【異能】黄昏の学園 45【異端】

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1名無しさん@ピンキー
舞台はとある学園、人ならぬ『力』を得た少年少 女たちの物語である。
彼らはその力の存在に惑い悩みつつも、
同じよう な『力』を持つものたちと、時には敵として、
時には味方として対峙しながら力を合わせて様々 な奇怪な事件に挑み、その闇を暴いていく。

【ルール】
・煽り、荒らしは華麗にスルー。
・異能が認知されていない普通の現代日本設定な ので、民間人やその他能力を持たないキャラハンの参加も可能です。
・スレの性質上、強姦や特殊プレイも可ですが きちんと相手の了承を得ましょう。
・いくら戦闘モノだからとはいえ、険悪な展開は やめましょう。(過度の確定、相手を無視するロールなど)
・最強設定は勘弁してくださいお願いします。
・能力は使い魔、サーヴァント、念、核金、魔術、法術、変身など基本的になんでもありです。(強力すぎなければ)
・名無しさんも一発キャラでどんどんご参加ください。
・本校は幼等部から大学部まで有しており、留学生との交流も盛んです

テンプレ
【名前】(読みも)
【年齢】
【性別】
【身長】
【3サイズ】
【容貌】
【能力】
【希望】
【NG】
【弱点】
【備考】

前スレ
【異能】黄昏の学園 44【異端】
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/erochara2/1347710366/

避難所
【異能】黄昏の学園避難所 98【異端】
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/5556/1353688629/
2紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2013/02/11(月) 08:50:53.57 ID:33q+cq9A
【名前】紅裂 拓兎(べにさき たくと)
【年齢】 17歳(高校二年)
【性別】 男
【身長】 183p 83kg
【容貌】 半端な長さの赤茶色の髪・右耳にリングピアス(10mm)
      紅いコートを好んで着る。 特に冬場。 
【能力】
・珪素の支配…珪素を生成して支配する能力。能力の用途は多岐に渡る。
・魔術・・・『Timewalk』自分自身の時間の流れを加速させる。 使用回数は一日に一度。
      『Lunatic』相手の運動神経を一時的に混乱させる。有効射程は6メートル程度。
      同じ相手には二度と効果がない。
・格闘技…多種多様な格闘技を節操なく行使する。打撃よりは投げ・関節技が得意。
【武器】 トンファー・小型拳銃 常に携帯しているわけでもなく手ぶらの方が多い。
【希望】戦闘・交流・その他
【NG】 猟奇・排泄
【弱点】
・エネルギー切れ(魔力切れ)
・『Timewalk』は一度の戦闘に一度までしか使用できない。 反動が大きい。
・夏場は三割程度パワーダウンする。
【備考】
元魔王の契約者。自称「悪人」。軽薄に笑いなから虚無を抱える。
何事にも執着を持たず他者の命や人生にも関心が薄い。
反面、一度執着を持った相手には嘔吐を催すがごとき執着を見せる。
闘争においては情熱と冷徹さを同程度に内包し、好戦的に笑う。
その日の気分で物事に対するスタンスが変化する移り気な男でもある。
要するに自己中心的な人間。

【スレ立ておつ】
【プロフを投下しておくな】
3媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2013/02/12(火) 19:41:55.02 ID:PLyykSTM
【名前】 媛名 葵(ひめな あおい)
【年齢】 18歳 / 3年 ※三年時編入
【性別】 女
【体型】 身長170cm 全体的にすっとした体型、胸もちいさめ
【容貌】 腰下まで伸びるストレートな黒髪に漆黒の瞳。普段はあまり表情豊かではない。
【能力】 ≪ 受 容 (レセプター) ≫
        強い力を自分に同調させて受け止める能力。霊媒体質に近い。
        他者の能力については相手側から移譲許可された場合のみ、一時的に受容できる。
【武器】 ・ 弐 式 (にしき)
        深凪伝来の霊体武器/刀型。真名は 『弐ノ完式 夜乃刀(ニノカンシキ ヤノト)』
        それ自体が意思/人格をもち使用者を選ぶのだが、現在行方不明。葵の手にない。
        普段は無形だが、現在は自分の分体を人に憑依させて命と霊力を吸っている。
      ・ 暗 器 各 種
        糸、各種ダガー、針、圏、チャクラムなどの各種暗器/時に特殊破魔加工(ただし弱い)
【希望】 NG以外、相談次第 
【NG】 ハードスカ 妊娠 (※和姦と欠損などは要相談)
【弱点】 憑依/暗示/洗脳等の精神干渉を過度受容 魔術耐性が低い 実体のないもの/霊体

【備考】 異形/危険な異能者の狩りを主業とする非合法組織≪深凪(みなぎ)≫に所属。
      糸などの暗器多種と霊刀を得物とする事から、彼女の識別名は≪剣糸(けんし/ソードストリング)≫
      外見や丁寧げな口調とは裏腹に、真顔で冗談や人を喰ったような発言をする。
      幼い頃から組織で育ったので当主に心酔しており、微妙に世間知らず。たまに日本語がおかしい。
      だが、身体能力と戦闘経験値は常人以上。組織の建前上、能力は完全特異体質扱い。

【現状】  ≪深凪≫は、兵部晶の組織と協力関係にあり召喚士/モンスターハウスとは不戦協定を結んでいる。
      現在、訳あって≪弐式≫を手放してしまい、それ以降≪弐式≫が行方不明。それゆえ深凪八席の地位を剥奪された。
      「弐式(=夜乃刀)」は現在、人に自分の一部を憑依させて霊力と命を吸うことで力を蓄えている。


【スレ立てお疲れ様です(一礼)】
【プロフィール投下と共に、しばらく待機させて頂きます】
4名無しさん@ピンキー:2013/02/12(火) 20:43:52.98 ID:wWy8sNYN
前スレ使い切ったら?
5媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2013/02/12(火) 21:01:03.70 ID:yuvZihG3
【別端末から失礼いたします】

【っ、……久々すぎて容量という概念すらすっかり忘れておりました(頭抱え)】
【すみません、ご連絡ありがとうございます。とはいえ、そろそろ待機時間も時間ですので】
【一旦、これにてお暇させていただくことに致します。名無しさん、ありがとうございました】

【スレッドをお返しいたします(一礼)】
6名無しさん@ピンキー:2013/02/12(火) 21:17:19.98 ID:My/B0DfI
JR東日本が行った男性客への乗車拒否作戦

JR東日本の本社職員・支社職員・駅員が行った
寝台特急あけぼののレディースゴロンとシートに乗車者する男性客への乗車拒否バリケードです。

男性を侮辱した人権侵害の一連の模様をご覧ください。
http://www.youtube.com/watch?v=RJDXzoXs490&feature=channel&list=UL

http://www.youtube.com/watch?v=taqjOajeu5E&feature=channel&list=UL
7須佐乃 水琴 ◆MIKOlshTCI :2013/02/12(火) 21:42:26.03 ID:4Dna7qt3
【名前】須佐乃 水琴(すさの みこと)
【年齢】17歳
【性別】女
【身長】174cm
【3サイズ】B88/W64/H90

【容貌】黒髪ロング。眼鏡。鋭い目付き。左瞼を過ぎる薄い縦傷。
    色白。制服は着崩す。背筋はぴんと伸びてる。おつとめの際は黒コート。

【能力】『気』を操る剣士。兵法須佐布都流免許皆伝。
    能力そのものは強大ではなく、あくまで身につけた武術と融合している技術である。
    剣の腕前は若くして達人の域。その向こうの領域にまで踏み込もうとしているほど。
    能力単体では他人の身体を活性させたりなど、応用力が高く、用途は多岐に渡る。
    愛刀は肉厚長尺の剛刀。他、切り札の一振りあり。

【希望】雑談とかバトルとか エロルは流れ次第
【NG】猟奇系排泄系のロール
【弱点】遠距離攻撃ができない、炎などの現象を防ぐ手段に乏しい

【備考】二年生、帰宅部、保健委員。警察組織に身を置く対異形戦力。
    久しく衰退していた退魔師の血筋であり、
    数代ぶりに優れた才覚を示したため警察に召し抱えられる。
    以後、『自分の心の平穏』のために異形を滅するおつとめに従事している。
    正義感の類はなし。非常に打算的。自分勝手。そのくせさみしがりや。
    家は大地主のため金持ちだが、お小遣いはあまりもらえない。

【投下落ちですー】
8紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2013/02/12(火) 23:49:04.54 ID:9AJsw8Vg
【前スレ埋まったので移動】

ないよ、馬鹿。
(にべもなく言い放つ)
(他の言い方は幾らでもあるが、こんな馬鹿げた話をわざわざ華美に装飾して)
(美談に昇華するつもりはない。

……やっぱりそっち系か。
何とはなしに、似てる気はしたんだよな……
(墜ちたる光に。十二枚の輝ける翼を持つ神に最も近き天使に)
(反旗を翻した堕天使に。魔王に)
(理屈ではなく、もっと深い根源的な部分で、似てると感じた)
アレが目覚めた時、キミの理性のタガも外れた……
アレもある意味ではキミの望みだと……
まあ、だからと言ってアレがキミの本質だとは思わないよ。
(多分、本音ではあるのだろう。だが本質ではないとも思う。理性的な部分も含めて)
(本当の自分なのだろう。寂しさに凍えそうな癖に温もりに溺れることを恐れる部分も)
(その裏に隠された何もかも欲しがり、独占する為に殺しも厭わない彼女も)
(そして、そんな自分が嫌で泣いている彼女もひっくるめて、彼女なのだろう)

処女。バージン。女が男との初めての性交をする時に失うものだ。
結構、痛いらしいぞ。何せ肉が異物に切り裂かれるわけだしな。
(こんな時、歯に衣を着せても仕方ないので率直に言う)
(彼女にこの手の話題で迂遠な言い回しが通用しないのは理解している)
キミがキミの意志で俺に殺される気になったならな。
それでもいいんだがよ。
あんな夢遊病みたいな状態じゃ、気持ちも入らないってもんだ。
(たとえば、ボロボロと涙を流し、微かに震えながらも紅裂拓兎の刃を受け入れる)
(理想があるとしたならば、そんな光景。だが、それが叶うことはないらしい)

……俺の部屋に来るか。家まで送るか。
どっちをお望みだ?そんな姿で帰ったら家族は仰天じゃすまないだろうがな。
(使い魔を抱き寄せつつふらつく彼女をそっと支えつつ、これからのことを思案する)
(やるべきこと。成すべきこと。それは……)
まーあ、何は泣無くとも飯だな。あとはあとで考えよう。


【というわけで、埋まったの気づいてるだろうか?】
9久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/02/13(水) 00:10:39.29 ID:1O7iMzsn
そんな、きっぱり言わなくても…しかも、馬鹿までついてるし……
(普段なら、たぶんなにかを言い返していただろうが)
(いかんせん、今宵はすっかりと体も心も弱っていて)
(返された言葉が正論と解かるだけに、ただ、しょんぼりとすることしか出来なかった。)

似てるって…なにに?
(尋ねてすぐに、自分ではっとする。)
(おそらくは、かのお方の話をしているのだろう。)
(紅裂が、小さな少女と言った、あの――……)
――小さな、女の子の、声。
(ぽつりと、言葉を落とす。)
(すぐに顔をあげて、なんでもないの。と言う。)
(幼く、甘い誘惑の声。自分でない自分が、彼女と呼んだ存在。そして、現状。)
(たぶん、わたしは…過去に目の前の彼が心酔していたであろう存在に、会ったのだ。)
(きゅっと唇を噛み締める。)
(あんな甘言に乗り、先輩を危険に晒した己の弱さを、一番悔いた。)
ん…ズルイ答えだとは思うけれど…解からないの。
でも、まだわたしのなかに、微かに衝動が残っている。
たぶんわたしは、わたしが思っているよりも、醜い存在なんだなぁ…って、思い知った気分。
何も欲しくないのに、いらないのに。
なのに……
(その次の言葉を紡ぐことができなかった。)
(これ以上口を開けば、涙が零れてしまいそうな気がしたから。)

せーこ……ぅ
(頭の引き出しを引っ掻き回していく。)
(あ、あったあった。処女。男と女が初めての性交……)
………っ!!!
(急激に頬が赤くなり、視線が泳ぐ。)
あ…ぁぅ、あ……
(なんとも言えない音声を発して、ようやく搾り出した一言。)
お…女の子に、なんて話すんのよ……
わたしの意志で……
(小さく、うん、と言って頷く。)
(果たして、そんな状況が来たとき、自分の自我はあるのだろうか?)
(今夜のことを考えると、とても期待できないが、それでも頷くより他無かった。)

例の如く…誰も居ないのですわ。
だから、全然大丈夫。
………でも、もう少し一緒にいる…駄目かしら?
ほら、ドゥルークも先輩と遊びたいって。

【気付いた。移動してきた。】
【しかし、そろそろ凍結かなぁ…とも、思っていますわ。】
【先輩はどう?】
10紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2013/02/13(水) 00:17:21.66 ID:KsRxrYf1
【凍結お願いします】
【そろそろ俺の誤字脱字が看過できんほどだしね】

【うーん、今週はちょっと忙しいので】
【解凍できそうなのは土曜日の夜になりそう】
【時間はまあ今日くらいでいいと思う】
【他の日は置きレスになりそう】
11久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/02/13(水) 00:22:03.21 ID:1O7iMzsn
【誤字脱字は、わたしも…もうもうもう…ってなもんですわ。】

【予定、承知いたしましたわ。】
【では、とりあえず予定として土曜日22時解凍予定で、それまでは置きレス。】
【という形式でOKでしょうか?】
【なにかあれば、避難所に伝言、ということで。】
12紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2013/02/13(水) 00:23:43.80 ID:KsRxrYf1
【それじゃあその時間によろしく頼む】

【変更があったら伝言しておくよ】
【それではここまでのお付き合いに感謝】
【素敵な猿夢でも見て魘されるがよかろう。ではおやすみ】
13久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/02/13(水) 00:30:11.48 ID:1O7iMzsn
【よろしくお願いいたします。】
【お会いできる日を、楽しみにしておりますわ。】

【こちらこそ、お付き合いありがとうございます。】
【…だから、見ねーっつーのっ】
【おやすみなさいませ。先輩も素敵な夢で魘されるがよい。】


【お借りいたしました。ありがとうございます。】
14名無しさん@ピンキー:2013/02/13(水) 00:34:27.60 ID:kSTP2TOe
おやすみ
15龍岬 壱耶 ◆4waHkiVfl2 :2013/02/13(水) 16:42:13.02 ID:f2Usb7dk
【名前】 龍岬 壱耶(りゅうざき いちか)
【年齢】21歳(大学二年)
【性別】 男
【身長】 170cm 65kg
【性格】 好奇心旺盛で祭り事大好き。また結構な世話焼きでもある。座右の銘は「弱肉強食」。
【容貌】
全体的に長めの黒髪。(後ろは背中が隠れるくらいで纏めている)。
瞳の色は黒。鼻に傷有。右肩から腕にかけて「黄龍」の刺青。
普段の服装はラフ・カジュアル系を好むが、 「仕事」の時は黒のスラックスにサスペンダー、黒のカラーシャツにロングトレンチコート、黒の帽子(ファーフェルト)という出で立ち。
【能力】
我流の格闘術(足技主体)と気功術の達人(マスター/「外功」と「内功」)。
また「気の流れ」で気配を読み取る事が可能。(気配を消された場合はこの限りではない)
・「外功」…主に身体強化。10m位の高さから落下しても骨折等はしないし軽機関銃程度までの弾丸なら弾く事も可能。…が痛いものは痛い。
・「内功」…主に治癒力強化。体内に入り込んだ毒物の浄化や外傷の回復促進。他人に施す事も可能。また怪我の程度により治癒期間は左右される。
・練り上げた「気」を使うことによって物体の硬度を一時的に引き上げる事ができる。(「内功/外功」の応用)
尚、「外功」は長くても一時間しか維持できない(「内功」も同時使用すると40分が限界)。その場合は極度の疲労に襲われ、最悪三日間寝込む事も。
(普段は「両方」使ってもおよそ5〜10分で解決してきている為)
・「内功」奥義《断空》…いわゆる「発頸」だがその威力は内臓器官を一時的に機能停止できる程。ただし放つ際にはほぼ0距離からでないと無効。
【武器】
「銃手甲(ガントレット)」…特殊な製法と仕込みを施された炭素製鉄の手甲(右腕専用装備)。
インパクトの瞬間に拳部分から純銀製の弾丸(1発が50口径マグナム弾と同等)×4発同時に放たれる。
装弾数は4発×3回で12発相当。尚、当然ながら昼間は外している(夜間限定装備)

【弱点】 「気功術」を用いた長時間戦闘からくる疲労
【希望】 雑談、日常、戦闘、エロール(要相談)
【NG】 排泄、衆道、後々影響が出てくる恐れがあるロール(要相談)
【設定】
祖父の影響で幼い頃より徒手空拳(この頃は主に気術)に興味を持ち三歳の頃に祖父と共に中国(武林の一門)へ修行に。
その後修行に励み頭角を現し、次期当主候補にまでなるが祖父が死(異形に殺された事)をきっかけに18歳の時日本へ帰国。
現在は祖父の知り合いの「華僑」の人達の「中華街」で世話になりながら大学に通う傍ら、活動中(異形狩)。
また「黒社会(白龍:パイロン)」でも顔が効く為、荒事の仲介や用心棒まがいな事を時々「バイト」(この時ばかりは飛龍(フェイロン)」)としてやっている。

【祝規制緩和!そしてスレ立てお疲れさまでした。プロフ投下のみで落ちます】
16名無しさん@ピンキー:2013/02/13(水) 17:15:15.08 ID:kSTP2TOe
五輪
17郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2013/02/13(水) 19:34:50.80 ID:qsYftxrW
【名前】 郡 太一朗 (こおり たいちろう)
【年齢】 16歳
【性別】 男
【身長】 168センチ
【容貌】 はねっけのある癖の強い髪型。少々垂れ目。
     髪・瞳とも黒。中肉中背。青と黒のチェック柄のバンダナを額に巻いていたが、現在は外している。
     代わりに銀のリングを通したネックレスを首に掛けていた…が、ある人物に預けている。
【能力】 ・無呼吸の瞬き(ゼロ・ブレス)
      集中力を高めて、感覚を鋭敏に研ぎ澄ませる。
      神経の反応も過敏になり、一時的に運動・反射能力が上昇する。
      発動している間は文字通り「呼吸するのも忘れるほど」過度に集中するため、無呼吸になる。
      呼吸の時間、強弱で、ある程度持続性・反射能力を調整できる。

     ・不可避の直感
      能力というより、体質。自身にとっての災いが降りかかりそうになる時に限って働く直感。
      殆どの場合において、ほぼ100%的中し、微弱な未来予測と呼んでも良いほど。
      ただし、直感は直感に過ぎず、とても曖昧なもので具体的な事象が分かるでもなく、
      事前に回避することも出来ないので、役立たず。故に、不可避。       

【武器】 切姫(きりひめ)
       :無呼吸の瞬きの要領で、集中力を注ぐことで能力を引き出し、霊的なエネルギーを裂くことが出来る小太刀。
        また、かなり不安定だが他者の傷を癒す能力もある。

【希望】 基本的には何でも。
【NG】 同性同士
【弱点】 能力発動時は無呼吸になるため、酸素濃度の低い場所では制限時間が更に短くなり、
     あるいは、能力自体が発動できなかったりする。また、能力発動後は酸素を取り込むため、隙が大きくなる。
【備考】 高等部所属。家族構成は父 千市・母 百花・姉 十和の四人暮らし。図書委員。
     性格はテンプレ的な直情型。ただし、変なところで悩みやすく、結構打たれ弱い面も。
     短剣(小太刀)と蹴りを主体とした戦闘スタイルで、スピードで勝負するタイプ。

     普段は『掲示板』を利用して、異形の情報を収集している。

【取り敢えず、プロフ投下のみっ!】
18紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2013/02/13(水) 21:01:58.81 ID:KsRxrYf1
>>9
……お察しの通りだ。
(察した様子なので敢えて語らない)
(堕天使とは悪魔。悪魔の王が魔王。似ていて当然だろう)
…………。
(「なんでもない」と言われたその時になって、漸く視線を向ける)
(――ずっと封印されていた堕天の力が何故今になって解放されたのか)
(その原因のひとつが紅裂拓兎なのは最早疑う余地はない。あの子とは、恐らくは兵部晶)
(そして、堕天使サリエルの言っていた゛彼女゛とは誰を指すのか)
(仮説――ゆりか自身の感情の揺れだけが原因ではなく、誰かが誘発したのだとしたら?)
(――可能性は高いな。小さく、口の中でだけ呟く。命を狙われるのは今に始まったことではない)
(しかしわざわざ近しい人間を嗾けるという悪辣な手段を取る相手は限られている)

……人は闇の中ひとりで生きる。だが、内なる闇から眼を背ければ飲まれるだけ。
己の闇と向き合って、そこに何があるのか見渡すこと……
本当に何も欲しくないのかどうか、確かめる必要があるだろうよ。
(自分の掌を見つめて軽く開閉を繰り返す。大分痺れは取れたものの、身体の芯がまだどこか)
(痺れている。閾値を越えた苦痛は快楽に変換される体質だが、長引く薄い苦痛は気持ちよくない)
そろそろ何らかの結論は必要な時期かもな。わからないと繰り返すだけじゃ、芸がない。
試しに俺と付き合ってみるか?一ヶ月くらいで泥沼の殺し合いになるとは思うが。
それでもひとつの結論は出せるはずだ。
(いつもの調子で言うものの、結構本気だった。仮に別離が待っていてもそれはひとつの結論)
(自分には愛はわからない。自分は誰かを愛せない。それもひとつの結論には違いない)

察しの悪いお前が悪い。
……もう少しもたれ掛かれ。辛いんだろ?
(こうかはばつぐんだ。赤面して視線を泳がせるゆりかを、いつもならもっと弄るのだが)
(今は生憎とそんな気分になれない。まだ衰弱しているゆりかに耳元で囁いて少し強く抱き寄せる)
……なんでキミの家族はそんなに家空けてるんだよ。
ったく、キミはキミで夜遊びばっかりしてるしよ。一家離散状態と違うかそれ?
(ついつい、他所様の家庭の事情に嘴を突っ込む。家とは帰る場所で、家族の集う場所)
(誰もいない家になど帰る意味はない。大きく舌打ちをする)
言われなくても、今夜は帰さないぜ。
明日になってその姿のまんまだったら、対策立てないとならないからな。
(急激に成長した姿のまま日常生活を送れるはずもない。周囲が怪しむはずだ)
(何せ小学生レベルの女の子が一夜にして蠱惑的な美少女に変身しているのだ)
(成長期だと言い張っても通用しないレベルの変化は、流石に誰もスルーしてくれないだろう)
(猫のぬいぐるみに同化している黒いスライムの使い魔の額をを指でぐりぐりして構ってやる)


【早く帰って来れたけど眠いな】
【そちらのレスで移動済ませて俺の部屋に到着とかでもおk】
【というわけで置きレスにお借りしました。寝る……zzz】
19名無しさん@ピンキー:2013/02/13(水) 23:55:43.57 ID:gYJXDVIQ
一級
20久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/02/14(木) 00:16:01.90 ID:ACTK2TuL
>>18
(察していることを、察されてしまった。)
(普段なら、ふんぞり返って「察しがいいからね!」とか自慢するところだが)
(どうしてこの男は、気付かれたくないことを、察してしまうのだろう。)
(……ちょい、むかつく。)
(なにかを熟考するような視線を感じて、なんでもないと言ったのは、失敗だったと思った。)
(この場合の「なんでもない」なんて、「なにかありました」と言っているに等しい。)
(バカバカ、わたしのバカ。)
こっち見んな、なんでもないんじゃ、ボケ。

……それでも、自分の中の深淵を覗くのは、怖い。
先輩は、向き合ったこと、あるんですの…?
そこで、なにかを見つけることができた…?
そして、なにを失ったの…?
(掌を見つめている紅裂に問いかけてみる。)
(まともな返事なんて、期待していなかったけれど、それでも)
(口に出して、伝えてみたかった。)
わたしは…なにも欲しくない存在で居なければ、ならないの。
付き合うって…
………さっきまで、自分を殺そうとしていた女に、よく言えますわね。
先輩って、やっぱり超ドMなんじゃない?
そもそも、付き合うってどういうことをするの?
一緒にご飯食べて、お喋りしたり、放課後甘いものを食べに行ったり。
カラオケしたり、わたしが先輩に手作りのお菓子を差し入れたり?
なんだか、いつもと一緒じゃない。そこに愛があるか無いかの違いでしょう?
先輩のことは、好きだけれど…わたしの思ってる好きって、どういう好きなのかな…?

察しの良い悪いの問題じゃないですわ。
(憮然とした表情で、でもまだ頬は赤いまま、俯く。)
別に平気よ…ちょっと熱っぽい感じがするだけ……
(言いながらも、大人しくもたれかかる。)
(実際、かなり辛かったのもあったが、向けられた優しさは、素直に受け取っておこうとも思ったから。)
離散違う。みんな仕事。
わたしだけ、暇人なの。
それに夜遊びちゃうわ。有意義な時間の過ごし方と言って。
……ん、これ、戻るのかな…
明日になっても、このままだったら、どうしたらいいのかな…
(気持ちが少し落ち着いてきたら、流石に不安になってきて)
(普段よりも随分遠くに見える足元を、じっと見つめた。)
(腕の中では、額をぐりぐりされて、その指先に噛み付こうとわたわた暴れるドゥルーク)
……いじめないでよ?

(ようやく部屋についた頃には、もう夜中と言っていいような時間で)
(血に濡れた服はゴミ袋に入れて、着替えとシャワーを借りる。)
(熱い雫を浴びながら、右腕から指にかけての動きの確認。)
(傷の痛みは酷いけれど、神経や骨には異常がなさそうで良かった。)
(浴室の鏡からは、目を背けた。どんな姿が映っているのか、怖かった。)
(…あの時、語りかけてきたのは紅裂の言う魔王で、おそらく間違いは無いだろう。)
(なぜ…?……愚問。)
(ゆりかを使って、あわよくば紅裂を亡き者にしようとしたか)
(ゆりかが紅裂に殺害され、その心の隙をつこうとしたのか)
(二人とも助かったとしても、魔王の手のものの存在を感じさせ、思い出させようとしたのか)
(おそらくは、そのどれでもよかったのだろう。――小さく溜息。)
(借りた服―前回ほどぶかぶかではなくなった―を着て、濡れた髪のままとぼとぼと炬燵に向かった。)

【紅裂先輩への置きレスに、お借りいたしますわ。】
【自重しないうえに、場所転換で長く……ばっさりしちゃってくださいませね。】

【お借りいたしました、ありがとうございます。】
21名無しさん@ピンキー:2013/02/14(木) 14:28:47.00 ID:e0URQeOj
22↓
22紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2013/02/14(木) 21:52:30.78 ID:be/D+RP1
>>20
見たくもないものを、色々と、な。
(こっち見るなと言われたので前方だけ見て答える。公共機関もタクシーも使えない)
(そろそろ日が暮れ始めている。移動速度と目的地までの距離を考えると、アパートに)
(到着する頃には、日が沈んでいるだろうと予想する。精神的に食材を買い込む余裕もない)
(シリアスな場面にも関わらず晩飯はラーメンで済ませるか、なんて考えている)

俺の個人的な意見を言えば……そうだな。好きは欲しいと同義だろうな。
欲しいと思ってるうちは、本当の愛じゃない。キミが俺を殺したいと思ったのも、
命が欲しいと思う程度には好きってことだろうよ。
――けど愛は欲するだけじゃない。与える事、相手の幸せを願う事……だろうな、多分。
何も与えたこと俺が言えることでもないが、な。
(薄く笑うものの、いつもの軽薄な笑みとは程遠い、弱々しい笑み)
(一方的に命を奪ってばかりで他人に与えることをしない己は、本当の悪人)
(何も持たずに生きる者が、誰に、何を何を与えればいいのか…………)
(愛について考える事ができたのは、やはり奏永久の存在が大きい)

(明日のことは明日考えよう。少なくとも今日を生き延びねば意味がない)
(アパートに到着したのは日没後。いつになく疲れたが、へばるにはまだ早い)
(ゆりかが汚れた服を捨て、着替えを持って浴室に篭ったのを見計らって食事の用意をする)
お前は先にこれ食ってろ。
(冷蔵庫から塩漬けした鶏塩ハムをスライスしてドゥルークに食わせる)
(さっきまで噛み付こうとしていたのに、ぷぎぷぎ鳴きながらあっさり食べ物で懐柔される辺り、主人に)
(似ている。鶏胸肉の塩ハムは簡単に作れる。まず鳥肉に塩を擦り込みジップロックなどに入れて冷蔵庫の)
(中で一晩放置。それを今度は水洗いをした後、ラップに巻いて茹でる。茹で上がった頃に火を止めて)
(鍋の中のお湯が冷めるまで放置し、余熱で中までしっかりと火を通す)
(その後はスライスして塩ハムの完成。保存も効くのでこんな時は重宝にする)
(ドゥルークを炬燵の上に放置して自分たちの分の食事を用意する)

ラーメン大好き小池さんもここまではやるまいて。
(寸胴鍋にお湯を沸かして生麺を煮る。並行して隣のコンロでスープも作る)
(今日は鶏ガラベースの醤油味。手早く茹でた麺湯を切りをして丼に移してスープを注ぐ)
(ここまでなら誰でもする。ここからがオリジナリティを発揮するところだ)
(肉は下味を付けると味わいが増す。豚バラのブロックを縄で縛り上げて醤油、すりおろし生姜、すりおろし)
(ニンニクと一緒にジップロックを保存。一晩放置して味の染みた豚肉をフライパンで焼き、表面がこんがり)
(焼けた頃に水とタレと中華スープを足して煮詰める。オーブンなしでシャーチューの完成だ)

ふーっ、結局、凝っちまったなぁ。まあ、いいか。
おーい、ラーメン出来たぞ。
(ハムと同様に出来上がっていたチャーシューを分厚く切って茹で上がった生麺の上に乗せ、更に煮玉子も)
(乗せる。こちらも茹でたり下味をつけたりしてラーメン屋で食べられるようなものに仕上がっている)
(その頃にはゆかりもシャワーを浴び終えており、居間の炬燵に足を突っ込んでいる)
なんだなんだ。ちゃんと髪、乾かせよ。
ほい、ラーメンだ。結構イケるぞ。
(お盆からラーメン二人前を天板に乗せる。分厚いチャーシャーと煮玉子と刻みネギの)
(たっぷり入った醤油ラーメンである。簡単に済ませようと思った割にはそこそこ手が込んでいる)

【拓ちゃんのお料理万歳!チャーシューと鶏塩ハムと煮玉子は簡単に作れるぞ】
【とか言ってたら本当に無駄に長くなったぜ(遠い目】
【と、ともかく、置きレスにお借りしました】
23名無しさん@ピンキー:2013/02/14(木) 23:31:51.06 ID:e0URQeOj
新日
24久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/02/15(金) 09:07:33.51 ID:TIhe5Uxv
>>22
(見たくないものを、色々と。と言う彼の横顔を、そっと見てみる。)
(淡々とした表情は、なにを、考えているのだろうか?)
(見たくないものの事?それでも得たものの事?捨ててきたものの事?)
(まさか、ラーメンのことを考えているとは、夢にも思わなかった。)

(こっち見んな、と言った割には、自分は遠慮なくじっと紅裂の横顔を見ながら歩く。)
(愛について語ると、珍しい表情を浮かべていた。)
(見つめていると、なんとなく胸が痛くなって、ドゥルークを抱く腕に力が入る。)
わたしは…大切な使命があるから……
そのためには、誰かを愛することをしてはダメ。
愛することで、その先にある愛憎に囚われたら、今までやって来たことが、無駄になる。
……ただ、今のわたしのこの状態では、結局無駄も同然ですけれど。
みんなみたいに、誰かを愛することが出来ないのなら……
それでも、欲しいものを手に入れたいのなら…殺すしかないじゃない?
さっき…もし先輩を殺せていて、感情がもとに戻っていなかったら…
今頃は、晶くんとか媛名先輩とか…他にもいろいろ狙っている頃ですわね。
………たぶん。
幸せを願う……
いつだって、先輩の幸せ…みんなの幸せを願ってきていたつもりだったのに…
所詮は、上辺だけ……っ
こんな女とお付き合いされるのは…わたし個人的には、お勧め出来ない。
わたしは、ほんとうのわたしは………あまりにも、醜すぎる。
(吐き捨てるように呟き、嫌悪感に、ぎゅ、と唇を噛み締めた。)

(手も足も炬燵に突っ込み、上半身を倒して天板に突っ伏していると、天上から声が降ってきた。)
(その天の声が、ラーメン出来たと宣う。……ラーメンの神さまだろうか?)
(首だけ起こし、置かれたどんぶりの中を行儀悪く覗き込む。)
髪の毛…あとで先輩が乾かしてよ…
……鏡見るの、嫌なんだもの。
(そしておもむろに、がば、と顔をあげる。マジで、ラーメンの神さまだった。)
なにこれ…っ、すごい。出前でも取ったの?
え?手作り……?
だってこれ、テレビで見る美味しいラーメン屋さんのラーメンみたいですわっ
なんでなんで?先輩、ラーメン屋さん?
(んなわけ無いことを問いかけながら、箸を左手で持ち、いただきまーす、と手を合わせる。)
(右利きであり、左は通常使わないが、銃器は両方で同様に使えるよう訓練してきた。)
(だけど、銃器は自由に扱えるが、箸で麺類となると少し苦戦して)
(はむ…と、ゆっくり口に運んでは、頬を押さえてぷぎぷぎ鳴きだしそうな勢いの表情。)
(今日、初めて見せる、普段のゆりかと変わらない満面の笑み。)
おいしーいっ
行列が出来るラーメン屋さんって、こんな味なのかな。
チャーシュー、どこかで買って来たの?これも無茶苦茶美味しい!
(半分程食べた頃食が進まなくなり、どんぶりを紅裂の方へ、ずずいっと押し出す。)
(そして膝の上に乗っていたドゥルークを降ろし、箸を持ったまま、ずりずりと移動。)
(座っていても普段よりもずっと視線が近くて、不思議な感じがする。)
(紅裂の隣にちょこんと座って、黙ったまま再びゆっくりと食べ始めた。)
……先輩、食べ終わったらアレ見せてくださいませ。
(右の掌を出して、差し出し)
(箸を持ったままの左手の人差し指で、その空中をくるくるとさせてみせる。)
(出会った頃、掌の上で珪素の結晶をキラキラと散らし、薔薇を作ってくれた。)
(繊細で溜息が出るほど美しく、切ないほどに冷たい、あの能力が見たいと訴えた。)

【ラーメンばんざーいっ】
【鶏塩ハムって?ハム?え…煮玉子とか、家で作れるんだ……】

【置きレスにお借りいたしました。ありがとうございます。】
25名無しさん@ピンキー:2013/02/15(金) 15:51:19.79 ID:s6baOWaa
25
26紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2013/02/15(金) 21:55:05.96 ID:FPBQAxwy
>>24
(使命。愛憎。囚われたくない。本当は欲しい。でも愛せない)
(ならば殺してでも……直面した本音はあまりにも残酷なものだった)
(知りたくもない自分の本音を直視して、そんな自分が醜いと吐き捨てる彼女)
(やはり相当参っている。あんな事があれば当然だ)
(表面上だけでも取り繕えている己の方が異常なのだから)

鏡にはキミの醜さは映らないから平気だろ。
ったく、今日のキミはいつもに増してダメダメだな。
(料理を作っている間に、大分調子が戻ってきた。やはり作業をしているとそれなりに気が)
(紛れるものだ。ただこれは麻痺しているだけなので何かの拍子にフラッシュバックするだろう)
(怠惰に突っ伏しているゆりかだったが、ラーメンを見てガバッと起き上がる)
(うわ、ちょろい。これだけで機嫌治ったの?口に出さず心の中で呟く)

普通のラーメンだよ。生麺。
ちょいと、色々やっただけだ。具材とか。
(説明は後回してに、一緒にいただきますと合掌する)
(箸に麺を絡めて口に含む。啜らずに噛んで飲み込む。麺類で啜って食べるのは蕎麦くらいで)
(他の麺は啜らずに食べるのがマナー。しかし一度に大量に絡めるのでだから食べる速度は普通)
(分厚く切ったチャーシューは濃厚な味わいだった。噛み切る時の感触がたまらない)
(煮玉子など、店で食べるのと遜色のない出来栄えだった)
スープは市販のやつに少し色々足してるんだ。レシピは内緒。
チャーシューも煮卵も自家製だ。豚バラを買ってきてたこ糸で縛って下味付ける。
そんで一晩放置したあとに焼いて、煮詰めて、もう一度冷やす。
それだけで、店のと大差ないクオリティに仕上がる。
煮玉子も、一度茹でた卵に味付けて一晩放置するだけだ。
(現金なやつだと思ったが、ずっと沈んでいるよりはマシだ)
(レンゲでスープを飲み、今回のラーメンについて説明をする。ほんの少しの手間さえ)
(惜しまなければ、市販のラーメンでこれだけの味わいが楽しめる。そして何より、簡単なのが助かる)
(暫く食事に意識を傾けていると、何を思ったのかゆりかが隣に移動してきた)

……アレ?
(いつもより視線の位置が近いのが、なんとも不思議な感じだった)
(ゆりかの示した仕草から、何を言いたいのかは察した。しかし理由まではわからない)
(呆れるほど大量の麺を器用に箸で掬って口に運んで食べる。丸呑みにせずよく噛む)
んぐっ……なんなのよー、急に。
俺にだって心の準備とかあるんだからね。
(ようやくいつものふざけた調子に戻り、ゆりかの右の掌に自分の掌を重ねる)
(少しだけ空間を開けて、そこに力とイメージを集約する。くるくるとケイ素の粒子が星雲のように)
(渦を巻いて、星空のように煌く。無数の星がやがてひとつに固まって、創造が成される)
(それは、水晶で出来た靴だった。御伽話に出てくるガラスの靴を生み出したのは魔法使いではなく)
(人を人とも思わぬ殺人鬼。数時間前に罪のない人間を無慈悲に殺した紅い怪物であった)

【全部作れるよ。一晩漬け込むだけの手軽さなんで馬鹿弟子にもお薦め】
【決して妙なものを加えなければの話だけど……】
【置きレスにお借りしました】
27久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/02/16(土) 00:24:49.56 ID:oSh3pTyP
>>26
映る……それに今、どんな姿をしているかすらも、見たくないわ。
悪かったわね、ダメダメで。
いつもに増してって…普段からダメダメと言いたいの?
ほほぅ、今すぐにその口を撃ち抜いてやる。
先輩こそ、今日は少しなんか変ですわよ。
しばらく……誰も殺さなかったじゃないですの。
………なんで?
あ…いや、別に…話したくなかったらいいの。今のは、忘れて。
でも、もし嫌じゃなければ、ぬいぐるみに話しかける感覚で独り言でもいいけれど。
(ねー?、と言いつつ、見た目だけはぬいぐるみのドゥルークを撫でてやる。)
(紅裂が、そういう性格ではないことは重々承知していたけれど)
(それでも、気が向けば吐き出せ、と。自分はただの置物になっているからと伝えた。)

(紅裂のラーメン講義を、ふむふむと大人しく聞いている。)
(市販のスープに…と言われたとき、色々足すのはわたしも得意。と)
(すかさず口を挟んだけれど。)
チャーシュー…煮玉子まで手作りとか……っ
先輩って変態なんじゃない?
だって、凄すぎる…
(わっしと、分厚いチャーシューを箸で挟み、かぷり。)
(味が染みているのに柔らかくジューシィで、絶品。もちろん、煮玉子も同様の出来栄え。)
(そもそも、麺の茹で具合とスープの味加減は最高。)
先輩って、あれですわね。
ほら…料理人とか、なったら世のため人のためだと思うの。
もちろん、わたしのご飯も毎日作ってね。
(ありもしない未来を、笑顔で語る。)
(その笑顔は、普段よりもやはり少しだけ元気が無かったけれど。)

なによー、心の準備なんて、いつもしてないくせにっ
だいたいそんな繊細な心の持ち主が、可愛い後輩にチョップなんかしませんー
(ふざけた口調に、笑って返す。いつも通り。きっと、いつも通りに戻れるはず。)
……あっ
(差し出した手に、暖かな手が重ねられる。)
(そして空間が作られ、その間に小さな幻想の宇宙が生まれ、広がる。)
(それは極上の煌きをささやかに放ちながら、くるくる回り、上下して)
(じっと見つめていると、気付かず、頬に涙が零れた。)
(流れる感触に気が付き、箸を置いて、左手で頬を擦る。)
(ただ、気付いてしまったものは、もう止まらなくなっていて)
(次から次へと、青い瞳の表面を盛り上げ、決壊し、零れて)
(ぽたぽたと借りたシャツの胸元に落ちては、布に吸い込まれていく。)
ぁ…あれ……おかしいな…
き…綺麗すぎ……て、な…泣けちゃう……
(しゃくりあげ、肩が震える。)
(濡れた睫を伏せて、出来上がった美しい靴をぎゅっと握りこみ、口元に寄せた。)

先輩のこの能力が綺麗なのは、きっと、わたしが先輩のこと綺麗だと思ってるから。
悪人だけれど、罪を重ねてきたけれど、だけど。
先輩は己に対して、純粋で正直。たぶん、少なくともわたしよりかは、ね。
ま、わたしの思い込みですけれど。
(震える睫を持ち上げ、今はそんなに見上げることもない顔を見つめ)
(少しだけ首を傾げる。)
(泣き顔のまま、懸命に唇を微笑ませた。)
ありがとう。
………ね、先輩。
この前、先輩もわたしにお礼言ってましたわよね。
あれ…なんで?…ううん、なんでもいいや。嬉しかったもの。

【わたし、普段から妙なものなんて入れたことないですわよ?(堂々)】
【置きレスにお借りいたしました。ありがとうございます。】
28名無しさん@ピンキー:2013/02/16(土) 02:33:40.14 ID:I5eIseK/
29紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2013/02/16(土) 22:11:53.37 ID:MYhecd6/
>>27
(ほろほろと零れ落ちる涙がとてもつなく綺麗で背筋が震えた)
(泣きながら作る笑顔は、とても無様で、けれど綺麗だった)
(前にも一度だけ、人間がこんな風に笑うのを見たことがある)
(――奏永久。紅裂拓兎に愛を告げた愚かな少女)
(身体を震わせながら、それでも懸命に涙を堪えて微笑を作ったあの決別)
(愛がなんなのか懸命に探り合って果たせなかった。それでも彼女はずっと胸の中にいる)

…………。
(間違えない。過ちを犯さない。何度も己に言い聞かせる)
(奪わない。欲しがらない。自分は人間には成れない)
(ただ、与えることはできるはず。何も持たない自分が与えられるものは、そう多くない)

……ゆりか。
(ゆっくりと少女の身体を抱きしめる。ほんの少し前とは違い、狂おしさの欠片もない)
(愛という言葉はゆりかにとって愛憎を生み出す凶器に等しい。だから何も言わない)
(彼女からは何も奪わずに、ただ温もりだけを与えようとする)
(いつもと違う体格なのに、それでも少女の身体は驚く程細く儚い)

何も奪いはしない。
キミからは、何も…………
(奪えるとしたならひとつだけ。彼女の中から悲しみを奪い去ってやりたい)
(けれどそれは適わぬ事。それくらいはわかる)
(それでもそう願うのは、ただの思い上がり。ただの傲慢に過ぎない)
(ああ、哀しい。それがとても哀しいのだと、言葉に出さず胸の内に封じて抱きしめる)


【それでは解凍にお借りします】
【あとは打ち合わせ通りに(丸投げ】
30久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/02/16(土) 22:42:46.46 ID:oSh3pTyP
(顔をあげると、視線が合った。)
(寂しくて醜い少女の瞳と、悲しい魔人の瞳。)

………っ
(名前を呼ばれると、まるで守られるように抱きしめられる。)
先輩…わたし、顔…涙で汚れて……っ、先輩の服が…
(慌てて押しのけようとするが、その腕が優しすぎて、悲しすぎて)
(苦しくて、暖かくて…切なさに胸がぎゅっと痛くなり、そのまま身を任せ)
(その腕の中で、声を押し殺し、震え、涙を零した。)

(認めたくなかった。見たくなかった。知りたくなかった。)
(あの大切な少年、自分を愛していると言ってくれた、優しくて寂しい少年の言葉が)
(小さな綻びを作り、揺さぶった。)
(他にも、たくさんの人たちに会えた。それぞれに、大切に思った。)
(先輩の前で、醜い自分を曝けだした。)
(自分はもっと、本当は――ずっと。)
(――― 一族のために、自分だけが、なぜ?)
(だけど、ただ、今はこの腕の中が、とても暖かくて)
(なにも奪いはしないと囁く声が、優しく、心地よくて)
(ゆっくりと息を吐き出し、涙の零れる瞳を、そっと閉じた。)

(紅い魔人の腕の中で、ひとしきり泣いた。)
(もしかしたら、少し眠っていたのかもしれない。)
(ふと気が付くと、なんだか気恥ずかしくなり、ゆるゆると顔をあげる。)
(そしてすぐに、瞼が腫れているのではないのだろうかと、俯き、顔を埋める。)
……ありがとう。
先輩……この身体…もし、万が一、3日待っても、戻らなかったら……
(掌を開き、ガラスの靴をじっと見つめる。)
(再び、ぎゅっと握り締め、紅裂の目をじっと見つめる。)
わたしを…お願いします。
(あなたのこの綺麗な能力で、わたしを封印して欲しいと、願った。)

【今夜もよろしくお願いいたします。】
【そして難しい!時間かかった!お待たせいたしました。】
【でも、難しいぶんだけ楽しさも倍増ですわ。】
31紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2013/02/16(土) 23:01:39.84 ID:MYhecd6/
(言葉にしなくても想いが伝わるなんて嘘だ)
(そんな奇跡があるのならこの世界に不和などありはしない)
(言葉。ただの言の葉が人を繋ぎ、時に切り裂く)
(だからわからない。彼女の本音も真意も。ただ、それは知らなくてもいいかも知れない)
(儚い抵抗を試みる少女もやがて腕の中に収まった)
(使命に縛られた孤独な少女は、血塗られた怪物の腕の中で静かに涙を流した)

…………。
(誰だってそうだ。どうして自分だけが……と)
(この世界で生きる人間の中でこの台詞を言わなかった人間は、恐らく皆無だろう)
(だから紅裂拓兎は思った。どうして自分はこんな場面に遭遇するのかと)
(こんな時、何かをしてやれた事なんて、いつだってないのに、と)
(それでもゆりかは泣いて、泣いて、やがてその身を任せるように力を抜いた)
(……少しは何をしてやれたと、思い上がってもいいのかも知れない)

……三日、か。
抱きしめ合って過ごすには丁度いい短さだな。
(濡れた瞳を隠すように俯いて胸に顔を埋める少女の髪を、気遣うように撫でる)
(その細やかな感触を何に喩えたらいいのか、わからない)
(再び顔を上げた時には、既にある覚悟がその瞳には宿っていた)
ああ、そうだな。
その時はそうしよう。だから、その時まではずっとこうしててやるよ。
(唇をゆりかの顔に寄せて、涙の跡を舐める。ピリリとした刺激が舌に残る)
しょっぱいな、人の涙ってのはよ。料理の隠し味には使えそうにないよ、これは。
(笑って、もう一度ゆっくりと抱きしめる。甘い匂いや柔らかい感触は、何に喩えるべきか)

【なにこれ。ちょう恥ずかしいんですけど】
【はいはい、こちらこそよろしく】
32久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/02/16(土) 23:24:23.71 ID:oSh3pTyP
(涙の理由は、問いかけられない。)
(ひたすらに、その腕から、体温から、微かに聞こえる息遣いさえも)
(優しさと悲しさが、伝わってくる。)
(ただ何も語らず、何も問わず。)
(黙って、抱きしめていてくれるのが、どれほど安らげただろうか。)
(彼はそれに、気付きはしないかもしれないけれど。)

(髪をなでる手が、大きくて優しい。)
(まるで、自分が硝子細工にでもなったような気持ちだと、思った。)
(不安が消えたわけではない。)
(心にじんわりと広がってくるのは、拭えない恐怖。)
(指先までもが自由に動かせ、恐怖を感じている心を持っている、今、生きている)
(この身体が、心が、ただの肉の塊になってしまう。)
(だけど、なぜか気持ちは穏やかに凪いでいた。)

ふふっ…ずっと?
お腹すいちゃう……っひゃ
く、くすぐったいぃ…
(不意に涙を舐められて、くすぐったさに素っ頓狂な声を上げる。)
そりゃ、涙ですもの。
(そして、自分も唇の端をペロリと舐めてみる。)
……ん、しょっぱい。
でも、料理に使うくらい涙を集めるのが、大変。
……3日もあれば、集まるかな?
(紅裂の笑顔に応えるように、くすくすと笑って、再び顔を埋める。)
んっ……んん?
(膝のあたりに、もそもそと違和感を感じて、視線を向けると)
(ドゥルークが、二人の間を割って入ろうと、ぐいぐいと頭を押し付けていた。)
33紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2013/02/16(土) 23:40:22.30 ID:MYhecd6/
(まったく、こんな役割は相応しくない)
(何度でも言ってやる。こんな役割は誰か他のやつに回せと)
(それでも、他にやる人間がいないのなら、自分がやるしかないのだろう)

飯……あー、飯の最中だったな。
麺が伸びちまうよ。
(くだらない事を言えばいい。他に言えることなんてない)
(言葉はどうしても伝えたい事が伝えられない)
(言葉にできない想いは、確かに存在する)
(なら代わりに抱きしめる方がいいのかも知れない)
どうだろうな。
つーか、自分の涙を料理に入れるとかどんなヤンデレだよ。
ん?おやおや、嫉妬されたか。
(何を思ったのか、自分の食事を食べ終えた猫のぬいぐるみが二人の間に割って入る)
(単に膝の上で寝たいのか、それとも本当に嫉妬したのか)
(少なくともゆりかを群れの仲間か、庇護者だとは認識している様子である)

スライムに言語は必要ない。ただ喰らって分裂して増幅すればいい。
鳴くようになったって事は、伝えたい気持ちが芽生えた証拠だろうよ。
いずれ、言葉を話すかもな。長い目で見ればだけどよ。
なあ、ゆりか……この子をこのままにするのも成長させるのもキミ次第だ。
こいつの……友の成長、見届けるか気はあるか?
まあ、答えはいらない。自分の中で出しな。
その気があるなら、キミと世界のあちこち見て回るのも悪くないしな。
(ロシア語は詳しくないが、それでも彼女の零した言葉を調べるくらいはする)
(先ほどの言葉と矛盾するようだが、仮に戻れなくても生きるがあるなら付き合うと言外に告げる)
(二人で食事を済ませて、後片付けをする。本来ならトレーニングをする時間だが、今日はなし)
(風呂を済ませるとやることがなくなってしまった)
34久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/02/17(日) 00:02:38.48 ID:yqLXZvSD
あ…ほんとだ。
でも、スープはじゅうぶんに美味しいもの。
(割って入ろうとするドゥルークを抱き上げ、背中をぽんぽんと叩いてやると)
(微かにキュ…と泣き声がして、目が閉じられた。)
おねむだったみたい。
だからちょっと、ぐずったんでしょ
(嬉しそうに呟くと、規則的に、とんとん、と背中を優しく叩く。)
(炬燵布団を引き寄せ整えると、そっとその上に寝かせてやった。)

へぇ…言語はないの?
伝えたい、気持ち…?
(ドゥルークを見つめる視線を、紅裂に移す。)
(先度交わした、優しく悲しい約束とは、相反する話。)
(それでも、小さくこくりと頷き。)
ん…見たい。
どんな風に成長していくのか、ずっと、見ていたい。
そして、すこしでもこの子が、この子にとって良い風に育っていくのを、助けたい。
わたしは、ドゥルークがこうやってそばに居てくれてるだけで、助けられているのだから。
(答えはいらないと言われたけれど、今思っている気持ちを口に出してみる。)
(それが最終的な答えだとは、自分でも思っていないけれど)
(確かに感じた、今の感情。)

(片付けが終わり、風呂から戻るのを大人しく待つ。)
(テレビをつけたりするような気分にもなれなかった。)
(時折身動ぎの音に目を覚まし、うとうとしながら自分を探すドゥルークに、ここにいるよと、撫でてやる。)
(この甘えたがりは、己の心が投影されてしまったのだろうか。)
(風呂からあがってきた紅裂に、すかさず近寄り、再びぴたりと隣に居座る。)
(まるで、子猫が母猫を頼りにするように。)
ねぇ、先輩。
いつか先輩に、本来わたしが生まれて暮らすはずだった国を見せてあげたい。
わたしにとって、いい思い出の方が少ない国だけれど、でも。
凍てつく寒さの中、あの凛とした白い世界の美しさは、思い出とは関係なく素晴らしいものだから。
(ウオッカをご馳走するわ、と言って笑う。)
(悲しみに支配された心を知られ、この笑顔は虚しいものに見られるかもしれないけれど。)
(でもきっと、この表情は、わたしが笑いたくて、嬉しくて、幸せで笑っていると)
(解かってくれると、思ったから。)
(……だけど、先輩の悲しみは、誰が解かってあげるのだろう…)
(不意に顔が曇り、心配そうな表情を見せた。)
35紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2013/02/17(日) 00:19:46.05 ID:PV9vjwmW
(すっかり忘れていたが、風呂上がりにゆりかの髪を乾かしてやろうとドライヤーを)
(持ってリビングに戻ると空かさずゆりかが傍に寄ってきた。なんだろうこのテンションは?)
(いつもは素っ気ない猫が不意に人懐こくなる瞬間に遭遇した気分)

ロシアか。
ふむ、ハワイだのグアムよりはマシかもな。暑いの嫌いだし。
まあどうせならオーロラとか見たいかも。
(コードを伸ばしてコンセントに接続。スイッチオン。ゴーと無骨な音がして熱風が吐き出される)
(ゆりかの髪をタオルで拭きながら乾かしてやる。くせっ毛になので絡まないように、痛まないように)
(慎重に少しずつ乾かしながら、ロシアのブリザードや永久氷土を漠然と想像する)
ウォッカを飲みながら氷土を開拓していった恐ろしい連中なんだよな、そういえば。
鋼鉄の覇王が……いや……あー……なんだっけ?
ロシアにはすげー魔物の王の伝説が…………いや、気のせいか、ごめん。
(伏線なのかボケているのか、それ以上の明言は避ける。髪を乾かし終えてドライヤーを仕舞う)
(彼にとってはゆりかが見せてくれる笑顔が全て。少なくとも作り笑いでないのなら、それでいい)

なんだよ、急に。
ロシアの言葉のそのうち覚えるから心配するな。
(そのうちやると言ってやらない人間の方が多い。この男もその意味では有り触れた人間である)
(だからそのうちはずっと延期して、最終的に覚えることはないだろう)
(まさか彼女がこの男を想って顔を曇らせたなどと、当人には思慮の外である)
36久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/02/17(日) 00:39:14.96 ID:yqLXZvSD
(ドライヤーを持っている事に気が付き、背中を向ける。)
(タオルで拭かれ、熱風で水気を完全に飛ばしながらほぐされる。)
(気持ち良さそうに目を閉じながら、話に耳を傾けた。)
(家に帰って、普通に家族がいて、普通の生活を送るって、こんな感じなのかな?と思いながら)
(これは幻想だって、解かっていたけれど。でも、もらえる優しさは本物だったから)

オーロラかぁ…
どこか見れたっけ……
(暫し考えて、思い出す。)
あぁ、ムルマンスクなら見れると思う。
だいぶ北のほうだけれど。
(ドライヤーに負けないよう、でも五月蝿くはない程度に声の音量を上げる。)
こーてつの?
(ドライヤーが終ったらしく、ふるふると首を振って髪を揺らしてから、振り返る。)
ロシアに魔物の王…まぁ、いてもおかしくなさそうな雰囲気ですけれど。
でも、先輩とわたしが一緒なら、きっと平気よね。
どんな相手でも、勝てるわ。
(無意識下で、ボケ殺した。)
(ドライヤーがしまわれる様子を、少し残念そうに眺める。)
(髪の毛に触れてもらえるのは、思いのほか、心地よかったから)
(でも、そんな事を言うと、なんだか恥かしいような気がして、黙っていたけれど)
(醜い部分も弱い部分も、曝け出してしまったからだろうか)
(今はなんだか、とても甘えた気分になっていた。)
(それが、幻想でもよかった。今が、幸せなのは確かなのだから。)

………
(疑わしげな視線を投げかける。)
日本で英語のアルファベットを覚えたりされた方には、難しいと思いますわよ?
発音違うし。
別に、わたしが翻訳機を持って行くから、大丈夫。
……なによ。
だってわたし、ロシア語は園児程度しか話せないんだもの。
それにそんな、ロシア語の心配じゃなくて……
(言葉に詰まる。)
(なんて言っていいのか解からず、俯き、紅裂の手をきゅっと握る。)
(持ち上げ、少し躊躇い、考えて………指先にそっと唇を付ける。)
(これ以上、彼が虚無に捕らわれませんように…と、願いをこめて。)
……おまじない、みたいなもの。
えっと…さっきのお礼。……にも、ならないけれど。
37紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2013/02/17(日) 01:01:14.48 ID:PV9vjwmW
ふぅん……まったく地理がわからん。
まーあ、最低でもオーロラは見たいね。あとサンタクロースにも会いたい。
北欧のどっかにいるんだろ、多分。
(大雑把すぎるほど大雑把にしか地理を把握していないので)
(イメージだけで話を進める。具体性はないが夢はある内容ではあろう)

ロシアまで行って魔物に遭遇する確立はどの程度のものかな。
この街が異常すぎるだけで、他の街はそうでもないわけだし。
それよか強盗とかの方が気にした方がいいかもな。
外国だとみんな普通に銃器持ってるから油断できねえぜ。
(偏見なのかなんなのか、この男にとってはロシアもニューヨークも同程度の扱いらしい)
(もっとも、一番気にするべきは言語が通じないから騙される事の方だろう)
(観光客を専門に騙すやつはどこにもいるのだから)

……。
(ふいっと、視線を逸らす。その額に冷や汗が浮く。英語は碌に勉強していない)
(ロシア語がわからない二人が現地へ行って平気なのかとも心配した)
……おま……ったく。キザな真似をしおってからに。
ご利益はあんまりなさそうだけどな。
(そんな心配をしているところに、不意打ちだった。指先に残る淡い感触)
(今日はお互い醜態を晒しすぎだろう。彼女の方は覚えていない様子だが、この男とて)
(どろりとした激情を放ち、殺意を向けた。そして愛とは呼べない温もりを彼女に与えた)
(まったく……これを愛と呼ばないのなら何を愛と呼べばいいのか)

もう寝るか。
今日はもう店じまい。歯ぁ磨くぞ。
(歯ブラシはこの間泊まって行った時に買い込んだものが洗面所に残っている)
(二人では狭い洗面所を押し合いへし合いしながら使用して歯を磨く)
(ベッドメイキングをして、部屋を石油ファンヒーターで温める)
38久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/02/17(日) 01:17:51.71 ID:yqLXZvSD
サンタクロースは、別の国……
(じっとりと、でもどこか呆れたような視線を投げかける。)
先輩…海外旅行とか、ぜんっぜん興味ないでしょ?

まぁ確かに、言えてますわね。
わたしが訓練をしていた頃には、少なくともあの国であぁいったものを見たことないし…
野生動物なら、多いですけれど。
そうね…なんでこの街なのかしら。
なにかの特殊な磁場か歪みでも、あるのかな。
持ち歩いているのは、普通じゃないと思うけど……
(再び、じっとりとした視線を投げかける。)
……
(この様子では、英語すらも怪しいな…と、思った。)
(だけど、英語ができないのは、人のことを言えた立場ではないので、気付かないフリをした。)
ま、ある程度の単語や文法は、わたし解かりますもの。
わたしなら、現地人に見えるし。
言語バッチリなフリで、はったりだけはかませるから、大丈夫でしょ
たとえば…こんな言葉を知ってるわ。
今のわたしの気持ちはね…… счастье
(首を傾け、耳元に近づいて、異国の響きで『しあわせ』と、囁く。)
(その幸せが、儚いものだったとしても、もうじゅうぶんだった。)

キザ…?かな?
(へへ、っと笑う。)
(少し困ったような顔をさせた気がする。勝ったかな。)
(なんて、ちょっと嬉しくなって、目的がすり替わった。)

ん。
(歯磨きをしながら、蹴りを入れて笑う。)
(すっかり普段どおり、憎まれ口減らず口をたたきながら、じゃれあう。)
(温かな風が出てきたファンヒーターにへばりついていると、いつの間にかベッドが整えられていた。)
先輩、ベッドで眠って?
わたし、その辺で寝ますわ。
この間、わたしがベッド占領しちゃったもの。
わたしは大丈夫、あっちの国で野営したくらいですもん。
オーロラも見た。
(どうだ羨ましいか、とばかりに、胸を張って見せた。)
39紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2013/02/17(日) 01:34:49.70 ID:PV9vjwmW
だからよ……
そう言われてもわかんねえって。
(耳元で囁かれた言葉。やはり意味はわからない。けれど幸せそうな雰囲気だけは)
(伝わる。もしかしたらそれだけで十分なのかも知れない。決して勉強したくない)
(言い訳でなくて……。だから困ったように、でも、少しだけ幸せそうに笑って返す)

キザだよ、キザ。
俺よりキザ……っていうか。
俺ってかっこつけてないよな。普通に地味だよな。
(よくあの魔女が「あなたはカッコつけすぎです」と文句を垂れているのを思い出す)
(当人としては全くそんな意識はないのだが、第三者の意見を聴きたくなった)

一緒に寝ればいいだろ。
ついでにこいつも一緒だ。
あとオーロラ関係ねえし、関係ねえし。
(炬燵で眠っていた使い魔をそっと掴みあげて移動させておく)
(少し羨ましいのは事実だけど、敢えて関係ないと言っておく)
(別段下心があるわけではなく、傍で寝ていれば何か変化があった時に)
(即座に対応できると判断した結果だ。自覚症状はない様子だが、いきなり身体が小学生程度から)
(高校生並みに急成長したのだから、就寝時、身体が反動で軋んでもまったく不思議ではない)

議論は明日になってからだ。
今日は色々ありすぎたし、さっさと休もう。異論反論は認めねー。
(強引に議論を打ち切って、一度台所へ行きガスの元栓を確認てし消灯する)
(居間の炬燵も電源を落し消灯。最後に寝室に行って消灯)
40名無しさん@ピンキー:2013/02/17(日) 01:47:50.27 ID:85gFYxsZ
40
41久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/02/17(日) 01:55:21.87 ID:yqLXZvSD
(解かんなくていいんだよー、だ。と、笑いながら言う。)
(返ってきた、困ったような、でもなんだか安らいだような笑顔を見て)
(こちらは、満面の笑みで返した。)

え…えぇぇーっ
(そんなに連呼されるほどとは、思わなかった。)
(じゃあ、女の子によくやっているうちの弟は、どうなのだろう?)
(キザの権化かもしれない…)
…ん?え?
んんー……
まぁ、多少…は?
でも、無意識でしょ、先輩って。
変に優しすぎるとこ、あるんですのよね。
妙に、自信家っぽい一面もあったり…
そういうとこ、見る人が見たら、カッコつけてるって思うかも。
そしてこれだけは、きっぱり否定させて。
地味ではないっ
(びし、と言い放ち。そして質問を返す。)
……誰かに、そういうこと言われたの?

