がぎゅっと挟まれてしまう。
それでも、すぐにゆっくりと開くのが健気だ。
 本当はいつまでも続けていたかったが、そうも行かない。
 知世はゆっくりと指を離し、女のコが閉じ合わさるのを許すと、シャワーの方
もそこから離した。
 全力疾走の後のように、さくらは肩で息をし、喘いでいる。
 それでもゆっくりと知世を振り返り、そっと手を取った。
「今度は……知世ちゃん……ね……」
「え?」
 意味は判ったが、思わず聞き返してしまう知世。
 さくらは、頬を朱に染め、甘くとろけた瞳で知世を見つめ、
「今度は……知世ちゃん……を……洗って……あげる……」
「…………」
 何か反駁したかったが、こんな瞳で見つめられては何も言う事は出来なかっ
た。
723睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/09/05 04:57 ID:9Ly/cQ2S
 黙っているのを了承と取ったのか、さくらはゆっくりと手を伸ばし、知世を抱
きしめる。シャワーノズルを握る手に掌を重ね、そっと受け取ると、知世の身体
を腕の中でゆっくり回した。
 滑らかな背中にぴったり胸をつけ、左の肩に顎を乗せると、小さく言った。
「………脚……」
 ただの単語だが、これで意味が通じる。
 先のさくらと同じように、知世はおずおずと脚を肩幅位に開いた。
 快感に飛びそうな意識の中で、それでも知世のやり方を感じ取っていたさくら
は、シャワーの細流を知世の女のコに向けた。
 知世の息が弾みだすのを感じながら、さくらは揃えた指を知世の割れ目の上に
置く。人差し指と薬指の二本を溝の左右にかけ、ゆっくりと開いた。
「あぁッ!」
 知世が喉を晒して仰け反り、腕の中で跳ね回った。
 さくらは目を細めると、シャワーの方を動かして、割れ目の内側に万遍なく水
流を当てる。肉芽や、小さなヒダヒダ、小さな小さな入り口に水流が当たり、知
世は切ない声を我慢することが出来なかった。
 やがて、自分がされたように、中指の先でぽちっとした粒やその周囲のヒダを
撫でる。確か、ぽっちの下がおしっこの出るところだが、そこはかなり感じると
ころでもあった。
「は……あぁッ!……んぁ!……」
 先のさくらと同じように身体を折り、必死に耐える知世。さくらはつい気分が
乗って、入り口に中指の第一間接まで入れて、ゆっくり揉み解したり、出し入れ
したりもしてみた。
「も……もう……だめ……こ……これ……これ……いじょう……は…………」
 知世が息も絶え絶えに訴えた。
724睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/09/05 05:00 ID:9Ly/cQ2S
 これ以上されたら、登りつめてしまう。真っ白になって、弾け飛んでしまう。
 さくらは名残惜しげに暫く指のいたずらをやめなかったが、やがてゆっくり指
を離した。
 知世の女のコは閉じ合わさってもとの縦スジに戻る。
 さくらはゆっくりと抱いていた腕を解き、シャワーも止めた。
 支えを解かれた知世は、立っている事が出来ず、膝を折った。
 息を荒げ、バスタブの淵にもたれてなんとか身体を支えている知世を、さくら
は愛しそうに見つめる。
「大丈夫?」
 さくらの声に、知世は立ち上がろうとしたが、快感で身体がしびれて、脚がも
つれてしまった。
「…………ちょっと待っててね」
 しばらく知世を見下ろしていたさくらは、バスタブを乗り越えると、ドアを開
けて駆け出していってしまった。
 何とか立ち上がって追いかけようとするが、笑っている膝は身体を支えられな
い。それでも立とうともがいていると、さくらがパタパタと駆け戻って来た。
 みたびバスタブを乗り越え、知世の傍らにしゃがみ込んださくらは、右腕を知
世の背中のに差し入れて、自分の方に抱き寄せる。
 続いて、左腕が知世の両脚をまとめ、膝裏に差し入れられた。そして、次にひ
と瞬きした時には、身体がふわりと浮いていた。
「え?」
 知世が思わず声をあげ、状況を掴もうと周囲を見る。背中と両脚の膝のところ
で身体を支えられて、抱き上げられていた。
725睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/09/05 05:03 ID:9Ly/cQ2S
 いわゆる、お姫さま抱っこ。
 映画や漫画にはよくある、なんとも嬉しくて恥ずかしい、女のコの願望。その
姿勢で、さくらの腕に抱かれていた。
 でも、どうして女のコのさくらに、こんな力があるのか。
「パワーのカード、使っちゃった……」
 すぐ見上げたところにあるさくらの顔がにっこりと笑い、タネを明かす。
 使うだけで怪力を手に入れられるカード、パワー。
 何トンもあるコンクリートのペンギン大王を持ち上げられるくらいの力を出せ
るこのカードの前では、知世の体重など羽にも等しいだろう。
 さくらは知世を抱いたまま、バスタブを乗り越え、ゆっくりと歩き出した。
「あ……あの……」
「このまま……ベッドまで……ね?……」
 何か言おうとした知世を制し、さくらが言う。
 知世はたちまち茹でたように真っ赤になった。
 どきどきどき。
 心臓が喉もとまで来て、やかましく鼓動を打ち鳴らす。幸せに頭がボーっとし
て、気を失いそう。頭を支える事も何故か出来なくなって、頬をさくらの鎖骨に
預けてしまった。
 ゆっくりと歩くさくらの脚が、ユニットバスのドアをくぐり、向きを変える。
短い廊下の向こうに、もう正面にスチールのベッドが見えていた。
 この幸せはあそこまで。なんだか短か過ぎて残念な気持ちが湧いてきた。
 出来るなら、ずっとずっと、こうして抱っこされていたい。
 知世はそんな事を思いながら、ゆっくりと歩くさくらの顔を、熱っぽい瞳で見
つめているのだった。
726睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/09/05 05:06 ID:9Ly/cQ2S
 あとがき?

 はい。今回はメイルの出番がありませんでした。でも「お姫様抱っこ」でベッ
ドに知世ちゃんを連れ込むんですから、当然、たぁ〜っぷりと使っていただこう
かと(^^;

 また時間がかかるかもしれませんが、どうぞよろしく〜


○先頭の道標をつけておきます。

>>691がご挨拶で、

>>692から本文で〜す。


727睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/09/05 05:10 ID:9Ly/cQ2S
>>660
そんな…出ちゃう……

>>661
確かに、よく似てましたねぇ。>攻撃
このSSは冬服ですから、あの映画の後って設定にしようかなぁと思ってます(^^;

>>675
一瞬、鋼の錬金術師のエドくんに見えました(藁
「封印されたカード」みたいに、知世ちゃんが何かシナリオを書いたのかも(ほほほ
728名無しさん@ピンキー:04/09/05 06:21 ID:F7ky2oiF
睦月たん最高ですた
続きも楽しみ〜

もはや、さく知以外脳内で受け付けなくなってしまったよ
729名無しさん@ピンキー:04/09/05 07:49 ID:jo8mOvXL
>>727
>鋼の錬金術師のエドくんに見えました
と言うことは杖を持っているあの右手は自動鎧ですかw
730名無しさん@ピンキー:04/09/05 09:53 ID:2kxtnVRM
キキキ、キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!
すばらしいです。
描写がイイ!
神乙!!
731睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/09/08 00:57 ID:fRoMmpVQ
保守のためだけにパソコン立ち上げました(^^;

