舞台はとある学園、人ならぬ『力』を得た少年少女たちの物語である。
彼らはその力の存在に惑い悩みつつも、同じような『力』を持つものたちと、時には敵として、
時には味方として対峙しながら 力を合わせて様々な奇怪な事件に挑み、その闇を暴いていく。
【ルール】
・煽り、荒らしは華麗にスルー。
・民間人やその他能力を持たないキャラハンの参加も可能です。
・スレの性質上、強姦や特殊プレイも可ですが、きちんと相手の了承を得ましょう。
・いくら戦闘モノだからとはいえ、険悪な展開はやめましょう。(相手の了承なく妖魔を殺害など)
・最強設定は勘弁してくださいお願いします。
・能力は使い魔、サーヴァント、念、核金、魔術、法術、変身など基本的になんでもありです。(強力すぎなければ)
・名無しさんは一般生徒、怪物で襲ったりなどがいいかもしれません。
・本校は幼等部から大学部まで有しており、留学生との交流も盛んです。
テンプレ
【名前】(読みも)
【年齢】
【性別】
【身長】
【3サイズ】
【容貌】
【能力】
【希望】
【NG】
【弱点】
【備考】
前スレ【異能】黄昏の学園18【異端】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/erochara2/1252851464/ 避難所【異能】 黄昏の学園避難所47【異端】
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/5556/1253613465/
2 :
名無しさん@ピンキー:2009/10/03(土) 04:56:27 ID:+mXFI2AZ
これほどつまらない2GETも珍しいな。
【……そうして、またもや予告し忘れました、という形であります。(頭を押さえた)
次スレが埋まりましたにつき、ロールの続きに失礼してこちらを使わせていただけたら、幸いです】
【久遠さん、伊織さん、スレ立て、ありがとうございました】
>>前495
………もし、それが本当なら、俺としちゃとても嬉しいけどな。
ああいう葵さんも、凄くどきどきする……というか、興奮するから。
(だから、調子に乗ってしまうのだけれど。苦笑いを浮かべたまま、彼女の頬を撫でて)
ああ。そうだな。
葵さんが、はしたなくいやらしい女の子になるのは俺の前だけでいい。
…というか、他のヤツに、見せたくないし。
(こちらもこちらで独占欲を滲ませた言葉をはっきりと口にして)
そういうものかなぁ……?
ま、まぁ、そりゃあそうだけどさ。やっぱ、改めて宣言されると、
恥ずかしいっつーか……つぁっ…!?
(指から手のひらを使った愛撫の変化に、思わず声を漏らし眉を寄せる)
あ、葵さん、それ、本当に…来る・・・って……!
下半身に、自分の意思が通ってない感じがする、ぐらいに……すっげぇ、気持ちいいっ…!!
(彼女の手のなかで、肉棒はびくびくと跳ねて、そろそろ限界が近いことを教える)
あおいさん……も、ダメだ……、で、出る……っ!!
(ぐぅっという唸りと共に、ぎゅっと恥ずかしそうに瞼を強く瞑ると、どくんと大きく震えた後、
生暖かい液体がプールの水へと吐き出され、彼女の手に纏わりつく)
>>4 (彼の唇から声が漏れるたび、気持ちいいという言葉を聞くたびに、
もっと聞きたいと、もっとよがらせたいと、そういう欲求がとめどなく溢れてくる)
(――たぶん、自分のものにしてしまいたいのだ。ぜんぶを、自分だけ、感じてほしくて)
……太一朗さん、仰ったでしょう?
葵さんでいっぱいにしてくれって……だから、いま、いっぱいにしているのです。
(目を細めて笑いながら、指先はまったく優しい動きは見せない。
しっかりと先端を両手で包みこんだかと思うと、まるで絞り出すようにぎゅっと扱いて)
(しっかりと、彼のその瞬間の表情を目に納めながら、
プールに吐きだされるそれをすくうように両手で先端の部分を包んだ)
………やっぱり、わたし、おかしいのかもしれません。
後輩さんの今の表情、訳分からないくらい、すごく、ゾクッってした……。
(可愛い、と。そう呟きながらそっと水中から彼の精を掬いあげるようにする。
全部綺麗に、とはいかなかったけれど、指の隙間から水だけを零すその両手の中には
彼が水中で吐き出し、彼女の手にしっかりとまとわりついたそれが、たまっていて――)
もぐって口で飲み込もうと試みていたら、私、たぶん息切れになっていたと思います。
(遠まわしにその量の事を言っているのだろうか。
指先でしばらくその白いねばついた液を弄っていたが、おもむろに舌を伸ばしてそれを舐めとった)
(舌先で、ぺろり、と。僅かに上目で彼の反応をうかがいながら、小さく首をかしげる)
>>5 そいつは言ったけどさ……。
(それでも恥ずかしいものは、恥ずかしい。と、言いたいところだが、
結局のところ、やっていることは自分が彼女へしたことと同じなわけで、
当然、口を噤むしかなかった)
――そいつは重畳。
俺のそういう顔を見て、興奮してくれるなら、ありがたいけどさ。
そうやって、改めてまじまじと俺の精液を見られると、それはそれで恥ずかしいんだけど……
(いくらか残った精液を手のひらの中で観察する彼女に、気恥ずかしそうに呟いて)
そりゃ、葵さんがエッチなことをしてくれてるんだから、その分の反応はしないとな。
…いや、反応させられてるって言ったほうが正しいのか、この場合。
なんつうか、葵さんがエッチなことをしてくれてるってだけでも、なんかこう、興奮しちまうんだよなぁ…
(苦笑いを浮かべて、がりがりと頭を掻き)
………っ! 葵さん、それは……卑怯…っ!
(まるで猫がミルクを舐めるように、舌を伸ばして自分の精液を舐め取る彼女の表情は
淫蕩で、興奮をそそられる艶顔だった。思わず反応してしまう自分に、自重しろ、と内心諌めて)
>>6 ……そう、ですよね。
貴方の達する顔みて、興奮してしまったのですね、私。
(しみじみと言い直してみれば、それはかなり恥ずかしいことなのではないだろうか。
そう思うと流石に恥ずかしくなったが、もう今さらだと自分を正当化して首を振る)
いつも、飲んでしまってお目にかかる機会、なかったなって?
まあ、貴方を恥ずかしがらせたいだけなのですけれど――太一朗さんの、三回目なのに、こんなに…。
(僅かに顔を赤らめてねばついた精液が手の中で零れるのを見ていたが)
じゃあ、貴方は私がこんな風に、えっちなことしても興奮してくださるのでしょう?
卑怯、だなんて――今さらです。
(ぴちゃり、と、音をたてて舌先でその精液をなめあげる。
動物か何かのように、その赤い舌先で真っ白の白濁をすくっては、こくん、と飲みこんで)
……やめなきゃ、駄目ですか?
ぜんぶ、飲んじゃ……駄目、でありますか、太一朗さん。
(そう言っている間にも、すっかりと精液は彼女の手の中から消えていって。
手のひらにまんべんなくまとわりついているそれを、はしたなく舐めとったりしながら)
………だめ?
(蕩けた表情で、首を傾げて、指にまとわりついた精液を指ごと咥えこんだ。
彼の表情に興奮して、指先にまとわりついたそれに昂奮したのは――彼女の方なのだ)
>>7 …うーん。わ、わざわざ見るようなものでもないと思うけどな…?
でも、まぁ……そう言ってくれること自体は凄く、嬉しいけど
(同時に途轍もなく恥ずかしいんだけど、とも付け加えて、ぺろぺろと舐める彼女を眺める)
ううっ……、まあ、その……葵さんを見れば見るほど、元気が戻ってくるんだよなぁ…
少しは、萎えてもいいとは思うんだけど、葵さんのエッチな姿見るたびに
こうなるんじゃ、ちょっと、我慢しなきゃならない気がする…
そうなんだけど、……ああ、やっぱり卑怯だ!
――本当に、我慢できなくなるだろ…っ?
(ごくり、と。動物のように精液を飲み込み、啜り、そして艶かしくその跡を舐め取る
彼女の様子は妖艶と言わざるを得ず、魅了されてしまうのも当然だった)
ダメなことないけどっ………ああもう、本当に、収まりがつかなくなるんだって!
……そんなに飲みたいなら、飲んでくれ!
(もうやけくそだ、と言わんばかりにプールサイドに一旦上がると、ふちに腰をかけるような形で
脚を開き、半勃起したそれを彼女の顔の目の前に見せる)
ほら、まだこびりついてるぜ? 俺の精液……ちゃんと、綺麗にしてくれよ?
>>8 別に「私」に無条件に反応するわけじゃ、ないのでしょう?
私だっていつも、いつもこんなはしたない状態に陥っているわけじゃ、ないのです、し…。
(だったら、大丈夫です、と、酷く勝手な物言いで指の間の精液も舐めとって)
――今日の私、薬でも入っているのではないかと、自分で思うほど、ヘン、ですもの。
でも、だったら学校でこんなスイッチが入りそうなことは、今後慎まないといけませんね。
休み時間にじゃれつこうものなら、次の授業中、大変なことになってしまいます。
(ただ、そうやっていった彼女の表情は――普段浮かべないほどに、楽しそうだった。
この女が、悪い癖をくすぐられたり、からかいどころを見つけた時の、性質の悪い笑顔だ)
……我慢、溶かそうとしているのですから、当たり前です。
ただ単に、その、太一朗さんの舐めると――私が、夢中になっちゃうっていうのもありますけれど。
(最後の一言は僅かに視線を彷徨わせながら、気恥ずかしそうに付け加えたが、
彼が自棄気味にプールをあがり、目の前に半分ほど硬くなったそれを見せつけられると)
ふ、ぁ……。
(唇の隙間から、吐息とも声ともとれない音を吐きだしながら、
彼の脚の間に身体を入り込ませて、その両腿に手を置いて――)
……ん、ぁっ、んっ。
(恥ずかしそうに顔を赤らめながらも、舌を伸ばしてしまう。
餌を欲しがるペットのように、彼の半勃ちしたそれを舐め、言われるがままに綺麗にする)
んっ……私、やっぱり、今日――ヘン、です、絶対。
どうして、こんなに……太一朗さんが欲しくて、おさまりがつかないのか、わから、ない。
(淫蕩に舐めながらも、自分のその具合に困惑して。
それでも、止めることはできなくて、欲求につき動かされるまま、彼のそれを咥え、残滓を吸い出す)
>>9 そりゃそうなんだけど、何がきっかけでどうなるか、分からないしなぁ
(今日だってそうだ。たまたまプールの傍で戦い、
水に濡れた彼女に欲情したのがはじまりだったのだから)
本当……、少しは自重しないと、隙あらば葵さんを襲いそうになっちまう
―――、からかおうものなら、俺も責任取れないぞ。
今日で分かったかもしれないけど、本当に、少しのことでがっつり葵さんの
こと食べちゃうんだからな。………『躾ける』のも洒落にならなくなってくるかも。お互いに。
…ま、葵さんが俺のことを求めてくれるなら、その分はもちろん答えるけどな。
というか、葵さんが求めなくても、俺から求めるだろうし
(だから、お互い様だ、と丁寧に肉棒を舐めては、精液の残りかすを啜る彼女の頭を撫でて)
……よし、いい子だ。葵さん。
(ほら、調子に乗ってしまった。奉仕する彼女を褒めるように頭を撫でると、再度プールの中に入り)
さて…それじゃ、もうひとつ『犯して』ない場所があったよな?
ほら、葵さん。俺のおちんちんを、導いてくれよ?
(水中の中で向き合うと、彼女の手をとり、自分の肉棒のそれを掴ませて)
>>10 ……私が貴方に、ノーって言えないから、駄目なのかもしれません。
きちんと、待てをさせないから――私もあなたも、目の前に餌があったら食いついてしまう。
そうですね、洒落になりません。
私、本当に……貴方の事になると、ブレーキも理性もなにも、無くなってしまう。
………こんなに、我慢できないくらい欲しいなんて、貴方だけです。ほんとはそんなの、ダメ、なのに。
(ひとつだけ息を吐きだして、力なく笑った。
相手に欲しがらせて自分まで欲しがってしまっては駄目だと――10年以上も前に“躾”られたのに。
その躾すら、目の前の男に季節がめぐる間に解かれてしまったと思うと、どうしようもなく恥ずかしかった)
ぁっ、んん、ぅ…っ。
――ほら、そんな風に褒めるから、甘やかすから。
(ぺろりと唇に残ったその残滓を舐めとり、褒められると顔を赤らめ、撫でられるのを享受してしまう。
他人に溺れてしまうことは、こんなに怖いことなのだろうかと、蕩けた頭でぼんやり思った)
―――っ、ぅっ。
(その単語を目の前でしっかり言われると、自分が言わされた事を思い出してしまい。
確かに顔を赤らめ、言葉をつまらせるが、手に導かれると、頷いて見せて)
はっ、んっ……っ、はぁっ、ぅ。
太一朗さんの――さっき、あんなに出したのに、また硬くなって……。
(亀頭がそっと、内部に入りこむ。柔らかい膣壁をゆっくり押し広げる感覚に、目をつむってしまう。
腰をゆっくりと前に押し出し、彼のものをキツイ内部に導きながら、だんだんと彼女の息が熱を帯びる)
……っ、ぁんっ……っ、はぁっ、ん……! ぁ、ん――ちゃんと、入りました。
(肉棒から手を離して彼の首に両腕をまわすと、ぐっと思いきり自らの腰を突き出し、奥まで一気に押し込む)
(息を荒げ、彼にぎゅっと抱きつきながら、奥に一旦入れこんだだけでも、十分に昂ってしまっていて)
【ごめん、葵さん。ちょっと今から出かけないといけなくなって……
良かったら凍結してもらえるかな? 夜でもいいし、明日でもいいんだけど。
今日だと20時半ごろからなら空いてるんだけど】
【それでよければまた、相手して貰ってもいい?】
【問題、ありませんよ?ただ、今日はちょっと夜の方は用事が入ってしまって。
だから、明日のできれば朝方だったら嬉しいのですけれど――
朝方で都合が悪いようなら、昼か夜かご希望をいっていただければ明日までには調整できると思います】
【だから、私も後輩さんがそれでいいっていうなら、喜んで。
……長引いている責任は、私のそれこそ躾けられ具合にあると言われると反論もできませぬし】
【何はともあれ、今日はありがとうございましたっ。(一礼)
お急ぎなら、お返事は帰って来てから避難所に一報してくだされば助かりますので、遠慮なく】
【では、ありがとうございました。とりあえず、こちらから一度、お返ししておきますね】
>>13 【分かった。明日は残念ながら例の如くだから、夜の20時半からで、ってことでいいか?
迷惑ばかりかけちまって悪いな。それじゃ、それでよければ。
都合が悪ければ、葵さんの都合のいい日を避難所に書き込んでくれたらいいからなー】
【それじゃ、これで落ちっ】
【名前】 九乗 時緒(くじょう ときお)
【年齢】 15歳
【性別】 女
【身長】 181p
【3サイズ】 99・69・96
【容貌】 黒髪のロングヘア 泣きぼくろ 眼鏡 長い四肢 どう見ても30代後半
キツそうな制服 制服の両袖に幾つもの腕時計 体中にホルダーと携帯電話装備
【能力】 時計爆弾(チクタク・ボム)
時計や、それに類する機能を持った無生物に生命エネルギーをチャージすることで爆弾に変える能力
爆破時間の指定も可能
時計のサイズに比例して威力は上昇するが、その分チャージ量もかかる時間も増加する
ただし生命エネルギーのチャージという行為は老化という形で肉体に影響を及ぼしていく
【希望】 日常 雑談 バトル(消極的)
【NG】 スカグロ 死亡 確定
【弱点】 体力が低下したことによる全般的な持続力不足
【備考】 時計を媒介にする超能力者
能力の多用により、既に20歳ほど老化してしまっているため、能力を使うことには非常に消極的
「やれやれ、年は取りたくないな…」が口癖
【前スレで失礼したものだ】
【やはりあまり似たような能力では先達に申し訳ないと思い、大幅にリニューアルさせてもらった】
【使用予定があるらしいので、今夜はこれだけで失礼させて貰う。では、ごきげんよう】
【名前】須佐乃 水琴(すさの みこと)
【年齢】17
【性別】女/高2
【身長】172cm
【3サイズ】87/64/88 背筋がピンとしたしなやかな体躯。
【容貌】黒髪黒瞳。 目つき悪め。左瞼を過ぎる薄い縦傷。
ツーポイント眼鏡。
【能力】気(霊力と運動力の総称)操作に長ける退魔剣士。
兵法須佐布都流(フツノリュウ)。 得物は長刀「斑雪(ハダレユキ)」
厳密には異能者ではなく、異能級の武術の手練。
汎用性の高い能力だが、フル稼動の負担は重く長期戦に向かない。
【希望】雑談 戦闘 エロール
【NG】 排泄系 戦闘以外での猟奇系
【弱点】自然現象系の異能、銃器
【備考】警察子飼いの退魔師一族の生まれで、数代振りにお役目を授かった殺し屋。
鬼才が異形・異能を呼ぶと危ぶまれての唐突な拝命であるため、
いまの一族に誇りや義務感はなく、水琴も騒動を終わらせるためだけに剣を振るっている。
現状は「飼い主」のバックアップの下、多少は能動的に異形退治をする。
帰宅部、保健委員。 遅刻欠席の多いいわゆる不良。
交友関係も狭く、学校では浮いている。
性格は非常にマイペース且つ打算的。 性根は気弱で寂しがり屋。
腕前は入神の域にあるが、正々堂々を一笑に伏す冷酷非情な剣士。
【投下落ち】
【名前】"Rebellion" 高村牧人(たかむら まきと)
【年齢】16歳
【性別】♂
【身長】185cm
【容貌】黒髪、中肉中背、ヤル気無さそうで気だるげな表情、ツッコミ属性持ち
基本的に黒コート着用
【能力】・謎のウィルスにより超人的の身体能力・動体視力・反応速度・再生能力などを有する
・近接戦闘術"Gun=fu"を模した戦闘技法
主に専用にカスタマイズされた二丁拳銃を用いる事が多いが、状況によっては日本刀や素手などでも戦う
【希望】雑談、(余裕があれば)戦闘 エロール
【NG】同性同士、スカグロ、死亡
【弱点】何事に対してもやる気が無い事(通常)
ウィルスの侵食を抑える為、普段からあまり力を使い過ぎない様にしている
侵食しすぎた場合、人で無くなり、二度と戻る事は出来ない…?
【備考】色々あって学園に編入してきた、常日頃からやる気が無く物臭で面倒臭がり昼行灯な青少年
子供の頃に事故で死亡した際、正体不明のウィルスに侵されたのが原因で蘇る。肉親や友人を同じ事故で失っている。
その後、とある組織に保護され、組織のエージェントとして育てられてきた過去を持つ
日常…人との繋がりを大事にしている為、それを壊そうとする存在には容赦なく立ち向かう
【こんなのでいいのか…?とりあえず投下落ちだ】
【名前】青江 結(あおえ ゆい)
【年齢】 17
【性別】 ♀
【身長】 166cm
【3サイズ】 87 58 89
【容貌】
硬質なセミロングの黒髪と同色の瞳。
常に穏やかな表情を崩さないに心がけている。
【能力】
結界の構築、修繕、破壊。
戦闘に用いる一時的なものの強度は精神状態に左右され、動揺している時には酷く脆い。
【希望】 日常ロール 戦闘 エロール
【NG】スカ
【弱点】動揺を誘う言動や存在(半妖、元人間の異形など) 人質
【備考】
高等部2年 水泳部所属。
家は退魔師の名家の分家で刀と結界を扱う術に長ける。
兄弟は兄一人、姉二人。年の離れた兄や姉に懐いている。
各地に点在する結界のメンテナンスを日課としている。
仕事にやりがいを感じているため異形や妖魔に対しては冷徹。
趣味はスキンダイビング
【プロフィール投下です】
【名前】黒上 いろは(くろがみ -)
【性別】女
【年齢】15歳・中3
【身長】142cm
【3サイズ】つるぺた
【容貌】人間時:童顔、黒のショートボブ
異形時:↑+頭に、前に突き出た一対の白い角。背に蝙蝠のような二枚の翼。背中の中ほどまで伸びた髪。
【能力】異形としての力と姿。任意のタイミングで異形化できる。
異形時には身体能力(特に五感と筋力)が大幅に強化される。
そこまで強力ではないが再生能力を持ち、一ヶ月ほどで片腕くらいなら再生可能。
因みに、角や翼にも痛覚があり、折ったり千切ったりできる。
【希望】雑談、戦闘 エロール可
【NG】スカ、ハードなSM
【弱点】中距離・遠距離戦(射程的に)、退魔武器(種族的に)
【備考】過去に喰った女の姿をとって学園に通う純正の異形。
日中は人として生活する一方で、夜では人・異形を襲い喰う。
無邪気な性格故に、他者を殺すのも遊びの内。
人間は今のところ、餌か玩具程度に考えているが、気に入っている人間には手を出さない。
また、たまに異能者を手助けしたりもするが、これも気紛れな遊びのつもり。
やりたいからする、という幼児のような思考回路で行動することが多い。
因みに、頭が弱く補修・再試常連者。
【プロフ投下のみで落ち、です。】
【一応確認したところ、先輩方の待機・使用予定時刻までまだ時間があるようだ…】
【そう言う訳で、こんな時間にだが少しお邪魔させていただこう。よしなにな】
あと1センチで夢の三桁…
>>21 どこを見ているんだ…。
今でも大きすぎて邪魔なのに、これ以上成長して堪るものか。
それに………その、最近ちょっとたれ……いや何でもない。失言だ。聞き流してくれ。
【今日はそろそろ、暇をさせて貰おう。邪魔したな、御機嫌よう】
【名前】紫 一久(むらさき かずひさ)
【年齢】16(高等部二年)
【性別】男
【身長】172
【容貌】
無駄のない体つきに、やや大人びた顔。昼間は笑顔、夜間は無表情が七割を占める。
右腕は義腕。ただし、肌の色と質感をした装甲をつけているので、一見して義腕とは分からない。
手ばかりは間接が多く誤魔化しにくいので、常に黒い革手袋をつけている。
【能力】
*身体能力
生身でも、訓練を受けた大人と互角以上に渡り合える程度の身体能力。ただし、若干足が遅い。
*特殊能力関係
・ヴァルブレパス
右の義腕。上腕にはある特定の魔力に作用する機関が、二の腕には肘から杭を打つ小型のパイルバンカーが仕込まれている。
手首から右手を射出できる他、五指も別々に射出する事ができる。有線でそれぞれ10mほど。
・刺天
現状の主武器。耐久性が高いため乱暴な運用にも耐え得る。電流を柄から切っ先に向けてでしか流さないという特製を持つ(限度あり)。
・ショックボルト(能力)
手から触れている対象に電流を流しこむ。使用には痛みを伴い、痛みは威力や相手の大きさに比例。
・他にも様々な武器を小器用に操る
【希望】基本的に何でも
【NG】グロ、ホモ、大きな後遺症(切断くらいならおっけー)
【弱点】
義腕の駆動に常時能力を発動する必要があるので、激しい動き(戦闘等)を長く続ける事ができない。
足が遅い。
勝利が見えると油断する(平時)。
【備考】
対異能組織<<十三天梯>>の構成員。異形の捕獲及び異能のスカウトを行っている。
もともと孤児だったのだが、身体能力の素養と異能の片鱗を見出されて教育を受けた。
ただ、結局異能としては開花せず、ある異能を模倣した電撃能力を、人工的に与えられる。
適当な性格に見えるが、使命感はかなり強い。でも不平不満は結構こぼす。
昼間は明るい性格だが、あくまでそれは情報収集のための仮面であり、夜の戦いの最中に現れる残忍・傲慢な性格が本性。
義妹がいるらしく、そのせいか、年下には甘い(自己診断)。
紅裂拓兎に右腕を切断されたが、能力を活かした強化義腕に換装した。
上腕の機関は、彼の物質変化系の魔力に対抗するもの。
また、兵部 晶とは情報的に、久遠 ゆりかとは情報的・物資的に協力関係にある。
【プロフ投下と、待機だ!】
【気軽に声をかけてくれ】
【今宵はここまでとしよう。撤退する!】
【名前】御法川醍醐(みのりかわ だいご)
【年齢】 18 高等部三年
【性別】 男
【身長】 178センチ 75キロ
【3サイズ】 いらなくない?
【容貌】 短髪を軽く茶髪にしているほかは、一見品行方正。
【能力】召喚士。最近学園を騒がしている魔物の何割かは実はこいつのせいw
【希望】日常ロール、戦闘、エロール
【NG】後遺症が残るような怪我、死亡、スカ系プレイ
【弱点】呼び出す能力は超一流だが従わせる能力がイマイチ。
召喚には呪文と印が必要な為、口や手を封じられると召喚できなくなる。
敵が女だと、よほどひどい目に合わない限り反撃しない。
【備考】生徒会長。ケンカっ早いが親分肌で人望はある。
すべての女性は皆美しいと本気で思っているので、
生徒だろうが教師だろうが女に対しては挨拶代わりにくどき文句。
口が上手いので相手を言いくるめるのは得意だが、
軽いという評判も広まっているのでナンパの成功率が高いとは言えない。
現在は親元を離れて召喚士の師匠宅に下宿中。
師匠は人間国宝級の邦楽家。ちなみに同居している他の弟子は全員女性。
【これからもよろしく頼むぜ。プロフ投下落ちだ】
【名前】兵部 晶(ひょうぶ あきら)
【年齢】14歳
【性別】男
【身長】152cm 42kg
【容貌】全体的にショートだがアホ毛があり、もみ上げが長い。かなり童顔。
基本的に仏頂面でツンツンした様子。
【能力】接触した物体、及びそれに接触していた物体を回転させる。
また己の非力を補う為に、銃器の訓練を積んでいる。
能力と組み合わせ弾丸の貫通力の向上や、他に弾道を曲げたりもできる。
【武器】対異形用複合電磁兵器『ジムノペディ』
少年の異能を動力源とする、兵部晶専用の携帯兵器。
彼の体格を超える巨大なケースに、長銃が差し込まれ貫通する形状となっている。
携帯とは言えど、その大きさは持ち運びにも戦闘にも不便。
だがそれだけに、主な機能であるレールガンの
速度と貫通力は、一般銃器のそれを圧倒的に上回る。また他にも様々な機能を持つ。
欠点として基本的に燃費が悪く、度々長銃をケースに戻し充電しなければならない。
+『S&W M38』装填数五発のリボルバー。
【希望】NG以外なんでも
【NG】スカグロ
【弱点】長期戦、打たれ弱さ
【備考】中等部二年に属する、鳶色の髪の少年。
以前は家族を溺愛し、また家族に溺愛された純粋無垢な少年であった。
しかし去年の夏に、異形の襲撃により家も家族も失ってしまう。
それから警察官であった父のもう一つの仕事、異形狩りを知り
復讐のためそれを受け継ぎ、訓練を受け『ガンスリンガー』のコードネームを得た。
その後様々な出会いを経て、弱く脆くった少年は、
鬼塚蝶子に、偽りと知りながらも自分を偽り愛を求める。
しかし、かって恋焦がれた、仕事仲間でもある媛名葵に現実を突きつけられ、絶望し関係を放棄する。
以降、兵部 晶という人格を否定して、完全なる『ガンスリンガー』で
あることに生き方を見いだし、感情を拒んでいる。
ちなみにこれは、絵師さんが描いて下さった僕の絵です。
http://www.100gazou.com/sinzou/bbs.cgi?check_img=493&type=jpg http://www.100gazou.com/sinzou/bbsdata/img/498.png
【
>>1さん、スレ立て乙でした】
【最後にプロフ投下だけしていきますね。それでは、失礼します。ノシ】
【名前】島田 六花(しまだ りっか)
【年齢】1歳/外見年齢15〜6歳
【性別】女
【身長】157センチ
【3サイズ】87/59/85
【容貌】軽く跳ねた腰までの薄茶色の髪に、童顔気味の色白な顔。全体的にぼんやりした雰囲気。
左腕に銀の腕輪。服装は基本的にジャージ。
【能力】鉱物や植物を変化させ操ることができる(ただしあまり大規模な操作はできない)。
対象物に直接手を触れない場合の有効範囲は約2メートル。
多少の身体の損傷も魔力が足りれば治癒可能。
また、腕力は並の人の範疇を超える強さ。
主な武器は貰いものの古びたシャベル。
【希望】NG以外で、流れに支障がないものならなんでも
【NG】 相談なしの、先に大きな影響が出そうなもの
【弱点】上記の能力は自分の存在を維持する魔力を消費するため、使い過ぎると身体が崩壊する。
それは生き血や肉を摂取しなければすぐには補えない。
窮地であれば異形すら喰らうことがあるが、六花自身はそれを嫌っている。
戦闘に関しては大した技術もなく、基本は力押し。
本質的に人間に従属するものであるため、人間を相手にすると強く出られない。
【備考】「島田六花」と名乗っているが、本来は『《dustworks06》六花』という名のゴーレム。
体温が健康体にしては低すぎることを除いては外見は完全にヒトであり、
霊的な感性を持った人間でなければ正体を悟られることはない。
生まれた工房を追われてこの学園に流れ着き、資料室または学園の裏山に住み着いて
夜は一心に異形を狩っている。
度を過ぎた世間知らずで、しばしばズレた言動をとる。思考は幼く、良くも悪くも無邪気。
創造主から貰った腕輪は清浄な力から身を守るためのもの。
工房にいた頃の記憶が一部混濁している。
【プロフの投下落ち、なのです】
よくあるメアリ・スーの傾向
・版権世界でのオリキャラを作りたがる
(大抵全ての登場人物に愛され、全ての登場人物より潜在能力が高い)
・異様に若いのに異例の大出世
・美形で天才
・肉体的特長を持たせようとして改造もしくは特別な印を付けたがる
(痣、オッドアイ、特別な血液型、アルビノ、人にありえない色の髪、
肉体的欠損(これはサイボーグ化か、なにか特別な能力で補う)etc.)
・万能
・家族の誰かが死んでいるか敵対組織にいる
・欠点は暗い過去や肉体的なもの(しかしそれを自分から卑下しながら誰からも愛されるキャラということになっている)
・一見読めないような読み方をする漢字を使う、男なのに女、女なのに男の名が付いている
・何かとのハーフ、クォーターである
・千年以上生きているが、10代〜20代の外見
・家族、部族、種族、組織の最後の生き残り
・超能力、魔法が使える、世界に一つしかない重要アイテムを持っている
・架空のでっち上げにもかかわらずキャラがけなされると自分自身がけなされたと感じる
・逆にありとあらゆることに無能で目立たない普通のキャラだ
オリキャラでこれに当てはまることが多いキャラはメアリ・スーの傾向大
番外として悪役メアリーがある
・ありとあらゆる敵より強い
・人気のあるキャラクターを難なく倒す
・暗い過去、自殺願望を持ち、世界を破壊したいと願っている
・気まぐれに敵対組織のキャラを助けてみたりする
・陰鬱・陰惨なストーリー展開が好き
・世界の命運を握っている
・背後にラスボスがいるが、最後の土壇場で裏切るつもりでいる
など
【名前】水鏡 恭弥(みかがみ きょうや)
【年齢】17歳/二年次
【性別】♂
【身長】T180/W58(ライト級)
【容貌】スポーツ刈りというほどでもないが短め/不知火時は髪の毛は逆立つ
瞳は薄い茶色、かなりのひょろ長、面長
普段は学校のジャージや自前のトレーニングウェア姿が多い
【能力】戦装束「不知火」:左手の人差し指で唇をなぞることにより、
全身に揺らめく炎または人魂のような呪術的文様が浮かび上がる
「不知火」の任意解除も可能、その時は右手の人差し指で唇をなぞる
「不知火」時限定能力:「ハレ」と「ケ」
「ケ」の右手から放つ波動で物質・エネルギーを腐食・減衰させ、破壊する
「ハレ」の左手は逆に物質・エネルギーを活性化・賦活することができる
「不知火」時は霊的・物理的防御力が大幅にアップ、運動能力も常人を超えたものになる
気配や異形の臭いには敏感で、霊体や幽体を感じ、会話することも可能
発動時ほどではないが、不知火を纏っていなくても異形や妖魔、人の「匂い」を嗅ぎ分けることが出来る
【希望】 NG以外
【NG】理不尽な死
【弱点】「不知火」持続時間が短く、能力全開なら3分程度、全く「ハレ」も「ケ」も使わなくても30分程で霊的スタミナ切れを起こす
スタミナ切れ後は強制的に刺青状の文様は解除され、立っているのがやっとなほどに消耗する
また、連続使用も不可能で、最低24時間は霊的スタミナを回復させないかぎり、再度「不知火」を纏うこともできない
遠距離・中距離攻撃の手段は皆無、接近戦オンリーに特化している
常態では平均的高校生男子よりは運動能力がやや上な程度
動体視力は発達していて、攻撃をかわす・いなすのだけは得意
【備考】アマチュアボクシング部所属、普段の性格は温厚で、誰にでも丁寧な言葉を使う
足を使い手数で勝負するタイプのボクサーだが、ここ一番に弱く、試合ではあまりいい成績を残していない
若干手足は長く、体重もあいまってガリガリ、筋肉はボクサーらしくそれなりに締まってついている
両親とは物心がつく前に死別、兄弟姉妹なし、現在は寮生活
不知火発動時は完全に別人格となり、恭弥自身の意思で言動をコントロールすることはほぼ不可能
近接戦闘技術・体術に長けた「オレ様」キャラになる。人を勝手に愛称をつけて呼ぶ癖がある
不知火の異能が何故自分にあるのかは本人も知らず、幼少の頃から危機に発動しては周囲を騒がせ怖れさせ、転校を繰り返していた
自分も「異形」ではないかと内心極度に恐れていて、能力と正面から向き合うことを決意してこの学園に転入した(二年次初頭より)
自分が「人」であることを証明するため、また能力を知る手がかりを求めて、夜毎ロードワークを兼ねて街を彷徨い異形を狩る
異形相手には容赦はないが、未だ人を手に掛けたことはない
また、鬼塚蝶子との戦い以来、戦闘恐怖症に掛かり現在は不知火時の戦闘能力が大幅にダウンしている。
特に破壊力は衰え、「ケ」の能力で破壊できるのはサッカーボール大がやっと、また能力発動時に硬直する隙が出来る。
【プロフ貼り落ちです】
有言実行!リミットは一時くらいを考えてるよ!
気軽に声かけてね!
【待機解除です、以下、空き室です。】
いつの間にかスレが変わっていたことに驚きを隠しきれないが。
まあそれはいい。まずはテンプレだ。
【名前】霧原 朱音(きりはら あかね)
【年齢】享年17
【性別】女
【身長】178cm
【3サイズ】89/58/81
【容貌】切れ目に長い黒髪、夏に冬服、冬に夏服。あえて季節はずれな服を着込んだどこにでもいる浮遊霊
もちろん、足はない。
【能力】自分の存在の一部を液体状に変化させて撃ち放つ。基本的には生前と似たような攻撃
彼女が触れている対象から、相手の存在そのものを奪い取る能力。
【希望】面白いことならなんでも、いずれ生き返れるならそういうのも面白そうだ
【NG】つまらないこと。後、今のままじゃあ普通の人は私に触れられない
【弱点】生前と比べ力が著しく劣化している上、能力の行使=自身の存在の消費に等しい。
おまけに、能力を行使する以外に現世に直接力を働かせることができない。
また、存在の吸収もかなりの長時間にわたって相手に触れていなければならず、彼女の存在を知覚できる相手に対してはほぼ無力に等しい。
現時点では伊織津綺子の身体を借りて行動しており、なるべく彼女の体を傷つけたくないと考えているため
派手な戦闘は行なうことを忌避している。
【備考】
かつて、この街を混沌の最中に叩き落した張本人。
さんざんっぱら暴れた挙句に壮絶な最後を遂げたが、何の因果か地獄から舞い戻ってきたらしい
舞い戻ってくることができたのには、何か理由があるはずだと考え
生前同様街徘徊していたが、とあることから伊織津綺子に憑依することとなった。
今は彼女の魂の奥底に潜んで力の回復を図ったり、時々人格を乗っ取って表に出てきたりしているらしい。
今日は投下落ちだ、ではまたなー。
【名前】 郡 太一朗 (こおり たいちろう)
【年齢】 16歳
【性別】 男
【身長】 168センチ
【容貌】 はねっけのある癖の強い髪型。少々垂れ目。
髪・瞳とも黒。中肉中背。青と黒のチェック柄のバンダナを額に巻いている。
【能力】 無呼吸の瞬き −ゼロ・ブレス−
集中力を高めて、感覚を鋭敏に研ぎ澄ませる。
そのことにより、相手の攻撃を見極めたり、(他者から見れば)高速の連撃を与える。
発動している間は文字通り「呼吸するのも忘れるほど」過度に集中するため、無呼吸になる。
制限時間は3〜5秒ほど。
【希望】 基本的には何でも。
【NG】 同性同士
【弱点】 能力発動時は無呼吸になるため、酸素濃度の低い場所では制限時間が縮まったり、
あるいは、能力自体が発動できなかったりする。
また、能力発動後は酸素を取り込むため、隙が大きくなる。
【備考】 高等部所属。家族構成は父 千市・母 百花・姉 十和の四人暮らし。
部活動は無所属、委員会は見た目に寄らず図書委員。
性格はテンプレ的な正義漢。ただし、単純で女にはペースを崩されやすい。
「正義のヒーロー見習い」を名乗って憚らない短剣使い。
勇気と無謀を簡単に履き違える。無力なのに理不尽な不幸に逆らう。 そんな馬鹿。
ちなみに、悪いときだけよく勘が働く。そして、よく当たる。
プロフ張り! そして、ついでに待機。
【お相手立候補です。プロフは
>>32に】
【初対面ですし無難に共闘でどうでしょう?】
【おっし! よろしくなーっ
了解。それじゃ書き出しはどうする? こっちが書き出そうか?】
【あまり手強いのは今の僕的に手が余るので、異形の強さはミディアム程度でお願いします】
【それでは書き出しはお任せしてよろしいですか?】
(ピリピリとした殺意が複数向けられているのが、分かる。
何度となく感じてきたこの状況。慣れても、好き好んで感じたいものでもない)
―――ご機嫌だな。
まァ、俺としちゃこっちに気を向けてくれるなら、助かるけどな。
わざわざ、他のやつらを追わせる理由もないし、な。
(ポケットからナイフを取り出すと、宙に放り投げキャッチすると構える。
辺りを見渡すと、明らかに人の形をしていない化け物が数体。いずれもがこちらに殺意を向けている)
さて、少々骨が折れそうだけど……やるか。
来いよ。俺が、お前たちを――悲劇を、殺す。
(すっと空気を吸い込む。それだけで、感覚が切り替わり、ただ単純にこの異形たちを打ち倒すこと
だけに意識を集中させていく)
【それじゃ、そっちが乱入してくるって形でいいか? よろしくなーっ】
(スポーツバッグを抱え、ウインドブレーカーを羽織り、シューズの靴紐を締める。
そして、寮の窓から雨樋・庇を伝っていつものように夜の街に抜け出して――)
ふぅ…
(なんだか最近は考えることが増えた。相変わらず戦うのは気が進まないし、
異形を目の前にすれば恐怖も震えも来る。そんな状態にさえ慣れつつあって――)
(軽くジョグをしている最中に、「それ」を嗅ぎつける。
気配が複数だろうか?バッグから拳銃を取り出すと、ぎりっと歯を噛み締めて――
震える足を、顔は血の気が引いていたけどなんとか踏み出して)
君!手伝うよ!
(飛び込んだ先、廃ビルの谷間の空き地に、数匹の異形に囲まれた少年が戦っているのを見つける。
異形を相手にする少年の動きはかなり鋭い。この分なら、と見定めてバッグを放り捨て)
銃を使う、君が離れたら撃つ!距離を取って!
(両手保持、体の軸をイメージ、肩は地面と平行に、とアドバイスを思い出しながら
震えるな、と自分を叱咤して、まだ狙いはつけずに地面に銃口を向けて、少し離れたところから機を窺う)
(男の声が聞こえてきた。素直にその声に応じて、一番距離の近い異形から離れる)
(その声を信じるならば、此方を助けてくれるということだ。
ならば、必然的にその男が狙うのは、一番に自分に襲い掛かって来ている目の前の異形だろう)
(打ち合わせもなしに、その男の声に従うのは少々危険だったが素早く反応する。
受身を取りつつ、地面を転がり、ジャケットや地面を土塗れにしながらも避けた)
……助太刀ってところか? 悪ぃな。
数が数なだけに、少々手伝って貰わないと、骨が折れるなって思ってたとこだよ。
こいつらを外に逃がすわけにはいかねぇ。その分だけ、他のやつらが襲われるからな
(夜とは言え、外出している人間はゼロではない。ひと気はないが、いつ人が通りかかるやもしれない。
此処で異形を逃せば、被害の可能性は十分に考えられる。何としても食い止めなければ)
フォローを頼む。俺も、せいぜい気張らせて貰うさ
(そんな軽口を叩きながら、背後から迫ってきた異形の顎をハイキックで蹴り飛ばす。
その勢いのまま、仰け反った異形の身体にナイフを思い切り突き立て、引き抜く)
――…殺される前にとっとと逃げればいいもんなんだがな
分かった、ここで片をつけよう!
(バンダナを巻いている?夜目にそんな姿をした少年が異形の群れから素早く身を離したのを見て――
サイトの向こうに異形を捉え、引き金を引く――引く、引く
体の中心を狙って3連発、やや反動に煽られながらも――)
…………
(クリーンヒット、とはいかなかったが胴体と手に命中、
もう一発は異形が倒れこんだことで外れたようで――
それでも、異形にぼっと銃痕がうがたれて、血がしぶいたのをまともに見て、
顔を顰めて口を押さえ、銃をだらりと下げる。
初めて「恭弥」として敵に当てたことにも喜びはなく、むしろ銃をバッグの方に放りだして)
後は慣れたやり方でやることにするから、僕にまで斬りかからないでくれると有難いな…
(すいっと唇を指でなぞり「不知火」を纏って――)
ケッ!雑魚かよ、最近こんなんばっかりだなー
(揺らめく炎のような文様が全身に浮かびあがる、肌の露出した部分からは淡く夜目にも光る燐光を放っていて
素早く少年の反対側に回りこむと、異形の膝を後ろから蹴りつけ、相手に膝を着かせて、
腰の高さに来た頭に鋭い回し蹴りを叩き込み、頚骨をへし折る)
オレ様と逆に回りこめ、背中向いた雑魚からサクサク行っちまえよ、そこのバンダナ。
(異形の注意を分散させつつ、フットワークを駆使して相手を誘いこもうとする)
【あー、考えてる最中に投下してしまって…そして改めてよろしくお願いいたします、と申し遅れました】
【名前は上記で、もう「変身」済みです。手直しするとおかしくなりそうなので、
>>43続行でお願いします】
【悪い、PCのフリーズで再起動させてた。すぐにレスの続き書くなー】
【お待ちしとります、ごゆっくりどうぞ】
……人格がかわった?
(今までに様々な人間や能力者と出会ってきたが、慣れるというわけでもなく、
突然口調が変わった男の言葉を聴いて、軽く驚き)
ご機嫌だぜ。
俺の目的は、こいつらの敵意を背負込むことだからな。
他には目を向かせやしない。俺に惚れ込んで貰わなきゃなあ?
――雑魚だろうが、なんだろうが、俺のやることは変わらないぜ
(豪腕を振りかざし、殴りかかってくる異形からの攻撃をかろうじて回避し、
カウンター気味に刃を突き立てては、蹴り飛ばし)
ああ、任せられたぜ!
(軽く頷き、男が注意をひきつけている間に、回り込む。他の異形たちの攻撃をかわしつつ、
少しずつ距離を縮めていき、地面を蹴り飛ばすと一気に加速。背中にナイフを突き立てて、引き抜いた)
おめー、もーちっと惚れさせる相手は選べよ、な?バンダナ。
(どうでもいいことにだけ反応し、呆れ顔をしつつも器用に上体をウィービングさせて攻撃を回避。
ついで、とばかりに後ろ回し蹴りを放ってバンダナの少年の脇から回ろうとする異形を蹴り飛ばすと)
そろそろ頭数も減ってきたころか…
(獰猛な笑みを浮かべ、殺気を全身に漲らせる)
んじゃ、イ――――――ッツ、ショ――タ――――イム!
(高らかに奇声を上げ、ゲラゲラと夜空に笑いを放つと一転、異形に襲い掛かる。
拳で胸を打ち抜き、下から垂直に異形の顎を打ち抜く蹴りを天に放ち)
後は任せたぜ、バンダナ。
(残り2体の片方に襲い掛かると)
遅え!ハエが止まりそうなトロい攻撃してんじゃねえよ!
(攻撃を首を傾げただけで交すとカウンターの右ストレートに能力も乗せて、
一撃で相手の頭をぱん、と乾いた音を立てて吹き飛ばす)
(振り返り、最後の異形に少年が止めを刺すのを見届けて)
助かったぜ、ありがとよ。オレ様、水鏡恭弥。ガッコの2年な。
(ウインドブレーカーの校章を指で指し示し、異形の死体の中で不敵に立ちつくす)
なかなかいい動きしてんじゃねーか、バンダナ。
>>48 いいんだよ。俺は正義のヒーローの見習いだぜ?
これぐらいモテなきゃ、ヒーローとしてダサいだろ?
(そんな軽口を叩きながら、クッ、と笑いを溢す。男の言葉は乱暴だが、
こういう軽口を叩く相手がいるというのはいいことだ。調子が乗ってくる)
まぁ、あんたも此処に来たのが運のつきだ、ちょいと付き合ってくれよ?
ご機嫌だな、了解っ。
(にやりと不敵な笑みを浮かべると、男の哄笑と共に、ナイフを握り締める)
―――跳ばすぜ。
(一度深呼吸し、息を吐き出すと、もう一度大きく呼吸し、息を止める)
(すると、すべての感覚が研ぎ澄まされていくのが分かる。向けられている敵意がぴりぴりと
突き刺すようにより敏感に感じ取れる。その強烈な敵意:刺激に向けて、真っ向から突き進む)
(研ぎ澄まされた感覚は、相手の行動すら感じ取れ、それが次に自分がどう行動すべきかさえ教えてくれる。
思考よりも先に行動が優先され、豪腕の殴打を掻い潜り、懐に飛び込む。そのまま、胸をナイフで突き刺し)
(次………!)
(振り返りざまに、背後から襲い掛かってきていた異形の腕を蹴り飛ばし、
大きく隙を作らせると、続けざまに腹部にナイフを突き立て、引き抜く)
………俺は、悲劇を殺す!
(瞬間、どっと疲労感が圧し掛かり、呼吸を乱し酸素を得ようと喘ぎつつ、倒れる)
はぁっ……はぁっ…………きつっ……!
…や、やっぱ、結構二体続けては、きついもんがあるなぁ……でも、やったぜ…っ
(疲労感に満ちていながらも、どこか嬉しそうに屈託無く笑い)
サンキュー………水鏡さん?
なら、俺の先輩だな。俺は一年の…郡太一朗だ。……しっかし、まあ、同じ学校とはなぁ。
(ふと、考えが脳裏を掠める。異形の出没や怪事件が多発しはじめてからというものの、
それと比例して、能力者と遭遇する回数が増えてきている。それらは何か関係があるのだろうか?)
(疑問が疑問として残ったが、今は唯、能力を使い疲労に満ちた身体を労わろうと、考えを放棄する)
ありがとな、あんたがいてくれたお陰で、なんとかなったぜ…
ヒーローねえ…
(流石に瞠目する。少年の動きが目で追いきないほどに瞬時に加速し、
異形を見事に屠りきったのを、なんとか気配で何をしたかぐらいは感じ取って)
こおりたいちろう…後輩か、よろしくな、バンダナ。
(ちらっと考えたけど、最後は面倒になったらしく、ものすごく適当に愛称を決定してしまう)
せっかく加速したんならよ、突きってどうよ?
突いて、抜くって二つの動作がいるだろ?
最後の一体以外は斬ってみたらいいんじゃねーの?
ま、見事な腕前だってのは分かったけどよ。
(腕を組んで偉そうに講釈を垂れる、その顔にも揺らめく炎の文様が浮かび)
って、今日も時間切れか、最近はえーな…
あばよ、バンダナ。
(手を振って別れの挨拶、文様がうすぼんやりと引いて消えていって――)
(途端にがくり、と膝をつく、むせ返る血の匂いに吐き気も覚え、口を押さえて)
郡くん、ちょっと場所変えようか、ちゃんとお礼も言いたいし…
(背を向けてバッグを拾い、よろよろとビルの角を曲がりこみ、背中を壁に預けて)
見苦しいところは…忘れてくれるといいな。助かったよ、ありがとう。
(先ほどまでの不敵さの欠片もなく、弱々しく笑い、腰を折って頭を下げた)
>>50 斬るってのはなぁ……ナイフじゃちょいと殺傷能力が低いからな。
必殺の勢いでいかないと、効き目がないんだよ。
体力を削るならまだしも、な。
(苦笑いを浮かべながら、ちらりと自分の握るナイフに目を落とす)
(刀や剣ならばそれもいいだろうが、斬るだけでは、どうも心元ない)
へいへい、ま、また会おうぜ。水鏡サン。
(『彼』の気配が消え去り、最初の男の気配に戻ったかと思うと、彼に連れられ場所を移動する)
いや、助けられたのはこっちだしな。こっちが礼を言わなくちゃならないぜ。
第一、あんたのお陰でこっちは自由にやれたわけだしな。
俺一人だったら、もっと梃子摺ってた。サンキューな?
(息を整えながら、小さく頷き)
……けどよ、大丈夫か? 気持ち悪そうにさせてたけど
(先ほどの強気な態度は微塵も感じられず、どこか心地の悪そうな彼の表情を覗き込んで)
もう、大丈夫だよ。あれが僕の異能というか、二重人格、みたいなものでね…
君も体力を消耗しているようだけど、僕も似たようなものだよ。
(まだ顔色は悪かったけど、気遣いにありがとう、と軽く頷いて見せて)
それと、あんまりあいつの言うこと、一々気にしないほうがいい。
分かるとおり、ものすごい勝手なやつだからね…
君も「夜を往く」人の一人なのかな?
僕はまあ…あいつの意向もあるけど、異形を殺すために、いつも夜に歩いてる。
(あえて露骨な言葉を使って、軽く目を閉じて頭を振る)
あ、そういう人ともあったけど、組織とかなんとかとかは僕のバックには一切ないから。
君をどうこうしよう、なんて意図は全然ないよ。
こちらこそ、手伝ってもらってありがとう。「重畳」、というやつだね。
(覗き込む目に微笑を返して、また律儀に頭を下げる)
別に、気にしてなんかねえぜ?
っつーか、あれぐらい強気じゃねえと、やってられねえだろ。正直。
(弱みを見せれば付け込まれてしまう。故に、強気でいることはマイナスではない)
まあ、チームプレイをしなくちゃならないっていうなら、話は別だけど、
そういうわけでもないんだろ? なら、俺は別に気にしてはねえよ
殺す、か。
(それは、自分の目的とは少し異なるような気はした。
だが、正直今は、疲労感もあり、それについて議論を交わすつもりはなかった。)
さあて。俺はただ、俺自身の自己満足の為に動いてるだけだよ。
その為なら、他人を利用し、利用されてやるさ。
――俺は、悲劇を殺す。それだけだ。
ま、ご機嫌な返事だな。
俺もあんたが俺の邪魔や俺の大切な人を傷つけない限りは、干渉するつもりはないし
何かあれば、力を貸すさ。俺に出来ることなら、だけどな。
(手を横に振り、礼は別にいいぜ、と付け加える)
それは僕も同じだよ。僕は僕の目的のために動いてるだけだから、ね。
(今はお互い、難しい議論を交すようなコンディションでもないだろう。
それでも、ひとつひとつ相手の言葉を噛み締めるように頭に刻んでいく。
これまで会った中では随分素直な、まっすぐな性格かもしれない、なんて思って)
大切な人が、いるんだね。君には。
(礼はいらない、と態度で示したのに少し考えて、左手を差し出す)
君が困ったことになっていたら、僕は君を助ける。
逆だったら、君もそうしてくれるかな?
(握手の形のまま、手を差し伸べて軽く笑い掛ける)
大切な人がいるなら、君も気をつけるんだ。
君がいなくなったら、きっとその人は悲しむだろうから。
自己満足のためにも、君はその人だけじゃなく、君自信も守らないといけない。
そのことは、覚えておいたほうがいい。
(決意の表明に少し危ういものも感じて、余計かなとおもいつつも、最後に付け加える)
よかったら、その人の名前を教えてくれるかな?
けっこういろんな「夜の住人」と僕も出会ってきたし、知ってる人かも。
そうさせてもらうさ。
……お互い様ってやつだ。あの化物は、俺たち共通の敵みたいだしな。
むざむざ野放しにして、他のやつらを殺させる義理はねえしな?
(にっと笑いかけながら、手を握り返して握手する)
さて、どうだろうな。お互いに無茶をする性格だからよ。
ま、こればかりは俺とあの人の問題だからな。
(タイプとしては火と水、全くの逆のベクトルではあるが)
ただ、あの人を傷つけるなら、相手が誰だろうと容赦はしない。
あの人の背中は俺が守るんだ。――それがたとえ、俺の知っているやつだとしても。
(ぐっと拳を握り、にっと陽気な笑みを浮かべて)
…………媛名葵。それが、あの人の名前だ。
それに関しては全く同感だね。
(しっかりと手を握り返して)
僕は僕で、出来ることをする。だから君も――
(そこで意外な名を聞かされて目を見開く)
そうか、僕も会ったよ、あの人に。
君がその気持ちを持ち続けるなら、安心していられるというものだね。
(疲れた表情から一変、底抜けな明るさを浮かべた表情を眩しそうに見て)
君も、夜を往くのをやめないなら、また会うこともあると思う。
(握った手を解いて、軽く手を振る)
その時まで、お互い無事でいよう。くれぐれも気をつけて。
そして――会ったら、媛先輩によろしく言っておいてくれると有難いな。
それじゃ、また――
(バッグを背負いなおすと、背を向けて夜の町並みに歩み去っていく)
【こちらはこれで締めにします、そしてどうも体調不良につき、先に落ちさせていただきます、失礼】
【お相手ありがとうございました、お先に】
【俺も、そろそろ眠気が限界だからそのレスで俺も締めということにさせてもらうぜ。】
【また、機会がありゃよろしくな? それじゃお疲れ様。おやすみーっ!】
【名前】 媛名 葵(ひめな あおい)
【年齢】 18歳
【性別】 女
【身長】 170cm
【3サイズ】 全体的にすっとした体型だが、胸もちいさめ。
【容貌】 腰下までのストレートな黒髪。漆黒の瞳。
見かけはどちらかといえば華奢。黙っていれば淑やかそうにも見ないこともない。
【能力】『 剣糸(けんし/ソードストリング)』
「日本刀」と「糸」などの様々な暗器を得物とし、組織内で『剣糸』の名をもつ。
異能はないが、運動能力・動体視力・反応速度は常人を大きく上回る。
日本刀は≪弐式(にしき)≫という特殊な霊刀。暗器はダガーや糸を基本に使う。
【希望】 雑談、戦闘、エロールなどは内容相談次第
【NG】 スカトロ、切断、特殊なものは要相談
【弱点】 精神干渉、魔術的攻撃、大事なものを引き合いに出されること
両腕拘束状態、純粋な力比べ・体力勝負にはあまり強くない
【備考】 ≪深凪(みなぎ)≫という非合法組織に所属する、異形狩り。
幼い頃に組織に拾われ、深凪当主に「従うだけの猟狗」として生きてきたが、
当主相応に大切なものを見つけ、それらと道を違うまで日向で生きることを選んだ。
基本的には未だ組織に忠実。“内容次第”で、外部からの仕事依頼もこなす。
表向きには、学園の編入生。大人しく高等部三年に所属。
外見や敬語口調とは裏腹に、真顔で冗談や人を喰ったような発言もしばしば。
あまり表情豊かな方ではないが、人をからかうときはかなり楽しそうに笑う。
時折ひどく奔放。組織に長く居たために常識からズレた考えをすることもある。
現在、≪深凪≫は兵部晶こと「ガンスリンガー」の所属する警察の一機関に協力。
【
>>1 スレ立て、ありがとうございました。プロフィール投下、です】
【ものはついで、ということで。失礼して、少し待機させてください。
こんな時間ですし、プロフ張りついての待機、なので……気が向いたらお気軽に、と】
【立候補させていただいてもよろしいでしょうか?】
【とはいってもノープランですが…。何か案がございましたらそれに乗っかります。】
【こんばんは、媛名さん(ぺこり)】
【お相手、立候補してみるのですっ…ノープラン、ですけれど】
【わたしのプロフは
>>29に】
【……!わ、わ、先客さんがいたのですっ】
【ごめんなさい、でしたっ(ぺこり)】
【うわわ、りっちゃん…! んー、どうしたらいいだろう…。】
【でも、譲ってもらったから…それに甘えようかな。】
【あ、プロフは
>>19です。忘れてました…すいません。】
……おかしい。黄昏のバッティング率と私の本スレとの相性の悪さは、おかしいですっ。
>>60>>63 【こんばんは、黒上さん(一礼)
どっちであってもノープラン大歓迎であります、……そう、ですね】
【1.夜に出会って戦闘
2.まずは何も知らずに学校で遭遇
と、使い古された定番をとりあえず、提示してみようと思います。
1で、異形化なされていても普段のお姿が分かる程度なら、今後確実に敵対――にはなると、思われます】
【私に、黒上さんか島田さんか選べなんて言われても、そんなの十全とどっちもとしか申せないので(←)
今日は先着順、ということにしていただければ、幸いなのですよ】
>>61-62 【こんばんは、島田さん。
こんな夜だったので、お声掛けだけでも十分と嬉しかったのでありますよ。
ありがとうございました……あ、あと、遅ればせながらですが、せっかくですので直接っ。
――お誕生日、おめでとうございました (一礼)】
>>64 えーと、打ち合わせだから【】外すね。
まずは受けてくれてありがと、先輩。
んー、あたしの頭じゃ1くらいしか考えられないんだけど…。
そろそろ学園サイドはやっておきたいんだよねー。
まぁ、1やっても…一応、予定としては敵対?になるようなことになっても、
ちょっとは敵意を殺ぐようなことが起きるようにしてるんだよねー。
…あくまで予定だけど。
とりあえず、2で。場所は…んー、どこだろう。
>>65 じゃあ、せっかくのお楽しみの為に
いずれ夜に出会えたときの伏線張り……じゃないですけれど、面識を持っておくということで。
夜はもちろんですけれど、私も貴方の学園生活が気になってしまうところです。
場所はー…そうですね。
1.ご飯の途中に中庭あたりで、バッタリと
2.少し中等部に用事があって訪ねたところ、迷子になり貴方に道を聞いてみる
というのが浮かんだのですが、ご希望があれば何なりと。
補修常習者なら、それでバッタリとも思ったのですが……高等部と中等部、ですものね。
まあ、私は現代文なら中学校レベルも多少危うい自信はあるのですけれど。
>>66 学園生活…んー、友達の輪で騒ぐこともあったり、
一人ぼっちだったりしてるっていう、ちょっと矛盾してる生徒なんだよー。
んー、2…かなぁ?
実際…道教えた後は何か言うでもなく、とっとと帰るかなぁ…。
補修、っていうけど先輩が中等部レベルだとすると、あたしは中等部レベルの最低辺だよ?
先輩とバッタリってのも無くはないと思うけどさー、ちょっと難しいかな、やっぱり。
いや、先輩が補修でいいなら全然補修でも構わないよー?
>>67 まあ、そこの矛盾した部分は今よりも、いずれ貴方のロールで見せていただければ十全と思います。
ふむ……とっとと帰ってしまうもまた、ロールのひとつではあるとは思いますので構いません。
もちろん、他に何か貴方が会いやすい場所があれば、それは承りましょう。
中等部と高等部ってどれだけ繋がりがあるのか……とか
ここは難しいこと言わず曖昧にしておくため今回は補修ネタはパスしておきましょうか。
それで構わなければ書きだそうと思いますけれど……いかが、でありましょうか?
>>68 そこはあたしの努力次第ってことね!燃えてきたよっ。
んー、でもすぐ帰っちゃったら…ねぇ。チャックの内側が不満…らしいよ。
そうだねー。補修ネタは次に機会があれば、だね。
ん、それじゃあお願いするね。具体的な場所も先輩が決めてー。
>>69 私も、貴方のそんな一面が見られるように頑張りますね。十全と全力です。
ふふ、大丈夫です……少なくともすぐに帰らせることは、しないと思いますから、私。
それでは、簡単に書きだすのでお時間をいただければと思います。
もし、内容に不都合があったら訂正しますので……書き出し後、遠慮なく仰ってください。
ん、待ってるねー。
(中等部の廊下をとりあえず進んでどれくらい経ったかよく覚えていない。
そこまで長くはないが、決して数分ではないと思う――高等部にしろ中等部にしろ、この学園は広い)
(しかも、中等部を高等部の制服で歩いているのだから目立ちそうなものであるが、
今現在、外は日も暮れた。放課後とはいえ、大分遅いこともあってか、中等部に人影は少なかった)
…………さっき、ここを通った気が致します。
(少しだけ空けられた窓から見える景色を見ながら、女は首を振る。
両手で白地のプリントをかかえている彼女は、少し困ったように溜息をついた)
(そのとき、少し開け放たれた窓から勢いよく吹きこんできたのは一陣の風。
ぶわっと彼女の長い黒髪を吹きあげたかと思えば、それの次の獲物は―――)
―――ぁ。
(―――彼女の手にある、プリントの山。
それが強い風に吹き上げられ、ばさあっ、といっそいい音を立てて廊下に舞い上がった)
(大きすぎる紙吹雪さながらにプリントは飛び散り、ひらひらと舞い落ちていく。
数にして20、30枚前後といったところだろうか。彼女の手元には、無事だったプリントが寂しげに残っていた)
【それでは、このように。
眠気やらリミットやらありましたら、遠慮なさらずに仰ってくださいね。それでは、宜しくお願い致します(一礼)】
(追加の提出課題。一重に自らの頭の出来の悪さからくるものだったのだが)
(…試験の点数が悪かったから、とのことらしい。)
(すっかり日が暮れている……これから帰って寝ることにしよう、狩りには少し早い)
――んん?
