たててみました
あぼーん
,. - - .
/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`
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/:.:.:.:.:.:.:.:弋こ` ィレァi/.l:./i/
!:.:./!:.〈 リ _ir'} l:ー'.リ:.!l/
i:.:.i l:.:.:ヽ /:.:.:|
';:.l ';:.ト,V> _ __ イ:.;:',:.;
>>1 さん乙です。
ヽ!ヽ',i⌒ヽ .r(こ二)ヘ:i `ヽ
{ _}レ'.ゝ___ノ丿
`ト、 / /_/
/>ー‐‐く
/ f´ \
ん'〈 \
く,.イ \_ _ _ _ノ
`´ゝ.__,. -〜'
乙
乙です
乙 さて、いったい何人の神が現れてくれるのだろう? 最近の停滞は爆発に備える期間だと信じて待ってまっせ。
前に考察を書いて叩かれたものだが、考察書いちゃまずい?
>>1 さんおつ
>>9 本スレか雑談いったほうがいいとおもう
11 :
Classical名無しさん :05/01/21 01:23 ID:TWvjjN4s
otu
13 :
Classical名無しさん :05/01/21 08:30 ID:Co1WIqy.
小ネタ挟みながら考察するSSなんだが…
>>13 それならまぁいいと思う。
でも一応もう1日待て。
あぼーん
ss保管庫の更新キボンヌ
17 :
銭湯にて :05/01/21 12:34 ID:.4eL4Ft6
姉さんが学校に泊まると言った日の夜、電話が掛かってきた。 「あ、八雲? 皆で銭湯にいくからおいでよ!」 姉さんからの電話だった。 クラスの有志で行くことになったらしい。 「え…でも……」 「だーいじょーぶ! 播磨君も来るよ!」 断ろうと思った矢先、あの人の名前が出た。 「え…播磨さんが…」 播磨さんと聞いた途端、伊織がピクッと反応した。 ここ暫く逢っていない。あの人に逢いたい。 「うん。わかった、行くね」 待ち合わせ時間を聞き、支度をはじめた。 「伊織も一緒に行く?」 振り返って聞くと、嬉しそうに鳴いた。 私は伊織を抱き上げて、銭湯に向かった。
18 :
銭湯にて :05/01/21 12:58 ID:.4eL4Ft6
歩いて10分程の所に銭湯はあった。 「あ、来た来た。おーい、こっちこっちー!」 姉さんがブンブンと手を振っていた。 「八雲君! よく来てくれた! さあ…」 ドゴォという音と共に花井先輩は周防先輩に蹴られていた。 「ワリィな、八雲ちゃん。気にしないでいいからよ」 「は、はい」 周防先輩に恐縮して、周りを見渡すとあの人がいた。 「ニャー!」 先に気付いた伊織が、あの人に走り寄る。 あの人は伊織に気付いて、抱き上げた。 「お、久しぶりだな。元気だったか?」 伊織はゴロゴロとじゃれていた。 (いいな、伊織…) そんな風に思ったら、あの人が声を掛けてくれた。 「妹さんも、久しぶりだな。わりぃな、忙しくて」 「い、いえ。元気そうで安心しました」 久しぶりの会話。それだけで嬉しかった。 「じゃ、風邪ひく前に入るか。またあとでな、妹さん」 伊織にも、ここで待っててくれと言って、あの人は入っていった。
19 :
銭湯にて :05/01/21 13:17 ID:dvQ1B/mE
私のおマンコに。
20 :
銭湯にて :05/01/21 13:23 ID:.4eL4Ft6
脱衣所で、周防先輩が注目を集めていた。 「やっぱり大きいわね、美琴」 沢近先輩が、周防先輩の胸をまじまじと見つめる。 「ずるいよ美コちゃん、私にもわけてよー!」 姉さんが自分の胸と比較して、叫ぶ。 「バッ、バカヤロー 大きくたって良いことねーんだよ」 真っ赤になりながら、否定する周防先輩。 「さ、胸は後でいいから、入りましょ」 高野先輩の一言で、皆浴場へ進んだ。
21 :
銭湯にて :05/01/21 13:27 ID:dvQ1B/mE
「あっ…播磨さん…」 私は突然の事に驚いて声を上げてしまう。 皆が見てるっていうのに、この人は気にならないんだろうか。 「はあはあ…ああ…伊織見ないで…」
22 :
銭湯にて :05/01/21 13:40 ID:dvQ1B/mE
「八雲も播磨君もお猿さんだね!」 姉さんが私達の行為を見ながらそう言ってきた。 恥部に手をあてがっているように見えるのは気のせいだろうか。 「やぁっ…見ないで…おねが…ああ…」 播磨さんはさらに激しく私を愛撫してくる。 「おいおい、このままじゃ八雲ちゃんイっちゃうぞ。」 「播磨君、激しい…」 周防先輩と高野先輩までそう言いながら眺めている。
23 :
銭湯にて :05/01/21 13:40 ID:.4eL4Ft6
広い湯船に皆でつかる。 「ふう、気持ちいいねぇ、八雲」 「うん。そうだね、姉さん」 温かさが、体の疲れを癒してくれるようだった。 (いい気持ち…) 目を閉じて、そう思っていると、姉さんが大声を挙げた。 「ミ、美コちゃんの胸がお湯に浮いてるー!」 皆の注目が周防先輩に集まる。 確かに浮いていた。さっきよりも大きく見えた。 (あんなになるんだ…いいな…) 姉さんの声は男湯にも届いたらしい。 「今鳥が鼻血出して倒れたぞー!」 「貴様ら、なに股間を押さえてる!」 花井先輩たちの声が聞こえてきた。
24 :
銭湯にて :05/01/21 13:58 ID:dvQ1B/mE
八雲と播磨君が突然愛し合いだした。 本来なら止めるべきなのに何故か止められない。 ええい指くわえて見てる場合じゃないぞ!何をやってるんだ私は。 八雲達の行為はさらに激しさを増してきた。 …… もうちょっとだけ見ちゃおうかな… 自然と下半身に手が伸び、自慰行為を始めてしまう。 「ああ…播磨君達…凄い…っつ…」 誰にも聴こえないようにして私は呟く。 皆の視線は八雲達に注がれていて私がしてる事なんか誰も気付いていないようだった。 不意に八雲と目が合う。 「八雲も播磨君もお猿さんだね!」 って何を言ってるんだ〜。あれは私に助けを求めている目だったぞ。 ま、いっか。 お姉ちゃんより先に彼氏作った罰という事で許してね八雲。
25 :
銭湯にて :05/01/21 14:34 ID:.4eL4Ft6
皆の騒ぎをよそに、ふっと思い出した。 (いけない、伊織を待たせたままだった) そのことを皆に伝えて、一足先に銭湯を出た。 「伊織ー! どこー?」 「おう、こっちだ妹さん」 少し離れたところから、あの人の声がした。 暗がりで、伊織を撫でていた。 「すいません、播磨さ…」 そこまで言って、私は呆然とした。
26 :
銭湯にて :05/01/21 14:38 ID:.4eL4Ft6
そこには、髪を下ろした、美形の男の人がいた。 「? どうした、妹さん?」 その声は、確かに播磨さんだった。 初めて見る、素顔。 (サングラス…しない方がいいのに…) 思わず、見とれてしまった。 「おーい、いもーとさーん」 そう言われて、我に返る。 「あ、あの…サングラスは?」 「ああ、したまま入るワケにもいかねえからよ、外したら皆が騒いで壊れちまったんだ」 「そうですか…でも、こんなに早くなのは?」 「たぶん、理由は一緒だ。コイツが気になってな」 「あ…」 肩に乗せた伊織を撫でる。 (やっぱり、播磨さん…) 「さ、妹さん、送ってくぜ。行こうか」 そう言って、歩き出す。 (皆に見せたくない。でも、サングラスはしない方がいい) 私は播磨さんにお願いをした。 「あの、播磨さん。私だけに素顔を見せてくれますか?」 「な?」 私の申し出に、戸惑っている。 「だめですか?」 「わ、わかった。二人だけの時に、な?」 了承してくれた。これで、素顔はわたしだけの秘密…
エロはエロで結構好き。
軽やかな電子音が控えめな旋律をゆっくりと奏で、ほんの少しだけ慌てた素振りで 少女――塚本八雲が携帯に手を伸ばす。受信したのは、差出人の名が内容を告げている ような、そんな一通のメール。 また屋上だろうか、そう考えながらも文面を確認するより先に席を立つ八雲。そこに、 播磨先輩から?、という声が横合いからかけられる。サラだ。柔らかなその表情は、 まるで八雲の代わりに喜んでいるかのようにも見える。 「がんばってね」 続けられた言葉に曖昧に頷く八雲。 がんばる、という言葉はまったくの的外れではない。原稿を見る、という行為はそれ なりに神経を使うものであり、なにより妥協は許されず、時には厳しい意見も必要だ。 ただ、この場合サラが言わんとしているのがそういうことではないのは彼女にも 分かっている。だからこそ、返事はいつも曖昧になってしまう。 つきあうということがどういうことか。 それが未だに八雲には明確なイメージとして実感出来ない。もちろん、恋愛関係と いうものが存在するのは理解出来る。 けれど、今の状況は果たしてどうなのか。 違う、と彼女自身では思う。少なくとも、最も身近にいる姉の姿を見ている限り、 あれほどまでに強い気持ちは自分の中には存在しない。決して播磨拳児という人物を 嫌っているわけではないが、だからといって即座に好きだということにはならない。 興味よりはほんの少し上で、好意と言えるかどうかまでは分からない。 そんな茫洋とした、うまくとらえられない気持ち。それが目下のところ、彼女の 正直な心境である。 故に、本来なら友人の言葉には異議を唱えるべきなのだが――
「あれ? どうかしたの、八雲」 その声に、一人歩きしかけていた思考を引き戻して友人の方を見やる。そこにある のは、初めて会ったときから変わらない、傍にいてくれる人の姿。 「あ……うん、大丈夫。なんでもないよ」 それを見てしまうと、結局なにも言えなくなってしまう。彼女が寄せてくれている のは、分かりやすいくらいに純粋な好意なのだから。 「じゃあ行ってくるね」 がんばってねの声をもう一度聞きながら、廊下に出る。 「……がんばる、か」 そう呟いて、八雲は携帯を持つ手にほんの少しだけ力を込めた。 がんばろう、と。 ――そんな光景を。 高野晶は手にした本に目を落としながら、黙ったまま聞いていた。ただし、会話が 始まってからページを繰る手は止まったままだ。その視線も手元を遙かに通り越し、 どこか遠くに向けられている。 塚本八雲と播磨拳児。 この夏にはまだ想像も出来なかった関係が、秋が訪れてから急速な勢いで構築されて いく。当人たちの戸惑いを余所に、その動きは未だ現在進行形。そして、それを促して いるのは明らかに周囲の状況。そこには当然ながら、今も笑顔で彼女を見送ったかの 友人も含まれている。 なにかを言うべきか。 似たような光景に立ち会うたびに、晶はいつもそのことを考える。たとえば、一見 すると分かりにくい、けれど確かに効果のあるようなささやかな忠告。その類のことは 彼女が得意とするところ。 だが、結局彼女はなにも口にしない。言わずとも、サラにはその程度のことが理解 出来ていないはずはない、そう思うからだ。そしてもう一つ、彼女にしては珍しいこと だが、そうする資格があるかどうか、自分自身でも判断出来ていない。 誰かの背中を押すこと。 果たしてそれを否定出来るのか、と。 ともあれ、そんな思考を一呼吸の間に巡らせて、再び読みさしの本に視線を落とす晶。
「先輩は八雲のことどう思います?」 けれど、今日は普段とは違いサラの方からそう尋ねてきた。 『うまくいくといいわね』 そう答えるべきところではある。だがしかし、当の播磨拳児が誰のことを想っている だとか、あるいは友人たる沢近愛理がその拳児と微妙な関係にあるだとか、そんなこと を知っている彼女としてはなかなか答えにくい質問。 「播磨先輩ってなに考えてるのか分かりにくいところがありますけど、ああ見えて優しい ですよね、いろいろ」 そうやって彼女が言葉に迷っている間に、サラはどんどんと言葉を並べていく。 「だから私はけっこうお似合いだと思うんです、あの二人。でも八雲ってばああですから、 押しが弱い……と言うより全然なんです」 むしろ返事など待っていないかのように、その言葉は止まらない。 「それはそれで『不器用な二人』みたいで微笑ましいんですけど――播磨先輩も播磨先輩 だし、ここはもっとガンガン行かないとダメだと思うんです!」 なにやら握り拳まで握っていたりする。 「だから私としては八雲に……聞いてます? 先輩」 「大丈夫、聞いてるわ」 珍しく苦笑めいた表情を浮かべながら答える晶。平素はなかなか見せないので気がついて いる者は少ないが、サラ・アディエマスという少女はこういう一面も持っている。どこか 自分にも似た、けれどそこまでひねくれてはいないその様子は、晶から見ればそれこそ なかなか微笑ましい。 「やっぱり臆病な恋っていうのはよくない……あの、先輩?」 それを聞いて今度は吹き出す晶。さすがに怪訝な表情になったさらに、ごめん、と謝る。 「以前どこかで聞いたような台詞だったから、つい、ね」 そうですか、と少し拍子抜けしたようなサラを見て、今までいろいろと考えすぎだった かな、そう思い始める晶。 播磨拳児。 塚本八雲。 沢近愛理。 そしてあるいは塚本天満をも巻き込んだそれぞれの想いの行方は、結局なるようにしか ならないのかもしれない。誰もが幸せにはなれなくても、誰もが不幸になることは決して ない、と。
「それで、八雲の方はともかくとして……あなたはどうなのかしら」 だから、思っていたことはすべて保留にして、晶はそんなことを訊いてみた。 「私……ですか? そういうのはさっぱりですよ」 あっさりと言い切って、からりと笑うサラ。 「そうなの?」 「そーなんです。さて、それじゃ私はもう帰りますね」 今日はバイトなんです、と手早く帰り支度をまとめ、ステップを踏むような足取りで 部屋を素早く出て行く。 その後ろ姿を見送って、晶は一言。 「気づいてないのかしら」 バイトなんです――そう言った声が、普段よりほんの少しだけ弾んでいたことに。ふっ、 と小さく笑みを浮かべ、軽く瞳を閉じる。思い描くのは、誰もがそれぞれに幸せを目指し ている、そんな現実のこと。 そして。 「――恋のひとつもしてみようかしら」 冗談とも本気ともつかない口調でそう呟いて、晶は再び手にした本に視線を落とした。 季節は秋、物思う季節――
遅ればせながら乙。
相変わらず、頑張ってくれて感謝。
―――脳はスポンジで出来ている。 血潮は鉄で 心は硝子。 幾たびの誤解を重ねて全敗。 ただの一度も勝利はなく、 ただの一度も理解されない。 彼の者は常に独り 校舎の屋上で涙に暮れる。 故に、生涯に意味はなく。 その脳は、きっとスポンジで出来ていた。
リリリリリ 「う〜ん…」 リリリリリ 「…」 リリリリリ 「…ったくもうっ。」 私は電話の呼び鈴で目を覚ました。目前にある目覚まし時計を見る。時刻は午前五時半。 こんな朝っぱらから計ったように電話を掛けてくるのはあいつ以外ありえない。 ふつふつと湧き上がる怒りを堪えつつ電話に出る。 「おはようサラ、一体こんな朝早くに何の様かしら。」 「私は目覚まし時計を使っているってもう何っっ回も言ってあるわよね、貴方の親切は余計なお世話以外の何物でもないわ。」 「まだ期限まで二日あるじゃない、その間にちゃんと用意するわ。」 「わかってる、じゃあ切るわよ。」 全く…私が朝弱いのを知っていてこの時間に電話を掛けてくるから性質が悪い。 「あれで学校じゃ清楚なイメージで通してるんだからなぁ…」 今度こそ皆の前で本性暴いてやる、と私は固い決意をした。 さて、せっかく早起きしたんだし時間を有効活用しようかな。 「……」 「ふぁ〜あ。」 やっぱり寝よ。
Fateキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
__ __ _ . ´ ` . / ヽ 、 ,.. ヽ . / i i i__i ⊥i ハ 〔><〕 / ト. i ト. | レ' V V ヘ んヘ> 〈.N i l N l === Mノノ/`i . ハハノ==`ー' """ r'/ー'! /:: 八 "" △ リ .} . /:: / /∧ , ' く/`ヽ─‐ 、 /:: / // 入 イ l i / i:: i i i と>-- --<__ノ\ | |‐ ' l:: l l l\ `T rヘ \ `ー ァ' / ゝ: ∨N._ \: Vヽ \__ __ .」-- - ' / `ー--ァ`) `ヽ) ) |_ __ __./ '´ ´ \ | ゝ ノ
40 :
クズリ :05/01/21 21:14 ID:dITqjKrc
どうも。こんばんは。新しいスレが立って嬉しいクズリです。 今回は、美琴の連載、ではなくて。 以前、といっても随分と昔、IFスレ14の頃、月に直すと九月頃に、私が投稿させていただいていた 連載作品『If...』の続編を投稿させていただこうと思ってまいりました。 あの時点で、完結、と言いながら、これほど時間が経ってから続編を投稿させていただこうと思った のは、いくつか理由がありまして。 まず一つに、私が運営させていただいているHP、『わぁど☆らいふ』にて、キリ番のリクエストに、 『If...』の続編を希望していただいたことがあります。 それだけならば、当HPで掲載すれば良いだけの話なのですが、個人的に最近、IFスレが閑散として いる現状が寂しいこと、また、IFスレにて連載させていただいた作品の続編故、やはりIFスレに投稿 させていただくのが筋ではないか、と考えた次第です。 非常に我が儘な申し出ではありますが、しばらくの間、古い作品ではありますが、お付き合いいただ けますと嬉しく思います。 それでは。 連載作品『If...』の続編であり、その後を描いた作品。 『If...pearl white』 よろしくお願いいたしますm(_ _)m
少女は部屋の中、椅子に腰掛けていた。 一人にして欲しい、そう言って周りにいた人達を遠ざけた彼女は、瞳を閉じてうつむいている。まるで、眠っているかのようなその顔を、薄く彩る化粧。 その胸の内で、彼女は何を思っているのか。穏やかな笑みを浮かべた顔、睫毛がわずかに震えている。 ゆっくりと、瞼を開けて彼女は、目の前の姿身に映る自分を見つめた。 そこにいるのは、幸せそうに笑う少女であり。 これからの未来に、胸弾ませる一人の女性であった。 本当にそれが、自分だと俄かに信じられなくて。 もう一度、彼女は瞳を閉じる。 そして振り返る。これまでにたどってきた道を。 積み重ねてきた時間を。迷いを。悲しみを。 何よりも、幸福を。 If...pearl white 「ごめん、お待たせ、八雲」 「ううん……ちょっとだけだから」 五分の遅れに、申し訳なさそうに頭を下げる親友に、八雲は笑って首を振る。金髪の少女はそれを見て、ほっと胸を撫で下ろした。 「それじゃ、行こうか」 「うん……」 並んで歩く二人の少女の、美しい容姿が男達の視線を惹き付けるが彼女達は意に介さない。それぞれが、強い想いを胸に抱いているから。 「でさ、最近は、どうなの?播磨先輩と」 お昼前ということで、喫茶店に入り、ランチセットを注文して早々に、サラは八雲に問いかける。 「うん……上手く、やってるよ」 答えて、八雲は小さく、笑った。
あの日。二人は夜の帳が落ちてもなお、丘の上を離れようとしなかった。 深い黒の空いっぱいに広がる、星達の輝きに包まれながら、八雲と播磨は草原に腰を下ろしてずっと、 話し続けていた。 それは他愛もない会話だった。播磨の漫画の事であったり、八雲の学校での事であったり。 愛の語らいというには、幼すぎて、ぎこちなくて。 繋いだ手、わずかに触れた肩、そして潮騒の響き以外に何も聞こえない静寂。 二人だけの世界に、八雲の心は穏やかに満たされていった。 そしてそれは、彼女の隣に座る播磨もそうだった。 不器用な彼は、言葉にしてそれを表すことなどない。 だが視えたのだ。心の声が。 「幸せそうだね、八雲」 満たされた笑顔を浮かべる少女に、サラはからかうように言うが、 「……うん」 一瞬の沈黙の後に答えた八雲の表情が微かに揺らいでいたのを見て、訝しげに眉を顰めた。そして わずかの躊躇もなく問いかける。 「何かあったの?」 伏せていた目をあげた彼女は、親友の真摯な瞳を見て、誤魔化すことは無理だと悟った。 「ん。ちょっと、ね」 心を整理するために、一度、八雲は深呼吸をする。サラもまた、姿勢を正すべく座り直し、両の手を 膝の上に乗せた。 青い空の中、燦々と光る太陽に、一片の雲がかかり、影が二人を飲み込んだ。 「嘘みたいに聞こえるかもしれないけれど……」 そして八雲は語り出す。 今まで、誰にも告げたことのない、少女自身の秘密を。 「私……人の心が読めるの」 サラは優しい笑顔をそのままに、何も言おうとはしなかった。 元々、話すことを苦手としている上に、説明の難しい事柄だから、八雲はすぐに口を閉ざし、どう伝え ようかと迷う。ゆっくりと自分の想いをときほどいていく彼女を、サラは何も言わず見守る。優しい眼差し で、少女を抱きしめながら。
「なるほど、ね」 やっと話を終えた彼女を前にして、サラは静かに息を吐いた。微かに疲れた素振りを見せる八雲は、 もう冷めてしまった紅茶のカップを口元へ運び一口飲む。 少しだけ心が軽くなったような気が、八雲はしていた。だがそれ以上に、不安に押しつぶされそうにも なっていて。 ずっと、ずっと誰にも語れなかった秘密。人の心が読めるという能力。自分へ向けられる好意に限定 されるとはいえ、あまり聞こえの良いものではない。気味が悪い、そう思われても仕方ないとさえ。 それでも、全てを話した。 恐る恐る、カップの中の琥珀に落としていた目を上げた彼女は、そこに深く優しい、つまりいつもと変 わらない親友の笑顔を見つけた。 「サラ……信じて、くれるの?」 「勿論。八雲の言ったことだから」 聞きたくない、だけど聞かなければいけない質問を、八雲は口にする。 「……怖いとか、思わない?」 「――――正直、怖いよ。考えてることが筒抜けだ、っていうのは」 表情を強張らせる八雲に対してサラは、でも、と言葉を繋げる。 「八雲なら、平気。大丈夫。だって八雲は私の」 親友だから。 ニッコリと笑って、何の気負いもなく口にする彼女の姿に、八雲は自然と涙ぐむ。怖いという正直な 気持ち、そしてそれでも私の事を大切に思ってくれているサラ・アディエマスという少女と出会えた 天恵に彼女は感謝する。 おためごかしの言葉はいらなかったから。本当の気持ちが欲しかったから。隠さずにいてくれたことに、 だから八雲は、 「ありがとう。サラ」 「どういたしまして」 素直な気持ちを伝える。そして返ってくる言葉と笑みに、肩の力を抜いた。そして繰り返す。 「ありがとう」 答えずに、サラは微笑む。優しく。
「それで……」 目の端に溜まった涙を八雲が拭うのを待って、サラは切り出す。 「その力が……どうしたの?」 「――――うん」 視線がさまよう。サラはじっと待ち続ける。 「播磨さん……のことだけど……」 「見えるんでしょう?」 自分のことを好きな人の、その好意を見れるというのならば、八雲の恋人となった播磨の気持ちは 見えて当然だろう。そう考えて言った彼女の言葉に、少女は首を縦に振って答えの代わりとした。だが その眉は依然、曇ったままで。 「何か、嫌な思いをしたの?」 「そういうわけじゃ……播磨さんは、私の事を大事にしてくれてるから……」 心から。そう言った八雲はわずかに、目を伏せる。 そう。心から。それは比喩でも何でもない、事実。心を覗けてしまう彼女にとってそれは、どこか後ろ めたい響きを伴っていて。 「ふぅん?」 怪訝そうに首をかしげるサラに、八雲は気を取り直して続ける。 「ええと、その……播磨さんも男の人だから、その、色々と欲望があったり、なかったり……で、そういう 気持ちも視えたりする時はあるけれど、でも……恥ずかしいけれど、そんなに嫌じゃない、とか……」 「わかった、わかった」 顔を真っ赤にしながら、珍しいほどに捲くし立てる八雲を、サラは苦笑しながら止めた。 そして気付く。好意というものが欲望と表裏一体なのだとすれば、八雲はこれまでに少年達の露骨な 欲情を、どれだけ見てきてしまったのだろう。それは想像もつかないほどの辛さだったのではないだろうか。 強いな、とサラは心の中でだけ呟く。そして親友に対する尊敬の念を新たにした。もしも自分が同じ力 を持っていたとしたら……どうだっただろうか?彼女のようにいられただろうか?そう考えて。 もっとも、口に出すことはしなかった。それはなんだか、八雲を傷つけるだけな気がしたから。だから サラは軽く笑って見せる。
「でも珍しいね、八雲がそういうこと話すって」 「ご、ごめん……取り乱しちゃって……」 「いいの、いいの。八雲もお年頃の女の子なんだ、ってわかったから」 興味ないのかと思ってたから、と言うと、八雲は顔を真っ赤に染めてうつむいた。 その姿は、同性のサラが見ても、抱きしめたくなるほどに可愛く見えたのだった。 「話を戻そうか」 まだ頬の火照りが消えていない八雲は、だがサラの言葉に顔を上げて頷いた。 「それで?播磨さんが、どうかしたの?」 「うん…………」 答えてから、しばし迷う。だがやっと意を決し、親友の目を見つめて言う。 「播磨さんの心の声が、時々、視えなくなるの……」 堰を切ったように、八雲は喋りだす。 播磨が以前、彼女の姉である天満のことを好きだったこと。高校時代、八雲と播磨がよく会っていたのは、 恋愛の相談を受けてもいたということ。やがて播磨はふられたがおそらく、ずっと好きでい続けていたらしい こと。 「播磨さんは、今は、私のことを好きでいてくれている……と思う。私といる時は確かに、私のことだけを 想ってくれているから……でも……」 軽く握った拳に、力がこもる。表情が凍る。 「でも……姉さんが側にいる時……播磨さんの心が視えなくなる時がある……」 その時に感じる不安を彼女は、言葉で言い表すことが出来ない。 思い知らされる。嫌っていたはずのこの力に、自分がどれほどに頼ってしまっているのか。 心が見えない時の言葉ほど、悲しいものはなくて。 ――――天満がいる時に八雲に向かって愛を囁くようなことは、播磨はしない。それで良かった、と 八雲は考えていた。 もしも――――本当の意味で心にもない言葉を言われたら、播磨さんを傷つけてしまうかもしれない、 そう思うから。
「不安、なんだ」 サラの言葉に、少し間を置いてから八雲は頷いた。 「そっか」 言ってから、サラは遠い目をして見せる。彼女の視線がなぞるは雲。青い空にふわふわと浮かぶそれ は、風に流され、形を変えて。 いくつも浮かんでは消える言葉。迷っているのではない。ただ掴み取れないだけ。 「何か、安心した」 長く続いた沈黙のあと、やっとサラが口にしたのは、そんな一言だった。 「え?」 不思議そうな八雲を見つめて笑い、サラは紅茶を最後の一滴まで飲み干す。その優雅な身ごなしは、 八雲にはとても綺麗に見えて。 一瞬、悩みや不安を忘れる。 「八雲にも独占欲があるんだな、って」 「そ、それは……」 あるどころの話ではない、と彼女は思う。自分でもどうかと感じるほどに、彼女は播磨の心を、目を、 自分だけに向けさせたいと考えていて。 それは反動なのかもしれない。ずっと、手に入れられないと思っていたから。 「好き……だから……」 思わず口をついて出た言葉に、唖然とする八雲。見れば、サラも呆気にとられたような顔をしていて。 「あ、ち、違う……じゃなくて、違わなくて……」 顔を真っ赤にしてしどろもどろになる彼女を見て、サラはたまらず噴き出して笑う。 「…………サラ……」 恨めしそうな目をする八雲に、 「ごめん、ごめん……でも……」 謝りながらもツボだったのか、やめることは出来ないらしく、お腹を抱えながら笑っていた。 「……もう」 拗ねて背ける顔はだが赤く、それすらもサラには、面白く思えたらしい。八雲はしばらく、憮然としたまま、 彼女の笑いがおさまるのを待った。
47 :
クズリ :05/01/21 21:25 ID:dITqjKrc
ということで。 一応、HPに掲載したものより、ほんの少しだけではありますが、追加部分があります。差異をつける、 ということで。 もう誰も元の作品のことを覚えていないのでは、という危惧を覚えながら、恐る恐る投稿させていた だきます。 何と言うか、S5やS3なんかの設立に携わりましたが、それとは別に、IFスレにはこれからも頑張って 欲しいと思うのです。これもまた、わがままなのかもしれませんが。 それでは、よろしくお願いいたします。 近いうちに、続きを投稿させていただきたいと思いますので、その時もまたどうか、よろしくお願い 致しますm(_ _)m
GJ! 旗派だけど、旗派のはずなんだけど、続き期待してます。
応援してます 頑張って下さい
今日は一体どうしちゃったんだ 大漁だな
そうか? なんか使いまわしの設定とストーリーばっかでなんだかなー
忘れるわけ、ナイ
本編で語られてない設定は各人が勝手に作るから 他作品に影響されて脳内設定が固まっちゃうのは仕方ないがな。 絃子さんネタなんていつのまにか昔の呼び方から葉子さんとかとの関係まで 定石みたいなもんが出来てるし。
278 名前:haehae[sage] 投稿日:05/01/21 00:32:34 ID:IhrY3ody0
>>277 ttp://www.hakobako.com/ ここの「はこ箱フォルダ」なんだけど、サービス終了しちゃうんだよね。
新規入会も出来ないみたいだし。
今後はどーするかなー、と思案中。
295 名前:U-名無しさん[sage] 投稿日:05/01/21 01:14:27 ID:IhrY3ody0
上げてみますた。
ttp://abeasami.zive.net:22718/cgi-bin/douga/upload.cgi のdouga_0195.mpg
ハコハコのお気楽さに慣れてると、ちとツライのぅ。
296 名前:U-名無しさん[sage] 投稿日:05/01/21 01:17:28 ID:IhrY3ody0
>>295 とんでもないトコに上げてしまったみたいじゃ。
申し訳無し。
300 名前:U-名無しさん[sage] 投稿日:05/01/21 01:37:22 ID:IhrY3ody0
>>297 ワロサレタ...orz
>>36-37 の続き
「おはようナカムラ。」
「おはようございますお嬢様。」
私はリビングにいる執事のナカムラと朝の挨拶を交わし、既に朝食が用意してあるテーブルに座る。
「お嬢様、今日のご予定についてですが」
「ああ、それについてだけど今日から一ヶ月間は全部キャンセルにしといて、お父様の許可は取ってあるから。」
私は今日の予定の確認をしようとするナカムラの声を遮りそう言った。
「わかりました。」
私がこのような事を言うからには何かがあると理解したのだろう。ナカムラはいつもと変わらぬ調子で返事をする。本当に良く出来た執事だ。
手早く朝食を済ませ、家を出る。
「じゃあ行って来るわ。」
「行ってらっしゃいませお嬢様。」
前スレにある
>>914 も含めて批判してくれると嬉しいです。
会話以外の書き方がまだよくわからない…
このスレの過去ログ、って奈良スレの時から漁っているのだが・・・ いやもう感動した。おにぎり派の漏れにとってこの上ないほど幸せなひとときを送れました。 今さらながら職人さんありがとうm(_ _)m
おお、久々にクズリ氏が降臨してたか。 老舗だけあって、流石に面白いです。
沢近とサラの髪色の違いはなんだろうな
>クズリさん GJでした。おにぎりもいいなと認識させられました。
>>56 前スレのはなかなか良かったよ
できればギャグ路線で攻めてくれ
ここギャグが少ないから
綺麗なブロンドってのは珍しいんだ。 結構くすんだ金髪とか、茶色がかったのとかがわりかし普通。
汚れた都会に適応して白いハトが消えてみんな黒くなった感じに似てる。
沢近の肛門周辺は ボーボーですよ
炎の七日間が今日更新されないかと淡い期待を抱いている漏れ
乗り遅れたけど2人とも乙。
でも一番は、シリ長にあるBrave New World。続き激しくキボン。 これ以上は、スレ違いか?