へっ?えっ?あ?え…ぅ……
(わたわたしているうちに、あっという間に電気が消されて)
(あわあわとする様子は、蛍光灯下で見られたら、この紅い男はげらげらと笑ったに違いない)
ぁ…ぅ……
(水鏡や、あの不思議なわんこに教えてもらったのに、今は違うと解かっているけれど)
(少し前まで、男女が一緒に寝ると子供ができるとまで思っていた手合いだ。)
(ましてや、兵部のように弟と思っている存在でもなく)
(だったらなんだと問われると、とても返答に困るのだけれど)
ぅ…
(それでも、このまままごまごしていると叱られてしまうと、恐る恐る布団を捲り)
(ドゥルークを抱き寄せ、身体を滑り込ませる。)
………………………(気まずい。)
(そして思わず口をついて出た台詞。)
オーロラ関係ねえ、なぜ二回言ったし…
………いや、そうじゃなくて。
その……ぅ…寝る。
(少し、どきどきするんですけれど。とは、なんだか悔しくて言えなかった。)
………へんなとことか、触んないでください…でし。
(しかも噛んだ。)
42紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2013/02/17(日) 02:12:58.64 ID:PV9vjwmW
げふっ、性格が地味だからせめてもの抵抗に
髪や仕草を派手に演出しているだけだと言うのに。
喋ったらわかるじゃん、俺って地味ーな性格してるっしよ?
(誰に、問われてちょっと視線を外してから戻す)
……とある魔女に、な。
(その一言に篭められた尋常ならざる感情は、余人には片鱗しか理解できないだろう)
(愛憎半ばとは言うが、あの魔女を本当はどう思っているのか本人にもわからないらしい)
(ただ、この上なく特別な存在なのは本人も認めている)
(それはゆりかに対する感情とは別の意味で特別で、唯一にして無二なのだ)

触るほど凹凸が……あー、少しはあったな。
うん、めんごめんご。
(しれっと言って先に布団に潜り込んだゆりかの隣に滑り込む)
(さっきの顔は実に見ものでした、なんて言うと多分暴れるので何も言わない)
(小柄とは言え女性一人と男性一人。体躯に合わせてベッドのサイズはそれなりだが)
(それでも自然、寄り添う形になる。いつだったか、あの夜のことを思い出す)
(それが形になる前に仰向けになって、ぽつりと呟く)
そう言えば、最近何かあった?
ガッコでも、それ以外でも。
(この距離では否応なしに少女の甘い体臭を意識してしまう。これは雄の性だ)
(けれど、それに流されることはない。愛が欲しいとはもう言わない。誰かから貰ったものは数知れず)
(誰かに与えるものは、ほんの僅か。不小平だと思うが、与えられるものがないから諦めてもらう)
43久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/02/17(日) 02:27:30.53 ID:yqLXZvSD
地味……では、ないですわねぇ…
性格が地味な方が、ゲラゲラ笑いながら異形を倒したりはしないと思います。
(真面目な口調で答えていると、ほんの僅かな時、視線が外れ)
……あぁ、あの方。
あの方、ぜったい先輩のこと好きですわよね。
先輩も好きでしょ?
やった、両想い。
(両手を胸元まで持ち上げて、ぴーすっ、と些か古いポーズを取ってみせる。)

あるわ!
今だからじゃなくて、普段もあるわ、ボケ腐れ。
しかも今なら少しじゃなくて、結構あるし。確認する?
そして、ゆりかさんの胸は確かにありました。腰もくびれておりました。と
反省文を書くがよい。
(むかっと来たので、返答が自足80キロくらいで迷走した。)
なにか……
………たぶん、晶くんに失望された。
そして、失望された意味が解からない自分に、自分が失望した。
ちょっと、色々あって…晶くんが大切にしていた妖精の女の子が亡くなったの。
それで、夏至の夜に、その子と出会った場所?に、一緒に弔いに行くことになって…
(なぜか、妖精に捕らわれてしまったこと、それを兵部が助けに来てくれたこと)
(でも本当は、最初は確かに攫われたけれど…)
(妖精が、これからずっと永遠に、そのままの姿にしておいてあげるから、一緒においでと)
(その誘いに誘惑に、自分自身が乗ってしまったこと。)
(天上を眺めながら、ぽつりぽつりと語った。)
先輩は?なにかあった…?
44久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/02/17(日) 02:28:19.46 ID:yqLXZvSD
【わたしはどこまで上を眺めているの…天井ですわよね…】
45紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2013/02/17(日) 02:35:55.45 ID:PV9vjwmW
【よくある間違いですわ】

【今日終わらせようかと思ったけど無理でした】
【寝落ち寸前警報】
【置きレスで〆でもいいかな】
46久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/02/17(日) 02:41:42.34 ID:yqLXZvSD
【他にも誤字脱字色々あって、やばいですわ。】

【了解です。置きレス〆OKですわ。】
【なかなか楽しませていただいております。】
【それでは、そのままお休みくださいませね。】
【先輩に良い夢と素晴らしい明日を。おやすみなさい。】


【スレをお返しいたします。ありがとうございました。】
47紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2013/02/17(日) 02:43:05.61 ID:PV9vjwmW
【ん、悪いね】
【いやー、この時間は流石に辛いね、お互いに】
【でも楽しかった。もうすぐ締められると思うので】
【それまでお付き合いよろしく】

【はい、今夜もありがとう。おやすみ】

【それではこちらも落ち】
48名無しさん@ピンキー:2013/02/17(日) 03:47:46.38 ID:GFMEKn4z
視野
49紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2013/02/17(日) 13:10:43.73 ID:PV9vjwmW
>>43
……そこまで単純な話じゃないよ。まあ、キミが本気で誰かと関わって
誰かを本気で嫌ったり憎んだりすれば理解できるかも知れないけどな。
ほれ、もうちょっとこっち寄れ。
(愛憎に囚われることを厭い、一線を張っている彼女には理解し難い話かも知れない)
(枕を彼女の方に寄せて頭を乗せるように言う)

過ぎた見栄を張るな。悲しくなるだろうが。
普段は大してないだろう。
あとな、男にそんな台詞は言うものじゃない。
男は狼。いつだって機会を狙ってるんだ。つけこまれるからぞ。
まーあ、俺なら何言っても構わないがな。他の男には用心することだ。
(一時の感情に任せて妙な事を口走るゆりかに、女性としての振る舞い方を教育指導する)
(時々、彼女に貞操観念があるのかないのか、理解できないことがある)
(何にしろ無知であることと無垢であることは違う。年長者が教えるのが義務だろう)

うん……うん……なるほど……
晶くんがね……
あの子もキミに負けず劣らず難儀な子だからね……
(ゆりかが語る話に相槌を打ちつつ耳を傾ける)
(妖精の女の子の話。その子が亡くなった話……)
(その話が本当なら兵部晶はまたもや誰かを失った事になる)
(彼女が妖精の国に捕らわれたままなら、ある意味諦められたかもしれない)
(けれど、おなじ世界に生きているのに諦めなければならないのは、多分、とても……)
まあ、大事な人との死別なんて誰もが経験してるしな。
経験してないやつもいずれ経験することになるわけだしよ。
一番悲しいのは、それを受け入れられず、他の何かで誤魔化してしまったやつかな。
(姉を殺したにも関わらずそれを受け止めきれず発狂したあの日の少年のように……)
(怪物に成ったあの日の少年は、今も悲しい死別と無慈悲な死を世界にばら蒔いている)

俺の方は特に……
ゆりかちゃんと愛し合うのが忙しくてね。
(本当はそれなりに色々あったのだが、奇妙な体験も恒例行事レベルになると)
(ひとつひとつ列挙するのが面倒になる。故に口に出しては何もないという返事になる)
春になったら花見行こうぜ。
花見弁当、作ってやるよ。サービスでおはぎや大福もつけてやる。
できれば他のやつらも誘いたいがな。最近疎遠になってるから無理かねぇ。
(先の話は、本当は嫌いだ。明日なんて言葉は知らない。しかし、未来を見ない人間は目先の)
(ことすら見失う。希望なんて言葉も知らない。けれど絶望もしていない。約束はいつだって辛い)
(彼女がどうなるのか、明日のことすらわからない)
(だけど、この冬を乗り越えて春を迎えると決意するのは、無駄ではないはずだ)

【一夜明けて元に戻るタイミングはキミに任せる】
【置きレスに借りました】
50名無しさん@ピンキー:2013/02/17(日) 14:48:56.27 ID:85gFYxsZ
50
51久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/02/17(日) 21:52:30.40 ID:yqLXZvSD
>>49
本気で、誰かと……そんなの、有り得ないよ…
(憎しみは、愛情と同じもの。だなんて、誰が言ってたっけ?)
(自分自身のことは、解からないけれど)
(それでも、単純な話ではないと言う紅裂の思う気持ちは、幾分かは見えた気がして…)
(これがきっとサリエルならば、私と一緒のときに他の女の事を考えないで、と、さらりと言ってしまうのだろうが)
(なんとなく置いていかれたような寂しい気持ちだけを感じて、それがなんなのか解からず)
(もぞり、と、大人しく頭を枕に乗せた。)

……なにも、わたしの胸のことで先輩が悲しくならなくても…
なんか、すごく悲しくなってきた……
男の人に…?
なんで?解からないのなら、確認すればいいじゃない。だめなの?
……解かった、先輩がそうい言うのなら、他の人には確認させない。
それとあと…普段だって…その……ちょっとは、あるもん。
(この女は無知だったが、人並みの羞恥心は、一応はある。)
(以前、兵部と一緒に風呂に入る羽目になった時も、死ぬかと思うほど恥かしかったし)
(今、こうやって暗闇の中、互いの体温を感じているのも)
(意味は解からないが、なんだかどきどきしてくる。)
(だけど、無意識下でシャットダウンしている感情部分が欠損しているので)
(結局、どこか自分のなかで歯車が食い違うのだった。)

晶くんは、わたしなんかと全然違うわ…純粋で、綺麗で、でもそれが残酷で。
だけど、幸せにならなくてはならない子だわ。
(誰もが、大切ない人との死別を体験すると言う紅裂を、暗がりで見つめる。)
(確かにそうだけれど、あの幼く純粋な魂には、それはまるで氷の刃のように、暗く冷たく鋭い。)
(心が、死んでしまうほどに。)
他の何かで、誤魔化す……
(それは、誰のこと?と、訊きたい気持ちを抑え、押し黙った。)
(その代り、枕から頭を落とし、すぐ隣の肩にちょこんと乗せて、片脚を紅裂の脚に絡め、身体を寄せる。)
(普段の体躯なら、大木にしがみついたなんとやらのようになるのだろうが)
(今の状態ならば、それとなくしっくりと様になっている感じがした。)
(恐る恐る腕を伸ばし、震える指で、ぎゅっと抱きつき)
(ドゥルークにやったように、規則的に、ぽんぽんと胸の辺りを叩く。)
(ただ黙って抱きしめて貰えることで、自分はとても安らいだ気持ちになれたから。)
(なんの意味も為さないかもしれない。鬱陶しいと思われたかもしれない。)
(でも、僅かでもいいから、彼の寂しい台詞の隙間を、埋めたかった。)

わたしに愛されると、殺されちゃうよ…?
(己に対する嫌悪感は変わらなかったけれど、それでも、この程度の冗談に出来るくらいの)
(そんな気持ちになれたのは、きっとこの、優しくて悲しい悪人のおかげ)
お花見…わたし……さくらもちと豆大福………じゃなきゃ…や
(ドゥルークの可愛らしい寝息。二人の鼓動。体温。あたたかい…)
(紅裂の胸元をぽんぽんと叩くスピードが、徐々に落ちていく。)
おべんと…たまご、やき………

 ――――――――――――
(むくりと、上半身を起こす。なんだか、夢も見ずに、久々にぐっすり寝ていたみたい。)
(軽く頭を振ると、肩を覆うくらいの長さの髪が、揺れる。)
(小さな手で、目元を擦る。)
ん……朝…?
(ここ、どこだっけ?と、ぼんやり見渡す。)
(一晩着ていたのに、まだ仄かに洗い立ての匂いがする、ぶかぶかのシャツ。)
(ベッドから降りようと、脚を動かし)
(片方の膝で、シャツの裾を踏んでいることに気が付かずに、もう片足を踏み出した。)
ぎゃぶっ
(見事に、ベッドからの華麗な転落。)

【先輩がまだ就寝中かお目覚めになられているかは、お任せいたしますわ。】
【置きレスにお借りいたしました。】
52紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2013/02/17(日) 23:35:51.40 ID:PV9vjwmW
>>51
あると言ってもAカップくらいだろ。いや、よく知らんけど。
せめてBカップくらいになってから言い給えよ。
(交わされる言葉に意味はない。それでも人を繋げる役割くらいは果たしてくれる)
(異常なほど接近しつつも、いつもの関係、いつもの距離感。それこそ異常だと自覚している)
(――知識はある。それがどんな意味を持つかぐらいはわかる)
(現場を見たこともある。けれど、ダメだった。噛み合わない歯車。時々クルクルと空転する)
(この温もりに溺れるなり、流されるなりできればよかったのに)
(――誰かに問いたい。誰でもいいから問い詰めたい)
(こんなので満たされるのか、と。こんなので癒されるのか、と)
(暗闇の中で、爪弾きにされた孤独な子供が寄り添っているだけだ)

…………それは、キミが言うことでもないだろう。
あの子の幸せはあの子が決める。あの子が掴むしかないんだ。
愛は与えるものだが、幸せは自分で掴むものだ。
くくっ……まあ、求める類の幸せがこの世の何処にもない俺よりはマシさ。
(喉を鳴らす。堪らなく滑稽だった。哀れで、悲しくて、笑うしかない)
(言葉とは裏腹に、兵部晶が掴む幸せの片道切符は他でもないこの少女だと知っている)
(ゆりかには背負った使命があり、それを崩すことはできなかったのだろう)
(多分、今現在、兵部晶は失意と諦念と惰性に満ちた日常を送っていることだろう)
(近い内に対面する必要がある。あの少年に会いたいと痛切に思った)
ん……
(何を思ったのかゆりかが接近を超えて密着してきた)
(普段とは違う、それなりにメリハリのある体格は前言を撤回したくなる柔らかさ)
(けれど……何も言わず、与えられる振動と温もりを甘受する)
(溺れるわけでもなく、流されるわけでもない。ただ、その手を軽く握ってやった)
(戯れながら、他愛のない先の話をする。ゆりかが寝付くまで、ずっとそうしていた)

(――結局、冷たい朝が来るまでずっと起きていた。浅い眠りと浅い覚醒を繰り返して)
(ゆりかを見守っていた。気づけば、本当にいつの間にか彼女の体格が戻っていた)
(それを確認して、安堵の眠りに就こうとしたその時だった)

……ん……んーう……
……ったく、朝から騒がしいやつだ。あ、元に戻ってるな、おい。
(今まさに起きたように伸びをして、今気付いたように指摘する)
(奈落へと華麗に転落したゆりかを背後から腕を回して抱き上げる)
(持ち上げた体躯の軽さよ。そのままベッドにぺいっと投げ捨てる)
(昨日の一幕が嘘みたいなぞんざいな扱いだった)

おはよう。飯作るから待ってろ。
(紅い髪の男が、ぼさっとなった前髪をかき揚げて笑う)


【上の部分はカットするか、回想シーンにでも使うか】
【まあ一応朝のシーンに移行したのでそろそろ〆るか】
【個人的には時間飛ばして花見のシーンもやりたいけど】
【置きレスに借りました】
53名無しさん@ピンキー:2013/02/18(月) 01:55:45.15 ID:2tLxXwpm
意味
54久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/02/18(月) 01:58:13.06 ID:DL1Fj01L
>>52
あ、ぅ…?
(まだ、少しぼんやりした頭は、すぐに対処出来ずにいた。)
(慌てて追いかけてきたドゥルークが、床とこんにちはしているゆりかの鼻面を)
(心配そうに、ぺろぺろと舐めていた。)
…… ДРУГ?Сколько сейчас времени?
(背後から、伸びをするような声が聞こえる。あれ?誰だっけ?)
(不意に身体が宙に浮く。)
(なんだこれは?宇宙船にでも、攫われてしまうのか?)
(わたわたと、寝起きの緩慢な動きで抵抗するが)
(宇宙船に攫われて、なんらかのチップが埋め込まれるわけでもなく)
(小さな体は、まだ暖かなベッドへと、無残にも柔らかく投げ出されてしまう。)
いっ…たぁ……なにすんのよ!
(ベッドの上でひっくり返った身体を、くるんと起こして)
…あれ?……あ、お…おはよう…
(傷痕の多い、だけど綺麗な指、前髪をかきあげる仕草、笑顔。)
(見慣れた顔だけれど、どこか違う気もした。)
(昨夜と同じく、少しどきどきしたのは、気付かないフリでいよう。)

(それでもじわじわと頬が熱くなり、両手で隠し。布団を思いっきり頭から被る。)
どんな顔してればいいのか、わかんないじゃないのよ…馬鹿。
(それでも、布団を被ったまま、ぺちぺちと両頬を叩いて、奮い立たせ。)
(ベッドから立ち上がり、洗面所で軽く顔を洗い、歯を磨いて)
(とぼとぼと、キッチンへ入り、紅裂の隣にぺたりとくっつく。)
邪魔してやる。
(これは、言い訳。)
(自分の今の感情とは違うところで、離れがたくて、寂しげな瞳の色を残し、じっと見上げる。)
(なんとなく、昨夜の熱の残滓のようなもの。きっと、すぐに落ち着く。)
(知ってしまった、気付いてしまったものは、もう後戻りはできないけれど。)

(まだ少しぼんやりとしながら、暖かさにまどろんだ時間を思い出す。)
(幸せは自分で掴むものだと。優しい声は言った。)
(確かに、わたしにはあの子の幸せを決める権利も無ければ、手段も無い。正論。)
(それでも、幸せになって欲しい。と、願う気持ちは、わたしの自由だとも思った。)

朝ごはん何?たまごある?玉子焼いて、玉子。
なんか、たまご焼きの話を、誰かとしたような気がするの。
(邪魔すると言いつつも、紅裂の手の動きは邪魔しないように、シャツの裾を軽く引く。)
(台所で作業中に、動かない人間がぴったりと横に居るだけで邪魔なことこの上ないのだろうが)
(それは気にしないことにした。)
(器用なこの男のことだから、なんとかするだろう。という、勝手な判断。)
……確かにAだけど、中身詰め物したら、すぐさまBになるマジック。
女の子って、便利。
動くのに邪魔だから、しないけれど。
(じっとりと見上げて、それだけを呟き、なにか運ぶものは?と、問いかけた。)

(紅裂の顔を見て、なんとなく、あまり寝ていないんじゃなかな?という気がした。)
(気のせいだろうか?でもこの男は、己を隠すのが上手いから。)
(それとも、昨日とは全然違う角度からしか、彼を見ることが出来ないから)
(印象が変わって見えるだけなのだろうか?)
(視線が合い、とりあえずは幸せそうに笑ってみせる。)
(この幸せが夢より儚いものだと、解かっていたけれど。)


【花見は、次回ゆっくりと共闘含めてやってみたい気もしますわね。】
【ま、花見入れるなり、〆の方向性は、先輩にお任せいたしますわ。】

【置きレスにお借りいたしました。ありがとうございます。】
55名無しさん@ピンキー:2013/02/18(月) 02:02:24.92 ID:2tLxXwpm
55
56紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2013/02/18(月) 21:22:04.78 ID:2pEv2apz
>>54
朝っぱらから意味不明なやつだな。
(一連の動きを傍観してから一言。流石に徹夜明けでは碌な台詞も浮かばない)
(朝食の準備をする前に、ドゥルークを持ち上げて先に食事を与えてやる)
昨日の残りだけどな。
(冷蔵庫の中に残った鳥肉の塩ハムの残りを全て与えてやる)
(これでストックが切れた。また作らないとならない)
(次に自分たちの分。トーストを焼き、湯を沸かす。洗面所から耳を澄ませるまでもなく水音と)
(歯を磨く音が聞こえてきた。彼女は朝食の前に歯を磨くタイプらしい。彼は歯を磨いた直後に)
(ご飯を食べられないタイプなので、食後に磨くタイプだ。じゃがいもと玉ねぎを切って)
(フライパンで炒める。そこに塩を加え、更に溶き卵を手早く混ぜているとゆりかが隣にやってきた)

言われなくてもやってるよ。スペイン風オムレツ。これで二人分な。
……どうして見栄張るんだよ。脱いだら丸分かりじゃねえか……
(呆れつつ、油を足して形を整えながら、ひっくり返して両面を焼く。朝からボリュームのある一品)
(実際は四人分くらいはある。自分が三人分食べて残りは彼女の分という割り当てだ)
(よし出来たと言って、大皿に盛り付けてゆりかに運ぶよう指示する)

……ったくよ。
キミの鼾と歯ぎしりと寝相が半端じゃねえから寝付けなかったぜ。
(真相とはまったく違うことを言い、見守っていた事を気取られないようにする)
(湯が湧いたのでマグカップにコーヒーと砂糖と牛乳。ゆりかの微妙な妨害にも負けずカフェ・オレを)
(二人分作り、トーストを皿に乗せる。ジャムとバターを取り出し、水に曝して切ったトマトとレタスを)
(皿に盛り付けたところで滞りなく朝食の準備完了)

それじゃあ、食べるか。
(中央の大皿にスペイン風オムレツ。二人分のカフォ・オレにトースト。トマトとレタスのサラダ)
(二人で対面して合掌、いただきます。誰かと朝食を共にするのはいつ以来か)
(今日はどうするか。彼女を家に送り届けて、そこから学校へ直行。流石に二日連続の休みはまずい)
(それから、それから……ああ、そうだ。何か妙だと思っていたら、アレが足りなかったのだ)
放課後、どっかで待ち合わせて、キミの髪結わえるリボンか何か買いに行こうぜ。
ポニテ萌えってわけじゃないが、いつもと違う髪型だとなんか落ち着かねえし。
(どこまでも自分の都合だけで物を言って、トーストを齧る(
(この瞬間に幸せを感じているなら……)
(幸せは先に待っているものではなく後から思い返すものらしい)
(幸せは今と、過去にしかない。先のことなど、やっぱり知らない)
(――まあいいか。特に根拠はないが、昨日よりはマシな一日が遅れそうな、そんな気がした)


【よーし、長くなったが俺の方はこれで〆だ】
【花見はまた今度な】
【いやいや、本当に長いロールだったな。楽しかったよ】
【懲りてなきゃまた今度よろしくな】

【置きレスに借りました】
57名無しさん@ピンキー:2013/02/18(月) 21:38:10.27 ID:1M958ZWP
58久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/02/18(月) 23:19:03.19 ID:DL1Fj01L
>>56
プ、ギュッ、プキッ
(まだ馴れていないのか、懸命に鳴き声をあげながら、紅裂を見てはハムに喰らいつく。)
(そんなドゥルークを眺めながら、指示された大皿を運ぶ。上には、綺麗な焼き色の付いたオムレツ。)

見栄…
(ぶかぶかの襟元を、くいと引っ張って、中を覗き込む。)
(黒い文様が、襟首から見えた肩に広がっている。)
…元に戻っちゃったね…残念?
(冗談だよ。と、くすくす笑う。)
(永らえたことに、心から安堵している。――けれど。)
(大切な人がくれる、優しい殺意を受ける機会が失われたことを、どこか残念に思っていた。)
え…そりゃあ、脱いだらバレるに決まってるでしょ
脱がなきゃいいのよ。
だいたい人前で脱いだりしないし、問題なし。
(文句をつけながらも、お行儀悪く、くんくんと鼻を鳴らしては、ほわぁ〜っと幸せ顔。)
(トースターの音、湯が沸騰する音、コーヒーとミルクの匂い、野菜が水から上げられる音。)
(子供が二人、家族の朝食風景の真似をしているに過ぎなかったけれど)
(それでも、模倣でも、じんわりと心が満たされた。)

嘘。
わたし、寝相悪いときはあるけれど、歯軋りはしないもの。鼾も…たぶん?
弟には、なにも言われたことないから。
それに、歯軋りすると、歯が痛むんですって。
なによりも、先輩がくだらないことを言う、いつもの顔してるもの。
(頬杖をつき、にししと笑いながら、トーストやサラダを並べる紅裂を見つめる。)
(どことなく、寝不足顔。寝起きだから?それとも…)
(ずっと、わたしのこと見ていてくれたのかな?なんて、思っちゃうのは自由だよね。)
(すっかり皿が並んだのを見計らって、きちんと…正座は苦手だけれど、それなりに座りなおし)
(手を合わせ、紅裂と同時に、いただきます。と言う。)
(早速オムレツに手を付ける。)
(ふわふわだけれど、卵の味がしっかりしてて、野菜の火の通し具合も最高。)
(サラダもしゃきしゃきで、目が覚める歯ざわりを楽しむ。)

(今日はどうしようかな?と、考える。)
(紅裂が傷を閉じてくれたおかげで、そんなに酷くはなっていないけれど)
(矢張り、痺れた腕を動かすたびに銃創が激しく痛む。)
(今日は学校を休んで、本国の施設に行って診てもらおう。)
(口うるさい上司が居なければ、いいのだけれど…)
(それと、気になるのは虚影会のこと…治療に行ったついでに、なにか資料が無いか探してみよう。)
(今度こそ、不覚は取らないと、決意して――)
え…?
(突然言い渡された、本日の予定。)
(頭をぺたぺたと触り、あぁ…と、呟く。)
(随分昔、父に買ってもらった赤いリボンは失くした。)
(兵部に貰った赤と黒のシュシュは、大切に鏡台の小箱に入っている。)
(そして、3つ目のリボンの提案。)
(わたしの髪を飾るものは、いつも大切な人との思い出と一緒だ。と、思った。)

ん…じゃあ、放課後、メールでもして。
(そっけないフリをして、返答をした。)
(ぽにてもえって、なんだろう…と、考えながら。)

【では、わたしはこれで〆ですわ。】
【こちらこそ、ありがとうございます。とても、紅裂先輩が可愛らしかったですわ。】
【楽しませていただきました。お花見も、楽しみですわ。】
【こちらこそ、わたしいつも長くなる癖がありますわよね…申し訳ございません。】
【ぜひ、また遊んでくださいませね。】

【置きレスに、スレをお借りいたしました。ありがとうございます。】
59名無しさん@ピンキー:2013/02/19(火) 00:38:21.11 ID:Um+jjyjZ
60兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2013/02/20(水) 21:31:08.70 ID:7gHaxqn4
【名前】兵部 晶(ひょうぶ あきら)
【年齢】14歳
【性別】男
【身長】153cm 42kg
【容貌】髪は全体的にショート。アホ毛があり、もみ上げが長い。大きなツリ目の童顔。
    基本的には仏頂面で、他人に対してツンツンした様子。
    また綺麗な石の入ったロケットを、首から下げている。
【能力】接触した物体、及びそれに接触していた物体を『回転』させる。
    また己の非力を補う為に、銃器の訓練を積んでいる。
    よって能力と組み合わせ弾丸の貫通力を向上させたり、弾道を曲げたりできる。
【武器】深紅色のサックスケース型ガンケース『ハーミット』or
    対異形用複合電磁兵器『ジムノペディ』
【希望】NG以外なんでも
【NG】スカグロ
【弱点】持久力や弾数の関係から長期戦が苦手で、またかなり打たれ弱い。
【備考】中等部二年に属する、鳶色の髪の少年。愛する家族を
    異形に殺され、そこで異形の存在、並びに父親の所属していた
    警察による対異形組織の存在を知り、復讐のためそれに入る。
    その組織、『S3』におけるコードネームは、『ガンスリンガー』。

    晶は基本的には組織と同じく異形殲滅主義ではあるが、特殊な
    状況ではそれに従わない事がある。

    力を持たない市民の為に、日夜街の近辺を哨戒し、異形を処分するのが主な任務である。
    また特に危険な異形や異能者、それらの排除を妨害する人間などは、
    上層部である公安からの指令により、特定の標的として始末する事も命じられる。
    ちなみに自宅のあるマンションにて、「うさぎ」と名付けた白猫を飼っている。




http://image02.wiki.livedoor.jp/e/2/erochara2_hokanko2/e942206896062eee.JPG
http://image02.wiki.livedoor.jp/e/2/erochara2_hokanko2/c3fda64537f2b175.JPG

【こんばんは、待機させて頂きますね。どなたでも、お気軽に声をおかけ下さい(一礼)】
61紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2013/02/20(水) 21:47:20.66 ID:8NCSu79b
【十分くらい悩んだが実はあっくんとはあまりロールしてないので】
【是非この機会を逃してはならぬと決断しました】
【置きレス前提で解凍は土曜日になるけど俺でよければ】
62黒上いろは ◆zPDVctO00E :2013/02/20(水) 21:50:32.70 ID:aC4/3TkP
【名前】黒上 いろは(くろがみ -)
【性別】女
【年齢】15歳・中3
【身長】142cm
【3サイズ】つるぺた
【容貌】人間時:童顔、黒のショートボブ
    異形時:↑+頭部に前に突き出た一対の白い角。背中の中ほどまで伸びた髪。背に蝙蝠のような一対の翼。
    本来の姿(不完全):霧のようなもので形成されているように見える、漆黒の巨大な四足獣。背に六枚の翼。
【能力】異形としての力と姿。任意のタイミングで異形化できる。
    異形時には身体能力(特に五感と筋力)が大幅に強化される。
    ある程度の再生能力を持ち、片腕くらいなら一ヶ月ほどで再生可能。
    因みに、角や翼にも痛覚があり、折ったり千切ったりできる。
    異形故の嗅覚で、相手を「匂い」で覚えることができる。また、気配や妖気・霊力などを敏感に察知する。

【希望】雑談、戦闘 エロール可
【NG】スカ、ハードなSM
【弱点】中距離・遠距離戦(射程的に不利)、退魔武器(種族的に)

【備考】三年前から人間の少女「黒上いろは」の姿をとって学園に通う純正の異形。
    三年前に起こった「ある事件」を境に記憶が一部欠落している。
    日中は人として生活する一方で、夜では人・異形を襲い喰う。
    無邪気な性格故に他者を殺すのも、たまに異能者を手助けしたりするのも、遊びの内。
    人間は今のところ餌か玩具程度に考えているが、気に入っている人間には手を出さない。
    「やりたいからする」というような思考回路で行動することが多い。
    因みに、頭が弱く補修・再試常連。

    ある一定の損傷を受けると不完全ながら本来の姿に戻ることがある。
    この際、いろはの意識は無く記憶も残らない。また、意識的にこの姿に戻ることはできない。
    兵部晶との戦闘で『自分と本物の「黒上いろは」』が写った三年前の写真を拾われている。
『Brave』という組織に狙われている。理由は不明だが自信の過去に関係している模様。
    現在、杜凜子の絵に興味津々。

【やっほやほー、プロフ投下ーん!】
【誰も相手居なかったら立候補しーてみーまーしょーっ!】
63黒上いろは ◆zPDVctO00E :2013/02/20(水) 21:51:32.56 ID:aC4/3TkP
【うわわわっ!リロミス!ごめんーごゆっくりー!】
64兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2013/02/20(水) 21:51:52.71 ID:7gHaxqn4
>>61
【こんばんは、拓兎先輩。そういえば、こちらではお久しぶりになりますね】
【こちらは全く問題ありません、よろしくお願いしますね】
【今回はどうしましょうか。日常での会話や、戦場での共闘など】
65兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2013/02/20(水) 21:53:30.23 ID:7gHaxqn4
>>62
【…申し訳ありません、立候補ありがとうございました、黒上先輩】
【また今度こちらでお会いできる時を、楽しみにしておりますね。ノシ】
66紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2013/02/20(水) 21:56:40.52 ID:8NCSu79b
>>63
【なんとダブル立候補とな?】
【ま、まあ今回は間が悪かったということで】

>>64
【そっすねー】
【俺とゆりかちゃんとのドタバタが終わった日の昼休みに】
【キミが訪ねてくるのはどうだろう。教室でも体育館裏でも】
【理由は、どこぞの廃墟で三人の若者が水晶の刃で殺されていた】
【その現場に強姦後に虐待されて殺された年端もいかない少女の死体もあった】
【その件についてお尋ねしたいとかなんとか】
67兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2013/02/20(水) 22:00:57.39 ID:7gHaxqn4
>>66
【なるほど、ではその流れで行かせて頂きますね。それでしたら、場所はいつもの体育館裏にしましょう】
【書き出しは僕が致しましょうか?】
68紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2013/02/20(水) 22:02:37.99 ID:8NCSu79b
>>67
【メールで呼び出すなりアポなしなり】
【まあ好きにしてくれてもいいですよ】
【どうなるかはまあ川の流れに身を任せる心境で】
【そいではお言葉に甘えましてよろしくお願いします】
69名無しさん@ピンキー:2013/02/20(水) 22:05:22.83 ID:XH23bdjn
無垢
70兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2013/02/20(水) 22:11:27.70 ID:7gHaxqn4
(人気のない体育館裏。一般的には不良の溜まり場に
 なっていたり、告白の場所などどとして使われるイメージだが)
(兵部晶にとっては、屋上と並んで、一人で過ごせる空間。
 そして同時に、あの紅裂拓兎と遭遇した場所でもあった)
(それ以来、時々彼に会おうとする時はここに来ている。
 今回は、メールも送っておいた。彼の性格上
 来ない可能性も有り得るが、それならそれでも
 構わない。暇潰しの相手は用意してあるからだ)

にゃーあ。

(晶の膝の上の小さな白猫が、声をあげた)
(自宅からこっそりと連れてきて、校舎裏に
 待機させておいた。ご飯さえあれば簡単に制御できる
 愛おしくもあほらしいうさぎの喉を、ころころと撫でる)
(二月は冷える。腕の中にその体を収めると、なかなかに気持ち良かった)



【お待たせしました、それではよろしくお願いしますね(一礼)】
71紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2013/02/20(水) 22:21:27.45 ID:8NCSu79b
(久遠ゆりかを自宅まで送り、その足で学校まで登校する)
(勉学に対する欲求も低い上に、世間一般的道徳も身につけてはいるが)
(大して重視してもいないこの悪人が、それでも学校に行くのは暇潰しに過ぎない)
(そして今日は、それなりに面白いイベントが起きそうだった)
(兵部晶からのメールである)
(いつもラブメールを送っているものの、向こうから来るには稀だった)

あふぁ……
(体育館裏に向かいながら、大きく欠伸をする。一晩寝ずに過ごすのは身体に悪い)
(一日四時間しか眠らない人間いるらしいが、それは小まめに短い睡眠をしているからであり)
(そんな習慣を続けていれば遠からず体調を崩す。睡眠とは生物である限り決して免れないものだ)

おはよう……眠い……
(朝から昼休憩までの授業の殆どを睡眠に費やして、それでもまだ眠い)
(紅い髪をぼさぼさと掻きむしりながらボケた挨拶をして、首を傾げる)
あー……猫じゃん?
しかもどっかで見た猫じゃん?
(挨拶もそこそこに白い猫に興味を移す辺り、人として色々問題だった)
(紅裂拓兎――どこまでも自分本位な生き物であった)
で、どうしたの晶くん?
とうとう俺に愛の告白でもしてくれる気になった?
いやぁ、参ったねこりゃ。
(ふっふっふーと笑うが、実に胡散臭い。いつも通りの仮面ではあった)

【はい、こちらこそお願いします】
72兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2013/02/20(水) 22:35:16.19 ID:7gHaxqn4
>>71

もうこんにちはですよ、拓兎先輩。…夜更かしでもしたんですか?

(昼休みになってもなお寝起きのような仕草を見せる拓兎に、
 溜め息をつく。同じく時折ここを訪れる久遠ゆりかも、
 学業に対する姿勢はよろしくない。この不良どもめ、と呟き首を振る)

寝呆けているのなら、一発撃たれてみますか?
もしかしたら、永遠の眠りについてしまうかもしれませんが。

(拓兎の戯言をさらりとかわし、淡々とした声で返す。
 そして先ほどから腰掛けているサックスケースの上に、ころりと横になった)
(彼がこれぐらいを気にする人間ではないのは分かっている。
 むしろ、これがいつものやり取りなのだから)

…郊外の廃墟、所謂心霊スポットのような場所ですが。
先日、そこで四名の若者の死体が発見されました。
内三名は水晶で作られた刃物にて刺殺されており、残りの一名である
少女は暴行と拷問を受けた痕があったそうです。

(だが、こちらの仕事の話になれば、口調は変わる。
 事務的とも言える態度で任務を説明し、拓兎の方を見た)
(一方白猫は、晶の腕の中からするりと抜けると、とてとてと
 拓兎の方へと走り寄ってくる。久しぶり、とでも言いたいのだろうか?)

先輩は、似た異能を持った人間にお会いになられた事はありますか?
実は異能を奪われた、とか言い出しましたら今ここで頭蓋骨割りますけど。
73紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2013/02/20(水) 22:51:01.24 ID:8NCSu79b
夜更しっつーか徹夜してた。
人を愛することについて延々と考えてたのよ。
(本当のことを言わず嘘をつくという割と普遍的な会話術を披露する)
(冬の長い夜、ゆりかを見守りながら愛について考えていたのは事実だけど)

げっふー。
ツンデレ超えてツンツンですなー。むしろもう、セメント?
ヤンデレとかそんなじゃなくてもっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜよ。
けれどキミの愛が重油より重いことは先刻承知ですのー。
(晶の淡々とした声はもうデフォルトなので、こちらも大して気にしない)
(……大事な人を失ったことなど億尾にも出していない)
(受け止めて乗り越えたのか。それとも、奥に仕舞いこんであるか……)
(ゆりかの話が本当なら、この少年は……)

あー……そうなの。
ふぅん……アレ……?
(昨日の今日でやったことを忘れている辺り、相当救えない)
(惚けているわけではなく、本気で首を傾げて記憶を呼び覚ましている)
(――該当件数、一件。確かにそんなこともあった)

ああ、俺と同じ能力者ならひとりだけいるわ。
俺の贋作。けどその馬鹿どもを殺したのはそいつじゃない、俺だ。
(事務的に態度と、冷徹な死刑執行人の眼差しを受けつつしれっと答える)
(悪びれた様子もない。殺人が悪い事だとは知っている)
(全てを承知で、知った上でやっている)

……ふむ……あの時の猫か。
大きくなったなー、お前。いい物食わせてもらってるのか?
猫って成長早いよねー、あっくん。まあ子猫もカワイイが成猫になってからの愛らしさも
なかなか味わい深いものがあるぜ。上手く飼えば十年以上生きるってよ。精々、大事にしな。
(白い猫が誰ー?この人誰ーみたいな態度で男の脚元の匂いを嗅いでいる)
(白猫がこの男をはっきりと覚えていないのは仕方ない)
(彼が猫を世話をしていたのはまだ子猫の頃だったし、今の白猫はそろそろ成猫だ)
74兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2013/02/20(水) 23:13:57.45 ID:7gHaxqn4
>>73

おや、そうでしたか。
それは素晴らしい姿勢ですね、どこぞのロシア少女にも見習わせたい姿勢です。
ですが個人的には、その時間を当日の復習に使って頂けると喜ばしいですね。

(笑顔で堂々と嘘を付けるのは、それが空虚な笑みだから)
(世界と心を触れさせないのは、恐れからか、それとも諦めか。
 もっとも、いつでもそんな態度でいるわけではない。
 事実、彼には色々と助けられてきた。二つの意味での、先輩として)

ツンツンを超えたらセメントになる意味が分かりませんが。
とりあえず、セメントで溺れそうになっている先輩を眺められたらとても楽しそうですね。

…よくご存知で。重油と言うよりかは、底なし沼とも呼べますがね。

(そしてそれは、彼も同じ事だが。愛故に狂い、取り返しの付かない
 ところまで暴走してしまった、裁きを望む自称・悪人)
(とはいえ誰の影響か、最近は少し生に対して真面目になっているようだ。
 職務上、いつかは殺さなくてはならない相手だが、殺し辛くなっていく)

(ちなみに現在公安が手を出すなと判断しているのは、この紅裂拓兎が
 所属していた組織から離反したからだ。共倒れならば良し、
 そうでなくとも片方は潰れてくれるのだから、それには関わるなと)
(全く、えげつない。ただ自分が彼らの立場でも、同じ指令を下しただろうが)

ーーーふうん。
『ジャキッ』

(そのまま転がり、ケースの上からコンクリートの上に落ちる)
(そしてケースの蓋が跳ね上がると、中から一丁の拳銃が飛び出してきた。
 上空に手を伸ばしそれを掴むと、即座にセーフティを外し、拓兎に構える)

少女を殺したのは他三名、そして彼らを殺したのがあなたって所ですか?

(ここまで流れるような動作で得物を構えつつも、殺気と呼べる
 ようなものは、一切晶にはない。身体も寝転がったままだ)

彼女、食いしん坊なんですよ。
色気より食い気といった感じで、ご飯が大好きでしてね。
あまりにも食べるのでご飯を隠したら、自分で引き出しを開け始めるくらいで。
75兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2013/02/20(水) 23:14:59.78 ID:7gHaxqn4
?…にゃっ!

(晶のその言葉に反応したのか、うさぎが再び少年の側へ
 舞い戻り、鼻の辺りを叩いてくる。鬱陶しくなった晶は、首根っこを掴んだ)
(どうやら猫ながら、レディとしての自覚はあるのか?)

ふむ、それよりも早く僕が死ななければいいんですけどね。
一応その際には、隊長にお世話は頼んでありますが。



【やはり、レベルのせいで長文が書き込めないのは面倒ですね…失礼しました】
76紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2013/02/20(水) 23:39:59.10 ID:8NCSu79b
あの子はしゃあねえよ。
だってアレ……ほら、ねえ?
(敢えて細かい部分は言わず、察するように促す)
(久遠ゆりかの事情に関してはキミの方がよく知っているだろう、と言外に告げる)
(いい加減眠気も醒めてきたので、ぐっと伸びをして真面目な表情を作る)

くく、くはは。げふげふっ!
愛は与えるものであって求めるものでもないし、押し付けるものでもないよ。
上から目線で施すものでもない。だから御免蒙る。
(喉の奥から妙な感覚がして、笑った拍子に咳き込んだ)
(笑っているものの、その瞳の色は限りなく真摯)
(この男にしては珍しいぐらいに本音を吐露している証拠だ)

その認識で正解だ。なぁんか昼間から妙な場所で酒盛りしてるかと思ったら
女の子が死んでやがるのよ。あの手の場所で一番危険なのは幽霊じゃなくて
浮浪者だの、良識をドブに捨てた馬鹿どもだってのは通説だが、マジ話だったな。
(おやおや、とばかりに少年の取り出した拳銃を見つめる)
(楽しい音のしそうな玩具ですねと言わんばかりの態度だが、危険度は認識している)
(全ては承知の上。全てを承知で不敵に笑うのが、この男の流儀)

食い過ぎは病気の元だからな……
まあ、一食くらい抜いても死にはしないから、一日二食計算で多少多めにしておけば
バランスは取れるんじゃねえの?二十年くらい生きる猫もいるらしいぞ。
(猫と少年のやり取りに口元を綻ばせる。そんな顔している場合かと言われそうだが)
(この男のこんな表情は割合珍しい。基本、無関心に笑っているとか、嘲笑しているとか)
(そんな表情ばかりで、心を許すような笑みはかなり希少である)

まーあ長生きには興味のない俺が言うのもアレだが、せめてその子の死を看取るくらいまでは
頑張って前向きに生きようぜ。先に逝った大事な人たちの分まで生きろとは言わないよ。
人が背負える人生は自分の分だけだしね。
(長く生きることに関心はないし価値も見出していない。他人の命も平気で踏み躙る)
(それでも親しい人間に甘いのは、その意味においてはこの男もまだ人間だからだろう)


【うん、そうか。無理はしなくていいからね】
77兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2013/02/21(木) 00:03:09.61 ID:fzCWVlMb
>>76

そうですね、『あの人は悪くない』。
本人もそう思っているようですし、ずっとこのままなんでしょう。

(深く、息を吐く)
(この世には、二つの事象がある。自分でできることと、できないことだ)
(そして久遠ゆりかの事象は、自分にはできない事だった。
 あの妖精の命が犠牲になっても、変わらないものだった。それだけだ)

…やはりあなたは完璧主義者と言いますか、潔癖性があると言いますか…。
この世は、そんな綺麗なもので溢れてなんかいませんよ。
世間の方々が愛と騙るものは、大なり小なり、何らかの欲望が絡んでいるでしょう?

(紅裂拓兎が口にするものが、正しい意味での愛なのだろう。
 けれど、それは探してもそうそう見つかるものではないと思っている)
(幼少より、愛されたが為に家族を愛し、更に愛されたいと
 願ってきた自分にとっては、少なくとも縁のないものだ)

お疲れ様でした。
…僕は基本的に犯罪が嫌いですが、中でも強姦は殺人と同じ位嫌いですね。
女性に対して有利である膂力を振るって、下卑た欲望を満たす男。
そんな生物に絶望したくなりますよ。

(それを語るも男、聞くも男なのだが、特には問題とはならない)
(再びセーフティをかけ、拳銃をケースの中に戻す。そして閉じた
 真紅の箱の上にまた腰を下ろし、白猫をぷらぷらとさせる)
(殺人に関しては、自分も命令でやった事がある。彼の話が事実で
 あるならば、自分では対応は違っただろうが、それでも殺人を責める気にはならない)
78兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2013/02/21(木) 00:04:21.48 ID:fzCWVlMb
そんな事をしたら、ひたすら攻撃してきますよ。昼夜問わず。
…まあ一応、検討してみましょう。

(一日二食という拓兎の言葉を聞いた瞬間、うさぎがじたばたと暴れ出す。
 が、晶が「一回のご飯は多くなるよ」と言うと、大人しくなった)
(どちらが幸せなのか、考えているらしい)

そうですね…彼女が無事に天寿を全うできたなら、僕もついでに
後を追いましょうか。そこまで長生きできれば、十分社会には貢献できたでしょうし。

(冗談のように、本気で言葉を紡ぐ。少なくとも目先の事に対しては
 太一郎の言葉で姿勢を改めた晶だが、根本の所は変わっていない)
(生に対して、世界に対して、何も望んではいない。必要だから、生きている)

ついでに一緒に死んでくれます?
79紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2013/02/21(木) 00:30:21.40 ID:ZA+nBMyB
あー……生憎とそうでもない。
昨日、あの子の身体の封印が解けた。少しだけな。
俺と、キミが原因らしい。
危うく、殺されるとこだった。今日には元に戻ってたけどな。
(ぽりぽりと頬を掻きながら、この男にしては言葉を選びつつ話す)
(情報の共有は大切なことだと知りながら、あの子の深い部分に関わる事柄なので)
(必然として慎重になる。下手を打てばまた妙なことになりかねない)

知ってるよ、この世界の醜さくらいは。
けど、残念。俺は性欲がなくてね。ぶっちゃけ不能なんだわ。
異性に対する独占欲もない。殺したい女はいるけど、それに関しては性別関係ないしさ。
だから、多分キミの言う欲望ってのが本当の意味では理解できないんだろうな、俺には。
(何もない、緩い無表情で淡々と語る。兵部晶の言う言葉もわかる。わかっている。少なくとも言葉の)
(意味くらいは理解できる。けれど違う。本当の意味ではとうとう理解できないのだとも知っている)
(そんな歪さがあるが故に、ただ「与える」という選択ができるのも皮肉ではあった)

まーあ、なんつーの?アレだ、共感性の欠如っていうか……
相手を人間だと思ってないか、根拠もなく自分だけが特別な人間だとか思い込んでるか。
そのどっちかだろうね。そうでなきゃ、゛それが人間の本質だ゛とか悟った風に勘違いした馬鹿か。
まあ、死んでしまえば同じことだがな。儚いな、人間の命なんて。
(あらら、もうしまっちゃうの?みたいな顔をする)
(この男の口から出ると命の重みが羽毛並みに軽く聞こえる)


そうだな……なかなか魅力的なお誘いだが……
(一緒に死んでくれと言われた。軽すぎて、とても痛い言葉だって)
(少し、真剣な顔をして考え込む。時間にして10秒くらいだったか。目を閉じて必死に考える)
(目を開けた時には答えは出ていた。正確には、出ていた答えをどう伝えるか考えていた)
困ったことに、一緒に死んだとしても、自分の死と向かい合うのは自分一人なんだな、これが。
更に言えば俺の魂、確実に地獄行きだしなぁ。同じ場所には行けないぜ。
まあ、それでもよければ……だけど。
一緒に死ぬのが俺でいいのか?他に誰かいい人いないの、キミ?
(いつもくだらないことしか言わない悪人が、真剣に、誠意を持って答えた)
(そして問う。その問い真意は、キミの傍に寄り添う人はいないのか、だ)


【さて、日付変わったので凍結お願いします】
【解凍は今週の土曜日、多分22時くらいに再開できると思います】
【他の日は置きレスになるかと】
80兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2013/02/21(木) 00:34:08.82 ID:fzCWVlMb
>>79
【了解しました、全てその通りに】
【僕は最後にレスをしていきますので、拓兎先輩は、先に
 お休みになられていて下さいね。本日はお付き合い頂き、ありがとうございました】
【ではまた土曜日にお会いしましょう、お休みなさいませ】
81紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2013/02/21(木) 00:35:39.57 ID:ZA+nBMyB
【ありがと。また土曜日によろしくね】
【それじゃあ、おやすみ。晶くんに素敵な夢を……と誰かの真似をしつつ爆散!】
82兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2013/02/21(木) 01:04:41.29 ID:fzCWVlMb
>>79

…封印が?
本来の姿に戻った…だけではなく、あの印が彼女を掌握したのか?

(顎に手を当て、思案に耽る)
(自分と拓兎が原因だと?彼が何かをしでかしたなら分かるが、
 己もそれにカウントされているのは何故だろう。言葉も何もかも伝わらなかったのに)
(まあ今日には戻っていたのなら、少なくとも今すぐゆりかの危険はないわけだ。
 もっともどうこう出来るとも思わないし、彼女もそれは望まないだろうから)

殺される所だった、とは…やはりあの中身は危険な代物でしたか?

(詳細は聞いていないが、力を封印する類のものとは聞いている。
 死にかけたのではなく殺されかけたとなると、意思を持つようだ)
(とすると、万が一暴走した際には僕は彼女を殺さなくてはならなくなる)
(ーーーまあ、いいか)

あはは、まるで聖人のような悪人ですね。
世界に対して何も求めないが故に、ただ与え続けられる。
…まあまだ食欲と睡眠欲があるならば、なんとか人間ではいられますね。
いっそそれらも廃棄して、本物の聖人として崇められてみてはどうです?

(新興宗教のリーダーとして、紅い髪の男が壇上に立つ姿を想像する。ああ、コロン臭い修道士より胡散臭い)
(本当は、いつの日か全ての欲を取り戻し、人間らしく
 生きていけるのなら、それに越した事はないのだろうけど)
(そう上手くはいかない。いずれ、自分も彼のようやなってしまうのかもしれない)

勘違いをしているから、自分は常に被害者にならないと思っている。
本当の痛みを知らないから、そんな事もできるんでしょう。

(生き物を殺すという点では、己も彼も、そいつらと同じだ。
 だが、覚悟のない若者とは違い、痛みも、失うのも、死ぬのも覚悟している。
 ただしそれは、自ら戦闘に赴くもののみでなければならないが)

別にいいですよ?生憎と僕は無宗教でしてね。死後の世界を信じていないんです。
区切りとして、共に逝って頂けるなら。
…いい人?ああ、いませんよ。誰も彼も、先に死んでしまうので。

(落ち着いてきた白猫を、胸の上に乗せ、目を瞑る。
 チャリ、と晶の首元のチェーンが音を立てた)
83兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2013/02/21(木) 01:06:39.07 ID:fzCWVlMb
【バクハツシサン!(うろ覚え)】
【それでは僕もこれにて失礼します、お邪魔しました。お休みなさい。ノシ】
84名無しさん@ピンキー:2013/02/21(木) 14:09:25.69 ID:qZCHegqW
85紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2013/02/21(木) 21:45:51.36 ID:ZA+nBMyB
>>82
……昨日の夕方のことだ。
(二歩、三歩と間合いを詰めてしゃがみ込み、晶と視線を合わせる)
あの子と遊ぼうかと思ったんだが、待ち合わせ場所行ったらあの子の
身長が伸びてたんだ。キミより高いくらいか。
おまけに、脳味噌に蛆が沸いてるんじゃないかってくらい妙なセリフ連呼するし。
(昨日の出来事を最初から回想しつつ、しみじみとした口調で語る)
邪視の堕天、サミエル。それがあの子の中に封印されてるモノの正体らしい。
ただ、アレ自体が危険かどうかは未知数だな。あの子の……ゆりかの感情の揺れに
呼応して、抑圧された本音を引き摺りだしたらしいよ。
曰く、愛し合えないのなら、殺してでも自分のものにしてやる……だとさ。
(それが昨日、彼女が自覚した醜い自分の本音)
(その対象が彼やこの紅い男だったのは必然だった)
(自覚のあるなしに関わらず、傷つけ合うほど深く関わってしまったのだから)

まあ、背中くすぐってやったら正気に戻ったよ。
それで、そのあと色々話し合った。本当に、色々とな。
(ゆりかの封印が解けて暴走状態になった事に関して言えば、もしかしたらと思っている事が)
(ひとつあるが、確証がないのでそれについては黙っておいた)
(陰鬱な表情をしながら呑気そうな白猫を見つめる。猫は気楽でいいなと羨望すらしていた)
(その日の糧と縄張り、そして自己保存。それさえクリアできれば動物は何も悩まない)
(少なくともこんな面倒な対人関係で苛々したり悩んだり意気消沈したりもしない)

……なんか話が違うな。キミ、俺を殺してくれるんじゃなかったのか?
アレか。例の妖精の子が逝ってしまった上にあの子のしょうもない性格に失望して
生きる気力を失ったのか?
(昨日の夜、ゆりかの口から伝え聞いた話を思い出す。こんな厭世的な言葉をさらりと言うくらい人生を)
(悲観している様子は誰かに似ている。誰かなんていうまでもなく、自分自身の鏡像だ)
大事な人が逝ってしまったのは、まあ……お悔やみを申し上げるけど……
あの子のしょうもない性格は、キミだって知ってたんじゃないのか?
それを含めて好きになったんだと思っていたんだが……
(思えば、晶がゆりかのどこを好きになったのか、愛するようになったのかは聞いていない)
(興味はあったものの、直接聞くのはいくらなんでも野暮すぎると思ったから)

【長くなりそうだから大幅カット。それでも長くなったけど……さーせん】
【晶くんの方もばっさりカットして必要な部分だけ返してくれればいいからね】
【置きレスにお借りしました】
86須佐乃 水琴 ◆MIKOlshTCI :2013/02/21(木) 21:53:59.04 ID:pvn0BvJw
【待機させてもらいます。プロフは>>7です。】
87須佐乃 水琴 ◆MIKOlshTCI :2013/02/21(木) 22:25:49.34 ID:pvn0BvJw
【解除しまーす。お疲れ様でした。】
88兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2013/02/22(金) 00:02:21.13 ID:91elGIhU
>>85

大体想像できますよ。
かつて妖精の世界を赴いた時に、檻の中に囚われて元来の姿に戻りましたから。

(とはいえ、妙な言葉を連呼したりはしなかったが。
 どちらかといえば、寝起きのように惚けていた。まああの場合は
 封印が解けたわけではなく、本当の姿が映っていただけなので、当然か)

サリエル…確か、キリスト教の大天使でしたか。
はっ、ロシアの怪僧も厄介なモノを堕としてくれましたね。

(確かにそれだけの力なら、一国が躍起になるのも分かる。
 聖書の通りなら、そいつらが揃えば世界を終わらせる事も可能らしいから)
(何せ、その書物では人間を大量に殺しているのだ、天使達は。
 そう言った点ではよっぽど悪魔より恐ろーーーーー)

(紅裂拓兎の言葉を耳にした晶は、思考を中断し、彼の方を真っ直ぐに見た)
(殺してでも、自分のものにしたい?)
(そう、久遠ゆりかが言ったのか?そう思ったのか?)

くはっ。

(口の端から、小さな笑いが零れた)
(なんだ、問題なんてこんな簡単に解決するじゃないか。自分がどうしなくとも)

あはははっ!良かったじゃないです、拓兎先輩。
あんた、ゆりか先輩にちゃんと愛されてるじゃないですか。
殺してでも自分のものにしたいなんて、愛以外の何物でもないですよ。
それともあんたらは、血統書でも付いてないと愛って認めないんですか?

(そこまで激しく彼女に思われた事など、自分には一度もなかった。
 現にゆりかがサリエルを解放してしまって、会いに行ったのは
 彼なのだから。感情の揺れに呼応したというのも、自分と会っていた頃にはなかったものだ)

色々と、ですか。
どうですか、あの人はまともに生きていく気分になってくれました?
それとも、告白でもされました?

(心底面白そうな表情で、少年は眼前の紅い男を見つめる)
(白猫は、何も語れない。ただ晶の腕の中で、何か
 居心地の悪そうに眉をしかめて、紅裂拓兎を見上げていた)
89兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2013/02/22(金) 00:04:18.11 ID:91elGIhU
話が違うのはあなたもでしょう。
断罪を待っていたくせに、どこか生に向き合うようになってしまって。
…ああ、彼女から聞いたんですか?
覚えていたんですね、メリルが死んだこと。てっきりもう忘れてしまったかと。

(笑顔で首元のロケットペンダントを反対の手で取り出し、愛おしそうに握りしめる)
(辛うじて今の自分に大切なものがあるとしたら、今両手に掴んでいるもの二つだけだ)

どうしようもない性格とか、そういうのじゃないんですよ。
どうあっても変わらないんです。全く、何もかも。
何度心が折れようと、頑張ろうとした。それだけなら、耐えられた。
…僕のせいで、メリルが亡くなって、それでも頑張って生きていこうと言ったのに。
あの人は、結局まだ、消えてしまいたいなんて願っていた。

(もちろん、彼女が悪くないことは知っている。ゆりかとメリルは、
 その日出会ったのが最初で最期。感情移入などできるはずもない。
 メリルの死は、自分だけのものだ。彼女には、共有できなかったのだ)
(あの日の自分は余程惨めだったろう。情けをかけられても仕方ない。だが、それでもーーー!)

………。
ねえ先輩。生きることって、そんな難しいことですか?
メリルの死を足蹴にしてまで、拒絶したいものですか?
なら僕は、これ以上何を彼女に差し出せばいいんです?

(ゆっくりと、首を降る。そして、震えた声で呟いた)

…許して下さい。もう僕には、無理なんです。
助けたかったのに、情けない、ですけど。

(痛みや悲しみは、共有することで和らげられる。あるいは
 それにより、何らかの願いが生じることでも、糧にできる)
(けれど、どちらも勝手な自分の思い込みだと知ってしまった今は。
 メリルの死だけが、自分だけの心に刻まれて、残っている。
 大切な家族とメリルの死。もう自分には、心に余力が、ない)




【拓兎先輩への置きレスにお借りしますね。ありがとうございました】
【…こちらもがんがん長文になってしまいましたので、お気遣いなく】
90名無しさん@ピンキー:2013/02/22(金) 03:04:26.56 ID:8S02tskn
90
91媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2013/02/22(金) 20:15:09.01 ID:jkg7DCdS
【しばらく、待機させて頂きます】
【プロフィールは>>3にありますので、参考にしていただけましたら幸いです(一礼)】
92須佐乃 水琴 ◆MIKOlshTCI :2013/02/22(金) 20:29:50.05 ID:jo49zjMs
【お相手願っても良い…のかな?】
93媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2013/02/22(金) 20:38:29.49 ID:jkg7DCdS
【こんばんは、水琴さん】
【こちらこそよろしくお願い致します。――ええと、ご希望のシチュなどありますでしょうか?】
【私も久々で、あまり上手いことはやれないかもしれませんけれど。それでもよければ、ぜひに】
94須佐乃 水琴 ◆MIKOlshTCI :2013/02/22(金) 20:40:01.79 ID:jo49zjMs
【此方こそ、宜しく。 …久々にあって現状を聞く、という感じなのかなぁ】
【あたし自身ログをあまり見られていないから、キャラとして葵というキャラに聞きたい、という】
【……弐式のほうに先に接触するほうが導入はしやすい、のかな?】
95媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2013/02/22(金) 20:49:46.95 ID:jkg7DCdS
>>94
【……なるほど。触りだけ弐式に接触しておくのは、いい手かもしれません】
【私もロールというロールをできておりませんので、特に話の進展は弐式の話くらいですから、それでいきましょう。
 それでは――私からの書き出しで良ければ、いまから用意させていただくことにいたします】
96須佐乃 水琴 ◆MIKOlshTCI :2013/02/22(金) 20:52:44.10 ID:jo49zjMs
>>95
【うん、それじゃあ、状況諸々は合わせる。今日はよろしくおねがいします。】
【それじゃあ、待たせてもらうね。】
97 ◆YJKujNK4t6 :2013/02/22(金) 21:00:15.73 ID:jkg7DCdS
(それは、何故か山や海辺などの自然豊かな場所を好んだという)
(何故だか分からないが、よく現れるのはそういった場所だった。現代の寂れた廃墟よりは、古びた社を好んだ)
(今の中で消えゆくものをそっとなぞるように、それはそういう場所ばかりに現れる)


――――。
(虚ろな瞳の少女は、ぼろぼろになったその身体を引きずりながら、なおも異形を狩っていた)
(手にした鉄パイプは、何故か青白い燐光を帯びている)

…………まだ、足りない。
(ばらばらになった死骸を、キズだらけの少女の素足が踏みつけた)
(べちゃり、と厭な音が闇の中に木霊する)
(だが、目の前にある死骸はまだ足りない。たりない。
 この忘れ去られた森の社で契約をかわした、それはこんなちゃちな数の死骸を積み上げるためではない)
(もっと、――もっともっと、もっとだ)

(その姿はまるで幽鬼のよう。ゆらりとおぼつかない足取りで進みながら、少女は森の闇を見つめる)
(暗闇のなかに、水音と、鉄パイプが地面をこする音だけが、ただ静かに溶けこんでいく)


【場所:森の中の古びた社】
【というような適当な設定ながら始めさせて頂きました。今夜はよろしくお願いいたします】 
98須佐乃 水琴 ◆MIKOlshTCI :2013/02/22(金) 21:18:57.42 ID:jo49zjMs
(きな臭い噂には事欠かない、それは異常事態だ。普段の、無関係な学生諸兄を見ててそう思う。
 そんな噂がはびこっていることと、それがどれだけ方方の勢力によってもみ消されているのかと…
 ――もしかしたら自分がその噂を、周囲から聞き及んで居ないだけ、なのかもしれないが。
 水琴の許に舞い込んできたそれはただの噂ではなく、仕事の話であった)


…………。

(結い上げられた黒髪、黒の長衣。得物は柄も鞘も黒。瞳も。肌だけが生白い。
 だが彼女が見下ろすものは、もっと生理的嫌悪を齎しそうな色彩で斑に飾られていた。
 今しがた訪れて眼にした、『これ』……噂の真偽はともかく何かが居る。
 野良の獣の仕業ではない、そしてその亡骸は、まだ新しかった。温かいのだ。
 素人の現場検証は直感の裏付けだけあればいい。――居る。何処に。社の奥にか、森の奥にか、だがこの近く)

……鬼が出るか、『邪』が出るか……か、な?

(眉を顰め、歩み出す。…湿った足あとが続く闇のなかへと。
 左手に提げ持たれた得物は、未だ納刀されたままだが、いつでも抜ける自信があった。
 でなければ、後から闇に踏み込むなどという下策を取る馬鹿は居まい。
 ……来るなら来てみろ。そう考えながら闇に身を躍らせたのは、少女から数分の後。
 相手の姿が先んじて確認できたなら気づかれる前に首を刎ねる。
 逆の時は――応じるしか、無い。正体を知らぬ怪異に、不安も恐怖も、ある。それ以上に、とある感情があるのだが)

【はい、任された。気づくか気づかまいかは、お任せ…!】
99 ◆YJKujNK4t6 :2013/02/22(金) 21:28:25.40 ID:jkg7DCdS
(彼女は昔も、今のように異形を狩っていた)
(そうだ。それが自分にとっての使命であると言われて、彼女は幼い頃から育てられてきたし、
 それでもって世の中の平和が守れるのであれば佳いと思っていた。父も母も、自分がそうなることを喜んでいた)

(なのにどうしてだろう)
(していることは変わらないのに、いつから気持ちが変わっていたのだろう。
 しかし、そんなことを思い出そうとしても、頭のなかはぼんやりとかすみがかったようだ。うまく働いてくれない。
 それでも、ただ異形を狩らなければならない、ということだけは知っていた)

(約束だった。自分の父と母と、――そして自分に力をくれた、あの『神様』との)


――――。
(彼女は耳をすませた)
(物音がした気がした。いや、音ではなかったのかもしれない。
 それでも、何かの気配のようだった。ずっと暗闇の中で異形を狩り続けていたせいか、感覚が鋭敏になっているのかもしれない)
(そしてこの感覚が外れたことはなかった。もしかしたら『神様』がそういった感覚も研ぎ澄ませているのかもしれない。
 凪沙(なぎさ)は嬉しくてたまらなくなった。
 ああ、どうしていまお父様とお母様がいきていないのだろう。こんな私をみたら、きっと褒めてくれるのに)

凪沙、こんなに強くなったんだよ
そこにいるのは、だあれ?

(齢は12を過ぎた頃。まだ幼い少女は、異彩にまみれた幼い顔を闇の中へと向けた)
100名無しさん@ピンキー:2013/02/22(金) 21:28:50.55 ID:8S02tskn
100↓
101須佐乃 水琴 ◆MIKOlshTCI :2013/02/22(金) 21:41:32.51 ID:jo49zjMs
(瀝青のように重い夜闇をかきわけて、その奥に認めたのは小さい影。
 『噂』どうりの少女の形。そして、血の臭い、死の臭いに誘われるように、音もなく接近しよう。
 ――討たねばならぬ。 否。)

―――――。
(そこから聞こえたのはそう、おぞましげな風体には似合わぬ柔らかな声。
 その声だけでなく、佇まいにも視線にも、年格好そのままのあどけなさが介在している気がした。
 ちょっとした怪談のような、少女の話。それが事実だと、改めて再認する。
 呼吸は乱れない。白い吐息は、水琴の口からも鼻からも漏れぬ。
 ――討たねばならぬ。 否。)


(だあれ、という誰何が届いた瞬間が、その一歩が――間合い。
 音もなく、闇の中からぬるりと現れ、互いに見つめ合う一瞬のなかで、
 その喉元を、横薙ぎに切り裂こうと鞘から刃が放たれる。
 片手抜き、伸びやかな四肢、以前よりも増した刃渡り。
 その切っ先が3cmも喉を深く裂いてしまえば、良い。
 先手必勝、一撃必殺。処分すればそれでよし、尋問と調査は自分の領分でない。
 仕事を淀みなく行った、振りぬいた、そして、相手から眼を離さぬ。
 仕留めたか、応じたか、それともまた別のなにかか、真っ直ぐ少女――凪沙を見ていた。
 その視線はただひとことだけ、意思を眼に宿す。

             『死ね』        )
102 ◆YJKujNK4t6 :2013/02/22(金) 21:49:29.10 ID:jkg7DCdS
(凪沙はわけがわからなかった)
(黒い髪はお母さんと似ていたけれど、まったく違う人だというのは分かった。
 しかし、霞がかった頭でそれを認識して目の前にかけ出したときには、どうしてか身体が動かなくなっていた)

(おかしいな)
(凪沙は強くなったのに、どうしてなのだろう)
(綺麗な銀色の閃光が一瞬だけ見えたかとおもうと、自分は痛くて苦しくて地面に倒れてしまっていた。
 理解できない、殺さなきゃいけないのに。凪沙はもっといっぱい殺さなきゃいけないのに。
 そうじゃないと、凪沙は『退魔師』にはなれない)

(『没落』した家だと笑われて、死んでいったお父様とお母様のためにも、凪沙は一人で強くならなければならないのに)

あ、ぁ……あ゛―――。

(人であれば、動けるはずもない)
(それは一撃必殺。確かに人を殺すに足りたはず。
 しかし、喉を深く切り裂かれた彼女は、その隙間からひゅーひゅーと息をもらしながら、水琴をみあげていた)

(その瞳が問う。―――『どうして?』) 
103須佐乃 水琴 ◆MIKOlshTCI :2013/02/22(金) 22:04:57.44 ID:jo49zjMs
(浅かったか――? 手応えは確かにあった。だがそんな疑念が浮かぶのは、またも直感であろう。
 振りぬいた刃を引き戻す頃、ちょうど少女が倒れた瞬間、その前に歩み寄る。
 その手で斬ったには多い歩数を経た後、切っ先をした刃を振り上げる。)

……しぶといな。
しくじった。ごめんね。一撃で楽にしてあげれればよかったんだけど。
…………なに? なんだよ。そんな眼で見ないでよ。

(その眼に謝意はない。恐怖はあった。この状態への。
 自分もいつかこうなるかもしれぬ、であらばこそ人間で居続けなくてはならぬという自戒を。
 そして、視線に問われれば、明らかに気分を害したように眉が寄った。
 なんでまだ生きているんだ。苛立ちの色が、宿る。)

しょうがないじゃない。
仕事なんだよ。『異形』狩り……の。

(踏み外した奴を、ひとりひとりカウンセリングできるような度量は自分にはない。
 仕留められる相手を逃しでもしたら、それは背信だ。自分は異形になってしまう。
 振り上げた切っ先を、突き下ろす――何もなければ、ソレは見上げる額を射つだろう。
 何もなければ、だ。たとえどんな些細な行動であっても、
 少女が抵抗、反応、『なにか』をした場合、警戒に一歩下がる。
 その迷いは、『これで仕留められるのか』という、まだ少女が生きていることから通ずる疑念によるものだ
 誤算か正答かは、判らぬ)
104 ◆YJKujNK4t6 :2013/02/22(金) 22:14:21.05 ID:jkg7DCdS
(凪沙は痛くていたくてくるしくて、逃げ出したかった)
(けれど、身体は動かないし、そもそもどこへ逃げればいいのかもわからない。
 目があった女の人が何か言っている。けれど、それを聞き取れるような力も、その顔を瞳に映すちからももどっていない)

――…ぉ、かあ、……、と、ぉ――……。

(褒めて欲しかった。強かった凪沙を、ふたりにほめてほしかった)

(ひゅうひゅうと、喉から息が漏れた)
(凪沙が、この世に存在したのはそこまでだ。
 鋭い切っ先が額を射つまでもなく、彼女の命はそこで潰えた。それと同時に、一つの退魔師の一族が完全にこの世から消え去った)

(凪沙は、死んだ)

(『何か』したのは、凪沙ではない。凪沙の中に巣食っていた何かだった)
(まるで魂が抜けるように、凪沙の中から何かがふわりとこぼれ出た。青白い光、それはふわふわと揺れる。
 人魂のように、そして先ほどさまよっていた凪沙そのもののようにふわふわと揺れて……、―――)


『―――それを、捕まえてくださいッ!!』


(無茶な願いだった)
(何かわからないものを捕まえろというのは)
105須佐乃 水琴 ◆MIKOlshTCI :2013/02/22(金) 22:25:08.29 ID:jo49zjMs
(切っ先は振り下ろされ、しかし寸前で制止した。
 気が立っていない今、死体を辱めることもない。悼むこともない。
 『平和』のために戦った。少なくとも今はそれで、自分は生きることを許されていたし、
 この少女は許されなかった、それだけである――上の都合だ。くだらない話だが、それでよかった
 だがせめて葬ってやらねばと、本部に連絡を入れようとする手が急いだのは果たして感傷ゆえ、だろうか)

………?

(何だ? 懐に手を差し入れたまま、視線はその『ひかり』に。
 闇に浮かぶ、ともすれば人魂めいたそれに注がれる。
 ――    『斬る』。  反射的に為さんとした。少女の縁のもの、非常理の存在。
 それだけわかっていれば十分だと、身体が動き出した瞬間に、びしゃりと背後に受けた声。
 反応が遅れた。最初からそうようとすれば十分だといえただろう。
 つまり不十分な遅れを伴って、鞘を手放した左手が、青い光に伸ばされる。)

―――ッ?

(斬らんとした、が、出来なかった。いや、しなかった。
 これは手がかり。だが、そうさせた存在は一体何者か?
 そも、果たしてそれを、自分は捕まえられる、のだろうか。)
106媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2013/02/22(金) 22:44:46.39 ID:jkg7DCdS
>>105
(ゆらりと揺れる光は、その声が聞こえたかのように飛び上がった。
 声がしたほうに現れたのは、薄く光る一匹の赤い蝶々――そして聞こえるのは、憚らない“水音”)
(異形のそれにまみれた地面を、ためらいなく踏んでくる、足音だ)

(光は飛び上がったかと思うと、そのまま木々の枝の合間を縫って空へ)


――追ってください。


(間髪入れず、少し息のあがって震えた声がそう言えば、紅い蝶も同じ方向へひらりと舞い上がる)

…………、あら。

(そして異形の残骸にまみれた草を踏み、現れた女は息を整え次第、言葉を吐き出した)
(なりふり構わず走ってきたのだろう。
 乱れた黒髪を直すこともせず、目の前に認めた少女に向かって声をかける)

やはり、水琴さんでしたか。ご無沙汰しております。

(そして、一礼してみせた)
107須佐乃 水琴 ◆MIKOlshTCI :2013/02/22(金) 22:58:22.25 ID:jo49zjMs
(掴むことなど出来はせぬ。風に拭かれた綿毛のように飛んでいってしまったものを追うことはできない。
 翼を持ってはいないのだ。苛立たしげに鼻を鳴らすと、雨土でも踏んでいるかのような足音に視線を向けて。)

………葵。

(若干、驚いたように目を丸くする。しかしすぐに気を取り直し、
 身を入れ替えて正対、引き締めた表情を向けた。)

……久しぶり。そっちの――なんだっけ。あれだ。
深凪、だったっけ。あんたらもこのヤマを追ってたの。
悪いけど、こっちはもう済んでるよ。殺したくなかったんなら、悪いね。

(隠しても仕方がない。また、後からの追求を避けるように、
 先んじて自分の都合を述べておいた。仕事だと。
 鞘を拾い上げ、金属が震える、りぃん、と鈴の音めいた歌を響かせて納刀。
 だが視線は逸れがちだった。あまり真っ向から喧嘩はしたくない相手でもある。
 左目の傷跡がじくりと傷んで。)

……。

(視線が、探した。確か彼女も、刀を持っていた、筈だ――あれば、よし。
 なければ言及するだろう。「あんた、手ぶらで来たの?」と。)
108媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2013/02/22(金) 23:04:54.10 ID:jkg7DCdS
>>107

――……ああ。

(水琴に言われて、彼女はようやくその足元に転がっている死体に目を向けた。
 情報は与えられていた。
 没落した退魔師一族の最後の生き残り。幼くしてその定めを強いられた、少女。情報はそんなふうだった)

追っていたといえば、追っていましたが
別に公示しているわけでもありませんから、獲物を横取りされたところで何かを言えるわけでもありません。
それに、先ほどのあれを追えれば良いので、ご安心ください。
静止に関しては私はどちらでも構わないので、『あなた方』の都合で問題ありませんでした。

(殺したくなかった、などということはないと、告げる)

刀、ですか?

(そして水琴の視線が探しているものに気づいて、自分もいつも刀をぶら下げていた場所を見る。
 手ぶらでと思われても致し方ない)

手ぶらというわけではありませんが、今宵は別の得物を持ち歩いております。
あれには逃げられてしまいましたので。

(武器に逃げられたなど、おかしいはなしだ)
(それが事実であっても、媛名葵が言った言葉ならどう受け取られるだろうか。
 「失くした」さえ「逃げられた」なんてわけの分からない表現を使いかねない女。言葉を弄しているのか、使い方がおかしいのか)
109須佐乃 水琴 ◆MIKOlshTCI :2013/02/22(金) 23:26:19.29 ID:jo49zjMs
そりゃよかったよ。あんたに怒られたら気分がなおさら落ち込んじゃう……

(少なからず落ち込んだ、という意味合いの言葉をごまかすように、矢継ぎ早に言葉を継ぐ。)

……逃げられた、と来たか。
まさか落としたり、忘れたりするようなバカじゃあないとは思うけど。
脚が生えて逃げ出した――ってわけでもないよね?

(訝るように。彼女の事情は知らないが、ありえない話ではない、というのがこの世界の恐ろしいところ。
 ……それがもし、人を害する妖刀になどなっていたら、それは、事だ。重要なことなのだ。
 考えながらに…血なまぐさいな、と思う。
 異形の死骸、少女の亡骸。本能と悲しみの血臭が相半ば。
 早いところ離れたいが、葵には仕事があろう、自分が彼女を伴って
 ここを離れることは出来なさそうである。そしてそうするわけにはいかないのだ。)

『あれ』……その、ガキから出た青い光。
あんた『ら』はそれを追っているんだよね。
……『あれ』、なに?
こんなことになっちゃってるんだし、教えてくれる、よね?