(階段を登りきり、廊下に出た――――)
(――と思ったら、紙が大量に落ちている。)
(なんとなしに気になって、落ちた紙の束を手にとって、適当に観察してみる。)
(恐らく、これは中等部で使われるプリントではないだろう。)
(そう思って、紙に落としていた視線を前に向ける。)
――――――――へぇ。
(黒く、長い髪。典型的な日本の美人――確か、大和撫子だったか――というものだろう。)
(その姿を見つめる。不躾だとかそういったことを全く気にせず、じろじろとでも言うように。)
【プリントは廊下の床にそのまま落ちたって解釈でいいんだよね?】
【そこらへんをちょっと迷っちゃって…間違ってたら脳内変換してくれると嬉しいよ…!】
【それじゃ、こちらこそよろしくおねがいしまーす。】
>>73 (廊下が真っ白だ。いっそ残りもバラまいてしまおうか)
(そんなことを女が考え始めたころである。
幼げな顔立ちをした愛らしい少女が、階段を上りきってそのプリントの一枚を拾ったのは)
…………ちょっとした、事故であったのです。
(じろじろ、とこちらを見てくるその視線その視線を受け止め、首をかしげる。
黒い瞳がこっちを見つめてくるのは、くすぐったかったけれど、
こんなところでプリントバラまいた高等部の生徒、なんてそれはそんな目で見られて当然だから)
むしろ、私に先生が仕事を頼んだ時点で、この事故は始まっていたのでしょう。
とんだ悲劇であります。
(はあ、と息をついてしゃがみこむ。
そして、丁寧に、けれど出来るだけ手早くプリントをかき集め、とんとん、と揃えていく)
すみません。宜しければ、そちらの数枚、とっていただけますか?
お急ぎでありましたら、ご無理は申しません。
(一枚一枚、腰をかがめたり、しゃがみこんだりして、
いろはに近づくように、女はプリントを拾っては揃え、拾っては揃えしていく)
………ついでに、もしお時間あるなら、道もお尋ねしたいのですけれど。
(最初の方は遠慮がちな言葉を並べておいて、なんだと多い要求であった)
【ごめんなさい、分かりにくかったですね。十全とその通りっ、でありますよ】
【>その視線その視線を受け止め、】
【……すみません、「その視線」を一個、減らしておいてくださると十全ですっ(頭下げ)】
…ふん、事故ね…………。
(とりあえず、面倒だが頼みを聞いてやる。)
(プリントを拾い、集め、束にして、上下の端を整えて)
(うっすらと眼を開き、どことなく眠たげな顔をしながらも、淡々と作業をこなしていく。)
(立ち上がり、廊下の窓を閉めて、振り返る。)
はい、一応こっちにあった分は全部拾ったから。
次は落とさないようにしなきゃ駄目だよ?
(ため息混じりに注意してやる。見た目とか制服から推測するまでもなく年上の相手だが)
(この少女の性格は年上を敬うという思考回路を持とうとはしない。)
――道? 別にいいけど、もしかして…えーと、なんだっけ。
ほう…ほう…ホウ酸団子?じゃなくて―――あー、どーだっていいや!
それで、どこに行きたいの?迷子の先輩は。
(頭の悪さを思い切り露呈しつつ、面倒くさいとでもいった表情を隠さない。)
(だけど、気紛れにこういうことに付き合ってみるのも悪くは無い。)
(どうせだし、道を教えるついでに先導役でもやってやろうか、)
(そんなことを考える気にもなる程度には。)
>>76 ええ、事故。ちょっとした事故でありましょう。
……っと、ありがとうございます。お陰さまで、随分と助かりました。
はい、今後は半分開いた窓には十分と気をつけようと思います――感謝を。
(年下の愛らしい少女から、溜息まじりに注意される年上高校生の図。
そんなものを特にこの女も女で気にした様子無く、彼女からプリントを受け取り、頭を下げる)
――――方向音痴、と仰りたいのでありましょうか?
(少しだけ考えてから小首をかしげる。
それから、黒髪を揺らして首を定位置に戻すと、こっくりとひとつ頷いた)
確か、社会科資料室、だったと思います。
中等部のこの階、というのは分かっているのですけれど……どうにも辿りつけなくて。
連れて行って下さると、とっても有り難いです。
……私、かれこれ10分近くグルグルしているのですよ。
(そう言って首を振ると、窓の外を見た。もう、大分暗くなってしまっている)
少し、現代文の補習をサボるくらい、青春の一部として見逃してくださってもいいですのに。
貴方も、そうは思いませぬか?……あっと、ええと……お名前は?
(面倒くさい、という表情をしながらもこっちの要求を聞いてくれるらしい彼女に感謝しつつ
窓の外から、その愛らしい少女に、目を戻す)
(なんだろう、この高等部の先輩の喋り方は。)
(どこかの姫様か何かなのだろうか、国語でこんな言葉遣いをそういえば聞いたような…?)
(そんなことを考えながら、頭を下げられた。)
そう!それよそれそれ方向音痴!いやー流石、先輩はすごいね!
(つい反応する辺りが、余計に「っぽく」させている。)
―――えぇ?この階の部屋なのにわからないの?
って、あー…あの部屋ってプレートかかってないもんなぁ…。
わかった、連れてったげる。ついてきて、と言ってもすぐそこだけど。
(顔を先輩のほうに向けながら、先導するように前を歩きはじめる。)
(つられて窓の外を見ながら、「10分…?」と心中で呟いたりして。)
補習?もしかして、先輩も頭よくなかったりするの?あたしもあんまり勉強は好きじゃないし得意でも無いんだよねー。
―んぇ、名前? ん、黒上いろは。色の黒に上と下の上、ひらがな三つで、いろは。
そういう先輩の名前は?名前が無いとかだったらちょっと面白いかも!
(手を身体の後ろで合わせて、前かがみになりつつ先輩の方に振り向いて後ろ歩き。)
(にやにやしながら、問いかけた。このにやにや笑いというのは、いろはの癖らしかった。)
>>78 (優しくも前を歩いてくれる後輩についていきながら、中等部の慣れない廊下を進む)
……すぐ、そこだったのですか。
私、何度かこちらを、ぐるぐると致しましたのに――まったく不親切な教室です。
(首を左右に振りながら、少しだけ不満げな色をその貌に滲ませた)
いろはにほへとの、黒上いろは、さんですね。
貴方がいなかったら、私は軽くあと数回はぐるぐるしていたところでありましょう。
頭が良い悪いもなにも、現段階でこうなっているのは「現代文」ができないのが理由です。
(後ろ歩きを咎めることも、にやにや笑う彼女に気を悪くした様子もなく、会話を続ける)
名前がない、ですか。
実は――私、さっきの10分ずっとぐるぐるしているっていうの、嘘なのです。
実は、そう、ずっと………もう、何年かも数えられないほど、ずっと、この階をぐるぐる。
(真顔で淡々と言葉を吐きだしながら)
――という感じの幽霊さんだったら、ナナシ、で面白いオチがつくところ、ですのに。
残念ながら、わたしは生身の人間であります――もし、貴方が実はニンゲンじゃないのです、といえば
私もただのニンゲンじゃない、くらいにはランクアップできるかもしれませんけれど。
(僅かに目元を緩めた。もちろん、今の時点ではただの冗談を吐きだしているつもりだ)
そ、ほんとにすぐそこ!なんで気付かないのかわからないくらいに!
まぁ中等部しか知らないだろうな、あの部屋ってそう使わないし。
そう、黒上いろは!よろしく!ていうか思ったんだけど、
それぐらいわかんなかったんなら、職員室行ったらよかったのに。先生ならすぐ教えてくれたでしょ?
……ってことは現代文がすっごく悪い成績ってことなんだね?
まぁ、あたしはほとんど全教科悪いけどねー。
(こうも饒舌になっているのは、クラスメートと話しているときくらいだ。学園では。)
(しかし、ここは血湧き肉踊る戦場ではないし、惨たらしい地獄絵図の世界でもない。)
(一般的な女子中学生とはズレがある自分には話題が尽きると言うことがよくある。)
……途中までちゃんと聞いてたのに、嘘言うなんてひっどーい、先輩ったら。
(玩具にしたかったのに…。口には当然出さないが残念だ、と顔で語る。)
ん?どういうこと?あたしが人間じゃなかったら先輩も人間じゃないかもしれない?
んー? よくわかんないなぁ。
(少しドキリ、とした。無いとは思うが、実は相手は夜の人で、自分の名前を知っていたら?)
(もし、いろはが「いろは」で無いと知っていたら…?)
>>80 ……………。
(あまり表情を浮かべなかった貌に、ありありとハッ!とでも効果音が付きそうな表情を浮かべ)
まったく、思いつきませんでした。
もう、この階にあるのは絶対なのだからと、意固地になっていたのかもしれません。
……こういう横着さが、現代文の悪さにつながるのでしょうか。
私は、数学とかはできるのですけれど――まあ、ひとつ悪いも全部悪いも、結局補修はあるのだから変わりません。
ふふ、楽しいお答えをご所望のようでありましたので。演出をいれてみました。
(残念、という色を浮かべる彼女に向かって、女は僅かに小さく笑った)
そういう心霊ごとに、ご興味がおありですか?
この学校、七不思議だとかいろいろと聞きますし、街では怪奇現象も多いそうですし。
(「まあ、そういうのに興味があっても不思議ではないですね」、と付け加えて)
あまり、深く考えないでください。
例えば貴方が人間じゃない、だなんて非常識なことがもしもありえたのであれば、
私もタダの人間じゃない……もしや、とっても高名な巫女さんとか、だったりするかもしれないっていう、例えです。
(首を振ると、長い髪が揺れる。そうして女は何気なく、言葉を吐きだした)
……それとも、実の本当に黒上さんは、普通の人間じゃない、なんて仰られるのですか?
(真っ黒い目。それで彼女の顔を見据えて、真顔でそう尋ねかけて)
――なんて、冗談です。
【大分奮闘したのですが…スイマーさん、が…深くまで、食い込んで…。】
【よければ凍結をさせていただければと思います。】
【予定がありましたら、置きレス、破棄、こういうことがあったんですよー。な〆、どれでも選んでください。】
【凍結でしたら明後日くらいなら空いております。その先は空く空かないの比率は半々、くらいになります。】
【もう、1時ですから……十全、でありますよ。
それでは、御言葉に甘えて凍結をお願いさせていただければと思います。
――明後日と言うと、土曜日でしょうか?それとも、金曜日でありましょうか?】
【どちらにしろ、暫定ではありますが20時〜20時半以降からあけられると思いますので、
それ以降であれば、黒上さんに合わせられるかと、思います】
【今日はきっとめいっぱい奮闘していただいたでしょうから、
どうぞ後日にでも避難所に連絡を下されば十全。ゆっくり、お休みになられてください】
【っと、ご挨拶、忘れて眠ってしまうところでありました……まったくもう、であります】
【ありがとうございました。スレ、お返しいたします】
【急な台風で時間が出来てしまった。ので、待機してみよう…】
【…流石に今、予定を入れている先輩方は居ないはず、だ】
避難所に伊織さんからの伝言がありますよ
>>86 【今、確認させてもらった】
【15時までか、軽く茶飲み話くらいならできそうだな…寄らせて貰おう、ありがとう】
【一度、スレを返す。ごきげんよう…】
【名前】伊織津綺子(いおり つきこ)
【年齢】17 高等部2年E組
【性別】女
【身長】168センチ
【3サイズ】85−58−85
【容貌】ショートカット、切れ長で涼しげな目元、きりりとした雰囲気
【能力】電気を起こし、放つことができる。
稲妻を起こして攻撃するほかに、微弱な電流で治療行為なども可能。
【希望】バトル 日常ロール エロールは要相談※
【NG】スカ、グロ、相談なしのエロール こちらの考えや行動を強制的に決められるレス
【弱点】放出する電力量に比例して、体力の消耗がある。
大きい電力を発するためには充電が必要なので、短時間での連発はできない。
逆に弱い電力は意思に関係なく発してしまうことも多く、しょっちゅう精密機械を壊す。
【備考】高等部2年。陸上部のエース。ハイジャンプの学生記録を持っている。
淑やかな優等生であり、クールでストイックなアスリートでもあるが、
素の性格は素直で恥ずかしがり。育ちはいいが謙虚で努力家。
厳しくしつけられたので、少し頭が固いところもある。
兄を異能に殺されており、それがきっかけで退魔の世界へ足を踏み入れた。
*現在の状況
・恋人である迫水直と組んで退魔を行っている
・武道家である祖父と叔父に迫水の能力と退魔のことを知られている
・天羽都の能力によって、ハイジャンプの新記録を出してしまった。
・妖魔にレイプされた記憶を御木本正太郎によって封印され、表面上忘れている。
迫水と御木本の二人は真実を知っている。
・兄の仇である「仮面の電撃異能者」は実は紫一久であるが、そのことはまだ知らない。
・霧原朱音の霊に憑依されているが、まだその自覚はない。意識のないときに朱音が勝手に身体を使っていることもある
【改めて、スレを借りなおす】
【レスをするまで、少し時間を欲しい……では、よろしく】
(………校舎と校舎をつなぐ、渡り廊下)
(その前にある植え込みから、妙なものが突き出していた)
(黒い二本の、太いL字型の円柱……とでも言えばいいのだろうか?)
(植え込みの茂みが揺れるのに逢わせて僅かに左右に動いたり、茂みの中に入ったり、また飛び出したりしている)
ない……どこだ、あれがないと………………困る、のだが……。
(葉と葉の擦れ合う音に紛れ、ぶつぶつと声も聞こえるが)
(次第に茂みの奥に声が進むに連れて、黒い柱もずるり、ずるりと潜り込んでいく……)
参った…なぜ私は探知系ではないのだ……。
……どうしよう…あの、携帯………………がないと………・…。
お疲れ様。お先に。
(お疲れさまでした、という下級生の合唱に送られてグラウンドを後にする)
(上級生たちは先にあがるか下級生の居残りを見てやっており、自分はそれをも尻目に部室へ向かう)
(奇跡の学生新記録を出した競技会以来、練習でさえも一度もその記録にかすっていない)
(さすがに周囲の目がそろそろ冷たくなり始めている)
……そんなこと、気にしても仕方ないのに……
(ため息交じりに独り言をつぶやき、やりきれない思いで渡り廊下に差し掛かると)
……あれは、なに……?
(二本の黒い柱が茂みから突き出していた)
(突きだしているのみならず、それは動いている)
(今までそんなものを見たことはなく、さすがに足を止めてその様子をうかがった)
【改めましてこんにちは。よろしくお願いします】
【円柱のおよその大きさを描写していただけるとありがたく…】
【電信柱ぐらいとか、腕の太さぐらいとか、あいまいな表現でいいので、よろしくお願いします】
>>92 (L字型の柱は丁度、『」L』の形にならび、左右に揺れ動いている)
(太さはおよそ────太い所では直径15センチ、といったところか)
(やがてぴたりと動きが止まると、一際大きくガサガサガサッ!と茂みが揺れ動き)
(茂みから柱が伸び、突き出していく…………と)
そうだ………掛ければいいんだ。
そうすれば、音でわかる…………はず、だ。
(今度は柱を取り巻くように茂みから布切れがはみ出し始め、さらにずるずると飛び出し……途中で止まる)
(が、そこまでいくとこれが何なのか、伊織にも理解できた)
(やや遠目に見ていたので何事かと思ったが、それはようするに………スカートをはき、黒タイツをはいた人間の下半身だった)
…しかしマナーモードにしていた記憶もある……というか、そのはずだ…。
だとすると……どの道、難しいな………。
(やがて止まっていた動きが再開し、ばさっ!と葉枝を巻き散らかしながら、上半身が抜き出てくる)
(…伊織が一瞬、怪しんだのも無理は無い。現れたのは背がやたら高い上に、手足が長い、フォームさえ身につけば実に陸上向けの体型で)
(股下1メートル近い足が茂みから突き出していたのでは、それが足と気づかなくても無理は無かった)
(しかしそれより問題は…………)
……………まあ、かけてみるか。
(……どう見ても、制服を来たその顔は、三十台半ばすぎ)
(一昔前のいかがわしい本か何かのように、老け顔というのも苦しいくらいの、無駄な色気に溢れていた)
【こんなところか、速攻なんのなのか明かしてしまったから意味が無いかもしれないが…】
ああ、なんだ、人の足……私なにを勘違いしてたんだろう
(なぜそんなものを円柱だと思ってしまったのか、自分の目をこすりながら、今度は安堵のため息をつく)
(そこに人間がいて、その人間が取っている姿勢がどんなものなのかはおよそ想像がついたが)
(なぜそんなことをしているのか、いぶかっている間にその人物が立ち上がった)
ああ、あの子……
(とにかく目立つその中学生の顔ぐらいは見知っていた)
(中学部の制服だというのに成人男子にも滅多にいない長身)
(そして顔だけ取ってつけたような老け顔)
あの、何かお困りですか?
(放っておくのもどうかと思って、とにかく声をかけてみた)
【植え込みの上から突き出しているのかと思ってました…】
【それと申し訳ありませんが、こちらの心情や考えをお相手に描写されるのはNGなんです】
【お手数ですが、再度こちらのプロフをご確認いただけますでしょうか】
【よろしくお願いします】
>>94 ……これか?
(適当な携帯をホルダーから抜き出し、コールする…違う、この番号は腿につけたベルトのホルダーの中の携帯の番号だ)
(登録してある次の番号にも入れてみる…違う、これは左の腰のホルダーの中の携帯の番号だ)
(続いてその次の番号にもコールしてみる…違う、これは右わき腹に吊っているホルダーの中の……)
しまった…………多すぎてどれがどれだか解らない。
……そうだ、多すぎるから解らないだけだ、脳細胞が老化してるわけじゃない…いやしてはいるだろうがボケというほどでは…。
(身体中の携帯を鳴らしながら、顔をしかめてぶつぶつ呟く)
(その着信音はすべてクラシックの名曲で、まるでそこだけコンサートホールのような有様だった)
(髪についた葉っぱをつまんで取りながら、順繰りに鳴っている、身に着けた携帯をとめて行く…)
よく考えたら登録していなかった気もするな……新品、だったし。
仕方ない、ここは……………。
(と、普通なら、そして自身も3年前なら、力を使って邪魔な枝葉を散らして探していただろうが…)
(こんなことの為に、貴重な『時間』を使うわけにはいかない、よって……)
……………地道に探そう。それが一番だ……なんならもう買い換えても…いやいやそれはもったいないか………………ん?
(再度茂みに潜り込もうとして、呼び止められる)
(自分より頭半分くらい、小柄─と言っても女性の平均身長からすれば、十分長身であるが─だろうか)
(髪を綺麗に切りそろえた、アスリートのような雰囲気の生徒に話しかけられる)
ああ………ちょっと、買ったばかりの携帯を………………まあ、ほっといてもいいんだが。
万が一、拾った誰かが怪我をするといけない…と思って、探していてね……………………。
【失礼した…以後気をつけよう】
(その子はブツブツ言いながら突然体のあちこちから何台もの携帯を取り出し)
(次々と携帯を鳴らし始めた)
とすると、なくしたのは携帯…?
え……?
(いったい何台持っているのか、それぞれ違う呼び出し音がバラバラになりだす)
(驚いて見ているこちらのことは、完全に見えていないようで)
(よほど大事なデータでも入っていたのだろうと気が揉めて)
携帯をなくしちゃったの?探しましょうか?
(渡り廊下から植え込みへと足を踏み出す)
怪我をする…んですって?携帯で?
(意外な答えに、またこちらは目を見張ることになる)
(いったい携帯を拾ってどうやって怪我をするというのだろうか)
え、ええと、落としたのはこのあたり?
(気を取り直して自分も植え込みをかき分けたりなどしたが、かんじんの携帯は見つからず)
ないわね……
お困りでしょから、教務員さんのところへ一緒に行ってあげましょうか。
拾ったら届けてくださるように、お願いしたら?
あなた、お名前は?
(相手の見た目がどうあれ、こちらの方が上級生なのだから、と)
(精一杯親切にしようとそう申し出てみた)
【恐れ入ります】
>>96 その通りだ、先輩。
……こんなにあるんだから、一つくらいいいだろうと思うかも知れないが…まあ、そうもいかなくてな…。
ありがとう、二階のあの辺りから落としたから……あるとしたらそこら辺のはずだ。
(頷くと指で、渡り廊下の開いた窓から、放物線を描いて落ちたコースを指し示し)
(ちょっとだけ躊躇うと……大股に、茂みの中に入っていく)
(枝がひっかかってタイツが伝線するが、この際致し方ない)
肯定だ、先輩。その、言い難いが………………『爆発』する。
電源さえ入れなければ………入れても直ぐに切るか捨てるかすればいいんだが。
普通携帯を拾ったら、電源を入れてみたくなるのが人の常というものだし。
…………誰だってそうする、私だってそうする。先輩だって……そうするだろう?
(見た目ではどっちが先輩どころか、コスプレをした教師と生徒といった方が通りがいいだろう)
(とは言えその振る舞いは、きわめて折り目正しく礼儀正しく、堅苦しくさえあった)
(……数分後、手を借りて探し回ったものの結局見つからず、途方に暮れる……)
ん?ああ、私か?
私は………数字の九に、加減乗除の乗、時間の時に、今野緒雪の緒で、九乗時緒……。
面白がって『ジョジョ』と呼ぶやついるが、センスの無いあだ名だ………できれば、普通に読んで欲しいな。
(意味もなく奇妙なポーズを取りつつ、名前を名乗る……と、何かを思いついたような顔になり)
(長身を折り曲げると、耳元で囁いた)
そうだ先輩、その…厚かましいとは思うが…。
もし先輩の力がそういったことを可能とするなら、この辺りにあるであろう携帯を、いっそ力で壊してしまってくれないか…?
……まあ、私がやってもいいのだが、ちょっと…………私のは代償が大きいし、余計な被害を与えかねないから…。
【すみません、プロフには書いてないんですが私は異能者であることを公にはしていません】
【このスレはパラレルじゃない普通の現代日本と思っていただければ…】
【異能や妖魔は一般的にはオカルトや都市伝説レベルの認識です】
>>98 【『そういう生徒』が多く居る学園、というイメージがあったが、そうでもないのか?】
【無能力者も居るのは承知だが、一応聞いてみて損はなかろうと思って、の行動だったが…】
【理解した、最後の4行はなかったことにしてくれ】
【……スレの趣旨を全く理解していない、と思われても仕方ないな、これでは…】
【これ以上の失態を犯す前に、引退(というほど何かもしていないが)したほうがよさそうな気がしてきた】
【すまない先輩、迷惑を掛けた………】
ロールはいったん置いて、キャラを外してお話させてくださいね。
そういう生徒が多くいる学園ですが、それぞれ表向きは「普通に」生活しています。
現実の日本で変だと思われることはこのスレの中でも変なこととして扱われますし
現実の日本でありえないことは、表向き、このスレのなかでもあり得ないことだとされています。
逆にいえば、異能が一般的に認知されていないからこそ、異能狩りというポジションも可能になるので…
異能が一般的に認知されていたら、それを狩る人がいたりしたらすごい矛盾になってしまいます
もし外国人狩りとか同性愛者狩りなんていうのがあったら大騒ぎになってしまいますよね?
今、そのことをわかっていただけたんですから、引退はお考え直しくださいね。
まだ前スレの18も板に残ってますし、そちらも合わせて通読していただければ
十分だと思います。
申し訳ないんですが、私はリミットで…凍結もできないので
今回は破棄ということにさせてください。
こちらからお声をかけておきながら、ごめんなさい。
そちらのレスをお待ちしようかと思いましたが
ごめんなさい、これで落ちさせてください
今日はお話させていただいて楽しかったです
またお話するチャンスををお待ちしてますので。
今日は本当にごめんなさい。
お先に失礼します。
ぶっちゃけこのスレでそういう設定を説明してるんか?
読む限りなにも語られていないような
>>102 書かれて無い事でもキッチリとログ読んで理解してやって来る奴の方が多数派だ
>>100−101
【ありがとう、そうか…まあ、そうだろうな】
【派手なホットスタート型のロールも見受けたので、暗黙の了解レベルだと誤解していた】
【しかしやはり、少し離れようと思う】
【そのことについては今理解したが、これから他にそういうことが起きないとも限らない】
【これでも一応、それなりに目を通してこの通りなのだから…】
【その度に注意されているのでは、問題児もいい所だろう】
【破棄については全く気にしないで欲しい、むしろ付き合ってくれたことに感謝する】
【幾久しく、お健やかに。先輩方とこのスレに、よき未来がこれからもありますよう………】
【………ごきげんよう、また何時か…だ】
現代世界だってことと
異能や異形は一般的に認知されてないことは
九乗さんが参加したときの現行スレ読めばある程度分かることだと思う
次に来るときまでに
今までの過去スレ全部なんて読む必要はもちろんないよ
読んでも分からなかったら次は避難所で
誰かにまた聞いてくれればいいさ
一番上から二行目までのことさえ知ってればあとはルール守るだけだよ
だからそれだけ踏まえてまた来てくれたら嬉しいぜ
今回はキャラハン同士が話し合って片付いたのに
名無しが口出ししてごめん
二人ともお疲れ様!
【解凍ロールにスレをお借りしますです。それでは少々お待ち下さいです】
【卯月ひのわさんとのロールに使用させていただきます】
【りょーかい、今日もよろしくー】
クフフ。まあ、そう硬くならなくても良いですよ。楽になさって下さい。
(からくり人形のように硬い表情を見て面白げな顔をする)
(特に彼氏、の部分に反応を示したことに満足が行ったらしい)
(この辺もまた、ある意味で親子なのだろうか)
紅茶を……ははあ、成程。
昔から紅茶が好きな子でしたからね。貴方をお招きする前から、飲みすぎていたのでしょう。
貴方が気になさることはありませんよ。
(昔。ひのわの身体に異変がおこる、少し前までは親子で過ごす時間は長かった)
(その頃から、感情を欠落させるようになっても紅茶好きは変わっていなかったのをそれとなく思い出す)
(娘の嗜好について語っている、というよりは思い越しているようであった)
ひのわが……ですか。これは驚きましたね。
ぬいぐるみ……裁縫。ふむ……
(クッキーを人つまみして齧る。しかし感想らしい感想は漏らさず)
(表情を変えずに、ぬいぐるみとクッキー。そして少年の顔を見比べながらやや思索にふける)
そうですね。
……貴方はあのひのわが、ここまでする程のご友人です。
であるのならば。「念のため」に、少し大事なお話をした方が良いかもしれません。
(口調はやや変貌するが表情はやはり変わらないまま)
(得体のしれない双眸が、少年の顔を捉える)
貴方は、どういった「能力」をお持ちですか?
(暗に、夜に生きる存在であるかを確かめる)
(異能力を持つ娘との接点。無論、それだけで夜に生きる人間だと結論付けることは不可能だが)
(それでもあえてなお、この質問を投げかけた。科学者としての勘がそうさせた、といったところか)
【それでは、今夜もよろしくおねがいしますです】
あはは、実は娘さんにも似たようなことを言われたことがありまして。
(卯月家に特有のものなのか、親子で似た笑い方にいくらか緊張を解される)
(しかし年下相手でも簡単に手玉に取られるのだ、その父親ともなれば――)
(危うく偏頭痛を起こしそうになり、先のことを考えるのはやめにした)
ええ、丁寧に淹れてくれました……。
秋風で冷えてたものですから、とても助かりました。
(一人で住んでいると娘が語れば、親御さんも記憶の引き出しを開けて子の好みを思い出している)
(若干のタイムラグに、御木本は大分忙しいんだなと勝手に想像していた家庭像を強固なものにした)
(忙しくて満足に触れ合えないのならば、せめて卯月ひのわさんの成長を見てもらおうと一人頷き)
そーなんです、最近始めたのに上達が早くて驚きました。
仲……既に持っているキーホルダーも丁寧に繕っていますね。
(その勢いで、危うく能力のことを話しかけて留まる)
(卯月さんの力は、召喚さえしなければ十分隠し通せる)
(もし家族にも秘密にしているなら、ここで第三者が暴露しては)
――っ
(その葛藤の中で質問されたために、直球がより鋭く胸元に食い込んだ)
(思わず普段どおり笑みで誤魔化しそうになり、表情筋に力を入れなおす)
(話しぶりからして、懸念していた能力の秘匿の可能性はほぼなくなった)
(ならば、親として心配している相手から自分だけ逃げるべきではない)
いえ、ひのわさんのような力はないのですよー。
僕は物理的に何かをするようなことはできません。
相手に少し……、幻を見せる程度の能力です。
(が、いざ説明しようとすると言葉に詰まった)
(感覚への干渉や精神への介入と聞けば誰だって敬遠する)
(それがきっかけで離れていった旧友がどれだけいたことか)
(その恐れが思考の遅れを生み、推量の遅れに繋がって)
(なぜ、能力のことを知っていてなお家にも周囲にもそれらしい対策が見られないのか)
(どうして数ある我が子の特徴の中で、わざわざ異能を接点の候補として思いついたのか)
(その疑念を抱き姿勢を正すための時間を奪ってしまった)
幻……ははあ、精神的に作用する類の能力ですね。
先ほどの様子では貴方も御存じでしょうが、ひのわの能力もある種似たようなものでして。
あれを「調整」するのにはかなりの時間を費やされましたものです。
(それとなく、娘を構成する情報として重大なものを零すが)
(後で気づいたものの、取り繕う様子も見せない。どの道これから話すことだ)
(この件について話したら、目の前の少年はどういった反応を示すか?)
(非常に気になるとこであるし、結果次第では――)
……さて。貴方が異能力者であることも確認出来たことですし……
ここからは少し踏み入ったお話をさせて頂きましょう。
(クッキーをひと齧りしながら、少年の視線を捉える)
ひのわの身体。小さいでしょう?
あれは栄養がどうだとか……とまあ、一般的な問題が要因ではないのですよ。
「異形を味方とする能力」。あれはひのわが6つの時、僕達があの子に備え付けさせたものです。
本格的に行使するようになったのはそれから数年後の話になりますが、ね。
(そして感情が欠落するようになったのもこのころから。
それについては対象として彼女が選ばれた理由について大きく関わっている)
(もっとも、その感情を友人との交流から少しずつ取り戻してきているのは、この父が知らぬことであったが)
そして、恐らくはそのころから。当初は成長が止まったものと思われていたのですが、
どうやら……ひのわは「成長が遅れる」身体になってしまったようです。
これから変動する可能性もありますが、現段階ではおよそ4/5ほどの速度でしょうか。
そして次に。……これは恐らくはひのわにとって一番重要なことで。
かつ、あの子すら知らないことなのですが。
あの力によって、ひのわが一番影響を受けた部位……それは一体何だと思いますか?
(突如始まった、娘の身体についての真相)
(普通なら娘の友人であれど話すべき内容ではなさそうなものだ。それをましてや――)
寿命、です。
あの子に残された寿命はこれから、20前後……と、いった所でしょう。
(一番に残酷な真相を、全く表情も変えずに言い切った)
調整?
(その一言でようやく昼から夜にスイッチが切り換わり始めたが、遅すぎたようだった)
(その後怒涛のごとく流れこんでくる冷酷な情報に、ふにゃりとしていた顔面が凍りついた)
〜〜。〜〜〜〜〜っ
(備え付けた? 遅れる? 変動? 可能性? ――寿命?)
(断片的に単語が浮かんでは消え、様々な反応が渦巻き膨らんでいく)
(コイツハナニヲイッテイルンダオマエノカゾクニナニヲシテイルンダ)
(きちんとした日本語にまとめるのが困難な、混沌としたどす黒い感情)
(冷たい地から足が離れかけて、閉じていた口が一度大きく開かれ)
……33歳。ですか。
(単純な足し算をして理性を働かせると共に、声量をかなり抑えて)
(本来声帯にかける分だった残りの呼気をため息のようにゆっくり吐く)
(まず、現在および将来のことについて考えよう)
(ここで感情のまま怒鳴ったところで良い結果は生まない)
(彼を敵に回したら、最悪の場合ひのわさんとも会えなくなる)
(極端に短命とわかった大切なともだちに、もう二度と)
失礼しました、ちょっと混乱してしまったみたいです。
いくつかお尋ねしてもよろしいでしょうか。
(その場を取り繕うように汗を拭う仕草を見せてから、正面を見る)
(なぜ怒鳴りたくなったのか。人為的に異能を付け加えたこと?)
(もしかしたら、何か止むに止まれぬ事情があったのかもしれない)
(顔色一つ変えずに、実の娘の寿命が残り少ないと言い切ったこと?)
(7年も時間があったならば、その間に泣き疲れてしまったのかもしれない)
(そうだ、まだこれらは不確定要素なのだ。まずはそこをはっきりさせたい)
(どうにかしたいという意志があるなら力になれるかもしれないのだ)
(逆に、実験や単なる道楽だったなら。反応次第では――)
僕は、古い漫画が大好きでしてねー。
おじさんのように、自分の子どもに超能力を与える学者さんが出てくる話もあるのですよ。
後になって、その学者さんは息子の脳の病気を治すためにしたということがわかるのですけれどね?
寿命を縮めるくらいですから、やっぱり深い疾病なんかがあったのでしょうか。
(本当に自分は確かめようとしているのだろうか)
興味本位ではないんです。
症状によっては、なにかお手伝いできるかもしれません。
(そうであってほしいという願望の色が強すぎやしまいか)
(自分には、友人とは疎遠になっても支えてくれる両親がいた)
(学校で孤独だっただけでも辛いのに、家庭でも独りきりなんて)
(卯月さんが、あんないい子がそんな目に遭うなんて)
(思い違いであってくれという、祈りになっていないか)
やはり、こうでなくてはなりません。
(この男は凍てつく少年の顔面を見て、あろうことか口元を緩めた)
(そして納得したように一人頷きそんなことを呟く)
単純計算では。
身体年齢と共に、これもまた変動の可能性があります。
最近確認されたのですがね。
(さりとて大事でもないかのように。日常会話、というほど気楽でないにせよ
それは大学で行われる講義か何かの一節のようで)
ふむ……その漫画、機会があったら読んでみたいものですね。
恐らくは、紹介して頂くというわけにも行かないのでしょうが。
(これから話す更なる事実に。恐らく彼は自分に敵意を抱くだろう)
(けれどもその程度の敵意を向けられることには。元から耐性があるとかそういう問題にすらならない)
残念ですが、僕が持つ要素に綺麗で涙ぐましいものを想像なさっているようであれば
全くの見当違いと言わざるを得ません。
さて、今から話すことは、不快であれば耳を塞いでしまっても構いませんよ。
当時、とあるプロジェクトがほぼ最終段階まで進んでいました。
そう簡単に一般人にお話することではありませんからここではカットさせて頂きます……
とはいえ、裏の世界であればすぐに調べはつくでしょうが。
その時は備えつける「対象」を決める段階にありました。
今ほど正確でないにしろ、それを行うことによる副作用の情報もあり、
僕達はある条件下に該当する存在を「対象」に定めることになったのです。
……ひとつ、「能力を行使、維持出来る程の潜在能力を確認されたもの」
そしてふたつ。それが「『価値』の希薄なもの」でありましてね。
というのもこのプロジェクトが、大きく見れば別なプロジェクトの土台に当たるものだったため――なのですが。
また、「価値」という言葉についても単純に、その単語の意味だけで表せる要素ではないのですが。
まあこの辺りも省かせて頂きますよ。
僕の立場や経歴が……というよりは他が高かったからでしょうね、あの子が選定されたのは。
(それは寿命が短かったなどという事実を吹き飛ばすほど)
(残酷の上を行く、なにか)
(男の表情は――うさんくさい微笑のまま)
薬物でも、副作用を見つけるにはかなりの時間を要すると聞いてます。
……正規の薬ならばその前に動物実験を経るものですけれども。
(声音をコントロールしつつも、言の葉自体は尖ってしまう)
(初見で思い描いた卯月父像はかなり理想に近いものだった)
(創作世界の人物でなければ多少そこからずれようと"普通"だ)
(しかし、目の前の男は限度などとっくに踏みにじっているらしい)
いやあ、お答えいただいて感謝してますよー。
耳を塞ぐどころか、ともだちの親御さんが話してくださる秘密なんて興味津々ですとも。
おねしょのよーな笑い話になる過去ではないのがとっても残念ですがー。
(先ほどの緊張しきった態度はどこへやら、いつの間にか御木本は普段の様子に戻っていた)
(彼が自然体になるのは、文字通り力の抜けて気負いのなくなった時の他にもう1パターンある)
(表情や声音に向ける神経をなるべく減らして、外面と内面を完全に分離したい時だ)
――過去といえば、昔は本当に人体実験こそが医学を進歩させたのでしたよねん。
特に異能ともなれば動物実験ではわからなかったデータも出てくるでしょうー。
そのプロジェクトの中身はカットということで、実験の「価値」については口を挟めません。
(負荷を最小にするニュートラルの状態で表面的な会話を続けながら)
(浮いた力を思考に回し、ひとつひとつ支持できる要因を見つけてくる)
(この研究者然とした人物の前で知性なき感情の爆発はご法度)
(会話する"価値"のある人間と思わせるには、冷静さを保たないといけない)
その上でお聞きしたいのですが……。
(声を潜めて注意を引きつつ、座る深さをごく僅かずつ調整して視線の高さに合わせる)
(そしてこのマッドサイエンティストの呼吸を、瞬きの動作を徐々に徐々に真似していった)
(どんな冷酷な相手だろうと、人間としての生理機能は持ちあわせている)
(この動作をシンクロさせられれば、やがて思考のリズムも同調してくる)
(気づかれないよう慎重に、かつ神経をすり減らしていると悟られないよう気楽に)
おじさんは今、娘さんをどのように評されましたか?
絶対不可避の崇高な目的のための高貴なる犠牲などではなく……?
(一端リズムを合わすことに成功できれば、次はこちらが引っ張ることもできる)
(催眠術の初歩の初歩だが、気取られさえしなければ本音を引き出すことも可能だ)
(彼が人の親としての気持ちを無理に殺しているという、最後の希望に縋るため)
もちろん、出てしまった副作用の抑制と治癒なんて貴重なテーマ。
放っておいたりなんかしてませんよねん?
(それも成らなければ、この狂気の実験の効果を打ち消す方法を自白させるために)
もちろん、即座に実験開始……と踏み込んだわけではありませんよ。
プロジェクト自体はかなり前から存在しておりましたからね。
……ふむふむ。
(少年の反応と、態度の維持。振舞いを見てやや感心したような声を出す)
(感情的に爆発してくれるのもそれはそれで「面白く」、都合が良かった)
(だが、このように。恐らくは感情を抑えて対応に当たるのもまた「良い」)
いやあ。
こればかりは、動物実験のみではどうしようもない話でしたからね。
(ゆるりとした姿勢と視線で少年を見据え)
(完全に理解・掌握はしないまでも、何かを納得したようにまた頷いた)
……ふむ。
(少年の話を一通り耳に通した男は、クッキーまたひと齧り)
絶対不可避の崇高な目的のための高貴なる犠牲。
なるほど、言い得て妙ですね。
ひのわは僕の娘であり、あるプロジェクトにおける「サンプル」。
これが僕における、あの子の認識です。
……まあ、つまるところ……例えばですね。
あの子の感情の変化が乏しいのは御存じでしょうが、
あれが実は「選定理由」と「価値」について僕の同僚から教えられてしまったことによる
精神的外傷から来るもの――といってもその記憶に鍵をしてしまったようですが、
そういう事実があっても、プロジェクトに支障を来す可能性の考慮を優先するとか。
そういった人間なのですよ、僕は。
ですから副作用に関しては「必要がある」故に優先はせずとも
放置はしていないという議題となるわけです。
そもそもこの話をしたのも、あなたに知って貰うことでその件に「変化」が見られるだろうと、
そう考慮した故でのことでありますから。
(べらべらと続く。この男は、元より少年の能力が無くても多くを話すつもりだったらしく)
ストレートに言ってしまえば。
マウス一体で長く研究が可能であるなら、そうであるに越したことはないということです。
(娘が欠如したものが感情なら、男は親としての感情が欠如していたのだろう)
(そして、男はそれを十分に自覚していた)
ああ、副作用のことでしたね。キーワードは「病は気から」でしょう。これは同僚の提示した案ですがね。
絵空事ではなく……最近の事情を省みるに案外有力説ではないかと考えてます。
実際の病気にも同じような事が言えますしね。……おっと、失礼します。
(男のポケットに仕舞われていた携帯が、感情の無い着信音をたてる)
(受け取ったメールを確認し、息を一つつくと男は腰を上げた)
申し訳ありません、どうやらもう戻らねばならないようです。
今日は夜まではいられるものと思っていたのですが、存外持ちませんでしたね。
あ、これ。僕のメールアドレスです。まだ知りたいことがあるようであれば、
時間が空いた時にでも答えられるかもしれません。
それでは僕はこの辺で失礼しますね。ひのわが帰ってきたら宜しくお願いします。
(一枚の紙片を渡すと、男はそのまま家を後にする。ほどなくして、ガレージから車が離れる音が響いた)
(エンジン音をたて自宅を離れる車。その音が過ぎ去った数分後、
まさに入れ違いで車の持ち主の娘は反対方向から家に戻って来ていた)
さすが、学者さんですねえ。
僕もおじさんのよーに、理路整然と全てを話せるよーになりたいですよ。
お話、ありがとーございましたー。
(たっぷり皮肉を篭めた穏やかな挨拶で男を送り出す)
風が強くなると天気予報で言ってましたから、お気をつけください。
(笑顔を崩さず去っていく車を見つめて、コミカルに手を振ってみせ)
(人様の住宅を傷つけまいと静かにドアを閉めリビングへ向かい)
「サンプル」……「価値の希薄な」「サンプル」。
(どさっと音を立ててソファーに座り込み、初めて感情を露にする)
(そう、あの学者の話は論理的だった。矛盾などは一切なかった)
(研究者としての使命と親としての感情、というあるべき矛盾さえも)
怒りを通り越すと別の感情が沸いてくるって。本当なんだねえ。
(例えば彼が「絶対不可避の崇高な目的のための高貴なる犠牲」という言葉をそのまま認めれば)
(激しい怒りが素直に沸いてきただろう。そして、9の憤怒のうちに1つくらいは同情が混じっただろう)
(どんな目的であれ許されないことだと頭に血を上らせつつ、彼の本心に思いを馳せたかもしれない)
(でも彼は) (あの男は) (奴は) (言い切った) (サンプルだと) (マウスだと) (実の娘を)
("本音"を悪びれもせず曝け出したッ)
……〜〜〜〜〜〜〜!!
(震えだす肩を両手で押さえつけ、頭を抱きこむようにして突っ伏する)
(怒りは思考を生まない。嘆きではこの問題を解決することはできない)
(わかっていても、しばらくは上腕に爪を立てずにはいられなかった)
(痛覚で思考を分散させないと、情動が外に出てきそうだったのだ)
漫画……貸しても面白くないかもね。
(誰であっても、無茶な人体実験の生贄になんて捧げちゃいけない)
(本当はそこから入りたかったが、研究者には不適切な入口だろう)
(解剖、戦争。発展には常に負の面がつきものだったのだから)
(それを読んでより根の深い、親子の情に働きかけてみたのに)
(あの男は、典型的な悪役よりも純粋なのだ。ただ使命のためにと)
っ!
(が、表情はすぐまた内側へとしまわれることになった)
(再び開いた玄関に、ぱたぱたと落ち着きのない足音)
(今度こそ、本物の笑顔を向けたい人が帰ってきたらしい)
やーやー、お帰り卯月さん。
ずいぶん慌ててたけど転んだりしなかったー?
(自分のことを棚に上げたりして、茶目っ気たっぷりにお出迎え)
(病は気から、なんて言われずともこうして仲良くしたい相手だから)
いやークッキー美味しくて、ついついいっぱい食べちゃったんだ。
ごめんね、卯月さんの分まだ残ってるかにゃ。
(治療法不明。特効薬の完成の目処なし。ただ寿命のみ推定)
(そんな診断など……いや、あの男の帰宅も知らせる必要はないだろう)
(似ていると思った自分が恥ずかしかった。まるっきり違うじゃないか)
(あの男の笑顔は、狂気に理知を纏わせるため)
(目の前の少女のそれは、失ったものを補うために)
あうううう……
私としたことが、私としたことが!!
(へなへなな顔になりながら自宅へ急ぐ少女)
(息を切らしつつ、転がりこむように家に飛び込んだ)
す、すいませんですみぃさんっ……!
あの、そのっ、あろうことが……お客さんを置いて一人で買い物にいくなど!
うぅ、謝っても謝りきれないのです……
けほっけほっ。
(体力に乏しい癖に全速力で帰ったためにぜいぜいいいつつ、
ぺこぺこ頭を下げて詫びを申し出るのだけは忘れなかった)
転んだり…え、えと、その。
……お、お茶の葉……買ってきましたので。
今、お淹れ致しますね。本当にすみません、です。
(ふらふらと落ちつかなげな様子でビニール袋と共にキッチンへ向かう)
(その途中でちらと窓に目を向けた)
(ガレージに、何か違和感があった気がする)
(もしや、と父のことを考えかけた。だが、それもすぐ打ち切る)
(この時、ひのわがガレージの新しいタイヤ跡に目を向けていれば
それは確信に至ったであろうが、その事を話題に出すこともなかっただろう)
(今、この少女は知らなかった。たいせつなひとが、自分の父と相対していたこと。
自分の寿命が、その父の手で切り捨てられてしまったこと)
(忘れていた。実験に自分が使われた理由と、価値のなさということ)
(それに関する会話を聞かず、父と入れ違いになったのは運が良かったのだろうか)
クッキー。……なるほど、確かに……です。
そんなに美味しかった……ですか。
それは、本当に何よりなのですよ。
(父が知り得ない、父に教えてない笑顔を浮かべながら紅茶と共にソファに戻る)
いや、いや、いーんだよー。
卯月さんをひとりで買いに行かせちゃった正ちゃんが悪いんだ。
僕が淹れなくても大丈夫かいー?
疲れてるのに、無理して身体に障るといけないからさ。
(過保護になると異変を気取られるが、短命だという少女を放ってもおけない)
(咳き込む卯月さんの背中を擦って顔色を観察し、変調がないかチェックする)
そんなに忙なくても、正ちゃんもぬいぐるみもおとなしく待ってるからねん。
クッキーは食べちゃうけどさーはっはー。
(いつでも支えられるようにと用意しつつ、招待主さんの足取りを見守る)
(さすがにキッチンまでついていったら疑問をもたれてしまうだろうから)
もしおんなじことがあったら、その時は二人で買いにいこ?
(寿命自体は短くても、老化の速度は人より緩やかだと研究者は言っていた)
(それなら、焦ってメールアドレスという細い解決の糸口を手放してしまうより)
(時間を重ねて卯月さんの信頼と安心感を得つつ、方策を練ったほうが良い)
うん、自信もってよー。
よかったらフグメダカにもたんと食べさせてあげてねん?
て、綿が詰まってるからお腹いっぱいか。
(重い、期限付きの宿題が背中にのしかかっている)
(完遂できなければ、この笑顔も――)
……ところで、ちょっと遅くなってきたけどー。
(何も変わってなんかいない。変わってたまるものか)
(二人でいるときは、この優しい少女と寂しさを溶かしあおう)
"夜のお散歩"、今日も行くのん?
(彼女だけじゃない。たくさんの人とその輪を広げていこう)
(たくさんのともだちが結束しないと立ち向かえない)
また正ちゃんがエスコートしよっかーなんてー。
(絶対にこの子を。独りにしない)
【お、おおう……なんだか想像いじょーにへびいな展開に】
【この後だけど、卯月さんはどんな気分かにゃあ】
【〆ても、少しほのぼのを続けても、エスコートしてもー】
だ、だいじょぶなのです。
紅茶を淹れるのは慣れてますから。
(少々あわてながらも、慣れた手つきで紅茶を淹れ直す)
(温かいカップが出来上がったころにはせわしなかった精神も落ち着いて来た)
ふたりで……?
(お盆に載せたそれをテーブルに運んだ時にかけられた言葉に、目を丸くしたのも一瞬)
(出来る限りの笑顔をまた、顔に浮かべようとしながら)
その……みぃさんがよろしければ。
ふたりでお買いもの……楽しそう、なのです。
機会があったらその、是非宜しくお願いしたい……ですっ。
(少し申し訳なさげながらも、おともだちと一緒に日常を過ごす機会を欲した)
んー、そうですね。……では。
フグメダカさんの代わりに、みぃさんが召し上がって下さい。
みぃさんはフグメダカさんのおと……うさんみたいなものですから。
(父という単語を出すことに、何となくひっかかりがあった)
(それはよもや父がここにいたかもしれない、という無意識レベルの
推量が頭に残っていたからだろうか)
夜のお散歩ですか? はい、出来る限りは今日も……
……みぃさんと、ですか?
(きょとんと眼を瞬かせる。それからまた、落ちつかなげな様子が戻った)
えっと、その……よ、よろしいのですか?
……あっ……えと……その……
(行きたいという気持ちが前に出て、少し声が上ずってしまう)
(この人とお話しながら散歩出来たら、とても楽しいだろうと思ってしまって)
【わ、私も自分でやっておきながらここまでとは……あうっ】
【それでは……ちょっと短めのおさんぽしてから〆、でいかがでしょう】
じゃー、今日は主さんにお願いしちゃおー。
僕の家に来たときは、卯月さんがお客さんだからねん?
(間延びした声をかけて、ゆったりまったりと眉フクロウを抱いて待つ)
(変な話だけれど、慌てている卯月さんを見ると気持ちが落ち着いてきた)
(少なくとも、今はいつもどおりの時間が保障されていると実感できたから)
ふふふ、そー言ってもらえると嬉しいよー。
おともだちみんな集めて大勢でも楽しそうだねん。
(けれど、大切だと思えば思うほど命の重みもまた迫ってくる)
(慎重に進めなければいけないとはいえ、ぐずぐずはしていられない)
りっかにー、隙屋さんにー、媛名先輩にー。
他にも呼びたい人はいるかにゃ?
(以前彼女が口にしていた中から共通の友人を拾って)
(あわよくば他にも仲間を見つけられないかと話題を広げた)
――そーだねん。
生みの親として正ちゃんがたっぷりいただいちゃおうっ
(父という言葉に詰まった卯月さんを見て、違う呼び方で返答)
(少し神経質すぎただろうか。何かに引っかかってしまっただろうか)
むふう、喜んでお供させていただきますとも。
まだ顔を見てないキーホルダーさんたちもたくさんいるからねん。
(本来彼女を最も優しく包むべき、親子という絆とは違う)
そーだ、ぬいぐるみたちも連れて行こうか。
終わったら正式に交換っていうことでさー。
(それでも卯月さんは、楽しそうにしていたら自分も楽しいと心から言える大切なともだち)
だから、いっしょにいこう?
【いやいやー、これは本気出さないとねん】
【ん、わかりました。残りもよろしくー】
【ありがとねん、卯月さん】
【と言いつつ、なんでレスが避難所に……申し訳ない】
くふ……それでは、今度はみぃさんのお家にお邪魔しましょうか。
それも、きっと今日みたいに……楽しいことだと思います。
(この時間は掛け値もなく、とても幸せな時間だった)
(欲しがりすぎだと、理性はそう感じていても。また、もっと、こんな時間が欲しいと。
そう思わずにはいられなくなっていた)
……島田さんに、量子さんに、媛名さん。
それから久遠さんに、アンジェラさんに、紅裂さん、迫水さん。
(挙げられた名前に加え、親しい感情を持つ知人や友人の名を連ねていく)
とても良くして頂いている方も、これからもっと仲良くしたい方もいらっしゃいます。
みんなで……なかよく、おかいもの……
それは。……とっても、とっても楽しいことだと思います。
みなさん……全員を集めることは出来なくても、いっぱいのおともだちと……。
ないす、あいでぃあなのです。みぃさん。
(少し茶目っけに、指をたててそんなことを言ってみた。
結局恥ずかしくなっておずおずと下ろすというやや情けない結果になったが)
ええっと。すみません、よろしくおねがいしますです。
……そうですね。フグメダカさんと……あっと、この子にも名前が必要です。
それじゃ……ええと。この子のこと、えと、「ブラウニー」ってよんでみて、くださいっ。
(フクロウに顔を近づけ、絆の繋がりの象徴である彼を命名した。
不思議と他人の前でネーミングセンスを披露ことに、今回はそんなに抵抗は無かった)
(どこか弾むような
それでは……その。参りましょうか。
さあ、おいでなさい。グルーヴネス、パラディアン、トトヌカルス。
(霧に包まれたサル、赤黒いガチョウ、キャタピラ付きカタツムリといった小柄な三匹が現れる)
(普段通り、あまり人気の無い道を選んで散歩をしているが今回は仲間達以外のひとと一緒に歩くことになる)
(うっかり気を緩め、彼らの気配まで緩めて一般人にすら気取られたら事)
(念のため、短縮したコースと気配を操作出来る仲間をメンバーに選んだ)
おっとう、ちゃんとお片づけしとかないとだー。
レディーを散らかった部屋に呼んだらいけないからねん。
(へらりと笑って、早くも次に会う日のことを色々と考える)
(それで卯月さん幸せになってくれるなら、いくらでも)
そかそかー、高等部にもまだたくさんおともだちがいたのだねん。
(黒から灰色に変わり掛けの級友や、頼れる先輩)
(みんなで集まれば、なんとか助けられるかもしれない)
(祈りが具体的な希望となって、声のトーンも上がる)
ん、いっぺんに集めるのは大変だからねん。
二回でも、三回でも。卯月さんとなら何回でも行きたいって人たくさんいるよ。
正ちゃんもこーして散歩を楽しんでるからねー。
(無表情だった彼女がよく笑うようになって嬉しいのか)
(自分も真似するように指を立てて、にこにこ笑いかける)
(愛嬌のある後半にも、満面の笑みで頷いて)
……ブラウニー。座敷わらしの遠い親戚さんかにゃ?
確かに、卯月さんがくれたぬいぐるみなら幸せを運んでくれそーだー。
(フェルトの眉毛の少し上を指先で撫でつつ、名前を反芻)
(仲間たちの名前を明かしてくれたことも嬉しかった)
素敵なお名前、ありがとう。
ブラウニーも上機嫌だよー。
(ばさばさ、とデフォルメされた羽を動かして見せながら)
(キャタピラを眺めたり、ガチョウの尾にくすぐられたり)
わ、わ。これほんとにくすぐったいよ!?
(歩幅を小さなおともだちにあわせての散歩は続く)
私も、皆さんや……みぃさんとなら、
何回でもこうして御一緒、したいのです。
(同じように指を立てられて、もじもじしながらも嬉しそうな顔は崩せない)
(こんなにも、他人といることが充実することだなんてと)
(幼いころに封じられていたトラウマから、自分を抑える少女は
その精神さえ半ば忘れかけ、幸福感をただ享受し続けていた)
えと、ブラウニーは……その……
チョコレートブラウニーが語源、だったりします……。
(茶色い毛並みを見つめながら、顔を赤くして語源を語りつつ)
(その様子を面白がっているのか、散歩を楽しんでいるのか
仲間達の愉快な反応にさらに身体を縮ませたりなどした)
くす……。
パラディアンはいたずら好きですから。
もしかしたら彼も、みぃさんが気に入ったのかもしれませんよ?
(どこか小憎たらしくも憎めない、カートゥンのごとき顔のガチョウを撫でつつ)
(彼と、彼に習うように霧を動かして二人をからかうサルや、
寡黙にキャタピラをきゅるきゅる動かして殿をつとめるカタツムリ)
(そして隣を歩く彼にも笑顔を向けた)
(異形の気配は無い。こういう体質だから見つかりやすいのだが)
(どうやら今夜に限ってはそんな野暮な介入の心配はなさそうだった)
(敵意に敏感なカタツムリが触覚を垂らしているのもその証拠)
みぃさん。
今日は、本当に楽しい時間をありがとうございました。
(それからすっと夜空を見上げた。住宅街ゆえ、星は殆ど見えないけども)
北海道は……もっと星が見えるのでしょうか?
(遠い空に思いを馳せるような視線を送った)
【もう1、2往復で〆に致しましょうか】
はうあっ!?
そっちだったとは、正ちゃん不覚だー。
チョコレート好きだというのにい。
(素直にそう言えるようになったのは、誕生日を祝ってくれた女の子のおかげだけれど)
(どちらのブラウニーでも嬉しいという意志をまず何よりも先に伝えておきたかった)
(ここでオチがついてしまうあたり、やっぱり主人公にはなれないなーなんて泣き笑いして)
ふ、ふふふ。卯月さんの仲間に気に入られるのは光栄だけどね?
正ちゃんは自慢するけれどくすぐったがりなのだよっ
(回避に夢中になるあまり、あべこべのことを言ってしまう)
(飼い主さんに似たのか彼らもくふふと笑いそうなナイスな性格だ)
(一緒になって彼らを撫でたり、撫でられてまた離れたりを繰り返す)
(そして、疲れたらのんびりしたカタツムリに癒されたり……)
(みんなが楽めるなんて、今夜の散歩はとっても素敵だ)
――僕のほーこそ。
美味しいクッキーにあったかい紅茶、ブラウニーももらっちゃった。
何より、卯月さんとお話できて嬉しかったよー。
(両手を伸ばして羽や霧をまとった指の攻撃を遠ざけつながら、心からのお礼を言う)
うん。明かりのついてないひろーいところの真中に行ったら、凄いんだってー。
正ちゃんも写真でしか見たことないから、いつかみんなで行ってみたいねん。
夏に行ったらきっと、天の河だって見られるさー。
(いつか、がずっとずっと続きますように)
(いつかが積み重なって、たくさんの時間を過せますように)
(明るすぎるゆえに見えないほかの星々や流星に、そっと願った)
【それでは、正ちゃんはこれかその次で。長時間本当にありがとう】
【はらはらしたり和んだり、とても楽しい夜だったよー】
いつか、お菓子のブラウニーの方も御馳走します。
今度はそれまでに、そちらの作り方も覚えませんと。
ケーキとか、プリンとか……作り方は知らないのですよ。
お菓子、作ったのはクッキーが初めてだったものですから。
(仲間達にからかわれる様子を見ながらくすくす笑い)
(夜空のもと、お菓子のお話に花を咲かせることだけでもまた楽しい)
(ほかのひと。おともだち。たいせつなひと。自分の――)
みぃさんとご一緒出来て。こんなにお話できて、楽しくて……
これからももっと、たくさんお話したいです。
ずっと仲良くして、いたいです……。
(胸の奥から萌す、ふしぎな感覚があった)
(それが何なのか、今はよくわからなくて)
(でも、それがどうであれ。今感じて――言葉に乗せることが出来た)
(このひとと、もっといっしょにいたい)
(そういう感情と、きっと元を同じくするものだろうと思った)
そのときは……みんなで天体観測ですね。
バーベキュー、とかも面白そうかもしれません。
夏でしたら、花火とか……。
(残された時間を握りつぶされたこと、それを仮に知っていたとしても)
(今と、遠くない日々を羨み。欲しがって、思いにふけることは)
(きっと一緒だろう)
(今まで人生のなかで、一番穏やかで、和やかで、楽しくて、そして途方もなく幸せな夜)
(元の場所。自分の家の玄関。そこにはじぶんひとりだけど、既に寂しくなんかない)
(やがて、何事も無く、名残惜しく、散歩の時間は終わりを告げた)
……改めて、本日はありがとうございました。
また……いつか。よろしくお願いします。みぃさん。
ブラウニーのこと、よろしくおねがいします。
フグメダカさんは、私が責任をもって面倒を見ますので。
おやすみなさい、です。
(ぺこりと頭をさげ、彼を見送る)
(その姿が見えなくなるまで、いつまでも)
(胸に灯される、ふしぎであったかいきもちと共に)
【それでは私はここで〆、とさせて頂きます】
【こちらこそこんな遅くまでありがとうございました、ですっ。
波乱万丈紆余曲折で、とても楽しかったのですよ】
【ありがとう。卯月さんのレスで〆が綺麗そーだねん】
【正ちゃんも
>>123まで、ということで】
【卯月さんにも楽しんでもらえたなら何よりー】
【また、機会があったら遊んでやってくださいませ】
【それじゃーまたーだよ】
【いけないいけない、スレッドをお返しします】
【しばらく、黒上さんとのロールの解凍に場所をお借りいたします(一礼)】
>>81 うっわー…それはあんまりすぎないかなぁ…。
先輩って見た目と違って意外にドジなんだねー?
(他愛も無い世間話。こういった人間味のある雰囲気が、ちょっとした楽しみである。)
(だから、こうして人の姿をとって学園に通っているのだ。)
むー…ただの作り話じゃつまんないよー。
本物の幽霊とかだったら楽しそうなのに!
――――あー、聞いたことあるよ、それ。この学園の女子生徒の両親の幽霊が
旧校舎に出る、とかー。街中で人の変死体が見つかったり、変な動物みたいな死体が夜に出てきたりとか。
よくある都市伝説…だっけ?そういうの。
(その内の何%かは確実に自分も入っているのだろうが。)
(とりあえず、今は噂話を知っている程度には興味を持っているように見せかける)
あー、なるほどね!よくわかったよ!そういえば、先輩は巫女服似合いそうだね。
(とか、なんとか言っていると―――唐突に踏み込んだ質問。)
(もしかして、この人間は自分のことを完全に気づいているのではないか?)
(その黒い光が、突き刺さってくる。眼に、心に。)
(つい、気を抜いたら自白をしてしまいそうになるくらいに。)
(追い詰められたような錯覚を覚える。無意識ながら―少し、怖かった。)
あ…ははは、先輩って面白いね!あたし、そんな冗談聞いたこと無いや。
先輩って、あたし的に見ると笑いのセンス0かも。
―っと、着いたよ。此処此処。 あれ?そういえば、結局先輩の名前って聞いてない気がするよ?
(目的の教室のドアの前、首だけ振り返って、尋ねた。)
【同じく、解凍にお借りします。それでは、今夜もよろしくお願いします。】
>>128 (黒い目が少女をみていたのは、そう長いことではなかった。
彼女が笑いだしたのと同時に、視線を前に戻して、長い髪を指さきで整えながら)
――笑いのセンス、無いでしょうか。
いえ、別に私の進路は芸人を希望しているわけでもないので、構わぬといえば構わぬのですが。
……適度に磨いていったりしなければ、ならないかもしれません。
(ふむ、なんて考えこむような仕草をとって。
冗談か本気か、真顔でしばらくそうしていたが、まるで中学生というよりも
それよりもずっと無邪気で愛らしい仕草をみせている少女が、案内先を示すと)
こちら、だったのですか。
(名前を聞かれたというのに、応えることも無く教室の前で茫然としてしまい)
先ほど通ったと言うのに……いえ、これは貴方の言うように私がドジなのではなく、
そもそも、ここの表示が不親切なのが悪いのです。
(そのままの表情で自信たっぷりに言いきりながら、片手でその扉を開ける。
少しだけ埃っぽい空気と共に、電気ひとつない薄暗い部屋に、片足を踏み入れて)
……長らく使われていないようですね。
それこそ、さっき貴方が仰ったような幽霊、だとか、変死体だとか、変な動物だとか。
そんなものがいても、多少は驚きが半減されそうなそんな勢いであります――さて、と。
(近くにあった目当ての箱をみつけると、
手に持っていた大量のプリント――と言う名のれっきとした資料――をその中に入れる)
(そして、周りをみまわし、探し物をするかのように、少しだけ背伸びして、棚を漁り始めた)
もし、何か出てきて襲われたら、助けてくださいね、黒上さん。
……っと、あと、申し遅れました。私、高等部三年に所属しております、媛名葵と申します。
【はい、こちらこそ、宜しくお願い致しますね、黒上さん。(一礼)】
うん、無いよ。ちょっと一般人的に…どうかなーってくらいに。
本当に磨かないと、クラスとか他のところでも友達との話で困るよ?