塚本天満、沢近愛理、周防美琴、高野晶の4人は湯船に浸かりながら仲良く談笑していた。 「ところで沢近さぁ、今日播磨にアンケート取ってる時、凄くテンパってなかったか?」 と、美琴は口にした。 「それ私も思った。」 晶も同様の疑問があったのかそれに続く。 「そそそ、そんな事無いわよっ。」 愛理は顔を少し赤らめて返事をする。 「あっ、もしかして〜、愛理ちゃんも播磨君の事が好きなのかな?ん?」 天満は少し冗談掛かった声で聞いたのだが―― 「ば、ばかっ、私があんな奴の事好きになる訳無いじゃない!」 と言い益々顔を赤くしてしまった。 彼女の反応を見て、愛理以外の三人はお互い顔を見合わせる。 そして天満は真剣な面持ちになり、愛理に顔を近付けながら、 「愛理ちゃん…もしかして…」 「な、何よっ。」 愛理の目を覗き込もうとする天満、顔を赤く染めた状態で必死に天満から目を逸らそうとする愛理。 「…」 もう一度聞くべきなのか、それとも止めておくべきなのか。 天満の脳裏に八雲の顔が浮かび、次の言葉を発するのに一瞬躊躇したが、やがて覚悟を決め口を開いた。 「愛理ちゃん本当に…え?」 と、次の瞬間突然愛理の体が崩れ落ちた。 どうやら逆上せて気を失ってしまったようだ。 「ちょっと愛理ちゃん…しっかりして!」
私は夢を見ていた。 私が、アイツに告白する夢。 私は一生分の勇気を振り絞ってアイツに告白する。 でも、アイツの横には天満の妹がいて、アイツは何も言わずに段々と遠ざかっていく。 「待って!行かないで!」 小さくなっていくアイツを見ながら私は叫ぶ。 待ってよ… 「行かないで!!ヒゲ!!」
「お嬢様、私はここにいます。」 愛理が目を覚ますと、目の前には執事のナカムラがいた。 「え?」 「愛理ちゃん…」 体を起こし、振り返ると天満、美琴、晶の三人が気まずそうな表情をして立っていた。 「??」 状況がよくつかめない愛理。 「あんたお風呂でのぼせて気を失ってたんだよ。」 美琴は簡潔に説明をする。 「そうなんだ…」
愛理の乗った車を見送り、歩き出す3人。 「…あいつ…うわ言でも播磨の名前呼んでたな…」 「うん…」 「…」 この会話だけを交わすと、3人は終始無言になり、それぞれの帰路に着いた。 私は2人と別れてから、1人帰路を歩く。 全く予想だにしていなかった事態なので、思考が上手くまとまらないけど、 はっきりとした事が1つだけある。 「八雲ゴメンね…私もう八雲の事応援できそうにない…」 と、私は玄関のベルを鳴らす前に呟いた。
切ない・・・。 その展開にはなってほしいようなほしくないような・・・。 とりあえずGJ
76 :
クズリ :05/01/22 21:38 ID:O7XqbdmA
こんばんは。 随分と昔の作品なのに、忘れられずにいたことが素直に嬉しかったです。本当にありがとう ございましたm(_ _)m あまつさせ応援までいただいて…… つД`)・゚・。・゚゚・*:.。..。.:*・゚ 何はともあれ、稚拙な文章ですが、これからも精進していきたいと思います。 それでは、続きを投下させていただきます。 『If...pearl white-1』 >41-46 に続いて。 『If...pearl white-2』 今回、短いですが、よろしくお願いいたしますm(_ _)m
「あー、苦しかった。お腹痛い」 「サラ……笑いすぎ」 ささやかな抗議の声に、しかし彼女は頓着しない。目の端に溜まった雫を指先で拭いながら、やっと サラは八雲の目を見つめた。 「好き、か。八雲もとうとう、惚気る日が来たんだね」 「の、惚気だなんて……」 また頬を焼く赤、八雲は目を伏せて空っぽのカップの底を見つめた。わずかに残る紅茶に揺れる瞳は、 その特徴的な色が琥珀にまぎれて消えていて。 「でも、本当に好きなんでしょ?」 優しい、だが少しからかいまじりのサラの問いかけに、少女はゆっくりと頷く。妙な暑さに、少し汗ばんで しまうのを彼女は感じていた。 「だったら、いいじゃない、惚気たって。素直なのは良いことだと思うよ」 そう言われても照れ臭いばかりで、八雲は何も言えず押し黙る。それを見つめる少女も無言。二人を包む 沈黙、だがそれはぎこちないものではなく、どこか穏やかな時の流れに満ちていて。 「でも……」 やがて口を開いたサラの声に、それまでとは違う色が混じった。どこか落ち着かず、座り直す八雲を待って から、彼女は口を開いた。 「私――――不謹慎かもしれないけれど、八雲のその力が、羨ましいよ」
「…………え?」 混乱しながら見返すと、サラは小さく笑って、軽く手を挙げた。そして、 「すいません。注文いいですか?」 ウェイトレスにダージリンを注文する。 「八雲は?何か飲まないの?」 「あ……じゃあ同じものを」 「うん、この店の紅茶、結構美味しいしね」 歩き去って行くウェイトレスの後ろ姿を眺めながらそう言った後、サラはその視線の先をテーブルの上に 置く。心の臓が不安に震えるのを感じながら、八雲はじっと、彼女の次の言葉を待った。 「私が、ね。麻生先輩とお付き合いしてること、八雲も知ってるでしょう?」 「……うん」 ゆっくりと語りだしたサラの顔に浮かぶは、透き通った優しさ。少女は知る。目の前の親友が、その胸の 中に、ただ一人の男だけに捧げる深い想いを抱いていることを。 「麻生先輩、ああいう人だからさ、あんまり好きだとか言ってくれないんだ……わかるでしょ?」 八雲は悪いと思いながらも、苦笑しながら頷く。言葉を交わしたのは、サラと一緒にいる時に数回だけ だったが、それだけでも何となく、彼の性格は垣間見えた。ぶっきらぼうな彼が、愛を囁く姿というのは想像 し難い。 もっとも、他人から見れば、同じことは播磨にも言えるのだろうけれど。
「好きとか愛してる、なんて滅多に言ってくれないし、抱きしめたりキスしたり、なんてこともあんまりして くれないし。麻生先輩のことは好きだけど、正直ちょっと疲れる時もあるよ」 それは初めて聞く、サラの愚痴だった。どんなことがあってもいつも明るく、穏やかな彼女の強さを八雲は いつも、すごいと思っていたから。励まされたり、支えられたりするのはいつも、八雲だったから。弱音を吐く 彼女の姿など、想像もしていなかった。 だけど。 サラは、疲れると口にしながらも、その顔に影は落ちていなかった。運ばれてきた紅茶を一口飲み、美味 しいと言ってまた、笑って見せる。 「サラ……?」 不思議だった。それでも彼女が、弱音を吐きながらも決して、悲しい素振りを見せないことが。 「どうして?」 気持ちは、言葉にしなければ、行動に出さなければ伝わらないと思っていた。だがサラの様子から、不安 は微塵も感じられない。言葉とは裏腹に、疲れなど見えなかった。 「んー。どうして、って言われると難しいけれど」 たった一言の疑問の言葉、それでもサラは八雲が聞きたいことを正確に読み取ったらしい。一瞬、困った ように首をかしげた後、 「信じてるから……かな」 ゆっくりと、そう言った。 「信じてる……?」 「うん。そう。信じてる。麻生先輩のことを」 鸚鵡返しに尋ね返す八雲、応えてサラは一言一言、区切るようにして口にする。まるで自分が発した言葉 の重みを確かめるかのように。 「さっきも言ったけれど、麻生先輩って、ほら。ぶっきらぼうなところがあるでしょ?だから、本当に私のこと 好きなのかな、とか、必要とされてるのかな、とか思う時があるの」 八雲の力が羨ましい、って言ったのはそういうこと。言ってサラは微笑む。 「心が読めたら、先輩の気持ちがちゃんとわかるのにな、って」 微かに顔を伏せて、八雲はサラの顔から目を背ける。不思議な感情が入り混じって、彼女の心をかき回し てきた。何と口にしていいかわからず、唇が微かに動いて、だがまたすぐに閉じる。
「私は、信じてるの。麻生先輩のことを」 しばし続いた静寂を、気まずいものと感じていたのは八雲の方だけだったらしい。サラは穏やかな声で、 話を続ける。 「好きだと思ってくれてるって。愛してくれてるって。私のことをきっと、大事に思ってくれてるって」 淡々とした口調、だけどそこには確かな何かが満ち溢れていて、揺るがない彼女の信念が感じられた。 「ねぇ。八雲」 まっすぐな瞳の光が八雲の胸の奥に届く。 「私達はいつも、お互いの愛情を確かめたくて、たくさんの言葉を費やしたり、時を共にしたり、体を重ねたり する」 でも、と続けるサラの顔に浮かぶ慈愛の表情に、八雲は心を奪われた。世界の騒音が消え、ただサラの声 だけが彼女の耳に届いて。 「本当に確かめることは出来ないの。相手の心を、想いを」 背筋を冷たい汗が流れる。だが彼女は、金髪の親友の瞳から目をそらすことが出来なかった。そこには 確かに、優しさがあったから。 「どんなに神聖な誓いも、固く交わした約束も、絶対ではないの。人の心は、変わるもの」 裏切りという行為は、あるものよ。言った後、少しだけサラは悲しそうに表情を歪めた。それが彼女個人の ことを思い出してなのか、それとも人間全般のことなのか、八雲にはわからなかったけれど。
「だから、ね――――信じるの。相手のことを」 彼女はゆっくりと両手を、その胸に置いた。そして目を閉じる。祈るように、あるいは想いを抱きしめる ように。 「私は、麻生先輩のことを信じてる。愛してると言ってくれたことを。抱きしめてくれたことを。確かに感じた ぬくもりとか、想いを私は――――信じてる」 目を開けてサラは、微笑む。 「回数じゃないのよ。どんなに言われても、不安になる時はなるものだと思うから。だから……うん、多分、 大事なのは、信じることじゃないかな」 「サラ……」 「だから、八雲も……不安になるのは、何となくでしかないけれど、想像はつくよ。私よりも、もしかしたら、 って。でも、ね」 一呼吸置いて、サラは続けた。 「大丈夫。八雲は愛されてるよ。まだ播磨先輩は、塚本先輩のことを忘れられないのかもしれないけれど、 選んだのは八雲なんだから。八雲のことを好きだって、播磨先輩は言ってくれたんでしょ?だったら、信じて あげよ?」 オープンテラスに差し込む優しい昼下がりの陽光が、白のティーカップに跳ねる。いつの間にか雲は通り 過ぎて、暖かい日差しが二人に降り注いだ。鼻をくすぐる紅茶の匂い、まだ耳に残るサラの優しい声。 今ここにある全てが、心に染み渡っていくのを八雲は感じていた。
「なんて、ちょっと恥ずかしいこと、言っちゃったね」 照れ臭そうに笑いながら頬をかき、サラは立ち上がった。そして伝票を片手に、軽い足取りでレジへと 向かう。 「あ、サラ……」 「いいの。ここは私の奢り」 慌てて追いかけた八雲が財布を出そうとするが、ウィンクをしながら彼女はお金を先に払ってしまう。 「……ありがとう」 「元々、そのつもりだったから。気にしないで」 連れだって店を出た二人は、街路樹を揺らす風に目を細めながら、ゆっくりと歩き出す。 「さっきの話だけど」 八雲の前を歩いていたサラが、不意に立ち止まって振り向いた。不思議そうに見つめる八雲に彼女は、 にっこりと満面の笑みを浮かべて見せる。 「お姉さん……塚本先輩の心も、視えるんだよね?」 「え……うん」 「じゃあ、さ。私の心は視えたりするのかな?」 その場に立ち止まって、サラはじっと八雲の目を見つめる。真剣な表情の彼女に、だが八雲は小さく笑って 首を振った。 「ごめん……やっぱり、視えない」 「そっかー。残念だな」 肩をすくめて、サラは本気で残念そうな顔をする。 八雲は、しかし、穏やかな笑みを浮かべて続けた。 「視えなくても……わかるよ、サラの気持ち」 「え?」 「ありがとう……私の事、好きでいてくれて」
83 :
クズリ :05/01/22 21:47 ID:O7XqbdmA
ということで、今回はここまでです。 にしても短いですね……(;´Д`) おそらく次ぐらいには終わる……と思うのですが、どうでしょう。書いてみないことにはわからないですw 何はともあれ。 どうかよろしくお願いいたしますm(_ _)m
クズリさんGJ! アソサラまでキタ━━━━(゚∀゚)━━━━! 信じてるから、の言葉が胸に来ました。
サラのような娘がいたら惚れると確信を持って言えるな
沢近のような娘がいたら惚れると確信を持って言えるな
晶のような娘がいたら惚れ・・・・・すみません言いすぎです
89 :
Classical名無しさん :05/01/23 02:23 ID:e3nqAnrs
播磨のような娘がいたら惚れ……ウホッ
あぼーん
S5にある長編のいくつかに終われるのかコレっていう不安があるのは漏れだけ? 長くなると創作意欲が落ちそうだし、期待ばかり膨らんで重圧になったり しないんだろうか
>91 そんなの考えるだけ無駄。こっちのだって永遠に未完の作品は沢山あるわけだし。
雪合戦マダー?
94 :
伯白いや猫○。です :05/01/23 18:19 ID:Lb11BmMs
なんか思いついたので載せます。まだ導入部分だけですが呼んで見てください。 「茶道部〜伝説の茶葉〜」 プロローグ 春らしい柔らかな日差しが降り注いでいる。ここは矢神学院高校旧校舎にある茶道部。といってもただお茶を思い思いのスタイルで飲むだけであるが。そしてこんな平和から物語は始った。 「部長、このカップはいりますか?」 「・・・。いらないだろうね」 「そうですか、じゃあ八雲願いね」 八雲はうなづき自分の横にカップを積み上げていく。 現在茶道部は春の大掃除中、新学期に向けて入らなくなった物を捨てている。 “ガサッ” 「あれ? 何かなこれ」 食器棚の奥から出てきたのはクシャクシャに丸められた紙、湿気に長く当たっていたのかカビが生えている。 「どうしたの?サラ」 「棚からプリントが出てきたの、まあいらないと思うから捨てといてね」 「けど何か書いてあるよ、それ」 よく見ないと分からないが紙には薄い字が書かれている。サラも気づいたのか紙をゆっくりと広げていく。
95 :
伯白いや猫○。です :05/01/23 18:20 ID:Lb11BmMs
「えーと、これは㊙の地図、下の×の地点に伝説の、伝説の?」 「どうしたの?」 「読めないの、何か書いてはあるんだけどね」 そこには線が途切れ途切れにあるようにしか見えない。地図全体は完全に読めるのにその部分だけ人為的に消そうとした跡が残っている。 「八雲、読める?」 「・・・、無理。読めますか? 先輩」 先輩と言われて晶は振り返った。ショートボブの髪が柔らかく揺れる。 「ここなんですけど」 八雲の指の先をじっと見つめ、その後少しうつむき加減で考える。 しばらく後出した答えは 「『茶葉あり』だね」 「あ〜そっか」 言われてみればといった表情で八雲とサラは頷く。 「ほ〜『伝説の茶葉あり』か。面白そうじゃないか、行ってみたらどうだ? 部長」 「せ、先生」 「どうした? 塚本君。化け物を見たみたいな顔をして」 「いつから居たんですか?刑部先生」 刑部と呼ばれている人は茶道部創設者であり顧問でもある刑部絃子である。後にすべてを語る人である。
96 :
伯白いや猫○。です :05/01/23 18:21 ID:Lb11BmMs
「ずっと前からいたさ。顧問が大掃除に来ないわけにはいかないだろ」 そう言って小さく笑う。 「ところで部長、行ってみる気はないかね?」 「・・・・」 少しの沈黙の後 「行きます」 「部長、行くんですか? こんな物信じて」 首を縦に振る晶、その真意の見えない瞳は僅かに笑っているように見える。 「では諸君いってらっしゃい、これは荷物だ。あと親御さんには連絡しといてやるから安心して行って来るといい」 そこには普通のリュックが3つ、中身はパンパンに詰め込まれている。 「あの・・・私もですか?」 「例外はなしだ、塚本君」 そんな無茶な、と言いたげな表情の八雲。そして行く気満々の晶は 「先生、行ってきます」 「おう、頑張ってきてくれ」 「先生、姉さんに冷蔵庫にカレー入ってると伝えてくださいあとハンコは・・・」 八雲は晶に口を押さえられ引きずられるように出て行くのであった。姉思いが感じられる。 そして教室で一人に絃子は 「あの事件の再来か・・・。人は今も昔も変わらんのだろうな」
97 :
伯白いや猫○。です :05/01/23 18:22 ID:Lb11BmMs
といった感じですいかがでしょうか?感想もらえたらうれしいです。
あぼーん
sage忘れてた。ごめんなさい。
>94 導入部分だけで感想を言うのはなかなか難しいな… >65 >69 俺も
101 :
Classical名無しさん :05/01/23 21:30 ID:mrTW90Og
>>9 って前叩かれてたヤツ?
自分は悪くないと思うから書け
いや、書いて下さい
あぼーん
クズリさんのIFって 本編が綺麗にまとまってて後がすべて蛇足にしか見えないのは俺だけ? 続編嫌いな俺が悪い?
>>103 まあ最後まで読んでみようや。それからさ。
クズリさんのHPでキリリクが続編希望だったからでしょ
HPもってるならそこに載せりゃいいのに
レスをちゃんと読みましょう
このスレを活性化させようとしてくれるんだから 良いじゃん。S3もあるけどここも頑張って欲しいし。
俺はパソコン持ってないから ここに書いてくれるとうれしい
買え
111 :
キンカラ :05/01/24 15:00 ID:8osohVI.
(ねぇ、播磨君) (何だ 隣子) (あぼーん…ってなに?) (……知らん) 不良でさえ知らないぞ! 負けるな2ch(゜A゜)! ということで投下します
112 :
雨の日の帰り道で :05/01/24 15:01 ID:8osohVI.
キーンコーンカーンコーン…。 「またねー」 「ばいばい」 放課後、友達と別れを告げ、私は席を立ちました。 窓を見ると外はどしゃ降りの雨でした。 傘をもってて正解でした。 ふと隣を見ると、播磨君が寝ていました。 このままでは男起そうにもありません、私は起こすことにしました。 「播磨君、播磨君」 二、三度揺すります、播磨君はすぐに起きました。 「んあ?」 「おはよう、播磨君もう放課後だよ」 むっくりと起きる播磨君に私は言いました。 「ああ…、すまねぇ」 のろのろと立ち上がり、鞄をもって教室を出ていきました。 寝起きなのでふらふらしてます、大丈夫でしょうか…。
113 :
雨の日の帰り道で :05/01/24 15:02 ID:8osohVI.
下駄箱で靴を履き替え、いざ帰ろうとした時、播磨君がやってきました。 困ったように頭をかいています、もしかして傘忘れたのかな…。 「どうしたの、播磨君」 きいてみることにしました。 「いやな、傘を忘れちまってよ」 どうやらビンゴのようです。 でもそうとわかると播磨君がちょっと可哀相です。 この雨ではきっと風邪を引いてしまいます。 どうしましょう…私の傘は貸せないし…………そうだっ! 「ねぇ、播磨君」 「ん、なんだ」 必死に考えを巡らせている播磨君に私は手にしていた傘を渡しました。 「一緒に帰ろ、この傘で」 「…は?」 よくわからん、といったように播磨君は怪訝顔になりました。 「だから、途中までなら入れてあげられるから…その……、あいあい傘を」 なんだか恥ずかしくなり、私は俯いてしまいました。
114 :
雨の日の帰り道で :05/01/24 15:02 ID:8osohVI.
「すまねぇな、助かったぜ」 「ううん、いいよ」 矢神坂にさしかかるところで播磨君は言いました。 結局あいあい傘で一緒に帰る事になりました。 実は男の人とこんなことしたことないので物凄く緊張しています…どきどき。 話しは変わりますが学校からここまで来るにあたって播磨君について二つ、知ることができました。
115 :
雨の日の帰り道で :05/01/24 15:03 ID:8osohVI.
まず一つ目、播磨君は実はとても優しい人なんです。 どじな私はよく水溜まりとかにはまっちゃうんですけど、播磨君がそれを察し、私がはまりそうになったら引き寄せてくれたり、はまらないように誘導してくれたりとかしてくれます。 とても優しいです。 そして二つ目、意外や意外、播磨君は動物好きだったんです。 色々動物を飼ってたらしいです。 ライオンやキリンも飼ってたらしいですけど、流石に冗談だと思います。 面白い人、というのもわかりました。
116 :
雨の日の帰り道で :05/01/24 15:04 ID:8osohVI.
「きゃっ!」 突然足がぐらつきました、どうやら石につまずいたようです。 私は思わず播磨君にしがみついてしまいました。 「あ……、ごめん」 慌てて私は離れました、恥ずかしいです…。 しばらく私は話しができませんでした。 「あ、雨止んだね」 「そうだな…」 さっきまで降っていたのが嘘のようです。 播磨君は傘をたたむと私に返し、礼を言って走っていきました。 ちょっと残念です。 ……あれ、なんだろう、この気持ち。 もっと播磨君といたいって思ってる。 もしかして私……。 「ふふふ…」 何故かしら笑みがこぼれました。 そうだ、たった今、私は播磨君に恋をした。 「頑張らないとなぁ…」 妙にうきうきしながら私は帰路につきました。 終 「きゃーっ!水溜まりにはいっちゃったぁ!」
なんだかよくわからない話だが一応GJ
隣子ほわわん隣子
職員室 絃子「……寒い」 葉子「最近凄く寒いですよね〜」 突如現れる影 妙な影「こういう時に気の利いた手編みのプレゼントあげたりすると、心も体も暖まったりしちゃうんですよね!」 絃子「……私には縁の無い話だな。編み物やったことないし」 妙影「私結構得意なんですよ。そこに懐から取り出したるは特製編み物秘伝書! 絃子さんなら要領いいから この秘伝書通りにやれば簡単にできますよ! レッツチャレンジ!」 絃子「そ、そう?」 道具買い揃え帰宅後一心不乱に編む絃子さん。イートコが夜なべーをして手ぶくーろ編んでくれたー。 ――これで私の分も作ってペアルックなんかしたりなんかして! それがキッカケで二人の仲は急接近ってか!? うはー、夢が広がリング。 播磨「おはよーさん」 絃子「おはようビーム!」 播磨「…………今日も寒いな」 絃子「フッフッフ、フが三つ。そんな拳児くんにプレゼントだ! ありがたく受け取るがイイ!」 播磨「……なんだそのテンションは……目の下にクマできとるし…… しかも、なにこれ。ふざけてるの?」 絃子「な、なんだと!?(@u.@ ;川」 播磨「指の穴開いてないし、指の長さメチャクチャだし。変なとこに孔が2,3開いてるんですが」 絃子「そ、そんな馬鹿な!? ちゃんとこの書の通りに……!」 妙「うはwおkwww私天才w」
あぼーん
「みょう」な影じゃなくて「たえ」な影だったのかw
上手いね。そこら辺の韻の踏み方が。 インの漢字が分からないオレとは大違いだw
長編予定で尻切れになるよりはね すこーしらんぶるSSだと思えば
とろろこんぶ ウマー
悪い傾向だぞ。短編のネタssを卑下にするのは。 こういうやつの積み重ねに、名作は誕生するのに・・・
やう゛ぁい・・・漏れはおにぎり至上主義のつもりだったんだが、 某SSを読んでから播×晶にはまってしまったよぉヽ(`Д´)ノウワァァァン
もういいよその話題。
そーいや舞ちゃんの出てくるSS見た事無いな。 真面目な委員長と不良の組み合わせなんてラブコメのテンプレのはずなのにw
舞かぁ。接点が味噌だな。
中日がなにか?
「シナ竹売ってませんか?」 「シナは差別用語だからメンマと言い換えるんですよお客さん」 「シナ蕎麦ありますか?」 「ありますよー」
2005年01月25日
駄目な僕らの^^ スクールラーンブル♪
最近スクランに嵌っていますorz
派閥はおにぎり派!
