舞台はとある学園、人ならぬ『力』を得た少年少女たちの物語である。
彼らはその力の存在に惑い悩みつつも、同じような『力』を持つものたちと、時には敵として、
時には味方として対峙しながら 力を合わせて様々な奇怪な事件に挑み、その闇を暴いていく。
【ルール】
・煽り、荒らしは華麗にスルー。
・民間人やその他能力を持たないキャラハンの参加も可能です。
・スレの性質上、強姦や特殊プレイも可ですが、きちんと相手の了承を得ましょう。
・いくら戦闘モノだからとはいえ、険悪な展開はやめましょう。(相手の了承なく妖魔を殺害など)
・最強設定は勘弁してくださいお願いします。
・能力は使い魔、サーヴァント、念、核金、魔術、法術、変身など基本的になんでもありです。(強力すぎなければ)
・名無しさんは一般生徒、怪物で襲ったりなどがいいかもしれません。
・本校は幼等部から大学部まで有しており、留学生との交流も盛んです。
テンプレ
【名前】(読みも)
【年齢】
【性別】
【身長】
【3サイズ】
【容貌】
【能力】
【希望】
【NG】
【弱点】
【備考】
前スレ【異能】黄昏の学園15【異端】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/erochara2/1246028145/ 【異能】 黄昏の学園避難所41 【異端】
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/5556/1248965885/
【名前】媛名 葵(ひめな あおい)
【年齢】18歳
【性別】 女
【身長】170cm
【3サイズ】全体的にすっとした体型だが、胸もちいさめ。
【容貌】腰下までのストレートな黒髪。漆黒の瞳。
見かけはどちらかといえば華奢。黙っていれば淑やかそうに見えないこともない。
【能力】『 剣糸(けんし/ソードストリング)』
「日本刀」と「糸」などの様々な暗器を得物とし、組織内で『剣糸』の名をもつ。
異能はないが、運動能力・動体視力・反応速度は常人を大きく上回る。
日本刀は≪弐式(にしき)≫という特殊な霊刀。暗器はダガーや糸を基本に使う。
【希望】雑談、戦闘、エロールなどは内容相談次第
【NG】スカトロ、特殊なものは要相談
【弱点】精神干渉、魔術的攻撃、大事なものを引き合いに出されること
両腕拘束状態、純粋な力比べ・体力勝負にはあまり強くない
【備考】≪深凪(みなぎ)≫という非合法組織に所属する、異形狩り。
幼い頃に組織に拾われ、深凪当主に「従うだけの猟狗」として生きてきたが、
当主相応に大切なものを見つけ、今しばらくは日向の世界に生きることを選んだ。
だが基本的には組織に忠実。“内容次第”で、外部からの仕事依頼もこなす。
表向きには、学園の編入生。大人しく高等部三年に所属。
外見や敬語口調とは裏腹に、真顔で冗談や人を喰ったような発言もしばしば。
時折ひどく奔放。組織に長く居たために常識からズレた考えをすることもある。
現在、≪深凪≫は「ガンスリンガー」の所属する警察の一機関に協力。
また、近日は「異形狩り」としての自覚を強めたのか、夜において攻撃性が少し高まっている。
【一乙、であります。北峰さん、ありがとうございました。(一礼)】
【プロフィール投下落ち、になります】
>>前スレ502
ふぇっ!
(暑さでぼーっとしていた頭が、アンジェラのびっくりした声で少しだけはっきりする)
何かが、引きずり込んだ?
虫でも小動物でもなければ、ええと……蛇とか?
(それなりに木々のある裏山は蛇もいるらしい、と聞いた事がある)
(この辺まで降りてくることはあまりないだろうけど)
(飼っていた珍しい爬虫類が逃げ出したとかは、たまにニュースになっているから、それを思い浮かべて)
蛇なんかに百円を飲まれたら確かに不運だろうけど……。
(まだ意味が分からず、首をかしげる)
(異形と異形を目撃したことはあっても、それは暗くなってからのこと)
(こんな真っ昼間になんて、頭の片隅にもなくって)
えと……アンジェラ、さん?
(だからアンジェラが本を掲げて物騒なことを言っても理解出来なかった)
(暑さで変になった、までは思わなかったものの)
(危険かもしれない動物、蛇とか、に対して自分を鼓舞するには派手じゃないかと思って)
……きゅっ…きゅっきゅっ
(アンジェラの体感時間で、きっかり3秒)
(小動物のような鳴き声が聞こえ、自販機にかかる車椅子の影がもやっとふくらんだように見えた)
(影伝いに小さな異形は移動したのだ、都を人質に取ろうと)
【前スレから移動しました】
【名前】アンジェラ・『ウィーク』・トルーマン
【二つ名】「ミス・ウィーク」「英国の焼肉提督」
【年齢】17歳
【性別】女性
【身長】165cm
【3サイズ】88:60:82
【容貌】肩までまっすぐ伸びる黒髪。肌はやや白め。
細い眉と大きめの黒い瞳が少しきつそうな印象を与える。
やや筋肉質で、体育とか得意そう。
【能力】魔法
分厚い『呪文書』を手に持ちページを開くことでそこに書かれた魔法を使うことができる。
但し、その日の曜日と魔力量によって呪文書に現れる魔法が異なり、ほとんどのページは白紙になっている。
・曜日
月・火・水・木・金・土・日の7種類の曜日に対応した7系統の魔法のうちの一つが使用可能となる。
共通の呪文はなく、それぞれの系統で5種類の魔法が使える。
・魔力量
それぞれの魔法にはLV0〜3が存在し、彼女のその日の魔力量で使えるLVが左右される。
(LV0=その魔法は使用できないという状態)
未熟な魔女であるため、自身で十分な魔力を捻出できず、生物の体液や肉を摂取して捻出する。
【希望】会話、戦闘、エロール等
【NG】グロ、スカ、リセットが必要となるもの
【弱点】多彩な魔法が使えるが
・ほとんどの場合LV1しか使えない。
・どの魔法もそれほど強力ではなく、LV3でも生粋の「炎使い(火曜日)」や「超身体能力者(日曜日)」には数段劣る。
・呪文書を開かなければ使えない。
【備考】イギリスからの留学生。
英国営機関で作られた、魔女の髪の毛から作られた魔女のクローン。
しかし、ほとんど独学で魔術を学びざるを得なかったため、期待されたほどの力を得られなかった。
機関の他の実験体に比べて冷静で精神は安定しているが異能者としては最低レベルとされ、扱う魔法とかけて「ウィーク」と呼ばれる。
本人もそのことを認め、留学先では「視察任務」と割り切り、異変や異能に積極的に首を突っ込まないが、
冷静である以上に正義感が強いため、危機に陥ることも。
また、人道を外れるのを拒み、肉(牛や豚など)を食べることで微量ながら魔力補給している。
そのためかバーベキューや焼き肉には異常な拘りがあり、
焼き肉パーティーなどが行われた場合、留学先に強烈な印象を与えている。
【気がつくのが遅れてしまいました。申し訳ありません。少々お待ちを……】
>>3 え、ええと……
(都の驚いた声でふと我に返る)
(魔道書も構えてしまったし、これから魔法も使うだろう。あとでなんとかフォローするしかない)
(頭ではそう結論付けるも、上手く言葉にできずに戸惑ってしまう)
と、とにかく、いたずら者がここにいたのです。
上手くいけば寮にたどりつけるはずです。
(何とか簡単に説明しようと都の方を向いて口を開く)
(だが、影から目を離した隙に、潜んでいたモノが一斉に動き出した)
!
(突然膨れ上がる車椅子の影。都に襲いかかろうとしているらしい)
ですが──日が悪かったですね。
(焼き払う、といったものの今日は土曜日。土曜日の魔法は【繁栄と時】)
Time Wlak,Level 1
(唱えるは時間の流れを逸脱し、速く動く魔法)
(儀式も行っていないから長くもたないし、大した速さにはならないが、ワンアクションぐらいは起こせる)
このっ!
(都と影の間に入り、膨らんだ影を呪文書で叩く)
>>5 いたずら者、ですか。
(言葉だけを聞くと何となく可愛い感じの存在に聞こえる)
(ハムスターみたいのなら確かに可愛いけど、小動物ではない、ともアンジェラは言っていて)
(なら何だろう、と思ったとき)
きゅ…きゅ…っ…きゅ…きゅ…っ
(アンジェラの魔法で動きが遅くなったソレが都の目にもとまった)
(黒いもやのようなものを身にまとった、5cmほどの大きさのもの)
(手足や頭があり、頭には小さな角のようなものが生えていて)
(それだけなら少しはかわいげがある、と言えなくもなかったけど)
……お、おに!?
(一つだけの大きな目は、ぐるぐると赤と黒が渦を巻いていて)
(尖った耳元まで裂けた口からは青紫色の長い舌がちょろちょろ飛び出ていて)
(全身はどす黒い小さな鱗に覆われていた)
きゅっ!
(一匹が呪文書に叩き潰され、青黒い体液が道路に飛び散る)
(その勢いで他の子鬼たちもあたりに飛び散らされた)
ぎゃ…っ…ぎ…ゃ…ぎ…ゃ…っ!
(影から追い出された子鬼は、スローモーションで苦しそうにのたうち回っている)
(どうやら直接日の光を浴びるのは苦手のようだった)
【避難所に一言書いておけばよかったです】
>>6 おに、ですか?
なるほど。確かに近い存在かもしれません。
(TimeWalkが解け、通常の状態に戻る)
(速くなったいたずら者たちの動きのギャップに少し手間取るが、もう何度も使ってきた魔法だ。直ぐに慣れる)
なるほど、影にずっと潜んでいたわけですか。
通りで見つからないわけです。
ですが、いたずらが過ぎましたね。
余計なことをしなければ見つからなかったものを。
(地面の上に呪文書を垂直に立てて、そのまま一気に子鬼たちを影の外に押し出そうとする)
Freeze,Lvel1
(押し出しながら、今度は対象の動きを止める魔法を唱える)
(本来ならばせいぜいコンマ7秒ほどしか止められないが、呪文書伝いに直に魔法をかけた)
(上手くいけば2秒ほど動きを止め、そのまま日光で消滅させられるだろうか)
>>6 【いえ、申し訳ありませんでした。以後気をつけます】
>>7 ぎゃ…ぎょっ…ぎ…ゃ…っ…ぎゅ…っ…ぎ…ゃ…っ………
(奇っ怪な悲鳴とも叫び声とも何とも言えない声を発しながら子鬼たちは熱く焼けた道路の上でのたうち回る)
(じゅーっ、とゴムが焼けるような嫌な臭いがしてきて)
(吸い込んだらきっと身体に悪そうな黒い煙が立ちのぼる)
……っ
(あまり気分が良くなるような光景ではなかった)
(この手のことには動じない方ではあるが)
(体調が万全ではないこともあって胃が裏返りそうな感覚がして)
ぎゃ…ぎ…ゃ…ぎ…ゃ……ゃ……ゃ………
(次々と焼け落ちていく子鬼達)
(死骸はなく、道路に黒い粘着物のようなものを残すだけで)
ぎ…ゃ……ゃ………ゃ………
(魔法の効果が切れて逃げだそうとした最後の一匹も)
(時間切れとなって車椅子の影の直前で力尽き、黒い跡と嫌な臭いの残して消えてしまった)
んぐっ!
(慌てて口を押さえるが、口の中いっぱいに苦く酸っぱい味が広がった)
【いえいえ、お気になさらず】
>>9 っ……
(相手はいわゆる普通の生物とは異なったものであり、そして自分たちに危害を加えたものだ)
(だから命を奪うことに抵抗など微塵もない)
(しかし、苦しそうにのたうつその姿と、それを見て吐き出してしまった都を見て後悔する)
(もっとよい方法を探せばよかった、と)
申し訳ありません、都。少しどうかしていたようです。
大丈夫ですか?
(呪文書をしまってポケットからティッシュを出しながら、申し訳なさそうに都の顔を覗き込む)
(暑さで体力が落ちていたことも関係しているかもしれないが、さすがに刺激が強すぎたのだろう)
(苦しそうな都の表情がアンジェラの心に突き刺さる)
自分の無能さを恥じるばかりです。
しかし、これで寮にたどりつけるはずです。
落ち着いたら、行きましょうか?
(都の背を軽くさすりながら車椅子に手を駆けた)
>>10 ん……
(アンジェラからテッシュを受け取り、口元を拭う)
(迷ったせいでお昼を食べていないこともあり、幸いにも口の中に少し胃液を戻した程度だった)
だいじょう、ぶ……です。
臭いが、ちょっと、駄目だった、かも。
(口の中に残った苦みで顔をしかめながら途切れ途切れに答える)
無能、だなんて、そんなこと、ないです。
だって、わたし、だけだったら、どうなってたか。
(具体的にどのようなものだったのかは分からないけど)
(アンジェラも異能の力を持つ存在だというのは理解出来た)
ふぅ……。
(類は友を呼ぶ、と言う諺を実感しつつも)
(背中をさすってくれるアンジェラの様子におかしなことがなくてほっとする)
アンジェラさん、は?
(念のため大丈夫か聞いてみたとたん)
(ガシャガシャガシャンと音がして、自販機からペットボトルが2本、くしゃみをしたように飛び出てきて)
>>11 そうですか……
私もああいう類のものとは初めて対峙したため予想がつきませんでした。
私としても気分の良い物ではありませんでしたし。
(都の様子を伺うが、それほどダメージを受けたようでは無かったので少しほっとする)
私も、都が──失礼。
都さんがいなければ、一人でから回り続けていたでしょう。
得体の知れないものに一人で対峙するのは、本当に怖いことですから。
(どうやら、都が異変に遭遇したのはこれが初めてではないらしく)
(アンジェラが思っていたよりも、都は落ち着いていた)
(ほっと胸をなでおろしながら、自販機から出てきたペットボトル二つを持ち)
(スポーツドリンクのペットボトルを都へと渡す)
それでは、行きましょうか。
随分と時間を使ってしまったので、お互いの待ち人が心配しているはずです。
(お茶のペットボトルに口をつけて少し中身を飲むと片手で持ち)
(ゆっくりと車椅子を押しながら寮へと向かって行った)
【それでは、こちらはこれで〆で】
【二日間に渡ってお相手ありがとうございました。またの遭遇でもよろしくお願いします】
>>12 都、でいいですよ。
(何となく言いづらそうだったので)
(どんなに日本語が達者でも、見かけ通り日本人じゃないんだな、と思う)
うーん、あんまり役に立った時間がないけれど。
あ、ありがとうございます。
(ペットボトルを受け取り、口の中をゆすぐように少しだけ口に含んで)
(すぐに我慢できず半分ほど一気に飲んでしまう)
んーっ、おいしい!
(乾いた身体にスポーツドリンクが染み渡るようで、とても気持ちよくって)
(そうこうしてると、チャララン♪と携帯の着信音が鳴った)
(それは、子鬼の力で電源が切られていた間、心配した寮生たちからのメールや留守電を知らせる音だった)
はい、そうですね。
速く戻らなくっちゃ。
でも、その前に……。
(車椅子を押して貰いながら、先に無事を知らせようと携帯のボタンを押すのだった)
【都もこれで〆です】
【こちらこそ、ありがとうございました】
【またお相手お願いしますね】
【では、おやすみなさい】
【
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/erochara2/1246028145/468の続きです】
……ん、ぅ……は、はい、はいっ。
(こくり、こくりと首肯して、視線を落とす。頭の中がちかちかして)
(気をしっかり持たないと、倒れてしまいかねない――初めて会ったときのように)
…………うぅん、しょーたろーさん。
(「欲張ってもいい」。彼は言うけれど)
欲張ったりしなくても、わたしのしたいことって、きっと叶うのです。
(今だって十分に、彼の優しさに甘えている)
(「これ以上」なんてないくらい、六花はもう、しあわせなのだ)
あ、でも、オーブンには入るように、しないと……焼けなかったら、ケーキにならないのです。
(くすくすと笑いながら、彼が最後のひと粒を口にするのを見届ける)
(そして頷いて、手を合わせた)
……はい、また、です。
(もう、外は薄暗い。いつも、お別れは寂しいけれど)
(今日は終わりでも、次があるのだ。これからも、ずっと)
今日は、ほんとうにありがとうございました。とても、楽しかった。
…………さようなら、しょーたろーさん……またっ。
(あまり引き延ばしても、余計に別れがたくなってしまうから)
(笑顔でひとつお辞儀をすると、くるりと踵を返して敷地を出た)
…………ふぅ……
(きぃこ、きぃこ。宵闇に包まれた公園に、鎖が軋む音が響く)
(まだ遅い時間ではないけれど、この寒さのせいか、周囲に人気はない)
(逆上せた心と身体には、冬の夜の冷えた空気は心地好いものだった)
……お手紙、読んでくれてる、かな。
(小さなブランコに腰掛けて、六花は目を伏せ、ひとり呟く)
(長くはないけれど、何日かかけて書いた手紙――それを、思い出す)
(『御木本 正太郎様
お手紙を書くのは初めてなので、とても緊張しています。
おかしなところがあったら、ごめんなさい。
今日は突然お邪魔して、びっくりしたと思います。
たぶん、何度も言ったと思うのですけれど、今日は今までの
感謝の気持ちをお伝えしにきました。
姉様や妹たちがいなくなって、この街でずっとひとりだった
わたしを助けてくれて、ありがとうございます。
お洋服をいっしょに選んでくれて、ありがとうございます。
街を案内してくれて、いろんな楽しいものやおいしいもの、
素敵なものを教えてくれて、ありがとうございます。
わたしの初めてのお友達になってくれて、ありがとうございます。
わたしといっしょにいてくれて、ありがとうございます。
あなたはわたしに、たくさんのあたたかいものをくれました。
あなたのお友達でいられて、わたしはとてもしあわせです。
これからも、ずっとあなたのお友達でいたいです。
いっぱいご心配や、ご迷惑をかけてしまうかもしれませんけれど、
どうか、よろしくお願いします。
dustworks06 六花』)
(そう、そこに記したのだ。『島田六花』という仮初のものではない)
(本当の、六花の名前を)
【ん、とても長くなってしまったのです】
【あと1レスで、〆させていただきたいと思います】
【では、これで失礼します(ぺこり)】
【しばらく、スレをお借りいたします。(一礼)】
【しばらくスレを借りるぜ。プロフ投下はまたあとで】
【
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/erochara2/1245845644/181から】
俺はその……後だとか、先だとかあまり関係ない気がするけどなぁ…
葵さんの気持ちよさそうな顔、見るの好きだし。
(人が聞けば悪趣味とも言われそうなことを、さらりと言葉にして)
んんっ……
(滾りから唇を引かれ、その感覚ですら興奮を与えてくる。
その刺激がより、滾りが漲ってびくんと震えてしまう。それが、多少恥ずかしくて)
葵さん……だから、それは殺し文句だって。
(たった一言だが、彼女の言葉は理性を殺し切るに十二分で、加えて、
先端に走るちょっとした衝撃が、枷の解かれた先端から少量の精液を弾き出してしまう)
……うくっ……も、勿体無いって。
そんなに欲しいなら……ほら、最後までしてくれよ
(恥ずかしそうにしながらも、舌を突き出さないと届かない位置まで腰を引く。
つまりは、舌を突き出して舐めろと、暗に言葉にして)
【それじゃよろしく頼むなっ】
>>17 ……私は、貴方の感じてる顔、見る方が好きなだけ、です。
(自分が感じるよりも、相手の感じる顔が見ていたいのだ、というのは言い過ぎだけれど。
見られるのが恥ずかしいから――とでも言いたげに、僅かに顔を赤くする)
―――ぁ。
(ぺろりと舐め上げた亀頭の先から精液が弾け出たのを見逃すわけもなく)
(どこか物欲しそうな顔でそれに食いつこうとするも、すっと腰をひかれてしまい、
それが叶わず、なんとも言い難い表情で彼を見上げる――上気して、呼吸をみだして)
……勿体ない、です。
ん、ぁ――ん、ぅ……はぁっ、たいちろうさんの、味がする。
(懸命に舌を伸ばしてその先端を僅かに濡らした精液を舐めとって嬉しそうに笑う。
ただしそれだけでは足りないのか、頑張って舌を伸ばしたまま何度も何度も舐め続ける)
(明らかに興奮した、彼女らしくない表情で、
彼の暗にした要求を、違わず遂行しようと彼の眼下でその舌を懸命に伸ばし、そして舐める)
【こちらこそ、宜しくお願い致します。】
>>18 ………んっ、くうっ……!
本当に、葵さんってえっちだよな。
いや、いつもの葵さんもえっちだけど。
(貪欲に自分を求めてくれることが嬉しくて、思わず舌を伸ばす彼女の頭を撫でる。
突き出された舌が、先端に触れた途端、刺激が走りぞくぞくと背筋を上る)
はっ………そろそろ、我慢、できないかも。
(口の端から唾液が垂れるのも構わず、視線はじっと彼女の表情やしぐさに注がれて、
褒美だと言わんばかりに、僅かに開いた唇の中に肉棒をねじこむ)
……ほら、しっかり味わってくれよ?
(そう言葉を切ると、ぎゅっと瞼を閉じて、先ほどの精液とは比較にならない量の
精液が口腔を支配せんとばかりに溢れ出していく)
>>19 (頭を撫でられると嬉しそうに表情を緩ませ、さらに期待にこたえようと
舌で舐めながら上目で見つめる。もっと褒めてと言わんばかりの熱心な奉仕をみせて)
………んっ。
(口の隙間からねじ込むように肉棒が差し出され、手を添えてまた一気に咥えこむ)
(うっとりとした表情でそれにしゃぶりついていたものの、肉棒が震え、
一気に精液が流れ込んでくれば、その量と勢いに思わず目を少しひらいて)
――んんっ、んっ、ぁっ……。
(喉奥に注ぎ込まれるそれを懸命に受け止めようとはするのだけれど、
すべて飲み込むことができなくて、途中できゅっと目を閉じる。
収まりきらなかったそれは、彼女の口から零れて、その肌をつたってから床に落ちた)
……ん、ふぁっ。
ごめん、なひゃい……ん、ぜんふ、のめなふぁ、ふ……。
(申し訳なさそうに目を伏せながらも、肉棒を咥えたままその味にすっかりと酔いしれていて。
咥えたまま喋っていたが、すっと口からそれを引き抜くと、舌先でその肉棒を掃除して)
……濃くて、すごく、喉にからまるの、ですもの。
(だから飲みきれなかったの、とでもいうような言い訳をしながら彼の方をうかがって
ちらちらと視線を寄こす。怒られるのではないかと、心配しているかのように)
>>20 ………ふぅ、やっぱり、葵さんって可愛いよ。
(射精後の気だるさが軽くのしかかるが、射精しても、
なおも肉棒を舐め取る彼女が愛しくて、そっと頭を撫でて)
いや、飲んでくれただけでも、すっごく興奮した。
(恥ずかしげに呟く。その証拠に、むくむくと欲望は再度募っていき、
彼女の頬に軽く擦り付ける。柔らかい肌が心地よくて)
……ほらな?
でも、葵さん、まだ媚薬の効果ってのは切れないのかよ?
そう言えば、こういう解毒方法ってどうすればいいんだ?
(目先の欲望と快楽に酔っていたが、根本的な解決にはならない。
うーんと、首を捻りつつ眼下の彼女を眺める)
>>21 ………ん、本当でありますか?
(頬を擦り寄せて、嬉しそうに見上げながらその滾りをまたひと舐めする。
いくらかまだ楽しげに笑っているところをみると、媚薬の効果は切れていないのだろう)
(彼女の火照りも、その目の虚ろさも、時間のせいか少し和らいだものの、
まだまだ強い肉欲を秘めて、彼を見つめていたのだから)
わから、ない……。
でも、いいの――切れないなら、切れないで、このままで、も。
(わずかに顔を伏せる彼女の脳裏に、何がよぎったのか。
それは僅かに戻った理性の欠片が思い起こさせた――罪悪感の、根源)
……もういっかい、いたしましょうか?
(それを振り払うようにまた貪欲に彼を求めながら、頬のあたりにある肉棒を包んで笑う)
それとも、ほかになにか、なさりたいですか?
貴方の好きな事……なんでも、してさしあげる――その代わり、酷く、してください。
(目を細めて、彼を見つめながら。
小首をかしげたその所作はいつもと変わらなかったけれど、誘うように濡れた唇は歪んだ言葉を吐きだした)
【その、さっき申し上げようかどうか迷ったのですが、大丈夫……で、ありましょうか?】
【こちらのレスがどうにも返しにくいのでありましたら、
その、こちらの不手際でありますゆえ、どうぞ遠慮なく仰られてくださると、とてもうれしいです】
【いつも杞憂やもしれぬのですが、本当にロールにお付き合いしていただいているからには……と】
>>22 ………俺も、それは魅力的な状況だと思う。
でもさ、やっぱり俺はいつもの葵さんも、今の葵さんも大切なんだよ。
葵さんが何を感じて、何を考えて、何を思っているのかは分からない。
けど、俺はそのわからない部分も含めて、俺は君を好きでいたいんだ。
(そう呟くと、半ば無理やり抱き寄せて、強引に唇を奪う)
俺は―――、きっと何も知らない馬鹿なんだと思う。
俺が目指す『馬鹿』とは違う、愚かしい馬鹿。
すべてを知ることが君を救うことにはならないとは思う。
でも、俺は………俺は、君が欲しいんだ。心も、身体も。
(きっと、彼女は何かを抱えている。でも、それを話さないということは、理由があるはずだ。
そして、自分はそれを暴こうとしている。客観的に見れば、最低な行為だろう。だが――)
媛名 葵。俺は、君のことが好きだ。
……何度だって言ってやる。好きだって。だから、だから―――、そんな悲しそうな顔、するな。
【やっぱり、こういう方向に持ってきちまうんだよなぁ………。
いや、こっちのロール力不足だから、気にしないでくれっ……!
まあ、こういう方向が嫌なら軌道修正してくれたらいいんで!】
同時進行が一番滑稽です
>>23 (まだ精液の味が残る唇を強引に奪われて。
困ったように眉を寄せて顔を赤らめる。まだ、彼の味が残っているのに、とでも言いたげに)
……何を、していらっしゃるのですか、たいちろうさ――ん。
(抱き寄せられたその腕の中で、僅か目を見開いてその言葉を聞く。
求められることは、きっと本当の望みだった。
≪深凪≫にいたころは“本当に”求められたことなんて、なかったから――だから、日向が好きだった)
(そうして、だからこそ、“求められた”ことで負った傷は、本当は深かったのかもしれない)
こころも、からだも、あなたのものです……今は。
ちゃんと、差し上げているではありませんか――だから、悲しくなんて、ありませんよ。
だいじょうぶ、たいちろうさん。
わたし、とっても幸せですよ、貴方がいてくださって、こっちでしばし生きられて。
大切なひとたちが、いてくださる――わたしは、ずっと、幸せであります。
私は、傷ついてなんかおりません。だって、傷つくべきは私じゃなくて、もっと別で、
だって、わたし、あんな、あんな――あんな悲しい顔、させ、たのに……ひょうぶ、さんに。
(必死に塗り固めていたものに罅が入って、抑えきれなくなったそれが吐き出される。
笑っているのにその黒い瞳からはとめどなく涙がこぼれて、精液と混じって彼女のからだをぬらした)
【いえ、別にこういう流れでも、大丈夫、なのですよ。
……すみません。なんだかちょっと頭が働かなかったのか、レス遅れてしまいまして】
【ともかく、いつもどおりご用事等以下略ですから――休憩等も遠慮なさらないでください】
>>25 ……俺は、そいつのことは知らない。
葵さんが、何をして誰を傷つけたのかは知らない。
けどさ、そういう時ぐらい、俺に泣きついてきてくれてもいいじゃないか。
(彼女の長い髪を指に絡めて、その房に唇を落として)
俺は頼りにならないかもしれないけど、相談に乗れるぐらいのことは
出来ると思うぜ? …葵さんって、世間知らずなところがあるからなぁ。
(わざとおどけた様子で、口にしながら、何度も頬に唇を寄せて)
葵さんが本当に傷ついていなくて、本当になんとも思ってないなら、
俺はそれでもいいと思う。
でも―――人を傷つけて、自分が傷つくことだってあるんだぜ?
(自分にそんな経験はそれほどあるわけではない。
しかし、彼女の心の奥底に薄暗い部分があることを感知することぐらいには、
鈍感であるつもりはない。ならば、彼女のその部分を拭ってやりたい。
それが彼の欲求でもあった)
【淫乱な(?)葵さんについては、ちょうきょ……もとい、ロールを重ねて、
シラフで恥らいながら、おねだりしてくる時にまたお願いするとして。】
【了解。まああと1時間ほどしたら、昼食に落ちてくるぜ】
>>26 (さきほどまで精を弄っていたその手で、零れ落ちてくる涙をぬぐう。
泣くようなことじゃないと、自分に言い聞かせるように――だってこんなの、自分に甘すぎる)
……言うような、ことじゃ、ないから。
わたしの、もんだいだったから――あなたが、心配なさるような、ことじゃ……
(精一杯に強がって、どうにか涙を止めた。
それでも髪と頬に降ってくる感触があまりに優しくて、また苦しくなってくる。
こんなに優しくされるべきは、本当は自分じゃないはずなのに。必要としてるのは、“彼”なのに)
(でも、一度堰をきってしまえば、やはり彼の前だともう収まりはつかなかった)
……手を、とってあげられな、かった。
手をとってあげられないのに、優しくした……んです。
きっと、自分が好かれたかったからです。なに、も、考えてなかったんです。
あのひとのこと、考えているようなフリして、きっとわたし、自分のことしか考えてなくて
昔の自分を勝手にあの人に重ねて、笑っててほしいなんて―――
わたしが、突き落としたのに、手をとってあげられなかったのに………。
すきだって、いってくれたのに……!
(涙が止まった代わり、溢れだす言葉が止まらなかった。
それは彼に説明するためのそれじゃなかった。だから支離滅裂だったけれど)
(それでも、確かに、ずっと溜めこんでいたそれだった)
【………鎮まりなさい、弐式。(←)】
【――まあ、時間もそれについても了解……です。
再開は別に今日でなくとも後日でも構いませぬので、十全と】
>>27 ……言うことじゃなくても、俺は言ってくれると安心するぜ?
それって、俺を頼りにしてくれてるってことじゃねえか。
(静かに彼女の言葉を待つ。そして、一言一言を噛み砕くように、
自分の頭の中で理解しようとして)
………俺は、葵さんのことが好きだ。
手放すつもりもないけど、葵さんがそいつのことで
本気で悩んだのは分かるつもりだぜ。
―――だって、葵さんは、葵さんだから。葵さんは、適当なことはしない。
いつだって、本気で、行動してる。それくらいは、俺にはわかるつもりだ。
葵さんが、たとえ、そいつに好かれようとしてしたことでも、
その行為自体は本気だったはずだ。
(そこまで捲くし立てるように言うと、ぎゅっと抱きしめて)
………で、葵さんはそこで諦めるのか?
突き落としたら、そこで諦めるのか? まだ、間に合うんじゃないか?
俺にはわからないけどさ、絶対に諦めちゃダメだと俺は思う。
俺も手伝う。だから―――
(その後の言葉は紡げなかった。それ以上は無責任だと思ったから。
決めるのは彼女自身だ)
【都合は葵さんに合わせるぜー】
>>28 ……だって、私、かけられる言葉、もっておりません。
あんなにひどく突き落としたのは、私なのに――私、なのに。
伸ばした手をとってあげられないのに、また勝手に手を伸ばせと、いうのですか?
(また泣き出してしまいそうな弱々しい言葉は、
やはり媚薬の効果もあったかもしれない。随分、心を覆う膜が薄くなっているようで)
あの人が欲しいのは、
あの人をいちばんに思ってくださるような、もっと優しい方です。
片手間じゃなくて、偽善的でも無くて――私みたいなのじゃ、なくて。
(ぎゅっと抱きしめられると、その胸に顔をうずめて首を横に振る。
説明もなにもない。ただ自分が思うことだけを言葉に絡めていくのは、よほど混乱しているから)
………手をとって、あげたらよかったのでしょうか。
貴方に向けるそれじゃなくても、いつかはそれになったかもしれないから。
それなら、あの人のこと愛して、さしあげたら、
たいちろうさんより大好きだって、そう思って――さしあげ、たら。
(確実に、声の震えが増していた。
彼女は知らない、分からない――手の延ばし方を、それ以外には)
(ひきあげてあげても、自分は彼の一番傍にずっといてあげられないのに、
それでも引き上げるだなんて――僅かな笑みが浮かぶ、もうどんな顔をしたらいいか分からなかった)
【ん、何やら崩壊フラグ立ちかけておりますのは気のせいでs(】
【なら……できれば、お昼終わった後、またお願いできますでしょうか?】
【そんなフラグーっ!
それじゃ13:30からまた此処に戻ってくるから!
ごめんだけど、一旦落ちてくるぜっ】
【……まあ、有りだと思うのですよ。個人的には】
【承りました……お忙しいならすぐに言って下さって、良かったですのに】
【レスをいただければそれに反応致しますので、十全と】
【それではすみません、誠にありがとうございました】
【いったん、スレをお返しさせていただきます(深々と一礼)】
>>29 じゃあ、さ。逆に聞くけど、
俺が葵さんに対して、今まで色んなことを言ってきたけど、
それって葵さんにとってそれは迷惑だったか?
(ぽつりと呟く。考えてみれば、自分は今まで積極的に彼女に関わってきていた。
逆に考えれば、それはいらないお節介だったのではないのだろうか、と)
……俺は、俺の他に必要としてくれている人がいるだけでも、嬉しい。
俺は、そう思うよ。
(彼女にかけるべき言葉は、何なのか分からない。けれども、自分の中で感じている
この思いだけは本物で、事実だと思った。それが彼女の話す相手にも当てはまるか
どうかは分からないが)
―――葵さんが、俺よりも好きな人が出来た時、それは仕方が無いと思う。
それは葵さんが選んだことだから。
でも、俺だって無条件にそれを喜ぶことができない。
(そっとため息をついて、くしゃりと髪を撫で付けて)
……俺は方法はひとつじゃないと思う。
何も、優しくすることだけが、最善手というわけじゃない。
でも、覚えておいてくれ。葵さん。
葵さんが、どんな選択肢を選んでも、俺はそれを受け止める。
けど、それが間違っていると思ったら、遠慮なく俺はそれを正すつもりだ。
だって、俺は先輩のことが好きなんだから。
(笑みの浮かぶ彼女の表情を見逃さなかった。
彼女はきっと袋小路に迷いこんでいるのだと思う。そこから救い出すのは、
自分には無理なのだろうか?)
【お待たせ、戻ってきたぜ】
【……ま、葵さんがしたいように持って行くぜ。いつもこっちが我侭聞いてもらってるしな】
>>32 貴方は、私が拒否すると、大抵引いてくださる、から。
……あなたは、自分からは私の事をお聞きにならないから。だから―――
(迷惑だったかと聞かれたなら顔をあげてふるふると首を横に振った。
これが「もっと聞いてほしかったか」だったらきっと彼女は微妙な表情をしただろう。
きっと半々だったから。踏みこんで欲しい反面、こんな自分なんて見られたくない)
(彼の言葉は心の奥に染みいってくるけれど、
だけれど、余計に分からなくなる。自分がいったい、どうしたらいいのかが)
―――私は、貴方が、好き、なのです。
だから、応えられなかった……だから、どうしても応えられなかった、のに。
もう、分からない……こんな弱音吐くの、馬鹿、みたいだって分かっております。
でも、もう……知らない。優しくする以外には、傷つけることしか、私、分かりません。
……教えて、もらってない。
愛されかたとか、愛し方とか――≪家族≫以外に、そんなひと、しらない、のに。
……わたし、どんなに、貴方に嬉しい言葉を貰えても、
どうしても――あの方にかけてあげられる言葉が、ひとつも見つけられぬのです。
(壊れたように小さく肩を震わせて笑う。
こんなに内面を露呈するのは、嫌われること覚悟だったかもしれないし、
それすらもうどうでもよかったのかもしれない)
(ただ、言葉たったひとつ見つけられない自分がもどかしいのか――
手の爪がぐっと自分の手の平に食い込むほど、彼女の手が強く握られていた)
【お帰りなさいませ。こちらこそ、お待たせをっ、です】
【……まあ、希望は流れるままに展開するままに、ですね――ふふ、なんて運任せですけれど】
【それでは、改めて宜しくお願い致します】
>>33 ………。
(大きく深呼吸する。もし、自分が彼女を縛り付けているというのなら、
こういう結果が出てきたのは、きっと自分の責任でもあるのだろう。
壊れたように笑う彼女を、ぎゅっと抱き締めて)
分かった。
葵さんが傷つけることしか出来ないっていうなら、
俺が葵さんを諌めてやる。俺が罰を与えてやる。
そして―――、葵さんが傷つけた分だけ、俺が他の奴らを助けてやる。
(きっと、それもまた自己満足なのだろう。今はまだ未熟だけれど、『正義の味方』を
自称するぐらいなのだ。それぐらいの意気込みで取り組まなければ)
だから、せめて。せめて、葵さんが自分のことを傷つけるのだけはやめてくれよ。
俺は、葵さんが自分を責めることが、すごく―――つらい。
(ぽつりと呟くと、彼女の手を取り、その食い込んだ爪あとを癒すように舌先で舐める)
そして、葵さんにはずっと俺のことを見ていて貰いたい。
――それじゃ、ダメか?
(そっとため息を吐き出す。自分のこれだけの言葉がどれだけ薄いものかは、
自分自身でも自覚できていた。けれども、今彼女の為に出来るのはこれくらいだった)
>>34 (抱きしめてくれる、その力強い腕が好きだった。
髪を撫でてくれる、その手が好きだった。笑ってくれる時の、その笑顔が好きだった)
(――でも、それらを曇らせるのは、自分のような気も、していた)
……貴方が、ぜんぶ、肩代わって、くださるのですか?
わたしがしてきたこと、ぜんぶ、ぜんぶ、代わりに背負って、くださるのですか?
――ちゃんと、罰して、くださいますか?
(腕の中でそろそろと顔をあげる。
爪あとを舐める舌先がくすぐったいけれど、どこか気持ちよくてそのまま身をゆだねる)
(どこか虚ろな瞳を嬉しそうに彼にむけて、にっこりと笑いながら)
ダメ、じゃ、ありません。
貴方が、私のことを見ていてくださる間は、ずっと、貴方のことを見ております。
他の誰にも、渡しません……ふふっ、たいちろうさんは、私だけの、ですから。
(幸せそうに胸元に頬を擦り寄せて、また笑う。
それは確かに幸せな事だろう。もう、何も考えなくたっていいのだから)
(――そう、とても大切なことだろう……“媛名葵”にとっては)
……でもそれは、貴方が苦しくなるのでは、ないのですか?
(胸元に顔をうずめたまま、小さく呟く)
>>35 葵さんが「本当に」それを望むのなら。
―――よく、考えてくれよ。この意味。
(此処まで弱々しい彼女を見たことはなかった。
だからこそ、自分の提案がどれだけ歪なものなのか言うことが出来なかった)
俺は、信じてるからな。葵さんのこと――――
(自分の言葉がどれだけ彼女に伝わるのかは分からない。
それがまた歯痒くて、ぐっと拳を握り締める)
葵さんが俺のことを見ていてくれるなら、苦しくない。
でも―――本当に苦しいのはきっと、葵さんの心だと思う。
(そう、自分の好きになった『媛名葵』ならそう感じるはずだ。だから、自分も心苦しくて)
葵さん、俺が言ったことは、本当に最後の提案だ。
望むことなら―――、俺は葵さんと一緒に肩を並べて歩きたい。
痛みも悲しみも全部ひっくるめて、背負いながら、それでも真っ直ぐ歩きたいんだ。
>>36 (知っている――知っているはずだ、それがどういう意味か。
自分は知っているはずだった。≪当主≫に初めて反抗したあの日の夜に
その≪義兄≫が楽しそうに笑ったその意味を、自分はちゃんと、知っているはずだった――)
(それは、前と同じ。ただの盲目的な、依存)
………ごめん、なさい。
(そろそろと、手を伸ばして彼の首にぎゅっと手を回す。
身体を起こして、彼の頭を抱くようにそっと抱きしめながら、呟いた)
ごめんなさい、たいちろう、さん。
ごめんなさい、ごめんなさい……ごめんね、ほんとうに、ごめんなさい――たいちろう、さん。
……だいじょうぶ、だから。
もう、そんなこと仰らないでください――……大丈夫、ですから、わたし。
だいじょうぶ、だから――もう、こんな弱音、吐かないから。
誰かに、前みたいに依存したり、しないから――わ、たし……。
(自分でも何を言ったらいいか分からなくて、
ただただ頭を抱きしめて謝罪する。彼に言わせた事の重大さを、そのとき理解したように)
>>37 ………葵さん。
俺は葵さんの心も守りたいんだ。命だけじゃなくて。
葵さんの心が守れるのなら、俺が逃げ道になってやる。
葵さんの心が壊れないように、俺がいつでも受け止めてやる。
…時々は、弱音を吐いてくれよ。じゃないと心配になるだろ?
(軽く笑いながら、頭を彼女の胸に埋めたまま、そっと呟き)
異形がどうとか、そんなことは知ったこっちゃ無い。
俺は目の前にある悲しみを取り除きたいだけなんだ。
それは、葵さんだって、例外じゃない。……心が休まるなら、俺はどんなことだってする。
さっきみたいなことだって、喜んでやるさ。
俺に依存する葵さんっていうのも見てみたいしな?
(そう冗談交じりに話しかけながら、つっと彼女の小さな頂を唇で摘んで舌で転がし)
>>38 ……今日はもう、いっぱい弱音を吐きました。
らしく、ないほどに――私にしては、珍しいことでありましょう。
(自分で言うのもなんでありますけれど、とそう付け加え顎を彼の頭の上に置く。
その物言いも、ゆったりとした仕草も……確かに、“いつも通り”の彼女であった)
私はほんとうは、ひとの悲しみなんて、きっと二の次です。
私が在るのは異形を狩るためです。それだけは、何も変わりません……。
(そのくせ毛を指先で弄いながら確かな本音を絡めていく。
それでも声音は柔らかくて――彼の頭を抱くそれも、また愛おしげであって)
……でも、異形を狩ることなら、私は貴方の力になってあげられる。
何でもしてくださる貴方には、いささか不釣り合いな女やもしれませんけれど。
(小さく笑いながらも、彼の冗談を聞けばそれを咎めるように目を細めて)
駄目ですよ、もうでれっでれでありますから。
それはもう、我が≪当主≫に向けたばりの依存をお見せしてしま――…っ、ふぇっ。
(ぴくっと身体を震わせて、さらに彼の頭をぎゅっと抱く)
……なに、して――まだ、からだは、感じやすいの、ですけれど。
(ただ、顔を赤らめてそう告げるあたり理性の方は戻るまで媚薬効果も薄れたのだろう。
ちょっとだけ考えこんでから……抱く手をはなし、彼の頬に手をあてる)
……今日、あなたにすごく、甘えております。
それで申すのはおかしな話かもしれませんけれど……もうちょっとだけ、甘えてもいいですか?
>>39 正直言って……俺は俺の言ったことが正しいかは分からない。
ただ、俺は葵さんに傍にいて貰いたい。それだけなんだ。
葵さんが、異形を狩るだけが存在意義だというのなら、
俺と一緒にいることっていうのも付け加えておいてくれよ。
(はにかんだ様子でそう口にして、すっと彼女の香りを鼻腔に吸い込んで)
だから、もっと俺を頼りにしてくれよ。
そりゃ、異形を狩るっていう意味なら、ちょっと頼りにならないかもしれないけど、
それでも俺は男だぜ。……好きになった女の子の力になりたいっていうのは、
ごく普通のことなんだからさ。
(そう言いながらも、逆に甘えるように彼女の胸に頭を埋めては、唾液を交えて小さな胸を舐めて)
……こうして、好きな女の子に甘えるのもな。
(ふぅと息を漏らすと、既に硬くなっている滾りを彼女の太腿に擦り付けて)
【こういう展開で良かったのかなー…葵さんの意図と外れてたらごめんっ】
>>40 ……うぅん、貴方に答えを求めていたのが、そもそも間違いです。
頼りない、という意味じゃなくて――贖いたいと、望むのでありますれば
贖いの術は、自分で探さなくちゃ、意味のないことだと、思うから。
(彼の言葉で彼女が固めたのは、贖いの術を探すという決意だった。
それが今後どんな風に作用していくのか、彼女自身、本当は薄々悟っているのかもしれない)
……じゃあ、傍にいられなくなったら、泡になって消えてしまいます。
(でも、彼女は確かに、はにかんだように笑った)
頼ってなかったら、酷くしてほしいなどと、甘えたり致しません。
私の甘え方って多少ばかり歪んでいるのです……恐らく―――。
(また飄々と小首をかしげながらも、やはり胸を舐められるとその感覚が
確実に快楽に代わる。ただ、理性が半分以上戻っているゆえ、それが酷く恥ずかしい)
……じゃあ、私も今日は甘えるから、
いっぱい、甘えさせてください――ああでも、酷く、してくださってもいいですよ?
壊されたい、とかじゃなくて……こう、ちゃんと刻みつけて欲しい、って、意味で。
私が貴方のものだっていうなら、そのこと……忘れないように。
(太ももで刺激をし返しながら、ゆっくりと目を細めた)
【ごめんなさい、ちょうど雨が、洗濯ものとバトるをはじめまし、てっ】
【決意の固め方にも……色々なベクトルが、あるのですよ?だなんて。
ともかく、意図していたことも特になく、流れるままだったので十全に重畳、でありますよ】
【……えっと、結局はこう、えっちぃ流れに戻してしまいましたけれど、
このままそれまで我侭を聞き入れてお付き合いしてくださるか、何ならフェードアウト風に〆てしまうかは、お任せ致しますっ】
>>41 俺、葵さんに幸せになって貰いたいんだ。
……ただ、それだけなんだ。
(本当は、自分のしたことは彼女にとって悪影響を及ぼしたのかもしれない。
けれど、自分に出来ることといえばそれぐらいしかない。)
泡に消える前に、首輪でもして捕まえておくから、安心しろよ。
……なら、俺のしたことは間違ってたかもな。
反省はする。でも、後悔はしてない。
(その言葉に、嘘偽りはない。ただただ、彼女が最も良いと思える道を選べるように)
ああ。俺に出来ることなら、お姫様。
(おどけた調子で言いつつも、太腿で刺激されるそこは、ますます熱さを増しており)
葵さんは、どうしたい? 優しくされたい? それとも、酷くされたい?
(そう尋ねながら、頬を撫でては唇を重ね合わせて)
【洗濯物の方はいいのかー? もしアレだったら、休憩がてら凍結するけど。
まあ、選択肢は前者でいかせてもらいます。】
>>42 ……大丈夫、です。
貴方がいてくれたら――大切なひとたちがいてくれたら、私案外幸せです。
わたしね、だから……幸せ、なのですよ、本当に。
(貴方は何一つ、間違ったことはしていない、と。
緩やかに首を振ってから、彼の頭を撫でる。いつものように、くしゃり、と)
ちゃんと、選ばせてくれました。このまま溜めてたら、どうなるか分かりませんでした。
(唇が重なる度、挑発するようにその唇を舐める。
そして少しばかり照れたような笑みをみせていたが、二択を突きつけられると黙って)
……それ、聞くので、ありますか?
ど、どちらでも構いません――どうせ、意地悪ですから、こうするときの貴方。
(ついさっき重なった唇を僅かにとがらせながら、目を伏せる。
さっきまでの記憶がないわけじゃない。媚薬効果の幾分薄れた今、酷い羞恥もある)
でも、酷くされるの……慣れてるから。
少しじゃ壊れないから――だから、貴方の好きなように、扱ってほしい。
(あまり優しすぎても物足りぬかもしれません、と冗談めかして笑いながら、
額をこつんと合わせて、はやく、とねだった)
【大丈夫でした。タオル一枚がにわか雨さんにやられましたが、無事です。
なので、貴方が休憩をとりたい、と思うまでもうしばし続けていただければ、と存じます(一礼)】
>>43 ………それならいいけどさ。
俺、結構、葵さんのこと振り回しているから、迷惑なんじゃないかって
時々思うことがあるんだよ。
でも、そう言ってくれるなら、とても嬉しい。
(うんと小さく頷くと、彼女をベッドに座らせて、脚を開かせる。
真正面から顔をそこに埋めさせて、秘所を舌先で舐めていく)
んっ………葵さんのここ、綺麗だな
(綺麗、というのが、一般的に言うそれとは違うことは知りつつも、
心が惹かれるという意味では間違いはない。尿道の近くから下まで、丹念に抉るように
舌を尖らせて、露を掻きだす様に舐める)
んはっ……はぁ、おいし………
(どこか恍惚とした様子で、唾液の橋をつくりながら、唇を離し)
それじゃ……少し強引にさせてもらおうかな?
(そう呟くと、ベッドに腰掛け直して、彼女の身体を抱き寄せると、
自分の膝の上に座らせて、肉棒を腰に擦り付ける)
(その一方で、指先を秘所に這わせて、ねぶるようにその中を掻き混ぜる)
あまり話したくないかもしれないけどさ、酷いことってどんなことをされたんだよ?
……いや、これは嫉妬かな。俺の知らない葵さんを知ってるっていうのは、
なんだか悔しくてさ。
(そう言いつつも、両足を開かせるように両腕で抱えると、軽く持ち上げて秘所に
ゆっくりと宛がい沈み込ませる)
ん、なかなか、難しい……な、と……っ……!
>>44 振りまわされたら、振りまわし返しますから……っ、ひぁっ。
ふっ……んっ、ぁあっ、ぁっ――だ、め……やっぱり、まだ、すごく感じ、て。
(綺麗だなんて言われて、恥ずかしさで顔を赤くしながらも、
舌が這うその快楽に抗うことができず、花弁をひくつかせながら蜜を零すだけ)
(舌先だけで達してしまいそうなのは、さっきの熱がまだ身体の奥に蓄積されていたからだろうか。
彼の頭をぎゅっとつかみ、足をがくがくさせながら、その鮮烈な快楽に耐える)
……っ、ふゃっ。
(舌先がようやくぬかれ、すっかり蕩けたような表情で彼を見下ろしていれば
そのまま膝の上にのせられ、今度は指と肉棒での愛撫を受け、また身体を震わせる)
っ、んっ……はっ、ぁぁあっ、ん―――。
ひ、ひどいこと、と、いっても……乱暴に、扱われたり、したくらい、です。
好きなときに、道具みたいに、されてただけ……でも、それは私が弱かったから、仕方のない、こと。
別に、そんなアブノーマルなことなんて、して――……ッ、ぁ、ぁああっ。
(足をひらかされる恥ずかしい格好のまま、その切っ先がゆっくりと自分の中に入っていく)
(愛液でしとどと濡れたそこは簡単に彼を咥えこんでいったが、
それでも、彼女が声をあげてよがるたびに、ぎゅっと彼の肉棒をしめつけていく)
―――ッ、ん……。
すく、なくとも……後ろに手をだされたのは、貴方が初めて、です。
あと、どんなに逸脱しても、逃げないように縛られたりとか……目隠し、されたり、とかくらい。
……っ、あつい、たいちろう、さんの――っ、んっ。
>>45 あれ? 俺は別にアブノーマルなんて一言も言ってないつもりだけど?
ふぅん……葵さんの乱暴っていうのは、アブノーマルっていう意味なんだ?
(からからと笑いながらからかいつつも、ゆっくりと飲み込まれていく肉棒への
締め付けと暖かさに、下半身が蕩けていくような感覚さえ覚える)
葵さんがアブノーマルなことをされたいっていうなら、
俺はいつでも答えるぜ。……目隠しに、縛りか、覚えておくよ。
(ちゃっかりとそんなことに答えながら、ぐぐっと腰を押し上げて)
んっ………ふっ……、葵さんのなかも、すごく、あつ……!
は、………ぁ、気持ちいい……これだけでも、すぐに、出していまいそうなんだけどっ…!
(じっとしているだけでも、刺激されるというのに、腰でも動かされたら本当に腰が砕かれるな、と
思いつつ、それでも、目の前にある誘惑に勝てるわけもなく、ゆっくりと突き上げていく)
……ふぅん。なら、その「初めて」、大切にしてもらわないと。
もっと、気持ちよくなれるように、俺も頑張るからさ。
>>46 あ、貴方がいつも、そういうことするっ、から……
後ろに手を出したりだ、とか……鏡の前で、やったり、だとか――
だから、そういう方面はあんまりしたことがないという意味で、そんなこと、
したいっていうわけじゃ……っ、ひぅっ――ッ、ぁ、だ、めっ……!!
(ただ奥に入っていくそれだけで、もはや絶頂に達してしまいそうな快楽が襲ってくる。
まだ身体に残っている薬の効果もあったかもしれないし、妙な興奮もそこにあったかもしれない)
っ、ぁ――た、たいせつに、って
が、がんばるって……っ、もう、そういう知識ばっかり、いったいどこで――っ、ぁっ。
……っ、んっ、ぅ。
はっ、わたしも……だめ、です……こ、これだけで、とんじゃい、そう。
っ、ぁあっ、こんな体勢で動いたら――っ、だ、だめ……ほんとうに、私も、
からだ、感じやすくて……っ、はっ、ゆっ、ゆっくりでも……っ、あっ、す、ごく感じるっ。
(臆面もなく感じていることを告げながら、耐えかねて自ら腰を揺らす。
そうすればすぐにでも達してしまうことが分かっていたけれど、本能が勝手に身体を動かして)
んっ、ぁあっ、あっ、ぁうっ……はっ、きもちい、で、す。
もうっ、おねがい、わたし……い、いきたい、たいちろう、さん……ッ。
>>47 それをアブノーマルだって思うぐらいの自覚はあったんだろ?
知識なんて、好奇心で身につくもんだろ。
特に葵さんみたいな魅力的な人が、目の前にいたら特にさ。
(ぐにぐにと控えめな乳房を揉み解しながら、腰を強く押し上げて内壁を
捲りあげるように刺激させて)
つっ……! 俺だって、もう……さっきから、誘惑されっぱなしで、
ブレーキが甘くなってきてるんだけど……っっ…!
(こみ上げてきそうな射精感を押さえ込みながら、声を漏らし、
更なる快感を求めて、無意識のうちに腰を強く突き動かしていく)
お、れも………ほんとうに、意識が、とびそ……っ
葵さん、おれ、本当に、好きだから…! だからっ……!!
(ぞくぞくとした快感を感じつつ、抑制の枷が外れかけているのを自覚し、
喉を仰け反らせながら、勢いよくその枷を解き放つ。白濁液がすべてを満たしていかんとばかりに、
流れ込み、浸していく。その間も押さえ切れない欲望が身体を突き動かして、腰を跳ね上げさせる)
>>48 ば、かっ……っ、っあ、っ――!!
(もはや喘ぎにまけて言葉も紡げないまま、胸も同時に揉みほぐされて、
くっと身体に力を入れて達してしまわないように耐えるものの、もはや限界で)
(ゆすられる度、そして自分でゆする度に、長い黒髪が跳ねあがる)
……なかに、いっぱいだしてくださいっ、
あ、ぅ――っ、好き、です……私も、好き……
そういう感情で身体を重ねるのは、あなた、だけだか、らっ……っ、っああぅんっ!!
(唾液が口の端から伝うほど、その快楽におぼれながら、
自分の奥を抉らんとばかりに突きあげる肉棒の先端から飛び出た精液をあびる)
(白濁で中が満たされていくと同時に、強い幸福感に似たようなそれに満たされるも
そんな敏感な膣内を、まだ足りぬとばかりに突きあげられたら――)
…ぁんっ、だめぇえっ――っ、お、おかしく、っ、なっ……っ、
さっきみたいに、喉に絡まるくらい、濃いのそんな、いっぱい……ぁあっ、ぁ!!
(ぐじゅっと精液を零しながらなお突き上げてくる肉棒に二度もイかされた身体は、
しまいに全身から力がぬけるほどまでに。小さく声をあげながら彼に身を預ける)
……っ、あ、も――溶ける、かと、思い、ました。
(肩で荒い息をしながら、夢見心地のような雰囲気で彼女にしては幼稚な言葉をはきだして。
彼の方をちらっと伺いながら、甘えるように手をとって)
――もう、さすがに、これ以上は……ですか?
>>49 ………はふ………。
本当に葵さんの体に触れたが最後、とことん絞られるなぁ。
何が、とは言わないけどさ。
(苦笑を浮かべながら、彼女の頬に唇を寄せて、ぎゅっと抱きかかえたまま、
後ろに倒れて、ふぅぅと大きく息をついて)
俺だって、溶けるかと思った。
……媚薬の効果が利き出してからずっとだもんなぁ。
そりゃ我慢も出来ないって。……はぁ。
(夢心地と言わんばかりにため息をついて、抱き締める力に強さを込めて)
……葵さんが、望むなら幾らでも?
(微かに笑みを浮かべながら、乳房をこね回して弄びながら呟いて)
【どうする? ちょうど、きりがいいから締めてもいいし、
続けてもいいし。葵さん次第ってことで!】
>>50 ………枯れてないから、大丈夫でありましょう?
(彼の上に乗るかたちで抱きしめられた彼女は、
絞られると聞くと、そんな風な飄々とした言葉を返してから、小さく笑う)
(随分と逞しくなったように思える、その身体から伝わる熱を感じながらも、
胸を捏ねまわされると、かっと顔を赤くしてから、ふいっと顔をそむけてみせた)
――気持ちよかった、ですか?
(自分の胸を弄う彼の手をとって、彼と向かい合う形――
言うなれば、彼に覆いかぶさるような形になって、尋ねかけた)
(その黒髪が彼の肌をくすぐる。空いた指先は、彼のくせのある髪を指先で弄っており)
……わたし、これ以上したら、きっと貴方から抜けられなくなってしまいます。
もう、身体もちそうにないのに――朝まで貪りつくしそうです。
(目を細めながらそんな風に笑って、ゆっくりと身体を寝かすと、彼の胸の上に頭をおいた)
………あのね、太一朗さん。
いろんなこと片付いて、少し暇ができたら――買い物に、付き合って下さい。
ピアスが、欲しいのです。だから、買い物……付き合ってほしい。色々、片付いたら。
(彼の胸にじゃれながら、そんな言葉を零す)
(もしかすれば、彼女にしては珍しい言葉ととれるかもしれない。
荷物持ちに付き合わせることはあっても……そういうのに付いてきてと、ねだった事はなかったから)
――だめ、で、すか?
(そう尋ねる彼女の体を倦怠感が一気に襲ったのか、
彼の胸にじゃれつきながらも、どこかひどく眠たそうでもあって)
【なれば、あともうちょっと……だけ付き合っていただいて、〆、で】
【――後ろまでやっていたら、まったくすっかり長くなってしまいそうですねーなんて悩んだなんt】
【次の次か、その次あたりで〆られたらな、と思います……時間、大丈夫ですか?】
>>51 よく言うよ。ここまでしておいてさ。
(苦笑を浮かべる。気だるさが圧し掛かるが、こうして
彼女の身体を抱いているだけで、性欲がぶり返してきそうだから怖いのだ)
おかげさまで、充実させて頂きました。
(ぱんと手を合わせ、こくこくと何度も小さく首を縦に振って)
俺なんかはとっくに抜け出せないでいるけどなー…貪りつくされたら、貪りつくされたらで。
その分、俺も葵さんのこと、とことん貪るしさ。
(笑いながら、顔を付き合わせつつ髪を撫でて。……気がつけば、彼女の髪に触れるのが
癖になってしまっていた。さらさらの髪質は撫でていて心地よかった。)
ん……分かった。
ま、よくよく考えたら葵さんと異形退治抜きで、どこかに
出かけることってそんなになかったしなぁ……よし、約束だ。
また、落ち着いたら一緒に行こうぜ。それまでにいい店見繕っておくからさ。
(もちろん、この男にそういう造詣はなかったし、それがいつの話になるかは分からなかった。
けれども、それを思うだけで心は弾み、想い馳せることができる)
ダメなことはないさ。一緒に行こうぜ。
(言葉が徐々に消えつつある彼女の言葉をしっかりと聴きながら、彼女の背中を撫でて)
【時間は大丈夫だぜ。了解っ】
>>52 ……だって、太一朗さん、こんなものじゃないですもの。
(胸板に頬をのせながら、髪を撫でられてまるで猫か犬かのように頬ずりして。
そんな風にしていうのは、冗談か、初回で三度も貪りあった経験からの言葉なのか)
(まるでどこかその体温を“惜しむ”かのように、胸板に擦り寄りながら、
眠たそうな瞳で、彼の承諾の言葉をきくと――ひどく嬉しそうな、ふにゃけた笑みを見せた)
ん、約束、致したのですから……ぜったい、でありますよ?
(絶対、とは言いながら彼女は決して具体的な日にちは約束しなかった。
それでも嬉しそうにふにゃけた笑みは、心からのそれであろうことだけは確かで)
(もう、表情が眠気で定まらぬのか、どこかふにゃけたままに目を閉じていく。
背中を撫でられるとひどく安堵しているかのような息をついて、彼の横に転がる)
(彼女の服が散らばった、彼のベッドの上で、その腕をぎゅっと抱いて)
……あと、貴方が起きる前に、
さきに、しゃわーも、かしてくれるというおねがい、も……き、い―――。
(なんとも、情緒もなにもない言葉を呟きながらも、彼の腕を抱いて静かに寝息を立て始めた。
>>53 ………ああ、約束だ。
ま、こんな約束なら幾らでもしてやるぜ?
買い物の荷物持ちなら引き受けてやるしさ。
(ぽんぽんと軽く頭を撫でながら、眠たげに呟く彼女の言葉に頷く。
彼女の嬉しそうな笑みを見ているだけで、こちらも嬉しくなりその笑顔を見つめる)
絶対に。
――これぐらいの約束を守れないようじゃ、正義のヒーローなんて名乗れないしな。
その為には、もっと、俺も頑張らないと。
(彼女の心が守れるような男になりたい。彼女が普通の女の子として過ごせるように、
その身も心も守れるようなそんな男に。それにはまだまだ未熟だった)
はいはい。分かってるよ。
だから、ゆっくり休んでくれよ。
(また目を覚ませば、彼女には目まぐるしい日々が待っている。
せめて、それまではこの寝顔を守ろう。そう思いつつ彼女の寝顔を見つめながら、うとうとと瞼を閉じた)
【それじゃ、こっちはこんな感じで締め、になるのかな?】
>>54 (目が覚めたのは、早朝。自分の携帯の小さな着信音。
――≪深凪≫からの仕事の音であれば、身体がもはや反射のように反応する)
(それが、この隣にいる彼と寝床をした後も同じなのだから――と少し苦笑するも、
勝手にシャワーを拝借して、彼女は軽い身支度を終えつつあった)
……私ばっかり、甘えて。
ほんとうに、なに、しているのでしょうか―――。
(胸をさす罪悪感は、確かにまだ残っていた。
すっかり媚薬の抜けた身体。その指先で、起こさぬように彼の髪を弄いながら
しばしの時間をぽうっと過ごした。いろんな気持ちで、心の奥がぐちゃっとしたけれど)
(でも、方向性はきっとしっかり定まったのだろう。そっと、彼の髪から手を離す)
ごめんなさい、あと、ありがとうございました。
だいすきです――は、要らぬ告白、でありましょうか。
……朝ごはん、作ってさしあげる時間ありませんでしたけれど、軽く後片付けはしたので
ちゃんと、あとで起きてくださいね。ご家族の方、帰ってこられてこの状況、は大変ですよ?
