【異能】黄昏の学園15【異端】

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1 ◆FdHN5Mb0fw
舞台はとある学園、人ならぬ『力』を得た少年少女たちの物語である。
彼らはその力の存在に惑い悩みつつも、同じような『力』を持つものたちと、時には敵として、
時には味方として対峙しながら 力を合わせて様々な奇怪な事件に挑み、その闇を暴いていく。

【ルール】
・煽り、荒らしは華麗にスルー。
・民間人やその他能力を持たないキャラハンの参加も可能です。
・スレの性質上、強姦や特殊プレイも可ですが、きちんと相手の了承を得ましょう。
・いくら戦闘モノだからとはいえ、険悪な展開はやめましょう。(相手の了承なく妖魔を殺害など)
・最強設定は勘弁してくださいお願いします。
・能力は使い魔、サーヴァント、念、核金、魔術、法術、変身など基本的になんでもありです。(強力すぎなければ)
・名無しさんは一般生徒、怪物で襲ったりなどがいいかもしれません。
・本校は幼等部から大学部まで有しており、留学生との交流も盛んです。

テンプレ
【名前】(読みも)
【年齢】
【性別】
【身長】
【3サイズ】
【容貌】
【能力】
【希望】
【NG】
【弱点】
【備考】

前スレ【異能】黄昏の学園14【異端】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/erochara2/1244039013/

避難所【異能】黄昏の学園避難所37【異端】
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/5556/1245425988/
2媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/06/29(月) 00:20:08 ID:KNewKj8U
【前スレ http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/erochara2/1244039013/519 の続き】

いえ、お互い様でありましょう。
困った時に助け合わねばなりません、とっても「社会的」でありましょう?
(彼が前に言った言葉をもう一度使い回しながら、
 彼女はその貌から微笑をゆっくりと消して、またあまり表情の戻らぬ貌に戻った)
…………。
(電話の隙間から僅かに聞こえるコール音。
 それは周りがあまりに静かであり、自分があまりにも聴覚を敏感に研ぎ澄ましているということでもあった)

(僅かな思考時間。
 考えろ――……考えろ、考えろ、考えろ。そもそも、自分の目の前でコードを晒して電話するか?)
(自分だったらそうはしない。自分の≪当主≫をこんなに簡単に他人につなげたりはしない。
 でも、それはあまりにも自分が≪当主≫に対して並みならぬ感情を抱いているからか。
 この考えは普通でないのか――――ぐるぐるぐる、と、凄い勢いでその頭を回転させる)

(ちらりとこちらをうかがう、大人びた彼の顔を目にとめる。
 彼は、とても頭のキレる男だ。こんな感覚はそれこそ、瀬尾司に会ったとき以来だと思うほどに。
 その彼ならどっちの手を取る?あれだってハッタリなのか、それとも、違うのか)
(耳を澄ましても流石に電話内容は聞こえない――これを取って、もし“本当”だったら引き返せない)
(それは深凪として交わした契約。違反することは≪当主≫の顔に泥を塗ること。
 だったとして、自分は本当に彼らを殺すことができるのか――あんなに強い絆を持った彼らを……)

(―――だからっ、どうして自分はこんなに、彼らに情をわかせているのだッ。
 ≪家族≫以外の他人なんか、今まで、今までこんな風に庇おうとしたことなんて、なかったのに―――…ッ!!)

………ッ。
(彼女は無言で、彼の腕をぎゅっと掴んで、その携帯を離させようとした)
(それは、いわば彼女の敗北だ。
 ここで取っておけばよかったものの――彼女自身にも分からぬ感情を含め、巧みな彼の言葉に、彼女は崩れた)
(――彼女は自覚していない――ただ、自分たちを彼らにかさねているのだと。
 自分がこんなに彼らを庇うのは、彼らが“恋人同士”だから、というそんな単純な理由だということ)
3媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/06/29(月) 00:30:21 ID:KNewKj8U
【……どうして私は、こうも同じ失敗を二度繰り返しましょうか。
 お、お気づきになられるか、分からぬのですけれど――…ごめんなさい、前スレ埋まりましたっ】
【本当にお気づきいただけるか分からないような状況で……失礼してしばらく、
 だいたい、あと一時間くらいはお待ちしておりますが、
 気づかれていたころに眠気等のお時間差し迫りましたときは、どうぞ遠慮なく、です】

【凍結、置きレス、強引めに〆など――後日にでも避難所にご一報くだされば、十全ですので】

【ああもう、端末PCの私がさっさと気づくべきでしたのに。
 不甲斐ない異形狩りを、お許しくだされば幸いです……。
 ちろりとでも、避難所やこちらをご覧になられていればいいのですけれど……(深い息をついて)】
4紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/06/29(月) 00:42:21 ID:1Iaod7Rc
…………
(腕の感触は、勝利の確信)
(掴まれた腕をどうにかされる前に、右手に携帯電話を放り渡し、そのまま後ろ手に耳につけてやる)
『――○○日、午前零時までは、三十パーセント、午前六時までは、五十パーセント…………』
(降水確率を読み上げる、機械的な女声。彼女が事実を解する頃合いを見計らい、告げてやる)
……そんなに、天気予報が恐いか?
(そのまま腕を振り払い、三歩ほど引き下がって、向き直る)

…さて、今夜分かったことは合わせて二つ。
一、迫水 直は空気が読めないレベルの口軽男だった―ちなみに伊織は、俺が組織の人間であることは、知らないはずだ。
ま、迫水 直から聞いているかも知れんがな。少なくとも俺は言っていない。
二、冷酷な異形狩りであるべき<<深凪>>の犬、<<剣糸>>こと、媛名 葵は…何故だか、必死にこの二人を庇い立てていた。
理由は何かは分からない。あのいつ暴れるやも分からない獣を異形と見なしていないのか、それとも……情にほだされたか。
(ちらり、と半目で媛名 葵を見遣った)
(身長差はほんの僅かだが、何故だか随分と見下したような気分になって)

(だが、結局そんな意気はここまでで)
――ッ、ぁ。
(言葉にならない声を漏らし、壁に寄りかかる)
っは……はー。
(息を荒げ、肩の上下も隠さず、全身に汗を流して)
(額の汗を袖で拭い、ようやく壁への依存から抜けて)
………っ、ふー……。
やばい…すげー緊張した。心臓が縮み上がるかと思ったぜ。
こういうの、苦手なんだっつーに。
(一転、語気を和らげると、汚れが気になったのか尻をぱんぱんとはたく)

……さて。
(襟を整え、もう一度向き直る)
色々尋ねたい事があるが…果たして、俺とお前とに安穏な対話の機会はあるかな?
(再び、何とかして鋭い雰囲気を纏いなおし、しかしどこか肩の力は抜けたようで)


【とりあえず、気づいた!】
【…そちらこそ眠気は大丈夫か? 明日は地獄の月曜だし……いつでも申し出てくれ】
【ちなみに凍結なら、今週の月、火は今のところ大丈夫だ】
5媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/06/29(月) 01:00:42 ID:KNewKj8U
(耳に触れる携帯の感触。
 思わず反射的にその手を振り払おうとして――その音に、頭の中が、真っ白になった)
(しくじったと、その言葉がぐるぐると回って。さあっと血の気が引くような、そんな感覚に襲われる。
 真っ黒い目がゆらゆらと揺れていた。これまでにない動揺を湛えて)
(―――彼女はまた、“自分が猟狗であれば犯さなかったはずのミス”を犯したのだから)

……空気が読めないレベルかどうかは存じ上げませんが、
軽口ではないですよ。これでも、私が頑張って頑張って必死に聞きだしたのでありますから。
(その言葉は事実か嘘か――多分、今の彼にとってはもうどうでもいいはずだ)
 ほんのわずかな身長差であるはずなのに、自分がひどく小さな存在に思えて。
 悔しかった――こんなに、悔しい思いをしたのはそれこそ二度目。あの瀬尾司の、次に、だ)
(彼女の黒い瞳は、まるで小娘じみた悔しさを前面に押し出してにらみ返していた)

(息をもらし、半目で寄りかかった紫一久を見つめながら、
 彼女は小さく唇を噛んだ――幾らか、そこには落ち着きはもどっていたが、完全に凪いではいない)
(いくら彼の、“怜悧”を緩めた一面を見られたとしても、
 今の立ち位置ではそんな彼すら高みから見上げることができない。完全に、自分はしくじったのだから)

………正直なところ。
(一気に距離をつめて、その肩を軽く押す。
 そのまま、たんっと後ろの壁に両手をついて、壁に追い込むような体勢をとって、捲し立てる)
―――このままその首掻っ捌いてやろうか、とか
むしろ、このまま、人に言えないようなこと、めいっぱいして啼かせてさしあげようかとか、思っています。
(振り払われてしまわぬうちに、彼女はまた一気にまくし立てた)
でも、安穏な対話――お望みなら、して差し上げてもいいですよ。
(ありえないくらいの上から目線で、そう応えた。
 彼女自身だって分かっている。この見栄張りがどれだけ滑稽な事か――それでも、逃がせないと思った)



【み、ミラクルに感謝です……っ!!】
【ついつい楽しくって眠気は大丈夫なのですが……お言葉に甘えて、明日のためにこれか、次かで凍結頼んでもいいですか?】
【私は、月曜日が用事が入っているので……火曜だと、嬉しいのですけれど、
 置きレスなんかでも、構いません。できれば、貴方の都合でお選びいただいても構いませんでしょうか?】
6紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/06/29(月) 01:26:54 ID:1Iaod7Rc
……ッン。
(年端も行かぬ少女のような動揺もほんの僅か)
(風のような速さ、滑らかさで瞬く間に壁際に追い詰められる)
(もしも彼女に殺意があったら、今の自分は確実に殺されていたな、などとぼんやり考えた)

…へぇ。
(臆せず腕を伸ばすと、その輪郭に沿ってぼんやりと手を空に滑らせる)
(脅すような色を帯びた瞳を見返し、落ち着け、と宥めるように……優しく、頬を撫でてやるかのように)
拷問は好きか? 俺も結構、目標のある拷問は嫌いじゃないな。同好の士、という奴だ。
……一応宣言しておくが、もしお前が俺を殺そうとしたら、同時に俺は、お前を再起不能くらいにはしてやるよ。
殺す自信はないけどな。
(軽く肩を竦め、首を振る。こればかりは覆しようもない事実だ)
(もし彼女がその気を出せば…間違いなく、この紫 一久は殺されるだろう)

(目一杯の虚勢を感じた。先の動揺を見さえしなければ、まだ迫力に押されたかも知れないが)
ああ、こちらの目的は安穏な対話……最初から言ってるだろう? いや、言ってなかったかもしれないが。
お互い、分かっているはずだ。"組織に属する人間"ならば、感情的に、即物的に事を構えるべきじゃない。
この場に必要なのは安穏な、冷静な対話だ。
――社会的だろう?
(薄らと口の端に嘲笑を浮かべ、余裕を持って、返された言葉を再び投げかけ)
…あるいは、それとも、お前は組織に反する人間か?
たとえば、いつこの町の人間にとっての危機になりかねないような異形を、みすみす放置するような――
(更に、先の舌戦の中で見せた動揺を、更に深め、探ろうとする)

【うむ…では、ここで凍結とするか】
【解凍は火曜になるな。時間はどうする? こちらは、一応十時以降なら空けられるが】
【もしそれで終わらなかったら……置きレスなり、としようか】
【さすがにそこまで長くはかからないとは思う、が】
7媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/06/29(月) 01:34:19 ID:KNewKj8U
【火曜の22時以降ですね……承りました。今のところ何も問題ありません
 では前後に避難所で待ち合わせ、ではどうでしょうか……私も多分終わらせられる、はず、と……多分っ】

【………うん、組織な紫さんえげつない、えげつないです。(←褒め言葉)
 ともかく、本日はこんなにこんなに長らくもお付き合いを有難うございました。
 まったく、好き勝手させてもらって……ここまででも、非常に楽しませていただいたばかりでっ。(一礼)】
【では、これ以上何もなければ、今日はこれにて失礼を。
 どうぞ、ゆっくりと休まれてください。お先になりますが……お休みなさいませ、紫さん】
8紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/06/29(月) 01:41:10 ID:1Iaod7Rc
【オーケイだ。火曜の十時…まあ、多少は早く来れるかもしれないが、その前後に待ち合わせとしよう】

【クク、お褒めに預り恐悦至極、だぜ……実は結構細かい所でミスしてるんだが(←)。
そちらも、時折と言わず混じりまくる暴投もしなやかにキャッチしてくれて助かったぜ。
こちらこそ、こんなに長々と付き合って貰って、ありがとうだ。】
【うむ。お互い安 穏 な明後日を迎えるため、ゆっくりと身体を休めるとしよう】
【では、失礼】

9須佐乃 水琴 ◆MIKOlshTCI :2009/06/29(月) 05:51:39 ID:n9kTVk44
【名前】須佐乃 水琴(すさの みこと)
【年齢】17歳/高校二年
【性別】女
【身長】172cm
【3サイズ】
【容貌】背までの黒髪。釣り目がち。
    ツーポイント眼鏡をかけ、左瞼を過ぎる薄い縦傷がある。
    色白で、姿勢はよく、細身で引き締まったからだつきをしている。
【能力】勁(自らの霊力と運動力の総称)の操作に長ける退魔剣士。
    得物は長刀「斑雪(はだれゆき)」。
    異能者ではなく、異能級の武術の手練である。
    自他問わず、勁を活性化させて傷の治りを早めるなども可能だが、
    戦闘にフル活用するとなると体に大きく負担をかけるため、長期戦は苦手。

【希望】雑談、戦闘、エロール
【NG】 猟奇的なロールや排泄、特殊プレイ
【弱点】遠距離攻撃・熱や冷気、電流などといった現象

【備考】廃業して久しい、警察お抱えの禍討ち――
    異形・異能暗殺の技を伝える家の嫡子。
    昨今の異能激増の影響か、恵まれた才能を持って生まれる。
    魔性は引き合うという言い伝えに備え、
    数代振りに「お務め」する資格を警察より授かる。
    現在は単独依頼を受けず、
    自発的な異形駆除や、友好組織のヘルプなどを主に。

    マイペースで面倒くさがりな、遅刻欠席も多い不良生徒。
    いちおう保健委員。 これでも養護教諭志望。
    身内には依存し、敵には容赦なく、卑怯非道も厭わない。
    剣士としての誇りはなく、盛り短き禍討ちの任を終えるまでに、
    異能異形の激増問題を片付けるため、多方面に恩を売るために剣を執る。

【おきにげー】
10青江結 ◆1TsjQVwL82 :2009/06/29(月) 22:32:52 ID:0yUpB46n
【名前】青江 結(あおえ ゆい)
【年齢】 17
【性別】 ♀
【身長】 166cm
【3サイズ】 87 58 89
【容貌】
硬質なセミロングの黒髪と同色の瞳。
常に穏やかな表情を崩さないに心がけている。
【能力】
結界の構築、修繕、破壊。
戦闘に用いる一時的なものの強度は精神状態に左右され、動揺している時には酷く脆い。
【希望】 日常ロール 戦闘 エロール
【NG】スカ
【弱点】動揺を誘う言動や存在(半妖、元人間の異形など) 人質 
【備考】
高等部2年 水泳部所属。
家は退魔師の名家の分家で刀と結界を扱う術に長ける。

兄弟は兄一人、姉二人。年の離れた兄や姉に懐いている。
各地に点在する結界のメンテナンスを日課としている。
仕事にやりがいを感じているため異形や妖魔に対しては冷徹。

趣味はスキンダイビング

【プロフ投下と、しばらく待機します】
11風堂 真緒 ◆w039G.qnYk :2009/06/29(月) 22:50:53 ID:mkfzmpmS
【名前】風堂 真緒(ふどう まお)
【年齢】18歳
【性別】女
【身長】145cm
【容貌】肩までの真っ黒な外跳ねの髪、ぱっちりした釣り目、色白の肌
    (所謂チビで小生意気な顔)
【能力】闇操作。
・特定した相手の視界を暗闇に染める。
・自らの姿を闇に隠す。
 ※どちらも2〜5分程の効果。
その他、軽い衝撃波・跳躍(10m程度)などが可能。
【希望】雑談、戦闘、エロール
【NG】妊娠、死亡
【弱点】神聖な力や光を浴びると体力が低下する(日中は日傘をさしている)
【備考】魔界で取り返しのつかない罪を犯してしまい、
    魔界から人間界に逃げてきたおちこぼれ悪魔。
    捕獲されないように、学園の生徒に成りすまして身を潜めている。
    ある程度は人間と同じ食事で生命維持できるものの、魔力の維持が困難なため、
    倒した異形や異能者のエネルギーを摂取し、餌にしている。
    摂取方法はその肉を食する、血を飲むなど。
    現在の名前は人間界に来て初めに殺した異能者の名を奪ったもの。


【そんなわけで(※避難所参照)宝樹仍未から風堂真緒に変更したよ】
【以後このキャラクターで活動していくことになるから宜しくお願いしま〜す、っと】

>>10
【こんばんは〜】
【2時位までだったら相手出来そうだけど・・・立候補してもいい?】
12青江結 ◆1TsjQVwL82 :2009/06/29(月) 22:55:29 ID:0yUpB46n
>>11
【今晩は、是非、よろしくお願いします】
【シチュエーションはどうしましょう?】
【見た感じおもいっきり対立勢力で面白いですけれども】
13風堂 真緒 ◆w039G.qnYk :2009/06/29(月) 23:05:03 ID:mkfzmpmS
【こちらこそよろしくー】
【全くの同感だな。性格見る限りでは、あたしが話すより先に
 攻撃されそうだなぁって考えてたところだし】
【んじゃあ・・・1匹の魔物を取り合ってみるとか、どうだろ?】
【あたしは食糧に、そっちは退治目的で、夜にバッタリ会う感じかな】
【他に何か考えてたシチュがあったら、それでもいいよ?】
14青江結 ◆1TsjQVwL82 :2009/06/29(月) 23:11:41 ID:0yUpB46n
【ゆくゆくは(?)餌にされかけてもいいかなと思いましたが】
【最初ですからそこまで行かなくてもいいかもしれませんね】
【展開次第ということで】
【そのシチュエーションでよさそうです。】
【書き出しは考えていらっしゃるならお任せしますし】
【私が書き出しでもよいです。】
15風堂 真緒 ◆w039G.qnYk :2009/06/29(月) 23:16:54 ID:mkfzmpmS
【食べてもいいなら喜んで(口がくぱぁ)・・・ってそうだよッ!
 初対面でいただきますは早過ぎるって!】
【じゃあ書き出しはそっちにお任せしちゃおうかな】
【場所は好きな所にして構わないよー】
16青江結 ◆1TsjQVwL82 :2009/06/29(月) 23:19:10 ID:0yUpB46n
>>15
【ではそれはまたの機会にということで】
【それでは少々お待ちください】
17風堂 真緒 ◆w039G.qnYk :2009/06/29(月) 23:20:11 ID:mkfzmpmS
【は〜い、待ってるね】
18青江結 ◆1TsjQVwL82 :2009/06/29(月) 23:40:36 ID:0yUpB46n
(――雨を吸った黒い土が跳ね上げ、凄まじい速度で駆ける魔が一体)
(空中に舞い上がった土と一緒に粘液が転々と地に落ちる)
(原型を留めていない左手から落ちた雫が白煙を上げている)
(恐怖と共に必死に振り返ったその先に、人影は無い)
(安堵をすることもなく激痛をごまかすように、その魔は走り続けた)

……逃げても無駄なのに。

(魔の視界の限界の外から、走りながら呟く)
(血痕と匂い、それに駄々もれの妖気によって正確に後をつけることが出来る。)
(わざわざ相手は全速力で逃げて、力を浪費してくれているため、もっとも楽な方法を取る)
(つまりは少し遅いペースで走り、相手が力尽きるのを待った。)
(与えた傷は3箇所で、時間が経つごとに徐々に魔が弱っていくのが分かる。)

そろそろかしら。
……いや。

(急激に速度を落とし、気配を消した。)
(追っていた妖魔は気づかずに’そこ’へ向かって走り続けるが――)
(得たいの知れない何かがいる。緊張と共に静に距離をつめていく)
19風堂 真緒 ◆w039G.qnYk :2009/06/30(火) 00:06:44 ID:mkfzmpmS
(前に魔物を喰らったのはいつだったか――)

・・・・・・お腹空いた。
お腹空いたお腹空いたお腹空いた〜っ。
うーん・・・今日は収穫ゼロ、か・・・。
こういう時に、ボロボロに弱った奴でも出てきてくれりゃ助かるってのにさ・・・。
(自分とて、大した魔力を持っているわけではない。魔界ではおちこぼれとまで言われた存在だ)
(ましてや、人間界に来てからというもの魔力は落ちる一方)
(故に強力な魔物や異能者は倒すことができない。狙うは弱小か、或いは何らかにより弱りきったそれか――)

・・・・・・ん、んん?
(鼻をひくつかせる。雨の匂いに混じって、向こうから独特な匂いが漂ってきたからだ)
ん・・・あはっ、なんだよなんだよ、居るじゃんか!
誰だか知らないけど、ご親切に調理してくれた奴がいるってところか。
(嬉しさのあまりニィッと笑い、駆け出した)
(雨で足が濡れるのも気にせず、傘も差さずに走る、走る)
(夢中で向かう先に、食糧があると信じて)

・・・・・・見ぃつけた。
ちと大きいかな。でもこれぐらい弱ってりゃ、あたしでも何とか・・・なるかっ!!
(魔物は白煙を上げてこちらを見ている。まだ闘うつもりなのか)
(もうそんなことはどうでも良かった。魔物に両手を突き出すと、トドメとばかりに衝撃波を放つ)
(――が、夢中なあまりすぐ近くに存在する微かな別の気配に気付くことができなかった)

【じゃ、改めてよろしくねー】
20青江結 ◆1TsjQVwL82 :2009/06/30(火) 00:26:00 ID:fqE7jsuG
(――逃げていた妖魔の存在が消える)
(何かに弾き飛ばされたのようだった)

……あらあら。
困りましたね。

(にっこり笑って日本刀を抜く)
(十分な時間を与えるためにことさらにゆっくりと歩く)
(存在を隠そうともせずことさらに存在を誇示してみせた)
(――人型であることを確認して、声をかける。)
(人の形をしていても、発する気は純粋に魔。)
(人型にしては悩む必要もなく、分かりやすい狩る対象だ)


……人の言葉が理解できそうですね。
今晩は。
(微笑みかけ、眼が合う)
(一瞬だけ視線をそらし――其の間に間合いをつめていた)

(首のあった空間をを白刀が横切った。)
21風堂 真緒 ◆w039G.qnYk :2009/06/30(火) 00:42:44 ID:F5JdHrkW
よーしっ、あたったか。
図体でかいだけののろまで良かった良かった、っと。
(崩れた魔物に近付き、手を伸ばす)
(さて始めはどこから食べようか。腕か、頭か、生臭さをとるために少し焼いてしまうべきか)
(雨降る夜空の下、ゆっくりと食事を楽しもうとしていたつもりだったのだが・・・)

・・・・・・・・・あ?
(声をかけられ振り返る)
(この光景を見ながら、落ち着いて声を掛けてくるのだ。恐らく常人ではないだろう)
えっと、お前、だれ?
・・・・・・・・・・・・ッ!?
(微笑みを見せて間もなく、得物を構えた少女は一気に此方に飛んでくる)
(――――殺られる・・・!)
(と、危険信号が全身を駆け巡り、慌てて後ろに跳躍する)

なっ、何なんだよいきなり!
そんな物騒な物振り回してあたしの邪魔しないでよ。
それともお前も喰われたいのか?
(折角ありつける所だった食糧から大分離れてしまったと、悔しそうに歯を剥き出して黒髪の少女を睨む)
(どこかで見かけているような気もする顔だが、果たしてどこだったか。思い出せない)
22青江結 ◆1TsjQVwL82 :2009/06/30(火) 01:01:11 ID:fqE7jsuG
(白刃が空を切り裂く)
(相手の反応の良さに舌を巻いて刀を納める)
(友好のためでは決して無い)
(最速の抜き打ちのためなのは構えから明白だった)

存在自体が物騒な方が何を.
あら?人も食べますの?
それはそれは……。

(右手を挙げる)
(少女の形をした魔の後方に結界を形成した)
(揺るがぬ信念から出来たその結界は薄いが、全ての魔を拒絶するように強固に出来た)

あら、学校でお会いしました……?

(確かにどこかで見かけた顔で、自然にその言葉が出た)
(相手が応答するそぶりを見せた瞬間、自然と体が動き、横薙ぎの一撃が再び魔を襲う)
23風堂 真緒 ◆w039G.qnYk :2009/06/30(火) 01:35:25 ID:F5JdHrkW
存在が物騒・・・って、へぇ。
あたしはまだ何もしてないって言うのに酷い物言いだな。
ははっ!食べちゃ駄目だって、そんな決まりないだろ?
・・・・・・?
・・・・・・なにさ、これであたしを逃がさないつもりか?
退魔師か何か知らないけどさ、迷惑なんだよ、そーいうの。
よぅし、決めた。食べるのはお前が先。
(背後に結界の気配を感じる)
(これに触れればどうなることやら。皮膚が焼かれるのか、それともただの壁なのか・・・)
(しかし、目の前の穏やかな雰囲気の少女が作り出したとは
 思えない程の、強固な力が込められていることは伝わってくる)

(背後に下がれぬのならば――――突き進むのみ)
へっ、お前もどっかに吹き飛んd・・・・・・・・・え?
(“学校”と聞いて、衝撃波を放とうと構え掛けた手が止まる)
・・・・・・・・・ッあ・・・!!?
いったぁっ!!
(油断した隙を狙ったのだろう、少女は動きだしていた)
(拙いと思い透かさず真上に跳ぶが、どうも間に合わなかったらしい。刀が左肩を掠めていく)

う・・・ぐぅっ・・・。
(路地を挟む塀に何とか着地すると、右手で肩の傷を押さえながら ふらりと立つと)
(間抜けなことに、肩の痛みのせいで涙を浮かべた目で少女を睨むように見下ろす)
(どうやら・・・痛かったらしい)
ぐすっ・・・ううっ・・・お前なんか、お前なんか嫌いだっ!
学校で会ったら覚悟しておけっ!
絶対許さないんだから!食べちゃうからな!
(――戦意喪失、食欲減退。雨が傷口に沁みて、じくじく痛む)
(負け惜しみとしか言いようの無い台詞を吐き捨てると、塀から民家の屋根に飛んで全力で逃走する)


――うう・・・怖い怖いっ・・・この街にあんな奴がいるなんて知らなかったよ・・・。
ご飯も食べ損ねちゃったし、くそっ・・・今日は本当ついてないなぁ・・・。
(屋根から屋根を跳び走りながら、そんな独り言を呟く)


【遅くなってごめんね】
【時間が近いから強引だけどあたしはこれで〆るよ。お相手ありがとう】
【次は学校で会えたらいいな】
24青江結 ◆1TsjQVwL82 :2009/06/30(火) 01:52:03 ID:fqE7jsuG
私は人です。
魔は討ちませんといけませんので。

――さようなら。

(隙を逃さず前へ、走る)
(間合いをつめ、刃を鞘で加速させる)
(閃光のような一撃だったが、肩を掠めるに留まっていた。)

……疾い。
ならば足を止めればこちらのもの、でしょうか?
それとも……後の先を取るしかないでしょうか。
(少し迷った末、後者を取った。)
(結界の存在に気づく相手ならば足を取るのは難しい。)
(結界を前面に伏せ構える)

あら。
(こちらの思惑と裏腹に、逃走を開始していた。)
(最初の妖魔とは別格の速さ。追う事は――不可能だ)

……ええ、覚悟しましょう。
(いなくなった相手にそう呟く。)

あら、忘れていました。ごめんなさいね。
(にっこり笑って、瀕死の妖魔に向き直る)
(妖魔の絶叫と共に白い煙が立ち上った)

【いえいえ、時間通りです、これで〆ますね】
【では次は学校で。ありがとうございました】
25風堂 真緒 ◆w039G.qnYk :2009/06/30(火) 01:55:45 ID:F5JdHrkW
【見届け完了。こっちの時間に合わせてくれてありがとう】
【また機会があったらよろしくね。じゃあお疲れ様っノシ】
26鬼塚蝶子 ◆WWl9wVZZQY :2009/06/30(火) 16:45:35 ID:kMaSObZP
【名前】鬼塚蝶子(おにづかちょうこ)
【年齢】18歳/3年生
【性別】女
【身長】162cm
【3サイズ】86/63/89
【容貌】髪は暗褐色。背の中ほどまでの長さで毛先に向けて緩くウェーブ。肌は不健康な白さ。瞳は真っ黒。
【能力】自身の肉体機能の強化、操作、変形、再生。戦闘は強靱な筋力を活かした素手の格闘メイン。
戦闘時は痛覚を自ら鈍らせている。専ら至近戦だが背中や脇腹からは
任意で数十本ほどの触手が生え、半径5m以内の的ならそれで対応も可能。
骨格や筋肉を変形させ自分の外見をまるっきり他人に造り変えることも出来る。
【希望】雑談、戦闘、エロール(要相談。同性も可)
【NG】グロ、スカ
【弱点】背中への攻撃、日中の戦力低下、遠距離戦、単純な殴る蹴るで対応出来ない相手
【備考】妖魔を自ら体内に取り込み力を得て魔を狩る一族の少女。
力を求めてより強力な妖魔『千手』を無理に取り込もうとした結果、人格が破綻。一族から追われて今に至る。
夜になると背の皮膚下に大きな蜘蛛のような妖魔のシルエットが蠢く。
昼間は妖魔の活動力低下の影響を受けて冴えない頭と怠い体を引きずり、眠そうにしている。
夜は好戦的で享楽的。時に倒した妖魔や人間の血肉を啜り喰う。
夜間の服装は足首まですっぽり包む黒いマント以外は全裸。

性格は嗜虐的。お気に入りほど愛でたくも壊したくもなる。
これは妖魔云々より本人の気性による部分が大きいらしい。
>>1スレ建てお疲れさまです】
【まずはプロフ投下だけで】
27伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2009/06/30(火) 21:35:17 ID:+rsz0VGi
【スレ立てありがとうございます。プロフを置かせていただきます】

【名前】伊織津綺子(いおり つきこ)
【年齢】17 高等部2年E組
【性別】女
【身長】168センチ
【3サイズ】85−58−85
【容貌】ショートカット、切れ長で涼しげな目元、きりりとした雰囲気
【能力】電気を起こし、放つことができる。
    稲妻を起こして攻撃するほかに、微弱な電流で治療行為なども可能。
【希望】バトル 日常ロール エロールは要相談※
【NG】スカ、グロ、死亡、後遺症の残る怪我 相談なしのエロール
【弱点】放出する電力量に比例して、体力の消耗がある。
    大きい電力を発するためには充電が必要なので、短時間での連発はできない。
    逆に弱い電力は意思に関係なく発してしまうことも多く、しょっちゅう精密機械を壊す。
【備考】高等部2年。陸上部のエース。ハイジャンプの学生記録を持っている。
    淑やかな優等生であり、クールでストイックなアスリートでもあるが、
    素の性格は素直で恥ずかしがり。育ちはいいが謙虚で努力家。
    厳しくしつけられたので、少し頭が固いところもある。
    兄を異能に殺されており、それがきっかけで退魔の世界へ足を踏み入れた。

*現在の状況
・恋人である迫水直と組んで退魔を行っている
・武道家である祖父と叔父に迫水の能力と退魔のことを知られている
・天羽都の能力によって、ハイジャンプの新記録を出してしまった。
・妖魔にレイプされた記憶を御木本正太郎によって封印され、表面上忘れている。
 迫水と御木本の二人は真実を知っている。
・兄の仇である「仮面の電撃異能者」は実は紫一久であるが、そのことはまだ知らない。


※ロールの状況により、ご希望に添えないことがあります


【投下落ちです】
28迫水 直 ◆mkbuDdznjc :2009/06/30(火) 21:45:35 ID:rSn0vCrk
【名前】迫水 直(さこみず ただし)
【年齢】19/3年生(2回目)
【性別】♂
【身長】185cm/75kg
引き締まった体躯。一見細身だがしっかり筋肉がついている
【容貌】短く刈り込んだ黒髪、わずかにタレ目、日に焼けた肌
【能力】妖魔寄生体
体内に寄生する妖魔の力により身体能力が向上している
・増幅された新陳代謝による異常な回復力
・常人の数倍に達する筋力と瞬発力、持久力
・皮膚・骨格・筋肉が変質して西洋甲胄に似た姿(220cm/150kg)に変身、更に能力が増幅される

以上の能力にはエネルギーとして膨大な量の食事が必要
また、その食欲は寄生体の破壊衝動を満たす代償行為でもある

※イラストを書いて貰いました
http://www.100gazou.com/sinzou/bbs.cgi?check_img=465&type=jpg

【希望】NGに抵触しなければ
【NG】後遺症の残る身体的・精神的ダメージ、衆道
【弱点】
・直情径行
・能力の暴走
【備考】
3年次に妖魔感染の影響で留年した元野球部のエース。現在2回目の高校3年生
穏やかな性格ではあるが、割と頑固で己の信条に合わない事を拒む狭量な部分もある
怪異の理不尽な暴力から一人でも犠牲者を減らしたいと考え
パートナーであり、恋人でもある伊織津綺子と共に夜毎退魔業を行っている
幾度もの戦いで経験を積んでいるもののまだまだ荒削りで
「肉を斬らせて骨を断つ」的な戦闘スタイルはパートナーに心配をかけっ放し

【プロフ投下落ちです】
29伊達 三月@代理 ◆IorinFNlA2 :2009/06/30(火) 21:50:25 ID:+rsz0VGi
【名前】伊達 三月(だて みつき)
【年齢】15(高等部一年)
【性別】女
【身長】167cm (147cm)
【体型】82/58/82(77/57/78)
【容貌】一見、凛々しい。
    肩甲骨まで届く髪を、首根で軽くまとめている。
【能力】伸縮自在:触れた物の大きさを2割変化。
    「梵天丸」を通しても使用可能で巨大化した物質の質量は増加する。
    能力は重複せず、放置すると5分で元に戻る。
【希望】日常、戦闘ロール、などなど。
【相談】スカ、グロ、エロール、重度の肉体損傷。
【弱点】武器頼りの格闘術。
【備考】普段は体を167cmに「伸縮自在」で大きくしている。
    薙刀部所属の幽霊部員で薙刀袋に「梵天丸」を入れて持ち歩く。
    お守りと称して下げている三角形の皮袋には「鬼切り」が納めてある。
    商店街の外れにある伊達骨董品店の一人娘。

    梵天丸:元は骨董品の150cmの金属製の棍。
    鬼切り:梵天丸に装着可能な霊力を帯びた正三角形の退魔の刃。

【プロフです】
30媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/06/30(火) 22:12:54 ID:Y6gECrKv
>>6
(顔の輪郭をなぞるように、まるで慰撫するような動きをみせた手がより神経を逆なでした。
 壁についていた手に思わず力がこもる。
 しかし、壁についた爪がギッと嫌な音をたてたので――それで我に返ることができた)
……殺そうとなんて、致しません。
私は痛みを伴う以外にも、屈辱を与える方法を存じております。特に、貴方のような方に。
(殺す自信はない、というけれど――それは自分を過大評価しすぎだろうと思う)
(こちらもこちらで、ちっぽけな矜持でもって薄ら笑いを返してみせながら、答えを返した)

………私の頭は、あまり作りがよくありませぬゆえ。
最初から安穏な対話を望んでいた、と貴方がしたことは記憶しておりませんが、
必要なのが安穏な、冷静な対話ならば、それに応じて差し上げましょう。
(そこまではいくらか冷静な装い。それこそ、落ち着きを取り戻してきたような)
(それでも、次の言葉は彼女にとって“禁句”だった――「組織に反する人間」というその一言は)
―――あまりよく動く舌は。
(真っ黒な瞳が、冷たさを帯びた。動揺も掻き消えて、次に孕んだのはもっと深くて暗い感情)
(すっと近かった顔を更に近付ける。それから、唇を少し釣りあげて薄く笑い)

………このまま“噛み切って”しまいますよ?

私は少なくとも、組織に反しているつもりはありません――
推測でかようなことを話しになりますのは、正直なところ好ましく存じません。
私には私の定義があります。勝手なお話ですけれど、お分かりになっていただけますでしょうか。

(声を低め、その貌から一切の表情を消して凄んだ)
(鼻先があたりそうな距離で、明らかな“不快”の空気を前面に押し出し、無表情を彼にぶつける。
 ――彼女は自分の大切なものが絡めば絡むほど、時にひどくムキになる。加えて、容赦も外面も恥も無くなる)
(主人への忠誠を疑われた狗が、感情にまかせて低く唸り声を、あげるように)



【紫さんとのロールの解凍に、しばらく場所をお借りいたします。(一礼)】
【それでは、改めて宜しくお願い致します……加えて、眠気・リミットなどのときは遠慮なくっ、です。】
31紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/06/30(火) 22:36:40 ID:aA1bgE1W
(自分の顔のすぐ横で、爪が不自然に立てた音)
(それに気づいた時は、まだ少々マシだったのだが)

………っふ
(思わず、目を閉じた。精神的優位を奪われたと感じた訳ではない)
(ごくごく至近の瞳から迫り来た、凍てつくような暗闇を、直視する事ができなかったのだ)
(もしも可能ならば、顔も叛け、その視線から逃れたかった所だ)
舌を噛み切る……ディープキスか?
まったく、過激な女だ…一応俺、女性経験ないし、キスもしたことないから、優しくして欲しいんだが。
(そんな戯言を、誤魔化しのように呟きつつ、何とか心を落ち着かせようとする)
(壁に押しつけられた背中は、もう汗だくだった。プリーズシャワー)

…………分かった、分かった。
(何とか動揺を押し隠して、宥めるような声を出したのは、自分の中でだけでも、自分の精神的優位を保つため)
(そして同時に、怯え震える自身の心臓を宥めすかす為でもあった)
そんなに怒るな。ちょっと聞いてみただけだろうが。
(そして、何とかして瞼を持ち上げ、媛名 葵の"不快"を覗き込む)
謝る、悪かったよ。誰にでも触れて欲しくない所はあるだろうしな。
…だから、なあ? 冷静で、理性的に、社会的な対話を行おうじゃないか?
(とりあえず、胸中でしっかりメモしておく)
(――組織への依存、莫大)
(いや、あるいは……この感情的な対応、組織の中の誰か、に陶酔しているのかもしれない)

……しかしだな。分かるだろう? 俺の言いたい事も。
迫水 直が俺の情報を漏らした、という事実はさておき、アレはもう、異形スレスレだ。
一応、俺は上からの要請…というか、要望で、現時点では静観しているが。
(だが、この少女――この女の属する<<深凪>>という組織は、果たしてそんな柔軟な対応を取れるのだろうか)
実際、そこの所はどうなんだ。……何故あの二人を庇った?


【同じく、暫し場所をお借りする。よろしく頼むぜ】
【それはお互い様だ。無理があったら遠慮なく言えよ】
32媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/06/30(火) 22:53:58 ID:Y6gECrKv
貴方のなかでディープキスって、かようにえげつないのですか?
……優しく、がお望みとあればそれはもう、手取り足とりお相手させていただきますけれど。
―― 一晩じっくり、お互いを知るためにも、キス以上のことも経験なさってみませんか?
(至近距離での睦言が、本当に状況を反映するわけではない)
(いつものような表情で小首をかしげてみせても、未だにその目は不快を孕んだまま。
 それでも、向こうが宥めるような声をだせば、その黒の瞳の奥にすっと闇が引き込まれた)

……触れて欲しくなかったわけじゃなく、誤解をしていただきたくなかっただけです。
これでも実に冷静で、理性的に、社会的な対話を行っているつもりですのに
貴方は私にこれ以上と貴方に傅いて対話しろと、お望みであられましょうか?
(――壁に押しつけて、半ば襲いかからんばかりの状態。
 これを本気で「傅いている」と思っているなら、大問題である。
 彼女はよほど間違った教育を受けてきたことになるが、もちろん仕様で、本気ではない)

――貴方が≪深凪≫のことをどんな風に想われているかは存じ上げません。
ですけれど、その口ぶりから失礼して想像させていただきますに……。
(ううん、と考えこむ素振りなんてとりながら、しばらくして)

「お前に獲物を取られたくなかったから、庇い立てをした」

とでもいいますと、しっくり来ますでしょうか。
貴方の想像なさる≪深凪≫らしい答えではありませんしょうか?
(もう一度反対側に小首をかしげる彼女は、それこそ嘘をついているようではなかった)
(口ぶりからしてそれが本当かどうかは疑わしいところだけれど、
 彼女自身、自分が庇いたてした本当の理由を――理解しきれて、いなかったからだ)
33紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/06/30(火) 23:17:03 ID:aA1bgE1W
キス以上、なぁ…
(実のない話を展開するのは、一種の現実逃避と言える)
(自分と相手の心にゆとりを作りだし、その差を埋めるための行為だ)
そりゃ、ああ、そういう事に興味がないと言えば嘘になるが。俺も年頃の男子だしな。
だが残念ながら、俺はそういう事をするのは真に信頼できる相手だけと決めているんだ。
結構純情だろう?
(軽薄な笑みを、何とかして表情に作り出す。あながち嘘でもないのだが)

――なるほど。
(確かに、納得できる理由ではある)
(獲物を横取りされたくないなら、狩ろうとしていた自分を押さえようとするのは当然の行為だ)
(……なんて、あれほどの動揺を見せた奴が言ってどこに説得力があろうものか)
なるほど確かに、それは俺の想像する<<深凪>>らしい答えだったな。
(小さい頷き。すぐそこの真黒の瞳も、先程よりは随分と恐ろしくなくなっていた)
しかし、答えを受け取ってなるほどと頷くだけで納得するような人間ではないんだ、俺は。残念ながら。
もしも本当に、お前が<<深凪>>の一員としての判断 だけ でそうしているのなら、こんな状況にはならなかった。
――わざわざ背中を向けて携帯電話を弄ってた俺をどうにかする方法なんて、いくらでもあっただろう?
(事実は違う。媛名 葵は、"本部と連絡すべく"携帯電話を操作していた自分を、ただ煽るだけだった)

…とりあえず、この腕をどけてくれないか。安穏で行こう、安穏で。
(最大限の勇気を静かに奮い立たせ、左手を媛名 葵の右腕に置く)
(軽く電流を流そうか、とも考えたが…なんとなく、手の内は可能な限り隠しておきたかった)
そして、教えろ。……まだ他に、理由があるんじゃないか?
それはひょっとして、組織の人間としてのお前ではなく、個人の、ただ一人の人間としてのお前にあるんじゃないのか。
(更に、それは、媛名 葵という人間の…ひょっとしたら、隙間になっているのではないか、と考える)
34媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/06/30(火) 23:40:45 ID:Y6gECrKv
……人はみかけによらぬとは、言うものです。
典型的な童て――……など、下世話な言葉を吐きだしますは不躾でありますね。
(仕様なのか本気なのか、驚いたようにぱちぱち、と目をしばたかせたりしてみせたが
 しばらくしてから、まるでオモチャに飽きた子供のようにふー、と一息ついて)
……お互いに精神の安定のさせ方が似た仕様なのが、いささか不満です。
(至近距離で聞こえるか聞こえぬかの声で、ぽそりと呟いた。
 彼も自分もこんなやりとりをする理由は同じなのだろうと――察してしまったらしかった)

ええ、真実は別と致しましても、実に≪深凪≫らしい答えでしょう。
なれば、愛らしく納得なさって下されば十全に重畳と存じます。
(このときまでには、彼女も自分の犯した失態の全てを把握できるくらいには落ち着いていた)
(そうして、分からぬ感情にぶらされた自分を冷静に省みて、目の前の男にまっすぐ対峙できるほどに。
 だいたいが、心を揺らして勝てるわけもない相手――このまま、食われるわけにはいかない、と)
――確かに、携帯を弄っていた貴方をどうにかする方法なんていくらでもありました。
ですけれど、その幾らでも、を用いますと「手を取る」ぐらいでない武力行使です。
最初にお話なさったではありませんか……お互いに、軋轢が生まれることなど、望まないのだと。
(彼女だってこんな言葉が事実と照らし合わされないのは分かっている。
 彼が本気で納得しないことだって知っている。完全に納得させることなど、望んではいない。
 それでも、確かに論理的には納得出来る言葉なはずだ――どれだけ、間違いとは分かっていても、
 論破を重ねない限りは、真実としてみなされてしまうような「言い訳」を、彼女は自覚していて悪びれもなく連ねた)

(重ねた手を一瞥してから、言われるがままに大人しく離した)
(それから、教えろと言われると彼女は少しだけ眉根を寄せてから押し黙って――)
………思いついません。
そもそも、そんなことを聞いて何になるというのですか――思いついても、何で、教える義理があるのですか?
それは、ぷらいばしーの侵害であると、存じております。
(ひどく不思議そうに、首をかしげた)
貴方だって私が、なんでそんなに迫水さんの彼女さんに御執着なさるのですか?なんて聞いたら、
プライバシーの侵害だ、なんて仰られますでしょう?
(そうして、何事もないように、また不思議そうに言葉を繋いだのだった。ひとつだけ、“カマ”の先をちらつかせて)
35媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/06/30(火) 23:42:57 ID:Y6gECrKv
【長考でレスが遅れ気味なうえに誤字脱字がどんどん激しくなっていって申し訳なくっ、です】
【その、なんです――語数はバサッと切ったり、確定っぽいのはぽいっと蹴られてくださいませっ(深々と一礼)】
36紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/07/01(水) 00:09:49 ID:p5+qvdbm
……そうか。
(内心、舌打ち。いや、舌打ちを通り越して、歯噛みだ)
(眼前の黒い瞳は、最早すっかりと平常心を取り戻してしまっていた)
(きっとその脳内では、自分に会ってからの自身の、こちらの、全ての動作を完全にリストアップし、解析されているのだろう)
(それを正面にして、初めて悟った――あの困惑は、最大限の攻勢の機会だったのだと)
………確かに、そうだな。
(少しの思考の末、取った行動は"現状維持")
(きっと、幾百の言葉を打ち合わせれば、彼女に事実を突きつける事ができるであろうと考える)
(だが…だがもし、その末に自分が敗れたら? 精神的優位を完膚無きまでに明け渡す羽目になる)
(それは、今後の事を考えれば好ましい事ではない)
(たとえ事実とはいえ、全ての行動は感情に基づくもの。そして感情は四則演算ではない)
(故の、現状維持。逃げと言っても良い)
……そうだな。お互いにいがみ合う、そんな構図は望ましくない。
対立するときは、対立する時だけで十分だな?
実に理に適う。合理的で、社会的だ。
(――状況はどうあれ、感情的にはものすごい敗北感だった)

…………!?
(思わず突きつけられた、刃)
い、や…それは、だな。
(それは、まだ尚攻勢の姿勢を取っていた自分にとっては非常なまでに不意討ちで)
(思わず誤魔化しの言葉を紡ぎ、視線まで泳がせてしまって)
(それが"鎌かけ"である事に気づいたときは……最ッ高に手遅れだった)
……いや。
別に、プライバシーの侵害、などとは言わない。ただ、こんな風に、派手に間抜けを晒すだけだ。
(半ば自嘲するように言って、大きく肩を竦めて見せた)
(またも攻撃の糸口を手放した。自分で自分が嫌になる)

………ふぅ。
(総合的に見れば、この出遭い、そして対話は、実に有意義な物であった)
(なのに、何なんだろう…この敗北感は)
――ともあれ、だ。
お互い、ある程度にはお互いを理解し合えた、な?
俺としては、俺をつけ回していた奴の正体とか、そいつの事…色々分かれたし。
(話ながら、壁から背中を離し、ゆっくりと方向を転換して、退路を確保しに入る)
……とりあえず、ここは手打ちとしないか。
互いに、必要以上の対立を作る必要はあるまいし…冷静な対話をするには、少々心象が悪かろう。
そっちはまた、別の機会という事で、な。


【とりあえず、〆に向かってみる。何かし忘れた事はあるか?】
37紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/07/01(水) 00:12:16 ID:p5+qvdbm
【いや、いやいやッ、長考は俺も負けず劣らずだし、誤脱字もしょうがないしっ】
【お互い、気にしない方針で……だ。気にするな、気にするな】
38媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/07/01(水) 00:27:51 ID:Qv95laG2
はい、合理的で社会的です。初めて、お褒め頂き重畳であります。
(よくできた、と褒められた子供が喜ぶようなそぶりでそんな言葉を返す)
(どうにか、一線は守れたと思う――我ながらなんて意地っぱりであろうとは思ったが、
 この男にみすみす呑まれたら、それこそお終いだ。自分は決してこの男を過小評価したりなんかしない)
(ムラサキカズヒサ。その頭をしっかり叩きこむ――もうこれ以上、この男の前で何かを晒してしまわぬように)

………。
(しかし、そのあとの反応はいささか驚くものだった)
(伊織は電気を扱うのだから、もしも技術的に活かすなら――どこの機関も欲してやまないはずだが野放し)
(それに、クリスマスのことにしろ何のことにしろ、迫水が紫を敵視しているにも関わらず、
 紫一久はかのカップルの動向を“カップル的なことまで”把握しているのだから――) 
(伊織にはバラしてないというのだし、それこそ横恋慕でも、なんて、
 苦し紛れに勝手な苛めを呈してみたらそれが思いのほか――大きすぎる獲物を釣り上げた)
……正直、私は私が迫水直を見逃しているということよりも、
貴方が「捕獲」して利用することをする組織であるのなら――伊織津綺子をみすみす手放しているのが分からぬのです。
それこそ、さっき貴方が言ったように「腕力がないこっちなら、どうとでも」できるはずです。
そうしてそれを餌にすれば、迫水直の捕獲とて難しくないでしょうに。
(――たぶん、自分はどこかで大きなものを見逃した。それが何なのかは分からない。
 そう思って内心小さく舌打ちをした彼女が、流石に目の前の彼と伊織の私怨など知るはずもなかった)
……伊織津綺子の力は強大です。
かような電力を操る異能など――あれに勝るは、異形くらいでありましょう。

……ええ、全く問題ありません。
お名前も存じ上げることができましたし――これ以上にない収穫でありましょう。
そもそも、貴方を尾行したのは私の方でありますから……改めて、不躾に謝罪を申しあげさせてください。
(黒髪を揺らして、少し深めの一礼。
 相変わらずの表情だったけれど、礼は尽くすタイプなのか――それとも、やはり仕様なのか)
またの機会、楽しみにしております。
―――あ、あと……わたし、口止めされていないので、口にチャックするつもり、ないですけれど構いませんか?
(そして、首をかしげた。
 構いませんか?と聞きながら、彼女はもう既に自分の答えを決めていそうな口ぶりであったけれど)



【ない、と思います……このまま、向かって下されば重畳です】
39紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/07/01(水) 00:53:12 ID:p5+qvdbm
確かに、そうだな…。伊織の力は、無視し難い物だ。
(返事を作りながら、なんとか状況を見直して――ふと、思い立つ)
(もしや、眼前の女は、こちらの思惑とは別の勘繰りをしているかもしれない)
(それは、かつて迫水 直にも示した状況……横恋慕。想像するだけで、こちらとしては怖気が止まらないが)
………
(ならば…いっそのこと、その誤解を、不自然でない程度に煽った方が、むしろ都合が良いのではないか)
(そう思い至ると、思考の間が不自然にならない内に、急いで言葉を継ぎ足した)
……うるさいな。言われずとも、分かっている。
(少しだけ視線を下に向け、表情はあまり見せないように…しかし、拗ねたような表情を作って、呟く)
(……オタク趣味に嵌り込んだのは、こういう俗っぽい表現、演技を身につけるためでも、あった)

謝罪はいらん。言ったろ? 俺がお前の立場だったら、同じ事をする。
…管轄内に未知の勢力がいたら、正直不愉快だしな。
口の方も本当は噤んで貰いたいが……お前を黙らすとなると、それこそ爆弾でもつけないとできなさそうだ。
(苦笑しつつ、堂々と背中を向けた。一応、一定度の信用の証、のつもりだ)
こちらも上と……あと、他人に尋ねられたら答える事にさせてもらう。お互い様だ。

(ぴ、と手を小さく上げると、肩越しにひらひらと振って)
じゃーな、媛名 葵。昼に会った時に何と呼ぶかは知らんけど。
……精々仲良くしようじゃないか。できる限りは、な。
(何か、楽しい事でも見つけたかのように、肩を揺らして歩いていった)


【では、こちらは一応これか、この次で〆とさせてもらおう】
40媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/07/01(水) 01:17:11 ID:Qv95laG2
(あのどこか大人びた顔を俯かせて、まるで拗ねた子供のような口調で呟く彼。
 ギャップに内心それこそ目をぱちくりものであったが――彼女の不運は、「色恋」が苦手分野なこと)
(本来なら、心にひっかかったその違和感に、もっと敏感になるべきだった。
 目の前のこの男なら、みすみすこんな風に自分の「弱点」に成りえる「思い人」をさらすはずがない)
(むしろ、大切なものは自分から遠ざけておくんじゃないだろうか――と、
 そんな思考を働かせるべきだったのに、彼女はいとも簡単に、彼の策略の中にはまりこんだ)
………青春、であられます。
(小首をかしげる――この女に事実を察しろと言う方が、率直にいえば無理だろうけれど)

……私、これでも中立でありますから。
ことあることは過不足なく――情報は均等に皆様にご提供せねばなりません。
(堂々と背中を向けた彼の意を汲み取って、そんなことを言いながらも
 こちらもいくらか丁寧にその背中を見送った。自分よりもほんのわずかしか高くないのに、
 あのとき一度、酷く見下された気がした「2cm」の差――“借り”は返そう、なんてことも思いながら)
はい、出来る限りは。
もしお昼にでも会ったら、ご飯くらい奢らせてくださいませ――お休みなさい、紫さん。
(こちらもひらひらと手を振りながら、「例の食費の為に料理部」の事実を揶揄して別れを告げる)
(肩を揺らして歩いて行った彼を見送って――帽子を脱ぎ、口にくわえる)

―――読めないお方。

(耐えられなかったのはむしむしする暑さなのか、それとも彼との対話で得た如何ともしがたい熱なのか。
 彼女はその長い髪を高めに結びながら、もう一度、彼のことを思い出した)
(怜悧でもあり狡猾――でも、それだけが彼の本性ではないかもしれない。
 大人びたその貌、引き締まった体躯。学校で知った明るい性格――それは、綺麗な仮面だったのだから。
 底が知れない。ただ、こんなに悔しい思いをしたのは久々だったから――……らしくもなく、少し笑った)



【それでは、遅ればせながらこちらはこれで〆……で】
【もし、もう一レスいただけるならそれを見届けて、なければ次でご挨拶させていただいて、失礼しようと思います】
41紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/07/01(水) 01:21:43 ID:p5+qvdbm
【んむ、綺麗に閉まったので、これで〆で】
【――気にしない方針でと言いながら、眠気に連れてガンガンレス速度が遅くなった! 本当、済まん】
【長々と付き合ってくれてありがとうだ。楽しかったぜ】

【では、眠気に負ける前に、と、謝り逃げという事で、先に落ちさせてもらう】
【おやすみなさいだ。また機会があった時も、よろしく頼むぜ】
42媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/07/01(水) 01:27:44 ID:Qv95laG2
【こちらこそ、本当に楽しかった。その言葉に尽きますかぎりでありますっ。】
【様々とご迷惑をおかけしたと存じますが、凍結を挟んだお付き合い誠にありがとうございました。
 えげつn……組織な紫さんを、しっかりと堪能させていただきました。】

【いえ、こちらこそ……長考と眠気につれて、誤字脱字が増えるわ、レスは遅く長くなるわ、で】
【多少なり楽しんでいただけたなら、それよりも嬉しいことはありません。】
【では、また機会がありますれば――お疲れ様です、お休みなさい、紫さん。(一礼)】


【貸して下さってありがとうございました。お返しさせて、いただきます。(深々と一礼)】
43兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/07/01(水) 22:19:10 ID:4lv4E5au
【名前】兵部 晶(ひょうぶ あきら)
【年齢】14歳
【性別】男
【身長】152cm 42kg
【容貌】全体的にショートだがアホ毛があり、もみ上げが長い。かなり童顔。
    基本的に仏頂面でツンツンした様子。
【能力】接触した物体、及びそれに接触していた物体を
    中心から自由な方向に回転させる。ただし最大で自動車のタイヤほど。
    複数を対象に取れるが、同時に回転させられるのは一方向のみ。
    また己の非力を補う為に、銃器の訓練を積んでいる。
    能力と組み合わせ弾丸の貫通力の向上や、または弾道を曲げたりできる。

※銃器は全て、身長並の特殊なサックスケースの中に入れて肩に掛けている。
 中にはグロック19やシグ・ザウエル P228など。

【希望】NG以外なんでも
【NG】スカグロ
【弱点】身体能力が年相応以下で、またケース(銃)なしでは何もできない。精神的にもわりと弱い。

【備考】中等部二年に属する鳶色の髪の少年。銃器使い。
    以前の普通で幸せ人生から一転、半年ほど前、何者かの襲撃で家も家族も失ってしまう。
    警察のとある組織に保護され、父親が異能者だったという事と、
    襲撃は以前父親が情けをかけ逃した異形の仕業だと知る。
    復讐に燃え、犯人を始末しその後も異形殲滅主義として組織に所属する。

    その後様々な出会いを経て、『憎悪の鎖を撃て』という言葉に
    ほんの少しだけ異形に対して、善悪を判断する程度には知るべきかと考える。

    また以前は己の感情を不必要な物とし、化け物狩りに費やすべき、と考えていたが
    同様に『幸せになろうとしないやつが、他人を救えるはずがない』と教わり
    もう少し、自分の幸せに対して模索してみようかと考える。

    しかし、とある出来事から優しくされることに対し少しの恐怖感を抱き、
    差し伸べられる手も握り返せないでいる。

    現在晶の組織は深凪と協力対戦にある。また白猫を飼っている。


ちなみにこれは、絵師さんが描いて下った僕の絵です↓

http://www.100gazou.com/sinzou/bbs.cgi?check_img=493&type=jpg
http://www.100gazou.com/sinzou/bbsdata/img/498.png
44兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/07/01(水) 22:21:10 ID:4lv4E5au
>>1スレ立てお疲れ様です。プロフ投下兼待機しますね】
【リミットは二時前後まで。お気軽に声をおかけ下さい】
45鬼塚蝶子 ◆WWl9wVZZQY :2009/07/01(水) 22:35:18 ID:OaHyH7RU
【こんばんは。こちらでは初めまして。よろしければお相手お願いします】
【プロフは>>26にて】
46兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/07/01(水) 22:44:48 ID:4lv4E5au
>>45

【こんばんは、同じくこちらでは始めまして。鬼塚先輩】
【勿論、よろしくお願いします】
【内容としては、戦闘か学校での普通な会話が主でしょうか】
【他にロールの案がございましたら、遠慮なく仰って下さいね】
47鬼塚蝶子 ◆WWl9wVZZQY :2009/07/01(水) 22:49:03 ID:OaHyH7RU
>>46
【日常会話となると、素性を探りにか…でなければまるで知らないまま何かしらで関わりを持つか】
【戦闘なら互いの立場や性格から特に捻りもなくいけそうですが】
【他の案は、さすがにすぐには浮かばないのが我ながら恨めしい、と】
48兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/07/01(水) 22:52:51 ID:4lv4E5au
>>47

【先輩の戦闘を見て、生き残った一般人がいれば、あるいは素性を探りに行けますね】
【もしそんな所をしっかりしているタイプなら、純粋に戦闘でしょうか】
49鬼塚蝶子 ◆WWl9wVZZQY :2009/07/01(水) 22:56:28 ID:OaHyH7RU
>>48
【他の組織所属の方みたいな隙の無い仕事ぶりではないので充分にあり得るかと】
【一度戦うと和解も無さそうな二人ですし、そうなる前に出来ることを…で】
【日常会話でお願いしていいでしょうか?】
50兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/07/01(水) 22:58:15 ID:4lv4E5au
>>49

【了解しました】
【それでは、よろしければ書き出しをお願いしてもよろしいでしょうか】
【先輩がいらっしゃる場所に、こちらから近付く形にしますので】
51鬼塚蝶子 ◆WWl9wVZZQY :2009/07/01(水) 23:00:32 ID:OaHyH7RU
>>50
【はい。それでは少しお待ちください】
52鬼塚蝶子 ◆WWl9wVZZQY :2009/07/01(水) 23:19:57 ID:OaHyH7RU
―――…く、あぁぁ…ぁ、ふ…っ
(学園の昼休み。
生徒達がめいめい、食事を取りに。或いは短い息抜きにと、とかく賑やかな時間帯。
自分もまたその喧騒の中にいた。昼休みの学生食堂。活気溢れるその空間の片隅に。
壁際の丸テーブルに一人陣取って。窓から差し込む光を浴びて眠そうに欠伸をし、目尻に滲んだ涙を拭う。
日だまりの中を静かに緩く。ぬるま湯にまどろむ様に…人目を忍ぶ擬態などではなくコレが自分の昼間の自然な姿だった)

(…衣替えかぁ…タイミング悪かったわね…)

(手に持ったヨーグルトのカップ。それを掬おうとしたプラスチックのスプーンが小さく震えている。
スプーンを持つ右腕は肘よりやや上、夏服のブラウスの袖のあたりからしっかりと白い包帯が巻かれ、手には白手袋。
先日、竜の爪に切り落とされた腕は形こそ再生したがまだ赤い肉がむき出しで。
そんな苛烈な戦闘を思い出しても、今は何の感情も沸かない)

こっちなら……あ…っ…

(ただ細かい動作のならぬ右手に持つのをスプーンからカップに持ち代えてみて…落とした。
コロコロとテーブルの足あたりに転がるカップを短い溜め息をついて見て
…拾おうとはせず次のカップを開けようとするあたり性根が悪いとは言える)
【ではこんな感じで】
【不都合ありましたらご遠慮なくー】
53兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/07/01(水) 23:39:49 ID:4lv4E5au
>>52

(つい先日、警察に対し一般人から報告が入った)
(曰わく、人間の形をした化け物が動物のような化け物と戦っていた)
(にわかには信じられる話ではないだろう。
 だが、警察内部にそれに対するマニュアルは出来上がっていた)
(そういう類の電話は、すぐに特殊急襲部隊特務分隊―――即ちS4に回すというものだ)

(聞いた始めは、幾ら何でも大の大人がそんな恥を晒すような報告などしないと思っていたが)
(目の前での戦闘に対する恐怖に怯えた者は、藁をも掴む思いで電話をしてくるようだ)
(つまるところ、そういう世界に詳しくない人間に取って、最後に頼れるのはやはり警察なようで)
(若干複雑な感情を覚えながらも、前を歩く彼女の後をつける)

(やはり、中等部が高等部の校舎に入るのは目立ってしまう。
 それでも可能な限り周囲の視線を避けるために、ケースは置いてきた)
(そして、彼女は食堂へと入った。ここまで見る限りは、普通の生徒にしか見えない少女だが、果たして―――)


先輩、落としましたよ。

(床に転がったヨーグルトを広い上げたのは、幼い顔立ちの少年だ。
 片手に弁当箱らしき形をした袋を持っている。
 その格好からも簡単に分かる通り、中等部だろう)
(にっこりと笑いながら、蝶子へとカップを差し出しつつ、ソプラノで語りかける)

あ、でも落ちちゃったから要りませんか?

(首を傾げ、一旦出しかけた手を引っ込めた)


【ありがとうございました】
【それでは改めまして、よろしくお願いします】
54鬼塚蝶子 ◆WWl9wVZZQY :2009/07/01(水) 23:59:33 ID:OaHyH7RU
>>53

――…あン?
(さて、カップの蓋は右手で開けるべきか、左手にするべきか?
そんな些細なことに頭を悩めていたら、不意に声をかけられ、ぞんざいな返事とも言い難い声を返す)

…ありがと。でも、そうね。イイわ…。

(センパイと。そう呼んだ少年はここらではあまり目に慣れない中等部の制服。
さすがに落としたものを食べようとは思わない。
まあ、拾おうとすらしないのは問題だろうが。
改めて少年を見る。屈託無さそうな笑みの浮かぶ顔。
パーツはいいがまだ男性として成長しきってない顔立ち。
それゆえに中性的な甘さがあり、声も同様のボーイソプラノ。総じて悪くはない。
夜ならば少しは食指も動こうかという程に)

――…上級生に恋人でもいるの?最近の中学生はなかなか、手が早いのねぇ…

(チラリと見た弁当箱。こんな所まで弁当持参で昼食か?
あり得なくはないがやや不自然…周りは見知らぬ上級生ばかり。居心地のいい場でもなかろう。
となると、それを押してもくる理由。で、彼の女性ウケしそうな容姿。
この中性的な美少年をたらしこんであまつさえ弁当まで作らせる、趣味のいい上級生がいる。
まあ、そんなところかとアタリをつけて僅かに口角を持ち上げて)
55兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/07/02(木) 00:14:38 ID:3xo+A5wO
>>54

勿体ないですね、一応落ちたのはカップだけですし。

(じーっと惜しそうにヨーグルトを眺めながら、机の反対側へと回り込む)

あはは、そんな人いませんよ。
ただ僕の所属する吹奏楽部は、小中高等部の人達が一緒になってるので、
先輩と部活動との話し合いに来たんです。そしたら、その先輩が今日急にお休みされたようなので
中等部の食堂に戻るのも面倒くさかったんですね。

(ちょっと困ったように首を傾げながら、笑う。
 ただ、その一瞬だけその笑みに陰りが生じたようにも思える)
(彼女の計り知れる内容ではなかったが、それは少年に以前の出来事を思い出させる言葉だったから)
(しかし、それもすぐに屈託のない笑みに戻る。
 反対側の席の前にヨーグルトと弁当箱を置きながら、おずおずと訊ねた)

その…先輩、ここ、空いてますか?

(本当に、高等部の食堂でよかった。こんな所をクラスメートに見られたら、
 普段の口調や態度との変わりようや、この言葉の真意を問われてたまったものではない)
(高等部にも知り合いは多いが、大抵は僕の素性を知っているから。
 この有り得ない態度を見れば、即ち『任務』と察してくれるだろう)
56鬼塚蝶子 ◆WWl9wVZZQY :2009/07/02(木) 00:34:34 ID:LwHRboiA
>>55

…フゥ…ン……そぉ?

(聞いておきながら興味が有るのか無いのか、おざなりな相づち。
どうやら吹奏楽部の部活の都合で来て、何かの不都合で食事をしそこねたようだ。
と、とても大まかに聞いていた。昼間はあまり物事を整理して聞けない。
そんなことだから、晶の笑顔にはしった陰も気付きはしない。
気付いたところで『痴話喧嘩の帰りか』ぐらいにしか思わなかったかもしれないが…)

――…フゥ…ン?

(今度の『フゥン?』には先ほどのより幾らか気持ちがこもっていた。
机に頬杖をつくと愉快そうに瞳を細め、晶を見上げる。
空いてるかと言われれば空いている。空いてる席ならば断りを入れて食事をする。
全くその通りなのだが、何事もそうは無味乾燥で事務的には解釈されないものだ)

空いてるけど…ネェ?見掛けより度胸据わってるわね。
そうやっていつも年上を口説いてるわけ?