やべえ、このままだと播磨に孕まされた八雲を嫉妬に狂った沢近が殺すSSとか書いて投下しそうだ。。。
ん? 源氏物語で似たようなシーンがあった? 堪忍してくださいな^^
http://tenma.web.infoseek.co.jp/index.html Posted by deppappa at 13:26 │Comments(0) │TrackBack(0)
これはさすがにまずいだろう。。。
135 :
クズリ :05/01/25 20:04 ID:czEPzJYY
またまたお邪魔しますm(_ _)m 長々と続けてきた『If...』ですが、今回にて本当の完結とさせていただきますm(_ _)m IFスレは、大変お世話になったので、これからもちょくちょく投稿させていただきたいなー、 と思いつつ。 まずは放置してある連載ですが……(;´Д`) 何はともあれ。 このシリーズを応援・激励して下さった皆様、どうもありがとうございますm(_ _)m 皆様に支えられて、 私はここまで来れたのだと思っております。 それでは。 『If...pearl white-1』 >41-46 『If...pearl white-2』 >77-82 に続いて。 『If...pearl white-3』 ここにあるのは、私の望む世界の在り方の一つです。
コンコン。扉をノックする音に、懐かしい記憶をなぞっていた八雲はふと、我に返る。 「どうぞ」 「八雲。準備、出来た?」 扉が開くと同時にかけられる声、そこにはシスターの服を着たサラが立っていた。静々と近付いてきた 彼女は、八雲が身に纏った純白のドレスを見て目を細める。 「うん。よく似合ってる」 「あ、ありがとう……」 薄く桃色の口紅を塗った唇と同じ色に頬を染めながら、返事をする。長い睫毛が微かに震えて。 「昔を思い出すね」 「昔?」 「ほら、バイトで頼んだじゃない。バーチャル結婚式で、新婦役を」 あぁ、と頷いて、八雲は小さく笑った。浮かび上がる記憶。勘違いからとは言え、播磨に抱きしめられた のはあの時が初めてだった。 「あの頃より、八雲、もっと綺麗になったね」 「え……?あ、ありがとう……」 その時に着たドレスとは違う。あの頃よりも少し背が伸びたし、スタイルも良くなった。だけど、一番 変わったのは、顔だとサラは言う。 「顔……?」 「うん。顔。大人びた顔になった、ってのもあるけれど」 そこで少し、からかうような笑みをサラは浮かべる。 「やっぱり本番だと、違うね。幸せがにじみ出てるよ」 「……そう?」 「うん」 どうなのだろうか。思いながら八雲は、姿見の中の自分を見つめる。 そして微笑んでみる。 ――――少しだけ、わかった気がした。あの頃よりも自然に笑える自分に気付いたから。
「そういえば、さ」 二人きりの部屋であれこれと思い出話に花を咲かせていた彼女達だったが、不意にサラが思い出した ように尋ねかけてくる。 「八雲のあの力って、まだあったりするの?」 「ああ……」 軽く首を横に振って、八雲は否定した。 「ううん。もう、なくなったよ……」 「ふぅん……何で?」 「え……」 一瞬で真っ赤になる頬、誰もいない部屋なのに思わず辺りを見回してから、彼女は声を潜めてサラに 耳打ちする。 「へぇ。そうなんだ」 聞かされた内容に、サラは思わずニヤニヤと笑ってしまう。そしてまだ顔が赤い八雲に向かって、 「そんなエッチな八雲に、バージン・ロードは歩かせられないかなぁ」 意地悪な光を瞳に瞬かせながら言った。 「え……そんな……」 困惑し、おろおろとする少女の姿に、サラはとうとうこらえきれず噴出す。 「冗談だよ、冗談。そんなわけないでしょ」 可愛いな、八雲は。明るく笑う彼女の姿に、八雲は自分が担がれていたことを知った。眦を軽く上げて、 「サラ……」 と怒ってみるが、無駄らしい。手を軽く合わせられて、 「ゴメンゴメン」 謝られるともう何も言えなくなる。八雲は言い募るのをやめて、諦めたように軽く笑った。この親友には 一生、勝てないのだろうな、などと思いながら。 「――――でも、サラの言葉があったから、私、頑張れた」 ぽつり、ともれた八雲の呟きが、部屋の空気を震わして、消えた。
「――――どういうこと?」 小首をかしげる親友に、彼女は小さく笑いながら顔を上げる。ほのかに漂う花の香りは、八雲が振った 香水の匂い。どこか澄んだ空気を心地よいものに感じながら、サラは膝の上に手を置いて耳を澄ます。 「心が見えなくなった時……とても怖かった」 思い出しながら話す口調は、淡々としている。八雲の面に表情はなく、どこか遠くを見つめる瞳の色は、 儚い紅。 「それまで、私がどれだけ、あの力に頼ってたのか、よくわかった。播磨さんの言葉が、本当に心の底から のものなのか、いつも心を視て判断していたんだな、って……」 サラには、そう語る彼女の気持ちの全てを推し量ることは出来なかった。ただ思うのは、その力はすでに、 八雲にとってあるのが当たり前の存在だったのだろう、ということ。唐突に奪われて、彼女はいったい、どれ ほど混乱したんだろうか。 例えば、とサラは考えてみる。五感の一つを奪われるようなものなのか、と。あるいは、それ以上のもの かもしれない。 確かに信じられるものがなくなった、ということ、つまりは心の支えとなるものを失ったということか。 「すごく、怖かった。播磨さんに、どれだけ好きって言ってもらっても、不安で仕方なくて」 サラの言ってたことがよくわかった、少し寂しげに笑った八雲に、サラは自分が何を言ったかを思い出そう とする。 「たくさん話したり、一緒にいようとしたり、その……一つになろうとしたり、って話」 「……そんなこと、言ったっけ?」 「言ったよ、サラ」 困った顔になる八雲、すっかり忘れてしまっていたサラだったが、彼女が言うならばそうなのだろうと思う ことにして、ごまかし笑いを浮かべた。 「もう……それで、ね――――正直、あの時、すごく辛かった……播磨さんの重荷になってる気もしたし、 自分で自分がわからなくなって……変な言い方だけど……好きすぎて、辛かった」 親友の独白に、彼女は何となく頷いて見せる。
恐らく、あの頃のことだろう、とサラには思い当たる時期があった。寝不足なのか、目の下に隈を作り、 肌の張りも失われて、疲れきっていた様子を見せていたあの頃。何があったの、と問いかけても、ただ苦し そうに首を振るだけだった。 頼って欲しい、そう思う反面、彼女がそうしないのはきっと、何か理由があってのことだろう、そんな風に 考えていた。同じ頃、サラ自身もまた、プライベートで悩みをたくさん抱えていたため、気にかかりながらも、 自分のことで精一杯だったのだ。 「でも、ね……そんな時、サラの言葉があったから、頑張れたの」 「え?」 「信じてる、って言葉」 言って八雲ははにかむ。そして手袋をした手をそっと胸にあて、静かに続けた。 「播磨さんを、信じよう。播磨さんの言葉を、信じよう。愛されてるというこの気持ちを、信じよう。そうずっと、 自分に言い聞かせてた」 私はあんな力、なくなって欲しかったんだから、これでいいんだ、って思って。わずかに目を細めて言い ながら、彼女は目の前のシスターの胸元を見つめた。 「心が見えなくなって、すごく辛かった。でも、サラや皆は、それが当たり前なんだよね。ううん、私が違った だけ。だから、負けちゃダメだ、そう思った――――それに」 一つ言葉を区切り、八雲は満面の笑みを浮かべた。 「播磨さんは、いつだって私の事、好きだって言ってくれた。どんな時でも、私を受け止めてくれた。だから、 私から逃げちゃダメだって思ったの。だから、信じ続けられた」 ふと気が付いた時。 サラは我知らず、ウェディングドレスを身にまとう八雲を抱きしめていた。
「……サラ?」 不思議そうに問いかけてくる親友をよそに、彼女は抱きしめる手に精一杯の力を込める。肩に埋められた シスターの、横顔のわずかしか八雲には見えなかったが、そこに涙を見た気がして、彼女はそっと手をサラ の背中に回す。そしてゆっくりと、軽く撫でた。愛おしいものに触れるように。 「八雲……私、ね」 「……うん」 あの頃。彼女と麻生の間は少し、ギクシャクしていた。 麻生はサラにとって、優しい恋人だった。 だが優しすぎるが故に、その本心が見えなくて。 言葉も口付けもなくて、何に頼ればいいかわからず、彼の側に寄るのが怖かった。大事にされればされる ほどに、不安になる心を持て余していた。 信じる。 その言葉は、八雲に送ったものであると同時に、自分に言い聞かせる言葉でもあった。 相手を信じきって、ただ盲目的についていくような都合のいい女になりたくない、そう思ったりもしたけれど、 だけど。 きっと、麻生は。そして八雲にとっての播磨は。そういう男ではないと思っていた。 もしかしたら、それすらも、見る人が見れば盲目的なのかもしれないと、どこかで囁く声があったが。 だからサラは、八雲に向かって彼を信じている、と言ったその口で麻生と対決した。己の想いの丈を彼に ぶつけた。なじり、ののしりもした。そんな自分をも、受け止めてくれると信じて。 いや。それは信じるというよりはむしろ、儚い希望だったのかもしれない。ただ縋るだけだったのかもしれ ない。 八雲が葛藤していた頃、サラもまた、追い詰められていたのだった。 「……なんでもないよ、八雲」 言って顔を上げたサラの瞳に、雫はない。あれは見間違いだったのか、と八雲は思うが、問いかけたりは しなかった。 ただ彼女の手を、手袋越しに両の手でそっと握りしめる。 「でも……ありがとう、八雲」 「よくわからないけれど……こちらこそ、サラ」
今は何も言うまい。とサラは誓う。新しい門出を迎える彼女に聞かせるには、少し暗い話だから。 いつか。もしも自分が彼女のように、結ばれる日が来たならば。 その時に、もしかしたら。話すかもしれない、と。 「八雲ー。そろそろ、いいかな?」 ノックの音と共に聞こえてくるのは、八雲の姉の声だった。 「どうぞー」 答えると同時に、サラは立ち上がった。そして扉を開けて、天満を迎え入れる。 「あ、サラちゃん。二人で話してたんだ?」 「ええ、まあ。それより、そろそろ時間ですか?」 見上げた時計の指し示す時間にサラは軽く驚いた。少しだけ、のつもりだったのに、気が付けばもう随分と 時間が経っていた。時を忘れて話しこむ、というのはこういうことなのだろう。 「それじゃ八雲。私も準備があるから、また後でね」 外へ出ようとしたサラは、足を止めて戻ってきて、八雲の体を優しく抱きしめて、言った。 「おめでとう、八雲。そして、お幸せに」 そして彼女の肩に両の手を置いて、じっくりと彼女の全身を見つめる。 純白のドレス。それは塚本八雲という一人の女性の心を表してもいて。 彼女自身の手、そして、伴侶となる男の手によって、これから染められていくのだろう。 サラはそれが残念でもあり、また楽しみでもあった。 高校時代と今。年齢を重ねたという、ただそれだけでは説明の出来ない違いが、そこにはある。 あの頃からどこか大人びて見えていたけれど、思い出せばそれは、脆いものだった。今、目の前にいる 八雲には、多少のことで揺らがないという落ち着きがある。そして何より、美しさに磨きがかかった。それは 艶とも呼べるもので、黙っていても薫り立つものだった。 サラは、思う。 「八雲――――本当に、綺麗だよ」 想いを口に出して、もう一度だけ軽く抱きしめて。 彼女は部屋を後にした。
サラの軽やかな指が生み出すオルガンの音色が、狭い教会の中に響く。空気震わす音色を全身で受け 止めながら、八雲は姉に手を引かれて静々と、ヴァージン・ロードの上を歩く。 その手は柔らかくて、暖かくて。ふと隣を見ると、さすがに緊張しているのだろうか、顔が強張っている。 だが八雲が見ているのに気づくと、ニッコリと笑って見せた。 長い長い、二人きりの生活。八雲にとって姉、天満は父であり、母であった。 全てだった、と言っても過言ではないかもしれない。 自分は姉に守られ、支えられてきた。八雲は心の底から、そう思う。姉の庇護の下にいたから私は、 今まで生きてこられたのだ、と。 その姉は、八雲の結婚を、我がことのように喜んでくれた。そして、婚約の報告に来た播磨に、 「八雲のことを、どうかよろしくお願いします」 真剣な表情のまま、両手を畳について、頭を深々と下げたのだった。普段とあまりにも違うその様子、 唐突に居住まいを正した彼女に慌てた彼と八雲に向かって、天満は目の端に涙を浮かべながら、笑う。 「あー。慣れないこと、するもんじゃないね――――でも」 二人に向けた真っ直ぐな瞳で双方を眺め、彼女はゆっくりと言った。 「播磨君。八雲のこと、大切にしてあげてね。私の大事な妹だから」 「――――ああ。任せといてくれ」 「うん。いい返事だ、弟よ!」 大きく頷く彼女の笑顔を見ていた八雲の世界が、唐突に歪んだ。ポロポロとこぼれる涙を膝の上で受け 止めながら、彼女は、心の中で何度も姉に感謝の言葉を捧げた。 「姉さん……」 握った手に込める力を強くする。震える唇で、八雲は再び、あの時に抱いた想いを口にする。 「ありがとう。姉さん」 「――――幸せになるんだぞ、八雲」
ゆっくりと歩く。 参列する人、人、人。 刺激される記憶、溢れ出す思い出たち。 茶道部の先輩である高野晶。大学を卒業した後、ベンチャービジネスに手を出し、そこそこの成功を収めて いる。社長として毎日忙しいようだが、その合間を縫って来てくれた。 「八雲ならいつでも採用するから。働きたくなったらおいで」 婚約の報告と、結婚式への招待に行った時に、雑談の中でふと出た彼女の言葉はありがたかった。 「ま、そのつもりはないみたいだけどね」 と言われたのには、八雲も何とも言えず笑うしかなかったが。 晶の言う通り、漫画家として波にのってきた播磨を支えることが彼女の幸せだったし、またそれが仕事だ とも言えた。 「播磨君はバカだけど、いい男だと思うよ。大事にしてもらいなさい――――これが友人としての言葉」 「はい」 「先輩としては――――面白くないわね」 「え?」 「後輩にまで先に結婚されちゃうと、ね。サラもそろそろみたいだし」 まったく羨ましいわ。肩をすくめながら言う彼女は、しかしちっとも悔しそうには見えなかった。 ああ、毎日が充実してるんだな、きっと。そう八雲は思ったものだった。
晶の隣には、沢近愛理が座っている。 父の庇護の元を離れた彼女は今、晶の会社の共同経営者だ。その顔の広さを使って、仕事を取って きているらしい。最初はやや葛藤もあったようだが、今はもう割り切っているらしく、精力的に働いてくれて いる、とは晶の弁。 「へぇ、アンタと播磨君がね」 婚約の報告をしに晶の元へ行った時、ちょうどその場に愛理も来ていた。仕事の話をしにきたらしかった が、二人の結婚のことを聞いて、椅子に腰を下ろして八雲と向かい合う。 「……えーと……何でしょうか?」 見つめられて居心地が悪くなり、問いかけるが返事はない。 「そうね。アンタなら、アイツと上手くやってけるでしょうね」 やがてポツリと言った後、愛理は首を軽く横に振った。 高校生の頃と同じ、輝く金の長い髪を、今は背の後ろで結んで流している。パンツスーツに薄い化粧の 彼女は、昔と比べて華やかさは減ったかもしれないが、今の方が輝いている、そう八雲は感じた。 「ま、色々と大変だろうけれど、頑張んなさいよ」 言って立ち上がった彼女は、颯爽と部屋を出ていく。その背に八雲は深々と頭を下げるが、彼女が振り 向くことはなかったのだった。
彼らの前の席には、花井夫婦が座っている。 最初の子供はもう五歳になろうというところ。そして二人目は二歳になったばかりだ。もうそろそろ三人目 が出来るかもしれないね、と天満は笑って言っていた。 時々、天満と八雲は子供達の遊び相手になってあげている。その日も、姉に連れられて二人の家に 遊びに行っていた。 「八雲君と、播磨が、か……」 二人の婚約を知らされた花井は、腕を組んでうなる。不快気に眉を顰めているのを見て八雲は、 「あの……高校時代の頃のことは、誤解ですから……」 「いや。それは知っている」 播磨が浮気したことが引っかかっているのかと思いきや、花井は一言の下にそれを否定する。眼鏡の下の 思慮深そうな瞳からは、昔の猪突猛進ぶりは感じられない。それは彼が、二児の父親になったせいかもしれ ないが。 「ただどちらにしても、ヤツが八雲君を悲しませたことは事実だ――――それでも、いいのかい?」 花井の隣に座る美琴は何も言わず、お茶をすすっている。天満は子供と遊ぶのに夢中だ。 八雲は少し考えて、ゆっくりと話し出した。 「そうですね……悲しかったのは、本当です……でも……」 顔を上げて彼女は、はっきりと言い切った。 「播磨さんと歩いていくことが、私の幸せなんです。悲しいことがあったり、辛いことがあったとしても」 「……ふむ」 その笑顔に、満足したように花井は頬をゆるめた。 「いい表情だ、八雲君――――僕達が結婚した時のことを思い出すな、美琴」 「なっ!?」 唐突に話を振られ、驚いていた美琴だったが、すぐに優しい表情になる。 「ああ、そうだな。すごく悩んだりもしたけれど……やっぱり二人がいいと思ったから」 けれど、と真顔になって美琴は八雲に向き直った。 「現実には結構、大変なものだからな。覚悟しとけよ?あと、ちゃんと断ることも必要だからね」 「なっ!いきなり、何を言い出すんだ!」 「うるさい!毎晩毎晩!こっちだって疲れてる時があるんだよ!」 「ここで言うことじゃないだろうが!」 「言っておかないと、聞かないだろうが!」 いつの間にか喧嘩を始めてしまった二人を、呆気にとられて眺めながら、それでも八雲は二人の間に、 確かな絆があることを感じていた。
そして新郎の従姉妹であり、新婦の担任でもあった刑部絃子。 相変わらずの美貌を誇る彼女は、今でも矢神高校の教師を続けている。 「そうか」 播磨から彼らの結婚を聞かされた彼女は、そう言って缶ビールに口をつけた。そして、少し笑う。 「めでたいことだね」 「あぁ――――サンキューな、絃子」 殊勝に頭を下げる播磨に、彼女は首を横に振った。 「私は何もしていないよ――――まぁ、八雲君。もしもこのバカが君にひどいことをしようものなら、いつでも 言ってくれたまえ。修正してやるから」 「おい、絃子!」 「大丈夫です」 気色ばむ播磨をよそに、八雲は小さく笑う。 「播磨さんは、私のことを大事にしてくれてますから」 「――――ふむ」 驚いた顔を絃子は、ビールをあおることで隠した。そして一度、隣に座る播磨に目を向けて小さく頷く。 「子供だと思ってたけれど、いつの間にか、女一人を支えられるぐらいまでに、成長してたんだな、拳児君も」 「おい……!」 怒ろうとする彼を尻目に、絃子は正座をして頭を下げた。 「こんなバカ従兄弟だが、どうかよろしく頼むよ、八雲君」 「あ……は、はい……こちらこそ……」
参列者の顔を見るだけで沸き溢れ出てくる記憶に、彼女の胸はいっぱいになる。 烏丸大路。彼は今、日本に戻ってきて再び漫画家として活動している。ブランクを感じさせない絵と、 海外生活を通して磨き上げられたシュールなネタは、二条丈の名を更なる高みに押し上げていた。はっきり と聞いたわけではないが、天満との結婚も秒読み段階らしい。 今鳥恭介。キャンプに一緒に行ったこと以外、八雲とはさして接点もなかったが、播磨はちょくちょく会って いたらしい。彼曰く、別にすごく馬が合うというわけでもないが、何となく話すことが多いとのこと。 その隣に座っているのは、彼の妻となった、旧姓一条かれん。そのお腹はわずかに膨らんでいて、新たな 命を宿していることがわかった。 麻生広義。つい最近、サラから二人が婚約したと聞かされた。参考にさせてもらうね、という彼女の横で 顔を真っ赤にしていたことが、八雲は忘れられない。 たくさんの出会いに、自分の人生は彩られてきたのだと、改めて気付く。 そして。 薄いヴェールの向こうに、見える人影。 こちこちに固まりながら、じっと、近付いてくる彼女を待つ男。 播磨拳児。
『播磨、八雲……』 抱きしめあって寝る前に、彼の手に指を重ねて、彼女は何度もそう呟いた。 新しい自分。その呼び名が、どこかこそばゆくて、だけど嬉しくて。 そして、照れ臭そうにしている播磨が、どうしようもなく愛しかった。 そして今。 彼女は塚本八雲から、播磨八雲へと生まれ変わる。 天満の手が離れる。 こぼれそうな涙をこらえて、姉は妹を送り出す。 交わす視線。そして笑顔。 「拳児さん」 「八雲」 並ぶ、新郎と新婦。 繋がる手。 ステンドグラス越しに差し込む光が、ドレスに絡んで跳ねて。 落ち着いた鼓動。伝わる熱。 横目で見上げた彼の顔。気付いたのだろうか、播磨も見つめ返してきて。 笑いあう、二人。きつく手を握り締めあう。 言葉を交わさなくても、心は通じ合っていた。 それは何も、特別な力を介したわけではなくて。 ありきたりのことなのだ、と八雲は思う。 そう。例えば言葉であったり、一緒に過ごした時間であったり。 積み重ねてきたものが、今、ここに凝縮されたのだ。 長い、長い付き合いの中で、越えてきた山や谷。そしてこの先にも、きっとそれはあるのだろう。
だけど。 きっと。 二人は。 一緒に歩いていける。 ずっと。ずっと。二人で。 誓いのキスを交わした二人を、幸多かれと願いのこもった拍手が包み込む。 そして。 「……キャッ」 「行くぜ、八雲」 「……はい」 軽々とドレスを着たままの八雲を抱き上げて、播磨は教会の出口へと歩き出す。 それはいつかの繰り返し。だが幸せは、その比ではなくて。 「拳児さん」 「ん?」 首筋にしがみつきながら、八雲は。 にっこりと微笑んで、言った。 「私。幸せです」 ――――fin――――
150 :
クズリ :05/01/25 20:27 ID:czEPzJYY
と、いうことで。 長々とお付き合いいただきました『If...』シリーズ。これにて幕を下ろさせていただくことにいたします。 正直、自分で書きながら、もっと上手に書ければ、と悩んだものです。蛇足にならないような物語 を模索しましたが、なかなかに私の手には余りました。 結局、私がこうあれば、と思うような世界の描写に過ぎなかったのかもしれません。特に、最後の 『If...pearl white』は。 そんな作品ですが、長々とお付き合いいただき、誠にありがとうございました。 もしも私の作品が、誰か一人でも、人の心を動かすことが出来たとしたら―――― これほどに、嬉しいことはありません。 それでは、このへんで。 暖かく見守ってくださった皆様と、スクールランブルという作品に感謝しつつ。 失礼いたします。 ――――そしてこれからも、どうかよろしくお願いいたしますm(_ _)m
最近旗派SSが少ないよぅ 誰かお願いしますよーー
…あれ? …消滅理由あった?
狂人
やりすぎ
乙!!
>クズリ氏 乙。 If全般通じての感想だけど、 元が学園モノである以上、その学園を去った後の 後日談、というか未来予想図的な話は大分難しいと思われるけど、 それでも自然かつ読ませる文章を書けるというのは、さすがだと思う。 …でも旗派としては非常に複雑な気分だったり。ああムズムズする…。
乙!
乙
GJ 花井夫妻の痴話喧嘩がいやらしすぎます!!
ああなんつーか、IFシリーズも本当に見納めなんだな、と思う。 長編スクランSS、特におにぎりの元祖的存在だったから、 一抹の寂しさを感じる。 やっちゃうと心の声が見えなくなるってのは、かなりあり得そうですな。 その辺の会話の組み立てとか、流石に熟練の技を感じます。 ともあれ、乙でした。
あの。。。
>>134 にブログを晒された者なんですが。。。
スクランSSをここに投下してよろしいですか?
あまり上手くなくても良いのでしたら。。。
>>134 に書いてあるようなくだらねー内容じゃなけりゃいいんじゃない?
>161 全然おk
「播磨に孕まされた八雲を嫉妬に狂った沢近が殺すSS」
それ読んだことあるよ 夢オチだったけど
>>163 播磨に孕まされた八雲を嫉妬に狂った沢近が殺すSS」
が見たいのかお前は?
くだらねーもんはくだらねーよ
>>161 えっと、えっちぃ描写はないよね?
ならいいと思う。ただダークっぽいので投下する前に注意書きは書いとけよ。
とりあえず練習みたいな感じで一つ書いてみました。 おにぎり派の中でもかなり過激な姉嫉妬派小説です。 完全にグロオチです。注意を。
「でさあ、天満ちゃんがさあー」 「播磨さん……お夕飯ができました……」 「おっ、サンキュー!! 今日はカレーか! いっただきまーす!!」 「…………」 「ん?」 「どうしました、播磨さん……」 「いや、何だこの肉は…初めて喰ったぞ」 「……はい、私も初めて調理しました……播磨さんならきっと気に入られると思ったのですが……」 「あまり美味しくねえなあ」 「そう…ですか…………で、姉さんが……?」 「本当に可愛いんだよ。明るくてさあ。くうっ! 早くマンガを完成させて、思いを告げてえ!!」 「…………で、何故その話を、私に……?」 「ん? ああ、妹さんだしな」 「……………………」 「ほんとに何の肉だこれ?」 「…………………ウミガメ」 「海亀? 海亀とはまたけったいな物を……ところでこれ、何カレーて言うんだ? 海亀カレー?」 「……………………………………………姉さんカレー」 「姉さんカレー? なるほど! 天満ちゃんが良く作るカレーなんだ! さすが妹さん! 気がきいてらあ!」 「………………」 「そう言えば、今日学校で天満ちゃんを姿を見かけなかったんだけど、どうかした?」 「……………………………………………………………居るじゃないですか」 「へっ? どこどこ?」 「 目 の 前 の お 皿 の 中 に 」
これはもうだめかもしれんね
これはもうだめかもわからんね
てな感じです。へたっぴな文章ですみません。。。 というわけで、八雲妊娠小説を書いてきますノ とりあえず、沢近が殺す、というところは保留にさせていただきます。
いつのころからだろう、私のお腹の中から好きと言う言葉が視え始めたのは。 初めは何かの間違いかと思った。初めは単なる想像だと思った。 でも、でも、でも段々、その文字が大きくなっていく。お腹が大きくなっていく。 月経が来ない。お通じが来ない。酷い吐き気に見舞われる。 これはもしかして、もしかして…… 妊 娠 Part1 {あの人と共に} 放課後の道。いつものごとく、八雲とサラは一緒に歩いていた。 「何か嫌なことでもあったの? 最近の八雲、変よ」 「え…いえ、そんなことはないけど……」 「ほんと? でも最近、吐いてばっかりだし、お腹も出てきてるような。」 八雲の返答に首を傾げるサラ。 「大丈夫…本当に大丈夫だから……」 「そう。ならいいけど。。。」 ごめんねサラ、八雲は心の中で謝った。 本当は一人でも味方を増やしたかった、本当は親友に嘘をつきたくなかった。 だけど、だけど…… (これは、播磨さんとの約束だから……)
>173は果たして正常なのであろうか…
つーか誰かと思ったら地獄車かよ! 葉鍵板の誇る重鎮(キ印。切断スキー)がこんな所で何をやってるんで? ここはアンタの遊び場じゃねーんだよ、分かったらとっとと帰れ
。。。 あの、おれ、デッパですけど……
エロパロスレ住人として言わせてもらう。 来 る な 。 ただでさえ花井厨だのアンチ花井厨だの不毛極まりない争いしてるのにこれ以上荒れ要素ぶち込んで エロパロスレをカオス化させる気か。せめてS3の年齢規制スレッドに落として来い。
分かりました。書く内容変えます。ハードなのはやめておきます。 で、とりあえずこのどっちかを今度から書いてみます。 魔法少女ミラクルいちじょー ジョジョ風お子様ランチ 書けたらまた、その内に投下します。 どうも色々と済みませんでした。
よーし! こうなったらパパもグロエロSS書いちゃうぞー!
183 :
Classical名無しさん :05/01/26 18:57 ID:LSCiTYnc
ジョジョ風お子様ランチ なら期待する
185 :
176 :05/01/26 20:00 ID:bsPXclmc
さっきの奴(出っ歯)の事を少々調べたんだが… 葉鍵史上【デッパッパとアクア総合】最大のキチガイ @出っ歯の罪状 ・およそ10近くの板に相談スレを乱立 ・本人に能力無し(小説・絵・ネタetc) ・絵師を頼んでおいて描くのが遅いなどと平気で言う ・人が見せた小説を2ちゃんねるやあらゆる場所で晒しまくり ・他人が叩かれてると急に出てくる ・本気で自演をする ・自分で立てておいて、それなりの支持者がいるスレを「誰か処分して」発言 ・とりあえずかなり構ってほしいらしく常に自分の本拠地を何処かに置いてる その他 ↑ と出た。正直、スルーした方がいいと思うぞ俺は。
そのスレは信用しないほうが良いぞ。 何せ、デッパに私怨粘着している基地外が立てた&保守してるスレだから。 ついでに長谷部悠作とも検索してみろ。 そっちのほうが最悪だから。
その辺の事情は最初から見てないとどっちが荒らしかなんてわかんねぇからな 削除依頼出してた人が荒らしに目を付けられて全てなすりつけられる、なんて話もあるわけだし(w
>>186 長谷部悠作
調べてみた。確かに酷いが、どっちもどっちじゃねぇ?
このスレ内だけでも、すでに奴は人の話聞いてないわけだし(178・179をシカトしてる)。
正直彼にはお引取り願いたい。
つーか、デッパのblog晒したの誰だよ…
おかげで妙なモンが居付いちまうかもしれねぇじゃねぇか
あぼーん
結局くだらねー内容じゃねーか あーくだらねー
>>190 NGに指定すりゃいいじゃねーか
煽るなよ
S3に職人妨害のカスハケーン
愚痴る前に考えて欲しいことがある。 八雲ルートと沢近ルート、どちらも八雲沢近を播磨に惚れさせるために、 少なくとも二人の中の播磨の存在をやたら大きくするために描いていたと いうのはどんなバカがみても容易に分かるが、 対して播磨は、二人に心易くなりはしているものの、天満バカ一代は微塵も揺らいでない。 そのあたりから目を逸らして旗だおにぎりだetcと盛り上がるのは、ネタ(シニカル)としてなら 笑えなくもないが、それがこのマンガの本質であるかのように気を吐くアホな信者を見てると、 それは違うんじゃねーのと思う。 念のため、別に播磨×天満を支持してるわけでもない。天満もまた播磨なんぞ眼中に ないわけだ。 結局、みんな間違えてるんじゃないかと。 よくあるような、実際に両方が好きで、三角関係になって、迷い悩み…、というドラマと。 全然違う。別に両方とも、好きなわけじゃ全くねーんだから。 この漫画は、登場人物が妙に一途で葛藤がない。 新作を投下する人は、この最低限の前提を踏まえ、それに対してどのような批評的態度を とるのか、ということぐらいは考えてもらいたい。常識として。
↑ここをどこと思っている
ていうかコピペだから。
久々に見た。
姉を料理にしたり腹から心が見えたりするのは 世にも奇妙な物語風味か すれともスティーブンキングとか?
199 :
Classical名無しさん :05/01/27 14:05 ID:KH6kgiTU
以前IF18のほうで投下させてもらった「いつかと同じ空の下で」にミスなどがあったので加筆修正しました。 改めて投下させていただきます。
200 :
いつかと同じ空の下で :05/01/27 14:06 ID:KH6kgiTU
「いつかと同じ空の下で」 体育祭が終わり、もう数ヶ月が立ちました。 色々な行事も終わり、何もない毎日を過ごしています。 今私は、学校の屋上で寝転んでいます。 授業の開始を告げるチャイムが鳴りましたが、私は動く気になりません。 いわゆるサボりという訳です。 そんな事していいのか、と思われそうですが、悪人は私一人だけじゃないので安心です。 その人は今、私の左隣で寝ています。 いつも通りサングラスを外さずに。 伸ばした彼の右腕に頭をあずけ、冬の空を眺める。 私はこの時間を彼と過ごすのがとても好きなんです。 なぜなら、普段ぶっきらぼうの彼が優しくなるのもこの時間だけだからです。 私が彼、播磨拳児を校内最強の不良と思わなくなったのはあの日からです。 それは夏休みが終わって間もない時のことでした。
201 :
いつかと同じ空の下で :05/01/27 14:06 ID:KH6kgiTU
「おはよう諸君、早速だが授業を始めるぞ」 二時間目の授業の開始を告げるチャイムと同時に刑部先生がはいってきました。 教卓に教科書などを置き、出席をとり始めます。 「塚本君……播磨君……ん? 彼はどこ行った」 刑部先生の言葉にクラスが軽くざわめきます、そういえば休み時間の時にはいたはずの播磨君がいません…って。 隣なんだから気づけよ私。 それより、播磨君ったらどこに行ったのかしら? ふむ…、私の授業をサボるとはいい度胸だ、そうなると意地でも受けさせたくなるものだ、よし…」 そう言うと刑部先生はクラスを見回しはじめました、まさか……。 ふと先生と私の目が合いました、もしや………。 「よし、君、悪いがあの馬鹿を呼んできてくれ」 やっぱりぃ〜!! せせせ先生!いくら私が隣にいるからってなにもなにもあの不良の播磨君を呼びにいけだなんて…あんまりですよ! でも先生命令は絶対、泣く泣く私は席を立ちました。 うう…播磨君、怖いですー。 ですが、言われたからにはやるしかありません。 ふぁいとです、おー!
202 :
いつかと同じ空の下で :05/01/27 14:07 ID:KH6kgiTU
さて不良といえば屋上で昼寝です(多分)と、いうことで私は今、屋上で大の字で寝ている播磨君の目の前にいます(早っ!) 播磨君…、寝る時くらいはサングラス外そうよ……じゃなくて。 「播磨君、起きて」 とりあえず播磨君の横に座って体を揺すりますが、反応はありませんでした。 「は〜りまくん、はーりーまー、け〜ん〜じぃ〜」 おちゃらけても反応なし、再度揺すっても駄目、鼻をつまんでも駄目でした。 「も〜〜…ん?」 ふと目にはいったのは播磨君のサングラス、そういえば私って播磨君の素顔を見た事ないのよねぇ…。 そうなるとやって来るのは好奇心、播磨君は熟睡中…くふふ、これはチャンスです。 ではではサングラスを…、私は両手を播磨君のサングラスにかけました。 気分はジェームズボンドです。 かちゃ。 あら、やけにあっさり、ではお顔を拝見。 ………………………………………。 っは! 思わず見惚れて思考が停止してしました。 播磨君…カッコ良すぎです…何でしょうか…男前っていうんでしょうか?…素敵な寝顔です。 どうしましょう…、ときめいてきました。 落ち着け私!す〜は〜…ふう。 それにしてもほんとにかっこいいなぁ播磨君、なんでサングラスかけてるんだろ? と、その時です。 「う…ん」 !!!、大変です、播磨君が目をさまします〜! 急なことなのでどうすることもできず、私はむっくりと上半身を起こした播磨君と鉢合わせしてしまいました。 サングラスを持ったまま固まっている私を見て播磨君は二、三度瞬きをしました。 「なにやってんだ…お前」 そして凄みのある声で言いました。 私は殺されるかもしれません。
どーしてageてんの?
204 :
いつかと同じ空の下で :05/01/27 14:08 ID:KH6kgiTU
「えと、あの、その〜」 どどどどうしよう…なにか、なにか言わなきゃ! 「なんでお前が俺のサングラスを持ってんだ?」 「あ、あの、あのね!私が来たときに播磨君が寝てて…サングラス掛けたままだったから、寝返りとか打っちゃったら痛たそうだったから…」 必死に弁解する私を播磨君は睨みました…怖い〜! でも善意あっての行動とわかってくれたらしく、播磨君は微笑みました。 「そうか…、ありがとよ」 どうやら許してもらえたようです。 私は播磨君にサングラスを返しました。 ほっと一息つきます、とりあえず殺されずに済みそうです。 「で、お前はここでなにやってんだ? お前もサボりか?」 「え?あ、はい」 ………あ。
205 :
いつかと同じ空の下で :05/01/27 14:09 ID:KH6kgiTU
しまった…安心してた時なんかに話しかけたから、とっさにはいって返事しちゃった、違うの!私は刑部先生に言われてあなたを呼びに来たのっ! 「そうか、お前もか、じゃあ俺達サボり仲間だな」 私の心の叫びも空しく、「気に入ったぜ!」とバシバシ私の肩を叩く播磨君、もう駄目です。 「いい天気だぜ」 そう言うと播磨君はまた寝転びました。 「そうだねー」 確かに、空は青く広がっていていろいろな形をした雲がふわふわと漂っています。 空気もよくて日差しも柔らか、絶好のお昼寝日和です。 「私も…」 せっかくなのでちょっとだけ私もお昼寝することにしました。 んっ、と伸びをして、私は播磨君の隣に寝転び…。 「はえ?」 ぽふ、と頭を置いた所に固い感触はなく、なんかもうちょっと柔らかい感触がしました、これは…腕? その腕は播磨君の腕でした。 「播磨君?」 「コンクリは固いから頭が痛くなるし、髪が汚れちまう…、ほれ、腕枕だ」 ぶっきらぼうにそう言うと播磨君はそっぽを向き、「女の子だしな…」と付け加えました。
206 :
いつかと同じ空の下で :05/01/27 14:11 ID:KH6kgiTU
へぇ…あの播磨君が…。 「そうかー、お前もサボりか」 「ありがと、播磨君って優しいんだね」 播磨君の方を向き、私は言いました。 今までに聞いた播磨君の噂とは全然違います、怖いなんかじゃなく、とても優しい人 でした。 どうやらでまかせのようです。 私の言葉を聞いた播磨君は、照れたように頭をかきました。 「…ふふ」 「ん、なんだよ」 急に笑い出した私に、播磨君は怪訝顔になりました。 「ううん、私達って、せっかく隣同士になったのにあんまり話せなかったでしょ、だからこうやって、腕枕して寄り添ってるのがなんか嬉しくって…えへへ」 なんか恥ずかしくなり、私は照れ笑いをしてしまいました。 「…………」 「どうしたの?」 「いや、どっかで同じ様なこと聞いたような…」 「?、変な播磨君」 小首を傾げる播磨君を見て、私はまた笑ってしまいました。 それにつられてなのか播磨君も苦笑いをしました。 しばらくの間、私達は静かに、流れる雲を見つめました。 …なにか忘れてる気がするけど…まぁ、いいや。
207 :
いつかと同じ空の下で :05/01/27 14:12 ID:KH6kgiTU
それから少しすると隣から寝息がきこえてきました。 どうやら播磨君は寝ちゃったようです。 ああ…またサングラスをかけたまま…。 「ふふふ……」 なんとなく笑みがこぼれます。 なんか可愛いかも。 日差しにあたっているうちに、私もまどろんできました………ふぁ……。
208 :
いつかと同じ空の下で :05/01/27 14:13 ID:KH6kgiTU
「……ん」 う………ん。 「…さん」 あれ?私、寝ちゃっ―― 「ああ!忘れてたぁ!」 当初の目的を思い出し、私は跳ね起きました。 ……………すっかり忘れてました。 とりあえず軽くぼやけた目をこすり、起こしてくれた人を見ました。 おなじクラスの高野さんでした。 「もう終わるよ、午前の授業」 「へ…?私、そんなに寝てたの?」 「ばっちりと、おかげでいい写真が撮れたわ」 「……は?」 ……写真? 「こっちのこと、それよりおんまし遅いんで探しにきたら……意外とちゃっかりしてるのね」 播磨君を揺すりながら高野さんは言いました、違うんですー、これには訳が…。 「う〜ん」 言い訳をしようと口をひらこうとしたときに播磨君が起きてしまったので私はなにも言えませんでした。 「くあ〜、よく寝たぜ」 「おはよう播磨君、もうすぐ昼休みだよ、誰かに見られる前に早く教室に戻ったら」 起きあがった播磨君に高野さんは言いました、確かに、あんな所を見られたら噂になりかねません。 「おい、行こうぜ」 播磨君が立ち上がり、私を見ます、私はスカートについた埃を払って立ち上がりました。
209 :
いつかと同じ空の下で :05/01/27 14:13 ID:KH6kgiTU
その後は散々でした。 屋上から教室に戻る途中、刑部先生とバッタリ会ってしまい、たっぷりと叱られたあげく、昔のマンガみたいに水のはいったバケツをもって立たされてしまいました。 私はまだいいですけど、播磨君には容赦なしでした。 バケツの中に石を入れられたあと、ギリギリまで水を入れられ、止めに刑部先生には「このバケツの水をもし、一滴でもこぼしたら……どうなるかわかるかね?」 なんて言われてるから大変です。 かなり辛そうです。 ふいに私と播磨君の目があいました。 「……ふふふ」 なんとなく笑ってしまいました、何故でしょうか……、なんかおかしくって…。 それは播磨君も同じらしく、笑い返してくれました。 数時間前までは怖いっと思ってた相手とこうして笑いあうってのはちょっとへんな気分ですけど…。 播磨君のことをいろいろと知ることができたので結果オーライです。 それからしばらく私達は笑いあいました。
210 :
いつかと同じ空の下で :05/01/27 14:14 ID:KH6kgiTU
私達はその後もよく屋上でサボることが多くなりました。 今では不良少女なんて言われちゃったりしてます。 でもそっちの方が彼とおそろいの様な感じがしてちょっと気にいってたりします。 あの日から私達は「サボり仲間(播磨談)」となり、いつしか「親友」として見てもらえるようになり、そして今では…。 ふと大きな手が私の髪を撫でました、彼が起きたみたいです。 その手はしばらく私の髪を撫でました、ぶっきらぼうに、それでいて優しく。 「播磨君…」 「ん……?」 「もっと撫でて」 「……ああ」 今では私達は「恋人」という関係になりました。 播磨君には少し前まで好きな人がいたらしいのですが、色々あって身を引いたといいます。 自分の幸せよりも、彼女の幸せを考えてのことだ、と彼は私に呟いていました。 今はもう吹っ切れたらしく、私との付き合いも悪くはない、と言ってくれます。 なにはともあれ、今の私達は「恋人」同士だからです。 ふいに播磨君が私を抱き寄せました。 お互いの息づかいが感じられる程顔と顔が近づきました。 彼の心音を聞きながら私はゆっくりと目を閉じました。 私の心音も彼に聞こえてるのかな…。 小さく風が吹いたあと、私達は唇をかさねました。 ゆっくりと、愛しく。 ただ時間だけが流れていきました。 いつかと同じ空の下で。 ああ……私達は今、恋をしてるんだ。 終
211 :
キンカラ :05/01/27 14:16 ID:KH6kgiTU
以上です、結構変わってたりとかしてますけど。 感想をできればお願いします。
激しくGJ! 癒されました。隣子(*´Д`)ハァハァ ラストがちょっと飛躍しすぎな感もありましたがとても楽しめました。 萌えるやり取りだなあ。
それと、書き込むときはなるべくメール欄に“sage”と入れた方が良いですよ。
今日の天王子はいつもの違った。 「ザケンナー!!」 「う、ウォっ!」 いつもの如く喧嘩を売ってきて、いつもの如く路地裏で喧嘩。 ちょいちょいっと終わらせるはずだった。早く漫画を書きたかった。 しかし…… 一体、こいつは何者なんだ? 昨日までの天王寺とは、持久力も筋力も体力もはね上がっている。 いつの間にか鍛えていたのか? 半端じゃねえ。 一撃でも食らったら、それこそお陀仏だろ。。 天王子から繰り出される拳の一つ一つが、地面に穴を開けている。 この俺が、避けるだけで精一杯。この俺が 押 さ れ て い る 「ザケンナ!!」 俺の顔の横を、重い空気の塊が通り抜けていく。 何だこれは。まるで5tトラックの横を通り抜けたような風圧じゃねえか。 このままだと確実に、そう、確実に ヤ ラ レ ル
それは嫌だ! 俺はまだ漫画を完成させていないんだぞ! 天満ちゃんに告白してねえんだぞ! 頼む、だれか、誰か助けてくれ、助けてくれ、頼む。。。 「ザケンナー!!」 俺の顔に、巨大な拳が振り下ろされてくる。 もう終わりか。ここで終わりか。。。。 「待ちなさい!!」 天王寺の背後から、二つの影が出現した。 奴の拳が、俺の目の前で停止している。今がチャンスだ! 播 磨 蹴 !!!! 奴の手を踏み台にして、顔面にシャイニングウイザードを叩き込んでやった。 これで、終わった……かと思ったが 「ザケンナ?」 なにーーーーーーーーーーーー!! 俺の渾身の蹴りを食らったはず、それなのになぜ平然と立っていられる!? 俺っていつの間にか、めちゃくちゃ弱くなったのか?