(何にも言及はされなかった…気のせいだろうか?)
(にしても、さっきの眼差しは、どこか違和感じみたものを感じた。)
うん、まぁ普通はプレートが掛かってるからね。
仕方ないね、あたしもだけど…中等部の生徒でも一回目はみんな迷うらしいし。
確かに、埃っぽすぎるかなぁ…けほっ。
うぇー、電気のスイッチも無いみたい…。窓も閉まったままだしー…。
――暗いなぁ、先輩…探し物、これじゃ見つけにくいと思うけど。
(一緒に部屋に入って、部屋の中を物色する。)
(教材などの色んなものが、散乱している…。確かに、使われて無さ過ぎる部屋のようだ。)
まぁ、出来る限りのことはしてみるけどー。
そんなのが出てくるような雰囲気は流石に無いかな。
虫くらいなら代わりに殺したりするよ!なんなら、一緒に探そうか、探し物。
――ひめな、あおい先輩か…。うん、よろしく、あおい先輩!
>>130 一般的にどうかなっていうほど、無いですか?
……それは、問題でありますね。明日、クラスの方にでもご指南していただきましょう。
(埃が舞い落ちてくるのにも構わず――とはいえ目に入らない程度には構っているが――、捜す。
高いところのものを重点的に探しながら、僅かに顔をしかめて)
出来る限りのことをしてくださる、というのは頼もしいことです。
とはいえ、ここは本来であれば年上の私がお守りせねばならぬところ、でありますね。
(ひとつ本を手に取ると、ふー、と軽く吹いて表紙の埃を払う)
………愛らしいご容姿で、女の子が虫を殺す、なんて仰られてはなりません。
十全でありますよ。探し物、これで見つかったようでありますから。
――あとは、中等部の職員室にこれを持ってゆくだけ、です。
こんなに暗くなってしまって……本当に、付き合っていただいてしまって申し訳ありません。
(扉の向こうの廊下の窓が、暗くなっている。
この部屋は電気も無いせいか、入口から離れると奥は余計に暗い)
足元、気をつけてくださいね……っと、そういえば、こんな時間に一人で御帰りだったのですか?
もしや、どちらかにご友人を、待たせていらっしゃるのでは、無かったのですか?
(こんなに元気で活発な少女に、どうにも友人がいないようには見えなくて、首をかしげる)
いや、あたしから見た感じだけどね。あくまで。
だから、まあ深く考えすぎないようにね?
うん、それは突っ込んでいいとこかどうかわからなかったから言わなかったんだけどね。
年上の人が年下の子を守る――それが普通っ。
………えー?だって、他に何て言うのさー。
―――――あ、見つかったの。じゃあよかったー。
(子供っぽさを天然で押し出す。)
(しかして、殺すという単語が、つい口に出た。自然と。)
(毎日とでも言っていいくらいに狩りで他を殺しているからであるが。)
いやいや、いいよ別に。あたしはそんな、迷惑したわけでは無いからっ!
――あ、だっ?!
(注意された側から、ずっこけた。)
(そこまで強くぶつけた訳ではないが、赤くなった額を擦る。)
うぐぐ…えーと?こんな時間に何で一人だったか?
単に追加課題を出されてたから、職員室に届けに行って、帰ってきたところだったの。
―あ、因みに友達はあんまりいないかなぁ。そういえば友達と一緒に帰ったことってあんまり無いかも?
(首を傾げて、上を見る。典型的な考える仕草。腕も組んだ。)
(軽く、あまりにも雰囲気に矛盾した事実を淡々と述べて。)
>>132 ええ、年上は年下を、守らなければなりません。
それは、遵守せねばならぬことであります――幼いころ、兄から申しつけられました。
(子供っぽく、純粋な物言いに僅かに目を細める。
そんなことをしていれば、注意したとたんに目の前で転び――と。
そんな様子に、首を傾げた。きっと、中学一年生なのだろう、と勝手に脳内で結論付けたのは口に出さないが)
……大丈夫で、ありますか。
(赤くなった額をみようと、僅かに腰をかがめ、その顔を覗き込んだ。
しかし、その後に続いた少女の言葉に、そのまま首を傾げてしまうことになる
―――随分と、意外です。
こう、クラス活動とか中心になってこなされそうな、そんな雰囲気だと思っていましたのに。
私が、口出すことでは、ないでしょうけれど。
今日だって、もしかしてすっかりお友達を待たせているのでは、と今になって心配してしまって。
………帰りが同じ方向の方がいらっしゃらなかったり、するのですか?
(ここ、気をつけてください)
(そう付け加えながら、少女を先導するように少しは明るい開け放たれた扉の方へ足を進める。
片手には資料、片手はいつでも少女に差し出せるように、あけておきながら)
そうだよ、先輩はあたしより三歳は絶対に年上確実なんだから!
なんせ、あたしは中等部三年だからね!
(あおいの兄というものに少しだけ興味が移ったが、すぐに消える。)
(というか、なんとなくだが、この先輩の自分を見る眼というのは、年下というには少し幼いような気がした。)
んん、ありがとー―――――よ、っと。
…あ、そうなの? 他のクラスの人にも言われることあるけど…なんか実感湧かないなー。
いや、別にいいよ、そのくらい。それ言っちゃうと、あたしも先輩に色々言っちゃってるし。
いやいや、そんなこと無いよ!大体、それならさっさと行っちゃうしねー、あたし。
…うん、いないことはない。けど、一緒に帰ったりするのは、本当に偶に。
(ありがと、と差し出された手を、ぎゅっと握って。)
(薄暗い部屋から、明るい廊下へと出る。明暗が変わって視界が一瞬白く染まるが、すぐに慣れてくる。)
(もう一度、ありがと、と述べてから握っていた手を離した。)
それじゃ、あたしはもう行くね?さすがに職員室までの道はわかるよね?
わからなかったら、教えるけど。どうかな?
>>134 ええ、もうそれは―――
(「5個以上年下でありましょうから」と言いかけて、口を噤む。
彼女が言った『中等部三年』という言葉をどうにか聞き洩らさなかったのは幸いと言うべきか)
―――世間一般であれば、受験生。身体は大事にしなければいけない時期であります。
(ここには高等部があるという点で、かなりぎこちない言葉繋ぎにはなってしまったけれど)
……実感、ですか。
そう、うん……別にそれは悪いと言うわけでは、ありませぬし。
(うぅん、と小さく唸ったのはどこかに違和感が残ったままだったから。
しかし、他人のことに口出ししすぎるのはいけないという常識程度、この女にもあるのだろう)
まあ、本日待たせていないのでありますれば、幸いでありました。
(そういえば、この間も似たようなセリフを聞いた気がする。
脳裏に銀色の髪の少女の姿が浮かんだ――もちろん、彼女とひのわが交戦したことは、知らない)
(きゅっと握ってくる手を離さないように、彼女が転ばぬように気をつけながら、廊下に出て)
これで、ひと仕事終了――であります。
(ふう、と一息つく。どういたしまして、と付け加えて)
そもそも、お礼を言うのは此方の方です。
職員室は、流石に見つけられると思うのでご案内はここまでで十全……ありがとうございました、黒上さん。
お帰りなら、気をつけてください。どうにも、この夜は物騒でありますから。
(もう一度、窓から外を見つめる。
日がとっぷりと暮れてしまい、ひどく暗い――そして、人しれぬものが多く蠢く、この街の夜だ)
ふーんだ、受験生だなんて関係ないよーだ。
このまま高等部に上がるから、他の学校の人たちとは違うもん!
それでなくたって、あたしは勉強好きじゃないんだしっ。
(どうも腑に落ちていない様子だった。が、別にどうも思わない。)
(むしろ、何故腑に落ちないのかを理解する頭がないと言った方が適切か。)
(無論、この先輩が異形狩りなんて知らない。相手にとって自分は正に狩るべき対象だということ。)
(将来、いつかは対立することになるだろうと、現在の彼女には知る由もなく。)
(殺し合いの相手を務めることになるであろう、その手を、今は取った。)
ふふ、そっか…なら安心だねっ、お疲れ様ー!
(ぐっ、と親指を立てて片目を閉じ、笑顔。)
えへへ、心配してくれてありがと。でもね、あたし腕っ節には自信ありありだよー?
襲われそうになったら、ぎったぎたにのしてやるんだからっ!
それじゃ、またね、あおい先輩っ!
(振り向いて手を振り、元気に駆けていく。)
【こちらは次で〆か…と考えておりますが、何かそちらでまだ話しておきたいこととか、ございましたら】
【呼び止めてください、たっぷりと。無ければ、このまま〆る方向で、お願いします。】
>>136 あら、ですけれど……貴方には学生生活がまだたくさん残っている、ということです。
――それは、きっと十全な事だと、思いますよ。
(きちんと幼等部から通って、大学にあがって。
嫌がりながら勉強して、友達と笑って、帰って遊んで――それは“学生”の特権でもある)
(そして、この女にとってそういう「特権」は未だに、未だにどうにも、慣れないものでもあって。
どこか掴みどころのないぼんやりした、夢みたいなものに思える
――実際、この女が「学校」に初めて来たのはこの高等部三年時からだ)
私、別に言われる程に方向音痴では、ありませぬから。
(こちらもつられるように、僅かに笑みを形作る)
……それもまた、意外でありますね。
どうにも、お強そうには見えないというか――一応これ、褒め言葉のつもりですよ。
愛らしいというイメージが先立ちますからという……ええ、ありがとうございました、黒上さん。
(駆けていく姿を見送って、見えなくなってから息を吐きだした)
………黒上、いろは。
(登録カテゴリーは学園の後輩、で構わないはずなのに。
どうしてか、何かもやもやする。何かが、ひっかかって、胸の奥で騒ぎたてる。
根拠なんてない、別にいろはの行動に何かおかしいことはない。そしてこの女だって読心が使えるわけじゃない)
(――この女にあるのは、長年で培った戦闘経験だけ)
(あんなに愛らしい無邪気な笑顔の何処がひっかかるか分からなくて、少し顔をしかめた)
悩んでいても、仕方ありません。
――目的のものも、手に入りましたのですから、長居は無用でありましょう。
(資料の表紙の題目を指先でなぞって。
彼女は、そのまま真っすぐに高等部の棟へと歩き始める――「目的物」はもう取得したから)
【それでは、私の方はこれで〆、で。
色々とお話しようかしまいか悩んだのですが――まだまだ最初、ということで、
またいずれお会いできる機会分にもとっておけたらと、名残惜しくも〆、ということでお願出来れば幸いです】
【続けて〆てくださるなら、それを見届けて失礼しようと思います】
〜〜〜♪
(鼻歌なんて歌いながら、上機嫌で校内を駆ける。)
(階段も一段飛ばしで降り、靴を履き替えて、あっという間に校門を飛び出して―)
ひめな、あおい…先輩、かぁ―ふふふふふ…!
(そして、そのまま走っているところで、思い切り地面を蹴る。)
今日は、何だか―――――
(――ばさり、と翼をはためかせて。)
――楽しい夜になりそうかもっ!!
(―少女は夜に飛び立った。)
【では、こちらも〆で。蛇足になってないことを祈りたいですが…。】
【いえいえ、こちらとしてもそうしていただけると頭の容量的にもありがたく…っ!】
【ともあれ、水曜と今日、二日のお付き合いありがとうございました。お陰様でなんとか掴めてきました。】
【また、機会がございましたら、お相手願います。】
【それでは、お先に失礼いたします。スレをお返ししますね。ありがとうございました。】
【十全と見届けさせていただきました】
【拙いところ、多々ありましたとは思いますが、お付き合い誠にありがとうございました。
また、機会などありますれば、遊んでやってくださると幸いです。
二日に渡るロール、とっても楽しませて頂きました。お疲れ様であります、黒上さん】
【ふふ、お休みなさいませ。こちらからも、スレをお返しいたします】
【名前】紅裂 拓兎(べにさき たくと)
【年齢】十七歳
【性別】 男
【身長】 178p 80kg
【容貌】 半端な長さの赤茶色の髪・右耳にリングピアス(10mm)
半分齧られた林檎の意匠が刻まれたベルトのバックル
気分次第でサングラスやゴーグルなど
【能力】
・珪素の支配・・・珪素を生成して支配する能力。能力の用途は多岐に渡る。
・体術・・・あらゆる格闘技の技を節操無く使う。投げ・関節・寝技を主体とする。
【希望】戦闘・探索・交流・その他
【NG】 猟奇・排泄
【弱点】魔王の加護(魔力供給・再生能力など)を失っているので
肉体的には 鍛えた常人程度の強度しかない。
珪素の支配も以前より乱用できない。
【備考】
数多の矛盾を抱える、珪素を支配する異能を有する自称「悪人」。
魔王の契約者だったが様々な人間との出会いと戦いの末に今までの自分を見直し
新しい自分を作ることを決めた。世界を終わらせる契約者としての役目を一時活動を
休止する事の代償に「魔王の加護」を失う。一定以上に他者の人生と関わらないように
していたが今では出来るだけ人と関わるようにしようと決めている。
気さくで適当な態度は上辺だけ。ネガティブ思考かつ悲観的で更に言えば根っこが
虚無主義なので人間関係については前途多難である。
【プロフ投下落ち】
【さ、て…待機と行こう】
【プロフは
>>24だ。適当に声をかけてくれ】
【うし、撤退する!】
【水鏡 恭弥 ◆kyo/P7P7mo とのロールに使用する!】
【書き出し待ちだ。慌てなくて結構だぜ】
(用件をメールした後、返信に指定されたのは最初に会った公園で、
いい加減ボロけてきたウェアを新調し、スポーツバッグを抱えて夜の街に、いつものように出かけていく。
時間に遅れないよう、余裕を持って出かけていって)
誰もいない、か…
(以前と同じく寂しい公園のベンチに一人腰掛ける。
人気がないのを確認してから銃を取り出すとマガジンを抜き、
弾が装填されていないのを確認してから、
訓練のつもりで教わったとおり、両手で保持し、街灯や何かに仮想の狙いをつけて、
少しずつ狙いをつけるのにも慣れてきて、相手を待ちながら暇つぶしをしてみる)
【それではよろしくお願いします】
(良い事だ、と、思った)
(弾丸が欲しいという事は、弾丸を使っているという事である)
(正直、結局使えずにしまったまま……という可能性もなくはないとは思っていたが)
……あれでやっぱり、自覚はあるんだろうかね。
よ。元気してたか。
(時間きっかり。恐らくは余裕を持って来ていたであろう恭弥に軽く手を挙げ、声をかける)
(普段通りの戦闘服に刀をぶら下げ、こつこつと距離を詰める)
弾倉だったな。ちゃんと使えてるか?
どれだけ殺せた?
(気軽な世間話のように声をかけつつ、自身の懐に手を差し込み、カートリッジを取り出した)
【ああ、こちらこそよろしくだぜ】
お久しぶりです。
(立ち上がり、きっちり頭を下げてから受け取って)
それが、最初はちっとも当たらなくて…
(苦笑いしながらしまうと)
ある人に銃の撃ち方を教わって、この前ようやく当たるようになりました。
メンテナンスや何かの方法も、全部教えてくれましたよ、その人は。
(ハンドガンといえど、かなりの反動もあり、なにしろ今まで撃ったこともなかった。
ようやく慣れてきたが、命中精度はまだまだで)
ありがとうございます、えっと、その人の話はあとでちょっと、詳しくしたいんですけど
(色々悩ましい話は後回しにすることにして、話の道筋を考えながら)
まずは、天羽さんのことについて、少しいいですか?
彼女から紫さんの名前、聞きました。
なんだか随分、肩入れしてるんですね。
なかなか特殊な異能の持ち主みたいですけど。
(どうぞ、とベンチを指し示し、自分も腰掛けて)
ひょっとして紫さん、彼女みたいなのがタイプなんですか?
(軽く探りを入れるつもりで、冗談めかしてそんな話から始めることにした)
そうか…今時の奴ならガンシューとかやってて、反動の事も弁えてるとは思っていたんだが。
さすがに知識と実践は結びつかないか。それとも元々、知識なかったか?
(少しだけ済まなそうに、かりかりとこめかみを掻いて)
銃を扱う時は、飛び道具ではなく近中距離武器と思った方が扱いやすいんだが…
ま、親切な人間に会ったようで良かった。
(勿論、それが誰かというのも気にはなったが、一応他にも用件はある事だ。今触れる必要はない)
……キか。
まあ、あの能力が気になるというのが一番大きな所だな。
(指し示された所に遠慮無く腰を下ろす)
他者への干渉、という意味ならばそれほどでもないが、他者の能力への干渉、というのは初めて見た。
あと、他にも色々使える所もあるし……
(少なくとも、ここに来てからの食糧事情は、彼女と巡り会わねば大きく変わっていた事だろう)
………タイプ? クク…お前もなかなか面白い事を言うな。
(言葉通り、面白そうに小さく肩を揺らす)
まあ、外見はそこそこだし料理もできる、という所だけ見ればもててもおかしくないだろうが……
足が不自由なのは頂けんな。少なくとも俺にそんな積りはない。
(勿論、自分はそれ以前に、そういう関係とか感情を持つ事はまずあり得ないが……)
で、そんな事を聞きに来た訳じゃないだろう。一応キから話は聞いている。
旧校舎の事だな?
銃があんなに反動大きいなんて、撃ってみるまで分かりませんよ。
(軽く肩をすくめて見せる)
これでも僕、異能以外は普通の高校生ですから、知識なんてあるわけないじゃないですか。
でも、遠距離用の武器じゃないのは分かりました。
けっこう近い距離でないと、僕の腕じゃ全然当たらないですね。
(そんな話で、難しい話題は後回しにすることにする)
彼女の話を聞く限りでは、仕事の上で便利だからっていう理由だけじゃなさそうですけど?
(軽く話題をいなされて、危惧を覚えながらしつこく探りを入れて)
ええ、簡単に天羽さんから話を聞いただけですけど、大分ご活躍だったようで。
彼女、すごい紫さんを頼りにしてましたよ。
この前、僕が少し鼻が効くってお話はしましたよね?
それでいうと、金輪際近寄りたくないところが、旧校舎なんですよ。
(眉を顰めて)
もう、何がなんだか分からないぐらい、危ない気配たっぷりです。
何でも、彼女と一緒に閉じ込められそうになったとか?
天羽さんと一緒じゃ、本当に危なくてしかたないから、
(きっと彼女、こっちが大人しくしてろ、って言っても聞かないだろうな、なんて思いながら)
いっそ外から目的の場所に一気に飛び移るのがいいかな、なんて思ってます。
あ、不知火の時なら多分、彼女を抱えても2階や3階ぐらいなら、跳躍できそうですし。
(こちらはあまり車椅子というハンデを気にした様子もなく)
実際行ってみて、どんな感想を持ちましたか?
俺だって拳銃を遠距離で当てるのはかなり厳しい。少なくとも、実践向きじゃないな。
基本的には、後一歩の押しとか、牽制、あと不意討ちだ。
(そう言って、右腕を軽く振る。と、袖の中から滑り出るように小型の銃が現れ、右手に収まった)
……どうよ。接近戦中にいきなりこれ出されたら、咄嗟に対処はできないだろう。
(少し得意げに言い、腕を逆に振ると、銃はまた袖の中へ滑り戻る)
(…まあ、浅いレールを作った上での、義腕だからこそできる芸当なのだが)
んー? まあ、何の訓練もしてない人間から見たら大活躍だったかもしれないが……
……………
(少々しつこいとも言える恭弥の様子に、僅かに口角を歪める)
…フフ、何だ。気があるのはお前の方じゃないのか? 庇護欲くすぐられる気分は分からなくもないが。
ま、落としたいなら好きにしろ。俺にとっての支障にならない限り止めはしないぜ。
(意外と、そういう環境の変化であっさり彼女の異能の制御は成し遂げられるかもしれない)
(もしそうなれば、自分にとってはむしろプラスである)
あー……まあ、閉じ込められたというか、何と言うか。
(少し腕を組み、思案する。あの異世界……異次元……何と言うべきか分からない空間の説明はかなり難しい)
…まあ、都が校舎に触らないように気をつければ良い。あいつにも言い聞かせたから、分かってると思うが。
もし触ったら……どうすれば良いんだろうな? 俺が使った脱出法、お前にはできないだろうし。
(ちょっと首を傾げる。自分の場合は、電流を流してやったらそのまま脱出できたが)
………まあ、触らせないようにしろ。下手したら一生訳分からん世界に閉じ込められるぞ。
壁や天井が床になるは、残留思念がひたすらプレイバックするは、やりたい放題だ。
…抱えて飛び移るか。正直危なっかしいが……まあ別にそれでも構わんか。
(彼女の異能が、果たして身体能力強化にも影響を及ぼすのだろうか、と考えつつ)
念のため聞いておくが、お前の不知火、身体強化以外に何もないよな?
……って、お前に聞く必要はないか。不知火呼んでくれ。その方が早い。
(いきなり手の中に現れた銃に目を丸くして)
見えないものには警戒しようもないですしね、なるほど…
(ちょっとだけ、今もし前触れもなく撃たれたら多分自分は死んでいるだろう、そう考えた)
そういうわけじゃないんですが…
(軽くいなされて、かすかに頭を振って必死に頭を働かせながら)
なんていうか、彼女多分、自分の危うさを過小評価してるところがあるじゃないですか。
あぶなっかしくて見てられない、ってのが正直な感想ですね。
触らないように、ですか…
(そっちも悩ましい、というより頭が痛いところで)
やっぱり無茶苦茶な場所なんですね、この学園らしいっていえばそれまでだけど…
(一筋縄ではいかないようだ、と頭を掻いて考えこんで)
あー、それじゃ変わりますけど、呼んだのはそっちですから、失礼なこと言っても僕、知りませんよ?
(しぶしぶ「変身」の仕草をすると、薄ぼんやりと顔や手に揺らめく炎の文様が浮かび上がり)
よ、カズ、久しぶり。
(ニヤついた表情で勝手に呼び名を決めてひらひら手を振って)
左手の力は知ってんだろ?右手は…
(地面に軽く「力」を放って、軽くえぐってみせると、どん、とサッカーボールほどにえぐれて)
空間だろーが物質だろうが、こんなふうになんでも消しちまえるぜ?
それ以上は「オレ様101のヒミツ」に抵触すっから、そのうちな?
(ニヤニヤと、座ったままあくまでふざけきった態度を貫く)
あー、危うさを過小評価……か。的確だな。
恐い物知らずとも言える。異形や異能に慣れちまってるんだろう。
………俺相手だとそこそこびびってたんだがなぁ。
(ぽつりと小さく、呟くように付け加えた)
カズ? …ああ、カズか。俺の事か。
(自分の名前に自覚はあるが、そのような愛称で呼ばれたのは初めてだった)
(急激な雰囲気の変化に、分かっていた物だとしても戸惑いを隠しきれない)
左手は、何か……活性化? させてたよな。急だったから思い返せないが。
右手は……
(と、発生した現象に思わず口を噤み)
……………
(地面に発生した抉れを、眉を顰めてつぶさに見つめ)
……阿呆。
(こつ、と裏拳で不知火の側頭を叩いた)
ンな危険な力を持ってる身で都に触るな。暴発したらシャレにならんだろうが。
抱きかかえるなんてもっての他だろうに、全く…
お前、本当に彼女の能力、分かってるのか?
(呆れたように息をつき、肩を落とす)
ああ、ついでに聞いておくが…俺が銃渡してから、本体の方に変化はあったか? お前から見て。
今話してる限りでは、随分落ち着いたように思えるんだが。
ナイスツッコミ!
(裏拳を気にした様子もなくニヤリと笑って)
つか触ったぜ、俺もみゃーに。
正確には恭弥が触った途端にオレ様になっちまったけどよ。
(一向に悪びれずに、そっくり返り)
多分、カズよりオレ様のほうが彼女の力の質、よく分かるんじゃねーかな?
一応次に触る時は、変なこと起こらねーようにガードしてから触ったし。そしたら平気だったぜ。
あと、ゆっとくけどちゃんとオレ様状態なら力のコントロールもできっかんな?
(もう一度地面に触れ、今度は何も起こらないのを見せてから、
こんなふうに、と右手をかざして神経を集中させると、
燐光がかすかに輝きを増し、物理的のみならず霊的な防御力も増して見せて)
つっても全部解析できるわけじゃなーから、あんま触わんねーほうがよさそうだが。
(ベンチにそっくり返って片目で紫を見やって)
んー、なんつーか、色々あってだな。
落ち着いたってーか、相変わらずだってーか…
ま、やることは見つかったみたいだから、今のところは多少安定してっかな?
その話はま、置いといて、ちっとカズに聞きてーことがある。
(足を組み、コキコキ首を鳴らして不真面目な態度のまま)
今から話すのは全部例え話だ、そのつもりで聞いてくれや。
枕がちっとなげーが…きっと興味深い話になるんじゃねーの?
ここに一人極悪人が居るとする、Aな。
んで、その人にすごーく悪いことをされて、極悪人を恨んでいる人が居る。B。
仕事で極悪人を退治しなければならない人が居る。C。
極悪人だと知らず知り合って、とても親切にされて、その極悪人のことが大好きな人、D。
そんな話、どっかで聞いたことがねーか?
ああ、それと機械に関する異能を持ったDに銃の撃ち方やらなんやら教わった、
へっぽこ二重人格のおせっかい焼き、ミスターエックス、も、Bの知り合いだったりしてな?
(ぶらぶら足を揺らして無防備なままに、そんな語りを始める)
能力の制御なんてできて当然だ。アレはその制御から乱すから厄介なんだよ。
(得意げな素振りに対する小さな溜息は隠しつつ、言葉を返す)
偶発的で、触れば確実に……という訳ではないらしいが。
その"ガード"とやらだって、異能による物だろう? それならそれも絶対ではない。
………用心してくれ。
やる事が見つかった、か。それは良いな。
(ふむ、と小さく頷く。心を培うのは、意志のベクトルを明確にするのが良い)
その安定が、少しずつ広がって行けば良いんだ、が。
……………
(話を聞いて行く内に、目に見えて仏頂面になって行く)
(腕を組み、膝を組み、表情もそこはかとなく不機嫌になり)
(いつの間にかそこまで対人関係を広めたのか、単純にもともと知り合いだったのか)
(抱いた感情は、ちょっとした感嘆だ。この不知火、ある程度のラインを弁えさえすれば優秀な諜報員になりそうだ)
………はぁ。
(大きく息を一つ)
分かって言ってるだろ。実名出して構わん。
どうせ四人とも俺の知り合いだ。残る一人は俺自身だ。
(こういう語り口は、するのは嫌いじゃないがされるのはかなり苦手である)
で、俺に聞きたい事というのは何だ?
俺の仕事に直結する事だから、黙秘権も行使し得る事を予め言っておくぜ。
せっかくだから例え話にのっとけよ、ノリのわりーやつだな。
おめー、友達すくねーだろ?
(そんな風に決めつけて、不機嫌な様子にますますニヤついてみせて)
実名で言おうにも、Aのことはしらねーんだ、実は。
(あっさりバラして肩をすくめてみせて)
んで、仕事のことは正直どうでもいいや、オレ様にとっては、な。
他人に止めろとかなんとか言われてどうになるもんでもねーだろ?お互いによ。
だから、オレ様が知りたいのは…
(それでも少し居住まいをただし、背筋を伸ばしてゆっくりと、紫に向き直る)
まずは軽いのからいくか、C=兵部から、だな。
カズから見て、あのガキの人となりはどう思う?
異能とか仕事のヒミツとか、そんなんじゃなくてよー、
おめーさんの目から見た、あのガキんちょの人格ってか印象について、ちっと教えてくれっかな?
やろー、やたらツンケンしやがって、取り付く島もありゃしねえ。
今度会ったらアホ毛むしってやっかなー…
(どこまで本気なのか、態度は改めても口は改めるつもりはないようで、
軽く紫の様子を伺いながら、まずは第一問を投げかける)
【ではこのあたりで一旦凍結お願いできますでしょうか?】
【先ほどの時間に、一応避難所にて合流予定、ということで】
【お先に一度席を離れます、なにかありましたら避難所を確認しますので、それでは】
苦手なんだよ。面白くない例え話はな。
(仏頂面のまま流言をさらりと流して)
兵部? ……さあな。俺も詳しい所は知らん。
アレとは仕事上の付き合いだけだ。実際に顔を合わせた事も殆ど無いし。
仕事にも忠実、余計な事を考える事もなし。優秀な手駒じゃないか。
余程良い教育を受けたんだろう。
(躁鬱とか感情の起伏とか、そういう違いは多少なりともあるが、基本的には紫と同じだ)
(一意専心の、組織のための狩人。期待を裏切らない手駒)
(社会の歯車)
…まあ、毛を毟るのは勝手だが、お前はあまり関わらん方が良い。
アレ、警察権力だからな。下手に関わって、最悪邪魔でもしてみろ。
公務執行妨害で銃殺されかねんぞ。お前…不知火みたいな真っ当な人間じゃない奴は、な。
(肩を竦めて言ってやる。半ば冗談、半ば本気だ)
(ああまで切り詰められた人間が果たして何を切っ掛けにキレるかなど、想像もつかない)
で、他に何か?
……Dの事か?
【ああ、了解だ。また九時に、避難所で】
【名前】アンジェラ・『ウィーク』・トルーマン
【二つ名】「ミス・ウィーク」「英国の焼肉提督」
【年齢】17歳
【性別】女性
【身長】165cm
【3サイズ】88:60:82
【容貌】肩までまっすぐ伸びる黒髪。肌はやや白め。
細い眉と大きめの黒い瞳が少しきつそうな印象を与える。
やや筋肉質で、体育や部活動等が得意そう。
【能力】魔法
分厚い『呪文書』を手に持ちページを開くことでそこに書かれた魔法を使うことができる。
但し、その日の曜日と魔力量によって呪文書に現れる魔法が異なり、ほとんどのページは白紙になっている。
・曜日
月・火・水・木・金・土・日の7種類の曜日に対応した7系統の魔法のうちの一つが使用可能となる。
共通の呪文はなく、それぞれの系統で5種類の魔法が使える。
・魔力量
それぞれの魔法にはLV0〜3が存在し、彼女のその日の魔力量で使えるLVが左右される。
(LV0=その魔法は使用できないという状態)
未熟な魔女であるため、自身で十分な魔力を捻出できず、生物の体液や肉を摂取して捻出する。
【希望】会話、戦闘、エロール等
【NG】グロ、スカ、リセットが必要となるもの
【弱点】多彩な魔法が使えるが
・ほとんどの場合LV1しか使えない。
・どの魔法もそれほど強力ではなく、LV3でも生粋の「炎使い(火曜日)」や「超身体能力者(日曜日)」には数段劣る。
・呪文書を開かなければ使えない。
【備考】イギリスからの留学生。
英国営機関で作られた、魔女の髪の毛から作られた魔女のクローン。
しかし、ほとんど独学で魔術を学びざるを得なかったため、期待されたほどの力を得られなかった。
機関の他の実験体に比べて冷静で精神は安定しているが異能者としては最低レベルとされ、扱う魔法とかけて「ウィーク」と呼ばれる。
本人もそのことを認め、留学先では「視察任務」と割り切り、異変や異能に積極的に首を突っ込まないが、
冷静である以上に正義感が強いため、危機に陥ることも。
また、人道を外れるのを拒み、肉(牛や豚など)を食べることで微量ながら魔力補給している。
そのためかバーベキューや焼き肉には異常な拘りがあり、
焼き肉パーティーなどが行われた場合、留学先に強烈な印象を与えている。
【現状】当人曰く「風邪予防の為」マスクをつけている。
体力、身体能力ともに落ち気味。
【プロフィールに若干の修正、及び投下をさせていただきます】
【このまま待機させていただきましょうか。リミットはおよそ25時ごろ、凍結可です】
【名前を入れ忘れていました、失礼。】
【僭越ながら、立候補させていただきます。】
【プロフは
>>19に。質問ですが現在、戦闘は可能でしょうか?】
【立候補ありがとうございます。プロフィール了解しました】
【はい、戦闘は可能ですよ】
打ち合わせだから【】外すね?
えっと、体が弱ってるみたいだから、お助け黒上さんみたいなことしようかなってネタ考えたんだけど。
具体的に言うと、先輩が夜に歩いてて異形に襲われてるところをあたしが手助けする、みたいな。
ほかに先輩が何かネタあったら、そっちでも。
こちらは特にありませんので、ではその「お助け黒上さん」でいきましょう。
他に特に何もなければ、こちらから襲われている場面を描きだそうかと思うのですがいかがでしょうか。
ん、了解だよっ!異形はそっちが動かす方向でいいかな?
それじゃ、書き出しまでちょっとの間、待ってるね。
あ、あと途中でちょっと抜けるかも…20分くらい。悪いけど、そこのところ、よろしくね?
はい、そうなります。
途中離席了解しました。それでは少々お待ちください。
(急激な体調の悪化は、魔力の十分な補給をせずに魔法を行使しすぎたことが原因だと機関は結論付けた)
予想はしていたことですが……っ!
(ただ歩いているだけなのに身体の節々が痛み、少しかすれた声が白いマスクから洩れる)
(魔力で身体を維持していたのか、それとも魔力の流出で身体のバランスが崩れたのか)
(どちらにしても魔力の補給ができれば回復できる見込みはあるが、それは出来ない)
ともかく、今日の任務を……
(機関に見限られるのももはや時間の問題。その前に、一つでも多くのことを成し遂げるために──夜の街へと繰り出す)
ぐうっ!
(魔力を手繰っていきついた先は黒猫の姿をした異形)
(サイズとパワーは大型犬ほど)
(しかしスピードは一般人が目で終える速度を超えている)
だあっ……はぁ……はぁ……
(日曜の魔法は『力と治癒』。攻撃を受けても耐えられるし、身体能力も上げている)
(だが、獣以上の身のこなしをするその異形に追い付けない)
(弱った体は数十秒の攻防で息を切らし、内部の損傷を痛みとして脳に伝える)
LifeBurst,level1
(たまらず治癒魔法を唱えるが、もうそれほど魔力も無い)
(飛びかかってくる異形を迎え撃とうと拳を構えた)
【大変お待たせして申し訳ありません。ではよろしくお願いします】
……そういえば、最近は他のやつを食べてないなぁ。
決めた!今日は久しぶりに他の奴を食べよう!
人間がいたらちょっと手伝ってもいいかな…あははは!
(今夜も街の上空を飛行する、なるべく人の少なく、気配がある場所を。)
(空腹を感じたら、すぐさま食料の調達へ。目的なんてすぐ変わってしまう。)
(そこに、女と異形を見つける。どうやら女は弱っているらしい。)
ビンゴ、だねっ!
(直線的だった軌道を変更、急降下する。)
(位置は、女と異形の中間地点。ちょうど割り込む形になる。)
(どうやら、自分とよく似たスタイルの戦闘法を持った異形らしい。)
そこの人間!助けてあげる!
最近のあたしは、ご機嫌なんだからねっ!!
(即座に腰を落として全速前進。フットワークや翼をフルに使って異形の動きに食いついていく。)
【少し心配してしまいました、無事で何よりです。】
【それでは今夜はよろしくお願いします。】
(突然の乱入者に困惑するアンジェラと異形)
(しかしどちらも事を理解し、次の行動へ移って)
「グルアッ!」
(短い咆哮を発しながら割り込んできたモノに襲いかかっていく)
(翼があることを認識すれば、上空に逃げられるのを防ぐかのように)
(前方に大きく跳躍して、上から前足で踏みつぶすかのような形で飛びかかる)
了解しました。
申し訳ないですが、私一人では太刀打ちできそうにありません。
貴方の力、お借りします。
(聞こえるように大きめの声でそういうと、自分も戦闘に参加しようと前進していく)
(双方の動きが目で追えていないアンジェラが異形に攻撃を当てるのは難しいが)
(せめて異形の気を散らそうとしての行為だった)
オッケー!お前、運がよかったよ!
あたしがお前を見つけなきゃ、お前…きっと死んでたと思うからね!
(そう言いながら、注意は前方の獣に向いている。)
(なかなかに素早いようだ、追いつくように動いているがGが急激にかかる。)
(短期戦を狙うしかない、と思い立った。)
(獣の攻撃は空を切らず、少女の角を削った。)
(しかし、)
あはは、つっかまーえたっ♪
…………死んじゃえぇぇぇっ!!
(その際に左手を後ろに振りかぶる。右手は獣の顔をしっかり掴んで放さない。)
(空中に浮いている敵は無防備だ、なぜなら回避行動をとれないからだ。)
(思い切り力を込めた拳を獣の腹めがけて突き入れた。)
お前、何ができる?戦えないなら戦えないでいいけど。
何かできるんだったら、教えてほしいかなっ。
(場違いなほど無邪気な笑顔、口調でそう言った。)
情けない話ですが、その通りです。
名も知らぬ貴方に助けられることを、幸運と貴方に感謝します。
(空を飛ぶ彼女は人間と異形の融合体のようなものだろうか)
(異形をもとらえる動きは人間離れしたものを感じるが)
(きちんと言葉も通じるし、翼の無い物を迷わず空中に引きずり上げるあたり)
(人間のような思考は充分に出来るようだとアンジェラは考える)
「!?……ガウァッ!」
(一撃を掠らせはしたが、自由に動くことのできない空中での戦いに持ち込まれるのは致命的)
(しかし、この異形にそこまでの知恵は無い)
「グゥァ……ガアアッ!」
(腹部に強烈な一撃をくらえば血のような液体を吐きだしつつ悶え苦しむ)
(しかし顔面を掴まれており、離脱することすらできない)
「ガアッ!」
(ならば、と思ったのかだ追うかは定かではないが)
(力任せに四本の足をばらばらに動かしていろはの身体を打とうとする)
できること、ですか。
今日は自分の身を守ることと、常人よりも強い力が出せることぐらいでしょうか。
もっとも、その異形相手では囮ぐらいしかできそうにありませんが。
(ため息交じりに自分の無力を告げながらも)
(攻撃を加え合う双方のの姿をみあげている)
感謝なんて別にいい、ちょっとは手伝ってもらうつもりだからね。
それでも、っていうならもらっておくね?その言葉!
(必死に抵抗する異形の攻撃が地味にダメージを重ねる。)
(しかし、タダでは放さない。突然手を放すと、手近な壁に向かって殴りつける。)
それじゃ、こっちが合図したらあいつの気を引いてくれない?
何でもいいから、とにかく気を引いてくれればいい!お願いだよっ!
(すぐさま駆けだして、再び応戦する。)
(今度は手負いのため、こちらが僅かながらリードできるはずだ。)
(そう思いつつ、手を振って牽制したりしながら更に速度を上げて動きを制限させるように、)
(縦横無尽に身体を動かして獣を翻弄。敵を追いつめていく。)
(徐々に「アンジェラの方」へと向かうようにするためだ。何より、気を引いて隙を作るなら)
(攻撃を当てやすい近距離の方がいいに決まっている。)
「!……グギャアッ!」
(突然の解放を把握する間もなく、壁に叩きつけられる異形)
(悲鳴のような鳴き声を上げながら壁から地面に落ちる)
(直後に襲いかかるいろはの動きに対応すればするほど)
(いろはが誘いこもうとしている先へと導かれていく)
了解しました。
(異形が壁に向かって投げだされれば再び呪文書と拳を構える)
(はっきりとは目で追えないが、双方が激突し合いながらこちらに向かってくるのが解った)
……
(こちらに近づいてくる。そう思えば自然に身体に力が入る)
(だがまだだ。空を飛ぶ異能者は合図をすると言った)
(自分は異形の動きはほとんでお見えていない。ならばその合図を待つのみ)
(自分の思ったとおりに事が運ぶ。)
(こうも上手くいくとは思わなかったが…喜んでしまう。)
(とにかく、タイミングを図る。失敗したらゴリ押しでごまかす範囲まで持っていくしかない。)
(そして、見えたタイミング。一瞬。)
…ぃやあぁぁぁっ!!
(後の両足が地面に着いたところに足払いをしかける)
(うまくいけばいいが、ここに賭けるしかない。)
…今だよっ!お願いっ!
(そう言って二歩半下がる、更に翼を広げて力を込め、膝を曲げて準備万端。)
(采は投げられた、ここからは突撃あるのみッ!)
(多くの異形は異能者に勝つことができない)
(持っている特殊な力は同等なものだとしても、異形がそれを使う場合には本能に従って)
(人間がそれを使う場合には思考の結果に従って、使われる)
「グアッ!?」
(そこに決定的な差があることを、多くの異形は気付いていない)
(着地すれば、当然態勢を整えようとする)
(そこを狙われば、当然態勢は整わず、転倒する)
はいっ!
(さがるいろは。起き上ろうとする異形)
(合図を受ければ反射的に怪力を持って地面を蹴って小石と砂を異形の顔へとぶつける)
(意識から外れていた相手からのちょっかいに一瞬ひるみ)
(そして意識を注いでしまう異形)
ナイス!後は、あたしに任せてよっ!
(怯み、殺しあいを演じる相手から目を離した異形。)
(そこに生まれた絶対的な隙、それを少女は見逃さない!)
(飛び出す際の蹴りで地を砕き、正に風のような速さで迫る。)
(角を突き出して、獣の腹に深々と突き刺し、更にそのまま頭を上げて)
まだ、まだまだ…!うぁぁぁぁああぁぁ!!
(身動きを完全に封じたまま、両手で獣の身体を掴み、左右に引きちぎらんとして力を込める)
お前、こいつ…食べる?いらないなら、あたしが全部食べるけど。
(分かれつつある身体から、液体が落ちてくるのも気にせずに問いかける。)
「…ッ……ッ!!」
(悲鳴も上げられぬまま真っ二つにされる異形)
(体液を噴出させながら絶命する様を見届ければ)
(深く息を吐いてその場に座り込む)
ご協力、感謝します。
いえ、私はそれは食べないことに決めていますので……
(市販されているような口元を大きく覆う白いマスクをつけたままにこりと笑い)
(もう一度深呼吸をして立ちあがる)
ともかく、助かりました。
私はアンジェラ・『ウィーク』・トルーマン。
よろしければ貴方のお名前等を聞かせてほしいのですが。
(異形が混じったようなその姿に若干警戒心を抱きながらも近づいて)
(友好的な笑みを浮かべながら問う)
(引きちぎれた異形の身体を地に落とす。)
(顔を左右に振って、液体を振り払う。落ち着いてきた様子を見て、歩み寄る。)
あ、そうなんだ。それじゃ、あたしが全部もらうね。
……ところで、お前は何でマスクしてるの?
(左腕に持った肉を口に運んで、味わうように食べる。)
(そのまま、向けられる質問にも答えるために口を開く。)
あははは、改めて見るとお前、本当に酷い見た目だね。
あ、あたしは黒上いろは!よろしく。
……ところで、あたしがまだ人間じゃないか、なんて思ってない?
どこらへんを見たらあたしが人間に見えるのかな、さっき殺したやつとおんなじだから。あたし。
(その笑みを見つめながら、少し思案をしている。)
(この女は何だろう…、妙な気配というか感じがする。)
(自分とも人間とも微妙に違う。なんだろうか…。)
さて、と。もう手助けは必要なさそうだから帰ろ!
帰れないならあたしが家まで一緒に飛ぶよ?
【次あたりで〆ようかと思います。】
【確かリミットが差し迫っているかと思いますが、大丈夫でしょうか?】
ちょっと体調が悪いので、合併症等にならないように予防しているだけですよ。
(少し掠れた声で穏やかに答える)
(美味しそうに異形を加える羽根の生えた少女を見ながら、ぼんやりとこれからのことを思案して)
酷い見た目、ですか。そうかもしれませんね。
はい、よろしくお願いします。黒上さん。
(化粧や染髪料で白髪やしわを上手く隠したつもりだったが)
(異形交じりの彼女には、本当の自分の姿──クローンの欠点──細胞の老化がばれているのかもしれない)
(が、そうでもないかもしれない。マスクのことを言っただけか)
(どちらにしてもこの話題にはあまり触れない方が良いと判する)
いえ、思考が出来て言葉が通じるのならばある程度理解したり許容したりすることができるはずです。
ならば、貴方は人間に近いものだと言えるでしょう。
(自分も含め、この街には世間一般で言う「人間」ではない者がたくさんいる)
(だから姿かたちなどそれほど気になるものではなかったし、彼女ともまた分かり合えると思った)
それでは自室のあrうアパートまでお願いして良いですか。
ふふ、ありがとうございます。
(嬉しそうに笑うと彼女のそばに駆け寄った)
【そうですね。それではこれでこちらは〆ということでお願いします】
【本日はお相手ありがとうございました】
(どこか辛そうな印象を受ける応え。そんなに損傷が酷いのか?)
(異形を喰いながら、ぼんやりとそんな事を考える。)
そう、かなぁ…人間とあたしみたいなのが…うーん。
まぁいいや、考えててもどうしようもないよね!
アンジェラ、またこんなことにならないように家でじっとしてなよ?
じゃないと、死んじゃうから。
(相手へ忠告をしておく、無論、心配してではない。純粋に死ぬぞ、という警告だ。)
はいはーい!それじゃあ大人しくしててねー!
(お姫様だっこをして、翼を広げて飛び立っていった。)
(後には消え行く躯が残るのみ。)
【ではこちらもこれで〆です。拙いところ多々でしたが…楽しめました。】
【お相手ありがとうございました、またお相手願います。】
【スレをお返しします、ありがとうございました。】
【失礼して、ロールに場所をお借りいたします。(一礼)】
【書き出しは、ゆっくりとして下されば幸いです。どうぞ、宜しくお願い致します】
【ロールにお借りしますです。それでは書き出しますので少々お待ち下さい、です】
うぅ……
(放課後の、名前だけでも皆が知っているような喫茶店)
(いつもより、一層眠たげな色を宿して紅茶を啜りながら溜息)
(あのこと。自覚した当時はパニックにすらなってしまった、あの感情)
(我に返っても、上手く考えがまとまらず、実感も処理しにくく)
(そんな上手くいかない思考と、そこに関わってくる対人関係などについて考えていたら)
目立たない生徒、であったことを。喜ぶ日が来ようとは、です……
(寝不足。授業態度は比較的真面目で通して来たのに)
(居眠りなどしてしまった。体制を崩してがくんとなった時は肝が冷えた)
(別に成績評価を特別気にしていたわけではないが、この体調の変化には堪える)
(幸い、誰も注目どころか気づきさえしなかったのが良かったか)
……本で、読んだことはありました。
でも、これがその……こ、い、……なのでしょうか。
……。
わかるようでわからないって、こういうことを指すんでしょうね。
(考えても考えても。明確に答えを出すとか、そういうのではなく)
(せめて気持ちを切り替えるとか、自分で制御できるようにならねば)
(……顔も、合わせられないのではなかろうか)
こうして考えていても、そもそも何を考えてるかとすら……あーうー……。
(初めて知る、この想いはこのちょっと世間離れした少女を見事に翻弄していた)
【と……こんな感じで、ばったり偶然でも外から姿を見かけてでも。と……いうことで。
それではよろしくお願いします】
>>182 (たぶん、彼女を見かけたのは偶然だった。
けれど、彼女を見つけて声をかけるのに至ったのはそう不思議なことではない。
帽子の下からのぞく銀色の髪は――月の下でよく映えるその髪は、やはり店の中であっても、
ガラス越しであっても、それなりに目立って見えるのだから――)
……迷子になっても、簡単にみつけられそうです。
(良いことだ、と。
そんなことを思いながら、店の中へと入る。
ドアの開閉に合わせてカランッと鈴の音がする――感じいいこの喫茶店は学園でもよく知られている)
こんにちは、卯月さん。
(と、そこまで声をかけてから、ようやく女は何かに気付いたようだった。
何かに悩んで、それに振りまわされているような、そんな様子。
いつもぼんやりとはしがちだったが、少女の瞳はいつもよりぼんやりしているように女には見えて)
(不思議そうに、首を傾げる)
もしかして、お邪魔、でありましたでしょうか?
貴方を見かけたので、勢いで入ってきてはみたのですが……待ち合わせ、ですか?
(「勢いで入ってきた」、と)
(自分でそう口にしてから、少しだけおかしいと思った。
前だったら、きっと素通りしていただろうな、と、そんなことも片隅で考えながらも、
黒い瞳は、少女の様子をうかがう)
【それでは、このように。何か困ったところありましたら、遠慮なく仰られてくださいっ(一礼)】
(カラン、という入店を合図した鈴の音)
(それが、混線した思考の海から拾い上げるように意識を覚醒させる)
(はっと、眠りから覚めたように顔を上げて)
……あ。
(かけられた声。夜に出会った異形を退治する、先輩の人)
(そして、自分のたいせつなおともだち)
媛名、さん。あ、その……こんにちはです。
(身体をそちらに向け、律義にぺこりと頭を下げた)
(悩み事のことは一旦置いておく。親しい人との再会は素直に喜ぶべきものだ)
(先日、これまた出会った紅裂のコメントが少しひっかかったが。でも、それも置いておいて)
(しかし一旦挨拶が落ち着いてしまうやいなや、思考の海に引きずり戻されるような感覚)
(けれどもそれは一瞬で、再び声をかけられればすぐにはねのけてみせた)
いえ、そんなことはないのですよ。
ちょっと……考え疲れてしまって。ここで一息ついていたのです。
(半分、嘘だ。そのつもりであったことは確かであるのだが)
(結果的にはここでもまた悩み続けてしまう結果になったのだった)
(今更とばかりにその事実に気づいて思わず嘆息)
……あ、そうでした。
こないだ、クッキーを御馳走する約束でしたよね。
(どこか誤魔化すような口調で荷物から、包装された袋を取り出す)
(いつ出会ってもいいように……とはいうが、毎日持ち歩けるよう補充は出来ないので)
(持っている日に彼女と出会えたのは幸運であったといえよう)
クッキー、です。ご注文通り、チョコチップのものもちゃんと用意しておきましたよ。
(ほっとしたように、おずおずとそれを両手に乗せてみせた)
>>184 (小さな身体が、ずんと重い思考の海で溺れてしまっている、ような)
(そんなことを感じさせるような彼女の様子に、表情には強く出はしないものの、
流石にその黒の瞳に、不思議そうな色をめいっぱいに滲ませてしまう)
……考えつかれて、ですか?
(失礼します、と一言だけ断ってから、女は少女の前の席に座った。
どこか儚げな少女はいつもよりさらに弱々しく儚げに、女の目にはうつってしまった)
(だからこそ、それなのにクッキーを差し出されると少しだけきょとん、として)
――本当に、作ってきてくださったのですね。
ご連絡くだされば、私が取りに参りましたのに……と、申しましても連絡先は告げておりませんか。
(失態です、と言わんばかりに首を左右に振ると、黒髪が揺れた。
少女の手の上にのった包みに、そっと手を伸ばして、クッキーを受け取る)
このように、作っていただいたものをいただくというのは、何やら嬉しいものです。
よろしかったら、ここでこのまま、頂いても宜しいでしょうか?
(そのとき、この女の貌に浮かんでいたのは、薄くとも確かな喜色だった。
店員を呼びとめると、温かなミルクティーをひとつお願いして――少女にも、おかわりはいらないかと尋ねかける)
……はい。
ちょっとそのう、最近になって……心境の変化、でしょうか。
……とにかく、ちょっとしたことがあったのです。
(なまじ、分かりにくく扱いにくい問題であるからして)
(どこかぼかすような言い方になってしまう)
(苦笑を浮かべつつ、遠まわし気味にそう述べた)
(大したことはない、と言おうとしたが、その言葉は声にならなかった)
(いつの間にか縮めこませていた身体を、さっと元に戻す)
それでは……今、その、こういうことを言うのも失礼かもしれませんが……
れんらくさき。教えあっておきますか?
(ふぅ、と何とかいつもの調子を取り戻そうとするように)
(一息ついて気持ちを切り替えてみようとする)
(不思議そうな彼女の瞳に気づき、せめて心配はかけまいとした)
ええ……どうぞ、です。
……三人目。じゅんちょー、なのですよ。
クッキーをおすそわけ計画は。くふふ。
(やっぱりこうして友人と、何でもないよな日常を過ごしていれば)
(重い悩みごとにも簡単に左右されない落ち着きと、安らぎが望める)
(それはひとときの産物に過ぎず、逃げのようなものかもしれないけど)
(でも、こういうことを楽しまねば。悩みに押しつぶされ、動けなくなってはこと、だし)
(おかわりを問う言葉に、カップの中を覗いてからこくりとひとつ頷き注文をする)
>>186 (苦笑気味に、どこか遠まわしに。
もともと表情のあまりない少女ではあったが、その彼女の苦笑い――)
(表情が出てきたのはいいことだけれど、見るなら、笑顔の方がと思うのは高望みだろうか)
(ちいさい身体が、よりちいさくなって、元に戻る様。
それを真っ黒い瞳でしばらく見つめてから、そっとその目を伏せた)
携帯電話、お持ちでありましょうか?
(とりあえず片手にあったクッキーの包みを、柔らかく机の上に置く。
それからポケットを片手でさぐると、そのままひとつの携帯電話を少女の手にのせた)
(――仕事用ではない、それ。
夜を共にすることがある人物以外の――例えば、クラスの人などの番号が入った携帯だ)
……宜しかったら、入れていただけません、でしょうか。
出来ないことはないのですけれど、その、どうしても……携帯の扱いは苦手で。
(良かったら、という部分を念押しながら、彼女の手に置いた携帯を見る。
珍しくバツの悪そうな、なんとも言えないような表情を、その女はしていたのだった)
三人目、でありますか?
ならば、それほどに貴方に、お友達ができた、ということですね。
(くふふ、といつものように笑う少女に僅かに表情を緩めた。
指先で彼女が包んでくれたであろうクッキーの包みを触りながら、一旦視線を下げ、もう一度戻す)
十全に重畳、であることです。
……ですけれど、何やら、お悩みのよう、であります、ね。
クッキー、せっかくですからきっと飲み物と一緒に頂いた方が、美味しいでしょうし。
私で宜しければ――お聞きするくらいなら、できます。お聞きするだけに、なりかねませんけれど。
………何か、夜でよくないことでも、おありでしたか?
(「夜」――これが、この女にとって一番懸念すべき事項だ。
だから、まずはそれについて尋ねる。注文をとった店員さんは、先ほど店の奥へと入っていった)
あ、はいです。
(ポケットから携帯電話を取り出そうとすると、彼女のそれが手元に乗せられる)
(きょとんとしていると、バツの悪い表情と共に説明がなされ)
……くふ。わかりました、任せて下さいです。
少々お待ち下さいね。……といっても、私も弄るようになったのは最近のことなのですが……と。
(手持ちの、シンプルなブルーカラーの携帯電話を取り出す)
(少しおぼつかなげに、登録の作業を済ませた)
(こう言うと、失礼というか何やら……だが。先ほどのような表情と口ぶりは)
(目にして、和む。……ふしぎに、いいきもちになれる振舞いだった)
……はい。できました、ですよ。
(ちょっとだけ面白そうな笑顔を取り戻しつつ、諸々を済ませ携帯電話を返却した)
ええ。……自分でも不思議なくらいに。
色んな方と、仲良くなれました。改めて思い返せば、信じられないかもしれません。
(ともだち、という言葉は嫌いじゃない、むしろだいすきな言葉なのだけど)
(この現状に限っては。どうしても、あの悩みが思い起こされる)
いえ、夜の方は。
(周りには特に人はいない。店員の人も同様で)
……今のところ、問題はないです。ちょっと気になることもありましたけど……
それでも、そのくらい……といったところです。
……なやみ、ごと……。………………。
(不安そうに、彼女を見上げた。信頼できるひとだから、話すことができる)
(最終的な決断はじぶんがするもの、けども、そこにたどり着くにはひとりじゃ力がたりない)
あの……その、私。
(ごくりと息を飲みこみ、「そうだん」の一手に目を向けたはいいけれど)
……こ……こ、ここ………………っ……こ……
(いざ話すとなると、やはりそういう特殊な問題であるからして)
(一文字目でもう躓いて壊れたラジオと化してしまったのであった)
>>188 少し買い換えると、すぐに機能が進化していくのですから、たまったものではありません。
……どうして、すぐに慣れてしまうことができますでしょう?私は、不思議であります。
(おぼつかないながらも、ぽちぽちとボタンを押して作業を進めていく少女。
自分よりはきっと早いだろう動作を見ながら、わずかに息をついたのは秘密だ)
ご迷惑を、おかけいたしました。
今度お会いする時までには、この携帯にも慣れていると、思います。
(目の前の少女が浮かべてくれた「笑顔」にホッとはしたものの、
それが、自分の弱点を見せてしまったゆえだと気づくと、女は小さく咳払いをしてみせる)
ならば、ついでにお友達のお話を、お聞きできれば素敵やもしれません。
――ただ、そのときであった時間帯が、夜だというのなら、少しばかり考えどころですけれど。
(すっ、と刺す為の“言葉の釘”をみせる。
相変わらずにこの女は、そういう人間なのだ――異形狩りで、≪深凪≫八席で)
ですけれど、夜の方に何もないというのなら、それは安心致しました。
……些細な事でも、あまり気を許さないでください。どうにも、この街の夜は不思議です。
(指先で、零れ落ちた髪をみみにかけなおす。
それから、何やら意を決したような少女の様子に対して、辛抱強く待ってはいたのだけれど)
―――こ、ここ……?
こ……鯉口を切る――は、違いましょう、ただの物騒な言葉で、ありますものね。
(考えこむように顔を伏せて、小さく唸って)
………こ?
(壊れたラジオを正気に戻そうと、首を小さくかしげて、彼女の目の前でぱん、と軽く手を叩いてみる)
ふと気がつけば、新しいものが出ているものですからね。
けど、意外と何年も継続して使えるものだと思うのです。
私もこの携帯との付き合いは、そこそこでありますから。
(もっとも、使用する機会が少なくて新しめに見えるだろうが)
(操作になれたのは、色々なおともだちとの交流に備えたもので)
(慣れた、というよりは慣らした、という方が正しい)
(小さな咳払いに気づき、くすっとかすかな微笑)
ええ。みんな、素敵な方ばかりなのです。
……っと…………その。
最近は……日中に、知り合った方が多いかと、存じます。
(冷や汗を垂らしながら……これも半分嘘だったりする)
(久遠ゆりかや御木本正太郎などは確かに昼に知り合ったものだが)
(紅裂拓兎や島田立花など、多くは夜の間に知り合った人物ばかりだ)
(さらに紫一久など、知人止まりの人物もまたいたり……)
(とは、言うに言えない。そんなプレッシャーが存在していたのであった)
……こ。こ……ここ、こ……あぅっ。
(ラジオの不調は暫く続いていたが、目の前で鳴り響いた乾いた音で我を取り戻す)
あ、う……す、すみません、です。
(顔を赤らめつつ、恥ずかしそうに目をそらしながらも軽く頭を下げ)
(気を取り直しす。……今度こそ、言わねば)
ここ……こ、ここ、こ……い…………
(ようやく単語が完成したが、既に顔はかなり紅かったりする)
……っ。……わ、私っ………その………!
……こい……とと、という……………か、かか、かん、じょう……を……………
知って……………………し、し、しま………っ……………た、よう、で、でで、で……
(ラジオは半壊状態だったが、覚醒が功を成したか一応の文章は出来あがる)
(ぷるぷる震えながら、顔を紅色に染めながら。ものすごく重要な悩みを口にしてしまった)
>>190 ………そうでありますか、それは重畳です。
いずれ、ちらりと仲良く“お昼”の学園を共に歩いていらっしゃるのを、拝見したいくらいです。
(目元を緩めても、その奥の瞳は、笑っていなかった。
それでも女は“言葉の釘”をとりあえずはそこでしまいこんで、ちらりと別に目をやる)
(カウンターの奥。もうしばらくは、頼んだものに時間がかかりそうで)
……………鯉?
(やっぱり、実のところは「鯉口を切る」であっていたのだろうか、だなんて)
(頭を下げる彼女をみて、不思議そうに首をかしげる。
黒い髪が揺れて、ついでに漆黒の瞳も不思議そうな色をたたえて僅かに揺れていって)
(真っ赤な顔をみて、何かあるのだろうかといぶかしげに目を細めて、
不思議そうにしていられたのは、それまで――壊れかけのラジオが吐きだした言葉を文章にし直す)
(「私はその、こいというかんじょうを知ってしまったようで」)
(そこで、確実に一回、この女の思考が固まった)
(―――こい?こいという、感情?)
(あまりにも愛らしい目の前の少女をきちんと目におさめることも忘れて、
しばらくすっかりとその体勢のまま固まってしまった――問題だ、論外だ、何たって一番苦手な事象だ)
(そして、一番愛しくて、一番怖い事象だ)
………恋、でありますか。
(ようやく漢字変換ができた、なんて思っている場合ではない。
自分が足を踏み込んだそれは自分にどうこうできるそれでは、なかったけれど、でも―――)
それは、決して悪いことでは、ないと、存じますよ?
(――それは、彼女にとって良い変化だと、そう思った)
(言って、しまった)
(気付かれたのは、たぶん、二人目)
(だけど、今回は自分から。打ち明けて、しまった)
(おそる、おそる。ゆっくりと、伏せていた顔を戻した)
(目の前のひとは動かない。固まっている、ようだった)
(言うべきでなかった? いや、だとしても、今は)
………………は、い。
(声がかけられた。それで、思考は僅かに解される)
(少しだけ頭が冷えた、気がした。他人に打ち明けたから?)