(クッと小さく顎を動かして座れと促す。あまり女性として行儀のよろしくない態度。
好意的な純情美少年か、それを装ったプレイボーイ気取りか?
どちらにしろ女性としての自尊心や優越感を僅かにくすぐられないでもない。
いつもの安穏で退屈な昼の気慰みぐらいにはいいかと思った)
57兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/07/02(木) 00:48:00 ID:3xo+A5wO
>>56

もう、からかわないで下さいっ。ただ偶然話しかけることになったからです。
べ、別に先輩のことが気になったとかじゃないですからね?
…と言うか、そんな軽い男だと思われてるのは、少々不本意です。

(頬を染めながら、少しむくれたような表情で眉を寄せる)
(しかしきっちりと「ありがとうございます」と礼を述べると、静かに対面の席に座った)

えへへ。頂きます。

(しっかり手を合わせ、弁当箱の包みを開き中身を開ける)
(幸せそうな顔をして、玉子焼きを端で摘むと、口に含む)
(もぐもぐと咀嚼した後、ふと気付いたかのように彼女の手袋に視線を送った)

そう言えば先輩、その手はどうしたんですか?
さっきもヨーグルトと落としてたみたいですけど。

(幼気な、あどけなさを残す緑がかった瞳が、不思議そうに蝶子を見つめる)
(――――それにほんの少し、まるで銃口を向けられたような、
 鋭く射抜くような鋼鉄色の視線が混ざった)
58鬼塚蝶子 ◆WWl9wVZZQY :2009/07/02(木) 00:57:02 ID:LwHRboiA
>>57
【すいません。二時までは保つかと思いましたが予定よりやや早く眠気が…(汗】
【開始したばかりですがよろしければ凍結をお願いして良いでしょうか?】
59兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/07/02(木) 01:03:03 ID:3xo+A5wO
>>58

【いえいえ、全然大丈夫ですよ?それでは了解しました。凍結にしましょう】
【こちらが解凍できるのは、基本的に10時以降からですね】
60鬼塚蝶子 ◆WWl9wVZZQY :2009/07/02(木) 01:06:44 ID:LwHRboiA
>>59
【お気遣いありがたく】
【こちらは今週中でしたらいつでも10時以降は空けられると思いますので、兵部さんの都合のよい日に合わせます】
61兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/07/02(木) 01:08:50 ID:3xo+A5wO
>>60

【それでは何もなければ明日の十時以降に】
【急に都合が悪くなった時は、避難所に連絡させて頂きますね】
【何もなければ、そちらの了承の返事を見届けて寝ますね。お休みなさい。ノシ】
62鬼塚蝶子 ◆WWl9wVZZQY :2009/07/02(木) 01:13:29 ID:LwHRboiA
>>61
【ええ、では明日の十時に。何かあれば連絡ということで了解です】
【今夜はお相手いただいた上、こちらの都合に合わせてもらいありがとうございます】
【では私もこれにて失礼いたしますね。おやすみなさい】
63紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2009/07/02(木) 20:49:27 ID:WSDpZKqp
【名前】紅裂 拓兎(べにさき たくと)
【年齢】十七歳
【性別】 男
【身長】 178p 80kg
【容貌】 半端な長さの赤茶色の髪・右耳にリングピアス(10mm)
     半分齧られた林檎の意匠が刻まれたベルトのバックル
     気分次第でサングラスやゴーグルなど  
【能力】
・珪素の支配・・・珪素を生成して支配する能力。能力の用途は多岐に渡る。
・再生能力・・・ある程度の傷を負っても再生を開始する。祝福法儀済みの武器など
 ある種の概念的武装に対しては若干回復が阻害される。
・魔力攻撃・・・供給された魔力を経絡に巡らせ純破壊力に増幅変換し手足に纏う。
・魔力耐性・・・魔力攻撃のダメージをある程度まで軽減する。
・体術・・・あらゆる格闘技の技を節操無く使う。投げ・関節・寝技を主体とする。  
【希望】戦闘・探索・交流・その他
【NG】 猟奇・排泄
【弱点】バックルの破壊→修復するまで再生能力・魔力耐性が消える。
     破邪系統の攻撃・法術など→再生能力が阻害され、通常の肉体となる。          

【備考】
周囲からは変人として認定されている奇人。悪魔王サタンの契約者のひとり。
先天的に珪素を操る能力を持っており、それを魔力の供給によって強化している。
性格は大雑把かつ軽薄で気分屋。いつもニヤニヤ笑っているが本当の意味では笑っていない。
「己は悪人である」という型枠に縋って生きている面もある。実は死にたがり屋。戦闘狂はその裏返し。
混沌を内包し、時に虚無的な思考に嵌り込み、また時に狂気に身を任す。
世界の破滅と自己の終焉を願っているが・・・・・・

【プロフ投下落ち】
64鬼塚蝶子 ◆WWl9wVZZQY :2009/07/02(木) 21:56:58 ID:LwHRboiA
>>57

軽いとはいわないけど――……カルい、わね…
(コロコロと良く変わる晶の表情。その一つ一つが朗らかであどけなく。
なるほど。ナンパで演技していると言うよりは天然かと小さく嘆息。
男性らしさから連想される単語の殆どからかけ離れている晶の今の姿は、別の意味でカルい。
中等部の少年に男性の重厚な魅力を求めても仕方ないが、にしてもあどけない)

…………。

(和やかな食事の一コマを見守りながら、胸に沸々と何かが湧いて来るのを感じる。
…朗らかな美少年の無邪気な姿への憧憬やまして恋心などでは無い。
もっと黒く冷たく濁った…ヘドロのような馴染み深い感覚。
傷つけたい、汚したい、踏み躙りたい…この明るく無垢で絶望も悲しみも知らなそうな少年を。
――実際には晶は絶望も悲しみも充分に知る夜を生きる狩人だ、とはまださすがに気付かない。
昼間は攻撃衝動がかなり薄れるといえ、目の前に美味しい餌がぶら下がれば反応する。
まだ腕の調子も今一つだし今夜の玩具はこの無垢な少年でもいいだろう。
…そう思い始めた時だった)

――……えっ…?あぁ…これ…?
(不意に向けられた質問。戸惑ったのはその内容ではない。
晶の瞳を僅かに霞めて消えた、冷たく鋭い色。
まだ、まどろんだままならば気付かずにいたかも知れない。
しかし、タイミング良くというべきか、蝶子自身は目の前の獲物に舌なめずりして。
どうやって痛ぶろうかなどと考え…つまり、その獰猛で残忍な性が半ばほど覚醒していた。
そして、気付いた)

――…昔から肌が弱くて過敏で…かぶれ易いの…。
(これは自分が重傷を負い体に包帯を巻いて登校する度にして来た言い訳。
あまり健康さを感じさせない肌の色はそれなりに説得力があり、今では誰も何も聞かない)

それとも…体長約3mのドラゴンに爪で引っ掻かれた…とかのほうがお好み?

(冗談めかして言ったが頬杖に乗せた顔に浮かんだ笑みには、明らかな邪さが含まれている。
理論よりも己の直感を信じる。獣のそれに近い行動原理を持つからこそ確信していた。
危険だ、と。危険ならば敵。敵ならば討つか逃げるかだ。
これが理知的な人間ならば更に慎重に探りを入れて
仮定し、予防線を張り、そして行動に移すのだろうが。
今や晶を見る瞳には先ほどまでの眠たさはなく、爛々と獣のような輝きを帯び出していた)

【解凍にお借りします】
【まさか、と思いますがロール凍結時点で指していた明日が…三日の22時のことではないか】
【とか、そんな一抹の不安を抱きつつ】
65兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/07/02(木) 22:15:23 ID:3xo+A5wO
【あれ、どうしたんですか鬼塚先輩?】
【という冗談はさておき、約束の時間より遅れましてすみません(ぺこり】
【今からレスを書きますので、しばしお待ち下さいね】
66鬼塚蝶子 ◆WWl9wVZZQY :2009/07/02(木) 22:19:50 ID:LwHRboiA
…そのアホ毛引っこ抜いて代わりにうねうねしたの植毛するわよ?
なんて。冗談はおいといて。
ええ、待ってるからごゆっくり。今夜もよろしくね?
67兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/07/02(木) 22:35:00 ID:3xo+A5wO
>>64

(―――――さて、どう出るか)

(表情は無邪気の子供のそれを装いながら、瞳は真っ直ぐに目の前の彼女を見つめる)
(見返してくるのは、彼女の気怠げな、どこか艶やかさを纏った漆黒の瞳)
(大人の余裕と言うべきか、それにしても年不相応な雰囲気を発していて)
(普段なら、間違いなく苦手なタイプだ。何を考えているのか分からないからだ)

(しかし、彼女、鬼塚蝶子が仮に異形だとするならば)
(そのからかうような台詞も、妖艶な仕草もこちらを動揺させるには至らない)
(もはや、頭の中は既にそうだと確定した上で考えている。信じるよりは、まず疑わなくては)
(後は、どうやってその事実を掴むべきか、だ)

へえ…それは大変ですねー。

(眉根を寄せ、悲しむような表情を作りつつ、話を伺う)
(夜の世界を生きる者に取って、学業と両立させる為の苦難の一つが、ケガの言い訳だ)
(自身は基本的に遠距離戦闘しか行わないため、あまりケガは少ない)
(しかしそれでも負傷する時はある。その度制服を変えたり、色々と手を尽くす必要があるのだ)

ドラゴンっ。いいですね、カッコいいです。
僕はそっちの方がファンタジーで好きですっ。
…あ、何だか不謹慎ですね。すみません。

(少し頭を倒しながら、考える)
(肌が弱い。確かにこの不健康そうな肌の色を見れば、分からないでもない)
(ただし片腕だけと言うのはどうだろう。生まれつきならば、他の場所にも発症していておかしくはない)

(一方、ドラゴン。こちらは常人なら一笑に伏す話。しかし異形ともなれば話は別だ)
(彼女が異形を狩る側の人間として異形と戦ったのか、
 はたまた妖混じりの退魔師と戦闘になったのかは不明だが)
(ひとまず、後者と判断しよう)

てっきり、怖い人達になんかされちゃったのかと。
ほら、最近物騒な話ばかり聞こえてくるじゃないですか。

僕の友達のお父さんも、この前化け物みたいな人間を見たって騒いでたんですよ。
しかもその人間、先輩くらい女の子だって言ってました。
…どう思います?おかしいでしょう?

(無邪気に笑いながら続いて、二石目を投じる)
(先程の質問より、更に確信を得られるかどうか)



【それでは、今夜もよろしくお願いします】
68鬼塚蝶子 ◆WWl9wVZZQY :2009/07/02(木) 23:01:18 ID:LwHRboiA
>>67

………そう、ねェ…。

(間を置くように、ゆっくりと息を吐いて相づち。
しかし、その実の思考は…次の一手のシミュレートはやや人間の駆け引き、探り合いの常識的な域を脱していた。
単純に言えば『今、殺るか?』『今、殺れるか?』
例えば…卓の向かい側に座る彼の胸板に掌底を叩き込む。
胸骨をへし折り心臓を押し潰し…なおかつこの食堂の誰にも気付かれぬ速さで…それは可能か?などと。
そんな味気無い真似は夜ならばしたくないで済まされるが、今は勝手が違う。
殺られる前に殺る。疑わしきは殺る。先手必勝。そんな獣の理屈)

まぁ、たしかに物騒な話しはやけに聞くけど…でも、なんだか不満ね。
それじゃまるで私も夜に歩いてたら化け物に見えるみたいじゃない?

(しかし出した答えは否。人目につくリスクが大きい。
ひとまず、そう判断して話を続ける。
他愛も無い怪談染みた噂話に興じる学園の先輩と後輩。
傍目にはとてものどかで微笑ましい、噂好きの女生徒が目撃すれば多少は喜ばせることも出来そうな図だが…)

でも…だったらどうする?もしも。私が、おっかない化け物だったら。
…どうする?
(クッと首を傾げて髪がサラリと肩から流れた。日だまりの中で、その暖かさに似合わぬ冷たい笑顔。
身内も協力者も自分にはいないし必要も無い。怪しいものは殺せばいい。
とはいえ、殺すのにもリスクがあるには違いない。なにせ身内も協力者もいない身だ。
ならば晶の素性を確かめてから危険を冒すのも悪くはない…そう思い直して、探りに乗ってみせる)
69兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/07/02(木) 23:20:43 ID:3xo+A5wO
>>68

むむむ…うーん、そうですねー。

(腕を組みながら、考えるような仕草を取る少年)
(その実、片手をポケットの中に。そこにある、サプレッサー付きグロックの冷たい感触を確かめた)
(テーブルの下にそれを忍ばせ、引き金を引けば呆気なく彼女の命は終わる)
(蝶子の特殊な肉体のことなど露知らぬ晶は、そう考えた)

(しかし、現実問題リスクがある。これだけの衆目に晒されては、死体を隠すのも難しい)
(平凡な教室の中で、銃弾による死亡。警察がどうあがいても問題になる)
(―――それに。それに、もしかしたら彼女はただの肌が弱い、
 なおかつ、普段から意味ありげな言動を好むだけのただの少女かもしれない)
(まだ考慮すべき時間だ。証拠を得るまでは、下手な行動は起こせない)
(だが、仮に本当にその証拠が得られたなら。答えは一つだ)

――――――止めますよ。
(―――――殺しますよ。)

(にっこりと笑いながら、心と口で正反対のことを述べる)
(恐らく、これ以上話しても彼女はヘマを出したりはするまい)
(まさか○月○日の××時に、どこにいましたかなんて話を持ち出すわけにはいかない)

だって、ヤじゃないですか。
先輩、そんなことするような人になっちゃうなんて。
もし先輩が危ないことしそうになっちゃったら、僕が止めてみせます。

(死体にして、という意味なら強ち間違いではないだろうけど)
(身のない空虚な言葉を紡ぎながら、しかし表情だけは心配するような様子で蝶子を見た)

はい、ごちそう様でした。

(最後に両手を合わせ、空になった弁当箱に蓋をした)
70鬼塚蝶子 ◆WWl9wVZZQY :2009/07/02(木) 23:44:06 ID:LwHRboiA
>>69

(剣呑な。本人達さえも把握しきれてない剣呑な会話。
互いに必要ならば笑ったまま、向かいに座る相手を殺す算段をしている。
より合理的に。少ないリスクで。狩人と獣の違いはあれど互いに同じ様なことを意識して
しかし幸いにも隠した牙を喉に突き立てる、或いは銃口が火を吹くという結論に至ることはなかった)

――…そう?止めてくれるの…ふふ、嬉しいわね…。
アナタみたいな可愛い男の子にお節介焼かれるのも悪い気はしないわ。

(目の前の先輩が化け物ならば?そんな馬鹿げたような仮定の上の
冗談じみたやり取り。彼は止める、と言った。
紡いだ言葉はたしかに少年の外見に相応しい…優しげで甘ったるい親切心たっぷりな言葉にも聞こえたが)

でも、化け物は化け物で幸せなのかもしれないわよ…それでも危ないから…悪いことだから止める?
ちなみに……化け物をどうやって止めるのかも気になるわね…

(自分が確信した通りに晶が危険ならば、まさか涙ながらに説得でも無いだろう。
さて、だとしたら彼は…彼はどうするべき…どんな人間か…何を基準に動く者なのか。
あまり得手ではない駆け引きだが探れるだけは探っておくべきか)
71兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/07/03(金) 00:02:24 ID:3xo+A5wO
>>70

どうやって…ですか?

(きょとん、と首を傾げる。まるでそんな事考えていなかった、と言わんばかりに)
(えーっとえーっと、と頭をひねりながら、すぐに答えを出した)

こう、先輩が意地悪する人の前に立って、こーやって。

(ばっ、と両手を広げて見せる。体を張って、と言いたいのだろう)
(中学生にしては、幼い動作。見た目が見た目だけに違和感はなかったが)

(彼女が本当に異形ならば、こちらの手の内を見せる必要はない)
(精々頭の弱い、だが純粋な少年だと思っていてくれば幸いだ。
 もしかしたら、既に目の前の彼女は気付いているかもしれない。それは分からない)
(だがそれならなお、情報を漏らす必要はない。
 この場で刃を交える気は、今の所向こうにはないようだから)

優しい先輩なら、きっとそれで止まってくれますよね?

(机に上体を投げ出し、期待するような目で見上げる)
(内心、そんな言葉は無駄だと思いながら。戦場で出会ったら、向けるのは言葉ではなく銃口だから)

(―――だが。彼女が本当は異形だとしても、戦いを好まない、常識的な存在だったなら)
(あの妖混じりの青年のように、真に優しい心を持つ『人間』だったなら)
(説得、してもいいかなと思う。それで事が済めば、それに越したことはないと思う)

(今までにない心境の変化。紅裂拓兎からの言葉で、微かに動いた自分の心)
(だからこそ、蝶子を見上げる瞳の中にも、言葉と違わぬ心が少しだけ混じっていたかもしれない)
72鬼塚蝶子 ◆WWl9wVZZQY :2009/07/03(金) 00:30:19 ID:G3yjnSk5
>>71

――…そう、ね…アナタが…本当にカラダを張るなら…その時は止ってあげてもいいけど。

(幼ささえ覗く一連の仕草。下から見上げる瞳。
そこに僅かに見え隠れする本物の…純真さとか人間への期待とか…そういった甘く綺麗な輝き。
『美味そうだ』と。そう思った時には体が動いていた。
晶の頭に覆いかぶせるように胸を預け、柔らかい髪を腕に感じる。
辺りの目敏い生徒がざわりとどよめき、こちらに視線が集まりだす)

……っ…ハ…ァ……硝煙と血の匂い…ね。
ふふ…女の子を相手にカラダを張るなら…香水にも気を遣ったほうがいいわよ?
(胸の下に緩く押さえ付けるように抱いた晶の髪に顔を寄せ
寝ぼけたままの千手の能力を叩き起こして無理矢理に嗅覚を引き上げる。
晶の耳には聞こえたろうか?
蝶子の体深く根を張る妖魔が呻きのような歯ぎしりのような不快な音を立てたのを。
一気に疲労感が濃くなり長い吐息をはきながらも、鼻腔をくすぐったのは比較的馴染みの深い類いの香り。
この街の夜にはありふれたような香り…)

――私は…嫌いな香りじゃないけどね、それ。
…鬼塚蝶子…アナタがカラダを好きにさせる約束をした相手…覚えてて?

(状況といい言葉といい真っ昼間の学園の食堂で行われるにはやけに淫靡たらしい。
が、言葉通りのわけもなく。
実際、カラダを好きにする=1晩かけて嬲り殺す、なわけだが。
ゆっくりと被せた上体を起こすと遠巻きに視線を投げ
やや聞こえよがしな冷やかしや噂をする生徒の声もどこ吹く風と首を傾げた)
73兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/07/03(金) 01:02:24 ID:FHfXHydT
>>72

――――。

(彼女の体か近づく。何だ。撃つか?いや、撃たない。敵意はない)
(そうこうしてる間に触れ合う距離になる。どうする。
 撃つか?いや、撃たない。ここは動いた方が状況的に不利になる。これは炙り出しだ)
(相手の動作とそれから予想される行動、自分が取るべきものを
 リアルタイムで更新しながら、思考しつつ息を止める)

……え?

(気付けば、抱きしめられていた。柔らかい胸の中で、彼女の瞳が真上にあり)
(抱き締められた腕は温もりを帯び、それは懐かしく、暖かくて)
(ほんの少しだけ、彼女を信じたいなどという生易しい気持ちが生じたからだろうか)
(先程までのように、上手く仮面を作れない。
 今の晶が現状を理解するまでに、かなり時間がかかった。
 うなり声を上げる、蝶子の中に潜む物の存在すら気付けぬまま)
(それもあるいは、この時間を長くしていたかった言い訳か。
 やはり、どんな形であれこの少年は人の温もりが――――)

っ!

(彼女が腕を解いたのと、少年が猫のように素早く席を蹴ったのは同時)
(赤くなった顔で、しかし目だけは警戒をありありと感じさせる様子で蝶子を鋭く睨む)
(ついポケットの中の得物に手を伸ばしてしまいそうだったが、それだけは寸前で止まる)

急に、何を……っ!

(するんだ、と声を出しそうになったところで、ようやく周囲の視線に気付く)
(感情的になるのはマズい。ただでさえ、中等部の自分は目立つのだから)
(そう判断した少年は、瞬時に声を落とし、照れくさそうに頬をかいた)

するんですか、もうっ。色んな人に見られて、恥ずかしいです。

(冷静になり、彼女の発した言葉を思い返す。血と硝煙の匂い。悟られた)
(こちらが異形狩りであること。更に、銃を武器にすること)

(だが、その分得られたものもある。善か悪かはともかく、彼女はその嗅覚からして人間ではない)
(妖混じりなら、生かしておくこともあった。だが、異形を見逃したことは一度もない)
(しかし判断するのはまだ早い。自分にもう一度、そう念を押すと)

もう、それは先輩が危ない人だったらの話ですよ?
へー、鬼塚先輩って言うんですか。僕は兵部 晶です。よろしくお願いしますね?

(もはや狩人の視線は隠そうとしない。殺意はないが、敵意を剥き出しにしたまま)
(一般人に騒がれないよう、笑顔だけは浮かべたまま小首を傾げた)
74鬼塚蝶子 ◆WWl9wVZZQY :2009/07/03(金) 01:32:56 ID:G3yjnSk5
>>73

(効果覿面。いや、予想以上だった。
女に免疫がないのか?或いはもっと別の何かか…?
胸に抱いた晶の無防備さはまるで…。
そう。まるで年上の女にからかわれて成す術なく弄ばれる少年そのものにさえ思えた)

…やぁねえ…そんなに照れちゃって…少し刺激が強過ぎた?

(白い手袋をはめた右手が銃を形作り、晶に目掛けてピタリと指差を向けてバン!と撃つ真似を。
人目も気にせぬ悪ふざけの延長…傍目にはそんなものだろうか。
実際に意図したのは『銃(コレ)がお前の武器か?』
相手に自分の素性を悟らせると同時にこちらも確証を得る。
それだけにとどまらず武器まで割れたのは幸い。
銃ならば…この場で振り回される心配もない。
いや、恐らく対峙しても何もせず一方的にやられる事も考えにくい。
立場は今や動揺から手札を晒した晶より、自分のほうが強く感じる。
余裕が出来れば自然と出る悪癖…)

…危ない人かどうかは…一緒に夜を過ごしてから判断するものよ。
それに…晶くんがカラダ張って止めに来てくれるなら…センパイ、悪いことしちゃいそう…。

(席を立ち上がると気怠い…本当に気怠い足取りで晶の方へ。
さすがに今度は抱き着かせてもくれまいし、あまりやり過ぎて生徒指導教室に呼ばれても興ざめだ。
悪い人か?その問いに敢えて答えぬ。自分で確かめて見ろ、と。
付け足した言葉を気を引くための戯言と取るか、本気と取るかは分からないが…。
彼の脇をすり抜け様に更に一つ付け加えた)

――…だから、夜に会いましょう?

【なんだか酷い遅レスすいません(汗】
【とりあえずこちらはこれか、この次で締めようかと。はい】
75兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/07/03(金) 01:54:11 ID:FHfXHydT
>>74

…もう。先輩は、本当に悪ふざけがお好きなんですから。

(拗ねたように、頬を膨らませながら視線を逸らす)
(もう、彼女の前で本来の自分を出すことはあるまい)
(だから、この場ではひたすら無垢な後輩を装う)
(ただほんの一時、彼女がバンと架空の引き金を引いた瞬間体が震えたのは、隠しようがなかったけれど)

そうですね、僕も先輩のこともっと知りたいですし。
でも悪いことはダメですよ?
もし先輩が悪いことしちゃったら、僕が『お仕置き』しちゃいますから。ふふ。

(ゆったりと歩を進める彼女に対し、本当に軽い、他愛もない口調で応える)
(ただしその目は本気だった。猫が獲物をいたぶるように、うっすら目を細めた)
(それはある意味、戦う時の蝶子と同種のもので。
 しかもそれは、微笑む本人すら気付いていない狂気)

―――夜なら、月のない日がいいですね。

(すれ違い様に交わされた言葉に、そう切り返す。
 端から見れば、あるいは次の逢瀬の約束か)
(ある意味間違いではないけれど。その内容は、周囲が想像し得るものでは決してなく)
(最後に少年は背後を振り返ると、ぶんぶんと手を振った)

それじゃ、僕帰りますね。さよなら、鬼塚先輩っ。

(一見上機嫌そうな笑みを浮かべながら、とてとてと小走りで)
(その実、苦しげな心を隠しながら、逃げるように中等部の校舎へと向かった)


【いえ、こちらも遅レスなのでお気になさらず】
【僕は次のレスで〆ますね。これで〆て下さっても、どちらでも大丈夫です】
76鬼塚蝶子 ◆WWl9wVZZQY :2009/07/03(金) 02:12:53 ID:G3yjnSk5
>>75

…くく、ふふ…アハハハ…やぁね…デートは…月のある夜のほうがいいに決まってるじゃない?

本当に良く映えるのよ?月光に血の紅は…。あと血の気のうせた冷めた肌も…。

(食堂を抜け、校舎を出て。抑え切れぬ笑いが込み上げるままに声を上げる。
既に殆どの生徒は午後の授業に教室に戻っているので、もう人目は気にしないが。
しかし、こんなに心踊る『デート』の約束も久し振りだった)

…兵部…晶……くく、楽しみね…純情そうで、でも冷たくて…虐めがいがありそう…。

(もう一度彼の顔を思い出す。
純粋ぶった仕草。演技にも見えない動揺。そして冷たい瞳と声音。
どれもこれも素敵だ。素敵な逢瀬の相手だ。
待ち遠しい。夜が。彼と待ち合わせた夜が。
…夜の住人同士の血腥い逢瀬を想って、まだ黄昏るにも早い学園の隅で一人、暗い熱に胸を高鳴らせた)

【では、こちらはこれにて〆にしますね】
【長々とお付き合いありがとうございましたー】
77御木本 正太郎 ◆MikiUuyalc :2009/07/03(金) 02:18:59 ID:kBzQDGKM
【名前】御木本 正太郎(みきもと しょうたろう)
【年齢】男
【性別】17
【身長】168cm
【3サイズ】計ってみたら83/65/84だったねえ
【容貌】体重50kg未満説が流れるひょろひょろ体型。
    瞑っていると間違われる糸目は自称チャームポイント。
【能力】言語や五感を用いた幻術を操る。
    靴底にガムがついていたり指の先を負傷していたりなど
    日常的に体験していそうな状態は一言で錯覚させられる。
    大出血や行動不能などの高度な幻覚も生み出せるが、
    それには元になる痛覚、話術などによる精神操作など
    いくらかの条件と確実な準備、多少の運が必要になる。
【希望】雑談、日常、戦闘
【NG】精神的に痛いこと・汚いこと
【弱点】相手が絶対の確信を持てば、比較的簡単に幻影は破れる。
    また、体型が示すとおり体力はあまりない。
【備考】余暇は漫画やアニメに費やすオープンオタク。他にも雑学に長ける。
    集中力は目を見張るものがあり、結果観察眼もそこそこ。
    本来一人静かに部屋で画面に向かっているタイプなのだが
    頼られると嫌と言えず、なし崩しで参戦させられる事多し。
    両親が海外出張で一人暮らし、とどこかで見たような生活を送る。

【プロフィール投下だよー。置きレスのためにもう1つ使わせてねん】
78御木本 正太郎@置きレス ◆MikiUuyalc :2009/07/03(金) 02:22:13 ID:kBzQDGKM
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/erochara2/1244039013/452より

綺麗に拭けてるから、安心してー? 思いっきり味わってくれて嬉しいな。
それだけ美味しそうに食べてもらえるんだから、ケーキさんは幸せ者だー。
(慌てたりはっとしたり、こちらの言葉に実に素直に反応する様子が)
(楽しいやらいじらしいやらで、ついつい笑顔で頷くばかりだったが)
(やや落ち込んだところを見せられると、声をかけずにいられなかった)
(……羞恥心の中身を分析しきれない辺りは二次元専門の限界かもしれない)

……なら、お言葉に甘えてー。
食べて選んでくれたなら、全部よーく味あわないとねん。
(そういったにぶさの表れなのか、あるいは眩暈を起こす寸前まで頭に集まった血のためか)
(全ての種類が違うと気がついたのは言われてからで、口に入れる寸前にぱかっと眼が開く)
(開封してから全体は見渡したものの、ひとつひとつ違うのであれば色や形も楽しいみたい)
(絵まであるのなら、瞼を閉じたままなんて作り手にも選んだ六花にも申し訳ない)

――あ。う。
(そうして出会い頭の視線衝突事故は起こったのだった)
(相手がカメラという大型トラックでなかったから良いものの)
(いや良くない。こうも見つめられては衝撃が戦車級になるっ)

そ、かそ、か。おおお気に入りを、選ぶのも、難しいくらい?
(吸い込まれそうなつぶらな瞳から視線を外すことができない)
(本当に魂を吸われたかのように、舌も上手く回ってくれない)
(ここでチョコ談義でもできれば空気を変えられただろうに)
("男の手料理"以外、特に一定の値段以上の嗜好品は名前すら怪しいのだ)

(それでも口にすること自体に気後れしなかったのは)
(島田六花嬢が作り出す和やかな空気のなせる業だ)
(服の値段を二桁多く見積もったり、箱入りには違いないが)
(この服にも家庭料理にも、目を輝かせて喜んでくれる彼女)
ほんとだ。カリッてしてるのに、とろけてるみたい……。
それに、すっごく甘いはずなのに全然しつこくないやー。
(こちらもまた、お世辞にも豊かとはいえない語彙で返す)
(これから先本物の"五つ星"の世界を学ぶかもしれないけれど)
(今は、これがちょうど居心地の良い場所だって思える)

(今は?)

うん。
六花が美味しいって言うだけあって、今まで食べた中でも最高だよー。
(竜宮城にも負けないくらい幸せな時間を過ごしているのに、いやだからこそ)
(ふと、いつか玉手箱を渡されやしまいかという思いがよぎる)
(この明るいオーラに包み込まれて、認知すらできない一瞬のこと)
79御木本 正太郎 ◆MikiUuyalc :2009/07/03(金) 02:30:47 ID:kBzQDGKM
【すみません、"次の"という書き込みを見落としてました】
【ロール中にお邪魔してしまい大変申し訳ありません】
【脳内消去してくださると助かります、すみませんでした】
80兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/07/03(金) 02:45:49 ID:FHfXHydT
>>76

…………ふ……うっ……。

(階段の踊場の片隅、非常口の前によりかかると深く息を吐いた)
(自分を偽るのは慣れてきたが、しかし酷く疲れるものであって)
(十三年間生きてきて、その間ずっと感情の赴くままに笑い、泣き、楽しんできた)
(それを僅か数日で、気が狂いそうな程の憎悪という初めての感情を宿し、
 そしてその他の感情を切り捨てようと、精神に途轍もない負担をかけた)
(そのお陰だろうか、感情を作るのは得意になった。
 その分、本当に感情をコントロールするのは苦手になったけれど)

…………。

(ふと自分の顔に手を当て思い出す、あの感触。温もり。)
(それはあの黒髪の先輩がしてくれたのと同じで、優しく、まるで彼女が人間のような―――)

―――っ!!

(反対側の拳を握りしめる。自分は何を考えている。彼女は敵だ。撃たなければ)
(――――撃てるのか?一瞬でも、彼女の暖かさを知ったお前が。
 他人との関わり合いを拒絶するように、遠くから射抜くばかりのお前が)

(撃てるさ。撃つ。殺す。余計なことを考えるな。感情を切り捨てろ)
(いや、違う。これでは前と同じだ。感情を捨てる必要はないと、あの人は言っていて)
(そんな甘さで誰かが犠牲になったらどうなる。それでは父さんと一緒だ)
(しかし、でも、感情を捨てた人間に真に他人を救うことはできないと、あの人は言っていて)
(何が正しいんだ?何が間違っている?誰を信じればいい?)

…落ち着け。

(そうだ、落ち着こう。自分で考えればいい。自分で―――)
(―――自分って、どれだ?あの日から感情をなくそうとし続けた自分?
 先輩の助言で、幸せを探そうとしている自分?)
(少なくとも、さっきあの人と話している時に使ったものは違う筈だ。
 なら、最後に彼女に笑った、最低な『あの時』の自分?)
(違う。それだけは、絶対に違う。確かに自分の成したことだけど。
 あんな物が自分の本性ではないはずだ。もしそうなら、自分は――――)

落ち着け……っ!

(急に足元が闇になったかのような不安感。何もかもがなくなる、確かなものなんて一つもない)
(思わず、目の前に手を差し出す。このままだと、自分一人が闇に落ちてしまいそうで)

弱音を、吐くな。

(ぐっと歯を握りしめると、助けてと絞り出しそうになった声を止める)
(誰かに会いたいと願う心を押し殺し。少年は、教室へと足取りを向けた)
81兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/07/03(金) 02:49:02 ID:FHfXHydT
>>76

【いえ、こちらこそ長々とお付き合い頂きありがとうございました】
【楽しかったです。また機会があればよろしくお願いしますね】
【それではお休みなさい、鬼塚先輩。ノシ】

>>79

【気にしない、気にしないです。むしろこんな時間まで待たせてしまって、すみません】
【御木元先輩も、置きレス頑張って下さいね】
【それでは御木元先輩も、お休みなさい。ノシ】
82兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/07/03(金) 02:53:22 ID:FHfXHydT
>>80

【…訂正、下の方です】
【歯を食いしばるか手を握りしめるかどっちかにしましょうっ】
【ということで、今度こそお休みなさい】
83鬼塚蝶子 ◆WWl9wVZZQY :2009/07/03(金) 03:05:48 ID:G3yjnSk5
【はい。全て見届けました。また機会がありましたら是非に】
【御木本さんもお気になさらずにー】

【では失礼します。おやすみなさいノシ】
84紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2009/07/03(金) 21:51:22 ID:wpjM2uJR
とても静かだけど待機、と。
>>63がプロフ。
85島田 六花 ◆Rikka6HNi6 :2009/07/03(金) 22:03:31 ID:W9M8o0tV
【名前】島田 六花(しまだ りっか)
【年齢】1歳/外見年齢15〜6歳
【性別】女
【身長】157センチ
【3サイズ】87/59/85
【容貌】軽く跳ねた腰までの薄茶色の髪に、童顔気味の色白な顔。全体的にぼんやりした雰囲気。
     左腕に銀の腕輪。普段着は学園指定のジャージ。
【能力】鉱物や植物を変化させ操ることができる(ただしあまり大規模な操作はできない)。
     対象物に直接手を触れない場合の有効範囲は約2メートル。
     多少の身体の損傷も魔力が足りれば治癒可能。
     また、腕力は並の人の範疇を超える強さ。
     主な武器は貰いものの古びたシャベル。
【希望】NG以外で、流れに支障がないものならなんでも
【NG】 相談なしの、先に大きな影響が出そうなもの
【弱点】上記の能力は自分の存在を維持する魔力を消費するため、使い過ぎると身体が崩壊する。
     それは生き血や肉を摂取しなければすぐには補えない。
     戦闘に関しては大した技術もなく、基本は力押し。
     本質的に人間に従属するものであるため、人間を相手にすると強く出られない。
【備考】外見は普通の少女であるが、その正体はヒトと見紛うほど精巧に造られたゴーレム。
     襲撃を受けた創造主の工房から一人逃がされ、流れ着いたこの学園に住み着き、
     人助けや妖魔退治に精を出しつつ過ごしている。
     度を過ぎた世間知らずで、しばしばズレた言動をとる。思考は幼く、良くも悪くも無邪気。
     人間に尽くすことを至上とし、妖魔を人間に対する害悪と見做して可能な限り駆逐しようと考えている。
     創造主から貰った腕輪は清浄な力から身を守るためのもの。
     工房にいた頃の記憶が一部混濁している。

【待機中すみません。プロフ貼りと、置きレスに】
【……書き込みがあっても、ぬか喜び?(首傾げ)】
【では、次も1レス借りて、失礼します(ぺこり)】
86島田 六花@置きレス ◆Rikka6HNi6 :2009/07/03(金) 22:04:42 ID:W9M8o0tV
はいっ、わたしには、ケーキがありますから。
ゆーっくり、味わってくださいませっ。
(珍しく、普段の薄い目を開けて、ハート形の箱の中に並んだチョコレートをひとつずつ眺める彼)
(……を、目を細めてにこにこと見ている六花)
(――――『なんだか、いつもと反対みたい』。そんなことを考えてしまう)

…………ん。
(不意のことにしてはできすぎとさえ思えるくらいに、視線が正面からぶつかった)
(六花が彼を凝視しているのだから、彼がこちらを向けばそうなるのは考えるまでもないことだったのだけれど)
はい、どれがいちばんなんて、きっと、他のを食べても、決められ……
(……しかし、六花が喋っている間もその状態が解消しないのは何故だろう)
(どちらかが一瞬でも、少しだけ目線を動かせばいいだけなのに)
(そのタイミングが、見つけられない)

(そして、それは彼がチョコレートを口にしたときにようやく途切れ)
ですよね、ですよねっ。
そのお店、えと……文芸誌、同好会、の、会誌に、載ってたのです。
(『おいしいお菓子のお店を教えてほしい』――そう言ったのは、ほんの思いつきで)
(それを、お土産ではなく、こんな風にプレゼントとして初めて活用することになるなんて)
(あの時は思ってもみなかった)

…………えへ。
(最高、なんて。その言葉に、また蕩けそうな笑みを浮かべる)
(表情どころか、頭の中身まで蕩けてしまいそうだ)
そこのお店にして、ほんとうに良かったのです。
(にへら、とした表情のまま、紅茶のカップに口をつける)
(少し温くなった紅茶が、そのまま頭の中身の温度のようで)

しょーたろーさん、まだたくさんありますから、ゆっくり食べてくださいね。
ケーキもまだ、ありますし。ほんとうに、甘いものづくし、なのです。
(そう言って、残りのケーキをフォークで掬う)
(チョコレートはないけれど、六花にはこのケーキと甘くて暖かい空気で十分だった)
(十分すぎるくらいだ。そう思った)

(六花の、力だけはある腕ですら、抱えきれないくらいの素敵な何もかも)
(それでも、少しだって溢したくない。失くしたくない)
87紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2009/07/03(金) 22:45:07 ID:wpjM2uJR
・・・解除、と。
88御法川 醍醐 ◆DaigoSmCh. :2009/07/05(日) 12:24:01 ID:5lRrkGjv
【名前】御法川醍醐(みのりかわ だいご)
【年齢】 18 高等部三年
【性別】 男
【身長】 178センチ 75キロ
【3サイズ】 いらなくない?
【容貌】 短髪を軽く茶髪にしているほかは、一見品行方正。
【能力】召喚士。最近学園を騒がしている魔物の何割かは実はこいつのせいw
【希望】日常ロール、戦闘、エロール
【NG】後遺症が残るような怪我、死亡、スカ系プレイ
【弱点】呼び出す能力は超一流だが従わせる能力がイマイチ。
    召喚には呪文と印が必要な為、口や手を封じられると召喚できなくなる。
    敵が女だと、よほどひどい目に合わない限り反撃しない。
【備考】生徒会長。ケンカっ早いが親分肌で人望はある。
    すべての女性は皆美しいと本気で思っているので、
    生徒だろうが教師だろうが女に対しては挨拶代わりにくどき文句。
    口が上手いので相手を言いくるめるのは得意だが、
    軽いという評判も広まっているのでナンパの成功率が高いとは言えない。
    現在は親元を離れて召喚士の師匠宅に下宿中。
    師匠は人間国宝級の邦楽家。ちなみに同居している他の弟子は全員女性。
89郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2009/07/05(日) 20:43:03 ID:gXlv8LRI
【名前】 郡 太一朗 (こおり たいちろう)
【年齢】 16歳
【性別】 男
【身長】 168センチ
【容貌】 はねっけのある癖の強い髪型。少々垂れ目。
     髪・瞳とも黒。中肉中背。青と黒のチェック柄のバンダナを額に巻いている。
【能力】 無呼吸の瞬き −ゼロ・ブレス−
     集中力を高めて、感覚を鋭敏に研ぎ澄ませる。
     そのことにより、相手の攻撃を見極めたり、(他者から見れば)高速の連撃を与える。
     発動している間は文字通り「呼吸するのも忘れるほど」過度に集中するため、無呼吸になる。
     制限時間は3〜5秒ほど。

     神速−ゼロ・ミッション−/抑呼吸の間隔−ワン・リズム−
     無呼吸の瞬きの強化版と簡易版。前者は『時間』という感覚を凝短縮させるほど神経を集中させ、
     自身の行動を最大限最速で起こすことが出来る。ただし、『無呼吸』の延長線上なので、
     起こす行動はシンプルな一行動に限られ(突撃しナイフを一薙ぎする程度)、負担も大きい。
     対して、後者は速度こそ『無呼吸』より落ちるものの、持続して俊敏に判断し行動することができる。

【希望】 基本的には何でも。
【NG】 ウホッ
【弱点】 能力発動時は無呼吸になるため、酸素濃度の低い場所では制限時間が縮まったり、
     あるいは、能力自体が発動できなかったりする。
     また、能力発動後は酸素を取り込むため、隙が大きくなる。
【備考】 高等部所属。家族構成は父 千市・母 百花・姉 十和の四人暮らし。
     部活動は無所属、委員会は見た目に寄らず図書委員。
     性格はテンプレ的な正義漢。ただし、単純で女にはペースを崩されやすい。

     「正義のヒーロー見習い」を名乗って憚らない短剣使い。
     勇気と無謀を簡単に履き違える。無力なのに理不尽な不幸に逆らう。
     そんな馬鹿。

     ちなみに、悪いときだけよく勘が働く。そして、よく当たる。

【とりあえずテンプレ張りつけ!】
90紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2009/07/05(日) 21:00:45 ID:nCtHv+em
日曜日の晩だけど待機してみよう。
>>63がプロフ。
91紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2009/07/05(日) 22:07:52 ID:nCtHv+em
昼寝なんてするもんじゃないな。眼が冴えてる。
まーあ、ともかく、待機解除。
92葛森 利香 ◆eOqEZEQIEE :2009/07/05(日) 22:37:28 ID:YBXLsEvc
【名前】葛森 利香(クズモリ リカ)
【年齢】17
【性別】女性
【身長】149p
【3サイズ】禁則事項(本人談)
【容貌】
 黒髪のショートカットで少し日に焼けた肌。。
 靴下の代わりに足の甲と足首の辺りに布を巻いている事が多い。(地面に肌を触れさせたいため)
 護身用の道具(暴力団から盗んだ拳銃やスタンバトン)やメモ帳、鉛筆を常にベルトにつけている。    
【能力】
・小型の蟲を生み出し、操ることができる。
・虫の力を借りる事が出来る。(蜘蛛の糸や蝶の羽、毒や耐性など体に付属させる)

・逃げ足が速く、柔術もかなりの腕。(ただし、能力とは関係なし) 

【弱点】鳥、トカゲ(これらが相手だと能力は一切使えない。彼女自身もこれらは怖いらしい)
【希望】NG以外
【NG】 死亡、グロ、スカ
【備考】
 高等部の文芸誌同好会員。会が月1回発行する会誌のインチキオカルト部門を担当している。
 ただし、ネタは近年発生している本物の異形であり、常にそれらを撮影や取材をし、それを改変して記事を書いている。
 取材の域は、現場から警察や暴力団、退魔機関の一部など様々であり、いい意味でも悪い意味でも顔を覚えられる事がある。
 本人曰く、「面白そうならそれでいい」と、はた迷惑な思考の持ち主。ただ、やはり一線は存在しているらしい。
 元は蟲を祭る神社の娘であったが、姉殺しの為に妹によって家を追い出され、今でも妹の追手(蟲や殺し屋)に追われてるとか。
 現在は友達の家の庭に居候している。

【プロフ投下&少しだけ待機】
93葛森 利香 ◆eOqEZEQIEE :2009/07/05(日) 23:31:32 ID:YBXLsEvc
【落ち】
94紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/07/06(月) 21:37:19 ID:nZcsiVWI
【名前】紫 一久(むらさき かずひさ)
【年齢】16(高等部二年)
【性別】男
【身長】172
【容貌】
無駄のない体つきに、やや大人びた顔。昼間は笑顔、夜間は無表情が七割を占める。
右腕は義腕。ただし、肌の色と質感をした装甲をつけているので、一見して義腕とは分からない。
手ばかりは間接が多く誤魔化しにくいので、常に黒い革手袋をつけている。
【能力】
*身体能力
生身でも、訓練を受けた大人と互角以上に渡り合える程度の身体能力。ただし、若干足が遅い。
*特殊能力関係
・ヴァルブレパス
右の義腕。上腕にはある特定の魔力に作用する機関が、二の腕には肘から杭を打つ小型のパイルバンカーが仕込まれている。
手首から右手を射出できる他、五指も別々に射出する事ができる。有線でそれぞれ10mほど。
・刺天
四年前、伊織 陽太郎から奪った日本刀を補強した物。現状の主武器。耐久性が高いため乱暴な運用にも耐え得る。
更に、電流を柄から切っ先に向けてでしか流さないという特製を持つ(限度あり)。
・ショックボルト(能力)
手から触れている対象に電流を流しこむ。使用には痛みを伴い、痛みは威力や相手の大きさに比例。
・他にも様々な武器を小器用に操る

【希望】基本的に何でも
【NG】グロ、ホモ、大きな後遺症(切断くらいならおっけー)
【弱点】
義腕の駆動に常時能力を発動する必要があるので、激しい動き(戦闘等)を長く続ける事ができない。
足が遅い。
勝利が見えると油断する(平時)。
【備考】
対異能組織<<十三天梯>>の構成員。異形の捕獲及び異能のスカウトを行っている。
もともと孤児だったのだが、身体能力の素養と異能の片鱗を見出されて教育を受けた。
ただ、結局異能としては開花せず、ある異能を模倣した電撃能力を、人工的に与えられる。
適当な性格に見えるが、使命感はかなり強い。でも不平不満は結構こぼす。
昼間は明るい性格だが、あくまでそれは情報収集のための仮面であり、夜の戦いの最中に現れる残忍・傲慢な性格が本性。
義妹がいるらしく、そのせいか、年下には甘い(自己診断)。

紅裂拓兎に右腕を切断されたが、能力を活かした強化義腕に換装した。
上腕の機関は、彼の物質変化系の魔力に対抗するもの。


【プロフ投下&待機だ!】
95青江結 ◆1TsjQVwL82 :2009/07/06(月) 22:03:17 ID:/9ThsRkw
【こんばんは】
【よろしければお相手よろしいでしょうか】
【こちらは>>10です】
96紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/07/06(月) 22:09:20 ID:nZcsiVWI
【うむ、こんばんはだ。勿論歓迎だぜ】
【さて、ネタだが…昼夜どちらにする? 一応、夜ならネタ、提供できると思うんだが】
【…そして質問攻めになるが、そちらの"結界"はぱっと見て分かる物なのだろうか】
97青江結 ◆1TsjQVwL82 :2009/07/06(月) 22:11:23 ID:/9ThsRkw
>>96
【よかった、ありがとうざいます】
【昼でも、夜でも。夜の方がやりやすそうでしたら、最初は夜でいいかと。】
【勘の鋭い方、感覚の鋭敏な方ほど感じやすいと思っていただければ】
98紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/07/06(月) 22:15:35 ID:nZcsiVWI
【つーか、どうにも昼ロールのネタがない……おかしいな。しっかり高校生活は送ったつもりなんだが(←)】

【ふむ、ならば神社の裏手、とかその辺に結界の気配を感じて、
その周辺をいろいろ探っている辺りにお前が来てくれるか?】
【もしそれでよければ、こちらから書き出しを始めよう】
99青江結 ◆1TsjQVwL82 :2009/07/06(月) 22:19:57 ID:/9ThsRkw
>>98
【あらあら。まあ、昼はいずれ。】
【はい、ではよろしくお願いします。】
100紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/07/06(月) 22:30:07 ID:nZcsiVWI
(闇に溶けやすい"仕事着"と、異形を討つ為の一振りの刀を提げ――)

(夜。煌びやかな街々が眠りに就き始める頃、紫 一久はそこを訪れていた)
(とある小さな神社の裏手。ここに来るのは、二度目となる)
(一度目は、昨夜。ちょっとした異形を追って偶然そこに辿り着いたのだが……)
(その近辺に足を踏み入れたとたん、異形が苦悶しながら消滅してしまったのだ)
(昨日はもう夜も深かったので、調べる余裕はなかったが……)

……さて、と。
(周囲を見回す。昼の内に調べた限りでは、その神社に特別の由来はなかった。表向きは、だが)
(そして今も、自分がその近辺を歩き回っても、特に影響が現れる訳ではない)
ふむ………異形の一匹でも連れてこれれば良かったか。
しかしまあ、貴重な実験体を消し潰すのは勿体ないし…
(ぶつぶつと呟きながら、周囲を見て回る。生憎ながら魔術的な方面には疎いので、本当に"見て回る"だけなのだが)
(それでも何か、見て分かるような印なり何なりがないかと、歩き回っていた)


【では、こんな感じで……よろしく頼むぜ】
101青江結 ◆1TsjQVwL82 :2009/07/06(月) 22:45:13 ID:/9ThsRkw
(夜。街の明かりが消え魑魅魍魎が跋扈する時間)
(学業を終え、食事を済ませ、家長の指示を受けた)
(曰く「異形を仕留めた反応アリ、整備を頼む」と)
(快諾して出かけたものの、通常であれば特にやることもない)
(札の位置にずれがないか、札に綻びが無いか。其の程度のものだ。)

(何故あの小さな神社にそのような強力な物があるのか。)
(疑問はあるが快諾して家を出る)

……ここね。
確かに、それなりの雰囲気はあるけれど。

(首をかしげながら鳥居を潜る。)
(古く寂れた朽ちかけた神社に似つかわしくない新しい足跡)
(一つは妖魔。結界の境目で消し飛んでいるのが分かる。)
(もう一種類はこれを追っていた退魔士だろか)

あら、今晩は。
ここに、何の御用でしょうか。
(答えによっては、と言葉続ける必要もなく眼が語っていた)
102紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/07/06(月) 22:55:26 ID:nZcsiVWI
……ふん。
("何か"を求めて草むらにしゃがみこんでいたが、その声を聞いて立ち上がる)
(挨拶に振り向けば、そこに立っていたのはごくごく普通の少女。それこそ、年の頃も自分と同じくらいの)
何の用、と言われてもな。少し気になった事があったから調べに来た、としか言いようがない。
そういうお前は、何の用だ? …まさか夜の散歩に来た訳じゃあるまい。

剣呑だな?
(その鋭い眼光に対し、目を細めた。姿勢もラフに、可能な限り、口調も)
別に俺は、誰かしらに危害を与えようとここに来た訳ではない―とだけ言っておくぜ。
この刀も、護身用だ。分かるだろう?
最近物騒だしな。
(あくまで世間話のようなノリで、どちらかといえば昼の顔を前面に出し、少女に語りかける)
103青江結 ◆1TsjQVwL82 :2009/07/06(月) 23:08:37 ID:/9ThsRkw
私は、ここの結界の様子を見に来ました。
通常の人であれば、この神社に入ろうとも思わないはずですが。
気になること、というのは’これ’ですか?
(妖魔が消し飛んだ跡を指差して)

――これは私の兄の結界です。
媒介は数枚の札と、社の中の像ですね。
それらは私達、青江の者にしか見えない仕組です。
どうやっているのかは分かりませんが、高度な技術、だそうですよ。

あらあら。あなたこそ、危ない雰囲気をお持ちでは?
護身というには余りに過大な力を感じます。
あなたからも、その刀からも。
……物騒な事には同意しますけれども。

ともかく、納得はしていただけましたでしょうか?
104紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/07/06(月) 23:23:25 ID:nZcsiVWI
結界……なるほど。
(内心、ほぼそうではないかと思っていたが)
(しかし、次がれた言葉に紫は食いついた)

………お前と、兄…兄妹で結界を組んでいるのか?
青江の者…つまり、一族だな。一族で、この類の結界、か。
(たとえば目の前の結界だとか、あるいは聖別、洗礼…等、神儀を生業とする一族の存在は知っていたが)
(個人的に、しかもこんな身近にその存在を見るのは初めてだった)

…俺か? ま、人よりも戦い慣れてはいるさ。
(青江、という彼女が感じ取った"雰囲気"をあえて否定するような事はしない)
別に、力が大きくて大きすぎる事はないだろう。相手もまた、どれだけ大きくなるか分かったものではないしな。
……刀、は、よく分からないが。
(もしかしたら、怨念でもこもっているのだろうか)

納得はしたが、結界…を、一族で張っているのか。少し話を聞かせてくれないか?
いきなり儀式を見せてくれとは言わないし……いや、見せてくれるならそれは見るが。
(と、異形の痕跡に目を向け)
ああいう、異形に影響を与えれる結界があるなら、俺も詳しい所を知りたい。
たとえば、この辺りの他の場所にも、結界があったりするものなのか?
(もしそれを知る事ができれば、毎夜の野戦も随分楽になる…のみならず)
(これをきっかけにその一族とやらに近づければ、自分、ひいては組織にとって、少なからずプラスになるはずだ)
105青江結 ◆1TsjQVwL82 :2009/07/06(月) 23:40:46 ID:/9ThsRkw
……これに関しては、兄が組み私が整備しています。
今日は、昨日ここでちょっとした異変があったようですので、点検に。
(あまり口を開きすぎてはいけないよう、注意して言葉を選ぶ)

……そう、でしょうね。
人にせよ妖にせよ、斬り過ぎたモノが何かを帯びるというのは
良くある事、だそうですよ。
刀も人も。

(今まで数人の同じ年頃の異能を見てきたが)
(其の中でも1か2番目には戦いに身を置くことが日常と化している)
(そんな人間のように感じられた)

あらあら、どうしましょう。
簡単に見せびらかすものではありませんが。

そうですね。幾つか点在しますが
本来場所自体秘匿するところですから、お教えすることは、ちょっと。
そうですね、では――。

(結界の外に人形を1つ投げ、封じこめられた魔を放つ。)
(放たれた魔はかつては強大な力を持っていた事を伺わせるが)
(体中に痛々しい傷と、封じられた事によって弱りきっていた)

……右の妖魔をあなたの力で屠って下さい。
左は、私がやりましょう。
それでどうでしょう?

(妖魔を人形に封じ込める術)
(二体同時に封じたため、解放するのが躊躇われたが)
(この際一気に片付けることにした)
106紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/07/06(月) 23:58:46 ID:nZcsiVWI
点検……なるほど、さすがに永続効果とも行かない訳か。
昨日ここで…は、まあ、俺だよ。
ちょっとした異形を偶然ここに追い込んだら、弾けて死んだ。…あそこに痕が残ってるだろう?

場所が秘匿、か……異形を狩りたがるような連中にとっては生命線にすら成り得る情報だと思うんだが。
それとも、結界の所在自体が、また別の結界を作っている……とかか?
(小説なんかで読んだ覚えだ。地図上でポイントを結ぶと六芒星になったり…)
(もしかしたらそういうファンタジーではなく、ミステリーだったかもしれないが、この際どちらでも良い)

――!
(異形を封じ込めた人形…だったのだろうか。今、放り投げたものは)
(こちらも話に聞いた事はあるが、話に聞いただけ、でもある)
(何でも、運搬に使うにはコストパフォーマンスが悪すぎる…とか)
(もしかしたら、彼女の一族は、自分の想像以上に有用な技術を持っているのかもしれない)

(が)

…はっ。
(提げていた刀を、納刀したまま鞘を右手に持ち直す)
大胆だな? 直線的というか、素直というか。
嫌いじゃないぜ、そういうの。
(ゆらゆらと歩くようにして、距離を見計らう)
(随分弱っているようだし、そう真面目にならなくても大丈夫だろうが…今は彼女の話が聞きたい)
……軽く済ませるぜ?

ふ――っ
(息を吐くように、左手で刀を抜く)
(一息に勢いよく抜かれた刃は、異形のリーチのほんの外側から、撫でるような傷を与えた)
(ダメージは薄い。が、そこに電流を流し込み、動きを阻む)
(続いて第二撃、軽く手首を返し、右上へ。先程よりも若干深いが、これも傷自体は浅い)
(だが、この二回で弱った異形の動きは完全に止まった)

(鞘を投げ捨て、両手で柄を持ち、踏み込みと同時の三撃目)
(右上から左下への袈裟斬り。電流を流すまでもなく、致命的な一撃となる)

(刀に付着した異形の体液を軽く振り払い、少し汚れた頬を手で軽く拭って)
――どうだ?
(少し自慢げに、少女の方を見た)
107青江結 ◆1TsjQVwL82 :2009/07/07(火) 00:18:29 ID:dFnE0/+h
はい。必要に応じて、点検はしませんと。
……でしょうね。
(そうでなければわざわざ調べる必要もない)
(納得がいって大きく頷いた)

何にせよ、私の判断することではありません。
――今仰ったような場合も当然あります。
(穏やかな表情に少しの変化もなく答える)

……これは、姉の術です。
その場で滅する事も出来ませんでしたので。
(くすっと笑って)
率直に言えば、あなたを利用させてもらいます。

あらあら、お見事で。
(一撃目、二撃目の電流が異形の動きを封じたのを)
(見逃すはずもなかった。)
(表情を微笑で隠して、拍手する)

私の番ですね。
(片手を紫の方に向ける。透明な壁がもう一体の妖魔と男を隔てる)
(次の瞬間、紫に延びた妖魔の手が蒸発する)

――もう一つ。

(咆哮を上げながら突進してくる妖魔の、もう片方の手が消滅する。)
(両手を失い、怒りに任せて突進してくる妖魔だったが――)
(鳥居の強力な結界に頭からつっこんでしまっていた。)

あはっ。
(微笑が暗い笑いに消され残酷な表情が浮かぶ)
(妖魔の背後に生成された結界が、後ろから妖魔を押す。)
(前後の空間に蒸発させられながら、徐々に妖魔の姿は無に帰っていった)

――どうでしょう?
(同じように、男のほうに向きかえった)
108紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/07/07(火) 00:37:14 ID:sqkEIHDY
姉…も、いるのか。
しかも、それぞれ使う術式が違うんだな? ……面白い。

(少女が狩りを行う様を、見る)
(なるほど、簡易に短時間かつ強力な結界を張って相手を追い詰めるのか)
(……少々悪趣味な所も見受けられるが、ある意味、同じ性質の人間なのかもしれない)

……いや、なかなか見事…圧巻だったぜ。
(彼女がしたように、小さく拍手をする)
ちょっと恐ろしい所もなくもなかったが、ま、手際は良かった。
退魔の一族の看板、形式や技術だけじゃないみたいだな?
(一応、言葉では褒め称えて置く……紫に言わせれば、もっと素早く始末できただろう、が)
(わざわざ相手の非を突いて得られるものなどごく僅かだろう)

お前、名前は? 一応、青江…だっけか。苗字はさっき教えてもらったが。
俺は紫だ。紫 一久…パープルの紫、漢数字の一、に、久しぶりの久。
(軽い自己紹介をしつつ、握手を求めるように左手を差し出した)
109青江@携帯:2009/07/07(火) 00:45:47 ID:96w7iPOq
>>108
PCトラブルです
復旧していますので
少しレスが遅れます
申し訳ございません】
110紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/07/07(火) 00:49:25 ID:sqkEIHDY
【おう、気にするな】
【時間も時間だし、もし辛くなったらいつでも言ってくれよ】
111青江結 ◆1TsjQVwL82 :2009/07/07(火) 00:53:13 ID:dFnE0/+h
【とりあえずは大丈夫そうです】
【ご心配をおかけしました】
【これから書くのであと15分程おまちください】
112青江結 ◆1TsjQVwL82 :2009/07/07(火) 01:06:02 ID:dFnE0/+h
いえ……。
まあ、そういうことです。
(習得している術、向き不向き。そこまで説明する必要もなかった)

どうも、有り難うございます。
恐ろしい?何がでしょう?
さて、どうでしょうね。
(不吉な笑みを消して微笑んでさえみせる)

私、ですか?結。
結ぶ、と書いて。青江結です。
紫久一さんですね、覚えておきます。
(自己紹介を返して、手袋をつけたまま左手を出す)
(電気系の能力者相手に、素手で接触する愚を犯すほど警戒を解いていなかった)
113紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/07/07(火) 01:20:57 ID:sqkEIHDY
雰囲気だよ、雰囲気。悪趣味な笑い方してたぜ、お前。
写真に撮って見せてやりたかったくらいだ。
(自覚なしか、と軽く肩を竦めて)

結か。青江 結。良い名前だ。
さながら、結界の結、か? お前の兄貴や姉貴の名前も気になる所だな。

………
(握手に際し、手袋を着けたままの彼女)
(一瞬、躊躇いなく手を差し出そうとしたが…先程、電流を使ったのを思い出した)
(――まさか、悟られた? 警戒されているのか?)

……おいおい。
(手を触れる一瞬、指を指の間に滑らせ、絡ませ、器用に手袋を取り去ってしまう)
Nice to meet you、の握手でそれはないだろう。別に手に画鋲とか仕込んでる訳じゃないんだから。
(おどけるように言いつつ手袋を自分の右手に投げ渡し、もう一度左手を差し出す)


【一応修正させてもらうが、紫 一久だぜ!】
114青江結 ◆1TsjQVwL82 :2009/07/07(火) 01:27:25 ID:dFnE0/+h
あらあら、気のせいですよ?
お茶目な方ですね。
(首を傾げて笑う)

有り難うございます。
さあ、そういうわけでもないのでしょうけれど。
(誤魔化すように外を向く)
(兄や姉の情報を得ようとしているように感じられた)

なんでしょう?
あらあら、器用ですね。
……これは失礼しました。
(怪しい動きをしたら、と相手の目を直視しながら)
(口元だけはにこやかに手を差し出す)

【大変失礼いたしました、少々慌てていたようです…ごめんなさい】
115紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/07/07(火) 01:41:43 ID:sqkEIHDY
……お茶目、なのか?
つーかこの場合はまあ、お茶目なのはお前だと思うが…まあ良いか。

………っふ。
(思わず、笑うような溜息が漏れた)
そんなに固くなるなよ。
男が恐いか? ……恐いのは俺か?
安心しろ、俺だって刀がなけりゃ何もできない。
(そう言うと、少し乱暴な位に結の手を取り、軽く上下に振った)
…………な? 別に何も怖がる事はないだろう。

さて…本当は色々と話を聞きたい所だが。
(夜空を見上げる。綺麗に円い満月は、既に幾らか天頂を通り過ぎていた)
今日は残念ながら別件もあってな。
また、どっかで会ったら話をさせてくれ。……結界に限らず、その血統、能力には興味があるしな。
(そう言って言葉を区切り、軽く手を振りながら背を向けて)
("別件"に急ぐようなそぶりも見せず、悠々と神社を後にしていった)


【では、一応〆られるようにしたが…お前か、お前の次のレスくらいで〆ようと思う】
116青江結 ◆1TsjQVwL82 :2009/07/07(火) 01:53:11 ID:dFnE0/+h
いいえ、お茶目なのはあなたです。
……ええ、まあいいと思いますよ。
(頑なに否定しつつも微笑みを絶やさず)

…そういうことに、しておきましょうか。
(表情を変えないまま、為されるがままにする)
(手の先に神経を集中させて、何かされたらすぐに気がつくように。)
(何かされた瞬間、相手の首を刎ねるつもりで右手を泳がせていた)

――ええ。

あらあら、それは多忙ですね。
別件のほうも頑張ってくださいね。

(別件が本当にあるかどうか)
(本当は自分のことを今から調べるつもりではないか)
(それらの疑念を表情に出さず、右手を小さく振る)

それでは、またいずれ。

(相手を見送った後、妖魔の死骸の切口の一部を削ぎ、袋に入れる。
(……何事もなかったかのように、結界の点検作業に入った)

【それではこちらはこれで〆ますね】
【お相手ありがとうございました。途中、失礼しました、またお願いしますね。】
117紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/07/07(火) 01:59:00 ID:sqkEIHDY
【ん、では綺麗に〆られた事だし、ここまでにしよう】
【また機会があったらよろしく頼むぜ】
118兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/07/08(水) 22:37:01 ID:kDJBKAJi
【待機します。プロフは>>43に】
【どなたでも、お気軽に声をかけて下さい】
119媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/07/08(水) 23:11:50 ID:urQgyMsr
【こんばんは、兵部さん。(一礼)】
【……ようやく色んなことが片付いた私が、こんな時間に失礼してみました】

【もしも、ご都合よろしければ、お相手頂ければと思うのですが
 いかがでありましょうか?結構遅めっ、ですから眠気等の時は遠慮なく、です】
120卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/07/08(水) 23:12:16 ID:oqXHl9HX
【名前】卯月ひのわ(うづき-)
【年齢】 13
【性別】 女
【身長】 135cm
【3サイズ】 つるぺた。まないた。
【容貌】 小学生のような体型。
     ややぶかぶかな制服を身に纏い、ベレー帽をつけている。
     銀髪で腰ほどまでの長さ。常に眠たげというか無表情で掴みどころがない
【能力】 異形遣い:倒した異形の邪気や何やらを取り除き、
            使い魔として操ることが出来る。元人間などの一部の異形には効かない。
            仲間の異形はデフォルメされた人形のような姿になり、
            いつもはトランクの中にキーホルダーとして納められている。
      氷使い:補助的または異形の力が遣えない時の戦闘手段。あられをガンガン飛ばしたり、でかい氷塊をたたきつけるなど
            意外に攻撃的な使い方をする。ただし技のネーミングセンスが謎。
【希望】雑談・戦闘・エロール
【NG】 スカ、グロ、後遺症、死亡
【弱点】 所詮近接戦闘等には弱いうえ、身体能力も乏しい。ロリだからしかたない
【備考】 中等部所属。能力と雰囲気の所為で周囲からは敬遠されている。
     傷ついた仲間の異形は裁縫で修復しているらしい。
     ちなみに異形遣いの能力は、いわゆるマッドサイエンティスト的な気のある父によって
     強制的に組み込まれたもので、そのおかげか身体の成長が遅い。
     氷の方は遺伝と自らの鍛錬で出来上がっている。

【プロフ投下かつ
 >>118 お相手よろしいでしょうか】
 
121卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/07/08(水) 23:13:19 ID:oqXHl9HX
【ちょwwww1分差で被った……だと……?
<(^o^)>ナンテコッターイ】
122兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/07/08(水) 23:19:22 ID:kDJBKAJi
>>119>>120

【あ、ありのまま今起こったことを(ry】
【えっと、こんばんは、葵先輩。初めまして、卯月さん】
【…どうしましょうか】
123名無しさん@ピンキー:2009/07/08(水) 23:20:11 ID:yRTCx9oE
452 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2009/07/08(水) 23:17:06
アイツあれだろ……前に瀬尾っちのをすっぽかした奴
124媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/07/08(水) 23:20:35 ID:urQgyMsr
【久々のバッティング……私と本スレとの相性の悪さは異常ですっ】

>>121>>122
【かようなことはさておきっ、こんな場所でありますが初めまして。(一礼)】
【っと、どういたしましょう……兵部さんと卯月さんのご意見次第で
 できれば、卯月さんもせっかくの初ロールであらせられますし、
 私は何だと表に出る回数も多くありますから、せっかくなら卯月さんに、とは思うのですが……】
125卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/07/08(水) 23:26:36 ID:oqXHl9HX
【まさかこの板で30秒誤差のブッキングとは……どうしてこうなったw
あまりでしゃばるのもあれなので、とりあえずは兵部さんのご意向に従いたいところですが……】
126兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/07/08(水) 23:31:15 ID:kDJBKAJi
【え。ぼ、僕ですか?………うーん】
【やはり、ここは先に立候補して頂いた葵先輩にお願いします】
【卯月さん、ごめんね。でもこのスレなら、きっと近い内にまたロールの機会はあるはずだから】
127卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/07/08(水) 23:32:34 ID:oqXHl9HX
【了解しました。ではまたの機会に】
128媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/07/08(水) 23:39:35 ID:urQgyMsr
【それでは、失礼してお二人のお言葉に甘えまして、です。
 すみません、私の毎度のタイミングの悪さと本スレとの相性の悪さが……っ(深々と一礼)】
【卯月さんも、また違った形でお会いできる日を楽しみにしております。今後ともよろしくお願い致します】

【さて、と……もう、自分の本スレとの相性に愕然としつつ、ですけれど、改めて。
 ロールの内容、は決まっておりましょうけれど――場所とかでありましょうか。
 1.≪深凪≫から報告を受けて、貴方と改めて仕事することに、的な感じで夜にお会いする
 2.前回の貴方のロールから引っ張って高等部でお会いしてみる】
【と、ぱっと考えたのがこのくらい、なのですけれど……もちろん、兵部さんに他に案があれば
 場所についても、ロール内容につきましても、なんなりと仰られてくださいませっ】
129兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/07/08(水) 23:43:56 ID:kDJBKAJi
>>128

【それはやっぱり葵先輩ウィル(ry】
【さておき。今夜もよろしくお願いしますね】

【成る程、1は考えてましたけど2は新しくて面白いですね】
【時間的に授業をサボることになりそうですけど、大丈夫ですか?】
130媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/07/08(水) 23:47:24 ID:urQgyMsr
>>129
【……バイオハザードになって皆様に移れば十全と存じまs(】
【こちらこそ、です。どうぞ、宜しくお願い致します(深々と一礼)】

【せっかく、同じ場所で色々な人と繋がっているのですから、とですね、ふふ。
 授業をサボる分には問題ありません。貴方が大丈夫でありますれば、ですけれど】
【これでも前は現代文のサボり常習犯だったりするのでありますよ?(←)】

【問題なければ……貴方の状況を含め、貴方から書き出し、
 がいいかな、と思うのですけれど、いかがでありましょうか?】
131兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/07/08(水) 23:51:57 ID:kDJBKAJi
>>130

【僕も大丈夫です。友達からやった範囲さえ教えてもらえば、
 後は自宅で、教科書見ながら勉強できます】
【苦手だからってサボるのはダメですよ?僕は優等生ですから。ふふん(←満足気だ)】

【了解しました。それではゆっくりとお待ち下さいね】
132兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/07/09(木) 00:05:27 ID:aYqPO31g
(そこは高等部の屋上。燦々と照りつける太陽。
 その鬱陶しい日光を避けるように、日陰になる扉の横に座っている少年)
(授業には出る気にはなれなかった。出たとしても、今の状態では内容などロクに頭に入るはずがない)

(異形であるのに。敵であるのに。彼女に本当に銃口を向けられるのだろうか)
(殺さなくては。そう思えど、抱きしめられた彼女の温もりが忘れられずに)
(自分はどうすればいいのだろう。感情を殺し、あの人を異形として処理するべきか)
(それとも、『説得』などという甘い戯れ言を信じるべきか。失敗すれば、こちらの命はないけれど)

『グッ』
「……………」

(ポケットからサウンドサプレッサー付きグロックを取り出し、静かに眺める)
(彼女の座席さえ分かれば、この場所からでも少女の額を射抜くことはできる)
(常識的に考えて、狙撃は不可能な位置でも。チャンスは毎日ある)
(流石にそう、堂々とやってしまっては大きな騒ぎになるが、
 報告にある、あの異形の危険さを省みれば必要経費とも言える)

「………」

(無言でその銃口を、青々と爽やかに広がる夏の空に向ける)
(引き金に指をかけ、安全装置をゆっくりと外した)



【それではこんな感じに。不都合があれば、忌憚なく】
【今夜もまた、よろしくお願いします】
133媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/07/09(木) 00:18:38 ID:c+C23ArQ
(今日の授業は数学だった。別に数学が嫌いなわけじゃない、ただなんとなく。
 ――もちろん、数学ならひとつくらいサボっても大丈夫、だなんていう算段も、少しはあったのだけれど)
…………。
(少し、疲れているのかもしれない。このところ、少しばかり色々なことがありすぎたから)
(もうそろそろこの学校も夏休みに入る。少し長く≪実家≫に帰ることに、なるだろう。
 そういえば、≪深凪≫から何か連絡が入っていたはずだ――と、そんなことを考えながらドアに手をかける)

―――…っ。
(そっと開いたドアの先。青く澄んだ空の下に見つめたのは、小さな手に持ち上げられる拳銃)
(だけれど、彼女が息をのんだのはそんな理由ではない。
 そこに見つけた拳銃を持っている“彼”が顔見知りであり、彼の行動が彼らしくなく思えたから)

(そもそも、彼は中等部であって、此処にいることも不思議だった)

………前々から、ここの屋上に参りますと、
さまざまな方にお会いするのですよ。そういう、場所なのやもしれません。
(白髪の盗掘屋しかり、あの紅の魔王のしもべしかり、である)
(なんだと此処では夜に関係のある人間に会うことが多かった気がする――前は、昼寝をしていたときだったか)

危ないですよ、かようなもの、出されておりますと。

(ちらりと、食堂での小さなハプニングの話は聞いていたのだけれど、詳しくは知らなかった)
(だからまさか彼がその当人で、しかも対峙した女生徒が――ということは、彼女が思い至るはずもない)
(けれど、彼女が少しだけ動作がぎこちないのは、他の理由だった)
(――あんな別れ方をした、あの日。もう会いたくないのではないかと思ったが、
 ここで何もなく帰るのも、なんだか気がひけたこともあり……それに、彼に話したいことがあったから)


【現代文じゃなくて数学にしてみた、だなんていう些細な抵抗なんかじゃn(】
【それでは、こちらもこのような感じで……宜しくお願い致します】
【かような時間でありますから、どうぞお時間や眠気のときは遠慮なく仰られてくださいませっ(一礼)】 
134兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/07/09(木) 00:28:36 ID:aYqPO31g
>>133

……………。こんにちは、葵先輩。

(青空に向けた手を、銃を下ろす。そこで、隣にいる既知の人間に語りかけた)
(足音が聞こえなかったワケではない。ただ、別に見つかっても構わない気がした)
(誤魔化すだけなら幾らでも方法はある。それに、何となく。
 馬鹿げた考えかもしれないけど、足音からこの人のような気がして)

瞬間的に隠すのは、それほど難しくありません。
あなた相手なら、そんな必要もないでしょうし。
………どうぞ。

(座ったまま、体を横にずらす。扉の横に、更にちょうど一人分のスペースが空いた)
(座って、と言葉にせず促している。話したいことがあるのは、自分だけではなさそうだから)
135媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/07/09(木) 00:35:28 ID:c+C23ArQ
>>134
なるほど、私の暗器と似たような感じであるのかもしれません。
私とて、貴方の前であれば心おきなくダガーの手入れも、できましょうから。

(変わらない表情のままに、言葉をするすると紡いでいくことは容易かった。
 まるで何事もないように振舞うのは前から得意だったから。だけれど、内心少し緊張もあった)
(それに、何だか彼がいつもよりずっと小さく見える気がして。いやに、気にかかって)

――なれば、お言葉に甘えまして、失礼いたします。
(彼が空けてくれた一つ分のスペースはちょうど日陰になるドア影であった。
 燦々と照りつける太陽がまぶしくて、自らも逃げるようにそこに体を滑り込ませた)
(影があるだけで随分涼しい。風が吹けば、涼しさはなおのことであった)

………その、先日、以来でありますね。
どうして、今日は高等部の屋上になんて、いらっしゃるのですか?
(隣に座り込んで少しして、当たり障りのないような言葉)
(彼女も彼女で、少しばかり動揺がないこともないのだろう。なんてったって他人の感情は苦手分野だ。
 だから、いつものように小首をかしげても、どこかぎこちなく、見えたかもしれない)
136兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/07/09(木) 00:44:30 ID:aYqPO31g
>>135

その通りです。
『クルッ』

(セーフティをかけ、グリップを離す。同時に小さな拳銃が半回転)
(傍らの剣糸からですから、丁度トリガーガードの僅かな部分しか見えなくなる)
(そして腕を振り、人差し指を外す。重力に従い、グロックは音もなく袖の中に入った)

任務ですよ。
異形の疑いのある生徒に接近、多少尋問してみました。
結果は限りなくクロです。恐らく、異能ではなく異形でしょう。

(壁に背中を預けたまま両手を合わせ、淡々と静かに述べた)

(胸中穏やかでないであろう彼女とは対照的に、少年の心は落ち着いていて)
(それはきっと、彼女が隣に座っているからだ。一人で色々と考えずに、済むからだ)

(こうして彼女の声を聞き、話しているだけで少しは心が安らぐ)
(自分の中で、ひとまずは、あれに関する決着は付いたから)
137媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/07/09(木) 00:55:19 ID:c+C23ArQ
>>136
お見事、であられます。

(少しだけ目を見開いてから、その目を細めてぱちぱちと拍手)
(彼の芸当の質の高さは知っていたけれど、こうやって間近でみるとやはり感嘆する。
 自分の暗器は小さなものだし、そもそもが隠すことを考えて作られているけれど、
 彼は自分の異能と技巧を駆使している――それは、これだけでなく、狩りにも言えることだと思った)

……任務。
まったく、この学園は巣窟であられますね。しかも、異能ならず異形。
なれば、それの真偽を確かめたのち、なるべくすみやかに―――……。

(そこまで言って、ふと思い至った)
(それならば、どうして彼が高等部の屋上なんかにいるのだろうか、と。
 だいたいがあまり授業をサボるような性質にも見えない。人は見かけて判断するものじゃない、と
 現代文をサボっている自分はよく言われるけれど――これはそれなりの付き合いの上での、判断だ)

―――何か、おありでしたか?
(自分が話したかったことよりも、今の心配が先立ってしまう)
(何かあったのではないだろうかと、そんな胸騒ぎでも起こしたのか、彼女はその黒い瞳を彼に向ける。
 再び小首をかしげると、黒い髪がさらりと零れ落ちた)
………その異形に関して、何か困ったことでもおきましたか?
(そもそも、彼の発言を考えなおせば“異形”人にまぎれている、ということである。
 それはこの学園ではあり得ることながらも、そう多く発見される事態ではない――しかも、自分が知らないほど上手くまぎれている、のだ)
138兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/07/09(木) 01:15:06 ID:aYqPO31g
>>137

ずっと握り続けてますから。これ位は、朝飯前です。

(拍手をされて、悪い気分ではない。ただ必要以上に
 ひけらかすのも馬鹿馬鹿しい気がした。だから、簡単に呟く)
(そう。組織に所属することを決めてから、ずっと銃を握り続けてきた)
(寝る時ですらも、それは常に傍らにある。逆に言えば、それがなければ安眠すらできない)

(しかしそれでも、組織に所属したての頃より大分マシだと思う。
 あの時は、精神安定剤と睡眠薬がなければ、寝ることすらできなかった)
(きっと戦う術が見つからなければ、あのまま薬に溺れていただろう。
 銃を持ち、狙うべき獲物が見つかり、それに全力を尽くしたのが功を奏したのか)
(結果として、自分は組織からの『信頼』を踏みにじってしまったけれど――――)

………。ほんの少し、彼女を信じてみようかと思ったんです。
その瞬間、優しく抱きしめられまして。―――以前、あなたがしてくれたように。
………そのせいで、こちらの異形狩りという身分と、銃という得物がバレてしまいました。

(うっすらと、自嘲するように唇を上げる)
(そんな事を考えさえしなければ。あるいはすぐに離れ、冷静に対処できたろうに)
(温情からのミス。まるで自分の父親のようだ。
 もしこのせいで、彼女にまで迷惑がかかったらどうするつもりだ?)