>>728
 利佳×寺田先生 とか、他にもいろいろ萌えそうなカップルがありそうですが(^^;
 #職人さん求ム(藁

>>729
 マニアックなところで、ウィンリィは知世ちゃんが適任でしょうか?
 誰をアルフォンスくんにしましょうかねぇ(笑

 
>>730
 ありがとうございます。またよろしくお願いします。
732名無しさん@ピンキー:04/09/08 01:05 ID:lybrzhP2
>>731
黙れ、キモイから書き込みすんな。消えろ
733名無しさん@ピンキー:04/09/08 01:07 ID:gjeD5yzV
>>732
お前は、なに様のつもりだ?
734名無しさん@ピンキー:04/09/08 02:09 ID:jmxPKHcl
超GJです。
読んでいて幸せになれるSS、しかもエチなんて滅多にあるもんじゃない。
睦月さん、いつもありがとうございます。
735名無しさん@ピンキー:04/09/08 02:14 ID:ou8d5GvT
こういうらぶはにゃな良作を読んでると、本編に出てくる小僧の存在が
いかに不必要かということを痛感させられますな。
736名無しさん@ピンキー:04/09/08 07:13 ID:QfBEfMfM
>>732
貴様が消えろ。
737名無しさん@ピンキー:04/09/08 09:53 ID:mYm1hFfl
>>733
>>736
カッカしてはなりませんよ

>>732
>>662-672,>>679-683,>>686-690という
くだらなく下賎な文章を書き込みその反応を楽しもうとしたのに
睦月氏の登場によって自分の綴りごとが全て無と化してしまったのだから
738名無しさん@ピンキー:04/09/08 19:56 ID:QfBEfMfM
>>737
え?本人なのか?
739名無しさん@ピンキー:04/09/08 23:15 ID:Pc4BZqnY
>>737
まあまあ落ち着いて。
そんな言い方は無いでしょう。自分ではいい出来だと思ってるんだから。
漏れらにとってはただの駄文だがね。
まあ、こういう自己中がいるからこそスレが荒れるんでしょうが。

>>睦月氏
乙です。続き期待してます。
740名無しさん@ピンキー:04/09/09 00:05 ID:e17bUa/T
まあ、スレ違いの作品ではないよな。
ただ、子供を題材にエロ話にする以上、気をつけて構成しないとただの痛々しい話になってしまうよな。
二次創作である以上、原作世界を連想させる物語にして欲しいしな。
741名無しさん@ピンキー:04/09/09 01:27 ID:Kup2ozTc
自らの手でスカートをたくし上げ、幼い割れ目をさらしたままの知世に尋ねる。
「知世、私のペニスを受け入れる穴はちゃんと濡れているか?」
初めての、しかもまだ小学生の知世の膣が濡れているわけがない。
しかし私はあえて知世に答えさせる。主人とメイドの上下関係とはそういうものだ。
「…いいえ、濡れていません」
「ちゃんと入るように自分で濡らせ」
絶句する知世に、更なる追い打ちをかける。
「10分だ。それ以上は待てない」
優しくしてやるとは言ったが、その準備まで私がしてやる義務はないのだ。
742名無しさん@ピンキー:04/09/09 01:27 ID:Kup2ozTc
「どうした?貴重な時間がもう30秒過ぎたぞ。濡らさなくていいのか?痛いぞ」
「…はい、ご主人様」
私の言葉の雰囲気から、10分後には確実に犯されるということを悟ったようだ。
知世はようやく返事をした。そして白く細い指先を、その下腹部に差し向ける。
思った通り、知識はちゃんとあるようだ。おそらく自慰の経験もあるのだろう。
ぎこちなくではあるが、ゆっくりと、確実に、幼い縦スジにそって指を滑らせる。
両手を使おうとした知世が、スカートを掴んでいた手を離そうとする。
「ちゃんとスカートは持っていろ。よく見えるように」
「…はい、ご主人様」
涙目の笑顔が最高だ。
743名無しさん@ピンキー:04/09/09 01:28 ID:Kup2ozTc
私の目の前で、私のために、立ったまま自慰にふける知世。
ちゃんと中が見えるように左手でスカートの裾を持ち、右手で割れ目をまさぐる。
実に男心をくすぐる光景だ。耳をすませば、かすかにクチュクチュと水音が聞こえる。
「あと5分」
私が静かに告げると、心なしか知世の指の動きが早くなったように見えた。
小刻みな刺激で、私のために心を込めて濡らしてくれているのだろう。
呼吸は乱れてはいないが、声を出すのは懸命にこらえている。そんな感じだ。
744名無しさん@ピンキー:04/09/09 01:29 ID:Kup2ozTc
いい感じに濡れてきているであろう処女穴を確認するため、知世に命じた。
「後ろを向け。手は止めるな」
黙って従う知世。スカートに包まれた少女特有の細いヒップラインが美しい。
「そのまま犬のように四つんばいになれ。手は止めるな」
片手を床につき、片手で自慰を続けながら私の命令に従う知世。
「手を床につくな。肩を床につけて尻を上に突き出せ」
あまりに屈辱的な命令に、一瞬動きが止まる知世。
「誰が手を休めていいと言った?」
745名無しさん@ピンキー:04/09/09 01:30 ID:Kup2ozTc
私の叱責に、ビクリと反応して再び指を震えさせる知世。
そして私の指示通り、床に顔を押しつけるような姿勢で四つんばいになる。
必然的に知世の最も恥ずかしい部位が上を向き、私の見下げる視線の的となった。
短い制服のスカートからは、控えめな少女の尻が顔をのぞかせ、揺れている。
そしてその中心から伸びる一本の縦スジは、知世が自らの指で犯しているのだ。
私は、このような屈辱的な姿勢で、知世の両手を自由にした目的を果たすことにした。
「知世。お前の未使用の穴を見せるんだ」
746名無しさん@ピンキー:04/09/09 10:42 ID:nwGUzl5l
うっわ、またきたよ
懲りないねぇ
747名無しさん@ピンキー:04/09/09 15:50 ID:xRpKa+S8
↑それは俺の台詞だ。
お前みたいのはウザイから消えるか黙ってろ。
748名無しさん@ピンキー:04/09/09 17:58 ID:1fIgRtT7
747が作者なの?
749名無しさん@ピンキー:04/09/09 19:01 ID:78aHT43A
>>748
まずそれはないだろうな。>>741-745作者がちゃんとsageてるのに対して、
746も747もsage使ってないことから、
732とか737と同一人物が自作自演してるんだろ。
750名無しさん@ピンキー:04/09/09 23:19 ID:Kup2ozTc
クチュクチュと小さな水音をたてていた知世の指が、ピタリと止まった。
「聞こえなかったのか?開いて見せろと言ったんだ」
「……はい、ご主人様」
ようやく返事はしたが、知世の手は動かない。
それどころか割れ目に添えた指で巧みにスジを隠している。許し難い行為だ。
「知世。今すぐ出ていくか、私に穴を見せるか、好きな方を選べ」
ここで逆らったら本当に追い出される。場の空気で察したのだろう。
割れ目を隠していた知世の指が、観念して遂に動いた。
751名無しさん@ピンキー:04/09/09 23:22 ID:Kup2ozTc
かすかに開かれる知世の指先。その間に、桜色の粘膜がわずかに顔をのぞかせる。
だがあまりに控えめに開かれたその隙間からは、私が望んだ知世の『穴』は見えない。
「答えろ。私に穴を見て欲しいのか?それとも出ていきたいのか?」
「…お願いします。私をこの家に置いてください」
「誤魔化すな。私は穴を見て欲しいか出ていきたいか答えろと言ったのだ」
「…出ていきたくありません」
「では私に穴をみて欲しいということか?」
「…はい…そうです」
「ちゃんと言え」
「……ご主人様に……私の穴を見て頂きたいです」
752名無しさん@ピンキー:04/09/09 23:22 ID:Kup2ozTc
「よく聞こえなかった」
「…ご主人様に私の穴を見て頂きたいです」
「もっと大きな声で」
「ご主人様に私の穴を見て頂きたいんです!」
叫び、そしてすすり泣く知世。
「そうか。そんなに頼むのなら見てやってもいい。よく見えるように広げてみろ」
私の非情な言葉に促され、隠されていた知世の秘部が遂に開かれた。
753名無しさん@ピンキー:04/09/09 23:23 ID:Kup2ozTc
知世の小さな指でグイッと広げられた幼い割れ目。
汚れなき少女の美しい粘膜に、思わず目を奪われる。
私の眼前にさらけ出された乙女の証。ほんのりと濡れた桜色の処女膜。
その小さなひだの中心には、知世の更に奥へと続く、小さな小さな暗がり。
それこそが知世の『入口』であり、私のペニスを受け入れ、しごく『穴』なのだ。
これから初めて貫かれる未通の穴を、自らの手でその相手の男の視線にさらす屈辱。
清純無垢な少女には、あまりに残酷な仕打ち。だがここで甘やかすわけにはいかない。
これも主人としても義務だ。犬と同じで、『穴』も正しく躾なければならないのだ。
754名無しさん@ピンキー:04/09/09 23:24 ID:Kup2ozTc
「ちょうど10分だ」
言うと同時に私はズボンから勃起したペニスを取り出した。
そして何の前触れもなく、指で広げられたままの知世の割れ目に押しつける。
突き出された知世の尻を鷲掴みにし、ペニスの先端で知世の『入口』を探り当てた。
心の準備をする間もなく、硬くいきり立ったペニスをいきなりあてがわれた知世。
パニックに陥ったらしく、私の手の中でジタバタと暴れ始めた。
だが所詮は子供の力。抵抗されても何の支障もない。興奮で更に硬度が増すペニス。
知世の腰をがっちりと掴んだ私の腕は微動だにせず、一突きで貫ける体制を維持する。
755名無しさん@ピンキー:04/09/09 23:25 ID:Kup2ozTc
「そんなに暴れていいのか?」
私が知世の耳元でささやくと、途端に知世はしおらしくなった。
「それでいい。約束通り、優しく貫いて優しく出し入れしてやる」
「…はい」
知世は元気なく応えた。覚悟を決めたようだ。
犬のような格好で後ろから押さえつけられ、処女を散らされるのを待つ美少女。
最高の征服感の中で、私は知世の『穴』をとらえたペニスに力を込めた。
メリッ。
そんな音がしそうな程の、強い抵抗。だがそれは知世の意志ではない。
少女としての、乙女としての、最後のささやかな抵抗なのだ。
756睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/09/10 00:17 ID:19GHqQPC
>>734
 ありがとうございます(*^^*)テレテレ