(向き直るなり、薄く微笑んだ。だがそれは、射竦めるような光もあった。
 組織ぐるみのものであるなら教えろと。自分が、それを取り逃がしたようなものだというのに悪びれもしない。
 たとえばあれが、呪われた装具や霊魂のように、渡り歩いて災害をばらまくなら。
 それは平和を乱す、自分にとっての害悪でもある。だから聞き出したかった。
 あとは、本部への報告義務があるのだ。
 その正体を先につかめるのなら、一石二鳥である。)
110媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2013/02/22(金) 23:46:43.37 ID:jkg7DCdS
>>109
――――。

(間があった)
(この≪深凪≫の事情を、彼女にすっかり話してしまっていいものか。
 なにしろ「式」というのは≪深凪≫の秘蔵の武器だ。大きな組織には都合をしてもらわなければならないからこそ
 伝え、そして助力を請うているのだが――そんなことを考えた時間は、そのまま沈黙の間となった)

……、何かといわれれば、異形に似て異なるもの、でしょうか。
人と契約を交わし、そして人に力を与えて異形を殺させる。代わりに生気を奪い取り、自分の糧とする。
とりつかれた人間は、力を手に入れ、そして異形狩りに没頭する。
まあ、没頭するかどうかは人それぞれですが――御せる者は、御すことができると聞いています。

そういうモノの、分体です。――『あれ』は。

(小首かしげれば、今日は血に塗れていない黒髪が揺れた)

そして、我々が追っている獲物です。お分かりいただけたでしょうか。

(そしてこちらも淡々と報告を返す)
(伝えるべきことは伝えたというように。都合のいいところだけ切り取って、そして伝える)
(薄く笑う目の前の水琴とは対照的に、相変わらず表情の薄いままに、彼女は水琴を見つめていた)
111須佐乃 水琴 ◆MIKOlshTCI :2013/02/23(土) 00:09:40.85 ID:8uN8B+X8
(口元に手を当てて考える。報告すれば然るべき者達の手によって早期解決――
 ――なんて希望的観測が裏切られるほど、なるほど遠大で迂遠な事件のように思えた。)

よくある話だね。つまり、ああいうガキみたいなのを『生産』してる大本がいるわけだ。
異形を喰らう異形……呪術師や何かが、そういうのを使役したり、なんてのは、
漫画かなんかによくあるよね。なんだっけな――…ああ、そう。シキガミ、とか言うの。
わかんないかな、葵。あんま読まなさそう。あたしもだけど。

(単純な話だが、要するに、あの青白い光は分体。
 葵が放った紅の蝶は、本体を追跡しているということだろうか。)

……じゃあその、ソレは?目的は、お腹が空いたから飯を食う。そういう行動原理で動いてるってこと?
べつに、危ない目的があって動いているのか――……そもそも。
その『異形に似て異なるもの』は、今、御されている状態なの?
それとも、そいつの手を離れて暴走してしまっているのか……
……どっちにしろ、使い手が居なきゃ起きないような話だ。ふつーはこんな。

(指先は、社を示す)

しみったれた場所に閉じ込められてるようなもんじゃない?封印。厳重に……
……にしても深凪は事情通だね。つーか……もしかして、だ。
分体をバラまいてパシリみてーなのを大量生産させてるのは、
あんたらの身内。もしくは、誰かが制御しきれなくて暴走させた……ってとこ、かな?
このガキが噂を立てたのは最近。そう長いスパンで起こったヤマじゃない。
ごく最近に起こった、こと。でも、もうそこまで尻尾を掴んでるんだし、さ。
ふつう、こう思うよね。 …違うなら、違うでいいよ。でも一応はっきりさせとかないとね。

(自分の鋭さや、頭の良さには、期待していない。だが自分なりに情報を咀嚼し、問う。
 恐いじゃない?と、問いかけた。病原菌のように、力あるものが増える。
 警察は圧さねばならぬ。害ある異形も、異能者も、刃の錆にせねばならぬ。
 他人ごとではないのだと、問いたげに視線を向けた――
 ――たとえ礼を失することになろうと、腹は探っておかねばならぬ。
 だが、それを葵だと断じないのは、逃げた刀のことを無意識に頭から排除したのは、
 信任、であろうか。 ――葵はそんなことをしないよね、という。)
112媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2013/02/23(土) 00:31:34.45 ID:Aai6EFq7
>>111
式神、分かります。
先ほど私にくっついてきた――否、わたしがついていった蝶も、そういうモノの類だそうですから。

(もちろん、そういう才を持たない自分の式神みたいなものではない)

行動原理につきましては、何分、私どもも詳しいことは分かっていません。
(嘘で、嘘ではない)
もしかしたら、お腹がすいたからご飯をたべているのかもしれません。意味のないそういう「現象」のようなものかもしれません。
詳しいことにつきましては、わたしも何分、伝えられることはあまりありませんので。
(水琴が示した、社を見ながら)

――情報通、といえばそうかもしれません。
我々も、昔から情報合戦をやってきたそうですから。一応、諜報長という肩書きをもった人間もおります。
先ほどの蝶々を使役しておりますのも、そういう女です。
……ごく最近、というほど最近というわけでもありませんよ、
結構前から追っておりまして、やっと尻尾を掴んだのです。奇行に走る人間は、何人か見て来ました。

そして、厄介なのが――、それが誰にも起こりうるわけではない、という点。
このような状態になる者は、どんな者でもというわけでもなく――我々側の人間、ということでしょうか。
だからこそ、公になりにくいのでしょう。

(つらりつらりと、彼女は表情を変えずに言葉を重ねる)
(是とも否とも、いわない。そして必要だとおもった部分にだけ言葉を連ねるばかりなのだ)

貴方がどのように思われて、どのように貴方の上に報告されようと勝手ではありますが、
私の口からは、私が≪深凪≫としてお伝えできる、知っていることの程度をお伝えするより他にありません。
113須佐乃 水琴 ◆MIKOlshTCI :2013/02/23(土) 00:58:43.57 ID:8uN8B+X8
(あくまで組織人としての言葉だ、とは思う。どこか冷たくさえ感じるそれに、
 淋しげで苛立たしげな目を向けた。どこまで踏み入って良いものかどうか、その距離感は測りかねる。
 他人の組織の奥の奥まで興味を示すことはない。単純に理由をいえば葵だから。その程度。
 だからといってこうまで突き放されると、少々のところ――面白くは、ない。)

……結構前から追っている…………か。

(ふうん、と告げた。だいたい、自分の推測は間違っているらしい。
 つまらなさそうに首をぐきり、と鳴らすと。)

まとめると……とりあえず『それ』の目的……いや、目的に繋がる行動は食事。
異形を食べるために……食べるのは異形だけでいいんだよね?
そしてそれは自分の分体っていうのを、あたしらみたいなのに憑依させて、
異形を殺す衝動を高めている……あたしからしたら、異形が減るのは好都合だ。
ま、もちろん異能者だっていないに越したことはないけど。

あんたらが問題視しているのは、そいつが御されていないこと。
そんでもって、何をしでかそうとしているかわからないっていうこと……か。

(気持ちが悪い。人間以外のなにかに、多くの人間が動かされている状況。放っておいていいとは思わない。
 亡骸に目を落とす。『これ』もだ。一歩間違えていれば)

…………あたしもこうなるかもしれないの。

(顔を俯かせながらつぶやくように、問いかける。
 異能者によって脅威になる状況ということだ。自分は目的を持って戦っている、自分のために、戦っている。
 他者のために戦うのも、戦わされるのも、嫌だ。
 自分はそうしたことに御するために戦い、力を得ている筈なのにだ。
 ――ならば元凶を、大本を、許してはおけまい。
 視線を改めて向けた。答えを得ようとする。それを知っているのか。
 『伝えられることなのか』……探るように、だ。)
114媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2013/02/23(土) 01:11:19.78 ID:Aai6EFq7
>>113
異形を食べているというよりも、契約者の生気を食べている――という見解が有力です。

(こんな訂正、何の意味も持たないけれど)

まあ、詳しいことについては『企業秘密』ということでお願い致します。
私が貴方に伝えられる情報など、限られていたりいなかったりということがありますから。
――所詮は、組織の狗にございますので、どうかご容赦を。

(暗闇と同じ色の黒髪を揺らして、一礼する)
(何を問題視しているのか、何が問題なのか。それは告げられない。
 告げてしまえば≪深凪≫の言葉となる。仮にも第八席の地位に――いた、人間なのだから、自分は)


…………あなたは、大丈夫ですよ。


(そして頭をあげて、ゆっくりとした声音で告げる)
(水琴が少し俯いたように、見えた。何をおもって俯いたのかは、分かるような気がする。気がするだけかもしれないが)

一応、契約は自由意志だそうですから。
どこの弱みにつけこむかは存じ上げませんが、無理矢理に取り憑かれるということはないようです。
だから、――どうにも、被害者は異形を仇にもつものや、没落した退魔師の家系の者に多いとのことで、
力をもとめるがゆえ――、と言った感じでしょうか。末路を存じていれば、大丈夫かと。
(とはいえ、それを知っていて受け入れて、御している人間もいるらしいという報告もあるが)
あなたは、別に必要ないでしょう。
――貴方がそこまで力をつけなくとも、貴方には今の力で十分であるはずです。

足りない分があれば、私が狩ってさしあげましょう、――水琴さん。
115須佐乃 水琴 ◆MIKOlshTCI :2013/02/23(土) 01:33:43.89 ID:8uN8B+X8
使われる側、が? …なんつーか、あれだね。こき使われるうえに、搾取もされるとか。
……やだねー。お小遣い少ない身としては、だよ。そんなブラック企業はお断わり願いたいところかな。

(感じるならば脅威だ。複数の異能者を操ることができる。しかもそれを食らっているという。
 一対一で倒せていた存在とは、あらゆる意味で一線を画する存在のように思える。
 どうにかできるのか、といえば、複雑なものが彼女に対してよぎるのだ。
 ――こう見えて、他人の力を、そこまで信じていないというところもある、のだ。
 だから、自分は未だ刀を手にとっている。戦っているのだ。)

いいよ。お互い大変だ。……ま、そっちのこといまいちよく知んないけどさ。
大事なのは、あたしに害が及ばないか――そういうことだよ。
こういうふうにやばそうなものにかするとね、そりゃ…
あたしに関係ないから頑張って、って。終われないでしょう。
そのあたりは――大丈夫なの。

(彼女の一礼に対し、取り繕うように言葉を継ぐ。自分は組織人だが、忠義立てはしていない。
 警察という立場は、こう見えて便利であるから、義理はあるといえばあるが――
 彼女は、違う。骨身まで組織に繋がっている。その、普通でない部分はそう、
 「主」たる青年から、弁解のようなものを受けたことも、あったか。覚えていない。
 大事だったのはその青年でなく目の前の葵であり、傷であった。半ばは記憶の海のなかだ。
 …果たして改めて告げられた言葉には、要領を得ない、というように目を向けた。)

………。 …そう、なんだ。

(理由を補足されると、頷きはする。――自らこじ開けた力以外のそれを、信じるつもりはないから。
 確かにそれであれば、自分が標的となることはなさそうである。
 だが彼女の続けたフォローのような優しげな言葉には、照れたように視線を動かしたあと、吹き出した。
 肩を竦めて、自然に笑んだまま、右手をそっと伸ばした。
 手にはタコが浮いている。いまなお更新されている剣の名残。)

葵。 手、見せて。

(どれくらい、剣を握っていないの?――そう問うために、だ。
 暗器と剣では、穿たれる手のひらの痕跡は変わる。それは些細な冗談のつもりで。)
116媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2013/02/23(土) 01:47:29.26 ID:Aai6EFq7
>>115
大丈夫かどうかで問われると、私にとってはあまり大丈夫ではない事象です。
ですから、もしもまた似たようなことがあれば、教えていただけると喜ばしく思います。
今のところ分かっているのは、殺した場合と、本人が契約を解除した場合にのみあの光の玉がでてきて
いずこへかへ飛んでいくということです。もし可能なら、その分体が飛んでいった方向も教えてもらえると嬉しいです。

(小首をかしげる)
(方向を教えてほしいというのは、半分冗談で半分本気だった。
 もちろん、それは視認できれば――という話なので、もしかしたら半分以上冗談なのかもしれないけれど)

……はい。
ですから、水琴さんは特に恐れる必要性はないかと―――……手、ですか?
(あまり表情を浮かべなかった顔に、一瞬だけきょとんとしたような表情が出てきた)
(特に警戒した様子もなく手を差し出してから、目で問いかける)

(「どうしたのですか」と)
(相手が何の冗談のつもりだったかなど知らないままに、珍しいほど無防備にである)
(その手は剣を握らなくなって久しい――否、握ってはいる。それでも実践では多少少なくなってきた。
 弐式が戻った時のために鍛錬は欠かしていないものの、それでもやはり、実践の分は大きいのだ)
117媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2013/02/23(土) 01:59:27.67 ID:Aai6EFq7
【すみません。そろそろ凍結か置きによる〆までのどちらかを申し込みたいと思います】
【いかように展開するかによって、ご自由に――という感じで。お恥ずかしのですが眠気が、そろそろ限界、で……】
118須佐乃 水琴 ◆MIKOlshTCI :2013/02/23(土) 02:02:54.52 ID:8uN8B+X8
>>117
【あわわわ、ご、ごめん。ところどころ遅かったね…!】
【久々なところどうもありがとう。良かったら――そうだね、置きでお願いしても良いかな?】
【あと1、2巡で締められるかなって感じで、凍結再開で改めて、ってするにはちょっとネタも足りないかなあって】
【葵のほうになにかあれば凍結再開でも。なければ、それでどうかな】
119媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2013/02/23(土) 02:03:03.98 ID:Aai6EFq7
【そして、寝落ちする前に、今宵はここで失礼を……】
【すみません――お返事は、避難所の方に置かせて頂きますので……、おやすみなさい、水琴さん】

【お相手していただけて、とても嬉しかったです】
【ありがとうございました。もう少し、よろしくお願い致します――それでは、水琴さんにどうか佳い夢を(一礼)】
120媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2013/02/23(土) 02:04:50.82 ID:Aai6EFq7
>>118
【と、ギリギリで置き了解にございます。私は十全と満足なので、置きでお願いできたら、と】
【私こそところどころで悩んで、結構長考になったりしたこともありましたので、――むしろ私こそ、と】

【改めて、おやすみなさいませ――ご、ごじだつじがあったらすみませんっ】
121須佐乃 水琴 ◆MIKOlshTCI :2013/02/23(土) 02:06:37.39 ID:8uN8B+X8
>>120
【ぎりぎりまでお相手してくれてありがとうっ。】
【じゃあ適宜投下しておくね。それじゃあおやすみなさい!】
122紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2013/02/23(土) 06:21:36.89 ID:HMQzuSL1
>>88
……勘違いしてると思うが、俺が昨日殺されてたら
次に狙われてたのは確実にキミだよ。
真っ先に俺の方に来たのは、単に俺が遊びに誘ったから。
順序が逆になっても、別に不思議ではなかっただろうな。
(晶の口から溢れた狂笑に、心が冷えるのを感じつつ淡々と話す)
(まるでいつもと正反対だ。鏡に映る自分を見ている気分である)

……さあ、な。
自分の醜さと浅ましさとくだらなさを実感していた様子ではあるが……
まあ、今日になっていきなり首を吊るってことはないだろう。
キミにその子がいるように、あの子にも大事な子がいるからね。
(晶が大事に抱きしめている白猫に一瞬、視線を移す)
(年の始め、小さな妖魔を捕獲してゆりかの使い魔にしたことを説明する)
(名前はドゥルーク。友という意味らしい。今の彼女にとって、守るべき存在があの妖魔だと)
(そう思うことで自分を支えているのだと、晶に説明した)

他人に尻拭い任せようと思ったのは俺の甘えだったよ。
やるならとことんやらなきゃならない。そう思っただけさ。
(少しだけ痛そうな顔をして、頬を歪ませる。挫折した記憶はいつでも痛いに決まっている)
(けれど、あの挫折が今の自分を形成していることに違いはない)
(だから思うままに殺し続けている。思うままに戦っている)
(何かひとつでも意味を。自分が掴めるだけの価値を。だから生きているだけだ)

……大体の話はな。詳しくは知らないよ。
(ゆりかも詳しくは語らず、彼自身も深く追求しようとは思わなかった)
(ただ、その話を聞いて晶に会わなくてはならないと思った)
(奇しくも、その機会が昨日の今日で巡ってきたのには運命を感じてしまった)

…………そうか。
(晶の話を聞く。長い沈黙のあと、絞り出すようにそれだけ言う)
(少しだけ自分の右手が震えているのに気付いた。細い溜め息を吐いて、孤独で哀れな少年)
(の細い身体を両腕で抱きしめた。いつだってこんな時に言える言葉なんてない)
(それでも、拙くても、言わなくてはならない事はある。本当に、こんな時は語彙の少なさが辛い)

わかったよ。キミは頑張った。大事な人を失ったのに諦めようとしなかっただけでも
キミは上等な人間だ。誰も責めやしない。キミはできる限りのことをした。
(ぎこちなく、ぽんぽんと背中を軽く叩く。舌が縺れて言葉が上手く出てこない)
(それでも懸命に無い知恵を絞って、何か言えることはないかと探す)

他のやつなら、訳知り顔で「その子の死を無駄にするな」とか言うんだろうが、俺は言わない。
辛いなら休んでいい。苦しいなら泣いてもいいし、愚痴を零してもいい。
メリルって子の死と、あの子のこと……今は苦しいだろうが、ちゃんと消化しろ。
何年かかってもいい。どんな傷はいつかは癒える。
もし、癒えないなら、それは瑕じゃなくて消えない自分の一部になっただけだ。
(悲しみは共有できないけれど、何か言ってあげたい)
(血塗られた怪物にだって、誰かを抱きしめて言葉をかけることはできるのだから)


【当日の朝になったけど置きレスにお借りしました】
123須佐乃 水琴 ◆MIKOlshTCI :2013/02/23(土) 13:23:57.48 ID:8uN8B+X8
>>116
うん、わかった。……あ、コンパス持ち歩けってこと……?
いーけど、むかし授業で使ったのくらいしかもってないよ、そんなん。
……出来れば今直ぐにでも、誰かを殺したり戦ったりはやめたいとこなんだけど。
だからって、あんたに無茶をしろ、とは言わないよ……まあなんだ、あんたはそんな感じするもん。
できないこと無理にやろうとして転んだり、とか……ね。

(彼女にとって組織は至上なのやもしれぬが、自分にとってはそうではないから釘を刺しておいた。
 組織の都合で彼女になにかがあれば、自分は深凪を恨むであろう、葵の気持ちは無視してだ。
 そういう人間だった。その手のひらに指先が触れる。)

だからさ……こんなやらかい手に、あたしじゃ足りない分なんて任し切れないよ。
逃げた刀が戻ってくるまで、あんたにも助けが必要なんじゃないかな。ほら――あたしとか。
……あれ抜きで、あたしに勝てる?

(それでも何も知らぬ人間よりは硬い掌の中心に人差し指の先端を置きながら、首を傾げて問いかける。
 挑発めいた悪童の笑み。だがそれに刻まれる、左目の傷はあの刀によるものであった。
 あれから自分は強くなった、剣を振るい続け自らの信に徹することで。
 つまり自分には、懸念も雑念もないのである、これが――そう、言うなれば『十全』の状態。)

寄りかかりたいのはやまやまなんだ。
でも心から「うん」っていうには、「いまの」葵はちょっとね
……うん、なんかわからないけど……あえて言うなら「心配」なのかな。
なんでかは聞かないでよ?あたし頭悪いから、よくわかんないし。なんとなく……。
無理がない程度に頼ってくれるのは、ほら、アリだよ……お得だよ。
……ん。 冗談じゃないよね? 足りない分は私がー、っていうの。

(言い切った後、気恥ずかしいものを感じてか顔を上げて問いかける。手を離し、もういいよ、と告げた)

【起きレスですよー】
124名無しさん@ピンキー:2013/02/23(土) 14:29:06.68 ID:iNARYQiG
うむ
125兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2013/02/23(土) 23:36:13.78 ID:jzsybazA
>>122

…あの人が僕のことをそこまで大切に思っているのなら、
どうしてこんな地獄に僕を叩き落とそうとするんですか?
大切な人が亡くなる悲しみ、あの人だって知ってるでしょうに。

(この紅裂拓兎の言葉でさえ、実感を伴わない。あの人は
 情に流され、手を差し伸べたりはすれど、行動は絶対に変わらない。
 単純に言って、自分の使命とやらの方が僕よりも大事なのだから)

………それは、素直に行動した事を後悔してるんでしょうか?
結局あの人は、どうしたいんでしょうね。それにそのドゥルークとやらは、
死ぬまでの心慰めのつもりなのか、それとも少しは考えが変わったのか。

(生きる活力として側に置いているのだとしたら、それ自体は
 変化と認められるだろう。だが、自分の存在はその妖魔以下ということだが)
(どれだけ言葉をかけようと変わらなかった彼女に、知らない所で
 変化でもあったのか?そう考えると、またもや歪んだ笑みが零れてきた)
(本当、彼女にとって自分は何なのだろう。正直、本当は嫌われていたとしても
 なんらおかしくない。確かにそれだけの事はしてきた)
(そもそも別に、彼女が生と向かい合う気になってくれたなら、それだけで
 いいだろうに。こんな考えに辿り着く辺り、もう人間として腐っているのかもしれない)

罪は消えなくても、足掻くんですね。…あはは、強くなりましたね。
それもアンジェラ先輩のお陰ですか?それとも、他のどなたかですか?

(この人は、もしも自分が取り返しのつかない闇に陥ってしまったら
 というifの人は。こんな状況からでも、まだ何かに抗おうとしている)
(太一郎の時も思ったが、彼らは何のために、そこまで頑張れるのだろう)

(ーーーと、突然紅裂拓兎の両腕が、自分の身体を抱きしめていた。
 自分とは違うがっしりとした腕で、実の兄を思い出す)
(できる限りのことをした、休んでもいい、泣いてもいい、と言う
 拓兎の言葉に、文字通り目の端から涙が零れてきて。何だか
 僕って単純だなぁと思ったら、全身から力が抜けてしまった。猫が床に降りる)

(こんな状況を望んでいたわけじゃないし、できる事なら
 もっと頑張りたかった。けれど、もう心が足りなくなってしまった)
(消化しろ、傷は癒えるとの彼の言葉に、ゆっくりと首を振る)

無理だよ。
家族がいなくなって、初めて家でおかえりって言ってくれたのに、もういないんだ。
だんだんとおいしくなってきた料理ももう食べられないし、
やろうって言った花火を見る度、泣きたくなる。

…死にたい。こんなの、絶対に、忘れられない。
いけないことだって分かってるんだけど、ずっと痛いんだよ。
みんなが死んだ時とおんなじくらい、頭の中がこわれそう。

ねえ、死んだ人って、本当に生き返らないの?



【置きレスにお借りしました、ありがとうございました。ノシ】
126紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2013/02/24(日) 09:56:22.20 ID:0W/+kzQd
>>125
…………。
(腕の中で晶の身体から力が抜ける)
(それは、張り詰めた糸が切れたと形容するのが相応しい)
(晶は訥々と、言葉と共に心の痛みそのものを吐き出す)

……忘れる必要なんてないさ。
だってもう、それはキミの心の一部になっているみたいだからな。
(思い出すという行為は、一時的にでも忘れるのと同義だ)
(何かをする度にその人のことを思い出す。それは、思い出になったという事)
(それは人が前を向いて生きる為に獲得した機能だろう)
陳腐な言い方で悪いがな。キミの家族も、メリルって子も。
キミの一部となって生き続けている。キミが死ぬまでずっと一緒だ。
(紅裂拓兎のこの言葉を、欺瞞だと言う人間もいるだろう)
(だが、知ったことではない。人が生きる為にはそれが必要なのだから)

ああ、生き返らない。それがこの世界の理(ことわり)……
人一人分の人生と命で支払える代償を、超えているんだろうな。
(壊すのは簡単なのに、作り直すのが不可能なもの。それが生命)
(できるだけ優しく抱きしめる。晶の想いが壊れないように、と)
(できるだけ強く抱きしめる。自分の想いが伝わればいい、と)
……痛いよな……ああ、それはいいことだ。
痛みすら感じられなくなったのなら、もうキミは人間じゃあない。
それともキミは、痛みも苦しみも感じない怪物になる気か?
(言外に、俺と同じになるのかと問う。それもひとつの選択で、決断だとは思う)
(紅裂拓兎はもう悟ってしまった。仮に人を愛しても自分は人間は成れない、その宿業に)

それならそれでいいさ。それもひとつの選択だろう。
いいよ、それでも。キミがそうしたいのなら。
けど今は、休め。銃を握るな。誰も殺すな。泣け。喉が裂けるまで泣け。
涙が枯れ果てるまで泣け。泣いて泣いて泣いて泣いて…………
(それでもいいのだと、言い聞かせる。怪物になるのならそれでもいい)
(人間でいたいなら、それでもいい。決断の自由とは、その程度のことだろうから)


【置きレスにお借りしました】
127紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2013/02/24(日) 22:41:26.24 ID:0W/+kzQd
【ロールの解凍に借ります】
【レス待ち】
128兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2013/02/24(日) 22:54:54.35 ID:TF9rD5+x
>>126

僕が忘れない限り、みんなが生きていた証になるって。分かるけど。
でも、やっぱり声は聞きたいよ。笑った顔も見たい。

(この思い出を完全に忘れてしまえたら。かつて公安の差し金に記憶を
 消された時のようになってしまえたら、きっと楽になれるのだろう)
(でも、それを選びたいかと言われたら、迷うけれど、
 やっぱりいやだと言うだろう。みんなの存在がなかった事に
 なってしまうのは、とても恐ろしいことだから)

…だよね。だって、そもそもみんなが死んでしまうのがおかしいから。
正しい生き方をしていても、人は死んじゃうんだもん。
それが当たり前なんだから、生き返るなんてこともーーー起こらない。

(嫌な世の中だね、と涙を流しながら呟く)
(自分より大きな拓兎の腕に抱かれていると、不思議と弱音が
 出てくる。兄さんの腕の中にいた、あの頃を思い出すからだろうか)
(普段は飄々としている彼だけれど、少なくとも今この時は、
 自分の為を思って、何かできないかと考えてくれている。それが嬉しかった)

怪物には、ならないよ。
それは自殺するのとおんなじくらい、やっちゃいけないことだって分かるから。
その二つになれば、今よりは生きていくのが大変じゃなくなるんだろうけど…。
ぎりぎりで、みんなが悲しそうな顔をしちゃうのが分かるから。
…少なくとも今は、しない。


(深く深く息を吐く)
(なんだか、少しずつ頭がクリアになってきた。これが所謂、吐き出して楽になるという行為なのか)

…頑張らなくていいと言われると、楽になって、なんだか頑張れる気がしてくるんですね。
ありがとう、紅裂拓兎。少しは、楽になりました。

(袖で、涙を拭う)



【お待たせしました、ではよろしくお願いします(一礼)】
129紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2013/02/24(日) 23:14:25.84 ID:0W/+kzQd
――もしも、キミが踏み留まれそうになくなったら他の誰よりも
先に俺の前に立て。キミが人間であるうちに殺してやる。
キミが怪物になったのなら、俺がキミの前に立とう。殺してやるさ。
なんてことはない。俺はもう怪物だ。
キミの死を看取ってやる。
あの魔女も、あの子も、キミも、俺の手で殺してやる。その時が来たなら、な。
(優しく抱きしめながら、最後の逃げ道を提示してやる)
(いつだって、こんな風にしか人と関われない)
(今はまだと言っている晶に与えられる、心の逃げ道は、これくらいだ)

頑張れ頑張れと無責任にはやし立てる馬鹿どもは、その人が失敗した時の
ケアを考えないからな。それなら、俺くらいは頑張るな、気楽にやれと言ってやるさ。
(涙を流し、それでも少しは楽になったと言う晶から腕を離す)
(赤く腫れた眼を見つめて、あとで冷やしておけよと、言っておく)

……ったく、昨日も今日もこんな役回りか。
俺の周りには精神病んだ難儀な奴らしかいないんだよなぁ、マジで。
(わざとらしく、ため息をつく。シリアス過ぎる空気をブレイクする為だ)
(真面目な台詞は精神的に疲れる。多少、照れ隠しも含まれているけれど)

まーあ、なんだね。もう少し気楽にな。
俺なんて家族もいない友達もいない周りは敵だらけ。
それでもへらへら笑って過ごしてるだろ。見習え。
(多分、この世で一番見習ってはいけないタイプの人間が、胡散臭い笑顔で言う)

【はい、それではよろしくね】
130兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2013/02/24(日) 23:36:53.50 ID:TF9rD5+x
>>129

ふふ、頼りにしてますよ。
あなたも、万が一本当の化け物になってしまった時は、
公安の制止も振り切って、断罪してあげますから。

(お互いに、監視し合って。道を外れてしまった時は、互いの為に、
 殺して止める。でも、辛い時があったら、こうして助けてくれる)
(正直、自分が逆の立場になって彼を助けられるとは思えないけれど。
 でもそんな機会が来たら、可能な限り支えになりたいとは思う)

頑張れって言ってくれるのは、信頼してくれてるんだって思いますけど。
…やっぱりそれでも、そう言われると内心泣きたくなる時は、あります。
今の自分を否定されているって、思っちゃうのかもしれません。

(自分でも不思議なくらい、心が軽くなっていた。振り返れば、
 こんな状況ではいつでも彼に助けられてばかりだった。
 自分には、他にこういう事を話せる人間がいないからなのか、
 それとも、紅裂拓兎には何か人を安心させる力があるのだろうか?)
(紅裂拓兎の顔をまじまじと見上げてみる。計算なのか、天然なのか、分からない)

いえ、むしろ今度から度々お世話になろうかと思います。
ですが狂人には言われたくないセリフですね、全く。
でしたら、拓兎くんのお悩み相談してあげましょうか?

(そんなものがあるのか知らないが。あったとしてこの男が
 素直に話すかは分からないし、助けられるかも分からない)

僕はあなたと違って孤独で生きられる程、強くないですから。
…とりあえず今日は、帰りに以前仕事で助けた人に、会いに行こうと思います。
そういう形でも自分の役割と、助けになっている事を実感できれば、
少しは失った心を、取り戻せる気がして。

(なんとなく、彼にそんな私事的な内容を話す)
131紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2013/02/24(日) 23:58:16.61 ID:0W/+kzQd
ほう、言うじゃないか泣き虫小僧。
いいよ、それでも。但し、あんまり待たないぞ。
他にも予約してる相手が何人かいるもんでな。
(ぐりぐりと晶の額に無骨な指をねじり込む)
(少しはマシな精神状態になったらしい)
(本当に立ち直るには、また幾つもの夜と出会いと戦いを繰り返す必要がある)
(それでも、今日という日を生き延びるくらいの活力は戻ったように見受けられる)

まあ、どっちもどっちだろうよ。
キミは自分で調整できないみたいだからな。
こんな時は思いつめず、俺でも誰でもいいから、愚痴でも零して泣けばいい。
(見上げてくる顔を見つめ返して、目元を緩ませる)
(こんな風に追い詰められた時、話を聞いてくれる誰かの存在は得難いもの)
(晶も、もう少しそんな人間を増やせばいいと切実に思う)

やーかましいわー。
俺は自分の歪みを自覚してるから性格的には凡人なんですー。
(平坦な口調で言い返す。自分でもそんな言葉は信じていないのは丸分かりだ)
(そもそも、悩みとかそんな次元の話は、既に超越している。選べる道はそう多くはない)
(感傷に浸る間もなくチャイムが鳴り響く)

――独りで生きるのは強さじゃなくて弱さだよ。
だから、そのやり方は間違ってない。
自分の強さ、自分の存在意義、自分の心、ちゃんと取り戻してきな。
(にやりと、悪人らしく笑って、晶の頭を軽く撫でる)
(足元で暇そうにしている白猫の喉を軽く擽ってやり、踵を返す)
(そして踵を返す。教室に戻って寝るとしよう)

春になったら花見行こう。
弁当作ってやるから、それまでちゃんと生きてろ。
(一度だけ足を止めて振り返らずに、本当は好きではない未来の約束を押し付ける)
(――放課後に、久遠ゆりかと会う約束をしているが、この件についてどう話すか)
(紅い姿は孤独な背中を晒して、その場を立ち去った)


【うん、これくらいでいいか。俺の方はこれで〆だ】
【なかなか意義深いロールでした】
【あっくんの可愛いところが見れて大満足です】
【ありがとう。またよろしくな】
132兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2013/02/25(月) 00:22:06.06 ID:SiSrJC9F
>>131

引く手数多ですか、やれやれ。とんだ色男ですね。
…痛い、痛いですこのばか。指の関節全部逆方向に曲げますよ?

(額をぐりぐりと押してくる指を払い、もう一度目を擦る)
(他の予約となると、アンジェラやゆりかだろうか?特に
 アンジェラは、こういう視点からして拓兎のお気に入りらしい)
(もしそうなったら、アンジェラに先を譲るべきだろうかと、真剣に考える)

こんなの、先輩しかいませんよ。
こういうのは夜の世界に関わる人間にしか話せませんし、
仕事上の繋がりがある人は、組織の弱みを見せない為に、話せません。
ゆりか先輩には、心配をかけてる場合などないですし、
太一郎先輩は、やはり僕やあなたとは、違う生き物ですからね。

(でも、別に彼一人いればいいと思う。そう簡単にいなくなって
 しまうこともなく、相談もできないほどに、拓兎が追い詰められる状況もない)
(何より、自分の気持ちを彼ほど理解してくれる人も、他にいないだろう)

ふむ、そうですか。
自覚のある変人より、自覚のない変態の方が危なそうな感じがしますよね。

(養豚場のぶたさんを見るような目で、拓兎を静かに見つめる。
 もちろん、当人が本当は自覚しているのは知っているけれど)
(そうこう話している間に、予鈴がなってしまった。次の時限の準備をしなければならない)

…どうしても、家族とメリルの分は取り戻せないですけどね。
でも、なんとか動けるまでにはしなくては。僕は『ガンスリンガー』ですから。

(頭を撫でられ、気持ち良さそうに目を細める。足元の白猫も喉を撫でられ、同じような表情になった)
(そして、とててっと膝を上り、晶の腕の中に収まる)

とても美味しいものを作ってくれるならば、期待しましょう。
頑張りに見合う分、腕を振るって下さいね?

…さようなら、拓兎先輩。

(にゃう、と泣く白猫に合わせて、晶も小さく手を振る)
(そしてその姿が消えた所で、あー、とうめいて空を見上げた)

全く、かなわないなぁ。

(悪人である事を除いて、自分も願わくば、彼のような人間に
 なりたいものだと思う。本人には、死んでも絶対に言わないが)
(とりあえず、顔を洗って、教室に戻ろう。学校が終わったら、あの喫茶店へ向かおうーーー)




【…拓兎先輩にかかれば、だだっ子晶も瞬殺ですね。いや、
 本当はもっと泣きわめいて長引くだろうなと予想していたんですが】
【毎回言っている気もしますが、本当に僕をあやすのが得意ですよね、先輩(他人事のようである)】
【とにかく、今回もありがとうございました。また何か僕が
 病んでしまった時は、おなじみ拓ちゃんカウンセリングに頼るとします(!)】
【お疲れ様でした、拓兎先輩。また機会がありましたら、よろしくお願いしますねっ】
【お休みなさい。ノシ】
133名無しさん@ピンキー:2013/02/25(月) 15:56:01.58 ID:L7QiudWA
134郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2013/02/26(火) 20:32:27.60 ID:GG9W5B9Q
>>17で待機してみまーす。どなたでもお気軽にどうぞ】
135郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2013/02/26(火) 21:33:49.05 ID:GG9W5B9Q
【撤退っ】
136媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2013/03/01(金) 01:09:39.44 ID:E9lxw+RC
>>123
それは、ひどい評価にございます。
まさかそのような評価をされていましたとは、あまり十全ではありません――、水琴さん。
(そんな風に思われていたとは、とでもいうように小首を傾げる)
(まるで傷ついたとでも言いたげな口調ではあるが、その素振りはあまり傷ついている様子ではなくて)
(ただ、そんな彼女も次に水琴がこぼした言葉には少しばかり驚いたような表情を見せる)

……確かに、あれ抜きでは貴女に勝てないかもしれません。
そもそも、貴女にあれがあったとしても勝てるとは限らないと思っております。
もちろん、今の私で仕留め損ねてしまえば。貴女の方まで火の粉が飛んでくるかもしれない、というのは
承知いたしております――それが、困るようなことであると……、いう、のも……――、
(途中まで言葉を繋いで、気づく)
(水琴の言葉に、きょとんとした表情をみせて)

心配してくださるの、ですね。

(口元に手をやったのは、恥ずかしいのか、それとも飛び出しそうな笑いを堪えているのか)

……とても嬉しいです。
ですけれど、そうですね――大事な水琴さんの手を煩わせるのも、と思ってしまっていましたが
そうやっておっしゃってくださるのであれば、お願いさせていただくこともあるやもしれません。

(ただその後にその手のなかで、溢れるような笑みをみせたのは、本心からで)


【本当に遅くなってしまって申し訳ありませんっ】
【置きレスにお借りしました】
137名無しさん@ピンキー:2013/03/01(金) 04:47:41.72 ID:aGu0YUW0
138白雪月歌 ◆uOUHxRuf5c :2013/03/02(土) 21:15:00.31 ID:bEF3e+Mx
【名前】白雪 月歌(しらゆき げっか)
【年齢】14
【性別】女、偽の戸籍と学籍上は男
【身長】155cm
【3サイズ】B70/W55/H73
【容貌】雪のように白い肌、血のように赤い唇、黒檀のように黒い髪、黒曜石のように黒い瞳。
目鼻立ちがはっきりしてバタ臭い顔立ち、髪は眉と顎のラインでパッツリ切りそろえ。
見た目は男装した少女そのもの、凹凸のない体格でやっと男だなと判断される程度。
学園では男子生徒の制服を着用し、私生活や夜でも男装で通している。
小刀を仕込んだ日傘を持ち歩く。
【能力】吸血鬼に由来する異能を有する。
強靱な身体能力と感覚能力、回復能力、吸血によるエナジードレイン、一時的な魅了。
満月時に最大の力を発し、月齢が若くなるほど弱まり、新月時はほぼ人間と同様になる。
【希望】基本的に何でも
【NG】スカ
【弱点】日光に弱い。日焼け止めが必須、塗っても行動力が落ちる。
泳げない。流れる水を渡れない。
聖なる物、十字架に弱い。気分が悪くなり、行動が阻害される。
血の匂いで理性を失う場合がある。
【備考】日本人男性を父に、東欧の吸血鬼を母に持つ吸血鬼ハーフ、ヴァンピール。
母は生後すぐに行方をくらましたため、父の手で秘密裏に日本で育てられた。
病気で死期が近い父の願いで母を捜しにこの街へやってきた。
態度は横柄だが人に優しく面倒見もいい。言葉や行動が派手で芝居がかっている。
吸血衝動をもたらす吸血鬼の血と、吸血鬼の力に頼ってしまう自分を嫌悪している。
男子生徒として学園に通っているが、吸血鬼という秘密を別の秘密で隠すため。
139白雪月歌 ◆uOUHxRuf5c :2013/03/02(土) 21:16:49.86 ID:bEF3e+Mx
【半角スペースだと前詰めされるのか。見づらくてすまない】
【正直あまり自信はないのだけれど、待機してみようと思う】
140白雪月歌 ◆uOUHxRuf5c :2013/03/02(土) 21:43:00.18 ID:bEF3e+Mx
【とりあえずここまで、スレをお返しする】
141名無しさん@ピンキー:2013/03/02(土) 22:10:13.43 ID:WzdMzno+
いたのか
142名無しさん@ピンキー:2013/03/04(月) 21:52:32.28 ID:hFi82x3s
参加

【名前】鳳凰 雷電(ほくたか らいでん)
【年齢】13
【性別】男
【身長】162
【3サイズ】不明(というかどうでもいい)
【容貌】帽子を目深にかぶり、素顔を見せない。近寄り難い感じ。
【能力】高威力の落雷、放電等。
【希望】戦闘
【NG】
【弱点】地属性、召喚属性
【備考】事故で、切れた電線にぶつかり感電したことによって、電撃の能力が覚醒した。
高威力の電気系統の技を使いこなすが、遠距離戦闘一徹で、近接戦はまるで無理。
雷の色は、弱い順に
黄色→蒼色→紅色→(本気)→黒色
と変化する。
黒い雷は、本気にならないと出せない。
また、体力の消耗も激しいため、長期戦にも不向き。
143名無しさん@ピンキー:2013/03/04(月) 22:06:32.77 ID:AbrK+k7H
>>142
初心者かな。
>>1と他の人のプロフをよく読んでから参加しような。
144名無しさん@ピンキー:2013/03/04(月) 22:33:06.96 ID:hFi82x3s
>>143
初心者です・・・
他の人のをよく読んでから
修正を後で投稿します。
アドバイスありがとう。
145名無しさん@ピンキー:2013/03/04(月) 22:40:22.45 ID:CWLZL/Ms
145
146須佐乃 水琴 ◆MIKOlshTCI :2013/03/05(火) 01:53:00.09 ID:oU0GJ/Zj
>>136
小器用に逃げたり妥協したりなんてことが、上手そうにも見えないけどな。
……そーゆーもんだよ、たぶんあたしだって、あんたがあたしの評価とかしたら結構きずつきそうな気がするし。
(どこか大仰にも思える口調とはうってかわった静かな表情に、
 こちらはただ苦笑い混じりに肩をすくめるしかない。
 自分がどう思うか、はともかく……自分がどう思われているか、など、わかりようもないのだから。
 だが、水琴にとってはそれこそが真実である。自分が見つめているものが。だから率直に。)

…………まあ、ね、そうかと聞かれたら……うん、そうかな。
(彼女の弁解の途中で飛び出した、心配、という結論には、むしろ肯定を返す。
 改めてそれを明示されると照れも交じり、頬をかきながら、やがて身を入れ替えるよう向き直った。)

でも、いまの……あたしに火の粉がかかったら困る、っていうのもホントだよ。
だからこれは、お互いのため。あたしは、あんたが傷ついたりするのもイヤだし。
そうなるにしても、だ。あたしが怒って、あたしが傷つけるようなのじゃなきゃ……
……なんかよくわかんないけど、簡単な話じゃないんでしょ?
(それが重く受け止められているということを、なんとなくだが悟った。
 彼女の身から出た錆だ、ということには気づかぬままでいるけれども、
 知らぬが仏か、それとも恥たる無知なのか、今はわからぬゆえに。)

まあ、あたしはそういうお仕事―――だからね。
もし周りに危険が及ぶ事態になる可能性があるんだったら、
そういうのは、望むトコロ……まあなんだ、大丈夫そうだったら焼肉にでもこのままつれてこーかと思ったけど。
後々、いろいろあるなら……その、先に帰るね。
(それが冗談半分であることは、わかりきったことだろう。一瞬、背後の亡骸に意識がいった。
 亡骸の回収に警察は動き出している。そして、葵にはなにか調べたいことがあるのではないか。
 この奇妙な、殺しておいて身勝手な、鬱屈を、それでもいまの彼女にはぶつけられまいと。
 相手の反応を伺うように、帰るね、と言った。それならここに用はない。)

【こっちこそ遅れてごめんね…!次くらいで、おわりかな!ありがとね。
 それではスレをお返しします。】
147名無しさん@ピンキー:2013/03/07(木) 21:45:29.98 ID:PGsEgbqx
148媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2013/03/08(金) 01:02:33.42 ID:EjfrrijZ
>>146
(須佐乃水琴、という少女の言葉を聞き、それを飲み込むために頭のなかで噛み砕く。
 だが、自分がイメージしていた歯に衣着せない物言いと、現在の彼女の物言いは少し遠くて。
 ――ん?と小首をかしげてしまいそうになってしまうのが、この女の本当に悪い意味で疎いところだ)
(だが、ゆっくりと時間をかけてその言葉の全てを咀嚼していけば、この女にとって十全な結論にいきついたようで)

……なるほど。
貴女にそうも思っていただけるだなんて、十全であります、水琴さん。
(それはもちろん、本当にそう勘違いしたのかもしれないし、わざとそういう物言いをしているのかもしれない)
(いつもどおりの食ったような言葉を、いつもの表情で吐き出して。
 いつもは凛とした美しい姿の目の前の少女の気が、少しばかりこちらに向いているのを楽しむかのように)

貴女がいてくださるのであれば、百人力にございます。
もしものときは、助力を乞うやもしれません。――どうか、よろしくお願い致します。
(自分が、否、弐式がこうなった経緯を彼女が知らなかったとしても、
 身から出た錆であるということを、伝えていないからこその水琴の申し出だったとしても、それでも十全だ)
(黒髪ゆらし、しっかりと頭をさげた。力ない今、自分に必要なのは――)

というわけで、お手伝いの前払いでよければ、焼肉にお連れいたしましょう。
とはいえ、私も貴方もこんな格好でありますから、一度着替えて、ということになりましょうけれど
遅くまで空いていそうな焼肉屋さんって、このあたりにありましたでしょうか。
(それなりに走ったので、汗だくだ)
(すんすんと自分の身体を臭ったりしながら、息を吐きだす)
……貴方もお疲れでしょう。
あとのことは、『表(けいさつ)』にお任せして。『裏(わたしたち)』は、その場に居なかったものとして現実にもどらねばなりません。

(一瞥)
(ほんの一瞬だけ。まるで視線はその亡骸を通過しただけのように、そちらをみて、水琴に戻る)

………働いたら、その分だけ楽しんでもバチは当たらないはずです。

(差し出す手。決してこの手は、――十分な働きなど、していないというのに、彼女は悠々とその手を差し出すのだ)


【水琴さんで〆てもらえましたら、十全です】
【こちらこそ、久々のロールにお付き合いくださり本当にありがとうございました】
【とても楽しかったです。また、機会があったら是非ともあそんでいただければ、幸いです】

【置きレスにお借りいたしました】
149白雪月歌 ◆uOUHxRuf5c :2013/03/08(金) 19:56:29.73 ID:KZ9uGZSq
【さあ、待機させてもらうよ】
【プロフは>>138をみてくれ】
150名無しさん@ピンキー:2013/03/08(金) 20:37:51.73 ID:Dj6qLz6j
150
151白雪月歌 ◆uOUHxRuf5c :2013/03/08(金) 21:32:21.90 ID:KZ9uGZSq
【スレをお返しする、じゃあね】
152顕谷 梨緒 ◆x2JNvp1m4g :2013/03/10(日) 22:39:04.28 ID:sDmZSAxJ
【名前】 顕谷 梨緒 (あらや りお)
【年齢】 15/高等部一年
【性別】♀
【身長】 149p
【3サイズ】 ないない尽くし
【容貌】 腰の下まである最近は手入れもしている黒髪
     小柄の割に腕が不格好なまでに長い 
     基本は制服姿 私服は余り頓着しない
【能力】鬼喰い(ものぐい)
・魔物の肉を食べることで常人離れした筋力、瞬発力、反射、耐久力、治癒能力を得る。
 但し魔物特有の特殊能力はひとつも有していない(取り込めない)
【希望】 戦闘 交流 エロ(相談)
【NG】 排泄(大) 嘔吐 相談なしのエロ
【弱点】 腕力と打たれ強さに任せた戦い方なので搦め手に弱い。
     五感は鋭いが、異能、霊能などは一切ない。腕力で倒せない敵相手だと詰む。 
【備考】
鬼祓師(ものはらし)の鬼喰い(ものぐい)。鬼、魔物、異形と呼ばれる存在を屠り、その肉を食う事で
戦闘力を得ている戦闘集団の末裔。梨緒は親の言いつけで魔物が頻出するこの街へとやってきた。
目的は九百九十九匹の異形を喰らう事。学校の中でもよくお菓子を食べている。
味覚が鈍いので極端な味付けの食べ物を好む。物覚えが悪いのでメモを取るようにしている。
その戦い方同様に、真っ正直に人と関わる性格。あまり要領はよくない。最近趣味でギターを始めた。

【今更だけどプロフ投下するね】
【投下落ち】
153名無しさん@ピンキー:2013/03/10(日) 22:51:12.07 ID:SUrTjQ3d
154兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2013/03/11(月) 21:55:06.03 ID:2Ez13mnb
【こんばんは、待機させて頂きますね。プロフは>>60に】
【どなたでも、お気軽に声をおかけ下さい(一礼)】
155兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2013/03/11(月) 22:55:24.76 ID:u0f1CEI5
【お邪魔しました、それでは失礼しますね。ノシ】
156郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2013/03/13(水) 20:49:11.43 ID:b7TTLkHe
>>17で待機っ!どなたでもどーぞっ!】
157郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2013/03/13(水) 21:42:32.98 ID:b7TTLkHe
【んー、落ちッ!】
158名無しさん@ピンキー:2013/03/13(水) 23:24:39.92 ID:OAeT5iXV
いたのか
159名無しさん@ピンキー:2013/03/13(水) 23:26:03.61 ID:K6EMbEfX
このスレとうとうオワコン
160須佐乃 水琴 ◆MIKOlshTCI :2013/03/14(木) 02:46:35.74 ID:1eorMb6A
>>148
そうだよ……大事に思ってるんだ。だからくれぐれも、裏切るようなマネ、してくれないでよ。
(真っ向から言葉を弄し言いくるめようとしても、自分の貧相な語彙で以って挑むには、
 何の備えもなしに迷いの森を駆けるようなものだと、弁えている。
 だから自分もそう言い捨てるように、彼女の十全だという言葉に対してつっけんどんな要求を突きつける。)

………ん、いい、の?
(帰る腹積もりであった自分からしたら、少し意外な申し出ではある。
 手を合わせる資格も線香をあげる資格もない自分。だがそれでも、若干の感傷を心に浮かべていた自分。
 困ったように眉根を寄せて、逡巡する……然しいっそ開き直って、
 肉を食べて、楽しむくらいしたほうが、正しいのかもしれない。自分の形としては、そう。
 ただかわいそうなのは自分で、少女を哀れんでいるわけではないのだと、合点し、飲み込む。)

そうだね。それじゃあ、奢ってもらおっかな。ちょーど24時間空いてるとこあるよ。
追加料金で、ちょっと高いの食べられるようになる食べ放題のお店。
(遠くに車の気配、その場から離れようと脚を進めながら、自分は「帰途」につく。
 仕事をやり終えたと笑いながら、伏せられた線に気づきもせず、柔らかに笑って。)

……そーねえ。結構神経使うんだわ、このお仕事。
着替えはどうしよう。近くの満喫でシャワーも浴びれるっちゃ浴びれるけど……
……って、葵。なんかしたっけ。そんなに疲れてないんじゃない?
だったら葵のぶんも、あたしが食べてあげるから。
(場違いにもすぎる談笑は、自然に告げられたものか、それとも誤魔化しか。
 その亡骸などなかったものとするように葵を見つめ、握手を固めるなりに、明るい街へと戻っていく。
 今しがた起こった死の記憶は、きっと、すれ違う者達が片付けてくれる――
 優しい記憶で、構わない。自分が耽溺するものは。)

【遅れてご、ごめん!というわけで、あたしもこれで〆で。
 本当にありがとう。久々で楽しかったよ。またお相手してね!】
161名無しさん@ピンキー:2013/03/18(月) 14:33:13.59 ID:4MNeW/bd
過疎
162白雪月歌 ◆uOUHxRuf5c :2013/03/19(火) 22:24:58.09 ID:zt6G6uC9
【名前】白雪 月歌(しらゆき げっか)
【年齢】14
【性別】女
【身長】155cm
【3サイズ】B70/W55/H73
【容貌】雪のように白い肌、血のように赤い唇、黒檀のように黒い髪、黒曜石のように黒い瞳。
    目鼻立ちがはっきりしてバタ臭い顔立ち、眉と顎のラインでパッツリ切りそろえた髪。
    趣味でよく男装したり派手な格好をする。また武器として小刀を仕込んだ日傘を持ち歩く。
【能力】吸血鬼に由来する異能を有する。
    強靱な身体能力と感覚能力、回復能力、吸血によるエナジードレイン、一時的な魅了。
    満月時に最大の力を発し、月齢が若くなるほど弱まり、新月時はほぼ人間と同様となる。
【希望】基本的に何でも。
【NG】スカ
【弱点】日光に弱い。日焼け止めが必須、塗っても行動力が落ちる。
    泳げない。流れる水を渡れない。
    聖なる物、十字架に弱い。気分が悪くなり、行動が阻害される。
    血の匂いで理性を失う場合がある。
【備考】日本人男性を父に、東欧の吸血鬼を母に持つ吸血鬼ハーフ、ヴァンピーラ。
    生後すぐに母が行方をくらましたため、父の手で秘密裏に日本で育てらた。
    病気で死期が近い父の願いで母を捜しにこの街へやってきた。
    態度は横柄だが優しく面倒見もいい。言動が派手で芝居がかっている。
    吸血衝動をもたらす吸血鬼の血と、吸血鬼の力に頼ってしまう自分を嫌悪する。

【プロフ修正した。とりあえず投下落ち】
163名無しさん@ピンキー:2013/03/19(火) 22:32:32.31 ID:BHJOGGcU
ええな
164兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2013/03/25(月) 22:03:51.92 ID:KFKFAHZf
【こんばんは、待機させて頂きますね。プロフは>>60に】
【どなたでも、お気軽に声をおかけ下さい(一礼)】
165名無しさん@ピンキー:2013/03/25(月) 22:46:20.93 ID:bj+XVm0B
165
166兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2013/03/25(月) 23:05:19.56 ID:chzPvqlA
【それではお邪魔しました、失礼しますね。ノシ】
167久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/03/25(月) 23:06:03.85 ID:si5w23BU
【こんばんは、ですわ。晶くん。】
【時間が時間なので、少しおしゃべりでもします?】
168久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/03/25(月) 23:07:59.82 ID:si5w23BU
【と、思ったら、1息遅かったですわね。】
【おやすみなさいませ。晶くんに、よい夢と素晴らしい明日を…】

【お邪魔いたしましたわ。ノシ】
169名無しさん@ピンキー:2013/03/25(月) 23:13:08.41 ID:B6835Jx+
おわこん
170兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2013/03/25(月) 23:25:01.52 ID:chzPvqlA
【…申し訳ありません、ゆりか先輩。僕がこうしてリロードをしていれば…】
【もう少しだけ、いてみますね。ほんの、気まぐれ的に】
171久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/03/25(月) 23:27:12.97 ID:si5w23BU
【…っと、寝る前にリロード、と思ってよかったですわ。】
【こんばんは、晶くん。なんだかお久しぶり?】
【と言っても、表的には、そんなに時間が経ってないかもですけれど…】
【最近は、いかがですの?ちょっと元気になりまして?】
【なんて、表のわたしが訊けた立場ではないので、今聞いてみる。】
172兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2013/03/25(月) 23:32:49.39 ID:chzPvqlA
>>171
【奇跡とはあるものですね。こんばんは、ゆりか先輩(一礼)】
【そうですね、あの確執の日以来なような気がします。
 表的には、春休みに入ったくらいでしょうか?】
【最近は、そうですね…太一郎先輩と拓兎先輩のおかげで、
 仕事も真面目にこなしていますし、少しはメリルの喪失にも耐えられています】
【ゆりか先輩は、何かお変わりありましたか?】
173久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/03/25(月) 23:41:02.98 ID:si5w23BU
【そう、よかったですわ。】
【でも、あまり真面目になりすぎないように…晶くんは、時々はハメ外して丁度いいくらいですわ。】
【……わたしは、外しっぱなしだけどね!】
【わたしのほうは…紅裂先輩に、(魔力を)無理やり入れられたのが、無茶苦茶痛かったくらいですわね。】
【……なんちゃって】
【自分のなかにある存在が表面化したのは、表的には夢見心地というか…あまり実感は無い感じですの。】
【半・意識を失ったといった状態でしたので。】
【でも、自分が抱えている醜さは、ばっちり意識しちゃった感じですわね。】
【次に晶くんに会ったら、自己嫌悪だけで死ねそうなくらいの、さらに後ろ向き人生…】
【なんとか頑張って浮上したいの、といったところですわね。】

【最近興味あるのは、パラレルかなぁ…前に、紅裂先輩とやったのですけれど】
【あのパラレルワールドの"わたし"は、どうなってるのかなーって、最近思うんですの。】
【10年後シリーズだと…わたしは、どうなっているのか解からないですしね。】
【ま、大人になったアリョーシャ出してくるのも、面白いですけれど】
174兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2013/03/25(月) 23:50:33.22 ID:chzPvqlA
>>173
【ハメを外すというのは、楽しい事があればこそですから。流石にまだ、そこまでは】
【ええ、存じています。でもそのお陰で、(堕天は)少しは大人しくなったようですね】
【無理じゃないですか?>浮上
 あれだけ頑張っても、結局は何も変わりませんでしたし。
 まあ僕ができなかった事ができる人なんて、普通にいるかもしれませんけど】
【と、表のゆりか先輩を更に追い詰める発言をしておきましょう】

【パラレルワールド…黒髪の拓兎先輩ですか。あの世界では、
 確かにあなたはどうなってるんでしょうね。拓兎先輩は人間として普通に
 成長してましたが、ゆりか先輩にもifの変化があるのでしょうか?】
175久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/03/25(月) 23:59:11.38 ID:si5w23BU
>>174
【ま、それもそうですわよね。】
【でも、すぐにとは言えないけれど、きっといつかは。】
【ううん、瞬間瞬間でなら、きっとすぐにでも、楽しいと思うことはいっぱいありますわよ。】
【郡くんといい、紅裂先輩といい、晶くんは、まわりに恵まれていますもの。】
【恵まれているのは、わたしもそうなのですけれどね…でも、あれはもう洗脳みたいなものでから】
【なかなか、頭では解かっていても、浮上の切り替えが…】
【うぐぐぐ…何も変わってないわけじゃないものっ】
【やっぱり、晶くんが揺さぶらなきゃ、この前の堕天はあそこまで自由に動けなかったでしょうし】
【魔王様に与えられたきっかけとはいえ、わたしのどこかが、成長している現われなのですわ。】
【と、前向きな発言で対応しておきましょう。(ふふん)】

【そうそう、黒髪の。】
【晶くんは、どんな世界なのかしら?】
【やっぱり、ご家族が生きていらっしゃってる世界かしら?】
【どんな生活しているのかな?】
【わたしは、やっぱり普通に成長してエージェントとして犯罪者やってみたいですわね。】
176兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2013/03/26(火) 00:11:20.24 ID:fwRrLMgq
>>175
【それでも、あのお二人は家族やメリルとは、違いますから。だからこそ、
 僕は人間として少しは成長できているのかもしれませんが】
【傷に耐える大人になって精神の平静を保っているだけで、
 傷そのものが癒えたわけではありません。まあ癒える事もないですから、それが正しいのでしょう】
【空白を埋めたがる子供のままではいられませんし】
【おや、なるほど。それは素晴らしい成長ですね。では
 あなたが前向きになって洗脳から抜けるまでに、僕は後
 何回メリルを殺せばいいんでしょう?何度泣けばいいんでしょう?】
【とか言って何も悪くないあなたをいぢめてみるのも一興です(笑顔)】

【あなたについてはともかく、僕のは考えたくもないですね。
 絶対に死にます。そちらの僕を殺して成り代わろうとするか、
 それができずに自殺して終わるか。実際目の前にしてしまったら、
 自殺はいけないことなんて綺麗事、言ってらんないですよ】
【でも、そちらのゆりか先輩は見てみたいですね。今よりもちゃんと、前を見て生きていそうです】
177久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/03/26(火) 00:23:28.65 ID:1XCtIlqx
>>176
【人は、家族から与えられる愛だけでは、人間として出来上がらないのだと、わたしはそう思うのですわ。】
【他人からも愛され憎まれ、尊敬され蔑まれ、そして成長していくものなのですわ。】
【誰しも、傷を抱えて生きていくもの。その傷さえも、自分を構成する一部なのだから、ね。】
【ま、一族だけで人生完結させようとしてる表のわたしが言えた立場じゃないけどね!】
【それでも、わたしはしたり顔で、言うのだろうなぁ】
【それが、さらに晶くんを追い詰めるとは軒先の雨の雫ほどに思わずに】
【……いぢめっこ】
【晶くんが泣いている姿は…悲しくておろおろするけれど…】
【だけど…晶くんの涙はとても切なくなるから、嫌いじゃなかったり。】
【これは、表的にもね。わたしのどこかに、そういう感情があるのは確かですわ。】

【おぉ…それは、ヘビーですわね。そういう展開、好きですわ。】
【表的には、はわはわするでしょうけれど。】
【自殺自体がいけないこととは、思わないですわ。】
【自殺しか選べなかった感情は、否定したいですけれど。】
【前向きな犯罪者。晶くんとは、確実に敵ですわね。でも、可愛い晶くんにどこかドキドキしていたりして。】
【それとも、鉄お兄様のことが好きで、晶くんを無駄にライバル視してたりして】
【そう色々考えると、わくわく。】
【こちらではサリエルの存在で出せないラブコメ要素を、出してみたかったり】

【っと、もうこんな時間ですわね。】
【今夜は、おしゃべりにお付き合いいただきありがとうございますわ。】
【次回はぜひロールで!】
【どろどろぬまぬまなのか、前向き爽やか路線になるのか、どちらでも楽しみですもの。】

【それでは、おやすみなさいませ。】
【改めまして、晶くんによい夢と素晴らしい明日を。】
178兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2013/03/26(火) 00:38:10.86 ID:fwRrLMgq
>>177
【酷ですね。全く、酷ですよ。同じ環境にありながら、
 家族だけで完結させられなくなった兵部家へ、未だそこに
 あり続けられているクドリャフカ家に言われますとね】
【大丈夫ですよ、流石にそんな事を言い出したら首を絞めてやりますから】
【…あなたも相当などSじゃないですか。たまには笑顔にしてくれますか?】
【なんて】

【まあ僕は中途半端ですから。どうせ成り代わっても、
 家族が僕に向ける笑顔は、僕でなくて僕へ向けられているもので。
 どうせ死ぬでしょう。僕にも予想外の何かが起きない限り、晶にとって最期のロールになりそうです】
【でしょうね。逆らう術を模索しないその姿は、自殺と呼ぶこともできますし】
【前向きな、誰かを愛することもできる、久遠ゆりかですか。
 …結局、どちらも僕が求めてやまなかったものを見せ付けられるわけですね。
 ねえ、どちらにしろとても痛いですね。本当に】
【気をつけて下さいね、その際は。我ながら、どんな事をするのか分からないですから】

【こちらこそ、ありがとうございました。あなたとまたロールできる
 日を、楽しみにお待ちしております。お休みなさい、ゆりか先輩。楽しい悪夢を(にっこり)】
【お邪魔しました、失礼します。ノシ】
179名無しさん@ピンキー:2013/03/26(火) 07:57:53.17 ID:J8MNCYyE
お知らせ

市原警察署の生活安全課の帰化人創価警官の指導の元、
入学式から2週間ほど、在日の創価学会員を主体とした自称防犯パトロールが、
2週間ほど行われることになりました

生活安全課の指導であることと、パトロールであることは、
絶対に公言してはいけないとの指導も、帰化人創価警官より出ています

期間中は2人組の在日の創価学会員が、頻繁に創価批判者の自宅周辺を、
うろつき回ると思われます
日本人の方は、充分に注意してください
180名無しさん@ピンキー:2013/03/26(火) 11:40:49.80 ID:RaZWOwat
180
181媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2013/03/29(金) 20:37:44.92 ID:RQthGyN4
【しばらく待機させていただきます】
【プロフィールは>>3にありますので、参考にしていただければ嬉しいです】
【シチュなどは相談――にて】
182名無しさん@ピンキー:2013/03/29(金) 21:02:24.71 ID:m9u4ekyL
過疎板だしあげてこ
183媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2013/03/29(金) 21:15:08.36 ID:RQthGyN4
>>182
【こんばんは、名無しさん】
【sage進行ですから、と思っていたのですが――お気遣いには感謝を】

【忙しい時期に加えて、時間も悪いですから。待機落ちも覚悟の次第です】
【あまりむやみにageることは良いことかは断じかねますが、厚意はありがたく。ありがとうございます】

【もうしばらく、待機続行させていただきます】
184媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2013/03/29(金) 21:49:05.61 ID:RQthGyN4
【さて、長いしすぎてしまったやもしれませんね】
【そろそろ失礼させていただく――というよりも、移動させていただくことにいたしましょうか】

【それでは、これにて失礼を。ありがとうございました(一礼)】
185須佐乃 水琴 ◆MIKOlshTCI :2013/03/29(金) 22:42:11.39 ID:BvJSszUm
【お借りしますー。】
186媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2013/03/29(金) 22:52:33.56 ID:RQthGyN4
【水琴さんとのロールにお借りいたします】


(街の中には沢山の闇があった。人に知られない闇ばかりだ)
(今宵の闇は、森の中にあった。夜に人が立ち入らないような森の中――女は、冷たい空気の中に苦しそうな息を吐きだした)

……はやく、――わたしの身体のなかに、もどってきては、くれませんか?

(もはや立つことも叶わず、その場に膝を折った状態でも目の前の相手を睨みつける)
(しかし、相手は満身創痍の女をみて不快そうに鼻をならすばかりだった)

『ふん。汝(うぬ)も飽きぬことじゃて。
 儂は偽物の器ごときの中になどもどらぬ。望むなら力でねじ伏せて入れこんでしまえばよかろうに。
 それが出来ぬ程度で吠えるでないぞ、狗。……ふん、汝のなかにいた時間がどれだけ疎ましかったことじゃて』

(白い長髪。赤と白を貴重とした古典調の不思議な服を着た男は、にやりと唇の端をつりあげる)
(そして、おもむろに女に近寄るとその頭を蹴り飛ばした)

『儂はおなごに手をあげる主義は基本ないがのう。汝だけは別じゃ。――鬱陶しくて鬱陶しくてたまらぬ』

(意識の途切れた女を見ると満足そうに息を吐き出す)
(そして、吐き出した拍子に女の身体から転げ落ちたものに目をやった―――、ああ、そうだ)

(いやがらせをしてやろう)


『ふむふむ、どれがよいかのう』


(弱いのではつまらない、かといって男を呼んでも自分がつまらない)
(強くて綺麗なのがいい。はて、と記憶をさぐれば、この女の知り合いが思い浮かんだ)
(――昔、剣の中から見ていた。この女と対峙したときの、あの女性はいと気高い。あの太刀には思わず心踊った。
 名前は覚えている。顔もたしか綺麗だったはずだ。桜の咲いている時期に、酒を呑むのにはもってこいの相手だ)


『これじゃのう――――汝(うぬ)、ヒメナアオイとやらをしっておるであろう。早急にここにくるがよい』


(葵が落とした携帯電話。それを小器用につかって、電話をかけた)


【な、ながくなってしまいましたが、こんなかんじで呼んでみたいと思います】
187須佐乃 水琴 ◆MIKOlshTCI :2013/03/29(金) 23:14:50.39 ID:BvJSszUm
――何? 葵、こんな時間にかけてくるなんて、珍しい―――

(手にとった携帯電話に弾んだ声を返したのはそれだけだ。途切れた先、吐息がきつく顰められる。
 聞こえたのは男の声。受話口に張り詰めた殺気でも吹き込むかのようにため息を零すと。)

ひとりで?
だれだ、あんた。 ――『どっち』の知り合い?

(問い返す。私怨であろうか。彼女の名前で呼び出されるなど慮外である。
 組織絡みでもない。自分のせいで葵が襲撃されたのか、それとも。
 知ったことではない、と突っ返すのは簡単であった――だけれど、手伝うと、助けると言った手前、
 見捨てるわけにはいかなかったのである。そう、見捨てたくなかった)



(森閑の闇をかき分けながら歩く。所定の場所へ。剣は左腕に鞘込めのまま提げ持つ。
 静かな表情、夜に溶けこむような黒衣のなかには、殺気もまた晒されることなく抑えこまれている。
 果たして呼び出した者を探そう。不意打ちにも、何にも、対応できるように、
 さくり。さくり。獣道を踏みしめて。
 相手の正体も知れぬまま。無謀であろう。
 だが自分に何かあったとき、心臓が止まった時、不慮が起こった時は、
 自分の雇い主の小指に巻きつけた髪の毛が燃え焦げる仕組みだ。それ故に、この独断専行は咎められることもない。
 目を、耳を、鼻を。感覚器で闇の中を探る。昼の陽光よりもともすれば親しんだ、人外の時のなか。)
188夜乃刀(ヤノト) ◆YJKujNK4t6 :2013/03/29(金) 23:25:48.17 ID:RQthGyN4
>>187
(鼻歌まじりだった。自分が高揚しているのが自分でも自覚できるほどに、夜乃刀は浮かれていた)
(はやく自分の目であの美しい女性にお目にかかりたいものだ。
 声は忘れてしまっていたが、電話越しに聞こえた指先まで凍りそうな冷たい声もまた『佳い』――笑みが溢れる)

楽しみじゃのう。

(岩の上に座って、子供のように足をぶらぶらさせる)
(その足先で小突いているのは意識のない女の体。もはや眼中にははいっていないようで)

楽しみじゃのう。

(どうしよう、どうしよう)
(なにをすれば楽しんでもらえるだろうか)
(もともと嫌がらせのつもりで呼んだのに、そんなことなどすっかり忘れてしまっている。
 遠くから来る気配は、ひどく綺麗だった。さっき混じりであってもその美しい魂なのだから、さぞ素敵な相手だろう)
(胸の高鳴りがとまらない。強いものは好きだ、弱いものは嫌いだ。嗚呼――、楽しみで仕方ない)



……ようやく来たか、待ちくたびれたぞ!!


(だから、夜乃刀は嬉しそうに彼女を出迎えた)
189須佐乃 水琴 ◆MIKOlshTCI :2013/03/29(金) 23:38:05.12 ID:BvJSszUm
(誰だ、こいつ――見覚えのない男の姿に、呼び出された由縁を考える。
 視線は足蹴にされる葵に。しかし、叫ぶことも駆け寄ることもしない。相手の間合いに飛び込むような愚は犯さない。
 生きているのかどうか、その気配を探るよう、神経を鋭敏に研ぎ澄ませながら……親指が鍔を押し上げる。
 いつでも得物を抜けるように。)

そりゃ悪かったね……でも遊びに付き合うつもりはないよ。
あんたは何者で、どうしてあたしを呼び寄せたのか。
……知りたいのはそれだけだ。

(表情は凍る。怒りは見せない。遅れを取ったのは葵だ。仕方のないことだ――
 しかし、自分の慮外で葵が傷つけられているのは、面白くもないことだった。
 この男は、味方ではない。では、敵だ。殺意は、体の横に垂れている右手に一点集中する。)

予め言っとくけど、あたしはそこの――媛名葵が属してる組織とは何の関係もない。
それをわかって呼び出したんだったら、私怨だろ。
死にたくなかったら、その足退けてとっとと帰んな。とは、言っとくよ。

(この腕と刃の長さを踏まえても、駆けて喉を裂くには数歩、要る間合いにおいて言葉を投げかける。
 誰何のいらえを待つ。嬉々する相手の雰囲気を受けて――体にまとわりつくのは、一方的にこちらを知られているような、不快感。)
190夜乃刀(ヤノト) ◆YJKujNK4t6 :2013/03/29(金) 23:47:33.23 ID:RQthGyN4
ふむ、自分の目で見るべっぴんさんは格別じゃのう!!