………愚かですよね、僕は。
たかだか一度、しかも策の一つなのに、ただ抱きしめられた程度で。
引き金を引くのを、躊躇う自分がいるんですよ。

(こんな感情を吐露できるのは、良くも悪くも彼女だから)
(夜の世界に直接関わる人間では、最も長い付き合いだから。よく自分を見てくれているから)
(彼女はこんな愚かな僕に、なんと言うのだろう)
139媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/07/09(木) 01:30:24 ID:c+C23ArQ
>>138
(自分が知らないほどに上手くまぎれている、人型の異形)
(――なれば、その振る舞いが彼の心にさざ波を立てることは考えられないことじゃない。
 彼は確かに強いひとだ。それでもやはり、彼だっていくら夜を生きていても――温もりを恋しがる人間だから)

……本当に、異形であられるかは、まだ断定できていたわけではなかったのでしょう?
断定できるほどの事実を突きつけられるまで、可能性を見逃さないことは悪いことではありません。
―――ですけれど、異形狩りという身分と銃という得物がバレたのは、いささか痛いところでしょう。
(相変わらずの表情のまま、答えた)
(彼女はこういうところにおいては、余り柔らかくものを言う性質ではない。
 気休めに大丈夫、だなんて言っても、この夜では余計に逆効果であるとそう思っているから)
(だから感じた事実を吐きだす。それは、異形狩りとして――ともに夜を生きるものとして)

……それは、確かに愚かかもしれません。

(髪をゆっくりとかきあげる。少し吹いた風が心地よかったのか、彼女は少し目を細めた)

ですけれど、「悪い」ことでも「間違い」でもないと、私は存じます。
あなたは、精密につくられた機械でなく、ただひとりの兵部晶という人間なのですから。
――どうして感情にゆられることが、悪いことでありますでしょうか。
………貴方にとって、それは心揺られるほどのことだった。そういうことでは、ないのですか。
(こちらもこちらで体操座りのような体勢で、膝もとに頭をおきながら)

………全くおろかです。なんてことをしてくださったのですか、と。
そうやって私が罵った方が、貴方は楽に、なりましたか?
140兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/07/09(木) 01:44:49 ID:aYqPO31g
>>139

以前の僕なら、迷うくらいなら殺していました。
それで大切な人が傷付くよりは、疑わしきを殺した方がいい。

(弱くなったのだろうか。僕は、以前の僕よりも)
(そんな見ず知らずの他人と、自分の傍にいる大切な誰か。
 秤にかけるまでもなく、どちらが大切かなんてのは誰にでも分かる)
(両方助かった方がいいなんて、理想論者は言うだろう。
 しかしあくまでそれは理想。この世の全員を信じるなど、遠回しな自殺行為だ)
(だから、今までずっと殺してきた。それが間違っているなんて思わないけど)

僕が僕に求めているのは、そんなものじゃなかったはずなんです。
僕は今も、全ての異形を殺す為に生きています。
その為なら、そんな感情など必要ないはずです。

(そして何より、その生き方が楽だから。思考を放棄し、ただ機械のように任務をこなす人生の方が)
(でもあの紅い髪の、ガラス使いの先輩はそれを否定した。そんな退屈な人生は、間違いだと)
(だから自分は悩んでいた。彼の言いたいことも分かるけれど。
 それはすぐに自分や現実に噛み合うものではなかったから)

僕は、あなたに罵ってほしいわけじゃないですよ。
………。ただ僕は、どうすればいいのか、どうするべきなのか。
教えてほしいんです。

(首を横に向け、隣の先輩に視線を合わせる)
(この人なら、答え、あるいはそれに近いものを持っている気がして)
(何故なら彼女は、自分とよく似ているから。
 そして自分よりも経験しているものが、少なくとも四年分は多いだろうから)
141媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/07/09(木) 01:55:46 ID:c+C23ArQ
>>140

貴方は今も、すべての異形を殺すために生きている、のですね。

(その言葉を拾い上げて、彼女はゆっくりと目を伏せた)
(言葉を聞くたびに、思う――自分と彼はどこか似ているのではないだろうか、と。
 だから、自分はこんなにも彼に自分を重ねて、みてしまうことがあるのではないだろうか、と)

私は、最善の方法なんて、存じ上げません。
貴方がどうすればいいのか、どうするべきなのか――いくらか道がある、ということは教えられるかもしれない。
ですけれど、その道を選ぶのは貴方でなくてはなりません。
私は、貴方がどうすべきである、と言えるほどに、強くもなんともないのですから。

(励ましてやることは、できる)
(彼の言葉を聞いて、ならこうしたらどうかと勧めることもできる。意見を言うこともできる。
 けれど、他人の道を最初から最後まで決めることはできない。そんな強さも勇気も、無いと彼女が自覚しているから)

―――貴方は今も、すべての異形を殺すために生きている、のですね。
(彼女は真っ黒な瞳で彼を見つめ返しながら、もう一度問い返した)
……本当に、貴方はそれだけのために、生きているのですか?
ほんとうにそれだけの為に、感情を殺して生きていくことが、貴方の全てですか?

(実際、彼の問いかけは自分にも綺麗に跳ねかえっていた)
(深凪の異形狩りであるはずの自分と、今の自分がたまに酷く乖離することがあって。
 だから、戸惑う。狩り人である間は、“剣糸”でならなければいけないはずの自分と――反する思考が、たまに生まれる)

(それと似たようなものを彼も抱えているのだと、思うと、やっぱり胸がきゅっとなった)
142兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/07/09(木) 02:11:27 ID:aYqPO31g
>>141

………僕は今でも、それが最善だと思っています。
時々こうして、感情を出してしまうこともあるけれど。
それでも、何も感じずに異形を狩り続けるのが自分の成すべきことだと、そう思って『いました』。

(深く息を吐き、今度は自分が視線を逸らした)
(そうだ、似ているからこそ。彼女にも答えなんかあるはずがない)
(同じように悩み、同じものを抱えているのだから)

でも、あの人はそう言わなかった。それは間違った人生だと。
それでは、同じことが永遠に続くだけだと。
それはきっと、あなたも感づいていることだと思います。

(かく言う自分も家族を殺され、恨みから同じ異形を殺している)
(いつか自分が殺した異形の肉親や仲間から、報復を受けるかもしれない)
(そうしたら、ここにいる彼女は仇討ちをしてくれるだろうか?
 してくれるならば、そこでまた異形が死ぬ。永遠に繰り返しだ)
(分かってはいる。しかし、そうは言っても自分の命ならともかく。
 他人の命をそんな勝手な信念で奪われるけには行かないから)

それを聞いてもやはり僕は、あなた達が大切です。
あなた達に比べれば、アイツら異形なんて価値はありません。

(隣に座る彼女の他に、目を閉じると浮かんでくる、大切な人達)
(その人らに比べれば、赤の他人で、かつ異種族の者を信用する気にはなれなくて)

やっぱり、僕は殺したい。大切な人たちを守りたい。

(ポツリと漏れる本音。それが間違いだとあの先輩が言っていても)
(結局自分には目先の結果が何より重要で。
 不確定な未来の為に、そんな大切な人らの命を賭けることなんて出来ないから)
143媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/07/09(木) 02:23:10 ID:c+C23ArQ
>>142
貴方も『あの人』も―――全てを“掬おう”となさるのですから。
(目を伏せたまま小さく呟く。決してそれが悪いことだとは、思わないのだけれど)

機械であることを望むなら、それもありでありましょう。
その方がずっと辛くない。滞りなく業務も行えますし、何より情など抱きません。
――ですけれど、大切な誰かの為に感情を押し殺すのは、ひどく難しいものです。
(大切だと、そう思う感情の為に感情を押し殺すことは、難しいと思う。
 感情全てを押し殺すなら些細ない。前の自分のようにただ主にとって都合のいいように
 感情と表情と仕草をもてあますような人形であれば、何に悩むこともない。命令があればそれでよかった)

……私たちが住まうこの夜に、正しいも誤りも、本当はありません。
自分の為に自分の力を奮うのです。
自分が大切だと思う人の為――ということもまた、“その人の為にと思う自分”の為であります。

だから、貴方が全てを殺すことで大切な人を守りたいなら、
それが貴方の信念なら、それを貫き通して行きなさい。

けれど、そうだと分かっていても貴方がそのぬくもりに戸惑いを覚えたのは、
自分が殺していくはずの異形が、すべて、貴方の大切なものを傷つける存在ばかりではないかもしれない、と
そう、思ったからなのでは、ありませんか?
(目をそらした彼を、彼女はじっと見据えていた)
(漆黒の黒い瞳。そこに何の感情を湛えるわけでもなく、ただ静かに彼をみつめるだけだった)
144兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/07/09(木) 02:44:54 ID:aYqPO31g
>>143

……………。そんな事、とうに分かっています。
獣型などの種族はともかく、人型を形成する者は大抵が知能を有しています。
中には人間に対して友好的な者や、人間を傷つける意志がない者もいるでしょう。

(それは既知の事実。自分でも既に認めていること)
(だが、それを知った上でもそんな可能性がある存在を殺すのは何故か)
(答えは非常にシンプルだ。あくまで『可能性』にしか過ぎないからだ)

けれど、どうやってそれを知るんですか?
僕達は万能じゃない。他人の心の内を知ることなんて出来ない。
自分にも家族がいるんだと泣いて命乞いをし、必死で許しを請うような奴が、
情けをかけた人間をすぐに平気な顔で殺しにくる。
………そんなクズが、そしてそんな狂行を可能にする力を持ち、この世にいるんだ……!

(言葉の表面は淡々と語っているようにも思える。
 しかし彼の瞳は、どんな異形に向けるそれより、更に鋭く宙を捉えていた)
(幼い顔立ちに似合わない、わずかな狂気すら感じさせるような、焦がれる程に強い瞳で)

殺さなきゃ。殺さなきゃ、いけないんだ。
それが唯一にして、最大の解決策なんだ。

(少年が心を動かされたのは、それが異形からだからなどという理由ではなく)
(単純に、彼女の体が暖かかったから。人間なら誰しも当たり前のことだけれど)
(その暖かみは、半年前なら当たり前のように毎日触れていたもの。
 そしてその当たり前は突然崩れ去り、暖かさは姿を消したものだから)
(また触れた暖かさも、消してしまったのだ。自分がこの手で、彼女から)

誰にも、邪魔はさせません。

(そう小さな声で、誰ともなく呟く横顔は、鋼のように堅そうで)
(強い、純粋すぎるあまり一方向にのみ向き過ぎた強い思いを感じさせた)
145媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/07/09(木) 03:04:55 ID:c+C23ArQ
(様々な言葉を連ねて、ようやく探り当てたそれ。
 時には彼の話す言葉から得たことを、そうして時には見当違いな方向からの言葉を彼に浴びせた末に、
 彼が返した反応から探り当てたこと―――抱きしめられたことで揺らいだ、その理由)

(自分がそれの一端だと思い至っただろう?と、頭の片隅で冷静な自分が呟いた)

………貴方の家族は、そうやって殺されたのですね。
(そうして、もうひとつ立てることの出来た推測。
 わずかな狂気すら孕むその瞳がどうやって生まれたかそれを説明するような推測が
 彼女のなかでひとつ確立された――闇すら裂きそうな、その瞳の、理由(わけ)を垣間見られるような)

――私は、すべて根絶やしにすることが決してそれこそ間違っているとは思いません。
それは確かに確実な方法です。そうすれば、貴方の大切な人は異形によって害されない。
そうしてまで、守りたい―――前と同じ思いを、もうしたくなどないから。
そのためには感情を消し去る方がずっとずっと楽である――そうすれば、強く居られる。
(鋼のように固い決意を込めた、言葉。そうして幼い顔に宿るひどく強い信念)
(純粋で強い思い。だけれど、それは発散することを知らず、ただまっすぐ突き進むだけ)
あなたは、まるで義務のように仰られる。
殺さなきゃ、と。殺さなきゃいけないんだ、と。
(彼女はすっと彼から目をそらした。そうして見上げた、澄んだ青い空を)

昔、申しあげたでしょう。
邪魔はしない、私の道と貴方の道が互いに邪魔になることが、ない限りは。
(空は何処までも青かった。それこそ、まるでこの少年の純粋すぎる思いの強さを表すかのように)
そもそも私は異形狩りです。
私もそれを異形と捕らえたなら、どうして異形を狩ることに、異議をとなえたりなど、致しましょうか。

――私が、言いたいのは
そんなに強い意志を信念を、恐ろしく狂おしいまでの執着をもっていながら
………どうして、そんな、顔を、なさるのですか、と、いうことです。

(どうして、そんなこちらの胸が締め付けられる表情をするのか、と)
(どうして、貴方がどこか苦しそうに見えてしまうのだろうか、と――)
146兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/07/09(木) 03:26:34 ID:aYqPO31g
>>145

…辛くない、わけがないでしょう。

(少年がぼそりと呟く。異形狩りを否定するなど、以前の自分では考えられなかった)
(今ははっきりと認められる。苦しさから目を背けていた以前とは変わったから)
(けれど、それが良いことか悪いことかは分からない)

引き金を引く一瞬、そいつの瞳が僕を見返すんです。
死ぬ前に、そいつが残した誰かへの思いを、そこに見つけてしまったなら。
………当然の話です。異形にも人生がありますから。
僕はその人生を、一つの命を踏みにじっているんだ。

(その点だけなら、『あの時』は良かった。
 ただ純粋に任務を全うし、組織の人間に褒められて、化け物さえ殺していれば良かった)
(正常に戻ってからは、罪悪感にうなされ続けていた。
 自分と同じように、誰かが復讐に来ることも恐ろしく、銃を握っていた)
(今となっては罪悪感すら、自分に取っては過ぎた物のように思える。
 本当に罪悪感を持っているなら、殺すのを止められるはずだ)
(しかしそれでも止められない。殺さなきゃいけないのだから)

でもやるんだ。
こんな苦しみ、みんなが死んだ時に比べれば耐えられる。

(目を閉じ、袖の中の拳銃をしっかりと握りしめる少年)
(今の彼にあるのは、それだけのように。手触りを確認するように)

………大丈夫。僕は、大丈夫ですから。

(ことさら感情を消し去った瞳で、傍らの少女を見つめ返す)
(もはや意志は固まった。食堂で遭遇したあの異形を狩ることに、躊躇いはない)
147媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/07/09(木) 03:45:00 ID:c+C23ArQ
>>146

―――なら、貴方の思うままに、行動なさい。
私に聞かなくても、もう、貴方にはきちんと道が、開けているのではありませんか。
(澄んだ空をみあげたまま、彼女はすっと柔らかく目を細めた)

貴方はその辛さを知っても、なお、守りたいものがある。
貴方は他人の命を踏みにじることで得る罪悪感を背負ってもなお、強く立とうとする。
十全でありましょう。貴方のその強い意志を間違いだと言えるような女では、私はありません。

比べた時にどちらに傾くのか、それを知っているなら――。
(彼女はここで初めてずっと似ていると思っていた自分と彼との違いを見つけた)
(ことさらに感情の消えた瞳へと視線を移してから、その頑なまでに深い意志を覗き込む)
――貴方は、結局その選択肢を、選ぶしかないではありませんか。
(彼はずっと彼女より「自分」を持っている――だから、こんなに純粋に一つの思いで立っていられる)
私は、それこそ私の大切なものを傷つけないなら、それ以外で貴方の前に立ちはだかったりはしない。
私と貴方の道が、邪魔にならない限りはと――さっき申した、その通りです。

………でも、認められないことがあります。

その、大丈夫、は信じられません。
貴方が殺せないって言っているわけではなく――貴方が大丈夫だと、信じられません。
(感情を押し殺して、それで、誰かを助けられるだろう)
(それでも、その分だけ、彼はずっとずっと何処か傷ついていくはずだ。
 自分の幸せを望む心まで押し殺して――幸せになれ、と、そういうのはとても容易い)
(けれど、幸せになることは、そんなに容易いものではないし、幸せにすることだって容易いことではない)

―――私は、そんな貴方を見ているのが、嫌なのです。
独りで全部抱え込んで、一人で全部押し込んで……そんな貴方を楽にしてあげる方法を
ひとつさえ思いつけない癖に、それでも、私は……嫌なのです、貴方がずっと辛い思いばかりをしているのは。
148兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/07/09(木) 04:11:51 ID:aYqPO31g
>>147

これも、『同じ』なんですよ。
僕は、大切な人を守る為に異形を殺す。
あなたは、大切な人がいるから僕の手を取れない。

(自分を偽るのは好きではないが、得意だった。
 しかし、彼女にはお見通しのようだ)
(この人は優しいから、そんな僕を見て嫌だと言う。
 けれど、その優しさがとても痛い。無意識の内に、体を掴む腕に力を込める)

同時に二つは救えない。
辛くても、耐えなきゃいけない。大切なものがあるんですから。
ですから、そんな言葉を言わないで下さい。

(本当は違う。彼女に会って、言いたかった言葉はそんなものではない)
(本当に伝えたかった言葉があるのに。まるで記憶が抜け落ちたように、それが出てこない)
(代わりに出てきたのは、こんな最低なセリフ―――)

―――あなたは、僕に何も出来ないんですから。

(立ち上がり、グロックをポケットの中にしまう。
 そろそろ五時間目が終わる。次の授業には出るとしよう)
(彼女と話したおかげかは分からないが、思考は随分とクリアになった。
 幾ら自宅で復習すればいいとは言え、学校に居るのに勉強をしないのは無駄な時間だ)
(思い出したように、傍らの少女の方に頭を向ける。
 その小さな唇が、事務的に言葉を紡いだ)

異形の生徒の名は鬼塚蝶子。分かっている能力は、嗅覚の鋭敏化位です。
あなたと同じ学年の生徒ですので、何かと接触する機会があるかもしれません。
スキがあれば、暗殺をお願いします。もしなければ、
夜、二人でいるところで遭遇できればベストでしょう。

(もうあの対象を、異形以外の存在として捉えることはない。
 後は然るべき時に、始末すればいい。学校で気を抜く時があれば、それがいい)
(自分の能力なら、正確な位置さえ分かれば、学校のどこからどこへでも狙撃できるのだから)
149媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/07/09(木) 04:40:33 ID:c+C23ArQ
>>148
(かしゃん、と。何かが、割れるような音が、聞こえた気がした)
(それと同時に心の奥のずっと奥。そこに、重りをつけてずっと沈めていた何か――
 それが、急に湧きでてきて。いつも表面だけは凪いでいたはずの心が、表面までさざ波だって、それで――)

承りました。
こちらからも手をまわしておくことに致しましょう。
かようであれば尻尾をつかむのもまた容易くはありませんでしょうけれど、
確かに情報があったのなら、彼女は夜を歩いていることになる。そこに、二人で遭遇できますれば。
もしくは、学校内。貴方とともに仕事をするなら、私が陽動でありましょう。
(きゅっと拳を握りしめる)
(――駄目だ。絶対に、駄目だ。これ以上、余計な事を、言っては駄目だ)
(自分がだしたくない真っ黒な部分の一端が、きっと出てしまう。だから、駄目――だめ、だめ……)

――兵部、さん。
(震える声で名前を呼ぶ。そうして手を伸ばして、彼の手をつかんだ)
(いかないで、と、そういうような生優しくて緩い引き留めじゃない。指をぐっと食い込ませるような、それ)

――――私は、貴方に何もできないのではありません。
私はただ、貴方を傷つけることしか、できないだけなので、ありますよ。
(自分の意志に反して、笑みが浮かぶ。自分を笑っているのか彼を笑っているのか分からなかった)
……貴方は、そんなに酷い人のフリを、なさるのに。
いちばん酷いことは、決してなさらないのですね。
(彼は決して、自分の手を無理矢理に取ろうとなんてしなかった。
 あの時の自分の制止の言葉に、自分の心を殺してまで、止まってくれた――それは、彼が優しいから)
……でも、止められるくらいの、思いであるのならば。
どうして、それでなければならぬのですか――どうして、貴方の手を取るのに、
向けていなければならない感情が、恋愛的な感情じゃなければ、ならぬのですか?
―――別の、たとえばもっと、家族に向けるようなそれじゃ、駄目なのですか?

……貴方は、私を諦めることが、できたのに。どうして、代わりの感情じゃ、だめなのですか?
(正確には、自分が諦めさせた、のだけれど)
(それに未だに分からなかった。どうして、自分なのか――どうして、自分なんかだったのか。
 ただたんに優しさが必要だったなら、向ける感情は決して恋愛感情じゃなくても、いいはずだと)

――――貴方は、本当に、“私”が、好きだったのですか?



【………こう、どうして初期の予定って予定になってしまうのでしょうか。】
【何だか申し訳ないくらいに沼ってきましたうえに、こんな時間に、なってしまいまして……
 このようにしておりますけれど、適当に振り払って〆てくださっても、なんら問題ありませんっ】
【お時間あれなようでしたら、後日に〆をいただければと思いますし
 もしも、まだ少しばかり続けてくださると仰られるなら、凍結の形なり何なり、取らせていただきたく存じます。(一礼)】
150兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/07/09(木) 05:07:21 ID:aYqPO31g
>>149

痛っ………?!

(名前を呼ばれる。不意に腕を掴まれた。強い力で、引っ張られる)
(彼女が笑っていた。まるで自嘲する自分のように、引きつった笑みで)

(ああ、やはりあの言葉は、彼女を深く傷付けたんだなと思う)
(しかし、不思議と罪悪感は感じなかった。何故かは自分でも分からない)

足りないんですよ、そんなものでは。
僕は、ずっとみんなと一緒に生きてきたんです。当たり前のように、ずっと。
それがいきなり全てなくなってしまった気持ちが、あなたに分かりますか?
僕はあの日から、ずっと息ができないでいる。足りないんだ。
もう一度、あなたが僕に手を差し伸べたなら、僕はあなたの全てを奪う。

(続いての彼女の問いに、今度は少年が奇妙な笑みを浮かべる番だった)
(あなたは本当に私のことが好きだったのか。―――あまりに愚問だ)

あなたは、本当に残酷ですね。忘れようとしていた思いすら、呼び覚まさせる。

―――好きですよ。
おっとりとした普段の様子も、人をからかう時の楽しそうな顔も、
首を傾げてとぼける愛らしい仕草も、あなたの作ってくれた美味しい料理も。
年下をあやすような優しい口調も、抱きしめて、頭を撫でてくれたことも……っ!
全部、全部全部好きだったんだっ!

(涙がぽろぽろとこぼれ落ちる。彼女への思いを口にする度、傷口が開くような痛みが胸を襲った)
(心が流した血を手の甲で拭うと、瞬時にポケットに手を伸ばす)

『ジャキッ』

お前っ!これ以上僕を傷付けるなっ!
僕を……僕を、惑わすなよっ!!

(そう言って、彼女に突き付けた無骨な鉄の塊)
(涙にまみれ、ぐしゃぐしゃになった顔で。しかしはっきりと、狙いは彼女の頭部に定まっていた)



【予定はあくまで予定、ということでしょうか】
【こちらはこのまま凍結でも構いません。〆るなら次のレスになります】
【判断は、先輩にお任せしますね】
151媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/07/09(木) 05:10:39 ID:c+C23ArQ
【……悩む、ところなのですけれど、
 我儘を申してじっくりとさせていただきたいところで、ありますので、凍結でお願いできますか?】
【お、お外が明るいです……本当に、こんな時間までお付き合いを――だ、大丈夫であられましたかっ】
152兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/07/09(木) 05:16:01 ID:aYqPO31g
>>151

【はい、承りました。では凍結で。また宜しくお願いしますね】
【解凍日時はいつに致しますか?】
【あのですね。僕は平日に休みがあって、休日出勤な仕事ですので】
【むしろ僕は、僕のロールに付き合ってくれている先輩方が、一番心配なんですけれどっ】
153媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/07/09(木) 05:21:43 ID:c+C23ArQ
>>152
【もうしばらく、お付き合い宜しくお願い致します。(一礼)
 ………まったく、いつからこんな子になったのでしょう、表の私は、と背後が言っています。(←)】
【こちらは明日の夜はまだ不明瞭で、金曜なら確実なのですけれど、
 次の日土曜であらせられますから、お辛くはありませんか?明日というか今日――木曜が、
 ちょっと20時過ぎくらいまで、予定がはっきりしてくれなくて――…っ】

【私は、本日は夕方から少し用事があるだけ、なので十全です】
【ふふ、次の日があれでしたらもう2時頃にはギブアップしていると思われまs(
 だから、こちらは大丈夫っ、でありますので。貴方が大丈夫なら、幸いでありました】
154兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/07/09(木) 05:27:12 ID:aYqPO31g
>>153

【背後のままにならない時もあるから、面白いんです、とこちらの背後も(←】
【うーん、ではこうしましょう】
【一応今日の夜、ということで。無理そうなら避難所なりこちらなり】
【こちらはダメ元ぐらいの気持ちですので、無理そうなら軽く言っちゃって下さい】
【その場合は金曜日の夜で。大丈夫です、朝は変わりませんから】
【先輩が大丈夫ならじゅうじゅうです。それでは、他に何もなければこれで】
155媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/07/09(木) 05:32:56 ID:c+C23ArQ
>>153
【承りました。恐らく、駄目な場合は20時くらいまでにはご連絡だけでもできると思います
 もしも、本日のうちで都合がいい時間がありますれば教えてくださいませ】
【可能なれば、こちらは20時半か21時には空くはずですので、それ以降であればいつでも、です】

【本当に本当にこんな時間までお付き合いありがとうございました】
【それでは、お先、になってしまうのですが……もっ、瞼が言うこと、きかなく、て、ですっ。
 えっと、もうなんだか文章が支離滅裂になってまいりましたが、今日は本当に楽しかったです。
 お疲れ様でありました。それでは、失礼ながらまた後にご連絡を――では、おやすみなさいませ、兵部さん。(一礼)】
156兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/07/09(木) 05:37:30 ID:aYqPO31g
>>155

【アンカー…葵ウィルスあうとぶれいくっ(←】
【まあ冗談はさておき、時間はあなたの仰るものに合わせられると思います】
【それではお休みなさい、葵先輩。また今夜か、明日に。ノシ】
157媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/07/09(木) 21:26:30 ID:1FOXuHep
>>150
(「それがいきなり全てなくなってしまった気持ちが、あなたに分かりますか?」)
(――分かるわけがない。だって、わたし、は―――)
(心の奥底に沈めていた、忘れようとしていた何かがざわめいて)

(頭がどこか真っ白になったまま、彼にした問いかけ)

(それを聞いた彼が浮かべた笑みを見て、彼女は寒気と共に自分の口走った言葉の意味を自覚した)
(――本当に、どうして、自分なんかだったのか。
 他にもっと優しいヒトがいたはずなのに。そんな勝手な思いの塊が紡がせた勝手な言葉)
(付きつけられる無骨な鉄の塊。そこでようやく、彼女は気づいたようだった。
 自分は満たされた恋愛感情しかしらない。だけれど、それが満たされなかったのならば、
 その対象からの優しさなんて、彼にとってはただ単なる棘にしか成りえないのではないか、と)

…………っ。
(きゅっと唇を噛んで、自分の頭部に向いている銃口を両手で握りしめる。
 黒い瞳を、どうにか揺らさぬようにしながら、じっと兵部晶を見つめた)

―――私は……っ!
(多分、このときの彼女はそれこそ考えなしだった。
 撃たれる、撃たれない、そんなことを考えることもなかった。猟狗としての反射すら、起こらなかった)
ほんとうに、いままで、貴方を傷つけることしか、していなかった、のに。
どう、して――どうして、今みたいに、ずっと、言ってくれなかったのですか。
どうして、あの日だってあんなに、私は、貴方を傷つけたのに、貴方は私の為に笑ったのですか…っ。

―――もっと、酷い言葉をはいて、いいのに……!
どうして、今日だって、私を貴方の隣に、座らせてくれたり、して――何で、そんなに、優し…っ。
(自分が「本当に」どれだけ我慢させて、どれだけ傷つけていたか)
(それが分かったからこそ、彼がどれだけの「忍耐」と「優しさ」を持ってくれているかが、分かった気がして)



【け、結局ものすごくギリギリになってしまったのですが……ロールの解凍に、場所をお借りいたします】
【いつもと端末が違うので、きちんとなっているか少々不安、ではあるのですけれど……】

【遅くなりました。兵部さん、改めて本日は宜しくお願い致します。(一礼)】
【展開などなど、何か不都合等ありましたら、ご遠慮なく仰られてくださいませっ、です】
158兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/07/09(木) 21:56:59 ID:aYqPO31g
>>157

………どうして?何故?そんなの…決まってるじゃないですか。
あなたのことが、好きだから。

(幾つもの涙をこぼしたまま、乾いた笑みを浮かべ少年は語った)

(彼女を傷付けてしまうような言葉を吐かなかったのも、あの時彼女の為に明るく振る舞おうとしたのも)
(今日、話を聞いてほしかったのも、あなたが好きだから。あなただったから)
(例え彼女が自分の思いを受け入れてくれなかったとしても、
 自分の彼女に対する想いは、易々と変わるものではなくて)

………撃てるわけないじゃないか。あなたを。

(拳銃を手放し、よろよろと後ずさる。自分が人に向ける銃口は、いつだってそう。本当に射抜いたことはない)
(開きっぱなしのドアに体を預ける。震えを抑えるように、寒さから逃げるように、自分の体を抱く)

………ずっと目を背けていたのに。
『それ』がこちらを見てきても、気にしないでいたのに。

(『それ』を失ってからは、暖かい『それ』に関わらないように。
 例えそれが視界の端に写ろうとも、ずっと野良猫のようにそっぽを向いていたのに)
(何度も何度も手を差し伸べられて、とうとう心が動いてしまって)

だから、僕からも寄り添ったのに。誇りも外聞も捨てて、手を伸ばしたのに。
夢幻のように消えていって、結局は星空みたいに手が届かなくって………!

(それはとても勝手な、子供じみた理屈であった。
 優しさを向ける側に罪などなくて、あるのはその優しさを貪欲に欲しがった自分だ)
(だから、終わりにしよう。もう、彼女が傷つくか否かなど関係ない)
(自分が傷付きたくないから。彼女が二度と、こちらに優しさを向けないよう)
(同じ異形狩りとして、必要なのは組織の協力体制のみ。感情は要らない)

あなたは何も分かっていないんだ。
僕が、どれだけ惨めな思いをしているのかなんて。

(優しさというその手を、言葉という鋭い爪で切り裂く)
(もう間違いは起こらないように。今も、そしてこれからも)



【えっと、無理しないで下さいね?いつでも明日にズラして大丈夫ですから】
【それではこちらも遅くなりましたけど、今夜もよろしくお願いしますね】
159媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/07/09(木) 22:21:08 ID:1FOXuHep
>>158
だ、から―――……何で。
なんで、こんな女、好きなんですか……貴方がいうほど、私は優しくない。
優しかったら、貴方をこんなに、傷つけてなど、いない、でしょう……。
(手元に残された、拳銃。彼の得物をまだぎゅっと握りしめながら言葉を紡ぐ)
(――未だ、彼女にとっては不可解なのだ。自分を好きだと言う、誰かの言葉が。
 昼に振舞う外面だけでなく、夜の内面を知っていながら、紡がれるその言葉が。
 信じられない、わけではない――でも、思う。ほんとうに、自分で、いいのだろうか、と)

(―――だって、自分は)
(心の奥底に重りをつけて沈みこませていた、過去の記憶。
 それをまた無理矢理に沈みこませて、押し込めた。「今の自分」が揺れないように)

………分からない、です。分かりません、兵部さん。
(言葉と言う鋭い爪を真っ向から受け止めて。
 それでも、今度は無様に泣いたりせぬよう、ぐっと拳を握りしめる)
私は、人の心を思いやれるような、優しい人間ではありません。
貴方をどれだけ傷つけているのかも、知らなかったような、そんな愚かな人間です。

貴方は、私が手を伸ばしたら、私の全てを奪うと、仰られた。
それは貴方は優しいから――その手を退けたのだと、仰られたけれど、
私は、すべてを奪われる程に、か弱い人間では、ないつもりであります。
(黒い瞳は、いつもと変わらないように見えた。揺れることなく、彼を見つめる)
(小さな体を震わせて、その瞳に強く悲しい決意を秘めたその姿を)
――私が二度と、貴方をどんな形にしろ、思うことをしなければ、
それで、本当に、貴方が楽になられますか?もう、痛いのを我慢したり、辛いのを我慢したり、
私がその思いを向けなくなった分だけ、なさらなく、なりますか?



【こんばんは、兵部さん。ふふ、大丈夫っ、ですよ?私から凍結をお願いしたこともあり、ですから】
【でも、そのとっても嬉しい心づかいだけは有り難く受け取らせていただきます。(一礼)】
160兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/07/09(木) 22:42:03 ID:aYqPO31g
>>159

どれだけ僕があなたのことを好きだと言っても、あなたはそれを認めないんですね。
僕の想いを切り捨てるのが怖いから。それを直視したくないから。

(ふう、と深く息を吐く。結局はそういうことだろう)
(自分の想いは、彼女にとって『その程度』でしかない。
 真偽も分からないような、ほんのちっぽけな物だと思われていたのだ)
(惨めを通り越して笑えてくる。なんと滑稽なのだろう、今の自分は)

ですけど、先輩。何で、どうして。そんな質問に意味はあるんですか?
それが真実で、どんな理由があっても、あなたは僕に手を取らせることはないでしょう?

(それが、期待を持たせるということなんだ。つまる所、虚しい時間の消費)
(こうして問いに答えても、何度理由を叫んでも彼女は振り向くことはないのだから)

…………その通り、です。二度と僕に優しくしないで下さい、って。
そうやって僕が拒絶した方が、あなたは楽に、なれますか?

(先程の彼女のセリフをなぞるように、オウム返しに呟く)
(もう涙は止まっていた。感情が、冬の湖のように冷えていく感覚がした)

あの公園で、あなたに感情を吐露してしまったから。
痛いのや辛いのを我慢しなかったから、こんな事になっているんですよ。

(手を伸ばす。ただし、これはその手を掴み取れなんてものではない)
(単純に、武器を返してもらいたかったから。これからも、ずっと寄り添って歩いていくそれを)
(それが彼女になることは、万に一つもない。この手に触れるのは、ただ冷たい感触の殺傷兵器だけ)
161媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/07/09(木) 23:12:00 ID:1FOXuHep
>>160
―――それは、違います。
(静かに、一言。ただ、黒い瞳が僅かに強く、彼を睨んだ)
貴方が、私を好きだと言ってくれることを、認めていないなら――
どうして、私が、こんな風に心を揺らすような必要が、あったでしょうか。
貴方は、信じていない感情に、私がこんな風に翻弄されると、そうお思いですか?

(真偽のほどが分からないなら、“最初”のようにもっと明確な拒絶を示した)
(真偽が分かっているからこそ、分からなかったのだ。
 ―――苦しくなることを知っていただろうに、どうして、自分だったのだろうか、と)
(伝えたのに、あれほど。自分じゃ、駄目だから、と)
(それが恋愛感情、なのかもしれない。けれど、この女がそれを理解するには、まだ時間が要る)

…………楽には、なれません。
(強く、息を吐きだした)
(彼女も彼女で、いくらか何かを割り切ったように。真っ黒な闇の中に、自分の何かを、また沈め直して)

―――痛いのを吐きだして、もっと痛くなるだなんて。
(ふっと目を伏せる。だけれど、その貌には表情がなかった。
 もしかしたらどんな顔をすればいいのか分からなかったのかもしれないし、そうじゃなかったかもしれない)
私の言葉はどれもこれも、貴方を傷つけることしか、できなかったの、ですね。
(良かれと思ってやったのに、なんてことはない。いつも自分は自分の言いたいことだけを伝えたから。
 ただ、それが彼をずっと傷つけていたのに気付けなかったおろか者だっただけだ)

………とんだ、喜劇でありましょう。
(差し出された手を見つめて、彼女は静かに立ちあがった)
(それでも、得物を返すこともしない。黒い瞳で、ただ彼を見据えたままに)
162兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/07/09(木) 23:31:07 ID:aYqPO31g
>>161

『自分は愛されるような人間じゃない』。
そう思うことは、他人から自分への愛を否定することです。
それは、僕だけに対してか。それとも『たいちろう』さんにもか、知りませんけど。

(無理だよ。他に大切な人がいると知っても、あなたは優しくて。愛おしくて)
(こんな苦しい想いを吐き出したら、きっとあなたはいつもみたいに、
 優しく受け止めてくれるんじゃないかって。そんな愚かな考えがあったから)

(この人に何も罪はないけれど。でも今は、全てをあなたに押し付ける)
(弱さを見せれば、自分が悪いと口にすれば。きっと同じことの繰り返しになるから)

………優しさも。いなくなれば、痛みに変わるんだ。
捨てることになるなら、最初から優しくなんてしなければいい。

(彼女を否定したのは自分なのに。飼えないと知りながら、すり寄ったのは自分なのに)
(そう喋りたがる心を抑えつけ、ただただ目の前の彼女を傷付ける)
(もう放っておいて。構わないでと)

…返して下さい。
今の僕に必要なのは、それなんです。それだけで、いい。

(年に似合わぬ冷たい色を宿した瞳で、葵の黒い瞳を見返す)
(ドアから背を離し、催促するように距離を少し詰めた)
163媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/07/09(木) 23:59:18 ID:1FOXuHep
>>162
(きっと他の誰かだったら、自分よりもっといい言葉をかけてあげられるのに)
(きっと他の誰かだったら、自分よりももっと上手く、支えてあげられたのに)
(――大切なひとの傍にいて、ときおりそう思う。そうして、それは今も、だった)

ええ、私が悪かったのですよ。
(もっと、きっと、上手い解決法があるはずだ)
(けれど、自分はこれ以外知らない――きっと一番最悪な、今の自分にできること)


―――貴方を上手に、飼いならし損ねた、私が愚かだっただけ。
(風でふわりと巻き上がった髪を押さえながら、彼女は吐息を吐きだした)
捨てるつもりなど、なかったのですよ。
もう少し、上手に飼いならすつもりでしたのに……なのに、し損ねてしまった。
「類似した感情」を向けたところで、貴方は満足してくださらなかった。
最初は、それでいいと仰ってくださったのに――まったく、ひどく我儘になられたものです。
(頬に手を当てて、小首をかしげる)
申し上げたではありませんか、初めに。
「貴方をとことん甘やかしておけば、もしかすると私の良い様に動くかもしれない。
 そうしたら、私は貴方の機構に取り入ることができる。
 緩めたところに漬け込んで、そのまま、自分のいいように、扱おうとするかもしれません」、と。

ねえ、貴方は何も悪くないのですよ?
――だって、私のいいように動いていた、だけなのですから。餌をぶら下げられて。
もっともっと、上手く貴方を使えなかった、私が悪かったのです。
(彼をあざ笑うように、彼女は目を細めた)
……まったく、貴方を想う人間は他にいるでしょうに。
どうして貴方はそちらではなく、私に向かれたのですか?他に頼れば――もっと幸せだったのに。
貴方の周りの人間は、もっと善良ですよ。でも、貴方が対峙したのは深凪第八席です。
………ご存じではなかったのですか?夜の人間は、こういう性質だということを。

(どうか、願わくば、彼の憎悪が、自分“だけ”に向けばいい)

――ええ、私も手放されては困ります。
(返せと言われると、彼女はまるでぶら下げるようにその拳銃を胸の前で軽く振った)
こういうことにはなりましたけれど、貴方の腕を買っているのは事実です。
正直、敵にも回したくはありません……だから、「夜は」また仲良くしてくださいませんか?

(―――そう、自分はこんな酷い言葉を平気で吐き出せる人間だから、だから……。
 自分の兄様は言ったから、「愛情と憎悪は紙一重だ」って。)
(あんなにも、彼を傷つけていた自分なら――きっとこんな言葉を吐いてもおかしくないと、思ってくれる、はずだから)



【……どんどんどんどん、レスが遅くなってしまっていて、まことに申し訳なく、で、す…っ】
164兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/07/10(金) 00:26:41 ID:gAtPMyEb
>>163

………。あは、あははっ…あはははっ!

(急に声を聞いて、可笑しそうに声を上げる少年)
(ややあって、先程までとは違う種類の涙を拭いながら、拳銃を握った)

(――――笑えなさ過ぎる。アマチュアの演技でも、もう少し上手くやるだろうに)
(あれ程苦しんだ様子を見せながら、全ては偽りだったと言う。
 そう言えば、僕の傷も少しは癒えると思ったのだろうか)
(本当に、あなたはつくづく優し過ぎる。らしくない、多弁なセリフだ)
(けれど、その意図は理解できた。なら、それに付き合おう)

―――っ、僕がどんな人間か、見誤りましたね。
もう少し、次は上手くやって下さいね?

(引き金に指をひっかけ、『回転』。強い力で彼女の手を引き剥がす)
(クルリと掌中に納めると、鮮やかな手つきでポケットにそれをしまう)

勿論です。あなたは、こちらの組織にとって貴重な戦力ですから。
あなたは異形狩りである深凪の戦士で、僕は警察の特殊部隊隊員。
仲良くしない理由がありません。

(優しくしてくれる人はいても、僕はその人の一番ではないから。一番には、なれないから)
(゛思う゛人はいても、゛想う゛人などいるはずもなく。
 繰り返しだ。それなら、最初から始めなければいい)
(だから、機械になろう。目標を狙い、ただ銃弾を打ち込むだけの、銃そのものに)

それでは、何もなければ僕はこれにて。

(もう感情が揺れることはない。例え、あの赤い髪の先輩でも、金髪碧眼の少女でも)
(機械のように、事務的に応じ。感情などというバグによる動作不良が生じないよう)
(去り際にそう彼女に告げて踵を返し、屋上から立ち去ろうとする)



【いえ、レスが遅いのはこちらもですので】
【おかげさまで楽しませて頂いてますし、ゆっくりとレスなさって下さい】
165媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/07/10(金) 00:47:34 ID:lwEg0b8/
>>164

(―――演技力、磨いておくべきだっただろうか)
(少し場違いではあったがこのとき確かに、彼女はそう思った。
 見破られたことぐらい、彼女にも分かった。じゃなかったら、この少年はこんな反応を返さない)
(よく、笑ってくれたものだ。というレベルの「役者」であったから、当然だが、本人は至って本気であったらしく。
 彼女は微妙に気恥ずかしさにかられた――本当に、こんな場所で滑稽だとは思ったけれど)

(でも、これでひとつ、道は決まった)

―――っ、乱暴でありますね。
(手から強引に銃を引きはがされ、痛がるようにその手をもう一方の手で包む。
 痛みなどたわいもないもの。彼の鮮やかな一連の動きは、やはり今も鈍っていなかった)
……もう少し、女性として扱うべきですよ。
少なくとも今はただの、女生徒ですのに――ふふ、夜はそんな愛らしいものじゃ、ありませんけれど。
(彼がこの喜劇に応じてくれたのなら、幕を開けた自分が、踊りきらなくていいわけがない。
 幕が上がったのなら、それにならなければならない――「昔の自分」なら、そう言葉で遊んだはずだ)

………も、少しだけ。
(きゅっと、立ち去ろうとする彼の手を掴んで、自分の方に引き寄せた)
(少し身をかがめて、唇を耳元に寄せて――)

―――次は、本当にもっと、上手くやりますから。
だから、覚悟なさってください。十全と、飼いならして差し上げる……あの方みたいに。
(ひどく、甘く、囁いた)
(今これは、嘘だ。自分は誰一人飼いならしてなどいない。けれど、それなら――「本当」にしてしまえばいい。
 そういう「人間」になってしまえばいい。「昔の自分」なら、やってのけれたはずだ)
(馬鹿げた考えだ――でも、もう、彼女も、何処かおかしかったのかもしれない)

……ね?
(真っ黒な闇のこもった目で、楽しそうに笑った)
(それから酷く無遠慮につかんだ、彼の細い手をゆっくりと離す。
 銃器を弄うその手を労わるように、指先で、ひと撫でして――きっと、今までの彼女なら、からかい以外でしなかった行為)
私からは以上です、どうぞ、次の授業はちゃんと出られてくださいね?
あ、あと……鬼塚蝶子の件。
何かありましたら、私に連絡をください――同学年の方が、動きやすいかもしれません。



【本当に、そう言って頂けますと幸いでありますかぎりです…(一息)】
【というわけで、そろそろ〆の方向かと思っているのですが――大丈夫、でありましょうかっ】
166兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/07/10(金) 01:11:18 ID:gAtPMyEb
>>165

(出会ってすぐなどなら、あるいは騙されていたかもしれない。
 けれど、彼女と過ごした時間は、夜の世界では誰よりも長く)
(彼女が何度も喜び苦しむ様も見ていたから。
 そんな状況で、あんなに大きな嘘では、当然分かってしまう)

ああ、失礼しました。
学校では、あなたは『既知である、ただの女性』として扱わなければいけませんね。
数々の異形を斬り捨てた戦士として扱うのは、夜だけにしておきます。
それでは――――。

(去る前に掴まれた右腕。耳元で、艶やかに囁く彼女の唇)
(本質的な闇を備えた瞳をチラリと見て、なんとなく理解する。少しの狂気、か)
(けれど、自分には関係ない。彼女がどうしようが、もう興味はない)

それでしたら、お気を付けて下さい。僕は貪欲ですから。
それが気に入らない物だったら、僕はあなたに噛みついて、あなたで遊ぶことになります。

(退屈凌ぎにはなるかもしれないが、どちらでもいい。任務に差し支えが生じなければ)
(優しく自分の手を撫でる彼女の手を、冷静に見つめながら、平坦な口調で言う)

その点は了解です。
ある程度の接触があれば、あなたに人気のない所へ誘導して頂ければ。
対面しているあなたにはともかく、全く別の場所にいる僕にまで注意を払うことはないでしょう。

(作戦会議は終了した。これ以上彼女と話すべきことはない)
(再び開きっぱなしのドアの向こう、階段へと視線を向けた)

さよなら。

(少年は静かに歩き出すと、階段を一歩一歩ゆっくりと降りていった)
(その規則正しい様子はあまりに自然で、一点の危うさも感じられないほど)



【では僕は次で〆ますね】
167媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/07/10(金) 01:29:29 ID:lwEg0b8/
>>166
それは実に、恐ろしいことであります。
せいぜい、私の方が飼いならされてしまわぬよう、気をつけねばなりません。
(冷静に言葉を受け止めた彼にむかって、小首をかしげてみせる)
(それこそ、いつものように。
 幼い声に負けないように、こちらもどこか静かに、言葉を紡いでいっていた)
(――彼をこんなにしてしまったのは、自分だと、心の奥で誰かが、笑った)

―――はい、お疲れ様でありました。

(規則正しい歩み。ぶれないそれ。
 兵部晶の一つも揺れることがない後ろ姿を見つめながら、彼女はひとつだけ息を吐きだした)
(前よりも随分と頼もしくみえた。一点の危うさも感じられない代わり、とても無機質にも見えたのだ)
(ぜんぶ、自分が、やってしまったことではあるけれど――そう思うと、小さく笑えた)


(空を見上げた。去っていった少年のように、頑なまでに青い空)
(どうしようもない気持ちに駆られた。でも、きっと、今日で、終わりだ――こんな気持ちに、なるのも)
………――――っ。
(こうやって、縋るようにあの人の名前を呟くのも、きっと今日でおしまいだ)

(自分で選んだ道だから――大丈夫、あの人だって、「肯定」してくれる。
 どこか壊れた思考をもって、そうやって笑ったら、少しだけ青い空がかすんで見えた)



【それでは、こちらはこれで〆、になります】
【兵部さんの〆を見届けて、落ちさせていただきたく存じます】
168兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/07/10(金) 01:57:02 ID:gAtPMyEb
>>167

(どうして、こんなことになってしまったのだろう)

(高等部の校舎を抜け、中等部への道を歩きながら、ふと誰かが呟く)
(本当は、彼女へ伝えたかったセリフはあんな鋭い言葉じゃない。
 彼女にあんな顔をしてほしかったわけじゃない)
(「僕は今よりずっとカッコよくなって。先輩よりもずっといい人を見つけて、
  今のあなた達より、ずっと幸せになってみせます。
  僕をふったこと、後悔しないで下さいね?」って)
(そんな言葉を明るく伝えれば、きっとあの人は、作り笑いでなく
 心の底から笑ってくれたはず。もう自分を責めることもなかったはず)
(どうして上手くできなかったんだ。今からでも遅くない、彼女を――――)

黙れよ。

(『ズガッ』)
(脳内で作り出した仮想の銃を描き出し、何事か宣う、そいつに撃ち込む)
(関係ない。自分の幸せも、他人の幸せも。もうどうでもいいんだ)
(すると喧しい言葉もなくなり、また心に平穏が訪れた。
 何も問題はない。バグはデリートされたのだ)

僕に必要なのは、これだけだ。
これがあればいい。

(思考し行動する自分の体を除けば、足りないのは道具だけ)
(即ち、異形を狩り絶滅させる為の得物、銃だ)

(既に頭の中は、先程授業をサボタージュした言い訳と、
 その次の時間の内容の予習に移っていた)
(無駄な時間も無駄な思考も生じないように、全てを最適化させてしまえばいい)
(最早、一体の戦闘機械のように化してしまった少年。
 大切なものもかなぐり捨て。その全ては、異形狩りに費やされるのだろう)



【こちらはこれで〆ますね】
【今回は二日間に渡りお付き合い頂き、本当にありがとうございました】
【だんだんと遅レスになってしまいすみません。それではスレをお返ししますね】
【また機会がありましたら、よろしくお願いします。お休みなさい、葵先輩。ノシ】
169媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/07/10(金) 02:01:13 ID:lwEg0b8/
【見届けさせて、いただきました】
【こちらこそ、二日間に渡るお付き合い本当にありがとうございました】
【いえいえ、ですっ。何だかこちらは拙かった限りでありましてっ……貴方に楽しませていただいたばかり、でした】
【はい、また機会がありましたときは、宜しくお願い致します。おやすみなさいませ、兵部さん(一礼)】

【ありがとうございました。私の方からも、スレをお返しさせていただきます。(一礼)】
170郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2009/07/10(金) 21:44:49 ID:+o7erJsn
>>89で待機してみるぜ。声をかけてみてくれよー】
171卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/07/10(金) 21:48:55 ID:CUxzQOL1
【こんばんはー、お相手よろしいですか?
プロフは>>120ですー】
172郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2009/07/10(金) 21:53:50 ID:+o7erJsn
>>171
【それじゃ、ありがちだけど、
 夜の異形との戦いで鉢合わせするってのはどうだ?】
173卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/07/10(金) 21:58:51 ID:CUxzQOL1
>>172
【おkですー
出だしの方はそちらからお願いできますか?】
174郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2009/07/10(金) 22:08:48 ID:+o7erJsn
(淀みと穢れと血が蔓延る夜。
 彼は、飽きることなくその路地裏に立っていた。その目的はシンプル。
 ――人の命を奪う異形たちの退治。それこそが、彼の『自己満足』だった)

最近、此処のところ、化け物に出会う頻度が高くなってきてる気がするな……。
まったく、きりがないってのはこういうことを言うんだろうな。
(後方から襲ってきた強靭な体躯の異形へ、反動を付けて身体を捻りナイフで切りつけ、
 立て続けにその胴部を思いっきり蹴りを叩きつける)
――この、やろっ! 鬱陶しい!
(身体に疲労感が出てくる。 それこそ、此処のところ夜な夜なこうして、
 戦い続け、身体には疲労が積み重なってきている。だから、こうして疲労しやすくなっている)
(それでも戦い続けるのには理由がある。――それこそが先ほどの『自己満足』に帰結する)

テメエなんかに、人の血を啜らせて溜まるかよっ!

【それじゃこんな感じで頼むぜ!】
175卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/07/10(金) 22:25:04 ID:CUxzQOL1
ふん、ふふん、ふんふふん
(妙な抑揚をつけて歌う小柄な少女
周囲には何匹かのデフォルメされた異形を連れている
無表情な顔と緊張感の無い風体からはとても敵の異形に襲われている真っ只中とは思えない)

んふふー、ふふー、ふんふふーん
(鼻歌のリズムにあわせ、氷のハンマーが敵異形の頭を穿つ
呻く敵を仲間の異形が、可愛い外見に似合わない強力な攻撃で蹴ったり殴ったり噛みついたり)

しかし……この子たちとおさんぽしに来ただけでごらんのありさまですか。
やっぱり夜におさんぽするのは良くないのでしょうか?
(誰へとでもなく問いかけながらも、相変わらずの無表情で仲間に支持を出し、
自分はそれを補助するように氷の能力を操る)

……む? いけませ……あ、遅かったみたいですね。
(――と、その時。どこからか、傷ついた異形が仲間を薙ぎ払い吹っ飛んで来た。
続けざまに見知らぬ男が、飛ばされてきた異形を追って、ひのわの前に姿を現す)

すいません。ケガは……無いですよね。
そんなヤワに修繕してませんから大丈夫ですよね。
(不意をつかれ、かつ体格差があっただけに吹っ飛ばされたものの
今宵ひのわが連れていたのは古くからの仲間。すぐに体勢を立て直して彼女の元へ集う)

それにしてもこれは……3VS1になるのでしょうか。
それとも2VS2でしょうか?
(ひのわも、闖入者たちに大して動じた様子もない。
どこかぼけっとした目つきで先ほどまで戦っていた異形、
男が吹っ飛ばした異形、そして闖入してきた男を見まわす)

【それではこんな感じでどうでしょう】


176郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2009/07/10(金) 22:38:44 ID:+o7erJsn

――女の子!?

(曲がり角を曲がった瞬間、目に飛び込んできたのは、
 追いかける異形でもなく、一人の少女であった。)
(何故、このような場所に女の子が一人で突っ立っているのだろうか。
 彼女の周りに視線を走らせる。そこには死屍累々――、化け物たちが見るのも悲惨な
 状態で地に伏せている。そして、少女を守るように立つのは、少しファンシーな『化け物』だった)
………大丈夫か?
見る限りじゃ、俺の心配はいらなさそうだけどよ。
(まだ、敵とも味方とも判別はつきがたい。だが、先ほどの異形よりは、話の通じそうな相手だった)

ひとつだけ、質問するぜ。
あんたは―――、命を奪う側か? それとも、守る側か?
(何を基準に聞いたわけではない。単なる興味。あるいは、ただの思いつき。
 こういう言葉遊びは、よく知る『彼女』とのやり取りで、自然とついてしまったものだ。
 悪癖かな、と内心思いつつも、動揺する異形を囲む形でそう尋ねる)
177卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/07/10(金) 22:55:30 ID:CUxzQOL1
ええ、女の子ですよ。
(現れた男が驚いたように発した声に、当たり前の解答を口にする。
相も変わらずの無表情と相成り、彼女の不思議な空気が醸された)

ごらんの通り、無傷です。このくらいでしたらこの子たちの敵ではありませんので。
もちろん私の敵でもないですが、この子たちがいないと大変ではありますね。
私はあまり素早く動けませんので……
(ひのわを囲む異形は男を警戒している様子だったが、
当の主人がいつもの抜けた雰囲気を崩さないので、害のある存在ではなさそうだと
徐々に敵意を緩めてゆく。何があってもひのわを守れるような体制だけは崩さないが)

奪うと守る……はあ、その二択ですか。
こういうときは任意枠を設けるべきです。
はいといいえのアンケートでも、どちらでもないの項があるじゃないですか。
まあ、男が女かの質問でしたら二択で事済みますが。……ああ、半陰陽っていう人もいるんでしたっけ。
(問いかけられた質問、しかしそれにまっとうとは答えずすっとぼけたような指摘を逆に返す。
煙にまこうとしているわけではなく、この何とも言い表しがたい――
やはり、「不思議」というべき姿がひのわの自然体なのだ)

ああ、質問にお答えしていませんでした。
結論から述べますと、私はどちらでもありません。
私から襲おうとは考えませんが、襲ってくるならおしおきします。
また、私から進んで守ろうともしませんが、襲われているのを見たら守るかもしれません。
(二つ目の例示に、『かもしれない』という言葉を使ったのは、
一つはひのわがそういった場面に遭遇した経験がないから。
二つは――彼女の体調等の如何による、とも言える。命を張ってまで人を守る性質ではないのだ)

どちらかというとどっち側なのかはあなたの判断に任せるとします。
ええ、それはもう。
178郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2009/07/10(金) 23:20:48 ID:+o7erJsn
>>177
………そこの、マスコットはお前の仲間か?
(マスコットとは、また自分にしては可愛らしい表現だな、と呟き苦笑)
(そして、独白にも似た淀みない彼女の続く言葉に、目を丸くする)
け、結構喋るんだな、お前。
……ま、そうだな。この世の中には答えなんてごまんとある。
単純にYES、Noだけじゃなりたたないだろうし。


俺、あんたに似た人を知ってる。
(この掴みどころのない雰囲気は、あの人と似ている。
 そういう意味では対応には困惑を覚えたのも事実だが、興味も同時に持った)
まあ、それはさておき、少なくともお前に手を出さない限りは、『敵』じゃないってことか。
―――なるほど、そりゃお互い様だ。俺もその言葉をそのまま返すぜ。

さて――、それはいいんだが、
そろそろ蹴りを付けて、ゆっくりと話でもしないか?
――――な?
(言うが早く、追いかけてきた異形に向かって素早く体を捻じ込ませるように突撃すると、
 鋭くナイフを突き出し、喉元を狙う―――!)
179卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/07/10(金) 23:34:57 ID:CUxzQOL1
マスコットとはまた、言い得て妙ですね。
しかしそれは同時に彼らにとって皮肉なのかもしれません。
(仲間のうちで、多少いじっぱりな性格の一匹が唸るのを宥める。
仮にも元・ごつい異形の彼としては、可愛げなものと評価されたのがお気に召さなかったようだ)

仲間です。もっと言うとおともだちです。
まだまだ居ますが、よろしければ紹介しましょうか?
(傍らのトランクを持ち上げる。中には少々無造作につめこまれた
仲間の異形が、既に三十ほど息をひそめているのだ)

おしゃべりは好きでも嫌いでもないですが……
普段はあまりお話してくれる人がいないのです。
この子たちが言葉を話せないからといって寂しいことはありませんが、
学校に出ている時は表に出せないので困ったものです。
みんな、授業が好きではないのですよ。彼らにしてみては退屈なのでしょう。
(実際、何匹か人形のふりをさせて机に出したときも、
じっとしてるのが耐えられない一匹がいたずらを始めたことがあるのだ)

私に似た人ですか。どういったお方でしょう?
私のように小さい方ですか? 大きかったら少々嫉妬します。
体質なので仕方ないとはいえ、育たないのは悔しいです。
(似た人がいるという言葉に、ひのわは珍しいことだが興味を示した。
余り人と積極的に関わらない彼女ゆえ、父親などが耳にしたら驚いたかもしれない。
……しかしあくまでそのうすぼんやりとしたセリフは変わらないのだが)

あ、はい。そういえば放置しておいたままでした。さっぱり忘れていました。
お話はおしおきのあとに致しましょう。
(同時に襲ってきた二匹の異形のうち、自分が痛めつけていた方に氷塊を真っ向からぶつける。
続けざまに傍らのサイのような仲間が猛ダッシュで体当たりをぶちかまし、敵は空へ吹っ飛ぶ。
背中に乗っていたヤマネコのような仲間が飛び上がって敵の喉元に食らいき、思い切り引きちぎろうとする)
180郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2009/07/10(金) 23:49:04 ID:+o7erJsn
>>179
…いや、いい。仲間の紹介はまた今度にしてくれよ。
(今まで色んな人間に会ってきたが、ファンシーなデザインの異形を
 平然と紹介されて、面を食らわない自信はなかった)

そうなのか?
(友達が少ないのか、と危うくデリカシーに欠ける発言をするところだった。
 そのことについて確認を取っている時点でデリカシーという言葉はこの男の中にないのだが)
まあ、普通の人から見てみれば、魔法どころの話じゃないからなー。
表に出せはしないだろうな。……パニックになるぞ?
(非日常にようやく慣れ始めた自分でさえ、今この瞬間、驚いているのだから)

ああ―――、身長は高いけど、胸は小さいぞ。
たぶん、あんたと同じぐr―――
(凄く寒気がした。悪い時に限って俺の勘はよく当たr…
 閑話休題。こういう不思議な独特のペースを持つところも似ていた)
ま、機会があれば会うこともあるだろうさ。
あの人も、こういう化け物を退治してる人だし…もしかしたら、知らず知らずのうちに
会ってるかもしれないな?