(緊張と羞恥心も少しだけだが薄れてゆく)
悪い、ことだとは……思って、ません。
でも……この、きもち……この、はじめての………
(若干声は震えているものの、壊れたラジオとまでではなく)
(少しずつ、文章を組み立ててゆく)
……余りにも突然……のようにうかびあがって。
どう、向き合って……どう、扱って……
……どう、共存していったらいいか、わからないんです。
(恋ということを初めて知った。ようやく気づいた)
(知覚してしまったらもう逃げられなかった。わからない、
手にあまる存在なのに目をそらすことは許されない)
何とか……しないとって、思ってても……
何を、どうしたらいいか……何が、どうなってるのかって……私……
(あの人のことを考えると、どうだとか。
まだそういった、恋をすることによる不思議な幸福感には辿り着いてない)
(知り合ったばかりの感情に、ふりまわされている状態なのだった)
>>192 (テーブルの上に置いていた手をそっと、膝の上に置く。
ここで目をそらしてしまえば、彼女に不安感でも与えかねないとそう思ったのだろうか。
女は真っすぐに少女の方をみたまま、いつもの動作でゆっくりと髪を整えた)
………急に出てきて、訳が分からなくて。
かといって、そう簡単に抑えられてもくれなくて―― 一方的に、騒ぎ立ててきて。
(それから、ぽつりぽつりと言葉を零す。
ちゃんと前を見ているはずなのに、その目は何かを思い出すかのように)
――あたまのなか、ぐっちゃぐちゃに、なって、しまって。
(口にした言葉は、あまり良いイメージのセリフではなかったけれど。
僅かに目を伏せたその女の表情は、普段ならば見せないであろうそれであった)
(はにかんだような、表情。
照れ笑うようなそれを一瞬だけ浮かべて、そのまま目を伏せてしまったのだ)
…………ちょっとばかりは、それと一緒にいないと、だめ、みたいです。
手探りで探していって、それが本当に何なのか、ちゃんと、見定めて―――。
(そして、次に少女をみた女の顔はいつもと変わらぬ様子だったけれど)
どうにも、私はこの手のお話に関しては、あまり、役立てそうもありません。
私も、よく、分からなくって……でも、こう、急がなければならないことじゃ、ないと、思います。
急くべき状況にないのであれば、ゆっくりで、いいと思いますよ。
卯月さんが、笑い方を覚えたみたいに――少しづつ、向き合っていけば、いいのだと。
……一気に全部、分かってしまおうとしなくても、まだ、いいと――“私”は、思います。
……ひめな、さん。
(不意に紡ぎだされた彼女の言葉は)
(正に、といった様子で。それが自分のことを言っているのかは定かでないが)
(当てはまっていた。パズルの欠けたピースが見つかったように)
てさ……ぐり…………。
(何かを掴みかけたように、ぼうっとした表情でその単語をとらえた)
……あ、んと。
すみませんです、変な話をしてしまって…………。
(と、直前に彼女が口にしたことばにちょっと首を傾けて)
(こういう話だからか、少しばかり、慮るという節に気づかず)
媛名さん、も…………いえ。
(けれども、思いなおすのは早く)
(少しの間を置いて、やや納得気に頷いた)
……ゆっくり。そう、ですね。
前にも……その、同じようなことを言われましたが。
やっぱり実感が、湧いてなかったみたいです。
(まだもやもやとした感情は渦巻いてるけど、ちょっとだけ和らいだようにも思える)
(夢のように不思議で扱いに困る気持ちだったけども)
(もうすぐ、面と向かって対峙出来るところまで持っていけそうな気がした)
……ありがとうございました。お話、聞いて下さって。
ちょっとは楽に、なったかもです。……さっぱり、とまでは行きませんけども。
(いつもの表情、よりはちょっと申し訳なさげ)
(けど、うんうんと悩ませていた錘は若干重みを減らしたようだ)
……ふしぎ、ですね。
これが私の……はつ、こい。
(ふと、そんなことを口にして、またもちょっと紅くなったりする)
>>194 ………いいえ。
かように顔を真っ赤にしてお話してくださったのです、随分と勇気を振り絞っていただいたのでしょう。
お代は、貴重なその表情――ということにしておきましょうか。
(「お釣りが来そうですけれど」だなんて。
そんなことを真顔で飄々といってのけるころには、先ほど見せた表情の面影はなくて)
だから、そうですね……まず実感をもつこと、で、ありましょうか。
私もよく分からなくて……分からなくって大したことなんて、言えないのでありますけれど。
難しい……もの、なのでしょう。
ごめんなさい、どうにもお役に立てなくて……まったくと。
――せめて、吐きだしただけ、楽になっていただければ、良いのですが。
(ちょっとはという言葉を聞いて、女は僅かに苦笑を浮かべて見せた。
どうしていいか分からずに彷徨っていた彼女に、少しでも道がひらけたならよいことだ)
実感、というか――うん、何でありましょう。
自分がそうだって思えるまでは、それが何か、しっかり見定めてゆかれてください。
……貴方が初恋だと決めた時点で、貴方が「違ったんだ」と思うまで、それは初恋です。
(赤くなった顔を見て、僅かに目を細めたりしながら小さく笑う)
恋というものが、どういうものか、
私はきちんと口にすることは、できません……よく、分からなくって。
ただ、そうですね――たとえば、そうであっても、そうでなくても、
その人に向けた感情は、決して、失くした方がいいものじゃ、ないものだとは……思います。
(ちらりと頭の中をよぎった、人影。
自分を好きだと口にした銃使いの少年のことが、女の頭にちらついたのだった)
(そしてその時だ。店員の足音に、ふっと女が顔をあげたのは)
あ、は……えっ……?
……うぅぅ。
(今更になって、自分に現れた表情を思い出し)
(またも赤くなって、堂々巡り)
(そんなやりとりの一方で、どこか嬉しげな表情があった)
(無表情、無感情な自分に芽生えた、新しいもの)
実感……これがまず、最初の壁ですか。
……ちょっと時間かかるかも、ですけど。
それでも前に進まなければならない……いえ、
進みたい、そういうものですから……
……進んでみせます、です。……はい。
(ややバツが悪そうに、けれども決意を新たにしてみせた)
(まずは一段階、向き合い始めるところまではこぎつけられそうな)
きっと、みんなそうなのかもしれません。
本をたくさん読んでも、分からないことはいっぱいです。
……いっぱい、でした。このことも……。
(「言う程読書家ではないですけどね」、と付け加えておきながら)
(どこか遠い所を見つめるように、少しだけ想いを馳せてみると)
(……あの人が。正確には、たぶん自分にその気持ちが芽生えた
あの日の出来事が、浮かんでしまうわけで)
(そういうタイミングで現れただけに、本で読んだりしたような
現象に似たものが一瞬だけ去来した気がした)
……いつか。もっと強く、向き合える日が来たら。
私が想っている人のこと、お話するかもしれません。
(あるいはずっと胸に秘めたままかもしれない)
(どちらにしても、そこまで辿り着く目標は達成しなければ)
(と、話を一旦止めた所で店員のひとが注文の品を持ってきた)
……あぶないあぶない、です。きかれるとこでした。
(渡された品とともに、ほっと一息)
>>196 進みたいと思えるのなら、きっとそれはいいことだと思います。
―――どうにも「思います」ばかりが多くて申し訳ないのですけれど。
(まずは一歩、というように。
きっと勇気を振り絞って踏み出したであろうその一歩を、どこか微笑みを浮かべて見た。
目の前の少女の新たな決意は、この女にとって何だか、近くて遠いもののような気がして)
……やっぱり、私は貴方に上手なこと、ひとつも申してさしあげることはできません。
それでも――少し、話を聞くことくらいはできると思いますから。そのくらいなら、いつでも。
(指先で自分の髪を払う。
長く黒い髪がゆれて、それと同じ色をした女の瞳が、まっすぐと少女見つめていた。
想いを馳せる少女の姿は、なんだか胸がきゅっとするような感覚を覚える)
(それでいて、なんだかこっちまでむずがゆくなってしまうのだ。本当に不思議なものだった)
きっと、本に書いてあるものじゃ、ないのやもしれません。
と、基本的に本を読まない私の言葉ではまた、どうにも――重みがないのですけれど。
(かたん、と置かれる注文の品。
温かいミルクティーがとてもいいにおいをさせていて、目の前の少女のカップにもお変わりがそそがれて)
いつでも、お待ちしております。
私が、貴方の言葉を、聞けるときであるのなら――それなら、いつでも。
(店員が去っていくのを見ながらそれだけ告げると、
彼女はそっと包みをひらいた。ふんわりと甘い、クッキーの匂いがして少し表情を緩める)
――それでは、いただきます。
(ひとつ手にとって、口に運ぶ。
さくり、とした食感。甘いクッキーとチョコが口のなかいっぱいに広がっていって――)
千里の道も……一歩から、です。
(こくり、と。思い悩んでいた時とは違う色を瞳に宿し)
…………ようし。
(小さく、無意識にそんなことを呟ていた)
わかりました。それでは……また、今日みたいに
お話をお聞かせすることになるかもしれないですね。
その時は、手数をおかけするかもしれませんが……よろしく、おねがいします。
(まずは向き合って、それから理解して)
(……それから、どうなる?)
(不安げな色が再び舞い戻った。それは先ほどの霧のような
もやもやとした悩みがもたらしたものとは違う)
(……幸せを、どういう形であれ、享受すること)
(それを……手放して受け取っていいのかって)
(感情が無かったころには常に共にあり、
友人が増えるにつれ離れつつあった考えが姿を見せた)
(いい……よくない、はずがない……)
(振りほどく。はねのける。今の自分にはいらない、はず)
(価値がない、じぶん、だなんて)
(おかわりの紅茶に手を寄せるのと共に、不安をどこかへ仕舞いこんだ)
(そしてクッキーを口に運ぶ、彼女の様子を見守る)
……いかが、でしょうか?
実はまだ、お菓子はこのクッキーしかレパートリーがなかったり、なのですけども。
>>198 (クッキーを口に運んだこの女は、まだ知らない。
目の前の少女が小さな身体に背負いこんでいる、心の奥に秘めた何かしら、なんてものを。
だから、今は彼女が「恋」をしているならそれは良いことだとしか思わなかった)
………。
(しばらく、咀嚼して。
甘いその味をいっぱいに堪能してから、思わず表情を緩ませてしまう)
(焼き加減も甘さも絶妙だった。何より、彼女が作ってくれたと思うと微笑ましくて、嬉しくて)
……とっても、美味しいです。
サクサクしていて、チョコチップも丁度良いだけ入っていて――手作り、なのでしょう?
お上手であります、卯月さん。
私、いつも“お友達”から貰ってばかりで――私も何か、いつかお返しできたらよいのですけれど。
(ふと、今度は女性の姿が脳裏にちらついた。
綺麗な黒髪の、少女。目の前の少女とは違った形で、また月の光がとてもよく似合う女性)
(いつか、彼女と会うことがあるだろうか。
そんなことを考えながら、暖かいミルクティーをそっと喉にながしこむ。クッキーととてもあった)
何と言うか、貴方が作ってくださったということが、やっぱり嬉しいものです。
他にいただいたというお二方も、きっと喜んでいらっしゃったでしょう?
……願わくば、まだ、その喜びが多くの人に増えんことを、と――まあ、とはいえ。
(こくり、とミルクティーを飲んでから、カップを戻して)
―――今回はこのクッキーでチャラだとしても、
夜のお散歩というものは、できればなるべく控えてもらいたいものでは、あります。
(もう一度、微笑を浮かべたのであった)
【そろそろ〆かと思っているのですが、いかがでしょうか?
もちろん、やりたいことがあったら遠慮なく仰られてくださいませ。十全とー!でありますよっ?】
ありがとう、ございます。
(自分の作ったもので浮かべる、嬉しそうな顔と賞賛の顔で)
(にっこりと。ぎこちなくもあるが、自分にも笑顔が浮かんだ)
また、食べたくなったら是非仰って下さい。
いつでも作って参りますから。
(口元を緩めつつ、自分も紅茶を堪能しながら
そんな様子を嬉しそうに眺めていた)
……はい。えと、その……そう、なるです。
お二方とも、美味しいと……仰って下さいました。
(二人目は感想こそなかったが。悪いようには想わなかっただろう)
(そしてかんじんの一人目。彼こそが……いわゆる「想い人」であるからして)
(何ともまあ、曖昧げな台詞になってしまったりする)
ちゃら?
…………うっ。
ど……努力します、です。
(ぴくんと反応しつつも、再び冷や汗とともにこくりと頷いた)
(といいつつも、多分数を減らすことは難しそうな気がするが)
(……せめて、見つからないことを祈るべきというか)
(仲間たちのため、と言っても結局いさめられそうだと考えつつ、
注意を促されるのも怖くはあるが悪い気はしなかった)
(……ので、出来れば意向に沿いたいなあと願望だけは備えたり)
それでは、私はこの辺で失礼致します。これから夕ご飯の買いだしに行きませんと。
……お話聞いて下さって、本当にありがとうございました。
また、いつか……です。
(ぺこりと礼を一つ)
(……ここからが本番、いや……始まりなのだ)
(自分のきもちと向き合うこと。絶対に、逃げてなるものか)
【では、この辺で〆ということにしましょう】
【お付き合い頂き、ありがとうございました……です】
【では、綺麗に〆になっておられますし、お時間も丁度良い具合ですから。
ここで〆とさせていただければ、幸いです。今日は突然の誘いにも関わらず、お応え下さってありがとうございました(一礼)】
【おかげさまで、とっても楽しませていただいた限りです。
愛らしい卯月ざんをめいっぱい堪能s……こほん。実に、ロールを楽しく回させていただきました】
【宜しかったらまた、お相手していただければ幸いと存じます。
それでは、長らく誠にありがとうございました。お疲れ様です、お休みなさい、卯月さん(一礼)】
【ほら、最後の最後で「ざん」ってもう何なのでありましょうか……】
【それと、すみません。ご挨拶を忘れておりました――ありがとうございました。スレッド、お返しいたします】
【撤収】
【よし、体調万全。今日は大丈夫だ】
【運よく待機者もいた】
【というわけでロールの相手を願いたい】
【こんばんは。よろしくお願いします】
【何か希望のシチュエーションはありますか?】
【共闘は二回やったしな】
【ちょっと話してみるか。多分、そっちの異変には気付くだろうけど】
【何処で出会うかが問題だが、何かいい案はあるか?】
【そうですねえ……】
【放課後か昼休み時に体育館裏等でどうでしょうか】
【放課後ならばこちらが紅裂さんを探しに行った、昼休みならば隠れて昼食を食べていたら偶然ということで】
【学園以外で何かありましたら、それでも良いのですが】
【放課後に探しに行ったの場合は、俺教室にいることにしようか】
【じゃあ、その辺でいいかな】
【この場合書き出しは・・・どちらでもいいけど、俺がやろうか?】
【そうしましょうか。よろしくお願いします】
【では書き出しをお願いさせていただきます】
(万物に対して時間は平等に流れる。移ろう時間の中で変わらない物はない)
(無垢な子供だった■■■■がやがて思春期を迎え、その間に世界のことを)
(それなりに知って、人間関係のことで悩んで、やがて独占欲と嫉妬の果てに)
(最愛の姉を殺したように。依存の対象を無くし彷徨い歩き、魔王と出会い契約をして)
(紅裂拓兎と名乗り悪人となったように。その悪人が破壊と殺戮を撒き散らす間にも)
(少しずつ変わっていって、やがて契約を打ち切ってただ一人の異能者になったように)
(――変わらないものなどなにもない)
くあっ・・・
(欠伸を噛み殺し、帰りのホームルームが終わった頃のことだ)
(流血を思わせる不吉な紅い髪の男が、放課後の教室でぼんやりとしていた)
(帰った者もいるし、残っている者もいる。その誰とも関わらず、一人でぼんやりとする)
どうすっかなー・・・
(これから何をしようか・・・寝過ぎでぼんやりとした頭でのろのろと考える)
(金稼ぎ、鍛錬、武器の調達・・・必要だとわかっていても、どれも気が乗らなかった)
【ではよろくしく】
(全ての者は平等なのだと、信じている)
(出発点が違っても、環境が違っても、与えられたものが違っても)
(全ての者に、それぞれの幸せがあるはずだと信じている)
(信じて今日まで生きてきたし、これからも生きていく)
(──そう、生きていかなければならない)
(普通の人間でも、異能者でも、出来るだけ多くの人を幸せにするために)
(そうやって、自分が生まれてきた事が××でないと証明するために)
……紅裂君。
(帰ろうと思って教室を出た直後、隣の教室に一人残る彼を見つけた)
(特徴的な髪の色といい、運動能力の高そうな体つきといい、彼は何とも存在感が強い)
帰らないのですか?
悩み事でも?
(そんな適当な言葉を言いながら教室の中へ入るアンジェラ)
(鼻から下をマスクで、手先は白い手袋で隠しているが)
(ところどころ不自然な髪の色、ぎこちない歩き方。彼にはばれるだろうか)
【大変お待たせしました】
【電話が来てしまい時間がかかってしまいましたすいません。】
【もう大丈夫ですのでそれではよろしくお願いします】
(その眼差しは灰色。その思考は内面の世界に没頭している)
(だから、その声が誰の声なのか、思い出すのに少し時間がかかった)
・・・大したことじゃないさ。
それより、風邪か?大分体調が悪そうだが。
新型のアレならさっさと病院行けよ。
(アンジェラ・『ウィーク』・トルーマン。イギリスからの留学生であり「魔女」だ)
(魔女のクローン体であり、何処かの組織に所属しているらしい)
(正直、初対面の時から反りが合わないと感じでいた)
(それでも彼女に関わると決めた昨今、彼女との奇妙な関係にも大分慣れたものだった)
・・・魔力がかなり減ってるな。本当にどうした?
処女の生き血飲むなり、赤子の肝臓を喰らうなりしろ。
かなり高いが、その手の薬なら買ってきてやらんこともないぞ。
(まだ少なからず存在する周囲の人間のことも考えて、そっと声を潜めて問いかける)
(何度か対面した時に感じていたアンジェラの魔力の総量が、明らかに減少している)
(マスクで覆った口元や、手袋、何処か不自然な髪の色・・・)
(全ての情報を考慮するに、只事ではないと察する)
ならば良いですが。
(紅裂拓兎は、本当は優しいかっこつけたがりの屁理屈好き)
(反りも主張合わないが、なぜか出会う回数は多くその度に助けられてきた)
(だから彼の考えが理解しきれなくとも、彼が愚かでないことを知っている)
病院へ行く意味があるのならば行きますが。
それに、治そうと思えばいつでも治せます。
(彼にあっさりと見破られればこちらも小さな声で答える)
(彼の提案通りに魔力を補給すれば、きっと身体は回復するだろう)
ですが、私は人間です。人間から逸脱することはできません。
そう、考えていたのですが──ええと。
(軽く眼を逸らして一息つく)
(やはり自分は彼に話を聞いてもらいたかった、あるいは相談したかったのだろう)
(気に入らないながらも、自分を覚えていてくれると約束してくれた彼なら励ましの言葉でもくれるのではないかと)
ええと、そうですね。
(あまりにも甘くて意気地の無い自分に腹が立つ)
(脱力しながらうかべた半笑いの瞳に、うっすらと現れるのは失望と諦め)
以前の貴方は、人間を捨てて得られるものなどたかが知れていると、言いました。
だから私も、出来るだけ人間を捨てたくないと思っていますよ。
(ゆっくりと言葉を告げると教室の机の一つに腰掛ける)
薬も、どうでしょうかね。
私を作った機関の薬でも限界が来ていますから、ほぼ無意味かと。
残された時間を大事に使うことにしますよ。
(にこりと微笑んで彼に視線を戻す)
お前の言うお前自身の人間の定義は知らないが・・・・・・ん?
考えていたって・・・どうしたんだよ?
(――何処までも浅ましく生き足掻こうとするのも人間だ――と続けようとしたら)
(アンジェラは何かを言いたがっている。悩み、迷い、葛藤し、諦めて、それでも捨てられない)
(失望しても、まだ捨てられない。色々な感情がアンジェラの顔に浮かんでは沈んでゆく)
まーあ、な。つーか、怒りも憎しみも所詮は人間の持ち物だ。
俗世に執着すること自体が人間の証。
本当に人間捨てたなら、この世界も他人も気にならないさ。
だが、お前、そんな話をしに来たわけじゃ、ないよな?
(近くの席に座ったアンジェラの方に向き直って、話に耳を傾ける)
・・・寿命か。
クローンされた羊の寿命は、オリジナルより短いと聞いていたが。
・・・ったく。魔女って言っても所詮器は人間か。
何のために生まれてきたんだかな、本当に。
(残された時間を大事に。それだけで言いたいことは把握できた)
(テロメアの問題はまだ解決されていないとは言え、十代半ばで天寿を全うしそうな魔女に対して)
(一体何が言えると言うのか。この世界は、こんなことばかりだった。やりきれないことばかりだ)
(机に突っ伏して、うー、むー、と暫く唸る。他人の存在など忘れきったかのように態度の後に)
(チラリと眼だけを魔女の方に向けて、弱弱しくぼそぼそと語りかける)
・・・お前もまた、人間のエゴによって生み出された生き物か。
出自を嘆いても仕方ないこととは言え、だ・・・やりきれないもんだな。
・・・・・・なあ、お前はお前になれそうか?
お前はお前の望んだアンジェラ・『ウィーク』・トルーマンになって死ねそうか?
(既に死を受けて入れているかのような彼女に、問いかけるとしたらそれだけだ)
(かつて彼女は語ったのだ。成りたい自分に成るために戦っているのだ、と)
なるほど。
(執着こそが人間の証であると、彼は言った)
(人を殺したり食らったりすることが問題なのではなく)
(世界にも他人にも興味を持たなくなった時、人間でなくなるのだと)
ふふっ、そうかもしれません。
(そう考えれば良かったのだ。人間の定義など、その人間によって違う)
(そう考えていたのならば、自分はもっと早く人間のまま強い力を手に入れられた)
(心の中が急激に醒めていくのを感じながらも笑顔を作って相槌を打つ)
ええ、そういうことです。
私に関してはまだ解明されていない部分が多く、
魔力の増減とも関係がありそうだとことぐらいしか解りませんが……残念です。
ふふ、そう言わないでくださいよ。
(生まれてきた理由を探すために、作る為に、これまで生きてきた)
結局、私にも解りそうにありません。
(結局、理由など自分には必要がないと結論付けた)
(これから自分で成りたい自分に成って、何かを成し遂げることで)
(自分が生まれてきたことが無意味ではなかったことを証明するはずだった)
ふふ、ふふふ。
そうですねえ。
そうですよねえ。
(表情も声色もいつもと変わらない)
(だが、心と思考はどこか別の場所にあるかのよう)
(出自は嘆かない。不幸だと喚かない)
(だが、誰もが自分のエゴで自分の好きなように生きている)
(どうして自分は、あんなに面倒で、何の役にも立たないエゴを掲げてしまったのか)
まだ、なれていません。
まだ、私が望む私にはなれていません。
(口元を隠すマスクを外し、醜くしわだらけになった口元を紅裂にさらす)
まだ、死にたくないです。
まだ死にません。
(穏やかな笑顔を浮かべ──突然紅裂の首元にかみつこうと身を乗り出した)
(黄昏時が訪れる。少しずつ、教室から人がいなくなる)
(やがて不自然なくらいに、周囲が静かになった)
(今この教室は、二人の男女の為に用意された舞台のようだった)
・・・深く考えず、便利そうだからってそんなもの作るからだよ。
とは言え、作れそうな物を作らずにいられないのも人間の性だしな。
ふん・・・何にせよ、何かを成し遂げるには時間が足りない、か・・・
いつだってそうだ。俺たちにはいつも時間が足りない。
そして事態はいつだって最悪の方向に突き進む・・・
(何かが奇妙だった。作り笑いと、その裏に隠された空虚さと冷たさ)
(今のアンジェラに、既視感。すぐにわかった)
(アレは、俺だ。世界の破滅を願っていた頃の、俺だと)
(薄っぺらい笑顔の仮面でそれを取り繕って、日々をやり過ごしていた頃の)
―――そうか。
(何かを決断したのか。自暴自棄になったのか。それは知らないし、わからない)
(いつだって他人の考えることなどわからない。だから、それこそ魔女のようになった)
(口元を晒すアンジェラが飛びかかってきても、叩き落とすだけで済むはずだった)
がっ・・・ぐっ・・・!
(けれど、現実はいつだって痛みを伴う。椅子と机が倒れる音が響く)
(首筋に突きたてられる鋭い感触と圧し掛かってくる重みが、紅裂拓兎に現実を教える)
あい、にくと・・・今の俺を殺して喰らっても・・・
力なんぞ、手に入らない・・・それでも、いいってんなら・・・やってみろ・・・
その瞬間、お前が今まで抱えてきたものが・・・ゴミになる・・・それだけだ・・・
見ててやるから、やってみろ・・・俺の前でな・・・
(縺れ合いながら、それでも突き飛ばそうとはしない。肌が破れる感触を味わいつつ、告げる)
時間は思ったよりも長くて、最悪の結末なんて努力次第できっと覆せる。
そう信じて、今日まで生きてきましたよ。私は。
絶対に、なんとか、なるんだって……
(もう近くには生徒はいないらしく、机や椅子が倒れた音が響いても誰も駆けつけてこない)
(一度紅裂の首から口を離して、鼻先が触れそうな距離で紅裂と向き合う)
(前歯から糸切り歯までが紅裂の首に痕をつけ、微かに血を滲ませた)
(魔力を集中させて、しわだらけだった顔をほんの少しだけ若返らせる)
また貴方は、そんな綺麗事を言って。
私がこのまま心揺らさずに食べようとしたらどうするんですか。
私を突き飛ばして、見下して、かっこつけて出て行くんでしょう。
(紅裂の上に重なったまま肩を掴み、身体を押しつける)
(言葉とは裏腹に声は震え、目は泳いで、自分が不安定であることを教えていた)
……
(言葉が続かなくなると紅裂の首筋を恐る恐る舐めはじめる)
(初めて味わう人間の血の味を震える舌先で味わう)
(ほんの微量のはずなのに、酷く濃厚に感じられる)
ごほっ……あ……ふぁっ……
(不安定な体勢だったせいか自分の唾でむせて、涙を流しながら二三度身体を揺らす)
まず……
(ぽつりとそう言うと脱力して、紅裂の肩越しに涙濡れの顔を床につける)
・・・この世界に、悲劇なんて掃いて捨てるほどある。
理解はできるけど、納得できないことが、山ほどあって・・・
・・・・・・どうにもならないことを知って、それが我慢できなくて・・・
だからこの世界を壊そうと思った。魔王の名の下に・・・
・・・・・・つい、この前までは、な・・・
(首筋が鈍い痛みを発し続けている。けれど、思ったより血は流れていないようだ)
(キスできそうな距離で見つめあって、けれど甘い雰囲気は欠けらもなくて)
(正面から見つめてくるその瞳に映っている男は、憐れみの表情を浮かべていた)
・・・やりたきゃやればいいのさ。
俺の抱えているモノは、お前には関係ない。
お前の抱えているモノは、俺には関係ない。
なら好きなだけ踏み躙ればいい。人間らしくな。
それでも、俺の生も死もお前程度が穢せるはずもない。断言してやる。
(何処まで行っても平行線で無関係だった。元より、関わる理由もない相手だ)
(そんな相手に殺されたとしても、車に轢かれて死ぬのと大差はない)
もっとも、そのザマじゃ子犬一匹殺せないだろうがな。
(声は震え、眼は泳ぎ、心は揺れている。そんな人間に、人が殺せるはずもないと確信する)
くっ・・・あっ!
(舌が首筋の傷を這うのと同時、痛みを感じる。反射的に唇を噛むが声が漏れる)
(血を舐め取られていると理解した時に感じた、奇妙な感覚)
(血こそ命なれば。紅裂拓兎の命に一部がアンジェラに取り込まれる)
・・・鉄分たっぷりだしな・・・まーあ、血液なんてのはな、科学的に分析すりゃ
特別なモノなんざ含まれてねぇよ・・・それで、満足したか?
(涙を流し、震えているアンジェラの背中を軽く撫でて、問いかける)
(他人を抱きしめたことなど、かつてないし、この女に対してそんなことをする気もなかったが)
(他に出来ることも思いつかない。もし他にあるならば、大至急教えてほしかった)
……
(黙って紅裂の瞳を見つめながら、言葉を聞いていた)
(彼の考えは自分と同じだ)
(ありふれた悲劇を正視できず、全てを救おうとした自分とまったく変わらない)
(そうやって一括りにしている限りは何も変わらないのだと、ようやく今気付けた)
……ううっ……ぐすっ……
(涙は止まらず、すすりざるを得なくなって)
(子供のように、本当に泣き出してしまっていた)
厳しいことを……いいますね。
本当に。
(彼は、半端なまま投げだそうとした自分を許してくれないらしい)
(幻想や陶酔からも引き離し、ただひたすら現実を突き付けてくる)
でも、感謝します。
そしてすいませんでした。
(血液から得られた少しの魔力で顔を元の若さに戻すと身体を起こす)
(紅裂の手に抱きしめられるのも悪くは無かったが、どうせお互いに不本意だ)
(感謝こそするが、それに浸るわけにはいかない)
少しだけ、いただきました。
後は私で何とかします。
今日は色々と申し訳ありませんでした。
(いつもの様子に戻ると最後に軽く笑って、また口元にマスクをつける)
見限られてしまいましたかね。失望しましたか。
本当に、申し訳ない。
(目を合わさぬままそう言うと教室から出ていく)
【大変お待たせしました】
【それではこちらはこれで〆でお願いします】
【本日はお相手ありがとうございました】
(世界の裏も表も知っておけと魔王に命じられた。だから傭兵稼業で裏の社会を見た)
(高校に通って表の世界を体感した。最初はまるで意味がわからなかった)
(壊すなら知っておく必要はないのに、と。だが、今はわかる)
(あの幼女の姿をした主は、知った上で選択させたかったのだと)
(だから今は、破滅への道を進むことを止めた)
(それがまたどんな道に続いているかは、まだわからないけれど)
・・・うるさい。こんな時、優しい言葉なんぞ役に立つか。
(泣き出してしまったアンジェラに突き付けるのは、言葉の刃)
(何もかも投げ出そうとする人間は自分と似ていて、腹が立った)
(だからこそ、だ。ここで必要なのは甘さでも優しさでもなく、厳しさだ)
・・・一度だけだ。次は許さん。
(力が奪われた影響で、少し目眩がした。言葉にも力がなくなっている)
(嗅ぎ慣れた血の匂いが、ここまで鬱陶しく感じたのは久しぶりだった)
(傷口を珪素繊維で強引に塞いで止血する。魔王の加護を失っているのだから)
(小まめにケアしなければならない。面倒だが仕方ない。今までが怠慢過ぎたのだ)
(元の顔に戻ったアンジェラを見て、自分も身体を起こす。・・・くらりとした)
・・・一度だけだぞ。
(教室を去るアンジェラを見送って、椅子と机を立て直す)
・・・ったく、どうして俺が・・・
(地雷を踏んだ覚えはまるでないので疑問に感じる。色恋沙汰とはまた違った意味での)
(修羅場に発展している現状が意味不明すぎる。一体どこが分岐点だったのだろうか)
(それとも、好感度を下げ過ぎてしまったのが原因だったのだろうか?)
(今度、その手のゲームに詳しい人に聞いてみようと思った・・・)
【では、こちらはこれで〆で】
【お疲れ様、またよろしく】
【
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/erochara2/1252755436/282から】
(ぶつ、という音が耳に届く。「通報を止める」――その目的は達せられたけれど)
(その代償は大きかった。少年の視線が、ただ一点に注がれる)
(見られた。見られた。見られ――)
っく……
(彼の表情が一変する。投げかけられた射すくめるような鋭い視線に、息を呑む)
(彼は六花という存在を歓迎しない。それだけはもはや、明らかなものとなった)
…………ぁ、あ……
(冷え切った声で彼は問う。『異形か』と)
(六花自身は、自らを異形とは決して思いたくない。けれど、それが正しくはないことも知っている)
(ヒトか、ヒトでないか。ここがヒトの領域で、ヒトの世界である以上、線が引かれるべきはそこであると)
(少年の緑がかった瞳は、まるで逃しはしないと告げているようだ)
(たとえどのような言い逃れをしようと、きっと彼は六花をさらに追い詰める)
(彼の前では、虚偽は即ち敵意に等しいと)
(この短いやり取りの中で、六花はそう感じていた)
……………………ぁ、い。
(力なく、首を下へとわずかに傾ける)
(それは、肯定のしるし。六花は自らを、『異形』と認めた)
……たし、は。ひ、ヒト……で、は、な……っ……
(もはや、途切れ途切れの言葉を紡ぐのも辛くなってきた)
(たすけて。だれか、肉を。血を。魔力を――)
【…と、本日もよろしくお願いします(ぺこり)】
>>223 (問いかけた少女の瞳が揺れる。その様子は、まるで本物の人間のように)
(他の場所を見渡しても、その傷口以外は、全く人間と相違ないように見える。
変化か、あるいは元から酷似した存在だったかは知らないが)
(けれど、彼女は確かに頷いた。自分は人間ではないと、確かに認めた)
――――そうか。
『カチャッ』
(背中のケースが開き、中からくるくると回転しつつ、二丁の拳銃が降ってくる)
(それを見もせずに受け止め、両方の銃口を幼い顔立ちの、額へと向けた)
(一切の虚偽なく素直に打ち明けたことは、評価しよう。
こんな追い詰められた状況では、もはや逃げ場がないと悟ったのか)
その正直さに免じて、苦しまないよう殺してやる。
目を瞑り、四肢から力をゆっくりと抜け。
(安全装置を外し、淡々と呟く。どうして異形である彼女が
こんな場所にいるのか、何故戦っていたのか、分からないことは多数ある)
(けれど、そんなものに興味はない。彼女は人間ではない。それだけが重要だ)
(『ガンスリンガー』は、民間人に危険をもたらす異形を許さない。
だから少年は、ゆっくり引き金に力をこめていった)
【スレをお借りしますね。それでは今夜もよろしくお願いします】
(それは、何の音だったのだろうか)
(彼の手はどこにも触れていないのに、金具が外れるような音が聞こえた)
(そして、いつの間にかその手に収まっているのは――銃?)
ひ……
(反応する間もなく、その銃口は六花の眼前へと突き付けられた)
(できたのは、嗅ぎ慣れぬ臭いにわずかに目を細めることだけ)
(これは、明確に六花を破壊するためのもの)
(その細い指にわずかに力を込めるだけで、六花という存在は完全に破壊される)
(六花はヒトでないから。ヒトである彼は、それを許さないから)
(ヒトのために在る六花は、ヒトに否定された瞬間に、存在する権利を失う)
(六花が破壊されることが、彼の、ヒトのためになるのならば――)
――――や。
(違う。それは違う。そんなことを、六花は本当に思っているのか?)
(六花は『決してヒトを脅かしはしない』)
(そう、誓っているのだ)
(それより、なにより。)
……ゃ、ぁ……なの、ですッ……わた、し、は。
(ここで終わりを許すのは、『逃げ』以外の何物でもない)
(まだ、十分に迷ってすらいないのだ)
(逃げたままで、終わるなんて――そんなことをしたら、今度こそ自分を許せなくなる)
――――や、です。
(ふらり、と。傷ついた手を上げる。突き付けられた銃身に触れようと)
(これに魔力を注ぎさえすれば、銃弾を発射できなくするくらいには――)
>>226 ―――――――。
誰だって、死ぬのは嫌だ。けれど、お前は人間ではない。
人間でない危険なモノの存在を、人間は見過ごせない。
(片方の銃に触れた彼女を見て、片眉を上げる)
(銃口を突きつけられ、死の淵に立たされて。
それで、遅蒔きながら生存本能が芽生えてきた、そういった所か)
(けれどその力は弱々しく。引き金を引くに辺り、なんの妨害にもならない。
溜め息を吐きながら、辞世の句を聞いてやる)
そのまま苦しむより、楽になれる。
生き延びてどうする?何か成し遂げたかったことでもあるのか?
(どんな内容を聞こうと、これからの動作が変わるわけではないが。
珍しく、穏やかな異形の最後の言葉くらい、聞き届けてやろう)
(少年の口から漏れたのは、極めて単純な理由)
(六花が六花の断じる異形を「奪うだけのモノ」として殲滅してきたのと、何ひとつ変わらない)
(それは、そういう存在であるから。単純にして明快な理由)
(少年の瞳には、ほんの少しの蔑み)
(そう。六花は彼の引き金ひとつで砕け散る存在なのだ)
……そん、な、の。
(たったそれだけの、存在)
やりた、い……こと、なか……た、ら。
……こん、な。あぶな……て、こわ……いたい、こと。しない、の。ですっ……
(彼の言葉に、あの日、蝋燭の並べられたケーキを前に祈ったことを思い出す)
(ひとつは、ひとりでも多くのヒトの、しあわせを守ること)
(ひとつは、大切なひとたちとの笑顔とつながりを、失わないこと)
(ひとつは、誰よりも愛しい母に、創造主を笑顔で迎えること)
(――――そして)
わたし――は。りっか、は。
(込められる最大限の力で、その銃身を掴む)
(その精一杯すら、ひどく頼りないものだったけれど)
あのひと、に。もういちど――ッ!
(魔力の循環を速めよ。願えば、まだできるはずだ)
(掌を通して、鋼に魔力を浸透させる。その構成を、支配せよ)
(六花は。《dustworks》は。偉大なる魔女の、最高傑作だ――!)
>>288 そうか。
(彼女が言う。でなければ、こんな危ないことはしていないと。
その発言から省みるに、彼女は異形狩りのようなことをしていたのだろう)
(だが、だから何だ。死に際の偽りかもしれない。
この場を逃れる為に。そしていつか自分を殺す為に)
(なら、殺そう。可能性があるならば、全て殺すべきだ。
少女の言葉が本物である保障など、どこにもないのだから――――)
『カチン』
……………?
(引き金を引く。だが撃鉄が動かない。故に火薬は爆発せず、弾丸は放たれない)
(故障は有り得ない。この二丁は、なくし壊れた代わりに、新たに補充したものだ。
何より、毎日いつでも整備は欠かしていないのだから)
…………ふむ。
(この少女が何かしたのだ。異形の能力で。
何か、金属を腐食させる力でもあるのだろうか)
(少年は、あっさりとシルバーとブラックの拳銃を手放した。
そのまま立ち上がり、彼女に背を向けスタスタと歩く)
(そしてケースの肩紐を外すと、傍らにそっと下ろし、首だけ振り向いた)
誰かに伝えたいことがあるなら伝えよう。
だが、お前が死ぬという事実だけは変えられない。
―――――――『ジャキイッ!』
(ケースから取り出した新たな銃、89式5.56mm小銃を少女に向けて構えた。
距離は5mほど。どうやっても、彼女が触れられる距離ではない)
(セレクターを3点バーストに合わせ、再度引き金に指を当てる。
その冷たい銃口も、少年の絶対零度の瞳も同じく、少女の額に)
(六花の魔力が拳銃に行使したのは、何のことはない)
(精緻な部品で組み上げられたそれを、「ひとつの鋼鉄の塊」へと変じさせただけだ)
(撃てなくするにはそれで十分、そう考えた――が、その直後)
(六花の読みは甘いと後悔せざるを得なかった)
(少年はあっさりと、2挺の拳銃を手放した)
(そして、ずっと肩にかけていたケースから、何かを取り出す)
(否。何か、ではない。それは――サブマシンガンと、呼ばれるものだ)
…………ッ!
(六花の手の内は、完全に明かしてしまっている。だからこその、この距離)
(5メートルほどの距離は、完全に六花のリーチを超えている)
(彼は、今度こそ本気で、六花を破壊するつもりだ)
そんな、ことに。意味……があ、る、と。思うの、です、か……?
(手の皮膚が、はらりと剥落する。地に落ちて、砕けた)
わたし、が、わた、の口、で、いわ……ない、と。
ねえさま、にも……あのひ、と、にも。言いた、い、こと……言わな、きゃ、いけない、こと。
まだ、たくさん、ある……”
(彼の眼は、六花の言葉を微塵も信用していない。それは、分かる)
(けれど、他に残された手はないのだ)
(どんなに醜くても、浅ましくても。壊れたくない、と。生きたい、と)
(その思いだけが、六花の心を繋ぎとめていた)
【すみません、ロール中に失礼します。石田さんには、この後
展開を脱出する方法はありますでしょうか】
【このままですと、晶は引き金を引いてしまいますので。
もしなければ、他キャラの人に一時的に絡んで頂くか、
こちらでどうにかする流れを作り出しますので】
【何分絡み辛いキャラで、申し訳ありません】
【うぅぅ、やっぱり手詰まり、ですか…そんな気は、していたのですけれど】
【こちらも、良い策が思いつかなくて…】
【ロール前に伺っていた「条件」にしても、持って行きどころが、こう、見つけられなくて】
【こちらこそ、お手を煩わせて申し訳ないです】
>>230 残念だが、それは叶わない。
(大きくはないが、しかしはっきりとした声でそれを否定した。
懸命に生きようとする少女の言葉も、今の少年には届かない)
(むしろ彼女でなくとも、例え人間であろうと、彼が異形を殺すのを
止められる人間など、ほぼいない。いるとすれば、彼の所属する組織の隊長か。
あるいは、唯一未だに彼の心の中にいる、あの少女くらいだろう)
(六花の儚い動作に対し、腰を落とし、正確に狙いを定める。
これ以上苦しむ姿が、見るに耐えなかったのかもしれない)
(そして、引き金を引く指に力を込め――――)
…………っ!
(静寂を打ち破った悲鳴。ここではない、近くの場所から。
その声は、あからさまに恐怖に怯えた、別の少女の声)
(何かに襲われている。姿勢を正し、そちらに視線を向ける)
(思考は一瞬だった。ちらりと倒れ伏した六花の様子を見ただけで、
すぐさま小銃をケースにしまい、走り出した)
(満身創痍といった彼女に、動くこと、ましてや逃げ出すことなど
到底不可能と判断したのだろう。小柄な影は、すぐさま木々の群れの中に消えていく)
【では、このような感じでお願いします】
【もし条件に沿って頂けたのであれば、「人間でない危険なもの〜」
の辺りで、自分は本来人間を傷つけられる存在じゃない、
などといった言葉を仰って頂けたら、助かりました】
【ですが、お気になさらず。これも流れの結果でしょうから】
……どうして、わかって、くれ、な……
わ……たし、は、ヒト、を。まも……り……
(言葉を重ねるたびに、自分の立場を、自分の無力さを思い知らされる)
(どれだけの言葉を並べたところで、今の六花の声は、彼には届かない)
……く、ぅ……ッ……
(限界に限りなく近い状況で魔力を無理に引き出した代償は、六花の身体にさらに重くのしかかる)
(意識を闇の中へと、引きずり込んでゆく)
…………っ……
(しかし、六花を救ったのは、闇を引き裂くひとつの悲鳴だった)
(本当なら、ここで自分が真っ先に飛び出していかなければならないのに)
(もう、指先すら満足に動かすことができない)
(油断なく六花に銃口を向けていた彼は、しかし六花を撃つことはなく)
(その声の主を救うことを選んだ)
(ヒトを守るために異形を討つ。目的は、同じはずなのに)
(どうして、こんなに、届かないのか)
(そして、気付く。六花は今、異形として、名も知らぬあの少年の“敵”であるのだと)
ぁ…………
(何と言えば良かった?どうすれば、こんな対立を生まずに済んだ?)
(どうすれば、どうすれば、どうすれば――)
(その問いに答えが出ることはなく、六花の意識は完全に闇へと落ちた)
(――そして)
(自らの手で斃した異形の屍肉に身を浸し、何とか意識を取り戻すまでまる2日)
(傷を癒し、動けるようになるまでさらに2日を要したのだった)
【では、こちらはこれで〆たいと思います】
【いろいろと話運びができず、大変失礼いたしました】
>>234 はあっ………はぁっ………!
(息を切らせながら、少女を模した異形の場所へと戻る。
別の異形自体は大したことはなかったが、少女の対応に時間を食った)
(気が動転している彼女をひとまず落ち着かせ、その後
組織の人間に連絡する。死体の処理と、被害者へのケアの為だ)
(あの大怪我で、動くことなど有り得ないないはずだ。
だから走る必要などないのだけれど、念には念を込める)
(そして、ぬかるんだ緑色の血溜まりの場所へと、晶は到着した)
…………………………。
(けれど、そこには何もなかった。異形の死体も、
少女の死体も。息絶え、消えたわけではあるまい。そういったタイプには見えない)
(第三者が現れ、二体とも持ち去ったのだろうか?
それともあるいは、あの異形を取り込み少女は傷を癒やしたのか?)
(分からない。ただ一つ分かるのは、あの少女に逃げられた。それだけだ)
………ふう。
(不思議と、そこまで心に動揺は生まれなかった。
危険な化け物を逃したというのに。もしかしたら、
心のどこかでは、彼女を信じているのだろうか。
彼女は浅ましい化け物ではないと。人間を襲わず、異形を狩る存在ではないと)
…………それでも。
(それでも、確たる証拠がない限り。警察は、組織は、『ガンスリンガー』は
異形という危険な存在を、許すことはできない)
(僕は『ガンスリンガー』だ。だからその指針に従う。
その内容にも理解できるから。その指針は、同時に自分の存在する理由に繋がるから)
(落ちたままの二丁拳銃を広い上げ、それもケースにしまうと、下山する)
(あの異形らしき少女の姿を思い出す。その死亡が確認されるまで、
周囲の人間から情報を集める必要がある。そんな事を考えながら)
【僕もこれで〆ますね。お付き合い頂きありがとうございました】
【こちらこそ、異形を全力で狩るスタンスなのにロールして頂き、
大変ありがとうございます。苦労なされたと思いますから】
【あまり島田さんの行動を制限したくもないですから、これも
流れとして、全然問題なく受け入れますよ?楽しかったですし】
【石田さん………?誰です?それは(←)…………すみませんでした(平謝り)】
【それではスレをお返ししますね。お休みなさい。ノシ】
【いえいえ、こちらこそ、です】
【それだけ、兵部さんは異形狩りとして手強いってこと、なのです】
【…そんなささいなこと、気にしたら負け、なのです(←)】
【2日にわたり、ありがとうございました。おやすみなさいませ、です(ぺこり)】
【今度こそ、スレをお返しします(ぺこり)】
ちょっと早いが、しばし待機だ。
たまには、こっちで静かに待ってみるのもいいだろうよ。
日が悪かったかねぇ。
まあ、色々やりながらだし、別に困りはしないけどね。
【解凍のロールにスレをお借りします】
【
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/erochara2/1245845644/672 の続き】
(津綺子の中を満たしていたものが、勢いを失っていくと)
(襞の狭間から自然と抜け落ち、少しだらしなく足の間でうなだれる)
眠れなかったら、俺を呼んで…添い寝してあげるよ
もしかしたら、余計に眠れなくなっちゃうかもしれないけどね
(わずかな笑いを含んだ声で耳元に囁きかけながら)
(髪や背中を撫でる手つきにより一層の甘さを加えて愛撫する)
(一旦落ち着いた欲情にもう一度火をつけるように…)
いつでも、俺の事を感じていて…
俺はどんな時にも津綺子のそばにいるよ
あ……ん……取れちゃう……
(二人を一つに繋いでいたものが離れてしまえば、ぴったりと寄り添ったままでも二人は二人になってしまう)
(肉の楔を惜しむように、それが抜けた後から、白濁が溢れ出して内またを伝い落ちる)
直さんがいっぱいくれたのに……こぼれちゃう……
私のすべては、髪のひとすじも、血の一滴までもあなたのものだけれど
あなたに一番近くにいるのは……
(厚い胸板をそっとなでながら、その奥に息づく者を感じ取ろうとする)
(静かな呼吸にわずかに上下する胸筋の、表面を飾る小さな突起を指先で軽くなぞりながら)
自分が自分でなくなるのって、どんな気持ち…?
(そんなことを今まで一度も聞いたことはないのに)
(今日に限って内なる存在のことをわざわざ尋ねたりしたのは)
(あるいは、自らの内面の変化にどこかで気づいていたものか……)
(優しく撫でられる頭を少し起こして、その飾りに唇を押し付け、小さな突起を吸う)
(吸ったかと思うと今度は舌を出して押しつけるように舐め、また吸い上げるのを繰り返す)
(髪に、背中に、恋人の熱い掌は、なおさら熱を帯びていくようで……)
【改めまして今晩は】
【今夜もよろしくお願いします】
ん…こぼれちゃってる
また、たくさんあげなきゃね…
(津綺子の内ももを伝う粘液が、そのまま下腹部を流れる)
(自分の吐き出した液と、津綺子の流す液の混ざりあった、淫らな粘液がベッドまでこぼれ落ちて小さな染みになる)
体の中で嵐が暴れ回ってるみたいに…意識がもみくちゃにされて…
そうすると意識が薄れて、途中でプツンと途絶えるんだ。記憶も曖昧になる…
自分の体が、自分ではどうすることもできないモノになることが、何より怖い…
(得体の知れない寒気に背筋を撫でられたような気がして)
(体を重ねてお互いの体温を感じているのに、ふるっと体が震える)
んん…津綺子、くすぐったいよ…
(その震えを誤魔化すように、甘えた声をつくり、弱く抗議する)
(声色はむしろ、もっとしてくれ、と言わんばかりに響く)
【あぁ…また挨拶を忘れていたね】
【こちらこそよろしく…】
体の中の、あらし………
(青く光るまなざしの奥で、直が戦う葛藤の深さをいまさらのように思いやる)
(自分ではどうすることもできないモノ)
(その瞬間の恐怖を思うと、彼の感じる悪寒がこちらにも伝わるように、肌がぞわりと粟立つ)
(その思いを振り切るように、青年の厚い胸の奥に語りかける)
ねえ、直さんを守って。直さんを助けて。
そしてちゃんと、私に返して……
(ちゅくっ、と小さな乳首を吸い、乳輪を舌でなぞる)
くすぐったいですか?くすぐったいだけなの……?
(乳首から口を離し、今度は指先でその上に小さく円を描きながら)
私だったら……おかしくなるほど感じてしまうのに……。
(直の太ももの片方にまたがるように足をからめ、軽く乳首を甘噛みする)
(津綺子の囁きは自分にではなく、自分の中に)
(今は眠っているように静かな内なる獣へ。…果たしてその言葉は、届いているのだろうか)
(ひとつ確かな事は、たとえ自分が自分でなくなったとしても、いつも津綺子の声に意識が引き上げられること)
(恋人の存在が、闇の中に囚われた魂に光の導きをもたらしてくれること)
んく…んん…少し、感じる…
(小さく息を飲み込み、羽で撫でられるようなくすぐったさを耐えると)
(その後から甘やかな快感がじわじわと染み出してくる)
(ある一点に行われる奉仕に似た舌の動きで、巧みに快感を引き出され)
(太股に感じる柔らかな刷毛とふっくらした丘の感触)
(それらが相まったある瞬間、むくり、と体の一部が硬直しはじめる)
ん、ちゅ……っ
(わざと音をたてて青年の小さな乳首を吸い切り)
(ことさらわざとらしくすねた口調で文句を言う)
ずるい。どんなにしても、直さんのこと、おかしくなっちゃうほど感じさせられないんだもの。
(声色の甘さは隠しようもなければ、それは抗議というより理不尽な甘えになってしまう)
(彼の太ももへ恥丘を押し付けて腰をうごめかせ)
(同時にそのすぐそばに固く目覚めてくる若幹に手を伸ばし)
(穂先を何度もつまみあげるような仕草で愛撫して)
私は、何度も……恥ずかしい所をお見せしてしまうのに……。
(青年の腹部に押し付けた乳房が、次第に張りを増してきて)
(口調を裏切って恋人の愛撫を待ち受けているのを伝えてしまう)
いつもおかしくなってるんだよ…?
感じるんじゃなくて、津綺子を気持ちよくすることだけしか考えれなくなるんだ
(不公平を理不尽な理屈で訴える津綺子に対して、慰めるように声をかける)
(肉体は間違いなく感じている。その証拠に、幹は再び起き上がって天井を指し示し)
(そこを弄る恋人の手を新しい先走りで汚して)
(ただ一部に熱をため込む分、意識ははっきりと…恋人を愛することだけに集中していく)
津綺子…
(肩に手をかけて、体の上に乗った恋人の上体を起こさせると)
(弾力をまして弾むふたつの胸の膨らみを、両方の手でしっかりと覆う)
また、恥ずかしいところ、見せて…
(指先をはじき返す感触を楽しみながら、ぐにぐにと揉みしだき)
(手の平に当たるはっきりとしたしこりを乳肉に押し戻すように)
はぁぅ……っ…ん…!
(野球少年だった直の掌は、決して柔らかくはない)
(それこそグローブのような大きな手で乳房を掴まれると、その掌の感触だけで素肌がざわめく)
(すっかり感じやすくなった乳首は、むしろ押し込まれることでさらに硬く立ち上がり)
(そうなることで一層感じてしまって、乳腺が疼いてさらに乳房が張る)
ん、く……ぅっ……恥ずかしいところなんて、だめ……ですっ……
(体を起こされたことで体重が直の太ももにまたがっている股間にかかる)
(処女のようにふっくらとした肉づきの大陰唇を割ると、すでに一度押し広げられた淫花がはみ出す)
(その部分を固く張った青年の大腿筋に押し付け、そこをぬめぬめと粘液で汚す)
はう…っ、くっ……う…ぅぅ……っ
(必死に声を殺しながら、その一方で恋人の中心を握りしめ、しごき立てる)
(ごく薄いベルベットを巻きつけたような熱い鉄杭が、ゴツゴツを血管を浮かせて反りかえる)
直さん、そんなに見ないで……おっぱいで感じてる私のこと……
(形が歪むほどに食い込ませていた指を乳房から離し、硬く突き出した頂点を次の獲物として狙いを定める)
(つまみあげるように指先にとらえ、上へ下へと軽く引っ張り)
(こよりをつくるようにくるくると捻りを加えては、爪の先で引っ掻くように弾く)
津綺子の全部は俺のものなんだよ…
もちろんおっぱいで感じてる恥ずかしいところも、全部、ね
(独占欲と支配欲が丸出しになった、暴君のようなセリフを語りかけながら)
(太股を蠢かせて、割れた花芯に硬く引き締まった筋肉を押しつけて)
(軽く揺さぶると、粘膜を更に拡げてキツく食い込み、抉るように張り付いて)
ぁうんっ!ちくび、だめ…ッ!
(ミルク色の乳肉にわずかに薄赤い跡を残して掌が離れ、くっきりと尖る乳首をつまみあげる)
(そこから電流のように全身を走る快感に、思わずのけぞって高い声を上げる)
あ、や、だめ、そん……な…っ…あぁんっ……!
(ごついように見えていくつもの球種を投げ分ける繊細な指先が、ありったけの技巧をほんの小さな突起に施す)
(皮膚に溶け入るような色だった乳輪が充血して膨らみ、その中心は固くしこって突き出して)
(恋人の指先につままれて、くにくにと歪み、弾かれては押し転がされ)
(ダイレクトに子宮をわしづかみにされるようで、全身を艶めかしくくねらせて)
(太ももに押し付けられた部分への刺激がさらに複雑に強まる)
あぅ……食いこんでる…から……直さんの、足…っ
(食い込んでいるのは自分の肉で、けれどその部分を口にすることはできず)
(貝の足のようにぴったりと直の足に吸いつき、分泌液を垂れ流しながら、その奥の粘膜まで厚く充血する)
(恋人の肩に手をかけ引き寄せて、フルフルと震えながら降りて来た膨らみを唇で受け止める)
は…んむ…んん……
(硬い頂点をその周りの色濃い部分とともに口に含み)
(先端から何かを吸い出そうとするように強く吸う)
ん、んんん……ちゅ…
(しこった乳輪を前歯ではさみ、しごくようにしながら、頂点へ)
(カリッと音がするほどに、痛みを感じるギリギリの強さで齧り付く)
ん、んん…はぁ…ちゅ…んく…
(乳首をなぶっている間も、太股を押しつけて)
(ズリズリと、咥えようと張り付く割れ目の中身をはみ出させ)
(ポツリと当たる乳首とは別の、敏感な粒を容赦なくこすりあげる)
もっと感じたかったら、して欲しいことを、ちゃんと教えて…
あぁぁんっ、吸っちゃだめぇ……っ!
(すっかり感じてしまっている蕾に、今度は吸引力を加えられれば)
(それだけで達してしまいそうなほどの衝撃を感じる)
あ、噛まないで、噛んじゃだめ、あうぅぅんっ!
(乳首に直の白い歯が立てられると、背筋がゾクゾクする)
(それまでの甘い愛撫と違って、噛みきられるのではないかという苦痛への恐怖が)
(スリルとなって鋭敏な感覚をさらに鋭くさせる)
ぁぁあああっ!乳首イくぅぅぅっ!
(乳首からクリトリスへ、電流のように快感が走り、乳首への刺激だけで絶頂を極めてしまう)
はぁ、ああぁ、直さん、もうそんなに意地悪しないで……
私の……恥ずかしいところ、可愛がって……
(ビクン、ビクンと太ももの上で柔肉が痙攣し、敏感な肉芽を一層刺激する)
(早くももっと強い、もっと高い絶頂を求めて身体中が暴走し始める)
直さんの……足を汚している、ところに……入れてください……
(太股に伝わる秘肉の蠢きが、より深い快感を求めていることを訴える)
(それを裏付けるように絶頂を迎えた恋人が結合を懇願してくるが…)
そんな言い方じゃダメなのは分かっているよね?
もっといやらしく俺を欲しがって…
(絶対の支配者の如く相手に隷属を求め、思うままに焦らしいたぶる)
(津綺子を片手で引き寄せて、そそり立つ部分を跨ぐようにさせておきながら)
(先端と花芯の間に手を差し入れてそれ以上の接近を阻む)
ここに、欲しいんだよね?
(大陰唇を手の平で包むようにおさえ、指先でヒダを割ると)
(トロリとこぼれる花蜜で指を潤しながら入口をまさぐり、少しずつ侵入させていく)
ほんとは、指なんかじゃなくて、他の、もっと太いのでかき混ぜて欲しいんだよね?
(指先をカギ状に曲げて、入口付近のざらついたポイントをこすりあげ)
(殊更大きな音がでるように蜜をかき混ぜる)
あ……ぁ、直さん、早く……
(恋人の腕に引き寄せられ、屹立する男根をまたぐ形になると)
(もう待ち切れずに喘ぎながら、自ら腰を落としてゆく)
(けれど溶け崩れた花園に触れるのは脈打つ男性ではなく、てのひら)
いやぁ……意地悪ぅ……っ
(その手の平が熟れて爆ぜる果実全体を包みこみ、割れ目に沿って果肉をおし開く)
(たちまち熱い果汁が滴り、薄切りのゼリーのようなヒダがはみ出て、濃い雌香を漂わせる)
(柔肉の間を指でまさぐられ、ビクンと背を反らせて)
あぁぁっっ、イイですっ、そこ、すごく……!
(バターのようにねっとりと絡む肉ヒダの中から、ツブツブとした突起を感じさせる部分をさぐりあて)
(そこをかきだされるように刺激されると、腰が跳ねてしまう)
あ、あぁ、イイっ……そこ、もっとして……あぁっっ……
いやらしい音してる……あぁ、恥ずかしいです、直さん、そこが……ヘンになって……
お、おまんこが……感じすぎて、ヘンになっちゃいますぅ……
恥ずかしいお汁、いっぱい出してるおまんこに、早く……直さんの、固いおちんちん入れてください……っ!
(手の平、指先の動きひとつで思うように恋人を操り、支配する)
(倒錯した悦楽を味わいながら、更に嗜虐心を発揮して)
じゃあ、もう一回イったら、入れてあげるね?
いやらしいお汁、たくさん出して、おまんこグチュグチュになったら、俺のでもっと濡らしてあげるよ
(ねっとりと絡み付くヒダを引き連れて、肉穴から指を引き抜くと)
(その指に更に別の指を添えて、再び蜜壺へとおしこんで)
(ざらつく天井をかきむしるように2本の指でひっかき)
(根元まで押し込んでは纏わりつくヒダをから逃げるように引き抜き)
(熱い果実をかき混ぜながら、手の平で肉色の真珠を押し潰す)
いや……いやっ…あぁ、そんな意地悪しないで…!
(自分の部屋で自らの寝台を明け渡すことで、まるで自尊心まで手放してしまったように)
(恋人の眼の前で、乱れ、悶えて)
お願い、もう、見ないで……こんな……おかしくなってるの、もう、私……
(ぴちぴちと張りつめた乳房を胸の上で躍らせながら、卑猥な動作で全身をくねらせて)
(感じすぎる肉芽を押し込まれる快感を散らす)
(その胎内は、まるで持ち主の意思に逆らうように、二本の指に吸いつき)
(敏感な部分をかきむしられて悦んで熱い果汁を絞り出す)
イくの、わたし、直さんに、恥ずかしいところ見られながら、
イっちゃうぅ…ッ……!
(これ以上ないほど高くとがった乳首を上に向かせて、暴れていた乳房の揺れが小刻みになる)
(たった二本の指をキュウキュウと締め付けながら、子宮までもが痙攣して)
(もう何度目か知れない性の頂を極める)
はぁ……もう……ダメ……です……
今度こそ……精液、下さい……もうおかしくなりそう……
(指を食い千切りそうなほどに締め付け、痙攣しながら)
(それでもなお、奥に飲み込もうと蠕動する腟肉から)
(たっぷりと時間を使って、絡まりつくヒダを引っ張りながら指を抜き去る)
イったね…すごくいやらしくて可愛かったよ…
(まだ絶頂に震える津綺子をもう一度胸の上に抱き寄せて)
(支配者然としていた態度を一転、いたわるように、それでいて甘く、興奮を冷まさないように)
(津綺子を優しく横に転がし、上から覆いかぶさると、拡がった足の間に腰を据えて)(完全に溶け崩れ、口を開けてひくつく入口に、硬く膨れ上がった亀頭を押しつけて)
いくよ…津綺子の中に入るよ……んっ!!
(正面から見つめあい視線を合わせて…一気に腰を突き入れる)
【だいぶ時間が遅くなっているけど大丈夫かな?】
【もし怪しければ、無理しないで、遠慮しないようにね】
【】外します
ついつい夢中になってしまいましたが、直さんは明日もお休みじゃないのですよね…
今夜はここで凍結していただいてよろしいでしょうか。
私は再開できるのが週明けになってしまうのですが…
…っと、すまない
ちょっと目が離れてた。意外と俺もキてるみたいだな
軽く一回戦だったはずなのにな…ついつい夢中になってしまったよ
じゃあ、一旦凍結と言うことで…
で、解凍だけど…そちらが大丈夫なら火曜でお願いできるかな
ここで凍結することにして良かったようですね。
それでは、もう一回、お付き合いをお願いしますね。
20日火曜日で了解です。
お疲れのところ、今日も本当にありがとうございました。
久しぶりに時間を忘れるロールでした。
もうゴールは見えている…?はずですけど。
次回もよろしくお願いします。
お先に失礼しますね。おやすみなさい。
んむぅ…危ないところだった…
では、来週の火曜に。時間は…一応いつも通り22時頃で
もうゴールは目と鼻の先、なはずだけどね
何か思い付いたら、遠慮なくどうぞ
こちらこそ次回もよろしくお願いします
今日もお疲れ様&お付き合いありがとう
おやすみなさい…ノシノシ
スレをお返しします
【名前】"CRYSTAL BULLET" 高村牧人(たかむら まきと)
【年齢】16歳(高校二年)
【性別】♂
【身長】175cm
【体重】70s
【容貌】ぼさぼさの黒短髪、中肉中背、ヤル気無のない気だるげな表情
制服の上に黒コート着用、ツッコミ属性持ち
【能力】謎のレトロウィルス"L"に感染したことにより以下の能力を得る
・物質を原子レベルで変異、創造させて全く別の物質に練成する能力
この力で作り出す二丁拳銃を用い、あらゆる装甲を貫く水晶の弾丸が主な武器
・神経伝達速度が強化、凄まじく身軽で圧倒的なスピードと運動・反射神経を誇る
・ウィルスが肉体を守る為に行なわれる常軌を逸した再生能力
ただし、一定以上ウィルスが活性化していると使用出来ない
カッコイイからと言う理由から近接戦闘術"Gun=fu"を真似た(あくまでも"真似た"だけ)戦闘技法を用いて戦うことも
【希望】雑談、(余裕があれば)戦闘 エロール
【NG】同性同士、スカグロ、死亡
【弱点】能力を使えば使うほど、ウィルスが活性化し体を蝕んでいく
その為、普段からウィルスの侵蝕を抑えるようにしており、あまり力を使い過ぎない様にしている
長期戦は出来ない訳ではないがウィルスの特性上、ほぼ不可能
仮にウィルスが侵蝕しすぎた場合、人としての理性を失った化物となり、二度と戻ってくる事は出来ないとされている(=つまりキャラロスト)
【備考】○学期途中に学園へ編入してきた、常日頃からやる気が無く物臭で面倒臭がり昼行灯な青少年
普段から気だるそうにしており、何事に対してもやる気が無いが、やる時はやる(?)