(ちかくの目覚ましをぽん、とアラームにしておくのは彼女なりの配慮らしい。
ベッドの淵に肘をついて寝顔を眺めていたが、時計に目をやると身体を起こした)
もしも、さっきの約束、私が守れなく、なったら、
ぜんぶ、ちゃんと忘れて、それで―――。
(眠っている彼に何事か言おうかどうか迷って、結局小さく笑って口をつぐむ。
代わりに、「良い夢を、後輩さん」とそんな言葉を残して、彼女は自分の上着に手を伸ばしたのだった)
【なれば……翌朝、ということで――少し勝手ながらこちらはこれで】
【長い間お付き合い、本当にありがとうございました。
何と言うか、今回もすっかり付き合っていただいてしまって……ですっ。(深々と一礼)】
【毎度ながら十全と、楽しませていただきました。また、機会がありましたら……。
それでは、改めていっぱいの感謝をしつつ、お疲れさまでした、太一朗さん ノシ】
【いやいや、此方こそどうもありがとう。
方向性がこっちでよかったのかどうかは、分からないけど、
楽しませていただきました。此方こそまた機会があれば、よろしく頼むな。
今日はどうも長い時間ありがとう。お疲れ様でした、それじゃまた ノシ】
【それじゃ、スレを返すぜー】
【名前】紅裂 拓兎(べにさき たくと)
【年齢】十七歳
【性別】 男
【身長】 178p 80kg
【容貌】 半端な長さの赤茶色の髪・右耳にリングピアス(10mm)
半分齧られた林檎の意匠が刻まれたベルトのバックル
気分次第でサングラスやゴーグルなど
【能力】
・珪素の支配・・・珪素を生成して支配する能力。能力の用途は多岐に渡る。
・再生能力・・・ある程度の傷を負っても再生を開始する。祝福法儀済みの武器など
ある種の概念的武装に対しては若干回復が阻害される。
・魔力攻撃・・・供給された魔力を経絡に巡らせ純破壊力に増幅変換し手足に纏う。
・魔力耐性・・・魔力攻撃のダメージをある程度まで軽減する。
・体術・・・あらゆる格闘技の技を節操無く使う。投げ・関節・寝技を主体とする。
【希望】戦闘・探索・交流・その他
【NG】 猟奇・排泄
【弱点】バックルの破壊→修復するまで再生能力・魔力耐性が消える。
破邪系統の攻撃・法術など→再生能力が阻害され、通常の肉体となる。
【備考】
周囲からは変人として認定されている奇人。悪魔王サタンの契約者のひとり。
先天的に珪素を操る能力を持っており、それを魔力の供給によって強化している。
性格は大雑把かつ軽薄で気分屋。いつもニヤニヤ笑っているが本当の意味では笑っていない。
「己は悪人である」という型枠に縋って生きている面もある。実は死にたがり屋。戦闘狂はその裏返し。
混沌を内包し、時に虚無的な思考に嵌り込み、また時に狂気に身を任す。
世界の破滅と自己の終焉を願っているが・・・・・・
【今のうちにプロフ投下落ち】
【名前】鬼塚蝶子(おにづかちょうこ)
【年齢】18歳/3年生
【性別】女
【身長】162cm
【3サイズ】86/63/89
【容貌】髪は暗褐色。背の中ほどまでの長さで毛先に向けて緩くウェーブ。肌は不健康な白さ。瞳は真っ黒。
【能力】自身の肉体機能の強化、操作、変形、再生。戦闘は強靱な筋力を活かした素手の格闘メイン。
戦闘時は痛覚を自ら鈍らせている。専ら至近戦だが背中や脇腹からは
任意で数十本ほどの触手が生え、半径5m以内の的ならそれで対応も可能。
骨格や筋肉を変形させ自分の外見をまるっきり他人に造り変えることも出来る。
【希望】雑談、戦闘、エロール(要相談。同性も可)
【NG】グロ、スカ
【弱点】背中への攻撃、日中の戦力低下、遠距離戦、単純な殴る蹴るで対応出来ない相手
【備考】妖魔を自ら体内に取り込み力を得て魔を狩る一族の少女。
力を求めてより強力な妖魔『千手』を無理に取り込もうとした結果、人格が破綻。一族から追われて今に至る。
夜になると背の皮膚下に大きな蜘蛛のような妖魔のシルエットが蠢く。
昼間は妖魔の活動力低下の影響を受けて冴えない頭と怠い体を引きずり、眠そうにしている。
夜は好戦的で享楽的。時に倒した妖魔や人間の血肉を啜り喰う。
夜間の服装は足首まですっぽり包む黒いマント以外は全裸。
性格は嗜虐的。お気に入りほど愛でたくも壊したくもなる。
これは妖魔云々より本人の気性による部分が大きいらしい。
【
>>1新スレありがとうございます。まずはプロフ投下だけで】
【名前】紫 一久(むらさき かずひさ)
【年齢】16(高等部二年)
【性別】男
【身長】172
【容貌】
無駄のない体つきに、やや大人びた顔。昼間は笑顔、夜間は無表情が七割を占める。
右腕は義腕。ただし、肌の色と質感をした装甲をつけているので、一見して義腕とは分からない。
手ばかりは間接が多く誤魔化しにくいので、常に黒い革手袋をつけている。
【能力】
*身体能力
生身でも、訓練を受けた大人と互角以上に渡り合える程度の身体能力。ただし、若干足が遅い。
*特殊能力関係
・ヴァルブレパス
右の義腕。上腕にはある特定の魔力に作用する機関が、二の腕には肘から杭を打つ小型のパイルバンカーが仕込まれている。
手首から右手を射出できる他、五指も別々に射出する事ができる。有線でそれぞれ10mほど。
・刺天
現状の主武器。耐久性が高いため乱暴な運用にも耐え得る。電流を柄から切っ先に向けてでしか流さないという特製を持つ(限度あり)。
・ショックボルト(能力)
手から触れている対象に電流を流しこむ。使用には痛みを伴い、痛みは威力や相手の大きさに比例。
・他にも様々な武器を小器用に操る
【希望】基本的に何でも
【NG】グロ、ホモ、大きな後遺症(切断くらいならおっけー)
【弱点】
義腕の駆動に常時能力を発動する必要があるので、激しい動き(戦闘等)を長く続ける事ができない。
足が遅い。
勝利が見えると油断する(平時)。
【備考】
対異能組織<<十三天梯>>の構成員。異形の捕獲及び異能のスカウトを行っている。
もともと孤児だったのだが、身体能力の素養と異能の片鱗を見出されて教育を受けた。
ただ、結局異能としては開花せず、ある異能を模倣した電撃能力を、人工的に与えられる。
適当な性格に見えるが、使命感はかなり強い。でも不平不満は結構こぼす。
昼間は明るい性格だが、あくまでそれは情報収集のための仮面であり、夜の戦いの最中に現れる残忍・傲慢な性格が本性。
義妹がいるらしく、そのせいか、年下には甘い(自己診断)。
紅裂拓兎に右腕を切断されたが、能力を活かした強化義腕に換装した。
上腕の機関は、彼の物質変化系の魔力に対抗するもの。
また、久遠 ゆりかとは情報的・物資的に協力関係にある。
【投下落ちだ!】
【名前】兵部 晶(ひょうぶ あきら)
【年齢】14歳
【性別】男
【身長】152cm 42kg
【容貌】全体的にショートだがアホ毛があり、もみ上げが長い。かなり童顔。
基本的に仏頂面でツンツンした様子。
【能力】接触した物体、及びそれに接触していた物体を回転させる。
ただし最大で自動車のタイヤほど。
複数を対象に取れるが、同時に回転させられるのは一方向のみ。
また己の非力を補う為に、銃器の訓練を積んでいる。
能力と組み合わせ弾丸の貫通力の向上や、または弾道を曲げたりできる。
銃器や弾丸は、サックスケースの中に入れて持ち歩いている。
【希望】NG以外なんでも
【NG】スカグロ
【弱点】身体能力が年相応以下で、またケース(銃)なしでは何もできない。精神的にもかなり弱い。
【備考】中等部二年に属する鳶色の髪の少年。銃器使い、『ガンスリンガー』。
以前はみんなを、特に家族を愛し、そしてそれらから溺愛された、明るく無邪気な少年だった。
しかし去年の夏頃、異形の襲撃により大切な家族も家も失ってしまう。
それにより警察官であった父親の、本当の公務であった異形狩りを知り
復讐のため銃を取って、全ての異形を絶滅させることを誓う。
それより様々な出会いを得て、時に以前の幸せを得つつもあった。
しかし何よりも大切だった家族を失った寂しさ、生命を絶つ事に対する罪の意識や
初恋の人への失恋などで、晶の精神はそれ以上に磨耗しつつあった。
そこへ因縁のあった鬼塚蝶子と戦闘になり、敗北。
肉体的にも精神的にも弱りきっていた所に手を差し伸べられ、
思わずその手を取ってしまう。そして彼女の偽りである生い立ちを信じ、
共感を持って、彼女をその命を狙うものから守ろうと決める。
しかし彼女の成したことへの反発心や、ほんの少しの猜疑心、
そして、今までの全てを切り捨てなければならないかもしれない
状況などに圧迫され、精神的には未だ脆い。
絵師さんから頂いた絵です↓。
http://www.100gazou.com/sinzou/bbs.cgi?check_img=493&type=jpg http://www.100gazou.com/sinzou/bbsdata/img/498.png
【
>>1さん乙です。スレ立てありがとうございました、北峰先輩】
【今回はプロフ投下のみで落ちです。お休みなさい。ノシ】
【名前】 一之瀬 環 (いちのせ たまき) (愛称タマ)
【年齢】 16才(高等部1年)
【性別】 女
【身長】 157cm
【3サイズ】 B84(C) W59 H86
【容貌】 セミロングの黒髪。ぱっちりした目。活発でボーイッシュな雰囲気。
全体として細身だが、部活のためか体は引き締まっている。
【能力】 獣化(キャットウォーク)
人間大の、黒猫の半獣へと変身することができる。
[容貌の変化]
変身中は、人間の耳が無くなり、替わりに猫の耳に髭や尻尾が生える。
しなやかな獣の手足(鋭い爪と肉球付き)になり、全身に漆黒の体毛が生える。
顔や御腹などは特に毛が柔らかい。大きさやシルエットは人間時と大差は無い。
[身体能力の強化]
運動能力(主に瞬発力)が人の時よりも強くなり、10メートル程度なら軽々と跳躍できる。
その他、夜目が利いたり耳がよくなったりと、知覚能力も上昇する。
【希望】 エロール(人間相手でも妖魔相手でも、強姦でも和姦でも)、バトル、雑談
【NG】 スカやグロ。死亡、妊娠など。
【弱点】 遠距離攻撃や魔法攻撃など。自分の間合いに入れないと何もできない。
他にも、瞬発力は凄まじいが持久力が足りないという弱点もある。
【備考】
高等部1年所属。陸上部所属。成績は中の下。
両親を既に亡くしており、現在は親戚の家で生活をしている。
実の父親が妖怪で、環は事実上の半妖。
環自身は自分が半妖という存在であることを自覚しておらず、育ての親もそのことを全く知らない。
現在は自分が普通の人間では無いことを辛うじて理解している程度。
毎夜毎夜、衝動の赴くままに下級妖魔を襲い血肉で身体を満たしている。
今のところは人間に襲い掛かったことは無いが……。
【初めまして。面白そうなので試しに参加させてください】
【早速ですが待機します。まずは練習を兼ねて、どなたか軽くお手合わせ願います】
【まだいますか?】
【お相手、今は誰もいないみたい…なので。】
【そちらさえよければ、お相手させてもらってもいいですか?】
誰だよお前
>>63 【こんにちは。ひっそりといました】
【もちろんOKです。どうぞよろしくお願いしますね】
【ところで、そちらのプロフは前スレ参照、でいいのかな?】
>一之瀬
八雲 安 ◆BP8OhjNRmk は寝落ち・闇落ちを何度も繰り返して相手に迷惑をかけている。
謝罪レスを書くだけで全然言動が改まらずにスレに粘着し続けている荒らしキャラハンだ。
新人しか相手してくれるやつがいないんでこうしてがっついてるが
荒らしの相手をすれば一之瀬も荒らしとして認識されるのは板LRにある通りなんで。
後は自己責任で。
>>65 【ありがとうございます。】
【プロフについては問題無しです。シチュについては軽く、共闘くらいでしょうか?】
68 :
名無しさん@ピンキー:2009/08/03(月) 17:03:45 ID:1z3oX04i
問題ありませんて…何様?
プロフィールぐらい先に貼りなさいよ
声掛ける前にプロフぐらい貼るのがマナーってか大前提じゃね?
お前が何者なのか誰でも知ってると思ってんのかよこの荒らし野郎。
なんで待機者がお前のプロフさがしてこなきゃならねーんだよ。
マナー違反も大概にしろよクソが
>>66 【忠告ありがと】
【ログ見つからなかったから、荒らしかどうかはこっちで判断するよ】
>>67 【りょうかいー】
【最初は軽めで行きたいけど、そっちのプロフ見ると、敵対も面白いかなって思ったり】
【私が夜遊びしてるところに、そっちがやってくるみたいな】
>>70 一之瀬
荒らしを構って居つかせる奴が一番手に負えないんだが。
やるんなら二人してほかの板へ移動しろよ。
どうせ八雲はここへちゃんとプロフ置く気もないんだからさ。
>>68 【プロフの内容について、は問題なしと言ったつもりだったのですが…伝わり難かったですね…申し訳ありません。】
>>69 【プロフを張ることに関してもこちらの不注意でした、度々ながら本当にすいません。】
>>70 【敵対…ですか。わかりました、なんとかやってみます。】
【シチュはそれでよければ…書き出しはお願いしてもよろしいでしょうか?】
【一番スルーできていないのは、誰なのかなあ】
【私をころすのはあなたですか?】
>>72 【ごめんね、八雲先輩。なんか雰囲気が変になっちゃったから、また出直してきます】
【OKしておいてごめんなさい。また会ったら続きをお願いします】
【ごめんなさい。それじゃ失礼します。ノシ】
>>73 【こちらこそ、ごめんなさい。また不注意で失敗してしまったばっかりに…。】
【次はロール、頑張ってください。祈らせていただきます、陰ながら。】
【それでは、私も失礼します。重ねて、申し訳ありませんでした】
【待機と行こう!】
【プロフは上の方……
>>59あたりか? だ】
【こんばんは。私でよければお相手お願いできますか?】
【ふむ、新人だな……ククククク】
【冗談はさておき、歓迎だ。えーっと…ネタはどうだろう、お前が異形を襲った後に俺が出くわす感じが無難だろうか】
【そちら側に希望はあるか?】
【お手柔らかに、にゃあ(汗】
【私が異形を襲うところに出くわすのが良いです。共闘か敵対かは、そっちにおまかせ!】
【書き出しはそっちにお願いしたいんだけど、お願いできますか?】
【ほーれ、またたびまたたび】
【ふむ…了解だ。都合が悪かったら遠慮せずに言ってくれ】
【それでは少々待ってもらおう】
【くっ! シリアスに始まるのに、良い気分になっちゃいけない……(目を反らし鼻を押さえる】
【はーい。よろしくお願いします】
(夜)
(季節問わず、天候問わず、魍魎跋扈する闇)
(そんな中を、通気性が良くなった夏用の装束を着た紫は、左手に刀一本だけを提げ、暢気に歩いていた)
(その目的地は、山に近い空き地。何でも、何度も何かを建てようとしては頓挫する、曰わく付きの土地らしい)
(近々大きめの作戦があるらしく、あまり無理をするなという上からの達し)
(そのせいで、最近は近場の異形の餌場…と言うにも少々貧相な、下位異形の溜まり場を見て巡るだけだった)
(元より夏の活動は不特手だし、その事自体はそう悪い話ではない。自分でも承知している)
(承知しているのだ、が)
……こう、な。
やっぱりフラストレーション、溜まるよなぁ。
(何に向けてでもなくぽつり呟いた紫の耳に、何かの音が届いた)
(音の出所を探るに、方向的には目的地…下位異形の溜まり場であるところの空き地、から音はするようだった)
(鳴き声、衝突音……争いか?)
(自然、足が速まる)
【では、こんな感じで】
【よろしく頼むぜ】
>>81 (いつもと同じ、夜の散歩。今日は月が無く、あたりは闇に覆われていた)
(服を脱いでしまえば、黒い獣の毛が夜の闇に身体を隠してしまう)
(屋根伝いに街の中を移動し、エモノを探して動き回っていた)
……見つけた。
(臭いを感じ、小さく呟く。短い声に喜びが混じっていた)
(脚を活かして臭いの元――空き地へと音も無く駆けていく)
(そして思いきり宙にむかって跳びあがった)
グルルルルル!
(うなり声を上げながら、空き地の中へとダイブする)
(金きり声のような下位異形の声があたりに響いた)
(下位異形は、あるものは逃げ、あるものは獣に襲い掛かっていく)
(獣は臆することなく、獲物を捕まえるべく空き地内を駆け回っていた)
【よろしくお願いします】
………
(空き地のすぐ前、ブロック塀に体を隠し、その場を覗き込む)
(見るに、一体の何者か…恐らくは獣系の異形を中心に混乱は起こっているようだった)
(しかし、その動きには悪意、敵意の類は感じられず、むしろ苛立ちによる衝動的な物による動きのように思える)
(現に、あれだけの身体能力を有していれば、逃げる物を追うことなく全てを狩る程度容易そうな事だが)
――っ!
(その時、一体の異形が紫の前に現れる。獣から逃れ、街の方面に来たのだろう)
(一瞬反応が遅れたが、即座に抜き打ちで刀を放ち、その異形を止める)
…っち。
(そして、そのままなし崩しに、街側へ逃げようとする異形の相手をする事になった)
(実際、相手して危ない異形はなかった。危険なのは恐らく、中心の一体のみ)
(しかしそれが次に、姿をさらした自分に狙いを定めない保証はない)
本当はもう少し様子見したかったんだがな…っと!
(すれ違いざまに刃を走らせ、異形を両断)
(異形の流れが止まった隙を突き、その"獣"の様子を再び窺った)
グルル……グルル……
(あくまで一匹ずつ異形を狩っていく、黒い獣)
(興奮しているのか、動きには繊細さは無く、ただただ乱暴に空き地を駆け回るだけだ)
(その動きはどこか狩りを楽しんでいるようにも見えた)
(鋭い爪で、また一匹、異形を両断する。その異形を頬張りながら、再び空き地を駆け回り始める)
(次の異形を捉えようとしたとき、空き地の近くに聞きなれない音を聞いた。剣が抜かれる音だった)
……だれかいるの?
(異形を追いかけながら、その方角を向かって言い放つ)
(狩りにも満足してきたのか、乱暴さは次第に収束していく)
(一挙動で次々に異形を切り刻みながら、空き地の中をバラバラに逃げ惑う異形を、ほとんど狩りつくしてしまう)
危ないから逃げたほうがいいよ。まだ残ってるかもしれないし。
(空き地の中心に構えながら、その男のほうを向いて言い放った)
……!?
(一瞬、自分の耳を疑った。幻聴か何かかと思った)
(が、違う。その声は、明らかに自分に向けて語りかけ、そして警告を発した)
(発生源は、混乱の中心の獣。黒い獣)
…心配は不要だ。
(当惑を押し隠しつつ、時たまやってくる獣を斬りながら、空き地へと足を踏み入れた)
これでも荒事は慣れている、というかむしろ、荒事が専門でな。
人を食う、危害を加える奴を排除するのが日課だ。心配には及ばない。
(その言葉を裏付けるかのように、鈍く光る刀を見せる)
(…異形も随分散らされたようだ。眼前の獣に意識を集中させる)
お前こそ、何だ? ……人語を解するようだが、随分頭が良いみたいだな。
もしも万一お前が人に害を為す異形だとしたら、俺も色々と取る手立てがああるんだが、どうする?
(刀を構える…が、その構えはむしろ防御の物だ)
(無理はしない、深追いはしない。もしも本当に人に仇なす物ならば、一撃加えて離脱する位の気構えだった)
グルルル……
(空き地の中に相手が踏み込んでくる。それに正対するように身構えた)
(相手に襲い掛かることも、いつでもここから逃げることもできる構え)
(気取られないように唸り声を上げるが、内心では緊張しているのが男にも伝わってしまっているかもしれない)
……やっぱり、そういう人って現実にいたんだ。
漫画の中だけだと思ってた。
(男の声に、少女の声が答えていく。暗い空き地の中に、どこか場違いな澄んだ声)
(刀を見せられると……無意識のうちに、いつでも襲いかかれるように、伏せるように重心を下げてしまう)
私? 私は、たぶん人間だよ。今日だって学校に行ったし。
人を襲ったかどうかはよくわかんない。おなか減ってくると、頭がぼーっとしてくるから。
たぶん襲ったことないけど、よく覚えてないよ。
(爪に擦られた地面が、じゃりっと音を立てる)
私を切るの? それなら私……。
(その先は言うことができなかった)
(襲い掛かると言いたかったのか、逃げると言いたかったのか、自分でもわからない)
漫画、か?
(間の抜けた言葉に、思わず肩を竦めてみせる)
自分の姿を、爪を、やった事をよく見てみろ。
お前の方が漫画だ。珍獣ハンターだと思えば、俺の方がまだリアリティがある。
(勿論、その義腕や異能を除けば、だが)
………ふん…
(その声、口調、喋る中身。察するに、元の人は中高生といった所か)
(そして付け加えるなら…)
……まだ、その姿になるようになって日が浅いな?
(まだ自分を理解しきれていないような物言いに、他の異形狩りに接触していない様子)
(その辺りから、何となくそのように感じられたのだ)
(普段の紫なら、為すべきは決まっていた)
(捕獲。そうでなくとも、データ回収のための交戦は厭わない)
(しかし、どうやらまだ慣れていない少女の様子を見るに、無闇な交戦はむしろ人への警戒心を抱かせてマイナスになるだろう)
(加えるなら、今の紫は危険な行為を禁じられている)
(だから……刀を収め、友好的な表情を作った)
…別に、人間を…理性的な斬りはしない。安心しろ。
(少々演技じみた風に両手を広げ、ゆっくりと歩み寄る)
ただ、お前の事を少し知りたいとは思うな。
名前は何と言う?
ん……。
(相手から恐る恐る目を離して、自分の姿を改めて見つめてみる)
……まあ、私の姿だし、実はここは漫画の中の世界ですーって言ってもね。
(獣の口元から笑い声が漏れる)
そだね。この姿になれるようになったのは結構前からだけど、夜に出歩くようになったのは、1年位前からかな。
私のこと、私よりずっとたくさん知ってる感じ? それなら、私が何なのか、色々教えてよ。
(剣が仕舞われ、どことなく不自然な表情で歩み寄られる)
(一瞬ビックリしたように身体を緊張させるが……)
構え無しでいきなり切りかかってきたりしたら、さすがに襲っちゃうよ。
(それだけ言って、四肢の緊張を解した。伏せの姿勢を止めて、その場に腰を下ろす)
私の名前は、環。それより、何か上に羽織るものない?
おなかもいっぱいになったし、そろそろ戻りたいな。服は家に置いてきたし。
【0時30分を超えてしまいましたが、そちらの予定はいかがですか?】
【う・・・・む、少々眠気が危ういのに加え、ネットの調子が悪いようだ(現在from携帯)】
【済まないが、一旦凍結という事にしてくれないか】
【解凍か、置きレス方式にするかはそちらに任せよう。済まんな】
【おぉ、お疲れさまです。凍結、了解です】
【こちらは次は土曜日以降になってしまうので、ひとまず置きレスで動かしたいのですが、どうでしょうか】
【今後の展開ですが、凍結できるならもう一波乱くらいできるのではと思っています】
【狩り残しに、ちょっとした大物が残っていて、襲い掛かってきた、など……】
【オーケイだ。一応、置きレスで進めて…土日は夜なら時間が取れるから、そこまで続いていたら改めて解凍するか?】
【ふむ、もう一波乱だな】
【大物も良いが、さっき逃げた奴等が強めの仲間を何体か引き連れて仇討に……というセンもある、と提案しておこう】
【どうするかはお前に任せる。タイミングも、好きにしてくれて構わない】
【他に話しておく事はあるだろうか】
【それじゃ、そういう感じでー。置きレス続けて、土日で時間が取れたら解凍で行きましょうか】
【解凍の正確な日時は、ペースと予定を考えて相談かな】
【波乱のほうもOK。私、変身解いたら一般人だし、仇討ちに来ちゃったら守って貰うからねー】
【他はたぶんだいじょうぶだと思う。何かあったら、置きレス中に【〜】で忍ばせてもらえば大丈夫だと思うよ】
【うむ、了解だ……済まんな、合わせてもらう形になって】
【では、一旦ここで落ちさせてもらう。ネットが復旧してれば、朝には一レスくらいついてるかもしれない………とだけ】
【おやすみだぜ】
【ううん、だいじょうぶ。それよりも、これからちょっと長いお付き合い、よろしくね】
【お疲れさま。レス楽しみにしてるよ。できるだけ早めにレス返すようにするね】
【そんじゃ、おやすみなさい。今日付き合ってくれた人、どうもありがとうございました!】
【以降空室です。ノシ〜】
【名前】迫水 直(さこみず ただし)
【年齢】19/3年生(2回目)
【性別】♂
【身長】185cm/75kg
引き締まった体躯は一見細身。だがしっかり筋肉がついている
【容貌】短く刈り込んだ黒髪、わずかにタレ目、日に焼けた肌
【能力】妖魔寄生体
体内に寄生する妖魔の力により身体能力が向上している
・増幅された新陳代謝による異常な回復力
・常人の数倍に達する筋力と瞬発力、持久力
・皮膚・骨格・筋肉が変質して西洋甲胄に似た姿(220cm/150kg)に変身、更に能力が増幅される
以上の能力にはエネルギーとして膨大な量の食料を必要とする
また食事は、寄生体の破壊衝動を満たす代償行為でもある
※イラストを書いて貰いました
http://www.100gazou.com/sinzou/bbs.cgi?check_img=465&type=jpg 【希望】NGに抵触しなければ
【NG】後遺症の残る身体的・精神的ダメージ、衆道
【弱点】
・直情径行
・能力の暴走
【備考】
3年次に妖魔感染の影響で留年した元野球部のエース。現在2回目の3年生
穏やかな性格だが、己の信条に合わない事を拒む頑固で狭量な部分を持つ
怪異の理不尽な暴力による犠牲者を一人でも減らしたいと考え、自ら進んで夜を往くと心に決める
夜毎の戦いを通じ、退魔師としての経験を積んでいるものの、
「肉を斬らせて骨を断つ」が基本の、勘頼り&荒削りな戦闘スタイルはパートナーに心配をかけっ放し
【プロフ投下のみで一旦落ち】
【名前】霧原 朱音(きりはら あかね)
【年齢】享年17
【性別】女
【身長】178cm
【3サイズ】89/58/81
【容貌】切れ目に長い黒髪、夏に冬服、冬に夏服。あえて季節はずれな服を着込んだどこにでもいる浮遊霊
もちろん、足はない。
【能力】自分の存在の一部を液体状に変化させて撃ち放つ。基本的には生前と似たような攻撃
彼女が触れている対象から、相手の存在そのものを奪い取る能力。
今現在のところ、上記の能力の行使や負傷による消耗を回復させ、彼女を生き永らえさせる唯一の術。。
後、現在幽体ともいうべき存在であるため、通常の物理攻撃は効かない……はずが、喰らうと痛いようだ
【希望】面白いことならなんでも、いずれ生き返れるならそういうのも面白そうだ
【NG】つまらないこと。後、今のままじゃあ普通の人は私に触れられない
【弱点】生前と比べ力が著しく劣化している上、能力の行使=自身の存在の消費に等しい。
おまけに、能力を行使する以外に現世に直接力を働かせることができない。
また、存在の吸収もかなりの長時間にわたって相手に触れていなければならず、彼女の存在を知覚できる相手に対してはほぼ無力に等しい。
【備考】
かつて、この街を混沌の最中に叩き落した張本人。
さんざんっぱら暴れた挙句に壮絶な最後を遂げたが、何の因果か地獄から舞い戻ってきたらしい
舞い戻ってくることができたのには、何か理由があるはずだと考えたり。
まずは、身体を取り戻したいなとか考えたりしながら、生前同様街を徘徊しているのだとか。
ちなみに学校でも、その姿は確認されているらしい。
自らを生き?永らえさせたいという一心で、他者の存在を奪い始めるようになる。
いつしかそれは生き永らえるための手段から半ば娯楽へと変わり、彼女は今日も気まぐれに人を襲い、その存在を奪っている。
さて、新スレだ。
早速だが、しばらく邪魔していこう。誰か来るかな。
【名前】卯月ひのわ(うづき-)
【年齢】 13
【性別】 女
【身長】 135cm
【3サイズ】 64-49-66 まないた。
【容貌】 小学生のような体型。
ややぶかぶかな制服を身に纏い、ベレー帽をつけている。
銀髪で腰ほどまでの長さ。常に眠たげというか無表情で掴みどころがない
【能力】 異形遣い:倒した異形の邪気や何やらを取り除き、
使い魔として操ることが出来る。元人間などの一部の異形には効かない。
仲間の異形はデフォルメされた人形のような姿になり、
いつもはトランクの中にキーホルダーとして納められている。
氷使い:補助的または異形の力が遣えない時の戦闘手段。あられをガンガン飛ばしたり、でかい氷塊をたたきつけるなど
意外に攻撃的な使い方をする。ただし技のネーミングセンスが謎。
【希望】雑談・戦闘・エロール
【NG】 スカ、グロ、後遺症、死亡
【弱点】 所詮近接戦闘等には弱いうえ、身体能力も乏しい。ロリだからしかたない
【備考】 中等部所属。能力と雰囲気の所為で周囲からは敬遠されている。
傷ついた仲間の異形は裁縫で修復しているらしい。
ちなみに異形遣いの能力は、いわゆるマッドサイエンティスト的な気のある父によって
強制的に組み込まれたもので、そのおかげか身体の成長が遅い。
氷の方は遺伝と自らの鍛錬で出来上がっている。
とある寒い国の血が混じっている。
他人との繋がりが薄かったからか、学園に来て出来た繋がりを大切にしたがる傾向にある。
【ひとまずプロフのみ更新・投下です】
【名前】伊織津綺子(いおり つきこ)
【年齢】17 高等部2年E組
【性別】女
【身長】168センチ
【3サイズ】85−58−85
【容貌】ショートカット、切れ長で涼しげな目元、きりりとした雰囲気
【能力】電気を起こし、放つことができる。
稲妻を起こして攻撃するほかに、微弱な電流で治療行為なども可能。
【希望】バトル 日常ロール エロールは要相談※
【NG】スカ、グロ、死亡、後遺症の残る怪我 相談なしのエロール
【弱点】放出する電力量に比例して、体力の消耗がある。
大きい電力を発するためには充電が必要なので、短時間での連発はできない。
逆に弱い電力は意思に関係なく発してしまうことも多く、しょっちゅう精密機械を壊す。
【備考】高等部2年。陸上部のエース。ハイジャンプの学生記録を持っている。
淑やかな優等生であり、クールでストイックなアスリートでもあるが、
素の性格は素直で恥ずかしがり。育ちはいいが謙虚で努力家。
厳しくしつけられたので、少し頭が固いところもある。
兄を異能に殺されており、それがきっかけで退魔の世界へ足を踏み入れた。
*現在の状況
・恋人である迫水直と組んで退魔を行っている
・武道家である祖父と叔父に迫水の能力と退魔のことを知られている
・天羽都の能力によって、ハイジャンプの新記録を出してしまった。
・妖魔にレイプされた記憶を御木本正太郎によって封印され、表面上忘れている。
迫水と御木本の二人は真実を知っている。
・兄の仇である「仮面の電撃異能者」は実は紫一久であるが、そのことはまだ知らない。
※ロールの状況により、ご希望に添えないことがあります
【迫水先輩とのロールにお借りします】
(できるだけゆっくりと歩いているつもりが、校舎内に入ったとたんに早足になった)
(普段は禁止されているので電源を入れていない携帯を取り出し、耳に当てる)
直さん?津綺子です。いまどちらに……ええ、急いでお会いしたいの。
○号棟の屋上に来ていただけませんか?
(早足で自分もその後者に向かいながら、周囲を憚って声を落とす)
直さんに親切にされたという中学生に会いました。
お礼をしたいって……卯月ひのわさんをご存じですか?
(自分でも、ぞっとするほどその瞬間の声は冷たかった)
(たった今、出会ったばかりの異能者・卯月ひのわ──彼女は何者なのか)
(心の中で、彼女の存在が乾燥してざらつきを増す)
(いがらっぽく自我の表面に引っかかり、ざらざらと嫌な感触でこすれる)
なぜ異能であることを隠さなかったの──
なぜあの子を助けたの──
あの子は──何者なの?
(屋上に出る)
(ドアを開けた瞬間、夏の夕暮れの風が髪をなぶり、ざらついた心をなぶる)
(手すりにもたれ、そこへ顔を突っ伏した)
【改めましてこんばんは】
【こんな形で始めさせていただきました】
【今夜もよろしくお願いします】
>>97 霧原さん
ごめんなさい、不注意でした!
すぐに撤退します!
>>101 心配無用。待ち合わせとは知らなんだ。
馬に蹴られて死ぬのもごめんだ、さっさと私はとんずらこかせてもらうよ。
じゃ、ごゆっくり。
いえいえ、先に待機してらしたので、そのまま待機していてください、
こちらはスレを予約していたというわけでもなく、
空いていると勘違いしただけなのです。
本当にごめんなさい。
……それは言わん約束だ。
(口の端に苦笑を浮かべる)
(自分の身に、自分の周りで起きること、全てが漫画であれば、どれだけ幸せだ
ろうか)
…一年か。
いや、どうかな……類似パターンは知っているが、その事例が必ずしもお前に当て
はまるとも限らないし。
親が異形だから子も異形だった、そうでなくとも異形の遺伝子が目覚めた、異形
に噛まれて異形になった、
何の前触れもなく異形になった、外的要因で意図的に異形になった……等々、事例
は様々だ。
ついでに言うなら、たとえどんなルーツであれ、お前がお前である事に変わりは
ない。
(異形になった経緯など微々たる物、真に重視すべきは異形となり、何を為すかだ)
………安心しろ。この状態ならお前の迎撃の方が俺より速い。
(苦笑しつつ言った言葉は世辞ではなく、本音だった。速度、反射神経等におい
て、人間は獣に大きく劣る)
環、か。俺は紫……紫 一久。漢数字の一に久しぶりの久だ。
……羽織る物?
(一瞬眉を顰めたが、その言葉の意味を理解するや否や、二、三歩よろめくよう
に後ずさる)
………全裸か、今。
冬なら俺の服を貸してやる事もできたが、さすがにこの季節は……男の汗が染み込
んだ服なんて、嫌だろう?
(そう言って周囲を見回す。勿論服はないが、代わりになるような物を見つけた)
……アレ使え、アレ。
(指差した先にあったのは、工事現場の名残だろうか、空き地の隅で風になびく
古いビニールシートだった)
(人間一人くらいの肢体ならば、不足なく覆い隠せるだろう)
そして、気になる事が増えた訳だが…お腹いっぱい? ……異形を喰らったのか?
それに、戻りたい…というのは、自分の意思で元に戻れるという事なのか。
【
>>88への置きレスになる……遅れて済まん!】
【こんばんは。少し待機させてもらいます】
【プロフィールは
>>4にあります】
【名前】水鏡 恭弥(みかがみ きょうや)
【年齢】17
【性別】♂
【身長】T180/W58(ライト級)
【容貌】スポーツ刈りというほどでもないが短め/戦装束時は逆立つ
【能力】戦装束「不知火」左手の人差し指で唇をなぞることにより、全身に呪術的文様が浮かび上がる
「不知火」の任意解除も可能、そのときは右手の人差し指で唇をなぞる
「不知火」時限定能力: 「ハレとケ」
「ケ」の右手から放つ波動で物質・エネルギーを腐食・減退させることができる
「ハレ」の左手は逆に物質・エネルギーを活性化・賦活することができる
「不知火」時は霊的・物理的防御力が大幅にアップ、運動能力も常人を超えたものになる
【希望】 バトル・交流・エロール
【NG】グロは勘弁してください、多少の怪我はOKですが永続的に残る損傷も…あとストレート(ホモではない)です
【弱点】「不知火」持続時間が異様に短く、能力をフルに使うと3分程度、全く「ハレ」も「ケ」も使わなくても30分程で霊的スタミナ切れを起こす
スタミナ切れ後は強制的に刺青状の文様は解除され、立っているのがやっとなほどに消耗する
また、連続使用も不可能で、最低24時間は霊的スタミナを回復させないかぎり、再度「不知火」を纏うこともできない
常態では常人よりほんの少し霊感が強く、平均的高校生男子よりは運動能力が上な程度
動体視力だけは発達していて、攻撃をかわす・いなすのだけは得意
【備考】アマチュアボクシング部所属、普段の性格は温厚で、誰にでも敬語を使う
足を使い手数で勝負するタイプのボクサーだが、生来の気の弱さからかここ一番に弱く、試合ではあまりいい成績を残していない
若干手足は長く、体重もあいまってひょろ長い、という印象だが体つきはボクサーらしく締まっている
「不知火」発動時は日ごろの言動からは想像できないほどの躁状態になり、言葉遣いまで変わる
【参加させてもらうよ、こなれていないかもしれないけど、お手柔らかにお願いしたいな】
>>105 【リロードし損ねました、お初にお目にかかります、今後ともよろしくお願いします】
【こちらこそはじめまして。よろしくお願いします】
【さて、今日はいかがしますか?】
【私としてはお相手していただけると嬉しいですが、そちらにも都合があると思いますので…】
【僕でよければお相手いたしますので、是非よろしくお願いいたします】
【日付が変わるころプラスアルファぐらいまでは時間がありますので、そちらの都合のつく限りでOKですよ】
【何しろはじめてですから雑談か、妖しのモノに絡まれたところにどちらかが偶々居合わせて、みたいな感じでしょうか】
【ご希望がありましたらレディファーストでなんなりとおっしゃって下さいませ】
【了解しました。それではよろしくお願いします】
【リミットは日付が変わるぐらいまででよいのですが】
【明日以降の予定が不明瞭なので凍結はしない方向でお願いしたいです】
【それでは後者でいきましょうか。特に指定がなければ私が適当な異形の相手をしているところから書こうかと思いますが】
【何かご希望の相手、場所、シチュエーションはありますか?】
【はい、では万事了解です】
【この時期の夕暮れ時って格別な雰囲気があるので、できれば黄昏時という設定でお願いしたいです】
【他は特にありません、書き出しはお任せしてもよろしいですか?】
【了解しました。少々お待ちください】
どうでもいいがライト級ならリミット60〜61キロだぞw
減量なしで58ならもはやアンガールズw
(時刻は六時過ぎ。冬ならば真っ暗になっているはずの時間帯だが)
(今は真夏。傾いた太陽が赤色の光で、未だに町を照らしている)
それでも、分類的には夜なんでしょうかね。
異形がこれだけ元気ですからね。
(夕日に照らされた町の中で、アンジェラは一人黒い獣と対峙する)
(右手に持つ呪文書からは時折水飛沫が飛び出す)
(アンジェラに跳びかかるのは猫の形をした黒い塊)
(浴びせられる水の魔法にもひるむことなく、素早い動きで爪をふるう)
っ!
(むき出しの左腕に爪が走ると、赤い液体がアスファルトの上に垂れた)
【大変お待たせしました。それではよろしくお願いします】
>>114 ふぅ…(いつものロードワークも、この季節はたっぷりと汗を掻く)
(ためにTシャツにジャージのハーフパンツのみの軽装で軽くジョグで流していたが)
ん…(妙な気配を感じ、路地裏を辿ればまさに妖しのモノが少女に襲い掛かる場面で)
(息を飲んで驚いたのもつかの間、妖猫が再び少女に爪を振るうタイミングで飛び出して)
危ない!(横からスライディングするように少女の体をさらって斬撃をかわし、ごろごろと地面を転がって)
ほら、こっちだ!(両手を振って挑発して、妖猫の注意を引きつける)
(ちらりと怪我をしているのを見て)
逃げろ!今すぐ!
(フットワークでギリギリで妖猫の襲撃を交し、しかし避けきれずにシャツを切り裂かれつつも)
(相手の攻撃範囲から逃げようとはせず、少女が逃げるまでの時間を稼ぐつもりでいた)
【こちらこそ、よろしくお願いいたします】
【
>>113 アマチュアだと57.00〜60.00がライト級にあたるみたいだね】
【背もけっこう高いから、肉体的な厚みはぺらっぺらなイメージになるよ】
【だから僕は試合の時も減量はしないんだ、確かにスタミナには欠けるところがあるね】
>>115 【誠に申し訳ありませんが続けるのが不可能となってしまいました】
【本当に申し訳ありませんが今日はこれで破棄とさせてください】
【よいお相手に恵まれることをお祈りします。本当に申し訳ありません】
>>116 【なにか気を悪くされたなら申し訳ありません、お相手ありがとうございました】
【以下空いておりますのでご自由にお使い下さい】
【いえ、ただこちらのリアルの事情です。お気になさらずに】
【またの機会があればよろしくお願いしたいです。本当に申し訳ありません】
【それでは失礼します】
>>118.
【フライングしてしまいました…orz そういうことでしたらまた是非、ということで、お気になさらずに】
【それでは今度こそ、以下空いておりますのでご自由にお使い下さい】
いっそミニマムまで落として驚異の蚊トンボボクサーになったほうがw
>>104 えー? なにそれ。どのパターンでも、私と“コレ”って同じになっちゃうじゃん。
(幾つか類似パターンを挙げられて、そのどれもが自分が異形であると語っていて)
(足元に転がっている異形の残骸を猫爪で指差しながら、不満そうに口を開いた)
これって異形だよね。私ってこんなのと一緒なの?
(捕食側と被食側、どことなく一緒にされたくないという心理が働いてしまうようだ)
……うーん……私は私、ね。
なんとなくわかったような、何も教えてもらってないような……ま、いいか。
(結局自分が何者なのかは、目の前の男からは知ることが出来なかった)
えへ。まあね。今の私、けっこう“速い”から。
(安心しろと言った言葉、たとえお世辞でも得意げになるのには十分だった)
一久ね。よろしく…………って、なによ、その反応は。
(後ろによろめく一久に、怪訝そうな眼差しを向ける)
しかたないでしょ? こんな風に人と話すなんて、予想してなかったんだから……。
(黒い体毛は夜間迷彩になる)
(そして動きが妨げられることも嫌って、獣の姿で外出する時は服を身に着けないのが常だった)
いまさら全裸って言わないでよ。気にしちゃうじゃん。
(もっとも、毛に隠されて素肌を見られることもない)
(それでも恥ずかしいのか、獣の耳がぺたんと横になっていた)
……さいあく。あんなの着れるわけないじゃんー。
(男が指差した先の、薄汚れたビニールシートを目にして、不機嫌そうな声を出す)
私、これでも綺麗好きなのに……男の汗がしみこんでいても、いちおう服なほうが、まだ悪くないかな。
(シートから、ぷいっと顔を背け、手で顔を洗い始めた)
そう。異形を食べたの。最近、コレじゃないとお腹いっぱいにならなくてね。
夜になると、おなかが鳴っちゃって……それで、今日も、ね。
(足元に転がっていた異形の残骸を、見せ示すかのように、美味しそうに頬張ってみせる)
もちろん、元の姿に戻れるよ。そうじゃなきゃ学校にも行けないし、親にもバレちゃうでしょー。
(異形を噛み砕き、飲み込みながら得意そうな表情になる。飲み込み終わった後は再び顔を洗うのだった)
【置きレスに1レス借りるよ。待ってましたー】
【そうそう。私の容姿だけど、基本は
>>62 で、具体的には人と猫の比率が7:3くらいで良いかな?】
【完全に猫ってわけじゃなくて、だいたい人間だけど猫みたいな部分も少なくない、って感じが良いな】
【ところで、エロールの予定はある? 一久がしたいなら、お願いしてみたくはあるけど……】
【以上、スレ借りたよ。ありがとうございました】
また男キャラ狙いの女ガッツキか。
おおかたシチュスレで待機落ちの連続に嫌気がさして
最初から男のいるスレなら確実にヤレると踏んでるんだろうな。
あらかた食い尽くしたらFOして転生して以下ループ。
最初の打ち合わせではエロ希望出さずに食いついてからシチュ変更とか
手口が手馴れてて手垢真っ黒じゃんw
まー、ぼちぼちがんばりなw
それのどこがいけないの?
悔しかったら自分もやれば?
別にいけなくは無いが、ここは共有設定スレだからな
強姦魔やヤリマンキャラ設定でも無い限り行きずりエロルは難しいし敬遠される
それにエロルがしたければ最初に希望しておくべき
ロールが進んでからでは断り難い場合もあるだろうし
ロムってるだけのこっちも吃驚だから当人の驚きたるや計り知れない物だろう
ま、全て自分の推測だが
ていうか、この流れでどうやってエロになるんだよw
殺伐とやり取りしていた同士が突然発情して襲い掛かるのか?
無理ゆーなw
嫉妬みっともないですよw
スゲェ釣りやすい奴が一人居るのは判ったw
本人乙と言われたく無くば黙れ
それともそれが狙いか?www
何処に嫉妬要素があるのか判らんし
ま、俺が言うのもなんだが
二人共外野は気にせずロール頑張れよ
【
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/erochara2/1245845644/206の続きです】
(抱きしめられる腕に力がこもるのを感じ、恋人の首筋にしがみついて、首筋に顔を埋める)
(ふっと体が浮き上がり、落下する。しがみつく手に力がこもる)
(安全に着地できるのがわかっていても、常人が決して経験することのないスピードと落差は、体感的な恐怖を引き起こす)
(いままで何度、こうして彼にさらわれていったことだろう)
(いまでは眼を閉じて、恋人の腕の中にすべてをゆだねて、彼の一部になり切ってしまうのが一番安全だとわかっている)
(体ばかりでなく、心も委ねきり、ただ青年の熱い肉体と、身体の周りで巻き起こる風を感じて)
(やがて見なれた建物の中へ飛び込み、目指す部屋の前に立っても、まだ恋人はこちらの体を離そうとしなかった)
靴を脱がなきゃ……
(こちらを抱きあげたまま部屋の中へ踏み込んでいく彼に、静かに告げて、下ろしてくれと眼で訴える)
(まだ明かりのない部屋の中で、青年の瞳の燐光が失せていくのが見える)
(首筋に回した手をそのまま、軽く息を弾ませる口元へ、唇をよせて)
【こんばんは。今夜もよろしくお願いします】
あぁ…そうだね…
(瞳から消えかかる青白い灯火を、わずかに残像を残しながら津綺子に向ける)
(体内に残る人外の力は、明かりひとつない室内でも津綺子の姿をはっきりと視界に捕らえて)
(今まで抱え上げたままだった恋人の身体を、扉の内側、玄関で降ろし)
(そっと寄せられた唇との15cmの隙間を、こちらから近付いて0にする)
ん……
(整う間がなく、少し乱れたままの呼吸を止め、反応を伺いながら)
(ついばみ、戯れような口付け。触れては離して、またすぐに触れて…離れて…)
(少しずつ、唇の触れ合っている時間が長くなり…)
【挨拶を忘れていたね】
【改めてこんばんは。今夜もよろしくお願いします】
ん、ちゅ…
(何度も軽く触れ合っては離れ、離れがたくてすぐに触れあう唇)
(触れて、吸いついて、また離れてはすぐに吸いつき、味わって……)
(やがて互いの同じ器官をぴったりと重ねて確かめ合い、いつくしみ合う)
(その体に直接触れたいけれど、まだ玄関で靴も脱がずにいるままで)
(唇を恋人に預けたまま、足だけで靴を脱ぐ)
(それに気づいたらしい恋人が唇を解放してくれると、はあ、と深呼吸して)
シャワー貸してください。汗を流したいの。
(淡々と告げる口調には、慣れ親しんだ親愛の情の他に、少し強い調子が混じっている)
(今日はわがままを言う、そう決めたような、有無を言わせない甘えとでもいう感じ)
ね、一緒に…
(そう言って、青年のシャツの襟元に手をかける)
(主観では随分長い時間重ねていた唇をゆっくりと離す)
(唇が触れ合うだけで、少し物足りない。だけどお互いに、お互いを慈しむ気持ちがしっかりと伝わったように感じて)
あ、あぁ…ゴメン、じゃあ先に…
(少し強引な、強い調子で要求してくる津綺子に押されて身体を離す)
(真直ぐな性格のためか、それとも自分で気付かないだけでせっかちなのか)
(どうしても、ついつい女性にとって清潔は大事な事柄であることを忘れてしまいがちになる)
(心の中で同時に苦笑いと反省をこなしなしていると)
(恋人のしなやかな指先が襟元に伸びてきて)
(シャワーを求めた時と同じ口調で、有無を言わせない雰囲気で、次の要求をつきつけられる)
………分かった…一緒に…
(首肯して要求を受け入れ、恋人のシャツの襟元のボタンを外しに、こちらも手を伸ばす)
(恋人のシャツのボタンをはずし、襟もとから広げて脱がせ、そのまま足もとへシャツを落とす)
(几帳面な性格で、いつもなら絶対にできないこと)
(こちらのサマーベストを引き抜くように脱がせる恋人の手は、次にこちらの襟元にかかる)
(シャツの袖を抜く間だけ離れただけで、すぐに全部のボタンをはずし、ブラウスを脱がせてくれる)
(目顔で彼からそのブラウスを受け取ると、肩のあたりまでその手を持ち上げ、パッと手を放す)
(恋人のシャツに重なって、自分のブラウスが落ちる)
(禁欲的なほどにそっけないブラの胸元に、彼の視線を感じながら)
(青年の上半身を覆うアンダーシャツの裾を引っ張り出し)
(腹筋から撫で上げるようにしてめくりあげる)
(むき出しになった胸筋に、唇をよせ、心臓の上あたりをついばむように、何度もキスをする)
私も、脱がせて。
(吐息混じりの低い声は、他に誰もいない部屋では十分に響く)
(その間も、筋肉の流れをなぞるように、舌先をすべらせ、唇を押しあてる)
(一枚一枚、煽るように、焦らすように、ゆっくりとお互い服を脱がせ)
(手渡したブラウスは恋人の手によって、扇情的に、誘うように、こちらに見せつけながら床に落とされて)
(脱ぎ散らした服の上にまた一枚、布が重なる)
(むき出しになった下着とそこに包まれた膨らみは、隠すこともなく、むしろ惜しげもなく晒されて)
(自然とそこに視線が吸い寄せられる)
(そんな熱視線もどこ吹く風とばかりに、恋人はアンダーに手をかけて)
(腹筋をくすぐるように指先を滑らせながら捲り空けて行く)
(そんなむず痒いような、羽でくすぐられるような感触に、触れられた筋肉がフルフルと震える)
ん、くっ……
(脱がされたかと思った直後、素肌に感じる温かい、濡れた感触)
(舌と唇の洗礼に、わずかに呻きをあげ、熱い吐息を漏らし)
(愛撫の合間に告げられる要求に従い、恋人の背中に手を回すと小さな金具をすぐに見つけ出して)
(探るようにゆっくりとホックを外し、そこから左右に開き)
(少し身体を引き、恋人と目を合わせたままそっと肩紐を滑らせる)
(闇の中で彼を見つけ出すのはずいぶん上手になった)
(だから今も、すぐに視線を合わせられる)
(こちらの目だけを見つめたまま、着衣をはぎとっていく熱い手…)
(その常人を超えた視力には、乏しい光量でもこちらの体が見えるはずで)
(こちらも視線を外さないまま、スカートのホックをはずし、足もとに落す)
(ショーツ一枚になって脱いだものをまたぎ、青年の熱い身体にまた一歩近づいて)
(彼のベルトのバックルを外し、金具とファスナーを外して)
続きは脱衣所で……ね?
(どことなく熱に浮かされたような、それでいて、甘えたような命令調)
(じっと一呼吸ほど彼の眼を見つめ、ふい、と視線を外す)
(そのまま背を向け、勝手知ったる部屋の中を、バスルームへと移動して)
(パチリと脱衣所の照明をつける)
(部屋の主にお尻を向けて、ショーツを脱ぐ)
(膝をすり合わせるように、ヒップを片方ずつ強調するような動きで)
(前屈し、ショーツを膝裏まで滑らせるとき、一瞬、股間が彼の方を向く)
(すぐに身体を起こして、片方ずつ足を抜いて)
お先に…
(ちらりと直に視線をなげ、バスルームに消える)
(こちらの手をおいてけぼりにして、恋人の手がスカートを脱ぎ落とし)
(またこちらのベルトに手を伸ばし、前立てを外して)
(その下で窮屈そうに身を縮めていた器官が開放される)
あ、あぁ……
(命令風なセリフに、どことなくはぐらかされたような感覚を受けて、曖昧に頷き)
(そのまま恋人の背中を見送る)
(脱衣所の照明が点くと、そこから、闇を切り取ったように光が溢れ)
(薄布一枚纏った恋人の姿をはっきりと照らし出す)
(逆光気味の視界の中、見られているのを十分に意識しているのか)
(見せつけるようにヒップを揺らし前屈すると、一瞬だけ確かに、秘められた部分が晒されて)
…………
(最後に投げられた視線にすっかりと思考を蕩かされて、夢遊病のようにフラフラと)
(誘われるままに津綺子の後を追いかけて)
(閉じられた浴室。シャワーの水音を聞きながら)
(すりガラスに浮き上がるシルエットにすら欲情を煽られながら)
(視線を外さず、最後の一枚を脱ぎ落とし)
(弾け出た直立する器官を隠すこと無く、浴室の扉を引き空ける)
ふう……
(熱いシャワーが、肌の上から汗と埃を流してゆく)
(長い一日だった……そしてまだ、その一日は終わっていない)
(バラッという音がして、ドアが一気に引き開けられる)
お疲れ様…
(入ってきた恋人の肩に温かいシャワーをかける)
(狭いバスルームに大柄な青年が入ってくると、もう一杯で、身動きにも不自由する)
(片手で湯を浴びせ掛け、もう片手で肩や胸元を軽く撫で、彼が自分の掌で身体をこするのに合わせてシャワーヘッドを動かす)
(やがて水栓を止め、バスタブを指し示して)
座って?
(青年が座ればその前にひざまづき、彼の股間に手を伸ばす)
(上を向いて赤黒く屹立するものを両手で包みこみ、そこへ顔をよせて頬ずりする)
(裏筋に頬をすりよせ、全体を掌で下から上へとこすりあげる)
【少し攻め気味な感じで始めてもいいですか?】
(扉を開けるとすぐに津綺子の背中が視界に飛び込んでくる)
(浮き出た肩甲骨からピンと伸びた背筋、魅惑のラインを描くくびれと丸く突き出たヒップ)
(湯を浴びてかすかに上気した肌はうっすらとピンクに染まり、たちこめる湯気とあいまって夢の中のような光景に思える)
お疲れ様……
(わずかにこちらを振り向く恋人に慰労の言葉をかけて近付くと、それだけで洗い場は一杯になり)
(少し身動きするだけで身体のどこかが、相手の身体にどこかに触れる)
(そんな中、津綺子の手から湯を浴びせて貰うと、汗と埃と、一日の疲れが流れさっていき)
(満足気な溜め息が唇の間から漏れる)
………
(強くはないが逆らい難い、そんな口調で「座って」と言われれば)
(素直に頷きバスタブに腰掛けて、次の行為を待ち焦がれて足を左右に開き、津綺子が入り込むスペースを作り出す)
ん……
(捧げもたれた剛直に、柔らかな頬がすり寄り)
(包み込まれたサオ部分をゆっくりとこすり上げられて)
(閉じた唇からかすかに漏れる声と同時に、ピクンと跳ね)
(赤く充血して膨らんだ先端が津綺子の頬を軽くつつく)
【OK。むしろ歓迎?お好みのままに…】
(頬ずりしていたものを、眼の前に持ってきてしげしげと眺め、先端を指でつつく)
(鈴口を指先できつく抑え、残りの指でくびれの付近をくすぐって、上目づかいに青年の表情を伺う)
(軸が脈打って太り、エラを張って亀頭が膨れ上がる)
(鈴口からくびれへ繋がるあたりに指先を往復させ、透明な潤みを噴き出すところへ指先を埋めるようにこじ入れ)
(先端ばかりを指先でいじりまわしながら、もう片方の手でボディソープのディスペンサーを押し)
(掌にとろりとしたソープをためて、それを袋の裏側へと塗りつける)
(ソープのぬめりを借りて、さらに後ろ側──肛門から袋の裏へ繋がる部分──へ塗り広げ)
(袋を裏側からこすりあげながら、時折やわやわと袋ごと中身を揉みしだく)
どう…?どんな気持ち…?
【では、ちょっといじめ気味に攻めさせていただきます】
【後ほどキレて受攻め反対にしていただけると嬉しいな】
あっ!くっ…
(津綺子に見られるのは慣れていても、改めてしげしげと眺められると流石に羞恥心が疼き)
(そこへ強い刺激を与えられ、突如膨れ上がった快感に、悲鳴と嬌声の間くらいで声が漏れる)
(わずかに前屈みになり、こちらを伺う津綺子の顔と距離が近くなる)
(眉をしかめ、それでいて恋人の行為に許可を与えるように鷹揚に、口元に笑みを浮かべるが)
(そんな余裕も次の行為に弾け飛ぶ)
ぁ…っ…んん…
(鈴口に指先が食い込み、亀頭へ全てを絞り集めるようにしごきあげられ)
(塗り付けられるソープとともに指先が陰嚢の裏側へと滑って)
(後ろの穴との間まで撫で回され、くすぐったさと痺れるような快感に、脚がピンと伸び、爪先が反り返える)
(やわやわと睾丸を弄ばれ、いいように快感漬けにされ)
(聞こえてくる津綺子の甘い囁きも、聴覚から送り込まれる性感にかわり)
あぁ…津綺子…すごく、気持ちいい…腰が、蕩けちゃいそうだ
(普段からは考えられないくらいにぼんやりとした口調で)
(体を快感に身を委ねきって)
【了解。では暫くはこのまま攻められてるので】
【もうお好きなようにどうぞ…】
ここが…敏感なんですね……
(ここが、と言いながら亀頭と裏筋が繋がるあたりを人差し指で何度もこすり)
(時折鈴口にぐっと指先をねじ込んでみる)
直さんのシロップ、いっぱい出てきました……
(ぺろん、と舌を思い切り伸ばして、雫を舐め取り、くびれの周辺に舌を這わせる)
(あくまで先端のみ)
(袋の裏へ差し入れた指は活発に動き、袋をまさぐっては胡桃を見つけ
(先端を掌に握り込むと亀頭だけをぬるぬると擦ったり、握っては絞り出すような状況では見えなくなっている)
(愛撫される消しゴムよかあl
【途中送信失礼しました!】
【続きを投下しますので、しばしお待ちを】
【
>>141訂正です…】
ここが…敏感なんですね……
(ここが、と言いながら亀頭と裏筋が繋がるあたりを人差し指で何度もこすり)
(時折鈴口にぐっと指先をねじ込んでみる)
直さんのシロップ、いっぱい出てきました……
(ぺろん、と舌を思い切り伸ばして、雫を舐め取り、くびれの周辺に舌を這わせる)
(あくまで先端のみ)
(袋の裏へ差し入れた指は活発に動き、袋をまさぐっては胡桃を見つけ、転がす)
(先端を掌に握り込むと亀頭だけをぬるぬると擦ったり、握っては絞り出すような動作をくりかえす)
(亀頭と袋の間に脈打っている軸には触れない)
(袋をまさぐる手はだんだん大きく動き、直の尻肉の間にある、狭くすぼまった部分まで届く)
(周囲を一撫でしては、また袋に戻り、中を転がして絞り)
(その間もずっと亀頭のみを握りこんでくすぐったり絞ったりを繰り返す)
あぁ…そこ…そこ、気持ちいい…
先っぽが…感じる…あっ、くっ!
(エラの縁をなぶられ、こすられ。敏感な部分を指先で抉られて)
(思わず拡げていた膝が閉じ、津綺子の肩を挟み込む)
はっ…あ……
(滲み出す樹液を長く伸びた舌が舐め取っていく。その淫らな動きと先端に感じる温かい感触に、喉元を晒し、浴室の天井を仰ぐ)
(それでも、動きは先端だけにとどまって、痺れるような疼くような快楽だけで)
(ジリジリと炙られるように、どんどん切羽詰まっていく)
ん、ぁ……津綺子……
(後ろを滑る指先がすぼまりの周囲をはい回ると、答えるようにキュッと小さく縮こまる)
(その度にトロリと樹液を染み出させて、亀頭を包む恋人の手を更に汚し)
(粘り、泡だった粘液は掌の中でクチュクチュと音を奏で)
(あくまで先端と袋のみに与えてくる刺激に、待ちわびた軸は、はち切れそうに膨らむ)
(それでも、快楽から疎外された部分に手は差し延べられず)
あ、津綺子、頼む…先ばかりじゃなくて…
(行為をねだるのは、普段なら恋人の役目。それは今夜は逆転して)
直さんのおねだり、かわいい……
(ぱく、と亀頭全体を口に含む)
(軽い吸引力を加えながら、キャンディのようにしゃぶり)
(鈴口やエラのあたりのくぼんだ部分へもまんべんなく舌先を這わせ、こそげるように舐め取る)
(けれどその長さを口の中に収めようとはせず、いつもなら軸を安定させるために根元をつかむのも、今はしない)
(両手で尻たぼをつかんでは指先で菊門をひっかくようになで、そこから股間をなぞって袋をつかみ)
(その中身をまさぐって、転がし、亀頭を加えていた口を放す)
んはっ……
もっとおねだりしてほしい。
もっと感じて、もっと求めてほしいです……
何度でもイって…たくさん、私に直さんをください
他の方なんて、入りこむ余地もないぐらいに。
(もう一度亀頭を口に含んで舐めまわしてから吐き出し、裏筋を舌先で、つーっと舐め下ろす)
(太幹を握ったり包みこんだりはせずに、ただ裏筋だけを先端から根元まで、舌先だけが何往復もする)
(年下の少女に「かわいい」と言われても、今はそれに照れる余裕もなく)
(ただただ、強い快感を待ち焦がれ、剛直の先端から樹液を滴らせるだけ)
は、う……
(ようやく望んでいた時が訪れたかと思えば、生暖かい口内に包まれたのはまたもや先端のみ)
(丁寧に敏感な部分を舌で愛撫され、背筋を這いのぼる快感に身を震わせるが)
(それでももの足りず、奥に突きいれようと腰を浮き上がせた時に)
(両方の尻を掴まれ、菊門をくすぐられ、ひっかかれ)
(全身を緊張させて、再び腰を落としてしまう)
津綺子、お願い…イかせて…
津綺子の口でも、手でも…どこでもいいから、イきたい…
(裏筋から袋まで舌が往復し、その度に先端から雫がこぼれる)
【今夜はこの辺りで凍結をお願いできるかな?】
【】はずしますね
凍結了解です。
次回はどうしましょうか?