「播磨さん……今の天王寺さんはいつもと違います……」 「ここは私達に任せて、早く下がりなさい!」 「お、おう……て、お嬢に妹さんじゃねえか!?」 二つの影をよーく見ると、そこに立っていたのは沢近と八雲だった。 「そのことは後から話します……早く逃げてください……」 「そ、そんなこといわれても! 俺でもかなわない相手なんだぜ!? 女の子二人の方がもっと危険だろ!!」 「あーもう、ヒゲは早く逃げなさいよ! 大丈夫、私達には勝算があるわ!」 「う、もう分かった分かった。どうなってもしらねえからな!」 俺は、言われるがままに彼女達の後ろへ逃げ込んだ。 「さて、貴方もザケンナーにされてしまったのね? 可哀想な人」 「播磨さんを襲うなんて……絶対許しません……」 「行くわよ! 八雲!」 「はい……沢近さん……」 「「デゥアルオーロラウェーブ」」 へ? えええええええええ!? 光のカーテンから出現した彼女達は、それぞれ白と黒の衣装を着ていた。 「愛の使者、ラブブラック」 「愛の使者……ラブホワイト……」 「「二人はラブキュア!!」」 「闇の世界の僕たちよ……」 「とっととおうちに帰りなさい!!」
ふー…………で?
あぼーん
オレも殺したいとは思うよ、確かに。
S3に入れない。入ったことがない。S5までしか辿りつけない。 なんとかしてくれ。
>>220 Syoumonai Shitsumon Suruna Suttokodokkoi Sukkondero
S5
冗談はさておき、辿りつけないってどういうことだ?
それがパソコンのせいなら、漫画喫茶にでも行ってこい。
S3がどこかわからないってんなら、キリンに踏まれて死ぬがよい。
222 :
Classical名無しさん :05/01/27 23:37 ID:.MWoGZQg
釣りだろ釣り
あぼーん
オレも殺したいとは思うよ、確かに。
本当にS3に投稿してる…。いや、言いだしっぺは俺だけどさ…。
S3って読数半端じゃねぇな… どれも軽く1000超えてるし…あんなとこ出来ればここも廃れるわな
まぁ妹なんて憎たらしいものだからな。 俺もぶん殴ってやろうかと思った事が何度あるか。 いや、怖くて実行した事無いけど… でもな、殺しは不味いよ殺しは。 いくら糞生意気で口の減らない馬鹿でも妹は妹だ。 殺してから後悔しても遅いんだぞ?
>>226 S3が流行ってるのは、叩かれると書く気失せるここと違って、個々の作者の感想スレが存在するためだろうな。
叩かれるのが嫌なら感想スレ見なけりゃいいんだからな。
読んだ人の数が表示されるのも良い。人気作品が一目瞭然。
S3なら荒れる心配も(多分)ないしな。 一時期のIFスレの荒廃ぶりでは職人達もここに書こうとは思わんだろうし、そこでS3にはまって…って職人も多いのでは?
>>229 確かに一時は酷かったよなぁ…
あんなに荒れてるのを見たのは初めてだったよ。
ま、良作も結構あるし良いよね。感想が作者一人に付き一スレってのは
感想書きにくいけど…誰も感想書いてないのにスレ立てするのは気が引ける
>>230 そこで勇気を出して書き込んであげるのがその職人さんのため。
向こうじゃ名無しで感想を書く事はできんが、あなたの感想はきっと職人の励みになるはず。
実際自分の作品の感想が書かれていたら嬉しいものだし、創作意欲も沸いてくる。
…ここでの次なる良作の投下を待ちつつ書いてみる。
でもS3だと感想に「つまらん」とか書けねえよなあ・・・・
じゃあ批判はここで話すか?w
235 :
銭湯後 :05/01/28 23:43 ID:q35plFQU
私は銭湯から出てくるアイツを待っていた。 昼間にあんな事を言っておいて、その日のうちに否定するなんて… 文句を言わなきゃ気が済まない。そんな気分だった。 数分が経ち、男子が出てきた。その中にアイツもいた。 私はアイツの前に立ちはだかり、文句をつけた。 「ちょっと待ちなさいよ、ヒゲ。アンタ、昼間に髪を両側で縛ったコが好きって言ったわよね?」 「ああ、そうだ。それがどうした?」 「さっき、聞こえたわよ。金髪を両側で縛ったヤツが大嫌いって言ってたじゃない!」 「ああ、それか。あれ、見てみ」 アイツが指差した先には、同級生の男の子がいた。 「え、あれは…」 「そうゆう事だ。それにな、ヤツとは言ったが、女とは言ってねえ。ちがうか?」 「あ…」 確かにそうだった。女とは言っていない…じゃ、昼間のは… 「ほら、湯冷めする前に帰ろうぜ、お嬢」 「わ、わかったわよ。もう…」 「なんだ、顔が赤いぞ、お嬢」 「な、何でもないってば」 そういいながら、私は膝蹴りを入れていた… 切ろうかとも思ったけど、やっぱりこの髪型が一番ね。 おわり
今長篇書いてて一区切りついた。 さて、こことS3両方に投稿するってのもアリなのかね…。 正直なところここが廃れるのはイヤだけど、 S3の方が多くの人に見てもらえるような気がして。
おわ、リロードしてなかった。
>>235 GJ! 吉田山はやっぱり名前を覚えてもらってなかったのか、
それとも髪型のせいで誰だかわからなかったのか。
…なんとなく前者っぽいが。
>>236 両方というのは不味い気がする。
まあどっちに投稿しても読みに行くし、感想もつける。
>>236 確か規約には作者本人なら良いみたいな事が書いてあった気が…
S3行って確かめるのが良いんじゃない?
>235 (*´Д`)
>>235 GJ!萌えたよ
しかし、本編じゃそういったフォローは一切無いんだろうな… お嬢哀れ
>>236 駄目に決まってるだろ。
以前同じような質問をした奴がいたが管理人さんは駄目と言っていた。
というか常識はないのか…
キンカラ氏が此処とS3にマルチ投稿してたな…。さらに自分から感想求めちゃってるし。 コンキスタ氏はログも読めない馬鹿のために投下したって感じだったけど。
殺してやる、殺してやる、殺す、殺す、殺す殺す殺す殺すころすころすコロスコロスコロス―――
なんでもない日常、普段どおりの学校生活。申し分ない昨日と同じ一日……特に何か特 別な用事があるというわけでも無し。しかし……。 「……」 授業の要点をノートにまとめながら、わずかに首をひねる。おかしい……何か、何か忘 れている気がする。 キーンコーンカーンコーン なんとも間延びしたチャイムが思考を中断させる。まぁ、考えても思い出せないモノは思 い出せないもので。ならばたいした事ではないんだろう、と未だ終わらない授業に神経を 集中させる事にした……。 昼休みもそろそろ終わろうかという頃、未だ妙なわだかまりは消えない。気にしないこ とにはしているが、やはり何か気になる。 「こういうのって、はがゆい」 ついに言葉になって口を出る。途端に、六つの瞳がこちらを向く。 「どうしたのよ、さっきから」 金髪のツインテールを揺らしながら、古株の友人がいぶかしむように眉をひそめる。他の 二人も、同意するように首を細かく縦に振った。 「いや、何がなんだかわからないからなんだかなぁ、という感じ」 出来の悪い早口言葉のような回答に、三人は訳がわからない、と言ったようにお互いの顔 を見合わせた。そんな友人達を見ながら、体重をちゃちな背もたれに押し付ける。 「何か忘れてるような気がするんだけど、何を忘れているか、が思い出せないのよね」 瞼を降ろし、溜息一つ。納得したような相槌が帰ってくる。 「けど、良くわかったね」 表情には、出していないつもりだったのに……。 「まあ、なんとなく、ね」 そう言って、友人達は笑った。良い友達を、持ったと思う。 「まぁ、思い出せないなら、たいした事じゃないよ」
そう言って、笑う。ほんの少しだけだけど。 それからすぐに予鈴が鳴って、各々席に戻っていく。そのまま午後の授業も終わり、場 面は放課後。 「よう高野、思い出したか?」 ぱん、背を叩かれ、一歩前に踏み出すと、大して痛くも無い背中をさする。 「ムリ」 まぁ、そのうちきっと思い出すよ、なんて話をしながら、帰途に着く。 本当は思い出したんだけど……いまさら、ね。 そのまま、たわいない雑談に変わり、帰途につく……けれど。 「あ、ゴメン忘れ物した」 唐突に、足を止める。 「あら、珍しいわね」 「待ってようか?」 「いや、いいよ。」 うそではない、けれども、別に忘れたら困るというものでもない。ただ少し一人で歩き たかった。 「誕生日、か」 やけにあっさりと人の引いた静かな廊下を歩きながら、ぽつり、呟く。自分で自分の誕生 日を忘れるなんて。まあ、覚えていたからといって何かが変わるわけじゃ無いのだろうけ ど、なんだか凄く損をしたような気分だ。 「……」 と、前方から歩いてくる長身の男に目が留まる。いつも笑いを提供してくれるサングラス の彼。 「彼でいいか……」 校内でも評判の不良?の正面までやや大またに歩いて行き、足を止める。進路をふさがれ た男は、戸惑うかのように、半歩下がった。
「なんだよ」 「……今日、誕生日なのよ」 「……」 「……」 そのまま、二人とも一切動かない。彼は戸惑っているのだろう、当然だ。 「……オメデトウ」 「ありがとう」 なんともおざなりな祝福の言葉に、満足そうに頷くと、颯爽と、唖然と立ちすくむ播磨 の脇をすり抜けていく。しばらく、背中に視線を感じていたが、振り返らない。そのまま 教室に入っていく。これで、一応の体裁は整った。来年は、友人たちや後輩に祝福すいて もらおう。そんなことを考えて、わずかに頬を緩ませた。 -了-
誕生日記念SSS投下。ホント、内容は無いんですけど、こういうのもいいかな、と。
いや、よかったよ
>>250 GJ!こういう播磨と晶のやり取りとか好きです。
きっとこのあと、天満等友人がサプライズパーティを企んでるんでしょう
GJ! こりゃ面白いなー 雰囲気がすごく良いわ。晶の一人称も凄くらしい感じがしました。 播磨とのやり取りも自然で良いですね。
254 :
236 :05/01/29 16:34 ID:C.mbgT3M
規則によると >4 二重投稿 (自サイトへの掲載、投稿先の了解を得ているものは除く) だそうで。 投稿先の了解、ってのが微妙だし、向こうにしとておく。 短いの作ったらこっちに貼るつもり。
>244 俺も若干おかしいと思ったが アンケートの時の播磨のセリフだけ読めば大体あんな感じじゃない? やっぱり播磨らしさっていうのは心の声に支えられてるんだなぁと思った
257 :
Classical名無しさん :05/01/29 16:49 ID:6NChcZME
SSに慣れてしまうと 本家スクランを読む時 物足りなくなってしまう 副作用がある。絃子さんとか。 俺だけか?
旗やおにぎりはともかく、超姉は完全に妄想の産物だからな。 まぁ俺も絃子さんのことは好きだが。
絃子先生の登場回数を考えるとSSの数が異常に多い気がするんだが>超姉 漏れがスクランにハマった時既にこんな感じだったけれど、 何か匂わせるような描写なんてあったか?漫画編はただのギャグだし
時に、質問なのですが・・・ SS書く時に、描写表現の一つとして既存の歌の歌詞等を引用するのは 版権違反とかにかかるのでしょうか? あと、他の作者が書いたのと似たシチュや、会話等も引っかかったりするのでしょうか? 以上、心配性の新人作家からの質問でした。
>>259 漫画編をただのギャグとか言ってる時点で煽り丸出しだな
>>258 釣りですか?そんなこといったら全派閥妄想だろ
>260 2chなら目くじら立てるやつもイネーだろ。
263 :
風光 :05/01/29 18:31 ID:K6ks7KzM
>>260 歌詞は全部書かなきゃ問題ないと思いますよ。一部抜粋って方法をとればいと思います。
と言うか問題あったらここ以外で書いている自分のSSがえらいことになる。
あと他の作者の作品はコピペするようなまねしない限り大丈夫だと思いますよ。
どうしてもネタには限りがあるし、会話も似る可能性は有りますから。
こっちからも皆さんに質問。
永山さんの話って需要あります?
メインの話を書くのに詰まっちゃってネタ考えてみたんですけど書いてもいいっすかね?
あぼーん
歌詞は一部抜粋だろうが当然JASRACが口うるさく言ってくる。 そう言うのとはまた別に、歌詞を作中に出されると萎える。読み飛ばす。
カスラックはあのしつこさで財を成したわけだしな。
>>265 たしかに萎えるな。
作品ってものは大なり小なり作者のオナーニなわけだが、自分の好きなものを作品中に出されても読者は困るわけで。
まぁ、実際やられて最も萎えることは作者自身が作中に登場することなんだが。
たまにあるべ、オリキャラとかで。
>263 永山萌の俺がいる
「へえー……これがお前のバイクか」 駐車場の端に置いてあった彼のバイクに近寄ると、しげしげと見つめた。 今までこういったものにあまり触れてみたことがないからか、物珍しそうな色がその瞳に浮かんでいる。 「まあな」 自慢の愛車に関心を持たれて悪い気はしない。 やや上機嫌になりながら、左手で遊ばせていたバイクのキーを鍵口に差し込み捻る。 シートに座ると、自分の後ろに乗るよう背中で語りかけた。 「ヘルメットは被らないのか?」 「いらねぇよ。邪魔なだけだ」 背後から投げかけられる、心配げな色のこもる言葉を軽くいなす。 備え付けてあったヘルメットを乱雑に掴むと、それを軽く放り投げた。 ドルンドルンドルンッ 彼女が宙に舞ったそれを両手で受け取ったと同時にエンジンを吹かし始める。 「早く乗れよ」 エンジン音にかき消されないよう、幾分大きく声を張り上げた。 しかし、彼女はいつまで経っても後ろに腰を下ろそうとはしない。
「オイ」 「一つしかないのか?」 「あ?」 「ヘルメットだよ」 振り向くと、ヘルメットを受け取ってはいるが、それを被ってはいない。 まだ胸の前で携えたままだ。 「ああ。一つしか持ってねーよ」 「……そっか」 答えると同時に、彼女はようやくヘルメットを被る。 そしてゆっくりと後ろに座ると、両脇から手を通し体の前で手を結ぶ。 必然的に抱きつく形になった。 「……」 「……」 案の定、二人ともこの体勢には慣れないようだ。 二人が途端に無口になってしまったのが、その証拠である。 「……じゃあ、行くぞ」 「……おう」 端的な言葉を交わすと、おもむろにバイクを走らせだす。 舞い上がる砂煙と白く濁った排煙が後に残された。
「あのさ」 「舌噛むぞ」 話しかけてくる彼女を気遣って、言葉を遮る。 しかし、相手は自分のそんな気持ちには構わない。 「今からメット買いに行こうぜ。お前の」 「? 別にいらねえよ」 「何言ってんだよ……いるに決まってるだろ」 ……心配、してくれているのだろうか。 もし自分が事故でも起こした時のことを考えて。 心なしか、抱きつく腕の力が強まった気がする。 「……」 「なあ」 促される。何度も、何度も。 「ちっ」 短く舌打ちして、仕方なく行き先を変えることにした。 左右に広がる景色が流れていく。 見慣れた町並みも、こうしてみると始めて通る道のようにも見えて。 背中にもたれかかる重みがまた随分と心地よくて。 二人が乗ったバイクは、風邪を切り裂き走り去っていった――――
誰と誰の話ですか?
鉛筆ぽいな。 あえてぼかしたのだろう。
…最近レベル下がってねえ?
(・∀・)ウンコー
鉛筆だな
超三人称
ここに書いても、駄作だったら感想じゃなく叩かれるだけだもんな。 そりゃS3行くよ。…このスレどうなんのかな
どうなんだろうな… 俺はコテハンで妄想垂れ流すなんて大それたマネできないが SS職人はそうでもないかもしれん
初めてここでコテ名乗る。 次に作品投下するときは、ダイレクトな意見がほしいので名無しに戻りますが。 ここがなくなると困る職人だっていますよ。 私は向こうに投下してないし。 まあ、遅筆なのはご勘弁 OTL
>278 しかし、批判的意見だろうがなんだろうが感想貰えるだけマシということも。 あっちの要望スレで感想クレクレを見付けたときは、バカバカしさと同時に哀れさを感じたものだよ。
あっちって名無しで投稿できるんだっけ? ここのいいところはやっぱこの匿名性だと思うんだが
283 :
260 :05/01/30 14:50 ID:Xtc1f2qw
風光さま、その他大勢の名無し様ご意見ありがとうございました。 参考にさせていただきます。
>>281 >>271-278 を見ても
全然感想に見えないんですが
やっぱり荒れて以降、昔のような流れに戻らないね
感想も「GJ!」だけで済ませたりするのも多くなった希ガス
なんか似たような話ばっかだから感想も似たようにしかならないんだろ
SS投下がないよりマシ 別に職人とか気負わずに気楽に妄想投下すればいいよ 1レス(30行以内?)で終わるくらいでちょうど良い 本スレで排除されてる派閥ならなお良し
ここで書いても大多数の読んでもらえるのか不安なんだよね。 作品はほぼ書けてるんだけどS3のほうに投下すべきかなぁ。
>>287 だからSS書きが来なくなったんじゃないのか
投下しても叩かれるかスルーが多くなったし
「昔に比べてSSが減って悲しい」と言ってる割に
投下されたらされたで「つまらん、面白くない」とかぼやくんだから
どっちなんだよって話だろ
それでもスレ住人が
「2chだから仕方ない」って言うんだったらそれまでだ
もうこのスレは用済みだろ。悲しいけどな
>>287 無理して褒めることは無くてもいいかもしれない、
だがどのようにダメなのか?どんな風に直したほうが良いのか?
といった事も無しに否定するのがよくない。
なんかスクランSSについての雑談スレになりそうだな。
感想欲しいならS3の方へ行った方が無難 ここは面白くなければスルーすりゃいいのにワザワザつまらんとか余計なこと書くようになってしまってる つまらなければ無理して褒める必要もない。書かなければいい話。こういうの無駄レス 有意義な雑談だと思うのは支援スレ使えいい加減。カマッテクンじゃあるまいし 保管庫更新して欲しい。このことも少しここの過疎化に影響している S3でも必ず感想貰えると思ったら間違い 「お前が書け」
「拳児君。実は私のクラスで文化祭にお化け屋敷をやることになってね。アンケートをとりたいんだが」 「そりゃ別にいいけどよ。俺の意見聞いたってしょうがねえと思うが。」 「ありがとう。とても重要なことだから真剣にな。」 「?…おう。どんとこい」 「2年くらい前から好きになり今もアピールを続けているが勘違いばかりで振り向いてくれない女の子と、 もっとずっと前から君を見ていて今も影から支えてくれている女性。どっちが好みだ?」 「何かと思えば俺へのイヤミかよ!…天満ちゃんに決まってんだろ!」 「そうか(ぐっ…まあいい。これは予想できた。私は二番目ということか)。では次の質問。 まあまあ頼れるけど年下でおどおどした女の子と、年上で人生経験豊富な頼れる大人の女性。どっちが好みだ?」 「…惚れた女は自分で守りてえ。頼るより頼られたいぜそりゃ。いや妹さんには頼りっぱなしだけどよ」 「そうか(塚本君より私は下なのか…?や、やはりあの夜...ううう...)。では次の質問。 膝蹴りを放って立ち去るお嬢様と、モデルガンもとい愛の鞭を使うけれどきちんと手当てしてくれる女性。どっちが好みだ?」 「あれのどこが愛の鞭だ!…まだ膝蹴りのほうがダメージは少ない分マシだ。…ところで何でお嬢の膝蹴りを知ってんだオメエ」
「…そ……そうか(...そんな..こんな..はずじゃ...)。では次の質問。 癒しオーラを放つ色気ムンムンの保険の先生か、眼鏡と白衣をつけたクールビューティー。どっちが好みだ?」 「だんだん顔つきが変になってきたぞオメエ。ま、お姉さんかな(サボらせてくれるし)」 「…そうか(あーあー聞こえない聞こえない)。……ありがとう。色々参考になったよ。じゃあな」 「……?ああ。どうしたんだ?何か顔色悪いぞ」 PPP... 「葉子ぉぉぉ....」 「それは…その…絃子先輩の聞き方が悪かったんじゃないかと…」 「葉子まで私を見捨てるのかね?うわぁぁぁぁぁぁ....」
294 :
Classical名無しさん :05/01/30 20:02 ID:0pv588Ko
うわぁぁぁぁぁぁ....
あーあー聞こえない、の部分でワラタ、GJ!
(∩゚Д゚)
>292-293 ナイス こういうの待ってたよ。俺はね
あぼーん
>>293 乙。よかった!本編では絃子さんは播磨のことは弟みたいに思ってるから
こうゆうSSは新鮮で好きだな。心の声に笑った!
最近の、SS投下後にくるageコピペも、スレ荒廃に一役買ってるよね。
>>293 イトコさんはいいなあ・・・
gj! 次もここに投下してね・・・
>>292-293 めっさワロタw
聞き方も反応もアホすぎるw
たがそれが良い(*´Д`)ハァハァ
オレも殺したいとは思うよ、確かに
弾幕薄いよ!