日常…人との繋がりを大事にしている為、それを壊そうとする存在には容赦なく立ち向かう
○子供の頃に事故で死亡した際に正体不明のウィルス―レトロウィルス"L"―に侵されたのが原因で蘇る
肉親や友人を同じ事故で失っている(と聞かされている)
その後、とある組織に保護され、組織の施設で能力を用いた戦闘訓練を受け、
"L"の感染者を探し、保護・治安維持などを行なうエージェントとして育てられる。
コードネームは"CRYSTAL BULLET(水晶の弾丸)"
学園へ転校してきたのも、学園周辺で起こっている不可思議な事態を調査する為
【修正したプロフィールを貼り直してみる】
【大幅に変更してる部分もあるが大目に見てくれるとありがたい。また書き換える部分もあるかもしれんが】
【取りあえず今は投下のみで落ちる】
長居は無用。
さっさと寝るか。では。
【媛先輩とのロールにお借りします、書き出しますので少々お待ちを】
【しばらく、ロールに場所をお貸しください】
【それでは、ゆっくりと書きだしていたら十全ですから、ごゆっくりと――です>水鏡さん】
(いつものトレーニングウェア、スポーツバッグを抱えて、夜の街に出て、
今日もまた、同じ夜のつもりだった。
妙な気配と、か細い鳴き声を聞きつつけて辿れば、廃ビル街の裏手、
ぽっかりと空いた、かつては駐車場だったかと思われる朽ちたアスファルトの上に――)
…
(バッグから銃を取り出し、無言で見つめる。
鳴き声は子猫の頭からしていた。憑依か何かなのか、ぼこぼこと不気味に膨れ、
大型の犬ほどの大きさになりかけの異形だった。
ただし、憑依が失敗しているとこは明らかで、四肢は地を踏みしめることもなく、のたうつばかりで。
もう一つ、子猫の頭とは別に、体液を流しながら、おぞましい異形の頭部がぱくぱくと牙を剥いて。
ずるり、ずるりと立ち上がろうとしては、間接も妙な具合にねじくれて、立つこともできず――)
(瞬間、子猫と目が合って戦慄し、身を震わせる。それでも――
銃を向けると、マガジンが空になるまで引き金を引き、空になっても引き続けて――
カチカチ、と空しい音を響かせ、ようやく異形が事切れたのに気がつくと、
銃を保持したまま、放心したままで、死骸をぼんやりと、眺めていた。)
【それではこのような出だしで、よろしくお願いいたします】
(月夜、冷えた空気、銃声。
憑依損ないの“異なるもの”の体が銃弾にぶち抜かれる様を、女はただ静かに見ていた。
人気のない、銃声の響きにくい廃ビルの裏手を、彼女は廃ビルの壊れた窓に腰かけて、眺めていた)
(そうして呟く―――どうにも、何かあったらしい、と)
………撃ち過ぎ、でありましょう。
弾はあまり無駄遣いするものではありません。銃声も少ないに越したことはない。
(上から声をかける。
そこから地面まではそう遠くないため、それなりの運動神経の持ち主なら降りても怪我はすまい)
(そんな算段もあったし、上からの方が状況がよく見える。
そういう考えもあって、彼女は窓から足をぶらりとさせたまま、死骸を眺める彼を見ていた)
(漆黒の瞳に、黒の服。
黒い髪を結うこともしていないので、どうにも彼女の仕事は既に終わっているようだ)
こんばんは、水鏡さん。
―――佳い、夜でありますね。
(確かに月は綺麗にでていたけれど、この状況でその形容詞はふさわしくあるまい。
それでも、女はあえてその言葉を選んで口にした。
目の前でいつの間にやら“銃”を構え、異形を殺すことを成しはじめた彼に向って、その言葉を投げた)
【はい、それではこちらこそ宜しくお願い致します(一礼)】
(心底驚いて、辺りを見渡す。ようやく人影を見つけて――)
媛先輩?こんばんは、お久しぶりです。
(顔は蒼白で、体に震えが残っていたけれど、そんな自分をなんとか叱咤して、
情けない表情をあまり見られたくないのもあって、まずは頭を下げた)
(窓枠に腰掛けた、長い黒髪を流した姿を見上げて)
やだな、見てたんですか。声を掛けてくれればいいのに。
(なんとかいつものペースを取り戻そうとするも、まだ声も震えがちで)
これは、借り物です。今まで撃ったことなかったから、まだ慣れなくて。
(撃ち終えた銃をバッグに放り込む。異形の死骸には背を向けて)
紫さん、先輩もご存知ですよね?本人がそう言ってましたから。
やっぱり夜に会って、僕の話をしたら「あんまり不知火になるな」って、貸してもらったんです。
(頭を働かせ、話の順序を考えているうちに、ようやく落ち着いてきた。
また別な人に手入れとちゃんとした撃ち方を教わって、このごろようやく当たるようになりました。
(すっと月を見上げて、また目を先輩に戻して、夜そのもののような、先輩の姿を見て)
ええ、佳い夜です、いつもと同じく、ね。
ところで――そろそろ降りませんか?
なかなか効果的な登場シーンですけど、見上げながら話すのも何ですし。
――少し、お話を聞かせてもらいたいことも、ありますし、ね。
>>267 ………紫、一久。
(唇が小さく動いて、名を呟いた。
それから少しばかり考えるような仕草をとってから、改めて視線を戻す)
どうにも、私のことを彼からよいように聞いているとは思えませんが、
あの方でも、何やら気遣い的なことをなさるのですね。少々、驚きを感じております。
(撃ち方を教わった、という言葉に、真っ先に浮かんだのはひとりの顔。
だけれど、あの少年が教えるだろうか――と考えたすえに、どうにもしっくりこなくて)
(彼が、佳い夜だと言ってのけたのを見れば、女はただ目を伏せた。
それから、そろそろ降りろと言われると、長い髪をかきあげて、いつものように首を傾げる)
せっかく、あまり見られたくなさそうな表情をしておられそうだから、と
上からつむじを見るにおさめておきましたのに。
(その唇が紡いだのは、容赦ない物言いだった)
ですけれど、貴方がお呼びになるなら、降りさせて頂きましょう。
女の子がこんなに上から降りるのです。
危ないなー、とおもったら、受け止めてあげてくださいますか?
(「なんて、冗談であります」と付け加えて、彼女は腰を浮かし、そのまま下に降りた。
ふわりと黒い髪が浮いて、また定位置に戻る。その頃にはきちんと地面を踏みしめていて)
……人を上から見下ろすのって、悪くない気分だとは思いませぬか?
(そして、いつものような言葉を吐いて、目元を緩めて見せる。
この状況にふさわしくないような言葉をぽんぽんと、わざと吐きだすのは――
――彼女の仕様でもあっただろうし、もしかすれば、この異常であっても“いつもらしさ”を求めたからかもしれない)
(呆然と死骸を見ていた彼が、少しでも落ち着けば、と)
(しかし、その心配は無用らしい、と近くで落ち着いた彼をみて思った)
>>268 ええと…何だかお互いに誤解してませんか?
(「よいように聞いていない」の部分は曖昧にすることにして)
そりゃ仕事には厳しい人ですけど、だからって感情がないわけじゃないですよ。
それは、誰でも同じです。譲れないところと、そうでないところ、あるでしょう?
(同じはずだ、と様々な夜の住人達の顔が頭をよぎって)
お気遣い、ありがとうございます。
(また一つ頭を下げ、「先輩の下敷きなら光栄です」と軽口を返しておいて、
軽やかな身のこなしにやはり、と得心しながら少し近づいて)
いいえ、人は話す時は目線が同じでないと、僕は気分が悪いです。
それに、上を見上げるものは天にそそり立つ偉大さを見ますけど、
下を見下ろす人は、時々人が虫に見えたりして、必ず思い上がりますから。
(まだ顔に血の気は戻りきっていなかったけど、なんとかそんな言葉が出てくる)
先輩にお会いしてから、いろんな人と会って、いろんなことがあって――
戦うのは怖いですし、殺すのも嫌ですけど、それでも、止められませんから。
(かすかに緩んだ目元、漆黒の深い瞳、この人は本当に夜を切り取ってそこに立っているようだ。
そんなことを考えながら、うすい茶色の瞳で見返した)
銃の撃ち方を教えてくれたのは、久遠ゆりかさん、と言います。
先輩、聞いたことあります?
(ビルの谷間に差し込む月の光を浴びながら、どう話をもっていったものか、考えながら、
ようやく心が落ち着いてくるのを、自分でも感じた。
自分の話をするのでなければ、あまり心は揺れない。それにすがりつくように、話を始める)
>>269 誤解などしていません。穿ってお互いを見ているだけでありましょう。
(多分、この女にもその自覚があるし、もしかすればあちらもそうかもしれない。
それでも、少しばかり物言いがぶっきらぼうになる――そういう関係な気がしていた)
(「下敷きにしそこねました」と、そういう彼女は、もちろんそんな内心を吐露したりしないけれど)
私は、あまり目線が一緒なのは好きではありません。
人によっては、奥の奥までそのまま見透かされている気が致します。
……これは、高さというよりも、距離、の問題やもしれません――ですけれど、
こんな軽口にきちんとした言葉を返せるのであれば、顔色の悪さよりはマシなようですね。
(軽く手を伸ばして、彼の頭に置いて、くしゃりと撫でた)
ええ、そして――上から見ていて、人が虫に見えた人間は、
踏みつぶそうと地上に降りて、その虫にやりかえされてしまうことでしょう。
止められない、ですか。
まるで何かに、夜を歩く義務を負わされているような、物言いに聞こえます。
(だんだんと落ち着いてきたらしいが、それでもどうにも――と。
薄い茶の瞳をじっと見返しながら、そう思った。けれど、変わらずに言葉を紡ぐ)
……久遠ゆりか。
(それはそれこそ、紫一久から聞いた名前だ。
あの組織が隠そうとした、確かにあの組織に有益であろう、存在――)
お名前だけは、存じ上げております。
ご本人にはお会いしたことはありませんけれど、銃を使えるお方ですか、久遠さん。
どうにも、紫さんのところと繋がりがあるようですけれど――お名前、聞いたのはあの方ですから。
(しばらく考えるように首を傾げて、彼の次の言葉を待つ)
>>270 見透かせるほど人間できてませんよ。僕、修行が足りませんから。
(手が伸びてきて、髪に触れる。軽くたじろいだ後、髪を撫でられるままにして少し身を屈めたままで)
あんまり無造作に、特に男の人にそういうことしないほうがいいですよ?
ちょっとプライド、傷つきました。でも、悪くない気分です。
(じっと体の奥から湧き上がるモノを押さえつけてから、顔を上げて冗談めかして薄く笑った)
一寸の虫にも、五分の魂がありますから。
僕も地上を這い回る虫みたいなものですけど、自分の出来ることに手を抜きたくないんです。
義務というか、僕、すぐに逃げたくなってしまうので。
だから、自分との約束、誓いみたいなものです。
(少しずつまとまってきた考えを、たどたどしく、考え考え口にして、
そこだけはまっすぐに、こちらも目を見返した)
はい、久遠さんはとても丁寧に銃の使い方やらメンテやら、教えてくれました。
お会いしたらびっくりしますよ、とても可愛らしい子です。
(何に驚くのか、あえて詳しい説明はしないでおいて)
そうです、紫さんも関わりがあるみたいです、その――
(紫との、久遠ゆりかに関する話し合いは、無残に失敗したと言っていいだろう。
自分や車椅子の後輩に向けるのとはまた違う顔、紫の最後の残忍な表情を思い出して顔を曇らせて)
久遠さんから相談されたことがあるんですけど、先輩、紅裂拓兎って人、知ってますか?
もしよかったら、異能とかはどうでもいいので、人柄について教えて欲しいんですが。
聞いた話では、何でも極悪人、らしいんですけど。
ああ、なんか次から次へ名前が出てきてすいません。僕ちょっと混乱してますね。
(首を傾げると髪もすこし流れる。そんな様子に少し、目を奪われながら問う)
>>271 ……年上の方には、やっておりませんよ?
男の人には「可愛い」もダメなのでありましたね――こういうのも、駄目なのでしょうか。
(「男が可愛いなんて言われても複雑だぜ」なんて、昔『後輩』に言われたのを思い出す。
それと似たようなものなのだろうか、と少しだけ考えてから、小さく唸って)
プライドを傷つけてしまったのには、謝りましょう。
でも、ちょっとは落ち着いてくだされば十全です……人肌って、安心しませんか?
(冗談めかした口調に、こちらも冗談めかして飄々と言葉を返してみせる)
ふぅん、誓い、でありますか。
それは、良いことです。自分に立てた誓いを守るのは、決して悪いことではありません。
自分を縛ることは、律することです――それができるなら、地上を這いまわる虫、は卑下しすぎでしょう。
(虫という例えをして、人間と比べられた虫はどう思うか知らないけれど、
そんな言葉を返しながら、きちんとこちらを見た瞳に満足して、ようやく手を離した)
見た目に、随分と分かりやすい方のようですね。
愛らしい、ですか――それは、とても楽しみであります……色々と。
(紫が隠しがっていた、彼女。
自分に教える必要がないと思ったのだろうが、一度隠されかけられると余計に気になるものだ。
一度、接触してみた方が良いかもしれない、とそんなことを考えていたら
ふ、と顔をあげた先で、目の前の人物の顔が、少しだけ曇っていて)
―――紅裂拓兎と、久遠ゆりか?
(そこで、ふと、改めて紫との会話を思い出した。
そもそも、あの会話は「紅裂」についての、会話だったのだ。紅裂の話から「久遠」の名が出たのだ)
(何か、自分の中にあった情報がもう少しで全部、繋がりそうな気がして)
気にしていません。
それと、その話を……久遠さんと紅裂さんとの話を、私に詳しくお聞かせ願えませんか?
(今度は無遠慮に彼の両頬に手をそえ、落ちついてください、と目で諭す。
彼女にしては、少し力任せな行動だった。自分の見逃しているものが、気になって)
>>272 安心するから、いけないんです。
そういうのは大切な人だけにしてください、郡太一朗さんとか、ですね。
男はすぐ勘違いしますから、半端な情けは相手のためにもなりませんよ?
心当たり、あったりしません?
(お返し、とばかりに名前を出して切りかえしてみる。
どんな表情をするのか、ちょっと興味深くなってじっと顔色を窺って)
結果は考えないで、今は体を動かすことだけに専念したほうがいいみたいで。
卑下してるわけじゃないですけど、なかなか結果に結びつかなくて、気持ちがくさくさすることがあって。
ちょっと言いすぎました。
(得心してくれたらしい、ようやく手が離れた、と思った)
はい、きっと一目で分かりますよ。
彼女は――
(今度はたじろぐ間もないうちに、頬を押さえられている。
びくり、と大仰に体を一瞬震わせて、それでもなんとか目の色を読み取って身じろぎを止めて)
極悪人と知らずに知り合って、親切にされて、その――
(彼女の気持ちを思うと、何度でも切なくなる)
久遠さんは、紅裂さんのことをとても、気にかけている、と。
(「大好きな人」とは口にできなくて、唇を噛んで)
僕にも、教えてください。紅裂さんという人は、そんなことをしそうな人、なんですか?
(こちらも引くつもりはない。じっと目を見返して真剣に瞳を覗きこむ
今考えるべきは、久遠ゆりかに頼まれた、そのことだ、と自分に言い聞かせる)
>>273 安心が恋愛感情にすぐさま結びつくというのは、私は納得できません。
そもそも、あまりそういうのってよく分からな――――…ッ、ッ!?
(その女が示したのは、明らかな動揺だった。
自分にとってその名を知られてはいけない人間――例えば、他組織の人間に対してなら
このようなカマかけをされたって、ここまで動揺はしなかったかもしれない)
(けれど、その名前が出てきたのは、唐突で、あまりに考え付かない人物からで)
……っ、ぅ。
(自分でも驚くほどに動揺していた。
少し落ち着いて考えれば、ただ、彼に会って自分の知り合いだと知っただけかもしれないのに。
――自分は本当に「あの人」については駄目だ。
訳の分からない感情に弄される自分が情けなくて、僅かに唇を噛んで、その顔を赤らめた)
(それはきっと、その女らしくないものだっただろう)
(それだけ、この女にとってかの人物は「弱点」でもある。
本来なら、知られてはいけない――知られたくない、自分の「弱点」なんかになった所為で危害が及ぶのが怖い)
………紅裂拓兎の話、でしたね。
(頬に手を置いたまま、そうやって仕切り直すのは
これ以上追及してみろ、その頬っぺたに爪をつきたててやるという脅しだったかもしれない)
(息を吐きだしたころには、すっかりと表情も元に戻っていて)
紅裂拓兎の「今」については、私も詳しくは存じ上げません。
しかしながら、確かに近日までは、多くのものを殺してきた殺人犯ではあります。
彼が殺した人間は、一般人から異能者、組織のもの、と、何にでも及んでいる、はずです。
私は、きちんとその現場を見たわけではありませんけれど、
警察の方でも、噂になっていてもおかしくないでしょう――猟奇的、でしたから。
(水晶の綺麗さが、死体のおぞましさを引き立てる。
そんな文句を頭に浮かべて、彼の昔の所業について、ゆっくりと口をひらいて話し始めた)
>>274 (もっと、からかいの言葉を続けるつもりでいた。
先輩の頬が染まったのを初めて見て、目線が泳ぐ動揺ぶりを見て――
予想を超える反応に、何も、言わないことにした)
(気を取り直して、じっと話に聞き入る。
内容を反芻しながら、自分の内側の声に聞き入るように考え込んで)
それで、紫さんは紅裂さんを狙っているんですね?
なんだか、私怨があるようなことも言っていましたけど。
「すごーく悪いことをされて極悪人を恨んでいる人が居ます。Bさん」ですか…
あ、極悪人はAさんです。心にかけているのがD、久遠さんで。
(彼女の話を思い出しながら、どうやらもう手遅れらしい、と嘆息して)
そして、仕事で極悪人を退治しなければならない人が居ます。Cさん。
僕も彼に会いました。とても冷たい目をしていて――
自分の身の丈より背伸びして――張り詰めた糸は、少しの衝撃ですぐ切れますよね?
そんな危うさを感じました。こちらもお知り合いでしたね、兵部晶くん。
彼についても、先輩が知る範囲で僕に人となり、教えてくれませんか?
久遠さんと、彼と話をしてみる、と約束したんです。
自分とはもう、話をしてくれないだろうから、力になってあげてほしい、と。
銃のこと、教えてもらったお礼じゃないですけど、なんとか相談に乗ってあげたくて。
(晶はあのとき、媛先輩の名前を聞いて頷いていた。きっと仕事の上での知り合いなんだろう。
そんな風に思ったから、本当にただ純粋に兵部晶のことが知りたいと思って、口にした)
【この辺りでランチ、にいたしましょうか?】
【1時間弱ほど、ですね。避難所にて待ち合わせでよろしいかと】、
【了解、であります。
じゃあ、ご飯をいただいてから3時までにはレスをつくってお邪魔しようと思います】
【待ち合わせは、此処で構わないと思います。
どなたか待機していらっしゃれば、避難所にて落ち合う、ではどうでしょうか?】
>>276 【では委細そのようにいたしましょう】
【ちょっとはびっくりしながら楽しんでいただけていれば、と思いながら】
【過熱気味な頭をクールダウンして、後半戦を楽しみにしていますね、それでは離脱です】
>>277 【こちらこそ少しは楽しんでいただけたら、と思いつつ楽しませていただいています】
【それでは、私の方もこれで。また、一時間後に】
【ありがとうございました。こちらはお返しさせていただきます】
【媛先輩をお待ちしております、引き続き、使用させていただきますね】
>>275 (AやB、と言った言葉に少し不思議そうに小首をかしげたが、
頭の中でいくらか整理したのであろう。少しすると、彼女は顔を上げて黒い目をむけた)
……そもそも、匿名でご相談されたの、ですか。
Aが紅裂さん、その様子だとBが紫さん、Dが久遠さん―――Cが……。
(―――「兵部さん」、と。
声を出したはずなのに、どこか小さくなってしまった言葉。それを無意識に噛みしめる)
(それでも、後悔はしていなかった。
現実をつきつけて、鬼塚蝶子から引き離してしまったこと自体を、後悔はしていなかった。
“あれ自体”は、自分で考えて選んだこと。だから、それは背負っていく覚悟はできていた)
あまり、他人から相談された内容を口にするのは、どうかと思いますが
そうはいっていられないのであれば、致し方ありません……か。
(そして、軽くそんな野暮なセリフを吐いて、しっかり頭の中を切り替える)
兵部さんは、≪深凪≫としての交流があります。
彼の組織に≪深凪≫として力を貸す、という契約をしています為、仕事仲間という位置です。
(つとめて冷静に。
零れ落ちてきた黒髪を指先ではらい、視界に恭弥をおさめて、続けた)
……強いお方です。
氷の刃みたいに、鋭い――それでいて、冷静なお方。
貴方の仰られるように、あの年でああなっておられるは、日向で生きてきたと思えぬ程。
(それからゆっくりと目を伏せた。睫毛ごと、視線が下を向いて)
貴方は、私と違って、あの方に「半端な情け」をかけたりなさいませんか?
そうでないのなら、迂闊には近づかぬ方が、よいかと思われます。
―――貴方は、私と違って、ちゃんとあの方の手を、とってあげられますか?
(また真っすぐと、彼を見つめた)
(頬に置いていた手はいつの間にか離れ、ちょうど一歩分くらいになった距離で
その薄い茶の瞳を、漆黒の瞳で――覗き込んだ。ただ、真っすぐに)
【少し、早いのですけれど、水鏡さんとのロールに再び場所をお借りいたします(一礼)】
【っと、書いておりましたら……それでは、改めて宜しくお願い致します、水鏡さん】
>>280 (じっと、頬に置かれた手のひらを感じながらたたずんで、
初めて聞いた、組織の名前にもちょっとショックを受けながら、目線を伏せたのをしっかりと見る)
「私と、違って」・・・ですか。
(すい、と離れた手をかすかに目を細めて感じて)
人に、他人の生き方を強要する権利なんて、誰にもありませんよね?
(考えながらでも、ここで目を逸らしてはいけないと思ったから――
まるで仇同士のように、真剣な目で見返しながら)
僕は、彼に全部やり直せ、なんていうつもりはありません。
だだ――
(それでも、譲れないものはある)
久遠さんは、とても優しい子でした。
彼女自身が打ちのめされてるのに、兵部くんのことを、とても心配していて――
(どうして言葉はいつも、気持ちに足りないのだろう、もどかしく思いながら、懸命に考えて)
そういう、人を思いやる気持ち、そのものを、相手を全部否定して、
そして、自分も全部否定して――
とてもよくない、そういう自縄自縛に陥ってるような、そんな気がしたんです。
僕には彼が強い人だとは、悪いけど到底思えません。
そういう匂いが、彼からはしましたから。
(とん、と嘘か真か、鼻を指で指し示してみせて)
誓いは、自分を縛ることとは、全然違うんです。
こうだって決めつけてしまえば、もうそれでそこから先に進めなくて――
誰も、他人の人生の責任なんて取れないし、首に縄をくくって一生面倒みる、なんてできないでしょう?
そうじゃなくて、気にかけてくれる、心配してくれる、人に対して、
よっかかったり、依存して丸投げするんじゃない、そういう、
心に心を返す、そんなことってなしですか?
僕の言葉、全然的外れなんだったら、彼のこと、先輩が話していいと思う範囲で、
聞かせてくれませんか?
全部僕の直感だけで、全然相手のことを分かってない、と先輩が思うのでしたら。
(手をとれるか、との言葉には、直接返答はしない。
それでも距離を置いたその瞳を、最初から最後まで逸らすことなく見据える)
【こちらこそ、よろしくお願いいたします】
>>281 強要する権利がないのなら
他人の生き方にずけずけと入っていこうとする権利もないのではありませんか?
(この質問の答えは、彼女自身出ている。
「否」だ、それとは話が違う。そうであるとは知っていても女はその問いを投げた)
(静かに、言葉を聞く。
自然と、手に力がこもった。握りしめた手のひらに爪先が食い込んで。
――この頃、痕がなかなか消えない。同じところを、何度も何度も傷つけているから)
……分かって、います。
私が申している強いは、そういう強いではありません。
彼が持っているのは、諦めた人間の強さ。全てを否定する、強さ。
―――生半可じゃ、できぬでしょう。どれだけ自縄自縛になっていたって、できぬことです。
(手の痛みで、意識がきちんと戻って。
その手のひらを隠すように、自分の髪をかきあげる――ふわり、と髪が浮いて、落ちた)
昔は、あんなに酷くなかった。
………強かった。純粋に、真っすぐに――異形を恨む心のありようだけが、“強かった”。
だけれど、誓い“で”身を縛ばることはできる。縛ろうと思えば。
自分を縛るものを何と呼ぶかだなんて、そんなものはどうでもいいのです。本人にとって。
(自分にしては、かなり言い訳じみた言葉だと分かっていた。
こんな風に彼の言葉に、だだっこみたいな否定を重ねるのは――らしくないと分かっていたけど)
心に、心を、返す。
(依存じゃなくて、丸投げじゃなくて。
大切に思ってくれている人に、依存することの怖さは、自分でも分かっているつもりで)
――だけれど、どうしたらいいというのですか?
全ての人間が、物事をあなたのように“正しく”考えられるわけではありません。
彼は彼自身の今の状況がそれでいいと、言われた。
私が嫌だと言っても、それは関係の無いことだと――自分にこれ以上かけるなと。
そう言われたら、どうすればいいのですか?
別に、私は教えてさしあげても構わないのです。ですが、貴方に何をお話したらいいか分からない。
貴方が、あの方のことについて、何を知りたがっているのかを、知らない。
あの方に直接にお聞きになるよりも、私に聞いた方が良いと思われるのは、
――あの方の何を、知りたいからなのですか?
>>282 だけど、心に掛けた人を心配したり、どうしても思ってしまう、
その心の動きだけは、誰にも止めようがありませんよね?
本当に彼が心を凍らせて、機械のようになってしまっているのなら
(こちらも一歩も引くわけにはいかない、それも自分の思い込みなのかもしれないけれど)
久遠さんや先輩が、そこまで彼を思いやることもないんじゃありませんか?
僕は、それを彼に、もう一度問いただしたい、それだけです。
久遠さんや先輩では、きっと思いが強すぎていえないこともあるでしょうから。
相談されたって言ったでしょう?僕は久遠さんの代理人です、今のところ。
誰も、誰も自分を否定して生きることなんて、出来ないんです。
自分自身に十全の信頼を置けない、僕だから分かることもあります。
例えば昼の顔と、夜にこうして狩りをしている顔、簡単にいうと
(とても簡単だとは思えないけど、そういって)
どっちが自分、なんでしょう?
そんなの、分かりきってますよね。どっちも自分なんです。
狩りをする非常な顔も、昼の暖かくて――
心を慰められるような、そんな瞬間も、どっちも本当なんですよ。
それこそ二重人格でもなければ(かすかに自嘲の笑みを浮かべて)
完全に使い分けるとか、割り切るとか、人間にそんなこと、出来るわけないでしょう?
生き方を変えるんじゃなく、僕はもう少し違うモノの見方を、
気遣ってくれる人に対する自分の気持ちを、彼に偽らないように、といいたいだけです。
でも、あまりに僕は彼のことを、知らなさ過ぎるから――
彼がそこまで頑なになる理由の一端でも、先輩は知りませんか?
出来ることならひっぱたいて、命のやり取りをしても、そんなふうに彼のことを思ってる――
そういう人がいるってことを、もう一度、彼に考えてほしいんです。
正しいとか、正しくないとかどうでもいい。
僕も彼が――心配、なんです。
>>283 (彼女は、静かに口を閉じた。
それから、自分の髪においていた手で、くしゃっと自分の髪を乱して)
――そうやって、言ってあげれたら、良かったのですね。
(自嘲、に見えるかもしれない笑みを浮かべて、彼女は口元を押さえた)
(自分が言っても、どうなったことじゃなかったかもしれないけれど。
あの手を握れなかった自分が、言えることじゃ、ないのかもしれないけれど)
(――素直に、言えば、良かったんだ。貴方が心配なんだ、って)
(「好き」にはなってあげられないけれど、それとは違ったベクトルで、大切なんだって。
それで、何が変わったわけでもないかもしれないけれど――言えた、のに)
言えなかった。
手をとってあげられないのに、また近づいて傷つけるのが、怖かったから。
そんな優しさじゃ、満足できないと言われたから――手を離した自分じゃ、駄目だと思ったから。
「自分を想ってくれる人」が、それが何なんだと、言われたら……何も言えなかったから。
他の誰かがいる、だなんて、彼の手を振りほどいた自分が言うのは
傲慢で、薄っぺらい気がして――言えなかった、言わなかった……言えば、良かった。
(彼女の目は、いつの間にか恭弥からそれていた。
――今日は本当にらしくない姿ばかり晒していると、思う。こんなに、情けない格好ばかり)
(恭弥には分からないだろう独白を零して、珍しく曖昧に笑う)
……他人のプライベートをお話するのは、本当に悪い人間のすることです。
ですけれど、もう、私はあの人に対して、どう思われても仕方のない人間です。
だから、お話しましょう。
――私だって、彼の何を知っているわけじゃないのですけれど、知っている、ことを。
貴方が、あの方に触れる足掛かりになる程度の、お話を。
―――貴方のいう、“心当たり”を。
(誰にも、きちんと話そうとはしなかった。
紅裂拓兎には見透かされてしまっていたけれど――そう、だから自分は彼に対してこの前八つ当たりした――、
それ以外には、どんなに大切な人に言われても、話さなくて、話せなかったことを)
(……口にできるのは、目の前の彼が自分にとって曖昧な立ち位置だからかも、しれない)
貴方は、あの方についてどの程度ご存じですか?
>>284 (自分が想像していたより深く、強く、傷跡を掻き毟ってしまったことに気がついた。
いつも、それは手遅れで、とてもではないが、慰めの言葉を掛けることなんてできない。
そう思ったから、言葉を受け止めつつ、こちらも目を逸らした。
先輩らしくないと自分が思う、戸惑いと自嘲の笑みを、それでも目の端に捉えてしまって)
やはり夜に、彼に僕は会いました。
紫さんや、あなたのお話もして、でも彼はあまり心を動かされることもなかったようで――
(だから、淡々と事実を述べて少しでも先輩が口にしやすいようにと考えながら)
僕が、犠牲になった人の遺体を見かけてもどこにも連絡できなくて、困っていると言ったら、
自分も警察組織の一員だから、その時は警察でいいと、教えてくれて。
冷たい仮面を被った仕事の顔と、最後は「先輩」って呼んでくれましたけど、
なんだろう、演技が透けて見えるような、それも仮面のような、そんな違和感を感じたんです。
(今となってはこの話を持ちかけたのを後悔していたけれど、ここでためらっては、
誰のためにもならない、心を押さえつけて)
だから、媛先輩の思った、兵部くんの人となりについて、僕に教えてくれませんか?
(先輩の独語には触れず、真摯な瞳でもう一度、しっかりと目をのぞき込んだ)
>>285 もう、あの方には、私のことなど残っておりません。
……私が、そうなるようにしたから。全部、奪ってしまったから。
残っているとしたら、本当は――きっと、その久遠さんのことくらいではないでしょうか。
あの方々の関係は存じ上げませんが……その方は、あの方を想うことを放棄なされなかったなら。
―――本当は、とっても優しい方、です。
異形に家族を殺されて、それまでは、ずっと……温かい家庭で育ってこられたかた。
(だから、最初に彼女は「日向でいきてきたとは思えないほどの」と言ったのだ)
だからこそ、強い憎悪を異形に抱いておられる。
かの方が望むのは……異形を皆殺しにすること、と仰られていました。
もう、他の誰かが傷ついてしまわないようにって。自分が辛くても、他が傷つくのがいやだから狩るって。
……でも、本当はきっと、誰かに甘えるの、好きなはずなのに。
(だから、自分を求めてくれた、はずなのに――むやみやたらに優しくした、自分を)
貴方ばかりが、傷つく必要はないといっても、貴方が大丈夫じゃないと言っても、
駄目、でした。私の言葉では。
――私、あの人に自分をあげられなかった。
だから、あの方は仰られた……『同じ』なんだ、って。
僕は、大切な人を守る為に異形を殺す。
あなたは、大切な人がいるから僕の手を取れない――二つは同時に救えない。
私には、何も、できないって。
>>286 (身を裂かれたほうがまし、きっと今がそうだ。
彼も、先輩も、互いに互いを傷つけあって、それでも話してくれる。
今は、余計な言葉を挟まず聞き入って)
家族を、奪われて…なるほど。
先輩のしたことは、先輩は辛かったと思いますけど、正しかったと、僕は思います。
言ったでしょう?丸投げして、相手に依存することが、
べったり甘えて相手に寄りかかることが、いいとは思えないって。
(とても薄っぺらい正論を吐いてる、そうは思ったけど止まらない)
相手に自分を全部、あげることなんて、できません。
それが出来るのは、相手も支えてくれるから、なんです、例えば…
「あの人を傷つけるなら、相手が誰だろうと容赦はしない。あの人の背中は俺が守るんだ。」
(郡太一朗の口調を真似して、おどけてみせて)
全部は上げられなくても、相手が受け止めて、そしてそれ以上に、
先輩もかけがえのないものを、相手から受け取ってるんじゃありませんか?
そういうことだと、僕は思います。
なるほどね、なるほど…
(晶の生い立ちを、決意を聞いて言葉を噛み締めながら)
そういう姿を、今の自分を、彼は誰に対して誇るんでしょう?
亡くなったご家族に?大切に思ってくれる人に?
自分が犠牲になればそれでいい、なんて、それも甘えですよ。
大切な人がいるなら(じっと、媛先輩の目を見て)
自分も空しくなっては、ダメです。そんなの許しません。
その人がいるから、戦えるんでしょう?
(どう反論されてもかまわないと思った。だから、まっすぐに言葉をぶつけてみる)
>>287 ………正論は、いつだって暴君です。
正しいから、正しすぎるから――悲しいことが正しかったら、受け入れればいいのですか?
受け入れ、られるのですか?正しさは常に、万人には共通しない。
……『自己満足』ってあの方は仰いますけれど、それが一番、正しいのかもしれない。
――そういう状況なのだと、思います、彼は。
聡い方だから、きっと、間違っていると言うのは、お分かりだと思っていらっしゃったはずです。
……あの方は、ただ、ぬくもりが欲しかった、だけで、愛されたかっただけで。
それをどうして、責めることが――できましょうか。
(少なくとも、自分には出来なかった。求められたものを与えられなかった自分には)
――あの人にとっては、私があの人を切り捨てたも同然です。
「………優しさも。いなくなれば、痛みに変わるんだ。
捨てることになるなら、最初から優しくなんてしなければいい。」って。
……その言葉に、“私”は何も返せなかった。
(それは、当事者だから。この女が第三者なら、きっと切って捨てていただろうに)
彼は、誰に誇りたいわけじゃ、ない。
……今は、何を考えて狩りをなされているか、私は存じ上げない。
――私は、彼が私の代わりに見つけたものを奪いました。それを、“危ない”と判断したから。
(それから、彼女は話した「鬼塚蝶子」という女性について。話し終え、再び口を開く)
引き離しました……異形狩りとして、です。
私は彼が仮初めでも温もりを享受することよりも、異形をいぶりだすことを選んだ。
――私には、大切な人がいる。
私は、その為に戦える。組織の為にも、愛しいひとのためにも、友人のためにも、
異形をかることは、できる。
けれど、大切なもの全部失って……それで、あの人は、いま、何のために戦えているのでしょうか。
>>288 一つのやり方が間違ってるのが分かったら、違う方法を探せばいいんです。
間違っててもいい、なんて、自分にも周りにも、迷惑なだけです。
それは僕が一番許せない、甘えの形です。
僕は、兵部君を責められますよ。
(全く根拠なんてない、だけど、憤りを抑えきれない)
(「鬼塚蝶子」の名を聞いて、正直今すぐ背を向けて、逃げ出したくなったけれど)
失ったものを取り戻すことは出来なくても、
新しく、前の代わりじゃないものを、その手に掴むことがあるでしょう?
愛されることより愛することが、一番大事なんです。
生きている限り、それを見つけることはできます。
やり直せないことなんて、絶対絶対ないんだ。
(むきになって、理屈にならない言葉で否定して)
少なくとも、それを自分の手に掴もうとして、みんな、もがいて苦しんでいるんでしょう?
どうにもならない、逃れられない今をすこしでもよくしようとして、
地べたを這いずるように、地を噛み締めて一歩一歩進んでる、仲間じゃないですか。
僕は僕の自己満足のために、久遠さんと、そして
(最後の最後まで、絶対に目を逸らさないことに決めて)
先輩のためにも、彼ともう一度、話をしてみます。
(鬼塚蝶子との戦いから考えて考えて、たどり着いた結論がある。
怖い、逃げたい、投げ出したいと思った時は、絶対に引かないことに決めているから――)
通りすがりのおせっかい焼き、ミスターエックスは、諦めませんよ?
(ABCD、そして新たに関わりを聞いてしまった、媛先輩のためにも、
ここまで話してくれたその誠意に応えたいと、そう思った)
>>289 それはいけないと仰られるのは簡単でも、実際にその立場になってやってのけることとは、違う。
貴方も、貴方が近日出会ったらしい『あの人』も――お強いから、そんなことが言えるのです。
(言葉は厳しかった。それでも、彼女は淡々としていたその貌に表情を宿して)
―――嫌いでは、ないですけれどね。そういう我侭も、無茶も。
(ほんのちょっとだけ、笑って見せた)
……私は、もう言えない。
だって、優しくしたくせに突き放した私が、代わりを探してください、なんて、言えますか?
大丈夫ですよ、私じゃなくっても、他に沢山いるじゃないですか、だなんて、言えますか?
次を探せなんて、言いたくても、そんなこと、私自身の口から――
(顔を伏せたまま、左右に首を振って)
私、貴方が思われているほど強くなんてないの、です。
………自分でも、訳分からないくらい――私、このごろ、どんどん“弱く”なる。
兵部さんが、地べたを這いずるように進んだ先に見つけたのが「私」だった。
彼にしてみれば、「それ」に見捨てられて――それでも、しゃんと立っていけるのは“本当に”強い人だけです。
(けれど、ようやく顔をあげて、こちらを見る彼と視線を合わせる。
彼女は決して泣いては、いなかった)
でも、私には、それこそ、貴方の想いを妨げる権利なんて、ありません。
あの人と、ちゃんと話してください。あの人の言葉を、たくさん聞いてあげてください。
私が話したあの方は、所詮“私から見た”あの方なのだから。
私が話したのは、ただの一面でひとかけらに過ぎないことを肝に銘じて――
きちんと、私の話した偶像でなく、あの方自信と、向き合って差し上げて下さい。
(でも、僅かに震えた手で、彼の服の裾をつかんだ。
表情も何も変わらなかったのに、彼女の手は確かに小さく震えていて)
―――私からのお願いだなんて、おこがましいことは申しません。
貴方に、あの方をどうしてくれなんて、頼んだり致しません……ただ、貴方の成したいことを、してください。
【っと、「自信」⇒「自身」でありますね――あと、お時間の方、大丈夫ですか?】
>>290 (一言でとても言い表せない、様々な感情の波を受け止めると、指で唇をなぞる。
ぼんやりと、全身に揺らめく炎の紋章が浮かびあがって、
常になく優しく、裾を掴んだ手を、両方の手のひらで挟み込んで)
人が人の手を取るのは、どういう時だ?おヒメさん?
(ゆっくりと「左」手の力を解放して、爪が食い込んだ手のひらの傷跡を癒していく)
自分で立ち上がれない時、貸してもらうその手には、あったかさがこもってるよな?
引っ張ってもらうから立てるんじゃねえ、その手にこもった相手の気持ちがあったかいから、
もう一度、人は立ち上がれるんだ。
(手を取りそこなった彼女に言うには残酷な言葉を、それでも癒しの力を込めて握りなおして)
そして、手を取ってもらった暖かさは、いつまでも忘れない。
だからこそ、今のあのガキんちょにも、おヒメさんにもキツイんだろうがな。
分かってる、分かってるよ、今と全部同じ言葉で、ゆーにゃにも頼まれたから、オレ様が引き受けた。
ぶんなぐっても言うこと聞かせてやるから、任せとけ。
おヒメさんの気持ち、確かに受け取ったぜ。
(最後にきゅっと、手を握り締めて)
あばよ、また会おうぜ?
(またうっすらと、全身の文様が消えていって)
先輩の、それは弱さ、じゃないですよ。
(そっと手を離し、少し後ろに下がって距離を置くと、微笑む)
迷いがないのが強さじゃありません。
迷いながら、それでも戦い続ける、それが本当の強さなんだと、僕は思います。
今は惑いや弱みにしか思えなくても――
(透明な笑みを浮かべ、深い漆黒の瞳を見据えて)
最後にはきっと貴方もみんなも、救ってくれる強い力になりますから。
その意味を分かって欲しくて、僕はもう一度兵部くんと話をしてみます。
今日は、本当にありがとうございました。
(深々と頭を下げて、最後の表情は見られたくなかったから、顔をあげずにいる)
【大体これでこちらのやり残しはありません。お時間がキツいようでしたら後は置きレスでも】
【もう1レスぐらいでこちらは締められると思います】
【それと自信ってなに?ってぐらい読み飛ばし&脳内補完完了済みですので】
【お気遣いには感謝しておきますが、いまからもう一度読み直してみます・・・orz】
>>292 (揺らめく炎の紋が、全身に広がって。
彼であって彼じゃない人が、目の前に立つ。手の爪痕が消えていくのを感じて)
私、いつも、手を差し伸べてくださる方が、いるのです――私を支えようとして、
私を上から引っ張ろうって、いつでも手を、出して下さっている方が、いるのです。
……いつも、私が上に手を伸ばそうとしなくても、向こうから手を伸ばして、取ろうとしてくれる。
いっつも、素直に、何も言えなくて、何も言わないのに
色んなこと、隠してても、それでもいいよって……それでも、手を伸ばしてくれる。
――私から伸ばそうともしない手を、取ってくれる。
だから、温かさ、分かってる―――ひとのてって、すっごく、あったかいの、知ってるのです。
(握られた手に、力を込め直す。彼の手もとても、温かかった)
……貴方になんか任せない、任せきったり致しません。
私にできることがあったら、何事でも致しましょう――だから……。
(目の前から紋様が消える。そうして、元に戻った彼を見て目を細めた)
貴方は、貴方のしたいことをしてください。
私も私のしたいことを致しましょう――貴方の意志をつらぬいてください。
私、『あの人』にも言ったのに……大切なのは、自分の意志を貫く覚悟だ、って。
自分で、忘れかけていたかもしれない。
(深々と頭をさげたままの彼の頭を、上からそっと押さえる。
これではあげられないというような、ギリギリの力加減で、その頭を両手で押した)
……私も、ありがとうございました。
――あと、迷いながらでも、戦えるから……貴方も、後輩さんも強いって、私はそう言っているのですよ。
【了解です。私も、次の次くらいには、と思います】
【……の、脳内補完力ッ!誠に、ご迷惑をおかけします】
>>294 さっきも言ったでしょう?上からじゃないです。
貴方の目の間に、同じ目線で、手を差し伸べ抱きとめてくれる人がいるなら――
(頭を下げ、乗せられたてのひらを感じながら)
その強さは、貴方から貰うからで、郡さんが強いから、だけじゃないんです。
って言ったら、それっぽくありませんか?
(最後は手首をとってそっと頭から外して、半分冗談ですよ?とからかうように笑って見せて)
一つだけ、もし夜に鬼塚蝶子に会うことがあったら、彼女の言葉に一切耳を傾けてはダメです。
彼女はもう、ヒトじゃありません。おぞましい、異形そのものですから。
(ぞっと身を震わせる、今でも恐怖は何度でも蘇って)
――最初から殺すつもりで、絶対に油断をしないで下さい。
(最後は言い捨てると、返事も聞かずにあとじさって、曖昧な笑みを浮かべて覆い被せるように)
先輩に協力するって約束、まだ果たしてませんでしたね。
今度、こんな僕でもよかったら、連絡ください、それじゃ――
(最後は逃げるように、深く腰を追って一礼するとバッグを抱えなおして、
振り返らずにダッシュして街角を曲がり、夜の街に消え去る)
【こちらはこれにて〆といたしますね】
【よし、綺麗に〆ていただけたので、私はこれで、と思います】
【Aについての伏線っぽいものも、十全ですし――何とも、ここまでお付き合いをありがとうございました。
とっても、楽しませていただきました。色々、予想外の展開とかあったのですけれど、
怒涛の長文で、苦しませてしまったにも関わらず(猛省中)、本当にお相手に感謝です】
【また、機会がありますれば、気が向けばお相手してくださいませ】
【それでは、ありがとうございました。お疲れ様です、水鏡さん(一礼)】
【「@不知火」不要、そして「目の間」→「目の前」でした。最後派手にやらかしたなぁ・・・】
>>297 【全力の脳内補完力を使っていたのか、私も気づきませんでした申し訳なく…っ(一礼)】
【改めて本当に楽しかったです。それでは、改めまして失礼いたします】
【さらにリロミス、こちらこそ予想以上の反応に脳内回路オーバーヒート気味に楽しませていただきました】
【長文応酬、とても苦労はしましたけどマゾヒスティックな快感を味わわせていだきましたよ(←)】
【懲りずにまたお相手してくださればありがたいです、今日はありがとうございました】
【これにてスレッドをお返しいたします】
さて、ではしばらくこの場を借りるとしようか
今度こそ、誰か来るといいのだけどね
【三十分経過したあたりで自分が登場…。】
【まだ、いらっしゃるでしょうか?】
うむ、まだいるぞ。
君が来てくれてよかったよ、今日は運がいい。
【此方こそ、久方にロールが出来る機会が出来て幸運といいますか】
【それでは、ロールの方はどうしましょうか。】
【軽く雑談なり、戦闘なり、ご希望がありましたら遠慮なく言って下さいね?】
こちらはこの身体になってから初めてのロールだからね
まずは状況把握をかねて、軽く話しでもしてみようか。
そっちは今どういう状況なんだったかな?
【名前】カタナシ
【本名】伊田 満 (イダ ミツル)
【年齢】17歳
【性別】男?
【体長】1〜200cm(175cm)
【容貌】
妖魔形態:もはや人としての原型を留めていない、もはや肉体のほぼ全てが黒いヘドロ状の物体。
何処から拾ってきたのか、常に白地に意味不明な紋様の書かれた仮面を被る。
人間形態:ヘアスタイルなど特に考慮していないようなボサボサの黒髪を持つ通行人A。
依然とは違いちょっとパンダ目気味なのが気になるご様子。
【能力】名称『ジョーズ』
自身の体と、それに直接触れた固体・液体に対して『口』を憑ける能力。
本体が『口』を操作できるものの、その『口』が何処に繋がっているかは謎。
無機質に憑けた場合射程距離は少し成長して半径20b程、
ただし、生命体に憑いた場合は対象のエネルギーを吸収して活動する為その限りではない。
裂傷等の外傷に対しては、傷口を『口』と化す事によってダメージを軽減する事が可能。
最近、成長して『口』の形状を自身で決められるようになったらしい。
そのヘドロ状の肉体は、体内を含めた、自身の腕が届く程度の範囲まではある程度操れる為、
壁にへばりつく、下水移動など更に人間離れした行動が可能。
『口』の中では蟲型の妖魔を飼育しており、自らの戦術に利用する。
【希望】戦闘
【NG】汚いもの
【弱点】破魔・氷結・電撃に弱い。仮面を破壊されると一部の感覚が無くなる。
【備考】
人を信じる事が出来なかった、ある能力者の成れの果て。もう学園関係ないよねってツッコミは厳禁。
元々無気力で、植物のように平穏な人生を望んでいたせいか、
十分に自身の肉体の蓄えが出来た今では、現在では積極的に戦闘を行う事はせず、
ただ意味も無く路地裏や廃工場、不法投棄のゴミの山などで低級妖魔を貪り食らう日々を送る。
ただし、自身の存在を否定する者に対しては容赦はせずに襲い掛かるという妖魔らしい一面も。
今現在は、捕らえた退魔師の肉体に自らの肉体の一部を流し込み支配、
顔形を『伊田満』のものへと無理矢理変え、学園生活に復帰中。
【適当にプロフを改変・張り憑けてみたり。】
【そっちは…肉体が伊織さんのモノなのでしたっけ?】
うむ、そういうことになるね。
そうか、そっちはもう人の形をすることもできるのか
では、まあ……なんだ。借り物の身体同士、ちょっと話でもしてみようか。
借り物の身体でなれない散歩をしている間に、君に出くわした。
そういう感じでいいかな?
【了解しました。】
【一応路地裏だと問答無用で襲い掛かりそうなので、学内という事でよろしいでしょうか?】
【無理そうならば、適当に色々と此方の方の事情をデッチあげますが。】
【えーと、それと、書き出しはどちらからにいたしましょう?】
さすがにまだちょっと学内には出られそうもないな
さすがに衆目環視の中では表に出られないからな。
まあ、少しくらいなら暴れてみてもいいだろうし
じゃあ、こっちから書き出しさせてもらうよ。
ん……ぅぅ。
(伊織津綺子の魂の奥深く、消耗しきって眠っていた彼女は目覚めた)
(時すでに深夜、本来の身体の持ち主もすでに眠っていた)
(それゆえに、彼女は目覚めてしまった。割と不本意な形でもあったが)
……だが、起きてしまったものは仕方がない。
(とさっくり割り切って、普段の津綺子は決して浮かべないであろう笑みを浮かべた)
今はあの子も寝てるみたいだし……起きてるときに話すとしよう。
散歩にでも、いくか。
(誰にも見つからずに外に出るのに、ちょっと苦労してしまったのだ、とか)
(そうして歩き出した夜の街、月光を背に受けて、夜の冷えた空気を吸い込んで)
(肺に肌にと突き刺さる冷たい空気、それもずいぶん久方ぶりに感じた気がして)
(それはとても新鮮だった、思わず少し涙ぐんでしまうほどに)
(そして歩き方を忘れた身体を、動かすことを忘れた足を動かすことも、なかなか難儀なことだった)
……ふぅ、ちょっと、疲れたな。少し休むか。
(空でも眺めるには丁度いい空き地があった、少し休んで、そして戻ろう)
(そこに先客がいることなど考えもせず、そう思っていた)
(深夜。秋も深まり、そろそろ温かみが恋しくなる季節。)
(軽く吹いている風も、昼間のソレとは全く違って自身の体温を奪っていく)
(この身を照らす月光は、同じ光であれど温かみなど全く無く)
(けれど、この場所が居心地がいいのは、きっと自分が人から遠ざかってしまったからなのだろう)
…こんな寒い夜には、抱き合う相手が欲しくなるところだけれど。
(空き地の中央、不法投棄であろうガラクタの上にすわり、空を見上げる一人の青年)
(誰言うとも無しに、否、正確には懐に忍ばせた半分の『仮面』に対して)
(ボソリ、と、自らの希望…というか、妄想を呟いてみる。無論相手は決まっているが。)
(特に『仮面』方も答える必要はなしと考えているのか、その呟きは闇へと溶けた)
……………と、今のは独り言。
こんなところでクラスメートに会うのは珍しいね。今晩は。
…今日は別に人を襲ったりしてないから、見逃してくれると嬉しいのだけれど。
(くるり、と空き地の入り口―――クラスメートが立っているほうへと顔を向けると)
(伊織津綺子、彼女には自分の正体は既に知られてしまっているが故に)
(何気無く物騒な事を、世間話でもするかのようななんて事無い口調で話しかけた)
(その空き地には先客がいた、それ自体は別にいい)
(だけれども、そこにいたのが知り合いだとは思わなかった)
(それも、津綺子の知り合いだというのはちょっとまずかった)
……あ、ああ。あ、いやいや。ええと。
(思わずいつものように答えようとして、思い返すと)
(津綺子の口調を思い出しながら返事を返そうとしてみたが)
(それよりも前に、一つ。気になった言葉があった)
今日は、ってことは……いつもはやってる、ってことか。
(自分も似たようなものだし、それを責めるつもりも道理もない)
(ただ、人を襲う奴を相手にして、この身体を悪戯に傷つけるのもよろしくない)
いいだろう、私としても、この身体を今ここで傷つけるのは本意じゃない。
……何せ、借り物の身なんでな。
(向こうにも事情がある、こちらにも事情がある、ならば今ここで、まとめて打ち明けてしまうのもいい)
(そう考えて、話し始めた)
【すまないが、こっちの事情でこれ以上続けるのは難しくなりそうだ】
【もしよければ後ほど続きをやるか、このまま破棄にするか選んでくれ】
【続きは後ほど確認させてもらう、では、勝手だがこれで失礼する】
(客人は、自分のクラスメートである少女・伊織津綺子)
(確か、以前会った時には何故人を殺すのか、何故妖魔になったのかを問うてきたのだったか)
(余り記憶は定かではないが…戦闘になるようであれば、さっさとトンズラすればいいだろう)
………?
(普段であれば、ここで正義の味方チックな説教が始まるはずなのだけれど)
(驚き、戸惑う様子のクラスメートを眺めながら、はて、と首を傾げる)
(まさか、存在を忘れられていたわけではあるまい。いや、無いはずだ、無いと信じたい。)
…その質問に答える前に、一応聞いておくと……まさか、俺の事を忘れた訳じゃないよね?
忘れていたわけじゃないなら、いいのだけれど。
…やっていた―――が正解かな。この姿になった以上、余り事を荒立てたくないし。
(少し焦りながら―――我ながら、以前会った時とはえらく態度が違うのだか)
(一応の確認をしておいてから…気を取り直して、彼女の問いに答える。)
(この様子を見る分に、相手に戦闘の意思はないらしい。逃げる手間が省けた分だけよしとしよう)
…借り物?………プッ…クッ、キヒヒヒヒヒヒッ。
ああ、失礼、思わず笑いを抑え切れなかった。しかし…なんという傑作、なんという喜劇。
前々から綺麗事を言っていたが、とうとう肉体を乗っ取られるとは、どこまで理想主義者だったのだろうなぁ?
(正義の味方の末路など、どうせこんなものと考えていた事が現実に目の前に存在するという事実に)
(思わず嘲笑にも似た笑みがこぼれ落ちる。けれども、事実はそうではないのだけれど。)
…クックッ…ならば、初めまして、と言った方がいいのかな?
俺は…そうさな、同属ならば「カタナシ」とでも名乗っておこうか。
出来れば、君の名前も聞かせてもらえると嬉しいのだけれど。
【おっととと…リロード忘れ】
【それでは、ご迷惑かも知れませんが凍結という事でお願いします。】
【えっと、今後解凍できそうな日時については、後ほど避難所に書いておきますね】
【それでは、今日はお付き合いいただき有難う御座いました、自分もこれで落ちますね。】
【ちょっと待機してみるか】
【プロフは
>>140】
【撤収するとしよう】
316 :
名無しさん@ピンキー:2009/10/20(火) 10:04:09 ID:Yb7mVgrI
男イラネ
【迫水直先輩をお待ちしつつ、レス投下です】
>>255 直さん、直さんが欲しいの、お願い……
(何度も与えられる絶頂の高さ、それでいて決して本当に求めるものはまだ与えられておらず)
(欲望のあまり神経も理性も焼け切れてしまいそうなほど)
(彼がほしい、彼のたくましくそそり立った肉牙でこの体を貫いてほしい)
(子宮まで熱い雄精で満たしてほしい、と、まるで禁断症状を起こした中毒患者のように念じ続ける)
あ……ぁ…もう……
(抱き寄せられ、甘く優しく労られるように横たえられると、焼けつくような欲望が胸を疼かせる思慕へと変わる)
(視線が合い、真摯な愛情が溢れるまなざしに脳までしびれさせられて)
(びくびくと痙攣する肉園を割り、その中に息づく泉へと熱い男性が近づいて)
んはああぁぁっ……!
(一気に貫かれ、思わず背を反らしてかすれる声を上げた)
(ねっとりと溶け崩れた肉のゼリーは、たちまち圧力を上げて凌辱者に絡みつき、うねうねと締め付ける)
(充血した子宮に届いた先端が、情け容赦なく子宮を腹腔へと押し戻す)
(子宮口をえぐられる快感は、軽く達してしまうほど激しかった)
【改めましてこんばんは。今夜はこんな感じからよろしくお願いします】
んっ…く、ぅ………
(埋めた肉茎が柔らかいはずの襞にギチギチと締め付けられて)
(それでいて、全体が蕩けるような甘美な快感に包まれる)
(こらえ切れない喘ぎが唇から漏れだし、最初の波がおさまるまで息をするのも忘れて)
は、ぁ……津綺子…全部、入ったよ…分かる…?
(反り返った背中を抱えるように引き寄せ、腰を密着させて、津綺子の胎内で触れ合う面積をより多くして)
(襲いくる快感に、無意識のうちに閉じていた目を開き、真正面の恋人を見つめ)
(潤んだ瞳にお互いを写しあいながら問い掛けながら)
(可憐な花を踏み躙った肉塊をゆっくりと引いていき…半分ほどが抜けたところで、再び突き入れる)
【では、こちらからはこんな感じで】
【今夜もよろしくお願いします】
あ……もう、いっぱい……私の中に、直さんが……
(反り返って寝台から浮いた背に、恋人のたくましい腕が回り、そのまま抱きしめられる)
(それだけの動作に、胸の奥が締め付けられるように直が愛しくて)
(胎内へさらにフィットするグランスを、膣全体が舐めまわすかのようにうごめく)
直さん、好きなの……あなたが、好き。
私をたくさん愛して……
(すぐ目の前で潤む恋人のまなざしに、もう釣り込まれるように心情を吐露する)
(脳裏に浮かぶ言葉はそのまま口をついて、思っただけなのか語ったのか)
(もう自分では定かでないほどに、ただ彼だけを感じていて)
あぁ……抜いちゃだめ……あぅ……そこ、ざりざりって……あぁん……
(禍々しいほど張り出したエラが内部の敏感な部分をえぐって行く)
(その甘い疼きに腰が砕けそうで、あげる声は鼻にかかって甘くかすれていく)
(軽い絶頂に震える秘肉が生み出す心地よい快楽が、股間を伝わり脊髄から脳へと満ちて)
(目の前の少女をただ愛することだけに思考が狭窄していく)
津綺子、愛してるよ…大好きだ…
(愛しい人の言葉に、ただ思ったことだけを返して)
(その言葉すら届いているのか不明瞭なまま、恋人の肉体に愛を打ち込む)
ここ?ここがいいの?
いいよ、もっと、感じて…
(敏感な先端でヒダの微妙な感触の違いを感じ取り、そのポイントを削り取るようにこすり)
(一番奥まで突き入れては、カリで、幹全体で、津綺子の腟壁を押し拡げてかき回し)
(とめどなく溢れる樹液が恋人の愛蜜と混ざりあい、その濃度を薄めようとする)
う…あ、あぁ……んっ………
(愛しい声が名を呼び、愛を語る、その一言ごとに、ふる、と肌を震わせて)
(脳髄をとろかされる喜びに、もはや何の意味もなさない声を上げる)
(けれどその声色は、どれほどの言葉よりも雄弁にこの思いを…)
(どれほど彼を愛しているか、そのすべてにどれほど感じているかを語っている)
んぁ…あ……そこ……ッ!
(その肉槍に開発しつくされた粘膜を、丁寧に愛撫されて身をよじる)
(言葉で答えるより先に、とぷりとあふれる熱い粘液が答えてしまっている)
そこ、気持ちいい、もうすごく……感じやすくなって…あぁっ…!
(一度指で十分に刺激されて達してしまったポイントは、わずかな摩擦でもビリビリと感じてしまう)
(愛しいものと繋がっているという思いが、さらに快感の高さを押し上げて)
直さん、そこ、こすられたら……すぐイっちゃう……気持ち良すぎますぅっ…!
あぅ、イイ……すごくゴリゴリして……て……ああ、お願い、もっと奥まで……ッ!
(熱い精を求めて子宮が疼き、腰を持ち上げるほどに身悶えて)
(はしたなく射精をねだる)
(恋人の甘く蕩けた喘ぎに優しく耳をくすぐられながら)
(その声が纏った膨大な量の思いを受け止めると、胸の中が熱くなる)
(自分の行為で、どれ程感じているのか。自分の愛がどれ程伝わっているのか)
(言葉を介さずとも、想いも肉体も溶け合うように一つになっていくようで)
(一突きするたびに柔肉に受け止められて、食むように蠢く襞に奥へと導かれ)
(跳ね返すよう弾力のある最奥部に亀頭が包み込まれ)
もう少しガマンして…俺も、もうすぐ、だから…
一緒に…ね?一緒にイこう…
(息を乱しながら、津綺子の懇願に答え、悦楽への階段を上へ上へと)
(上り詰めた先、目の前が真っ白に漂白され、頭の中に火花が走る)
あ、ぁ……イくよ…津綺子…イく…
津綺子の中に、出すよ…あっあ、あぁぁぁ……っ!
(ビクンッと津綺子の中で太幹がしゃくりあげ、熱いエキスを迸らせる)
ガマン……なんて……もう…あぁ、もう……あぅ…
(激しい呼吸に乱れる恋人の言葉に、いやいやをしながらもうブレーキはかけられず)
(抱きしめられて触れ合う素肌のすべてが、愛しさを増幅して)
(メスの器官に加えられる浅ましい動作までも、極上の快感に変えてゆく)
一緒に…あぁ、直さん、もう……私……イク……
直さん、お願い、一緒に……あ、イイッ……直さんのおちんちん、気持ち良すぎて……っ
イッちゃう…っ! おまんこの、中が……すごく……あ、ああ、あ……
(うわごとのように卑語を漏らし、やがてそれさえも意味をなさないよがり声にとって代わり)
(イく、と切羽詰まった宣言を聞けば、連動するように子宮が収縮して)
(ビクン、と恋人が震え、叩きつけるような熱い射出を感じた瞬間……)
ああ、イイの、おまんこイイのぉぉ……っ!
