さくらの秘密図書

このエントリーをはてなブックマークに追加
1CC名無したん
『カードキャプターさくら』SSスレです。
思いっきり(;´Д`)ハァハァなお話をキボンヌ。

(年齢制限のない「2ちゃんねる」内コンテンツである
 さくら板の方では、過度のロリ・エロネタは御遠慮下さい。)
2名無しさん@ピンキー:02/08/03 07:25 ID:VH+YgHRk
2でいいや
3偽3ゲッター:02/08/04 01:46 ID:VuuwWQ8i
     今だ!
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄
  ヒョイッ  ∧,,∧
   ( ,,,,,ミ,,゚Д゚彡      ミ __
   ⊂,,,,,,,,,,,,,,,つつ     て"  ミ クルリ
 彡              ⊂   ミ
                彡"  ミ
                 ∨"∨ 彡    ∧,,∧     / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
..                          ミ,,゚Д゚彡  <3ふぇっと!! 
                           ミ  ,つ    \_______
.                         〜ミ ,ミつ  スタッ !
                            (/
(小狼くん‥‥)
香港から来たクラスメートの少年が帰国して、もうすぐ半年になる。
少女は今宵も眠れぬ夜を過ごしていた。
その日、飛行場で己の気持ちを伝えることは果たしており、
思い残すことなく再会の日を待てば良い、その筈だった。しかし‥‥(続く)
51/2:02/08/08 23:06 ID:UaI5TeRE
「ミミズにおしっこかけるとオチンチン腫れるのかなぁ?」

さくらと知世の監視下、実験が行われた。
実験台は小狼とエリオルと山崎である。

男3人の前には発泡スチロールの箱が置かれ、箱の中には
釣具店で入手したミミズが入れられた。

更に三脚にビデオカメラが固定され、3人の股間をドアップで撮影していた。

さくら:「ねえ、早くしてよ。」

3人は顔を赤らめ、脚は震えていた。そう簡単に女の子の前で立ちションなんて出来るものではない。

「早くしてよ。」

3人は渋々動作状態に入った。だが、緊張しすぎてか、小便が出そうに出なかった。
それどころか見られている事に興奮してしまい、少しばかり勃ってしまった。

「こら、だめでしょう。ミミズにかける前に腫らしちゃ・・・・。」
「ちっちゃいのにどうしてこう大きくなるの?」

さくらと知世は、3人脇の下などをくすぐり始めた

遂に3人は根負けしたのか、膀胱の排水弁が開いてしまった。

さくらと知世:「あ、出ましたわ〜。」

男3人は呆然とした表情で放尿し続けた。出し終わった後も、3人のブツはさくらと知世の監視下に置かれた。
だが、3人のブツは腫れるどころか、しんなりと萎えてしまっていた。

「ちっとも腫れてないじゃない!」

小便をかけられた箱の中のミミズは、段々動きが鈍くなっていた・・・・。
女の子の前でミミズに放尿しても腫れる事は無い・・・・?
62/2:02/08/08 23:06 ID:UaI5TeRE
怒り狂ったさくらと知世。2人は男3人のズボンを脱がし、下半身裸にさせ、仰向けに寝かせた。
ゴム手袋をはめて箱の中のミミズを掴み、3人のあらわになった股間の上にぶち撒いた。

「ぐわぁぁ〜〜〜!!」「ひいぃぃぃっ〜!」「ぎゃぁぁぁ〜〜!」

あまりの気持ち悪さに泣き叫ぶ3人。ミミズは3人のブツの上でねちょねちょと暴れまわった。
だが、それが悲劇を引き起こすのだった。
ミミズの粘液と剛毛がかゆみを引き起こしたのだ。

「かいいよ〜、かいいよ〜〜」 「びえ〜〜〜〜〜〜〜!」 「かいかいかいかいかいかい〜〜〜」

彼等のブツの皮膚は赤くなり、腫れ上がりかけていた。
掻けば掻くほど痒みが増し、強く掻く為に内出血せんばかりだった。

「かいちゃダメ 掻いちゃダメよ〜」と、さくらがオロナイン軟膏を取り出した。
その指で小狼の患部に軟膏を塗った途端、彼は勃ってしまった・・・・。
「も〜、スケベな小狼君!!」

一方、知世はエリオルと山崎の患部にキンカンを塗ってしまった。
「ぎゃぁ〜〜!!!」

しまいには3人の股間に氷を乗せて冷やす始末・・・。
勿論、小狼とエリオルと山崎が病院送りになったのは言うまでも無い・・・・・。
>>5-6 ワラタ。力作でつ!
SS中心の板という性質上、漏れみたいに短文を細切れというのは向いてないんだよな
……まあいいや。

(4の続き)
少女はクラスでも小柄な方だった。しかし、6年生に上がってから
急速に、その身体は伸びやかな成長を見せていた。
それと同時にその肢体には、まだかなり未成熟ではあるものの
それなりに確実な第二次性徴が、外見的にも日一日と顕れてきていた。
そして、その幼い躰の芯に僅かに息づくものも、着実に大きくなり続けていた。
(続く)
8あほくさ・・・:02/08/19 21:39 ID:J1tZEhQr
休日の朝なのに珍しく乗客もまばらな東海道線下り普通電車。
さくらと知世と小狼とエリオルと山崎と桃矢の5人(+ケロ&スッピー)でどこか行こうと乗り込んだ。
 一方のボックスシートにさくらと知世と小狼とエリオルの4人が、その後ろの席に山崎と桃矢が、その前にケロとスッピーが座った。
5人+2匹は朝も早よからおしゃべりし、飲むや喰うやはしゃいでいた。
 しばらくして、小狼が「ちょっとトイレ行ってくる。」と席を立ち、隣の車両にあるトイレへと向かった。

 小狼がトイレに立って10分位経った
「ん?小僧は便所に行ったまままだ戻らんのか」とケロが煎餅をかじりながら言った。
「私、ちょっと行って来る」と、さくらが席を立った。
 さくらがトイレの前に行ってみると、小狼がトイレの中から大声で言っていた。「だ、誰かいませんか? 聞こえませんか〜?」
  さくら:「ど、どうしたの、小狼くん?」
  小狼:「か、紙が無いんだ。」
  さくら:「私持ってるよ。」

東海道線の普通列車のトイレは、グリーン車以外紙が無いのだ・・・(あんまりケチるなJR東日本)。

「ああ、よかった。」と小狼は一安心した。小狼は下半身を隠しながら、鍵を開けて扉を少しばかり開けた。
すると、さくらがズコズコとトイレの中に入ってきて、扉を閉め、鍵を掛けた。
小狼は「えっ?」と思った。「な、何だよ、さくら・・?」
「いいから、つかまってないと危ないよ、小狼くん。」

そう言われると小狼は再び便器に跨いでしゃがみ込み、手すりにつかまった。
「何だこいつは・・・・?」
トイレのある車両の車内にも乗客が何人もいたが、誰も行為には気付いていなかった、
トイレの前にある座席には誰も居なかった。
 小狼は何が何だか判らなかった。トイレの中は異様な空気に包まれた。
激しく揺れる上に狭いトイレ、鼻を突く薬品臭、紺色の薄暗い壁の色、それほど明るくない蛍光灯、
すり硝子の窓からわずかに入ってくる外光・・・さらに異様さを高めていった。
 さくらはポケットから、駅のトイレの自販機で買ったちり紙を取り出した。
自分の手に紙をのせ、小狼の尻を拭きだしたのだ・・・。
9続き:02/08/19 21:39 ID:J1tZEhQr
「な、何すんだよ!?」
「いいからいいから。」

小狼は呆然とした。何も見えなくなった。ただ甲高い走行音だけが耳に入ってきた。

「何だこいつは・・・・・。」

 鉄橋に差し掛かったのか、ガタンガタンガタンという馬鹿でかい音が聞こえてきた。小狼の心臓の鼓動もそれに合わせるかのようにに高くなった。
さくらは何度も小狼の尻拭いをしていた。時々、わざと尻を触ったり、肛門を紙越しに指で突付いていた。
「お、おい・・・」
 小狼は放心状態になった。だが、わずかながらも興奮していたのか、彼の一物は少しばかり屹立していた・・・。
「う、うううう・・・」

するとさくらが、「小狼くん、もういい?」と言った。
「い、い、いいよ。」
小狼は便器から立ち上がり、ズボンを上げ、一段下がった所へと降りた。さくらはペダルを踏んで水を流した。
今まで起きていた事を消し去るかのように、青色の薬液が音を立てて流れていた。
 さくらは「手をきれいにしなきゃだめよ。」と、小狼に紙石鹸を手渡した。
「あ、ありがとう、さくら・・・。」
小狼は手を洗い終えるとすぐ外に出た。小狼が外に出ると、さくらは扉をピシャッと閉めた。
 小狼はやや呆然としながらもいそいそと席に戻った。
席に戻ったが、誰一人さくらが小狼のいるトイレに入ってきたという事には気付いていなかった。
 小狼がほっとした顔で席に座るとケロがでかい声でほざいた
「小僧、お前さくらにけつ拭いてもらったんか?」
小狼は聞こえないふりをした。もちろんそんな事言える訳がない。
 すると今度はエリオルと桃矢が「トイレ行ってくる」と席を立った。
小狼は2人にこう言った。「紙が無いから気をつけろ。」
10黒澤敏晃:02/08/21 14:57 ID:6tIb+wwV
112チャンねるで超有名サイト:02/08/21 15:08 ID:uOyv6gko
http://s1p.net/xcv123

 携帯対応

男性より女性の書き込み多し
女性性65%男性35%割合です
穴場的サイトです。
幼い中高生直アポ直電
OL〜熟女迄の出会い
 聞ける穴場サイトです
 
12名無しさん@ピンキー:02/08/25 19:44 ID:qHdZy7pq
a
13名無しさん@ピンキー:02/08/25 19:53 ID:utCRpdOm
みみずにおしっこかけるとはれますよう。
みみずのだすでんきがおしっこをつたわって
おちんちんにびびびびってなってはれるのです。
めいしんじゃないです。
14名無しさん@ピンキー:02/09/01 21:51 ID:9OUiWdhJ
わたしたち極悪非道のはにゃ〜んシスターズ!
今日もネタもないのにはにゃ〜んしてやるからな!!
 ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

   , ---     ,   _ ノ)
 γ ==== ヽ γ∞γ~   \
 | |_|||_||_||_| | |  |  / 从从) )
. | |ー. ー |) | ヽ | | l  l |〃  はにゃん
 ノ人 ワ ~∩| |  `从∩ ワノ)     はにゃん
 ( (つ  丿ノ    (   ⊂) はにゃん
   ( ヽノ       ヽ/  )    はにゃん
   し(_)       (_)J
15名無しさん@ピンキー:02/09/04 19:22 ID:xa3am6uA
カードキャプターさくらって…
まだ需要あるのか…?
16名無しさん@ピンキー:02/09/05 01:40 ID:UYuMX4U0
あのメガネの兄ちゃんとさくらたんキボンぬ・・・ハアハア
17名無しさん@ピンキー:02/09/06 01:44 ID:nP46QO05
>>16
それイイ♪age〜
18名無しさん@ピンキー:02/09/06 22:20 ID:101KAxQN
age
19名無しさん@ピンキー:02/09/09 15:42 ID:8by40KIw
生意気なエリオルをシメてやるっ!

さくらが見守る中、エリオルの解剖が始まった
既にエリオルの腕は、知世の手によって押さえ付けられている。

「ほら、脱がせちゃいなよ。」

知世の声に応じて、さくらの手がエリオルの腰にいく。
一気にズボンとパンツをを脱がせると、粗末な一物が現れた。

「あっ、ちっちゃくてかわいい〜。」
「勃ったら大きくなるのかな?」

さくらはエリオルの股間の上にタオルを被せ、手コキを始めた。
するとエリオルは喘ぎながら、彼の粗末な一物はみるみる膨れ上がり、遂に白濁液が出てしまった。

「何回出るのかな?」と、さくらは手コキを続けた。

結局、3回出させてしまうと、エリオルの一物は元通り萎えてしまい、すっぽり皮が被ってしまった。

ところが、何を思ったのか、知世がおもむろにエリオルにブルマ穿かせたのだ。
それどころか、エリオルの股間が目立たず、それに脚が細かったので、「女装似合うんじゃないの?」と、スカートまで穿かせてしまったのだ。

その後、さくらの自転車に乗せられて駅まで向かい、そのまま電車で何処かへ連れ去られた。

友枝小学校児童によるド迫力の解剖&女装プレイ。
だが、長い放課後は幕が開いたに過ぎない・・・・。
20名無しさん@ピンキー:02/09/10 01:05 ID:EBs0WcMd
>>19様、
実は「メガネの兄ちゃん」ってあの月かなんかの化身に変身できる、
さくらたんが好きだった奴のことだったのです。
…名前が出てこねぇ…スマソー。でも萌えますた…ハアハア
21名無しさん@ピンキー:02/09/13 17:14 ID:5fpBoaMr
>>20

 雪兎(ゆきと)のことですな>メガネの兄ちゃん
22名無しさん@ピンキー:02/09/13 20:43 ID:AZfno+3R
「ナマイキなさくらを屈辱してやる」

午後の昼下がり下校時間の体育用具室にて制裁は行われれた。
さくら「ウアアア… トモヨたん…オカシクナッチャウヨ」
ともよ「フフフ可愛いデスワ モット気持チヨクシテ アゲマスワ」
おもむろにサクラのマジックステッキを取り出し
ともよはスイッチを入れた。無機質なモータ音と共によがるさくら
さくら「アアア… レリース!!」
ともよ「さくらたんっばっかり気持ち良くなって…ダメよ逝っちゃ。今度はあたしを楽しませるのよ」
まだ快楽の宴は始まったばかりだ……
2322のAA:02/09/13 20:43 ID:AZfno+3R
      _ il /、
   r ~  ||//  ヽ
  /8''"´⌒'⌒``'、8.
 i7| i /~ ~\ ヽい、
 / l/人从从从从 、 ヽ                     へ'"´```'ヽ、
  リi  -ー  ー-| I  !                   /        丶
  i l ///、////| l  i                   山        ヽ
  ゝト、 ヽ、,フ  |/ルリ                  , |l         |
  rー `ゝU_  ノ|ノゝ                      | |        |
 イ           ヽ                      | |        |
/  人          \                    ル||        |
  /  \         \                 /  ||        |
 /     \         ⌒-  ̄ ̄ ̄       /    |       |
/.       \                     /  /〈 |       |
          \      、   t-ーヽ__/ツ-ー'  /  | |  |  |   |
            )     〈ニニニnnm(○)_/     | ルルリリソリソリソリ
           /      /     '〜' |/~        !       i
          /      /                    l    l   .!
         /      /             ,ーーーー-ー'        ヾ
                            /               、  !
                            (    i____ヽ    i  ノ
                            ヽ   ヽ
24名無しさん@ピンキー:02/09/17 12:18 ID:clKttfMV
生意気な小狼とエリオルを絞めてやる!

さくらと知世による、公開私刑が行われた。
「さあ、たっぷり楽しませてもらうからね!」
さくらと知世は、腰に肉棒バンドを巻きつけ準備は万全である。

ゆうに一尺はあろうかという巨大な人工肉棒に、小狼とエリオルはぶるっと震えた
しかし、その恐怖とは裏腹に〜いや、二人にとってはその恐怖こそが
色欲を沸き立たせるものだったのかもしれないが、二人の一物ははち切れんばかりに膨れ上がっていた。
さくらは小狼に、知世はエリオルの菊門に人工肉棒を押しあてる。

小狼とエリオルの菊門に人工肉棒がねじり込まれていく・・・・
さくらと知世の激しいピストン運動の中、2人は言う。

「ほら、二人共なんか言うことあるでしょう?」

小狼とエリオルは、「僕達はさくら様と知世さまに忠誠を誓います。僕達の菊門はお二人様のものです。
 僕達はケツの穴でイク変態です、あっあっあ〜〜〜!」と叫んだ。

CCさくらキャラによるド迫力の4P
危険な放課後はまだ始まったばかりだ。
25名無しさん@ピンキー:02/09/20 22:30 ID:PrUZvt7e
>>8-9
今日東海道線乗ったら、紙付いてました・・・・・
26名無しさん@ピンキー:02/09/23 23:21 ID:hMKORgt6
小狼×さくらキボンヌ
27名無しさん@ピンキー:02/09/23 23:34 ID:cptBAoI6
>>22
「レリース」ではなく「レリーズ」だと
指摘してみるテスト。
28名無しさん@ピンキー:02/09/23 23:35 ID:Hn5u6QW+
今更だが、CCさくら板で、やってくれ・・・
29名無しさん@ピンキー:02/09/28 21:00 ID:TFYt/CR4
age
30名無しさん@ピンキー:02/10/02 19:44 ID:FTDPucTH
>>25
付いている時と付いていない時があります>紙
31bloom:02/10/02 19:47 ID:A08mx2iw
32CC議論たん ◆5l475/rWaw :02/10/04 18:51 ID:P/2+c6T0
>>28
>>1嫁。あくまで過度のエロ・ロリは削除対象だというのが
さくら板(2ch)の建前であり、LRでも謳っている。
特に角煮向けスレは、しょっちゅう手入れが入っている。
エロパロも、地下スレに徹することを条件にオメコ星されているようなもの。
33名無しさん@ピンキー:02/10/07 23:26 ID:q0WrdQ9J
a
34名無しさん@ピンキー:02/10/14 22:36 ID:HOQeflcr
期待age
35名無しさん@ピンキー:02/10/14 22:39 ID:JHMj9BnJ
さくらたんのあそこはぴんくだよ

http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Sunnyvale/5684/
36名無しさん@ピンキー:02/10/22 22:37 ID:1Vdf1PZI
観月センセーのはないのか・・・?
37名無しさん:02/10/22 22:45 ID:c0uhGVff
38名無しさん@ピンキー:02/10/28 00:28 ID:MEyA5Na8
age
39名無しさん@ピンキー:02/10/28 00:29 ID:zaiTKpE8
40名無しさん@ピンキー:02/11/29 18:00 ID:6+JIKr/j


ハッキリ言って死ぬほどマブイ!実はこの女、2000年10月15日に公開してるゆみちゃ
んのお友達!
http://www.oshioki.net/video.html
41名無しさん@ピンキー:02/12/18 15:38 ID:KqND1rjO
1/1等身大さくらフィギュア発売されるらしい
http://comic.2ch.net/test/read.cgi/sakura/1040093550/
42名無しさん@ピンキー:03/01/07 05:52 ID:S1BddauT
test
43山崎渉:03/01/12 07:48 ID:raT+5FLI
(^^)
44山崎渉:03/01/17 07:35 ID:M9r4wrZF
(^^;
45↓の130:03/01/28 22:30 ID:uwhOzMPB
http://comic.2ch.net/test/read.cgi/sakura/1009039846/

で、さくら×知世のSSをオーダーされたんですけど、ココに書いて
もイイんでしょうか?
46名無しさん@ピンキー:03/01/28 22:35 ID:DIyvylWK
http://www.media-0.com/user/gotosex/

        モロ見えワッショイ!!
     \\  モロ見えワッショイ!! //
 +   + \\ モロ見えワッショイ!!/+
                            +
.   +   /■\  /■\  /■\  +
      ( ´∀`∩(´∀`∩)( ´ー`)
 +  (( (つ   ノ(つ  丿(つ  つ ))  +
       ヽ  ( ノ ( ノ  ) ) )
       (_)し' し(_) (_)_)
47名無しさん@ピンキー:03/01/28 23:53 ID:4IJpOYkH
>>45
気が済むまで書きまくって下さい。
泣けるのでも超OK!
48名無しさん@ピンキー:03/01/29 13:49 ID:VpIU8v82
>>45
わぁ楽しみだなぁ(^ー^)
49vv:03/01/29 15:30 ID:/uPQOeHZ
http://www6.ocn.ne.jp/~endou/index2.html
      ★こんなサイト見つけました★
50名無しさん@ピンキー:03/01/30 18:53 ID:TkedxAYE
>>45さん
まだ完成しないですか???
楽しみに待っています
5145:03/01/31 00:36 ID:PBKBfx1R
 知世は、白磁のティーカップをそっと差し出した。
「お茶のおかわりです」
 それを両手で受け取ったさくらは、カップを手に取り、紅茶を一口、含む。
 甘い香りが鼻孔をくすぐり、気持ちがホッと安らぐ。
 だが、ソーサーにカップを戻し、それを自分の前に置くと、さくらはそれきり黙ってしまった。
 学校が終わり、知世の部屋へ招かれてから、そろそろ1時間になる。けれど、いつものような明るく弾む会話はなく、さくらは押し黙ったままだった。
 知世も、さくらのただならぬ様子に声をかけかねているのか、会話を切り出そうとはせず、ただ静かにさくらを見ている。
「さくらちゃん‥‥」
 静かに切り出した知世を、さくらの思い詰めた瞳が見上げた。
「どうしても言いたくないのなら、無理に、とはいいません。でも、悩んでいる事があるなら、話してください。わたしで出来る事なら、なんでも力になりますから」
 知世の言葉に、さくらは一瞬、なにかを言おうとしかけたが、それをにがい薬を飲むように飲み込んでしまった。
 明るいさくらに似つかわしくなく、今日はほぼ一日塞ぎ込んでいた。
 チアリーディングの練習も休み、帰ろうとするのを半ば無理矢理、知世が自宅に連れてきたのだ。
 よほど言いにくい事なのだろう。さくらは膝の上で何度も手を組み替え、決心したように顔をあげては、結局、顔を伏せてしまう繰り返しだった。
「もし‥‥知られる事がいやな事なら、決して口外しないと約束します。よかったら、話してもらえませんか‥‥」
 知世が、もう一度、さくらを後押しした。
 さくらは、何度か顔の上げ、伏せを繰り返し、ようやくと蚊の鳴くような声で、
「ホントに‥‥誰にも‥‥言ったり‥‥しない‥‥?」
「約束します」
 知世は、きっぱりと言い切った。
「絶対?」
「はい」
 迷いのない知世の返事に、さくらはそれでも暫く迷った後、ようやくと悩み事を打ち明けた。
「あたし‥‥‥‥こになっちゃった‥‥の‥‥‥‥」
 ポツリと、そう吐露した。
「え?」
 肝心な部分がことさら小さな声だった為、それを聞き返す知世。今度こそ聞き逃すまいと、さくらの方に膝を乗り出す。
「あたし‥‥‥男のコに‥‥‥なっちゃったの‥‥‥」
5245:03/01/31 00:37 ID:PBKBfx1R
>>50

え〜と、遅筆なもんで、気長に待って頂けると嬉しいです。
5345:03/01/31 23:31 ID:FDFZT3Gs
「あの‥‥お話がよく見えない‥‥んですけど‥‥」
 鳩が豆鉄砲をくったような顔で、知世がそう答えた。
 そうだろう。さくらは、確かに栗色の髪こそショートカット風にしているが、決して男のコに見えたりはしない。今も、友枝小学校指定、紺のセーラーに身を包み、きちんと揃えられた膝の上を白い襞スカートが覆っている。
 顔立ちも愛くるしい少女のそれで、これでさくらを男のコに見間違えるようなら、相当に目が悪いか、脳神経に異常があるかのどちらかに違いない。
「わたしも、わかんないよ‥‥‥だって、だって、今朝‥‥起きたら‥‥‥」
「起きたら?」
 知世の問いで思いだしたのか、さくらは、如何にもイヤなものを見たという表情を浮かべる。
 最も苦手としている、怪談話を聞かされたときの表情に近い。
「パジャマのズボン‥‥の前が‥‥‥ぽこって膨らんでて‥‥‥なんだろう?って思ったら、そしたら‥‥」
 そこから先は、もう言葉にならなかった。
 さくらも知世も、学校で女子児童だけ集めてみるビデオを見ていて、一応、性についての知識の片鱗は、ある。
 その中には、かなり限定的で抽象的ではあるが、男性器についての知識もあった。男のコになったという言葉と、パジャマのズボンが膨らんだという状況の説明で、知世にはおおよそ、なにがどうなったのかあらすじが掴めた。
5450:03/01/31 23:42 ID:JuwzZx6D
>>51 >>53
キタ━(゚∀゚)━!!!!
ありがとうございます!!!!続きを楽しみにしています!!!!
5545:03/02/01 12:49 ID:kBzSv0zS
「あの‥‥お医者さまに診せ――」
「いやぁッ!!」
 知世の言葉をみなまで言わせず、さくらは声を限りに叫んだ。思わず、知世の肩がすくむ。
「こ、こんなヘンなのがついてるって知られちゃったら、絶対ご近所さんでヘンな事言われちゃうよ!絶対!絶対ダメ!!」
 涙をいっぱいに溜め、さくらは必死に訴える。よほど恥ずかしいのだろう。その拒否の仕方には、鬼気迫るものがあった。
 知世は、そこで言葉を失った。
 さくらがこれほど嫌がる事を、無理にとは勧められない。と言って、さくらの悩みを放置しておくわけにもいかない。
 暫く、ふたりとも押し黙った。言葉を交わしてどうにかなる状況を遙かに超えてしまっている。口を噤む以外にどうする事もできなかった。
「知世ちゃん‥‥」
 さくらがポツリと切り出した。
 涙に濡れた目で、知世よ見上げ、
「あたし、どうなっちゃうのかな?このまま、男のコになっちゃうのかな?そうなったら‥‥どうなっちゃうんだろう‥‥」
 不安なのだろう。普通の二次性徴ですら、女のコにとっては戸惑う事が多い。
 ましてや、数日前には無かったものが、自分の身体に生えてきたら、不安に思うなという方に無理がある。
 暫く、さくらが鼻をすすり上げる声だけが知世の部屋に聞こえていた。
「さくらちゃん‥‥」
 どの位、経ったか、さくらが少し落ち着いたと見た知世は、静かに声をかけた。
「どうしても、お医者さまに診てもらうのはイヤですか?」
 知世の問いに、さくらは涙を拭いながら、首を縦に振った。
「そう、ですか‥‥」
 ため息混じりに知世が言った。また、暫くの間、沈黙が場を支配する。
「では‥‥わたしに診せてください」
56名無しさん@ピンキー:03/02/01 12:51 ID:3a1HxK+Y
213本の作品が見放題! 完全無料オナニーサイト!
http://www.gonbay2002.com

5750 :03/02/01 15:31 ID:pFj2qDs9
うひひひ、マジで萌えます
頑張ってください(^-^)
58名無しさん@ピンキー:03/02/01 15:31 ID:wIpF0GDA
http://www.media-0.com/user/gotosex/

        モロ見えワッショイ!!
     \\  モロ見えワッショイ!! //
 +   + \\ モロ見えワッショイ!!/+
                            +
.   +   /■\  /■\  /■\  +
      ( ´∀`∩(´∀`∩)( ´ー`)
 +  (( (つ   ノ(つ  丿(つ  つ ))  +
       ヽ  ( ノ ( ノ  ) ) )
       (_)し' し(_) (_)_)
59名無しさん@ピンキー:03/02/01 18:16 ID:Dr2FJ6Tz
ダンナ、送料無料で無修正DVDが手に入ります、かなり安くヌケますよ
http://www.avhappy.com/home.asp
6045:03/02/01 22:31 ID:KJmmRsGU
「ほぇ?」
 さくらは、知世の言葉の意味を掴みかね、小首をかしげた。
 診せる?診せるって、なにを‥‥
 知世の言葉を反芻していたさくらは、ようやくと意味を掴んだとき、全身の産毛がそそけだった。
 髪の毛までがふわっと膨らんだように見える。
「だっ、だっ、だっ、だめ!ぜっ、ぜっ、絶対、ぜったいダメ!!」
 言葉だけでは不足と思ったのか、さくらは突き出した両掌を激しく左右に振って、その意思を表した。
 慌てふためくさくらを、知世は少し困った顔で見つめ、
「でも‥‥このままでは、さくらちゃんがお困りになるのではないですか?それがもし病気かなにかで、本当に男のコになっちゃったりしたら‥‥‥?」
「で、でも‥‥」
 知世が、自分を心配してくれている事はさくらにも判った。だが、おいそれと首を縦には振れない。
「任せてください。大道寺グループには、いい病院もあります。さくらちゃんの事だと特定出来ることは、絶対にしゃべりません。さくらちゃんの状態をみて、『こういう風になった女の子の事を聞いたんだけど』って話してみます。それで治し方とか判るかもしれません」
 静かに、諭すように語る知世の声に、さくらは少しずつ落ち着きを取り戻した。
 考えてみれば、願ってもない申し出である事は理解できる。もし、うまく知世が治し方を聞き出してくれれば、病院で恥ずかしい思いをしなくてもいい。人知れず治して、何事もなかったようにも出来るかも知れない。
 しかし、それには知世に恥ずかしいところを見せなければならない。
 さくら自身、知世にはだかを見られた事がないわけではない。学校の臨海合宿など、入浴を共にする機会は何度もあったし、知世が趣味で作る「特別な衣装」のなかには、下着を付けないで着る事を前提にしたものがあった。
 しかし、それらは入浴の為や、着替えの為に、はだかになったところを知世に「みられた」だけだ。性器を人目に晒した事は、例え同性の知世といえど、ない。
6145:03/02/01 22:32 ID:KJmmRsGU
>>57

がんばりま〜す。よろしく〜
6245:03/02/02 10:37 ID:BeB/uJXy
「は、恥ずかしいよ‥‥そんな事‥‥できないよ‥‥」
 揃えた膝の上で、まるで隠すようにしっかりと襞スカートを握り締めるさくら。
 知世は、その上にそっと右手を重ねた。
 思わず見上げたさくらに、
「気持ちは、判りますわ。でも、さくらちゃんの身体に係わる事ですもの。絶対に間違いがないようにしたいんです‥‥‥お願いです‥‥」
 真摯な知世の気持ちに感じるものがあったのか、さくらは俯いて拳を握り締めた。
 知世ちゃんになら、すべて任せちゃっても‥‥‥
 そんな気持ちがある一方、肌を晒す事への抵抗は並大抵ではなかった。ましてや、見せるところが股間ときては、それだけは避けたいという気持ちが強い。
 上皿天秤に分銅を乱暴に乗せたときの如く、さくらの気持ちはゆらゆらと揺れた。
 さくらがゆっくりと立ち上がったのか、それから10分近く経ってのこと。
 殆ど酔っぱらって立ち上がったようなおぼつかない足下だったが、本当に酔っている訳ではないから、転ぶような事はない。
 少し前屈みになると、膝のやや上、真横から両手を差し入れ、白い襞スカートをたくし上げる。
 健康的な肌色の腿が覗き、明らかにもう少しで――というところで辛うじて前、後ろを覆っているのがかえって扇情的だ。
 骨盤の横で、木綿のパンティのゴムに親指をかける。
 一呼吸、息を吸って、吐いた。
 ちらと見やると、知世が膝を揃え、こちらをじっと見ている。
 最後の躊躇い。今、ここでなら、やっぱりやめたと言える。けれどさくらは意を決して、パンティを押し下げた。
6345:03/02/02 23:32 ID:L4AcGyb/
 布地がおしりの丸みを抜けるするりとした感触が脊髄を駈け登る。
 すすす。
 膝の上までパンツを押し下げる。知世の位置からだと、真っ白な木綿地越しに、お尻のところにプリントされたネコさんイラストがやや歪に見えた。
 さくらは、パンティから離した手で襞スカートの裾を握り、そろそろと持ち上げた。
 ごくり。
 つばを飲み込んだのが、知世なのか、さくら自身なのか、判らない。
 固く目を閉じ、唇を噛みしめて、スカートの裾を握り締めた拳を持ち上げ、お腹の上に置いた。
「まぁ‥‥」
 知世が、驚きに目を丸くし、そう呟く。
 覆い隠すものの無くなったさくらの下半身。たくし上げたスカートからのぞき見るそこに、有るはずのないものが確かにあった。
「‥‥‥‥かわいいですわ‥‥」
「とッ、知世ちゃんッ!!」
 恥ずかしくてたまらないのを必死に我慢しているのに、うっとりとした表情でそう言われて、さくらは思わず声を荒げた。
「ごめんなさい‥‥でも、小さなコ位ですし、『男のコになった』という程では‥‥」
 取り繕おうとしてか、さくらを見上げて知世が言う。
 実は、さくらも知世も、実物の男性器を見た事があった。
 友枝小学校では、ボランティア授業の一環で、老人ホームや病院、保育園などでの手伝いをする科目を持っている。さくらと知世は、老人ホームと保育園の経験があった。
 その保育園での手伝いは夏の事で、3歳児の組の水遊びにつきあった。これだけ小さいコ達では、裸を見せる事は恥ずかしいという意識が全くなく、大きめのビニールプールに、男のコも女のコも素っ裸で入ってはしゃぎまわっていた。
 今、知世の目の前にあるのは、その時の男のコ達のそれと殆ど変わらない。
 長さは5〜6センチ程度しかなく、径も細いスリムな茎だった。

6445:03/02/04 00:14 ID:cj9fISTF
「い、今は小さくなってるけど、朝の時は‥‥大きかったよ」
 恥ずかしさに顔を真っ赤にしてさくらは言った。
「ちょっと、触りますよ」
 言葉だけ、了承を求めた知世は、両手の指をそっと肉茎に絡めた。
「だ、ダメッ!」
 慌てたさくらが両手を下げ、襞スカートでそこを覆い隠してしまう。
 必死にスカートを押さえたさくらの前に跪き、両手をそこへ差し入れている知世の図は、場面にすると、まるでさくらに痴漢をはたらいているようにも見えた。
「み、みるだけで‥‥いいでしょう?」
「見るだけですよ。でも裏側とか、何処から出ているのかも見ておかないと‥‥‥」
 知世の答えに、さくらは叱られた子犬のような、困り果てた目をした。
「ほえぇ‥‥‥」
 なまじ、知世が強制じみた言葉や態度を用いないのが、かえってさくらを逃げ場のないところへ追い込んでいる。
 さくらは、躊躇いつつも再びスカートを持ち上げるしかなかった。
6545:03/02/04 22:31 ID:d3QHrZSE
 舞台の幕が上がるように引き上げられたその場所で、知世はそっと肉の茎を持ち上げてみた。
「んッ!」
 ビクッとさくらの身体に力が入り、思わず声が漏れた。
「痛かった‥‥ですか?」
「い、痛いとかじゃなく‥‥て‥‥なんか‥‥ビリッ‥‥ってきた‥‥」
 さくらの言葉に、知世は一度、絡めた指を離した。
「ちょっと待ってくださいね」
 言うと、腰を上げ、部屋の一角にある姿見の方へ歩んでいった。
 スカートをたくし上げたまま、茫然と知世を見送るさくら。知世は、小瓶を一つ手に取っただけで、引き返して来た。
「ベビーオイル?」
 さくらが思わず呟いた。有名メーカー品のベビーオイルで、さくらも冬場などに、乾燥しがちな頬などに使っている。
「乾いた指だと、刺激が強すぎるみたいですから、これ、塗ってみますね」
 言いながら知世は小瓶の蓋を開け、中の透明な液体を左の掌にたっぷりと零す。そして、両手の指を摺り合わせて、ベビーオイルを指に絡め取った。
 オイルにまみれた両手の指を再びさくらの肉茎に這わせると、そっと上に持ち上げる。
「ん‥‥‥」
 指が触れると、痛いのとは少し違うものの、強い刺激が脊髄を駈け登ってくる。ベビーオイルで潤滑されて、先ほどの乾いた指よりはだいぶマシだが、声を抑える事は出来そうもなかった。
6645:03/02/07 00:19 ID:tiBrCKWy
「‥‥‥これ、少しヘンですね‥‥」
 知世は、肉茎の裏をみて、そう呟いた。
「え?知世ちゃん、なにか判ったの?」
「あ、いえ‥‥ふつうの男のコのって、こんなカタチじゃないような気がするんですけど‥‥」
 知世は、保健の授業に出てきた断面図を思い浮かべていた。それと目の前の肉茎を照合してみたが、どうにもカタチが合わないのだ。
「‥‥さくらちゃん、今朝、おしっこってどうしました?」
「え!?‥‥あの‥‥びっくりしちゃってて‥‥な‥‥なにがなんだか‥‥」
「確か、男のコのは、先に口があったと思うんですけど、さくらちゃんのはありません。ただ、胴体の半分くらいのとこに、小さく穴があいてます」
 知世が目の前の物体について、詳細な報告を口にした。確かにさくらの肉茎には、尿道の開口部がない。綺麗なピンク色をした肉の実はつるんとした表面が潤滑のオイルにてかっているだけだった。
 その代わり、やや濃い色の胴部の裏側、全体の2/3くらいのところに、小さな開口部が見つかった。
 さらにその茎を知世の指が辿っていく。
「‥‥あん」
 さくらの口から、喘ぎが漏れた。スカートをたくし上げている拳がぷるぷると震える。
 知世の指が蠢く度、さくらの背筋をぴりぴりとした何かが駆け上がっていた。
67名無しさん@ピンキー:03/02/09 00:35 ID:wfPAX6qn
>>66
続き楽しみです〜(^ー^)
6845:03/02/09 22:32 ID:mA4wXuOa
>>67

ありがとうございます。あんまり反響がなかったんで、ちょっとテンション
が落ちてました。

それでは、第1部のクライマックスまでを、UPしたいと思います。
6945:03/02/09 22:32 ID:mA4wXuOa
 その指が、肉茎の根本に滑り込んだ。
「‥‥‥さくらちゃん‥‥‥女のコのも‥‥‥ありますよ‥‥‥?」
 知世が驚いた様に言った。
 言葉の通り、肉茎は、ふっくらとした割れ目を押しのけるようにそこから出ている。
 左手の人差し指と中指を合わせ目に這わせ、そっとかき開くと、ピンク色の粘膜の狭間に、やはり開口部のような盛り上がりが見えた。右手の人差し指でそっとまさぐってみる。
「ひんッ!!」
 さくらの身体が硬直する。ベビーオイルで滑っているとはいえ、あまりに敏感な膣前庭に触れられて、脊髄を電撃が駈けた。
「ごめんなさい」
 言って指を離す知世。拡げる力がなくなると、元通りあわさって、ふっくらとした割れ目に戻る。
 さくらは、顔を真っ赤にして肩で息をしていた。その身体が、再び電気を受けたように硬直する。
「ふぁッ‥‥!」
 思わず声が漏れた。
 知世のしなやかな指が、再び肉茎に絡んでいた。
7045:03/02/09 22:32 ID:mA4wXuOa
「本当に大きくなっていますね」
 知世がそう呟いた。指で弄られたのが刺激になったのか、肉茎は確かに大きくなっている。今や自力で、水平よりやや上の角度を保っていた。
 その大きさを計ろうというのか、先端の肉の実を掌に包み込んで撫でる。
「あッ!」
 さくらが刺激に耐えきれず、声を漏らした。
「大丈夫ですか?」
「な、なんとか‥‥我慢して‥‥みる‥‥」
 さくらの言葉に安心したのか、知世は指で作ったチューブで肉茎を包み、握ってみた。
 芯があるように固いのは確かなのだが、周囲は不思議と柔らかい。ベビーオイルで滑り、捕らえどころのない感触が指に心地よかった。
「あッ!‥‥あッ!‥‥んッ!‥‥と‥‥ともよちゃん‥‥ダメ‥‥や‥‥やめてぇ!」
 知世の指の蠢きを唇を噛みしめて我慢していたさくらだが、とうとう耐えきれなくなってそう訴えた。知世の指が這い回る度、刺激が脳天へ突き抜けて、すでに立っていられない程になっていた。
 知世が驚いて指の動きを止めた。けれどもう遅い。既にさくらを追い詰めるピンク色のパルスが脊髄を駈けあがった後だった。
「い‥‥いや!やだッ!だ、だめぇーッ!!」
 さくらの背が弓のように反り、白い喉元が晒された。
7145:03/02/09 22:33 ID:mA4wXuOa
 次の瞬間、肉茎に穿たれた開口部から、熱い粘液が勢いよく吹き出した。
 ドピュッ。ドピュッ。
 射出が先端からではないのでやや角度が下向きだが、丁度、開口部が知世の指と指の間にあって遮蔽物がなかった。そして、その先にはまじまじと見つめる知世の顔――。
 ぴちゃ。
 最初の一撃は、かなりの勢いがあり、知世の右目の下に直撃した。続いて鼻の頭に2射目を受けた。
「あッ!あッ!んんッ!」
 さくらの身体がガクガクと痙攣し、その度に液体弾が放出される。初弾に比べると少し勢いが落ち、放物線を描いて絨毯に落着した。
「あ‥‥はぁ‥‥」
 張りつめていたものが途切れた様に息を吐くと、さくらの身体から力が抜けた。バランスを崩し、くらりと傾ぐ。
「さくらちゃん!!」
 慌てた知世が必死にさくらの腰にしがみつき、なんとか後ろへ倒れるのだけは防ぐ。脱力したさくらは膝が崩れ、知世に身を預ける形で気を失った。
「さくらちゃん!大丈夫ですか?さくらちゃん」
 知世が声をかけながら、抱きしめたさくらの身体を揺さぶる。
 その声を張るか遠くからのもののように聞きながら、さくらの意識は陶酔の中へゆっくりと沈んでいった。

7245:03/02/09 22:35 ID:mA4wXuOa
と言うわけで、まずは「指」編(おい)の完結です。
少し制作の時間を頂いて、今度はさらに知世ちゃんの悪戯を
エスカレートさせて見るつもりです。
73名無しさん@ピンキー:03/02/09 23:25 ID:w1i0GV5z
指編乙〜
普通のふたとちょっと違うというヒキがどうなるか相当気になっています。
74名無しさん@ピンキー:03/02/10 16:10 ID:scelwRi2
きゃ〜いいねいいね〜
次はどんなんかなぁ〜
7545:03/02/12 01:09 ID:+OKie7w9
ありがとうございます。
待ってて下さいね。

ぢつは小説を書き始めたあと、ある地域の特定の祖先を持つ(つまり
遺伝的に近い)女のコが、成長すると男性に自然に性転換するという、
仰天記事をネット上で見掛けました。

しかも、妻帯して、ちゃんと子供もいるんだそうです。

普通のふたなりと違うのは、さくらちゃんを自然に性転換させようと
思ったのですが ( つまり両方ある現在は途中段階 ) まさか事実、
そういう事があろうとは‥‥

世の中は広いですね。
76名無しさん@ピンキー:03/02/13 00:55 ID:/TPFMirH
>>75
その記事、どこッスか?
すっげ〜興味ある…。
7745:03/02/14 00:08 ID:vg3BerZ9
>>76

ttp://www.ffortune.net/sex/border/whatissex.htm

です。
でも「そういうことがある」と書かれているだけで、具体的な研究例が
ないんですよね〜。

身体板にも質問はしてみましたが、どうやら事実らしいという事がわ
かっただけです。

本当なら、けっこう使えるネタなんですけどね〜
7876:03/02/15 11:20 ID:NsOUlKkv
>>77
読みました〜。なるほど…。
ただ、「女のコが、成長すると男性に自然に性転換する〜」ってのは、そのコが
ちゃんと「女性」の状態になってから男になる、って方が面白そう。
CCさくらでやるなら、本篇の5年後くらい?
7945:03/02/23 16:28 ID:qUN+x7kC
おお〜、一週間も経ってしまいました。

>>77のネタを使った事もあるんですが、今回、エロが無いです。
なんか学術小説みたいです。こんなのエロパロ板にあげていいの
か迷う程です。

この続きでは絶対にエロくしてやる〜。
8045:03/02/23 16:28 ID:qUN+x7kC
「みんな、おっはよーッ!」
 外は快晴。気分も上々。思わずスキップが出そうな朝。さくらは持ち前の明る
さを目一杯出して、教室の扉を開けた。
 途端に、教室が爆笑に包まれる。
 さくらは思わず周囲をきょろきょろと見回した。
「木之本クン、どうしたの?女の子の格好なんかして」
 利佳がくすくすと笑っている。
「ホントだー。男のコはちゃんと男のコの制服着て来なきゃいけないんだよ」
 奈緒子が如何にも可笑しそうに笑った。
「え?みんな、なに言ってるの?わたしは女のコだよ!」
 戸惑いを浮かべて、そう抗議するさくらに、苺鈴が言い放つ。
「なに言ってるの?そんなモノつけた女の子がいるわけ無いじゃない!」
 さくらがハッと下を向くと、いつの間にか着ていたはずの紺のセーラー服を着
ていない。それどころか、これから入浴しようと風呂場の扉を開けた所であるか
の如く、一切れの布も身に纏っていなかった。
「きゃぁ!」
 さくらが慌てて身体を手で隠し、うずくまる。
「あははは‥‥」
「うふふふ‥‥」
 頬を真っ赤に染め、身体を必死に隠すさくらの上を嘲笑が通り過ぎいく。
81名無しさん@ピンキー:03/02/23 16:28 ID:PDLw0Nwr
8245:03/02/23 16:29 ID:qUN+x7kC
「おとこのこなのに、おかしいんだ‥‥」
「おんなのこのふりなんかして、へんなの‥‥」
「ち、ちがうよ!わたしは女のコだよ!」
 さくらは必死に訴えた。だが、誰もその訴えに耳を貸さない。
「オトコノコナノニ‥‥おとこのなのに‥‥」
「ちがう!ちがう!ちがうーッ!!」
 さくらが声を限りに叫んだその瞬間、足下が抜けた。
 教室も、クラスメイトも、そしてさくら自身も、なにもかもが暗闇の底へと落
ちていく。
「きゃぁぁぁぁッ!!」
 叫んだその途端、さくらは跳ね起きた。
 そこが自分の部屋で、今居るところがベットの上で、今までの光景は夢だと気
づくのに、たっぷり5秒ほどかかった。
 枕もとの時計を見る。午前4時だった。
「やな‥‥夢‥‥」
 さくらは額に手を当て、呟く。頬を一筋、涙がつたった。
8345:03/02/23 16:29 ID:qUN+x7kC


「おはようございます。さくらちゃん」
 知世は、自分の席にかばんを置くと、椅子に腰掛ける前にさくらに声をかけた。
「おはよう‥‥」
 一応、笑顔で答えるさくらのそれは、見るからに痛々しかった。無理矢理に作
った笑顔は何処か引きつった様で、よく見れば目元にうっすらと隈ができている。
「さくらちゃん‥‥‥具合、悪いですか?」
 知世の問いに、僅かに首を横に振った。
「夕べ、よく‥‥眠れなかったの‥‥寝ると、男のコになった夢‥‥みちゃっ
て‥‥」
 周囲に聞こえないよう、ひそひそと知世の耳元に話しかける。
 相当に気になっているのだろう。さくらはついつい手でそこを押さえてしまっ
ていた。
 心配そうにさくらを見つめていた知世は、小さく一つ嘆息する。
 さくらがそうしたように、耳元に唇を寄せ、周囲に聞こえないように、
「その事で、お話があります。今日、また私の家へ来ていただけますか?」
「なにか判ったの?」
「先生から最初のお返事があったんですが‥‥‥ちょっと‥‥‥」
 そこまで言い、知世は辛そうに俯いてしまった。
 さくらは、その表情に、なにやら不吉な予感を感じていた。
84名無しさん@ピンキー:03/02/23 16:38 ID:Udwd7j6j
8545:03/02/23 16:42 ID:qUN+x7kC


「まず、これを見て下さい」
 さくらは、そう知世に言われて、差し出された印画紙を受け取った。
 柔らかいカーペットの敷かれた知世の部屋の床に、程良い柔らかさをもつパッ
チワークのクッション。その上に膝を揃えて座ったさくらの前には、昨日と同じ、
よい香りの紅茶を満たした白磁のカップがおかれている。
 カップのお茶を一口含んだところで、知世が差し出したのが、4ツ切りの相当
に大きな写真だった。
 受け取った写真を一瞥するなり、さくらは頬を赤く染めた。
「それ‥‥‥なにに見えますか?」
「な、なに‥‥‥って‥‥‥お‥‥女の人のはだかの写真‥‥」
 そう。受け取った写真に写っていたのは、正面から撮影された人の写真で、
「気を付け」の姿勢を保つその胸には、はっきりと乳房の盛り上がりが見てと
れた。
 年齢は、さくら達より4〜5歳上だろうか?Yの字に見える腿の間には、粘土を
ヘラで切ったような縦スジがはっきりと写っていて、その上に微かに恥毛の翳り
が見えている。
8645:03/02/23 16:43 ID:qUN+x7kC
「それ‥‥‥男の人の写真です」
「ほぇ?」
 知世が、静かな言葉が信じられず、さくらは思わず声をあげた。
 もう一度、写真を見る。目を擦ってからもう一度。しかし、乳房があり、男の
コのシンボルはなく、股間に縦スジの刻まれたこの人体は、何処をどう見ても
「女の人」にしか見えない。
 知世は、写真の入っていた大判の角封筒からノートを取り出すと、ページを
捲った。
「まず、先生のお話からですが‥‥男性、女性を決定しているのが、性染色体と
いうものだといのは、ご存知ですよね?」
「あ、それ、こないだ学校でみたビデオに出てきたよね」
 さくらの言葉に小さく頷くと、知世は先を続ける。
「染色体は、全部で23対46本あって、これを半分づつ両親から受け取って、両方
の特質を引き継いでいきます。これが遺伝といいます。ただし23対目だけは、XY
とXXの二種類があって、XYだと男性に、XXだと女性になります。これが遺伝の上
での性別になります」
 ふんふんと頷くさくらに一呼吸置き、続けた。
「その写真の人は、染色体がXYで、遺伝の上では、間違いなく男の人なんだそう
です」
「で、でも‥‥これ、どうみても女の人だよ」
 言いながらさくらはもう一度写真を見た。やはり、どうみても女の身体にしか
見えない。
8745:03/02/23 16:43 ID:qUN+x7kC
「先生の話だと、人間は全部、最初は女のコなんだそうですよ」
「え?」
「人間を含む哺乳類の動物は、みんなお母さんのお腹から産まれて来ます。お母
さんは女ですから、その中で育てられる赤ちゃんは、どうしても女性からの影響
を受けてしまいます。それでお腹の中の赤ちゃんは、あるところまではみんな女
のコに作られるんだそうですよ」
 知世はノートを目で追いながら、話を判りやすい表現を慎重に選んで内容を説
明した。
「ホントなの?」
「はい。さくらちゃんも、臨海学校やプールで、男のコの胸にも、乳首があるの
は見てますよね?」
 こくりとさくらは頷いた。
「あれは、お腹の中で一度、女のコとして作られた名残なんだそうです」
「そ、そうなの!?」
 さくらは初めて知った事実に目を丸くする。
 テレビドラマなどで、妊婦が出る場面は少なからずあり、特にホームドラマな
どではよく「男かな?女かな?」という場面があることから、胎内で性別が決
まってしまう事はさくらも知っていたが、生物学上の途中経過を小学生が詳しく
知っているはずもなく、知世の話に興味津々だった。
8845:03/02/23 16:44 ID:qUN+x7kC
「私もはじめて知りました。それで、ある程度大きくなると、XY染色体が、
『男のコに設計変更』というホルモンを作りはじめて、産まれるまでに男のコの
身体に作り変えられるんだそうです。ところが、この写真の『男の人』は、XY染
色体が『男のコに設計変更』の命令ホルモンを作っても、それが上手く伝わらな
い遺伝上の病気なんだそうです。命令が伝わらないので、お母さん、つまり女性
の影響をそのまま受けてしまい、遺伝子はXYなのに、見た目は女のコになってし
まったという訳ですね」
 知世の言葉に、さくらはもう一度、写真に目を落とした。
 心優しいさくらには、同情の思いが強く浮かんでいた。男であるはずなのに、
からだは女。その事を知ったときはきっとショックだったに違いないと思った。
「さて、ここからが本題です。さくらちゃんには辛いかも知れないですけど、落
ち着いて聞いてください。」
 やや暫く黙ってさくらを見つめていた知世が、あらたまって口を開いた。写真
から目をあげたさくらは、知世の真剣な表情に思わずつばを飲み込み、正座の姿
勢を正す。
8945:03/02/23 16:44 ID:qUN+x7kC
「この写真の人はそうではないのですが、女のコとして産まれた子供が、ある程
度大きくなると、男のコに変わってしまう症例が、外国に数例、あるそうです」
「え?」
 さくらはドキリとした顔を浮かべた。思わず知らず、右手がスカート越しに、
隠している肉茎の上に置かれる。
「先生のお話では、しくみはこういう事だそうです――まず、その写真の人のよ
うに、『男のコに設計変更』が上手く働かないまま、XY遺伝子赤ちゃんが産まれ
てきます。この場合、検査をしなければ、見た目は女のコですから、ご両親も周
りも女のコだと思いますし、女のコとして育てられますから、当人も、自分は女
のコだと思うでしょう。ところが、成長して、思春期にはいると、遺伝子上はXY
なので、男のコらしい体を作る為のホルモンが出始めます。これも上手く働かな
ければ、なんの変化もないのですが、XYの遺伝子がつくる、お腹の中にいるうち
に『男のコに設計変更』を指示するホルモンと、産まれた後、思春期になって男
のコらしく成長させるためのホルモンは僅かですが違いがあって、片方だけ上手
く働かないという事はあり得るそうです。つまり、成長してから出るホルモンは
正常に働くとすると、今まで見た目は女のコだったXY遺伝子の子供が、急に男の
コになってしまう事もあり得ない事ではないそうです」
 知世の唇からつむぎ出される言葉を聞いていたさくらの顔が、次第に青ざめて
行った。
9045:03/02/23 16:44 ID:qUN+x7kC
「じゃ、じゃぁ‥‥‥わたしのコレって、もしかして、わたしは‥‥‥もとも
と‥‥男のコ‥‥‥なの?」
 青ざめた顔で問うさくらに、知世はなにも答えることが出来なかった。
  「やだ‥‥」
 ポツリと漏れたさくらの言葉。みれば、頬をぽろぽろと涙が伝っている。それ
を拭ったさくらは、
「男のコになっちゃうなんて‥‥わたし‥‥いやだよ」
 藤隆、桃矢、雪兎、小狼。知る者の顔が浮かんでは消える。今まで女のコとし
て接してきたそれらの人は、本当は自分が男のコだと判ったら、どんな顔をする
だろう?これからどうやってつきあっていけばいいのだろう?
 涙をこぼすさくらを、知世はそっと両手で抱いた。
 母親が泣く子にそうするように、胸に顔を埋めさせ、優しく背中を抱く。
「大丈夫。大丈夫ですよ。きっと私が何とかしてみますから。だから、大丈夫‥‥」
 暖かい胸に抱かれて、さくらは泣いた。
 堪えていた嗚咽は、いつのまにか本格的な泣き声になり、知世にすがって泣き
続けた。
 その声は、夕暮れの迫った知世の部屋に、いつまでも響き続けていた。
91名無しさん@ピンキー:03/02/26 01:30 ID:uAZwJ+8i
>>45
ニヤニヤしながら続き期待。
92名無しさん@ピンキー:03/03/01 02:27 ID:OzK+Gt5u
(・∀・)ニャーニャー
9345:03/03/01 23:23 ID:wRzdLqwl
>>91
>>92

待ってくれて、ありがとん。
一週間って早いですね〜。

なんとか続きは、ちょっとだけエッチにできました。
では、いってみま〜す。
9445:03/03/01 23:23 ID:wRzdLqwl
「あ、あの‥‥シャワー、ありがとう」
 さくらは、少し恥ずかし気な声でそう言った。
 時間は10時をまわっている。今夜は知世の家に泊まる事になって、入浴を済ませてきたと
ころだった。
 あの後、泣きじゃくるさくらを、知世はずっと抱きしめて慰めていた。
 その一方、いつの間にと舌をまく手際で、桃矢や藤隆への連絡を済ませていて、さくらが
ハッとと気づいた時には、もう「お泊まりする」事が決定事項になっていた。
「お父さまや、お兄さまには相談できないですよね?一人で悩んでいて、また魘されたりし
てはいけませんから」
 そう微笑んで言われると、さくらには何も言い返す事ができなかった。
 人目が気になるさくらを慮ってか、食事はふたりだけで取った。園美まで居ないのは、今
日は出張とかで、電話の向こうでしきりに残念がっていた。大道寺グループを率いるバリバ
リのキャリアウーマンだが、知世への電話は決して欠かさない、優しい母親の一面を持って
いる。
 食事の後、お風呂を促された時は、さくらは緊張を隠せなかった。
 身体を洗いながらも、知世が入って来はしないかとひとりドキドキしていた。それは杞憂
に終わったものの、家に取りに行った訳でもないのに、ちゃんとさくら用の下着とパジャマ
が用意されていたのには、なにか釈然としないものを感じた。
 バスタオルを被って、知世の部屋に戻った時、すでに知世はネグリジェに着替えて、ベッ
トの上に座っていた。
 膝の前に拡げているのが、デジタルビデオの操作説明書というのが、どうも女のコが部屋
で愛読するものとしては違和感があるが、知世ならそれも不思議ではないような気がする。
 何か言わなくてはと思って、思わずシャワーを借りたお礼を舌に乗せてしまったさくらに、
知世は静かに微笑みを返す。
9545:03/03/01 23:27 ID:wRzdLqwl
「そろそろ‥‥休みましょうか?」
 ビデオの説明書を閉じた知世がそう切り出す。
「あ、う‥‥うん‥‥」
 さくらがどぎまぎと返事をすると、知世はベットの奥へ身を移し、羽布団を捲ると、シー
ツとの間に身体を滑り込ませた。
 身を横たえた知世が顔を向けると、さくらは所在なさ気に立ち尽くしている。
「どうしました?さくらちゃん?」
 やっぱりそうなんだ‥‥‥
 内心でさくらは困り果てていた。
 泊まるという話が出たときからこうなることは判っていたが、知世は最初から自分のベッ
トにさくらを同衾させるつもりで、さくら用に客間や、別の夜具を用意する気はアリの触角
程も無いようだ。
 自分でも判らない、何かからの警告で躊躇いを捨てきれないが、といって、ここでやっぱ
り帰るとも言えず、さくらはのろのろとベットに歩み寄った。
 羽布団の端を持ち上げ、お尻を下ろし、のろのろと身を横にする。
 布団を掛けると、昔の修道女がそうだったように、まっすぐ天井を見、手は胸の上で組ん
だ。緊張したその様子はとても就寝とは言い難い。
「さくらちゃん?」
「はッ、はい!」
 寝そべる形でさくらを見ていた知世がたまらずに声をかけると、さくらは学校で居眠りを
咎められたような返事を返して寄越した。ガチガチになっているのが、知世にもありありと
伝わってくる。
9645:03/03/01 23:30 ID:wRzdLqwl
 知世は小さく嘆息すると、羽布団の中で右手を伸ばし、さくらの身体越しに左の脇腹に指
を置いた。
 さくらが驚いて声をあげるより早く、知世の指が蠢いてパジャマ越しに脇腹を擽り始め
る。
 こちょこちょこちょこちょ
「あッ‥‥と‥‥ともよちゃ‥‥ひゃ!‥‥ほぇ‥‥や‥やめ‥‥はひゃ!」
 さくらは必死に身をくねらせて逃れようとするが、知世はそれを巧みにかわし、敏感でく
すぐったがりのさくらの脇腹を擽り続ける。
 知世の指の蠢きは、はじまった時と同じく突然に止まった。
「も、もう!知世ちゃん!なにするの?!」
 感覚が正常に戻ったさくらが思わず抗議する。だが、知世は
「やっと、こっちを向いていただけましたね」
 と、にっこりと微笑んだ。
 くすぐったさから逃げようとして、いつしかさくらは知世と向かい合って寝そべる形になっ
ていた。
 互いの息がかかるくらい間近に、知世の愛らしい顔がある。
 さくらが何かを言ったり、寝返りを打ったりする暇を与えず、知世は両腕を伸ばしてさく
らを抱きしめた。
「と、知世ちゃん!」
 案の定、驚いて身を剥がそうとするさくらの顔を、知世は自分の胸に引き寄せる。
 布地越しに柔らかい肌の感触と温もり、シャンプーのそれと混ざった少女の甘い香りがい
っぺんにさくらに流れ込んだ。
9745:03/03/01 23:33 ID:wRzdLqwl
「‥‥‥大丈夫‥‥‥こうしていれば、大丈夫です‥‥」
 静かに知世は言った。
 それが耳に入ると、さくらの抵抗感が急に萎えた。
 知世が自分を心配して、こうして母親がするように抱きしめてくれている事が伝わったか
らだった。
 あわさった肌の柔らかさと温みに心地よさが拡がり、スイッチが切れたように、強張って
いた身体の力が抜る。
 幼子を寝かしつける時のように、リズミカルに優しく背中を叩かれると、驚きで見開かれ
ていた目がゆっくりと瞼に覆われ、さくらは心地よさの中に耽溺していった。
 静かに時間を刻む、飾り時計のゆっくりとした振り子の音。
 すっかり弛緩してそれに身を任せていたさくらだったが、暫くすると心に焦りの色が浮か
んだ。
 焦りの理由は、変化にあった。
 股間に違和感を感じ、ふと気づくと、肉茎が固く、大きくなって、パジャマの前を内側か
ら持ち上げている。
 ど、どうしよう‥‥‥
 心は焦るが、身体は知世の腕の中。顔などは胸に埋まっている。もそもそと僅かに動くく
らいしか出来ない。
 不自然でないように手を当てて、知世にあたって気づかれないようにするのが精一杯だっ
た。
 な、なんで‥‥?お手洗いはさっき行ったし‥‥なんとか元に戻ってよぉ‥‥
 さくらは必死に願ったが、それでかえって注意が肉茎にいってしまい、かえって勃起に拍
車をかけていた。茎の胴に鈍い痛みすら感じる。
 ちいさくなれ‥‥ちいさくなれ‥‥ちいさくなれ‥‥
 両手で押さえ、かえって逆効果になる願いを、心の中で繰り返す。
「‥‥‥おさまらないですね」
 突然に知世に声をかけられて、さくらは電気打たれたように身を強張らせた。
9845:03/03/01 23:36 ID:wRzdLqwl
 思わず顔をあげると、困ったような笑顔を浮かべ、さくらを見つめている。
「な、なんで判った‥‥の‥‥」
「だって‥‥‥最初、腿にあたっていて‥‥途中からさくらちゃんが手で覆ってしまったん
ですけど、なかなか緊張が解けないみたいでしたから‥‥‥」
 見抜かれていた恥ずかしさに、さくらの頬が赤く染まる。
「お手洗いとは‥‥違うんですよね?」
 知世の問いに恥ずかしげに頷くさくら。
「それじゃあ、昨日の‥‥あの白いねばねばじゃないですか?」
 言われて、さくらの中で昨日の出来事がリプレイされ、更に顔が赤くなった。
 ベビーオイルを絡めた知世の指で弄られて痺れるような感覚が身体を貫き、最後は爆発す
るような感じになって気を失った。
 さくらが気がついた時、既に拭き取られていたが、知世の話では白いねばねばした液体が
肉茎の孔から噴出し、顔にかかったという。
「‥‥昨日と同じように、してみましょう‥‥あの後、小さくなりましたし、あの白いのを
出したら、きっとすっきりしますよ」
 言いながら、背を抱く手をお尻に下ろし、パジャマの中に差し入れようとする。
「ダ、ダメ!」
 さくらは慌てて知世の手を押さえる。
「どうしてですか?」
「だ、ダメだよ‥‥その‥‥恥ずかしいし、なんか‥‥こわいし‥‥‥それに‥‥き‥‥
きたないし‥‥」
「さくらちゃんの身体に、汚いところなんかありませんよ」
 きっぱりと言い返されて、さくらは目が点になった。
「大丈夫。全部、私に任せて、リラックスしてください。さくらちゃんがゆっくり眠るのに
必要なら、私は何でもしますわ」
 知世は、そう言いながらさくらの髪を優しく撫でた。
9945:03/03/01 23:40 ID:wRzdLqwl
「でも‥‥‥やっぱり‥‥」
 まだ躊躇いの言葉を紡ぐさくらだったが、知世に優しく見つめられ、髪や頬を撫でられる
と、それに抗う事が出来なくなっていった。
 それに、股間の肉茎は張りつめきって、どうにかしないと破裂してしまいそうな気がする。
昨日の事を思い出すと、最後の感覚に恐怖感は残っていたが、知世によって導かれると言う
ことが少し安心感を与えていた。
 さくらの態度を消極的な了承と受け取った知世は、静かにさくらのパジャマに手を伸ばし
た。ズボンの胴部に差し入れると、優しくそれを下ろし始める。
「だ‥‥ダメ‥‥」
 さくらが思わず呟いたが、知世の手を押さえたり、逃げたりという具体的な行動は起こさ
ない。知世は、さくらが怖がらないようにそっと力を入れた。
   手の位置を何度か変えて、お尻の下からパジャマを抜き取ると、内側からの圧力で目
一杯引き延ばされた、白い木綿のショーツが現れる。
 知世は、布地の上から、そこを突き上げる肉茎をそっと掌で撫でた。
「んッ!」
 引き結んださくらの唇から声が漏れ、身体が小さくヒクついた。
「‥‥‥脱がせますよ‥‥」
 さくらを不安がらせないよう、これからする事を耳元に囁く。さくらは身を固くし、両手
をぎゅっと握り締めた。
 その右手に、知世はそっと左手を重ね、包んだ。さくらは、握り拳を解くと、知世の手を
ぎゅっと握り返す。やはり恐いのだろう。痛みを覚える程の握り方が、助けを求めて縋り付
く心中をよく表していた。
10045:03/03/01 23:43 ID:wRzdLqwl
 ショーツに右手をかけると、ゆっくりとそれを押し下げる。少しづつ拡がっていく、さく
らの恥丘。肉茎が下がっていくショーツに引かれてたわみ、やがて限界を迎えた。
 ぶるん。
 根本の圧力で勢いよく跳ね起きたそれは、成人はおろか、同年代の男のコと比べても短く、
スリムではあるものの、元気だけは負けないと言わんばかりにそそり返って、ズクズクと脈
打っている。
 さくらは固く目をつぶって恥ずかしさに耐えていた。
 股間を覆うものが、今は無い事が皮膚感覚でありありと判る。そして、そこに疼く物体が
ある事も。それを知世に見られていると思うと、恥ずかしさで逃げ出したかった。
 けれど、あのバラバラになるような恐い感覚を、なぜかもう一度体験したいという気持ち
がある事も事実だった。
 恥ずかしい。恐い。でも‥‥‥‥
 さくらは自分でもその気持ちに戸惑い、ただ目をつぶって待つしか無かった。
「あんッ!!」
 思わず声が漏れる。肉茎から強烈なショックが駈け登ってきた。
 何か柔らかいものがそっと茎の先に触れて来た。
 固く目をつぶったさくらは、それが知世の指だと思った。「指」はその先だけで、肉茎を
なぞるように先の方へいったり、根本へ戻ったりを繰り返す。
 ぬめりが感じられるのは、昨日と同じベビーオイルだろう。
 暫く往復と、肉茎の先を螺旋状になぞった「指」が離れると、今度は輪を作って肉茎の先
に触れた。
 肉茎の径にあわせるように窄めたり拡げたりしながら、「輪」は肉茎を包んでしごくよう
に往復する。
10145:03/03/01 23:47 ID:wRzdLqwl
「あッ!‥‥んん‥‥ふぁ‥‥あ‥‥んッ!‥‥あぁッ!‥‥」
 肉茎を「輪」が行き戻りする度に駆け上がってくる過剰なショックに、さくらは背を弓な
りに反らせて切ない喘ぎを漏らした。
 右手は、指を絡めた知世の左手を力一杯握る。それがさくらの心に少しだけ安心を与えて
いる。それでも何かに縋り付きたい切なさに、さくらは空いた左手で皺になるほどシーツを
握り締めていた。
 その手を包むように握ってくるものがあった。温かく、柔らかく、しっとりとした肌触り
のそれは掌だった。
 さくらは、思わず知らず握り拳を解いて重なってきた掌を握り返す。指をしっかりと絡め
ると、その手もしっかりとさくらの手を握り返す。
 両目を固くつぶり、襲ってくる強烈なショックに背を反り返ら、切なく喘ぐさくらは、け
れど両手をしっかりと握られて少し安心した。
 一定のペースを保ち、緩く往復を繰り返す指の輪が生み出すそれにも、両手を知世に握っ
ていて貰えれば、耐えられそうな気がした。
 昨日のそれが、近付いていた。爆発前の収縮に似て、何かが肉茎に収斂していくような感
じがする。
「あッ!あッ!あぁッ!!」
 声が漏れるのを抑えられない。止めようとしても身体がひくつく。汗が浮かぶ。
 さくらは、知世の手を力一杯握って、それに耐えようとした。
 そこで、気がついた。
 今、両手は知世の手を握っている。知世の指は、肉茎を弄っている。
 数が、あわない。
 さくらの肉茎を弄っている手があるとしたら、今、握り締めている手はいったい誰のなの
か?
10245:03/03/01 23:50 ID:wRzdLqwl
 さくらは目を見開いた。上体を僅かに持ち上げて、自分の下半身を見下ろす。
「ッ!!!」
 ハンマーで頭を殴られたような思いがした。
 肉茎を弄っているのは、知世の指ではなかった。
 手は、感覚が示すとおり、さくらの両手をしっかりと握りしめている。そして、輪のよう
になって肉茎を往復しているのは――
 知世の唇。
 恥丘に顔を埋めるようにした知世の頭がゆっくりと上下して、肉茎をしごいている。
「とッ‥‥とッ‥‥ともよちゃ‥‥あッ!‥‥ダメッ!‥‥あッ!‥‥ヤッ!‥‥やめ
てーッ!!」
 もう遅い。さくらの肉茎は、引き返す事のできないところに既に達していた。
「んああーーーッ!!」
 さくらの背が弓なりに反り返り、知世の喉を射抜く程、肉茎が突き上げられた。角度が普
通の男性と少し違うが、火傷する程熱い白濁液が、穿たれた孔から勢いよく噴き上げる。
ドピュッ。ドピュッ。ドクッ、ドク、ドク
 知世の舌の付け根に、噴出した液が溜まっていく。
 こくん。
 知世の喉が小さく鳴って、液体を飲み下した。さくらのからだがその絞るような動きに反
応して、ひくついた。
 ちゅるん
 知世の唇が肉茎から離れるとき、唾液で出来た一条の糸が現れ、すぐに消えた。
 顔をあげると、さくらが脱力しきった顔で、ハァハァと酸素を貪っている。
 その表情に、知世はうっとりとした微笑みを浮かべ、じっとさくらを見下ろしていた
10345:03/03/01 23:51 ID:wRzdLqwl
あとがき?