(それは瞬きのことだった。 あざやか、という評価にはならないだろうが、
 自分でも驚くほどに、異形たちを追い払っていた。それはもちろん、少女のお陰でもあるのだが。
 ――平然と命を刈り取ることにためらいがなくなってきた自分に、
 微苦笑を漏らし、ナイフを握る手に視線を落とす)

…さて、どうする?
お前みたいな女の子がうろついてもいい時間じゃないぜ?
なんなら、家まで送るけど。

【もうそろそろ締めにするか?】
181卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/07/11(土) 00:01:28 ID:CUxzQOL1
そうですか。では、またいつかお会いした時にゆっくり紹介しますね。
みんな悪い子ではないのできっとなじめると思いますよ。

はあ、胸――が。
その事を指摘されるのは、余り好みません。
(少しだけ不快感を顔に出す。異形を操る力と引き換えに
成長というものを半分失ったようなものである彼女にとって
胸の話をされることは余り快いものではない……つまり、気にしているらしい。貧乳を)

そうですね。あなたとこうして、偶然出会ったように……
機会があればその人と会うことがあるかもしれません。
微妙に楽しみにしていようと思います。


(異形はあっという間に動きを止めた。
仲間に支持を飛ばしながらも観察していた男の動きはやはりかなりのものである。
このような異形を相手に戦い続けているのなら当たり前なのかもしれないが、
何しろそういった人間と会うのが初めてだったひのわには良く分からなかった)

そうですね。このままおさんぽを続けて、また襲われても面倒です。
今度からはもう少しだけ明るい時間帯にした方が良いみたいです。
ご心配、ありがとうございます。帰り道についてのご心配はこの子たちがいますから。
……少しよろしいですか?
(そう断り、倒れ伏した二匹の異形に近づいて手を差し伸べる。
やがて淡い光と共に異形は縮み始め、やがて可愛げのあるキーホルダーとして
ひのわの手に収まった)

37人目……ダイノボール。38人目……ファランクス。
(新しく仲間になった異形の名前らしい。
どうにもネーミングセンスが微妙なひのわであった)

……あ。もしかして私の自宅にご興味が?

【郡さんのお好きなタイミングでどうぞ〜
このまま続けても、締めにしてもおkです】
182郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2009/07/11(土) 00:17:15 ID:Cg5stI+T
>>181
と言っても、まだまだこれからだろ?
そんな悲観的にならなくても、成長するかもしれないぜ?
(誰かと違って、と言いそうになったが例の悪い予感がして、口を噤む)
別に胸が大きかろうが小さかろうが、関係ないっていうやつもいるぐらいだしな。

そうだな。俺が心配するまでもねえか。
……あ、これ今日二回目の台詞な。
(ふと、先ほど遭遇した際に口をついて出た言葉を思い出して苦笑し)
へぇ……これが、あんたの『仲間』たちか。
(自分の斃した異形を仲間にする手際を見て、関心とも不思議とも取れる表情で呟き)

いやいや、何でそうなる!?
まあ、さっきみたいに、化け物に絡まれても面倒じゃねえかな、
って思っただけで。……人をストーカーみたいに言うなよ。
(はぁ、と軽くため息をつく。女の子に、自分のペースを乱されるのは性格なのだろうか。
 苦笑を浮かべながら、軽く首を横に振り)
でも、ま、その心配もいらないみたいだし、俺はそろそろ帰るぜ。
俺は、郡太一朗。……また、どこかで会おうぜ。じゃあな。
(そう笑いかけると、くるりと踵を返し、路地裏から大通りへと抜けていった)

【眠気も迫ってるから、こんな感じで締めにさせてもらうぜ。
 つき合ってくれてありがとうなー。これをきっかけに色々とロールが出来たらなって思う。
 それじゃ、どうもお疲れ様。おやすみっ!】
183卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/07/11(土) 00:29:32 ID:Fu/W1Raq
ですね……まだまだこれからです。
七年……いえ、五年もあればばいんばいんです。
ぱっつんぱっつんです。……お楽しみに。
(最後の発言だけ、妙なうすら笑いを含めた。
本来の自分が、急に成長するタイプであったなら
時間をかけて良いスタイルになってもおかしくない、等と考えたらしい。
一応、身体の成長が発展途上な年齢に属しているゆえ……)

はい……驚きましたか?
(キーホルダー化した仲間をトランクにしまおうか悩み、
少しだけ外の風にあたらせてやろうと実体化してやる)
そういえば他の人にこの決定的瞬間を見せるのは初めてでした。
あんまり歓迎されない力なようなので、出来る限り他言無用でお願いします。
(誰かに明かす度に忌むべきものとされることが多かったこの力。
それでも目の前の男に隠そうともしなかったのは、
彼がこの力で自分を蔑むような器で無いと判断したためか――)

どうやら違ったようですね。失礼しました。
(といいながらも顔はあまり申し訳なさそうなものではない。
むしろ慌てふためいている様子を面白がっているようにすら思える)

郡さん、ですね。
私は卯月ひのわと申します。どうぞよろしく。
……いつかまたお会いしましょうね。その時こそはこの子達を紹介しますので。
(小さくなる彼の影をぼんやりと見送り、やがて自分も仲間たちを引き連れ帰り道を目指す。
道中、さっそく先輩と喧嘩する新参の仲間たちをいさめながら)

【お疲れさまでしたー。少し緊張しましたが、お付き合いありがとうございます。
ではまたいつかお話しましょう。おやすみなさい〜】
184檜山 ことは ◆spoZ1qcYhM :2009/07/12(日) 19:12:07 ID:uF77i7WG
【面白そうななので参加させてもらいます】

【名前】檜山 ことは(ヒヤマコトハ)
【年齢】高等部2年生16歳
【性別】♀
【身長】162cm
【3サイズ】78-58-80
【容貌】髪は焦茶ロング。ポニテにしたり団子にしたり。
長めの前髪は横に流してピンで留めている。
少し日に焼けた肌。凛々しい顔立ち。
【能力】炎を操る炎術師。マッチ程度の火力から強力なものまで幅広く可能。
構え方次第では矢や剣などの形を模すこともできる。
しかし術のレベルに比例して体力を消耗したり、暴発してしまうこともある。
【希望】雑談、戦闘、エロール
【NG】グロ
【弱点】大量の水、物理攻撃
【備考】小さい頃に異形絡みの事件があり、その際に燃え盛る火の中に飛び込んだことで能力を身に付けた。
その後異能者組織から何度かスカウトされるが、興味無いからと拒み続ける。
普通の女子高生として生活しながらある目的を持ち、単独で異形や異能と戦っている。
落ち着きある前向きな性格。アパートに独り暮らし。
常にペットボトルに入れた水を持ち歩いている。

【……微妙な時間だけど、せっかくだし少し待機してみようかな】
【名無しさんキャラハンさん問わず募集中です】
185檜山 ことは ◆spoZ1qcYhM :2009/07/12(日) 19:52:40 ID:uF77i7WG
【落ちますねー】
186媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/07/12(日) 20:34:58 ID:K+PM+497
【名前】媛名 葵(ひめな あおい)
【年齢】18歳
【性別】 女
【身長】170cm
【3サイズ】76.5/57/80
【容貌】腰下までのストレートな黒髪。漆黒の瞳。
     見かけはどちらかといえば華奢。黙っていれば淑やかそうにも見ないこともない。
【能力】『 剣糸(けんし/ソードストリング)』
    「日本刀」と「糸」などの様々な暗器を得物とし、組織内で『剣糸』の名をもつ。
     異能はないが、運動能力・動体視力・反応速度は常人を大きく上回る。
     日本刀は≪弐式(にしき)≫という特殊な霊刀。暗器はダガーや糸を基本に使う。

【希望】雑談、戦闘、エロールなどは内容相談次第
【NG】スカトロ、猟奇、特殊なものは要相談
【弱点】精神干渉、魔術的攻撃、大事なものを引き合いに出されること
     両腕拘束状態、純粋な力比べ・体力勝負にはあまり強くない
【備考】≪深凪(みなぎ)≫という非合法組織に所属する、異形狩り。
     幼い頃に組織に拾われ、深凪当主に「従うだけの猟狗」として生きてきたが、
     当主相応に大切なものを見つけ、今しばらくは日向の世界に生きることを選んだ。
     だが基本的には組織に忠実。“内容次第”で、外部からの仕事依頼もこなす。

     表向きには、学園の編入生。大人しく高等部三年に所属。
     外見や敬語口調とは裏腹に、真顔で冗談や人を喰ったような発言もしばしば。
     時折ひどく奔放。組織に長く居たために常識からズレた考えをすることもある。
     NGワードは控えめな胸に関すること。現代文と寒さが苦手。
    
     現在、≪深凪≫は「ガンスリンガー」の所属する警察の一機関に協力。
     また、近日は「異形狩り」としての自覚を強めたのか、夜において攻撃性が少し高まっている。



【とても遅ればせながら……霧原さん、スレ立てありがとうございました。(一礼)】
【そうして、すっかりと失念しておりましたプロフを投下、です】
187媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/07/12(日) 20:38:38 ID:K+PM+497
【さて、と。時間も時間なうえに曜日も曜日、でありましょうけれど、ついでに待機を。
 もう、そこらの野良犬にパンをあげる程度の気持ちでどなたでもお声をかけてくだs(咳払い)】

【プロフィールは、上記。参考にでもしていただければ幸いに存じます。(一礼)】
188紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2009/07/12(日) 20:39:11 ID:7f/rq7bt
ひめっちの、3サイズが公表された記念すべき日だぁね。(↑)
まーあ、それはともかく待機と。
189紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2009/07/12(日) 20:40:06 ID:7f/rq7bt
・・・投下落ちと踏んでたのにっ!
折角だからロールする?
190媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/07/12(日) 20:42:30 ID:K+PM+497
【―――…ッ、消し、わす、れ、てたっ………】
【あれ、暫定で一回考えてみたままに、どうにもなーでありましたので、データとしては間違いのy(】

【ちょっと恥ずかしさでものも言えぬ感じでありますけれど、貴方さえよろしければ、です。(一礼)】
191紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2009/07/12(日) 20:46:07 ID:7f/rq7bt
【アレ?とうとう決心がついたのかと・・・】
【まーあ、いいんだけどね、大きさよりバランス派な俺としては】

【ネタ・・・ロッククライミングして校舎登ってた俺があっくんとの会話後
屋上で呆然としていたにそっちと遭遇ってネタを考えた。
当然、会話を少し聞いていたという感じで。
・・・というか、会話聞いてしまって出るにでれなかったという落ちが】

【或いは・・・体育館裏で昼寝してた俺をそっちが訪れる
 理由としては異形狩り的な意味も含めて・・・
 どっちにしてもひめっち病んでるよなー、その場合】
192媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/07/12(日) 20:52:53 ID:K+PM+497
【あれですっ、高校転入してくる1年前の記録ですっ。だから胸は大きくなっているかもしれn(】
【………それは珍しく褒めていただけたのですか?】

【今すっ飛んで狩りモード、異形狩り的な意味を含めて会いに行くとあれ、ですが
 たまたま行ってみたら貴方に会った、というのはアリだと思うのですよ?】
【前者でありますと……私、多分気づくと思うのですよね。特にあの状況たれば。
 私は良いとしても、あの時のあの方が気づかなかったというのも……と、少し、と思いまして】
【では、ともかく

 1.体育館裏で昼寝をしていたそっちをこっちが見つける(狩り的でもノット狩り的でもOK)
 2.屋上でいつぞやの遊園地の写真を見ていたそっちをこっちが見つける(←)
 3.とりあえず例の会話後に、半泣きの私とお会いしてみる

と、いう感じにとりあえずまとめてみたのですが、もしこの中で良いのがありましたら選んでくださればっ、と】
【書き出しは、お任せしても宜しいでしょうか?】 
193紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2009/07/12(日) 20:58:45 ID:7f/rq7bt
【慰めてるのですよ、偶には】
【AAカップでした。それっぽいので算出してみたら】

【うーん、どれも捨て難いなぁ・・・】
【折衷案、体育館裏でぼんやりと写真眺めていた俺を】
【ちょい半泣きモードのそっちが異形狩りとしての自分を再確認する為】
【に狩りに来るけどまた適当な屁理屈を聞かされて・・・みたいなのはどうだろうか?】
【いいなら書き出しは俺がやるけど】
194媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/07/12(日) 21:04:57 ID:K+PM+497
【それっぽいので算出なさらないでください、抉っておりますッ】
【……いやっ、このサイズならAAじゃないと思うのです、違うと思うのです、所詮算出でs(】

【じゃあ、欲張って全部いっちゃいましょうか】
【貴方に全力でやつあたれば……というのは、ちょっと難しいかもしれませんけれど、
 うちの深凪の裏事情も含めつつ、狩り人として貴方にお会いしに行きましょう】
【それで構いません、宜しくお願いして宜しいでしょうか?】
195紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2009/07/12(日) 21:15:33 ID:7f/rq7bt
(紅裂拓兎にとって、本当に覚えておくべき事など幾つもない)
(だから、誰かの名前を一々覚えたりしないし、大抵の事は些事として放り捨てる)
(関わりが深いほどにその記憶が自分を苦しめると、無意識の内に知っているからだ)
(けれど、そんな彼にも大切な思い出が幾つかある。忘れられない名前が幾つかある)
(とても大切な記憶と大切な名前。穢れた自分の中にある侵されざる聖域を、自覚している)
(それは紅い血の繋がりが齎す、この世界の大半以上には何の関係もない出来事だ)
(――けれど、それは自分にとっては、何が起こっても忘れないと誓った記憶だ)
(例え、地獄にこの身を落とそうと、決して忘れないと誓った記憶だ)
(その記憶こそが自分にとってのアキレス腱だと、わかっていても・・・・・・)

あー・・・・・・・・・なんか嫌な予感が・・・・・・
何か、俺の預かり知らぬところで妙なことが起こってね?
(湿気を含んだ生温い風が、南の方角から吹いてきた)
(沖縄では、南風は『はえ』とも呼ぶらしい。血腥い戦場から吹いてくる不吉な風だ)

・・・なんてな。神の視点を持つ者にしか全ての事象は把握できんし。
ならばこそ、人は生きて行ける。盲目だからこそ希望を信じ闇を突き進む事が出来る。
――とは言うものの、いつだって人はぎりぎりの選択を繰り返しているに過ぎない。
貴方も俺も、その中の一人に過ぎないんだよ、なぁ?
(舞台役者の様な捻った台詞回しで語りかける相手は誰でもない)
(デジタルカラで記録されて、プリントアウトされた写真の中の彼女だ)
(二月初頭、某遊園地へ行った時に撮影した記念すべき一枚目の写真だった)
(その写真を見つめる彼の眼差しは、混沌も虚無も何もなく、ただ本当に穏やかだった)

【小数点は切り捨てて計算しますた】
【では全力でお願いします】
196媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/07/12(日) 21:32:50 ID:K+PM+497
(――多分、ずっとずっと自分の奥底に沈めてきた記憶だった。
 人の心は表面は凪いでいるようにみえたって、だれしもが何かを奥に沈めている。
 重りをつけて、ずっとずっと深い心の奥に沈めて、自分でも見てしまわない、ように)

(その重りが外れてしまった切欠は、屋上での出来事だ)

――――…っ。
(『最低』、だと。口の中で転がした言葉は、外に出ることはなかった。
 まだ僅かにかすむ視界。涙のあとをぬぐうようにして、軽く目を擦る――
 この時間ならだれもいないだろうけれど、あまり人にみられたいものでも、なかったから)
(本当に酷く涙腺が緩んだと思う。いつからだろうか、こんな風に涙がでるように、なったのは。
 それは多分、あの日だと思う――『あの人』が日向に引っ張ってくれた、あのとき)

………紅、裂、さん。
(そこで、思考が止まった)
(見つけ出したその姿に、ばっと涙をぬぐっていた手を後ろに回す。
 何がバツが悪いわけでもないけれど、何となく、もはや反射的にであったかもしれない)
(どこか穏やかな表情で写真を見つめる彼を見て、少しだけ首をかしげた)

――何のときの、写真であられますか?


【こちららこそ宜しくお願い致します。(一礼)】
197紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2009/07/12(日) 21:43:37 ID:7f/rq7bt
遊園地に行った時の写真。
二月に行ったんだ。初めてだったけど、予想以上に楽しかったぜ。

(その眼差しを写真から外さぬまま、簡潔に答える。誰かが接近してきているのは)
(わかっていたし、それが知っている異形狩りだとも横目で確認してわかっていたけれど)
(彼は泰然とした態度のままだった。それはいつもの態度と同じように見えるけれど)
(決定的に違うのは、本当に楽しそうな顔と声であるという、僅かだが重大な違いだ)

――どうした、何やらボロボロだな、おい。修羅場イベントでも起こったかね?
だから言ったじゃねえか。ハーレムエンド狙いは止めとけって。
現実でやろうとすれば、待ってるのは背中を包丁で刺されるENDだって。

(頭の中身を疑われそうな発言をしつつ、歓迎されざる客を迎え入れる)
(背後にはいつも通り閉ざされた体育館の非常口があり、そして彼は当然コンクリートの)
(石段に座っている体勢だ。要するに、一見すれば迎撃態勢は整っていないという事だ)
(無論、珪素使いである彼の異能を知っていれば、異形狩りとて迂闊に攻撃していいとは)
(思わないだろうし、事実、この体勢からでも彼は攻撃でも迎撃でも防御でも可能である)

何だよ、媛名葵。態々俺を狩りに来たわけでもなさそうだが・・・・・・・・
――ああ、遊園地行ったとき見かけた迷子の子供も、そんな顔してたっけ?
保護して欲しいなら、他ぁ当たれよ。生憎と年上は苦手なんでな。
小さい子供なら、ちゃんと保護して最寄の施設に連れて行くけどよ。

(歓迎されざる相手の名前は媛名葵。別に覚えておく必要もなかったのだが、縁があったので)
(何となく名前を覚え、やがて刃と殺意を交え、言葉を交わし、今日に至る奇妙な関係の相手である)
(そんな彼女は、それこそ親から逸れ、彷徨ってる子供の様な顔をしていた)
(咄嗟に隠そうとしても、バレバレだった。それが判らぬ程愚鈍な人間ではないつもりだ)
198媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/07/12(日) 21:56:55 ID:K+PM+497
……そう、それは十全であられました。
(楽しそうな表情。彼らしくないといえば彼らしくないのかもしれないけれど、
 それを人間らしいというのであれば、それこそひどく人間らしい表情であったと思う)
(泰然とした態度のままに、石段に座っている彼は多分こちらに気を払っていない。
 それはこちらが臨戦態勢でもないから、ということもあるだろう――とことん、肝の据わったヒトだ)

包丁でさされて終わるのであれば、それが楽であったのですけれど。
あなたこそ、そんなところで遊園地にいったときの写真などながめておられるなら、
何やらよいお相手さんでもいらっしゃった、ということでありますか?

(あの時の長髪の少女だろうか、という思考をめぐらせながら彼に近づく。
 さすがにすぐさま写真を覗き込んだりはしないものの、見てもいいかと一応小首を傾げてみる)
(彼が見せるかどうかは、分からなかったけれど。
 見せなければ見せなかったその反応で、何かしらの情報が得られるのは、確かであったから)

貴方の狩りは、一時保留です。
というよりも……しばし、私は担当を外されている、というのが正しいかもしれません。
他にとられました。権力者というものは、まったくとこうであるのですがら――我が≪当主≫は別として。
(淡々と言葉を連ねていっても、さきほど見せた一瞬を見逃す彼でもなかっただろう。
 息を吐きだす。厄介なひとに厄介なところを見られたものだと思いながら、彼を見つめた)
……酷いお方。
女性が困っているのです。年に関わらずに優しくなさるのが紳士だと思います。
私は、帰る≪家≫は存じております――だから、迷子のつもりはないのですけれど。
ほら、少しくらい、優しく労わってやってくださっても、よろしいと思うのですよ。
(頬に手をあてて、小さく首を振る。
 唇は滑らかに言葉をつむいでいった。それこそ、いつもの彼女のように)
199紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2009/07/12(日) 22:15:29 ID:7f/rq7bt
刺されるのは痛いぞ。それこそ、死にたくなるくらいにな。
何度も刺された事のある俺が言うんだから、間違いない。
――いい相手っていうか・・・・・・親友?心の友?
少なくともあんたが考えてるような関係じゃないと思うが・・・・・・・
まーあ、見たきゃ勝手に見ろ。後で返せ。
(興味深そうに近寄ってきたので、指で挟んだそれをピッと投げつける)
(彼女なら受け止められるだろうという計算と、別段、見られて困る写真ではない)
(という心境がその行為の根底にある。そこに映っているのは、世界一有名なネズミの)
(オバケの両脇で笑っている、紅い髪の男とおかっぱの少女の姿だった)
(どこからどう見ても平和の象徴だろうし、紅裂拓兎にとってもそれはそういうものだった)

あっ、そう。端末の扱いなんざ何処でも同じか。まーあ・・・給料貰ってるだけマシと思え。
俺なんて、傭兵の仕事で稼いだ金でケーキとポテチを食い散らかされる日々だしよ。
(虚影会に給料という概念はない。世間一般で言う組織とは違うのだ)
(破滅する為の組織など、そもそもが成立するはずもなく、だから生産的な行為もしない)

――誰もが迷子だよ、この世界では、な。
誰も彼も黄昏の中で、何も分からぬまま盲目的に歩き続ける日々を送ってる。
まーあ、だからこそ、明確な何かを抱えて生きる人間は美しいし、明確な何かを求め歩いている
人間は、それだけで生きる価値がある。誰もが旅の途中とはよく言ったものだ。

(いつも通りの態度を取り繕う彼女に対して、彼はいつもと違う態度で接する)
(その言葉には、人間に対する希望が溢れていた。それは彼の抱えた矛盾のひとつ)
(世界を滅ぼす為と言いつつ、それでも人と繋がることを辞めない悪人の矛盾だ)
(けれど、その態度こそが彼女に対する労りだと、誰が知っているだろうか)

――で、具体的には何を困ってるんだ?興味本位で聞いてみるが。
(すっと立ち上がって、いつもと少しだけ違う顔をした彼が問い掛ける)
200媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/07/12(日) 22:31:35 ID:K+PM+497
(渡された手紙をみて、彼女の目が僅かに見開かれた。
 いくら彼にとって平和の象徴であろうと、彼の隣に移っているおかっぱの少女は、
 彼女にとってはいささか「夜」の雰囲気をつよく持つ人間だったからだ――すっ、と、瞳が僅か陰る)
(『切り替え』が見境なく早く行われるようになったのが、“戻りかけている”証拠なのかもしれない)
………この方、お知り合いですか?
(「リンクス」という女――いや、あれは性別なぞ持つものでもあるまい。
 人智を超えた存在に出会った後、≪当主≫はおかしそうに「保留しろ」と告げたけれど)
この人のご友人、かなり面白い方でありまして――それはもう私の手に負えないほど。

別に私は、組織に≪当主≫がいてくださるなら、何も問題ありません。
同僚の横暴に不服はあれども、力及ばぬ私が問題であるのだということは理解しています。
(≪深凪≫という組織も、あまり組織組織したようなものではない。
 彼の虚影会について、彼女は詳しくは知らないのだけれど、少し特異な組織とは感じていた)
(そして、世界を滅ぼす為の組織――魔王の下僕が、吐き出したその言葉に、少し瞠目する)
――生きることは、旅をすることだそうです。
死ぬことは旅を終えること。死んだその場所が、本当の終着点。
いくら、人がもっと先を終着点に思い描いていても、事実はそこが、終着点です。
(彼の言葉は、嫌いじゃない。
 軽やかな言葉遊びに似ているから、だなんていうのは失礼かもしれないけれど。
 この沢山の矛盾を抱えた彼の言葉は、心地よくもあり、その一方で時にひどく―――)

……そうです、ね。
貴方があまりにも、いたずらばかりしてくださいますゆえに、
どうすれば今後と剣を交えぬでいいかを、模索しているのです――十全と。
(いつものように、表情のあまり宿るわけでもない、その貌。
 僅かに目を細めた彼女は、何気ないしぐさとともにそう応えた……話す、わけがなかった)
(それはこの女の明確な失態でもあり、弱点でもあり
 ――そして、「彼」にとっても誰にも知られたくない話だろうと、思ったからだ)
(まさか、目の前にいるこの男が、色々なつながりから大きなピースを掴んでいるとは知らぬまま)
201紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2009/07/12(日) 22:52:42 ID:7f/rq7bt
―――へぇ・・・・・・
そこまでご存じとは、な。些か迂闊だった。
・・・出会いは引力、だったよな、確か。
(そこで初めて、彼に夜の雰囲気が宿る。言葉通り迂闊だと思ったのだ)
(彼女は『彼女』を知っていた。異形狩りと永遠を求める少女)
(接点がありそうで、その実無さそうな組み合わせ。何処で二人の線が繋ったのか)
(わからないが、出会ったものは仕方ない。かなり面白い方というのは、《ザ・リンクス》の)
(一派だろうと見当をつける。すっと何気なく近寄って手を一閃させる。写真を奪取する)

左様ですか。なら納得しとけ。
できないならもう少し向上しろ。色んな意味で。
(方向性は違えど、走狗同士で愚痴合戦をしても不毛過ぎる)
(だからその話題は早めに切り上げる事にした。ボスに関しては、少し説明に困るからだ)
『生きてるだけ』で『生きる』ってわけじゃない。その中で色々模索するのが生きるってことの意義だろ。
命ってのは、その為にあるんだよ。だから命は尊いし、何者かに成ろうとする意思は素晴らしい。
終着点なんぞ知った事か。何も見えないままでも突き進もうとする意志、それがいいんだ。
――そして、その生きる為の命を散らす俺たちは、この上無い悪ってわけだ。
(些か偽悪的な言葉で締めくくる。生きることも死ぬ事も、彼は恐れない。ただ、何も掴めぬまま)
(生きるのが、死ぬのが、それこそを恐れている。だから終着点である死を、彼は恐れない)
(彼女の言う通り、思い描いた場所に辿り着けない事こそ、彼は恐れる)

敢えて言ってやろう。不可能だと。
暴力で解決しない事はあるが、暴力でしか解決できないこともある。
・・・ああ、俺も質問したいことがあった。
『兵部晶』と『郡太一朗』・・・この二つの名前に聞き覚えは?
中等部二年のアホ毛と、高等部一年の正義フェチのバンダナ野郎だ。
(そして差し出された質問は、彼女の抱えた問題に当て嵌まる大きなピース)
(それを無自覚のままに、彼はそれを差し出した)
202媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/07/12(日) 23:05:16 ID:K+PM+497
(手のひらを彼が一閃させるその刹那に、写真から手を離した。
 写真を奪取した彼を見つめた黒の瞳は、わずかに「一瞬」だけ黒い闇を孕んで“嗤った”)
(それに彼が気づいたかは知れない。
 気づいていたとしても彼の事だから、動じないだろうと、彼女はそう思っていた)

はい、納得しておきましょう。
というか私は納得しておりますのに――ふふ、向上とは、お互い様です。
(彼女には珍しい、明確な言葉の棘。
 らしくもない一片を確かにこの男の前にさらけだしながら、いつものように首をかしげる)
だから、そういうことでしょう?
模索して、自分が思い描く場所を探しながら、進んでいく。それが生きることで旅。
生きてるだけ、というのは、前に進まずに立ちすくんでいるか、何処かに行きたいと願わぬこと。
――終着点にたどり着いて、生を終える人間も、ありましょうに。
(すっと長い髪を耳にかけながら、「言葉遊びが過ぎました」と、一言付け加える。
 そこまで、彼女はそれこそきちんと強がって平然を保てていた。保てていた、のだけれど)

(――一瞬にして、確実に、その虚勢が崩れた)

………ッ。
(息をのんで黙り込む。その仕草は何よりもの肯定であったことだろう。
 その真っ黒な瞳を盛大に揺らして、何か言いたそうに僅かに唇をひらく様は滑稽だったろう)
(それは確実にして、明確な彼女の弱点――彼女にとっての、核心だったから)

………聞き覚えは、あります。
特に前者については、仕事がらみのお付き合いをさせていただいておりますけれど、
それらは、貴方の次の標的でありましょうか?おやめなさいませ、前者は警察機関ですよ。
203紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2009/07/12(日) 23:32:51 ID:7f/rq7bt
――言っとくが・・・この人に毛筋ほどの傷でもつけてみろ。
その時は世界の果ての果てまで追いつめて、お前の身体を少しずつ
磨り潰し、発狂すらできない地獄の苦痛を与えてから命の灯を消すぞ。
(――その予想は外れていた。初めて、明確なまでに「媛名葵」自身に向けられた)
(凍結地獄すら思わせる冷たい殺意。闘争の快感に浸る闘争狂の殺意ではない)
(異形狩りの一人ではなく、一人の人間と認めた上での宣言と、殺意だ)
(それは、彼女が一瞬だけ浮かべた闇の嘲笑が可愛らしく思えるほどの、明確な殺意)

・・・・・・確かに、遊びが過ぎたな。
生きる意味なんてのは、それぞれが勝手に見つけて、懐にでも仕舞っておけばいい。
――ビンゴかよ。
(その時、確実に彼女の仮面が罅割れた。だから確信できた)
(それは、収まるべきピースが、収まるべき場所に収まった瞬間だった)

・・・なるほど。葵さんってのは、やっぱりお前の事か。
媛名葵、兵部晶、郡太一朗、葵さん、先輩、たいちろうさん・・・・・・
くは、ははは・・・・・・・なんてことだ・・・こんなことがあるのか?
はは、はははっ・・・出会いは引力?予定調和?全ては繋がっている?
はは、はははは・・・・ハッ・・・いや、悪い・・・ク、ク、ク・・・だから世界は面白い。
(今まで得た情報と、彼女の反応。全てが繋がった。自分にはあまり関係のないことだけれど)
(関係のないことだけど、とても愉快だった。身体を蠕動させて、笑いの衝動を堪える)

警察関係だったとはな、あっくんがよ。
オマケに、あんたとあのバンダナが付き合ってたとはな。
――ああ、安心しろ、あの子と戦うつもりはない。
バンダナの方はともかくとして、これでも、あっくんの前では優しい先輩なもんでな。
(最も、それは気紛れと偶然と仮初めと虚構の生み出した、儚い関係でしかないけれど)
(それでも放っておけなかったのだ。あの今にも崩れそうな少年を。悲しい眼をした少年を)

二回ほど、話しをしたことがある。最初はこの場所の近くで。二回目は、夜で。
あの子は――とても繊細な子だ。硝子細工みたいにな。あんたのことが好きだと言ってた。
この間会った時鬱モード入ってたんで、ちょい人の道について説いてやったよ。
隣には居られなくても、傍には居られる。
だからその人と、その人の好きになった人との幸せを見守るのが正しい道だってよ。
――少しだけ、似てたんだ。昔の俺と。あの子ほど純真でもなかったがな。
(弱みを晒すまいして取り繕う彼女に対して、彼は何も偽らなかった)
(まるで大事な弟を語る兄の様な声と顔で、紅い魔人は少年との出来事を語った)

――俺がどうこう言う筋合いもないが・・・・・・あの子と正面から向き合ってくれないか?
あの子は、ちゃんと正しい道を進める子だ。けど、純真だからこそ、道外したら取り返しがつかなくなる。
(――彼は神の視点を持っているわけではない。だからわからない)
(既に兵部晶が、重大な分岐点を過ぎている事を。二人の間の出来事を。運命の皮肉というしかなかった)
204媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/07/12(日) 23:50:21 ID:K+PM+497
そのときは、やってごらんなさいませ。
(その明確な殺意を受け止めながら、彼女は薄く笑う)
(空っぽの作り笑顔でそれを受け止めた――弱点を晒したのは、お互いさまだったようだ)
……最終的に殺してくださるなら、やり方がどうあれ、同じことでしょう。
(溜息をひとつつく。そう、弱点を晒したのは、“お互い様”――自分も、だということは自覚していたから)

葵、なんて名前は探せばごろごろいることでしょう。
ですけれど、兵部さんが「葵先輩」と呼んで、後輩さんが「先輩」と呼んだなら、
それは十中八九私の事でありましょう。
(体を蠕動させて笑いを堪え――いや、彼の場合堪え切れていないのではあるけれど
 どうにか堪えようとしているらしいその素振りをみとめながら、彼女は少しだけ手に力を込めた)
……基本的に、人の名や繋がりを把握なさらない貴方が、よくそこまで思い至られました。
先輩は心からの拍手を送っておきましょう。
つまり、そういうことです。兵部さんはもちろんのこと、その「バンダナ」と呼ぶ方を
まかり間違って殺したりしたら、私はさっきの貴方と同じことを言うでしょう。
(自分に明確な殺気を向けた彼の反応を引き合いに出しながら、目を細める。
 こうやってわざわざ弱点を晒してでもそう告げたのは、彼は悪人を自称していれど、
 こうやって脅したからといって余計にそれに手を出すような人間でもないと、彼女は思っていたからだ。
 ―――そんな三下のようなことをやるような男では、ないだろう、と)

(そうして、告げられた言葉)
(この男が珍しく気を使っているという兵部晶についての話を聞きながら、ふっと表情を緩めた。
 それはあの少年の言っていた「大切な先輩」とやらがこの男なのだと、得心のいった笑みであり、
 もうすべて遅すぎるのだとでも言うような、どこか諦めを帯びた小さな笑みでも、あった)

――もう、私はあの方には、そのようにして関われません。
そう、お約束しました。私は、あの方を飼いならそうとすることはしても、それ以上のことは致しません。
(完全に、表情を消して応える。
 あのとき本当は「彼」が何を言おうとして自分を隣に誘ったのか、今分かった気がしたからこそ、
 余計に、どんな顔をしていいか、分からなかった。だから“あるべき自分”を、述べた)
205紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2009/07/13(月) 00:14:14 ID:QpXYg2/X
・・・・・・もう少しマシな面して言えよ。お人形さんでもあるまいに。
そういう顔はな、人生を諦めきった人間が浮かべていい面だ。
(空っぽな作り笑いほど見ていて苛立つものはない。自分がいつも浮かべている)
(軽薄な笑みも、多分似たような感じなのだろうと、ぼんやりと考えた)
(ともあれ、お互いのアキレス腱を知ったことに変わりはない)

簡単な推理の結果だよ、ワトソンくん。
――なんて言えたらいいんだがな。この間そのバンダナとちょい色々あって。
(パペットマスターを自称する謎の存在の作り出した偽りの世界で、記憶を探られ)
(それを基に再現された人形との戦いを想起する。その時、郡太一朗は言ったのだ)
(先輩、と。些事とも思えるその時のことを覚えていた自分は、意外と細かいのかも知れない)
くは・・・・・・態々こっちから出向く筋合いもねえよ。
そこまで暇でもない。悪いことしないとならないんでな、魔王の下僕らしく。
(それは裏を返すならば、向こうから来るなら容赦なく、ということだ)
(笑いの衝動の余韻を噛み殺しつつ、それらは些事なのだと、彼は言う)

(ピシリと、彼の薄笑みが硬直して、次の刹那に消えた)
(その儚い笑みの意味を、その言葉の意味を、決して間違えないように、慎重に吟味する)
(けれど、どうしても認めたくない解釈しか出てこなくて――くるりと背を向けて体育館のドアを殴った)
(腹に伝わるような鈍い音が響き渡る。拳か血が滲んでも気にしない。痛みなど大した意味もない)
(これは代償行為だ。こうしなければ、衝動のままに媛名葵を殴り殺していただろうから)

・・・・・・そういう事、か・・・・・・そうか・・・・・
哀しいもんだな・・・もう結果は出ていたのか・・・・・
全く・・・・・・どうして人は人を・・・・・・どうして人は幸せに・・・
(ずるりと、血の跡だけ残して拳を引く。これ以上語る言葉はない)
(媛名葵にも、兵部晶にも。全ては終わった事だ。どうしようもなく、覆せない事だった)

――この世界は――悲しみと絶望に満ちているな・・・・・・

(まるで自分自身が傷を受けたような顔をして、挨拶もせずその場を立ち去る)
(その姿こそ、それこそが、彷徨い疲れた子供のように映ったことだろう)
(その姿は、悪人でも、世界の敵でも、魔王の下僕でもなく、硝子のように儚い少年だった)


【こっちはこれで〆っ!】
【久しぶりに闇ポイントゲットした俺でしたとさ】
【そっちの〆見届けてから落ちるとするよ】
206媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2009/07/13(月) 00:35:30 ID:5nOH/bhR
>>205
……ちょい色々、ですか。
嫉妬してしまいそうです。あまり手を出さないでくださいませ。
(小首をかしげてそういった彼女は、多分、偽りなくいつもの彼女だったのだろう。
 本当に嫉妬したわけではないだろうけれど、唇が紡いだ冗談は何を繕う為でもなかった)
ですが――なれば、十全です。
(そうとしか言えない自分がいるのは、これ以上は『彼』の「自己満足」を妨げることを知っているから。
 拓兎と太一朗の立ち位置からして、いつか何らかの形でぶつかるのは目に見えている。
 それを止めようにも止められない。それが『彼』が望むことならば、自分は手助けするだけだ)
……私も、貴方の大切な方が激しい悪戯をなさらぬ限りは、手を出しません。
一緒に手を取り合い、逃げ回った仲でありますから。

(拓兎の笑みが硬直して、刹那消えたのを彼女はしっかりとその目で認めた)
(彼にとってもきっと、あの少年は「大切」だったはずだ。
 そうして言葉から察するに、彼自身と重ねていたはずだ――何かを、見ていたはずだ)
(あのガラスのように透き通った少年をざっくりと傷つけたのは、紛れもない自分。
 それを再びつきつけられた気がした。彼は何も言わない、言わないからこそ、深くこちらに返ってきた)
――だから……貴方が、手を差し伸べて、さしあげて。
(血のあとを残し、傷ついたような顔をする彼に――何か言うことは、これ以上許されない気がした。
 きっと手でなく、その心を傷つけたのは、自分が兵部晶を傷つけた際に飛び散った、ガラスの破片だったから)

――世界が、絶望しているんじゃない。
ひとが、せかいを、絶望させている、だけなのでありましょう。
(彷徨いつかれた少年のような背中を見送りながら、小さく呟く)
……貴方も、真っ向から、私を責めてくださらない。
だれも――……だれも、私を楽になんて、してくださらぬのですね。
(誰かが全部お前の所為だと罵ってくれたら、どれだけ楽になることだろう。
 それはただの逃げだと、彼女だって知っていた。
 罵られる痛みで、他の痛みを塗りつぶそうとしている、だけだとは――)

知っているのです。分かって、いるのです――そのくらいの、ことは。
(楽になりたい、なんて……最低な望みだ。少なくとも、あの少年の傷が少しでも癒えない限り、は)
(彼女はその手をぎゅっと握りしめた。風に乗った血の匂いが、わずかに鼻孔を擽った)



【それでは、こちらもこれで〆になります】
【……私は、闇ポイント供給機ではないのですよ?違うのですよっ?
 なれど、少しでも貴方のお役に立てたりしておりましたら、それは何よりも嬉しいことです】
【お疲れさまでした、紅裂さん。楽しかったですっ、また機会がありますれば……(一礼)】
207紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2009/07/13(月) 00:38:18 ID:QpXYg2/X
【見届けた。実際そうなりつつあるという現実】
【さあ、次はどんな泥沼になるのか期待しつつ、お礼の言葉を】
【ありがとう。ではお疲れ様でした】
208天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2009/07/13(月) 17:05:36 ID:rasDIddc
【一言置きレスです】

【異能】黄昏の学園14【異端】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/erochara2/1244039013/484-
>>484 霧原先輩
(献血だって万が一ということもあるのだろうけど、普通はそんなことを理由にして断ったりはしない)
(ただ今回は幽霊さんの方にも自信がなさそうなのが問題なところ)
(ご飯をつくってあげる、みたいなのでよければ喜んでするのだけど)
…………。
(うーん、困ったな)
(目の前の幽霊さんはやる気満々なようで、都に対抗する手段はほとんどない)
(紫にもらった十字架のお守りも普段持ち歩いていない)
(防犯用のスタンガンも痴漢にならともかく幽霊には効きそうにない)
(それにこの雨の中では漏電してしまいそうで怖い)
(幽霊に襲われるよりも機械の誤動作を怖がるのも変な話だけど)
やっぱり駄目だよ、お姉さんに襲われるわけにいかない。
(都は傘を自分と幽霊との間に投げた)
(どうやら物を通り抜けてしまう幽霊に物理的な邪魔にはならないだろうけど)
(視界の邪魔くらいにはなるはず、と賭けでしかないのだろうけど)
んっ!
(そのまま車椅子を走らせる)
(水たまりで車輪を取られて重いけれど、頑張るしかない)
(私はまだまだやることがあるんだから!)
(雨合羽のフードがはだけ、顔や髪が雨に濡れる)
(胸がチクリとして、後ろ髪引かれる思いだけど、それを振り払うように)

【本当に遅くなってごめんなさい】
【都の方はこれで〆です】
209アンジェラ ◆rdAV3DcvpI :2009/07/13(月) 21:22:05 ID:kBn8uuqq
【はじめまして。プロフィール投下と待機をさせていただきます。待機は10時、リミットは12時くらいまでになりそうです。】
【ではよろしくお願いします】

【名前】アンジェラ・『ウィーク』・トルーマン
【二つ名】「ミス・ウィーク」「英国の焼肉提督」
【年齢】17歳
【性別】女性
【身長】165cm
【3サイズ】88:60:82
【容貌】肩までまっすぐ伸びる黒髪。肌はやや白め。
    細い眉と大きめの黒い瞳が少しきつそうな印象を与える。
    やや筋肉質で、体育とか得意そう。
【能力】魔法
    分厚い『呪文書』を手に持ちページを開くことでそこに書かれた魔法を使うことができる。
    但し、その日の曜日と魔力量によって呪文書に現れる魔法が異なり、ほとんどのページは白紙になっている。
    ・曜日
     月・火・水・木・金・土・日の7種類の曜日に対応した7系統の魔法のうちの一つが使用可能となる。
     共通の呪文はなく、それぞれの系統で5種類の魔法が使える。
    ・魔力量
     それぞれの魔法にはLV0〜3が存在し、彼女のその日の魔力量で使えるLVが左右される。
     (LV0=その魔法は使用できないという状態)
     未熟な魔女であるため、自身で十分な魔力を捻出できず、生物の体液や肉を摂取して捻出する。
【希望】会話、戦闘、エロール等
【NG】グロ、スカ、リセットが必要となるもの
【弱点】多彩な魔法が使えるが
    ・ほとんどの場合LV1しか使えない。
    ・どの魔法もそれほど強力ではなく、LV3でも生粋の「炎使い(火曜日)」や「超身体能力者(日曜日)」には数段劣る。
    ・呪文書を開かなければ使えない。
【備考】イギリスからの留学生。
    英国営機関で作られた、魔女の髪の毛から作られた魔女のクローン。
    しかし、ほとんど独学で魔術を学びざるを得なかったため、期待されたほどの力を得られなかった。
    機関の他の実験体に比べて冷静で精神は安定しているが異能者としては最低レベルとされ、扱う魔法とかけて「ウィーク」と呼ばれる。
    本人もそのことを認め、留学先では「視察任務」と割り切り、異変や異能に積極的に首を突っ込まないが、
    冷静である以上に正義感が強いため、危機に陥ることも。
    また、人道を外れるのを拒み、肉(牛や豚など)を食べることで微量ながら魔力補給している。
    そのためかバーベキューや焼き肉には異常な拘りがあり、
    焼き肉パーティーなどが行われた場合、留学先に強烈な印象を与えている。
210紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2009/07/13(月) 21:41:49 ID:QpXYg2/X
【連日だし、長時間できないんだが、俺でよければ立候補しよう】
211アンジェラ ◆rdAV3DcvpI :2009/07/13(月) 21:47:37 ID:kBn8uuqq
【立候補ありがとうございます】
【シチュエーションはいかがしますか?】
【こちらが思いついたのは】
【1:貴方が殺人や暴力行為を行っているところに乱入】
【2:学園で偶然接触。お互いなんとなく察しながらも対談】
【といったところでしょうか。そちらのご希望やシチュエーション等、教えてください】
212紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2009/07/13(月) 21:50:35 ID:QpXYg2/X
【プロフは>>63だ】

【いきなり殺人現場発見だと次から困・・・らないか】
【夜、街中で暴行に及んでる俺と遭遇して・・・・・・】
【1がいいかな。2だと、そのままスルーしそう。異能者沢山いるから】
【書き出しは俺の方からの方が都合がいいか?】
213アンジェラ ◆rdAV3DcvpI :2009/07/13(月) 21:53:53 ID:kBn8uuqq
【ではそれでお願いしましょうか。確かに異能者は別に珍しくもなさそうですからね(?)】
【はい、それではそちらから書き出しをお願いしたいと思います。】
214紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2009/07/13(月) 22:02:23 ID:QpXYg2/X
(湿気というものは思考を鈍らせると、常々彼は感じている)
(暑さだけならまだ耐えられる。けれど、湿気は頂けない。
(特に――思い煩うことがある、そんな時には。だから彼は街へと繰り出す)

(喧噪。怒声。遍く事象が砕けて散る。光と闇。迷走する視界と世界)
(掴んで捻って体勢を崩して投げる。叩きつけられるのは乾いたアスファルト)
(靴底で顔面を踏みつけて、喚く有象無象を沈黙させる。これで三人目)
(白いスーツの柄の悪そうな男の職業は、繁華街という立地条件と相まってひとつしか)
(浮かばないだろうし、実際そんな彼らのいざこざに武力介入をするのは、珍しくない)
(――憂さ晴らし。紅裂拓兎はやり場のない衝動を他人にぶつける)

売ってきたのはそっちだろ?あん?
さっさと来いよ。来いよ。ほら、早く。

(紅い髪と紅い服の男が、手招きをする。それに応じる様に、短刀の刃を引き抜く)
(野次馬の誰かが「警察を呼べ」と騒いでいる。ただの喧嘩ならともかく、刃が出るようになったら)
(野次馬も傍観者ではいられない。けれど、どう考えてもそれは手遅れの行動だった)


【はい、ではこんな感じで】
215アンジェラ ◆rdAV3DcvpI :2009/07/13(月) 22:19:12 ID:kBn8uuqq
(紙袋を左手に持ち、繁華街の中を歩く黒髪の外国人女性)
(じめじめとした暑さが彼女の肌に汗を浮かべている)

……ふう

(衝動と欲望が気持ち悪いほどあらわになるこの空間)
(気疲れからか思わず溜息が漏れる)
(任務でなければ絶対にこんな場所には来たくないと彼女は思う)

ああ、もう……

(こんな悪い場所ではやっぱりこんな悪いことが起こる)
(それも当事者の片方は彼女とあまり年の変わらない少年だ)
(あまり放っておきたくはないが、こんなところで呪文書を使うわけにもいかない)
(何とか自分を納得させて野次馬の中を通り過ぎようとした時、きらりと光る金属が見えた)

っ!

(それが何か彼女が理解した時、彼女は考えるよりも早く)
(短刀を持つ男へタックルをしようと身をかがめて走り出していた)

【よろしくお願いします】
216紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2009/07/13(月) 22:28:20 ID:QpXYg2/X
(短刀を腰溜めに構えて突っ込んでくる。俗に言う「命取ったるわ!」攻撃だ)
(一見芸のない動作だが、その実正面から突っ込んでくるという性質上回避や)
(防御が難しい攻撃であり、何より自分の保身を度外視した特攻なので、その迫力に)
(気押される者は、悉くその白刃に臓腑を抉られる結果となる)
(――但し、それを受け止め冷静に捌ける人間なら話は別だ)
(事実、彼は幾つも対処方法を考えていた。それを実行する自信もあった)
(けれど、イレギュラーな要素がその計算を全て打ち砕く)

―――!?
(野次馬の中から、誰かが飛び出して突っ込んでくる)
(年頃の少女――理解した時には自分も駆け出していた)
(水滴が地面に落ちるほどの刹那の後、三つの影が交錯する)

はっ・・・くっ・・・
(脇腹に感じたのは痛み。刃物で臓腑を抉られる感触は何度経験しても――痛快だった)
(ドロリと、血が滲み出ている。眼前のヤ○ザと、反射的に押しのけた少女と、反射的に)
(割って入った自分が密着状態で停止している。結果だけ言うと、自分は刺されていた)
217アンジェラ ◆rdAV3DcvpI :2009/07/13(月) 22:43:30 ID:kBn8uuqq
(確かに十分な思考ができていたとは言い難い)
(しかし、何度も同じような場面には直面してきたし、腰を狩って相手を地面に叩きつけるだけのタックルなら)
(何度も練習して、何度も成功させてきた。だから今日も上手くいくはず)
(そんな安易な考えは、確かに彼女の中にあった)

え?

(簡単に逸らされる進行方向。それも、短刀を持った男にではない)
(自分が助けようとした少年に押しのけられ、自分をかばうような形で少年が刺されている)

──っ!救急車!呼んで!早く!

(後悔とショックから思わず悲鳴を上げそうになるがぐっと堪えて)
(出来るだけ「冷静な声で」野次馬に呼び掛ける)
(さすがに顔を青くした何人かの野次馬は携帯電話を取り出して通話をしている。あてにして良いかは解らないが)

刃物は抜かずに安静にしていなさい。まだ死にたくないでしょう?
そっちのおじさんも動かないでね。殺人犯にはなりたくないでしょう?

(焦りを飲み込みながら低い声で当事者たちに問いかける。その姿は少し年不相応だったかもしれない)
218紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2009/07/13(月) 22:53:55 ID:QpXYg2/X
(冷静さを装った少女の声が、凍てついた時間を解凍する)
(人を刺した感触に呆然としているヤ○ザと、刺されたまま棒立ちの青年)
(紅い服が更に紅く染まって――そこで有り得ないことが起きる)

くは・・・はははは・・・・・・くふははははっ!
(狂笑。脳内麻薬が全てを焼きつくし、細胞を活性化させる)
(その嗤いに気押されたのか、呆然としていたヤ○ザがよろめいて退く)
(俯いていたその顔が上げられた。ぐちゃりと歪んだ笑みが口元に貼り付いている)

――はぁ!だらぁ!一遍――死んでこい!
(一歩踏み込んで脇腹に鉤打ち。くの字に折れ曲がる身体。その耳を掴んで更に下へと)
(引っ張って顔面に膝を叩きこむ。倒れることを許さず、耳を掴んだままぶんと放り投げる)
(力任せの投擲が、ぶちぶちっとした感触を伝えてきた。耳が千切れた感触だった)
(終わってしまえば、一瞬の出来事。けれど、それは有り得ないことだった)
(常識の範疇で考えれば、腹を短刀で刺されたままヤ○ザを撃退するなど、有り得ない)

・・・はは・・・憂さ晴らしには丁度よかったかな・・・
・・・・・ペッ、不味いな、俺の血はよ。
(その短刀を引き抜いて、附着した血を舐める行為に至っては、狂気の沙汰でしかない)
(けれど、その有り得ない出来事や、狂気の沙汰を日常的に行っている人間が、一部ながら)
(この世界には存在する。アンジェラ・『ウィーク』・トルーマンは、その存在を知っている)


219アンジェラ ◆rdAV3DcvpI :2009/07/13(月) 23:08:50 ID:kBn8uuqq
(繁華街に響く笑い声。その異常な彼の行動が再び周囲を凍らせる)
(だが、彼女は違う。狂ってしまったのか、可哀そうに、と冷静な思考を保ち続けている──つもりでいた)

──まさかっ!

(狂うはずがない。大の大人を何人もたたきのめし、刃物を持った相手に自分から向かって行く少年が)
(これぐらいで狂うはずがない。だとしたら──答えは一つしかない)

やめなさいっ!

(また思考よりも早く駆けだしていた。今度は刃物で刺した男を守る為に)
(けれども数瞬遅かった)
(顔をぐちゃぐちゃにされ、耳を引きちぎられ、投げ飛ばされる男)
(短刀を引き抜き、自分の血を平然と嘗める少年)

……災難だわ。
貴方、何者?

(あまりに凄惨な光景が広がれば、野次馬たちも散っていく)
(警察や救急隊員が来るまで後数分。それまでは、少しぐらいは彼と話せるだろうか)
(もちろん、任務でなければ彼と話すどころか半径100メートル以内に近づくのも御免だが……)
220紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2009/07/13(月) 23:19:15 ID:QpXYg2/X
(闘争の生み出す快感は灼熱の快感だ。そして焼き尽くされるのは一瞬で終わる)
(笑いの余韻が消える頃になると、不思議と頭の中身が整理整頓されている)
(今日の出来事が他人事のように整理整頓されて、だからこそ省みることができる)
(――思えば、大して関係のない話ではあった。媛名葵や兵部晶の件に関して自分は)
(完全に蚊帳の外であり、部外者である。多少、兵部晶の対する思い入れが強かった分)
(こちらまでその余波を受けてしまったが、それも今では他人事として客観視できる)

――あん?何者かと問われれば、こう答えることにしてる。
通りすがりの――悪人だ。
(反射的に庇った少女に、いつも通りの態度で答える)
(人差し指を天に突きあげて、夜空に輝く尖った月を指し示すポーズ付きで)
(彼女は、黒い髪に黒い瞳なのに、何処か異国の血を感じさせる風貌だった)
(理由は、焼かれることを拒むような白い肌の所為だろうか)

・・・・・・で、何か用か?
俺は今日の自分について振り返るのに忙しいんだが。
ご用があるなら発信音の後にメッセージを吹き込んでくれ。
(散ってゆく野次馬たちと、路上に倒れ伏した有象無象を見て、警察が来るまで)
(後何分くらいだろうと考える。ボーッと立ち話する余裕はなさそうだった)
(怪我をしているとも思えない正常な歩き方で歩き出しながら問う)
(実際のところ、傷は魔王の加護が齎す再生能力によって表層部は塞がりかけていた)
221アンジェラ ◆rdAV3DcvpI :2009/07/13(月) 23:42:25 ID:kBn8uuqq
身体能力強化と考えていいのか、もっと別の種があるのか。
出来れば話を聞きたいですわねえ。

(口調を「敬語」に切り替え。こちらの方が相手とまともに向き合わなくて済むので精神が落ち着く)
(紙袋から分厚い本を取り出し、ページをめくった)

悪人か善人かは自分で決めるものではないと思いますよ。

(今日は月曜日。月曜日の魔法は「嘘と異常」)
(昨日の夜の牛丼の大盛りと今日の昼にカツカレーを食べたのが一応効いているらしい。今日は全部LV1で使える)

Lunatic,level1.

(唱えるは、体の動きを狂わせる『lunatic』。足を動かせば手が動き、手を動かせば足が動く)
(意識すれば意識するほど動きは狂うが、逆に直観的に動いている人間には効きにくい)

で、発信音はまだかしら?

(余裕を見せるように口を釣り上げるが、その目は瞬く間にふさがっていく彼の傷に畏怖と驚いの混ざった視線を送っていた)
222紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2009/07/14(火) 00:00:25 ID:QpXYg2/X
気合いと根性、それと愛。それが人を強くするのだよ。
あと鍛練、これを欠かして人は大成しないな。おじちゃんが言うんだから間違いない。
(いつも通りの自分を意識する。昼間の自分の態度で応じるのは楽だった)
(分厚い本を取り出して、ページを捲る彼女に首を傾げる。国語の辞書ではなさそうだ)

ふーん、そうか。
まーあ、他人の評価を重視しない人間も世の中にはいるけどな。
けど、仮に人助けしても、その前に十人殺していたら立派な殺人鬼だろ。つまり悪だ。
(例えば自分のように。今まで人助けらしき事は何度かしてきた。助けられた方は感謝した)
(彼らにとっては自分は善人だろう。しかし、自分は何人も殺しているのだ)
(だからどう思われようと、悪人はどうしようもなく悪でしかない)

・・・マジでお話するのか?
俺、もう腹減ったから帰りたいんですけど。
(ついっとその場を去ろうとして、腕が動いた。まるで脳の指令系統が混線したように)
(反射的に腕を動かそうとすると、足が動いた。神経系統の間に何かがあって、それが)
(あらゆる命令を阻害し、反対の行動を取らせている――待て、他に検討する材料はあるか?)
(自問して、短期的な記憶を呼び出す。分厚い本と、小声で唱えられた意図不明な言葉)
(仮説を立てた。それは余りにも少ない材料の上に成り立った仮説だったけれど)

――異能・・・・・・いや、魔術の方か。
(ベルトのバックルから魔力を引き出して、身体の中を循環させる)
(紅い魔力が身体の中を駆け巡って、魔力耐性を活性化させ拘束を弾き飛ばす)
・・・ふん、喧嘩売るならよ。せめて相手の力量見極めてからにしろ。
次はないぞ。じゃあな。
(ふっと歪んだ笑みを浮かべ、それを別れの挨拶としてその場を立ち去ろうとする)


【時間大丈夫?】
【こっちは凍結オッケーだし、このまま帰って〆にしていいけど】
223アンジェラ ◆rdAV3DcvpI :2009/07/14(火) 00:22:07 ID:CU/Jr8cp
それだけで強くなれたら本当に楽なんですけどねえ。
結局、偶然とか運命とかその他いろいろが絡んでくるモノじゃないですか?

(あちらも同じように、自分の得意な話のスタイルで返してくる)
(まあそんなに期待していたわけじゃないから、と溜息をついて一区切りする女)

悪人なんでしょうねえ、というのは解りましたが……
──っ!

(態度の悪い少年に冷めた視線を向け、適当な言葉を返す)
(どうせ自分の魔法でまともに動けない。ゆっくりと尋問して、警察に引き渡してしまえばいい)
(そんな考えを打ち砕く、赤い魔力)

……そうします。お邪魔してすいませんでした。

(帰っていく相手を笑顔で見送る)
(胸からあふれそうになる悔しさを堰き止め、呪文書を紙袋へとしまう)

……

(強がりも、捨て台詞も口から出せない)
(ただの視察任務だと自分に言い聞かせて気力を回復させるしかない)

ウィーク、かぁ…・・・

(迫ってくるサイレンの音から逃げるように繁華街を去って行った)

【それでは今回はこれで〆でお願いします】
【次回はもうちょっと興味を持たせられるように頑張りたいところです】
【それではお相手ありがとうございました。お先に失礼します】
224紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2009/07/14(火) 00:30:07 ID:N9xWwSHR
硝子の眼をした猫は歌うよ♪大きな声で♪
(軽快な足取りで歩きながら、小声で歌う。遠くから響くサイレンが聞こえる)
(間一髪、といったところだろうか。あのまま連行されたらつまらないことになっていた)
(強引に突破できる力を持っていることが、最大の要因だ)

くは、はは。
まーあ、皆殺しってのも悪くないがな。
(――そういう意味では、あの魔術師の少女は間違っていなかった)
(あれ以上食い下がられたら、あの場にいた人間を全員殺す決断をしていただろうから)
(だから、あの場で素直に引き下がった事で、多くの無辜の民を救った事になる)
(無論、彼女はそんなことを自覚しているはずもないだろうが)

はは、ははは・・・・・・
(魔人と魔女。二つの縁は此処で結ばれた)
(その絡み合った糸が何処に通じているのかは、まだ誰にもわからない)


【初対面だし、こんな感じでいいかと】
【これなら、学校で再会した時が楽しみだし】
【俺はこれで〆。お疲れ様でした】
225風堂 真緒 ◆w039G.qnYk :2009/07/14(火) 22:06:32 ID:ToLHdpSA
【これから待機するよ。プロフは>>11に】
【あまり遅くまではできないかも、だけどorz】
226葛森 利香 ◆eOqEZEQIEE :2009/07/14(火) 22:44:09 ID:xPhcTkfS
>>225
【まだいらっしゃいますか?】
【お相手を希望したいのですが】
227風堂 真緒 ◆w039G.qnYk :2009/07/14(火) 22:49:13 ID:ToLHdpSA
>>226
【大丈夫、まだいるよー】
【何かご希望のシチュはある?】
【う〜ん、虫は・・・さすがに食べらんないな・・・】
228葛森 利香 ◆eOqEZEQIEE :2009/07/14(火) 22:54:43 ID:xPhcTkfS
食べるのかよ! つ反゙ビシ

【失礼、ついツッコミを……プロフは>>92の付近です】
【ん〜、提示できるのは二つですね】
【・風堂さんの夜の「狩り」を発見→何してんのかね?チミ→???】
【・何か知らない妖魔に追っかけられる(潰している)あたし→餌?→共闘でも獲物の取り合いでも】

【こんな、感じでしょうか】
229風堂 真緒 ◆w039G.qnYk :2009/07/14(火) 23:03:32 ID:ToLHdpSA
美味しかったら食べるよ!