私はたいてい夜なら空いているんですが、明日だけはちょっと無理なので…
この前も言ったけど、今のところ土曜が空いてる
一応金曜の夜には確定するけど…避難所に連絡でいいかな?
わかりました。
明日…もう今日ですけど、ご連絡をお待ちしてますね。
お昼寝たっぷりしておきますw
今日は(も?)途中で不手際があってすみませんでした。
もうちょっと、いじわるさせてくださいねw
何かご希望などありますか?
なければこちらでスレを返しますのでそのまま落ちてください。
では、明日、深夜にならないうちに連絡をするよ
まあまあ、よくあることってことで。どんまいだよ
ありがとうございます……
では私もここで失礼します。
今日はありがとうございました。
楽しかったです。
お疲れ様でした。お休みなさいませ
しまった、俺も途中送信だ…orz
と、とにかく、このまま流れ任せで。
暫くはいじめられるのでお好きなようにしてやってくださいませ
じゃあ、今日は落ちるね。おやすみ&ありがとうノシ
スレをお返しします。
ありがとうございました
くふ……ひんやり、なのです。
(学園での所用で帰りの遅れた夜道)
(妙な微笑と共に自販機からスポーツドリンクを取り出す小さな影があった)
ふむふむ……やはり夏はこれに限るのですね。
何とも言えぬ酸味と甘味……実によろしい、など。
(トランクを傍らに、フタを開けてひとまず一口)
(堪能したところで……先日の話を思い出した)
(また世話になった人の忠告を、あまり反故にするわけにはいかない)
うぬ……また叱られては大変ですね。
なるべく早めに退散しましょうか。
(トランクを見つめ、いっそ仲間に乗って飛んでこうかとすら考えた)
【避難所から……使わせて頂く、のです。まずはこんな感じで】
(白い霧の中を蠢く影を刺激しないようにそっと擦り抜けて、紅い髪の男が歩く)
(学校に帰りにコンビニエンスストアーに寄った。菓子を沢山買った)
(店を出ると突如白い霧が周囲を覆った。不審に思いつつも霧の中を走った)
(そこは現世と向こう側の狭間であり、その中で怪物と発電能力者と出会った)
(牛と蜘蛛の合いの子を思わせる怪物を、雷撃使いの協力もあって退ける事が出来た)
(霧も晴れ、ようやく脱出出来たと安堵した時、そこで菓子を落とした事に気づいた)
ちっ、時宮の奴。俺を見失ったのか。
――とは言え、だ。いざとなればどうとでもなるか。
この不安定な世界は長続きしそうにないもんな。
(紅裂拓兎は空間使いの契約者の協力を仰ぎつつ、もう一度狭間の世界へと突入した)
(ナビゲートのお陰もあって、コンビニ袋を首尾よく発見して脱出をしようと思った時)
(再び時間と空間が揺れた。そこで音信不通となり、一人次元の狭間を彷徨っている)
(自分と同様に徘徊する影は、異世界の住人達のモノだ)
(こちに交戦する気はない。無駄に魔力を消耗する愚は避けるべきだ)
(前提として向こうが仕掛けてこない限りに於いては、という条件があるが)
む、おっ?
なんかあっちに出れそうな予感が。
(うっすらとした光の差し込む方向に突き進む)
(――同時刻、銀色の髪をした少女の周囲に霧が立ち込める)
(異世界の霧の中から飛び出て来たのは、紅い髪をした異様な雰囲気を纏った男だった)
【いかにも怪しいといった風情でよろしく】
ふむ……?
(帰ろうとした途端、周囲に霧が立ち込める)
(その様子は明らかに自然現象には見えない)
逃げ切れなかった……いえ、見つけられた……いや、捕まった……?
(ぼーっと意味もなく言葉を探すうちに霧は更にその勢力を増す)
(見てるだけで不気味で、背筋が寒くなるようであった)
新種のお化け屋敷の宣伝でしょうか……ふむ?
(異能か異形か、その辺に関わる異変とは察知しつつ適当なことを考え)
(そして異変の極めつけと言わんばかりに、
霧の向こうから怪しい雰囲気を纏った男が現れた)
お化け屋敷のプロデューサーの方……?
(とんちんかんなことを口走りながら小首を傾げた)
(思考が麻痺しているわけではなく、ある種開き直っている)
(今更慌ててもどうしようもないと割り切ったようで)
(逃げた方がいいかな、と思いつつポケットには手を忍ばせておいて)
(霧の中で立ちつくす紅と銀色の二人)
(紅い髪の男は××学園高等部の開襟シャツとスラックスを纏っている)
(天然では有り得ない色は雰囲気と合わさって容易に流血と闘争を想起させる)
(不自然なほどに有り得ない銀色の長い髪と、小さな身体の少女が立ちつくしている
(下手をすると小学生程度に見えるが、××学園中等部の制服を纏っている)
(のんびりとした表情に緊迫感はない。胆力の有無ではなく、抜けているのだろうか)
あー。
何やらボクタチの間には解かねばならぬ誤解があるようだが。
少なくともお化け屋敷は異性と一緒に行った方がいいと思う。
(とんちんかんな言葉に対するのは、中身のない軽薄な言葉の連なり)
(虚無色の双眸が、一応警戒しているらしき少女の姿わじっと見つめる)
(容姿もそうだが、それ以上に言い表せない違和感を感じる)
ここは日本だよな?
何月何日の何曜日?何時何分何十秒?
(きょろきょろと周囲を見回すが、まだうっすらと霧が周囲を包んでいる)
(――異世界から帰還した時、時間軸がズレている場合がある)
(何日単位ならまだいいが、下手すると竜宮城に行った浦島太郎状態になる事もある)
(――その時、拓兎の背後の空間が揺らめいて、そこから巨大な質量が迫ってくる)
くふー。
(現れた男の、どこか緊張感のない返答に返したのは
こちらも緊張感のないうすら笑いだった)
お化け屋敷に同行するべくして選ぶ人材には、
友人という人種もあるのではないでしょうか。
行ったことがないからわかりませんが、ね。
(逃げるのは話を聞いてからにしようと思いつつ、ポケットから手は出さない)
(しかし今のところ、目の前の男に対峙しながら普段の調子は崩れるようなことは無かった)
(見るからに怪しい人物なのでとりあえずの警戒はしておく)
いえ、実はコスタリカですよ。
現在12月31日、まもなく年が明けます。
くふ……まあ、ウソですが。
(明らかにおかしな質問をされたので、なんとなくしっちゃかめっちゃかな冗談が出た)
ちなみに本当のところはおっしゃる通り、日本です。現在は……
(一応、本当のことも伝えておいてみたが)
(それにしても今の質問は、まるで冬眠でもしていたかのようでますます不審だ)
あ、後ろ……
(と、男の背後から異様な雰囲気を察し)
(一応男にも伝えながら警戒する)
くふふ。
女の子がそんな笑い方しちゃいかんと思うの。
耳に狼の耳でもあるなら話は別だけどな。
(緊迫感があるのかないのか。くだらないにも程がある忠告をする)
(この異様な雰囲気の中で平常心を保てているのは、ある意味で称賛に)
(値する二人ではあっただろう。傍から見れば異様過ぎる二人だったが)
甘い。甘いよ、キミぃ。
それだと悲鳴を上げて抱きついたり抱きつかれたりというお化け屋敷での
必須イベントが友達同士のスキンシップに留まっちゃうじゃないか。
まーあ、一度は行ってみたらいいよ。そのイベントはともかくとして。
(脳裏を横切ったのは、二月に行った遊園地での出来事だった)
(いつも浮かべている軽薄な笑みが、一瞬、とても楽しそうなそれに変わって消える)
嘘なのかよ。
コスタリカ・・・コスタリ、カ・・・
どこだっけ?それ?アイルランドとか?
(脳味噌の中で世界地図を広げて見るが、虫喰いと空白だらけで役に立たない)
(壊滅的なまでにその手の知識と情報が欠如していた。地図を丸めて捨てる)
(教えられた時刻と曜日を確認して、自分の記憶と照らし合わるせてみる)
ん、おお、大してズレがねえや、ラッキー・・・
・・・でもないか。コラ、ここはお前らの世界じゃない。さっさと去れ。
(背後から感じる圧迫感に振り返り、毅然と告げる。ぬぅ・・・と、霧の中から出現したのは)
(二足歩行の蜥蜴型人類だった。Tレックスを馬サイズまで縮小して尻尾を消したような)
(その蜥蜴型人類は、ガラガラ蛇を思わせる威嚇音を吐きつつ牙を剥いた)
(言語による交渉は、確実に成立しないだろうと思わせる。その瞳は知性を宿しつつも)
(人間とは交わらない断絶も同時に感じさせた)
殺るしかねえか。
(魔力を発動し、活性化させて、身体に珪素の粒子を纏う)
(煌めくそれを纏って戦闘準備は整った)
すいません、癖になってしまった模様です。くふ。
(最近までは無かった口癖だったが)
(どちらかというと、最近この語感を気にいってしまったようで)
お化け屋敷は悲鳴を上げるものなのですか?
確かに生命の危機があったら緊急避難の術として、
反射的に誰ぞへ抱きつくこともあるでしょうが。ふむ。
(漠とした言葉。実際に遊園地の経験が無いのは確かだが)
(ともあれ本気なのか冗談なのか少し分かりにくい口調だった)
それにしても、何者なのでしょうか……おや。これは……
(どうも怪しい言動をする男を不審者を見る目で見ていると、異様な存在が正体を現す)
(現れたのはトカゲ人間……そう形容するのがしっくりくる、
いわゆる異形が目の前に在った)
(威嚇といい、態度といい、明らかにこちらへ友好的でない)
……殺る気、まんまんですね。
(とぼやきつつ、自分も見てるだけは何かと思い)
変温動物には……グレイブストンとファリネの出番でしょうか。
(ペンギンがスマートになったような仲間と
トドが二足歩行で筋肉質になったような仲間をトランクから呼び出す)
・・・全く、どうせお前も通りすがりなんだろうけどよ
そんな殺る気満々な態度じゃ、異世界コミュニケーションは無理だ、ぞっ!?
(鉤爪が一閃し、煌めく粒子を弾き空を切り裂く。一瞬で間合いを詰めた身体能力と)
(人間など一撃で殺せるだろう爪。生物として基本的な性能の違いを思い知る一瞬だった)
(それを感知し、紙一重で避けられたのは、戦闘経験の豊富さ故の洞察力の賜物だった)
――って、おお?なんだソイツら?
何?微妙にキモ可愛いんでお持ち帰りしたいんですけど!?
(間合いを離して銀髪少女の傍らに寄ると――まだ避難してなかったらしい――ペンギンと)
(トドを擬人化したようなそれらがいた。人形めいているけれど、生物としての気配も感じる)
(妖魔か?使い魔か?召喚した様子は見受けられなかったが――思考が渦巻く)
あ、察するにそいつら戦えるのか?
うわ、なんかスゲー興味あるんだけど。
(――微妙にはしゃいだ声を出しつつ、感嘆の眼差しをその二体に向ける)
(それこそ遊園地のマスコットキャラに遭遇した時を彷彿とさせる態度でありはっきりと言って)
(状況には相応しくなかったが、片手に珪素の槍を出現させてるので気は抜いていない)
『シュルル!』
(様子を窺っていた蜥蜴人間は、再び身体能力に物を言わせて間合いを詰めてくる)
(爪を剥きだして、肉食獣の俊敏さで飛びかかってくる)
異世界……よもや、と思ってましたが……
いえ思ってませんでしたが。そんなものが?
(男の言葉に首を傾けつつも、二匹を前に出す)
(思った通り、男は少し驚きの表情を見せた)
こちらがグレイブストン、こちらがファリネになります。
私と同じくして氷自慢の凄い子ですよ。……あ、お持ち帰りは禁止です。
(敵に対峙しているというのに暢気なペースで暢気なことを口にする)
戦います。そんな子、ですから。……ごー、なのです。
(やる気なく片手を挙げるが、仲間達はそれが戦闘指示の合図と察知していた)
(飛びかかって来た敵に、ペンギンがそれを越えるスピードで両手、もとい羽根でクロスし攻撃を防ぐ)
(するとそこにぶつかった部分がみるみるうちに冷凍されていった)
(更にトドが筋肉質な右腕に冷気を纏わせ、思いっきり顔面をぶん殴った)
そうれそうれ、おどれおどれー、なのです。
(無表情で棒読みしつつ、自身の能力による雹の後方支援も忘れない)
……あ、貴方は寒くありませんか?
(一応男に流れ弾が行かないよう調節してはいるが、とりあえず気を遣ってみた)
時々『この世界』でも突然人間が消えたりする事件があるが、『向こうの世界』でも
同じ事が起こってるのさ。そしてこんな風に時空の狭間で彷徨ってるのが時々こうやって
這い出て襲いかかってくる。悪気はないんだろうが、仕方ない。言葉も意志も通じないんだからな。
(時空のゆらぎが大きくなったのは、この街の地場を自分たちが意図的に乱している事と決して無縁ではない)
(異世界からの訪問者や漂流物は、計画通りにこの街の混沌に拍車を掛ける要素となるだろう)
ち、残念だ。
見た感じ、ゴーレムやキョンシーじゃないみたいだがよ。
キミが野性の妖魔を調教したのか?それとも魔術でも使って洗脳でも?
(お持ち帰り禁止と言われて舌打ちするが、そこは我慢するしかない)
(ペンギンが高速で突進し、蜥蜴の突進を防いで接触部分から凍らせる)
(トドが剛腕を振るって追加攻撃。凄まじい右ストレートが顔面に直撃する)
(更に駄目押しの一撃。銀髪少女が発生させた雹が蜥蜴を直撃して大気を更に冷やす)
ああ、夏より冬が好きなんで平気。
とは言え、だ。任せっぱなしってのも気分悪いな。
――ちょいと退かせておけ。槍よ――穿て!
(三人掛かりで攻撃されて、明らか弱った蜥蜴がよろよろと後退をする)
(しかし、そこに退路はない。手に持った水晶の槍を投げつけて、狙い違わず喉に突き刺さる)
(どろりと、何色とも知れない血液が零れおちて地面を穢す。指を鳴らすと槍が砕け散る)
――踊り狂って死ね。派手に散れ。
(砕けた珪素が刃となって乱舞して、大挙して襲いかかり突き刺さり、頑丈な皮膚を食い破って踊らせる)
(文字通り踊り狂った蜥蜴型人類は、意志の疎通を図れないという、それだけの理由で殺された)
(たったそれだけで、人は他の生命体に対して何処までも冷酷無情になれるという具体例)
(それを学習したものの、それを活かす機会すらなく蜥蜴人間は地に伏して血を垂れ流して朽ちた)
神隠し……ですね。異世界、もっと面白いものだと思ってました。
これではひどくつまりません。
(何か期待でもしてたのか、微妙に不満そうな顔を見せた)
そう、ですね。ふむ……ある意味ゴーレム……という存在に近いですし、
野性の異形を味方にした……ということでもあります。……なんといいますか、両方です。
(ともあれ、倒した敵を仲間にすれば説明がつくことだ)
(悪気はない、という言葉にひっかかりを感じたが)
(ひのわは異質であれ、何もしない存在を襲うのは嫌う)
(けれども逆の例には極端に容赦が無かった。襲ってくる敵は基本返り討ちである)
(流石に確実に殺す、とまでは行かないものの)
おおー。
(男の創りだした槍に妙な抑揚で賞賛の声を送る)
(喉に攻撃をくらい、とどめの刃の乱舞。敵は完全に沈黙した)
(目の前に倒れ伏す蜥蜴人間の死体。自分くらいの年なら戦く光景であるが)
(それを介せず近寄り、死体に手を触れてみる)
……意外と、応用効くものですね。
(みるみる内に肉片と体液が消え去り、へんちくりんなキーホルダーが残った)
(異形に効果を発するこの力は、異世界の存在をもその範疇に含めたようだった)
(その基準は使う本人すら分かり得ないことなのだが)
こことは法則が多少違うだけで、そこにはそこなりの法則がある。
もしかしたら、コイツらからすれば俺たちの世界が異常なのかもしれないし、な。
(日本と外国では食文化や生活様式が違う様に、この世界と向こう側の世界もまた)
(『違っている』のだ。その違いは大きな差だが、言葉にすれば『違うだけ』の一言で片付く)
両方、ね。
何ともはっきりとしない言い方だな。
(自分でも説明し辛いことなのかも知れないと、漠然と察する)
(この少女に感じていた違和感の正体は、それに起因するものなのだろうか)
(見ると霧の彼方には、明らかに人ならざるモノたちの影が躍っていた)
(異世界の住人達が、時空の狭間で彷徨い、時に戦っている)
(その霧の奥を眺めつつ、その霧が晴れていくのを見つめる)
(ようやく自分の居るべき場所へ帰還できたのだ)
おい、何してんだ?
・・・って、おい、それは一体なんだ?
(視線を戻すと、蜥蜴人間の屍に銀髪少女が近寄っている)
(緊張感のない子供だな、なんて見ていると、不思議な現象が起こった)
(死体に触れると肉片と液体が消えて、妙なキーホルダーが残った。明らかにそれは・・・)
あー、そういう事。そういう能力か。変わった能力だな。
両方ってのはそういう意味、か。なんかゲーム的な能力だぁね。
強いて名づけるなら、蒐集家(コレクター)ってところかね?
召喚師や魔術師の使う使い魔とはまた違って、実に独創的だな。
(ペンギンやトドもこの能力を使ってキーホルダーに変化させ、忠実な下僕としているのだろう)
(魔術の範疇ではないが、異能の範疇に括るべきか少し悩む。これほど独創的な能力も滅多にない)
この通り……あら不思議……、です。
理解して頂けましたか?
(相変わらずの無表情で、手に乗せた仲間を見せてやる)
彼は……ふむ……テンポラレスコ、で。
(そして、相変わらず謎なネーミングセンスの犠牲がまた一体増えたのだった)
(役目が済み、キーホルダーに戻した二体と共にトランクの中へ仕舞う)
(言葉が通じなかった彼らは、ひょっとしたらトランクの中で
先輩たちに揉まれているのかもしれない。まあ、流石にそこまで人間臭くはなかろうが)
コレクター……かっこいい響き、ですね。
独創的なのは、まあ仕方ないのです。
新開発の力、でしたから。
(この力が備わったのは割と昔の話だが)
(よく考えてみれば一人の科学者が作り上げたものであって、
一瞬の新開発、もしくは新発明には違いないのだろう)
大体わかった。
原理は理解できんが、納得は出来た。
(掌に乗ったそれを眺めつつ、奇妙な名前を付けられた)
(蜥蜴人間が玩具の様に仕舞いこまれて行くのを見送る)
(第二の人生を歩めてよかったと言うべきか)
(死ぬことすら出来ず異世界に囚われた事を悲しんでやるべきか)
(――やはり後者だろう。心の中で合掌しておく)
開発――改造人間か何かかね?
昭和の仮面ライダーを彷彿とさせる設定だな。
(けらけらと笑って、他愛のないこととして流す。深く踏み込むのは躊躇われた)
(だから笑い話にするしかない。口に出すのはいつだってクダラナイことだけだ)
(他人を傷つけずに生きるのは無理だろうけれど、努力は出来るのだから)
おっと、悪いな、巻きこんじまって。
これはお詫び。嫌いじゃなかったらどうぞ。
(戦闘中も手放さなかったコンビニ袋から、それをひとつ取り出して差し出す)
(カスタードどら焼き。紅裂拓兎の好物のひとつであり、お勧めの一品である)
――っと、俺、紅裂拓兎って言うんだ。××学園の二年生。
甘いものは嫌いじゃないけど、体脂肪計と相談しながら食べてるのん。
(自己紹介しつつ、包まれたどら焼きを手渡す)
(――別段、これらの戦いに関して直接的な責任はないのだが、それでも渡しておく)
『・・・ようやく見つけた。さっさと帰るわよ』
(その時、彼の背後に正方形の紅い影が出現する。響いた声は素っ気なさの裏側に安堵した)
(様子を隠している。時空の狭間に漂流していたのを、今までずっと探してくれていたらしい)
あー、悪い。迎えが来た。
俺、そろそろ帰るわ。じゃあな。
(霧の奥から現われた紅い髪の男は、紅い影の中に飛び込んで――消えた)
(空間使いの使用する扉は、一瞬にして時間と空間を越えて紅裂拓兎を主人の居る場所に戻した)
【駆け足だけど、俺の方はこれで〆という事で】
【ゆっくりと〆てくれていいよ】
自分でも不可解な能力ですので。
理解できずとも、おかしなことではありません。
(トランクに詰まった中に、彼らの意志で仲間に下った者はいない)
(それがいいことなのか悪いことなのか)
(考えるのは一瞬の不毛のように思っていた。身勝手とは思うが)
(死人にもゴーレムにも口はない、彼らに反論の術がないだけに余計にそんな気がする)
いえ。結果的に助かったのでよしとするのです。
……おや……おや。有り難く頂戴させて貰うのです。
(手渡されたカスタードどら焼きを受け取る、くふという例の微笑が漏れた)
紅裂さん、ですね。私は中等部所属、卯月ひのわと申す者です。なにとぞ……くふ。
ほわ。
(突如現れた紅の影、そして響く声に少しだけ驚き)
お姉さんか何か、でしょうか。……ふむ……
何はともあれ、さようなら、です。機会があれば、また。
(最後にもう一つだけくふ、と微笑し)
(すっかり元の様子を取り戻した夜の世界)
(貰ったお菓子を片手に帰路についた)
【ではこれにて。お付き合い有難うございました】
【また会えることを楽しみにしていますよ】
【見届けた】
【お疲れ様でした、と。またよろしく】
>>146 きれい……
(テラテラと光る先端の穴から透明な雫が盛り上がり、溢れ出して、つつっと側面を伝い落ちてゆく)
(男の欲と恋人への愛情に引き裂かれる青年の心中など思いもよらず)
(ただその様子を飽かず眺めながら、いたずらに淡い刺激を繰り返すばかり)
イキたい?今すぐ?
(せっぱつまった懇願を聞けば焦らすように問い返し、欲望の根源から手を離して立ち上がる)
(新たにボディーソープを手に取って、何も入っていないバスタブに足を踏み入れ、青年の背後に回って)
お背中流しますね。
(広い背にソープを塗りたくり、自分の胸を押し付けて彼の体を抱きしめる)
(体を上下させながら自分の胸でその背をこすり、前に回した手で胸板から腹筋をなでまわし)
気持ちいい?
(時折首筋や肩を撫でながら、耳元へ囁く)
(その間、屹立する彼自身には触れようともしない)
【こんな感じで、よろしくお願いします】
【それと、16時ごろ植木屋さんがくるので、2〜30分ぐらい席を外すかとおもいますが】
【すぐもどりますから、ゆっくりレスしてください】
(己の快楽の証が幹を伝って落ちるのをウットリと見つめる津綺子の表情に)
(普段より妖艶な雰囲気を感じ取って、背筋がゾクッと震える)
(こちらの事情などお構いなしに先端のみを苛む。しかも弱い快感だけを与えるように)
あっ…つ、きけ…は、ぁああっ…
(ジリジリと炙られるような痺れる快感に、股間が熱をもったように一層膨らみ)
(透明な先走りに、わずかに白い粘液が混じる)
(それでも登り詰めるほどの刺激はなく、幹とその根元に行き場のない欲情がたまり、睾丸がキュン、と持ち上がる)
たのむ、お願いだから…っあ…なんで…?
(「イかせて」と懇願する寸前で、悶えていた肉棒が愛しい恋人のしなやかな指先から解放されて、失望から思わず声が出る)
(余裕のない表情は、恋人より年上とは思えないほどに、焦れて幼く)
(そんな表情を一瞥しただけで、恋人が背後に回り込む)
つきこ…?んっ…ぁん……っ
つきこ…お願い、だから…もっと…
(背筋に押しつけられる二つの膨らみ。ムニムニと形を変えて背中で形をゆがめているのが分かるくらいにはっきりと伝わり)
(胴体を撫で回されるくすぐったさすら、快感におきかわる)
(ただその快感は、中心よりもたらされる強い快楽ほどではなく、むしろ物足りず)
(ただ繰り返し懇願するだけしか考えられなくなる)
【おっと、いけない書き忘れ】
【16時に中座、了解だよ。ともあれ、暫くの間よろしくお願いします】
出したい?
(首筋から胸元へ何度も両手を往復させながら、その背にぴったりと体の前面を張り付けてうごめかせる)
(胸からお腹、柔毛をまとった部分まで、ぬるぬると押しつけ、滑らせて)
だったら、ご自分で出してみせて。
(耳朶を噛み、舌を這わせて囁く)
ご自分でもなさるんでしょう?
あのDVDを見ながら? それとも憧れのマネージャーを思い出しながら?
あなたが……他の方のことを考えて、どんなことをなさるのか、私に見せて。
(たまたま持っていたAVの出演者にまでやきもちを妬かれては、男性は誰だって困る)
(ましてマネージャーのことは二人が出会う以前のことであり、今は互いの消息も知らないのだからどうしようもない)
(まったく理不尽極まりない言いがかりなのだが、それをぶつけずにはいられなかった)
【少し戻るのにお時間をいただきますので、レスはごゆっくり】
【お待たせしました、戻りました】
なっ!?
(柔らかな膨らみが背中で弾む。滑らかな肌だけでなく、刷毛で背筋をなぞられれば)
(焦らされながらも、ウットリと酔ったように淡い快感に身を委ねた時に)
(耳を疑うような要求をつきつけられる)
そんな…自分でなんて…
(弱々しく首を左右に振り、拒否の意思をしめしながらも)
(津綺子の言葉が孕む、焼かれるような嫉妬の炎をまともに浴びてしまえば)
(ゆっくりと右手を持ち上げて…自分の欲求を慰めるために、自分の性の象徴を握り締める)
っ……はぁ…はぁ…
(津綺子に軽く体重を預け、背後から覗き込んでいるであろう視線を意識して足を拡げ)
(目を閉じて、ゆっくりと、上下にしごき始める)
はぁ…はぁ…ん、はぁ…
(少しずつ、上下に動く速度が早くなっていく)
(閉じた瞼の裏側に女性のしどけない姿を思い浮かべながら)
(それは、かつて憧れていたクラスメートでも、まして、DVDの女優なでもなく…)
ぁああ…つきこ……
(耳元に唇を触れ、複雑な形状に沿って舌先を這わせ、こじ入れる)
(愛しい青年のたくましい身体を抱きしめ、荒い呼吸に上下する胸に手を這わせれば)
(心臓の鼓動が一層早く、強くなっていくのが感じられる)
(浅ましいしぐさで己を慰める恋人を、焼けつくような欲望のまなざしで見つめて)
(彼の最初の欲望がほとばしるのを、この体で受け止めたいと思うのに)
(絶対に手を貸すものかと頑なになる自分がいる)
…ぁっ……
(青年の背筋がぐっと反りかえり、引き締まった尻肉が固く緊張する瞬間、彼の口から洩れた言葉…)
(つきこ、と──)
(どきん、と心臓が大きく跳ねたのが彼の背に伝わっただろうか)
(思わず動作をとめ、強くその体を抱きしめて、彼の熱いエキスがほとばしるのを息をのんで見守る)
(軟体動物のように、耳朶にネットリとはい回る生暖かい舌に、耳穴から脳へと直接快感を注ぎ込まれ)
(体に絡み付く恋人の腕は容赦なく体内にため込んだ欲を煽り立てる)
(自分の胸の中で早鐘を打つ心臓と、背中に感じる恋人の心臓の拍動が重なり、一つに溶け合っていく)
あ、あぁ……
(目を閉じていても、熱い視線が股間に注がれいるのが分かる)
(自分の浅ましい姿を見つめられているのを自覚すると、得体の知れない快感がどこからか沸き上がって)
はぁ、あ、あぁぁぁぁっ!!
(津綺子に抱き締められた腕の中で全身がぎゅっと緊張させて)
(真っ白になった意識。その脳裏に浮かんだ幻想の恋人に向けて、思い切り欲望のエキスを放出する)
あっ……
(苦悶にも似た声を上げて恋人の最初の欲望がほとばしり、浴室の壁にべたりと飛び散る)
(思わず、見ている自分も声を上げてしまった)
(いつもこの体に浴びせられていたので、それがそんなに遠くまで飛ぶものだとは知らなかったのだ)
(二度、三度と噴き出す白濁は、濃く粘り、浴室に精液の匂いが立ち込める)
(ふらりと立ち上がり、滑らないようにゆっくりとバスタブをでて直の前に回り、ひざまづく)
(まだ握りしめたままの手をそっと解かせて、萎えてゆくそれを口に含む)
ん、ちゅ、ちゅ……
(残滓を吸い出し、丁寧に舌をからませて清める)
(舌先に精液のピリピリした刺激を感じ、それが自分の中に満たされた時の感触を思い出し)
(そのまま、もう一度彼を奮い立たせる行為になってゆく)
直さん、今度は私に飲ませて……
(再び手で、舌でそこを愛撫し始めて)
はぁっ…は、ぁ……
(焦らされ、放出まで時間をかけたため、驚くほどの量が勢いよく迸る)
(萎えはじめた先端からは、未練がましく、白濁がトロリとこぼれ、指先に粘り着く)
津綺子…?
(未だ射精の快感から立ち直らない意識のまま、目の前に再び屈みこだ恋人に声をかける)
(少女はそれに言葉で答える代わりに、目の前に垂れ下がった肉の器官を捧げもち)
(ためらうことなく口に含み、先端から吸い出し、舌で舐め取って)
ん、くっ…ぁあ…
(快楽を極めたばかりの期間は敏感で、舌のざらついた感触にビリビリと、痛いほどの快感が押し寄せる)
(わずかに上体を倒し、津綺子の頭部を腹に抱えるようになる)
(津綺子の頬に添えた手に絡み付いた残滓がヌルヌルと滑る)
(繊細でそれでいて大胆な舌の動きに、悶えるようにて再び血液が集中して)
(津綺子の口に含まれた部分見る見るうちに、大きさと硬さをよみがえらせて)
【とりあえず、ここで一旦休憩をお願いできるかな】
【再会は、21時半から22時の間でどうだろう】
【休憩了解しました】
【再開時間も了解です】
【レス用意しておきますから、ごゆっくりいらしてくださいね】
【あと、もしご希望の展開がありましたら、避難所へでも一言入れてくだされば】
【それも入れてレスつくります】
【ではいったんお開きにしましょう】
【お疲れさまでした。またのちほど】
【ありがとう。いつもの通り流れ任せで大丈夫】
【ではまたあとで。お疲れ様】
【名前】天羽 都(あもう みやこ) ※愛称はみゃこ
【年齢】13歳(中等部第二学年)
【性別】女
【身長】148cm(寝た状態での測定で正確ではない)
【3サイズ】B75(60C)/W52/H76、けっこう着痩せする方
【容貌】
栗色のさらさらショートに赤いヘアバンド
色白で目や鼻など顔立ちが全般的に丸く幼い感じ
制服に長めのエプロン、サイハイソックス
ttp://okms.h.fc2.com/uri/amou.jpg 【能力】
・異能に分類される様々な力の増幅/抑制
都に直接触れている対象の【能力】が増幅したり抑制されたりする。
効果はランダムで強く発揮することもあれば何も起きないこともある。
例:魔法の制御が正確になる、機械の動作が不調になる
・生物が持つ一般的な力の増幅/抑制
都の手料理を食べた者は、異能に限らない様々な力が増減する。
胃に残っている間だけ作用し、効果は都の感情や意志に左右される。
一般的な範疇内であり、生物的限界を越えるようなことはない。
例:マラソンで自己ベストを出す、試験で暗算を間違える
※発動と効果はロール相手の方に一任です。
【希望】日常、怪異との遭遇 ※エロールと戦闘は要相談
【NG】猟奇凌辱、強姦、SM、グロ
【弱点】両足不随で車椅子生活、戦闘能力なし
【備考】
十年前、学園教師である両親と共にどこかから旧校舎の屋上へ転落、
下敷きとなった両親のお陰で命は取り留めたものの後遺症で両足不随となる。
引き取り手がなかったため学生寮の寮母に引き取られて学園へ通っている。
明朗活発、世話好きで少し頑固、まっすぐ真当な性格。
料理部所属で自称エース、義母(寮母)仕込みの料理は学内でも評判。
事件のことは覚えていないが両親の幽霊が旧校舎へ出る噂を知って調べ始めた。
【最近の状況や重要な出来事】
・つい最近まで能力を自覚していなかった。
・憧れていた迫水直と伊織津綺子が付き合っていると知って失恋。
・失恋時に一つ目の能力を自覚したが制御できないのは相変わらず。
・二つ目の能力はまだ自覚していない。
・綾香お姉ちゃんがとにかく無事でいることを陰ながら祈っている。
・正ちゃん先輩の自宅に下着を置き忘れた。
・旧校舎で両親の幽霊を目撃、少しだけ母に憑かれた。
【プロフ投下落ちです】
【一之瀬 環への置きレスだ! 遅れて済まない】
>>121 ……少なくとも、俺には同じに見えるんだが?
(自覚のない暢気な物言いに肩を竦めて)
この目で見る限り、お前は間違いなく"異形"だ。たとえベースが人間でもな。
…ま、お前の外見が人じゃないからどうだ、という事はないから安心しろ。
人を手にかける、あるいはその危険性があるとなると、また相応の対処をせねばならんが。
(言いつつ、左手の刀を軽く示した)
………ふん。ま、体を守れるなら確かに全裸の方が動きやすいのは認めるが。
(視線を少し逸らし、泳がせつつ二の句を探す)
(ある程度緊張感があれば煩悩など押し込められるのだが、今の紫は"発見者"に過ぎなかった)
しかしだな、一応お前も年頃の女である以上…ああ違う違う。
(軽く首を横に振り)
一応人間である以上、服は着ろ。少なくとも、他人にねだる必要がない程度には。
経過と結果は逆転するが、人間は服を着る生き物なんだぞ。心得ておけ。
(分かるような分からないような理屈を並べ、ふぅ、と息をついた)
……ンなグロい捕食シーンを見せつけるな。
(見せつけるような咀嚼に、明らかに不快な表情を見せて)
ま、異形を喰らうだけなら…理性を保っていられる内は、まあ何も問題はないがな。
(そう言いながら頭の片隅に思い浮かべるのは、自分より一回りほど大きな"異形")
(いずれ狩るべき相手)
とにかく、戻れる、という事は、戻らなければいけない、という事ではないんだろ?
なら簡単だ。とっとと家に帰って自分の部屋のベッドの中で変身解除しろ。そうすりゃ服も不要だ。
それが嫌ならビニールシート。オーケイ?
(押し含めるように…というよりは、言い聞かせるように伝え)
………あ、待った。お前、ちょくちょく夜は出歩いてるのか?
(その言葉に反し、環を呼び止めた)
【さて、容姿とかその辺はお前の好きにすると良い。お前の設定はお前の物だ】
【そして折角の誘いを無碍にするようで悪いが、エロールは断らせてくれ】
【少なくとも俺は、初対面の女に身体を許すほど足軽…腰軽ではないんだ。済まん】
【……余計なお世話かもしれないが、このスレにはそうそう簡単にエロールの相手は見つからない、と認識しておいた方が良いかもしれない】
【さて、今後の予定だが…一応、今夜十時くらいにはここの避難所に顔を出すつもりだ】
【続きの予定合わせなり、そのまま続きするなり……まあ、適当にお前も顔を出してくれるとありがたい】
【スレをお返しする】
男キャラの中身は女だからなw
【紫さんとの解凍に、スレお借りします】
【紫さん、今続きを書いてるから、もうちょっと待っててね】
【それから、言伝いろいろとありがとね】
【というより、私の質問、振り返ってみると全然意味がわかんない文章になってたよね……】
【ああ、恥ずかしい。ごめんなさい】
>>183 うーん……私って異形なのかあ。正直に言うと、自分で自分が何者なのかわかんないんだよね。
普通の人とは違うんじゃないかって薄々感じてたけど……
(そこまで言うと、相手の顔をじっと見る)
ま、刀を持った変な人もいるし、私なんかまだまだなのかな。
(可笑しそうに笑い声をあげた)
あ、うん。だいじょうぶだいじょうぶ。
私まだまだ人間を襲うまで堕ちちゃいないから。食べようと思ったことも無いしね。
(刀を見せられるとビクッと身体を震わせる)
全裸全裸って何回も言わないでよ。恥ずかしいなあ。
それに、人間とか異形とか、どっちかに合わせてもらえないかな。
……まあ、帰ったらちゃんと服着て寝るよ。心得ました。
(いまさらだが、恥ずかしそうに腕で身体を隠しだした)
(相手から目線をそらして、視線を泳がせている)
あれ? 気持ち悪かった?
意外とヤワなんだね、こんなに美味しいのに……。
(異形を美味しそうに飲み込み、舌で口元を舐めまわす)
はーい。戻って寝ます。けどちゃんと服は着るよ。裸でなんか寝たら風邪ひいちゃうもん。
ビニールシートは嫌だしね。
(べーっと舌を出して、からかうように相手に言った)
……え?
うん、最近はほとんど毎日、出歩いてるよ。おかげで昼は眠くて眠くて……。
なにか不味かった?
(家に帰ろうとしたところを呼び止められて、脚を止める)
【ごめん。ちょっと時間がかかっちゃった。今夜もよろしくね】
【次レスあたりで、大物の気配、かな?】
【んやんや、気にするな。今夜もよろしく頼むぜ】
…まあ、否定はしづらいがな。
(自分の格好と、刀とを交互に見て苦笑する)
(もしも何も知らない巡査あたりにでも見つかれば即・職質の上交番行きだろう)
人間を襲わないなら、良い。俺もこの刀をお前に向ける必要はないという訳だ。
………ふん。
(小さく鼻を鳴らす)
捕食、というのはまた、純粋に殺すのとは別の気色悪さがあるな。
相手との価値観の差を少し意識した方が良いぜ。無闇に衝突したくなければな。
……俺のように、異形を狩る奴は他にもいる。そういう奴と衝突するのは、嫌だろ?
(きっと彼女は、まだ夜の恐ろしさを知らないんじゃないだろうか)
(もしそうなら、危険は未然に回避できるよう、教えてやるに越した事はないだろう)
(…道を踏み外しても、勿論利用価値はあるが)
いや、まずくはないが……ふむ。
(少々考え込むような仕草を見せるが、不意に歩み寄り)
…外見は猫のようだが、先程の動きを見るに、機能も猫のそれに近づいてるんだよな?
嗅覚や聴覚もか? ……一キロ先で落ちた針の音を聞き分けられるのは何の生き物だっけか。
(話しかけつつ、胸元から写真を取り出しかけ……動きが止まる)
――――
(何かに気付いた…というよりは、本能が嗅ぎつけたような)
(身体は微動だにさせず、周囲の気配を探り始めた)
>>187 あはは。気に障ったならごめんね。
けど、私みたいな奴に、紫さんみたいな人。普通じゃない人って案外多いんだね。
(苦笑する相手に、こちらは愉快そうに笑い声をあげている)
うーん。そんなに気持ち悪いのかあ。価値観の差ね……。
ま、今まで一人で狩りしてたし、これから少しずつ覚えていきマス!
(屈託のない笑顔のままで答えている)
(事実、夜の恐ろしさは今まで遭遇したことがなかった。危険な輩は意外と多いらしい)
うん。衝突はなるべく避けたいねー。
会う人、みんな紫さんみたいに優しければいいのにね。
(まだ会ったことのない”危険な”異形狩りを想像し、のほほんと言ってしまう)
ん、なに?
(近寄られて、その場に腰を下ろし)
どうなのかな。猫になったことないからわかんないけど、人間のときより目も鼻も良いよ。
今だって、明かりがなくても紫さんの顔、はっきりと見えるし。
(きょとんとしながら相手を見つめ、胸元から何かを取り出すところを眺め……)
……あ、なんかビビッてきた。なにこれ。すごいね。
(本能がその気配を察したのか、あたりをキョロキョロと見回し出した)
(あたりの空気ががらりと変わっている。身体は無意識のうちに、獣の構えを取っていた)
……優しい、なあ。
(確かに、自分にしては優しい…丁寧に接しているように思えなくもないが)
(これはやはり、ビギナーに対する同情、なのだろう。やはり、彼女のような存在は気の毒に思ってしまう)
(知らずに済む世界に入る。彼女の屈託無い動作が余計に、そのような思いを加速させた)
例えば…俺と同じくらいの背で黒い長髪で刀持ってる女がいたら……そいつは結構、危ない、かもしれないな。
(ぽつ、と余計な事を言ってみる)
…凄い、というか、勘だな。
まさに猫か。悪くない嗅覚だ。
(二歩、三歩と少しずつ動き、正面に敵を、退路を背に確保して)
どうする? ……お前なら余裕で逃げられるだろう。
逃げるなら今の内だ。一応、大抵の敵なら俺一人で始末できる……と、思うが。
(あまり激しく動くな…という指令は、頭の隅に追いやった。溜まってるのだ、こちらは)
【さて、戦闘するとして…どちらが主導する?】
【いや別に、このままお互い適当に撤退しても構わないが】
>>189 うん、優しい。
(と本心を言うが、男の人にその言葉は不味かったかなと、ちょっとだけ考えてしまう)
(それでも自分に刀を向けることなく友好的に接してくれた相手には、”優しい”の形容詞しか思いつかなかった)
はーい。黒い髪で、刀ね。気をつけておきます。……紫さんのお仲間?
(刀という一言に、目の前の相手との繋がりが気になり始める)
異形狩りの人って結構多いみたいだね。私を見たら問答無用で切りかかってくる人もいるのかな。
それとも……掴まって解剖されて、いろいろ実験されちゃったりね。あはははは……。
(可笑しそうに笑いながら呟くが、次第に怖くなってきたのか、笑い声も途中で止んでしまうのだった)
ほめてほめて。私だって今まで異形を狩ってたんだからね。
異形なら、どんな小さな気配だって感じ取れるんだから。
(といっても、こういう強い気配は今まで感じたことがあまりなかった)
(だからこそ本能が警告を出しているのだが……)
(強い殺気に、尻尾の毛が逆立っていた)
そだね。せっかくだし、紫さんの勇姿を見せてもらおうかな。
ほんとにやばそうだったら、私はそこからでも逃げてみせるよ。
(敵から少しずつ距離を取っていく。紫さんの斜め後ろで、いつでも跳びかかれる体勢をとった)
(強い気配に武者震いがしていた)
【最初は私だったし、今度はそっちが主導してほしいかな】
【若干、慣れてないところあるし……勉強します】
仲間……ではないな。むしろ商売敵か?
異形と見れば斬りかからずにはいられない時代後れの連中だ。
(周囲の気配を探りつつ、半分無意識に適当な事を言って先入観を植え付ける)
…ま、捕まえて解剖したりもするが。
少なくともお前が理性ある行動をし続けるなら、そういう事はしない。
(逆に言えば、"人に仇為すならば討つぞ"という事でもある)
(理性の有無。紫にとっては、それが異形と異能の大きなボーダーラインなのだ)
それは心強いな。…一家に一匹あれば随分と狩りも楽になるだろうよ。
(いよいよ軽口に回す意識は少なくなる。ぼんやりながら姿を現しつつある異形に意識を集中する)
(大きさは…体高二メートル程のが、一匹。四足動物のようだ。山犬が変異したタイプだろうか)
(地面から響くような低いうなり声が周囲の空気を震わせる)
……いや、やっぱりお前も手伝え。
(先程の言葉を翻してそう言ったのが、巨大な異形の足下に、先程環が相手していたような小型の異形が見えたからだ)
(数にして六、七と言った所。先程の大立ち回りを見れば、さして難しい相手ではないだろう)
多分だが…まず先にあの小さいのが来る。次に大きいのが来る。
お前は先行して、小さいのを払ってくれないか。…大きいのは俺がやる。
(刀を鞘から抜くと、鈍く光る切っ先を獣の群れに向ける)
(それと殆ど同時に、巨大な異形が一つ大きく、びりびりと空気を振動させるような咆吼を放ち)
(同時に、紫の言葉を裏付けるかのように、小さな異形の群れが一斉に駆け出した)
【では、一応こんな風にしてみた】
【不満要望等あれば遠慮なく言ってくれ】
>>191 うーん。話の通じそうにない人なんだねえ……。
了解、ちゃんと気をつけておくよ。情報、ありがとね!
(相手は自分に危険を避けるように伝えてくれているのだろう)
(だが、かえって内心はわくわくしてしまうのだった)
(これから異形狩りと接触、衝突する機会も増えていくのだろう……)
ひゃー。おっきいね。私のお仲間……なわけはないか。
(姿を現した巨大な異形に、軽い口調で語る)
(口調とは裏腹に身体には力が籠もり、独特な緊張感に目が緊張していた)
(唸り声があたりに響くたび、体毛が震えているのがわかった)
(手足の先から爪を出し、地面を引っ掻き始める)
はーい。小さいのだね。小さいのは任せてよ。大きいのは、頼んだよ。
(手足を地面に着けたまま、極端に身体を屈めている。猫が獲物に襲い掛かるような体形)
……行くね。
(短く呟くと同時に、巨大な異形が咆哮をあげる)
(小さな異形が一斉にこちらに向かってきた。それに対するように、自分も飛び出していく)
フシャアアアッ!!
(叫び声をあげて、異形の群れに飛び込んでいく。鋭い爪を振り回し、異形を蹴散らし始めた)
(狙いは、紫に小さな異形が向かわないように……)
【了解。今のところは不満も要望も無いよ。大丈夫】
……ふん。
(遠目で見てはいたが、間近で確認すると、その瞬発力は大した物だ)
(傍から見れば生きた弾丸の様。仮にやりあうとしたら、正面からぶつかるのは危険だろう)
(小さな……と言っても、通常の野良犬ほどの大きさの異形達は、突っ込んできた環に一瞬動きを乱すが)
(それでも最初の二、三匹が斃れると、すぐに列を組み直し、環へ襲いかかる)
(個体の間をできるだけ離して一匹が襲われたら即座にそれに飛びかかれるように輪を作って取り囲んだ)
(相手を仕留めようという共通意識に拠り、一定の連携をこなしているようだ)
…さて、こちらも行くか。
(環に一瞬遅れる事、とん、とん、と足を進め、走り出す)
(一瞬大型のそれも環を狙おうとしたようだが、小さな異形の群れが取り囲んでいるのを見るや、標的を紫へ改めた)
(異形から見れば手にした刀は、鋭利なれど細く脆く映ったのだろう。気にせず、爪を振りかざし飛びかかる)
……っ!
(その巨大な爪が命中する直前に足を止め、踏ん張る)
(振り下ろされた槌のような前足を刃で受け止めると、一瞬電流を流すが)
………ち。
(獣のカン、だろうか。電流を流そうと思った瞬間、素早くアウェイされた)
(刀を下段に構えた状態で、今一度大型の異形に相対する)
(無意識下に、長期戦の幕開けを感じ取っていた)
>>193 (一瞬動きを乱す異形の群れ。しかしすぐに連携の取れた動きで自分を取り囲んでいく)
……ちっ。
(小さく舌打ちする。戦術的な知識に疎い環は、こういう統制の取れた動きというものが苦手だった)
(異形たちが体勢を立て直しきる前に……と、目の前の一匹に即座に襲い掛かっていく)
シャアア!
(襲い掛かろうとした瞬間、環を囲んでいた異形が一斉に襲い掛かってくる)
(それを横目で捉えながら、構うことなく目の前の異形を爪で切り裂いていく)
……っ、く……いたた……。
(横や後ろから襲い掛かってきた異形が、環の身体に牙を突き立てていく)
(とっさに身体をひねり、食らいついてきた異形どもを振り落としていく)
(その途中、さらに一匹を倒すことができたが、かわりに脚と胴に軽い傷を負ってしまい……)
……けっこうアレだね。意外と大変。
(紫に聞こえるように呟く)
(距離を取った異形と環は、改めて間合いを測っている。異形は残り2匹だった)
……ふん。
(どちらが先に動くか、という、膠着状態の中、かけられた声)
(視線は爛々と輝く獣の瞳から外さないまま、言葉を返す)
獣、というのは…生きるのと、それ以上に狩る事に意識を集中する。
倫理観とか、お前が今ちょっとでも抱いている高揚感すら、連中には存在しない。
何が相手でも油断しない事だ。思わぬ瞬間に食い破られるぞ?
(それはかつて、容易い任務で連続した成功を収め、図に乗っていた自分に向けられた言葉)
(それを無視した代償…そして成果が、自分の右手である、とも言える)
………ふ。
(息を小さく吐いた瞬間、大型の異形が再びその前足を振り下ろす)
(受け止め、電流を流…そうとしたところで、またもかわされた)
(重量ある一撃は、たとえ凌げても、その腕や足から着々体力を奪って行く)
(長期戦の予感。しかし、敗色は薄くなかった)
(…怪我を覚悟すれば、確実に勝つ方法はあるのだが……可能なら、無傷で行きたい所だ)
そうだな…
(少々思案した後、刀を左手に持ち替え、体勢も中段、左向きに直す。決して受けには向かないが、右手が空いた)
(そして、手袋を払い落とし、機械の義手を露わにする)
…おい環。手伝うから、とりあえずそっちを終わらせてくれ。
その代わり、お前も手伝え。
(言うなり、右手から数本のワイヤー――正確には指、が伸び、異形の一匹の足を引き、転ばせた)
>>195 あはは……興奮してたこと、やっぱり気付かれてたかぁ。
それって、やっぱり私、獣じゃない部分も混ざってるってことなのかな。
(正対していた2匹の異形が、再び自分を取り囲むように左右に分かれていく)
(両方から目を離さないようにしながら、どちらから先に飛びかかろうか考え始めた)
狩ることに意識を集中……紫さんのほうが、私よりずっと獣みたいだね。
……お言葉、肝に銘じておきます。
(殺気の中、気分を抑えることが出来ないでいる。気分が勝手に高まっていってしまう)
(異形は確実に自分を殺しにくる。この手の殺気を意識して感じたのは、実は初めてのことだった)
……え?
(紫が見せた右手から何かが伸びてきて、異形の片方が転倒する)
(何が起きたのかはよく分からなかったが、向こうが自分を助けてくれたということまでは理解した)
OK! ありがとう!
(その瞬間、もう片方の異形が慌てて飛び掛かってくる)
(その異形を落ち着いて迎撃すると、間髪いれずに起き上がろうとした異形にも牙を剥いた)
(一瞬空気が止まり、周囲が静かになる)
(倒れた2匹が起き上がってくる気配が無いことを感じると、紫の近くに走り寄っていった)
おまたせ。それで、何をすれば良いの?
(巨大な異形に対峙しながら呟く。これだけの獲物を相手にしたのは、環にとっても初めてのこと)
【2時になっちゃったね。眠気は平気?】
獣、か。…確かにそうかもしれないな。
(機械のようだ、と言われる事は少なからずあるが、獣のよう、と言われたのは初めてだった)
(なるほど、ただ一つ目的のために邁進する姿は、獣も機械もさして変わりはないのかもしれない)
……っふ。
(小さく笑みを唇の端に浮かべた。その真意は、自分でも分からない)
…目だ。
(隣に並んだ環へ、手短に告げる。右手は可能な限り見られないよう、その有線の指を巻き上げつつ)
さっきまでのやり合いを見てたな? ……見ていなくても構わん。
今からもう一度あいつに攻撃させる。その時、少し…さっきよりも長くあいつの動きを留める。
その瞬間に、足を伝って目をやれ。できるな?
(足早に告げると、返事すら待たず一歩踏み込み)
……くッ!
(振り下ろされた前足は、やはり重く)
(更にそれを、受け止める…のではなく、身体から力を抜き、半ば潰される形で前足をそこに留める)
(そして更に、微弱な電流。とはいえ、このままでは腕の重さに屈してしまうだろう)
…行け!
(だから環に目を攻撃させ、自分から引かせてやろうという目論見だった)
【今夜は大丈夫だ。そちらも、遠慮せず言えよ】
>>197 ……OK。目だね。
(指示を受けて、にやりと笑う。環の目は完全に狩人のそれになっていた)
(巨大な異形の顔を睨み、再び身体を地面すれすれまで落とした)
もちろん『する』よ。
それより、そっちこそ潰されないようにね!
(自分の言葉を待たずに踏み込んでいく紫の背中を見て、自分も飛び掛かる用意をする)
(先ほど視界の隅に映った、巨大な前足での攻撃……今度もまたそれを行ってくるのだろうか)
(たとえそうでなくとも、紫さんならきっと何とかするはず)
(考え込む一瞬のうちに、巨大な異形はやはり前足を振り下ろしてきた)
(刃で前足を受け止める姿を視界に捉え、すぐさま自分も足を踏み切った)
シャアアアァァァァッッ!
(足は登らず、異形の眼前に直接跳躍した。巨大な異形をものともせず、軽々と跳んでみせる)
(鼻の頭を掴み、右手の爪を異形の左目へと食い込ませていく)
(間髪いれず、もう片方の目も左目で抉るように引っ掻いた)
(そのまま異形のあごを蹴り、地面に着地する)
総攻撃、開始っ!
(目は抉った。そのまま倒しきってしまおうと、再び異形に向かって跳びかかろうと構える)
【はーい】
【こっちは、3時過ぎたら保障できないかも……けど、あと少しなら今夜中にやっちゃいたいな】
……っふ。
(潰されるかと錯覚するほどの重圧が消える。息をつき、刀を振るって前足を払った)
(わざわざ道を用意してやる必要もなかったようだ)
………大した物だ。
(偽りのない、称賛と感嘆の言葉)
(しかし、すぐにその"眼"は狩猟者のそれになる)
(大型の異形は、視界を閉ざされた恐怖と激痛に咆え、四肢を無茶苦茶に暴れさせるばかりで)
こうなったら俺の勝ちだ……ッ!
(言うなり、その首筋に右手首を飛ばし、掴み、巻き上げ、その身体を首筋まで運び)
…終わり、っと!
(左手の刀を、深々と喉に突き刺した)
(一層大きな断末魔を最期に、巨体が崩れ落ち、砂埃が舞う)
……ふぅ。
(顔に付着した返り血を袖で拭い、埃舞い立つ地面に着地)
………スッキリした。
(満足げに…ほんの一匙、狂気を滲ませ、笑った)
さて……協力、感謝する。
感謝するが…ウチの処理班がそろそろ来るだろう。
今はお前は逃げておけ。…礼はまた、機会があったらしてやるさ。
【と、強引に〆に向けてみた】
【お互い、あと一、二レスで終わらせられるはずだ】
>>199 (眼を潰された異形が暴れまわる)
(太い前足が襲い掛かってくるが、狙いの定まらない攻撃を避けることは簡単だった)
(跳びかかろうと身構えたとき、一瞬早く紫が動いた)
おおー!
(感嘆の声を漏らす。急所へと正確に振るわれた刃が、異形の命を奪い取っていく)
(大きな断末魔の後に巨体が崩れ落ちる音。そして狩猟者が着地する音)
……すごいね。あんなに大きなのを一撃だなんて。
私が飛び掛かる暇も無かったよ。良いなぁ……。
(狂気の笑みを見せる紫を、羨ましそうに見つめている)
(自分がトドメを刺せなくて、ちょっとだけ不満だった)
お疲れさま。いいもの見せてもらったよ。
礼……って、そんなに私たいしたことしてないし、別に気にしなくていいよ。
……けど、これ持っていっちゃうの? できれば貰いたいんだけど……。
(巨大な異形の亡骸を指差して呟く。どうやら食べてしまいたいらしい)
【じゃ、私はあと1レスだけ】
……大きい方が殺すのは簡単だ。急所が狙いやすいし、動きも読みやすい。
お前に目を攻撃してもらったのも、相手の動きを乱して、読めるようにするためだよ。
(素直に褒められたのと、羨望のまなざしを向けられたのとで、少しばかり口が滑らかになってしまう)
相手の動きを見るのは勿論大切だ。が、それ以前に相手の動きを誘導する事も肝要なんだ。
ま、経験の問題だな。
(と、満足そうに締めると、懐紙で刀を拭い、鞘に収めた)
貰う…ってまさかお前………っ、
(そのあからさまな願望に、思わずたじろいでしまうが)
……ま、いいか。別に絶対必要という訳でもないし、お前がいなければ倒せなかったしな。
(軽く肩を竦めると、小さく笑って)
良いぜ、好きなようにしろ……ただし、俺が立ち去ってから、だ。
(そのまま環に背を向け、どこか揺らぐように歩き、去っていった)
【では、こちらはこれで〆だ。そちらのレスを見届けてから落ちさせてもらう】
>>201 相手の動きを誘導かぁ。ぜんぜん思いも寄らないな。
あはは……そっち、何十年この世界にいるのかな。
(満足そうな相手を見つめ、小さな声で呟いた)
(相手が刀を納めたのを見て、自分も猫爪にかかった異形の体液を舐め取り、さっと顔を洗い出す)
え、うん。もちろん食べるよ。こんな大きい獲物だもん、一週間くらいは食いだめできるかな?
(巨大な肉塊を前に、思わずよだれを垂らしてしまう。異形≒食料が今の環の認識だった)
やったね、ありがとう!
……紫さんも食べていけばいいのにね。こんなに美味しいのにさ。
(からかうように呟いて、立ち去っていく狩猟者を見送っていく)
あ、でもこんなに大きいの、1日で食べきれるかな。どこかに隠しておけないかな。
(爪で引き裂いて露出した腹肉に齧り付きながら、色々と考え事をするのだった……)
【お疲れさま。こっちはこれで〆だよ。長時間お付き合いありがとね!】
【うむ、見届けた。長々と付き合ってもらってありがとうだ】
【また機会があったらよろしく頼むぜ】
【それでは、また。ゆっくり休め】
【はーい、楽しかったよ。また機会があったらいいね】
【んじゃ、お疲れさま。私もゆっくり休みます】
【おやすみなさい。ノシ〜】
【スレもお返しです。以下、空室ー】
【名前】レジーナ・城之崎(れじーな・きのさき)
【年齢】17歳
【性別】♀
【身長】168センチ
【3サイズ】B:94 W:65 H:90
【容貌】茶髪のポニーテール 目と口から頬にかけてが露出するタイプの覆面
制服の下にはレースのフリルなどをあしらったレオタード状のリングコスチューム
健康的なアスリート体型
【能力】鍛たら鍛えただけ、限界なく強化されていく肉体
本人いわく、「本気だすと今だいたい仮面ライダーか始めの頃の孫悟空くらいの強さ」
【希望】日常 戦闘 エロール 雑談
【NG】スカ 残虐(ただし、痛めつけ系はOK) マスク剥ぎ
【弱点】現在のところ、物理攻撃しかできないこと
覆面への攻撃は、無意識的に庇ってしまうこと
【備考】学園生徒にして、現役の女子プロレスラー
プライベートでも人目のある場所ではマスクを脱がない、正体不明さが売り
体育会系の格闘技マニアかつトレーニングマニアで、プロレスを選んだ理由は
「手加減して戦って非難されない格闘技はプロレスくらいだから」らしい
本名は不明。学園の生徒手帳にも、リングネームしか記されていない
【空いてるみたいだし待機してみちゃったりなんかしちゃったり】
【名無しさんとかでも遠慮なく来てくれるとうれしーね、うん】
>>205 主にエロいところを鍛えさせてレスラーからエロ女に転職させたい
>>206 やほ、こんにちは。
って、エロいところって………まあプロレスにもエロっていうか屈辱系というか、そういう技あるけどね。
【今日は落ち。じゃ、失礼〜】
>>207 (見るからに悪役覆面女子レスラーな人が)
そうよねぇ。
吊り天井とか筋肉ドライバーとかねぇ…
【日曜のお昼過ぎ、なんて時間ではありますけれど、
しばらく、ぽうっとお邪魔させてくだされば幸いです。プロフィールは、
>>2です】
【あの…初めまして、
>>106なんですが、よろしかったらお相手していただけますか?】
>>211 【待機お疲れ様です】
【エロールの方拝見させていただいて…上手だなあと思いお声掛けさせていただきました】
>>213 【先客がいらっしゃったようですね。失礼いたしました】
>>212 【こんにちは。お初にお目にかかります。
もちろん、私で宜しければ、不束者ではありますけれどお相手お願い致します(一礼)】
【ほとんど、初……になられますのでしょうか。
ご希望のシチュなどありましたら、遠慮なく仰ってくださると、嬉しいです】
>>213-214 【……あ、あれを、でありますか。
私の技量というよりも、相手方さんの技量ではあるのですが――そう言って頂けますと、
嬉しいやら恥ずかしいやらで、あります。ありがとうございました、お声かけだけでも、嬉しかったです】
>>215 【こちらこそ、よろしくお願いいたします。実質初ですので拙いところもあると思いますが微力を尽くします】
【やはりオーソドックスに、妖魔退治の現場で鉢合わせして…がよろしいかと思います】
【こちらがロードワーク中に絡まれたところを…でも、そちらが妖魔を追っている最中に…などになりましょうか】
【そちらからもなにかありましたら何なりとご希望をおっしゃって下さいね】
>>216 【いえ、私こそ場数重ねても誤字脱字ばかりでありますゆえ。
どうか、気を楽にお相手してくだされば、幸いかと存じます……なれば、そう、ですね】
【その案であれば宜しければ、貴方が絡まれているような場面から、
書き出していただけますでしょうか? もちろん、私からでも構いませんので遠慮なく仰ってください】
>>217 【ではこちらから開始しますので少々お待ちを…よろしくお願いいたします】
>>218 【はい、どうぞごゆっくりと、です。それでは、失礼して待たせていただいております】
(日課のロードワーク、毎日コースを変えて、ほとんどパトロールのようなもので)
ん…また今日も、か…
(顔をしかめると、妖しい気配を辿りつつ、神社の境内の裏山、人気のない方へと身長に歩んで)
ここなら誰も来ないな、使えそうだ…
(人気がないことにほっとする、あまり能力を他人に見られるのは色々な意味で都合が悪いこともあって)
に、しても神社の裏手とは言え、結界が効いていない?
(まだ夕暮れとは言え、森の中は薄暗く、視界もかなり悪い)
(やがて開けた草原に出るとすたすたと周りが見渡せるところまで歩いて)
というか、誘い込まれたのは僕のほう、なのかな…
(全身の力を抜いてリラックスさせる、その途端に周囲の木立がなって)
(5、6匹はいるだろうか、現れたのは野性の猿、に見えた)
動物霊?憑き物ってところかな…
(だが目は釣りあがり、背中から腕の筋肉は盛り上がって、威嚇の咆哮を放ちながらにじり寄る姿は尋常でなく)
まずはトレーニング、どれだけ使わないでもつ、かな
(背後から妖猿が襲い掛かってくるのをサイドステップで交し、時折パンチでいなして)
(複数の妖物相手に実戦トレーニングをはじめて、真剣な表情で攻撃をさばいていく)
【のっけからくどいですが…早速介入して下ってかまいません、お任せします】
>>220 (神社の裏手。月明かりも届きにくい森の中は、
夏らしい特有のねっとりとした空気を孕んで、淀んでいるように思えた)
(そんな空気を吸い込みながら、足元に隠してある暗器を引き抜いた。
近日、制服姿のままでいくらか狩りに出ることが多くなった――それには、色々理由はあるけれど)
―――手助け、必要そうで、ありますか?