 お〜、今回は広告などの妨害がありませんでしたね。

「指」編の続きなんで、ともよちゃんにお口でご奉仕して頂きました(藁)
この続きは、指、口と来ましたんで、いよいよ――

となるかどうかは、まぁ気分次第でって事で。
あと、来週の週末はうぷできるかどうかびみょーです。

あまり居ないとは思いますが、待っている方がいましたら、気長にまってやってくださいませ。
104名無しさん@ピンキー:03/03/01 23:55 ID:zzuizPDX
>>45氏
(・∀・)イイ!
次回が楽しみです!!
105名無しさん@ピンキー:03/03/07 14:20 ID:fB93eOrv
良かった良かったーーー!!!!
もうほんとに本気で萌えますた!!!
続き楽しみっす、気長にやってください(・∀・) 
106名無しさん@ピンキー:03/03/10 13:47 ID:Xqk/QF7a
ハァハァ…
そういえばさくらX知世の閲覧室って何処言ったの?
107名無しさん@ピンキー:03/03/12 22:19 ID:81S1XhOf
>>106
そんなんあるの???
是非とも見たい!!!
108名無しさん@ピンキー:03/03/13 04:02 ID:GqI0K6VH
http://fx.sakura.ne.jp/~kaguya/sakuradan/
ここに移転したよ。
109108:03/03/13 04:17 ID:GqI0K6VH
違ったらスマソ。
確かこれ、さくら役と知世役でチャット状態でそれぞれ即興でお話作ってたんだよな。
作者の人たちどうしちゃったんだろうな…。
110名無しさん@ピンキー:03/03/14 00:29 ID:F/D4zQsc
a
111名無しさん@ピンキー:03/03/14 03:36 ID:Zp331wi/
片方はhttp://www.sango.sakura.ne.jp/~razoku/でプロモデラー
もう片方はエロゲーのシナリオライターやってる。
こないだ急逝した鳴神要氏の原画やってたエロゲのシナリオやってて
鳴神要氏の急逝による急な発売中止でへこんでた。
112名無しさん@ピンキー:03/03/17 00:21 ID:criDj1Qr
>>45さんの続きが読みたいです。
113名無しさん@ピンキー:03/03/17 07:03 ID:ap0rOjhG
そのとおりである。
さくらたんとともよさまの結合が見たい。
11445:03/03/17 22:11 ID:Q9C9MFxR
>>112
>>113

 お待たせしています。
 先週は何かと忙しかった上、ファイヤーウォールの設定を間違って
パケットを外に飛ばす事ができなくなり、まったく進んでなかったりし
ます。
 ようやく復活しましたんで、なんとかご期待に添いたいと思います

 もう少し待っていてください。
115名無しさん@ピンキー:03/03/17 22:18 ID:5UECD3QK
携帯でH画像
http://moroero.com
116名無しさん@ピンキー:03/03/19 18:49 ID:UT72by45
練炭囲む前に
http://www.media-0.com/www/dvd01/index1.htm
今や人気絶好調の堤さやかちゃんの作品!やっぱり可愛いすぎます
あんな純粋な顔してカメラ目線で美味しそうに
ギンギンに立ったチンコをしゃぶっちゃいます!!
また、この子のチッチャイマンコにピンク色の膣の中なんてもう最高!
ベロベロ舐めてる男優が羨ましい!
http://www.media-0.com/www/dvd01/index1.htm


11745:03/03/22 02:47 ID:CjKPAkE7
はい。なんとか続きできました。
でも、まだ「がったい」には至りません。
もったいぶってるつもりはないんですけど、
まだそこまでは至らないような気がして‥‥

大変お待たせした上で申し訳ないのですが、
もう少し「がったい」はお待ち下さい。
11845:03/03/22 02:50 ID:CjKPAkE7
 なんで、こんな事になっちゃったんだろう‥‥‥
 さくらは、痺れた頭の隅っこでそんな事を考えた。だが、その思考は背筋を駆
け上がってくるピンク色をした電流にかき消されてしまう。
「ふ‥‥ふぅン!」
 血が滲むくらい唇を噛みしめ、声を殺した。
 思わず仰け反った後頭部が、背にした木製のドアをこつんと叩く。
 さくらは、風呂上がりの様に上気した顔で、泣いた後の様に潤んだ瞳を少し開
いた。
 目の前に、ツヤツヤと光る黒髪があった。長いそれを丁寧に編み上げた太めの
三つ編みが、前後する動きに僅かに揺れている。
 こんな角度で見ることは希だが、知っているそれは知世の頭頂だった。
 さくらは、再び瞳に瞼を被せた。
 こんなところで、こんな事をしていていいのだろうか?という思いが掠める。
 「こんなところ」――そう、さくらが居るところは、女子トイレの個室だった。
友枝小学校の校舎中程で、教室に一番近い。ついさっきも何人かの甲高い女のコ
の声と、足音がしたばかりだ。
 その足音や嬌声が、「こんな事」の罪悪感をより掻き立てる。
 目の前の頭頂は、知世のそれだった。
 知世は、陶製の様式便座のフタを下ろし、そこに腰を下ろしている。
 その知世の前に、さくらはドアを背にして立っていた。
11945:03/03/22 02:53 ID:CjKPAkE7
 ふたりとも、まったく揃いの格好だった。
 学校指定の体操着。白地で左腕に校章が縫い付けられている。下は紺地のスパッ
ツで、白の線がアクセントだ。
 さくらのそのスパッツは、あるべき位置にはなかった。
 本来、腰を覆うべき布地は、膝を包み込んでいる。
 隠すもののない下半身は、座った知世の目の前だ。
 そして、雨後の竹の子のように突然にさくらに芽生えた肉茎を、緩く開いた知
世の唇が包み込んでいた。
 ちゅぷ、ちゅく、ちゅぷ。
 軽く目をつぶった知世は、熱心にさくらの肉茎をしゃぶり立てる。
「ん‥‥ふぅ‥‥んッ!」
 必死に口を両手で押さえ、声を殺すさくら。ひくひくと痙攣するような動きが、
もはや限界に近い事を表していた。
 知世は、それを察して往復のピッチを早める。
「ッ!!」
 ピッチを早めてからの往復が2桁に達した直後、さくらの腰がひときわ大きく
ひくついた。
 ごちん!
 仰け反った後頭部がドアを叩く。
 その刹那、知世の舌の根に熱い粘液が迸った。
 2度。3度。さくらのひくつきが収まるのを待ち、知世が自分の唾液ごと、さ
くらの吐液を飲み下した。
12045:03/03/22 02:56 ID:CjKPAkE7
「あ‥‥‥はぁぁぁ‥‥‥」
 さくらが詰めていた息を吐き出した。
 口を押さえていた手を重そうにだらりと垂らし、ドアに体重を預けてハァハァと
酸素を貪る。
 だが、それで終わりではなかった。
 知世は、吐くモノをを吐いて少し萎えかけた肉茎に、口中で舌を絡めた。
 大粒の飴玉をしゃぶるように、舌で茎の先をこね回す。
「あッ!‥‥‥と、知世ちゃん!」
 思わず声をあげたさくらを見上げた知世は、くわえた肉茎の脇に右手の人差し
指をそっと立てる。
 声を出さないでください。
 知世の目はそう告げていた。
「でも‥‥‥あッ‥‥‥んッ!」
 さくらが慌てて口を押さえ、迸ろうとする喘ぎを殺す。
 知世は、そんなさくらを追い立てるように頭を前後させ、肉茎に舌を絡めて熱
心にしゃぶりたてる。
 技巧としては拙いが、それを受けるさくらが性的には輪をかけて幼い。苦しさ
と紙一重の快感にさくらはたちまち2度目の頂上に押し上げられて行った。
「ん‥‥んんッ‥‥んーッ!!」
 押さえた指の間からどうしても漏れる声。そして再び仰け反る身体。
 どくん。どくっ、どく‥‥‥
 知世の口中に、先ほどと同じ熱い液体が噴き出した。量は半分ほどだが、勢い
は殆ど変わらない。
 それを、喉を鳴らして飲み下すと、知世はようやくと肉茎から唇を離した。
12145:03/03/22 02:59 ID:CjKPAkE7
「はぁはぁはぁ‥‥‥」
 荒く息を付くさくらは、虚脱していてなにも出来そうにない。
 知世は、右手の甲で軽く唇を拭うと、傍らのトイレットーペーパーを少し切り、
知世の唾液に濡れ光るさくらの肉茎を拭った。
「ん‥‥‥」
 敏感なそこをざらついた質の紙で拭われ、さくらが声を漏らす。
 だが、絞れるだけ絞られれた様な肉茎は、急速に硬度を失って、指より少し太
いくらいに縮こまっていた。
 満足気にそれをみた知世は、さくらのパンティを両手で優しくあげてやり、続
いてスパッツも引き上げた。
 子供の着替えをさせてやる、優しい母親のような表情だった。
 終わり、便座から立ち上がった知世は、さくらの耳元に唇を寄せると、
「さぁ、行きましょう。これで体育の時間に急に大きくなったりする心配はない
と思いますから」
 知世の言葉に、さくらは疲労の浮かぶ表情で僅かに頷いた。
   個室のドアを細めに開け、周囲を見回す。
 誰も居ないのを確認すると、さくら、続いて知世が飛び出た。
 安心したのか、ふたりでホッとため息を付く。
 流石にふたりで個室に入っているのを見られるのはまずいが、それさえクリア
すれば誰にも怪しまれない。
 女には、なぜかつれだってトイレに行く習性のようなものがあるからだ。
 校庭へと駆け出しながら、さくらは前を行く知世の背で揺れる三つ編みをぼん
やりと見ていた。
12245:03/03/22 07:34 ID:CjKPAkE7
 知世ちゃんはなんであんな事までしてくれるんだろう?
 昨夜から数え、知世の口に出したのは5回目。
 そのどれも、知世が自ら進んでさくらの肉茎を口にしている。
 先ほどのトイレでのフェラチオも、体操服では危険だと訴えての事だった。
 他校で体操服に使われるブルマーよりはマシといえ、友枝小学校のスッパツも
身体のラインは浮き出る。
「もし、体育の時間に大きくなったりしたら、隠しきれません。だから‥‥」
 そう言って、躊躇うさくらを半ば無理にトイレの個室に押し込んだのだ。
 昨夜のベットでの3回もそうだった。
 女のコとしても経験のない性器への口での愛撫は、さくらに衝撃を与えるには
充分過ぎた。
 虚脱から復活し、戸惑いを浮かべて「どうして?」と訊ねるさくらに、知世は
優しい微笑みを浮かべて答えた。
「ただの、思いつきです。乾いた指だと、さくらちゃん、辛そうでした。でも、
ベビーオイルを塗ったら、大丈夫そうでした。だから、なにかベビーオイルの代
わりはと思って‥‥唾だったら、少しぬるぬるしているから、大丈夫かと‥‥‥
ごめんなさい。気持ち悪かったですか?」
 さくらは頭を振ってそれを否定し、更に問うた。
「知世ちゃんは大丈夫なの?」
123名無しさん@ピンキー:03/03/22 07:38 ID:bp1lD5Ka
携帯でエロ画像天国
http://uraban.com
12445:03/03/22 08:05 ID:CjKPAkE7
「なにが‥‥ですか?」
「だって、あんなキタナイところから出たもの、飲んだ――」
「さくらちゃんの身体に、汚い所なんかありませんわ」
 知世は、さくらの言葉をみなまで言わせなかった。
 そして、唖然とするさくらの股間にそっと指を這わせ、
「よかったです。落ち着いたみたいですね」
 確かに、さくらの肉茎は塩をかけられた青菜のように萎み、指より僅かに太い
程度の大きさになっていた。
「これで、安心して眠れますね」
 そう微笑んだ知世は、その数時間後と、そして朝方、再び大きくなったさくら
の肉茎を一欠片の躊躇いもなく頬張り、たちまちに白濁液を吐かせて鎮めた。
 そして、体育の時間の事まで考えて、休み時間にも‥‥
 知世ちゃんはなんであんな事までしてくれるんだろう?
 繰り返し、自分の中で問う。
 さくらの胸には、その疑問と少しの罪悪感が混ざり合って、渦を巻いていた。
12545:03/03/22 08:10 ID:CjKPAkE7
「星の力を秘めし鍵よ。真の姿を我の前に示せ。契約のもと、さくらが命じる!
レリーズ!」
 夜の帳が降り、人々の寝静まった頃、さくらは右手に握った星形のペンダントを
かざし、唱えた。ペンダントが呪文に応え、杖に姿を変えた。
 知っている者は片手でも数えられる秘密だが、さくらは魔法が使える。
 もともとは、クロウ・リードという稀代の魔術師が作った、魔法を封印したカー
ド、クロウカード。それをひょんな事から継いださくらは、自らの魔力でカード
を養う事になった。名前も替わった。今の名ははさくらカード。
「ミラー!フライ!」
 2枚のさくらカードを抜き出すと、振り下ろした杖で叩いた。
 ミラーと呼ばれたカードからはさくらそのものの姿をした人間が姿を表す。鏡
の魔法。写したものそっくりの姿を出現させる魔法だ。
 一方、フライと呼ばれたカードは消えた。代わりに、さくらの背に天使のよう
な白い翼が出現する。空を飛ぶ為の魔法だ。
「なんやさくら?どっかいくんか?」
 さくらのベットに転がっていた縫いぐるみがむくりと身を起こした。
 子ライオンの縫いぐるみのようだが、背中にちいさな翼があり、目は点目。一
見、ユーモラスな顔つきだ。
 名はケルベロス。クロウカードの時から、カードを束ねている守護獣である。
「ちょっと‥‥‥ご近所の見回りに‥‥」
 さくらは苦しげな言い訳をすると、いきなりベランダから身を投げた。白い翼
は力強く羽ばたき、さくらは急激に高度を上げて行く。
 ケルベロスが止める暇もなかった。
 身代わりの留守番として残されたミラーとふたり、ケルベロスは顔を見合わせ
るしかなかった。
12645:03/03/22 08:14 ID:CjKPAkE7
 さくらは、暫く空中散歩を楽しんだ。
 フライはさくらが意識して制御する必要はない。昇ろうと思いさえすれば風を
切って上昇し、水平飛行も下降もそう思うだけでフライが独りでにやってくれる。
 言い訳として告げてきた、ご近所の見回りというのも嘘ではない。
 「ご近所の平和を守る」というのは少々オーバーだが、さくらは実際にその気
概と責任感を持っていた。もっとも、友枝町は犯罪らしい犯罪もなく、さくらが
守ったりしなくても平和ではあったのだが‥‥。
 さくらの飛行高度はかなり低い。50メートルもないかもしれない。しかし音も
なく飛行するさくらに気づく者など居なかった。
 その空中の目に、人影が映った。
 中年の男性だ。明らかに挙動がおかしい。辺りを窺うように物陰に身を潜めて
いる。しかし、まさか空から見る目があるとは夢にも思っていない。
 男は、様子を窺っていた家に忍び寄ると、手元の鞄からガラス切りを取り出し
た。
 窓の鍵の部分を丸く切り、手を入れて鍵を開ける。そして、窓をあけて中に躍
り込んだ。
「泥棒さんだ‥‥」
 さくらは呟くと、ポケットからカードを取り出した。
 カードはビック。丁度、真下に三毛猫が一匹居たからだ。人なつこい猫の様で、
静かに降り立ったさくらを驚いた様な顔で見上げていたが、すぐに目を細める
とゴロゴロと喉を鳴らして擦り寄ってくる。
12745:03/03/22 08:19 ID:CjKPAkE7
 さくらはビックの力を解放した。
 三毛猫は元の20倍以上、肩の高さだけでも人間の頭を遙かに越える大きさに変
貌した。急に「小さく」なってしまった周囲に戸惑っているのか、しきりに辺り
を見回している。
 さくらは翼を仕舞い、用心しながらそっと窓の中を覗き込んでいった。三毛猫
はその後ろを尾いてくる。
 3つ目の窓を覗き込んだ時、戸棚や引き出しを物色している男の姿がみえた。
 さくらは、手をそっと伸ばし、コンコンと窓をノックした。
 男がハッとして面を上げた。その目に写ったモノに、男の全身の毛が逆立った。
 決して小さくはない窓いっぱいに、目を光らせた三毛猫の顔がある。
「う‥‥う‥‥うわぁぁぁぁぁ!‥‥‥ば‥‥ば‥‥ば‥‥バケ猫だーッ!!」
 自分が何をしているのかも忘れ、男は叫んだ。
 家人が驚いて目を覚ましたのは言うまでもない。
 たちまち灯りが全部点き、わらわらと人が集まってくる。
 発見されたら居直り強盗になるのがこうした盗人の常だが、腰が抜けていては
そんなマネは出来るわけがない。
 家人の男手に取り押さえられ、すぐに警察に通報された。
 とっくにビックの魔法を解いていたさくらは、パトカーの音が近付いてくると
ころまで確認すると、再びフライを発動して空へと飛んだ。
12845:03/03/22 08:23 ID:CjKPAkE7
 一仕事終え、気分が少し高揚した。自負通り、ご近所の平和を守ったのだから、
当然とも言える。
 さくらの翼は、心地よく風を切って飛んだ。しかし、目的はあくまでもパトロー
ル。下を見るのは忘れない。
 眼下の街並みが途切れ、大きな庭が見えた。夜目にも噴水や生け垣が見て取れ
る。
「あ‥‥‥」
 さくらは思わず呟いた。
 その庭は、大道寺家のものだ。屋敷も見えた。もちろんだが、そこには知世が
居る。
 ふと、寄ってみようかという思いが浮かんだ。
 知世から、家の警備について話は聞いていた。警備員が常に常駐していて、警
戒は厳重。なにしろ、日本屈指の玩具メーカー社長の自宅だ。警備もそれなりの
ものになるのだろう。
 見れば、マグライトだろう灯りを照らし、庭をパトロールしている警備員の姿
もある。
 しかし、空からの侵入があるとは思っていない。当たり前だがヘリコプターや
飛行機で近付けば音がするし、グライダーや気球などは大きさがかなり必要で、
どうしても目に付く。
 音もなく自由に飛べて、しかも大きさもさほどない自分の翼が見咎められる事
はないだろうとさくらは思った。
12945:03/03/22 08:26 ID:CjKPAkE7
 目指すは二階のテラス。知世の部屋。
 降り立ったそこからのぞき見ると、知世の姿が見て取れた。
 さくらの心臓が跳ねた。
 様子がただ事ではなかったからだ。
 知世は机に向かい、椅子に座っていた。だが、勉強や読書ではない事は一目で
わかった。
 机にぺたりと頬を付けた知世の顔は、つぶらな瞳を瞼で覆い、眉間に短い縦皺
を刻み、薄めの眉をひそめていた。
 さくらの目には、それは苦悶の表情に見えた。
 慌て、窓を破ろうとしたさくらは、次の瞬間凍り付いた。
 知世の左足首に絡む、白い布地を見たからだ。
 間違いない。それは知世のパンティだった。
 それだけではなかった。見れば、着ているネグリジェをたくし上げている。そ
して、そこに両手差し入れているのが判った。腿で掌を挟んでいる状態だ。
 知世が何をしているのか、いくら天真爛漫なさくらにも判った。
 自慰。もっと判りやすい表現では、オナニー。自分の指で自分を慰める切ない
行為。
 噂話程度でおぼろげに知っている知識で、もちろん、見たのは初めてだ。
 衝撃は大きく、さくらは思わずへたり込みそうになった。
 けれど目は離せない。さくらは瞬きするのすら忘れ、知世の切なげな表情に魅
入っていた。
13045:03/03/22 08:30 ID:CjKPAkE7
「あ‥‥ん‥‥ら‥‥ちゃん‥‥」
 白い歯が微かに覗き、微かに言葉が漏れた。
 背中が波打つようにひくつき、素足のつま先が何かを掴む様にきゅッと丸まっ
た。
 次第にその収縮が早くなっていくのが判った。それに、振幅も大きくなってい
る。
 頂点が、来た。
「あッ‥‥あッ‥‥さくらちゃん‥‥さくらちゃんッ!!」
 背が反り、顔が机から引き剥がされる。痙攣にあわせ、知世の髪が揺れた。
 やや暫く、ぷるぷると震えていた知世が、机に突っ伏した。
 ほんのりと上気した顔で荒い息を継ぎ、酸素を貪る。
 さくらは、鉛を飲んだように動けない。名前を唐突に呼ばれ、驚いた。しかし、
知世が自分に気づいて呼んだのではないと悟ったとき、その数倍も驚いた。
 そして動けなくなった。
 やや暫くして、知世はのろのろと立ち上がった。
 虚脱した表情でため息を一つ、つくと、緩慢な動きでパンティに右足を通し、
引き上げた。
 それからゆっくりとネグリジェの裾を直し、振り返った。
 「!」
 人間、本当に驚くと声が出なくなる。知世の場合もそうだった。窓の外で茫然
と立ち尽くし、こちらを見ているさくらと目があったのだ。心臓が止まらなかっ
たのは、奇跡に近かった。
131名無しさん@ピンキー:03/03/22 08:38 ID:bp1lD5Ka
携帯でH画像
http://moroero.com
13245:03/03/22 08:38 ID:CjKPAkE7
あとがき?

睡魔に負けて、二日アップになっちゃいました。

ともよちゃんが一方的にさくらちゃんを玩具にしていたので、
この辺で形勢逆転をしようかなぁ〜と(藁)

次回こそ出るかがったい(藁)
133名無しさん@ピンキー:03/03/22 08:50 ID:bp1lD5Ka
携帯でおっぱい
http://puririn.com
134名無しさん@ピンキー:03/03/22 16:20 ID:/R49QCt/
待ってますたよ45さん!
相変わらず素晴らすぃです…ハァハァ
135名無しさん@ピンキー:03/03/22 17:11 ID:MzyKkHKJ
ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
136名無しさん@ピンキー:03/03/22 22:42 ID:XIBOLflr
萌える萌えるマジに萌えます!!!
形勢逆転とは更に楽しみです!!!
がったいの前にさくらの指と舌とで知世さんを貪ってもらいたい…
137裸族 ◆mh0WlO0c8U :03/03/23 01:05 ID:tP9ibSkQ
ジーク45!!(゚Д゚)/ジーク45!!(゚Д゚)/ジーク45!!(゚Д゚)/
ジーク45!!(゚Д゚)/ジーク45!!(゚Д゚)/ジーク45!!(゚Д゚)/
138名無しさん@ピンキー:03/03/23 19:53 ID:YQHHzJVZ
139名無しさん@ピンキー:03/03/23 19:56 ID:iaPTayDB
携帯でH気分
http://uraban.com
140名無しさん@ピンキー:03/03/23 20:20 ID:5oGkJk9h
45は髪!!!!!!
14145:03/03/25 00:49 ID:YN2VQyeY
お待ちの皆様、ありがとうございます。

やっぱり反響があるのは嬉しいですね。
でも、ジオン調と、髪はちょっと‥‥ボク、禿げてないもの
ですから‥‥(藁)

構想では、さくらの指に咽び泣く知世ちゃんにしようと思ってま
すけど、あまり過剰に期待しないでまっていてください。
142vv:03/03/25 03:43 ID:+Faq7OnI
★ココで決まり★男の掲示板★大人のリンク集★
 ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
 http://www.pink-angel.jp/betu/index.html
143名無しさん@ピンキー:03/03/25 04:40 ID:SC2HlvcZ
http://www.media-0.com/user/gotosex/

        モロ見えワッショイ!!
     \\  モロ見えワッショイ!! //
 +   + \\ モロ見えワッショイ!!/+
                            +
.   +   /■\  /■\  /■\  +
      ( ´∀`∩(´∀`∩)( ´ー`)
 +  (( (つ   ノ(つ  丿(つ  つ ))  +
       ヽ  ( ノ ( ノ  ) ) )
       (_)し' し(_) (_)_)
144裸族 ◆mh0WlO0c8U :03/03/25 16:43 ID:L4DCdM4M
        45ワッショイ!!
     \\  45ワッショイ!! //
 +   + \\ 45ワッショイ!!/+
                            +
.   +   /■\  /■\  /■\  +
      ( ´∀`∩(´∀`∩)( ´ー`)
 +  (( (つ   ノ(つ  丿(つ  つ ))  +
       ヽ  ( ノ ( ノ  ) ) )
       (_)し' し(_) (_)_)
145名無しさん@ピンキー:03/03/30 08:52 ID:BkZz+dxq
age
146名無しさん@ピンキー:03/03/30 20:23 ID:0/qVcgqz
age
147名無しさん@ピンキー:03/03/30 23:53 ID:0/qVcgqz
age
148名無しさん@ピンキー:03/03/31 00:00 ID:FOpiJjRo
149名無しさん@ピンキー:03/03/31 23:49 ID:dv2LzT5K
まだかー?
150名無しさん@ピンキー:03/04/01 00:04 ID:Ibyeuzjc
4月1日ですが
さくらたんは黄色い恥垢をためた9歳処女です

>>45
続き楽しみにしてるよん♪
151名無しさん@ピンキー:03/04/01 14:03 ID:83UIoerC
>>150
恥垢をとれ! 
152ネットdeDVD:03/04/01 14:11 ID:oS65u4vt
アダルト激安DVDショップ一枚900円!
http://www.net-de-dvd.com/
アダルト激安DVDショップ一枚900円!
http://www.net-de-dvd.com/
アダルト激安DVDショップ一枚900円!
http://www.net-de-dvd.com/
アダルト激安DVDショップ一枚900円!
http://www.net-de-dvd.com/
アダルト激安DVDショップ一枚900円!
http://www.net-de-dvd.com/
アダルト激安DVDショップ一枚900円!
http://www.net-de-dvd.com/
153裸族 ◆mh0WlO0c8U :03/04/01 14:19 ID:GDFIFfRI
さくらたんと知世さまの結婚式までお願いします
154名無しさん@ピンキー:03/04/01 15:54 ID:b+R5YBro
155名無しさん@ピンキー:03/04/01 21:55 ID:vGGl8Y2w
1はぁはぁ
156名無しさん@ピンキー:03/04/01 23:34 ID:qUahRFve
あーあーあー
続きが待ちどうしーぃ
45さんがんがってくだされ!!!
157名無しさん@ピンキー:03/04/01 23:35 ID:sx30Q+7V
http://www.bunbun.ne.jp/~tk0608/
mxで手に入れた色々な動画。画像いっぱいうp中
158名無しさん@ピンキー:03/04/01 23:53 ID:mBkGiThZ
携帯でH画像
http://moroero.com
159名無しさん@ピンキー:03/04/03 23:18 ID:jES/wMsx
放置プレイ・・・
16045:03/04/03 23:25 ID:+g7hV6Sc
え〜と、CCさくらには飽きましたので、この話はここで終わりにさせていただ
きます。







あ?今日は1日じゃなかったっけ(^^;)

すみません。時間の感覚が狂うくらい、年度末進行に追われてまして、パソコ
ンを立ち上げたの3・4日ぶりなんです。
先週の週末は完全出勤になっちゃったしさ(泣)

今週末は、なんとか休めるはずですので、がんばってさくらちゃんの指によが
り泣く知世ちゃんを書きたいと思っていますので、もう少しお待ちください。
161名無しさん@ピンキー:03/04/04 14:19 ID:NoMh+TBP
マイペースでがんばってくだされ。
まってるにょ〜
162名無しさん@ピンキー:03/04/05 01:24 ID:V1movRVP
マイペースでいいので続き期待してます!!!
ってか久々にSSにハマったですよ!!すげぇや45神!
163名無しさん@ピンキー:03/04/05 05:21 ID:b79ohfvi
知世はうつむいて呟く。

長い黒い髪が、窓から差す青白い光りを受け濡れている。
髪はゆっくりと波打ち、滑り落ちてゆく水滴のように頬を流れた。
波は彼女の体表を覆うヴィニル状の膜も洗い流してしまったのかもしれない。
首を上げ、熱の籠った瞳で知世の顔を見詰めるさくらを正面から見返した。
それを承諾の意と判断したのか、さくらは知世の手を取り、パジャマの生地になだらかな曲線を描く自分の胸へと導いた。

「ほら。知世ちゃんがそばにいるからこんなにドキドキしてる。
知世ちゃんのことを考えると頭がぼうっとするの。胸が苦しいの」
164名無しさん@ピンキー:03/04/06 19:12 ID:F62qH0BJ
つ、続きを・・・
165名無しさん@ピンキー:03/04/07 21:35 ID:LBQl7vOk
つ・・・続ききぼんん
16645:03/04/07 23:43 ID:sU7BVRki
お待たせしました。

本当は昨日、アップするつもりだったんですが、ここんトコ休んでな
かったんで、寝てしまいました(^^;)

お約束通りに出来たかどうかですが、攻め:さくらちゃん v.s. 受け:
知世ちゃんの場面をお送りします。

16745:03/04/07 23:44 ID:sU7BVRki
 まるっきり、向かい合わせの彫像のように、身じろぎひとつできない。
 見てしまった事、見られた事、お互いの衝撃の大きさに、互いの頭の中は真
っ白で、何をどうしてこの状況を打開しようかなどという、まとまった思考は
完全にストップしていた。
 どの位、その均衡が続いただろうか?
 さくらがそれを破った。
「は‥‥はふ‥‥くしゅん!」
 冷たい夜風にあたって身体が冷えたのだろう。さくらは突然にくしゃみをし
た。
「誰だッ!!」
 庭から鋭い誰何の声が響き、マグライトの光が庭からテラスへと向けられる。
「ごめんなさい。私です」
 知世は、テラスから外を覗くようにして言った。マグライトの光から右手で
目を守りつつ、庭に向かって手を振る。
 さくらのくしゃみが、唐突に知世をショックから引き戻した。
 いくら知世の友人とはいえ、こんな時間に、しかも警備の網をくぐって2階
のテラスにいたなど、状況的に許されるものではない。なんとかしてさくらを
庇わなくてはと思った知世は、普段のおっとりした様子とはうってかわってす
ばやくサッシを引きあけると、さくらを内側に引っ張り込みつつ、自分がテラ
スから顔を覗かせた。
16845:03/04/07 23:47 ID:sU7BVRki
「知世様。どうしたんですか?こんな夜更けに?」
「ちょっと夜風に当たってたんですけど、さすがに少し寒いですね」
「お風邪をひかれます。もう窓は閉められた方がよろしいですよ」
 警備員が安心したように言う。侵入者などではないと判断したのだ。まさか
空から少女が降りてきて、今はテラスの影にいるなど、夢にも思わなかった。
「ええ。そうしますわ。おやすみなさい」
 そう言うと、知世は部屋へと踵を返し、サッシを閉める。もちろん、さくら
を先に中へ入れるのを忘れない。
 レースのカーテンを後ろ手に引き、それを握り締めたまま、部屋の中で所在
ない様子のさくらを見つめた。
「見ま‥‥‥した‥‥?」
 知世は小さくそれだけ問う。
 さくらは、正直だった。
 言葉の返事はなかったが、沈黙こそがかえって「みた」という返事になって
いた。目をあわそうとせず、俯きがちに視線を彷徨わせているのが、その返事
を補強している。
 知世は、自分の迂闊さを後悔していた。
 敷地が広く、居並ぶビルもない大道寺家の家屋は、覗かれる心配は皆無だっ
た。
16945:03/04/07 23:50 ID:sU7BVRki
 テラスに登れればそれは可能になるが、それには庭の警報装置とガードマン
を突破しなればならない。その為、部屋のカーテンは薄いレース地だけで、テ
ラスに立たれれば、中が見えてしまう。
 さくらがフライのカードで飛べる事を知世は知っていたが、まさか連絡もな
しに訪問してくるとは思わなかったのだ。
 一方のさくらの方も、自責の念でいっぱいだった。
 見てはいけないものを見てしまった。そういう自責の念に加え、知世がその
時に自分の名前を呼んだ事が混乱をさらに深めている。
 しばらく、耳が痛くなるような沈黙が知世の部屋を支配した。
 知世は、意を決すると窓際から半歩、前に出た。
、カーペット地の床に左膝を付く。それに右膝を揃えると、正座の姿勢になっ
た。
「ほぇ?」
 目が点になったさくらの前に座った知世は、そのまま、膝の前に両手を揃え
て置き、額をその間に押し付ける様に頭を下げた。
「と、と、知世ちゃん!」
 さくらは、驚き、慌てふためいた。なにをしようと言うのか、星の杖を握り
締めてあたふたと周囲を見回す。
「ごめんなさい‥‥」
 知世は、床に額をつけたまま、言った。
 そこで初めて、さくらは知世が土下座して謝っているのだという事に気が付
いた。
17045:03/04/07 23:54 ID:sU7BVRki
「と、知世ちゃん‥‥お願いだからやめて!ねっ?顔あげて。お願い!」
 思わず駆け寄って、深々と頭を下げる知世の前にかがみ込んださくらは、必
死に訴えた。
「でも、私はさくらちゃんを想ってえっちな事をしました。ごめんなさい。本
当にごめんなさい」
 頭を下げたまま、知世は告解する。
 決して嫌味やふざけてそんな事をしているのではない。それが判るだけに、
かえってさくらの胸は痛む。
「わ、わたしは怒ってなんかないよ!‥‥ちょ、ちょっとびっくりしただけ‥‥
知世ちゃんが、へ‥‥」
 さくらは「へんたいさん」と言いかかった言葉を慌てて飲み込んだ。いくら
それを見てしまったとは言え、一番の親友を『変態』呼ばわりは流石に抵抗が
あった。
 頭をフル回転させて、この場に相応しい言葉を探す。その要求に、学校での
性教育で出てきた言葉が回答として返ってきた。
「え〜と、その‥‥あの‥‥ど、同性愛の人だったなんて――」
「違います」
 カーペットに手をついたままだが、知世は面を上げてさくらの言葉を否定し
た。
「私は、同性愛者じゃ‥‥ありません‥‥‥私は‥‥さくらちゃんが好きなだ
けです」
17145:03/04/07 23:56 ID:sU7BVRki
「だって‥‥わたしは‥‥女のコだよ」
 さくらはきょとんとした顔で言った。
 正常であれば、女のコは男の子が好きになり、男のコは女のコを好きになる。
しかし、女のコが好きな女のコや、男のコが好きな男のコが居ることも確かで、
それを同性愛者というのだと教わった。
 なら、女のコである自分を好きになった知世は、同性愛者のはずだとさくら
は思う。
「そうですね‥‥‥でも、私は、さくらちゃんが女のコだから、好きになった
んじゃありません。好きになったさくらちゃんが、たまたま女のコだった‥‥
それだけです。前に、言った事がありますよね?私の『好き』はさくらちゃん
とは、少し違う意味だって‥‥‥私は、ずっとさくらちゃんが好きでした。こ
れからも、ずっと好きです。さくらちゃんが女のコでも、男のコでも、変わり
ません‥‥‥私はさくらちゃんが好きです」
 一言、一言、さくらの胸に刻むように、知世は自分の心中を打ち明けた。
 さくらは、まだ出したままの杖を握りしめた。
 困惑している事が表情にも浮かんでいる。
「こ、困る‥‥よ‥‥わたし‥‥どうしたら‥‥」
 俯きがちに顔を伏せ、呟くように言った。
 まったくのノーマルであるさくらには、女のコに愛の告白をされても、それ
にどう応えたらいいのか見当すらつかなかった。
「そう、でしょうね。だから‥‥‥言わなかったんです」
 知世は、さくらの顔を見上げながら言った。
17245:03/04/08 00:00 ID:lAU/oU5O
「だって!それじゃ知世ちゃんのキモチはどうなるの?!」
 さくらは半分泣きそうな顔で叫ぶように言う。
 いざ、自分へ向けられると困ってしまうが、と言って、好きになった気持ち
を、その人になにも言わずに押し込めているなんて悲しすぎる。
「私は、さくらちゃんが私と両想いになる事よりも、さくらちゃんが幸せでい
て欲しいと思います。さくらちゃんが幸せでいてくださることが、いちばんの
幸せなんです。だから、さくらちゃんを困らせたくなかった‥‥」
 知世は、目を伏せて唇を噛みしめた。
 その表情を茫然と見ていたさくらは、同じように目を伏せると、
「ごめんな‥‥さい‥‥わたしは、知世ちゃんをお友達以上には‥‥‥考えら
れないよ‥‥‥」
 消え入りそうな声で言うさくらの手を、知世は優しく握った。
 ハッとして知世の顔を見るさくらに、知世はゆっくりと顔を横に振る。
「謝らないでください。だって、世の中のすべての人の恋が叶う訳では、あり
ませんもの」
 そう言って、知世はさくらに優しく微笑んだ。
「さくらちゃんは何も悪くはありません。私が勝手にさくらちゃんを好きになっ
てしまったんですから。だから、さくらちゃんのせいでは、ありませんわ」
 浮かべている笑みに、ほんの少し、悲しい影が浮かんで見えた。
「知世‥‥‥ちゃん‥‥‥」
 思わず知らず、さくらは知世の背を抱いていた。
17345:03/04/08 00:02 ID:lAU/oU5O
 複雑な心中だった。一番の親友が、抱えていた切ない片想い、その相手が自
分だという衝撃、そして、それに応えられない悲しさ。いろいろな思いがさく
らの心を回る。
 知世は目を閉じてその抱擁に身を任せていた。
 一番好きな人の腕の中。それは、温かくてとても幸せだった。けれど、その
人が自分と同じように、自分を想ってくれる事は決してないと判ってもいる。
それでも知世は幸せだと思った。決して伝えられないと思った自分の気持ちを
伝える事が出来たのだから。
 再び、耳が痛くなるような沈黙がその場に立ちこめた。
「知世ちゃん‥‥‥」
 さくらが、内緒話をするように、小さな声で知世の耳に囁く。
「知世ちゃんの想像のわたしって、どんななの?」
「はい?」
 知世がきょとんとした顔で問い返した。実際、さくらに何を問われたのか、
知世には判らなかったのだ。
「だから‥‥その‥‥知世ちゃんがいつも‥‥あの‥‥えっちな事‥‥してる
時って‥‥想像のわたしと、どんな事、するの?」
 こういう方面では決して多くないボギャブラリーをフルに使って、さくらは
問うた。
174佐々木健介:03/04/08 00:04 ID:4TiWSk9o
     ______
    /_      |
    /. \ ̄ ̄ ̄ ̄|
  /  /  ― ― |
  |  /    -  - |
  ||| (5      > |
 | | |     ┏━┓|   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | | |     ┃─┃|  < こんなサイトを見つけた
|| | | |  \ ┃  ┃/    \  正直、スマンカッタ
| || | |    ̄         \_________
http://www.saitama.gasuki.com/kensuke/
17545:03/04/08 00:05 ID:lAU/oU5O
 暫くの時間が過ぎ、知世の顔に朱が駆け上がった。何度か頭の中でリプレイ
して、さくらの問う意味を理解したのだ。
「い、いつもじゃありません‥‥‥その‥‥ど、どうしてもガマンできなくなっ
たときだけです」
 口元を右手の握り拳で覆い、知世は目を伏せた。
「じゃ、そのどうしてもっていう時に、わたしとする事、教えて」
「そんな事‥‥‥恥ずかしくて言えません!」
 知世はさくらの目から逃げるように顔を反らせた。
 それはそうだろう。オナペットに使っている当人に、想像の中で弄んでいる
様を告白しろというのだ。口が避けてもそんな事は言えるはずがない。
「ずるいよ!わたしはすっごく恥ずかしいのガマンしたんだもん。知世ちゃん
も教えて!」
「そ、それとこれとは‥‥‥」
 困り果てて言葉に詰まった知世の背中を、さくらは再び抱きしめた。
「わたしは、知世ちゃんの事好きだよ。でも、それは、お友達としての『好き
』で、知世ちゃんを、知世ちゃんの『好き』と同じには‥‥なれないと思う。
だから、せめて知世ちゃんの想像のわたしを、知世ちゃんにあげたいの。お願
い‥‥どうしたらいいのか、教えて‥‥」
 さくらの言葉に、知世は腕の中で目を見張った。
 まさに、夢のような言葉だ。絶対に叶うはずがないと思った望みが、今、叶
おうとしている。
 それだけに知世は逆に恐かった。自分がそれを言ったら、友達としてのさく
らまで失うような気がしたのだ。
17645:03/04/08 00:09 ID:lAU/oU5O
「だめです‥‥‥さくらちゃんにそんな事させられません‥‥」
「知世ちゃんがさせるんじゃないよ。わたしがしたいの。知世ちゃんみたいな
『好き』だったら、きっと自然に判るんだと思うけど、わたし判らないか
ら‥‥‥だからお願い。教えて?」
「でも、きっとさくらちゃん、私を軽蔑します」
「しないよ。知世ちゃんのキモチ、判ったもん。嬉しかったもん」
 さくらの言葉に、知世の心は一瞬、くらりと傾きかけた。
 慌ててそれを立て直し、なんとか理性を保とうとする。
 けれど、それは、さくらによって、あっさりと打ち崩かれてしまった。
「お願い‥‥‥」
 もう一度、そう言われて、知世は自分の中で、何かが砕けるのを感じていた。
177あぼーん:03/04/08 00:10 ID:4TiWSk9o
17845:03/04/08 00:11 ID:lAU/oU5O
「こう?」
 さくらが小さく問う。
 知世をベットに横たえ、自分もその横に寝そべった。知世の指示通りにした
つもりだが、正しいかどうか、自信はない。だから確認しようとする。
 知世が小さく頷くと、さくらは「次は?」と言いたげな目で知世を見ていた。
「キス‥‥‥してください」
 知世は消え入りそうな声で言う。
 さくらは、それに従って知世に顔を寄せた。
 しっとりとした小さな唇を、知世の右頬に押しあてる。
 本当は違う。唇にして欲しい。でも、頬でも充分に満足だった。
 ちゅ、ちゅ、と何度か唇で頬を吸うと、さくらは顔をあげた。
 知世の指示を待っている。何をして欲しいのか、知りたがっている。そんな
目で知世を見下ろしていた。
 知世は、下腹に置いた両手で少しだけ、ネグリジェをたくし上げた。
 さくらがそこへ目線を移すと、
「これ‥‥めくって‥‥ください‥‥」
 さくらは言われたとおり、ネグリジェの裾をお臍の上までまくり上げた。
 少し、ムードには乏しい気はする。出来るだけゆっくりと、焦らすようにた
くし上げるのが基本だが、それを要求するのはさくらには酷だ。
 露わになった腿は、抜けるような白さにほんのりと血の赤が透け、桜色に染
まっている。その上を覆う木綿のショーツは、僅かなレースを飾っただけのシ
ンプルな白いものだった。
179名無しさん@ピンキー:03/04/08 00:13 ID:D1GQ1ioZ
携帯でエッチ画像
http://uraban.com
18045:03/04/08 00:15 ID:lAU/oU5O
 同性の気安さで、何度か下着姿も目にした事があるが、さくらは知世が白以
外の下着を着ているのを見たことはない。お金持ちだが、シルクなどの高い材
質のものも着けていた事はなく、いつも木綿だった。お金のあるのを鼻にかけ
たりしないのが、知世の好ましいところでもある。
「胸まで‥‥めくってください」
 言われてさくらは暫し逡巡した。
 ネグリジェをこれ以上めくるには、知世のお尻が敷いている側も引き上げな
ければならない。どういう方法がいいか、さくらは暫く考えた。
 身を起こしたさくらは、ベットの上に屈むと、ネグリジェの内側で知世の腰
の下に左手を差し入れた。少し力を入れると、知世自身も意図を察したのか、
背を弓なりに反らせて手助けをする。
 知世の腰を抱くように、右手も背中に差し入れる。こちらはネグリジェの下
。シーツとの間。そこでネグリジェの布地を掴んで引き上げると、あっさりと
裾がお尻をくぐり抜けた。
 知世の背中を下ろすと、両手で押し上げるようにネグリジェをめくる。
 露わになった知世の胸は、白い肌に薄く脂肪がのって、微かに膨らんでいた。
とてもそんな必要は無いと思うが、頂の印だろう、唇と同じ色の小さなシミが
ぽつんと二つ、ついている。
「む‥‥胸に‥‥‥キスして‥‥ください」
 じっと知世の胸を観察していたさくらに、次のリクエストが来た。でも、
『胸』といってもけっこうある。何処にキスをしたらいいのか、さくらは少し
だけ迷った。
 知世の胸で迷わせた目線は、やはり虫さされのようなシミに止まった。その
目印に吸い寄せられるように、さくらはそっと唇を押しあてた。
18145:03/04/08 00:17 ID:lAU/oU5O
「あッ!」
 知世が喉を晒して仰け反った。さくらの唇が、知世の右の乳首に吸い付いた
から。
 ちゅ、ちゅ、ちゅ。
 技巧もなにもない。さくらはただ唇をあて、頬を窄めて吸っている。けれど、
知世にはこれ以上ない快感だった。
 イヤイヤをするように頭を振ると、清潔なシーツに皺が走った。知世の長い
髪が、その上に唐草模様を描く。
 さくらが唇を離し、顔をあげた。知世の蠢きが、嫌がっているのではないか
と思ったからだ。けれど知世は、瞼をうっすらと開けると、明らかに「続けて」
と潤んだ瞳で訴えた。
 もう一度、さくらは知世の胸に顔を寄せた。今度は反対側。左の乳首。
「あぁッ!」
 知世が耐えきれずに声を漏らす。さくらのキスが電撃のように脊髄を駈上る
と、それに撃たれた様に知世の身体がひくついた。
 さくらは顔を少しあげ、また右の乳首に唇を移す。熱心に吸いたてて、また
移る。もう知世がいくら引きつっても、キスを止めなかった。知世がそれを求
めている事が、さくらにも判ったからだ。
 けれど、知世の方からその中止を求めて来た。
「あ‥‥さくらちゃん‥‥‥あん‥‥お願い‥‥お願いです‥‥」
 喘ぎに混じって、消えそうな声でさくらを呼ぶ。
 その声にさくらがキスを中止して顔をあげると、
「お願い‥‥です‥‥ぱん‥‥ぱんつを‥‥脱がせて‥‥ください‥‥」
 頬と鼻の頭は羞恥で朱に染まり、毛足のある睫には涙の粒を湛えて知世が訴
える。
18245:03/04/08 00:20 ID:lAU/oU5O
 さくらが視線を移すと、知世は腿を摺り合わせ、なにかを堪えているような
様子だった。 膝立ちで後ろに下がったさくらは、知世のショーツに両手をか
ける。知世が僅かに腰を浮かせると、それをそのまま引き下げた。
 布地が反転し、少しづつ現れる知世の恥丘。白い肌の中でも日の光をまった
く浴びないそこは更に白く、血管が透けて見える程。
 布地が反転していくと、なだらかな局面にヘラで切り付けたような一筋の裂
け目が現れた。そこだけ少し色が濃く、ふっくらとした蒸しパンのよう。
 その裂け目とショーツの間に、つっと銀の糸が走って消える。見れば裂け目
には水飴を薄めたような蜜が零れる位に湛えられていた。
 完全に逆立ちになってしまったショーツには、股布のところに一筋の濡れ染
みがあって、これが裂け目の蜜によるものだという事はさくらにも判った。
「知世ちゃん‥‥‥これ‥‥‥あいえき‥‥?」
 さくらがうわずった声でそう訊ねた。性教育と、ティーンズ向けの雑誌で得
た僅かな知識。女のコがえっちな事をスルとき、ヌルヌルしたアイエキが出て
くるという事は知っていたが、何処から湧き、どんな風になるのかは、経験も
ないし、もちろん見たのも初めてだった。
「‥‥さくらちゃんの事を考えて‥‥指で‥‥指でクチュクチュすると‥‥こ
うなってしまうんです‥‥ごめんなさい‥‥ごめんなさい‥‥」
 知世は、両手で顔を覆って譫言の様にそう告白した。イケナイ指の悪戯と、
その時の想像をも見られた様な感覚に、思わずごめんなさいと口走ってしまう。
183名無しさん@ピンキー:03/04/08 00:22 ID:Y0ERJE9+
18445:03/04/08 00:23 ID:lAU/oU5O
「指‥‥で‥‥するの?どういう風にしたらいいの?」
 うわずったさくらの問いに、知世は唇を噛みしめた。
 今でも死ぬほど恥ずかしいのに、それより何倍も恥ずかしい告白をしなけれ
ばならないのだ。知世は、それを言葉にする事が出来なかった。
 だが、言わなければさくらは次の行動が起こせない。意を決し、いつもして
いる様を舌に乗せる。
「わ‥‥われめに‥‥沿って‥‥人差し‥‥指で‥‥撫でて‥‥」
「こ、こう?」
 さくらは右手を伸ばすと、指示通り、人差し指を裂け目の真上に置く。それ
から、ゆっくりと丸みに沿わせて、掌全体を前後させ、撫でた。
 ち、くち、くち。
 指の往復にあわせ、微かに濡れた音がする。さくらは、熱いくらいのぬかる
みを感じながら、ただ単調に人差し指全体で裂け目をなで続けた。
「あッ!‥‥ッ!‥‥さ‥‥さくら‥‥ちゃん‥‥ッあ!‥‥もっと‥‥ッ!
‥‥もっと強く‥‥ッ!」
 知世に言われるまま、さくらは恐る恐る指に力を入れた。
 間に指を押し入れられる事で広げられた割れ目は、両側からさくらの人差し
指を優しく挟む。絶え間なく沸き出す火傷しそうな熱い蜜がその間を潤滑し、
指の往復の度に粘っこい音を紡いだ。それにあわせて知世のすすり泣くような
喘ぎがひっきりなしに漏れる。
 さくらは少し心配になって来ていた。本当にこれでいいのか、知世は苦しい
のじゃないのかと思い始めた。
18545:03/04/08 00:26 ID:lAU/oU5O
「あぁッ!」
 知世が大きく引きつったところで、さくらは心配のあまり、指を止めた。
 途端に、知世が切ない声で訴える。
「やめないで‥‥お願い‥‥やめないでください」
「う、うん‥‥」
 慌てて返事をし、さくらは指の往復を再開する。知世が苦しがっているので
はないと判って、少しだけ安心した。
「ッあ!‥‥ッあぁ!‥‥さくらちゃん‥‥ッあ!‥‥呼んで‥‥呼んでくだ
さい」
「よ、呼ぶって?誰を?園美さん?」
 さくらはとんちんかんな問いかけを寄越した。こんなコトをしているところ
に、母親を呼んでいったいどうするつもりなのだろう?
 ヘタをすると一気に興を削がれかねない言葉だったが、それもさくらからだ
と許せてしまう。
「私を‥‥私の事を‥‥」
「と、知世‥‥ちゃん?」
「もっと、もっと呼んで‥‥ください」
「知世ちゃん‥‥知世ちゃん‥‥」
「お願いです‥‥もっと‥‥」
「知世ちゃん、知世ちゃん、知世ちゃん、知世ちゃん、知世ちゃん」
 耳に流れ込んでくるさくらの声。熱心に往復するさくらのぎこちない指。さ
くらの吐息、体温。肌のにおい。
 想像でしか、なかったもの。決して得られはしないと思っていたもの。
 ホンモノの感覚が増幅器になって、知世は、一気に頂点へと押し上げられた。
18645:03/04/08 00:29 ID:lAU/oU5O
「さくらちゃんッ!さくらちゃんッ!‥‥ッあ!ッあっ!ッあぁっ!!
んあぁぁッ!!」
 目を見張るさくらの前で、知世の背がぴぃんと弓なりに反った。
 何かを掴むようにつま先がきゅっと丸まり、さくらの指が埋まったままの裂
け目を中心に、白い肢体がビクビクと痙攣した。
「‥‥‥あ‥‥‥はぁぁ‥‥‥」
 唐突に痙攣が収まると、何もかもを吐き出すようなため息を漏らし、知世の
身体からすべての力が抜けた。
「と、知世ちゃん、大丈夫?知世ちゃん?知世ちゃん!」
 心配そうに問いかけるさくらの声を遠くのもののように聞きながら、知世の
意識は真っ白な中にゆっくりと沈んでいった。
18745:03/04/08 00:30 ID:lAU/oU5O
あとがき?

強力な年度末進行に邪魔をされましたが、とりあえずお届けできてよかったで
す。
#今回は、広告にも少し邪魔を‥‥‥


今回はかなりえっちし〜んがおーいので、ちょっと気合い入れたつもりではあ
りますが、どうでしょうか?

とりあえず、知世ちゃんがイッてしまったので、これであいこですね(なにが?)
次回こそ、今度こそ「がったい」に持っていきたいです。
188あぼーん:03/04/08 00:30 ID:4TiWSk9o
             ∩
        ∧_∧   | |   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
       (  ´Д`)//  < 先生!こんなのを発見シマスタ!
      /       /    |
     / /|    /      \  http://www.saitama.gasuki.com/yamazaki/
  __| | .|    |         \
  \   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\     \_____________
  ||\             \
  ||\|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| ̄
  ||  || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||
     .||              ||
189あぼーん:03/04/08 00:30 ID:4TiWSk9o
          ┌┬┬┬┐
    ―――┴┴┴┴┴―――――、
.  . /  ̄ ̄ ̄//. ̄ ̄| || ̄ ̄ ̄||| ̄ ||    __________
  ./    ∧// ∧ ∧| ||      |||   ||  /
 [/____(゚_//[ ].゚Д゚,,) ||___|||   || <  こんなのが有りますた
. ||_. *  _|_| ̄ ̄ ∪|.|.       |ヽ.__||  \__________
. lO|o―o|O゜.|二二 |.|    救済病院 ||
 .| ∈口∋ ̄_l__l⌒l_|___|_l⌒l._||
   ̄ ̄`ー' ̄   `ー'  `ー'   `ー'
http://saitama.gasuki.com/2ch/
190名無しさん@ピンキー:03/04/08 00:35 ID:XRiV3HFp
せっかくの力作が業者にやられてるよう。

読み流して「引っ張るなぁ」とか思ったけど、丁寧に読んでみたらもう最高。素晴。
191金正日:03/04/08 00:42 ID:4TiWSk9o
   ,rn                 
  r「l l h.                / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  | 、. !j                | 
  ゝ .f         _      |  
  |  |       ,r'⌒  ⌒ヽ、.  │  http://saitama.gasuki.com/hangul/
  ,」  L_     f ,,r' ̄ ̄ヾ. ヽ. │   こんなのあったニダ
 ヾー‐' |     ゞ‐=H:=‐fー)r、)  | 
  |   じ、     ゙iー'・・ー' i.トソ   | 
  \    \.     l ; r==i; ,; |'  .人_ 
   \   ノリ^ー->==__,..-‐ヘ___
     \  ノ ハヽ  |_/oヽ__/     /\
      \  /    /        /  |.  
        y'    /o     O  ,l    |
192名無しさん@ピンキー:03/04/08 00:47 ID:D1GQ1ioZ
携帯でSM画像
http://i-dorei.com
193かおりん祭り:03/04/08 00:53 ID:4TiWSk9o
http://www.saitama.gasuki.coim/kaorin/
                ∧_____ 
     _─ ̄ ̄─_E ̄/ |〜oノハヽo\
 _─ ̄    _─<Eニ|  |  ( ^▽^)<こんなのがありましたー♪
      ─ニ三 <<Eニ|  \(つ¶¶⊂)  |
  ̄─_     ̄─<Eニ|     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
      ̄─__─ ̄E_\______/
                ∨
194佐々木健介:03/04/08 01:45 ID:4TiWSk9o
     ______
    /_      |
    /. \ ̄ ̄ ̄ ̄|
  /  /  ― ― |
  |  /    -  - |
  ||| (5      > |
 | | |     ┏━┓|   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | | |     ┃─┃|  < こんなサイトを見つけた
|| | | |  \ ┃  ┃/    \  正直、スマンカッタ
| || | |    ̄         \_________
http://www.saitama.gasuki.com/kensuke/
195あぼーん:03/04/08 01:46 ID:4TiWSk9o
196名無しさん@ピンキー:03/04/08 01:48 ID:hdG3gP4N
キタ━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━ !!!!!

45さんよかったです。
さくらと知世の微妙な関係がまたなんとも・・

知世ちゃんもこれで幸せですね。

それにしても業者ウザッ!!!
197名無しさん@ピンキー:03/04/08 01:48 ID:Y0ERJE9+
198あぼーん:03/04/08 02:06 ID:4TiWSk9o
          ┌┬┬┬┐
    ―――┴┴┴┴┴―――――、
.  . /  ̄ ̄ ̄//. ̄ ̄| || ̄ ̄ ̄||| ̄ ||    __________
  ./    ∧// ∧ ∧| ||      |||   ||  /
 [/____(゚_//[ ].゚Д゚,,) ||___|||   || <  こんなのが有りますた
. ||_. *  _|_| ̄ ̄ ∪|.|.       |ヽ.__||  \__________
. lO|o―o|O゜.|二二 |.|    救済病院 ||
 .| ∈口∋ ̄_l__l⌒l_|___|_l⌒l._||
   ̄ ̄`ー' ̄   `ー'  `ー'   `ー'
http://saitama.gasuki.com/2ch/
199あぼーん:03/04/08 02:07 ID:4TiWSk9o
             ∩
        ∧_∧   | |   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
       (  ´Д`)//  < 先生!こんなのを発見シマスタ!
      /       /    |
     / /|    /      \  http://www.saitama.gasuki.com/yamazaki/
  __| | .|    |         \
  \   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\     \_____________
  ||\             \
  ||\|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| ̄
  ||  || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||
     .||              ||
200金正日:03/04/08 02:17 ID:4TiWSk9o
   ,rn                 
  r「l l h.                / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  | 、. !j                | 
  ゝ .f         _      |  
  |  |       ,r'⌒  ⌒ヽ、.  │  http://saitama.gasuki.com/hangul/
  ,」  L_     f ,,r' ̄ ̄ヾ. ヽ. │   こんなのあったニダ
 ヾー‐' |     ゞ‐=H:=‐fー)r、)  | 
  |   じ、     ゙iー'・・ー' i.トソ   | 
  \    \.     l ; r==i; ,; |'  .人_ 
   \   ノリ^ー->==__,..-‐ヘ___
     \  ノ ハヽ  |_/oヽ__/     /\
      \  /    /        /  |.  
        y'    /o     O  ,l    |
201かおりん祭り:03/04/08 02:26 ID:4TiWSk9o
http://www.saitama.gasuki.coim/kaorin/
                ∧_____ 
     _─ ̄ ̄─_E ̄/ |〜oノハヽo\
 _─ ̄    _─<Eニ|  |  ( ^▽^)<こんなのがありましたー♪
      ─ニ三 <<Eニ|  \(つ¶¶⊂)  |
  ̄─_     ̄─<Eニ|     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
      ̄─__─ ̄E_\______/
                ∨
202名無しさん@ピンキー:03/04/08 02:30 ID:8m0AiJ/Q
203名無しさん@ピンキー:03/04/08 04:58 ID:DY5kXu4e
受けモードの知世様(´Д`)ハアハア
204名無しさん@ピンキー:03/04/08 20:52 ID:4XteKlMu
45様!!最高です!!
>>203に禿同
205名無しさん@ピンキー:03/04/09 06:25 ID:k3i/E97I
>.>203
ってか誘い受けだね。
大好きだけど。
206名無しさん@ピンキー:03/04/09 17:52 ID:AL7SBSJ2
あーあーあー
知世受最高!!!
207名無しさん@ピンキー:03/04/09 18:16 ID:o56ze7I1
知世受けキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!!
最高ですた。
208名無しさん@ピンキー:03/04/10 16:37 ID:G1VEZvSl
あーでもでも出来る事なら愛し合って欲しかった…
さくらからの愛の告白に感動する知世さん萌え
209名無しさん@ピンキー:03/04/10 17:11 ID:4RF5Pcnb
210名無しさん@ピンキー:03/04/12 01:44 ID:/yDBenNX
さくともキタ━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━ !!!!!
めっちゃイイ!でつ!!攻めなさくらタンも萌えるなぁ…
211名無しさん@ピンキー:03/04/13 22:57 ID:jYSOdhrF
あげ
212名無しさん@ピンキー:03/04/13 23:24 ID:2nIkr5hA
21345:03/04/14 01:45 ID:eFS1rnm6
え〜と、ごめんなさい。もうちょっとかかりそうです。

土曜も仕事だったので、今日は昼寝してしまいました(汗)

その結果、引っ張りに引っ張った一番肝心な場面に、
これから入るってトコで、もうこんな時間でつ(泣)

えっち度が上がって、反響がきてうれしいです。

今回こそは、是が非でも「がったい」させまつ!
もう少し、待っててください。


>>208
 そうですね〜。でも、さくらちゃんが「転ぶ」のは、ちょっと不自然
なような気がして、知世ちゃんの片想いになってしまいました。

 ところで、愛の告白は、知世→さくらのつもりだったんですが、
どこの場面がそうとれたか、後学のために教えてください。
214名無しさん@ピンキー:03/04/14 19:46 ID:kteDYurR
>>213
208氏は個人的な嗜好を述べられただけではないでしょうか。
僕は叶わぬ恋への一途さと狂いも知世様の魅力だと思ってるので
45氏路線はマンセーですヽ(´ー`)ノ
215名無しさん@ピンキー:03/04/15 00:08 ID:IHkxxLq8
あー・・また知世ちゃんが一層好きになってしまいました
21645:03/04/15 00:46 ID:6CWvRlsk
どもです。

なんとか今週分、出来ました。
お約束どおり、遂にふたりは一つになりました(///)