【尋問されて、そして、かっ・・・会誌に載るのか・・・?(ドキドキ】
【後者も捨てがたいというか、共闘してみたかったんだけど、
 だがしかし時間も時間だし早めに回せそうなロールを選ぼうか】
【んじゃー今回は前者でお願いしてもいいかな?】
【書き出しはあたしからの方が良い?】
230葛森 利香 ◆eOqEZEQIEE :2009/07/14(火) 23:04:46 ID:xPhcTkfS
【ネタになれば載るかも……】
【はい、お願いします】
【それでは。紅茶を片手にお待ちしてます】
231風堂 真緒 ◆w039G.qnYk :2009/07/14(火) 23:24:28 ID:ToLHdpSA
(学園からそう遠くない場所にあるとある公園)
(薄暗い街頭と月明かりだけで怪しく照らされたその場所に一人の少女が立っていた)
(制服は所々薄汚れており、その汚れは紅黒い嫌な色をしている)

ははっ・・・ひははっ!もう動けないだろ?
黙ってあたしの餌になってりゃ良かったものを。
お前が諦め悪いから、こんなことになったんだからな。
・・・まっ、こんなこと言ってももう聞こえてないか。
(地面に転がる獣型の異形に、話しかける)
(彼女がつい先程仕留めた獲物だ)
(異形は肩で息をし血にまみれており、放っておけばそのまま死んでしまうだろう)
さぁて、それじゃ、夕食と行こうか。
こんな時間なら誰も来ないだろうし・・・いただきますっ。
(地面に座ると、獣の脚をちぎって両手で持つ)
(そして――スイカでも食べるかのようにかぶりついた)

【いきなり事後っていう・・・若干とばし過ぎた感が】
【ではよろしくお願いするね〜】
232葛森 利香 ◆eOqEZEQIEE :2009/07/14(火) 23:35:12 ID:xPhcTkfS
 特ダネ一番、取材は2番♪3時の〆切り地獄だよ〜♪
(某カステラのテーマに乗せながら、彼女は薄暗い道を歩いている)
(周りにはだれもおらず、不気味な雰囲気を醸し出している)
 ああ〜、なんかテンションあがるなぁ。現実逃避って。
(まぁ、今の彼女には特に関係ないのかも知れないが)

 ん?
(そんな目の前にある事実を否定しようとしていると声が聞こえる)
(女性というよりは、女の子の声だろうか?)
 特ダネ? 異形?
(どうして、そのような発想に至るのかは分からないが、彼女はゆっくりとカメラを取り出すと、忍び足で近づいていく)
(そして、ゆっくりと、ファインダーを覗くと……)
 ……!
(血まみれの異形。そしてその腕をちぎってかぶりついている少女)
(一般人が見たら卒倒しそうな場面であるが、彼女は違った)
 ……とりあえず、グロネタゲット。
(とりあえず、何か考える前にシャッターを切っていた)

 あ〜、君。
 んなもん食べたら腹壊すと思うんですけど……。
(とりあえず、カメラで写真を撮った後に、街灯の中に姿を現す)
 ってか、……何してるんです?あたし以上に貧乏な子?……
(微妙に質問がずれている気がするが)

【では、こんな感じでお願いしますね〜】
233風堂 真緒 ◆w039G.qnYk :2009/07/14(火) 23:50:20 ID:ToLHdpSA
ん・・・ん〜。
やっぱりこれだよ。これこれ。
滋養強壮、栄養補給にって、まさにこんな感じだな。
味はいまいちだけど、まぁ贅沢は言ってらんないもんな・・・。

んぐ・・・――もが・・・が?
(久しぶりの獲物だったこともあってか、食事に夢中になり過ぎていて気付かなかった)
(シャッター音に気付き、腕をくわえたまま振り向くと、そこには――)

ぁ・・・・・・・・・。
(カメラを持った小柄な少女がそこにいた)
(歳は恐らく自分と大差無いだろうか)
(短めな黒髪が、どこか活動的な雰囲気を思わせる)

・・・・・・・・・。
(口から獲物を離して膝の上に置く)
腹・・・?
貧乏とは失礼だな、今あたしはご飯中なんだぞ。
はっ・・・!!
って、と・・・撮ったのかっ?そのカメラで。
っていうか、お前こそっ、あたしがこんなことしているのに、何とも思わないのかっ?
(どう見ても普通の少女である彼女の、普通とはズレた態度に、寧ろ自分が混乱しそうになる)
234葛森 利香 ◆eOqEZEQIEE :2009/07/15(水) 00:03:01 ID:xPhcTkfS
 ……ちょっと、やっぱ、……うん。
(腕を加えたまま振り向かれた顔を見ると、言葉がなくなる)
(恐ろしいのではない。ただ、ツッコミたい。その傍から見れば不気味でかつ間抜けな動作を)

(そして、彼女が腕を置くと喋りかけてくる)
 いや、ご飯とか……その、ねぇ、異形を食べるとか、人として。
 いや、美味しいかも知れないですけど、生きるのに必死かもしれないですけど……。
(彼女の正体を知っていれば、こんな事を言わないだろうが、如何せん、彼女は真緒を普通の人間として見ていた)
 うん……ばっちり。
 君がおいしそうに食べてる姿を。とりあえず、もう一枚。
(そう言いながら、フラッシュを焚いてより鮮明に撮る)

 いやぁ……最初は異形かなって思ったんですけど。
 正直、人間離れしたよーな人がたくさんいるもんだし、外見人間だし、かわいいし。
(彼女はその意味では、まさにそのような異能者もたくさん見てきた。感覚がマヒしてるのはそのせいだろう)
 だから、うん。人間何でも食べれば食べられるんだろーなって。
 それとも……君は人間じゃないの? それだったら、またそれでネタになりそうだけど。
(最初にそれを聞くべきなのだが、このブン屋は)
235風堂 真緒 ◆w039G.qnYk :2009/07/15(水) 00:23:06 ID:okQyqAOf
そりゃあ生きるために必死だから、こんなことしてるんだぞ。
学校で習うだろ、えーっとたしか、「さんだいよっきゅう」って言う奴。
(ツンと上がった目で謎のカメラ娘を見上げ、語る)
(正体を明かしたところで、果たしてこの少女に納得して貰えるのだろうかと、考えながら)

うあっ!?ば、ばか何するんだよっ!
今、目ぇ瞑っちゃったじゃ・・・じゃなくって、撮るんじゃないったら!
そのフィルム、あとで没収だからなっ。
(フラッシュに驚いて腕をボタリと地面に落とす)
(慌ててツッコミを入れたが、微妙にズレてしまう)

確かにこの街には人間ぽくない人間の匂いがプンプンしてるな。
あそこの学園の中だけでも、何人いるのか分からないくらいだぞ。
・・・・・・ん?
ん・・・うん、人間じゃないぞ、あたしは。
(打ち明けるタイミングを見失いかけたところで、今更とばかりに尋ねられた)
(ぽかんとしていたが、やがて縦に首を動かす)
あたし、こう見えても悪魔なんだ。
ちょっと事情があってこっちの世界にお邪魔してるんだけどさ。
たまにこういう奴らを食べないと、体力が保たないわけ。
・・・で、――――
お前は一体何者なんだ?
怪物やあたしを見て驚かないってことは、ただの人間じゃないんだろ?
(立ち上がり、スカートについた砂埃を払いながら、彼女の正体を知ろうと試みる)
236葛森 利香 ◆eOqEZEQIEE :2009/07/15(水) 00:38:12 ID:0XaNUqaD
 まあ、食欲、睡眠欲、性欲の事ですよねぇ。三大欲求って言ったら。
(後者の二つは無いので、多分食欲)
 となると、うん。
(異形じゃなければ貧乏という事に、という言葉はとりあえず呑み込んだ)
(何か、ややこしくなりそうだったので)

 いやぁ、これも仕事なんで。
 とりあえず、眼をつぶっても大丈夫ですよ。あたしも、仕事しなきゃいけないしね。
 ……だから、フィルムは渡せませんけどね。
(にっこりとして、笑う。フィルムを巻きとりながら)

 まぁ、ね。
(実際に人間じゃないモノなんてたくさんいる。彼女もそれを見てきた一人だ)
 少なくても、君以外にも数人、いや数十人はいると思うよ。まだ、確定情報じゃないけどね。
(噂なんていくらでも転がっている。そこから確定情報を得るには時間がかかるが)
 う〜ん、また面白そ……じゃなくて、厄介なのが現れたなぁ。
(全然困っていないのに、困ったように頬をポリポリ掻いている)
 事情も複雑そうだし。ってか、悪魔ならこっちの世界の常識とか通用しなさそうだし。

 あたしですか?良いんですか?聞いちゃって……。
(そして、名前を聞かれると、彼女はニヤリとする)
(同時に、懐に片手を突っ込む。まるで銃を取り出すかのように)
(そして、出したのは……所属と苗字が書かれている名刺のような紙だった)
 ここに書いてあるように、文芸誌同好会に所属してる記者で葛森って言います。
 こーゆー異形のネタ集めとかやってるただの女子高生ですよ。
 ただ、ネタ集めしてる以上、こんな状況も結構慣れてますので。
237風堂 真緒 ◆w039G.qnYk :2009/07/15(水) 01:00:29 ID:okQyqAOf
そうそう、それだよ。
やっぱり食欲って大事だと思うんだよね、うん。
(だったら始めから食欲の話をすれば良いものを、調子に乗って
 三大欲求などと、余計な所まで話してしまったようだ)

仕事?お前の・・・仕事って、あっ、こらっ、フィルムを寄越せったらっ!
(巻き取られていくフィルムを奪おうと手を伸ばす)
(恐らくかわされてしまうだろうが――――)

数十・・・か。
そういえば、前にも一人遭ったな。
あの時は怖くて逃げて来たけど、確か結界を操る奴だったような。
・・・って、本人に向かって厄介とか言うなよー。
まったく・・・失礼な奴だなぁ。
ちなみに常識なら勉強中だぞ?
あまり目立つようなことすると、向こうの世界に見つかっちゃうからな。
そのためにもだ。
(何を思ったのか得意気に胸を張る)

ぶんげいし・・・、くずもり・・・くずもり、りか?
(出された名刺をじーっと見つめ、首を傾げながら、慣れない文字を読む)
女子高生ってことは・・・まさか、まさかお前っ、お、同じ学校・・・?
(こちらは制服姿だ。恐らく彼女にはとくに同じ学園の生徒だとバレていたのだろう)
・・・あたしは3年の風堂、風堂真緒だ。
えーっと、だな。
顔載せるならモザイク加工かけてもらえるか?
(記事に自分の間抜けな・・・もといグロテスクな食事風景が載るのは流石に困る)
(そう思って口から出た台詞は、結局間抜けなものだった)


【そろそろ〆に向かおっか】
238葛森 利香 ◆eOqEZEQIEE :2009/07/15(水) 01:14:17 ID:0XaNUqaD
 あたしの仕事は、これを物語にすること。
(そう言って、フィルムを取り出す。感光しないように輪ゴムもまき)
 だから、断るって!
(そして、彼女の手を交わして、それを思いっきり見えなくなるほど真上に放り投げた)
 ほら、もうどっかに行っちゃった。落ちてこない。
(そして、フィルムは落ちてこない。夏に独特の虫の羽音が聞こえるだけ)

 ……悪魔が怖がるって。どれだけ怖い人だったんだろ?
(目の前の子が悪魔には見えないが、それが怖いと思えるような人物もいるとは)
 まぁ、常識を勉強中とは……むぅ。
 つまり、勉強が必要な訳かぁ。
(そうすると、一つの事を思いつく。つい、顔がにやけてしまうが)

 君が、その制服を着てるんなら、そうかもね。
 ふっふっふ。
(何故か、勝ち誇った顔をする)
 まーね。どうせ明日になれば面くらい割るなんて簡単だし。
(同じ学校なら、それくらい一晩もあれば出来る)
 ってか、写真は載せないから。ああ、これサンプルね。
(そうすると、一冊の本を取り出す。所謂会誌だ)
 こんな感じで載るから。安心していいと思うよ。
 社会勉強にもなるだろーから、これあげるよ。
(そう言うと、会誌を押し付ける。どうやら、またノルマが足りてないようだ)

【分かりました。では私の方は次辺りでで〆ますね】
239葛森 利香 ◆eOqEZEQIEE :2009/07/15(水) 02:04:11 ID:0XaNUqaD
【むむむ……次じゃなくてここで〆るべきでしたか。そうだったら申し訳ないorz】
【もしよろしければ、後日置きレスで〆を書いていただけたら嬉しいです】
【今日はお相手どうもでした。とりあえず、落ちます】
240風堂 真緒 ◆w039G.qnYk :2009/07/15(水) 19:43:00 ID:okQyqAOf
【ごめんなさい・・・〆を考えていたら油断して寝落ちてしまったorz】
【夜中に長時間待たせてしまって・・・本当に申し訳ない・・・】

物語?あっ・・・!
な、何だよう、何も放り投げることないのに・・・。
(放られたフィルムは、いくら見上げて待ってみても落ちては来なかった)
(まさか葛森が蟲を使ってフィルムを回収させたなどと、気付くはずもなく)

こ、怖いぞっ・・・すごく怖いぞ!
あいつは人間じゃないっ・・・、いやっ・・・多分人間なんだろうけどっ。
お前も気を付けた方が良いぞ。突然襲って来るかもしれないからな。
(当時を思い出して身震いしながら、忠告を一つ)

む?な、なんだ、にやけたりして、葛森っておかしな奴だなぁ。
はっ・・・!
えーっと、バラまくなよ?言いふらすなよ?変な噂を流すんじゃないぞ?
・・・ん?なんだ、これは?
(渡されたのは一冊の本)
(両手で受け取り、視線は葛森と本の間を行ったり来たり)
これに、あたしの話が載るかもしれないのか。
わ、分かった、読んでみるよ。
(勉強になると言うのならば、読まないわけには行かない)
(パラパラ捲りながら、残りは後で読もうと冊子を閉じる)

っと・・・、じゃ、あたしはまだ食事が残っているから。
新鮮味がなくなっちゃうからな、早く済ませないと。
それじゃあな。学校で会っても変な目で見るなよ?
(くるっと背を向けると、何事も無かったかの様に再び食事に戻る)
(葛森が攻撃対象ではないと感じたためだろうか、油断ともとれる程に安心した様子だ)

(葛森がこの後どんな記事を考えたのか、それは分からない)
(だが、それでも次の会誌が、初めて会った不思議な少女の書く記事が、待ち遠しく感じられた)

【これで〆るよ。今回は迷惑をかけちゃって本当にごめんなさい。お相手ありがとうね】
241卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/07/15(水) 21:09:46 ID:DXkznD5D
【こんばんは。そこはかとなく待機します。
プロフは>>120の方をご覧くださいませ】
242青江結 ◆1TsjQVwL82 :2009/07/15(水) 21:31:47 ID:80HS3iMc
【今晩は】
【リミット日付の変わる頃までですがお相手よろしいでしょうか】
【こちらのプロフィールは>>10です】
243卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/07/15(水) 21:34:49 ID:DXkznD5D
【こんばんは、大丈夫ですよー。
何かこ希望のシチュなどあったらおっしゃって下さいな】
244青江結 ◆1TsjQVwL82 :2009/07/15(水) 21:42:43 ID:80HS3iMc
【異形使い、ということであれば】
【操作中の異形を私が倒してしまって、というのがまず一に考えられますが】
【如何でしょうか?】
245卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/07/15(水) 21:45:49 ID:DXkznD5D
【なるほど、了承しました。そのシチュで行こうと思います
それではこちらから書きだしして行きますね】
246青江結 ◆1TsjQVwL82 :2009/07/15(水) 21:48:35 ID:80HS3iMc
【よろしくお願いします、お待ちしております】
247卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/07/15(水) 21:54:04 ID:DXkznD5D
それにしても驚く程人気がありませんね。
しかしこれはこれで風情があるというものです。

(夕暮れの人気のない公園)
(前々から念頭に調査し、人が殆ど寄りつかぬことを確認したうえで
仲間たちとの散歩に選んだ場所がここであった)

ゆったりでしたが良い運動になりましたか?
……その様子では満足したようですね。よしよし。

(もちろん人気が無いということは、少女にとっては危険地帯と言えるが……
仲間のいる身としては余り関係の無い話である)
(その時、一匹のカエルのような異形が足元を離れて警戒に跳ねまわり始める)

……あ、ロビンズ……あまり私の元から離れてはいけませんよ。
危ない人にさらわれちゃいますから。ほら、御待ちなさい。

(仲間として生まれ変わる前より、もともと彼は遊びたい盛りだったようだ。
静止を聞かず、彼は茂みの方へ姿を消す)

全く、緊張感の……っ……
……クレッシェンド?
(ため息をついて追おうと思った次の瞬間、他に連れていたオオカミのような仲間が
唸り声をあげて警戒し始めた)
248青江結 ◆1TsjQVwL82 :2009/07/15(水) 22:08:18 ID:80HS3iMc
(青江結は今日も不機嫌に結界を点検している)
(単調な作業、単純な原因による不調)
(何も起こらないという事それ自体を退屈に思える年頃だったが)
(厳しい躾によって、表情には常に微笑をはりつかせている。)

あら、あら。

(怒りと驚きと……喜びが混ざり合った声を上げる)
(目の前を通り過ぎるのはカエルのような異形)
(邪気はなく放っておいても恐らく被害はなく、厳密には仕事の外だったかもしれない)
(無邪気に跳ねるカエルの腹を鋼が貫く。)
(痙攣して動かなくなる前に、その体は千切れ四散した)

内部から結界組成は、駄目ですね、相手の抵抗力があっては成功しそうもない。
……あらあら、もう、一匹……?と、飼い主ですか。

(この地の結界が上手く働かないのならば、あれは魔の類ではない)
(しかしながら、見た目には異形、完全に魔。)
(その犬上の奇妙な生物を視認すると、好奇心より嫌悪が勝った。)

……。
(異形の返り血をそのままにゆっくりと、茂みから姿を現す。)
(異形と、異形であったものを交互に見て、少女に問う)

あらあら。「それ」と「これ」の主ですか?
ずいぶんと小さな方ですが……。
(オオカミに手を向ける)
(透明な壁がオオカミを包み、カレの皮膚が煙を上げ始める)
249卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/07/15(水) 22:20:55 ID:DXkznD5D
……!!
(普段の彼からは考えられぬ警戒ぶりから嫌な予感が頭を過る。
ここまでの焦燥感に駆られたのは力を得て間もない頃、
強力な異形に襲われて以来のこと)

…………
(しかし辿り着いた先には仲間の姿は無い。
変わりにあったのは、傍から見ればぬいぐるみの残骸とも言える何か
ただ決定的に違うのは、体液がそこに溜まっていることか)

……間に合い、ませんでしたか
(それが、先ほどはしゃいでいた仲間のなれの果てということは
しっかりと頭に理解していた)
(これまで何度も異形と遭遇し、その時戦って散った仲間は少なく無い。
しかし人間相手に散らされたというのは初めての経験だった)

その子は、貴女においたをしましたでしょうか。
でしたら監督不行き届きとして謝罪するべきかもしれませんが、
……何と言いますか。納得できないものがあるのです。
(本当に珍しいことだが……いつしか無表情な顔に嫌悪の色が差していた)
(女の手が動くいやいなや、透明な壁がもう一匹の仲間を包み、
彼は犬科らしい悲鳴を上げた)

ハルジオン、バトラー、アンドリュー!
(異常を察知し、素早くトランクから状況に適切な仲間を呼び出す)
(仲間たちの対応も早いもので、状況を把握した仲間はまず総出で救出にかかった)
250青江結 ◆1TsjQVwL82 :2009/07/15(水) 22:33:33 ID:80HS3iMc
存在自体が、おいた、でしょうか?

(微笑のまま、首を傾げる)
(何を怒っているのか理解できない風でもあり)
(相手の怒りを煽っているようでもあった)
(「何か」に酔い自己の意思さえ不明瞭のまま結界を圧縮する)
(魔を潰すという強固な意思と、連綿と続く術による結界)
(続いて出た魔がどうにかする前に、最小のサイズまで小さくなっていった)
(高速で潰された魔の血に、結界で出来た箱が満たされる)

ふふ。

(握り締めた手を開くと透明な壁の消失と共に液体が血にぶちまけられる)
(地面を染め、染み込んでいく様を見て一声笑う)

――やはり、剣のほうがいいですね。
手ごたえというか、達成感があります。
……それにしても妙ですね、この地の結界が何故その魔に聞かないのでしょう?
不思議です。
不思議ですが……まあ、いいでしょう。あと3匹。
(刀を手に、前に歩き出す。)
251卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/07/15(水) 22:48:39 ID:DXkznD5D
……わかりませんね。
(女の返しに、首を振って答える。
元より異形である仲間たちは許されざる存在である。
否定は出来ない――だが納得も出来ない)

(仲間達の抵抗も間に合わず、また一匹の命が散る)
(その光景に異形たち――カラスは狂ったように飛び回り、
サイは大きな唸り声を上げ、軟体のスライムのようなものは
全身を激しくくねらせる。仲間を殺した人間に怒りを示しているのだ)

落ち着いて下さい、みなさん。
この人は……強い方です。頭に血を登らせては彼らの二の舞になるだけですよ。
(二匹目の死に怒りを感じないわけではない。だがむしろ元の冷たい、
ポーカーフェイスは取り戻されつつあった。
怒りに任せることによる、さらなる被害の拡大は避けなければならない……)

どうも逃がしてくれそうもありませんね。
話も聞いてくれなさそうという点では……異形たちと似たようにも感じます。
それで……私自身も始末するおつもりでしょうか。
あ、それとですね。
(ポケットに手をつっこみ、手にしたのは更に四対のキーホルダー)
3人……プラス、2人ですよ。
(サメ、トンボ……緊急事態に召還する、彼女の護衛とも言える強力な二匹が姿を現す)
252青江結 ◆1TsjQVwL82 :2009/07/15(水) 22:58:33 ID:80HS3iMc
……いえ、別に。
私は人を、あなたを斬るつもりはありません。
ただ異形を狩ることが仕事の一つです。
(表情を変えず刀の血を拭う。)

醜悪ですね。
見るに耐えません。
――まだお気づきでないでしょうか……ここは私の家の結界の中です。
確かに、いかに強力な魔か伝わってきますけれども……。
ここでは存分な力を発揮出来ないのでは?

(クスクスと笑って指摘する)

ほら。

(手の動きと共に二人の人間を分つように出来た魔を拒む壁)
(其の壁に阻まれ、カラスが地に堕ちる)
253卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/07/15(水) 23:17:00 ID:DXkznD5D
なるほど。つまりは単なる通り魔の方でいらっしゃいましたか。
私にとっては人を切る気が無くとも、そのような認識をさせて貰います。
ちょっとだけおしおきしていきますか。
(敵を打ち倒すこと。それを総じておしおきと呼んでいる
そしてそれはひのわにとっての開戦の合図。仲間達が臨戦態勢に入った)

結界……なるほど、いつもよりみなさんお疲れだと思いました。
見るのも、感じるのも初めてです。
(壁に阻まれたカラス、そして周りの仲間達が動きにくそうな姿を見咎めて頷く。
確かにこれだけなら劣勢である……が)。

何も、私の力はこの子達の指揮だけではないのです。
(かざした手に冷気が集中して、やがてそれは霰となり阻む壁を襲った。
それだけでは破壊に至らないものの、準備としては万全である)

さあシリウス、食べていいですよ。
マジロンとアンドリューも……「準備」をしなさい。
(言うや否やサメが水中であるかのように泳ぎ出る。
そして鋭い牙の生えそろった口を開くと壁にくらいつく。
霰による攻撃に加え、凶暴を体現した彼の攻撃力の前に壁は崩れ去った)

(直後、再び壁を形成されないうちにトンボが女の耳元に跳びより、
翅を振るわせ頭をつんざくような怪音波を発した)
(その内にもスライムは自分の体液を振りまき、少しでも魔の活動しやすいフィールドを整える。
異形相手なら敵まで強めるだけとなるこの力は、今の状況にうってつけのものだった)
254青江結 ◆1TsjQVwL82 :2009/07/15(水) 23:29:08 ID:80HS3iMc
通り魔……?
うーん、どうでしょう?

……すっかり悪者ですね。
不本意です。

氷、冷気。これがあなた自身の能力ですか。
……操ることだけかと、見誤りましたね。
(苦い口調は相手を見くびっていたことへの後悔、焦り)
(眼前の結界が、崩れる)

くぅっ!?
(怪音波によろけ、飛び退く)

……不利ですね。
(正直に弱気を吐き出すだけの材料が目の前に揃っていた)
(まず距離を取ると、すっかり相手の「準備」が終わっているのが分かる)
(青江の結界の中に、彼らの領域が出来ている)
(あの中では、彼らが結界内で苦しむように、こちらが、苦しむ羽目になるだろう
(――さらに、1対多数はともかく、連携された多数を相手にするのは、初めてだった)
255青江結 ◆1TsjQVwL82 :2009/07/15(水) 23:57:53 ID:80HS3iMc
【卯月さん、大丈夫でしょうか?】
256卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/07/16(木) 00:01:24 ID:sjn/+52k
不本意ですか?
自分から害無き存在を屠っておきながら随分傲慢な物言いですね。
(その間にもトンボは周囲を飛び回り、先ほどの強烈な音波は出さないものの
継続的に人を不快にさせる音波を放ち続ける)

それではおしおき、です。おひねりは結構ですよ。
(先ほど壁に打ち倒されたカラスが、スライムが作り上げた空間で力を取り戻す)
(さらにサイがサメと共に飛び込み、角と牙で音波によろめく相手に攻撃を加えた)
(そこへとどめと言わんばかりにスライムが大量の液体の塊を、
女の眼前をめがけて吐きだす)
(整えられた場だからこそ作りだせた、彼の切り札。
液体はとたんに蒸発し始め、麻痺の効果をもたらす気体となり女を囲んだ)

バトラーが最初に殺されていたら私は白旗を上げるだけとなっていたでしょう。
正直、かなり怖かったです。仲間の死はそれなりに堪えるものなのですよ。
(そう語りつつ、手に小さな冷気を集める。
周りでは仲間たちが相手が力を取り戻した時のために警戒している)

以降。こんなことはしないようにお願いします。とっても迷惑です。
(こつんと軽い音がした。
女の頭に放られたのは氷の塊。ピコピコハンマーを象ったそれに
殺傷能力どころか、傷つける力が無いことは明白だった)

さて……貴女ならアンドリューの麻痺液でもすぐ動けるようになるのでしょうが。
それではそうならない内にすたこらさせて貰いますね。
これからロビンズとクレッシェンドの御墓を作る用事がありますし。
(ギリギリの攻勢に冷や汗をかきつつ……今しがたようやく完成した逃亡経路の鈍く光る水たまり。
地に堕ちて戦闘不能になったふりをして、カラスが作っていた逃亡経路に皆で飛び込んだ)

【ではそろそろ締めに入りますね】
257卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/07/16(木) 00:03:08 ID:DXkznD5D
【時間かかってすみません……
それと「先ほど壁に打ち倒されたカラスが〜」の部分は無視して下さい、推敲ミスですOTL】
258青江結 ◆1TsjQVwL82 :2009/07/16(木) 00:27:00 ID:PM+wKahR
……異形を連れ歩く方に言われましても。

(微笑を崩さないものの苦しそうに声を出す。)
(この音の響く中で上手く体が動かない。)

うっ……ぐっ!
(よろめきながらも構えを取るが、複数の動きに付いて行けていない。)
(視界の端でにサイとサメの姿を捉えるが、次の瞬間には跳ね飛ばされていた)
(赤子に弄ばれ放り出された人形のように受身も取れず、地面を2転、3転する。)

この…ッ。
(明確な殺意が瞳に宿る)
(笑みはもうない。)
(怒りに任せて刀を振り上げた――つもりだった)

あ……。

(刀が地に突き刺さり、後を追うように膝が落ちる)
(いつの間にか手足が弛緩し、身動きが取れなくなっていた)

魔を連れ歩くのも、お止めなさい。
――私が未熟でなければ……。いたっ。
(口をふさぐように、コツン、と氷の塊が頭にぶつかる)

あらあら。
とどめ、刺さないのですか。
……またお会いしましょうね。

(それでも笑って)
(水鏡に消えた女の子に投げかけた。)

>>257何事もなかったようで安心しました】
【こちらはこれで〆ますね】
【拙くて申し訳ありません、またお願いしますね。】
259卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/07/16(木) 00:31:33 ID:sjn/+52k
(カラスの力で移動した先は自宅のすぐ近く。仲間が人目につかない内に自宅の扉を開く)

本当に……危ないところでした。麻痺液が効かなかったらシリウスとマジロン以外は死んでいたでしょう。
正面からまともにやりあったら勝てそうになかったですね。……怖かったです。

とりあえず今回はついカッとなっておしおきしましたが……
……。次出くわしてしまった時は全力で逃げましょう。命あっての物種です。
皆さんにも命を賭けさせてしまって、申し開きが立ちませんね。
(仲間に向けた謝罪に、しかし仲間たちは謝ることなどないといった反応を示した。
仲間を葬った仇敵に一泡吹かせられずにいるものかと思っているようである)
(今まで対峙した敵から逃げることのなかった彼女。
初めての人間相手の戦闘で、図らずも学んだところがあったようだった)

それにしても。
……異形を狩る方とは分かりあえないものなのでしょうか。
話さえ、聞いてくれたら良かったのですが。
(自分の力と仲間たちについて、初めて出会った異能の男とは
真逆とも言える反応を示した異能の女を思い出す。
もし最初にあったのが彼女だったら、異能の人間全てに恐怖していたかもしれない)
(そしてまた人間を前に仲間が殺される時が来るのかと想像する。
追い詰めた女に浮かんだ殺意の溢れる顔を思い出し……小さく身体を震わせた)
【こちらこそ至らなくてすみません。ありがとうございました】
260葛森 利香@置きレス ◆eOqEZEQIEE :2009/07/16(木) 22:11:55 ID:HngceQcE
>>240
 悪魔なのに怖いって。
(どうやら、想像している悪魔のイメージとはかけ離れている目の前の少女)
 ……これがゆとりか。
(全然、意味不明な事を呟いている)
 ふむぅ……プライバシーは守るって言うのに、傷つくなぁ。
(そんな呟きを聞かないうちに、彼女は自分の食事に入った)
 ……
(何も言わずに利香もゆっくりと底から立ち去る)

 ……ネタのうちは良しとするか。
(彼女が見えなくなってから、そう呟く)
 悪魔って聞いたけど、よっぽどあの子のほーが人間らしいよね。
(口が緩む。にやける。下衆の笑い)
 まぁ、しばしネタには困らなそうだなぁ。
(そうして、誰もいなくなったら、つま先で地面を叩く。蟲達への合図)
(すると、彼女の周りに自然にいないはずの蟲が集まっていく。人を殺すことのできる握りこぶし程の蜂。そのうちの一匹がフィルムを持っている)
 御苦労さま。……もう還っていいよ。あの子は、まだあたしに危害を加える気はないっぽいから。
(そういうと、静寂が訪れた。彼女が部室に行き、筆を取るまで)

【レス一つお借りします。こっちの〆の置きレスです】
【お相手、どうもでした〜】
261瀬戸 竜治 ◆.VdY2vuRBs :2009/07/17(金) 14:29:51 ID:w1WZcPA6
【名前】瀬戸 竜治 (せと りゅうじ)
【年齢】17歳 高校2年生
【性別】男
【身長】177cm
【容貌】脱色した薄茶髪、軽くパーマをかけディップで束感。ふわクシュヘアスタイル。
    痩せ型、左目元に薄く泣黒子、両肩甲骨に3p四方程鱗の様な模様。
【能力】竜を狩り支配し、その力を使う一族の末子。自身はまだ竜神を持って無い。
    戦闘方法としては水の粒子を操り、鉾のような武器を作り戦う。
    水でシールドを作れるが、防御力は弱くタイムリミットも早い。
    自分の支配下の水を、相手の体内に入れることである程度操れる。
    人間や知能の高い異形には無効。
【希望】基本的に何でも
【NG】スカ等の汚物系
【弱点】火炎・火がなくても高温状態・真夏・砂・忍耐力無し
【備考】軟弱者、楽する事のみを考えている。
    あまり異形や異能者とは関り合いになりたくないと思っているが
    何時も何となく巻き込まれる。
    普段は基本オネエ言葉寄りだが、外見も中身もオネエでは無い。

【参加させて貰うわよ】
【一先ずはプロフ投下落ちね】
262久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2009/07/17(金) 20:38:14 ID:fkxiwN5w
【名前】久遠 ゆりか (くどう ゆりか)
【年齢】16歳
【性別】女
【身長】147cm
【3サイズ】70/53/76
【容貌】
濃いブルーの瞳。少し癖毛のグレーにくすんだ金色の長い髪。ポニーテールに赤いリボン。
インサイドホルスターを隠す為、夏でもフリルやリボンの付いた長袖上着を着用。
制服のスカートの下にレースのペチコート、ドロワーズも完備で、私服はこってり甘ロリ服。
【能力】
MашинаАнгел マシンを掌握する者。
物質の構成・修理等が可能。弾丸を銃に装填した状態で、威力の加減加工等。
触れただけで、車両船舶等の操作方法や構造が解かる。上手に操縦できるかどうかは、別問題。
戦闘では、基本的に銃火器を使用。
通常装備として、左脇インサイドホルスターに、ヘッケラー&コッホP7M13。
いつも持っているバイオリンケースの中は、ベレッタM93Rを一式。
他、自宅には複数の小型、中〜大型銃火器を所有。必要に応じて、サルサレッドのRIMOWAで持ち歩く。
身体能力は、校舎の2階ぐらいなら、通常装備品込みで飛び降りる事が出来る程度。
【希望】
日常 共闘 戦闘
【NG】
死亡 相談の無いエロール 後遺症
【弱点】
能力の行使に時間がかかるため、戦闘において、異能は役に立たないと思ってよい。
単純なメンテナンスや、弾丸のカスタムは、約3〜10分程度。
銃器を破壊されても再構成可能だが、数十分〜1時間ぐらい必要。
武器が無ければ、ただの人。
甘いものに目が無い。現在のブームは、ソフトクリーム。
容姿は金髪碧眼だが、日本語しか喋れない。
【備考】
父は旧ソ連の特殊諜報員で、日本の商社潜入任務中にソビエト崩壊、そのまま帰化する。
ゆりかが10歳の時、謎の怪事件に巻き込まれた父親が他界。
事件には、異形や異能者が関わっていると噂を聞き、異形を退治しながら父の仇を探している。
現在所持している銃火器は、すべて父の遺品。
生粋のスラヴ民族だが、生まれる前に両親が帰化している為、日本国籍。
家族構成は、母と弟。ロシアには、両祖父母健在。
父方の祖父から贈られたロシア名は、Julija=Alexeyevna=Kudryavtseva。愛称、ユーリャ。


【ちょっとだけ待機】
263久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2009/07/17(金) 21:10:30 ID:fkxiwN5w
【待機解除、ですわ。】
264久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2009/07/17(金) 21:48:16 ID:fkxiwN5w
【紫 一久 ◆aYx5IIasQUさんとのロールに使用させて頂きます。】

【それでは、書き出しますので、少々お待ちくださいませ。】
265久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2009/07/17(金) 22:11:04 ID:fkxiwN5w
(深夜も、とうに過ぎたような時間帯。誰も居ないはずの歩道に、小さな靴音。)
(定期的にやってくる街灯の灯りが、星空を打ち消して)
(ぺったぺったと歩く少女のシルエット、を長く伸ばしては、縮め)

はぁー………
(大きな溜息を一つ。)
(かまやしない。こんな深夜の住宅街、その気だるげな溜息を、誰が聞くというのか。)
(無闇矢鱈と夜を歩いて、走って、いったいいつになったら、この戦いが終わるのか)
(夜毎、異形を倒し続け、異能者たちと出会い)
(その行動は、自分にとって、なにも生み出さないかもしれない。)
(それでも、この胸に渦巻く執念と、仄かに宿る戦いの本能が燻ぶって)
(今夜もまた、こうして夜を歩き、戦い、今は家路へと足を進めている。)

(右僅か前方に、小さな公園。)
(そういえば、黒髪が似合う少女と、初めて話した場所だったっけ)
(そんなことを考えながら、なんとなく、その公園に向け、足をくるりと90度方向転換。)
(真っ白いフリルで装飾された、淡いピンクのワンピースが、翻る。)
(夜風にざわつく葉の音も、怖くは無い。自分はもう、小さな子供ではないのだから)
(ざりざりと、公園の乾いた土を踏み鳴らし、ベンチに腰を下ろす。)
(きょろきょろと、あたりに人の気配が無い事を確認してから)
(手に持っていたバイオリンケースを膝に置き、その蓋を開ける。)
(その公園の灯りを鈍く反射させる、ベレッタM93Rの銃身を、ゆっくり、ゆっくりと撫でて)

……Папа…
(灯りに集まった、鱗粉を零しながら飛ぶ、蛾の翅音よりも微かに、呟く。)
(今にも、泣きだしそうな瞳で)


【遅くなってしまいまして、申し訳ございません。】
【改めて、よろしくお願いいたしますわ。】
266紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/07/17(金) 22:25:48 ID:vPHbVsLI
………ふふん。
(いつもの行動用の黒装束に、刀を提げ)
(紫 一久は――上機嫌だった)
(ようやく、ようやく正式にあの赤い男を追う許可が得られたのだ)
(今、懐には三枚の写真が入っている。全て、あの男を写した物)
(戦力面でのバックアップの期待こそできないが、そんな事は気にもならない)
(ただ一つ、"先見しつつ動ける"、という事実が紫の心を昂ぶらせていた)

…ん…………
(ふと視界に入ってきたその人影)
(どこか寂しげな雰囲気を纏わせてベンチに腰掛ける少女は、以前、昼に出会った相手だった)
……久遠 ゆりか…か。
(深夜、こんなところで一人…手に持っているのは銃だろうか)
(となれば、何をしていたか……何が目的か、などは明快。実に明快)

………よう。
(少々逡巡した上で、紫はごくごく気軽に彼女に声をかける)
こんな所で何してる、ちんまいの。
家出か?
(それは多分、かつて初めて声を掛けた時よりも尚気軽に)
(まるでよくよく見知った高校生に話しかけるような態度だった)


【では、こんな感じで……よろしく頼むぜ】
【………異形戦はいらなそうだな】
267久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2009/07/17(金) 22:43:26 ID:fkxiwN5w
(人の気配を感じて、慌ててバイオリンケースにM93Rを放り込み、蓋をぱくんと降ろす。)
(顔を上げて、公園に入ってくる、公園の灯りで逆光の姿を視界に捕らえ)
(変質者だったら、どうしてくれようかしら。事と次第によっては、この蓋をまた開けるわ。)
(なんて物騒なことを考えつつ、こしこしと、乾いた感触で目元を擦る。)
(―――涙は、こぼれていなかったようだった。)

(次第に、それが男性であることと、逆光で見るより尚暗い黒装束であること)

(そして、一般人ではありえない物――刀を、提げている姿が、はっきりと見て取れるようになり)
(輪郭と表情が読み取れるほどに近寄った男は、気軽な様子で声をかけてきた。)

………相変らず、無礼な方ですのね。
(先ほどの悲しい眼差しから、一転。)
(些か、むす、とした表情でベンチに座ったまま、じと、とその男を見上げる。)
わたしは『ちんまいの』という名ではありませんし、家出でもありませんわ。
家族関係は、順風満帆の、久遠ゆりか、ですわ。
紫一久先輩。
チーズケーキは、美味しかったですか?

(然程大きくない紫の図体でも、ゆりかから見れば巨人にも似た存在。)
(さらにベンチに座っているとなると、上から見下ろされるのは、あまり気分の良い状況ではなく)
(ずりずりと、ベンチの上で横移動して、二人分程度の幅を空けて、指し示し)
……そこで、いつまでも立っていらっしゃらないで、お座りになったら?


【もし必要であれば、途中で入れてくださっても】
【わたしのほうは、流れに任せますわ。】
268紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/07/17(金) 22:56:01 ID:vPHbVsLI
無礼っつーか、馴れ馴れしいんだよ。そういう性格だ。
(軽く肩を竦め、歩み寄る)
家族関係順風満帆だったら、どうしてこんな時間にこんな場所にいる。
……お前くらいの見た目だと、本当に家出だと思えるぜ。その場違いな服装も含めると、余計にな。
(隣を勧められると、黙って腰を下ろした)
(心持ち、ゆりかとは隙間を取って、刀は反対側にかける)
(ヴァイオリンケースには、あえて触れない)

…………
(そのまま、暫し言葉を発さずに沈黙を守る)
(ゆりかの様子を探るという目的もある。が、それ以上に自分の中で言葉を模索していた)
(…とりあえず、特に何か、自分以外を警戒している様子はなさそうだ)
(呼吸や体温も正常だろうか…と、情報を整え)
……ふん。
まだ、生きてたか。
(結局、こんな言葉を零してしまう)
269久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2009/07/17(金) 23:08:32 ID:fkxiwN5w
(馴れ馴れしいから、無礼なのではないのだろうか。)
(というのは、流石に減らず口のような気がして、口を噤み)
(ただ沈黙したまま、ちらりと視界に入ってくる刀から、懸命に視線を逸らし)
(気にしていない風情を作り上げながら、隣に腰を下ろす紫を確認して)
(また、視線を落として、バイオリンケースの蓋に付いた、泥のようなものに気が付き)
(人差し指の爪の先で、かりかりと引っ掻きながら、ただ、じっと押し黙っていた。)

……っ
(沈黙を破った、紫の言葉。)
(忙しなく動く指先が、ピクリと撥ねて、その動きを止める。)
(俯いた自分の顔は、紫に見えていないだろうと、きゅっと唇を噛む。)
(目を閉じて、呼吸を整え)
(薄闇の中、灯りを受けて微かに艶めくグロスの唇を、作り笑顔の形にして、ゆっくりと顔を紫へ向ける。)

死んでいたほうが、良かった?
(唇に貼り付けた笑顔は崩さずに、首をかしげる。)
(青い瞳は、笑わないままに)
紫先輩こそ、こんな時間こんな場所に、どうしていらっしゃるのかしら?
ご家族との折り合いでも、悪いんですの?
270紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/07/17(金) 23:21:22 ID:vPHbVsLI
……ふん。
(些細ではあるが、目立つ無駄な動き)
(緊張感に欠けるのは相変わらずのようだ、と引っ掻き音を耳に思う)
そういう無駄な動き、止めた方が良いぞ。
お前の心が透けて見える。
(ゆりかの質問にすぐには答えず、たしなめるような口調で言いつけて)

良かったとは言わないが…死んでる確率の方が高いと思っていた。
運は良い方なんだな。それとも、パートナーでも見つけたか?
(実際、夜に関する素人が長く生き延びようと思うなら、活動の際の相方が不可欠だ)
(息の合う二人で行動するのは、単純に一人で行動するのに比べると生存率は十六倍以上に跳ね上がる……らしい)
(自分のように単独行動に特化されていない限り、だが)

俺は、そりゃ、夜の人間だからな。
異形を狩ったり異能と接触したり、そういうのが仕事だ。今活動せずいつ活動する。
(無表情と言うには刺々しい青色の視線を横目に窺い)
――家族はいない。折り合いも悪くはなりようがないな。
(遠い地にいる義妹の事は心の奥底に押し込め、あくまで機械的に述べる。ちょっとした仕返しだ)
(……とみに、彼女と接触する場合は、義妹を想うと余計な事をしてしまいそうで恐い)

で、何だ。
まだ、続けてるのか、仇討ち……獲物はその中か?
(などと言いつつ、衣服に包まれた義腕を無造作にそのヴァイオリンケースに伸ばす)
271久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2009/07/17(金) 23:39:17 ID:fkxiwN5w
ぅ……
(小さく呻いて、バイオリンケースの上に乗せた手を、ベンチへと降ろす。)
(笑顔が崩れ、唇を尖らせて、視線を紫から離して)
(おそらくは無意識なのだろう。注意されても、なおもベンチの上で、指先がいじいじと動いている。)

別に、パートナーなんて…居ないし。
(チラと、脳裏に赤い髪の先輩が浮かんでは、腕の中で硬直した体の感触を思い出し、消えて)
(幼くも優しい表情の、可愛らしい中等部の男の子を思い浮かべ、拒絶の言葉を思い出し、消えて)
(さらさらと美しい漆黒の髪と、恥ずかしそうな口元の少女を思い浮かべ、悲しげな瞳を思い出し―――)
(ぎゅっと唇を噛み、それを離して)
わたしは、いつだって夜は一人、ですもの。

………っ
(抑揚も無く、感情を感じない機械のような声色が、家族はいない、と伝える。)
(ごめんなさい。と応えようとして、躊躇った表情を見せて、そのまま黙って俯いて)
そう…いないの。
(とだけ、喉から押し出した。)

……っやめ…
(バイオリンケースに手を伸ばされ、思わず反射的にその腕をぎゅっと掴む)
――――っ
(とたんに目を見開き、弾かれたように空中を見上げて、腕を掴んだ手に力が入り、指先が震える。)
272紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/07/17(金) 23:55:27 ID:vPHbVsLI
いつも一人…な。
(何かを思慕し、思い詰めたような表情は、あえて無視する)
(触れた所でムキになるだけ。そういう奴なのだ、この娘は)
お前がそうしたいのなら別に構わないが、武器が銃なら単独行動は危険だぞ。
どうせショットガンなんて扱えないだろう? ……多勢に囲まれたら打つ手がなくなるぜ。
(さりげなく、未だ推測の段でしかない"銃"という単語を噛ませてみる)

ああ、いない。これでも孤児でな。
ま、幸い環境には恵まれたのか、家族っぽい物はあるが……
(環境に恵まれた、という自分の言葉に、内心で苦笑する。現状を考えて尚、よく環境に恵まれたと言える、我ながら)
(同時に、義妹の"家族っぽい物"へのカテゴライズを心中で完了させた。やれやれ)

何でだ? 楽器のケースだろう、そんなに神経質にならなくても――
(大方武器でも入れているのだろう、と当たりをつけ、伸ばした腕)
(その腕がゆりかに掴まれ…そして、彼女は言葉を断った)
…………
(一応、皮膚に似せた装甲を着けてはいるが、強く掴めば違和感に気づくだろう)
(しかし)
何を震えている?
(そのリアクションは、既に彼女が違和感を通り越し、"事実"に辿り着いている事を示していた)
(普通よりちょっとだけ硬い、という、その感触だけで)
……何に気づいた?
(獲物に食らいつく獣のように、そっと生身の左腕を忍び寄らせ…が、とゆりかの腕を掴み返す)
――何故気づいた。
(次第にその語調を重く、尖らせながら)
273久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2009/07/18(土) 00:11:42 ID:8589NZsZ
別に、ショットガンじゃなくても、H&KのMP5Kとかなら、なんとか………っ
(言いかけて、口を塞ぐ)
(乗せられた…)
(してやられた、とも言う。)
(嫌〜な目つきになって、紫を見上げ溜息混じりに呟く。)
……紫先輩って、口が上手いんですわねぇ…

孤児…家族っぽいもの…
(口の中で、もごもごと反芻してみるものの、やはり、自分の中には無い世界で。)
(紫にかける言葉が見つからず、ただ『環境に恵まれた』という言葉に、小さく微笑みを返すことしか出来なかった。)

(問いかけに、答えることも出来ず、目を合わせることすら出来ずに、震えていた。)
(衣服の下の感触が、普通では無かった。)
(その下にある、そのものも、普通では無かった。)
(指先から脳へと直接流れ込むような、その情報量の多さに、呼吸が苦しくなる。)
(額から脂汗を滲ませ、短い呼吸を何度も繰り返す。)
(その苦しさは、まるで、この能力が使えるようになって、初めて機械に触った時のように)

―――っ!?
(腕を掴み返されて、ようやく我に返り、紫の右腕から手を離す。)
な…なにって……なにが?
あの…わたし……気づいたって?なにを?
(震えのおさまらない手を隠すようにして、紫に笑いかける。)
274紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/07/18(土) 00:26:28 ID:hCLq3dQq
………
(誤魔化すような笑み。その表情が、かえって紫を確信させる)
(解放された右腕で、まずそのヴァイオリンケースを地面へと払い落とした)
(ごとと、という音)
……確か、お前には………
(右手の手袋を落とし、機械の手をゆりかと自身の視線の間に持ってくる)
(手袋を落とすのは、ちょっと指を出入りさせれば良い。簡単な事だった)
これは、見せたはずだな。
夜に深入りするな、という警告の意味で……覚えているな?
(というか、そんな事をすれば誰だって覚えている。忘れるはずがない)
(問題はここからだ)

(くい、と冷たい鉄の指でゆりかの顎を支えるように持ち上げた)
(そして、その青の瞳に視線を突き刺す――瞳孔の向こうの、心を捕えるかのように)
…………
(暫し無言でその表情を見回し、ぽつりと呟く)
………汗をかいているな。
息も荒い。
(先程に比べると、ほんの僅かな差異ではあったが……明確な差異だ)

…………
(睨む、睨み続ける。たとえ彼女が視線を逸らしても)
(はたして何故、彼女が自分の腕を掴んで震えたのかは分からない)
(しかし、それが全く見当外れた勘違いだとも思えなかった)
(もしもそうなら、彼女はまるで誤魔化すかのように自分に笑いかける必要は、なかったはずだ)
275久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2009/07/18(土) 00:44:28 ID:8589NZsZ
あっ……
(横殴りのようにして、膝からバイオリンケースが地面へと落とされる様子を見て、瞳の奥に、絶望の色を浮かべる。)
(手袋を外して露わになった、その人の肉在らざる手を、視線の先に持ってこられ)
…覚えてる…けれど………
義手、でしょ?それが、どうかしたの?
(すっかりと、普段の作った口調も忘れ、やや早口になって返答する。)

(滑らかな動きだな、とは思っていた。)
(精密そうだな、とも思っていた。)
(だけど、まさかここまで、凄い物とは、考えもしなかった。)
(この能力が自分のものになってから、この6年間。いくらゆりかとはいえ、のほほんと過ごしてきた訳ではない。)
(色んなものに触れ、慣れ、学んできた。)
(それなのに、その腕は、今までに感じたものとは全く異なった、強大な存在で)
(脳に、何千本もの針を打ち込まれたように感じる、凄まじい情報量に対処出来ない。)
(自分の能力の限界を超える存在に、恐怖を覚えた。)

―――っ
(顎を持ち上げられ、視線が怯えるように一瞬左右に泳いだが、すぐに建て直し)
(青い瞳の奥に、恐怖を必死で押し隠して、見つめ返す。)
な…なによ……離してよ……
何が言いたいのか、さっぱりわからないわ。
汗かいてて、息も荒かったら、どうだって言うのよ。
あなたに、わたしの、なにがわかるの?
(じわじわと左手でパーカーのファスナーを降ろして、右手を胸に差し込む。)
(その指先が、インサイドホルスターのホックに届くまで、あと数センチだった。)
276紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/07/18(土) 01:01:41 ID:hCLq3dQq
…………何が分かるの、か。
(瞳の奥に、ほんの少し、一匙分だけ愉悦を浮かべた)
あまり、そういう事は言わない方が良いぞ。言われた相手は本気でお前を探り始める。
(それだけ言うと、ゆりかの顎から無機質な指を外し、代わりにその右手首を押さえた)
………
(ふ、と目を細め、睨みを弱める。突き刺したような視線は、もうなかった)

さて、お前について何がわかるか……だったか?
家族構成、行動目的、主な武器…くらいは知っている。調べようと思えば、家族の名前や勤め先も分かる。
そして今、久遠 ゆりかは……俺の腕に触れて、恐怖を抱いた。
(一つ一つの言葉を、着実に、刷り込むかのように丁寧に告げて行く)
(さながらそれは、逃げ場を無くし、獲物を追い込むかのようでもあった)
不自然な発汗に、呼吸の乱れ……動悸の乱れに伴う症状だな。
俺に恋でもしたか? ………なら俺に会った時から頬の一つでも染めて見せろ。
(少しだけ、ふざけた事を交えたりもして)

…………ああ、それとも、もしかしたら……
前会った時に、手、以外の所も見えていた、か?
それならばまだ、納得が行かない事もないが。
(そう、"罠"を仕掛けると、それに誘い込むかのように、身体の力――手や視線を、少し、弱めた)
277久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2009/07/18(土) 01:19:26 ID:8589NZsZ
(慣れた革の感触、つるつるとした金属のボタン。それに触れた瞬間、右手がそれ以上先には進まなくて)
(顎が解放され、代わりに右手首が、紫の手によって押えられ、動きを阻まれていた。)

(その手で触れられても、もう、なんともない。)
(汗もかかない、動機もおこらない。)
(能力を、無理矢理閉ざした。)
(そうでなければ、こんな腕を持った人間と、こうして対峙することは出来ない。)
(出来るわけが無い。)
(ゆっくりと慣らして行かなければ、きっと、自分の方が破壊されてしまうに違いない。)

………
(些か気まずい気持ちになり、もう一度、見つめ返すと、紫の視線は幾分柔らかくなっていて)
(厳しさが少し残る柔らかさに騙されていると感じながらも、心がすぅと落ち着いて、大きく息を吐き出した。)

そう…
わたしのこと、色々知ってるんですわね。
そして、もっと知りたいと、思っている。
恋をしているのは、紫先輩の方じゃなくて?
(力が弱まったのを感じて、右手首を掴んでいる紫の手を振りほどき、軽く両手を上げる。)
(もう、なにもしないから、わたしに触らないで)
(と、視線で訴えて)
(この微笑みは誤魔化しだと、見通されていても、今のゆりかには、微笑むしかなかった。)

なにが、知りたいの?
278紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/07/18(土) 01:33:08 ID:hCLq3dQq
さて、どうかな……
恋に落ちるなら、もっと女性的な魅力を持つ相手が良いんだが。
(振り払うゆりかの動きを、これ以上追おうとは思わない)
(確信に近いとはいえあくまで推測。それに、急いでいるわけでもない)
(乱暴に、力ずくに迫っては、その焦り、恐れ、諦め等々に揺らぐ瞳は、余計に閉ざされてしまうかもしれない)

ほらよ。
(ベンチから立ち上がり、先程払い落としたヴァイオリンケースを自分の代わりに座らせる)
(そして、空いた左手で刀を掴んだ)
(鞘に収まってこそいるが、僅かに反ったその刀身は、素早く抜き打つ事もできる造りだ)
(果たしてそれに目の前の少女が気づいているかどうかは分からないが――)

……まず、謝らせてもらおう。済まないな。
(ほんのちょっと、ほんのちょっとだけ心を込めた、謝罪。上辺だけのより、幾分マシな程度のもの)
怯えさせるつもりはなかった。
ただ、仕事柄……通常とは違う事態に関して、どうしても敏感になるんだよ。
特に自分の事だと、な。
それでつい、急いでその事態を把握するため、乱暴になる。悪かった。
(ここまで言って、一つ息をつき)

怯えさせるつもりはない。
――お前が誠実に、俺の問いに答えればな。
(脅迫じみた、圧力をかけるような声で、それだけ告げて)

……では質問だ。
(声の調子を、最初に声をかけたようなリズムに戻す。まるで世間話のような、そんな雰囲気)
俺の腕に触れた時、何を感じたんだ?
ただ、妙な感触に気づいた…という訳では、ないだろう? それにしては少々恋に落ちすぎだったからな。
(またふざけた表現を交えて、あくまで軽い調子で尋ねた)
279久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2009/07/18(土) 01:48:57 ID:8589NZsZ
あっそ。
もっと、女性的な、ね。
えらく俗物的な、好みですこと。
(紫が立ち上がり、バイオリンケースを拾ってくれる様子を、横目で感じながら)
(上げた両手をそのまま自分の後頭部に持っていき、ポニーテールを二つに分け、ぎゅっと引っ張り)
(弛んだ結び目を引き締める。)
(こうすることで、なんとなく気も引き締まるような、そんな感じがするから)
(気分を落ち着けたいときにも、ついやってしまう動作だった。)

別に、怯えたわけではありませんわ。
少し…その……驚いた?だけですわ。
(ふんわりと膨らむスカートを、ぱふぱふと叩いて、居住まいを正し)
(改めて、立ち上がった紫を見る。)
(いつの間にか、左手で刀を掴んでいるのが目に入ったが、さして気にも留めずに)

誠実ね、誠実。
じゃあ、聞きますけれど。
先輩は、わたしに質問する。
わたしは、それに返答する―――と、して。
……わたしへの、メリットは?
(紫の、普段の調子に戻った様子を見て、すっかり落ち着きを取り戻し、首をかしげつつ問いかける。)
それこそ、恋に落ちたのならば、メリット無しに、なんでもお答えしますけれど?
わたしから情報を引き出したくば、わたしへのメリットを提示するか、わたしを恋に落ちさせるか。
どちらか、なさってくださいな。
なぁんにも無し、では。些か図々しすぎるんじゃ、ありませんこと?
……たとえば、わたしの家族構成とか、先輩は、どうしてご存知ですの?
ストーカーさんじゃあるまいし……―――どこの、組織の方、ですの?
280紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/07/18(土) 02:05:07 ID:hCLq3dQq
――メリット。
(正直、驚いた)
(この期に及んで尚、利害計算をする能があるとは)
(やはりこのちみっこいの、大した奴なのか、ただのバカなのか……)

メリット、メリットか…
(少し考えると、左手で刀の鍔を少しだけ押し出し、鈍く光る刃を示して)
……生きて明日の朝を迎えられる、とか、どうだ?
(本気か冗談か、なんとも判断し難い口調で呟いてみせる)

どこの組織、と言われてもな…
(少々、返事に窮していたようだが、一つ肩を竦めると再び口を開く)
対異能組織<<十三天梯>>――と、名前を言ったところで分かるまい?
どこの、と言われて答えられるのはここまでだ。
ここまでだが、そうだな……
(ふと、懐から携帯電話を取りだし、久遠 ゆりかの情報を見直す)
(……探していたのは、父親の仇だったな)
………予備調査の段階で、お前の父親が何処の会社で、どういう仕事をしていたか。
くらいは調べられるくらいの規模はある……とだけ言っておこうか。
(その情報を渡すことも出来る、と言外に言い含め)

……さて、質問には答えた。次はお前の番だ。
281久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2009/07/18(土) 02:29:38 ID:8589NZsZ
――――っ
(薄闇に光る刃を見せられ、素早く右手を左胸へと突っ込み)
……わかってるくせに。
多少の芸を見せることが出来るだけでは、この夜は生き延びられない。
どちらの動きが早いか、試したいのでしたら、そのまま抜いてくださっても、結構ですわよ?
(にっこりと笑いかけ、パーカーの下で、ワザとらしくパチンと音を立ててホックを外す。)

対異能組織……十三天梯…
(忘れないように、と反芻する。)
……っ、父の仕事………
(一瞬、余裕を取り戻していたはずの、ゆりかの顔色が変わった。)
(父の仕事先は知っている、仕事も、知っていた―――はずだった。)
(ただ、父が命を落としたときに携わっていた仕事が、わからない。)
(紫の言葉が、まるで甘い水のように、流れ込み、染み渡った。)

………
(躊躇いの視線で紫を見つめ、そしてその視線を、そのままバイオリンケースに落として)
わたしは……わたしの一族は、本国では『MашинаАнгел』と、呼ばれていますわ。
日本語にするなら…そうですわね、機械の……御使い。
……天使、ですわ。
(天使というその響きが、少し恥ずかしいのか、少し自嘲気味な笑顔を見せて、また紫を見上げる。)
その昔は、錬金術師、と呼ばれていました。
たとえば……
(ごそごそとポケットを探り、一発の弾丸を手のひらに乗せて、紫に差し出す。)
9ミリパラベム弾ですわ。
ただし、コーティングは純銀で作られていますの。
異形に効くかなと思って――――わたしが、作りましたわ。
わたしは、こういう芸当よりも、もっと得意なことが、ありますけれど……
(言いかけて、じっと紫の右腕を見つめる。)
282紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/07/18(土) 02:49:46 ID:hCLq3dQq
……ックク。
(喉から、軋むような笑い)
度胸は買うが、止めておけ。
この距離なら、お前がサイトしたと思った瞬間に、お前の手首がぽろり、だ。
(そう言っておきながら、鍔から指を落とし、刀を元通りに収める)

機械の天使…か。
中々洒落た呼び名じゃないか。
(差し出された弾丸を受け取り、軽くかざしたり、電流を通したりする……勿論、そのくらいで全てが分かる訳ではないが)
(少なくとも、彼女が言う事が明らかに嘘、という事はなかった)
もっと得意なこと……なるほど。
(そこまで聞き、ようやく得心したように頷くと、少しだけ体を傾げ、右腕を隠した)
……一応、俺の右腕は機密も機密も超機密なんだ。
あまり見てくれるなよ、天使。

………そうだな。
(再び携帯電話を取り出すと、暫く何やら操作を続け)
(サイドのスロットから一枚のSDカードを取り出すと、弾丸と一緒にゆりかに渡した)
この中の情報は、読めるか?

(カードの中身は、組織が現状で集めてある、ゆりかの父親に関する情報だ)
(勤めていた会社、その役職、仕事内容…だが、混じりけのない、純粋な情報ではない)
(不要なノイズを混ぜて簡単には読み込めないようにした上で、さらにわざと一部の情報を損壊させた)
(カードから情報を読めるか、更には"読めない"所と"存在しない"所が分けられるかを試す試金石である)
283久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2009/07/18(土) 03:08:34 ID:8589NZsZ
(恐らく、自分と比べて嫌味なほどに聡明なこの男は、自分の能力について、概ね算段をつけているのだろう。)
(SDカードを受け取って、諦めたような溜息をついた。)
(紫の言うとおり、この至近距離からでは、自分に分が悪すぎる。)
(最早、逃げることも出来ないだろう。)

(目を閉じて、手のひらでそっと大切そうに、SDカードを包み込む。)
……одна
(特に、呪文か何か、というわけではない。)
(唇から漏れる異国の響きは、集中する為に、数を数えているだけで)
две……
……?
(ぱち、と目を開ける。)
(少し首をかしげ、考えた様子を見せて、また手のひらに集中して)

……три

(目を閉じたまま、口を開く。)
一部、情報が欠損。
一部、情報が交錯している部分有り。
ソフト的なことは苦手ですけれど、この程度なら単純な計算で、修復可能。
修復にかかる時間、凡そ15分。

(目を開き、その青い視線を紫に投げ掛けて)
修復、しますか?

(ちょこん、と首をかしげ、にこっと笑い)
ちなみに、内容は、わたしの父親のこと、でしたわ。
284紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/07/18(土) 03:23:35 ID:hCLq3dQq
……――
(残念ながら、紫は機械に関して特別聡いという訳ではない)
(施したノイズも、欠落も、全て携帯電話の機能任せだった)
(しかし……しかし、それでもこの機能は、<<十三天梯>>が最前線で使っている機能である)
(それをものの数十秒で解析し、しかも修復にたったの十五分)
……いや、いやはや。
想像以上だな、ちんまいの…いや、久遠 ゆりか。
素敵だ。
(それは、掛け値なしの賞賛だった)

良いだろう。それは持ち帰って、存分に修復なりして読み込むと良い。
……だが、一番大切…と、思われる事は、そこには入っていない。
あくまでその中にあるのは、肩書き………表向きの地位に過ぎない。
(そう言うと、こんこん、と携帯電話のディスプレイを叩き)
真打は、まだ、この中だ。
欲しいか?
(返答がわかりきっている質問も卑怯だな……と思いつつ、尋ねた)
285久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2009/07/18(土) 03:36:31 ID:8589NZsZ
ちんまいって、二度言いましたわ。
三度目には、紫先輩の所謂ドテッパラに、穴が開きますわよ。

……っ
素敵…って…そんな……
(他人に能力を披露したことは、一度も無い。)
(ただひたすら、隠し通してきた。)
(初めて披露して、もらえた感想が『素敵』)
(別に恋に落ちたわけでもないが、ゆりかは恥ずかしそうに視線を紫から逸らし、頬を染めた。)
(まだ異性慣れしていない少女が、そんな賞賛を受ければ、歳相応、当然の反応であろう。)

いいの?
持って帰っても?
(ゆりかの顔が、ぱっと明るくなる。)
(それは初めて見せる、無邪気で少女らしい、心からの笑顔。)
………?
(携帯電話を軽く叩く、紫の様子を見て、小さく喉を鳴らし)
(わざわざ情報を別けた、ということは、何か他に、条件が在るに違いないと)
(―――罠かも知れないと、解かっていても)

………欲しい。
(頷き、即答する。)

で、わたしがその情報を手にする―――と、します。
その場合、先輩の、メリットは何ですの?
286紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/07/18(土) 03:58:37 ID:hCLq3dQq
ああ、素敵だ。
……機械の掌握や操作といった、そういう能力者の存在は知っていたが。
(しかし、伝聞する限りでは、ゆりかほどの高い能力を持っている訳でもいなかった)
(想像以上に有能、有用――というニュアンスで、紫は"素敵"と言ったのだが)
(その言葉をゆりかがどう受け止め、どう反応したかなど、残念ながら紫は知らなかった)

そうだな……メリット、か。
(思考に要した時間は、少しだけ。これは間違いなく、自分にプラスになる取引)
(そしてゆりかも、降りる理由はないはずだ)
……いや、そういう、刹那的な損得関係は止す事にする。
(自分の髪を軽く撫でると、姿勢を正してゆりかに向き直った)

手を結ぼう。有り体に言えば、協力関係を結びたい。
別に、そんなに格式張った物じゃない…俺という個人に、少し手を貸してくれれば良いだけだ。
たとえば、俺がお前の能力を必要とした時、少しだけ手を借りる。
壊れたデータを直して欲しいとか……何でも良い。できる、できないはその時に聞く。
機械周りの、物理的な損壊の修理とかも可能………なのか? パソコンとか、携帯電話とか。

勿論、俺からも手を貸そう。
外部に出せる情報に限るが…手の届く範囲なら、情報は惜しまない事を約束する。
あとは……お前が何か作ったら、俺が試しに使ってやっても、構わない。
……自分が作った物――例えばその銃弾とか、どの程度使えるか、試してみたくはないか?

ああ、一応、お前からも情報を貰いたいとは思っているが…人間についている目の数は有限だからな。
ま、そっちはおまけのような物だ。正直、あまり強い期待はしていない。

(そこまで言うと、右手を……右の義腕を差し伸べる)
…協力してくれるか?
287久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2009/07/18(土) 04:15:11 ID:8589NZsZ
手を、結ぶ……?
(姿勢を正し、自分に真っ直ぐ向いている、紫を、まだ少し不審げな瞳で見つめ)
(眉を寄せ、無意識に右手を口元に持ってきて、親指の爪をカシカシと噛み)
(じっと、紫の言葉に、耳を傾ける。)

物理的な破壊、再構成、修理。
さっきみたいな、ソフト的なことよりも、そちらの方が、得意ですわ。
(唇から指を離して、コクと短く頷く。)
パソコンから、ガス給湯器まで。
初めて触れる種類のものは、まずは読み込みが必要ですけれど……
かかる時間に差は有っても、わたしに読み取れないものは、今のところ出会ったことが無い、ですわ。

情報…
パパの、情報もっ?
(思わず、身を乗り出す。)
(紫の義手を見るだけでも、かなり大きい組織というのは、すぐにわかる。)
(外部に出せる情報だけでもいい。喉から手が出るほど、欲しい。)

(先ほどの、銀でコーティングしてみた銃弾を、ポケットの上から押えて)
…試して、みたい。
この銃弾のほかに、きちんと聖別された銀器をバラして、コーティングしたものもありますの。
違いを、知りたいですわ。
でも、どの種の異形に、銀が有効なのか、わからなくて……

(今のところ、言葉で聞くだけでは、かなり悪くない取引、協定。)
(差し出された右手を見て、紫の目を見て、また右手に視線を落とす。)
……っ
(ぎゅっと目を閉じて、大きく息を吸い込む。)
(そのまま自分の右手を差し出して、紫の――義手の右手に触れ、握り締めた。)
288紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/07/18(土) 04:26:43 ID:hCLq3dQq
(己の右手に触れてきた少女の手を見る)
(白く、か細い、小さな手)
(この手に果たして、どれほどの覚悟があるのかは分からないが………)

……性格上、と言えば良いのかは分からないが……
結構、人に触れる事はある。握手だったり、ツッコミだったりな。
だがな、
(きゅ、としっかり、だけれどもそっと、その手を握り返し)
この手は、仕事用の手でな。
普段は右手で人に触ったりはしない。
(軽く上下に、繋いだ手を振った)

(ふ、と少しだけ相好を崩し、手の力を緩める)
目を開け。
……契約は成立だ。
俺とお前とは、物資的、情報的協力関係となった。
対等な関係だ。これからよろしく頼むぞ。


【さて、ここまで付き合ってもらって悪いんだが、かなーりかなり意識がピンチしているッ!】
【凍結で、解凍はできるだろうか? 多分、そんなに先は長くないとは思うが……】
289久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2009/07/18(土) 04:31:17 ID:8589NZsZ
【凍結了解ですわ。】
【わたしのほうは、日曜の日中か、月曜夜が一番近い解凍可能日程ですわ。】
【先輩の予定が定まれば、避難所にでも伝言いただければと思います。】

【こちらこそ、こんなに時間がかかってしまって…申し訳ございません。】
【長時間のお付き合い、ありがとうございますわ。】

【それでは、おやすみなさいませ。良い週末を…】


【スレをお返しいたします。ありがとうございました。】
290アンジェラ ◆rdAV3DcvpI :2009/07/18(土) 20:58:38 ID:jM7T8T+s
【22時ぐらいまで待機させていただきます。リミットは1〜2時でしょうか】
【プロフィールは>>209です】
291紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2009/07/18(土) 21:37:23 ID:c0zW30g4
誰もいないようなんで立候補、と。
長時間は無理なんで凍結も視野に入れつつ。
292アンジェラ ◆rdAV3DcvpI :2009/07/18(土) 21:40:29 ID:jM7T8T+s
【またまた立候補ありがとうございます。よろしくお願いします】
【学校での遭遇、でよろしいでしょうか】
293紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2009/07/18(土) 21:45:21 ID:c0zW30g4
【それが一番だと思う】
【問題は出会う場所についてだけど、何か案はあるか?】
【俺がよく居る場所の候補としては、体育館裏か屋上なんだけど】
294アンジェラ ◆rdAV3DcvpI :2009/07/18(土) 21:51:29 ID:jM7T8T+s
【特にこちらに具体的な案はありませんね】
【その二つでしたら、もしかしたらお互い異能を使用するかもしれないことを考えて】
【体育館裏でお願いしたいです。他に、そちらに何か希望はありますか?】
295紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2009/07/18(土) 21:53:41 ID:c0zW30g4
【じゃあ体育館裏で】
【俺としては、昼休憩と放課後ならどちらが】
【そっちの都合がいいか、という程度で】
【それが決まったらこちらから書き出してみる】
296アンジェラ ◆rdAV3DcvpI :2009/07/18(土) 21:57:09 ID:jM7T8T+s
【そうですねえ。放課後でお願いします】
【それでは書き出しをお願いします】
【今夜もどうか、よろしくお願いします】
297紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2009/07/18(土) 22:10:25 ID:c0zW30g4
(蒸し暑い黄昏時のことだった。狭い場所を好む生き物のように紅い髪の男が)
(××学園の体育館裏でぼんやりとしている。座った石段の背後にあるドアから)
(床がきゅっきゅっと鳴り、バスケットボールがダムダムと跳ねている音が響いてくる)
(呑気な生き物のように欠伸をした紅い男――紅裂拓兎は分厚い文庫本を片手に)
(時間を潰している。本の表紙には「ディアスポラ グレッグ・イーガン 山岸 真 訳」)

ガンマ線が星辰の彼方に漂う混沌から降り注いで押しては砕けるエーテルの波に・・・・・・

(文章から眼を離しぶつぶつと呟いたり、また文字を追う事に夢中になったり)
(少なくとも退屈している様子ではなかった。周囲から孤立しているこの男は、時々この様な)
(場所に訪れて時間を潰す。日が沈むのを待って、夜の街へと繰り出すつもりだったからだ)

――とは言うものの・・・・・・別に他の場所でもいいんだがな。

(聞く者とていないのに、一人静かに呟いて苦笑する)
(此処で餌付けに成功した三匹の猫と戯れた事もあった。下に穴が空いたフェンスから金髪少女が)
(出てきたり、更に上へと移動した場所にある木陰の下で中等部の少年と出会ったこともあった)
(此処で異形狩りの少女と話をして、激しい憤りを覚えたのはつい昨日のことだった)
(今ではそれなりに気持ちの整理がついて、こうして読書をする余裕すら生まれていた)


【では、よろしく】
298アンジェラ ◆rdAV3DcvpI :2009/07/18(土) 22:28:24 ID:jM7T8T+s
(日本は良いところだと、アンジェラは思う。物価も(英国に比べれば)安く、食事も結構美味しい)
(治安も環境もかなり安定しているし、ここで生まれ育つ人間は幸せだとさえ思える)

でも私は旅行者ですらないですからねえ。

(せっかくの日本滞在が、命を失う危険のある任務のため、エンジョイどころかリラックスもできない)
(自分の境遇を悲観したことはないアンジェラだったが、これに関しては少し悔しく思う)

(無数のボールの跳ねる音が響く体育館の脇を抜け、体育館裏へと向かう)
(研究者いわく、「周囲に理解されない若者はこういう場所を好む」とのこと)
(異能を持つ、若くてナイーブな人間ならこういう場所で一人何かをしていることも珍しくないだろう、とありがたーい助言をいただいたので)
(半信半疑のままアンジェラはここに来た)

そんな、学園ドラマの不良じゃないんだから──って。あれ?

(居た。先日であった異能らしき赤髪の少年が、そこで本を読んでいる)

こんにちは。読書が好きなら図書室へ行ったら良いと思いますよ?

(教室でクラスメイトに話しかけるときのように、明るく優しい、当たり障りのない口調で告げる)
299紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2009/07/18(土) 22:39:12 ID:c0zW30g4
(黄昏時は何もかも曖昧で。誰ぞ彼ぞと問う時間だった)
(大地と空の色が一色となり、疲労と錯覚で思考が鈍り事故が起きる)
(逢魔が時。魔と会う時間。ぱらり・・・・・・ぱらり・・・・・・相当難解な内容らしく)
(ページを捲る速度はゆっくりとしていて、それでも紅い男はそれなりに楽しそうだった)

ん・・・・・・ああ・・・・・・
ん・・・?あー・・・昨日の・・・・・・
(読書に没頭していたとしても、周囲に気を配ることは忘れていない。だから誰かがこちらに)
(近づいているのもわかっていた。優しい口調で声を掛けられたので適当に挨拶をしようと)
(ちらりと視線をそちらに向けた、その時だった。記憶が閃光のように蘇る)

いや、お気遣いなく。俺のようなマイノリティーかつ世俗から弾きだされたアウトローは
こういう場所がお似合いですとも。だから気にせず無常なる諸行の雑事に専念しててくれていい。
(何処か異国情緒を感じさせる風貌の少女に、毎度の如く軽薄で中身のない台詞を紡ぎだす)
(昨日繁華街で立ち回りを演じた時、乱入してきた少女の顔がそこにあった)
(人の名前や顔に関しては壊滅的な記憶力を持っている彼だが、昨日の今日なので流石に覚えていた)
300アンジェラ ◆rdAV3DcvpI :2009/07/18(土) 23:02:31 ID:jM7T8T+s
(さすがにこの時間にこの場所で殺しあうことは無いだろうが、呪文書を入れたエナメルバックを持つ手に力が入る)
(昨日見てしまった彼の力の一部と、彼の性格の一部は十分な警戒をするに値するものだったから)

自分でアウトロー、だなんて言っちゃだめですよ。
自分で自分のことをそう思っている限りは、ずっとアウトローでアウトサイダーですよ?
他人とかかわれば青春も、楽しいことも、苦しいことも、もっと色鮮やかなものになると思いますけど。

(別に皮肉でも何でもない。純粋な心配やアドバイスに近いだろう)
(暴力に走るのも、こうやって一人でいるのも、異能のせいで他人と分かり合えないからだろうとアンジェラは解釈した)
(明らかに適当でとげのある態度も、仕方のない物なんだと彼女は解釈する)

それでも、昨日助けてもらったことのお礼ぐらいは言っても良いでしょう?
見ごとの体捌きには関心を通り越して呆れすら感じました。
いつもあんな事を?