(ひらけた場所で妖猿を相手している一人の男に声をかける。
素手で軽やかに異形をいなしていく様は、“珍しい”というイメージが先立ってしまった)
(一般の人間であるのなら、とんだものだ――なれど、きっと違うのだろう。
そんなことを考えながら、月明かりのさすそのひらけた場所に躍り出る)
(猿にしてはずいぶんと禍々しいそれらに向かって、数本の暗器をはなった。
彼女の指先から放たれるスローイングダガーはまっすぐと一匹の異形に向かっていく)
(的確に目をとらえれば、その一匹は痛々しい唸り声をあげて、目を押さえた)
……それとも、おひとりで戯れていたい、ですか?
なれば、お邪魔は致さぬように、そっと二歩ほど下がって控えておりますけれど。
(皮の手袋を両手にはめながら、長い髪をなびかせて小首を傾げた)
【なれば遠慮なく介入を。それでは、今日は宜しくお願い致します(一礼)】
(いきなり声を掛けられて一瞬驚き、ために反応が遅れて)
…!(むき出しの腕に、それでもなんとかかすり傷で済ませてバックステップし、ちらりと見やれば)
(自分とそれほど年頃が変わると思えない少女の姿を認めて)
こんばんは…(かろうじて刃物のようなものを放ったのは見えた、どうやら腕は立つようだ、と見定めて)
よかったら半分、手伝ってくれますか?
(仲間が手傷を負って警戒したのか、3匹ずつの二手に分かれてちょうど半分ずつ、自分のほうと少女のほうに別れたのを見て)
それと…途中でその、おかしなことが起こるかもしれませんけど、あんまり驚かないで下さいね
そちらに襲い掛かるようなことはありませんから、僕にいきなり攻撃、なんていうのは勘弁して下さい
(恭弥はTシャツにハーフパンツのジャージ姿で丸腰にしか見えず)
(妖物の様子にも警戒しながら微笑んで軽く頭を下げてお願いし)
では、第2ラウンド、開始ですね
(それぞれの周りを取り囲んでいた妖猿が、タイミングをずらして踊りかかってくる)
>>222 承りました。
それでは、この三匹につきましては謹んで引き受けることに致します。
……慣れているので驚かぬとは思いますけれど―――。
(もう一度、ふわりと髪を揺らして青年に向かってお辞儀をする。
言葉の先を紡がなかったのは、目の前に妖魔が迫っていたからか、続きをはぐらかしたのか)
(先ほど投擲したのより大きなダガーを二口。
両手に構えた二刀流でもって、無理なく妖猿をいなしながら、意識は半分男に向いていた)
(異形に対して全く物怖じしない様をみれば、この状況に慣れていることは明白。
だとしたら、異能者か退魔師か――そんなことを考えながら、猿の脳天に一撃を叩きこむ)
(ひるんだ猿の首に片手で糸を絡めながら、男の行き先を見守った)
こんなもの、かな…(かすり傷程度の我が身の状態を確かめると左手に意識を集中し)
不知火、発動…(唇をそっと指でなぞり、口の中で呪言を呟く)
(次の瞬間、爆発的な「気」が恭弥を中心として周囲に放出され、その余波だけで妖猿を吹き飛ばしてしまい)
ギャハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハの、ハァ!
(髪の毛は逆立ち、目は釣りあがり、全身に奇怪な文様を浮かび上がらせて、「不知火」を身にまとって高らかに笑い)
お待たせお待たせ、遊ぼうぜ?クソザルどもよぉ?ほら遠慮すんなって
(へらへらと長い舌を伸ばし両手を垂らしてノーガードで挑発し)
(一瞬気圧されたように見えた妖猿たちが再びコンビネーション、さらに時間差で襲い掛かってくると)
遅え!(必要以上に大きな動きでバック宙で交し)
ほら、右と左同時に来いって、オラオラオラ、気合入れて掛かってこいや!
(前宙、側宙とこれまた余裕で攻撃をかわしてあきらかに遊びながらゲラゲラと笑い続けて)
遅え遅え遅え遅え遅え遅え遅え遅え遅え遅え遅え!ハエが止まっちまうぞ?
(今度は見切りを確かめるように3匹同時の攻撃をギリギリで避けていき、センチ単位からミリ単位、そして)
(最後は髪の毛一本分の余裕を残して、フットワークとウィービングで妖猿をまとわりつかせる)
よー、おねーさんよー、そっち手伝ったほうがいい?
ヤれるんならユー、ヤっちまえYO!
(まるっきり遊びながら、黒・白・赤・黄と全身の呪術的文様を不気味に浮かび上がらせ)
(無論顔にも異様な刺青を施したような、ぞっとする表情でニヤリと笑いかける)
>>224 (彼女の近くにいた一匹の首が中途半端に糸でしめられ、ぐえっと嫌な声をあげるのと、
彼女が目の前の青年の変貌っぷりに、すっかりきょとーんとしてしまったのはほぼ同時だった)
(闘いの最中だというのに、思わず首をかしげてしまう。
自分の同僚も闘いになるといささか人の変わる人もいるけれど――なんて、考えながら)
……これはもう、一種のパフォーマンスかショーでありましょうか。
(ぽつりと呟きながら、今度はしっかりと手に力をいれる。
くっと糸を引けば、次の瞬間に猿の首と首から下がすっぱりと分かれて、
どちらかといえば、丸っこいその頭部が、ころころころ……と、地面をころがっていく)
(確かに男の動きは機敏かつしなやかであった。
だけれど、戦っているというよりも、遊んでいるといった方がその光景はしっくりとくる)
(ほぼ全身に回っているであろう呪術的紋様があの男の力のみなもとか。
そんなことを考えながら、ぞっとするような表情で笑いかける男にひらりと手を振った)
お好きになさってくださいませ。
暴れ足りぬというのなら、貴方のために一匹、差し上げますけれど――ッ!
(向かってきた一匹に、思いきりまわしげりを叩きこむ。
その軌道先には異様な紋様を孕ませた彼がいるけれど――きっと、“大したこと”じゃないはずだ)
(吹き飛ばされた猿は、そのまま男の近くまで飛ばされ、その足元で止まった)
>>225 あー?プレゼント?嬉しいねぇ、女性からの贈り物ならいつでも大歓迎!常時受け付け中!なーんてな
(足元に転がった妖猿を足に引っ掛けると宙高くまで放り投げるように蹴り上げて)
ダメダメダメダメ、お前ら全員不合格、つか飽きた
(突然見るからに不機嫌な表情になると攻撃を素手で捉まえ、次々中空に妖猿を空高く躍らせて)
そんじゃお楽しみ、お仕置きターーーーーーーーーイムだ!
(一転耳まで避けるほどに口元を吊り上げ、最初に落ちてきた妖猿の胴体のど真ん中に)
ギャラ○ティカマグナム!なーんてな
(口から血と臓物が湿った音を立てて吐き出される、器用にそれを避けて)
汚えゲロ吐いてんじゃねぇよ、この雑魚が!
(右手の能力、「ケ」を一気に解放して、肉体的のみならず霊的な構造までも腐食・破壊してしまい)
(ぱん、と乾いた音を立てた後は、一切の痕跡を残さず妖猿は消え去っている)
けっ、歯ごたえのねえ…(唾液をべっと地面に吐き捨てると、後は機械的に残りの妖猿を全て無へと返してしまい)
これじゃ腹の足しにもなりゃしねぇ…
(最後は思い切り顔をしかめると、少女の方に向き直り)
それとも、おねーさんがオレの相手してくれる?今なら特別大大大サービスしちゃうよ?
初回スペシャルキャンペーン中ってな、ギャハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!
(すっかり暮れた夏の夜空に向って、バカ笑いを響かせる)
ウソウソ、ジョーダンだって、そろそろ限界、だしな…
(ふと表情が曇り、いきなり無防備に膝を地について呼吸が乱れるのを必死に整えようとする)
>>226 (二口の暗器をゆっくりとしまう。
太もものホルダーにダガーをおさめながら、ゆるりと皮手袋を外していく)
(少し汗ばんでしまったからか、なかなか手から抜けてくれなくて。
行儀は悪かったが、少しだけ口に挟んでくっと――そんな悠長なことができるくらい、“余裕があった”)
(目の前の繰り広げられていたのは“ショー”だ。
圧倒的な力の差の前にそれこそなぎ倒されていく妖猿の軍勢にではなく、
この舞台の主役であろう男に、漆黒の瞳を向けながら、彼女は手助けするでなくそれを見つめた)
(――特殊、強化。多重、人格。性格、破綻?
言葉には出さずそんな言葉を頭の中にならべながら、男の鮮やかな一撃をきちんと目に納める)
(そうしてしまいに、こちらに向き直った彼にむかって、
あまり表情を宿さなかったその顔をわずかに緩ませてから、首をかしげた)
……殿方を悦ばせるのは、あまり得意ではありませぬ。
武装も解いてしまいました。またの機会にお願い致しますことに、させてくださいませ。
(あの妖魔を腐食破壊した力。人にも及ぶならば、侮れない。
どれだけゆるりと振舞っていても、彼女の頭はしっかりと“狩人”として働いていた)
(しかし、男が急に地面に膝をついて、まるで呼吸を整えるかのように――)
――その力の使用は、随分と色々な制約が有られる様子です。
(それに対して彼女は可愛らしく走り寄るでもなく、ただ、一、二歩距離をつめた。
そうして問いをなげかける。彼にあと二歩もつめれば手が届くような、そんな距離で)
>>227 ちょっとそこで、止まって、近寄らないで!
(言葉遣いを改め、震える指で唇をなぞると、全身の文様が瞬時に消えて、圧倒的なプレッシャーも同時に失って)
す、こし、まって…
(過呼吸のように荒く息をついて脂汗を浮かべてしばらく苦しげに息をついていたが)
(30秒ほどでようやく呼吸が落ち着いてきて、顔を上げて弱弱しく微笑む)
ご明察です、やっぱり分かる人にはわかるんですね、先ほどは失礼なことを言ってしまって
(かすかに足元がふらついたが、立ち上がると腰を折って頭を下げる)
すいませんでした、助かりました
あなたも…異形を狩るモノ、なんですね、僕は水鏡恭弥と言います、2年、ボクシング部に所属です
(やや顔色は悪かったがそれでも穏やかな笑みを浮かべて挨拶をして)
つい調子に乗って、力を使いすぎたみたいで…無様なところも忘れてくださいね?
(自分の素性をぺらぺらしゃべるあたり、あまり場慣れはしていなさそうだが)
(同時に先ほどのようなおかしな挙動もなく、いっそ無防備に力を抜いてつっ立ったままでいる)
【し、不知火を解除するの、忘れてました…慣れないとこんなところでボロが出ますね、すいません】
>>228 (まるでわずかに重力が弱まったかのように、身体にのしかかっていた圧力が消える。
苦しそうにしている彼に、未だ手の一つすら伸ばすこともせずに、
この女は、近寄るなとそう言われた距離で、ただ大人しく立っていただけだった)
……構いません。
貴方の仰られるように、私は異形狩りです。
高等部三年におります、媛名葵と申します――部活には、所属しておりません。
(相手の名乗りに応えるように、こちらも挨拶を返すと頭をさげた。
零れ落ちた黒髪を耳にかけて整えながら、ゆっくりと右に首をかしげる)
無様なところだけ、忘れろというのはズルイ話です。
格好良いとこばかり見ておりましたら、それは恋の初期症状でしょう。
(恋は盲目など申します、と。 相変わらずあまり強い表情は宿さなかったものの、
まるでからかうような口調でもって、こんな言葉を吐きだしてしまうのは彼女の悪い癖だ)
(少し顔色の悪い彼をしばらく見つめてから、小さく息を吐く。
手を差し出して、今度は反対に首をかしげてみせた――取れ、という意味だろうか)
……不都合なければ、少しお話を聞きたく存じます。
神社まで、ご一緒していただけますか? ……倒れそうで、ありませんでしたら。
(彼女は彼女なりにその身を案じてみせているのか、差し出した手はそういう意味だった)
【いえいえ。ふふ、その程度でありますれば、全く問題はありません、です】
>>230 先輩でしたか、本当に生意気なことを言ってしまって、自分が恥ずかしいです
(体育会系らしく、きっちり腰を折って頭を下げる)
異形狩りっていっても自己流で、なんにもなってなくて…
(突然異性を意識して、後れ髪にドキリとして顔を真っ赤にする)
参りました…その、自分でも恥ずかしいんで、あまりおおっぴらにしないで下さいね?
(「変身」中の行動は逐一覚えている、それがまた自分の羞恥を煽るのだが、自分でも制御しきれておらず)
(右手、を差し出されて顔を曇らせる)
あの…すいません、さっき見ましたよね?こっちの手は、特に握手に使いたくないんで
(困惑し、また別の汗を掻きながら左手を差し出して)
本当に失礼なんですけど、握手はこちらの手で、と決めているんです
それでもよければ、僕の方こそお話をさせてくれますか?
(無礼は承知の上だがそれだけは譲れず、元は右ききだったのを無理矢理左手も使えるようにしたため、今は両ききで)
もう体調は大丈夫です、どうせアレ、すぐには使えないし
(ぽろぽろ大事な情報を無造作に漏らしながら、やや困ったような表情で、左手を差し出したままでいる)
>>231 ……あく、しゅ?
(握手と言われるときょとんとしたように少し目をひらいたが、
彼の言っていることを理解すると、ふっと表情を緩めてから、わずか小さく笑った)
――承りました、なればこちらで。
握手というよりも、ふらついておられるようでしたので、手を貸そうかと思ったのですが、
そのご様子でありますれば、余計なおせっかいでありましたようです。
(困ったような彼を見てから、握手というよりも、
差し出してくれた彼の左手に自分の左手を軽く触れ合わせるように触れて、手を離す)
(軽いハイタッチの簡易版、みたいなものであろうか)
……私も、右左どちらでもいけますから、十全と。
なれば使用後に襲われたら、ひとたまりもないわけでありましょうか。
(ふむ、と口元に手をやって考えこむ仕草。
頭の中で彼が零してくれるその情報をきちんと整理しながら、くるりと背を向ける)
(神社まではそう遠くない距離だ。あそこであれば、結界等もしっかりしていることだろう)
―――参りましょうか。
(そんなことを考えながら、振りかえって声をかける。
歩む足は止めぬまま。もう、夜は大分更けてきてしまっているのだから)
>>232 (相手の反応に、自分が思いきり勘違いしていたらしいとようやく気がついて)
(もう茹でダコのように顔を真っ赤にしながらも、手のひらが触れてようやく人心地がついて)
あ…なんか、その、すいません…
(大人しくその背中についていって、その隙のない足運びにひそかに瞠目しつつ境内に入る)
あ、ちょっとまってくださいね…(手水を使い、口をすすいで)
あそこにベンチありますね、座りましょうか?あ、使うなら…、これ…
(もぞもぞ取り出した後ろのポケットにしまっていたハンドタオルは、やっぱりちょっと汗臭い)
は、なかったことにしてください…
(墓穴を掘りつつ、やや距離をとって顔を赤らめている、どうやら上がり性のようで)
(そのくせ取った間合いはいわゆる一足一刀の間合いよりは若干遠い)
僕は人は襲ったりしませんから、それほど緊張なさらなくてもいいですよ
それにどちらかというと、今なら僕のほうがざっくりやられちゃいそうですし
(無意識に取っていた間合いに気がつくと、両手を広げて自ら安全圏内を割って近づいて)
それに、経験豊富な方のお話って一度じっくり聞いてみたかったんです
全部自己流で、師匠とか教えてくれる人、今までいなかったから…
(信頼の証として、何をされても文句の言えない間合いを保ったまま、私武器モッテイマセンポーズを取ったままでいる)
>>233 (雲があまりないせいだろうか。夜の神社は明るかった。
月明かりを受ける夜の境内は、なんとなく神秘的に見えるから嫌いじゃない)
(勧められたままベンチに座っていたが、タオルを出してしまう彼を見れば、少し首をかしげ。
それから小さく笑って、自分のハンカチを取り出した。大丈夫だと、首を振りながら)
……随分と、愛らしい方です。
(自分のポケットにハンカチを直しながら、いくらか距離をつめてくる彼を見て一言。
男の子に愛らしいとか、可愛いとかは駄目だと『後輩』に聞いているけれど、
やっぱり、挙動が面白いと感じるものは、感じるのだから仕方ないと思った)
……なら、お互い様にいたしましょう。
私も貴方に、幾らかお尋ねしたいことがありますゆえ。
ギブ・アンド・テイク、です。
貴方の質問にもお答え致しますから、その次には私に質問させてくださいませ。
(武器をもっていないとアピールする仕草の彼との相手に手を伸ばして、
その中間あたりで指をぴっとひとつ、立ててみせる。それから、首をかしげて)
まあ、私も私です。
戦い方は各々にとってのものがあり、また私と貴方の戦闘スタイルは違う。
したがって、もしやすれば、あまりお役には立てぬかもしれませんが――何を、お聞きになりたいのですか?
【……私の誤字脱字が、本領を発揮して、参りました、はい】
【下から5、4行目】
【「彼との間に手を伸ばして」の誤りであります。脳内補完してくだされば、幸いです(一礼)】
>.>234
じゃあ失礼して…(相手も警戒を解いたことを感じたのか、相手から見て右側にベンチに腰を下ろし、若干の距離を置いて)
お互いに一つづつ、相手の質問に答えることにしましょうか
(ふっとすっかり暮れてぼんやり月が浮かぶ空を見上げて)
異形のモノを狩るときって、どんなこと考えてます?
ホントは僕、相手が痛がったり、血が流れたりするのって苦手で…
(アマチュアボクシングではヘッドギアがあるが、試合でも相手が弱い顔の皮膚をカットしてしまうことはよくある)
(そんな時は途端に戦意が萎えて、最後には負けてしまうのが常で)
あ、勿論さっき自分がしたことって、ちゃんと覚えてますよ?
(気持ちと、自分の行為のギャップに思い切り顔をしかめながらも述懐して)
最後まで行く前は、気持ちいいんです、本当に
相手のパンチが見えて、行動がわかって、自分がそれを回避することも、全部わかるし…
でも、最後は、相手を殺すわけじゃないですか?
(「変身」時とそうでないときの乖離はどうやら深刻のようで、相手を潰す快感と)
(その後ろめたさの板挟み、しかしそれでも止められない、まるで麻薬の症状そのままの、自分でもどうしたいのか)
(よく分からない悩みを、おそらく自分より経験は豊富であろう、なにより)
(こんなことを話し合える相手がいなかった悩みをぽつり、とまとまりのないままに漏らしていく)
【
>>235 行間を読んだ…のではなくてなんとなく、読み飛ばし&読み取ってしまいましたので、気に病まれませんように】
【こっちを刺すとか重大なものでなければ、細かくフォローしていただかなくても大意はつかめると思いますのでw】
>>236 ――私は、狩るときには狩ることしか、考えておりません。
私にとって、これは仕事で狩りでありますから……殺すために、夜を歩いています。
(ほんの少し考えてから、彼女はゆっくり言葉を吐きだした。
傍からみれば制服姿の女子高生だけれど、彼女は生粋の異形狩りだから)
(どんなにその指先が、女性らしく自分の髪をかきあげていても
実際その指先は、“糸”を弄うためにあるのだろう?と聞かれたなら、彼女は首を縦に振るだろう)
……私には、正直不思議でなりませぬ。
貴方は、こんなところに来られているからには自ら夜にいるのでしょう?
その能力を、お使いになって狩りをなさるために。
――快楽を求めたいがためだけに、狩りをなさっておられるのなら、
その快楽がヒトにまで及びませぬようと、私はご忠告を申し上げるだけです。
そうではなく、ただ異形を危険視して狩りをなさっておられてはいるものの、
能力を使うと快楽を求めている自分が後ろめたくて嫌だというのなら、
狩りなどやめて、そんなもう一つの自分なぞ押さえこんで、封印なさいませ。
(――そこには、容赦はない。優しさも無い、その代わり侮蔑も嫌悪もない。
ただの純粋な勧めだ。漆黒のひとみは、ただ真っすぐに目の前の青年をみただけだった)
……貴方の様子を見ていると、そのオン・オフは使い分けられるように見えました。
それは、呪術でありますか? それとも、異能……でしょうか。
(そうして、今度はこちらからひとつ、質問を投げかける)
【良かったです……こ、今後、増えるかと思われますが、
もうしばし、お付き合いいただけますれば、幸いに存じます。】
>>238 (いきなり冷酷に現実を突きつけられ、目を地にそらして)
(さらには抱えこんでいる矛盾まではっきりと突きつけられて怯みながらも、言葉を噛み締めて)
封印、自分では出来ないみたいです…
(何が分かったわけでもない、それでも責めるでも擁護するでもない、事実をまっすぐに突きつける言葉を少しだけ体に受け入れて)
(こちらも弱々しく微笑んで、瞳を覗き返して)
そうですよね、自分で選んで、僕は夜の中にいるんだから…
(ほんの少し、背中を押された気がして、いつのまにか肩に入っていた力を抜いて)
(照れ隠しにまぶしそうに、空に浮かんで雲がかすかに掛かる朧な月を目を細めて見上げる)
それも、自分でよく分からないんです、気がついたときはこんな体でしたから
(肩を大げさにすくめて見せて)
どうすれば能力が発動するかとか、どのぐらい使えるかは分かります、でもどうして自分にこの力があるのか、とか
誰に授かった、あるいは生まれつきなのか、全然知らないんです
身の上話してもいいですけど、長くなりますよ?
だから、先輩みたいに安定してるのって、僕からすればうらやましいですよ
(素直、なのか無神経なのか、思ったままを口にして)
>>239 ……今の言葉を、きちんと受け止められるなら私は何も申し上げません。
貴方は、自分で選んで自分で夜の土地を踏みしめておられるのですから。
(彼の決意を確かめるかのように、彼の言った言葉を少し変えて繰り返した)
――なら、貴方の決意のほどが、この夜での強さになりましょう。
……気付いた時には。
なれば、呪術を施した・施された――というものでも、血族的なものでもない。
異能、と括った方が良いでしょうか……。
(朧月を見上げながら、少しばかり考えこんだようにして呟く。
柔らかい月の光は、降り注ぐだけ。人工灯のように、目のくらむ眩しさでなく、優しい光で)
それでは、解除ままならぬ、のでしょう。
ですが、発動について制御ができているのであれば……あまり問題はありません。
あとは場数を重ねて、使いこなすしかないでしょう――やはり、決意の程の問題かと。
(言いかえれば、努力次第ではどうにかなる可能性あると、
そう告げながら、小さく頷く。一応、いまのところすぐに危険対象になるわけではない)
……安定しているのが、羨ましい、ですか?
(不思議そうに首をかしげてから、問い返す)
羨ましい、だなんて言われた事、あまりないような気がしております――
――貴方の身の上話ですけれど、貴方が話してもし、いくらか気が楽になるのであれば、聞きましょう。
そんなに、楽しくないでしょう? ほぼ初対面の相手に、尋問されて話すのなんて。
(だいぶ更けてきた夜の空を見てから、小さく笑う。
別に貴方がそこまでしてくれる義理なんてないのだから、と、そう言うように)
>>240 先輩は、こんな境遇というかシチュエーションの中で、普通にお話できる相手っていますか?
僕、いつもはアマチュアボクシング部で仲間と普通にふざけたり、なんてことない学生生活してますけど
夜の、今日みたいな場面のこと、ふと無性に漏らしたくなってみたりするけど、絶対理解されませんよね?
(釣り込まれるように、始めて自分と同じように異形に接して、しかも年上で話を聞いてくれそうな人に出会ったためか)
(話したいことで一杯だったが、ふと相手の心遣いに思いを致して)
きっと楽しくないと思います、僕もですけど、先輩も
だから今日は、やめておいて、僕からの質問です
(お返しのようにぴっと指を立てて見せて)
誰のために、何のために、異形を狩っていますか?
先に答えておくと、僕は…今のところ、きっと自分の為ですね
(壊れないために、人の役に立つことだからと理由をつけて、殺戮の快感に酔う自分がいることを改めて認識して)
もちろんパスも認めますよ、3回までですけど
(冗談めかして言いながら、それでも自分と同じようなことをして、同じ目線で話せる相手がいることを知って)
(それだけで少し、気持ちが軽くなった気がしていた)
【…補足すると、2パラグラフ目には「僕の身の上話なんて」って重大な情報が欠けていたり…】
【穴があったら入りたい、というのはまさに今の僕のことですね】
>>241 そう、ですね……一般の方、にお話しする場合は
いくらか覚悟をもった方がいいでしょう。
凄く心配されてしまうか、次の日には遠巻きに話しかけられるか、だと思います。
(かくいう彼女も、学校ではきちんと大人しく高等部三年に所属している。
現代文の成績にはやや……いや、結構難有りではあるが)
……じゃあ、いつか聞けるときに楽しみにとっておきましょう。
貴方が夜を歩くのでありますれば、今日だけの出会いではありますまい。
(自分と同じようにぴっと指先を立てた彼を見て、また目元を緩めた)
――誰の、為にですか?
(しかし、緩めた目は不思議そうに開かれることになる。
その質問の意味は分かったけれど……そう聞かれると、少しばかり戸惑ってしまった)
(≪当主≫の為。そういうのは容易い――でも、≪当主≫に尽くしたいばかりなのは、自分だから)
……私も、私の為かもしれません。
そういう組織に属しておりますゆえ、我が≪当主≫の名のもとに、異形を狩ります。
≪当主≫の為にと思う“自分”の為に、異形を狩っております。
――知り合いの言葉を借りるなら、「ただの自己満足」かもしれません。
(ちょっと考えこんでから、片膝を抱えた)
……私の大切な方は、「理不尽な悲しみが嫌だから」異形を狩るって仰いますけれど、
私は、そんなに綺麗な考えじゃないことは、確かであるかと……。
でも、別に、それでもいいのだと思います――自分でいいと、思えるのなら。
(膝を抱えたままに、彼の方に漆黒の目を向けて、ちょっと柔らかく笑って見せた)
【あ、こちらも勝手に脳内補完を……ふふ、普段誤字脱字の多い人間の
補完能力を侮られてはいけません――だなんて、ともかく、大丈夫でしたので、お気遣いなくです】
【それと、お時間の方大丈夫であられますか?】
>>243 そうですね、いつかひょっとして、のほうがお互いいいですよね、それじゃ宿題にしておきましょう
(自然に目元が緩んで、先ほどの戦闘中に見せたのとは全く別な笑顔を浮かべて)
えっと、あんなふうですけど、本当にいきなり襲い掛かったりはしないんで、お手柔らかに…
(あの躁状態だけは変身(?)に伴う弊害なのか、まったく自分の手を離れてしまう部分なので恥ずかしげに笑って)
自己満足…ですか(首をひねって顎に手を当てて考え込んで)
でもそれって大事ですよね、だって自分が満足できなきゃ続けられないですもん
(複雑な事情をばっさりと切って捨てて言い放つ)
僕の場合特に他人に強要されるものでもありませんし、よく考えますけど、
(ひとづてに両親の最期の様子を聞いた、その話を思い出して眉を顰めて)
どこかの誰かの悲しみのために、今ここで相手の命を絶つのに、自己満足以上のものが必要なんでしょうか?
(自分で言って自分で悩んで、何度も首をかしげて)
それでもやはり、他人のためじゃなくて、最後は自分のために、僕は僕で夜に身を置き続けてる、そんな気がします
…あ、すいません、まとまりがなくて、全然意味不明なこと言ってますね、僕
(また頬を染めて、照れて笑って見せて、つっと視線が朧月に引き寄せられる)
だから、先輩もそれでいいんじゃないですか?
(あまりにも大雑把に、深く相手の事情も斟酌することもなかったが、誤魔化すことなく話をしてくれた、それが嬉しくて)
(でも正面から見つめるのは照れくさくて、いつまでも月を目を細めてかすかに微笑んで眺めている)
【そろそろ〆、にいたしましょうか、なんか言うつもりもなかった恥ずかしいとこばっかり晒しまくりで】
【これ以上ボロが出ないうちに、キレイに(?)〆ていただければ、と…】
【こちらの都合おしつけみたいなロールになってしまって、ホント恥ずかしいです】
>>245 はい、宿題です。
先輩との約束ですから、決してお忘れになりませぬよう、お願い致します。
(本気か冗談か。真顔で小首をかしげながら、そんな言葉を紡ぐ。
なんて言ってもこんな夜に会った仲だから――またきっと会うだろうと、妙な確信もあった)
ええ、私もそう思います。
結局は、自分がしたくて夜にいるのですから――だから、その人の言葉を聞いて
そのとき、何だかすごく納得したのを、今さらに思いだして。
……昔は、あまり考えてなかったから。何のために、異形を狩るのか、なんて。
(何度も悩んで首をかしげ、最後には照れ笑いを見せる彼を見て。
何だかその代わる代わるな面相がおかしかったのか、口元に手をやって小さく笑う)
自分の力を磨きたい、自分の大切な人を守りたい、他人の悲しみを減らしたい。
人を殺したい、恐怖の中に突き落としたい、嫌いな奴を懲らしめてやりたい。
結局はみんな、自分の願いの為に戦っているのでしょう……望みのベクトルが、各々違うだけ。
――そうして、願いは強ければ強いほどいい。
(ゆっくりと立ち上がってから、息を吐きだす。
どこか遠い月を見つめながら、その腰元まである長い黒髪をかきあげた)
……だから、いいのですよね、私も貴方も。
(いやに穏やかな笑みを浮かべて振りかえる。
さらりと零れる黒髪を少し指先で弄ってから、きちんと整え直して)
――というわけで、そろそろ帰りましょうか。
夜も深いですし、お疲れでありましょう? また、ゆっくり話せばいいです。
仲を深めるのに、なにを急いても楽しいことなどありませぬ。
(悪戯っぽく目を細めてから、仰々しく首を振った)
……あと、きっといずれ、夜を歩く貴方は、貴方と同じような方に会うでしょう。
異能者と、私はそう呼んでいます。 そうしたらまた、貴方も色々考えることがありましょう。
結論なんて、急がなくていいと思います――貴方が覚悟を持って、夜を歩くのであれば。
……夜は、とっても広いのですから。
【承りました。それでは、私は次かその次あたりで〆れますように、とっ】
【おや、まったくそんなことありませんのに。
私としては、貴方の話を聞けて十全と嬉しかったですし、貴方の事も知ることができましたし
十全に重畳、というやつであります。とっても、楽しませていただいたかぎり、でありますよ?】
>>247 忘れるはずもありません、ちゃんと考えておきますから
(勢いこんで頷いて、ふと目線を戻せば、古風に上品に口元に手を当てて先輩が笑っていて)
(この夜に見た表情の中で一番自然に見えて、思わずほけっと口を開いて見入ってしまい)
(しかし、次に次に放たれる言葉の重みに、一つ一つをなんとか飲み込もうとするものの)
(正直その深さまでは理解できず密かにこれも宿題だな、と心にとどめておいて)
(月の光に流れる、烏の濡れ羽、という言葉がとっさに脳裏に浮かんで思わず流れる黒髪に息を飲んで)
え、ええ、そうですね…(心臓の鼓動が一つ上がって、また頬を赤らめて)
異能者…そう、ですね(これまで一人だった自分、でもきっとまた「異能者」に出会う自分がいるだろう)
(今夜のように…そう考えて期待とも不安ともつかずに身震いしながら自分も立ち上がり)
今日はお話できて、本当にありがとうございました(また深く腰を折って頭を下げる)
夜は本当に広く、深いですよね、でも悪いことばかりじゃ、ないですよね?
(頭を上げると、にっこりと微笑んで)
夜は夜の仲間…いえ、先輩みたいな人と出会えますから
またお会いできたときはどうぞお手柔らかに…じゃないな、何て言うんだろ?
(首を傾げながら携帯を取り出して)
これ僕の番号です、あんまり役に立ちませんけど、こんな僕でも必要だったらいつでも声掛けてください
(いきなりの番号交換を申し込むあたり、天然なのかそうでないのか、あくまで無邪気にニコニコと笑っている)
【そのようにおっしゃっていただけると幸いです、文章量に圧倒されながらなんとか返してみましたですよ】
【最後にそちらから軽くレスを頂いて〆にしたいと思います、よろしくです】
>>248 ……そうですね。
また会えた時は、何か美味しいもの奢って差し上げますね、とか。
(悪戯っぽく笑いながら首をかしげるが、
携帯を取り出されるとしばらく、きょとんとしてから、自分も携帯を取り出した)
……私、よく携帯を壊して、しまって。
えっと、赤外線でありますか? た、多分……使い方分かるとおもうのですけれど。
(未だにどうにも慣れない携帯を扱いながら、眉根を寄せる。
特に初対面でいきなりでなければ、聞かれたら番号を教えるくらいのことは今までもしてきたし
そもそも目の前の青年に特に悪意等を感じなかったのであろう、彼女の動きも滑らかだった)
(携帯の番号を交換して、帰途につく)
――それでは、私はこちらですから。
……もしも、本当にもしも、困ったことがおありでありましたら、
うちの学園の「生徒会長」さんを頼ってみると、良いかもしれませぬ。迷える生徒の味方ですから。
(少々厄介事かもしれないが――なんて言っても「生徒会長」なのだから、なんて。
先日再開した例の召喚士を思い浮かべてから、手を振って道を分かれたのだった)
【こちらこそ、レスの量とか速度が安定せず、全くと申し訳ありません。
……つい、長くなってしまうのはもう悪い癖でっ。どうぞ、今後はバッサリ切ってください】
【それでは、こちらはこれで〆にと思います。
これで〆ならこれで。本日は、こちらこそ拙いものでしたが、お相手本当にありがとうございました】
【ええと、それとデビューお疲れ様、です。
力不足ながらも、お相手させていただけたことに感謝を。それでは、お疲れさまでした。(一礼)】
>>249 そこはそうして、そうです(慣れているのか操作を教えながら番号を交換して)
(きっちりフルネームで登録すると満足そうに頷いて)
はい、今日は本当に、ありがとうございました
(深々と腰を折って、相手を見送ってから)
…え?私も貴方も、だからいい?
(突然先輩に言われたことを思い出してなぜか動揺して)
いい、のかな…こんな僕でも…
(生徒会長さん、その他、葵先輩に言われたことを思い返しながら)
(朧月夜を楽しむように)
今日はちょっとオーバーワーク、かな…
(ロードワークの続きをするように、軽くジョグをはじめて家路を辿り始めた)
【こちらこそ及ばないところばかりでお恥ずかしい限りですが、お付合いありがとうございました】
【派手なバトルでもエロールでもなく、しっかりとお応えいただいて嬉しい限りです】
【どんどんレスは伸ばしてしまってください、ちゃんと待っていますからね、先輩】
【ではこれにて此方も落ちます、デビュー戦のお相手ありがとうございました】
【以下空いております、ご自由にお使いくださいませ】
【名前】シャルロット・エヴァンス
【年齢】15 (高等部一年生)
【性別】女
【身長】162
【3サイズ】 107(L)〜140[X 一か月後聖乳未使用時].54.93
【容貌】 王子様の様なボーイッシュな顔立ち。制服越しに主張している爆乳と尻が目を引くも基本的に華奢
蜂蜜の様艶やかで肩まで伸びるロングストレートのブロンドヘア
バストは柔らかいが聖乳が溜まると硬く張り詰め、乳首乳輪の色も濃くなる(ピンク→赤)
【能力】 倍加反射(ただし直接的な物理攻撃(徒手空拳・銃器以外の武器)は反射不可能)
聖十字架エクス・マキナ (自動的に自己回復ができる聖なる十字架)
護身銃 マグナム2丁(シルバーバレッド66発分 胸の谷間に押し込んでいる)
聖乳(異能者の能力を倍加させる) 副作用は特になし(精々Hな気分に少しなる位)
ただし悪人・妖魔・魔物などが聖乳を飲むと聖なる力に耐えられず粉微塵になる。
【希望】 雑談、純愛、強引、魔物の陵辱、肉体変化(搾乳や更に巨乳化など胸関係重視)など
【NG】 残虐、死亡
【弱点】能力や武器自体体力消耗が激しいうえ、通常時でさえ大きすぎる胸が邪魔で長期戦になるとすぐにばててしまい動き自体鈍い。
元々性感が高すぎる為 精神・媚薬・発情系攻撃にすこぶる弱い
更には搾乳時には体の芯が感じまくってしまいそこを襲われると戦闘どころではなくなってしまう。
【備考】イギリス貴族の末裔で世継ぎとして生まれたが、女の子だった為家族から男性として育てられたものの
余りに肉感的な体型に育ち、制服越しにたたわすぎるバストとヒップがびっちり制服に張り付いているも
幼少期の癖でつい男物の制服などを装着し男言葉が目立つ。(本名ではなくシャルと自分で呼び、一人称はボクを使う)
更には陰毛が凄く濃い事と能力の聖乳の影響で、未使用の時は自分で搾乳しないといけないのが悩みの種 留学生
【試しに参加してみよう…宜しく頼む。】
【名無しの生徒がお相手してもいいかな?】
シャルは紋章水滸伝スレにおいてエレーズ、シズカと名乗っていたキャラハンです
エロ強制、世界観無視、確定ロールの連発で水滸伝スレを潰した張本人です
このキャラハンにロールさせたスレは一ヶ月以内に滅びます
>>252 【構わない。せっかくの舞踏会だ…誘ってくださった貴殿のお相手を私もしたい】
【OKです。初めての参戦燃えてきました】
キャラハンが構わなければセーフじゃね?
誰かキャラハンが捕まったらこのスレも終わりだな
ここを思っている名無しなら辞退してほしい
このスレが潰れてしまう
巨乳が好きならそういうスレに行ったら同じようなキャラがいるから
どっちにしろ名無しに構われれば構わざるを得ない場所まで攻め込んでくるさ
片っ端から良スレ潰されてたまるかよ。
来ない来ないといってまだ水滸伝に粘着して、死体を踏みにじるようなことまでしてのける屑だからな。
いったん取り付いたら本当に潰れるまで食いつくのがアクィナスのやり口
……えー、と。私はどうしたら?
なんか怪しい流れになってきましたが
【失礼だが…私は今待ち合わせている途中だ。
証拠もないのに外から根も葉もないことを言うのはやめてもらおうか】
【私はアクィナスさんでもシズカさんという人ではないですけど】
>>258 【外野の事は気にしなくていいのでロールを始めましょう
こちらから始めますか。258さんから始めますか】
シチュスレでおとなくしていれば誰も何も言わない。
コミュニティで楽しくやっているスレで、そこを踏みにじってきたお前を
設定共有スレで受け入れられるわけがない
>>260 こっちから声をかけておいて、大変申し訳ないのですが……
この空気でやる気持ちには、ちょっとなれません……本当にごめんなさい
大変自分勝手ですが、よいお相手が見つかることを願います
失礼します、本当ごめんなさい
>>262 【そうですか…ご迷惑をおかけしてすいません】
[こちらはもう少し待機してみます]
ロール妨害か。どこまで屑なんだ
さっさと出て行け 荒らしネカマ
266 :
名無しさん@ピンキー:2009/08/09(日) 21:14:36 ID:44SzlEun
オマエモナー
要するに、今待機されてる方が爆乳スレに移れば円満解決なのかい?キャラハンと絡まなきゃ影響もなさそうだし、気に入らないならスルーすれば良いだけの話では有るだろうけど。
あとさ、スレ云々って言ってる奴も粘着荒らしと変わらんって事を気が付いて欲しいな。2ちゃんは気に入らない奴はスルー。スルー出来なきゃお前が荒らしって認識だろ(ここは2ちゃんじゃ無いからと言っても実質同じだ)
爆乳なんで是非ともお相手願いたい所なんだけど、この空気じゃかなり厳しい…どうせまた出てくるんだろうし、双方の妥協を取れないかな。場所移動が一番かな?
>>267 【色々気を使ってもらってありがとうございます。
お相手だったらここだときつそうなのでラブホテル移動とかでもこっちは大丈夫ですよ】
よし、このスレを出て行くんだな。
もう二度と来るなスレ潰し野郎
【267さんもう行かれてしまったようなので私もいったんこちらは落ちて
避難所に向かいます。
では落ちます】
あれ、ラブホみたいなスレ探しててご連絡遅れ…向こうの避難所にも人が居ますし荒れる危険性が有りますからこちらのラブホスレを使いませんか?
居られたらお越しください。多分これが妥協点…かな。
【これは失礼しました…271さん
ではラブホテルのスレッドに移動させていただきます】
【こんばんは。待機しますね】
【プロフは
>>60にあります】
と思ったら兵部君が居たよっ!?
…んー、他にやりたいって人が居なければ、
俺が逝こうかと思うけれど…とりあえずタマさんの返答待ちー。
【…誤爆しました…】
【名前】カタナシ
【本名】伊田 満 (イダ ミツル)
【年齢】17歳
【性別】男?
【体長】1〜200cm
【容貌】もはや人としての原型を留めていない、もはや肉体のほぼ全てが黒いヘドロ状の物体。
何処から拾ってきたのか、常に白地に意味不明な紋様の書かれた仮面を被る。
【能力】名称『ジョーズ』
自身の体と、それに直接触れた固体・液体に対して『口』を憑ける能力。
本体が『口』を操作できるものの、その『口』が何処に繋がっているかは謎。
無機質に憑けた場合射程距離は少し成長して半径20b程、
ただし、生命体に憑いた場合は対象のエネルギーを吸収して活動する為その限りではない。
裂傷等の外傷に対しては、傷口を『口』と化す事によってダメージを軽減する事が可能。
最近、成長して『口』の形状を自身で決められるようになったらしい。
そのヘドロ状の肉体は、体内を含めた、自身の腕が届く程度の範囲まではある程度操れる為、
壁にへばりつく、下水移動など更に人間離れした行動が可能。
『口』の中では蟲型の妖魔を飼育しており、自らの戦術に利用する。
【希望】戦闘
【NG】汚いもの
【弱点】破魔・氷結・電撃に弱い。仮面を破壊されると一部の感覚が無くなる。
【備考】
人を信じる事が出来なかった、ある能力者の成れの果て。もう学園関係ないよねってツッコミは厳禁。
元々無気力で、植物のように平穏な人生を望んでいたせいか、
十分に自身の肉体の蓄えが出来た今では、現在では積極的に戦闘を行う事はせず、
ただ意味も無く路地裏や廃工場、不法投棄のゴミの山などで低級妖魔を貪り食らう日々を送る。
ただし、自身の存在を否定する者に対しては容赦はせずに襲い掛かるという妖魔らしい一面も。
失った視覚・聴覚等の感覚を仮面型の妖魔(名前募集中)によって補っており、
その代償として仮面の『何か色々召喚して世界を混沌にしてやる』などという野望に、
嫌々ながらも気紛れに手を貸す事もある。
【2レスほど記憶を吹っ飛ばして…と】
【久方ぶりのプロフ投下&もし宜しければ、お相手をお願いできますでしょうか?】
>>276 【こんばんは、カタナシさん。それではよろしくお願いします】
【何かロール案などはありますでしょうか?】
>>277 【此方こそ宜しくお願いします】
【うーん…普通の戦闘のほかは】
【こう…殺したい奴が居るから手を貸せー、的な雑談程度しか思いつかなかったりも…】
【何か、兵部さんの方でしたい事があれば、そちらで。】
【書き出しはどちらからにしましょうか?】
>>278 【それでしたら、やはり戦闘でしょうか】
【少なくとも、まだ現時点では異形を見逃すような性格ではないので】
【前回はこちらが戦場を選ばせて頂いたので、差し支えなければ
カタナシさんによろしくお願いしたいですね】
(ふと思う、今の自分は何なのだろうと)
(妖魔か、それとも人間か。客観的に見れば無論前者、疑う余地などある訳も無く)
(それでも、あの結界の退魔師は、電撃の異能者は、寄生妖魔の宿主は)
(自分を人間のように、罪を犯した、人間のように)
…………………くだ ない。
(誰にいう事もなく、ボソリと呟く)
(これ以上自身の存在を考えたところで面倒くさいだけ、それよりも、今重要な事は)
「…痛い…痛、い…早、殺し………下さ………」
残念 が、ま だ死ぬ事 出来 い 、
蟲 喰 が、悪 なる らな、 少 我慢 ろ。
(ドロドロと波打つ自らの体に浮かぶ、四肢を失って瀕死の肉の塊達)
(その上をざわざわと這い回るのは、黒く、おぞましい形をした掌大の蟲共)
(自らに襲い掛かった退魔師の末路は、誇りある勝利でも、栄誉ある死でも無く)
(ただただ、無様に食い千切られ、おぞましいモノ共の餌となる道のみ)
(場所は、かつて牙の欠けかけた猟犬…あの女退魔師と邂逅した不法廃棄物の積まれたゴミの山)
(時は、そう遅くはないものの、もはやこんな郊外に来るものなどほぼ居ないに等しく)
………キヒヒッ。
(人としても、妖魔としても、未だ形を得る事が出来ないソレは)
(迫り来る何かの予感に、ニヤリと、『口』を歪ませた)
【お待たせしました…。】
【それでは、宜しくお願いします。】
>>280 (真紅のケースを背負い、夜の道を歩きながら考える。
今更、自分は何故このような虚しい行為を続けているのか)
(恐らく、それはあの人を守るため。己の得物である銃は、
銃弾がなくては機能しない。そしてそれは容易く手に入るものではなく)
(組織に身を置き続ける必要があった。唯一の牙を失う訳には行かないから)
…………………………。
(それに元より、あの人を異形が攻撃しないとは限らない。
例え形ばかりの理性を持とうが、所詮はケダモノの連中だから)
(そんな危険物は迅速に処理しなければならない。全てはあの人のために。
それだけを考えればいい。余計なことは何も考えずに―――――)
(そして少年は、不法投棄物に形作られた無数の山地へと赴いた)
(ヤツらにはこんな場所もお似合いだ。いる可能性は充分にある)
【はい。それではこちらこそ、よろしくお願いします】
……この匂 は、覚えが るぞ。
…ああ、 ア、嗚呼、あ 時の、美味 うな美味そ な美味そう 退魔師かッ!
(廃工場での出来事が、つぶさに蘇る。銃を持った少年、回転の能力)
(そして、自身の肉体を粉々に吹飛ばした、あの爆発)
(しかし、それによって引き起こされる感情は、決して憤怒ではなく、怨恨でもなく)
(体中を駆け巡る電撃のような感覚、それは、この身から溢れんばかりの、歓喜)
キィィィヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒッ!!!!!
(断末魔にも似た歓喜の叫び、それと同時に噛み潰された人間の絶叫)
(不意打ちなどするつもりはない、あの人間であれば、まるで機械の様な目をしたあの人間ならば)
(私を、私の存在を妖魔としてより確固としたものにしてくれる)
「……ああ、貴様だったか!親愛なる我が好敵手!」
「あれからどうした?回転の能力は少しは成長したか?」
「私を滅する事が出来る程、強くなったか?」
「早く来い、銃弾を撃ち込め、私を殺せ、さぁ早くッ!」
(不定形の肉体を持ち上げ、数多の口を発生させて)
(姿の見えない少年に向かって、饒舌に、熱に浮かされたように話しかける)
(求めるのは、情などまったく含まぬ殺意、あの少年ならばそれを与えてくれるだろう)
(そして、あの機械のような瞳が、絶望と、怯えに染まった時に、その肉を食い千切った時に)
(私は、人間である事を忘れることが出来る)
早く早く早く早く早クィィィィヒヒヒヒヒッヒヒヒッ!!!
(狂気を孕んだ狂喜の叫びが、その場に響き渡った)
>>282 ……………っ。
(遠くからでも分かる、耳障りなノイズ。しかもそれは、聞き覚えがある)
(あの廃工場で遭遇した、漆黒かつ不定形の異形。
恐らく、今まで相対した異形の中で最も苦戦した相手の声に酷似していた)
(その異形はガスボンベを突き刺し、銃弾を叩き込んで吹き飛ばしたはずだ)
(だが、あの衝撃を無効化する柔軟な体ならば。あの爆発では
完全には滅しきれていなかったとしたら)
(あの時消えた分身は、あくまで自分は死んだのだと、僕に思わせるためだとしたら)
『ジャキッ』
(素早く背中のケースからグロックとシグ・ザウエルを取り出すと)
(セーフティを外しコッキング、薬室に銃弾を装填する)
(そして山を回り込み、やや開けたその場所へと姿を表す。
奇襲は意味を成さない。こちらの匂いは既に覚えられているようだから)
……………生きていたか。
(感情を宿さない、冷たい瞳が。目の前の異形を、ただの『モノ』と認識している機械的な瞳が)
(そしてその命を狙う、ブラックとシルバーの二つの口が。
眼前の化け物へと、さも当然のように向けられる)
キヒヒヒッ?早く、撃たないのか?
貴様の大好きな大好きな、化物狩りだぞ?そうか、これでは的が小さい、か?
ならば、これならばい―――だ ロ ッ! ?
(歪み、軋み、膨張し、不定形の体が辺りのゴミをかき集め、吸収し、構成し)
(一定の間隔を置いて飛び出した、長さもまちまちな実物大の人形の手足)
(表層に浮かび上がるゴミは、まるで甲虫の羽のように、鈍く光を反射して)
(先端、仮面の張り付く頭部の、人間にも似た顎には、涎にも似た体液がてらてらと光る)
(ムカデにもにたその体をゆっくりとくねらせると、少年の方を向き直って)
………生きているかなど今は問題ではないだろう?
重要なのは、これから生きるか死ぬかなのだから。
…ま、来ないのであれば此方から行くとしようか。
(言葉と共に、数多の人形の腕がまるで招くような動きを始め)
(それと同調するかのように頭部の口からざわめきながら這い出、主の回りを飛び回る数多の蟲)
(徐々に密度の濃くなる蟲の群、それは、遠目から見れば黒い霧のようで)
……まずは十匹、打ち落とせよ?
(ゆらり、と一本の腕が少年の方向を指差すと同時に)
(丁度、十の蟲が人間の血肉を喰らい、啜ろうと「撃ちだされた」)
>>284 道化が。お前に弾丸が効かないことなどとうに知っている。
(単なる不定形ではなく、もはや一匹の巨大百足と化した怪物)
(その口から吐かれた黒い霧を、目を細めて眺める)
(小さな虫のようだ。以前は見なかった能力。この期間に
新たに手に入れたのか、はたまた以前は使わなかっただけか)
(ひとまず肩のケースを地面に下ろし、その上に乗り込む)
『レガート』。
(そして山と山の間を迂回するように回避する。
虫と完全に視界はリンクしているのだろうか)
(していなければ、これで百足の視界から外れることで虫はひとまず回避可能。
していたのなら、今のところは時間稼ぎにしかならないが、それでいい)
(今の内に、必要な物を収集しなければならない)
………隠れる、という事は、まだ戦意があるという事か。
安心した、これで背を向けて逃げ出していたならば、すぐにでも殺していたところだ。
こういう風に…な?…『崩壊』。
(尾部が元の不定形へと戻り、ゴミ山の間へと染み込み、溶けるように消え)
(地面に尾部を埋めたような形で、残りの肉体が取り残される)
…それにしても素晴らしいな、目の前の獲物を狩る時の貴様の姿は。
泥水を啜りながらも生きながらえ、可能な限り妖魔を殺し、そして果てる。
そういった人生も悪くはないだろう。…………それが、たとえ逃避であろうとも。
(姿の見えぬ少年に語りかけるようにして、言葉を紡ぐ)
(理由の一つは、たんなる時間稼ぎ。自身の肉体は、ただ単純に染み込んだのではない。)
(液状であるそれは、少年の目の届かないゴミ山の中を蠢き、進み、潜行し―――)
…『再構成』
(―――合図と共に、周囲のゴミを再度取り込み、また元の尾の形を取り戻し、周囲のゴミ共々その場を吹飛ばす)
(場所は丁度、少年が潜んだであろう、自身の目の届かない死角)
(死角である以上、命中精度は低く直撃はしないであろうが、脅威とさせるには十分な威力と射程距離)
だが、足りない、足りないのだ、私は貴様に憎まれなければならない。
そんな義務感から来るような狩りの対象ではなく―――妖魔として、憎むべき宿敵として
どうすればいい?どうすれば貴様は私に怒り、恨み、呪い、妖魔として屠ろうとしてくれる?
(そして、もう一つの理由。)
(それは、言葉通りに、今目の前に居る退魔師に、『妖魔』に対する最大級の怒りを持って、自らを屠らせようとする為の挑発)
(それが、自身にはどうしても必要だった)
>>286 …………ちぃっ!
(山を移動していたその向こうから、巨大な一撃が振るわれる)
(咄嗟にケースから降り、それを楯にする。 しかし、彼我のパワーの差は絶大。
ましてや足場は不安定。あっけなく少年の体は吹き飛ばされるかと思ったが――――)
『ペルデンドシ』ッ!
(散弾のように拡散する大小様々なゴミ。それらが全て、
少年が構えたケースに触れると明後日の方向へと飛んでいく)
(少年の異能を駆使すれば、大抵の飛び道具は無効化できる。
また直接触れずにおけば、以前のような窮地に追い込まれることもない)
……………。
(辺りにゴミを散らばらせながら、それらを眺める。
次に、綺麗さっぱりなくなった山の向こう、不定形の異形へと口を開いた)
何故、お前は憎まれたがる?
(同時に足は動き出している。円を描くように、だが
緩やかに接近する。螺旋の中心へと向かうように、少年は動いた)
直接当たらなければ意味も無い…
…ま、元々当てるつもりもない、が…。
(無事に目の前へと舞い戻る少年に、さほど驚いた様子も無く、呟く)
(近づきつつある少年の動きにも、特に警戒した様子も無く、ただただ仮面を向けて)
…逃げているのさ。貴様と同じだ。
人を殺すのに人間は罪悪感を覚えるが、相手が妖魔であるならばそうではない。
貴様が今、私に対して実証しているようにな。
(「何故憎まれたがるのか」という問いに)
(まるで、目の前の少年がさも滑稽な冗談でも口にしているかのように)
(クスクスと、『口』で小さく笑いながら言葉を返す)
ククッ…クククッ…
…思うに、貴様を動かすものも、決して勇気だとか、決意だとかいうものではない、
ただ妖魔を狩り、そして終いには自身の最期によって、現実から逃げようとしているだけ、
故に、その行為が結果的に誰かを守ったとしても、その誰かから疎まれ、恐れられる。
当たり前だ、貴様はただ、妖魔を殺す為に殺しているのだから。
(言葉を進めると共に、取り巻いていた蟲を引かせ、少年に面と向かって語りかける)
(人形の手が崩れ、構成するゴミが地に落ち、段々と、元の不定形な姿に返り)
(完全に崩れた後、またそれはある姿を形作る)
同じ逃亡者としての私からは、貴様の姿が良く見える。
守るべき者などただの偽り、愛する者などただの建前、
貴様はただ、自らを救ってほしいだけだろう?
自らの宿命から逃げだそうとする自分自身を誰かに受け止めて欲しいだけ…
あの、狗としての仮面が崩れかかった女も、同じだったからな…。
(少年の前に立つのは、一回りほど大きい人間の影坊主)
(その顔に当たる部分には仮面が張り付き、ぐにゃぐにゃと、その紋様を変化させて)
(ただ、そののっぺらぼうな顔を少年へと向けていた)
前に言ったろう?俺とお前は同じだと。
…どんな策でもいい、早く、私に殺意を向けろ。
お前にソレが必要なように、私にもソレが必要なのだから。
(正直に言えば、今接近する少年の足元…ほとんどの地面には、既に接触してしまっている)
(口を発生させ、一斉に体液を噴出し、少年に吹きかければ、その一瞬で勝負はつく)
(けれども、それでは、意味が無い、自身が『妖魔』である事を認識できない)
(故に待つ、彼の『妖魔』に対しての殺意が篭った一撃を。)
>>288 ……………。
(人間だから殺せないとか、妖魔だから殺せるとか、
そういったものではない。いつだって、罪悪感は感じて――――いた)
(けれど、そんな物を大事に抱え込むのはもう止めただけだ。
自分はこいつの言う通り、異形を殺す為に殺しているのだから)
(そんな意味のない偽善的な心など、己を苦しめるだけだから。
だから、あの人以外には心を凍てつかせる。何も恐れぬよう、何も感じぬよう)
確かに以前なら、憎しみを生きる糧にしていた事もある。
けれど、今は明確な目的がある。
だから、お前らが絶滅してくれるのならそれは僕でなくともいい。
よって、お前に憎しみなど抱くはずもない。
―――――人間染みた化け物だよ、お前。
(相変わらず、少年の瞳は揺るがない。あの化け物の語ることは大方正しい。
よく自分を、人間というものを理解している。まるで人間のような話だ)
(しかし、救いの手はもう差し伸べられていたから。
自分には、救済など必要ないから。だから、揺れる原因などない)
(憎まれたがり、死にたがり。そんな人間は、夜の世界に数多いと最近知った。
だから、恐らくとてもよく知った人物が、この異形と戦闘をしていたことも、特に驚くには至らない)
僕はただ、作業をこなすようにお前を殺すだけだ。――――『スラー』。
(少年が無造作に、半身になりつつ片手のシグ・ザウエルを前に突き出す。
同時に引き金が引かれ、一発の銃声と共に鉛弾がゴミの間を飛ぶ)
(それは複雑な軌道を描きながら、百足の足をすり抜け
その背後にあった、廃車のタイヤに着弾。豪快な破裂音を響かせた。―――――だが、それだけだ)
(完全に、予想外だった)
(それは、本来ならば有り得ない事)
(放たれた弾丸は、何処だっていい、殺意でこの身を引き裂く筈、その筈だったのに)
(少年の一撃は、地震の体にキズ一つつけないままに、摺り抜け、終わった)
……………貴様、貴 も、か。
貴様 れば、分か 話 と思 て たの が。
(怨嗟の篭った言葉を紡ぐ、何故、この少年であれば絶対に)
(絶対に、殺意をぶつけてくると思っていたのに)
(自分と、自分と同じモノだと、そう思っていたのに)
違う、違うっ!私は、私は人間などではッ!
覚えているだろう!?私は、貴様等退魔師を食い殺していたんだぞ!?
ただただ、自分の欲求を満たすためだけに、本能の、赴くままにっ!
それがどうして人間だ!?何故、何故私を『妖魔』としてくれないっ!?
(狂ったかのように頭を振って、狂ったように叫び、訴える)
(妖魔でなければ、自分は、妖魔でなければいけないのに)
(そうすれば、自身が凶悪な妖魔でさえあれば、理由も無く、殺される事が出来るのに)
(人間としての、伊田満として居たあの時を、そして関わり合った人間を穢す事無く、居なくなる事が出来るのに)
クク、ク、目を閉じ、耳を塞いだ傀儡がッ!
貴様も、私と同じ、信じても、信じたところで、行き着く先は―――
(私と同じ、そう言いかけた後、言葉を呑み込む)
(ここで自分が何を言ったとしても、この少年は揺らがない)
(例え、本当にその希望が偽物だったとしても、少年にとってはそれが唯一の物)
(もはやそこには選択の余地すらなく、『信じない』という事自体が有り得ない)
―――…クッ…クク…そう、か。
例え、偽りであろうとも、貴様にとってはそれが、それだけが唯一の真実、か。
…………………………………も 、貴様な に 興味 ない。
(誰に言うともなしに呟いて、不定形のその体を段々とゴミの山へと染み込ませ、消えて行く)
(あの時に、もっと、人を信じる事が出来たとすれば、今の自分は無かったのかも知れない)
(そう思うと、盲目的に信じ続ける目の前の少年が眩しく見えて)
…哀れ 傀儡 精一杯 幸 れ。
(最後にボソリと、少年に向かって呟いて)
(人気のないゴミ山はまた、元の静寂に包まれた)
【えと、こちらはこれで〆トいう事で】
【最後、きっと一撃入れるだろうと予想していたのですが、意外な結末に…っ】
【凄く楽しませていただきました、本当に、有難う御座います】
【あと、こんな時間までお付き合いさせてしまって申し訳御座いませんでした…。】
>>290 【すみません。最後まで書いた文が、全て消えてしまいました】
【ですので、お先にお休みになられていて下さい。
こちらも書き終わりましたら落ちますので】
>>291 【なんというアクシデント…】
【こんな時間ですし、無理はしないで下さいね?】
【後で置きレスという形でも、全然大丈夫ですから…。】
【えと、それではお言葉に甘えて、お先に失礼させていただきますね】
【重ねて、こんな遅くまでお付き合いいただき有難う御座いました】
>>290 ……………。
(動けなかった。それは、今までに何度も異形を殺してきた時に感じたそれに似ていたが、どこか違っていて)
(即ち『憐れみ』ではなくて、『同情』。とてもよく理解できてしまう、その感情が)
(しかもあの赤い髪の先輩のような、遠回しな自殺ではない。もっと直接的なそれだ)
(今すぐにでも自らを殺せる退魔師を探しているようだ。まるで一刻の猶予もないかのように)
………!しまっ……!
(気付いた時にはもう遅い。黒色の汚泥の姿は、
ゴミの群れに溶け込むように消えてしまっていた)
(時を同じくして、少年の元に一つの部品が飛んできた。
少年の背後に位置する、別の廃車のボンネットから弾かれたバッテリーだ)
(『スラー』。前方に突き出した銃と全く同時に、背後で構えた銃の引き金を引き
一つ目の銃声に紛れるように、無音の二発目を放つ技術だ)
(これを用いて、パンクの破裂音に注意が行っている間に
バッテリーを弾きだし、手元まで引き寄せる)
(その後『レガート』で一気に接近、直にバッテリーを叩き込み、
そこで行動不能にしてから――――という策だった)
…………くそっ。
(今更悔やんだところで仕方ない。小さく溜め息を吐くと、銃器をケースにしまいこんだ)
(もうこんな場所に用はない。長いは無用だと言わんばかりに、
来た道を戻り歩みを進め――――刹那、その歩みが止まった)
……それでも……仕方ないだろ……?
(晶の脳裏をよぎったのは、去り際の化け物のセリフ。
例え偽りであろうとも。確かにあの異形はそう行っていた)
(あの化け物の、かっては人だったのか。信じていた人に裏切られたのか。
それが原因で、あのような姿になってしまったのか)
(それならば、自分もあの人に裏切られたら?