>>735
 いやぁ……まぁ小狼くんはあれでなかなかイイところが……(^^;)
 「封印されたカード」みたいに、好きなんだけど、なんかいい出せなくて、
もじもじしてるのは、萌え萌えですから(藁

757睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/09/10 00:27 ID:19GHqQPC
 さて…………。

 まさか、ここまで平和に来たのに、今になってねぇ…………。

 「消えろ」だの、「黙ってろ」だの、乱暴な言葉は、友枝町の雰囲気に合いません
から、このスレでは遠慮してください。
 #このスレ建てたのは、ボクですので、これは言う権利、ありますよね?>ALL


 それと、こんな事を言うのは心苦しいので黙ってましたが、作品のアップには
固定ハンドルか作品タイトルなど、判別の出来るものを名前欄に入れてください。

 他人の嗜好をとやかく言う権利は無いのでしょうが、最近あがっている作品は、
惨すぎます。
 こんな扱いをされる知世ちゃんを見たくありません。読みたくありません。
 辛くて、悲しくて、悔しくて、胃が痛くなります。

 こんな事を言っていいのか、判りませんが、ボクはかちゅ〜しゃユーザーです
ので、「あぼ〜ん」で見えないようにしています。
 それでも一回は見えてしまい、イヤな気持ちになります。

 ボクにそんな権利はないので、「上げるな」とは言えません。
 でも、見たくない人は居ると思います。
 そんな方々にゲリラ的に見せるのは、やめてください。

 
758睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/09/10 00:36 ID:19GHqQPC
話題を変えて……

本日時点で、このスレの容量は、463KBです。
前回で判りましたが、スレは512KBを超えると、書き込み不能になります。

残り242発言が早いか、49KBが早いか……(^^;
759名無しさん@ピンキー:04/09/10 02:52 ID:uBAkljlA
睦月さんの文章は、同じSS書きとしてすごい参考にさせていただいてます(´・ω・`)
一気にレスが増えてるの見ると、新作上がったかと思って期待するんですけど・・・

最近の、名無しさんのは原作のらぶはにゃんな世界壊されてて哀しいです・・
760名無しさん@ピンキー:04/09/10 03:50 ID:AlgvCWTz
>らぶはにゃんな世界壊されてて
というよりも、いきなり現れたわけワカメな奴に
知世タソが取られるのがなぁ・・・
761名無しさん@ピンキー:04/09/10 22:05:35 ID:52ZAmJ+7
ハード路線は食傷気味なんでつか?
762名無しさん@ピンキー:04/09/10 22:23:02 ID:WhSdLm/M
ハードとかそういう問題じゃなく…
名無しさんのうpするSSが半分荒らしっぽくなってしまってるって事だよ。

ま、漏れはYUGP03の本(特に「Pain」)見て萌えたからたいしたことは無いが、
つらい人間にはつらく感じるわけだ。「知世タンに何するだー」ってな感じ(違う)で。
763名無しさん@ピンキー:04/09/10 22:41:03 ID:PpQEBNDn
いや、知世たんはさくらたんのものですよ?