明けない夜は無い様に 春が来るさ きっと 糞コテぬっころす
>>292-293 GJなんだけど似たようなの一回読んだことあるような気がするんだが…
気のせいかな
そりゃお前の勘違いだろう
本編じゃなかろうか
'´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\ NORIHIRO RUNBLE 主題歌 /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ 稼ぎたい 銭が 少なすぎて このまま /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:'., 破産しちゃいそうです /:./:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:./:./l:.:.:.|:.:.:..:.l:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:', べガスで 打てない 球種 多すぎて /:./:.:.:.:.:.:.:.:/:.:./l:./`l:.:.:.ト、:.:.:.ト、ー:.ト、:.:.:l:.:.:.:.:.:.:.:.', 届かないよ メジャーまで /'´!:.:.:.:l.:.:.:.:l:.:/ !' `ト、| ヽ:.| ヽ:.:l:.:``:l:.:..:.:.:.:.:.:.} 近くて遠い距離 _,!:.:.::.|:.:.:.:|/ _,ノ' 'ヽ、_ ヽ:.:.:.|:.:.::.:.:.::.:/ いつまでも勘違い してるだけのノリ ,. '"´,. -t:.:.:.ハ:.:.:. |-=・= , 、-=・=ヽ :.!:.:.:.:.ィ:Cトニ丶、 グルグル回る グルグル回る / ,. '" \:|ト',:.:.! .,、、⌒) ・_・) ⌒,、ヽ } 〉!:.:.:ィ |:.:.l `ヽ:.\グルグル回る グルグル回る // /ヽ ヽト ┃トェェヨョェョイ┃ '// }| !:.:.:l \:.'., 全打席三振して オオギの /' /:.: .:ーlヽ ┃|ョコュユェュ|┃ ` ./'.フ/:.l |:.:.:', ヽヽ 胸に飛び込みたい ,':.:.:.:../ :.ヽ ┃ヽニニニン ┃ /-‐':.:.:.:.:| l:.:.:.:', ', } グルグル回る ,':.:.:.:.:.:! |:.:.:.:\ ┗━⌒━┛, イ:.:.:.::.:l:.:.:.:l !:.:.:.:.', l,' グルグル回る !:.:.:|:.:.:| l:.:.::.:.:.:.:`ト、 , ィ::.::.|:.:.:.:.:.:l:.:.:.:| !:.:.:..:.'., AAに落ちる私 |:.:.:.l:.:.:l !:.:..:.:.:r(j ー い:.:.l:.:.:.:.:.:|:.:.:.| !:.::.:.:.:.l 今日も一人4の0 ,⊥_.:.:.{ |_,.-| \_ _,. -‐'´ ヽー-‐-l::, ' -‐'、:.:.::...}
>>306 気のせいじゃない。 自分を家電に例えて質問してた。
播磨の答えは、「中身が同じなら、見た目が新しい方がいい」だった。
311 :
風光 :05/01/31 14:24 ID:NbjqeUqA
>>288 で書いたけど今回はこっちに投下してみます。
内容は永山さんのピュアラブものです。
彼女の登場回数って本編では少ないので結構苦労しましたけど何とか形にしてみました。
タイトルは『Bravery』。どうぞ。
「――この戦いが終わって2人とも無事でいたら……デ、デートしようぜ」 彼のその言葉は私の心に響き渡った。 そして、それは私たちの関係が変化した瞬間。 私こと永山朱鷺と彼、田中一也君との関係に変化が訪れた瞬間だった。 − Bravery − 体育祭が終わって数週間。いい加減文化祭の出し物を決めようと放課後ホームルームを開くことになった前日、 私は自室の布団の上でまどろんでいた。 考えるのは彼のこと。思慕の念は日に日に強くなり、抑え切れなくなっていた。 「いつからなんだろう。私があの人のことを気にしだすようになったのは……」 独白するように呟き、私は記憶の海を探る。 けれどいくら考えても、覚えていないことに気付く。 いや、始まりなんてなかったのかもしれない。 ただ日々の積み重ねの中で、徐々に彼のことを目で追うようになっていただけのような気がする。 けれどそれを口にすることなんてとてもじゃないが出来なかった。 私は……臆病だから……。
――あの日も私は彼のことを目で追っていた。 「うらぁ〜、そこだ、そこーっ」 その日、クラスの男子の大半は休み時間に元気にゲームで遊んでいた。 熱の入りようから考えるにおそらく賭けでもしているんだろう。 『俺の昼飯がー』などと言う言葉が時々聞こえるから、きっとお昼ご飯を賭けての勝負だと思う。 そんな子供みたいな賭け事、この年になって早々する人はいない。 けれど我が2−Cはそれが日常茶飯事。 そのことで委員長の舞ちゃんなどは時折『ホント、スカ引いたよねー』などと零してる。 まぁ、気持ちは分からないでもないけど……。 ……でも……。 「よっしゃー、これで一週間の昼飯代ゲットだーっ」 どうやら彼を含め数人が賭けに勝ったらしい。 嬉しそうにガッツポーズを取っているその姿を見てるとつい、笑みが漏れてしまう。 なんて言うか彼を含めて男子は皆、見ていて微笑ましいのだ。 その辺はクラスの女子の共通意見。 「その権利、ビデオ2本で譲ってくれろ」 「おい、イカサマじゃねーのか、今の」 まぁ、一部例外はいるけど。 あの2人とかはさすがに許容範囲外だよね。 私は『一週間昼食を奢ってもらえる権利』を獲得した彼らから、あの手この手でそれを譲ってもらおうとしている 西本君やいちゃもんをつけている吉田山君を見て溜め息をついた。 「あー、心は動かされるがやはり昼食代が浮くのは魅力的だからな。わりーがなしだ」 彼が断ると他の人たちも次々に提案を断った。 そのことを少し嬉しく思う。 まぁ、なんだ。男の子なんだしそう言うのに興味があるのはおかしくはないんだけど、 やっぱり気になっている相手がエッチな提案を飲むのを見るのはやっぱり嫌だ。 そして話がついたところでタイミングよく休み時間が終わったことを告げるチャイムが鳴り響いた。 すぐさま男子はゲームをするために持ってきていた机を戻し、ぞろぞろと自分の席にへと戻り始めた。
「あっ、私も戻らなきゃ……」 遠巻きに友達とその様子見ていた私も、慌てて自分の席に付こうと急ぐ。 「邪魔だ」 「キャッ」 不機嫌なのを隠そうとしない吉田山君が進行方向にいきなり割り込んできたので、私はよろけてしまう。 一瞬たたらを踏み、机に手を付こうとするが失敗。 そのまま床に尻餅を突きそうになった。……けれど不意に背中に力が加わる。 「大丈夫か、永山」 「え? あ、うん」 偶然通りかかったであろう彼が、背中を支えてくれたのだ。 私はすぐさま体勢を立て直し、姿勢を正すと彼にお礼を言う。 けれど、そんな私に彼は気にするなと笑って席に戻って行ってしまった。 私は彼を見送りながら、熱くなった頬を必死に隠した。 (ずるいな……) あんな風にサラリと優しくされるとまた好きになってしまう。 これ以上好きになると彼の前で平静を保っていられなくなってしまうかもしれない。 それははっきり言って拙い。 意識しすぎたら彼とはもう、話せなくなってしまうもの。 (それに、あれくらいで赤くなっちゃダメだよね) 私は席に着きながら小さく苦笑を漏らした。 こんなことで赤くなっていては私が誰を好きかすぐ他人にばれてしまう。 そう、私が田中君のことを好きだと誰かに知られるのは出来れば遠慮したかった。 ……だって、恥ずかしいもの。 ――そう、恥ずかしかった。 私はそんな言葉を言い訳にして今の安寧とした関係に浸かり、想いを告げることを恐れていた。
けれど弥が上にも月日は流れ、いつの間にか秋も深まり体育祭も終わってしまった。 そして文化祭まであと少しという時期にまでなってしまった。 なのに私は一向に自分の気持ちを田中君に告げられていない。 お喋りはよくするし、仲は良いほうだろう。 けれど告白するような勇気は私にはなかったのだ。 「このまま文化祭や修学旅行になっても今のままなのかな……」 私は小さな声で気持ちを吐露した。 私だって出来ればクリスマスやお正月は好きな人を過ごしたい。 ううん、そんな大それたことをしなくても文化祭や修学旅行で一緒に回るだけで十分幸せだ。 けどそれすらも出来そうになかった。 「勇気ないな……私……」 つい溜め息が漏れてしまう。 けれど勇気がないくせに目で追うことはしっかりとしている。 そのことで今日、友達に何を見てるのって聞かれちゃうし。 なんとかその場は誤魔化したけど、どうしても目で追うことを止められそうにない。 ホント、一歩間違うとストーカーだよ。 (はぅ〜、どうしよ……) 私は心の中で深い溜め息をついた。 こんなことばっかりしてたら、そのうち彼に気付かれて変な女の子って思われちゃうかも。 そうなったら告白も何もなくなっちゃうだろうな。 だけど自分の気持ちを彼に素直に告げる勇気はないし……八方塞ってこの事を言うのかも。 そうやって私は悶々とした日々を過ごしていた。
――けれど転機が訪れた。 きっかけは次の日に行った文化祭のクラスの出し物決め。 私たちのクラスは体育祭が終わったというのに未だに何をするのか決めていなかったので、そこで喫茶店か演劇の どっちにするか投票が行われたんだけれど結果は同票数。 そのことで播磨君と花井君が揉み合いになったんだけど(理由はよく分からないんだけど、どうしたんだろう?)、 高野さんが上手くその場を納めてくれた。 大の男の人を相手に堂々と渡り合えるんだから高野さんって凄いなぁ。 同学年のはずなのにクールな大人の女性って感じがするし……度胸もあってちょっと憧れちゃうかも。 ……こほんっ、話が逸れちゃった。 ともかく高野さんの提案で喫茶店チームと演劇チームに分かれてサバイバルゲームを行い、 勝ったチームの出し物を文化祭でやることになってしまった。 普通ならそんな提案、却下されるような無茶っぽいものだけど、 うちのクラスはノリが良いし妙なカリスマを高野さんが発揮してたからあっさり了承されてしまった。 けどそこまではまだ良い。私も結構そう言うノリって嫌いじゃないから。 でもここからが本題。私は喫茶店に投票したけれど、田中君も同じく喫茶店に投票していた。 つまり同じチームで戦うということになったのだ。
―――――そしてサバゲー決行の直前。 「はぁー」 私は小さく溜め息をついた。 そりゃ嬉しいことは嬉しいけど、同じチームってのはどうしても意識してしまう。 話す機会はあるだろうけど、いざとなったら何を話していいのやら。 いつも通り普通に? でも状況が普通じゃないし、うっかりぎこちなくなったら気持ちがばれちゃうかも。 そう言う風に考え出すと、ちょっぴり憂鬱になってしまった。 「どうかしたの、永山さん」 「え? あ、周防さん」 声を掛けてくれたのは周防美琴さん。 クラスで一、二を争う美人で、スタイル抜群な女の子。なのに性格はさばさばしていて男女共に人気がある。 一応このチームのリーダーの1人。他に花井君や実行部隊を率いる麻生君もリーダーって言うのかな。 「なんか溜め息ついてるけど、悩み事? ……あー、それとも今回の騒動、嫌だった?」 周防さんの言葉に私は慌てて首を振った。 「じゃあ悩み事?」 「うーん、悩み事ってほどじゃないんだけど……ちょっと……」 「ふーん」 「あっ、ゲームはちゃんとやるよ。私も喫茶店したいもの」 そう答えて、支給された銃を掲げた。 「そりゃ心強い。……けど悩みとかあったら言ってみな。あたしでよけりゃ聞くよ」 「うん、ありがとう、周防さん」 ニッコリと微笑んだ周防さんに私も笑顔を返した。 やっぱり周防さんって良いな。私もこのくらい気さくに話しかけられる人間なら、 田中君にもさっさと告白できたのかもしれないけど。 高野さんみたいな度胸や周防さんみたいな快活さがあれば、きっと恋愛とかそんなに悩まずに済むんだろうな。 というか2人や沢近さんみたいに綺麗だったらそもそも悩みなんて発生しないかも。 他の男子と銃の種類やサバゲーについて熱く語っている田中君を見て、つい私はそんなことを考えてしまった。
しかしてゲームは開始される。 序盤は私たち喫茶店チームが有利に駒を進めていたはずなのに、途中から何かがおかしくなった。 急激に戦力を削られ始め、防衛ライン内にいつの間にか沢近さんが侵入、仲間を次々に血祭りに上げていった。 一応仲間が沢近さんに発信機を取り付けたのでそれを追って麻生君と菅君が追跡に向かったけれど、 襲撃を受けた本陣では仲間は散り散りに。 私は直前にパソコンで麻生君たちをナビゲートする役目を任され、フォロー役を任された田中君の助けを得て 彼らに指示を出していたけど最早そんな余裕すらなくなってしまっていた。 そしてそのまま2人で一緒にその場を脱出、バリケードを作り抵抗を試み始める。 本当だったら嬉しいはずの田中君との2人きりの状況。けれどそのことを喜んでいられるような余裕は 私の中にはこれっぽっちも残っていなかった。 死体が転がり銃弾が飛び交う中、私たちは必死の抵抗も空しく徐々に追い詰められていく。 (もうダメかな……?) 私は半ば諦めていた。 彼に告げたとおり残弾数はゼロ。もしかしたらもう向こうもそれに気付いているかもしれない。 空撃ちで誤魔化すような無駄な真似はせず、ここは潔く覚悟を決めたほうが良いんじゃないだろうか。 弱気にも私はそんな事を考え、彼の顔をジッと見つめた。 その時不意に彼は私の手に触れてきた。 何事かと思って驚いていると、彼は何かを決意するように息を吸い、真剣な表情を私に向けた。 「あ……あのさ。もし……この戦いが終わって2人とも無事でいたら……」 彼の言葉は響き渡る弾丸の音の中でもはっきりと聞こえる。 そして一拍置き、彼はこう言った。 「デ、デートしようぜ」 一瞬何を言われたのか理解できず、私は大きく目を見開いてしまった。 けれど徐々にそれの意味するところが分かり私は顔を真っ赤にしながらもしっかりと頷いた。 「…………………………う、うん」 彼はまだ諦めていなかった。そしてその上で生き残ろうと。生き残って恋人になろうと言ってくれたのだ。 それはまさに告白紛いの言葉。 嬉しかった。本当に嬉しかった。 田中君のほうからそんなことを言ってくれるなんて夢にも思わなかったから。 私は今の状況も忘れて彼に抱きついしまいそうになった。
……けれど現実はいつだって残酷だ。 いつの間には銃弾の音は消えうせ静寂が支配する中、私たちはいつの間には背後の立っていた何者かに 揃って撃ち殺されてしまった。 それは約束が消える瞬間。生き残るという約束も恋人になるという約束すらも消え去ってしまったような瞬間だった。 想いは告げられたのに……告げたのに……。 結局ゲームの勝敗は私たち喫茶店チームの勝利で終わった。 なんでも喫茶店チーム唯一の生き残り、花井君と演劇チーム唯一の生き残り播磨君が直接対決し その結果花井君が勝利を収めたとのことだった。 けれど私にとっては最早あまりそのことは関係なかった。 ゲームの終わりが告げられ、死体の振りをするのを止めたとき、折り重なるように倒れていた田中君が 私のことを全く見ずにその場を立ち去ってしまったこと。 それだけが私にとって唯一の事実だった。
次の日から私たちの関係は明らかに変わった。 全く話さなくなってしまったのだ。 別に嫌いになったわけではない。と言うかそれは絶対ない。 なんとなく話しかけ辛くなってしまったのだ。 どうしてもあの日のことが思い出されて恥ずかしく……そしてそれ以上に気まずかったのだ。 「結局デートの話はうやむやになっちゃうしな……」 壁に背をもたれさせ、私は1人呟いた。 返ってくる言葉は何もない。 今、私たちは文化祭の準備の真っ最中だった。 サバゲーまでして揉めに揉めた出し物だったけど、なんだかんだで 結局両方の出し物をすることに決定してしまったのだ。 普通ならそんなことは無理だと思う。 けど花井君が持ち前のリーダーシップを発揮してドンドンと下準備を進め、なんとかなりそうな所まで漕ぎ着けたのだ。 そして現在私は休憩中。……サボりじゃないよ。 と言うことで、他のクラスの出し物のために作られた看板やら背景やらが所狭しと置かれた屋上に私は座っている。 「どうしよ……」 こんなに彼と話していないのは久しぶりだ。 ほぼ毎日何かしら言葉を交わしていたと言うのに。 「周防さんは羨ましいな……」 あの人は今回のことで花井君との距離が劇的に縮まったように見える。 2人の組み合わせは一番お似合いだと思ってるから見ていて純粋に応援したくなるんだけど、 でも私たちの関係を省みるとちょっと切なくなってしまう。 「私たちも近づいたと思ったのにな……」 花井君はあの日以降も周防さんに普通に話しかけてる。 ううん、私たちが2人の関係を囃し立てても決して彼女と距離を取ろうとはしない。 きっとそれは2人の関係に揺らぎがないからなんだろう。 けどそれに反して私たちは距離を取ってしまってる。 「いつもならなにかしら田中君から話を振ってくれるのに……」 何でだろう……。 彼の方も私を嫌ってはいないと思う…………多分。 ならば彼も気まずいのだろうか。
「……したかったな……デート……」 もし出来たなら、それはとても楽しかっただろう。 けどそれは『もし』の話であってもう空想の話でしかない。 「はぁ〜」 私は深く溜め息をつき、顔を埋めた。 不意に屋上のドアが開けられた。 私は驚いてドアに顔を向けるとひょっこりと高野さんが顔を出した。 「どう、したの? こんなところに?」 「あなたを探してたの」 「……私を? あ、えっと、休憩時間終わってたっけ?」 言って、私は自分の腕時計を確認した。 「いいえ、まだ大丈夫よ。私はただあなたに話があっただけ」 「私に?」 なんだろうと首を捻った。 それほどお話をする仲じゃないのにいったい私に何の話があるんだろう。 高野さんは私の了解を取って隣にへと腰をかけた。 そして一呼吸置くとズバッと切り込んできた。 「永山さん、悩んでるよね」 「え?」 「それも田中君のことで」 「ええっ!?」 ズバリと言い当てられて私は素っ頓狂な声を上げて思わず後ずさってしまった。 高野さんってエスパー? そんな私の心情を見抜いたのか、彼女は軽く苦笑を漏らすと種明かしをした。 「サバイバルゲームの時、田中君にデートに誘われてたでしょ」 「な、何で知ってるのか聞きたいんですけど」 「だってあの日の記録は全部取ってるもの」 言われて思い出した。 サバイバルゲームで起こった全ての事を録画、録音することを私たちは了承したんだった。 そのことを思い出し、私は耳まで真っ赤になったのを自覚した。
「ああ、安心して。別に公表しないから」 「ホ、ホント? 信じていいんだよね」 「ええ」 「なら良いけど……」 私はホッと胸を撫で下ろした。 そこでふと気付いた。 「でもなんで悩んでるなんて思ったの?」 「ああ、それ。あの日を境にあなたたち、ぎこちないもの」 「え? そ、そう?」 「うん。なんと言うか意識的に話してないよね」 言われて言葉を失ってしまった。 全くその通りだったから。 「まぁ、気付いたのは冬木君に指摘されたからなんだけどね」 「冬木君?」 「そう。ここ最近あなたの表情が曇ってるって教えてくれてね。それもサバゲーの次の日から だって言われたからピンと来たの」 「そうなんだ……」 結構意外。冬木君って悩み事とか敏感に見抜く人なんだ。 ……それとも知らず知らずにしっかり顔に出てたとか? 「あ、でもなんで高野さんがここに来るの? 私たちのこと、関係ないと思うんだけど」 それほど親しい間柄じゃないんだからわざわざ心配してくるとは思えなかった。 「うん、まぁそうだね。けどあのゲームを企画した人間としては責任を感じてるのよ。 ……それに一応クラスメートだしね。困ってるなら少しは手伝ってあげたいじゃない」 その言葉に私はまじまじと彼女の顔を見つめてしまった。 高野さんがそんなこと言ってくるなんて。いっつもクールで我関せずってイメージだったのに。 「そんなに意外かしら、私がそんなこと言うの」 「あ、そ、それは……」 「……まぁ、良いわ。それより教えてくれる? 力になれるかもしれないし……」 「…………う、うん……」 一瞬迷ったが、私は彼とのここ最近のこと、そして自分の気持ちについて正直に告白した。
323 :
Classical名無しさん :05/01/31 14:38 ID:edi.i5Cs
あqwせdrtfgyふじこlp
「そう言うこと……」 「うん……」 私の言葉を聞き終えひとしきり頷いた後、高野さんはツイッと視線を向けた。 なんだろうと思って見返すと、彼女は口元に小さく笑みを浮かべた。 「簡単じゃない。なら今度はあなたからデートに誘えばいいだけよ」 「え……ええーっ!?」 あまりのことに一瞬思考が停止しかけてしまった。 私が田中君をデートに誘う? 「で、出来ないよ、そんなこと」 「そう? でも一度お互いに意識してしまったんだもの、なにかきっかけを作らないと ずっとぎこちないままだと思うわよ」 「で、でも……」 「どうにも話を聞く限り彼から再アプローチの可能性は低い。なら今度は永山さんから何かアクションを起こさないと」 「そうなのかもしれないけど……」 私は大きくかぶりを振る。そんな真似、恥ずかしすぎる。 男の人をデートに誘うだなんて……そんなこと一度もしたことないのに……。 「……したくないなら別にしなくても良いけど。……でもね、知り合いに何人か勇気が出せずに関係が一向に好転しない 娘たちがいるのよ。特に1人は意固地だし、1人は完全に気持ちを抑えようとしてる。 あのままじゃ後悔するのが目に見えている、そんな娘を何人か知ってるのよ。 だから出来ればあなたは後悔をしないように行動してくれるといいんだけど……」 「……高野さん?」 「何もせず後悔するより何かしたほうが断然後々利になるわ。幸いあなたの場合、彼の気持ちがあなたに傾いているのが 分かってるんだから行動を起こしたほうがベターよ」
「……ベストとは言わないんですね」 「まあね。人の心は移ろうものだから。こればっかりは絶対と言えないわ。……けどこのままぎこちない関係を 続けるよりはよっぽどマシな行動よ」 彼女の言葉はひどく説得力があった。 確かにこのままの関係なんて耐えられない。 ……なら……それなら……。 「……仲良くなりたいんでしょ。なら動くべきよ。そうしなくては何も始まらないよ。 …………覚えておいて、臆病な恋は後悔しか生まないわよ」 「………………………うん」 私は精一杯悩んだ挙句、しっかりと首を縦に振った。 そうだよね。彼と話せないなんて嫌だものね。 だったら……今度は私が動かなきゃ。彼がきっかけを作ってくれたんだもん。 「ありがとう、高野さん」 「気にしなくて良いわよ。ただ私はサバイバルゲームの責任者として責務を果たしただけなんだから」 「それでも言わせて。ありがと」 私は高野さんに頭を下げると屋上の扉を開けた。 そしてその場を立ち去った。 動こう、今度は私が。だって……こんなに好きなんだもん。
朱鷺が出て行って数分後、またも屋上の扉が開けられた。 「終わったかい?」 「ええ、まぁね。……ホント、こんな役割これっきりにしてもらいたいものね」 晶は溜め息をつくと声をかけてきた人物を軽く睨んだ。 「まぁまぁ。そう言わないでくれよ。俺には荷が勝ちすぎる役目だったんだからさ」 「そうは言っても私にもこういう役目は似合わなすぎるわよ、冬木君」 声をかけてきた人物はクラスのエロカメラマン、冬木武一だった。 冬木は晶の言葉にまぁ、そうだけどねと肩をすくめて見せた。 けれどすぐ、でも仕方ないよと首を振った。 「だからと言って他に頼める人間がいなくてね。他の人の言葉じゃちょっと説得力が足りない」 「美琴でも良かったはずよ。彼女は面倒見がいい性格なんだから喜んで引き受けたはずだよ」 「周防さんね。うーん、確かにそうだけど今は色々と微妙な状況じゃないか。恋愛問題に関しちゃあんま深く 関われる余裕はないんじゃないかな。まっ、微妙な状況に追い込んだのは俺らだけどさ」 そう言って冬木は苦笑を漏らした。 確かにクラス全体で花井とのことに対してからかい過ぎてる。 ちょっと今の美琴に恋愛事を相談するのはタイミングが悪いだろう。 その状況を作り出した張本人である晶もそのことが分かっているので、 彼の言葉にそれ以上何も言えなくなってしまった。 冬木はそれを見て更に言葉を続けた。 「沢近さんや塚本さんも論外だしね。あっちは逆に本人が頑張れって言われちゃうよ」 「あれ? 愛理のこと、分かってるの?」 「なんとなくね。まっ、微妙な心境だろうけどさ。それに他の人間に頼むと余計なお膳立てまでしそうだしね。 ここは軽く背中を押すだけでいいはずだから、そんなことをやってくれそうなのは高野さんしか思いつかなくてね」 「嫌な認識ね。私、それほど他人の色恋沙汰に首を突っ込んで世話を焼いている自覚はないんだけど……」 「ふーん。……まぁ、結果としては良かったよ。これでいい写真が撮れる」 冬木は持っていたカメラを構えると晶に向け、ファインダーを覗いた。
「せっかく綺麗なのに顔が曇ってちゃいい写真にならない。うちのクラスの女子は掛け値なしの美人が多いからね、 是非とも全員の美しい写真を撮りたかったから困ってたんだよ。……ありがとう、高野さん。 君のお陰でまた彼女の写真も撮ることが出来そうだよ」 言葉と共に冬木はシャッターを切りカメラの中に晶の姿を収めた。 絶妙のタイミング。冬木の言葉に微かに笑みを漏らした瞬間の絵を確実に捉えていた。 「……私なんか撮ってもいいことないと思うけど」 「まさか。いい写真だよ。少なくとも塚本さんや周防さんに匹敵するくらい輝いて見えるね」 「あら、ありがと」 微かに口元を歪め、皮肉を込めたお礼を述べると晶は立ち上がった。 それを見るともなしに、冬木は独白を続けた。 「最近やっと沢近さんのいい写真も撮れるようになったしね……このまま全員のいい写真が撮れれば万々歳なんだけど」 「そうね、それは私も願ってるわ」 晶はそう呟くと冬木の方を振り返りもせず屋上を立ち去った。 残った冬木は指でファインダーの形を取った。 そしてそれを空に向け覗き込んだ。 「綺麗な風景や戦場の写真を取るってのもいいけど、やっぱ恋する女の子を写真に収める方が何倍もいいよな」 誰に聞かせるでもなく、彼はポツリと呟いた。 〜 To be continued 〜
328 :
風光 :05/01/31 14:44 ID:NbjqeUqA
長くなったので今日はここまで。 残りは明日投下するつもりです。 次回作以降はどっちに投下するか考え中。 まっ、様子見て決めます。
うん、文章力もいいし面白いと思う。 ただ、個人的に、あくまで個人的になんだけど、あの二人は 「始まっていた恋」よりも「あのシーンから恋が始まった」って方が いいんじゃないかと思う。 要するに、サバゲーまでは全然意識してなくて、ここから恋っつーか お互いが気になり始めた、みたいな。
乙、おもろかったよ!冬木と高野がイイな!だからまぁどっちに 投下しても俺は見ると思う。
朱鷺 ところでこれなんて読むの?
とき。 学名何だっけ、ジャパニーズ ジャパニーズだっけ?
333 :
Classical名無しさん :05/01/31 18:58 ID:Ya/ywd5c
リロード忘れな上にageてしまった・・・OTL
永眠してきまつ。
>>332 確かニッポニアニッポン
>329 俺もあの二人はあそこから始まったんじゃないかなぁと思う あと永山の性格が一条と同じっていうのは仕方ないか…(;´Д`)出番少ないしな チアやってたくらいだからもう少し積極的な気もするが 「異常事態でくっついた二人は長続きしない」って言ってた映画はスピードだっけ?
>335 「異常事態でくっついた二人は長続きしない」 映画は知らんけど、漫画ならシティーハンターにそういう話があった。
一条と永山なら一条のが積極的な気がする
あぼーん
. . . , 。 . . , 。 ゚ . 。 , . . , . . ¶¶ 。 ゚ . /・ | 。 . . , キリンサーン .  ̄\\__。 ゚ 。 ( _)〜 ○ ヽ○ノ <\ |\ >\ |_ \\// <\ (
__ __ _ . ´ ` . / ヽ 、 ,.. ヽ . / i i i__i ⊥i ハ 〔><〕 / ト. i ト. | レ' V V ヘ んヘ> 〈.N i l N l === Mノノ/`i . ハハノ==`ー' """ r'/ー'! /:: 八 "" △ リ .} . /:: / /∧ , ' く/`ヽ─‐ 、 /:: / // 入 イ l i / i:: i i i と>-- --<__ノ\ | |‐ ' l:: l l l\ `T rヘ \ `ー ァ' / ゝ: ∨N._ \: Vヽ \__ __ .」-- - ' / `ー--ァ`) `ヽ) ) |_ __ __./ '´ ´ \ | ゝ ノ
341 :
キンカラ :05/02/01 16:20 ID:GtJWmFkw
新作隣子投下!
342 :
キンカラ :05/02/01 16:21 ID:GtJWmFkw
「いつかの休日」 私が播磨君の隣になり、そして好きになってからもう数ヶ月が立ちました。 最初に気になりはじめたのがテストの時、なんか妙に頑張る播磨君がとても印象に残っています。 そしてプールホッケーのときに、その気持ちが確信に変わりました。 私は播磨君に恋していると。 そうとなればいろいろとアプローチをかけるハズだったんですが……。 その直後、播磨君は何故か急に学校に来なくなったんです。 で、復学したと思ったらすぐに夏休み……とほほです。 新学期が始まってもあまり話すことができず、あやふやな毎日を送っています。 なんかやきもきしちゃいます……はぁ。 今日は日曜日、そんな気分を紛らわすために、私は動物園に来ました。 動物立ちを見れば、気分が晴れる気がします。 空も青く、いいお天気です、頑張って作ったお弁当が美味しく食べれそうです。 私は早速中に入ることにしました。
343 :
キンカラ :05/02/01 16:22 ID:GtJWmFkw
動物園なんて小学生以来だな〜って……あれ? あそこにいるのは…播磨君!? 間違いありません、あのサングラスは播磨君です、パンダの柵の前でかたかたと携帯をいじっています。 誰かと待ち合わせでしょうか……それともこんな所にお一人で来てるんでしょうか…気になります。 もし、お一人だったらお誘いしたいかも……。 私は意を決して話しかけてみることにしました。
344 :
キンカラ :05/02/01 16:22 ID:GtJWmFkw
「は、は、は、播磨君、おはよう」 声をかけた私に気づき、播磨君は携帯から目を離しました。 私を見ると、途端に怪訝顔になりました。 「………」 こめかみに手を当て、必死に思いだそうとしています。 もしかして………忘れられてる? 「…誰だっけ、お前」 …………やっぱり(泣) 「あの、隣の席の…」 そこでやっと播磨君は思いだしてくれました。 とりあえずほっとします。 と、そのとき、播磨君の携帯が鳴りました。 どうやらメールのようです。 少しして播磨君は残念そうに携帯を閉じました。 表情から察するに、待ち合わせの友達がこれなくなったようです。 きいてみたらその通りに答えが返ってきました。 どうやら播磨君はお一人になってしまったご様子……これはチャンスです! 「あ、あの、播磨君!」 「…なんだ?」 携帯をポケットにしまいながら播磨君が私を見ました。 「も、もしよかったら私と一緒に動物見て回りませんかっ!」 私は一気に言いました、……うう、クラスメートなのに敬語だよ、大丈夫かな私…。 播磨君は数秒間悩むと、「まぁ、いいか…」と呟き一緒に回ってくれると言ってくれました。 やりました!心の中でガッツポーズです。 こうして私と播磨君は一緒に動物を見ることになりました、…ああ、大好きな播磨君と二人っきりでデート……えへへー、なんかにやけちゃうなぁ。
345 :
キンカラ :05/02/01 16:23 ID:GtJWmFkw
まず播磨君の希望でキリンさんを見ることにしました。 「ほえ〜、キリンさんって本当にお首が長いんですねぇ…」 テレビとかで見るのと全然違います。 「そうだな…」 ふと一匹のキリンさんがこっちのほうに向かってきました。 「よっ、ピョートル、元気にしてたか?」 播磨君が手を振りそのキリンさんに話かけました。 キリンさんはこくこくと頷いています。 「あの……ピョートルって」 「ん? ああ、こいつは前まで俺が飼ってたんだ」 ………高校生がキリンさんを?……、一瞬私は冗談かと思いましたが、播磨君はそういうことはあまり言わないイメージがあるのであながちそうとは言い切れません。 もし本当だったら播磨君は凄い人です…。 続いてペンギンさん。 とてつもなく可愛いです、ぺたぺた歩いてます。 「や〜ん、可愛い〜!」 思わず目が輝いちゃいます。 ふいにぽむ、と播磨君が私の頭に手を乗せました。 「ほれ、そろそろ次行くぞ」 「あ、はい、行きましょうか」 播磨君に頭を押されながら私は歩きはじめました。 ………子供扱いされてる気がします。
346 :
キンカラ :05/02/01 16:23 ID:GtJWmFkw
そして次は動物ふれあいコーナーです。 可愛い小動物がいっぱいで目移りしちゃいます。 例えばウサギさんとかウサギさんとかウサギさんとか……。 とりあえず近くでのんびりしてるウサギさんを…。 私が抱きかかえようとしたとき、ぴょん、と飛んでウサギさんは逃げました。 これぞまさしく脱兎の如く、というやつでしょうか。 「う〜さ〜ぎ〜さ〜ん」 とりあえず追いかけますがウサギさんは逃げてなかなか捕まりません、とその時です。 「うひゃぁっ!」 つまずいて転んでしまいました……鼻打っちゃった、痛い…。 「うう〜…」 「ほら、怪我ねぇか?」 駆け寄ってきた播磨君心配そうに手を差し伸べてくれました。 ついでにヒザの泥も払ってくれました、とても優しいです。 ……でもやっぱり子供扱いされてる気がします。 続いてはライオンさん。 う〜〜ん、迫力あります。 ……ちょっと怖いかも。 播磨君はライオンも飼ってたと言います……一体何者なんでしょうか? その時、一匹のライオンさんが吠えました。 考え事をしていた私はビクっとなってしまい、思わず播磨君の腕にしがみついてしまいました。 「あ……ごめんなさい」 慌てて私は離れました、恥ずかしいです…。 …でもちょっとラッキーかも。 お腹がすいてきたのでお昼にすることにしました。
347 :
キンカラ :05/02/01 16:24 ID:GtJWmFkw
ところが播磨君、お弁当はお友達が作ってきてくれるはずだったらしく、お弁当がありません。 さらに月末なので食費に余裕がないとの事ことらしいです。 私一人がお弁当を食べる訳にも行きません。 「よかったら私のお弁当を分けてあげますよ」 気をつかわなくていい、と播磨君は言いましたが、そうはいきません。 私はお弁当の中から今日一番の自信作、卵焼きを箸でつまむと播磨君に向けました。 「だめです、ちゃん食べなきゃ駄目ですよ、さ、あ〜ん」 「……」 「どうしたんですか?」 何故か播磨君はとまどったような表情をしています、どうしたんでしょうか。 「い、いいのか…」 「当たり前ですよ、はい、あーん」 「あーん……」 口を開けた播磨君に私は卵焼きを食べさせてあげました。 もぐもぐ……。 「うん、美味い!」 播磨君は満足そうに言ってくれました。 喜んでもらえたようです、自分にはなまる! 「それじゃあ、次はこれを」 「お、すまねぇな」 私はコロッケをつまみ、播磨君に向けました。 「あーん」 「あーん」 パシャッ!
348 :
キンカラ :05/02/01 16:27 ID:GtJWmFkw
連続投稿に引っかかりました、続きは明日に
気になるじゃないかw
一応高校生なんだから動物に「さん」付けはやめておいた方が…… って言おうと思ったんだけど八雲もキリン「さん」って言ってるしなあ。 とりあえず(*´Д`)ほわわん
ごくろう さん
>>350 サラとかは「さん」付けしてそうだけど。
「パシャ」!?