手こずった理由は、殆ど全編がエッチシーンだったから
の様な気がします。

不自然にならないように、言葉とか仕草とか気を使った
つもりです。

みなさんの嗜好とあっていると良いのですが‥‥
21745:03/04/15 00:49 ID:6CWvRlsk
「知世ちゃん!知世ちゃん!知世ちゃん!知世ちゃん!知世ちゃん!」
 名前を連呼され、しかも肩を揺さぶられて、知世はゆっくりと瞼を開いた。
 殆ど覆い被さるように、さくらの愛らしい顔があり、自分を揺さぶっているせ
いか、耳元に流した二筋の髪が揺れている。
 どうして‥‥‥さくらちゃんが‥‥‥?
 何故か痺れたように上手く回らない頭で、知世はぼんやりと考えた。
「気がついた?大丈夫?」
 心配そうにさくらが問いかける。知世が目を開けた事で、少し安心したような
表情になった。
 二度ほど、ゆっくりと瞬くと、やっと知世の中で思考と記憶が一致した。
 途端に、奔流の様に羞恥が駆け上がって、知世の顔を造作が判らないくらいに
真っ赤に染めた。
 両手で顔を覆い、さくらから逃げる様に身を捻る。
「知世ちゃん?どうしたの?何処か具合悪いの?」
 さくらのイノセントさは、こういう時には残酷だ。知世を追いかけるように顔
を寄せ、心配そうに訊ねる。
 知世は、ふるふると顔だけ横に振り、それを否定した。恥ずかしくてとてもさ
くらと顔をあわせられない。
「‥‥もしかして、さっきの痛かったの?」
 さくらは、心配のあまり、更に知世を問いつめた。触った場所が場所だけに、
とても心配だったのだ。
21845:03/04/15 00:53 ID:6CWvRlsk
 知世は、これにも顔を振るだけだった。まだ痺れるような感じが残っているが
、もちろん痛みではない。
 具合が悪いのでも、痛いのでもない。それじゃ、知世ちゃん、どうして‥‥?
 さくらは、知世が顔を覆って自分に背を向けている理由が判らず、狼狽えてい
た。
 暫く考えた後、浮かんだ一つの結論を、さくらは問いかけた。
「‥‥わたし‥‥‥上手にできなかった?」
 しゅんとした子犬の様な顔をしたさくらの小さな声に、知世はようやくとさく
らに顔を向けた。
「違い‥‥ます‥‥」
 消えそうな声で言う知世の顔を、さくらはまじまじと覗き込む。知世は、目を
反らしたまま、さらに小さな声で答えた。
「‥‥恥ずかしい‥‥です‥‥すごく‥‥すごく‥‥感じて‥‥しまって‥‥」
 そこまで言って、また顔を覆ってしまった。
「気持ち‥‥よかったの?」
 うわずった声で、さくらが問い返す。恐ろしく残酷な問いかけに、知世は首を
縦に振るのが精一杯だった。
「知世ちゃんの想像のわたしより、上手にできた?」
 さくらは更に意地の悪い問いかけをした。当人に、これが「言葉責め」になっ
ているという意識が蟻の触角ほども無いのが恐ろしい。
 知世は泣きそうだった。
21945:03/04/15 00:55 ID:6CWvRlsk
 さくらの真意が手に取るように判るだけに、怒る訳にもいかず、といって、答
えるにはあまりに恥ずかしい内容だった。
 答えを待って、顔を覗き込むさくらの吐息を頬に感じながら、知世は死ぬよう
な思いで答えを舌に乗せた。
「何倍も‥‥何倍も‥‥気持ち‥‥よかった‥‥です‥‥あたまの中が‥‥真っ
白に‥‥なって‥‥しまって‥‥」
 一言も聞き逃すまいと全身を耳にしていたさくらは、知世の答えに安堵のため
息を漏らした。
「よかった‥‥」
 心底、ホッとしたという声を漏らし、にっこりと微笑む。
 呆けたような顔でそれを見上げていた知世は、ふと自分の姿に気づいて、慌て
てネグリジェを引き下げ、露わになっていた身体を覆った。
 まるでそれを待っていたかの様に、さくらが知世の頬にキスをする。
 驚いて一瞬硬直した知世を、唇を離したさくらは優しく見下ろし、言った。
「知世ちゃん‥‥もういっかい‥‥してあげるね‥‥」
 驚いて目を見張る知世の頬に、さくらは再び口づけた。
 顔をあげると、知世が引き下ろしたばかりのネグリジェを捲るように引き上げ
る。
「さ、さくらちゃん‥‥」
 思わず知らず、知世はさくらの手に自分の手を重ねてしまった。
 動きを止めたさくらが、知世の顔を覗き込む。それから逃げるように、知世は
目を反らせた。
22045:03/04/15 00:57 ID:6CWvRlsk
「だめ‥‥?」
 小さく問うさくら。知世は暫くの沈黙の後、そっと顔を左右に振った。
 さくらの顔がゆっくりと沈み、先ほどよりピンク色の増した様な気のする乳首
に唇を寄せていく。だが、目は知世の表情を追いかけるように、上目。知世がイ
ヤと言えば、さくらはすぐに止めるつもりだった。
「‥‥んっ‥‥」
 引き結んだ知世の唇から漏れたのは、否定を意味する言葉ではなく、何とか押
さえ込んだ切ない喘ぎだった。
 ぷるぷると震えるそれが、先ほどと同じだと感じ取ったさくらは、安心したの
か熱心に唇を振るった。
 ちゅ、ちゅ、ちゅ。
 単調なキスだが、それがさくらのだと思うと飛び上がりそうな程の刺激が来る。
 顔をあげ、左肘をついて上体を支えたさくらは、空いた右手をいきなり知世の
恥丘に置いた。ショーツは先ほど引き下ろした逆立ち状態のままで、覆い隠すも
ののまったくないスリットの上に、人差し指が添えられる。
「あ‥‥」
 ぴく。
 知世の腿から膝がきつくあわさって、さくらの指を阻んだ。
 拒否かと思って顔をあげるさくら。
「‥‥ごめんな‥‥さい‥‥」
 囁くように言った知世は、腿の力を抜き、出来るだけ緩やかに揃えた。膝上で
ショーツに拘束されているから、開くことは出来ないが、それでもさくらの指が
動くには充分な隙間が確保される。
22145:03/04/15 00:59 ID:6CWvRlsk
「‥‥する‥‥ね‥‥」
 さす、さす、さす。
 ゆっくりとしたペースで、遠慮がちにさくらの指が往復を始める。
「ん‥‥あ‥‥‥ん‥‥」
 何かに掴まるように、胸元に引きつけた両手をぎゅっと握り締めた知世は、指
が動くたびに切ない声を漏らし、そこから起こる電気に打たれるように、びくん、
びくんと身体をひくつかせた。
 さくらの指は、往、復にほぼ1秒づつ程度のゆっくりとしたペースで、甘く割
り込む程度の柔らかなタッチ。
 それに焦れたのか、知世は無意識に少し腰を浮かせ、さくらの指に下半身を擦
りつけるような動きを示した。
「‥‥もう少し‥‥‥強くした方が‥‥いい?」
 さくらがそっと囁く。
 知世は、泣きじゃくったばかりのような潤んだ瞳に八分ほど瞼を被せ、鼻の頭
まで羞恥で真っ赤に染まった顔を、少しだけ、縦に振った。
「あッ!‥‥」
 さくらが少し力を入れ、指がスリットの間に深めに割むと、知世がひときわ大
きくひくつき、シーツに新たな皺を刻んだ。
 少しだけ、さくらよりおませで、イケナイ指遊びも知っている知世だが、まだ
身体は幼く、性器も未成熟だ。それでも、粟粒程度しか覗いていないクリトリス
と、蕾のような花弁は、割って入ってきたさくらの指に擦りたてられ、ジッとし
ては居られない程のパルスを持ち主の神経に流し続ける。
22245:03/04/15 01:01 ID:6CWvRlsk
「気持ちいい?‥‥知世ちゃん?‥‥」
 さくらは、そっと耳元に囁いた。
 人差し指は、早い段階から熱くてヌルヌルした「あいえき」を感じていた。触
ってすぐのヌルヌルは、それほど熱くはなかったから、新たに「あいえき」が出
てきたのだと思った。という事は、知世は気持ちがよくなっているのだろうか?
「‥‥あッ!‥‥んンッ!‥‥は‥‥はい‥‥んッ!」
 喘ぎに混じった必死の返事。それを聞いて、さくらは、妙に高ぶった気持ちで、
指の往復を早めた。
 ちゅく、ちゅぷ、ちゅく。
 ピッチが倍以上になり、湿った水音が指先から漏れる。知世のひくつきがそれ
にシンクロして早まり、甘い声がひっきりない。最初はこれが恐かった。でも、
もうなんでもない。苦しいのでも、痛いのでもなく、逆にそれを望んでいる事が
判ったから。
 そして、さくらは自分が知世の望みに応えられる事を、何故か嬉しく思いはじ
めていた。
「知世ちゃん、知世ちゃん、知世ちゃん」
 耳元に唇を寄せ、何度も何度も呼びかける。さっきもそう望まれた。だから、
もう一度やってみる。
「あッ‥‥さくらちゃん‥‥さくらちゃん!‥‥あぁッ!」
 切迫した知世の声。殆ど痙攣のようにひくつく知世の身体。なおも往復するさ
くらの指。そして知世の中で、何かが爆ぜた。
「‥‥あふぁぁぁッ!」
 知世の背が弓のように反り、見えない手に揺さぶられるように、ガクガクと痙
攣する。頭の中は真っ白になり、知世は、もうなにも判らなくなった。
 詰めていた息を大きく吐き、すべての力が抜けた時、知世は2回目の失神に至
っていた。
22345:03/04/15 01:03 ID:6CWvRlsk
 2分程度の短い失神から意識を取り戻した知世が最初に見たのは、優しい顔で
覗き込んでいるさくらの顔だった。
 呆けたようにそれを見上げる知世に、さくらは、
「気持ち‥‥よかった?‥‥」
 それを聞いて、知世は急に、乱れた自分が恥ずかしくなり、寝返りをうってシ
ーツに顔を埋めた。
 さくらは、少しだけ満足げに微笑んだ。
 さっきと同じ様子で、さっきはすごく気持ちよかったと言ってたから、きっと
上手く出来たんだ。
 そう結論すると、知世の手触りの良い髪を優しく撫でた。
「‥‥知世ちゃんって‥‥いつも、こんなふうに‥‥なるの?」
 悪気というもののない、それだけに残酷な問いを、さくらは至極自然に口にす
る。
 知世は、真っ赤になった顔をさくらに向けざるを得なくなった。答えなければ、
さくらの中の自分がとんでもなくえっちな女のコにされかねない。
「ち、違います!‥‥と、ときどき‥‥するのは‥‥その‥‥ちょっと‥‥ふわ
ぁって‥‥感じになって、それで‥‥終わり‥‥です‥‥」
 恥ずかしさに消えそうな声で、必死に弁解した。何しろ、告白しているのは自
分のオナニーの様子だ。心臓が爆発しなかったのが、奇跡のように思えた。
「じゃ‥‥今日の‥‥は?」
「さくらちゃんの‥‥さくらちゃんの‥‥指‥‥だから‥‥です‥‥だって‥‥
だって‥‥ずっと‥‥さくらちゃんの‥‥指を‥‥想像‥‥して‥‥た‥‥ん‥‥
です‥‥もの‥‥」
 もう最後は声になっていなかった。
22445:03/04/15 01:05 ID:6CWvRlsk
 恋い焦がれた人の手で触れられたら、そうなってしまう。切ない気持ちは、そ
うした経験のないさくらにも少しだけ伝わった。
「ごめんなさい‥‥わたし‥‥したことないから‥‥聞き過ぎちゃって‥‥」
 さくらは、シーツに顔を埋めてしまった知世の髪を撫でながら、申し訳なさそ
うに言う。
「さくらちゃん、ご自分でされた事、ないんですか?」
 顔をあげた知世が問うと、さくらは俯きがちに告白した。
「う‥‥うん‥‥ちょっと‥‥足をきゅって‥‥したら‥‥ふわっていうのは
‥‥あったけど‥‥ケロちゃんも‥‥いる‥‥し‥‥」
 決して、驚く事ではないし、不自然でもない。
 女のコは自慰の経験率が元もと半分を少し超えるくらいで、突起している為に
手に触れ易い男のコよりかなり率が下がる。
「教えて‥‥あげましょう‥‥か‥‥?」
 知世の口をついて、その言葉が出た。見下したり、バカにしたニュアンスはま
ったくない。本当に優しい、お姉さんのような言葉だった。
「え?‥‥い‥‥」
 いいよ、そんなこと。
 言いかけた言葉が途切れた。もし、知世のオナニーを見ただけなら、「いい」
と拒否できたかもしれない。
 しかし、いまのさくらにはできなかった。
 知世の気持ちを知り、切ない告白を受け、指でお手伝いをした。性欲というに
はまだ幼い疼きだが、それがさくらの中にも埋み火のようにくすぶっている。
22545:03/04/15 01:07 ID:6CWvRlsk
 知世は、寝そべったままさくらのパジャマに手をかけた。
 ぷち、ぷち、ぷち
 ボタンが一つ、一つと外されていくのを、さくらは不安と期待が混じった複雑
な表情で、見つめていた。
 できあがった一筋の道から覗くのは、真っ白な肌着だった。
 襟刳りなどに刺繍のような飾りが着いただけのそれは、いかにもさくらが身に
つけるに相応しい女児向けの可愛いものだった。
 それを、そっと鎖骨の上までまくり上げる。
 現れた肌は、平坦だが、その緩やかさが辛うじて「女のコ」であると主張して
いる。そして、探すのに苦労するほど小さい、シミのような乳首。
 知世は、そっとそれに唇を寄せた。
「ひッ!」
 さくらの背がビクンと跳ねる。だが、それはさくらが知世にしたときとは、明
らかに違っていた。
「ひゃッ!やッ!やめ‥‥く、くすぐったい‥‥知世ちゃん!や、やめて!」
 陸にあげられた魚の様に跳ね回るさくらは、くすぐったさに耐えきれずに、身
を捩っているだけだった。
 だが、知世は唇を離そうとしない。
 軽く開いた唇にシミのようなさくらの乳首を捕まえ、あてがった舌で熱心にく
すぐっている。
「やッ!ひゃは!やめ、やめて!やめ‥‥‥あッ!ふぁ!」
 ぴくんとひくついたさくらの動きに、知世は顔をあげた。明らかに戸惑った顔
のさくらと、目があった。
22645:03/04/15 01:10 ID:6CWvRlsk
「‥‥私も、最初、そうだったんです。くすぐったいような‥‥かゆいような感
じで‥‥でも、少しすると、なんだか気持ちよくなって‥‥」
 さくらにそう説明して安心を与えると、知世は再び顔を寄せた。
「はぁ‥‥んン‥‥」
 さくらの声は、もうくすぐったさのそれではなかった。
 知世は、まだ回路が繋がったばかりの幼い乳首を唇と舌で熱心に舐った。さく
らがそれに応えて、可愛く身体をひくつかせる。感じてくれる事が、なによりも
嬉しくて、知世は夢中でそれを続けた。
「んッ‥‥はぁ‥‥知世ちゃん‥‥と、知世ちゃぁん‥‥」
 切なく呼ばれ、知世が顔を上げる。
 そこには、頬を名前通りの桜色に染めた、愛しい人の顔があった。
 なにかを訴えようとしているのが判る。知世には、それがなんなのか、おおよ
そ見当がついた。
 思った通り、さくらの目が、俯きがちにそれを見た。
 知世がそれに従って、視線を下げると、さくらが履いているパジャマのズボン
が、中からの突き上げでぷっくりと盛り上がっていた。
「知世ちゃん‥‥‥」
 さくらは、泣きそうな声でもう一度、知世を呼んだ。
22745:03/04/15 01:11 ID:6CWvRlsk
 どうしたらいいのか、さくらには判らない。
 女のコとしてのオナニーすら経験が無いのだ。まして、つい一週間前にはなか
った肉茎を慰める方法など、知る由もない。
 さくらの頭をよぎるのは、知世がこの肉茎を愛らしいその唇に含み、熱心に舐
りたてている場面だった。それをしてもらえば、身体が爆ぜ飛ぶようなあの感覚
があって、鎮まってくれる。
 だが、それを頼む事は、さくらの良心が許さない。場所がおしっこのでるとこ
ろだけに、それを知世の口に入れさせる事を思うと、罪悪感に胸が潰れそうだっ
た。
 頼む事も出来ず、といって、このままにする事も出来ず、さくらは困り果てて
知世に助けを求めた。
 知世は、暫く何も言わず、じっとさくらの顔をみていた。
 さくらは戸惑った。知世に助けを求めたとき、何の手も差し伸べずに、ただジ
ッと見ているだけなんて、初めての事だった。
 その沈黙をさくらが不安に思い始めた頃、知世は、静かに口を開いた。
「さくらちゃん‥‥お願いが‥‥あります‥‥」
「な、なに?」
 戸惑いを隠せないさくらを真摯な目で見つめた知世は、そっと右手を伸ばすと、
内側から突き上げているさくらの肉茎を優しく一撫でし、
「‥‥さくらちゃんの‥‥これを‥‥」
 言いながら、さくらの右手に左手を添えると、自分の腿に重ねさせ、
「私のここに‥‥入れて‥‥ください」
22845:03/04/15 01:13 ID:6CWvRlsk
「ほえ?」
 言われた意味が判らず、さくらは目が点になった。
 知世の言う、「これを」と「ここに」を何度も何度も頭の中で繰り返し、その
場面を描こうと努める。
「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥え?」
 それが、おぼろげな輪郭となったとき、さくらの顔から血の気が引いた。
 そんな?そんな事って??
「え?‥‥えぇぇ?」
 驚き、慌てふためくさくらを、知世はジッと見つめていた。
「だ、だだ、だだ、だ、ダメ!絶対、絶対ダメ!!」
 さくらは思わず身を起こし、まるで逃げるようにベットの上をいざった。だが、
背中が壁についてしまい、これ以上、逃げる事はできない。
 知世も身を起こし、ベットの上に膝を揃えた。とりあえず、乱れたネグリジェ
を下ろし、居住まいを正すと、新婚の妻がするように、三つ指を着く。
 それを意思表示と取ったさくらは、
「だめ!絶対だめーっ!」
「どうして‥‥ですか?」
「と、知世ちゃん!じ、自分が何言ってるか、判ってる?」
「判っています」
 落ち着き払った知世の返事は、むしろ、なにを当然の事をというニュアンスす
ら感じられた。
229あぼーん:03/04/15 01:14 ID:lBVBeX9t
   ∧__∧∩   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  ( ´∀`)/  < 先生!こんなのがありました。 
__ /    /    | ttp://www.saitama.gasuki.com/saitama/  
\⊂ノ ̄ ̄ ̄\  \__________
||ヽ|| ̄ ̄ ̄ ̄||
 ...|| ̄ ̄ ̄ ̄||  
23045:03/04/15 01:15 ID:6CWvRlsk
「ダメだよ。絶対ダメ。ほ、保健の先生も言ってたでしょ?『初体験は一生で一
度しかできない大事な事』だって!そ、それをわたしとな――」
「だから、さくらちゃんに‥‥お願いするんです」
 さくらの言葉を遮って、知世は言った。一瞬、さくらが気圧される程、その言
葉には決意が漲っていた。
 しん、と部屋の中が静まる。静寂が、耳に痛い。
 さくらは、唾をごくりと飲み込むと、ようやくのことで口を開いた。
「な‥‥なんで‥‥わたしに‥‥なの‥‥?」
 問いを口にしてから、さくらは、自分でその答えに思い至った。
 ついさっき、聞いたばかりの告白。それを知世は繰り返した。
「さくらちゃんが‥‥好きだから‥‥です‥‥」
「で、でも――」
「聞いて、ください‥‥」
 なおも言い募ろうとするさくらを静かに制し、知世は一言一言、言い聞かせる
ように話し始めた。
「もしもです‥‥もしも‥‥さくらちゃんが‥‥このまま、男のコになってしま
う事が、避けられない事だったら‥‥」
 さくらの心臓がドキンと跳ねた。
 思わず、内側から突き上げる肉茎を隠すように、手をやってしまう。
「‥‥私を、さくらちゃんのお嫁さんに‥‥していただきませんか?‥‥もちろ
ん、さくらちゃんさえ、お嫌でなかったら‥‥ですけど‥‥」
 一瞬、さくらの脳裏に真っ白なタキシードを着た自分が、純白のウェディング
ドレスに飾られた知世の手を取っている場面が浮かんだ。
231名無しさん@ピンキー:03/04/15 01:15 ID:aRTm/iX9
23245:03/04/15 01:17 ID:6CWvRlsk
 それも、いいかもしれないと、一瞬だけ思った。
 慌てて頭を振り、それをうち消すと、何の関係があるのか、問いただそうと口
を開きかけた。
 しかし、それよりも知世が言葉を紡ぐ方が、ほんの少し早い。
「でも‥‥さくらちゃんを治す方法があって‥‥男のコになるのを止められるの
なら、私は、それを、さくらちゃんに、受けさせてあげたい‥‥」
 ジッとさくらを見つめ、知世は言った。
 嘘でも、その場の口約束でもない。知世は方法があれば、本気でさくらを治し
てあげたいと思っていた。
 もちろん、その点についてはさくらも知世を信頼していたのだが、つい口から
言葉が滑った。
「ど、どうして‥‥?」
「さくらちゃん、男のコになるの、お嫌でしょう‥‥?それに、女のコとして今
まで生きてきたんですもの‥‥急に男のコになっても、さくらちゃんには辛い事
だと思いますから‥‥」
 知世の答えは、ほぼさくらの中にあった答えと同じだった。こんなにも自分の
ことを考えてくれる事が、さくらには嬉しかった。
 だが、暫くの沈黙の後、知世がふっと淋しそうな表情をして、
「でも‥‥さくらちゃんが女のコに戻ったら、私は、さくらちゃんのお嫁さんに
は‥‥なれません‥‥」
 さくらはドキリとして、知世の顔を覗き込む。
23345:03/04/15 01:19 ID:6CWvRlsk
 素直に表情に浮かべた不安を、知世は微笑んで否定した。
「安心してください‥‥私は、さくらちゃんが幸せでいてくださることが、いち
ばん幸せです‥‥さくらちゃんが、女のコに戻りたいと思うなら、それを叶えて
あげる方が、お嫁さんにしていただくより‥‥何倍も、幸せです」
 知世は、きっぱりと言い切った。本心からの言葉で、何処にも、迷いは感じら
れなかった。
「でも‥‥その前に、お願いです‥‥私のはじめてを貰ってください‥‥」
 もう一度、改まってさくらに願いを告げる。
 何とかそれを思いとどまらせようと、さくらは言葉を探した。けれど、それよ
り先に、知世が自分の想いを言葉に乗せた。
「‥‥一生に一度きりなら、一番、大好きな人に差し上げたいです‥‥‥‥でも
‥‥無理だって、諦めていたんです。さくらちゃんは、女のコだから‥‥」
 言葉が途切れ、知世は俯いた。それだけで充分だった。
 さくらが女のコだから、告白されたら困るだろうから、知世が、胸の中にしま
ってきた想い。でも、今なら、それを叶えて貰う事は出来る。それを知世が望ん
で、誰が責める事が出来るだろう?
「で、でも‥‥将来、好きな人ができたら‥‥どう‥‥するの‥‥」
「さくらちゃんより好きになれる人なんて‥‥きっと、いません‥‥もし、居て
も、大丈夫です。それだけ好きになれる人なら‥‥私が、一番、大好きだった人
の事も、きっと判って貰えます‥‥」
 あっさりと論破された。これで、知世を説得する為のさくらの手持ちは、完全
に尽きてしまった。
 それに、ここまでの想いと決心を聞かされては、それをする事の罪悪感よりも、
無下に断る事の罪悪感の方が強く感じられてしまう。
 壁を背に突っ張っていたさくらの身体から、ふっと力が抜けた。
23445:03/04/15 01:21 ID:6CWvRlsk
 それを見て取った知世は、両腕を交差させ、ゆっくりとした動作で、ネグリジ
ェをまくり上げた。
 頭を抜き、軽く振って髪を整えると、揃えていた膝を崩し、お嬢さん座りにな
る。
 膝の上で逆立ちになっていた木綿のショーツを片足づつ抜き、小さく丸めて手
に握った。
 これで、知世は一糸も身に纏っていない。
 抜けるような白い肌に血の色が透けて、思い人の名前の色に染まっている。
「おんな」としての曲線はもちろんないが、柔らかな線で作られた身体は、同性
であるはずのさくらでさえ、思わず見とれる程、愛らしかった。
「さくらちゃんも‥‥」
 知世に促され、さくらは慌ててパジャマに手をかけた。
 袖から腕を抜き、布地を背中から滑らせる。肌着との間で、衣擦れの音が微か
にする。
 知世によって捲りあげられていた肌着も、頭を通して脱いだ。
 隠すもののない上半身を、知世が熱っぽく見ているのに気づき、さくらは恥ず
かしげに身を捩った。
 僅かに腰を浮かせ、パジャマのズボンを下げる。片足ずつ抜き、軽く畳むと、
もう残りは木綿のショーツ一枚だけだ。
 本来、女のコには無いはずのモノに内側から突き上げられ、ピンと張りつめた
木綿の布地。そのお腹のゴムに指をかける。
 目をつぶり、息を止めると、さくらは一気にそれを押し下げた。
23545:03/04/15 01:23 ID:6CWvRlsk
 ふるん!
 ショーツに引かれてたわんだ肉茎が弾け出た。
 お世辞にも大きいとは言えず、細身の肉茎だが、さくらにとっては凶悪にさえ
思えるものだった。
 出来るだけ見ないようにして、ショーツを足から抜き取ると、目の前の知世と
同じ、産まれたままの姿になった。
 知世が、ゆっくりと身を横たえる。長い髪がシーツに模様を描き、柔らかい線
の肢体が緩く伸ばされると、同性なのにさくらは心臓がドキドキしてきた。
 誘われるように、さくらはおずおずと知世の傍らに寄り、向かい合って身を横
たえた。知世がそっと手を伸ばし、さくらの身体を優しく抱くと、さくらもそれ
を真似るように、知世の背に手を回した。
 互いに抱き寄せ合うと、胸とお腹がぴったりとくっつき、温い空気が立ち上る。
暫く、お互いの柔らかい抱き心地を堪能するように、じっと動かずにいた。
 やがて、抱き合ったまま、さくらが知世を押すように仰向かせる。当然、さく
らの身体は俯せになってその上に重なった。
 少しだけ、身体を離してお互いの顔を見つめ合った。幸せそうに微笑む知世に、
さくらは優しく微笑み返す。
 ゆっくりとお尻を持ち上げ、緩く曲げて揃えられた知世の膝に自分の膝を重ね
ると、迎え入れるようにそっと膝が開かれる。
 姿勢だけみれば、腕立て伏せが終わって、へたったときの様。けれど、揃えて
伸ばされたさくらの足は、柔らかく開かれた膝の間に挟まれ、ぷっくりとしたお
尻は腿の付け根の間にあった。
23645:03/04/15 01:25 ID:6CWvRlsk
「ホントに‥‥いいの‥‥?」
 さくらが聞く。最後の最後。まさしく土壇場での確認だった。
「はい‥‥‥」
 知世の小さな返事。しかし、決意をさくらに伝えるには、充分だった。
 さくらは、覚悟を決めると、ゆっくりと腰を突き出した。
「あ‥‥」
「あれ?」
 一瞬、固まって互いを見つめ合った。
 両方とも未経験で、一回で上手くいくと思っている方が甘い。
 さくらの肉茎は、するりと滑って裏側が知世のスリットにめり込んだだけだっ
た。
 再チャレンジ。もう一度引いて、少し角度を変える。今度は逆に「素股」の様
に、知世の腿の間に埋没した。
 あれ?‥‥こう‥‥かな‥‥えっと‥‥
 何度も上滑りを繰り返すさくらの肉茎。知世もお尻を少し持ち上げ、さくらは
右手を添えて、何とか微調整を試みる。
「‥‥‥あッ!」
 知世の身体にひくんとさざ波が走った。さくらにも、肉茎の先端が何かにめり
こんだ感覚が伝わった。
 さくらは、添えていた右手を離し、知世をそっと抱きしめた。知世がそれに応
え、さくらの背を抱く腕に力を入れる。
23745:03/04/15 01:27 ID:6CWvRlsk
「‥‥‥い‥‥痛ッ!‥‥」
 思わず、知世の唇から声が漏れた。さくらの肉茎が、知世の「はじめて」に亀
裂を入れた。
「だい‥‥じょうぶ‥‥」
 動きを止めたさくらが聞く。知世は唇を噛みしめたまま、こくんと頷いた。
「ッ‥‥くぅ‥‥う‥‥」
 さくらが遠慮がちに腰を突き出すと、知世の中へじり、じりと肉茎が押し入っ
ていく。知世は、歯を食いしばり、それに耐えた。
 心配したさくらが動きを止める事3回。知世が首を振ったのも3回。
 遂に、さくらの恥丘が知世のそれとぴったりとくっつき、一分の隙もなくなっ
た。肉茎は根本まで、知世のスリットに飲み込まれている。
「知世ちゃん‥‥‥」
「さくら‥‥ちゃん‥‥」
 少々オーバーだが、さくらも知世も、感動のようなものを感じていた。
 いま、ふたりは一つになっている。
 どの位、そうして抱き合っていただろうか?
「さくらちゃん‥‥」
 知世に呼ばれ、さくらは顔を見た。
「動いて‥‥ください‥‥」
 促され、さくらはようやくそれに思い至った。
 要求は、入れる事だったが、それだけで良い訳ではない事は、さくらも知って
いる。具体的には判らないが、出したり入れたりするのだ。ピストン運動という
らしい。
23845:03/04/15 01:29 ID:6CWvRlsk
 さくらは、お尻を持ち上げるように、そろそろと腰を引いた。出し入れするの
だから、入れたときと反対の事をして、それを繰り返せばいいと思った。
「くッ‥‥うぅ‥‥」
 知世が苦痛に顔をしかめた。
 完全に抜け落ちないよう、慎重にお尻を持ち上げ、再びゆっくりと下ろす。
「ん‥‥んッ‥‥んはぁ‥‥」
 さくらは、根本まで挿入すると、息を継ぎ、腰を引いた。
 頭がチカチカし、ジッとしていられない、いてもたってもいられないような感
覚が、背中をはい上がってくる。
 原因は、知世の中にあった。
 ゆっくりと腰を突き出すと、ぴったりと包まれた柔肉を押し割る感じで中に入
っていく。なんとも形容しがたい、たまらない感覚に思わず声が出てしまう。
 一方、引くときは、舌で舐められているようなむず痒い感じに、声を抑える事
が出来ない程。
 往復が二桁に達する頃には、要領を覚えたのか、さくらのお尻はクン、クンと
知世の腿の間で踊っていた。
「うっ!‥‥ん‥‥うっ!‥‥うぅっ!」
 知世の声は、まだ少し苦痛が混じっている。たったいま、引き裂かれた「はじ
めて」。そして、内蔵を掻き回されるような異様な感覚。特に、さくらが押し入
ってくると、そのまま突き破られるのではないかとさえ思う。
 大好きな人に捧げたという精神的な満足と、その前に自分の指とさくらの指で
充分に解され、零れるくらいに蜜を湛えていたので、痛みは覚悟していた程では
なかったが、やはり痛い事には違いない。
23945:03/04/15 01:31 ID:6CWvRlsk
「くぅ‥‥うっ!‥‥う!うッ!うぅぅッ!」
 その痛みが、強くなった。
 探るようにゆっくりだったさくらの抽送が、みるみるうちに速度をあげる。
「あッ!あぁッ!あッ!あッ!あッ!」
 涎の一筋垂れた唇から差し迫った切ない喘ぎを漏らし、固くつぶった瞼の上で
はひそめた眉根に切ない縦皺が刻まれていた。
 知世の下腹を潰さんばかりの勢いで自分の恥丘を打ち付け、肉茎を柔肉の奥へ
ねじ込む。乱暴なそれに、知世は悲鳴を上げそうだった。
 さくらは、嵐に翻弄されていた。
 熱っぽく、ねっとりとしたそれにきゅっと包まれて、進んでも退いても、ビリ
ビリする程の気持ちよさが腰から背筋を嵐のように駆け上がる。それに翻弄され
、勝手に腰が動いてしまい、どんどん、どんどん、速くなってしまう。自分では
止められない。調節も出来ない。
 さくらの下腹に、なにかが収斂していく。ぎゅっと縮こまって、芯になる。何
かがこみ上げてくる熱い感じ。それに追われるように、更に激しく腰が蠢く。
「あッ!あッ!あッ!あぁぁッ!!」
 さくらの背がぴいんと反った。思いっきり奥まで知世の中に入った肉茎がぶわ
っと膨らんだ。
 びくん!
 自分の奥でそれが迸ったとき、知世はそれを熱いと感じた。
 びゅくん!びゅる!びゅるるッ
「あ‥‥は‥‥あ‥‥‥」
 身体を突っ張らせ、最後の一滴まで絞り出したさくらは、そこでふっと意識が
遠くなり、知世の上にくずおれた。
 酸素を貪るように、荒い息をつくさくらを、知世は優しく抱きしめてやる。
 まだ入ったままのさくらの肉茎と、じんわりと体温に馴染んでいく「きもち」
を感じながら、知世は静かに瞼を閉じた。
24045:03/04/15 01:38 ID:6CWvRlsk
あとがき?

今回は、前回より広告に邪魔されなくて済みました。

ずいぶんと引っ張ってしまいましたが、何とか「さくらちゃんと一つ」に
させてあげられて、書き手の方としては少し満足感があります。

さて、次回ですが、えっちのシーンは極端に減る――と思います。たぶん

結婚式までというご要望もあったのですが、やはりさくらちゃんは女のコで
ある方が幸せかと思います。
さくらちゃんに生えちゃったおちんちんを、解決する方向に舵が向くと思い
ます。

皆様のご期待にそえると良いのですが‥‥‥
241名無しさん@ピンキー:03/04/15 13:58 ID:nINgIB6S
はぁ 萌えた〜 45さんよかったでつ
242名無しさん@ピンキー:03/04/15 20:13 ID:hqHrozA/
萌えた…萌えつきたよもう…
知世さんよ幸せに!
243名無しさん@ピンキー:03/04/15 21:38 ID:bKzD0iT6
>>240
良いですね〜〜素晴らしいです
244名無しさん@ピンキー:03/04/17 01:46 ID:2qyZ0mJf
けなげすぎるよ知世ちゃん
泣きたくなってきた
245名無しさん@ピンキー:03/04/17 10:50 ID:p8CE9sKL
45さんキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!!
萌えますた・・・萌えまくりますた。
健気な知世ちゃんマンセー(・∀・)!
最高ですた。
246山崎渉:03/04/17 12:13 ID:Ac1CXwMS
(^^)
247名無しさん@ピンキー:03/04/17 13:16 ID:p8CE9sKL
保守
248裸族 ◆mh0WlO0c8U :03/04/17 20:39 ID:bTWQhKE2
せめて…学校の屋上とかで密かな2人の愛の営みを……(;´Д`)ノ
249名無しさん@ピンキー:03/04/18 02:46 ID:D8WP961P
さくらの知世に弱いという立場が逆転しているのがいい。
これが受けということか。

困っている知世ちゃんってなんか萌えるね。




250名無しさん@ピンキー:03/04/18 08:07 ID:siUd4xSC
>>240

このまま男性化させて、ヤリまくらせる方向きぼんぬ
251名無しさん@ピンキー:03/04/18 17:32 ID:n+1fnbm/
>>45
小狼「さくら!お前を兄貴と呼ばせてくれ!」ぶす!
さくら「うおおおお!」さくらの*がチ?コにさされてる
知世「oh〜!YES!サクラノティンポ!オキ〜ネ!オキ〜ネ!ステキヨ!」精気略奪
てな感じで作ってくれんかね3Pで
252名無しさん@ピンキー:03/04/18 17:58 ID:mUvlKZff
ログインしたら過激アダルトDVDにびっくり!!
http://user.auctions.yahoo.co.jp/jp/user/yuispl?
ログインしたら過激アダルトDVDにびっくり!!
http://user.auctions.yahoo.co.jp/jp/user/yuispl?
ログインしたら過激アダルトDVDにびっくり!!
http://user.auctions.yahoo.co.jp/jp/user/yuispl?
253名無しさん@ピンキー:03/04/18 18:18 ID:n+1fnbm/
訂正45ですた
小狼「さくら!お前を兄貴と呼ばせてくれ!」ぶす!
さくら「うおおおお!」さくらの*がチ?コにさされてる
知世「oh〜!YES!サクラノティンポ!オキ〜ネ!オキ〜ネ!ステキヨ!」精気略奪
てな感じで作ってくれんかね3Pで
254名無しさん@ピンキー:03/04/18 20:41 ID:n+1fnbm/
flash.jninfo.net/swf/m4769.swf
オマイラ!これでも見て氏ねや!
255名無しさん@ピンキー:03/04/18 20:43 ID:n+1fnbm/
http://
おまけじゃ!ゴルァ!
256名無しさん@ピンキー:03/04/18 20:57 ID:vhIUGQYd
257名無しさん@ピンキー:03/04/18 20:59 ID:qXsGwnJn
▼ウヒョー(;~Q~)♂(~Q~;)ペロリンチョ▼
http://www.mx-style.com/adad_01/index.html
安心・優良なモロサイト集めてみたよ!
今評判のビデオチャットも最高に面白くて大評判!
出会い系もみんなが集まるサイトを厳選してみました。
女の子も見てよー 花束♪(⌒ー⌒)o∠★:゚*'
ここでみんなみられるよ。
★体験BBS ★画像UP BBS 新設!!

218.222.7.28 , U007028.ppp.dion.ne.jp , ?
25845:03/04/19 22:59 ID:0rh944ut
あう、けっこう反響が‥‥

今週分は、えっちしーん殆どないです。完成度8割ってトコで、順調に行けば
明日夜には‥‥‥‥って、えっちしーんないんじゃ、楽しみじゃないかもです
が‥‥‥



さて、展開について御依頼があるようですが、ゴメンナサイです。
ボクにはご期待に添えそうもありません。
>>248さんのだけはちょっとギクっとしましたが(^^;)

作風でも判るかとは思いますが、ボクは「好きだから、えっちする」
方向で、「快感が欲しいから、えっちする」のはどうも苦手です。
だから、3Pなんてのはちょっとご期待に添えません。

そんなんでもよければ、もう少し作品におつき合いいだきたいですが、
良いでしょうか?
259山崎 渉:03/04/20 04:09 ID:IxIHzNin
   ∧_∧
  (  ^^ )< ぬるぽ(^^)
260裸族 ◆mh0WlO0c8U :03/04/20 05:02 ID:2qhLAZZf
私も昔「CLUMP世界のさくらちゃんと知世様が「結果として
睦み合ってしまう」にはどうすれば良いか」をシムって話を書いた事があるのでつが
やっぱり「さくらたんに生えさせる」という事からスタートしてしまいました。(;´Д`)

とりあえずそうなってしまうとかなりツボに入ってしまいモニター前でのけぞり萌えてしまう
訳で、45さんマンセー!

結果的にさくらたんと知世様が最後まで結ばれない事は悲しいですが期待しております。

26145:03/04/20 23:48 ID:HPstbSbA
 今週分、アップしま〜す。

 前回、予告のとおり、今回分はえっちしーんはありません。
 まぁちょっとえっちかな?って場面は1つ2つはありますが‥‥

 でも、次回のえっちし〜んへ繋がるようにしたつもりですので、
「エロパロなのにエロくないじゃないか!」ってのはご勘弁いただ
けると嬉しいです。
26245:03/04/20 23:50 ID:HPstbSbA
 日直の仕事をしながら、さくらは落ち着かなかった。
「どうしたの?さくらちゃん?」
 一緒に当番にあたっていた利佳が心配そうに問いかけた。
「な、なんでも‥‥なんでもないよ‥‥」
 笑って誤魔化そうとするさくらだが、根が正直で嘘のつけないさくらの顔に
は、大きく「なんでもある」と書いてある。
 幸いな事に、利佳の方はそれ以上問いつめたりする性格ではなかった。不思
議そうにさくらをみているが、言いたくなさそうな事を無理に言わせるような
事はしない。
 少々ドジを踏みつつも、日直の仕事を進めるうちには、クラスメイトが次々
に登校して、教室が賑やかになってきた。
「おはようございます」
 その声に、チョークを揃えていたさくらの肩が大きく跳ねた。
 ぶんッ、と音がする程の勢いで振り返ったさくらの瞳に、制服姿の知世のが
写る。
 後ろ手に引き戸を閉めた知世は、その性格を表すようにゆったりと自分の席
に歩き、黒板の前で自分を振り返っているさくらと目があって、にっこりと微
笑んだ。
 さくらは、呆けたようにその笑顔を見つめた。
26345:03/04/20 23:52 ID:HPstbSbA
 断片的に沸き上がってくる、昨夜の生々しい記憶。けれど、教室の知世を見
ていると、なんだかあれはすべて夢か幻だったのではないかとさえ思う。
 唾を飲み込み、ロボットのようなぎこちない動作で自分の席に戻ったさくら
は、椅子に座る前に、隣りの席でにこやかに自分を見上げている知世と目を合
わせた。
「おは‥‥よう‥‥」
「おはようございます。さくらちゃん」
 朝の挨拶も、昨日の朝とまったく同じだった。
 意を決し、さくらは知世の耳に顔を寄せた。周りに聞こえないよう、ひそめ
た声で、
「知世ちゃん‥‥あの‥‥だい‥‥じょうぶ?」
 と、それだけ聞いた。どうにも、現実感に欠けるのか、具体的な事は一切言
葉に乗せない。
 知世は、不安そうに自分をみているさくらに、優しく微笑み返した。
 唇の横に右の掌を立てると、寄せられたさくらの耳にそっと囁く。
「まだ‥‥さくらちゃんのが‥‥入っているような‥‥感じです‥‥」
 言って、知世はそっと下腹に手を置いた。
26445:03/04/20 23:54 ID:HPstbSbA
 かーッ!
 さくらの頬に朱が駆け上がった。
 昨夜の強烈な体験が次々にさくらの頭を駆け回った。
 告白された切ない想い。指の動きにひくつき、声をあげる姿。決心のお願
い。痛そうな顔。中の熱い感触。そして――
 まさしく「幸せ」を絵に描いたような微笑みを浮かべ、知世は、さくらの赤
くなった顔を見上げていた。
 糸の切れたように席に座ったさくらに、今度は知世が話しかけた。
「さくらちゃん、今日また、私の家に寄ってください」
 考えている事が如実に判る顔で、さくらが知世を見た。
 どうも、昨夜のいけない行為のお誘いと受け取ったらしい。
 知世は困った様に笑い、誘った理由を付け加えた。
「先生からのお返事が、今朝、届いたんです」
 言われて、さくらは一瞬、なんの事か判らず、目が点になった。が、すぐに
知世を中継して自分の身体のことについてのアドバイスをしている人の事だと
思い当たった。
「なにか判ったの?」
「ええ、さくらちゃんには、良い知らせだと思いますよ‥‥」
 そう囁いた知世は、にっこりと微笑んだ。


26545:03/04/20 23:56 ID:HPstbSbA
 さくらの前に、角形の封筒が差し出された。
 上をペーパーナイフで切ってあり、既に中身を開封した事が判る。
「これ、検査の結果です。私宛だったので、封を切ってしまいました。ごめん
なさい」
「検査?」
 受け取りながらさくらは、なんの事だろう?と疑問の顔をした。
「忘れてしまいましたか?この間、ほっぺの内側の粘膜を、取らせて頂きまし
たけど‥‥」
 言われてさくらは、断片的にその事を思いだした。
 自分が男のコのなり損ないかも知れないと聞かされ、不安から泣きじゃくる
さくらを、知世が優しく抱きしめ、慰めてくれた後の事だ。
 少し落ち着いたところで、さくらは口を開けるように言われた。それに従う
と、知世は、少し長めの綿棒で、さくらの頬の内側を何度か擦った。何本か取
り替えて作業を繰り返すと、綿棒を袋に詰め、メイドを呼んで渡していた事を
思いだした。
「あの粘膜ですけど、グループの病院に検査をお願いしました。染色体を調べ
て、遺伝上、男の人か、女の人か、調べて貰ったんです」
 さくらの顔色が、明らかに変わった。
 両手に持った封筒と、知世の顔を交互に見る。「困惑」というものを絵に描
いたような行動だった。
26645:03/04/20 23:58 ID:HPstbSbA
 ある意味、無理もない。手の中の封筒には、動かぬ証拠がある。それを見た
ら、自分が女のコなのか、男のコなのか、はっきりと決定される。
 気分的には、ガン検診を受けて、その結果用紙をみるようなものかもしれな
い。
 もし、「あなたは、男のコです」と書いてあったらどうしよう‥‥
 不安な思いが現れ、封筒を持つ手が小刻みに震えた。
 唾を飲み込み、一呼吸。さくらは、恐る恐る、封筒の中身を引き出した。
 畳んである用紙を拡げると、保健のビデオでもみた、「染色体」を並べたと
思われる23対の図。そして、説明が付いていた。
 さくらはその説明を目で追った。小学生には難しい言葉があるのか、しかめ
た顔をしていたが、あるところでハッとした表情を見せた。
「‥‥女性‥‥?」
 思わず知らず、呟いた。顔をあげ、知世を見た。
 先に読んでいた知世は、思わず微笑みを返す。
「複数の人が検査をして、すべて染色体はXX。遺伝上、女性に間違いないそう
です。さくらちゃんは、正真正銘、女のコですよ」
 さくらは呆けたような顔で、手の中の用紙と、知世の顔を交互に見た。
 暫くそれを繰り返し、突然、用紙を放り出すと、知世に抱きついた。
「よかった‥‥よかったぁ‥‥」
 殆ど涙声で言いながら、知世の身体をぎゅっと抱きしめる。
 嬉しかった。嬉しさで胸の中がいっぱいだった。
26745:03/04/21 00:00 ID:/m7Rax4y
 知世も、さくらの背に手を回し、栗色の髪を優しく撫でてあげた。
「でも‥‥それなら‥‥‥わたしは、なんでこんなに‥‥なっちゃったの‥‥
かな?」
 喜びに浸っていたさくらは、突然、現実に目覚めてそう呟いた。
 染色体が「女性」であるなら、こんなモノが生えてくるはずがないのだ。
「その事なんですけど、さくらちゃんに見て頂きたいものがあります」
 知世は、さくらの腕を解いてもらい、立ち上がると、部屋の隅へと歩いた。
そこでさくらを見返ると、下を指差す。
 知世の足下には、さくら程度の体格の子供なら、丸まりさえすれば中に詰ま
ってしまいそうな程、大きな段ボールの箱があった。
 ゆっくりと立ち上がったさくらは、知世に招かれるように傍らに近付き、「開けていいの?」と目で問う。
 知世は、にこりと笑って、「どうぞ」と言うように箱を掌で指した。
「ッ!!」
 箱を開いたさくは、一瞬、息が止まった。
 大きな真ん丸の瞳がふたつ、箱の中からさくらを見上げていたからだ。
 一瞬、最も苦手とする幽霊では?という思考が脳裏を掠めたが、すぐに違う
事に気づいた。
 顔は人間のそれではなく、もの凄く巨大な猫そのもの。大部分が白をベース
にフェルトのような短毛の生地でできているが、向かって右の尖った耳を中心
に、茶色の生地が使われていた。人で言えば、頬にあたるところは、長めの毛
により、外へ大きな張り出しを形成している。
26845:03/04/21 00:02 ID:/m7Rax4y
「わ、ワンニャー‥‥?」
 さくらはそれをよく知っていた。
 唯一、視聴者から直接受信料を徴収する事で経営している公共放送が作って
いるテレビアニメのキャラクターだ。もちろん、その放送はさくらも楽しみに
見ている。
 これはそのキャラクター・ショーなどで使う為に作られた、着ぐるみの頭部
だろう。基が公共放送だけに、デパートの屋上などで、ショーが行われる訳で
はないが、年始などにそのアニメ番組のスペシャル版があって、その中でも出
てくる。
「こっちは胴体です」
 知世の声に振り向くと、真っ白な物体を抱え上げていた。
 正面に、赤い蝶ネクタイと、タキシードのものを模したと思われる襟が見え
なければ、タマゴを抱えているようにも見えただろう。知世が精一杯手を伸ば
しても、その丸みの半分にすら届かない、そんな巨大なタマゴを産む生物が居
れば、だが。
 訳が判らず、目が点になっているさくらに微笑むと、言った。
「これ、さくらちゃんのサイズにあわせて、直してもらいました。早速、試着
してみましょう」
「ほえ?」
 さくらは思わず知らず、箱の中のワンニャーの顔と、知世の顔を交互に見
た。
「ほぇ〜!こ、これ、わたしが着るの?」
「そうです。そして、明日、病院にいきましょう」
「ほぇ?」
 病院とワンニャーに何の関係があるのか、さくらは狼狽えるばかりだった。


26945:03/04/21 00:05 ID:/m7Rax4y
 翌日の夕方。
「あ、ワンニャーだ!」
 男のコの声があがった。水色の子供用パジャマを着て、手には絵本を持って
いた。小学校に上がったばかりという印象だ。
 それを聞きつけたのか、子供が何人も顔をあげた。女のコもいれば、男のコ
もいる。年齢はかなりバラつきがあるが、みんなパジャマの類を着ていた。普
段着の子供は、居ない。
 ここは、病院だった。大道寺グループに属する総合病院。その小児病棟であ
る。
 日本でも一、二を争う玩具メーカーである大道寺グループは、小児科の充実
に力を入れている。玩具メーカーにとって、子供は最も大事なお客様。その子
供を診察する小児科に力を入るのは、商売上のメリットと同時に、イメージと
しても重要な意味がある。
 この小児病棟も、長期入院の為の学校施設まで備え、スタッフの数など、充
実ぶりはたぶんトップクラスだろう。
 しかし、どんなに良い施設であっても、入院は子供にとっては退屈なもので
ある事に変わりはない。
 そこに、割と名の知られたキャラクターが舞い込んでくれば、子供が喜ぶの
も無理はなかった。足が正常な子供はワンニャーに駆け寄り、やや遅れて歩
き、杖、車椅子など、三々五々集まって人だかりになった。
「はいはい、みなさ〜ん。ワンニャーさんがお見舞いに来てくれましたよ〜」
 看護婦が手を叩いて注意を引き、そう宣言する。子供達の歓声があがった。
 どっさりと用意した花束や風船。本やおもちゃを子供達に手渡し、頭を撫で
あげると大喜びだった。
27045:03/04/21 00:06 ID:/m7Rax4y
 抱きついてくる子も居た。両手が杖で塞がっている子は、ベットまでおみや
げを持っていってあげる。車椅子を押してあげたりもした。もちろん、起きら
れない子のベットへ行く事も忘れない。
「大丈夫ですか?ワンニャー≠ウん」
 長い髪をポニーテールにした知世が、インカムにそう声をかけた。右耳がイ
ヤホンで、そこからアームが伸び、口元にマイクがある。
『大丈夫だよ。知世ちゃん』
 無線機独特の変調を受けた、さくらの声が返った。
 知世は、目立たない様にワンニャーの脇に立ち、指示を与えていた。同じイ
ンカムは、ワンニャーの中のさくらもしていて、知世の指示を受けられる。な
んといっても視界の悪い着ぐるみだから、周りを見回す「目」の役割が必要だ
った。
 いつになく明るい子供達の歓声。それは、ここが病院で、この子供達が入院
しているとは思えない程。
 そうして、病室をくまなく回ると、もう一時間以上が経過していた。
 知世は時計を見、続いて看護婦を見た。目で合図を送る。
「じゃぁ、みんな。そろそろワンニャーさんにさよならしよっか」
『え〜!』
 看護婦の宣言に、明らかに不満そうな声が重なる。「もっと遊んで」という
明確な意思表示だった。
「でも、ワンニャーさんもそろそろ帰らないといけないから。ねっ」
 看護婦が皆を宥めると、それ以上の声は無かった。
 不自由な生活を強いられている子供達だ。いくら泣こうが喚こうが、自分た
ちの主張が通らない事を既に達観している。
27145:03/04/21 00:08 ID:/m7Rax4y
 何度も振り返って指のない手を振るワンニャーを、子供達も精一杯手を振っ
て送った。エレベーターのドアが閉まるまで、ジッとワンニャーを見ていた。
『かわいそう‥‥だね‥‥』
 表情は笑ったままのワンニャーから、インカム越しにポツリと淋しそうな
声。
「そうですね‥‥でも、おかげで良いデータが取れましたわ。あれだけ元気が
出るんですもの。母が聞いたら、きっと恒例にしてくれます」
 知世がそう言って微笑んだ。
 今日の目的は、一種の実験として告げてある。病院から出られない子供達を
人気のキャラクターがお見舞いしたらどうなるか?それに元気づけられ、回復
が早まるという結果が出るかもしれない。そういう予測を園美には告げてあ
る。もちろん、そうなれば人気キャラの権利を多数持っているおもちゃ業界、
特に大道寺グループにとって、有利に働く事は簡単に想像できる。その為、許
可も着ぐるみの借用も驚くほどスムーズに手続きが済んだ。
 もちろん、それ自体は嘘ではないが、知世には知世の目的があった。その事
は告げていない。さくらが着ぐるみの中身だという事も知らせていなかった。
 エレベーターでいったん地下へ降りた。人目の多い、一階のロビーを避けた
のだ。やや薄暗い通路を通り、もう一つのエレベーターに乗り換える。
 目的は2階。既に診療時間は終わっているので、人目はない。診察室の灯り
も殆ど消えていた。
 その中に、まだ灯りのついている診察室があった。
「どうぞ」
 知世がドアをノックすると、女性の声が中から返ってきた。
27245:03/04/21 00:10 ID:/m7Rax4y
 ドアを押し開け、中に入ると、髪が長く、メガネをかけた女が白衣を着て座
っていた。
 狭いドアをなんとかくぐり抜けてワンニャーが顔を出すと、女医のメガネが
2センチ程ずり落ちた。明らかに、呆れた顔をしている。
 ワンニャーは、頼りない足取りでなんとか正面を向くと、女医に向かって一
礼した。
「先生、電話でお話した、診ていただきたい方です」
 バスガイドがするように、右掌でワンニャーを指し示す知世。女医は、目を
ぱちくりさせながら、知世をみあげた。
 やや暫くして、心の中の葛藤にケリがついたのか、女医は、診療用の簡易ベ
ットを指しながら、
「そ、それじゃぁ、その着ぐるみを脱いで、そこに横になって――」
「お断りします」
 静かな、けれどきっぱりとした声で、知世が言った。
 すべてが凍った。女医も、ワンニャーの中のさくらも、どうしたらいいの
か、判らない。
「脱ぐことは、認めません。着たまま、診てください」
 知世は重ねて言った。声だけはおっとりとした如何にも「お嬢さま」な感じ
だが、その言葉には有無を言わせない「命令」が込められている。
27345:03/04/21 00:12 ID:/m7Rax4y
「あの‥‥大道寺さん。あなたがこの病院のオーナーの娘だという事は、私も
知っています。でも、いくらなんでも、着ぐるみを着たまま、診てくれという
のは、ちょっと‥‥」
「ワンニャー≠ウん、そこに横になってください」
 まるで女医の抗議を無視するように、知世はそう言った。
 女医は声もない。だが、不思議と腹が立たない。普段、子供にこんな命令的
な事をされたら、いくら温厚な大人でも腹が立つはずなのだが、知世にはそれ
を感じなかった。
 ワンニャーが横になると、充填剤で膨らんだお腹が小山の様に盛り上がって
いた。天井を向いたつま先は、ブーツのつま先を整形したもので、人間の5倍
くらい長さがある。
 知世は、その足の間に手を差し入れた。
 そこにはホックが付けられており、外すと下腹部が前後に分割する作りにな
っていた。
 前の布地をまくり上げると、ブーツの上端とそれを履いた人の膝が見えた。
そのすぐ上まで、胴体を膨らませる充填剤が詰められている。よちよち歩きに
なるのは、これに邪魔されて、大きく腿を前後させられない為だ。
 その充填剤に知世の手が掛かった。
「いきますよ‥‥?」
 知世は、インカムに向かって話しかけた。名前は呼ばない。返事も、知世に
しか聞こえない。
 少し力を入れると、ボコッという音とともに、その部分が抜けた。
 ゆっくりとそのパーツを抜き取り、横に置く。
27445:03/04/21 00:14 ID:/m7Rax4y
「先生‥‥?」
 知世が女医を呼ぶ。やれやれという顔で腰を上げた女医は、知世の手元を覗
き込んだ。
 顔色が、変わった。
 真っ先に見えたのは、健康な色の腿だった。視線を上に移すと、その付け根
からは下腹の緩い隆起へと線がつながり、臍の下あたりで別のパーツに断ち切
られている。
 性器を中心とした下腹部だけの人の姿。それが、下着も付けていない状態
で、そこに見えている。
「これで、良いですね?」
 知世が女医に言った。言葉は問いかけで、穏やかだが、否定する事の出来な
い権威があった。
 昨日、着ぐるみの試着後にこの改造の事をさくらに話した。
 遺伝上、女性に間違いないと太鼓判を押されたからには、この肉茎が現出し
た原因とその解決は、医者に委ねるしかない。しかし、それが医者であって
も、こんなモノがついているのを人に見られるのは、死んでも嫌だとさくらは
拒否した。そこで、このようなアイデアが浮かんだ。顔も見せず、声も聞かせ
ない。体格すらも判らぬようにする。診せる場所は性器のところだけ。
 一生懸命に自分の事を考えてくれる知世の心に感じ入り、さくらは多少渋っ
たものの、その条件で医者に診せる事を承諾した。
 さくら用の衣装を詰めた大型バンの中で、下着も付けない裸になり、内部温
度調整用の循環型ウォータージャケットを着て、ワンニャーの着ぐるみに潜っ
た。そして、子供達のお見舞いに行ったのである。
27545:03/04/21 00:18 ID:/m7Rax4y
 女医は諦めた。薄いゴム手袋をはめると、触診をするべく、手を差し入れよ
うとした。
「優しく、ですよ」
 知世が念を押す。
 女医は出来るだけそっと、肉茎に触れた。
『んッ‥‥』
 無線機から、さくらの呻きが知世の耳に聞こえた。
 女医は肉茎をつまみ上げ、先端を見た。ない。尿道口を探して裏返し、人差
し指で探ると、中程に開口部がある。
「‥‥もう少し、優しくしてください」
 インカムの声を聞いていた知世が、指使いに注文を付けた。
 中ではさくらが、羞恥と刺激にのたうち回っている。それがインカムから知
世に伝わった。
「判りました‥‥」
 言いながら、女医は指をV字に開き、ぴったりとあわさった大陰唇を割り開
いた。一目で、思春期にさしかかった、少女の性器と判る。未発達だが、特に
異常な形質は認められない。膣口の開口も正常。すると染色体の形質と併せ、
女性としては正常であると判る。と、いう事は、この肉茎は、クリトリスと周
囲の組織が隆起したものだ。もちろん、珍しい症例だが、まったく見当もつか
ないものでもない。
 女医は指を離した。
27645:03/04/21 00:20 ID:/m7Rax4y
「どう、ですか?」
 知世の問いに、女医は一呼吸置くと、
「たぶん、男性ホルモンの過敏症ですね」
 と診断をくだした。
「男性‥‥‥?」
 絶句したように知世が言った。
「ええ、男性ホルモンが必要以上に働いてしまったんでしょう」
 女医の声は、マイクを通じ、ワンニャーに入ったさくらにも聞こえている。
「やっぱり、どこかおかしいんですか?女のコなのに、男性ホルモンなん
て‥‥」
 知世の問いかけに、女医は鳩が豆鉄砲を喰ったような顔になった。
 ややあって、知世の疑問がなんなのか理解したのか、素人にも判るように説
明を始めた。
「ああ、男性ホルモンっていっても、男の人はそれが主だからそう呼んでるだ
けで、女の人にもちゃんとあるんですよ。逆に男の人だって、女性ホルモンを
持っています」
「そう‥‥なんですか‥‥?」
「その子は、大道寺さんと同じ年頃でしょう?そうすると、そろそろ体を女ら
しくする為に、女性ホルモンの量が多くなります。この辺りは、学校で習った
んじゃないかしら?」
 知世は、その問いにこっくりと頷いた。
27745:03/04/21 00:22 ID:/m7Rax4y
「でも、体の中はバランスを取ろうとしますから、女性ホルモンが増えると、
それにあわせて男性ホルモンも量が増えます。もし、ホルモンそのものがおか
しいなら、奇形や変形が出るはずですけど、女性としての形は正常ですから、
男性ホルモンが必要以上に反応した結果、体の一部だけ男性化してしまった
と、まぁ、そういう事でしょう」
 言いながら女医は医療机の医学書を手に取った。
 パラパラとページを捲ると、目的のページを見つけだし、見せた。
「これは、その子の丁度逆で、女性ホルモンの過敏症をもった男のコの写真」
 モノクロームの写真だが、ふっくらと盛り上がった乳房をもつ上半身。肥満
でそうなったのではない証拠に、お腹は平坦だ。そして股間には少し小さめの
男のコのシンボルが写り込んでいる。
 脇の説明がすべて英文なので、不思議とそれを見ても恥ずかしいという感情
は起きなかった。
「胸が女のコみたいでしょう?女性ホルモンが過剰に働いて、女性化たもの
で、女性化乳房というんです」
「治るんですか?」
 知世が聞いた。原因がおおよそ判ったのだから、次は治せるかどうかに感心
が向く。
「薬を出しましょう。受容体の抑制剤。これを飲めば、男性ホルモンの効きを
鈍らせる事ができます。あなた達くらいの年頃なら、新陳代謝が活発だから、
すぐに萎縮して、一月くらいで女のコと見分けがつかなくなるはずです」
27845:03/04/21 00:24 ID:/m7Rax4y
 知世の顔がぱぁっと明るくなった。
 治す方法がある。それも、薬を飲むだけという簡単なもの。
「よかったですね」
 インカムにそう話しかけた。表面上、判らないが、中のさくらが喜ぶのがイ
ンカム越しに聞こえる。
「ところで‥‥やっぱり脱いでもらません?症例としてはあまり数もないもの
だし、学会にも出したいんですけど‥‥」
 女医が切り出した。
 医者の名誉は2つあり、患者を治す事と、医学史に残る研究をする事に分か
れる。女医は後者を重んずるタイプで、この症例を論文にまとめたいと思い始
めていた。
「それは‥‥あの写真みたいなものを撮るという事ですか?」
 知世が問うと、女医はゆっくりと頷いた。
 無線機越しに、さくらの悲鳴が聞こえた。
「だめです。お断りします。お医者さんとはいえ、大勢の人がはだかの写真を
見るなんて‥‥絶対にだめです」
 知世はきっぱりと言った。
 さくらの、というよりは、知世自身の感情だった。仮にさくらが了承したと
しても、知世は首を縦には振らなかっただろう。
 あまりにもきっぱりと断られたので、女医も二の句が継げなかった。
27945:03/04/21 00:26 ID:/m7Rax4y
 だが、何とか気を取り直すと、条件を下げて食い下がった。
「じゃ、じゃぁ、今と同じようにして、診せてもらうというのはどうかしら?」
「それもだめです。何度も着ぐるみを借り出したりしたら、あやしいと思われ
ます」
 知世は抜け目がなかった。
 今回は一種の実験を理由にしたから、すんなりと通ったが、何度も繰り返せ
ば当然にあやしいと思われるだろう。この手段を繰り返し使う気は、知世には
ない。
「でも、経過も診せてもらわないと‥‥」
 女医の言葉に、知世は少し考え込んだ。
 気軽に薬屋さんで風邪薬を買うのとは訳が違う。確かに言うとおり、経過を
見ながら、薬の調整という作業は必要だろう。
 知世はインカムのマイクを引き寄せると、小声で相談をはじめた。
「今と同じところだけ、私がビデオに撮って、先生に見せるというのはどうで
しょうか?」
『そ、そんなの‥‥恥ずかしいよ‥‥』
「でも、先生のいう事ももっともです。ときどき経過を診せないと、間違って
いたりしたら、大変ですもの‥‥何人にも診せる訳にもいきませんし‥‥」
『‥‥』
 暫く小声でやりとりを重ねた。
28045:03/04/21 00:28 ID:/m7Rax4y
 面を上げた知世は、女医をまっすぐ見て、
「条件が、あります。今、見えているところを私がビデオに撮って、先生にお
渡しします。音声は入れません。他のところも写しません。また、この人が誰
かは絶対に教えません。先生も詮索しないでください。もし、詮索したりした
ら、私はどんな方法を使ってでもそれを止めさせます。それで良いですか?」
 良い訳ではないが、女医は、仕方なく頷いた。
 何しろオーナーの娘である。ヘタには逆らえない。
 机に向かった女医は、書類を作成し、病院名と自分の名前の印を押した。
「はい、これ処方箋です。あまり数の無い薬だから、出来るだけ大きな薬局の
方がいいですよ」
 受け取った知世は、それを丁寧に折ってポケットにしまった。
 元通りに充填剤のパーツを差し入れ、ホックをかけるとワンニャーを立たせ
るため、手を添えた。
「ありがとうございました」
 知世が一礼すると、それを追いかけるようにワンニャーが頭をぺこりとさげ
る。大きなお腹を苦労してドアから出し、ふたりは診察室を辞していった。


28145:03/04/21 00:32 ID:/m7Rax4y
「お疲れさまでした」
 自分の部屋へ戻ってきた知世は、コップに入った冷たいオレンジジュースを
さくらに差し出した。
 受け取って半分ほど飲んださくらは、ようやくと人心地がついた様子。
 バンの中で着替えを済ませたさくらは、既に友枝小学校指定の制服に戻って
いる。ワンニャーの着ぐるみは梱包されて運び出されて行った。
 さくらがストローをくわえたまま、ちら、ちらと見ているのは、薬局の袋だ
った。病院からの帰りにわざと遠回りをし、友枝町のふたつ隣りの町へ寄っ
て、処方箋の薬を入手したのである。
 一瞥したところでは、青と白に塗り分けられたカプセル錠がPTP包装の
シートに並んでいるもので、見た目は風邪薬などと殆ど変わらなかった。
「よかったですね」
 正面のクッションに座った知世が、にっこりと笑って言った。
「う、うん‥‥」
 さくらは小さく返事をする。
 確かに嬉しい。大嫌いな注射とか、もっと恐い手術とかになったらどうしよ
うという不安も少しあっただけに、薬を飲むだけで治るというのは、跳び上が
って喜んでも良いくらいの朗報だった。
 しかし、さくらの様子喜んでいるようには見えない。
 むしろ、戸惑っている様にさえ思える。
28245:03/04/21 00:34 ID:/m7Rax4y
「どうか‥‥しましたか‥‥?」
 知世が伺うように声をかけた。
「う、うん‥‥」
 何を考え込んでいるのか、さくらの返事は気のないものだった。
 視線が落ち着かない。薬の袋や、知世をちら、ちらと見ては、視線を落と
す。ストローは噛みつぶされて、ペラペラになっていた。
 暫く、それが続いたあと、さくらは顔をあげた。何かを決心した顔だった。
「知世‥‥ちゃん‥‥」
「はい?」
「あの、薬の事‥‥なんだけど‥‥」
 さくらはちらりと薬の袋に目をやり、それから俯いた。
 なにか逡巡している様子が判る。
 しばしの沈黙の後、さくらは蚊の鳴くような声で、
「知世ちゃんに‥‥あげる‥‥」
「は?」
「知世ちゃんが、好きなように‥‥して‥‥」
 顔をあげ、知世をみた。泣く直前のような、思い詰めた表情。
 思ってもいない言葉に、知世は狼狽えた。
28345:03/04/21 00:36 ID:/m7Rax4y
「さくらちゃん?」
「知世ちゃん‥‥いろいろ頑張ってくれたし‥‥すごく、すごく、嬉しかった
‥‥でも、わたし‥‥なんにも‥‥お礼、できないし‥‥」
「お礼なんて、そん――」
「‥‥だから‥‥このままだったら‥‥どうかなって‥‥思ったの‥‥わたし
も女のコだから‥‥お嫁さんは無理かもしれないけど、でも‥‥す、好きな人
では‥‥いて‥‥あげられるし‥‥」
 知世は声を失い、大きく目を見開いた。
「‥‥あんなに‥‥わたしのこと、好きでいてくれるんなら‥‥知世ちゃんと
なら‥‥きっと、幸せになれると‥‥思う‥‥の‥‥」
 途切れがちな声は、迷いの為だった。けれど、嘘でそう言っているのではな
い。あれだけの想ってくれる人になら、すべてを任せてもいいのではないか。
女のコらしいといえば、らしい心の動きだった。
 しん、と部屋が静寂に包まれる。
 互いに向かい合って座ったまま、言葉もないその図は、お見合いの様ですら
あった。
「本当に、いいんですか?」
 どの位、沈黙が続いたのか、知世が静かにそう訊いた。
 ぴくりとさくらの肩が跳ねる。
「うん、知世ちゃんなら‥‥知世ちゃんなら‥‥いいよ‥‥」
 さくらは、きゅっとスカートの裾を握り締め、知世の言葉を待った。
 
 
28445:03/04/21 00:44 ID:/m7Rax4y
あとがき?

お〜今回は広告が入りませんでしたね。ラッキーです。
今回、えっちな場面というのは、>>275の後半くらいですか(藁)

さて、次回ですが、もちろん、知世ちゃんの選択から入ります。
どんな選択かは‥‥‥まぁ、作風見ていれば判りますね。
もちろん、えっちし〜んも次回はある――はずです。


>>260
さくら×知世で絡ませるとなると、どうしてもさくらちゃんが♂役って
事になっちゃうとボクは思います。
逆だと、どうやってもがったいに至らないと思います。性格的に。

次回はふたりの睦み合うところも出るはずですので、よかったら
読んでやってくださいませ。
285名無しさん@ピンキー:03/04/21 01:53 ID:epYbXwmq
お疲れさまですた。
続きはマターリと気長に待ちますので、がんがって下さい。
286vv:03/04/21 05:21 ID:ZY9DcuvR
287裸族 ◆mh0WlO0c8U :03/04/21 06:01 ID:KTQpWLZD
乙カレーさまですた。
次回はさくらたんと知世様のらぶはにゃんが見れるとの事で…
楽しみにしてます。ジーク45!(゚Д゚)/
288名無しさん@ピンキー :03/04/21 06:19 ID:eoz/RjSg
マターリお待ちしてます。えっちも萌え萌えですが、
何だかじっくり読んじゃいますね。心理描写が細かいからかなぁ。
289名無しさん@ピンキー:03/04/21 08:02 ID:z7CoWx6e
test
290名無しさん@ピンキー:03/04/21 19:43 ID:rpJxeBEr
45さん お疲れ様でした。
さくらタンと知世様に幸あれ。
291名無しさん@ピンキー:03/04/21 21:39 ID:GClsY4xa
45様よかったです。
ここまでさくら×知世を読ませていただければ
満足です。

知世ちゃんは救われた!!
292名無しさん@ピンキー:03/04/21 22:45 ID:5hiD5AUB
>>45
素晴らしい・・・です。
293裸族 ◆mh0WlO0c8U :03/04/23 08:05 ID:m6Nh+Lkw
ここはさくらX知世原理主義者の巣窟なので
http://sango.sakura.ne.jp/~razoku/compe/sakura/razoku/sakura.mpga
燃料投下(´ー`)
294名無しさん@ピンキー:03/04/23 10:13 ID:ejTkeTxw
>>293
神。
295名無しさん@ピンキー:03/04/24 19:38 ID:Za9GpZup
>>293
これじゃ知世×さくらじゃん、なんか、イタくて萌えなかった
全部同じ声だし…これを録音した女の気は大丈夫なのだろうか…

>>45
あーあーあーどうか知世さんを幸せにしてください…お願いします…
296名無しさん@ピンキー:03/04/24 22:04 ID:gM51G57i

偶像破壊のスキャンダル、
http://ono-mayumi.isFun.net/
アコムCM--小野真弓のコア画像が流出、すごおお(^^)/

297裸族 ◆mh0WlO0c8U :03/04/24 22:45 ID:RtHqaKix
>>295
まあそういうな、俺の科学力では
これが精一杯なのだ(´ー`)
298名無しさん@ピンキー:03/04/25 09:50 ID:L0dWoX70
科学力って・・・
299名無しさん@ピンキー:03/04/25 23:05 ID:iMxcaUVk
>>293
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!!
300名無しさん@ピンキー:03/04/26 13:55 ID:7LORerJ2
300ゲッツ(σ・∀・)σ!
301名無しさん@ピンキー:03/04/26 19:20 ID:z68a1vz0
ttp://flash.jninfo.net/swf/m4769.swf
彫れ彫れ!オマイラの好きなサクラタンやど!
302名無しさん@ピンキー:03/04/26 19:35 ID:E+Y++gJN
30345:03/04/27 01:54 ID:BSKYywkM
え〜と、今週末の状況としては、50%ってトコでしょうか?
でもまだえっちし〜んには入ってません。その前の脱がせっこしてるところです。
#充分えっちし〜んか?

>>293
URLを基に、文章版の方を読ませて頂きました。
脳内で声優変換すると、けっこう萌え萌えかも(^^;)
ボクの書き物とちがって、積極的にさくらちゃんに迫るというのが、なんとも
いえず‥‥
でも音声版の方は、本当に女のコに頼んだんですか?
本当に科学力で、人工ボイスをつくったなんて事は‥‥(^^;)

>>301
わざわざFlashでオープニング自作した人が居るとは‥‥
こちらの科学力にも、恐れ入りました。
304名無しさん@ピンキー:03/04/27 02:00 ID:fWw8CAX+
305裸族 ◆mh0WlO0c8U :03/04/28 18:14 ID:rnc31niY
45様。
私的にはさくらちゃんと知世さまは両想いらぶはにゃんですので
積極的なのです。

音声は自分で語ってそれを女声にデコードなんていうのは
流石にキモすぎるので妹にやってもらいますた。スマンコ(´ー`)
306ネタで書いて御免なさい:03/04/29 01:40 ID:g6tlFBUZ
さくら「なんで・・なんでこんなことするの?」
小狼「さくら・・今までお前のことが嫌いだった・・・それは、お前が女だったからだ、
だが今となっては、どうでもいいんださくら。お前には、こんな素敵な男根が有るじゃないか」
さくら「それでわたしの*を挿すのね!」
小狼「そう睨むな・・・安心しろ、挿されるのは、お前じゃない、この俺の*は、お前の
男根が俺の*に導かれるべきだったんだ・・・」
さくら「・・へっ!あっ!いや!」
小狼「なにを言ってるんだ!お前の男根は、ハチキレンばかりじゃないか!・・ああ、入ってくる
お前の男根が喜んでる、唸っているぞ!・・それにおまえの顔を見れば一目で解る!」
さくら「いやっ!あっ!出る!出ちゃう・・・・ふぁ!」
小狼「はああ!・・・これは、小便出しやがっで、お前・・ずいぶん、貯めてたな・・はぁ
ああ・・・いい気持ちだ・・腹がパンパンだぜ・・」
              これ以上書くのは、いやでつ!
307名無しさん@ピンキー:03/04/29 01:49 ID:ZpYhKL5F
>>306
ハァハァしますた
30845:03/04/30 00:01 ID:1iAVV4zA
 遅れてました今週分、アップしま〜す。
 本当は日曜にはアップできてるはずだったんですけどねぇ‥‥

 今週は、裸族さんじゃないですけど、らぶはにゃんなえっちし〜んを
いっぱい書いたつもりです。

 皆さんのお気に召していただけたらいいのですが‥‥
30945:03/04/30 00:04 ID:1iAVV4zA
 知世は手を伸ばし、薬の袋を取った。
 袋の口から手を差し入れると、カサカサと音がたつ。
 薬のシートを取り出したとき、さくらはぎゅっと目をつぶった。
 やっぱりやめて。それ捨てないで。
 そう口を動かそうとする自分を、必死に抑えていた。
 知世に対して、さくらがしてあげられる事は殆どない。財力が桁違いだから、
お金に係わるお礼は意味がないからだ。
 何かをして貰って、お礼もしない――そんな事は、さくらの良心が許さなかっ
た。まして、この件での知世の奔走には、相応のお返しをしなければならない。
 まだある。知世はさくらの事を想いながらも、困らせてはいけないからと、ひ
っそりと胸にしまっていた。さくらの事を考えて、我慢をしていた。
 だから、わたしをあげる。これから先、ずっと知世ちゃんの恋人になってあげ
る。
 さくらは、そう決心した。
 もちろん、そうなったら男のコとの恋は諦めなければいけないだろう。こんな
モノがついている女のコを、好きになってくれる男のコがいるはずがない。その
恐怖感が、心の中で「やめて」と叫ぶ。
 けれど、さくらはそれを抑えた。
 今度は自分が我慢する番だ、そして、あれほど想ってくれる知世なら大丈夫だ
と、無理矢理に納得しようとしていた。
「さくらちゃん‥‥」
 知世の声に、さくらは恐る恐る目を開けた。
 目の前に、知世の掌があった。右手。ゆるく指が曲がり、上を向いた白い掌。
 その上に、白と青に塗り分けられた、カプセル錠が乗っている。
31045:03/04/30 00:07 ID:1iAVV4zA
 さくらは思わず、知世の顔を見上げた。
 知世は、聖母のような優しい微笑みを浮かべ、さくらを見ていた。
「知世ちゃん‥‥いいの?‥‥それでいいの?」
「いいもなにも‥‥私の好きなようにしていいっておっしゃったの、さくらちゃ
んですよ‥‥」
 知世は、ゆっくりと左手を伸ばし、膝の上に置かれたさくらの右手を取った。
 そっとそれを持ち上げ、上向かせた掌に自分の掌を重ねる。カプセル錠がさく
らの掌に落ちた。
「‥‥ですから、お言葉に甘えて、好きなようにさせていただきます」
 言いながら、トレイをさくらの膝の前に置く。水を湛えたコップがそこに乗っ
ていた。
「飲んで、下さい」
 知世の言葉に、さくらは掌のカプセル錠を見た。左手を脇に添え、押し頂くよ
うに視線を落とした。
 涙が浮かんだ。
 たちまちに溢れた涙は滴になって頬を伝った。
「おかしなさくらちゃん‥‥どうしたんですか?」
「だって‥‥知世ちゃん、ずっとガマンして‥‥それなのに‥‥」
「私の、好きなようにしただけなんですから‥‥だから、さくちゃんは気にしな
くていいんですよ」
 知世は、そう言って静かに笑った。
 暫くの間、しゃくりあげるさくらの声だけが聞こえていた。知世は黙って、慰
めるように、そっと頭を撫で、時折、涙を指で拭ってやる。
 やがて、促されたさくらは掌のカプセル錠を自分の舌の上に落とすと、受け取
った水で喉を通した。
 冷たい水の感覚が、食道を通り、拡散した。
31145:03/04/30 00:10 ID:1iAVV4zA
「お約束ですから、お薬は私が頂きますね」
 知世がそう言って、紙袋の口を畳んだ。
 言外に「飲んで貰います」と言っている。
 さくらは、涙を拭うと考えた。
 どうしたら、知世ちゃんに、なにかお返しが出来るんだろう?
 しかし、知世がなにかを欲しがっていたという記憶は、全くと言っていいほど
無い。唯一、さくら自身を除いては。
 けれど、知世はさくらを受け取ってはくれなかった。
 拒否とは違う。拒否ならわざわざ好きにすると言って、薬を飲ませたりしな
い。そういう言い方なら、少しでも負担が減ると、そう思っているのが手に取る
ように判る。
 そこで、はっとした。
 そうだ!言い方を変えれば!
 気付いたさくらは、少し考えてゆっくりと顔をあげた。
「知世ちゃん‥‥お願いがあるの‥‥」
「?‥‥なんですか?」
 さくらの言葉に、知世が少し身を乗り出す。
 併せるように、少し身を乗り出し、知世に顔を寄せたさくらは、小さな声で言
った。
「‥‥えっちなこと‥‥したい‥‥」
31245:03/04/30 00:13 ID:1iAVV4zA
「え?」
 思わず、知世は聞き返した。頭の中でリプレイして、何とか意味を掴もうと努
める。
 しかし、その必要は無かった。息を吸ったさくらは、
「知世ちゃんと、えっちなことしたい」
 涙に濡れ光る瞳で、まっすぐに知世を見、さらにはっきりと口にした。
 知世は、驚いてしばらく言葉が出なかった。
 だが、すぐにそれが先ほどの言葉と重なる。お礼として、自分自身を差し出そ
うとしているのだと、察しがついた。
「無理は‥‥しないでください。私は、さくらちゃんにはじめてを差し上げるこ
とが出来たんですもの。その思い出だけで、もう充分です」
 何とか笑顔をつくり、さくらをそう諭す。しかし、さくらは首を横に振った。
「無理とかじゃないの!わたしがしたいの!ね?いいでしょう?ね?」
 今にも知世を押し倒すかという勢いで迫った。
 けれど、欲望をぶつけようとしているにしては、表情も言葉も固すぎた。うそ
の付けない性格は、こういうところで徒となる。
「どうして、したいんですか?」
「ど、どうしてって‥‥その‥‥」
 さくらはしどろもどろになった。理由を探し始めた事で、既に白状したも同じ
なのだが、それには気づいていない。
 一昨日した事を思い浮かべる。必死に考える。なにか理由になりそうな事を思
い出そうと努める。その脳裏に、組み敷いた知世の痛みに耐える顔が浮かんだ。
「だ、だって、知世ちゃん‥‥痛そうだったから‥‥‥お、思い出が‥‥わたし
の思い出が、痛い思い出なんて、そんなのいやだもん!」
 さくらは伸び上がると、知世の両肩を掴んだ。
 真っ正面から知世の顔を見つめ、言った。
31345:03/04/30 00:19 ID:1iAVV4zA
「だから、もういちどさせて‥‥わたし、頑張るから‥‥知世ちゃんにう〜んと
気持ちよくなってもらって、最ッ高の思い出になるように、一生懸命にするから
‥‥だから‥‥だから‥‥えっちなこと‥‥させて‥‥?」
 知世は言葉を失い、思わず目を逸らした。
 こんな理由を思いつくとは予想外だった。さくらが言葉に詰まったところを、
なだめようと思っていた。
 知世は困った。
 これでは、断ったりできない。やり直したい、もっと上手できるように努力し
たいと言う相手に、そんなのは要らないと言えばどうなるか?侮蔑にも等しい全
否定になってしまう。そんな酷い事を、死んでもさくらに言えるはずがない。
 かといって、受け入れる事もできない。求められる事が嫌だからではない。む
しろ逆で、求められたら、どんな事にも応えたい。だが、今のさくらは、「お
礼」として、知世の望みであるさくら自身を差し出すために、求めているふりを
している。自分の為に、そんな無理をするさくらを見るのは、胸が潰れそうな位
に辛い。それに、さくらの健康な性欲を歪めてしまう事も恐かった。
 どうしましょう‥‥どうしたら‥‥
 悩む知世の肩を、さくらは揺さぶった。
「知世ちゃん!」
 もう一度、さくらの目を見た。ひたと見つめる、決意を込めた、その瞳。
 どの位、そうしていただろう。
 知世は、静かに瞼を閉じた。これで良いのかと、まだ迷う。でも返事は伝えな
くてはいけない。そして、さくらを悲しませる事は、知世には出来なかった。
 こくん。
 小さく、顎を引いた。
 ゆっくりと瞳を開けた知世を、さくらは思い切り抱きしめていた。
31445:03/04/30 00:22 ID:1iAVV4zA