可能性は、全くない――――わけではない)
(むしろ冷静に考えれば、その方があり得る話だ。
一度言葉を交わし、一度命のやり取りをした仲だ)
(彼女がそう容易く、情に流されない人間であることは知っていた)
(しかしそれでも、信じたかった。彼女の言葉を、彼女の行為を、彼女の暖かさを)(僅かでも可能性があるのなら、自分はそれを振り解けない。
彼女がそうしてくれている間だけは、きっと自分は頑張れるから)
(首を振り、歩みを再開する。静まり返った廃棄物処理場を、晶は速やかに後にした)
>>292 【お気遣い感謝します。無事終わりました】
【こちらこそ楽しませて頂きました。ありがとうございました】
【それではお休みなさい、カタナシさん。ノシ】
待機解除。
それじゃ、失礼するわ。
【先輩ですね、はじめまして、こんばんはです】
【リミット1時過ぎぐらいと短めなのですが、よろしかったらお相手お願いできますでしょうか】
【僕は
>>106参照で、少し上でもロールしてたりします】
【…orz お邪魔様、でした。ご自由にどうぞ…】
■■■■■夏、新しく来るキャラハン各位■■■■■
このスレに時々出没する御木本正太郎◆MikiUuyalcは、荒らしですのでスルーしてください。
このようにコテをつけて煽りをしていた過去があります。
896 名前: 綾小路新人 ◆dvhltKataY [sage] 投稿日: 2008/08/15(金) 14:27:41
初ロールが始まったばかりで「覆しようのない事実」とかwww
日本語が不自由なのか脳みその具合が不自由なのか、どっちですか?(´・ω・`)
現在は連続で凍結してロール相手の行動を制限するなど、行動が悪質化しています。
見かけても絶対に構わないようにしましょう。
アクィナスさん、自分が指されたからって逆恨みしてスレ潰そうとしないでくださいね。
あなた何回同じことを繰り返せば気が済むんですか?
【名前】久遠 ゆりか (くどう ゆりか)
【年齢】16歳
【性別】女
【身長】147cm
【3サイズ】70/53/76
【容貌】
濃いブルーの瞳。少し癖毛のグレーにくすんだ金色の長い髪。
ポニーテールに赤いリボン。結んだ状態で、毛先が背中にかかるぐらいの長さ。
インサイドホルスターを隠す為、夏でもフリルやリボンの付いた長袖上着を着用。
制服のスカートの下にレースのペチコート、ドロワーズも完備で、私服はこってり甘ロリ服。
【能力】
MашинаАнгел マシンを掌握する者。
触れただけで、機械の操作方法や構造が解かる。
物質の構成・修理等が可能。弾丸を銃に装填した状態で、威力の加減加工等。
ただし、車両船舶等が上手に操縦できるかどうかは、別問題。
戦闘では、基本的に銃火器を使用。
通常装備として、左脇インサイドホルスターに、ヘッケラー&コッホP7M13。
いつも持っているバイオリンケースの中は、ベレッタM93Rを一式。
他、自宅には複数の小型、中〜大型銃火器を所有。必要に応じて、サルサレッドのRIMOWAで持ち歩く。
身体能力は、校舎の2階ぐらいなら、通常装備品込みで飛び降りる事が出来る程度。
【希望】
日常 共闘 戦闘
【NG】
死亡 相談の無いエロール 後遺症
【弱点】
能力の行使に時間がかかるため、戦闘中において、異能は役に立たないと思ってよい。
単純なメンテナンスや、弾丸のカスタムは、約3〜10分程度。
銃器を破壊されても再構成可能だが、数十分〜1時間ぐらい必要。
甘いものに目が無い。現在のブームは、ババロア。
容姿は金髪碧眼だが、ロシア語の単語程度と日本語しか喋れない。
【備考】
父は旧ソ連の特殊諜報員で、日本の商社潜入任務中にソビエト崩壊、そのまま帰化する。
ゆりかが10歳の時、謎の怪事件に巻き込まれた父親が他界。
事件には、異形や異能者が関わっていると噂を聞き、異形を退治しながら父の仇を探している。
現在所持している銃火器は、すべて父の遺品。
生粋のスラヴ民族だが、生まれる前に両親が帰化している為、日本国籍。
家族構成は、母と弟。ロシアには、両祖父母健在。
父方の祖父から贈られたロシア名は、Julija=Alexeyevna=Kudryavtseva。愛称、ユーリャ。
【プロフ投下ついでに、待機ですわ。】
【待機解除です。落ちますわ。】
【名前】五百磐・舞・エスダート(イニワ・マイ・エスダート)
【年齢】16(高等部1年)
【性別】女
【身長】160cm
【3サイズ】83/58/84
【容貌】普段は野暮ったい黒縁の眼鏡をかけ、長い髪を三つ編みに結った地味な文学系少女。
しかしそれは世を忍ぶ仮の姿。外国人の母の血を色濃く受け継いだ波打つ亜麻色の髪と
紺碧の瞳を持つ年齢に似合わない妖艶な容姿が本来の姿。
【能力】魔女術。俗に黒魔術と呼ばれる類のもの。
箒に乗って飛行したり、下等な魔物を使役したり、四元素を操って敵を攻撃したり。
【希望】雑談・バトル・エロールは異性相手なら攻め受け両方、同性相手は受けのみ。
【NG】スカやグロ。死亡、妊娠など後に大きな影響を与えるもの。
【弱点】効果の大きい魔術を使うには、長い呪文詠唱などそれなりの下準備が必要で時間がかかる。
身体能力はごく普通の女子高生。魔術がなければてんで弱い。
性行為に関して、男が相手なら精気を吸い取り自分の力に変える事が可能だが
同性が相手だと同一属性(陰・月)の為それが出来ず、防戦一方。
【備考】北欧の魔女と日本人のサラリーマンの間に生まれたハーフ。
「舞」という名は隠し名である本名の当て字で、本当の字は魔女の習性として明かさない。
普段は魔術のかかった黒眼鏡で、瞳と髪の色彩と魔女の妖性を隠している。
大人しく温和な性格を装っているが本質は傲慢で皮肉屋でプライドが高く゛力゛を得るに貪欲。
学園一帯に感じる不可思議な「力場」を解明して、あわよくば自分の手中に納めようと
夜な夜な学園や街を飛び回っている。
【プロフを探している間にすれ違ってしまいましたか】
【では入れ違いになりますが、しばし待機を…】
>>304 【さて…お初にお目にかかります、と挨拶するべきか久方ぶりと挨拶するか悩むところです】
【立候補に感謝します。禁断の実を齧る方】
【シチュエーションについてそちらに希望は?】
【どちらでも構わないとも】
【夜、いつものように悪いことしてる俺を】
【発見するそっち。あとは適当に話すなりやり合うなり】
>>306 【では両方にしておきましょう。挨拶だけならただですから】
【委細承知しました。では導入をお願いします】
【それとひとつ、あなたの前世のツケを少し払っていただくという流れは大丈夫ですか?】
【よければ前世のあなたとしたロール、少し絡めてみたく…】
>>307 【どうなるか予想できないけど】
【そちらがそうしたいなら構わないので】
【書き出しはどちからからで?】
>>308 【ではお言葉に甘えて絡めていきましょう】
【書き出しはお願いします】
(月が紅く見える夜は、己の情動が激しく揺れている時)
(狂気に身を任せるその時は、月が紅く染まってこの身を照らす)
(新生の為の破壊。そんな建前はもうどうでもよかった)
(己の求めるモノはこの世界に溢れているけれど、それを手に入れる資格はない)
(ならば、狂気の炎に焼かれて踊り続けている方がいい。今日は何も考えたくなかった)
はは・・・くはっ・・・
はははっ・・・まったく、他愛がないな、本当に。
(この街を奈落に堕とす為、この街に点在するある種の力場を破壊する)
(これで幾つ目だったのか、忘れた。忘れたが、それでも効果は顕れている)
(少しずつ増える異形。夏の陽気に混じって立ち昇る瘴気。異世界への通路)
(毎夜の様に行われる戦い。解放された怨念と悪霊)
(退魔師、異形狩り、異能者、魔術師・・・・・・狂乱の宴は今夜も行われている)
(それは巨大なキャンバスに描かれた曼荼羅を思わせる混沌の宴だ)
(突如爆発し、大多数の人間が焼かれた某ビルの屋上で)
(紅い髪の男が立ち昇る黒煙に巻かれながら、一人月を眺めていた)
(紅く狂った美しい月を、狂気の笑みを浮かべながら)
【では、こんな開始で】
>>310 (紅い、紅い月の下、魔女は今夜も空を飛ぶ)
(混沌、狂気、異界の力、生と死、異能のぶつかりあう戦、異形、人の境界を越えたモノ・・・)
(ありとあらゆる゛力゛を゛力゛の生まれる源を、無造作に放り込んだ鍋のようにに)
(異質な゛力゛が坩堝する、この街の夜の空を――)
――また゛力場゛が歪みましたか・・・。
(――この小さな国の異変全てを集めたかと思う程に、異質の゛力゛に満ちた)
(この街の゛要゛となる力場を破壊してまわっている者がいる)
(以前から薄々感づいてはいたが、今夜はそれがすぐ近くで行われたらしい)
(そう離れていない場所で夜空を焦がした爆発よりも、いまだ燻り続ける黒い煙よりも)
(特殊な力場が乱れた波動のほうが、より強く魔女の肌に刺さる)
それに゛恐怖゛tと゛苦痛゛と゛絶望゛と・・・。
ああ、今夜もまた人がたくさん死にましたか。
本当にこの街には゛お前゛の食事には不自由しませんね?
(己以外誰もいない空の上、魔女はうっすらと笑んで姿のない゛誰か゛に語りかける)
・・・!
(――と、魔女の影から゛不可視の何か゛が飛び出し)
(混沌の現場、死と混乱に満ちた場所に飛来する)
・・・゛育ち゛すぎましたか。
(夜の空に箒を彗星の尾の様に翻し、魔女は゛影゛を追う)
(゛影゛と魔女がむかうのは、紅い髪の男が哄笑するビルの屋上、その上空――)
【それではどうぞよしなに…】
(この火災で亡くなった人間の、死の直前に味わった苦痛と恐怖と絶望が)
(集まって地の下に沈殿し、やがてレイラインのクロスポイントに影響を与える)
(歪む力場が更なる災禍を呼ぶ。やがて霊的エントロピーが臨界点に到達した時)
(この街は堕ちると言う。そうする為の起爆剤は、そこかしこに溢れている)
・・・とは言え、我が主は他の算段もあるようだがな。
(いつまで経っても湿気に満ちた時期が終わらない事に苛立って、己が何者か再確認する為に)
(わざわざ他の契約者の仕事現場まで付いてきた。《火炎魔人》と《爆弾魔》の通称を持つ)
(契約者は、この手の大規模破壊は能力の性質上、得意分野である。一対一の《戦い》では)
(勝てる自信はあるが、彼らは『戦士』ではないので、そんな状況には至らないだろう)
(立っている土俵が違うなら、勝負も成立しない。ならこれは思考遊戯に過ぎない)
・・・んぁ?
(ふと気配を感じて黒煙の立ち昇る夜空を見上げる)
(何かの影と、箒に跨った誰かがそこに浮いている)
どうした?何か用か?
その格好、コスプレにしちゃ、ちょいと地味じゃねえの?
(こんな状況で「何か用か?」もないのだが、それはどうでもいい問題らしい)
(紅い髪に紅い衣を纏った男が、ビシっと月を指差してポーズを決めている)
>>312 (今夜流された血を映したかのように紅い月にさした゛影゛は長く伸び、うねりながら飛来する)
(それはまるで巨大な蛇が夜空を這いずっている姿を思わせる)
最近のコスプレは、空を舞う所まで進化しましたか?
それは初耳です。
(影の蛇を追って来た魔女は、月と同じく紅い唇を三日月に歪めて首を傾げる)
あなたに用がある・・・というよりは゛あれ゛を追って来たのですよ。
゛ペット゛がよそ様に迷惑をおかけしないよう対処するのは゛飼い主゛のつとめですので。
(紅い男と黒いローブを羽織って箒にまたがった魔女が問答をしている間に)
(゛影の蛇゛は崩れたビルに突進して滞空)
(すさまじい勢いでその場にあった死の間際の人間が吐き散らした恐怖や苦痛といった)
(゛負゛の想念ごと゛場゛にあったエネルギーを吸収しはじめた)
・・・とはいえ少々、遅かったようです。
これは゛事故゛などではなく、この場の要たる力場に干渉せんとした゛どなたか゛の、
涙ぐましい苦労の結果でありましょう。
しかしあの大喰らいにかかっては・・・力場に溜まるべき゛力゛も全て貪ってしまいかねません。
(火災と力場の破壊、その両方に関わっているとみて間違いない男を見下ろして)
(魔女は大仰に溜息をついた――その唇に三日月を刻んだままで)
まことに遺憾な゛事故゛ですが・・・こうなって、その゛どなたか゛の努力も水の泡です。
知らんよ、そんなことは。
まったく、今どき魔女なんぞ流行らないと思うんだがな。
あー、そう言えばこの間も魔女に会ったっけ?
(その女は魔女だった。伝承にある様な黒いローブを羽織り箒に跨って空を飛ぶ)
(古典的とさえ呼べるそのスタイルは、時代の流れに逆らって魔女の矜持を保っているが故か)
あー、その蛇?
ふぅん、お前の使い魔か何かかね。
(その影はさながら巨大な蛇だった。蛇は東洋では神聖視され、西洋では悪魔の化身)
(と目される場合もある、多面性を持つ生き物だった。今回のそれはどう考えても後者だが)
(魔女曰くそのペットはするりと動いて、周囲を漂う負の想念を喰らい始める)
(これでは今回の仕事の意味がなくなる)
(魔所も口先では事故などと言ってはいるが、その様を嘲笑しているのは間違えない)
(性根が腐っている。ここまで古典的な、伝承通りの魔女がいるとは思わなかった)
・・・それはそれは。全く、悲惨な事故だったな。
なら、これから起こることは見逃すことだな。それが飼い主の責任というものだ。
(かりかりとベルトのバックルを指先で引っ掻く。相克魔導機関が唸りをあげて、齧られた林檎の)
(レリーフから魔力が供給される。その魔力を身体に循環させて、紅い魔力を練り上げる)
(異能たる珪素への支配力にて水晶の剣を生成し、周囲に浮かびあがらせる)
――舞え、剣千陣。
(三十本以上の水晶の剣が、ガトリング砲を思わせる猛射で吐き出される)
(水晶の剣自体は珪素の集合体に過ぎず、それは物理攻撃の範疇を出ない)
(だが、今回のそれは通常の攻撃ではない。魔力を纏わせた上での攻撃だ)
(霊的な物体であれ何であれ、必ず一定の効果は望める)
(煌めく流星を思わせる剣の乱舞が、大蛇に襲いかかる)
>>314 おや、咄嗟にコスプレなんて単語が出される方でしたので
その方面には詳しいのかと思いましたが。
゛魔女゛に会ったのが二度目なら、もしかしたら知らない場所で流行になっているやもしれませんよ。
(紅い男からは強大にして異質な゛魔力゛を感じる)
(それは魔女の扱う゛呪文゛と゛術式゛という方程式で宇宙の現象を扱う゛魔力゛と似て非なるもの)
(こんな存在に会ったという話は、繋がりのある魔女、魔術士からは聞いていない)
(そして魔術は独学で会得できるものではない)
(と、なれば自分とは異なる組織に身を置く魔女であろうが・・・)
まあ゛ペット゛と申し上げたのは便宜上でして。
実際は主のいなくなったそれに餌を与えて゛育てて゛いるだけです。
それは私の言うことなぞ、まったく聞かないのですよ。
(男の言う゛魔女゛がどんな者だが気にならないわけではないが)
(今はそれよりも目の前の現象に興味があった)
ええ、まったく痛恨の゛事故゛です。
人間は強欲で身勝手なものです。
言うことを聞かない゛ペット゛がおしおきされる、ひどいときには処分される・・・よくあることです。
(唇を愉悦と皮肉に歪めたまま、口ぶりだけはしおらしく言い)
(紅い男が練り上げた魔力に目を細め、きらめく刃が蛇を襲うのを平然と見守る)
・・・ああ、申し上げるのを忘れましたが。
それは今でこそ、そのような情けない姿になっておりますが、かつては゛神゛と呼ばれたモノです。
荒ぶる魂゛荒御霊゛あるいは゛邪神゛とも・・・。
(多数の人間の死の想念に加えて、特殊な力場に溜まっていた゛力゛も同時に吸収した蛇は)
(その体積を一回りも二回りも大きく膨らませていた)
――゛おしおき゛するにも骨が折れましょう。
(魔力を纏った剣を受けた蛇は音にならない怒りの咆哮をあげ男を振り返った)
(ダメージがなかったわけではないが、痛撃よりは苛立ちが勝ったらしい)
(゛食事゛の邪魔をする者を先に排除するべく、紅い男に躍りかかる)
(蛇の吐き出した男自身がもたらした゛負゛の想念をまとった黒い霧が)
(男にまとわりつくように襲い掛かる)
(それを浴び続けていれば、強力な酸のように骨まで溶かされてしまうだろう)
魔女っ子なら認める。
だが、魔女は却下だ。大却下だ。
そんな流行なんぞ来てたまるか。
なんかヤだろ。迫害された者が流行るなんて。
(魔女の伝承は所詮作り上げられたものに過ぎない)
(他の宗派に侵略され、教義に反するという理由で悪魔や魔物に貶しめられた)
(土着の神々や精霊と同様に、魔女もまた貶しめられた者である。つまり被害者だ)
神ねえ・・・・・・全く、八百万の神々が住まう国とはよく言われたものだ。
アレだな。迫害されたモノからすれば、日本は案外最後の楽園かもな。
(次々と突き刺さる水晶の弾丸は、しかしその巨体を揺らすに留まった)
(単純に威力と魔力量の問題だろうが、それでもその辺の異形なら三十回滅して)
(お釣りがくるほどの威力を受けて、大したダメージを受けた様子もない)
(喰らった負の想念の影響で肥大している。それだけ力が増しているという事だ)
(憤怒に燃える大蛇が口から、摂取したばかりの負の想念を吐きだして浴びせる)
(黒い霧に包まれ、紅い姿は瞬く間にその奥へと消えた)
(その負の総量足るや、凄まじい威力である。精神力が強い者でも発狂するほどの怨念と)
(肌を侵食する腐食効果は、どんな退魔師であれ防ぎようもなく、堪え切れるはずもない)
(魔女は想像したはずだ。紅い男の絶叫と、溶けた姿を)
(されど、黒い霧の奥から響いて来たのは、狂いきった哄笑であった)
くは・・・はははは・・・
くは・・・!ふははははは!
信仰されなくなった神なんて、この程度か!
(肌が溶ける。髪が腐る。眼球が、唇が干上がってゆく。それでも笑う)
(笑って、空いた口に向けて長大な水晶の槍を投擲する。笑いながら)
(肌が艶を取り戻す。髪が伸びる。眼球と唇が水分を取り戻す)
(魔王の加護――魔力耐性と、再生能力。この二つが怨念攻撃から彼を守ったのだ)
ははぁ!
(槍が飛ぶ。剃刀が乱舞する。礫が飛ぶ。剣が舞い踊る)
(魔力を全開にしての大盤振る舞いである。供給される魔力に際限はなく、それを放出する)
(人間の器は有限であり、だから反動は確実に彼の身体を崩壊させてゆくが、それでも)
(紅裂拓兎は笑い続ける。自分の死など、最初から恐れていない。だから笑い続ける)
>>316 そこまで否定されてしまうと魔女を名乗る朋胞の末席を汚すこの身としては
いささかさびしいものがあるのですが。
それに善も悪も、迫害する者もされる者も・・・時が流れれば簡単に翻るものです。
かつての歴史で迫害された゛魔女゛が世を席捲する・・・そんな時代も来るやもしれませんよ?
まあ、迫害されるのはしょせん゛弱者゛でだからでしょう。
弱き者が強き者に駆逐され消えていく・・・世の倣いです。
(歴史の闇の中で紅い男の言う゛迫害゛の被害となり命を落とした゛魔女゛の大半は)
(゛魔女゛のレッテルを貼られただけの゛ただの人間゛である)
(それを知る魔女は、他愛ない会話に混ぜその愚かしさを嘲り皮肉った)
なんとまあ、派手なことです。
(上空から高みの見物を決め込んだ魔女が呆れたように呟いた)
(迅速な再生、そして次から次へと放たれる攻撃。どちらにも大量の魔力が動いている)
(それは並みの魔術士には扱いようがない程の、強大で膨大で゛力゛)
大したものですが・・・それは私の欲する゛力゛ではありませんね。
他者の傀儡となって与えられる゛力゛など私には何の意味もない。
私が欲しいのは確固たる゛力゛、私自身のものとなる゛力゛なのですから。
(紅い男の哄笑に隠れて魔女は呟く、経緯を見守る目はどこまでも冷たく打算に満ちていた)
(槍を、剃刀を、礫を、剣を、揺らめく影の胴体に受けて蛇はのたうつ)
(口から吐き出していた負の力をこめた息が止まり、黒い霧が晴れていく)
(開けた視界の中、蛇はその影が固まった胴体にいくつもの大きな穴を開けていた)
(そのまま影の姿を揺らめかせ――…これで死滅かと思いきや)
(蛇は首をもたげ振りたくり、体内から大きなエネルギーを放出した)
(胴体に空いた穴から新たな首と新たな尾が生える)
(計7本の首と5本の尾をもった姿は蛇から竜に進化したようだった)
死を司る神の一柱・・・かつての姿を取り戻しつありますか。
予想外でしたが、ここの力場の力と・・・あなたがj気前よく放射する力がよい餌となったようですね。
(上空から見守る魔女が、竜と相対する男に声をかける)
もっとも完全に復活されては私が御することが出来なくなります。
それは困りますので、適当に弱らせていただけると助かるのですが。
(竜が七つの首で咆哮する。音を発しない咆哮は、音のかわりに衝撃を撒き散らし)
(割れた窓ガラスや割れたコンクリートなどのビルの残骸を吹き飛ばす)
(それはそのまま男と魔女に襲い掛かったが、それとて攻撃ではなく余波にすぎない)
(竜は蒸気の噴出の様にエネルギーを放射しながら七つの首から大気を破る衝撃波を吐き出した)
(衝撃波は空中で一本に収束し、紅い男に向かっていく)
(その威力は大きく、紅い男もろとも魔女をも薙ぎ払わんとしていた)
(あるいは自分をいまだに縛る鎖の端を、魔女が握っているのを察知していたのかもしれない)
くは、ははは・・・
くふはぁ・・・くふっ・・・はっ・・・!ぐふっ!かはっ!
(哄笑しながら、血を吐き出す。鮮血が地面を穢す)
(繰り返される崩壊と再生の舞踏は、地獄の業火の如き苦痛を与えてくれる)
(その苦痛こそが彼の求めるものであり、その苦痛が愉悦で堪らない)
(崩壊の痛み、再生の痛み。惜しみなく放出される魔力の爽快感)
(失われる魔力の反動が肉体を内部から軋ませる)
(強大な力は諸刃の刃。暴走。自滅。そんな言葉が脳裏を横切る)
(―――そんな事は最初から承知している)
――全く、くだらねえ。
(死滅したかと思いきや、大盤振る舞いで放った弾幕の嵐ですらまだ足りないらしい)
(それの姿は終末の獣を連想させたが、彼の知る魔王の放つそれには到底及ばない)
(それでも苦境に立たされている事に変化はないが、それを恐れる神経は焼き切れている)
(大蛇から七首の龍へと変じたそれの放つ衝撃波が大気を揺らし、ビルの残骸を散らす)
(更にその力を集約させて、その恐ろしい攻撃をこちらに向けて放つ。それは違うことなく直撃した)
――蒼氷壁・・・
(地面から出現した分厚い水晶の壁を、衝撃波が砕いて破砕する)
(立て続けに壁が出現するが、威力に押されて次々と砕け散る)
(身体が浮いて屋上の端まで吹き飛ばされる。血反吐を吐きつつ、それでも立ち上がる)
(直撃ではなかったが、ぶらりと片腕がへし折れている。このレベルだと現状での再生は不可能だ)
ははぁ・・・・・・
とって置きを、くれてやる・・・見たら死ね・・・!
(膨張する殺意と魔力、そして狂気。負傷した影響など微塵も感じさせない挙動で力を振るう)
(珪素の鎧を纏う。その鎧が膨張して大樹のように伸びる。メキメキ、メキメキと成長するそれが)
(圧倒的な質量に膨れ上がるのに時間は大して必要はなかった。大樹の夜空を覆わんばかり伸びて)
(その絡み合い捩じれ切った枝が巨大なドリルを形成して一本、二本、三本・・・)
(最終的には十本のドリルが回転し、伸びて、七頭の龍を襲いかかる)
(装甲など関係ない。貫けばいいのだとの自負に満ちた、男の浪漫を感じさせる攻撃だ)
(――それを放つ紅裂拓兎の身体は、もう一押しで地獄へと旅立てる状態にまで追い込まれていた)
ヘカス・ヘカス・エステヘベロイ・・・。
(紅い男が汲めども尽きせぬ魔力で次から次へと盾を生み出し、衝撃波を防ぐ)
(衝撃波が盾を砕き、新たな盾が生み出され、また砕かれる)
(数秒の間に繰り広げられる攻防の中で)
(魔女は暫定的な安全圏と見なした紅い男の背後に移動し、自身の身を守る呪文を唱えていた)
(とうとう盾もすりきれたか、衝撃波が押し勝って男を吹き飛ばしてきたのを軽く避ける)
エエステデベロイ・・・。
(自分の身だけを守る呪文の効果は、追い討ちのように降り注ぐ瓦礫の欠片も跳ね返し)
(満身創痍の男とは異なり魔女は全くの無傷だった)
落ちたりとはいえ゛神゛と渡りあう゛力゛・・・まったく大したものです
けれど゛力゛が神のものとはいえ、扱う身はしょせん人間。
そろそろ限界が近いようですね?
(結果として魔女の盾にもなってくれた男が血反吐を吐くのを見ても、何の感慨もなく冷たく呟く)
(戦闘行為に心を奪われた男には、魔女の存在など意識の端にも引っ掛かっていないだろうが)
゛壊れて゛しまわれる前に、あれをなんとかしてくださいね。
あそこまで゛肥らせた゛のはあなたなのですから。
(どこまでも身勝手なことを言い、ここに至って手を出すつもりはないのか)
(数歩下がって見物の姿勢を取っている)
(紅い月の光を吸って、禍々しく輝く十本の刃が゛堕ちた神゛に向かっていく)
(七つの首のひとつが衝撃波を吐き出し一本を砕いた、五本の尾の一つが一本を薙ぎ払った)
(一つ首を振って一本を吹き飛ばし、首の一つが一本を噛み砕く)
(尾が一本に締め上げ投げ捨て、二つの首が一本を捕らえ両側から引きちぎる)
(それでもまだ迫りくる一本を胴体で巻きついて砕いた)
(だが竜の抵抗もそこまでだった、最後の一本が竜の体に深々と突き刺さる)
(竜は首をもたげて咆哮するが、その咆哮に先程までの力はない)
アグラ・アグラ・アグラ・宇宙の四方向を示すもの、その偉大なるを記す四つの音は、
ヨッド・ヘー・ヴァハ・ヘー!その音をもってここに界を開き、ここに界を閉じる!
(潮時と見たか、ここまで高みの見物を決め込んでいた魔女の呪文が響き渡る)
(魔女の呪文ととも照射される光が竜を照らすと、竜は身を捩りながらその姿を小さくしていく)
フ・ヨッド・ヘー・ヴァハ・ヘー・・・。
(やがて最初に男が見た時と同じくらいのサイズの蛇に戻ると)
(そのまま魔女の影に吸い込まれていく・・・)
(砕ける。砕ける。砕け散る。ひとつふたつみっつよっつ・・・・・・)
(十の捩じれた刃は、衝撃で、尾で、首で、牙で、砕かれる)
(それでも更に突き進む捩じれた刃が、龍の命を啜らんとしている)
(五つ、六つ、七つ、八つ、九つ・・・・・・次々と砕かれる)
(それでも最後の一本が届いた。捩じれた刃が抉り、突き進む)
(その頑丈な皮膚を貫き、臓腑を抉って、命を散らさんと苦痛を与える)
――は・・・
美味しいとこ、とりやがって・・・・・・
(安全圏で傍観を決め込んでいた魔女が、好機と見たか朗朗と呪文を唱える)
(ばりんと、水晶の大樹が砕け散る。こちらの限界の方が先に来た)
(ぱらぱらと珪素の破片が砕け散って、ビルの隙間に流れる風に乗って乱舞する)
(フェンスに背中を預けて、朦朧とした視界で光が龍を戒め制御下に戻る場面を視認する)
(やがて元のサイズに戻った蛇が、魔女の影に戻ってゆく)
本物の魔女、か・・・
全く、人の邪魔するわ、ペットの面倒見切れんわ、いい迷惑だ。
どうして魔女が狩られたのか、ようやくわかったぜ。
お前みたいな奴の所為で、罪もない人間まで魔女狩りに巻き込まれたんだろうよ。
(血色の悪い顔で呟いて、ぐっと身体に力を込めて立ち上がろうとするが)
(ブチブチブチ・・・ブチン!老朽化していたのか、衝撃の余波で脆くなっていたフェンスの網が)
(重さに耐えかねてその役割を放棄した。体重を預けていた紅裂拓兎はあっという間に落下した)
・・・・あ・・・・・・・
(天から堕ちた十二枚の翼の主の気持ちを疑似体験、なんて死に際の集中力で思い浮かべながら)
(紅裂拓兎はあっけなくビルの谷間へと消えていった。遠くからサイレンが聞こえる。渋滞を擦り抜けて)
(漸く消防車が到着したらしい。明らかに手遅れだったが、彼らを責めるのは筋違いであろう)
【あ、悪い、時間がキツイんで、俺の方はこれで〆るな】
【付き合ってくれてありがとう。愉しかったぜ。またな】
>>320 言うことをきかない可愛くない゛ペット゛ですが、それでもコレを手に入れるまでに苦労したので。
そう簡単に滅されてしまっては困りますから。
(きらめガラスの粒子が舞い散る幻想的な光景の中、そこにある魔女と紅い男の間にあるのは)
(幻想など欠片もない、殺伐とした空気だけだった)
おやおや、嫌われてしまいましたか?
まあこの程度で死ぬような方ではないでしょう。
いずれまたお会いする機会があるかもしれませんが・・・その時まで、御機嫌よう。
(フェンスの崩落とともに墜落していく紅い男を見下ろして)
けれど・・・゛汝、殺すなかれ゛と刻まれた聖典を掲げ、殺戮の限りを尽くす。
神の被造物たる身で神の定めた領分を越えたとして゛魔女゛を狩る・・・、
人ならぬ゛力゛を狩るほどの゛力゛を持った者もまた、その領分を越えている。
そんな矛盾と欺瞞に満ちた狂信者の愚行の責任まで負わされたくはありませんよ。
(空を飛べるけれど、助けるつもりはないようで唇を皮肉な笑みの形に歪めて)
(ビル間の影にj消えていく男を見送った)
(――近付いてくるサイレンの音と共に地表に紅い光が見えてくる)
(夜の空に鎮座する不吉な紅い月の光よりも鮮やかな灯は)
(街の治安と安全を司る者達のそれであろう)
(もっとも昼の世界に生きる彼らが今夜の゛事故゛の真意に近付くことはないだろうが)
潮時ですね。
私も立ち去るとしましょうか。
(片手を振って箒を呼び出し、ふと゛堕ちた神゛を封じた自分の影に目を落とす)
(かの゛神゛は太古に邪神と呼ばれた一柱)
(負の想念と血を吸った゛力゛を吸収して力を増していくモノ)
(荒ぶる魂のまま破壊と殺戮の限りを尽くし世界を滅ぼしかねないほどに肥大したが)
(それを危険視した数柱の神と人間の霊的能力者によって封印された)
(神と交信し、神を降ろすほどの゛力゛を持っていた、その霊的能力者、神巫が)
(自らの肉体と魂、双方を鍵とし)
(この世の絶対の理たるひとつ、厳然と分かたれた境界の向こう゛死゛の領域に封じ)
(そのまま゛力゛をすり減らされた邪神は消え去る筈であった)
(――魔女に唆された盗掘屋が、太古の封印を溶いて涅槃の扉を開けなければ)
(そして唆した魔女が、開いた封印の隙間から゛力゛の大半を失い)
(消えかけていた邪神を甦らせなければ――)
(太古の世界を脅かした邪神はそのまま消える筈であったのだ)
・・・特異点の゛力゛と死と血の想念、そして神と比肩し得る程の゛何者゛かの゛力゛。
様々な要素が重なったとはいえ、ここまで早く熟するとは予想外でした。
完全に復活されては私が逆に食い尽くされる・・・。
これは本当に゛潮時゛かもしれません。
(紅裂拓兎が仲間と共に算段した世界崩壊のための下準備は)
(魔女と盗掘屋が呼び起こした太古の邪神に力場が喰われ乱されたことで大きく崩れた)
(立て直すのにはどれだけの労力が必要だろうか)
(――そんな事は知ったことではないとばかりに魔女が飛び去る)
(魔王の使途が堕ち、魔女が飛び去った後に残るのはサイレンの音と破壊の形跡のみ)
(――誰もいなくなった廃ビルの屋上を、紅い月だけが見下ろしていた)
【では〆で。前世の因縁を説明する機を測っているうちにレスが遅くなって申し訳なく・・・】
【お相手に感謝します。それでは、またいずれに・・・】
(丁度帰り道の途中で、自分の携帯に連絡が入った。
ただし、内容は己個人に向けてではない。特殊急襲部隊特務分隊所属、『ガンスリンガー』に対して)
(普段の哨戒任務とは違う、明確な異形の出現情報があった時のみ
命じられる、純粋な戦闘任務。あの黒髪の剣糸と共闘するのも、ほぼこの種類だ)
…………。
(そうして少年が赴いたのは、郊外にある廃工場。
以前黒い不定形の異形と戦った、未だに爆発痕の残るそこ)
(居場所を聞いた時はもしや、と思ったがヤツではないらしい。
もしそうであるならば、自分一人では任務に当たらないだろう)
(沈みつつある太陽に、薄暗くなる工場内。
その中でも強く光る深紅のケースを背負いながら、薄暗く工場内に足を踏み入れた)
【こんばんは。スレをお借りしますね】
【それでは紫先輩、よろしくお願いします】
(紫 一久は……走っていた)
(ただ一匹の猫を追って)
待て、待て待て待ちやがれ――!
(まるで夜に赴くかのような戦闘服に、日本刀を提げ、紫は走る)
(ただ一匹の猫を追って)
(その光景は滑稽を通り越して異様だ。一見しただけなら、紫はただの偏執狂にしか見えないだろう)
(しかしそこには、相応の訳がある)
…ックク
(ぴょん、と猫が飛び込んだのは、町外れの廃工場の壁にできた、小さな穴)
(きっとそこに飛び込めば安全だ、とでも思ったのだろう)
……だが、甘い!
(叫ぶのと同時、その穴の隣にある窓ガラスに身をぶつける)
(派手にガラスが砕ける音、硬い地面に降り注ぐ音と共に、紫が転がり込み…猫を捕獲した)
ハハッ、所詮四足動物、人間様には敵わないんだよ!
(偉そうに言って、猫から引き剥がしたのは、貧相な財布)
(――生命線だった)
…おら、とっとと失せろ。
次から物盗りする時は、もう少し安物にする事だ。
(猫の首根っこを掴んで言い聞かせると、爆砕した窓枠からぽい、と外へと放り投げ)
………ぬ。
(その時初めて、廃工場の中の、もう一つの気配に気付いた)
【では、こんな感じで…よろしく頼むぜ】
>>323 ………気配はなし。工場内に、異形の姿は見えない。
(誰ともなく呟くと、周囲を見回す。警戒されて、逃げられては面倒だ)
(ギリギリまで銃器は取り出さない。こちらを襲撃してきた瞬間、反撃をするのがベスト)
(その時に備え精神を集中させながら、刀の柄に手を添えた
居合い切りの達人のような面持ちで、ひたすら時を待つ)
(人間の集中力は持って15分と言われるが、誰しも決まってそういう訳ではない。
とりわけ狙撃主と呼ばれる職業は、一日二日待ち続けるのも苦にしないのだ)
―――――ッ!
(そして時は来た。何かが侵入する気配とともに、ガラスが割れる音が響く。
工場の中央に位置を構えていた晶は、とっさに横に飛び退く)
(転がりながら、同時にケースから二丁の拳銃を取り出す。
そして、その銃口を異形と思しき二つの影に向け――――)
…………………………………………………………。
はぁ。
(侵入者の一人である男の言葉から、大体の事情は理解できた。
哀れもう一匹の侵入者は、窓からぽい、と投げられてしまった)
(民間人。取り敢えず、エアガンを用いて遊んでいたと言えば言い訳はできるか。
唐突に現れた日常に、若干気を緩めていたその時)
(ひたり、ひたりとほぼ無音の足音を立てながら、
廃工場の天井を歩く影が一つ。いや、そいつは正に影そのものだった)
(大きさは人間並だが、手足は六本。その体は闇に溶けるように黒く、
顔に当たる部位からは目が消え失せ、鋭い犬歯が並んでいた)
(生憎と、侵入者に気を取られた少年は気付いていない。
そいつは少年を挟んで、侵入者の点対称の位置から現れた)
………
(仄暗い工場の中、目を細めてその気配の主を見る)
(両手に銃を構えた小中学生、だろうか。季節も季節だし、こういう所で遊びたくなる気分も分かる)
あー…悪いな、少年。サバゲーでもしてたか?
(刀を腰に挿し、降伏だ、と言わんばかりに両手を軽く挙げて)
ま、何だ。アクシデントを起こした本人が言うのもアレだが、こういうアクシデントを逆手に取ってこそでもあるぞ。
例えばこの音を聞きつけた相手はだな……
(思いつく限りにつらつらと言葉を並べ、そのまま工場から立ち去ろうと歩を進め)
――――
(それ、を見つける)
(天井に貼り付いた影。染みや錯覚ではない。異形だ)
(何とタイミングの悪い)
…あー、少年。
(できるだけ、視線は向けずに口を開く。もし気付かれ、パニックに陥られたら扱い辛い)
良いか、今すぐ、全力でこちらに走ってこい。
(こと、と足を踏み出す。腰の刀に左手を添え)
……そして逃げろ。ダッシュで逃げろ。更に言うならこの一帯から離れろ。
オーケイ……!?
(と、ここまで言うと少年横を一気に走り抜け、背中を守るように立つ)
(その昆虫のような、とも、獣のような、とも言える異形の相貌を見据え、刀を抜き、構えた)
>>325 …………?
(―――――刀?)
(猫とじゃれ合っていた姿に気を取られ、気が付かなかったが
その片手には、確かに日本刀のような物が見えていた)
(例えばこの優男が実はヤクザの息子とかで、家の野良猫に財布を取られ
思わず日本刀を担いで、猫を追いかけてしまっただとか)
(――――有り得ない。それこそ、まさか同業者か?
だとしても、たかが財布を取ったくらいの無害な動物に
得物を取り出すのは、正直どうなのだろうと思うけれど)
……………。
(男の言葉を聞きながら、考える。このまま無知な中学生を白を切るか?
警察手帳を楯に、銃刀法違反など突き付けて異形狩りか問い質すか)
(そんな所に、急に青年の雰囲気が変化した。
遅れて、少年も違和感に気付く。何かが、いる)
(一久が声を出すのと、影の異形がそちらを見たのは同時だった。
何かを確かめるように、目と鼻をピクピク動かしながら)
(そして獲物の存在を確認し―――――にぃ、と大きく口を裂けさせた)
(青年が刀を構えるのと同じく、少年は反転し、銃を向けた。
そして影もまた、六本の足で天井を蹴り、一直線に向かってきた)
(その速度は、かなり速い。並の異形とは比べものにならないほどだ)
『ナイト・クローラー』…ッ!
(少年はその姿から、以前父親が務めていた時代のデータを脳内で呼び覚ます)
(『ナイト・クローラー』。夜の闇の中で生きるそいつらは、
目は退化しなくなっているが、その分嗅覚聴覚に優れ、
その優れた身体能力で、獲物を静かに仕留める闇の狩人だ)
…っち。
(笑った。その異形は、間違いなく笑みを浮かべた。獲物を、食糧を見つけたという笑み)
(この様子だと、逃がすのは逆に危険かもしれない。周囲に仲間がいない、とも限らない)
(そうなると……守る、しかないだろうか)
(と、ここまで考えた所で、少年が何やら声を上げた)
ナイト・くろ…?
(一瞬、何事か分からなかったが、少年の方を見遣れば、既に銃を異形へ構えている)
(ナイト、は夜、騎士…クロウラー、は、はいよるもの?)
……個体名。
何だお前、同業か。
(ぽつり呟くと、ほんの少しだけ体を横にずらす)
(得物が銃ならば、射線上に立つのはお互いにとってマイナスだ)
(そうしながら、高速で動き出した異形を睨み、いつでも反応できるように刀を構え直す)
(見た所、隠密性と速度に秀でた暗殺タイプのようだ。こちらが存在に気付けば、何も恐れる相手ではない)
>>327 …その様だな。
(甲高い少女のような声で、しかし憮然とした口調で少年が返す)
(一久が飛び退いたのに一テンポ遅れて別方向にサイドステップ。
その間を弾丸のように通過する影)
(しかし、地面に着地する時の音は確かに捉えたようだ。
六本の足を器用に扱い、反転しながら再度飛びかかる)
(それは距離の近い、二丁拳銃を構えた少年の方へ)
近い…っ!
(銃を構える暇もない。晶は姿勢を下げ、ケースを肩に乗せるようにする)
(すると、ギャリッという快音をあげ、その地面についたキャスターが回転した。
素早く撃ち出された深紅の巨大なミサイルは、見事クローラーを落とすかに思えた)
『ギギッ!』
『ドゴォッ』
(が、そいつは紙ヤスリをこすり合わせたような不快な音を立て笑うと、
宙でそのケースを蹴り飛ばした。威力が相殺され、ミサイルは勢いをなくす)
(そればかりではない。影はその反動を利用し、更に
勢いをつけながら、刀を構えた一久の喉笛を食い破ろうと飛びかかってきたのだ)
…ふん?
(背負っていたはずのギターケースが、何か"よく分からない動き"をした)
(射出、だろうか。何らかの異能か、はたまた機構が働いた、という事は辛うじて分かったのだが)
っと…
(飛来したケースを足場に、そして反動で自分へ迫ってくる異形、ナイト・クロウラー…だったか)
(だから打撃武器は信用がおけないんだよな、と心中でぼやきつつ、刀では確実には仕留められないと判断し)
……ふん。
(喉に食いつこうと大きく開いたその口腔に、無造作に鉄の義手を突っ込む)
(飛びかかる勢いで義手は逆に異形の喉を破り、突き刺さり)
……悪く思うなよ?
(腕を噛み砕かれるよりも前に更に腕を押し進め、異形の内臓まで辿り着き)
(ぐ、とその臓腑を握ると、そのまま大人しくなるまで電流を流し、ぽい、と傍に捨てた)
あー…汚れた汚れた。
(断末魔もどこ吹く風、返り血で汚れた顔と右手を服の袖で拭い)
さて……と。
少し話、付き合ってくれるな?
(刀を持ち直して、その少年に向き直った)
>>329 ………ちっ。
(移動するナイト・クローラーに対し、素早く銃を構える。
しかし、射線上には刀を構えた青年がいた)
(彼の反撃を先ほどのように、また上手くかわされては、放った銃弾で誤射してしまう可能性がある)
(青年の対応を見てから判断しようと、その動作を見守る)
………っ……?!
(飛びかかる影。そのスピードを更に上回る速度で、優男が拳を突き出す)
(カウンター、と一言で言い表すにはあまりにも危険な行為。
しかしそのまま、噛みつかれるより早く彼の拳は喉を通り過ぎ)
(クローラーの体が奇妙な痙攣を見せる。そして焦げ臭い臭いを出しながら、
黒き影の死体は彼の財布を奪ったネコのように、軽く投げ捨てられた)
…電撃、か。
(確信したゆうに、小さく一人呟くと、青年の言葉にそちらの方を向いた)
(ただし距離は詰めないまま。両手の銃は離さずに、だ)
………話せる範囲ならば。
(鞘を腰に提げたまま、抜き身の刀を左手に持ち、ゆらゆらと少年へ近づいて行く)
…そんなに肩肘張るなよ。取って食おうという訳でもないんだしな。
(やれやれ、と軽く肩を竦める。その右腕は、異形の牙にやられたのか、服と装甲の一部が裂け、
僅かながら金属の機構が見えていた)
サバゲーなんかじゃなくて本当のサバイバルをしてたんだな?
しかも本当の異形を相手に。別に俺が殺しても良かったよな?
(ゆっくりと歩み寄る足に、未だ肉を焦がす悪臭を放つ異形の死体が触れて)
……コイツ。
(それを軽く、少年の方へ蹴り出す)
さて、それじゃあお互い、その"話せる範囲"とやらを広げる努力をしようじゃないか。
まず少年、名前は? …それと、どこか組織で活動してる人間か? それともフリーランス?
……あと、銃刀法違反って知ってるか? 全く、最近はよくよく銃使いに縁がある………
(あくまで軽く、世間話のように…というか、一部では愚痴を言うかのように、一先ずの疑問を投げかける)
(少なくとも、これが初めての異形狩り、という訳ではあるまい。ならば、この手の質問にもある程度応答の型が
存在しているだろう)
>>331 ――――――。
(晶は、青年の言葉を完全には聞いていなかった。
と言うよりも、恐らく望むべく情報が既に得られたから)
(皮膚が剥がれ、その中から鈍く光る装甲が見える。
その手は、先ほど電撃を放ったもの。あの電撃は、義手の機能だろうか。
元から電気系の異能者が、片腕を失った可能性もある)
(どちらにせよ、あれが武器として用いられる物だとしたならば)
………紫、一久。
(接近するその動きから警戒は怠らずに、慎重にその名前を口にする)
(『ガントレット』、紫一久。仕込み義手をメインの武器とする、とある組織の構成員)
(その組織は、警察とある種の協力関係にある。
ただし異形を殲滅するのみならず、その力を解明し時には利用しようと考えている)
間違いがあれば訂正を。
それと、僕の名前は兵部 晶。…聞き覚えは?
…………ふん?
(歩み寄る足が止まる。その視線の先…傷ついた右腕に、左手が伸びた)
(やれやれ、自分も有名になった物だ、と心中で溜息をつく)
(だが、次いで告げられたのは、少年自身の名前)
……晶、ね。
(懐から携帯電話を取りだし、検索…しようとして、止めた)
(脳の片隅に、しかししっかりと、その名は記憶されていたからだ)
兵部 晶。特殊急襲部隊特務分隊の"ガンスリンガー"……か。
……なるほど、名に恥じぬ能力者だった、という事か。
まさかこんな年少だとは思ってなかったが。
(確かめるように口にして、ようやく刀を鞘に収めた)
(身体からも力を抜く。一応の、信頼のポーズだ)
その通り。<<十三天梯>>の紫 一久、だ。呼び方は…まあ好きで結構。年齢も特に気にするな。
(こつ、こつ、と、先程とは違い、特に気負いも見せずに歩み寄り、左手を差し出す)
そちらと争う理由はない…つーか、いつも世話になってるな。
>>333 それはどうも。…けれど、『ガントレット』。
まさか、本当に戦闘に用いられるレベルの義手を開発していたとは…。
(<<十三天梯>>の技術力に改めて驚きつつ、ガチャリと背中のケースを開く。
その中に拳銃を収め、こちらも左手を差し出し握り返した)
(相手の身元がしっかりと割れた以上、危険視する必要はない。
けれど、勿論必要以上に接近することもないだろうが)
協力関係にある以上、気にする必要もない。
あなた方からの技術提供は、かなり役に立っている。
(先刻、あの影の異形を理解したデータも、詳細の大部分は
<<十三天梯>>から提供してもらったものだし)
(また、背中のサックスケースの素材や構造なども、
<<十三天梯>>の人間と協力して作られたものだという)
(警察は公的な権力こそあれど、戦闘力や技術力は、
専門の組織に比べれば必然に劣る。多少その権力を濫用してでも、
それらは彼らにとって、喉から手が出るほど欲しいものだ)
…同じ学園の生徒だったのか。
(一久の姿を眺めながら、ポツリと呟く。その制服は、
よく見れば自分が通う学園の、高等部のものだから)
(確かに聞いてはいなかったけれど、それ位なら教えてくれてもよかったのでは、
と、ここにはいない特殊急襲部隊特務分隊、別名S3のメンバーに内心毒づいた)
>>334 【すみません、よく見れば先輩は今戦闘服でしたね】
【下数行は、ちょっと脳内消去お願いします】
ま、な。意外と、やろうと思えばやれる物だ。
一品物だし、量産が利く訳でもない。それほど凄い事でもないさ。
(結んだ左手を軽く上下に振りつつ、答える)
(実際、この義手は自身の能力を以て…つまり、原動力を外部においてようやく動いている物だ)
(まだまだ実用にはほど遠い)
そうかそうか、そう言ってくれるとうちの技術班も喜ぶだろ。
一応、こっちからちょくちょく報告はしているが、外部からの声は貴重だからな。
(満足げに頷く。できれば、この声を直接届けてやりたい所だ)
………しかし、その格好を見るに…あそこの学園生か?
という事は、俺が先輩になるという訳だ。一応、高等部に通ってるからな。
先輩って呼んでも良いぜ。その方が話しやすいだろ?
(気楽な笑みを浮かべ、気さくに話しかける。勿論、それが心情十割という訳でもないのだが)
……あぁ、そうそう。今暇か?
折角の機会だし、訊きたい事…つーか、頼みたい事があるんだが。
【修正、了解した】
【時間は大丈夫か? 一応、こちらはもう少し大丈夫だと思うが……】
>>336 …あの学園の生徒か。
了解した、それでは紫先輩と呼ばせてもらう。
(気さくな笑みを浮かべる彼とは正反対に、無表情に頷いた)
(彼は初対面なのに、それにしては警戒する様子もない。嫌じゃないほどの馴れ馴れしさ)
(元来の性格なのか、それとも構成員としての性質が、既に染み付いているのか)
(ほぼ戦闘を任務の全てとするこちらと違い、向こうには様々な指令があるのだろう)
………?
特に現在は用事がある訳ではない。返答はその内容次第だ。
(<<十三天梯>>が警察に頼みたいことだけなら、何も自分を介さなくてもいい)
(もっと、戦闘要因である己に直線言いたいこと、
または組織に寄らない、完全独断の依頼だろうか)
(様々な思惑を考慮しながら、彼の言葉を待つ)
【ありがとうございます】
【僕も、後少しなら大丈夫そうです。先輩こそ、大変でしたら早めに仰って下さいね】
>>337 【申し訳ございません、やはり眠気が…】
【もしよろしければ、次の金曜日の22時に再開ということで】
【今夜は凍結させて頂いてもよろしいでしょうか】
………ふぅ。
(一応、先輩と呼ばせては見たが、態度は硬いままだ。プロ意識、という奴なのだろうか)
(これでは、明るく振る舞う自分が道化のようではないか)
別にそんな難しい事を頼みたい訳ではない。ただ、人捜し…というのも妙な言い方だが。
(そう言って、胸元から三枚の写真を取り出す。かつて、久遠 ゆりかにも見せた物)
(一枚目は夜の歩道を歩いている、紅裂 拓兎の写真。コートを羽織っている所を見るに、冬の物だろう)
…………
(少々迷ったが、二枚目以降も一挙に見せてしまう事にする)
(相手は警察組織、しかもこの態度を見るに、仕事と割り切ればする事はするはずだ)
………この男…名前は紅裂 拓兎とか言うらしいんだが、こいつを色々と訳あって探している。
(二枚目の写真は、結晶の中に囚われた人間。そして三枚目は、少々分かりづらいが、逃げる女性を追う紅裂の写真)
最近はすっかり落ち着いているが…一時、何の罪もない、であろうと思われる一般市民が、結晶に囚われるという
怪事件が頻発したのをしっているか?
この男がその犯人。で、こいつを追っている。
……最近は大人しくしてるのかすっかりナリを潜めててな、組織も警察も腰が重いんだ。
(肩を竦める。受けた被害の甚大さもあって、組織で彼を追うのはなかなか辛い判断なのだろう)
だが、俺はこいつに少なからぬ借りがあってな。利害とか、そういう計算以上の理由で、こいつを追わなきゃならん。
………見覚えはあるか?
【っとと、済まんな。凍結、了解だ】
【時間も了解。返事は要らん、ゆっくり休め】
【では、スレをお返しする】
【しばらく待機させていただきます。プロフィールは
>>4です。リミットは2〜3時、凍結可です】
【お相手よろしいですか? プロフは
>>98なのです】
>>341 【はい、よろしくお願いします】
【とりあえず一度目なので学校か夜の街での遭遇でしょうか】
【なにかご希望等ありましたら伺いたいのですが】
【そのどちらかで構わない、のですよ。
書き出しはそちらに任せて宜しいですか?】
【それでは夜の街、こちらが異形と交戦しているところに卯月さんが乱入してくるという形でよろしいでしょうか】
【よろしければそれで書き出しを書きます】
【はい、それではお願いするのです】
(アンジェラは、人探しをしている)
(顔も名前も人数も解らない、『異能者』をただひたすらに探している)
(それが彼女に与えられた任務)
また、ハズレですか。
(故に夜の街を歩き、異変や魔力のある場所を探している)
(その原因は大体の場合、異能者か──異形だから)
(街灯の少ない裏通り)
(アスファルトの上を這う大蛇のような異形から距離を取りながら、呪文書を開くアンジェラ)
(木曜の魔法は『雷と神性』。概念としては強力ではあるが、それを行使しきるだけの術が今のアンジェラには無い)
Thunder,level1
(それでも、基本的な攻撃魔法は使用できた)
(低い音を伴いながら雷が大蛇の頭へと叩きこまれる)
(だが、その一撃だけでは大蛇は滅せず、怒りをあらわにして尾をアンジェラへと叩きつける)
ぐうっ!
(ブロック塀に叩きつけられ、苦悶の声を発した)
(流血はしていないが右足に違和感を感じる。骨に異常がなければよいが)
【お待たせしました。ではよろしくお願いします】
どうも私は移動が遅いみたいですね?
……いえ、寄り道しちゃったのも原因の一つかもです。
(少々困ったように暗い夜空を見上げる小さい影)
(異形に絡まれぬような努力も、彼女のテンポの前ではさして意味がなく)
……おや、何かぶっそうな気配……
あう……やっぱり、ではなかったのです……
(不穏な気配を察知し、裏通りをこっそり覗く)
(これは異形がいるのではと推測したものだが)
(元来退魔の者でないため、そこに異形を見つけたら
退治に勇み出るのではなく、その付近を避けすたこらするという寸法)
(確かに異形はいた。これだけなら無視して帰るつもりだったが)
(それに追い詰められた少女を見てしまったら、
流石に見て見ぬフリをするのには無理があった)
ふむ、ヘビに強いものって何でしたっけ。
とりあえずロビンズエッグ……あの方を御助けして差し上げましょうか。
(面倒事に巻き込まれたことにちょっとだけ溜息をついて)
(いつものようにトランクから、トンビのような仲間を呼び出す)
(痛む身体を引き起こして再び大蛇と対峙しようとした時)
(ベレー帽をかぶった長い銀髪の少女が近づいてくるのが見えた)
(一瞬「逃げろ」、と言ってしまいそうになったが、その言葉を飲み込む)
(少し変わった容姿に雰囲気、偉業を前にしても落ち着いていることから)
(少女は異能者である可能性が高いことが容易に導出できる)
……
(ならば、接触しなければならない。だが暴れる異形も無視することはできない)
……危険ですから、お気をつけてください。
(だとすれば、異形との「共闘」が一番望ましい)
(しかし自分よりも明らかに幼い少女を危険の中に置きたくはない)
(だが任務も達成しなければならない)
(どちらも切り捨てることができないまま、結局こんな中途半端な言葉を出してしまったのだった)
無力は、罪ですね。
(ふと口から洩れる言葉。いつも感じる、自分の最大の欠点)
それでも、貴方は倒せますからご心配なく。
(話の通じないであろう大蛇の異形相手に勝手に呟きながら再び雷を放つ)
(だが、大蛇はそれをかわし、卯月の方へと首を伸ばす)
しまっ──
(あわてて駆けだすアンジェラには、少女のトランクから鳥のような何かが出てきたのが見えた)
危険ごとには、不本意ながら慣れてますので。
(何となくばか正直に、この状況でお辞儀などしてみる)
(雷を扱う様子を見て、こないだ同じような力を持つ人がいたなと思いだす)
(その人に関しては、正確に言うと断定できるだけの状況に立ちあってないのだが)
ん……私に御用ですか?
(ふと、こちらに首を伸ばし突進する蛇に対し)
(余りにも暢気すぎるセリフと共に、ぽやぽやと首を傾げた)
(その言葉に応対するはずもない蛇の攻撃を阻んだのはトンビの仲間)
(彼は羽ばたくと、主人の前に出て鉄の羽を放つ)
……お見事、なのです。
(ピンポイントで頭部に突き刺さったのを確認すると、大きく鳴き鋭い爪の生えた足で掴み上げ、
長い身体をそこらに叩きつける)
(援護射撃に冷気を集めるのも忘れない)
(少女の呼びだしたトンビは見事に大蛇の頭を掴み、その身体をあたりに打ち付ける)
(にわかには信じられない光景にしばらくあっけにとられていたが、大蛇の動きに勢いがなくなっていくのを見れば)
(呪文書を持ちながら再び異形へと近づいていく)
The Judgement,Level1
(トンビに頭部をえぐられ、身体を叩きつけられた異形へ放たれる白い光)
(光自体にそれほどの威力は無い)
(最後の審判の名を冠する個の魔法は弱者を選別し、無へと化す)
(短く言えば、弱った相手を無に帰し、息の根を止める魔法)
(風化するかのように徐々に崩れていく大蛇の姿)
(完全に消え去ったところで卯月へと向き直る)
助かりました。ありがとうございます。
お怪我はありませんか?
(自分の身体の痛みも忘れ、優しく微笑みながら少女に問う)
くふ。なんだかかっこいいのです。
(女の呪文が蛇を葬る様を見て、他人事のように微笑う)
……あっ………あぅぅ……
(しかし、異形の骸があっと言う間に消えうせるのを見て少し哀しそうな顔になった)
(ぼやぼやしすぎて能力を行使するのが間に合わなかったか)
……まあこんなこともある、のです。戻って大丈夫ですよ、ロビンズエッグ。
(しかし直ぐにいつもの無表情に切り替え、仲間を手元に戻した)
いえ。どういたしまして、です。
一応自分では傷を負ってないと感じてるのですよ。
(不思議な抑揚で、何事も無かったかのように問いに応じた)
?……どうかしましたか。
(消えてゆく異形の姿を見ながら悲しそうな顔をした少女)
(可哀そうだとでも思ったのか──容赦なく攻撃をしていたからそれは無いか)
(小さく首をかしげながら少女に訊ねた)
その子は貴方のペット、いえ使い魔ですか?
とても強いんですね。
(「ロビンズエッグ」が少女のもとへと戻るのを見ながらそんなことを聞く)
(本当なら詳しく聞かせてほしいのだが)
(あまり根掘り葉掘り聞くのはよくないことだと解っている為、やはり曖昧な言葉になってしまった)
そうですか、ならばよかった。
ええと、私はアンジェラ・トルーマンと申します。
貴方のお名前を聞かせてもらえますか。
(銀髪の少女の表情や声の抑揚に少しの違和感を感じる)
(だが、少女も異能者ならば何かの事情があったのだろうと勝手に解釈して)
(少しでも仲良くなれたらいいな、なんてことを考えながら名前を聞いた)
いえ……気にしないで下さい。
ちょっとドジを踏んでしまっただけですから。
(気取られたのに、手を軽く振って応じる)
(傍からみれば少しおかしい反応であることには違いなかったろう)
使い魔……はい。まあ、そういったものと見て貰って構いません。
この子はそこそこ古株ですから。腕は立つ、のですよ。
(戻って来た仲間を、少しだけ迷った末キーホルダーに戻し、トランクに入れる)
(能力者に対してだけとはいえ、能力を隠すのに無頓着で大丈夫かなと
ほんのわずかに考えてみる。異様な力であることだ)
私は卯月ひのわ……です。
宜しくお願いしますね。なにとぞ。
(外国名の名前を聞いて、何となくこちらも良く知らぬ祖国の名を言うべきかと思いかけ)
(良く考えたらその必要もなし、別にいつも通り名乗れば良いと考え直した)
(何を考えてるのか分かりづらい微笑を共にぺこりと頭を下げる)
【大変申し訳ないですが、今日はここまでで凍結していただけますか?】
【恥ずかしながら、うとうととしてしましまして……】
【大丈夫なのですよ。続きはいつ頃に致しましょうか?】
【出来れば明日か明後日の夜8時からが良いです】
【それ以外では来週の金曜か土曜の夜8時からでしょうか】
【8時は諸事情で間に合わなさそうなので、9時頃になるかもしれませんがよろしいですか?】
【それならば明日で構いませんよ】
【では明日の9時からでお願いします。こちらが使用されていることも考えて、待ち合わせ場所は避難所にしましょうか】
【それでは申し訳ありませんがお先に失礼します。本日はありがとうございました。そして申し訳ありませんでした】
【お疲れ様なのです。それでは明日、避難所で会いましょう】
【名前】敷島 三笠(しきしま みかさ)
【年齢】18(高等部3年)
【性別】男
【身長】157cm 47kg
【容貌】顔立ちは幼く、黒髪は伸びれば後ろで結うが、煩わしくなれば短く整える。
瞳は黒く、鋭い眼光が特徴的だが、全体的に拗ねた子供のような雰囲気。
【能力】切りつけるたびに相手の生体エネルギーを吸収する妖刀「一」を操る。刀は意思を持っている。
エネルギーを吸収すればするほど、切れ味も増すが刀自体も肥大化していく。
エネルギーは時間が立てば刀が消化される。溜まりすぎたエネルギーは弾丸にして発射でき、エネルギーは自身の回復に充てることも可能。
【希望】NG以外
【NG】スカグロなど相談
【弱点】上背不足からか非力のため、エネルギー吸収過多で大きくなりすぎた刀は扱えない。
刀には好みがあるため嫌いな味のエネルギーは吸収されないこともある。
加減を知らないためエネルギー放出となると全て放出され、回復能力も劣悪で掠り傷程度しか治癒できない。
刀に人格を発作的に乗っ取られ、エネルギーを求め彷徨することがある。この時の記憶は本人に残らない。
【備考】軟式野球部所属、ポジションは内野外野全般。顔が反抗的という理由で殴られることがしばしば。
性格は沈着冷静、理路整然に見えて猜疑心が強い。が、正義感溢れる部分も。
記憶にない暴走を恐れ、それが刀によるものと薄々感付いている。
それを満足させるためにも、強い者を出来る限り狩りたい、と思っている。
刀は朋友かつ悪友であり、畏友。
【初めましてこんばんは、参加させていただきます】
【不束ものゆえ、ご迷惑をお掛けするかもしれませんが】
【どうぞ、以後宜しくお願い致します】
【今夜はこれのみで失礼させていただきます。お邪魔しました】
362 :
名無しさん@ピンキー:2009/08/14(金) 01:52:35 ID:DdPj0nMa
こんな貧弱な成りじゃポジションもへったくれもないわな
【スレをお借りします】
【続きを書きますので少々お待ちを】
>>354 ドジ、ですか。
(その原因が自分の行動にあるとも知らず、少し考え込むが)
あまり気になされないことをお勧めしますよ。
(ふっと小さく微笑んでそんなことを言う。励ましのつもりらしい)
古株、ですか。
ということはまだほかにも何体かいるのですか?