354 :
風光 :05/02/01 18:38 ID:27xhTQPE
続き、投下します。 タイトルは『Bravery Revolution』です。
高野か…いや冬木かも知れんが。
あれから一日が過ぎた。 今日も文化祭の準備のため、突貫工事で作業が進められている。 私もまたいつものように作業のお手伝い。 喫茶店の看板に色を塗る作業をしている。うーん、結構大変かも。 まぁ、今はほとんどの人が演劇の背景や小物を作るために駆り出されてるから、こっちの方に人員が回せないんで 実質1人で作業してるってことで余計に大変なんだけどね。 それでも下書きはしっかりしてるし、色指定もちゃんとされてるから作業はし易く細かいところは 別の人がやってくれるらしいのでなんとかなると思う。 数時間後、私は作業を終えた。 何のトラブルもなく作業は順調そのものだった。 「次は何を手伝おうかな……」 そう呟いて周囲を見渡していると不意に声をかけられた。 同じクラスの雪野さんだ。 「あっ、永山さん。もう休憩時間だから休んで良いよ」 「え、そう? うん、分かった」 なら休み時間の間どうしようかな。 そう考えを巡らせていると雪野さんはそれでなんだけど、っと前置きをして手を合わせた。 「お願いがあるんだけど演劇の方の人たちにも伝えておいてもらえないかな。私、これから用があって」 「あ、うん、良いよ。伝えておくね」 「ありがとう」 ぺこりと会釈すると雪野さんはその場から出て行った。 「さてと……」 軽く息を吐くと私は演劇の準備をしている教室に向かって歩き出した。 向こうはどのくらい進んでいるのかな。 こっちは料理のメニューなども決まり、終わりが見えている状況だけど向こうは間に合うんだろうか? そんなことを考えながら私は教室の扉を開けた。 そしてその場で固まってしまった。 (……田中君?) 教室では田中君が1人で作業していた。 今は背景に使うであろう板に金鎚を打ちつけているところのようだ。 黙々と作業していて、どうやら私が入ってきたのに気付いていないようだ。
しばらくの間逡巡したが、息をゆっくりと吐いて私は歩き出すことを決めた。 踏み締めるように一歩一歩確実に彼に近づいていく。 「あー、そこの釘抜き取ってくれないか?」 「え?」 「……早く」 「あ、は、はい」 どうやら誰かが教室に入ってきたのには分かっていたらしい。 おそらく私と気付かずに指示を出しているのだろう。 慌てて私は近くにあった釘抜きを手に取った。 「はい、田中君」 「ああ、さんきゅ……………え?」 受け取ってこちら側に視線を向けた彼はその格好のまま固まってしまった。 まじまじと私の顔を見つめてくる。 う〜、そんなにじっくりと見られると恥ずかしいな……。 「………永山?」 疑問系で彼は訊ねてきた。 他に誰に見えるんだろう。 「うん、そうだけど……」 そう答えた瞬間、彼は驚いたようにその場を飛び去ってしまった。 そしてその反動で釘抜きは床に叩き付けられてしまった。 「わわっ、床に傷がついちゃう……」 「あ、す、すまない……」 慌てて釘抜きを拾い上げた私に彼は頭に手を置いて謝ってきた。 もう仕方ないなぁ。 「うん、良いけど。でも気をつけなきゃダメだよ」 「ああ、悪かった。………ってそうじゃなくて。…………なんで永山がいるんだ?」 深く頭を下げた彼は気づいたように顔を上げた。 そして微妙に視線を外しながら訊ねてきた。 ちょっとその態度が悲しい。でも久しぶりに会話できたからそれほどは気にならない。
「えっと……休憩時間だってことを伝えに来たの。……それで他の人は?」 「え? ……あれ? どこ行ったんだ?」 今気付いたとばかりに周囲に視線を向け、ポツリと呟いた。 本当ならいろんな人が作業しているはずなのにどうしちゃったんだろう。 「先に休憩取っちゃったのかな?」 「たっく、声かけてけよ。……ああ、ともかくありがとな。そ、そんじゃあ……」 彼はそそくさと私に背を向け作業を再開した。 「えっと……休憩しないの?」 「あ、ああ。あとちょっとでキリよくなるからな。だから行ってていいよ……」 こちらに顔を向けずに答えると、田中君は作業に没頭し始めた。 拒絶、されてるのかな? ……でもここで諦めちゃダメだよね。 うん、今動かなきゃいけないんだよ、きっと。 「じゃあ、さ。私も終わるの待ってるよ」 「え?」 彼は驚いて振り向いた。 その途端、私と視線が合って慌てて顔を背けてしまった。 「あとちょっとなんだよね。なら待ってるよ……」 「い、いいよ、別に。さっさと休憩してこいよ。……ほら、誰か誘っていけよ」 田中君はどうあっても私をここから追い出したいようだ。 うん、気持ちは分からないでもない。やっぱり気まずいもんね。 でもだからと言ってここで『はい、そうですか』とすごすごと引き下がることはしたくなかった。
「いいよ、待っていたいの。……それにね……」 「…………それに?」 彼は訝しげに視線を向けてきた。 その表情に少し怯んだけど……でもここで逃げちゃダメだ。 ……勇気を出さなきゃ。小さくてもいい、踏み出す勇気を出そう。 「……た、田中君に話したいことがあって……」 ……言った。まだ何も始まっていないけどきっかけを作れた。 凄い進歩だと自分では思う。 彼はどう反応してくれるのだろうか? 「……話したい、こと……?」 恐る恐る様子を伺うと、彼は目を見開きその言葉をかみ締めるように呟いていた。 そして沈黙。 「田中、君?」 「……」 どうしたのかと思って声をかけてみた。 けれど反応は返ってこない。 「え、えっと……」 どう、しよう……。 リアクションがないと途方に暮れてしまう すると不意に彼は動いた。 私に背を向け、ゆっくりと金鎚を床に置いたのだ。 「え? あの……」 「休憩に……しようか……」 「う、うん……」 私が答えると彼はチラリと視線を向け歩き出した。 その行動に私は慌てて彼のあとに続いた。
そうしてやってきたのは自動販売機の前。 彼はコインを投入するとコーラのボタンを押した。 そしてコーラを取り出すと新たにコインを投入し、彼は私に向かって訊いてきた。 「何が飲みたい?」 「……え?」 「飲みたいの、言ってくれ」 「あ、うん。ならホットの紅茶がいいな」 私の言葉に頷くと、田中君はピッとボタンを押して紅茶を手に取った。 そして私のほうを振り向くと軽い動作でそれを投げて寄越した。 「ありが……って、アツッ」 受け取った私はあまりの熱さに驚いてお手玉をしてしまった。 熱すぎるよぉ。 私は慌てて手を袖の中に入れ、缶を掴んだ。 「ああ、熱いから気をつけて持てよ」 「お、遅すぎるって……」 私は涙目になり、恨みがましく彼を睨んだ。 先に注意してくれないと意味ないって、もう。 「悪かったよ」 降参と言ったポーズを取って彼は謝った。 けどあんまり悪びれてるように見えないんだけど……。 「イジワルだよ……」 私は目に力を込めて、更に睨んだ。 けど彼は意に介した風もなく私の側を通り過ぎると近くの石段に腰掛けた。 私はしばらくに睨んでいたが、諦めて溜め息をつき彼の隣に腰掛けた。 「…………それで話って?」 しばらく間を置いて彼は訊ねてきた。 未だ熱くて缶を手の中で転がしていた私は、一瞬何を言われたのか分からなかったが、 すぐにそれに思い至り彼に真っ直ぐ視線を向けた。 「うん、あのね。この前のサバイバルゲームのときのことだけど……」 「ああ……」 やっぱりと言った風に呟き、彼はコーラを口元に運んだ。
私はどう切り出したものかと悩んだけれど、上手い言葉が思いつかず、結局気持ちをそのまま伝えようと口を開いた。 「あれって本気だったんだよね。……あれね、私……」 嬉しかったよ、そう続けようとして思わず言葉を止めてしまった。 「ごめん」 そう、彼が謝罪の言葉を述べてきたからだった。 「悪いな、永山。あんな状況で言うべきじゃなかった。断れないよな、あんな風に言われたら……」 「あ、えっと……」 「状況に酔っててさ……つい。まぁ、結局はうやむやになっちまったけど……でもごめん、迷惑掛けて」 本当に済まなさそうに呟き一気にコーラを呷った。 そして大きく息をつくと更に言葉を重ねた。 「俺さ、お前の気持ち全く考えずに突っ走っちまったから。だから冷静になったらどうにも気まずくて 顔合わせられなくて、謝りそびれちまってた。……けどさっき永山に話しがあるって言われた時、 きっとこのことだなって思ってな。覚悟を決めたって訳さ」 そこまで言い終えるとコーラを再び口に持って行き、中身が無いのを確認すると彼はゆっくり立ち上がった。 その口元には小さな笑みが浮かんでいた。 苦さを含んだ、悲しそうな笑みだった。 「ごめんな、嫌な思いさせて。永山に迷惑掛けたかったわけじゃないんだけど結果的に掛けちまった。 けどあれは……まぁ、犬に咬まれたとでも思って忘れてくれ。……悪いな、困らせて……」 彼はそう言い終えると再び私に頭を下げ、その場から立ち去ろうとした。 …………少しムカついてしまった。私はあんまり怒らない性質だけど今回はさすがに腹が立った。 「待って、田中君」 私は言葉と共に立ち去ろうとした彼の袖口を掴んだ。 「っと……な、なに?」 彼は戸惑った声を上げ、私を見た。 けれど私は視線を向けず、未だ手の中にある缶を見つめながら呟いた。 「勝手に……人の気持ちを決めないで……」 「……え?」 「決めないでって言ってるの。いつ私が迷惑だって言ったの? 嫌な思いしたって言った? 言ってないよ、そんなことっ」 「……永山?」 「決め付けたりしないで……。私……私は……」 そこで私は大きく息を吸い込んだ。
これから告げることはそれほど勇気を必要とすることだから。 ……でも今なら言える、はっきりと。 「嬉しかったんだよ、あなたからデートに誘われて」 「……え?」 彼が息を呑んだのが分かった。けれど私は構わず言葉を続けた。 「凄く嬉しかった。言ってもらえたら良いなって言葉だったから。そのくらい嬉しくて……だからあの時頷いたんだよ」 我知らず缶を握る手に力が篭った。 「なのにそんな風に言われたらどうしたら良いか分からないよ。迷惑なんかじゃないのに……全然嫌じゃなかったのに…… なのにそんなこと言わないでよ……」 「永山……」 「ずっと……ずっと前からあなたのこと好きだったんだよ……」 そこまで言い切ると、途端に力が抜けた。 彼の袖を掴んでいた力が緩み、手が離れてブランと垂れ下がってしまった。 言っちゃったな、とうとう。 けどもう少しロマンチックな場面で伝えたかったな。何で怒りながら言ってるんだろ。 そう考えると悲しい気持くなっちゃうな。 そう思ってると不意に周囲の空気が動いた。 「わりぃ……」 「田中……君?」 私は恐る恐る顔を上げるといつの間にか目の前に田中君が来て、片膝を立てて座っていた。 すると彼は私を見て、ひどく申し訳なさそうな顔をしてしまった。 「すまない。また俺、先走りすぎてた。あの日もそうだけど今日も全然お前の気持ち、思いやっていなかった」 「あ……」 無造作に垂れ下げた私の手を彼はそっと触れてくる。 そして私の瞳をじっと見つめた。 「俺、前からお前ともっと仲良くなりたいって思ってたんだ。けどそんなことストレートに言うの恥ずかしくて なかなか言い出せなくてさ……。けどずっと気持ちは抱えてて………あの日、場の雰囲気に押されて それに流されるようにデートしようって言っちまったんだ。…………でも雰囲気に押されてだろ? 俺、お前が俺のことどう思ってるのか全然知らなかったから怖かったんだよ。……受け入れてくれたけど あれは本心じゃなかったんじゃないか? そう考え出したら普通に話せなくなっていって……」 彼は触れる手に力を込めた。
「それにデートの約束もおじゃんになったろ。だから話題に触れずらくてさ。……かっこ悪いよな。 お前の気持ちをちゃんと聞くのが怖いから、お前と面と向かって話すのが気まずいからって 露骨に避けて距離を置いてさ……。でもそのくせそう言う状態に耐えられなくなると今度は一方的に関係を戻そうと あの事を無かったことにしようするなんて……。ホント、マジでかっこ悪すぎだ」 「そんな事、ないよ。私だって気まずくて顔合わせづらかったもの。だからおあいこだよ」 額に手をやり自己嫌悪に陥ってる彼に私はゆっくり語りかけ、微笑んだ。 けれど彼は小さく首を振った。 「いいや。やっぱ俺は格好悪いよ。悪すぎる」 「なんで……そんなこと言うの?」 私がそう言うと彼は視線を逸らし微かに顔を赤らめた。 不思議に思って首を傾げると、彼は小さく息を吸い込んで呟いた。 「……好きな子を泣かせてんだから、情けないに決まってるだろ」 「え……?」 「……気付いてないかもしれないけど永山、泣いてるから」 彼の言葉にしばし呆然とする。 缶を置いて頬に触れれば、確かに言われたとおり涙が流れていた。 私は恥ずかしくてカァーッと顔を赤くしてしまった。 「だからかっこ悪いんだよ。……泣かせたくなんてなかったけど結果として傷つけちまった。だから……ごめん」 彼は自分自身を激しく責めているようだった。 そんな風に謝らなくて良いのに。 「大丈夫。謝ることないから。私ね……」 キュッと握ってくれている彼の手を握り返した。 そのことに彼は驚いて顔を上げた。 「田中君が私のこと気にかけてくれるだけで嬉しいから。……だからもう良いよ」 「けど……」 私はそれ以上彼が何か言うのを人指し指で制し、少しだけ悪戯っぽく笑みを浮かべる。
「……それに格好悪くなんてないよ。……だって、私が好きになった人ですから」 すると途端に田中君は顔を更に赤らめてしまった。 そして恐縮したように頭を下げた。 「ホント、悪かった……」 「もう。だから謝ることはないんだから」 「け、けどさ……」 ポリポリと頬を掻き、田中君は困った顔をしてしまった。 まだ罰が悪いって思ってるのかな。 でも私はもう良いんだけどな。 彼が好きって言ってくれて、ちゃんと向き合ってもらえたから大丈夫なのに。 このままじゃ変に気まずくなりそうだよ。 ホント、どうしてこんなことになってるんだろう? ……と言うかそもそもここに何をしに来たんだっけ? 私は根本的なことをふと頭に思い浮かべた。告白をしようと思ったんじゃないよね。 うん、そんな大それた事考えられるはずないし。…………まぁ、結局はしてるんだけど……。 えーっと……………。 「あっ……」 思いの外大きな声が出て、私は慌てて口を押さえた。 田中君は不審そうな視線を向けてるし。 でも思い出した。デートに誘おうと思ったんだ。なのになんで一足飛びに告白してるんだろ? 私は心の中で小さく苦笑を漏らした。 けどそれなら当初の目的を達成させよう。私は小さく頷く。 「ねぇ、田中君」 「ん? なに?」 私の言葉にまだ赤い顔のまま彼は聞き返してきた。 「えっと、どうしても納得できないなら私のお願い聞くってことでどう? ……それならいいでしょ?」 どうも告白したら少し大胆になってるのかもしれない。 これから言うことに心の中で迷いが無くなってるのが分かった。
彼が頷くのを見て、私ははっきりと告げた。 「なら文化祭、一緒に回ってくれないかな?」 「……え?」 「……ダメ?」 「えっと……なんで?」 「好きだからに決まってるよ」 「っ……」 私の言葉に彼は頬を紅潮させ、言葉に詰まる。 そして一瞬躊躇う素振りを見せてから訊ねた。 「俺でいいのか?」 その言葉にしばし言葉を失い、すぐに苦笑を浮かべた。 「いいに決まってるよ。田中君と回りたい……ううん、田中君以外となんて考えたくないよ」 さすがに恥ずかしかったけど、私はしっかりと想いを言葉にした。 すると彼は少しの間私をじっと見つめ、次の瞬間深く息を吐いた。 なんだろうと思ってドキドキしながら次の言葉を待ってると、いきなり手を引っ張られた。 驚く間もなく引き寄せられ、彼は私の耳に口元を近づけた。 そして言霊を紡いだ。 「なら喜んで付き合うよ」 「!?」 囁かれた言葉に私は全身が緊張し、身体中が真っ赤になったのを感じた。 ど、どうしてそう言うやり方で答えるかな? 私は耳まで真っ赤に染まった顔を向け、ムッと睨んだ。 すると私の気持ちが伝わったのか、彼は口を開いた。 「俺ばっかり赤くなってる気がしたからちょっと恥ずかしがらせようと思って。………やりすぎたかな?」 彼の言葉に私は無言で頷いた。 いくらなんでもやりすぎだと思う。消えてた恥ずかしさが一気に戻ってきて真面に田中君を見れない。 そんな私に気付いたのか、彼は赤い顔を微かに逸らし、掴む腕の力を緩めた。 けれど今度は逆に私がその手を掴んだ。 「永山……?」 「い、いいよ、別に掴んでも。……こうやってると安心するから」 目を伏せたまま呟く。 恥ずかしいけど離れるよりは良い……。
「そ、そうか……」 見ると彼は頬を赤くして微妙に視線を逸らしてしまった。 ……えっと、もしかして恥ずかしい言葉、言っちゃったのかな? うう、そんなつもり無かったんだけど……。 ………でもよく見ると田中君の困ってる顔ってちょっと可愛いかも。 …………もう少し困らせちゃおうかな。 ふと悪戯心が沸き上がり、私はそんなことを考えてしまった。 さっきの彼の行動は本当に恥ずかしかったんだからそれくらいしても良いよね。 私は何か手はないかと頭の中でグルグルと考え始めた。 「……どうかしたか?」 急に黙ってしまった私に彼は心配そうに声をかけてきた。 慌てて首を振ったけどこのままだと不審に思われちゃうよね。 なにか素敵なアイデアがポンって出てこないかな。 なにか…………。 (……あっ) 思いついちゃった。……でもいいのかな。 これって私自身もかなり恥ずかしいんだけど……。 ううん、やってみよう。それにこんな機会じゃないと言えないかもしれない。 私は小さく息を吸うと、彼に視線を向けた。 うう、やっぱり顔を見ると恥ずかしいな。 でもここは頑張らなくっちゃ。私は緊張で震える腕を押さえながら呟いた。
「えっと、お願いの追加していい?」 「ん?」 「私を恥ずかしがらせた罰だよ」 「あ、ああ……」 私の言葉に戸惑いの声を上げつつも彼は頷く。 それに勇気付けられ、私は決心する。 夢だったこと。叶えたかった願いを口にしてみよう。 紅潮した顔を更に赤くし、私は搾り出すように訊いた。 「あのね……しゅ、修学旅行も……」 「……なに?」 頑張れ、私。告白までしちゃってるんだ。 今更それを言ったって変わりないんだから躊躇せずに言わなきゃ。 私は自分を叱咤激励し、覚悟を決めて口を開く。 「……修学旅行も私と一緒に……過ごして……」 「…………え?」 「で、できればクリスマスもお正月も……い、一緒に過ごしたいのっ」 私は一気に言い切ると深く息を吐き、 「………いい?」 上目遣いに彼を見て訊ねた。 田中君はしばらくビックリとした表情で私を見つめていた。 けれど次に瞬間表情を緩め、顔を赤くし頬を掻くと優しい声で囁いた。 「俺で良ければいくらでも付き合うよ」 一瞬その言葉に惚けてしまう。 けれどすぐに真っ赤な顔で私は何度も頷いた。 何度も、何度も。 嬉しくて、本当に嬉しくて。そして私はポツリと言葉を漏らした。 「ありがとう……」 色々な想いを込めて、私はそう口にした。
「ふぅー」 すっかりぬるくなってしまった紅茶を私はやっとのことで飲み干した。 あの後かなり気恥ずかしくなって、心を落ち着けようと飲んだんだけど、それは成功したみたい。 「終わったか?」 「うん」 「じゃあ捨ててきてやるよ」 田中君は私の了解を得ずに缶を取り上げるとゴミ箱に歩いていってしまった。 本当は先に帰ってもらおうと思ってたんだけど、彼は付き合うよと首を振ったのだ。 どうしてとは訊かなかった。私も側にいて欲しかったし、なにより彼の優しさが嬉しかったから。 私はスカートの位置を直しながら小さく笑った。 「……どうかしたか?」 戻ってきた彼は不思議そうに聞いてきた。 私はさすがに考えていた内容を正直に話すのは恥ずかしくて、首を横に振った。 「ううん、何も。……それよりもそろそろ戻らなきゃ拙いと思うんだけど」 「あー、だろうな。結構長い時間いたし。さっさと戻るか」 「うん、だね」 頷いて私は立ち上がった。 あっ、そう言えば聞いてなかったな。 スカートについた埃を払って、私は彼に訊ねた。 「ねぇ、ところで演劇の準備は終わりそうなの?」 「……たぶん。セットは後ほとんどで完成するはずなんだが……肝心の役者の方がどうなるかわかんねーな」 「あー、確かに。……でもきっとなんとかなるよ。うちのクラスって土壇場で強いもの」 「そーいやそうだな。まっ、花井とかやる気になってるし大丈夫だよな」 「うん、私もそう思うよ」 私が頷くと、彼は満足そうに笑いゆっくりと歩き出した。 その隣に私は少し躊躇しながらも並んだ。 そのことに彼は軽く驚き、けれど優しく笑い私たちは仲良く教室にへと戻っていった。 ――好きな人の傍らで、幸せをかみしめながら私は歩いていく―― 〜 Fin 〜
369 :
風光 :05/02/01 19:00 ID:27xhTQPE
ってことで終了です。 どうだったですかね? 永山さんは描写が少ないので断片的情報を元にしたり 色々な作品のキャラクターを参考に構築してみたんですが大丈夫ですかね? 違和感は出来るだけ出さないように気をつけたんですが。 まっ、メインの話に詰まって書いた繋ぎの作品なのであんま苛めないで下さい。 では、感想などあったらよろしく。
>>352 俺もサラは「さん」付けしてもあんまり違和感が無いんだけど、
その理由は
(1) サラは教会で子供の世話してるから
(2) 教会のシスターで外人という超俗的なキャラであるから
だと思った。
八雲も超俗的なところがあるし、サラと一緒に子供の世話を
しているみたいだし隣子ほどの違和感は無い。
ただ、普通に生まれて普通に育った(天然でも痴呆でもない)
高校生が動物に「さん」付けするというのは違和感がある。
まあ俺の感覚を頼りに言ってるだけですが。
精神年齢−5歳って感じ>八雲 …俺は準ロリコンの気でもあるんだろうか…。
>369 田中も永山もほとんどオリジナルキャラになっとる気がする モブだから仕方ないが あと話が凡。眠くなるエロゲのシナリオを思い出した 俺の感想も凡だけどな(;´Д`)
――頭痛が痛い。 そのときの刑部絃子の心情を表わすなら、そんなトンチキな言葉が相応しかっただろう。 確かに彼女はなにもしなかった。正確にいうなら、こういうことも出来る、というフリをしてみせただけ だった。無論、彼女なら実際にそれをやってのけることも――常識的に問題ある行為だというのはさておき ――出来たのだが。 結局、甘く見すぎていたのだ。 無理もないといえば無理もない。所詮は一介の不良、それは蛮勇にもほど遠い、奇蹟じみたことだったはず。 たとえその動機が、『恋』なんてこれまた信じられるはずもないようなものだったとしても―― 「……奇蹟なんて大嫌いだ」 しかし現実はそこにある。 事前に控えておいた――こっそり受験票を見たとも言う――番号が、目の前に掲示されている数字の群れの 中に紛れ込んでいる。 奇蹟。 それも二度と起きて欲しくない類の。 もはや溜息さえも在庫を切らして出てはこず―― 「どうかしたんですか? 絃子さん」
不意にかけられるのほほんとした声。横を見れば、いつからいたのか後輩にして同僚の笹倉葉子の姿がある。 学校では刑部先生ですよ、と気怠げにたしなめながら、頭の中ではなにはなくとも一つのことを誓う。 ――彼女にだけは知られてはならない。 彼女が彼のことをまだ覚えているかどうかは定かではない、なにせ顔を合わせているのは数えるほどのはず。 だとしても、知られてはまずいことが確実にある。 高校生のオトコの子(そんなかわいいものではないが)と二人暮らし(同棲とは認めない)だなんて。 言えるわけもなく知られるわけには絶対にいかずすべては秘密裏に速やかに永遠に隠し遠さねばならない。 「なんでもありませんよ、笹倉先生」 行きましょうか、そう言って。 刑部絃子の(体感的に)長く(時間的に)短い苦闘の日々は始まったのだ。 つづかない。
つーか隣子ネタいい加減ウザい… しゃべり方もありえねーしなんかむかつく。
>375 播磨が絃子さん宅に転がり込んだのは入学後だよ。PF 参照のこと。
「おはよっ、拳児」 「おはようございます。拳児さん。」 「おはよう。拳児くん。」 「オハヨ〜、ハリオ」 「おっす、拳児」 「おはよう、拳児」 「おはようございますっ、拳児さんっ。」 「お、おはようございます、拳児さん。」 「おはよう、拳児くん。目が覚めた。」 「オハヨウ、ケンジ。」 『お、俺はいつまで他の女の旦那でいればいい…、いつになったら 天満ちゃんと結ばれるんだ…。』 隣子「どうしたの、拳児さん、具合でもわるいの?」 『俺に近寄るなぁあぁぁーーーー!!!!』 終わりがないのが終わり、それがゴールド・P(ピコピコ)・レクイエム 永遠に・・・、お猿さんであり続けるがいい
379 :
SSS :05/02/02 02:04 ID:q8YDg6N.
「うーん やめろぉ 近寄るなぁ ZZZ」 「ホラ、 起きて! おきてってば 播磨君」 「ん て、てんm つ 塚本…? …な なんだ、夢…か」 久々に見た、悪夢 自分の思い通りに 手さえも動かせない 夢 その夢から覚めた今は 恐らく現実なのだろう だが、現実と夢になんの差があるだろう? いまこの世界において、天満ちゃんは烏丸のことしか考えてない 周りの奴らも、天満ちゃんの妹さん、お嬢 とのコトを 完全に誤解されたままだ。 勿論天満ちゃんにも… そういった意味では、さっきの夢もまた一つの悲しい現実 空しさしか残らない 終わりのないユメ …好きな子の前で寝言を言っちまうとは・・・情けない ちっ、ほらみろ播磨拳児。笑われてるぞ… 「あはははっ、 もー 私のこと呼ぶなら”播磨天満”でしょ? あ・な・た?」 え テンマチャン…ソレッテ… 「もー 結婚してから何年経ってもそれなんだから… ま、そこがカワイイ所だけどね?」 あぁ そうか やっと・・・俺… 願ってもないシチュエーションだった 近頃ずっと見続けた単調な夢へのアンチテーゼ 誰かがくれた夢のプレゼント けど、こんな夢なら。たとえ寝坊したって見る価値があると思うぜ? 逆に言えば、こんな夢もみれねぇようじゃ 100万遍寝たって意味なんかねぇだろ? (fin But he is still loving her!)
380 :
浪人生 :05/02/02 03:05 ID:cbX/H5P6
受験勉強の合間に思いついたので書いてみました。 まだほとんど書きかけですが、時間のあるうちに載せておこうと 思ったので投稿させていただきます。 続きはできるだけ早く書きますのでご容赦ください。
381 :
浪人生 :05/02/02 03:06 ID:cbX/H5P6
秋の中ごろも過ぎ、徐々に冬の気配を感じさせるようになってきた風は夜になるとその事実をよ り如実に表してくる。その冷たさに奈良は思わず身を縮こまさせた。 「うわっ、寒い」 その両手にははちきれんばかりに膨らんだビニール袋が下げられていた。その中身はスナック菓 子や菓子パン、それに各種の飲み物。主に食料品が詰め込まれている。……クラスの仲間に頼まれ た買いだしの品の数々だった。 「みんな頼みすぎだよ。いくらじゃんけんで負けたからって、一人で行かすのは酷いなぁ」 そんな愚痴をこぼしながら学校の敷地内へと入る。 と、そこで足が止まった。目に映った夜の校舎の異様に気おされたのだ。 「うぅ……」 古来より夜の校舎は怪談の舞台にさせられているものだが、なるほど頷ける。昼間が賑やかだか らこそ余計に今の物音一つ聞こえず、人影一つ見えない校舎は何やら恐ろしげに見える。この中には何か、恐ろしいモノがいるのではないか。そんな馬鹿げたことまで考えてしまう。 一旦そう思ってしまうと気後れしてしまい中に入り辛くなってしまった。が、教室では買出しを 待つみんながいるのだ。このまま踵を返す訳にはいかない。増してやその中には自分の想い人たる 天満もいるのだ。情けない姿を見せる訳にはいかなかった。 闇の中、唯一の光を宿している自分の教室に目を向けると、なけなしの勇気を振り絞り校舎内に 入った。
382 :
浪人生 :05/02/02 03:08 ID:cbX/H5P6
誰もいない廊下に自分の足音が反響する。その音の意外な程の大きさにビクつきながら階段を上 った。自分の教室は三階だ。必要以上に早足になりながら二階と三階の間にある踊り場にたどり着 いた。階段の残り半分を登れば教室はもう目と鼻の先だ。結局何も起こらなかった。あたりまえだ。 いま学校には自分達しかいないのだから。 校舎に入る前の自分の姿を思い出して不意に笑い出したい衝動に駆られた。階段を上る前に息を 整えよう。でないと皆にからかわれるに違いない。そう思い足を止めた。そして固まった。 それを気のせいだと思いたかった。だがそう信じたいと願う自分の心臓が、脈拍が、発汗が事実 であることを肯定していた。唐突な、それでいてとてつもない緊張が奈良を襲った。頭の中を血液 がドクドクと音を立てて流れている。体中に不必要を十乗したぐらい力が入っているのがわかった。 ――何だったんだ、いまのは。 脳内物質の影響なのだろうか、半ば朦朧とした意識の中で今体験したことを考えた。 ・・・・・・ ――足音が一つ多かった 背後を振り向くことができない。何もいるはずがない。それは紛れもない事実だ。今学校にいる のは自分のクラスの人間と責任者の先生だけだ。 そこではたと思い至った。そうだ、そうに違いない。振り返ればそこには谷先生がいるんだ。そ う思い込むことで安堵を得たかったが、それは不可能だった。 ――先生なら何で声をかけてこないんだよ! 叫びたかったが、恐怖のせいでそれも叶わない。声さえ出せれば教室はすぐそこだ。誰かが来る まで二分もかからない。そうは解っていても、口を開いたとたんに何かが起こりそうで恐かった。
383 :
浪人生 :05/02/02 03:10 ID:cbX/H5P6
そのまま時間が過ぎていく。動くものがいなくなると、階上から微かに話し声が聞こえてきた。 まぎれもなく自分のクラスのものだった。内容まではわからないが、そこからは楽しそうな気配が 感じられる。 あと僅かだというのにこの距離のなんと遠いことか。その会話に含まれる日常の気配の遠さに奈 良は泣き出しそうになる。が、堪えた。声の中に天満の声が聞こえたような気がしたからだった。 好きな子の前で恥をかくわけにはいかない。 そのおかげで恐怖で一杯の心の中に少しだけ勇気が生まれた。それを足がかりにして後ろを振り 向く決心を固める。まずはそうしないことには何も始まらない。心の中で5,4,3……とカウン トし、ゼロになると同時に振り向くとそこには……誰の姿もなかった。 やはり気のせいだったのだろうか? いやいやまだ気を抜くわけにはいかない。 誰もいなかったという事実に安堵し、さらには恐怖から解放された反動で気の大きくなった奈良 はそのまま階段を数段降り、その下を覗き込んだ。やはり誰もいない。 「は、ははは……やっぱり気のせいだったんじゃないか」
384 :
浪人生 :05/02/02 03:10 ID:cbX/H5P6
ようやく安息を得た奈良が乾いた笑い声を漏らしながら踊り場に戻った。そして階段を上ろうと 視線を上にやり、再び固まった。階段を上りきったところに何かがあった。先ほどまでは確かに何もな かったというのに。誰かの悪戯だろうか? 何時までたっても帰ってこない自分を驚かせてやろうと思った誰かが丁度、自分が下を確認しているうちに置いたのだろう。そう思った。しかしアレは一体何なのだろう? ソレは大きかった。おそらく二メートルぐらいあるだろう。それに何かの布を被せているらしい。頭 頂部には細い糸のようなものが無数に垂れ下がっている。 暗がりの中で奈良は目を凝らした。徐々に目が慣れ線がはっきりとしてくる。そして目が完全に慣れ、 糸のようなものが髪であり、布のようなものが襤褸切れ同然の服であり、巨大なソレが何かではなく誰 かであることを認識したとき、奈良の顔は思いっきり引きつった。 暗闇の中、ソレと目が合う。と同時に奈良は悲鳴を上げた。今度は驚くほど簡単に声が出せたことに 頭のどこかで酷く冷静に感心しながら、そのままぷっつりと気を失った。 文化祭に向けての準備が始まってから数日。 連日連夜の泊り込みが功を奏し、初動の遅れを取り戻せそうな算段が経ち始めた頃にその事件は起こ った。
385 :
浪人生 :05/02/02 03:13 ID:cbX/H5P6
とりあえずここまでです。 それではまた続きができ次第書き込ませていただきますので、失礼します。
もうちょっと出来てから書き込めや
__ __ _ . ´ ` . / ヽ 、 ,.. ヽ . / i i i__i ⊥i ハ 〔><〕 / ト. i ト. | レ' V V ヘ んヘ> 〈.N i l N l === Mノノ/`i . ハハノ==`ー' """ r'/ー'! /:: 八 "" △ リ .} . /:: / /∧ , ' く/`ヽ─‐ 、 /:: / // 入 イ l i / i:: i i i と>-- --<__ノ\ | |‐ ' l:: l l l\ `T rヘ \ `ー ァ' / ゝ: ∨N._ \: Vヽ \__ __ .」-- - ' / `ー--ァ`) `ヽ) ) |_ __ __./ '´ ´ \ | ゝ ノ
おまいみたいな自己中な香具師が このスレに人がいなくなる理由だということにいい加減気付け それとも嵐か?
あぼーん
|∀゚)y―┛~~~fateマンセー
S3の雑談フォーラムにはなんで花井厨が頻繁に降臨してるんだろうな
なんつーかあれは花井がどうこうというより 播磨マンセー状態が気にくわないって感じじゃねーのか?