(一つに結い上げた白い髪。白と赤を貴重としたよく神主が着ているような服の時代錯誤な男)
(それが嬉々として夜中の森で逢瀬を望んでいるなんて、笑えない話だ)

そうはいうでない。こうして出会えたのも何かの縁じゃからのう。
じっくりと話しあおうではないか。汝(うぬ)になら、好きなことを話してやらんでもないぞ。
須佐の娘か。べっぴんなうえに魂もよい、そして刀の筋も素晴らしい、いうことないとはこのことぞ。

ちなみに、汝(うぬ)がこやつの所属と同じではないことなぞ知っておるぞ?
なにせ、そもそも儂の方がこやつと同じ所属じゃてなあ。まあ、現在逃亡中の身じゃからの、
ちなみに儂を殺そうなんて無理なこと。

儂は、生きておらぬ。

それでも、綺麗な娘子と話をしたいとは思うのじゃ。
儂の分体を殺した時の太刀はまことにみごとであったぞ、のうのう。まったく惚れ惚れしたのを覚えておる。

(自分勝手に話を展開していく夜乃刀)
(この前の分体というのは、――あの少女の、ことだ。契約をして、最後は水琴によって生を終わらされた少女)
191須佐乃 水琴 ◆MIKOlshTCI :2013/03/30(土) 00:08:41.34 ID:DXMW8CHa
こんな奇縁、求めちゃいないけどね……?
ましてや時間に置き去りにされたような奴となんて、出来るだけ関わり合いになりたくないと思ってんだ。
根っこから叩き切ってやるよ。ついでに、そのおしゃべりな舌もね。

(風情を知らぬようつっけんどんに返すのは、風流に親しむ過去でなく。
 現代に武器を取るものという、味気ない、日陰者の感性。
 だがその言葉を全て不要な情報として叩き落とすことはない。彼が口にしたその言葉は、一語一句余さず拾った。)

……あんたが『深凪』に?異形の分際で、よくもまあそんなところに――
――いや。逃亡中、だって?深凪から?……ッ。

(生きていない。その言葉を、少し誤った形かもしれぬが、水琴は左腕の重みと同じような響きに受け取った。
 気づいた事実、常識の文目をすり抜ける非条理の存在としての感性が、ひとつの結論に行き着いた。
 自分の太刀筋を知っていて、且つ、葵の縁者。知り得るのは葵が主と呼ぶ存在と――)

手前ェ、葵の得物か。

(刀がヒトを象る、その減少を『無い』と言い切ることはなく、むしろ受け入れた。
 きつく細めた目、威嚇の色はより強いものとなりながら。)

たかが剣の分際で、随分高望みしたもんだな。
使いようのないあんたが、なおさらあたしに何の用だ。飼ってほしいの……?飼い主に噛み付いている分際で。

(殺意の凝縮された右腕が虚空を撫でる。柄を、あるいは刃の輪郭を確かめるように。)

それに、何の、話を―――分体……? 

(続く言葉のなかにほのめかされた言葉には、それでも冗談を噛み殺さざるを得なかった。
 あまり聞くことのないその言葉を、聞いた覚えがあるのである。
 あの、少女を指して、葵が言ったのだ。『そういうモノの分体だ』と――凪沙、その幼い亡骸のことを。
 その事実に行き着いて、瞳に若干の動揺が生まれた。目が、男から逸れる。葵と男を、往復した。)
192夜乃刀(ヤノト) ◆YJKujNK4t6 :2013/03/30(土) 00:19:47.02 ID:sEAWBzXV
『元』得物じゃ。

(そこの部分だけはいくら可愛いうるわしの女性相手でも気に入らないらしい)
(不快そうに鼻を鳴らすと、葵を顎で示して)

たかが剣とてされど剣じゃ。
使いようのないとは酷いのう。儂は使い手を選ぶだけじゃ。前の使い手は嫌いだったから逃げた、それだけじゃ。
儂はあやつを飼い主などとは認めん。せいぜい宿主よ。
特異な体質と、当主命令で無理矢理にあやつの体に縛り付けられていた可哀想な霊体よ。

(よよよ、と袖を目に当てる仕草をする)

――汝に飼ってもらえるなら、それも佳いかもしれぬのう。
じゃが、汝は≪深凪≫ではないでな。入ってくれるなら、儂も汝の命を吸わずに取り付いておれるが。

……んむ?
なんじゃ、覚えておらぬのか。儂を――いや、あのときは小さな娘だったのう。
あれを綺麗に殺したではないか!儂はしっかりと覚えておるのじゃぞ、あの娘の目を通してみておった。
心が震えたものじゃ!!あのような美しい一閃を作り出せるものは、そうおらぬ、……ん、なんじゃコレがきになるかの?

(こんこん、と葵の身体を足で小突きながら)

生きておるぞ、忌々しいことにの。
まあ、起きる前に儂らの親睦を深めることにしようぞ。こんなもの放っておいてよいではないか、よいではないか。
193名無しさん@ピンキー:2013/03/30(土) 00:38:19.02 ID:pyTvnzw/
お知らせ

市原警察署の生活安全課の帰化人創価警官の指導の元、
入学式から2週間ほど、在日の創価学会員を主体とした自称防犯パトロールが、
2週間ほど行われることになりました

生活安全課の指導であることと、パトロールであることは、
絶対に公言してはいけないとの指導も、帰化人創価警官より出ています

期間中は2人組の在日の創価学会員が、頻繁に創価批判者の自宅周辺を、
うろつき回ると思われます
日本人の方は、充分に注意してください
194須佐乃 水琴 ◆MIKOlshTCI :2013/03/30(土) 00:43:27.10 ID:DXMW8CHa
……つまり。

(情報を整理すれば。あの夜の出来事と言葉を寄り合わせれば、事実が浮かび上がってくる。至極単純な真実が。
 それはただ、伝え聞いた要素を、イコールで結べばいいだけの話で……無自覚に頭から追いやっていた、可能性。
 事件をばらまいたのは、そう――。)

……仲たがい、かよ。あんたらの。それが理由か?
あのガキがあんなことになった……あたしにあんなことをさせた、原因は。

(低く唸るように、それは、吐き捨てたのやもしれぬ。
 当惑に揺れる瞳を、それでも殺意の色に染めて、改めて男を見つめる。詳しくは、後で聞けば良い。
 いまは、この邪魔者を追い立てることである。)

触れるな、玩具。 ……それは、あたしのだ。

(葵への接触を戒めるよう短く告げて、右手はようよう、体の横へと降りてゆく。その自然体が、戦闘態勢である。)

手前ェが殺させたんだ。あたしに。クソッタレな仕事をさせた。
うたってみせろ野良犬。何が目的だ?なんで、その縛り付けてた相手を活かしてる。
なんで分体をばらまいて、ひとりでに出歩いてんだ。
『敵』と楽しくお話する趣味はないんだよ。
――なんだったら、今度はその身に受けてみるか?嫌だ、とも言えなくなるくらいに味あわせてやってもいいよ。

(饒舌だった。それが、何時もの水琴との違い。
 精神が、乱れる。十全ではない。限りなく十に近くとも。――呼吸が、乱れる。)
195夜乃刀(ヤノト) ◆YJKujNK4t6 :2013/03/30(土) 01:22:21.56 ID:sEAWBzXV
ほう、知らずにこの娘と未だに付き合っておったのか。
否、この娘のことだ、面倒くさくて自分に不利なことなど言わないにきまっておったの。

まあ、仲たがいというのは、前からしておったがの。
儂がこうして出歩いておるのは、儂をたまたま開放してくれた輩がおったでのう。
本来は、≪深凪≫のところへ帰らねばならなんだが、――あやつのお陰で自由になれた。コオリ、とかいったかの。
こやつが死にそうになったときに、あやつの願いと引き換えに、儂は自由を手に入れたのじゃ。

(ばっと、手をひろげる)

……うぬ。
汝は趣味がわるいのう。それだけは玉に瑕じゃ。
こんな女に何故、情をかけるのかは常々理解ができぬのじゃて。まったく難しいことよ。

たしかに、汝にあの娘を斬らせることになったのは儂の咎じゃて。
こやつを生かしておるのは――まあ、酔狂とでもいっておこうかのう。なんなら今、殺してやっても構わぬのじゃぞ。

(楽しそうに瞳を細める)
(女の頭の上に足を浮かせて、いつでも踏み潰せるのだと意思表示をするかのように)

汝の太刀筋をなら一度受けてみたいと思うがのう。
しかし、今の汝では十全ではない、それは少々つまらぬからの。せっかくなら万全の汝に斬られてみたいものよ。



【すみません、そろそろ眠気でうまく頭がまわらなくなってきてしまいました】
【そろそろ凍結をお願いしても構いませんか?】
196須佐乃 水琴 ◆MIKOlshTCI :2013/03/30(土) 01:23:54.05 ID:DXMW8CHa
>>195
【うん、了解。テンポよく展開できなくてごめんね…!】
【次は、いつごろ解凍できそうかな?】
197夜乃刀(ヤノト) ◆YJKujNK4t6 :2013/03/30(土) 01:27:33.20 ID:sEAWBzXV
【それは書き始めがああだった、こちらの咎にございます】
【私の方は楽しんでおりますけれど、そちらが楽しんでいただけているのやら、そわそわしながら】

【そして、解凍は、そうですね】
【明日のお昼ごろなどは――あいておられますでしょうか?12時〜16時くらいまで、こちらはあいているのですけれど】
198須佐乃 水琴 ◆MIKOlshTCI :2013/03/30(土) 01:29:29.28 ID:DXMW8CHa
>>197
【うぐ…。明日のお昼は、居れて14時ごろまでかな…土日は夜しか、無理だったりするんだよ、ね…!
 あたしは基本よる側なんだけど、厳しい、かな?22時ごろからー、って。】

【相手してくれて嬉しいし、すごく楽しませてもらってるよ!色々拡げていけるように、頑張るよー。】
199夜乃刀(ヤノト) ◆YJKujNK4t6 :2013/03/30(土) 01:33:09.25 ID:sEAWBzXV
【明日の22時はまだわからなくて、――そうですね、水琴さんが大丈夫なら23時以降とかでも大丈夫ですか?】
【無理だったらすぐに連絡しますので、よろしければそんな感じでよろしくお願いします】

【それでは今宵はお付き合いありがとうございました】
【とても楽しかったです。――おやすみなさい、水琴さん。佳い夢を】
200須佐乃 水琴 ◆MIKOlshTCI :2013/03/30(土) 01:38:48.50 ID:DXMW8CHa
【明日の、じゃあ、23時に!わざわざごめんね…!レス用意してまってるね。】
【おやすみ!ありがとう―!】
201名無しさん@ピンキー:2013/03/30(土) 05:14:31.60 ID:XWVSZzlM
京王線の電車内で起きた事件のスクープ映像

こちらがその瞬間です
http://www.youtube.com/watch?v=7QyHmAe2c-0&list=PLzeFCSP7xRziIIipBhtKgGQ-aCrLXq8Hi

男性のお客様に対して接客精神に欠けた無礼な車掌と
下品な女の暴言をご覧ください

京王電鉄に女性専用車両問題の苦情を叩きつけましょう!
202白雪月歌 ◆uOUHxRuf5c :2013/03/30(土) 20:04:39.61 ID:+hSh2uZi
【待機させてもらうよ。】
【プロフは>>162だ。これより前にあるのは改訂前のだから無視してほしい】
203名無しさん@ピンキー:2013/03/30(土) 21:11:57.40 ID:gr+GsAZ4
わかった
204白雪月歌 ◆uOUHxRuf5c :2013/03/30(土) 21:31:50.96 ID:+hSh2uZi
【落ちるよ。スレをお返しします】
205須佐乃 水琴 ◆MIKOlshTCI :2013/03/30(土) 23:20:46.99 ID:DXMW8CHa
【ロールにお借りしますよ!今日もよろしくね!】

>>195
(裏切られた、などというのは身勝手だろう。そう理屈のうえでの整理はできたとて、ショックは拭えない。
 それだけ自分が媛名葵を信じていたことに気づいて動揺しているのも含めて。
 だが続く言葉には、しかし、どこか納得せざるを得なかった。自分に話したがらなかった理由も。)

そしてあんたは、使い手を探して、あちこち歩きまわり始めてるわけだ。
どこまでいっても武器は武器。使い手を選ぶ、とは言うけど……まさかそこまで能動的なのがいるとはね。

(取り繕う。郡、という名前、腑に落ちたことが、幾らか精神の集中を助けた。
 しかし男に見透かされている通り、いまの剣は十全とは言いがたいだろう。
 水琴は相手を侮らぬ。死にたくないから。ただでさえ、媛名葵を打ち倒す相手。
 心剣一致の極意――即ち水琴の剣の冴えの秘奥たる精神に、
 確実な信を置けぬ精神状態では、立ち向かうのは得策とはいえない。)

……やめろ。

(低い声で、葵の命を手に弄ぶ姿を制する。だが、そこからは動かない。斬りかかるようなこともない。
 ここからではどうあっても、相手のほうが、疾い。それくらいはわかる。どこまでも冷静に。)

………なんつったっけ?あんた。名前。
取引に応じるつもりは、ない? あたしが望むのは、そいつの身柄。
あんたが鬱陶しくて仕方がない、あんたの「持ち主」の無事だ。

(右手が指を差すは、いま足蹴にされている葵の姿。「元」はつけぬ。)

見逃してやる、なんて思い上がったことは言わない。
……あたしの修めた布都流に敵刃を毀す°Z、無いわけじゃないけど。
このままだと、少なくともあたしも無傷じゃ済まなさそうだ。

(僅かでも乱れた心で剣は抜けない。抜きたくない。
 そう考えるからこそ、しかし表情を波立たせぬまま……詰るにも尋ねるにも、葵が要った。
 その分、何かを犠牲にするにしても――天秤を差し出せるくらいには、冷静であった。)
206夜乃刀(ヤノト) ◆YJKujNK4t6 :2013/03/30(土) 23:36:46.94 ID:sEAWBzXV
>>205
まあ、≪深凪≫の者であるという制約がつくでのう。
儂の飼い主さま探しも大変というわけじゃて!分かってくれるかのう、麗しの剣姫――この儂の苦しみを。
(ひどく大げさな身振りで我が身を嘆く)
(こういう人を喰ったような部分は元持ち主に似ているかもしれない。そもそも≪深凪≫がそういう毛色なのか)

……カカッ。
儂に止めろと言うか。この女の所為で汝はいらぬ仕事をしなければならなかったというのに、
この女のわがままで、儂はこうして歩きまわれているというのに。
汝にもそんな我が身の否を告げずにのうのうとしておったこの女、無事に返せというのか、剣姫。

(――りぃん――)
(夜乃刀が動くのと同じく、たまに小さな鈴の音が響く。
 楽しそうに唇を三日月にして、そして赤色の縁取りのされたその目をゆったりと細めてみせた)

我が名は二番目の式――弐式(ニシキ)の『夜乃刀(ヤノト)』じゃ。
汝(うぬ)の名前はなんじゃったかのう。
ああ、そうじゃ、須佐じゃ。須佐乃水琴――あやつのアドレスチョウとやらにそうやって書かれておったわ。

して、水琴よ。
取引に少し色をつけてほしいのじゃがのう。
(足を葵の顔の横におろして、いたずらな子供のような表情で夜乃刀は言う)

儂とて汝のその、『敵刃を毀す』技とやらは恐ろしくてかなわぬ。
だから取引には応じてやってもよかろうて。だが、条件をついかする。
もうしばらく儂との話に付き合うがよい。汝の気は、浴びておるだけでも心地よい。この器と大違いじゃ。


【ロールにお借りいたします。こちらこそ、よろしくお願い致しますね】
207須佐乃 水琴 ◆MIKOlshTCI :2013/03/30(土) 23:51:33.91 ID:DXMW8CHa
>>206
さて……飼う側としちゃ、逃げられるような使いかたはしてないつもりでね。
折れるまで使い倒してやってるさ。どいつもこいつもな。

(それが果たして正道の剣士の其れかはわからぬ。だが、剣を使い捨てねばならぬほど場数を踏んでいるのも確か。
 その数は三桁を悠に踏み込み、古参兵もさながらの数。命を危険に晒し、尚麻痺せぬ死への恐怖を抱きながら。
 指先は、やがて、こちらに来るように。あるいは招くように、くいくい、と曲げられた。)

怒りも、恨みつらみも。死体にぶつけたって何も意味がないんだよ。
わからないか。『返せ』なんて、一言も言ってない。もっとわかりやすく言おうか。

『それ』を『渡せ』って。

ましてや、葵は、今、あんたの飼い主じゃあないんだろ。
そんなのにかまけてるより、もしかしたらあんたが次に尻尾を振ることになるかもしれない
あたしのご機嫌取っとくのも悪くないんじゃない?

(自分の胸元に、剣を抜くための右手を運んで見せて、笑った。
 身を案じている、などと殊勝な態度は見せるまい。ただ、相手の好きにさせてやるつもりはないというだけ。
 ――それだけだ、きっと。)

『式』――ね。

(肩を竦める。その言葉を、確か、あの時も発した筈だ。
 冗談でしかなかったのに――自分もまだ、表の常識が抜けきっていない証拠。)

構わないよ。さあ、付き合わなきゃいけない、あんたの、その話はさぞかし面白いんだろうね。
その脳天からぶぶ漬けぶっかけなきゃいけないような話だったら、とっととそいつ担いで帰るけど。

(気に入られても、どうということもない。惑わしには応じぬという自信を吊り上がった唇に表しながら、
 化粧っけのない瞳を、隈取られた眼に向けて、笑う。)
208夜乃刀(ヤノト) ◆YJKujNK4t6 :2013/03/31(日) 00:00:29.67 ID:7kuUf/P3
>>207

(十全の展開だと、夜乃刀は内心ほくそ笑んだ)
(これで『嫌がらせ』は綺麗に実ることだろう。なんと胸のすくような気分だろうか)
(水琴の様子を虚勢ではないと思っている彼は、そんな浮いた気持ちでそこの岩の上に腰を下ろした)

……カカカッ!
儂はどうにもおなごの喜ぶような話をするのは下手じゃてのう。
儂はしばらくただ汝のそばにおって、その殺意混じりでも美しい気を浴びていたいだけじゃ。
だから、話題なんぞ世間話程度かのう。
なんじゃ、そこの女のことで知りたいことでもあったら、どんな痴態でも儂が教えてやってよいぞ。

(子供のように足をぶらぶらさせて、夜乃刀は言う)
(特に話などしなくても本当はいい)
(声を聞けるのは悪いことではないが、何より相手の放つあの気がたまらない)

(それに造形もいい。くいくいと指で招く挑発的な仕草なんて、まったく背筋に恍惚としたしびれが走るようだ)

もちろん、本意ではないが
こやつを取り合って鬼ごっこに興じてもよいぞ、それはそれで楽しそうじゃからのう。
汝とならば、なんでも楽しそうじゃて。まことに、愉快ゆかい!
209須佐乃 水琴 ◆MIKOlshTCI :2013/03/31(日) 00:24:03.64 ID:IzHQhWa6
>>208
はっ。 それじゃあ、夜が明けるまで付き合えって?さすがにそいつはごめんだね。
少なくとも朝のラッシュに逆らって、そいつをおぶって帰るのは御免被る。

(両腕は、体の横に。いつでも抜ける、だけれど、戦意は納めている。
 彼の話に付き合って、取引を成立させることだけが今の目的。
 戦わずに済むなら、それで良いのだ。何事も。)

――葵の口から話せないような恥ずかしい秘密なら、確かに聞いてても飽きないだろうけどね。

(唇のまえに人差し指を立てて、内緒だよ、と囁くのだ。)

出来る限り、あたしが『もう良い』なんてふうにならないように話すこった。
クセになるほど浴びちゃっても、あたしは保証しないからね……ただし、
それは、だめだ。あんたはそこから動くな。
その時点で取引はなし。

(うでを振り上げて、それから、ぴたりと、男の座する岩へと指先が向けられる。)

約束を破るやつは、嫌いだよ。 約束を破ってイイのは、この世で、あたしだけだ。

(そう告げる顔に、遊びはない。それこそ、鬼気を以って断ずるだろう。
 ――それを面白がられては、さすがにこの小娘は、かの人外の経た時には敵わないということだろうが。)
210名無しさん@ピンキー:2013/03/31(日) 00:25:26.19 ID:YHbv3Brt
210
211夜乃刀(ヤノト) ◆YJKujNK4t6 :2013/03/31(日) 00:34:53.18 ID:33O23fud
>>209
なあに、儂が満足するのにそうは時間がかからん
過ぎたるはなんとやらという言葉くらい知っておるからのう。安心してよかろうて。

――ふむ、こやつの恥ずかしい秘密など、多すぎてどれを話したものかわからぬ。
なにせ幼いころから儂と一緒におるでなぁ。忌々しいことに、この小娘には長年苦労させられておる。
本来、儂にとっての数年なんてそんなにキツいものではないはずじゃったんだがのう。
長年と思ってしまうほど、儂にとっては苦痛だったということじゃの。

(石の上にあぐらをかく)
(一つに結った白髪を揺らして、ここからは動かぬというように頷いて見せて)

カカッ。
そのように鋭い目で見られるのもまた佳いがのう。しかして、汝に斬られると儂もただではすまないであろう。
麗しの剣姫のいうことであれば、わがままであっても聞き届けてやるとしよう。
美人とはまた、佳いものよ。
212須佐乃 水琴 ◆MIKOlshTCI :2013/03/31(日) 00:45:31.98 ID:IzHQhWa6
幼い頃から―――か。葵も、そんな昔っから、剣を執っていたわけか。

(聞き入る。興味がない、わけではなかった。
 彼女が、あまり語らぬであろう過去の事。眠っている間に盗み聞くのは、マナー違反だろうから。)

そうならないよう、あんたも気をつけるこった。
やんちゃし過ぎないようにね、ご老体よ。
若者がうっかり手加減を忘れて、なんてこともありえる……大人しくしてくれてるのが、一番なんだけどね。

(気まぐれで何をされるかはわからない。
 あのような分体を、生み出されても敵わない。そう、静かに牽制しておくことにした。)

じゃあ、聞くよ。
あんたから見て、媛名葵っていうやつはどうだったんだ?
使い手として、人間として、戦士として。
まさかケツ許したのが生涯葵だけってわけじゃなかったんだろ?
そんな長いこと生きてんだ。いろんな奴の手に渡ってきたんじゃないのか。

そいつの何が不満だったのか――
――葵が、どうすればよかったのか。他ならぬ、武器である、あんたの見地を聞きたいね。
翻って言えば、あんたが理想とする使い手の像も、だ。

(違うようでいて、どこか似た剣と主。
 その剣を、識ろうとすることは――本来は、持ち主の役目なのやもしれぬ。
 自らは、剣と一体になっていた。だが、葵のほうは、そう簡単にはいかないようだった。
 解きほぐそうとする。したり顔でアドバイスをするためではない。
 いざとなれば『自分』が、この式とやらを御さねばならぬことになった時のための、緒を探るように。
 式と媛名葵。切っては切れぬふたつのことを、同時に切開し、識らんと。)
213夜乃刀(ヤノト) ◆YJKujNK4t6 :2013/03/31(日) 01:05:09.91 ID:33O23fud
儂は、儂を害さぬものを欺かぬ。
安心するが佳い、剣姫――儂は、儂を害さぬ者との約束は守る。これでも義を重んじるでな。

(髪を揺らして小首をかしげる仕草は、葵を真似たものだろうか)
(気まぐれを心配する様子の相手に向かって片手をひらひらと振る。安心してよい、とでも言うように)

……ふむ。
なるほどなるほど、儂の麗しの剣姫はなんと頭も冴えるようじゃ。そこの狗っころにも見習ってほしいのう。

(あぐらをかいた足の上に肘をおいて、頬杖をつく)
(面白いものをみつけた子供のように、どこか楽しそうな色をその声に乗せて)

あやつがどういうやつかという問に対しては、『半端者』と応えておこうかのう。
あやつは幼い頃より剣術を教えこまれておるが、それよりもっと前に速やかに密やかに人を殺す術を刷り込まれておる。
そちらの才能の方があるのか、そちらの技に身体が順応してしまっておるのかはしらぬがのう。

『剣士』としては、二流じゃ。……のう、汝ならばわからぬか。努力だけではおいつけぬ域があると。

儂が望むのは、――『剣士』じゃのう。
この儂が全ての力をあますことなく発揮できるような、剣士じゃ。
……――本来は儂が、儂の好きなように選べるはずじゃ。≪深凪≫の者になる前提ならば、だれでも佳い。
なのに、こやつは半無理矢理に儂をしばりつけおった。邪魔な体質よ――ふん、この街では『異能』とでも呼ぶのか。

―――気持ちの悪い。
(吐き捨てるように) 
214須佐乃 水琴 ◆MIKOlshTCI :2013/03/31(日) 01:33:57.14 ID:IzHQhWa6
さて……?

(頭をほめられるなら、いっそ学校の先生に太鼓判を押される類の頭脳が欲しかったものだが。
 言葉を弄することなく受け止めれば、続くは哲学にも近い論だ。『剣士』とは何ぞや。)

あたしは努力しか、してきていないつもりだけどね。
でも、そうだ……あれもこれもして、手に入れられるものでは、無い気がする。

(自分の力に名前を付けるなら。錬度。そして、純度であろうか。
 それ以外に頼る辺を持たないから。異能は使わない、あるのは剣術のみ。そういう一族だ。
 はて、この剣が何に腹を立てていたのかが何となく見えてきた。)

でも、『剣士』なんてのはもう絶滅危惧種だ。夜に駆り出されるのは『剣士』じゃない。
『異能者』って奴らだ。あたしみてーなのも、そのくくりのなかに入るんだろう。
廃刀令なんてもんが出て、どれだけ経ってると思ってる…?
そんな世界に、腕前を練って鉄火場に躍り出ようなんて奴らが、どれだけの数育つんだ。
『使ってもらえてた』んだから、我慢してでも付き合ってやるべき……
……って、話でもないな。んなの、いずれボロが出るに決まってる。

(自分が異能者を知らず、剣士として生きてきたからこそわかる。
 時代遅れ。アナクロ。単純。浅薄――。そんな存在だ。自分は。そう思う。
 拳銃は便利で強い。そんな摂理を前にして、たいていの剣術が無力化されるように。
 自らの業に、得物に、信を置かずして戦うのは戦士であって剣士ではない。
 そしてこの男は、弐式は、剣士によって振るわれる事をよしとする類だ。)

……葵は。なんでそんなことをしたんだ?
どうして手前ェなんかに頼った。

(少しだけ声の調子を変えて質した。そもそもが、そうだ。
 決して容易いものではない。目の前の存在を御することも、使いこなすことも。
 何を欲して、その剣を望まぬ形で縛り付けたのか。そこを問おうとした。)
215名無しさん@ピンキー:2013/03/31(日) 01:42:29.78 ID:SRAMDNxr
215
216夜乃刀(ヤノト) ◆YJKujNK4t6 :2013/03/31(日) 01:48:00.41 ID:33O23fud
儂とて時代を読まぬ頑固ものではない。
絶滅危惧種なのは知っておるがのう。それでもじゃ、それでもこやつのやりようは酷かろう。
≪我ら≫は異形を滅ぼすために生まれた。
そんな≪我ら≫に与えられた自由が、唯一の自由が使い手の選択よ――だというのに、この小娘ときたら。

こやつは、剣士に一番遠い部類じゃて。

(鼻をならす。それはそれは不快そうに)
(話のわかる相手がいるからと、思わず饒舌になってしまっているようだった)

……汝のように、剣と共に生きて死ぬような覚悟など、こやつにはない。
だから、しようもない小物などを身体にしのばせて、敵を小賢しく屠ろうとするんじゃて。
汝のいうように、儂も致し方ないと多少我慢した時期もあった。しかして、限界じゃ――のう、水琴よ。限界じゃ。

しかも、汝のような――『剣士』を魅せつけられたらなおのことよ。
こやつは、『剣糸』であって『剣士』ではないでな。儂は、――儂は、そういう使い手に使われるのが佳い。
一閃を、儂の全ての鋭さに委ねてくれるようなの。便利ではなく、勝手も悪い。それでも、『儂』と共に生きる者が良い。

(子供が駄々をこねるように、夜乃刀は吐き出す)
(今まで抑えていた不満を吐き出す相手ができて、思わず溜め込んでいたものが溢れだしてしまったかのように)

――こいつが何故そんなことをしたかは、そうじゃのう。
お主の言う通り、剣士が絶滅危惧種になってしもうたというのもあろう。
儂が心躍るような剣の扱いをしてくれるものがおらなんだ、そういう道理もあろう。

しかし、この女の場合は、力なくともどうしても儂が――剣が欲しかったわけでは、剣が良かったわけではない。
必要だったのじゃ。異形を狩る力がの――カカッ、≪深凪≫に来る前に、こやつが教えこまれておったのは、人を殺す術じゃ。
それだけでは、この娘は足りなんだ。……人殺しでなく、異形狩りとして生きていくためには、『儂』が。『式』が要ったとうわけじゃて。

≪深凪≫の狗として生きていくために、無理矢理にこの儂を取り込みおった。
ああ、なんと腹立たしい。こやつに使われる感覚、汝にわかろうか――まるで両手両足に幾つものおもりがついておるようじゃて!!
217須佐乃 水琴 ◆MIKOlshTCI :2013/03/31(日) 02:16:34.25 ID:IzHQhWa6
……あたしもそうだ、って言ったらどうするのかね。

(言わんとしていることはわかった。それを頭ごなしに否定することもしない。
 だが自分はそこまで『剣士』であるという自覚はなかった。
 生まれが、家柄が、たまたまそうだったから、そう育っただけ。
 ある意味では生粋の――ということかもしれない。而して自分は、剣を尊重しようなどと考えているわけでもなく……
 ……言わば、そうでなくても剣士で居られる存在が、そう、この弐式の求めているところなのか。)

……ううん……んー……。

(長い髪を掻きながら、視線を彷徨わせる。『使ってやる』などとは間違っても言えまい。
 この意志持つ剣と折り合いをつけられるような器用な剣士ではないうえに、
 そう、自分は、この『弐式』を必要としていないのだ。それが大きい。満たしてやることなどできまい。)

まぁ、辛い思いをしてきたってーのはわかったよ。同情はしないけど。
でも葵をかばってやることも、あんたの側に立つようなこともない。

(腰に手を当てる。どうして本当に世間話や、人生相談になっているのか。
 疲れたようにじっとりと目を細めながら、痴話喧嘩の顛末に、重たい肩を一度上下させて。)

考えてみな。限界だからって暴れててもだ。
あんたに振りかかるのは災いだけさ。狩る者はいる。あたしもそうだ。
旧い時代ならいざしらず、いまの時代、闇のなかからあんたを見出してくれる剣士なんていないよ。
子供の我侭に、あたしもいつまでも付き合ってはいられない……もうひとつ、聞かせてもらえる?

葵は、あんたをどうするつもりで、ここに来たの?

(ともすれば、この場で事態の解決を求むるように、須佐乃水琴は音もなく踏み込む。間合いに。
 精神の射程範囲内に、両者を捉えるように。)
218夜乃刀(ヤノト) ◆YJKujNK4t6 :2013/03/31(日) 02:28:34.61 ID:33O23fud
何故じゃ!ここは儂にしっかりと同情することではないのか!そうでないのかのう。

(納得がいかないとでもいうように、ばしばしと自分の座っている岩をたたく)
(こんなにも自分が可哀想な境遇だというのに、どうしてこの剣姫は同情してくれないのだろうか。
 それがおかしいことだとでもいうように、首をかしげる。――はて、と)

…………振りかかるのが災いだけ、か。
ふん、儂を刈り取れるような者がいるのなら出てくるがいい。
≪深凪≫の式を刈り取れるような輩がいるのであれば、儂と存分に闘うのが佳いであろう。

そのくらいの楽しみ、謳歌してもバチはあたるまい。
そのために実体を手に入れているというのに。そのためにこうして地面をふみしめておるというのに。

(片足だけ地面につけて、ぐりぐりと土を踏みつける)
(自分がここに実体として存在していると、確かめるかのように。
 そして、ゆっくりと立ち上がった。水琴が指定した位置からは動いていないが、にやりと浮かべた笑みは好戦的で)

こやつは、儂を取り戻すために、ここにきた。
滅する方法もわからぬが、こやつらは儂を取り戻す方法はしっておる。
とはいえそれには準備が必要じゃ。カカッ、そろそろその準備も整ってきたようじゃが、
しかして、それが万全でない状態で儂に挑んでくるとは愚行の極みじゃ――上にも止められておろうに、馬鹿なやつめが。
 
219須佐乃 水琴 ◆MIKOlshTCI :2013/03/31(日) 02:45:43.70 ID:IzHQhWa6
(立ち上がるその孤影に、恐れを抱かぬわけではない。
 思い出すまでもなくうでに染み付いている業を、今ここで放つべきか。心は、だいぶ澄み渡る。鏡のように。)

あたしは所詮使う側さ。
使われる側の気持ちなんて、わからないよ。

(そのあたりの線引きは、ある。そのうえで、大事に使っているつもりだと主張はした。
 剣というものが手に馴染むまでは、確かに色々苦労はしたが。
 憤懣を右から左へ聞き流しながら、さて……。改めて向かい合うと。)

それで、結果、自分を使うものを余さず刈り取ってもよし、と?
わかれよ。そんなことしててもいずれ飽きが来る。
あんたが本当に『剣士(つかいて)』を求める『剣(どうぐ)』なら、
しっくりこない、すわりの悪い世界なんて耐えられるもんか。

(難儀なことだな。そう肩を竦める。道具は、道具。その線引きがあるからこそ、
 酷薄に告げるのだ。一人でなにかをできてるつもりで、なにもできやしないのだということを。)

『深凪』に戻り、別の使い手を探すことはできないの……?

(掌を向け、説く。)

……それとも、媛名葵を、『弐式にふさわしい使い手』に――『する』ってのは。

(これもまた、弐式を封じたいがゆえの方法である。
 一方的だから、良くないのだ。そう考えた。
 剣に相応しい使いかたをする。当たり前のように思っていたことを、葵もできるように『矯正』する。
 たとえ生粋の剣士にはならなくとも、だ。)

しゃべる口があんなら、あんた、それくらい出来るんじゃないのか。
使いこなす……まあ『あんたほどの名刀』であればそりゃ苦労するだろうけどね。
もしそれが成った時には、葵もあんたも望みどおりの結果になるんじゃない?win-winの関係でしょう。
時間は腐るほどあるんだろ?ご老体。 しっかり事情をわきまえたうえで、改めて待つぐらいどってことないんじゃーないの?

(顎をしゃくって、気楽に告げてみる。話せる相手であるならばと考えて、手段など何も考えていない提案であった。
 おだてる言葉を当たり前のように織り交ぜていきながら、だ。
 いつまでもいたちごっこをさせるぐらいなら、武力でなく言葉で解決するほうが説得力のある場合もある。)

ま、いますぐ結論を出すことはないと思うけどね。
あんたの居場所ってのは、とどのつまりそう多くない。
いま、刀は鍛たれない。必要ないから、使うものがいないからだ。
その貴重な使い手候補。このまま潰しちゃってもいいの――?
……あたしだったら、利用するね!異能者も。何も。あたしの望む世界を手に入れるためなら。
220夜乃刀(ヤノト) ◆YJKujNK4t6 :2013/03/31(日) 02:47:01.91 ID:33O23fud
【と、すみません。レスを確認したところで眠気が襲ってきてしまって】
【今宵はここで凍結、でも大丈夫でしょうか?次に夜があくのは3日の22時以降になるかと思います】
221須佐乃 水琴 ◆MIKOlshTCI :2013/03/31(日) 02:48:17.41 ID:IzHQhWa6
>>220
【流れのままに動いてたら妙な展開になってたけど了解だよー。三日。水曜日かな…?22時からなら大丈夫。】
【この後いろいろあってお持ち帰りしたあとにゃんにゃんしてるとだいぶ時間かかっちゃいそうだね!とかいって。】
222夜乃刀(ヤノト) ◆YJKujNK4t6 :2013/03/31(日) 02:51:33.26 ID:33O23fud
【にゃんにゃんする気だったのですか、それは楽しみです】
【そこらはまた流れのままに。――ふふ、それでは、今宵はお付き合い本当にありがとうございました】

【とても楽しませていただいたことに感謝を。おやすみなさいませ、どうか佳い夢を】
223須佐乃 水琴 ◆MIKOlshTCI :2013/03/31(日) 02:52:03.89 ID:IzHQhWa6
【はい、ありがとー。三日の夜に、また。おやすみなさい!】
224名無しさん@ピンキー:2013/03/31(日) 03:09:00.75 ID:SRAMDNxr
おやすみ
225名無しさん@ピンキー:2013/03/31(日) 03:10:14.15 ID:SRAMDNxr
225
226白雪月歌 ◆uOUHxRuf5c :2013/03/31(日) 19:46:45.25 ID:wTJyZoM/
【夜遅くまでは無理だけど、ロールの機会は逃さないようにしないとね。】
【待機させてもらうよ。プロフは>>162をみてくれ】
227白雪月歌 ◆uOUHxRuf5c :2013/03/31(日) 20:33:24.66 ID:wTJyZoM/
【ちょっと席を外すので一度落ちます。】
228白雪月歌 ◆uOUHxRuf5c :2013/03/31(日) 20:41:50.69 ID:wTJyZoM/
【思っていたより早く用事がすんだので、もう少し待機しよう】
229白雪月歌 ◆uOUHxRuf5c :2013/03/31(日) 21:01:58.56 ID:wTJyZoM/
【落ちます。】
230名無しさん@ピンキー:2013/04/01(月) 00:03:42.11 ID:Wz/UajZr
230
231白雪月歌 ◆uOUHxRuf5c :2013/04/03(水) 20:31:32.12 ID:DHS+msFX
【待機させてもらうよ。プロフは>>162だ。】
232白雪月歌 ◆uOUHxRuf5c :2013/04/03(水) 21:36:10.22 ID:DHS+msFX
【では、落ちるよ。】
233須佐乃 水琴 ◆MIKOlshTCI :2013/04/03(水) 22:11:33.20 ID:RY/nlTrb
【というわけで、お借りするねー。】
234須佐乃 水琴 ◆MIKOlshTCI :2013/04/03(水) 22:53:42.74 ID:RY/nlTrb
【お返しするよー。場所を変えます!】
235名無しさん@ピンキー:2013/04/04(木) 00:26:06.86 ID:MZZ79oBx
235
236あは〜ん:あは〜ん ID:DELETED
あは〜ん
237伊達 三月 ◆.xhaLHc2Qg :2013/04/04(木) 22:44:43.14 ID:8LLK9PDy
【名前】伊達 三月(だて みつき)
【年齢】15(高等部/一年C組)
【性別】女
【身長】167cm (147cm)
【体型】82/58/82(77/57/78)
【容貌】太めの眉、大きめの瞳
    肩に届く髪を首根で軽くまとめている
【能力】触れた物の大きさを2割変化、大きくした物の質量は増加
    異能は「梵天丸」を通して使用可能、能力は重複せず放置すれば5分で元に戻る
【希望】日常、戦闘ロール、などなど
【相談】スカ、グロ、エロール、重度の肉体損傷
【弱点】武器頼りの格闘術
人型に異能による間接攻撃ができない
【備考】普段は体を異能で大きくしている
    薙刀部所属の幽霊部員で薙刀袋に「梵天丸」を入れて持ち歩く
    お守りと称する三角形の皮袋には「鬼切り」が納めてある
    商店街の外れの骨董品店の一人娘

    梵天丸:元骨董品で150cmの金属製(材質不明)の棍
    鬼切り:梵天丸に装着可能な霊力を帯びた正三角形の退魔の刃
    針千本:物質を隆起させ針の山を作る、異能の暴走の為2割の制限を越える

【プロフの投下落ちです!】
238名無しさん@ピンキー:2013/04/05(金) 12:54:21.02 ID:HFfUwh3E
ナイス
239名無しさん@ピンキー:2013/04/05(金) 18:21:59.42 ID:HFfUwh3E
自作
240名無しさん@ピンキー:2013/04/05(金) 18:33:50.36 ID:HFfUwh3E
240
241郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2013/04/05(金) 23:32:56.43 ID:56yK2wdm
【時間的にびみょーかもしれないけど、待機。>>17で待ってみますよっと】
242久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/04/05(金) 23:41:26.14 ID:wZUdT+Cy
>>241
【こんばんは、ですわ。郡くん】
【わたしでよろしければ、お相手いただけないかしら?】

【……なんだかんだ言って、初ですわよね】
【プロフは、以下の通りで】
【現在は、異能は使えない状態になっていますわ】

【名前】久遠 ゆりか (くどう ゆりか)
【年齢】16歳
【性別】女
【身長】147cm
【3サイズ】70/53/76
【容貌】
濃いブルーの瞳。少し癖毛でグレーにくすんだ金髪、背中中央辺りまでの長さ。
基本、赤と黒のシュシュでポニーテールに結んでいる。
インサイドホルスターを隠す為、夏でもフリルやリボンの付いた長袖上着を着用。
制服のスカートの下にレースのペチコート、ドロワーズも完備。私服は黒ロリ服(ゴスではない)

【能力】
MашинаАнгелマシンを掌握する者。触れただけで、機械の操作方法や構造が解かる。
物質の構成・把握・修理等が可能。弾丸を銃に装填した状態で、威力の加減加工等。
ただし、能力を使っても車両船舶等が 上手に操縦 できるかどうかは別問題。
通常装備として、左脇インサイドホルスターに、ヘッケラー&コッホP7M13。
いつも持っているバイオリンケースの中は、ベレッタM93Rを一式。
F1手榴弾内蔵ミニテディベア、通称レモンちゃん1匹。
他、自宅には複数の小中〜大型銃火器を所有。必要に応じて持ち歩くことも可。

【希望】
日常 共闘 戦闘 等
【NG】
死亡 相談の無いエロ展開 後遺症の残るような怪我

【弱点】
能力の行使に時間がかかるので、戦闘時はあまり使えない。
能力行使時は、全くの無防備になることと、背中からの出血と痛み。
甘いもので釣られやすい。現在のブームはチョコレート。
容姿は金髪碧眼だが、英語喋れない。

【備考】
父は旧ソ連の特殊諜報員で、日本の商社潜入任務中にソビエト崩壊、そのまま帰化する。
ゆりかが10歳の時、謎の事件に巻き込まれた父親が他界。 異形を退治しながら、父の仇を探している。
生粋のスラヴ民族だが、生まれる前に両親が帰化している為、日本国籍。
家族構成は母と弟。ロシアには、両祖父母健在。
ロシア名は、Julija=Alexeyevna=Kudryavtseva。愛称ユーリャ。
父を亡くしてから、身体の成長を止めている。本人は止められていると思っているが、自己暗示みたいなもの。
243郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2013/04/05(金) 23:46:39.94 ID:56yK2wdm
>>242
【 是 非 と も !】

【ですよねー。まあ、同学年だから、顔見知りというぐらいの関係はあるかも。】
【そっちが良けりゃ、同じクラスメイト、と言う感じで入った方が話しやすいかなーとか思っちゃったりしますが、
 どーでしょう?】
244久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/04/05(金) 23:51:55.66 ID:wZUdT+Cy
【力強いご返答、ありがとうございますわ。(お辞儀)】

【ですわねー。となると、確かに同じクラスが導入しやすいかも、ですわね。】
【今まで同じクラスの方っていらっしゃらなかったので、嬉しいですわ。】
【わたしのほうは、クラスでは殆ど誰とも喋らず、ですわね。】
【郡くんは、クラスの皆と仲良さそう…という認識で、間違っていなくて?】
245郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2013/04/05(金) 23:56:36.39 ID:56yK2wdm
>>244
【こちらもそーなんだよな。クラスメイトの人間っていなかったから】
【そうだな。基本的に俺はKYなんで、そんな久遠のことがちょっと気にかかっていて、話しかけてみる…と言う感じでどうだろ】
【俺に関してはまあまあそこそこと言うところかな。】
【そんな感じで良ければ、俺から書き出すけどどーだろ?】
246久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/04/06(土) 00:00:47.51 ID:Rcb7k19z
【了解、ですわ。】
【あとは流れに任せて、って感じで】
【では、書き出しお任せしちゃいますわね。】
【のんびり待っておりますので、ゆっくりと】
247郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2013/04/06(土) 00:15:31.84 ID:7I4G5wuL
(聞き慣れたチャイムの音が聞こえる。放課後の知らせだ。
 クラスメイトたちは、思い思いに散って行く。部活に出かける者、教室や図書館で勉強する者、家路につく者。
 さて、どうしたものかと軽く息を付く。今日は委員会の仕事もない。かといって、真っ直ぐ家に帰って勉強する気もならない。
 ―――『探し物』も基本的に夜にならないと、行動しにくい。手持無沙汰だな、と何気なく教室を見渡すと、
 ふととあるクラスメイトが視界に入る)

(久遠ゆりか―――、一見人形を思わせる美しさと可憐さを兼ね備えた小柄な少女とは、
 同じクラスになってから、しばらく経つが、あまり詳しく話をしたことがない。しいて言うならば、挨拶をする程度だ。
 もっとも、それは自分だけではなくて、他のクラスメイトに対してもそのようなのだが)
(とは言っても、クラスから爪弾きにされているというわけではなく、ひっそりとクラスに溶け込んでいる、という印象だ。
 良くも悪くも、彼女はクラスの誰とも距離を保ち続けている――そんな感じがした)

……よぉ、久遠。まだ帰らないのか?

(だからだろうか、好奇心半分で彼女に声をかけてしまった。まあ、こういう迂闊なところは、
 おおよそに置いて、後々後悔することになるのだが、それは今は置いておくとする。
 とはいえ、異形の件や『探し物』の件もある。そうでなくても、犯罪に巻き込まれないとも限らない。
 遅くまで学校に居残るのは、あまり肯定的になれない)

最近は色々と物騒だからな、さっさと帰った方がいいぜ?
この間も、近くで事件が起きたっていうし―――、まぁ、余計なおせっかいかもしれないけど。

(事件、相変わらずこの街では異形による被害が生まれ続けている。
 きっと、『彼』もその対応に追われているのかも、知れない。そして、自分も、それに対する憤りがないわけではない。
 無差別に人の命を蹂躙する異形。――少なくとも、自分の目の見える範囲では、奴らの好き勝手にはさせたくない。
 それはこの刃を握った時から変わらない。だからこそ、余計な被害は産ませたくない)

【それじゃあ、軽くこんな感じでお願いしますっ!】
248久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/04/06(土) 00:37:12.58 ID:Rcb7k19z
(チャイムの音、ざわめく教室内。)
(それが遠い世界の出来事かのように、我関せずで椅子に座り続ける。)
(掌を出し見つめながら、ぐっぱー、と何度か繰り返しては溜息。)
(あの夜、まるで夢を見ていたような感覚で、実感はなかったけれど)
(だけど確かに、腕も指も長く、とても――そう、とても戦いやすそうな身体だと、思った。)
あの、身体――
(小さく、声に出して呟く。)
(一夜の夢だったけれど、自分が本来成長したら、あぁなるであろう体躯。)
(――不意に、普段よりもずっと近かった瞳を思い出して、胸元をぎゅっと掴んだ。)

……?
(思案中、声を掛けられビクリと肩が震える。)
(でもすぐに、なんでもない風を装って、力の無い視線を持ち上げる。)
(――確か、名前は郡た…た、なんだっけ?太郎だっけ?……違う気がしなくもない。)
(なんとなく、良い意味で目立つ存在ではあるな、と、思ってた。)
(休み時間は、クラスメイトに気を配り、皆と親しげに楽しそうに話している様子を、何度も見たことがある。)
(みんなの輪から外れているからこそ、見えることがある。)
(その屈託の無い笑顔は、いかにも年頃の少年と言ったところで、こっそりと眩しく思っていた。)
(そんな彼が、いったいなぜ自分に声を掛けるのだろうか?)
(やっぱりアレか。殆どクラスメイトとは喋らない様子が気になって、つい声を掛けてしまったクチか)
(正義感の強そうな彼のことだ、らしいと言えば、らしい。)

(訝しげな様子の青い瞳で、じっと見上げる。)
………物騒?
(その、親しげな表情が、なんとなくあの鬼喰いの少女を思い出し、少しイラついた。)

なぜ?
バケモノが、出るから?
人を殺すことが出来るバケモノなんて………いるわけないですわ。
(……そんなバケモノ、いなければ、いいのに。)
(桃色の、うさみみフードパーカーの袖口を、ぎゅっと引っ張りながら、もそもそと飾られたレースを弄る。)
それともなぁに?
あなたは…こ、郡くん…は、そういうの信じているんですの?

【こちらこそ、よろしくお願いいたしますわね。】
249郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2013/04/06(土) 01:01:15.86 ID:7I4G5wuL
バケモノ?……俺は一言もそんなことは言ったつもりはないんだがな。
それとも、久遠には心当たりがあるのか?

(眉を上げる。意外な返答だった。確かに自分はアレは異形の仕業だとは思っていたが、
 しかし、世間ではそれが異形によるものだなんて、公表されていないはずだ。
 だが同時に、バケモノによる仕業という噂も流れていて、成程、久遠はその噂を知っていたのかもしれない)

どちらにしろ、女の子が一人、あちこちをうろうろするのは危険には変わりないだろ?
ま、その噂の真偽はさておきだ。クラスメイトが、翌日いなくなっていた…なんて、夢見が悪い。
(自分にしては悪い冗句だと思いながらも、ちらりと久遠の反応を窺う。彼女がどうして人と距離を置くのか、知りたいと)
……話は戻るが、バケモノ、ね。
何を以てバケモノと呼ぶかは分からねーケド、一番恐ろしいのは人間かもよ?
平気で同胞の人間を騙して、利用して、あるいは、殺すこともある。理由は様々だけど、大方において納得の出来ないモンばかりだ。
まァ、殺人鬼だって、バケモノとは変わらないって言う話さ。人の命を奪うと言う点に関してはな。

殺人鬼ってのは、昔からいるもんだ。
理由もなく、殺すヤツもいれば、下らない欲求の為に殺すヤツもいる。
――そんなヤツが今の日本でも存在しているのは確かだ。
そんなヤツがいるかもしれないのに、女の子をうろつかせるのは心配して当然じゃないか?

(極論だとは思う。だが、ここまで脅かしていれば、普通ならば素直に聞いてもいいところだろう。……普通ならば。)
250久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/04/06(土) 01:22:46.06 ID:Rcb7k19z
(しまった。と、思った。)
(彼をただの屈託の無いだけの男子高校生だと思ったから、言い過ぎたのかもしれない。)
(いや、ただ単に思ったよりも洞察力のある男子高校生に過ぎないだけかもしれない。)
だって、最近よく聞くじゃないですの。
この辺に住んでいて、この噂を知らない人なんていませんわ。
この近辺は、夜になると人を殺すバケモノが出る。って。
まぁ実際、何人か死因不明でお亡くなりになられていますものね。
そういう噂が出ても、致し方ないとは思っておりますわ。
………ま、わたしはバケモノなんて馬鹿馬鹿しいと思いますけれどね。
(自分でも気付かず、心のどこかで、焦っていたのだろう。)
(クラスのなかでは見せなかったほどに、饒舌に語ってみせる。)
(眉を上げる郡から視線を外し、窓の外、夕方が差し迫る空を見つめた。)

そう…郡くんは、優しいのですわね。
ま、わたしに話しかけている時点で相当の物好きだと思いますけれど。
もし明日わたしがいなくなって、気にする方なんてこのクラスにいらっしゃると思います?
(視線を郡に戻し、首をかしげニッコリ笑ってみせる。)
(しかし、なぜ彼はバケモノの話に反応をしたのだろう……まさか、ね、と掠めた思いを振り切る。)
(確かにこの学園は"そういう人間"が、多い。)
(だからと言って、通常から考えて多い、と言うだけで、ゴロゴロと売りさばくほどに転がっているわけでもない。)
(全体から見れば、やはりそれは、ごく少人数なのだ。)

(言われて、思わず立ち上がった。)
(思い出したのは、あの紅い紅い魔人のこと。)
――っ
さ、殺人は、よくない…ですわ。
絶対に、その行為自体は許されないこと…!
でもっ、殺人鬼にだって心はありますものっ
バケモノなんかと、違う……っ

………
(しまった…(本日2回目)と思いつつ、平静を装う。)
(クラスメイトが親しげに話しかけてくる。というイベントは、思ったよりもそれだけで自分は動揺しているらしい。)
(今日は、ちょっと迂闊にも程がある。)

……という、小説を読んだんですの。
(確実に、怪しまれるであろう言い訳をしながら、ストンと椅子に座る。)
(まぁ別に、彼が一般人であれば、やっぱり久遠ゆりかは少し変わり者であった。という感想にとどまるだろう。)
(いつの間にか教室からは誰もいなくなり、グラウンドからは運動部の掛け声が聞こえ始めた。)

…随分、殺人鬼に詳しいご様子ですけれど。
存在している、って…そりゃ、そうでしょうけれど…そんなのに出会えるほうが稀ですわ。
それとも、郡くんはそういう方に、お会いになったんですの?
251郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2013/04/06(土) 01:46:38.47 ID:7I4G5wuL
>>250
……まぁ、確かにな。でも、噂は噂だろ?
ワイドショーなんかが、面白おかしく取り立てて、それを真に受けた連中が噂を流してんだろ。
猟奇殺人なんて、今までになかったわけじゃないし、不思議でもないけどな。
(それでも、最近は起こり過ぎだ、と言う言葉を呑み込んで、溜息をつく。……そう、起こり過ぎなのだ。
 事件が起きているということは、それだけ被害者もいるという事実。それを考えると、憂鬱になりそうだ)
都市伝説だったりな。大概そういうものは、作られてるもんだ。
ま、本当にバケモノがいたとしても、俺としては、この状況を見ればおかしくはないかもしれない、と思うけどな。

……それにしても、よくしゃべるな?
(さらに意外に思ったのか、軽く目を開いて、饒舌に語る久遠を眺める。少なくとも自分が見る限りでは、
 クラスではここまで饒舌に語る彼女の姿は見たことが無い。)
(まさか、とは思う。彼女も夜に生きる人間なのだろうか。……にしてはここまであからさまだと、却って違うような気もするが。
 とはいえ、その仮定も頭に入れて、話を続けるとしよう。もし、その仮定が成り立ったとして、彼女がどのような立場の人間か
 すらも分からないのだから)

さてな、ただのお節介なだけだよ。そういう人間は転じてウザがられるもんさ。
物好きかどうかはさておいて、クラスメイトに話しかけるのは、ふつーだろ?
それに、少なくともこうして話しかけた俺は気にするけどな。
(やれ、と笑みには笑みで返す。さて、彼女の笑みにはどういう意図があるのやら、そこまでは図り取ることが出来なかった)
どちらにしろ、危険なことには変わりはないさ。用心して、すむ話なら、それでいいさ。

(そして、自分の何気ない言葉に反応する久遠に、すこしばかり驚かされる)
……久遠も優しいんだな。殺人鬼にも、心がある…と。
ま、そりゃ一概にすべての殺人鬼がそうだと断言するわけじゃないさ。
けど…そいつは少なくとも、誰かを殺しているわけだ。…なら殺人鬼は本来なら殺された誰かの死を背負わないといけない。
殺された誰かの家族や友人、恋人たちの悲しみや怒り、あるいは憎しみ、それに対して何かの責任を負えるのか、っていう話だよ。
まぁ……一般論だけどな。そいつが殺しに走らせるような何かが…不幸が襲ったのかもしれないし、同情する部分はあるかもしれないしな。

(小説の話だという久遠を眺めながら、首を傾げる。それにしては、熱が入っていたような気がしたが)
……一般論だよ。殺人とまではいかなくても、学校のいじめとかニュースで取り上げるだろ?
それを「平気」でやるようなヤツが嫌いなんだよ、俺は。
(無論、その言葉自体が、自分の矛盾をはらんでいることを自覚している。必要あらば、人を殺すことも躊躇わない。
 そんな人を知っているから。)
252久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/04/06(土) 02:14:48.62 ID:Rcb7k19z
(郡の様子を、気にしない風を装いながら、注意深く観察する。)
(首を竦めて、小さく溜息をついた。)
都市伝説だけでカタをつけるには、ここの所、原因不明の事故や事件…
人が死に、行方不明になる…多すぎですわよね。
実際にバケモノを見たんだ!なんて仰る方も、いらっしゃいますもの。
確かに、わたしもただの噂と考えるには…とは、思いますけれどね。

………別に…あなたが話しかけてきたからじゃないですの。
(少し不機嫌そうに顔を曇らせ、視線をそらす。)
(やはり、喋りすぎたか。これは、本当に自分の悪い癖だと、溜息を漏らす。)

お節介、ねぇ……
(視線を落としたまま、机に肘をついて頬を預ける。)
ふつー、って…
じゃあ、クラスメイトに話しかけないわたしは、普通じゃないってこと?
(そんな揚げ足をとりながら、ちらりと見上げ)
郡くんだって、こんな愛想の悪い女と喋っただなんて、今夜寝る前にきっと深く後悔しますわよ。
そして、3日もわたしと話さなければ、今日こうやって話したことも忘れてしまうくらいの出来事ですわ。
だってあなた、クラスの人気者ですもの。
あなたが気にかけるべき人たちは、もっとたくさんいますわ。
用心…ねぇ?
ならば、それは郡くんも同じことじゃなくて?
その噂どおりのバケモノが出るのだとしたら、あっという間に死因不明の被害者の仲間入りですわよ。
――もうすぐ、夕暮れ時が来るわ。

……はぁ?
(優しいと言われて、心底意外そうな顔を見せてしまった。)
郡くんって、気遣いが出来て人気者だと思っていましたけれど…見る目は無いのですわね。
この今のわたしの、どこをどう見たら優しいという感想が出るんですの?
心がある…って言ったのは……その、読書感想文みたいなものですわよ。
一般論、ね。
それは、解かりますけれど……誰しも、あなたみないに正しくて真っ直ぐな道は歩めないのですわ。
どこかで挫け、曲がってしまうこともある。
勿論、人を傷つけ殺すことを平気と思う人間もいるとは思う…けれど……

……感想文の続きですけれど。
殺人鬼に同情は必要ない。
心を解かってやる、必要もない。
だってそうでしょ?所詮は他人ですもの。
他人に知った顔されて、とやかく言われることほど、腹の立つことはないですわ。
その人の心も、罪ごと、その人だけのものですもの。
……ただ、寄り添えばいい。
そして、その抱える罪の重さを忘れることのないように…
いつか、贖罪の日が来るまで、そばにいることができたら……
まぁ、それも寄り添う側の自己満足に過ぎないのですけれどね。

……郡くんは、満足した?
クラスで友人の一人も居ない、わたしに話しかけて。
(立ち上がり、机の下に置いてあった銃器の納まるバイオリンケースを持ち上げる。)
(我ながら、なかなかのイヤミだと思った。ここまで言えば、きっとこの御人好しの彼でも、もう二度と話しかけてはこないだろう。)
(少しだけ、胸が痛んだ。)

ねぇ、もう一つだけ質問。
郡くんは……この街の夜を歩いたこと、ある?
253久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/04/06(土) 02:17:15.85 ID:Rcb7k19z
【っと、そろそろ凍結お願いしてもよろしくて?】
【と言っても、このまま今回は邂逅のみでしたら、置きでも終われそうですけれど…】
【なにかやることがあれば、これから夜に移動して共闘ありでも大歓迎ですわ。】
【もちろん、それは次の機会へのお楽しみでも、わくわくですけれど。】
254郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2013/04/06(土) 02:20:23.92 ID:7I4G5wuL
>>253
【無駄に長くなってしまい、申し訳ないっ…!】
【そうだなぁ、取り敢えずは邂逅を済ませておこうかなと思いつつ、そちらも何かあれば!
 取りあえず、こちらは7日、8日だったら大丈夫なんで、遠慮なく言って頂けたらっ!】
255久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/04/06(土) 02:23:25.80 ID:Rcb7k19z
【いえいえ、それはこちらこそなのですわ。わたしのほうこそ、無駄が多すぎる…】
【ロール久しぶりなもので、なんだか加減が…】
【では、今回は邂逅という事で…って、今更?って感じですけれど】
【勿論、流れ次第で…というのは、ありですわね。】
【では、ひとまず7日の夜9時以降でいかがかしら?】
256郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2013/04/06(土) 02:27:31.47 ID:7I4G5wuL
>>255
【それじゃ、7日の夜9時からということでお願いしますっ!】
【今日は長いこと付き合って頂いてありがとーございましたっ!】
【では、此方は先に落ちさせて貰いまっす!おやすみなさーいっ!】
257久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/04/06(土) 02:30:08.77 ID:Rcb7k19z
【こちらこそ、お付き合いありがとうございますわ。】
【なんだか、ようやく長いことの悲願が…って感じの邂逅ですわね、わたしとしては】

【では、おやすみなさい。郡くんに、素敵な夢を】
【よい週末をお過ごしくださいませ。】


【お借りいたしました。ありがとうございます。】
258名無しさん@ピンキー:2013/04/06(土) 03:11:44.51 ID:AIYcoqDl
ねたか
259名無しさん@ピンキー:2013/04/06(土) 19:14:56.86 ID:AIYcoqDl
明日か
260名無しさん@ピンキー:2013/04/06(土) 19:15:20.53 ID:ZL68IH4i
260
261白雪月歌 ◆uOUHxRuf5c :2013/04/06(土) 21:05:17.25 ID:gmGaZqVv
【待機させてもらうよ。】
【プロフは>>162だ。】
262名無しさん@ピンキー:2013/04/06(土) 21:35:19.81 ID:tfbRLgsA
>>261
【名無しとして血を吸われてみたいな】
【同級生だけど、魅了とか使われて】
263白雪月歌 ◆uOUHxRuf5c :2013/04/06(土) 21:44:43.29 ID:gmGaZqVv
>>262
【声をかけてくれてありがとう】
【ボクの設定としては、吸血行為はよほどのことがないとしないのだよ】
【魅了をしてまでも吸いたいという状況は、命の危機に瀕してるような時だと思う】
【学内で昼間に気軽にとはならないが、その辺りのイメージは大丈夫だろうか?】
264名無しさん@ピンキー:2013/04/06(土) 21:50:16.64 ID:tfbRLgsA
>>263
【夜中に出たときに、危機に瀕してるときにバッタリと出会ってとか】
【魅了なしで、可愛い子に頼られたり吸われたりするときに抱きつかれるが嬉しいから】
【分かった上で同意でしてるとか】

【そういうのでもOKですけど】
265名無しさん@ピンキー:2013/04/06(土) 21:59:20.54 ID:AIYcoqDl
265
266白雪月歌 ◆uOUHxRuf5c :2013/04/06(土) 21:59:39.71 ID:gmGaZqVv
>>264
【映画化進行中の某ラノベそっくりのシチュになってしまうのだけれども、】
【異形にやられて逃げたところにキミと遭遇する、病院や警察には通報してほしくない。】
【他を呼ぶには時間がない、血を吸えば助かるかも、でもどうしよう、頼む?それとも生を諦める?】
【こんな感じだろうか?】
【キミが望むような吸血シーンになるかどうからわからないけれど、】
【これでよければボクから書き出しで始めたいと思う。】
267祐介 ◆CdLYkywJus :2013/04/06(土) 22:03:42.56 ID:tfbRLgsA
>>266
【はい、ではよろしくお願いします】
【名前を付けておきました】
【同級生で顔見知りの方がいいかな】

【ここしばらく、書き込み数が多いとアク禁くらうようなので】
【もし妙に長引いているなら、避難所の方も確認してください】
268白雪月歌 ◆uOUHxRuf5c :2013/04/06(土) 22:09:06.72 ID:gmGaZqVv
>>267
【同級生というところはナシでもいいだろうか?】
【最初のロールということで、学園に転校前というところから始めたいんだ。】
【忘れ物を取りに夜中の学園へ忍び込んだキミが倒れているボクをみつける、】
【というのでもいいだろうか?】
269祐介 ◆CdLYkywJus :2013/04/06(土) 22:12:13.47 ID:tfbRLgsA
>>268
【コンビニに買い物みたいの考えてましたが、それでもOKですよ】
【了解です。同級生はなしで構いませんよ】
270白雪月歌 ◆uOUHxRuf5c :2013/04/06(土) 22:14:09.83 ID:gmGaZqVv
>>269
【ではレスを書くので待っていてほしい】
271白雪月歌 ◆uOUHxRuf5c :2013/04/06(土) 22:29:02.66 ID:gmGaZqVv
うっ、つぅ……けっ、けほっ

(この街に来たばかりの初めての夜、何もかもが輝いて見えて、夜がこんななら昼間はどうなのだろうと心ときめかせた)
(だからはやく学園をこの目にしたくて、この街での拠点となるマンションへ行く前に使用人の目を誤魔化して夜の街に足を進めた)
(正式に学園へ転入するのは来週になるが、それまで待ちきれず地図を片手に学園へと向かったのが手痛い仕打ちをうけることになったのだ)
(謎の異形との遭遇、初戦闘、大怪我を負っての逃亡)

まいったな、ボクはそこそこ強いつもりでいたのだけれど……けほっ……あれが化け物なのか……

(気が付いたら数階建ての建物が建ち並ぶ大きな敷地内に倒れていた)
(はからずも目指していたXX学園の中に逃げ込んでいたのだが、そのことに気が付く余裕はなかった)
(お気に入りだった桜柄の振り袖は真っ赤に染まり無残に切り裂かれて帯もどこかへなくしてしまっている)
(右足は折れ、左肩も脱臼し、一番大きな傷は腹から背中へと穴が空いてしまっている)
(ある程度の月齢がいっているからまだ生きていられるが、このままでは遠からず死んでしまう)
(この危機から生還するには月歌が嫌悪する物――血が必要だが、これを入手する手段はない)

ごめんなさい、パパ……パパの望みを叶えられないまま、先に逝く親不孝をお許しください。

【こんな感じで状況は伝わっただろうか?】
【祐介くん、よろしくお願いします。】
272祐介 ◆CdLYkywJus :2013/04/06(土) 22:38:37.40 ID:tfbRLgsA
>>271
「うわっ、夜の学校ってやっぱり不気味だなぁ」
(校門の前で、一人の少年がそう呟いていた)
(少年の名前は祐介。この学園に通う学生である)

「はあ、あの先生の課題を忘れるなんて」
(連休中の宿題として出されたプリントを学校に忘れてしまったのだ)
(明日は予定があり、今夜中に取ってこなくては間に合いそうになかった)

「よいしょっ、と」
(校門を乗り越えて、校内に入る祐介)

カツンカツン――
(足音を響かせて、教室に向かう)
(もし誰か耳が良い者がいれば、すぐに誰かが校内にいるとわかってしまうだろう)
「もう、見つけたら早く帰ろう……」

【では、こちらはこんな感じで】
【祐介が向かう教室内にいるのでも、違う教室にいるけど祐介を見つけるのでも】
273名無しさん@ピンキー:2013/04/06(土) 22:46:40.86 ID:vDLz8mj+
使用した名前一覧書き込んだスレッド一覧
1 ◆CdLYkywJus
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
Mゆうすけ ◆CdLYkywJus
Mゆうすけ ◆CdLYkywJus
スタープラチナ ◆CdLYkywJus
ポケモン初代プレイする
NHKアニメ メジャー MAJOR 19〜21話実況
ポケモン初代安価プレイする
【なかた】ポケモン初代安価プレイする【ゆうすけ】
にせもんが安価でポケ緑をやるスレ
274名無しさん@ピンキー:2013/04/06(土) 22:50:56.02 ID:vDLz8mj+
なおさんへ 投稿者:ゆうすけ ◆CdLYkywJus 投稿日:1月24日(土) 13時24分31秒

あなたはどうしたいのですか?

はじめてこのサイト見たんですが、どうしたらいぃ 投稿者:なお 投稿日:1月24日(土) 13時21分26秒

…?

今 投稿者:ゆうすけ ◆CdLYkywJus 投稿日:1月24日(土) 13時17分50秒

着きました!まだ近くにおられますか?

(無題) 投稿者:たかし 投稿日:1月24日(土) 13時04分19秒

大人の玩具欲しくないえすか?ローターあげます。そのローター入れてドライブし
たいな〜

ならば 投稿者:ゆうすけ ◆CdLYkywJus 投稿日:1月24日(土) 13時02分54秒

ドライブしませんか?

もうすぐ 投稿者:ゆうすけ ◆CdLYkywJus 投稿日:1月24日(土) 12時56分45秒

行きます!ゆゆさんはどんな服装ですか?僕は黒のジャンバーに黒のパンツです

お店がない! 投稿者:ゆゆ 投稿日:1月24日(土) 12時55分23秒

お店なくなってたの?知らなかったよー、買い物して帰ります、すいません。

(無題) 投稿者:あ ◆ADrhmfgWbc 投稿日:1月24日(土) 12時53分11秒

何時まで?

今着きました 投稿者:ゆゆ 投稿日:1月24日(土) 12時50分43秒

誰かきてるかな?

是非見せてください 投稿者:ゆうすけ ◆CdLYkywJus 投稿日:1月24日(土) 12時42分53秒

何時ぐらいになりそうですか?
275白雪月歌 ◆uOUHxRuf5c :2013/04/06(土) 22:53:45.18 ID:gmGaZqVv
>>272
(カツンカツンとこちらへ向かう足音がする。まだだいぶ遠くからだけれど、五感の鋭い月歌には十分に聞き取れる大きさの音だ。)
(人か異形か、味方か敵か、月歌の惨状をみて逃げ帰ってしまうか、助けてくれるか、それとも――襲ってくるか。)
(いま襲われたらひとたまりもない。異形どころか普通の人でさえ余裕で月歌を仕留めることができるだろう。)
(親切な人ならば、月歌のことを助けてくれるかもしれない。)
(とは言っても、病院や警察に連絡されても困るのだけれど。月歌は普通の人間ではないから。)
(なら、血を吸わせてくれないか、なんて言えるか? あの化け物と同じことができるのか?)

……そ、そこに……だれか、いるの?