(慣れた手つきで使い魔を納める少女)
(この異形が多数うごめく夜の街でも落ち着いて行動できている事から)
(それなりの経験と力はあるように見えた)
卯月ひのわさんですね。
こちらこそよろしくお願いします。
(相手の浮かべた微笑みに若干の違和感を感じるも)
(彼女が異能者であること、少し外見が特殊であることを考えればそれも仕方のないことかと思う)
(その為か、もう少し仲良く、よければ「お友達」になりたいと思ってしまっていた)
(任務中であることを気に掛けながらも、少し楽しい気持ちになって話しかける)
ええと、貴方も学園の生徒さんですか?
(だが、話しかけた言葉の内容はひどく無難でつまらないものになってしまった)
(我ながら自分のつまらなさにうんざりしながらも少女と会話を始める)
中にはまだまだたくさん、なのです。
そういえば……もう少ししたら三桁の大台でした。
ちゃんと皆さんの管理、考えておきませんと……
(中に仲間達がぎっしりと犇めくトランク)
(持ち運ぶのに苦痛を感じたことはない。
長い付き合いで慣れたか、仲間達に重さが殆ど存在しないのか)
ええ……中等部所属、なのです。
(ゆったりと、少しだけ首を傾げてみせながら)
そう、おっしゃるからにはそちらも……ということなのですよね?
(ふと、何かを思いついたような顔つきになり)
そういえば……ええと、トルーマンさんは外国の方なんですよね。
どちらからいらしたんですか?
(自分も外見から見ればそう取られておかしくないのだが)
(そのことを棚に挙げているというよりは、着にもとめてない様で)
三桁、ですか。
お世話も管理も大変そうですね。
そのトランクの中で暴れたり、喧嘩してしまったりはしないんですか?
(使い魔なら、魔女である自分もいずれはほしいところ)
(多数の、そして強力な使い魔たちを扱っている少女につい興味がわいて)
(あまり異能のことを訊いても悪いかなと思いつつも質問してしまう)
(アンジェラにとっては異能とは憎むべきものではないにしても)
(畏怖したり、特別視したりする人間が多数いることは知っている)
(自分の所属する機関には与えられた異能によって心身を破壊されたり)
(未来に不安を抱えるものが多くいる。もしかしたらアンジェラ自身も、本当はそうかもしれない)
ええ、私は高等部へ留学させていただいています。
出身はイギリスのロンドンです。
あちらに比べて日本は物価も安く、食べ物も豊富で住みやすいですね。
クラスでもよくしていただいているので、楽しく就学させていただいていますよ。
(故に、少女の髪の色については触れることが出来なかった)
(異能が原因であったり、もしくはそれが原因でいじめなどがあったりすれば触れられたくない部分だろうと思ったからだ)
(けれども、闇夜にぼんやりと浮かぶ銀の髪とその姿はとても美しく、かつ可愛らしく思えた)
卯月さんは寮に入られているんですか?
(そういえば、と思い付いて尋ねる)
普段のあの子達はゆっくりしてますから。
というより、静かにする他ないのですが、ね。
(時々、暴れたがりな気質の仲間もいるわけで)
(だからこそ全員の性質をチェックして、時々散歩に連れるのも
忘れてはならないと、一見管理は大変そうに見えるが)
(何となくで色々済ませられる本人はさしてそうは思ってないらしい)
イギリス、ですか。外国は行ったことがない……
いえ、いたことはあるのでしょうが。記憶には日本しかありませんから、
一度行ってみたいものなのです。
(自分の祖国だという広い国に思いを馳せてみるも)
(人並みの知識しかないため、寒くて広いというイメージしか沸かない)
寮……いえ。自宅から通ってるのです。
ですが……ふむ。寮暮らし、というのも面白そうなのです。
(今まで忘れてたように、顎を指でつまみ考えるようなフリの仕草をする)
なるほど……
(そのトランクに秘密があるのか、それともキーホルダーの形にすることで動きを封じるのか)
(どちらにせよ、普段は動きを封じているようだ)
(理に適ってはいるが、アンジェラが一から作るには大変そうだ)
そう言えばその使い魔たちは──あ、ひょっとして……
異形から作っているのですか?
(三桁にも及ぶ使い魔を自分で作るとは考えにくい)
(しかもそれらが意思と強大な力を持っているとしたらなおさらだ)
(先ほど少女が言った「ドジ」が、異形を捕獲する前に消滅させられてしまったことだとすれば)
(話がすべて通じる)
いたことがある、のですか。どちらの国ですか?
(ひょっとしたら髪の色もそのせいかもしれないなどと考えつつ訊ねる)
ええ、そうですね。
私は何カ国かに留学させていただきましたが、どれも良い経験となりました。
機会があれば、一度行ってみるとよいと思いますよ。
素敵な土地や人と出会えるかもしれません。
(アンジェラの「留学」は任務であり、強制されたものではあったが)
(それでも彼女自身にとっては経験を積む良い機会だった)
(にこりと楽しそうに笑って)
そうですか。
ええ、寮生の何人かとお話したことがありますがやはりみなさん楽しそうでしたよ。
(クラスメイトに偶然出会った車椅子の少女。皆仲が良さそうだった)
(ひょっとしたらそのつながりで異能者を見つけられたら、とも考えていたのだが)
そういえば、卯月さんは他に異能を持つ学園生を知っていますか?
もしよろしければ教えていただきたいのですけれど……
(少し引け目を感じながらも、仕方がないと割り切って少女に問う)
ふむ……?
(彼女の発言が核心をついたことを聞き、僅かに動揺はするも)
(恐らく彼女であればバレたところでさしたる問題はないと考えた)
ご明察……なのです。くふ。
(ひのわ特有の妖しい微笑が浮かぶ)
最近……といいますか。ここにきてからどうも
異形に襲われることが多くなってしまいまして。
そろそろ手当たり次第、といかず考えた方が良さそうですね。
(流石に四桁にまで昇ったら諸々の問題で扱いきれそうにない)
世界一広いの評判のあの国、です。居た……とはいいますが、人並みにしか知らない国なのですがね。
(特に理由はないが、出身国を伝える時にぼかすことが多い)
(別に流れる血の片方の祖を知らないことに何か抵抗等があるわけでもなく)
機会があったら貴女の祖国や、色んなところに行ってみたいものです。
人生、何事も経験という言葉もありますし。
(つられたのか、少しだけ穏やかな微笑に変わった)
ふむ……寮……。考えておきましょう。
(どうせ父は自分が家にいようがいまいが気にするまい)
ええ、異能の方には何人がお会いしたのですよ。
えと……ひい、ふう、みい……五人くらいでしょうか。
(世話になった者も、戦うことになった者もいる。どちらかといえば前者が多く)
(異能を知りたいというからには何かしらの意味があるはず。
どこまで教えたらいいものかと少し首をかしげた)
いえ、その情報を悪用することはありませんからご安心を。
それに私は人の道を外れないことを信条としています。
(少女の怪しい笑みもまっすぐに見据えて、続ける)
卯月さんが人の道を外れない限り、私は貴方に危害を加えることはありません。
むしろ、私は異能を持つ者同士は慣れ合うべきとまではいかなくとも、
お互いへの理解と交流をするべきだと思っています。
(機関の命令である以上「誰にも教えない」と言え無いのが辛い)
(だが、機関の調査命令はお互いの理解を深めるためのものであると考えているし)
(悪用しようとするならば離反してでも止めるつもりでいる)
(他の多くの生物が当たり前の幸せを生きるように、異能者でも幸せに生きることができると)
(そう考えて今日まで生きてきた。これからも曲げるつもりはない)
やはりそうでしたか……
申し訳ありません。つい先走って消滅させてしまい……
(だがあの悲しそうな顔は自分のせいだったのかと思うと申し訳なくなり)
(真剣な表情で深く頭を下げて詫びる)
あの国、ですか。
(ぼかして伝えるということはあまり良く思っていないのだろうか)
(そう思って深く追求することはやめた)
やはり出会っていますか。
五人、と。ええと……
(予想通り少女は何人もの異能者を知っている)
(だが、何を聞けばいいか。そもそもどういう理由をつけて聞き出せばいいか思いつかない)
その中で、卯月さんと親しい方はいらっしゃいますか?
もしよろしければお会いしてみたいのですが……
それと、乱暴を働いていたりする方はいますか?
(一つ目の質問は、つながりやコミュニティを探すためだ。上手くいけばもっと多くの異能者と知り合える可能性がある)
(そしてもう一つは、アンジェラの独善によるもの。教えてもらえれば退治しようとするだろう)
人の道を外れる……ですか。
(何故かそこで少しだけ消え入るような気配を纏い)
大丈夫、なのです。精神的にはそのつもりはない、のですよ。
(肉体的には人の道は外れてるかもしれない。
いや、肉体の成長が遅れてる時点で手遅れか)
そう…ですね。何事も仲良くが大事、
ゆったりできることに越したことはないのです。
(そう言ってまた、例の笑い声を小さく漏らす)
いえ、お気になさらず。何度もあったことですから。
過ぎ去ってしまったことは仕方ないのです。
(無表情のまま首を小さく振ってみせる)
親しい方、ですか……ふむ、何度もお会いしているような方はいませんね……。
戦闘になったこともありましたが、あれはこちらにも問題があったり……等で、
仕方のない話でしたから。……こういう立場でもありますし。
(むしろ、異形を操る存在でありながら異能に殆ど襲われていないのが不思議なくらいだと思った)
そうですね、それでも特にお世話になった方や恩のある方はいらっしゃいます。
媛名さんと迫水さん、という方なのですが……ええと、詳しく話した方が良いですか?
(この二人は出会って来た異能の人の中で、特に印象が強かった)
(とはいえ付き合いは短く、どこまで話したものか悩む)
肉体的に、なら私は生まれた時から外れています。ですが人間として育てられました。
だから、精神的には絶対に人間から逸脱するつもりはありません。
(少女の様子から察したのか、口を開くと軽く自分の話をした)
(深くは話すつもりはなかったが、自分もある意味同類であることを明かして)
(生まれついての事や環境については責めるつもりは無いと案に伝える)
ええ、そうですね。仲良くできれば一番いいんですが……
解り合えないことも多々ありますから。
せめてお互いが憎み合わないことぐらいまでしか望めないかもしれません。
(少女の笑いに、今度は真っ直ぐ笑顔で応えて)
ですが、私は卯月さんとは仲良くなりたいと思いました。
逢ってばかりで友達になりたい、というのは少しへんかもしれませんが
またお会いしたいと思いますよ。
(そう言いながら握手しようと手を差し出す)
なるほど。確かにそうですね。
仕方無いとはいえ、心が痛みますが……ふむ。
(自分も魔女であるゆえに、教会の者には疎まれている)
(少女も異形を操っているので、異形を敵視するものからすれば異形の親玉に見えることもあるかもしれない)
媛名さんに迫水さんですか。ありがとうございます。
いえ、お名前だけでも十分助かりますよ。
遭遇した時に無意味ないざこざを避けられますし、学園で探すこともできますから。
(悩む少女に気付くとこれ以上聞き出そうとするのを止めた)
ふむ……そう、だったのですか。
(口ぶりから、大きな違いはあれど肉体的に通ずる所があることを悟る)
(人として育てられた、という下りに少しだけ羨ましさを感じた)
(人間扱いされなかったわけではないし、今更そのことで延々と悩むつもりもないが)
分かり合えないことは仕方ない……です。
そういうこともあるから、分かり合えたことは大切にしたいと思うのです。
(今まで分かり合う、という行動すら起こらなかったから)
(いつからそう考えるようになったかは、よく覚えてない)
ええ。私も貴女とは仲良くしたいと考えているのです。
くふ……おともだち、でも全く構わないのです。歓迎なのですよ。
それでは、改めてよろしく……なのです。
(握手に応じ、彼女の手を握った)
(柔らかい笑みが、微かに見て取れる範囲で現れる)
そう言ってもらえると嬉しいですね。
それでは、お友達になりましょうか。
ひのわさん。
(嬉しそうににっこり笑いながら握手に応じ、優しくしっかりと手を握る)
(乱暴な異能者にも出会ったが、自分と同じように仲良くなりたいと思っている異能者にも出会えた)
(今日の出来事を、卯月ひのわを思い出せばこれから辛いことがあっても)
(日本での任務はまだまだ頑張れそうだ)
(少し迷った挙句、今度は少女を名前で呼んだ)
それでは、今夜はこれで。
気をつけて帰ってくださいね。ひのわさん。
それと、何か困ったことがありましたら微力ながら助太刀させていただきますからなんなりと。
それでは、次に会う時まで、どうか幸せで。
(腕時計で時間を確認すると名残惜しそうにしながらも別れを告げて)
(呪文書をエナメルバッグにしまい、手を振りながら道の先へと消えていった)
【それではこちらはこれで〆となります。】
【二日に渡るお相手ありがとうございました。またの機会でもどうかよろしくお願いします】
くふ、おともだちなのです。
それでは私も……アンジェラ、さん。
(握った手のひらは暖かく)
(社交辞令だとか、そういったもの以外での握手などいつぶりだったろうか)
(首をちょっとだけ傾け、再び小さな微笑みを見せる)
はい。またいつか、お会いしましょう。
私の方も、何かあったら手をお貸しするのです。
……では、また。なのです。
(銀髪を夜風に揺らめかせ)
(新しい繋がりを結んだ彼女に手を振るうと、少しだけ幸せそうな足取りで帰路へ進む)
【ありがとうございました。それではまたいつか、なのです】
>>14 (粉塵を浴びる建築現場の労働者たちから、個性溢れる海外の同人サイトまで)
(検索エンジンは実に様々な情報を与えてくれたが、正解とわかる単語は出てこない)
だすとわーくす。
(ページを閉じると、もう一度六花の手紙に記してあった単語を口内で転がす)
(普通の女の子が相手なら、ペンネームなりバイト先なりだと考えるだろうけど)
(訳ありらしい彼女が、島田という苗字も書かずに添えてきたのだから気にもなる)
(絞ることもできずトップに来るわけでもないこのワードが、一体何を意味するのか)
「…………さようなら、しょーたろーさん……またっ」
(あの時六花が飛び出していった先は、もう暗くなって星が瞬き始めていた)
(異形と戦う相手にとはいえ、女の子を一人で行かせるのはと躊躇をしたのに)
(せめて、例のアルバムを二人で買えば明るくて広い道まで送っていけたのに)
(家族のことや生徒でないこと、色々なことにまだ立ち入ってはいけない気がして)
(夜になっていると認識するなり勝手に線を引いて、またねと呟き返すだけだった)
「わたしのしたいことって、きっと叶うのです」
(でも。和訳はわからずとも、六花と自分にとっての意味合いを推し量ることはできる)
(少なくとも、今まで口に出さなかった何かをこうして自分に明かしてくれたのだ)
(あの純粋な瞳に御木本正太郎という存在を映して、なお一歩こちらへ来てくれた)
(今度は、自分の番なのだ。透き通るような、それこそ"きらきら"した心に応えるのだ)
目が疲れちゃう前に、こっちをまた読まないとねん。
(ファイルと緩衝材と専用スペースを用意してある横で、手紙をもう一度開く)
(いっぱい考えてくれたのだろうか。何度かペンの状態が変わっていた)
(ところどころ筆圧も微妙に変化していて、一生懸命さが伝わってくる)
(夜の世界には到底似合わない、まっすぐな思いとまっすぐな行動)
(天使のような、と何度も形容したくなる島田? dustworks06 六花を)
(いつまでも一人で戦わせるわけにはいかない)
……ってと。一休みしたらまた色々しないとねー。
(もちろん近づくとは、ただ無遠慮にテリトリーを犯すことではない)
(六花がもっと安心できるように。口だけでなく本当の支えになれるように)
(そして、二人いっしょにたくさんのしあわせな時間を過せるように)
(アルバムを買ったら、誘って一緒に写真を挟もう)
(型に入れてオーブンで焼けるように、多段ケーキに挑戦してみよう)
(ホワイトデーや六花の誕生日のプレゼントも考えて、夏祭りの準備して)
おへんじ、書かないとねん。
(肉体労働をしたり料理をしたりと色々あったけれど、疲れを感じることはなかった)
(素晴らしい誕生日を迎えさせてくれた、大事なお友達の笑顔につながるのだから)
【1レスお借りします……こちらはこれで〆にー】
【これだけの期間、ずっと付き合ってくれて感謝感謝だよ】
【世界一幸せな日々をありがとうー、りっか】
【名前】北峰綾香(きたみねあやか)
【年齢】15
【性別】女
【身長】160
【3サイズ】82-62-82
【容貌】黒のぱっつんおかっぱに眼鏡、瞳は輝きが薄い。
ヘアピン2つと唇にグロス。
表情はあまり変わらないが、内面の感情は波が激しい。
【能力】大地を操る能力
地面に腕をつけることによって、相手を地面から縄や腕状のものを出して拘束したり、
槍や剣状のものを出して攻撃したりすることができる。
弓の場合の矢も含め攻撃の基本は有線タイプ。
アスファルトだろうが鉄だろうが関係はないが、その地面の硬度によって体力の消耗が増減する。
大地の力により若干ではあるが傷を癒すこともできる。
綾香の身体能力は至って常人と変わらないレベル。
【希望】雑談、バトル
【NG】 特になし
【弱点】建物内の戦闘及び空中戦、水中
【備考】高等部一年。普通の中流階級の家庭で育っていたが、両親が異能者によって目の前で自らの犠牲になる形で殺害され、
以後は親族の家庭に引き取られ暮らしていた。現在は寮生活。
目の前で現場を見てしまった為に一時は失語症にまで陥ったが、現在は人並みには喋れる模様。
能力は両親の復讐の為に魔導書を漁り、見つけた大地の精霊と契約したもの。
但しそれと引き替えに、地面と接していない空中及び中空がある建物内等では生命力自体が弱体化する為、病弱と周囲に思われている。
両親を殺害した異能者を探すのには異能者の集団に入った方が良いと考え、学園に入学し情報を求めるが…。
目的のためには手段を厭わず、目の前の敵は全て叩きつぶそうとする意志の持ち主。
両親を殺害した者の一派と思われる者に襲われているため、能力を使用する事を躊躇わない。
最近は若干性格は丸くなりつつある。また復讐を「未来へ向けて、過去への決別の為――」ととらえる心境的変化も。
敵も上位クラスと当たることが増え疲労が溜まりやすく、誘い出す為の情報漏洩も日を置く形になってきている。
女の子に目覚めてきているのか、外見に気を遣うようになったが女の子としてのブランクの長さが悩みの種。
【プロフ置き…失礼。】
【待機します】
【プロフは
>>182に置いてあります】
【すぐ上に書いたばかり…なのだけれど、こんばんは。】
【みゃこの希望ロールがどんなのかにも寄るけれど声かけさせて貰うね。】
>>379 【こんばんは、綾香お姉ちゃん】
【考えてたロールネタは2つ】
【1.夏休みだから肝試し、そのまま楽しむもよし、何か事件に巻き込まれる展開もよし】
【2.食べ物に関する能力を自覚するイベント、詳細は成り行き任せ】
【綾香お姉ちゃん的にはどちらが良い?】
>>380 【すぐ上っていうのはプロフの事…分かりにくくて御免なさい。】
【どちらかという事なら、1の方が私としては良いと思う。】
【2だと話を広げられる自信がちょっと無い。御免なさい。】
【私が参加する肝試しだとしたら…寮イベントっぽくなるけれどそれでも良い?】
【盛り込みたい点を踏まえつつ出来たら。】
>>381 【プロフのことは分かったから大丈夫だよ】
【あ、肝試しはお姉ちゃんだったから無条件で女子寮って考えてちゃってた】
【普通に肝試しをするか、何かおかしなことが起きるかだけど、後者の方がやりやすいかな?】
【他の寮生を出すのは、かなり大変な気がしてきたし】
【人魂が出てきて、釣り糸も見えなくて凝っているね、って話してたら本物だったとか、そんな感じ】
>>382 【御免、有り難う。】
【まずは寮で何かのイベントなりで肝試しは確定で良さそう?】
【普通に肝試しをして、その後にどこかの部屋でお話でも良い。】
【みゃこがどこを重点に置くか…になると思う。】
【寮生ではなくても人魂が本物だったとしたら、どちらかが描写するようになる…か。】
【みゃこがいける範囲での肝試しだとどこになるんだろう…寮だし…学校の許可を貰って…とか?】
【それなら辻褄合わせはなんとなく出来そう。】
>>383 【肝試しのあとお話なら、霧原先輩やお母さんに憑かれたことを話したり、かな?】
【旧校舎のことは怒られちゃいそうだけど、それも面白いかも】
【本物の幽霊さんは私がしてもいいなら】
【ただ戦闘まではしなくて、二人で本当に肝を冷やしちゃうレベルだけど】
【裏山を考えてたけど、学校の方がありえるかな】
【どちらも面白そうで選べないかも、お姉ちゃんに選んで貰ってもいい?】
>>384 【私は、前から引きずってる事の相談がロールの中で追加で出来たらいいなと思ってるの。】
【それで…折衷案気味になるけれど、本物の幽霊さんを出して且つ肝試しの途中とか帰り道とか。】
【その辺りでお話を入れる…みたいな感じはどう…?】
【みゃこの時間によるけれど、夜の教室でこっそりお話とか出来ると良いな。】
>>385 【ちょっと長めのロールになりそうだけど、凍結ありでいいならお姉ちゃんの案でやろっか】
【今夜はたぶん1時くらいまでかな、日曜日は夕方までになっちゃうけど】
【書き出しは私でいい?】
>>386 【私も余り長く出来そうもないからみゃこが良ければ凍結有りで御願い。】
【明日はお昼前くらいからなら時間出来ると思う。】
【書き出しは御願いします、ゆっくり待ってるから。】
【内容で何かあれば途中で【】挟んでお話し合い…で。】
>>387 【はーい、それじゃちょっと待っててね】
(時刻は8時を回ったくらい)
(たまに異形やそれを相手にする異能者が徘徊することはあっても)
(基本的には無人であるはずの学園校舎と校庭だったけど)
(今夜だけは両手では数え切れないくらいの普通の人々が屯していた)
綾香お姉ちゃん、私たちの番だよ。
(浴衣+靴下の都が校舎の入り口を指さす)
(今夜は女子寮主催の特別イベント、学園校舎を使った肝試しであった)
(夏休みと言うこともあって女子寮だけでは人が少なく他の生徒もいたりするが)
(基本的に女子だけの華やかなお祭りになっていて)
さっき、すごい悲鳴が聞こえたけど、どんなのが出てくるのかな?
噂だと驚かす側にこっそり男子が混ざってるなんて話もあるみたいだけど。
(本当の怪異ならいざ知らず、お芝居の怖さは十分に楽しみなもので)
(目を輝かせで綾香を促す都だった)
【本当なら階段で上がるけど、都がいるからエレベーターで上がって】
【なぜか違う階で降りて本物に遭遇、とかどうかな?】
【それじゃ、よろしくお願いします】
>>389 (何時もなら部屋で何するでもなくベッドに横たわっているか、もしくは狩りをしているか)
(ほぼ選択肢が二つに絞られている午後8時過ぎ)
(今日はそのどちらとも違って、人の声が耳にひっきりなしに届き視線の先にははしゃぐ学生の姿が何人も見える)
(その殆どは見覚えのあるというよりも、毎日寮で朝に見ている顔が揃っていて)
(ただそこが、寮ではなく夜の学校である点が日常との相違点だった)
――あ、うん。では、行こうか。
(自分のすぐ前には、車椅子に乗り夏らしく浴衣で着飾った都が座っていて)
(都の声に、緩んでいた意識を張り直すと心持ちの笑顔で首を傾け)
(都に懐中電灯を渡すと車椅子のハンドルを押して、校舎内へと入っていく)
(そんな綾香も、着飾るつもりはあまり無かったのだが案の定先輩達に囲まれて)
(部屋の奥に仕舞い込んでいた浴衣を引っ張り出す事になり、慣れない様子で浴衣が崩れた気がすると直したり)
(頭は最近の綾香お決まりのヘアピン2つと、薄く唇にグロスを塗り、都を含む寮生達と移動して現在地に至るのだった)
ううん……お化け屋敷とかなら人型とか、足下を何かが動いたりとかが定番…だったはず。
男子が混じって変な悪戯したら、私が何とかしてあげるからね。
ライト当てれば向こうも眩しくてびっくりするだろうから…。
(都が心底から期待しているのを見て取ると、相好を崩し)
(備え付けられたスロープを昇ると、平時は一般生徒は使えないエレベーターへと向かい)
(スイッチを押して待つこと一分程度で降りてきたエレベーターに都と一緒に乗ると)
(指定された階数を押し、ドアが閉まると独特の浮遊感を感じて)
(車椅子のハンドルを握りながら、階数とドアを見て降りる階に着くのを待つ)
(まだ起きている異変には、何も気が付かずに…)
【分かった、この形で良いかな…?】
【エレベーターが誤作動というか、そこで異常が起きる形で。】
【では、宜しく御願い。】
>>390 綾香お姉ちゃん、定番と言ったらやっぱり釣りものだよ。
コンニャクとか人魂とか。
あのぬぺっとした感触で不意打ちされると本当にびっくりしちゃうよね。
(生徒がしてるものだから、ちゃちくて当たり前、だからこそ面白くって)
ほんとに男子がいても、変なことはしないんじゃないかな?
立ち会いの先生だっているし、見つかったら停学ものだろうし。
たぶん、一緒に回りたい子がこっそり呼んでいて、が真相じゃないかな。
(懐中電灯を振りながら綾香に自説を披露する都)
(振られる前だったら、もしも好きな人と付き合うことになっていたら)
(そうゆうことは絶対にしない、とは100%言い切れないから)
(話しているうちにエレベーターが3階につき、扉が開く)
(ここで降りて一番反対側まで行って4階に上がり、またこちら側に戻って屋上へ)
(それがこの肝試しの大まかなルートである)
うわぁ……けっこう良い感じ、なんか背中がぞくっとするね。
(冷房もかかっていないのに、心なしか涼しい感じがする)
って、あれ、2階じゃなかったっけ?
(暗くて最初は気がつかなかったけど、よく見たら教室は3階にあるもので)
(都は綾香がちゃんと2階のボタンを押していたのは記憶していたから)
えっと……?
(振り向いて綾香を見上げると、エレベータは下へ降りていく)
【目くらましされた、みたいな感じにしちゃった】
【あと、お姉ちゃんはこの階でもかなり弱くなっちゃうんだよね?】
>>391 木の棒で吊って糸の先にこんにゃくとかが付いている奴か。
そう言えばされた記憶もうっすら……。
何も見えない所でされたり置かれてたら、びっくりするかも知れない。
(在りし日の記憶の奥にあるお化け屋敷の情景を思い出して)
確かにそう…変な事をしたら、すぐ分かるしこちらは二人だし…。
一緒に回りたい……隠れて一緒に、という事か。
好きな人と一緒に回るのってやっぱり楽しいと思う…?
(表情は暗がりではっきり見えないものの、
電灯に照らされる先と都の頭頂部を視界に捉えながら前に進む)
(男女でも見つかったら合法にしろ何か言われるんじゃないかと思った事は、隠しておいて)
(階に着いたのかエレベーターは一瞬の無重力の後に停止してドアを開き)
(入るときに逆向きに入った為簡単に前に出たものの、どこか違和感を感じて)
あれ……ああ…寒気…、しかも…感じた事がない……?
(今まで様々な場所を歩いてはきた。様々な者と会ってきた。
場所は公園だったり、廃工場だったり、裏山だったり。
人はそもそも人ですらない者とすら出会ってきた。
ただそれら――この時期の夜の人気のない所でも感じた記憶のない肌寒さに首を捻り)
そう、ランプも確かに2Fと着いていたはず――…。
(辺りを見回しても、違和感はやはり大きくなり眉を怪訝そうに引き寄せ)
…どういう…事……もう一度エレベーター押して……え――。
(エレベーターのスイッチを押しても、反応せずに降りたままになってしまい)
(都に困った所を見せない様にと薄い笑顔でハンドルを握り直し)
進もうか、その方が誰かに会える確率も高いだろうから。
(前に進むと電気すら付いていない教室を1つ、2つと通り過ぎて)
(暗がりの先にあるはずの階段を目指して寒気と気配に気を配りながら進んでいく)
【階数、自信なくて何回か見直したんだけれど…間違っていたら御免なさい。】
【そうなる、だから能力は若干の制限があると考えてくれて構わない。】
>>392 そうそう、初等部の修学旅行でも肝試しをして、そのときにコンニャクがとれちゃったトラブルがあって。
とれたコンニャクが一緒に回っていた子の背中に入っちゃったの。
その子は大泣きしなって、わたしも何があったか分からないから慌てちゃって。
結局脅し役の子がコンニャクを回収して何があったかわかったんだけど、
その子はトラウマになって今夜も来てなくて。
(その子には悪いけれど、とても楽しかった思い出で)
好きな人と一緒にいるのは楽しいと思うよ。
今だって綾香お姉ちゃんと一緒にいて楽しいし。
何よりも肝試しなら公然に抱きついたりできるもの。
綾香お姉ちゃんは、そうゆう人はいないの?
(グロスやヘアピンについて興味津々なのは都だけじゃなく)
(二人して顔に困惑の表情を浮かべる)
わたしたち向けの特別な仕掛け、なんてことはない、よね?
(機械のことなんて詳しくないから、学園程度のエレベータが外部から操作できるかは分からないけど)
(肝試しってことを考えるとなくもないかも、となるべく本物であることは考えないようにして)
うん、たぶん寄り道する人も考えていると思うから。
(外はまだまだ熱帯夜だったはずなのに、こんな冷ややかな空気は色々と考えてしまう)
わたし、今回は触ってないし……ここは旧校舎じゃないし……
(綾香に聞こえるか聞こえないかくらいの声でつぶやく)
(絶対に自分は無実だと言い切れる自信がないからたちが悪くて)
……ん?
(扉が開けてあった教室をのぞき込んで、廊下に視線を戻すと)
(少し先に女子生徒の背中があった)
(背は少し高めで髪が長くて、参加者はみんな浴衣などの私服なのに、彼女は制服だった)
【あれ……ごめんなさいorz】
【3階から4階を通って屋上に出るのがルートで、二人が降ろされたのが2階です】
>>393 背中に真っ暗であんな物入ったら、小学生なら驚いて泣いちゃうか…。
冷たいしぬるぬるだし、気持ち悪いし…。
克服するのもまた一興だと思うけれどね…それにみゃこ、何だか楽しそう。
(都の声からは、面白かったという感情が見え隠れする気がして)
そうだ、よね…私も今みゃこと居て楽しい。
好きって言っても色々あるとは思うけれど。
公然と抱きつく……出来なくも、ないかも…なのか…?
え――い、や…ち、違うの…私には…そんな…人…ひと…。
(不覚を取った、と都に問いただされた瞬間に、顔を歪め)
(唇を指でなぞると思い出す影を振り解く様に目を閉じて)
(そうすると余計に脳裏に思い浮かんでしまって目を開けると頬を赤らめ、
溜息をつきながらしどろもどろに言い訳をして)
流石にそこまで手の込んだ事はされていないと思うけれど…。
誕生日が近い、とか少なくとも私は無い……。
(考えられるのは、寮生が何かをしたというものだが、それは機械のメンテナンスを必要とする為、
考えから外してもどうやら良さそうだった)
寄り道するとしても、そんな外れには行かない筈…。
(違和感は増すばかりで、手を確認するように数度ハンドルを強く握って。
場合によっては戦闘もあるかもしれない、しかもこちらは二人とはいえ都は身動きが殆ど取れない。
そこまで考えると綾香の能力を考えてもかなり不利とも思われて)
…今、何か言った…校舎って聞こえた気がするけれど…。
(全部は聞こえていないが、所々聞き取れた言葉で都に尋ね)
どうしたの……――っ…。
みゃこ、ごめん…やっぱり何か変だ――。
そこの人、こっち向いて……!
(声の後に正面に見えた人影を視認すると、一度都の前を遮り手を冷え切った床に付けて。
どうやら女性らしい、しかも制服を着ている…という所までは理解するが、もし敵対者なら全力の精々6〜7割が出れば上々。
しかも既に至近距離で逃れるには距離が足りなすぎた。
舌打ちをしてから、制服姿の女子に聞こえるように若干大きな声で呼びかけて)
【ああ、私もミスった…。orz】
【脳内修正しておいて…御免なさい。】
>>394 うん、すっごく楽しい。
夏休みって、ずっと大きな手術をするための季節だったから。
だから今みたいに遊べるのがすごく嬉しいの。
(身体の成長に合わせてしてきた手術は、ある程度成長がとまった今ではしていない)
(それはもう身長が伸びないだろうという医師の判断だが、そんなのは都にとって些細なことで)
抱きついたついでに手を握っちゃうとか、自分を意識させちゃうとか、このくらいは搦め手とは言えないんじゃないかな。
って、綾香お姉ちゃん?
(いつもは内面があまり表に出ない綾香にびっくりするけれど)
ねぇ、綾香お姉ちゃん。
人を好きになるって、とても素敵なことだよね。
わたしは、すっごく、そう思うんだ。
(すべての恋が叶うことなんてなくて、破れればとっても痛くて辛いけれど)
(好きになったことは後悔していないし、またいつか恋する日が来るだろうし)
(何よりも、綾香があんな反応をしてしまうほどの人がいるのが嬉しかった)
えっ?
あ、ううん、ちょっと思い出しただけ。
旧校舎へこっそり肝試ししに行く人がいるってこと。
(ちょっとドキッとして、いずれ話さないといけないことだけど)
(それは今ではなくて、もっと落ち着いてから)
そういえば、学園七不思議って、旧校舎だけじゃなくて、こっちにもあるんだよね。
(今回の肝試しは、それのいくつかを絡めた巡回コースだったような、と思い返し)
綾香お姉ちゃん……うん、そうかも。
(廊下や教室の照明はついていない)
(だから明かりは窓からの月明かりと、都の手にある懐中電灯だけで)
(それぐらいでも影はできるはずなのに)
……影、なかったり?
(綾香の背中越しに制服姿の少女を見つめていると)
っ!?
(綾香の声に反応して、少女が振り返ろうとした瞬間)
(少女の身体がバラバラに崩れ落ち)
(手や足、胸、腹、そして頭が床を飛び跳ねながらこちらに向かってきた)
(ちらっと見えた少女の顔は涙のように血を流していて――笑っていた)
【この幽霊さんは二人をすり抜けて消えてしまいます】
>>395 そうか…夏休みは長いから、手術には丁度良いのか…。
少しでも、みゃこの楽しい時間を共有できたら…って思う。
(綾香とは境遇は違うが、それなりの共通点も持つ都。
本当のじゃなくても、妹に楽しく過ごして生きて欲しいと思う心はきっと本物で)
そ、そんな事は私にはできな……―っ。
(慌てて口を手で塞ぐが、気まずさに俯ききってしまい)
……分からないの……私には、何も……。
これが本当に好きっていう気持ちなのかさえ――…。
今は、怖くて怖くて堪らないの……。
好きだと思う事がきっと私に許されていないと思うくらいに…素敵、なんだろうか。
(一般的と言える“好き”とはどこか違う風に綾香には感じられる“好き”。
両腕を絡め、胸を押さえ込むような格好で呼吸音が聞こえるくらいに大きく息を吐き。
ヘアピンに触りそうになる手を触れる直前で止めると。
苦笑いの困り顔で、ハンドルを押し直そうとする)
旧校舎って…そもそも開いていないのでは…?
肝試しするにも、建物自体は大丈夫なのかとか…。
(何かを誤魔化しているのはお互い様みたいだと薄く笑い。
話題を余り気になる方向に持って行かないようにして)
七不思議…良くある話だけれど、ここの校舎にもあるの…?
人体模型とか、花子さんとかそう言った類の……。
(七不思議と言えば階段の段数だったり、人体模型だったり、迷信めいたものも多く。
実際、それらを信じている訳も無く、存在する事を理解したに過ぎなかったが)
殺意…は余り伺えない…というよりも、生気が、ない…?
(生命力を持っていて、意志がある物であれば持っている生気と綾香が呼んでいるもの。
目の前の生徒の姿をした何かは、それが感じられず不気味さを高めている)
生きて…ない者と言う事か……。
(都の言うとおり、月明かりで浮かぶはずの影が存在せず。
それどころか、体を月明かりが透過しているように見受けられ)
な、っ――………!
伏せて、みゃこ!
間に合わない………くっ、……!
(まるで肉の加工場にでも居るような気分にさせる、ブロックごとにばらけた人体。
目の前の数個に別れたブロックは音もさせずに跳ね上がり意思があるかのようにこちらへと向かい。
咄嗟に引き出すのは、土ではなくて、床を強引にねじ曲げた壁。
強度はあるが、地形上の問題で綾香の能力制限のかかった状態では床の成分の問題もあり発動が遅い。
ようやく、座った綾香の体を覆う程度にしか覆いは付けられない内に目の前に迫る“物”。
歯ぎしりすると、立ち上がって都の前に立ち塞がり両手を上げて。
目を閉じる直前には、何かを訴えるような表情が見えたのをじっと強く見据えていると、綾香の体にいくつかのブロックが襲いかかるように見えた)
【分かった…と、1時…だね。】
【今日はここで凍結にしようか。】
>>396 【うん、これ以上は書いているうちに寝ちゃいそうだし】
【ここまでは軽く流すつもりだったのに、いざ始まったら凝り過ぎちゃった】
【明日というか、朝は何時からにする?】
>>397 【私もこれ以上は危険信号だから、ここで凍結。】
【肝試し自体は明日程々で…という感じにすれば問題ないと思う。】
【明日は…10時半以降なら、いけると思う。】
【半端だから、11時にしようか。】
>>398 【そうだね、私のレスも10時半から書き始めたら11時になっちゃうだろうし】
【だから11時にすぐレスできるように準備しておくね】
【おやすみなさい、綾香お姉ちゃん】
【明日もよろしくお願いします】
>>399 【では、11時に…おやすみなさい、みゃこ。】
【ゆっくり休んでね、また明日宜しく御願い。】
【良い夢を……】
【スレをお返しします。有り難う御座いました。】
>>396 綾香お姉ちゃん……。
大丈夫だよ、綾香お姉ちゃん、大丈夫。
(都の場合は怖いもの知らずでまっすぐ突き進んでいったけれど)
(恋を恐れる綾香の様子は綾香らしくて、恋も人それぞれなんだと都は思う)
それに、許されていないとか思っちゃ駄目だよ。
誰かに許して貰わないと好きと思っちゃ駄目だなんて、そんな決まりは世の中どこにもないもん。
(不倫とかストーカーとかはだから、また別の話だけれど)
……綾香お姉ちゃんは幸せにならなくっちゃいけないんだから。
わたしは応援するから、こんどどんな人なのか教えてね?
(都の初恋は友達が支えてくれて、破れたときは綾香がいてくれた)
(今度は都が綾香を支える番だから)
こっそり忍び込む人たちがいるんだ、雰囲気は打って付けだから。
お父さんとお母さんの幽霊が出るって噂話も出本はその人達だし。
(その噂は事実で、それをきっかけにして都は色々な経験をすることになって)
学年やクラスごとにまちまちだから数えると7つどころじゃすまないけど、
本物の怪異や異形とかもちらほら混じっているみたい。
(害あるモノの多くは異形狩りで駆除されたりしているのだろうが)
(目撃者の噂は残ってしまったり、小さなモノは見落とされたりしていて)
(都が知っているのはほんの一部分のことだけど)
(両親の噂は事実だと身をもって確認していた)
んっ!
(綾香の指示で上半身を伏せる)
(とにかく、こんな時は余計なことはせず邪魔にならないように)
・・・・・・!
(声にならない笑い声とも泣き声ともいえないモノがそれらから聞こえてくる気がする)
(腕や足等がゴム鞠のように飛び跳ねながら二人の方に向かってきて)
(スカートをまとった下半身は綾香のつくった壁を飛び越えてきて)
(血涙を流す頭は壁をすり抜けて飛び込んできた)
・・・・・・!
(それらは壁だけでなく二人の身体をもすり抜けていく)
(それは細胞の一つ一つが縮こまりそうなほど冷たい感触で)
(コンニャクで頬を撫でられるのなんか生温いと思えるほどで)
きゃっ!
(綾香の後ろから都の悲鳴が聞こえる)
(何かされたという程でもないのだけれど)
(下を向いていたのに頭が足をすり抜けたから間近で向き合ってしまっただけで)
【綾香お姉ちゃん待ちで、先にレスを置いておきます】
【昨日に引き続き借りる。】
【レス有り難う、今から返すね。】
>>402 【はーい、今日もよろしくお願いします】
>>401 大丈夫って………そんな事無い…。
私が大丈夫でも…相手が……。
きっと私、その人に酷い事をしてしまったから。
顔を見るのも怖くて、逃げてばっかり……。
その人には、許して貰えない気がして……決まりは無くても。
(前回まともに話してから一体どれくらい経過しただろうか。
長い気がしたがそれでも、今でも鮮明にその時や一緒にいた時の事を思いだしてしまい。
不安げに都を見ながら、少しだけ泣きそうになってしまうのを堪えて)
私が幸せになっても良いのだろうか……?
どんな……人………明るくて、小さくて、綺麗で………あ…。
うん……まあ、そんな人…。
(言葉を羅列してから気が付いたミス。
どう考えても男子相手には聞こえない特徴は、都にはどう思えるのだろうか。
言ってしまった以上もう隠し立ては出来なくて)
みゃこのお父さんとお母さんか……。
元々この学園自体何があっても不思議じゃない所だから…。
それを考えると、知られていない事もきっと多い。
怪奇ハンターには楽しい所だろうけれど、普通の人には…どうなんだろう。
学園内でも、何度か異形に遭遇した事はあるし…。
(思いだしたのは最初に媛名葵に会った時の事。
学園内にも異形が存在する事実を目の前で見てしまった事件。
都本人も確信して話してる素振りが有り、何かしらの事件に出会っているのだろう。
都の父や母にももしかしたら会っているのかも知れないと、考えはするが、口に出すのは躊躇われて)
(気味が悪いというよりも耳障りな不協和音に近い声の様なものが聞こえる。
目を閉じれば、その瞬間に危害を加えられたら何も出来ない。
しかし目を開けていれば目の前の物を見ていなければいけない。
後者しか選択肢のない状態では死体よりも下手したら気味の悪いそれを見続けて)
なっ――……。
(ぶつかった、と思った瞬間にはそれは通り抜けていて。
全ての障害物を通り超えるどころか、綾香、次いで都の体をすり抜けていき)
(何も体は傷がないものの、心胆から寒くさせられ呆然と通り過ぎた方向を見る。
壁を戻すと同時にその場所から車椅子の後ろのハンドルを取ると階段に向けて一気に押して)
【それでは、今日も御願い。】
>>404 ケンカ、しちゃったんだね。
嫌いって言われちゃうかもしれないから、謝りに行けないんだ。
(人を毛嫌いしたりすることのない都とてケンカぐらいはしたことはある)
(綾香の抱えている不安も想像できるけど、どの程度正確なのかは自信はない)
だけど、逃げてばかりじゃ許してもらえないよ?
ぶつかっていって、やっぱり駄目だった、とかもやっぱりあると思うけど、
今のままじゃ時間がたてばたつだけ仲直りできる可能性が低くなっちゃうだろうし。
あ、生意気言ってごめんね。
(二つも年下の都に言われても説得力はないだろうけど)
(少なくとも一回は絶望的に振られた経験があるから、ほんの少しくらいは役に立つかもしれない)
……わたしなら、わたしなら言っていいと思うから言うけど、
綾香お姉ちゃんのお父さんとお母さんのためにも、お姉ちゃんは幸せにならないといけないんだよ。
お姉ちゃんがしていること、本当は駄目なことだってわかってる。
止めなくちゃって、本当は思ってる。
でも、綾香お姉ちゃんが幸せになるためには、吹っ切らなくちゃっていけないことがあって、
そのために必要なことだろうから、わたしは無事に帰ってきてくれると信じて祈るだけで……。
(言うべきかどうかは迷ったけれど、言わないと納得してもらえないと思い)
(復讐のことについて口にする)
ジュニアのアイドルグループにいるような人?
へー、綾香お姉ちゃんって、そうゆうのがタイプなんだ
(同じクラスにも小柄だけど人気が高い人がいて、そっち系統かなと想像する)
(たまたまそんな友達がいなければ勘違いに気がついたかもしれない)
危険なことに出会った人なら、怖がって転校したりはしてるかも。
だけど、ここは生徒がたくさんいるから、あまり目立たないんじゃないかな。
転校生や留学生も多いし。
プロの人がたくさん頑張っているから、みんな気がつかずにいられるのかも。
(最近色々と都のはめはずしに関わることが多い紫とかを思い起こして)
あっ!
(綾香が車椅子を押したからちゃんと見られなかったが)
(飛び跳ねる身体のパーツは、二人を通り過ぎたあと、廊下の床へ溶けるように消えていった)
(幽霊――その類のモノ)
(バラバラにされて天井からつり下げられていたt女の子)
(確かそんな事件があったけど、あれは旧校舎の事件だったはず)
【ごめんなさい、短くできなかった】
>>405 喧嘩って言うか…でも、お話出来ない様な状態なのか確か…。
本当に私が好きだったとして…嫌いって言われたらどうして良いか分からない…。
いつまでもこれじゃいけないっていうのも分かってる…。
都の言う事は私には間違ってるようには聞こえない。
私がお姉ちゃんなのに、御免なさい。
(演じていると言う程大袈裟ではないけれど、お姉ちゃんとして振る舞っている自分。
都に心配させているのではないかと、項垂れて謝って)
お父さんとお母さんの為……?
……………。
それは、自分の為なのかもしれない。
知ってる、こんな事で戻ってくる訳はないって事。
けれど、私は…今しなければいけないと思っているから。
夜にいつもボロボロになって帰ってきて御免なさい…謝りっぱなし。
(思案してから、もう一度謝る形になってしまって。
(苦笑しながら都の頭を手で撫で)
ジュニア…アイドルグループ…?
えっと…そう、なのかな……?
(綾香にとっては縁の薄い単語を聞くと首を傾げて。
想像図が浮かばないまま否定とも肯定とも取れない態度で)
転校したり、知ってはいけない秘密を知った人は……。
人数が多いし、ここも危ないのが普通だから…。
知られずに減っても、また増えている生徒数。
プロが倒している物は人か、別の物か――
(この学校の制服を着ている人間でも、やはり戦った記憶はあり。
プロはどちらも殺傷し平和という体面を作っているのだろう。
中には戦闘狂と呼べる人間も居る様では有るが。)
今のは…怨念、か…二人とも見えているなら、大がかりな幻影か…。
ここがやばい場所、と言う事はどうやら間違い無さそう。
階段まで別空間と隔離されていたら、面倒な事になる。
早く、先へ――ライトを…みゃこ?
(従来なら階段のある場所の手前でもう一度背後を振り返って確認して。
階段前に立つと、その先を電灯で照らすように都に話しかける)
(しかし何かを考えている様子の都を見て頬を冷たい手で触って意識を戻させ)
【良いよ、みゃこが書きたいなら。】
【短くしても良いと思う所が有れば、減らして。】
【えっと…私…相手の性別の事ばらして、平気かな…?】
>>406 わたしは、ほら、好きな人には彼女がいて……だったから。
けど、綾香お姉ちゃんの場合は、まだ二人の間の事なんでしょ?
だったら解決する糸口はあるはずだよ。
わたしだけじゃなくて、お姉ちゃんさえ良ければみんなにも相談して、
そうすれば良い方法が見つかるかもしれないし。
(まだ都は綾香の相手が誰か知らないから、自分のことを例に出して)
ううん、たまにはそうゆうこともあると思うし、何よりも家族なんだから。
(困ったときはお互いに助け合う、家族として、友達として)
だから、ちゃんと行動で示してくれればいいって。
ボロボロなのはちと問題だけど、ちゃんと帰ってきてくれれば、って。
(頭を撫でられて気持ちよさそうに微笑む)
(自分でも子供っぽい反応だと思うけれど、嫌いじゃないから)
綾香お姉ちゃんの話を聞く限りだとそんなイメージだけど。
もし良ければ、あとで見せてね?
(まさか相手が都とは別の意味でとても目立つ人物とは思ってないから)
まるで、漫画や映画のお話みたい。
実は、みんな気が付かない振りをしてるだけで、ここだけじゃなく世界中のどこも同じだったりして。
(ふと思ったこと)
(学園が特殊であるのは事実だが、海外からここへプロが来ると言うこと)
(それは海外でも怪しいことがあって、それに関わっている人がいることだから)
…………あ、うん。
(冷たい手の感触で我に返って、階段の先を懐中電灯で照らす)
あのね、綾香お姉ちゃん。
お父さんとお母さんのことで、旧校舎で昔どんな事件があったから調べたことがあるの。
その中に女子生徒がバラバラにされて天井から吊された事件があって、
たしか2階だったから旧校舎と新校舎で同じ教室だったのかも。
時期が時期だし、肝試しなんかしたから、こっちとあっちがつながった、とか。
(考えていた想像を口にする)
もし、そうだったら――わたし、大変なことをしでかしちゃうかも。
(頬に当てられた綾香の手を掴む)
(心配しているのは、旧校舎を都の能力でまた起こしてしまうこと)
【ありがとう、ど、努力するね】
【性別のことは驚きはするけど大丈夫だよ】
【きっと今までの寮生活の中でそうゆう人たちもいたと思うから】
>>407 意図せずともそうなってしまうと、辛い…だろうね。
私はそうだ、けれど……別に好きな人が居るかもしれないし…。
それに……認めて貰えるのか…っ、だ、駄目!
絶対に皆には話せない…だって、好きな人、は……。
(過敏な反応をしたのは相談という単語。
きっと驚かれる所では済まないと思ったから)
こんな風に、本当は全然落ち着いてもいなければ、強くもないから…有り難う、みゃこ。
(再確認させられた、都の方がもしかしたら綾香よりもずっと強いのかも知れないという事。
自分の弱さにめげそうになるのを、堪えて)
行動で…そう…努力する。
(寮に帰ると意識させられるまだ生きているという事。
寝るまでの時間は辛くて、布団に抱きついて頭を埋めてしまう時も有る。
無理に隠している部分は、自分でも何か分からないまま)
(微笑む都に、首を傾けて困った笑顔で)
見せてって、それは…いいのかな…。
後で……覚えてたら。
(無碍に断る事も出来ずに、曖昧に頷いて。
都が覚えていたら、間違いなく見せる事になるだろう)
本当に気が付いていないのかもしれない。
それでも、間違いなく何かは起こっている。
世界中が…なんて、あまり考えたくは無い…怖くなってしまうから。
(無いと言い切れないのは事実ここで起きている事だから。
他で起きていても全く不思議ではなく、敵とてずっとここに居る相手ではない。
ぞっとする言葉に浴衣を握りしめて、目を閉じて)
つまり今のは旧校舎の事件の当事者…。
そしてあっちとこっち……旧校舎と新校舎…現世と、過去や霊界…?
(或いは両方、そのような事になっているとしたら。
世界の狭間に居ることになるのだろうか)
大変な事って……まずは、出る事を考えよう。
その間に対策が浮かべば、最小限の被害で済むはず…何か思い付く?
(都が過去に何をしたのか詳しくは知らないが、言葉端からは危険を示す様で。
頬を落ち着かせようと触ったまま、都を見つめたまま)
【みゃこの時間内である程度に収まる様に出来ればと思うよ。】
【有り難う、そこまで辿り着ける様に私もしてみる。…努力項目かって言われると困るけれど。】
>>408 ん?
うん、綾香お姉ちゃんがそういうなら黙ってるね。
だけど、寮のみんなはきっとお姉ちゃんが相談しに来てくれないかな、って思ってるよ。
(弄りたいという邪な思いが混じっているのは否定できないが)
(綾香が変化を見せている理由を推測して、応援したいと思っているのも事実だ)
わからないよ、あくまでもわたしの想像で、単なる思い過ごしかもしれないし。
(結局は制御できない異能を持つ単なる素人でしかない)
わたしの力は人だけじゃなくて、人じゃないモノにも影響するの。
例えば、幽霊とか……旧校舎とか。
(幽霊が出てきたのは都の影響ではないかもしれないが)
(こことつながっているなら、また影響があるかもしれない)
あの時は、しゃっくりさせて抜け出せたけ
「きゃぁぁぁっ!」
(上の方からいくつもの悲鳴が聞こえる)
(本当に怖がっている声もあれば、楽しんで叫んでいると思われる声もあって)
(本物に出会ったのか、仕組まれた偽物となのか、本物と気が付いていないのか)
(都には判断がつかなかった)
えと、上の階にはみんながいるみたいだね。
教室の窓からなら校庭が見えるから、みんながいるかどうか。
(ちゃんとみんながいて、窓越しに話ができれば、あまり大変なことにはなっていないかも、と)
【やっとばっさり削りました】
【怪異はこれ以上起きないでいいよね?】
>>409 有り難う、余り知られると私どうして良いか分からないから…。
相談するにしても、流されない様に気をつけないと…。
いつも皆には弄られてばかりだから…。
(弄るという行為も寮においては一種の好意も含まれているのも理解していて。
押しに負けてしまう事も多々ある為に、自分に言い聞かせる様に注意して)
制御が完全じゃない分イレギュラーも起きやすいという事か。
今出てきたのも、その一環…なのだろうか。
それとも…見てくれない者への…主張……。
(どう頑張っても事象が起きた理由は説明出来そうに無くて。
みゃこの能力が理由か、物が偶発的に起こした事象か、どちらかと考えるしか無さそうだった)
今の……?
(聞こえてきた声は、生気を含む声。
少なくとも人間がいる事は確かな様で、上から聞こえてくる)
そうみたい……外は明かりも付けてあるはずだから…見えるかな…。
そこまで真っ暗なら、早くこの階から出るに限るけれど。
(階段のすぐ側の教室は鍵が開いていて。
ドアを横滑りさせると教室の後ろ側を窓に向かって進んでいき)
(一瞬の緊張の後、窓から外が見える位置へと車椅子と共に移動して)
【良かった…でいいのかな。】
【起きなくて大丈夫…収拾付かなくなっちゃいそうだから。】
>>410 地縛霊って、死んだことに気が付いてない場合と、強い思いが残って離れられない、
って二つ理由があるって聞いた事がある。
(聞いたというか、少女向けホラー漫画の記事でだけど)
犯人が捕まってないとか、お花をあげてくれる人がいないとか、そうゆうのがあるのかも。
(事件が何年前なのか覚えていないが、線香をあげる遺族がもういないのかもしれない)
窓の外は……お月様。
(教室に入ると、窓越しに三日月が見えた)
(校舎に入る前と同じ月だった)
これなら大丈夫そう?
(二人で窓の外をのぞくと)
「あれー、綾香、みゃこー、なにしてんの?」
「さては怖くてルートを避けてるな!」
「こら、ずるしちゃだめだぞー」
(二人の姿を見つけた少女達が、次々と声をかけてくる)
(二人が本当の幽霊に出会ったなんてつゆにも思っていないようで)
(とても平和な空間がそこにはあった)
綾香お姉ちゃん、さっきのだけ、だったのかも。
(都は手を振りながら叫び返す)
ごめんなさーい、間違って2階で降りちゃった。
【このまま肝試しを続けながらお姉ちゃんのお話をする?】
【それともいったん終わって、校舎の隅で肝試しが終わるのを待ちながらとか?】
>>411 それが当てはまるとしたら、今回は後者か。
何か供えようにも、どこにあげたらいいか分からない状態だろうし…。
ただの幻と言う事は、ないと思うけれど。
お花でも置いておけば、違うかな…?
(異形の類にもその辺りから発生した物があるのかもしれない。
殆どの物が喋る術を持たないとしたら、考えられる話で)
月まで過去のなんて御免蒙る……。
実際に月の今見てるものは光の関係で過去の物とかいう突っ込みは無し…。
(何も見えないという事はなくて胸を撫で下ろすが。
窓の下を見てみるまでは安心出来ずに)
(見えた寮生達と中心とした人々は今度は幻ではない様で。
それぞれに声を掛けて来るのに落ち着いて)
まさに偶発的……か。
…大丈夫みたいだし、今の内にコース回っちゃおう。
(また有るかもと言う心配に少し押されている綾香は、
人の気配がある内に、コースを回ってしまう事を提案して)
そうしたら、飲み物も貰えるだろうし。
押すね、3階から…っと…。
(外の人たちに手を振ってからエレベーターの前まで行くと今度は作動した。
3Fに行くと予定の通りにルートを回って、噂のこんにゃくネタをされたりしながら一応の行程を終了し)
【それなら後者の隅で御願いします。】
【時間もあるから、少し決めて進めてしまった、ごめん。】
>>412 本当は旧校舎自体を法要した方がいいんだろうけど、それは学園としてのことになっちゃうし。
わたしたちが、たまに献花するだけでも違うんじゃないかな。
(コップ一杯の水だって喉を潤すことはできるから)
(砂漠相手じゃ気休めにもならないかもだけど、無駄だとは思わないから)
そうだね、もたもたしてると何かあったのかもって心配させちゃうし。
楽しい肝試しを楽しんでこよう!
(仮装した幽霊や夜行塗料を塗った人魂もどき)
(予定調和で驚かされて、きゃぁきゃぁと楽しそうに悲鳴を上げながら)
あー、楽しかった。
叫びすぎて喉が渇いちゃった。
(団扇で浴衣の襟元を扇ぎながら笑う都)
綾香お姉ちゃん、メガネ大丈夫?
思いっきりコンニャクの餌食になってたけど、汚れてない?
(残念なことにその瞬間を見ることはできなかったけれど)
(笑っているうちに都も餌食になってもっと大笑いして)
【二人とも顔コンニャクの餌食になたことにしちゃった、いいよね?】
>>413 そんな事をしたら、何が起きたのかって色々調べる人が出てきそう。
興味本位で踏み込む人とかも…。
今度、何か考えておこう…お花でも色々あるけれど。
(大事なのはその気持ちを持つ事だと感じながら)
心配もあるし、このまま居たら弄られちゃうし…。
そうだね、早く行こう。
(先程までの冷たい空気は自然な程度にしか感じなくなり。
むしろ喧噪の様な、活気のある所を通り過ぎていく)
(それでもさっきの事件の所為で、一瞬怯えてしまう事態にはなってしまっていたが。
それも慣れてくると都と一緒に楽しむ余裕が生まれていた)
叫ぶのも一種のストレス解消…らしいね。
終わった後に貰えるジュース一気飲みしちゃった。
(都の笑顔に微笑み返すと、ジュースの空き缶を手で転がしながら)
拭けば問題ないと思うけれど…なんかあの独特の匂いが…。
(鼻に感じる生っぽいというのが近そうな匂いに困り笑いをして
都と楽しめる時間を満喫した気分で都の前に座り込み。
躊躇いながら、呼吸を一度整えてから口を開き)
好きな人…男の子じゃ、ないんだ。
変な話…だから、誰にも言わないでね。
(このままならどうせ聞かれる事になるだろうから。
先に、自分から言う事にして)
【問題ない。時間は…4時過ぎまでくらいが目安で大丈夫?】
【それより早く終わりそうならそれでも問題ない。】
>>414 あー、メガネに匂いがこびりついちゃったら大変だもんね。
鼻の近くだからちょっとした匂いでも分かっちゃうし。
(食べて美味しい物でも、常に身体にまとわりついていると女の子としては恥ずかしいことがあるし)
(そんなたわいもないことを思ってたから、次の綾香の発言は一瞬何のことだったか分からなかった)
…………え、えと?
(スキナヒト、オトコノコジャ、ナインダ)
(綾香の言ったことを口の中で反芻して、やっと何を言ったのか理解する)
う、うん、言わないけど……びっくりした。
だから、小さくて、綺麗で、なんだ。
(アイドルみたいな人が好みとはお姉ちゃんも女の子らしい、と思っていた都だったけど)
(実際はもっと斜め上で)
綾香お姉ちゃんにこうゆうことを言うのは失礼だと思うけど……何というか、お姉ちゃんっぽいというか。
(いつも弄られ役だから、自分の方が弄れる相手を見つけてしまって好きになったとか)
(もっと失礼なことを思い浮かべてしまった都だったけど)
【ねばって5時半くらいまでかな】
>>415 私が余り女の子っぽくないから、惹かれたのかもしれない。
気が付いたら考えると胸が苦しくなったりして。
多分これがあっちの意味での好きなんだろうな…と。
(胸に手を当てて、間を置きながら話し始めて。
顔を見て話していいものかと、俯き加減になりながら)
私っぽい……って何だろう……?
確かに男の子より女の子の方が、安心はするけれど…。
(都の言葉の真意が分からずに首を傾げて。
綾香自身の唇を触りながら、不思議そうな声で)
お化粧を始めたのも、その子がきっかけ…で。
多分…好き、なんだと思う…同じ性別でいけないのかな…とか、考えたりもしたけれど…。
(他の誰にも話してこなかった秘密。
生活している中では一番近くて、妹同様である都になら…と話す気になったのだった)
【私はもって5時くらいだから少し前くらいが良いかなって思って。】
【何か足したい事があるなら、今のうち。】
>>416 綾香お姉ちゃんは十分に女の子だと思うけど。
それは、わたしの中の定義とお姉ちゃん自身の自覚とかは違ってて当たり前だからいいとして。
お姉ちゃんは、その女の子に恋しちゃったんだ。
(難しいな、と思う)
(小さいときに、寮母の目を盗んでこっそり同室で寝泊まりするお姉ちゃんについて疑問を持ち)
(みゃこにはまだ早いから、とはぐらかされたこともあって)
(女の子ばかりの生活の中で、同性が好きな子のことも知っていたけど)
お姉ちゃんっぽいって、わたしから見たお姉ちゃんのイメージ。
みんなに弄られてて、困っちゃうけど、でも楽しい、みたいな。
(一つ一つ、懸命に頭を振り絞って、言葉を一つ一つ選んで)
(これは幽霊とは別の次元で難問だぞ、と思う)
同じ性別だから駄目だとか、そう思う人もいるし、構わないって思う人もいるし。
彼氏がいるのにBL本大好きな人だって寮にいるし。
卒業したお姉ちゃんの中には、二人で同棲してて、年賀状くれる人もいるから、わたしは気にしないけど。
(だけど、女の子同士の仲を取り持つって、どうすればいいんだろう?)
……とりあえず、まず仲直りするのが先なんだよね。
えと、単なる思いつきだけど、わたしがお姉ちゃんに代わって探りを入れてみるのは?