まあそうだろうな 感想スレッドが立ってる人が書いたSSははほとんど播磨関連だし 縦笛SSもあまりない 播磨好きが多いのは事実だが 中には花井や麻生を好きな香具師だっているだろうから 納得出来ないのも頷ける ただ、文句言わずに自分で書けよ、とは思うが
小ネタ投下します。
四角いオニギリ─── 天満の作ったオニギリを見た瞬間、高野晶は驚愕に打ち震えた。 「こ…これは死線流御武首尾!」 「知っているのか雷で…もとい高野!」 死線流御武首尾─── 古代中国・巴蜀地方(現在の四川省)では 武人の出陣の際、敵に相対しても臆さず手柄を立てられるよう、 あえて死に直面する勇を振るえとの意を込めて 炊いた米を四(死)面に握り固め、陣中食として持たせたという。 日本にもこの風習は早くから伝わったが現在ではその意味は忘れられ、 わずかに「おむすび」という名称にその名残を見出す事ができる。 民明書房刊『中華医食大全 ─裏食医四千年秘史─』より 「まさかこの料理の作り手がまだいたとは……!」 「……晶ちゃんのイジワル… どうせ私はへたくそだもん……」
おわり。どうでもいいですが「おむすび」ってあまり言いませんよね。
>381-384 NGで消えてる
398 :
キンカラ :05/02/02 16:03 ID:gL2r6kGI
続き投下しまっす
399 :
キンカラ :05/02/02 16:04 ID:gL2r6kGI
…………………ぱしゃ? 私の聞き間違いではなければ今のはカメラのシャッター音、私と播磨君は同時に音のした方に顔を向けました。 「………ナイスよ、二人とも」 カメラをもって親指立ててるのは同じクラスの高野さんでした。 「高下―!」 「いや、高野だから」 叫ぶ播磨君に高野さんは冷静なツッコミをいれます。 「お前今なにをした!」 播磨君が高野さんに詰め寄ります。 「なにって写真撮っただけよ、播磨君のラブラブしてるとこを」 「高峰……!」 「だから高野だって」 つかみかかろうとする播磨君、でも高野さんはひらりひらりと避け、逃げちゃいました。 一体ここでなにしてたんでしょうか…? 謎です。 そのあとも昼食を終えたあと、いろいろな動物を見たりして楽しい休日が過ごせました。 とてもいい一日が過ごせました、またこういうのがあったらいいなぁ…。 最後に播磨君にバイクで家まで送ってもらい、私は帰りました。 去り際に「弁当美味かったぜ、ありがとな」なんて言われたからもう幸せです。 一日の出来事を思い出しながら私は家のドアを開けました。
そして次の日…。 「高道!、その写真をよこせっ!」 「嫌、それと高野だから」 学校で追いかけっこをする二人、あの時の写真を現像したやつらしいです。 とうとう播磨君が写真を高野さんの手からはたき落としました。 写真は滑って私の足元に、私はそれを拾いました。 気になるのでどんな写真を撮ったのか見てみました。 そこに写ってたのは……。 「……ち」 「よかった、わりぃが写真は俺が預かるぜ」 舌打ちする高野さんを捨て置いて播磨君は私の所にきました。 「ううん、これは私が持ってます、播磨君じゃ落としちゃうかもしれないじゃないですか」 写真を大事に持ちながら私は言います、播磨君はそうか、と一言いって教室を出ていきました。 「もしかして、気にいってくれた?」 高野さんがきいてきます、私は頷きました。 だってこのコロッケ食べさせてもらってる時の播磨君の顔ときたら…。 「ふふふ…」 写真を抱きしめ、私は笑ってしまいました。 またあんな休日かありますように。
401 :
キンカラ :05/02/02 16:09 ID:gL2r6kGI
以上です、いかがでしたか?
GJ
あぼーん
ある日の朝、天満はいつも通りに目覚めた。 着替えて階下におりる。いつも通りのはずだった。 八雲の態度と朝の献立以外は… 「いっただっきまーす! はむはむ…ん?」 「どうしたの姉さん」 「ごはんに大福が入ってるよー!」 「うん、今朝は大福ご飯だから」 「な、なんで? どうして?」 「播磨さんは、姉さんのおにぎりを食べてくれたわよね? それとも私の料理は食べられないの?」 「そ、そんなことないよ! じゃ、お味噌汁を…ってこれも大福入り?」 「播磨さんは、姉さんのおにぎりを残さず食べてくれたのよね? 姉さんは残さないわよね?」 「も、もっちろんよ! ってまさかこのオムレツも?」 「そう、大福入りよ。 播磨さんは、姉さんの『大福入りおにぎり』を食べてくれたんだよね?」 (どうしよう、怒ってる…) 「あ、あのね、八雲」 「播磨さんは、姉さんの『大福入りおにぎり』を食べて、入院したんだよね?」 「あ、あの、それは…」 「播磨さん、おにぎりがトラウマになったらどうするの?」 「ご、ごめんなさい」 「謝る相手はわたしじゃないでしょ?」 「わかった、今日、お見舞いに行ってくるよ」 「そう。じゃ、これ。お弁当」 「うん、いってきまーす!」 天満は弁当を受け取ると、脱兎の如く逃げ出した。 「仇は取りましたよ、播磨さん」 八雲はつぶやく。 天満は知らなかった。 弁当の中身が、大福づくしと言う事を… おわり
黒八雲とかそんなレベルじゃないな、これは…。 ちなみに八雲はほとんど語尾に「わ」を使ったりしない。念のため。
しかし、最近はレベル低下が本当に著しいな… 2〜3スレ前が懐かしい…
そりゃ投下の度に「レベルが低い」だの「つまんね」だの、短絡的にレス付けてればそうなるだろ。 具体的にレスしろよ。どこがどういう理由でレベルが低いって。
408 :
Classical名無しさん :05/02/02 19:45 ID:hg4T/zKE
>404 俺はこういうの好き
>>406 2〜3スレ前は荒らしが凄かったくらいしか印象にないな。
シリアス連載モノならレベルが高いって訳でも無いし。
知ったかで現スレを貶すのかよ 読み手にお前みたいな奴がいなかったから 昔は書き手も投下しやすかったんだろうな 全盛の頃は2chとは思えんくらい 平和なスレだったし
どうやら読み手側のレベル低下のほうが激しかったようだな。
こういうときこそネタ師が頑張らねば… と言うわけで 君の考えたネタを萌えスレや本スレに出せばよし 素人でも出来るネタ師!君もレッツ渡来!!
今更で悪いんだが、
>>378 で
「おはよっ、拳児」 →沢近
「おはようございます。拳児さん。」 →八雲
「おはよう。拳児くん。」 →絃子
「オハヨ〜、ハリオ」 →姉ヶ崎
「おっす、拳児」 →周防
「おはよう、拳児」 →高野
「おはようございますっ、拳児さんっ。」 →サラ
「お、おはようございます、拳児さん。」 →一条
「おはよう、拳児くん。目が覚めた。」 →
「オハヨウ、ケンジ。」 →ララ
下から2つ目誰だ?
笹倉先生のつもりだったんですけど、「目が覚めたかしら?」って書いた ほうが良かったかな?
キングクリムゾンは結局何がどう無敵だったのだろう…
苦学生が本業ほっぽって脳内構想(妄想ともいう 立てているんだがどーしても裏をかいた手法とか伏線が思いつかん…。 内容を具体的に支援スレで晒して指摘貰った方がイイだろうか?
スティッキィ・フィンガーズ!!
技術的なフォローや設定に関する質問ならともかく > 裏をかいた手法とか伏線 を他人に考えてもらおうというのは虫が良すぎる気が するけど、まあ叩かれても良いなら書けば。 個人的には裏をかくことよりもキャラを崩さずに丁寧に 書くことを考えて欲しいが。
エピタフとの併用
あぼーん
これしょっちゅう貼られてるけど一体なんなの?
>>422 別にどうでもいいことしか書いてないから普通にスルー。
お前の概念武装は三級だな
426 :
Classical名無しさん :05/02/03 18:36 ID:XZgVGkCc
__ , '´ ̄ ̄ `丶、, -───‐- 、 / ,. '" `ヽ、 / / `ヽ \_ / / / ∧ \ ヽ \ト、 / イ イ / l ト l l | l ) /イ フト、/ l l\ _ト_ | ! 彡|イ ハッ l/| l /ヽ l` ヽ l '´ヽ! \ ! ! /| | / | |トf-.-! ヽ〒.-.-┬| | /// ) / ヽヽ \ ト、l !:::C !::::::::C | ト、ノ/く (__ _ < ! T `ー' `ー‐'´| |` }/_ノ / | l 〃" "〃 イ / ノT フ ト、 ト、 _ u ノ/ /<`ー' \ ⌒j ヽトl`丶、_ (、 ヽ_,. ..::'"l /:::::ヽ ヽ / T ̄ _ト、:/イヽ::::::::', ', jイ´L '´ ヽ::| L:_:::」 き ヽ , ' ´/ ィ´:} /`丶、 ゅ / / j/:::Τ:ヽ / ヽ る └ 、 イ //::::イ |::::::ヽ/ / ヽ る | /l /<:_:::::/! |:!:::::::::> / ', る `l / ィ 7:::l !:`T´ イ l ヽ_ / | /:::::| |::::| |
播磨×嵯峨野もいいなぁ
播磨×ピョートルもいいなぁ
ピョートルには忘れられてるけどな(w
>429 ああ 最近出番増えて口調が分かってきたから これからのSSには期待出来るかもしれん つーか俺が黒髪ロングに弱いだけなんだけどな(*´Д`) 最近は5巻より美人顔になってるしな
あぼーん
434 :
Classical名無しさん :05/02/04 04:32 ID:rc/oOd0.
オレも殺したくて仕方ないけどな、確かに
あぼーん
人いねえ
S3もネタ飽和気味…。雑談フォーラムは痛い奴が沸いてる感じだし。
もう未出もあんまりないしな… てゆーかぶっちゃけスクランに飽きてきた。
440 :
Classical名無しさん :05/02/04 23:33 ID:MbUKGnck
最近S3旗ばっかりで厭きた……
一時期はおにぎりばっかだったけどな。 しかしそれでも詞蓮氏、クズリ氏、(´・ω・`)氏、雲丹氏、今氏、ひしがた氏と高レベルな神ばかりだった訳で。 主観的に見てあそこのイイ旗SSは『男は黙って〜』と『ADAM〜』と『羊たちは眠らない』くらい。(コンキスタ氏のはタイトル失念。 分校絵板といい、レベル低下は否定できんな…。
ssって一本書くのに、 大体普通はどれくらいかかるんだろうか……
>>442 個人的な意見だけど、短編でノッてくると推敲あわせて6時間くらいかな……。ごく軽いものは3時間くらいでもいけるけど。
それ以外はまぁ、休日まるまる潰す場合もあるし、終わりは見えててもそこまでのビジョンが曖昧だと、ずるずるとかかっちゃうし。
長編はもうみてらんないって感じになる(ノ∀`)
旗におにぎりの比率が高いのはわかるけど、アソサラが随分強いのは普通に不思議。 いや、好きだからいいけど。 しかし旗とアソサラなSSってまるでないな。お嬢とサラにまるで接点ないからしゃあないけど。
S3にあるべ、アソサラ。
そうじゃなくて、旗&アソサラのSSだろ。 アソサラSSは半自動的にwithおにぎりになるから。
ほのぼの短編にある「ちょっとは素直に」が旗+阿蘇皿ですよ。 S3は茶道部系の話がけっこうレベル高いと思う。
これからは年齢制限フォーラムが来る、と思う。 ところで、???とかあの兄って一体何者なんだ?
絃子×播磨なSSってある?分校にはあったけどS3ではみつからなかった。
S3ってサイトに行ってみた。何かお上品なとこだったよ。 どうも俺はああいう空気には馴染めないなあ。 2Chの掃き溜めな雰囲気に慣れすぎた俺にとっては他のサイトは清廉極まる…。 随分汚れたもんだなあ俺w
>>449 ほのぼの長編「present for you 」
ほのぼの短編「化粧と朝食」「わたしの恋文はいずこ?」
コメディ短編「法度」「日常的な物事は、無理に変えないほうがよろしい」
ちょっと探しただけでもこれだけあるぞ。
ほのぼの短編なおにぎりって意外と少ないな・・・
>>441 の挙げた神以外で印象に残ったおにぎりは
「ペンを咥えた子猫の話」と「笑顔の作り方 」くらいだったorz
まあ本編の展開的に今は旗が増える時期なのかね。
SSスレが廃れると、何か現実のイベントに関連したSSが出せる場が無くなっ ちゃうんだよなぁ。例えば誰かの誕生日とかバレンタインとか。 誰が書いたか分からないけどあるひとつのテーマに沢山のSSが一斉に出るの は個人的に好きなんだよね。
がんばれ
つーかSSのレベル低下とか飽和とかってのは根本的には本編が急激につまらなくなったのが原因だろ。 あんなもんじゃ誰もインスピレーションされんよ。仕方ない。
SSの原動力ってキャラの魅力であってストーリーの魅力じゃないんだよね。 そうじゃないと本編が終了した作品のSSが大量に作られてる現状を説明できない。
S3でもここでも構わないんだが ちゃんと完結させてほしい 炎の七日間に寄せた俺の期待はどうなるんだ(ノД`、)
基本的に素人の書く連載に期待してはならない S3でも長編は有名どころの人のしか読んでないな っというか有名どころの人の書く作品に影響されすぎで 設定がテンプレ化してる現状ってどうなん? 内容も影響されまくりで今は旗ばっかだし
それは言えるな。 例えば麻生は超鈍いのがデフォになってるけど、本編の描写からすれば 変に意識する所があるから女の子が苦手つー解釈も十分ありだと思った。
コミックスのデータでそう書いてあるよ。
>>449 シリアス長編にある「硝子」ってやつも絃子×播磨っぽい
播磨の動物会話能力 茶道部に入り浸る播磨 笹倉先生が子供のころの播磨を知っている 黒サラ など、SSで生まれた設定は多い。まあ、それで面白くなるならかまわんが。
そういえば7巻の最初の方で播磨が何故茶道部にいるのか 未だに分からんな
はっきりとはわからない微妙なレベルなのに恋していること確定の八雲 播磨のためにお弁当を作るのがデフォな八雲 播磨の動物好き、サングラスを外した素顔、義理人情の厚さが明らかに 本編をぶっちぎっている 絃子関連の全て これだけ思いついた。別に悪いとは言ってないぞ念のため
465 :
Classical名無しさん :05/02/06 06:27 ID:ytUSQ7to
>>457 今日か明日辺りに更新すると、作者のHPで言ってたぞ。
天満たちがが文化祭準備にために学校に泊り込んだ日の翌日 「八雲 たっだいま〜」 準備のためのお泊りから帰ってみると、居間で眠りこけている八雲の姿があった。その隣には伊織の姿もある。 「…う うん……あ、姉さん。お帰りなさい」 「八雲また寝てたの? 温かくしてないと風邪ひくよー」 なーお と八雲の代わりに返事を返す伊織。 まだ目を擦り眠そうな雰囲気の八雲にそう声をかけると、天満は荷物もって二階へ上がっていった。 「うん。ありがとう姉さん」 私服に着替えた天満が再び二階から降りてくる。時間はすでに六時を回り、普段の塚本家ならすでに八雲が 夕飯の準備を終えているころであるのだが、さっきまで夢の中だった八雲はこれから準備に取り掛かろうと台所 に立ったところだった。 「あ…ごめん姉さん。お夕飯の準備、今からなんだ」 「え〜 そうなの? そうだ!! 今日はお姉ちゃんが作るよ!」 「え? またカレーライス?」 「ううん 昨日ね、夕飯にみんなでおにぎり作ったんだ〜 だから今日は八雲にもおにぎりを作ってあげる」 突然の姉の申し出。当惑する八雲をよそに、天満はすでにエプロンを身につけつつ八雲を台所から追い出そうとする。 「でも……」 「もー 大丈夫だって心配性だな八雲は。お姉ちゃんだってそれぐらいできるよ。それに味は播磨君のお墨付きだもん」 「え…播磨さんが?」 「うん。美味しいって言って全部食べてくれたよ。だから八雲も安心して ね?」 姉の料理の腕は熟知している八雲だが、ここ最近の彼女の努力(おもにカレーオンリーだが)と何より播磨という 第三者が認めているのなら大丈夫かもしれないと、この申し出を了承することにした。
「そうだったの…… うん分かった、じゃあお願いするね」 (みんなで作ったって言ってたし、いくら姉さんでもおにぎりぐらいなら…… それに播磨さんも食べたって言ってたし) 「うんうん お姉ちゃんに任せなさい! じゃ、八雲は居間でテレビでも見ててね」 天満に台所から締め出されかれこれ一時間経とうとしていた。その間も何度か悲鳴らしき声が聞こえてきては 様子を見に行こうとするが、天満の大丈夫という言葉を信じて居間から出ることはなかった。どうやったらご飯を 炊くだけで悲鳴が出るのかずっと考えてはいたが…。 (……任せるって言ったけど、大丈夫かな。さっきから変な悲鳴が聞こえたりしてたけど…) (大丈夫だよね…… 播磨さんも美味しいって言ってたぐらいだし) どちらかと言えば姉への信頼より、播磨への信頼に支えられ八雲はこの一時間を耐えた。やがて居間に戻ってきた 天満の両手の皿には、おにぎりらしい白と黒のコントラストに赤いポイント、そして明らかにおにぎりらしくない四角い オブジェが積まれていた。。 「おっ待たせー! さあ出来たぞ八雲。召し上がれ」 「あの…姉さん、この形は?」 「え? 四角だけど?」 「…………そう」 至極もっともな質問なのだが、それが何か? と素で返される。 まあ、奇抜な形に関しては姉らしいセンスとこの際割り切り、その中のひとつにゆっくり手を伸ばし……止まる。 (なんでだろう……なんかこれだけは食べちゃいけない気が…… そういえば伊織もいつの間にかいなくなってるし)
「姉さん その……味見とか…した?」 「ううん? だって八雲の分が減っちゃうでしょ? それに播磨くんが美味しいって言ってたし、八雲だって彼氏が 言ってたんだから安心できるでしょ」 「姉さんそれは……」 「ほらほら早く食べて。冷めちゃったら美味しくないぞ」 「う うん」 姉の周囲からは、播磨を陥落させたあの「たべてたべてオーラ」が、そして背後に浮かぶ心の声がそれに同調する。 そうだ、これは播磨さんも食べているはずだ、大丈夫、大丈夫――と警告を発する本能を押さえ込む。それをひとつ 手に取り、おそるおそる口に運ぶ…… ハグッ ………………ブラックアウト ≪ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!!≫ 一瞬で覚醒したかと思うと、なぜかその意識はどことも知れない火山のど真ん中に居た。黒い噴煙と赤い溶岩流が 噴き出し、閃光と灼熱が世界を埋め尽くす。 「――!!……$%&@=¥〜〜〜〜!!!」 発声方法をも忘却の彼方へ吹き飛ばすような衝撃が全身を駆け巡り、全身の汗腺という汗腺から流れ出していくようだ。 「播磨君ってば、汗まで流しながら食べてくれたんだよ。あんなに一生懸命に食べてもらったのって初めてだったから うれしくなっちゃって。八雲は良い彼を持って幸せ者だね」 「そ……そう」
ああ、播磨さんもこんな気分だったんだなと、微妙にずれたことを考えながら、それでも必死に租借を繰り返し飲み込む。 「最後は涙まで流して喜んでくれたんだー。うーんほんとは烏丸君に食べてほしかったんだけど、結局誰も食べてくれな かったんだよねー」 (それって 多分……) 泣いたんですね播磨さん。心の中でそっと播磨に憐憫と尊敬の念を送る。おそらくほかの人たちは本能的に避けたのだろうが。 「でも播磨君が残さず食べてくれたおかげでお米が無駄にならなくて良かった♪」 (播磨さん…そんなに姉さんを気遣って……。やっぱり播磨さんは姉さんを………) 八雲の心の底に沸き起こる不思議な感情。姉を思ってくれていることへの感謝と、それと反するようなモヤモヤした気持ち…… そのモヤモヤの気持ちを探る間もなく、天満が次のおにぎりを差し出してくる。 「ほら、まだ残ってるよ。私のことはいいからからどんどん食べてね」 「え……えっと………(汗)」 (ごめんなさい播磨さん……今だけは播磨さんを恨みます) その後薄れ行く意識の中で八雲は、もう一度播磨におにぎりを作ってあげようと、考えていたとかいなかったとか。 おわり
♯118のアフター的な話です。 素人ゆえいろいろ模索しながら文章書いてますが如何だったでしょうか? 率直な感想とか頂けたら幸いです。
では率直に。 まとまっていて読みやすいし、ちゃんとその場の情景が頭に浮かぶ。 文章構成や表現も決して悪くない。 でも、誤字には注意すべし。
>>470 ちょうど本編でおにぎり分が不足していたところなので楽しめた。
ヤクモン・・・なんてけなげな・・・
気になった点といえば、来週のネタバレを見ないとわからないことだからしかたないが、
あのおにぎりは(メル欄参照)ことだろうか。
誤字……?あ、咀嚼か。 なんにせよGJだ。 バナナ大福カレーを普通に食べた八雲ですら拒絶したくなるレベルか…。 天満の家事レベルおそるべし…。
誤字のご指摘ありがとうございます。以後気をつけます。
わりと好評みたいなのでホッとしました。
>>472 当方ネタバレは見ませんので、来週話の内容との矛盾までは…
まあ、その週その週単位での妄想の発露と割り切って読んでください。
次回以降は誤字も内容ももう少し慎重に確認したいと思います。
>>449 シリアス長編の「硝子」ってやつも絃子×播磨っぽい
何、この9時間の時間差連投…
>474 これはよいおにぎりですね
S3のアクアタン……
>465 キテター!ヽ(´ー`)ノ
tim tim
>>466-
>>469 をまんま翡翠琥珀のやりとりだと思った俺
実際の琥珀さんは料理上手だが、毒物製造という点では同じだね
S3の感想の???ってやつはある意味すごいな
おしっこしたい
今夜十二時何かが起こる
えっ?
「おい絃子! 俺の漫画の原稿がねーぞ!」 「そんなの私が知ったことか」 「なんだと! おめーが俺の部屋に入ったのは間違いねーんだよ。俺の部屋に、 長い髪の毛が落ちてたんだよ!」 「ぐ……そ、それは君の紙の毛じゃないのか?」 「俺の髪はこんなに長くねー! それに漢字まで間違えてやがるだろ」 「ぐぐっ……た、たぶんそれは、君の部屋を掃除しようと部屋に入った時に、 落ちてしまったものだろう……」 「部屋の掃除だぁ〜? どうしていきなり俺の部屋の掃除をしようとしたんだよ」 「そ、それは、君の部屋があまりにも汚いものだから……」 「おめーの部屋の方がよっぽど、汚ねーだろが! それとも何か、原稿が勝手に一人で、 どっかに行ったって言うのかよ」 「そ、そう考える方が普通じゃないのか?」 「んなわきゃねーだろが! んっ? 絃子、おめーの肩に黒い灰が……」 「!!! ば、馬鹿な!? ちゃんと、灰は処分したはずなのに!!!」 「……やっぱりか。どおりで部屋に入った時、焦げ臭かった訳だ」 「!? 拳児君、そんな知恵をどこで……」
「そんな事どうでもいい。おい絃子、おめー覚悟はできてんだろーな。 俺の魂の原稿を燃やしてくれやがって」 「い、いや、あれは不可抗力というか、酔ったいきおいというか……」 「問答無用!」 「ふう、仕方がない。拳児君、お詫びといってはなんだが、私を好きにしてもいいぞ」 「な、何言ってんだよ。頭がおかしくなったのか?」 「別にどこもおかしくないぞ。ほーら、私を好きにしてもいいんだぞ」 「よ、寄るなーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」
「はっ! 夢か。しかし、なんて恐ろしい夢なんだ」 「何が恐ろしい夢なんだ?」 「それがよ。絃子が、裸で俺の方に向かって来るという世にも恐ろしい夢を……」 「ほーならば私の裸は恐ろしい部類に属するのか」 「おい、絃子、いや絃子さん。そのマシンガンをしまってください」 「問答無用!」 「よ、寄るなーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」 <END>
夢オチかいw
待て、弦子は播磨が目が覚めた時目の前にいた。 つまり、寝てる播磨の部屋忍び込んだということか? 播磨が居間とかでうたた寝していた可能性は、考えない方向で。
29 :名無しさんだよもん :05/01/28 21:02:07 ID:sHCwdo7Q 話は変わるがEVA、ナデシコ、葉鍵(特にKanon)、型月、辺りが厨SSを量産する原作として有名だが、 そういう方面で名が知られている訳ではない商業作品の二次創作にも、U-1的というか厨なSSを多々見かけるようになったと思う。 今やエロゲー・ギャルゲーだけでなく、あらゆるジャンルの商業作品(主にゲーム・アニメ・漫画辺り)で そのファン達の間にU−1作家的な思考が蔓延しており、そうした考えが常識であり当然の認識となっているのではなかろうか? とりあえず新たな厨SSの土壌候補として最近、個人的に注目しているのは○○○ル○○ブ○。
八雲SSってマンガ描いてるのが圧倒的に多いよな
それしかシュチュエーション想像できそうな場面がないからなあ・・・ もしくは、7巻あたりの印象が強いのかも知れない。
要するに二次創作(特に文章系)の盛んなところでU-1的なものが出てきやすい、ってことだろ? そりゃ単に裾野が広い/広くなったからそういうのも範囲に入った、ってだけのような気がする。 作品を公開するのに、以前はそれこそ同人誌をコミケで出すしかなかったのが、 ウェブで気軽に(中高生でも)公開できるようになったのも大きいだろう。 作家が多くなれば色んな人も出てくるよね、と言う話。 と私は認識してる。
ぶっちゃけ、面白ければなんだって良い。 変に自治とか本質気取ったりして、投下作品についてアーダコーダいっても単なる机上の空論。 そんなに流れを変えたいのだったら、まず流れが変わるような作品を自分で書いてからにしろ! と俺は思う。
…ゴメン、U-1ってナニ?
主人公は神!天才!完璧超人!だからモテる!ハーレム! ・・・だけならまあいいんだが、そういう主人公を描くために他キャラを貶める描写を 惜しまないSSの事。
花井、今鳥、奈良あたりが貶められるキャラ候補かな?
スクランではたぶん流行らないだろうな 基本的に全キャラ好きな人が多いし そういうのを流行らせようって人もいない アニメバブル弾けたら偏った人なんて原作の展開追えそうにないから消えそう
それにスクランの場合、男キャラは基本的にバカなのがいいところだしな。
>>497 それがU-1の定義なら491が貼った香具師の読解力は物凄いな
俺は長い間このスレにいるが花井は今鳥を貶すような内容のSSなんか記憶にないぞ
本スレでも確かに煽りが凄かったりするが、播磨ハーレムを望んでる香具師なんてごく僅かだし
まあ、ss=U-1って考えなんじゃないか?491の貼った香具師は。 ところで、U-1の語源ってナニ? そういう名前の職人がいたのか?