 ジ、ジジジ、ジジ。
 普段は全く気にならないファスナーの音が、嫌に大きく聞こえた。
 人間の耳は便利にできていて、集中しているものの音を選択的に拾ってくる。
そして、今はそのファスナーに集中している。だから耳に残るのだ。
 並んで、ベットに腰掛けたさくらと知世。その知世の白のタイは既にさくらの
手で緩められ、その下のファスナーも今、さくらの指が引き下げていく。
 最下まで下がったファスナから指を離すと、その手をゆっくりと下げた。
 黒と白のコントラスト。上着の黒地と、スカートの白地。その境に両手をそっ
と滑り込ませる。
 黒い地を柔らかく掴むと、引き上げた。知世がそれに導かれるように腕を上げ
る。
「ふぁ‥‥」
 ため息の様な、知世の吐息。
 襟の中に一度埋まった頭が、布地を抜けて再び覗いた時に漏れた。
 少し乱れた髪は、頭を軽く振って揃えた。さくらの手が、それを補うように、
優しく撫で付ける。
 片方づつ、腕から上着の袖を抜き、そっと脇につくねた。その手が再び伸びた
ところで、止まった。
「ま、まだ‥‥これ、あったね‥‥」
 緊張しているのか、やや震えたさくらの声。
 もう一つの黒地。制服として指定されている、丸首のシャツ。そう言えば、こ
れも頭を通さなくてはいけない。動揺して、思わず髪を整えさせてしまった。
 知世は、笑って見せた。こちらも緊張しているのか、少しぎこちない。
 もう一度、同じ作業を繰り返す。今度の方が頭を抜くのに少し苦労した。
31545:03/04/30 00:25 ID:1iAVV4zA
 黒から白への転換。現れたのは、真っ白なスリップ。木綿地のものらしく、控
えめな飾りのついた、清潔な中にも可愛らしいデザインのもの。大人っぽさと、
子供らしい可愛らしさの同居した下着が、如何にも知世らしい。
 さくらの手が知世の腰に伸びた。進め方こそぎこちないが、自分も毎日着てい
る制服だ。何処をどうすればいいかは、完全に頭に入っている。
 指が掴まえたのは、スカートのホック。それを少し引っ張って外すと、布地の
合わせ目に再びファスナーが覗く。
 ごくん。
 唾を飲み込んだ。ゆっくりと引き下げる音が、緊張を強くする。
 知世がベットに後手を付き、僅かにお尻を浮かせると、さくらがスカートを引
き下げる。スリップとの間で微かにたつ、衣擦れの音。
 知世のすっきりとした足からスカートがそっと抜き取られる。軽く畳んで、脇
に置いたさくらが、次の手を伸ばそうとしたその時。
 そっと押しとどめられた。泣いた後のような、潤んだ瞳が、さくらを見つめて
いる。
「さくらちゃんも‥‥愛し合うんですから‥‥」
「あ、う、うん‥‥」
 さくらがぎこちなく返事をすると、待っていたように知世の両手が喉元に伸び
て来た。
 攻守の交代。こんどは知世の手が、ゆっくりとさくらの白いタイを緩める。
 胸元のファスナを下ろし、上着をそっとたくし上げて頭を通させた。
 両腕を抜き、畳んで脇に置くと、続いて、丸首シャツ。その下から覗いたのは
木綿の白いキャミソールだ。襟元などがピンクのステッチで飾られ、一目で女児
用のものとわかる。自分の子供っぽい下着を知世のスリップと心の中で比較して
いるのか、さくらが恥ずかしげに俯いた。
31645:03/04/30 00:28 ID:1iAVV4zA
「可愛いですわ‥‥」
 さくらを慰めるように、微笑みかけてそう言う。知世の両手は優しく動き、更
に丸首シャツをたくしあげ、頭を通させた。
「ぷぁ‥‥」
 埋まっていた頭が顔をだすと、やはり吐息が漏れる。ふたりで顔を見合わせ、
笑った。
 続いてスカート。ホックとファスナー。それからさくらに手を付いてお尻を浮
かせてもらい、そっと抜き取る。白いショーツと、健康な肌色の腿が目にまぶし
い。
 再び、攻守が変わった。さくらの手が、知世の肩に伸びる。
「あ、ちょ‥‥ちょっと‥‥」
 知世から入るタイム。知世は前屈みになり、右足のソックスを下げ、脱いだ。
さくらも慌ててそれに習った。ふたりとも素足になると、顔を見合わせた。
 仕切直し。もう一度、知世の肩に手を伸ばす。
 ぽふん。
 押されるまま、知世がベットに倒れた。シーツに漆黒の髪が拡がり、ふんわり
とスリップが舞った。さくらがその上に重なり、知世の背に腕を回す。知世の腕
もそっとさくらの背を抱いた。
 とく、とく、とく
 互いの鼓動まで聞こえる程、抱きしめあって一つになる。温い空気、柔らかい
抱き心地、いつまでもこうしていたい。
 どの位そうしていたのか、さくらの右手がそっと知世の背中を降りた。
 ふっくりとしたお尻を過ぎ、腿のところまで。そこでスリップの裾を掴んで引
き返す。
 お臍が見えるまで前を捲りあげると、腰の後ろに左手を回し、持ち上げる。知
世もお尻をあげて、協力した。
31745:03/04/30 00:31 ID:1iAVV4zA
 出来上がった隙間を、さくらの右手に手繰られてスリップが抜けていく。肩胛
骨の下あたりまで来て、今度は右手が知世の背を支え、左手がぐっとスリップを
捲り上げた。
 薄く鎖骨の窪みが見え、緩い曲線を描く胸が露わになる。
 もう一度、支える手を差し替え、スリップを完全に捲り上げる。
 知世が崩れたバンザイをするように、両手を頭の上に差し上げると、さくらの
手がさらにスリップを捲り上げた。
 顔が隠れ、そして現れた。スリップを頭の上まで通してしまうと、片方づつ、
手を抜き取ってあげる。自由になった両手は、そっと降ろされて、さくらのシャ
ツの下に滑り込んだ。
 肘を突いてからだを支え、殆ど四つん這いの姿勢で上にのし掛かっているのだ
から、たくし上げる知世としては楽だった。
 ぽつんと刻まれたお臍。花びらを伏せたような、肉付きの薄い膨らみ。その上
の鎖骨の窪みまで捲り上げると、背中側をぐっと引いて、さくらの頭を通した。
 さくらの腕を滑ったキャミソールは、両腕の間、つまり知世の胸の上にふわり
と落ちた。さくらの腕を抜き取ると、そっと脇につくねた。
「お尻、あげて‥‥」
 さくらが囁くように言う。ブリッジをするように肩とつま先に力を入れ、背中
を精一杯反らせてお尻を持ち上げる知世。
 右手がショーツの内に差し入れられる。ぞくぞくっとするほど、くすぐった
い。でも我慢する。ショーツが押し下げられると、ふっくらとした恥丘が露わに
なった。さくらの右手はところを変え、ショーツのウェストを握り、下げる。シ
ョーツの布地が、お尻のほっぺをするりと抜ける感触が知世の背を駈け上がっ
た。
 知世が、体を丸めるようにして、膝を曲げた。その線を慎重になぞって、シ
ョーツはくるぶしを通り、つま先を抜けてさくらの手の中で小さく丸まる。
31845:03/04/30 00:34 ID:1iAVV4zA
 今度はさくらの番。知世は両手をさくらのショーツに差し入れ、ゆっくりと下
げる。
「ん‥‥」
 お尻の丸みを掌に撫でられ、さくらが喘ぎを漏らした。
 するりと腿を下がったショーツは、平に置かれたマスクのよう。知世が促す
と、さくらはゆっくりと、知世の上に体を預けた。
 そのまま横を向けば、向かい合って寝そべる形になる。
 さくらの膝に絡みついていたショーツを、知世の手がそっと滑らせ、抜き取っ
た。
 これでもう、ふたりを覆い隠すものは何もない。一糸も纏わぬ、産まれたまま
の姿。
 どちらからともなく、相手の背に手を回し、引き寄せあった。お互いの肌触り
を、お互いの肌で感じあう。柔らかく、すべすべしたそれに、心が溶けていく。
じゃれあうように、もぞもぞと動き、互いの肌のにおいを胸の中いっぱいに吸い
あった。
 いつしか、位置が戻っていた。さくらは知世の上に覆い被さり、見た目は知世
の真上で腕立て伏せでもしようかという様子。
「する‥‥ね‥‥」
 さくらは、頭の中で思いだしながら、顔を寄せ、唇をそっと知世の頬に押し当
てた。
 鳥が餌をついばむように、頬にちゅ、ちゅとキスをする。
 それを何度か繰り返すと、さくらは頭を上げ、少しいざって位置を下げた。胸
にキスをするつもりだ。キスをしながら、首筋を降りて、胸へ移ればムードも出
るのだろうが、若葉マークのさくらに求めるのは無理だろう。
 目印の乳首に口をつけようとして、ハタと動きが止まった。
、胸を揉むと聞いたことがあるのを思いだした。それをするべきかどうか、少し
逡巡したあと、さくらは右手をそっと知世の左胸に降ろした。
31945:03/04/30 00:37 ID:1iAVV4zA
 肌の柔らかくて温かい感触が心地いい。ちょっと指で押すと、薄くへこんでえ
くぼになる位には膨らみかかっている知世の胸。
 さくら自身は、真剣にそこを揉んでいるつもりだが、手の動かし方は撫でてい
るかさすっているものでしかなかった。けれど、その優しいタッチがむず痒いよ
うな快感を知世に与えている。
「気持ち‥‥いいの?」
 知世の息が荒くなったのに気づき、さくらが聞く。小さく顎を引く知世に安心
し、さくらは暫くの間、手を動かしていた。
「ん‥‥」
 知世の体に、ぴくんとさざ波が走った。
 さくらが顔を寄せて知世の乳首に吸い付いた時の反応。自分がしてもらった事
を想い出しながら、唇の間に舌を伸ばし、そっと舐める。
「はぁ‥‥んン‥‥」
 知世の反応が嬉しくて、夢中になって舐め続けた。
 ときどき、顔をあげては手で「揉む」方に切り替える。同時にすれば良いのだ
が、まだその事に気づいていない。
 幾度めかに顔をあげた時、さくらは知世の胸においていた右手をつっと滑らせ
た。移動先は、いきなり太股の上。そのまま内股の方へ移し、付け根へと遡らせ
る。
「あ‥‥」
 知世がきゅっと膝を閉じ、さくらの手を挟んだ。拒否、ではないが、反射的に
そうなってしまう。
 力を抜き、膝を開きながら、
「まだ‥‥ですから‥‥さ、最初は‥‥そっとして‥‥くださいね‥‥」
 消え入りそうな声で言った。
 何がまだなのか、すぐには判らなかったさくらだが、指先を進めると、なんの
事か理解できた。
32045:03/04/30 00:40 ID:1iAVV4zA
 知世ちゃん、まだ「あいえき」出てない‥‥。
 一昨日、ここに触れた時は、知世は自分の指で一度、登り詰めた後だった。少
しばかり冷めたとはいえ、触った時にはまだヌルヌルした感触が指に絡みついて
きた。
 けれど今は、そうした感触は全くない。人差し指でそっとスリットを一撫でし
てみたが、さらさらした肌の指触りしか感じなかった。
「知世ちゃん‥‥どうしたら‥‥いいの‥‥?」
「そ、そっと‥‥指でそっと撫でて‥‥ください‥‥」
 自分でするときの事が頭をよぎる。ショーツの上から力を入れずにそっと撫
で、暫くして、じわっとした感じがしてきてからショーツを脱ぐ。そんなオナ
ニーの一部始終を、まるでさくらに覗き見られているような気がして、知世は顔
を覆った。
「そぉっと、ね?」
 自分にも言い聞かせるように復唱し、さくらは人差し指の腹をそっとスリット
の溝にあてた。
 ふにふにとした弾力のある陰裂に沿って、ゆっくりと往復させる。
「あ‥‥あ‥‥」
 知世が小さくひくつく。初心者で、おっかなびっくりのせいもあるが、意識し
て優しく動く指が、知世のからだを確実にとろけさせていく。ましてそれは、恋
い焦がれ、自分の指で慰める時には必ず思い浮かべていた、さくらの指。
 そこを往復し始めて、それほどの時間をおかずに、人差し指の腹に透明な液体
が乗った。
 さくらが指をスリットから離すと、指との間につっと糸が現れ、消えた。確か
めるように、人差し指の腹を、親指とあわせ、開いてみる。そこに同じように糸
が引いた。
「知世ちゃん‥‥あいえき、出てきたよ‥‥」
 誇らしげに言うさくら。実際、心ははしゃいでいた。けれど、知世にはまるで
すぐに濡らす、えっちなコ≠ニ言われてるようで、恥ずかしくてたまらない。
32145:03/04/30 00:43 ID:1iAVV4zA
 さくらの指が再びスリットを往復し始めた。
 こんなちょっぴりだと、少し心配‥‥。
 そう思ったさくらは、すぐにそれが杞憂だとわかった。
 いくら指先ですくって塗り拡げても、あとから、あとから、湧き出てくる。知
世のスリット周辺は、すでにメープルシロップをたっぷりとかけたホットケーキ
のよう。さくらの人差し指もいつしか全体がヌルヌルに覆われていた。
 これなら、もう大丈夫。
 さくらは、一昨日のを思いだし、人差し指をくるりとひっくり返した。指全体
を、ふっくらとした谷間に挟ませるようにして、ゆっくりと、優しく抽送をし始
めた。
「んッ‥‥あッ‥‥あッ‥‥」
 指が往復する度、知世の体がひくついた。
 にちゅぷちゅくちゅぷ‥‥。
 指を間に挟んだ女のコだけの唇が奏でる、ひっきりなしの水音。それにリズム
を合わせ、ひくつく知世の体。甘く切ない喘ぎ声。その反応が嬉しくて、さくら
は指の往復を少しづつ早める。くっと力を入れて食い込ませる。
「知世ちゃん、知世ちゃん、知世ちゃん‥‥」
 耳に息を吹きかけるように、知世の事を呼ぶ。
「あッ‥‥さくらちゃん‥‥さくらちゃんッ!」
 ぎゅうう。
 知世が、思い切りさくらにしがみついた。
 なって。最後まで、うんと、気持ちよくなって‥‥。
 さくらの思いを託された人差し指が、最後の一擦りを入れた時、知世の頭が真
っ白に爆ぜた。
「あぅぅぅぅぅぅぅッ!」
 思い切りしがみついたさくらの胸元に、知世のエクスタシーの絶叫が、くぐも
って消えていった。
32245:03/04/30 00:46 ID:1iAVV4zA


 忙しなく上下し、空気を貪る知世の胸を、さくらは目を細めて見ていた。
 見た目には苦しそうだ。この間まで、知世がこんな顔をしていたら、心配で心
配でたまらなかった。でも今は違う。これは、知世が最後まで気持ちよくなった
から。さくらは、叫びたくなるくらい嬉しかった。
「気持ち、よかった?」
 さくらが耳元に囁くと、知世は恥ずかしそうに、小さく頷いた。
「ちょっと‥‥待っててね‥‥」
 さくらは言うと、身を横たえ、少し体を丸めた。両手を股間に添え、眉根を寄
せる。
 何をしようとしているのか気づいた知世が、そっとそれを制した。
「私に‥‥させてください‥‥」
「でも‥‥」
 躊躇うさくらの頬に、ちゅっと口づけると、手を付き、身を起こす。寝そべる
さくらの横で膝を揃え、ちょこんと正座をした。
 さくらの手をそっとどかせると、そこにある肉茎はまだふにゃっとしたままだ
った。男のコとは感じ方が違うのだろう。知世のあられもない姿を見聞きしたの
に、お寝坊さんな肉茎である。さくらが手で擦って叩き起こそうとしたのも、無
理はない。
「最後までは‥‥しないでね‥‥知世ちゃん‥‥」
 僅かに身を起こしたさくらが、伺うように知世の顔を覗き込む。
 何をしようとしてるのか、さくらにも判る。何度かしてもらった、口を使った
奉仕。
32345:03/04/30 00:49 ID:1iAVV4zA
 これまでに何回か享受したそれは、さくらの肉茎が大きくなってしまい、困っ
たときに鎮める為だった。温かい口の中で、そっと舌を絡められて舐めしゃぶら
れると、あっという間に体がバラバラになるような感覚に追い詰められ、白い液
が噴出する。そうすると、肉茎は小さく目立たなくなる。
 けれど、今そこまでされる訳にはいかない。
 知世は、了解の意味を込めて微笑むと、ゆっくりとさくらのお腹に顔を伏せて
いった。
「あんッ‥‥」
 さくらがぴくんと跳ねた。
 柔らかな茎を両手で包んだ知世は、もっとも敏感な先端に、伸ばした舌をそっ
とあて、ソフトクリームを舐めるように優しく動かし始めた。
「ふぁ‥‥あ‥‥」
 単調な舐め方だが、さくらには充分過ぎる刺激で、なにかを振り解くように身
を捩って、切ない喘ぎを漏らす。
 暫く舐めたあと、そっと包んでいた両手を離してみる。どうにか起きたが、ま
だ寝惚けているらしい肉茎が、重たそうに首を持ち上げていた。
 あむっ。
 緩く開いた唇が、肉茎の先を包み込む。軽く吸い付くように根本まで飲み込む
と、そこで折り返した。唾液にコーティングされた肉茎のほぼ全長を吐き出した
ところで、再び根本へ向けて顔が下がっていく。
「あ‥‥んッ!‥‥あぁッ!‥‥」
 知世の頭が上下する度、さくらはひくつき、喘ぎを紡いだ。
「も、もう‥‥ダメ‥‥と、知世ちゃん、やめて‥‥」
 まだ二桁いったかどうかだが、さくらがたまらず訴えた。これ以上されたら、
暴発してしまう。すべきことが出来なくなる。
32445:03/04/30 00:52 ID:1iAVV4zA
 ちゅぽ。
 知世が口から解放すると、唾液をたっぷりと纏って濡れ光る肉茎が、ぴいんと
そそり立っていた。とろかされそうな温かくぬめらかな口中で、眠気を吹き飛ば
されたらしい。
 息を整えたさくらが、後ろ手を突いて体を起こす。反対に知世は膝を崩し、肘
を付いて身を横たえた。
 恥ずかしそうに胸の前で手を組んで隠し、膝をきゅっと揃えた知世の上に、さ
くらがそっと身を重ね合わせる。
 胸と胸、お腹とお腹。そして、知世がおずおずと開いた膝の間に、さくらの両
足が挟まれると、下腹と下腹も合い、全身がぴったりとくっついて、まさしく
「ひとつになる」という言葉に相応しい一体感。
 このまま、ずっとこうしていたいという思いが、ふっと掠める。
 暫くの間、そうして抱き合っていたが、さくらが目的を思いだし、そっとお尻
を持ち上げた。左の肘でからだを支え、右手でそれの調整をする。2回目だか
ら、比較的すんなりと、目的のところを見つける事が出来た。
「する‥‥ね‥‥」
 さくらが顔を見て、承諾を求める。それに応えて、知世が小さく顎を引く。
 ぬにゅぅぅぅぅ。
『あっ‥‥ふぁぁぁ‥‥!』
 ふたりの声が、同時に上がった。
 ゆっくりとではあるが、根本まで一気に、さくらの肉茎が知世の柔肉の狭間へ
押し入れられた。抵抗らしい抵抗は感じられない。
 はじめてを捧げたのが一昨日だから、まだ痛いかもしれないと少し緊張した知
世だったが、痛みは感じず、ホッとした。下腹に引き延ばされるような感覚があ
るが、あまり不快ではない。
32545:03/04/30 00:55 ID:1iAVV4zA
 一方のさくらは、柔肉の感覚が苦しいくらいに気持ちよくて、それに耐えるの
で精一杯だった。温かく、ヌルヌルしたそれに包まれていると、いてもたっても
いられず、ぷるぷると震えが背筋を駆け抜けていく。
 さくらは、少し腰を引き、しゃくり上げた。それを繰り返すことで生まれる、
芋虫のお腹のような、うにうにとした動き。
「あッ‥‥あぁッ!‥‥あッ‥‥あッあッあッ!」
 さくらの意志を無視して、腰が勝手に速度をあげていく。苦しいのの寸前の強
烈な快感に翻弄され、カクカクと腰を突き上げ、知世の恥丘に自分のそれを打ち
付けてしまう。
「ン‥‥くッ‥‥うぅッ!‥‥」
 押し殺した声。知世のそれは、さっき指でしてあげたときの気持ちイイ声とは
全然違う。
 ダメェッ!止まってェ!!
 今にも快感に忘れてしまいそうな我を必死に呼び戻し、さくらは渾身の力を込
めて、自分の腰を止めた。
「あ‥‥‥ッはぁ、はぁ、はぁ、」
 肩で息をし、なんとか制御に成功したさくらは、知世の顔を覗き込んだ。
「だ‥‥大丈夫?知世ちゃん、痛くない?」
 苦悶とも取れる、眉根を寄せた知世は、うっすらと目をあけると、
「大丈夫‥‥です‥‥痛くない‥‥ですよ‥‥」
 事実だった。痛くはない。でも、グウッと拡げられた感覚が、痛みに近いのも
事実で、それを乱暴に出し入れされて、声が出てしまったのも事実だった。
32645:03/04/30 01:01 ID:1iAVV4zA
「そっと‥‥するね‥‥」
 言うとさくらは、言葉通りにそっと腰をしゃくった。根本まで送り込むと、そ
ろっと腰を引き、自然に覚えた全長のほぼ全部を引き出し、一呼吸。それからま
た、そっと腰をしゃくる。
 だが、それは大変な努力の要る作業だった。腰をしゃくると、とろけそうな柔
肉を敏感な先端で押し割っていく事になる。これが腰の奥から頭で貫くような気
持ちよさで、思わず身を捩りそう。
 腰を引く時も、絡みつく粘膜がまるで舌で舐められているようで、その痺れる
ような感覚は、本当に震えが来る程だった。
 行くも戻るも責め立てられ、弾け飛びそうな理性を必死になって支え、ゆっく
りとした抽送を保とうとするが、ついつい負けて、慌てて立て直す繰り返し。
 ‥‥くん‥‥くん‥‥くんくんくん‥‥くん‥‥くん‥‥くん‥‥くんくんく
ん‥‥。
 さくらのお尻が、知世の上で弾む。
「あッ‥‥んンッ‥‥め‥‥まだダメ‥‥だめぇッ!」
 ぎゅうぅぅぅッ。
 さくらが思い切りシーツを掴み、全身を突っ張らせて必死に制動をかける。
 危ういところで爆発してしまうのは防ぐことが出来たが、息も絶え絶えという
感じだ。
 荒い息の間から、それでも知世の事を気遣って顔を覗き込むさくら。
 見上げる知世の目尻には、大きな粒の涙が揺れていた。
「痛い‥‥?」
 さくらの問いに、知世は顔を横に振った。
32745:03/04/30 01:04 ID:1iAVV4zA
「‥‥嬉しいです。さくらちゃん、あんなに一生懸命で‥‥とっても優しくし
て、頂いて‥‥」
 一生懸命に抽送するさくらの顔を、知世はじっと見上げていた。眉根を寄せ、
必死に耐える顔に、知世は申し訳ないと思う気持ちと、優しさへの感動を半分ず
つ感じていた。
「がんばる‥‥ね‥‥」
 さくらは、またそっと腰をしゃくり上げた。組み敷いた知世を揺するように、
そっと、そっと、抽送を繰り返す。
「あッ!‥あんッ!‥んンッ!」
 悩ましげに漏れるのは、さくらの声。抑えようとしても、抑えきれない。
 ダメ、止めなきゃ、止めなきゃ‥‥
 さくらは急激にあがってくる感覚に、なんとか腰を止めようと努めた。
 でも、もう遅い。限界に達した肉茎が、さくらの理性から腰の制御を奪い取っ
てしまう。
 腰が狂ったように上下し、下腹が打ち付けられる。柔肉を掻き回す肉茎が、そ
の最深で弾けた。
 カクカクカクッ!
「あッ!やッ!らめ‥‥あッ!ああぁぁぁ!」
 どぴゅッ!びゅくん!びゅ、びゅる‥‥。
 知世の膣壁に、熱い液が勢いよく迸った。柔肉が包み込む肉茎との、ほとんど
ない隙間にその熱い液が満ちていくのが感じられた。
「あ‥‥‥ッはぁぁぁ‥‥‥」
 全身を突っ張らせ、すべてを出してしまったさくらは、詰めていた息を吐き、
がっくりと知世の上に崩折れた。
32845:03/04/30 01:11 ID:1iAVV4zA
あとがき?

sageを使ってみましたところ、広告が入りませんでした。
今後はこの方法でいきたいと思います。

2/3はえっちし〜ん。さくら×知世の2回戦でしたが、如何でしたでしょうか?
今回のさくらちゃんは頑張り屋さんでしたが、頑張った分はあとで報いてあげたいと思っていますです。

さて、次回、知世ちゃんはさくらちゃんのいう、「う〜んと気持ちよく」して貰えるんでしょうか?時間が経つと、おちんちんも消えちゃう設定ですしねぇ‥‥

>>305
 妹さんですか!どんな反応だったかが知りたくもありますねぇ(^^;)
329名無しさん@ピンキー:03/04/30 01:20 ID:w5diaDrh
330名無しさん@ピンキー:03/04/30 02:20 ID:ytcN6V0s
⊂(。Д。⊂⌒`つ

萌え尽きますた
331名無しさん@ピンキー:03/04/30 17:10 ID:XOy713uh
小狼×さくら
十夜×さくらが見たい
332名無しさん@ピンキー:03/04/30 17:16 ID:sUDxxUgO
はぁ〜 萌えた〜
45様 とても よかったでつ。
333名無しさん@ピンキー:03/05/01 14:35 ID:Nja6N1vQ
知世×桃矢もイイかも
334名無しさん@ピンキー:03/05/01 16:01 ID:Fpu0ArI2
さくら×知世(・∀・)イイ!!
335名無しさん@ピンキー:03/05/02 22:36 ID:XQUFKRNh
45様は小説家かなにかでつか??

33645:03/05/03 10:27 ID:9dxzFWek
あ〜、GWとかですが、なんも予定ないです。(むなし〜)

今週分ですが、まだ半分出来ないような気がします(汗)
予定では5日夜にはアップしたいですが、もしかしたら、ずれてしまうかも
です。

新カップリングのご提案が出てますが、難しいものがあるかも(^^;)
らぶらぶに持ち込めそうにないし‥‥


>>335
目指している小説家さんはいますが、ボク自身は小説家ではありませ〜ん。
337名無しさん@ピンキー:03/05/03 16:36 ID:GWA/Vsr5
>>336
毎回楽しく読ませてもらってますよ〜
338名無しさん@ピンキー:03/05/06 23:54 ID:IxQ0azPS
続き読みたくて、禁断症状がでそうです先生。
33945:03/05/07 22:27 ID:bhhnyIWX
5日にアップするとか言って、今日はもう7日ですね。
やっと、今週分(って、もう半分過ぎてるやん)が出来ましたです。

>>338
ありがとうございます。今週はちょっと反響少なかったんで、そろそろ皆さん飽き
が来たかな〜とか思ってました(^^;)


ところで、前回分なんですが、友枝小学校の冬服って、本当にジッパーは胸に
あるんでしょうか?
一応、ネットでセーラー服の構造って調べたんですけど、どうも左脇腹にあるの
が正しいのかな〜とか思い始めたり‥‥
340名無しさん@ピンキー:03/05/07 22:27 ID:JBtfP7uo
さぁコキなさい
http://homepage3.nifty.com/coco-nut
34145:03/05/07 22:30 ID:bhhnyIWX
「はぁ、はぁ、はぁ‥‥」
 全体重を知世に預けたまま、忙しない息をつき、酸素を貪るさくら。そのしっ
とりと汗に濡れた背中を、知世は優しく撫でた。
「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ごめん‥‥なさい‥‥」
 事実を確認するに充分な沈黙のあと、さくらは消えそうな声でやっとそれだけ
言った。
 頑張るだの、気持ちよくするだのと大風呂敷を広げてはみたものの、結局、そ
れを果たすことができなかった。その事がさくらの胸を締め付ける。
 知世は、なにも言わなかった。言わずにさくらの背をそっと抱き、栗色の髪を
何度も何度も、慈しむように撫でた。
 どの位、そうしていただろか。
「さくらちゃん‥‥」
 知世がそう声をかけた。
 答えはない。というより、さくらは顔をあわせる事が出来なかった。
「汗、だいぶかいたみたいですし、お風呂にはいりませんか?」
 その言葉に、さくらはやっと上体を起こした。叱られた子供のように、恐る恐
る知世を見る。けれど、知世は微笑みを浮かべ、優しくさくらを見上げていた。
 さくらは、ホッとした。思わず、緊張が解けた。それを見透かしたように、知
世が付け足す。
「一緒に‥‥」
「え?」
 さくらの目が、点になっていた。
342名無しさん@ピンキー:03/05/07 22:31 ID:26lPORY6
貼りまくって先月40万円稼げました。

無料なので参加してみてください。

http://www.adultshoping.com/addclickport.cgi?pid=1052209007
34345:03/05/07 22:33 ID:bhhnyIWX



 シャァァァァァ‥‥
 温かいシャワーが、背中からさくらの肩にかけられた。湯の球が背中からくり
んとしたお尻に滑り、落ちていく。
 健康な色の肌が温められて、名前のとおりの桜色に染まった。
 知世の握るノズルは、さくらの体をあちこちと動き、まんべんなく湯を浴びさ
せていく。
 何もさせて貰えず、所在なげに湯を浴びせられているさくらは、機会があれば
ノズルを受け取って、知世にお返しをしようと、肩越しにちらちらと後ろを伺
う。
 その目に写る、柔らかな線で作られた、抜けるような白い裸身。
 対照的な漆黒の髪が、ひとまとめになって背中に垂れているのが判る。
 知世が視線に気づき、微笑んだ。さくらもぎこちなく笑いを返す。
 そんなことをしているうちに、知世が手を伸ばし、シャワーのコックを止めて
しまった。湯の出なくなったノズルを壁のフックに戻し、身を屈めると、掌から
遙かにはみ出す大きめのスポンジを手にする。
 隣りのプッシュポンプを押し、乳白色のボディソープをスポンジに落とす。そ
れを5回繰り返すと、スポンジを握って泡立てた。
「あ、あの‥‥」
 何か言おうとしたさくらだが、結局そのまま押し切られた。
 背中をまっすぐに走る薄い窪みにそって、スポンジが往復を始めた。
「‥‥ん‥‥」
 小さくひくつき、思わず声が漏れたのは、お尻の丸みを洗われたから。そうや
って知世は、あっと言う間にさくらの背中を白い泡で包んでしまった。
34445:03/05/07 22:36 ID:bhhnyIWX
「さくらちゃん」
 知世がピタリと手を止め、言った。さくらが振り返ると、肩越しに、熱っぽい
目でこちらを見ている。
「私、さくらちゃんの事が、好きです」
 じっと瞳を見たまま、知世が言った。
 どきんと心臓が跳ねた。既に知世の気持ちは知っていたが、こうして真正面か
ら「好き」と告白されると、どうしていいか判らなくなってしまう。
 戸惑い、何か返事をしなくては、と考えを巡らせ始めたところで、知世はにこ
りと笑い、手を動かし始めた。
「‥‥‥って言ったら、さくらちゃんが、どうされるか、私、ずっと考えていた
んです」
「え?」
 思わずさくらの目が点になった。続いて、なんだ、告白じゃないのかと安堵の
表情が浮かぶ。
 それが隙になった、という訳でもないのだろうが、知世の体が、すっとさくら
の前に滑り込んだ。隠す暇もなく、知世の握ったスポンジが、ふわっと胸にあて
られる。
 思わず、身を捩って逃げようとしたが、視界に写った知世の顔が何処か悲しげ
なのに気づき、動けなくなった。
 ゆっくりとさくらの胸から脇腹を洗いながら、知世は、
「さくらちゃんは、きっとお困りになるだろうって‥‥そう思いました。どうし
ていいか判らなくて‥‥悩まれて‥‥苦しまれて‥‥だから、秘密にしていまし
た。さくらちゃんを困らせたくなかったから‥‥」
 言葉を紡ぎつつも、知世の手は動き、そっと背を支えながら、お腹の上でスポ
ンジを往復させていた。
34545:03/05/07 22:40 ID:bhhnyIWX
 ふっと知世の頭が沈む。バスマットに両膝を揃え、さくらの前に跪くと、
顔を見上げた。
 さくらは、茫然とその顔を見下ろしている。恥ずかしい気持ちもあったが、知
世の言葉に心を奪われ、体を手で隠そうという考えすら、忘れていた。
「でも、もっと我が儘な理由もあるんです。悩んださくらちゃんが、私を避けて
しまうかもしれない‥‥お友達として、おつき合いする事もできなくなるかもし
れない‥‥それだけじゃ、なくて‥‥」
 さくらの下腹で動いていたスポンジが、ピタリと止まった。白い泡が、軌跡を
引いて恥丘に滑り降りていく。
「‥‥『気持ち悪い。もう二度と声かけたりしないで!』って言われるかもしれ
ない‥‥」
「わたし、そんな事言わないよ!」
 呟くような知世の声を遮り、さくらが叫ぶように言った。
「‥‥ですね‥‥でも、もしかたらって考えたら、恐かったんです」
 もう一度さくらを見上げ、知世は少し切なげに笑った。
 スポンジが動きだし、さくらの腿を洗う。場所が場所だけに、恥ずかしいはず
なのだが、何故かさくらはそう感じなかった。
「わたしも、知世ちゃんの事好きって言うのは‥‥なかったの?」
 そう聞いてみる。知世の顔が、ふと曇った。
「さくらちゃん、いつも月城さんの事、幸せそうにお話されていましたから‥‥
それはないって‥‥思ってました‥‥」
 少し、寂しさの影を落とした笑顔で、知世はそう答えた。
34645:03/05/07 22:42 ID:bhhnyIWX
 さくらの胸がずきんと痛んだ。
 知世の気持ちを知らなかったとはいえ、何度も雪兎の事をとろけそうな顔で話
した。好きになった人が、別な人を好きになり、その人の事を幸せそうに話して
いる。それは、どれほど辛かっただろうか。そして、そんな目にあわせたのは、
他ならぬ自分自身なのだ。
 さくらは言葉を失った。なんと声をかけていいのか、判らなかった。
 知世も、静かにさくらの足を洗い続ける。
 湯気にくもるバスルーム。ひとしきり沈黙が支配した。
「だから‥‥見られた時は、ああ、これでもうだめだって、思いました」
 知世は立ち上がると、言葉を継いだ。
 一昨日の、オナニーを覗いた事だと気づくのに、何秒かかかった。
 手を伸ばした知世は、そっとさくらの左腕を取る。そこも丁寧に洗っていく。
「当然‥‥ですよね。あんなえっちな事して、さくらちゃんを汚していたんです
もの‥‥どんなに蔑まれても、罵られても、仕方がないって思いました‥‥で
も、それでも‥‥嫌いにだけは、ならないで欲しかった‥‥」
 知世の言葉が途切れた。さくらは、なんとか否定しようとしたが、上手く言葉
にならなかった。
 さくらの右腕が持ち上げられ、そっとスポンジがあてられる。
 しばらく黙って腕を洗っていた知世の手が、ふっと止まった。顔をあげ、さく
らを見つめた。
「でも、さくらちゃんは、許してくださいました。私の告白もちゃんと聞いて頂
けて‥‥それに‥‥」
 洗っていた右手をそっと両手で包み、掌を自分の頬に押しあてた。
34745:03/05/07 22:45 ID:bhhnyIWX
 愛おしそうに、その手に頬ずりすると、
「この指で、あんなに私の事を愛してくださいました」
 ため息のように、知世が言った。
 さくらの脳裏に、今、知世が頬ずりしている指が、知世をひくつかせ、甘い声
を紡がせるところが浮かんで消えた。
 手から移された白い泡が、知世の頬を滑って顎から落ちる。その顔は、幸せと
いうものをそのまま描き出したように、微笑んでいた。
 さくらの手に頬ずりしながら、知世は陶然と続けた。
「それだけでも、もう充分なのに、私のわがまままを聞いていただいて、はじめ
てを、さくらちゃんに捧げる事まで、できました」
 知世は、いつの間にか、さくらの右手を両手で包むように、握り締めていた。
「だから、もういいんです」
 ゆっくりと、さくらの手を離した知世が、小さく言う。
 そっとその両手でさくらの胸に触れ、縋るように身を寄せる。
「私は、さくらちゃんから、夢のような幸せをいただきました。決して、叶わな
いと思っていた事が、全部、叶ってしまいました。本当に、夢じゃないか、って
思います‥‥そんなに幸せにしていただいたのに、その上、気持ちよくまでし
ろ、なんて言ったら、罰が当たります‥‥」
 さくらの鎖骨に話しかけているように、ぴとっと胸をつけ、囁くように言っ
た。
 思わず知らず、さくらの腕が知世の背を包む。
「だから、さくらちゃん。お願いです。もう私のために頑張ったりしないでくだ
さい‥‥」
 顔をあげ、さくらの顔を見つめると、そう言った。
34845:03/05/07 22:48 ID:bhhnyIWX
 さくらは、答えなかった。
 見つめる知世の顔を、じっと見つめていた。
 時が止まったように、抱き合ったまま、ふたりは見つめ合った。
「あの、ね‥‥知世ちゃん」
 ややあって、さくらが静かに口を開いた。
「もし、知世ちゃんに、好きな男のコができて、わたしが、それを打ち明けられ
たら‥‥わたし、それが叶うように、その人が知世ちゃんを好きになるように、
一生懸命にいろんな事すると思うの」
 言いながら、背中を抱いていた両手を、そっと知世の肩に置いた。
「知世ちゃんって、とっても素敵で、優しくて、絶対、おつき合いした方がい
い!って、いっぱい、いっぱい宣伝すると思う‥‥」
 考えながら、そう言った。本当にそう思った。橋渡しができるなら、どんなこ
とでもすると確信を持って言えた。
「でも、知世ちゃんが好きなのは、わたしだった‥‥」
 ふっと目を逸らし、さくらは俯いた。応えてあげられない事を告げるのは、辛
かった。
「ごめんなさい。わたしは、知世ちゃんのように、知世ちゃんを好きにはなれな
いよ‥‥知世ちゃんは、お友達だから‥‥」
 俯いたまま、消えそうな声で言った。
 暫くの沈黙。そして、さくらは急に顔をあげると、知世の目をまっすぐに見
た。
「でも、特別のお友達だよ!一番大事な、お友達」
 取り繕っているとしか思えない言葉だが、さくらは真剣だった。沢山の友達か
ら、一番をあげろと言われれば、それは知世の他には考えられない。
34945:03/05/07 22:51 ID:bhhnyIWX
「‥‥でも、一番大事なお友達だから、わたしの中で、もう一人のわたしが言う
の。『知世ちゃんの想いを、叶えてあげようよ』‥‥って。わたしさえ、知世ち
ゃんの恋人になってあげたら、知世ちゃんの想いは叶うんだもん。だから‥‥そ
うしようって、本当に思ったんだよ」
 再び目を伏せ、呟くように言った。
「でも、優しいから‥‥知世ちゃん、優しいから‥‥お薬飲んでいいよって、言
ってくれた‥‥嬉しかった‥‥とっても、とっても、嬉しかったの‥‥けど、そ
したら知世ちゃんの想いを叶えてあげられなくなっちゃう‥‥それは‥‥すご
く、辛かったの。悲しかったの‥‥」
 知世が少し頭を下げ、俯いたさくらの顔を覗き込んだ。
 さくらは、泣く前のような悲しげな顔をしていた。
 本当の事なのだろう。相反するふたつの想いに、戸惑ったさくらの心を、よく
表している。
 暫くして、顔を上げたさくらは、
「だから、お願い。わたしの‥‥がなくなるまで、知世ちゃんの恋人で、いさせ
て?」
 流石に、その名称を口にするのは恥ずかしかったらしく、言葉が途切れた。し
かし、些かも決心を疑わせる事にはならない。
 さくらは、ひたっと知世を見つめ、言葉を継いだ。
「わたし、知世ちゃんの、『好き』を、叶えてあげたい。ずっとはダメでも‥‥
少しの間だけでも叶えてあげたい。いっぱい、いっぱい、頑張ってくれた知世ち
ゃんに、わたしが出来るのって、このくらいしかないし、お友達が一番好きな人
の事、我慢してるのなんて、見ていられないもん‥‥だから、もう少し‥‥少し
だけ、頑張らせて‥‥お願い‥‥」
35045:03/05/07 22:54 ID:bhhnyIWX
 言葉を紡ぐ、さくらの唇を見つめていた知世の目に、涙が浮かんだ。
 ぽろぽろとこぼれた涙が、頬を伝って滴になって落ちる。
「どうしたの?知世ちゃん?もしかして、イヤだった?」
 不安そうなさくらの声に、知世はふるふると首を左右に振った。
 あげた顔は、唇を噛みしめた、完全な泣き顔だった。けれど、悲しくて泣いて
いるのでは、なかった。
「うれしい‥‥です‥‥うれしくて‥‥なんででしょう‥‥なみだ‥‥なみだが‥‥‥とまらない‥‥です‥‥」
 しゃくりあげながら、知世がそう言った。
 さくらの顔に、安堵が浮かぶ。そして、ホッとため息を漏らすと、知世の両手
を包むように握り締め、言った。
「うれしいのに泣くなんて、おかしいよ?うれしいんなら、笑って?ね?」
「は‥‥い‥‥」
 知世の顔は、僅かに唇の端が上がっただけで、笑顔というにはほど遠かった
が、それでもなんとか笑って見せた。涙の滴を零しながら。
 さくらは、その顔を優しく見つめた。
「それじゃ、今度はわたしが知世ちゃんを洗っちゃうからね」
 スポンジを奪い取ると、そう宣言して、知世の背に回る。けれどすぐに、さく
らは抗議の声をあげた。
「あぁ!知世ちゃん!逃げちゃダメだよぉ!」
「だ、だってさくらちゃん、それ‥‥くすぐってます!」
「じゃ、こっち」
「だ、だめです‥‥や、やめてくださいぃ」
 泣いてしまった知世を慰めるつもりなのだろう。さくらは戯け、知世を洗いな
がら身体をくすぐった。耐えかねて知世がバスルームを逃げ回り、それをさくら
が追いかける。
 ふたりの甲高い声は、いつまでもバスルームにこだまして聞こえていた。
35145:03/05/07 22:57 ID:bhhnyIWX



 中で遊びすぎ、半ば逆上せてバスルームをあがったふたりは、少し休んでから
食事をした。
 今日は知世の家に泊まると家を出る時に告げてある。このところ妙に知世の家
によく行くと、桃矢がぶつぶつ言っていたのを思い出し、電話をしてみた。
 桃矢はやはり不機嫌そうに「あまり迷惑かけるな」とだけ言った。
 それからの時間は、知世の部屋でテレビを見たり、とりとめのない会話をして
過ごした。何処にでもいる女のコが、友達の家に泊まりに来た。それ以上の事を
感じさせるような仕草や話は全くなかった。
 夜の10時を過ぎ、どちらともなく声をかけ、ベットに乗り上がった。
 一つベットに収まり、互いに相手の方を向き合って寝そべる。
 さくらは、ついこの間、ここに寝るときにガチガチになった事を思いだして、
少し笑った。その事を知世に話すと、
「どうして、あんなに緊張なさったんですか‥‥?」
 知世がそっと訊いた。
「その‥‥なんていうか‥‥なにかされそうな気がして‥‥」
 ばつの悪そうな顔で、さくらが応えた。
「まだ、知世ちゃんの気持ち、知らなかったから‥‥お、襲われちゃったりしな
いかな‥‥なんて‥‥」
「まぁ‥‥ひどいですわ‥‥」
 知世が甘い声で抗議する。いくらなんでも襲いそうとは確かに酷い。
「でも、今は、知世ちゃんになら、何されても‥‥平気だよ。わたしに良くない
事は、絶対にしないって、判ったから‥‥」
 さくらはそう言って微笑んだ。知世もそれに微笑み返す。
35245:03/05/07 23:01 ID:bhhnyIWX
「ね、ちゅう、していい?」
 向かい合わせの距離を詰め、さくらが言った。たった今、襲われそうとか言っ
ていた方が、襲おうというのだから何をかいわんやである。
 知世が頷くと、さくらはそっと知世の頬に口づけた。
 続いて、互いの寝間着を一枚ずつ、交互に脱がせっこするという、ここ何回か
で覚えた手順が繰り返されていく。
 同じ手順を踏襲しているのは、いろいろな「手順」が存在するという知識が、
ふたりにはないからだ。性教育と僅かなティーンズ誌で得た知識しかないのだか
ら無理もない。結果、経験上、上手くできた「手順」通りに進めていく事にな
る。まるで、この行為が一種の「儀式」であるかのように。
 男のコの様にがっついた性欲に支配されないさくらには、知世に捧げるという
意味で、この行為はより「儀式」に近い感覚だった。
 そして、たぶんそれには「えっちな事は、裸でしないといけない」事とされて
いるのだろう。ショーツも脱がせあい、裸になった身体同士を、そっと重ねた。
 知世の胸にキスをし、乳首を含むと、暫く舌と唇で弄ぶ。ときどき、口を離し
て、手を使って触るのも、手順通りだ。
 手を伸ばし、知世の下腹に置く。
 潤みの呼び水になるよう、指先をそっと往復させる。
「‥‥あ‥‥あ‥‥」
 知世の甘い声を紡ぎださせ、指全体と目的の場所がすっかりトロミに包まれる
と、さくらは次のステップへ進むべく、指を反転させた。
 その手首を、知世がそっと掴んで制した。
35345:03/05/07 23:03 ID:bhhnyIWX
「どうしたの?」
 きょとんとした顔で覗き込むさくらの顔を、熱っぽい眼差しで見上げた知世
は、
「指を‥‥指を入れてみて‥‥ください」
 何処へ?と聞きかけて、さくらは意味を理解した。今、入れてというなら、あ
の場所しかない。
「で、でも大丈夫?指なんか入れて‥‥」
「大丈夫ですよ‥‥さくらちゃんの‥‥が‥‥入ったんですし‥‥」
 言われてさくらの頬に朱が上がった。
 確かに、同年代の男のコよりもスリムで短いが、指よりは少し太くて長いもの
が入ったのだ。それより細い指が入らないはずはないだろう。
「でも、急にどうして?」
 手順を変えられた事に戸惑っているのか、さくらが理由を尋ねると、
「さくらちゃんが入ってきた時に、気持ちいいって感じるように‥‥練習をと‥
‥思いまして‥‥」
 恥ずかしげに目を伏せ、言った。
 その言葉に、さくらは少なからず胸が熱くなった。
 本来、頑張るのはさくらの方なのに、知世はそれを支えてくれようとしてい
る。
「じゃ、してみる‥‥ね‥‥」
 さくらは言うと、伸ばしていた右の手首を曲げ、人差し指の先をふっくらした
女のコの唇の間に立てる。
 握って誘導してきた事は2回あるが、指そのものは初めて。けれど、指先の方
が器用で自由度も高く、入り口が判らなくなるような事はなかった。
35445:03/05/07 23:06 ID:bhhnyIWX
 つぷ。
 少し探ると、指先が体内への入り口を捉えた。
 そのまま、そっと力を入れる。
 ぬにゅぅぅぅ‥‥。
 殆ど抵抗なく、人差し指は根本まで滑り込んでいった。
 指に、熱く柔らかな、それでいてヌルヌルした感触がまといつく。本当にある
としたら、熱いプリンの中に指を突き立てたら、こんな感じがするかもしれな
い。
 さくらは指を引き、第一関節のあたりまで抜き出すと、再び指の根本まで押し
入れた。
 にちゅぷ、くちゅる、にちゃぷ‥‥
 ゆっくりとしたペースの抽送に、シロップがこねられ、粘ついた音をたてる。
 知世は静かに目を閉じ、胸元に両手を握って引きつけていた。
 抽送にあわせ、息をしている。だが、それほど荒い息でもなく、甘い声が漏れ
る訳でもない。
「どう‥‥知世ちゃん‥‥」
 一番根本まで指を没入させたところで止め、さくらがそっと訊く。
「なんだか‥‥少しむずむずするような‥‥」
「気持ちよくはないんだ‥‥」
 さくらの問いに、知世は申し訳なさそうな顔をした。
「もう少し、してみるね」
 言いながら、指の往復を再開する。探るようにそっと、傷つけないように優し
く出入りするさくらの指。
 知世は目を閉じ、神経を集中させようと努めた。
35545:03/05/07 23:09 ID:bhhnyIWX
 自分でも言ったように、足を摺り合わせたくなるような、むずむずした感じが
していた。だが、気持ちいいというよりは、くすぐったいに近いようにも思え
る。
 一定のペースを保ち、出し入れされていた指が、一番奥まで没入したところで
止まった。そのままゆっくりと引き抜かれ、ちゅぷっ、と音をたてて離れた。
 手首を伸ばしたさくらは、改めてふっくらした女のコの唇に指を挟むと、今度
は縦方向に往復を始める。
「‥‥あッ‥‥あッ‥‥んンッ‥‥」
 途端に知世の身体がひくつき、抑えられない声が漏れた。10往復ほど抽送し、
さくらは指を止める。
「やっぱり、こっちの方が気持ちいいみたいだね‥‥」
「ごめんなさい‥‥」
 目を伏せる知世に、さくらは慌てて、
「と、知世ちゃんが悪いんじゃないよ‥‥わたしが下手なのかもしれない
し‥‥」
 言いながら、さくらは、そっと指先を知世の体内への入り口に移し、ゆっくり
と没入させた。
「ん‥‥」
 知世が息を漏らし、膝が微かにすりあわさった。
「交代でしてみるね。何か変わったら教えて?」
 さくらは知世にそう囁くと、指を出し入れし始めた。言葉通り、頭の中で往復
をカウントし、10往復させたところで指を引き抜く。縦にされた指が、スリット
の狭間を往復し、これも10往復数えて再び指を中へ‥‥。
35645:03/05/07 23:12 ID:bhhnyIWX
「んンッ‥‥ッあぁ‥‥あッ!‥‥は‥‥ン‥‥ン‥‥ッあぁ‥‥」
 指の動きにあわせ、身体が大きくひくついたり、小さくなったりを繰り返し
た。けれど、よく見ていると、中を抽送しているときも、少しづつ声が漏れるよ
うになって来ている。
「あッ!‥‥ッはぁ‥‥」
 喉元を晒し、知世が仰け反る。
 熱心な指の愛撫に導かれ、知世は次第に高みへ昇っていった。
 さくらは、指を中に入れるのを中止して、縦方向に擦る動きと力を少し大きく
する。焦らしたりするのは可哀想だと思っているようだ。
 知世ちゃん、今、気持ちよくしてあげるからね‥‥。
 ちゅぷちゅぷちゅぷちゅぷ‥‥。
「あッ!さくらちゃ‥‥んンッ!あァァッ!」
 ヒクヒク・ヒクン‥‥。
 さくらの後押しで一気に登り詰めた知世が、ひときわ大きく仰け反り、きれい
なアーチを描く。そのアーチを、快感の波が何度も通り抜けて揺らした。
「‥‥ッ‥‥はぁ‥‥」
 詰められていた息が知世の肺から吐き出されると、浮き上がっていたお尻が
シーツに落ちた。
 小さな胸が忙しなく上下して、足らない空気を補給する。
 結果に満足したさくらは、目を細め、その様子を見つめていた。
35745:03/05/07 23:15 ID:bhhnyIWX
「さくら‥‥ちゃん‥‥」
 ようやく呼吸が落ち着くと、知世は薄く目を開き、両手を伸ばしてさくらにし
がみつく。さくらも知世の背に手を回し、優しく抱きしめた。
「今度は‥‥さくらちゃんの番ですよ‥‥」
 知世が囁くように言い、体を起こした。反対にさくらは、ベットに身体を横た
える。
 膝を揃え、正座した知世は、平伏すように、さくらの下腹に顔を寄せた。両手
を添え、支えた肉茎の先端に、丸めた舌をそっと這わせた。
 敏感なさくらが身悶えするのを楽しむかのように、ひとしきり舌を動かすと、
唇を開き、膨らんできた肉茎を優しく含む。そのまま、ゆっくりと頭を上げ下げ
する。
 ひくつき、切なく喘ぐさくらが可愛くて、知世はつい夢中になった。
「あッ!‥‥あッ!‥‥と、知世ちゃん‥‥ダメ‥‥や、やめてぇ!」
 危ういところまで追い詰められたさくらが叫んだ。
ちゅぽ‥‥。
 知世は慌てて肉茎を吐き出した。唾液に濡れ、ヒクン、ヒクンとしゃくり上げ
ているが、どうにか爆発までは至らずに済んだ。
「も‥‥う、知世‥‥ちゃん‥‥たら‥‥」
「ごめんなさい‥‥さくらちゃんのお声がかわゆくて、つい‥‥」
 砂糖菓子のような、甘〜いやりとりが交わされる。
 息を整え、半身を起こしたさくらは、横たわった知世にゆっくりと覆い被さっ
た。
 3回目ともなれば、スムーズに進む。まして手順は一緒。それをマンネリと感
じる程には、まだ慣れていないが、それでも少しは余裕が生まれている。
35845:03/05/07 23:18 ID:bhhnyIWX
「する‥‥ね‥‥」
 腕立ての姿勢。既に先端は入り口を捉えている。声を掛け、返事を待ってか
ら、さくらの腰がそっとしゃくりあげられた。
『‥‥‥‥‥あッ‥‥』
 ふたりの口から、ほぼ同じ喘ぎが漏れた。
 肉茎の先端から、柔肉を押し割る感触が脊髄を駆け上がってさくらの頭の中を
ピンク色に染めた。本能に働きかけ、めちゃくちゃに腰を突き上げろと、そその
かして来る。だが、さくらは、回を重ねた事で出来た余裕で、なんとかそれを撥
ね付ける事ができた。
 逆に押し割られ、柔肉を抉られた知世の方も、それを「気持ちいい」と感じは
じめていた。さくらにはじめてを捧げるまで、何者の侵入も許した事がなかった
為に未分化だった感覚が、指で愛撫されて、少しづつ整ってきている。
「知世ちゃんも‥‥あ‥‥気持ち‥‥いいの‥‥?」
 ゆっくりと、お尻を揺らすように抽送しながら、さくらが訊いた。組み敷いた
知世の漏らす声が、気持ちいいときのそれに近いような気がする。
「‥‥はぁ‥‥は‥‥す、少し‥‥気持ち‥‥いいです‥‥ふぁ‥‥」
 抽送にリズムを合わせた、少し荒い息の下で、知世が答える。
 さくらは嬉しくなり、ゆっくりのペースを何とか維持して、知世の中を掻き回
し続けた。
「‥‥はぁ‥‥ん‥‥はぁ‥‥はぁ‥‥あ‥‥はぁ‥‥はぁ‥‥あぁ‥‥」
 さくらの身体にしがみつき、荒い息をつく知世。その息に混じる小さな喘ぎ
は、さくらの励みになった。
「知世ちゃん‥‥知世ちゃん‥‥あッ‥‥ぐぅッ‥‥」
 歯を食いしばり、腰の動きを止める。何かが腰の奥に収斂している。出してく
れと暴れている。暫くじっとして、それが鎮まるのを待つ。
35945:03/05/07 23:21 ID:bhhnyIWX
「はぁ‥‥はぁ‥‥」
 肩で忙しない息をして動かずにいると、どうにか鎮まった。
 ホッとしたさくらは再びお尻を動かし始める。
「あッ‥‥」
 きゅうっ‥‥
 消えそうな声と共に、知世がしがみついた。小さいが、でも気持ちいい時の
声。それは、さくらには嬉しい声。
 がんばるよ。知世ちゃん。だから、うんと気持ちよくなって‥‥。
 心の中でそう言って、熱心にお尻を蠢かし続ける。
 動きにあわせて漏れる、知世の小さな喘ぎが励みになった。
 けれど、知世の熱くてとろけそうな柔肉に包まれて往復する肉茎は、着実に爆
発に向けての圧力をあげていく。
 さくらは、再び動きを止めて、圧が鎮まるのを待った。高まるまでの時間が、
短くなっている。
 動きを再開する。圧が急激に上がる。
 慌てて腰を止める。 やり過ごして再開。
 でも、何往復も抽送しないうちに、急激に上がった。制御できない。
「あッ‥‥あッ‥‥いや‥‥だめ‥‥だめぇッ!!」
 カクカクカクカク‥‥
 遂に訪れた限界。さくらの下腹が知世のそれに乱暴に打ち付けられ、爆発し
た。
 肉茎の中程の孔から、熱い液体が高圧で打ち出される。
 どぴゅっ、どぴゅ、びゅくびゅくびゅく‥‥
「あッ!ンッ!ンッ!ンッ!‥‥‥‥‥‥ッはぁぁぁ‥‥」
 全身を突っ張らせ、最後の一滴まで知世の中に注ぎ込むと、さくらはくたりと
崩折れ、知世に身体を預けた。
36045:03/05/07 23:24 ID:bhhnyIWX
「はぁはぁはぁ‥‥‥」
 肩を上下させて荒い息をつくさくらを、知世は、そっと抱きしめた。
 さくらの息が次第に整い、それに伴って沈黙が静かに周りを包んでいった。
「‥‥ごめんなさい‥‥また‥‥最後まで、できなくて‥‥」
 シーツに顔を埋めたまま、さくらが呟く。もうちょっと頑張れたら、という思
いが胸に痛い。
「そんな事、ありませんわ‥‥前よりは‥‥気持ちよく‥‥なりましたから‥‥
今度はきっと、大丈夫です‥‥」
 知世の言葉に、さくらは顔をあげた。優しく微笑む知世の顔を、伺うように見
て言う。
「いいの?また‥‥しても‥‥」
「さくらちゃんが、お嫌でなかったら‥‥」
「知世ちゃん‥‥」
 嫌なはずがない。それどころか、自分でも不甲斐ないと思うのに、それを優し
く慰めてくれるのが、たまらなく嬉しかった。
 さくらは、知世をぎゅっと抱いた。思い切り甘えたくて、頬を擦りつける。知
世は、その抱擁を受け入れ、さくらをそっと撫でた。
「‥‥明日の夜、こっそり来ていい?」
 さくらが訊いた。
 明日は土曜日。授業は半日だ。学校が終わったら、午後はえっちのし放題とい
きたいのだが、父子家庭である木之本家では、家事は当番制になっていて、さく
らも明日は、洗濯と、夕食の当番が待っている。
「‥‥お待ちしてます‥‥」
 微笑んで、知世が言う。
 いつしか、ふたりは向かい合って寝そべり、両手をそっと握りあっていた。
 そのままそっと瞼を閉じる。生の肌の温もりを分かち合いながら、ふたりはゆ
っくりと夢の中へと落ちていった。
36145:03/05/07 23:28 ID:bhhnyIWX
あとがき?

今回はいきなり広告がサンドされてしまいました(;_;)

前半はお風呂、後半はらぶはにゃんと、「エロエロよ〜」な内容を目指しました
が、語りが多いわ、同じ様なシーンの連続だわで、果たして満足していただけ
る性能(藁)だったかどうか。

体位とか愛撫の知識がないって縛り設定をしたのは、失敗だったかも‥‥

そろそろお話は、エピローグに向かう事になりますが、もう暫くおつき合い頂ける
と嬉しいです。
362裸族 ◆mh0WlO0c8U :03/05/07 23:31 ID:h4sJ0p1Z
ハァハァ(;´Д`)ハァハァ乙カレーです。
お薬は飲まなかったほうが…(;´Д`)
363さくら&知世まんせ:03/05/08 00:11 ID:daT+lNhV
前半は正直泣けました。。
純愛とハァハァのバランスがとてもいいでつ。
ゆるりとエピローグをまとめてくださいませませ。
364名無しさん@ピンキー:03/05/08 00:21 ID:GVlsiiqs
365名無しさん@ピンキー:03/05/08 13:50 ID:euqtkJTf
45さん お疲れさまでした。そろそろ 終わりか〜
藻れ的には二人にケコーンしてほしいけど そうもいかんしな〜
素敵なエピローグ期待してまつ。
366名無しさん@ピンキー:03/05/09 20:59 ID:zV/70nMM
描写力見事です。
二人共純な百合ロリエロは難しいと思うのに…すごい。
367名無しさん@ピンキー:03/05/09 21:58 ID:DxlE60tn
さくらもずいぶん健気に頑張りますなァ〜
知世さんが幸せならそれでいいのだ!
368名無しさん@ピンキー:03/05/10 07:02 ID:uR6N07mN
369これ見て楽しんで♪:03/05/10 22:35 ID:DaC2Vb2C
370名無しさん@ピンキー:03/05/11 00:12 ID:HKm00B1k
37145:03/05/11 00:23 ID:y7gfjr5B
どもです。
今週分ですが、流石に日がなく、まだ半分もいってないと思います。
遅れるか、もしくは少な目で夜にアップするかもしれません。

>>362
う〜ん、そういう選択肢もあったかな〜と。
個人的には、さくらちゃんには女のコとして幸せになって欲しいんで‥‥


>>363 >>365 >>367
ありがとうございます。
もう少しは上り坂です。一緒にイッちゃうところが頂点になります。
今週でそこまで持っていきたいんですが‥‥
さくらちゃんと知世ちゃんの結婚式は、ぢつは別SSで構想中です。
ただ、非エロになりますんで、発表はべつのところになるかと。
出来るだけ知世ちゃんを幸せにしたいと思ってます。


>>366
どっちかというと、ふたりとも純な方が、「恥じらい」を前面に出せますんで
書きやすいです。
372名無しさん@ピンキー:03/05/12 16:03 ID:RB5PjGri
>さくらちゃんと知世ちゃんの結婚式は、ぢつは別SSで構想中です。
 ただ、非エロになりますんで、発表はべつのところになるかと。

どちらで発表するか是非お教えください!
373名無しさん@ピンキー:03/05/15 17:04 ID:+UCIqo9F
37445:03/05/17 00:39 ID:puSIIAyL
 いや〜、前回UPから10日もかかっちゃいました。

