>>348 …楽観的だな。確かに一理、あるけれど。
(戦場に立てば、それは即ち死と隣合わせ。仮にどんな実力差があろうと、
幾ら異能者とは言え、生身の人間。一瞬の油断が死を招く)
(また一つ死線をくぐり抜けた。それには本来、もう少し喜びがあるのだろう。
けれど、それは他人の話だ。さほど生そのものに執着のない自分には、やはり遠い話)
(それはそれとして、やたらと人懐こいのか、はたまた馴れ馴れしい彼。
年下に敬語を使われず、その上こんな態度であるにも関わらず、特に気にした様子もなく、快活に笑う)
(器が広いのか、あるいは単に抜けているのか。ただ、不快な感じは受けなかった)
…そんなものを売りにして、何のメリットがあるんだ。
あなたがそんな調子では、彼女も中々気が休まらないだろうに。
大切な人がいるのなら、もう少し自分の命もまた、大切にした方がいいだろう。
(最も、こんな程度の忠告は彼女から十分に受けているだろうが。
言って聞くようなタイプではないのだろう、多分)
(そんな事を思いながら、懐から警察手帳を取り出す。
口が軽いタイプには見えないし、何よりあの人の大切な人ならば、説明しても問題あるまい)
僕は警察に組織を置く、特殊部隊に所属している。
彼女の組織とは、契約関係にある。あの人の力には、随分と助けられているよ。
(そして、彼の礼に対して静かに首を振った)
(警察手帳をしまいつつ、あくまで硬質的な響きを宿す、甲高い声で答える)
目的が一致しただけであって、あなたに力を貸したわけじゃない。
だから、そこに礼を言う必要なんてない。これは元より、僕の仕事だから。
(己は『ガンスリンガー』。異形を狩るのも、一般人を助けるのも使命の内だ。
それは当たり前のことだから、感謝なんてされることではない)
(そもそも誰かに感謝されることなど、あまりない。
一般人の見えない所に潜む異形を、秘密裏に始末するのだから)
(だから、こういった手放しの優しさは、苦手だ)
【いえ、お気になさらず。人間、失敗する時もありますからね】
【僕は恐らく、後一レスで〆られますので。お好きな時に、レスを置いて下さい】
【それでは、お邪魔しました。失礼します】