(細い声で絶頂を告げ、ぎゅっと内膜が激しく射精する砲身を締め付ける)
あふ……う……熱いぃ……精液……熱いの……いっぱい……
(高い頂を極めて激しい呼吸に胸を波打たせ)
(それでもメス肉は最後の一滴まで絞り取ろうと、貪欲に肉筒を絞りあげる)
ピリピリしてる……沁みて……る……
(興奮のあまり流した涙が一粒、頬を伝って)
ぁ、ん……くぅ…あぁぁ…
(強い締め付けと奥へ吸い込むような襞の蠢きに幹が絞られて)
(ピッタリと張り付いた粘膜に促され、立て続けに頂へ誘われる)
はぁぁ…
(津綺子の中を満たした精に同量の粘液を加え、最後の名残まで全部を恋人に捧げ)
(津綺子を自分の体内に埋め込めうとするかのようにキツく抱擁し)
(震える体に満ちた快感の余韻に暫くの間浸る)
直さん……
(果てた後、恋人はそれまでにも増して強くこちらを抱きしめる)
(厚い胸筋の奥で、心臓が激しく鼓動しているのがじかに伝わってきて)
(互いの体温に汗ばむ肌が放つ男の匂いに、うっとりと包まれる)
ついに私……自分のベッドで、直さんと……
(ついに、そうなってしまった)
(恋人への愛しさが増幅するのと同時に、次第に理性が戻ってくる胸の中には)
(いつも感じるどうしようもない気恥かしさがある)
(乱れに乱れてしまった後の、いたたまれなさ……)
帰したく、ない……
(うわごとのように、いつも感じることを本当に口にしてしまう)
(いっとき別れたとしても、すぐ学校で会えるのに)
(恋人の腰を抱きよせ、その胸に顔をうずめて)
(お互いの汗に濡れた肌が、熱を保ったまま触れ合って)
(離れ難い気持ちを代弁するように密着して)
(それとは逆に、力を失った象徴を津綺子の体内からゆっくりと抜き出していく)
津綺子…
(睦みあった後、恋人はいつものように、こちらの胸の中に顔を埋め目覚めた羞恥に震えて)
(だから、こちらも、いつものように指先に髪を絡ませながら、その頭を撫でる)
(潮が引くのをゆっくりと待つように、いつまでも飽くことなく慈しむ)
俺も、帰りたくない……
(ほんのささやかなワガママに、こちらもワガママで返す)
(津綺子の両親が帰宅することを考えれば、そんなことは無理だとお互いに分かっているはずだけど)
(今はただ、抱き締める恋人の体温が愛しく、離し難くて…)
あ、とれちゃう……
(萎えてゆく恋人の体が、自分の中から抜け落ちてゆく)
(あれほど睦みあって、もうこれ以上はダメだと自分から告げたのに)
(離れてしまうのが、やはり少しさびしい)
(萎えて柔らかくなった彼自身を、そっと片手で包みこむ様に触れる)
うふ……なんだか、かわいい。
(その柔らかさをいつくしみながら、温めるようにふわりと包み込んで)
あのね、直さん、もし直さんがずっとその妖魔と一緒だったとしても
もしかしたら、そんなに苦しまなくても済むようになれるんじゃないかって……
ずっとヒトとして共存していけるんじゃないかって、
今、そう思いました。
(寝物語にしては奇妙な会話だけれど、今それを口にするのに何の違和感もなかった)
(彼との将来……それは一瞬のちでさえどうなるかわからない不安定なものながら)
(もしかしたら、少しでも明るく穏やかな未来に変えていけるかもしれないと思う)
水鏡くんがなぜお姉様を復活させようとしているのか、
今はなんとなくわかるような気がして。
(ちゅ、と青年の肩口に唇を押し付け、軽く吸い上げる)
きっと彼は、お姉様をヒトに戻そうとしているんじゃないかって。
ヒトではなくなってしまったあの人を、世界の敵でもなんでもない
ただの少女に戻そうとしているのかも知れないって……
(たちまち薄れる血の色を見ながら、何の根拠もない憶測を語る)
(それは知らず知らず、自分の内面に語りかける言葉になっているとも思わずに)
【このあと、何かご希望などありますでしょうか】
【なければ、ずっといちゃつくか(笑)】
【そろそろ締める方向でいかがでしょう】
(恋人の手の中に包まれた局部は、男性の形を保ちながら)
(それでいて猛々しさはなく、津綺子の掌の上でふなふなと踊る)
ん、津綺子…
(己自身を「かわいい」と呼ばれるのがくすぐったく、気恥ずかしい感じが身体を震わせる)
…こうして、大好きな人に愛して貰えるなら…この体もそれほど苦しくないね
こうして…恋人と過ごす普通のヒトみたいに…なれるかな…?なれるといいな…
(決して甘いピロートークではないけれと、一寸先の闇に飲み込まれない為に)
(穏やかで明るい未来予想図を語り合うのは、いい気分だった)
そう、なのかもね…
霧原朱音は、もう人類の敵じゃなくなった…あの幽霊は、一人の女の子…
ただの「霧原朱音」…
(深く考えず、浮かんできた言葉の泡を唇にのせて…)
【いちゃつくのはとてもとても魅力的なのだけど】
【きりがなくなりそうなので、締めの方向で】
直さんは普通のヒトです。
この中に、普通じゃないモノがいるというだけで…
(もうすっかりリカバーしてゆったりと鼓動する直の心臓の真上に耳を押し付ける)
ううん、やっぱり普通じゃない。
私の大切な、たった一人の特別なあなた……。
(かつての初秋の日々、ほんの短い間、自分もまた誰かの特別な一人だった)
(文字通り、血を分け与えてくれた「姉」の……)
(そうして二人で、月が傾いていくほどの時間を睦あってすごし)
(やがて階下に車の音がして、人が入ってくる気配を感じてじっと身を固くする)
(津綺子の母親がバスルームに行くまで、物音も立てずに息を殺し)
(母親が入浴している間に手早く身支度を整え、窓から直を送り出す)
まるで、ロミオとジュリエットみたい。
(小さくつぶやき、バルコニーから月夜に跳躍する恋人を見送る)
(彼は確かに、毒を煽っても蘇生してしまう……かの悲劇の恋人のように)
………。
(小さく首を振って、母親が見守りに来るまでずっと窓を開けておく)
(娘を信じ切っている…というより、本質的には関心の薄い母親が)
(いるはずのない青年の匂い、それに気づくとも思われなかったけれど)
【ではこちらはこれにて締めといたします】
【そちらのレスを確認してから落ちますね】
(
(恋人の深い愛の言葉に心を震わせて、その愛を糧に力が復活する)
(そうしてしばしの時間、ベッドの上で睦みあった後…)
(バルコニーの縁に足をかけ、窓際に立つ津綺子を振り返る)
……………じゃあ、また明日……おやすみ
(絡まる視線を後ろ髪引かれる思いで断ち切り、夜空に浮かぶ月に向けて跳躍する)
(着地した先--夜歩きをはじめたばかりの頃、津綺子を呼び出した電柱の影で、もう一度飛び出した窓を見上げれば、そこにはこちらを見送る恋人の姿)
(その立ち姿に手をあげて挨拶を送り、再び身を空に踊らせる)
(体の脇を通り過ぎる風に、恋人の香りが流されていくのをおしみながら…)
【では短めだけど、こちらの締めを】
【いつもだけど、長らくのお付き合い&色々楽しませてもらって、ありがとう】
【見届けましたー】
【こちらこそ、いつもながら長く拘束してしまって申し訳なく…】
【日数ばかりでなく、レスもずいぶん余計なことをずらずらと(汗】
【いつもながら、こちらはとても楽しくお話させていただきました】
【ありがとうございました】
【こちらはこれで落ちますね】
【お疲れさまでした。おやすみなさい】
【長い間の拘束はお互い様】
【レスはレスで、書きたい事を、どざーっと書いてくれれば】
【全部拾いきれない力不足はあるけれども(汗)、読むのが楽しいし】
【では俺もこれにて】
【お疲れ様&ありがとう&おやすみ】
【スレをお返しします】
333 :
名無しさん@ピンキー:2009/10/21(水) 15:41:15 ID:l/iUmBpc
【こんばんは、待機させて頂きますね。プロフは
>>27に】
【どなたでも、お気軽に声をかけて下さい】
【壁|ω`) 】
>>335 【壁|ω`) …………(゚△゚´】
【 フシャーッ(`W´】
【という冗談はさて置き、こんばんは、須佐乃先輩。よろしくお願いできますか?】
>>336 【ニャス ( ・ω・)=つ=つ シュバババババ】
【うん、ぜひぜひあそぼう。 あまり長くは居られないうえに、飛び込みだからネタもないんだけど……!】
>>337 【ネタがなければひとまずロールっ】
【というわけでまず、共闘と日常での遭遇、どちらがいいでしょうか?
あるいは先輩が警察機関と協力関係にあることから、
一度会ってみる的な流れとかもありますね】
>>338 【共闘――というか情報の行き違いで同じ案件にダブルブッキングしちゃった感じとか?
お互いになんとなくの情報は持ってる感じで。
どちらが先に片付けたかは、まあどちらでもいいよね】
>>339 【ではその案でお願いします。よろしければ、先輩が既に片付けた後、で問題はありませんか?】
【その方が、先輩に色々と訊ねられそうなので】
>>340 【了解したよー、実を言うと戦闘ロールが不安なくらいのブランクがね】
【それでは書き出すので、しばしお待ちを】
(人で賑わう区画を抜けると、すこし古風な街並が見えてくる。
といっても瓦屋根ではなく煉瓦塀の、西洋文化を取り入れだした頃の名残だ。
そこの公園に、なにがしかの記念で建てられて久しい時計台がある。
両開きの扉に封じられている四角柱に開けた空間は、高層の窓から差し込む月影に染められていた。
内部の中心を貫く、整備のために使われる螺旋階段も。
重苦しい軋みを立てながら時を刻む、歯車たちも。
そして――いま、轟音とともに冷たい床に落下した、
狼の肉体と兎の頭を併せ持つ奇怪な巨大生物の亡骸と、それを中心に広がる血溜まりを)
時計は壊さずに済んだか、よかったよかった。
もうだいぶ経ってるだろうに――働き者だね、ここも。
(人間程もある体躯の異形ではあったが、水琴ひとりで事足りるという上の判断に誤りはなかった。
既に血振りされた愛刀を左手に提げ、コートのポケットから右手で携帯を取り出した。
多少、血液の飛散はあるかもしれないが……高層での斬獲にしては設備の被害は見てとれない。 上等だ)
……それにしても、嫌に響くわ。
(設計上仕方ないとはいえ、さび始めた螺旋階段を下りる足音も、自分の声も、反響されてくるとどこか不気味だ)
【それじゃ、よろしく!】
>>342 (巨大な漆黒のケースを、まるで棺桶のように背負った少年が、
西洋風の街並みを通り抜けていく。目的地は、その中心に
位置する公園。更にその中心にある、時計台)
(今回は、哨戒任務ではない。最近時計台から奇妙な鳴き声が聞こえる、
との民間人の通報からだ。故に『ガンスリンガー』は赴いた)
(件の時計台の前に立ち、その全貌を見上げる。
こんな時代に生まれたわけではないが、その姿は人を、ノスタルジックな
感情にさせるような趣があるような気がした)
(重々しい音を立てそうな、両開きの扉をに手をかけ――――その時。
ドサリ、と上から何かが落ちた音がした。即座にリボルバーを取り出し、扉を背中でゆっくりと開けていく)
『ギギギギギ――――』
(床に広がる血溜まり。その上に横たわる姿は、
人間のそれではない。恐らく今回の獲物だろう。その事実に、少々安堵する)
(だが油断はできない。ここには今夜、一般人は入り込まないよう、
警察が作成した警告文が公園に置かれていたはずだ)
(それを理解しない、好奇心旺盛な異能持ちの人間か。
あるいはそれを理解できない、より強力な力を持った異形か)
(―――――どちらにせよ、問い質す必要はある。危険性は否定できない)
(瞬時に扉の隙間から中に入り込み、その銃口を上へと向けた)
【ありがとございます。それでは、よろしくお願いしますね?】
【それと、眠気やその他都合などありましたら、遠慮なく仰って下さいっ】
(扉が開く音さえも、この時計台のなかでは仰々しく木霊した。
螺旋階段の手すりには身を隠すための壁などなく、打ちっ放しのまさに整備のためだけのもの。
辛うじて、その螺旋をアサガオの蔦かなにかのように見せる柱があることはあった。
かん、かん――靴が二度ほど階段を打ち、黒衣の影がその身を忍ばせた。 臆病さが違う)
……だれ?
(と、柱の裏から声を投げる。 そう高くも甘くもないが、女であることを伏せられる声ではない。
自分のものではない足音が。 軽さと質から人間と見て相違ないのだが、
こんな時間にこの場所で、一般人の立ち入りがあるはずもなかった。
整備工は今夜は来ないし、第一、警察が作成した警告文が公園に置かれていたはずだ)
そこで伸びてる奴のお仲間か、それとも迷子?
見えなかったかな。 このあたり、いまは立ち入り禁止になんだけど。
(後者であれば悲鳴が上がっても良さそうだ。
つまり――そういうこと。 軽口を叩きながら相手の出方を伺う、全神経を研ぎ澄まして)
>>344 …………人間か。
(そう返す、声変わり前特有の、ハイトーンな少年の声は
性別を分かり辛くさせている。重々しいそのセリフには似合わないほど)
(中にいたのは人間の女性、しかも若い。恐らく、高校生くらいだろう。
ただ、女性の退魔師などそこまで珍しいわけでもない。膂力だけが物を言う世界ではないからだ)
(けれど、反応は素早い。こちらがその姿を視認するより早く、支柱の裏に姿を隠した)
それならば、同じ質問があなたにも言えるはずだが。
僕が立ち入るために、あの看板は立てられた。
ならば招かれざる客人は、あなたの方だろう?
(シングルアクションに切り替え、ハンマーを起こす。
トリガーを少しでも軽くするためだ)
(その刹那が勝負を分けることなど、実戦ではざらにあることだから)
姿を見せろ。でなければ、撃つ。
(甲高い声が、厳しい警告を飛ばす。銃口は、柱の僅か横に移動した)
(同時に、弾倉内の銃弾にエネルギーを込める。
銃弾を回転させて、その裏側を狙う用意だ)
>>345 違うよ、あれはあたしが立てさせたんだ。
いくら夜中だからって、誰がどこから入ってくるかわかったもんじゃないし、邪魔になったら。
(と、そこで認識の相違が生まれて口を噤んだ。
恐らく、少年――か、とにかく、闖入者である子供が言うには、
自分はあの看板を素通り出来るような身分であるのだ、ということではないか)
おかしいな、今日はヘルプが居るって聞いてないけど……。
見せたら撃たない? 撃たないでよ? こっちも抜かないから。
(懐から取り出した眼鏡をかけてから、鞘込めのままの刀だけをにゅっとのばして、少年のほうへ晒す。
かんかん、と金属の手すりをそれで打ってから、悠然と立った。
銃は強い、がこちらには柱があるし、「低地からの銃撃」と「この距離」ならば、
すぐに引っ込めばやり過ごせる、そうした自負もあった)
ただの迷子や冒険心溢れるガキの眼じゃない……けど、おまわりさんにしちゃ小さいね、あんた。
確か規定とかあった筈だけど――それに、その銃もあのひとたちのとちょっと違う。
(流石に、そこにいたのが子供――少年であったとて、もうさしたる驚きはない。
むしろ値踏みするように、レンズ越しのその姿を観察する
銃を携帯していることに対しても、化け物の亡骸を前に冷静でいられるその神経は、
相当な場数を踏んでいるだろうと判断出来た。
だがお互いの得物。 棺桶のような箱と規定外の銃に対して、こちらは時代錯誤の刀剣)
雇われ、かな? 手帳持ってる?
>>346 …………堂々と、嘘をつくんだな。
(あたかもそれが当たり前のように、女はさらりと嘘をついた。
あまりに自然過ぎて、もし自分の発言がハッタリであったなら、
思わない彼女の言うことを信じてしまいそうになるほど)
今日…ヘルプ………職業退魔師か?
………ひとまずは撃たない。こちらの質問に答えてくれるならば。
(発言から省みるに、日常的に異形を狩る立場にあるようだ。
警察とは別の組織から、そこに転がっている化物の始末を依頼されたのか)
(だが、それならば先程の発言とは噛み合わない。
やはり嘘なのだろうか?―――と、そこまで考えて、一つの可能性に行き当たる)
(柱から出てきたのは、時代錯誤の日本刀。しかし逆に言えば、
それを扱って、異形を狩るだけの力があるということだ)
(銃器を扱うのは、近接武器に比べれば、そこまで訓練を必要としない。
遠距離からの攻撃という点で、安全性も保障される)
(だが銃はあくまで性能上、一定のスペックしか発揮できない。
どこまで訓練を積んだところで、固い相手には効かないし、
かわされる相手にはなかなか当てられるものではない)
(しかし肉体が扱う近接武器となると、使い手次第でその性能は
千差万別と変化する。名刀と使い手の腕があれば、鉄すら切り裂くといった話も聞く)
(さて、どのような達人の雰囲気を纏った人間か――――)
……………。
(だが、コートを着て眼鏡をかけている少女の雰囲気は、
あまりそういった類のものではなかった。あえてそれを隠しているのかもしれないが)
(むしろそれより、彼女の背後に写る月と、彼女の姿がよく似合っていて。
以前―――今では遠い昔のように思えるが―――媛名葵の言った大切な人、
『月の似合う女性』、という単語が頭をかすめた)
………須佐乃家の人間か?
(頷き、懐から警察手帳を取り出しつつ。いきなり少年は訊ねた)
>>347 須佐乃家の=B
(思わず失笑してしまいながらも、そうだよ、と頷き、手帳を見せた)
警察署特務課所属、須佐乃水琴。
いちおうアルバイト捜査官ってことになってたっけ。
(一般には名乗れない身の上。 この警察手帳も社員証同然の役割しかない。
暗に存在しているというよりも即席の犬小屋のように作られた部署に籍を置く身だ。
この街の署を訪ねたところで机はないし、濃いだけのコーヒーが出されるだけ)
そういうあんたはガンスリンガー、だっけ。
最近すごい勢いで異形関連の事件を検挙してる子供、いや学生。
まさか仕事がかち合うとは思ってなかった。
……眉唾じゃなかったのね?
(あらためて見直してみると、小さい。 高校生にしては幼すぎて、中学生に上がったばかりか。
それでも小柄な肉体を帳消しにする兵器の、その扱いについては熟達しているのだろう。
ガンスリンガー。 ただ拳銃を使うから≠セけのネーミングでないことは明らかである。
刃を向ける必要がないとはいえ、改めて階段を下りるその歩みに警戒の色が生まれた)
ま、諸々のことは偉い人達に任せるとして。
仕事取っちゃったみたいで、悪いね。 事前に言ってくれればお任せしたんだけど。
(そうして階段を下りきると、戯けるように肩を竦めた。
この仕事に対して、熱心なものはない。
――自分は、血のかよう人間。 修羅道に在ろうと、望むのは平穏無事のみなのだ)
>>348 ……………?
(何が可笑しいのか分からず、ただ眉根を寄せる)
(が、かと言ってそこに深く訪ねる必要もないだろう。
須佐乃家という括りが嫌いなのかもしれなかった)
(彼女の名乗りを聞き、ようやく銃口を下げる。
それは以前、組織の隊長から聞いた説明と同様のものだったからだ)
退魔の家系、須佐乃。
その戦闘技術は人間のみならず、異形を相手にしても、まるで不足がないと聞いた。
(故に、権力はあれど戦力に劣る警察が、その力を求めたのだろう。
だろう、と言うか、そこまで詳しく知らないのは、
自分の所属する組織は、所謂一般的な『警察』ではないからだ)
(テロなどの事件や、その他一般警察では対象できないような
凶悪な事件にのみ出動する部隊。即ち、Special Assault Team)
(つまり、彼女の所属する一般警察とは、そこまで情報交換が行われていない。
そこは何やら大人の都合などややこしいことがあるのかもしれないが、
自分には関係ない。その辺りは隊長が考えて行うことだろう)
…今回の任務は、その情報交換が十分に成されていなかったせいだろう。
隊長には報告しておくが、あなたには非はない。
それに僕としては、誰が仕事をこなそうが構わないからな。
(リボルバーをベルトに差し込み、降りてくる相手を静かに見据える。
やはり武道を嗜んでいるせいか、背筋がしっかりとしており、
その動作だけでも様になる。凛としている、そんな表現がしっくり来るだろう)
………ところで、媛名葵という名前に聞き覚えはあるか?
(何となく、訊ねる。別に彼女があの人の大切な人であっても、何が変わるわけでもない)
(ただ『月の似合う女性』というセリフと、この須佐乃が
警察に所属しているなら、深凪とSATの繋がりから派生して、
媛名葵が彼女を知ることになっていても、違和感はない)
(最も、本当はSATが契約を結ぶ前から、両者は繋がっていたのだけど。
少年は、そんな以前のことも、そんな以前の媛名葵も、知らなかった)
それしか出来ないから。
だから、偉い人に尻尾振って、おまんま食べさせてもらってたんだ。
お爺さんのお爺さんくらいまではね。
(全盛期の須佐乃は、決して警察に頼まれて頷く、という立場ではなかったそうだ。
こうした剣客商売は昔から日陰。 働かせていただいている≠フ身の上。
それがまるで高貴な血筋のように……笑ってしまうのも無理からぬ)
真面目だこと……でも、信念とかそういうのよりはわかりやすいかな。
堅苦しいのは嫌いだけど、納得できてわかりやすいものは好きだよ。
じゃ、そちらさんの上司にもよろしく。
あたしとしては、こっちの仕事もやってくれると有り難い、ってね。
(階段下で腕を組み、とりあえず仕事についての問題が片付いたことを確認する。
あとは、頭のいい大人たちの事後処理に任せるだけ。
そう思って、再び携帯電話を取りだして待機中のチームと連絡を取ろうとしたところで)
同じ学校のセンパイ。
(聞き覚えのある言葉に、あっさりとそう返してから携帯を開く。
デザインより丈夫さを重視した仕事用。 それでも擦り傷を隠せないボディを
――閉じて、眼を細める)
そんなことが聞きたいわけじゃないか。
知っているよ。 あんたが言うほうの媛名葵と、ね。
もしかしてご同僚?――でも、確か葵がいるのって和名のチームだった気が。
(食いついてしまう。 それだけで、こちらとしても媛名葵が、
ただの知り合い、というだけで終わる認識の相手ではないということを語ってしまっている)
>>350 …あまりに自分を卑下するのも、聞き苦しい。
事実として、あなたは自分の体を張って、罪のない命を救っているじゃないか。
(まるで飼い犬か何かのように自分の家を、職業を語る彼女に苦言を呈する)
(少なくとも、仕事として行っている内容は、自分と彼女は大差ない。
だからこそ、そのどこか蔑むような口調が、あまり気に入らなかった)
ふぅん…あなたも、彼女と同じ学校か。
ということは、あなたもまた僕の先輩だったんだな。
(高等部ともなると校舎が違い、あまり接触する機会は少ない。
故に例え同じ学園でも、一度も遭遇したことがないのは、珍しくはないだろう)
(彼女を先輩と呼ぶとなると、彼女は高校二年生くらいだろうか)
いや、別にその程度で構わない。
ただあなたが、彼女のいう大切な人なのかと思っただけだ。
(反応に対してそう断定し、静かに首を振った。
簡単に自分の組織の説明と、またそれが深凪と手を組むに至った経緯を話す)
あなたと警察の関係と似たようなものだ。要するに、彼女とは仕事仲間だな。
>>351 罪のない命を奪ったこともあるから。
そこに転がってる奴と似たようなことしてたこともある。 だからそういうのイヤなんだ。
あたしは、自分のためにしか剣を振ってないってことを忘れたくない。
結果がどうあれ、そんな奴が命を救っている――だなんて、キモいでしょ。
(感謝されるのも、誰かを救おうとすることも、苦痛でしかないのだと眼を伏せる。
家族を救おうとしたあの少女は、狂気にかられていた水琴を殺そうとした。
自分の身体を張って、大事なものを救おうとしたはずだったのだ。 なのに)
……罪のない命を、身体を張って救うお仕事、組織か。
(葵の行動理念については、そういえばよく知らない。
彼女が自分にむけてくれる一面、自分が知りたいと思う彼女の側面しか求めていない。
仕事仲間というと、まるで葵が――粉骨砕身、無辜の民のために、と聞こえるから不思議だ)
あたし、あんまし学校行かないから悪いんだけど、
校舎でみたことないし、あんたはいいとこ中坊でしょ?
よくもまあその歳でそこまでしっかりできるもんだ。
(賞賛ではなく、皮肉でもない。 名も知らぬ少年を、水琴は訝っていた。
――心が死ぬ、という話は時折聞く。
激動の時間を過ごすことで、特に多感な年の頃に精神に過負荷がかかる場合。
心的外傷や、白髪化。 異能異形との戦いで、そうなる者も多いと聞く。
が、この少年は違う。 なった≠じゃない)
ヒーローになりたい、お年頃?
(そして、水琴はあまり性格が良くない。
言葉の端々に感じる冷たさへの不快感は――再び携帯を開きながらの、皮肉に現れた)
【と、ごめん……中断、いい?】
>>352 【了解しました。ではここで、一旦凍結としてよろしいでしょうか】
【問題がなければ、次回先輩が来られる日を教えて頂きたいです。
僕は、最後にレスを置いてから落ちますので】
>>353 【それじゃ、凍結でおねがいー。
日付変わったから今日、木曜なら早くから遅くまでいられる。
金曜日は早く出てこられるけど、リミットが早まりそう。
土日はちょっとむりで、次は月曜日になるかな……。
明日は明るいうちから返答をチェック出来るので、予定はじっくり擦り合わせていこう。
途中、ちょっと長考になっちゃってホントにごめんね。
それじゃあ、あたしはお先に失礼。 おやすみ!】
>>352 僕はあなたがどんな罪を犯したかは知らないし、
それなのにあなたが何故、警察の人間としてここに居られるのかも分からない。
ただ僕は、過程ななんて重要ではないと思う。結果として、誰かの命が救われたなら。
それがどんな存在のものによるのか、なんてどうでもいいことだろう。
(罪のない命を奪う――――その単語に、一瞬心の一部がざわつき始める。
が、今はそれを思い出す時間ではない。そっと心の箱に、それをしまい込む)
(この少女は、何故そんなにこの仕事を嫌いながら、
これから離れることをしないのだろう。警察に、何か家族の弱みでも
握られているのか?あるいは先程口にした、罪のない人間を
殺してしまった際に、何らかの取引があったのだろうか)
その仕事を辞めたいのか?
(じっと、その瞳を静かに見ながら訊ねる。もし何らかの強制的な力で
彼女がこの仕事に所属しているのならば、その対象は排除すべきだろうか)
(戦場に立つ人間は、自ら望んだ者だけであるべきだ。
例えば媛名葵などは、そうハッキリと自覚して、戦いに望んでいる人間だ)
(ただ彼女の持つ力があまりに強い場合、万民の為に
犠牲になってもらうのも、仕方のないことだろうか)
…………あまりとやかく言うべきじゃないだろうが、学校には行っておいた方がいい。
実家を継ぐなどでもない限り、死ぬまでこの仕事を続けることになるかもしれないぞ。
(賞賛には特に反応せず、ただ窘める。一々生真面目な性質の現れかもしれない。
最も『こう』なってしまったのは、やはりあの日から。
特に彼がなりたくてなったわけではない)
(ただ、誰も頼れる人がいなくなったあの日から。
自分がしっかりしなければ、一人で生きていくことは不可能だったから)
ヒーロー、か。そんな物が、この世に実在したら便利だろうな。
(そして水琴の皮肉をも、少年はさらりと受け流した)
(かっては、ヒーローを盲信していた。いや、それは父親そのものだった。
父親こそが自分にとって、皆にとってのヒーローであり、自分の憧れだった)
(そのヒーローは、自らの甘さから最愛の家族を失い、自身も無残に朽ち果てたけれど)
>>354 【それでは今夜、九時再開ということで宜しいでしょうか。
問題がなければ、また今日によろしくお願いします】
【今日はお付き合い頂きありがとうございました。お休みなさい、須佐乃先輩。ノシ】
【ロール再開しますー。】
化け物はいて、それと戦う超人もいて、でもヒーローだけはいないなんて。
ひどいね、まったくひどい世の中だわ。
(可愛げないなぁ――などと心中で毒づきながら、
電話が繋がれば流し目も逸らし、符丁だらけの会話を終える。
程なくして事後処理担当の班が到着するだろう。
それまでの暇潰しにと、携帯をポケットに収めて向き直ると)
辞めたくないはず、ないでしょう。
殺し殺されが日常茶飯事の人外魔境に肩まで浸かっていたいだなんて狂ってる奴の戯言だ。
――でも、あたしはどういうわけか須佐乃≠フ力を持って生まれ、
それで、既に殺してる。 何匹も、何人も、老若男女の区別なく、あたしのためだけに。
(左手を挙げて、長刀の姿を見せる。 拵えは新しいものの、長身の剛刀からは血が香る。
いまは鞘のなかで眠っている刃は、ひとたび抜けば死の風へ化けるのだ。
それもまた水琴の一部。 魔を引き寄せる、魔性にさえなった気配)
もう手遅れ……いや、初めからそうだったのかもしれない。
剣を置いたところで、今度は罪のない命≠ニかと同じカテゴリに行くだけ。
おすわりして殺されるのを待つようなもんだ。
だからあたしは、ある程度の保護が約束された警察にご厄介になってる。
いつか異形がいなくなればいい、なあんて思っちゃいるんだけどね。
ふつーのところに就職しても、とうぶん刀は手放せなくなりそうだわ。
……あんたはどうなの? この血なまぐさい裏街道に永久就職するつもり?
(勝手に喋ったことだが、自分の手の内をさらけだせば相手のほうも気になるというもの。
それとなしに問うてみた)
>>356 救いの手なんて現実にはないからこそ、架空の物語にそれを求めるんだろう。
別に異形が原因でなくとも、望まざる死を迎える人物はごまんといる。
(ヒーローは死んだ。正確には、元からヒーローなどいなかったのだ。
現実に存在できるはずもない。圧倒的な力で弱い者を助け
強い者を懲らしめ、最後には皆が助かるハッピーエンドを作り出す、そんな存在など)
(この街のどこかには、『正義の味方』を自称する、
そんな異能者がいるそうだけれど。彼は、どんな風に折り合いを付けているのか)
自分の意志で殺したのなら、仕方ない。今更殺した人間は戻らない。
(剣を置かずとも、こんな仕事を請け負う限りは危険が増すはず。
精々自衛にとどめ、他人が襲われようが、知らぬ振りを決め込めばよいのでは、そうも思ったが)
(手遅れ、その言葉から察するに、彼女はその出来事を悔いているのだろうか。
殺した人間は、それ自体が罪に問われるような存在ではなかったと思いたい。
でなければ、幾らその能力が魅力的なものだったとしても、
警察がそれを見過ごすような不正はしないはず。やはり、これも詳しくは分からないが)
(どちらにせよ、自分がどうこうできる話でもない。
そもそも法を尊び、忠実に職務に準じる『ガンスリンガー』が、
同じ立場の人間を心配する必要など、皆無だろうに)
(ふう、と息を吐く。と、今度は彼女から同様の質問が返ってきた)
(少年はそれに対して、まるで1+1の答えを聞かれたかのように、即座に返す)
もちろんだ。
(淀みなく、まるで一片の躊躇すらなく。それが当たり前であるかのように)
(そうする為だけに自分は生まれ、そうする為だけに自分は生きているかのように。
愚直なまでに真っ直ぐと、貫くような鋭い視線が、水琴を見返す)
僕は死ぬまで、異形を狩り続ける。
言うね。 死ぬまで、と来たか。
(その宣言は、いささかならぬ驚きをもたらした。
真顔でなんて冗談を――冗談であってほしいと思いたくなるようなことを言うのかと。
顎に手を当てて、値踏みするような視線を再び向ける)
まあ、そういうことに真面目になれるってのはいいことなんだろうけどさ。
罪のない命が奪われるのを、身体を張って止めるってのは、聞こえはいいし。
――こういう事情知らない人は、助けられたことを知らなくても、助かるわけだけど。
(まるで異様なものでも見るかのように、少年への懐疑心が視線に浮かぶ。
疑わしい。 この、目の前にいるガンスリンガーの、正気が)
なんていうかな……。
(黒髪を軽く掻いて、言葉を探しあぐねたように。
幸い、壊れ物を扱うような°C遣いは要らないだろう、と判断する)
どうして、とか聞いていい?
――あんたがいま言ったこと、ぜんぜん普通じゃない、って自覚は、あるでしょ?
>>358 他に、僕は生きる道がないから。
(淡々と、実験の結果を報告する科学者のように、少年の口が動く)
(理解できないかもしれないし、そもそも理解してほしいわけでもない。
ただ訊かれたから答えるだけだ。異形を狩るはずだった時間の代わりに)
僕は『ガンスリンガー』だから、異形を殺す。
人間にとって、意志を持った危険物である異形を殺す。
そうする必要があると知り、そう求められていると知ったから。
(あの時肉親を失った当初は、異形への憎しみだったと思う。
異形全てを親の仇のように憎み切り、それを殺すことで、辛うじて生を保っていた)
(そして魔女、正確には亡くした家族との出会いで。
憎しみではなく、その危険性から、やはり異形は憎くはなくとも
狩るべき存在なんだと、改めて認識し直した)
(途中、あの紅い髪の青年から、本来殺すべきは目に見える異形ではなく。
そんな争いを引き起こす、負の連鎖など言われ。
一時的にその方向を模索し、偽物のヒーローを、ほんの少しだけ目指そうかと思った事もあった)
(けれど、少しだけ信じてみようと思った鬼塚蝶子は、
やはり異形でしかなく。そんな夢物語は実現不可能だった)
(そんな事を理解したのは、散々犠牲を払った後だったが。
だが、それでようやく悟ったのだ。自分にはこれしかないと。
既に失った、愛情などというものを追い求める行為の愚かさを)
ここにいる人間は、『ガンスリンガー』でしかない。
それ以上でもそれ以下でもない。それ以外に慣れるはずもない。
だから、死ぬまで異形を狩り続けることが、僕にとっての。
『ガンスリンガー』にとっての、普通だ。
(心の中を整理するように、一時一句はっきりと。
自分の心に刻み込むかのごとく、兵部 晶だったものは、そう言った)
(珍しく横から口を挟まずに、ひとくさり聞き終える。
少年の――変声期を前にした高めの声と、がたがたと回る、大仰な歯車仕掛けの音だけが。
そうして、言葉が結ばれたと見た水琴は、ひとつ息をついてから眼を細めた)
最初の一言でも、納得してあげたよ? あたしは。
(まず、そこから先は聞き出そうとして聞いたわけじゃないよ、と逃げ道を作って。
そこから腕を組むと、天井を仰ぐ。 噛みあう歯車と、月光と石の空を)
つまり、あんたはあれか。
『ガンスリンガーになることをえらんだ』の?
(最初からそうだったという可能性も考えられたが、少年は、少年≠セった。
血肉のかよう人間が、大きな物事をなすための歯車たらんとするような、
そんな冷たい考えに至るまでに……そう多くの出来事と時間がかかっていないとあたりをつける。
それにしては、表情が引き締まっていてもその顔に可愛げがありすぎる)
ま、こうやって生きなきゃならないんだったら――
そうなる≠ルうが、楽だろうね。
ベクトルが違うにせよ、壊れたり狂ったりすると生きやすくなるもんだ。
普通じゃない生き方……普通じゃなくなったほうがいい、って。
(ガンスリンガー、である少年を見ながら考える。
ある意味で羨み、もう一方で蔑みながら、精神を苛む不気味さを分析するように。
おまえはおかしい、と、相手の考えを後押しするよう、でもある。
――上から。)
>>360 …そうだな。きっとこれは、あなたへの返答だけじゃない。
問われたことで、僕が自身を確認する意味もあったのかもしれない。
(少年の声は揺るがない。ただぼんやりと、自分の言葉を思い返しつつ)
(頭上に移る景色を眺めて、この人は、どうしてこんなにも
月明かりが似合うのだろう、 なんてどうでもいいことを考える)
選んだ、と言えばその通りだ。選ばなければ、死んでいた。
その点では、死にたくないから仕事を請け負うあなたと変わらないだろう?
(首を僅かに傾げ、相手の言葉を繰り返す)
あなたの観点から見たら、あなたは普通でも、僕は普通ではないのかもしれない。
互いの目指すところは一緒でも、根本からして違う。
あなたは異形がなくとも生きられるけれど、僕は異形がなくては生きられない。
(自分がそれを選んだのは、異形狩りが苦しいからではない。
勿論、以前も苦しくなかったと言えば嘘になるけれど)
(でも、『そんな事』よりもっと。自分が兵部 晶であったが故に。
心は深く傷つき、また相手も深く傷つけてしまったから)
(だから、そんな幻想を追い求めるのは嫌になったから。下らない選択肢は、切り捨てた)
(―――――そう、言えば)
あなたは、どうして生きてるんだ?
(誰も彼もが自分と同じとは思えない。けれど、興味はあった。
彼女にこの世界を嫌わせるだけの、生への執着の元になっているものは、何なのだろう)
異形がなくては――ってやめてよ。
まるで、あんたが爺ぃになるまで異形がいなくならないみたいに。
(不快感をあらわに、眉を顰めて手を振った)
さっきも言ったけど、現状で生き残るためのほかに、その先の平穏無事も目指してんだから。
――ヒーローを期待するようなもんかもしれないけれど、
こんなの、夢でも見なきゃやってらんないでしょうに。
(その、『ガンスリンガー』が生きられなくなるような世界を求めているのだと。
自分のために。 嘘偽りない想いで一蹴した。
そうして、続いて突拍子もないようなことを聞かれて、目を丸くする)
どうして生きてる、って聞かれて答えられるやつを見てみたいよ。
あーいや、みたところで、納得できそうもないけど。
死んだほうが楽だ、なんて言えば大抵の人生がそうじゃない?
(呆れたように。 生き方を選び、変えることはできても、その根本はもはや哲学の領域ではないか。
この世に生まれ落ちた時点で、そうしろと言われるようなもの。
当たり前のように享受し、引き摺っていく命題ではないのか。 語れるものか。
――殺してくれと、迫ったことはあったけれど、いまは、あの時から一歩進めているはずだ)
……あえて、なぜって聞かれれば。
あたしが、『世界でいちばんかわいそう』だったときさ、体張って……
いや、その場の勢いでほだされた気がしないでもないけど、目を醒まさせてくれた人がいて。
その人のため――って思う自分のため、かな。
どっかで、人生は、苦≠ホかりじゃない、って考えてんだろうさ。
(甘い考えではある。 いずれ終わりがあるのだろうと)
>>362 なくならないんじゃないか。
仮に世界的に異形根絶が語られたとしても、また湧いて出そうな気もするが。
どちらにせよ、こんな生き方ではそう長く年を重ねられないだろう。
(冷徹に現実的な考えを述べる。それこそ、幽霊やら妖怪やらを
異形に分類するのだとしたら、一体いつから奴らはこの世に生息したのだろうか)
(そんな昔からいる連中を、たかだか50年やそこらで根絶できるか?
恐らくは無理だろう。ただ、それだけの話だ)
そうだな、僕も平穏な世界を夢見ている。そこで僕は生きられないけれど。
(彼女の言葉に賛同し、小さく頷く。先程も言った通り、目指すものは同じだ)
(結局は自分のため、という点でも変わりない。そこに現れる結果だけが違う)
理由がなくても、人間は生きられるのか?
普通の人生なら、大なり小なりこの世に未練があるからじゃないのか。
(例えば家族なり恋人なり友人なり。仕事なり趣味なり死への恐怖なり。
何かしら、理由がなくては生存できない。生きるという事は継続行為だから)
(あるいは、それも自分だけなのだろうか。
何かを頼りにしなければ生きていられない、そんな弱い人間は)
…それが、媛名葵なのか?
(なんとなく、当てずっぽうで訊いてみるあの人なら、そんな行為をしてもおかしくはない)
(自分は大した人間ではないと語るけれど、結局あの人は、所謂善人だったから)
大抵のひとはそんなこと考えないでしょう。
だって、生きることが当たり前なんだもの。
あまつさえそれを放棄して死ぬことに、いろいろけちがつく時代だよ?
(肩を竦めて、思う。 あのひとが大事なのは事実。
けれど、それを生への未練とか、生きる理由とか、そういう考えで縛って、
明文化することにどれだけの意味があるというのか。
――理屈と、整然な言葉を好むのか、と、あらためて少年を見遣る)
むずかしいことを考えるのも、生きるためじゃない、生き残るため。
その先にあるもののため、なんだと思うよ。
これから、いろいろとやっていくうえで、考えは変わるかもしれない。
異形はいなくならないで、剣を置くかもしれないけれど……。
ま、あれこれ考えるのも、まず生きてる自分≠ェ前提だからね、あたし。
(とことんまでエゴイストなのだと、臆面もなく語る。
いまさら甘っちょろい戯れ言をほざいて、善人なんです、まっすぐなんです、などと、
醜悪な偽善をほざけば、きっと、自分があの死相に向き合うことが出来なくなるだろうから)
――あんた、葵になんかされた?
ばかでしょう、あのひと。
(逆に聞き返す。 肯定も否定もしない、それが肯定だった。
そして、そう思い当たるに至った理由を質す。
この少年に、こんな女の道を少しだけ変えたあの葵がどう影響したのか。
この少年がどのように情動したのか――仮面のような童顔と、その向こうの女に問うて)
>>364 …そうかな。
だったら、やっぱり僕は普通じゃないのかもしれない。
(生きることが当たり前、と彼女は言うけれど。
これがもし、家族が数万人に一人などの奇病で亡くなったとしたら。
自分はすぐにでも、彼らの後を追っただろう)
(そう言えば、自分も家族が生きていた時は、なんで生きてるのか
なんて、考えたこともなかった。つまりは―――――そういう事だ)
(元より彼女とは、生への感覚が違うのもあるだろうが)
……………。
(生き残ることは自分の為だと彼女は言うが、死ぬことが他人の為に成るとも限らない。
そんな程度の願いをエゴと呼ぶのならば、他人を助ける人も、
あくまで当人の意志による物なのだから、エゴだろう)
(けれど、そんな事は言わなかった。生き残ることが自分勝手だと、
彼女自身をそう追い込む、思いこませるようなことがあったのかもしれない)
―――――…………。
あの人が愚かであるという点では、同意するけれど。
あの人が、特別な事をしたわけじゃない。………むしろ、特別だったなら―――。
(言いかけ、目を瞑り首を振る。今更語ることに何の意味もない。
既に彼女に対する興味は消え失せた。今は何の感情もない)
(彼女にとっては、家族を異形に殺された、可哀想な子供がそこにいて。
哀れに思い、手を差し伸べた。捨てられた子猫を相手にするのと、大差はない。
そこに特別なものなんてなく、どこにでもあるありふれた光景だろう)
(『ジムノペディ』の肩紐を掴み、階段の少女に背を向ける。
こちらから彼女に聞きたいことは、殆ど訊ねた。
後は彼女からのそれがなければ、これ以上ここにいる意味もあるまい)
特別なこと、されたかった?
(背を向ける少年に対して、揚げ足を取るような言葉を投げた。
はじめて言葉が曇り、言いよどんだ隙に手を突っ込むようなものだったが、
躊躇はなかった。 もともと、割と平気で他人を傷つけられる人間であるから)
ひとつあたしが葵について言えることとすれば――
あたしが、葵にとって特別だったら嬉しいってのも事実だし、
そうであってほしい、と思ってるのも事実だけど。
いちばん大事なのは、あたしにとって葵が特別だってこと。
そう思うことで見返りが得られるから、それが生きる理由のひとつだと思うね。
――だから、仕事仲間ならあんまし冷たくしないであげてね?
あのひとがあんたにとって特別な人じゃなくっても、強い人間でもないんだ。
器用じゃないから、ぶれるんだ。
(葵が、ガンスリンガーに対してどういうことをしたのかは、知らない。
だがそれでも肩を持つような人間ではあった。
無条件の、好意であり、独り善がりの変わった独占欲がそこにはある。
しかし、そうやってひとつの部品、機械のように振る舞おうとする少年の背を見て)
もっとも、不器用だからぶれない奴も居るんだろうけど。
ね、名前教えてよ、拳銃屋。
どうせ学校で会うかも知れないし、伏せとく理由もないでしょ?
(ガンスリンガーを、名前とは、存在とは思わぬ。
それは、言葉の冷たさと裏腹に、その血肉を感じ取れるゆえ。
――容易く裂ける人の身と、この剣が訴えないゆえの問いであった)
>>366 ―――――――っ。
(古臭い両開き扉に手をかけたところで、動きが止まる。言葉を返す為と言うのもあるが)
(確かにあの言い方では、まるで自分が特別でありたかったのよう――――)
(いや、違う。そうだろう。特別でありたかったのだ。
今となっては関係のないことだけれど。言葉ではなく無言を以て肯定する)
………僕には、そんなの分からない。
それだけで………生きられる、余裕なんて、ない。
(特別な存在だから、その人を思うだけで見返りが得られる。
それが理由の一つ。なんとなく分かるようで、けれどやっぱり理解できない)
(好きだから、その人を見ていたい。見守っていたい。
そういった類の感情――――なのだろうか?)
(けれど、大切なその人が他に愛情を注ぐ様まで見ていられるのか?
『たいちろう』。『正義の味方』。その存在は、彼女も知るところだろうに)
(それが『大人』なのか。それすらも含めて、その人を大切だと認められる心が。
やっぱり、理解などできそうもない。そんな余裕は、あるはずもない)
………さあ、ね。
ただ、あの人が僕の行動で傷つくようなことは、もうないだろう。
あったりしたら―――――二度と許さない。
(少年の物言いはあくまで冷たく。だが、最後の言葉には怒気さえはらんでいた)
(切り捨てた人間のことを、いつまでも考えるほど、そこまで愚かとは信じたくない。
――――ばかじゃ、ないのか。そんな事だから、結局誰も幸福になれないんだ)
(だが、それは流石に杞憂だろう。彼女もあれで列記とした『大人』だ。
もうそれが下らないことに気付き、割り切って感情を整理しているだろう)
…………あきら。兵部晶。あきらは水晶の晶だ。
あなたは?…下の名前だ。
(もはや、記号としての意味しか持たなくなったそれを答える。
この名前にも、さほど意味はない。日常生活での識別呼称にしか過ぎない)
(だからこちらも、彼女の名前を知っておこう。
最も、須佐乃という珍しい名字がそうそうあるとは思えないが)
許さない、か……大変ねぇ。
(どちらが、とは言わない。 両方なのだから。
生きていく上での、しがらみ、我執、確執から抜け出すのは、存外に難しい。
こうして、自分達のように……恐らく表の世界に生きる者達よりも
遥かに凝縮された時間を過ごさねばならない身にとっては、なおさら。
心の在り方、移ろいは、重すぎるのだ。 自分も含めて)
水晶のしょう。 日をみっつ? ひょうぶ、あきら。
ひょうぶ、兵部ね。 覚えたよ。
あたしは水琴。 スサノミコト。 水に、楽器の琴って書くよ。
(基本的に、相手のことは名字で呼ぶのがこの須佐乃水琴である。
ひょうぶって、どう書くの? とまでは聞かずに)
いちおう保健委員だから――って、校舎違うか。
じゃあこれから、もし何かあれば宜しくね、兵部。 気をつけて帰りなよ。
(ご同業になんかあると、仕事が増えるんだ、と小さい背中――を隠す筺に向けて。
怒りも感情も冷やす夜風のなかに、少年を押すように)
【じゃ、あたしはこれで締めということに。】
>>368 『――――――バタン』
(中に入った時と同じ音を立て、再び閉まる扉。
振り返り、来た時とこれまた同じく時計台を見上げる)
(かといって、今はノスタルジックなその外見を思いを馳せているわけではない。
先程の剣士、須佐乃水琴という女性に対してだ)
(結論から言えば、よく分からなかった。その思考は、
自分に考えられる理路整然とした形には納められなかった)
(自分勝手に生きたいと言いながら、結局こんな仕事をしていたり。
彼女を特別だと言いつつ、彼女からは特別でなくてもいいと言う)
(――――ただ。理解できないのも当たり前かもしれない。
初めてのタイプなのだろう。今までにあった人間とは、同じ分類にできない。
そんな生き方もあるんだな―――なんて、思う)
(自分がそんな風に生きられることは、恐らく、ない。その、はずだ)
………僕は、『ガンスリンガー』でなければならない。
(例えばそう、久遠ゆりかの言葉通り、紅裂拓兎を殺すのを止めてしまったら。
自分は生きられない。『ガンスリンガー』が、『ガンスリンガー』でなくなってしまう)
(それ以外の生き方なんて、想像したこともなかったけれど。
それを知った今も、そう成ろうとも、成れるとも思わないけれど)
(須佐乃水琴。その名前と、そんな彼女の生き方位は、覚えておいてもいいかもしれない。
最近寒さを増して来た秋の夜風に当たりながら、そんな事に思いを馳せつつ、晶は公園を後にした)
【では、こちらもこれで〆ましょう。二日間お付き合い頂き、ありがとうございました】
【途中から何度も長考になってしまい、すみません。とっても楽しませて貰いました】
【またいつか、よろしくお願いしますね。お休みなさい、須佐乃先輩。ノシ】
【こちらこそ、ありがとう。 毎度毎度、やるたびにブランクに悩まされている気がする!】
【楽しんでもらえたのならこれ幸い。 おやすみー!】
【落ちー!】
【名前】久遠 ゆりか (くどう ゆりか)
【年齢】16歳
【性別】女
【身長】147cm
【3サイズ】70/53/76
【容貌】
濃いブルーの瞳。少し癖毛のグレーにくすんだ金髪、背中中央辺りまでの長さ。
インサイドホルスターを隠す為、フリルやリボンの付いた長袖上着を着用。
制服のスカートの下にレースのペチコート、ドロワーズも完備で、私服はこってり甘ロリ服。
【能力】
MашинаАнгел マシンを掌握する者。 触れただけで、機械の操作方法や構造が解かる。
物質の構成・修理等が可能。弾丸を銃に装填した状態で、威力の加減加工等。
ただし、車両船舶等が上手に操縦できるかどうかは、別問題。
通常装備として、左脇インサイドホルスターに、ヘッケラー&コッホP7M13。
いつも持っているバイオリンケースの中は、ベレッタM93Rを一式。
他、自宅には複数の小型、中〜大型銃火器を所有。必要に応じて、持ち歩く。
身体能力は、校舎の2階ぐらいなら、通常装備品込みで飛び降りる事が出来る程度。
【希望】
日常 共闘 戦闘
【NG】
死亡 相談の無いエロール 後遺症
【弱点】
能力の行使に時間がかかるため、戦闘中において、異能は役に立たないと思ってよい。
単純なメンテナンスや、弾丸のカスタムは、約3〜10分程度。
銃器を破壊されても再構成可能だが、数十分〜1時間ぐらい必要。
甘いものに目が無い。現在のブームは、マシュマロ。
容姿は金髪碧眼だが、ロシア語の単語程度と日本語しか喋れない。
【備考】
父は旧ソ連の特殊諜報員で、日本の商社潜入任務中にソビエト崩壊、そのまま帰化する。
ゆりかが10歳の時、謎の怪事件に巻き込まれた父親が他界。 異形を退治しながら、父の仇を探している。
現在所持している銃火器は、すべて父の遺品。
生粋のスラヴ民族だが、生まれる前に両親が帰化している為、日本国籍。
家族構成は母と弟。ロシアには、両祖父母健在。
ロシア名は、Julija=Alexeyevna=Kudryavtseva。愛称、ユーリャ。
父を亡くしてから、身体の成長を止めている。本人は止められていると思っているが、自己暗示みたいなもの。
最近、異形の作った空間に、お気に入りの赤いリボンとデザートイーグル(残弾1)を落とした。
【プロフ投下ついでに、待機です。】
【こんにちは、久遠さん】
【宜しかったらお相手をお願いしたいのですけれど、大丈夫でしょうか?】
【こんにちは、です。立候補してもよろしいでしょうか】
【煤i;・x・) !?】
【何というデジャヴ……と。どうあれ、私の方が一歩遅かったようでありますし
ここは媛名さんにお譲り致しますね。失礼しましたです】
私、本スレと、どれだけ、相性が悪いのでしょうか……。
待機しようが立候補しようが、三分の一くらいでバッティングを起こすこの指先が本当に問題です。
(すっかりしっかり、頭をかかえた)
>>376 画面前でしばし呆然としたら、数分経っておりました。
……に、二度目というか三度目というか、運命を感じます、卯月さん。(←)
誠に申し訳ありません、ありがとうございましたっ。(深く頭をさげて)
あわあわしているうちに…
申し訳ございませんですわ。
では、媛名先輩、よろしくお願いいたします。
卯月さん、また今度お願いいたしますわね。
さて…ネタはどうしましょう。
>>378 私も、現状にあわあわしていたので、問題ありません。
……こう、リロード3度ほどしても、ぶつかるときはぶつかるのでしょう。
――し、しかも、避難所……誠に申し訳ありませんでした、伊織さんも。(一礼っ)
改めて、こんにちは、久遠さん。
こちらは現状としては紫さんと協力中であって
貴方が水鏡さんに紅裂さんと兵部さん、紫さんのことでご相談をしたことは承っております。
ということで、やっぱり簡単に
@夜に異形と闘っているところで会って共闘
A校内で、こちらから噂の久遠さんを訪ねに行く
Bもしくは、お互いをお互いと知らずにどこかでたまたま会う
このくらいが浮かんだのでありますけれど……いかがでしょうか?
>>379 実は、手元のお茶をこぼしてしまっておりましたの…っ
反応遅くなってしまいまして、申し訳ございませんでした。
あぁ…そして伊織先輩も……やはり避難所も開けて待機すべきでしたわ。
重ね重ね、申し訳ございませんでした。
位置関係、把握いたしました。
共闘も魅力的ですが、邂逅ですし軽く2か3といったところでしょうか。
2であれば、わたしは最近よく放課後は屋上でポケッと過ごすことが多いですわ。
3でしたら、夜歩き後の公園、あとは昼間街中で見かけて…とか、でしょうか?
>>380 私も、いちどそれでキーボードが紅茶の香りになったことがあります。
(思い出すように首を傾げて)
ふふ、大丈夫、でありますよ。私自身もそう、早い方でないので、十全です。
なれば、2、3をまぜこぜにしてしまいましょうか。
私もたまたま屋上に行ったら久遠さんが……というように。
こちらは、もしかすればお話の途中で貴方のことに気づくかもしれませんが、
そこは、軽く流れでーと、思っております。
久遠さんに、ご希望などあられたら十全っ、と仰られてくださいませ。
なければ……そうですね、書き出し、お願いしてもよろしいでしょうか?
>>381 キーボードはかろうじて無事だったのですが、床まで零れてしまって…
紅茶の香りのキーボード、とだけ聞くと、なんだかとっても素敵ですわ。
えぇ、それではまぜこぜで。
あとは、流れでー
流れに身を任せるのも、楽しいですものね。
はい。それでは、書き出しさせていただきますわ。
何か舞台としてご希望があれば、遠慮なく申し出てくださいませね。
では、しばしのお待ちをお願い申しあげますわ。
>>382 綺麗に拭きあげたら、それはそれでありのような気も致しました。なんて。
場所は放課後の屋上なり、何なり、
貴方がいらっしゃるであろう場所をかきだしてくだされば、そこを訪れようと思います。
はい、それではゆっくりと待っていますので、
どうぞ、ゆっくりと書きだしてくだされば、幸いです。宜しくお願い致します。(一礼)
(頬を撫で、髪を揺らす風は、日に日に冷たくなっていく。)
(髪を鬱陶しそうにかきあげると、冷えかけた指先が首に触れて)
(制服に包まれた身体を、ふるりと身震いさせる。)
さむ……
(誰も居ない放課後の屋上から、部活動に励む生徒がまばらに蠢く校庭を見下ろしつつ)
(グロスで艶めく唇を動かして、小さく呟きながら、続いて深い溜息を吐き出す。)
(不意に、しゃがみこみ、足元に置いてあるバイオリンケースの口金を指で弾き、蓋を開く。)
(ケースの中に手を入れて、その柔らかい曲線を指で撫で、ぐっと掴んで持ち上げる。)
(ケースから取り出されたのは、普段、そこに納められている無骨な銃ではなく)
(飴色と漆黒のバランスが素晴しい、一挺のバイオリンと弓。)
………
(何度かペグを弄り、調整をして、おもむろに顎にあて弓を引く)
(鮮やかな、でもどことなく物悲しいような旋律が、4本の弦から零れ落ちて)
(秋の深まる夕空に、流れていく。)
(幼い頃、誰もが一度は聴いたことのある、キラキラ星変奏曲。)
【お待たせいたしました。】
【改めて、よろしくお願いいたしますわ。】
>>384 (かつかつ、と。音をたてて階段を上った先。
暗くなるのがやや早くなった秋の空を見渡せる、天井のないその風景)
(少しだけ冷たい風と共にながれてきた旋律に、ふるり、と身を震わせた)
(鮮やかでいながらも、どこか物悲しい。
澄み切った夕暮れの空に、響く旋律は、聞き馴染みはないが聞き覚えは、ある)
(だれしも幼いころに聞いたはずの、旋律。
けれど、彼女がこの音を知ったのはそう、幼いころの話ではない―――)
…………。
(その音につられるように、屋上に一歩足を踏み入れた)
(邪魔してはならないと思ったのだけれど、もう此処まで踏み込んでしまったからには
仕方があるまい。そう判断したのであろうか……何も言わず、そこに立ちつくす)
(夕暮れの空に流れる、金色の髪。
バイオリンを弾く姿は、それこそ何かのワンシーンのように、目の前の少女はどこか儚げだった)
――――綺麗、ですね。
(それは、音に対してか、少女自体に対してか。
女は小さくそう呟くと、やわらかな風に流される黒髪をおさえた)
(ゆっくりと息を吐きながら、最後の一音まで大切な宝物のように奏でて)
(弦から弓を離し、声のした方に目をやる。)
(青い瞳を何度かまばたきさせてから、バイオリンを下ろし、一礼をしてみせる。)
……おそまつさま、ですわ。
(折った腰を戻し顔を上げて、改めて声の張本人を見つめる。)
(冷たくなってきた秋風に流れる黒髪もたおやかに、すらりとした細身の、美しい女性。)
(同じ制服だけれど、その顔には見覚えも無く)
(その美しさと相まって、ついつい無遠慮にまじまじと見つめてしまっている自身の視線に気がつき)
(慌てて申し訳無さそうな表情になって、黒髪の女から視線を反らす。)
キラキラ星、ですわ。
わたしがバイオリンを習い始めた、本当の本当に最初の頃に習った曲。
ほら、幼稚園や小学校とかで、七夕とかで歌いますわよね。
モーツアルト作曲で、元々は恋の歌だったって、ご存知?
……ロマンチック、ですわよね。
(足元のケースの上にバイオリンを置き、普段どおりの、少しおしゃべりな調子で話し続ける。)
えっと……先輩、なのかしら?
あまり、1年のクラス付近では、お見かけしないお顔ですわ。
もし、ここでなにか御用事でもあるのでしたら、わたしご遠慮しますわよ?
>>386 (一音、一音がまるで宝石かなにかのように大切に奏で終えた少女。
澄んだ青色の瞳がこちらを見つめると、その色にまた見入りそうになってしまった)
キラキラ星……。
(幼稚園と小学校には、困ったことに縁がなくて。
だから、そこは曖昧に小首をかしげるにとどめて、その後に言葉に耳を傾ける)
きちんとした歌詞は存じ上げませんけれど、
『恋の歌』――であったのですか? そう、てっきり、童謡かなにかしらだと存じておりました。
(「素敵ですね」、と。そう付け加えて、再び少女に目をやった)
(少し癖のあるくすんだ金髪と、吸いこまれそうなほどに深く濃いブルーの瞳。
小さな背格好もあいまって、愛らしい人形のように見えて――ふと、どうしてか、銀髪の少女のことを思い出した)
この学校において、私の先輩にあたるかたはそうそういませんから
恐らく、センパイ、で問題ないと存じております。
(足を進めて、近くのフェンスまでいくと、危険防止のための金網に手をかけて)
………1年生、であられたのですか。
ここには、用事というか……何でしょう、ぼんやりと、しにきただけなのでありますよ。
私こそ、此処にいて大丈夫でありますか?
バイオリンの練習なら――その音色、またしばしお聞きしたいところではありますが、
邪魔になっては申し訳ありません。すぐに、ご遠慮致しましょう。
(ご遠慮する、と言ったわりにはしっかりとフェンスにもたれて、空をみあげたりしているが)
(キラキラ星の言葉に、曖昧な様子を見せる女性を、少し不思議にも感じたけれど)
(それでも、きっと見た目どおりに落ち着いた女性だからこその、淑やかな反応、と判断して)
(恋の歌だと知って、素敵だと応え、こちらを見つめる姿を、満足げに眺めた。)
そうそう…いない……3年生の、先輩ですの?
失礼いたしました。
(フェンスに近づく様子を目で追って、今度は、小さく首だけで会釈を見せ)
えぇ、1年生ですわ。
ぼんやり?
……じゃあ、わたしと一緒ですわね。
バイオリンの練習、なんて……
(なんとなく、寂しそうな視線でバイオリンを見下ろし、そしてまた、女性のほうへと戻して)
さっきの、4年ぶり……ぐらいですの。
なんだか最近は、色んなことがありすぎて…
ちょっとした気分転換になるかなって、持ち出しただけですわ。
あまり気持ちは軽くならないけれど、それでも気分転換には、良かったかも。
(小さく笑って、真似をするようにフェンスにもたれかかって、空を見上げる。)
だって……
この音色で、先輩みたいな、素敵な方に声をかけてもらえたんですもの。
先輩……えっと………何、先輩ってお呼びしたらいいかしら?
>>388 ……ええ、高等部三年に属しております。
(“1年生”、という返答をあらためて聞いて、ほんの少しだけ驚いたが、
それが顔に出てしまわないように心がけた―― 一応、知り合いの『1年生』を思い出し、
比較対象としてみたりもしたのだけれど……容姿だけなら中等部かと思ったのは内緒にしておこう)
4年ぶり――ですか?