 そんなに難しい場面じゃないはずなんですけどねぇ〜
 遅筆ですみませんです。

 とりあえず、知世ちゃん開発(藁)がほぼ完了しました(///)。

 書いたボク自身でも甘々で食傷しそうな内容ですが、お楽しみ頂ければ
良いんですが‥‥
37545:03/05/17 00:42 ID:puSIIAyL
「う、う〜ん‥‥」
 目を覚ましたさくらは、自分のベットの上で半身を起こし、思い切り伸びをし
た。
 早いとも、遅いとも言えない、日曜の朝8時過ぎ。天候も上々で、カーテン越
しの陽の光が心地よい。
 ホッと息を吐くと、一度起こした体をもう一度ベットに横たえる。
 二度寝をする訳ではないが、いきなり起きるのも何故か勿体ない気がした。
 両手足をしどけなく投げだし、天井を見た。毎日見なれている模様をぼんやり
と目で追いかけている。
 そのさくらの顔が、にへっと緩んだ。
 知世ちゃん、気持ちよさそうだったなぁ‥‥
 さくらの目は天井の模様を見ていたのではなかった。記憶を映像にして、自分
の瞳に投影していた。
 もちろんその映像は、昨日、皆が寝静まったのを見計らい、フライを使って
「こっそり」と訪問した、知世の部屋での気持ちよくてイケナイ事のそれであ
る。
 昨夜の知世は、とても気持ちよさそうだった。
 脱がせっこをした時には既に潤んでいて、少し触ると沢山の「あいえき」が沸
き出した。
 人差し指をくぐらせて、そっと出し入れすると、それにあわせて切ない声を漏
らし、イヤイヤをするように身を捩ってひくついた。
 さくら自身が押し入ってお尻を動かすと、前に入った時よりもはっきりと『気
持ちいい時の声』をあげ、ぎゅっとしがみついて来た。
 自分でも頑張ったつもりで、知世の様子にあわせて出し入れできた――と思
う。ただ、最後まで気持ちよくしてあげる事は出来なかった。これは前回と同
じ。
 そう言えば、指での時も、結局出し入れではなく、挟んで擦る方で気持ちよく
した。中は、気持ちいいけれど、まだ最後まで登り詰める事は出来ない様だ。
 けれど、着実に進歩はしている。する度に、少しずつ知世の気持ちよさが上が
っていく。さくらはそれが嬉しかった。
37645:03/05/17 00:45 ID:puSIIAyL
 ふと時計を見る。時間が近い。
 さくらはベットから起きあがると、テレビのリモコンを手に取った。
 あまり近付いてはいけないので、1メートルほどのところにクッションを置
き、その上にぺたんと座る。
 日曜の朝は、観ることにしているアニメがある。魔女の見習いになった女のコ
達のお話。ドジだけど一生懸命な主人公が引き起こすドタバタがメインで、その
様子に笑い転げるのだが、ときどき、真剣に考えさせられたり、ほろりと泣ける
話もあって、目が離せない。
 日曜でも朝の当番になる事もあるから、そういう時はビデオに録画したりす
る。だが、今日のさくらの当番は、昨日の土曜に引き続いてのごはんのみで、掃
除と洗濯は桃矢の割り当てだ。
 おまけに今日は桃矢が昼過ぎから夜のアルバイトで、朝ご飯は遅くていい。父
の藤も昨日から学会で大阪に出張していて、戻りは今日の夕方の予定。という事
は、これを観てからでも充分に余裕はある。
 反芻していたヴィジョンには、頭から退場してもらい、さくらはテレビから流
れてくる映像と音声に集中した。甘い記憶よりアニメに夢中とは、ずいぶんと知
世に失礼な様だが、当人を放って置いたわけではないから、仕方がないだろう。
 笑ったり、手に汗握ったり、観てられない様な窮地には思わず顔を覆ったり、
クッションを胸に抱きしめて感動したりと、30分間の放送を堪能すると、リモコ
ンでテレビの電源を切って、パジャマを脱いだ。
 お気に入りの翼のマークが入ったピンク地のとっくりセーターに、グリーンの
ジーンズ地で出来たキュロットをあわせる。
 階段を降りながら、エプロンを掛けて、さくらはキッチンに入った。
37745:03/05/17 00:48 ID:puSIIAyL
 得意料理のホットケーキにコーヒーをつければ、ファミリーレストランなら
「パンケーキセット」で立派な朝食メニューになるのだが、一度それをやったら
桃矢に「手抜きだ」と散々嫌味を言われた。けれど、全部食べておいて嫌味を言
うのは、反則ではないかとさくらは思う。
 とりあえず、お米を研ぐところからはじめようかと、ボウルを取ろうとしたそ
の時。
 ぴんぽ〜ん♪
 玄関の呼び鈴が鳴った。
「は〜い」
 さくらは軽い足取りで、玄関に向かい、ドアを開ける。そこに立っていた人物
に、さくらは少なからず驚いた。
「と、知世ちゃん!?」
「おはようございます。さくらちゃん」
 知世はそう言ってにっこりと微笑んだ。
 スカート部分がふんわりした2重になっている落ち着いたデザインのベージュ
のロングワンピースに大きめのリボンタイを結び、少し濃い目のベストを着てい
る。肩からトートバックを下げ、長い漆黒の髪は大きなふたつのテール状にリボ
ンで結ばれていた。
「ど、どうしたの?」
「お当番、大変そうですから、お手伝いをと‥‥思いまして‥‥」
 言われてさくらは、あっと思った。
 昨夜のお忍びのとき、所謂、寝物語に今日の当番の件を話した。
 本来のスケジュールでは、当番はごはんだけ、しかし、ここのところ、急に外
泊したりと、度々アクシデントを起こしているだけに、桃矢に交代を迫られ、全
部させられるかもしれないとぼやいたのだ。
37845:03/05/17 00:51 ID:puSIIAyL
 知世はそれを聞き流さなかった。だからこうして日曜の朝から手伝いに来たと
いう訳だ。
 さくらは困った。嘘をつくつもりはなかったのだが、まだ桃矢の当番を「押し
つけられ」てはいない。結果的には嘘を言ったことと変わりない。
 とりあえず、その事は直裁に謝ると、
「そうですか‥‥でもせっかくですから、お手伝いさせてくださいな。泊まって
いただいた時の分は、お返ししておいた方がいいと思いますし‥‥」
 と、大して気にしていない様子。
 さくらは、知世にあがってもらう事にした。日曜日の朝から家事を手伝わせる
のは申し訳ないと思うが、一方、わざわざ出向いてきた知世をそのまま帰すのも
冷たすぎる。家事のことはとりあえず置くとしても、お茶くらいは出さなければ
自分が納得しない。
 ところが、上がるやいなや知世は早速バックからエプロンを取り出した。真っ
白で、フリルに飾られたエプロンをロングワンピースにあわせると、まさしくメ
イド服そのものだった。
 手伝う意志を明確に示した知世は、台所に入ると家族の当番表に使っているホ
ワイトボードを見た。
 確かに「ごはん」の列が「さくら」になっていて、「そうじ」「せんたく」は
桃に丸がしてあり、桃矢である事を示している。
 知世は、ボード用のペンを取ると、「さくら」の脇に小さく「知世」と書い
た。桃に丸の方は、「せんたく」に書かれているものの脇に「さくら」、「そう
じ」に書かれているものの脇に「ふたりで」と書く。
「これで、如何でしょうか?」
37945:03/05/17 00:54 ID:puSIIAyL
「ほえ?」
 さくらはきょとんとして、ホワイトボードと知世の顔を交互に見た。
 ややあって、これが作業の割り振りだという事に気付いた。
「でも‥‥悪いよ。せっかくの日曜日なのに、お手伝いしてもらうなんて‥‥」
「せっかくの日曜日だから‥‥さくらちゃんと一緒に居たいんです‥‥」
 秋波というには可愛らしい眼差しで、さくらを見つめる知世。それにあてられ
たのか、さくらは赤い顔で頭を掻いた。こんな風に言われては、帰ってもらう訳
にはいかない。
「じゃ‥‥じゃぁ‥‥お願いしていい?」
 さくらが言うと、知世は嬉しそうに頷いた。
「でも、なんでわたしがお洗濯なの?」
「いくら男の方でも、下着とかをご家族の方以外に触られるのは、お嫌でしょう
から‥‥」
 その言葉にさくらは舌を巻いた。ここまで考えるから心遣いというのだろう。
「さくらちゃん、お献立は決まっていますか?」
 知世が訊ね、さくらが考えている献立を答えた。ふたりで冷蔵庫をチェックす
る。不足している材料は無いようだ。知世が調理に取りかかり、さくらは暫く隣
りについて、調味料や鍋類の位置を教えた。
 料理の得意な知世の手際は見事という他ない。使い慣れない台所に戸惑ったの
は最初の少しだけだった。
 さくらは知世に一声かけ、洗濯にかかった。と言っても乾燥以外は全自動だか
ら、それほど手間になる訳ではない。量は昨日からの一日分に、シーツが2枚加
わっているので、2回に分ける必要があるだけだ。
 洗濯機を稼働させると、掃除機を引っぱり出し、リビングを叩きがけしてから
スイッチを入れた。
38045:03/05/17 01:00 ID:puSIIAyL
「‥‥‥なん‥‥だぁ‥‥?」
 掃除機の音で桃矢が目を覚ました。時計を見る。10時少し前だ。
 半身を起こし、寝癖のついた頭を乱暴に掻きむしる。
「さくらのやつ、当番間違えたな‥‥」
 時間的にはあと30分くらいは大丈夫なのだが、これは起きねばなるまい。本来
なら自分の当番のはずの掃除をさくらが始めているのを、桃矢は当番表を間違え
たと受け取った。食事抜きでバイトに行くのは少々辛い。
 桃矢は欠伸をしながら階段を降りた。台所から人の気配と、出汁の臭いがす
る。すると、当番を間違えたのではないのだろうか?
「おい‥‥さく‥‥」
 言いかけて桃矢は凍った。台所に立っているのが、さくらではなかったから
だ。
「おはようございます」
 振り返った知世が、微笑む。
 まさしく鳩が豆鉄砲を喰ったような顔で、桃矢が知世を見た。
「あ、おはよ。お兄ちゃん」
 掃除機のノズルを肩に掛け、本体を取っ手で下げたさくらが廊下から姿を表し
た。
 振り返った桃矢は、さくらに目で「これはどういう事だ?」と問う。
「知世ちゃん、お手伝いに来てくれたんだよ」
「この間は無理を言ってさくらちゃんを引き留めてしまって、すみませんでし
た。今日はその分の埋め合わせをさせて頂こうと思いまして」
 さくらの言葉を引き取り、知世が言って頭を下げる。
38145:03/05/17 01:03 ID:puSIIAyL
「別に気にしなくてもよかったのに‥‥さくらにやらせときゃ、いいんだしさ」
「お兄ちゃん!!」
 案の定の言い様に、さくらが声を荒げた。
 知世は何も言わず、黙って笑っている。
「俺、着替えてくるわ」
 そう言うと、桃矢は踵を返し、頭を掻きながら階段を上がっていった。
 年頃の女のコを家族に持つだけあって、こういうところには気をつけている。
今来ている縞のパジャマが、自室以外では最低ラインだ。まして、妹の友達が来
ているとなれば、パジャマでくつろぐという訳にもいくまい。
 急ぐ理由もないからか、桃矢が普段着で降りてきたのは、10分程経ってだっ
た。降りてくる桃矢と入れ替えに、洗濯物第一便を抱えたさくらが階段を上がっ
ていく。
「何か手伝おうか?」
 桃矢がさくらにはついぞ言ったことのない、殊勝な事を口にした。
「大丈夫ですよ。どうぞ座っていてください」
 そう知世に言われ、桃矢は仕方なく新聞を手にテーブルについた。
 ややあって、さくらが洗濯物第一便を干し終わり、階段を降りてくる。それに
気付いた知世は、振り返ると、
「桃矢さん、ご飯にするの、早すぎたりしませんか?」
 知世が訊いた。新聞を読んでいた桃矢は顔をあげる。
「もともと、今ぐらいに食べようと思ってたから」
「さくらちゃん、ご飯にしましょう?」
 桃矢の答えを聞くと、キッチンに顔を出したさくらに、知世が声を掛ける。
「うん!」
 返事をしたさくらは、踵を返すと、階段から2階に向かって言った。
「ケロちゃーん、ご飯だよー!」
38245:03/05/17 01:06 ID:puSIIAyL
 ケルベロス。さくらが使う魔法のカードを束ねている守護獣の事だ。さくらは
隠しているつもりだったのだが、実は桃矢は比較的早い時期から、このケルベロ
スの事に気付いていた。だが、さくらが話さないので、気付かないフリをしてい
たのである。
 ふわふわと漂うように、ケルベロスが降りてきた。
 キッチンに入るなり、桃矢と目が合い、思わずビクッとした。居ることが内緒
だった時のクセが抜けきっていないらしい。
「おう!知世やないか?どないしたんや?」
 キッチンにもう一人居る人物を認め、ケルベロスが右手(?)を上げる。そのま
ま知世の側まで飛んで、尻尾をフリフリと振った。
「なんぞ菓子もってきたんか?」
「お当番のお手伝いに来てくれたんだよ」
 涎でも垂らしそうなケルベロスに、さくらが憮然と言った。いくら甘いお菓子
に目がないケルベロスとはいえ、これでは知世とお菓子をイコールで結んでいる
ようではないか。
「ケーキの材料、持ってきましたよ。後でさくらちゃんと焼こうと思いまして」
 知世の答えに、ケルベロスは驚喜して跳ね回った。
 桃矢と言い、ケルベロスといい、もう少し真っ当になって欲しいとさくらは心
の中でぼやいた。
 テーブルに配膳をし、食べることにした。もちろん、知世も一緒だ。
「こりゃ美味い」
 桃矢から感嘆の声があがった。さくらはそれをキッと睨むと、桃矢の口調を真
似て、
「『さくらにもこんくらい作れたらな』って言いたいんでしょ!?」
「よく判ってるじゃんか」
 けっ飛ばしてやりたかったが、反対側では足が届かない。
 それに口惜しいが、桃矢の言い分は認めざるを得なかった。ご飯の炊き方とい
い、みそ汁の出汁の取り方といい、知世の作ったものはひと味違う。
38345:03/05/17 01:09 ID:puSIIAyL
 桃矢の嫌味もそれ以上は出なかったので、結局は楽しい朝食にはなった。
 食事の後は、さくらは洗濯物第2二便を干し、知世が洗い物を済ませ、それか
ら手分けをして掃除にかかった。
 突然に当番をしなくてよくなったので、桃矢は手持ち無沙汰だったが、せっか
くの機会なのでのんびりする事にし、掃除の終わったリビングでテレビをぼんや
りと見ていた。
 手分けをしている為か、ときどき廊下をさくらが通ったり、知世の姿が見えた
りする。
 やがて、香ばしい臭いが漂って来た。本当にケーキを焼いている様だ。
 顔を出すと、既にスポンジ生地が焼き上がって熱が下がるのを待っている。そ
の前に「お座り」したケルベロスが、早く冷めろとでも言うのか、羽根を振って
いた。
 ケーキに使うクリームを泡立てているさくら。その脇で楽しそうに話しかけて
いる知世。愛らしい少女二人の台所仕事というのは、見ていてなかなか楽しい。
「出来たーっ!」
 さくらが宣言した。
「ほー、美味そうだな」
 桃矢が言う。確かに洋菓子屋で売っているかのような立派なデコレーション
ケーキだ。誉められてさくらは気分がいい。
「えっへん」
「生徒はダメでも、先生がいいからな」
「なんですって!」
 さくらが拳を握って怒った。
「なぁ、もう喰ってええんか〜」
 ケルベロスが待ちかねた様に言う。お預け状態も限界の様だ。知世が笑って、
ケーキを切り分けて行く。
38445:03/05/17 01:12 ID:puSIIAyL
「はい、お兄ちゃんの分」
 如何にも憮然とした顔で、さくらがその一つを皿に載せて差し出した。
「美味い〜」
 擬音として『ひょいぱく ひょいぱく』と入れたくなる様な勢いでケルベロス
がケーキを口に運ぶ。桃矢も口にしてみたが、確かにお金を取ってもいい味だ。
 さくらも味に満足したのか、顔がほころんだ。
「さて‥‥と、じゃ、俺、バイト行ってくるわ」
 暫く緩やかな時間を堪能していた桃矢が腰を上げる。ジャケットを羽織り、ダ
イニングを後にした。
「いってらっしゃ〜い」
 さくらが顔を出し、見送る。
 振り返ると、ケルベロスがまだケーキを頬張っていた。いったいあの身体のど
こに入ってしまうのだろう?胃が4次元にでもなっているのだろうか?
「あ、そうそう。ケロちゃん、これなんですけど‥‥」
 知世は思いだした様に言いながら、トートバックからCDのケースを取り出し
た。
 何のパッケージングもされてない、透明なケースに、CDが1枚、入っている。
だが、そのCDを見た途端、ケルベロスの顔色が変わった。
 ケーキを慌てて嚥下し、飛びつくような勢いで知世の手にあるCDを見る。
「こ、こ、これはぁぁぁ!!」
「ええ。セブンですわ」
 知世がにこやかに言った。このゲームCDは、いわゆる、剣と魔法と冒険を主軸
にした、ロールプレイングゲームの超人気作品だ。ファイブ、つまり第5作の時
は、入手を巡って店頭での乱闘が続出し、怪我人が出た程。今回の第7作目も大
人気で、TVのCMが連日、大々的に流され、さくらもその名前を知っていた。
「そやかて、発売はまだ一週間も先やないか!」
「そこはそれ‥‥うちはおもちゃ会社ですし、ちょっと無理を言って、雑誌用を
回して頂きましたの」
38545:03/05/17 01:15 ID:puSIIAyL
「知世!でかした!ようやった!!」
 叫ぶように言いながら、ケルベロスは知世の手からディスクを奪い取り、2階
のさくらの部屋へと猛然と飛びさった。
 知世は、新たにケーキをケルベロスの皿に切り分けると、それを持ってゆっく
りと階段を上がっていく。さくらが慌ててその後に続いた。
 さくらが部屋に入ると、既にディスクはゲーム機にかけられ、オープニング・
ミュージックが鳴り始めていた。ゲームワールドの説明がスクロールし、それを
睨むケルベロスは興奮しきって、ゲームパッドに手を置き、スタートを今か今か
と待っている。知世がその脇で、ケルベロスと話していた。
 自分のベットに腰掛け、その様子を眺めていたさくらは、これはどういう事だ
ろう?と考え始めた。「一緒に居たい」と言ったのと、どうも様子が違ってい
る。どちらかと言えば、さくらは放って置かれている様な感じだ。
 家事当番の手伝いと言いながら、ケーキの材料を用意してきたというのも、よ
く判らない。
 ケーキとゲーム。このふたつを頭の中で繰り返していたさくらは、突然にハッ
とした。
 桃矢はアルバイトに出かけた。帰りは夜になる。藤隆は出張で、帰宅は夕方。
という事は、今、家に居るのは、さくらと知世、そしてケルベロスの3人だけ
だ。
 そしてそのケルベロスに甘い物と、ゲームを与えたらどうなるか?
 ‥‥そっか‥‥知世ちゃん、そういうつもりで‥‥
 なるほどとさくらは納得した。ゲームと甘いものを与えて置けば、ケルベロス
はそっちに目を奪われ「居ない」事と同じになる。
 さくらは立ち上がった。
38645:03/05/17 01:23 ID:puSIIAyL
 出来るだけ静かに部屋を後にすると、階段を降り、リビングに向かった。来客
用の毛布をクロゼットから出すと、ソファの背に回る。
 窓とソファの間には、人が横になるには充分な空間がある。フローリングのそ
こに、毛布を敷いた。
 カーテンはレースだが、地の細かい物だし、窓のところに立たない限り、中を
見られる心配はない。
 さくらはそれを確認すると、再び2階に上がっていった。
 既にゲームはスタートしていて、驚くほど緻密で滑らかなCGがケルベロスの
パッド操作で動き続けている。知世はその脇に座り、穏やかな顔でケルベロスを
見ていた。
「知世ちゃん」
 さくらは部屋の入り口から知世を呼んだ。振り返った知世に「来て」という意
味を込めて、手招きをする。
 さくらの呼びかけも、知世が立ち上がった事も、ケルベロスの目には入ってい
なかった。必死の形相で、ゲームパッドを操作し続けていた。
 さくらは知世の手を握ると、それを引きながら、階下に降りた。
 ゆっくりとリビングの前まで牽引し、ドアを開ける。「入って」と目で言いな
がら、知世を見つめた。
 知世が少し怪訝な顔をしつつ、リビングに入ると、さくらもそれに続き、後ろ
手にドアを閉め、鍵を捻った。
 振り返ろうとした知世に、さくらは後ろから抱きついた。
「さくら‥‥ちゃん‥‥」
 驚いたような顔の知世に構わず、さくらは知世の肩越しに頬へ口づけた。
 脇の下をくぐらせた両手で知世の胸を抱いたまま、何度も、何度も‥‥。
 やがて、両手を胸から離すと、襟元のリボンに手をかける。
 しゅる‥‥。
 軽い音をたて、リボンが解けた。今度はベストのボタンだ。後ろから手を伸ば
しているので、自分の着ている物のボタンを外すのと、同じ要領で、ひとつ、ひ
とつ外していく。
38745:03/05/17 01:26 ID:puSIIAyL
 ぷちん。ぷちん。ぷちん‥‥。
 ボタンを外し終わると、そっと両側に広げ、片方づつ肩を抜かせて床に落とし
た。
「さくら‥‥ちゃん‥‥」
 うわずった声で知世が言う。さくらの答えは、再び知世の胸を緩く抱き、ワン
ピースのボタンをそっと外していく事だった。
 一番最後のボタンを外し終わると、両手をゆっくりと知世の腿の上に降ろし
た。指がそっとスカートの部分を摘み、たくし上げていく。
 一緒にスリップまで捲り上げてしまわないように、さくらの手は慎重に、ゆっ
くりと動く。この辺り、やはり男のコとは考え方が違う。女のコには、雰囲気が
大事だ。スリップごと捲り上げてしまうなんて、ムードぶち壊しである。
 腰からお腹を上がったワンピースの裾は、背中側を持ち上げられてそっと頭を
抜かれた。2つに分けたテールが、ゆらゆらと揺れる。
 両腕に絡みついていたワンピースの袖を抜くと、はらりと床に落ちた。真っ白
なスリップ姿の知世をもう一度抱きしめ、そぉっと柔らかい胸を掌で包んで撫で
る。
「‥‥ん‥‥ぁ‥‥」
 知世はたちまちむずかるように微かに身を捩り、鼻にかかった吐息を吐いた。
「‥‥わたしも‥‥」
 さくらは、そっと知世の耳に囁いた。
 位置はそのまま、さくらがゆっくりと手を抜き、背中を向ける。知世は少し迷
ったように立ち尽くした。けれど、そっとさくらの背に胸を押しあてると、腕を
前に回した。
 かちゃ、かちゃかちゃ。
 知世の手がさくらの大きめのベルトを外す。キュロットスカートに手が掛かる
と、ボタンを外し、ファスナーを下げた。
38845:03/05/17 01:29 ID:puSIIAyL
 しゅる‥‥
 縛めを解かれたキュロットがさくらの細い足を滑り、下に落ちる。さくら自身
が軽く右足を上げ、抜いた。続けて左を同じようにする。
 その間に知世の手はセーターを捲り上げ、真っ白な女のコ用のキャミソールを
露わにした。自分がされたように、背中側を捲って頭を抜く。両腕にセーターを
巻き付けた下着姿のさくらは、まるで拘束されているかのよう。
 片方づつ、腕を抜かせ、セーターを床に落とすと、白い肌着に包まれたさくら
がゆっくりと振り向いた。そっと手を伸ばし、知世の背を抱く。知世もそれに倣
い、ふたりの身体が肌着越しに密着した。
 やはり手順通りなのか、先に手を動かしたのはさくらの方。知世のスリップを
たくし上げ、優しくそれを脱がせる。
 そして、知世もまた、さくらの白いキャミソールをそっと捲り上げた。白い布
地が床に舞い降りて重なっていく。
 最後の布地に、さくらの手が差し入れられる。お尻の丸みにそって、木綿の布
地が滑り、腿の上で縮こまった。
 さくらが知世の胸に耳を押しあてるように身を屈め、ショーツを膝まで押し下
げた。さくらの肩を支えにした知世が、そっと左の膝を上げると、その「く」の
字のラインにそってさくらがショーツを滑らせる。すとんと落ちた布地は、知世
の右足首でわだかまった。
 さくらのショーツも、知世の手で同じ道行きを辿る。さくらの方は、左の足首
に小さな布地が絡みついた。
 互いの足を軽く振って、最後の布地を床に重ねると、二人はもう何も身に纏っ
ていない。
 裸の知世の腕を取ったさくらは、彼女をリビングの奥へと誘った。
 ソファーと窓の間に敷かれた毛布。知世の手を取ったまま、さくらはそこにそ
っと膝をつき、腰を降ろした。
 知世がそれに倣って膝をつき、腰を降ろすと、待ちかねたようにさくらがのし
掛かる。優しくではあるが、知世を押し倒したのには違いない。
38945:03/05/17 01:33 ID:puSIIAyL
 ちゅ。
 頬にキス。何度も何度も。
 顔をあげたさくらは、身体の位置を移し、知世の右横に寝そべった。右手をそ
っと、知世の胸に置く。
 カーテン越しに差し込む暖かな陽の光。その中に横たわった一糸纏わぬ知世の
肢体は透き通る様に白く、上質の絹の様だった。
「知世ちゃんの身体‥‥真っ白できれい‥‥」
 うっとりと言うさくらの手が、知世の胸を優しく撫でる。
「恥ずかしいです‥‥こんな‥‥お陽様の下なんて‥‥」
 出来るだけ身体を隠そうとする知世の腕。さくらはその手首を掴み、バンザイ
をするように広げさせた。もちろん、乱暴にならないように、そっと。
 白い肌は、陽の光に温められたのと、羞恥で仄かに赤みが差して桜色になって
いた。特に色の濃い、鼻の頭、両方の頬にちゅっと口づけると、花びらを伏せた
ような可愛らしい丘に顔を寄せ、その頂きを唇に含む。
 ちゅっと軽く吸い、チロチロと舌で舐めた。交互に繰り返すと、たちまち知世
の唇から切なげな喘ぎが漏れ始める。
「‥‥あ‥‥は‥‥あッ‥‥」
 顔を上げたさくらは、左肘で支えて半身を起こすと、指差すように右手の人差
し指を伸ばし、知世のスリットにあてがった。柔らかく閉じあわさった「唇」を
押し割ると、すぐに熱い蜜液が指に触れる。
「うわぁ‥‥すごい‥‥」
 さくらの唇から、思わず感嘆が漏れた。昨夜よりもっといっぱいの「あいえ
き」が出ている。つい数回前まで、これが沸き出すようにそっと指を往復させて
いたのが嘘のよう。
 熱いぬかるみを少し指先で探って入り口を捉えると、
「‥‥ゆび‥‥いくよ‥‥」
 そう断ってから、ゆっくりと人差し指を没入させた。
39045:03/05/17 01:36 ID:puSIIAyL
 ぬぷぷぷぷ‥‥。
「‥‥う‥‥んン‥‥」
 完全に根本まで指が入ると、そこで暫く指を止めて感覚を集中する。とろける
ほど柔らかく、火傷するように熱い。そしてぬるぬるした感触に指が包まれる。
 さくらはそっと指を出し入れし始めた。
「あッ‥‥あぁッ‥‥ッ!‥‥」
 くちゅくちゅくちゅくちゅくちゅ‥‥
 一定間隔で出し入れされる指が、知世の喘ぎを伴奏に、粘っこい調べを奏で
る。指が押し入った事で行き場を無くした「あいえき」がさくらの掌まで溢れ、
まるでお漏らしをした様だ。
 指が根本まで入る度、知世は身体をひくつかせ、喉元を晒して仰け反った。
 さくらは少し迷った。指を抜いて、昨夜の様にわれめを縦に擦ってあげるべき
かどうか。けれど、知世のこの声もピクピクするも昨夜以上で、縦に擦ってあげ
るのと同じくらいに気持ちよくなっているように思えた。
 さくらは、このまま続ける事にした。一定のペースを保つように気をつけて、
指を出し入れし続ける。
 ひっきりなしに漏れる、知世の切ない声。むずかるように身体を捩り、固く握
った拳を胸元に引きつける。それに気をよくし、知世を出入りし続けるさくらの
指。
「あッ‥‥さくらちゃん‥‥さくらちゃん!‥‥んッ!あぁッ!!」
 知世の足首がぴいんと伸び、敷かれた毛布に突き立つと、航跡の様に皺が走
る。肩と両足の間で、ふっくらとしたお尻が宙に浮いた。
「あッ、んッ、んッ、んんんンンン−−−ッ!」
 びくん、びくびくびく‥‥。
 アーチ状になった知世の身体が、波に揉まれるようにひくついた。そのまま、
ぴいんと張りつめて凍り付く。
39145:03/05/17 01:39 ID:puSIIAyL
「‥‥ッ‥‥ハァぁぁ‥‥‥」
 なにもかも吐き出すような吐息と共に、突っ張っていた身体の力が一気に抜け
た。全身を投げ出し、荒い息にあわせ、可憐な胸が上下して空気を吸う。
 びっくりして指を止めていたさくらは、そっと指を抜きとった。知世の「あい
えき」に濡れた指から、つっと糸を引いて滴が落ちる。
 知世が登り詰めてしまったのだと気付くのに、数秒かかった。
「‥‥‥知世ちゃん‥‥」
 さくらは、知世に覆い被さると、ぎゅっと身体を抱きしめた。嬉しかった。い
つの間にか、中をくちゅくちゅする事で気持ちよくなってくれている。
 これなら、最後の気持ちいいところまで、連れていってあげられるかもしれな
い。片方の手で知世を抱いたまま、さくらは自分の腿の間にそっと右手を差し入
れた。
「‥‥ん‥‥」
 ふにゃふにゃの肉茎に指を絡める。知世の唇がしてくれるように、摘んだ指を
そっと往復させる。知世に貰ったぬるぬるがあるうちに、このお寝坊さんを起こ
してしまうつもりだった。
 けれど、その右手をそっと掴まれた。息を整えた知世が、優しい顔でさくらを
見上げている。
「‥‥させて‥‥ください‥‥」
 知世のたったそれだけの言葉に、さくらは小さく頷いた。
 自分の手で触った事より、知世の柔らかい舌で舐められた事の方が多く、しか
もその方が何倍も何倍も気持ちいい事を刻み込まれたさくらは、知世の申し出を
断れなかった。何度も施された事で、「おしっこの出るところに口をつけさせ
る」事への罪悪感が薄らいだのも、頷かせる要因だった。
 知世は身を起こすと、既に「いつもの様に」となった感のある、平伏する様な
姿勢で、さくらの腿の間に顔を埋め、ソフトクリームの似合う小さな舌を動かし
はじめた。
39245:03/05/17 01:42 ID:puSIIAyL
「‥‥あッ‥‥」
 さくらが切ない声をあげた。
 知世の舌が敏感な先端を優しく包み、動く。それにつれ、柔らかかった肉茎が
少しずつ首をもたげる。何とか自立出来るようになると、知世はゆっくと全体を
口中に含んだ。
 刺激が強くなりすぎない様に気をつけて舌を絡め、頭全体を上げ下げする。往
復の度に、さくらの肉茎が固くなっていくのが判る。
 ちゅる‥‥。
 ゆっくりと唇を離すと、顔をあげた。唾液に濡れた肉茎は、準備が終わったロ
ケットの様に立ち上がっている。
 手の甲で溢れた涎をそっと拭いながら、さくらの顔を見た。名前通りの桜色に
染め、荒い息をしながら、それでも健気に知世に微笑む。
 知世が再び身を横たえた。さくらが覆い被さり、僅かに動いて最後の準備を整
える。
 互いの熱い息が顔にかかる。目と目を見つめ、手を相手の背中に絡める。知世
が小さく顎を引く。さくらも微かに頷く。
 にゅぷぅぅぅぅぅ‥‥。
 さくらが腰を進め、根本まで一気に貫いた。
「ああぁッッ‥‥‥‥」
「‥‥‥‥ッくぅ‥‥」
 互いの唇から喘ぎが漏れた。背筋を「快感」が駆け上がり、ブルッと震える。
無意識にお互いを抱く腕に力を込め、その嵐に飲み込まれない様、耐えた。
 さくらが可愛らしいお尻を揺らすように腰を動かし、ピストン運動を紡ぎはじ
めると、知世はそれにあわせてひくつき、喉を晒して仰け反った。
 毛布に突き立ったつま先と、肩を支えにして、知世のお尻が微かにしゃくり上
げるような動きを見せる。
39345:03/05/17 01:46 ID:puSIIAyL
「‥‥知世‥‥ちゃん‥‥ん‥‥気持ち‥‥いいの?‥‥知世‥‥ちゃん‥‥」
 抽送にリズムを合わせ、さくらが囁く。
 知世は、息も絶え絶えの喘ぎに混ぜて
「‥‥あッ‥‥あッ‥‥きもち‥‥んッ‥‥いいです‥‥あッ‥‥なんだか‥‥
とっても‥‥あッ」
 ほとんど言葉になってないが、気持ちいいという事は伝わってくる。
 一方で、さくらも知世の柔肉に包まれて、だんだん気持ちよくなって来た。腰
の一番奥に痺れるようなむず痒さが溜まってくる。
「あッ‥‥ぐぅッ‥‥」
 歯を食いしばって、お尻の動きを止めた。抽送をやすみ、少し鎮まるのを待つ
つもりだった。
 ところが、さくらの二の腕にぎゅっと知世の指が食い込んだ。痛みを覚える程
のそれに知世の顔を見ると、
「お願い‥‥です‥‥やめ‥‥ないで‥‥やめないで‥‥ください」
 さくらの下でほんの少し、お尻をもじもじと動かしながら、知世が涙目で訴え
た。
「そ、そんな事言っても‥‥」
 さくらは困った。まだ肉茎はじんじんと疼いている。ここで再開したら、一気
に暴発してしまうかもしれない。けれど、知世がこれほど訴えている事を無下に
はできない。
 さくらは意を決すると、お尻をくっと突き上げた。
「あッ‥‥」
 知世の声があがる。さくらは何度も何度も突き上げ、知世はそれにあわせて声
をあげてひくついた。
 頑張らなくちゃ、がまんしなくちゃ。
 さくらはそう自分を叱咤して、お尻をくねらせる。
39445:03/05/17 01:48 ID:puSIIAyL
 たちまち、腰の奥のむず痒さが沸き上がる。歯を食いしばって耐える。でも我
慢できそうもない。
 腰を止めた。知世を見ると「やめないで」と涙目で訴えている。
 さくらは慌ててお尻を動かし始めた。
 唇を噛んだ。血が出るくらい。痛みで何とか気持ちよさから気が逸れないかと
思ったが、無駄だった。
 休みを与えられずに知世の中を出し入れされた肉茎は、あっというまに高まっ
てコントロールが出来なくなった。
 暴走する細い腰が知世の下腹に打ち付けられる。ほとんど痙攣しているような
お尻の蠢き、そして、白濁液が体奥から高圧で打ち出される。
 どぴゅっ、どぴゅ、びゅくびゅくびゅく‥‥
「あッ!ンッ!ンッ!ンッ!」
 さくらは身体を突っ張らせ、ぷるぷると震えた。最後の一震えですべてを知世
の中に注ぎ込むと、がっくりと脱力して覆い被さった。
「はっ、はっ、ふぅ‥‥‥」
 荒い息をつくさくらは、頭も身体もジンジンと痺れ、小さな震えが止まらな
い。出来たらこのまま眠ってしまいたかった。けれど、さくらに組み敷かれた知
世は、名残惜しそうにひくつくような動きをしている。
 さくらは、痺れた頭で考えた。何とかして、知世を満足させたかった。
 方法は割とすぐに思いついた。順番をもとに戻せばいい。さっき、指では気持
ちよく出来たのだから。
 さくらは体を起こすと、知世の横に寝そべった。柔らかくなった肉茎が知世の
中から抜け落ち、「あいえき」の糸を引く。
 離れたくないと言いた気に、しっかりとしがみつく知世の背中を左手で抱き寄
せた。上半身はくっついていても支障にはならない。
39545:03/05/17 01:52 ID:puSIIAyL
 右手を伸ばし、そっと指で探ってみた。さんざんに出し入れしたというの
に、女のコの唇はぴったりと閉じていて、まるでそんなことを一度もした事がな
いかのよう。けれど、お漏らしをしたように濡れそぼっているのが、はじめてで
はない事を物語っている。
 にゅぷ‥‥。
 入り口に指先を宛い、一気に根本まで貫いた。そのまま指の出し入れを始め
る。
 ぢゅちゅぢゅちゅぢゅちゅ‥‥。
「‥‥あッ‥‥あッ‥‥んッ‥‥」
 知世が喉を晒し、切ない声を漏らした。さくらは、指の抽送に邪魔にならない
様に身体を覆い被せ、自分が押し入ってする時の事を思い出しながら、そのス
ピードにあわせるように指を動かした。
 さくらの肉茎で高められていた為か、あっけないくらい早く、知世は登り詰め
た。
「あッ‥‥さくらちゃん‥‥さくらちゃん!」
 さっきと同じ反応。足首がぴいんと突っ張って、お尻が僅かに宙に浮く。
「あッ、あッ!あァァーッ!」
 ぷるぷると震える知世が、歓喜の悲鳴を迸らせた。
 そのまま暫し硬直していた知世の身体が、詰めていた息を吐くと共にすべての
力を失った。
 指を抜き取ったさくらは、目を細めて知世を見、忙しなく上下する胸を、そっ
と撫でた。
 荒かった息が、次第に整っていくのが判る。
39645:03/05/17 01:54 ID:puSIIAyL
「‥‥‥‥ごめんなさい」
 知世が小さな声で言った。顔を逸らし、さくらと目を合わせようとしない。
「?‥‥どうしたの?どうして謝るの?」
 さくらが訊いた。知世に謝られる覚えはなかった。
「‥‥あんな‥‥わがままを‥‥言ってしまって‥‥」
 知世は顔を覆って言った。思いだしても顔から火が出そうだ。さくらにして貰
うだけでも満足しなければいけないのに、あろうことか、気持ちよさに溺れては
したないおねだりをしてしまった。自責の念が胸を締め付ける。出来るなら、今
ここで消えてなくなってしまいたかった。
 さくらは、その言葉に「なんだ、そんな事か」と言いたそうな顔をした。
 そっと知世の身体を抱きしめると、すりすりと知世の首筋に頬ずりする。
 そのまま、鎖骨に話しかけるように、
「わたしは、嬉しかったよ‥‥おねだりしちゃうくらい、知世ちゃんが気持ちよ
くなってくれたんだもん‥‥」
「そ、そんな事あり‥‥」
 恥ずかしさに思わず否定しかけて、言葉を飲んだ。さくらの瞳がじっと自分を
見ている。
 知世は思わず目を逸らした。でもさくらはそれを許さない。追いかけるように
顔を寄せてくる。もう鼻がくっつきそうで、暖かい吐息が顔にかかる。
「‥‥気持ちよかったの?」
 さくらが囁くように訊く。
 知世は観念した。ここで否定したら、さくらの努力を踏みにじってしまう。い
くら恥ずかしくても、正直に答えるしか術はない。
39745:03/05/17 01:57 ID:puSIIAyL
「‥‥はい」
 蚊の鳴くようなか細い声で、それだけ答えた。
「よかった‥‥でも、最後まで出来なくて‥‥ごめんなさい‥‥」
 今度はさくらが囁くように謝った。
 知世は、ふるふると顔を振ってそれを否定した。さくらは一生懸命に努力して
くれた。謝らなければならない事なんて、なにもない。
 さくらがそっと知世の頬に口づけた。お返しに知世もさくらの頬に口づける。
鳥がついばむようなキスを、交互に交わした。
「暖かいね‥‥」
 窓から差し込む陽の光に包まれて、本当にひなたぼっこの気分だった。何にも
着ないでするかどうかは別にして、暖かくて気持ちがいいのは確かだ。
「本当に‥‥でも‥‥さくらちゃんのお家で裸になるなんて‥‥少し恥ずかしい
ですわ‥‥」
「?‥‥やだなぁ知世ちゃん‥‥自分から誘ったのに‥‥」
 さくらは笑いながら言った。確かに恥じらう顔や姿は可愛いが、言いだしてお
いてそんな事を言うのはちょっと度が過ぎると思った。
「え?」
 知世がきょとんとした顔でさくらを見る。さくらも黙って知世を見た。
「‥‥‥」
「‥‥‥」
 なんとも形容しがたい沈黙。さくらの中で、嫌な予感が膨れてくる。
39845:03/05/17 02:01 ID:puSIIAyL
「だって‥‥ケーキ焼いて、ケロちゃんの好きなゲームを持ってきたでしょう?
あれって、ケロちゃんを夢中にさせておいて、その間に‥‥っていうつもり‥‥
だったんだよ‥‥ね?」
 恐る恐るという感じで問うさくらに、知世は困ったような表情を見せた。
「あのぉ‥‥ゲームは偶然、そういうお話があったので、頂いたものなんです‥‥
せっかくお届けするなら、美味しいケーキでもと思っただけで‥‥その‥‥」
 恥ずかしそうに俯く知世に、さくらは殴られたようなショックを受けた。それ
では勘違いをしたあげく、無理矢理に知世を襲った事になってしまう。
「ご、ごめんなさい!わたし‥‥嫌じゃなかった?」
 おろおろと問うさくらに、知世はくすりと笑って首を横に振った。
「さくらちゃんなら‥‥何をされても‥‥嫌だなんて事、ありませんわ‥‥」
 優しい笑みでそう言われ、さくらの頬に朱が上がった。とりあえずホッとし
て、恥ずかしそうに頭を掻くのが可愛らしかった。
 それから暫く、裸のままのひなたぼっこを楽しんだ。
 ときどき互いの頬を啄みながら、とりとめのない話をし、柔らかいお互いの肌
の感触を愉しむ。
 まさしくぬるま湯のような弛緩した時間。いつまででもこうしていたい。で
も、いつまでもそうしている訳にもいかなかった。
 散らばらせた服を集め、身につけた。すっかり身支度を整えると、普通の少女
二人。とてもさっきまで裸で抱き合っていたとは思えない。
 キッチンで紅茶を入れ、念のためにそっと2階を覗いた。ケルベロスは完全に
ゲームに没頭していて、気付いた様子は全くない。
39945:03/05/17 02:03 ID:puSIIAyL
「ケロちゃん、お茶だよ」
 声を掛けてみたが、反応はなかった。
「あんまり続けると目が悪くなっちゃうよ」
「くそ、この、茶なら、そこ、おい、とけ、この、この、このォ!!」
 ダメだ。さくらはため息をついた。秘め事を気付かれた心配がないのにはホッ
としたが、こんなに夢中になっていていいのだろうかとも思う。
「どうでした?ケロちゃんは‥‥?」
 2階から降りると知世が問う。さくらはため息混じりにケルベロスの事を報告
した。知世は笑って、
「よかったですね」
 とだけ言った。
 そのまま、ケーキと紅茶でおやつにし、裸でこそないが、先ほどの続きの様に
甘い時間を過ごす。
「ただいま、さくらさん」
 そう言って藤隆が帰って来たのは、予定通り夕方だった。
 早速ケーキを振る舞うと、藤隆は知世にお手伝いの礼を言い、また、さくらの
事を誉めてくれた。
 嬉しそうにニコニコと笑うさくらに、知世は幸せそうな笑みを浮かべた。
 日の落ちる頃、迎えの車が来て、知世が家路についた。
 窓を開け、手を振る知世にさくらはスッと顔を寄せると、耳元で囁いた。
「また、夜に、ね」
 知世が驚いて、何か言おうとしたが、車は既に滑り出していた。
 さくらは微笑み、軽く手を振りながらそれを見送った。
40045:03/05/17 02:14 ID:puSIIAyL
あとがき?

sageを使ったので、広告サンドされなくてラッキーでした。

遂に木之本家でコトに及ぶようになってしまったエロエロハッピーなお二人(///)
次回はお家の外でしていただこうかな〜とか(^^;)

さて、「さくらの小さな冒険」とか見直すと、アニメとか見てなさそうですが、どうな
んでしょうかねぇ(笑)
そうそう、今回、二人が着ていた服は、そのまんま「さくらの小さな冒険」に出てき
たものを文章化したつもりです。


>>372
お返事遅くなりました。
結婚式のは、エロがまったく入らないので、どこにしようか迷っています。
CCさくら板の何処かになると思います。

>>373
う゛これはまた超エロエロハッピーですねぇ(笑)
激しすぎるよーな気もしますが(^^;)
401名無しさん@ピンキー:03/05/17 14:01 ID:wPKtWgTk
うぷぷ さくらたんてば、、、
  け だ も の  (藁
まあ ともかく らぶらぶえちーでよかったでつ。
45さん結婚式SS期待してまつ。
402裸族 ◆mh0WlO0c8U :03/05/18 00:32 ID:EorWvxYK
45さん乙です。
2人はとうとう恋愛期に入ってあまあまらぶはにゃ〜んでつね(;´Д`)
もうやっぱり「あのおくすりは実は小麦粉なんですの」という落ちを切に希望したい
所存(;´Д`)

>>373
漏れ達が昔書いたのを晒すのやめてくだちぃ…つか知っててやってるだろボケラ(´ー`)
403名無しさん@ピンキー:03/05/18 05:10 ID:niRBxhJl
がんがれ早漏さくらタン!
404名無しさん@ピンキー:03/05/18 08:21 ID:aeirPW9x
405さくら&知世まんせ:03/05/19 23:58 ID:ayKA6b6L
     _
  γ ====  ヽ      
  |_|||_||_||_| | ||   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
   ||ー. ー |) || < さくらちゃん、ともよを幸せにしてくださいな。
  .|ハ ワ ~ノ|  ||  \____________
  |( 「) ̄ |  ||

45さん乙です。
406名無しさん@ピンキー:03/05/20 00:36 ID:4c8OMXX4
          (⌒)
    ,   _ ノ)  /
  γ∞γ~  \
   |  / メノ从) )    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  ヽ | | l  l |〃  < >>401 さくらけだものじゃないもん
   `从ハ" (フノ)    \___________



   ,   _ ノ)
  γ∞γ~  \
   |  / 从从) )   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  ヽ | | ┬ イ |〃 < >>403 さくら早漏じゃないもん
   `从ハ~ . ノ)    \_____


407名無しさん@ピンキー:03/05/20 10:29 ID:dzdI5f8y
おい、おまいら、
ヤ ン マ ガにさくらタンでてきたぞ!
408名無しさん@ピンキー:03/05/20 16:16 ID:5INXjs2m
さくらちゃんはズルイです。

知世ちゃんからイッパイお口でしてもらってるのに
さくらちゃんは指しか使ってません。

さくらちゃんも、お口でしてあげないと不公平だと思います。
40945:03/05/20 23:26 ID:OPmPm0F2
どもです。
今週分は手が入ったばっかりですが、なんとか週末にはアップしたいです。

>>401
けだものっていうのは〜、
「知世ちゃん、一発やらせて」と迫り、嫌がる知世ちゃんのぱんつだけむしり
取ると、後ろからいきなりずぶっといった挙げ句、さっさと自分だけイッちゃっ
て、終わった途端に「終わったから帰っていいよ」っていうのを言うと思うん
ですけど(^^;)違います?(独断と偏見)

>>402
う〜ん、何処かでそんな分岐が作れるか、考えてみます。一応、ラストまで
構想は固まっちゃってるんで‥‥

>>403
>>406 のさくらちゃん、ああ言ってますが、確かに早いですよね〜(笑)
まぁ、小学生だし、元は女のコだし、勘弁してあげてね>知世ちゃん。

>>405
はぁ、幸せにしたいです。健気な知世ちゃんいっぱい出します。

>>408
ギクぅ!!!!!!!!!ど、読者って鋭い‥‥‥(^^;)
いや、その‥‥‥さくらちゃんは女のコだし、元もとノンケなんで、いくら親友の
知世ちゃんとはいっても、あそこを舐めるクンニリングスは出来ないんじゃない
かな〜と(あはは)。シーンとして出す予定は、なかったりします。
その代わり、知世ちゃんは指使わないんでおあいこって事で‥‥(違う?)

もう一つ、伏線としてあるコトをさせていませ〜ん。ま、それは追々‥‥
410401:03/05/21 17:02 ID:4wbt47Do
「けだもの」というのは軽い冗談のつもりだったんですけど、、
お気を悪くされたのならすみません。

45さんの「けだもの」って藻れ的には「鬼畜」「外道」ですな。
嫌がる知世ちゃんにムリヤリ一発だなんて許せませぬ。
41145:03/05/21 22:38 ID:N6o90RI5
>>410

いえいえ、こちらも軽い冗談のつもりで、気を悪くしたりはしてないです。
むしろ誤解を招いたとしたら、すみませんです。
>>406さんのさくらちゃんを見て、桃矢くんのようにニヤニヤ(^^;)状態です。
412401:03/05/22 01:28 ID:fxzP5au4
あ〜よかった。
次回SS待ってるにょ〜
413山崎 渉:03/05/22 02:16 ID:xrMBzNXC
━―━―━―━―━―━―━―━―━[JR山崎駅(^^)]━―━―━―━―━―━―━―━―━―
414名無しさん@ピンキー:03/05/22 04:40 ID:oz3t6qHh
コッソーリと、お兄ちゃん×さくらキボンヌ
415名無しさん@ピンキー:03/05/22 19:35 ID:OJg2By54
age
416名無しさん@ピンキー:03/05/22 20:33 ID:7eeBPN+x
マガジンの新連載は・・・
俺たちにどうしろと・・・?
417名無しさん@ピンキー:03/05/22 22:32 ID:ZqMPcbS0
お前たちが行動に移さないからCLAMPが怒ってるんだよ
41845:03/05/22 22:47 ID:5HdHCmxb
どもです。仕上がりは‥‥なんとか週末にはアップできるといいな〜と。

>>414
うみゅ〜。それはちっと‥‥
近親相姦はかなり難しいでつ。相愛に持ちこむきっかけが浮かびませぬ〜。


>>416
キニシナイ
だって、同じ名前だけど、別ストーリーだもん。
419あわび:03/05/22 23:41 ID:z+w7KnYt
420名無しさん@ピンキー:03/05/23 07:41 ID:zhdbPxtC
>>418

ありがちなネタだけど、さくらの「よるのおでかけ」中、留守番の
「ミラーさくら」と(実はすべて知っている)桃矢の「疑似近親相姦」
キボンヌ。

当然、すべて「そっくり」なミラーちゃんにも(以下省略)
421裸族 ◆mh0WlO0c8U :03/05/23 13:55 ID:idlAl9f3
「もう一つ、伏線としてあるコトをさせていませ〜ん」

…アナルか!(゚Д゚)
422名無しさん@ピンキー:03/05/23 17:35 ID:N8MHbnMV
にょうもまだですね(´ー`)
42345:03/05/23 22:11 ID:nannzDer
>>420

「当然、すべて「そっくり」なミラーちゃんにも」

あう〜、ごめんなさい。>>125で既にミラーは使ってまつ。
あの場面で何にも無かったのに、次にミラーを出したらおちんちん付いてた
ってのはちょっと話が矛盾してしまいます〜(^^;)

ミラーでさくらちゃんへの欲求を誤魔化すっていうのは、あちこちに
お話があったような気が‥‥‥

あとさくらちゃん、お返事しといて〜。

>>421
          (⌒)
    ,   _ ノ)  /
  γ∞γ~  \
   |  / メノ从) )    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  ヽ | | l  l |〃  < ちがうでしょ!
   `从ハ" (フノ)    \___________

>>422
          (⌒)
    ,   _ ノ)  /
  γ∞γ~  \
   |  / メノ从) )    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  ヽ | | l  l |〃  < そんなシーンないもん!
   `从ハ" (フノ)    \___________
42445:03/05/25 12:20 ID:nGsQWXJA
どもです。今週分出来ましたので、UPします。
なんとか一週間で出来ましたね〜

お話ですが、とうとう、行き着くところまで行ってしまいました。

 お楽しみ頂ければ、幸いです。
42545:03/05/25 12:24 ID:nGsQWXJA
「はぁ‥‥」
 ネグリジェ姿の知世はため息をつき、胸に抱いたクッションをキュッと抱きし
めた。
 時計を見る。10時を10分程過ぎている。さっき見てから3分と進んでいない。
「さくらちゃん‥‥遅いですわ‥‥」
 ポツリと呟いてから、自分の声にハッとした。
 いけません。私ったら、なにを‥‥。
 思わず抱いたクッションに顔を埋めてしまう。その顔は、風呂上がりの様に桜
色に染まっていた。
 そう。こんな事を考えていてはいけない。これから訊ねて来るさくらには、な
にもしないでそのまま帰って貰うのだから。
 今日は朝から早起きをし、さくらの家を訊ねた。ただ、大好きなさくらの側に
居たかったからだったが、目的を誤解したさくらに抱きすくめられ、そのまま「さ
くら」を身体の奥に受け入れてしまった。
 それ自体は昨夜もこのベットでした事だし、さくらに求められるのは嫌ではな
い。ところが、いざはじまってみると、自分の中で蠢く「さくら」が与えてくれ
る気持ちよさに我を忘れてしまい、動きが止まった途端に思わず、
『やめ‥‥ないで‥‥やめないで‥‥ください』
 それだけではない。あろう事か、自分からはしたなくもお尻を突き上げて「さ
くら」を求めてしまった。
 かーっ。
 桜色になっていた知世の顔に、更に赤みがさす。
42645:03/05/25 12:27 ID:nGsQWXJA
「はぁ‥‥」
 知世は再びため息をつき、胸に抱いたクッションをもう一度キュッと抱きしめ
た。
 自分で自分を罵った。いつからこんな、えっちで、はしたない、いけないコに
なったのだろう。
 心の中で、決意を宣言する。
 もう、さくらちゃんとえっちな事をするのはやめましょう。今夜は、そのまま
帰って頂かなくては‥‥
『また、夜に、ね』
 車の出際にそう囁かれてからというもの、胸のドキドキが止まらなくなった。
 お風呂に入っても、ついついさくらのキスを受けそうなところを入念に洗って
いる自分を発見して、頬を張ってしまった。
 期待しているのだ。はしたなくも、さくらが来て、そして、えっちな事をして
くれるのを待ち望んでしまっている。さくらに会う事が、えっちをして貰う事と
イコールになってしまっている。
 自分はどうしてしまったのだろうか。
 昨日の夜、このベットでさくらにされたえっちなことは、すごく気持ちよかっ
た。けれど、自分から「さくら」を求めてしまうような事はなかったし、さくら
に会いに行ったのも、会うことそのものが楽しみだったのであって、えっちを期
待したりはしていなかった。
 知世は頭を振った。もう一度、決意を心の中で繰り返す。
 もう、さくらちゃんとえっちな事をするのはやめましょう。今夜は、そのまま
帰って頂かなくては‥‥
427名無しさん@ピンキー:03/05/25 12:27 ID:nTAIqmGu
本当の完全無料サイトはココだよ! 
255の動画が完全無料で見放題だよ!
今すぐ抜けるよ! http://www.gonbay2002.com
42845:03/05/25 12:30 ID:nGsQWXJA
 時計を見る。10時を15分程過ぎている。
「さくらちゃん‥‥遅いですわ‥‥」
 またポツリと呟き、自分の声にハッとした。
 そして、今日の行状を思い浮かべ、知世は何度目になるか判らない決心を繰り
返した。
 もう、さくらちゃんとえっちな事をするのはやめましょう。今夜は、そのまま
帰って頂かなくては‥‥
 すっと、目の端を何かが流れた。
 ハッとして面を上げると、翼を持つ人の姿がテラスに見えた。
 こんなシルエットは、天使の他にはもう一つしかない。
 知世は弾かれたように立ち上がり、窓に走り寄った。
 さくらだった。
 フライの魔法で、愛用のパジャマの背に真っ白な翼を現出させ、それを操って
飛んできたのだ。
 知世は、いそいそと鍵を開け、窓を開いた。
「‥‥知世ちゃん‥‥」
 フライを戻したさくらは、部屋へ入るなりぎゅっと知世を抱きしめた。
 不覚にも機先を制された知世は、藻掻くことも出来ず、黙って抱かれているし
かなかった。
「‥‥あったか〜い」
 さくらが思わず呟いた。言われてみれば、さくらの身体はひんやりと冷たい。
夜風の中を飛んできて、体温を奪われたのだろう。
「なにか、着ていらしらよろしいのに‥‥」
「いいの‥‥だって、すぐに暖かくなっちゃうから‥‥」
 さくらに言われ、知世の顔に朱があがった。ここ数日の「暖かくなる」行為の
数々が、浮かんでは消えていく。
42945:03/05/25 12:33 ID:nGsQWXJA
 だめです。さくらちゃんには、このまま帰って頂かなくては‥‥
 知世は、心の中で自分を叱咤し、拳を握った。
「あ、あの‥‥」
 顔をあげ、さくらを見た。さくらの目も、知世を見ている。
『もう、えっちな事はしない事にしました。このまま、帰ってくださいません
か?』
 と、言葉は既に、喉のところに用意出来ていた。
「あの‥‥その‥‥」
 出てこない。何度も何度も心の中で用意した言葉なのに、喉から出てこない。
まるで喉につっかえてしまったように、外へ出るのを頑なに拒んでいる。
 唾を飲み込んだ。深呼吸。もう一度気持ちを落ち着けて、言葉を絞り出した。
「ほ、ホットミルク‥‥ありますよ‥‥」
 言ってから、自分で愕然とした。用意した言葉と違う。しかも意味まで反対
だ。帰って貰うどころか、逆に引き留めてしまっている。
「ありがとう‥‥知世ちゃん‥‥」
 さくらはそう言って微笑んだ。今更、本心と違うとは言えない。
 知世は、さくらを自分のベットに座らせると、ミルク用の魔法瓶からカップに
ホットミルクを注ぐ。それを両手で包むようにして、さくらに手渡した。
 受け取ったさくらは、ふうふうと吹きながらミルクを啜る。
 じんわりとお腹の中から温まっていくのが、心地よく感じられた。
 さくらのすぐ横に腰掛け、その様子を見つめる知世は、もう一度、心の中を整
理する。これは挫けた訳ではない。身体の冷えたさくらをそのまま帰す訳にはい
かない。だからミルクを与えただけだ。言わなければいけない。「何もしないで、
帰って」と言わなければ。
 それをずっと考えていた知世は、さくらの方に全く注意を払っていなかった。
43045:03/05/25 12:36 ID:nGsQWXJA
 ちゅ‥‥。
 頬に唇を押しつけられて、知世ははじめて気がついた。さくらにキスをされた
と。
 ハッとした知世がさくらを振り向こうとした時、既にさくらの腕が回され、横
抱きにされていた。
「‥‥‥ミルクも暖かいけど、知世ちゃんも‥‥暖かい‥‥」
 知世の首筋にすりすりと頬ずりするさくら。
 いけない。言わなければいけない。この手を振り解き、何もしないで帰ってと
言わなければいけない。
 頭ではそう判っているのに、何故か手も喉もそれに従おうとしなかった。じっ
とさくらに抱きしめられ、ただ黙っている。
 さくらは、既に「いつも」になったプログラムを始めていた。
 まず最初は、頬へそっと口づける。
 フライを使ってやって来た時は、一回の口づけが長い。そして、何度も、何度
もする。「来てすぐ」などというムードに欠ける事をさくらは絶対にしない。
そっと回した腕で、優しく抱きながら、ゆっくりと、シチューを煮るように、口
づけを繰り返す。
 トク、トク、トク、トク、トク、トク‥‥。
 知世は、自分でも鼓動が上がっているのが判った。
「いい?知世ちゃん‥‥」
 唇を離したさくらが、そっと訊ねた。知世が、不思議そうな顔でさくらを見
る。何を問われているのか、判らなかった。
「‥‥だって、わたし、昼は勘違いしちゃって、知世ちゃんと無理にしちゃった
から‥‥だから、ちゃんと聞いておきたいの‥‥しても‥‥いい?」
 恥ずかしそうに俯くさくらを見ながら、知世は唾を飲み込んだ。
43145:03/05/25 12:40 ID:nGsQWXJA
 こんな機会があるだろうか。言わなければいけない事を言えずに困っていた
ら、さくらの方からその機会を与えてくれた。
 言わなければいけない。「今夜は、ご勘弁くださいますか?」と。
 さくらはきっと判ってくれる。許してくれる。
 けれど、知世は、その言わなければいけない言葉を、どうしても言う事が出来
なかった。さくらの顔を見ると、魔法にかかったように、声が喉で消えていって
しまうのだ。そう、さくらが「ボイス」のカードを発動したかのように。
 そして、知世の意志を無視して、喉は勝手に違う返事をしてしまう。
「‥‥‥‥はい」
 知世の返事に嬉しそうに笑ったさくらは、もう一度、知世の頬に口づけた。
 どうして‥‥どうして言えないのでしょう‥‥
 心の中で自問自答する。でも、どうしてか判らない。
 さくらは、知世の背中を支えながら、自分の体重を知世に預けていく。スロー
モーションを見ている様にゆっくりと、知世の身体がベットに横倒しになった。
「‥‥いしょ」
 先にベットに乗り上がったさくらは、知世の細い足を抱え、ベットに引き上げ
る。されるままの知世は、しどけなく横たわるだけだった。
 ネグリジェの上から微かに膨らんだ知世の胸を2・3度撫でたさくらは、そこ
にぺたりと耳をつけた。
 神経を集中すると聞こえてくる、規則正しい鼓動の音。
「知世ちゃん、すごくドキドキしてる‥‥」
 耳をつけたまま、さくらが言った。耳に聞こえる鼓動は、確かに走った後のよ
うに忙しない。
43245:03/05/25 12:43 ID:nGsQWXJA
「知世ちゃん‥‥」
 そっと呟くように言ったさくらは、知世の足に手を伸ばし、ネグリジェを優し
くたくし上げた。
 間違っても「手慣れた」とは言えないが、さすがに回数をこなして余裕が生ま
れてきている。知世の腰の下に左手を差し入れ、持ち上げてお尻を浮かせると、
すぅっと右手がネグリジェの裾をくぐらせていく。しかも手を器用に動かし、ス
リップはそのままにしてだから、芸が細かい。
 次に右手も知世の背に差し入れると、優しく半身を起こさせた。するするとネ
グリジェの裾が背中を上がり、頭をそっと抜かれると、腕に絡みついてひとかた
まりになる。
 腕を片方づつ抜き取ると、さくらはもう一度背中を支え、そっと知世を横たわ
らせた。しどけなく手足を投げ出したスリップ姿の知世の上に、四つん這いに近
い姿勢でさくらが覆い被さる。
 知世に、またもチャンスがやって来た。覆い被さったさくらは、優しい目で知
世を見下ろしたまま、動きを止めている。
 待っているのだ。知世が手を伸ばし、パジャマのボタンを外すのを。
 ならば簡単だ。なにもしないでいればいい。きっとさくらは「どうしたの?」
と聞いてくる。そこで取りやめをお願いすればいい。
 けれど、喉に続いて手までが知世を裏切った。腕がゆっくりと上がり、少し震
える指がパジャマのボタンを外してしまった。そればかりか、襟元をとって、さ
くらがパジャマを脱ぐのに協力している。
 そして、止めるのも聞かす、ズボンのゴムに掌を差し入れると、それを押し下
げる。さくらが足を抜き取り、下着姿になった。
43345:03/05/25 12:46 ID:nGsQWXJA
 さくらがもう一度、知世の頬に口づけた。それは、次に進むための合図。
 知世のスリップが、さくらの手でそっと捲り上げられる。ネグリジェと同じよ
うに、ゆっくりとたくし上げられ、引き起こした背を抜けて脱がされていく。
 三度目のチャンス。プログラム通りなら、知世がさくらのキャミソールを脱が
せる番。しかし、ここでも同じだった。どんなに心で叫んでも、知世の手は持ち
主を無視し、さくらの上半身を裸にする作業を止めなかった。
 それは、最後の1枚も同じだった。
 さくらが知世のショーツをゆっくりと押し下げ、腿を滑らせる。曲げた膝を通
過させて、片方づつ足首から抜き取った。
 さくらが木綿の白い布きれを脇に置くと、心の声をまるっきり無視した知世の
手が伸び、さくらのショーツを押し下げる。曲げた膝をくぐらせ、足首から抜き
取っていく。
 明るすぎず、暗すぎない室内灯の間接照明に浮かんだ知世の真っ白な身体。さ
くらは愛でるようにそっと掌で撫でた。
 そして「いつも」の様に知世の胸に顔を寄せた。
「‥‥あ‥‥」
 さくらの唇と舌が、シミの様な小さな乳首を捉えて悪戯した。そっと、優し
く、けれど熱心な悪戯に、知世は小さく声をあげた。
 だめ‥‥‥さくらちゃん‥‥だめです‥‥。
 そう心の中で叫ぶ。けれど、それは伝わらない。喉がそれを伝えるのを受け入
れないばかりか、甘えた喘ぎを紡いでかえってさくらに「続けて」と伝える。
43445:03/05/25 12:49 ID:nGsQWXJA
「‥‥ッ‥‥はぁ‥‥」
 知世の身体がくぅっと引きつった。さくらの人差し指が、その根本まで知世の
中に入ってきたから。
 さくらちゃんお願いです‥‥やめてください‥‥お願い‥‥やめて‥‥
 まさしく声にならない叫びを、知世はあげ続けた。
 けれど、さくらの指は優しく往復を続ける。知世の意志を完全に無視した身体
が、まるで指を求めるかのように恥ずかしいひくつきを繰り返し、唇はひっきり
なしに切ない声をあげ続けた。
 そして、恐れていた通り、知世のお尻が突き上げるような動きを始めた。
 いや、いや、いや‥‥‥。
 叫んでも、叫んでも、身体ははしたない蠢きをやめない。それに気をよくした
のか、さくらの指は熱心に知世の中を掻き回し続ける。
 ちゅくちゃくちゅくちゃくちゅぷちゅぷちゅぷ‥‥。
「あッ‥‥ンッ!‥‥あッ‥‥ッあぁ!‥‥あッ‥‥あッ‥‥」
 恥ずかしい‥‥やめて‥‥やめて‥‥。
 自分のふたつの「唇」があげている恥ずかしい「声」。何とか抑えたい、止め
させたい。だが、そんな心の抵抗も次第に輪郭がぼやけ、判らなくなっていく。
 浮遊、あるいは落下だろうか。重力の感覚が消えた。
 フラッシュの様な真っ白な光が、頭の中にパァっと拡がって満ちていく。
「あッ、あッ、あッ‥‥ああぁぁーーーッ!」
 びくん、びくん、びくびく‥‥。
 身体を、何かが駆け抜けていく感覚と、まるで遠くから聞こえる様な自分の声
を最後に、知世の意識は拡がる白い光の中に溶けていった。
 
 
 
43545:03/05/25 12:53 ID:nGsQWXJA
 知世が意識を取り戻したのは、さくらの腕の中だった。
 自分が誰で、ここが何処で、今がいつで、今まで何をしていたのか、痺れた頭
はなかなかこたえられず、ぼんやりとさくらを見つめるだけだった。
「気持ち‥‥よかった‥‥?」
 さくらにそう問われ、こっくりと頷いてしまう。そう、気持ちよくてイケナイ
事をしていたのだった。そして、またあの恥ずかしい自分をさらけ出してしまっ
た事に、頬が火照るのを感じた。
 そんなすべてを包み込むような、さくらの優しい笑みを見ていた知世の唇が、
また持ち主の意を確かめもせずに勝手な事を口走った。
「‥‥さくらちゃんも‥‥気持ちよくなってください‥‥」
 そして、余韻に痺れる身体を、ゆっくりと起こしていく。
 さくらが小さく頷き、知世にすべてを任せるように身体を伸ばす。立った姿勢
なら「気をつけ」になるまっすぐに伸びた肢体。
 その下腹に、「いつも」の様に知世が平伏した。
 正面から見るさくらの恥丘には、小さなウィンナーくらいの可愛らしい物体が
下がっていた。よく見ればその奥に、ぷっくりした女のコの唇が見え、この肉茎
が女のコの唇の一番上を押し開くように突き出ているのが判る。
 両手で包むようにしたさくらの肉茎に知世が舌を這わせた。
「あッ!」
 さくらの切ない喘ぎが上がる。
 綺麗な肉色の先端を慈しむかのようにあちこちと舐め続ける。すると、パン種
が膨らむみたいに、肉茎が膨らんだ感触が支える指や這わせた舌に伝わってきた。
 知世は唇を窄め、ちゅるりと肉茎を口中に引き込む。丸めた舌と上顎の間に肉
茎を包み込み、湧出する唾液をたっぷり絡めると、頭ごとゆっくり上げ下げをは
じめる。
43645:03/05/25 12:56 ID:nGsQWXJA
「あッ‥‥んンッ‥‥」
 さくらの声がより切迫したものになった。くぅっと身体が引きつる。
 自立こそしたが、麩のように柔らかかった肉茎が、一往復毎に芯が通って固く
なっていくのが判る。もうすぐ、この「さくら」は中に入ってこれるようになる
だろう。知世はそれを思うと、居ても立っても居られない気持ちになった。
 自分を忘れ、またお尻を動かして「さくら」を求めてしまうのだろうか。さく
らに無理を言い、はしたないお願いをしてしまうかもしれない。
 それならいっそ、このまま気持ちよくして、終わりにしてしまった方がいいの
ではないだろうか?
 ふと、そんな考えが頭を掠めた。
 まるでそれを見透かしたように、さくらの切ないお願いが耳に入った。
「と、知世ちゃん‥‥も、もうダメ‥‥やめて‥‥」
 知世は、聞こえないふりをするつもりだった。このまま口で気持ちよくしてし
まえば、受け入れをしなくて済む。恥ずかしいおねだりをすることもない。
 けれど、今日は身体が言うことを聞かない。まるで他人が勝手に動かしている
様だ。そして、恐れていたとおり、唇は勝手な振る舞いをしてしまった。
 ちゅる‥‥。
 ゆるく開いたO字の唇が、ゆっくりと肉茎を上がり、そのまま離れた。涎が一
条、つっと糸を引いて消えた。
 溢れた涎を手の甲で軽く拭い、さくらを見る。
 ほんのりと頬を染め、荒い息をついている。ややあって、目を開け、少し照れ
たように微笑む。
43745:03/05/25 12:59 ID:nGsQWXJA
 右手がゆっくりと知世に伸びてきた。そっと肩に手を置かれ、引かれる。大し
た力を入れていないのは間違いないのに、知世はそれに引かれるように倒れ、ベ
ットに横たわった。しどけなく投げ出された身体の上に、さくらが寝返りを打つ
ようにして身を重ねた。
 だめ‥‥だめ‥‥。
 心でいくらそう叫んでも、腕は逆に「逃がさない」とでも言いた気に、さくら
の背に手を回し、抱きしめた。
「あ‥‥」
 来た。思わず身体が引きつった。もぞもぞと探っていた「さくら」が自分の入
り口に頭をつけたのが判る。痛かったのは「はじめて」を捧げた時。二度目はぐ
っと拡げられる感じだった。でも、次第に抵抗は失せ、ここ何回かは一押しで一
番奥まで入ってきてしまう。
 さくらが手を離し、背中を抱いてきた。胸とお腹はぴったりとくっつき、僅か
にあげた顔は、焦点の合う寸前。こんな距離では、お互いの瞳には、互いの顔以
外にはなにも映ってないだろう。
 じっと静かに、知世を見つめるさくら。待っている。返事が来るのを。
 こくん。
 知世が、了承の意味を小さな頷きで伝えた。
 ずっと無視されてきた知世の心は、この一回だけでいいから、首を横に振るよ
うにと願ったが、今まで通り、身体はあっさりと無視してしまった。
 さくらも小さく頷いた。
 ずにゅぅぅぅぅ‥‥。
「ふあぁぁ‥‥」
「あぅ‥‥‥ッ」
 さくらがお尻を突き上げるようにしただけで、肉茎は根本まで知世の中に入っ
た。知世は喉を晒して仰け反り、さくらは知世の上で背を丸めて硬直した。
43845:03/05/25 13:53 ID:nGsQWXJA
 何かを堪えるように、そのまま動かない二人。やがて、さくらが息を一つ、吐
くと、ぎこちなく動き始めた。
 くん、くん、くん‥‥。
 ぷっくりとしたさくらのお尻が、知世の腿の狭間で踊りはじめる。ほんの2・
3度もそれを受けると、知世のつま先がシーツに突き立ち、両方のつま先と背中
の3点で支持されたお尻がシーツから微かに浮いた。
 単調とも言えるリズムでお尻を突き上げ続けるさくら。それを捉え、同じリズ
ムにあわせるのは、さして難しい事ではなかった。
 僅かに残った理性が、そのはしたない様をやめさせようと訴えるが、身体の方
はやめるどころか突き上げをエスカレートさせるばかり。
「‥‥知世ちゃんも‥‥あッ‥‥知世ちゃんも‥‥動いてる‥‥ンッ‥‥ンッ
‥‥知世ちゃん‥‥気持ちいい?‥‥知世ちゃん‥‥あッ‥‥」
 動きながらの上、喘ぎの混じった途切れ途切れの声でさくらが聞く。
「‥‥あッ‥‥とっても‥‥とって‥‥あッ‥‥あッ!‥‥」
 さくらにしっかりとしがみつき、一生懸命にお尻を突き上げる知世の答えは、
さくら以上に言葉になっていなかった。
 キシキシキシキシキシキシキシキシキシキシキシキシキシキシ‥‥。
 静かな部屋に、ふたりの動きに共振したベットが連続した軋みを紡ぐ。それを
伴奏に、切ない喘ぎの合唱が続いた。
「あッ‥‥んあッ‥‥あぁ‥‥」
「ンッ‥‥あッ‥‥ンくぅ‥‥」
 技巧も何もなく、ただひたすらにストレートで抜き差しを続けていたさくら
は、知世の動きに急かされた事もあって、程なくして限界を迎えた。
43945:03/05/25 13:56 ID:nGsQWXJA
「ともよ‥‥ちゃん‥‥わたし‥‥わたし‥‥もう‥‥ダメ‥‥」
 さくらが苦しそうに呻く。けれど知世には、さくらの呻きが全く届いていなか
った。
 ぎゅっとさくらを抱く腕に力が入る。腰の奥に湧いたむず痒いような感覚が、
さくらの一突き毎に大きくなっていた。
 逃げ出したくなるような切ない疼きは、知世の下腹に拡がっていき、僅かに残
って、なんとかこのはしたない様をやめさせようと訴えていた理性を押し流して
しまう。
 そして、さくらより数舜早く、知世の中で何かが爆ぜた。
「‥‥さくらちゃん‥‥あッ‥‥さくらちゃん、さくらちゃ‥‥あッ!ンッ!あ
ぁッ!」
 知世のリズムが急に乱れた。何もかもが判らなくなる。消えていく重力の感
覚。頭のすべてがあの真っ白い光に呑まれていく。
 カクカクカクカク‥‥。
「やッ‥‥ダメ‥‥そんなしたら‥‥あッ!ンッ!」
 下からめちゃくちゃに突き上げられ、もう寸前まで来ていたさくらはアッと言
う間に登り詰めた。
 びゅッくん!びゅく、びゅく、びゅく‥‥
「ンッ!ンッ!ンンッ!!」
 背中を突っ張らせ、知世の体奥に白濁液をぶちまけるさくら。その痙攣するよ
うな突き上げが、登り詰める知世を更に高みへと打ち上げる。
「あッ!あッ!!あぁぁーーッ!」
 びくん、びくん、びくびくびく‥‥。
 身体を何かが駆け抜けていく。さくらも同じようになっているのが、あわさっ
た肌から伝わってくる。拡がっていく光。身体の芯で拡がっていく熱。フェイド
アウトするように聞こえる、自分とさくらの声。それらがふと途切れた時、知世
の意識は、白い闇の中に深く深く沈んでいった。
 
 
 
44045:03/05/25 14:00 ID:nGsQWXJA
「気が‥‥ついた?」
 そう問いかけられ、知世は目を2・3度瞬いた。
 とろんと溶けそうな目は焦点を結んでおらず、ぼんやりとさくらの顔を見つめ
るだけ。もしかすると、さくらの事も判ってないのではないかと思う程、茫然と
している。
 ふたりは何一つ隠していない裸の身体を並べて寝そべっていた。知世は左を、
さくらは右を、それぞれ下にして向かい合い、知世の両手を包むように、さくら
の両手が握っている。
「わたしも、気を失っちゃってたの‥‥さっき、気がついたんだよ」
 さくらが、内緒話の様に言った。気がつくと、知世に覆い被さったままだった
事や、溶けてくっついたように抱き合っている身体をそっと剥がし、知世の脇に
横たえ直して、気がつくのを待っていた事をポツポツと話す。
 暫し沈黙し、見つめあった。
「一緒‥‥‥だった‥‥ね‥‥」
 さくらがポツリと言った。
 呆けたようにその顔を見つめていた知世は、さくらの頬に光るものを見つけて
表情を変えた。
「どう‥‥したんですか?」
 思わず問う。さくらの頬には、大粒の涙が軌跡を引いていた。
「あは‥‥嬉しくて‥‥涙、出て来ちゃった‥‥」
 声だけは明るく言いながら、さくらが鼻をすすり上げる。
「‥‥やっと‥‥やっと知世ちゃんを‥‥最後まで、気持ちよくしてあげられ
た‥‥」
 泣き笑いの顔で、さくらが言う。知世の手を、ぎゅっと包んだ。
44145:03/05/25 14:03 ID:nGsQWXJA
「さくらちゃん‥‥」
 驚いたような顔をしていた知世が、やがて、ゆっくりと相好を崩す。
 こんなに自分の事を想ってくれるさくらに、言い様のない幸福感が心を感じて
いた。
 ふたりはそのまま見つめ合って微笑んだ。
「‥‥一緒に気持ちよくなるって、何倍も、何倍も、気持ちいいんだね‥‥それ
に、すっごく幸せで‥‥はにゃ〜んって‥‥なっちゃう‥‥」
 半分ほど閉じた瞳で知世を見ながら、さくらがはじめて一緒に登り詰めた感想
を話した。
「今までは‥‥はにゃ〜ん‥‥に、ならなかったんですか‥‥?」
 何気なく聞いてみた。
「うん‥‥気持ちはいいんだけど‥‥終わった後、胸の中がイヤな気持ちになっ
てた‥‥」
「イヤ?」
 知世は、少しだけ顔を曇らせて問う。なにか、自分に悪いところがあったのか
も知れないと、微かに思った。
「うん‥‥最初の頃は、知世ちゃんのお口だったでしょう?‥‥あんなトコお口
に入れさせて、出たの飲んで貰うなんて、知世ちゃんを汚してる感じがして‥‥
すっごく自分がイヤだったの‥‥」
 さくらの答えに、知世は安堵のため息を漏らした。
 確かに数回、さくらの肉茎を口にして、白濁液を飲んだが、少しでもさくらの
役に立てた満足感こそあれ、汚されたなどとは微塵も思わない。
「そんな事、ありませんのに‥‥さくらちゃんが、気持ちよくなって頂けたのな
ら、とても嬉しいですわ」
 その答えに、さくらは微笑みを返し、言葉を続けた。
44245:03/05/25 14:07 ID:nGsQWXJA
「知世ちゃんの‥‥中に入るのも、そうだったの‥‥気持ちよくなるのは、わた
しだけで、知世ちゃん、あんまり気持ちよくなさそうだったから‥‥なんだか悪
くって、ホントは胸が痛かったの‥‥」
 少し悲しそうな表情で、さくらは言った。
 暫しの沈黙。さくらの表情は、その間に幸せそうな顔に変わっていく。
「‥‥でも、お昼とか、今とか‥‥知世ちゃん、すっごく気持ちよさそうだっ
た。下からぐっ、ぐっ、ってすごく動いてくれたし、可愛い声いっぱい出てた
し‥‥」
 陶然と言うさくらに対して、幸せそうな微笑みだった知世の顔が、見る間に崩
れていく。
 さくらを求めるように、はしたなくもお尻を突き上げ、喘ぐ自分の様が浮か
び、思わず手を振り解くと耳を塞いで、顔をシーツに埋めた。
「どしたの?」
 さくらは少し身を起こし、知世の肩にそっと手を置いた。
「そ‥‥そんな事言わないでください!」
 シーツに顔を埋めたまま、イヤイヤと頭を振り、押しつけられてくぐもった声
でそう訴えた。
「どして?」
「だって‥‥はしたない‥‥です。あんな‥‥あんな事して‥‥恥ずかしい!」
「ほえ?」
 あんな事?あんな事って、なんだろう‥‥?
 知世の慌てように、さくらは首を捻って考えた。
 ややあって、自分の何気ない言葉とあわせ、知世が、下から突き上げた事や、
可愛い声をあげ続けた事を恥ずかしがっている事に気が付いた。
 同じ事でも、ずいぶんと感じ方が違うと、さくらは思った。
44345:03/05/25 14:09 ID:nGsQWXJA
「そんな事、全然ないよ」
 肩から背中を優しく撫でながら、さくらは言った。そして、自分は知世のは
したない@lをどう感じたか、言葉にしていく。
「わたし、嬉しかった‥‥だって、知世ちゃんを気持ちよくしてあげられてるん
だな〜って、それがすごくよく判ったもん。もし、あんなふうにしてくれなかっ
たら、きっとはにゃ〜んな気持ちになれなかったよ‥‥」
 さくらの言葉に、シーツに埋まっていた知世の顔が僅かに上がった。左目だけ
で、伺うようにさくらを見ている。
「‥‥‥‥軽蔑‥‥しませんか?」
 蚊の鳴くような声で、そう聞いた。
「しないよ。知世ちゃん、とっても、とっても‥‥可愛かった‥‥」
「さくらちゃん‥‥」
 やっと、知世がシーツに埋めていた顔を見せてくれた。
 さくらは、もう一押しとばかり、顔を寄せて囁くように言う。
「次、する時も、いっぱい、ぐっ、ぐっ、って‥‥して、ね」
「そ、それは‥‥」
 まだ恥ずかしさが残って、もうあんな様は見せたくないという意識が先に立
ち、知世は思わず否定の返事をしそうになった。
 けれど、拗ねたような目でこっちを見ているさくらに、思わず声が詰まる。
「して‥‥くれないの?」
「う゛‥‥」
 おねだりをする子供の様な上目で、じっと見つめられ、知世は困り果てた。
 もうあんな恥ずかしいのは絶対にしたくない。けれど、さくらにこんな目で見
られては、嫌だと言うことも出来ない。
 しかもさくらは、じっと知世を上目で見たまま。これでは曖昧な返事もできな
い。知世に選択肢は他になかった。
44445:03/05/25 14:14 ID:nGsQWXJA
「‥‥‥‥はい」
 知世がやっとそう返事をすると、さくらは破顔一笑で笑顔を見せ、知世に抱き
ついた。
「このまま、ず〜と、ず〜と、こうして、はにゃ〜んって、なってたい‥‥」
 さくらは、夢見るような顔でそう言った。明日の学校を考えたら、もう帰って
寝た方がいいが、いっそのこと、何もかも忘れてこのままで居たいという欲求が
耐え難いものになる。
 知世もそう思った。このまま、さくらとひとつなっていたい。そして、それは
ずっと続くような、そんな気持ちが心を満たしていた。
 けれど、今日のこの幸せが、ふたりの幸せの一番頂上であり、また、折り返し
点であったと知ったのは、この夜から三日後の事だった。
44545:03/05/25 14:19 ID:nGsQWXJA
あとがき?

今回は、広告が1件だけサンドされてしまいました。
まぁ、夜よりもマシかもです。

さて、さくらちゃんと知世ちゃん、とうとう一緒にイける様になりました(///)
なんか少しづつステップアップさせるのって楽しい反面、引っ張っているようで、読者の方々には申し訳ないですm(__)m

一応、最後の一文の通り、ここが折り返し点です。
さくらちゃんを、女のコに戻してあげなくては‥‥

では出来たらまた来週にでも。
446名無しさん@ピンキー:03/05/25 16:03 ID:V6Qnmuxc
45さんキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!