(答えは決まらない。けれど、まだ死にたくはない。その思いが月歌を突き動かす。)
(月歌に害なす存在である危険性を捨て、助けてくれる存在であることを願う。)
(必死に教室の床を這う。赤い血の痕がぬぺっと床に広がる。)
(廊下まで出るまでの力は残ってなく、右手をなんとか廊下まで延ばすのが精一杯だった)

だれか……たすけて……
276名無しさん@ピンキー:2013/04/06(土) 23:02:44.02 ID:vDLz8mj+
16 :1 ◆CdLYkywJus []:2008/08/06(水) 00:46:31.93 ID:WVjTvGRR0
このスレの9割は鬼畜で構成されています(^q^)

ポケモン初代プレイする
29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/08/06(水) 00:50:37.31 ID:WVjTvGRR0
そういえばハナダ近辺でポケモン取るか安価してなかったな
>>35-37

ポケモン初代プレイする
33 :1 ◆CdLYkywJus []:2008/08/06(水) 00:51:27.21 ID:WVjTvGRR0
サンドとかよく出るわ

ポケモン初代プレイする
42 :1 ◆CdLYkywJus []:2008/08/06(水) 00:51:55.62 ID:WVjTvGRR0
うおおおおおおおおおおおおおおおおい!!!!!!!
277祐介 ◆CdLYkywJus :2013/04/06(土) 23:03:58.49 ID:tfbRLgsA
>>272
ガタリ――
「えっ!……気のせいだよね」
(廊下を歩いている最中に、物音を聞く祐介)
(思わず周囲を見るが、特に変わった様子はなく、再び歩き出す)

そ……だ……

「こ、声。そんな……」
(声のようなものまで聞こえだして、ゴクリと息を飲む)
(再び周囲を見ると……)

「う、うわああああ!」
(いきなり血まみれの右手が、目の前の教室の入り口から突き出される)
(悲鳴を上げて、尻もちをつく祐介)

「あっ、あっ……」
(その右手から目を離せないでいたが……)
……たすけて……

「お、お化けじゃ、ない?」
(女の子らしい声を聞いて、我に返る)
(なんとか立ち上がり、おそるおそる教室をのぞき込んでみると)
(血まみれの女の子が倒れていた)

「だ、大丈夫!」
(異常な状況だが、思わず祐介は少女に駆け寄っていた)
278名無しさん@ピンキー:2013/04/06(土) 23:05:09.74 ID:vDLz8mj+
ジョセでさえほとんどダメージを与えられない

ポケモン初代プレイする
379 :スタープラチナ ◆CdLYkywJus []:2008/08/06(水) 02:36:49.42 ID:WVjTvGRR0
>>368
おきてるよ〜

おきてるけど、ちょっと俺空気だからROMってた

ポケモン初代プレイする
389 :スタープラチナ ◆CdLYkywJus []:2008/08/06(水) 02:39:01.81 ID:WVjTvGRR0
>>382
今マサキんち行くまでのトレーナー達と戦ってる。もうちょいで全員倒す

ポケモン初代プレイする
412 :スタープラチナ ◆CdLYkywJus []:2008/08/06(水) 02:46:18.00 ID:WVjTvGRR0
うんこは マサキから
ふねのチケットを もらった!
279白雪月歌 ◆uOUHxRuf5c :2013/04/06(土) 23:15:47.09 ID:gmGaZqVv
>>277
(床に倒れている少女は、振り袖のような和服をまとっていた。)
(ようなというのは、帯がなく袖やあちこちが血まみれで切り裂かれていたからだ。)
(元から色白であろう肌は、出血のせいか死人のようないろになっている。)
(それでも、ぷっくりした唇は充血しているかのように赤く、モノクロの中でそこだけ色がついているかのようだった。)

ああ……きみは、ぼくを……

(かけよってきた人物を目だけ動かして見上げる。)
(月歌と同じくらいの年齢の少年で、月歌に対して害意はないようだった。)
(彼から血を吸えば助かることができる。でも、それをしていいのか?)
(吸血行為は人外の為すことだ。生き残るためとはいえ、やっていいことなのか?)

たすけて、くれる、かい?

(彼に説明して――その余裕が自分にあるかどうかは微妙だけれど――同意が得られれば、)
(彼から血を吸ってもいいのではないだろうか、そんな逃げ道を考え、考えてしまった自分を嫌悪する。)
280祐介 ◆CdLYkywJus :2013/04/06(土) 23:23:31.78 ID:tfbRLgsA
>>279
(床に倒れ込んでいたのは、和服を着た血まみれの少女)
(尋常な様子ではなく、なにか事件に巻き込まれたのは明白だった)

「も、もちろんだよ!」
(よく見れば、少女は美しい顔立ちをしていた)
(その少女に助けて、と語りかけられて)
(祐介は強くうなずいていた)

「待って、警察か救急車を……」
(携帯を取り出して、少女を助けてくれる大人を呼ぼうとするが)
「えっ!」
(いきなり少女に、止めろ、とばかりに腕をつかまれる)

「ね、ねえ。このままじゃマズイよ。警察、いや救急車を呼ばない、と……」
(少女にそう言葉をかけるが、少女から放たれる何かに)
(言葉が小さくなっていく)
281名無しさん@ピンキー:2013/04/06(土) 23:27:46.51 ID:vDLz8mj+
:雄佑 ◆CdLYkywJus 2011/11/12 22:57:35 (R.TtFoxX)

俺、年上の熟女にモテる感じっす。亀頭でかくて、いい形のでかくて固いチンポ見たい奴いないっすか?
複数で俺のチンポ取り合いとか、公開オナニーショーとか、どうっすか?
282白雪月歌 ◆uOUHxRuf5c :2013/04/06(土) 23:34:06.17 ID:gmGaZqVv
>>280
(少年が何かを取り出す。携帯電話というものだ。電話をする先は――非常に不味い。)
(気力体力をふりしぼって、少年の腕をつかんでとめた。)

だめ……それじゃ、だめ、なんだ……

(月歌の身体は普通の人間とは違う。)
(病理的な検査ではわからないと父は言っていたが、実際に起きる物理現象が違うのだ。)
(そして警察のやっかいになることも不味い。)
(簡単に分かる後ろめたいことはないのだけれど、それでも今後の行動に支障がでてしまう可能性がある。)

ボク、の……ボクの……はなしを、きいて……きみの……血を……くれ、ないか……

(こんな説明でわかるだろうか? とても不安だ。)
(けれど、もうあまり説明する余裕はない。)
(魅了してしまえば手っ取り早いけれど、きっと一生後悔するだろう。)
283祐介 ◆CdLYkywJus :2013/04/06(土) 23:43:17.10 ID:tfbRLgsA
>>282
「それじゃダメって、じゃあどうすればっ!」
(少女の言葉に、混乱する祐介)

「え、なんて……」
(小さくなる少女の声に、顔を近づけて聞き取ろうとする)

「え、血? そんな血だなんて、まるで吸血鬼じゃないか……」
(血をくれないか、という少女の言葉に頭が追いつかない)
「やっぱり救急車を……」
(そう言いかけると、必死に少女がダメといわんばかりに服をつかんでくる)

「よ、よく分からないけど……い、いいよ。僕の血をあげる」
(少女の切羽詰まった姿に、祐介は血を与えることを同意する言葉を出した)

「あっ――!」
(その直後、少女は祐介に……)
284祐介 ◆CdLYkywJus :2013/04/06(土) 23:44:12.02 ID:tfbRLgsA
【血を吸われるときに快楽を感じるって方がいいんでしょうか?】
285名無しさん@ピンキー:2013/04/06(土) 23:56:07.52 ID:ZL68IH4i
285
286名無しさん@ピンキー:2013/04/06(土) 23:57:44.67 ID:vDLz8mj+
> ◆CdLYkywJus
糞コテ居座るなよ
287白雪月歌 ◆uOUHxRuf5c :2013/04/06(土) 23:59:39.34 ID:gmGaZqVv
>>283
(吸血鬼。その言葉を聞いて月歌の顔が歪む。)
(ボクは吸血鬼じゃない!、そう叫びたいけれど、叫ぶ力は残っていない。)
(少年は同意したけれど、どこまでわかっていてその言葉を口にしたのか。)
(たぶん、わかっていないだろう。たんに、この惨状に飲まれて勢いで言ってしまっているだけだ。)
(それでいいのか、という心の声に耳をふさぐ。)

ありが、とう

(動く方の腕を伸ばし、少年の頭を引き寄せる。)
(口を開くと、真っ赤な唇の間から尖った犬歯がするどく伸びて光るのが少年の目に映った。)
(犬歯が少年の首筋に突き刺さる。あふれる温かな血。甘美で恍惚としてしまう味。)
(最初こそ肌を破られる痛みがあるものの、それは一瞬で終わり、置き換わってあとに残るのは快感。)
(獲物が大人しく血を吸われるように、麻薬にも似た淫靡な快感が犠牲者を包み込むのだ。)

ん……んく……ん、んく……

(少年の温かな血が喉から胃へと流れ込み、五臓六腑に染み渡る。)
(だんだんと身体に力が戻ってくる。出血が止まり、傷口が塞がっていく。)
288白雪月歌 ◆uOUHxRuf5c :2013/04/07(日) 00:01:33.26 ID:gmGaZqVv
>>284
【レスに描写したけれど、どの程度感じるかは君次第だよ。】
289祐介 ◆CdLYkywJus :2013/04/07(日) 00:16:37.46 ID:rf56upw7
>>287
(いきなり少女に抱き寄せられる祐介)
(血の臭いと、その中に感じる少女の甘い香り)
(そして、同年代の少女の体の感触に包まれる)

「痛っ!」
(首に感じる唐突な痛み)
「あっ、あっ……」
(自分の中から、何かが吸われていく感覚に恐怖を感じるが)
「……ああ」
(すぐにそれは快感へと代わっていく)
(祐介はうっとりとした表情を浮かべ、体から力が抜けていく)

……
(ズボンの中で、少年のペニスは硬く勃起する)
(吸血の快楽と、少女の香りと感触は、祐介にとってあまりに強い刺激だった)
「ああっ!」
(少女による吸血の最中に、ズボンの中で射精をしてしまった)

「ああ……」
(祐介の視線の先で、少女の傷がまたたくまに治っていく)
(それを安心した心地で、祐介は見守っている)

「僕は……これから……」
(少女に組み敷かれながら、その言葉が口から漏れた)

【これからの展開は、口止めされて家に帰って】
【後日に転校してくるって流れかな?】
290名無しさん@ピンキー:2013/04/07(日) 00:20:11.81 ID:dgtN4cTz
290
291白雪月歌 ◆uOUHxRuf5c :2013/04/07(日) 00:35:19.36 ID:hcZvvfbb
>>289
……ん……んく……んんっ

(少年の身体がびくっと震えるのを感じ、我に返って少年の身体を解放する。)
(初めて見知らぬ人の血を吸ったが、食べたことがない料理を食べたときのように新鮮だった。)
(心臓がばくばくと音を立てる。身体が興奮して火照っている。)
(月歌はあわてて破けた着物の袖で顔を隠した。)
(吸血行為は性行為と一緒なのだ。興奮している己のはしたなさに恥ずかしくなる。)
(それに月歌の鼻は少年の身体から放たれた血とは違う体液の匂いも感じ取っていた。)

その、ありがとう……キミはボクの命の恩人だ。ボクはキミの血で生き延びることができた。

(袖の布地の間から少年の顔を見て、視線がからむ前に慌てて外す。)

君は、吸血鬼にはならないよ。ボクにその力はない。そうとしか見えなかったとしても、ね。
ボクは血を吸って身体を癒やすことができるけれど、けして鬼ではないんだ。
君の意志に関係なく君を襲う事もできた。けど、君の意志を確認したことは理解してほしい。
……いや、これは言い訳かな。

(話している内に己の状況が見えてくる。半裸に近い格好で異性に寄り添っているのだ。)
(失礼にならない程度に離れて身体を起こし、ボロボロの振り袖をかき集める。)

ボクは君の質問に答える義務があるだろう。聞きたいことはあるかい?

【少しやりとりしてから、そんな感じになるのかな。】
292祐介 ◆CdLYkywJus :2013/04/07(日) 00:48:49.30 ID:rf56upw7
>>291
(祐介の血を十分に味わったのか、少女は顔を少年の首筋から離した)
(恥ずかしそうに顔を隠した少女は、快楽の余韻に浸る祐介に言葉をかけてくる)

「い、いいんだよ。君が助かって良かった……」
(少女の言葉に、そう返す祐介)
(律儀に礼を言って説明する少女は、悪い存在には見えなかった)

「やっぱり君は吸血鬼なんだね」
(少女が自分から離れたので、気だるげに身を起こす)
(ズボンの中で射精した気持ち悪さに顔をしかめながらも、少女の言葉に耳を傾ける)
「もう、体は大丈夫なの?」

「その、名前はなんていうの?」
(まず、少女の名前を聞く祐介)
(そして……)
「ねえ、顔を見せてよ。僕の血を吸った相手の顔を、見たいんだ……」
(血で汚れていた状態でも、美しい少女と分かった相手)
(その顔をしっかり見たいと、胸を高鳴らせて頼んだ)

【了解です】
293白雪月歌 ◆uOUHxRuf5c :2013/04/07(日) 01:05:41.96 ID:hcZvvfbb
>>292
ハーフなんだよ。父は人間なんだ。いわゆる、ヴァンピール、ヴァンピーラと呼ばれる存在だ。
小説なんかにもたまにでてくるけれど、珍しいから知らない方が普通らしいね。
身体はもう大丈夫、まだお腹に穴が空いているけれど、この分なら朝までには塞がるよ。

(こんなことを言ったら怯えさせるだろうか。穴が空いて平気な人間などいないのだから。)
(月歌自身も平気というのではないが、血を吸った高揚感でもっているような感じだった。)

ああ、そうだね、名乗らないのは失礼だった。
僕の名は月歌、白雪月歌だ。白い雪に、月の歌と書いて白雪月歌。
血をすると言うことは、ボクにとって恥ずかしくて本当はしたくないことなんだ。
だから、あまりじろじろと見られるのは、その……恥ずかしいんだ。

(少年に請われてやむなく、袖をおろして顔をさらす。)
(眉と顎のラインでぱっつり切りそろえられた、黒檀のように黒い髪。)
(血色が戻って赤みの増した肌は、それでもまだ雪のように白く、)
(ぷっくりした唇は血のように赤い。黒曜石のような瞳に少年の顔が映る。)
(恥ずかしさにいたたまれず、また顔を隠そうとする手を何とかこらえて、ぴくぴくと震える)

もう、顔はいいかな? ボクの格好も格好だしね。
294祐介 ◆CdLYkywJus :2013/04/07(日) 01:17:25.12 ID:rf56upw7
>>293
(少年の常識を覆す出来事が続いたせいか、月歌の言葉を聞いても怯えるという感情は
(わいてこない。そういうものか、と納得できてしまった)

「白雪、月歌……」
(名乗られた名前を、しっかりと覚えた祐介)
「ご、ごめんね……」
(ジロジロ見られると恥ずかしいという言葉に、視線を外す)
(が……)

「あ……」
(少年のことばに、袖をおろしてあらわれた月歌の顔)
(思っていた以上に美しい顔立ちに、祐介はそのまま少女の顔を見つめてしまった)

「う、うん……」
(少女の言葉に、ハッとなって視線をそらせた)

「あのさ、これからどうするの? あ、分かってるよ。君のことは黙ってるから。誰にも言わないよ!」
(少女に問いかけた直後に、少女が気にしてるであろうことに気がついて、慌てて言葉を付け足す)

「その……また会えるかな?」
(この場を去りたさそうな月歌に、そう問いかけた)

【そろそろ締めでしょうか】
295白雪月歌 ◆uOUHxRuf5c :2013/04/07(日) 01:30:43.57 ID:hcZvvfbb
>>294
うん、そうしてくれると助かる。
このことが知れ渡ったら、あまり関わりになりたくない人達に追い回されたりするからね。

(振り袖の状態を確認する。帯こそなくなっているが、あちこち押さえて縛れば歩く事はできそうだった。)
(この格好で帰ったら小言の一つでも言われそうだが、着物まで直すことはできないから致し方がない。)

縁があればまた会えるんじゃないかな。
XX学園に来週から転入するのだけれど、新しい家の前に学園を見に行こうとしたらこのざまだよ。
この街は恐ろしいところだね。ボクも心してかからないと。
ところで、ここはどこなのかな?
化け物に襲われて必死で逃げてきたから、はっきり言って迷子なんだよ。

(すっとぼけた様子もなく、真顔で月歌はここがどこか問う)
(ここが、これから通うXX学園だとはまったく気が付いていなかったのだった。)

【うん、次くらいで〆かな】
296祐介 ◆CdLYkywJus :2013/04/07(日) 01:44:46.34 ID:rf56upw7
>>295
「えっと、ここがそのXX学園なんだ」
(月歌の言葉に、そう返す祐介)
「そっか、ここに転入してくるんだ」
(ここが目当ての学園と知って、目を丸くする月歌を見て)
(嬉しそうに呟いた)

――
(ここがXX学園と分かれば、月歌が戻ることに支障はない)
(少女と別れた祐介は、夢見心地のままに忘れ物を取って家へと戻る)
「白雪、月歌……」
(ベッドの中で、美しい少女の姿と感触と吸血の官能を思い起こす祐介)
(魅了の力を使われなくとも、彼女にすでに魅せられていた)

(数日後)
「僕の、クラスだったんだ」
(転入生を紹介するという担任の言葉の直後に入ってきた少女の姿を見て)
(嬉しそうに呟く祐介)
(これから先、少年は月歌に頼まれれば喜んで血を与えるだろう)

こうして、月歌は血を自分の意志で捧げてくれる同級生を手に入れたのだ。

【こちらは、こんな感じの締めでいきます】
【いきなりでしたが、お付き合いありがとうございました。楽しかったです】
【では、お先におやすみなさい】
297白雪月歌 ◆uOUHxRuf5c :2013/04/07(日) 01:55:59.46 ID:hcZvvfbb
>>296
……え、ここが?

(鳩が豆鉄砲を食ったような顔で月歌は教室の中を見回す。)
(初めての学校は感慨深く、己の血で教室を汚してしまったことを申し訳なく思う。)

そうか、ここがXX学園なのか……ハハハ、なんだ、ちゃんと一人で来られたじゃないか。
うんうん、ここが学校、ここが教室なんだ。

もう一度お礼を言うよ。
ありがとう、助かったよ。


***

はじめまして、白雪月歌だ。
みんな、よろしく頼む。

(転入初日から制服を汚したとか適当な理由をつけて男子の制服を着てきた月歌が黒板の前で挨拶をする。)
(端から端へと今日からクラスメイトとなる生徒達の顔を見回し、記憶にある顔を見て微笑んだ。)
(月歌がこれから先、彼から血を吸うかどうかはまた別の話だ。)
(だが、恩義を忘れない月歌は彼のためにならないことはしないだろう)

【こちらもこれで〆だ。】
【深夜遅くまでお付き合いしてもらいありがとうう。】
【正直、名無しさんとのロールは想定していなかったのでヒヤヒヤものだったけれど、なんとか終わってホッとしている】
【ごきげんよう、スレをお返しする。】
298名無しさん@ピンキー:2013/04/07(日) 02:01:07.00 ID:dgtN4cTz
肉屋
299名無しさん@ピンキー:2013/04/07(日) 04:39:22.12 ID:dgtN4cTz
肉球
300名無しさん@ピンキー:2013/04/07(日) 05:00:01.86 ID:dgtN4cTz
300
301久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/04/07(日) 21:41:02.79 ID:bhcL+p+Z
【郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQさんとのロールの解凍に、お借りいたします。】
302郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2013/04/07(日) 21:47:11.10 ID:1qTddcGV
【とうっ! ロールにお借りしまっす!】
303郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2013/04/07(日) 22:16:34.62 ID:1qTddcGV
>>252
まぁ、噂は噂。その真偽はさておいて、どちらにしろ、人が死んでることには変わりないからな。
人かバケモノか。そのどちらかはわからないが、許されることじゃねーよな。
(久遠に同調するように、軽く溜息を吐き出す。視線を伏せて、じっと教室の床を眺めて)
現実問題そういう事件が起きてるってことは、巻き込まれる可能性はあるってことだ。
脅かすわけじゃねーけど、やっぱり警戒しておいて、損はねえと思うぜ?

そっか。俺ァ、久遠は無口な方だと思ってたけど、そーでもないんだな。
……それでも普段のお前と比べると、意外に思うのは当然と思わないか?客観的に見てさ。
(少し探りを入れてみる。幾ら、人間観察能力の低い自分とはいえ、先ほどの反応の違和感は拭えない。
 たまたま、そう言う話題が好きなゴシップ好きという可能性もなくはないが、そうは見えない)

はっはっは、そいつは被害妄想ってやつだぜ、久遠。誰もそんなことは言ってないだろ?
(悪びれもなく、ストレートに言葉をぶつけながら、笑って)
ネガティブもそこまで行けば、ある意味才能かもな。
人気者?そいつは違うさ。俺より人気のあるヤツはたくさんいるしな。クラス委員長とか。
俺が、久遠と話がしたかったんだ。それとも何か、俺は久遠と話をしちゃいけない理由とか、あるか?
(そんなの、どうだっていいよ、と手を振りながら、苦笑し。何がここまで彼女を後ろ向きにさせるのかは分からないが、
 それこそどうだっていい。……今のところは)
確かにな。男女差別だって言われたらそれまでだけどよ、俺は男だしな。
少なくとも、女である久遠よりは、まだ抵抗できると思うぜ?ま――、そうだな。……気を付けるさ。
(目を細めて、視線を窓の外へ。彼女の言うとおり、夕日が落ちようとしていた)

んじゃ、感受性が豊かなんだ。もしくは想像力がある。
一度、図書館に来いよ。それだけの感受性や想像力を持て余すのは勿体ないぜ?
色んな小説が置いてあるから、久遠にはぴったりだと思うぜ?
(少なくとも単純にそんな発想は出てこない。一般的に殺人犯に対してのイメージは恐怖や憎しみ、あるいは怒りと言ったものだ。
 心がある、とまずイメージを浮かべる人間はそうは多くはないだろう。さりげなく、読書を薦めながらも、やはりふに落ちない)
俺だって挫折もあるし、間違えることもたくさんあるさ。何が正しいなんて、胸を張って言える人間なんてそうはいないだろ。
それでも、俺は……それが当たり前になっている世の中が、嫌いだ。

そうだよ、そいつは自己満足だ。
俺の「それ」も結局は自己満足だ。欺瞞だ。傲慢だ。偽善だ。それが正しいとは思わないし、非難を受けても当然だ。
ただ、俺には「それ」しか出来ないんだよ。
―――残念なことに、真に残念なことに、郡太一朗という人間(そんざい)は、そういう性格(せいぶん)で出来てるんだ。

満足、しないね。
俺を満足させるとしたら、俺を久遠の友達にして貰うことからだな。うん。
いや、傲慢なのは分かってるさ。それが自己満足だというのも。……でも言っただろ、俺はこういう人間なんだ。
相手の気分も気性も気持ちも構わずに踏み込む、けーわい、なんだよ。
(嫌な思いをさせているかもしれない。それを悪びれもせずに、のうのうとこうも発言する自分はきっと悪党だろう。
 それでも―――、彼女と話をしたい、そう思ってしまう)

………ある。
(彼女の質問にぽつりと答える。その質問の意図はなんだろうか。だからこそ、敢えて素直に答えた。
 無論、すべてに応えてもないが)

【 お待たせしました!相変わらず長々とすみませんっ!余分なところはばっさりとお願いしますっ!】
304久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/04/07(日) 22:56:31.15 ID:bhcL+p+Z
そうですわね。火の無いところになんとやら、ですもの。
バケモノの噂なんて、馬鹿馬鹿しいですけれど。
でも、人が…その、死んだりとか、行方不明とかは、仰るとおり確かに起こっている事実。
なにかしらの理由や想いを持った、殺人気が闊歩しているかも、ですものね。
ご忠告ありがとう、充分に警戒させていただきますわ。
(思わず、無意識にぽふ、と左胸を叩くように触れる。)
(硬い感触――大丈夫、わたしはまだ、わたしでいられている。)

無口…そう。まぁ、普段はクラスではほとんど喋っていないんですもの。
だから、無口ってのもある意味正解だと思いますわ。
(クラスでは、というのを何気なく強調してみせる。)
(まるで、それ以外では、よく喋っているのだと白状するかのように)
だから、郡くんが意外に思われるのも、正解。
でも、人間なんてものは、一面ではないですもの。
郡くんだって、そうでしょう?クラスの人気者で、誰にだって優しく笑いかけ。
こんなわたしにさえも、差別も区別もなく、話しかけてくださる。
そんな郡くんが、もしかしたら夜は殺人鬼として街を徘徊しているかもしれない。
いいえ、もしかしたら殺人鬼は、わたし――なのかも。なんて。
(くすくすっと楽しそうに笑ってみせる。すぐに「冗談よ」と付け足しながら)

(ストレートな言葉に、笑い声に、なんとなく眩しく思って目を細め)
(あの少年――兵部晶に手を差し伸べたのが、自分勝手な己ではなく)
(こんな真っ直ぐな笑顔の人間だったら、どうなっていたのだろうと、つい考えてしまう。)
(考えたとしても、事実、あの少年に手を差し伸べたのは自分、突き落としたのも、自分。)
(いくら思いをめぐらせても、仕方の無いことだとは、解かっていたけれど)
委員長ね…あの方『も』、お節介でしたわね。
でも、放課後残ってまでわたしと話をしようだなんてお節介には、負けると思いますけれど。
(『も』を強調しながら、郡の瞳をじっと見る。)
(怒っているわけでも、不機嫌でもなく、ただひたすらに物珍しいものを見るような視線で)
わたし、こうやっていつも皆さまを見ていますでしょう?
郡くんは、委員長みたいに、皆の中心にいるわけではないけれど…
いつも回りに気を配り、笑顔で、ちゃんと一人一人を気遣いながらいらっしゃる。
そんな風に見えますわ。
それでいて、卑屈でもなく、媚びているわけでもない。
別に褒めているわけではなくてよ?ただの、人間観察の感想。
(そう言って、今度は作った顔ではなく自然にふわりと笑ってみせる。)
(彼のこと、本当に良い人なんだろうな、と思ったから。)

図書館…?
(そう言えば、彼はなにかの委員をやっていたはず…図書委員だっただろうか?)
(……しかし、今更、本を読むのはあまり得意でないとは白状しにくい。)
(ほんの少しだけ黙った後、口を開く。)
……あ、あの…あまり文字が多くないの…教えてくれるのなら…

当たり前になっている世の中が、嫌い…
まるで、テレビに出てくる正義のヒーローみたい。
あの人たちって、どう見ても完全ではないですわよね。
割と、押せ押せで空気読まないって言うか……
特に、自己満足だと言い切れる、自分に自信を持っている姿が。
……わたしには、腹立たしいですわ。
(しかし、どうしてこうも眩しい人間は友というものに、他人を区分したがるのだろう。)
(あの、鬼喰いの少女もそうだ。)
(いつか必ず、別れが来ると、解かっているのに―――)

1/2
【長いと叱られたので…】
305久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/04/07(日) 22:57:01.83 ID:bhcL+p+Z
――――っ
(ある。と一言だけ答えられる。)
(一瞬だけ目を見開き、そして溜息。)
(曖昧な視線を投げかけ、じっと見つめる。)
わたし、あなたを見てて一個だけ思ったんですの。
わたしね、大切な男の子がいるの。
…あぁ、恋人とか、そういうのじゃないですわよ。
ただ、弟みたいに家族みたいに、大事に大切に、宝物みたいに思っていた。
だけど、こんなわたしだから、大切なあの子よりも、自分の方を選んでしまった。
きっと、あの子はわたしのことを嫌いになったに違いない、恨んでいるに違いない。
あの子の大切な人が死んでしまったのに、傍にいて慰めることも出来ないなんて。
わたし、こんな自分が大嫌いなんですの。
郡くん…わたしなんかよりあなたみたいな人が、あの子と出会っていたら…
なんて、そんなこと仕方の無い話ですのにね。
わたしはお友達を必ず不幸にするわ。
だから、あなたの友達にはなれない。
でも――あなたのこと、心底羨ましいと、思っていますの。
(唇に指先を当てて、他のクラスメイトには秘密よ。と、笑った。)

2/2

【遅く、そして長くなりましたわ。自重しない!】
【こちらこそ、よろしくお願いいたします。】
306郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2013/04/07(日) 23:34:06.16 ID:1qTddcGV
>>304-305
ああ、全く以て馬鹿馬鹿しい。……その馬鹿馬鹿しいモノに命を奪われるなんて、もっと馬鹿馬鹿しい。
そんな馬鹿馬鹿しいのはあっちゃいけないんだよ。本当は。
(憂鬱そうに溜息をつく。そんな馬鹿馬鹿しいモノに殺される人の命は、そんな簡単なものであっていいはずがない)
……ま、殺人鬼に遭遇する方が確率的には珍しいんだろうけどな。
その『万が一』で命を奪われるなんて、目も当てらないけど。

そーだな。人間は一面だけじゃ測り知ることはできないしな。
殺人鬼ってーのは、誰だってなる可能性はあるし、
誰だって多かれ少なかれそういう衝動に駆られる可能性もあるかもしれないし。
―――、次の瞬間には久遠に命を奪われていてもおかしくはないな。
(つられて笑みを浮かべる。もっとも、それはないと考えている。
 そもそも殺人鬼なら、こんな場所に堂々と来ないだろう。
 いや、何かしら理由があったとしても、そのような雰囲気とは彼女のそれとは異なる…と感じた)

それは買い被り過ぎだろ。……ま、そう評価してくれることには感謝するけどな。
気遣いなんて苦手な方だよ。どうもね、他人の事情に構わず、自分の行動や気持ちをぶつけることが多いから。
(そのせいで、『彼女』と疎遠になった。…と言うのは過言ではないだろう。
 だが、それはなるべくしてなったのだろう。お互いに譲れないものがある。それがたまたまぶつかってしまっただけだ)
ああ、別に小説じゃなくても、児童文学から娯楽小説まで取り揃えてるからな、ここの図書室は。
どんなタイトルがあるか調べるだけでも、退屈しないぜ?

そりゃそうだ。正義のヒーローなんて、決してなれないんだから。
アレは理想像の一部を見せてるだけに過ぎないんだよ。だって、人間はそう簡単じゃないから。
そもそも善悪の区別だってあれほど簡単に見せておきながら、現実は簡単には割り切れないものばかりだ。
それを是とする人間もいれば、それを否とする人間もいる。
―――だから、久遠が腹立たしいというのも分かるさ。俺もそうだからな。
(肩を竦める。彼女がそう言うように、自分にも認められないものもある。それが当然なのだろう。
 お互いを理解し合うなんて言葉(きれいごと)、簡単には出来るものではないのだ)

………それについては、個人間の問題だから、俺があーだこーだ言うのは間違ってるとは思うけど。
それは俺にじゃなくて、その相手にストレートに言うのが一番じゃないのか?
人間なんて利己的な生き物だ。俺だって。
(『彼女』よりも自分としての在り方や家族を選んだ。自分はその双方が相反するものだとは思わないが、
 それを『彼女』に認めて貰うには、やはり自分は彼女を理解する分には努力が足りていないのだろう)
でも、それでも『自分』を否定したら、自分じゃなくなる。……それが良い悪いかどうかはさておき、
少なくとも俺は「それ」をしたくない。……他の道を探したいと思うんだ。自分の道とは違う道を歩く人と一緒に歩く方法を。

ひとつだけ言っておくよ。そんなジンクス、吹き飛ばしてやる。
――って、どっかの人も言ってた。俺もそう言ってやる。
だから、俺はいつでもウェルカムだぜ?
(おどけるように言葉を返す。そうそう簡単に友達にはなれないか、と苦笑を浮かべるが、最初と比べて彼女の態度は柔らかくなった気がする
 ………と思うのは、傲慢だろうか。やはり)

【少し削った…つもりだけど、まだ長い…か!】
307久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/04/08(月) 00:05:10.27 ID:VHK5bsO6
(馬鹿馬鹿しいと、明るい笑顔が似合う彼らしくない憂鬱さで、そう吐き出す様を見て)
(それはとても、彼らしいと思った。)
(兵部晶を苦しめてまで、一族の願いを叶える。)
(その為には、自分自身が死んでしまうわけにはいかない。)
本当ですわね。
わたしは、バケモノ、に…命を奪われるわけには、いかないのですわ。
(最後の言葉は、バケモノ――異形の存在を、否定しなかった。)

図形にすら出来ない、億にも万にも、丁にもなれる。
そんな多面だからこそ、人間は人たり得るのですわよね。
ふふっ、そうですわよ。
もしかしたら、ここで「それじゃあ」なんて郡くんが背中を見せた瞬間に…
(微笑みながら、指でピストルの形を作り、郡の胸元に狙いを定める。)
……なんてね。
でも、この街では、他人に背中を見せるのが命取りになることがありますわ。
お気をつけなさって?

そうかしら?
自分勝手で自己満足、表面上はそんな風に見えても、絶対に無理強いはしないですもの。
わたしがこんな物言いでも、変わらず笑顔で接してくださる。
これが気遣いでなければ、なにを気遣いと言うんですの?
買いかぶりだなんて、わたしに失礼ですわ。
わたし、意外と色んな団体を見てまいりましたの。
郡くんは、トップになれる素質、あると思いますわ。
でも、その平等に接しようとする優しさと欲張りさが、いつか命取りになるかもですけれど。
(図書室の説明を受け、少しだけ瞳が興味深そうな色に染まる。)
(しかしなぜ、そんなに図書室を勧めるのだろうか?)
(やはり、彼はおぼろげな記憶の通り、図書委員だったのだろうか。)
(まぁいいだろう、いずれ図書室に行けば、解かること。)
へぇ…面白そうですわね。
行ってみようかな……
……ところで、図書室って何時から何時まで空いているのか、ご存知?

そう。仰るとおり正義なんて、曖昧なものですわ。
そこもまた、人間が多面体が故、ですわよね。
だから、実は殺人鬼だって正義のヒーローになれるんですのよ。
ここだけの話し、わたしの正義のヒーローは殺人鬼なんですの。
(一瞬だけ真面目な顔をして、言い放つ。けれど、すぐに可笑しそうにして「信じた?」と言ってみせる。)

ストレートになって、言えない。
(ふるふるっと、首を横に振り)
だって、あの子を助けてあげることなんて、あの子の望みを叶えることなんて。
わたしじゃ、出来ないんですもの。
あの子の望みを叶えたら、それは『自分』ではなくなる。
わがままに生きたって構わない。
だけど、どちらかしか、選ぶことしか出来ない事だってあるんですのよ。

………郡くんって、お節介というよりも、御人好しって言ったほうが似合っていますわね。
そういうこと、他の人にも言われたことない?
あるでしょ、絶対。
(少しだけ眉を寄せ、呆れたように溜息を吐く。)
お友達は、なるものではないですわ。いつの間にか、なっているものよ。
と、わたしに教えてくださった方がいるんですの。
こうやって、話しこんでしまっている以上は、今までどおりのクラスメイトではないことは、確か。
だからと言って、お友達ではないですけれど。
(友達ではないと言い切りながらも、楽しそうに笑ってみせる。)

【さてと、0時ですわね。】
【以降は置きでぼちぼちやります?そろそろ終わりも、近そうですし。】
【もちろん、このまま夜に流れ込んで、長編もありですけれど、またのお楽しみにしても、それもよし】
308郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2013/04/08(月) 00:09:52.10 ID:2HV2sQAU
【うん、眠気もぼちぼち襲ってきた頃だし……明日の夜なら空いてるけど、どーだろ?
 それ以降となると、ちょっとまだ不透明だけど】
【置きでもいいしねっ!長編も楽しそうだしっ!そこは流れ次第といったところでしょーか】
309久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/04/08(月) 00:12:33.15 ID:VHK5bsO6
【明日はちょっと帰りが遅くなってしまいそうなので、ひとまずは置きでというのは如何かしら?】
【明日以降であれば、しばらく空いているので、いつでも郡くんに合わせることは可能ですわ。】
【前日になって、急に声をかけていただいても、大丈夫。】
310郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2013/04/08(月) 00:16:31.22 ID:2HV2sQAU
>>309
【りょーかい!それでは取りあえずは置きレスってことで!】
【それでは今日は取りあえずここまでということで。
 本日はどうもお付き合い頂いてありがとうございましたっ!……どうしても長文駄文になってしまうぅっ】

【それではまた次回もよろしくお願いします!おちまーす!】
311久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/04/08(月) 00:21:11.84 ID:VHK5bsO6
>>310
【こちらこそ、お付き合いありがとうございますわ。】
【駄文だなんて、とんでもない。】
【とても考えさせられる感じで、読むのも返すのも、とっても楽しいですもの。】
【わたしのほうこそ、無駄に長くなってしまって…】

【はい、お疲れさまですわ。次回も、よろしくお願いいたします。】
【おやすみなさいませ、郡くんに良い夢と素晴らしい明日を】


【スレをお返しいたします。ありがとうございました。】
312名無しさん@ピンキー:2013/04/08(月) 15:33:54.84 ID:hS8GlnVY
ほす
313名無しさん@ピンキー:2013/04/09(火) 01:33:31.99 ID:0qtlGpg4
てす
314名無しさん@ピンキー:2013/04/10(水) 00:20:53.11 ID:CCvlfydq
じゃんぷ
315名無しさん@ピンキー:2013/04/10(水) 00:23:11.31 ID:CCvlfydq
315
316あは〜ん:あは〜ん ID:DELETED
あは〜ん
317伊達 三月 ◆.xhaLHc2Qg :2013/04/10(水) 21:14:13.25 ID:vonUiBMz
【プロフは>>237で、ロールしてくれる人を募集してみます】
318伊達 三月 ◆.xhaLHc2Qg :2013/04/10(水) 22:00:40.90 ID:vonUiBMz
【スレをお返しします!】
319名無しさん@ピンキー:2013/04/11(木) 00:33:32.47 ID:S+1/377Y
細工
320名無しさん@ピンキー:2013/04/11(木) 00:34:42.45 ID:S+1/377Y
320
321白雪月歌 ◆uOUHxRuf5c :2013/04/12(金) 20:19:13.28 ID:jq+c0NhN
【待機させてもらうよ。プロフは>>162を参照してほしい。】
322白雪月歌 ◆uOUHxRuf5c :2013/04/12(金) 21:53:17.63 ID:jq+c0NhN
【どうやら今夜は無理なようだね。】
【落ちるとしよう。スレをお返しする。】
323郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2013/04/12(金) 21:57:07.87 ID:yuZG5ldY
【置きレスにお借りしますっ】
>>307
………そうだな。
(彼女の言葉に頷く。彼女の言葉には強い意志を感じられた。
 ――一見物静かで、人形のような儚さと可憐さを持ち合わせた少女。
 だが、その言葉や瞳に宿す力強さは、苛烈とも言える程で、彼女にそうさせる「何か」があるのだろうか、と感じさせる)

まぁ……、そのすべての面を理解するには、他人どころか自分の一面ですら難しいけどな。
(表面だけなら、ある程度理解はできるだろう。だが、自分自身ですら自分のことをすべて理解できているとは限らない。
 無論、自分だってそうだ。まだ十六年そこらしか生きていない自分がすべて理解するには、まだまだ時間が足りない)
はは、そうかもな。でも、それはお互い様だぜ、久遠。
(自分の首を掻き切るように、親指をスッと一文字に横へ滑らす。――さて、やはり彼女には底知れぬ何かがあるようだ)
重々承知したよ。疑いに疑いをかけても足りないくらいだからな。……人が集まれば集まるほど、それだけその影も出来る。
その影を踏まないようにするためには、光と影、どちらにも気を配らなきゃいけない。
……ただまあ、そんな慎重さを求められるからこそ、一度信頼した相手は強く信じられるんだけどな。

無理強いしないのは、人に嫌われるのが嫌だからだよ。
つまるところ、八方美人の結果ってところさ。やっぱり、自己満足というところに帰結するんだ。
……はは、そいつは光栄だ。トップになれるかどうかはさておいて、それだけの素質を持っていると、
評価されることは、素直に嬉しいね。
(肩を竦める。『彼女』や兵部晶のように後ろ盾もなければ、他の人間を仲間に引き込むほどの発言力もない。
 自己評価ではその評価はやはり買い被りすぎではないかと思うが、そう評価されていること自体は素直に喜ぶとしよう)
図書室は、下校時間まで空いてるぜ?始まりは朝からやってるし。
司書の先生がいるしな。いつでもウェルカムってやつさ。

殺人鬼が正義のヒーロー……ね。
(さて、それを素直に肯定出来る程、自分は人間が出来ていない。
 …とはいえ、端から否定する気もなかった。それを否定するには彼女のことを知らなさ過ぎたし、
 彼女の「正義」の定義も自分のそれとは違うかもしれない。だから、その言葉の代わりに苦笑を漏らした。
 自分には肯定も否定もできない、と)

そっか。……俺は事情が分からないから、突っ込んだことは言えないけど。
少なくとも、そいつのことを大切に思っているのなら、その気持ちだけでも伝えることは大切だと思うけどな。
その結果お互いに傷つくことになったとしても……。
それに、『どちらかしか選ぶことが出来ない』と思っていても、それでもそれ以外の道を探すことも大切じゃねえか?
諦めたらそこで試合終了……とは言わないけどさ、もしかしたら、第三の道が見つかることだってあるかもしれない。
まぐれだろうと、奇跡だろうと、それでももしその道を見つけることができたなら、儲けもんじゃねえか?

そうか?……まぁ、他人の事情に簡単に首を突っ込むからな。KYとか言われても仕方がないと思うけど。
(それにしてもKYも死語だろうか。どうもああいう略語は苦手だ。語感が美しくない、とは言わないけれど)
方法論の問題だな。自然となることもあれば、それがきっかけで友達になることもあると思うぜ。
まあ、これに関しては、色んな意見があるだろうから、どれが正解だっていうことはないと思うけどさ。
は、なら、知人ってところかねぇ……?
(クラスメイト以上、友人以下。なんとも微妙な関係である。まぁ、今はそれでも十分だと思うが)

【少し遅れて済まないっ!次回だけど、ちょっとまだ見通しがつかないんで、このまま置きレスで進めて貰っていいでしょーか!】
【14日には分かるとは思うけど……申し訳ありませんっ!】

【ということで、置きレスにお借りしましたっ】
324名無しさん@ピンキー:2013/04/12(金) 23:59:13.13 ID:82ux/Jlt
零時
325名無しさん@ピンキー:2013/04/13(土) 00:22:19.70 ID:CqjLJL35
325
326名無しさん@ピンキー:2013/04/13(土) 18:09:45.56 ID:CqjLJL35
いつだ
327白雪月歌 ◆uOUHxRuf5c :2013/04/13(土) 20:58:28.11 ID:xYR2JJTb
【連日だけれど待機させてもらうよ。プロフは>>162をみてくれ。】
328紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2013/04/13(土) 21:05:26.72 ID:ZBnOw8fS
【さて、久しぶりに待機……】
【と思ったら先客がいたよっ!よっ!】
【こんばんは】
【俺のプロフはなんと>>2にあるます】

【どんなロールにしようか。中学生のとこには基本行かねえし】
【夜とか物騒な場面が基本になるとは思うけど】
329白雪月歌 ◆uOUHxRuf5c :2013/04/13(土) 21:12:37.01 ID:xYR2JJTb
>>328
【ごきげんよう。】
【そうだね、学校内のロールはあまり思いつかないね。】
【紅裂さんはとても強そうだから、ボクは興味を持つと思う。】
【あなたが異形とかと戦っているところをボクが見つけ、戦闘後を見計らって話しかけた、というのはどうだろう?】
【邪険にしてもいいし、気が向いて耳を傾けてくれてもいいし。】
330紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2013/04/13(土) 21:22:01.50 ID:ZBnOw8fS
>>329
【同じ学園でも中等部と高等部だものねー】
【まあ学園の行事を使うという手もあるんだろうが】
【俺には思いつかないorz】

【なるほど……じゃあその変化系っていうか、血の匂いがプンプンしてるような】
【現場で邂逅ってのはありかな。俺から新鮮な血の匂いがするとかでもいいけど】
331白雪月歌 ◆uOUHxRuf5c :2013/04/13(土) 21:29:01.62 ID:xYR2JJTb
>>330
【イベントなら体育祭、文化祭とかかな? 失礼だが紅裂さんが参加しているイメージはわかないけれど。】
【紅裂さんが血を流してる方が異形の血よりはそそられてしまうだろうね。】
【相手が異形ではなく異能者なら、それはそれで話になるだろうし。】
【あまり血の匂いが強いと挙動不審者になってしまわないか心配だけれど。】
【紅裂さんが何を倒したかも含めて書き出しをお願いしてもいいだろうか?】
332紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2013/04/13(土) 21:33:36.17 ID:ZBnOw8fS
>>331
【まったくもってそのとおりでございます】

【うん、それじゃあ基本の流れはそんな感じでやってみようかと思う】
【久しぶりなんで少し時間かかるかも】
【ちょっと舞っててちょうだいね、ふわふわと】
333白雪月歌 ◆uOUHxRuf5c :2013/04/13(土) 21:37:52.70 ID:xYR2JJTb
>>332
【了解した。ではふわふわと待たせてもらうよ。】
334紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2013/04/13(土) 21:53:09.96 ID:ZBnOw8fS
(ピンと張り詰めて身体を突き刺していた夜の空気が軽い)
(望もうと、望むまいと、春が来ていた。桜の樹が満開を過ぎて散ろうとしている)

(拳を打ちつける。撃ちつける。その度に打擲された身体が桜の樹に縫い付けられる)
(――桜のピークは本当に短い。その根元に屍体が埋まっていようと埋まっていまいと)
(そんな事は些細なことだと言わんばかりにあっさりと葉桜の出番が回ってくる)

(拳を打ちつける。撃ちつける。その度に桜の樹が揺れて軋む)
(紅い髪の男が一人、拳を振るっていた。陶酔しきった相貌で、とうに息絶えた屍体を)
(拳で桜の樹に打ち付けていた。ふと我に返った時には、拳が紅く染まっていた)
(軽く満足そうな吐息を漏らして打ち付け作業を終わらせると同時に屍体がずるりと糸の切れた)
(人形のように崩れ落ち、桜の樹の下に打ち棄てられた。最早屍体には何の関心も抱かず)
(紅いコートで拳を拭うと、ゆるりとその場を立ち去る)

(その場には、散乱した酒の瓶、つまみ、人の腕。割れた頭部、はみ出た腸、血。そして血を血を)
(吸った鉈がひとつ。小さな公園で夜桜を楽しんでいた若者たち数人とその場に乱入した鉈を持った)
(男がこの惨状を生み出した。そして散策をしていた紅い男がその凶漢を撲殺した)
(――少なくともこの男にとっては日常茶飯事に等しい出来事だった)

【んー、こんな感じで大丈夫だろうか】
【それではお願いするね】
335名無しさん@ピンキー:2013/04/13(土) 21:59:30.16 ID:CqjLJL35
335
336白雪月歌 ◆uOUHxRuf5c :2013/04/13(土) 22:14:42.62 ID:xYR2JJTb
>>334
さくら さくら
のやまもさとも みわたすかぎり
かすみかくもか あさひににおう
さくらさくら はなざかり

(月歌にとって歌と言えば童謡である。)
(学園に入ってクラスメートに流行りの歌を教えてもらったりもしたけれど、まだ口ずさむのは童謡だった。)
(三日月の晩、街中の花見スポットを謡いながら歩いて回る。)
(自分が探すものの情報がまだ不確かだから、とりあえず気になるとこを見て回ろうという考えだった。)

――ん?

(そこで目にしたのは壮絶な殺し合いの現場だった。)
(力弱く殺される者達と無慈悲に殺す者。それをさらに虐殺する者。)
(公園の外から見ていた月歌にも血の匂いがクラクラするほど伝わってくる。)
(強い。たぶん、化け物にも立ち向かえるほどに強い。その強さは魅力的だ。白雪月歌に必要な力だ。)
(血の匂いで昂ぶる胸を押さえ、月歌は公園内へステップを踏むような足取りで入っていく。)

ごきげんよう。そこのあなた、少し時間をいただけないかしら?

(紅裂拓兎が振り向けば、そこに奇妙な格好をした少女の姿を見つけるだろう。)
(足首まであるタイトなワンピースはまるで宇宙服の素材のような銀色で暗闇の中でも光を反射して輝いている。)
(あちこちに色々な大きさの赤や青、黄色の星飾りが散りばめられ、左胸には横顔を摸した三日月が飾られている。)
(手にした白いパラソルには流星を表したミ☆のような模様が散りばめられ、)
(パラソルの骨の先端には三日月から満月までの色々な月の飾りがぶら下がっていた。)
(体型が手に取るように見え、よく言えばスレンダー、悪く言えば骨と皮しかなさそうなガリガリの少女だ。)
(日本人離れした色白の肌の中に、血のような色をした唇がとても目に付く。)
(黒い瞳は高揚を表すようにギラギラと輝き、顔はチェシャ猫のような笑みを浮かべている。)

【こちらこそよろしくお願いするよ。】
337紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2013/04/13(土) 22:26:11.62 ID:ZBnOw8fS
春つ方天空の彼方に暈けて♪
(紅と血を纏った紅い男が歌いながら春の夜を満喫している)
(その瞳は平静そのもので、狂気の欠片もない)
(そのこと自体が、狂気の世界の住人であることの証拠)
(なにひとつ間違えることなく、この男は人殺しなのだから)

(――そう言えばこの虐殺空間から一人逃げたやつがいたっけ?)
(そろそろ警察に連絡が行く頃か、なんてぼんやり考えていると……)
……はん?
えーっと……あの……なに?
(妙に芝居掛かった口調で声を掛けられて少し驚いた。漠然と、誰かが見ている気はしていた)
(のだが、まさかこうやってのこのこ出てくるとは思わなかった。街灯と月の光に照らし出された)
(その姿は、どこの舞台役者ですかと問い詰めたくなるような奇妙に代物だった。これでも色んな)
(人間に出会った経験があるが、ここまで自己主張の強い姿の人間は久しぶりな気がした)

もう少しでポリスメンが来るから、ちゃっちゃと逃げたほうがいいよ。
職務質問されるよ、その格好。
(自分のことを真っ先に棚に上げて、そんな忠告。そう言ってふらりと歩き出す)
(拒絶するような足取りではない。ついて来いとも言わない)
(好きにしろとその紅い背中が言外に語っている。まともな人間ではないと直感したのだ)
338白雪月歌 ◆uOUHxRuf5c :2013/04/13(土) 22:51:29.83 ID:xYR2JJTb
>>337
(月歌に話しかけられて多少の反応はあったが、その前にしたことに関してはまったくもって落ち着いている。)
(当たり前のことを当たり前のようにやった。喉が渇いたから水を飲んだ、そんなことをしたという感じだ。)
(血を流すことに揺れ動かされないメンタリティ。まったくもってうらやましい。)
(いや、うらやましくはないか。)

おや、失礼だね。これでもちゃんとお店で売っている物を着ているのだけれど。
そんなにおかしい格好かな? 夜に出歩くのにとても適した服じゃないか。

(とても心外だとばかりに着ている服のあちこちを見回し、さらにくるっと一回りする。)
(その間に紅裂拓兎が歩き出したのに気が付いて、彼のあとをかろやかな足取りでついていく。)

そうそう、何ってことだよね。
ボクは白雪月歌。最近この街に引っ越してきた者だよ。
捜し物をしていて出歩いていたのだけれど、ちょうどあなたを見かけてとても興味を持ったのだよ。
すごく強いなって、と。単に人を殴り殺せる腕っ節だけじゃなくて、それを行える強さがね。
彼を殺したこと自体はやり過ぎだと思うけれども、まあ、彼もたくさんの人を殺したし、裁判というのになったらどうせ死刑なのだろう?
だからあなたは彼を殺したのかな? 正義感にかられて? それとも単なるうっぷん晴らし? 蚊が止まったからぴっぱたいた感じかな?

(スッテプを踏むように、スキップをするように、紅裂拓兎の前に出たり、後ろに下がったり、歩きながらのべつくまなく話しかける。)
(初めてみる凄惨な現場に、大量の血肉の匂いに酔って、突き上がってくる思いを言葉にせずにはいられない。)

ととと、ごめんごめん、ちょっと、いや結構うっとおしかったかな?
どうも興奮してしまってね。あなたの強さに魅せられてしまったんだよ。
339紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2013/04/13(土) 23:10:54.52 ID:ZBnOw8fS
あー、それもそうだね。
車に轢かれずに済むね。目立つもん、それ。
(最近の流行りものはよくわからないな、なんて老け込んだ気分になる)
(自分と近い年頃の少女たちの間で何が流行っているかなど知らない)
(そもそも他人の気持ちなど理解できた試しすらないのだが……)
(公園を出て、歩道を歩く。春とは言え、この時間にこの辺を出歩く者と言えば散歩やジョギングを)
(趣味とする者くらいだろう。中には意味もなく騒ぐのが好きで近隣の迷惑も考えず花見など)
(している若者たちもいるが、彼らはその高すぎる代償を命で支払う羽目となった)

ふぅん……雪に月ねぇ。詩的で素敵な名前だね。
花と鳥と風が揃えば優雅になるな。
……へぇ。これはまた、酔狂な子もいたもんだね……おっと、これは失礼。
(話をまとめるに、彼女は探し物の途中で見かけた男に興味本位で声を掛けた)
(端的に言えばそれだけのことだが、内容はかなり酷い。あの殺害現場を見て)
(思いついたのがそれなのだから。真っ当な神経は持っていないらしい)

いや、気にしなくていいよ。
一番厄介なのは自分の鬱陶しさを自覚してないやつだから。
それで……インタビューの理由は殺害理由についてだっけ?
(出会った頃の奏永久に比べれば、まだ控え目な方だろう。ステップを踏みながら纏わりついてくる)
(のは頂けないが、咎める気もない。夜の中には血の匂いに酔いしれる者もいるが、それとていずれ)
(醒める短い夢に過ぎない。いつだってよい夢は儚く消えて失せるものと相場が決まっている)

――俺の散歩の邪魔だったからだよ。
(少しだけ考える振りをして、予定調和の答えを言葉にする)
(紅い男は、笑顔だった。どう見ても笑顔だった。ただ、その眼だけがいつものように笑っていない)
340名無しさん@ピンキー:2013/04/13(土) 23:32:49.18 ID:TkjFrE76
340
341白雪月歌 ◆uOUHxRuf5c :2013/04/13(土) 23:45:45.23 ID:xYR2JJTb
>>339
え、この服のデザインはそうゆうこと?
目立つ服を着ていると車にひかれないんだ、へえ、ひとつ勉強になったよ。

(馬鹿にしているのではなく、素直に感心する。)
(逆に馬鹿と思われることもいとわない、そう思われることなんて想像もしていないような口ぶりだった。)

ふふっ、ありがとう。
ボクの名は父がつけてくれた自慢の名前なんだ。
褒めてもらえるのはとても嬉しいよ。
残念ながら、ボクの知人の中では花の名前を持つ人しかいないね。
四人そろったら何かいいことでもありそうだ。

(酔狂と言われたことは笑って受け流す。月歌にとって酔狂なんて褒め言葉だ。)
(もちろん格好ではなく行動と考えについて言われたことは理解している。)

ひゅう〜、すごいね。気をつけないとボクも殺されてしまいそうだ。
殺されるのは嫌だから、そうなったらいの一番で逃げるけれども、もしよかったらもう少し付き合ってもらいたいな。

(くるくるっとパラソルを回す。パラソルから釣り下げられた月飾りがきらめき揺れる。)
(どう話せばいいのだろうと考える。学校でもやることなすこと驚かれることが多い。)
(この場はちょっと間違えたら、あのごつい拳で殴られてもおかしくはないのだ。)
(新月じゃないとはいえ、三日月では地力で彼の力にも劣るだろうから。)

あなたは自分のために拳を振るうのだろうけど、なにか条件があったらボクのためにふるうことはできるかい?
これはスカウトだよ。ボクはあなたの精神の強さにほれたんだ。
ボクが必要になったときに力を貸してほしい。

(月歌は立ち止まり、パラソルを閉じて紅裂拓兎の背中を見据える。)
(顔から笑みを消して真剣そのもので思いを伝える。)

さっきのようなことを、殺すか殺されるかを、己のため以外でできるかどうかだよ。
条件とかそうゆう細かいことは抜きにして、yesかnoか、どちらかな?
342紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2013/04/14(日) 00:05:24.24 ID:aeT2bGGp
いざとなったら雪月花でもいいだろうさ。
雪と月は既にあるから……ああ、その花の子を加えたらいい感じだね。
まあ花鳥風月の方がかっこいいとは思うけどさ。
(花鳥風月。自然の美しさやそれを重んじる風流を意味する四字熟語だ)
(揃ったら何が起こるだろうか。何も起こらないとは思う)
(だが、雅な遊び心ではあろうと思う)

スカウト、ね。
これはまた聞きなれない単語だ。
(くるくると傘が回る。回る世界。渦巻く世界。いつだって世界は混迷に満ちている)
(無関心な振りをしてやり過ごすのが一番賢い選択だ)
(けれど、求めるモノがあるのなら話は別。彼女も、また何かを探し求める人間らしい)
(こんな人間とばかり縁があるのは、もう不思議ではないと感じている)

キミ……えっと、白雪ちゃん、だっけ?キミは答えを性急に求めすぎだよ。
先に条件を提示しないと、迂闊に返事もできないっての。
それでなくとも詐欺くさい契約持ちかける人間の多いご時世だ。気をつけなよ。
(ぴたりと歩みを止める。笑みを浮かべたまま、何一つ変わらない表情のまま言葉を紡ぐ)
(それは何も変わらない笑顔という仮面。誰かを殺す時も、歌う時も、何も変わらないままだ)
それと、もうひとつのポイントは、ちゃんとスカウトする相手の本質を見極めることだ。
犬を飼い慣らすなら餌をやればいいし、人を飼い慣らすなら金を出せばいい。
獣は誰にも飼い慣らせないし、鬼に出会ったら食われない内に逃げるしかない。
(この街は魔物の徘徊する街。夜の世界は獣や鬼が跳梁している)
(誰もが獣。誰もが狩人。誰もが獲物。食うか食われるか。生か死か更なる闇か)

キミも獣か鬼か、それとも狩人なら話は別だろうがね。
(何一つ表情を変えないまま、ただその纏った空気だけを変質させて、笑う)
(この少女のことを真っ当な人間だと思っていない。何者かと問うているも同然である)
343白雪月歌 ◆uOUHxRuf5c :2013/04/14(日) 00:33:07.04 ID:efTXarJ6
>>342
(殴られはしなかったが、駄目出しをされた。)
(この街に来て一週間ほど、まだ思いに行動が追いついていないようだ。)
(条件とか面倒なことは気に入られないと思ったのだが、とんだ勘違いだったようだ。反省。)

…………。

(そして、いつかは話さなければならないことを先に問われた。)
(困ったように眉間にしわを寄せる。これは関わる意志を持たない者に教えてもせんのないことだからだ。)
(ぴったり十秒なやんで、ため息を吐き出す。)

飼い慣らすつもりはないのだけれど。たぶん、飼い慣らしたりしたら求めていた力は発揮できないだろうから。
あなたは犬ではないし、鬼とも違うと思う。人間とは別のとらえ方で言うなら人ではなく獣なんだろうね。
そしてボクが何なのかだけど――。

(閉じていたパラソルを開いて回す。くるり、くるり。)

ボクは、鬼の子で、鬼を狩る狩人だよ。

(くるり、くるりとパラソルを回す。心のざわめきがパラソルの回る速さにあらわれる。)

ううん、狩りたいのは、捕まえたいのは一匹だけなんだ。
他はどうでもいいとは言わないけれども、彼女だけは捕まえなくちゃならない。
逃げるわけにも、喰われるわけにもいかないんだよ。

ちなみに、鬼と言っても先程の彼のような人間の殺人鬼じゃないよ。
じゃあなにかと言われたら、ボクの質問にyesと答えてもらわなければ教えられないけれど。
344紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2013/04/14(日) 00:35:22.81 ID:aeT2bGGp
【ほどよく眠いので凍結をお願いしたい】
【明日……というか今日か。日曜日は割と空いてるので】
【そちらの都合に合わせられると思う】
【都合がつかないなら置きレスで進めるという手もあるよ】
345白雪月歌 ◆uOUHxRuf5c :2013/04/14(日) 00:39:10.37 ID:efTXarJ6
>>344
【日曜日なら午後が大丈夫。夜は遅くまでできないけど、少しなら。】
【午後でよければお昼を食べたあとくらいからでどうだろうか?】
【その次だと火曜と水曜、その次は土曜日かな。】
346紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2013/04/14(日) 00:41:32.90 ID:aeT2bGGp
【それなら日曜日の午後一時くらいからかな】
【来週はちょっと予定が立て込んでるので】
【日曜日以外だと置きレスになるかなー】
【まあ明日で終らなければ置きレスで締める感じで】
【そんな感じでお願いしますねー】
347白雪月歌 ◆uOUHxRuf5c :2013/04/14(日) 00:45:50.13 ID:efTXarJ6
>>346
【了解したよ。では日曜午後一時に避難所で落ち合おう。】
【まあ、さすがに明日で終わるんじゃないかな?】
【今日はロール相手をしてくれてありがとう。】
348紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2013/04/14(日) 00:47:45.86 ID:aeT2bGGp
【こちらこそ、お相手感謝】
【久しぶりなんで文章打てなくて困った困った】
【そりじゃあまたよろしくね】

【これにて落ちー】
349久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/04/14(日) 01:19:23.19 ID:10rzf9LO
>>323
自分自身のことすらも……
(ほんとうに、そうだと思った。自分のことすらも、解からない。――否、自分のことこそ、解からないのだった。)
(今まで、考えようともしなかった。誰に言われようとも、不審にも、思わなかった。)
(さっぱりと、クリアな状態。自分自身は自分のなかに無かった、ということに気が付いた。)
(綺麗な、でも男の子らしい喉元を見せながら親指を滑らせる様子を見て、小さく笑った。)
そうですわね、慎重に…でも、慎重すぎてはかえって足元を掬われる。
そして、その慎重さゆえに、欲しいものを失ってしまう……だからと言って、迂闊に踏み込んでいっても、ね。
(同じように親指の仕草を真似て見せ、笑いかける。)
(憶測、想像、だけど自信はある。――彼は、きっと、この街の夜を知っている。)

今時のトップに立つものは、気遣いができなければならない、人に嫌われてはならない。
だからこそ、八方美人の要素も大事なのですわ。
その笑顔で、あらゆる人の心に食い込み、信頼を得て、信頼して。
――だけど、本当のココは、易々と見せない。
(右手で拳を作り、トンと自分の胸元を軽く叩いてみせる。)
勿論、他にも必要なものはある。
それが、有り余るほどで他の事を補えられたら、八方美人である必要もないのだけれど。
ま、わたしの個人的な見解ですので、あまり気になさらないで?
わたしが、郡くんは凄いな、って思っただけのこと。嬉しく思っていただけて、わたしこそ光栄。
(ペチコートの白いレースがちらちらと揺れる、制服のスカート裾を摘み)
(まるで舞踏会にでも出るかのように、腰を落とし大仰なお辞儀をしてみせる。)
なるほど、けっこう遅くまで開いているものですのね。今度の放課後にでも、寄ってみようと思いますわ。
(明日の、とは言わない。明日は、はなから学校に来ないかもしれない。)
(ゆりかの登校日数は、徐々に減ってきていたのだから)

気持ちは、呆れるほどに伝えたはずなのですけれどね…
自分の弟と同じくらい、家族と思えるほどに、大切な弟だって……
……ねぇ、つかぬ事をお尋ねしますけれど…郡くんって、恋とか、したことありますの?
(思わず目を見張り、クラスメイトの顔を見つめた。)
(どちらかしか選べないのなら、違う道を探せばいいと。)
(どうして、そうやって前向きなことを考えられるのだろうか。)
ほんと…郡くんは、呆れるほどに御人好しで、お節介ですわ。
………うん。
まぐれでも奇跡でも…そうね、考えてみようかな。
何を考えていのかすら、解からないですけれど……でも、確かに解かったことが一つだけ。
やっぱり、郡くんはわたしの思ったとおり、優しい方なのですわね。
(奇跡なんてありえない、まぐれなんて信じない。)
(でも、今はこの目の前の彼の眼差しに、微笑みかえして)
(甘い夢を信じてみたいな、なんて思ってしまう。)
(そんな自分は、結局まだまだ甘いなぁ…と、考えながら)

そりゃ確かにKYじゃないとは、言えないですわ。
でも、他人の事情を放って置けないのは、郡くんの美点だと思いますわよ。
こう…熱い男の線で売り込んでいけばいいのだと思いますわ。
(拳を握り、ぐっと力こぶを作るような仕草をしてみせ、くすくすと笑う。)

知人…そうですわね。
もしも、万が一…あなたと"学校以外"で、会うことになったら、一足飛びで知人を越えるのかもですわね。
わたし個人的な意見としては、このまま穏やかに知人の座でゆるりと過ごしていたいのですけれど。
(首をかしげながら、人懐っこそうな笑顔を作ってみせる。)
(彼が夜を生きる人間であれば、もしかしたら利用価値があるのかもしれない。)
(けれど、今は、君子危うきに近寄らず、だ。)
(もしかしたら、彼は思わせぶりに話しただけで、夜とは一切関係ないのかもしれない。)
(だけどもし、夜を生きる人間だとしたら…彼は、敵になる可能性だって、否定できないのだから。)

【では、ひとまず置きレスという形で進めましょう。】
【謝ることでは、ありませんわ。そういうのはお互い様。それに、お忙しいのは何よりですわよ。】

【置きレスにお借りいたしました。ありがとうございます。】
350名無しさん@ピンキー:2013/04/14(日) 01:19:55.90 ID:hDznOLfB
350
351紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2013/04/14(日) 09:10:15.91 ID:aeT2bGGp
>>343
(自分の発言の足りなさを自覚したのか、平坦な表情になる)
(そして思案するように眉宇を寄せ、やがてため息を吐いた)
(――反省するくらいの思慮があるなら大丈夫だろう、なんとなく)

なるほど……俺の知っている鬼の子とは随分と雰囲気が違うな。
キミの方が多少、頭は良さそうだ。
(渦巻く世界が停止して、やがて集約される)
(鬼の子と言い、鬼を狩る者と言う。奏宗家の関係者ではないらしい)
(鬼の眼を持ち、鬼と人の狭間にあるのが彼女――奏永久)
(そんな彼女とこの子は、明らかに雰囲気が違う)

ほう……まさかキミの生き別れの家族だのなんだのを探してるって話かな。
兄か、姉か、父か母か……弟と妹って線もあるな。
まあ俺が思うにキミのことを付かず離れずの距離で見守っている気がするがね。
(狩るとは言わず、捕まえると言う。つまりそういう事らしい。以前一度そんな事があった)
(奏永久と知遇を得たのもその一件が関係している。少しだけ、違った雰囲気で笑う)
(懐かしそうに目を細めて、束の間、別の鬼の子と駆け抜けた日々を回想した)

人間の方じゃない鬼と言えば……
土着の鬼と、外来種の吸血鬼くらいしか思いつかないね。
(道路を白と黒のパトカーが静かに横切っていった。通報が行き届いたらしい)
(一言に鬼と言っても様々だ。酒呑童子や茨木童子、安達原の鬼婆を代表とする鬼もいれば)
(地獄に堕ちた罪人を懲らしめる鬼もいる。残忍な手口で人を殺した者を鬼畜や殺人鬼と)
(呼んだりもする。紅裂拓兎も言うなれば殺人鬼だ。だが、それらとは違うと言う)

興味はそそられるがね。まあ……なんだ。忠告させてもらうとだ。
キミも知ってるだろうが、世の中には非道なやつもいてね。
さっきの鉈持って暴れた馬鹿とか、俺のような救いがたいやつらがね。
そんな世界で誰かに助けを求めるのなら、そいつのことをよく見ることだ。
世の中には弱った人間を獲物としか見ないようなのもいる。
逆に、手を差し出した人間を食い物にするようなのもいる。
この世界は危険に満ちているよ。そんな世界で生きるには、助けを求めた相手に殺されても
仕方ないと覚悟を決めるか、助けてくれた相手を食い物にしてでも生きる覚悟を決めるか。
或いは、誰も助けない代わりに、誰からの助力も求めないような生き方をするか……
(人助けと言えば聞こえはいいが、耳障りのいいことだけでこの世界は構築されていない)
(それらはむしろ醜さと残酷さを覆い隠す欺瞞である事が多い)
一番いいのは、損得抜きで手伝ってくれる友人を作ることだな。
(そしてそれが一番難しいとは言わない。誰だって自分のことが一番だからだ)

キミは俺がどんなやつに見える?
助けてくれる人か、それとも、弱みに付け込んで食い物にする鬼畜か?
(もう一度笑う。相手が人間だろうが鬼だろうが、紅裂拓兎の態度は変わらない)
(相手が誰だって構わない。殺せば同じだと覚悟を決めて生きているからだ)

【おはようございますのー】
【置きレスですのー。長くなったから端折ってくだされ】
352白雪月歌 ◆uOUHxRuf5c :2013/04/14(日) 12:55:06.11 ID:efTXarJ6
>>351
鬼の子も生き別れの家族も珍しいものだと聞いているけれど、実はそうでもないということなのかな?
それともあなたの交友関係がひろいのか、この街だから珍しくないのか、どちらなんだろうね。

(どんな鬼の子なのかは興味あるけれど、いまはまだ会いたいとは思わないな。)
(ボクと同じ力で性格が合わなかったら喧嘩になりそうだし、よけいな争い事はしたくない。)
(しかし、こんなボクよりも頭が悪そうなんて、よほどアホな子なのかな?)