(昨日の事を持ち出しながら、口調は変えずに近づきながら問う)
301紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2009/07/18(土) 23:20:34 ID:c0zW30g4
そうだね、ソースだね。
ふぁ・・・・・・あふ、失礼。この時間はちょい眠いな。
(欠伸を噛み殺しつつ、栞を挟んで本をカバンの中に丁寧に仕舞いこむ)
(純粋な親切心から出たであろう言葉に対して、割と適当でのんびりとした態度で)
(対応する。大量の文章を読みこんだ後の脳味噌で捻り出せる言葉など、この程度だ)

昨日は別に。そういう気分だったから、
・・・アレはそっちが勝手に武力介入してきただけやん?
大体さー、ああ言う時はセオリーとして突っ込んできたら駄目だろ。
あんな事で怪我したら馬鹿らしくて仕方ないだろうに。嫁入り前の娘がはしたない。
(警戒心を抱きつつも、少しずつ接近してる彼女に熱の籠らない眼差しを向ける)
(無論、彼女がセオリーを覆すだけの技能を有しているであろう事は、既に察している)
(自然と浮かんでいる軽薄な笑みと同様に、この言葉自体にはさして意味もない)

それでさ、あんた名前は?ついでに学年と所属クラブと趣味を簡潔に述べよ。
俺は紅裂拓兎。趣味は読書と戦闘。ちなみに帰宅部だったりする。
犬か猫かで言えば犬のタイプらしいけど本人的には猫が好きな高校二年生。
よーろーしーくー・・・するべき?
(ぺらぺらと捲し立てる様に自己紹介しつつ、最後に首を捻ってみせる)
(訳が分からない変人と一部では専ら噂されている彼の、いつもの態度ではあった)


302アンジェラ ◆rdAV3DcvpI :2009/07/18(土) 23:41:14 ID:jM7T8T+s
まあ、あったばかりの人間にそんなことを言われて真摯に受け取れる人間なんていませんよね。
ですから、今日のところはソースでもソイソースでもよいです。

(予想通りの返答ではあるので、そのままの調子で話し続ける)
(あくびにも特に反応せず、当たり障りのない笑顔のまま紅裂き見つめていた)

セオリー云々というのならば、あなたぐらいの歳の少年が刃物を持った男と対峙していること自体がおかしいですよね。
それに比べれば、命の危機が迫っている人を助けようとすることの方がよっぽど常識的だと思いますよ。

(西日に目を細めながらかすかに微笑んでそんなことを言う)

名前はアンジェラ・『ウィーク』・トルーマン、イギリスからの留学生です。
趣味は、スポーツと読書でしょうか。部活には所属していません。

私は、ですが──よろしくお願いしたいですね。貴方が良ければ。
もちろん、私とよろしくして良かったと思わせるような行動をとれるように努力させてもらいますよ。
(微笑んで握手を求める)
(隠しきれない微かな警戒心からか、一歩半ほど距離は離れていたが、浮かべた微笑みに影や打算は無い)
303紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2009/07/18(土) 23:59:14 ID:c0zW30g4
オイスターソースは何処へ消えた?
焼きそばに使うと一風変わった味わいが楽しめるんだぞ。
(自炊をする男の、心底どうでもいいツッコミである)
(虚ろな目で如才のない笑顔を浮かべている彼女を凝視する)

漫画だとセオリーだろ。
路地裏で不良に襲われてる少女助けるくらいには。
それに比べたら、刃物出したヤ○ザの喧嘩に首突っ込むなんてのは。
(此処に冷静な第三者がいれば「どっちもどっち」とツッコミを入れてくれただろう)
(だが生憎とそんな冷静な視点を持っている人間は、この場には存在しない)

イギリスの・・・・・
ああ、なんかこの前誰かが騒いでたっけ?留学生が来たとか。
へえ、随分と日本語が流暢――日本育ちってオチはないよな?
知り合いに金髪碧眼のかぁいい後輩がいるんだけどよ、そいつ日本育ちなんだ。
(緊迫感をその裏に隠した笑顔に対して、疑わしげな視線を向ける)
(別段、彼女に対して警戒心があるわけではない。また同じオチが待っているのだろうかと)
(警戒しているのだ。わざわざ警戒するほどの事でもないのに拘るのは、よくわからない)

別にいいけどよ、なんて呼べばいいんだ?
トルーマンとは呼び難いんだが、アンジェラって名前で呼ぶのもなぁ。
(自分からその一歩半分の間合いを詰めて、差し出された手に自分の手を重ねて軽く握る)
(そういう意味での警戒心はない――というわけではなく、単に「やれるもんならやってみろ」)
(という考えが根っこの部分あるからだ。中身のない笑みを浮かべたまま、握手が交わされる)


【わるい、凍結頼めるかな】
【明日なら多分21時くらいから用意できると思う】
【月曜日はちょっとわからない】
304アンジェラ ◆rdAV3DcvpI :2009/07/19(日) 00:03:18 ID:8o1JSo4Q
【了解しました。それでは明日の21時くらいからでお願いします。避難所で待っていることにしますので】
【レスはその時までに書いておきます。それではまた明日、よろしくお願いします】
305紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2009/07/19(日) 00:04:11 ID:aWWAfqh+
【ああ、よろしく頼む】
【今日はありがとう、お疲れ様。またよろしく】
306アンジェラ ◆rdAV3DcvpI :2009/07/19(日) 21:23:18 ID:8o1JSo4Q
オイスターソースの焼きそばですか。
まだ食したことは無いので、今度探してみますよ。
まあ、それは置いて、と。
……なるほど。

(軽く首をかしげて紅裂の顔を覗き込む)
(言っていることもやっていることも滅茶苦茶だが、だからこそ人間らしさがまだまだあるのを感じる)
(アンジェラが知っている壊れた『戦闘狂』は、もっと真っ直ぐで純粋だ)

戦うことに意味は無いとは思いませんが、リスクとリターンを少しは省みるべきだと思いますよ。
貴方がどれだけ強くても、弱くても。
まあ、私の言葉なんて貴方には届かないでしょうが。

(相手にも見える警戒の色)
(こちらから仕掛ける気は今日は無いので別に良い)
(其れに緊張していてくれたほうが存外本当のことを言ってくれるかもしれない)

生まれも育ちも英国です。
語学は昔から学ばされていたので先進国なら大体どこでも、ネイティブと話せます。
アンジェラでいいですよ。
それがどうしても嫌ならウィーク、で。

(直前までの会話で、ほんの少しだけ相手のことを知れたからか)
(詰められた間合いもそれほど気にならなかった)
(彼は普通の不良とそう変わらないと、アンジェラはこの時思っていた)
307アンジェラ ◆rdAV3DcvpI :2009/07/19(日) 21:25:05 ID:8o1JSo4Q
【それでは解答の為スレをお借りします】
【紅裂さん、大変お待たせして申し訳ありません。それではよろしくお願いします】
308紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2009/07/19(日) 21:42:52 ID:aWWAfqh+
自分で作るという発想はないのか。ちなみにフライパンで作るよりは鉄板で
焼く方が焼きそばは美味いぞ。何故ならフライパンだと形状からして水が
蒸発しきらないで底に残るから麺に水気が――
(以下延々と美味しい焼きそばの作り方に関する説明が行われる)
(大抵の事はどうでもいいと放り捨てる癖に、自分の拘りに関しては譲らず)
(自分のやり方を貫き、ついでに他人にまでそれを奨めるという意味不明さが彼にはある)

結果自体はどうでもいいのさ。
闘争するという行為自体に意味がある。俺にとってはな。
理解しろとは言わんよ、これに関してはな。
(会話が相互理解の為に必要な行為だとするなら、理解する以前にそれを諦めている)
(この二人は、単に音の塊をぶつけ合っているに過ぎない。頭の片隅でそんなことを)
(考えるが――結局自分は誰とも理解し合った事がないのでは?なんて、そんな疑問が沸いてくる)

――学習したからってそれが身につくなら、誰も受験勉強なんぞしないんだが。
(眉間に指を当てて、基本性能の差というものについて深く思案する)
(天は決して人を平等に作らなかった――なんて、ずっと前から知っていた事だけど)
・・・面倒だから、「アン子」でいいか。よし、今日からあんたのことは「アン子」と呼ぼう。
決定決定。拍手喝采。よろしくな、アン子。
(今此処に、適当さも極まった勝手でおマヌケな愛称が勝手に命名された瞬間であった)
(ぱちぱちぱちと、拍手してにっこりと・・・否、ニヤニヤと笑う。どう見ても嫌がらせの類であった)


【はい、こちらこそよろしく】
309アンジェラ ◆rdAV3DcvpI :2009/07/19(日) 22:07:03 ID:8o1JSo4Q
鉄板なら持っていますので、肉を焼くついでに今度やってみましょうかね。
文献も調べておきましょう。

(小さな溜息ととも言葉で遮って、この話題を切る)
(こだわりについて延々と語られるのはありがたくもあり、苦痛でもある)
(彼はそのことを理解してやっているんだろうか。それとも全く気にしていないのか)
(純粋な好意からというのは、今までの感じからしてまずないだろう)

行為なくして結果なし。
しかし、結果により生まれる現在位置なくしてまた、行為もないと思うのですが。
まあそれはもういいんです。お互いに転機がなければ平行線でしょうから。

(別に彼がどんな無茶なことをして、無残に死んだとしてもアンジェラには関係の無いこと)
(そのことをアンジェラは理解しているのにもかかわらず深く首を突っ込んでしまうのは悪い癖だ)
(と、彼女自身が偽善な自分を戒める)

それについては否定しませんが、学習は決して無駄にならないものだと私は思っています。
いいですよ、アン子で。日本のクリームみたいで美味しそうですし。
(にやけ面の相手に対して向ける満面の笑顔。もちろん内心面白くはないが)
(ここで怒っても相手が喜ぶだけだ。それはもっと面白くない)
では、私は英国人らしく英語で貴方のことを
クリムゾンと呼びますので。かっこよくて良いですよね?
学校でも、街中でも、クリムゾンと呼びますから。
ねえ?
(笑顔。笑顔。)
310紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2009/07/19(日) 22:29:54 ID:aWWAfqh+
それもそうだ。理解できないことを理解する努力は大切だが、それが出来る
ならもう少し人類はマシな世界を作っている。土台無理な話だよな、その辺は。
(最低限度、「理解し合えない」という事を相互に理解し合えたというのは収穫だろうか)
(プラスマイナスが0よりはマシという程度の、不毛でささやかな理解であった)

だが断る。何故なら、この紅裂拓兎の好きなことは!
そんな適当に付けられたニックネームに対して断固NOと言ってやる事だからだ。
(キリリリ・・・・・・と音を立てて表情を真剣に見えない事もないモノにして断固拒絶する)
(何処ぞの特撮ヒーローを思わせるポーズを取り、ビシリと人差し指を突き付ける)
(自分がやられて嫌なことに対してはNOという癖に、自分の行動を省みる事は)
(しないという駄目な人間の見本市状態であった。更に言うなら真面目な態度でもない)

大して面白くもない自己紹介だったな、お互いに。
こう、インパクトに欠けるというか・・・まーあいいや、つまらん事は忘れよう。
で、アン子さんよ。あんたは魔術師か?
惚けるなよ、面倒だし。ネタは上がってるんだからな。
(ポーズを解いて、それなりに真面目な表情に戻って問い掛ける)
(本来なら真っ先に問い掛けるべき類の事なのだが、彼にとってはそこまで重要な事ではないらしい)

ああ、安心しろ。仮にあんたがどういう立場だろうが、どういう人間だろうが、
俺の前に立ち塞がらない限りに関しては、やり合うこともないだろうから。
(逆説的に、彼女がどういう立場の人間であろうと、善人であれ悪人であれ)
(立ち塞がるのならば決して容赦はしない――と、そのギラリと輝く目が雄弁に語っている)
311アンジェラ ◆rdAV3DcvpI :2009/07/19(日) 22:49:24 ID:8o1JSo4Q
NOの二文字くらいで人間は縛られませんよ、クリムゾン。
それに適当ではないですよ。
貴方のかっこよさとその髪の色と、あと名前を考慮してつけたのです。

(妙に気合の入った相手の振る舞いを気にも留めず、笑顔のままそう言った)
(本当のところは、クリムゾンだとかアン子だとかはどうでもよく)
(相手がニックネームで呼ぶならそれに合わせたかっただけなのだが)

私にはユーモアの才能が足りなかったようで。
まあそれは置いて。
(小さな苦笑を浮かべると瞬きを一つ、少し気を引き締める)

厳密にいえば違います。
私も昨日の件には違和感があったので、質問させてもらいたいのですが
貴方のその異常な強さは何の力ですか?
私の立場や人柄は、今は正確には伝えられませんが、基本的には貴方の敵にはならないはずです。
貴方が『人間』から外れない限りは。

(ギラリと輝く紅裂の瞳を真っ直ぐ見据えて言葉を返す)
312紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2009/07/19(日) 23:07:06 ID:aWWAfqh+
もう少し情緒的で詩的で素敵な愛称なら許可するが
それは安直過ぎるからノーセンキューだ。まんま過ぎるにも程がある。
(クリムゾンという呼ばれ方が嫌だったわけではない)
(安直に過ぎる。捻りが無さ過ぎる。詩的ではない)
(以上の理由で彼はNOと言ったのだ。気に居る愛称なら受け入れたのだ)

ふむん・・・・・・?
厳密には違うってーことは、多少は的を得ているってことかね?
(真剣な表情で対峙する彼女に、こちらもそれなりの態度で対応する)
(すうっ、と、彼の眼が細くなる。回路が切り変わった証拠でもある)
そうかい。まーあ、その質問に答えるのはやぶさかじゃない。
――悪魔の王、その契約者――そう言えばわかるか?
あんたには残念なことだが――俺はとっくに『人間』から外れてるよ。
(カリカリと指先でベルトのバックルを引っ掻く。齧られた林檎の意匠が刻まれたそれは)
(相克魔導機関と呼ばれ、己の主から魔力を供給する為の装置であり契約の証でもある)

くは・・・・・・ははっ・・・
どうぞよろしくってか?できるもんならな。ははっ。
(自虐的とも言える台詞を吐きつつ、凶悪な笑みを浮かべすっと掌を翳す)
(そこからキラキラと煌めく粒子が出現する。粉雪より綺麗で透明で儚く見える)
(それは彼の命令次第で凶悪な武器となり、命を狩り取る猛毒ともなる珪素の粒子だ)
313アンジェラ ◆rdAV3DcvpI :2009/07/19(日) 23:33:03 ID:8o1JSo4Q
「アン子」が情緒的で詩的な表現だったとは驚きです。日本語は難しいですねえ。
では裂からとって『リッパー』にしましょうか?
(それほど重要な問題ではないが、確かにもう少し遊びがあっても良かったかもしれない)
(もっともっとダサい名前が有ればいいのだが、残念ながらアンジェラは思いつけなかった)

学問として体系化された魔術を学んだわけではありませんから魔術師とは言えません。
私の所属している勢力は魔術師の教会とは不仲なので、その呼称を使ったら怒られると思います。
「魔女」という種族だと思っていただければ良いです。
(真面目になった相手に応えるように自分の素姓を明かしていく)
(もっとも、具体的な内容はさすがに明かせないが)

悪魔、ですか。
そういう高位な次元のものと関わっている人たちは
もっと人間をやめている人のようなイメージがありましたが、思ったより普通そうですね。
種族的分類で言ったら私も『人間』ではないですし、そういう意味ではありませんよ
倫理とか、生活範囲とかそういうことです。
服を着て、学校に来て、ご飯を食べて、他人と話したり、他人を助けたりできるなら立派な人間ですよ。
(見せられるのはリンゴの意匠がついたベルト)
(これが魔力の供給源か何かは詳しくは解らないが、大きな力を感じる)

……だから敵になるつもりはないです。
少なくとも今は。

(夕日に反射しきらきらと光る粒子)
(それから目を逸らさぬままにバッグの中に手を入れる)
(いざという時の為に──)
314紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2009/07/19(日) 23:57:01 ID:aWWAfqh+
――ジャック・ザ・リッパーを彷彿とさせるな、それ。
ま、クリムゾンよりは情緒的だろ、多分。
(――ジャック・ザ・リッパー。日本では切り裂きジャックと言った方が通りがいいだろうか)
(世界で最も有名な連続殺人犯の一人であり、未だ伝説として語り継がれることもある)
(猟奇的な殺人鬼である。無論、彼も事件を内容くらいは知っている)

へえ、魔女・・・悪魔と契約をして、この世に災禍を齎すと言われてる・・・
なんてデマを一神教に流されて、不当に弾圧され迫害されてきたモノの呼称を名乗るか。
ひょっとしてマゾかなんかかね。時代遅れも甚だしい。
(異端と呼ばれ、異形と呼ばれ、悪魔と呼ばれその地位を失った土着の精霊や神々と同様に)
(彼にとって『魔女』とは『被害者』であった。ある意味で、世界に絶望した契約者に通じるモノが)
(あるかも知れない・・・などと、そんな夢想は彼女にとっては迷惑極まりないだろうが)
(結局この考えも、彼個人のものであり、実際的にどうなのかまでは彼の預かり知らぬことである)

いいや、俺は悪魔じゃない。魔王と契約したモノだ。
世界に破滅と混沌を齎す者。終焉に導くモノ。人間の悪意と絶望の具現。
人間であるが故に人間を憎み絶望し、世界を終わらせる契約をしたモノだ。
それに比べれば、そっちの方がまだ人間らしいな。
こうして他人に説教したり、ユーモアのセンスがなかったり、変なところで意地っぱりだったりな。
(珪素が集約する。それがひとつの形を作る。花弁、茎、葉――精緻の極みで再現された薔薇の花)
(それは硝子で作られた薔薇の花だった。いつか、誰かに作ったそれと同様に美しく、そして虚ろだった)

ふん、そうか。別に構いはしない。
どっち道、全部潰すなら同じ事だ。好きにしたらいい。
花の命は短いんだ。精々、楽しい余生を謳歌するこったな。
(ニヤリと笑い、ぐしゅっと自分で作った薔薇の花を握り潰し、硝子の破片を散らす)
(全ての表情を消し、虚ろな眼に戻って、『魔女』の傍らを通り過ぎる)

――飯の時間だ。もう行く。あばよ。
(鞄を拾って、体育館裏から立ち去る)
(――結局、あの『魔女』は何だったのだろうかと、紅裂拓兎は飯を食べる時考えたが)
(それに相応しい解答は、まだ見つけられそうになかった。少なくとも今のところは)


【キリがいいのでこちらは〆ということで】
【二日間お疲れ様、ありがとうございましたっと。またよろしく】
315アンジェラ ◆rdAV3DcvpI :2009/07/20(月) 00:36:11 ID:GbRW4KC+
英国の出来事ですし、当然それも加味して挙げたわけですが。
ですがなんか普通にカッコいいので、やっぱり普通に『くりむぞん』にします。

種族的には魔女ですが、魔女としての何の知識も背景も持たずに
魔女として生まれてきたので、中身は人間ですね。
だから私は人間に絶望なんてしていないし、不遇だとも思っていません。
私自身、悪魔とは出会ったことがありませんしね。
(自分のもととなった『魔女』は魔女狩りで死んだと聞いている。きっと紅裂の認識は正しいとアンジェラは思う)
(だけれども、それを憎んだり恨んだり悲観したりすることはきっと必要なことじゃない)
(なぜなら自分は新しい時代に、新しい命として生まれたのだから──)

魔王との契約、ですか。
才能があったのか、運命が強かったのか。どちらにせよ希少な例ですね。
貴方もまだまだ、十分に人間らしいですよ。
変にこだわったり、かっこつけたり、気まぐれだったり。
意図的にアウトローを演じているようにすら見えますよ。アウトローってそんなにカッコいいんですかねえ。
(痛いところを突かれれば軽く苦笑して、こちらも負けじと言い返す)
(透明に輝く薔薇をじい、とみて)

全部、なんて言っているとどこかで足をすくわれますよ。
私個人としては人類皆殺しとかそういうものなら失敗してほしいですが。
ああ、もったいない。
(崩れてしまう薔薇の花を名残惜しそうに眼で追う)

はい、それでは。またお会いしましょう、くりむぞん。
(彼を見送るとバッグから数種類のスーパーのチラシを取り出し)

敵になるにしても、味方になるにしても、力はつけておきたいですからねえ。

(限られた行為と予算での魔力補給に精を出すのだった)

【それではこちらもこれで】
【こちらこそ二日間ありがとうございました。それでは、また】
316霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2009/07/20(月) 02:09:19 ID:W8J+ZHuc
【随分おくれてしまったが、>>208への返事をしよう】

>>208
悪く思うな、とは言わないさ。恨んでくれていい、憎んでくれていい。
それで、私を追ってくれたら、少しはこの人生ってやつも楽しくなるさ。
(酸素を取り込む必要すらないはずの肺が、呼吸の真似事のように口を開くたびにきりきりと傷む)
(その痛みは、ゆっくりと確実に全身に伝播しつつあり。また、それと相反して強い眠気が襲い掛かってきた)

そりゃ誰だって、こんな危ないやつに襲われたいなんて思わないもんだ。
だがね、そうしなけりゃ、私は消えるんだ。それもまた御免でね。
だから、観念しなよ。
(放り投げられた傘はむなしく彼女の身体をすり抜けて。その隙を縫って少女が逃げていく)
(だがそれは、追いつけない速度ではなかった)
(ほんの僅かな申し訳なさと、それを圧倒的に上回る愉悦を顔に張り付かせて、その後を追う)
逃がさないよ、あんたはこのまま、私に喰われるんだ……っ。
(逃げる少女の後ろ姿に、その手をかけようとしたその瞬間)
(彼女の足が、もともとなかったものではあるが、右足が掻き消えた。そして彼女は崩れ落ち)
う、く……ぅ。よりにも、よって。いよいよ限界か。
(地面に蹲る。そうしているうちに、少女の姿はかなたへと消えて)


こんなところで、終われってのかい、消えろってのかい。
んなわけには、行かないんだっての。これじゃあ、何のために戻ってきたのか分からないじゃないか。
(呟きはか細く、そこに力はなく。胡乱気に辺りを見回すとそこには、雨上がりの町を歩く人々の姿)
ああ、そうか。
(それを見て、彼女は残忍に微笑んだ)
(失ってしまったものは奪えばいい、そして今の自分にとっては、選り好みをしている余裕すらもない)
(痛みは飢えに、眠たさは渇きへと変わり。そして彼女は、偶然にも彼女の身体をすり抜けようとした一人の男に手を突き出して……)



(白昼堂々、老若男女を問わず数十名の人間が衣服や所持品を全て残したまま、消失した)
(それは、これから先頻発することとなる不可解な事件の始まりだった)


ははは、あはははは。何だ……まったく。
ややこしいことなんて、何も必要はなかったんだ。最初からこうしていればよかった。
こうもたやすく、この飢えは、渇きは癒せるんだからな。
(暗がりに沈んでいく町、無数のかつて人であったものが散らばるその中心で彼女は嗤い、そして、去っていった)

【では、私のほうもこれで〆としよう】
317霧原朱音 ◆FdHN5Mb0fw :2009/07/20(月) 02:10:10 ID:W8J+ZHuc
【名前】霧原 朱音(きりはら あかね)
【年齢】享年17
【性別】女
【身長】178cm
【3サイズ】89/58/81
【容貌】切れ目に長い黒髪、夏に冬服、冬に夏服。あえて季節はずれな服を着込んだどこにでもいる浮遊霊
もちろん、足はない。
【能力】自分の存在の一部を液体状に変化させて撃ち放つ。基本的には生前と似たような攻撃
彼女が触れている対象から、相手の存在そのものを奪い取る能力。
今現在のところ、上記の能力の行使や負傷による消耗を回復させ、彼女を生き永らえさせる唯一の術。。
後、現在幽体ともいうべき存在であるため、通常の物理攻撃は効かない……はずが、喰らうと痛いようだ
【希望】面白いことならなんでも、いずれ生き返れるならそういうのも面白そうだ
【NG】つまらないこと。後、今のままじゃあ普通の人は私に触れられない
【弱点】生前と比べ力が著しく劣化している上、能力の行使=自身の存在の消費に等しい。
おまけに、能力を行使する以外に現世に直接力を働かせることができない。
また、存在の吸収もかなりの長時間にわたって相手に触れていなければならず、彼女の存在を知覚できる相手に対してはほぼ無力に等しい。
【備考】
かつて、この街を混沌の最中に叩き落した張本人。
さんざんっぱら暴れた挙句に壮絶な最後を遂げたが、何の因果か地獄から舞い戻ってきたらしい
舞い戻ってくることができたのには、何か理由があるはずだと考えたり。
まずは、身体を取り戻したいなとか考えたりしながら、生前同様街を徘徊しているのだとか。
ちなみに学校でも、その姿は確認されているらしい。
自らを生き?永らえさせたいという一心で、他者の存在を奪い始めるようになる。
いつしかそれは生き永らえるための手段から半ば娯楽へと変わり、彼女は今日も気まぐれに人を襲い、その存在を奪っている。

ついでに、こっちのスレでのテンプレも、だ。
こんな感じで、これからもよろしく頼むよ。
318紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/07/20(月) 21:25:46 ID:uq/6daJh
>>288 の解凍に使用する!】
【久遠 ゆりかの次レス待ちだ】
319久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2009/07/20(月) 21:26:18 ID:pVms0Ybd
【紫 一久 ◆aYx5IIasQUさんとの解凍に、お借りいたします。】
>>288の続き】

(手のひらに感じる、人の柔らかさを持たないものが、きゅっと握り返してくる)
(嫌悪感は無いけれど、なんとなく不思議な感じがして)
(ゆりかの手は、紫が腕を動かすがままに、上下に軽く揺さぶられる。)

(果たして、この男を信用しても良かったものか、と)
(そんな、今更なことを考えつつ、恐る恐る、ゆっくりと目を開き、紫を見上げる。)
対等………協力、関係…
(ただ、今はその言葉を信じて、頷くことしか出来ず)
(こく、と、小さく頷いて)
(どんな表情をしていいのか解からずに、ただ無表情で、紫を見つめる。)

(今まで、誰にも頼らずに、たった一人で過ごしてきた。)
(少し軽すぎる感じもするけれど、楽しくて、とても頼りになる先輩も)
(優しさの中に、硬い決意を持った、可愛らしい後輩も)
(頑なな心が、解けたと思った瞬間に、腕をすり抜けていった、同級生の少女も)
(同じ夜に居ながら、協力をし合うような間柄には、なったことが無い。)

(それなのに、どうして、この男と、こんなことになってしまったのか。)
(紫に、利用されるのではないかと思いながらも、誘いに乗ってしまった。)
(この判断が、後悔を生むのか、成功をもたらすのか……)

………よ、よろしく、お願いします。
(とりあえず、礼を欠いてはいけないと、ベンチから立ち上がり)
(赤いリボンのポニーテールをぴょこんと揺らし、お辞儀をする。)
わたしの欲しているものは、父親の情報、ですわ。どんな、些細なことでもいいんですの。
父が諜報部員であったのは、ソビエト崩壊までの、過去の話。
その後、潜入していた商社にサラリーマンとして、そのまま勤めていただけなのに、なのに…どうして……
(最後まで言ってしまうと、涙が零れそうで、ゆりかはそこで唇を噛み地面を見降ろす。)
320紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/07/20(月) 21:48:55 ID:uq/6daJh
あぁ、そうだな……
(ゆりかの逡巡もどこ吹く風、紫は早速携帯を弄り始める)
(暫し黙ってデータの呼び出し、引き出しをしているようだったが、ふと、言葉を紡ぎ始めた)

殺される理由………というのは、様々だ。
たとえばお前の父親を例にするなら、怨みなんてものはいくらでも買いようがある。
(待機中なのか、何度か携帯を放り投げ、キャッチして、を繰り返し)
外人の出世を嫉んだ同期、ふとしたきっかけで恥をかかされた上司……
とかくこの日本という国は、民族レベルで異分子に不慣れでな。お前の父親に非がなくとも、
そのテの感情を持たれていても不自然ではない。
あるいは、夢を見るのに夢中なコミュニストの残党が逆恨みをして………という可能性もある。
勿論、それらが全く、こちら側……異能跋扈する夜の世界と関わりを持っている可能性もなくはない、と。
(ここで、アクセスが終わったのか器用にくるりと携帯電話を回転させて)

彼…お前の父親、だが、今まで二度、うちの組織に接触を図っている。能動的にな。
(機械的に、なるだけ感情を込めずに文章を読み始める)
つーか、だからこそこちらが素早くお前の動きを察知できたんだがな。帰化したロシア人の娘なんてなかなかいない。
しかも、一度はソビエト崩壊前だが、二度目はその後……もっと言うなら、お前やお前の弟が生まれた後だな。平成。
(ここまで言うと、いくつかボタンを操作する。別の画面に移ったようだった)
………それから、他の異能系組織にも何度か…接触していた、らしいな。さすがに全てを網羅できてはいないが。
……で、何か他に知りたい事はあるか?

【っと、遅れて済まん…こちらこそ、よろしく頼むぜ】
【そして今更だが、お前自身の設定に抵触しているようだった!】
【……不本意な所があればやり直しなり、実はデタラメでした、なり、都合の良いようにしてくれ】
【改めて、よろしく頼む】
321久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2009/07/20(月) 22:12:33 ID:pVms0Ybd
(紫の話を聞きながら、彼の手が投げては受け止める携帯に合わせて、視線が上下する。)

異分子に不慣れ…というのは、解かっておりますわ。
……実体験で。
(ほんの小さな子供の頃から、何度も感じてきた。己とは違うものを、排除しようとする、そんな空気を。)
(ただ、見た目が違うだけで、血筋が違うだけで、ゆりかと弟は、幾度と無く謂れの無い誹謗中傷を受けてきた。)
(かの国の事など何も知らない幼い姉弟が、どれだけ辛酸を舐めさせられてきたことか。)

父が…十三天梯に……?
(異能や異形が関係している、なんらかの組織と接触しようとしていたに違いない…そう思って、ずっと夜を歩いてきた。)
(その行動は、けして無駄ではなかったこと。)
(心に、じわりと何かが広がって、へなへなと脱力するようにして、ベンチに再び腰を下ろす。)
……他の…組織にも……
(くらくらする頭を支えるように、眉間に右手の指先を持ってきて、押し当てる。)
(機械的な口調で、薄く光る携帯のモニタを読み上げる紫の声が、遠くで聞こえてくるような気すらして来た。)
(他に知りたいこと、と問いかける紫の様子を、まるでテレビ画面でも眺めているような感情で、ぼんやりと眺め)

……っ…あ…ごめんなさい。
えっと…じゃあ、父の日記についての記述はあります?
わたしの家はこういう家系なので、そもそもデジタルに頼って生活していますわ。
公私共々ね。
それでも、父は必ず毎日、手書きで日記をつけ、それを毎日持ち歩いていましたの。
………その日記を、探しているのですわ。


【いえいえ、そんな感じでオッケーですわ。大丈夫、です。】
【NG箇所がありましたら、随時訂正を入れさせていただきますので、先輩の好きに進めてくださいませ。】
【わたしのほうにも、なにかそういう箇所がありましたら、遠慮なくお願い致します。】
322紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/07/20(月) 22:29:58 ID:uq/6daJh
………ふん。
(どこかぼんやりしたゆりかの様子を認めると、その頭にぽん、と左手を置く)
しっかりしろ。
(それだけ言って、再び情報を探し始める)

ふむ……それはなさげ、だな。
そもそも、確かにお前の父親とうちは二度接触しているが、深い関係を結ぶには至らなかったんだ。
………ま、当然だな。ソ連の諜報員なんて、関わるだに恐ろしい。当時はうちもあまり強くなかったし。
(ゆりかに認められぬよう、小さく肩を竦めた)

…………っと。
だが、二度目の接触の時には、何か手土産を伴ってこちらに接触しているが…
(言葉を区切り、何度かボタンを操作して)
……駄目だな。機密だ。これ以上の情報を知ろうとするなら、それなりの理由か代価が必要になる。
とにかく、その時も結局うちとは接触以上の関係にはならず……という事だな。
ただその後、彼がまた別の動きを見せた……という情報は、ある。
(そこまで話し終えると、携帯を懐に放り込んで)

――さて、これ以上は有料としておこうか。少々初回サービスが過ぎた気もするがな。
(人一人分くらいの隙間を作り、ゆりかの隣に座り込む)
今度はそちらからだ…ま、物資協力は今後の課題として。
少し、見て貰いたい写真がある。人を探しているんだ。
323久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2009/07/20(月) 22:43:21 ID:pVms0Ybd
ん……
(頭に手を乗せられて、その反動なのか、それともゆりかの意思なのか)
(こくっ、と首が頷く。)

手土産……?
(なんだかまるで、普通に取引先会社訪問みたいではないか。)
(それとも、文字通り菓子等の進物の類ではなく、何かの情報を『手土産』と組織が指しているのか)
理由か、代価……
(再び、こくん、と頷き。)
(今度は、幾分しっかりした視線を紫に投げ掛け、見つめた。)
わかりましたわ。
とても知りたい情報では、有るのですが…
いまのところ、その理由か代価が無い以上は、ここで諦めますわ。

今後、もしも、紫先輩が何か情報を仕入れたときには、教えてくださいませ。
そうれに相当するぐらいの、あなたが必要とする代価は、用意させていただきます。
情報提供なり、物資なり―――能力、なり。
もちろん、それも、わたしで出来る範囲内に、なりますけれど。

人を、ですの?
わたしが、この街で知っている人間は、少ないですわ。
能力者関係、数人程度で……
わたし、あまり人と関わらないようにして、きましたもの。
それでも、よろしければ?
(すっかり普段どおり…とまではいかないが、ある程度落ち着きを取り戻したのか)
(隣に座る紫を見て、にっこりと笑いかける。)
324紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/07/20(月) 23:03:02 ID:uq/6daJh
一番手っ取り早い代価は"組織に忠誠を誓う"だ。
組織の狗、やってみるか?
(冗談めかして、くつくつと笑いながら懐から三枚の写真を取り出す)

別に、直接の知り合いである事なんて期待しちゃいない。純粋に"目"が欲しいだけだ。
たとえば、一日だけでお前はどれくらいの人間とすれ違い、その内何人を記憶する? ……殆ど忘れるだろ?
そういうすれ違いの中から、ターゲットが見つかれば万々歳という訳だ。
できればその様子とか、どの方向に向かっていたか、とかを覚えてくれれば尚助かる。
(そう言うと、ぱたん、と一枚目の写真を表返す)
(夜の歩道を歩いている、紅裂 拓兎の写真。季節は冬だろうか、コートを羽織っている)

こいつ。一応、俺の管轄……つまりこの街を拠点に活動していると思われる男だ。
男っつっても、年齢的には俺とそう変わらないだろうな。しかしかなり強力な異能者だ。
見ての通り、服とか髪の毛とか真っ赤だし、まあ見分けが付かない、という事はないだろう。
(そこまで言って、ちらりとゆりかの方を窺い)
……こいつに見覚えはあるか?
325久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2009/07/20(月) 23:14:19 ID:pVms0Ybd
――――っ
それは……遠慮いたしますわ。
それにまず、このようなぽっと出の小娘を信用して、組織に組み込むはずが、ありませんもの。
大方、瑣末の扱いで良いようにこき使われるか……最悪は、実験体…ですわよね。
ま、紫先輩の属されている組織が、そこまでやっているかどうかは、知りもしませんけれど『対異能組織』と、仰るぐらいですものね。
近いことは、されているのではなくて?
(紫の笑い声に対抗して、こちらも、にや、と唇の端を吊り上げてみせる。)

すれ違い…ね。
んー…正直、あまり自信はありませんが…
先ほどの情報を頂いた以上は、これはわたしのお仕事、ですわよね。
頑張って、記憶をたどってみますわ。
(言いつつ、表に返された写真を覗き込み)

………?
(きょとん、と、してしまった。)
(驚いたわけでもなく、狼狽したわけでもなく、ただ、きょとん。)
(ある意味大切に思っている先輩の姿が、印画紙に焼付けられている。)
(―――のは、一目見て理解できた。)
(ただ、紅裂先輩の写真が、なぜ今ここで出てくるのか、まったく理解できず。)
えっと…これは、なんの写真……ですの?
326紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/07/20(月) 23:33:51 ID:uq/6daJh
さあ、分からんぞ? お前なら、案外技術方面で良いセン行けるかも知れん。
技術部は髭親父と痩身男の大博覧会だから人気も出るだろうし。
――ま、心臓に小型爆弾くらいは覚悟してもらう必要があるだろうがな。
(さらり、と物騒な事を言ってのけてみせて)

記憶をたどる、だけじゃなく、今後見かけたら、という所も期待している所だ。
人間、一人で賄える範囲はごくごく狭い物だからな。

ん………
(ゆりかの様子には特に気を留めず、少しだけ目を細め)
――敵だ。
(しかし、その声には確かな憎悪を滲ませて)
傷害、殺人、器物損壊を数え切れない程。
ここの所は何故だか目立つ破壊活動はしていないようだが…かといって、看過する訳には行かない。
(二枚目の写真を見せる。それは、結晶の中に囚われた人間の写真)
こうやって人間を生きたまま彫像にする……というのが主な手だ。全くもって悪趣味だな。
(続けて、三枚目。一見するとぼやけて分かりづらいが、逃げる女性を追う紅裂の様子)
(鉄の指を写真に滑らせながら説明を続ける)
これは、まさに人間を彫像にしよう…という写真。ちなみに、これ撮った人間も同じようにやられた。
……そのせいで、すっかり情報班がブルッちまってな。俺がわざわざ足労している、という訳だよ。

他にも、古い建物を丸ごと壊したり、あとは何故だか公園を壊したりとか……とにかく方向性もなく、混乱をばらまいている。
俺も何度か交戦した。ま、結果がこのザマなんだが。
(左手で右の二の腕を軽く叩く。こんこん、という、生身では発生しようのない音が響く)
……どうだ、何か心当たりはあるか?
(そう言うと、じっとゆりかの顔を覗き込んだ)
327久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2009/07/20(月) 23:53:19 ID:pVms0Ybd
小型爆弾ね…
先輩、わたしの能力をお忘れですの?
取り出すのは、外科手術になりますので、自分ではできないですけれど…
どんな機械も、わたしには無効、ですわよ。
そんな24時間365日身につけている機械なんて、掌握したくなくても、してしまいますもの。
だからやっぱり、わたし自身を分解、ですわね〜
(のほほんとした口調で、にっこりと笑う。)

て、敵ぃ?
(きょとんとしたあとは、素っ頓狂な声を上げた。)
(聞き間違い?いや、違う。)
(紫はハッキリと明朗に、続けて、傷害・殺人などの語句を並べている。)
(続いて出された2枚目の写真は、目を覆いたくなるばかりの惨状。)
(一見、艶やかに輝く硝子の美しい作品に見えなくも無いが、その中身が生きている人間となると……少々吐き気を催すぐらいだ。)
硝子…硝子の……彫刻……
(脳裏に、ベッドサイドのテーブルに、大事に飾ってある、薔薇の細工のことを思い出す。)
(毎夜眠りに着くまで、ベッドの中から、常夜灯の甘いオレンジ色の輝きを反射して、きらきらと優しく輝くその姿を)
(3枚目を見せられて、思わずその写真を奪い取り、目を細め、まるで老眼よろしく、写真を離したり目元に近づけたりして)
ん…んんー……
(眉を寄せ、唸る。)
(ボヤけて見辛いが、悲壮な表情で逃げる女性を追っているのは、確かに………)

(紫の右の腕から、人ではない音。)
(それは、ゆりかにとって、人間の体よりも身近なものの、音。)
それ……先輩、が……?
(紫の二の腕を見つめ、思わず唇から零れ落ちた言葉―――せんぱい、の4文字。)
(まさか、信じられない。信じるわけが無い。)
(でも確かに、この写真に写る男は―――)
328紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/07/21(火) 00:08:07 ID:RiOtLL6E
――――
(その唇から零れた単語を、聞き逃すはずもなく)
………っはは
(ほんの小さな、しかし悪意ある、してやったり、といった笑いが、喉から湧き上がった)
(その様子を見るに、"この町で知っている少ない人間"の"能力者数人"の内の一人に、)
(あの赤い男が……忌まわしき魔人がいた)
(何と言う僥倖!)

さ、て………
教えて貰おうか? その、先輩、の事を。
残念ながら俺はこいつの名前も知らなくてな。
(こん、こん、と鉄の指で乱暴に写真の紅裂を叩いた)
329久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2009/07/21(火) 00:15:27 ID:T7Z1Znb4
――――っ
(しまった。)
(―――、か、どうかはわからない。)
(とにかく、頭がまだ混乱していた。)
(優しい先輩、面白い先輩、厳しい先輩……大切な、紅裂先輩。)
(どうしても、この写真に写る男と、紫が話している凶悪な男と、合致しない。)

ん…ん……待って。
人違いかも、しれませんわ……
だって、そんな人には、とてもじゃないけれど、思えませんもの。
(写真の姿を指で叩かれ、思わず庇うような仕草で、写真を胸に抱く。)

これは…この人は、わたしの―――
(わたしの、なんだろう?と、少し自分でも疑問に思い口籠もり)
えっと…なんだろう?
と、とにかくっ
(と、1枚目の鮮明な写真を指差し)
この方は、悪い方ではありませんわ。
で、これは
(3枚目の、女性を追う男を指差し)
……………どこかの、変質者……
330紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/07/21(火) 00:29:51 ID:RiOtLL6E
さて、どうだかな……
ああいう奴は、ふと気が向いたように捨て猫を拾って可愛がったりするタイプだ。
(前回の交戦時…実験体の少女の願望を聞いて、自分に攻撃を仕掛けてきた時のことを思い出す)
それとも、単純にお前みたいな奴が――子供っぽい、ちょっと跳ねっ返りっ気のある奴がタイプなのかもな?
好きとか嫌いとか、そういう単純な価値観、感情で行動しているなら、まだ納得が行く。
(険しい言葉で、彼を擁護している――勿論、本当にただの勘違いかもしれないが――ゆりかをじわじわと追い詰める)

……ふん。
(小さく息をついた。いや、鼻で笑った)
そいつは
(一枚目の写真を指差し)
俺と初めて遭って戦い、痛み分けになった後の写真だ。見ろ、コートの端、ちょっと焦げてるだろ?
ちなみにこの直前、男女数名を結晶化、更に警察官二人を斬り殺している。結晶の剣でな。
この写真は、パトカーの隠しカメラを使って撮った写真だ……警察にも少ないながら仲間はいるんだ。
………あと。
(続いて指指したのは、三枚目の写真)
どこかの変質者? ……背格好も同じ、服も髪の毛も赤い奴が、この町に何匹もいてたまるか、アホ。

それとも、何か?
――契約を反故にし、情報を出し渋るつもりか?
もしもそうなら、こちらにも相応の考えがあるが。
(威圧、というよりは、圧迫するような語調で、ゆりかに詰め寄る)
(機械の右腕が、かしゃり、と不自然な駆動音を立てた)
331久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2009/07/21(火) 00:48:50 ID:T7Z1Znb4
捨て猫……
(三匹の猫の事を、思い出す。)
(先輩にとって、自分も、もしかしたら、あの猫達と同じ存在なのだろうか。)
(そんな、考えたくも無い事が、ちらりと過ぎっては、首を軽く振って考えを散らす。)
(自分の事はどうか知らないが、少なくとも、あの三匹の猫の事は、決して気まぐれなんかじゃない。)
(気まぐれで、あんなに楽しそうな顔はしない。きまぐれで、あんなに悲しそうな顔はしない。)

(呆れられてしまったのか、アホ、とまで言われて、写真1枚々の詳しい説明を受けて)
(ゆりかの、もとより白い顔が、さらに白くなり青ざめた。)

(契約を反故の言葉に、ふるふると、ポニーテールを揺らして首を横に振る。)
契約は契約、ですもの。
わたしは、きちんと、先ほどの情報分の代価は支払いますわ。
でも…でも……この人は―――
―――っ
(不気味な音が、微かに聞こえ始めた。)
や…あの……っ
違うの…本当に……
(かたかたと、体が恐怖と困惑に震えだして)

――べにさき……たくと、先輩…
紫先輩も通っている学園の……高等部、2年…ですわ。
(それだけ言うと、なにかの駆動音が聞こえる腕を、震える手でぎゅっと掴んで)
でも…お願い……間違い、かもしれないもの…
…そんな人に…見えない………
お願い…手は、出さないで……わたしが、確認するまでは……
えっと…あー…ぅー……
(ゆりかは、自分の手元をきょろきょろと見渡して)
(ウエスト部分に、アクセサリーのようにぶら下げている、マスコットにしては少し大きめの熊を取って)
(それを、紫の胸に押し付けるようにする。)
これ…さしあげますわ。
中身は…レモン……対人用、手榴弾ですわ。
これを代価に、少し…わたしに、時間をください。
駄目、かしら……?
(紫を、すがりつく気持ちで見上げる)
332紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/07/21(火) 01:09:26 ID:RiOtLL6E
……そんなに怖がるなよ、俺が悪人みたいじゃないか。
(悪人じみた、ちっとも恐怖を押さえてやろうという気を感じさせない口調で言ってのけ)
別に、良いんだぞ? もしもそいつが、お前の父親の情報よりも大切だと思うなら。
言ったはずだ。この契約は対等だと。
契約を結んでいる間はな。
(そして一瞬、悪魔じみた獰猛な笑みを浮かべる)
――覚えておけよ。こちらは、お前の住所だって掴んでいる。
お前が眠っている間にお前の家をロシア人一家惨殺事件の現場にするくらいなら、容易いことだ。
(そこまで言うと、今度は不気味な猫なで声になって)
安心しろ、俺も無意味な殺人は好きじゃないからな。
お前が俺にとって害にならない限り、そんな事はしないぜ。分かったな?
(まるで、駄々をこねる子供に優しく諭すような語調で、言い聞かせる)

べにさき、たくと……妙な名前だ。偽名か?
(冷静な無表情に戻ると、腕を組み)
同級生、か。やれやれ、そんなんじゃないかとは思っていたが。
ま、それだけ分かれば名簿から住所は割り出せるだろ……っと。

ん………
(ゆりかの説明を聞き、軽く苦笑してそれを受け取って)
……人に爆発物押しつけるな、アホ。

別に、そんな物を貰おうが貰うまいが、すぐに行動したりはしないが……
(すっと目を細めて、ゆりかを見遣り)
……そうか。お前はそのべにさきとやらに警戒されずに接触できるのか。
そうか、そうか………っくく。
(唇の端から、またも悪意に歪んだ笑みがこぼれ落ちて)

…で、時間を貰って、お前はどうするつもりなんだ?
それを聞かせて貰わんと、俺としては何とも言い難いな。
333久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2009/07/21(火) 01:25:28 ID:T7Z1Znb4
(目をぎゅっと瞑って、何を言われても、ぷるぷる、ぷるぷると、何度も何度も首を横に振り)
(瞳を開いて、泣きそうな顔で紫を見つめる。)
うちの家族は………
(何かを言いかけて、やめる。)
(おそらく、自分の家族を皆殺しにするのは、現場に行った人間達にとっては、なかなか骨が折れることだろうけれど)
(それでも、紫ほどの『腕』を持つ人間が所属している、強大な組織にとっては、言うとおり、容易いことなのだろう。)

(急に優しく甘くなった声の響きに、よけいに不気味なものを感じながらも、今は、素直に頷くことしな出来ない。)

―――っ!
ご、ごめんなさい。爆発物…そうよね…つい、ごめんなさい。
(全く以って、ゆりからしく、ない。)
(素直に頷き、素直に謝り―――紫の手腕の前では、まるで子供のような存在で)
(それでも必死に、自分になにか、足掻くことは出来ないか、必死で考えをめぐらせる。)

警戒されずに接触は…出来ますけれど。
でも……もう……
(あの晩、酷く挫いた足を引き摺るゆりかを、家の玄関先まで送り届けて)
(いつもの、ふざけたような軽い笑顔で、手を振ってくれた紅裂)
(それでも、腕の中で硬直した感触が、忘れられなくて―――)
―――わたしとは、もう二度と会ってくださらないかも、しれませんわ。
それでも…わたしは、紅裂先輩に、また会いたいと思っているんですの。

時間を貰って……それは、先輩に会えたときに考えますわ。
まずはとにかく、真意を確かめたい。
………その、彫像のようになった人間のお写真――貸してくださいますか?
他のどなたにも、絶対に見せませんわ。
紅裂先輩以外には―――お会いしていただければ…の、話ですけれど。
334久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2009/07/21(火) 01:26:32 ID:T7Z1Znb4
【思いのほか、長くなってしまって…申し訳ないですわ。】
【お時間は、大丈夫でしょうか?】
【わたしは大丈夫なのですが…いつでも、おっしゃってくださいね。】
335紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/07/21(火) 01:53:34 ID:RiOtLL6E
…………はあ。
(些細ながら、ゆらゆらと変転する表情を見て、溜息をつき)
………恋をする相手を間違えたな、お前。
(少しだけからかうように呟く)

なるほど、つまりこういう事か?
俺の言う事は到底信じられないから、本人に真偽を問うてみる。
そのために写真が必要だからよこせ、と。
(ふ、と小さく笑ってみせて、次の瞬間)
――巫山戯るのも良い加減にしろよ久遠 ゆりか!!
(腰掛けた二人の間を、右腕で殴りつける)
(声に負けず劣らず大きな音が辺りに響き、ベンチには亀裂が入った)
その冗談のような取引に俺にとってどれほどのメリットがあるか三十字以内で纏めて見せろッ!!
こっちはな、もう仲間を殺されて俺も右腕を持って行かれてるんだよ! 遊びじゃねーんだ!!
何なら今すぐテメエの家族爆殺してついでにお前の腕でも足でも叩ッ斬ってやろうか!?
そうすりゃ俺がどれだけソイツを恨んでるか分かりもするだろうよッ!!
(隠し立てもしない憤怒をその場に吐露し、ぶちまける)
(その勢いは、今にもゆりかに掴み掛り、首を絞め上げんばかりで)

………良いか、ゆりか。
(肩を上下し、息を荒げたまま、しかし語調は幾分か落ち着いた様子で言葉を続ける)
俺は、いや俺たちは、こいつに逃げられる訳には行かない。
こいつは紛う事なき犯罪者で、悪人で、そして仲間の仇、俺の敵だ。
その罪は償わせる……そのためには、死すら生温い。
(そこまで言って、袖で額の汗を拭う)
(興奮し過ぎたのを反省したのか、随分大人しめの口調に戻って)
お前が正しいとか、正しくないとか考えようが、これが俺たちの決定事項だ。
それこそ、こいつが何もしていないというウルトラQが発生しない限り、な。

……オーケイ分かった。俺も悪魔じゃない。まさかお前と紅裂がそこまで親しいなんて想像もしてなかった。
だから選択肢をくれてやる。
(立ち上がり、大げさに腕を広げて見せる。そのオーバーアクションは、この場にはそぐわずどこか滑稽でもあった)
一つ目。お前は紅裂と接触しても、普段通りに接し続ける。俺は来たる日に備え準備を進める。
二つ目。お前は紅裂に本当は全部ウソだろうと涙ぐましく訴えかける。俺はお前の父親のデータを全部破棄する。

……ま、俺はお前の行動全てを監視できる訳じゃない。
だからこの場をやり過ごすウソをつくのも、お前の自由だ。好きにしろ。
…だがな、データの破棄なんてものはボタン一つで瞬時に完了する事だ。留意しとけよ?
(暗に、もし嘘をつき、こちらがそれを察知したら、一切甘い真似はしない…と伝えて)

さて、どうする?
336紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/07/21(火) 02:23:36 ID:RiOtLL6E
【っと、俺も大丈夫だ。明日は午後番でな】
【そちらも、あまり無理をするなよ。遠慮せず申し出てくれ】
337久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2009/07/21(火) 02:24:23 ID:T7Z1Znb4
―――っ
(大声に、ビクとして首をすくめ)
(ぎゅっと瞑った目元と前髪に、ふわっと風圧が過ぎった。)
(大きな音に耳を――震える手で、塞ぐ。)
(紫の憤りの圧力を、全身に感じて、とにかく、首を横に振りながら、耐えるしかなくて)
お願い…おっきな声……出さないで…
巫山戯てなんか……
(ようやく、口調が幾分か穏やかになり、そろそろと目を開けて、袖で汗を拭っている動作の紫が目に入る。)
(視線を落とすと、そこには先ほどの炸裂音の結果、大きく罅割れたベンチが目に入って)
(ぞっとしたものを感じながら、己の言動を激しく後悔していた。)

(怯えたような、悲しげな表情で、立ち上がる紫を眺めて)
選択肢……?
(何度かする瞬きの間に、紫から告げられた選択肢は、ゆりかにとっては、悪魔からの宣託。)
(どちらも選ぶことの出来ないもの、だった。)
(今にも泣いてしまいそうだったけれど、それをこの男に見せるのは、本当に心から癪に思えて)
(結局、キッと睨みつけるような視線で、紫を見つめることしか出来なくて)

(何度か深呼吸して、気持ちを落ち着かせ)
(紫を追うようにして立ち上がり)
契約は、契約。
あなたの思惑に嵌り、ただ震えていることしか出来ない小娘でも……
Kud……久遠家の人間を、あまり甘くみないで欲しい。
選ぶのは、一つ目。

ただし、さっき言ったとおり
もう紅裂先輩は、わたしと会ってくれないかもしれない。
あなたとわたし、出会うのが遅すぎたようね。
少なくとも、あなたにとっては。
この間、わたしは失敗したのよ。
紅裂拓兎は、これから先、わたしを避けるかもしれない。
(冷たく、まるべく感情を殺して、淡々と告げる。)
(精一杯の、強がりの姿勢だった。)

あと、もう二つ。
わたしの血族は、あの国にとっては、極上の宝も同然。
こんなに、能力が弱いわたしでも、惜しいみたいよ?
だから、あちらの国を敵にまわしたいのであれば、どうぞ、遠慮なく。

残りの一つは……
わたし……恋、なんてしないから。
338紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/07/21(火) 02:49:47 ID:RiOtLL6E
………っち。
(どうにも、自分よりもずっと小さな小娘に怖がられると、バツが悪くて)
……悪かったよ、怒鳴ったりして。
あまり怖がるな。俺が悪人みたいじゃないか。
(そっと、その頭を撫でてやった)

ふん……
(ゆりかの言を聞き通し、小さく頷いて)
別に、お前が恋をしていようがいまいが、俺にとってはどうでも良い些事だが…
かの国と戦えるのは、なかなか楽しそうだな? そうなればさすがに他の組織も無視は出来んだろうし。
…今のあの国にどれほどの力があるのやら。
(ほんの少しだけ、しかし本当に楽しそうな笑みを浮かべて見せ)

思惑に嵌り、とは心外だな……契約は契約、だろう?
少なくとも、最初に提示した条件を曲げるつもりはないぞ。俺たちはお互い、情報的、物資的協力関係だ。
そして、お前と紅裂が接触しようがしまいが、俺にとっては何の問題もない。知ったことか。
ただ、お前が俺と接触した事を漏らしさえしなければ、な。
………漏らすなよ? そうしたらどうなるかなんて、分かっているだろう?
(携帯電話を軽く指で叩いてみせる。データの破棄など、ボタン一つで十分なのだ)

…………さて。
今日の所は帰らせてもらう。思わぬ情報でやる事が爆発的に増えそうだ。
今夜は徹夜だな。
(やれやれ、と軽く首を振りつつ、刀を持って背中を向け)
(立ち去ろうとしたところで、ふと振り返り)
これは俺の、個人的な意見だが。
自分の感情には素直になった方が良い。その感情を果たすかどうかは別にして、だ。
――気づいた時には遅い、なんて事はいくらでもある。
(今までに見せた事のない、真面目…というよりも、真摯な表情で、告げた)

【そろそろ〆だと思うが……やり残した事はあるか?】
339久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2009/07/21(火) 03:17:13 ID:T7Z1Znb4
(頭を撫でられて、無表情で俯き)
………悪人かと、思っていましたわ。

―――っ
そうね…どのぐらいの力が、今はあるのかしら……

でも、わたしの家に手出ししたら、本気で…かかってくるわよ。
あなたの采配一つで、戦争にもなりかねない。
どちらが勝っても負けても、戦争なんて無益な戦いにしか過ぎないわ。
戦争で死ぬのは、罪の無いものたちばかり。
その責任、あなたの心が負えるのならば、ね。
(楽しそうに笑う紫の胸元に手を伸ばして、人差し指でその中心を、トン、と軽く突き)

そう。契約は、契約。
(紫の胸元に伸ばした指を引っ込め、そのまま自分のグロスの唇に押し当てて、にっこりと笑う。)
……対等、よね?

わたしも、もう今夜は帰ることにするわ。
(落とされたときにバイオリンケースに付いた土埃を払いつつ、紫の背中を見て)

(振り向き、言われた台詞に首を傾げながら小さく笑って)
わたしは…少なくとも、あなた相手には、自分の感情に素直になっているわ。
(少なくとも、これは本気だった。)
(こんなにも、自分の本当の感情を、誰かに話しかけたことは無い。)
(この男が、憎い――――と。)

(真摯な表情の紫とは真逆に、おかしな冗談でも言ったかのように笑いながら言う。)
それとも、なぁに?
わたしが素直になるお相手が、自分では、ご不満?

(すっと、顔から表情が消えて。)
(紫の右手に、名前と携帯のメールアドレスが書かれたメモを、握らせた。)
用があるときは、いつでも呼んで。
……仕事の用が、あるときに。


【今回のところは、やり残しは無いと思いますわ。】
【それでは、わたしはこれで〆…かな。】
【見届けてから、落ちますわね。】
340紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2009/07/21(火) 03:33:06 ID:RiOtLL6E
……ふふん。
国家を過信しない事だ。現に、お前の父親の死すら、連中は明かせていないんだからな。
それに、元より俺個人で戦争を起こそうなど思ってはいない。
………だが、そうだな。
(口の端に、一瞬だけ凶暴な笑みを浮かべ)
少なくとも、手っ取り早くかの国と開戦する手段の一つとしては、有効という事か?

いや、そういう事ではないが…
(一瞬だけ口籠もると、首を小さく振って)
……まあな。
お前がどう生きようが俺には関係ない……が、俺も人間だ。
俺の損得に絡まない限りは、知る限りの人間が幸福であって欲しいと思うのは間違っている事ではないだろう。
(最後の方は、殆ど聞こえないようにぶつぶつと呟くだけだった)

ふん……
(メモを受け取ると、今度こそ背中を向け、歩いていった。翌朝には、紫のアドレスと番号がゆりかの電話には届いているだろう)
何に…するかな。天使、というには少々弱く、恐すぎる気もするが。
(その思考は、既にゆりかの登録名についてに移っていて)
んー………
(散々悩んだ末、結局はシンプルな二文字に落ち着いた)
("使徒"と)


【では、こちらは〆だ】
【長い間付き合ってくれてありがとう……だ! また機会があったら頼むぜ】
【夜も遅いし、これで俺は落ちさせて貰う。おやすみだ】
341久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2009/07/21(火) 03:36:22 ID:T7Z1Znb4
【見届けさせて頂きましたわ。】
【こちらこそ、長くお付き合いいただきまして、ありがとうございます。】
【また機会があれば、ぜひに。】

【それでは、おやすみなさいませ。良い夢を。】


【スレをお返しいたします。】
342五百磐・舞・エスダート ◆JmfMMi0Cmo :2009/07/21(火) 20:28:17 ID:QNsp4AoA
【名前】五百磐・舞・エスダート(イニワ・マイ・エスダート)
【年齢】16(高等部1年)
【性別】女
【身長】160cm
【3サイズ】83/58/84
【容貌】普段は野暮ったい黒縁の眼鏡をかけ、長い髪を三つ編みに結った地味な文学系少女。
    しかしそれは世を忍ぶ仮の姿。外国人の母の血を色濃く受け継いだ波打つ亜麻色の髪と
    紺碧の瞳を持つ年齢に似合わない妖艶な容姿が本来の姿。
【能力】魔女術。俗に黒魔術と呼ばれる類のもの。
    箒に乗って飛行したり、下等な魔物を使役したり、四元素を操って敵を攻撃したり。
【希望】雑談・バトル・エロールは異性相手なら攻め受け両方、同性相手は受けのみ。
【NG】スカやグロ。死亡、妊娠など後に大きな影響を与えるもの。
【弱点】効果の大きい魔術を使うには、長い呪文詠唱などそれなりの下準備が必要で時間がかかる。
    身体能力はごく普通の女子高生。魔術がなければてんで弱い。
    性行為に関して、男が相手なら精気を吸い取り自分の力に変える事が可能だが
    同性が相手だと同一属性(陰・月)の為それが出来ず、防戦一方。
【備考】北欧の魔女と日本人のサラリーマンの間に生まれたハーフ。
    「舞」という名は隠し名である本名の当て字で、本当の字は魔女の習性として明かさない。
    普段は魔術のかかった黒眼鏡で、瞳と髪の色彩と魔女の妖性を隠している。
    大人しく温和な性格を装っているが本質は傲慢で皮肉屋でプライドが高く゛力゛を得るに貪欲。
    学園一帯に感じる不可思議な「力場」を解明して、あわよくば自分の手中に納めようと
    夜な夜な学園や街を飛び回っている。
343五百磐・舞・エスダート ◆JmfMMi0Cmo :2009/07/21(火) 20:29:16 ID:QNsp4AoA
プロフ投下がてら久方振りに待機を。
344兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/07/21(火) 21:03:12 ID:sokpvqNy
【こんばんは、お久しぶりです】
【よろしければ、お相手をお願い致します。プロフは>>43に】
345五百磐・舞・エスダート ◆JmfMMi0Cmo :2009/07/21(火) 21:06:29 ID:QNsp4AoA
>>344
お久しぶりです。
闇夜に聲を落とした方。

さて、私とあなた過日の因縁がありますがシチュエーションの希望などは?
346兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/07/21(火) 21:13:37 ID:sokpvqNy
>>345

そちらに希望シチュがあれば、そちらを優先でお願いします。
もしこちらに任せて頂けるのであれば、前回のロールからそのまま
通路で遭遇、詰問の流れでいかがでしょう。
347五百磐・舞・エスダート ◆JmfMMi0Cmo :2009/07/21(火) 21:19:42 ID:QNsp4AoA
>>346
流れに関してはそれで宜しいかと。

しかし前回のロールから時が経ち、あなたは闇夜に震わす声すらも枯らしてしまわれた模様。
ならば直後ではなく時が過ぎた後に遭遇・・・というのが良いのではないでしょうか。

私の希望は゛今゛のあなとのロールが行えれば重畳・・・と導入はお任せしても?

348兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/07/21(火) 21:24:19 ID:sokpvqNy
>>347

了解しました。場所や時間、状況に関してのご希望はありますか?
それをお訊きしてから、こちらから書き出させて頂きたいと思います。
349五百磐・舞・エスダート ◆JmfMMi0Cmo :2009/07/21(火) 21:27:04 ID:QNsp4AoA
>>348
時間は゛夜゛が妥当でしょう。
゛昼゛の私を見分けるのは至難でしょうから。
他に関してはご随意に。
あなたのやりやすいようにやっていただければ、こちらから合わせて参ります。
350兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/07/21(火) 21:36:18 ID:sokpvqNy
>>349

了解です。では書き出しますので、しばしお待ち下さい。
351兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/07/21(火) 21:55:33 ID:sokpvqNy
(その日は満月だった。綺麗な月が、帳の落ちた土手を明るく照らす)
(そこにいたのは、少年だった。こんな深夜に、学生服を身に纏って)
(普通でないのは、それだけではなかった。幼い顔立ちを隠す能面のような表情)
(更にその面の上から点々と跡を残す、赤い液体。そして両手に握る二丁の拳銃)

(そして。何よりもその光景の異様さを際立たせていたのは)
(彼の周囲に何十と横たわっている、奇妙な生物)
(その顔や形は人間に似ているが、鱗に包まれた肌や
 水かきのついた手などがその可能性を否定していた)
(その魚人の群れは例外なく心臓、もしくは頭部から血を流し、絶命していた)

――――残存戦力なし。

(周囲の死屍累々といった様子を見渡し、抑揚に欠ける声で少年は呟く)
(その死体を眺める目も暖かみに欠けており、まるで『モノ』を見つめるような冷淡な瞳だった)

(もし先ほどの戦いを見ている物がいたなら、こう言うだろう。『あれは戦いじゃない』、と)
(それ程までに圧倒的なものだった。少年が土手に現れる。
 川縁から、次々と魚人が現れる。次の瞬間には、姿を見せた異形は全て急所を撃ち抜かれといた)
(あまりに無駄のない、完成された動き。殺すことだけを追求した技術)

撤収する。

(そんな大量殺戮を無表情に遂行した少年は、誰ともなく呟くと)
(銃をしまう前に、もう一度だけ周囲の屍の様子を再確認した)



【お待たせいたしました。それではよろしくお願いします】
352五百磐・舞・エスダート ◆JmfMMi0Cmo :2009/07/21(火) 22:13:34 ID:QNsp4AoA
(夜の中天にましますは煌々と光を下ろす新円の月――)
(風情を味わう心の余裕のある者ならば、暫し足を止めて見惚れる月も)
(゛力゛を求め゛力゛に溺れ゛力゛を欲するやつばらにとっては、ただの゛力゛に満ちた天体にすぎない)

゛よい゛夜です・・・。
今宵はまことに゛よい゛夜です・・・。
(ちょうど兵部晶が魚人と対峙していた頃)
(土手の対岸で紅唇を三日月に吊り上げる魔女もまた、そうしたやつばらの一人であった)

(煌々たる皓月に照らされながら方位磁石を片手に土手を歩き)
ふむ、ここならばちょうど良さそうですね・・・。
(方位磁石の針が望む位置にしめされたのを確認し)
(中央に五芒星ペンタグラムの書かれた黒布を広げ)
(角を決められた包囲に合わせて置くと、白いチョークで布の回りに円を描く)
宇宙の四方向を治める全能なる者、その名を示す四つの音・・・
ヨッド・ヘー・ヴァハ・ヘー。
其の音をもってここに界を開き、ここに界を・・・ッ?
『――バシンッ!!』
(しかし魔女の術式は、呪文を唱え始めたその時に激しい音と共に破られた)
・・・これは゛血゛と゛死゛の気配・・・。
誰ぞが近くで無用な殺戮を行いましたか。
(もっとも生命の根源に関わる゛死゛は、瞬間的にどんな儀式術式よりも強く゛力゛を)
(発することがある)

(白いチョークの欠片を血の滲む手で握り締め、魔女は゛死゛を振りまいた゛邪魔者゛が)
(いると思しき方向を見やった)
(月光に照らされて対岸に見えるは、線の細い小柄な影――)

【それでは、どうぞよしなに・・・】
353兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/07/21(火) 22:25:14 ID:sokpvqNy
>>352

(いた。こちらには確かに生存者はいない。だが対岸に、一人。少女がいる)
(見られたか?そうであれば、組織の人間を呼ぶ必要がある。面倒だ――――)

(いや。違う。その顔にも服装にも見覚えがあった。
 あの月の夜遭遇した、異形を操作する能力を持つ"魔女"――少なくとも彼女はそう名乗った)
(狙いは何だ?少なくとも、最初からこちらを狙う様子はなさそうだ)
(ならば、会話の余地はあるだろう。彼女が明確に人間を害する
 意志を持っている、という証拠がなければ、人間を殺すことはできない)
(こちらはあくまで、公的な行政機関に過ぎないのだから)

こんばんは。少し、訊ねたいことがある。

(対岸の彼女に、そう話しかける。銃口は地面に向けたままだ)
(最も、その指は引き金にかかっている。自分の異能なら、
 この状況からでも少女の額を狙うのは容易い)
(まだ彼女に、こちらの異能は知られていない。問題はない)

なお、あなたに拒否権はない。
354五百磐・舞・エスダート ◆JmfMMi0Cmo :2009/07/21(火) 22:36:24 ID:QNsp4AoA
>>353
(兵部晶が魔女を確認すると同時に魔女もまた兵部晶を確認した)
゛また゛あなたですか・・・。
(少年の姿と声を遠目に認識すると柳眉を顰め)
(術式が失敗した際の衝撃で傷を負った指先から滴る血に汚れた)
(かつては゛白かった゛チョークを無造作に地面に投げ捨てた)

さて゛こんばんは゛と挨拶を返すのが礼にかなった行為なのでしょうが、
さすがに邪魔をされるのが二度目とあっては、礼を払う気も失せるというもの。
(血に濡れた指を、滴るその血液よりも紅い舌で舐め取り)
(自らの血を化粧とした禍々しくぬめる紅唇を吊り上げる)
(しかし兵部晶を見据える紺碧の瞳は笑ってはいない)
私に尋ねたいこと?
はて、なんでしょうか・・・。

それよりも・・・私もあなたに゛お願い゛したいことがあります。
なお、あなたに拒否権はありません。
(怒りと苛立ちに満ちていた魔女の瞳は)
(少年の言葉を模した皮肉を発した時だけは可笑しそうに細められた)
355兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/07/21(火) 22:50:23 ID:sokpvqNy
>>354

(特に思うところはなかった。その指から滴る鮮血にも)
(それを舐めとる艶やかな仕草にも。どことなく食虫植物を連想した、妖しげな唇にも)

こちらに敵意はない。どちらも、そうとは気付かず行っただけだ。

(どうやら彼女は、彼女の使い魔と化した異形を葬ったのを、未だに根に持っているようだ)
(さて、どうしたものか。それを口実にこちらの命を狙ってくるのなら、
 『正当防衛』として彼女を始末できるのだが)
(ひとまず、会話を続けよう。距離、状況はこちらが有利と見る)

良いだろう。こちらの質問に答えたなら、そのお願いとやらに耳を傾ける。

こちらの訊ねたいことは、あなたは何の目的で異形を操作しているのか。
と言うよりも、何の目的で夜の街をさまよい、魔術とやらを行使しているのか、といった所だ。

(じっと感情を宿さない瞳が、魔女の挙動を見つめる)
(妙な真似をしそうになれば、即座に引き金を引くつもりだ)
356五百磐・舞・エスダート ◆JmfMMi0Cmo :2009/07/21(火) 23:10:04 ID:QNsp4AoA
ふ・・・く、ははッあはは・・・!
(少年の言葉に、というよりはこちらを見据える少年の゛瞳゛に可笑しみを覚える)
(ようやく血の止まった指を口許から離し魔女は高らかに哄笑した)
(いつかの夜にみた゛迷い゛も゛痛み゛もない瞳)
(まるでガラス玉のように、美しいけれど゛何もない゛瞳)
(そうまるで――今しがた彼自身が作り上げた゛死せる者゛のような、それ)
゛敵意はない゛と・・・そうですか。
ならば私達はよい゛お友達゛になれるやもしれませんね?
(あれから幾つかの夜を越えた間に彼の身に何があって何が彼を゛殺した゛のか)
(それを探ろうと、意味のない皮肉に鍵となりそうな言葉を混ぜて魔女は嘯く)
年の近い男と女・・・゛恋゛に落ちてみるのも面白いかもしれません。
そう・・・あなたに゛敵意゛がないのなら。
(゛嘘゛とわかっていながら愉悦に目を細めて笑む)
(確かに能動的にこちらを害そうという゛敵意゛はないだろう)
(だが返答次第によっては躊躇なく殺害にかかるだろう冷えた゛敵意゛は感じている)

さて、異形を操作する目的・・・ですか。
゛便利゛だからですよ。他にどんな理由があるのでしょう?
人が車を使うのに、洗濯機を使うのに・・・明確な゛理由゛なぞ、それで充分では?
(応えてやる義理もなければ義務もない)
(だが少年の゛闇゛に興味を持った魔女は)
(少しばかり彼と遊んでやってもいいかという気分になっていた)
私は魔術を扱う魔術の徒、術を極めんとする崇高な志に俗な理由などつけられませんし、
夜を歩くのは夜の方が昼よりも魔術に都合がよいからです。
(ゆるく首をかしげ亜麻色の髪を傷付いていない方の指で弄びながら)
(嘘ではないが、完全に真実ではない答えを返す)

・・・さあ、答えましたよ?
私の゛お願い゛も聞いて頂けるのでしょうか?
357兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/07/21(火) 23:21:20 ID:sokpvqNy
>>356

あなたに、人間に対する敵意がないのであれば。

(目の前の少女が高らかに笑う。幻想的な月光と合間っていう、
 その姿はどこか完成した、一枚の絵のような雰囲気だ)
(しかし、それだけだ。今の自分の感情を揺るがすほどではない)
(ましてや恋心など、自分からは最もかけ離れた感情だ。
 誰であろうと、抱くはずも、その必要もない)

………。

(彼女の返答を聞き、小さく息を吐く)
(それは確かに質問の内容の答えにはなっていたが、
 まるで自分の望むところは、こちらに訪れることはなく)
(この少女はそれを知っているのだろうか。
 自身の髪を弄う様子を見ながら、そんなことを考える)

言っただろう、耳を傾けると。応じるかどうかは、内容次第だ。

(ひとまず次は彼女の番だ。こちらが強行的な姿勢を見せるのは好ましくない)
(核心への質問は次に回そう。最も、次があるかどうかは、彼女の"お願い"とやらに左右されるのだろうが)
358五百磐・舞・エスダート ◆JmfMMi0Cmo :2009/07/21(火) 23:43:31 ID:QNsp4AoA
>>357
(゛友゛は親しく共にあるモノ゛恋゛は欲し求めるモノ゛敵゛は恐れ憎むモノ)
(単語には単純な意味そのものだけでなく゛言葉゛から得るイメージがある)
(意味のない皮肉を織り交ぜてそれらを疑問の形に相手に投げかけたのは)
(疑問として問われれば人は無意識に自分の中に゛答え゛を探すものだからだ)
(明確な返答として返すか否かは全く別として、己に投げかけた疑問は)
(言葉の持つイメージをより深く対象の心理に浸透させる――)
(思ったよりも少年の心の氷は厚く、闇は深いのかはっきりとした反応はなかった)
(――あえていうなら゛恋゛という単語に、その瞳の闇が濃度を増したように感じられたくらいか)

人間への゛敵意゛ですか。
さて、どこぞの誰かさんとは異なり、誰彼かまわず対象が゛ソレ゛だというだけで
敵意を向けたりはいたしませんよ。
もちろん、私の前に立ち塞がるのならばソレが人であろうが魔であろうが・・・、
等しく魔の威をもって踏み潰すだけですが。
(まるで仲の良い友人と世間話をするように、にこやかに微笑み穏やかに話す)
(――言外に牙を剥くなら容赦はしない、と恫喝を込めて)

至極簡単なお願いですよ。
そして正当な要求の筈です。
゛賠償゛をしていただきたいのですよ・・・あなたが壊した私の゛道具゛の。
あれらが働いただろうものと同じ分だけ、私のために働いてもらいます。
今しがたあなたのおこした殺戮のせいで邪魔をされた術式のぶんもです。
なお、先程も言ったようにあなたに拒否権はありません。
(紅唇の刻む三日月を深くして、魔女は空に浮かぶ満月を指差した)
(――魔女の繊手が示す真円の光源が翳る、雲がさしたかと見誤りそうだが・・・違う)
(月光を遮る幾つもの小さな影は次第にその大きさを増していく)
(それは夥しい数の蝙蝠の羽をもつ異形であった)
だってあなたが拒否をすれば、あれらは間違いなく街に下りて、
あなたが気遣う゛人間゛を殺戮するでしょうから。
――さあ、がんばってあれらを゛殺゛してください?
゛私の為゛に。
そして゛人間゛を゛殺゛させない為に。
359兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/07/21(火) 23:54:37 ID:sokpvqNy
>>358

その言葉さえ聞けたならいい。あなたがその言葉を、裏切らなければ。
『ガチャリ』

(少年の、小さな背中に担がれたケースが、一人でに開く。
 その中から姿を見せたのは、あの夜彼女にも銃弾を放った89式5.56mm小銃)
(素早く二丁拳銃をしまい装備を換装すると、その銃口を夜空へと向ける)

言動の意図が不明だ。あなたに命令されるまでもなく、異形は全て処分する。
『パラララララララララッ!』

(30発の鋭い鉛弾が、満月を隠す雲めがけて放たれる。
 全て『回転』により飛距離と貫通力の向上した、死神の牙だ)
(弾丸の操作は必要ない。異能で操作しなくとも、全弾命中させる技量はある)
360五百磐・舞・エスダート ◆JmfMMi0Cmo :2009/07/22(水) 00:18:31 ID:qu9CFmAu
>>359
あの夜、私はあなたを゛バケモノ゛を殺戮する゛バケモノ゛と称しましたが・・・。
今のあなたを見るに゛バケモノ゛という呼称は相応しくありませんね。
――そう、今のあなたは・・・殺戮する自動機械。
さながらキリングマシーン、といったところでしょうか。
(硝煙がたなびくなか魔女が少年に囁く声は、銃声に遮られて届かなかっただろう)
(兵部晶の放った銃弾は群雲の如く月光を遮っていた異形を次々と射ち落とし)
(月を覆う゛雲゛を払っていく)
(腕を組んでその一方的な殺戮を見ながら魔女は話し続ける)
(銃声の中で少年に届いていてもいなくとも構わない、独り言を呟くように――)
蝙蝠の羽に黒く醜い身体。
あれらはまるで人が思い描く゛悪魔゛の安易な風刺画そのものだと思いませんか?
あれらは、ある魔女が召喚し使役しようとして失敗した゛悪魔゛の一部。
召喚そのものに力が足りず、その゛影゛のほんの一部だけが具現化したものなのですよ。
地獄とも魔界とも呼ばれる異なる界からこの世界に具現するのに
あれらは世に浸透する人間のイメージを利用して最も適した゛形゛を取ったのです。
(滔々と魔女が話し続ける間にも゛悪魔゛は兵部晶の弾丸によってどんどん数を減らしていく)
ほんの欠片に過ぎないとはいえ……あれらは゛魔゛の力の塊。
私の゛魔゛の力も、ほぼ同質の存在のあれらには効果が薄いのです。
けれどあれらはこの世界の枠に従ってこの世界の形をとったモノ。
・・・ならばこの世界にあまねく゛物質゛の力になら、簡単に゛滅する゛ことが可能です。
(――だから魔女は兵部晶を利用した)
(利用するために下らない問答を繰り返し、兵部晶をこの場に止めた)
(そうすれば・・・異形に異様なまでの憎悪を抱き敵意を向ける少年がどうするか――)
(答えは容易に想像できた。そして思惑通りにことは運んだ)

ご苦労様です。
(やがて月を遮るモノが全て撃ち払われたあと――)
(魔女が勝者を祝福する拍手の音が響く)
(地に落ちた異形は地面に落ちた黒い染みのようなものになり・・・一つの場所に集まっていく)
(遮るもののなくなった皓月の光の下――薄く微笑む魔女の影に)
361兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/07/22(水) 00:45:09 ID:Fs991/0S
>>360

(悪魔が動く。銃弾から逃れるように。―――しかし、その体には鉛の槍が食らいつく。
 不思議なことに、端から見ていると、それは自ら当たりに行ったようで)
(少年は何も感じない。何も恐れない。それはさながら、
 彼女の言う通りの殺戮機械――――キリングマシーンのように)
(異形への憎悪もなく、ただ相手の生命を奪い取る手段を考えることのみに思考は費やされる)

(現在の状況を把握し、瞬時に最適の銃器を選び出す。
 そして後は、相手の性質や習性から動作を予測し
 その位置に弾丸を撃ち込むだけでいい。無用な駆け引きも存在しない)
(まるで数学者が方程式を用いて、問題を解くかのように。
 異形という問題を、培った戦闘技術という方程式で解体していくのだ)
(そして後は、出来上がった予測に乗っ取り行動するだけでいい。
 その楽譜に対してミスをしなければ、何の問題もなく銃声の演奏は終わる)

(流れ出続けた薬莢が止まり、全ての悪魔が地に落ちた)
(悪魔を模した割に、呆気ないものだ。彼女の言う通り、現実の物質に耐性がないようだ)

………成る程。
どちらにせよ、あの異形は処理するつもりだったが。

(続けて姿を表したレミントンM700。その銃口は、空でなく対岸の魔女に)
(利用されたとは思わない。こちらは任務を全うしただけなのだから)
(だが、不穏な空気がする。禍々しく、黒々とした闇のような気配だ)

何をするつもりだ?