いやぁ、とうとう行き着く所までいって、
らぶらぶはにゃーんでよかったです(;´Д`)

折り返し点ってことはそろそろクライマックスということですよね。
お互い・゚・(ノД`)・゚・。ウワァァァァァァァァン!になってしまわないか心配だぁ(;´Д`)
447乙葉タン ハァハァ:03/05/25 16:57 ID:s073+vbb
448名無しさん@ピンキー:03/05/25 17:51 ID:CUsXoBDg
いや〜 知世たんも立派に開発されたね〜(藁

あ〜あ さくらたんもとに戻っちゃうんだよな、、、
449裸族 ◆mh0WlO0c8U :03/05/25 18:58 ID:Pmm3Z7/H
折り返し地点ってなんだー!!ヽ(`Д´)ノ
ふたりのらぶはにゃんライフはこれからなのに…う…う…(;つД`)
450名無しさん@ピンキー:03/05/26 14:51 ID:JPLi/dIY
あぁぁぁぁぁ…
さくらよ、元に戻らないでぇぇぇぇぇ…
一生知世さんを幸せにしてくれよ…
せめて最後のキスくらいは口付けにしてほすぃ…
451bloom:03/05/26 15:00 ID:bVcLSFkd
452名無しさん@ピンキー:03/05/26 21:31 ID:76AIe3M3
ここまで開発されちゃったらティンコが消えても元の関係には戻れず
やはりらぶはにゃんは必至と思われるのですがそこら辺よろしくお願いします(´Д`;)ハアハア
45345:03/05/26 22:27 ID:YPt6u1ow
あうあう。うぷ結果を見に来たら、
バレタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!
って感じです。
>>450 さんとか、>>452 さんとか。


なんか需要的には、このままさくらちゃん♂にしちゃえ〜派が多数な様です
が、ここら辺、プロット的には現状復帰を前庭に進めてますので、要望と
プロットの板挟みは辛いですね。

う〜〜〜〜〜〜〜ん
454名無しさん@ピンキー:03/05/26 23:07 ID:+S/PTc3h
ティンコ消えるのはいいとして、フタリの関係が解消されるよーな展開だけにはなりませんよーに。
455名無しさん@ピンキー:03/05/27 02:19 ID:NhevEpxa
45様乙です。
ほう..という感じで読ませていただきました。

さくらたんを女の子に戻すのはいいですが、
読んでて、知世ちゃんが切なくなってくるような
展開は勘弁してくださいね。

じゃあ次回楽しみにしてます。



45645:03/05/27 23:42 ID:GPjjbNr5
どもです。今週分は、まだ非エロシーン書いてます。
一応、まだ3日ありますんで、らぶはにゃんし〜んはある予定です(^^;)

>>454
>>455

あう、けっこう鋭いツッコミで、困ってしまいますわ〜
少なくとも、「さくらの一番好きな人」くらいにはなるはずですんで、
お気に召すか、召さないか、今からドキドキですね。
457山崎 渉:03/05/28 13:13 ID:3MGJJ1xD
     ∧_∧
ピュ.ー (  ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
  =〔~∪ ̄ ̄〕
  = ◎――◎                      山崎渉
458名無しさん@ピンキー:03/05/28 13:31 ID:zAd/ReL9
さくらたんヽ(´ー`)ノ
459:03/05/28 14:01 ID:0tCeXfm7
保健体育の授業を受けて最近毎日知世と求め合う
「はにゃ〜ん」な行為が「赤ちゃんを作るための行為」と知るさくら。
授業の後さくらは知世に駆け寄り、小声で知世にささやく。
「ど、どうしよう!知世ちゃん…赤ちゃんできちゃうかも!」
心配顔のさくらに知世は笑顔で微笑み返す。
「さくらちゃんとの赤ちゃんなら私は…構いませんわ。」
と下腹部をいとおしそうに制服の上からなでる。
「(゚Д゚)」
さくらは軽い眩暈におそわれた。

……という感じの萌え小ネタを期待していたのに……(;つД`)
460user112049.clovernet.ne.jp:03/05/28 19:21 ID:TYRhG4Ww
....http://.jp/staff/in.cgi?id=6369
モロ・無修正、丸見え!...
461名無しさん@ピンキー:03/05/28 21:59 ID:ZluAJtzN
遅レスだが個人的には>>163の続きが読みたい、本人もう居ないかなァ
462名無しさん@ピンキー:03/05/28 22:20 ID:2Gl2G8hr
欲望を満たしたい…。Hが大好きって言う看護婦や人妻の多いいサイトです♪
http://www.kana-p.net/warikiri-rank/ranking1/tout.cgi?id=diclub&url=http%3a%2f%2fwww%2epink7%2enet%2fdic%2f
463名無しさん@ピンキー:03/05/28 22:27 ID:5K24rs+E
           ,:'      ,:'  /  |i |    ',',  )
        /   /   ,:' ,ィ   ノ' |  i  ', ',', <   昼間っから小僧とS○Xすんな!
      _...._,'     ,' ,' ,'/>' /}/|  ,l.  | |ヾ、.)
     /r⌒'!    ! l ,'_/イ∨〃ノ ノ,'  ,'.,'   `Y⌒!  /⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒
    { / (l     ', ||i  -,;;=|!ン‐"ノ _ノ/      |/   / //  /)
'i     ',ヽ、,' ,'   .∧!` ヲ".,ィフヾノ'彡‐'ソ,:'     ,:r-、   / // //)       ∧/|_..イ
|ィ彡/ノ゙ -! i  i ,'  ゙、 : {;:' /´ ´  ノ"    , '´ ̄`>=く././//        ノ     >
、ヽ、´〃   | |  | |     ヽ  {           r' ィ # } }:r)‐' '_フ   _,,,:::='''゙゙`Vvヽ\|
 '、 ヽ.     ',|!. | ! ,. '´} ̄ヽ   >        ':---.、 '__ノー'-<  _,;;''''
  |', ',,:'⌒ヽ,゙!! |!|'.:.:.:.:.j  ノ''´           `ー==イ | /  `ヾ:'
  ||', }!    ||',_|.!、::;:- ' ´ 、               ヽ.j_/ヽ、   |
  ! !l |  ,.‐''⌒-'''⌒)    | \                |  ∧  |
 .l | l .l /      <     |  \__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人_
. //∧' |       〈''!  <
///_ !-'´       /'`) <      だって気持ちいいんだもんっ!
-''´       _ノ- ' ) <

46445:03/05/29 00:53 ID:WkDHiO1L
どもです。

>>459
あう〜、よさそうなお話ですね。
でもぉ、困った事に、>>230で保健の授業で、一応の性教育を受けて
いる事の描写があったりなんかします。
だもんで「これを、ここに」でそれがなんだか判っちゃった訳でして‥‥(^^;)

でも、なんか取り入れたくなるネタです。考えてみます。
>>373で紹介されたサイトさんには、何本もありましたけど‥‥(^^;)


>>461
ボクも読みたいです。
この板では、他に
男が女に犯されるやつ 3
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1053993847/
などを巡回してますが、あちらは執筆者さんがいっぱい居て、いろんな
作品が読めますね。ここもボク以外にも書くヒトが居てくれるといいんで
すが‥‥


>>463
>>387-398をケロちゃんに覗かれたのかと思ったら、「小僧」かい(^^;)
「昼間っから知世と〜」に変えたらそういうシーンもありかな?
465名無しさん@ピンキー:03/05/30 15:21 ID:/dbYxcv7
466名無しさん@ピンキー:03/05/31 17:24 ID:IsDd4G7a
フタナリのカードだよ!!!!!
それしかないYO!!
467名無しさん@ピンキー:03/05/31 17:25 ID:JpHekQba
468名無しさん@ピンキー:03/05/31 22:28 ID:ZN+Mt1TG
ryousee
469名無しさん@ピンキー:03/05/31 22:37 ID:8LYDZP6+
★★最強裏情報2003/5/30最新版★★
多すぎてここには書ききれません!!
3000円のみです!!追加などは一切ありません!!
詳しくは下のメールアドレスに『情報おしえて』という題名でメール送ってください
[email protected]
●最新パチンコ、パチスロ攻略法(100機種以上攻略済)
●携帯電話の裏技(他人の携帯を自由自在に操る等)
●サイドビジネス!!(月5万くらいなら寝ながら稼げる!!)
●運転免許を3000円で取得する方法
●アダルトサイトに無料で入会する方法
●海外旅行の買い物をタダにする
●電話番号から所有者や住所をしる方法
●宝くじを当りやすくする裏ワザを極秘公開
=========
470:03/06/01 00:58 ID:OQXsSFUH

なつやすみに別荘で2人っきりでらぶはにゃん三昧も無いのかYO!!
471名無しさん@ピンキー:03/06/01 01:04 ID:3bUO/zKA
47245:03/06/01 22:33 ID:FBFmlIua
え〜、申し訳ありません。なんと今日現在で、100行ちょっとしか書けて
いません。なんかいろいろありまして‥‥‥って言い訳ですね。


>>465
あ、裸族さんのHPからのコピペだったんですか?
ボクはフィギュアというのにはまったく縁がないんで、あちらのHPを見て
すごいものを作れる人がいるな〜と感心しきりでした。
でも、監禁日記とやらはダメ。自分も書いているクセになんですが、
鬼畜なのは生理的に受け付けません。

>>466
あう〜、残念ですが、TVシリーズに出たカードでないと、ご使用できませ
ん。悪しからずご了承ください(^^;)

>>470
現在のところ、ご希望に添えず申し訳ありません。なんとか分岐ストーリー
でも考えてみますので、ご了承ください。
473名無しさん@ピンキー:03/06/02 00:58 ID:sdQlotSi
あらら
マイペースで がんばってくだされ。
474魔改スレ住人:03/06/02 02:07 ID:1TnW5YEG
45さん、裸族氏と監禁日記の作者氏が一緒に作ってたのが
>>373のサイトですよ。
47545:03/06/02 23:41 ID:oBytOrOF
え〜と、なんとか200行超えるくらいまでイケそうです(^^;)
でも、まだアップできりような都合のいい切れ目にならない〜。

もう2・3日頂くことになるかもしれません。
今回もらぶはにゃんいっぱいの予定です。

>>474
え?そうなんですか?
監禁日記とかいうの、ボクは少し読んで、ブラウザ消しました。
レイプものや、血の出るのや痛そうなのは、生理的にダメなんです。
「お前もエロパロ書いてるクセに偉そうな事いうな!」って言われそう
ですけどねぇ〜。
476裸族 ◆mh0WlO0c8U :03/06/03 06:03 ID:qKfu/Eft
>>474
違いますよ。私が関わったのは確かですが、相方は違う人です。
監禁日記の猫ニャー氏は一切関わってません。


スレチガイでゴメソ
477名無しさん@ピンキー:03/06/03 06:09 ID:qKfu/Eft
>>475

早朝の教室でらぶはにゃんとか
中休みの屋上でらぶはにゃんとか
お昼休みの体育館裏でらぶはにゃんとか
放課後の体育用具室でらぶはにゃんとか
下校中の公園のペンギン大王の中でらぶはにゃんとか
知世ちゃんのお部屋でらぶはにゃんとか
お風呂でらぶはにゃんとか
とにかくらぶはにゃんとか

……ハァハァハァ(;´Д`)ハァハァハァ
478名無しさん@ピンキー:03/06/03 17:14 ID:PWT9YOFY
俺は小僧が好きです。

と、空気読めてない発言をしてみる。
479名無しさん@ピンキー:03/06/03 19:06 ID:8AT2o2h+
>>478
俺も大好きです。
……というか強気受なショタが大好きなだけですが。
48045:03/06/04 00:18 ID:8u06sYtU
なんとか300行程度まで到達〜。でも切れ目が‥‥
なんせ前回、あの一文で終わってるから、少なくともそれらしい終わり方
までは持っていきたい〜(;_;)
途中アップも検討します。

>>476
まずはすみませんでした。情報は鵜呑みにしちゃダメですね〜。ごめんなさい。

   ,   _ ノ)
  γ∞γ~  \
   |  / 从从) )   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  ヽ | |。> < |〃  < >>477 ほえ〜。そんなにしたら死んじゃうよ〜
   `从ハ" оノ)    \___________

 と、冗談はさておき、3つくらい当たってるような‥‥

 あと、ボクの作中のさくらちゃんは、らぶはにゃんは、はだかですると思い込ん
でますんで、安心して脱げるところじゃないとできないですよね〜(笑)


>>478
 いや、もちろん小狼くんは嫌いじゃないですけど、小狼くん×さくらちゃんの
らぶはにゃんってちょっと浮かばないです。すみません(^^;)

>>479
 あう、ますますですね。強気受けって、男が女に犯されスレで判ったですけど
そのシチュだとさくらちゃんが小狼くんにに襲いかからないといけないし‥‥
 そんなのはますます‥‥‥思い浮かばない〜(^^;)
48145:03/06/06 22:08 ID:iJE6myqH
どもです。続き、UPします。
2週間近くもかかってしまいました。すみませんです。

お話の終わり方が甘々なので、なんか「このままなのか?」と期待を持たせてし
まったら申し訳ないです。本当はもう少し先のシーンまで書くつもりだったんで
すけど、遅筆ですみません。

あまり大きな山もなく、たださくら×知世の甘い生活を描写しているだけになっ
てしまいましたが、お楽しみ頂ければ、幸いです。
48245:03/06/06 22:14 ID:iJE6myqH
「あふ‥‥」
 知世は右手で口元を隠し、小さく欠伸を漏らした。
 僅かな朝の風が知世の長い髪を揺らして吹き過ぎていく。晴れ渡った空から注
ぐ暖かな日射しに身を委ねていると、眠気がこっそりと忍び寄って来た。
 もっとも、立ったままの知世を眠らせる程の力は無いようだ。確かに夕べは少
し夜更かしをしたし、そこで「些か」体力を使う事をしもしたけれど、学校の校
門前で眠りこける程ではなかった。
 少しだけ、顔を左に向け、ぼんやりと道を見る。
 顔と名前が一致する子、顔だけ知ってる子、知らない子。下級生に上級生。隣
の星條高校へ向かう男子生徒に女子生徒。何人もの人が知世の前を通り過ぎてい
く。
 知世の目が輝いた。思わず知らず、半歩前に身体が出る。
 来た。
 自転車2台と、インラインスケートの一人が固まりになって向かってくる。
 知世の顔に、自然に笑みが浮かんだ。
 自転車は、一台が桃矢のマウンテンバイク。もう一台は月城雪兎のスポーツサ
イクル。そしてインラインスケートで軽やかに滑走してくるのは、愛しいさくら
だった。
 さくらも知世に気付き、まるで宝物を見つけた子供のように、にぱっと笑う。
 続いて桃矢が、「やぁ」とでも言うように右手を挙げた。昨日の手伝いとケー
キの件でお礼の意味もあるのだろう。端正だが、いつもぶすっとしている桃矢に
しては、破格のサービスである。
「じゃ、お兄ちゃん、雪兎さん」
 知世まで聞こえる声で言い、プロテクタで固めた右手を挙げると、キュッと右
足にブレーキをかけて軌道をカーブさせた。
48345:03/06/06 22:17 ID:iJE6myqH
 キュキュキュキュルルル‥‥。
 続いて左足も減速させ、知世の前で見事に速度をゼロにした。
「さくらちゃん!」
 声は雪兎のそれだった。自転車を走らせたまま振り返り、メガネの奥から甘い
目でさくらを見ていた。その右手が大きく振られ、白い物体を投じる。
 ミルクキャンディだった。放物線を描いてさくらの掌に落ちた。
「ありがとうございます!」
 走り去っていく雪兎の背にお礼の言葉を投げると、手を振った。
 少し前まで、雪兎はさくらの想い人だった。同じように、校門前での別れ際、
さりげなくキャンディを投げて寄越す事があり、さくらはその度に幸せそうな笑
顔を見せていた。
 一度「好きです」と告白をし、叶わなかったものの、その後も兄・桃矢の親友
として、そして、一番ではないが、「好き」な人として、おつき合いは続いてい
る。
「あむ」
 ミルクキャンディの捻られた両端を指で摘むと、さくらは中の白い粒を舌に載
せた。ミルクの香りと程良い甘さが口の中に拡がり、思わず笑みがこぼれる。
 以前はキャンディを貰っても、なかなか食べようとはしなかった。大好きな人
から貰えば、飴玉とて馬鹿には出来ない。なまじっかの宝石などより、よほど価
値があるかのように大切に大切にしていた。けれど最近は、貰ってすぐに口に入
れてしまう。たぶん当人も気付いてない、微妙な心境の変化だった。
 知世は、美味しそうにキャンディを頬の内で転がすさくらの顔を幸せそうに見
ていた。やはりさくらは、こうして笑っている顔が一番好きだ。
48445:03/06/06 22:20 ID:iJE6myqH
「いこ、知世ちゃん!」
 言うとさくらは、左手で知世の右手を取った。
 抑えた力で地面を蹴り、人が歩く位の速度を維持して知世を引っ張っていく。
ちゃんと時々振り返り、知世の安全を確認するのを忘れない。その時に微笑みを
かけると、知世も笑顔を返してくれた。
 知世は、さくらに引かれて歩きながら、冷静で居られる自分が不思議だった。
 昨夜、さくらがナイショの訪問をしてくるまで、「さくら」という単語が頭を
掠めただけで、叫びだしたくなるようなモヤモヤした気持ちに悶えていた。恥ず
かしさにクッションを抱きしめて耐えるしかなかったのに、一夜明けた今朝は、
そのさくらに手を握られてもなんともない。
 上履きに履き替えると、またすぐにさくらが手を伸ばして、知世の手を握る。
まるで、そうするのが当然と言わんばかりだ。
 ほんわりと暖かい掌に握られていると、何故だか自然に笑みが浮かんだ。さく
らもそれに微笑み返し、ふたりは手を繋いで教室に向かった。
「みんな、おっはよーッ!」
 さくらは思いっきり明るい声で教室のドアを開けた。もちろん、知世とは手を
繋いだままだ。
「おはよう」
「おはよう、さくらちゃん、知世ちゃん」
 山崎と千春が笑って声をかける。千春が山崎の耳を引っ張っているのは、いつ
もの出鱈目話を披露していたのだろう。
 その他にもクラスメイトが何人もさくらと知世に朝の挨拶をしたが、誰もふた
りが手を繋いでいる事を不思議がらなかった。
 理由はふたつ。友枝小学校はどうものんびりした生徒が多く、目敏く見つけて
囃したてる者がいなかった事。そして、なにより普段から何かにつけて知世がさ
くらに「スキンシップ」をするからだ。さくらが知世と手を繋いでいるくらい
は、この教室ではありふれた日常の光景でしかない。
48545:03/06/06 22:23 ID:iJE6myqH
 けれど、時間が進むと、少々の違和感を覚える者は現れた。
 普段、アプローチをするのは知世の方なのだが、今日はさくらの方が積極的
だ。音楽の時間に教室を移動する時を筆頭に、授業の間の休み時間や昼休みな
ど、とにかく機会があれば知世の手を握っていたのだから雰囲気が違って見える
のも当然かもしれない。
 手を繋ぎ、微笑みながら歩く姿には、思わず「ふたりは仲良し」と題を付け

て、写真か絵にしたくなる光景だった。
 そんな具合だから、もちろん帰りも手を繋いでいた。
 知世の歩く速度にあわせ、ゆっくりとインラインスケートを滑らせるさくら
は、時々、知世を見ては幸せそうに笑っている。
「こっち?」
 さくらがそう訊いたのは、ファンシーショップの「ツインベル」を過ぎた辺
り。知世が寄りたいところがあると、場所を告げたのだ。
「あ、ここですわ」
 メモ書きを見た知世が見上げたのは両隣をビルに挟まれたテナントビルだっ
た。突き出した看板通りなら、2階が何かの事務所で、3階に学習塾が入ってい
るらしい。
 1階のフロアに入り、大人なら3人乗れるかどうかという狭いエレベーターに
乗り込むと、知世がメモを一瞥して、5階のボタンを押した。
 乗り心地が良いとは言えないのは、妙に振動するのと、蛍光灯が1本切れてい
るからだろう。たかだか5階にしてはずいぶんと時間がかかったような気がした
が、エレベーターはようやくとふたりを5階へ運びあげてドアを開いた。
 どういう意図があったのか判らないが、高さ制限ギリギリのビルを、3階まで
テナントにして、その上をワンルームマンションにしている。入居率があまり良
くはないから手入れが行き届いてないのか、手入れが行き届かないから入居率が
上がらないのかは定かではないが、どうも「暗い」感じがした。
48645:03/06/06 22:26 ID:iJE6myqH
 知世が目指したのは、502号室だ。もっとも狭いビルだけあって、1階に2部
屋しかない。501は空き部屋らしい。
 けれど知世は鍵を開けず、携帯電話を取り出すと何処かへ電話をはじめた。
「ほえ?」
 ピポプピ。
 さくらが不思議そうに様子を見守るなか、知世は電話の数字キーを次々に押し
ていく。その度に小さな電子音が聞こえた。
 プッ。
 最後にキーを押すと、軽く振り返って訊いた。
「さくらちゃん、なにか聞こえますか?」
「ほえ?」
 聞かれたさくらが、耳を澄ます。そう言えば微かに音楽が聞こえるような気が
する。もし知世に言われなければ気が付きはしなかっただろう。
「耳、お塞ぎになった方がいいですよ」
 知世が言った。鍵を鍵穴に差し入れると、時計回りに半周回す。次いでレバー
状のドアノブを握り、捻った。手前に引いた途端、さくらは思わず耳を塞ぐ。も
の凄い音量の、ロック音楽がドアの隙間から流れ出して来た。耳にと言うより、
お腹から響いて来る程だ。
 知世は片耳を塞ぎながら中に入っていき、音楽の源であるコンポの電源を切っ
た。
「もう大丈夫ですよ。どうぞ入ってくださいな」
 笑って言う知世に誘われ、さくらは玄関に足を踏み入れた。インラインスケー
トを脱ぎ、プロテクタ類を外しながら、ざっと見回す。
 玄関脇は一応名前だけの台所と、反対側はドアになっていた。たぶんここはお
手洗いだろう。そのまま、目の前の部屋に足を踏み入れる。
48745:03/06/06 22:29 ID:iJE6myqH
 正直に言って、「殺風景」という言葉をそのままカタチにしたような部屋だっ
た。コンクリート打ちっ放しの壁は暗い灰色一色。床も白っぽいピータイルで、
色らしい色がまったくない。
 家具はベットが一つだけ。それも飾り気のまったくない、金属パイプを枠組み
にしたベットだ。色も素っ気のないグレーで、まるで病院用のベッドみたいだっ
た。救いは乗っているシーツがパステルピンクの可愛いものだという事くらい。
その脇に先の音楽の源だろう、ステレオコンポがラックに入っている。その前の
電話機がケーブルでコンポと繋いである。これがさっきの電話でスイッチを入れ
た正体だろう。
 くるりと見回すと、ちょっと頬が引きつった。例の「特別な時に着る衣装」が
何点か、ハンガーフックにかかり、撮影用のビデオカメラが三脚に固定されて、
ライトだのと一緒に並んでいる。
「さくらちゃんの撮影用に場所が欲しいと言って‥‥借りてもらいましたの」
 にこやかに知世が言う。
「そ、そうなの‥‥」
 引きつった笑みを浮かべて周りを見回していたさくらの背後に、そっと知世が
回り込んだ。昨日の仕返しのつもりだろうか、知世は体当たりをするようにさく
らの背に抱きついた。脇の下から腕を差し入れ、さくらの胸を両手で抱きしめ
る。
「と、知世ちゃん」
 慌てるさくらに構わず、知世はそのうなじに愛おしそうに頬ずりをした。
48845:03/06/06 22:32 ID:iJE6myqH
「だ、ダメだよ。こんなところで」
「なにが‥‥ダメなんですか?」
「だ、だって、こんなところじゃ、外に聞こえちゃったり――」
 そこまで言いかけて、さくらはハッとした表情を見せた。
 先ほどのここに入る時の様子が思い出される。耳を劈く程のロック音楽が、ド
アを開けるまではまったくと言っていいほど聞こえなかった。と、いう事は、い
くらこの中で声をあげても、外には聞こえないという事になる。
「‥‥しない‥‥んだ‥‥」
「ええ。通学路に近く、子供だけで出入りしてもおかしくない場所で、防音が良
いところ‥‥という事で探させましたから‥‥」
 囁くような小さな声で、知世が言う。さくらは唾を飲み込み、更に聞いた。
「でも、なんでお部屋を探したりしたの‥‥?」
「私の家は‥‥来ていただくには遠いですし、その分のお時間を‥‥さくらちゃ
んと‥‥」
 何をしたいのかを言葉にはしないが、胸を抱く手にこもった力が、したい事を
充分に物語っていた。
 確かにさくらの家から知世の家には、バスを使っての移動になる。仮に毎日、
知世の家のクルマで送り迎えしてもらうとしても、往復の時間分、「その事」を
する時間が削られてしまう。と言って、さくらの家は桃矢や藤隆が在宅している
事もあるし、ましてケルベロスという同居人も居る。昨日の様に「その事」が出
来るチャンスが訪れるかどうかは判らない。
 流石は知世だ。そうした点を良く考えている。感心するほかにはなかった。
 さくらは、ゆっくりと自分の胸に置かれた知世の掌に、自分の手を重ねた。そ
っと握って胸から剥がすと、包むように握り締める。
 それから知世の腕の中で、器用に身体を回して知世と向き合った。
48945:03/06/06 22:35 ID:iJE6myqH
 肩に手を置き、そっと頬に唇を寄せる。
 それは、儀式の始まりの合図だった。
 制服に皺を付ける訳にはいかないから、立ったままお互いの制服を一枚一枚、
優しく脱がしていく。そして、下着もいつものように、交互に‥‥。
 程なくして、ふたりは産まれたままの姿をパステルピンクのシーツに並べた。
愛おしむ様に、お互いの胸や腰を掌で撫であってから、さくらが知世の胸に優し
くキス。
 ひとしきり、薄く小さなシミを唇と舌で舐り、可愛い声をあげさせた。家具が
まったくなく、コンクリートの壁のせいか、知世の高い声は良く響く。
 もっとその声をあげさせようと、さくらの人差し指が知世のもう一つの唇にあ
てがわれる。零れるほどたくさんの、熱い蜜を湛えたそこに人差し指が入り、甘
く往復をはじめると、知世はひくつき、いっそう切ない声をあげた。
「あッ、あッ、さくらちゃん‥‥あッ」
 目尻に小さな涙の玉を浮かべ、身体をひくつかせ、むずかる様に身を捩る様
を、さくらは指を使いながら満足そうに見つめた。
 なおも熱心に続けられた指の往復に追い詰められ、やがて知世が登り詰める。
ぐったりとした知世から人差し指を抜き取ると、滴る「あいえき」をシーツの端
で拭い、知世をそっと抱きしめた。気持ちよくなった後、こうして抱かれている
と、なおいっそう気持ちいい事はさくらも知世にされて判っていた。
 さくらの腕の中で少し休んだ知世は、さくらに「お返し」をするため、身体を
起こした。仰向いたさくらのお腹に平伏し、舌でそっと舐める。
 熱心に舌をふるい、少し硬度があがって自立出来るようになると、それを口の
中に含んで包み込み、更に刺激を与えた。途中、涎が溜まって溢れそうになっ
て、慌ててごくんと飲み込むと、さくらが背中を仰け反らせてひくついた。
 完全に自立すると、再びさくらが知世に覆い被さる。
 少し動いて位置をあわせ、お互いの顔を見て交互に頷く。それが合図だった。
49045:03/06/06 22:38 ID:iJE6myqH
 ぬにゅぅぅぅぅ。
「うン‥‥‥‥ッ」
「はうぅぅ‥‥ッ」
 一息で、根本まで。
 挿入直後の快感を耐えたさくらは、そっとお尻を引き、突き上げた。
 2・3度抽送をすると、知世がそのリズムを掴み、下から腰を突き上げて迎え
入れた。その度に下の唇の奥深くまで「さくら」が入ってきて、上の唇から切羽
詰まった喘ぎが漏れる。
「ッ‥‥あッ‥‥ッン‥‥あッ‥‥んンッ‥‥」
 恥ずかしいという思いは、消えていなかった。本当は、こんなはしたない事は
したくない。
 でも‥‥でも‥‥さくらちゃんに言われた事ですもの‥‥。
 さくらに言われたなら、それがどんなに嫌な事でも、したくない事でも、せざ
るを得ない。さくらの言葉を免罪符にする事で、知世は自分の恥ずかしさを誤魔
化し、一生懸命に下から突き上げ、甘い声をあげた。
「んっ‥‥知世‥‥ちゃん‥‥知世ちゃん‥‥知世ちゃん‥‥あッ!‥‥」
「あぁ‥‥あッ‥‥さくらちゃん、さくらちゃ‥‥あッ‥‥あッ‥‥ッ‥」
 動き続ける腰から下を支えるように、お互いの背に回した腕できつく抱き合
い、熱い喘ぎの混じった吐息を互いの耳たぶに吹き付ける。
 今日は特に自分の声がコンクリートに響いて大きくなり、恥ずかしさがひとき
わ大きい。けれど、相手の声が大きいのは、動く事の励みになるから不思議だ。
お互いに相手を気持ちよくしようと、お尻の蠢きにいっそう熱が入っていく。
49145:03/06/06 22:41 ID:iJE6myqH
 ギッ、ギッ、ギッ、ギッ‥‥
 上でリズムをあわせて弾むふたりに、鉄の軋む音が途切れる事なく響き、ふた
りの甘い喘ぎがそれに乗って響いた。
 拙く、技巧に頼らない求めあいは、着実に「気持ちよさ」だけを積み上げて行
く。やがて、積み上がったそれは高みへと至った。
「知世ちゃん‥‥知世ちゃん!知世ちゃん!」
 さくらが切ない声で知世の事を呼ぶ。
 もうダメ‥‥わたし‥‥わたし‥‥。
 必死に耐えようとしたがそれでどうにかなるものではない。肉茎に熱い芯が通
り、それに追われるように腰の動きが速まる。だが、さくらが達する直前、めち
ゃくちゃに突かれて知世が一気に追い詰められた。
「あッ!あッ!さくらちゃん!さくらちゃん!!さくらちゃん!!」
 切羽詰まった声でさくらの名を連呼する。さくらと競うようにお尻の突き上げ
が増速し、それが頑張っていたさくらの足下をすくった。
 さくらが一気に爆ぜた。
「あッ!ンッ!ンッ!ンッ!!」
 びゅっくん!、びゅる、びゅるる‥‥。
 肉茎の根本に溜まったものが爆発して知世の中に注がれて行く。それが通り抜
ける度、痙攣するように身体を打ち揺すった。
「あ、ン、んあぁーーッッ!」
 体奥で爆発した「さくら」に、知世が誘爆した。打ち込まれた快感が拡がって
身体を駆け抜けて行く感覚に、頭が真っ白になり、ヒクンヒクンと痙攣を繰り返
す。さくらと知世は、しがみつく様にお互いを抱きしめたまま、ひくつきを共有
しあった。
49245:03/06/06 22:44 ID:iJE6myqH
『あ‥‥はぁぁ‥‥』
 さくらと知世は、詰めていた息をほとんど同時に吐いた。ぐったりとした身体
を知世に預けきったさくらに、抱擁に身を任せたままの知世。しばらくは口を開
く事も出来ず、ただ荒い息を忙しなく繰り返すだけだった。
「‥‥知世ちゃん‥‥」
「‥‥さくらちゃん‥‥」
 一緒に登り詰めた充足感が気持ちよさを増幅し、例えようのない幸福感が心を
満たす。それを噛みしめるようにお互いを呼び、確かめるように抱きしめあっ
た。
「‥‥一緒って‥‥すごく‥‥気持ちいい‥‥ね‥‥」
「はい‥‥」
 言葉に出来たのは、これが精一杯。とてもあの気持ちよさを言葉で表現する事
は無理だ。
 ただこうして抱き合って、痺れるような快感を共有していたかった。いつまで
も、ずっと。その欲求に従って、ふたりは抱き合ったまま静かに身体を横たえ、
幸福感に身を委ねていた。
 けれどいつまでもという訳にはいかない。
 名残は惜しいが、そっと抱きしめていた腕を放した。
「さくらちゃん。シャワー浴びませんか?汗、おかきになったでしょう?」
 ベッドに腰掛け、捏ねた下着に手を伸ばそうとしたさくらに、身を起こした知
世が持ちかけた。
 言われて一瞬、きょとんとしたさくらは、左腕を持ち上げるとくんくんと臭い
を嗅いだ。確かに言われてみればしっとりと汗をかいている。あれだけ激しい運
動をしたら、当然と言えば当然だ。出来たらさっぱりと流したいと思うのは、女
のコの身だしなみだろう。
49345:03/06/06 22:47 ID:iJE6myqH
 さくらの肩を支えに、知世がベッドから降りる。ピータイルの床に立つと、今
度はさくらを立たせる為にそっと両手を差し出した。それを支えにさくらが立ち
上がると、知世は一糸も纏わないはだかのまま、玄関へと足を進めた。
 慌てて後を追ったさくらだが、どうも落ち着かない。家族が男ばかりだから、
はだかのまま過ごすなど言語道断。下着姿すら、自室以外では考えられない。
 それが、一糸も纏わぬまま、見れば玄関ドアの前。鍵がかかっているとはい
え、このドア一つ向こうは外の世界だと思うと、あるはずのない視線があるよう
な気がして、思わず知らず身を捩って隠そうとしてしまう。
 知世は、玄関先にあるもう一つのドアを開けた。
 さくらは、一瞬だが、茫然とした。
 ドアの向こうで真っ先に目に入ったのが、様式のトイレだったからだ。しかも
知世は、そこに入っていく。
 だが、奥にかかっていた青地のビニールカーテンを知世が引くと、そこに浴槽
があった。
「ほぇ〜」
 さくらは目を丸くし、感心した様子で浴槽を見ていた。
「ユニットバスというんですよ。見たことありませんか?」
 知世が小首を傾げて訊くと、さくらは、こっくりと頷いた。考えてみれば、日
本ではワンルームマンションか、ビジネスホテルでもなければない装備だ。さく
らが知らないのも、ある意味無理からぬ事だろう。
 これほど狭苦しくはないが、外国のホテルなどで使用経験のある知世は、臆す
る事なく浴槽を跨いで中に立った。
49445:03/06/06 22:50 ID:iJE6myqH
「さ、どうぞ」
 どうも勝手の判らないさくらを、知世は優しく誘う。あまりに狭そうな浴槽。
しかも湯も張っていない空っぽ。躊躇いつつも、知世の導きで浴槽の縁をそっと
跨いだ。
 知世はビニールカーテンを閉め切ると、
「外国のお風呂は、こういう感じのが多いです。こんなに狭くはないですけど」
 言いながらにっこりと微笑む。膝を抱えねば沈む事も出来ない狭いスペース
に、子供とはいえふたりの身体を押し込んだのだ。ほとんど密着状態と言っても
良い。
 湯と水の混合栓を捻ってお湯を出し、しばらくカランで温度をみて、シャワー
に切り替えた。
 知世の左手に握られたシャワーから吹き出す暖かい湯が、さくらの身体を優し
く滑る。右手はそれを受けるように、さくらの身体をそっと撫でた。
「気持ちいいですか?」
 陶然とした表情からそれを読みとった知世が訊ねると、さくらは恥ずかしそう
に小さく頷いた。
「知世ちゃんも、流してあげる‥‥」
 そっと手を重ね、シャワーノズルを受け取ると、空いた手で身体を優しく撫で
ながら、湯をあてる。知世はうっとりとした表情で、その愛撫に身を任せた。
 やがて、ビニールカーテンの隙間から手を伸ばした知世は、ボディーソープの
ボトルから乳白色の液を掌いっぱいに受け、さくらの胸に擦り付けた。
 掌を動かすと、水気と空気に泡立ち、ふんわりとしたクリーム状になった。ほ
んのりと花の香りが立ち上る。
49545:03/06/06 22:53 ID:iJE6myqH
 知世は背後からさくらを抱きすくめるように、胸やお腹を優しく掌で洗った。
「や、やだ知世ちゃん、手じゃ‥‥く、くすぐったいよぉ」
「すみません。スポンジを忘れてしまいました。今度用意しておきますね」
 にっこりと笑う知世の言い様は、あまりにも確信犯的だった。さくらは自分の
胸からクリーム状の泡をすくい取って、知世の胸に押し付ける。間髪を入れずに
抱きついて、その泡を自分の胸で塗り拡げた。
「どぉ!?くすぐったいでしょう!?」
 むにゅむにゅむにゅ‥‥。
 さくらは逃げようと身を捩る知世を掴まえ、その胸と言わず背中と言わず、自
分の胸とお腹と手を擦り付けて泡まみれにしていく。
 知世も逃げまどうばかりではなく、果敢にさくらを掴まえて泡を移して撫で回
す。背中やお尻を撫でると、ビクッとするのが何故か楽しい。けれどそれはすぐ
にさくらに仕返しをされ、ふたりは嬌声をあげてお互いの身体を撫であった。
 すっかりと泡に包まれると、知世が混合栓を捻って湯を出す。
 今度はノズルは壁のフックにかかっていて、斜め上から満遍なく湯が降り注い
だ。ふたりの肌を覆っていた白い泡が少しずつ流され、更に互いの掌で擦り落と
されていく。
 すっかり泡を落として湯を止めると、温められてほんのりと上気した身体をお
互いに見て、にっこりと笑いあった。
 知世に促され、さくらは濡れた身体のまま、浴槽を跨いだ。知世がそれに続
き、ドアにかかっていたバスタオルを取る。
 一枚だけのタオルでまずさくらの身体を拭う。大人しく拭かれていたさくら
は、けれど自分の身体の水滴が少なくなったとみるや、身を翻して役目を入れ替
え、知世の身体を拭いた。
49645:03/06/06 22:56 ID:iJE6myqH
 ドアを開けると、熱と湿気で熱帯状態のユニットバスに、ひんやりと冷たい空
気が入ってきて心地良い。入るときと同じく、やはり身体を隠すようにして、さ
くらはそこを出た。
 ベットに腰掛ける様言われ、その通りにすると知世がドライヤーを用意してき
た。さくらの髪を髪を梳りながら、丁寧に乾かし、続いてさくらが知世の髪を梳
く。知世はうっとりとその心地よさに身を委ねた。
 けれど、髪も乾いたのに、制服も、そして下着すら、身に着けることは許さな
かった。
「え?これから撮るの?」
 さくらが言った。思わず知らず、ベッドに座った膝が内股になり、手でその間
を隠そうとする。
「ええ。昨日は録っていませんし‥‥その為のシャワーですから」
 知世は笑って言うと、ビデオカメラの乗った三脚とライトをベットの前に据え
る。あの女医と約束した「経過観察」の撮影をしようというのだ。
 土曜の夜も、気持ちいい営みの後、撮影をしたのだが、問題点が多かった。何
しろさくらの肉茎は、知世の「あいえき」をたっぷりと纏った後。結局、さくら
が苦しくなる位にタオルで拭き取らなければならなかった。
 こんな部屋を借りたのって、そんな理由もあったんだ‥‥。
 がっくりと肩を落として、さくらは心でそう呟いた。
49745:03/06/06 22:59 ID:iJE6myqH
「さくらちゃん‥‥」
 知世に言われ、さくらは腰掛けていたベットの上に渋々乗り上がった。膝を揃
えて腕で抱く「体育座り」で、正面の知世を見上げる。
 知世は、ビデオカメラのアングルと撮影位置を調整している。だが、不思議な
事に、ファインダーを見ていない。
 さくらは知世の視線の先を追いかけ、肩を跳ね上げた。
 コンポの脇のモニターに、さくらの揃った脛辺りが画面いっぱいに映ってい
る。よく見れば、ビデオカメラからコードが繋がっていて、今現在、レンズに映
っているものがこのモニターに表示されているのが判った。
「ね‥‥ねぇ、ホントにそれ、声とか録ってない?わたしだって判らない?」
 さくらが不安そうに訊いた。
 知世は、さくらの方を向くと、にっこり笑って請け合った。
「大丈夫ですよ。私に任せてください」
 準備完了。知世はリモコンを手に、ベッドに歩み寄った。
 乗り上がり、さくらの背中にそっと回り込んで、正座をする。心持ちさくらを
自分の方に引き倒すと、知世の身体そのものがリクライニングシートの様で、さ
くらがそれに身を預ける形になった。
「はい。どうぞ」
 言いながら、先ほどの営みで枕の代わりにしたクッションを渡した。さくらに
それを胸に抱けという意味だ。さくらは恥ずかしさもあって、膝を抱えていた腕
を放すと、受け取ったクッションをぎゅっと抱きしめた。
 知世の両手が、さくらの肩越しに揃えられた膝に置かれる。そっと一撫でした
あと、置かれた両手が両側に拡げられた。
49845:03/06/06 23:02 ID:iJE6myqH
「あっ‥‥」
 さくらが小さく声をあげ、僅かに抵抗の意志を見せて膝に力を入れる。けれ
ど、無理強いをしない事でかえってそれを強いている形になり、さくらの膝はじ
りじりと開かれていく。
 最後の抵抗で、足の親指同士を絡めてはみたが、今度は知世が片方づつ膝を抱
え上げ、さくらの足を大きくMの字に開いてしまった。
 固く目を閉じ、抱えたクッションに顔を埋めていたさくらだったが、恐る恐る
片目をモニターに向けると‥‥。
 映ってる‥‥映っちゃってる‥‥。
 腿の真ん中辺りを画面の両端にそれぞれ配し、上は臍の下辺りで切れた下半身
の接写画面。中央には実物の倍以上に拡大された、肉色のウィンナーがある。
 オートフォーカスで完全にピントが合い、肌のキメまでが判るほどの、鮮明な
画像だった。
 知世は、脇に置いていたリモコンを手に取ると、プッシュボタンを押す。モニ
ターの右上に、赤い丸と「REC」のアルファベットが点滅した。
 録画の開始を確認すると、知世は両手の指をそっと肉茎に絡めた。
 女医が診察した時の事を思い出しながら、指で持ち上げ、裏側も画面に納め
る。ひとしきり、肉茎のあちこちをレンズに晒すと、下がってこないように左手
をそっと添えた。
 すると目標を変えたオートフォーカスが、縦にしたコッペパンの様な、柔らか
そうでシンプルな「たてすじ」にピントを合わせる。上端だけ、規格外のウィン
ナーを挟んで、すじが横に拡がっていた。
 画面を一瞥した知世は、その「たてすじ」の真上に、まるで隠すように右手の
人差し指と中指を置いた。
 けれど、隠す目的では決してない。揃えていた指をそっと「ちょき」に開き、
閉じていた「たてすじ」を優しく開く。
49945:03/06/06 23:05 ID:iJE6myqH
 かぱぁ。
 うわぁ‥‥‥。
 さくらは画面にはっきり映る自分の「女のコ」に思わず目をつぶって、顔をク
ッションに埋めた。
 けれど、やはり興味があるのか、ちらり、ちらりと少しだけ顔をあげて、画面
に映るピンク色の菱形を盗み見る。
 自分の身体についているものなのに、いつも隠されている秘密の場所。中に
は、興味に駆られて手鏡などで写して見てみるコも居るのだろうが、さくらは恐
くてした事がない。こんな風に開いているところを自分の目で見たのは、これが
初めてだ。
 ちなみに、土曜の撮影ではモニターを使わなかったから、知世の指で開かれの
を見ていないし、それを録画したビデオも恥ずかしくて見れなかった。
 わ、わたしのって、こんなんなんだ‥‥。
 思わず唾を飲み込んだ。
 薄桃色の内側は、すっきりとした作りだが、僅かに模様を描いているようにも
見える。はみがきをした後、点検の為に鏡に映してみる口の中の様に、微かに濡
れて光を反射していた。真ん中にえくぼの様に窪んだところが見え、そこに孔が
穿たれているのが判る。
「‥‥ここに将来、さくらちゃんの愛する人が入られるんですね‥‥」
 知世の囁きに、さくらは思わずビクッとした。こっそり画面を見ているのを見
透かされたようで恥ずかしくなり、鼻の頭まで真っ赤になる。
「どなたでしょうね‥‥さくらちゃんを愛する方は‥‥」
 続いての囁きが呼び水になり、さくらの脳裏に何人かの人の顔が浮かんだ。そ
して、知世にしているように、横たわった自分の身体に「誰か」が覆い被さって
くるところも‥‥。
50045:03/06/06 23:08 ID:iJE6myqH
 けれど「誰に」を明確に決めきっていないさくらが思い描くそのシーンは、浮
かんだ顔が次々に入れ替わり、まるで何人にも許しているみたいな、恥ずかしい
想像になってしまった。
 そして、その中には、女のコである知世の顔もあった。
 だ、ダメだよ。こんなえっちな事考えてたら‥‥。
 さくらは赤くなった顔をクッションに埋めた。
「はい、もういいですよ」
 指を離し、知世がそっと囁いた。見ればリモコンで止めたのか、画面の赤い
マークが消えている。
 さくらはまるで飛び起きるように身体を起こすと、ベットの上を転がるように
横に移った。一刻も早く、画面から自分の姿を消したかったのだ。
 ぷらぷらさせているのが恥ずかしく、自分のショーツを手に取ると、素早く足
を通し、股間に食い込む位に一気に引き上げる。
 どうにか恥ずかしいところを隠してしまうと、やっと人心地ついたのか、小さ
くため息を漏らした。
 顔をあげると、知世がカメラからテープを取り出していた。まだ何も身に着け
ていない裸のままで、真っ白な肌と黒い髪のコントラストがハッとする程きれい
だった。
 知らず知らず、さくらの視線は知世の腿の間に移っていく。
 ふっくらとした恥丘に刻まれた、シンプルなスリットに目が釘付けになった。
指を受け入れる時も、指の分だけしか開かずに、柔らかく包み込んでくるそこ
は、見た目がなんとも可愛らしく、手を伸ばして撫でたくなる。
 それに比べ、画面に映っていた自分のは余計なモノが飛び出して、グロテスク
に思えた。
50145:03/06/06 23:11 ID:iJE6myqH
 知世がじっと見つめる視線に気付き、思わず掌でさくらの見ているところを覆
い隠した。
「ど、どうしたんですか?」
 少しだけ抗議の意味を込めた、恥ずかしそうな声。
「は、早く知世ちゃんみたいに、可愛いのに戻りたいな‥‥って思って‥‥」
 さくらは頭を掻きながら、そう釈明した。
 知世は、少しだけきょとんとした表情を見せたが、やがて意味を掴んだ。
「早くお薬が効いてくるといいですね」
 優しくさくらに微笑みかけた。
 知世が預かっている薬は、ランドセルの中に忍ばせてある。今日の分は既に昼
食後に飲ませた。早く効き目が現れて欲しいと、このときのふたりは切に願って
いた。
 それから他愛のない事を話しながら、ふたりは身支度を整えた。制服姿に戻っ
たさくらと知世は、何処から見ても友枝小学校の普通の生徒で、ついさっきまで
の営みの事など、誰も信用しないだろう。
 インラインスケートも身に着け、またあのエレベーターに乗る。途中、3階で
学習塾の生徒らしい女のコふたりを拾って、さくらは焦った。何故か上で何をし
ていたのかを見破られている様な、根拠の薄い疑心暗鬼に駆られる。おろおろす
るさくらを、知世が優しく微笑んで落ち着かせた。
 もちろん、さくらの単なる自意識過剰で、女のコふたりは1階のフロアに降り
ると、さくら達に目もくれずに通りへ出ていった。
 ホッとため息を吐き、さくらがそれに続く。知世は微笑んで、見ているだけだ
った。
50245:03/06/06 23:14 ID:iJE6myqH
 帰路でもさくらは、別れる場所まで知世の手を握っていた。そして、別れる前
に知世の正面にまわって両手を取ると
「じゃ、知世ちゃん、また、今夜ね‥‥」
 如何にも秘密めかして言った。
 それを聞いた知世は、ちょっとだけ唇を噛むと、恐る恐るという様子で切り出
した。
「あの‥‥夜、来ていただくのは‥‥もう、やめられた方が‥‥」
「ど、どうして?」
 知世の提案に、さくらは少なからず驚いた。何か不味い事をしたのかと、おろ
おろした表情を見せる。
「心配なんです‥‥さくらちゃん、私とその‥‥すると、やっぱり体力使われま
すよね?」
 具体的な事は口にしないが、何をすると体力を使うのか、判らないさくらでは
ない。
「え?あ‥‥ま、まぁ‥‥ね‥‥」
「そんな状態でフライを使ったりして、途中でもし魔力が尽きてしまったりした
ら‥‥」
 まだ空中に浮かぶさくらの背から、霧散するようにフライが消えるイメージが
浮かんだ。もちろん、そうなればさくらは真っ逆さまに地面に叩き付けられる事
になる。そこから先は、想像するのすら恐かった。
 さくらは真剣に訴える知世に「なんぁだ」という表情を見せると、安心させる
ように微笑みかけてその肩に手を置いた。
50345:03/06/06 23:17 ID:iJE6myqH
「大丈夫だよ知世ちゃん。フライはわたしを落としたりしないよ。それに、わた
しは元気が取り柄だもん。少しくらい体力つかっても大丈夫!」
 言いながらさくらは、両手でガッツポーズをして見せた。
 現実に、さくらは日常的に複数のさくらカードを使える位には魔力を成長させ
ていたし、万一、そんな事があっても魔力が尽きてしまう前にそれを知覚する事
は出来る。空中でフライの羽根が消えて墜落などという事は、杞憂に過ぎなかっ
た。
「でも‥‥」
 なおも言い募ろうとする知世を、さくらはそっと制した。
「それに、少しでも知世ちゃんと一緒に居たいの。とってもはにゃ〜んな気持ち
になるから‥‥」
 知世の両手をしっかりと包んで握り締め、言った。
 こんな風に言われては、知世は言葉を継ぐ事ができない。
 さくらは、包んでいた手をパッと離すと、地面を力一杯蹴った。身体は知世を
向いたままのバックスケーティングだ。知世が慌てて、追いかけるような仕草を
見せる。
「待っててね!」
 そう言って手を大きく振ったさくらは、左足を軸に鮮やかに信地旋回を決め、
一気に滑走速度をあげた。
 こうなると、もう追いつくのは不可能だ。上体を僅かに泳がせたまま凍り付
き、知世は茫然と遠ざかるさくらを見つめるしかなかった。
50445:03/06/06 23:24 ID:iJE6myqH
あとがき?

今回は、広告がサンドされなくて、ラッキーでした。

はじめに書いたとおり、さくらちゃんと知世ちゃん、一緒にイケるようになったか
らって、甘々のバカップルぶり全開ですね。書いたボクが思わず赤面(///)

緩やかに下降に入った事に気付くまでは、このまま甘々な生活が続きまつ(藁)

という訳で、>>477さん、体育倉庫じゃないですが、放課後と、お風呂と、
これから夜に知世ちゃんのお部屋でのらぶはにゃんの3つが正解でした〜

では続きは出来たら来週末にはアップしたいです。なんとか‥‥

505名無しさん@ピンキー:03/06/07 02:40 ID:sVTOkApI
終了!!
506名無しさん@ピンキー:03/06/07 12:23 ID:0s9VDsZ4
萌え!!
507名無しさん@ピンキー:03/06/07 12:54 ID:KncHHzg/
もう知世ちゃんにさくらたんの子を孕ましちゃえ
508名無しさん@ピンキー:03/06/07 16:33 ID:qv2FD45j
はう〜 萌え〜
らぶらぶはにゃ〜んでええのう。
45さん楽しみにしてまつ。
509名無しさん@ピンキー:03/06/07 19:42 ID:qpHxHITk
レズに萌えてる奴ってキモイ
510名無しさん@ピンキー:03/06/07 19:53 ID:ywP22f+J
いい!!
511名無しさん@ピンキー:03/06/07 20:02 ID:ywP22f+J
誤爆した。
512ももえ:03/06/07 21:24 ID:P6MLfNw8
☆皆さんの応援が頼りです。頑張ってまーす!!☆
http://www.yahoo2003.com/linkvp2/linkvp.html
513名無しさん@ピンキー:03/06/07 21:25 ID:XsfJGXtf
514名無しさん@ピンキー:03/06/07 22:11 ID:PTF6yfzV
イクー(;´Д`)♂ε`*)チゥ〜〜〜〜ッ
http://homepage3.nifty.com/coco-nut/
515名無しさん@ピンキー:03/06/08 21:20 ID:AMOe4DGF
さくらタンがどんどん男の花道に突き進んでいくような気が(;´Д`)
516名無しさん@ピンキー:03/06/09 21:10 ID:yuUVtw96
もう終了ですな。
つまらんぞい
517名無しさん@ピンキー:03/06/09 22:21 ID:Im1Mj4Xt
かなりヌケた。イクー(;´Д`)♂
http://homepage3.nifty.com/coco-nut/
518名無しさん@ピンキー:03/06/09 22:26 ID:7FYElfDi
ちょっと失礼します・・・
☆彡(ノ^ ^)ノ プレゼントキャンペーン中 ヘ(^ ^ヘ)☆彡
http://asamade.net/cgi-bin/kado_b/pc_i_j_ez-index.cgi
519名無しさん@ピンキー:03/06/09 22:26 ID:18eSlHmc
>>45さん
このスレ今日知りました。
まだ全部読んでませんが、すごくイイです。
これからもがんばってください(^_^)/
52045:03/06/09 22:55 ID:L2fPTx1A
どもども。え〜と、100行弱まで来てます。
今日はスレの上の方にいますんで、sageしときますね。


ボクは気持ち的にヘタレなんで、終了とかキモイとか煽られると落ち込み
ます。
逆に>>508さんや、>>519さんの様に言っていただけると、お調子者なんで
おだれられて木に登っちゃいます。

>>507
妊娠話も面白そうですね。本当になると真っ青でしょうけど(藁)

>>515
男の花道ですか(藁)。確かに知世ちゃんとらぶはにゃん出来るなら、
男の本懐かもしれんです。

>>516
まぁ、もう少しはらぶはにゃんありますんで、お楽しみ頂ければ幸いです。
521名無しさん@ピンキー:03/06/10 13:06 ID:l6LjkUcF
45さん がんがれ〜
522名無しさん@ピンキー:03/06/11 22:56 ID:WDFcf6xO
45さんは さくら板の妄想さんでつか?
52345:03/06/12 22:04 ID:FZ697tyo
おおう。180まで落ちてるんで、あげしときますね。

あまり進んでないので、今週末にアップできるかがびみゅーになって
来てるんですが、なんとか頑張りまつ>>521さん


>>522
え〜と、さくら板でハンドルは使ってませんので、違いますです。

あっちでは、ふたなりさくらたんが大好きな、フリッケさんと言う人がいます
が、さて、お気に召して頂けるかどうか‥‥
524妄想 ◆GqVfLUITBY :03/06/15 09:17 ID:Dxm6rK5i
>>522
私の場合、バラバラにしちゃうからねぇ・・・
525名無しさん@ピンキー:03/06/15 13:58 ID:4krTngL4
小倉優子たんと藤本美貴たんのコラを発見したでつ。
(*´Д`*)2人のつるつるワレメがっ!(*´Д`*)ハァハァ
http://plaza16.mbn.or.jp/~satchel/turuturu/
526名無しさん@ピンキー:03/06/15 14:37 ID:NsPM0H3v
52745:03/06/15 23:41 ID:qicD109N
どもです。本当はアップしなきゃならんでしょうが、300行超えた辺りで
苦労してまつ。なんとか明日か明後日には‥‥(謝)


>>524
バラバラってどういう意味ですか?
52845:03/06/16 21:45 ID:pILoyRZk
どもです。続き、UPします。
週末UPできなくてすんませんです。んな事言いつつ、日曜夜にCCさくら
自主再放送に参加してしまいますた(汗)

さて、お話ですが、後半でいよいよ、さくらちゃんには辛い事になっていき
ますが、お楽しみ‥‥頂けますかどうか心配ですが、どうぞよろしく。
52945:03/06/16 22:01 ID:pILoyRZk
 その夜。
 コッコッコッ‥‥。
 音楽かなにかをかけていたら気付かないだろう小さな音に、本のページを捲っ
ていた知世が立ち上がって振り返った。
 本来、そこにあるはずのない人の影。もし、この事を警備の担当が知ったら、
腰を抜かすだろう。厳重なはずの警備の何処にも引っ掛からず、屋敷への侵入を
許したのだから。もっとも人が鳥の様に飛び、垂直にテラスへ降り立てるという
想定をしろと言う方に無理がある。
 ガラスを指先で突っついて出したその音は、やはり宣言の通り、フライを使っ
て忍んで来たさくらの合図だった。
「知世ちゃん‥‥」
 窓が開かれるや否や、さくらはまず知世をぎゅっと抱きしめた。
 その抱擁に身を任せながらも、知世もさくらの背に腕をまわして暫しの間、抱
き合う。心地よい、温かなその感触に、いつまでも身を委ねていたくなる。
 少し名残惜しいが、腕を解いてもらった知世は、さくらをベットに案内した。
「どうぞ」
 今日の飲み物はココア。ミルクをたっぷり使い、甘く仕上げたそれを、自分愛
用のカップに注いで手渡した。
 美味しそうにそれを啜るさくらを、知世は幸せそうに見ていた。
「ふぅ‥‥」
 ココアを飲み干したさくらに、知世が静かに言った。
「さくらちゃん。本当に‥‥大丈夫ですか?」
 昨夜は言おうとしても言えなかったのに、今日はするりと喉を通った。このま
ま、帰る事を暗に促す言葉に、さくらは静かに答えた。
「ありがとう。大丈夫だよ。カードはみんなわたしのお友達だもん。わたしを傷
つけるような事は絶対にしないから、知世ちゃんも安心して‥‥」
53045:03/06/16 22:05 ID:pILoyRZk
 優しい瞳でそう言われ、もう知世はそれ以上言えなくなった。
 ゆっくりとさくらの手が伸び、そっと知世を横抱きにする。スローモーション
のようにさくらの唇が頬に寄せられた。漏れる吐息が、頬から首筋をくすぐる。
甘い、ココアの香りがした。
 ちゅ‥‥。
 そっと唇が頬に押しあてられた。少しづつ位置を変え、何度も繰り返される。
 やがて、ふたりはゆっくりとベットに横たわった。
 今日の知世は、ワインレッドのパジャマを着ていた。
 さくらはその布地越しに軽く知世の胸を撫で、それからそっとボタンに指をか
ける。
 ぷちん、ぷちん、ぷちん‥‥。
 ゆったりとした上着の前をそっと左右に開くと、片腕を背中に差し入れて持ち
上げ、袖を引き抜いた。
 続いて、ズボンのゴムに手をかけると、知世が気付いて腰を浮かせる。するす
ると布地が下がり、知世の白い腿が露わになった。
 役割が入れ替わる。今度は知世が手を動かす番。淡い緑のパジャマの上着、そ
れからズボンをゆっくりと脱がしていく。
 下着姿になったところで抱き合い、お互いの頬に交互にキスをした。
 さくらの手が知世の腰に伸びる。パジャマにあわせたのか、今日の知世ははキ
ャミソールを着ていた。その裾を握り、そっと捲り上げた。
 抱き寄せるように背中に回されたさくらの手がゆるゆると裾を引き上げ、知世
の頭をくぐらせる。木綿の布地を横に捏ねると、知世の手がさくらのキャミソー
ルを優しく脱がしていった。
53145:03/06/16 22:08 ID:pILoyRZk
「お尻、あげて‥‥」
 さくらがそっと知世の耳に囁く。知世がそれに従うと、さくらの手がショーツ
のゴムにかかり、そっと引き下げた。
 白い小さな布地は、すっきりとした足を滑り降ろされ、引き抜かれて行った。
 続いて、さくらのショーツが知世の手で降ろされていく。
 覆い隠すもののなくなった産まれたままの身体を、ふたりはそっと寄せ合い、
抱き合った。柔らかく温かいお互いの抱き心地を心ゆくまで堪能すると、さくら
が知世の胸にそっとキス。
「‥‥あ‥‥」
 小さいけれど、いや、小さいからか敏感な乳首を舌でくすぐられ、知世の身体
にさざ波が走り、唇が甘い喘ぎを紡ぐ。
 しばらくそれを続けたさくらは、そっと顔をあげた。
 手順通りなら、人差し指が知世の中に入ってくる。知世は少しだけ拳に力を入
れて、来るだろう快感の波に備えた。けれど‥‥。
「え!?」
 知世が驚いて思わず上半身を持ち上げた。
 さくらは指ではなく、掌を、それも両方を、知世の膝に置いたのだ。そしてぐ
ぅっと力を入れ、左右に割り開いた。
「さ‥‥さくらちゃん!」
 知世が慌てて膝を閉じようとしたがもう遅い。さくらは膝の間に身体を割り込
ませ、閉じれないように膝を押さえてしまった。
「な、なにを‥‥」
「知世ちゃん、夕方、わたしのを拡げて見たでしょう?だから、わたしも知世ち
ゃんのを見せて貰おうと思って」
 ちょっと悪戯っぽい笑顔で知世の事を膝の間から見上げ、さくらは言った。
53245:03/06/16 22:10 ID:pILoyRZk
「な!‥‥あ、あれは経過の観察で‥‥」
「でも、わたし自分の見たのもはじめてなんだもん。ヘンじゃないか、他の人の
見ておきたいの。だから、知世ちゃんの見せて」
 さくらはそう言うと、知世の恥丘に両方の親指を揃えて置いた。
「だ、ダメ‥‥さくらちゃん、やめてください!」
 狼狽える知世にお構いなしに、さくらはリンゴを割るような手つきで知世のも
う一つの唇を大きく割り開いた。
 かぱぁ。
 さくらの指で角の丸い菱形に拡げられた唇の内側は、淡いピンク色で全体がツ
ヤツヤと濡れ光り、高級な和菓子のようだった。
 色の別れたいくつかの層に見える模様が見え、真ん中に向かって窪んでいる。
 その中心に僅かに穿たれた孔があるのが見えた。トロトロと透明な蜜がそこに
湧いている。するとここが、指や、さくら自身が入るところだろう。
 その少し上には唇を開くまでは判らなかった盛り上がりがあった。そこから幾
筋かの微かな襞が拡げた唇に沿って流れ、その襞の頂点には粟粒のような小さな
突起が見える。
 これが‥‥知世ちゃんの‥‥。
 さくらは夕方見た、自分のそこを映した映像の記憶と、目の前の知世のを頭の
中で比べていた。知世では小さな粒の辺りが、さくらの場合は何故か指よりも太
く、大きくなってしまったのが判る。それ以外は、それほど違いがない事に、さ
くらは安堵のため息を漏らした。
「さくらちゃん‥‥恥ずかしいです‥‥やめて‥‥やめてください‥‥」
 両手で顔を覆って、知世が訴えた。指の隙間から見える顔は真っ赤で、造作が
判らない程。
53345:03/06/16 22:13 ID:pILoyRZk
「そんな事ないよ。とってもきれいで……可愛いよ」
 言いながらさくらは一度指を離した。ふっくらとした唇は閉じあわさって一本
のすじになる。
 けれど、さくらは拡げるのをやめた訳ではなかった。左手の人差し指と中指を
添えると、「ちょき」にしてもう一度唇をかき開く。
「ひっ!」
 知世の身体が大きく仰け反った。
 さくらが「ちょき」の間に右手の人差し指を伸ばし、小さな突起を指先で突っ
ついたのだ。壊れてしまう事を恐れ、ほんの軽くだったからよかったが、乾いた
指で触ったりしたら、むしろ痛がってしまうだろう。
 指を中に入れる様になる前、今、大きく開いているここに指を挟み、縦に擦っ
ていたのを思いだしたさくらは、突っつくと知世が反応する事から、この突起が
指に擦れて気持ちよくなっていた事に気付いた。
 さくらは、指先を移すと、真ん中の孔を少し探った。トロッとした「あいえ
き」が既に沸き出し、ねっとりと絡みつく。指を離すとき、つっと糸を引いた。
 その指を突起にあて、「あいえき」を塗り拡げる様にそっと撫でた。
「ひぁッ!……ああッ!」
 知世ちゃん、感じ方がいつもと違う……。
 さくらの耳に聞こえる声は、気持ちいい時の声というよりは、悲鳴に近いよう
な気がした。けれど、痛いのではないようで、たった今、蜜を指先でぬぐい取っ
たところには、いつの間にか蜜液の珠が出来ている。
 つぷぅ……。
 液珠を指先で潰しながら、さくらの人差し指が知世の中に入っていった。指に
居場所を奪われて、内側にたっぷりと満たされた透明な液が押し出される。上を
向いた掌に一筋が溜まり、手の甲にもう一筋が流れて、糸を引いて落ちた。
53445:03/06/16 22:16 ID:pILoyRZk
 さくらは指を引き、再び没入。それを繰り返す。
 一方、「ちょき」に開いた左手の中指に、薬指を添えた。中指の役目を薬指に
譲ると、知世の中をくすぐっていた右手の人差し指を引き抜く。その指を浮かせ
た中指の先で刮ぐと、中指全体が包まれるくらいに「あいえき」が移った。
 たっぷりと濡れた中指で、小さな小さな肉の粒に触れる。そっと、優しく、指
の腹で転がす。
 更に左手の下に右手を差し入れると、その伸ばした人差し指を再び知世の中へ
と没入させた。
「あッ!あッ!……ンッ!ふぁッ!……ああッ!」
 知世の身体が電気に打たれた様にガクガクと揺さぶられた。
 さくらの左右の指が完全に同調していないのがかえって知世には酷だ。不連続
故に、中を指で掻き回されるのと、痛いくらい敏感な肉粒への刺激が代わる代わ
る脊髄を駆け上がってくる。
 嵐の様な快感に翻弄され、知世は「いつも」の半分の時間もかからずに、登り
詰めて行った。
「ふぁぁぁッッ!」
 知世の背中が折れるかと思う程反り返り、激しく痙攣する。その有様にさくら
が心配になるほど身体を打ち揺すった知世は、やがて大きく息を吐き、がっくり
と脱力した。
53545:03/06/16 22:19 ID:pILoyRZk
「はぁ……はぁ……はぁ……」
 全力疾走の後の様に、忙しなく息をする知世を、さくらは少し心配そうに見て
いた。いつの間にか指も抜き、知世の横に寝そべって、優しく身体を抱いてや
る。
「気持ちよかった?」
 知世の呼吸が落ち着いたとみて、さくらが聞いた。終わった後、感想を聞くの
は既に「いつものこと」になっている。たいていは、恥ずかしそうにしながら、
頷いてくれ、それがさくらの満足感を高めてくれる。
 けれど、知世の答えはいつものものではなかった。
「恐かった……です……」
 目尻に浮かんだ涙を拭いながら、知世はそう訴えた。顔つきもどことなく強張
っている。
「恐い?」
「死んじゃうかと思いました……身体が爆発しそうな気がして……めちゃくちゃ
になって……」
 知世が言った。初心者の女のコは、普通のオルガスムスですら、怖がってしま
う事がある。いつもよりかなり強い刺激を、「恐い」と受け取ったのも、無理か
らぬ事だった。
「そっか……前に気持ちいいって言ってたところと、最近してるとこと、両方し
たら、倍、気持ちいいかなって思ったんだけど……だめ……?」
 少し残念そうにさくらが言った。さくらはさくらで、知世が気持ちよくなる為
にいろいろと心を砕いているのが判る。
「……それに、さくらちゃんを感じられた方が……」
 言いながら知世がさくらに抱きついて、頬を摺り寄せた。
 これはさくらにも判った。気持ちがよくなり、頭が真っ白になるとき、知世を
抱きしめていたくなる。きっと、知世も同じなのだ。
53645:03/06/16 22:22 ID:pILoyRZk
 しばらくそうしていた後、知世がゆっくりと身体を起こした。
「私も……ちょっと試してみて、いいですか?」
 さくらの耳に唇を寄せ、囁くように言う。
 これは頷く以外にはなかった。さくらだって、ついさっきいろいろ試したのだ
し、断るのは不公平になる。
 知世は自分の枕をとり、さくらにお尻をあげて貰うと、そっとそれを差し入れ
た。大した高さではないが、腰が持ち上がって上を向いた。
「少し、足を開いてください……」
 知世の指示に、さくらはそっと腿を開いた。恥ずかしさもあってか、浅いV字
に開かれたそこに、知世が顔を寄せていく。
 それ自体は、「いつも」のと同じだ。これからさくらの肉茎を舐め、軽くおし
ゃぶりをしてくれる。お寝坊なところを優しく起こす為に。
 けれど、さくらの女のコに被さるように、へにゃっとした肉の茎を、知世はそ
っとどけてしまった。
「え?」
 まるでさっきの焼き移し。さくらは驚いて半身を持ち上げた。
 仕返しだろうか?知世はそっとさくらの女のコに両手の指を添え、割り開く。
「と、知世ちゃん……」
 やめて、と出かかった言葉を、さくらは飲み込んだ。ついさっき自分だってし
たのだから、知世にだけそれを言うのは躊躇われる。
 だが、次に駆け上がって来た異様な感触に、思わず引きつった。
「ひッ!」
 軟体動物のような柔らかいものが這い回る感覚。自分でも知らなかった気持ち
いいところを、それが撫で、くすぐり、こね回していく。
 知世の舌だと気付くのに、数秒かかった。
53745:03/06/16 22:25 ID:pILoyRZk
「と、知世ちゃん……だめ……そんなトコ、そんなトコ舐めちゃ……あッ……」
 尖らせた舌先が、そこに当たるのが判った。自分への入り口。まだ如何なるも
のも入れた事のない、初めてのところ。
「いや!いやぁ!!……知世ちゃん!お願い!やめて!」
 さくらは叫んで身体をくねらせた。まだ、誰かに「はじめて」を捧げる決心を
していないさくらは、このままなし崩しにそれを奪われるのはなんとしても避け
たかった。
「大丈夫ですよ。さくらちゃんの『はじめて』は絶対にお守りしますから……」
 一旦、顔をあげて安心させるように言うと、知世は再びさくらの女のコに顔を
埋めた。
 尖らせた舌先でさくらの膣口を優しくくすぐる。さくらはその度に、知世が入
ってくるような感覚を味わった。
「んッ……だめ……入って……入ってきちゃ……う……」
 そんな譫言を漏らしながら、緊張で身体を固くしたが、やがて、そこから産ま
れる痺れるような感覚に溶かされ、次第に身体の強張りが消えていった。
「あッ……はぁん……はう……」
 熱心な舌の奉仕に、さくらはもっと続けて欲しいと思い始め、更にはこのまま
知世に入ってきて欲しいとさえ、思うようになった。
 そんなときに、知世が舌の動きを止め、顔をあげたからたまらない。さくらは
ついつい、お尻を突き上げて「もっと」とおねだりのような仕草をしてしまった。
「……さくらちゃんも『あいえき』が出ていますよ」
 成長を見つめる優しい母親の様な顔で、知世が言った。
 さくらが驚いた顔で知世を見上げていると、そっと抱き起こし、背中の後ろで
正座をして上半身を支えてくれた。
53845:03/06/16 22:29 ID:pILoyRZk
 さくらの右手をとり、先ほどのまま恥ずかしく開かれた腿の間に、その手を優
しく導く。
「ほら……」
 左手でゆるく開いたさくらの女のコをそっと探ると、当人の人差し指にとろり
とした蜜が絡んだ。親指に付け、もう一度開くと、粘る糸をつっと引き、消え
る。
 さくらは唾を飲み込んだ。知世の中に何度も指を差し入れ、このトロッとした
液がなんなのかは知っている。でも、自分も「あいえき」が出るのだというの
は、何故か不思議だった。
「と、知世ちゃんのつばじゃ……ないの?」
 さくらの言葉に、知世はそっとさくらの左手を持ち上げた。
 ちゅっと左手の人差し指に口づけると、隣りの中指も一緒にちゅるりと口中に
呑み込む。
「と、知世ちゃん」
 慌てるさくらをよそに、知世は美味しいアイスキャンディでも舐めるような舌
使いで、熱心にさくらの指を舐め、しゃぶった。
「如何ですか……?」
 知世は、指を唇から抜き出すと、さくらに自分の左右の指を比べるように促し
た。粘りも手触りも確かに違う。
「わたしも……あいえきって出るんだ……」
「それは、さくらちゃんも女のコなんですもの……当然ですわ」
 さくらは、その言葉に期待と不安を感じて、そっと自分を抱きしめた。成長す
るのは嬉しいが、何故かこのままで居たいとも思う。そんなさくらを慰めるよう
に、知世が優しく抱いてくれた。
53945:03/06/16 22:31 ID:pILoyRZk
「もう少し、してもいいですか?」
 知世の問いに、さくらは戸惑いつつも首を縦に振った。
 再び、さくらの腿の間に深く顔を埋めた知世は、そっと舌を動かして「さく
ら」を優しくまさぐる。
「あッ……あ……」
 舌の動きにあわせるように、さくらの唇から喘ぎが漏れ、身体をひくつかせ
た。
 しばらく熱心にさくらの女のコを舐っていた知世は、放っておかれた男のコが
半身を起こしているのに気が付いた。
 あなたにも、してあげますね……。
 そう心で呟き、まだふんわりした肉の茎を緩く開いた口中に引き入れた。
 さっきまで女のコの真ん中をくすぐっていた舌を丸め、茎の先を熱心に舐め
る。それから、全体に絡みつかせるようにして、頭自体を上げ下げしはじめた。
「んッ……あッ……」
 さくらの喘ぎがより切迫したものになる。知世の頭が往復する度、さくらは切
なげに身を捩った。
 何度も往復させていると、生理反射で沸き出した唾液が溢れそうに溜まってし
まった。それをこくんと呑むと、一瞬、肉茎が引き絞られて、さくらがひときわ
大きく仰け反る。
 途中、それが2度ほどあったが、程なくして完全に立ち上がれるようになる
と、知世がようやく口を離した。
54045:03/06/16 22:34 ID:pILoyRZk
「知世ちゃん……」
 紅潮した顔で荒い息をしながら、さくらはそれでも微笑んだ。
 促された知世が身体を横たえると、さくらが覆い被さる。だいぶ手慣れた様子
で、知世の入り口を探り当てると、そっと身体を抱きしめた。
 同じように知世もさくらの背に腕を回すと、見つめ合った。
 知世が小さく頷くと、続いてさくらが頷く。
「……あうぅッ!」
「ふぁ……ぁッ!」
 そっと突き上げただけで、「さくら」は知世の中に根本まで入った。
 何かを堪えるように、少し休んだ後、ぎこちなく動き始めた。
 腰を引き、また繰り出す。知世がそれにあわせるように、下から腰を突き上げ
る。リズミカルなふたりの動きに共振したベットが連続した軋みを紡ぐ。
「知世ちゃん……ンッ……知世ちゃん、知世ちゃん!」
「さくらちゃん……あッ……さくらちゃ……ふぁ……」
 次第にふたりの動きが早くなっていく。
 一突き毎にお互いの脊髄を桃色のショックが駈け上げる。頭の中がそれに染め
られていき、だんだん何も考えられなくなっていく。
「あうぅッ!」
 登り詰めたさくらが知世の中で爆ぜる。痙攣するように腰を突き上げ、熱い液
を迸らせる。そのめちゃくちゃな突き上げに、寸前だった知世も登り詰めてい
く。
「ああぁッ!」
 ほぼ同時に登り詰めたふたりは、きつく抱き合い、ひくつきを共有しながら、
ゆっくりと陶酔の中へ沈み込んで行った。
54145:03/06/16 22:37 ID:pILoyRZk
 次の日も、さくらと知世は「睦まじい」という言葉通りの時間を過ごした。
 学校では時間さえあれば手を繋ぎ、時には抱きつく事すらあった。
 帰りには、まるで当然の様に知世が借りたあの部屋に寄った。
 誰にも知られる事のない、安心できる場所で、なにも纏うもののない肌をあわ
せ、気持ちよさを分かち合った。
 それからシャワーでお互いの身体を流しから家路についた。知世は、少し恥ず
かしいあのビデオを撮るのを忘れなかった。
 さくらは、入浴と夕食、そして宿題を済ませると「こっそり」と知世の家を訪
れ、そこで再び肌をあわせた。気持ちよさと満足感を、たっぷりと味わった。
 その次の日も同じだった。
 やはり学校では睦まじく過ごし、夕方にはあの部屋で気持ちいい事をした。
 そして、夜にもう一度気持ちいい事をすべく、こっそりと知世の家を訪れた。
 定番となったメニューの通り、お互いの着ているものを脱がせっこした後、知
世を一度、指で登り詰めさせた。
 そして、今度はさくらが奉仕を受けた。
 異変は、その時に起こった。
「ぷぁ……」
 知世が、息を吐きながらさくらの肉茎を吐き出した。
「どうしたの?知世ちゃん」
 目を閉じ、眉間に切ない縦皺を刻んで知世の舌と唇が与えてくれる気持ちよさ
を堪えていたさくらが半身を持ち上げて聞いた。
「すみません。顎が疲れてしまって……」
 いいながら、知世は申し訳なさそうにさくらを見る。
54245:03/06/16 22:40 ID:pILoyRZk
「疲れた……?」
 さくらが不思議そうに問う。こんな事を言われたのは、知世と気持ちのいい事
をするようになってから、はじめての事だった。
 なんで顎が疲れたり……。
 そう考えはじめたところで、さくらはあることに思い至った。
「知世ちゃん……」
 自分でも、声が震えているのが判った。唾を飲み込んで、なんとか気持ちを落
ち着かせようと試みる。
「何分くらいしてる?はじめてから……?」
 当事者以外には意味すら掴めないような文意の無さだが、知世にはもちろん意
味が伝わる。けれど別の意味で、知世はその問いに答えられなかった。
「さぁ……時間を見ていたわけでは……ありませんので……」
 さくらの問いは知世がフェラチオを始めてからの時間。けれど、時計を見てい
なかった知世は、それに答える事ができなかった。
 さくらは、それを思い出そうと努めた。昨日はどうだったか、一昨日は?そし
て、思い至ったのだ。
 おっきくなるのに、時間がかかるようになってる……。
 思いだしてみれば、知世に奉仕を受けるようになりたての頃は、ほんの10回も
頭が上がり下がりすれば、もう肉の茎は知世に入っていける様になっていた。
 けれど、一昨日はどうだ。よく考えてみれば、知世は途中で唾液を呑み込む
位、時間がかかったはずだ。
 昨日もそうだ。確か2回は溜まった唾を飲み込んでいる。
 そう言えば今日の夕方も、考えてみれば相当な時間、知世は熱心に肉茎をしゃ
ぶっていた。
 1日毎に、確実に時間が伸びていた。
54345:03/06/16 22:43 ID:pILoyRZk
「そう言えば、さくらちゃんの……少し小さくなったような気がします」
 知世がぽつりとそう漏らした。
 え?と顔を向けたさくらに、知世は自分の手でそっと包んだ肉の茎を示した。
 さくらは、頭を殴られたような気がした。
 確かにさくらの肉茎は、同年代の男のコに比べてさえ、スリムではあった。け
れど、小さな知世の手に握られると、先端にある薄桃色の肉の実が間違いなく外
に出ていた。
 けれど、今、知世の手の中で、肉茎は全長が完全にそこに収まってしまってい
る。間違いなく、小さくなっているのが判った。
「お薬の効果が、出てきたのではありませんか……?」
 言われてさくらはハッとした。一日一回飲む薬。着ぐるみの中で聞いた、あの
女医の言葉が思い出される。
一月くらいで女のコと見分けがつかなくなるはずです
 でも、でもまだ一ヶ月なんて経ってないよ!
 さくらは心の中で叫んだ。その通り。薬を飲み始めたのは金曜。まだ一週間も
経っていない。なのに、なぜ。
「よかったですね。さくらちゃん……もうすぐ、女のコに戻れますよ」
 にこりと笑って、知世がそう声をかけた。
 そう言われて、さくらは始めて、これが喜ぶべき事だったと気が付いた。
 そうだ。女のコに……ふつうに戻れるんだ……。
 改めて事実を噛みしめた。薬の効き目が現れて困る事など、あるはずがなかっ
た。ましてやそれが早く現れた事で、なにを困る必要があるだろう。喜ぶことな
のだ。効果が出てきた事は。
 けれど、そう判っているはずなのに、さくらはそれが少しも嬉しくなかった。
嬉しいと思わないといけないはずなのに、どうしてもそう思えなかった。
54445:03/06/16 22:46 ID:pILoyRZk
「今日は……もうおやめになりますか?」
 知世が静かに聞いた。口調と字面こそは質問だが、実際には決定だと思ってい
た。まだ完全に固くなってはいないのだ。今日は中止するしかないだろう。
 けれど、さくらの答えは違っていた。
「ううん!する!」
 言うなり、さくらは座っている知世の肩に手を置き、強く引いた。バランスを
崩した知世は、あっけないくらい簡単にベットに倒れる。さくらがその上に覆い
被さった。乱暴と言っていいくらいの勢いで……。
「あッ……だ、だめですよ……あ……まだ……そんな……」
 慌てて諫めようとする知世に耳も貸さず、さくらはまだ半立ちの肉茎を右手に
握って、知世の入り口に茎の頭を押しあてた。右手をガイドに添えたまま、グッ
と腰を突き出すと、なんとか先端が知世の中に滑り込む。
「あッ……はぁ……ん……」
 知世の身体に小さなさざ波が走った。
 事前にさくらの指でほぐされ、シロップをたっぷりと湛えていた為か、まだ硬
度が充分でないさくらの肉茎でもそこに入っていく事が出来た。
 とろけそうに柔らかく、熱いシロップに満たされた知世の中は、まるで舌がそ
こらじゅうにあるようだ。右手を添えたまま、腰を少し引いてから、そっと押し
つける。それを繰り返すと、どうにか独りでも知世の中に出入り出来るようにな
った。さくらは、腰を知世に押しつけ、肉茎を根本まで送り込んだ。
54545:03/06/16 22:49 ID:pILoyRZk
「あッ……さくらちゃん、さくらちゃん」
 どうにか元気になった肉茎に内側を擦りたてられ、知世が大きく体を引きつら
せた。さくらの腰のリズムを掴み、下からお尻を突き上げて迎え入れてくれる。
 ぴったりと胸とお腹を知世にくっつけ、いつものようにお尻だけをひくひくと
上下させているさくらは、けれど、いつものように気持ちよさに夢中にはなれな
かった。
 腰を押しつけ、こわばりが柔肉を押し割っていく感じを味わう。いつもなら、
我を忘れる程の快感が、何故か遠く感じられた。
 わたしの……小さくなってる……。
 腰を引くと、とろけるような知世の内側がこわばりにまとわりつき、無数の舌
で舐められているように気持ちいい。けれど、それもどこか他人事の様だ。
 だんだん、おっきくならなくなってる……。
 一定ペースを保った抽送に、知世の切ない喘ぎがひっきりない。それを聞く
と、ますます頑張ってしまうのに、今日は何故か胸が痛くなる。
 もうすぐ、もうすぐ……知世ちゃんと、これ……出来なくなっちゃう……。
 腰の奥に、むず痒いものが湧いてきた。それを追いだすように、お尻の蠢きに
いっそう力が入る。知世の声も切羽詰まったものになってきた。
 いや……そんなのいや……。
 最後のスパート。何もかも忘れて、真っ白になって、お尻だけがガクガクと動
いてしまう一瞬。けれどさくらはその痺れる様な気持ちよさの中にあっても、そ
れに溺れきれずにいた。
 いやぁッ!
 びゅくん!びゅるびゅる……。
 熱い粘液が肉茎を通り抜ける感覚が背筋を駆け上がった時も、さくらは心の中
で違う事を叫び続けていた。
54645:03/06/16 22:52 ID:pILoyRZk
「さくらちゃん……さくらちゃ……んッ!、あッ、あッ、あぁぁッッ!!」
 知世がさくらの突き上げに呼応して登り詰める。ガクガクと痙攣するように引
きつって、ぎゅっとさくらに抱きついた。
 さくらも絶頂のひくつきを知世を抱きしめて耐えた。
『はぁ……』
 ほぼ同時に詰めていた息を大きく吐き、お互い競うように荒い息をついて空気
を補給する。痺れるような快感を、抱き合って共有すると、柔らかく増幅されて
なおいっそう心地よい。
 けれど、今日はいつもと少し違った。
 さくらは、いつまで経っても知世を抱いた腕を解こうとしなかった。
「……さくらちゃん?」
 知世が心配になって声を掛けると、さくらはいっそう力を込め、苦しい位に知
世の身体を抱きしめた。声もなく、ただひたすら……。
「さくらちゃん……」
 知世は、さくらの腕を振り解く事も出来ず、じっとその抱擁に身を任せている
しかなかった。
54745:03/06/16 22:55 ID:pILoyRZk
あとがき?