【考え込んじゃった】
【すぐの返事じゃなくても、考えさせてで〆でもいいんじゃないかな】
>>417 そうなのかな…今まであまり自分を女の子って考えていなかったから…。
恋……かな、多分、そう……。
(今まで女子相手は当然ながら男子相手にもこんな気持ちになった事は無くて。
綾香自身の中で行き着いた答えが結局それで、問題になる行動を起こしたりしてしまっていて)
お姉ちゃんっぽいかは私には分からない事だから。
みゃこにそう思って貰えている事はとても嬉しい。
(言葉を選ぶような話題を振った事を少し申し訳なく思いながら都に薄く微笑み)
結局受け入れるかはその人次第って事か…。
BL…って何だろうって言うのは、突っ込んではいけない気がするから置いておこう。
そういう人達もいるんだ……いい、な…。
(聞き慣れない単語に、先程よりも大きく首を傾げるが。
気にしていいのか分からずに、話が進んで考えさせられて。
同棲なんて、考えた事も何も、なかったけれど素直に羨ましいと思った)
そうなるけれど…どうしたら良いのか、私も…。
探り…って、お姉ちゃんの事どう思って…とか…?
ど、どうだろう……答えてくれるのかな…。
【御免、考えさせるような話題で。】
【探りを入れるっていうのは、別ロールで結果が出てる形にして使っても良いのかな…?】
【探るみゃことその…探る相手の打ち合わせとかは、難しいと思うし…。】
【考えさせて…っていうのはこの探りどうこう…で合ってるのなら。】
【後1〜2レスで〆るつもりでいくね。】
>>418 その人は綾香お姉ちゃんと同じクラス?
それとも上級生か、中等部の人?
例えばだけど、誰か人づてに呼び出して、
「最近お姉ちゃんの様子がおかしくて、みんなで心配してるんです。
あなたがお姉ちゃんの親しい友人だと聞いたので、
何か知っているかもと呼んでいただいたんです」
なんて言えば、何かしたら反応があるかな、とか。
どんな人なのか聞かないと何とも言えないかな。
わたしがお姉ちゃんと同じ寮生だと知って断れたら前途多難だけど。
【実際にロールはしてみたいってのはあるけど】
【これはお姉ちゃんのお話だから、お姉ちゃんのやりやすいようにしてね】
>>419 別のクラスの同級生…だね。
人づてに呼んでしまうと向こうも警戒してしまうんじゃ…。
(それどころか、異能の持ち主なのだ。
いきなりは無いだろうけれど、脅すくらいなら十分考えられて)
反応は、あるだろうけれど……。
みゃこにも、相手の人にも悪い気がする…。
差し障りなく、っていう訳には行かない気がするし。
話して貰う事は、むしろ良い事なのだろうけれど。
それなら、話せた場合あまり何かあって揉める事が無い様に…が条件。
…飲んで、出来るなら、御願いしても良い?
(正直な所、許可して良いのかも大分迷ってしまい。
付帯条件を付けることで纏まるだろうかと考えて、都に可能か聞いてみる事にした)
…あ、もう肝試しも全部終わったみたい。
戻ろうか、みゃこ…後は帰り道でね。
(寮生達が少し離れた所にいる綾香と都に呼びかけていて。
手を振ってから立ち上がると、都の車椅子の後ろから押し始めて。
“有り難う”と都の頭を撫でてから、合流していった。
その後、先程の怪奇話は寮生に話す事はなく、二人の秘密となったのだった)
【ロール自体は、これで私は〆させて貰うね。】
【みゃこが近い内にその…あちらと予定が合ったり置きで少ししてくれたりするなら…とか…?】
【ロール的に私があちらと会った後にみゃこが行くと不自然になるような気がして…。】
【逆でも問題ないかは、ちょっと今すぐはっきりと言えなくて御免なさい。】
【急いではいないけれど、進めたいって所はあるから…完全に私の都合…だね…。】
【途中から私ばかりの話に付き合ってくれて有り難う。】
>>420 同じクラスなら高等部だね。
寮関係じゃなくて、料理部関係で知ってる人がいれば、教室の入り口で呼んで貰うとか。
相手の人はともかく、わたしのことは気にしないで。
わたしは綾香お姉ちゃんの手助けをしたいんだから。
(車椅子から綾香を見上げ、微笑む)
もちろん、約束するよ。
かえってこじらせてしまったら本末転倒だもん。
少なくとも、仲直りする気があるかどうかとか、雰囲気くらいは掴むようにして、
無理に仲直りしてください、とか迫ったりはしないから。
(細かいところは聞かないと分からないだろう)
(とにかく、お姉ちゃんのために頑張らなくっちゃ)
(不安な気持ちを抱えたままじゃ、夜のお出かけで万が一のことがあるかもしれないから)
(と、心に誓う都だった)
【あ、これで〆だけど、せっかく二人とも浴衣着たのに使い損ねちゃった】
【ロールしなくても、避難所でこんな感じ、みたいにイメージだけ決めておけば良いんじゃないかな】
【そうじゃないと、仲直りのあと、ロールするのに困るだろうし】
【わたしこそ、長い時間ロールしてくれてありがとう、楽しかったです】
【それじゃ、今度は避難所か次のロールで】
【最後の〆有り難う。 】
【浴衣、そうだった…気が回らなかったよ…。】
【そうだね、決めておいてくれると嬉しい。…一応…えっと、彼女とのロール予定日は、水曜日。】
【ロールじゃなくても、話があっただけでも違うだろうから。】
【二日間ロール有り難う、私も楽しかった。】
【では、またどちらかで会った時は宜しくだね…有り難う。】
【スレをお返しします。】
体液が魔力になるのか、供給してみたいな。
>>424 【確かにそうなのですが、魔力供給の為に人の道を外れることを良しとしていないため】
【深い絆のある相手、もしくはやむをえない事情がある場合にしか、この手段は用いません】
【もし、魔力を供給するシチュエーションを名無しで行うならば強姦が妥当でしょうか】
いまいち人道を外れるの基準が分からない…
【倫理に反することをしない、ということでしょうか】
【特に殺生、人食、吸血、姦淫には強い抵抗があります】
こういうやつは相手するだけ無駄だからやめとけ
夏なのとシャルみたいな勘違い色ボケキャラハンのせいで、シチュスレと区別のつかないガッツキ名無しが出入りするようになったな。
各自の責任でやればいいが、ここが設定共有スレだってことと『違う』キャラハンには物凄く冷たい場所なのだけは覚えておいたほうがいい。
【こんばんは、初めまして】
【前の方がいらっしゃらないようでしたら、お相手願いたいのですが如何でしょうか】
【プロフィールは
>>361に】
【30分以上発言がありませんので、
>>424氏は退席したと判断させていただきます】
>>430 【私の今日のリミットが24:00なので今からですと凍結前提になってしまいますがよろしいですか?】
【もしよろしければ是非お願いしたいです。何か希望のシチュエーションはありますか?】
>>431 【はい、凍結も可能です。お時間の方も承知いたしました】
【提示できるシチュでしたら……】
【異形をどちらかが狩っているのに遭遇する……、か】
【あるいは何かしらの雑談か……邂逅するのは夜になるかと思いますが】
>>432 【ありがとうございます。それではよろしくお願いします】
【では、夜の街で敷島さんの異形狩りに私がそう鵜遇する流れにしましょうか】
【よろしければ書き出しをお願いしてもよろしいでしょうか】
【了解しました】
【では、宜しくお願いします】
(時刻は七時に近付いていた。辺りはまだ仄かに明るい)
(町から少し外れたところ、雑木林には木々が生い茂り、町中よりは暗い印象を受ける)
「おい、早くしてくれないか」
(小うるさい愛刀に言われるまま、辺りを伺う。闇には邪が住んでいるものだ)
……うるさいな。分かっている。そう簡単に見つけ……られっ……。
(目的とするものは、案外簡単に見つけることができた)
(木々の間から、自分に向かって何かが飛ばされてきたのだ)
(咄嗟に向かってくるものを避けたが、相手の様子は窺えない)
畜生、相手がこう何か投げてばかりのまま不利だぞ。 近接戦闘に切り替えられるか……?
(自問自答、あるいは刀に語りかけるようにして、ジリジリと後退していく)
「なあに、こっちから攻撃してやればいいじゃないか。なぁ」
(軽口を叩く愛刀に苛立ちを感じたのか、黙ったまま更に後退する)
(姿が見えぬ異形は、何かを飛ばしながらも、自分に付いてくる)
……相当奴も、飢えているのか……?
(覚悟を決めると立ち止まり、ニヤリ、と少し笑って刀を鞘から解き放った)
【大変お待たせいたしました。申し訳ありません】
(時刻は七時を過ぎたころ。アンジェラはいつものように外を歩く)
(今が真夏であることも手伝ってあたりはまだ仄明るく、気温はまだ高い)
(一般的な日本人であればエアコンの効いた部屋でくつろいでいる時間帯だろうが)
(アンジェラ=トルーマンにとってはこれからが本当の仕事の始まり)
(異形と異能者を探して今日も街をさまよい歩く)
今日はこちらですか。
(魔力が感じられるのは町はずれの雑木林の中。夜に向かうのは初めての場所だった)
気を引き締めていかねばなりませんね。
(普段は人の立ち入らな場所であれば、足場は整っていないだろうし)
(悪獣や魑魅魍魎が蠢いている可能性もある。本来ならばあまり行きたくない場所だ)
……
(小さな深呼吸の後、雑木林の中を進んでいく)
!
(数分ほど歩いたところで10数メートル先に背の低い少年を発見)
(声をかけようとするが、「独り言」を延々とつぶやいているのを聞いて口を閉じ動向を見守る)
【いえ、お気になさらずに。こちらこそ遅くて申し訳ありません】
「ああ、向かって行くのか? ま、死ぬなよ」
……それはお前次第だろ? 好みなんか気にしないで、頑張ってくれよ……っ。
(投擲されたものを峰で弾く。感触はそんなに重くはない)
(相手の投げ方も雑で、コントロールは良さそうではない。間隔は余裕を持って弾き返せる)
「期待外れか?」
さあ……。今のところは何とも言えないな。近付いて、どうなるかだ。
(相手の投げてきているものは、大きな石のようなものだった)
(姿も少し見える。相手は物を投げていない。正確に言えば、蹴り飛ばしてきていた)
――し、鹿か……? しかし、またどうしてこんなところに?
「どうせ住処を奪われたんだろ? さっさと始末しようぜ?」
……あ、ああ。時間は掛けない方が良さそうだ。足場も悪い、第一雰囲気が気に入らない。
(愛刀と喋る姿は、初めまして見る者には奇妙な姿に見えるであろう)
(後ろに誰かが迫っている、とは気が付かないまま、鹿の姿の異形と対峙する)
足は僕も自信があるが、向こうの方がたぶん早いだろうな。近づけば……蹴られるな。
機動性に劣るとすれば……どうするか。
(次々と蹴り飛ばされるものを弾きながら、相手を退治する方策を呟いていく)
(敵に夢中になる自分と違って、刀は何かに気が付いたようだ)
「後ろに居るのはだあれだ?」
(前を行く少年の独り言はますます加速していた)
(だが、よく聞けば誰かと会話しているようにも聞こえる)
(二重人格者、霊使い、人格を持った武具等を扱う者等いくつか思い当たるものはあるが革新には至らない)
……!
(そうこうしているうちにアンジェラも敷島が対峙している異形の姿を確認する)
(異形は鹿の形をし、礫等を蹴り飛ばしながらかなりのスピードで少年を翻弄するく)
っく!
(他人に危機が迫ればアンジェラ=トルーマンの身体は勝手に動く)
(呪文書を開き、魔法を自分に掛けながら少年の方へ駆けていく)
Bless,level1
(日曜の魔法は「力と治癒」。Blessは己の身体能力を引き上げる魔法)
(対術にたけた異能者にはかなわないが、格闘技選手程度なら圧倒できる)
微力ながら、助太刀させていただきます。
(飛び交う礫を手で払いながら、敷島の横に立とうとする)
……あ、後ろ?
(間の抜けた声を出して、愛刀の声に応じるまま後ろを向く)
(そこには女性が一人、こちらを窺うようにして立っていた)
……僕より背が高いな。
(コンプレックスから漏れた言葉、ただ自分は敵前で相手から目をそらしてしまっていた)
(礫は右脇腹を襲う。がっくりと崩れ、膝を着く恰好になるが、左手に握った刀は放さない)
畜生……てめぇ……。
「ばーぁか、目を背けたお前が悪いんだよ。頭に当たってたら、下手すりゃ死んでたな」
(脇腹は激しく痛むが動けない訳ではない。ゆるゆると立ち上がり、再び異形を睨む)
(相手も好感触を得たのだろうか、こちらに向かって礫を投じてくる)
あの、女は何処へ行った? 一体、誰なんだ? 畜生、何でこんなところに……。
「後ろに居たんだが、こっちに向かってくるようだな。同業者じゃねぇのか?」
(刀の言葉を無視して、相手の攻撃を何とか避ける。よろめきながらも、時折弾き返して)
「ははぁん、バテバテじゃねーのか? 腹への当たりがヘビーに効いたか?」
(時間を置かず、異形はまたこちらに向かって駆けようとしていた)
(と、その時。先程の女、と思われる者が横にいつの間にか立っており)
助太刀……か。ちょっと難儀していたからな。有難い。
(怪我をしたのは刀のせいだ、と小さく呟いて刀を構える)
(異形はこちらに向かって疾駆しようとしていた)
(が、全く歯牙にもかけず、刀は隣の女性に興味を示したようで)
「お嬢さん。あんたもこいつと似たようなものかね? 俺にはだいたい分かるよ」
【そろそろお時間でしょうか?】
【見返してみますと、日本語がボロボロですね。大変申し訳ない】
【それでは本日はここまでにしていただいてよろしいでしょうか】
【解凍についてですが、私は今週の月曜から金曜までの21:00から可能です】
【そちらの可能な時間を教えてください】
【それでは月曜日の21時から解凍でよろしいでしょうか?】
【了解しました。それではお先に失礼します】
【本日はお相手ありがとうございました。明日もよろしくお願います】
【了解いたしました】
【本日はお付き合いいただき、有難う御座いました】
【スレをお返しします】
【解凍の為スレを借ります】
【それではお返しを書きますので少々お待ちを】
【こんばんは、スレをお借りいたします】
【今夜も宜しくお願いします】
>>439 ……あ。
(刀を持った少年がこちらを向いたその直後に、彼の脇腹に礫が直撃)
(こちらに意図は無かったとしても、苦しそうな彼の顔を見れば多少の罪悪感を感じる)
……?
(しかし近付いて声をよく聞いてみれば、彼が彼自身を罵倒しているのが解る)
(いや、違う。彼が持つ刀が彼を罵倒していたのだった)
いたっ!
(少年に気を取られていれば、当然自分も礫に当たる)
(反応速度が上がっていいるわけではないのでよける事は容易くないが)
(身体そのものは丈夫になっており、素手で受けられるしダメージも大きくは無い)
(現に、頭部に直撃しても流血することも無く、「いたっ」で済んだ)
同業者ではないと思いますが、大まかにいえば『同種』でしょうか。
ええ、『似たようなもの』。そういう認識で構いませんよ、刀さん。
(少年とその刀を見比べながら、微笑みを浮かべて答える)
(可愛い中学生ぐらいの少年が刀を持って怪物に立ち向かう様子は)
(まるでジャパニメーションみたい、だなんて考えてしまっていた)
いたっ!
(再び礫が頭を直撃。少しとがっていたのか、今度は血が出た)
そうですね。私一人でも骨が折れそうですから、こちらこそよろしくお願いします。
(頭を押さえながら、年下に接するような優しい声で伝えた)
【遅くなって申し訳ありません。それではよろしくお願いします】
>>447 おいおい……頭に。
(頭に石の礫が当たっても、平然としている相手を見ると気味の悪さを感じるが)
(自分自身も刀を持って、異形と対峙しており、不可思議さは変わらないな、と苦笑して)
(己は石が当たればどうなるか分からないので、木を楯としながら相手の距離を詰める)
さて、どうしようもない訳じゃないだろう。
(言い聞かせるように呟きながら、異形を窺うと、相手は突進しようと気を猛らせている)
「なあんだ。結局、同族ってことにはなるんだろう」
(ケタケタ笑いながら、刀は興味を女の方に移している)
……集中しろ、馬鹿刀。
(隣に居るのは、頭に石を受けて、血を少しだけ流す程度の傷しか受けない者である)
(肉体が強化されているのか、あるいは身体が固い特質なのか、瞬間的にそこを防いでいるのか――)
(様々な異能が考えられるも、とにかく強力な援護者を得たことには変わらない)
……ああ、こちらこそ宜しく。
(年齢を低く見られているような声に、不満を持っているかのような不貞腐った声で応じ)
(その様子に笑い声を上げる刀を忌々しいように見詰めるも)
……どうやらこっちに向かってくるみたいですね。
僕はこいつ斬り付けたいのですが、動きが早ければ如何ともできません。
何か方策はありませんかね?
(突撃の構えを見せる相手に備え、太くはない周りの木によじ登ろうとしながら、相手に訊ねる)
【こちらこそ返事が遅くて申し訳ありません】
>>448 ええ、こちらこそよろしく。刀さんも。
(少年の不貞腐れたような態度に疑問を感じながらも、挨拶をして)
(向かってくる鹿の異形の方向へ一歩を踏み出す)
そうですね、私では決定的なダメージを与えるのは難しいですから
貴方が刀で切り裂き、決着をつけてくれるのなら助かります。
(足を肩幅に広げて真っ直ぐに鹿を見据えたまま、刀を持ちながら木によじ登る少年に答えた)
今の私ではあれの動きを鈍くする、もしくは貴方の動きを速くすることはできません。
貴方の攻撃を当てる手段があるとすれば、私があれを正面から受け止めるのが一番でしょう。
ですが──
(一旦言葉を切って深呼吸。もう心は決まっている)
(あとは、敵の挙動を見切り、少しでも効率よく実行するだけだ)
私よりもあの異形の方が確実にパワーがあります。
せいぜい受け止められるのは二秒が限度でしょう。
その間に決着をつけてください。
頼みましたよ、少年、刀さん。
(集中。集中。)
(頭の中で数回のシュミレーションを実施。いける。上手くいけば三秒近くは行けるはず)
(息を吸い、息を止め、突進してくる鹿の角の根元をつかみ、足腰で地面を押さえつける)
>>449 ……なるほど。よく分かりました。僕が奴を切り裂いてみせますよ。
(身体が小さく、体重も軽いのが幸いして、登った木の枝も何とか耐えてくれそうだった)
(それでも長くは持たないだろう。折れてくれるな、と念じながら)
(一太刀で相手を切断できるか、と自問自答する)
(2メートルくらい飛び降りる力を加味してみても不可能に近そうである)
(刀にエネルギーが足りないからこそ、こうやって補給に来たのである)
(斬りながら、刀を肥大化させようとしても、異形を止める女性が耐えきれるか分からない)
(手傷を負って、余計に狂った相手を仕留め直せるか、その場合受け止めていた女はどうなるか)
(考えが頭の中をぐるぐる回りながら、いささかの迷いが生まれてしまう)
……耐えられるのは二秒、ですか……なるほど。
(一瞬絶句した。やはり一太刀で仕留めなければならない)
(首を斬り落とすだけでは、相手の残った身体が運動を続ける可能性がある)
(胴体から半分に切り落とせば、相手は動くに動けなくなるだろう)
(飢えている刀の力では、やはり骨の折れそうな仕事ではあったが)
……二秒、充分です。
(微かに笑って、相手にそう告げる。悲観的になることもない)
(なるようになれ、と小さく呟いてから)
(エネルギーを欲している刀に、自分の親指をそっと宛がう)
……無ければ、自分が呉れてやればいいんだ。
(空腹を茶腹で凌がせるように、余力を残して自分の力を刀に託す)
(やや大きくなり、少年には刃も輝いて見えた)
いよいよ、です……来ましたよ。まずは頼みます。
(鹿の異形を止める協力者に注意を促すように、話し掛けた)
>>450 (彼の言葉に肯きだけで応えた直後、鹿の姿をした異形と接触する)
(角の軌道はほぼ目測通り。多少指に当たるも、両手ともそれぞれの角の根元をつかむことに成功する)
ぐふっ!
(だが、本番はこれから。半伸ばしだった腕は一気に胸の手前まで押しやられ)
(地を踏みしめるスニーカーは砂埃をまきちらしながら後方へ滑らせられる)
(衝撃で肺の中の空気が漏れて無様な声を出してしまった)
Bless,Level1
(最初の衝撃を体勢を崩さずに乗り切り、これから自分のペースへと持っていく)
(ここからが本当のパワー勝負。自身への魔法を重ねがけして、なんとか太刀打ちできるレベルだ)
(しかししかしもう魔力は空に近い。もう一度自分を強化して再チャレンジすることは不可能)
はああっ!
(だが、彼は「充分」と言った。それがたとえ嘘でも、強がりでも)
はあああっ!
(結果を出してくれればそれは本当になる)
(だから自分も約束通りに、二秒以上持ちこたえる。それだけだった)
(異形と衝突してから1.00秒が経過)
>>451 (自分にも余裕はない、と気付かされるまで時間は掛からない)
(異形と女とが衝突してから、飛び掛かったのでは遅い)
(その間に、土石流が流れるように二秒は過ぎ去ってしまう)
……タイミング良く、飛ぶ。
(早すぎれば自分が吹き飛ばされ、遅すぎれば女が持ちこたえられない)
(迷いが生まれている間にも、異形は待ってくれない。衝突まで残り僅か)
(少年は頭がフラフラしてきたことにも気が付く。自分は万全ではない)
(多少なりとも、刀に自分の力を減らして与えている)
「どうした怖じ気付いたか?」
(黙れ、と呟く。時間はない。迷っている暇などない。飛べ、と言い聞かせる)
やああああああああああ!!!!
(気合いの籠った叫び声を上げながら、目標に向かって飛ぶ)
(獅子のような咆哮を挙げれば、相手の注意も殺げる可能性もある)
(少年が飛び降りると、その身体を今まで脆くも支えていた枝が折れた)
(迷いはなかった。目測を誤らず、異形は動きを女に抑えられている)
(がら空きになった胴を狙う。大上段から刀が降り下ろされると、固い感触と衝撃が手に伝わる)
(負けてはならない。うっかり力を抜けば、相手を巧く斬ることはできない)
(異形と女がぶつかって一秒が経過する。それとほぼ同時に刃が異形の背中を襲う)
(神速剣はその胴を叩き切った……と、いうイメージが、感触が少年の手の中にはある)
……大丈夫か、大丈夫なのか? やったか、やったのか?
(相手を確かに斬った感触だけが少年には残り、気が付けば彼は仰向けにバランスを崩していた)
(身体中から汗を吹き出しながら、力のなくなった突進を受け止め続けているはずの女性に力なく問いかける)
>>452 (自分から一メートルほど前を)
(大きな刀とそれほふるう少年が通って行ったのは見えた)
(その直後に異形の体から力は抜け、粘土の塊が崩れるように)
(重い音を立てながら形を失って地面へ崩れていく)
っ!
(慣性の法則。動いているものに力がかからなければ、それは動いたままであるということ)
(しかし人のレベルを超えた力で押していた『魔女』は、慣性で動く異形の死骸を止めることなど容易かった)
うわわわわ!
((問題は、逆だ。人を超えた力で押す『魔女』を慣性で動いていただけの異形の死骸が)
(受け止められるはずもなく──)
がっ!
(アンジェラは勢い良く前に倒れ、顔面を地面にぶつけるはめになった)
……ともかくありがとうございました。
お疲れ様です。
(ちょうど魔法が切れたのか、細かい傷がたくさんついた顔を上げながら、少年にねぎらいの言葉をかけた)
>>453 ……斬った。俺は斬ったんだ……。
(仰向けに倒れ、息を乱しながら感想を漏らしていく)
(別に今まで、このように何かを斬ってこなかったという訳ではない)
(ただ、今までの経験は全て一人で行ってきたこと。責任は全て自分が被ればよかったこと)
(しかし、今回は偶然にせよ、協力者が居た。誰かと一緒になって、何かを斬ったのは初めてだった)
こちらこそ世話になりました。一人で倒せないことはなかったでしょうが、もっと難儀していたでしょうから……。
(よろめきながらも、刀を杖にして立ち上がる。安堵すると、脇腹の痛みが戻ってきた)
(汗だくになった額を拭うと、二分された死骸の一つに刀を突き刺すと)
……もう一つは差し上げます。要らなければ、貰いますが。
「遣ることはねぇって、食い足りねぇぞ。これじゃあ」
(不満を漏らす刀を軽く無視して、戦う前、疑問に思っていたことをぶつけてみる)
……それにしても、またどうしてこんな所へ? 貴方の目的をできれば教えて頂きたい。
貴方が僕のように獲物を狩る――には到底思えません。
(息を整えながら、相手の様子を窺う。下手をすれば、もう一戦する可能性だってある)
(嬉しそうに死骸から残ったエネルギーを吸い取る刀をチラチラ見やりながら)
もちろん、言いたくないことは言わなくったて構いません。僕もそうするつもりです。
……でも、名前くらいはいいですよね。
僕は敷島三笠、高校三年生です。
>>454 食い足りない、なるほど。
その刀は異形から力を補給しているわけですか。
いえ、私は……
(砂を払いながら立ち上がると、異形の死骸の一つを薦められる)
(異形を人が食らうなど、異常だ。あってはならない)
(その力に溺れたり、狂気にのまれたりすることもあるだろう)
(だが、もしかすれば──)
いりません。刀さんにあげてください。
(数瞬の迷いと思考を打ち切って少年に答えた)
人間に危害を加えるものは、人間として放っておけません。
異形を倒す理由はそれだけです。
私がこうやって出歩いている理由は──
(疑われれば真意を話そうと口を開く)
(異形を狩っている理由は言葉通り、嘘は無い)
(だが徘徊理由は真実をそのまま言うわけにはいかないだろう)
私と同じような人々に、出会ってみたいと思ったからですよ。
(嘘ではない。が、もう一つの、真の理由は隠した)
ええと……そうですか。先程は失礼しました。
高等部二年のアンジェラ=トルーマンと申します。
よろしくお願いします、敷島先輩。
(予想外の言葉に少し戸惑うも、なんとか笑みを繕って『先輩』へ挨拶する)
>>455 「ほらほら、おねーちゃんの方が理解があるじゃねーか。なあ、早くもう一つさっさとくれよ」
……いや、異形だけとは限らない。人間でもいい、強ければ強いほど……な。
だから、例えば別に君でもいいんだよ――恐らく奴は満足するだろう。
……もっとも、僕が狩る気がなければ相手にしたりはしない。
僕も僕なりの信念を持って、相手を選んでいるつもりだ。
(刀は満足そうに死骸のエネルギーを根こそぎ吸い、もう一つの死骸に突き刺される)
すみません。結局、これを全部頂いてしまいました。
貴方に手伝ってもらったのに、何のお返しもできませんで。
ほう、確かに異形は人々に仇なすものだ。残念だが、彼らは問答無用で切り捨てる。
それが良いことか、悪いことかは分からない。が、迷ってはいない。迷えばそれは、恐れになる。
(自分の心情を吐き出す言葉に嘘はない。だが、相手も嘘は吐いていないということは分からない)
(話をだいたい半分くらいに聞きながらも、信用に足らない人物ではない、と値踏みし)
……なるほど。僕も似たような、同じような人、になるのでしょうか。
ただ、僕は刀の欲求を満たすためでも……ありますが。
(相手の驚くような表情を見るも、それには慣れていた)
アンジェラ・トルーマンさんですね。分かりました。
(拗ねた、少し不満気な顔に戻って、応対する)
……これでも、正真正銘三年生ですよ。
>>457 そうですか。
ならば、その刀さんを手なずけておいてください。
名前を聞いた相手を、人間の敵として排除したくはありませんから。
(刀が異形から力を吸い上げるのを見ながら告げる)
いえ、私はただ危険な異形を倒しただけですから、お気になさらずに。
ええ、それで結構だと思います。ただ──
(異形は敵。確かに自分もそう考えてはいるが、例外が一つある)
(先日出会った、異形使いであり友達、卯月ひのわの操る異形はアンジェラの敵ではない)
(だが、異形に憎しみを持っていたり強い危険意識を持っている人間は)
(即座に彼女とその仲間を敵と認識するのではないだろうかと、不安に駆られる)
例外も無きにしも非ずです。
意味の無い戦いは自他問わず少ないに越したことは無いと考えますので、一応忠告を。
(とはいえ、詳細を伝えるわけにもいかないだろう)
(万が一の時に少しでも考えてもらえれば、程度の望みを託して言葉を濁らせる)
いえ、疑っているわけではありませんよ?
ただ、若干予想と違っていたもので……
(上手いフォローが見つからずおろおろとしながら言葉を駆ける)
(「個性がある」「これはこれで魅力的」などという言葉が思いつくが曲解されるのを恐れて口に出さない)
ええと、それではまた。
次は学園か、それとも夜の街で。
(そういうと深めにお時儀をして夜の闇にまぎれて去って行った)
【それでは申し訳ありませんが。私はこれで〆とさせていただきます】
【二日に渡りお相手ありがとうございました。またの機会でもよろしくお願いします】
>>457 「さあね。こいつに俺が手懐けられるかな。ずっと、ずっーとな」
(自分が自分でなくなる時、自分が刀に自分自身を奪われてしまう時)
(記憶にはないが、そうとしか思えない状態は確かにあった。それだけに彼女の言葉は痛かった)
……分かっていますよ。僕もなるべく敵を増やしたくはありませんからね。
(自分は刀を黙らせるだけの力を持たなければならない。刀を満足させるだけの力を供給しなければならない)
そうですか……貴方は人間の敵を排除するのみ、でしたよね。
(自分は人間の敵になってしまうのか。刀によって、そうならざるを得なくなるのか)
「迷っているねえ? まあ、お前のような年頃の人間は迷うのも仕事のうちだなあ」
(うるさい。もう喋るな、と言って満足したであろう刀を鞘に収める)
(最初よりも刀は大きく、また重くなっている)
……ええ、物事には例外がつきものですからね。
斬る者、つまり道具を操る者は僕自身ですから。最後に決定を下すのはあくまでも自分、刀ではありません。
例外を見逃さないように、よくよく相手を選びたいと思っていますよ。
(その言葉は自分と愛刀とに言って聞かせるようでもあった)
……先入観っていうものは、持っていると大怪我をする場合もありますよ。
(やはり小さく見られていた、と悟り、何とも言えない相手を見るのも嫌になる)
(慣れていたことだが、慣れているから嫌にならない、という訳でもなく)
(古傷を無遠慮につつかれるようでいい気持ちはせず、顔にはそれが隠すことなく顕れている)
……別に慣れっこだからいいんですよ。気にはしていませんから。
(恨めしいように呟くと、刀の哄笑が聞こえてくる)
……ええ、それでは――また。その時は、どうぞ宜しく。
(こちらも深々と礼を返して、相手に背を向け、すっかり暗くなった辺りを再び彷徨う)
(脇腹には激痛が残り、身体は酷く疲労を感じているが、彷徨い続ける)
「まだ俺は満たされてねぇんだよ」
(悪魔の囁きに動かされながら、少年はいつしか闇夜に姿を隠してしまった)
【こちらこそお付き合いいただき感謝しています】
【不手際ばかりでしたが、二日間に渡って有難う御座いました】
【また機会があれば宜しくお願い致します】
【スレをお返しします】
>>376 (《dustworks》――それが意味するものに、彼は気づくだろうか)
(何の捻りもない造語だ。ただ、文字通りに――『塵より造られしモノ』、と)
…………楽しかった、な。
(惚けた声で、ひとりごちる。微かに口の中に残る甘さにまた、ほうと息を吐く)
(あっという間の1日。大切な人との、楽しい時間)
(けれど、大切な友人とはいえ、ふたりの間には線が引かれている)
(六花からだけではなく、きっと彼からも)
(だからせめて、六花にできる範囲で、その間隙を埋めたかった)
(本当は、全部話したい。自分のことも、『家族』のことも)
(聞いて、受け入れて欲しい。そして、彼が――)
(――『あのひと/彼 が わたし/自分 の ご主人様/所有者 に なってくれたら いいのに』)
――――ぇ?
(思わず、声が漏れる。自分は今、何を考えたのだろう。『ご主人様』なんて、そんなもの、有り得ない)
(そう、有り得ないと。分かっているはずだ。所有されることができるのは)
(“望まれた”、たったひとりの人形だけだ。六花は違う――なのに)
(一度はっきりと意識してしまったらもう、頭の中から消えない)
やだ、や、だっ……
(ずっと羨ましかった。妹たちが、貰われる先のことについて嬉しそうに語るのが)
(そんな六花に創造主は言った。『六花には、他の子にはない、あなただけの幸せがあるのよ』と)
(その言葉に頷いて今まできたのに、結局六花が欲しがったのは、何をしたって得られない『人形としてのしあわせ』)
(『少女としてのしあわせ』なら、この手の中にあったのに)
(『ずっと、あのひとのおともだちでいたい』。手紙にも書いた、その想いに嘘はなかった、はずだ)
(けれど、本当は?)
…………わたし、は。
(――“彼”の“おともだち”に、なりたかったの?――それとも)
(“だれか”の“所有物”に、なりたかったの――?)
(六花の望みを彼が暖かく、まっすぐに受け入れてくれていたから、今の関係は許されていたのに)
(こんな、浅ましい感情を抱えていると気づいてしまったら、もう)
(――彼と、同じ場所には立てない)
――――――――ッ!!
(両手で、顔を覆う。爪がわずかに頬に喰い込むけれど)
(そんな痛みなど、些細なものだ。この胸の、声も出ないほどの張り裂けそうな痛みに比べれば)
……ぁ、う。
(目の奥が、焼けるように熱い。熱くて痛くて――それだけだ)
(熱の塊は、どれだけ大きくなってもどこにも行かない。頭いっぱいに膨れ上がっても、そこから動かない)
(そう、『泣き虫の六花』はもう、この世のどこにも)
(存在を、許されてはいないのだ)
(やがて、公園の入り口のほうから賑やかな声が聞こえてきた。誰か来たらしい)
……………………。
(しばしそちらに目を向けると、六花は無言でふらりと立ち上がり、逆方向へと足を向ける)
(夜の中へ、逃げるように――その顔から、笑顔は消え失せていた)
【それでは、わたしもこれで〆、です】
【こちらこそ、ありがとうございました、なのです(ぺこり)】
【1レスだけ、お借りしました(ぺこり)】
【名前】豊玉 蜜(トヨタマ ミツ)
【年齢】16(高1)
【性別】女
【身長】156cm
【3サイズ】86、57、82
【容貌】赤銅色の髪でふんわりとしたボブ。でこっぱち。笑うと八重歯が覗く。
【能力】体内に『万』(ヨロズ)と言う妖魔を『飼って』おり(実際は半身を奪われている)、召喚する事が可能。
召喚時の『万』:所謂ヤタガラスで1m程の巨大な烏。目立った戦闘力は無いが彼女の意識とリンクしており、記憶や情報を共有できる。
また窮地に陥った際には蜜の体を完全に支配する事で、天狗の姿となり身体能力が飛躍的に上昇する。現段階では意識は完全に『万』に支配され、蜜の人格は消える
【希望】日常、戦闘、エロール
【NG】スカ、猟奇、死亡消滅
【弱点】体内に妖魔を『飼って』居るため、日常生活でもエネルギーの消耗が激しい。それを補うため食欲が尋常ではない
一日3食+α(おやつ、夜食)のどれかを抜くだけで立っていることも困難な状態になってしまう
【備考】
明るく非常にエネルギッシュな性格。幼い頃に興味本位で行った召喚術で烏に半身を奪われて以来、食欲が増進したままである。
本人は極端なまでの快楽享楽主義者で、楽観的かつ能天気。「減るもんじゃないし」と言う理由で『万』に体を間借りさせている。
自分以外の異形や超常現象に異常なまでに惹かれているが、実際は『万』が餌(魔力)を求めている為である。弱い魔物を見つけては、人目を避けて捕食している。
「その内自分も異形狩りや退魔師に狙われるのではないか」と怯えた時期もあったが、今では結局「気のせいだった」と言う結論に至っている。
【始めまして、これからお世話になります】
【こんな時間ですが、プロフ投下ついでに待機させて下さい。どなたでも声をかけて頂けたらと思います】
【やはりこの時間は…また出直して来ます】
【スレをお返ししますね】
パクリ乙。
現行スレも読まないでプロフ作る奴って何なの?
荒らし?追い出し?
まあそう言わずに。
今までも同じようなプロフで登録してくるやつは何人もいたし。
個性はロールで出せばいいんじゃね?
464 :
名無しさん@ピンキー:2009/08/18(火) 16:35:40 ID:/7Bxdz58
馴れ合いスレのキャラハンの汚い部分晒しアゲ
465 :
名無しさん@ピンキー:2009/08/18(火) 18:19:18 ID:uqviZo1z
【名前】レジーナ・城之崎(れじーな・きのさき)
【年齢】17歳
【性別】♀
【身長】168センチ
【3サイズ】B:94 W:65 H:90
【容貌】茶髪のポニーテール 髪の毛及び、目と口から頬にかけてが露出するタイプの覆面
制服の下にはレースのフリルなどをあしらったレオタード状のリングコスチューム
健康的なアスリート体型
【能力】鍛たら鍛えただけ、限界なく強化されていく肉体
本人いわく、「本気だすと今だいたい仮面ライダーか子供の頃の孫悟空くらい(ただしかめはめ波抜き)の強さ」
【希望】日常 戦闘 エロール 雑談
【NG】スカ 残虐(ただし、痛めつけ系はOK) マスク剥ぎ
【弱点】現在のところ、物理攻撃しかできないこと
覆面への攻撃は、無意識的に庇ってしまうこと
【備考】学園生徒にして、現役の女子プロレスラー
プライベートでも人目のある場所ではマスクを脱がない、正体不明さが売り
体育会系の格闘技マニアかつトレーニングマニアで、プロレスを選んだ理由は
「手加減して戦って非難されない格闘技はプロレスくらいだから」らしい
本名は不明。学園の生徒手帳にも、リングネームしか記されていない
【ちょい追記】
【さてさて、空いてるんなら待機してみよっか……忘れられちゃったりなんかしちゃたりする前に】
>>466 【初めましてレジーナさん。
此方は土曜日回答予定ロールがある故。11時位までの軽い雑談くらいならお付き合いしますけど】
プロフ
【名前】シャルロット・エヴァンス 基本的にシャルと名乗る #HくるりんB
【年齢】15 (高等部一年生)
【性別】女
【身長】162
【3サイズ】 107(L)〜140[X 一か月後聖乳未使用時].54.93
【容貌】 王子様の様なボーイッシュな顔立ち。制服越しに主張している爆乳と尻が目を引くも基本的に華奢
蜂蜜の様艶やかで肩まで伸びるロングストレートのブロンドヘア
バストは柔らかいが聖乳が溜まると硬く張り詰め、乳首乳輪の色も濃くなる(ピンク→赤)
【能力】 倍加反射(ただし直接的な物理攻撃(徒手空拳・銃器以外の武器)は反射不可能)
聖十字架エクス・マキナ (自動的に自己回復ができる聖なる十字架)
護身銃 マグナム2丁(シルバーバレッド66発分 胸の谷間に押し込んでいる)
聖乳(異能者の能力を倍加させる) 副作用は特になし(精々Hな気分に少しなる位)
ただし悪人・妖魔・魔物などが聖乳を飲むと聖なる力に耐えられず粉微塵になる。
【希望】 雑談、純愛、強引、魔物の陵辱、肉体変化(搾乳や更に巨乳化など胸関係重視)など
【NG】 残虐、死亡
【弱点】能力や武器自体体力消耗が激しいうえ、通常時でさえ大きすぎる胸が邪魔で長期戦になるとすぐにばててしまい動き自体鈍い。
元々性感が高すぎる為 精神・媚薬・発情系攻撃にすこぶる弱い
更には搾乳時には体の芯が感じまくってしまいそこを襲われると戦闘どころではなくなってしまう。
【備考】イギリス貴族の末裔で世継ぎとして生まれたが、女の子だった為家族から男性として育てられたものの
余りに肉感的な体型に育ち、制服越しにたたわすぎるバストとヒップがびっちり制服に張り付いているも
幼少期の癖でつい男物の制服などを装着し男言葉が目立つ。(本名ではなくシャルと自分で呼び、一人称はボクを使う)
更には陰毛が凄く濃い事と能力の聖乳の影響で、未使用の時は自分で搾乳しないといけないのが悩みの種 留学生
【すいません間違ってトリップまで書いてしまったので新テンプレで】
469 :
名無しさん@ピンキー:2009/08/18(火) 21:58:55 ID:7JAnPO90
>>467 凍結中なのにガッツいてんじゃねーよ。
どこまで人を馬鹿にすれば気が済むんだ?
>>467 【こんば…………でかっ】
【ああいや、何でもないない。気にしないで】
【解凍予定あるのに、わざわざ声かけてくれてありがと】
【んー……でも、今日は雑談の気持ちじゃない、かな】
【雑談したい気持ちの日は、避難所行くしね…じゃあプロフの希望はなんなんなんだって言われそうだけど】
【…後まあその、頑張って。鳥はプロフと一緒のとこに置かない方がいいよ、うん】
>>470 【こんばんは…んっ】
【でかっって聞こえたが僕の胸を言っているのか??まあそうだろうが…(男制服からでもふくらみが揺れ弾み)
君の恰好も大概なものだぞ。まあ気を使ってくれてありがとう】
【でここから中の人として】
【軽く雑談でもと思いましたが…了解しました。変に声をおかけしてすいません】
【次の機会にお会いできたら改めてロールでもやりましょう】
【後はすっごい不覚ついでに言うと
回答ではなく解答の間違えでした…トリップ大失敗ですけどレジーナさんは気にしないで楽しんでくださいね
落ちます】
>>471 【…?スカートの丈もくつしたの柄もおかしなとこはないはずだけど……】
【ああうん、ありがとね、いやマジで】
【お疲れさん、おやすみなさい】
>>472 【改めて落ちる前に訂正を…】
【すいません…てっきりレオタードで歩いていたもんだと勘違いしていたので…
それだったら凄い刺激的すぎますね…上に制服を着ていたと見落としていました
では本当に落ちます…おやすみなさい】
【さて、落ち。またね】
落ちてなかったのか
【北峰綾香 ◆mwgFZHH8O2さんとのロールに、お借りいたします。】
【じゃあ、綾香。ゆっくりとね。】
【のんびり待っておりますわ。】
【ロールにお借りする。】
【有り難う、それでは少し待ってて…。】
(いつも通りに朝起きて、準備して、学校に来て、夜は戦ったりして――。
夜は日によって違うものの、あとは殆ど同じ事の繰り返し。
ちょっとした変化が合った事はいくつも有ったけれど、内面だけじゃなくて外面まで変化した思い出。
思い出と言ってしまう辺り、諦めや他の物が混じっている気がするけれど。
それでも、思い出してしまうのは。きっと髪に留めたヘアピンや唇に乗せたグロスの所為。
指でそれらを触ると嬉しいような悲しいような不思議な気分になってしまう。
気が付けば触って思いだして――)
……いけない、…何してるんだろう……。
(思考で頭が一杯になって自分の把握を忘れていた少女が一人。
唇を触る指は水に濡れていて。)
(全体的にピンク色で覆われている壁に、区切られた個室に鏡に水道。
つまる所、お手洗いと言われる所の中である。)
授業の十分前だから来たのに…こんな事していたら遅れちゃう。
(離れた人気の少ないお手洗いからはクラスに戻るまでに時間がかかって。
能力の対価として支払った弱点は、校舎内では若干の気だるさを生む。
早歩きで、出来るだけ乱れのない様に渡り廊下を通ると教室はその先の階段を上ってから1つ過ぎた所。)
(短い階段を登り切れば、スカートのポケットから鍵を取り出すと、ロッカーの鍵を開けて。
次の時間は大好きな日本史だったと思い出し、教科書、資料集、ノート…と取り出そうとして。
探している内にまた無意識に触った唇で、ふと長い廊下の先を見遣る。
そちらには、きっとこの唇の彩りを教えてくれた人がいる筈で、でも考える事が怖くて。
気が付けば、前回の別れからまともに遭遇した記憶がないのは、きっとあの人も忘れたいのだろう。)
時間、時間……どこだっけ…。
(そう思って、少々中身の多いロッカーの中を探す作業に戻った。)
【お待たせ…あまり台詞がないけれど。】
【屋上は、そのまま廊下走って戻って登れば…と。】
【長い方が良さそうだから遠い階段じゃないと行けないのでも。】
(ぽてぽて、と廊下を歩き進んでいる少女が一人。)
(あまり人の居ない廊下なのを、良いことに)
ふ…あぁ………っふ……
(気だるそうな声も隠さずに、大あくびをひとつ。)
(ぼんやりとした頭は、それでもなんとか、ピンク色のマニキュアで彩られた指先で、口元を隠すことは忘れずに)
あのよくわからない能力の方のおかげで、遅刻だけは、免れましたけれど…ね。
あの方も、同じ学園…なんて。
ここは、本当につくづく………大きな学校。
(朝方まで、うさぎのようなほわほわの異形を追って、走り回っていたせいか、完全なる寝不足。)
(これはもう、どこかで授業をサボってお昼寝でもしようかな。なんて名案。)
確か、こっちは●クラスの人たちのロッカー置き場と……
この先の階段は、屋上に通じているんでしたっけ。
(屋上に日影があれば、そこは絶好のお昼寝ポイントかしら?)
(とか考えながら、廊下の角を曲がり、前方を見据える。)
………
(ロッカーで、半身が隠れていても、すぐに解かった。)
(制服の、揺れるスカートは、真面目そうな丈。そこから伸びる、アイボリーの素足。)
(なぜ気付かずに、声に出して漏らしたのだろうか。●クラスといえば、あの子のクラス…なのに。)
………あ…やか。
(小さく呟いて)
(ワックスの効いた廊下を、甲の部分に赤いリボンを自分であしらった上靴の底で、キュッと鳴らしながら、立ち止まる。)
……綾香っ!!
【階段までの距離は、お任せ。好きに逃げてね。】
>>479 (図書室で借りた本だったり、或いは学校で読もうと思って持ってきた本だったり。
勉強と呼ばれるものに関係のない本や、体操着や体育館履きやらで目一杯に詰まったロッカー。
もう少し本を減らさないとと、考えながら資料集と教科書を引っ張り出そうとした刹那。)
――え…?
(聞こえる筈の無い声。ついに気になるあまりに幻聴まで聞いたのか。
そう思い、首を振って思い直してノートも引っ張り出す。)
(ロッカーを閉める前に廊下を横目で見て、思わず全ての手荷物を床にずり落とした)
(相変わらずのフリルの盛大に付いた校則違反の、最早ファッションとすら呼べる制服に。
ちらっと見える爪も光沢があり何かを塗っているように見える。
全体的に女の子の甘さを感じる容姿に、髪の色がよく映えていて。)
ユー…リャ……?
(見間違える筈は最早無かった。どう見ても知っている人。
感情が溜まりすぎたあまりに、拒絶すらしてしまった人。
どうして目の前にいるのか、皆目見当も付かなかった。
何故なら彼女のクラスからこちらの方向に来る理由など、それこそ皆無と言って良い程に存在しないから。)
どうして、こっち………あ……。
(言葉が出ない。手が震える。視界がじんわりと水気で浸食されていく。
落とした物を拾う余裕どころか、ロッカーを閉める事すら考えつかず。
ただ、どうしようだけが頭に渦巻いて。怖い、逃げたいという感情に支配されて。)
ご、ごめん…私、行かなきゃ……!
(荷物を落としたまま何処かに行くのなんて嘘だと誰が見ても分かるだろう。
そうしなければ感情が行ってはならない方向に爆発してしまいそうで。
ユーリャを見たまま数歩後ずさりして凍った笑顔を向けると、背中を向けて走り出す。)
(きっと前のカラオケの時みたいに、そのまま逃げ切れるかもしれない。
追いかけてこないにしても、気持ちを落ち着かせたかった。
思いついたのは屋上。この時間なら誰もいない筈、とスピードの出ない脚で駆け抜ける。
どうなるかなんて分からない、ただその場から離れる為に。
廊下を1つの教室分、飾りっ気のない白の上履きで抜けて階段を一段飛ばしで。
スカートが長いから中身は見えないだろうと勝手に思い込み、登りを開始する)
【分かった。多分今回レスも長めになっちゃうと思うから…。】
【先に、謝っておくね、御免なさい。】
(数メートル先のその姿が、なにかもごもごと呟いている。)
(小さく見える表情は、確かに笑っていたけれど…確実に、泣いているように見えた。)
(あれから―――一緒にカラオケへ行った日から、何度も綾香の教室がある廊下を歩いてみた。)
(けれど、なぜか一向に出会えなくて)
(そもそもが、同じ学年にもかかわらず、自分のクラスとは離れた場所にある教室へは、そう頻繁にも通えなくて)
(それでも、先日自分の教室まで、中等部からわざわざやってきた、あの後輩。)
(けして楽では無いであろう、車椅子で生活しなければならない現実を)
(微塵も感じさせない、明るく可愛らしい笑顔と、綾香を心の底から心配している、あの不安そうな表情に)
(なんとなく誘われてしまったのか、綾香の教室の前を歩き、覗き込み)
(通り過ぎては溜息をつき、欠伸をしながら、ここまでやって来た。)
(そして、ようやく見つけたその姿は―――)
ちょ…待って!
(なぜか、行かなきゃ、ということ場を残し、重たげなスカートを翻して)
(また、自分の目の前から、消えてなくなろうとしている。)
二度目は…絶対に、見失わないんだから……っ!
(再び、足元がキュッと音を立てる。)
(踏み込んで、走り出す。)
(スカートの裾から見える、ペチコートのレースを揺らしながら)
綾…香っ
待ちなさいよっ
ちょっと!!
(上履きのリボンが、ひらひらと揺れて、とても優雅な気持ちになれるけれど、走るのには至って不向き。)
(邪魔臭そうに足を蹴り上げ気味にしながら、綾香の走っていく軌跡を追いかけ、階段を駆け上っていく。)
(この先は、屋上に続く階段。)
(行き止まりだと、解かっていて、綾香は登っているのだろうか―――)
【大丈夫大丈夫。】
【わたしも、ゆっくりさせてもらうから。】
>>481 (出来るだけ、会わない様に逃げてきた。
周囲を見てからロッカーを開けるようにしたり、人の多い時間に移動する様にしたり。
いつまでそんな事が通じるのだろう、と思いはしたものの、怖さには勝てなかった。
今日は時間の余裕が無くなってしまって結果、気が緩んで偶々ゆりかが通りこの状態になったのだと。
綾香は少なくともその様に考え、思っていた。)
(気を遣って寮の後輩こと都が聞きに行ってくれた内容は、
聞いた限りではあまり芳しくなく、笑顔ながらも素っ気なかった様子で。
都にもゆりかにも申し訳なく思い、余計に私が駄目なんだと思い込む結果にも繋がっていた。)
はっ……はぁっ――。
(走り出すと、空調の風が肌寒い程に制服を通り抜けて肌を冷たくさせ。
聞こえる声には首を振る事で無理矢理聞こえない状況を作り上げる。
階段もすれ違う人はなくスカートの揺れは脚に力が入ってより大きくなり。)
(踊場をいくつか過ぎた頃、一番上のグリーンの扉が見えて、駆け上ると焦る様にドアの開ける窪みに指を入れて。
金属の重さに体力を消耗しながら、走るのに疲れた体の力を一気に振り絞って開けると)
(空調の効かない空間は若干の蒸し暑さと、山があるからか涼しい風が吹き下ろしている。
ただ、そんな事を感じる余裕がない綾香は屋上全体を見回してから。
一番遠くに見える金属の手摺りのある方に走ると、身体をぐったりという擬音がぴったりなくらいにその手前でお尻を付けてうずくまり。
女の子座りの状態で、手摺りの縦に走る金属を両手で掴み肩で呼吸をする。)
やっぱ…ここで走るのは苦しい………。
そんな訳…ないよね…追いかけてくる訳ないんだから…。
(走る事に精一杯で、今度は目的を忘れかけていた。
脳に酸素が供給されると、はっと思い出し、もう一度首を振って。
呼吸を整えるのに専念しようと、胸を片手で押さえながら、扉には背を向けて後ろを見る事もせず。
見ているかもしれないなんて考える事もせず。
風の流れに、髪を揺らしながらうっすらと滲んだままの瞳の水分を胸の手で拭き取ろうとした――)
【有り難う。】
【私の方が、断然遅い、けれど…。】
(階段の踊り場で曲がっても、尚も上へ上へと登り続けるスカートの裾を確認すると)
(屋上まで、あと1段階というところで、駆け上るのを止めて)
(後頭部に手を持っていって、ポニーテールのしっぽを指先でまさぐって、二つに分け、ぎゅっと結び目を引き締める。)
(やがて聞こえてくる、屋上へのドアらしき開閉の音。)
(そのドアを目指して、1歩1歩踏みしめるように階段を登りながら)
(後ろ髪に触れた同じ指先で、汗ばんだ額から前髪を散らし)
(背中に手をまわし、パーカーのうさみみの端っこを、きゅっと引っ張って整え)
(緑色のドアの前で、短めのスカートをくるりと見まわして、ペチコートのレースがヨレていないか確認してから)
ギッ……ィ
(小さな金属音をさせ、ドアを開く。)
(隙間から入り込む風に髪が揺れて、夏らしい、重たい湿度の空気に、少しだけ眉を寄せる。)
(なるべく音を立てないよう、小さな隙間だけを開けて、そこに体を滑り込ませ屋上へと足を踏み入れて)
(後ろ手でドアを閉め、振り返り、ドアとドア枠の隙間の一点に、指先を押し付けて目を閉じ、呟く。)
………Таяние
(ドア枠とドアの間を数センチ融解し、結合させる。)
(これで、簡単には、ドアは開かない。)
(誰も入ってこないし、誰も出ることが出来ない。ゆりかが、もう一度、能力を発動させない限りは)
…………
(背を向けているその姿は、苦しそうに肩が上下している。)
(時折、吹いて来る風に、おかっぱの毛先を、さらさらと揺らしながら)
………そんなとこ座ってると、汚れますわよ?
(数歩近寄り、2メートルほどの距離を保ったまま、なるべく驚かせないようにと、静かに声をかける。)
(普段どおりの、口調で。)
>>483 (少なくとも、先程まで聞こえていた声はしなくなった。
細かい音は集中したくもないし、風の関係で上手く全ては入ってこない。
耳を全部手で塞いで閉じた状態の様に感じては、更に綾香の呼吸でより聞こえなくなり。
風の涼しさもさることながら、汗が染み出す感触に眉を寄せて頭を空へと上向かせようとした時。)
え――…。
替えなんて、あるからいい…。
(肩を震わせて、恐る恐る首だけ回せば、先程まで追いかけて来ないと思っていた筈の人影。
顔を俯かせ、様々な物が混じりすぎた感情はやはり瞳に更なる水分を補給して。
背中を向けたまま、スカートを直す事すら忠告に従わないで。)
最っ低………。
(誰が、何が、と言う事もなく一言、呟くと制服の胸の所を強く握りしめ。)
何か、私に用………?
私に話す事なんて、きっと無い筈だけれど…。
(何も悟られない様に。顔を見せない様にしながらいつもよりも低めの声で問いかけ。
気がおかしくなりそうなのを堪えると、背筋が震えて。
逃げ道の、扉へと走るか考えては、また指が動きかけて唇を触りそうになる。)
(ようやく、首だけ振り向いたその顔は、ゆりかが知っている、どの綾香の表情とも違っていた。)
(夜を生きる、冷たい瞳でもなくて)
(困ったように恥らう、可愛らしい唇でもなくて)
(どうして、そう感じてしまったのか、自分自身にもよくわからなかったけれど)
(綾香の潤んだ瞳は―――――怯えているように、思えてしまって)
(俯く様子を見つめていると、ぎゅっと胸が痛くなり、下唇を噛み締める。)
最低?
………そうかも、しれませんわね。
少なくとも、あなたはわたしに、会いたくなかったみたいですものね。
それなのに、こんなに追い回して、追い詰めて。
本当に、最低ですわよね。
(1歩、また1歩と近寄って、二人の距離をじわじわと縮めながら)
(心の距離は、遠のいているかもしれないのに)
自分でも、どうしてかわかりませんの。
どうして、追いかけてしまったのかしら。
(投げ掛けられる、少し低めの声が、拒絶の言葉を紡いでいた。)
綾香に話すことが、無い、ですって?
じゃあ、綾香は、わたしが綾香に話すことが無いから、気を利かせて逃げてくださったとでも、仰るの?
………それとも、逃げたのは…
綾香の方が、わたしと話したくないから―――じゃ、ないの?
そうですわよね。
わたしは、あの日、綾香を追いかけていくことが出来なかった。
綾香の話を、聞くことができなかった。
どうして――――
(そこまで言って、口を噤む。)
(右手の親指の爪を、唇に軽く触れさせて、絶対に顔をこちらに向けない綾香から視線を反らす。)
(どうして―――あんな、こと―――したの?)
(唇から出そうになる台詞を、飲み込んだ代わりに、また視線を真っ直ぐと綾香に向けて)
……こっち、向きなさいよ。
それとも、顔を見るのも嫌なぐらい、わたしのこと、お嫌いかしら?
(それでも、いいのかも知れない。)
(綾香には、綾香の戦いがある。ゆりかには、ゆりかの―――)
(お互いに同じ夜に生きながら、求め、欲し、向かう場所は違う場所。)
>>485 …………。
(一転、澄んで聞こえるのはゆりかの声と、靴の生み出す硬い音。
意識を集中してしまい。それはもう首を振っても元には戻らない。
首を振るのが、別の意味に見えるかも知れないなんて、考える余裕も無かった。)
(前は、追いかけても来なかった癖に――。
普段はあまり出てこない人を恨む言葉。
自分を棚に上げた都合の良い言葉。
勝手に口が動きそうになるのを、下唇を噛んで耐え。)
………。
(一々、言葉の裏葉を的確に思える突き方をしてくるゆりかに反論したくなる。
それは事実でも、本当に心から話したくない訳ではないから。
今度もまた首を振って、こちらは意思表示だと通じるだろうか。)
わか、…ってる。
全部、私が悪いんだって…気にしなくていい。
(落ち着いて詰まり詰まり話し出す言葉は、先程とは違ういつもの自分。
目を閉じると、睫毛が水分で気持ち悪くて指で拭い。)
ユーリャが…私の事、嫌いになってるのではないの…?
(ゆっくり身体を回転させると、手摺りにもたれるように座る姿勢になって。
今の顔を見せるのは恥ずかしくて、両手で顔を覆ったまま、目から上だけを指を曲げて覗かせて)
私があんな事したからいけないの…私があんな事さえしなければ…。
後輩の子は、自由だって言ってくれた…でも、ユーリャにはきっとしてはいけない事だったから。
ユーリャが前に居るとね…私が、我慢できなくなっちゃいそうで…汚してしまいそうで。
怖いの……、また私があんな事をしたら…ユーリャに嫌われちゃう…怖い…。
嫌われたくないの………私は…私は…ユーリャ…が――!
(また、瞳から今度は大粒の涙が落ち出したのは我慢していた分を出したからだろうか。
都の言葉を思い出して、口に出してみたりして。
震える肩と声は、別の怯えを見せながらも、今度はしっかりと言葉を紡ぎ出し。
隠していた弱さを見せてしまう、全部見られてしまう、失望されてしまう―そんな感情が渦巻いて。
でも、止まらない唇は全てを言い切ろうとしてしまって。
最後は声にならないまま、本当にすすり声をあげて泣き出してしまった。)
【言い忘れてた…時間、大丈夫?】
【凍結も大丈夫だから…。】
【時間は、今の所まだ大丈夫。】
【綾香も遠慮なく言ってね。】
【分かった、有り難う。】
【私も駄目だと思ったら伝えるね。】
(綾香が首を横に振ると、美しい真っ直ぐな髪の毛も、さらさらとその動きに合わせ揺れている。)
(ゆりかは、自分の頬にかかる髪の毛に少しだけ指先で触れて、綾香が羨ましいと)
(そんなことを考えながら、綾香の様子を、ただ黙って眺めた。)
(沈黙を破った、綾香の声)
綾香が…悪いなんて、誰が言いましたの?
わたしが、綾香のこと嫌いなんて、誰が言いましたの?
(手摺りにもたれかかる綾香を見て、またじわじわと距離を縮め)
(指の間から覗く、艶やかに濡れた黒曜石を、睨むような視線で見つめる。)
―――あんな、こと。
(距離を縮めていく歩みが、ぴた、と止まる。)
(家族でなければ―――家族でも、この日本では、そうはしないであろう、あの行為)
(綾香は、たぶんあの時のことを言っているのだろうと)
(睨んでいた青い瞳が、少し戸惑うように揺らいだ。)
後輩って……わたしのところに、来た子ですの?
なにが?自由って、なにが?
わたしが前に居ると、なんですって?汚して…って、なにで?
わたしが、何で汚れるんですの?
――――綾香は、わたしが………?
(最後の台詞は、綾香のすすり泣きの声で、かき消されてしまって)
(耳に聞こえるのは、風の音と、綾香のしゃくり上げる声と、授業の開始を告げるチャイムの音。)
………はぁ
(ゆりかは小さく溜息をついて、綾香の隣まで歩いていき、同じように手摺りにもたれて、空を見上げる。)
わたし、綾香の言うことが、わからないのですわ。
もしかしたら、わかっているのかもしれないけれど、わからないフリをしているのかもしれない。
ね?聞かせて。落ち着いて。
わたしは、嫌ったり、汚れたりなんてしないから。ね?
(なるべく、これ以上怯えさせないように、泣かせないように。)
(まるで、喧嘩したあとに、弟に諭す。優しい姉の顔をして)
>>490 私が思っているだけ…かもしれないけれど…。
絶対嫌われた…って思ったから…。
(睨むように見られている碧の瞳を恐る恐るという言葉が適当な様子で。
視線を合わせたり、逸らしたりを繰り返し。)
天羽都、その子の名前…一緒の子。
ぐすっ……ひっく……。
(首を振り続け、それ以上は言いたくないという様子で。
言ってしまったら、きっともう、友達として話してくれないと少なくとも綾香は思いこんで。)
(チャイムも、どこか遠くから聞こえる様な気がして。)
分かっているなら、…どうしてここにいるの…?
私、我慢できなくなっちゃう…ずっとずっと、我慢してきたのに。
悪い事だって、分かっているのに。
(横に座り込むゆりかに、綾香は自分のスカートを掴み、何かを耐えるようにして。
その頬には、涙の筋がまだ伝っていて。)
う……だから、だめ、なの……。
ユーリャが好きで、おかしくなりそうなの……!
優しくしないで…優しくされると…私……。
欲しく、なるよ……ユーリャが欲しくて………変、だよね。
友達の好きじゃないの……きっと、恋…なの…。
好き……ユーリャが大好きっ……離したくない…!