それは兎も角、題名はきちんといれて欲しいですな
スレ違いとは思わんがマナーは守って欲しいね
764名無しさん@ピンキー:04/09/11 04:05:16 ID:hKVe3wQ+
処女を突き破るであろう次の瞬間を待たずしてそれはやってきた。
辺りがキラキラと光り、私は私の身体が浮いているような感覚に襲われたのだ。
これは一体どういう事か。
状況を把握しようと必死に思考を巡らせて見るが、それは既に虚しい祭りだった。
「汝のあるべき姿に戻れっ!!クロウカーーードッ!!」
薄れていく意識の中で私は聞いていた。
今まで蹂躙していた少女とは違う、別の少女の声を。
765名無しさん@ピンキー:04/09/11 04:07:03 ID:hKVe3wQ+
「ようやったでさくら!」
「素敵でしたわ、さくらちゃん」
「夢<ドリーム>…ケロちゃん、このカード…」
「ドリームは人が見たい思てる夢をみせるカードや」
「そっか、だからこのオジさん突然眠っちゃったんだね」
「なんや、出世しなさそうなツラしとるなぁ〜」
「ケ、ケロちゃん…眠ってるからって失礼だよ!」
「それでは、行きましょうか」
「うん!」
さくらは知世の手を引いて走り出した。ケロがさくらの鞄へと飛び移る。
三人は、浮浪者のように路地で眠りこける男を残し、人込みへと紛れていった。
766名無しさん@ピンキー:04/09/11 04:08:03 ID:hKVe3wQ+

                  〜FIN〜
767名無しさん@ピンキー:04/09/11 08:37:04 ID:Eof0pUx7
なんじゃ?この落ちは?
768 ◆UWKWz1dYeE :04/09/11 21:00:20 ID:fXOW2PLc
>>662-672
>>679-683
>>686-690
>>741-745
>>750-755
の続き。(764-766は知らない)


「いたぃ…あううぅっ…う…うっ…」
いたいけな少女の悲痛な叫び。
しかし私のいきり立ったペニスは知世の穴にまだ先っぽすら入っていない。
しっとりと濡れそぼってはいても、入口も、穴も、粘膜も、やはり少女のそれなのだ。
必死に体をくねらせ、もがく知世。だが逃がすわけにはいかない。
強引に未通の穴をこじ開けるため、知世の腰を掴む両腕に更に力を込める。
「許し…て…ぁうぅ…ください…っ」
769 ◆UWKWz1dYeE :04/09/11 21:01:04 ID:fXOW2PLc
知世の可憐な縦スジとは対照的な、成人男性の勃起したグロデスクなペニス。
その美と醜の対比はまさに芸術であり、後者が前者を貫こうとする光景は実に素晴らしい。
この絶景の前には、知世の懇願など無にも等しい。
「…お願い…ひぃ…します…ぅっ…もう無理っ…」
声も絶え絶えに訴える知世。
「あぅうっ…お願い…です…から…っ……優しく…してくだ…さい…っ」
涙ながらの訴えだ。さすがの私も多少は心を動かされる。
十分にほぐれていない入口に突き立てたペニスも、少し痛くなってきた。
やはりまだ6年生ではいきなりねじ込もうとしても無理なのかもしれない。
770 ◆UWKWz1dYeE :04/09/11 21:01:40 ID:fXOW2PLc
「そんなに痛いか?」
「…っ」
もう声にならないのだろう。こくこくと首をたてに振り、必死に痛いと訴える知世。
「痛みを和らげるにはお前の穴と私のペニス、両方をもっとよく濡らす必要がある」
知世がこくんと頷く。
「お前が望むのなら、特別に私のペニスをしゃぶらせてやってもいい」
「…っ!」
声にならない驚愕の声。明らかに嫌悪の雰囲気が透けて見える。
「嫌なら無理強いはしない。このまま力ずくでちゃんと開通させてやるから心配するな」
「だめ!…待ってくださいっ…」
知世の腰を掴む手に力を込め、私は再び知世の穴への進入を試みる。
「いたぃ…あぅっ…」
771 ◆UWKWz1dYeE :04/09/11 21:03:21 ID:fXOW2PLc
「お願いですっ…待って…ぁぅ…くださいっ!」
「どうした?」
知世は答えない。私は再度手に力を入れる素振りで知世を促す。
「………しゃぶらせてください」
「何か言ったか?」
「…しゃぶらせてください…」
「何をしゃぶりたいんだ?」
「…ご主人様のペニスを私にしゃぶらせてください!」
772名無しさん@ピンキー:04/09/11 21:40:58 ID:nU4tui1x
>>771
トリップGJ!
773睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/09/12 00:19:30 ID:4TJsg0wT
>>761

 人それぞれ嗜好がありますからねぇ。

 レイプものや、SMものが好きで、さくらちゃんや知世ちゃんを、そうしてみたい
というようなの需要をお持ちの方も居るかもしれませんから、そういう作品の書ける
職人さんが来られる事は、歓迎ですよね。

 ただ、逆に人の嗜好はそれぞれだからこそ、レイプものや血の出る系が
苦手という方々もいるでしょうから ( ボクもそうだし ) うまく共存できるといい
と思います。

 その意味で、今回はトリップを付けてのUPで、協力いただけて嬉しいです。
 苦手な方は、NGワード ( かちゅ〜しゃの場合 ) で対応できますから。
 #他の2ちゃんねる専用ブラウザでは、どうなんでしょう?
774睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/09/12 00:22:41 ID:4TJsg0wT
ええと、「ドリーム」は、予知夢を見る(見せる)ためのカードで、

第40話 「さくらと夢の中のさくら」

で捕獲されて、

第62話 「さくらと不思議なおみくじ」

でも活躍してるんですけど………………………


ってのは、言っちゃダメですか?(^^;
775睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/09/12 00:26:16 ID:4TJsg0wT
>>767

ボクは、このオチの方が好みですけど(^^;
776名無しさん@ピンキー:04/09/12 20:37:41 ID:PBbGKtL0
>むーたん
漏れはホットゾヌ使ってますが、
消し方は「地道にチェックして消去ボタン」か、「条件を探してそれを一括消去」があります。
マンドクセんで、例のSSは消してませんが。
777名無しさん@ピンキー:04/09/13 14:54:39 ID:X7nh1pOj
あんな小僧の肩を持つなんて・・・見損ないましたわ!
万が一国際結婚なんてことになったらどうするんですか?
文化や生活習慣の違いはいかんともしがたいですよ。
例えば、土足で畳の上を歩き回ったり、一族郎党が国から出てきて居座ったり、油で部屋中ベタベタになったり
発酵食品で近所一帯異臭を漂わせたり、ベランダで鳩や犬を〆て血まみれにしてみたり・・・
愛情だけじゃ生活できんのですよ!?