別にボク自身は会いたいとは思っていないんだよ。鬼になんて会いたくはない。
鬼に魅せられた家族がいる。家族の、最後のお願いと言われたら聴かないわけにはいかないのさ。
見守っているくらいならさっさと顔を出してほしいけれど、鬼にそんなことを言っても無駄なのだろうね。

(くるり、くるりとパラソルを回す。パラソルを回しながら前に倒して顔を隠す。)
(吸血鬼に魅せられて犠牲者になった可哀想なパパ。勝手にボクを産み捨てて父に押しつけて……、)
(あんな女が影ながら見守っているなんて思えない。あの女が、ボクがいなければもっと長生きできたのに!)
(顔が歪む。けれど、パラソルを元に戻したときにはもう取り繕ってすました顔をとる。)

赤鬼は日本に漂着したロシア人だという話を聞かされたことがあるよ。
鬼に勘違いされたロシア人も本当にいて、角が生えた本物の鬼もまた別にいるのだろうけれど、
あなたは何でも知っていて、勘も鋭いみたいだ。けれど、正解かどうかは答えを聞いてからだ。

(なにげなく話していて、彼は人外を、異形を知っているのだとあらためて気が付く。)
(この街に来て初めて出会ったクラスメイトとなる少年とは違うのだ、と。)
(通り過ぎていくパトカーを横目に見ながら、そんな人物に出会えた自分は運がいいと思った。)

ご忠告ありがとう。
この街に来た早々に酷い目にあっているから、殺されかけたから、重々承知しているよ。
いや、そんなことわかっていると言いたいんじゃなくて、他の人の意見は己の経験と照らし合わせてとてもためになると言いたいんだ。
本当だよ。この街に来るまでボクは友人のいない寂しい人間だったからね。
友達百人ほしいくらいだし、親友という存在にとても憧れているんだ。

(クラスメイトの何人かとは友達になれたと思う。けれどボクの目的を手助けしてくれる友達はまだいない。)
(この目的に友達を巻き込むのは気がひけるけれど、そんな友達がいたら何て心強いことだろう!)
(なら彼はどうか、彼が友達、友達かあ…………。)

……悪魔、かな?
すごく失礼なことを言ったけれども、少しあなたと話をして、そんな感じがした。
どうしてそう思ったかはボクの語彙や経験が少なくて上手に説明できないけれど、
初めて会ったボクに色々と話をしてくれて、それでいて次の瞬間には魂の契約書にサインをさせられてしまっている、
そんな気持ちがするんだ。修羅とか羅刹とかも思い浮かんだけれど、あまり違いがわからなくて、やはり悪魔がぴたりとくるな、て。

(申し訳なさそうに曖昧な笑みを浮かべる。)
(いや、でも、うまいことを言われて気が付かないうちに危ない約束をしてしまうかも、なんて思えるのだ。)

【今日もよろしくお願いします。】
【こちらもダラダラと書いてしまったから、さくさくっと切ってしまってくれていいよ。】
【ボクも次のレスからは引き締めてレスを書くから。】
353紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2013/04/14(日) 13:23:19.94 ID:aeT2bGGp
後者だろうな。
この街は奇妙なモノに溢れている。
(冷静に考えてもみれば、異能者だの妖魔だのナンセンスなことこの上ない)
(退魔師?異形狩り?娯楽小説に出てくる単語だろう。常識では)
(しかし、その常識が通用しないのがこの世界。この街は、特に)

最後の願いとは、これはまた……
どうにも、気が進まないようだね。
嫌なことをイヤイヤやっても面白くはないもんだ。家族と書いて厄介と読め。
(パラソルで隠された顔がどんな表情を浮かべているか、何となくわかる)
(家族の最後の願いは、呪いと同義だろう。成就するまで決して消えることはない)
(しかも、頼まれた本人は気が進まないと来ている。最悪とは、こんな時に使う言葉か)

俺も友達はいない……こともないが……
あー、いやいや、なんでもない。
持つべきは頼れる友人と、少しばかりの知識と、ホンの少しの幸運だろう。
(そこまで言って、初めて表情を苦悩に歪ませる。友人、友達、親友、仲間……)
(そんなものを持った事はない。持てるとも思わない。チャンスは何度もあった)
(だが、自分が自分である限り、それは遂に不可能なのだと、悟ってしまった)

ぷ……ハハハッ!なるほどなるほど!でも残念。
悪魔ってのは基本優しいものだ。他人の気持ちを理解して欲しいものを
差し出して代わりに魂を奪う契約をさせるのが仕事だからな。
生憎と俺は他人の気持ちが理解できない生き物でね。だから悪魔じゃない。
ただの悪人か、そうでなきゃ人間の振りした怪物だよ。
(ケラケラと笑って手を叩く。悪魔と言われたのは初めてだ。本物の悪魔を知っている以上)
(自分が悪魔などと口が裂けても言えない。ただの悪人。人間の真似をした怪物。それだけだ)

まあ、暇な時に少し手伝うくらいなら構わないけどよ。
見返りは用意してるんだろうな?それとも、俺と友達になるか?
(いつだってどちらでも構わない。面白い方向に転べばそれでいい)
(面白くなくなったなら殺せばいい。面倒になったら壊せばいい)
(そう決めている。だから紅い魔人は真横にした月のように笑うだけだ)

【うん、それではよろしくねー】
354白雪月歌 ◆uOUHxRuf5c :2013/04/14(日) 14:00:57.53 ID:efTXarJ6
>>353
気は進まないよ。被害者が最後の命まで加害者に差し出そうとするのを手伝うみたいなものだからね。
加害者を罰してくれ、仇をとってくれ、と言われても困ってしまうのだけれども。
忘れてくれるのが一番なのにね。それも分かってもらえない。

(たぶんボクがいなかればパパも忘れられただろう。ボクがいたから忘れられなかった。)
(ああ、それでもボクはパパの願いを叶えずにはいられない。たとえ厄介事でも、大好きなパパの願いだから。)

……?

(友達がいない? そんなの、この街に来る前のボクぐらいだろうに。おかしなことを言う人だな。)
(それとも、親友を亡くしたとかそうゆうことなのだろうか?)

ずいぶんと笑ってくれるね。笑われるようなことは言っていないけれど。
怒って殴られるかと思っていたけれど、笑われるのは予想外だよ。
まあ、悪魔でも悪人でも、悪い存在というのは否定しないんだね。

そんな人と友達になるのは、ボクにはまだまだ早いと思うんだ。
釣り合わない。ちゃんと友人関係を結べない。
ボクが大人になるか、もう少し成長したら、だね。

だからボクが必要な時にあなたが暇だったら傭兵として雇う、それでいいかな?
中東の外国人部隊の給料くらいは支払えると思うよ。具体的にどの程度かは知らないけれど。
契約行為もろもろは代理人にやってもらうことになるからね。

(月歌自身に決裁権がないわけではないが、餅は餅屋、お金は人間関係にヒビを入れると聞かされているから手を出さない。)
(答えはyes、なら大事なことを話さなければならない。)

ボクが捕まえたいのは、僕の母、吸血鬼<Scarlet Moon>クリスティナ。
何人ものヴァンパイアハンターをかるくいなしてきた、何百年と生きる強力な吸血鬼だよ。
彼女を捕まえるのはボクだ。あなたにはその露払いをしてほしい。
彼女を捜すとか、そんな雑事は頼まないよ。
どうだろうか? そんなこと、やってられない? それともやりがいがありそう?

(月歌は意識していなかったが、母の名を告げたとき、自然と胸をはっていた。誇らしげだった。)
(先程は家族の最後の願いにとても嫌な顔をしていたのに。)
355紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2013/04/14(日) 14:22:47.92 ID:aeT2bGGp
……何やら入り組んだ事情があるみたいだぁね。
ふむ……それこそ、悪魔のような人間に魂まで魅入られた、とかかな。
(最後の命というフレーズに、重々しいものを感じる。それだけに面白そうだと思った)
(不謹慎だと思わない。興が乗るか乗らないかは大事なことだ)
(悲壮な顔をするのは当事者の役目である。そして自分は他人に過ぎない)

ああ、とってもとっても悪い人だよ。
――ほほう、なかなか懸命な判断だ。それでいいよ。雇われてやるさ。
最も、俺にとっての報酬は金だけじゃない。面白いかどうかだ。
(そして明かされた事情に耳を傾ける。吸血鬼。ヴァンパイア。彼女の母親)
(なるほど、これで納得できた。その最後の命を捧げようとしている人間のことも)
(指先で顎をぽりぽり掻く。ドラキュラはブラム・ストーカーの創作だが、血を吸う鬼は存在する)
(本物と遭遇した経験がないのは、この国の土と吸血鬼の相性が悪いからではないかと考えている)

外来の魔物がこの国に潜伏している……か。
別に驚きはしないが――好き勝手暴れられると困るな。
それとも餌にした連中は始末してるのか?
(ぶつぶつと、独り言のように呟く。反応は期待していない。まだ見ぬ獲物に想いを馳せているのだ)
(年経た吸血鬼は彼女が捉えると言っているが、当然ながら下僕を作っている可能性が高い)
(昼間から歩く吸血鬼に存在すると伝え聞くが、当然隠れ家を探す必要もあるだろう)

そこそこ面白そうな話だな。いいよ、少しはやる気が出た。
それくらいの仕事ならロハでやってやるさ。これからよろしくな、可愛い雇い主さん。
……っと、自己紹介してねえな。俺は紅裂拓兎。××学園高等部の二年生。
ほれ、あっこにあるでかい学園に通ってるの。趣味は鍛錬と、読書と、あと料理。
(適当に向こうの方を指差す。その方向に××学園があるかどうかはわからない)
(上辺だけの自己紹介をして、けれど手を差し出したりはしない)
(血塗られたその手は決して誰かと繋がれることはない)
356白雪月歌 ◆uOUHxRuf5c :2013/04/14(日) 15:02:04.60 ID:efTXarJ6
>>355
面白いかどうか、興味をそそられるかどうかだね。
ボクの身の上話に興味を持ってもらって助かるよ。
病気で死期の近い父は、また母に会うことを願っている。
口にはしていないが、また血を吸われたいんだ。
吸血行為は性行為と同等、犠牲者にとてつもない快楽をもたらすからね。

(生涯を吸血鬼に魅せられたパパ。ボクが生まれると同じく捨てられたのも同じなのに魅せられたまま。)
(ボクが彼女の力を受け継いでいるから、パパは忘れられない。)
(これはまだ彼には話したくないのだけれど、きっと聞いたら酒のつまみにして楽しむのだろうか?)

ボクは母の乳で育てられていないからね。抱かれたことはあるだろうけど、幼すぎて覚えていない。
だから母の匂いかどうかは分からないけれど、複数の吸血鬼がいるのは間違いない。匂いがするからね。
ただ、この街で増やした下僕なのか、海外から連れてきた仲間なのかは分からないけれど。
端から叩いていけばたどり着けると思っているよ。

(好き勝手暴れられると困るというのは、縄張りを荒らされるのがしゃくに障るからだろうか。)
(この街を守りたい、なんて思っていないのは確かだろう。悪人なのだし。)
(でもやる気を出してもらえるのは助かることだ。)
(彼女の手下は捕まえる必要はない。母の後始末は娘がつけなければならないが、月歌だけでは力不足だから。)

ロハって、無報酬でということかい? 危険なことなのに気前がいいのだね。
代わりがあなたを面白がらせる話のネタが必要ならば、そちらの方が大変そうだ。
紅裂拓兎さん、か。こちらこそ、よろしくお願いするよ。

(タイトなワンピースなのでドレスのスカートのようにはいかないが、ふとももあたりをつまんでお辞儀をする。)
(格好は奇天烈だけれど、意外とさまになっている。)

XX学園は先週からだけどボクも中等部に通っているよ。
この街はあの学園に通っている子供が多いのかな?
ボクは公立には入れなくて、お金を積んでなんとか入れたのがあそこだけだったのだけど。

(いわゆる裏口入学だ。月歌には普通に編入する学力はなく、入ったのはいいが授業に苦労しっぱなしだ。)
(それでも初めてのことで毎日がとても楽しい。母のことがなければ幸せな日々だ。)

では、今夜はこんなところかな。
お願いしたのは少しの時間だし、もう結構な長話をしてしまったからね。
紅裂さんに連絡したいときはどうすればいいだろうか?
この携帯電話に電話番号とメアド?とかいうのを入れてもらえると助かるのだけれど。
情けない話だけれど機械に疎くてね。まだ自分では登録することもできないんだ。

(月歌が取り出したのはキッズケータイというものだった。中学生にしてはどうだろうというものだ。)
357紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2013/04/14(日) 15:27:20.09 ID:aeT2bGGp
……その手の話はよく聞くが、アレってマジ話だったんだな。
やーれやれ、麻薬中毒より質が悪そうだな。
悪い女に身代食い潰された男がそれでも貢ごうってんだからさ。
ハッ……まあ、世の中にはもっと馬鹿なやつがなんぼでもおるがね。
(最後の台詞だけは、吐き捨てるように。世の中には馬鹿が多い)
(自分もまたその一人だと自覚している。かつて悪魔に魂を捧げた経験があるからだ)

はぁん……数はそこまで多くなさそうな印象だな。
つうか、沢山の吸血鬼が毎日好き勝手吸い放題やってたら、倍々ゲームでこの街の住人全部あっさりと
眷属化しちまうよ。けど、そうなってないってことは、ある程度吸血行為を控えているか……
若しくは犠牲者がグールや吸血鬼に転化しないうちに始末しているか、だろうな……
まあ、俺も心辺りを探してみるさ。妙な死に方した人間を辿ってけばヒットするだろうよ。
(例えば兵部晶辺りに当たってみるのもよいだろう。血吸いの魔物の存在は放置できないだろう)
(紅裂拓兎自身はこの街がどうなろうと大して関心はないが、かと言って遊び場を踏みにじられる)
(可能性があるのなら断固として戦う。その戦いこそが望みだから)

くはは。世の中には度し難い愚か者もいるってことだ。覚えておくといい。
誰かの為に命を削るのが好きな馬鹿とか。戦えるのなら理由は問わない馬鹿とかな。
まーあ、気にするな。キミはキミの目的を果たすといい。俺は俺で楽しみ見つけるからさ。
(傍から見れば馬鹿らしい理由で身命を賭して戦う者たち。けれど、彼らはそんなちっぽけな理由でも)
(それさえあればどんな相手とでも戦える人間でもある。イヤイヤながら戦う彼女に、果たしてこれからの)
(戦いに耐えられるかどうか。それもまた近くで見ているのも一興だろう)

さらっと裏口入学したとか言ってるよね、それ?
中等部には俺の知り合いの子がいるけど……まあ、機会があったら紹介しとくよ。
(吸血鬼がどうとか言うより、そっちの方が驚いたらしい)
(中等部と言えばやはり兵部晶なのだが、事情を話せば協力を得ることはできるだろう)
ありゃありゃ。まーあ、俺も未だに携帯電話ですけどねー。
どんなの買えばいいかよくわからん。えっとね、ちょっと待ってよー。
(自分の紅い携帯電話を取り出して、苦心しながらキーを叩き、操作して、番号を呼び出したり)
(登録したりする。実に滑稽な光景ではあった。悪戦苦闘して、どうにか番号の入力を果たす)

じゃあ、俺はこっちだから。
またな。なんかあったら連絡してくれ。
(月明かりの下、別れの言葉を口にして軽く手を振る。右と左に別れてまたそれぞれの道に戻る)
(道は少しだけ交差して、また別離する。そしてまたいずれ交差する。そんなことの繰り返し)
(共にゆく道はなく、誰も彼も夜の中一人歩く。それでもまた始まった新しい戦いに、紅い男は笑った)

【それじゃあ俺の方はこれで〆だな】
【お付き合い感謝だ。またよろしくな】
358白雪月歌 ◆uOUHxRuf5c :2013/04/14(日) 15:53:26.28 ID:efTXarJ6
>>357
ボクはこの街に来て日も浅いから前の様子は分からないけれど、
表立っていないのなら紅裂さんの言うように調整しているのだろうね。
すぐ片付くことではけしてないけれど、時がたてば犠牲者は増えるばかりのはず。
なるべく早く母を捕まえられるよう努力するよ。

(そもそも、海外にいた母がなぜ日本のこの街へ来たのか、そこにヒントがあるのかもしれない。)
(パパとボクがいる日本に来たこと、僕らがいることを知らないはずないのに。)

世の中は馬鹿ばっかり、なのか。
学校に行っているぶんにはあまりそうゆう馬鹿な人はみないけれど。

(子供らしい馬鹿はいるけれど、まあ、学校内で命を削る事なんて考えられないか。)
(このあいだの瀕死で知らずに学校内に紛れ込んだボクくらいか。)

ああ、そうゆう言い方をするのだっけ? 恥ずかしいからあまり言いふらさないでくれ。
いずれは後ろ指さされないように勉強面も努力しているんだから。
紹介してくれるのは嬉しいけれど、ボクが吸血鬼の子だというのはなるべくなら伏せてほしいかな。
半分とはいえ吸血鬼の血を引いていたら吸血鬼と同じだという人もいるかもしれないからね。
できればそうゆう人達と争い事にはなりたくないんだ。母のことに集中したいし。

(紅裂拓兎が月歌の携帯電話に入力してくれるのを尊敬の眼差し的な視線で見守る。)
(まだ月歌にできるのは電話を受けるのと、電話帳からなんとかかけることくらいなのだ。)

ありがとう、紅裂さん。
それでは、ごきげんよう。

(またワンピースの布地をつまんでかるくお辞儀をして、月歌は別の方向へと歩き出す。)
(一人、この街で力となる人を初めて得た。先は長いけれど、大事な一歩だ。)
(ふたたび童謡を口ずさみながら、この街の夜を歩いていく。)

さくら さくら
のやまもさとも みわたすかぎり
…………
……

【さ、最後はちょっと力尽きたか。。。】
【二日間にわたり、ロールしてくれてありがとう。】
【スレをお返しする。】
359名無しさん@ピンキー:2013/04/14(日) 16:35:46.98 ID:lB+vVlkH
360名無しさん@ピンキー:2013/04/14(日) 16:35:59.98 ID:hDznOLfB
360
361郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2013/04/15(月) 00:27:45.05 ID:zvItwiwq
【置きレスに借りますっ!】

>>349
(癖のある自分の髪の毛を軽くくしゃりと掻き混ぜて、苦笑し)
ま…慎重に行こうが、大胆に行こうが、結局上手く行く時は上手く行くし、
失敗する時は失敗する。時の運も実力のうちとはよく言うけどな。
―――それも一般論に過ぎないけどな。
(少ししゃべり過ぎただろうか。彼女の言い回しにはどうも底知れぬものがある。それこそ迂闊だったのではないかと)
(…と、思っても、後の祭り。今更何を言ったところで、藪蛇になりそうだ)
(屈託ない少女の笑み。それとはまた別の底知れぬ一面。成程、彼女の言った通り、人間は多面的のようだ)

なかなか難しいモンだ、リーダーやトップっていう存在(ポジション)は。
会社の社長とかも、そういう苦労を背負ってんのかねぇ……。
いやはや、俺は流石にそこまでの狡猾さはねぇけどな。
(軽く肩を竦ませて。こうして、初めて彼女とはしっかりと話をしてみたが、改めて彼女は色々と考えているのだなと感じる)
(優雅に頭を下げる彼女。大仰な立ち振る舞いだからこそ、簡単にその心の中はうかがい知ることはできそうにない)
まあ、気が向いたら寄ってくれよ。お勧めの本でも紹介するからさ。
(今度の、と言う言葉に苦笑。まぁ、読書の趣味がなければ、他人に勧められたからといって、
 勉強や調べもの以外の目的で図書室を訪れようとは思わないだろう。あるいは、今までの彼女の態度からして、
 何らかの理由があるのかもしれないが)

大切な弟……か。
(とても近くにいるようで、その相手によってはとても遠く感じられるかもしれない。
 成程、確かにストレートに告げられないかもしれない。その相手の感情次第では)
………恋、ねぇ。うーん…、恋とは違うかもしれないけど、でも、似たようなもんかもな。
(少し考えた後、小さく頷く。一般的に言うところの「恋」とは全く異なるかもしれない。
 『彼女』のことはとても大切で、常に隣に立っていたいと思う反面、尊敬もしているし、逆に相容れないところもあると感じている。
 だが、それでも…彼女の傍にいたい。追いかけていたい。彼女の背中を守れるようになりたい。
 それを「恋」と呼ぶのなら、そうなのだろう)
ま、まぐれはまぐれ。奇跡は奇跡。……探したところで徒労に終わるかもしれないけどな。
(と、先ほどの自分の言葉を裏切るような言葉をさらりと吐き出しつつ)
それでも、さっさと決断して後悔するよりは、あれこれ模索してから後悔しても遅くはないかな、って思うんだよ。
……優しいだなんてことはないさ。これだって、自分の考え方を久遠に押し付けてるだけなんだからさ。
(どうも彼女は自分のことを高く買ってくれているようだが、そこまで立派なものではない。
 そう言う意味ではお人良しなのは、自分ではなく、彼女の方ではないのだろうか?
 他人を評価するというのは、普通、誇りや嫉妬、卑下と言ったものが邪魔をして出来ないものだ。
 ましてやこうしてあまり話のしたことのない相手を、先入観なく素直に評価できるのは、一種の才能かもしれない)
362郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2013/04/15(月) 00:30:02.08 ID:zvItwiwq
“学校以外で”…ねぇ。はは、なら、その時はカラオケやゲーセンでも行って遊ぶか?
(その言葉の言い回しに、やはり彼女には何かがあると直感する。
 ……それが自分の気のせいであるなら、それでいいのだが、その言葉には何か含まれているような気がしてならない。
 それとも、それは考え過ぎだろうか。“夜”を歩き始めてからというものの、深読みしてしまう癖がついてしまった)
(……しかし、このまま話を続けていてもキリがない。きっと繰り返しても堂々巡りだろう。
 だから、少し『仕掛けて』みることにした―――)

―――でも、何もかもが“学校の外で”起こるとは限らないんだぜ?

(小さく、しかしはっきりとした呟きを吐き出す。その息を弾ませた次の瞬間、近くの机の上に無造作に放り出されていた
 尖った鉛筆を握ると、彼女の眼球に目掛けてその尖った先を突き出そうとする「フリ」をした)
(無論、本気で彼女を襲うつもりはない。かといって、手を抜くつもりもなかった。その眼球に突き立てるワンテンポ前までは。
 つまるところギリギリのところで止めるつもりだった。“無呼吸の瞬き”を使って。彼女が防ぐならそれはそれでよし。
 防がなければ、その力を使って急停止するつもりだ。………まぁ、どちらにしろ彼女には嫌われるだろうが。冗談にしても性質が悪い)
(だが、彼女のこの反応次第で、少しは彼女のことを理解できるはずだ)

【長いといわれたのd】
【次は17日が空いてるぜーっ。もし都合が良ければ!】
【ということで、取り敢えず仕掛けてみましたっ!防ぐも、避けるも、敢えて受け止めようとするも、ご自由にしていただければ!】
【流れとしては
 防ぐ・避ける → お互いに“夜”の人間だと悟る。
 受け止める → やっぱり勘違いか…
 という流れにしようかと思いますっ】
363久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/04/16(火) 23:27:07.99 ID:+1ny7Eui
>>361-362
おすすめの……
郡くんは、本とか詳しいんですの?
えっと、あの…なるべく文字が、少ない……やつで。
(言われて、少しだけ素で恥かしそうな表情を浮かべ、首をかたむける。)
(特別、本を読むのが嫌いというわけではない。ただ、少し得意でないだけ、だった。)

恋に、似た。
(しばし考える。)
(恋と愛は、限りなくイコールで繋いでもよいというのは、最近わかり始めた。)
(家族愛以外にも、愛があるという事。)
(愛だの恋だのが解からないのに、さらにそれに「似た」もの)
(どうしてこうも、人間の心と言うのは曖昧で不確かなものなのだろうか。)
(だからこそ、無限の多面体であり、人であるのだが)
(機械と接していたほうが、余程心安らぐ。)
それは、恋愛に似た感情で見ている人がいるということですの?
それは、好きとは違うものなんですの?
似ているということは、極めて酷似した、でも別物ってことですわよね。
………うぅ…よく解からなくなってきましたわ。

カラオケや、ゲーセンねぇ…
そういうのって、友達同士が行って楽しむのではなくて?
(ふふっ、と可笑しそうに笑みを浮かべて、郡を見返す。)
わたし、ゲームはちょっと得意なんですのよ。
郡くんはゲームなら何がお好き?
わたしはやっぱり、シューティング系かな。
あとは普通に格闘系とか…あ、レースゲームは少し苦手なのですわ。
パズル系なんかも……えっ?
(彼の声色が、少しだけ変わった気がした。)
(目を見開き、驚いた表情。)
(結論を考えるより先に、身体が動いた。)
(制服の上に羽織った白いパーカーの胸元を少し開き、右手を突っ込みつつ)
(左手に持ったバイオリンケースを振り上げ、顔をガードする。)

―――ッ、な
(確実に殺気は無かった、ただのいたずら?――だけど)
(立ち上がり、郡に向かって掴みかかりにいく。)
な、にすんじゃい、コルァッ、危ないじゃろがいっ
おどれこのクソガキ、いっぺん地獄見せ……っ
……………………
(あまりの衝撃の出来事に、つい弟を叱りつけるような気分で怒鳴る。)
(もちろん、その癖で右手にはP7、銃を握り締めたまま――)
…………
(真顔、そして直後にわざとらしく笑み、そっと銃をホルスターに仕舞った。)
あ、あぶないじゃないですの。
今の、止める気なかったですわね。
でも……殺気はなかった。
どういうつもりですの?
まるで、快楽で人を傷つけ楽しむ人のようですわ。
それとも―――ほんとうに、そう、なの?

【大変申し訳ございません。昨日より少し体調不良が続いていまして】
【明日明後日くらいまでは、大事を取らせていただきたいと思いますわ。】
【今度の土日は空いていないので、郡くんがもし金曜日に空いていれば…】
【とりあえずは、寝込んでいるわけではないので、置きレスで進めさせていただければ、幸いに思いますの。】

【置きレスにお借りいたしました。ありがとうございます。】
364名無しさん@ピンキー:2013/04/16(火) 23:48:57.83 ID:I4cSqtwa
うむ
365名無しさん@ピンキー:2013/04/17(水) 06:38:05.55 ID:kQA4fNA7
365
366白雪月歌 ◆uOUHxRuf5c :2013/04/17(水) 20:13:06.29 ID:PWoeeQwx
【待機にはちと早い時間だけれど、待機させてもらうよ。】
【プロフは>>162を見てほしい。】
367名無しさん@ピンキー:2013/04/17(水) 20:46:17.25 ID:Oa/jtcjo
避難所に相手いるよ
368白雪月歌 ◆uOUHxRuf5c :2013/04/17(水) 20:53:05.73 ID:PWoeeQwx
>>367
【教えてくれてありがとう。避難所に移動する。】
369名無しさん@ピンキー:2013/04/17(水) 21:55:24.18 ID:kQA4fNA7
そんな
370名無しさん@ピンキー:2013/04/17(水) 21:56:24.06 ID:e9339khl
370
371郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2013/04/17(水) 21:56:26.95 ID:gJP309xb
>>363
俺も本が好きだって言っても、あまり難解な本は得意じゃねーし、
そこは心配しなくてもいいって。
児童文学から機械工学、あるいは料理のレシピ本まで。あらゆるジャンルが取り揃えられてるからな。
本が苦手なら、書店の店頭とかでも売られてるよーな、ベストセラー本が読みやすいかもな。

……さぁ、どうなんだろ?
恋愛と言うべきなのか、それとも尊敬とも言うべきなのか。
ただ、一つ言えるのは、その人は俺にとって大切な『先輩』だってことかな。
俺もよく分からないな。……分かってたら、此処まで苦労はしてないと思うし。
(悪戯っぽく笑う。彼女の心にどうすれば寄り添えるのか、未だに模索し続けている途中だ。
 やはりそれは、まだ答えは出ておらず、簡単に見つかりそうもない代物だった)

コミュニケーションツールの一つだと思えばいいさ。
何も友達同士でしか行っちゃいけないっていう理由はないし、そもそも一人で行ってるやつらもいるんだから。
知り合い同士が言っても問題はないと思うぜ?
(ふふん、と笑いながら腕組みして)
へぇ、見た目に寄らずってところだな。てっきり、手芸や料理とかを趣味にしてるのかと思ったぜ。
うーん、ゲーセンに置いてあるゲームだと、音ゲーとか、クイズゲームとかかな。
苦手なのはUFOキャッチャーとか。アレ、何回やっても上手く取れないんだよなぁ……
(他愛無い世間話。それを口にしながらも、握り締めた鉛筆を空を切って、彼女の眼球を狙い―――阻まれた)

―――成程、確かに見た目に寄らないな、お前。
(静かに笑う。……内心、右手に拳銃が握られていたのには冷や汗を掻いていたが)
お前こそ、危ないじゃないか。鉛筆を握っただけの相手に、拳銃を取り出すヤツがいるかよ?
いや、自己防衛と言われちゃそれまでだけど―――、そもそもここは日本だぜ?
少なくとも警官でもない限り、――ましてや、一介の女子高生が拳銃を携帯してもいいっていう話は、
この十六年間聞いた覚えがないけどな?
(一瞬だけだが、彼女の本性が垣間見れた気がする。――成程、どうやら直感は当たっていたようだ。)
悪いな、少し試させて貰った。いい加減腹の探り合いは飽きた……つうか、こういうの苦手なんだよな。
慣れない駆け引きはするもんじゃないな。
(やれやれと肩を竦ませると、鉛筆は持ち主の席へと放り投げられ、コロコロと音を立てて転がる。)
そう、ご明察。―――俺も“夜”を歩く人間だ。

【了解しましたっ!金曜日は22時ぐらいからなら、たぶん大丈夫……だと思う!】
【無理せずに、体調が回復しないようでしたら、遠慮なくお知らせくださいっ】
【それじゃ置きレスにお借りしましたっ】
372名無しさん@ピンキー:2013/04/18(木) 17:11:13.41 ID:kmQEr4mB
バナナ
373伊田満 ◆JOEATxYv1A :2013/04/18(木) 21:09:15.12 ID:gwBemDKY
【名前】カタナシ
【本名】伊田 満 (イダ ミツル)
【年齢】17歳
【性別】男
【体長】1〜200cm(175cm)
【容貌】妖魔体:うねうね蠢く黒いヘドロ状の物体。顔と思われる部分に白地の仮面を被る。
人間体:手入れとは無縁なボサボサの黒髪を持つ通行人A。パンダ目気味。
【能力】名称『ジョーズ』
自身の体と、それに直接触れた固体・液体に対して『口』を憑ける能力。
本体が『口』を操作できるものの、その『口』が何処に繋がっているかは謎。
無機質に憑けた場合射程距離は少し成長して半径20b程、
ただし、生命体に憑いた場合は対象のエネルギーを吸収して活動する為その限りではない。
裂傷等の外傷に対しては、傷口を『口』と化す事によってダメージを軽減する事が可能。

妖魔としての特徴として、そのヘドロ状の肉体により人間離れした行動が可能。
また、新鮮な屍に入り込み、その肉体のみを生かし動かす事を覚えたようだ。
【希望】戦闘 ・日常
【NG】薔薇
【弱点】破魔・氷結・電撃に弱い。雨。
【備考】[妖魔体]
人を信じる事が出来なかった、ある能力者の成れの果て。完全に自我を『仮面型妖魔:形無』に支配されている。
主に路地裏、郊外の不法投棄されたゴミの山に出没し、気ままに退魔師や低級妖魔を貪る日々を送っている。
[人間体]
『伊達三月』への執着の為、妖魔と成り果てたその一部が分離独立、ある退魔師の肉体を侵食・加工し学園生活に復帰した姿。
固有の自我を持つが、元々無気力な性質もあって積極的に人とは関わろうと馳せず事勿れ主義。
たまに妖魔としての本能を堪えきれずに低級妖魔を貪ったりする。

【プロフを投下、ついでに少しばかり待機をば】
374伊田満 ◆JOEATxYv1A :2013/04/18(木) 21:51:26.84 ID:gwBemDKY
【さて、そろそろ撤退をば】
【スレをお返しします】
375名無しさん@ピンキー:2013/04/18(木) 22:04:44.01 ID:kmQEr4mB
375
376白雪月歌 ◆uOUHxRuf5c :2013/04/18(木) 23:21:48.80 ID:KQrTE1oS
好きに使うスレ〜窓際in避難所20
>>http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/5556/1365078244/150
法的枠組み外? 彼はニホンオオカミで特別天然記念物とかいう代物ではないのかね?
絶滅寸前だから保護されていると聞いたのだけれど、ボクが聞いた話しが間違いなのか……ムムム。

(そもそもとして勘違いしているのだが、それに月歌は気が付かない。)
(世間知らず、常識知らず。その面は路地裏の夜でも、昼間の学園生活でも変わらない。)

「イダッ……う、ううっ、わかった……。」

(兵部晶に踏みつけられた狼男は怯えながら何とか返事をする。涙すら流していた。)
(腕を振るえば逆襲できる間合いではあったが、もうそんな気力はなさそうだ。)
(きっと致命傷になるであろう次の弾丸を撃ち込まれないよう、ビクビクと巨体を縮こませている。)

兵部くんは学園の時よりもクールというか、ずいぶんと冷たくて怖い顔をするのだねえ。
彼の身にはなりたくないと、ついつい同情してしまいそうになるよ。
まあ、そんなことはさておき、今度こそ答えてくれるね?
君は<Scarlet Moon>を知っているかい?
彼女が、彼女の配下が、どこを根城にして、どの辺で活動しているかは?
知っていることを洗いざらい話したまえ。
きっと彼はボクなどと違って容赦ないと思うからね。君のためでもあるのだよ。

(兵部晶の手荒な行動には正直まゆをひそめるなるが、見習わないとならないことでもあった。)
(それに母の情報を得るのに手段を選べるような場合ではなく、この機会に乗じなくてはならない。)
(月歌は咳払い一つして気分を入れ替え、狼男へ先程と同じ質問を繰り返す。)
(だが答えは最悪の一つ手前、おいおいと思わず口にしてしまいそうな回答だった。)

「し、しらない……吸血鬼たちが、きたから……な、仲間になれば、美味しい目が、みられる、と……」

そんなことは、わざわざ君に教えてもらわなくても知っているのだよ。
なにかい、君は本当にボクのことを騙してここへ連れ込んだのかい?
まったくもって、こんなのに騙されるなんてボクも修行がまったく足りないということか、やれやれだ。

(悪い予感はし始めていたので覚悟はしていたが、やはり得るものがないとなると気落ちするものだ。)
(こんな三下になめられるようでは、今後の情報収集の仕方も考えなければならないだろう。)

【置きレスだよ。】
377久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/04/19(金) 13:07:44.93 ID:ugcLyXlD
>>363
(静かな笑顔が、こちらを向いていた。)
(なんとなく、むすりとした表情で、自分の乱れた前髪を撫でつけながら)
(銃について説教めいたことを言い出す、このクラスメイトを見た。)
(夜の単語に、少しだけ目を見開き、瞳が揺れ、そして伏せ――ため息。)
(先日の鬼喰いの少女もそうだ。こんな自分に普通の友人なんて、出来るはずがない。)
(それにそもそも、そんな友人の存在を自分自身が拒み、否定しているのだから。)
(だけど―――いや、この思考はやめようと、頭を左右に軽く振った。)

試すなんて、ほんと人が悪いですわよ。
あなた、本当に見た目通りに直球な方ですのね。
(ころころと放り出される鉛筆の行方を目で追いながら、パーカーのファスナーを上げる。)

女子高生が拳銃を携帯してはいけないことくらい、知っていますわよ。
わたし、こんなでも日本で生まれ育っていますもの。
だから、こうやって、ちゃんと見えないようにしていますわ。
お洋服も可愛くて、一石二鳥。
(白いパーカー、くるりと回ってみせるとフードからは長く垂れ下がったうさぎの耳。)
(裾の後ろ部分は大きなリボンが付いていて、耳と同じく長くお尻の下まで垂れ下がっている。)
(制服のスカートから見えるペチコートのレースが、ひらりと翻る。)
(長めの靴下の穿き口には、ぐるりとサテンリボンとギャザーのトーションレース。)
(生徒指導の先生に呼び止められ、説教部屋でじっくり話し合いが行われそうな服装を見せつけると)
(満足そうに郡に向き直り、こくりと大きく頷く。)
完璧、隠せてますわよね。

それに、鉛筆相手に拳銃と言いましても…
郡くんも夜に生きるのなら、それくらいは解るでしょう?
相手が突き出してきた鉛筆は、ただの鉛筆とは限らないですわ。
一瞬の気の迷いが、死につながる。
あなたも、ご存じなのではなくて?
(にっこ、と笑いかけると、再びすとんと椅子に座った。)
(あまりこれ以上、夜の関係者に自分の存在を知られたくなかった。)
(夜を生きる人間である以上、一介の男子高校生であろうとも)
(自分のあの、忌まわしき本国の関係者と知りあわないとも限らないのだ。)
(いろいろと情報は欲しい、だけど、その辺りのバランスで、今はとても悩んでいた。)
(だけど、知り合ってしまったのならば、それはもう仕方の無い事。)
(先ほどまでの取り繕ったような表情ではない、一転して、素で真面目な表情を浮かべて)
(ぴし、と人差し指を立てて見せる。)

郡くんに、三つ質問ですわ。
ひとつ、あなたは、どこかの組織に属する方ですか?
ふたつ、あなたとわたしの他にも、同じように夜を歩く方をご存じ?
みっつ、答えがイエスなら、その方も組織に属していらっしゃるかどうか、教えて下さいませ。
(彼が何らか能力を持っているか、とか、興味がなかったわけじゃない。)
(だけど、自分に残された時間が少ない今、必要なものだけで、てっとり早くいきたかった。)
(最終的に聞きたいことは、死んだ父親がその組織に接触したか、どうか。)

【いろいろもったいなかったけれど、ばっさりとッ】

【解凍日時、了解ですわ。では、今宵22時に。】
【少し早く、おやすみさせていただくことになると思いますけれど…】
【せっかくなので、ほんの少しでもやり取りさせていただければ幸い。】
【置きも便利でいいですけれど、やはりリアルタイムの緊張感も素敵ですもの。】

【それは、置きレスにおかりいたしました。ありがとうございます。】
378久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/04/19(金) 21:52:35.58 ID:k76VQACO
待ち合わせに、おじゃまいたしますわ。
379久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/04/19(金) 21:53:10.78 ID:k76VQACO
お…おおぅ、間違えましたわ。

スレお返しいたします。
380久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/04/19(金) 22:19:21.04 ID:k76VQACO
【こ、今度こそ、間違えない!】
【というか、置きのアンカも間違っているし……】

【郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQさんとのロールに、お借りいたしますわね。】
381郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2013/04/19(金) 22:34:44.43 ID:t0L19xhh
>>377
考えるな、感じるんだ――ってね。
駆け引きも必要だけど、一か八かの賭けもたまには必要だろ?
(寸止めするつもりだったとはいえ、もし賭けに失敗したら少々厄介なことになっただろう。
 クラスメイト――それも女の子に暴行を働くなんて、大問題だ。まぁ、結果オーライだろう)
それに、そっちも突破口が開けて良かっただろ?少なくともこっちのことを気にしてた風には思えたけど?

いやいや、そういう問題じゃなく―――……
(はぁっ、と溜息を付く。いや、別の意味で目に付くんじゃないんだろーか。
 ファッションと言われたら不思議ではないが、…まぁ、自由な校風とは言え、どちらかと言うと目立つ方だと思うわけで)
(ただ、ファッションセンスのカケラもない自分が言う立場でもないと思うが)

だから、試させて貰ったんだよ。一介の女子高生が、鉛筆を向けられただけで拳銃を取り出すなんておかしいだろ?
(肩を竦めて。勿論、彼女が言うように“夜”に生きる人間なら、それぐらいしても過剰ではないが)
まぁ……ここで、ごく普通のクラスメイトで通してもよかったんだけどな。
一旦“夜”に生きる人間だと知ったら、そのまま放っておくのは、お互いに気の揉むことになるだろ?
なら、多少の危険を踏まえても、賭けさせて貰ったんだよ。

さて、答えてもいいんだが、俺が拒否したり、嘘を教えるとは考えないのか?
(少なくとも、自分ならそう考える。――むろん、それは彼女も承知の上だろう。
 友好的な関係であるなら、まだいい。敵対関係にあるとするなら、迂闊な情報のやりとりは命取りになる。
 だがそのリスクを冒してでも、情報を少しでも得たいと思うのはその道の人間なら、誰でも思うだろう)
……まあ、いいけどな。
ひとつめ、俺はどこにも属してない。フリーランスってやつか?……まぁ、そんなカッコいいもんでもないけど。
ふたつめ、知ってる。
みっつめ、それはノーコメント。久遠がその人と敵対関係だとも限らないからな。
(簡潔に答える。ただし、全てを答えたわけでもない。
 最初に応えた通り、自分のバックには組織はない。故に、自分に関することなら、バラしても
 多少は支障を来さないが、知人たちのこと――とりわけあの人に関しては、危険をおよばないようにしなければ。)

【お待たせっ!それでは時間までよろしくお願いしますっ!】
382久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/04/19(金) 22:57:37.28 ID:k76VQACO
はぁ……
(解説する郡の姿を、やや呆れ顔で、それでも少しだけ笑いながら)
(見上げては、肩をすくめた。)
ま、気にはなっていましたわ。
でも、わたしってばずるいんですの。
いかに自分の方は明かさないまま、郡くんから何か情報を引き出せないか、ってね。
郡くんの一発勝負により、それは負けてしまいましたけれど。

――っ
そりゃ、そうでしょうけれど…
それでも…鉛筆は普通に危ないですし……
(言われて、むすっとした顔をした。)
(能天気そうに見えて、この男は割と深く考えて行動をとっているのかもしれない。)
(しばらくごにょごにょと言っていたが、軽く溜息をつき、大げさに両腕を広げた。)
――負けだわ。
そうね、郡くんの言うとおりですわ。
わたしは郡くんを少し疑っていたからこそ、たかが鉛筆に過剰な反応をした。
人懐っこそうな笑顔浮かべておいて、意外と策士ですわね。
わたし、雇いたいくらい。
助けに呼んだら、時給おいくらくらいで来てくださる?
(半ば冗談、半ば本気で、問いかけてみた。)

拒否されたら、仕方ないと思って諦めますわ。
……いや、ちょっとは食い下がるかしら。
嘘は……
(じっと見つめ、うん、と頷き。)
(にっこりと、ごく自然に零れた、素の笑顔を浮かべる。)
郡くんは、そんな嘘をつくような人じゃない。
嘘をつくくらいなら、それは教えられない、と素直に仰るはずですもの。
言ったでしょ?
わたし、人を見る目は、ちょっとあるんですの。

フリーランス、ねぇ…
つまりは、己の赴くがままに夜を歩き、正義の味方とかしちゃってるタイプですの?
(己の力を誇示して異形を倒すことに快感を感じているような、そんなタイプには見えない。)
(だとすると、この実直で気の良さそうな彼は)
(夜な夜な人助けの為、世間の為に、極個人的に夜を歩いているのだろう。)
(……なかなかに奇特な…いや、殊勝な人なのだろうか。)

わたしと敵対関係……
(腕を組み、ふむ、と考える仕草。)
わたしは、今のところ特に敵対しているような方は、いらっしゃいませんわ。
でも、わたしのこの発言は嘘かもしれない。
なかなかに、懸命なご判断ですわ。
(組織と繋がりがあるかどうかが、一番聞きたかった内容ではあったのだが)
(彼の言う事は尤もであり、そこで拒否できるからこそ、彼は信用に足る人物だと再確認した。)
郡くんは?
わたしに、なにか質問とかありまして?
勿論、ノーコメント権はいただきますけれど。

じゃあ、まぁ……
お友達の第一歩として
(机の上に乗せた学生鞄をごそごそと漁り、ピンクや淡いサックス等に彩られ)
(ごてごてとデコレーションされた携帯を取り出す。)
(淡い桃色の薔薇モチーフを基調としたそれは、とても気に入っているので)
(なかなか、スマートフォンに替えられない大きな理由である。)
携帯の番号でも、交換してみます?

【こちらこそ、よろしくお願いいたしますわね。】
383郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2013/04/19(金) 23:25:52.95 ID:t0L19xhh
>>382
それが定石ってヤツなんじゃないのか?
いかにリスクを低く抑えて、リターンを少しでも多く得るかなんて、
“夜”に生きる人間じゃなくても、日常茶飯事だろ?
人間ってのは、ずる賢いぐらいで、ちょうどいいんだよ。きっと。
(そう、社会に出ればもっと理不尽で、不都合なことが多く待っている。
 そういう意味では、社会人という人種はそれらの荒波を乗り越えて生きており、
 愚直な人間ほど、淘汰されやすいのは世知辛いところか。生死にかかわる“夜”に生きる人間であるならばなおさらだ。)

勝ち負けじゃないだろ?それに、そういう危険な賭けをさせた久遠こそが策士だろ?
下手をすれば、問題児として退学させられてたかもしれないし。
俺はまどろっこしいのが苦手で苦痛なだけだよ。
(策士とはまた買い被りだ。彼女はどうも、自分のことを高く評価し過ぎているきらいがある。
 謙虚は美徳とは言うが、そんな風に人を煽てておいて、ちゃっかりと情報を得ようとしている姿勢は、
 見ていて怖くなるところがあるぐらい、狡猾だ)
やれやれ、お前さんが完全に敵じゃないと判断したら、いつでも呼び出しに応じるぜ?
(お互いにすべてをさらけ出したわけではない。商談に乗るにはまだお互いに情報不足だろう)

さて、どうだかな。そういう嘘や演技をしているだけかもしれないぜ?
ま、そこは自分の直感と判断を信じてもらうしかないが、まあ、そういうことだ。
そう言うタイプだよ。一つ訂正をするとしたら、正義の味方の見習い…ってところだけどな。
さっきも言っただろ?自己満足なんだよ、俺のやっていることは。偽善で、自己満足。それが俺の信念だ。

……一方的にその人が敵対関係にあるかもしれないしな。
まぁ、どちらにしろ、一応は友好関係にある人たちばかりだから、
迂闊には情報は渡せないさ。その本人に了解を得るならともかくな。
(話せることは少ないぜ、と苦笑を浮かべる。)
…いや、“夜”を歩く人間だって知ることが出来ただけでも充分収穫だったぜ。
(しいて言うなら、『彼女の刀』について尋ねたいところだが、今はまだ深く突っ込まないほうが良いだろう。
 確りとした信用関係があるわけでもなし。彼女が応えたところで、それが真偽か見分ける程の判断もできない)

そうだな。
……ま、場合によっちゃ情報交換や“異形”たちを相手にする時には助太刀にいくさ。
(そう言いながら、自分も制服のポケットから携帯を取り出し、赤外線通信の準備をする)
(こちらもいわゆる青色のガラケー。スマートフォンを試しに操作させて貰ったことがあるが、あれは、うん。面倒だ。
 何もかもが新しいものがいいというわけではないらしい)

【話の区切りとしては、携帯番号を交換したところで区切りがいいなーとは思うのですがどーでしょ。
 もっと続けてもぜんぜんオッケーですが!何かやりたいことがあれば遠慮なく!】
384久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/04/19(金) 23:57:47.49 ID:k76VQACO
まぁ
(驚いた、とばかりに、わざとらしく眼を見開き両手で唇を隠すような仕草。)
クラスでも、一番明るくて優しい、まっすぐな郡太一郎君くんから"ずる賢い"だなんて単語
出てくるなんて、思いもしなかったですわ。
ま、そのご意見は価値観としては、同意ですけれど。

あら、わたしにとっては勝ち負けですわよ。
そういう小さなことから、わたしのモチベーションは決まっていくのですわ。
負けるより、勝ったほうが気持ちいい。
それがたとえ、単なるじゃんけんだったとしてもね。
問題児として…そうね、証拠写真でも撮っておけばよかたかしら?
いざという時、それで脅しにかかれますもの。
(真面目顔でそう言い放ち、すぐに、冗談よ。と言葉では訂正したものの、目は真剣なままだった。)
ま、まだわたしもあなたの何がどうなのか、全くわからないですもの。
逆に、あなたが極悪非道な殺人鬼かもしれませんし……
(じろじろと無遠慮に見つめ、失礼にも、ぷっ、と吹き出す。)
…殺人鬼って、感じじゃないですわね。
ただ、意外と食わせ物なのかも、とは思いますけれど。
それはまぁ、お互い様ですものね。
いきなり戦闘で背中を預けるには、お互いを知らなさ過ぎる。
そうね、判断するためには、まずはゲームセンターなんて如何かしら?
(そう言って、くすくすと笑って見せた。)

そうですわね。
とても、嘘をつけそうにない、そういった駆け引きにはてんで不器用そうなご様子も。
演技なのかもしれませんものねぇ……
(首をかしげ、片頬に手をあてて、困ったような仕草を見せながら、表情はにやにやと笑う。)
正義の味方……見習い。
(果たしてそんなものに、見習いという肩書きがあるのだろうか。)
(まあ、正義の味方の行動を取る、正義の味方未満は、全て見習いと言えば見習いなのだが)
(少しだけ胡散臭そうに郡を見て、ま、いっか。とばかりに肩をすくめた。)
わたしもまぁ、似たようなものですわ。
…いや、見習いってわけじゃなくてね。
わたしも、自己満足でいつも行動していますわ。
人間の行動なんて、そんなものですわよね。
ただ、その自己満足に、足元すくわれたばかりですので、最近は自重気味なのですけれど。
(兵部のことを思い出す。自己満足、偽善、まさに兵部にそう罵られても、反論できない。)
(少しだけ、悲しげな表情を浮かべ、それでも唇は微笑みながら、首を横に振った。)

一方的に、ねぇ……
(心当たりを、手繰ってみる。)
(紫先輩…は、あれは意外と激情も持っているが、基本自分にはビジネスライクな男だ。)
(敵対感情を持っているとも、思いがたい。)
(晶くんは、どうだろう……恨まれても、仕方ないと思っている。)
そうですわね、わたし、知らないうちに誰かに恨まれているかもですし…
いつか、誰かと敵になるかもですものね。
ま、郡くんが信じるか信じないかは、別として。
わたしも、今のところ友好関係にある人たちばかりとしか、お知り合いじゃないですわよ。
一応、それだけは。
(それは、自分が危険人物ではないと、郡への訴えかけだった。)

(青い色は、とても綺麗で、彼の笑顔に似合っていると思った。)
(出来れば、こんな風に知り合いたくなかった。)
(こんな風に、お互いに夜を歩く人間だと知る出会いならば)
(今までどおり、笑顔が眩しいクラスメイトとして、眺めているだけがよかった。)
(自分の携帯に触れて、気が付く。――そうか、今は能力が無いんだっけ。)
(携帯を開き、赤外線通信の準備をして)

ま、助けが必要な窮地、という意味では、この電話番号は使わないほうが幸せなのでしょうけれど。
それでもまぁ、連絡する先がある、というだけで心強いですわ、正義の味方見習いさん。
385久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/04/19(金) 23:58:33.15 ID:k76VQACO
【長いと、言われて…】
【では、わたしは次くらいで〆かしら。】
【もっと続けたい気持ちもありますけれど、一度に欲張っても勿体無いですものね。】
【なんだか充分に、欲張り展開させていただきましたし】
386郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2013/04/20(土) 00:31:30.30 ID:wp+9zaFF
>>384
成程、久遠は向上心の強い人間なんだな。
そんな深く考えたことはねーなぁ……俺も相当負けず嫌いだと思ってたけど。
(それとも同年代の女子はみんなこういうものなんだろうか。だとすれば、女というものは末恐ろしい生き物だ)
さて……、そこまで間抜けな姿は見せるつもりはねーけどな?
何にしろ、今回に関しては取りあえず、お互いが『そういう人間』だっていうのが分かっただけでも上等じゃねえか?
(脅しにかかれるかどうかはさておき、無防備のところを突かれることにはならずに済んだようだ。
 やはり彼女が『そういう人間』だと知っているだけでも、死角がなくなる。ある程度の警戒はしなくてはならないだろうが、
 不意打ちを喰らわされるということにはならないだろう。こちらが警戒を緩めない限りは)

まっ、そうだな。お互いに、まだ素性をすべて明らかにしたわけじゃねえ。
それこそ久遠の言葉じゃないが、突然友達になるものではないように、
信頼関係ってのは、すぐそうそう出来るわけでもねーしな。ま、しばらくはお互いに様子見といこうや。
(彼女がどう思っているかは分からないが、お互いに深いところまで手を突っ込めるほど、
 相手に警戒を緩められる関係ではない。その辺りは、相手の言動を観察しながら、判断しなければならないだろう)

“夜”を歩く人間の行動原理なんて、人それぞれだ。組織絡み然り、個人的な事情然り、な。
だからまあ、俺は俺なりに動いてるだけで、大した目的があるわけでもない。
単純に『異形』を倒すっていう点においては、俺も他の人間もそう大差はないと思うぜ?
俺には関係ない話だが、組織絡みっていうのは、それだけじゃないんだろうけどな。
(肩を竦める。異形を駆逐する組織もあれば、捕えて実験台にする組織もある。
 異形とは対立するはずの人間側でさえも、一枚岩ではないのだ)

その言葉信じたいところだね。……ま、判断材料にはさせて貰うさ。
(今の会話の流れで、取り敢えずは彼女と敵対する理由はない。むろん、口にされていない点においては、分からないが。
 それでもまあ、顔の見知ったクラスメイトなのだ。これから敵対するということにならなければいいが)
(そう思いながら、自分の携帯のデータを赤外線で相手の携帯に送信する。携帯番号やメールアドレスが表示されるだろう)
ああ、お互い様にな。そういう事態にならないことを祈るばかりだ。

(――と、そこで、下校を促すアナウンスが聞こえてきた。既に夕日が沈みかけており、時間もそろそろ良い頃あいだ。
 気が付けば、長い時間話し込んでしまっていたようだ)
…やれやれ。今日のところはここまでと言ったところかな。
ま、久遠には心配はいらないだろうけど……気を付けて帰れよ。“夜”はあいつらの時間だ。
―――俺もみすみす、奴らを見逃す気はねえけどな。
(送受信の終わった携帯電話を畳むと、ポケットに入れて学生鞄を肩越しに下げる)
それじゃ、今日はありがとよ。お前が同業者って分かっただけでも、儲けもんだ。
願わくば、“夜”に出くわさないことを祈るよ――、じゃ、またな。久遠。
(そう告げると、軽く手を振って、「お先に」と声を掛けて、教室の扉を開いてその場をあとにした)

【それじゃ、取り敢えずこっちはこんな締めでー!】
387久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/04/20(土) 00:51:57.38 ID:9Pb03MHL
向上心が、強い…
(初めて言われた評価だった。)
(たぶん、悪い意味では無いのだろう。なんとなく嬉しい。)
そうですわね、とりあえず今回は、お互いに。
この学園には、そういう人間が多いなとは思っていましたけれど、まさかクラスメイトにまでとは。
流石に、びっくりしましたけれどね、よい収穫だったと思いますわ。
益々、この学園の特異さに、興味が湧きましたけれど。

そうですわね。
信頼関係を築けるように、なりたいですわね。
(その言葉は、まだ信頼関係を築ける場にすら、二人は立っていないと示していた。)
(明るくて優しくて、人懐っこそうに笑う彼は、実のところ、なかなかに喰えない人物であるな、と思ったから。)
(少なくとも夜の世界では、そこそこ"出来る"人間なのだろう。)
(情報は欲しいところだが、君子危うきになんとらや、だ。)
(それに、自分から近寄らずとも、互いに嫌でも親密にならざるを得ない、何かに巻き込まれるかもしれない。)
(この街の夜は、そういう世界なのだから。)

そうですわね。
わたしも、少なくとも個人的な事情で動いておりますわ。
その為に、組織関係の方にお話を覗わなきゃいけないんですの。
さっきの質問は、そのため。
わたしも郡くんをまだ信用はしていないですもの、理由は言えませんけれど…
問いかけた理由だけは、お伝えしておきますわね。
だって、郡くんは少なくともわたしの質問に真面目に考えて"応えて"くれましたもの。
こちらが知らん振りでは、失礼ですわ。

(下校のアナウンスに、意味もなく今日室内のスピーカーを見つめる。)
もう、こんな時間なのですわね。
ほんと…もうすぐ、夜がきてしまいますわ。
(携帯を片付け、立ち上がる。)
(窓の外に目をやり、暮れ行く空に目を細めた。)
そうですわね。
出来れば、カラオケとかゲーセンとかで、出会いたいものですわ。
なによりも、何事もなく夜が過ぎ、ちゃんとこの教室で、ご健勝な姿を、拝見したいですわ。
(ひらりと手を振り、見送る。)
(小さく溜息をつき、あの優しいクラスメイトが、夜で命を落とさないようにと、夕陽に祈った。)

【それでは、こちらはこんな感じで〆で。】
【長い間お付き合いいただきまして、ありがとうございますわ。】
【とても、楽しませていただきました。】
【懲りていなければ、また遊んでいただければ嬉しいのですわ。】

【それでは、おやすみなさいませ。郡くんに素敵な夢と、よい週末を。】
388郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2013/04/20(土) 00:53:58.18 ID:wp+9zaFF
【こちらこそ、長い期間付き合って頂いてありがとーございましたっ!】
【どうもお疲れ様でした。こちらこそ楽しませていただきました】
【また機会があれば是非ともよろしくお願いします!それではお疲れ様でしたっ、おやすみなさいっ!】

【スレをお返ししますっと】
389名無しさん@ピンキー:2013/04/20(土) 03:12:59.58 ID:OrdL+IUn
大円団
390名無しさん@ピンキー:2013/04/20(土) 03:23:43.19 ID:viYFwYp8
390
391名無しさん@ピンキー:2013/04/23(火) 00:47:54.03 ID:Qp84uGa5
ほしゅ
392鋳吹 澪 ◆PLOzMDee/I :2013/05/04(土) 22:15:37.46 ID:+DXjYTnv
【初の参加となります。以降、よろしくお願いします】
【以下がテンプレとなります】

【名前】
鋳吹 澪(いぶき みお)
【年齢】
16
【性別】

【身長】
168cm
【3サイズ】
88/62/85
【容貌】
座ると地面に触れるほど長い黒髪にキツネ目、目の色は黄色。面長で表情は若干キツめ。
普段は制服姿、私服も黒を基調とした地味目なものだが、仕事の際には特性の白衣を身に纏う。
【設定】
この街に工房を構えたばかりの新米錬金術師。階位は“黒曜石”
特殊な器具の製造を得意とし、原材料の仕入れが容易なこの街にやってきた。
コネもツテも実績もないため、なかなか生活自体も苦しい様子。
現在は原材料の仕入れを行いながら、各方面に営業を行おうと画策している。
【能力】
・器具製造
異形の肉体を原材料とし、特殊な能力を持った器具を製作する。
武具や日用品、薬剤や食料品(!?)まで手広く取り扱っている。
注文も受け付けている。価格は応相談。原材料の仕入れを手伝ってもらえればロハになることも。
【装備】
・万能擲弾銃
竜の骨から削りだしたといわれる銃身を持つ擲弾銃。
小型化、軽量化にも成功しており、腕に装着する形で使用する。
火炎弾、凍結弾、粘着弾など、自作の様々な弾丸を発射し攻撃する事ができる。
銃身自体の強度もかなりのもので、非常時には敵の攻撃を受け止める事も可能。
一発一発コストがかかるので、あまり無駄撃ちは出来ないのが玉に瑕。
・アゾット剣
勿論オリジナルなどではなく、名前と形を模しただけの模造品。
師から一人前の証として授けられたもの。
実際のところは取り回しのしやすい短剣で、切れ味も良好。
・白衣
複数の異形の組織を合成して作り上げた白衣。耐熱、耐衝撃性に優れる。
どんなに汚れても水をかければさっと落ちる素敵仕様。
【希望】
日常ロールや営業を兼ねたバトルロールも。
大口の注文は大歓迎。
【NG】
汚物関連。こちらの意図を無視したロール。
【弱点】
それなりのに心得はあるが、身体能力は人間の範疇。
幽霊が大の苦手。

【では、このまましばらく待機させてもらいます】
393名無しさん@ピンキー:2013/05/04(土) 22:30:35.67 ID:JkMefcBa
他のキャラハンのプロフィール参考にしたらどうだろう
備考の欄が抜けててどんなキャラかわからないよ
394名無しさん@ピンキー:2013/05/04(土) 22:52:34.19 ID:gtmbpv4i
作詞
395鋳吹 澪 ◆PLOzMDee/I :2013/05/04(土) 23:19:17.91 ID:+DXjYTnv
【では、ご指摘の点を踏まえて若干の修正を】
【……反応がこれだけというのは、若干悲しい】

【名前】
鋳吹 澪(いぶき みお)
【年齢】
16
【性別】

【身長】
168cm
【3サイズ】
88/62/85
【容貌】
座ると地面に触れるほど長い黒髪にキツネ目、目の色は黄色。面長で表情は若干キツめ。
普段は制服姿、私服も黒を基調とした地味目なものだが、仕事の際には特性の白衣を身に纏う。
【性格】
基本的に強気で、ポーズとしての自信気な口調をとっている。
だが、自分のペースを崩されると脆い。
【設定】
この街に工房を構えたばかりの新米錬金術師。階位は“黒曜石”
特殊な器具の製造を得意とし、原材料の仕入れが容易なこの街にやってきた。
コネもツテも実績もないため、なかなか生活自体も苦しい様子。
現在は原材料の仕入れを行いながら、各方面に営業を行おうと画策している。
【能力】
・器具製造
異形の肉体を原材料とし、特殊な能力を持った器具を製作する。
武具や日用品、薬剤や食料品(!?)まで手広く取り扱っている。
注文も受け付けている。価格は応相談。原材料の仕入れを手伝ってもらえればロハになることも。
【装備】
・万能擲弾銃
竜の骨から削りだしたといわれる銃身を持つ擲弾銃。
小型化、軽量化にも成功しており、腕に装着する形で使用する。
火炎弾、凍結弾、粘着弾など、自作の様々な弾丸を発射し攻撃する事ができる。
銃身自体の強度もかなりのもので、非常時には敵の攻撃を受け止める事も可能。
一発一発コストがかかるので、あまり無駄撃ちは出来ないのが玉に瑕。
・アゾット剣
勿論オリジナルなどではなく、名前と形を模しただけの模造品。
師から一人前の証として授けられたもの。
実際のところは取り回しのしやすい短剣で、切れ味も良好。
・白衣
複数の異形の組織を合成して作り上げた白衣。耐熱、耐衝撃性に優れる。
どんなに汚れても水をかければさっと落ちる素敵仕様。
【希望】
日常ロールや営業を兼ねたバトルロールも。
大口の注文は大歓迎。
【NG】
汚物関連。こちらの意図を無視したロール。
【弱点】
それなりのに心得はあるが、身体能力は人間の範疇。
幽霊が大の苦手。
396鋳吹 澪 ◆PLOzMDee/I :2013/05/05(日) 00:21:29.12 ID:NQ5/fLAU
【なかなか上手くは行きませんね】
【では、今日はこれにて……と思いましたが、ふむ】
【ちょっと向こうにも顔を出して見ましょうか】
397久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/05/05(日) 22:02:44.75 ID:jXOR9NXC
【ちょろっと待機させていただきますわね。】
【プロフは、>>242ですわ。】
398顕谷 梨緒 ◆x2JNvp1m4g :2013/05/05(日) 22:11:56.60 ID:EFgmzsjg
【プロフないかと思ったら>>152にあった】
【久しぶりの登場】
【ってなわけであーそびーましょー】
399久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/05/05(日) 22:14:07.87 ID:jXOR9NXC
>>398
【こんばんは、ですわ。】
【声かけ、ありがとうございますわ。】
【どんなネタをご希望ですの?】
【わたしのほうは、実は別に特にあったりなかったりしますわ。】
【顕谷さんの進めたいお話にお付き合いさせていただいても、よろしくて?】
400顕谷 梨緒 ◆x2JNvp1m4g :2013/05/05(日) 22:15:47.67 ID:EFgmzsjg
>>399
【最後にロールしたのいつだろ?】
【うん、よろしくね】
【郡くんとロールした後なんだよね】
【そのシーンの後に私のいる教室からギターの音色が聞こえてきたので】
【顔出したら私がアコギを弾いていたとか】
【その後は、遊びに行くなり狩りに出かけるなり、雑談するなり】
401久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/05/05(日) 22:18:59.48 ID:jXOR9NXC
>>400
【何ゆえアコギ…と思ったら、ご趣味なんですのね。】
【うーん…最近のわたし的には、特になにが聴こえて来ようが、すたすた帰ってしまうので】
【もし顕谷さん的に問題なければ、呼び止めてくださると嬉しいですわ。】
402顕谷 梨緒 ◆x2JNvp1m4g :2013/05/05(日) 22:21:12.20 ID:EFgmzsjg
>>401
【趣味です、はい】
【何やら、心の壁が分厚くなってる模様で】
【そうだね。まあ特に問題はないかな】
【書き出しは、私の方からやってみようかと】
403久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/05/05(日) 22:22:59.50 ID:jXOR9NXC
>>402
【おそらく、異形をぶち倒すことばかりを考えて歩いているので】
【世間的には、ぼーっとしているのだと思いますわ。】
【それでは、お言葉に甘えて書き出しお願いいたします。】
【お茶淹れて、のんびり待たせていただきますわね。】
404顕谷 梨緒 ◆x2JNvp1m4g :2013/05/05(日) 22:35:00.25 ID:EFgmzsjg
(小柄な身体には少々不釣合いなアコースティックギターを抱え、奏でる)
(たどたどしい指使いは決して上手いとは言えない)
(それもそのはず。彼女がギターを始めたのは最近のことだから)

あー、わたくしという現象はーーー♪
(そのたどたどしいリズムに合わせて、梨緒は歌う)
(自分には作詞の才能はないと感じたので、勝手ながら宮沢賢治の詩から)
(引用して、魂を籠めて歌う。その歌も決して美麗ではない)
(夕暮れの教室。それでも梨緒は楽しそうに歌う)

人、宇宙(そら)、修羅、食らい、喰らい、ここにあることを♪
(先ほどまで友人たちとなんやかんや言いつつ、歌って奏でて遊んでいた)
(みんなが帰った後も、一人で歌い、奏でていた)
(作詞と作詩は違うものだと、梨緒は作詩の勉強をして学んだ)

大きく明るい時間の中で、正しく写されたその事柄が……
(指が滑る。指を曲げたり伸ばしたりして具合を確かめる)
(今日のところはこれくらいで切り上げようかと思い至り、ふと開けっ放しの教室のドアに)
(意識を移すと、そこを通りかかる異質な……失敬。妖精のような少女)

おーい、ゆりか、ちょっと待って。ストップ、ステップ、ストォォォブ!
(先日、友人になったばかりの久遠ゆりかだった)


【それでは、よろしく】
405久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/05/05(日) 22:44:14.01 ID:jXOR9NXC
(最近、時々頭がおかしくなりそうになる。)
(今まで通り、なにも疑問に思わずに、流されて生きていけば楽になれるのに)
(気付き始めた感情はもう、回りだした歯車を止めることができない。)
(――殺したい。)
(ただそれだけが、不安定な感情の揺れを収める、唯一の方法。)

(バイオリンケースをたすきがけにしたストラップを、ぎゅっと握り締め)
(同じくらいの強さで、唇をきゅっと噛みながら、すたすたと廊下を急ぐ。)
(もうすぐ、黄昏時が来る。)
(そしたら、ヤツらの時間は、もう目の前――)

(突然、少女が張り上げる声に、びくっと驚き)
(青い目を細め、不機嫌な様子で、きょろきょろと辺りを見渡す。)

………
(開け放たれたドア、その額縁の向こうに、見覚えのある顔。)
(――小さく、バレない程度に溜息。)
(スカートの裾を摘み、腰を屈めて丁寧にお辞儀をして見せた。)

こんにちは……もう、こんばんはの時間かしら?
こんな遅くまで残られていると、危ない……ま、顕谷さんには無用の心配でしたわね。
でも、もう正門も閉まっていましてよ。
なにを、なさっているの?

【それでは、こんな感じでよろしくお願いいたしますわね。】
406顕谷 梨緒 ◆x2JNvp1m4g :2013/05/05(日) 22:55:57.90 ID:EFgmzsjg
何をって言われてもその……
宮沢賢治の紡ぐ素敵な世界を堪能してましてよ?
(自分でも意味不明なことを言いつつギターをケースに仕舞い込んで、肩に担ぐ)
(これだけで、流しの女子高生ギタリストの出来上がりだ)

さっきまでみんなと遊んでたんだけどね。
先に帰っちゃったから、ギターの練習してたんだ。
(努めて明るく笑いかけながら、教室を出てゆりかと並ぶ)
(近くに寄ると、何やらぼろぼろの雰囲気が伝わってきた)
(何も霊感だの第六感がなくても相手の様子くらいわかる)
(それは、野生の生きる獣が持つ獲物の状態を見極める眼だ)

ありゃ、もしかして、ゆりかってバイオリン弾く……の……か、な?
バッヘルベルのカノン……とか?
(ゆりかの抱えたバイオリンケースを見て、バイオリンを弾くのかと思った)
(どんどん尻窄まりになってゆくのは、その中から例の銃器が出てくる可能性に)
(今更ながら思い至ったから。かと言って、その中に銃を仕舞ってますかと学校で聞けるはずもない)
407久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/05/05(日) 23:11:19.16 ID:jXOR9NXC
みやざわ…?
ギターの練習?
(首を傾げて見ていると、ギターケースが目に入った。)
それ……
(思わず、ケースを指差して、少しだけ瞳に精気が宿った気がした。)
それ、ギター?
顕谷さん、弾けるんですの?