(いつでも引き金は引ける。ただ、厄介なのが、彼女の扱う異能―――魔術についてはデータがないこと)
(故に、何が起こるか分からない。楽譜を作ることが出来ない。
 よって、判断が通常より一手遅くなるのだ)
362五百磐・舞・エスダート ◆JmfMMi0Cmo :2009/07/22(水) 01:14:57 ID:qu9CFmAu
>>361
本当にお見事です。
(銃を突きつけられてなお、魔女は紅唇を吊り上げて乾いた拍手の音を響かせる)
(生あるモノを無慈悲に殺戮する鉄の塊――゛悪魔゛を相手に威力を奮ったものと同種の)
(それを向けられているにも関わらず、まるでその死の司が目に入っていないかのようだ)

簡単な話しです。
自らの力量も弁えずこれらを使役しようとした魔女は
自らの生命でもって己が無知を償いました。
元の持ち主が死体となってしまった以上
使う者のいないこれらを私が頂いてしまっても何の問題もないでしょう?
(元は異界の゛魔゛の力の一部であったそれらは、一度は具現した形を破壊され)
(゛殺゛された事で何の恣意も持たない只の゛力゛の塊になっている)
(魔女はそれを我が身に取り込んで我が物としようとしているのだ)
私がここにいたのも、そのためです。
そのために月のもつ゛力゛を扉としてあれらをここに導き、術式でもって下すつもりでした。
もっとも、その術式はあなたに邪魔されてしまいましたが。
(魔女が述懐する間にも、闇色の染みはどんどんと集まって魔女の影と一体化していく)
・・・ですが、考えようによってはかの術式でもって事を行うよりも
こうしてあなたに手伝っていただいたほうが遙かに事は楽に進みましたし、
結果良ければ全て良し、でしょうか。

さて、目的も達成しましたし今宵はこれにてお暇しましょう。
では・・・またいずれに。
以前の゛貸し゛はこれで帳消しとします。
あなたが変わらずに夜を往くのならばまたお会いすることもあるかもしれませんが・・・、
その折もまた今夜のように゛仲良く゛出来れば重畳です。
(身勝手なセリフと共に魔女が振った右手には、忽然と箒が現れる)
(それに跨って飛び去る刹那、少年を振り返った魔女の碧眼が愉悦と皮肉に細められ)
その手にお持ちのモノと同じく・・・殺戮する機械と成り果てたとしても、あなたも年頃の男の子。
命短い先を悔いぬよう゛恋゛のひとつも謳歌するのがよいでしょう。
(先刻の駆け引きで少年から僅かなりとも手ごたえのあった゛恋゛の言葉を術として)
(彼がその単語に思い浮かべるだろう゛人゛を幻影として映す)

(――夜の闇そのもののような髪と瞳を持つ女性の姿をした幻影が)
(今の兵部晶にどの様な影響を与えたかを確認しないまま、幻の女を煙幕がわりに)
(魔女は夜の空へと飛び去って行った)

【リミットを迎えてしまったので、勝手ながらこれにて〆とさせていただきます】
【長くなりすぎたことを詫びると共に本日のお相手に感謝します】
【それではまたいずれに・・・】

363兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/07/22(水) 01:53:35 ID:Fs991/0S
>>362

それならば好きにしろ。僕に止める権利はない。

(彼女が己の異能を用いて何をしようが、他人への害がでない限りは殺すことはできない)
(例えどんなに怪しい動きを見せようが、確たる証拠がない限り。公的機関の限度だ)

(仮に彼女の言葉を信じ、少なくとも今は人民を傷付ける意志はないとしよう。
 しかしそれでも、少女の本当の狙いがよいものではないような気はしていた)
(魔女の言葉に惑わされないよう、あえて返答はしない。少なくともこちらに非はないつもりだ)
(異形の処理、つまり人民を守る行為は多少の犠牲を払ってでも遂行すべきもの。
 その過程で偶然他人の使い間を殺害したり、儀式を中断させても、仕方のないことだ)

……………。

(虚空に現れた箒を見て、単純だがやはり彼女は魔女ということを再確認する)
(仲良く、など自分には存在し得ない概念だ。
 自分にあるのは任務における協力関係のみなのだから)
(ただ彼女が狩りの協力を申し出るなら、断る理由はない。
 最も、他人の手を借りる必要があるような得物にはここの所出会っていない)

(夜空に消える彼女を見送りながら、レミントンと89式5.56mm小銃をケースにしまう)
(―――と、何の前触れもなく、彼女は現れた
 黒い瞳、黒い髪。見紛うことなき、媛名葵の姿)
(それに対して、少年は一瞬の躊躇いもなく―――ケースを振りかざした)
(打撃に手応えはない。けれどその姿は、霞のように段々と宙に溶けていく)

―――――邪魔だ。

(幻影なのは分かっていた。最も、本物だったからといって
 動揺する理由もない。彼女はただの任務の仲間なのだから)
(もしここで魔女に召還されるような存在になってしまっていたら、
 それだけの存在だったというだけだ。友軍としての価値はない)
(そのまま行く手を遮っていた彼女の位置を通り抜け、自宅へと向かう)

(――――順調だ。何の問題もない)
(確実に、心が揺れることはなくなってきている。
 戦闘技術も格段に向上している。順調に、異形を殺す機械へと成りつつある)
(愛情など必要ない。機械が動くのに、そんな物は不要なのだから)

(既に歯車は回り始めている。少年の心はゆっくりと、だが確実に凍りついていった)



【はい、今夜はありがとうございました】
【また機会があれば、こちらこそよろしくお願いしますね】
【それではお休みなさい、舞先輩。ノシ】
364八雲 安 ◆BP8OhjNRmk :2009/07/22(水) 18:55:45 ID:kXD8BrNh
【名前】八雲 安(やくも いづき)
【年齢】3
【性別】女
【身長】170cm
【3サイズ】95/58/93
【容貌】腰まであるストレートの淡い水色の髪、黄色の瞳。私服は黒いワンピース。
【能力】体長約3mの四枚翼の白龍に変身する。変身可能時間は一時間、無茶をしてもそこから30分が限度。
限界を越えると変身強制解除。変身解除後は全裸。能力行使時には体から燐光を放つ。
変身後は口から炎などを纏った弾を撃ち出す。
【希望】戦闘、日常
【NG】グロ、スカ
【弱点】変身してない状態。変身後の持久戦と翼へのダメージ。
【備考】異形や異能の研究機関が作った人と異形のキメラ。髪・瞳・成長の早熟は異形の血に因るもの。
学園には高等部二年次から編入、現在三年。編入の目的は異能についての調査。
軽い口調で喋り、異形についても気分次第で対応、いいかげんな態度が多い。仕事はちゃんとする。

【規制解除されたので、プロフ投下。そして落ちです。】
365御木本 正太郎@置きレス ◆MikiUuyalc :2009/07/22(水) 23:30:22 ID:vjYG8lKF
>>86
……あれーどこかで聞いたよーな。
(自分自身が今日。いや出会った日から会うたび目の前の少女にかけた言葉)
(鏡のようにそれが返ってきて、改めて立場が逆転していたことを実感する)
(いつも六花が新しいことに感動するように、自分もまたはしゃいでいたのだ)

文芸誌同好会。
(が、はしゃぐあまりに感覚も思考も理性もどこかネジが緩んでいたようだ)
(ツーショットニアミスや視線正面衝突といった事故が多発していた事もあり)
(そんな中聞こえてきた単語を解釈するのには時間がかかって、一度声に出す)

いろいろ調べてくれたんだ。
(勇気には感謝したのに、まぬけにも探し当てるまでの苦労は思い至らなかった)
(そもそも六花と何度も会っている訳の一つは、街を案内するという約束なのだ)
(つまり目の前にあるのは、初めての道を辿って買ってきてくれたチョコレート)

もらえてすごく嬉しいのに、まだまだこれの価値をわかってなかったねえ。
六花がお店を探して道を調べてぎゅうぎゅうの中に入って、自分で味を確かめてくれたチョコ……。
全部食べる前に気づけてよかったー。
(これが六花の帰ってしまった後だったらきっと後悔していただろう)
(まして一度も考えることがなかったら、罰が当たっていたに違いない)
(彼女がチョコに籠めてくれた気持ちは一片残らず受け取りたい)

そっちのほうに散歩することになったら、案内してもらってもいーい?
六花が選んでくれたお店、生で見てみたいなあ。
(また行き先が一つ。また幸せの記憶が一つ)
(塔のように積み上げられるそれは輝いて)

ん、あんまり急ぐと先に食べ終わっちゃうからね。
せっかくだから、ごちそうさまも一緒にー。
(焼き芋の時のことを思い出して、くすりと笑う)
(積み上げてきたそれもまた眩しくて、目を閉じ)

(この塔がずっと、ずっと朽ちませんように)

(手紙の入った紙袋を、そっと撫でた)
366鬼塚蝶子 ◆WWl9wVZZQY :2009/07/23(木) 21:36:31 ID:D/tpqb5D
少し待機させてもらうわ。プロフは>>26ね。
367鬼塚蝶子 ◆WWl9wVZZQY :2009/07/23(木) 21:58:47 ID:D/tpqb5D
では待機解除。今夜はこれで失礼するわね。
368春日井 蜂子 ◆gMVWNwUZlg :2009/07/23(木) 22:03:18 ID:HdCrp4m1
【久しぶりに来れたのでプロフを置いていきます】

【名前】春日井 蜂子(かすがい ほうこ)
【年齢】17歳(高2)
【性別】女
【身長】158cm
【3サイズ】78/57/80
【容貌】肩下まで伸ばした、細く柔らかな毛質の明るい茶髪。
    少し幼く見える丸顔に赤縁眼鏡かけて背伸びをしている(つもり)。
    撫で肩細身と、少し頼りなく見える体型だが、至って健康。
【能力】《錐使い》
     常に数え切れない程の錐を装備し、これを相手に投げて攻撃する。
     1本を投げるのは勿論のこと、数本を一度に投げることも可能。
     また、雀蜂の毒成分のある液体を小瓶に入れて持ち歩いており、錐に塗布することも。
【弱点】武器の喪失。体の動きを抑制される。幻術や魔術。熊。
【希望】軽めの戦闘。日常。エロール。雑談。基本、楽しめることには積極的に参加したいなぁと。
【NG】大スカ。大怪我〜死亡。
【備考】蜂を神として崇め、生きるための武器として用い、古くから妖魔や異形と戦ってきた一族の子孫。
    とはいえ本人は戦う相手を探すわけでは無く、相手が現れたら戦うタイプ。
    普段は生徒会で淡々と書記を担当している、落ち着いた性格の普通の女子高生。


【今日はロールする程時間がないから、避難所に挨拶してから落ちます】
369島田 六花@置きレス ◆Rikka6HNi6 :2009/07/24(金) 01:58:14 ID:JlWHaFRQ
>>365
だって、せっかくのプレゼント、ですもの。
いちばんあげたいものをあげたい、って、思ったのです。
(大変な思いをしたり、悩んだり。しなかった訳ではなかった)
(けれど、それで良かったと思う)
(『苦労が報われる』どころではない。もっと大きなものが、返ってきたのだから)

(その価値は、十分すぎるくらいに分かっている、のだが)
…………う、うぅ。
(それを、こうも真正面から評価されると、却ってどう反応して良いものやらと)
(返す言葉に詰まってしまうのだった)

……は、はいっ。ぜひにっ。
あのお店、チョコレートだけじゃなくて、ケーキやクッキーも、売ってましたのでっ。
(ぽんと手を叩いて、承諾。断る理由などない)
この前は、バレンタインだからチョコをたくさん置いてたみたい、なのですけれど。
今度行ったら、また違うもの、置いてるかもしれないのです。
(六花の白紙ばかりの予定表に、ひとつ「やりたいこと」が追加された)
(この「やりたいこと」が、いつか「大切な思い出」に変わりますように)
(それが叶うくらいずっと、彼と「おともだち」でいられますように)

そ、それならわたしこそ、ゆっくり食べないと、です。
でないと、わたしが先に、食べ終わっちゃう。
(欠けた部分のだいぶ増えたケーキをじーっと見つめ、呟く)
(口に入れれば、甘くておいしくて、しあわせだけれど)
(そのぶん、この有限のひと時を終わりに近づけてしまうのだ)

(その時、ふと彼の手が紙袋に触れたのに気付く)
…………。
(あれを読んで貰うには、六花が帰らなければならないのだ)
(六花自身が、そう頼んだのだから)
(今日ここに来た目的の何割かは、それなのだ)
(ほんの些細なことかもしれないけれど)

(だから、急がないけれど、浪費もしない)
(フォークを口に運びながら、ここにある時間だけを、愛おしむ)
370紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2009/07/24(金) 22:43:50 ID:ABgOkRLj
(覆い茂った草木を掻きわけて目指すのは河川敷。むっとするような熱気と、肌で感じる雨の)
(気配。彼にとって日本の夏の匂いとはそういうものだ。遠くから聞こえる蝉の声がそれに拍車)
(を掛ける。藪を抜け、ごつごつとした石を踏みしめて周囲を見回す。何もいないし誰もいない)
(人間の気配も、それ以外の気配も。ただ川の流れる音だけがする。水辺だけあってそれなりに涼しい)

ふん・・・・・・居ない、か。
移動したか、それとも単に時間の問題か。
(××学園の開襟シャツを着た紅い髪の男が、周囲を見て何事か呟く)
(その名前を紅裂拓兎と名乗り、周囲に認知されている男だ)
(自らを悪人と名乗る彼は、今日ここにある用事で赴いた)

――牛・・・・・・牛ねえ・・・・・・
牛鬼じゃねえよな・・・・アレって海の妖怪だし・・・・・・
(じゃり、じゃりっ・・・・・・石を踏みしめつつ、用心深く周囲を探る)
(藪の中も、川の中も。誰かが通りかかれば直ぐに察知できるだろう)


【ではこんな開始で】
371青江結 ◆1TsjQVwL82 :2009/07/24(金) 22:57:40 ID:HEGkpeNv
(七月の太陽は雲に隠れてなお、眩しく、暑い)
(湿度は高く今にも雨が降り出しそうな空だった)
(河川敷のごつごつとした石の路を静かに歩く)
(妖を探しているのだったが、静かな自然)
(水辺の涼しい風ばかりで、怪しい気配も何もない)

あら、雨が降りそうですね。
傘を持ってきていて良かった。

前方草むらに……一名?どなたでしょうね?

(いざとなれば不可視の結界を解き刀を手にするため)
(手を後ろに回す。)

こんにちは。
……あらあら。偶然ですね。
お悪さの企みでございますか?

(眼を丸くしたのも一瞬で、少しからかうように声をかける。)

【はい、お願いします】
372紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2009/07/24(金) 23:06:40 ID:ABgOkRLj
ん・・・・・・?あー・・・・・・あんた・・・・・・
確か、確か・・・・・・あえいうえお・・・・・・青江、だったか。自称善人の。

(草同士が擦れあってざわめく音が聞こえた。誰かが接近している)
(後ろを振り向くと、そこから誰かが出てくる処だった)
(髪の長い、何処か精巧に作られた人形を彷彿とさせる容貌の少女は)
(確かに何処かで見た顔だった。そう遠くない昔に、一度だけ)
(結界を操り、鬼の笑みを浮かべ異形を圧殺していた退魔師の少女だった)

期待に添えず悪いが、今回に限っては正義の味方の真似ごとだ。
あんたさ、この辺で『黒い牛』みたいな異形見かけたことないか?
ちょいと、そいつに用事があって。見てないなら構わないんだが。

(近所の子供たちが此処で遊んでいて黒い牛を見かけたと言う)
(怖いもの知らずの一人が近寄って見ると、その牛は煙となって消えたと言う)
(――翌日、その子は酷い高熱を出して学校を休んだ。不用意に異形に接すれば)
(こうなるのは明白だが、予備知識も覚悟もない子供にそれを期待するのも酷だろう)
(その話を聞いた彼は、学校が終わった放課後、その『牛』とやらを見つけに行くことにした)
(理由は、子供たちが安心して遊べるようにする為だった。その行為の矛盾については語るまでもない)
373青江結 ◆1TsjQVwL82 :2009/07/24(金) 23:15:09 ID:HEGkpeNv
>>372
あらあら。
紅裂さんでしたか。
あの水晶の綺麗な異能の。

(そこにいたのは赤茶色の髪、ピアスただの不良少年ではなく)
(死の匂いを薄い香水のように纏わり付かせているような)
(忘れがたい印象の男だった)

あら、そうですか。
気まぐれそうですから、そういうこともあるのでしょうね。

……奇遇ですね。
私もその異形を始末するよう命じられまして。
今上流から結界を張ってきたところです。

大きな被害は出ていないようですがどうも神出鬼没なようでして。
苦労しているようです。

(小さな札を取り出して肩をすくめてみせる。)
374紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2009/07/24(金) 23:24:08 ID:ABgOkRLj
――気紛れ・・・・・
ああ、そうかもな。夏の陽気の所為だな。
今年の夏も暑いもんな。今年はどれだけ死人が出るのやら。
熱中症には気をつけようぜ、お互いに。
(或いは、そう思っていた方がいいのかも知れない。矛盾を抱え悶えているよりは)
(「気紛れ」なんて説明にすらなっていない曖昧な感情に縋った方が、いいのだろう)
(だから、口に出すのはいつだってくだらないことでしかない)

なるほど、ご苦労さまだぁね。
あのさ・・・・・・この間会った時ひょっとして――と思ったんだが。
もしかしてアレか?あんたは代々の退魔師だったりするのか?
この街じゃ異形狩りなんて珍しくもないが、血統書付きの退魔師はそんなにいないしよ。
(青江のその立ち振る舞い方、その端々から感じられる表現できない「何か」が引っ掛かった)
(それは「伝統と血統」に起因するものなのだろうか。古い因習を現代に繋ぐ家柄の人間には)
(新参の退魔師や異形狩りには無い、そういう積み重ねがある。その積み重ねが滲み出ているのだ)
375青江結 ◆1TsjQVwL82 :2009/07/24(金) 23:32:13 ID:HEGkpeNv
ふふ、ではそういう事にしておきましょうか。
熱中症などには塩飴が良いそうですよ。
お1ついかがです?
(男の微妙な表情の変化に気づきもせず)
(白い飴を1つ差し出す。)

はい、そうですよ。
まあ、退魔の名門の分家…というと微妙な位置付けですが。
一応代々の退魔の家柄ですね。
私の物は異能でなく結界の術ですが。
(特に隠すことでもなく、あっさりと認める。)

あなたは……なんでしょう_
代々の退魔の方とは少し違う気がしますね。
後天的な異能や、型にはまらない雰囲気がありますが。


(破滅的、或は刹那的な苛烈さを感じさせる男)
(代々の退魔士や、組織の人間には持ち得ない空気を持っているように感じられた)
376紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2009/07/24(金) 23:48:08 ID:ABgOkRLj
・・・塩飴って、おい。何やら通な食いものだな。
ん、じゃあコレと交換な。まだ溶けてないから。
(差し出された飴と引き換えに、自分もまたポケットから)
(包まれた飴玉を差し出して手渡す。ソーダ味とメロン味だ)

名門の分家ねえ。要するにプランBか。
血筋を途絶えさせない為の。
――異能を代々継いでる方が珍しいんじゃないか。
突然変異だしな、異能ってのは。
(確実に継げるとは限らない異能より、マニュアルのある技術の方が汎用性がある)
(紅裂拓兎はそう考える。血統に定着した異能は既に異能とは言えず「一族の特質」)
(と呼ぶべきだろうか。そういう退魔師の家系も少なからず存在するようだが)

俺はただの異能者。力が使えるってだけの、一般人。
もしかしたら、遠いご先祖様が異形だったり、高名な術師だったかもしれんけどな。
まーあ、それを家系図を遡って調べる気力はねぇわな。俺はオンリーワンでいい。
(魔力の循環効率を上げ。身体中にきらきらと煌めく珪素を纏い、あの晩に見せた様に)
(川上から吹き下ろす風に乗せて乱舞させる。それは一夏の幻想のように儚い風景だった)

ん、それで仕事熱心な青江さんよ。今日は何も収穫なしってわけか。
あんたに見つけられないなら、もしかしたらいないかもな。
結界の気配を察してさっさと逃げたか。
(自分で言いつつ、その可能性は少ないだろうと見当をつける)
(異形は決めた餌場を動くことは少ない。群れ単位で移動する異形も存在するようだが)
(今回のケースには当てはまらないだろう。何らかの理由があって「そこ」にいる異形なら)
(滅されるまでは「そこ」にいる。さながら自縛霊の如く、その土地に執着するのだ)
377青江結 ◆1TsjQVwL82 :2009/07/24(金) 23:58:43 ID:HEGkpeNv
あらあら、これはどうも。
ではメロン味を頂きましょうかね。
苦手な方も多いようですけど、美味しいですよ?塩飴。
最近だと薬局でよく売っているかと。

プランBとは良く分かりませんけれども。
まあ、そういうことです。
どうでしょう?
兄と姉の一人は異能を持っているようです。
見たことはないのですけれども。

一般人……ですか?
それも信じがたい話ですけれど。
(嘘でしょう?と眼を合わせて笑う)

……相変わらず綺麗な能力ですねえ。
幻想的で。
(しばらくうっとりと見とれる)
(おそらくは致命的な隙で、数秒後にはっと我に返った)

ええ、残念ながら。
それは、無いでしょう。
巧みに隠れているか、或は子供の前にしか姿を現さないか。
どちらにせよ面倒なものです。
378周防九曜 ◆Ud10gay1wA :2009/07/25(土) 00:16:10 ID:gTh636Dy
好んで食べる奴も少ないだろ、塩飴。
ん・・・・・・なんともまた・・・・・・
(物々交換を終えて、ひょいと塩飴を口に含む)
(感想はその曰く言い難い表情から推して知るべし、だ)

「結界の生成に特化した能力を持つ血統」でありながら他の能力も併せ持つってことか。
ふうむ・・・進化ってのは多様性を求めるからな。そういう事もあるかも知れない。
炎術の扱いに特化した家系から、風術使いの才能持った人間が現れることもあるらしいし。
――ははは、一般人さ。多少妙な連中とつるむ縁があっただけの。
(眼と眼を合わせつつ、相手に合わせて軽薄に笑う)
(魔王の契約者である事を明かせば、喜んで彼女は襲いかかってくるだろうか)
(別にそれでもかまわないのだが、今はいつもの様に適当に調子を合わせて笑っておく)

警戒すんな。こう見えて紳士的なんだよ、意外とな。
ほいよ、これはお近づきの印ってことで。
(幻想的に光景にうっとりとして、次の瞬間に我に返る。なかなか可愛らしい部分もある様だ)
(そんな彼女に掌を差し出して、珪素を集約して――出来上がったそれを差し出す)
(デフォルメした星型にも見えるそれは、桔梗の形を模した硝子の花だ)

なるほど、出現する条件があるってことか。
ち、流石にそれは困ったな。誰か連れてくるわけにもいかんし・・・・・・
(汗ばんだ前髪を掻きあげて、わしゃわしゃと掻き乱す)
(仮に『黒い牛』が子供の前にしか現れない異形なら、今回の探索は徒労に終わる)
(それだけでなく、また子供が此処に来る限りにおいて、また犠牲者が出る可能性もある)
(彼女が結界を張っているのなら、そこまで心配する必要もないのだろうけれど)
(――破滅を願う契約者としては、彼女の行為は目的の妨害以外の何者でもないけれど)
379紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2009/07/25(土) 00:17:27 ID:gTh636Dy
【ああ、見なかったことにしてくれ・・・orz】
380青江結 ◆1TsjQVwL82 :2009/07/25(土) 00:27:10 ID:plA54pmt
あら、私は好きですよ?
最初は苦手でしたけれども。
(男の表情を見ておかしそうに笑う)

あれは、技術ですから。
血筋によっては関係ないと思います。
勿論先天的な適性というものはあるのですけれど。

何にせよ例外というのはあって然るべきなのでしょうね。
……一般人にもあなたのような例外があると考えて置きましょうか。
(眼を光らせて笑う)
(探りを入れるように、少し挑発するように)

意外とって……自分で言いますか、それを?

あら……。
ありがとう、ございます。綺麗……。
(本当に嬉しそうに笑って結晶を眺める)
(大事そうに日に翳し、キラキラと光る花を愛でた)

あくまで可能性の1つですが
あなたと私で探して見つからないのでしたら。
その可能性も考慮せざるを得ませんね。
こちらの情報ですと被害にあったのは10歳以下の子供のみ。
そちらはどうでしょう?

……おとりにするには躊躇われる年齢ですしねえ。
困りました。
381青江結 ◆1TsjQVwL82 :2009/07/25(土) 00:27:35 ID:plA54pmt
>>379
【はい、何もみておりませんw】
382紅裂拓兎 ◆upSAKE287c :2009/07/25(土) 00:44:25 ID:gTh636Dy
その血統が、必ずしも適性の高い者を生み出すとは限らない――か。
蛙の子は蛙とは言うものの、鳶が鷹を生む事だってあるだろうし。
(自分の事を省みるに、そういう事は有り得る事だ)
(一般の家庭から異能者が生み出されることもある)
(逆に、退魔師の家系から才能の無い者が生み出されることだってあるだろう)
(天賦――それは確実にある。だが、それはそれを望んだ者にあるとは限らない)

考えるのはいいけど、無辜の民から悪人炙り出すのは止めとけ。
今時『魔女狩り』なんぞ流行らないからな。それじゃ本末転倒だ。
(しれっと肩を竦めて、その眼光を受け流す。どうにも彼女は油断のならない部分がある)
(駆け引き云々ではなく、肌に訴えてくる感覚がそれを告げている。危険と呼べる程ではないが)

よく言われるから、他人に。
――所詮硝子細工だから、丁重に扱ってくれ。
(大事そうに扱われる桔梗の花。それは枯れることはなくても壊れる事はある)
(その気になれば、ぐしゃりと握り潰す事だってできる。彼女にその気があるのならば)

こっちも似たようなもんだな。近所の子供たちが騒いでてよ。
一人、高熱で学校休んでるって話だ。
ふむ・・・・・・仕方ない。出直すとしよう。日が変われば出てくる可能性だってあるし。
(囮なんて言葉が平気で出てくるあたり、その辺の感性は一般人離れしている)
(異形一匹にそこまで労力を費やす気にもなれなくて、だから彼は踵を返す)

じゃあ、俺はそろそろ行く。
仕事、頑張ってくれよ。
(適当な挨拶だけを残して河川敷を立ち去る。夏の風だけが吹き抜けていった)


【と、俺はこれで〆で。お疲れ様でした、と】
【それと・・・マナーに違反する事はしてないとは言え、すみませんでした】
383青江結 ◆1TsjQVwL82 :2009/07/25(土) 00:56:11 ID:plA54pmt
幸か不幸か分かりませんが、そういう事になるでしょうね。
鷹の子が鷹とも限らないところがまた面白いところです。
兄弟ですら、大きな違いがあるのですから。
(偉大な兄、才能に恵まれない姉、両方を見てきた末っ子として)
(自分がどうなるか複雑な心境だった)

そう、ですか。
そうかもしれませんね。

――はい、大事に……します。
(丁寧に両手でもったまま頭を下げる)
(本当に嬉しそうに微笑んで花を更に愛でている)

高熱ですか。
瘴気でも吸ったのか、それとも……?
はい。では、親戚から一名子供をつれてくることにします。
彼女もその家の子ですから、心得ているでしょうから。

お疲れ様でした。
あなたも。出来ればご自愛下さい。
(花はへの感謝から)
(危うい路を歩み続けるような彼に警告せざるを得なかった)

……今日は帰りますか。
(戦闘があって花を壊さないよう)
(大事に大事に抱えて帰路についた)

【お相手ありがとうございました。】
【いえいえ。】
384天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2009/07/25(土) 20:04:20 ID:bye05JbU
【名前】天羽 都(あもう みやこ) ※愛称はみゃこ
【年齢】13歳(中等部第二学年)
【性別】女
【身長】148cm(寝た状態での測定で正確ではない)
【3サイズ】B75(60C)/W52/H76、けっこう着痩せする方
【容貌】
栗色のさらさらショートに赤いヘアバンド
色白で目や鼻など顔立ちが全般的に丸く幼い感じ
制服に長めのエプロン、サイハイソックス
ttp://okms.h.fc2.com/uri/amou.jpg
【能力】
・異能に分類される様々な力の増幅/抑制
都に直接触れている対象の【能力】が増幅したり抑制されたりする。
効果はランダムで強く発揮することもあれば何も起きないこともある。
例:魔法の制御が正確になる、機械の動作が不調になる
・生物が持つ一般的な力の増幅/抑制
都の手料理を食べた者は、異能に限らない様々な力が増減する。
胃に残っている間だけ作用し、効果は都の感情や意志に左右される。
一般的な範疇内であり、生物的限界を越えるようなことはない。
例:マラソンで自己ベストを出す、試験で暗算を間違える
※発動と効果はロール相手の方に一任です。
【希望】日常、怪異との遭遇 ※エロールと戦闘は要相談
【NG】猟奇凌辱、強姦、SM、グロ
【弱点】両足不随で車椅子生活、戦闘能力なし
【備考】
十年前、学園教師である両親と共にどこかから旧校舎の屋上へ転落、
下敷きとなった両親のお陰で命は取り留めたものの後遺症で両足不随となる。
引き取り手がなかったため学生寮の寮母に引き取られて学園へ通っている。
明朗活発、世話好きで少し頑固、まっすぐ真当な性格。
料理部所属で自称エース、義母(寮母)仕込みの料理は学内でも評判。
事件のことは覚えていないが両親の幽霊が旧校舎へ出る噂を知って調べ始めた。
【最近の状況や重要な出来事】
・つい最近まで能力を自覚していなかった。
・憧れていた迫水直と伊織津綺子が付き合っていると知って失恋。
・失恋時に一つ目の能力を自覚したが制御できないのは相変わらず。
・二つ目の能力はまだ自覚していない。
・綾香お姉ちゃんがとにかく無事でいることを陰ながら祈っている。
・正ちゃん先輩の自宅に下着を置き忘れた。
・旧校舎で母の幽霊に憑依された。
385天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2009/07/25(土) 20:05:04 ID:bye05JbU
【書き忘れちゃいましたが待機です】
386アンジェラ ◆rdAV3DcvpI :2009/07/25(土) 20:21:02 ID:06R5o7GU
【こんばんは。お相手立候補させていただきます】
【プロフィールは>>209です】
387天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2009/07/25(土) 20:24:23 ID:bye05JbU
>>386
【こんばんはです】
【アンジェラさんは魔女さんですね】
【今日は一つネタがあって待機してたのですが、アンジェラさんは何かありますか?】
388アンジェラ ◆rdAV3DcvpI :2009/07/25(土) 20:31:01 ID:06R5o7GU
>>388
【はい、魔女ですよ。あまり大きな魔法は扱えませんが】
【こちらは特にありません。そちらでやりたいシチュエーションが有れば、それに乗らせてもらおうかと思うのですが……】
389天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2009/07/25(土) 20:36:17 ID:bye05JbU
>>388
では、【】なしで。

もう夏休みなので、舞台は真夏の昼間です。
ちょっとした雑霊に絡まれて迷子になってしまって、みたいな感じです。
40度くらいありそうな気温でふらふら、道路は蜃気楼っぽくゆらゆら揺れて、
いつも通い慣れた道なのに何故か堂々巡りで家に帰れなくなって。
日差しを糧に人を迷わせる怪異で、迷っている分だけ雑霊が生気を吸い取ってしまうと。
雑霊は自分の影に隠れていて、自分の影に向かっていく分には惑わせられない。
それに気がつくと、影の中に潜む雑霊を見つけることができ、追い出すなり退治するなりして解決。
な感じです。

アンジェラさんは、通りすがりに私の影を踏んで巻き込まれるとかどうでしょうか?
390アンジェラ ◆rdAV3DcvpI :2009/07/25(土) 20:43:22 ID:06R5o7GU
>>389
ではこちらも。

はい、了解しました。そのシチュエーションでお願いします。
雑霊は一体で、まずは都さんの影にいるということでよろしいのでしょうか?
391天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2009/07/25(土) 20:48:21 ID:bye05JbU
>>390
雑霊はちっちゃいのがたくさんいるイメージかな?
狐狸の類よりも弱い感じの。
どこに潜んでいるかが分かれば、一撫ででまとめて振り払えるくらい。
潜んでる場所は、私と車椅子の影です。
他に何か確認しておきたいことはありますか?
なければ書き出しを用意します。
392アンジェラ ◆rdAV3DcvpI :2009/07/25(土) 20:53:04 ID:06R5o7GU
>>391
なるほど。了解しました。
いえ、大方把握できましたので他に質問はありません。
書き出しをお願いできますか?
それではよろしくお願いします
393天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2009/07/25(土) 20:59:11 ID:bye05JbU
>>392
…………はぁ。
(ちらっと空を見上げると、一面に広がった青い空に一筋の飛行機雲と燦々と輝くお日様があって)
(下に視線を戻せば、真夏の太陽に照らされた道路からゆらゆらと陽炎が立ち上っている)
なんだろ、夏バテ、でもしたのかな。
(午前中に寮をでてから、かれこれ2時間以上はたっている)
(ちょっとした買い物だから、いつもならお昼前に戻れているはずなのだけど)
のど、乾いた……。
(額の汗をぬぐい、太ももの上に置いたペットボトルを手に取るが、もう空っぽだった)
(周囲は住宅街の真ん中で自動販売機は見あたらず)
(少し行けばコンビニがあるはずだけど、そこにもたどり着けない)
(なぜか分からないが、ずっと同じ場所を堂々巡りで、通い慣れた道なのに、なんでか迷子で)
ふぅ……。
(携帯も電池切れ、夏休みだから涼しい格好で帽子をしてたのが幸いだけど)
(アシスト機能があってもそろそろ車椅子を動かすのが辛くなっていて)

【ではでは、こんな感じで】
【よろしくお願いします】
394アンジェラ ◆rdAV3DcvpI :2009/07/25(土) 21:19:48 ID:06R5o7GU
>>393
英国よりは熱いとは聞いていたけど……これほどとはね。
(絶えなく浮かぶ汗をハンカチで歩きながら、寮へと向かって歩いていくアンジェラ)
(強く差す日差しに加え、コンクリートから湧き上がる熱気が彼女を焼く)

あら……
(熱気で揺らぐ空気の先に見えたのは、道に迷う車椅子の少女。学園の生徒だろうか)
(彼女も長く外にいたのか、多量の汗をかいておりかなり疲れているように見える)
(このままでは熱中症におなる可能性もある。「放っておくわけにはいかない」と、アンジェラは即座に判断した)

あの……大丈夫ですか?
どこかお探しなら御案内しますよ。
(正面に立ち、軽く微笑みながら流暢な日本語で都に話しかけた)

【それではよろしくお願いします】
395天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2009/07/25(土) 21:32:45 ID:bye05JbU
>>394
……?
(足下に影が落ち、それをたどると女性の足があって)
あ、どうも。
今日はいつにもまして暑いから、日差しにやられちゃったみたいで。
(見上げると、エキゾチックな顔立ちをした黒髪の少女がいた)
(日本語は達者だけど、もしかしたら海外の人かもしれない)
探すというか、寮に戻るだけなのに、ぼーっとしちゃって。
いい年して迷子なんて恥ずかしいです。
(力なく微笑みながら、また汗を拭う)

【アンジェラさんは、私や北峰綾香さんとは別の寮に住んでいる?】
【それとも同じ寮にすむ誰かを訪ねて、でしょうか?】
396アンジェラ ◆rdAV3DcvpI :2009/07/25(土) 21:48:19 ID:06R5o7GU
>>395
そうですか。今日は暑いですから仕方ありませんよ。
私も帽子をかぶってこればよかったと後悔しています。
(顔を上げた栗色の髪の少女。微笑みを浮かべてはいるが辛そうに見える)
(そんな事を思いながら、彼女の後ろに回り、車椅子に手をかけようとした)

私もこれから寮へ級友を尋ねに行くところです。
よろしければ一緒に行きませんか?
(ここから寮へはそれほど離れていないはずだが、彼女が心配だ)
(そしてそういう心配や不安を見て見ないふりをするのが、アンジェラは苦手だ)
(ハンカチで自分の額をなでながら、都の後ろへ立ち──その影を踏んだ)
397アンジェラ ◆rdAV3DcvpI :2009/07/25(土) 21:49:41 ID:06R5o7GU
>>396 それでは訪ねてということでお願いします】
398天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2009/07/25(土) 22:01:51 ID:bye05JbU
>>396
帽子だけじゃなくて、日傘ももってくれば良かったです。
(いちおう、車椅子に傘をさしておくこもできるけど、あまり格好良くないので雨の日くらいしかしないのだ)
天気予報だと、こんなに熱くなるなんて言ってなかったし。
もしかしたら、35度くらいはいってるかも。
(風でもあれば違ったかもしれないが、悪いことにまったくの無風だった)

寮へ?
お姉さんも学園の生徒なんですか?
(この辺りにある学生寮は学園のものしかないはずで)
ならお願いします。
携帯も昨日充電してたはずなのに電池切れで。
ちゃんと台にはまってなかったみたいです。
(後ろに回った少女を見上げながら、ちょこんと頭を下げる)
私、中等部二年の天羽都です。
(都が離している間、二人の足下、強い日差しでつくられた二人の影が重なり)
(その間を、こっそりと、何かが移動していく)
(まるで影でできた水の中を魚が泳いでいくように)

【都の携帯は雑霊の悪戯です】
399アンジェラ ◆rdAV3DcvpI :2009/07/25(土) 22:22:11 ID:06R5o7GU
>>398
そうですねえ。
まだ7月なので大丈夫かとも思っていましたが、甘かったようで。
(天気予報でではいつも通りだったはずだが、仕方がない)
(人間が把握できる事象なんてわずかなものだということは知っているから)

はい、こちらに留学させていただいています、アンジェラ=トルーマンと申します。
高等部の二年生です。よろしくお願いしますね、天羽さん。
(にこ、と微笑みながらあらためて挨拶をする)
(天羽都と名乗った彼女は、容姿も仕草も可愛らしい少女だった)

あらら、災難ですねえ。
(「充電したのに電池が切れた」という部分に少しの違和感を感じながらも、寮が有るはずの方向へと車椅子を押しながら歩く)
(当然、自分の影へ侵入してきているものには気がつくことはない)

400天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2009/07/25(土) 22:37:50 ID:bye05JbU
>>399
留学生なんですか、すごい。
雰囲気が違っていたけど、とても日本語がうまかったから日本人かなって思ってました。
(驚いているけれど、疲れているのか、少し力がこもっていない感じだった)
(実際、押してもらえているのでほっと一息つけているし)
あん……じゃなくて、トー…トルーマンさん。
日本に来る前から日本語を習っていたんですか?
(昔の米国大統領にトールマンという人がいなかったっけ?)
(姓ではなく名前で呼びそうになったり、姓も呼び間違えそうになったり)
(暑さと披露で頭が回らない)

もしかしたら、コンセントが抜けてたかも。
ピポッて、音が鳴ってた気がしたんだけど、昨日は眠かったし。
(喉が渇いているけど、黙っているのも悪いし、何より留学生というのは興味をそそられるし)
(高等部二年なら誰の友達なんだろうか、留学生がいるなら教えてくれてもいいのに、とか思ったり)
(そうこうしてるうちに、二人は人気のない交差点を曲がる)
(本当はまっすぐで良いのに、何の疑問も持たず、曲がるのが普段の通り道だというばかりに)
401アンジェラ ◆rdAV3DcvpI :2009/07/25(土) 22:58:07 ID:06R5o7GU
>>400
いえ、両親が教育熱心で、昔から外国語は学んでいたので。
でも、せっかくなら覚えた言葉の国には行ってみたいと思いまして、何カ国か留学して回っているわけです。
(特殊な機関で育てられて偵察に来ているんです、とはさすがに言えない)
(一般人用の嘘を言いながら、道を進んでいく)
そんなに気を遣わなくても。
アンジェラでよいですよ。都さん。
(それにしても、暑い。体力以上に精神力が削られていく)
(せめて可笑しなことは言わないようにしようと、会話に意識を集中させる)

そうですか。
私も毎晩確認してから眠るようにします。
(だが、都も辛そうだ。自分よりもはるかに消耗しているのが見てわかる)
ともかく、寮へ行きましょう。このままでは二人とも熱中症になってしまいます。
(額から垂れそうになった汗を拭って、交差点を曲がる)
(曲がった先の道に見覚えがない。だが、不思議と違和感はなく足は勝手に進む)

……あれ?
思ったよりも距離が有りますねえ。
(数分後に、先ほど都と出会った場所でそうつぶやいていた)
402天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2009/07/25(土) 23:19:05 ID:bye05JbU
>>401
うわぁぁ、何カ国もって、日本以外も?
それ、本当にすごい。
教えて貰ったって、ちゃんと覚えられるかなんて別だもの。
(成績は平均で大部分の生徒と同じく授業だけで英会話なんて到底無理だから)
(ちゃんとした通訳ができそうなレベルのアンジェラの語学力は尊敬してしまう)
はい、じゃぁアンジェラさんで。
アンジェラさんって、ええと、天使のエンジェルですか?
(体力消耗してしまうと分かっていても、ついついおしゃべりしてしまうのは女の子の性)
(いちおう、本当に駄目ならそれを伝える判断はある、残っているつもりだから)

……えと?
そんなこと、10分もかからないはず、なのに。
(自分だけなら、暑さで呆けているだけ、という判断もある)
(だけど今はアンジェラさんに押して貰っていて、彼女も道順を知っているようで)
(それでも、さっきと同じ場所にいるは、あきらかにおかしくって)
メビウスの輪、じゃないんだから。
(ぼそっと思いついた言葉を口にして、キャミソールに隠れた胸元の十字架を掴む)
(それは魔除けとかの効果があるお守りで、知り合いの上級生から貰ったものだ)
(都はそれが都の行動をチェックするための発信器だなんて知らなくて身につけているのだけど)
あの、アンジェラさん。
お姉ちゃ……じゃなかった、アンジェラさんのお友達を電話で呼んで貰ってもいいですか?
(年上の寮生はみなお姉ちゃんで、たどり着けないなら、呼んで来て貰う)
(もしいるなら、都が慕う綾香お姉ちゃんがいるなら、このよく分からない事態を解決してくれるかもしれない)

【アンジェラさんの携帯も電池切れで本格的に怪異に気がつく、というのはどうでしょうか?】
403アンジェラ ◆rdAV3DcvpI :2009/07/25(土) 23:45:05 ID:06R5o7GU
>>402
いえいえ。それ以外は特に得意な物はありません。
たまたま、語学が自分に合っていて、環境が恵まれていただけです。
(素直に褒められてしまうと、嘘をついていることに罪悪感を感じてしまう)
(だが、仕方ない。微笑みのまま相槌を打って)

ええ、ではそれで。
angelaとは、使者という意味がありますから
神の使者である天使のangelとも関係があると思っていいでしょう。
……あら。
確かにもうついていておかしくないはずなのですが。
(話をしながらも、何とか早めに都を寮に連れて行ってあげたいと思うが)
(暑さのせいか思考もまとまらず、なぜ着かないのか解らない)
そうですね。
では、級友に電話を──
(手にしていたエナメルバックから携帯電話を取り出して愕然とする)
(自分の携帯電話も電池が切れて電源が落ちていたのだから)

30分前には電池の表示が満タンだったのですが……
何か、おかしいですね。
何か心当たりはありませんか、都さん。
もしくは噂とか、都市伝説とか。
(携帯電話をバックにしまい、真剣な表情で周囲を見回す)
404天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2009/07/26(日) 00:10:54 ID:3N/OkPYL
>>403
へー、知らなかったです。
単に名前に子を付けたのと同じ位の意味だと思ってたけど、元から意味のある単語なんだ。
やっぱり、すごいなぁ。
(自分の名前だから、ということを差し引いても、語学堪能なアンジェラに驚嘆)
(多少は頭が回っていないのを考慮にしても)

アンジェラさん?
(携帯を手にしたアンジェラの様子がおかしいのに首をかしげる)
……えっと。
噂、都市伝説……。
(自分だけでなく、アンジェラもとなると、明らかにおかしな事態に巻き込まれている)
(それは単に巻き込まれたのか、それとも旧校舎のように都の能力が何かを刺激してしまったのか)
そうゆうのは、結構知っている方だと思うけど、この辺りで迷子になる話はあったかな?
(両親のこともあり、手がかりがあるかとその手のことを聞いて回ったりはしたが)
(基本的に広い学園内のことが中心で、外のことについてはそんなに聞いていない)
(なくもないが、基本的に妖魔に襲われたと思われるようなものが中心で)
(迷わされるというのはあまり覚えがなく)
ごめんなさい、七不思議の一つに校舎の屋上から永遠に降りられないってのがあるけど、あれは学校でだし。
(そしてアンジェラが噂や都市伝説について聞いた意味に疑問は持たず)
(けど)
……あ。
(アンジェラに釣られて、周囲を見回したとき、ある物が目に入って、ついつい声が出てしまって)
(それは、ジュースの自販機だった)
(喉が渇いていたから、思わず目を輝かせてしまうほどで)
(その方向は、ちょうど太陽を背にして、自分の影になる方向だった)
405アンジェラ ◆rdAV3DcvpI :2009/07/26(日) 00:41:02 ID:3E57e4yZ
>>404
ええ、今の私たちと同じような状況に陥った人たちが、噂や都市伝説として話を残している場合があります。
この状況を打破する手掛かりにでもなればと思うのですが……
(エナメルバックの中に手を入れ、呪文書をつかむ)
(さすがにバックから出せば都の目についてしまうので、バックに入れたまま)
(万が一の事態に備えて、魔法を使用する準備をする)

そうですか。
ならば新しい原因なのか、それともここから続きがあるのかもしれませんね。
妖怪でも出るのでしょうか。
(あたりを見回してはいるが、何も可笑しなものはない)
(可笑しなものはないが、この場所は見慣れすぎている。さっきも通ったはずではなかったか?)
なんにしろ、原因を解決しなければ寮へ行けませんね。
何とかしたいところですが──ちょっ、ちょっと都さん?
……はい。わかりました。
まあ、この暑さでは仕方がないですからねえ。
(軽くため息をつきながら車椅子を動かす)
(その進行方向には自分たちの影があったが──)

(今、影が動いたように見えたのは気のせいか)
406天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2009/07/26(日) 01:05:53 ID:3N/OkPYL
>>405
妖怪……幽霊、とか?
(公園近くで何人もの人が行方不明になったとか)
(実際に映画やゲームに出てくる怪物に遭遇したこともあるけれど)
(そう言ったことを伝えて良いものだろうか、と悩む)
(そもそも、こんな真夏の真っ昼間にそうゆうのは似つかわしくなくて)
う、ごめんなさい。
それに、今のままじゃ空回りしちゃいそうだし、ちょっと休んだ方がいいかな、って。
(改めて自動販売機を見ると、そろそろ限界かも、と思ってしまうくらい身体の乾きを意識してしまう)

(寮とは違って、目の届く範囲にあるせいか、すんなりと自販機にたどり着く)
(それまでの間、目の前に見える影におかしな動きはなかった)
(それは、見られていると悪さをできない怪異だからだが)
さすがに迷わなかったですね。
えっと、ミネラルウォーターはないから、スポーツドリンクかな。
(財布から取り出した小銭を自販機に入れ、ボタンを押そうとする)
(都の手の届く範囲、それは自販機のすぐ近く)
(そこは車椅子と都の影が自販機の下の影にかかり)
(その位置は都からは見えない)
(ゆえに、それらのうちのいくつかが、自販機の下の影に移って)
……って、あれ? あれれ?
うそ、そんな……お金、飲まれちゃった?
(ボタンを何度も押しても、スポーツドリンクのペットボトルは出てこない)
(影に隠れた、雑霊の仕業)

【時間の方は大丈夫ですか?】
【私は普段とっくに寝てる時間だから結構きつくなってしまっていて】
407天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2009/07/26(日) 01:07:17 ID:3N/OkPYL
【あ、送信しちゃった】
【なので凍結にしてもらってもいいですか?】
【できれば、一眠りして昼間再開だと嬉しいんですが】
408アンジェラ ◆rdAV3DcvpI :2009/07/26(日) 01:16:52 ID:3E57e4yZ
>>406
【こちらも危なくなりつつあったので、凍結しましょうか】
【しかし、今日の昼間は申し訳ないですが解凍できません】
【とりあえず今週は日曜から木曜までの21時半からは可能ですが、いかがでしょうか】
409天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2009/07/26(日) 01:21:22 ID:3N/OkPYL
>>408
【平日および前日夜は厳しいんです】
【置きレスならなんとかですが】

【次は来週の土曜か日曜の昼間ですが、土曜日が地元の花火大会で、雨天は翌日なのです】
【なので、土曜雨なら土曜の昼間か夜、土曜晴れなら日曜の昼間が可能です】
【変則的な解凍可能日でごめんなさい】
410アンジェラ ◆rdAV3DcvpI :2009/07/26(日) 01:28:20 ID:3E57e4yZ
>>409
【了解しました】
【それでは土曜日曜を出来るだけ開けておくようにしますので、予定が確定したら避難所かこちらで連絡ください】
【それと、私の方のレスは今日か明日には置いておきますね】
【それでは今日はありがとうございました。次回もよろしくお願いします】
411天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2009/07/26(日) 01:30:22 ID:3N/OkPYL
>>410
【はい、私の方こそ無理を聞いて貰い、ありがとうございました】
【おやすみなさいませ】
412御木本 正太郎@置きレス ◆MikiUuyalc :2009/07/26(日) 02:36:18 ID:Z5v+mJXq
>>369
なにか、変なこと言っちゃった?
(ケーキを順調にお腹へと送っていた六花の口がもごもごし始めて)
(選択肢を間違、もといお礼の言い方がまずかったかと不安になる)

も、もしかしてまだ何か忘れてるかな。
ごめんね……とっても感謝してるのに10%も伝えられてないや。
でも、こんなにきらきらしてるチョコレートなんて見たことないんだー。
なんたって、六花がいちばんあげたいって決めて持ってきてくれたんだから。
不格好で申し訳ないけど、お礼言わせてほしーなー。
(細い目は綺麗なチョコの包装紙を見て、頭も全てプレゼントに向けられる)
(長さはなくても、共有した時間は一秒刻みでどこを取っても唯一無二なのだ)
(真心をこめて少しでもあったかい気持ちを表そうと、不器用に言葉を紡ぐ)
(相手の表情を確かめる余裕は、どうやら欠片も残っていないようだ)

うん、よろしくー。その感じだとホワイトデーフェアなんてのもやってたりするかも。
でも探して調べて入って確かめてくれたチョコをもらったんだから、それだけじゃー。
(贈り主の勇気や手間や悩みを見出すたび、この甘い物体の名前は長くなっていく)
(しかも、自分はまだ何か見落としているらしかった。次はどんな修飾語がつくのだろう)
(文法はともかく、気持ちとしては探して調べてのほうこそ飾りどころかメインなのだけれど)

はは、お客さまが遠慮しなーいの。
食べたら食べただけ、切り分けるからさー。
正ちゃんにはチョコがあるからねん。
六花が多めに食べるくらいで、ちょうど平等になるともー。
(二人の合作ケーキだって当然たっぷり味わいたいのだけれど)
(なんとなく、それは口に入れた量に関係するものではない気がする)
(葛藤しながらも食いしんぼさんな、美少女の姿を見られるなら尚のこと)
(このままずっと過せれば良いのに……ケーキもチョコも残り少なく)

――ホワイトデーにも、会ってくれる?
もちろん、それまでも毎日門を開いてるけどー。
六花にもこの何分の一かでも……んーん。
これ以上に幸せな時間、プレゼントしたい。
(全部なくなる前にと切り出す。思えば、連絡先も彼女の自宅も知らない)
(そしてそれらも含め、色々とあるらしい事情を聞く距離にはまだいない)
(だからこそ、もっともっと思い出を増やしたい)

来てもらってばかりじゃなくて、待ち合わせるって手もあるねー。
あの公園でもいーし。主賓さんはリクエストあるかなん?
(住まいのことを教えてもらい、迎えにいける日が来るだろうか)
(お姉さまや妹たちのこと、全てを知ることはあるのだろうか)
(その時、自分は力になれるだろうか)

(なりたい。なろう。絶対なるんだ)
413島田 六花@置きレス ◆Rikka6HNi6 :2009/07/26(日) 17:37:47 ID:YbYZkztv
>>412
いえ、言ってません、言ってないの……です、けれど。
(目線が皿と彼の間を往復するばかりで、うまく言葉が出てこない)
うぅん、忘れて、なんて。……んぅ、なんと言えば、いいか……
(心の中には、はち切れそうなくらいたくさんの思いがあるのに)
(それを言葉にできないのは、六花も同じ)

………………っ。
(巧みな言葉なんてなくても、伝わった)
(だから今、自分はこんなに『嬉しい』のだ)
わたし、こそ……受け取ってくれて、ありがとうございます。しょーたろーさん。
……がんばって、良かった、のです。ほんとうに……ありがとう。
(そして、やはりどうあっても、六花の心のかたちを言葉に)すると、『これ』だった)

……ほ。ほわいと、でー。
(そうだ。先ほども聞いたけれど、「バレンタインデー」の後には、「ホワイトデー」があるのだった)
(六花から贈るのさえこうなのに、逆に何か貰ったりしたら、どうなってしまうのか)
(きっと、今日と同じか、それ以上のしあわせで、いっぱいになってしまうだろう)
…………わたし、なんでも、良いのです。その……そ、の…………
(それを考えただけで、また胸が詰まる)

んっ、じゃ、じゃあ……もうすこし、もらえますか?
(遠慮するなと言われても、全くしないのはさすがに無理というもの)
(けれど、食べられるなら食べたいというのも事実。おずおずとケーキの皿をついと彼のほうへと出す)
(切り分けて貰って、大皿に残ったケーキも箱の中のチョコレートも、あと少し)

……も、もちろん、なのですっ。ホワイトデーって、来月の14日、ですよね。
じゃあ、その日に…………っ。
(『これ以上に幸せな時間』――今しがた、考えていたことだ)
(きっと、彼なら意図しなくても、そうしてくれただろう)
(それを、彼は宣言してくれた)
…………はいっ。楽しみに、してるのです。
(六花は目を細めて、大きく頷いた)

そう、ですね……でも、わたし。
……ほんとうに、どこでも、なんでも、良くて。その。
特別なことなんて、なくても……あなたと過ごせたら、それだけで十分、なのです。
(そう、『それだけで十分』なのだ)
(他に何も、望むべきものは、ないのだ)
(自分が何であるかさえ、面と向かって告げられぬ六花には)

……ん、これで、最後、なのです……このくらい、ありましたのに。
(両手で丸を作ってみる。それだけあったケーキも、あとひと掬い)
(名残惜しいけれど、徒に引き延ばす訳にもゆかないのだ)
…………んっ。
(思い切って、フォークを口に運ぶ)
(口の中でスポンジとクリームが溶け、飲み込めばたちまち「吸収」された)
…………ごちそうさま、です。
(努めて、笑顔で。六花は行儀良く、手を合わせた)
414アンジェラ@置きレス ◆rdAV3DcvpI :2009/07/28(火) 23:59:09 ID:EXStuXjh
>>406
ええ、そうです。
幽霊や怪物のせいにされる出来事は、結局原因が解らなかったという出来事の場合が多いですから。
(真剣な表情で周囲を見回し、何とかこの状況を打破しようと思考を巡らせるが)

いえ、すいません。急かしてしまって……
何か思い出したら教えてください。
(悩む都の様子を見て反省)
(謝りながら小さく深呼吸して気持ちを落ち着ける)

ええ、そうしましょうか。
まだ到着までに時間がかかりそうですからねえ。
(自分もポケットから財布を出しながら自販機に近づく)
(相変わらず暑いが、自販機へは真っ直ぐ到達できた)
(ならば、交差点を曲がるときに問題が生じているのではとアンジェラは推測する)
(だが、まだ手掛かりが少なすぎるのでなにも断定はできない)
(そもそも、何者かが干渉しているのかどうかさえ、まだ解っていないのだ)

え?本当ですか?
(確かに都が150円を入れたのを、そしてボタンが光ったのをアンジェラは見た)
(ガシャンと音を立てて転がり出てくるはずのペットボトルが、出てこない)
(いや、待て。そもそもこれは本当に自動販売機なのだろうか。幻覚でも見せられているのではないだろうか)
失礼。私も入れてみます。
(150円入れて、ボタンが光るのを確認。今度はお茶のペットボトルのボタンを押す)
(やはりと言うべきか、ペットボトルは出てこない)
(その原因が、「自分が自販機に注目しすぎたから」だということなど、アンジェラは気づけるはずも無かった)
これは……一体……
(呆然としながらも周囲を見回して不審な物や人がないか探す)
(もちろん、その高さには何もない)

【少し遅くなってしまってすいません】
415名無しさん@ピンキー:2009/07/29(水) 10:34:13 ID:jN/xmQpZ
なあなんでこのスの連中は自分らのスレが空いているのによそを占領してるわけ?
416名無しさん@ピンキー:2009/07/29(水) 11:25:31 ID:hNWMzmHO
このスってなんですか?
417名無しさん@ピンキー:2009/07/29(水) 14:20:56 ID:tTnQQ7sL
くだらない揚げ足取りではぐらかすな。
好きスレや淫水荘は他の利用者も使う可能性があるんだから
自分たちのスレを優先して使うべきってのは正論じゃないか。
418名無しさん@ピンキー:2009/07/29(水) 15:33:35 ID:nN3hNqB8
ここで延々解凍してたら他の人が使えないだろ?
このスレのキャラハンに対して立派な気遣いだと思うがな

別に割り込みしてるわけでなし、空いてるところを誰が使おうが自由じゃないの
>>415の占有の根拠ってなにさ?もともと板自体が過疎なんだから目くじら立てるほどのこともないとおもわれ
419宿題です:2009/07/29(水) 15:54:44 ID:hNWMzmHO
>ID:jN/xmQpZ
>ID:tTnQQ7sL
国語:「占領」という言葉の意味を調べましょう
算数:このスレのキャラハンが他のスレを占領しているという根拠を数値で示しましょう
・このスレのキャラハンが他のスレを使っている頻度と割合を表に纏めましょう
・そのとき、他のスレのキャラハンがどのスレッドをどれだけ使っているかを対比させましょう
・このスレのキャラハンが他のスレを使ったために、ロールできなくなっているキャラハンの数を調べましょう
420名無しさん@ピンキー:2009/07/29(水) 16:09:51 ID:tTnQQ7sL
本スレが塞がってたら避難所でロール相手募ればいいだけだろ。
連日のように居座ってるわけでもなければ
同じ空いてる場所なら自分たちの本拠地を使えばいい。
その言い分は同僚への配慮はあっても
板全体の利用者への配慮に欠けてる主張だな。
421宿題です:2009/07/29(水) 16:35:17 ID:hNWMzmHO
>>420
センセイが出した宿題をちゃんとやりましたか?
>板全体の利用者への配慮に欠けてる主張
このスレのキャラハンが他のスレを使ったために、活動に困難を生じているキャラハンの数を調べましょう。
何の根拠もない主張は、タダの言いがかりです。
わかりましたか?
422名無しさん@ピンキー:2009/07/29(水) 17:32:26 ID:vnMSIL5Z
調べた

好きに使うスレ
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/erochara2/1248015133/
2009/07/19建・2009/07/21・07/25/22:11-07/26/03:06・07/28/21:54-7/29/01:52
7/21・7/25は本拠地使用中 7/28は空き
全84レス中黄昏学園スレの使用52 全体の2/3以上をこのスレの使用者が占めている

連れ込み旅館「淫水荘」
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/erochara2/1245845644/
2009/06/24建・07/25/21:40-07/26・07/26・07/28
7/25は本拠地使用中 7/26・7/28は空き
全186レス中黄昏学園スレの使用51 全体の1/4〜1/3をこのスレの使用者が占めている

25・26・28の3日間はロール場所がない人のための緊急利用スレでもある2スレが黄昏学園スレ利用者で埋められている。
25は本拠地使用中だが26・28は本拠地は空いている
避難所の汎用スレも似た状況だがそっちまで調べる気力はないのでここでは述べない

占拠と取るか取らないかは人によるかもしれないが
他利用者への配慮が足りないと文句が出るのもわかる

>>418
>別に割り込みしてるわけでなし、空いてるところを誰が使おうが自由じゃないの
好きに使うスレの>>1
>使おうと思っていたスレが空いてなかった時などにお使いください
こういうスレは使いたいスレが塞がっていて使えない、本拠地を持たない募集で出会ったカップルなんかが使える
いわば最後の砦、緊急避難用のスレでもある
空いているからと自分たちの本拠地を持っててしかもそこが空いてる人たちによって塞がれていたら、
本来そこを必要としている人たちはどうしたらいい?
ロール場所がなくなればそういう人らは居場所をなくして消える、結果的に過疎が促進するわけだ
自分たちのスレさえ栄えていればそれでいいの?