だいたい、一番さくらたんを愛してる知世たんを蔑ろにするなんて・・・原作め!魔女の婆さんに呪われろ!!
778名無しさん@ピンキー:04/09/13 21:51:06 ID:1F+S0e+D
いろんな意味でモチツケ。
まず深呼吸だ。吸ってー、吐いてー、吸ってー、吐いてー、吐いてー、吐いてー…
779名無しさん@ピンキー:04/09/13 22:23:42 ID:Iwe1Iwes
>>777
出身板がばれるような事を言うなバカモン!
お前は朝までペンタブ磨きだ!
780睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/09/13 23:55:43 ID:bK5bHY56
>>777

いや〜、小狼くんは、日本の小学校に入学できたくらいだから、言葉も大丈夫
だし、「封印されたカード」などを見ても、ちゃんと日本の生活に馴染んでそう
だから、大丈夫ですよ(藁

しょれより、映画1で出てきた実家が気になります。

どうも、李家は女系のようで、あのお母さんへの態度をみると、将来は婿入り
先を見つけて、出て行く事が運命付けられて居るのではないでしょうか?(藁

そうなると、小狼くんは、さくらちゃんとこに婿入りして、「木之本 小狼」に
なってしまうのだ。しかも、やっぱり結婚するのには、お義父さんの藤隆さんは
賛成してくれるけど、小姑・桃矢くんが大反対で、大波乱の末、藤隆さんの一言
でゴールイン。

友枝町の実家に近いアパートで生活を始め、お義父さんの藤隆さんは優しい
けど、小姑の桃矢くんになにかっちゃイジめられて、さくらちゃんがそれを庇っ
て、ますます仲良しになってしまう。

な〜んて新婚生活を想像してたら、ちょっと萌えてしまった(w

いや、まぁ、知世たんと結ばれる展開もまた良いんですけど、女のコ同士の
結婚式ってのも……………っやぱり萌えるか。
781睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/09/13 23:58:27 ID:bK5bHY56
>>778

> まず深呼吸だ。吸ってー、吐いてー、吸ってー、吐いてー、吐いてー、吐いてー…

 すー、はー、すー、はー、はー、はー…………

 せ、先生! 酸欠になりました。


>>779
ペンタブ磨きってなんですか?
782名無しさん@ピンキー:04/09/14 07:28:02 ID:mKCW+Imy
>>781
呼吸だ!呼吸を鍛えるんだ!
コォォォォォォォォォォォォ!
783名無しさん@ピンキー:04/09/14 07:47:27 ID:Ofevm1Ll
結婚式は、二人ともウエディングドレスで、バージンロード二本でよろしいっす。
知世なら諦めもつくけど、例の餓鬼にさくらがあんなことやこんなことを
されると思うと…ああ、憎しみで原作を修正できれば……
784名無しさん@ピンキー:04/09/14 17:10:28 ID:x2dlIubj
>>781
正直萌えた。というかスルー用のネタだったのに…
(元ネタ:連歌屋&四王子のやり取り…わかんなくていいです。)

>>783
だったら重婚すればいいじゃないですか。(違法です
785名無しさん@ピンキー:04/09/14 19:37:16 ID:Ofevm1Ll
>>784
重婚は考えたこと無かったな。俺と知世の二人でさくらをお嫁さんにする・・・良いかも・・・
でも、二人だと愛の深さを比較されそうで、やっぱり駄目だわ。
知世のさくらに対する愛の深さに対抗する自信が無いし、年の差もあるしな。
ここは、二人の幸せを祈ることにして身を引くわ。ひと時の夢をアリガトウ。
786名無しさん@ピンキー:04/09/14 19:48:14 ID:mKCW+Imy
>>783
そうか?
俺は別になんとも思わんが。
別にさくらちゃんが小狼とくっつこうが、小狼に対して何も感じないし。
787名無しさん@ピンキー:04/09/14 20:02:42 ID:EQmVRHRv
>>785
…や、別に「も前と知世タンとさくらタンが」でなく…
「小狼キュンとさくらタンと知世タンが」、だが。
788名無しさん@ピンキー:04/09/14 20:10:12 ID:Ofevm1Ll
 彡::                     , ,           ミ \
>:::     彡               ;; ;;     ,,,;      \ ミ
::::::..:    从::          ` 、   '' `  ,,/´ ,,     ト <_,,
:::::::::: .  从::::::     ,,ヽヽヽ、  ヽ、 ( ) ノ  ノ''/^|   ヾ  <
::::::::::彡  /::::::::::::   ''、\((n\   ), )/ ( /、n))/    ミ;;,, ミ
::::::::彡 ..::и/:::::::::::....::::::::::::::...ミ三\'''' ':;;ノ;;;;ゞ `´//彡⌒   ヾ  ミ
:::::::/イ::::::::^从:::::::::::/⌒ヽ:::::::_ ̄\ ヾヽ,,(//ン;;;;、     ミ 、从
::::::::7;:::::::::::::::::'''w::::::::::::(⌒::::::::::::: ̄>   V ' //,-ー;;  '´):. 从  ヽ ,|
:::::::7::::::::::::::::::::::::::'''z::::::::::::::,i,::::::::::⌒   \   / -^   lll.:::从   | |
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::::从:::::::::::::::::从/::::::::::::::::::':':l::;;;;;\;;:::::::::::::::::;;;;;;;;;,   _/:::|:::::::::ト    .∧、∧、∧、∧、∧、
::::::从::::::::::::::::::И/|::::::::::::::::::::::;;;;;l;;||lll|--,'''''''''、 '''''''''-'''|::::i|l::::::::从 . : :┌´
::::/::::/::::::::::::::::::://::i::::::::::::::::::::;;;;;;|,,||ll|. λ || λ |lノ'| |/:i从:::::::从...::::< >>785>>787
::(:::イ::|::::::::::::::::::i:/从:::::::::::::::::::;;;;;;;;;l||l|λ^',::V;;|/::;λ/|ノ'':::::::::::从::::::::<   だまれ小僧!!!
789名無しさん@ピンキー:04/09/14 21:35:19 ID:EQmVRHRv
>>788
(にこやかにZピストル構えつつ)狩りますよ?つーか狩る。

ともかく、知世タンいぢめもヤメにしたほうがいいかも。
790睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/09/16 00:27:02 ID:r8uHc8VT
>>784
ボクで萌えないでください(^^;

やっぱりこのスレでは、さくらたんで萌えてもらわないと。

「健康になる呼吸法はねぇ、まず息を吸って」
 山崎がいつものにこやかさでいうと、さくらは目を閉じ、両手を拡げて息を
吸った。
「吐いてー」
 ふぅ〜、と大きく息を吐くさくら。
「吸ってー」
 山崎の言うとおり、再び、さくらは大きくすぅ〜っと息を吸う。
「吐いてー」
 ふぅ〜。
「吐いてー」
 ふぅ………………
「吐いてー」
 ………………ふ…
 肺の中の空気をほぼすべて吐き出してしまったさくらは、酸欠症状を起こし、
こてんと倒れた。
「さくらちゃん!」
「山崎くん!なにやってるのよ!!」
 あわてて駆け寄る知世の横で、千春が例によって山崎の襟首を掴み、締め
上げる。
「いやぁ、倒れるまで息を吸わないとは、思わなかったんだ。ごめん、ごめん」
 へらへらと笑う山崎に、反省している様子はない。
 知世は、うっすらと目を開けたさくらを少し抱き起こすと、大きく息を吸った。
「知世……ちゃん?」
「何かあってはいけませんわ! さ、人工呼吸を!」
 知世の言葉に、奈緒子は首を傾げた。
「人工呼吸って、まだ気絶している人にするんじゃなかったっけ?」
791睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/09/16 00:35:03 ID:r8uHc8VT
>>783
>>785

 っていうか、知世ちゃんよりも、さくらちゃんを愛するのは、かなり難しい
のでわ?