せっかく、綺麗な音色でありますのに。
だから、私、てっきりと吹奏楽部か何かかと――思っておりました。
(オレンジからゆっくりと闇色にそまりつつある空を見上げつつ、零す)
こう、何か好きなことをなさるのは、気分が晴れると言いますから。
どうしても、胸の奥にたまったことはすんなりと取れるものではないですが……と。
(そこでふと、改めて彼女に目を向ける)
私に声をかけてもらえた、だなんて……愛らしいことを仰られますね。
(あまり強くはなかったけれど、それでもうっすらと楽しげな表情を浮かべて首を傾げる)
………う、ぅん。
このごろ、色々な呼び方をされますから……ひめ先輩だとか、犬っころだとか。
手酷いひともいたものですよね、人を犬っころだなんてお呼びになるの――。
(やれやれと首は振るものの、言うほど気にした様子も無くて)
ヒメナ、アオイ、と申します。
貴方のお名前も、お聞きしてよろしいですか?
吹奏楽部なんて…そんな。わたし、協調性無いし、無理ですわ。
えぇ…4年ぶりですの。
色々とあって、やめてしまって…好き、だったのですけれど……
(空を見上げたまま、一呼吸置き、消え入りそうな小さな声で、残りを締めくくる。)
……他に、やりたいことが出来てしまったし。
やめてしまっても、好きなものは好きなのですわね。
素敵なギャラリーにも恵まれましたし。
(視線を感じて自分も視線を空から下ろし、見つめ返し微笑む。)
とても、楽しかったですわ。
姫先輩…?
(言われて、真っ先に思いついた文字。)
(確かに「姫」なんて名前が似合いそうな、たおやかな容姿をしていると)
(そう思った瞬間)
―――犬、ですか?
(他人を、しかも女性を「犬」と呼んだ人間を、自分は知っていた。)
……っ
(名前を聞いて、小さく息を飲んだ。)
(ただそれは、本当に些細な仕草で、目の前に入る女性に気付かれたかどうかは解からない。)
ひめな…あおい……センパイ……
(異形狩りの猟犬、ヒメナ・アオイ)
(自分の名を告げていいのかどうか、少しだけ悩んだけれど、ここで断ったほうが違和感だと思い)
(鼓動が早くなる胸に感づかれまいと、笑顔を作って)
わたしは、久遠……くどう、ゆりか。
>>390 ………?
(消え入りそうな小さな声を聞き届け、声をかけようかと迷った。
自分が立ちいっていいものか分からない、複雑な事情がそこにある気がして)
(だから、何かを聞こうとして唇を小さくうごかしはしたのだけれど――)
そう、ですね。
好きなことというのは、長らく距離をおいても、好きなものです……。
バイオリン……機会があればまた、聞かせてください。
(――こちらも、そうやって締めくくった。曖昧に、微笑を浮かべながら)
(些細に、息をのんだ仕草。
ながらく学校生活を続けているとはいえ、もともと此処に転入した理由は――観察。
だから、この女にとってそれは確かに「仕草」として捕らえられたのだけれど)
……久遠、ゆりか、さん。
(その不可思議に思える仕草の理由が、名前を聞いてようやく分かった。
近頃、何度も、耳にした名前――発端は、たしか、「紫一久」からだっただろうか)
―――私のは、愛媛の「媛」に名前の「名」、向日葵の「葵」で、ヒメナアオイ、です。
ひめ先輩、なんていうくらいならどうにも愛らしくていいのですけれど、
「犬」ですよ、年ごろの女性を……なんて、感性をしていらっしゃるのでしょうか、全く。
どういう教育をうけてきたのか、きっちりお聞きしてみたいものです。人間性を疑います。
(陰口、悪口――にも、思われるそれを、意図的に吐き出した。
自分のことを彼女が何も聞いていないのなら、これには、反応するまい……と)
愛媛の、媛……あぁ、なるほどですわ。
あんまりにも、お綺麗だから…ひめ先輩って、お姫様の姫かと。
(嫌味もなく、屈託のない顔を向ける。)
(重厚な絹を何枚も重ねた着物が似合う、お姫様みたいだと、そう思ったのは本心だったから)
わたしのは…えっと…久しぶりに遠い近いの「遠」で「くどう」
ゆりか、は、ひらがなで……
(最近は、自分でも気をつけているせいか、随分と落ち着いてきたものの)
(生来粗忽者のこの少女が、素知らぬフリをしようなんて、そもそもが無理なお話で)
犬…ですか……はァ…それは、ムカつきますわね。
(それでも、普通の人相手であれば)
(目の前の美しい女性が、犬呼ばわりされた事に対して)
(同じ女性の立場に立って感じる憤り、とも取れるような)
(そんな些細な所作の違和感を、その表情に含ませて)
(困ったような瞳になって、媛名と目を合わせたり反らしたりと、忙しなく視線を泳がせる。)
本当…どんな教育を、受けてきたのか………
(ヒメナアオイと会う機会があっても、俺のことは言わないほうがいいと)
(目を細めて、紅く紅く染まる夕闇迫る空よりも、紅い姿を思い出す。)
(目の前の、美しい女性は、そんな面倒な存在には到底見えなかったけれど)
>>392 ………そんなに、嫌味なく褒め言葉を言われたの、初めてです。
(ぱちり、とその目をしばたかせてから、首を傾げた。
純粋で、屈託ない笑顔――だからか、と一人で納得をしてしまう)
くおん、とも読むあれですね。
永遠、だとか、物事がいつまでも続くこと、という意味が、あるのだって。
(だから、あの紅の青年のことを“想う”ことができて、さらにそのことで悩んでいるのだろうか、と)
……ええ、ムカつきます。ムカムカします。
(ブルーの瞳がせわしなく動いている様は、申し訳ないがちょっとだけ可愛らしい)
(そんなたわいもない会話を交わしている間にも、
彼女の視線はすっかりと泳いでいて、自分が何を言えばいいのか困っているような
そんな瞳に、なってしまっていて――ああ、やっぱり、と思った)
……少なくとも、
貴方のような愛らしい女性を、すっかりと悩ませるような、
あまりよろしくない教育を受けてきたことだけは、確かでありましょう――。
(だから、そんな言葉をつないで、また夕闇せまる空を見上げる)
(この上には、電線もなにもなくて、ただ、夕暮れの空ばかりが目の中に入り込んでくる)
大丈夫、ですよ。そんな風に、気遣わなくても。
誰に、何を言われているかは存じ上げませんが……貴方がお望みなら、
今日、私は、会わなかったことに致しましょう――そうすれば、十全ですか?
(自分のことを「紫」に言われたのか、「紅裂」に言われたのかは分からなかったから
そんな風に言って、女はのびをするように、両手を空に伸ばした)
あ…あ……っ、えと……
(ムカつきますと繰り返す、媛名の様子を見て)
(口は悪いけれど、悪い人ではないんだよと、思わず口を付いて出そうになって)
(まるで、何か言い訳でもしたそうな表情で、あわあわと唇をぱくつかせて口籠もる。)
―――っ。
(優しそうな声で紡がれた言葉を聞き、今度は驚いた表情を隠そうともせず)
(右手で口元を覆って、目をしばたかせ)
(空を見上げる媛名から、目を逸らすことが出来なかった。)
あー…
(口元を覆っていた手を動かして、照れ隠しのようにして、耳の下あたりをぽりぽりと引っ掻く。)
別に…いいんですの。
何か言われたとか、そういう意味ではないんですの。
えっと……ご存知ならば、それで……
(言いかけて、疑問が心の中に、小さな泡のように沸き起こる。)
(この美しい女を犬と呼ぶ、あの紅色の男は、自分の事を言うなと言った。)
(それなのに、彼女はもうすでに、ゆりかのことを知っていた。)
(―――誰から?)
(その泡は、ふつふつと後から後へと湧き上がり、沸騰し、好奇心と不安と警戒の蒸気となる。)
あの……媛名先輩も、わたしのこと、ご存知――でした?
(好奇心のほうが、些か勝った。)
>>394 (まるで、出来の悪い子を庇おうとするお姉さんのように。
きっと、パクつかせた口で紡ごうとしたのは、あの男を庇おうとする言葉なのだろう。
――そう思うと、何だかちょっと、あの男に腹立たしさを覚えた)
(あんなに虚無そうに見えて、こんなに素敵な後輩が、いるんじゃないか、と)
……そうですか。
てっきり、関わるなとか、話すな、とかでも言われたのかと思いました。
(掴めるはずもない空を掴もうかとする様に手を伸ばしていた女は、
彼女の言葉をきくと、まるでその空を掴むのを諦めたかのように、ゆっくり手を下した)
(照れ隠しのような愛らしい仕草を、視界の端っこにおさめてから)
むらさき、かずひさ。
みかがみ、きょうや。
そのお二人から、貴方の名前をお聞きいたしました。
紅裂さんからは、聞いておりません……よっぽど、大切にされているのですね。
きっと、私と関わらせたくなかったのでしょう。
異形狩り、ですから。場合のよっては、異能も狩るような女です。
(しっかりと、ゆりかへ向き直る。
少しだけ冷たい風が、ゆるりと髪を吹き上げるくらいの強さで、吹いて)
―――まあ、貴方の名を出し渋りしたのは、紫も一緒ですが
……あの男に捕まるだなんて、貴方も運の、悪いことであります。
【っと、6時過ぎましたけれど、久遠さんの方はお時間大丈夫ですか?
私の方は続けるも中断もどんと来いなので、ご都合悪ければ、申してくださいませ】
【わたしのほうは、まったくもってちっとも全然平気なのですわ。】
【先輩こそ、もしご休憩をしたほうが…ということであれば】
【レスを作っておりますので、その間に遠慮なく仰ってくださいませ。】
【ふふ、良かったです】
【私の方も、問題ありませんし、とっても楽しませていただいているばかりなので――十全です。
久遠さんも、休憩等必要な場合は遠慮なくおっしゃられてくださいませ。(一礼)】
あ…ぅっ……
そんな、関わるなとか…そこまでは……
そんなことまでは、言われていませんわ。
(これではもう「何かは言われた」と、自白したようなものだったが)
(もうすでに、全てお見通しであるような媛名の様子を見て、隠すのはやめにした。)
(ゆっくりと降りてくる、しなやかな指先。)
(異形狩りという、血生臭さは感じない、柔らかく美しい動きに、目を奪われる。)
……紫先輩と、水鏡先輩………
水鏡先輩は、どうせまたお節介でも、していたのでしょう?
わかりますわ、あの方、とっても良い方ですものね。
(少し呆れたような物言いだったけれど、それでも瞳は嬉しそうにして、首をかしげる。)
紅裂…先輩は……大切にとか、そんなのじゃないですわ……たぶんですけれど。
きっと…ほら……先輩としての、責任感?
そんな程度のもの、ですわ。
……っ
(真っ直ぐと見つめられ、媛名の視線から逃れるようにして)
(その流れる長い黒髪の行方を、見つめるふりをする。)
(異能も狩るという台詞に、無意識に指先が肩を探って、ホルスターのベルトをパーカー越しに触れる。)
水鏡先輩と紫先輩とも、お知り合いでしたのね。
あの…その……紫先輩とは、親しいんですの?
(地面に視線を落として大きく息を吸い込み、何か決意でもするかのようにして、再び顔を上げて)
―――あの方も良い方だと、思いますわ。
……たぶん、ですけれど。
でも、他の方々はみなさん、信用ならないとか…仰るんですのよ?
媛名先輩は…どう、思われます?
…なんて、初対面でお聞きするようなことではありませんわよね。
お話できないことであるのならば、これはわたしの独り言として、ね。
放っておいてくださいませ。
【休憩や退席が必要になれば、お互い遠慮なく申し出るということで】
【ひとまずは、引き続き。よろしくお願いいたしますわ。】
>>398 (彼女はきっと、隠しごとができない、素直な性格なのだろう。
そんなことを考えながら、「久遠ゆりか」を見極めるように、少女をみつめていた)
水鏡さんは、巻き込まれ過ぎて、あの方が傷ついてしまうのが少し怖いくらい。
この街には少し、そういう男が多いですね……他人、放っておけないような、人が。
(ふ、と思い出したのはバンダナを巻いた青年と、妖魔を宿した青年のこと)
……銃を、お使いになるというのも、水鏡さんからお聞きいたしました。
ご安心ください――貴方がその異能で“イタズラ”さえしなければ、手は出しません。
もしくは、“昔”の紅裂拓兎のように、私の成すことの前に立ちふさがらなければ。
(肩元に触れた指先を見て、そう付け加えた。
――仮にも、あの“紫”が引き込んだ異能だ。詳しくは知らないが、警戒は必要だろう、と)
あの人は……紅裂拓兎は、きっと、どうでもいい人間に対してなら、
先輩としての責任感など露ほども感じぬ男ではないでしょうか。
…………。
(その人形のように愛らしい貌に決意の色を浮かべるゆりかの視線を
こちらも、黒い瞳でしっかりと受け止める。しかし、投げかけられた質問には、首をかしげた)
―――まあ、悪い方ではないと思いますよ、紫さん。
でも、信用できるか否かは、あの方が何をやろうとしているかに、よりましょう。
もしも、騙すことが必要なら、裏切ることが必要なら……あの方はやってのける。
仕事の遂行率には信頼をよせていいけれど――逆に、その為なら、何でも利用する。
私は、そういう人だと認識しております。まあ、二、三度、お話しただけですけれど。
水鏡先輩は、わたし…少ししかお会いしたことがないのですけれど
それでも、充分すぎるぐらい良い人だと解かってしまうほど、良い方。
ちょっとエキセントリックなところありますけれど、それでももう一方の水鏡先輩だって
とても、良い方ですわ。
―――心配なさっているんですの?水鏡先輩のこと。
(少し首をかしげ、媛名の顔を覗き込むようにして、にっこりと笑いかける。)
媛名先輩も――良い方、ですわね。
…っ
(無意識に触れていた肩が、ビクっとして、慌てて手を離す。)
あー…ごめんなさい。わたしの、癖みたいなものですの。
媛名先輩が、何を指してイタズラと仰るのかどうか、解からないけれど…
でも、一般人を苦しめるような真似は、していませんわ。
………
いまのとこ。
(未来なんて、誰も確実に解かって歩んでいるわけでは、ないのだから)
紅裂先輩は、先輩としての責任…じゃなかったら……
(言い難そうに口籠もり、考えに考えて、悩みに悩んで、結論を口にする。)
えっと…師匠?
お……っ、お料理、の。
(媛名が首をかしげる様子を、備に見つめる。)
(微細な動きにも、さらりとした黒髪が揺れて、つい話しを忘れて見入ってしまいたい気分に囚われる。)
(あの、おかっぱの少女の髪も…伸ばしたら、こんなに美しく揺れるのかな、なんて思いながら)
………そっか。有能、なんですのね、紫先輩。
(見つめる黒い瞳に、笑顔を返して、小さく溜息。)
やっぱり、わたし騙されているのかな?利用、されてるだけなのかな…
そのうち、裏切られちゃうの、かな……
(眉を寄せ、悲しそうにしながらも、瞳と唇は笑い続けて)
>>400 エキセントリック……そう評すのが、確かに無難でありましょう。
(彼のもう一方――不知火を思い出して、小さく唸っていたところ、
彼女が、愛らしく微笑して覗き込むのに気付いて、ひとつ目をしばたかせる)
私が、水鏡さんを、心配、している……?
心配、ですか。うん、そうですね――少々、心配はしているのかもしれません。
(少し考えてから、こくん、とひとつ頷いた。
良い方だと言われると、しかし、更に不思議そうに目をしばたかせたが――
「今のところしていない」というセリフの後に続いた、意外性のある言葉にしまいには、目を見開いた)
……ならば、私も貴方を狩りません。今のところ。
ただ、そうですね――うん、お料理の師匠で、ありますか……彼が。
私と、貴方の間には「紅裂拓兎」認識についての、大きな溝があるように思えます。
(意外すぎる。そんな感情を、ありありとその目に浮かばせていた)
ええ、私も、あの方には気を許せません。
ただし、信頼できる部分についてはいい人です――水鏡さんも、そう仰られていた。
(まるで、無理に笑おうかとしているような少女の様子に、
少しだけ、目を細めてしまう。どうにも、何かが分からないというかのように)
裏切られる、で、ありますか?
……そもそも、貴方がたの目的は一致してないように、お見受け致します。
貴方は、紅裂拓兎を倒したいわけじゃないのでしょう?でも、紫一久は倒したい。
――ならば、どうして、あの方に協力しておいでですか?
(端整な顔が、複雑な笑みを浮かべるのを、黒い目で不思議そうに見返した)
いまのところ、ですわね。
(同じように言葉を付け足す媛名に向かって、えへへと笑いかける。)
だって、未来なんて、誰にもわかりませんもの。
わたしは、媛名先輩の仰る“イタズラ”をしたいとは、欠片も思いませんわ。
それでも…どうしても、避けて通れない事態が、来るかも……ですもの、ね?
そう、お料理の。
まだ習ってはいないのですけれど―――教えてくださる、約束。
(微笑んで、右の手を胸元に持ってきて、それを大事そうに左手で抱き締めるように包み込む。)
――そう、約束してくださいましたもの。
溝、ですの?
もしかしたら、紅裂先輩は、あまりにも媛名先輩がお綺麗だから、緊張してるのかも、なんて。
目的は…紫先輩とわたしの目的は、一致していたはず…ですの。
少なくとも、わたしが信じている紫先輩とは、完全一致。
(真っ直ぐ、強い瞳で媛名を見つめて、言い放つ。)
―――紅裂拓兎を、助けたい。
(視線を逸らし、がしゃん、とフェンスにもたれて、笑顔のまま)
あーぁ、やっぱりかぁ……
(なんて呟きながら、両手を持ち上げ、気持ちよさそうに背中を伸ばす。)
(んーーーっ、と喉奥で小さく唸って、欠伸を堪えるような顔をして、やがてその両手をダランと下ろす。)
紫一久は、紅裂拓兎を、倒したい。か。
ね、媛名先輩。一つだけ、お願いがありますの。
(不思議そうに見つめる黒い瞳を、出来るだけ甘ったるく青い瞳を笑わせて見つめ返す。)
もし、先輩に不都合がなければ…今日、お話したこと……誰にも仰らないでくださいませ。
………ね?女の子同士の、秘密。ですわ。
>>402 はい。私にとっても貴方を狩らざるを得ない状況が来るかもしれない。
だから、そのときまで――そう、“今のところ”は、何も致しません。
(はっきりと、口にする。
狩るべきは狩ると。しかしながら、そうでなければ手出しはしない――それが≪剣糸≫)
(だけれど、恐らく、このままの彼女であるのならば、
刃を向けることもないだろうな、と……胸の前で手を抱きこむ少女を見て、思った)
…………私、あの方に異性として意識された覚え、欠片もありません。
ただ、あの男は私に興味がないだけです。
でも、貴方にはそうじゃない――そういうことだと、推測致します。
(でもまあ、彼女が嬉しそうに笑うなら、それは別に悪いことじゃないだろうから)
―――お料理習うの、頑張ってください。
(しかし、そんな会話のあと。
強い意志を込めた青の瞳――吸いこまれそうな青に見つめられて、その言葉を聞いて)
……助けたい?あの男を?
まあ、紫さんは組織として動いているようですし――実際、ですね。
紅裂は警察から狙われても、おかしくはない方です。
それを踏まえて、てっきり、貴方は紫さんに協力しているのだと存じていました。
紫さんが助ける、と言った言葉が、どういうものかは存じません。
もしかすれば、「虚影会」の存在をお教えしてから――紫さんの組織が方針を変えたかもしれない。
……近日知りましたけれど、かの方――紅裂さん、人殺し、止めたようですし。
(すっかりと暗くなりはじめた空。
遠くの街を見るために、フェンスの向こうへと視線をとばしてから)
ですけれど……そうですね。
バイオリンのお礼に、そのくらいなら、別に不都合はありません。
女の子同士の会話を、おいそれと、他の方に申すわけにもまいりませんので。
(改めて、ゆりかに視線を返す)
むしろ、私は……今、貴方にお教えしてはならぬ情報を教えたかもしれない。
―――バレたら、紫さんに怒られてしまいましょう。
(あまったるく笑わせた青の瞳に応じるように、悪戯っぽく指をひとつ自分の唇の前で立てた)
異性と、して……?
…あー…それは…紅裂先輩が誰かを異性として興味持つ、なんてこと自体、想像つきませんわ。
わたしのことも、どうせ馬鹿で放っておけないだけ、ですもの。
えぇ、お料理、がんばりますわ。
誰も、未来なんて解からない。
もしかしたら、わたしも媛名先輩に狩られる立場になるのかも、しれない。
けれど、わたしは―――この約束を、この約束だけは、確かな未来として信じていたい。
ううん……
(フェンスの向こうを見つめる姿を、視界の端で捕らえつつ、ゆっくりと首を左右に振って意思表示をする。)
解かっているの。
あの、銃を持つ男の子――わたしの大切な後輩と、お話をしたときも
二人の水鏡先輩に、お話を聞いてもらったときだって……
本当は、解かっていたんですの。
それに、紫先輩の組織が方針を変えていたとしても、ね。
その思惑に嵌るのを、紅裂先輩が喜ぶと思います?
全部、解かっていたくせに………見ないふりをしていたのは、わたし自身の、弱さ。
それでも、紫先輩の、甘い言葉に溺れていたかった。というのも、本心ですけれど……
(困ったように笑って、首を竦めてみせる。)
ふふ……
異形狩りとか異能とか…そういうの抜きで、も――たまには、良いものですわよね?
女の子同士の、秘密。
(媛名の真似をするようにして、ピンクのグロスの唇を笑わせて、その前に桜色に染めた爪の指先を立てる。)
キラキラ星変奏曲の序盤だけでは、安すぎますわね。
今度、フルで弾いてみせましょうか?ピアノもあると、とても素敵なんですけれど。
まるで恋心が、小さな星屑のように零れ落ちてくるような、そんなメロディーですわ。
【そろそろ〆、でしょうか?】
【やり残しがございましたら、遠慮なく。】
>>404 ………甘いだけじゃ、ないようですね。
(ちいさく、小さく零した言葉は、愛らしい目の前の少女に聞こえないように)
(――本当は、パズルのピースは、恭弥と出会ったときにすっかり揃っていたから
“弱みを握られていない”のだとすれば、協力している理由は、探るに困らない)
―――甘い夢に溺れて後悔するくらいなら、と。
私は、そう思いますよ。手遅れになってしまっては、“手遅れ”なのですから。
(困ったように笑う少女にむかって、ただただ黒い瞳をむける)
……私は別に、紅裂さんを、喜ばしたくもありませんけれど、
紫さんを喜ばせたいわけでも、ありませんから――なら、どうせなら、ですね。
貴方が、後悔なさいませんよう、お祈り申し上げることを致そうかと思います。
そもそも、紫一久が組織として動いているなら、私は組織として介入ができません。
……貴方が、それこそ、私の“依頼人(クライアント)”にでもなられない限りは。
(唇の前に立てていた指を、すっと下ろす。
同じような仕草で、甘く艶やかな唇の前に指を立てた少女に、ほんのわずか笑いかけて)
内緒話って、なんだかドキドキしてしまいます。
(冗談か本気か分からぬような仕草で、そうやっていってのけた)
それでは、是非、今度聞かせてください。
貴方がお弾きになるそれなら、きっと素敵に聞こえるに違いがありません。
ピアノ、弾けないのですけれど――この度は、貴方の弾く音だけでも、十全です。
(楽しみだ、と)
(そう微笑んで、彼女はゆっくりと屋上のドアへと体をむけた。
すっかりと空は闇にのみこまれつつあって、遠くの空だけが、まだ夕暮れの色を残すのみ)
――じゃあ、またいずれ。
このごろ、めっきりと寒いですから……“夜”には、お気を付け下さいませ。
(ひとつ一礼を残して、背を向けた)
【すっかりしっかりと、楽しませていただいたので
私の方はこれにて〆にさせていただけたらと、存じます……楽しかった。(大切な事なので二回略)】
【誠に、ありがとうございました。
久遠さんに〆があれば、それを見届けてから
なければ、このまま落ちさせていただければ、と思います】
【……っ、ご、ごめんなさい。
急に急な用事ができてしまって……ほんのちょっと、出ていかなくてはならなくて】
【見届けるの、少し遅れてしまいそうなので――レスをいただけるなら後ほど、きちんと、改めて確認を。(深く頭をさげて)】
【最後の最後、ごたついてしまったのですけれど、本当に楽しかったし、
やっとお会いできて、とっても嬉しかったです。もしよければ、またお相手して下されば幸いと】
【それでは、の、後にきちんと拝見させていただきますので
申し訳ありません。こちらは、先に失礼させていただきます――有難うございました、久遠さん ノシ】
わたしが、媛名先輩のクライアント……
(少し驚いた表情で、目を見開く。)
――それも、悪くないかも、ですけれど。
ひとまずは、自分で頑張れることを頑張ってみますわ。
もしも、その結果が後悔するようなことになったとしても、自分の決意だけは後悔しないように。
わたしも、なんだかドキドキ、してしまいますわ。
(笑いかけてくる仕草に、こちらも甘く笑顔を返して、首を傾ける。)
他にリクエストがあれば、いくらでも。
4年のブランクがある、わたしの腕前でよろしければ、ですけれど。
えぇ…また。
(ゆったりとした動きで、背を向けていく媛名に向かい、ひらひらと手のひらを振る。)
―――先輩も、お気をつけて。
…あちらが、甘い夢を見せてわたしを利用するのならば、わたしも、利用するだけ……
上手く出来るかどうかは、わからないけれど。
失敗してしまうかも、しれないけれど。
それでも……
甘い夢に浸かりきって、溺れて、後悔していることさえも気がつかないよりかは、ずっとマシだわ。
(すっかり菫色に染まり、小さく瞬く星がいくつか見え始めた空を見上げて)
(再びバイオリンと弓を手に持ち、構える。)
(震えるような旋律を奏で始める―――演目は、家路。)
【こちらこそ、楽しい時間を過ごさせて頂きました。とても、楽しかったです。と、わたしも2回。】
【わたしのレス遅めでしたし、色々と足を引っ張ってしまったことと思います。申し訳ございません。】
【よろしければ、またお相手くださいませね。】
【それでは、今宵はこの辺で…少し早いですけれど、おやすみなさいませ。】
【おっと、リロミスですわ。】
【おやすみなさいませ、ではなく、いってらっしゃいませ、ですわね。】
【外は寒いですので、気をつけてくださいませね。】
【今回はお相手いただきまして、本当にありがとうございました。】
【スレをお返しいたします。ありがとうございました。】
【さて、待機待機】
【どちらさまでも遠慮なく、といったところか】
【プロフは
>>140を】
【こんばんは、しゃけ先輩。それでは宜しければ、お相手お願いします】
【プロフは
>>27にあります】
【時間帯的にお前が来る予感がしていた】
【さて、どうするかな。もう殺し合うくらいしかやることが】
【おや、以心伝心という奴でしょうか。もしくは、死期を己で悟る的な(←)】
【まあ冗談はさて置き、恐らくそうなるでしょう】
【やはり死亡ロールをしない為には、神の見えざる手を使わなければならないでしょうけど】
【悟ってないから、いや、本当に】
【お互いの現状を知るロールが無難なんだろうな】
【軽くやり合って適当なところで撤退してもいいんだが】
【・・・四の五の言わず、夜に会ってみるが吉か】
>>413 【人目の多い所でなら、こちらも早々手が出せませんから】
【戦闘なしであれば、そちらで。ありであれば、夜に遭遇、ということでどうでしょう?】
【戦闘は無しにしようか。夜の駅前噴水広場。そちらは仕事の帰り】
【人多いそこでばったり俺と遭遇とか何故か思いついた】
【それでよければ書き出してみようかと】
【了解しました>戦闘なし。それではよろしくお願いしますね】
【お茶でも飲みながら、のんびりと待たせて頂きます】
(午後20時が30分も過ぎれば既に世界は闇に閉ざされている)
(それに抗うかのように、光と音の洪水がそこには満ちている)
(駅前噴水広場。夏ともなれば照明に照らされた噴水から水が噴きあがって)
(それなりに美観ではあるが、秋も深まったこの時期、その機能は停止状態にある)
(ストリートミュージシャンが掻き鳴らすアコースティックギターの旋律に耳を傾けながら)
(ベンチに座って人の流れを漫然と見つめる紅い髪の男がいた)
(世間に知られる名前では「紅裂拓兎」と呼ばれる男である)
(彼は異能者であり、大量殺人鬼でもあり、元世界の敵でもあり、悪人である)
んぐ・・・んぐっ・・・
(女性ボーカルが唄う綺麗な声の綺麗な歌を聞きながら、屋台で購入したマスターたっぷりの)
(ホットドッグに齧りつく。近日になって新しい武器の調達と調律を済ませた彼は久しぶりに街に)
(繰り出していた。有り体に言えば夜遊びであるが、鍛錬と戦闘ばかりの日々は精神を摩耗させる)
(ことを経験的に知っている身としては、時に変わったことをして気分転換をする必要性を認識していた)
(調達した武器は両腕の袖の中に仕舞いこまれており、その重量で存在感をアピールしている)
(だが、紅いコートのその姿は一見してその存在を悟らせない。暗器術において必要なのはまず武器の)
(存在を敵に知らせない事にある――最も、所持している武器は暗器の範疇を逸脱していたが)
【では、こんな感じで】
>>417 (羊の群れのような人混みの中を、悠々と歩く一人の少年がいた)
(小柄な体に童顔、一見すれば彼もまた群れの中の羊のようだったが、
不思議と彼の行く手を遮る別の羊はいなかった)
(それは彼が、体格を上回る巨大なケースを背負っている為か。
あるいは――――その鋭い、獲物を狩る猛禽類のような瞳のせいか)
(少年、兵部 晶。『ガンスリンガー』は今日も任務を終え、異形を殺し帰宅の途についていた)
………………。
(それは、偶然だった。ただ何となく、心地良いメロディーのする方へ、
視線を向けただけだった。そこにいたのは、綺麗な声で歌う若い女性。
けれど少年が注目を引かれたのは、更にその後ろ。紅い髪の男である)
(彼の名は紅裂拓兎。大量殺人により、組織へと裏の裁判により死刑を下された、犯罪者である)
(同時に、少年にとっては大切な人。過去に何度も自分を助けようとした、偽悪者)
……………こんばんは。
(挨拶をしつつ、その横に座る。ケースは自分の横に立てておく)
(遭遇と同時に処分対象ではある彼だけど、こんな場所ではどうしようもない。
そしてその犯罪者の部分を除けば、彼はいい人だったから)
【それでは、改めましてよろしくお願いします(一礼)】
・・・よぉ、久しぶり。こんな時間に出歩くのは感心しないが・・・
いや、考えてもみれば今時の中学生ってのは塾やら何やらで
忙しいから普通か。その辺についてどう思うよ、リアル中学生としては?
こんなご時世だからこそ、やはり家族の団欒も欠かしちゃならんと思うんだが。
やっぱり基本は家庭からだよな。
(己はそんな家庭などとうの昔に無くしたというのに、気軽な風情だった)
(気軽に話しかけた相手は兵部昌である。法で捌けぬモノを秘密裏に処刑するガンスリンガー)
(その実態は幼い顔を硬い仮面で覆った少年だった)
(その硬い仮面の裏にある悲しさを紅裂拓兎は知っている)
(それは似たような傷を持つ者同士のシンパシーだったのだろう)
相変わらず、湿気た面ぁしてんな、お前。
この間会った時より酷くなってねえか?
アレだな、我武者羅に走るのもいいが、時にはこんな風にのんびりしたらどうよ?
ゴールのないマラソンを血反吐吐きながら続けるのは、自殺と同義だぞ。
(己を断罪し、殺すと宣言した相手に対する態度としては適当ではないが、紅裂拓兎はまるで)
(何事もなかったかのように接する。あの戦いも、あの決別も、何も存在しなかったかのように)
(隣に座った少年に眼をやって、正面に戻す。そこには人の流れがある)
>>419 さあ、必要な人は行けばいいのではないでしょうか。
中学校の勉強レベルであれば、小学生から真面目に勉強していれば
誰でも付いていけるのでは、とは思いますけれど。
(家庭など、この二人はとうに失っている。
少年は異形に家族全てを殺され、彼は肉親である姉に手をかけたという)
(そこまで詳しくは訊いていないが、そんな状態で
家庭が維持できるはずはないだろう。あるいは元から両親はいなかったのかもしれない)
先輩こそ、人生を満喫してるみたいで何よりです。
どうせなら、未練のない方がいいですからね。
今の内に、犯罪以外でしたら、したいことを好きなだけなさって下さい。
(彼の物言いにほんの少し笑みを浮かべながら、さらりと言う)
(女性シンガー以外にも喧騒はそれなりに騒がしく、
彼らの会話はその波に飲まれて消える。遠慮のない言葉だった)
(彼は罪を自覚しているし、死ぬ覚悟もある。裁きを待っている。
だから、それ以外の時は。夜でない時は、せめて幸せを得てほしい。そう思っていた)
それは中学の時点でついていけなくなった俺に対する皮肉かね?
生憎と、俺の脳味噌は薄型軽量化に成功しててね。
容量もそれに伴って低下しているのだよ。
(けらけらと、いつものように笑う。家族の団欒の部分がスルーされた点に)
(ついては言及しない。憶測だが、きっとこちらと似たような現状なのだろうと察する)
(仮に――この少年に家族がいたのならば、こんな仕事はしていないだろうと思うから)
未練ねえ。あると言えばあるような。
とりあえず「スティール・ボール・ラン」は読み終わっておきたいが。
あと冬に公開予定の「ディケイド」の映画も見ておかないとな。
アレはテレビの最終回が酷過ぎた。次回作のWを見る気無くしちまったよ。
まーあ、だからこそきっちりと完結してもらわないと困るんだけどな。
(未練はある。いつだってある。死ぬ覚悟はとっくの昔に出来ていたはずだが)
(それは未練ないという事ではない。未練を残し、後悔を噛みしめて死ぬ)
(生きると決めたのは、生の未練を味わい後悔の味を噛みしめる為でもある)
まーあ、俺のことなんざどうだっていいんだが・・・
そういうお前はどうなんだよ、魂のマイブラザーよ。汝、最近鏡を見たことあるかね?
大事な人に裏切られたとか、先立たれたとか、それ系の顔つきしてるぞ。
まーあ、今更お前がどんな仮面被ろうと口出ししないが・・・
(硬い仮面の理由なんて、ひとつしかない。これ以上傷つかない為の防衛措置だ)
(戦士の誰もが、素面を晒せるほど強いわけではない)
もしかして、諦めた?
(幸せになることを、諦めたのか?主語を抜いて問いかける)
>>421 どうやら、先輩は時代を先取りし過ぎたみたいですね。
先取りし過ぎて、地球を一周してアウストラロピテクスになってしまったようですから。
(青年に応じるように、くすくすと、目を細めて笑う。
内容はそれなりの暴言にも取れる。こんな冗談を言えるのは、先輩では彼くらいだ)
(同級生にも、少数ながら友達はいる。『こう』なって
しまう前は、もっと一杯いたのだけれど。でも友達は、
広く浅くより狭く深くだ。今の自分は、そう思う)
SBRも佳境ですね…僕もそろそろ、黄金の回転に目覚めたい所ですが。
仮面ライダー…はあまり見たことないですね。
あの、仮面に鉄格子をはめてる人が一番新しいんですか?
そう言うの、気になりますよね。何だか向こうの策略に乗ってるみたいで、少し悔しいですけど。
未公開の映画なら………そうですね、僕は00のを見たいです。
テレビでも登場人物はハッピーエンドでしたけど、
その後世界はどう歩んでいったのか、を知りたくて。
(何だか、久し振りな気がする。こんな本来ありふれた筈の単語を持ち出すのが)
(あの時の、教室での会合以来、心身ともに『ガンスリンガー』に
なってから。その数少ない友達すらも、疎遠になっていたから)
(どれも必要ない、『ガンスリンガー』となる以前に得た情報ばかりだけれど。
いずれ去る彼だからこそ、彼の前だけでは、こうして『ガンスリンガー』を止められるのかもしれない)
あはは、大切な人なんてとっくに死んでますよ。
ああ、言ってませんでしたっけ?僕の家族、異形に皆殺しにされたんですって。
(だから、こんな言葉もあっさりと話せる。彼と自分は同じだから。
何も隠す必要なんてない。自分の気持ちを正直に話せる)
(と、彼が問いかけてきた。何を、だろうか?)
諦め…?何を諦めたって言うんですか?
(大きな瞳に疑問の色を浮かべ、首を傾げる晶。全く意味が悟れない、そんな様子だ)
せめてクロマニョン人と言ってくれ。
ん?実は大差ないのか?考古学やら人類史には詳しくなくてな。
(遠慮のない口を聞く少年対して、首を傾げる)
(こんな他愛のない会話を、この少年としてみたと思っていた)
(けれど、これは泡沫の夢ように儚い時間に過ぎないとわかっている)
黄金どころか、漆黒の殺意に目覚めてそうだけどな、お前。
ん、二人でひとつってのが一番新しいライダーだな。
何にしても、あの手のあざとい戦略はいかんよ。
ストレスで寿命がマッハだっつーの。
・・・ああ、アレもあったか。俺もリアルタイムで見てたけど。
ラストバトルがちょいしょぼかったけど、概ね満足したかな、二期は。
まーあ、木星へ行って異星人と対話するんだろうけど。
(クラスメイトとすらこのような会話はしたことがないので、新鮮だった)
(あの事件以来、周囲の人間とは疎遠になっているし、彼自身もその溝を埋める)
(為の努力はしていない。ずっと厭世的な気分が続いていたからだった)
(こちらの事情を知っている人間で、好意的に接してくれる人間は片手で数えられる程度だ)
初耳だな。しかも・・・初耳だぞ。
なるほど。それがお前の戦う理由、か。
(大切な人を失った悲しみを憎悪と怒りに変換して生きてきたのだろうか)
(初めて会った時、この少年は夢に魘されながら殺してやると言っていた)
(アレは異形に対する憎悪だったのか。それはこの世界では珍しくもない話だ)
(有り触れているといっても過言ではない。それだけに、それは簡単には拭えないモノだ)
・・・幸せになることを、だ。
無くした幸せを補う幸せ、見つけられそうもないか?
憎しみで全部覆い尽くして、見返りも求めず戦うのか?
全く・・・目的地のない遠泳は溺れてるのと同義だぞ。
そんな人間に俺は殺せない。殺されてやらない。ああ、意地でも生きてやるさ。
(何のことかわからないとでも言いたげな少年に、諭すように言い聞かせる)
(途端に、不愉快になった。ここまでこの少年を追いつめたものを)
(だからこそ、簡単に殺されてやるわけにはいかないと、思ってしまう)
(自然と、目付きが険しくなってゆくのを感じる)
>>423 さあ…実際に会ってみないと、何とも。
僕と先輩くらいの差はあるんじゃないでしょうか?
(悪戯っぽい笑みを浮かべる少年。それはつまり、大差ないということだけれど)
漆黒の殺意は、決して悪ではありませんよ。
殺せる時に殺せる人間だけが進める、次のステージがあるんですよ。
今はともかく、昔の…「男の時代」はそうだった。僕はそう、解釈しています。
……と、何ですかその少女アニメみたいな文句は。
(呆れるように眉をひそめながら、どこか楽しそうに首を振った)
異星人…ですか。それもあり得そうですね。
なんたって、世界は以前よりは統一の形に近付いたようですから。
これであの人も、安心して見守れるでしょう。
(と、若干慌てふためいている彼の様子に、不思議そうに首を傾げる)
(別に家族などいないもの同士、さして驚くこともなかろうに、と思ったのだ)
正確には、今は違いますけどね。ただこの世界に関わったのは、それが理由です。
(手に顎を乗せ、正面の歌い楽器を鳴らす彼らの演奏を見やる。
足をぷらりぷらりとリズムに合わせるように揺らしながら。なかなかいい曲だ)
(――――が、そこで紅い髪の男の言葉を耳にして、動きが止まった)
・・・
幸せを、諦める?
・・・・
………いいえ、違うんですよ。僕はもう、幸せにはなれないんです。
(にっこりと満面の笑みを浮かべ、傍らの青年を見上げる)
(彼は自分と同じだが、随分と他人には前向きになれる。
その言葉には、何度も世話になった。今では意味をなくしても)
僕は幸せを求めようとしても、やって来るのは不幸ばかりだから。
羽根をもがれた鳥が、空を飛べないのと同じですよ。
僕はもう、幸せになる権利を誰かに剥奪されてしまったんでしょう。
(つらつらと他人ごとのように述べながら、今度は上半身体ごと彼の方へ振り向く。
微笑みはそのままに、ふふっと笑うと、制服の裾を少し上げ、
ベルトに差し込まれた銀色の塊を彼へと見せた)
別にいいじゃないですか、幸せになれない者同士。
それに、僕にはあなたを殺す必要も動機もありますし。
全異形を殺すことで、世界を変えるつもりもあるでしょう?
(ね?と拓兎の返事を促すように、首を傾げる)
・・・・・・ったく・・・・・・どうやったらそんな結論に至るんだか。
権利だの、なんだのと。それは誰かの所為にして、自分から諦めてるだけだろうが・・・
(眼を伏せてギリリと奥歯を噛み締め、膨れ上がる激情を噛み殺す)
(空虚な笑みを浮かべ銀色の凶器を見せつける少年は、もう「壊れて」いた)
(誰が悪かったのだろうか。誰が彼を壊したのか。それを知る術はない)
(けれど、諦めなければ。生きていれば。きっと道はあるはずだと・・・)
(それは綺麗事とか、戯言とか、詭弁とか、妄想とか、理想とか、幻想とか呼ばているが)
(何もないよりはマシだろう。悲しみと怒りと憎悪と狂気に身を任せるよりはマシなはずだった)
・・・よくないに決まってるだろう。
お前、発端はどうあれ戦ってきたんだろ、人を助けるために。
そんなお前が、血反吐吐きながら戦ってきたお前が・・・・・・
何ひとつ報われないだって?冗談じゃないぜ。ふざけるな。
ああ、ふざけるなよ。性質の悪いジョークだ、それは。
(ぐっと少年の胸倉を掴んで、低い声で言う)
(今更、己が幸せを掴めるとは思っていない。その資格はとっくの昔に無くしてしまった)
(それは己の弱さが齎した惨劇であり、責任の所在は自分の中にある)
(けれど、彼は違う。家族を失い、悲しみを憎悪と怒りに変換して、血と涙を流して、戦ってきた)
(傷は似ているけれど、道を外してしまった自分より、この少年の動機は強く正しかったはずだ)
(そんな彼が報われないだなんて、それではあまりにも―――手を離して解放する)
・・・俺たちはな、一人じゃ飛べない鳥も同然だ。番いの羽根を持つ相手が必要なんだ。
人は一人じゃ生きられない。生きていてはいけない。だから同じ空を行く相手が必要なんだ。
お前みたいな弱い人間は、特にな。だから、探せよ、何度でも。
それができない間は、お前に負ける気はしないな。
(ベンチから立ち上がる。曲が終わるとパチパチと通りすがりの観客たちが拍手をする)
(それなりに上手いし、心に通るような歌詞の歌だった。本来なら自分も拍手のひとつも贈りたかった)
(けれど、そんな空気ではない。いつ間にか地面に落ちていた包み紙を拾って近くのゴミ入れに放る)
それでもやるってんなら、いつでも相手になってやる。
(すっと手を軽く動かすと、両手に鉄の棒らしきモノが握られていた)
(銀メッキ加工された鋼鉄のトンファー。ひとつの重量が15kg。ふたつで30kgの鈍器だ)
(これが紅裂拓兎の新しい武器。重量と膂力と遠心力で敵を叩き潰す武器を、彼は選択したのだ)
(すっと再び軽く手を振ると、それは瞬く間に袖の中に仕舞いこまれた)
(かつかつと、歩み去る。もう少しだけ、この世界で生きる為の、その理由が増えたらしい)
(赤い髪の男の姿は、そのまま人の波に飲みこまれて消えた)
【では、俺の方はこれで〆で】
【お疲れ様、ありがとう】
>>425 いい事をしていれば幸せになれる?そんな言葉は、教育番組か聖書だけで十分ですよ。
別に飛べなくてもいいんです。
それなら僕は、飛ぶ鳥を食らおうとする別の鳥を噛み殺す。
それが『ガンスリンガー』、僕の使命ですから。
僕が自分で、選んだ道です。
(胸倉を掴まれながら、淡々と話す。周囲の人がこちらを見ている。
金品をせしめているようにも見えているのだろうか?)
(そもそも、この行動の意味はなんだろう。何かが彼の勘に障ったのだろうか?
それらしき発言をしたつもりはないのだけれど)
(手を離され、ベンチの背もたれに横からもたれかかる。
彼の行動の意図がよく分からない。頭を横にしながら無表情で、頭に疑問符を浮かべた)
『いない』んですよ、そんなもの。
あなたは他人に向けて幸せを語るけれど、そんなあなたに幸せは訪れましたか?
来ないでしょう。それが現実ですから。あなたは、僕と同じなんですから―――。
(演奏が終わる。周囲の注意がそちらに移る。拍手の音を聞きながら、こちらもそれに合わせて
手を鳴らす。横を見ると、彼が立ち上がっていた。帰ってしまうのだろうか)
(そう思うと、彼が両手に握った新たな武器を見せてきた。
ケイ素を操る彼が、何故そんなものを用意するのかとも思ったが)
(それも戦いを楽しむためのものだろう。それでいい。会話か殺戮か。説法なんて、価値がない)
もういいですから、そういうの。
僕らは幸せにはなれないんですから、やる事は一つです。ただ、地獄を歩くだけ。
罪のない人間を殺したあなたを。法律は、警察は、『ガンスリンガー』は許さない。
僕はあなたを殺して、またどんどん誰かを殺して。
いつかは誰かに殺されて、またそいつも誰かに殺されて、地獄は終わらない。
幸福だの何だのは…そこら辺の他人に任せてあげればいいんじゃないですか?
(くるりと周囲を見渡し、視線を戻すと、彼はもうそこにはいなかった)
(人混みでも目立つ、去り行く紅い髪を見つめながら、ぽつりと呟く)
―――――まさか、生き伸びようなんてしてないよね?
それは駄目。許さない。僕もあなたも、一緒に地獄を行くべき存在だから。
(冷たく鋭い瞳がその背中を捉え、指で銃の形を作ると、微笑みながら狙いを付ける)
(やがてその姿が見えなくなると、少年は立ち上がった。
その顔には、もう笑みは一片たりとも浮かんでいなかった)
【は、反応が大分遅れてしまいました……遅くなりまして、すみません】
【こんな時間までお付き合い頂き、ありがとうございました。お休みなさい。ノシ】
【それでは、スレをお返しします】
【紅裂さんとのロールにお借りします、書き出しますので少々お待ちを】
【はい、ではよろしくお願いします、と】
(今日もまた、銃を構えて走る。廃ビルが立ち並ぶこの辺りは、異形のメッカだ。
追いかけてくる犬の頭をした獣人、以前戦ったのと同じタイプなのだろう、と推測しながら、
角を曲がり、ぽっかりと空いた荒れ果てた駐車場に誘い込み――)
っく!
(まっすぐ腕を伸ばし、cz75を連射して、一匹を仕留める。だが、もう一匹――
仕留めた獣人が血しぶきを上げて倒れると、顔を蒼白にし、膝が震えて――
反応が遅れて、獣人の爪が襲い掛かってくるのに、地に転がって回避するのがやっとで)
それでも、やるんだ…
(ごろごろと転がり距離を取ると、立ち上がって獣人と睨み合う)
【ではこのような感じで、よろしくお願いいたします】
(ゴシャッ!不毛な打撃音が響く。片手には血塗られた銀色のトンファー)
(重量と膂力と遠心力で対象を撲殺する鈍器だ。砕いたのは頭部である)
(妖魔。或いは妖怪。或いは異形。そう呼称されている生き物は強靭な生命力を)
(有していることが多いので、狙うとしたら急所に限る。そして頑丈で柔軟な皮膚や毛皮や)
(装甲や骨格に覆われた彼らの心臓を狙うのは、技量の程度にもよるが難しい)
(故に、一番狙いやすい頭部を破壊するに限る。思考部位を破壊されれば生き物なら死ぬ)
(防御行動を知らない獣人は、その俊敏性や殺傷力に惑わされなければ、何とかできる範囲だ)
――所詮は、獣だけどな。
(かつ、かつ、かつ。返り血を浴びた紅い男が悠然と歩く)
(ここは狩り場だった。異形が人間を狩り、人間が異形を狩る為の)
(繁華街と住宅地の隙間にあるようなこの場所は、何かと都合がいいのだ)
(銃声の聞こえた方角に進むと、銃を構えた青年と先ほど倒した獣人と同系統のそれが)
(睨み合っている。首を傾げた。どうにも、銃の持ち方がさまになっていない様に見えた)
せーのっ!
(余計なお世話だと思いつつ、獣人に向けてトンファーを投擲する)
(それは意識を逸らすための行動。隙が出来れば打つ手は幾らでもあるはずだ)
(睨みあっているところに、新たな人影が獣人の背後に現れる。
とっさに銃を地面に向け、誤射を回避すると、何か投げつけたようで――
これで素手になってしまったのだろうか、挟みうちしているものの、
獣人の向こう側に人がいたのでは、今の自分の腕ではとても銃は撃てない。
ならば――)
下がっていて、何か攻撃の手段があるなら、今から「変わり」ますから
(唇に指をあて、銃を投げ捨てる)
僕には攻撃しないでくれると、有難いです。
(すっと唇をなぞって――)
ほい、オレ様参上、っと。
(ニヤつく顔に浮かぶ炎の揺らめく紋章、いつものトレーニングウェアの下からも、
淡い燐光を放って全身に「不知火」を纏って)
あー、そこの、今オレ様が始末すっから、見物しとけ。
見料は特別にタダにしといてやる。
(無造作に言い放つと、だらりと両手を垂らしたまま、すたすたと獣人に近づき、
爪での斬撃を鼻歌まじりに回避し、相手にまとわりつくようにしながら、
滑らかなステップで獣人の周囲を回り、時折蹴りやパンチを相手にかまして、
明らかに「遊んで」、ニヤニヤ笑いながら獣人を挑発する)
ほう、トンファーか。ちゃんと使えんのか?
これ結構扱いが難しい武器だろ?
(拾い上げると一度ぶるん、と振るって、相手の前肢での攻撃をかわしざま、カウンターで腹に打ち込む)
ん、いい感じだが…性にあわねーな。ほらよ。
(背後の人影に向かい、トンファーを投げて、あくまで素手で戦う)
へぇ・・・なんだろうね、アレ。
(青年の動きの質が変化した。余裕がある。ゆとりがある)
(緊急時に置いて緊張は動きを阻害するこを考えれば、あの状態は好ましい)
(最も、余裕があり過ぎて遊びが多すぎる気もしたが、突っ込む義理もない)
(余計な手出しをしてしまったが、助ける義理も義務も存在しない)
(何より、本人が見物していろと言うのだから、それに従う)
ボクシングか、アレは。
(獣の爪が空を切る。切る。その隙間を縫うように拳が繰り出される)
(蹴りも時折混ざってはいるが、動きの基本がボクシングに近い)
(キックボクシングとは足の使い方が違うから、その差は一目瞭然だ)
(足で距離を殺し、拳で相手を削る、拳闘と呼ばれた格闘技が近代競技スポーツに)
(適応したその集大成。喧嘩ならまだわかるが、殺し合いで使う者がいるとは思わなかった)
そうでもない。斬るより叩く方が楽だからな。
ああ、眉間をねらえ。そこは装甲が薄いからな。
じゃなきゃ鼻だ、鼻。顔面だ。
一撃で決めないと、後が辛いぞ。
(片方十五kgあるそれが返されて、パシと受け止める)
(人間同士なら腹部への攻撃は有効だが、根本的に耐久力の違う異形相手では)
(決定打には届かない。証拠に獣人はまだ元気一杯だった。人間の形をしていても)
(身体能力の性能差が違う。それを埋めるとしたら知識と経験――敵の弱点を突く知恵だ)
なるほど、分かってるじゃねーか。
そっちもこの犬っころ程度じゃ敵じゃねーってか。
(上体をそらして攻撃を回避しざま、前蹴りで相手の体重のかかった膝を潰し)
んじゃ――
(そのまま垂直に蹴りを放ち、獣人の顎を跳ね上げるように鋭く打ち抜くと、宙に身を躍らせて)
こんなの、どうよ?
(跳ね上げた足のかかとを、重力の力も利用して思い切り獣人の顔面に叩き込む。
よろよろと、まだ倒れない獣人にするりと近づくと)
これで終わりだ、あばよ、犬っころ。
(「右手」が燐光を強め、能力を乗せた右ストレートで胸板を背中までぶちぬいて、腕を引き抜く。
どさり、と獣人を倒れるままにするとようやく振り返って)
アドバイス、さんきゅ。
おめーさんも異形狩り?オレ様、水鏡恭弥。
(胸の校章を示して)
ガッコの2年、高等部な。ひょっとしておめーさんも生徒だったりすんのか?
あのガッコ、おかしな奴等ばっかだかんな。
(コキコキと首をならし、不気味な文様を顔に浮かべたままヘラヘラと語り掛ける)
悪くない。見世物としちゃな。
まーあ、獣相手にはそれで充分だろ。
(パチパチと小さな拍手を贈ってやる)
(膝を潰し、機動力を殺した上でサマーソルトキックを顎に打ち込む)
(更に落下速度を利用しての踵落としが獣人の顔面に叩きこまれる)
(派手で、大味で、一種のパフォーマンスにも見える攻撃だった)
(正直、近い内にこの青年は死ぬだろうと、漠然と考えた)
(獣相手なら十分。技の研鑽をした退魔士相手では不十分。それが評価だ)
生憎と俺は異形狩り専門じゃないぜ。強いて言えば、通りすがりの悪人だが・・・
いい加減この名乗りも古いよな。そろそろ新しい決め台詞考えないとならんか。
(軽薄な笑みを浮かべた水鏡と名乗った男に、こちらも曖昧な笑みを浮かべつつ)
(どうでもいいことを言っている。それにしても、またしても××学園の生徒とは)
あー、悪い、どうでもいい話だったか。俺もその学園の二年生だ。
紅裂拓兎。それが俺の名前。それで水鏡さんちの慕弥くんは何をしているんだ?
異形を狩って小遣いでも稼いでるのか?
(判別ができない。身体能力は高いが動きが素人に近く、銃も満足に扱えていないかった)
(少なくとも、媛名葵や例の優男に感じたプロの雰囲気は見受けられない)
おお、おめーが紅裂拓兎か、なんでも大量殺人犯だって?
いろんなやつらから聞いてるぜ、誰だと思う?
(最後にニヤリと笑って)
っと、時間切れだな、後の話は僕様ちゃんとしてくれや。
あばよ、タッキー。
(勝手な呼び名をつけて、手をひらひら振って別れの挨拶)
(全身の文様が薄れると、異形の死体から目を逸らし、ビルの壁に背を預けて、
青白い顔で呼吸を整える)
少し、待ってください、ちょっと疲労がくるんです、アレの後は…
(それだけではない、終わった後に襲い来る恐怖にじっと目を閉じて、膝を震わせて耐えてから)
報酬は受け取ってません。僕、プロじゃありませんから。
趣味でもないですけど…僕は僕の目的があって、異形狩りをしてます。
(まだ顔は青いままだが、少し落ち着いてきて、紅い髪、なるほど、と相手の容貌を眺めながら)
貴方、命を狙われてるのは知ってますか?
(そんな風に話の口火を切る。相手が襲ってこない限り反撃するつもりもなく。
それに、今戦えば死ぬのはまず自分の方だ、それは怖かったけれど、
久遠ゆりかや卯月ひのわから聞く人物であれば、そんなことはないだろう。
媛名葵や、紫から聞く人物どおりなら、襲い掛かってくるだろうか?
割と冷静に、そんなことを考えた)
――誰かタッキーか。
(妙な渾名に対して不服そうな顔をする。割と珍しい態度である)
(水鏡と名乗った男の顔から文様が薄れ消えてゆく)
(途端に、何かが抜け落ちたように態度になる水鏡に毒気が抜ける)
別にいいけどよ。アレはなんだ?
憑依とか、降霊とかじゃなさそうだが。
――ああ、自己暗示による性格転換って手もあったか。
あー、「ジキルとハイド」もありか。薬でも使ってる?
(水鏡がブルブルと震えている様を見ながら、自分なりにその現象を推理する)
(その態度は遊び半分で獣を殴っていた様と余りにも違う。違いすぎる)
(初めて自分の手で人を殺した新兵のような、悲痛な有様だった)
ああ、そうなんだ。けど、あんまり戦い向きでもなさそうだ。
嘴突っ込むのも無粋だが、程々にしとけよ。
(目的があると、彼は言う。それは命を賭けてまで成すべきことなのだろうか)
(きっと、そうなのだろう。だから程々にしておけと言うに留めておく)
知ってる。恨みなんて山ほど買ってるし。
つーか、毎度のことだから大して気にもならん。
それより、俺の名前知ってたな、お前。おまけに素性にも心当たりがあると来た。
(紅裂拓兎は大量殺人鬼である。その事実を媛名葵や兵部昌、あの優男辺りなら知っている)
(同じ学園に通っていることも考えれば、その辺りから聞いた可能性だけはある)
二重人格、みたいなものです。
あれは「不知火」といって、あの姿の時でないと、僕、異能が使えませんから。
(あっさり自分の秘密をバラして)
そうですね…「呪い」みたいなものです。詳しくは僕自身も知りません。
それに、あの姿の時も、今も、「僕」なんですよ。
何を言ってるか、わからないと思いますが、そういうことにしておいて下さい。
そういうわけにも、いきません。止められない事情がありますから――
(それ以上は説明せず)
でも忠告は感謝します。
(ぺこり、と頭を下げて見せて)
詳しくは、異形狩りの人から聞きました。
フェアじゃないので、名前は伏せておきます。
貴方がその人を襲わない保障はないでしょう?
そしてかなり気まぐれな性格なんですね?
貴方のこと慕ってる下級生も、知ってます。
(だからこそよくない、考えるたびに憂鬱になって、吐息を漏らして)
久遠ゆりかさん、お知り合いでしたね。
解離性障害の一種かな。「二十四人のビリー・ミリガン」とかの。
西園伸二とか、あと仙水忍とか、古いところじゃ写楽保介が浮かぶわけだが。
(それは呪いのようなもので、詳しい事はわからないと水鏡は言った)
(なるほど、と、彼はひとつ頷いた。それが戦う理由に絡んで来るわけか、と)
呪いねえ・・・要するに望んでないわけか。なんつーか、アレも自分自身だってんなら
その「呪い」って考えは捨てた方がいいかもな。自己否定に繋がりそうだ。
異能者ってのは基本的に孤独なんだ。だから最低限度、自分の味方でいてやれよ。
(異能さえなければ或いは、と――時々紅裂拓兎は考える。けれど、珪素使いの能力は)
(紛れもなく自分の内側から発生したものに違いなく、ならばそれを否定することに意味はない)
(異能者は孤独。誰もそれを共有できないのだから、せめて自分の味方でいてやる必要がある)
そうかい。まーあ、なんでもいいけどな。
どうせ媛名葵とか、兵部昌とか、その辺からの入れ知恵だろうし。
――お知り合いですよ、実に健全な関係だとも。
手を繋いだこともないプラトニックな関係さ。
何だ、ああいう子が好みなのか?北欧系の少女は可愛いもんなぁ。
年取ると遺伝的な問題で悲惨なことになるって伝承があるけどな、はっはっは。
(知り合いの名前を出されて、一瞬過剰な反応をしそうになったが――それでもいつものような)
(ふざけた対応をする。あくまで知り合いの範疇でしかないと。気軽な話題として流そうとする)
貴方自身は、貴方と異能を切り離して考えられますか?
異能って、爆弾みたいだなって思うことが、僕はよくありますよ。
なんの変哲もない人たちの真ん中に、異様な力をもった僕らが紛れ込んでる。
異形にその力が向うだけなら許容範囲だけど、それ以外に危害を及ぼすなら――
(目の前の男は、まさにそうした例なのだ、改めて相手を見て)
社会の害悪とみなして狩る、と言っていましたよ。
貴方の罪を裁くのは僕じゃない、それだけは僕自身、卑怯ですけど安心します。
そう、その兵部くんも、貴方の命を狙ってるんでしょう。
(もう一人、妄執の持ち主を知っているが、それは口にしないでおく。
他人に立ち入られることを、あの義手の男はきっと嫌うだろうから)
(軽口には取り合わずに)
媛せ――媛名先輩は、自分のターゲットではない、なんて言ってましたね。
久遠さんも、あなたが命を狙われているのを心配してました。
一つだけ、忠告させてください。
もし、組織や警察の異形狩りに狙われるようなことがあったら、逃げてください。
生き恥をさらしても、どんなにいぎたない手段を使っても、
なりふり構わず、貴方は生き延びたほうがいい。
――それが、久遠さんや、兵部くんにとっても、いいと、僕は思います。
狩る側も狩られる側も、貴方が死んではきっと、最悪の結果しか残らないでしょう。
(言われたぐらいで考えを変える、とも思えなかったが、
色々と絡まりあった事情を考えた末の、自分なりの解決手段を提案してみる。
問題は、それを受け入れてくれるかどうか、正直自身は全くない)
上手い喩えだな。俺とこの力は分けて考えることは出来ない。
この力があるからこその俺。なかったら俺は今の俺になってない。
とは言え、それは論ずるだけ無意味な話だ。
(能力の有無について論じても無意味なのだと、一番よく知っている)
(その力をどう使うのか。使い道が今のこの社会の在り方からして許容できない)
(能力者も確実に存在する。例えば自分ように、だ。それもわかりきった事実)
・・・ふん、なるほどなぁ。知り合いが多いようだ。
(がりがりと紅い髪を掻きながら、もう一度改めて水鏡の顔を見つめる)
(単なるお節介は邪魔だ――と、切り捨てる前に、少し考えてみる)
部外者――とは言えないな、それだけ事態に関わってるならよ。
だから一応、その忠告だけは聞いておくが・・・・・・
ひとつ聞かせろ。この事態に関わって、お前は何を得る?
目の届く範囲での偽善と自己満足にしちゃ、リスク多すぎないか?
(軽かった声が鋭さと冷たさを帯びてゆく。口元は依然として笑みを浮かべているにも)
(関わらず、その眼は少しも笑っていない。相手の真意を探る為、抉るように見つめる)
そうだな、例えば、そう、本当に例えばの話だ。
お前が久遠ゆりかに惚れているから、悲しむ顔を見たくないとか。
兵部昌の行く末が心配だから、そんなことしてほしくないとか。
そういう類の理由でこの事態に首突っ込んでいるわけか?
(どんな類にせよ、関わるなら理由は必要だった)
(けれど、半端な気持ちで関わるのなら、止めてほしいと思う。水鏡の為にはならないから)
僕は異形の敵ですけど、正義の味方じゃありません。
異能に振り回される、一介の高校生に過ぎませんから。
(薄く笑って、でも目は真剣に、薄い茶色の瞳で見返して)
目の届く範囲での偽善と、自己満足の為に僕は動いてるんです。
生きているから、次を探すことが出来るんでしょう?