(急に優しくなったユーリャに、拒絶していた分が決壊して。
大人ぶってはいても、中身はまるで子供のようになってしまって。
ゆりかの腰に服の空気音がするくらいに抱きつくと、顔を勝手に首の辺りに埋めて。
今度ははっきりと分かるように、大きな声で。
髪のシトラスの香りなんて汗で消えてるだろうな、なんて考えが浮かぶけれど。
一瞬の事で、私の恋は終わったかなと思うと、また涙が浮かんできて。)
あぁ…もう。ね?泣かないで。
わたしが、泣かしているみたいじゃありませんの。
あもう、みやこ、さん――?、後輩でしょう?
先輩のこんな姿、知ったら、びっくりしますわよ。
(涙の後が残る頬も拭わずに、スカートをぎゅっと掴み、小さく震えているようにも見える綾香を、微笑みながら見つめ。)
(言い聞かせるような、優しい口調で、何度も、泣かないで、と言い続けて)
(まるで、子供が駄々をこねるように、声を上げて)
(再び、今にも泣き出してしまいそうな、瞳と声で、想いを告げる様子を、ただ黙ってじっと見つめ)
(勢いをつけて抱きついてくる綾香の体を、少しよろめきながら抱きとめて)
(ぽん、と、後頭部に両手を置いて、そのまま撫で下ろす。
わたしは、悪いこととは、思いませんわよ。
でもそれは―――
(三度目の、小さな溜息は、優しい響きではなく、本当に困ったような色を含み。)
………普通の人、ならばね。
(髪を撫で下ろした両手を、そのまま綾香の肩に滑らせて、ぐい、と自分から引き剥がす。)
(綾香の涙があふれそうな瞳をまっすぐ見つめて、困り顔の微笑を向ける。)
わたしも、綾香のことは大好きよ。
でも………綾香の好きとは、違うの。
……わたしは、そういう風に人を『好き』に、なれない。
なっちゃ、いけないの。
(微笑んだ顔のまま、ポニーテールを揺らし、首を左右に振る。)
これは、綾香のせいでもない。わたしの、問題。
泣かずに、最後まで聞ける?
>>491 ユーリャがこんな風にしたんだよ…。
私、こんなに弱い筈無いのに……。
みゃこの前でもこんなになった事……。
(気付かずに後輩の名前をいつも通りに呼んでしまって。
泣いた思い出を辿っても、ここまで泣いたのはいつ以来か分からないくらいで。)
(頭を後頭部に置かれると、まるで、綾香の方が身長があるのに子供の様で。
溜めていたものを全部吐き出しながら、ユーリャの体に身を預けて。)
普通の、人……。
(肩を離されてから指を口元に当てて、普通=異性と解釈して。
やはりそういうのは認められない、とまた泣き出しそうになり。)
そうだ、よね…当たり前だよ…。
…え…・好きになれない…って、人を…?
どういう……?
(首を振るゆりかに目を幾度か閉じては開き、首を傾げ。)
…ユーリャが話してくれるのなら。
泣かない自信はないけれど…努力する、で許して。
今度はきっと、私が聞く番…だから。
(涙を無理に手で拭くと、ゆりかに抱きつかないようにしながら。
微笑んだままのゆりかに奇妙な印象を抱いて。
聞いてはいけないかもしれない、と思いながらも、意を決して話してくれる事を願った。)
ん…そうだね。
わたしが、悪いの。
綾香は、悪くないからね。
…大丈夫、大丈夫だから、ね?
(今はなるべく、綾香をできるだけ、自分が出来る限りだけ、宥め、落ち着かせようと)
(可能な限りの、優しい声で、何度も 大丈夫だから と、綾香に告げて)
(みゃこ、と呼ぶその様子に、少しだけ首を捻ったが)
(あぁ…あの子、都、だっけ。と、そういう風に呼ぶ存在が居ることを確認して、嬉しく、そして少し寂しく思って)
あぁ…そういう意味じゃないの。普通の人。
(再び、泣きそうになった綾香の様子に慌てて)
わたし以外は―――って、こと。
綾香が泣いたら…わたしが、泣いちゃいますわよ?
(涙を拭う綾香を見て小さく笑いかけ、綾香の両肩から手を離し、そのままずるずると滑るようにして座り込み)
(ポケットからハンカチを出して、隣のスペースに敷いて、それを指し示し)
座って?
さて。
何から話そうかな……誰も知らない、わたしの秘密、だよ?
(作ったような笑顔を向け、膝を抱えて、綾香を見つめる。)
………わたしの、身体…おかしいと思わない?
もう、高校生なのに。
(誰にも、話したことが無かったこと。)
しかも、わたしは日本人だけれど……本当は、ロシア人なのに。
おかしいと、思うでしょう?
(気持ち悪いと思われても、仕方が無いと思った。)
ね?…おかしい、よね。
普通なら、綾香よりも大きくなってても、不思議じゃないよ、ね?
(それでも、今の綾香には、隠し事をしたくなかった。それが、本当に大切な秘密でも)
(俯いて、そのまま、抱えた膝に額を乗せ)
―――止めてる、の。
わたし、まだ……………父が亡くなる前の、歳のままなの。
わたしには、ある能力があって…それは、代々受け継いできた能力なんだけれど…
それの成長を止めるために、体の成長ごと…止めてるの。
………気持ち悪い?
>>493 大丈夫、だから……。
泣き過ぎちゃったけど大丈夫だから…有り難う。
(優しい声音に、しゃっくりの様に続いていた体の震えを抑えて。
頷いて、呼吸を整えると少し落ち着いた様子で)
それでも、言葉の意味が良く分からない…。
きっと誰が聞いても…自己愛ナルシスト、とかじゃないよね…。
(益々分からなくなる言葉に首の傾けを大きくして)
それは、困る…私が泣かせたみたいだから…。
(さっきまでは、綾香が泣かされたみたいになっていたけれど。
何となく、泣かれて困る感じが分かる気がした。
恥ずかしくて視線を揺らしてから、口に手を当てて敷かれたハンカチの上に座り。)
うん……教えて、ユーリャの秘密。
(きっと、ゆりかもそれなりの覚悟がいる話なのだろう。
仕切り直して話す様子が、何よりもそれを物語っていて。)
体……おかしい?
え、と……背は低いかもって思う時はあったけれど…。
個人差の問題だし、ロシアの人の平均なんて知らないし…。
(改めて話されても、ここまではピンと来ない内容で。
何を話したいんだろうと、同じ様に膝を抱えて体育座りで聞いていて。)
確かに、私より高くてもおかしくないとおもうけれど……。
どういう、こと………?
(まだ、泣いた分頭が回っていないのか、いつもなら気が付くはずなのに。
今日はどこか鈍い様で。)
……え、と。
(ついていかない。意味が分からない、と言った方が正しい。)
待って…家に伝わる能力がユーリャにも備わっていて…。
それを止める為に……ユーリャの肉体年齢は、10歳くらいのまま…って事?
(繰り返し頭の中で考えては構成し直して。纏まった物を口にして。
つまり、今のゆりかの見た目はその時のままと言う事だろう。
困ったと言うよりも考え込む様に俯いた後に、顔を見せてくれないゆりかの髪に手をかけて)
どうして、気持ち悪いって思わないといけないの?
ユーリャはユーリャ、でしょう……?
私は、確かに最初はユーリャの可愛さにも惹かれた部分はあった。
でも今は、ユーリャの中から好き。個別に言えって言われたら恥ずかしいけれど。
気持ち悪いなんて、思わないよ…私だって、異能持ちなんだから。
(手に取った髪を触りながら、今日初めてゆりかに向かって心から微笑みを出来た気がして。
声も少しでも穏やかにしようと、落ち着かせて、ゆりかの言葉を首を振って否定する。)
【そろそろ、お休みしなくても平気?】
【今日は、あと1時間くらいならお付き合いは出来そう。】
【ユーリャが出来るだけ、お付き合いしたいと思ってるけれど。】
【ありがとう。】
【えっと、じゃあ次の綾香ぐらいまで。】
【綾香がよければ、だけれど。】
【解凍は、また来週になっちゃうけれど、大丈夫かな?】
【御免、私こそ有り難う。】
【でも、一気に詰めちゃいたいなら、気合振り絞ってもう少し頑張れるかも。】
【解凍は来週でも大丈夫だから安心して。付き合ってくれる?】
(髪に触れられて、少しだけビクっと肩を竦め)
(それでも、ゆっくりと息を吐きながら、徐々に体の力を抜いて、綾香の触るがままにして)
そう……綾香の言うとおり。
わたし、これでも小学生の頃は、クラスで一番大きかったのよ?
(顔をうつ伏せたまま、少し自嘲気味な笑いを含ませて)
わたしは、わたし………
(穏やかな、綾香の声が、耳に心地よくて。本当は、ずっとこのままで、何もなかったことにしてしまいたかった。)
(それでも、聞いてしまったこと、言ってしまったことは、後戻りできなくて)
(少しくすんだ、独特な金色の髪を撫でる、綾香の手を振り払うように、首を左右に振る。)
そ?ありがと。
(綾香の手がゆりかの頭から離れるのを待って、顔を持ち上げ、本当に、心の底からの嫌悪の表情を浮かべて見せる。)
………わたしは、気味が悪いわ。気持ち悪い。
だけど、それが、わたしの父の願いだから。
(そこまで言って、唇を噛み締めて、また俯き)
誰かを……好きになること。
わたしを守って、わたしの力を、大切にしてくれる人。悪用しない、人。
そんな人が出来たら……好きになればいい。
本来の、わたしに、戻れるから。
――――だから、わたしは…誰も好きにならない。
……………
(大きく息を吐いて、笑顔を作り、顔を上げ)
(手を伸ばし、綾香の髪に飾られたヘアピンに、手の甲で触れて)
つけていて、くれてるんだ。
嬉しい。
これ、綾香にあげるね。
わたしよりも、綾香に似合うよ。
本当はね、綾香の気持ちを聞いたとき…
全てを隠して、わたしのことなんか、綾香にあげてしまっても…って、思ったの。
わたしの本当の恋はあげられないけれど、大好きな気持ちには、かわりないから。
それが…綾香が言う『好き』と、違っても。
だけど、それも――――
(それも、無理になってしまった。)
(その台詞を、困ったように笑う青い瞳に隠して、飲み込む。)
(大切な人が増えるということは、弱みが増えるということ。)
(ゆりかの脳裏には、あの、悪魔のように優しい顔で、暗闇に突き落とす、あの男の顔が浮かんだ。)
だけど、それは
(言い直し、言葉を続ける。)
それは、ズルイよね。
わたしも、綾香も、逃げてるに過ぎないもの。
【わたしこそ、長々付き合わせちゃってごめんね。】
【解凍は、またたぶん来週の月水金のどれかになると思うけれど…大丈夫、かな?】
>>497 それくらいの年齢なら、きっとそうだね…。
10くらいなら、130前後くらいだろうし。
(自棄の様に聞こえる声に、心配そうに見てしまい)
そう…私にとってはだから、ユーリャにとっては違うのかもしれないけれど。
(手を邪魔と思ったかのような行動に、手を引いて。
引いたままどこにも戻せない手を宙ぶらりんにさせながら。)
(そんな顔を見たのは初めてだったから声が出なかった。
怒るというよりも、憎い、そんな表情で。)
…言われた通りに、戻っちゃいけないから好きにならないって言っているの?
それとも、…何かが怖いから?
好きになればいいって言ってるのに好きにならないって、矛盾してる…。
(人の事をとやかく言える綾香ではないけれど。
言葉の矛盾も、様子も何か我慢している様子に見えて。)
あ……うん、大事なものだから…。
え、待って…貰えるのは嬉しいけれど…。
今話す、なんて……。
(まるで、もう会えないみたいな、そんなプレゼントの仕方。
今度は、綾香からじゃなくてゆりかから離れていく、そんな気がして。)
(最後まで口には出さないけれど、眉を寄せて不安そうになってしまう。)
……全てを隠して…?
なんで、そんな事言うの……?
(不安は、ストレスとして別な方向に向き出した気がした。
仕方のない事なのかもしれないけれど、ゆりかの言い方は、癪に障る部分もあって。)
(言い直す間は、じっとゆりかを見ているだけ。
その瞳に映るものは何なのか、綾香には見えないけれど。
時間なのか状況なのか、ゆりかはその事が無理だと思っている様子で。)
そう、だね…隠したままのユーリャを見ていても私の居る意味がない。
それに、自分の事をこういう時に「なんか」なんて言う人に、私の事はあげられない。
…ねえ、本当に私の事を種類はともかく、大好きだと思って見てくれていたの?
私、そんなに、ユーリャにとってお荷物だったの…?
(ゆりかに顔を僅かに俯きながら、淡々と話しだし。
ストレスはゆりかへの怒りにも似て。
情けなさは全部綾香にぶつかって。
爪が手のひらに食い込むくらいに、強く握ってから立ち上がる)
…私はユーリャが好きだよ、死んでも良いくらいに。
目的も大事だけれど、人間に戻してくれた人たちも皆好き。
聞き分けが良い方じゃないから…一度変に思ったら突っ込んじゃったりするの。
ユーリャがさっき何を言い直したのかは、分からない。
でも、きっと躊躇う理由はそこなんだよね…。
なら……ここで私を倒していってよ………?
私は力になれない存在だっていうなら、今のユーリャの力になれないなら。
気持ちに迷いを生むなら、私を打ち抜いちゃった方がきっと楽だと思うから。
こう思うのは、私が異能に毒されすぎてるからかな…。
(胸に手を当てて目を閉じて。
泣き声混じりで微笑むと、ゆりかの前に立ち塞がり)
得物、どれかは持ってるんでしょ…いいよ、どれでも。
どうせ捜査もされないだろうから。
(先程立ち上がる前にコンクリートを調節してドアには鉄筋付きがデコレートされていて。
少なくとも今のゆりかの火力では開けられないくらいには分厚く錬成しておいた。
諦めや悟りや、かすかに喜びの混じった表情でゆりかを見つめて。)
【凄く凄く迷った所為でレスが……ここまで迷ったの初めてかもしれない…。】
【自分でも……流れってこうなるんだね…。】
【来週はその予定日なら月は大丈夫だと思う。】
【ん…じゃあ、ここで一旦凍結。】
【こんな時間まで、ありがとうね。】
【もしかしたら、週末空くかもしれないけれど、たぶん確実なのは月水金。】
【予定が、なかなか定まらなくて、ごめんね。】
【じゃあ、また。】
【今夜のところは、おやすみなさいませ、ですわ。】
【読んでたら、出遅れちゃった。】
【流れなんて、そんなものよ。】
【わたしこそ、どんどん長くなってるし、ごめんね。】
【じゃあ、ひとまずは月曜日で。】
【おやすみなさい、綾香。】
【御免なさい、凍結でお願い。】
【遅い時間までお付き合い有り難う。】
【週末は今週は私もまだ分からなくて。】
【空く様なら、連絡貰えればと思う。】
【私もこの調子だから、気にしなくて大丈夫。】
【第一が月曜で、週末は互いに様子見って事にしておけば問題なさそう。】
【それでは、おやすみなさい。】
【名前】伊達 三月(だて みつき)
【年齢】15(高等部一年)
【性別】女
【身長】167cm (147cm)
【体型】82/58/82(77/57/78)
【容貌】一見、凛々しい
肩甲骨まで届く髪を、首根で軽くまとめている
【能力】伸縮自在:触れた物の大きさを2割変化
「梵天丸」を通しても使用可能で巨大化した物質の質量は増加する
能力は重複せず、放置すると5分で元に戻る
【希望】日常、戦闘ロール、などなど
【相談】スカ、グロ、エロール、重度の肉体損傷
【弱点】武器頼りの格闘術。
【備考】普段は体を167cmに「伸縮自在」で大きくしている
薙刀部所属の幽霊部員で、薙刀袋に「梵天丸」を入れて持ち歩く
お守りと称して下げている三角形の皮袋には「鬼切り」が納めてある
商店街の外れにある伊達骨董品店の一人娘
梵天丸:元は骨董品の150cmの金属製の棍
鬼切り:梵天丸に装着可能な霊力を帯びた正三角形の退魔の刃
【しばらく待機してみます】
【お気軽に、声掛けどうぞ〜】
【こんばんは、この間はどうもです、それでは僕がロールを申し込んでみます】
【やはり最初はお知り合いロール、というところでしょうか】
【水鏡先輩、よろしくお願いします】
【異形と戦ってるところ、あるいは戦闘後にどちらかが】
【というのがありふれてますけど、一般的じゃないかな〜と】
【それ以外だと接点を作るのが難しそうです】
【水鏡先輩が骨董品に興味があるなら、お店で出会うというのもありですけど】
【骨董品屋さんか…それも惹かれるものがあるけれど、僕のわかりにくい能力だからね】
【たまたま仕入れた骨董品には九十九神が憑いてて…と思いついたものの、すごい見切り発車になりそう】
【やはりどちらかが戦闘中にばったりその場で鉢合わせ、が分かりやすいかな、どちらがいいかは、お任せするよ】
【みんな考えることは同じなんだなあとか思ってしまったり】
【やっぱり古い物には何かしら憑いちゃう物なんですね】
【それじゃあ、戦闘中に水鏡先輩がという感じでお願いします】
【三月さんが書き出しをしますので、しばしお待ちください】
【う…あ、ありがちでごめんなさい、次からはもう少しひねりを加えまする】
【それではお待ちしております、どうぞよろしくです】
(本日の衣装は黒のタンクトップに薄手のパーカー)
(ハーフパンツに白のソックス、というのは今はどうでもよくて…)
まずったかなあ…。
(梵天丸を構えながら、小さくぼやく)
(一匹の異形を追いかけて、森の中に入ってきた)
(そこまではよかったんだけど、そこがまさか異形の巣だとは思わなかった)
(いつのまにか、辺りを10体ほどの異形に囲まれている)
(おでこに角のような物が生えた異形の大きさは1.2メートルくらい)
(黒っぽい体色をした異形の大きな目が闇夜に赤く輝いている)
(一匹一匹は大したことのない強さな物の、数が集まれば厄介なことに違いはない)
さすがに、簡単には逃がしてくれないよね…。
(お互いに動くに動けず、一種の膠着状態が発生していた)
【あ、いえ、そういうつもりじゃないんですよ】
【実際にそういうロールを他の人としちゃったものですから】
【そういうの混みで骨董品店を選んだっていうのもあるんですけどね】
【お待たせしました、改めてよろしくお願いします】
夕刊でーす、はい、どうぞ
(今日も今日とてバイトに精を出していると、突然眉を顰め、すんすんと鼻をうごめかし)
また…なのか?これでクビ確実だよ、ね…
(肌に感じる嫌な気配と、かすかな妖しのモノの残り香を嗅ぎつけてしまい)
せっかく見つけたバイトなのに…
(ぶつぶつ言いながらも、次の瞬間には猛然と自転車を漕ぎ出して)
(気配を辿って森の奥にそっと別けいってみれば、鉄の棒?を抱えた少女が一人、異形たちに囲まれている)
手伝おうか?君がよければ、だけど
(じりじりと包囲を狭め、襲い掛かるかという直前の瞬間に、輪の外側から姿を現すと)
(首にタオルを掛け、学校指定のジャージにハーフパンツ、トレーニングシューズ姿の水鏡が立っていた)
(背後から出鼻をくじく声を掛けて、まずは異形たちの動揺を誘って、介入の機会を窺っている)
……!?
(突然声を、掛けられてびくりと身体が硬直してしまった)
(それを絶好の好機と見たのか異形の一匹が飛び掛ってくる)
(異形の獲物は爪と牙、どちらも射程距離には乏しい代物だ)
(それをギリギリで避けると、異形の身体に全力で梵天丸を叩き込む)
(小柄な異形の軽い身体は梵天丸の一撃で、たやすく吹き飛んだ)
おっ、お言葉に甘えてもいいですか?
(次々と襲い掛かってくる異形に梵天丸を振るいながら)
(声の主にお願いをする、相手がどんな人物かを視認する余裕もない)
(少なくとも、態度からはこういう事態に慣れている人物だということはわかる)
(それを信頼するより他に打てるべき手がなかった)
(異形の半数は、突然現れた青年に警戒を示したのか)
(首にタオルを掛けたジャージ姿の青年へと襲いかかっていく)
(正面から2匹ほど、右から1匹、左から1匹と進路を分けて)
(その内の1匹は、青年の身長を超えるほどの跳躍を見せて青年へと飛びかかる)
あ、ごめん、声掛けたのがまずかったみたいだね…
(異形たちが驚けば、少女も驚くというところまでは計算していなかった)
(身軽そうな小鬼モドキが襲ってくるにも関わらず、ぽりぽりと頭を掻いてお辞儀をして見せて)
(異形たちが一斉に四方から飛び掛ってきた―――まさにその瞬間に)
んだよ、今日の相手はチビッコどもか?なんかこーもっと派手でデカくてマッチョな―――
(「変身」の余波で異形たちを吹き飛ばし、こきこきっといかにもやる気なさげに首を回して)
オレ様向きのだったら真面目に相手にしてやるのによ〜
(吹き飛ばされてもすぐさま襲い掛かってきた一匹をろくに見もせずがしっと頭を鷲づかみにし)
(面倒くさそうに、その体を片手で振り回して、飛び来る小鬼モドキたちに棍棒代わりに叩きつけてぶちのめしていく)
金剛棍…ってそんな言葉ねえか、でもそんな感じだな
(ほどなくこちらに襲い掛かってきた異形たちが全て地に倒れ伏すころには、手の中の異形もぼろぼろになっており)
おう、ありがとよ、こいつはお礼ってやつだ―――ありがたく受け取りな!
(そのまま指に力を込め、握力だけでぐしゃり、と異形の頭を潰し)
(その間も少女の戦闘の様子を眺める余裕さえあって)
(全身に異様な文様が光を放ちながら浮かびあがり、顔も隈取のように不気味に彩られたまま)
(にいっと口の端を吊り上げて、笑った)
手間取るようなら、30秒で片をつけてやるぜ、どうする?お嬢さん
半分でもきつい…なっ!
(異形を梵天丸で打ち据えながらも、じりじりと後退させられている)
(段々と青年から距離が離されていくのがわかる)
(戦力の分断、そういうことを考えるだけの知恵はあるみたいだ)
(おまけに、この異形のコンビネーションには舌を巻く)
(力のなさを補って絶妙な時間差で攻めてくる)
(せっかく助けてもらってるのに、これじゃ情けなさすぎるよね…!)
(飛び掛かる異形を強引に梵天丸で叩き落し、返す刃で次の異形を切って捨てる)
(防御を無視した攻撃をしただけあって、背後から右肩を異形に噛みつかれてしまった)
こっ、これぐらいなんとかなります…!
(強がりをいうように、噛み付いた異形の顔面に梵天丸の柄を打ち込んで振り払うと)
(地面に叩き落した異形に鬼切りを突き刺して止めを刺す)
あと、3匹…、やっぱり手伝って貰ってもいいですか?
(異形は紋様を浮かべた青年の強さに怯えている)
(このままいけば、逃げてしまう可能性の方が高かった)
(現に顔面を痛めて転がっている異形以外はじりじりと後ずさりをはじめている)
おっけーおっけー、おら、チビッコども、おにーさんが遊んであげるよ〜
(注意をひきつけながら両手を広げ、にたにたと笑いを浮かべて近づいていくと)
(異形たちもその得体の知れない男に怖れをなしたか、逃亡の気配を見せて輪が崩れて)
ほれ、今だ、ぐっちゃぐちゃのげちょげちょにやっちまいな、おっと逃がすかよ!
(散りじりに逃げ出そうとする、その先に回りこみ)
んじゃま、今日は…ライ○――――――ぱ――――――んち、てか?
(神速の右ストレートを打ち下ろし、どぶっと湿った音を立てて拳で体を打ち抜くと)
あばよ、もう二度と戻ってくんじゃねえぞ
(瞬間、右手の「ケ」の力を解放して異形を塵へと帰し)
(遊びながら逃がすことなく、背後から少女を襲おうとした異形を蹴りで打ち落として)
目の前のチビッコで最後だぜ、お嬢さん
(無造作に足を振り下ろし、踵で頭蓋を一気に砕き、戦いの様子を見定める)
あっ、ありがとうございました…。
(頭蓋を叩き割られた異形を、ぼんやりと見つめながら)
(目の前の青年に、ぺこりと頭を下げてお礼をいう)
あの、強いんですね…。
(隈取のような紋様が、ぼんやりと光っているせいで顔がよくわからない)
(この紋様が彼の強さの秘密なんだろうということは、なんとなくわかる)
やっぱり、私はまだまだ、なんだな…。
(梵天丸を杖代わりに、はあはあと息を整えながら、身体を支える)
(戦いが終わると、どっと疲れがやってくる)
(頭がくらくらするし、異形に噛まれた右肩がズキズキと痛む)
(白いパーカーに血が滲んでいるのが、はっきりとわかる)
私は、伊達三月っていいます。
お兄さんの名前、教えて貰えませんか?
(紋様が目を引いたけど、それ以上に三月さんの目を引いたのは身長だろうか)
(180cmぐらいだろうか、三月さんより背の高い男の人は珍しい)
(だいたいが同じぐらいの背丈なのでそう感じてしまう)
【そろそろ〆という感じでしょうか】
たいしたことねーって、それより肩見せてみな?
(パーカーを一度脱がせて傷跡を検分して、左手をかざす)
落ち着いて、息整えてればいいから、ヘンなことはしねーって
(ぼんやりと燐光に左手が包まれて、傷を治癒していく)
ん、こんなもんだな…(治療の終わりと、「不知火」が解けるのはほぼ同時で)
(すうっと全身を彩る戦装束が消えて、元の姿で立っている)
君も背が高いね、伊達三月さんか、大丈夫かい?
(相手を気遣いながら笑いかけて)
僕は水鏡恭弥、2年だよ、にしても…結構強いみたいだけど、今日は危なかったね
もし困ったことがあったら、今日みたいに助けにくるからいつでも呼んでくれていいよ
あー、さっきの変なのも僕、だから。危害を加えたりはしないのは、分かってくれるよね?
【〆でも軽くお話しながら家路を辿るでも、お任せします】
ちょ、ちょっと…!?
(待ってくださいという間もなくパーカーを脱がされてしまうと)
(異形の歯跡が並ぶ右の肩口からは血が滲んでしまっていて)
そっ、そんなこといわれても…。
(ヘンなことはされないと言われても、すっかり警戒してしまって)
(タンクトップを強く握り締めるようにさせながら)
あっ…、すごい…。
(左手からぼんやりとした燐光を放ち始めると、傷が治っていくのが見て取れて)
(その奇跡の力を前にすっかりと感動してしまう)
傷を治してもらったのに、大丈夫かも何もないと思いますけど。
(紋様が消えて初めて見る、水鏡さんの顔をぼんやりと見つめながら)
水鏡先輩、本当にありがとうございました。
(手を結んで開いて、問題がないのを確認すると)
(水鏡先輩に、改めて深く頭を下げるようにしてお礼をいう)
あはは、困ったことがあったら助けにくるってヒーローみたいですね。
(先輩の言葉に楽しそうにくすりと笑ってみせると)
でも、次は、ヒーローなしでもなんとかしてみせますよ!
むしろ、三月さんが水鏡先輩を守ったりしちゃうとか。
(指でVの形を作ると、ありもしないことを自信満々に語って)
それじゃ、今日は先輩に感謝しながら、家に帰ることにしますね。
(先輩に力を貰ったせいなのか、驚くほど身体は軽くて)
(手を振って水鏡先輩に別れを告げると、駆け足で家路に着くのでした)
【それでは、こちらはこれで〆ということで】
【水鏡先輩、お相手どうもありがとうございました】
【それと、〆に時間がかかってすみません〜!】
うん、まあその…かなり身勝手で暴走気味、だけどね
(苦笑して頭を掻く、どうやらそれが癖のようで)
たまたま気配を辿ったら伊達さんがいただけだよ、でも来れてよかった
(闊達な話し方は好ましく、異形狩りにはふさわしくない格好も、年相応の少女の姿で少しまぶしくて)
でもその意気だよ、いつも僕が来れるとは限らないから気をつけて
(Vサインに苦笑いすると手を振って)
困ったことがあったら本当に遠慮はいらないから、声を掛けてね、気をつけて
(棍を抱えて走り去る姿を見送っていて)
(いつのまにか、辺りはすっかり暮れている)
あー…今からでも、配っておかないとね…
(先々で遅い!と叱られ、ひたすら頭を下げながら配達を終えるころにはとっぷりと日は暮れて既に夜)
(配達途中で妖魔を狩ったのは今回だけでなく、ついにバイトを解雇されてしまって)
ヒーローか…楽じゃないね…
(肩をすくめ、ぼりぼりと頭を掻いて、それでも軽く鼻歌を歌って)
そんじゃロードワークがてら、帰るかな
(軽くジョグをしながら家路を辿る)
【ちゃんと待ってるから大丈夫、むしろレスの密度がこっちのほうが薄くてまだまだ修行が足りないな、と思ったぐらいだよ】
【こちらこそありがとう、これからもよろしく。おやすみなさい】
【以下空いております】
【名前】望月 二葉(もちづき ふたば)
【年齢】15(中三)
【性別】女
【身長】152
【3サイズ】60-53-64
【容貌】黒髪、ショートボブ。
幼く男女どちらにも見える顔つき。
細く全体的に凹凸のない体付き。
【能力】テレキネシス。
半径1m以内にある物体を宙に浮かせることができる。
1kg以下の物体なら5m程、それ以上はせいぜい1mが限度。
【希望】バトル、雑談、エロール、など。
【NG】 グロ
【弱点】物体を浮かせることしかできず特に攻撃力が皆無。
うまくこの能力を生かせないか研究中。
【備考】三年前、双子の兄とともに交通事故に巻き込まれ、兄だけが死んでしまう。
それがきっかけで精神的に弱かった母親が壊れてしまい、二葉の存在を否定し、
二葉を亡くなった兄として認識するようになる。
そのため、男として振舞っている(学ランを着用し、胸にはサラシをまいている)。
また、交通事故がきっかけとなり、テレキネシスに目覚める。
【はじめまして、よろしくお願いします】
【プロフ貼り…新スレは
>>521ですね。ありがとうございます】
【初待機というものをしてみます。よろしくです。】
【まだいるかな?】
【いますよー】
【ロールしますか?】
【お、ごめん。名無しとでもいいかな?】
【もちろんOKです】
【どんなロールにしましょうか?】
【うーん、考えたんだけどいいの出ないや】
【そっちにあるかな?】
【そうだなー…候補としては…】
【屋上で自殺未遂(してるように見えるが実際は浮けるか試してる)】
【僕を名無しさんが止めに来るとか…】
【あと確認、雑談希望ですか?それともエロール?はたまた戦闘?】
さっきから接続悪くて…
本当にごめん!悪いけど破棄でお願いしますm(_ _)m
【はいです。わざわざ声かけてくださってありがとうございます】
【また機会がございましたらよろしくお願いします】
【それでは、僕もこれにて落ちます】
【さて、ロールの前の打ち合わせ】
【決めるべきは、何処で出会い、何をするかだな】
【えっと、放課後の街か、夜が出会いやすいと思うけど】
【やるとしたら雑談くらいかな。そっちのペットたちが気になってるので】
【その辺訊くって感じになるかも】
【移動してきました。では打ち合わせということで】
【そうですね。では放課後の街の方でばったり、そこから雑談に致しましょうか?】
【書き出しはどちらからにしましょうか?】
【遭遇しそうな場所の候補はショッピングモール内の】
【ファーストフードコーナー辺りだろうか。発想が貧困で悪いが】
【特に希望がなければそこで再会ということで】
【書き出しは俺からでも構わない】
【はい、そちらで大丈夫なのです】
【では書き出しをお願いしますね】
(―――今年の夏は湿気が酷い)
(もう直ぐ夏休みだというのに、纏わりつく不快な湿気が体内リズムを)
(微妙に、確実に狂わせてゆく。袖で汗を拭う。むっとする電車から降りる)
(右の頬に大きな絆創膏、右の腕に包帯を巻いた紅い髪の男が駅から出て)
(ショッピングモールへと向かう。ある日の放課後のことだった)
・・・・・・。
(フードコートの一角。この国でも有名なファーストフードの店へと足を運ぶ)
(特にやる事もない日で、特にやりたい事もない日が偶にあるが、今日がその日だった)
(足の赴くまま、気の向くままに電車に乗って、降りて、どうするか思案して――)
(結局、無難に間食をすることにした。手狭な店内は客で半分ほど埋まっている)
(三人ほど並んでいる列の後ろに並んで、順番を待つ)
【では、こんな感じでお願いする】
(放課後の街を小柄な少女がふらりと彷徨う)
(時折銀髪を珍しがる通行人の目を引くが、
既に慣れたもので気にも止めることなく)
(そのままゆったりとショッピングモールの、ファーストフード店へと向かった)
ふむ。
(店内でメニュー見ながら注文でも考えておく。といっても考える程のものでもない)
(ちょっとした買い物帰りに、お腹も空いたことで
ポテトなどでも買いに寄ってみた)
(とりあえず一番小さいサイズのものでもつまむことにして、
二列の内の片方に並びふと隣を見ると)
……おや?
(見覚えのある顔がそこにあった。
この特徴的な外見は記憶を掘り返すまでもなく思い起こされる)
【それではお願いしますね】
(何を食べようかと考える。夕食のことも考慮しなくてはならない)
(だが、今日は別段集まる予定もないし、だからここで済ませてもよかった)
(――とは言え、この手の物で腹を一杯にするのは主義に反する)
(朝はいつもコンビニ弁当で済ませている身としては、ならばこそ考えねばならない)
・・・・・・ん?
(隣の列に誰かが並んだ。反射的にそちらを向くと、銀色の髪をした少女が立っている)
(この国では珍しい――珍しいを通り越して希少価値のありそうな髪の色は見覚えがある)
(霧の中で出会った少女。異形を操り、異形を蒐集していた不思議な少女だ)
(確か名前は――名前、は・・・・・・?)
ああ、この間の子じゃないか。元気にしてたかね?
いやー、この間は珍しいモノを見せてもらって。
よかったら、ちょっとその辺について話聞かせてくれないかな?
(いつも通りの軽薄さで笑い、話しかける)
(名前に関しては、何とか思い出してみよう。それはさておき――)
(年下に対してはいつも柔らかい態度の青年だが、今回は特にそれが顕著である)
(倦怠感に満ちていた瞳に精気が宿る。暇つぶしを見つけた子供の顔色だった)
(あのキーホルダーと使い魔に関して、少し興味があったからだ)
こんばんは、なのです。
ええと……確か紅裂さんでしたよね。
(ほんの僅かな微笑。思わぬ再開だと思いつつ、
霧の中での邂逅のことを思い出す)
ええ。こちらも大事ありません、なのです。
ふむ……? くふ。私の仲間達に興味がお有りなのですか?
(無理に備えつけられた力とはいえ、
その力で生まれた仲間は忌むべき存在ではない)
(むしろ彼らに興味を持ってくれたことは術者の自分としても、
どことなく喜ばしいものがあった)
分かりました。
では、注文を終えてからそこらの席でゆっくりお話しましょうか。
(承諾の返事をしつつ、列に従って前へと進む)
そうそう、その紅裂さんだ。
目下有閑マダム並みに暇を持て余してる最中。
そういうそちらは――卯月ひのわちゃんだったかね、確か。
(ようやくにして、霧が掛ってた記憶が晴れる)
(人間に関して壊滅的な記憶力を持つ彼にしては思い出すのに時間が)
(掛からなかったのは、出会った状況や容姿に因る部分が大きいだろう)
(人のことは言えないが、その髪の色は容易に名前と直結する)
ああ、だってかぁいいじゃん?
(二足歩行するペンギンとトドを思い出して、コメントする)
(あんなのが欲しい、お持ち帰りしたいと、あの時心底願ったものだ)
(却下されたので、あの時は潔く諦めたのだが)
ん、ありがと。
じゃあ、ちょっと待っててくれ。
(適当に注文をする。頼んだのはバーガーとドリンクとサラダの三品である)
(多すぎず、少なすぎず。夕食前の間食なので、ある程度自制しておく)
(「少々お待ちください」と受付のお姉さんに言われ、その足で席を確保する為動く)
(折よく、四人組のグループが座っていた席を離れるところだった)
(そこに座って席を確保して、卯月ひのわに「こっちだよ」と軽く手招きする)
くふー。何から話そうかね。やっぱりあの使い魔たちのことかな?
アレさ。キミの能力で使い魔にしてたわけだよね。やっぱり異能なんだろうけど、
あの手の能力は珍しいっていうか――初めて見たな、ああいうのは。
(いつもの重みが欠けらもない言葉と、軽薄な笑みのままに夜の世界へと足を踏み込む)
(それなりに多数の異能を見てきたが、ああいうタイプの能力は初めてだった)
(魔物を無力化して支配下に置く異能。それは使い方次第では、かなり恐ろしい能力だ)
ええ。覚えていてくれたのですね。
(くふ、と再び例の微笑。なんとも掴みにくい表情変化ばかりである)
可愛い……ですか?
ふむ。色々な方に彼らを見られてきましたが、
そのような評価をして頂けるとは光栄なのです。くふ。
(ちなみに自分でも仲間達のことを可愛いと思ってるが、
彼らを知る者にそのような評価をされたことは少ない)
(愛らしい外見ものが希少だったり、よくみると少々微妙だったりするからだろうか)
あ、はい。今行くのです。
(注文内容はSサイズのポテトにドリンク)
(ちょっとつまむのに、といった微量である)
(注文を終えてから紅裂の手招きに従って席に向かった)
くふ。使い魔……ふむ、そういう見方もありますね。
(というより普通はそうと見るのが一般的なのだが
他に言い表す言葉といえば、本人が恒常的に使う「仲間」という呼称か)
ええ。生まれつきの力ではない、のですがね。
珍しいのも致し方無いと思われます。
詳しいことは私にもわかりませんが、滅多なことで身になるものではないでしょうから。
(それこそあの父親が、他にも自分ほど「合う」器を見つけて能力を付随する気になればの話である)
使い魔じゃなくて、こう・・・
ゲームっぽく「仲魔」とでも呼んだ方がいいかね。
(テーブルの上に指で「仲」と「魔」の字を空書して見せる)
(発音自体は「仲間」と同じなので、あまり意味はないのだけれど)
潜在的な能力が開花したわけじゃない、という事か。
つまり、人為的に開発・・・ああ、悪い。少し踏み込み過ぎたな。
(生まれつきの能力ではないと言われ、納得している自分がいる)
(開発。改造。人体実験。様々な単語と情景が連動して蘇る)
(かつて見たことのある光景。人が人を人で無いモノに変える為の、実験)
(――人類の進歩には、常にそういった実験の犠牲が隠されている)
(ギリリとテーブルの下で拳を握り締める。考えても仕方のないことだった)
あの子たちはさ、普段はキーホルダーになって大人しくしてるんだよな。
便利だよね、それって。ちょっと見せてもらってもいいかな?
(拳を開いて、意識的に明るい声を出して問い掛ける)
(憤怒を抱く権利もなければ立場でもない。科学技術の恩恵に預かっているのは)
(自分とて例外ではない。理性で感情を律する。全てを壊すのは、まだ先の話なのだから)
ゲーム……ですか?
こんな文字列も見たことがあるような気がするのです。
……でも良いですね。気に入りました。
それでは是非この呼称で。
(魔の存在でありながら人に与する存在……
ふさわしい名前だと思った。呼び方が変わらなくとも、口に出す時に意識すれば良い(
はい。私に元来あったのは、あの氷の力ですから。
……いえ、お気になさらないで下さい。私は構わないですから。
(その表情はやはり変わらない)
(本人としては、その話題に触れることを特別避けようとは思っていないが)
(それでも積極的に話す話題でないことは知っているので、基本的に問われぬ限りは話さない)
そうですね。……ではええと、こちらを。
(傍らに置いてあるトランクに手を伸ばす)
(一応一目の付く場所であるため、大体的に開いて見せようとはしない)
(その代わりに中身が覗ける程度に、少しだけ開けて中身を彼に見せる)
……いかがですか?
(中には既に三桁に近づく程の量が犇めいていた)
確か・・・悪魔サモナーだかサマナーだか、
そんな感じのゲームが元ネタだった気がする。
生憎と俺は異聞録のペルソナくらいしかやったことがないが。
まーあ、気にいってくれたならそれでいいさ。
(あの日勝手に命名した「コレクター」にしろ、今日の「仲魔」にしろ)
(大概ネーミングセンスが枯渇している。当人は喜んでいる、らしいが)
(どうにも、感情の揺れ具合が表面からは推察し辛い子だった)
氷の力の方か。夏にはぴったりだな。
掻き氷作る機械でも買っておくか?
シロップなんて大した値段でもないし、売ったら儲けになるかも。
(無論、異能とて無制限に使えるはずもなく、だからくだらない冗談でしかない)
(本人は構わないと言ってはいるが、それでも率先して話すような事ではない)
(他人の気持ちなどわからないが、慮る程度の事はするべきだった)
ふむ・・・何とも凄いものだ。
これ、全部自分で捕まえたのか?大したもんだ。
(少しだけ開いたトランクに詰まっている、キーホルダーとしてコレクションされた異形たち)
(総数は判別し辛いが、かなりの数である事に疑う余地はない。発せられる邪気が押し寄せる)
(無力化されているとは言え、それでもそれらは永遠の監獄の中で生きていた)
――ちょっとした地獄かもな。
(ぽつりと呟いた時、注文の品が出来上がったとの呼び出しがあった)
――何か、俺ばっかり話聞いてて悪いな。
まーあ、だからって俺の方から提供できる話題も大してないんだけど。
(一度注文の品をカウンターに取りに行ってから、会話を再開する)
食べたことは無いですが、食用に使えるのでしょうか。ふむ。
かき氷屋さん……ですか? 売りさばく程の量を作るのが大変なのです。
私的に楽しむ程度でよければ提供できるのですよ。
(冷気の力があるからこそ、攻撃意外にも転じられる力)
(とはいえ余りそういった手段として用いたことは無い)
(自重しているというよりは、余りそういう手段があると考えてこなかっただけで)
7、8年ほどかけて集まったものですので。
とはいえ、学園に来てからはやはり仲間が一段と増えているのです。
(やはり異形の集う街であるからして)
(とは言うものの、以前は外に出ることも少なく異形と出会う機会がそれほどでも無かったことも言える)
……地獄、ですか。
(異形達にとっては、改めて屠られる以外に逃れる道のない状態)
(そのことについて何かを思ったことは無い。これといった感情が沸かず、どう捕えていいかも分からない)
あっと、私も少し失礼するのです。
(紅裂がカウンターに行って間もなく、自分の分も上がった)
(続けざまになる形で取りに行き、僅かながらの量を受け取る)
いえ。お気になさらず。
そうですね、貴方のことについては色々気になることがあるのですが……
(あの謎の霧に異世界の住人、まるで冬眠してたような物言いと)
(思い起こせば謎が多い男であった。そんな中で気になるものが一つ)
そういえば、以前お帰りになる時お迎えの方がいらっしゃいましたよね。
お姉さんか、お友達か……ですか?
(少しだけ小首を傾げてみる)
くふふ。
ではその内個人的に御馳走になろうかね。
ああ、安心しろ、シロップくらいは俺が買うから。
(それは他愛のない、約束とすら言えぬ戯言だった)
(だから、この件についてはあっさりと彼の頭の中から消えるだろう)
・・・そんな小さい頃から、か?ふぅん・・・
なかなかハードな人生送ってるな、見た眼にそぐわず。
(意識せず、平坦な声で言う。他にどんな事が言えたのか)
(彼女が十二歳、十三歳だとするなら、その七、八年前と言えば)
(年齢は一桁という計算になる。自分が珪素使いの能力に目覚めたのも)
(その年齢くらいだったはずだが、少なくともその頃は魔物と戦ったりしなかった)
ん、あれか。アレは・・・・・・
(空間使いのことに話が及んで、曰く言い難い表情になる)
(アレは何なのか、彼は考える。同じ契約者であり、同僚であり、同志と言える)
(けれど、身内や仲間と呼べないし、呼びたくない。その理由など考えるだけ無駄だ)
仕事仲間――だな。うん、そう思ってくれれば間違いない。
生憎と、家族はいなくてね。ちなみに友達は――ああ、いや、何でもない。
キミには、その子たち以外の「仲間」はいるのか?
(友達と呼べる人は一人しかいないという現実に、口を閉ざすしかない)
(だから口に出すのは矛先を変える為の質問)
(夜の中を共に行く仲間は居るのか――それはとても大事なことだった)
くふっ。では機会があれば御馳走するのです。
シロップも、ジュース等試してみたくもありますし。
(他愛も無い会話。それでも心の隅に置いておく程度には覚えておく)
(思い出した頃ぐらいに、ひょっとしたら飛び出すかもしれない)
ハード、でもないのですよ。
本格的に……でしょうか。そんな感じで行使し始めたのは
それよりもう少し後になるのです。
(最初に仲間になったものは、父とその同僚が連れて来た既に瀕死の異形)
(それからも幾度かそういったものを「換えて」きて、自ら斃し仲間にしたのは
それよりもやや後の話。正確にいつ頃ほどからかは覚えていないが)
えっと……
(彼が微妙な表情をしたのを見て、何か不味い質問をしたのかと
少しだけ眉が下がった)
仕事仲間……なるほど、同僚なのですね。
……と……? 私の仲間、ですか。
(脳裏に浮かぶのは、つい最近「お友達」となった英国の少女に、
図書室で会った、いつしかあだ名をつけることになった先輩の姿)
(そして世話になった先輩が男女それぞれ一人ずつ)
(相手がどう思ってるか分からないが、近しい関係に慣れた人も何人かいる)
お友達と言えそうな方は……いるといったらいるのです。
つい最近知り合えた方なのですけれどもね。
仲間とは少し違う気もします。「彼ら」を共に戦う同士とするのであれば、
(何のことでもないように目を閉じる。特別親しいという友人はいないが、
ほんの最近であるにしろ自分はもう孤独からは離れている)
(ただ、「仲間と違う」という下りを口にした時は少しだけ切なくなった)
(もしあの人たちとそういう関係になれたらどうなるのであろうかと、ぼんやり考えてみる)
それでも、子供のすることじゃねえだろ。そういうのはさ。
そんなことは、やりたい奴がやればいい。
・・・悪い。キミやその能力を否定するつもりじゃないんだがな。
(多少、感傷的かつ干渉的な台詞だと気づき、謝罪する)
(誰にだって抱えているモノはある。その重さを知っているのは本人だけだ)
(だからこそ、踏みこんではならない線というものが厳然として存在する)
(だからこそ、時に慎重にならないといけない時もある)
友達は、大事にしないとな。
友達が出来るとな、一人でも独りじゃなくなるのさ。
だからどんな時でも、孤独じゃなくなる。その繋がりが、孤独を消すんだ。
(卯月ひのわに顔に浮かぶ、微細な揺れ。その表情。お友達という言葉)
(今、彼女の脳裏にはその「お友達」のことが横切っているのだろう)
(その言葉に対する憧れにも似た色。彼女もきっと孤独だったのだろうと、漠然と感じる)
まーあ、下手に仲間なんぞになっちまうと、だ。
利害関係や、目的に対する齟齬で歯車が噛み合わなくなって――
最後にはドッカーン!なんて事になる。一番いいのは、「お友達でいましょう」ってやつさ。
最低限付き合うなら、目的が出来るだけ近いやつだけにしとけ。
(オレンジジュースをストローで啜り、バーガーを齧る。認めたくはないが仲間である)
(魔王の契約者たちに馴染めない彼としては、そんな忠告のひとつもしたくなる)
(仲間や同志という言葉は素晴らしいが、それだけでは済まないのが人間関係の怖いところだった)
そうですね。……そうかもしれません。
(子供の頃から。いや今も子供には違いないだろうが)
(それでもあの日から、自分は普通の子供ではなくなっていた)
(捕えようによっては「人」の子ですらない。とにかく普通の子供じゃなくなっていた)
……くふ。大丈夫、なのですよ。
(けれどそのことを気に悩もうとはしない)
(過去の事を懸命に悔いてもタイムスリップが出来るわけでもなし)
ええ。大切にしませんと。
不思議な感覚なのです。会いたいとか、お話がしたいとか思って。
良いものですね。お友達とは。
(少しだけ遠い目になる。異能の人間と出会うようになってから、自分は変わった)
(これからも変わり続けるかもしれない。どうなったものかは知る由もないが)
……貴方もお友達、になりますか? くふふふ。
(ふと、思い出したように不思議で胡散臭い、冗談めかしたような雰囲気を纏った)
ふむ……どかーん、ですか。
よく分かりませんがどうも恐ろしいものなのです。
(そういえば、世話になったあの彼女は組織に属していると言っていた)
(仲間に関する話を聞いて、ちょっとだけ彼女が心配になる。それとも余計な心遣いだろうか)
「お友達でいましょう」、ですか。
それだけ聞くと、告白のお断りの返事みたいなのですね。くふ。
……ご忠言、ありがとうございます。
(ぺこりと軽く頭を下げた)
(相変わらず真意の掴めない、淡い表情だった)
(気にしないでくれとか、平気だとか。大丈夫だとか)
(その手の台詞が信用できた試しは一度とてないのだから)
(それでも、彼女が普通の子供として過ごせなかったその過去を)
(本当に悔いていないというのなら、それでいいと思う)
言葉が交わせる。情が通じる。繋がっていると、信じること。大切なことだ、それは。
まーあ、それだけで済まないのがこの世の常ではあるけどな。
くは。アレだ。卯月ちゃんが誰かに恋でもしたら、理解できるかもな。
(例えば、誰かを好きになって、その人を独占したいという気持ちが芽生えてくる)
(それは想い人の心を引き寄せる為の戦いの始まりだ))
(好意を寄せたら、必ず返してくれるというわけではない)
(その人に、他の好きな人がいる場合とてある。それは失恋の始まりだ)
(兵部晶のことを思い出したが、ジュースと共に飲み干して内側に仕舞いこむ)
はっは。お友達になろうと言われたのは久し振りだ。
俺の方は別に構わないがな。
但し、生憎と俺は悪人だから、あんまり信用しない方がいい。
更に言うならこう見えて引っ込み思案なんで、遊びに誘ったりしないと思う。
(こちらも負けず劣らずな、胡散臭い雰囲気を纏う)
(しかも全部本当のことでしかない辺り、この男は小物なのかもしれない)
どう致しまして。
まーあ、年長者の他愛のないアドバイスのひとつとして受け取ってくれ。
実際どうするか、どう生きるかなんてのは、自分で決めるしかないんだから。
(生きる意義を他人に見出し、その重さを全部その人に預けて生きられるなら楽だろう)
(けれど、その荷物を肩代わりしてくれる人間など、この世の何処にも存在しないのだ)
(魔王と契約し、生きる目的を与えられたこの男にしても、それでも背負っているモノはある)
(その荷物は背骨が軋むほどに重いが、それを放り出すのは当分先のことだ)
・・・っと、そろそろ帰るかな。
卯月ちゃんはどうする?近くまでなら送ってゆくけど。
ああ、一人でのんびりしたいなら、それで構わないが。
(話しの間にバーガーとジュースとサラダは彼の胃の中に消えていた)
(軽くなったトレイを持って立ち上がり、問い掛ける)
【そろそろ〆でいいかな】
【埋めきれなかったのが辛いところだけど】
人と人が支え合って「人」と言う字……と良く言いますしね。
ふむ……私が恋、ですか。
こい、コイ、恋……
(彼女にしては珍しく、面食らったような色を少し醸し、初めて知った言葉のように呟く)
(改めて自分の問題として提示されると、今一つピンと来ない)
(けれどそれに近いようで遠い、よく分からない感覚は構築されてるのかなと思う)
(脳裏に二人程近しい男の姿が浮かんだが、どちらも今のところ
友人とか、恩人とか、そういった程度の感情止まりで)
(とはいえほんの少ししか出会ってないので今後どうなるかさっぱり分からない)
(とりわけそういう感情から遠い人生を歩んでいただけに)
(ただ、その内の一人については間違ってもそういう感情を持ってはならないことを、おぼろげに理解していた)
(大切な人の繋がりを崩したり、解れさせる事は、たとえ天地が狂ってもあってはならない。自分を犠牲にしてでもだ)
……むつかしい問題、なのです。くふー。
(考えれば考える程よくわからなくなってきており)
(当面、この件に関しては色んな人ともっと話をするまで先送りといったところか)
おおっと。
悪い人、だったのですか? とてもそうは見えないのですが。
(余り本気で受けていないような様子でちょこんと再び、首を傾げる)
ともあれ、これで紅裂さんともお友達なのです。
大丈夫です。多分そんな気がします。くふふ。
くふ。時が来たらに参考にさせて頂きます、なのです。
(人に頼ることをしたことがなかったから、分からないことも多いだろうけど)
(知識と経験は無いならこれから構築していくだけのこと)
(なるようになる……いや、そうさせていけたら)
お帰りですか?
……そうですね。私もちょっとした軽食に寄っただけですし。
お気遣いありがとうございます。んと、ここからはそこそこ……ですが。
恐らく真っ暗になるまでには帰れますから、たぶん大丈夫なのです。
(既にトレイの上のポテトもドリンクも空)
(彼に続くように、残骸を残したトレイを持って立ち上って礼をする)
【ではこの辺で〆、ですね】
難しい問題だ、その辺は。
人類の歴史が終焉を迎える時までに、それが解かれることを祈るよ。
(人の心とは、何なのだろうか)
(生命活動とは突き詰めるなら化学反応でしかない)
(思考機関である脳味噌は、ならば心そのものだろう)
(では、その化学反応に振り回されている人間とは何なのだろうか)
(その化学反応でしかないそれらか、今日に至るまで様々な物語を紡いできた)
(人の心の謎が解かれる日は、果たしてやってくるのだろうか)
ヒトは見た目で判断しちゃいけませんよ。
悪い人ってのは、案外ズル賢いからな。
(毎度のことだが、悪人だと言ってもまるで信用されていない)
(久遠ゆりかにもいつも言っている事だが、一度として信用された事がない)
はいはい。友達。フレンズ。素敵な言葉だね。
(やはり状況が悪いのだろう。眼前で殺人でもすれば信用してもらえるかも知れないが)
(そんなことの為に殺すのも、馬鹿らしい話だ。無関係な他者の命に価値を認めぬとは言え、だ)
うん、そっか。気を付けて・・・なんて、大丈夫か。仲魔たちがいるもんな。
精々、悪魔使いと間違われて狩られないようにな。じゃあ、またな。
(トレイを返却して、店の外に出る。これから何をするべきか、少し考えられない)
(帰るとは言ったものの、夜はこれからだ。狂乱の闘争が開幕する夜まで、あと少しだ)
(だから、銀髪の少女に別れの挨拶をして雑踏の中に紛れ込む)
(その紅い髪は、あっと言う間に見えなくなった)
【では、俺はこれで〆で】
【ありがとう。お疲れ様でした、と】
ひとのこころって、簡単には解かれないものだと思うのです。
いえ……難しいどころではないでしょう。
1000年経ってもきっと答えが出ない、そんな感じなのです。
(どんなに賢い科学者も、自分の心のことを
全て理解することは限りなく不可能に近い)
(きっとそれを、この人類が達成する日は来ないか……
あるいはそうだと言えるほどとてつもなく遠い道程に違い無い)
(考えすぎると哲学っぽくなるな、とぼんやり感じていた)
くふ……では私もそこそこ気をつけることにするのです。
後ろからとって食われたりしないよう。
(異形を従える身であるからこそ、いわれなく恨みを飛ばすことを、
全否定はしないにせよ自分から積極的にすることは無い)
(極端に言えば性善説のようなものなのだろうか)
(だとしたら、自分は随分なお人好しだと言えるかもしれない)
(とはいえ敵対する存在には結構容赦が無かったりするのだが)
むー。なんだか投げやりな感じなのですよ。
(信用されず、弁解すらも面倒になったような様子で)
(本当に悪人なのかもしれないが、今の所はそうだったとしても
余り関係無い話のように感じていた)
はい。もしもの時の対策もばっちり、なのです。
では失礼しますね。またお会いしましょう。
(再び会釈をすると、銀色の影はその場から遠ざかる)
(家に戻ればまた一人で過ごす夜。これにはもう慣れた気がしていたが)
(最近になって、久方ぶりに寂しいと思うことが多くなったようにも思えた)
【はい。お疲れ様なのです】
【それではまたいつか】
【置きレスに、1レスお借りいたします。】
矛盾、してる?
(綾香の言葉に、小さく笑って)
そ、かもね。
だってわたし、綾香の言うとおり、とても怖がりなの。
(普段なら、けしてそんな事を言わないであろうことまで)
(傷つけるかもしれないと、解かっていても、言葉が流れ出す。)
知らなかったでしょう?だって、隠している。ずっと、隠してた。
だから、綾香が好きって言ってくれるわたしは、わたしじゃない。
残念?でも、良かった点が一つだけあるわよ。
汚してしまうからなんて、心配してもらえるほど、もともと綺麗じゃない。
汚くて弱い心を隠して、偽って、笑顔を作って、欺いて、騙して、誤魔化して。
(誰かを、好きになるのも、好きになってもらうのも、本当に怖くて)
―――ただの、怖がりの女の子だよ。
(不安そうに眉を寄せる様子を見ても)
(綾香の静かな淡々とした口調に、微かな苛立ちを見つけても、もう心は動かさない。)
(ただ、口許だけを微笑ませ、青い瞳は、ゆりかを見つめる綾香を、見つめ続ける。)
(立ち上がり、綾香の肩越しに見える塞がれたドアを見て、瞳を閉じ、また溜息。)
―――本当に、聞き分けの悪い子。
(目を開いて、にっこりと笑うその表情は、普段どおりのゆりかのもので)
(青くきらきらと、少し大袈裟すぎるぐらいに、笑い、怒り、そんなくるくる変わる瞳。)
(きっと、目を閉じている綾香に、その姿は見えていないのだろうけれど、それでもいつも通りに笑って)
お荷物とか、力になれないとか、そんなことを言ってるんじゃありませんのよ?
目的も、大事だけれど…って。目的が、『いちばんだいじ』でしょう?
なんのために、今まで夜を歩いてきましたの?
綾香とわたしは、今、たまたま同じ電車に乗っているけれど、いずれは乗り換えて別の道を行くのですわ。
みんなで一緒に、楽しく頑張りましょっ
なぁんて。そんな甘いものではないと、綾香はよく知っているはずですわ。
(諦めや喜びが交錯したような、綾香の表情に、ちくりと胸が痛んだ。)
わたしは、綾香をわたしの戦いに巻き込むことは、出来ないもの。
そしてわたしも、綾香の戦いに付き合ってあげること、出来ませんのよ。
お互いに、手を差し伸べ合うことは出来るかもしれないけれど
死んでも良いくらい、なんて、馬鹿げていると思いませんこと?
わたしのために、綾香の目的を捨ててくださるんですの?
わたしのためだけに、死んでくださるんですの?
ふふっ………お馬鹿さん。
(右手を拳銃の形に作り、その人差し指を綾香の指の隙間に挿し込み、胸にあてがって)
わたしが――――
――――わたしのために、死ねる人を求めているとでも、思ってるの?
(背伸びして、綾香の顔に近づき、なるべく感情を殺した声で囁く。)
(指先が、少し痛くなるぐらい、突きつけた人差し指を、ぐっと強く押し)
………Bang!
(その手の形を崩しながら、綾香の胸から降ろして)
(綾香の横をすり抜けて、塞がれたドアへ向かって歩き出す。)
【迷わせちゃって、ごめんね?】
【わたしのほうが、まだ上手に煮詰まっていないことを出してしまったから、迷わせてるんだと思う。】
【ほんと、ごめんね。】
【やりにくい部分とかがあったら、遠慮なく言ってね。】
【事後承諾で、蹴ってくれてかまわないから。】
【綾香が楽しめるように、楽しんでくれたほうが嬉しいからね。】
>>553 隠していたから、何だって言うの…?
私は、そんな事を問題にしているんじゃない。
残念っていう事なら、そういった言い回しをされる事が私には残念。
恐がりなのは、別に悪い事じゃない。
私だって、きっと本当は怖い事だらけ、なんだと思う。
でも…、誰にも見せない様にしてきた…それだけの事、今は少し違うけれど。
(怖いなんて、そんな気持ちが存在しない人が居るのだろうか。
皆隠して生きているだけで別に普通の事じゃないだろうか。
誰もが味方な訳じゃない、でも、自分を見せても受け入れてくれた人だって居る。
それすら、綾香には許されないのだろうかと表情を曇らせて。
同時に、それを見てみたいとの欲求も浮かんでは心を揺らす)
聞き分けが悪いのなんて、今更でしょう?
良かったら、それはきっと私じゃない。
(目を閉じると、風の心地良さとじわりと体を襲う湿気がより鮮明に感じて。
言葉ごとに感情の入れ替わるゆりかの声を風の中にしっかりと捉えながら)
私って、きっと欲張りなんだと思う。
それか、自分が決めたら譲れないか、どちらか。
(自嘲気味に息だけ出すような笑いをすると)
甘いものじゃないけれど、会えたのだって偶然かもしれないけれど。
それでも、私は楽しいって思えた。好きだって思えた。
この気持ちは、きっと嘘じゃないから…自分に嘘はつきたくないから。
今、私が出来る事を、したいと思っているから。
(何時もよりも、言葉を重く、はっきりと言って。
胸に宛がった手を心持ち強く握りしめて、意志の強さを再確認させる様にして)
それに…私は、別に戦いに繋がりを求めている訳じゃない。
自分の事は自分でする気でいるし、ユーリャに協力するかもまた違う話。
ユーリャの力が欲しくて、好きになった訳でも無い、勘違いしないで。
(大体、目の前でゆりかの力をはっきりと見た事が有る訳でもない。
断片的に聞いた事がある程度で、それがどれほど強大かも、確と認識している訳でも無いのだ)
捨てたなんて思わない、きっとどこかで役に立つと信じてるから。
それが、誰かを悲しませる事になったとしても。
(浮かぶのは、今まで会った人達。走馬燈というものは、どうやら実在する様で。
心の中で、ごめんね。と呟いて)
どうだろう、そんな事、私には分からない。
だって、本当のユーリャは私が知らないんでしょう?
(可笑しげに笑うのは、綾香も本当に久しぶりな気がして。
尚、一層笑顔が緩んでしまった様な気がした)
(胸に突きつけられたものは鋭く刺さる様で。
若干の長さを感じるものは、銃口ではなくてきっとマニキュアが塗られていた爪先。)
……。
つか、まえたっ。
(横をすり抜けていく靴の音を感じて、左足を軸に180度ターンする。
目を閉じたまま回るのはふらつきを感じるけれど。
ゆっくり開けながら二つに分けたポニーテールが視界に入ると。
体重を自分の背中からお尻に乗せ、ゆりかを伸ばした腕の中に捉える。
そのまま、後ろから腰を抱きしめるようにして体重で無理矢理綾香の方に引き寄せて)
【北峰綾香 ◆mwgFZHH8O2さんとのロールの解凍に、お借りいたします。】
【解凍にお借りします。】
【えっと…後1kbしか無くなりそうだから、書けない気がする。】
【後は任せて、埋めでも大丈夫な気が。】