>>787
 重婚は違法だけど、同居は違法じゃないっすからねぇ(^^;
 法的関係は、さくらちゃんが、知世ちゃん家の養子になって、そこへ
小狼くんが婿入りすればいいか。
 「大道寺 知世」「大道寺 さくら」「大道寺 小狼」

 でもこの場合、一番大変なのは、ふたりがかりで 「可愛がられて」 しまう
さくらちゃんでしょうねぇ。
792名無しさん@ピンキー:04/09/16 04:37:20 ID:FoZIzgCi
>>790
呼吸法だと?
フーフー吹くならこの○○○のためにファンファーレでも吹いてる方が似合ってるぞ!
793名無しさん@ピンキー:04/09/17 01:42:27 ID:oCtuNVgk
ttp://homepage1.nifty.com/sitimenchou/Cgdata/tobiraa1416.jpg

某所で発見。
そして差し入れ。
794名無しさん@ピンキー:04/09/17 05:20:04 ID:0ApWg+OR
そしてナニを差し入れw
795睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/09/19 02:47:56 ID:089+UO21
保守を兼ねて〜


>>793
ちがう!!こんなの知世ちゃんじゃない!! (^^;

いや、知世ちゃんは、「白い下着」しか着ないような気がするという、
個人的願望に近い予測なんですが(笑


SSの方は、今回こそは、らぶはにゃんです。
知世ちゃんが、さくらちゃんに弄ばれて、一回目……ってトコまで進んでます。
796名無しさん@ピンキー:04/09/19 04:06:51 ID:cX89SfMj
バック…バックキボン…
797睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/09/19 23:52:50 ID:089+UO21
http://midori.sakura.ne.jp/cha2/test/read.cgi/anitoku/1082215429/l50

で、土曜の再放送分の実況に参加してましたぁ〜

>>796

 あう、ご要望ですねぇ。

 う〜ん、う〜ん、小学生同士ですからねぇ。どうやって後背位の知識をつける
かなぁ。

 なんか考えてみます。
798名無しさん@ピンキー:04/09/20 00:06:56 ID:xlVde77X
特に知識はなくても、裸で後ろから抱き付けば自然にものがあたるので桶。
799名無しさん@ピンキー:04/09/20 00:07:45 ID:5ETbcTZB
>>797

野良犬がいたしてるシーンを見ちやう……。
(動物番組を未定たらイヤンなシーン……でもいいか)

ふと試したくなる。

でいいと思うです。
800名無しさん@ピンキー:04/09/20 14:37:35 ID:jMRz731x
>>797

猫のを見学するのもアリエナイザー?
ttp://contest.thinkquest.gr.jp/tqj2000/30191/koubi.htm
ttp://neko.zeicompany.co.jp/wall/con003-05.html

鳩も愛情表現くるっくー。
ttp://ikimonotuusin.com/doc/048.htm

路地裏でも公園でも、野生の王国は営々と発展LOVE。
801名無しさん@ピンキー:04/09/20 14:40:18 ID:jMRz731x
>>797

ttp://fenv.jp/gallery/index/cat-okoen.htm
こんなのもあった、びろーん。

野犬捕獲員が来る犬の場合と違って、猫コミュニティは今日も密かに都市に広がってるらしい。
(そういえば、ゆんゆんも猫だが。・・・猫は毎日、広場で何を喋ってるのであろうか)
802睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/09/22 22:48:03 ID:3R5DipEl
>>798-801

なるほどぉ、いわれてみれば、そういった場面を「目撃」することは、ありえる
でしょうねぇ。
動物ドキュメンタリーでは、突然、出てきたりしますもんね。

今回のえっちでは、ちょっと取り込めないですが、「だいぶ慣れた」あたりを
描写するときに、取り込めるように考えてみます。

ゆんゆんは、ネコのクォーターって設定ですが、どうやって人間と交配させ
たのかは、永遠の謎ですね(w
803睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/09/26 01:53:40 ID:qGbCQCzF
とりあえず、保守しときます。

進行は……まぁ少し進んでます。まだまだなんですけどねぇ。
804勝手に投資:04/09/27 02:06:31 ID:idPnMWzi
「・・・李君」
「・・・」
ココはとある場所・・・つーか学校の物置きだ、しかしドアが壊れてしまい開かない状態である、そしてその中にいるのが・・・
「参ったな・・・」
「どうしましょ・・・」
知代と李の二人だけである、さて何故二人が閉じ込められたとゆうと・・・先生が物置きにあるポールを持ってこいと言われたから、以上
「大道寺、大丈夫か顔色が・・・」
「大丈夫です、それよりもどうやって開けるか」
「ああ、そうだな」
二人が閉じ込められて数分そろそろ人が来ても良い頃なのだが・・・
「あっ、どちらへ?」
「別の出口をさがして見る、大道寺は少し休んでろ」
「・・・済みません」
そして俺は出口を探そうとしたが見付からない・・・
「何なんだココ・・・は」
そう俺が見付けたのは・・・
(コレは・・・エロ本!)
「ヤバイ・・・少し立った」
805勝手に投資:04/09/27 02:35:20 ID:idPnMWzi
大丈夫、大道寺は気付いてないし・・・つーか寝てるし
(てか何で学校にエロ本が?まぁいい、早速やるか・・・)
数分後射精もう少しの所で大事な場所が破られていて抜けられなく、更にチンコがビンビンになってしまった
「代わりは・・・」
そう大道寺・・・彼女しかいない、ちょうど彼女は寝ている今がチャンスだ、気が付けば俺は大道寺のズボンの中に手を入れていた
大事な部分を触ったとたんビクッと体が動いた、そして指を動かした、静かな部屋でともよの秘部から聞こえるヌチュヌチュと響きわたる、智代もそれに会わせて体を動かす
そして、李も自分の理性も限界に達した
806勝手に投資:04/09/28 10:13:54 ID:XY0HEmyE
智代のズボンを下ろした、そこには少し湿ったパンツが・・・それが何とも癒えぬ感じが襲ってきた
「李・・・君」
その時の大道寺は顔を赤くし俺に言った
「大道寺・・・起きてたか」
「李君は桜ちゃんが・・・!!」
俺は最後まで聞かずに大道寺を押し倒した、大道寺は目に涙が出ていた・・・しかし俺はやめなかった
「・・・っ!」
少し股のところに手をやるとビク付いて来る、パンツは凄く濡れていた、そして
「・・・んっ」
余りにも俺が切なかったのか、キスをしてしまった、俺は大道寺のパンツを脱がし
「・・・李君」
「何だ?」
「優しく・・・してください」
どうやら、大道寺は逃げても無駄とゆうことを悟ったらしい、俺はズボンを下ろしそして・・・
「・・・行くぞ」
「はい・・・」

続き誰か書(rh
807睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/09/29 00:07:38 ID:WdBv46eM
>804-806

そこへ、さくらちゃんがやってきて、ものすごい修羅場に(w
それにしても、小狼くんがこんな浮気モノだとは……(^^;
808投資:04/09/29 00:39:41 ID:6Ur65RYO
それを見た桜は激怒
智代母にチクり、李、地下牢獄に入れられ永遠レイプ・・・
809名無しさん@ピンキー:04/09/29 20:15:40 ID:IlgYxsCm
>>808
…ニヤリ(ぉ
むーたんのカード使って、小狼を女にした後に、桜(男版)がレイープ。
(むーたんのカード:「メイル」、「フィメイル」です。)
参加したい…(ぉ
810睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/09/30 23:53:41 ID:B1Yj+MJE
>>808