間違った方法を選んでしまったなら、やりなおせばいい。
(取り返しのつかないことが多すぎる。そんな風にも思うけれど)
自分が自分である限り、いつでも選択肢は、世界は目の前にあるんですから。
(何度でも、言葉は自分に跳ね返ってくる。自分は、自分自身であるのだろうか――
その答えをいつも、探しているけど見つからない。だから――)
貴方の罪はいつか、貴方の身を滅ぼすのかもしれないけど、
貴方を案じてくれる人の為に、出来るだけのことはしてみたほうがいいと、僕は思います。
こういう変な体ですから、僕には知り合いはいても友達はいません。
それでも――夜に会った、この世界の住人のこと、気になるじゃないですか。
久遠さんに惚れてるわけじゃないですよ、でも悲しむ顔はみたくありません。
それでなくても彼女、悩んでましたからね。
久遠さんと、約束したんです。話をしてみる、と。
強いて言えば、それが一番の理由かな?
(首を捻り、自分でも考え込みながら)
それに、僕の精神衛生上の理由ですね。
知り合いが悩んでいることに、少しでも力になれたら、と。
見返りがないと、動いちゃいけないなんて、決まってないでしょう?
テンプレート的な発言だな。まーあ、なんでもいいさ。
正論なんて大抵退屈で在り来たりなものだし。
―― 一言で言うなら、お前に言われるまでもない事だよ、それらは。
(誰かに言われるまでもない。諭されるまでもない)
(選択肢はあり、道はある。過ちを繰り返しながら、人は進む)
(清算できない罪がいずれこの身を滅ぼすことも、自覚している)
(多分、苦しんで死ぬだろうと。多分、後悔しながら死ぬだろうと)
(けれど、それは覚悟の上だ。それについては誰にも口を挟ませない)
なるほど、それが理由か。
(馬鹿げていると一蹴するは簡単だが、それは水鏡にとっては侵されざる)
(大切な理由なのだろう。極端な話、それこそが目に届く範囲での偽善と自己満足だ)
(けれど、それでもそれを大事に抱えるなら、それは本人にとっては大事な約束なのだ)
大体わかったけれどよ、ひとつだけ言わせろ。
見返りがなくても動くのは勝手だが、そればっかり続けてると、いずれ力尽きるぞ。
知ってるか?自分の為に力使う人間ほどあっさりと力尽きる。何故かっていうと
外部からの供給がないからさ。消耗した分、何処からか力貰わないと。
(かつかつかつ。歩いて獣人の死体の傍まで寄る)
(獣の匂い。血の匂い。死臭。狩りが下手な獣の末路はこのようなものだ)
ああ、別に金の話とかじゃない。友情とか、愛とか、信頼とか、そういうもんだ。
友達がいないって言ってたけどよ、お前が動いてるのはその為だろ。ならもう友達じゃないか。
(結局、この水鏡は誰かとの繋がりの為に動いている。その信頼や友情の為に)
(求めていないつもりでも差し出される見返りは、水鏡の力となるはずだった)
その辺、自覚しとけよ。じゃないと、ずっと一人のままだ。
そんな奴に首突っ込んで欲しいとは思わねえよ。
貴方に、何が分かる――
僕には友達はいない、絶対に作らない。見返りなんていらない。欲しくない。受け取っちゃいけない。
顔見知り、それだけで、僕には過ぎたものだから――
(目線を逸らして吐き捨てる。かぶりを振って)
失礼、ちょっとエキサイトしました。
(その話は終わりだ、というように、相手の言葉には返事をしないで)
また忠告だけは、胸に留めて置きますよ。
(獣人の死骸に目を止めて、じっと見据えて考え込みながら)
以外に親切な人なんですね、聞いていた話と、合うような合わないような。
(どちらともつかず、また薄く笑って)
最後に一つ、聞かせて欲しいんですが。
貴方から見た兵部晶くん、どんな人物ですか?
媛名先輩から、彼のあらましは聞いています。
家族を失ったこととか、ですね。
やはり久遠さんに頼まれて、話をしてみたいと思っているんですけれど。
彼の人となりについて、貴方の目から見た彼について、出来れば教えてくれませんか?
(いろんな引っ掛かりはあっても、それでも、自分は前に進んでいると思いたい。
だから、出来ることを辞めるつもりはなくて、そんな質問をしてみる)
あの子か・・・あの子は・・・
(兵部晶のことについて話が及んで、暫く思案する)
(自分の鏡のように少年を言い表す言葉を検索する)
自己愛が肥大した聞き分けの悪い子供、かな。
元を正せば、良くも悪くも純粋だった――んだろうよ。
まーあ、それが家族殺されたり、憎しみで戦い続けたり、失恋したり。そうしてゆく内に
摩耗しちまったんじゃないかな。まーあ、道を踏み外すことはなかったみたいだが・・・
(性根は正しい子なのだろうと、漠然と思う。弱さ故に踏み外した己との最大の違いである)
(けれど、そうであるが故にあの子は哀しいのだと、そんな風にも思う)
あの子、冷たい子だっただろ?けど本当は優しい子なんだよ。
周囲の状況がその優しさを削っていって、硬い仮面で自分を守るしかなかった・・・
(昨日のことである。駅前噴水広場で再会した兵部晶のことを思い出す)
(硬い仮面の内側に存在する虚ろな悲しみと、空虚な冷たさを)
・・・あの子は、僕は幸せになれないって言ってた。
求めてもやって来るのは不幸ばかり。なら自分は異形を狩る為の銃でいいってな。
全く、ふざけた話だ。あんなにボロボロになるまで傷ついて戦って、何一つ報われないなんてさ。
(頑張れば報われるなんて綺麗事だけど、報われないのに戦い続けるだけの殺戮機械となって)
(しまうのは、悲しすぎる。今まであの少年がやって来た事が、無価値になってしまう)
あのさ・・・毒を食らわば皿までって諺があるがよ。
あの子の支えになってやってくれないか?
相当強引にやらねえと、あの仮面は砕けそうもない。
(いずれ戦うのはわかっているが、あの状態の兵部晶と戦うことに意味は見出せない)
(今の彼に、殺されてやるつもりはない。アレでは、意味がないのだ)
子ども、ですか…
(様々に聞いた話を思い起こしながら、考えにふける。
言葉だけを聴く限り、紅裂は相手を案じているようにしか聞こえなくて)
みんなそう言いますね、本当は優しい子だって。
(目を細めて自分が対面した彼、久遠ゆりかが語る彼、媛先輩が語る彼、紅裂が語る彼を吟味しながら)
人は、銃にはなれません。機械にも、なれません。
人はどこまでいっても、おぞましくも美しくも悲しくも、人でしかないですよ。
うん、そこのところかな、彼にわかって欲しいのは…
(考え考え、言葉を口にして)
(今度は、まっすぐに目を見る)
貴方で三人目、です。彼をなんとかしてくれって言われるのは、ね。
久遠さん、媛先輩、そして紅裂拓兎。
1対3ならなんとか勝負になるんじゃないでしょうか。
(間接的に最後の言葉に応える、含まれた意味にはさすがに思いを致すことはできない。
そして、兵部晶と対峙するのに、自分は含めずに)
人は人の支えになることなんて、なかなか出来ないんじゃないと、思いますよ。
僕が出来るのは、もう少し違うモノの見方、もう少し違うやり方があるんじゃないかって、
そんなふうに言うだけです。
代理人も3人分じゃ、僕じゃう役者が不足かもしれませんけど、微力を尽くしますよ。
とても参考になりました。ありがとうございます。
(律儀に頭を下げて、礼を態度で示す)
・・・果報者だな、あの子は。
こんなに心配してくれる人間がいるなんてよ。
(最も、あの少年が求めていたモノは、それではない)
(あの少年が求めているモノを、誰も差し出すことはできない)
(けれど、ならばこの心配は無意味だろうか?そんな事はないと、信じたい)
(もしも、三人分のこの想いすら余計だと撥ね退けられたら――)
やることに変わりはないけどな・・・
(戦って、殺し合う。どちらかが生き、どちらかが死ぬ。今度こそ、中庸はない)
(結末が同じだとしても、その果てに得るものが残されているのなら、無意味ではないはずだった)
余計なお世話だって撥ね退けられるかもよ?
まーあ、覚悟だけはしとけって。
(今度は自然な笑みを浮かべて、水鏡の眼を見返して、そっと逸らす)
(自分のことを満足に面倒を見られないのは、多分誰も同じことなのだろう)
(あの少年も欠けている。この青年も欠けている。そして自分はツギハギだらけの欠陥品だ)
あとな、役者が足りないって言葉の使い方、間違ってる気がするんだが・・・
まーあいいや、ネットで調べておこう。
(「じゃあな」と、別れの挨拶を告げて、踵を返す。もうここに用事はない)
(白い月が見下ろす駐車場で、ひとつの邂逅が幕を閉じる)
(再び二人の道は分かたれて、それぞれの道へと歩き出す)
【じゃあ、俺の方はこれで〆ということで】
【朝からありがとう。お疲れ様】
【なんだか予想以上にヘビーになってしまいましたが、たっぷりのネタに感謝いたします】
【こちらこそ、お付合いありがとうございました、スレッドをお返しします】
【かなり微妙な時間ではあるのですけれど、待機させてください。
プロフィールは
>>58。規制の方は、避難所にて一声頂ければ馳せ参じます】
【こっそり待機ーであるので、気が向いたら気軽に声をかけていただければ十全です】
今からサコミーが来るんだぜ
【こんばんは。凍結前提な時間ではあるけど、お相手お願いできるかな】
【軽く雑談的な感じでいかが?】
>>450 わわ、ご報告ありがとうございました。(一礼)
一応、規制の方がいらっしゃったらと思って避難所はチェックするようにしていたのですが
……名無しさんの言うとおり、です。
黄昏クオリティの前にこっそりなんて、無茶だと気づくべきでありました。(悟った)
御手間をかけてしまってすみません……ありがとうございます。
ふふ、黄昏ではこっそりなときは報告不要、くらい書くべきと、まなんだ次第であります。
>>451 【】無しのまま、失礼いたします。
こんばんは、迫水さん。声掛け、ありがとうございます。凍結了解、です。
ただ、今週の平日だと、解凍が22時〜22時半になりそうなのですが、大丈夫でしょうか?
今週末なら、事前に分かっていれば、幾分か融通が効くので十全と、です。
もし宜しければ……雑談、でありますね。えーと
・お昼中にでもバッタリ会って伊織さんとの関係をからかってみる(惚気編)
・お互いに授業サボって屋上でバッタリ会ってつらつらお互いのことでも話してみる(日常編)
まあ、話す内容についてはあまり変わらないかもしれませんけれど、浮かんだのはこのあたり、です。
こちらも【】無しで
ふむ、ではこちらも予定を先に伝えておこう
今週で空いているのは金曜と日曜になるかと。時間はそちらの言う時間でOKだ
まぁ、前者後者で特に話す内容に変わりはないね。なので場所だけ…屋上にしようか
「からかって」でも、「からかわれて」でも、お好きなように
どちらが書き出しをする?
>>453 金曜なら十全です。なんら問題なく、時間も迫水さんに合わせられると存じます。
まあ、詳しいことは終わりごろか、もしくは避難所にでもご一報いただければ、と。
承りました、では、屋上で。
結局、惚気にいくかシリアスな方にいくかは……ふふ、流れ、で参りましょうか。
なれば、せっかくなので書き出しをさせていただこうかと思います。
……冗長にならぬよう、めいっぱい気をつけさせていただきますので、ゆるっとお待ちいただければ幸いです。(一礼)
ではでは、よろしくお願いします
ゆるりと待たせてもらうよ
(丁度、時間と言えば四時限目の最中くらいであっただろうか。
秋も深まり、むしろ、そろそろ寒い風も吹いてくるような時期ではあるが――今日は比較的暖かで風も無い)
……冬場になったら、場所を改めなければなりませんね。
このまま寒くなっては、屋上でサボるなんてこと、できなくなってしまいます。
(この女は、寒いのが苦手だ。でも、現代文も苦手なのだ)
―――まあ、今日は、自習であります、し。
(持っていたタオルを下にしいて、フェンスにもたれるように座り込んだ。
屋上から見えるグラウンドでは、学年はバラバラのようだが、何組かが体育の授業を行っていた)
(五時限目、体育だっただろうか……と、“夜”とは離れた「思考回路」でそんなことを考える)
【では、このように。
改めて宜しくお願い致します。時間になりましたら、遠慮なく仰られてくださいませ(一礼)】
(3年生ともなれば何かと忙しないはずのこの時期。どことはなく、何の気なしに)
(次の授業の世界史が自習であると聞いて、教室をフラリと抜け出す)
(扉ですれ違ったクラスメートがかけてきた声に「サボる。屋上でぼーっとしてくるわ」と答えて)
(廊下から教室へ入る他の生徒の流れから外れ、屋上へ向かう階段に足をかける)
………っ!
(軋む扉を開けると、一番最初に目に飛び込んできたのは高い秋の空)
(戸口に佇み、その澄んだ青色と清らかな白色にしばし目を奪われた後)
(ふと視線を下げた先、フェンスの根元に、どこかで見た黒髪を見つけ)
媛名、葵………
(予想外の出会いに、その長い髪の持ち主の名前を唇からこぼす)
(果たしてその呟きは当人に届いただろうか…?)
【では、こちらはこんな感じで。そちらも何かあれば遠慮なくどうぞ(返礼)】
>>457 (軋む、扉の音――誰かが来たのだと、そう思う。
誰だって構わない、誰だって変わらない。そんなことを思ってグラウンドを眺めていた)
(けれど、耳にした声は、聞き覚えがあるもので―――)
……ごきげんよう、迫水さん。
今日は暖かいのですけれど、近頃すっかりと寒くなって、敵いません。
(驚かなかった、わけじゃないけれど。
よくよく考えれば彼だってここの生徒なのだし、同じ三年生であるのだから、と思い直す)
お久しぶりです、という挨拶が適しておりましょうか。
(小首を傾げて、制服に身を包んだ好青年をみやる。
前にあんな状況で出会ったけれど、今のその女はまるで何事もなく挨拶をつげた)
――お変わり、ありませんか?
(ただ、グラウンドに向けていたはずの瞳が、彼を見たその瞬間。
まるで、獲物を見極めるかのように、すぅ、と目を細めは、したのだけれど)
(言葉が出るまでの数瞬が、葵にとってもこの出会いが予想外だったと告げる)
(だけどその表情にも声色にも、少しも揺らいだところは見出だせず)
(上辺だけは普通に挨拶の言葉をかけられる。冷たい視線にさえなければ、本当に普通なのだけど)
そうかい?俺には寒く感じるけどね…ここから直ぐにでも引き返したくなるほどに
(緊張をほぐすように、誤魔化すように、肩を竦めながらわざと軽口を叩き)
(「引き返したい」などという台詞とは反対に、屋上のコンクリートに踏み入って)
お陰さまで、つつがなく
そちらも、変わりはないかな?
(つまりは「組織の観察対象」としての自分の立場に変わりはないかと)
(微妙に距離をおいて、葵の脇、立ったままでフェンスに背中を預ける)
(そうですか、と。実に簡潔な挨拶を返してから、彼女はその目をやめた。
いつもと変わりない、普通の視線に戻して、改めて隣に立った青年を見上げる)
(一見は細身であるが、無駄なく引き締まった体つき。
精悍そうな顔立ちをとっても、全く“好青年”という名詞が似合うような男である、と思う)
(ぼんやりと、自分のクラスの女生徒にファンがいたことを思い出しながら)
つつがないのであれば、何よりです。
……とんでもない罪で捕まったご様子もなければ――
(“十全です”、と。女はそう句を繋いで、体操座りで膝を抱えるような格好をとった。
「罪状」というのは前に出会ったときに言っていた“公然云々”のことでも指しているのだろう)
――私も、変わりはありません。
あえて申すなら、ご存じかとは思いますが……貴方の、大切な方にお会いしました。
よく、一人で私に会いにくることなんて、許したものですね――危険だとは、判断なさらなかったのですか?
葵の口から思い人のことを告げられ、ピクリと肩を震わせる)
君に…?いや…はじめて聞いたな…
(足下で体育座りをしている葵に目を向け、驚いたのを無理矢理押さえ込んで)
…みかけによらず、激情家だからな…
(誤魔化しの呟きを唇に乗せておいて、思考を巡らせる)
(時期的に考えて、葵に切られたことを津綺子に知られた、その後になるか)
………君は危険な女の子なのかい?
もしそうなら、はじめて会った時に、俺を見逃したり、津綺子を助けたりはしないだろう
だから、その点に関しては信用することにしてる…俺はね
>>461 ……てっきり、お話されているかと存じましたのに。
そう、彼女の独断――随分と、愛されておられますね。かような目にあったのに。
(“それでもわざわざ、貴方のために私に会いに来るだなんて”、と。
膝の上に自分の頭をこてん、とのせたまま、女は唇に僅かな微笑を刻んで、彼をみた)
危険かどうかは、ご自身でご判断ください。
私は、自分の獲物は狩ります。ただ、それだけの話なのですから。
(下方から彼を黒い目で見つめながら、その唇は淡々と言葉を吐きだす)
貴方は「私のような、生まれついての化け物とは違うんです──!」と、そう仰られていました。
だから、私は貴方が自分で化け物だというのなら、貴方を狩りますよ、と申しておきました。
……まあ、彼女にも申しましたけれど、「人として」あろうとするなら何事も申しません。
ですけれど、そうでないのなら―――。
(こちらに向けられる瞳は恋人と同じ黒だが、その黒は何も写さない、闇色)
(唇も微笑みの形を見せているけれど、吐き出される言葉に本来の暖かさは失せて)
津綺子が、自分は化け物だと、そう言ったのか?
妖魔に憑かれた俺と違って、異能を持って生まれたから自分は化け物だ、と?
(努めて冷静に話そうとするが、声色が裏切る。誰にも矛先を向けようのない苛立ちがにじみ出る)
(津綺子も自分も化け物なら、その先に待ち受けるのは、葵が続けなかった言葉の先--闇に閉ざされた未来のみ)
……………
(葵から目を外し空に、流れる雲に目を向け…その目を閉じて軽く深呼吸)
(再び開いた目をもう一度葵に向ける)
君の手を煩わせるようなことにはならないよ…絶対にね
俺達は人間だ
(激情を心に封じ込め、凛とした意志を取り戻し、その光を宿した目で葵を見る)
>>463 まあ、彼女の言葉は私を、説得するためとは存じましたけれど。
(直の声音が裏返ったのを感じ取って、一言を付け加える)
一応、私は、“異能”をバケモノ扱いすることは、していません。
―――異なる力をもつだけで化け物だというのなら、
異なる力を持たずに、それを殺すような輩は――何と呼ばれれば、良いでしょうか。
(彼から視線を外して、彼女は頭をあげると、その頭をフェンスにもたれさせ、空を見た)
(澄んだ青に浮かぶのは、白い雲。
そこにあるのはどんなに手を伸ばしても届かない、何物にもとらわれない、空)
彼女は仰られていましたよ。それでも、心は人なのだと。
私も、それなら構わないと申しました。
……ですけれど、貴方を信じていても、彼女を信じていても、
(凛とした意志を、激情を押さえ込む強い理性を宿した青年の瞳を、見返す。
この目は少しだけ苦手だ――違う青年を、自分に想起させるから)
私は―――“お前”を、信じてはいない。
(それは、目の前の青年でなく、その中に飼っているそれに、向けた言葉だった)
(多分違う。彼女は、津綺子は本当に自分が「化け物」であると思っているはずだ)
(たがらこそ常人だった兄の死後、夜を往くようになったのだ。本来なら自分が行くべきだったと)
(それを葵に告げるようなことはしないけれど)
…………
(葵の言葉に沈黙で答える。その答えは、自分で導き出して、最早決着のついた事柄に思えたから)
(その結論に異を唱えたとしても、受け入れられないか--言を左右にはぐらかされるだけだろう)
(今度は向こうが視線を空に向ける。その闇色の瞳が何かを求めるように揺らいで見えたのは気のせいだろうか…)
それで、構わない
誰からも信用されない。そう言う類いだと分かっている
むしろ、信用されちゃ困るくらいだ
(葵の目を見つめたまま、葵の不信を当然のように受け入れ)
(言葉の最後に軽口を混ぜ込み、苦笑いを浮かべるほどの余裕を見せつける)
>>465 (反論ひとつ、同意ひとつ、来ない。
伊織津綺子のことに関して、全くだの一言程度来るかと思っていたのに――つまりは、だ)
(女は、数秒で何事か考えをまとめると、息を吐きだした)
貴方を、信頼していないわけじゃない。
(その言葉は、きっと気休めにしか聞こえはしないだろうけれど、本心だった)
……ただ、貴方が飼っているものは、確実性がない。
いつ、暴走するか分からない――だから、私は“貴方を信じても奴は信じない”。
(その声にこもっているのは、異形への憎しみ等よりも、ただただ事務的な響きだけ。
迫水直を信じるということは、その常においては手を出さずにおくということ。
奴を信じないと言うことは、しかしながら常に宿主を“監視対象”には、しておくということ)
だから、私は、もしも貴方の暴走に出くわしたら、
どんなに伊織さんが請っても、貴方を狩ります。
場合によっては、彼女が邪魔をするのなら、彼女ごと狩るのも、厭いません。
(私は、そういう女です、と付け加えて、彼女は立ち上がった)
何でしょうか……それを、知っていてほしかった、だけです。私について勘違いをなされないように。
(事務的--感情の浮かばない、異形を狩ることへの熱意すら感じさせない)
(葵の狩人としての立場、それすらも自身の意志でいる訳ではない、ただ「そう」であるから「そう」あるだけ…)
(その言葉は全くの「虚」)
…………分かったよ
(その「虚」に飲み込まれたように、ただ一言返す)
(彼女が立ち上がり、長い黒髪が揺れるのを契機に、苦し紛れにもう少しだけ、付け加える)
暴走した俺が、君を返り討ちにしたら、やはり誰かが敵討ちにくるのかい?
【だいぶ…否、思い切り蹴っ飛ばして申し訳なく】
【そして、あと少し、な感じなんだけれど、ここで凍結】
【若しくは以後置きレスで…にしてもらえるかな?】
【っと、すみません、リロードミスっておりました……ッ、この時間にっ(頭下げ)
そうですね……あと、2、3というところですから、置きでも十全とと思います。
置きで終わらないようなら、改めて金曜に終わらせる――で、いかがでしょうか?】
【と、付け加えーです。
もちろん、今後もうちょっとやり残しがあるのなら遠慮なく凍結していただければと思います】
【あと、眠気等おしておりましょうし……お返事、辛ければ後日に避難所にいただけたら幸い、ですから】
【】を省くね
ではそんな感じで
……どうにもこうにも拙いのが目立ってしまい申し訳なく…orz
呆れず、あと少しお付き合いくださいませ(深々と一礼)
>>470 了解、です。一応置きで進めつつ、具合によって金曜に解凍ということで。
解凍になりそうであれば、置きレスついでにでも時間を指定していただければ、
金曜であれば、あわせられますから、十全と。
いえいえっ、です。私こそ、拙いところばかりで。
……こう、長くならぬようにと考えていたら、どうにも展開がぎこちなくってっ、
もし、返しづらかったりしたり、ご希望の展開があれば、遠慮なく、仰ってくださいね。
今日は、とっても楽しかったです。
お声掛け、誠にありがとうございました。それでは、もうしばらく宜しくお願い致します。(一礼)
私は、これにとりあえずレスを返してからお暇しようと思いますから、
どうぞ、お先に眠られてくだされば、嬉しく思います。
>>469 つ、付け加えに付け加え--(汗
置きレスしてる最中に何か思い付いたら、それを盛り込んじゃおうかと
それで間に合わなければ、改めて金曜、若しくは相談
そんな感じでどうだろう
>>471 こちらこそ楽しませてもらっているので…
長さはもう、遠慮なく気にせず、どわーっと、やりやすいように
じゃあ、申し訳ないけどこれにてお先にお暇させてもらうよ
レスはなんとか明日のうちに返すようにするね
改めて、今日はありがとうございました&おやすみなさいませ
>>467 (この女が、異形狩りを自負するのは――実際、たったひとつの事の為に。
今では、異形を狩ることで『あの人』の助けに為ることはできているかもしれないけれど、
それでも、未だにこの女が“狩人”であり続けるのは、また、大きく別の理由がある)
分かって下さったら――知っていて下さったら、それで構いません。
(女はそう言うと、そのまま、視線を伏せた。
しかし、直の問いかけを耳にすると、不思議そうに首を傾げて、改めて彼を見た)
……敵、討ち?
――≪深凪≫の人間が、私の代わりに貴方を狩りには来るかもしれませんが
それは、敵討ちなんて感情からじゃなく、形式としては狩りでしょう……良くて結果弔い合戦です。
まあ、その場合は……邪魔さえしなければ、きっと伊織さんは見逃されると思います。
(そう、口にはしたものの。
ひとつだけ引っかかったことが、ある――1人の青年の姿が僅かに脳裏をよぎって。
――もしも、万一、敵討ちだなんてそんな「正義」らしからぬ感情に、あの人が染まるのは、厭だ)
(そんなことは、ぜったいに、いやだ)
でも、もしも。もしも、そうなることがあって、≪同僚≫以外の誰かが貴方に刃を向けたら、
“私が止めろと言っていた”と、お告げくださいませんか。
(急に吹いた風に吹き乱されそうになるその黒髪を押さえながら、
静かに、しかしながらそれでいて、普段と同じ人間味のある声音で、彼女はそう請った)
【いい、と言われたから、自重なんてしなかった。(←)
すみません……要らないところ、すっぱり、切ってくださって十全、でありますから。
置きレスは返せるときに返せるが利点――私も、深夜やら朝方やらになりがちでしょうから
明日といわず、お時間ができたときに、返してくだされば十全と存じますっ、ですよ】
【それでは、改めてありがとうございました。また、しばし宜しくお願い致します(一礼っ)】
【スレッド、お返しします。ありがとうございました】
全然成長してないな迫水は
携帯だからって言い訳もそろそろ通じないだろ
もう素人じゃないだから
>>474 あぁ、君の組織からは次の狩人が送られてくるんだろうね
危険な異形を狩る為に…確かにそれは、君の敵討ち、なんて感情じゃあないだろうな
(津綺子の話に出てきた鎖鎌遣い。名前は「ヤイバ」だったか)
(『剣糸』以外に知っている《深凪》の狩人。葵の言う《同僚》の一人)
(津綺子の話を聞く限り、彼は邪魔をしなくても津綺子を見逃したりはしないだろうが…)
君はそれでいいのかい?
そもそもその人は、君が止めろと言っていたと告げて、敵討ちを止めるような奴なのか?
(「仕事」の《同僚》ではないなら、敵を討とうとするその人物は)
(少なからず葵を大事に思っているはずで、その関係は、自分と津綺子の関係に近いだろう)
(だから、葵の言葉に強い口調で問い掛ける。その声に人間味があったからこそ、余計に冷静さを奪われる)
俺が同じ立場で、津綺子が誰かに殺されるようなことなれば
津綺子が止めろと言っていたとしたって、絶対に、敵を討つ
どんなに時間がかかろうと、例えこの身が、この心が、闇に墜ちたとしても、必ず追い詰める
俺にとって、津綺子はかけ替えのない大事な人だ
それを奪った奴を、俺は決して許さない
(葵に掴みかりそうな勢いで、声に怒気すら含ませて、葵を睨みつける)
【置きレス投下】
【こちらも好き勝手に書かせてもらったので、適当にズバッと蹴っ飛ばしてくれちゃって構わない】
【ではお昼も終わるのでここいらで落ち】
山本さんをあっさり見切って伊織さんに乗り換え好青年気取り
気色悪い喘ぎを垂れ流して同じようなエロばっかり
相手にネタ振られてもろくな返しができない
人と妖のジレンマに悩む位置付けの割には自分は人間と言い張るだけで思考停止
1年以上もやってるくせにこのザマだもんなあ
【名前】天羽 都(あもう みやこ) ※愛称はみゃこ
【年齢】13歳(中等部第二学年)
【性別】女
【身長】148cm(寝た状態での測定で正確ではない)
【3サイズ】B75(60C)/W52/H76、けっこう着痩せする方
【容貌】
栗色のさらさらショートに赤いヘアバンド
色白で目や鼻など顔立ちが全般的に丸く幼い感じ
制服に長めのエプロン、サイハイソックス
ttp://okms.h.fc2.com/uri/amou.jpg 【能力】
・異能に分類される様々な力の増幅/抑制
都に直接触れている対象の【能力】が増幅したり抑制されたりする。
効果はランダムで強く発揮することもあれば何も起きないこともある。
例:魔法の制御が正確になる、機械の動作が不調になる
・生物が持つ一般的な力の増幅/抑制
都の手料理を食べた者は、異能に限らない様々な力が増減する。
胃に残っている間だけ作用し、効果は都の感情や意志に左右される。
一般的な範疇内であり、生物的限界を越えるようなことはない。
例:マラソンで自己ベストを出す、試験で暗算を間違える
※発動と効果はロール相手の方に一任です。
【希望】日常、怪異との遭遇 ※エロールと戦闘は要相談
【NG】猟奇凌辱、強姦、SM、グロ
【弱点】両足不随で車椅子生活、戦闘能力なし
【備考】
十年前、学園教師である両親と共にどこかから旧校舎の屋上へ転落、
下敷きとなった両親のお陰で命は取り留めたものの後遺症で両足不随となる。
引き取り手がなかったため学生寮の寮母に引き取られて学園へ通っている。
明朗活発、世話好きで少し頑固、まっすぐ真当な性格。
料理部所属で自称エース、義母(寮母)仕込みの料理は学内でも評判。
事件のことは覚えていないが両親の幽霊が旧校舎へ出る噂を知って調べ始めた。
【最近の状況や重要な出来事】
・つい最近まで能力を自覚していなかった。
・憧れていた迫水直と伊織津綺子が付き合っていると知って失恋。
・失恋時に一つ目の能力を自覚したが制御できないのは相変わらず。
・二つ目の能力はまだ自覚していない。
・綾香お姉ちゃんがとにかく無事でいることを陰ながら祈っている。
・正ちゃん先輩の自宅に下着を置き忘れた。
・旧校舎で両親の幽霊を目撃、少しだけ母に憑かれた。
・紫からプレゼントされた十字架のお守りはこっそり発信機内蔵。
・肝試しで遭遇した生徒の幽霊をどうにかしてあげたいと奔走中。
【よかった、スレ変わる前に待機できた】
【あまり遅くまでできないので、重くなりそうなロールは凍結になっちゃうと思います】
【まだいるかな?例のネタで僕がお相手でどうだろう?】
【あと、犯人のプロフィールなり能力なりは、都ちゃんが把握していてくれればそれでOK】
【ただし、見えない攻撃はなしにしてほしい、都ちゃんを守りようがなくなってしまうから、ね】
>>480 【はい、まだ大丈夫です】
【先輩ととなると、少し長くなりますね】
【プロフは作ってみました。見えない攻撃も可能な異能者ですが、そこは調整して出してみます】
>>481 では少し打ち合わせにつき【】なしで
リミットは何時ぐらいだろう?夜なら明日以外は、週末は要相談で時間を合わせられるので、
凍結は問題ないよ。
学校の体育館にリングを張って練習試合、が一番無難かな?
その後、待ち合わせをして(他の人に聞かれていい話じゃないから)
お話の後、帰り道か、旧校舎を視察してるあたりでアクシデント、かな。
>>482 夜は体力面で遅くとも0時です。
実は今週家にいないといけないので、昼間から夜にかけてはほとんど大丈夫です。
だいたいの流れは了解です。
最後の場所は旧校舎近くにしましょうか。
>>483 金曜日は少しあやしいので、もしかしたら次は土曜になるかもしれない。
時間はそちらに合わせるように、というか明日早いので僕も同じぐらいで進めてみよう。
せっかくなので旧校舎付近で、中に入らなくても前フリするほうが雰囲気が出そうだね。
それでは試合風景をさっくり描写して、こちらから始めることにしようか。
(マンモス校だけあり、体育館もかなり立派で、観客席までちゃんと用意されている。
今はその床に4つのリングがしつらえられて、3校合同のボクシング部の練習試合が始まるところ。
ヘッドギアをつけ、タンクトップを着てトランクスを履き、赤と青のグローブを嵌めた選手達がリングに上がる)
「いいか、水鏡、お前ならきっと勝てる。いつものように足を使って、ガードを忘れるなよ」
(コーチの言葉に軽く頷いて、リング中央で相手選手と挨拶をする。
赤のグローブを嵌めて、マウスピースを噛み締めて、試合開始――)
(相手は懐に潜り込んで、連打と乱打で勝負するタイプらしい。
軽くステップを踏んで、右手を前に、左手を後ろに軽く引いたサウスポースタイルをとると、
右に右にと回り込みながら、ジャブを牽制で繰り出し、距離を詰めようとする出鼻をくじき、
スピードと手数で相手にボクシングをさせずに、優勢に第1ラウンドを終える)
(ジュニアでは2分1ラウンド、1分の休憩をおいてすぐに第2ラウンドが始まる。
ステップワークと素早いパンチ、リーチで相手を圧倒するようなボクシングをしていたが、
たまたま相手の鼻にパンチが当たり、鼻から出血させてしまう。
一旦中断、治療後は目に見えてスピードが落ち込み、懐に潜り込まれて連打を浴びて、
泥試合になって第3ラウンドまでもつれて、結局判定負けを喫する)
(もう1試合も似たような展開で、コーチに叱責されて、その日の分の試合は終了。
ほうっと息を吐き出して、学校のマネージャーや選手たち、応援団が集まっている観客席に座り込み、
まだ続いてる試合をぼんやりと、見ていた)
>>486 (ボクシング部の試合を応援に来るのは2回目だ)
(基本的に格闘技系の応援には滅多に来ない)
(普通のスポーツと違い、互いに傷付けあうのを見ているのが好きじゃないからだ)
(異能者と異形の殺し合いももちろん好きじゃないが、結構平然としていられるのは現実味をあまり感じていないからだろう)
(もちろん、異形側がやられるばかりで異能者側が傷つく場面にほとんど遭遇していないからだとも言える)
が、頑張って!
(なので応援席で応援している都だったが、応援もぎこちなかったりする)
(水鏡との約束での応援だが、いちおう高等部の料理部に相談して部としてきているのだが)
「こらこら、みゃこ、目をつぶってどーするの。ちゃんと見て応援しなきゃ駄目でしょ」
(と来て貰った高等部の先輩に呆れられていたりとか)
でも……は、はい……きゃっ!
(頑張って目を開けたところ、ちょうど流血シーンでまた目をつぶったりで、散々な応援だった)
(だ、だめだ〜。せっかく応援にきたのにちゃんとできなかったし、先輩負けちゃったみたいだし)
…………。
(結構近くに水鏡は座っているのに、放心しているのか、都の方には気が付いていないようで)
(それとも、まだ試合中だから雑談はしないようにしているのかもしれない)
(とすると、今はこちらから話しかけるのはまずそうだ)
【では、よろしくお願いします】
>>487 (少し自分の考えに入り込んでいたところ、かすかに床に何かこすれる音がして、顔を上げる。
車椅子が目に入って、見知った顔を認めると)
こんにちは、天羽さん。
(タンクトップの上にウインドブレーカーを引っ掛けた格好で、挨拶をする)
ひょっとして、見てた?情けないところを見られちゃったみたいだね…
(部のレベル高く、合同練習試合とはいっても、ほとんど負ける選手はいない。
そんな中、部の仲間の前で「お前はいつも気合が足りないんだ!」とコーチに怒鳴られて、
うなだれていた姿まで見られたかもしれない。
それでも軽く照れたように笑って)
もうすぐ試合もお終いだよ。僕は今日の分のカードは消化済み。
応援に来てくれたんだ。ありがとう。
試合のDVDの分析は今日、コーチがするから、きっと明日もまたこってり搾られそうだ。
あんまりこういう、殴り合いみたいな乱暴なのは苦手、かな?
本当はもう少し、スマートなスポーツなんだけどね。
(それでもやはり、流血したり派手にダウンしたりも、ないわけではない。
座ったまま、目線の高さを合わせてそんな風に話しかけてみる)
【おっと忘れていました、こちらことよろしくお願いします】
>>488 こんにちは、水鏡先輩。
(申し訳なさそうに、ちょこんと頭を下げる)
情けないなんてそんなことないです。
あそこの上にあがるだけでもすごいと思います。
次は、次は大丈夫ですよ!
わたしなんか、応援に来たのにちゃんと見てられなくて……ごめんなさい。
(また、ぺこっと頭を下げる)
乱暴というか、んー、そうですね。
ラグビーだって、怪我とか危険なスポーツだけど、見ててそうでもないから……。
(ここに来て苦手と言うのも、空気読めてない感がひしひしとして)
あ、そうだ、これどうぞ。
(思い出して、自家製の蜂蜜入りレモン水を入れたボトルを渡す)
>>489 ありがとう、天羽さん。
気にしなくていいよ、苦手な人もいるから。
(応援に来てくれた生徒も、ボクシングを見て興奮している人と、見ていられないと顔を覆う人もいて、
水鏡にとっては見慣れた光景で)
あ、そうだ…(ボトルを受け取りながら、周りが応援に夢中なのを確認すると)
紫さんと話をしてね。そのことで、後でちょっといいかな?
君とも少し、お話がしたいんだけど…
(ボトルのチューブを引き出して、口を開いてボトルを押してレモン水を飲む)
この後は…軽くミーティングをして解散になるはず、だから。
片付けの当番でもないし、30分ぐらいで僕のほうは着替えてここに来れるとおもう。
天羽さんは時間、大丈夫?
【お料理、でもないのでここは特に何も起こらなかった、で大丈夫だよね?】
>>490 むらさき?
あ、例のことですね。
(むらさきとは紫一久のことだろう)
(なら、旧校舎へ行く話をしたいのだと分かった)
わたしは大丈夫です。
30分もあればわたしの方も片付きますし、その間に先輩に挨拶すれば終わりなので。
(ちらっと元いた方を見ると、料理部の先輩が小さく手を振っていた)
(たぶん、滅多に来ない格闘技系の応援に都から言い出したので物珍しいのだろう)
【書き忘れ!】
【レモン水も料理ですが、液体だから時間的に微妙だし、それはお任せします】
>>491 うん、それじゃ後で。
(応援席から降り、ミーティング、着替えを済ませてから戻ってくる。
案の定、コーチからは「明日はこってり説教な、水鏡」と釘をさされてしまい、
「では解散」の声に逃げ出すように、いつものスポーツバッグを抱えてきて)
それで…
(といいかけたところに、お腹が鳴った。
ほぼ午前で終わった練習試合、ちょうど昼時ではあったけれど、
あまりに正直な自分の体の反応に、かすかに頬を染めて)
あー…少し長い話になりそうなんだけど、天羽さんはお昼は済ませた?
僕の方は、大丈夫だから。
(誤魔化すようにそんな虚勢を張って、観客席のベンチに座ってバッグを投げ出す)
>>493 はい、それじゃまたあとで。
(別れたあと、先輩と押され気味に話をしながら後片付け)
(合間でちらっと水鏡の方を見ると、本人の予想どおり何か言われているようだった)
(都の方が先に終わったので、観客席で待っていると、ぐったりした水鏡がこちらにきた)
うーん……。
(何となく、相手に殴られて怪我するよりも、コーチのお小言が胃にくる方がダメージが大きそうに思えてしまったり)
お昼ですか?
いえ、まだですけど、水鏡先輩の方は口で言うほど大丈夫そうに聞こえませんね。
(お腹の音なんて聞き慣れているし、にっこりと笑顔で鞄から薄いパステルピンクの包みを取り出した)
はい、お弁当です。
本当は試合前に食べて貰おうと思ってたんですが、試合前って食べないんですね。
持ってきたら料理部の先輩に笑われちゃいました。
(包みを開けると、ラップにつつんだカツサンド、プチトマトと卵焼き、リンゴにウインナーが入ったパックがあった)
(ちゃんとウインナーはタコさん、リンゴはウサギさんの形に切りそろえてある)
>>494 えっと…?(瞬間、意味が分からずに目をしばたたかせる)
これって…お弁当、天羽さんの…
(今度は目を見開いて、タコさんウインナーを凝視して、固まっている)
…僕が食べちゃって、かまわないのかな?
(目はしっかりとウインナーを凝視したまま、丁寧に切り分けられたタコさんの足から離れず)
あああ、ああ、そうだよ、試合前はやっぱり、お腹打たれたりするから、
最低何かお腹に入れてから2時間はしないと試合しちゃダメだって、コーチから…
(そんな受け答えも上の空で、ぴくぴくっと指が震えて、
何故か大仰に、おいしそうなお弁当を見据えて背を屈め、固まったままでいる)
>>495 わたしのというか、わたしの作ったお弁当です。
どうぞどうぞ、遠慮なく。
元々水鏡先輩に試合前に食べて貰おうと思って作ったんですから。
わたしはそんな食べないので、ほとんど先輩が食べちゃっていいですよ。
(話しながらラップを外したり、ほんとに少しだけ自分の分を取り分けて、食べられる準備をする都)
パンチがお腹にあたると、戻しちゃうこともあるみたいですね。
ぜんぜん知らなかったですが、説明されると、あ、なるほど、と思いました。
(カツサンドは都が1まい、水鏡の分が4まい)
(そしてウエットティッシュを差し出して)
……先輩?
>>496 (ほとんど都の言うことを聞いていなくて、ウエットティッシュで手を拭うと)
いただきます…
(一つ目のカツサンドをあっという間に三口ぐらいで片付けてしまい、
プチトマト、卵焼きと口に放り込む間にも目は獲物をほとんど睨みつけるようにして
ようやく指を伸ばし、ゆっくりとタコさんウインナーを口に運び、目を閉じて、
しっかりと咀嚼して味わう)
とても、おいしいよ、ありがとう、天羽さん
(後はゆっくりと味わうように食べながら、ようやくリンゴの形にも目を止めて、
今度は目を細めてしげしげと眺めてから口に運んで、
タコさんウインナーを最後に残すと、名残惜しそうに足一本一本を食べて、
ゆっくりと飲み込んだ)
こんなおいしいお弁当食べたの何時以来だろう、本当においしかった。
(ようやく人心地ついたように、ちょっとぎこちない笑みを浮かべて頭を下げる。
また自分の内側を覗きこむような、そんな色を薄い茶の瞳が浮かべていて)
【試合がんばれ、で作って来てくれたんだろうから、この場合はプラス・増幅のお料理効果で大丈夫だよね?】
【それと不自然なところに是非ともツッコミを、お願いします】
>>497 あ……はい、いただきます。
(随分とお腹が空いていたみたいだ)
(こんな時によくする表現だけど、「欠食児童のよう」というのがほんとふさわしい)
……はむ。
(都も少しずつカツサンドを口にしながら、にこにこと水鏡が食べる様子を見守る)
(作ったものを食べてもらえるのは嬉しい)
(おいしいと言ってもらえれば、もっと嬉しい)
(都自身は料理をする割には小食なので、ほとんど食べて貰うために料理をしているものだから)
(たこの足を一本ずつ食べる水鏡の様子にクスッと笑いながら、空いていたボトルのカップにお茶を入れる)
いえいえ、お粗末様でした。
はい、どうぞ。
(もちろん料理には自信があるが、水鏡の感想はなんかこそばゆい)
(というか、食べるものの限られたサバイバルから戻って来たようで)
水鏡先輩はおおげさです、こんなので驚いていたら、次は腰が抜けちゃいますよ?
(なんだろう、と思って上目遣いで水鏡の目を見つめる)
【料理が胃の中に入っている間、その時点での都の気持ちです】
【なので、不知火に替わって嫌な気分になったらマイナス方向にいってしまう、な感じです】
>>498 ご馳走様でした。
(カップを受け取り、お茶を飲み込むと、目が合って、少し考えて――)
天羽さんもご両親を亡くされてるんだったね。
僕も、顔も覚えていないころ、両親揃って――ちょっとしたことで、ね。
(目を閉じ首を振って、言葉を切って、それ以上詳しくは語らず)
(少し沈黙し、お茶のカップを見つめながら)
僕は父の弟、叔父さんのところにお世話になることになった。
叔父さんはとてもいい人だったんだけど、僕、小さい頃から、例のアレがあったから、
おばさんは僕をとても気味悪がって――
(不知火のことを口ごもって匂わせながら)
仕方のないことだったんだと思う。
おばさんはなるべく態度には出さないようにしていたけど、そういうのって分かるだろう?
だから、僕は子供の頃、お弁当を作ってもらったことがなかった。
隣の子の、あのウインナーがものすごく、羨ましかったんだ。
あと、リンゴも、ね。
(最初は誤魔化そうとも思ったけれど、似たような境遇に共感していたことと、
やはり美味しいお弁当のお礼に、正直に話すことにして、ちょっと薄く笑う)
変な話しちゃった、次のお弁当も楽しみにしている。
腰が抜けちゃうぐらいの、期待しちゃうよ?
本当に、本当に美味しかった。
(今度はにっこりと、安心させるように微笑んで見せて)
僕の話じゃなかった、佐世保さんのこと、だったね。
その…どうしても、天羽さんも旧校舎に行くつもり、なのかな?
(話題を切り替えて、気がかりになっていることを、自分の気分も切り替えながら質問してみる)
>>499 ええ……。
(水鏡が両親のことについて口にすると、最低限の相づちだけして聞き役に徹する)
(この学園は親を失っている子供が異様に多い、というのもちらっと頭に浮かぶけれど)
(叔母とお弁当のエピソードが強くて、胸を締め付けられる)
(あの不知火が目上の者への態度を変えるのは想像できず)
(よほど肝が太くないと、と心中を察するのは難しいとは思えない)
(例えば、都の育て親である寮母ならどうだったろうと考えてしまうけど)
(自分と水鏡、不知火とでは違いすぎて、当てはめるのは難しかった)
ううん、聞けて良かったです。
なら、腰が抜けるくらいじゃ甘いですね。
次は魂が抜け落ちちゃうくらい美味しいお弁当を作りますから。
何かリクエストがあれば遠慮なく言ってくださいね。
(食べたことがない人に対して食べて貰って、喜ばれるのは当たり前だ)
(そんなので良かったと思ってたら駄目、もっと美味しい物を作らなくちゃ)
(そう心に決めて、ほほえみ返す)
そうそう、佐世保亜由美さん。
もちろん行くつもりですけれど?
(何でそんなことを聞くんですか、と不思議そうな顔で聞き返す)
(その時、都の後ろの方、体育館の入口側からリング側のこちらへ人が近づいてくる気配があった)
(殺気はないけれど、ものすごい静かな気配だ)
【次の先輩のレスで今夜は凍結でしょうか】
>>500 【ゴメン、途中で書きかけがぶっとんだ…のでここまでにさせてください】
【明日遅くなっても、避難所に解凍金曜か土曜か、伝言しておくから】
【土曜日なら午後でも大丈夫?】
>>501 【わかりました】
【土曜日は午後でも大丈夫ですよ】
【あと、今さらですが近寄ってきた気配は、戦闘開始のつもりで書いたものじゃないです】
【まだ周囲に他の生徒とかもいるはずなので】
>>502 【ではそれを受けて、次回までにレスを作っておきます】
【今日はお相手ありがとう、お休みなさい。これにてスレッドをお返しします】
>>503 【では避難所で連絡を待ってますね】
【今日はありがとうございました&おやすみなさい】
【スレをお返しします】
>>476 仕事以外で仲間を殺されたなら別ですが
仕事で命を散らしたなら――それは、各人の責任でしかない。
(だから、弔いはすれどその場合は“組織として”仇討ちはしない)
……それでいいのかい、と、問われるその理由がよく、分かりません。
敵討ちをさせたくないなら、俺に手を出すなとでも仰られたいのですか?
(彼女にしては、直截的に刺々しい物言いだった。
たぶん、自分の大事なものを引き合いに出されたのが無意識下で癪に障ったのだろう)
(言い換えれば、押し込めきれなかった感情の露呈だったかもしれない)
――私が伊織津綺子を狩るとすれば、
彼女が、異形に転ばぬ限りにおいて、その原因はきっと“貴方”になろうと存じます。
(彼が向ける怒気を、ただ受け止める。
いや、受け止めることしか自分には出来ない――きっと、その怒気の強さが思いの強さなのだと思うから)
私は、あの方を、貴方のストッパーとして見ている。
だから、≪同僚≫には彼女に無暗に手出しをせぬようにと、かたく言いつけております。
それが、“私”が出した答えと申したはず。
(そこで、鋭くしていた視線をほんの僅かに緩めて)
……彼女が大切ならば“貴方”がきちんと守って差し上げて下さい。
殺される前に必ず守ってみせる、くらい仰られたらいかがなのでありますか?
【置きレス投下落ち、になります】
【こっちも色々自重していないですから、
迫水さんもおやりたいことはうんと自重しないでくださいっ(←)】
【頭からずっと楽しませていただいてばかりですから、十全と、です】
【天羽さんはスレ立て、お疲れ様でありました。ありがとうございます】
507 :
名無しさん@ピンキー:2009/10/29(木) 06:22:18 ID:sYVqnvr3
テス
【
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/erochara2/1252755436/349の続きな】
ま、悲観的なのは俺の嫌いなものの一つでな。
(ぴっと人差し指を一本立てて、軽く自分の髪をくしゃと乱し)
楽観的な方が俺の性にあってるのさ。結果オーライってことで。
(悪びれもなく、さらりとそんなことを口走りながら肩を竦ませて)
さて、どうだろうな。あの人は、俺が無茶するのを承知してるし、
あの人自身、結構危ない橋を渡るからなぁ……お互い様ってところじゃねえか?
ただ、そうだな―――。
せめて、あの人が危なくならないように、あの人の背中は守りたいと思うんだけどな。
(あの女性は何でも一人で抱え込もうとする。だから、いつ彼女が目の前から居なくなるか、
多少の不安はまだある。しかし、それはそれ。その不安をなくす為にも、彼女の背中を守りたいと思った)
特殊部隊……か。
ふぅん、俺は組織とかそういうのには所属してないから、わからねーけど、
やっぱり階級とかあるのか? ほら、警部とか巡査長とか?
(組織に身を置かない彼にとっては、『組織』というものは非常に曖昧で、イメージすらつかない。
他愛もない質問をしながら、はて、と首を傾げる)
目的が一致すれば、それは協力したことになるだろ?
結果は同じさ。ま、だから、素直に此処は礼を受け取っておいてくれよ
(ひらりと、おどけた調子で手のひらを振って笑いかける)
【置きレス落ち】
>>508 そうだな。そうなってくれると、望ましい。
(最後に自分を切り捨てたあの人が、これで幸せになれなかったら
あまりに無意味過ぎる。だからあの人には、さっさと幸せになってほしい)
(もう彼女に興味も関心もないけれど。ただ、鬼塚蝶子との関係を
断ち切らせた礼として、それを望むくらいの気持ちはある)
(そうして、みんな勝手に幸福を掴めばいい。自分には関係ない事だ。
ただただ地獄の季節を巡るばかりの『ガンスリンガー』には)
いや、僕の立ち位置はただの戦闘員だ。
他に組織の人間には、他に異形とやり合える人間はいないからな。
先程の手帳にしても、記載されている幾つかの情報は虚偽だ。
組織の中には、れっきとした階級があるけれど。
(こんな中学生が警察に所属していると、簡単に信じてくれる人間は少ない。
だから、必要不可欠かつ初見で信じ込ませるために、あの手帳は携帯している)
(調べてそれを偽りと見破れる同業の人間に対しては、
その手帳の更に中身を見せることで解決できる)
………そこまで言うのなら。
けれど、忘れるな。きっと、あなたと僕の考えは『合わない』だろうから。
(それだけ言うと、深紅のケースを担いで太一郎に背中を見せた)
(自分は正義のヒーローなんかじゃない。ただ殺すことしかできない。
殺さずに守るなんて不可能な幻想を抱くのは、彼のような存在だけで十分だ)
(どうせ、いつかはその対立がはっきりと浮上する。
だから、そんな風に笑いかけるべき相手じゃないんだ)
さようなら、郡先輩。
(背中越しにそう別れを告げ、小さな体は規則正しい足音を立てながら、その場を後にした)
(後ほど、異形の後処理の連絡を受けた組織の人間がやってくるだろうから)
【それでは、僕はこれにて〆ますね。ありがとうございました】
【お疲れ様でした。次の会合を、楽しみにしておきます。ノシ】
>>509 さあ―――、どうだろうな。
考えが合う方が、この世の中稀なんじゃねーの?
(身近にいる彼女とさえ、時々意見の異なることがある。考えが合わないからと言って、
それが、人間関係の結びつきを弱めたり断絶させたりする理由にはならないはずだ)
だから、俺はこう言うぜ?
『これからも、よろしくな』ってさ。
(まったく悪びれた様子はなく、笑いかけたまま、立ち去る彼を見送った)
またな、兵部。気をつけて帰れよ。
(向けられた背中に、軽く手を振って姿が見えなくなった後、自身もその場を立ち去る)
それにしても―――
(今まであまり疑問に思ってこなかったが、この街は異形に溢れている気がする)
(そして、同時にそれを狩る者やそれに準じた者たち、あるいは自分のような異能力者たちもまた)
――考えすぎ、かな。
(やはり、考えるのを諦めた。考えたところで答えが出ない時もある。
そして、どちらにしろ、自分のやることは決まっている)
…兵部晶、か。
そう言えば、先輩のこと知ってたけど……聞いたことがないよな。
(彼の名前を聞いたのは今日が初めてだ。それらしい話も聞いていない。)
(――少なくとも、協力関係にある、という話は)
ま、プライベートなことまで首を突っ込むわけにはいかねえよなぁ……
(向こうは此方を知っていて、此方は向こうを知らない。何かもやもやとしたものを胸に抱えながら、その場を立ち去る)
……焼きもち……? ってことはないよなー。
【それじゃ俺もこれで締めってことで。本当にサンキューな!】
【また、次回も頼むぜ!】
【
>>506の続き】
「もちろんだ。俺がいる限り津綺子には傷ひとつ負わせない。彼女は俺が守る」
(そう答えるつもりだった。それは問われるまでもなく当然のことだった)
(だが唇は動きを止め、吐き出されるはずだった呼吸は肺に引き返す)
(瞳に宿していた意志の光が消え、冷水を浴びたように顔から血の気が失せる)
………俺は……
(かすかに震えた、かすれるような声色。先ほどまで迸らせていた激情はその声から消えて)
(よろめくように葵の眼前から身を引き、脇のフェンス
にもたれる)
(最初は出会う前、その次はお互いの想いを確かめあった後)
(誓いを破った報いは、自分ではなく恋人に向かい、その尊厳をズタズタに引き裂いた)
(葵の突き出した刺と挑発するような言葉が、恋人から預かった悲劇の記憶を揺さぶる)
……俺は、彼女を…守れなかった……側にいるべき時に、彼女の側にいなかったんだ
だから、津綺子は……っ!
【こちらには置きレス投下だけで】
【金曜の予定については避難所に】
>>511 (かすれて、震えた声。さきほどの強さが消えうせた瞳)
(自分が見定めたはずの男らしくないその様子に、女の眉根が寄せられる。
彼と彼女になにがあったのかは知る由もないけれど―――彼女を守れなかったと、いうことは分かる)
「傍にいるべきときに、傍にいなかったから、守れなかった」
だから、今度また守りきれるか分からないとでも、仰られたいのですか?
力があれど恋人ひとつ守れない、と――敵たりうる私に対し、悲嘆めいた弱音を吐きだしますか?
……かような弱い精神の持ち主ならば、私は貴方を見定め損なっていたのでしょう。
そんな不安定な気持ちで、いつ暴走させるか分からぬ男であるなら――
―――早急に、私に殺されて下さい。楽にしてさしあげるから、犠牲になっていただけませんか。
……ですが、言いたいことが違うというのなら、改めて、お話をお聞きいたしましょう。
――恋人を、一度、二度、守れなかったからといって、何だというのですか?
(どこまでも、冷たい物言いだったが、得物を取り出すことだけはしなかった。
本当に、見定め損なったわけじゃないと信じていたからこそ、彼女は手より口を動かした)
彼女はまだ、“生きている”のに。 そして、貴方を支えているのに。
貴方は軽い気持ちで、妖魔憑きの体でも“ヒト”の傍にいたいと願ったのでは、ないでしょう?
(酷な要求だとは、自覚している――でも、この女にとってそれだけの存在なのだ、“妖魔憑き”は)
【置きレス投下落ちです】
>>512 ……………
(冷たい言葉に返す言葉もない)
(行き場のない苛立ちにまぎれ、感情をぶつけたのだから、それも当たり前だった)
(その醜態を自覚しただけで、血の上った頭が冷めていく)
……はぁ
(俯き気味のまま深呼吸して新鮮な酸素を肺に取り入れ)
(心の中にたまったモヤモヤごと息を吐き出すと、幾分か気持ちに張りが戻った気がする)
すまない…らしくもなく取り乱しちまった
よかったら、今の言葉は忘れてくれ
(自嘲の苦笑いを顔に浮かべて、葵に向き直る)
(この敵手になり得る狩人に向けて何と弱い部分を晒したことだろう)
(そのことを思うにつれ、恥ずかしさが込み上げて来る)
リセット、コンティニュー、ワンモアプリーズ
「彼女が大切ならば〜」から、もう一度聞き直してもらえないか?
(一度恥をかいたなら、後は何度恥をかこうと同じこと)
(ならばその恥をバネに、今一度、己の心を取り戻そう)
【では好き勝手の続きを…】
【くれぐれも無理のないように、不都合があれば遠慮なく】
【お相手よろしくお願いします】
>>513 私は敵になりうる年上にはあまり優しい方ではありませんけれど。
まあ、今日は特別仕様――ということに、させていただくということに致しましょう。
(慇懃無礼にそんなことを口にすると、髪をかきあげてから目を細めた。
しかしながらこの女がそうそう、大人しくさっきの言葉を復唱するはずなどもない)
彼女が大切であるのならば、 どんなことがあろうと、彼女を支えて見せると、暗い道でもあるいて見せると。
―――“夜を歩いていても、心は日向においておける”、と。
そうは仰られないのですか?
せめて、この狩人の前で――狩られぬようにと、毅然と言葉を発するくらいなさらぬのですか?
(黒い瞳で真っすぐと相手の目を見つめながら問いかけた。
先ほどの強い意志を、その目に宿してあるのを期待して――
自分は甘いのかもしれない、と思う。けれど、ひとつ可能性を信じるのも悪くない)
(暴走したら、狩ればいい。その代わり、暴走しない間は、見逃せばいい――それだけの話なのだから)
【改めて、宜しくお願い致します】
【こちらこそ、ご迷惑をかけると思いますが……しばし、お付き合いくだされば幸いです(一礼)】
(くくっ、と喉が鳴る。この目の前の狩人ときたら、期待以上のことをしてくれる)
(ならばこちらとしても、せめて向こうの設定した及第点くらいはクリアしなければ)
(少し視線をあげてこちらを見る相手の目を真っ直ぐに見つめる)
(「津綺子と同じくらいの背の高さなんだな」などと今更ながらに気付いたりしながら)
君に宣言しても仕方ないのだけどね。狩られないために、一応誓っておこう
(不敵に唇を歪めて笑う)
(見つめていた目を閉じて数瞬の瞑黙。再び開かれた目に強い意志を取り戻して)
どんなことがあろうと、俺は津綺子を守ってみせる
俺のこの腕の中を、津綺子にとって最も安全な場所にしよう
夜を歩こうと、彼女がいる限り心まで闇に墜ちることはない
>>515 ――神に誓うな、己に誓え、とはよく申したものです。
その程度の宣言で貴方を見逃して差し上げているのだから、感謝をしていただきたく。
(丁寧な口調で傲慢とした軽口を叩きながら、
自分より10センチ近くも背の高い青年を見上げるようにして、黒色の瞳をむけていた)
(そうして、言葉を聞けば、女はゆっくりと目を閉じた。
瞼の裏でその強い意志の宿った瞳の残像を見るかのように、しばし大人しくしていたが)
……まあ、悪くはない、と申させていただきましょうか。
(目をひらいたときには、その黒色の瞳からすっかり“狩人”らしさは抜けていた)
“夜を歩いていても、心を日向に置く”と仰られたのは、貴方の恋人です。
けれど、私にはそんなことは関係ない。
貴方に大切な人が居ても――何であっても、私が貴方を狩ると決めれば、狩るだけ。
でも、それまでは――手を出しますまい。
しっかりと、守ってさしあげてください。“私”を含めた、何者からも。
………次に刃を交えましょうときは、言葉のみじゃすまないでしょうから。
(髪をはらうと、女の黒髪がさらりと零れた)
はいはい、感謝していますともさ
悪くはない、なんて有り難いお言葉まで頂けたんだ
何なら、今度お礼にケーキでも奢ろうか?もちろん賄賂だから便宜をはかってもらうけどね
(傲慢な軽口には軽薄な軽口で。肩を竦めおどける余裕を見せながら)
(その言葉の裏側に、冷徹な狩人への感謝を隠す)
あぁ、もちろんだ。躊躇することなく狩りにくればいい
その方がこちらとしとも、迷わなくて助かる
(言葉の最後に授業終了の鐘が重なる)
(昼休みを迎えで、次第に大きくなる生徒達のざわめきが屋上にまで届いてくる)
【…4時間目ってお昼前だっけかな?背後の記憶が定かではない…】
【ま、まぁ、細かいことはおいておいて、これか次くらいで〆ようかと】
>>517 (授業終了を示すチャイム)
(わずかに遠くから聞こえるざわめきはつまり、休みの始まりを ―――そして、この会話の終わりを示していた)
私よりも、伊織さんに食べさせて差し上げてください。
どうせ、そういう剣呑を省いたことなど、あまりして差し上げておりませぬのでしょう?
(小首をかしげて、軽口をさらりと受け止める。
その黒髪をなびかせながら彼に背を向けて、屋上の扉に手をかけたところで)
貴方は――私の敵討ちをするものがいるかと問われましたが
私とてそうやすやすと、貴方に殺されるつもりはありません。
簡単に死なないと、大切な友人に約束いたしましたから。
(背を向けたまま言葉を紡いでいたが、ゆっくりと振り返る)
……それに、どうしても成長を見届けたい方がいます。
その方が私ごときの敵討ちなんてするような、そんな
――そんな別れ方だけは、あの方とはしないと私も己に誓っています。
それに私、あの方のことそういう意味では強く信頼しております。
心のお強い方だと、信じている。誰よりも。
夜は、言い換えれば信念を貫き通そうとする場。
これが、貴方が私に返してくださった、信念に対する答えです
。
(そう言い切ると女は僅かに微笑を浮かべて、また背をむけた。
―――次は、もっと和やかなお話でも致しましょうね、とその言葉を残して)
【こちらはこれで〆になります】
【昼休みで十全です。それでは、〆を拝見してから、こちらは落ちさせていただければ、と】