もうとっくに、下校の放送もかかりましたのに、よほど夢中になって練習なさっていたのね。
(顕谷は、楽器が好きなのだろうか。)
(だとしたら、ゆりかにも覚えがある。)
(遠い記憶、夢中になって練習したこと。辛かった、苦しかった、でもそれ以上に楽しかった。)
(赤いリボンの頭を撫でる、父の優しく大きな手。もう返らない、思い出。)

パッヘルベルは、苦手…
(ふるふると、首を横に振る。)
チャイコとか、メンデルスゾーンとかが得意ですわ……
……でも、今は弾けない。
(一心不乱に廊下を突き進んでいた様子とうって変わって、今にも泣き出しそうな気持ちで)
(再び、バイオリンケースのストラップを、ぎゅっと握る。)
(虚影会の一件があってからというもの、不安定で、自分でも自分の揺れが抑え切れないときがある。)
(昔を思い泣き出しそうになるのも、何かへの殺意も――)
408顕谷 梨緒 ◆x2JNvp1m4g :2013/05/05(日) 23:24:34.15 ID:EFgmzsjg
最近始めたんだ、ギター。
流しの女子高生ギタリストに感化されちゃって。
まだ始めたばっかりだから、あんまり上手くないけどね。
(照れくさそうに笑って鼻の下を擦る)
(毎晩、隣の人たちの迷惑にならない程度に練習している)
(正直に言うと、楽しいと思う。だからずっと続けている)

あー……いやいや。
スーパーのお弁当や惣菜が値引きされる時間まで暇潰してただけ。
家に戻ってもよかったんだけどね。ちょっと練習に熱が篭っちゃって。
(話している間に、少しだけゆりかの眼に生気が戻った気がする)
(虚ろな眼をしていると、彼女は本当に人形じみて見えるから、よい傾向だった)

うぇ?ちょちょ、ちょっと待って?
私何か悪いこと言った?うー、えー、その……な、泣かないで?
(安堵していると、今度は一転して泣きそうな表情になる。狼狽しながら、でも原因がわからない)
(内は安易に謝らない。ただ、不器用にその顔に手を伸ばして、まだ流れてもいない涙を)
(拭い去ろうとでもするように、頬を撫でる。泣かれるのは困る。泣いている人を見ると、切なくなる)
(何となく、弟や妹のことを思い出した。あの二人を泣き止ませるのは骨が折れた)
409久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/05/05(日) 23:33:48.13 ID:jXOR9NXC
流し、って……まだ高校生なのに?
(流しと聞くと、どうしても場末の酒場にやって来てはギターを奏で演歌を歌う。)
(そんなうらぶれた初老の方しか、想像できない。)
(たぶん、若い方もそれなりにいるのだろうが、どうしてもテレビで見たようなイメージが抜けない。)
楽器はね、練習あるのみですわよ。
1日練習をサボったら、取り返すのに3日かかるんですの。
もちろん、プロでも一緒よ。
……だから、わたしはもうダメね。
もう、何年もろくに弾いていないですもの。

スーパーのお弁当やお惣菜……
…スーパーって、お弁当とか売っているんですの?
コンビニやデパ地下じゃなくて?
わたし、一度だけスーパーにキャベツ買いに行ったことあるんですのよ。
たくさん色んな野菜がるんですのね。
(ふふん、と、ほんの少し得意げになって、スーパーに行ったことがあることを語った。)

……な、泣いてないですわよ。
(唇を、少しだけへの字に曲げて、顔をあげ)
(そしてすぐに、頬を撫でられたまま、作ったような笑顔で顕谷に微笑みかける。)
わたしが、泣くわけないじゃないですの。
なんで、そんなこと言うんですの?
……顕谷さん、困ったようなお顔…顕谷さんのほうが、泣きそうですわよ?
(くすくすっと笑い、その手から逃れるかのように、半歩下がった。)

ねぇ、あれからどんなことがありました?
死ぬために、夜を生きていくことに、変わりはない?
410顕谷 梨緒 ◆x2JNvp1m4g :2013/05/05(日) 23:47:10.91 ID:EFgmzsjg
い、や、だってさぁ……
そう見えたんだからしょうがないじゃない。
(まただ。いつか見たような作り笑いだ)
(この表情もあまり好きじゃない)
(逃げられた手が虚空を所在無さげに彷徨う)
(……失敗した。理由は知らないけど、間合いを詰められすぎるのをゆりかは嫌う)
(友達になって欲しいと言った時も、友達を紹介した時も、困惑していた)
(うーと唸りながら、その手で自分の後頭部を掻き毟る)

どんなって……大したことはないよ。
最近は結構、この街にも慣れたかな。
……死ぬためって……なんか変な言い方だね。いや、正解なんだけどさ。
(鬼祓師の……鬼喰いの使命については、既に語った通りだ)
(変わるも、変わらないも、ありはしない)
(定められた数の鬼を喰らった後に、その身を家族に喰われる)
(仮に志なかばで倒れようとも、その遺骸が家族に届けられて喰われるのは変わらない)

あのね。そりゃ傍から見れば不毛かも知れないよ?
私だってそれくらいの客観視はできるもん。
でもね、私にとって有意義な生き方は、誰かの為に生きて、そして死ぬことだよ。
それって、良いことじゃない?やり方は、現代の道徳的にどうかとは思うけどね。
(誰かに愛されて、誰かを愛して、その為に戦って、その末に死ぬ)
(それを喜びと言わずして何を喜べばいいのか)
(決して一人で生きているわけじゃないと実感できるから、戦える)
411久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/05/06(月) 00:00:32.94 ID:anPElYtm
わたし…泣いたりする理由なんて、ないですもの。
(言い切った瞳で、彼女の手の行方を見守った。)
(どうしてこうも、この少女は踏み込みたがるのだろう。)
(自分だって、近い将来死んでいく身なのに、なぜ、こんなにも他人と触れ合いたがるのだろうか。)
(兵部晶を救いたいと、誰かを幸せにしたいと、必死になっていた自分が微かに重なる気がして)
(―――とても、見ていられなかった。)

正解なら、いいじゃない…
(ぽそりと、ぎりぎり聞こえるか聞こえないかの声で、呟く。)
……そのくらい、解かるわよ。
解かってる。
一族のために、自分を犠牲にして……
ううん、犠牲とさえも思わない。
一族のためになる、それが誇り、生きる意味。
だけど―――
(あなたのことを愛して、そして残されてしまった人の気持ちは、いったいどこへ行けばいいの…?)
(問いたくて、訊けなくて、口を噤んだ。)
ごめんなさい、なんでもないんですの。

街には慣れたようで、なによりですわ。
わたし、美味しい紅茶の売っているお店や、かわいいお洋服を売っているお店なんかに詳しいんですのよ。
あぁ、あとコスメとか…
そういうの、興味あります?
今度……一緒にお買い物でも、行って、みます?
(途切れ途切れで、ようやく口にする。)
(友達同士の休日なんて、久しくて、どういうものだったのか忘れそうになっていたけれど)
(きっと、こんな感じなのだろうと、にっこりと微笑み、首をかしげてみせた。)
412顕谷 梨緒 ◆x2JNvp1m4g :2013/05/06(月) 00:21:46.17 ID:1EHWW8xA
(言い切られてしまっては追求の手を止めざるを得ない)
(失敗失敗。踏み込むには少し早すぎたらしい)
(今回は教訓として受け入れて、次はもっと上手くやろうと誓う)

うぅーん……ちょっと……いや、そうじゃなくてね。
いや、説明すると長くなるんだけど。
鬼祓師も鬼喰いも、他人を助けることが自分を助けることに繋がるから
そうしてるだけなんだよ。だから必死に使命を果たしてるだけ。
本当は誰よりも、その宿業から自分たちを救いたいの。
(見る人から見れば、その為に他人を利用しているとも取れるだろう)
(身体に流れる鬼の血を祓うために戦う。人の為と言いつつ、本当は自分の為に戦う)
(だから、鬼を喰らうその行為に誇りなどない。ただ、助かりたいだけだ)

そういう意味だと、みんな変わらないと思うけどな。
(困ったように頬を掻く。変わらないと言いつつ、同じなのはただ自分の為に)
(戦うというその結論だけ。けれど、それらを上手く説明できる自信がない)

ふぇー……そういう店は行ったことないや。
児島さん……ああ、この間紹介した子ね。あの人、そういうの興味ないから。
だから私も案内してもらったことはないなぁ。
(この間友人として紹介した児島さんを引き合いに出す。少し醒めた感じの女性で)
(それでも転入してきた当初の梨緒の面倒を見てくれて友人だ)
(二年生の誰それと付き合っていると、この前こっそり教えてもらった)
それも悪くないけど、それより、私ゆかりの手料理が食べたいな。
勉強してるんでしょ?試食してみたいなー、なんて。
(色気より食い気。花より団子。鬼喰いだからという理由だけでなく、純粋に興味があるのだ)
(まさか、ゆりかの料理の腕が天災級だと今の梨緒が知っているはずもない)
413久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/05/06(月) 00:33:43.81 ID:anPElYtm
自分たちを、救いたい?
死ぬことが?
それとも、その輪から抜け出したいと思っているの?
…………
(不意に視線を落とし、溜息を漏らす。)
(彼女に、こんなことを言っても仕方ないのだ。)
(自分が放ったその言葉は、そのまま跳ね返り、自分に返って来る。)
ごめんなさい…こんなこと、あなたに言いたいんじゃないんですの。
……でも。
でも、どんな存在でも、望む死なんて、本当は…あってはならないことよ……
(もし、それでも自身がそれを望むのであれば、他人と係わり合いを持たないほうがいい。)
(助けた心も、助ける以前以上に、ずたずたに引き裂いてしまうから。)
(それに気付かないほどに、彼女は幼いのだろうか。そう、かつての自分のように。)
(それとも、それを乗り越えられるほど、全ての人間の心は強靭であると、信じているのだろうか。)

こじまさん……
(記憶のページを手繰る。)
(あぁ、あの少し大人っぽい子のことだろうか?……正直、自信はなかったけれど)
(それでも、とりあえずは解かったフリをして、頷いてみせる。)
わたしの…手料理?
(益々、首を傾げる。)
(どうして突然、ここで手料理なのだろうか?)
(それに、いくら鈍いゆりかでも、最近薄々感じてきている。)

(―――自分の料理は、少しヤバイ。)

………
(ごくり、と小さく喉を鳴らして、視線が少し泳ぐ。)
……あ。
(思いついたとばかりに、ぽふ、と手を打つ。)
わたし、弟がいるんですの。
最近、弟ってば料理に凝ってて、ケーキとかも焼けちゃうんですの。
その、だから………お、弟の料理に、しない?
414顕谷 梨緒 ◆x2JNvp1m4g :2013/05/06(月) 00:54:26.44 ID:1EHWW8xA
いつかは……今じゃなくて、いつかの未来でね。
最終的に私達の血筋から戦う力がなくなれば、それで鬼喰いの使命は終わり。
私だって、こんな連鎖がいつまでも続くとは思ってないもん。
いつかは終わる。最後にはきっと、一族の愛だけが残ると思うよ。
だからその時まで戦い続けて、喰らって喰われるのが、私達の宿業。
(まただ。この手の話をすると、ゆりかは沈んだ顔をする)
(梨緒を案じて……それだけでは説明がつかない)
(そう、まるで、自分自身に対して言っているようにも聞こえる)
(……まだわからない。ただ、案じてくれているのもわかるから)
(だから、笑う。大したことはないんだよと、言う代わりに)

あー、わかった。
ゆりか、ひょっとして、私が死んだら関わった人が傷つくとか、思ってる?
それはもう、どんな風に生きてても不可避だと思うよ。生きてる以上はね。
(人は事故や病気で容易く大事な人を失う。それでも、人の営みは続いている)
(不可避なら、自分なりに折り合いをつけてやっていくしかない)
誰だって生きてたら、いずれは死別するもん。
問題は、それまでどうやって生きて、誰と関わったかだよ。
おばあちゃん言ってたもん。私は私の心のままに生きて、愛した。だから悔いはないって。
(先代の鬼喰いである祖母は、心臓と力を受け渡す相手である梨緒に、その身を焼かれる)
(前夜に語った。それが優しく頭を撫でてくれた感触とともに、ずっと残っている)
私はね、辛いことからも悲しいことからも逃げないよ。
どんなに泣いたとしても、最後にはちゃんと笑って焼かれるよ。
(祖母は笑っていた。あんな風に笑って死ねるなら悪くないと、梨緒は思った)

弟、いるの?
ふぅーん……ねえ、もしかしてと思うんだけど。
料理、苦手?でも恥かしがることはないんだよ?誰だって苦手なものはあるし。
ちょっとずつ頑張ればいいんだって。
ゆりかだって最初からヴァイオリン弾けたわけじゃないでしょ。それと同じことだよ。
(先ほどと違う意味であからさまに逃げの姿勢を見せるゆりかに食いつく)
(自分でもよくわからない衝動に突き動かされて、努力と練習の大切さを説く)
415久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/05/06(月) 01:15:21.41 ID:anPElYtm
(びくっと肩が震え、明らかに挙動不審顔になった。)
(困ったような顔になり、髪と同じ色合いの睫を伏せ、少しだけ俯く。)
それは、解かっていますわ。
生きている以上、いつかは死ぬ。
それは、命あるもの避けようのない事実。
――だけど、それは、自然な死だからこそ、受け止めることができるもの。
ずっと続いてきた連鎖だろうが、使命だろうが、その死は…不自然だわ。
あなたの心のままに愛されて、うっかり愛を返してしまったら、待ち受けるのは不自然な別れ。
(そう、自分は不自然だ。)
(解かってる、解かってしまった。)
(そして、あの少年の苦しみも、辛さも、すべて解かったわけではないけれど、理解は出来た。)
(だからこそ、受け入れることの出来ない、自分を呪った。)

顕谷さんは、強い。
だけど、たった一つの綻びで、命を落としてしまいかねないほどに弱い人間もいる。
あれよ、ピーマン嫌いな人もいれば、納豆好きの人もいるってことですわね。
考え方は、一つではない。
その全てが正解であり、不正解。
それだけは、覚えておいて。
(自分が言えた立場では無いのは、解かっていた。)
(彼女に言って、もし彼女が理解したとしても、彼女の運命が今更変わるわけでもない。)
(そう、自分と同じように…)
(だけど、目の前の屈託のない少女に、一族の枠内だけでない、もっと広い目で己の人生を見つめて欲しかったから)

小学生…6年生の弟が一人。
生意気盛りなんですけれど、それでも、弟というのはそれなりに可愛いものですわ。
顕谷さんは、ご兄弟は?
………
(懸命になだめてくれているのだろうか、弁を振るう顕谷に、じっとりとした視線を投げる。)
……わたし、バイオリンも最初から音を出すことは出来ましたし…銃も、最初からそれなりに……
だけど、料理…だけは……っ
416顕谷 梨緒 ◆x2JNvp1m4g :2013/05/06(月) 01:18:17.04 ID:1EHWW8xA
【凍結を頼みたいです】

【多分、今週の終わりくらい……かな、解凍できるの】
【土曜日の夜くらいにお願いするね】
【それ以外だと置きレスになると思う】
417久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/05/06(月) 01:21:24.30 ID:anPElYtm
【了解しましたわ。】
【顕谷さんの運命を考えていると、どうしても暗く説教臭い子になりがちで、ごめんなさい、なのですわ。】
【解凍は、わたしもなるべく土曜日は空けるようにいたしますわね。】
【もしなにかあれば、避難所に伝言させていただきますわ。】

【では、今夜はお付き合いいただきまして、ありがとうございました。】
【また解凍の日を、楽しみにしておりますわね。】
【おやすみなさいませ、顕谷さんに素敵な夢と良い明日を。】
418顕谷 梨緒 ◆x2JNvp1m4g :2013/05/06(月) 01:24:16.28 ID:1EHWW8xA
【鏡に向かって言っているようなものだしね】
【まさか、こんなことになるとは設定した当初には思わなかったよ】
【面白いからいいけどね】

【うん、ありがとう。またよろしくね】
【それと、今日のお付き合いにも感謝してる】
【それじゃあおやすみなさい】
419名無しさん@ピンキー:2013/05/06(月) 01:38:51.14 ID:9aQKsG9n
飼育
420名無しさん@ピンキー:2013/05/06(月) 01:43:05.92 ID:9aQKsG9n
420
421鋳吹 澪 ◆PLOzMDee/I :2013/05/06(月) 01:55:17.56 ID:EvUQxbYq
【流石にこれが最終稿となってくれると嬉しいところです】

【名前】
鋳吹 澪(いぶき みお)
【年齢】
16
【性別】

【身長】
168cm
【3サイズ】
88/62/85
【容貌】
座ると地面に触れるほど長い黒髪にキツネ目、目の色は黄色。面長で表情は若干キツめ。
普段は制服姿、私服も黒を基調とした地味目なものだが、仕事の際には特性の白衣を身に纏う。
【性格】
基本的に強気で、ポーズとしての自信気な口調をとっている。
だが、自分のペースを崩されると脆い。
【設定】
この街に工房を構えたばかりの新米錬金術師。階位は“黒曜石”
特殊な器具の製造を得意とし、原材料の仕入れが容易なこの街にやってきた。
【能力】
・錬金術(器具製造)
物質の変成を初めとした、種々の錬金術を修めている。
中でも特に特殊な能力を持った道具を製作する事を得意としている。
錬金術の行使には専用の器具が必要であり、工房以外の場所では出来ることが制限されてしまう。
【戦闘スタイル】
主武装となるのは下記の物で、射撃による中距離攻撃と短剣による近接攻撃を行う。
十分な用意があれば罠を仕掛けたりもする。
【武装】
・万能擲弾銃
自作の擲弾銃。様々な弾丸を発射し、多様な攻撃を行う事ができる。
・アゾット剣(模造品)
取り回しのしやすい短剣。
・白衣
耐熱、耐衝撃性に優れる。
【希望】
日常ロールや営業を兼ねたバトルロールも。
【NG】
汚物関連。こちらの意図を無視したロール。
【弱点】
それなりのに心得はあるが、身体能力は人間の範疇。
幽霊が大の苦手。

【では、これにて失礼させていただきます】
422顕谷 梨緒 ◆x2JNvp1m4g :2013/05/06(月) 10:48:58.63 ID:1EHWW8xA
>>415
……ねえ、ゆりか。
顔色悪いよ、平気?
(いよいよ、本格的にゆりかの様子がおかしくなってきた)
(ただ、梨緒の行く末を案じているだけでは説明がつかない気がする)
(このまま立ち話するのも、何か妙な気がしてきた)
(少々強引に腕を掴んでゆりかを伴い昇降口に向かう。もう下校する時刻だ)

……ゆりかは優しいね。
(緩く笑って眼を細める。彼女の言っている事は、わかる。わかるけれど、わからない)
(まだ、久遠ゆりかについて知っている事が少ないからだろう)
(現状で梨緒に理解が及ぶ事柄があるとすれば、彼女はとても繊細な子だということ)
繊細な人って生きづらいよね。
そんな人だからこそ、誰かと寄り添う必要があると思うんだけどね、私は。
(恋愛すらまだな自分が語るには、まだ重い話かもしれない)
(でも、あらゆることを共有し、支え合う相手の存在に憧れるのは本当だ)
(人は弱い。だから寄り添う。動物としての本能なんて、知らない)

故郷に弟と妹がいるよ。中学二年生と小学六年生。
私とあんまり似てなくて、大人しいよ。
私がソプラノリコーダーの練習すると、なんでかいつも泣くんだ。
(外見はともかく、その気質は梨緒が父親に似ていて、二人は母親に似ている)
(兄弟や姉妹とは不思議なものだった。同じ遺伝子と環境でここまで性格が違う)
(あっという間に昇降口まで。人影はまばらで、そろそろ誰もいなくなる頃)

うわ、何こいつ天才か。さりげなく自慢しやがって。
料理以外はなんでもできるといいたいのか、このぅ。
(いきなり態度を豹変させて腕を離し、肘で突く。勿論小粋なジョークのひとつ)
(料理が苦手なのは、理解した。ただ、それでも常識の範囲のことで)
(まさか彼女の腕前がその埒外の領域にあるとは、今の梨緒には予想すらできない)


【置きレスにお借りしました】
423鋳吹 澪 ◆PLOzMDee/I :2013/05/07(火) 23:17:58.51 ID:53o+PSHJ
【こんな時間ですが、しばらく待機します】
【打ち合わせだけでもいいですので、どなたかお相手お待ちしています】
424伊田満 ◆JOEATxYv1A :2013/05/07(火) 23:58:34.85 ID:zcB/DT2E
【日付が変わる直前に、呼ばれてないのに出現してみます。多分プロフは>>373
【流石に時間が時間ですので打ち合わせのみになりますが、それでも宜しいでしょうか?】
425鋳吹 澪 ◆PLOzMDee/I :2013/05/08(水) 00:06:59.87 ID:vB5exWyf
>>424
【勿論いいですとも!】
【立候補ありがとうございます。では、本日は打ち合わせのみということで】

【プロフの方も拝見しましたが……お客さん、といった感じではなさそうですね】
【となると、妥当なところでは材料の仕入れの最中に遭遇する、と言った感じか】
【もしくはいっそ、夜闇に紛れて引越し作業をしているところで遭遇……というのも面白いかもしれません】

【そちらの方で何か希望のシチュエーションなどはありますでしょうか?】
426伊田満 ◆JOEATxYv1A :2013/05/08(水) 00:24:10.65 ID:dUnnwunp
>>425
【お客どころか下手すればお客に出す商品にされる側ですしね。】
【確かに、妖魔(材料)の奪い合いが一番自然に遭遇する形でしょうか。】
【鋳吹さんの持つ材料は良い食事にもなりそうですし。引越し時を狙うのも割と自然ですしね。】

【上記のシチュエーションで十分満足といいますか、それ以上が出ないといいますか。】
【鋳吹さんの方で何かやりたい事がありましたら、それこそ御遠慮なくお願いしますね?初ロールですし。】

【そうそう、お時間ですが、自分の方は割と九時過ぎには空いておりますが、】
【鋳吹さんの方でご希望とかありますでしょうか。】
427鋳吹 澪 ◆PLOzMDee/I :2013/05/08(水) 00:35:02.80 ID:vB5exWyf
>>426
【獲物が増えた、とどちらも喜び勇んで突っ掛かっていきそうな感じですね】
【では、そのような感じでお願いします】
【初めてのロールですので、どのようになるか若干不安ではありますが】
【お付き合いくだされば幸いです】

【時間についてですが、明日は9時には動けると思います】
【それ以降となると、概ね9時半か10時くらいからでしょうか】
428伊田満 ◆JOEATxYv1A :2013/05/08(水) 00:47:20.31 ID:dUnnwunp
【なんという死亡フラグ。…いや、お互いにフラグを立てているのであればむしろ生存フラグでしょうかね?】
【こちらこそ久方ぶりのロールなので、お手柔らかにお願いします、はい。】
【…とはいえ薬品で対抗されるのはレアケースなので、少しばかりやられるのが楽しm以下省略】

【それでは明日九時からという事で、よろしくお願いできますでしょうか。】
【えーと、書き出しはどちらからにしましょう?】
429鋳吹 澪 ◆PLOzMDee/I :2013/05/08(水) 00:51:45.25 ID:vB5exWyf
>>428
【使うものは薬品だけとは限りませんが、何せ魔法も科学も何でもござれの錬金術師ですので】
【何れにせよ、こちらも非情に楽しみにしています】

【では、書き出しについてはこちらの方からさせていただきますね】
【明日九時にまた、お会いしましょう】
430伊田満 ◆JOEATxYv1A :2013/05/08(水) 01:00:27.29 ID:dUnnwunp
>>429
【キツネ顔の少女錬金術師に多種多様な方法で責められる妖魔の図…】
【…いや、これ以上想像するのはやめておきましょう、楽しみが減ります。】

【了解しました、それでは明晩九時に。】
【それではスレをお返しします】
431名無しさん@ピンキー:2013/05/08(水) 04:09:51.50 ID:dYVrdshi
余罪
432鋳吹 澪 ◆PLOzMDee/I :2013/05/08(水) 21:02:12.36 ID:vB5exWyf
【では、伊達さんを待たせていただきます】
433伊田満 ◆JOEATxYv1A :2013/05/08(水) 21:06:53.79 ID:dUnnwunp
【おっとまたもやすれ違い。や、ひょっとすると待機する方もいらっしゃるかと思いまして、失礼をば。】
【お待たせしました、それではよろしくお願いしますね。】
434鋳吹 澪 ◆PLOzMDee/I :2013/05/08(水) 21:10:09.95 ID:vB5exWyf
>>433
【なるほど、確かにその心配もするべきでしたか】
【それはさておき、ではよろしくお願いします】
【これから書き始めますので、少々お待ちください】
435鋳吹 澪 ◆PLOzMDee/I :2013/05/08(水) 21:26:49.46 ID:vB5exWyf
(夜の空気を肺一杯に吸い込んで、其処に感じる澱んだ気配に耳を澄まして目を凝らす)
いい具合に空気が澱んでる。きっとこんな空気の中なら、沢山獲物もいるんだろうな。
(満足そうに微笑んで、着込んだ白衣の襟元を正す)

(この街に工房を構え、引越し作業も終えて、時は夜)
(狩場の下見を済ませておこうと、家の周りの散歩を始めて半刻程)
(既に、小型ではあるが数匹の異形を狩る事に成功していた)

……でもまあ、狩りもいいけど、まずは色々準備を済ませてしまわないとな。
(今の装備では、本格的な戦闘にはいささか心もとない)
(それを補う装備の調達、そしてこれからの商売の足がかりを作ること)
(既にこの街にいるであろう異能者達と、出来る事なら友好な関係を結んでおきたい)

と、これでこの辺りは一通り見て回ったかな。
そろそろ戻ろうか、まだまだ荷解きしなくちゃいけないものも山ほどあるし。
(そして彼女は踵を返し、帰路を辿る)
(けれど、新生活に浮かれる彼女は大事な事を忘れていた)
(確保した異形の死体、それが放つ臭いを隠すのを忘れていたのだ)
(その死臭は人にとっては悪臭に過ぎない。けれど同じく異形にとっては餌の臭いに他ならない)

【長くなりましたが、こちらはこんな感じで始めさせていただきます】
436伊田満 ◆JOEATxYv1A :2013/05/08(水) 21:50:26.87 ID:dUnnwunp
>>435
(感覚的に言うのであれば、それは飢えよりも渇きに近い。)
(人の食事で腹をいくら満たしても、何かが足りない。欲しくて欲しくてたまらない。)
(まるで頭の中身が蒸し風呂になってしまったかのように、意識は熱くゆらめいて)

……いない、か。
(時刻は人気のなくなる程度の夜更け、場所は人がいない程度に奥まった路地。)
(フラフラとふらつくのは、何処かで拾ったのかと聞かれるほどに擦り切れたロングコートの男。)
(『伊田満』として学園に戻ってからしばらく経った。異能者・妖魔を喰らわず、日中に出る生活に既に『渇き』は限界に近い。)
(空に向かって広げた掌、指のあいだに貼った黒い皮膜―――自身の真の肉体ははぬらぬらと鈍く蠢いて)
(空気の振動を直接聞き取り、感じるのはナニカの囁き騒めく音。その中で明らかに不自然なソレを辿り音の主を探す。)
(推測するに、俺が欲しているのはこの世界の歪みのようなものなのだろう。)
(妖魔、異能、つまりはこの世界にあるべきではないもの。黄泉の食物のように食べた者の存在すら歪めてしまうもの。)
(けれど人としての自分を保つためには喰わざるを得ない。どんどん体は人間からいくというのに、皮肉な話だ。)

(渇きをごまかすための当てのない推考、答えなど出るはずもない。出て欲しくもない。)
(同じ思考が五回ほど頭を巡った時―――、ふと美味しそうな匂いが鼻を掠めた。同時に。)

―――ッハハァ!!
(心臓は早鐘のように打ち、興奮が血管をめぐり、『口』は喜びを隠そうともしない。)
(コートに憑けた『口』に半身を隠し、建物の隙間を巡り匂いの元へと駆け)
(顔中に発生した『口』がだらだらと涎を垂らし、音を立てて地面に落ちる)
(―――早く、あの先に、美味しそうな、もう我慢が)

―――食ワ、食わセ食わセセセセッ!
(叫び喜び勇んで飛び出した先には白衣の女が立っていた。)
(とても、とてもとても人間とは思えないほどに美味しそうな匂いの。)
437鋳吹 澪 ◆PLOzMDee/I :2013/05/08(水) 22:13:02.93 ID:vB5exWyf
>>436
―――っ!?
(ぞくり、と背筋が泡立つような感触が走る)
(その感触に背を押され、弾かれるように振り向いた)

間違いない。これは……っ。
(その感触が孕む意志、それは敵意というにも殺意というにも純粋すぎる)
(最も生命の本質に近い意志であるが故に、真理を求める彼女は敏に、その意志を悟る)
(耐えざる飢えを孕んだ、獰猛な捕食者が迫っているのだ……と)

そっか、これの臭いに惹かれたのか。まずったな、いきなりやらかしちゃった。
(この期に及んで、後始末を忘れた事に気付いて小さく舌打ちした)
(けれどもう遅い。捕食者の脅威は、すぐ其処にまで迫っていた)
迂闊に逃げれば、折角構えたばかりの工房の位置を気取られる。
……迎え撃つしか、無いかっ!
(長い髪を揺らしながら腕を振り上げる。その手の先で、白衣の全身から零れ出た無数のパーツが結合する)
(生み出された形は、無骨な銃。銃身の短さ、口径の大きさからして、それが尋常ならざるものであることは明らか)
(その銃を手に取り、構え)

うわ、やっぱり予想通りの奴……こういう奴には、先手必勝、喰らえッッ!!
(荒々しくも飛び込んで来た、大凡人とは思えぬ異形、その異形に向けて、躊躇う事無く銃弾を叩き込んだ)
(吐き出されたのはお手製の捕縛弾、複数の異形の分泌液を合成して作られた粘着液は)
(着弾と同時に炸裂、捕らえたものを取り込みながら収縮し、そのまま硬直する性質を持つ)
(彼女にとっては切り札の一つ。特にこの捕縛弾についてはこれを外せば次弾は無い)

(実際のところ、折角の大物なのだから、これも捕まえてしまおうと、そう思ってもいたようで)
438伊田満 ◆JOEATxYv1A :2013/05/08(水) 22:51:21.76 ID:dUnnwunp
>>437
(我慢ができないとばかりに、その喉を食いちぎらんとする勢いで飛びかかった。)
(聞こえたのは小さい舌打ち、化物相手に悲鳴がない事に違和感を覚えることもなく。)
(ガチャガチャと、普段ならば警戒し距離をおくであろう物音にさえ気がつくこともない。)
(目の前の白衣の女はとてもとてもとても美味しそ―――…振り返った手の先には、銃が握られておりました。)

ッ!?ガッ!?
(脳裏に一抹の理性が戻った時には既に遅く。)
(右肩に感じた激痛と共にベタベタとした感触が右半身全体を覆い、勢い余って地面に激突した。)
(傷自体は大したことはないが、その事がかえって自身が悲惨な状況になりつつある事を強調する。)
(おそらくは捕縛弾、状況、相手の格好、躊躇なく撃った点からも通常のものではないだろう。)

クソがァッ!
(倒れふし思わず悪態を吐く。過剰な飢えからの軽率な行動、それゆえの当然の結果。けれど、しかし、こんなところで。)
(痛みによって渇きは薄れ少しばかり頭が冴えてくる。既に半ば詰みではあるが、捕獲されることだけはなんとしてでも避けなければ)
(同時に、腕、肩、腰、足、粘液に覆われた全ての部分に湧き出す『口』。)
(粘液によって動きにくそうにしながらも、それの隙間から黒いドロドロとした何か、己の肉体の一部が吹き出して)
(この行動によって粘液が薄まってくれればよし、それでなくとも『口』の分だけ抵抗する余裕はできる。)

小賢しい真似しやガッテ…こんな小細工程度が効くと思ってんのかヨォ…!
近づいたラてめエ、喉首食いちぎってやル!
(時間を稼ぐための精一杯の虚勢。腕の届く範囲まで近づけば反撃できるだろうが、相手がそうするとは思えないが。)
(体の痛みと段々と硬質化する粘液に思うように行動できない。多少の時間をおけばもう少し動けるようにはなるのだろう。)
(完全に動きを制限される前に早くこの拘束をなんとかする必要があった。相手の追撃がこなければの話だけれど。)
439鋳吹 澪 ◆PLOzMDee/I :2013/05/08(水) 23:13:58.29 ID:vB5exWyf
>>438
っし、的中っ!
(放たれた捕縛弾は違わず異形に的中し、解き放たれた粘着液が異形の右半身を捕らえた)
(飛び掛ってきたところに、カウンター気味に放ったため、空中で墜落する形になった異形)
(まずは機先を制し、状況を有利に運ぶ事ができた)

おお、喋った。まさか言葉を介するとはね。
というか、喋れるならもう少し友好的にしてくれりゃいいのに。
……言葉は話せても、結局は獣ってことなのか。
お陰様で、こんな小細工も十分有効に効いてくれているようだ。
(相手の動きは封じた。この捕縛弾は完璧、その成果に絶対の自信を持つが故に)
(表情は余裕を取り戻し、更なる追撃よりも相手を観察する事を選んだ)

なるほど、ベースは人体……だが、中身はまるで別物か。
あまり見たことのないタイプだ……なるほど、これは中々興味深い。
(それでもまだ完全に動きを封じたわけではない、だからこそある程度距離を置いて)
(じっくりと異形の姿を観察する。いたるところに生じた口が、ドロドロとした黒い何かを吐き出している)
体液……いや、液状化した肉、か。
(観察を続行する。その間にも吐き出され続ける黒い何かは、吐き出される側から粘着液の中に取り込まれていく)
(このペースならば、まだまだ体積の限界までには余裕があるだろう)

折角の大物、できれば持って帰りたい所だけど……どうするかな。
捕縛弾はさっきので最後だし、燃やしちゃ意味ないし。
(既に意識は半分思考に没入している。それ故に、さりげない呟きが致命的な情報を告げてしまって)
よし、ひとまず凍らせて運んでみよう。帰ってからゆっくりとバラして見ることにしよう。
(結論は出た、となれば行動は迅速である、白衣の裾から、新たな弾丸を取り出した)
(勿論これもお手製の凍結弾。着弾と同時に周囲の水分を凝縮させ、凍結させる弾丸である)

それじゃあバケモノ君、少し眠っていてもらうよ。
大丈夫さ、多分そのまま目覚めることは無いだろうからね。
(勝利の愉悦にも幾分か浸りながら、その銃口を異形に向ける)
(これを放てば、全てが終わる。勝利に眩んだその眼には、それは見えなかったのだ)
(多くの黒い何かを取り込みすぎて、黒ずんだ色になり始めた粘着液が)
(不純物を多く含んだこの状況では、硬化がこれ以上の進行を見せようはずもなかった)
440伊田満 ◆JOEATxYv1A :2013/05/08(水) 23:59:18.41 ID:dUnnwunp
>>439
ッ!俺ヲ、俺を獣と呼ぶんジゃネェ!
クソが、腹さえ膨れテいれバ、てめえなんザ…
(口では虚勢を張りつつも、己を見失うほどの飢餓、拘束を解くために失っていく肉体)
(明らかに弱っている自身に対して、白衣の女は既に余裕の表情を見せて―――)
(―――追撃は来なかった。警戒しているのか、それとも観察することを選んだとでも言うのだろうか。)
(少しばかり逃走する可能性が出来たことに心中で安堵のため息を吐いた。)

…見世物じゃネェ。
(結局は獣。中身は別物。女が淡々と呟く観察結果が頭の中をぐるぐると回る。回り続ける。)
(いくら外見を取り繕っても、嘘を嘘で塗り固めたとしても、本質はまるで変わらないという真実。)
(『口』を貼り付け、ドロドロとした肉を吐き出し、妖魔の死体を求める醜い姿は何一つとして変わらない。)
(耳を塞ぎたかった。女の声を聞きたくなかった。その言葉を理解したくなかった。)
……。
(女の呟きにももう答えない。答えるほどの余裕すらない。)
(段々と拘束が緩くなっていく、あともう少し時間を稼げれば逃げることが出来る程度にはなるだろう)

……!
(捕縛弾が最後。はっきりとそう聞こえた。)
(勝利者ゆえの余裕か、わざわざ呟きながら処理準備をする白衣の女。どうやら捕縛するために止めが少しばかり遅れたらしい。)
(凍らせる。確かに有効な手だった。液状の肉体でも凍結までを防ぐことまではできないし)
(一度固められれば再生能力も異能さえも機能しない。この状況では最善の処理法だっただろう。)

(―――この拘束が解けるまでならば。)
―――返すゼッ!
(向けられた銃口に向かい、拘束具であった粘液が飛びかかった。)
(既に十分に肉体を吸い込んだ粘液、動かせるかどうかは不安ではあったが)
(先ほどの捕縛弾と違い冷凍弾であるならば近すぎる距離では撃てないはず)
(あとは、この白衣女の動きさえ制限できれば―――!)
441鋳吹 澪 ◆PLOzMDee/I :2013/05/09(木) 00:24:22.90 ID:64ryboMJ
>>440
確かに、空腹は生物にとっては耐えがたい痛苦だよ。
肉体を持つ以上、決して逃れる事のできない難題だ。
……とは言え、それに駆られ、追われ、自我を見失う程に狂乱する。
やはりその様は、実に獣と呼ぶに相応しい。
(獲物と言葉を交わす等、中々に新鮮な経験である)
(文字通りの負け犬の遠吠えも、中々に耳に心地いい)
(にたり、と唇を三日月に歪めて、細められた黄色い瞳で異形を見据えていた)

私にとっては、君はいい見世物だよ。
もっとも、もうじき私の仕事の材料に変わる訳なんだけどね。
さて、まずはどうしてみようか。その肉を徹底的に引っぺがして、その下にあるものを暴いてみようか。
その肉の性質も気になるね。熱して、凍らせて、切って、開いて、攪拌して。
徹底的に暴かせてもらうよ、君の正体と活用法を、ね。
(未知の異形を前にして、それを手に入れる絶好の好機を前にして)
(愉悦と期待にぞくぞくと背が震える。自然と唇も吊り上る)

さてと、じゃあこれで。
(すらりと長い手を伸ばし、いっそ芝居じみた仕草で銃口を異形に向ける)
(後はこのまま引き金を引けば、それで全てが終わる……はずだった)
―――っ!?
(けれど、その眼前に飛び込んで来たのは、どす黒い色に染まった粘着液)

そんな、馬鹿なっ?!……くぅっ!!
(回避か、迎撃か。迷う暇などない一瞬の選択。選んだのは――迎撃)
(迷う事無く銃口を迫り来る粘着液に向け、半ば反射的に凍結弾を叩き込む)
(着弾、炸裂。周囲の水分を取り込みながら、噴出する冷気が粘着液を氷塊に変える)
(当然、その冷気の炸裂は間近にいた彼女自身にも降り注ぎ、咄嗟に白衣で身を覆った)
(パキパキと白衣の表面に霜が降る、それでもどうにか冷気の進入を防ぎ得た、だが)

……まさか、こんなに早く脱出されるなんて。
(状況は、あまりにも悪い。絶好の好機を逃してしまった)
(今更ながらに、在りし日の師の言葉が蘇る。『お前は優秀だが、ツメが甘すぎる』)
(その言葉を噛み締めながら、凍て付く大気の向こうから迫り来るであろう異形を見据え)
(凍結弾の次弾を装填、同時に白衣の裏に仕込んであったアゾット剣を引き抜いた)
(異形相手にはあまりに力不足、それでも無いよりはマシだった)
442伊田満 ◆JOEATxYv1A :2013/05/09(木) 01:26:33.85 ID:wxZw/gzg
>>441
ナッ、まさカッ!?
(予想を裏切って目の前で炸裂する凍結弾、噴出した白い冷気に一瞬視界を奪われる。)
(追撃を予想し、一歩後ずさるも特に何か他に攻撃がくるような事はなく)
(直後、目の前に現れたのは簡単に氷塊へと変わった粘着液の塊、あのまま自分がアレを食らっていたかと思うと背筋に冷たいものが走る。)
(氷塊が盾になったお陰で大したダメージは受けなかったものの、流石に相手も自身の使う武器の対策は練られていた様子で)
(お互いに予想外の結果によって痛み分けという結果になったようだった。しかし)

ハァ…ハァ……お互いに予想外って訳カ。
(拘束からは脱したものの、消費した肉体量から考えて体力の消耗は非常に激しい)
(早く逃走するべきか。―――否、遠距離攻撃を持つ相手に背中を向けることは危険すぎる。)
(ならばこのまま対峙するか。―――否、相手の手がわからない以上、実力を見誤る可能性が多分にある。)
(お互いに消耗は激しかったはずだが、見慣れない剣を引き抜きこちらを見据える白衣女。)
(…命が掛かっていると思えば当然の行動か。)
(―――どうするべきか、なにをするべきなのか。)
(考えても、女の方から漂ってくる芳しい匂いに集中が乱される。)

……ン?
(否、香っているのはこの女ではない。)
(先程までこの女が異能者だと思っていたのだが、そうであれば特殊な銃などには頼らない)
(今更ながら観察する。飢えの為に細かいところまで把握できていなかったが)
(よく見れば女の後ろには小さな異形の死体がチラホラ見受けられた。)
(―――そうか、ならば。)

…まさカ。
(呟く。先程までとは変わって余裕のある、挑発するような態度。)

まさカ、ここまデやるとはネェ。人間にしてはヤル方だと思うゼ。
だがモウここまでサ、そのナイフを刺しテ効果があると思っテないダロ?
…その銃ガ当たりさえスレバ、勝てるだろうナァ。当たりさえすれバ。
(キヒヒ、と小さく笑って挑発する。)
(なんだっていい、この挑発で行動さえ起こさせれば)

【申し訳ないです、眠気が限界に近くなってまいりました】
【よろしければ凍結をお願いしたいのですが、いかがでしょうか・・・。】
443鋳吹 澪 ◆PLOzMDee/I :2013/05/09(木) 01:32:23.56 ID:64ryboMJ
>>442
【わかりました。ではそちらがよろしければまた明日、というか本日でしょうか】
【10時頃からの再開としたいのですが、いかがでしょうか?】
【都合が悪いのでしたら、10日はこちらも都合がつかないので、11日以降となります】
444伊田満 ◆JOEATxYv1A :2013/05/09(木) 01:37:07.56 ID:wxZw/gzg
>>443
【本日・・・ですねハイ。いやはやこんな夜遅くまで付き合わせてしまって申し訳ない】
【時間の件は了解しました。それでは十時からお願いします。】
【それでは明日も・・・というか明晩も、よろしくお願いしますね。】
445鋳吹 澪 ◆PLOzMDee/I :2013/05/09(木) 01:39:18.74 ID:64ryboMJ
>>444
【いえいえ、楽しませていただいてますのでお気になさらず】
【では、また本日10時にお会いしましょう】

【今日はありがとうございました、お疲れ様でした】
446名無しさん@ピンキー:2013/05/09(木) 08:49:06.74 ID:C25Glk5/
よろ
447久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/05/09(木) 21:51:33.02 ID:NGe60dFD
【顕谷 梨緒 ◆x2JNvp1m4gさんへの、置きレスです。】

>>422
別に、顔色悪くなんか……きゃっ
(目を伏せて首を横に振ると、突然腕を掴まれ、身体が引っ張られる。)
(そのやや強引な歩みに、何か言おうと唇を開きかけたが)
(行く先が昇降口だと気が付くと、黙ってついて行った。)

………自慢じゃないけれど、自分でもそう思いますわ。
でも、わたしの優しさは、ただの自己満足の押し付けに過ぎない。
それに、気が付きましたの。
(繊細な人は生き辛いと、彼女は言った。)
(その通りだと、同意する。)
そうね。
誰かと寄り添って、生きる必要がありますわ、あの子は――
(言いかけて口を噤む。)
(彼女に、あの繊細なガラス細工のような少年、兵部晶の話しをしても、仕方ない。)
―――わたしには、誰も、必要じゃない。
(ただ、それだけはきっぱりと言いきった。)
(自分でちゃんと歩けるからと、彼女の手を、やんわりと振りほどき)
(隣を歩きながら、なるべく冷たく言い放つ。)
目の前に別れが見えているのなら、出会いすらも無意味なこと。
無駄に悲しませるのなら、踏み込まないほうがいいですわ。
(そして、ふわりと笑った。)

弟さんと妹さん…いいな、わたしも妹が欲しかったですわ。
弟、くそ生意気ですもの。
すぐわたしに嘘ばっかり教えるし。
リコーダーを吹くと?なんで?
お姉さまを取られる気持ちになっちゃうのかしら?
……いや、それなら他の宿題とかでも同じですわよね。
(ふむ、と拳を顎の下に添えて考えてみる。)
(もしかしたら、ものすごく切なくなるほど美しい音色を奏でる、とか?)

別に自慢じゃないですわ。
それくらい、うちの一族は出来て当たり前ですわ。
なにかしら戦闘に長けていなければ、出来損ないですもの。
バイオリンは、わたしと相性がよかっただけでしょ。
誰だって、そういうの大なり小なりあると思うんですのよ。
ただ、料理……料理だけは……
もう、わたしの料理で弟を寝込ませたくないし……

【置きレスにおかりいたしました。】
448伊田満 ◆JOEATxYv1A :2013/05/09(木) 22:10:32.85 ID:wxZw/gzg
【という事で、鋳吹さんを待たせていただきますね。】
449鋳吹 澪 ◆PLOzMDee/I :2013/05/09(木) 22:30:58.60 ID:64ryboMJ
【少し遅れましたが、伊田さんと場所をお借りします】

>>446
ふぅ……ぅ、ふぅぅ……っ。
(白衣の防御で、冷気の直撃だけは避けたとは言え、その余波は容赦なく身を苛む)
(がちがちと震える歯の根をどうにか食いしばって堪えながら)
さて、どうしたものかな……。
(片手に銃を、片手に刃を油断なく構え、戒めから解き放たれた異形を睨む)
(恐らく今度は、先手必勝も通じるまい。真っ当に挑めば身体能力の差は必然)
(そうでなくとも、こちらは手の内を見せすぎている。他の隠し玉もないではないが)
(それが決定弾なるかといえば難しい)

まったく、本当に予想外だよ。……結構手間がかかってたんだけどね、あの捕縛弾。
(とは言え、異形の消耗もかなりのものなのだろう)
(荒く息を吐き出すその表情……というには随分とあやふやなものには、疲労の色が隠せない)
(互いに様子を伺うままに、距離を置いての睨みあいが続く)
(今尚冷気に体力を奪われ続けている。長期戦は明らかに不利)
(出来る限り速やかに、状況を制する一手を撃たなければならない。思考は巡る)

……ぁん?
(突然である、異形が何事かを話し始めた)
(その口調は、言葉の音こそ人のそれには近しくないが、飢えに満ちた獣のそれとは違っていた)
案外、口も回るんだね。……まあ、それだけ口が沢山あれば当然か。
(挑発めいた言葉には、出来る限り平静を装って答える。けれど、その胸中は)
(焦燥が満ちる。どうやら異形は、こちらがただの人間である事に気付いたらしい)
(何の異能も持ち合わせない、それをただこうして装備で補っているだけの人間なのだ、と)
(平静を装おうとした表情も、一瞬僅かに硬直していた)

(だが、それは逆にチャンスでもある。ただの人間と高を括ってくれているのなら)
(この白衣の防御力は、熱や冷気のみならず、衝撃に対しても十分なものを持ち合わせている)
(一撃である、敵の攻撃を一撃でも耐えることが出来たのなら、反撃のチャンスはきっとある)
じゃあ……試してみようかぁッ!
(短剣を構え、低い姿勢から一気に異形に向けて駆け出した――!)
450伊田満 ◆JOEATxYv1A :2013/05/09(木) 23:09:56.47 ID:wxZw/gzg
>>449
そう褒めらレルと少々照れルナ、よく口下手と言わレルのダガネェ。
(―――隙をついて相手の獲物(妖魔の死体)をかっさらう。単純に言えば、考えていたのはそういう事だった。)
(ただの人間など食らったところで渇きは癒えぬし、何より今更だが『人』としての自分をまた見失うような行動は避けたい。)
(多少ハッタリをかませば逃走なり、冷凍弾でのおお振りの牽制をするなり、少なくとも命を捨てるような真似はしないだろう。)
(そう、思っていたのだけれど。)

っ!おまっ…!?
(逃走、目くらまし、予想していたものとはまるで反対の女の行動に思わず一瞬たじろいだ。)
(恐らく研究者の類であろう女が、妖魔に対して近接戦に持ち込む?)
(ありえない、理解不能。普通に考えれば万に一つにも勝ち目などない。)
(可能性は二つ。一つ目は単純にやけになり、自身の実力を見誤っているのか。)
(そしてもう一つ、接近戦でしか効果のない切り札があるのか。)

(―――面白い、受けてやる。)
(どちらにせよ相手に戦う意思がある以上、決定的に見せつけなければ逃げる事さえ危うい。)
(それに例えあのナイフがどのようなものであろうと、自らの異能で受けきる自信があった。)

(生来の異能『鮫口』。自分の肉体、そして触れた部分に『口』を憑ける奇っ怪な代物。)
(『口』そのものは形が決まっているわけではない、人、獣、自分が知り構造を理解出来たものであれば)
(大抵の生き物の口には変形できた―――そう、例えば鉄砲魚と呼ばれるある特殊な魚にも。)

  ジョォォォズッ!
『  鮫  口  ッ!』
(指先に憑いた『噴出口』、数発の黒い弾丸が突っ込んでくる女に向かって放たれる。)
(怯むようであればそれでよし、そうでなくとも―――何の問題もない!)
451鋳吹 澪 ◆PLOzMDee/I :2013/05/09(木) 23:37:57.83 ID:64ryboMJ
>>450
おおぉぉぉ―――ッ!!
(下手な小細工は逆効果。無策に愚策と思える突撃だからこそ)
(相手は不思議に思うだろう。もしくは無謀と嘲笑うだろう)
(其処に付け入る隙がある。と、相手の困惑などは知る由もなく咆哮し、一直線に突き進む)

(道を阻むは黒い弾丸。恐らくそれも、あの黒い液体に相違はあるまい)
(高圧、高速で撃ち放たれたであろうそれは、間違いなく人体程度を損壊させるに十分な威力を持っているはず)
(避けることも不可能ではない。けれどそれでは意味が無い)
(怯む事無く逃げる事無く、真正面に立ち向かい。そして)

(ドン、ドンと重い音が響く。同時に重い衝撃が、体をぐらりと揺るがした)
がッ――――は、ぁ……ァァ。
(白衣の上からでも、その衝撃は全て止めきれるものではなかった)
(貫通こそしなかったものの、その威力は彼女の体を吹き飛ばすには十分すぎるもので)
(彼女の身体は跳ねるように後ろに吹き飛ばされてしまう)
ぁ、ぐぁっ………ぅ。
(そのまま地面で一度バウンドし、ごろごろと転がり地に伏した)

痛っ……つ。
(ダメージは少なくない。体中がミシミシと軋んでいる)
(だが、まだ死んではいない。重要なのはその事実)
(自分を喰おうとしているのなら、必ずこちらに近づいてくる)
(狙うべくはその一瞬。それまではこうして、雌伏の中に機を待ち続ける)
(異形の思惑などは梅雨知らず、地に伏したままほくそ笑んだ)
452伊田満 ◆JOEATxYv1A :2013/05/10(金) 00:16:27.74 ID:QSI7sQw1
>>451
……ヤっ…た、のカ?
(怯む事も逃げる事もせず吹飛ばされた様子を見て、少しだけ思考が停止した。)
(無策、愚策、そうとしか呼べない行動は、その装備に対して余りにも軽率すぎて)
(警戒しすぎだったのだろうか、あっけなく地に付した女を眺めて思う。)
(拘束弾、冷凍弾、装備が充実しているだけの、それらを過信した報いが来たのだと)
(じわじわと、音も無く油断が染み入ってきていた。)

…グ…流石にそろソロ…限界だナ…。。
(とはいえ、拘束からの脱出・先の迎撃からこちらの体力も限界に近い。)
(顔に憑いた『口』も半数近く消え去って、もはや余分に使える肉体もほぼない。)
(引き摺るようにゆっくり身体を動かして前へと進む。既に思考の大部分は『渇き』とソレを癒す異形の死体のことしかなく)
(地に伏した女の事など完全に気にも留めていなかった。)

(ずる、ずる、ずる)
(何も考えずただ匂いのする方向へと歩みを進める。)
(元々女の後ろにあった異形の死体、このままいけば結果的に地に付す女の傍を通る事になる)
(それが罠とも気付かないままに)
453鋳吹 澪 ◆PLOzMDee/I :2013/05/10(金) 00:39:19.34 ID:4WR+KfLZ
>>452
(……いいぞ、もっとだ、もっと近づいて来い)
(地に伏して、息を殺して迫る異形を待ち続ける)
(ずる、ずると何かをこすり付けるような音が、地面越しに振動としても伝わってくる)
(近づいてくるのが、わかる)

(この状況、しくじれば死が待っている)
(だからこそ外せない。限界ギリギリにまで引き付けて、一撃で勝負を決する)
(異形の足音が近づけば近づくほど、不安と恐怖が押し寄せてくる)
(鼓動が、早くなる)

(更に近づく。まだ遠い、まだ、まだ遠い)
(更に、更に近づいて――来なかった)

――は、っぁ?
(張り詰めた呼吸が途切れ、気の抜けた吐息が漏れた)
(そう、異形の足音は、いつしか地に伏す彼女を通り過ぎていた)
(まるで自分を一顧だにせぬその足取りは、異形の目的が自分ではないという事を如実に表している)

(不可解な状況、疑問が募る)
(あの異形の行動の目的は捕食のはず。先ほどまでの行動を見ていれば疑うべくもない)
(だとしたら、何故目の前で倒れ伏す格好の獲物を見逃す理由があろうか)
(あの異形の目的が捕食なら、自分よりも魅力的な獲物が其処にあったという事になる)
(そんなものがあるとしたら、それは――)

ちょっと待ったぁぁッ!!
(思考が答えを導き出した瞬間に、雌伏も策もどこへやら)
(がばりと身を起こすと、今にも食事を始めようとしていた異形の背に向けて叫んだ)
最初から狙いはそっちだったって訳?
っていうか、だったら何だって私に襲い掛かってきたんだ、君はっ!
(勿論獲物を掻っ攫われるのは見過ごせない)
(けれどそれ以上に、散々無駄弾を撃ち、挙句こんな痛い目まで見てしまった戦いが)
(その実ただのすれ違いでしかないという事実には、半ば愕然としながら憤慨するしかなったのだ)
(あまりにもやるせなくて、それを吐き出さずにはいられなかったのだ)
454名無しさん@ピンキー:2013/05/10(金) 01:11:17.78 ID:0lzuEw/U
レス遅し
455伊田満 ◆JOEATxYv1A :2013/05/10(金) 01:24:57.95 ID:QSI7sQw1
>>453
…。
(背後から聞こえる絶叫、どうやら油断し近づいたところを強襲する策だったらしい。)
(どうでもいい。
(目の前に転がる異形の死体。その死肉を掴み『口』で噛み千切ると)
(血抜きもせず未だに体液が滴るソレをゆっくりと口に入れて咀嚼する)
(咀嚼するたびに『渇き』も癒える。段々と思考が『人』に戻っていく。)

…死臭がしてイタからナ、最初は喰らウつもりダッタ。
(口に肉をほおばり、背を向けたまま問いに答える。)
(自ら策をばらし行動に突っ込みを入れる辺り、もはや敵意もないのだろう。変わった奴だ。)
(とは言えこちらも好き嫌いに関わらず危害を加えるような余力もない。話に付き合う他ないのだろう。)

それニ、物事には優先順位がアル。
死にカケタ人間に止めヲ刺すよリ目の前の食事ノ方が重要だったト、それだけダ。
(運が良かったな、と小さく呟いて残った骨や内蔵を『口』の中へと放り込む。)
(食いにくい部分はゆっくりと直接血肉にした方が効率も良いし腹持ちもいい。)
(流石は研究者と言うべきか、まだまだご馳走は山のように残っていた。)

だガ、異形の死体を処理もせズ女一人デ運んでいレバ、
匂いヲ嗅ぎつけタ奴らに襲われルダロ。
(憤慨する女とは対照的に、馬耳東風と行った様子でもしゃもしゃと口を動かしながら続ける)
(こちらとしてももう少しで実験動物にされるところだったのだ、そこまで怒ることもあるまいに。)
(とはいえ下手にそんな事を言えば後ろから冷凍弾が飛んできそうだが。)

それトモ何か?襲って欲しいノカ?あんたハ。
456鋳吹 澪 ◆PLOzMDee/I :2013/05/10(金) 01:43:44.04 ID:4WR+KfLZ
>>455
ああぁぁっ!?ああ……私の獲物がぁ。
(止める間もなく、今夜の獲物は異形の口の中へと収まっていく)
(小型とは言え、あれだけの数を捕まえるのにどれだけ苦労したと思っているのか)
(その苦労が完全に水泡に帰した事を悟り、へなへなとその場に崩れ落ちてしまう)

……あぁ。
(死臭を消す術などいくらでもあったはずなのに、それを怠っていた自分の迂闊さに思わず声が漏れた)
なんてこった……結局これじゃ大損じゃないか。
こっちに来ていきなりこれだなんて、先が思いやられるよ、本当に。
(空を仰いで嘆息する。そうしている間にも、今日の獲物は次々に異形の口の中へと消えていく)
(背中を撃ってやろうかと思ったが、それがただの腹いせにしかならない事は理解している)
(何にせよ今大事な事は、これ以上余計な出費を増やさない事に尽きるのだから)

なっ……だ、誰がっ!そんな歪んだ嗜好があるものかっ!
はあ、もういい。これ以上こんなバカげた事を続けても、何の意味もありはしないんだ。
(諦めたようにそう吐き捨てて、銃と短剣を仕舞い込む)
(せめて観察くらいは続けようと、鋭い目つきをさらに細めて食事の光景を睨みつけている)

しかし、随分と珍しい姿をしてるね。
おまけに、思ってたよりもずっと話は通じるみたいだし。
(やるせない思いだとか、胸の内でぐらぐら沸き立つ憤懣だとか)
(後は大きな損失への哀しみだとかも、知的好奇心の前では揺らぐもの)
(いつしか食事を続ける異形の姿を、興味深げにじろじろと見つめていて)

こっちの街には、君のように話の通じる異形も多いのかな。
もしそうなら、そう言う手合い向けの営業もしてみた方がいいのかなぁ。
(戦いの最中に乱れた髪を、軽く手櫛で整えながら)
(今後の展望のビジョンに、いくらかの修正を加え始めていた)

【時間的に、今日はこの辺りで終了でしょうか?】
【明日はちょっと都合がつかないので、明後日、11日でしたら10時半ごろからで大丈夫だと思います】
457伊田満 ◆JOEATxYv1A :2013/05/10(金) 01:50:34.37 ID:QSI7sQw1
【そうですね、実は既に意識がちょっと朦朧と〜】
【11日の10時半からですね、了解しました。】
【や、いつも夜分まで楽しませていただいて本当にありがとうございます。】

【それではスレをお返ししますね。】
458鋳吹 澪 ◆PLOzMDee/I :2013/05/10(金) 01:52:45.51 ID:4WR+KfLZ
【では、また明後日にお会いしましょう】
【今日もありがとうございました。お疲れ様でした】

【スレをお返しします】
459名無しさん@ピンキー:2013/05/10(金) 03:09:43.21 ID:0lzuEw/U
460名無しさん@ピンキー:2013/05/10(金) 03:10:09.38 ID:VssODuLe
460
461顕谷 梨緒 ◆x2JNvp1m4g :2013/05/10(金) 22:01:39.38 ID:sBwN3IVF
>>447
いいじゃん、それで。自己批判できてるってことだし。
次からは本当に優しくなれるようにすればいいと思うの。
それにさ、自己満足の何が悪いの?その行為が自己満足の偽善かもしれないけどやるのが、
人間じゃない。それが自己満足の偽善だからやらないっていうのは、欺瞞だよ、欺瞞。
(郡太一朗が言っている自己満足という台詞があるが、それは悪いことではない)
(と思う。自分の行動の正しさを盲信するだけなら独裁者だ。自分が本当に正しいのか)
(常に客観視して、自分を戒めつつ、謙虚に行動する。今度こそは間違えないように、と)
(我ながら訳知り顔で語ってるなぁと内心自嘲しつつも、言葉が滑らかに紡がれる)

ゆりかのうそつきー。
悲しいのは他の誰でもない、ゆりかの方でしょ。
悲観主義だね、悲観主義。英語で言うとペシミズム。
(出会いは無意味だと彼女は言う。私には誰も必要ないのだと、彼女は言った)
(振り解かれた手をスゴスゴと引っ込めて、それでも苦笑するに留める)
(生憎と、これで諦めるほど潔くないし、納得できるほど頭の出来もよくはない)
でも、何となく今のでわかったよ。
ゆりかも、納得できない別離を迫られる宿命にあるのね。
それがわかっただけで、出会いに意味はあったと思うよ。私と、ゆりかの出会った意味がね。
(梨緒の行く末を案じているだけで、あの言葉は出てこない。まるで自分に言い聞かせている)
(ような言葉の数々が、その根源にあるものを悟らせた。梨緒の頭の出来が悪くてもこうやって)
(面と向かって言われれば、察することくらいできるのだから)

うんにゃ。『やめてー、怪音波攻撃はやめてー』とか言うんだけどね。
普通に吹いてるだけなのにねー、不思議だよねー。
(ツッコむ者が不在の会話は実に不毛だが、それに気づく第三者はこの場には居ない)
うえー。なんかそれ……ある意味凄い家族愛よね。
よし、決めた。特訓しましょう。今から私の部屋で。
大丈夫、私、こう見えて大抵の料理は食べられるから。
(ガシッと、もう一度ゆりかの手首を掴む。これ以上弟を寝込ませない為にも)
(私がしっかりしないと。何故かその瞳に使命感を燃え上がらせる)
(こうなった梨緒は滅多なことでは止まらない。その戦い方と同じく正面へ突き進むだけだ)

【置きレスにお借りしました】
【それでは日曜日にまたお願いしますね】
462鋳吹 澪 ◆PLOzMDee/I :2013/05/11(土) 22:38:47.01 ID:xLED46BE
【伊田君と場所を借りるよ】
463伊田満 ◆JOEATxYv1A :2013/05/11(土) 22:44:16.28 ID:QoaoBp7c
…なんダ、此処に来て日ガ浅いのカ?
話が通じる程度ナラバ此処でハそコマで珍しイものジャナイ。
俺ぐライに『優しい』奴はそうそうイナイだろうケドナ。
(『優しい』。その言葉に自嘲気味に小さく笑う。)
(人を喰らい、異形を喰らい、人の道を踏み外したが故に異形へと成り果てたというのに)
(深遠を覗く者は同じモノになり果てると、何処かの誰かが言っていたような気がするが)
(この女は分かっているのだろうか。話が通じる異形、それがどういう存在なのか。)

異形相手に取引ナド、期待シナい方がいい。
話が通じる程の知性があル奴はソノ分理性が吹っ飛んでいるもノダ。
…お前ハ歪んダ嗜好ト言っていタガ、『そうなる』可能性モ多分にアルだろうナ。
(かつて自分が通った道。人間性を失ったが故の、異形。)
(自らの言葉にまたドロドロとした嫌な感情が溢れ出す。)

(どうやら腹が満ちたのか、ゆっくりと立ち上がり女の方を向きなおす。)
(むせ返るほどの血の匂いと死臭が、否が応でも此処がどういう場所なのかを知らせていた。)
興味本位デ立ち入れる程甘い場所でハナイ。
…コノ距離。武器をしまッタ今の状態なラ、弱った俺デモ簡単に…。

(『知性があル奴はソノ分理性が吹っ飛んでいる』)
(既に指の先は先の『口』に変化している、この距離ならば外す事はまずないだろう)

甘いンダよ、お前ハ。
(呟くと同時に。指先が女の方に向けられて)





(―――黒い弾丸が、女の背後に忍び寄っていた猿のような異形を襲った。)

【お待たせしました、それでは今日もよろしくお願いしますね。】
464鋳吹 澪 ◆PLOzMDee/I :2013/05/11(土) 23:13:05.66 ID:xLED46BE
>>463
浅いというか、つい先日こっちに来たばっかりでさ。
右も左も分からないなりに、ちょっとした散歩がてらに狩りでもしてみたら、コレだ。
(明らかに人間ではない相手、けれどこうして話が通じる)
(なんとも不思議なものを感じながら、それでも直に異形と話すという経験は)
(今までほとんどなかったものでもあったため、知的好奇心は否が応にも刺激されていた)
優しい、ね。まあこうやって話が出来るだけ、まだマシというべきか。
それとも本当に、君みたいなのがこの辺りにはごろごろと転がっているということなのか。
まったく、随分と楽しそうだよね、この街は。
(一体どれほどの闇を、この街は飲み込んでいるのだろうか)
(その底知れなさが、どこまでも知的好奇心を刺激する。ゾクゾクと背筋を駆ける愉悦に、唇の端が吊り上る)

そんなものなのかなあ。まあ、油断が出来る相手じゃないだろうけど。
普通の人間なんて相手に出来ない仕事だし、そう言う奴等と渡り合う位の事はしないとね。
(少なくとも、それを生業にすると決めた時点で危険に身を投じる覚悟も)
(危険な相手と付き合う覚悟も出来ている。どこまで自分の度量が及ぶか)
(それを試すためにも、今この街にいるのだから)

お生憎様、私みたいなのは興味だけで生きてる生き物なんだ。
ここには私のしらない神秘がある、修めたい秘儀が、知らない真理がきっとある。
(そう、結局のところは彼女自身も叡智という名の魔物に取り付かれた魔性に過ぎない)
(それこそが”もっとも貪欲なる学問”現代の錬金術を操る者の宿業なのだから)
(宣言するようにそう言うと、両手を白衣のポケットに突っ込んだまま)
(突きつけられた指先を、小さく唇を歪めて睨みつけ)

(一撃ならば耐えられる。少なくともこれを凌げば、先ほどよりは脱出は容易なはず)
(そう考え、白衣の前を閉ざして全身を覆い、その攻撃から身を守ろうとしたのだが)
(背後で弾けた黒い弾丸に、僅かに目を丸くして、背後の異形と目の前の異形とを交互に見比べて)

……甘いのは承知してるけどさ。それでも、私はこんな生き方しか出来ないんだ。
それに、君も結構甘いんじゃないの?
(毒気を抜かれたようにくすくすと笑って、一歩。目の前の異形へと歩を進めた。
465名無しさん@ピンキー:2013/05/11(土) 23:36:33.22 ID:szF5tdTw
465
466伊田満 ◆JOEATxYv1A :2013/05/11(土) 23:57:33.90 ID:QoaoBp7c
>>464
フフ…フハハ、ハハハハハッ。
好奇心は猫をモ殺すと言ウガ、少なくトモお前ハ死にソウニないナ。
(一歩分、互いの距離が縮まる。)
(もはや敵意などは全く無いのだろうか、毒気のない女の様子に釣られるように笑った。)
(死ぬような思いをしたにも関わらず、何故自分の命を奪おうとした相手を前にここまで邪気も無く笑えるのか)
(恐らく好奇心を満たし、知識を得るためならば命すら簡単に投げ打つのだろう。ある意味一番恐ろしい。)

……お前デ二人目ダ。イヤ、正確には一人目カ。
(小さく呟く。この姿の自分と怯えも無く話をしたのは、コレの前は何時だっただろうか。)
(あの時のスコップを持った少女と目の前の女が被る。もう少しだけ道を外す前に出会っていたなら)
(多少なりともこんな状態にはならなかったのかも知れない。)

相手が異形ト分かっていなガラ動ぜズ話をシタノハな。
大抵の人間にトッテ、異形は排除すべキ存在ニ過ぎなイ。
(少なくとも自分はそうだった。相手が異形であるとそれだけでも問答無用で滅する理由になる。)
(おかしいとは思わない、野放しにされた猛獣に、人間では無い者に問答が通じるわけがないのだから。)

故に妙に知性があル奴はソノ現実を受け入れられナイ、理性を失わなけレバ生きてはイケなイ。
だガ…臆せズに『知りたガル』お前ならバ、対等に渡り合えるのカモナ。
(興味。知りたいと思う事、理解したいと思う事。それらを瞳を輝かせて語る目の前の女)
(それを糧に生きている人間故に通らざるを得ない、通る事が出来る道もあるのだろう。)

…だガ、今日は早々に帰った方がいいだロウナ。
服に付いた死臭を取らナクテハ、エサが此処に居ますと喧伝しているようナモノだからナ。
(ここら辺りはそういうのが多いからなと、猿の異形の死体を顎で指し、呟いた。)
467鋳吹 澪 ◆PLOzMDee/I :2013/05/12(日) 00:18:32.82 ID:SNEKeSkq
>>464
もちろん、そう簡単に死んでやるつもりなんて無いよ。
でも、自分の好奇心のために死ねるってのは、案外いい死に方かもしれないな。
(どうせなら最後は、そんな風に死にたいものだと考えながら)
(一歩、距離を詰めた。帰ってきたのは笑い声、応じるようにこちらも薄く笑みを浮かべて)
(まるで数年来の旧友であるかのように、顔を突き合わせて自然に笑い合う)
(面白い奴だと思う、危険な奴だとも思う。そしてなにより直感する)
(この目の前の異形とは、きっと今後もこうやって付き合っていけるはずだ、と)

なるほど、私にとっても君は、この街で初めて話した相手になる。
初めてついでに、名前があるなら聞いておきたいな。いつまでも“君”では不便だからね。
(ポケットの中で握っていた何かを手放して、両手で肩にかかった髪を払って、乱れた白衣を正してから)
私は鋳吹 澪、つい先ほどこの街にやってきたばかりの、新米錬金術師ってところだ。
(気取った仕草と口調で、軽く手を上げ一つ挨拶をして見せて)
(振り上げた手から、なにやら小さな紙切れを投げて渡した)
(その紙切れは風を切って飛び、異形の足元にひらりと落ちる。それは所謂名刺というもので)
(名前や連絡先、“よろず製作受け付けます”などと言った文言が書かれていた)
詳しい事はそちらをどうぞ。客としてなら、君みたいなのだって歓迎するよ。
(にっこりと、愛想のいい営業スマイルを一つして)

……それは悲しいね。考えるのをやめなくちゃ生きていけないだなんて。
私なら、辛くて辛くて死んでしまいそうだよ。
(事実、考える事をやめるくらいならば自分は死を選ぶだろう)
(迷いなくそう思える自分がいて、思わず小さく苦笑した)

ああ、確かにこう次から次へと押し寄せられたんじゃあたまらないね。
でも、そこまで心配はいらないと思う。こういうとこにも、ちゃんと頭を使ってるんだ。
(白衣の中に手を差し入れ、取り出したのは小さな小瓶)
(中に詰まった透明な液体を、白衣と異形の死体にさっと振りかけた)
(するとたちまち、そこから立ち上る死臭が消えてなくなって)
……とまあ、こんな具合だよ。
(もっと早くこれを使っていれば、こんな余計な戦いをする事もなかった)
(けれどそうしていればこの出会いもなかったのだから、差し引きとしては悪くない)
(そんな風に、自分の失態を納得させることにした)

とは言え、そろそろ帰るべきってのは本当かもね。
結構疲れたし、どうにか自分の分の獲物は確保できたしね。
(なんて言いながら、後ろの異形と更にその背後にある氷塊を見遣る)
(そう、あの氷塊とてその内部は異形の肉体をたっぷりと含んだ捕縛弾の成れの果て)
(上手く肉体の成分だけを抽出できれば、使い手は十分にあるのだから)
468伊田満 ◆JOEATxYv1A :2013/05/12(日) 01:20:53.00 ID:WJubQdDJ
>>467
…返答ニ困るナ。だガ、その技術ガアレバ人脈ナドすぐに作れるカ。
俺ハ………カタナシ。そう呼んでくれレバいイ。
(名前を聞かれると一瞬口篭り、異形である自分の名前を名乗る。)
(まだ出会ったばかりの人間に、人間としての名前を、自らの正体を教える訳にもいかない。)
…ふム、錬金術師カ。噂にハ聞くが実際に見るノハ初めてダ。
先程の装備も錬金術の産物カ…他で見ない訳ダ。
(気取った様子に少しばかり肩をすくめて、足元の名刺を拾い上げる)
(…錬金術師。鉛を金に変えるが如く、世の理を歪めるかと錯覚するほどの技術を持つ者。)
(この女ならあるいは。もしかすれば自分を人間に戻す事も出来るかも知れない。)
(微かに灯った希望の灯火)
………その内に、世話になるカモ知れナイ。
(わざとらしい程愛想がいい営業スマイルに、蚊の鳴くような声で答えた。)