今回は、広告がサンドされなくて、ラッキーでした。

さて、お話ですが、さくらちゃんのお○ん○んがとうとう「役立たず」へ向かい
始めました。

皆さんの期待を裏切って申し訳ないです。
この埋め合わせに、あるキャラに出てきてもらって、かなり数の多い要望を
叶えられるようにしたいと思ってまつ。

では続きは出来たら来週末にはアップできるように、なんとか努力してみまつ。
548フリッケ福祉員:03/06/17 01:25 ID:uQYVwC9z
こにゃにゃちは。
エロパロ板のさくら板植民地へ出張しにきますた。
しかし、こんなところでこの盛り上がりはすげーぜ。
ちょっと暇が無くて、まだ上の方を読んでいるところですが(さすがに仕事中は読めないのでw)
フタナリさくらたんが、激楽しみで想像するだけでチンポ勃ってしまいます。
これからも頑張ってくだされ〜
549名無しさん@ピンキー:03/06/17 12:50 ID:P2V0s7dm
うーむ さくらのち○ち○が、、、
とか思ってたら新キャラですと!
エリオルあたりがふたなりのカードを創ったりしてくれれば、、
どきどきしながら来週に期待!
550名無しさん@ピンキー:03/06/18 00:47 ID:eiXypUMJ
頼むから小狼なんかと絡ませて台無しにしないでくれ…
ここでハァハァ言ってるヤシはさくらX知世好きなんだからな……
551名無しさん@ピンキー:03/06/18 00:47 ID:yBiqVFuk
55245:03/06/18 22:00 ID:gJqF8EWM
どもです。え〜進行は100行弱ってトコです。
参考は3話。ウォーティで悩んでいるさくらちゃんですか。今回は相談できない
ですけど(^^;)


>>548

 どもです。さくら板の有名人さんですね。再放送スレではお世話になりました。
 せっかくフタナリさくらちゃんの大好きな方が来られたのに、お○ん○んなくな
っていっちゃうとこで申し訳ないです。
 その分、前の方で愉しんで頂けたらと思うのですが‥‥どうでしょう?実用に
なりますか?


>>549
あうあう、読まれていますね〜。
言い当てられちゃったので、なんか別の事をかんがえなくてわ(藁)


>>550
え〜と、>>331さんのように、それの要望もあることはあるんですが(^^;)
このお話の中では、小狼くんとの絡みは予定ないので、ご安心ください。
553名無しさん@ピンキー:03/06/18 22:32 ID:ajPAszZ4
うあーーーーーー!さくらタンがインポに悩む男子のようだ!
それが、かえって応援したくなる気分だ!(;´Д`)
554名無しさん@ピンキー:03/06/19 20:55 ID:da+2r3Z1
あるキャラって誰だ!?
男はダメよ!
55545:03/06/21 23:39 ID:1lPqGDc5
え〜とすみません。あまり進んでないです。200行程度……
むぅ、また週末アップできずか……?

と思ったら、かなり落ちているんで上げておきます。
上の方にあったはずのスレッドで消えたのもあって、スレッドが消える基準
っていうのがイマイチ判らないですが……


>>554
え〜、すみません。♂キャラです。
しかも、本編が終わってからの予定です。
一回は、現在の方向で決着をつける事になりますので、その点はご了承を……。
556名無しさん@ピンキー:03/06/22 00:24 ID:tNoek0zB
☆こんなカワイイ子達がどうして脱いでるのかなー?☆
http://www.yahoo2003.com/betu/linkvp2/linkvp.html
557名無しさん@ピンキー:03/06/22 16:35 ID:z2AjTeMC
最後の書き込み日付が古いのから消えるんじゃなかったっけ。

自分にとっても読者にとっても納得のいくものを創るのって
難しいだろうけど、がんがれ〜
558名無しさん@ピンキー:03/06/22 20:23 ID:p9HW43a1
>え〜、すみません。♂キャラです
(´・ω・`)ショボーン
55945:03/06/23 22:13 ID:gDyos4aw
どもです。続き、UPします。

週末UPが出来なかったクセに、またもCCさくら板の再放送スレに入り
浸ってました。すみません。

さて、お話ですが、更にさくらちゃんを追い詰めています。ボクって鬼
畜ですかねぇ……
>>553 さんの言うように、ますますインポになっていくさくらちゃんと献
身的に尽くす知世ちゃんをお楽しみ‥‥頂けないかも知れませんが、
よろしくおつき合いください。

56045:03/06/23 22:15 ID:gDyos4aw
「さくら……おい!さくら!」
 殆ど怒声に近い桃矢の呼び声で、さくらは我に返った。
「な、なに?お兄ちゃん」
「なに、じゃねぇ。お前、それ喰う気か?」
 桃矢は呆れた顔でそう言った。隣りで藤隆も茫然としている。
「ほえ?」
 言われて見ると、皿に盛られたミートソースには、粉チーズの山が出来てい
る。サクサクと振っているうちに、殆ど一本をかけてしまったのだ。
「ほぇ〜ッ!?」
「なに、ぼーっとしてんだ?お前……」
 桃矢がため息混じりに言った。さくらは慌てふためき、おろおろとしている。
「ぼくと桃矢くんで分けましょう」
「ほら、貸せ」
 言いながら桃矢はさくらの皿を奪うように取った。藤隆と桃矢のミートソース
にチーズの小山を崩して分ける。それでもかけるチーズの量としてはかなり多め
になった。
「ごめんなさい……」
 洗った猫の様にしゅんとした顔でさくらが言った。
「シャンとしろよ」
 殆ど脅かしているような顔と声で、さくらの皿を返した。だが、さくらを見る
目は、何処か優しい。
 さくらは、昨日からぼんやりしている事が多かった。ちょっと目を離すと、何
か考え込み、夕食の当番で大ミスをして、店屋物になった。
 学校でも同様で、信じられない様なミスをして、クラスメイトを唖然とさせ
た。
56145:03/06/23 22:18 ID:gDyos4aw
 さくらが考え込んでいる事。それは自分の身体の事だった。
 一昨日の夜。知世の家を「こっそり」と訪れて、そこで気付いた「治り始めて
いる」という事実が、さくらを困らせている。
 単純に考えると、困る事などなにもないはずだ。女のコであるさくらに、突然
現れた男のコのシンボル。相談した知世は親身になって奔走してくれ、治療の為
の薬を手に入れた。それが効いて正常な女のコに戻ろうとしている。手放しで喜
んでも良いはずだ。
 だが、さくらはそれが少しも嬉しくなかった。
 学校で、そして秘密の部屋で、或いはこっそり訪れる寝室で、知世の顔をじっ
と見つめると、切ない気持ちに胸を押さえて蹲りたくなった。
 何度も、何度も、知世に言いかけた。
もう薬、飲むのやめる。なくなって欲しくない。このままでいたい
 特に、夕方と夜、生まれたままの姿の知世を抱きしめていると、その気持ちが
抑えられない位になった。組み敷いて、柔らかい腿の間でお尻を突き動かすと、
細い眉の間に切ない縦皺を刻んで応えてくれる。そして、一緒に登り詰める時の
あの心地よさ……。
 失いたく無かった。ずっと、ずっと、し続けたかった。
 けれど、「このままで居たい」と願うと、途端にさくらの心の「女のコ」が猛
烈な抗議の声をあげる。
こんなヘンなモノが付いてるなんて、そんなの、女のコじゃないよ!絶対にイ
ヤだよ!
 それはその通りだ。さくらは、自分に生えた肉茎が、イヤでイヤで仕方がなか
った。現れた当初など見るのもイヤで、お風呂場の鏡すら避けていた。もちろ
ん、触るなんてとんでもなかった。
56245:03/06/23 22:22 ID:gDyos4aw
 最近でこそ、毎日の入浴でシャワーをあてながらそっと指で洗ってはいるが、
それは、大事な知世の口に入るところを不潔にしてはおけないから仕方なくして
いるだけだ。
 鏡に身体を映す度に、なんとかこのヘンな突起物が無くなって欲しいと強く思
った。
 だが、「無くなって欲しい」と願うと、今度は知世の顔が浮かび、やがて、こ
のままでいたい≠ニいう気持ちがむくむくと湧いてくる。
 さくらの心は、揺れに揺れた。あって欲しいと思う気持ちと、なくなって欲し
いという気持ちの、絶対に中間のとれない、二者択一の選択。
 どちらを選ぶ事も、さくらには出来なかった。
 一方、事態の進行を止める事もまた、出来なかった。
 知世は毎回、熱心におしゃぶりをしてくれたが、水曜以降、時間はどんどん伸
び、顎がクタクタになるほどしても「どうにか入れられる」程度にしかならなか
った。大きさも、あのビデオを早送り再生してみて判ったが、確実に小さくなっ
ている。
 それでも、知世を気持ちよくする事は出来て、なんとか一緒に登り詰める事が
出来たのだけは救いだった。
 けれど、変化の仕方から見て、そう遠くない将来に「全く使えなくなる」のは
目に見えている。そうなれば、知世を気持ちよくすることも、一緒に気持ちよく
なる事も出来なくなってしまう。
 そう思うと、さくらは居ても立っても居られない様な気持ちになる。何とかし
て「このままで居たい」と思い、なにかその為に行動しなくては、と思う。する
と、今度は「無くなって欲しい」という気持ちが湧いてきて、結局、なにも出来
ないままだった。
 かくして、ルーチンの様に「このままで居たい」と「無くなって欲しい」が回
り続け、さくらの胸は潰されそうに痛むのだった。
563名無しさん@ピンキー:03/06/23 22:23 ID:zk9CicpJ
56445:03/06/23 22:25 ID:gDyos4aw



「フライ!」
 夜も10時を過ぎ、皆が寝静まったと見たさくらは、杖の封印を解除し、翼の魔
法を解き放った。
 緊急発進する戦闘機もかくやという勢いで自室の窓を飛び出すと、一気に高度
をあげる。速度もフライの限界いっぱいで、数分とかからずに知世の家の真上に
到達した。今度は一気に垂直下降。落下の上にフライに加速させ、ほぼ90度の角
度で知世の家めがけ「落ちて」行った。
 もちろん、テラスに激突する寸前に反転・急減速。流石にこの勢いでは無音と
は行かず、大型の鳥の羽音程度の音が響いた。警備員は、まさにそれを鳥だと思
い、首を巡らしただけで気にとめなかった。
 一方、部屋の中に居た知世は、羽音を聞き、そのあまりの勢いに驚いて、慌て
てサッシを開けに行った。
「さくらちゃ……」
 知世にみなまで言わせず、さくらは100メートル走のスタートの様に部屋に飛
び込むと、そのままの勢いで知世を抱きしめた。勢いの程度は、さくらの羽根が
まだ消えていなかった事でも判った。さくらの腕に抱きしめられ、その羽根が消
えていくのを知世は見ていた。
「どうしたんですか?さくらちゃん……」
「なんでも……なんでもないよ……なんでも……」
 嘘だ。言葉とは逆にさくらの態度は、明らかに「なんでもある」と語ってい
る。けれど知世はそれ以上深く追及しなかった。それをして、さくらを傷つけた
くなかった。
56545:03/06/23 22:27 ID:gDyos4aw
 ぐいぐいとさくらに押されるようにベッドに近付いた知世は、ほぼそのまま押
し倒された。せっかく用意したホットミルクは、どうやら無駄になりそうだ。
 のし掛かったさくらは、まるで逃がさないとでも言う様に、知世の両手をしっ
かりと握り締めると、そのまま知世の頬にキス。
「痛ッ……」
 思わず知世が顔をしかめた。優しい、いつものキスではない。キスマークが付
くくらい、強引な吸引に、肌が痛みを感じた。
「ご、ごめんなさい……」
 さくらは慌てて力を抜き、優しく、優しくと自分に言い聞かせながら、知世の
頬や首すじを吸っていく。だが、さくらも気付かないうちに、その口づけには力
が入って、知世に軽い痛みを与えていた。
 パジャマの脱がせ方もそうだった。何処か手つきが乱暴で、強引さを感じずに
はいられない。
 さくらは焦っていた。
 元もとが女のコのさくらには、まだ身を焦がすような性欲はない。知世と身体
を重ねるのも、自分が気持ちよくなりたいという欲求よりも、むしろ、知世を気
持ちよくしてあげたいという想いが強かった。
 だから、一緒に気持ちよくなっている間はそれが達成された満足感があったの
だが、いざ、小さく、たちにくくなってくると、上手く出来なくなる事への心配
が生まれ、それが焦りを呼ぶ結果になった。
 知世は、さくらのそうした変化にもちろん気付いてはいた。
 だが、言えばむしろさくらを傷つけると思い、なにも言わず、されるままに身
を任せていた。半分、むしり取るような勢いで、さくらがショーツを引き下ろし
たのも、目を閉じて忍んだ。
56645:03/06/23 22:31 ID:gDyos4aw
 はだかになった身体をぶつけるように、さくらが覆い被さってくる。頬、首
筋、そして胸とキス。それから乳首を軽く吸い上げ、舌で舐める。
 柔らかく、唾液で滑る舌に表面を掃かれると、ピリピリと気持ちよさが駆け上
がり、早くもじゅんとした感触が知世の腰の奥に沸き上がった。
 右と左に代わる代わる、舌を振る舞ったさくらは、その手を下へと進めた。
「……んぁ」
 知世が喉を晒して仰け反った。
 さくらの人差し指が、知世の下の唇を押し割って、中へ入ってくる。根本まで
没入すると、すぐに折り返し、指先まで引き抜いて、また奥を目指す。
 液体歯磨きで口を濯ぐような、湿った水音が紡がれ、それに知世の唇が切ない
喘ぎをあわせた。
「あッ……あ……あぁ……ん……」
 その声につられる様に、知世の中をくすぐるさくらの指は次第に速度をあげて
いった。
 左の肘で身体を支えて寝そべり、右手のスナップを利かせて指を出し入れし続
けるさくらは、けれど、痛みを堪えるような顔で、知世の顔を見つめていた。
「あ……さくら……ちゃ……さくらちゃん……あッ…ああッ!」
 びくんっ、と知世の背が反り返り、大きくひきつった。根本まで入ったさくら
の指を震源に、おおきな津波が知世を揺さぶる。
 さくらは我に返って、指を止めた。それでも知世はまだひくひくと痙攣してい
る。
 少しホッとした気持ちになった。どうあれ、知世を気持ちよくしてあげられた
事に心が満足していた。
56745:03/06/23 22:34 ID:gDyos4aw
 そっと、知世の中から人差し指を抜き取る。掻き回され、メレンゲ状に少し濁
ったシロップがつっと糸を引いた。さくらはその右手を、自分の腿の間にそっと
差し入れようとした。
 けれど、出来なかった。
 まだ荒い息をしている知世が、さくらの手首をそっと掴んだから。
 驚いて知世の顔をみたさくらに、知世は小さく言った。
「それは、私の役目ですわ……」
「だって……」
 さくらに皆まで言わせず、知世は寝返りを打つように、さくらにのし掛かっ
た。避けることも支える事もできなかったさくらの背中がシーツに沈み込み、そ
の上に知世が重なる。
「知世ちゃん……」
 明らかに狼狽えるさくらに優しく微笑みかけると、知世は身を起こした。
「さくらちゃん、少し……お尻あげてくださいな……」
 おずおずとさくらがそれに従うと、知世は自分愛用の枕を、そっとさくらの腰
の下に差し入れた。ぴったりと揃った腿に手を置き、V字型に割り開く。
「肩の力を抜いてください。リラックスして……」
 言いながら、知世はそこに埋めるように顔を寄せた。
 脇に添えた指で、そっとさくらの女のコを割り開くと、そこに穿たれた窪みを
尖らせた舌先で丁寧にくすぐる。
「あ……んふ……あ……」
 さくらは胸元に拳を引きつけ、可愛く喘ぎを漏らした。じんわりと染み込んで
くる様な、柔らかな気持ちよさが知世の舌先から流れ込んでくる。
56845:03/06/23 22:37 ID:gDyos4aw
 少しの間、熱心にさくらの女のコをくすぐると、知世はその上の男のコに舌を
移し、敏感な先端をソフトクリームの様にそっと舐める。
 それからまた、女のコへ……。
 舌の付け根がひきつれ、痛みを覚えるまで、知世はそれをし続けた。
 献身的な愛撫の甲斐あって、さくらの肉茎がゆっくりとだが硬度を増す。知世
は先端から肉茎を丸飲みにすると、またふんわりしているそれを、舌でくるんで
ゆっくりと頭を上げ下げし始めた。
「ん……ん……ん……んく……」
 口にモノを入れたままの為、湧出する唾液を飲み下すと、一瞬、真空状態にな
ってさくらが仰け反った。
 それから、今度は顎が痛くなるくらい口中でさくらの男のコを弄んだ知世がよ
うやく口を離すと、たっぷりと唾液を身に纏い、自立した状態になっていた。
 だが、少しさくらが身を動かすと、釣り竿の先端のように、頼りなげに傾く。
 それでも実用になる判断したのか、さくらは知世を横たわらせるとその上に身
を重ねた。ほんの軽く開かれた知世の腿の間にふっくりしたお尻を置き、右手で
茎を握って、知世の入り口をまさぐる。
 けれど、なかなか上手くいかなかった。
 角度があわないのだ。
 力強く強張っているなら、少しくらい挿入角があわなくても、力押しで入って
いける。けれど、今のさくらは力強く奮い立たない。
「あれ……えと……あ……あれ……?」
 入り口を捉えてはいるのだが、虚しく滑ってしまう自分自身に、さくらは焦り
を隠せなかった。
56945:03/06/23 22:40 ID:gDyos4aw
 何度も握り直し、腰を押しつけているうち、少しづつ知世の腿を押し開いてい
た。
「……と……知世ちゃん……ごめんなさい……もう少し、開いて……」
「こ、こう……ですか?」
 知世が恥ずかしいのを必死に堪え、腿を開くと、さくらはその間に女のコ座り
をして下腹を押しつけた。開かれ知世の膝が、さくらの腰をクワガタムシの角の
ように挟み込む。
 そこまでして、やっと角度があった。
 にゅるるるぅ……。
「あぁ……ッ」
「はうぅ……」
 さくらが腰を突き上げると、知世の中へ入る事が出来た。知世は、押し割られ
る感覚に、さくらは押し割っていく感覚に、共に声を漏らし、からだが突っ張
る。
 それをしばらく抱き合ってやり過ごすと、さくらがそっとお尻を突き上げ始め
た。数回も待たず、知世がそのリズムにあわせ、下から突き上げて迎えてくれ
る。
「あ……ん……さくら……ちゃ……あッ……」
「はぁ……あ……知世……ちゃ……ん………」
 求め、求められる幸せな気持ち。気持ちよさを共有しているという満足感。お
互いの切ない喘ぎを励みに、さらにお互いを満足させようと、腰の蠢きに力が入
る。
 けれど、何度も共有しあった幸せな時間は、今回は長く続かなかった。
57045:03/06/23 22:44 ID:gDyos4aw
「………あ……あれ……え?……え?……」
 さくらが少し慌てた声をあげたかと思うと、求めあう動きに急ブレーキがかか
った。知世も、自分の内側でその異常を感じとり、目を開けてさくらを見上げ
る。
 萎えてしまった。
 まだ、さくらは登り詰めていない。それは、動き方や、声で判る。なのに、さ
くらの肉茎は、まるで役目は終わったと言いたげに、放したジェット風船の如
く、しおしおと縮んでいってしまった。
「ご、ごめんなさい!」
 さくらは慌てて萎びた茎を知世の中から引きずり出すと、右手で掴んで揉んで
みた。
 だ、ダメだよ。まだ知世ちゃんを気持ちよくしてないんだから……!
 心の中でそう文句を言ってみたが、茎はしんなりと項垂れたまま。さくらは焦
って、痛みを感じる程握り締めた。
「だめですよ……そんなに乱暴にしては……」
 言いながら知世が身を起こしす。そのままぺたんとさくらの前に座る姿勢にな
ると、平伏すように身体を前に倒した。
「知世ちゃん……い、いいよ。じ、自分でするから……」
 だが、さくらの声に耳を貸さず、腿の間に顔を埋め、まだ自分の吐液をたっぷ
りと纏った柔らかい茎を、躊躇い一つ見せずに口中に含んだ。
 口の中でそれをもごもごと動かしながら、知世はさくらの膝を伸ばさせ、後ろ
手を付かせてスペースを確保すると、熱心に茎を舐りはじめた。
57145:03/06/23 22:46 ID:gDyos4aw
「知世ちゃん……あ……ごめんね……ごめん……ね……」
 さくらは、知世の与えてくれる気持ちよさにシーツを握り締めながら、譫言の
ように謝り続ける。2度もこんな事をして貰うなんて、申し訳ない気持ちでいっ
ぱいだった。
 知世は、口に含んだまま静かに顔を横に振ると、最初の時と同じく、さくらの
女のコにも男のコにも熱心に舌を振る舞う。献身的な愛撫に、少し時間はかかっ
たものの、「さくら」を再び硬くする事が出来た。
 さくらは、今度こそと想いを込めて、そっと知世に入っていく。その想いが通
じたのか、腰を押し引きして出し入れすると、知世に切ない喘ぎを紡がせる事が
出来た。
 けれど、途中で休んだ為に、知世の身体は気持ちよさが冷めてしまっていた。
 一方、柔肉と口内粘膜でずっといじめられていたさくらに、知世がもう一度温
まるまで待つ余裕は残っていない。
 必死に耐えようとしたが、どうにもならなかった。
「あ……あ……知世ちゃん……ともよ……ちゃ……んッ!んッ!んーッ!」
 知世を置いてきぼりに、さくらは独り登り詰め、痙攣するように身を打ち揺す
った。すべてを知世の中に出し尽くすと、がっくりと脱力して崩れる。
 忙しなく肩で息をするさくらを、知世の手が優しく撫でた。
「………………………………………ごめん……なさい……」
 事実を確認するに充分な沈黙の後、さくらは消えそうな声で言った。今日のさ
くらは、謝ってばかりだ。何もかもが上手くいかず、泣きたい位だった。
57245:03/06/23 22:49 ID:gDyos4aw
「……気持ちよかった……ですか?」
 さくらの背を優しく抱いたまま、知世が聞いた。こっくりとさくらが頷くと、
満足そうに微笑み、
「さくらちゃんが気持ちよかったのなら、それで充分ですよ……」
「知世ちゃん……」
 優しさが胸に染みた。思わず、ほろっと涙がこぼれる。
 さくらは、自分のお尻を持ち上げて肉茎を引き抜くと、出来た隙間に右手を差
し入れた。
 人差し指で濡れそぼった知世の唇を探り、その入り口を捉える。
 せめて、気持ちよくだけはなって欲しかった。その思いを指に託し、柔肉の間
に潜らせる。
「……あ……さくら……ちゃん……」
 くちゅくちゅくちゅくちゅくちゅ‥‥
 一定間隔で指を出し入れすると、元もと湛えていたシロップが粘っこい粘着音
を紡ぎ、知世の切ない声がそれに重なった。
 一度冷めてしまった身体をもう一度温めるのには時間がかかり、結局、知世が
登り詰めるまでに、いつも最初にしている指の愛撫と同じくらいかかってしまっ
た。
 忙しなく胸を上下させて空気を貪る知世の顔を見るさくらの胸は、血が出るく
らい痛んだ。
57345:03/06/23 22:51 ID:gDyos4aw
 ほんの数日前は、一緒に登り詰める事ができた。気持ちよく、その満足感はと
ても言い表しようが無かった。幸せだった。
 それに比べ、今日は惨めの一言に尽きる。気持ちよくはなれたが、独りのそれ
は空しいものでしかなく、余計な手間を強いた事が申し訳ない。
 やっぱり、なくなっちゃうの、嫌だよ。ずっと、ずっと、知世ちゃんと一緒に
気持ちよくなりたいよ……。
 そう思う気持ちが抑えられなくなっていく。
 今にもそれが言葉になりそうになった時、まだ指が没入したままの知世の「女
のコ」がその気持ちに待ったをかけた。
 知世ちゃんのは……可愛い。でも、わたしのは……。
 女のコとして、正しくありたいという気持ちが、むくむくと湧いてくる。治る
ものなら治したい。自分のもこんな風に可愛いのに戻って欲しい。
 でも、そうなったらもう、知世ちゃんとは……。
 さくらは、身を横たえると知世をぎゅっと抱きしめた。
 幸せな気持ちとは、天と地ほども遙かに遠く、さくらは、胸の痛みを堪えなが
ら、ただ知世を抱きしめているしかなかった。
57445:03/06/23 22:54 ID:gDyos4aw


「ただいまぁ……」
 土曜の昼。さくらは少し沈んだ声で言い、玄関を開けた。
 昼間っからあの部屋で知世と身体を重ねる程、分別無しではないさくらは、今
日はごく普通の学校生活を送って帰宅した。
 もちろん、知世とは出来るだけ、手を繋いだり、触ったりしあった。けれど、
その度、どっち付かずに心が痛んだのも確かだった。
「お帰りなさい、さくらさん」
「おう、帰ったか」
 にこにこ笑って迎えてくれる藤隆と正反対に、如何にも無愛想に桃矢が言う。
口調と字面は、まるで帰ってきてはいけないかの様だが、もちろん、そう思って
いる訳ではない。
「ただいま……」
 一応、笑顔は見せたものの、どこか気抜けした声でさくらが応じた。藤隆と桃
矢は顔を見合わせ、ため息をもらした。
「おい、さくら」
 そのまま、2階の自室へ上がろうとするのを、桃矢が呼び止めた。
「なに?お兄ちゃん……」
 なんとか笑顔を作り、呼びかけに応じたさくらに歩み寄った桃矢が、右手を突
き出す。
 その手には写真印刷の紙片が2枚、挟まれていた。
57545:03/06/23 22:58 ID:gDyos4aw
「ほぇ?」
 そのチケットと、桃矢の顔を代わる代わる見たさくらは、「なに?」と言いた
気に桃矢の顔を見た。
「バイト先で貰った。行くんなら、やる」
 目を合わせないままそう言われ、もう一度、紙片をよく見た。するとそれが、
近郊の有名遊園地の無料1日パスだと気付いた。言われてみれば、桃矢のバイト
先にここの協賛の飲食店があって、このパスが貰えないかとねだった事がある。
「いいの?明日はお当番が……」
「ああ、その代わり、どっかで倍やってもらうからな」
 最後にどうしても憎まれ口を追加してしまうのは桃矢の性格の様だ。素直に代
わってあげるから行っておいでと、雪兎の様に言えばいいのだが、それは出来そ
うもない。
「ありがとう!お兄ちゃん!」
 さくらは言うと、チケットを奪うように取り、2階へ駆け上がって行った。
「これで少し元気が出てくれると良いんですけど……」
「うん……」
 藤隆と桃矢は、伺う様に2階を見て、そう呟いた。
57645:03/06/23 23:01 ID:gDyos4aw
あとがき?

今回は、広告が入りましたが、丁度、話の切り替わりだったなぁ……

さて、お話ですが……あう、すみません。さくらちゃんイジめてます。
次回は埋め合わせに、デートでもして貰おうかと思ってます。
誰となんて判ってるでしょうけれど、あえて触れません。

では、続きは出来たら来週末にはアップできるように、なんとか努力してみまつ。
57745:03/06/23 23:04 ID:gDyos4aw
>>557
 そうすると、スレッドが上がって無くても、発言さえしていれば消えない
んでしょうかねぇ?使っていながら、よく判ってなくてすみません。

 作品については、書き出した時から「元に戻す」つもりだったので、まさか
こんなにさくらちゃん×知世ちゃんを続けろという声が来るとは思わなかっ
たでつ。
 むしろ「漏れのさくらタンになに生やすんじゃゴルぁ!」という声が来ないか
とビクビクして……


>>558
 ガッカリしないでくださいよ〜。「彼」をさくらちゃんや知世ちゃんと絡ませる
訳じゃないですから。ね。
578名無しさん@ピンキー:03/06/24 17:21 ID:+KEHNjAQ
ここの住人ってみんなさくら×知世熱愛主義のよーな気が(オレモナー)
あと、さくらのち○ち○は無問題(藁)
579名無しさん@ピンキー:03/06/24 17:42 ID:bn2BA9k4
>>578
愛があればいいんです。ええ。何がついてようと無問題。

ただ、さくら×知世が成立している時に他の野菜が
混ざると、知世ちゃんが不幸になりそうで心配なだけで。
580名無しさん@ピンキー:03/06/24 21:02 ID:JuxGk7tN
お、俺は小僧×さくらが…グフッ

でもまあ、さくら×知世もいいよね。
581通りすがり:03/06/25 16:01 ID:VwMm90gN
エロ漫画  さくらタン ハァハァ
http://210.150.49.46/1082tabetakiga/index.html
582名無しさん@ピンキー:03/06/25 16:17 ID:uoM9hwhT
ひたすらおもらしさせられてるってのを読んでみたいな
583名無しさん@ピンキー:03/06/26 01:07 ID:teKiolE6
歌帆先生とさくらたんとかキボン
584名無しさん@ピンキー:03/06/26 22:54 ID:smzjol0y
>>578
禿胴
58545:03/06/26 22:59 ID:sFu2MfCO
どもです。あうう、明日は金曜だというのに、あまりというか、ほとんど
進んでなかったり……(汗)

>>578
>>579

 ありがとうございます。今回のお話では、別の誰かが絡んだりする事は
ありませんです。
 でも、さくら×知世熱愛っていうのも少し違うかも……あくまでさくらちゃ
んはノーマルだし……(^^;)

>>580
なかなかに難しいですよ。ボクは和姦出ないとダメなクチなんで、どうや
ってそこまでもってくかが……

>>582
ほぇ〜、そっち系は苦手なんで……和姦でおもらしってのもちょっと……

>>583
 ふぇ〜ますます。観月先生はボクも好きですが、桃矢くんともつきあって
た訳だし、同性愛者設定は無理が……バイセクにすりゃいいか……
586名無しさん@ピンキー:03/06/27 04:27 ID:a5Ap/wc/
>585
別にそんな義務感とか持たなくても大丈夫だす。
好きなネタを、好きなよーに書いてくだせぇ。
587通りすがり:03/06/27 21:23 ID:2xnib/Rc
反応がなかったですが、もしかして既出ネタでしたか?
58845:03/06/27 22:14 ID:M7qAVF4z
>>586
 ありがとうございます。がんばります〜。

>>587
 業者かと思って、スルーしてました(^^;)
 なかなか可愛いのがありましたですねぇ。
589名無しさん@ピンキー:03/06/27 22:26 ID:ln2XAGzP


  こ こ は 4 5 さ ん の ス レ で す か ? ? 


・・・いや、別にいいんだけどさ・・めちゃ萌えだし
590名無しさん@ピンキー:03/06/28 01:29 ID:iI4zVFEH
>>589
単に他のネタ職人が居ないだけかと・・・
いいネタがあったら書いてちょ
591名無しさん@ピンキー:03/06/28 01:43 ID:NOo0Ks6T
590さんのおっしゃるとおりですね。

45さんは読み手のことにまで気を使ってがんがってくれてます。
実はものすごい文才の持ち主ではないかと毎回感心しておりまする。
昔からエロ小説家は普通の作家よりもずっと感性が鋭くないと
できない稼業と言われてますもんね。
団鬼六然り、睦月影郎然り…ふ、古いか…。
あ、あと声優の卵がエロゲーのアテレコを一回経験すると
ものすごく良い勉強になって成長するなんて話も聞きました。

45さん、そろそろレス番ではなく、コテハン用意されたらいかが?(藁
59245:03/06/29 23:07 ID:U4Wh72lu
 どもです。まだ進みが悪いです〜。今週のUPは難しいかも……(^^;)
 とか言いながら、CCさくらのVTRを用意している裏切り者です。


>>589
 あうあう。確かにスレを殆ど私物化してますね〜(^^;)
 >>590さんの言われるように、他にも職人さんが現れてくれると良いので
すが……


>>591
 いや〜、照れますです(///)
 文才は……ありますかねぇ。短くまとめられいだけのような気も……(^^;)

 コテハンはいいのを思いついたら、付けようと思います。考え中なので、
しばらく初出番号にしておきますです。

 
593名無しさん@ピンキー:03/06/30 20:06 ID:PeQKbtxe
45さんの同人誌を読んでみたくなったりして、、、

そういえば前に目標にしている作家さんがいるって言ってたけど
どなたでしょうか?吉野純雄さんかな?(和姦系だし)
594名無しさん@ピンキー:03/07/01 17:39 ID:QowTWw43

私はそれを手のひらでそっと受け止めながら呟いた。やはり桜の存在が一番春の到来を感じさせてくれる事を実感しながら。
「.......」
降り注ぐ様な桜を背中に受けながら校門をくぐり、私はゆっくりと昇降口に向かって行く。そんな包み込むような暖かい日差しに映し出された校舎も、
今年は少しばかり遅く咲き乱れる桜に彩られてすっかり春の色に染まっていた。こうして歩いているだけで何か幸せを感じる事が出来る、春とはそんな季節なのかもしれない。
.......そして、

ばさばさばさっ
「.........ふう」
いつもの事とは言え、下駄箱を開けると振り落ちてくる手紙の束を見ながら溜息をつく。3学期頃にはめっきり減っていたものの、新学期早々にすっかり元に戻ってしまっていた。
もしかしたら、これもまた春の風物詩なのかもしれない。
「あらあら、相変わらず人気者ねぇ、知世お嬢様。」
そんな時にふと背後で私を呼ぶ声を聞いて振り向くと、見慣れた姿の女子生徒が感心するような表情を見せながら立っていた。
「あら、おはようございます。郁恵(いくえ)さん。」
私に郁恵と呼ばれた女性は笑顔で「おはよう、知世。」と元気の良い声で挨拶を返すと、
「新入生も入ってきたし、このまま我が校の憧れのお姉様No.1の座に君臨かしらね。」
くすくす笑いながら楽しそうにそう言った。
「.......もう。そんなことありませんわ。」
しかし、困ったような表情を隠すことなく見せる私に構うことなく、郁恵さんは大袈裟に肩をすくめながら、
「そりゃあ容姿端麗に頭脳明晰、とどめに大道寺コーポレーションのお嬢様とくればもう無敵よねぇ。正に神様の不公平さを証明する生き証人って所かしらん。」
とやはり楽しそうに続ける。
「......もしかして人事だとお思いになって楽しんでません?」
「うん♪」
間伐入れずに満面の笑顔で頷く郁恵さん。
「もう.....困りますわ。」
それに対して私は自然に溜息が漏れる。
「女子校でこれなら共学だったらどうなっていたか想像も付かないわねぇ。あ、知世は男のコには興味なかったんだっけ?」
595名無しさん@ピンキー:03/07/01 17:40 ID:QowTWw43
「...........」
「うんうん。その辺の清純さも人気の秘密ね。正に百合の女王様。」
「...........」
......女王様かどうかは別として、どうやらこの学園で私のイメージはそうなっているらしい。もしかしたら同じ女性からこうした手紙を沢山受け取るのもそうした事が起因しているのかもしれない。
「........あ、怒った?ゴメン。」
 先ほどから黙ってしまった私を見て言い過ぎたと思ったのか、手を目の前に合わせてごめんなさいのポーズを取る郁恵さん。
「いえ.....別に。」
私は敢えて素っ気ない返事を返しながら自分の上履きに手を伸ばす。その態度に郁恵さんは「ん〜っ......」と困ったような声を挙げながらも、
「大体.......そんなに迷惑なら鍵をかければいいのに、敢えてそうしていないでしょ。」
「......それは......」
そこでぴたりと私の手が止まる。
「そういう優しいところも人を惹き付けているのよ。........多分ね。」
そう言って一度ウィンクすると、
「んじゃ先に行くね。」
と一足早く教室に駆け込んで行った。
「もう.....手伝ってくださってもよろしいのに......」
そして私はその背中を見送ると、零れて落ちていった手紙を一つ一つ拾い集める。
「............」
これで.....何通目だろうか?そんな事を誰にともなく呟きながら。

 教室に入ってクラスメートの方達と挨拶を交わしながら自分の席に座った所で予鈴のチャイムが鳴り始めた。それを背中で受け止めながらふと窓の外を見ていると、
2,3人の新入生らしいグループがバタバタと必死で昇降口に駆けてくる光景が目に映って来て、その微笑ましさに思わず頬が緩んでしまう。
「そう言えばあの人も今頃......」
 そこでふとあの人も朝が弱かったことを思い出す。駆け込んでいる女生徒達とイメージを重ね合わせながら、「ほぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」と叫びながら
お家から学校まで全力疾走している姿が自然と脳裏に浮かんで来ていた。
596名無しさん@ピンキー:03/07/01 17:42 ID:QowTWw43
『そして.......』
かつてお兄さまの側で必死にローラーブレードを走らせていた昔の代わりに今は、
ドタドタドタ
「ほら、遅刻するぞ、さくらっ!」
「ほえええ、小狼君待ってぇ〜っ」
「なぁ、明日からはもっと余裕を持って出ようぜ!」
「ほぇ〜っ、いつもそう思ってるんだけどこうなるんだもんっ」
「.......まったく、毎朝鍛えられている気分だな。」
「.......ふふっ.....」
その微笑ましい光景に自然と笑みが漏れる。
でも.......
「......また.....」
同時にちくりと感じる胸の痛み。いつからだったかお二人の事を考える時に感じるようになったこの感覚。どうしてだろう?それこそ私が望んでいた事だったのに.......
「.......もよ......」
あんなに、さくらちゃんは幸せそうな顔をしているのに...... 
「知世っ!!」
「はい......?」
隣の席に座っていた郁恵さんの声で我に返ると、担任の先生が教壇に立ちながら出席簿を手に持ってこっちを見ていた。更にはクラスの方々の注目も一手に......
「あ.......」
「もう、何を朝っぱらから深窓のお嬢様してるんだか。」
そしてどっと笑いの声が挙がり、私はそのまま恥ずかしくて俯いてしまう。
「.......はにゃ〜ん.......ですわ。」
ぽつりとあの人の口癖を呟きながら再びちらりと窓の方に視線を向けると、校庭には既に生徒の姿は消えていて、それでも相変わらず柔らかい春の日差しの中を桜の花びらが絶え間なく風に乗って舞い降りていた。
597名無しさん@ピンキー:03/07/01 17:44 ID:QowTWw43
********そして

 夕方、私は夕焼けの赤に染まった帰り道を1人で下校していた。既に慣れきってしまった1人での下校。決して誰もお誘いしてくれない訳でも無いのに、
私は敢えて1人を選んでいた。自分でも何故かは分からないままに。
 時折すれ違う私と同じ学校帰りの小さな子供達のグループ。.......いつからだろうか?私がそこから外れたのは.......それはほんの少し前のはずなのに、もう随分遠い昔の様に感じる。
「お帰りなさいませ、お嬢様。」
「......ただいま。」
家に着いて出迎えた家政婦さん達と挨拶を交わしながら自室のドアを開けた時、明かりの無い薄暗い部屋を、窓のガラス越しに夕焼けの赤色の光が差し込んで私の部屋を微かに照らしていた。
私は部屋の明かりをそのままに机に向かうと部屋の窓を開け、そして鞄を開けて今日受け取った手紙を取り出し始める。
「.......これで、何通目かしらね.......」
今朝方呟いた同じ言葉を反芻しながらも、それを閉まっておく為に用意した1つの鍵の付いた箱を取り出した。.......いや、正確にはこれは3つめ。2つ目の箱はつい先日一杯になってしまったから。
 そして、机の引き出しの小さな小窓から鍵を取り出すと、それを手に持ってそっと箱を開ける。かちゃりと微かな音と共に開放されたこの箱の中には既に幾通かの封を切られていない手紙が入っていた。
「...........」
そう、私は今まで一度も頂いた手紙の封を切ることはなかった。それらは全てこの箱にそのまま閉じこめて、そして再びこの箱が開かれるのは新しい手紙を入れるこの瞬間だけ。
 .......それは、ある意味受け取るのを拒否するより残酷な事かもしれない。手紙の差出人の方達は私の返事を期待してずっと待ち続けているのかもしれないのに。
「........ごめんなさい。」
誰にともなくそう呟き、今日受け取った手紙を収める為に手に取ろうとしたその時、突然窓からそよいで来た風に飛ばされて、私の手を拒む様に机の上の便箋が部屋の中で踊り始めた。
それは決して解放される事のない想いを込められた悲しい言霊達。
「.............」
私はそれを無言で見つめながら、窓際に寄ってぱたんという小さな音共に部屋の窓を閉じると、風の支えを失った手紙が木の葉のように床にふらりと落ちていく。
598名無しさん@ピンキー:03/07/01 17:46 ID:QowTWw43
『そういう優しいところも人を惹き付けているのよ。........多分ね。』
不意に私の意識に直接響く郁恵さんの言葉。
「.............」
.......私は一体何をやっているんだろう?もし郁恵さんの言葉が本当なら、私が行っているのはその裏切り行為でしか....ない。受け取る事の無い想いを受け取り続けて、私は何を求めているのだろう?
「...........」
その答えが見つからないまま、私は静かに拾い集めた手紙を箱に収めていつもと同じ様に鍵を掛け、そしてそっと箱を元の場所にしまい込んだ。

「あ、そう言えば......さくらちゃんから電話あったわよ。たまたま自分で取った時にさくらちゃんだったの。久しぶりにさくらちゃんと話しちゃった。」
その後の夕食時、私が少し遅れてお母様の対面に座ると嬉しそうにそう告げた。
「......そうですか.....」
それに対して笑顔だけを取り繕って気のない返事をする私。
「そう言えば、知世もさくらちゃんとはもう随分お話ししてないんじゃない?」
「......そうですわね。そろそろご無沙汰して一年くらいになるかもしれませんね.......」
黙々と食事を続けながら、まるで他人事の様に呟く。暑中見舞いや年賀状は去年や今年の初めも頂いたけど、電話や直接会って話すことはすっかり無くなってしまった。
「......そう。」
「やはり学校が違うとなかなか話題が見つからないのかもしれませんね。それに......」
一瞬の時を開けて、
「.......今のさくらちゃんには、すぐお側にお相手がいますから。」
自分で精一杯の笑顔を作ってそう答えた。
「知世......あなたは.......」
私はその後に続くお母様の言葉を遮るように、
「.......でも、それでいいんです。それが私の選んだ道ですから。お母様の答えとは少し違うけれど、それでも私は私なりに........幸せを........感じていますから。」
.......これが私の望んだ事、そして私自身が出した答えだから.......だから、これで私も幸せ。そう、幸せじゃないとおかしい.......のに。
でも今の私はもやもやとした何かが常に私を取り巻いて、そしていつしか笑えなくなって......
599名無しさん@ピンキー:03/07/01 17:47 ID:QowTWw43
自室に戻って部屋に明かりを付けると、自分の机に向かい、そして、机の側にあるスタンドに視線を動かした。
 そこにあるのは私の昔の想い人の写真。以前はたくさん貼っていた写真も、今自分の部屋に飾ってあるのは最早これ一枚を残すのみだった。
「さくらちゃん......」
.......ずっとさくらちゃんの側にいられると思っていた。さくらちゃんの側でビデオカメラ片手にその姿を追っかけていられると。
......いや、本当は続くはずだった。だけどそれを断ち切ったのは.......そう、この私自身だった。あの時、さくらちゃんと.......そしてさくらちゃんがようやく気付いた本当の想い人と再開して、
結ばれたあの日から、私は少しずつさくらちゃんとの距離が離れていき.......そして、とうとう高校に入学する時には別の学校を選んでしまった。さくらちゃんの幸せこそが私の幸せ、
そう、本当に大切な人だから、その人にとって一番の幸せを掴んで欲しい........だからあのお二人の行く末を側でずっと見守っていこう、そう決めたのに。
なぜなら、それが私にとっても一番の幸せだから.....それが私の出した答えだったはずなのに。お二人の邪魔をしてはいけない。そんな言い訳と共に私はさくらちゃんから遠ざかっていた。
『やはり学校が違うとなかなか話題が見つからないのかもしれませんね。』
本当は、実際さくらちゃんと会う機会が無くなったわけじゃなかった。......ただ、私がお誘いをお断りするようになっただけなのだから。
「もう、嫌われた......でしょうか。」
いっその事その方がいいのかもしれない。.......でも、それは絶対にあり得ないことは一番良く知っていた。私自身も決してさくらちゃんを嫌いになんてなれないのだから。
「.........愛してる、か。」
やはりそれは時間の流れに委ねるしかないのかもしれない。この不可解な苦しみも、さくらちゃんの為と思えば耐えることが出来るはず。これは変化してしまった周りの環境に今だ戸惑いを感じているだけ。
......そう、.これは決して自己犠牲なんかじゃない、そう信じながら。
600名無しさん@ピンキー:03/07/01 17:49 ID:QowTWw43
「知世〜!」
「......はい?なんでしょうか?」
それから幾日か経ったある日、ちょうど2時限目が終わった後で、郁恵さんが教室の外から右手に何かをかざすように持って私の席に駆けて来た。
「はいこれ。さっき廊下の外にいた新入生に頼まれちゃった。」
そして郁恵さんから差し出された物は一通の手紙。
「私に?」
「そう。可愛い娘だったわよ。」
「そうですか......」
可愛い......そう言えば以前は口癖のように言っていたその言葉も最近は滅多に使わなくなった様な気がする.......そんな事を思いながら何気なく差し出し人の名前を見てみると、"春日野 咲美"と記してあった。
『....咲美.....さんか。』
春を思わせる名前だな......と思った。
「しかし他の娘の様に下駄箱でなくてこういう形で直接手渡そうとはなかなかやるわね。」
そんな私の隣で1人で感心している郁恵さん。
「まぁあんな状態だとせっかくの恋文もインパクトは無いに等しいからねぇ。」
......それでも結果は変わらない。またいつもの様にそのままあの箱の中に仕舞われるだけ。
「あ、ちょっと待った。」
郁恵さんの台詞を横で聞き流しながら鞄の中に収めてしまおうとしている所で、
「......ね、せっかくだからちょっと手紙の中身、見てみない?」
と興味津々な表情でそう提案する。
「.....郁恵さん。」
私はすぐさまじっと非難の入り交じった目で見るが、
「だって、そりゃあ知世は普段から読み飽きているかもしれないけど、あたしはラブレターなんて読んだコト無いんだもん。」
「それはそうかもしれませんけど......」
「それに、こういう形で渡したって事は、相手も他の人に読まれる事は重々承知している筈よ。うん。」
ぽんっと1人納得して手を打つ郁恵さん。私に言わせれば、だからこそ先方さんの信頼を裏切るべきではないと思うのだけど......
「ね、みんな♪」
「..............」
気付いたら私の周りにちょっとした人だかりが出来上がっていた。
601名無しさん@ピンキー:03/07/01 17:52 ID:QowTWw43
「........ふう。もう、内密にお願いしますからね。」
周りの期待に溢れた視線に押されるように、私は先ほど受け取った手紙を溜息混じりにしぶしぶ封を切りはじめた。
『........そう言えば。』
この学校に入学してきて、こうして頂いた手紙の封を開けるのは初めてだった気がする。そんな不思議な新鮮味を感じている自分に思わず苦笑しながら、
手紙の封をしてあるハートマークのシールをそっとはがし、中に入っていた3つ折りの一枚の手紙を取り出す。
........そして、その手紙の内容は「今日の放課後、屋上でお待ちしています。」と書かれていただけだった。
「........???これだけ〜?」
それを私の横から見た郁恵さんががっかりした様な声を挙げる。他の野次馬の方々も同じような心境みたいだ。
「そうみたいですわね。」
「てっきりあたしは、「知世お姉さまの事を思うと胸が苦しくて居ても立ってもいられなくなるんですぅ〜っ」とか、「ああもうどれ程知世お姉さまの腕に抱かれる事を
想いながら幾夜もの眠れぬ夜を過ごしているというのでしょうか......」とかそういうの書いていると思ったのにぃ〜っ」
「.......それは残念でしたわね。」
呆れた目で見る私をものともせずに、演技がかった言葉で1人悶える郁恵さん。
「あら郁恵、最近の女の子はもっと大胆な事書いてるかもよ。例えば......「知世お姉さまに私のすべてを受け取って欲しいんです.......」とか、」
「いやいや、もっとストレートに........」
「うわぁ、それ大胆〜っ!」
「いえいえ、愛しの知世様のハートをゲットするためならこの位は.......」
「......ふう。」
端で好き勝手に盛り上がっている郁恵さんと他の野次馬さん達を後目に、再び溜息混じりに今度こそ手紙を鞄にしまい込もうとした時、
「それで、行くんでしょ?」
「......はい?」
突然の郁恵さんの問いかけに、私は虚を突かれた様な声を挙げてしまう。

602名無しさん@ピンキー:03/07/01 17:53 ID:QowTWw43
「だから、放課後。」
「......それは.......」
思わず口ごもる。
「OKするにせよ断るにせよ、待ってるって言ってるんだからちゃんと行ってあげなよ。勝手に待っている方が悪いじゃ可哀想じゃない?」
「..........」
黙り込む私に、いつの間にか私に復活していた周囲の視線が突き刺さるように向けられていた。そして、
「......行きます。」
その雰囲気に、思わずそう返答せずにはいられない私だった。
603名無しさん@ピンキー:03/07/01 17:56 ID:QowTWw43
「.......ふう。」
一体今日何回目の溜息だろう?屋上へ通じるドアを開けながら考えてしまう。今までお手紙を受け取っても返事どころか封を開ける事すらしなかった私が、
殆ど成り行きとは言え相手に直接会いに向かうなんて。
......しかし今回は不思議と私自身もいつもより乗り気だった。それは、お断りするにせよ、直接相手と出会って自分の意志をきちんと告げることは、
今までの自分の行為への少しでも罪滅ぼしになる気がしていたから。それに、その事でもし相手が私を酷い人だと恨んでくれれば......この胸に蓄積された罪悪感も少しは和らぐかもしれない。
そんな想いにかられたまま屋上へのドアを静かにくぐると、少し離れた夕焼けに映し出されたフェンスの目の前に、1人の女子生徒の後ろ姿があった。
『...........』
......沈黙。どうやらあまりにも静かに入りすぎたのか、相手は私が入ってきた事に気付いていないみたいだった。
『.....えっと......』
そこで思わず一瞬の躊躇を覚えるが、ここまで来て引き返す訳にもいかないので思い切って自分から声をかける。
「あの......」
と声を掛けようとした直後、
「.......来てくださったんですね、お姉さま。」
明るい、透き通るような声と共にフェンス越しに立っていた女子生徒がショートカットの髪を軽くなびかせながら私の方に振り向く。
「........ぁ.......!」
そして私の瞳にその女子生徒の顔が映ったとき、私は思わず声を挙げそうになった。少し小柄でつぶらな瞳、そして肩まで届かないショートの髪を持つその人は.......
「さくら.....ちゃん.........?」

掠れるような声で呟く。似ていたから。うり二つとまではいかなくても、私の持つあの人の面影とあまりに重なったから。そう、あの人.......さくらちゃんに。
604名無しさん@ピンキー:03/07/01 18:03 ID:GXPzjOLm

ちょーかわいい小学生・中学生・高校生・大学生・OL・主婦
ここの画像掲示板の管理人は神だとおもう。
http://www.hl-homes.com/

605名無しさん@ピンキー:03/07/01 18:50 ID:0/V0AxxE
コピペだねえ。まあいいけど。
606名無しさん@ピンキー:03/07/01 22:10 ID:Hw/yTIfV
・n・
607 ◆sDbx9khcKc :03/07/02 21:59 ID:giWXTbpn
(h・w・)モシモシ?
608名無しさん@ピンキー:03/07/03 11:18 ID:owddFjMs
>594-603
あのさー、それどっかのサイトに載ってた奴だよねぇ?
無断転載していいのか?
609名無しさん@ピンキー:03/07/03 20:46 ID:6sDTPBs8
正直、このコピペ小説の終わり方は好きじゃない。
知世たんにとってさくらの代わりになるような女の子
なんかいて欲しくないから。
61045:03/07/03 22:08 ID:aHhYUHMD
どもです。ちょっち忙しくなって、あまり進んでいません。
なんとか週末にはUPしたいと思ってますが……

さて、もう一人作家さんが!?と期待したら、それ、「さくら団DOMARA」さん
のところのですよね?
そちらの関係者さんだったら良いですけど、>>608さんの言われるとおり、
勝手にコピペはダメですよん。


>>609
でも、いつか、さくらちゃんを忘れるくらい、恋をして欲しいと思ったりも
します。出来たら♂。そんでゴールイン!

だめ?
611名無しさん@ピンキー:03/07/03 22:37 ID:XyyxC20q
45さん、あんまり無理はしないでね。
あと、知世たんが幸せになってくれるなら♂でも可。
612名無しさん@ピンキー:03/07/04 07:51 ID:d995qiYQ
でも知世の初めてはさくらちゃん。忘れられないよね(w

正直45さんの作品完結したら本にしてほすぃ…
613名無しさん@ピンキー:03/07/04 23:44 ID:HcNEBNfl
知世ちゃんを幸せにしてくれる♂..
うん、それはいいね
45さんのことだから、知世の心理描写がすごく
楽しみでつ。

だけどさくらをおなざりにしないでね
614名無しさん@ピンキー:03/07/04 23:48 ID:HcNEBNfl
あっ間違えた

おなざり→おざなり
615名無しさん@ピンキー:03/07/06 00:40 ID:FmNbbPbi
コピペイクナイ
61645:03/07/09 00:09 ID:goNJYLcQ
どもです。

>>611 さんに甘えた訳じゃないですが、まだUPできないっす。すみません。
でも、一定量は行きましたから、近日中に整形してなんとか……

場面としては前回の続きで、遊園地でデート、そんでもって、デートの後は
えっち。これは当然ですね(核爆)

え〜と、知世ちゃんの恋人(♂)話、ボクが書くと誤解されたら申し訳ないです。
こんな遅筆ですから、書くとしても何時になるか判らないですから、出来たら
そういうの書く職人さんの登場に期待したい所ですね。
617名無しさん@ピンキー:03/07/09 19:03 ID:vV0sOFID
ま マイペースでがんがれ〜
61845:03/07/11 22:50 ID:3mgqJi7K
どもです。続き、UPします。

なんとまぁ、18日ぶりです。このところ忙しかったとはいえ、すんませんです。

さて、お話ですが、>>616のとおり、遊園地でデート、そんでもって……って
いう展開っす。
前回の深刻な展開はどうなったんじゃゴルァ(゚Д゚メ)
って怒られそうですが、まぁ、その点はちょっとご勘弁を……

お楽しみ頂ければ幸いです。

でわ。
61945:03/07/11 22:53 ID:3mgqJi7K
 日曜日。
 休みの日だと言うのに、さくらは目覚ましをかけていた。
 7時半に鳴り出したそれをいつにない速さで止め、跳ねる様にベットから飛び
起きる。
 今日は、起きるのが勿体ないとか、もう少し寝ていたいとか、全く思わなかっ
た。その位、大事な日なのだ。
 思い切りよくパジャマの上下を脱ぎ捨てると、クロゼットから白地のブラウス
がかかったハンガーを取り出す。縦にピンストライプが入っていて、遠目にはY
シャツのよう。
 それを一番手前に掛けると、脇の引き出しを開けた。下着類を入れているそこ
から取り出したのは木綿のショーツとキャミソール。特にショーツは大きめのフ
リルがついた、一番のお気に入りのもの。キャミソールも白のレースが入った、
やはりとっておきのだ。
 夕べ、入浴の後に下着も取り替えたが、今日は特別なお出掛けだし、一番のも
のをと思うところがいかにも女のコらしい。
 下着を取り替えると、ブラウスに袖を通し、ボタンを止める。
 続いてクロゼットの中からキュロットスカートを出した。肩を通って背中でX
字に交差する吊りヒモが付いた少し濃いめの色をしたこのキュロットを、さくら
はほんの数える程しか着たことがない。
 何が不味いかというと、少し遠目に見ると、サスペンダーを付けた半ズボンに
見えるからだ。
 ましてや、今日の様に上に着るものをピンストライプのブラウスなどにすれ
ば、少し遠目からは男のコに見える可能性が高い。
 それでもさくらは、今日着るものをこれにする事にした。
62045:03/07/11 22:56 ID:3mgqJi7K
 紺色のニーソックスを履き、ストリング・タイを結ぶと、鏡に写して点検。裾
などを少し直し、髪も少しいじった。今日はいつもの髪飾りをしない事にし、丁
寧にブラッシングして流れを整える。
「なんや、さくら? どっか出かけるんか?」
 机の最下の引き出しが開き、中からケルベロスが這い出して来る。空中で一度
背中を大きく伸ばすと、ふわふわとさくらの近くまで飛び、顔を見上げた。
「知世ちゃんと、お出掛けだよ」
「お〜そうなんか〜、今日はなんの菓子やろな〜」
 遠くを見つめるようなケルベロルの顔は、既にお菓子への期待にだらしなく緩
んでいた。自分がついていく事を露ほども疑っていない。
 さくらは、そんなケルベロスに一瞥もくれず、一言で随伴を否定した。
「今日はケロちゃんはお留守番だよ。わたしと知世ちゃんだけだから」
「え〜? そんなんズルイで!わいも行く〜!」
 器用にも、宙に浮いたまま駄々っ子の様な仕草を見せるケルベロス。髪を梳い
ていたさくらの手が、ピタリと止まった。
「ケロちゃん……」
 振り返ったその顔を見た途端、ケルベロスは血の気が引いた。静かに、けれど
静か故に、刺すようなさくらの視線がケルベロスを捉える。本能が逃げる事を進
言したが遅かった。さくらの両手が、がっしりとケルベロスを掴まえてしまう。
「いい!? 今日だけは、何があっても、絶ーッ対についてきちゃ、ダメだから
ねッ!! 判った!?」
「は、はい……」
 思わず身体をピンと伸ばし、ケルベロスはそう返事をした。
 普段の拒否だったら、まだ何とか出来ただろう。ダメと言っても、荷物に潜り
込む手もある。今までにも何度も、そんな手段でこっそりとついていった事はあ
った。
62145:03/07/11 22:59 ID:3mgqJi7K
 けれど、今日は迫力が全く違う。とても逆らう事が出来ない。
 さくらはケルベロスを掴んでいた手を離すと、何事も無かったように部屋を出
ていった。
「なんや……いったい?」
 壊れた人形の様に振り返ると、ケルベロスは冷や汗を流しながら、やっとそれ
だけ言った。
 階下に降りると、桃矢が既に朝食の支度をしていた。
「遊びに行く時だけは、起きるのが早いな。怪獣」
 キッチンに入ってきたさくらに早速の嫌味攻撃を仕掛けてみたものの、今日は
一睨みして返されただけだ。見事なくらい、突っかかってこない。
 さくらは桃矢に目もくれず、手を洗うと、冷蔵庫から市販の梅干しと昆布の佃
煮のパックを、戸棚から鰹節の袋を取り出す。
 続いて、炊飯器の蓋を開けると、ほこほこの湯気をかきわけて、御飯を茶碗に
よそった。
 朝ご飯として食べる為ではない。さくらは洗った手の水分をそのままに、食塩
を少し取ると、御飯を握り始めた。
 丁寧に綺麗な三角形を作ると、次の御飯をよそってまた握る。それを合計で6
個作って、皿に並べると、2コづつに分類して、具を詰めた。
 おかずは昨日揚げて置いた若鶏の唐揚げ。温野菜と一緒に、ランチボックスに
詰めてある。卵焼きは、桃矢に頼んで、既に出来上がっていた。これも4ツをボ
ックスに詰める。
 おにぎりに海苔を着せ、中身が判るように順番に詰めると、お弁当は完成だ。
 今度は自分の茶碗に御飯をよそう。
62245:03/07/11 23:02 ID:3mgqJi7K
「ほれ!」
 様子を見ていた桃矢が、別のフライパンで焼いていた目玉焼きを皿に載せて差
し出した。
「……ありがとう」
 受け取ったさくらは、皿と茶碗を両手に持ってテーブルに運ぶと、すぐに椅子
を引いて座った。
 桃矢が追いかけるように、みそ汁の椀と、漬け物の皿を持ってきてくれる。
 箸を動かし始めたさくらだったが、時折、時計に目をやって、なにか落ち着か
ない。時間的には、充分な余裕があるはずなのだが、どちらかと言うと、早く時
間が過ぎて欲しいような感覚だった。
「ごちそうさま」
 流石に普段のように5分で詰め込んだ訳ではないが、それでも休日の朝食をの
んびりと味わったという風情ではなかった。
 使った食器をまとめてシンクへ持っていき、代わりにランチボックスを持って
引き返す。
 たまごの形をしたリュックにそれを詰めると、ハンカチや財布など、忘れ物が
ないか、指を折って確認した。念のため、もう一度繰り返してみる。
 大丈夫だった。全部入っている。一番大事なチケットも確認し、忘れ物は無
い。最後に時間を見て、さくらは出発する事にした。
「じゃ、行ってくるね」
 リュックを背負い、桃矢にそう告げると、さくらは玄関へ向かった。
「気ぃつけてな」
「うん」
 聞いているんだか、いないんだかのやりとりを交わす。
62345:03/07/11 23:05 ID:3mgqJi7K
 今日はインラインスケートは使わない事にした。靴を履くと、さくらは小走り
でバス停に向かった。少しツイているらしく、バス停に着くとほぼ同時に、「友
枝駅」行きが入ってくる。これなら待ち合わせの9時には、かなり余裕を持って
着けるはずだ。
 予想違わず、日曜日で渋滞もなかった為か順調に運行し、約束の20分前に、バ
スは友枝駅に到着した。
 さくらは、駅舎の入り口でロータリーを見ながら待つことにした。
 無意識に、靴の踵が一定のリズムで持ち上がって、落ちる。トントントンとそ
れを続けながら、さくらの目はロータリーを入ってくるクルマを追っていた。
 目標となるのは黒いクルマだ。女のコであるさくらはクルマの名前を知らない
が、多くは一度はその名を聞いた事があり、名前だけで高級と知れる車種であ
る。
 何台か、黒いクルマが入ってきて、さくらは思わず注視したが、どれも違って
肩を落とした。こういう風に待っているときは、何故か1分1秒が長く感じる。
 待ち始めてほぼ10分後、またも黒いクルマが入ってきた。それを見たさくらの
目が輝いた。何度か見たことのある、目的の車種。視線が正面のナンバープレー
トを捉えようと細かく動く。だが、クルマが止まって、番号を目で捉えたのと、
ドアが開いて目的の人物が出てきたのは、ほぼ同時だった。
「さくらちゃん!」
 もどかし気にドアを開け、駆け出すように知世が出てきた。
 柔らかそうな素材のワンピースがふわりと舞う。色は薄桃で、濃淡の僅かに違
う三層が重なっているもの。如何にも可愛らしいお嬢様という感じだ。
「すみません。お待ちになりましたか?」
 慌てた様子からみて、どうも約束の時間に遅れたと思っている様だ。さくらは
慌てて手を振り、
「ううん、バス、すぐ来たから、少し早く着いただけ」
62445:03/07/11 23:08 ID:3mgqJi7K
 10分以上も待っていたのをおくびにも出さず、さくらは直前に来たかのよう
に振る舞った。
 黒塗りのクルマから女性のガードマンが出て来て、慌てた知世が忘れたバスケ
ットと水筒を差し出す。礼を言いながら知世が受け取ると、一礼して身を翻し
た。
「じゃ、行こうか?」
「はい」
 さくらの言に知世が頷く。ふたりはキップを買うと、ホームに入った。
 何処か先進的なデザインの電車が入って来るまで、それほど待たされなかっ
た。ドアが開くとその上に「友枝」と電光掲示がある。
 ドアが閉じると、妙に甲高いVVVFモーターの音を響かせ、電車は加速を始め
た。
 目的の遊園地までは、おおよそ30分。休日だが沿線の行楽地に向かうのだろ
う家族連れで、乗車率はそこそこ。座席はほぼ埋まり、立っている乗客も目に付
いた。
 さくらはドアのすぐ側に立ち、知世はその前で向かい合う。
 それほど弾んだという訳ではないものの、ふたりはとりとめない話をし、笑い
あった。ただ、時折、さくらはふっと黙って知世を見つめている事があった。な
んとも言えない、切ない表情を浮かべて……。
 知世はその度、何とか話題を転換して、出来るだけ明るく振る舞った。
 目指す駅手前のカーブを電車が曲がっていくと、もうそこから目的の遊園地の
観覧車が見える。
 回生ブレーキがかかって急激にスピードが落ちた。慣性の法則で身体が前に引
っ張られ、速度が0になるとコクンと後ろに戻る。一瞬の間を置いて、深いため
息の様な圧縮空気の漏れる音がして、ドアが開くと、さくらは知世の手を引いて
駆け出すように外へ飛び出した。
62545:03/07/11 23:12 ID:3mgqJi7K
 改札の目の前が遊園地の入り口。まさしくおとぎの国という造りの入り口に、
たった今通過してきたような自動改札が数台並んでいる。
 まだ開場になっていない為か、入場門前には子供連れなど数人が並んでいた。
「はい、知世ちゃん。チケット」
 言いながら、さくらは桃矢から貰った無料パスの1枚を知世に差し出す。
「ありがとうございます」
 にこやかに笑って、受け取る為に右手を差し出す知世。けれど、さくらは知世
がパスを手に取ったのに、自分が握っている側を離そうとしなかった。
 知世の顔に戸惑いが浮かぶ。向かい合って1枚のパスを握ったこの様子は、ま
るで取り合いをしているみたいだ。
「あの……さくらちゃん……?」
「知世ちゃん、お願いがあるの……」
 まっすぐに知世を見て、さくらが言った。伺うような表情をした知世に、
「今日は、ビデオ……撮らないで……」
 そう、知世は既に、右手にいつものビデオカメラを握っていた。もちろん、バ
ッテリーはフルチャージで、ポーチにはサブのバッテリーと、録画用のDVDディ
スクも2枚、持ってきている。そして、それをいつものように、何の躊躇いもな
く取り出したのだ。
 チケットを渡す手をさくらが止めたのは、その為だった。
「でも……」
 知世の戸惑いが更に深くなる。それもそのはず。さくらをビデオに撮る事は、
知世にとって、呼吸にも近いものだ。まして今日は、遊園地で楽しく過ごすさく
らをビデオに納める事が出来るのだ。一秒も撮り逃すまいと勢い込んで来たの
に、それをのっけから断られたのだから、戸惑わない方がどうかしている。
62645:03/07/11 23:14 ID:3mgqJi7K
「お願い……今日だけは、知世ちゃんの目で、わたしを見てほしいの……」
 さくらの言葉に、知世はハッとした。
 同じ事の様だが、ファインダーを通して見るのと、直接、相手を見るのとでは
違う。知世が見ているのは、そこに映ったさくらの姿。本当にさくらに視点を合
わせている訳ではない。
 さくらは、知世の気持ちを知るまで、また、知世と身体を重ねるようになるま
で、ファイダー越しに見られる事を気にした事はない。被写体になる事に、気恥
ずかしさは感じたし、撮られている時の衣装や、立ち居振る舞いに恥ずかしい事
がなかったかどうかは気になったが、知世の視線そのものは特になにも感じなか
った。
 けれど、今日は違う。ファインダーに映った自分ではなく、そのままの自分を
見て欲しかった。どうしてかそう思った。
 さくらが、チケットの片方を離す。知世は、自分の手に残ったそれを、しばら
く見つめ、それから改札へと向かった。
 入場がはじまって、人々が中に入っていく。さくら達もそれに続き、2台の改
札を並んで通る。駅の機械と似てはいるが、細部や閉じているドアの形が少しフ
ァンタジックだ。チケットの磁気情報を読んで、ドアが開くと、ふたりは中に足
を踏み入れた。
 入った途端、知世は何かを探すように周囲を見回す。目的の物はすぐに見つか
った。
 捜し物はコインロッカー。やはり入ってすぐのところにひとかたまりになって
いた。
 某アメリカ原産の遊園地では飲食物の持ち込みが禁止されているが、そうでな
い所では、家族連れの中にはお弁当など、大きめの荷物になる。そうなれば、こ
うして預ける所は重宝だ。
62745:03/07/11 23:17 ID:3mgqJi7K
 知世は、コインを落とし込むと、ロッカーの扉を開けた。
 手に提げていたバスケットと水筒を、その中に置く。そして、ビデオカメラ
と、ポーチをそこに置いた。
 静かに振り返ると、さくらに向かってそっと右手を差し出した。さくらが背負
っている、リュックが目当てだ。
 さくらがそこにリュックを納めると、知世は扉を閉じ、鍵を捻る。せっかく用
意したカメラもディスクも、ロッカーの中に閉じこめられてしまった。
「ありがとう……知世ちゃん……」
 さくらは微笑んで言うと、両手で知世の手を取った。自分の願いを聞き届けて
くれたのが嬉しかった。
「さ、参りましょう」
「うん!」
 返事をしたさくらは、知世の手を握ったまま、駆けだした。
 何しろ手元には無料パスがあるのだ。これさえあれば、この中のアトラクショ
ンはすべて乗り放題になる。ついでには、隣接のショッピングセンターは、この
パスを提示すると、会計が1割引。また、6・7階を占める、計18シアターのシ
ネマコンプレックスも入場無料になる。
 ふたりはアトラクションを片端から乗り倒しにかかった。
 まずはジェットコースター。自他ともに認める恐がりのさくらだが、それは幽
霊、お化けの関係にであって、スピードと加速度系はあまり恐くない。とか言い
ながらもゆっくりと車両が押し上げられて行くと、歯医者で順番を待っているよ
うな情けない顔になり、落下と同時に叫びだした。
 売り物は途中3回転半のシャトルループ。上下左右と情け容赦なくかけられる
加重に、さくらは叫びっぱなしだった。
 金属音を響かせて車両が止まり、ロックバーから解放されると、
「恐かった〜」
 とか言いながら、目はしっかり笑っていた。
62845:03/07/11 23:20 ID:3mgqJi7K
 ふたりは、一つ乗り物が終わると、顔を寄せ、次にどれに乗ろうかと笑い合っ
た。全部無料だし、時間もある。ウォータースライダーや、フライングカーペッ
トなど、重力加速のキツイものや、比較的大人しいメリーゴーランドなど、乗り
物を次々と潰していった。もちろん、乗り物だけではなく、ミラーハウスやミニ
動物園など、中に入るアトラクションもあって、なかなか楽しめた。
 殆どのそれは、顔をあわせ「次、ここ行こう」で決まったのだが、そうは行か
なかったものもあった。言わずもがなだが、ホラーハウスである。
 さくらとしては、出来たら通過したかったが、アベックが次々と入って行くの
が気になった。しかも、入り口と出口が並んでいて、出てくるアベックを見る
と、殆どの女の人の方がぴったりと男の人に寄り添い、男の人が抱えるようにし
て支えてやっている。
「入ります?」
 知世にそう訊ねられたのが決定打になった。
「う、うん」
 さくらはぎこちなく返事をし、手と足を同時に出しながらロボットの様に入り
口に入った。
 十数分後。
「ほぇぇ……恐かったよぉ……」
 さくらはしっかりと知世にしがみつき、抱えられるようにして出てきた。当初
の目的と逆になって、二重の意味でさくらは泣きそうな顔だった。
 無理もないが、ここのホラーハウスはレーザーホログラフを使うなど、仕掛け
にはかなり凝っていて、遊興情報誌でも常に怖さ1・2を争っている。タダでさ
え、お化けの類に弱いさくらには、刺激が強すぎたかもしれない。
62945:03/07/11 23:23 ID:3mgqJi7K
「少し、お休みしましょうか?」
 知世がそう言って促したのは、観覧車だ。直径90メートル、一周約20分のそれ
は、全国でも屈指の大きさで、今は白い鉄骨の同心円だが、夜ともなるとネオン
で彩色され、花や渦などの模様が描き出され、デートスポットとしても名高い。
 頷いたさくらは、半分、知世に支えられるように観覧車乗り場からゴンドラに
乗り込んだ。4人掛けのゴンドラに向かい合わせに座ると、外から扉が閉じら
れ、次第に高度があがっていく。
 ほぼシートの座面近くまで大きく取られた窓からは、遊園地を行き交う人々
や、動き回るアトラクション、更には街の道路を行き交うクルマ、電車がおもち
ゃのように小さく見えた。
 目を転ずれば、付近一帯の光景が一望できて、その景色は見応えがある。昼で
も絶景だが、夜景をこの観覧車から見るのはムード満点だ。その為、ゴンドラの
中を短めのラブホテルに使われない様に、窓が大きく作られているのだ。
 きゃいきゃいとあちこちを見ていたふたりは、殆どぴったりとくっついてい
て、もし、下から双眼鏡で見上げたりしたら、可愛い恋人同士にも見えただろ
う。知世と寄り添っていたせいもあるのか、1周を終わる頃にはホラーハウスで
の消耗を回復し、すっかり元気になっていた。
 その後、2・3のアクション系のアトラクションを消化すると、時間的には正
午に近くなった。この辺りで昼食にして置いた方が良いだろう。
 荷物を預けたロッカーに戻り、さくらのリュックと、知世のバスケットを取り
出す。もちろん、水筒も忘れない。ビデオカメラはそのままに扉は再び閉ざされ
た。
 園内のカフェテリアが広場のような場所に用意している円形のテーブル。その
ひとつに荷物を置き、腰を落ちつけた。こうした用途を考慮してか、テーブルは
数がかなりあり、みればお弁当を拡げた家族連れも多い。
63045:03/07/11 23:26 ID:3mgqJi7K
「わたし、おにぎり作って来たんだぁ」
 うきうきと言いながらさくらがランチボックスを拡げる。知世のバスケットは
サンドイッチを中心に、ポテトサラダやウィンナー、フライドチキン等が並んで
いた。少々、妙な取り合わせだが、逆にこうしたミスマッチが行楽に持参したお
弁当らしい雰囲気を醸し出す。
『いただきます』
 ふたりでそう言って、手を合わせた。お互いお手製のお弁当を、互いに分け合
って食べる。
「さくらちゃんのおにぎり、美味しいですわ」
 知世がうっとりと言う。大好きなさくらの手によると思うと、どんな高級料理
にも勝るような気がした。
「知世ちゃんのサンドイッチも美味しいよ」
 言ってぱくっと頬張るさくら。これで片方が男のコなら、まさしく熱々カップ
ルというところだろう。
 全部を胃に収めるのは最初から無理な量だが、それでも普段、学校でのお弁当
よりは、多くの量が消えていった。お茶で喉を潤し、少し休むと、再びコインロ
ッカーに荷物を仕舞い、午前とは反対方向に足を向けた。
 お腹にものを詰め込んだ状態では、流石に動きのきついアトラクションは無理
がある。そこで、お昼を食べたら、映画の方に行ってみようと計画が立ってい