>このスレのキャラハンに対して立派な気遣いだと思うがな
汎用スレをもっとも必要としている本来の利用者や他のスレの利用者にはまったく気遣いなしで立派?

>>419
>このスレのキャラハンが他のスレを使ったために、ロールできなくなっているキャラハンの数を調べましょう
アホか。
そんなものどうやって調べるっていうんだ。
ロールできなくなっているキャラハンの数を調べられない=ロールできなくなっているキャラハンはいないと論理のすり替えをするつもりか?
423名無しさん@ピンキー:2009/07/29(水) 17:47:12 ID:hNWMzmHO
>>422
>アホか。
>そんなものどうやって調べるっていうんだ
ヒントをやろう。
黄昏学園のキャラハンが黄昏学園以外のスレでロールを行った日の、板全体の稼動スレをチェックしてみろ。
どこもガラガラに空いている。
つまり黄昏学園のキャラハンが汎用スレを一つや二つ使ったところで
ほかにも使えるスレはいくらでもあるってことだ。

>ロールできなくなっているキャラハンの数を調べられない=ロールできなくなっているキャラハンはいないと論理のすり替えをするつもりか?
スレ占拠されて誰も困っていないなら、お前の言ってることは単なるやっかみでしかないからだ。

オリキャラ板はもうずっと長いこと(当初から?)過疎だった。
この黄昏の学園スレにはキャラハンがたくさんいて、ロールしたい奴もたくさんいる。
過疎板でロールしたい奴がロールをするのに、誰の迷惑になるというんだろうか・
板違い、スレ違い、LR違反をしているわけではない。
ただこの板の趣旨に沿ったロールをこの板でやっている、それだけのことだ。
424名無しさん@ピンキー:2009/07/29(水) 18:05:48 ID:C6ANhAIx
問題なのは本スレを空けてロールをしていた日に
楽屋なり他スレなりで「移動場所がありませんね、どうしましょうか?」という
会話になったかどうか。昨日の楽屋を見たがそんな会話にはなっていないし
他スレでも本スレ空けて移動というのはよくあることだ。
それでも行き場に困ったりしないのがオリキャラ板。

お前がなにサロンから来たのか知らないがあっちみたいに混んでないんだ。
425名無しさん@ピンキー:2009/07/29(水) 18:39:36 ID:vnMSIL5Z
実際に使おうとしていた人がいたかどうかじゃなくて
他にも使いたい人がいるかもしれない可能性をまったく考えてないのが問題だとは思わないの?

本拠地使用中にまで使うなとはいわんが本拠地が空いてるときは本拠地使うべきなんじゃって意見がやっかみ?

…本当に自分らだけがよければ他はどうでもいいんだね。
426名無しさん@ピンキー:2009/07/29(水) 18:58:28 ID:L1CwKwGI
可能性VS現状か。
実際現状誰も困っていないし、同一スレでロールしたほうがログ見やすいからこうしてる訳で。
その可能性が現状になったらまたおいでって感じだ。
427名無しさん@ピンキー:2009/07/29(水) 19:01:15 ID:ESt6U4Ed
過疎板はその辺の細かいこと気にしないからねぇ
428名無しさん@ピンキー:2009/07/29(水) 19:02:48 ID:jN/xmQpZ
なんかもやもやしてたもんがなんだったのかわかった
ようするにここの連中って自分らのことしか考えてないってことか
延々解凍してたら使えないって好きスレもラブホも同じなのにな
429名無しさん@ピンキー:2009/07/29(水) 19:04:22 ID:gW9GLM65
age晒してやるようなやり方にも気遣いなんてないんじゃないか?
>ロール場所がなくなればそういう人らは居場所をなくして消える←あとこれ極論
その論が通るなら汎用スレ使用自重したらここも過疎って消える
だから本拠地が空いてる時は使えって?
そう忠告したかったなら占領率の言及はただのやっかみに変わってしまうぞ

どっちにしろ俺も含めて名無しは落ち付け
ロールするのはキャラハンなんだから名無しが言っても仕方ない
こういうと名無し=キャラハンだしとか言う奴がいるがどっちにしろ同じ

キャラハンが気をつけようってなればそうなる
というかこんな風に誇張して言われたらただの晒し上げだ
昨日他スレを使ってたキャラも他も今まで全くそういう気遣いがなかったわけじゃないよ
楽屋とか見て自重してた時も確かにあったんじゃなかったか?

とりあえず住民側なら煽られても黙ろうぜ
これ以上名無しが騒いでもきっとキャラの負担になってるだけなんだぜ
430名無しさん@ピンキー:2009/07/29(水) 19:16:23 ID:1qdQbpbK
他のスレの方々が、ロールやる場所がなくて困ってるとかならまだしも
思いついたように批判されても困るわなぁ
まあ優先的に本スレ使うようにすりゃいいんでないの。
待機相手なら避難所でも募れるし
431名無しさん@ピンキー:2009/07/29(水) 19:17:50 ID:gW9GLM65
だから名無しは静かにしておこうぜ!
432名無しさん@ピンキー:2009/07/29(水) 19:19:06 ID:ESt6U4Ed
なりきりスレでよくあるパターンだな、関係ない外野が謎の正義感ぶんまわして面倒なことになる
433名無しさん@ピンキー:2009/07/29(水) 19:22:57 ID:gW9GLM65
俺たちもロールしてないって意味じゃ外野なのぜ!
434名無しさん@ピンキー:2009/07/29(水) 19:24:13 ID:jN/xmQpZ
つかそんなにキャラハン多くてロール場所が必要なら自分らで場所作ればいいじゃん
避難所でもどっちでも
他スレ占拠も今に始まったことじゃなくてずっと前からだし
黄昏学園ロールスレ建ててそっち使えばいいのに

本スレ空いてんのに他スレ占拠なんて普通に自分勝手だ
435名無しさん@ピンキー:2009/07/29(水) 19:30:20 ID:1qdQbpbK
ああ、ageてるから荒らしさんか
436兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/07/29(水) 22:09:00 ID:A2E+voMy
【待機します。プロフは>>43に】
【どなたでも、お気軽に声をかけて下さい】
437鬼塚蝶子 ◆WWl9wVZZQY :2009/07/29(水) 22:10:26 ID:EdSi1cyt
さてと。少しだけ待機するわね。プロフはたしか>>26ね。
438鬼塚蝶子 ◆WWl9wVZZQY :2009/07/29(水) 22:12:28 ID:EdSi1cyt
>>436
あら…こんばんは。被りも何かの縁ということで、よければお相手に立候補していいかしら?
439兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/07/29(水) 22:18:36 ID:A2E+voMy
>>438

こんばんは、鬼塚先輩。
ええ、それではよろしくお願いします。何かご希望のロール案はございますか?
440鬼塚蝶子 ◆WWl9wVZZQY :2009/07/29(水) 22:22:38 ID:EdSi1cyt
>>439
ありがとう。じゃ、よろしくね。
そう、ね…互いの状況から言えば次は夜が妥当かしら?
戦闘は、こちらが人でも殺してるとこに遭遇すればすぐにでも可能でしょうね。
会話するにも多少はピリピリしたものになりそうだけど…。
兵部くんにご希望はある?
441名無しさん@ピンキー:2009/07/29(水) 22:26:48 ID:cI5/T+zG
小倉優子ちゃん などの美形アイドル・女子中高生のかなり過激な画像・動画、無料で見れました。
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442兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/07/29(水) 22:29:55 ID:A2E+voMy
>>440

いえ、特にありません。むしろ、僕も次の遭遇は夜だと思っていましたから。
ただ、今の僕は言葉より早く銃弾が出てくるでしょうけど。
書き出しはどうしましょうか?
443鬼塚蝶子 ◆WWl9wVZZQY :2009/07/29(水) 22:35:20 ID:EdSi1cyt
>>442
まあ、何か話すにしても一度は戦わなきゃ済まないテンションよねぇ…。
書き出しはどちらからでも。そちらが書いてくれるなら状況は合わせられるし、こちらからなら適当に戦闘になりやすい状況を作るわよ。
444兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/07/29(水) 22:42:07 ID:A2E+voMy
>>443

前回は先輩に書いて頂いたので、それではこちらが書き出しますね。
少々お待ち下さい。
445鬼塚蝶子 ◆WWl9wVZZQY :2009/07/29(水) 22:43:54 ID:EdSi1cyt
>>444
ええ。それじゃ、待ってるわ。
446兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/07/29(水) 22:56:23 ID:A2E+voMy
(満月の夜。遮るもののない月光が、閑々と静まり返る夜の公園を照らす)
(その公園の代名詞とも言える、小さな水音を立てる噴水に腰掛けている少年)
(少年の傍らには、まるで血のように赤い楽器ケースが置かれていた)
(もう少し年を得ていたなら、あるいはその姿は、ストリートミュージシャンにも思われたかもしれない)

(しかし、その中身は外見から想像できるような物ではなく。ある意味では楽器に等しいけれど)
(訊いた者を死へと誘う轟音を奏でながら、断末魔の声を歌わさせる無骨な塊)
(けれど、今夜は演奏会は未だに行われていない。
 観客が一人もいないのでは、奏でる意味もないからだ)

……………。

(組織からの報告がない限り、観客―――異形の場所を探知することは不可能だ)
(地道に歩き回り、こちらが向こうを見つけるか、向こうから襲いかかってくるのを待つしかない)
(普段なら、もう既に切り上げて帰宅しているであろう時間。けれど今は違う)

(一匹でも多くの異形を殺す為。それだけに全てを費やす為。少年は、しばし休息を取っていた)
(少し経てば、またケースを担いで夜の街を歩き出すのだろう。
 もはや自分の頭も、腕も、心も、異形を絶滅させるためだけにあるのだから)



【お待たせいたしました。それでは改めて、よろしくお願いしますね】
447鬼塚蝶子 ◆WWl9wVZZQY :2009/07/29(水) 23:16:25 ID:EdSi1cyt
>>446

(視覚。嗅覚。聴覚。そして直感。主に獣が狩りに使うこれらの感覚は今夜も冴えていた。
昼間の、ぬるま湯をたゆたうようなものとは似ても似つかぬ…冷たく研ぎ澄まされた意識が夜の闇をしっかりと掴む。
満月の光が雲に遮られ束の間、暗闇が濃くなる。その中を、何か明確な目的のあるような足取りで進む。
行く先が決まっているわけでも、獲物を見つけたわけでもない。
ただ確信していた。直感が、今夜だと。次に会うなら満月の夜だと…そう言ったあの少年との逢瀬は今夜。
この満月の下、夜の街に必ずいるはずだと)

――…フフ…やっぱり。こんばんは…晶くん。
デートに先に現れるのは男性の役目。その年でちゃんと弁えてるなんて…感心ね?

(どれほど歩いたか、辿り着いた公園。その噴水に逢瀬の相手はいた。
噴水の周囲、街燈が照らす光の輪の中に姿を晒して晶に話しかける。
今夜も夜を行く時のいつものマント姿。ニコリと笑いかけた声音はとても嬉しそうだった…)

【ええ。それじゃ、改めてよろしくね】
448兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/07/29(水) 23:36:14 ID:A2E+voMy
>>447

(かけられた声に、ほんの少しだけ晶は返事をしなかった)
(突然動くことで、相手の警戒を誘いたくなかったのもある。
 だが本当は、その一瞬の間に相手の正体と距離を把握し、戦法を組み立てていた)
(未知の相手であるからこそ、複数の選択肢を用意しておく。
 どの攻撃に、どういった反応を返すのか。その裏を掻くには―――)

………こんばんは、鬼塚先輩。

(そして顔を上げ、学園に置いての先輩、高等部の三年生。
 同時に今宵の観客でもある、彼女――――鬼塚蝶子の方を向く)
(彼女は以前遭遇した時の、制服姿ではなかった。
 闇に溶けそうなマントを羽織っている。その中に武器を隠している可能性が高い)
(笑みを浮かべる蝶子とは対照的に、少年の瞳は何も映していなかった。
 覗き込めば、自らの姿しか見えそうにないほど、虚無)

いえ。男として、当然のことですよ。それに何より。
『ガチャンッ』

(不意に、晶の傍のケースの蓋が開く。中からクルクルと回転しながら飛び出してきたのは、彼の楽器)
(そのグロックとシグ・ザウエルを、両手で素早く掴み取る。
 そして銃口は、すぐさま少女の眉間と心臓へ突きつけた)
(機械のような一連の動作。一瞬の淀みもなく、正確に準備を整える)

―――――人生最後の日くらい、ゆっくりしておいた方が後悔しないだろう?

(口調が完全に冷気を帯びたものとなる。一切の情を削ぎ落とした声)
(あの食堂で遭遇した時の面影はそこにない。そこに居たのはただの機械人形だった)
(人形は、静かに引き金に指をかける)
449鬼塚蝶子 ◆WWl9wVZZQY :2009/07/29(水) 23:56:33 ID:EdSi1cyt
>>448

…あらあら。
満月の光の中、噴水の側で可愛い男の子の奏でる楽器を聞きながら甘い夜を…っていうデートプランじゃないのね?

(鋭く冷たい感情を宿さぬ鋼のような声音。虚ろで、ある種澄み切った瞳。
軽口を叩いて肩を竦めて見るが決して侮ってはいない。彼は、威嚇をしていない。
間違いなく殺しにきている。敵の殺気を見誤るほどには寝ぼけてはいない。
だからこそ、楽しかった。彼の、まるで別人のように凍えた殺意を放つ瞳が美しく見えた…)

センパイ、まだアナタに殺される覚えはなかったけど…勘違いかしら?

(たしか、無い。しかしそれは自分の知る限りだ。蝶子自身は晶の所属組織を知らないが、その情報力なら
目撃証言と合わせて鬼塚蝶子が退魔を生業とする一族を追われ、異形同様に危険とされているぐらいはほどなく掴めよう。
そもそも晶の凍て付いた心が異形の根絶に執着する今、そんな情報の有無すら関係なかろうが)

…安心して?私はアナタを殺さないから。
(ギリリ、とマントの中で拳を握る。言葉通り、簡単には晶を殺す気はない。
こんな冷えて美しい瞳の少年を容易く殺すなど、とてもとても…。
銃ならば耐えられる。そう踏んでいたからこその余裕に口角を持ち上げて、一歩踏み出す)
450兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/07/30(木) 00:14:54 ID:OAu87s8I
>>449

お前はもう人間じゃない。よってこの場で、お前を異形として処理する。
『ズガァンッ』

(躊躇いなどない。もう彼女の言葉も、動作も、自分を揺らすことはない)
(思えば、あの食堂での出来事が始まりだったのかもしれない。
 揺さぶられた感情で、あの人に助けを求めてしまったから)
(とうとう暴発した感情は、あの人を傷付けることで拒否する道を選んだ。
 だが、それで目の前の彼女を恨むつもりはなかった)
(もうどこで誰が傷つこうが、自分には関係ない。
 己の成すべきことは、異形をひたすら処理することだ)

(無造作に引き金を引き、鋼鉄の楽器が鉛弾を吐き出す。
 亜音速で飛来するそれは、額と心臓めがけ接近する)

『フォルテッシモ』。

(少年の呟きと同時に回転数を上げた銃弾が、速度を増す。
 少年の異能、『回転』により推進力が向上したのだ)
(それにより迎撃のタイミングをずらすだけでなく、
 食らいついた鉛弾は、より深くへ肉体を抉っていく)
451鬼塚蝶子 ◆WWl9wVZZQY :2009/07/30(木) 00:33:45 ID:UAjKWaVy
>>450

お生憎…産まれた時から『ニンゲン』じゃあないのよね…ッ!!

(事務的な言葉。そして殺意の旋律。さすがにこの距離では見てから躱せる類いの攻撃ではない。
故に擬視していたのは銃口ではなく引き金に掛けられた指。
それが落ちると見た瞬間に体を横に逸らす!
眉間を狙った弾はこめかみを霞めて過ぎる。皮膚を焼き、髪を払い。そしてもう一撃は…)

―――…えっ…?…な、に…よ…。
(衝撃が胸を打つ。当たるかも知れないとは思っていた。そこまでは想定内。
しかし、その衝撃は思ったより体の奥深くを叩き、蝶子を戸惑わせた。
弾丸は胸骨を掠めて削り、増した貫通力で筋組織を抉り抜き心臓から伸びる動脈を損傷し体内に止どまり…)

……ぁ……!?

(全身に血液を行き渡らせるシステムの破損。それは予想外のダメージをもたらす。
口から吐いた血とそれを拭うことすらならぬ自分の震える腕を信じられないといった表情で見る。
しかし声すら出せずにカクリと膝が折れてそのまま倒れ付し…誰が見てもそのままほどなく死の闇に沈むかに思えた)
452兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/07/30(木) 00:43:22 ID:OAu87s8I
>>451

………。

(当たる銃弾。倒れる体。確かに心臓を捉えたそれは、
 鋭く獲物の体に弾痕を穿ち、心臓を停止させたはずだ)
(だがまだ油断はできない。死んだふりなど、
 知能を有する高等な異形なら常套手段だろう)

(二丁の拳銃の間隔を狭め、どちらも頭に照準を定める)
(そのまま、少しの間様子を窺う。不審な動きを見せたら、また弾丸を放つ)
(ただし、何も変化がなければ、近づかざるを得ない。
 永遠にこのままでいる訳には行かない。生死を確認する必要はある)
453鬼塚蝶子 ◆WWl9wVZZQY :2009/07/30(木) 01:05:58 ID:UAjKWaVy
>>452

……………。

(滲み出す鮮紅が血溜まりをつくり、頬をぬるく濡らしてゆく。
しかし、意識はあった。体内では宿主の肉体を破壊された千手が急速に修復を始める。
目下、深刻なのは動脈の損傷。数日を置けば腕を丸々と再生させる治癒能力は緊急に血管一本を補うほどには働いた。
闇に堕ちゆくかに思えた意識は、徐々にまた覚醒し始める。
…晶は動かない。その理由の見当はつく。こちらの生死を伺っているのだ。
だからこそ、こちらも動けない。一分…二分…張り詰めた空気の中、時だけが流れ…)

『――…シャ、ガァアァァァァッ!!』

(突如、俯せに臥した蝶子のマントの背がはぜる。飛び出したのは五本の触手。
太さは蛇ほど。先端は割れて蛇というよりは肉食獣を思わせる牙があり。
ついに痺れを切らしたのは蝶子か、千手本体か。晶の動きを確認もせずに
二本は頭部。二本は胴体。残るは足を絡めて捉えんと挑みかかる)
454兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/07/30(木) 01:17:30 ID:OAu87s8I
>>453

――――っ。

(やはり、生きていた。あるいはあのマントが生きた魔具として、
 死亡した主人の敵を討とうとした可能性もあるが)
(どちらにせよ、これも敵には違いない。
 後方に下がりながら、両手の拳銃を煌かせる)

(交錯する火線。優先すべきは急所狙いを防ぐこと。
 第一に頭を狙うもの、撃墜に成功する。続いて胴体、これも
 近付かれたものの、銃弾がそののっぺりとした額を貫いた)

……ちっ。

(だが間一髪というところで、足を狙う触手へと放った弾丸は外れた。
 絡み取られた足。引き寄せられての接近戦はマズいだろう)
(故に、背中のケースのキャスターを回転。それを前方で
 扇状に動かすことで、触手をカッターのように切断しようとする)
455鬼塚蝶子 ◆WWl9wVZZQY :2009/07/30(木) 01:41:20 ID:UAjKWaVy
>>454

『ギャガァ…!』
『ッガ…』
『ブジュ…っ』

(炸裂する銃声。短い音とも声ともつかぬ響きを残してボタボタと触手が地に落ちるのを感じる。
攻撃は最大の防御とでもいうべきか。急所狙いの反撃は届かずとも、蝶子へのトドメを逸らし時間を稼ぐ役割は充分に果たした)

『ギ、シャアァァァ!…ッ、ギ…!!』

(晶の足を絡め取った触手もまた、高速で回転する刃に踏み躙られ肉を削ぎ切られようとして。
断末魔にも似た叫びを上げて、触手が切り裂かれ力を失う刹那。
晶を後方の傷から回復し起き上がりつつある本体…即ち蝶子へと目掛けて投げて果て)

……いくわよ。大丈夫…加減はするから。

(宙空をこちらへと舞う晶。触手自体が千切れる寸前の足掻きだったせいか、たいした勢いではない。
彼の腕ならば空中に投げられてもまだ反撃もあり得るが、とにかく攻撃が第一の気性。
宙を舞う晶の胴体に狙いを定めると…一応、言葉の通り…死なぬ程度ぐらいに力を緩めて掌底を放つ)
456兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/07/30(木) 01:58:02 ID:OAu87s8I
>>455

対象の生存を確認。処理タスクを継続する。

(無機的な声で呟くと同時に、異能を行使する。
 今度はケースそのものを『回転』させ、自分の目の前に移動させる)
(軽く丈夫な特殊金属で作られたこのケースは、時として楯になる。
 しかし普段は防御の瞬間キャスターも回転させ、楯そのものを支える力とするのだが)

『ベコッ!』『ドカァッ』

(空中ではそれを支える地面がない。殺す気もなく
 放たれた掌底に、軽い少年の体は容易く吹き飛んだ。
 蝶子の攻撃を防いだケースが歪みを見せる)
(地面に激突し、体を強く打ち付ける。それでも声の一つすら上げずに
 素早く態勢を立て直したのは、見事と言えるだろう)
(しかしダメージは決して軽くない。少なくとも、その足取りは少々危ういものとなっている)
(この細い体で先程のような重い攻撃を受け止めるのは、不可能に近い。
 攻撃、防御、回避などそつなくこなせる少年の異能だが、だからこそ少年本体は、限りなく脆いのだ)

……………。

(長期戦は不利。そう判断した少年は、一気に勝負をつけにかかる)
(ケースの中から取り出したアサルトライフル、89式5.56mm小銃)
(腰を落とし、移動は捨てた状態で彼女の心臓に狙いを定めた)
(先程の一撃は致命傷にこそなっていないだろうが、容易い傷でもないだろう。
 それならば同じ場所を弾丸でひたすら掻き回せば、きっと少女の命を断つことはできる)
457鬼塚蝶子 ◆WWl9wVZZQY :2009/07/30(木) 02:22:09 ID:UAjKWaVy
>>456

お見事…と言っておこうかしら?少し可愛げが足りないけれど。

(掌に捉えた感触は大好きなあの、柔らかく温かい肉を打ち骨を軋ませるものではなかった。
男性にしては華奢な体を殴り飛ばして、苦悶に甘い顔を歪ませる姿を期待していただけに
無味乾燥で空疎な触感には僅かに苛立ちを覚えた)

…いざ尋常に、かしら?上等じゃない。
我慢比べといきましょうか。
いくわよ…ヨーイ…どんっ!!

(溜めて構えた自動小銃。先程の銃撃から察するに原理は分からないが彼は銃撃の威力を増せる。
ならば口径はこの際アテにはならぬ。充分に自分を殺傷し得ると判断した。
…しかし、まだ退かぬ。マントを脱ぎ捨て、裸身を晒す。
胸の中央には先程の傷口が赤黒い穴を開け…シュルシュルとそれを覆うように大小様々な触手が胸部へと幾重にも巻き付く。
蝶子自身の筋繊維ほどでは無いが人を殺傷せしめる膂力を備える触手はそれなりの強度で。
それを束ねて巻いて即席の鎧と成すと、掛け声とともに晶に一直線、駆け出す。
これでもはや触手は使えぬ。この鎧を貫かれ、心臓を抉られれば自分の負け。
その前に自分の間合いに晶を捕らえれば勝ったも同然。そう踏んで)
458兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/07/30(木) 02:50:32 ID:OAu87s8I
>>457

(満月の下、触手を生み出したマントを脱ぎ捨て、裸身を晒す少女)
(けれど、そんな彼女に向けられた銃口に、一切のブレはない。
 元より衣服は近接戦闘の際、邪魔となる。衝撃を簡単に体に伝えてしまう上に、
 捕まれたりすれば容易く態勢を崩されてしまうからだ。
 だから彼女がマントを投げたところで、動揺する理由はなかった。)

(こちらの狙いに気付いたのだろう。心臓の傷口を
 守るように展開された、触手の鎧)
(どうやら先程マントから出たように見えた触手は、彼女自身だったようだ。
 異常な嗅覚に加え、高度の再生能力に触手生成。
 彼女は、本当に生まれつきの『異形』と言っても差し支えないようだ)
(それならば、いや、そうでなくとも葬ることに躊躇いは生じ得ない。
 患者に向かって注射器を刺す看護婦のように、静かに小銃のトリガーを引いた)

『タタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタンッ!』

(連続して振り下ろされる撃鉄。火薬が爆ぜ、鉛の槍が突き出される。
 それは触手にぶち当たり、湿った音を立てて食らいついていった)
(薬莢がどんどんと側面に溜まっていき、銃弾は蝶子の胸へと吸い込まれていく。
 しかし彼女の強力な膂力により、接近するスピードが落ちない故に
 狙いは外れていく。銃弾は互いに違うところへ着弾し、触手の鎧を破れない)

(それでも異能を行使して、狙いを修正していく。
 しかしこれには欠点が生じる。方向を修正する回転と、
 推進力を強化させる回転は方向が違う。同時には使用できない)
(つまり、一発当たりの破壊力は落ちてしまうのだ。
 けれど、銃弾の着弾部に、更に後ろから銃弾を当てることで
 より深く、心臓へと喰らいつかせる。心臓まで、後少し――――)

『―――――カチン』

(銃声が一瞬にして鳴り止み、薬莢の降る音が止まった。
 無情な弾切れの音が、周囲に小さく、だがはっきりと響く)
(肉薄と言っても過言ではないほど近付いた彼女を見て、
 晶は特に動揺した様子も見せなかった)
(ただ最初と変わらない、感情を宿さないガラス玉の瞳が蝶子を見つめている)
459鬼塚蝶子 ◆WWl9wVZZQY :2009/07/30(木) 03:10:34 ID:UAjKWaVy
>>458

くく…く…ウフフフ…アハハハハ、ハハハハハ…!!!!

(激しく刻む銃声に蝶子の熱に浮かされたような笑い声が重なる。
二人の逢瀬。血と鋼と殺意の吹き荒れる演奏会はいよいよクライマックス。
グシャグシャと血とも体液ともつかぬ液体を撒き散らし、削がれた肉片が顔にこびりつく。
胸を叩く晶の冷たい殺意が、自分の命を食い破らんと撃ち込まれ、その衝撃がどんどん先程の傷口に近付いてゆく。
殺意。こんなにも冷たくひしひしと『命』そのものに感じられる殺意。
削がれゆく鎧の下。標的とされた心臓は高揚にバクバクと高鳴っていた。
…そして、ほんの後少しのところで鋼の雨は止み晶の殺意を噴く銃口は沈黙した)

――……晶くん。アナタ…最高よ。本当に…っ!

(肉薄して覗いた彼の瞳は、限り無く死の近くにあっても相変わらずの虚ろ。
対する蝶子の瞳はと言えば彼の向ける殺意に高ぶり熱っぽく潤み。
吐息のような言葉は陶然としていて…言い終えると同時に膝を真下から彼の腹部目掛けて突き上げる)
460兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/07/30(木) 03:50:00 ID:OAu87s8I
>>459

――――がっ!

(腹部に吸い込まれた膝蹴りは、綺麗に胃を叩きつけたばかりでなく)
(ミシミシと肋骨下部にヒビを入れた。骨が軋む音を立て、
 少年の口から血の入り混じった吐瀉物が流れる)
(そのまま壊れたオモチャのように、呆気なく小さな体は浮き上がり、無残に倒れた)
(89式5.56mm小銃が地面に落ち、乾いた音を立てる。
 ケースの紐も少年の肩から外れ、普段より、更に少年の体が小さく見えた)

『ドサッ』
………う…………ぁ………。

(声を出す力もなければ、指一本動かすこともできない。
 仮に動かせたとしても、銃がなければ下級の妖魔にすら勝てない自分だ。なんの意味もないだろう)
(この状態で、逃走を含め勝つ為のあらゆる手段を模索する。
 ――――不可能だ。全て、成功する可能性は皆無。それなら、どうするか)

(折れた骨が内蔵を傷付けたようだ。上手く声を出すことができない。
 しかしそれでも、最後に一言だけ言っておこう。
 残る力を振り絞り、彼女に向けて言葉を紡ぐ)


…………ころ………せ……。


(酷く疲れた声で、少年はそう呟くと、静かに目を閉じた)
(生き残ることは出来ない。なら、死を受け入れよう。
 もう傷付くことも、恐れることも、疲れることもない)
(そう考えると、死はそれ程忌憚すべきではないと思えてきた。
 少なくとも、あれほど辛い人生から逃れられるだけでも、幸せだ)
(そもそも他人が傷付こうが関係ないのなら、別に異形を殺す必要もないだろう。
 我が身に降りかかる火の粉を払うだけで良かったのだ)

(自然と苦笑が浮かんできた。どうして自分はあんなに頑張っていたんだろう。
 全て無駄なことだったのに。誰のために?何のために?)
(こんな死に際にすら分からない、そんなあやふやな物のために
 僕はあんなに苦しみ続けてきたのか―――――実に、愚かだ)

(でもこれで、みんなの所へ行けるんだ。父さんにも、母さんにも、
 兄さんにも姉さんにもまた会える。話したいこともいっぱいあるんだ)
(お父さんは、褒めてくれるかな。ぼくがんばったよ。
 お母さん、ぼくハンバーグ食べたいな。お兄ちゃん、ぼくをだきしめて。お姉ちゃんは、ちゅーして)


(死に体でありながら、あまりに場にそぐわない奇妙な落ち着きを持って。
 兵部晶は、黙して自分に降りかかるであろう『救い』を待った)
461鬼塚蝶子 ◆WWl9wVZZQY :2009/07/30(木) 04:14:21 ID:UAjKWaVy
>>460

……くす…フフ…殺せ…か。それが晶くんの最後の言葉ね。

(疲れた声。絶対的な死を突き付けられて発した言葉は
生への願望でも死への恐怖でもない。もう終わりにしたいと。
そんな響きを持つ声は如何に夜を行く狩人といえ十四歳の少年には、まず持ち得ない。
まして、彼に初めて合ったあの食堂。あの時にはまだ彼は間違いなく幾許か揺れる程度には温度のある情を持っていたのだ。
それがここまで冷たく跡形もなく砕かれ、擂り潰されたようになるとは。
一体、晶に何があったのか?それを想像するだに悪趣味な悦びが鎌首擡げて舌なめずりをする。
彼の人生最後の言葉となろうそれを聞くとゾクゾクと身を震わせて彼の側に屈み込み)

…いやよ。フフ…残念かしら?
ねえ、もう疲れた?戦いたくない?
――…晶くん、アナタ…何のために戦っていたのかしら?何が欲しかったの?
見知らぬ誰かの為?異形が憎いから?

本当は…何が欲しかったの?

(殺さぬ。そう言うと彼を抱き起こして胸に頭を抱き寄せ、囁きかける。いつかのように。
いや、いつかよりもその声はずっと偽りの優しさを帯びていた。
次々に投げる問い。別に晶の素姓や動機を知っているわけではない。
ただ、仮にも退魔の一族に産まれた身。夜の人間が夜に足を踏み込み戦う理由など煎じ詰めれば似た様なもの。
だからと言って救ってやる気など最初からない。僅か十四でこんな世界に身を堕とし
僅か数日で最後に残していた心の温もりまで凍て付かせた
繊細で可哀想な少年の心の襞を一枚ずつ捲って弄ぶ…それだけが望みの偽りの温もりと言葉を与える)
462兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/07/30(木) 04:34:50 ID:OAu87s8I
>>461

(『救い』を与えないと言った彼女の言葉に、ゆっくりと目を開く。
 そう言えば、あの人に拒否をされたのも同じこの公園だった)
(あえて殺さずに、ひたすら拷問をして楽しむ気だろうか。
 それも因果応報だろう。アイツは隊長に殺されてしまったけれど)

……………っ……あ……。

(しかし、それも違った。彼女は横たわる自分を抱きかかえると、ぎゅっと傍に寄せた)
(母さんに抱き締められていたあの時を思い出す。暖かくて、いい匂いで)
(どうせ抵抗もできないのだから。それなら少し、この感覚にまどろんでいよう―――――)

(偽りの優しさに彩られたセリフにも、今の疲弊しきった
 少年が気付くことはできなかった。ただ促されるままに、唇を動かした)

ぼくは……僕は、そばにいて欲しかったの………
一人にしないで……ずっと、一緒にいて…ほしかった、だけなのに………

(つ、と少年の目尻から涙がこぼれた。白い頬を伝い、それは蝶子の胸を濡らす)
(家族を殺された憎悪から。それも当然ある。
 父親に憧れていたし、罪のない一般人を守りたかったから。これも戦う理由だ)
(けれど、晶が最も欲しがっていたのは、全く戦いに関係のないところで。
 家族のように、自分を一番愛してくれる、そばにいてくれる存在だったのだ)
463鬼塚蝶子 ◆WWl9wVZZQY :2009/07/30(木) 04:58:11 ID:UAjKWaVy
>>462

…バカな子ね。アナタ…それなら…最初からそれに手を伸ばしてればいいじゃない。
戦わなくても傷つかなくても殺さなくても…そんなの関係ないじゃないの…っ。
(胸に触れる熱い涙の感触。今夜初めて見た年相応の、弱々しくも邪気の無い本心からの言葉。
そんな晶の頭を強く抱き、まるで慈愛ある母か姉かが諭すように。
…他人の心を弄ぶのも趣味のうちと言え我ながらよくもこんなクサい言葉が、とは思うが…)

…もう、やめましょう?さっき、アナタは死んだの。
だから…ね。今からはアナタの好きにしたらいい。戦いたくないなら戦わない。
その銃も力も…望むままに奮えばいい。意味も価値も分からないまま…あんな風に死ぬなんてバカなことよ。
(さっきまでの鬼塚蝶子はどこにいったと疑いたくなる別人ぶり。
尤もらしいことを並べているが、ただ彼が壊れ行く様を見たいだけだ。
哀れで孤独に夜を彷徨った少年が何を求めて何を失うか…その時にどんな顔をするのかを)

…私ね、昔は退魔を生業にしていたの。言われるままたくさん戦ってたくさん殺して…最後は仲間からも追われて…
ふふ…アナタと同じね。一人ぼっち。人間ですらないけれど
人間には産まれてこれなかったけど…こんなので良かったらアナタが望むだけ側にいるわよ。

(ダメ押しの身の上話しまで持ち出して晶の心に食らいつきにかかる。
ちなみに若干の脚色があるが嘘ではない。唯一の晶との違いは
蝶子は産まれてこのかた己の戦いも孤独も悲しいなどと微塵も思ったことがない所だ。
そんな修羅の性などおくびにも出さず晶の両の頬を掌で挟んで上向かせると優しげに笑いかけて見せた)
464兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/07/30(木) 05:15:38 ID:OAu87s8I
>>463

甘えちゃ、ダメなの。ぼくがお父さんの代わりに、やらなきゃいけなかったんだ。
父さんなら、きっとそうしたから。
自分の事より、他人を大事にしなきゃいけなかったから。

(もう力など残っていないと思っていたけれど、少しなら動かせそうだ)
(これも、彼女の優しい言葉のお陰だろうか。
 その力を用いて、蝶子の袖をぎゅっと傍に寄せる)

あなたも、ぼくと同じなの?

(晶は少女の話に耳を傾けると、首を上げさせられ彼女を真正面から見据える。
 そのあまりに澄んだ瞳には一片の疑問すらなく、純粋に全てを信じきっていた)

本当に…そばに、いてくれる…の?ぼくを、裏切ったり、しない………?

(どんどんと溢れ行く涙。初めて自分を受け入れてくれる人が、ここにいた)
(自分の周りにあったような、大切な人がいるにも関わらず
 つい手を伸ばしてしまうような、『偽善的』な『片手間』の愛情ではなくて)
(それが全く真逆の感情からかなんて、少年にはまるで分からずに。
 何が正しいのかも間違っているのかも、判断できないまま)

(―――少年は、差し出された手をゆっくりと、愛おしむように掴み返した)
465鬼塚蝶子 ◆WWl9wVZZQY :2009/07/30(木) 05:39:46 ID:UAjKWaVy
>>464

バカね…裏切らないわよ。私が持てるもの全部、晶くんが欲しいだけあげる。
フフ…受け取り拒否はお互い無しにしましょうね?
(握られた手をこちらからも掴み返して甘ったるい言葉を彼の泣き顔に注いでやる。
いいだろう。自分の持ってるものが欲しいなら喜んでくれてやる。
ただ…どこをひっくりかえしても彼が夢想するような甘く優しいものなど出てきはしないのだろうが)

だから――泣くんじゃないわよ。ほら…。

(ポロポロと溢れる涙を指で拭ってやり、彼に顔を寄せて額に唇を落とす。
ただ、感きわまった弱く優しい少年を宥めるように優しく唇が肌に触れるだけのキス。
晶の人生の中でもここまで偽りに満ちた口付けは今後もそうはないだろう)

ちょっと待って……さ、行きましょう。病院でも晶くんの家でも…運んでいって上げるわ。
そして朝まで一緒にいて…あ、ちゃんとしたキスは晶くんが泣きやんだらね。
だって…その調子じゃ私の顔、見えないでしょ。二人の初めてのキスがそれじゃ、あんまりだもの…ね?
それから二人で考えて二人でやりましょ。誰かを守るとか戦うとか…そんな面倒なこと全部…。

(晶の傷が痛まぬように一度、下ろしてマントを羽織るとまた抱き上げて。
決してこちらね傷も浅くないといえまだ晶ほどの体格の人間ならゆうに背負える余力はある。
他愛もない戯れを言いながら、彼を背負う姿は一見はかいがいしく
実際は面白い玩具を手に入れて喜ぶ悪意の塊で。彼に見られぬように浮かべた笑顔はとても慈愛や優しさを感じさせぬ邪さに彩られていた)

【と、やや強引ですがこんな感じでひとまず〆と】
【なんか兵部さんを少し悪い道に勧誘してしまいましたが(汗】
【ともあれ長々と朝まで拙いロールのお相手有難うございました】
【とても楽しませていただきしたー】
466兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2009/07/30(木) 06:09:00 ID:OAu87s8I
>>465

ん………。

(片目を瞑り、ちょっと照れくさそうにキスを受け取る)
(そして改めて彼女の顔をチラリと見る。現金なことに、涙は止まりつつあった。
 自分はきっと、愛してくれる人さえいれば、どんな辛い事でも耐えられる、ふとそんな気がした)

(全てが偽りに満ちた愛情表現を、疲弊し弱り切った少年は全て真実として
 受け入れるに至る。当然彼女に返す物も、真実の答え)
(少しの欺瞞もなく、晶は純粋な想いをぶつける)

すきです。…えへへ。

(背負られながら、そんな言葉を耳元で囁く。蝶子が浮かべる邪に彩られた笑顔も分からない)
(もう一人で恐怖に怯えることもない。一人で痛みに耐えることもないのだ。
 これからは、彼女がずっと傍にいてくれるのだから)
(そして少年は、にっこりと無邪気な笑みを見せると、こんな言葉を口にした)

では、まず殺さなければならない人がいますね。
あなたの命を狙う、敵がいますから。

(脳裏に浮かぶのは、穏やかな雰囲気の黒髪の少女。
 蝶子と同じ学年の生徒にして、深凪の剣糸である)
(少年、晶に取っては何度も夜を共にした仲間『だった』、
 そして生まれて初めて、家族以外に愛情を向けた唯一の人物――――)

媛名葵を、殺さなければ。

(やはり学校で仕留めるのは騒ぎになり易い。
 任務と称して出向き、暗殺するのが確実だろうか)
(そんな思考に至ることがおかしいとは思うはずもなく。
 頭の中ではかっての最愛の人を葬る算段を練っていく)
(だって、彼女がそばにいてくれるのだから。他には、全てなんにもいらない)


(凍てついた鋼の心は、急激な熱を以て解凍された。
 しかしそこには、熱疲労による無数のヒビを残しながら)
(異常が異常と分からないまま、少年は傍らの少女に頷くままに、夜の道を進んでいく)



【それではこちらもこれで〆ます。お疲れ様でした】
【少しというレベルではないですけどね。過去類を見ないほど】
【ここまで白化から離れてしまうとは、僕も予想できませんでしたけど】
【こちらこそありがとうございました。楽しかったです】
【それではお休みなさい、蝶子先輩。ノシ】
467鬼塚蝶子 ◆WWl9wVZZQY :2009/07/30(木) 06:13:17 ID:UAjKWaVy
>>466
【しっかり見届けました】
【あらあら、まあまあ…純粋って怖いですねぇ(汗】
【ではこれにて。おやすみなさいませーノシ】
468御木本 正太郎 ◆at24eLFc0. :2009/07/30(木) 07:56:53 ID:I1j4Aoj/
>>413
ん……ん。
忘れてないんなら、ひと安心ー。
(六花が、例え何か抜けていても自分からどんどん指摘してくるとは考えにくい)
(けれどお礼も称賛も、全ては彼女がどれほど温かかったか伝えるためなのだ)
(理由はよくわからないが、当の本人を困らせるなら続けるのは控えたほうが良い)
(六花が何かを言いやすいよう、または無理に言わずとも済むよう安定したと伝え)

じゃあ僕はその言葉にありがとうって……。
参ったなーぐるぐるが始まっちゃいそうだ。
(ほどなくして、聞く体勢に入って良かったと心から思うこととなった)
(はしゃいで考えなかったり、考えすぎて目の前の少女から離れたり)
(振れ幅の大きさに、自分でも恥ずかしくなってテーブルの下で腿を抓る)

ふふ、こっちだけ六花に聞くのもねん。
(なんでもという言葉に、いっそう気合が入る)
(この心優しき少女は"がんばって"くれたのだ)
(何をあげたら良いか、悩むのすら楽しみに思える)
(ケーキをもう一欠片装いながら、リストアップを始め)

じゃー僕も、一番あげたいものを贈ることにするよー。
一ヶ月分の楽しみに応えたいにゃ。
(お気楽に恋愛シミュレーションをしつつ安定して生きたい、という御木本)
(自分からハードルを上げることに慣れているとは言いづらいのだけれど)
(善意のかたまりのような六花といると、なんだってしたいと思えるのだ)
(君の笑顔が自分の笑顔なんて、おとぎ話のようなことすら素直に言える)

……りっか。
僕はここにいて、六花のこと待ってるからー。
六花が望んでくれるなら望んだだけ、ねん。
正ちゃんだって、こうして六花といたいんだもの。
(あなたと過ごせたら、十分。そんな相手にこんな言葉をかけられた)
(家族でない人、それも女の子から伝えられたことなど今までなくて)
(戸惑いながらも単語ごとに意味をかみ締め、六花のくれた光を受け止める)

だから、もうちょっと欲張ってもいーんだよ?
綺麗なもの見て、おいしーもの食べて。
そんな時間を僕と過ごすーとかさー。
(けれど、字面どおりに甘えることもしない)
(言葉通りに望んでくれているなら、それ以上の喜びはないけれど)
(裏を返せば、"望まないといけないこと"と考えられていることになる)

(本当に彼女を想うからこそ、自分も六花にとっての陽になりたい)
(東の地平が明らむかどうか、不安になってほしくないはないのだ)

次つくるときは、もっとおっきくしようね。
入るお皿を見つけるのが大変なくらいー。
(ひとまわり大きな丸を指で描いて重ねると、最後のチョコを口にする)
(そして同時に挨拶をしようと、ちょっと間を置いてから手を合わせ)

…………ごちそうさま。
(チョコをもらい、ケーキを食べ、手紙を受け取って)
(あとはもう、玄関に送っていくしかなくなってしまった)
(つながりは続くけど、最高のパーティーはもう終わり)

またね?
(胸いっぱいに詰まったなにかが、唇をそう動かした)
469御木本 正太郎 ◆at24eLFc0. :2009/07/30(木) 07:58:07 ID:I1j4Aoj/
>>468
【失礼、置きレス1つのみです】
【トリップ崩れたのは、夜にでも避難所で証明を……】
【スレッドをお返しします】
470名無しさん@ピンキー:2009/07/30(木) 09:38:07 ID:WIKtRE9S
2ch(PINK含む)全体でトリップが12桁表示に変わったから
これまでのトリキーではこれまでどおりに表示されないこともある。
ところがしたらばでは12桁に対応してないんだなこれが。
だから両方で同じように表示されるキーを捜したほうがいいよ。
471伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2009/07/30(木) 21:32:49 ID:B23IiFbx
月末で平日でごとう日では、はたしてお声がかかるかどうか。
しばし待機いたします。
プロフは>>27をごらんください。
472卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/07/30(木) 22:00:36 ID:1njOEtyY
【カップルさんの両方に接触してみるという試み】
【プロフは>>120です】
473伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2009/07/30(木) 22:04:09 ID:B23IiFbx
【こんばんは。今夜はどんなご気分でしょうか】
【何かご希望はありますか?】
474卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/07/30(木) 22:08:41 ID:1njOEtyY
【改めてこんばんはなのです】
【折角昨日の今日、という感じなので彼氏さんに先日のお礼をする準備として、
所在クラスを通りすがりにのに人尋ねたら彼女さんでした……などいかがですか?】
475伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2009/07/30(木) 22:09:59 ID:B23IiFbx
【昼間に学校での邂逅ですね。了解です】
【よろしかったら書き出していただけますか?】
【合わせていきますので】
476卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/07/30(木) 22:22:30 ID:1njOEtyY
(ぼんやりゆっくりと、学園を彷徨う小さな影)
(普段従えている仲間達も今ばかりはトランクの中だ。
時々すれ違う人々が、トランクを転がしてふらつく少女を不思議そうに見る)

ふむ……
(しかし当の本人はそんな視線を気にした様子もなく)
(先日世話になった男子生徒の所在を探そうと思い立っていたのだが)

そういえばあの方のクラスを教わってませんでした。
これはうっかりなのです。とりあえず携帯で……あ。
(取りだした携帯を開き、電話帳画面を開いた瞬間に電池切れを知らせる表示)
(普段からぼんやりしているからか、充電という行為をすっかり忘れていたようだ)

ますます困りました。……いつもこうなんですよね。
家に帰ってからお尋ねしましょうか。
いえ、そういえば最近充電器をなくしたような……
……おや?
(ふと通りすがった一人の女子生徒が視界に入る)
(何かを思いついた様子でぽんと両手を叩き、ゆったりした動作で近づいた)

すみません、高等部の方ですよね? 迫水さん……という方をご存じですか?
(その女子生徒がまさか、世話になった男の恋人とは知る由もなく)

【では、こんな感じでどうでしょう】
477伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2009/07/30(木) 22:34:14 ID:B23IiFbx
【広い学内に点在する校舎】
【必ずしも学部ごとにすべての施設があるわけではなく、かなりの施設を共有している】
【たとえば今、津綺子が出てきた実習室棟】
【中学部と共通の施設であり、施設を共有できる分、設備は充実している】
【マンモス私学の強みでもある】

暑……
【エアコンの効いた部屋から出てくると、渡り廊下の屋根の下でも耐えがたい蒸し暑さ】
【ふとガラガラと言う音が聞こえ、そちらをみるとキャリーケースを引きずってくる中学生がいた】
え?迫水……

【思わず赤くなってしまうのは、暑さのせいばかりではない】
【中学生にしても小柄な少女が口にしたのは、交際相手の名前だった】
迫水さんという方は3年生の先輩ですけど…たぶんその方お一人しかいらっしゃらないと思うわ。
その方に、なにか?

【ではこちらもこんなところで、よろしくお願いします】
478卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/07/30(木) 22:41:56 ID:1njOEtyY

あ、はい。迫水、直さんです。
……ふむ……?
(一瞬、彼女が見せた反応に何か引っかかりを感じる)
(ただ、恋愛に関しては純粋であるとも疎いとも言えるため何とは理解しなかったが)

存じてらしたのですね。
彼にはつい先日……色々とお世話になってしまいまったのです。
迷惑もかけてしまいましたし、お詫びを兼ねたお礼をしようと思ったのですよ。
ただ、在籍しているクラスを伺ってませんでしたので。宜しければ教えて頂けますか?
(猛暑など無かったかのように涼しげに用件を述べあげた)
(身に付けた能力の性質とは正反対に、暑さには滅法な強さを持っている
479伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2009/07/30(木) 22:48:54 ID:B23IiFbx
お世話に…
(内心、またかと思わないでもない)
(迫水直は以前も中学生の女の子に親切にした挙句、誤解させて告白されたことがある)
(こんどはこの少女に、どんな「親切」をしたものかと、一瞬目を閉じて内心の葛藤をのみ込み)
迫水先輩は3年×組です。
でももうすぐホームルームも終わってしまいそうだし、早くいかないとお帰りになってしまうかも。

(それでも、持前の人の好さで細かいことを教えはした)
(もうひとつ、親切を付け加えるのは、もはや余計なお世話だとは思ったが)
あの、もし何かお言伝があるならお預かりしましょうか?
480卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/07/30(木) 23:08:49 ID:1njOEtyY

有難うございます。
はい、言伝ですか? ……そうですね。
すぱしーば……会えたのがあなたで良かったです、と。お願いするのです。
面と向かって言うのはやはり恥ずかしいのですよ。
(全く喋れない、自分の血の一部を担う国の感謝の言葉を何となく頭に加えてみた)
(人の良い彼でなかったらどうなっていただろうと考えつつ、無表情ながらも微笑)

そうですね、わざわざすみません。
(彼女からの助言を聞き、頭を下げて立ち去ろうとするが)
礼の品も……ちゃんと持って……
(ふと、思い出したようにぴくりと震え言葉を濁らせ始める)
(ほんのすこし、冷や汗を垂らしてトランクをちょっと開き)
(やっぱりだと言わんばかりに少しだけ頭を垂れた)

……家に忘れて来てしまいました……
(仲間達を置き忘れたことは一度も無い癖に、他のものになると忘れ物が多くなるのであった)
481伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2009/07/30(木) 23:15:35 ID:B23IiFbx
私は2年生の伊織です。ちゃんとお預かりしますから、ご心配なく。
(下級生に向かって信頼できる上級生らしい態度を見せようと、鷹揚な笑みを浮かべる)
(祖母のしつけの賜物か、そういう態度は非常にそつがない)
(下級生がごそごそと荷物を探るのを、おっとりと待ち)

……忘れてらした……?
(一瞬、微妙な表情になる。修行が足りないと祖母に叱られるだろう)
そ、それでは、あなたのお名前を伺っておこうかしら。
迫水先輩にお詫びとお礼、でしたよね?
(瞬きしながらも立ち直り、また取ってつけたように淑やかな微笑を浮かべ)
(少女が荷物をまさぐる手元をのぞきこんだ)

(そこに何があるのか、全然深くは考えようともせずに)
482卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/07/30(木) 23:29:07 ID:1njOEtyY
(伊織と名乗った女子生徒の温かい立ち振る舞いにどことなく温かさを感た)
(少しだけ顔が緩んだような気がした。見た目には殆ど変わりなかったが)

す、すみません……ああ、お礼と言っておきながら
何という失態でしょう……あぅぅ……
(流石に頭を抱える。記憶が正しければ恐らくは自室の机に
梱包されたまま鎮座していることだろう)

……あ、私ですか……ええと、卯月ひのわと申します。
(何とか立ち直りつつ最近情けない体たらくばかりだと少し反省する)
(ぼんやりしていたためか伊織が荷物を覗き込んだのには気づかない)
(その中にあった……常備している筆記用具などの荷物の他に眠る、
たくさんの異形だったキーホルダーたちを見られたことにも)
483伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2009/07/30(木) 23:34:54 ID:B23IiFbx
【すみません、キーホルダーは一目見れば異能があるとわかるようなものですか?】
484卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/07/30(木) 23:40:17 ID:1njOEtyY
【見た目はただのちょっと悪趣味なキーホルダーですが、
異形とか妖魔に詳しかったり勘が良い人なら何か気づくかもしれません。
異形の残滓に本人の能力を加えて作った自律型パペットの、起動が必要な段階……って感じですね】
485伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2009/07/30(木) 23:45:44 ID:B23IiFbx
【了解しました】

あの、そんなに落ち込まなくても、ね?
学校に余計なものを持ってきてはいけないことになってるし……
(言いかけた語尾はそのまま消える)
(キャリーケースの中には、びっしりと「余計なもの」……得体の知れないデザインのキーホルダーが)
…!…
(指先がパチッと鳴って、静電気にしては大きい音がする)

ご、ごめんなさい!
(そんなものがびっしり詰まっているとは思いもよらず、思わず軽く放電してしまった)
(あわててキャリーケースから手を離したが、一瞬とはいえ、電流を流されたケースの中身が…)

【電気流してみました。結果はどうにでもお任せしますので…】
486卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/07/30(木) 23:56:15 ID:1njOEtyY

いっそのこと、家をお尋ねして直接お渡しするべきなのでしょうか……
(どうしたもんかとぼんやり気味な言葉を口にし)

はうっ?
(荷物から、得体のしれない音が響く)
(驚いて身体をひっこめてしまい、流れた電気の影響もあって
中に詰まったキーホルダーがその場に散乱した)

……あ、う! こ、これはえっと!
(慌てて掻き集め、トランクに戻そうとするものの)
(一部のキーホルダーが強く焦げてしまい覚醒しかけるのを見てまた青ざめる)
(キーホルダー状態では抵抗できないがために備えつけた自衛機能が仇になっていた)

……び、びっくりしましたか……? あの、ちょっと……その、大事なものでして……
(なんとか体躯の小さいものだったため手で包み隠し、再びキーホルダーに戻すことは出来た。しかし見られたかもしれない)
(後で修繕してあげることを心中で誓いつつ、歯切れ悪い口調で言い訳しながら不安そうに彼女を見上げる)
(そして先ほどの音とダメージを受けた仲間の様子で、何が起きたかをおぼろげながらに察知したようだ)
487伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2009/07/31(金) 00:02:23 ID:5JZEvRcU
ごめんなさい、触るつもりじゃ……?
(散らばった中身をかき集めようとあわてて手を伸ばし、鼻先に異臭を感じる)
(驚いた程度で放電する電力は、せいぜい強めの静電気ぐらいだったのだが)
焦げてる……?

(自分でも気付かないうちに、思っても見ないほどの電力を放ったのだろうか?)
(そんなことは、かの能力増強者・天羽都に接触して以来、絶えてない)
(その時でさえ、気づかぬうちに放電したわけではなかったのだ)

大事なものなの……ね?
(キーホルダーが、動いたのを確かに見た)
(否、動いたように見えただけかもしれないが、確かに何かの気配を放っていた)
(それはただの物体ではないのだと、不意に確信する)

珍しいお人形…キーホルダーを集めてるの?
(それが何なのか、どうしても知りたくなって)
488卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/07/31(金) 00:15:00 ID:kBQvczM4

み、見ました……? ちょ、ちょっと軟い素材みたいですね……
(取り繕うように微笑してごまかそうとする)

(柔らかな素材で作られたキーホルダー、一見すればそんなものだが)
(しかしこれは、裁縫で補えるとはいえど力をギリギリまで弱めた異形の身体そのものなのだ。
だから異能の力などには敏感で、戦闘中は特に慎重に扱っている)
(だが、今回ばかりは穏やかな会話中の片手間作業というのが災いしたか)

……ええ、大事なものなんです。
集めるのが趣味……と言いますか、えーと……何とも言い表しにくいのですがね。
(などと落ち着かない様子で会話しつつ、仲間たちをしまったトランクを隠すように後ろに回す)
(そこでふと、迫水の名を出した時の彼女の反応を思い出した。友人か何かだろうか)
(……仲間が過剰反応した電気と併せ、異能の人間の可能性をもつこの女子生徒)
(ひょっとしたら、自分の力と仲間達に……彼と同様に理解を示してくれるかもしれない)

あの、そういえばさっき……変な音しましたよね?
(だから何でもないことかのように、先ほど気づいた事象を言葉にした)
489伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2009/07/31(金) 00:22:32 ID:5JZEvRcU
大事なものなのに、バラまいちゃってごめんなさいね?
その中、片づけなくて大丈夫?
(卯月ひのわがトランクを隠そうとすればするほど、それを覗き込むようにして)
(もしも、危険なアイテムを知らずに持ち歩いているとしたら)
(あるいは、考えたくもないが、何かの意図を持って超自然の力を宿したものを持っているのだとしたら)

(危険だ)

(内心ジリジリしながら、表向き、落ち着いた上級生を装って)
バチッとした?ごめんなさい、実験室でスリッパはいてたから、静電気がたまってたみたいね。
(あながち嘘ではない。それはまぎれもなく電気なのだ)
(ただ、プラスチックのスリッパが床との摩擦で帯電したというわけではない)
(自分で発電してしまったという点だけが違う)

卯月さん、迫水先輩にお世話になったって、どんなことがあったの?
(もはや隠そうともせず、詰問しにかかる)
490卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/07/31(金) 00:33:58 ID:kBQvczM4
ええっと……あ、はい、今片付けるのもあれですし……
家に帰ったら整頓してあげるつもりなのです……
(急いだためにトランクの中は乱雑なことになっている)
(彼らに窮屈な思いをさせることはやはり忍びないが、
かといってこの場で片付けるわけにも行かない)

(……怖い)
(そんな感情が、浮かび上がる泡のように沸き出す)
(それはトラウマとなった異形狩りに襲われた経験を彷彿とさせた)
(恐らく彼女は異能で間違いないのだろう。
だとして、彼女が自分の連れている存在を否定したら?)

静電気……でしたか? びっくりしたのですよ。
まるで、何かはじけたような音がして……
(トランクの中以外にも仲間は眠る)
(無意識に、逃げることに関しては優秀な仲間を忍ばせた制服のポケットに手を入れていた)

……。
(彼との間で起こった一悶着のことを聞かれ、少しだけ息を呑む)

……ちょっと危ないヒトに襲われまして。
必死で逃げたた所を迫水さんが助けて下さったのです。
その時、貧血を起こした私を家まで運んでも下さったのですよ。
(勘違いから攻撃をしたことからのくだりは、彼の友人の可能性を持つ伊織に言えるはずがない)
(故に、適度に事実を改変した、あたりさわりのないエピソードを伝える)
491伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2009/07/31(金) 00:42:14 ID:5JZEvRcU
襲われただなんて、大丈夫?!
(人間の犯罪者に襲われたとしても、襲われるのはただ事ではない)
(気遣う声は本物だった)

運んで……!
(この少女が何者であれ、迫水直は彼女に異能を見せている)
(それでも直を恐れる様子もなく、礼を言いに行こうとするからには)

あなた…迫水先輩が普通の人と違うって、ご存じなのね?
(どうにでも取りようがある台詞を吐いて、正面から水を向けた)
(事と次第によっては、この子を始末しなくてはならないかもしれないと)
(こと、直のことに関しては極端な結論を出しがちになっている)

【よろしければ、次あたりで締めようかと思いますが】
【まだ何かやっておきたいことがあれば、凍結も承ります】
492卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/07/31(金) 00:59:32 ID:kBQvczM4
あ、はい……幸い何ともありませんでした。
(むしろヒトとぼかした、襲った異形より彼を攻撃してしまったことが問題なのだが)
(真摯に気遣う態度に真実を言うことを躊躇ってしまい、罪悪感がつのる)

あ、はい……運んだと言っても家の前までですが……
……っ!?
(彼が普通の存在ではない、つまり異能であること)
(それを知っていることは、引いては自分の正体もばらすことになるだろう)
(しかし最早言い逃れは出来そうにない。こちらも覚悟を決めるしかないようだ)

……はい。彼の事は……知っています。
(一種の直球な質問だ。一瞬動揺し、何とか平静を取り戻すが……少なくとも今の態度で察知されたであろう)

そのように仰るということは……気づいているのですか?
私と彼が、ある意味では似たような性質であることに。そして貴女も……ですね?
(こちらも隠すことなく、むしろストレートに返す。いつもの無表情が、どこかとぼけたような雰囲気を醸す)

(ここまで言ってしまって大丈夫だっただろうか)
(そんなことを考え俯いたのも一瞬、表情を読みとりにくい顔に真剣な色が差す)
安心してください、なのです。
この私に関しては、危険な思想なと一切ございませんから。


【はい、この辺りで締めで構いませんよ】
493伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2009/07/31(金) 01:10:12 ID:5JZEvRcU
(卯月ひのわは、自分が異能であると告白した)
(やはり、と背筋が冷たくなる)

そう、あなたも迫水先輩のことをご存じなの。
(ひのわの台詞をオウム返しにして内心の焦りを押し隠す)
(直に会わなくては……すぐに)
(この少女と何があったのか、彼に質さなくては)
迫水先輩は普通の人とは違う…

(すっと唐突に立ち上がり、ひのわを見下ろして静かに言う)
あの方は、一年留年していらっしゃるの。
普通の3年生より年上なのよ。御存じだったのね?

(はぐらかした)
(その表情は、陽光に翳った無表情)
こと人の心に関する限り、何が危険で何が危険ではないのか、
私にははっきりとわからない。
私に言えることは、普通の人たちを……迫水先輩をもし傷つける者がいたら
全力でそいつに立ち向かう、ということだけ。

迫水先輩に伝言、お伝えしておくわね。
ここで失礼します。ごきげんよう。

(できるだけ平静を装ってその場を歩み去る)
(立ち上る陽炎にも勝るほど、ゆっくりと歩んでいるつもりで)
(内心、今にも駆け出したいぐらいに焦っていた)

【ではこちらはここで締めさせていただきます】
【そちらのレスを確認するまではいますね】
494卯月ひのわ ◆9vjG6ykfQw :2009/07/31(金) 01:31:24 ID:kBQvczM4
(伊織の様子が不安定になっていくのを感じた)
(まるで、自分以外の何かを心配するような)

ええ、あの方自ら教えて下さいました。
6つも年の差があったのですね……
(いつの間にか動悸は納まっている)
(異能であることを告白して、頭が冷えたのだろうか)

(だからこそ、彼女の異変に気づくことが出来た)
(そして察する。どういう関係であれ、彼女も迫水を親身に思っているのだと)

そう、ですか。
(その考えは、彼女が述べた想いで確信に至る)
(真実を告白したら、彼女は自分のことを許さないだろうか)
(それでも――)

なんとなく似てますね。
……私もきっと、迫水さんに悪意を向ける存在を許しはしないと思うのです。
恩人、ですからね。
(罪滅ぼしとも、礼のつもりのような使命感とも違う)
(自分を理解してくれた人を。親身になってくれた人を大切にするのは、自分にとって当たり前のこと。
人との繋がりが無く、独りだった自分ではないのだから)

……この業にかけましても。
(結果として彼は許してはくれた。だからといって彼女も同じとは限らない)
(それでも。今度相見える機会があったら、その時は真実を伝えよう)

また、お会いしましょう。伊織さん。
(どこか焦るような雰囲気を纏い、それとは正反対にゆっくり立ち去る彼女を、薄い笑いを浮かべて見守る)
(立場が逆だったら自分はどうしてただろうかと、夢を思い出すように考えながら)

【お付き合いありがとうございました。また宜しくお願いします】
495伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2009/07/31(金) 01:34:34 ID:5JZEvRcU
【見届けましたー】
【微妙に次回への含みを残しつつ、今度会ったら修羅場!でしょうか】
【その日を楽しみに、今日はお声かけありがとうございました】
【お疲れさまでした。おやすみなさい】
496 ◆IorinFNlA2 :2009/07/31(金) 22:08:52 ID:dz5iGvAa
【次スレです】

【異能】黄昏の学園16【異端】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/erochara2/1249014472/

【北峰さん、スレ立てありがとうございました!】
【最後まで使っておきながら、気がつかなくてごめんなさいです…】
497天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2009/08/01(土) 20:08:02 ID:A/KIj7D2
>>414
あ……
(自分のだけでなく、アンジェラのも出てこなかった)
(本当についていない、泣きっ面に蜂、とはこうゆうのを言うのか、と肩を落とす)
故障、なのかな。
電話は……そっか、電池切れなんだっけ。
(故障時の連絡先フリーダイアルが書かれた銀色のシールを恨めしそうに撫でる)
(義母であれば、こんな時はバキッと自販機をどついて出そうとする)
(都的にはそれはどうかな、と常々思っているけれど、今は義母の気持ちが分かるような気がした)
私たち、狸にでも化かされているのかな?
こんな町中で行き倒れなんて、シャレにならないよぉ。
(実母の出身である四国は化けダヌキの産地らしい)
(幼すぎて母の記憶のない都は直接聞いてはいないけれど)
(義母の話では狸が出てくる昔話をよくしていたそうだった)
もしかして、後ろに尻尾とか生えていたりして。
(目の前で話してたらそんなドジはしないだろうが、あまり頭の回らなくなってきた都は自販機の後ろをのぞこうとした)
あ。
(チャリン、ともう一本買おうかどうかと出しておいた百円玉が手の中からすり落ちて地面に落ちる)
(それはコロコロと転がって自販機の下、かろうじて見える辺りで止まった)

【とりあえず置きレスです】
【百円玉を取ろうとして何かに気がつく、とか】
【手を伸ばしたら奥に引き込む、とか、のぞき込んで目が合っちゃう、とか】
498アンジェラ ◆rdAV3DcvpI :2009/08/01(土) 21:11:54 ID:rPM6KyGh
【解凍の為スレをお借りします】
【それでは少々お待ちを……】
499天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2009/08/01(土) 21:12:25 ID:A/KIj7D2
>>498
【今夜もよろしくお願いします】
500アンジェラ ◆rdAV3DcvpI :2009/08/01(土) 21:31:18 ID:rPM6KyGh
>>497
狸等に化かされているならまだ良い方です。
それほど害意は無いでしょうし、せいぜい恥をかかせられる程度で済みます。
それはそれで屈辱的でもありますが。
(肩を落とす都を横目で見ながら、弱音を吐きそうになるのをぐっとこらえて)
(暑さと疲労でかすみ始めた両目で周囲を見渡す)

(本当に化かされているだけなら、日差しでじっとしていた方がよいだろう)
(日は時期に落ちるし、化かしている方だって疲れたり飽きたりしてきっとぼろを出す)
(だが、そうではなく、もっと悪意のある者の仕業だとしたら、一刻も早くこの状況を打破しなければならない)
(そんなことを考えながらも、思考は鈍り、焦りは募るばかり)
(故に、都の年相応の言動がアンジェラの過度の緊張をほぐした)
尻尾、ですか。ふふふ。
(思わず笑いがこぼれ、都の行動を見守る)
あら。私が拾いますよ。
(チャリンという金属音に反応するとかがんで、百円玉へと手を伸ばす)
(その視線は、ほんの少しだけ、自販機の下にも入っていた)

【お待たせしました。ではよろしくお願いします】
501天羽都 ◆oB0aPf5pqI :2009/08/01(土) 21:49:00 ID:A/KIj7D2
>>500
…………?
(屈辱?)
(まだアンジェラの正体を知らないから、なんで屈辱なのかはわからなくて)
(化かされるなんて話のネタになって面白いのに、と思ったが口にしなかった)
(まぁ、都も本当に狸が顔を出したらお金返せと大声を出してしまうだろうし)

と、ごめんなさい。
(たかが百円、されど百円)
(一人だったら心の中で泣いて帰ってしまうところだけど、幸いにも一人じゃなくて)

(アンジェラが手を伸ばした先にある半分隠れた百円玉が、真夏の太陽できらりと光る)
(それが、指があと数センチというところで消えた)
ん?
(何か、黒いもやのようなものに包まれたような気がしたが、瞬きした時にはもう何もなくて)
(都の位置からはそれっきり何も見えない)

(しかし、アンジェラの位置からはもう少し長く見えた)
(それは数瞬という1秒にも満たない時間だけれど、都ならともかく、アンジェラには十分な時間で)
(黒いもやに包まれた、何体もの小さな子鬼のようなモノが百円玉を自販機の奥へ引き込んでいた)
502アンジェラ ◆rdAV3DcvpI
>>501
(今この状況で一人だったら、どれだけ自分は焦ってしまっていただろうか)
(そう考えると、アンジェラは本当に都に感謝したくなった)
(詫びる彼女に笑顔を向けた後、屈んで手を伸ばした時)
いいえ、気にしないでください──って
ええっ!?
(百円玉が動いて、自販機の下へと隠れた)

……いや、その表現は正しくありませんね。
(気を引き締め、集中し、思考する。今見えたものはなんだ?)
何かが、百円玉を自販機の下に引きずり込みました。
普段なら小動物か、虫かと思うところですが……
あまりにも私が『不運』過ぎます。
一連の出来事の原因と、関わっている可能性も高そうです。
(自販機の下を覗き込みながら、エナメルバッグから分厚い本を取り出す)
言葉が通じるのならば聞きなさい、いたずら者ども。
三秒以内に逃げなければ、焼き払います。
私の体感時間の三秒ですので、出来るだけ早くした方がよいですよ?
(募っていた怒りを、その原因らしきモノにぶつけているのか、声質は低く脅すようなもの)
(しかし、そのあまりに都のことも気に掛けずに魔道書を構えてしまった)