今更ですが、さくらちゃんが本当にその場面に遭遇したら、まずは
「小狼くんと知世ちゃんって、そういう仲だったんだ……」

あまつさえ

「わたし、ふたりの事を応援するね」

とか言い出し、小狼くんが
「違う! こ、これは、大道寺が具合が悪いと言うから、様子をみてたんだ!」

とか言うと、

「え? そうだったんだ。よかった」

とか言いそうな気がしてきた。

底なしのお人よしですからねぇ。さくらちゃんは(^^;
811睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/10/01 00:06:31 ID:pZCfd3f1
>>809

むーたん…………………(^^;


「彼の者と、我を、汝らの性に変えよ! フィメル! メイル!」
「こ! こら!! な、なにをする! 解け! さくら!」

「大丈夫だよ!! 痛いのは最初だけで、すぐに気持ちよくなっっちゃうから! 
だから、ね? しよ!? しちゃおう!?」

……うう〜ん、ありえそうにない展開ですねぇ。

#ちなみに、最後の台詞ですが、今回のSSに本当に出てきます(^^;
 どんな場面かは、お楽しみに〜。
812名無しさん@ピンキー:04/10/01 01:47:43 ID:anBq0suM
>811
まさか……
禿し区期待しつつ待ち。
813名無しさん@ピンキー:04/10/01 07:45:37 ID:sSGdBMbt
>>810
お人よしと言うか、人を疑うことを知らない娘ですからね。
悪く言うとおバ(ry
814名無しさん@ピンキー:04/10/02 12:04:54 ID:S6u3YZv3
今更言うことでもない気がするけどなんとなく突っ込んでおこうかな・・・

だーーーーーーいぶ前の>>200前後の所のエリオルが侑子の世界に来た所。
実はホリックの2巻で触れているのですが、侑子の世界=さくらの世界だったりするのです。
エリオルも結構まぬけ?(違)
まぁ、細かいミスなぞ、指摘してみましたが、別に睦月さんが嫌いなわけではないですよ?(むしろ応援してます)
815名無しさん@ピンキー:04/10/02 14:09:09 ID:L49zhveH
と言うよりも別に必要無いエピソードではないかな?
816睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/10/03 01:09:13 ID:Y6yue2BK
>>814-815

あうあう、やはり、状況説明が文中に足りなかったかったようですね。
では、状況説明などを(^^;

CCワールドと、ツバサワールドは、かなり世界が違っていますが、
同じさくらちゃんと、小狼くんです。
ってコトは、CCワールドなんだけど、時間だけが一ヶ月遅いセカイとか、
当初のエリオル(クロウ)の予想通り、雪兎と恋仲になったりするセカイ
などもあるのではないかと思うわけです。

つまり、あるセカイで、エリオルくんが悪戯でさくらちゃんを半分男のコ
にしちゃって、それが治ると同時に、「恋仲」が終わってしまったのが
最初の世界。

で、奈久留(ルビー)の発案で、次元の魔女を経由して移動したのは、「恋仲」が
終わる寸前。つまり、時間の流れが遅いだけで、ほとんど同じセカイだったので
すが、移動してきたエリオルの干渉で、さくらちゃんは強い想いを持つことになり、
「メイル」「フィメル」を作るに至ったと、まぁ、こんな流れです。

まぁ、よーするに、さくら×知世を続けるために考えた世界観なのです。

ってな訳で、そんなものだと思ってくださいませ。m(_ _)m
817名無しさん@ピンキー:04/10/03 08:19:04 ID:NUhyWdMm
>>816
>CCワールドと、ツバサワールドは、かなり世界が違っていますが、
>同じさくらちゃんと、小狼くんです。
いやいやまったくの別物でしょ。
ただ名前と姿が同じだけの赤の他人ですよ。
818名無しさん@ピンキー:04/10/03 16:35:33 ID:o68p+1hM
「同じ」の意味もいろいろあるからどっちともいえないと思われ。
言い方は何でもいい。

でも睦月さんのSSは好きだ。応援してる。
819名無しさん@ピンキー:04/10/05 15:39:02 ID:1WWapsXb
>>816
あー時間に関する移動だったのね。
よくわかりました〜。
わざわざ答えてくれてどうもー。
820睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/10/09 23:17:01 ID:PqZDJokC
はい、え〜と、保守しておきますです。
今週、忙しくてあんまり進んでないんです〜
申し訳ありません。
821名無しさん@ピンキー:04/10/13 23:50:15 ID:j6BuxFPO
>>820
             ,イ    │
          //      |:!          
           //,. -/r‐- 、| !
         /,/ ./ |  _」 ト、
       /.\`/  |二...-┘ ヽ
.        i   ,.>、;/ー- 、    l
       ! ∠.._;'____\   |  
   ∩  ,!イi´●`> <´●`> `\.、ヽ.
   | |/'´ |  ̄、_,、_,  ̄    |\ ヽ、
.   | |\ | // !.ノ ///    | `''-;ゝ
    \ \|        __  | |. ニ''´
     \|        | し | | | | ヽ
      |         | ゃ | | | | |
       |         | あ |. | | |.|
      .|          ̄ ̄  > | ||
      |               l ∪」
       |              /
      \           ./


通常の三倍ホシュ
822名無しさん@ピンキー:04/10/16 17:11:21 ID:hic3ta5W
      キ        //   /::::://O/,|      /
      ュ     / |''''   |::::://O//|     /
      .ッ       \ |‐┐ |::://O/ ノ   ヾ、/
       :       |__」 |/ヾ. /    /
         ヽ /\  ヽ___ノ / . へ、,/
        /  ×    /  { く  /
        く  /_ \   !、.ノ `ー''"
  /\        ''"  //
 | \/、/           ゙′
 |\ /|\ ̄
   \|
823睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/10/17 23:43:02 ID:az65hpvJ
え〜、ごめんなさい。

あんまり進んでないのに、またビデオ見てサボってました。
824名無しさん@ピンキー:04/10/23 00:56:27 ID:SqzevJ9q
>>823
,r‐、       , -、
       !  ヽ      /  }
      ヽ、 ,! -─‐- 、{  ノ
       /。 。    r`'、´ ムツキ、ゲンキカ?
     / ,.-─- 、   ヽ、.ヽ
      !/     ヽ、._, ニ|
.     {              ,'
      ヽ          /,ソ
     r ̄`).____(´⌒`>
     } ¨ス´     _) ̄〈
    {二}}      {{二}
    ,ソ,!∨      |/ト、
    {| | /{0     ()、|/|)
    N / ^i     |:::ヘ|/}
    ||"( ,ノ     Y | リ
    || レ'       Y | |
    || }        | | |
    j」_l_       〈ー-'〕
    〔__,〕    ,ィロェ{内ニロニヽ
<四ニ仄己ーiーr-、    }_{

ホシュ
825名無しさん@ピンキー:04/10/23 01:12:32 ID:da+gsMDE
>>823
やめないで居てくれるなら、それだけで構わない……っ!
826名無しさん@ピンキー:04/10/23 09:01:21 ID:3pYJEW8w
>>823
そんな睦月たんが可愛い(*´Д`)ハァハァ
827睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/10/24 01:32:52 ID:Z3L36N58
保守ありがとうございます。