なるほどナ、道理で最近エサを見つけにクイと…
他の退魔師連中にモ技術ガ渡っテいるのだロウな、前は簡単に死体を見つけられタノだガ。
(ファ○リーズも真っ青な消臭技術、これも錬金術の産物なのだろうか。内心感服する。)
(思えば退魔師連中の使う武具などもこういった特殊な技術によるものが大きいのだろう)
(資金的な関係があるのは言わずもがなだが、こう目の前で見せ付けられると)
(その技術を試される側としては少々陰鬱な気分になった。)
…少し分けテ貰えルカ。アレと交換できる分だけデイイ。
(背後にある氷塊を後ろ手に指して取引を持ちかける。)
(死臭が染み付いているのは自分の体も同じ事、普段であれば風呂や市販の消臭剤で誤魔化しているのだが)
(錬金術の技術力を目の当たりにした今では、それらは児戯のようにも思えてしまって)
(アレが手に入るならこの酷い体力の消耗も、差し引きとしては悪くないだろう。…多分。)

一応忠告しておクガ、俺の管理下カラ外れタ肉体は何をスルカ分からンからナ。
…特ニ死体の傍には近づけない事ダ。余りいい結果にはナラン。
(後ろにある氷塊。自分の妖魔としての肉体の一部が大量に混じったソレは錬金術師にとっては格好の素材だろう。)
(この肉体も元々は死体を活性化させたもの、離れなければ活性化させた死体は生きているかのように扱える。)
(だが、自身の操作圏から外れたそれはどういう挙動を示すのかは、予想すら出来ない。)
(自分と同じく自我を持つようになるのか、それとも映画のゾンビのようにただ欲望に忠実なバケモノになるのか)
(この錬金術師に価値があると分かった以上、忠告しておく事に越した事は無かった。…逆効果な気もするけれど。)

【そろそろ〆ですかね〜。】
【いやはや、三日間本当にありがとう御座います。はい。】
469鋳吹 澪 ◆PLOzMDee/I :2013/05/12(日) 01:44:31.57 ID:SNEKeSkq
>>468
カタナシ、ね。確かにそれっぽい名前だ。
(本名かどうかは分からない。文字通り決まった形がないのなら、次に会ったときこの姿である保障もない)
(けれど、それでもきっとまた会えるだろう。この出会いは無駄にはなるまい)
(そんな確信めいた思いは確かに胸の中に宿っていて)
じゃあよろしく頼むよ、カタナシ君。

錬金術、と一口に言っても色々あるからね。
特に私の場合は、道具や薬品の製造に特化してるってだけ。
ただ……ちょっとその材料が普通じゃないってだけなんだ。
(背後の原材料達を指しながら、軽く肩を竦めやって)
ふふ、楽しみにしてるよ。初めてのお客さんだからね、サービスさせてもらうともさ。
(にっかりと、どこか悪戯っぽくも見える笑みを浮かべて、微かな声に応えて)

結構ポピュラーなものだからね、これも。
作り方自体は出回ってると思う。問題は、作るのにちょっと特殊な器具が要るってことかな。
とは言え、これだって完全じゃない。ちょっと強い衝撃を加えるだけで簡単に解けちゃうんだ。
(それでも、このまま無事に家まで帰り着くくらいには十分持ってくれるもの)
(こういう便利な道具を売りさばく事ができれば、それなりの稼ぎは得られるのだろうが)
(大体こういうものを大量に使うところは、大体どこかと契約を結んでいるのである)
(其処に今から割り込むのは厳しい。となればどうする?そこは独自性で勝負するしかないのである)
(まさしくそれが、自分の腕の見せ所なのだが)
ん?これ?ああ……えっと、持ち合わせはどれくらいあったかな。
(白衣の中をごそごそと漁って、新たな小瓶を三つ取り出して)
使い方はさっき見たとおりだよ。後、直射日光の当たるとこには保存しないでね。
(口早に小瓶の説明を述べながら、さらにずかずかと近づいて)

じゃあ、毎度あり、ってね。
(カタナシのその手に、直接手ずから小瓶を押し付け、にっと小さく笑って見せた)

その辺はお手の物だよ。とりあえず凍らせておけば無害っぽいし、保管するときはそれでいいかな。
後は色々実験してみて……ふむ、捕食は肉体自体が行う行動なのかな。
となると、細胞の一つ一つが捕食性を持つもので、それを君が統括している……と。
(興味深い、とカタナシの顔を見つめてにやりと笑う)
(その細胞の性質を把握し、コントロールすることに成功したのなら)
(使い方はいくらだって考えられる。楽しいことになってきた、胸の高鳴りが止められなかった)

さて、今日はずいぶんいい出会いがあった。中々楽しかったよ、カタナシ君。
また会おう。もしくは、君の方から出向いてくれてもいい。楽しみにしてる。
その時には、私も何かしらの研究成果を見せられると思うよ。
(カタナシの顔の前でひらひらと手を振って、そのままくるりと振り返る)
(はらりと黒の長髪が揺れて、その向こうに彼女の姿が見えた)

(今日の収穫と、初めて出会えた興味深い異形の存在にほくほく顔で、鼻歌交じりに去っていくのだった)

【では、こちらもこんな感じで〆としましょうか】
【こちらこそ、長らくのお付き合い本当にありがとうございました】
【また機会がありましたら、是非ともよろしくお願いします】
470名無しさん@ピンキー:2013/05/12(日) 01:56:04.93 ID:FRB+WdhH
470
471伊田満 ◆JOEATxYv1A :2013/05/12(日) 02:15:35.58 ID:WJubQdDJ
>>469
…そうなのカ。物理的な力に弱イとは少々予想外ダガ…
他でも色々と使い道ハあるからナ。
(衝撃に弱いと聞き少しばかり落胆するも、日常生活で使う分には中々に便利だろう。)
(数ある異形を相手取った組織の中では、異能ではなく錬金術が主体のものもあると聞く。)
(異形が多いこの街でもやはり、こういった技術を持つ人間は重宝されるのだろう。)
(異形相手にも商売をしようとするあたりは個人の才覚とも言えるのだろうが…。)
…ん、ウム…。
(ずかずかと近寄り、今更ながら異形にも物怖じしない錬金術師の態度に圧倒されて)
(むしろ異形である此方側が少しばかり戸惑い、素直に注意と説明を聞いて)
(押し付けられた小瓶は、気のせいか少しばかり温かいような気がした。)

ああ、ソノ通りダ。溶け出したら密閉容器でモ抜け出すだろうカラ気をつケロ。
イメージとしてはアメーバが近いガ…詳しい事ハ俺も分からナイ。
調べようとシタ人間はお前が始めテだからナ。
(瞳を輝かせて語る錬金術師に、人間に戻れるかもしれないという期待と少しばかり恐怖すら感じる。)
(そこまで行かずともこの『飢え』を何とかする事が出来たなら人間として生きる事が出来るかも知れない。)
(ミツキと生きる事が出来るかも知れない。)

…さテ、腹も膨れたとこロデ退散するカ。
俺の方も興味深いモノも見れた事だシ、中々楽しい時間だったヨ。
(立ち去る錬金術師向かって級友と分かれるように挨拶すると)
(来た時のようにコートの憑けた『口』に身を潜らせて)
(腹が膨れて動きにくいのか、もぞもぞとした動きで建物の隙間へと入り込んでいく)

…それデハ、また御馳走にナルカモ知れないガ
(その時はよろしくと、ビルの隙間から一言付け加えて)
(ひらりと、そのまま夜の闇へと消えた)

【此方もこれで〆ですね。】
【いやはや、何度も深夜帯までつき合わせてしまい申し訳ない】
【そして楽しい時間をありがとう御座いました。此方こそ機会がありましたらまたよろしくお願いしますね】

【それではスレをお返しします】
472久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/05/12(日) 21:14:09.03 ID:ECYizlEj
【顕谷 梨緒 ◆x2JNvp1m4gさんとのロールの解凍にお借りいたします。】

>>461
………
(熱弁する顕谷をしばらく眺め、そして思わず溜息をついてしまう。)
顕谷さんって、本当に…その、なんて言うんですの?
人の心の穢れとか汚さとか、そういうの縁が無いんですのね。
その心は美しいとは思いますわ。
美しくて、強い。
だけど、強く美しく生きていけない人間だって、この世には存在するんですのよ。
顕谷さんのその心は、宝よ。
大事になさったらいいですわ。
だけどね、これだけは知っておいて欲しいんですの。
その強さと美しさというのは、弱い人間に対して刃になるってことを。
わたしは、そういうの嫌いじゃないですけれど。

わたし?わたしが?
(悲しいのは己ではないかと指摘され、胸に手を当てて、目を丸くする。)
(そんなの、解かりきってる。自分は、悲しみに支配されている。)
(だけど――自分を大切に思ってくれる人たちは、もっと悲しいのだと知った。)
わたしが自分自身に対する悲しみなんて、虫のくそにも値しないですわ。
………っ
わたし、は……
わたしの別離なんて、顕谷さんに比べたら、たいしたものではないですわ。
ほんと……たいしたことないのよ…
(まだ、彼女のことを一から十まで信用したわけではない。)
(ただ今は、それしか言えなくて、少しだけ俯き、瞳を伏せた。)

かいおんぱ……
(もしかして、ジャンルは違えど、彼女はある意味仲間なのだろうか?)
(つまりは、ある一つの物事に対して、破壊的破滅的に不得意なことがあるということ。)
(……もしそうなら、それだけは早く仲間から脱却したいと、本気で思った。)
顕谷さんって、ギター、どの辺まで出来るようになったんですの?
コードは読める?
……ぁ
(少しだけ躊躇い、首を軽く横に振る。)
(深く濃いブルーのシュシュで束ねられた、金色の髪のしっぽがゆらゆらと揺れる。)
えっと、その……料理は、習わない。
その、顕谷さんが嫌とか、ダメとか、そういうことじゃないんですの。
あの…わたし、料理を教えてもらうのは……たった一人って、決めているんですの。
(失うことを、誰よりも恐れていた。)
(そのくせ、自分が消えることは、どうとも思っていなかった。)
(その事実に気が付いたからこそ、大事にしたいものだった。)
(自分が、料理を教えてとねだっている間は、あの人は、きっと、死なないと――)
(勝手な思い込み、解かってはいたけれど。)
(それに、大切なあの人に習った料理を、いつか大切なあの少年に食べさせてあげたい。)
(それが、ほのかな、そしてきっと、叶うことのない願い。)

でも、何かコンビニで買ってDVDでも用意して、お部屋に遊びにお邪魔させてもらえるのなら…
……その、そっちなら…………
(大丈夫、と言うのも変だし、平気、というのも違う。)
(だけど、ずいぶん普通の女の子同士として、誰かと一緒に遊ぶとか、本当に久しぶりで)
(そしてもう、水鏡に頼まれた件以外では、一生できないことだと思っていたから)
(なんと言っていいのか解からず、困ったように眉を下げた。)

【それでは、今夜もよろしくお願いいたしますわね。】
473顕谷 梨緒 ◆x2JNvp1m4g :2013/05/12(日) 21:45:12.92 ID:dlLkRwcG
うぐぅ……や、やめてよ……
何か背中が痒くなるんだけど……
(強いだの、美しいだの、宝だの、自分とは縁のないものだ)
(そんな事を言われたら背中と言わずあちこち痒くなる)
(どれだけ拒絶されたとて退くことのない梨緒でも、その言葉にはやや怯んだ)
ま、まあ……虐められてる子に強くなれって言うのはある意味暴力だとは思うけど……
私ならその子と一緒に戦ってあげることしかできないよ。自分の本音にだけは嘘つけないしね。
(それでも、ゆりかの言いたいことは理解した。多分……)
(要するに自分の価値基準を他人に押し付けるな、という事だろう。きっと……)
(……だが、それでもだ)
(それが自己満足の偽善だと理解しつつも、手を差し伸べたいと思うことはある)
(大事なのは自分の本音にだけは嘘をつかないことだ。その手の後悔はしたくないから)

はーい、ゆかりダウトー。
感情に優劣や価値を付けたがるのはダメでーす。
自分にとって大事なことなら、それは他人より世界より大事なことだよ。
(俯いて瞳を伏せるゆりかの額をぐっと指で押してこちらを向かせる)
(ニッと笑って見せて、次に真剣な表情を見せる)
誰に嘘をついてもいいし、騙してもいい。でも、自分のことだけは裏切っちゃダメ。
そんな人だけは誰にも……きっと、正義の味方が実在したって、救えないから。
(だから最低限度、自分の本音だけは裏切らず、自分の味方でいる必要がある)
(どれだけの力も、強さも、光も、きっと自分の本音の裏切った人間だけは救えないから)

どの辺って……あー……作詞しようとして挫折したレベル、かな?
文化祭でデビューするのは来年になりそう。
……ふぇえ?だだ、誰よ、それ?
あ、ちょっと待って……えーと、まさか例の中学生の子?
(そこで梨緒は考えて、ピキーンと閃いた。ゆりかに纏わる噂のひとつに誰それと付き合っている)
(というものがある。本人は否定していたが、同志だとは言っていた。そして、中学生の子の)
(方については追求しても教えてあげないの一点張りだった。あとは想像力で補う)
(……まさに致命的な勘違いなのだが、それも仕方のないことだろう)

うぐぐ、プレイヤーがないよ。パソコンのしかない。
いや、買う予定だったんだけどギターセットとか買ってたら色々と財政状況ががが……
仕送りにあんまり手をつけてもね。今度ゆりかの部屋招待してもらってもいい?
(そして暴露されたどうでもいい事情。友達を招くには色々と寂しい部屋だと思う)
(折角だしゆりかの部屋にお邪魔しようと図々しく勝手に決めていた)

【うん、こちらこそよろしくね】
【長くなったからばっさりカットしてね】
474久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/05/12(日) 22:14:53.26 ID:ECYizlEj
それと、もう一つ。
(なにやら可愛らしい顔を歪ませ、痒そうにしている顕谷を真っ直ぐ見つめる。)
その美しさと強さ、あなたの真っ直ぐさを利用しようとする輩が現れるかもしれない。
あなたが言うほど、世の中は美しくないんですのよ。
それは、解かっているでしょう?
わたしが悪人だったらどうするんですの?

(触れられ、顔が持ち上がる。)
(些かむっとした表情を浮かべて、すぐに視線をそらした。)
そう、ですわね。
優劣は、ないかもですわね。
それでも、優先順位は、あるのよ。
相反するものの同時進行なんて、出来やしない。
その手につかめるものは、いつだって、一度に一つきりなのですわよ。
だったら、自分よりも優先するべきものがあると思うのも、それも真実であり、自分の心を裏切らないということ。
(いつかまた、自分のことを好きだと言ってくれる人が現れたら)
(万が一、そんなことがあったのなら)
(今度こそ、間違いたくない。)
(己で考え、相手を敬い、己ばかりを押さずに、まだゆっくりでもいい、だけど、しっかりと考えたい。)
(――ただもう、時間がなくて、手遅れだとは思うけれど。)
(それでも、その誓いは無駄じゃないと、思っている。)

……詞。
(いや、詞って、演奏関係ないよね?)
(とは、なかなかに言えなくて、曖昧な笑顔を浮かべてしまった。)
えっと……もし、なにかギターのことで困ったことがあって、相談相手がいなければ
わたし、ギターも弾けないことないから、言ってくださいませ、ね。
あ、でも、バンド仲間がいるのかしら?
え…誰って……
(そこに食いつくとは、思わなくて、思わずきょとんとしてしまう。)
例の中学生って……
違う違う。
あの子には、そんな迷惑かけられない……っ
(両手を前出に出し、ぶんぶんと振って否定しながら、)
(『自分には迷惑かけていいのかよ』と紅裂から小突かれそうな台詞を、言ってのけた。)
その…先輩。
いろんなことを、教えてださる方なんですの。
ろくでもないことも、多いですけれど…でも、わたし……
(なんと言っていいのか解からず、思わず頬を赤く染めてしまい、口篭る。)
(もじもじとしながら、なんと言ったものかと、考える。)
(まさか、とんでもない味のマドレーヌを食べさせてしまったご縁で、たまたま彼が世話を焼くのが上手であり)
(そして、自分が料理を教えて欲しいとねだっているからには、勝手に死んだりしないかもなんて)
(そんな願掛け的な意味も含まれてて…なんて、最早自分でも意味不明の理由だ。)
(それに、彼ならば自分の料理の実態を知っているから、今更迷惑をかけることを考えなくてもすむ)
(なんてのが、意外と本音だったりもして、とにかくとてもくだらない理由なのである。)
(ぐるぐると、自分でもまとまらない考えを頭の中にめぐらせた結果。)
(さらに勘違いを増幅させる言葉を、ほんわりと染まった頬で呟いた。)
あ…あのね。
わたし、 (その人に、料理を教えてもらうのが) ……好き、なんですの。

パソコンがあるのなら、テレビに繋げばいいじゃないですの。
わたしが、なんとかしますわ……
……あ、機械いじりが……その、ちょっと得意なの。
(部屋には、呼べない。)
(まだ、本当に信頼したわけではない。)
(それに、それ以上に、彼女にとってきっと我が家は危険だろうから…)
475顕谷 梨緒 ◆x2JNvp1m4g :2013/05/12(日) 22:45:54.83 ID:dlLkRwcG
あー、それは大丈夫。目を見れば大抵わかるもん。
それにね、悪人だって人間だもの。なんとかなるって。
人の道を外れた……そうだね、殺人鬼なら、話は別だろうけどさ。
(薄い胸を張って堂々と答える梨緒はさぞや滑稽に映ったことだろう)
(本物の悪人にも殺人鬼にも会ったことないから言えるのだと)
ゆかりは、私の見たとこ悪人じゃないよ。
(それでも、それだけはきっぱりと、自信を持って答える)

まあねー。人間の腕が掴めるものって多くないよね。
だったら、自分で届くところまでは自分でやって、あとは誰かに手を繋いで
もらうしかないね。何人かで腕を繋いで伸ばせば届くんじゃない?
(具体性のない話が続く。この手の議論に明確な答えなどはありはしないと実感した)
(ならば、結論は明快なところに落ちる。一人でダメなら二人でやる)
(みんなで手を繋げば、一人では届かない場所にだって手が届くはずなのだ)

バンド仲間は随時募集中!
ゆかりも参加してくれてもいいのよ?
(ビッと親指を立てて、いい笑顔をする)
(根拠は特にない癖に、自信に満ちているのはいつもの事だった)
あ、そっちの方?ふーん、その先輩と……
その先輩ってあんまりいい噂聞かないけど……
え?色んな……こと、ですと……なな、げふげふっ!
(ゆりかの態度と言葉に妄想がどんどんと膨らむ。頭がくらくらしてきた……)
(しかも、好きだと言われて咳き込む。自分が言われたわけでもない癖にドキドキした)
(それってラブじゃなくてライクの方ですよね?なんて聞けない)
いや、その、ごちそうさまでした……
(合掌。これ以上この話題を掘り下げるのは危険だ)
(梨緒だって年頃、興味はあるが、それ以上に恥ずかしい。何も食べてないのに胸が)
(いっぱいになるのは初めての経験だった。自分の頬が赤くなるのがわかった)

あ、そうなの?じゃあ今度お願いしようかな。
ゆりかって、どんな映画見るの?私はアクションとかわかりやすいのが好きー。
(お邪魔する機会が失われたのは残念だったが、それは追々やっていけばいい)
(梨緒は決してメゲない。別離が待っているのは知っているが、だからと言って)
(今、この瞬間に感じている気持ちをセーブするなんて、絶対にダメだ。そう、決めたから)

黄昏時って今、この瞬間だよね。
逢魔が時とも言うけど、この時間っ適度に明るくて暗くて、人の顔がよく見えないよね。
薄闇の中で知らない人と出会ったら、魔物と見間違えるのかな?
魔物に会っても、食べられないようにしないとね。
(靴を履き替えて、校舎を出る。まだ日没まで猶予がある。夏が近いからだ)
(取り留めのない話をしながら下校する。魔物と出会うとしたら、この時間帯だろう)
(その魔物を喰らうのが使命とは言わず、ただ、本当に取り留めのないことを言う)
476久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/05/12(日) 23:09:59.12 ID:ECYizlEj
そうやって、言い切ってしまうところが、強くて美しく、そして危険だって言っていますのよ?
(微笑み、首を傾げる。)
悪人でなくたって、悪事を働く可能性がおおいにある。
もし、わたし自身が望んでいないけれど、お仕事で、あなたのことを拉致しなければならない。
とかだったら、どうするんですの?
(まるで、妹に言い聞かせるようにして、言ってしまう。)
(ついそんな扱いをしてしまうのは、たぶん、彼女の無邪気な笑顔故なのだろう。)
(なんとなく、守ってあげたい気持ちになるのだった。)

そうですわね。
そうやって、繋いでいければいいですわね。
あくまで、理想論ですけれど。
(そんなこと、自分でも解かっている。)
(だけど本当に、そんなに世界は優しくないし、綺麗でもない。)
(繋がれる手が、善意のものとは限らない。)
(もしかしたら、手を繋ぐことによって、思いもよらぬことで、自分が相手を傷つけるかもしれない。)
(それを恐れていては、なにも始まらない。)
(解かってる。)
(だけど、傷つけると解かりきっているのに、あえて手を取ることはできない。)
(そんな思いを飲み込み、顕谷を見つめ、ただ静かに微笑んだ。)

いや、わたしはいいですわ。
部活動とか、定期的に集まってとか、そもそもそういうの苦手なんですの。
えーっと、なんて言うんですの?
さぼり魔?そんな感じ、ですわ。
威張っていえた話じゃないですけれど。
(突然、目の前の彼女が咳き込む。)
だ、大丈夫ですの?
(思わず素で、彼女の背中をぽんぽんと、軽く叩いてやった。)
そう、色んなことですのよ。
先輩のオムレツって、すごく美味しいんですの。
それに、この間先輩の部屋に泊まったときも、ラーメン作ってくださって、それがもう本格的!
(思い出すだけでお腹が鳴りそうになってしまうと呟きながら、うんうん、と何度も頷いた。)
え?ごちそうさま?
(彼女には、なにも食べさせていないのだが、突然ごちそうさまと言われた。)
(しかも、心なしか、彼女の綺麗な頬がほんのりを赤くなっているように見える。)
(なんのことだか解からなかったが、日本で生まれ育ったとはいえ、家庭環境はほぼロシア。)
(きっと、自分には解からない日本の風習があるのかもしれないと思い、怪訝な顔を引っ込めた。)

わたし、最近は任侠も……
(言いかけて、弟に叱られることを思い出し、慌てて話の方向転換をする。)
やっぱり…バレエのDVDかしら…チャイコとか、好きなんですの。
くるみ割り人形とか、外せないですわよね。

……えぇ
(黒いエナメルのストラップシューズを取り出し、履き替えて)
(薄紫に暮れ始めた空を仰ぎ見て、目を細めながら応える。)
(取り留めのない様子に、あえてこちらも、普段のままの笑顔で)
それよりも、帰りは車に気をつけなくちゃですわね。
この時間帯は、魔物に食べられた人間よりも、交通事故にあった人間のほうが多いですもの。
数えたこと、ないですけれど。
(くすくすと笑って、つま先をこんこんと、地面にぶつける。)
(少しだけ夜の匂いがするひんやりとした空気を大きく吸い込み、両手を挙げて伸びをした。)
ケーブルとかは、うちにいっぱいありますもの。
今度、PCとテレビをつなげますわね。
(こんな時間なんか関係ないんだとばかりに、先ほどまでの会話の続きを話して)
(にっこりと、微笑んだ。)
477顕谷 梨緒 ◆x2JNvp1m4g :2013/05/12(日) 23:36:39.99 ID:dlLkRwcG
いや、だから痒いんですけど……そう言われるとっ!
うーん……その時はその時だね。
お互いの立場と意見を尊重した上で敵対するなら、それもひとつの結果だと思う。
(立場上の対立は、受け入れるしかない。その前にできる限り話し合いは試みるだろう)
(けれど、本当に、その時はその時で対処するしかない)
(少なくとも、自分の使命を譲れない以上は、戦うしかないだろう)

ちぇ、ざんねーん。
ま、気が向いたら参加してね。ゆりかのヴァイオリンも聞いてみたいしさ。
(唇を尖らせる。口で言うほど残念がっておらず、目が笑っている)
イエ、なんでもないヨ?ふ、ふぅーん。
オムレツ、オムレツ……ふぇ?がいは……く……ごぶっ、ごふっ!
(泊まったと聞いて梨緒の思考回路がショートした。激しく咳き込む)
(18禁なアレでしょうか、ゆりか。付き合ってるの?付き合ってるの?)
(そんな事は恥ずかしくてとてもではないけれど聞けなかった)
キャパシティーオーバーっ!
これ以上は食べられませんっ!
(それだけは叫んでおいた。友達の赤裸々の事情がここまで恥ずかしいとは思わなかった)
(創作物なら平気だけど、身近な人だととてもではないが耐えられなかった)

にんきょ……?
(人魚姫か何かでしょうか、ゆりか。まさか任侠とか言わなかった?)
(ドスを片手におどりゃーと言いつつ突貫するゆりか……すごく、シュールです)
バレエかぁ。白鳥の湖とか?
こーんな感じでさ。
(両腕を広げて、その辺をくるくる回転してみる。白鳥の持つ優美さの欠片もない)
(どう見ても呪いの日本人形が踊り狂っているようにしか見えなかった)
(くるくると回る度に長い黒髪が振り乱れる)

その時は撥ねられた方向にくるくる回転して受身を取りつつ衝撃を分散するとか。
試したことないけど。
車だけじゃなくて、人間の方にもエアバックとか取り付けられればいいのにね。
(恐ろしく無茶なことを言いつつ、未だにクルクルと回転している)
(車に撥ねられた時のことを想定した対衝撃訓練を実践しているらしい)
あはは。わかった、お願いね。
その時はお礼に、私特製のゴーヤチャンプルーをご馳走するね。
あ、言っとくけど別に沖縄出身じゃないよ。単に最近覚えた料理ってだけだからね。
(けらけらと他愛のないことを話しながら笑う)
(ちょっと踏み込み過ぎたかなと反省しつつ、それでも何となく理解した)
(使命と、別離と……。それがわかったから。わかったから、だから放っておけない)
(どんな理由も、今、この瞬間に感じている感情を抑える理由にはならないから)


【それじゃあ、私の方はこれで〆ね】
【付き合ってくれてありがとう】
【また遊んでね】
478久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/05/12(日) 23:57:24.14 ID:ECYizlEj
うん。
(返答に、なんとなく満足な気持ちになり、頷く。)
やっぱり強いですわね。
ただ、寝首をかかれないようにだけは、気をつけてね。
その……わたしだって、顕谷さんがいなくなったら…悲しいですもの。

バイオリン……
(最近は銃ばかりを握っていて、すっかり指がなまっている。)
(自分的には、とても他人には聞かせられないと思っているのだが、それでも、そんな話はせずに)
(こくりと頷いて、いつかね。と、だけ答えておいた。)
そう、オムレツ。
手際もよくてね、わたしもいつかあんな風に作ってみた……え、ええぇっ?大丈夫ですのっ?
(先ほどに増して激しく咳き込む様子に、健康そうに見えるけれど、なにか持病があるのかしら?と)
(心配そうに、ただひたすらに、優しく背中を擦ってやった。)
え……
(突然に、これ以上は食べられないと宣言される。)
(何か食べさせてつもりも実績も、まったくもって無いのだが)
(それでも一瞬、己のあの不思議料理は、ついに時空を越えて、エア料理として検算できるようになったのか)
(……んなわけないか。と、考えてしまった。)

ふふっ、そうそう、そんな感じ。
(くるくると回る様子に、目を回さないでね、と言いつつ、笑いかける。)
(軽やかな足取り、暖かな闇に溶けそうな、黒い髪。)
(本当に、無邪気でかわいい。)
(異形とか使命とか、一族のしきたりとか、まったく関係なく)
(普通の女の子同士で出会えたらよかったのにと、心の底から思ってしまった。)
(そんな自分に気が付いて、目を細め、一瞬つめたい表情を浮かべる。)
(心が冷えていくのが解かる。)
(そんな夢物語を考えるほうが、よほど自分に対する欺瞞だと思った。)

ぶっ
(思わず、素で噴出してしまった。)
に…人間に、エア……あーもう……
(涙を浮かべて、それを指先で拭う。)
(白鳥の湖の流れから、訓練的なくるくるへと移行。)
(見た目は、ほぼ変わっていなかったけれど。)
ごーや…ちゃん?
(なんだろう?なんだか可愛い名前だ。)
(沖縄がどうとか言うからには、きっとそっちのほうの料理なのだろう。)
(少しだけ嬉しそうに、こくりと頷いてみせた。)
楽しみにしていますわね。
(そう言って微笑むと、学生鞄を持ち直し、校門へと向かった。)

【それでは、わたしはこれで〆ですわ。】
【今回はお付き合いいただきまして、ありがとうございますわね。】
【ロール久しぶりで、なんだか迷走してしまった感もあり…申し訳ございません。】
【こりていなければ、また遊んでくださいませね。】

【それでは、おやすみなさいませ。】
【顕谷さんに良い夢と、素晴らしい明日を。】

【スレお借りいたしました。ありがとうございます。】
479名無しさん@ピンキー:2013/05/13(月) 00:33:18.09 ID:0wvNuV1/
お疲れ
480名無しさん@ピンキー:2013/05/13(月) 00:37:07.67 ID:0wvNuV1/
480
481名無しさん@ピンキー:2013/05/15(水) 17:30:00.59 ID:CXDTKKHH
支配
482名無しさん@ピンキー:2013/05/17(金) 23:30:28.31 ID:ZGqp1jM3
始発
483名無しさん@ピンキー:2013/05/22(水) 22:28:57.00 ID:mSQsg8Wv
姉妹スレ

【新世紀】科学研究都市・幻想【超科学】
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/erochara2/1361538896/l50

真説・闘者の学び舎
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/erochara2/1366723081/l50
484名無しさん@ピンキー:2013/05/23(木) 01:12:29.17 ID:kBnSUA0J
485名無しさん@ピンキー:2013/05/23(木) 12:49:05.00 ID:kBnSUA0J
485
486名無しさん@ピンキー:2013/05/26(日) 11:10:58.09 ID:4WOKPTKX
保守
487久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/05/26(日) 19:17:18.02 ID:+PD5mvnK
【兵部 晶 ◆oWbpNIMs9Mさんへの置きレスに、お借りいたします。】

>>http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/5556/1367848176/332
………
(目の前の彼は、『かつて』と言った。)
(それは、今は必要としていないと、宣告されたということ。)
(…当たり前だ。以前は、それを自分も望んでいた。)
(だけど、これは違う。)
(自分が寂しくなってしまったということを差し引いても、彼の現在の状況は不健康に思えた。)
(でも……)
晶くんが…わたしがそばにいることによって、辛いとか、邪魔だとか…その、協力関係以外で…
そう、思うのであれば…
それを否定して、押し切れる立場ではないから。
わたしは、いつだって一人でやっていけるんですもの。
だってホラ、わたしお姉ちゃんですもの。
(にっこりと微笑み、小さくガッツポーズを見せてみる。)
(わたしは、上手に笑えているだろうか。)
勿論、なにか作戦とかでわたしの力が必要であれば、遠慮なく言って欲しいですわ。
虚影会も、気になりますし…それにそれ以外の案件でも…なんなりと。
その気持ちは、それだけは…一生変わらない。
(彼を、見守りたい。)
(そんな気持ちを、仕事に協力するという内容に隠し乗せて、一生変わらないと、兵部に告げた。)

………
(殺人鬼と言われて、視線を逸らす。)
あー…いや、そうそう、ちょっと運が悪かっただけですわよ。
今度は、ちゃんと作る。ちゃんと。
って、なんで刑務所にまで入らなくてはならないんですのっ?
ひっど……ちょーっと、生焼けだっただけですわ。
味は、まぁまぁだったんですのよ。

(頬を寄せられ、楽しそうにぷきゅぷきゅと鳴きながら)
(兵部にじゃれつくドゥルークを見て、半ば呆れたような表情で)
(でも、微笑ましく一人と1匹の様子を見つめる。)
なれるかな?
うん、きっと強い子になれるわよね。
強くて優しい。
異形だけれど、人の想いがわかる、そんな子に。

(それでも、虚影会が罪を犯せばという言葉に顔を曇らせる。)
(先日は、相手が紅裂拓兎だったから、なんとかなったけれど)
(万が一ターゲットがもっと非力な者、ましてや一般人だとしたら)
(今頃自分は、罪も無い人間を殺した、殺人者だ。)
(しかも、あの魔王と思われる少女の声は、まるで楽しい遊びでもするかのような雰囲気だった。)
(軽く眉を寄せて、自分の腕をぎゅっと抱く。)
(ふるりと小さく身震いをして、溜息。)
そうですわね。
そうならないように、なにか事が起こりそうな状況を、早めに察知して
せめて、なるべく事前で食い止めることが出来れば、いいのですけれど。

【置きレスにお借りいたしましたわ。】
【ありがとうございました。】
488名無しさん@ピンキー:2013/05/26(日) 20:21:42.21 ID:4WOKPTKX
ぽっこり
489名無しさん@ピンキー:2013/05/28(火) 00:59:41.77 ID:8KcXGHpQ
余白
490名無しさん@ピンキー:2013/05/29(水) 00:52:09.60 ID:XWwUX+M+
490
491白雪月歌 ◆uOUHxRuf5c :2013/06/04(火) 21:03:02.31 ID:Pkqzq8Qa
【ごきげんよう。無事に書き込めれば待機させてもらうよ。】
【プロフは>>162だ。名無しさんも大歓迎だよ。】
492白雪月歌 ◆uOUHxRuf5c :2013/06/04(火) 22:10:44.73 ID:Pkqzq8Qa
【今宵はここまで。落ちるよ。】
493名無しさん@ピンキー:2013/06/04(火) 22:29:35.28 ID:C7bW/hDe
いたのか
494鋳吹 澪 ◆PLOzMDee/I :2013/06/11(火) 21:19:38.82 ID:YYjKeXX4
【どうにか早めに来る事が出来ました、しばらく待機させていただきますね】
495名無しさん@ピンキー:2013/06/11(火) 22:28:49.67 ID:c9wyATmQ
495
496鋳吹 澪 ◆PLOzMDee/I :2013/06/11(火) 23:25:06.93 ID:YYjKeXX4
【そろそろ限界、でしょうか】
【では、また次の機会に】
497紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2013/06/26(水) 21:28:56.64 ID:Curjl0db
【久しぶりに待機してみようか】
>>2がプロフになるな。】
 
498紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2013/06/26(水) 22:08:45.76 ID:Curjl0db
【では撤収】
499名無しさん@ピンキー:2013/06/26(水) 23:41:36.60 ID:DyyPIB2I
いたのか
500名無しさん@ピンキー:2013/06/26(水) 23:42:46.57 ID:DyyPIB2I
500
501久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/07/03(水) 21:58:56.98 ID:0ygcr1k4
【白雪月歌 ◆uOUHxRuf5cさんとのロールにお借りいたします。】
502白雪月歌 ◆uOUHxRuf5c :2013/07/03(水) 21:59:07.88 ID:Xz3ng09E
(とある日の放課後のことだった。)
(ホームルームが終わり、掃除やら部活やらへと生徒達が散っていくそんな時間。)
(部活に入っていないし掃除当番でもない久遠ゆりかもとりあえず教室からは出ようと帰る準備をしている時、)
(クラスメイトの一人がゆりかに話しかけてきた。クラスメイトであっても話したことがない少女。)
(特別目立つでもなく、かといって地味でもない、一目見て女子高生だとわかってしまうような彼女は、)
(表面上はとりつくろっても、目の表情は興味津々丸出しで、ゆりかに話しかけることに興奮を隠しきれずにいる。)

「ねえねえ、久遠さん。そこにいる白雪くん? 白雪さん? が久遠さんのこと呼んでるんだけど、」

(彼女は教室の後ろの出入り口を指さし、続けて「あれ誰?友達?ナニモノ?」とあやうく聞いてしまうのをなんとかこらえる。)
(それほど教室の出入り口の外、廊下に立つ人物は変わっていた。)
(高等部男子生徒の制服を着ている。背丈は150代半ば。髪は顎のラインで切りそろえている。)
(それだけを見れば小柄な男子生徒と言えなくもなかったが、顔を見れば少女のそれだ。)
(エキゾチックな顔立ちは中性的と言えなくもなかったが、ぷっくりとふくらんだ血のように赤い唇はなまめかしく、)
(日本人離れした白い肌はまるで豪雪地帯に積もる雪のようである。たぶん少女なのだろう。)
(だが制服の上からでもわかる体格のかぼそさは少年的でもある。男であれ女であれ、とても目立つ人物だった。)
(片手には学生カバン、反対の手には綺麗に折りたたまれた白いパラソルを持ち、制服の胸ポケットには赤い薔薇が一輪ささっている。)
(その生徒は黒曜石のような瞳で、廊下からじっとゆりかのことを見つめている。)

「……知らない奴なら断ってこよっか?」

(クラスメイトの彼女は廊下に立つ要注意人物を見て心配になったのか、断るかどうかを聞いてきた。)
(これを切っ掛けにゆりかと話せるかもという下心で気軽に取り次いだものの、やめておけばよかったと後悔が顔に浮かぶ。)
(普通の高校生である彼女だったが、この時ばかりは何か危険な香りを感じたのだった。)

【こんな感じで。よろしくお願いするよ。】
503久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/07/03(水) 22:14:54.13 ID:0ygcr1k4
(珍しく、本当に珍しく、クラスメイトから声を掛けられた。)
(それが、郡太一郎のように、特別『おせっかい』で『おひとよし』な人間なら、ともかく)
(声を掛けてきたのは、一見して、普通の少女。)
(普通にクラスに溶け込むような、少しばかりの色付きリップ)
(クラスで流行っているらしく、昼休みにクラスメイトと付け合った茶系のマスカラ)
(スカートは、少し短め。それも、普通。)
(好奇心丸出しの顔。……それもまぁ、普通か。)
(少しだけ眉を寄せ、めんどくさそうな顔をして金色の睫を揺らす。)
(彼女が指し示す先には……)

……あまり、係わり合いになりたくない感じですわね。
だってそうじゃない。
あの格好、ちょっとどころかだいぶ変よ。
(袖口にヒラヒラとフリルのついた、長く垂れるウサ耳のパーカーの裾を、きゅっと引っ張る。)
(膝上のスカート裾からは、柔らかそうなリバーレースが幾重にも重なったペチコートの裾が、ちらりと見える。)
(誰の目から見ても、見事なまでに自分の事を棚に上げた発言を、いけしゃあしゃあと発した。)

学校に赤い薔薇って…アホなんじゃないの?
(その冷たい言葉は、別に教室の入口に佇む人物に向かって言ったわけじゃない。)
(こんな発言をする自分には、近寄らないで欲しいという)
(今目の前にいる、幸せそうな普通の女子高生への牽制だった。)

(断ってこようか、の言葉に、ひらひらと手を振って制する。)
いいですわ。
わたし、自分で断りますもの。
(ひらりとレースを翻し、教室の入口へと向かう。)
(そして教室内を横切り、パラソルを持った不審人物に対峙する。)

……何?

【お待たせいたしました。】
【それでは、よろしくお願いいたします。】
504白雪月歌 ◆uOUHxRuf5c :2013/07/03(水) 22:39:40.81 ID:Xz3ng09E
>>503
(お姫さまはご機嫌斜め。)
(単に久遠ゆりかと接点ができると喜んでいた彼女は、ゆりかの態度に冷や汗を流す。)
(棚上げ発言も他の友達ならつっこんでいたところだが、話し慣れないゆりかの前ではスルーしてしまうしかなかった。)

「そ、そうね。どこからもってきたんだろうね?」

(なんとかゆりかの言葉に返事をするものの、拒絶を示す冷たい態度に後悔してやまない。)
(席を離れて入口へと向かうゆりかをためらいがちに見送るだけだった。)
(その彼女に他のクラスメイトが近づき、ゆりかに聞こえないように話しかける。)
(きっと、ゆりかの冷たい態度について話しをしているのだろう。)

(そして、ゆりかを待つ不審人物の方は驚いた様子を見せつつもニコニコと笑顔を絶やしていない。)
(月歌はにぶい方ではないが、多少冷たい態度をとられたからと言って凹むような弱さは持ち合わせていない。)
(警戒されるくらいは想定内だ。)

ごきげんよう、久遠さん。ボクは中等部の二年の白雪月歌だ。
クラスメイトの兵部くん、それと紅裂さんにあなたのことを聞いてね。
もしお暇なら少しの間ボクに時間を割いてもらえないだろうか?
あなたに相談したいことがあるんだ。
ここじゃ話しにくいことだから、どこか久遠さんの都合のいい場所で。

(兵部晶と紅裂拓兎の名前を出すのは直前まで悩んではいたが、結局だすことにした。)
(紅裂拓兎はゆりかに話しをしてくれるとのことだったし、それを前提で話しをした方が手っ取り早いだろうと。)
(相談内容は繊細なことだから、兵部晶の名前は初対面になる月歌の信用にプラスとなるはずだ。)
(そして、それをわかっていて怪しい格好をしてくる月歌でもあった。)
505久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/07/03(水) 22:51:49.24 ID:0ygcr1k4
ぼく?……男の子?
(一見して女の子に見えたのだが、間違いか。)
(益々もって、怪しい……出来れば、あまりお近づきに…)
(そしてそこで、思考停止。)
白雪…?しらゆき……
……あ。
(少しだけ、驚いたように微かに青い目を見開く。)
(そのまま、目の前の存在をじっと見つめ―――逸らし、溜息。)

ヒマじゃないですけれど……
ま、頼まれましたもの。
仕方ないですわ。
解かりましたわ。
では、今夜…そうね、何時くらいがいいですの?
わたし、夕食を失礼させていただきたいので、7時くらいがいいのですけれど…
よろしければ、あなたもご一緒に?
場所は、駅裏にある一軒家のレストランご存知?
つる薔薇の這う…あぁ、今たぶんピンク色の薔薇が咲いているわね。
アイアンの門のある、レンガ造りの……
そういうの1軒しかないから、見ればすぐに解かると思いますわ。
解からなければ、地図書きますけれど、必要?

(おそらく、先ほどの少女が聞いたら、目を見張ったことだろう。)
(冷たい言葉を言い放った唇で、ぺらぺらと饒舌に喋りながら、夕食の約束を取り付けている。)
(視線は変わらずに、面倒くさそうではあったけれど。)
506白雪月歌 ◆uOUHxRuf5c :2013/07/03(水) 23:14:19.33 ID:Xz3ng09E
>>505
どうやら紅裂さんからボクのことを聞いているみたいだね。
見かけによらず律儀なんだな、紅裂さんは。

(面倒だとか不快感を少しでも感じたら放置しそうなイメージである。)
(月歌の願いをすんなり聞き届けてくれたのはずいぶんとびっくりすることだった。)

申し訳ない、助かるよ。
他に頼めそうな伝手がないものだから、断られたらどうしようとずっと心配だったんだ。
だから時間も場所も久遠さんにあわせるさ。
そのレストランは知らないけれど、一件しかないのなら大丈夫じゃないかな?
夜七時にそのレストランでだね。了解した。
いい機会だから食事もご一緒させてもらうよ。

(普段からこんな態度なのかわからないが、あまり歓迎されているようには思えない。)
(それならそれで対応の仕方はある。誠意を尽くすまでだ。)
(のらりくらりと返事を期待させておきながら対応する気がないとかいうよりもましなのだから。)

(それにしても、気になるなあ、このパーカー。)
(一緒にどこで買ったのか聞いてみようかな?)
(などと話しながら考えている月歌だった。)
507名無しさん@ピンキー:2013/07/03(水) 23:16:46.86 ID:Kg6twL9d
きたか
508久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/07/03(水) 23:31:44.79 ID:0ygcr1k4
(携帯を開くと、時刻は6時45分を指し示していた。)
……見かけによらずって、なによ。
先輩の、なにを知っててそんなこと思ってんのよ。
(ちょっとだけ唇を尖らせながら、空を見上げる。)
(空はまだ明るく、行きかう人々も、じわりと滲む汗を拭いながらも楽しそう。)
(もう、7月なのだ。)
(ひんやりとしたアイアンの門を押し、石畳を歩き、重厚な木彫りのドアを開ける。)
(以前のクリスマスに、兵部と来たことを思い出し、少しだけ唇を噛んだ。)

氷室さんは?
いないの?
今日は連れが来るの。
あとから来ると思いますわ。
個室に案内してくださる?
お料理は、おすすめのものを適当に。
あ、いちごのソーダは忘れないでね。
(出迎えてくれた知った顔に、バッグと上着、銃をホルスターごと預ける。)
(上着を脱ぐと、黒く柔らかなシフォンのフリルブラウスに、深紅のサテンの編み上げビスチェ)
(すっきりと締め上げた上半身とは真逆に、スカートは幾重にも重なったブラウスと同じ黒いシフォンが)
(内部のパニエに押されて、ふんわりと膨らんでいた。)
(小さな手持ちポーチと、バイオリンケースを携えて、黒いエナメルストラップシューズの靴底を鳴らしながら)
(奥の個室へと向かった。)

(果たして、白雪という人物は、自分が信用するに値するのか。)
(と言ってしまうと、かなり上から目線で、自分らしくないとは思うのだが)
(それでも、信用できなければ、銃器は渡せないし、そのほかの協力も、なるべくなら避けたいところだ。)
(兵部と紅裂のことは、信用している。)
(だけど、その二人が信用した人物を、自分が信用するかどうかと言うと、また別の問題だ。)
(彼ら二人は、ゆりかの大切な人であり、二人の考えはどうであれ、自分にとっては家族も同然。)
(でも、ゆりかは別に、彼らの信奉者ではないのだ。)
(自分が信用する相手は、自分で決める。)

さて…どう出るかしら……

【では、がっつりと場面転換で】
【そして次かその次くらいで、凍結をお願いしたいと思っておりますわ。】
509白雪月歌 ◆uOUHxRuf5c :2013/07/04(木) 00:00:32.38 ID:6qA1NEUm
>>508
(久遠ゆりかが店に入ってから数分後、黒い外国車が店の前に止まる。)
(運転手が後部座席の扉を開けると、車から出てきたのは振袖を着た月歌だった。)
(学校では男装をしていたし、何だかんだで着慣れている和服が勝負服になってきていたのだ。)
(薄い浅葱色の布で赤紫の紫陽花にモンシロチョウとモンキチョウが舞っている柄だ。)
(帯は金色で蝶をあしらった結び方にしている。)
(手には巾着袋と仕込みのない普通のパラソル。不幸な事故が起きないように武器の類は持ってきていない。)

ここであっているようだね。
用事が済んだら電話するから、どこかで暇をつぶしていてくれ。

(月歌は運転手に指示を出すと、車が去ってから店に入る。時間はちょうど五分前くらいだろうか。)
(やはり入ったことがないレストランだった。前を通り過ぎたことくらいはあったはずだ。)
(時間を見つけては母の手がかりを探して街中を歩いているが、たぶん気をひくような匂いがしなかったのだろう。)
(母と同種の匂いがしなければ、あまり興味をそそられることはない。食べることには結構無頓着なのだ。)

ごきげんよう。
ええと、待ち合わせをしているのだけれど。
久遠さんという方が来ていないかな?

(入ってすぐ目に付いた店員に話しかける。)
(少し来たのが遅かっただろうか?)
(先に入っていた方が礼儀だろうとも思ったが、初めての店だし予約しているかどうかもわからなかったから)
(久遠ゆりかよりは後に入るようにしたのだ。)

【このレスを書き込みする時にはもう0時を回っているだろう。】
【ここでか、次の久遠さんのレスで凍結かな?】
510久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/07/04(木) 00:08:41.51 ID:aSOe1Cfc
【それでは、お言葉に甘えまして、これにて凍結でお願いできますか?】

【次回は、明日(木曜日)の9時半〜か、同じく金曜日ですわね。】
【土日は、まだちょっとわからない状態ですわ。】
【白雪さんの都合が合わなければ、しばらくは置きレスでも】

【では、今夜はお付き合いいただきまして、ありがとうございますわ。】
【また解凍を楽しみにさせて頂きますわね。】

【お先に失礼いたします。】
【白雪さんに、よい夢を。おやすみなさいませ。】
511白雪月歌 ◆uOUHxRuf5c :2013/07/04(木) 00:13:51.07 ID:6qA1NEUm
>>510
【明日は大丈夫。今日より早く帰れるはず。】
【金曜日は少し帰りが遅くなるので、夜更かしできても始める時間が10時とか10時半になってしまう。】
【なので木曜の夜かな?】

【では、ごきげんよう。おやすみなさい。】
512久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/07/04(木) 21:37:50.73 ID:aSOe1Cfc
【白雪月歌 ◆uOUHxRuf5c さんとのロールの解凍にお借りいたします。】
>>509
「いらっしゃいませ
 承っております。傘とお手荷物を、お預かりいたしましょう」
(着物のい出立ちを、丁寧に腰を折り迎えたのは、初老の男性だった。)
(初老と言うには、まだあまりにも若々しい物腰だが、その顔に刻まれた皺と)
(白い物の方が多い頭髪が、年齢を物語っていた。)

(柔らかな、でもしっかりとした声で言い、そしてカーテンで仕切られた個室まで案内する。)
(無駄な動きは一切無かったが、個室に向かう途中で、一言だけ無駄口を放った。)
「……お嬢様は…久遠様の、ご学友でしょうか?」

(赤いカーテンで仕切られた空間で、やや深めに椅子に座り、着物を着た少女が案内されるのに)
(ちらりと視線を投げかける。)
わたしには椅子を引いてくださらなかったのに、その子には引くのね。
「久藤様は、ご自分でスタスタと勝手にこちらへ来られたではないですか。
 私めも最近は足腰にきたのか、若者の速さには付いて行けないのでございますよ」
(初老の男性はそう言うと、二人に微笑み、間もなくお料理をお持ちいたしますと告げ)
(個室に二人の少女を残した。)

……で、白雪さん…でしたっけ?
(椅子から立ち上がり、スカートの両端を摘み、軽く腰を屈めて瞳を伏せる。)
(そして、まっすぐに見つめてから、すとんと再び椅子に腰を下ろした。)
改めまして、久藤ゆりかですわ。
って、名前はあのお二人から聞いて、御存じですわよね。
こんな見た目ですけれど、日本語は喋れますから、ご安心なさって。
(日本語は、と言うよりも、ほぼ日本語しか喋れないのだが…)
(初対面の少女に向かって、見栄を張ってみたかったのか、くだらない言い回しをしてみた。)
(嘘には、なっていないはず。)
この店、今日は定休日ですの。
だから安心して、なんでもお話しになってくださいませ。
まずは、どのようなものが必要ですの?
そして、何に使うのか、詳しくお聞かせください。
(そう言うと、少しだけ首を傾げ、髪を揺らしながらふわりと笑う。)
(唇が弧を描き、青い瞳が細くなる。なるべく優しさに満ちた声を出しながら)
(その笑顔には、全く感情がこもっていないことに、自分では気付かずにいた。)

【それでは、今夜もよろしくお願いいたします。】
513久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/07/04(木) 21:55:44.96 ID:aSOe1Cfc
【なにか変だと思ったら……自分の名前を間違えるとは、驚きですわ。】
【脳内補完していただければ、幸い。】
514久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/07/04(木) 22:27:33.20 ID:aSOe1Cfc
【なにかあったのでしょうか…何事も無ければ、よいのですが…】
【もう少しだけ、居てみますわね。】
515白雪月歌 ◆uOUHxRuf5c :2013/07/04(木) 22:30:06.79 ID:6qA1NEUm
>>512
(ウエイター、いや店主だろか。この店のひととなりを示しているかのようなひとだった。)
(本来の目的さえなければ、安心して楽しく食事ができそうな店だけれど、今夜はそうも言っていられないのだ。)

んん、それじゃ、パラソルだけお願いするよ。

(パラソルだけ渡す。巾着袋は携帯やお財布とかも入っている。さすがに渡すわけにはいかない。)
(男性のあとを付いていきながら店の中を見回す。けっこう高そうな店だ。)
(クラスの友達と一緒に行ってみたいが、中学生のお小遣いでは勇気がいるそうである。)
(そんなことを思っていると、初老の男性がすこし引っかかることを言った。)
(なにが引っかかったのか、具体的にどうこうと表現できないけれど、)
(単なる雑談ではなく、目的があって聞いたのだと思う。)

久遠さんとは今日会ったばかりでね。友達になれたらいいのだけれど。

(つっけんどんな態度は初対面だからか、機嫌が悪かったのか、元々そうなのかわからない。)
(中で待っている久遠ゆりかはとてもフレンドリーになっているかもしれない。)
(どうだろうか? 想像していた人とはだいぶ違っていたから、月歌の想像の上を行く態度かもしれない。)

(カーテンの向こうに久遠ゆりかが待っていた。どうやら昼間の感じとはあまり変わらなそうだ。)
(警戒されていても仕方ない。そうきっぱりと割り切って、月歌はお辞儀をして中へと入る。)
(男性のエスコートで席に座ると、ゆりかがそのことに文句をつける。)
(きっと彼女は常連なのだろう。男性の返しが面白くて、月歌は口に手を当ててクスッと笑った。)

ああ、白雪月歌だ。ご丁寧にありがとう。
名前くらいしか聞いていなかったから、正直学校で見たときはびっくりしたよ。
幼い頃に読んだ絵本の登場人物だと思ったくらいだ。

(不思議な国のアリス。そのアリスだと思った。)
(月歌もエキゾチックな顔立ちではあるが、外見は日本人じゃないというのを強く意識する。)

ふむ、どこから話せばいいのだろう?
きっとボクは色々とあなたに伝えなければならないことがあると思うのだけれど、まだちゃんと整理できていない。
整理できてからあなたに会いに行くべきだったのだろうけど、なんとも我慢できなくなってね。
久遠さんがどんな人なのだろうと想像していたら早くあってみたくなったんだ。

(ちょっと横道しすぎたか。緊張している。ふだん、あまりないことだ。)

欲しいものは二つ。
一つは非力な子供でも扱えるような銃。例えば、久遠さんに腕相撲で負けそうな人でも扱える物。
もう一つは逆に強力な銃。怪物も倒せそうな物。倒せなくても権勢できそうな物。

(人差し指を立てて一つめの条件をいい、さらに中指を立てて二つめの条件をいう。)

あと、個人的な好みを言えば、カリブの海賊が持っているようなものが好みだけれど、これは戯れ言だ。
いくら物知らずなボクでもそれが実用的じゃないのはわかっている。ただ言ってみただけだよ。

(やはり緊張しているのか、喉が渇く。いつもならこれくらいのおしゃべりじゃ平気なのだけれど。)

そして、何に使うのか、だったね。
ボクの父は病でね。医者にも先は短いと言われている。
その父のたっての願い――ボクを父の元に産み落として消えた母に会いたい――それを叶えるために。
母は、人間じゃない……吸血鬼、血を吸う鬼。長きを生きる強く美しいヴァンパイアだ。
そんな母を父の元へ連れて行くには、力が必要なんだ。

(話し始めると止まらない。でも、そこまで言い切って、ゆりかの反応をみようとやっと口が止まる。)

【ごめんなさい。時間を忘れて長文を書いてしまって。】
516久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/07/04(木) 22:53:07.18 ID:aSOe1Cfc
絵本の登場人物?
(どんな絵本だろう、と、少しだけ興味を持った。)
(絵本の登場人物と言うからには、子供っぽい登場人物なのだろうか?)
(いやいや、いばら姫も人魚姫も、大人だ。)
(それに、綺麗で美しい主役のお姫様よりも、悪い魔女のほうが自分には似合いだと思っている。)
(それとも、三匹の子豚のような、動物キャラだろうか?)
(絵本なんて、久しく思い出しもしなかったけれど、野営地で夜な夜な父が話してくれた御伽噺を思い出し)
(ふと懐かしい気持ちになって、心がほんの少し安らいだ。)
(けれど、ここに楽しく思い出話に花開かせ、雑談しに集ったわけではない。)

わたしに?早く…?
あき……兵部くんならまだしも…
紅裂先輩なんて、わたしのことろくな感じで紹介しなかったんじゃないですの?
だからこそ、興味を持った?なんてね。
(少しだけ、皮肉めいたことを言って、笑ってみせる。)
(笑いながら、お行儀悪く背もたれに軽くもたれると、華奢な装飾の椅子からギシリと軽く音が鳴った。)

………
(順繰りに指を立てる様子を見ながら、真面目な顔で見つめかえす。)
そうですわね。
ご希望は、わかりましたわ。
ただ、アレはそういうものじゃないんですの。
腕相撲で負けようが勝とうが、扱える人は扱えるし、扱えない人は扱えない。
そりゃ、最低限の筋力は必要ですわ。
銃を持ち上げて、安定させておく、というね。
それを考えたら、筋力は無いよりあったほうがいい。
でも、最終的にアレは筋力ではないんですの。
バランス感覚と、センスと、あと大事なのは知識よ。
………
(再び、白雪をじっと見つめて考える。)
(今までに銃を持ったことは?なんて、そんなことは訊くまでもなさそうな気がする。)
(だけど、どうしてもソレが必要ならば……)
解かりましたわ。
まずは、一つ目だけ。
扱いやすいリボルバーを用意いたしますわ。
但し、条件が一つ。
わたしから、扱いのレクチャーとレッスンを受けること。
撃ち方なんかは、勿論のこと、中にはこまめなメンテナンスが必要なんですの。
アレは、ドラマや映画とかで見るよりも、実はずっと面倒な代物ですわよ?
だから、あなたのほうが、ネを上げるかもしれない。
それは白雪さんの自由。
それと、二つ目。
そっちは一つ目をクリアしてから、考えさせてくださいませ。
というお返事では、不服かしら?
ま、どちらとも、使う理由によりけりで、わたしからキャンセルさせていただくかもですけれど。

あぁ…
(何に使うのかについての返答を聞きながら、紅裂から聞いたとおりだったな、と思った。)
(だけど、もしかしたら彼女が、一貫した嘘をついているのかもしれない。)
(そもそも、そんな伝説上の生き物の子供だなんて、しかも人間との間に生まれた子だなんて)
(そうそう簡単には、信用できなかった。)

(話を聞いている間に、テーブルには苺のソーダが運ばれてくる。)
(一年分を冷凍した自家製の苺から作られた、透明な赤色が綺麗な、泡立つほのかに甘い飲み物。)
(そのグラスを傾け、赤い色越しに白雪を見る。)
失礼ですけれど、あなたが吸血鬼と人間の間の子であるという、証拠はなにかあるんですの?

【いえいえ、なにもなくて良かったですわ。】
517白雪月歌 ◆uOUHxRuf5c :2013/07/04(木) 23:40:04.01 ID:6qA1NEUm
>>516
「不思議な国のアリス」だよ。
教室で座っている久遠さんをみたとき、アリスがそこにいるって思ったんだ。

(確か、アリスは幼い少女だったはずだ。小柄なゆりかには失礼かもと思ったが、)
(でも本当に愛らしい彼女を表現するのに最適だと思い直して言うことにした。)

紅裂さんはろくなというか、名前と高等部にいることくらいしか教えてくれなかったよ。
だから高校生で武器を融通できる人、しかも女の子だなんてどんな人なのだろうってね。
大人びて冷たく怖い人を想像していたのだけど、実際の久遠さんは真逆の人だった。
ああ、そうそう。兵部くんはこの街で信頼できる人の一人にあげていたね。

(笑顔を見せるゆりかは愛らしくみえる。)
(まだ警戒を解いていないように見えるから愛想笑いなのだろうが。)

バランス感覚にセンス、知識か……バランス感覚はいいと思っているけれど、知識は正直からっきしだ。
センスはそれこそやってみないとなんとも言えないね。
もちろん使いこなしてみせる覚悟はあるけれど。

(ここも正直に答える。銃だけ用意されても使い方も教えてもらわないと使いこなせない。)
(変に知ったかぶるよりは実情を伝えて教えをこう方が理にかなっている。)

リボルバーは、たしか回転する銃だよね? 西部劇のカウボーイが持っているようなもの。
レクチャーとレッスンは願ったり叶ったりだよ。銃だけ渡されてもきっと困るだろうからね。
そこは頑張ってものにするさ。コンピュータは苦手だけれど、機械なら大丈夫、使いこなせてみせるよ。

(まず一つ目から。こっちが使いこなせないなら二つめは無理というのは月歌でもわかる。)
(二つめが攻撃のためのものなら、一つめは力を失う新月時の防御用。優先度合いも上である。)
(話している間に先程の男性が飲み物を運んできた。赤いけれど透明感のある色はあまり血を連想させない。)
(そして、やはりという質問がくる。吸血鬼は想像上の化け物、だから実在を証明してみせろ、とは違うのだろう。)
(兵部晶と紅裂拓兎の知り合いなのだ。この街に異形と呼ばれる怪物がいることを久遠ゆりかが知らないはずはない。)
(実在を知っていることと、月歌自身が本物かどうかはまた別問題なのだ。)

証拠はある。ちゃんと見せられるよ。
いまは月齢が小さいからたいしたことは見せられないし、恥ずかしいからあまり見せたくはないのだけれど……。

(月歌はにぃっと口を開く。血のような赤い唇の間から白い犬歯がみえる。ごく普通の犬歯だ。)
(その犬歯が、ゆりかの見てる前ですっと音もなく長く鋭く伸びる。その伸びた犬歯に人差し指を当てる。)
(ぷつっと白い指先に犬歯が刺さり、赤い血が流れ落ちる。月歌はナプキンで血を拭って指先をゆりかへと差し出す。)

まあ、数分と言うところかな? それくらいで治ってしまうから。
舐めればもっと早く治るけれど、それは恥ずかしいから勘弁して欲しい。
もう数日たつと新月になる。その時のボクはただの人と変わらない、見た目どおりのか細い子供でしかなくなってしまう。
だから子供でも扱えるような武器が欲しかったんだ。それが一つめの理由だよ。

【返す返すも遅くて大変申し訳ない……。】
518久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/07/05(金) 00:02:30.62 ID:+VLwHVhl
はぁ……
(やっぱ、お子様キャラじゃん。)
(もしかしたら、褒められているのかもしれないが、そういう感想が先行してしまうのは)
(やはり、ゆりかがひねくれているからなのか、それとも余程のコンプレックスなのか…)
(それに気が付き、少しだけ可笑しそうに唇を歪ませる。)
(今のこの『状態』は、自分で望んだ結果なのに。)

さすが紅裂先輩、解かりやすく情報を伝達する。
戦場での、基本ですわよね。
(そして、ある言葉を聞いた瞬間、愛想笑いと冷ややかな瞳に彩られた表情が一転した。)
(息を飲み、目を見開く。)
(頬が少しだけ染まり、そしてすぐに、しまった。という表情をして、居心地悪そうに視線を落とした。)
あ…あきら……兵部くん、が…そんなこと……
(よく考えれば、仕事のパートナーとしてなら評価されているようなことを言われたのだから)
(信頼できるというのは、ごく普通の感想なのだろう。)
(だけど、第三者にも自分の事をそう言ってくれるくらい、心に残してはくれているのだと)
(少し、くすぐったいような誇らしいような気分になった。)

そう、そんな感じの銃という認識で、まぁまぁ間違いは無いかしら。
ちょっと無骨な見た目ですけれど、小型で軽量のものも多いですし。
その辺りは、わたしが最良のものを探させていただきますわ。
デザインとしては、そんなアンティークなものはないので、ご希望には添えそうに無いですけれど…
わたしの用意できる銃は、軍用や実戦向きのものばかりですわ。
だからこそ、こうやって慎重にならざるを得ないのも、ご理解いただけるかしら?
リボルバーで銃に馴れてきたら、もっと違う、装弾数も多いものを用意させていただくってのも
今後の選択肢の一つですわ。

(そうこう話している間に、ナイフとフォークが丁寧に並べられ、続いて前菜が運ばれてくる。)
(並べられている最中も、ゆりかは気にすることも無く話し続ける。)
(ここは、そういう店だから心配ないと、白雪に視線を投げかけた。)
(前菜は、いんげん豆のシェーブルチーズ和えに、ミントソースを添えたもの)
(無花果にボイルした海老を並べ、バーナーで炙ったもの等、初夏らしい素材と味が並ぶ。)
(ナプキンを二つに折り、膝に乗せてから、ナイフとフォークを手に取り)
(並べられた前菜に少しずつ手を付けながら、こっそりと言うには大きすぎる無花果を、そっと皿の端に避けた。)

……っ
(証拠を見せるといった白雪が唇を開くと、検視が異様に長く伸びる。)
(明らかに、人間では為しえない変化の様子。)
(その犬歯で己の指先を傷つけ、そしてそれはすぐに治ると言う。)

舐めるの…なんで、恥かしいんですの?
(人間の父親を持ってはいるものの、そこはやはり半分吸血鬼。)
(もしかしたら、羞恥心の使いどころが人間とは少々異なるのだろうか?)
(それでもなんとなく不思議で、首をかしげて問いかけてみた。)
月齢に、支配されている……
なるほど、やはりそういう種族と月とは、密接な関係にあるんですのね。
勉強になりますわ。

【いえ、わたしも遅いほうですので、お気になさらずに。】

【それでは、わたしのほうはこれで凍結お願いできますか?】
【今のところ空いているのは、明日(金曜日)の同じ時間ですわ。】
519白雪月歌 ◆uOUHxRuf5c :2013/07/05(金) 00:09:31.29 ID:fpgrP02e
>>518
【もっと早くレスが書ければ、もっと先に進められたのに・・・、】
【凍結は了解。ただ、明日は帰るのが少々遅くなるので、始められるのは22時くらいになりそう。】
【たぶん、そこからレスを用意することになるので、それでよければだけれど。】
【その次は土曜の夜、もしくは日曜の昼間かな。】
520久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/07/05(金) 00:13:35.08 ID:+VLwHVhl
>>519
【慌てて思うようにならないよりも、じっくりゆっくり進めたほうがいい時も、あるのですわ。】
【では、とりあえず置きレスでいきましょうか。】
【遅いお時間に帰ってこられて、それから…っていうのも、白雪さんお疲れでしょうし。】
【土日は、わたしがちょっと解からなくて…日曜日の昼なら?って感じなのですけれど】
【土曜の夜くらいにならないと、確定はできないのですわ。】
521白雪月歌 ◆uOUHxRuf5c :2013/07/05(金) 00:16:30.81 ID:fpgrP02e
>>520
【では、土曜の夜に久遠さんの連絡待ちと言うことで。】
【ボクはそれまでになるべく置きレスをするようにしよう。】
【で、いま気が付いたけれど、容量が497KBになっているから新スレを建ててくる。】
522名無しさん@ピンキー:2013/07/05(金) 00:18:51.27 ID:1hhVxGPs
WWWwwwwwwww www??? ? ? ? ? ? ? ????? ????????w wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
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523久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/07/05(金) 00:20:21.02 ID:+VLwHVhl
>>521
【ご迷惑をおかけいたしますわ。それで、よろしくお願いいたします。】
【容量の件も、ありがとうございます。】

【それでは、お先に失礼させていただきますわね。】
【今夜もお付き合いいただきまして、ありがとうございました。】
【おやすみなさいませ、白雪さんに良い夢を。】
524白雪月歌 ◆uOUHxRuf5c :2013/07/05(金) 00:20:37.36 ID:fpgrP02e
【異能】黄昏の学園 46【異端】
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/erochara2/1372951180/

【オリキャラ板とキャラサロン板を間違えたorz】
【削除依頼だしてくる。。。】
525名無しさん@ピンキー:2013/07/05(金) 00:27:06.40 ID:1hhVxGPs
525
526白雪月歌 ◆uOUHxRuf5c
>>518
銃は武器、人を傷付ける道具、人を殺す道具だからだよね?
下手に扱えば事故が起きて事件になる。誰かが傷つき、命を落とすこともある。そうゆうことだよね?
ボクもオモチャとして銃が欲しいんじゃない。ボクに融通したことを久遠さんに後悔させるようなことはしないさ。

(銃は身を守るための道具、母への道の障害を取り除く道具だ。)
(時には人へ銃口を向けることもあるだろう。最悪、母にさえ向けることだって考えられる。)
(けれど、父の願いを叶えるために人の道を外れるようなことはしたくない。)
(久遠ゆりかの懸念は、単にボクが下手をうって足がつくことを恐れているだけかもしれない。)
(だとしても、月歌の決意を伝えることは大事だと思う。)

(銃のことを話しているのにウエイターは平然と給仕を続けている。久遠ゆりかもだ。)
(きっとここでは当たり前のことなのだろう。ゆりかのホームグラウンドということだ。)
(犬歯で傷付けた指先を見せたままでは何もできないので、腕を引っ込める。)
(ナプキンを膝に広げ、ナイフとフォークを手に取る。箸が欲しいと言ったら嫌な顔をするだろうか?)
(豆もエビも美味しい。どちらかと言えば和食が好みの舌だが、この味に文句をつけるほど傲慢ではない。)

なんでって、吸血は性行為と同義だからさ。例えるなら自分の血を舐めるのは自慰をするようなもの。
久遠さんだって人前で自慰行為なんてしないだろう?
なのにボクが怪我をするとみんな手っ取り早く治せると血を舐めさせようとするのさ。
困ったものだよ、まったく。きっとセクハラで訴えれば勝てると思うのだけど、どうだろう?

(ぶっちゃけるだけぶっちゃけて、ほとほと困ったと肩をすくめる月歌。)
(だが性行為や自慰と直接的な言葉を口にするのにさほど羞恥心を感じている様子はない。)
(吸血と違って、まだまだ月歌には早い大人の行為、そういう区分けがあり、実感がないからだ。)

吸血鬼やヴァンピーラの誰もが月に関係するのではないはずだよ。
ボクの母は<Scarlet Moon>という二つ名を持ち、いつでも赤い満月を夜空に浮かべられた父が言っていた。
その母の力は月が満ちるほど強く出て、逆に新月にはまったくでなくなってしまう。それはボクだけの特徴だと思うね。
だから新月の夜に吸血鬼に出会っても強くないだろうと油断しないことだ。
彼らは人間なんて赤児の手を捻るように殺せる、怪異の王なのだから。
この街には母以外の吸血鬼も存在する。なかなか難しいとは思うけれど、久遠さんも気をつけた方がいい。

(では具体的にどうとか具体的な説明は難しい。月歌自身は彼らの匂いが本能的にわかるので街中にいるのがわかる。)
(普通の人間である久遠ゆりかに「匂いをかぎ分けろ」なんてアドバイスが言えるわけもなく。)

あ、もう頃合いだ。ほら、見てくれ。もう傷が塞がっているだろう。かすり傷ならこんなものだ。
お腹に風穴が空くような大怪我だとさすがに自力で回復するのは難しくて、血の力を借りないと助からない。
死の淵に瀕するとさすがに恥ずかしさよりも死ぬ方が怖くなる。

(ナイフとフォークを置き、腕を伸ばして先程犬歯で傷付けた指先を見せる。)
(さっきは空いていた傷穴はもう塞がっていて、わずかに跡が残っているだけだ。それもいずれ消えてしまう。)

【久遠さんへの置きレス。長くなってしまったので前半部分はカット。】