た。何しろ、シアター数がなんと18もある複合映画館。といっても、1シアター
は100席程度だから、総収容人員はあまり多くはないが、人気のある映画を多数
のスクリーンで時間差上映する一方、子供向けのアニメや特撮の映画、老人向け
の時代劇などを必ず併映するなど、世代の違う家族が連れ立ってきても楽しめる
ように工夫されている。
63145:03/07/11 23:30 ID:3mgqJi7K
 さくら達が選んだのは、恋愛ものの女性向け。2シアターで時間差上映してい
て、待ち時間は少なくて済んだ。
 お互いに好きなのに、何故かすれ違ってしまう幼なじみが、最後には結ばれる
というありがちなストーリーだったが、少し過剰気味にムードを演出してある為
か、ふたりはすっかり映画に酔っていた。
 だが、やはりどう背伸びをしても小学生の女のコ。再び遊園地に戻ると、ムー
ディーな雰囲気も何処へやらで、残っていたアトラクションを潰していく。
 結局、アトラクションのフルコンプリートで遊園地を後にした時には、すっか
り太陽が西に傾いていた。
「おもしろかったね」
「はい」
 帰りの電車で無邪気にはしゃぐさくらに、知世は幸せそうに微笑んだ。アトラ
クションに映画の事と、会話も弾む。
 大きなターミナルで人が大量に降り、座る事が出来た。
 と、それから2駅も行かないうちに、さくらが船を漕ぎ始めた。
 やはり、あれだけはしゃげば疲れるのも無理はない。知世は微笑むと、そっと
自分の肩に寄りかからせ、さくらを支えた。
『次は、友枝、友枝。お出口は――』
 車内アナウンスを聞いた知世が、さくらの肩をそっと揺すって起こす。
 さくらは、途中から記憶が途切れていた為、まるで途中をワープしたかのよう
な錯覚にとらわれ、きょときょとしていた。
「さくらちゃん、少しお疲れになったようですわね。私の家でゆっくり休んでく
ださいな」
「え?あ‥‥でも‥‥」
「お家には、今日はお泊めすると連絡しておきましたわ」
 にこやかに笑う知世に、さくらは言葉を失った。何ともはや、手回しの良さに
は驚かされる。
63245:03/07/11 23:33 ID:3mgqJi7K
 友枝駅の改札を出ると、ロータリーには、朝、待ち焦がれていたあのクルマが
既に待っていた。サングラスをかけた女性ガードマンが、恭しく一礼して知世を
出迎える。少しおどおどするさくらを後部座席に押し込んだ知世が、その隣りに
収まると、クルマはすぐに走り出した。
 結局、なにも言えないまま、さくらは知世の家に連行されてしまった。
「おかえりなさいませ。お嬢さま」
 玄関を入ると、すぐにメイドが出てきて荷物を持ってくれた。
「お風呂の用意、出来てますか?」
「はい。お友達の方のお召し物も、ご指示の通り」
 期待通りの返事に知世は満足そうに微笑むと、さくらの手を引いて浴室へと向
かう。さくらは目を点にしたまま、それに従うしかなかった。
 一般家庭ならリビングと言ってすら通りそうな脱衣所にさくらを通した知世
は、ドアに鍵をかけると、背後からそっとさくらを抱きすくめた。
「知世ちゃん……」
 少し戸惑いの色を浮かべたものの、度重なる逢瀬で知世に肌を晒すことへの抵
抗感が薄くなっているさくらは、タイを解き、ボタンを外していく知世の手を黙
って受け入れた。
 程なくして現れた下着姿に、知世は幸せそうに微笑む。一目で、取って置きの
それと判る可愛いそれは、自分との時間のためにさくらがおしゃれをしてくれた
証だ。そのことが知世にとっては嬉しかった。
 手を止めて、下着姿に魅入っている知世をどう受け取ったのか、さくらは身を
翻すと、知世の可愛らしいワンピースをそっと捲りあげた。現れたスリップの可
憐さに一瞬見とれたさくらは、知世も今日は目一杯おしゃれをしていた事が嬉し
くて、幸せそうに笑う。
63345:03/07/11 23:39 ID:3mgqJi7K
「知世ちゃん、きれいだね……」
「さくらちゃんも、可愛いですわ……」
 お互いに、すぐに脱がせてしまうのはもったいない気がして、見つめあってし
まった。けれど、いつまでも相手の下着姿に見とれている訳にも行かず、さくら
から知世のスリップに手をかける。
 膝近くまで覆っていた薄い布がたくし上げられ、頭を抜けると、ショーツもま
た愛らしくて、思わず見つめてしまった。
 その隙にと、知世が手を伸ばし、さくらの女児用キャミソールを脱がる。お互
いの薄い胸の膨らみに、何故かドキドキしながら、最後の布地に手が伸びた。
 暗黙なのか、いつもの逢瀬の手順通り、さくらが知世のに手を差し入れて下
げ、続いて知世がさくらのに手をかける。くるぶしまで降りた伸縮性の高い白い
布地を足から抜くと、ふたりは浴室へと足を踏み入れた。
 何をさておき、シャワーノズルを手に取った知世は、温かな湯をさくらの身体
にかける。瑞々しい肌は湯を珠にして弾きながらも、その温度でピンクに染まっ
ていった。
 さくらは、一通り全身を撫でられたと判断して、くるりと振り向き、知世の手
からノズルを掠めた。たちまちにして、知世の抜けるような白い肌が想い人の名
の色に染まっていく。
 身を屈めた知世は、ボディソープのプッシュポンプを押し、乳白色の液体を左
掌いっぱいに取った。学校の帰りに、あの秘密の部屋で愛し合った後、汗を流す
ときのやり方が板についてしまったのか、知世はスポンジを使わず、手をそのま
まさくらの胸に置き、ボディソープを塗り拡げていく。
 さくらも、甘いくすぐったさにうっとりと目を細め、知世の手洗いを享受して
いた。薄く膨らんだ胸や、敏感な下腹は、こうして掌で撫でられた方が気持ちい
い事を、あの狭いユニットバスの中で教えられた。それからというもの、むしろ
スポンジを使わない方が好きになってしまっている。
63445:03/07/11 23:46 ID:3mgqJi7K
 知世の手は、白く薄い泡のヴェールを丁寧にさくらの身体に拡げていった。や
がて、全身をそれに包まれたさくらが、お返しとばかりに知世に手を伸ばし、自
分と同じ泡のヴェールを拡げていく。
 お互いの手指が時には敏感なところにそっと触れ、さざ波が走ったりもした。
少しばかり長すぎる時間をかけ、身体を洗いっこすると、再びシャワーで泡を落
としていく。その時も、妙に長い時間、お互いの掌が動いていた。
 知世の手が、ふっくりとしたさくらのお尻を撫で洗ったあと、ふっと前に回
る。小さくはなっているし、この状態では手触りが良いと言っても良い柔らかさ
だが、確かにまだ肉茎はそこにあった。
 知世の指が優しくそれを撫でると、そっと絡まってもみ洗う。すると、いつも
のようにさくらは鼻にかかった甘い吐息を漏らしたが、程なくして声のトーンが
変わった。
「あ……と……知世ちゃ……ん……あ、ちょっと……やめ……な……なんか……
ヘン……」
 絡めたままの知世の指の中で、さくらの鼓動にあわせるように、肉茎が脈打ち
ながら少しづつ大きくなっていた。
「……お……おっきく……なってる」
 思わずふたりで顔を見合わせた。
 正直、こんな事ははじめてだ。もとが女のコの身体ににトラブルで出来てしま
った肉茎だけに、男のコと比べて勃起しにくく、元気な時でもベッドで知世の唇
と舌でようやく起こされていたくらいだ。まして治り始めた最近では、知世の顎
ががクタクタになるほどしなければならず。それですら、一昨日は途中で萎えて
しまった。
63545:03/07/11 23:50 ID:3mgqJi7K
「ど、どうしたんだろう?」
 おろおろとした表情を見せるさくらを優しく見つめた知世は、
「ひょっとして、普段と違う事をしたからでしょうか?」
 この指摘は、実は正鵠を射ていた。
 主に女性に言えることだが、クルマに揺られたり、遊園地のアトラクション等
で興奮すると、それが軽い性的な刺激を受けたのと同じになり、普段よりよく濡
れ、感度が良くなることがある。さくらも、今日はほぼ一日、興奮しっぱなしだ
った。それが、肉茎の勃起に繋がったのだろう。
 さくらは、半立ちのそれを見おろしていた顔を上げた。何か考えている顔つき
で暫く知世を見つめる。やがて、何事かを決心したさくらは、腕を伸ばし、知世
の裸身を抱きすくめた。
「さ、さくらちゃん……だめ……だめです……」
 何を意図してかを瞬時に悟った知世が、僅かに抵抗する。
「するの……いや……?」
「そ、そんな事はありません……けど……今日は、たくさん遊んでさくらちゃん
も……お疲れで……しょうし……」
 知世の言葉が途中で途切れた。皆まで言わせず、さくらが抱く腕に力を込めた
から。
「よかった。知世ちゃんがいやじゃないなら、大丈夫だね……」
 囁くように言ったさくらは、つぼみのような唇をそっと知世の頬に押し当て
た。
「でも……さくらちゃんが……」
「わたしは大丈夫だよ。それより、知世ちゃんに気持ちよくなってもらいたい
の」
 知世の抵抗を封じるように、さくらの唇が首筋に滑る。ちゅっと吸って、場所
を移し、繰り返す。
63645:03/07/11 23:54 ID:3mgqJi7K
 その一方、さくらの右手はそっと知世の腿を撫でてから上に上がった。その役
目を一身で引き受けている人差し指が、そっと合わせ目に沿わされ、優しく往復
を始めると、たちまち知世の唇から甘い喘ぎが漏れ始める。
「あ……あぁ……うん……」
 知世と肌を合わせ始めた頃の事を思い出しながら、そっと沿わせた指をわれめ
に沿って動かすと、程なくしてねっとりとしたものが絡みついてくる。遊園地で
興奮したのは知世も同じなのだろう。あっという間に身の内に火が入った様だ。
 さくらは、膝が笑って立っていられなくなった知世を支えながら、ゆっくりと
床に膝をついた。滑りどめ加工されたそこは、シャワーのお湯で温まり、固さ以
外は不快なところはない。しとねには小さすぎるが、ないよりはマシと、手ぬぐ
いを敷いて、知世をそこに横たえた。
「さくらちゃん……」
 切なく自分を見上げる知世の頬をそっと撫でてから、さくらは知世の胸にそっ
と口づけた。緩く開いた唇に、シミのような小さな乳首を捕まえ、優しく吸い、
尖らせた舌でくすぐる。
「あッ……んん……」
 知世の反応が嬉しくて、さくらは、一度腿に後退させてそこを撫でていた右手
を再び敏感なところへと進めた。
 ふっくらした大陰唇にそっと突き立てられた人差し指。軽くまさぐり、トロト
ロと蜜を溢れさせる入り口を探り当てると、ゆっくりとそこに潜ってくる。
 にゅぷぅ……。
「ああッ……!」
 とろけるような襞をかき分け、根本まで没入した人差し指は、すぐに指先まで
引かれ、また突き入れられる。満遍なく知世の愛液を纏いつかせると、次第にそ
の往復が早くなっていった。
63745:03/07/11 23:57 ID:3mgqJi7K
 ちゅくちゅくちゅくちゅく……。
「あ……あぁ……はぁ……ん……」
 指の往復に合わせ、切なく喘いでくれるのがさくらには嬉しかった。
「知世ちゃん……知世ちゃん……」
 首筋にキスをしながら、耳たぶにそっと囁く。知世はさくらの背に腕を伸ば
し、しがみついた。身体のひくつきが大きくなっていく。
 今、気持ちよくしてあげるからね……。
 想いを込めた人差し指の往復に、知世の頭の中が真っ白な光で満ちた。
「ふぁ……ああぁーッ!!」
 さくらにしがみつき、喚起の悲鳴をあげながら瘧のようにひくついた知世は、
そのまま凍り付き、やがてがっくりと脱力した。
「はぁはぁはぁ……」
 せわしなく荒い息を継ぐ知世を見つめるさくらの目は、幸せいっぱいだった。
けれど、まだ終わった訳ではない。さくらは気持ちを引き締め、自分の股間にそ
っと触れた。
「ん……」
 手に触れるそこは、まだ膨らんでいた。と言っても半立ちで、これで知世を貫
けるかどうかは不安が残る。一方で、金曜日の夜と同じくらいの硬度はあるよう
な気もした。
 とにかく、がんばろう!
 決心して、覆い被さろうとしたさくらは、けれど、知世の手で押し止められ
た。
「どうしたの?」
 訪ねるさくらの下で、知世がゆっくりと半身を起こす。
63845:03/07/12 00:00 ID:f9vy6B+t
 まだ絶頂の余韻を抜けきっていないのか、妙にしっとりとした声で、
「お膝で、立ってください……」
「え?……あ、い、いいよ……きょ、今日は……」
 意味を察したさくらは、慌てて手を振った。けれど、知世はこんな風に言い出
したら、聞いてくれるものではない事をよく知ってもいた。
 案の定、伸びていた足を引き寄せ、お嬢さま座りから正座に近い様子に座り直
し、両手を前足の様について準備を整えてしまう。
 はう〜。
 内心で呻いたが、こうなっては嫌も応もない。さくらは恐る恐るという様子
で、そっと膝立ちになった。
 知世がそこに顔を寄せると、高さの関係はぴったりだった。身を屈めている知
世の頭頂は、さくらのお腹の真ん前にある。
 知世は、一欠片の躊躇いも見せず、目の前で半立ちになっているさくらの肉茎
に口づけ、そのまま口の中に引き入れた。
「あッ……!」
 さくらの背が思わず伸び、反動で腰が突き出される。根本まで入ってきたそれ
に優しく舌を絡めると、知世の頭が前後に動き始めた。
「あ……ん……くぅ……」
 さくらが切なげに喘ぎ、身体をひくつかせる。なんだか今日は、普段よりも気
持ちいいような気がした。
 一方、知世の方も少し驚いていた。一番、元気だった時の様に、往復の度にさ
くらのが固くなっていくのを感じ取っていたからだ。
 一番深く肉茎を含み、口内に溜まった唾液を飲み下すと、さくらがビクンと引
きつった。
63945:03/07/12 00:01 ID:f9vy6B+t
「も、もういいよ……こ、これ以上は……だめ……」
 さくらの訴えを聞いて、知世は少し名残惜しそうに口を離した。
 ちゅぽ……。
 知世の口と唾液の糸で結ばれた肉茎は、ここ何日かではなかった位にぴいんと
立ち上がっている。
「知世ちゃん……」
 さくらが身を屈め、知世を押し倒すように覆い被さった。僅かに開いた柔らか
な腿の間に腰の位置を定めると、右手で茎を握り、微調整をする。
 先端が入り口を捉えたのを確かめて、さくらは知世の顔を覗き込んだ。
「いく……よ……?」
「はい……」
 今日は、声に出して確認しあった。さくらは知世を抱きすくめ、知世もさくら
の背を抱く。一瞬、なにもかもが静止した。
 ずにゅぅぅぅぅ……。
「ふあッ……!」
「はうッ……!」
 さくらが腰を突き上げると、肉茎は力強く柔肉を押し割り、知世を貫いた。
 は、入った……!
 今日が初めてでもないのに、さくらは挿入を果たした事に感動していた。
 胸をいっぱいに満たす甘酸っぱい想いに突き動かされ、さくらはそろそろとお
尻を引くと、突き上げた。一突きの度に、知世が敏感に感じて切ない喘ぎを漏ら
すのが嬉しくてたまらない。リズムを保ってお尻を弾ませると、知世が下から優
しく突き上げて迎えてくれるのも嬉しかった。
「あ……さくらちゃん……さくら……ちゃ……ふぁ……」
  広いとはいえ、音の響くバスルームに、知世の切ない喘ぎが木霊する。それ
に励まされ、さくらは一生懸命にお尻を突き動かした。
64045:03/07/12 00:03 ID:f9vy6B+t
「知世ちゃん、知世ちゃん!」
 ぢゅちゅ、ぢゅちゅ、ぢゅちゅ……。
 普段のベットの軋みに代わり、湿った粘着音が漏れ聞こえて来る。それが知世
の恥ずかしさを掻き立て、柔肉がきゅうっと「さくら」を締めつけた。
「あッ……だ、ダメ……そんなしたら……すごく……すごく……」
 さくらが喉を晒して仰け反った。唇の端から、涎が一筋滑り落ちる。
 だめ、がんばるんだもん!知世ちゃんを気持ちよくするんだもん!
 必死に自分を叱咤し、柔肉の誘惑に耐えてお尻を動かし続けるさくら。けれど
もう肉茎には熱い芯が通り、既に引き返せないところに来てしまっていた。
「あ……あ……あッ……」
 完全に切羽詰まったさくらの声。リズムが乱れ、お尻の蠢きが急に大きく、速
くなる。
「んんッ!」
 びゅくん!
 熱い粘液が知世の奥で爆ぜたその時、一気にヒートアップした抽送で知世が追
い詰められた。
「さくらちゃん!さくらちゃん!……あッ……あぁぁーッ!」
 びゅく、びゅくん……。
 熱い粘液を奥にぶちまけるさくらのひくつきに合わせるかのように、知世が瘧
のように震え、腰を突き上げる。
 ふたりはぎゅっと互いを抱きしめ、ぶるぶると震えた。
『あ‥‥はぁぁ‥‥』
 詰めていた息をほとんど同時に吐くと、がっくりと脱力した。
64145:03/07/12 00:07 ID:f9vy6B+t
あとがき?

え〜、お話ですが……あはは、書いている当人が食傷する程の甘々なシーンの連
続でした(^^;)。でもなんか、らぶはにゃんは書いていて楽しい出すけどね〜

急にお○ん○ん回復しちゃいましたけど、これ、本当にエッチ関係の本に載って
たんですよ〜。遊園地やクルマで揺られると、感じやすくなるんだそうです。
でも、男の方はそうはならないはずですけどね〜(^^;)

では、続きは出来たら来週末にはアップできるように、なんとか努力してみま
つ。
642名無しさん@ピンキー:03/07/12 17:32 ID:Vd012cZ6
45氏キタ━━━(゚∀゚)━━━ !!!!!
643名無しさん@ピンキー:03/07/12 18:04 ID:iczfJPZW
はぁ〜 なごんだ〜
45さん萌える作品ありがとうございます。
64445:03/07/12 23:26 ID:O+9iLz2Q
どもです。
レスを飛ばしているのがありましたね。
なんか亀レスになってしまい、すみません。

>>593
>>612

 ボクは同人活動というのはしてませんです。なんで申し訳ないですが、
本にもなる事はないと思います。
 あと、目標にしている作家さんですが、雑破業先生だったりします。

 でもすごい落ちるのが速いです。
 昨日ageたばかりなのに、カキコの時点では200です(^^;)
 カキコがあるうちは、下の方でもDAT落ちしないそうですが、不安なので
ageておきますね。
645名無しさん@ピンキー:03/07/12 23:49 ID:DHHA6DDz

ものすごい数のサンプルと画像を集めてみました。モロ
こきすぎ注意
http://www.h2.dion.ne.jp/~m_oka/moemoe/ero_03.html
646名無しさん@ピンキー:03/07/13 03:29 ID:4yQaEjG1
初めてこのスレを見つけましたが、45さん(・∀・)イイ!!

遊園地は豊島園でしょうか?VVVFなんてマニアックな描写も気に入りますた(・∀・)
647山崎 渉:03/07/15 11:10 ID:vhmwz+RP

 __∧_∧_
 |(  ^^ )| <寝るぽ(^^)
 |\⌒⌒⌒\
 \ |⌒⌒⌒~|         山崎渉
   ~ ̄ ̄ ̄ ̄
648名無しさん@ピンキー:03/07/15 14:58 ID:bD2mjyhU
64945:03/07/15 23:19 ID:jB3nBiRR
え〜と、今週は少し進んでます。このペースで邪魔が入らなければ、
もしかしたら週末up可かも(^^;)
とりあえず、保守であげておきます。

>>642
>>643

 ありがとうございます。今度の分も少し和んで貰えるかも。
 その後は……ま、これはおいおい。

>>646

 遊園地ですが、適当にインターネットで情報を集めたので、特定の
遊園地には依存してませんです。でも、駅のすぐ前ってコトは、ラクーア
かな?(^^;)
650名無しさん@ピンキー:03/07/16 08:27 ID:w4S9F0te
萌〜ゆるよ萌ゆる〜よ
651名無しさん@ピンキー:03/07/16 09:28 ID:UyJ9zAvm
652名無しさん@ピンキー:03/07/16 12:16 ID:srSpxu/6
スタッフもマジで驚いた「現役コンパニオン」の登場ッス!もちろん顔出しで無料公
開!
http://www.hamedori.net/video.html
653裸族 ◆mh0WlO0c8U :03/07/16 15:51 ID:Hv+UGDES
おい45!!
ひょっとしてさくらたんと知世たんは「妊娠」という知識があって
しってて中だししているとでもいうのか!!

ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
すっごく萌えるよ……
65445:03/07/17 22:08 ID:AxDL6KMy
>>653

わ、裸族さん、お久です。まだ読んでいて頂けて嬉しいです(^^)

さて、知識ですが、一応のことはあるという設定になってます。
ただ、あまり詳しいコトはもちろん知らないでしょうから、「妊娠しちゃう〜」
という意識はありません。

いくらお○ん○んが生えてしまったとはいえ、さくらちゃんが「おとこ」になっ
たという認識はないでしょうから(^^;)
655名無しさん@ピンキー:03/07/17 23:04 ID:YrrYWLqn
シュガーボーイ&ラオックス・アソビットシティ(秋葉原・東京)
声優淫語CDフェア開催!!7/20〜8/31
シュガーボーイ作品をフェア期間中1枚以上購入すると
名作「こわれもの」の淫語CDがもれなく1枚ついてくる!
さらに!!V−type&シュガーボーイ,アソビットシティ コラボフェア!!
「声優淫語CDフェア」期間中
「V−type(7/29発売号)」と「シュガーボーイのCDorDVD」を
同時に購入するとさらに!「ハロー砂糖菓子天使オリジナルポスター」
(B全ポスター)も先着50名にあげちゃう!!
・・・・というとんでもないキャンペーンをします!!
是非、アソビットシティにいって!!V−typeをみて!!
シュガーボーイのCDコーナーをみてくださいね!!

アソビットシティ 東京都千代田区外神田4-3-3  03-3251-3100
ラオックスHP内 アソビットシティ 
http://www.laox.co.jp/laox/store.jsp?store_id=280

V−type コアマガジン発行
V−typeHP http://www.coremagazine.co.jp/vtype
656名無しさん@ピンキー:03/07/19 16:42 ID:i7tF4BB9
小狼×さくらの普通なHが見たいという俺は
このスレじゃ主流じゃないのか?
逝ってよしなのか?
657名無しさん@ピンキー:03/07/19 17:19 ID:F9yWSBvP
ここまじ許せない!!パクリばかりして!!荒らしてください!!
http://x13.cool.ne.jp/
この書き込みコピペしてどんどん広めて!!!
658名無しさん@ピンキー:03/07/19 17:21 ID:IZu6jsSP
>>656
俺もそうよ。小狼×さくらのあまあまなのが大好き派。
逝ってよしではないが主流ではないようで。
こればっかりは職人さんの降臨を待つしかないっす。
45氏は頑張っているのだし。
659名無しさん@ピンキー:03/07/20 16:37 ID:ZtWW5ivw
俺は知世×さくら派だけど小狼×さくらも嫌いじゃない。
寺田×利佳もいいし
ていうか桃矢×雪兎でも可(チョットマテ
まあ愛があればいいということで。
660名無しさん@ピンキー:03/07/21 10:33 ID:onNAkTZR
66145:03/07/21 18:38 ID:5snLfRlY
どもです。続き、UPします。

なんとか今週はUP出来ましたです。でも今週はちょっと手が放せそうも
ないので、この週末はちと無理かも……

さて、お話ですが、>>640からの続きで、甘々らぶはにゃん全開にしまし
た。何しろこれが……(こほんこほん)

とにかく、お楽しみ頂ければ幸いです。

でわ。
66245:03/07/21 18:41 ID:5snLfRlY
 さくらは、最後の最後に残った気力で、知世の上に折り重なるのだけは何とか
防ぎ、バスルームの床にしどけなく身を投げ出した。固い床の上で、自分の体重
まで知世に預ける訳にはいかないという判断だった。
 何も出来ず、ただ息をするので精一杯だった。湯気に曇る天井をぼんやりと見
つめ、ただ酸素を貪る。
 暫くすると、さくらは叫びたくなる位の嬉しさが、胸をいっぱいに満たしてい
くのを感じた。もしかしたら、もう出来なくなるかもと思ったのに、もう一度、
知世を気持ちよくする事が出来た。この気持ちを言葉にするのは難しい。「幸せ」
という以外に思いつかない。こんな気持ちになれるなら、男のコのがついたまま
でもいいと、さくらはぼんやり思った。
「さくらちゃん……」
 虚脱から回復したのか、知世が恥ずかしそうに声をかけてくる。顔を向けたさ
くらは、そっと右手を伸ばし、知世の頬に触れた。
「気持ちよかった?」
 さくらの問いに、知世は頬を染め、それでも小さく頷く。その答えがなんとも
嬉しかった。
 後ろ手をつき、さくらが半身を起こす。流石に固い床には、そういつまでも横
たわっていようという気は起きない。
 続けて知世も身を起こした。ふたりは少しふらつきつつも、立ち上がった。
「あ……」
 そう声を上げたのはさくらだった。ふと見ると、知世の内腿を、少しだけ白っ
ぽく濁った液がゆっくりと滑り降り落ちていく。
「は、恥ずかしいから……見ないでください……」
 思わず知世は両手で覆い隠した。はしたなく乱れた証を見られ、知世の頬が朱
に染まった。
66345:03/07/21 18:44 ID:5snLfRlY
「そんな事ないよ。わたし、うれしい。知世ちゃんがいっぱい気持ちよくなって
くれたからだもん」
 言いながらも、さくらはシャワーを捻り、温かい湯を出すと、知世の身体にそ
っとかけた。求め合った名残が、溶かされて流れていくのが心地よかった。
 代わる代わる流し合い、バスルームを後にする。
 お互いをバスタオルで拭き合ってから、ショーツに足を通したが、そこでさく
らの手がハタと止まった。一瞬だが、自分の着るものが用意されていない様に見
えたのだ。
 しかし、よくよく見ると、全く同じデザインと色の可愛らしいネグリジェが2
着ある事に気付く。
「お揃いなんですの」
 さくらの様子を見ていた知世が、嬉しくてたまらないという様子で言う。なる
ほど袖を通してお互いに見合うと、そっくりの物だった。
 さくらもまた、同じ物を着せて貰えたのが嬉しかった。ペアルックの感覚に近
いだろう。如何にも少女っぽく、ふたりは笑い合った。
 ガウンも同じ物が用意されていて、それを羽織ると、知世に手を引かれてダイ
ニングに顔を出した。
「ずいぶん長湯だったわねぇ……逆上せてるんじゃないかって、見に行こうかと
思ってたのよ」
 ふたりの顔を見るなり、園美が言った。
「お疲れのようでしたから、ゆっくりしていただいたんです」
 まさかお風呂場でえっちな事してましたとも言えず、当たり障りのない言葉で
ごまかす。と、同時に胸を撫で下ろした。あの場に踏み込まれていたら、言い訳
のしようがない。
66445:03/07/21 18:47 ID:5snLfRlY
「さ、座って頂戴。今日は腕によりをかけたのよ」
 本当は、一緒に遊園地に尾いて行きたかった園美だが、知世にどうしてもふた
りだけで行きたいからと懇願されて、泣く泣く同行を諦めたのだ。その代わり、
夜は必ず連れてきなさいと申し渡して、知世を送り出している。さくらがお泊ま
りする事は、当人の思惟に関係なく、既に決定された事だった。
 園美は、自分の作ったシチューを美味しそうに食べるさくらを、うっとりと見
つめていた。こうしてみていると、愛しい想い人の忘れ形見だと言うことがよく
判る。
 いそいそと世話を焼き、ご機嫌な園美は、けれど、話題が藤隆に触れると途端
に不機嫌を露にした。逆に、さくらの亡母、撫子の事は、すぐに機嫌が直り、に
こやかに話す。その気分の替わり方はまるで幼児の様だ。大きなおもちゃ会社を
率い、ずいぶんと敏腕で名を馳せてはいるが、内面の方は、知世よりも子供なの
かもしれない。
 食事が済むと、おいしい紅茶にデザートのケーキ。食事中といい、今といい、
さくらの話す相手はずっと園美で、知世は黙って聞いているだけだった。けれど、
決して不機嫌には見えない。にこにこと笑って、母親と想い人の語らいに耳を傾
けていた。
 園美にとっては、あまりに楽しくそれだけにあっという間に過ぎてしまった時
間。本当なら、この可愛らしいさくらと、もっと一緒に過ごしたかった。けれど、
園美も人の親としての分別は失っていなかったらしい。
「さぁ、そろそろ良いコは寝る時間よ」
 名残惜しいのを隠すために、わざとおどけてそう宣言すると話を打ち切った。
 椅子から立ち上がった知世がエスコートする様にさくらの手を取ると、
「では、お母さま、おやすみなさい」
 知世の挨拶に、さくらも慌てて園美にお辞儀をした。
「おやすみなさい。園美さん」
「はい、おやすみなさい」
 にこやかに手を振る園美の前を辞した知世は、さくらの手を引いて自分の部屋
に向かった。
665名無しさん@ピンキー:03/07/21 18:49 ID:2l6Xz6Hi
66645:03/07/21 18:50 ID:5snLfRlY
 途中、さくらは、ふとあるものに目を止めた。長い廊下を等間隔で照らす壁の
飾り電球。知世の部屋のすぐ前の一つだけ、妙に明るかった。なぜそうなのか、
どうして気になったのかが判らないまま、さくらはそれが印象に残った。
 部屋に通されると、そのままベッドに腰を下ろした。
「母のわがままにお付き合い頂いて、ありがとうごいます」
 隣りに腰を下ろした知世が言う。さくらは首を横に振ると、
「ううん。わたしも楽しかったよ。お父さんと結婚する前のお母さんの事とか、
たくさん聞けたし……」
 お世辞でもなんでもない、本心だった。
 知世はさくらの優しい答えが嬉しくて、静かに微笑んだ。さくらもそれに笑顔
を返す。
 ふたりは暫し、黙って見つめ合った。
 やがて、さくらの手が知世の膝の上の手に静かに重ねられる。殆ど無意識に近
い動作で、もし「何故?」と問われたら、答えられないだろう。
 手を重ねた為、必然的に近くなる顔と顔。知世がそっと瞼を閉じたのを合図に、
さくらの唇が知世の頬に圧し当てられた。
 優しいキスが、頬のあちこちを動き、やがて首筋に降りる。
「少し……お尻、あげて……」
 耳朶に息を吹きかけながら、さくらがそっと囁く。知世は、度の強いアルコー
ルに酔ったような赤い顔で、黙って従った。
 すすす……。
 ネグリジェの裾を捲るさくらの手は、ゆっくりと丁寧で、がっついた様子は微
塵もない。腹、胸と上がった薄い布は、やがて頭を抜かれて脇につくねられた。
 ちょっとしたいたずら心で、露になった胸に素早く顔を寄せると、ちゅっとキ
ス。知世が恥ずかしそうに身をよじるのが楽しかった。
66745:03/07/21 18:53 ID:5snLfRlY
 今度はさくらの番。知世が言葉にする前にそれを察したさくらが軽くお尻を浮
かせると、知世は優しくネグリジェをたくし上げて脱がせていく。
 ふたりとも、布地はあと一つ、ショーツしか身につけていない。まずはさくら
が知世のそれに手をかけた。細い足を滑らせてくるぶしから抜き取ると、今度は
知世がさくらのショーツをそっと降ろした。
 完全に産まれたままの姿。ふたりは、暫しお互いを見つめたあと、そっとベッ
ドに乗り上がった。
 暗黙の了解に従って、知世が先に身体を横たえる。胸の前に何かを抱える様に、
両手を引きつけているのが可愛らしい。
 さくらは、知世の右横に寝そべると、まず頬にちゅっとキスをした。唇が首筋
から胸元へ降りていく。
 胸に引きつけられた知世の手首を右手でそっと掴むと、ゆっくりと下げさせる。
目を凝らし、シミのように薄く、小さな乳首に狙いを定めて唇を寄せた。
 ちゅ。
「あ……」
 ぴくんと走った波と小さな喘ぎ。それに促され、さくらは熱心に乳首を舐る。
もう片方の手もそっと退かせると、反対側の乳首にもたっぷりとキスを振る舞っ
た。
 吸い上げる。舌でくすぐる。手でそっと触る。その度に紡がれる知世の甘い喘
ぎ。それを堪能したさくらは、次のステップへと指を進めた。
 右手でそっと知世の腿を一撫でしてから、Y字の集線したところ――柔らかい
恥丘へ掌を置く。手触りを楽しむ様にそっと撫で、それから人差し指をそこに刻
まれたふっくらしたわれめに割り込ませた。
66845:03/07/21 18:56 ID:5snLfRlY
 ぢちゅ。
 うわぁ……こんなに……。
 そこは既に熱いシロップをたっぷりと湛えていた。その事に少し驚いたさくら
は、気を取り直すと指を進める。溢れ出る蜜に潤滑され、殆ど抵抗なく柔らかな
粘膜の狭間に吸い込まれていった。
 無理もない。つい数時間前に2度も登り詰めさせられたばかりだ。ちょっとし
た刺激で、気持ちよさが蘇ってしまうのだろう。
 少しづつ速度は上がっているが、あくまでソフトに出入りするさくらの指に指
揮され、知世の上下ふたつの唇がはしたない声の合唱を歌い続ける。
 ちゅく、ぷちゅ、ちゅぷぷ……。
「あッ!……ッン……ッ!……んッ!」
 さくらは、うっとりと目を細め、その合唱に聞き入った。自分しか知らない、
知世の秘密の歌。それは何度聞いても、幾ら聞いても、もっと、もっと歌い続け
て欲しいと思ってしまう、不思議な魅力のある歌だ。
 このときの表情がまたいい。
 ひそめた細い眉の間に切ない皺を刻んだ顔を、時折、いやいやをするように振
る。最初は苦悶のそれかと思ったものだ。でも、今は違いが判る。これは気持ち
いい時の顔だ。
 聞きたい、見たい。そして、指を包む火傷しそうな熱く柔らかな中の感触をも
っと味わっていたい。そう思いながら熱心に知世を出入りするさくらの指は、け
れどその動きで終わりを招き寄せていた。
 纏いつく何かを振り解く様に身悶えし、その可愛いお尻でシーツにシワを刻む
知世は、背中を何かで釣り上げられた様にぴいんと反り返らせる。
「あッ!……んッ!さくらちゃん、さくらちゃ……んッ!あッ!ああぁッ!」
 顔を寄せ、じっと見つめるさくらの目の前で、知世が喚起の悲鳴を迸らせ、大
きくひきつった。
66945:03/07/21 18:59 ID:5snLfRlY
 ひくん、ひくん、ひくひく。
 さくらの指によって、電気でも流されたかのように痙攣する。見れば瞼の端に
は大粒の涙が浮かび、唇の右端に一筋の涎が――。
「……ッはぁぁ……」
 大きく引きつっていた知世が息を吐き、がっくりと脱力した。
 ふんわりした胸をせわしなく上下させ、貪るように空気を補う。さくらはそれ
を優しく抱き、その頬に何度も口づけた。
「気持ち……よかった?」
 呼吸が落ちついたと見て、さくらが聞いた。その声音には、ここ数日はなかっ
た、自信のようなものが感じられる。
 知世は、恥ずかしそうに顔を伏せながらも、こくりと頷いた。
 しばらく、何をするでもなく緩く抱き合い、今度は知世がそっと半身を起こす。
「さくらちゃん……少し……」
 自分愛用の枕を取った知世が言う。意味不明な言葉だがさくらに意味が通じれ
ば、それで良い。案の定、さくらは少し恥ずかしそうに、爪先と肩を支点にして
お尻を持ち上げた。
 知世がその隙間に枕を差し入れ、恥ずかしさを掻き立てない程度に、さくらの
膝を緩く開かせる。ふと、さくらの顔を見ると、期待と不安の混じった、なんと
も複雑な表情を見せていた。
 不安が少しでも無くなる様に、優しく微笑みかける。それから、そっと唇を寄
せた。
「ひゃっ!」
 さくらが思わず声を漏らす。胸にキスが来るとは予想してなかった。知世は先
ほどさくらにされたことそのままに、緩く開いた唇で小さな乳首を吸い上げ、舌
で弄んだ。反対側の薄い膨らみにはそっと掌を置き、さするように撫でる。
67045:03/07/21 19:02 ID:5snLfRlY
「あッ!……ッン……ふぅ……ン!」
 さくらが切なそうに身を捩った。それを愉しむ様に乳首を吸い、舐め、薄い膨
らみを弄んだ後、キスを繰り返しながら、その位置を身体に沿って少しづつ下ろ
して行く。鳩尾からお腹へ入り、お臍はちゅっと吸ってから舌でくすぐった。さ
くらが、その気持ちいいくすぐったさにたまらず身悶える。やがて、知世のキス
は下腹へと降り、それが腿の間へと進んだ。
 刺激に反応してか、さくらの肉茎は既に少し勃起していた。といってもまだふ
んわりした勃ち方で、実用にはなりそうもなかったが、直接に舐められもしゃぶ
られもしないのにこの状態というのは、ここのところ元気がなかったのが嘘のよ
うだ。
 知世は、喉元からそっと横に肉茎を逸らして更に顔を寄せた。
 奥にひっそりと息づくさくらの女のコに唇を寄せ、軽くキスを済ませると、腕
をさくらの腿に絡みつかせるようにして反対側から手を回した。秘密の唇に両手
の人差し指と中指の計4本の指を宛うと、大きく割り開く。
 かぱぁ。
 はぜ開いた薄桃色の粘膜をうっとりと見つめ、それから尖らせた舌先で優しく
まさぐった。
「ふあぁッ!……」
 電気の様な快感に、さくらの腰が思わず跳ね、イヤイヤをするように身を捩る。
知世はその様にぞくぞくし、熱心に舌を蠢かせた。
 渦を描くように動き回る知世の舌は、やがて、中心にえくぼのように穿たれた
孔に落ち込んでいく。
「あッ!と、知世ちゃん……はいっちゃ……はいっちゃ……あうぅ!」
 さくらが背中を引きつらせ、うわずった声で言った。
67145:03/07/21 19:05 ID:5snLfRlY
 はいっちゃ、イヤ。
 そう言おうとするつもりが半分くらいある。なんだかこのまま、知世の舌が怪
物の触手の様に伸び、固まって、思い切り奥まで貫いて来る――つまり、初めて
を奪われてしまう――そんな気がして、恐怖が沸き上がっていた。
 けれど、そうなって欲しい――知世の舌にこのまま貫かれ、めちゃくちゃにさ
れたいという気持ちも、さくらの中に確かにあった。
 そんなさくらの気持ちを弄ぶように、入り口を熱心にまさぐっていた舌が急に
離れた。思わず「やめないで」とばかりに腰を浮かせてしまう。けれど、知世は
愛撫を止めたわけではなかった。舌の代わりに、窄めた唇をさくらの女のコに押
し宛てる。
 ぢゅ……ちゅ……ちゅぅ……。
 何かを啜る音がくぐもって聞こえる。一瞬、茫然としたさくらは、自分の愛液
を啜られたのだと気付いて、朱の昇った顔を更に赤くした。
 口いっぱいに拡がる「さくらの味」を心ゆくまで味わうと、知世は更に分泌を
求めて尖らせた舌で入り口をまさぐり、湧き出して来ると啜り、舐めた。
「や……やめてぇ……そんなの飲んじゃダメぇ……」
「ふふ……さくらちゃんの『あいえき』、とっても素敵なお味ですわよ……」
 知世のうっとりした言いように、さくらの恥ずかしさは頂点に達した。なおも
知世はさくらを舐め、蜜を啜り、さくらの味を堪能しつくす。
 そうして、女のコを弄んでいると、知世の喉元で次第に男のコが硬度をあげ、
押しつけられてきた。ふと少し顔をあげると、まるで「こっちにもしろ」と言い
た気にすっくと立ち上がっている。
 知世は顔を傾け、フルートを吹くように茎の根本にキスをした。そのまま顔を
あげ、中程も吸い、最後は先端。今度はリコーダーの様に唇を付けると、そのま
ま丸飲みにしていく。知世の唾液と、啜ったさくらの愛液とのミックスジュース
がたっぷりと満たされた温かい口腔粘膜に包み込まれ、肉茎が危険なひくつきを
繰り返した。
67245:03/07/21 19:08 ID:5snLfRlY
「あッ!……知世ちゃん……知世ちゃぁん!」
 さくらが切なく喘ぎ、喉を晒す。知世は様子を伺うように、そっと頭を上下さ
せたが、それでもたっぷりと女のコに愛撫を受けたばかりのさくらは敏感で、往
復の度に腰が大きくひくつき、今にも破裂しそうだった。
「ダメ……も、もうダメェ……」
 上げ下げがまだ間違いなく一桁のうちに、さくらが音を上げた。少し名残惜し
さを感じながら、知世は肉茎から口を離した。
 はぁはぁと荒い息をつくさくらの横に寝そべり、そっと頬から首、肩を撫でる。
顔を寄せ、頬に優しく口づけたり、耳を甘く噛んだりもした。
 そうして時間を貰い、少し持ち直したのか、さくらは寝返りを打つように知世
の方を向き、そのまま身体を重ねていった。胸と胸、お腹とお腹、下腹と下腹が
ぴたりとあわさり「ひとつになる」という気分がぐっと盛り上がる。
 もぞもぞと動き、位置を微調整すると、「知世」に「さくら」の先端がはまっ
たのが伝わってきた。そのままそっと知世の背中に手を差し入れ、抱きしめる。
知世もまた、さくらの背中に手を回した。
 いく……よ……?
 はい……
 眼と眼で話す最後の確認。そして、さくらが優しく、けれど一気にお尻を突き
上げた。
「んッ…………!」
「ふあぁッ……!」
 さくらは柔肉を押し割って行く快感に、知世は満たされ貫かれる快感に、ふた
りの口から同時に喘ぎが迸る。フルフルと震えがお尻から背中へ駆け上がった。
 互いの右肩に喉をつけ、何処にも隙間がないくらいぴったりくっついたふたり
は、暫しそのまま一体感を味わい、それから少しずつ蠢きはじめた。
67345:03/07/21 19:11 ID:5snLfRlY
「んッ……あ……ん……んッ……」
「……あッ……あぁ……あふぅ…」
 上半身はしっかり抱き合ったまま、さくらのお尻がひくひくと跳ね上がっては
落ちる。そのリズムに合わせ、知世も腰を突き上げる。完全に息のあった協奏に、
ベットが伴奏の軋みを添える。
 キシ、キシ、キシ、キシ、キシ、キシ、キシ、キシ、キシ、キシ……。
 これにかき消されてふたりの耳には届いていなかったが、液体歯磨きで口をす
すぐ時のような粘着音と、猫が舌でミルクを舐めるときの様な小さな水音が動き
続ける腰から下で発せられていた。
 何もしなくてもこぼれそうな位に「知世」を満たした蜜液が、突き入れられる
「さくら」にかき回されて音を立て、溢れて下腹や腿を濡らしていく。
 一方、さくらの女のコの方も、男のコが熱くぬめった「知世」を出入りする度
に発するピンク色のパルスに刺激されてか透明な蜜液を止めどなく分泌し、溢れ
たそれは、さくらの腿や、男のコの表面を伝って知世の腿や下腹に拡がっていっ
た。
 それに濡れた皮膚同士がくっつき、離れる度、肌が湿った音をさせる。
 ふたりの液は混ざり合い、滴り落ちて、下になった知世のお尻あたりにはシミ
が拡がりつつあった。
「あ……さくらちゃん……わた……わたし……あ……あぁッ!」
 さくらをぎゅっと抱きしめた知世が、甲高い声を上げる。「さくら」に突かれ、
かき回され、知世は次第に頭の中が真っ白になっていく。
「知世ちゃん……知世ちゃ……わたしも……わたしもぉ……」
 メルティングポットと化した「知世」に出入りし、包まれ、締め付けられてい
たさくらも、もはや限界を迎えていた。狂ったようにお尻を振り、何かを振り解
く様に身悶える。
67445:03/07/21 19:17 ID:5snLfRlY
「あッ……あッ……あッ!」
 だめ、もう、もうダメ……。
 ふたりの脳裡に、同じ想いが煌めき、声があわさる。一拍の間を置き、さくら
が弾けた。
「知世ちゃん!ともよ……ちゃん!……あッ!……んッ!……ああぁッ!」
 びくん、びく、びく……
 知世をきつく抱きしめたまま、感電した様に跳ねるさくら。その強烈な突き上
げで、深々と打ち込まれた「さくら」が知世を高みへと打ち上げる。
「あ……さくらちゃん!……あ……あッ!あぁぁッ!」
 知世は思いきりさくらにしがみつき、瘧のようにぶるぶると震えた。頭の中が
真っ白になり、意識がふっと遠くなった。
「……っはぁ……」
 全てが終わり、ひくつきの収まったさくらが脱力して知世の上に崩折れた。知
世も詰めていた息を吐くと、ふたりで競うように空気を貪る。
 指一本動かすのすらおっくうな、気怠い痺れに支配され、さくらはぐったりと
知世に身を預けたままだ。同じように激しい絶頂の余韻に細かく震えて、動く事
も出来ずにいる知世の肩口から顔を出し、シーツに突っ伏していた。
 それでも、さくらは僅かな気力を寄せ集め、ゆっくりと身体を起こす。それほ
ど重くないとは思うが、知世に体重をかけたままでは申し訳がない。
 そのままベッドの枕元に手を伸ばし、ティッシュペーパーをしぱしぱと3枚ほ
ど抜き取った。知世の上から身を避け、しどけなく投げ出されたその横に寝そべ
り、そっと濡れた下腹を拭ってあげる。
 けれど、かけ過ぎたメープルシロップの様に濡れそぼった下腹や腿は、とても
僅かばかりのティッシュでは拭いきれない。
67545:03/07/21 19:20 ID:5snLfRlY
「……すごぉ……い……」
 思わず漏らした感嘆の声に、知世がうっすらと目を開けた。いそいそと追加の
ティッシュを抜き、更に腿を拭う優しいさくらの手を受け入れながら、知世はさ
くらが何に驚嘆しているのかを不思議に思って少し身を起こす。
 余韻で上手く回らない頭だが、驚くほど広範囲に拡がる濡れた肌とそれを見る
さくらの眼差しでようやくと理解した。たちまち、頬が茹でたように真っ赤に染
まった。
「ち、違います……わ、私そんなに……」
「恥ずかしがらなくていいよ、知世ちゃん。わたし、なんだかとっても嬉しい」
 にこりと笑ったさくらのその言葉に、知世はますます赤くなる。どうやら完全
に誤解してるらしい。
「そ、そうじゃなくて……」
 言いかけたが、知世は言葉での説明を諦めた。これは現物を見せねば、納得し
てもらえそうもない。
 体を起こし、片手を後ろ手に突くと、自分の横に寝そべるさくらの腿に手を伸
ばした。一瞬、硬直したさくらに構わず、その間の奥へ指を潜らせる。
 まだ知世の蜜に濡れそぼったまま、うなだれているさくらの男のコを避け、そ
の内側、女のコを指で軽くなぞり、拭い取られない様に気を付けて抜き取った。
 その指は水飴の瓶に浸けて引き上げたように、透明な蜜液をたっぷりと纏って
いた。
 さくらはその指を見つめ、次いで知世の顔を見た。知世が小さく頷くと、さく
らの顔に朱が上がる。
「わ、わたし……の……?」
「私だけでは、こうは……」
 言われてさくらは知世の腿に眼を落とす。こんなにさせちゃったと言う誇らし
さは霞と消え、このお漏らしをした様なぬめりの半分は自分のだという事実に恥
ずかしさがこみ上げる。
67645:03/07/21 19:27 ID:5snLfRlY
 暫し、赤い顔同士で俯き合った。知世は、自分もティッシュを取ると、さくら
の腿やその間を拭く。さくらも、新たなティッシュで知世の腿を拭った。
 少し多めの量になってしまったそれをくずかごに捨て、ふたりは向かい合って
寝そべった。
 自然に緩く抱き合い、優しく見つめ合う。いつの間にか交互に頬へキスをして
いた。気持ちいいのも好きだが、こうしたぬるま湯の様な肌の温もりも快感だっ
た。それを体現するように、さくらの掌はゆっくりと、優しく、知世の髪や頬、
肩や背を撫でる。
「……ん……」
 ため息の様な知世の吐息が漏れた。さくらの手は、いつしかお尻の丸みをそっ
と撫でていた。瞳を閉じ、うっとりした表情でそれを受け入れる知世。その表情
に、さくらは次第に魅せられていく。
 お尻を撫でていた手が腿を越え、そっと間に分け入った。指がその隙間を潜っ
ていく。
「あ……さ、さくらちゃん……だめ……」
 さくらの手の動きを察知して、咄嗟に手首を取ったつもりだが遅かった。伸ば
された人差し指は、既に入り口を潜り、粘膜の間に滑り込んでいる。
 にゅるる……。
「……はぁ……ん……」
 知世が眉を寄せ、吐息を漏らす。小さく震えが走るのが自分でも判った。
 けれど、さくらの指はいつもの様な往復を始めない。動いてはいるのだが、す
ごくゆっくりで、そぉっと奥まで入っては、ゆっくりと引かれて行く。
「ん……さくら……ちゃん……な……なにを……う……」
「うん……知世ちゃんの……気持ちよさそうな顔、見たくなっちゃったの……」
 目を開け、さくらを見る知世。それを覗き込むように、
「……そっと、ゆっくり……するから……だから、いいでしょう……?」
 言葉だけは許可を求めつつ、さくらの指は緩く往復して、知世を内側から優し
くマッサージしていた。
67745:03/07/21 19:29 ID:5snLfRlY
「あ……だ……だめ……あ……だめです……」
 言いながら、キュッとさくらの手首に指を食い込ませる。なおも緩やかな往復
をやめないさくらの指。その心地よさに溺れ、抜けそうになる力を懸命に支え、
知世は、なんとかさくらの指を引き抜かせる事に成功した。
「知世ちゃん……ね?……いいでしょう?……ね?……ね?……」
 寝そべったまま顔を寄せ、さくらは迫った。手の方も、隙あれば――というの
を、何とか抑えている。
 知世も、される事がイヤなのではないが、つい今しがたしたばかりなので、こ
んなに求められるのは少し恐い。出来ればもう少し時間が欲しかった。
 攻防を続けながら思案し、知世は一つの条件を思いついた。
「さくらちゃんの……でなら………いいですよ……」
「う゛……」
 これにはさくらが声を詰まらせた。具体的には言わないが、これが自分の男の
コを指していると判らないさくらではない。
 だが、そこは登り詰めたばかりで、まだぐったりとしていた。とてもではない
が、役に立つ状態ではない。
「お手伝い、しましょうか?」
 さくらが怯んだ隙を、知世は見逃さなかった。返事を待たず、身体を起こすと、
さくらにのし掛かる。
「きゃっ!」
 虚をつかれて仰向けにされてしまったさくらの上に覆い被さった知世は、躊躇
いもなくその下腹に顔を埋めた。
「と、知世ちゃん……」
「さっきは、女のコしかしてあげられませんでしたから……今度は男のコの方を
してあげますね……」
 言いながら、柔らかく横たわるさくらの男のコに軽くキス。そして、舌を伸ば
すとそっと表面を舐めた。
67845:03/07/21 19:32 ID:5snLfRlY
「ず、ずるいよぉ……知世ちゃん……あ……わたしが……わたしが、知世ちゃん
の気持ちよくなるトコ……ん……見たいのに……」
 いきなり攻守をひっくり返されてしまったさくらは狼狽えて抗議の声を紡いだ。
けれど、知世はさも当然とばかりに、
「……さくらちゃんだけ……私の恥ずかしい顔を見るのはずるいですわ……私に
も、さくらちゃんの気持ちいいお顔を見せてくださいな……」
 両手の指ををそっと絡めて肉茎を起こすと、敏感な先端をくわえ、そっと吸引
して口中に引き入れた。舌を優しく絡め、飴玉をしゃぶるように熱心に蠢かせる。
もっとも、柔らかさは飴というよりは、マシュマロのようだったが。
 硬さが無いから、引き入れるのには吸引する。顔を少しあげて引き出し、また
吸い上げる。その時、窄めた唇で胴のあちこちをはむはむと締める。それを繰り
返した。
「あッ!……知世ちゃん……」
 たまらない刺激にさくらが切なく喘いだ。
 今日のさくらの男のコは、やはり元気だ。このところだと、これを顎がクタク
タになる程しなければならなかったのに、さくらの鼓動にあわせる様に、少しづ
つ、少しづつ、血が通って膨らんでくるのが判った。
 膨らんだ茎を一度口中から出し、首を傾げて横から咥える。
 根本、真ん中をちゅっと吸い、そして先端に。そのまま唇を開いてもう一度呑
み、今度は頭の上下で刺激する。
 程なくして、さくらのは男のコとしての使用に耐えそうな状況になった。知世
はゆっくりと顔をあげ、唇を離す。唾液が細く糸を引き、消えた。
 満足そうに微笑んだ知世が、そっとさくらの横に寝そべると、ゆっくりとさく
らが覆い被さって来た。
 いつもの様に、もそもそと動いて微調整をする。さくらが手を添え、知世が少
しお尻を浮かせ、少し動いただけで「知世」に「さくら」が浅く食い込んだ。
67945:03/07/21 19:36 ID:5snLfRlY
 本当ならここで、お互いをぎゅっと抱きしめる。その方が一つになる感じがし
て気持ちいい。でも今回は趣向を変えた。
 知世は、崩れた万歳の様に、しどけなく両耳の脇に手を置いていた。その手に、
さくらの手が重なる。腕立て伏せから肘を付いたような姿勢。これだと、確かに
知世の顔が真っ正面になる。
 知世の右手とさくらの左手。さくらの右手と、知世の左手。指と指を交互に絡
め、しっかりと握りあった。
「ほら……こうすれば……」
 潤んだ瞳でさくらを見上げ、知世が囁いた。そうだ。こうすれば、お互いに気
持ちいい顔を見る事が出来る。
「あ……」
「ん……」
 ふたりが僅かに眉を寄せ、吐息を漏らした。
 さくらが腰をそっとしゃくりあげ、男のコをすっかり知世の中に滑り込ませた
のが理由。いつもの挿入に比べ、倍以上をかけてゆっくりと入り、そろそろと引
く。
「あ……ッ……」
 細めた眼でさくらを見上げ、その動きに合わせる様に僅かに胸が上下する。吐
息はため息の様に切なく、それを紡ぐ、うっとりとした顔がまた良い。
「知世ちゃん……気持ちいい?」
「……さくらちゃんも……ん……気持ちよさそうですわ」
 知世が幸せそうに笑った。下から見ていると、とろんとした表情で、動くのに
合わせて小さく声が出ているのが愛らしかった。
「うん……とっても……とっても……気持ちいいよ……」
「どんな感じ……ですか?」
「あったかくて……ぬるってしてて……ん……わたしのをぬちゅって包んで……
きゅぅって……う……うまく言えないよぉ……」
 さくらは、自分の言葉を確かめるように、じっくりと知世の中を探った。そこ
から得られる快感を言葉に変換しようと努めたが、上手く言い表す言葉が思いつ
かない。
68045:03/07/21 19:38 ID:5snLfRlY
「わたしの……わたしの……女のコも……こんなに気持ち……いいのかな?」
「きっと……凄く気持ちいいのに違いありませんわ……」
 知世はそう言って、ちょっと寂しそうな表情を見せる。自分で確かめられない
のが残念でならなかった。
 さくらは素直に、知世にも男のコがあればいいのにと思った。きっと、優しく
て可愛らしい男のコで、そっとさくらに入ってきてくれるに違いない。
 ぢゅん……。
 自分の下半身にわき上がった感覚に、さくらは少し驚いた。喋る余裕を持ち、
溺れきらない程度のゆっくりした抽送だったので、愛液が湧き、それが溢れる程
になっているのが感覚として伝わって来た。
 想像だけでこんなになってしまうのが恥ずかしかった。でも、恥ずかしいと思
うとますます湧いてくる。さくらは暫く無言でそっと知世を抉り続けた。自分が
そうされている事を想像し、秘蜜を溢れさせながら……
「と……知世ちゃんは……どんな感じ?」
 そっと腰を送り込みながら聞いた。うっとりと眼を閉じ、ぬるま湯の様な抽送
に身を任せていた知世がそっと目を開ける。
「さくらちゃんでいっぱいな感じです。なんだか……お腹の中にさくらちゃんが
入ってきそうで……」
「そんなの……恐くない……?」
「ちっとも……むしろ……そうなって欲しいです……」
 そう言って優しく微笑んだ。
 さくらは、そっとだが、精一杯に腰を突き出し、出来るだけ奥へと入った。
「どぉ?」
「あ……気持ち‥‥いいです……」
 そのまま、お互いの顔を見つめ合い、ゆっくりと時間をかけて、優しく求めあ
った。
68145:03/07/21 19:42 ID:5snLfRlY
 けれど、何事にも終わりはあった。少しずつでもゆっくりでも、積み重ねれば、
やがては高みへと辿り着く。
「あ……あ……知世ちゃん……知世ちゃん……いい?……きつくして、いい?」
 限界を迎えたさくらが切羽詰まって許しを請うた。知世が頷くや否や、優しく
ゆっくりだったお尻が、急に激しく突き上げられる。それでも名残の様に両手を
握りあったままだが、もうすっかりいつもの様にカクカクとお尻を揺さぶってい
た。
「あ……さくらちゃん……あ……あッ……あぁぁッ!」
 急にめちゃくちゃに掻き回されて、知世が一気に高まって、爆ぜた。頭が真っ
白になり、痙攣するように下から突き上げる。
「うッ!……んッ……んッ!」
 びくん!びく、びく……
 知世の動きで誘爆させられたさくらが、背中を弓の様に反らせて跳ね回った。
『……ッはぁ……』
 同じように息を吐き、ぐったりと脱力したふたりは、暫くして先ほどと同じよ
うに後始末をし、身体を横たえた。
 コチコチと飾り時計が静かに時を刻む。どのくらい弛緩した時間が流れたか、
知世の声があがった。
「あ……さくら……ちゃん……だめ……もう……もう2回も……」
 小さな抗議の声。けれどそれはやがて、切なげな吐息へと代わり、静かな部屋
に途切れる事なく聞こえていた。
 
68245:03/07/21 19:44 ID:5snLfRlY


 リリリリリリリリリリリ。
 目覚まし時計のベルの音が知世の部屋に響いた。
「う……う〜ん……」
 持ち主である知世は気怠そうに手を伸ばし、何とかスイッチを切ると、本体を
掴んで引き寄せる。
 午前6時。普段ならこの音で爽やかに、ぱっちりと目が覚めるのだが、今日は
このままもう一度眠ってしまいたいという誘惑が、耐え難い位に沸き上がってい
た。
 無理もない。眠ってから5時間経っているかどうかというところなのだから。
 それでも知世は、誘惑を断ち切って身を起こした。
 ふと振り向き、手足を丸めて幸せそうに眠っているさくらを見た。
 起こすのが可哀想になるくらい、ぐっすりと気持ちよさそうに寝ている。けれ
どここで揺り起こさなければ、さくらにとってはもっと辛い事になるだろう。
「さくらちゃん。朝ですよ。起きてください。さくらちゃん」
 声をかけながら、肩を揺すって目覚めを促す。
「うぅ……あと5分……」
「だめです。ぐずぐずしていたら、メイドが来てしまいますわ!さ、起きてくだ
さい」
 なおも揺さぶられ、さくらはようやくと目を開けた。
 メイドさんが来る?なんの事だろう?
 知世の言葉をぼんやりと考えたさくらは、ふと目を移し、あっと声をあげた。
68345:03/07/21 19:47 ID:5snLfRlY
 見れば知世は、何も着ていない素裸。続いて、自分もショーツすら身に着けて
いない裸である事に気付いて思わず身を捩った。
 昨夜、求め合った名残。何も着ないまま裸で眠ってしまったのだ。
 さくらは慌てて身を起こすと、自分のショーツを探す。木綿の小さな布地は知
世のと一緒につくねてあった。その下のお揃いのネグリジェも分け、何とか身支
度を整えた。
 シーツも始末しなければならない。見れば丸く濡れたシミ。これではふたりの
どちらかがお漏らしをしたと誤解される。幸いにして臭いが違うから、手早くベ
ットから引き剥がすと濡れたところを中心に丸めた。これなら拡げてしげしげと
見ない限りは大丈夫だろう。
 とりあえず、証拠の隠滅は済んだ。何も知らない無邪気な女のコふたりが、た
だ眠っただけ。誰もふたりがここで、どんなえっちな事をしていたか、気づきは
しないだろう。
 ホッと胸を撫で下ろしたところへ、ドアをノックする音がした。ふたりとも驚
いて飛び上がった。
「お嬢さま、おはようございます。朝食の用意、できております」
 やはりメイドだ。起こしに来た。
「はぁい」
 知世が努めて自然に返事をし、ドアの鍵を開けて、メイドを中に入れる。一礼
したメイドは、シーツが丸められているのを見て、一瞬きょとんとした顔を見せ
た。
「さくらちゃんはいつもご自分でベットメイクされますから、いつもの癖で始め
てしまいましたの。これはお洗濯して置いてくださいね」
 言いながらシーツの塊をメイドの籠に押し込んだ。
 メイドはその言葉を疑わず、新しいシーツを敷き、夜具を整え始めた。
 胸を撫で下ろしたさくらは知世に手を引かれ、部屋を出た。
68445
「あら?どうしたんですか?」
 出た途端、知世が訊ねる。肩越しに見れば、メイドがふたり。一人は梯子をか
けてそこに登り、もう一人が下で支えている。
「おはようございます。お嬢さま。電球が切れてしまったので……」
 言われて視線をあげると、壁の飾り電球に一灯だけ、点いていないものがあっ
た。さくらは、それが昨夜、妙に気になったものだと気付いた。
 夕べはあんなに明るかったのに……。
 新品に差し替えられ、他より少し明るい光を放つそれを見ながら、さくらはふ
と思った。
「おはよう。さくらちゃん」
 ダイニングでは既に園美が食事を始めていた。忙しい社長だ。寸暇を惜しむの
は仕方がないだろう。
「おはようございます。園美さん」
 少し緊張の面もちで、メイドの引く椅子に座り、礼を言うさくら。もちろん、
配膳も彼女たちが行う。根っから庶民だから、どうも緊張してしまう。
「昨日は遊びすぎたのかな?」
 コーヒーを一口飲んだ園美がクスッと笑って言った。さくらの肩が思わず跳ね
る。まるで昨夜の営みを見ていたような表現に、心臓が一気に高鳴った。
「まだ、寝足りないって顔、してるわよ」
 からかう様に言う園美に、知世が切り返した。
「ジェットコースターとかいっぱい乗りましたから、疲れたのですわ」
 さくらは不自然な位大仰に、頷いて見せた。園美はそれを信じたのか、にこり
と笑い、
「今度は私と行きましょうね。さ、行かなくちゃ。クルマを回して」
 とダイニングを出ていった。
 さくら達も朝食を済ませると、部屋で着替えをした。知世は友枝小学校指定の
制服。さくらは昨日の格好そのまま。
 用意されたクルマに一度家に寄ってもらい、制服に着替えるのだ。