>>824
ハロ、その、ビグザムの足はどうしたの(^^;


>>825
 進行があまり芳しくないんですけど、現在、知世ちゃんにぱっくんされ
て、さくらちゃんが悶えているところです。


>>826
 ボクに萌えないでくださ〜い
828名無しさん@ピンキー:04/10/24 10:35:10 ID:FukQKIMe
>>827
(*´д`*)ハァハァ
(*´д`*)ハァハァ
(*´д`*)ハァハァ
829那緒:04/10/24 17:16:59 ID:PPUsEM6N
睦月さん……ハァハァ
830名無しさん@ピンキー:04/10/24 17:29:59 ID:IVtxb5CS
睦月タソ(*´д`*)ハァハァ
831名無しさん@ピンキー:04/10/24 22:54:21 ID:fSAuay5r
睦月閣下ハァハァハァハァハァハァ
832名無しさん@ピンキー:04/10/24 23:15:35 ID:Sq5DAyBD
むーたん…(´Д`;)ハァハァ
833名無しさん@ピンキー:04/10/25 03:45:53 ID:YFdpJngY
むっさんっ(*´д`*)ハァハァ
834名無しさん@ピンキー:04/10/28 01:27:00 ID:yVz5bF3n
ハァハァしつつ保守
835名無しさん@ピンキー:04/10/28 20:04:35 ID:QyO7VrYm
キャッチャー
836睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/10/31 02:48:19 ID:+oVIcTiY
すみませn。保守まで人任せで〜

今週も、さくらちゃんの放送ありませんでしたので、何とか明日は進めたいです

知世ちゃんのお口くちゅくちゅのシーンから、インパルス・ガンダムのシーン(藁
へ持っていかなくてわ

>>830-833
 いやぁ、ボクに萌えられても困っちゃうんですってばぁ(^^;

>>834-835
 保守サンクスです。これからもよろしくお願いします。
837名無しさん@ピンキー:04/10/31 08:29:00 ID:eoJr68JB
>>836
睦月たんキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!!!
(*´д`*)ハァハァ(*´д`*)ハァハァ
838CG名無したん:04/10/31 08:55:06 ID:op9tQRWP
さくらたんは、やっぱり毛は生えてないのだろーか?
839名無しさん@ピンキー:04/10/31 22:16:48 ID:w3AUUPB4
保守

生えてないに一票
840名無しさん@ピンキー:04/10/31 23:18:47 ID:op9tQRWP
では、処女は誰に捧げるのかなぁ…
841名無しさん@ピンキー:04/11/01 00:25:49 ID:HhmsUDgs
ここって睦月氏以外が書いてもいいの?
842名無しさん@ピンキー:04/11/01 00:32:19 ID:PD7XTs6W
>>840
知世たんにいっぴょー

>>841
一応、題名などをつけていただければ問題ないかと。
作品投下おまちしております。
843名無しさん@ピンキー:04/11/01 07:15:09 ID:vDWiNrue
>>840
俺だよ俺俺!
844名無しさん@ピンキー:04/11/01 21:51:09 ID:mg6HbsEq
('A`)
845睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/11/01 23:16:27 ID:WOvTakDc
どもです。

>>841
> ここって睦月氏以外が書いてもいいの?

ちょ、ちょっと待ったぁ!!

いえ、もちろん、作品投下は大歓迎なのですが、困った問題が起こってます。

このスレですが、もうすぐ512KBに達します。
512KBになると、無条件で書き込めなくなりますので(前回で経験済み)
作品を投下すると、途中でスレを消費しきってしまう可能性大です。

逆に、新スレを立てると、一定期間中に、規定の発言数がない場合「即死スレ」
と言って、消滅してしまいます。

そこで申し訳ないのですが、作品投下の際には、事前に予告を頂けないでしょう
か?

予告がありましたら、「さくらの秘密図書3」を起こし、そちらに投下いただく
ということにしたいと思います。

どうぞ、ご協力をお願いします。
846睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/11/01 23:22:03 ID:WOvTakDc
>>838-839

ボクの作中では、もちろん、つるつるですよん(藁
ってか、生えているさくらちゃんが好きな人っていらっしゃいます?


>>840,842
作中では重要な項目になりますので、ノーコメントとさせていただきます(^^;

>>843
却下です(爆
847名無しさん@ピンキー:04/11/02 00:27:48 ID:995e4mkk
つーか、実質的に睦月以外がSSを書いてはいけないスレになってる
実際他の人がSSを書き込んだ場合、無言の圧力がかかる
それでいいなら書け、という感じだなw
848名無しさん@ピンキー:04/11/02 05:58:17 ID:0lcvXHUe
>>846
>生えているさくらちゃんが好きな人
おらんおらん。

>却下です
オレオレ詐欺と掛けてみたんだが、誰も気づかねー_| ̄|○
849名無しさん@ピンキー:04/11/02 10:01:59 ID:BEBC4HCj
いや、ちょろっと生えているのも
それはそれで中々…。
850睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/11/03 22:18:47 ID:eczDM7+Q
今日は休日なので、少しは進みました。
もうすぐ れちゃ います(藁

>>847

> つーか、実質的に睦月以外がSSを書いてはいけないスレになってる

 う〜ん、そう言われてしまうと、ちょっと考えてしまいますねぇ。
 ここでの公開を続けるかどうか……

 ボク自身は、他スレのように、職人さんが多数来られるといいなとは
思っていますし、他の方も同じじゃないかなとは思うのですが、如何
でしょうか?

 
851睦月 ◆Hp0lb9EQ4Y :04/11/03 22:22:00 ID:eczDM7+Q
>>848

> おらんおらん。

 お○ん○ん と読んでしまい、前後のつながりが理解できずに、しばらく
悩んだ事は、誰にも言えない秘密です(^^;



>>849
 「は、生えてるもん!」
 とか言って、見てみると産毛とほとんど見分けがつかない程度だったり
するのも、萌えるかもしれませんねぇ
852名無しさん@ピンキー:04/11/04 02:45:23 ID:/8fN5ZDP
>>850
ここで書く気はないけど、ぶっちゃけて言うと
他の書き手が描きづらい雰囲気にはなってるな。
それがまるで2ちゃんとは思えないこのスレの特徴とも言える。
853CC名無したん:04/11/04 11:12:28 ID:1Z44dzwt
>>851
「生えてるもん!」
確かに萌えですなぁ(´∀`)
うんうんw
854名無しさん@ピンキー:04/11/04 12:46:50 ID:nvrQ6H/u
(*゚∀゚)=3ムッハー
855名無しさん@ピンキー:04/11/04 18:34:49 ID:sBpaXC5K
>>853
でも生えてるさくらちゃんには萌えない罠
856CC名無したん:04/11/04 21:20:38 ID:1Z44dzwt
>>855
産毛が1、2本だけちょろんっ…ってあったら萌え(´∀`)
857名無しさん@ピンキー:04/11/04 22:05:39 ID:nvrQ6H/u
(*゚∀゚)=3ムッハー
858CC名無したん
…で、それから寝かせて足開かせて、ちょちょっと触ってあげて反応を見る…と♪