>>503 のリンク先を見て思ったが、
491の貼った香具師は主要のスクランSSが原作にない設定をつけて(
>>462 ,464)話を構成してる事に「U-1臭さ」を感じたのだろうか。
まあ、どうでもいいか。
今のままでも面白いし。
今、S3のssを見て来て、491の貼った香具師の気持ちが分かった。 スクランssは逆U-1になりつつあるんだ。播磨(または、そのSSの主人公男性キャラ?)を貶して周りの女性キャラを立たせるみたいな。 ただ、原作自体もそんな感じだから、一概にU-1的とは言わないのかな。とも思う。
そんなに嫌なら読まなきゃ良いのに。 てか、自分で書いたら良いのになあ。 こんなところでU−1だなんだといっても、何かが変わるわけでもないのに。。。
お前らほかのジャンルのSSの荒廃振りを見ての発言か(;´Д`)
一応、504と505はスクランSSを擁護してる意見なんだけどな・・・ S3と分校くらいしか、覗くサイト今無いし。
本物のU−1SSとS3や分校にあるSSはぜんぜん別物。 向こうは 祐一「俺は相沢祐一、17歳、人間の男。使用武器は神剣ラグナロク。属性は無。 二つ名は輝く聖剣士(シャイニング・セイント・ソルジャー)で、ランクはSSSより強いMだけど面倒なのでB」 名雪「何を一人で言ってるんだおー。今はランク測定の練習試合中だおー」 祐一「ぐはっ、また口に出してしまった」 祐一「いきなり決めるぜー。最上級魔法「テラフレア」」 Aランク「うわー。Bランクのどこにこんな力がー」 女性「祐一さん・・・ぽっ」 オリキャラ「そんな下らん試合なんてしている場合じゃないぞ。SSランクの魔族が攻めてきたぜ」 祐一 「SSランクか。暇つぶしにはなりそうだぜ。戦闘だ!」 こんな感じ。でも、こっちには今のところ↑のような感じのSSは今のところ無いじゃん。 何事もほどほどが良いかと。あと、面白かったらね。
アクアたん・・・
ノリが未成年にはきついな。…いや、そういうジャンルだけれども。
>509 (;´Д`)
>509 すげぇな…想像以上だ
>509 何というか・・・元の設定がかけらも残ってないぞ
>>514 いや、名前と年齢と種族と性別は残ってるぞw
S3のSSで面白いのったらどれどれ? とりあえずこれは読んどけみたいなの
まぁいかにU-1がすごかろうと秋子さんには敵わないわけだが…
あー、失敗したカノソ・既知街みたいな感じか ジャムで思い出した
>515 世の中にはこの上更に種族と年齢まで違ってるのもあるよな。
まあ実はS5も初期にその手の奴に手出しされかけてたわけだが 今はどうなってるんだろうな。
S3って最近よく耳にするから行ってみた なんつーか、ほとんど播磨関連のSSだな アソサラや縦笛がほとんど見当たらない あってもヒット数がいまいち伸びてないし 第二回のカプ人気投票で王道、旗、おにぎりと他派閥の差は とてつもなかったが、それを実証してる形になってるな
マジで播天の小説少ないんだな… 一応人気投票4位のカプなのに、ランク外だった超姉より少ないってのは どういうことだ
天満はキャラ描写ムズいっていうが本当にそうなのか? むしろ出番の少ないおねーさんの方が捉えにくいと思うんだが。
天満→播磨になる過程と天満の行動パターンの読めなさが原因らしいけど、 播磨→沢近、八雲になる過程と播磨の行動パターンの読めなさも同等な気 がする。ようはどのカプが好きなのかってことだと思う。 基本的に女の片思いがかなうSSが多いよなぁ、やっぱり。
S3はアソサラ多いだろ・・・・ちょっとビックリしたぞ。 まあ、オレは絃子さんさえいれば、後はどうでもいいのだが・・・
俺もアソサラ多くて萎えた >523 おねーさんは割と補完がきく。エロゲキャラとかで
アソサラは障害が無いからほのぼのしててイイ!という人と 障害がないからツマランという2タイプの人がいそうだ。 PFで恋愛感情はお互いに無しと書かれてるのが痛いなぁ。
>>523 基本的に「気持ちが揺れるキャラ」の心境を書きたいのがSSだと思う。
それは沢近と八雲の役目で、天満と播磨はそういうキャラじゃない。
本編で一番重要な設定として、天満も播磨も一途過ぎてトコトン盲目
ってのがあるから。
実際、旗おにぎり共に、書かれてるのは沢近八雲の心の揺らぎや機微で
播磨の方はこれ系でおなじみの鈍感男で描写も至って単純なもの。
>>522 播天は3位なのだよ
どっか絃子さんの長編SSないかな…短編はともかく長編は完全にゼロだしな。
>>525 おいらも絃子さんがいいです。でも不人気でさびしいです。
どっかで誰かが書いてたけど、真っ正面から超姉話を 大真面目にやろうとするといろいろとつらい展開になりそうだからな 従姉弟同士だし、教師と生徒だし、にもかかわらず同居してるわけだし どうしてもコメディーかほのぼのって方向になっちゃう
ゆういち まじ うざい
>529 ちょっと古いが、分校のSS保管庫の7/31のWhile waiting for himという のがそこそこ長めの絃子さんSS。テキストで40kぐらい? の量だろうか。 すでに既読かもしれないけど一応参考までに
>>509 (;´Д`) スゲー・・・
つか、設定をしゃべらせるなよ・・・
久しぶりに旗SSを投下します。少しばかり痛い作品かもしれないので、注意を。
536 :
クズリ :05/02/08 17:42 ID:RIKksSYw
「あら」 「……よう」 再会は突然。愛理の口から咄嗟に出てきた言葉は。 「お久しぶり」 彼女は笑う。胸の内に浮かび上がる感情を押し隠したその笑顔は、播磨の知らない、大人の表情。 Sweetest Goodbye 「本当に、もう随分と経つわね」 持ち上げた紅茶のカップを口元に運びながらの愛理の言葉に、播磨は重々しく頷く。 彼女に連れられて入った喫茶店は、いつも彼が編集者との打ち合わせに使うファミレスとは何もかもが違う。 もっともそれだけで気後れしてしまうほど、播磨も子供ではなくなっていたが。 改めて、目の前の女性を見つめる。 よく手入れされ輝く金の髪には、軽いパーマがあてられている。ベージュのオフショルダーニットに、デニムの ミニスカート、そしてブーツ。念入りに、時間をかけて化粧を施された顔に幼さはない。そして、きつさも。 印象が変わったな、と播磨は感じる。丸くなったとか、険が取れたとか、そんな言葉が思い浮かんだ。 当たり前か、とこぼれる微苦笑を、彼はコーヒーを飲むフリをして押し隠す。彼女と最後に顔を合わせてから、 もう随分と経つのだから、と。 「元気だった?」 「ああ。そっちはどうなんだ?」 「元気よ。おかげさまで」 当たり障りのない会話。手探りで埋めようとする断絶の時間。 「仕事の方は、どうなの?」 「ぼちぼち、だな。そっちは?」 「ん。まあまあ、ってところね」 気まずさと、ぎこちなさ。だけど席を立つには惜しい。そんな複雑な感情と折り合いを付けながら繰り広げられ る会話は、少しばかり上滑りをしながらも続いていく。 「何か不思議ね。貴方とこうして話す日が来るなんて」 付かず離れずだった間合いを一気に縮める言葉を、彼女の唇が紡いだ。
今日、初めて二人の視線が、絡み合う。そこに浮かび上がる、幻想は過去の記憶。 その、いきさつを彼らは、よく覚えていなかった。 ただ気が付けば二人きりだったのだ。 どんな会話を交わしたのかすら、もう定かではない。ただ天満と烏丸が付き合い始めたのを、播磨が悲しんで いたことだけは、おぼろげながらに愛理は覚えていた。 そして、そして、そして。 彼女は播磨に告白をし、彼はそれを受け入れた。 晴れて二人もまた、カップルになったのだ。 蜜月は三ヶ月。絶頂はクリスマス。抱きしめられた、そのぬくもりが永遠だと思った。 その後の三ヶ月は愛理にとって、ただイライラするだけの毎日だった。顔を合わせては喧嘩ばかりをしていた 気がするほどに。 いつかクラスメイト達と交わした会話。その時に抱いた感想。 彼の前では、素直になれる。変な気遣いも、作り笑いもしない。 だから、好きだと思った。いや、今でも彼女は、播磨を好きだった。 けれど、もう。 限界だった。 素直になれるから楽、なんてことはなかった。好きだけでやっていけるほど、付き合うという現実は甘くはな かった。 「別れましょう」 「ああ」 最後に交わした会話は、たったそれだけ。 あれだけ流した涙も、怒号もない。 何だかそれが、二人の終りにはぴったりな気がして、むしろ彼女は笑いそうになった。 ちょうど進級に伴うクラス分けがあって、彼らは別々のクラスになった。それをきっかけに疎遠になり、顔を 合わせることもなくなった二人。当然、言葉を交わすことも。 愛理の中に、想いはまだ残っていた。しかし、廊下ですれ違っても、彼女は挨拶をしようともせず、それは彼も 同じだった。
そして迎える、卒業。別々の道を歩み始める二人。 愛理は大学に進学し、在学中に女性誌のモデルにスカウトされ、業界に入った。少しずつ名前の売れ始めた 彼女の毎日は、それなりに忙しいが、充実もしている。 そんな中でも愛理は、ふと播磨のことを思い出す日があった。 彼がジンマガで連載中のマンガは全部読んでいるし、コミックスも揃えている。そんな自分に、苦笑してしまう ことも、ままあることだ。 別れた男のことを忘れられないなんてね。そう胸の内で呟く愛理は、播磨と別れてから後、他の男と付き合っ たことはない。 「もう、二度と会うこともないと思ってた」 「そりゃ、俺の方だって」 触れたくはない、だが触れずにいられなかった過去。一瞬、二人の間を緊張が走ったが、すぐに霧散する。 こうして面と向かうことで、互いに気付いたから。あの時間は二人にとって、懐かしいとすら思えるものになった のだということを。 痛みがないわけではない。ただそれすらも冷静に、苦笑を伴いながら振り返ることが出来るようになったこと に、愛理は新鮮な感動を覚える。 膝の上で手を組み、彼女は少しうつむいていた顔を上げた。邪魔な前髪を後ろに流しながら、目の前の男を 観察する。見違えるほどに変わった、ということはない。高校時代と比べれば、格段に落ち着いた風にも見える が、年齢を考えれば当然のことかもしれない。 「サングラス」 「ん?」 「外したのね」 付き合ってた頃のことを思い出して、彼女はくすぐったい気持ちになる。サングラスの下の素顔がそこそこに かっこいいことを知って、自分以外の前では外さないようにと、愛理は言ったのだった。 子供っぽい独占欲だった、と振り返って彼女は思う。二人だけの秘密、という言葉に快感を覚えていたあの頃。 もっとも、今でも少し残念に思う自分がいることにも気付いている。 大人になりきれない私、そしてそれを観察する大人の私。脳裏に浮かんだ言葉を、愛理は胸の奥で弄ぶ。
「やっぱり、ダメね」 不意に落ちた沈黙を破る彼女の言葉が、男の注意を引く。見つめられて愛理は、小さく、苦笑。 「忘れられてないわ。アンタのこと」 彼の目が驚きに見開かれるのを、少し愉快な気持ちで彼女は眺めた。 「急に、どうしたんだよ」 「別に。思ったことを言っただけ」 「――――やけに素直じゃねぇか」 「それだけ、大人になったってこと」 意地を張っててもしょうがないから。言って愛理は、肩をすくめて見せる。出来ればそれが、優雅な仕草に 見えるようにと願いながら。 「そんだけ素直だったら、あん時、もうちょっと我慢出来てたんだろうけれどな」 「あの頃はあの頃で、素直だったのよ?アンタの前では、飾らない自分でいられたと思うから」 愛理は、そして笑う。穏やかに。高校時代には考えられなかった心の動き、優しい気持ちが胸を落ち着かせる。 「そ、そうか」 少しどもりながら目をそらす播磨の様子に、彼女は笑みを深くする。 「何、照れてんのよ」 「ば、ばか。そんなんじゃねぇよ」 サングラスを外した彼の目は素直で、その心の内が簡単に読めた。あの頃は、わからなかったけれど。 余裕がなかったのよね。そう心の中で呟いて、愛理は唇の端を微かに上げた。 「あれから、彼氏とか出来たのか?」 「別に。そっちは?」 そう聞き返した時、浮かんだのは塚本八雲の顔。天満の口から、二人が未だに連絡を取り合っていることを 聞いていたから。付き合っている時も、彼女の存在は愛理の心をささくれ立たせたものだった。 「俺も別に。忙しくて、作る暇もねぇってのもあるけれどな」 苦く笑って首を横にふる播磨の姿、そして八雲の名前が出なかったことに、彼女は安堵する。聞いてしまった ら、抑えきれなかったかもしれないから――――胸の奥で蠢く感情を。
それから少しの時間を共有して、二人は別れる。それぞれに携帯の番号とメールアドレスを教えあって、 「じゃ、な」 「ええ」 再会の約束はしない。ただ人ごみに消える彼の背中を、愛理は少しだけ目で追いかけた。 怖かったのだ、と彼女は自分の心を冷静に分析する。 あの頃と違う自分達ならば、もしかしたら、あの頃と違う付き合い方が出来るかもしれない。 そんな想いがふと、頭の片隅を横切ったことは確かだ。おそらく同じことを、彼も考えていたのだろうと愛理は 想像する。そうでなければ、彼氏がいるかどうかなんて、聞かなかっただろうから。いや、そもそも、こうして時間 を割くことすらしなかったに違いない。 なのに、二人は結局、そこにたどりつけなかった。 あの頃と違う自分達、なのに、あの頃と同じ想いをすることになるかもしれない。そんな恐怖が、好きという 気持ちに勝ったのだ。 痛みを知るだけに、臆病になった。そんな風に愛理は思う。もっと、何も知らなければ。 考えていても、仕方が無いか。 愛理は頭を横にふって、携帯をバッグにしまった。 また、会うこともあるかもしれない。一人が寂しい夜に、連絡をとりたくなるかもしれない。 もしかしたらまた、二人は付き合い始めるのかもしれない。 だけど、それは今じゃない。 それがわかっただけで、十分だった。 少女の時間を振り捨てて、彼女は颯爽と歩き出す。 彼とは反対方向へと。
541 :
クズリ :05/02/08 17:47 ID:RIKksSYw
ということで何となく旗SS。ふと、こんなシーンが浮かんだので、書いてみました。 何はともあれ、よろしくお願いいたしますm(_ _)m
携帯からリアルタイムエンカウント。乙です。 そうか、旗できましたか…。原作でも旗傾向だもんなぁ…。
クズリ氏乙です。 くっついて別れてまた再会、と。結構レアなパターン? 大人になった二人の恋愛が見てみたいと思いますた( ´ー`)
アクアタンも投下来てる……
この流れでSS投下っていうのも勇気あるな
実績ある職人の後ならそうだよな…。 でも、セリフのみで展開まわすようなSSと呼べないような作品じゃなきゃいつでもおkなんだけどな。
547 :
Classical名無しさん :05/02/08 20:09 ID:sGa9zq5k
>アダルトな二人の話し合い リアルな時の流れが感じられるSSでした。乙
さが
の
>でも、セリフのみで展開まわすようなSSと呼べないような作品じゃなきゃいつでもおkなんだけどな。 SSSっつーんだっけか? オレは結構好きなんだけどな、あーいうコントっぽいのも
俺もあまり地の文が長いと読み飛ばすな 最近はラノベしか読んでないので忍耐力がなさすぎる セリフだけのショートコントはとても有り難い
いや、それならまだイイけど それで長編じみた話書こうとする奴いるからな…。 誰のことかは言わなくても分かる人には分かる。
553 :
Classical名無しさん :05/02/09 08:29 ID:F7wW5soE
アクアタンハァハァ
ここはいつからリア中の雑談所になったんだ? SSの投下か感想以外書き込むなクズが。
舞ちゃんのSSが読みたいなぁ。IFスレなんだから「三年生に想い人がいる」とかは あまり障害にならんと思うんだけど。不良と委員長というラブコメのテンプレのような ベタベタで甘々なSSが読んでみたいw
一条×播磨という新しい風に期待が膨らんだが なんか雲行きが怪しくなってきた
559 :
Classical名無しさん :05/02/09 16:45 ID:mHgYUQjI
旗ばっかり書いてんじゃねェよ糞スレ!
何だこのスレ 普段は作品投下してくれとか言っておきながら いざ職人さんが投下してくれたら感想レスつけないどころか おねだりしたり派閥だけで叩いたりして最悪だな S3に書き手が流れたのは2chが理由だったわけじゃないようだ もう再起不可能になるところまで堕ちたみたいだしな まっとうなこと書いてる555に煽りレスが付くんだから厨しか残ってないんだろ
今だsssを投下
「えーそれでは、今から『第1回2-Cおにぎりコンテスト決勝』を、 始めたいと思います。司会はこの冬木武一が勤めさせて頂きます。あと、 審査員の方は右から、麻生君、播磨君、烏丸君にやってもらいます」 「……(どうして俺がここにいる)」 「…おう」 「…………」 (なぜこんな事になっているんだ? 菅にここに座ってるだけでいいと言われただけなのに) 「それでは、決勝で戦う事になった、二人のグラディエーターの登場だー! 教室右扉からサッソウと登場した塚本天満選手! そしてー、 反対の左扉から華麗に参上したのは、沢近愛理選手だぁー!」 (おいおい。皆はりきりすぎじゃないか?) 「愛理ちゃん! いくら友達だからって手加減なしだよ!」 「望む所よ天満! あなたこそ手を抜かないでね」 (料理勝負をしようてしてるのにその会話はおかしいだろ) 「それでは、主役もそろった事だし、そろそろおにぎり製作にーーー、 とりかかっちゃってください!!」 「はーい」 「わかったわ」
「おやー塚本選手。それは何をしているのかな?」 「えーとね。スタミナをつけるために、スッポンの生き血をおにぎり混ぜてるんだよ」 「Oh!ファンタスティック!!決勝だからって張り切ってますねー。それに対して、 沢近選手はおにぎりの具に何を入れてるのかな?」 「まぐろの目玉よ」 「まぐろの目玉!!あのDHAがたっぷり入ってるアレですねー。スゴイ。いやー両方とも、 目が離せない展開になってきました!」 (なんだそりゃー! おにぎりにいれるべき具じゃないだろ。普通に作れよ! そもそもなんでいきなり決勝なんだよ!) 「おい播磨。おまえこの前、塚本や沢近のおにぎりを食べたらしいが、 味の方はどうなんだ」(小声) 「……そんなにおいしくない」 「…それは食べれなくないと判断してもいいのか」(小声) 「……言いたくない、思い出したくない……」 (何てこった! あの播磨ですら恐れさせるモノなのか! やばい。早くここから、 逃げなければ) 「むっ。菅、奈良っち。麻生が逃げようとしてる! 取り押さえて」 「は、離せ菅! な、奈良も!」 「すまないアソ。だが俺もこうしなければいけない運命……」 「なんだそりゃ! 訳わかんねーよ!」 「く、このままじゃ逃げられる。高野姉さん。お願いします」 「まかせて」 (!? なんだ! 高野がポケットから何か取り出しこっちに近づいてくる) 「麻生君この写真がなんだかわかる? もしこのまま抵抗を続けるなら……」 「――ど、どうしてそれをお前が! ……くそっ、俺には他に選択肢はないのか」 「大丈夫よ。ただ、おにぎりを食べて感想をいうだけでいいのだから」 「そのおにぎりは、人間が食べれる物に仕上がるのか?」 「さあ?」 (っておいおい。食べ物じゃなくなるのかよ! おにぎりごときで。しかも、 その意味深な笑いはなんだ)
「おーっと。ここで塚本選手の真骨頂、【洗剤四角にぎり】だぁー!! あれ、 いつもより角が多いぞぉー? こ、これは、四角じゃなくて、正八面体!!」 (洗剤? てことは洗剤で握ったのかよ!! しかも正八面体って事はかなり力を入れて、 握ったって事か!!) 「沢近選手も握りに入ってる。あれは塩のかわりに片栗粉を使ってるようですね」 「前作ったのはもろかったから、改良してみたのよ」 (片栗粉で改良って一体なんだよ! しかも片栗粉を使ってるからって硬くなる訳じゃねー)
「「できた!!」」 「両選手、出来上がったようですね。じゃあここで、審査員の方々に食べてもらいましょう」 (やばいやばいやばいやばい。どうすれば……いや案外見た目はひどくても、 食べてみればおいしい、とかいうパターンじゃ……そんな訳ないか) 「それでは、審査員の皆さんちゃっちゃと食べてください!」 (……今俺の目の前には、真っ白な、そう本当に真っ白なおにぎりと、 明らかに形のおかしいおにぎり?というよりサッカーボールがおいてある。 これをどう食せというのだろうか……) 「烏丸審査員はまず塚本選手のおにぎりをナイフとフォークを使って、 今、口に入れました。一体どんなリアクションをしてくれるのでしょう」 (大丈夫なのか烏丸!!) (一同)「………………」 「アレ? 烏丸審査員? もしもーし? 起きてますかー? って石化してる!!」 (一同)「なんだってーー!?」 (硬いおにぎりだけあって石化って事か? 「じゃ、じゃあ気を取り直して、麻生審査員と播磨審査員も早く食べてください」 (そういえば何で播磨がこんな場にいるんだ? ………………!!! そ、そうか! 播磨お前もか、高野に脅されてるんだな) 「おーと、播磨審査員! 沢近選手のおにぎりを噛まずに一気にいったーーー!」 (おい! 具にまぐろの目玉が入ってるから一気飲みはまずいんじゃねーのか!) 「ぐ……ぐぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーー!!!!!」 (一同)「おお、播磨が吼えた!!」 「ぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーーー!! げふっ!!」 「播磨審査員ノックダウン!!」 「ちょっと! どういう事よひげ。起きなさいよ」 (昇天するほどの不味さって事か。かなりやばいな、やはりここから逃げ…… て高野がこっちみてやがる。逃げたら、わかってるなって目をしてやがる)
「残るは麻生審査員。二人の審査員のかわりにどっちのおにぎりが上かを、 審査してもらいましょう」 (どっちがってかなり難しいぞ……んっ! どっちが上かだって!! ま、まさか おい菅このコンテストって) 「…………コク」(無言で頷く菅) (そうだったのか。そういう意味が隠されてたのか、ってわかっても逃げられないし。 仕方ない、早くこの地獄から脱出するためにまず塚本の方から少しだけ……) 「…………ぐふっ」 (なんだこの味!? 血と洗剤が混じってるせいかご飯の味がしねー。これ以上食べると、 死んでしまう。次は塚本よりまともそうな沢近のおにぎりを……) 「…………ごふっ」 (片栗に大量の塩がまじってやがる。しかもまぐろの目玉のせいか、かなり生臭いし、 隠し味のつもりかニンニクが入ってる。やばい、めまいがしてきた) 「それでは、麻生審査員。どっちが上かを言ってもらいましょう」 「……ご……ご……互角(バタッ)」(麻生気絶
「はっここは?」 「保健室ですよ。先輩」 「ど、どうしてお前がここに……」 「高野先輩に呼ばれたんです。あと高野先輩から伝言もあります」 「伝言? 一体どんな伝言だ?」 「えーとですね。今回のコンテストは勝ちが決まらなかったから再試合に決定したから、 また審査員をお願い。って言ってました。先輩、コンテストと審査員ってなんですか?」 「……………………」 俺はその場で泣き顔でスマイルをすることしかできなかった…… <BAD END>
GJ。面白かった。…けど一つ聞きたいことが。 麻生がハメられたことに黒サラが絡んでるわけではない?
哀れアソ。 しかしノーマル天満キューブをむしゃむしゃ食ってた烏丸すら石化するほどのマズさですか・・・ 播磨が天満のおにぎりを食わなかったのがちと残念。
この2人が、愛エプに出たら最強だな。 ってか、その時点で番組終了w
>>569 サンクス。
これはぶっちゃけ黒サラは絡んでいません。
全て高野姐さん主催です。
刑部絃子の人生は、今のところおおむね順調だ。 少々の問題はありながらも、可愛い教え子たちのいるやりがいある職場。 やや性格に難はあるものの、信頼出来る同僚。 一人暮らしにしてはいささか広すぎるとさえ言える自分の城。 彼女を彩るそんな事柄を見れば、なるほど確かに順調である。 ただしそれは『おおむね』であって―― 「あのお店、おいしかったんですけど、なんだか物足りないんですよね」 「……葉子、その酒癖はいい加減直した方がいいと思うぞ」 「なに言ってるんですか。まだまだ大丈夫ですよ」 そんな彼女――笹倉葉子が提げたビニール袋の中では、かこんかこんと缶ビールが音を立てている。 「君の場合、どれだけ飲んでも大丈夫なのが問題なんだよ……」 どのみち言うだけ無駄とは思っていたが、あらためて絃子は嘆息。それでも、同僚にして後輩、なにより 親友たる彼女の嬉しそうな顔を見るのは嫌いではなく、自宅で飲み直すことを了承したのもまた絃子自身で あるわけなのだが。 まあ明日は休みだからいいか、そんなことを考えながら最後の角を曲がり、マンションの入り口、そして 『それ』が視界に入ると同時。 「うわあ」 およそ日常的に出るはずもない、情けない声が彼女の口からもれていた。 「絃子さん?」 「……あー、悪い葉子。今ちょっと用事を思い出してね、悪いんだけどまた今度に出来ないかな」 「こんな時間に用事ですか……?」 突然のことにきょとんとする葉子に、火急の用なんだ、となんとも言えない表情で告げる。その様子は ただならないとさえ言える。 「はあ、仕方ないですね。それじゃまた今度、ちゃんと覚えてて下さいね」 「すまないね。分かったよ、君との約束を破るとろくなことにならないし、な」 冗談めかした絃子の言葉に小さく笑みを見せてから、手を振ってその場を去っていく葉子。その足音と ビール缶の立てる音、それが聞こえなくなるのを確認してから大きく溜息をつく絃子。
そして。 「……さて」 大きく天を仰いで歩き出す。その足取りは行軍、否、突進や突撃という表現が相応しいようなそれ。 「で、」 ものの一呼吸の間にマンションの入り口、『それ』の目の前にたどりつき。 「君は一体こんなところでなにをしているのかな」 播磨拳児君、と。その名を呼んだ。 「○×△□ッ!?」 形容しがたい反応を見せる彼に、ああ自分は今ずいぶんとステキな表情をしているんだろうな、と。 絃子は思った。 Home, Sweet home 「まったく、こんな時間に非常識だとは思わなかったのか?」 立ち話ですむようなことなら、わざわざ尋ねてくることもないだろうと部屋にあげた絃子。その目の前で、 実に珍しいことにかしこまった様子で正座をしている拳児。 「……すぐ帰ってくると思ったんだよ」 それでも言葉遣いは相変わらずで、まあその態度で大目に見てやるか、とそこまで考えてから気がつく。 「すぐに……ということはあれか、もしかするとずっと待っていたんじゃないだろうな。外で」 おう、と短い返事。わずかに頭痛を覚える絃子。 「なら出直すなりなんなりすればよかったじゃないか。大体ウチはオートロックなんだから中にさえ入れ ないんだぞ……まあ、部屋の前で待たれるよりはマシだが」 変なところで融通が利かないよな、君は。ぼやいてから、で、とあらためて訊く。 「そこまでしたということは、それなりの用事なんだろう? 一応聞いてあげよう」 「……あー、その、だな」 「なんだ、早く言え。私だって鬼じゃないしな、事と次第と天気と今日の運勢と気分辺りがよければ相談に 乗ってやらないこともないような気がするぞ。少し」 「……帰る」 「冗談だ。で?」
あまりといえばあまりの対応に、思わず立ち上がりかける拳児だったが、なんとかこらえる。その様子に、 これはさすがに大事な用なのかな、と絃子も考え直す。 が。 「――――ほしいんだけど」 「…………へ?」 その彼女も、彼が口にした言葉の意味が即座には理解出来なかった。 「悪い、もう一度言ってくれないか。なんかこう、ひどく信じられないようなことを言われた気がするんだが」 沈黙。 ごくり、と唾を飲み込む音が聞こえたような気さえして。 「ここに住ませてほし……ってぇ!?」 抜き撃ちだった。 少なくとも拳児にはなにが起きたかまったく分からず、当の絃子さえ自分がいつ動いたのか正確には把握 出来なかった。 ただ、結果として。 彼女の手には愛用のモデルガンが握られていたし、彼の額にはありったけの弾丸が撃ち込まれていた。ちなみに、 銃は絃子のカスタマイズにより、絶妙に殺傷能力は持たないセッティングになっている。別の言い方をするなら、 怪我はしないけれど痛い。とても痛い。絶妙に。 「……ん? ああ悪い、つい」 「つい、じゃねぇっ!」 さすがにキレた。それでも手を出しはしない辺り、本能的に勝てないことを理解しているらしい。 「いや、君があまりにおかしなことを言うもんだから……と言うか頭の方は大丈夫か?」 「今のでおかしくなった」 「じゃあもう一度叩き込めば元に戻るかな」 「ちょっ、ま、やめっ、ぐあっ!」 再びの発射音。 ただ一音を以て無数の弾丸を叩き込むその技は、いったいいかなる技巧を用いたものか。 ともあれ、一瞬の後にはのたうち回ることさえ出来ずに大の字になる彼の姿があって。 「……やりすぎたか」 へんじはない。ただのしかばねのようだ。
「少しは手加減しやがれ……」 数分後、どうにか灰になることもなく蘇生を成功させたただのしかばねは、仏頂面で悪態をついていた。 「いや、君があまりにおかしなことを言うもんだから……と言うか頭の方は大丈夫か?」 「今ので……っつーかそれはもういいんだよ」 「そうか、残念だな」 既に構えられていた銃口から顔を背ける相手に、心底残念そうに呟く絃子。勘弁してくれと思いながら、でさっきの、 と話を戻そうとする拳児だったが。 「却下だ」 「少しは考えてくれてもいいだろ?」 「どこにそんな必要があるんだ。だいたい一人暮らしだろ、君は。……あれか、金か」 「おう」 「そこで胸を張るな……」 げんなりしつつも、さしあたっての事情は察する絃子。そもそも、中学生が一人暮らしをしていること自体がうまく いくはずもなかったのである。よく保った方ではある、と一応の敬意を表する。あくまで心の中で。 「だったら家に戻ればいいだろう。別に天涯孤独の身の上じゃあるまいし」 「いまさら情けなくて帰れっかよ。オトコにゃ引けねぇときがあるんだ」 やおら立ち上がりポーズを決める。 ざっぱーん、と岩場に打ち寄せる波が背景に見えた(ような気がした。拳児的には)。 「挫折してオンナのところに転がり込むのがオトコなのか? それはそれは」 場が凍る。 砕けた波は空中で動きを止めて力なく消え、書き割りの背景はぱたんと後ろに倒れた(ような気がした。拳児的には)。 正座に座り直し、こほんと一つ咳払い。 「……ダメ?」 「却下だと言っている」 三度銃弾の雨が降る。しかも今度は両手に一つずつの二挺拳銃。嵐のような一瞬が過ぎ去り、遺されたのは。 「灰にでもなんでもなってしまえ」 そんな呟き。 当然ながら、返事はない。
それから一週間。 ただのしかばねこと播磨拳児は学校を休んでいた。これにはさすがにちょっとやりすぎたか、とも思った絃子だったが、 彼の場合さぼりなのかどうかが今一つ判別しにくい。結局、若干みすぼらしくなりながらも登校してきた姿を見て、一応の 安心を覚える。 「今日は欠席なし、と。それじゃ始めようか」 「……」 もちろん、だからといって言葉を交わすわけでもなく、むしろ目線を合わせることさえない。あくまで学校においては 単なる一生徒と一教師。互いに干渉しない、それは拳児が高校に合格した際に取り決めたことである。 とはいえ。 今回は事が事だけに少々気にもなっていた絃子、様子見に行こうとは思っていた。身内と言えば言えなくもない間柄、 彼女とて釈然としない気持ちを抱えながらもそれなりに考えてはいたのだ。 そして次の休み。 「……だからって菓子折持って行く必要もないんだけどね」 どうせろくなもの食べてなさそうだからな、などと誰に対してか言い訳を呟きつつ、拳児のアパートへと向かう。思えば こうしてそこに向かうのもずいぶんと久しぶりで、それは特に用事もないのだから当然のことで、などと適当に思考を 遊ばせているうちに、目的地に到着する。 古ぼけた建物。それでも学生がやりくり出来ていたのだから、破格の代物には違いない。歩くたびにぎしぎしときしんだ 音を立てる廊下を中ほどまで進み、その部屋の前で立ち止まる。相変わらず表札はない。確かに、郵便受けが一階にまとめて 設置してある都合上、必要ないのは事実なんだが、となんとなく考えてから呼び鈴を鳴らす。 が。 「はい」 「……え?」 部屋の中から顔を出したのは、見知らぬ青年だった。間違っても拳児が変装しているだとか、そういう類のことではない。 「……あの?」 青年も青年で、突然尋ねてきた見覚えのない女性に怪訝そうな顔をする。それを見て、慌てて申し訳ないと頭を下げる絃子。 「以前ここに住んでいた人を訪ねてきたんですが……引っ越されたようですね」 「ああ、そうなんですか。僕も一週間ほど前にここに来たばかりで」 社交辞令もかねた、たあいのない世間話を二、三してその場を辞する絃子。階下に降りて郵便受けを見てみれば、そこには 既に播磨の文字はない。
「家に戻って……るわけはないか」 変なところで頑固なヤツだからな、そう思いながらも携帯で彼の実家に連絡を入れる。 「もしもし、刑部ですが。どうも、ご無沙汰してます。ええ、ええ。はい、そうですね、近いうちに機会があれば。ところで ちょっとお訊きしたいんですが、最近拳児君はどうされてます?」 返ってくるのは予想通りの言葉。 「そうですか。いえ学校には来てますよ、はい。そちらにも帰るなり顔を出すなりするようには言ってるんですが。ああいえ、 ただちょっと気になっただけですので。では、はい」 ふう、と息をつく。 「さあ、考えろ」 自分に言い聞かせる。 新たな住人が引っ越してきて一週間ほど。 彼が姿を見せなくなったのも一週間前。 「……あの時点で追い出されてたんじゃないか」 いくらなんでも、そこまで切羽詰まっていたなら少しばかり面倒をみることくらいはやぶさかではなかった。なんだかんだと いって、ギリギリまで他人を頼ろうとしないその性格を忘れていた、と悔やむ絃子。 けれど、後悔したところでどうにもならない。そして次の問題は、今どこでどうしているのか、だ。 「住み込みのバイトが妥当な線だが……」 だが、それなら最初から頼ってくるだろうか。もちろん、そのあとで仕事を見つけた可能性もあるが、こればかりは判断の しようもない。ただ、肝心なところで抜けている部分がある彼のこと。 「野宿、なんて馬鹿げたことも考えられる、か」 もしそうならば、早急になんらかの手を打つべきなのだが、現状では判断材料が少なすぎる。加えて、そこまで面倒をみて やるべきなのか、という思いもある。 「どっちにしても、やってくれるね、拳児君」 晴れわたる青空の下、喧騒に満ちた休日の街。 その中で。 手にした菓子折が、ずしりと重い。 「今日はここまで。あー、ちょっとはり……ったく」 「どうかしたんですか? 先生」 なにかを言いかけたことに気づいた生徒が声をかけてくるが、なんでもないよ、とそれをかわして廊下に出る。けれど、 目当ての後ろ姿はすでにもうない。
「また逃げたか」 学校では干渉しない。 そんな取り決めを律儀に守るように、授業が終わるやいなや拳児はすぐに姿を消す。どうやってもつかまらない。呼び出しを かけてみたところであっさりすっぽかされる。いろいろと忙しい教師という身の上、これでは絃子の方からは打つ手なしである。 「……やれやれ今日も進展なし、か」 ぼやいたところで逃げた相手は戻ってこず、こうしている時間も惜しいほどに仕事はある。仕方なしに職員室に戻って机に 向かうが、気分は晴れない。どうでもいいことがいちいち気になり、ささやかなミスが量産されていく。らちがあかない、と 気分転換に外を見ようとすれば、いつのまにやらどんよりした雲が空一面を覆い隠し、その上。 「……雨」 しばらく降っていなかった雨がぽつぽつと落ちてきていた。それは次第に強さを増していく。 ますます思考が乱れる。まさかいくらなんでも屋根のないところにいるわけはないよな、でももしかしたら、いやそこまでは。 「絃子さん」 加速から暴走にギアチェンジしかけた思考を止めたのは、肩を叩く手の感触とその声だった。相手は見るまでもなく分かる。 むしろ、『絃子さん』と彼女を呼ぶ相手など一人しか存在しない。 学校では刑部先生ですよ、笹倉先生。 そう言って振り返ろうとしたとき。 むに。 「な……」 頬に指の当たる感覚。見れば、肩に置かれた手は、人差し指だけがまっすぐ伸ばされている。とんでもなく古典的なイタズラ。 「……学校では刑部先生ですよ、笹倉先生」 「あらあら」 それでもどうにか気を取り直し、無理矢理に振り向いてその言葉を口にすると、わざとらしく驚く葉子の姿。 「ふふ、少しは落ち着きました?」 「……ええ、まあ」 そう答えると、よかった、とやわらかく微笑む葉子。 「なんだか最近、ずっとなにか迷ってるみたいですけど、そういうの刑部先生らしくないです。もっと動いてこそ、だと思うん ですけど、どうですか?」 晴れ間が見えた。 刑部絃子は思い出す、かつて自分がどうしていたか。 迷ったら動く、動いてから考える、そうやってなにもかもを乗り越えてきたのではなかったか、と。
そして、それさえ思い出してしまえばやることは他にない。 「ちょっと出てくる。……ありがとう、葉子」 「学校では笹倉先生ですよ」 笑顔のままでそう言う彼女に頭を下げ、傘を手にした絃子は昇降口へと向かう。 「あの馬鹿、絶対見つけてやる」 そうやって雨の中飛び出して、さて、と考え始める絃子。 まず当たるべきは繁華街、日の高い間なら時間の潰しようなどいくらでも存在する。それが空振りなら次は屋根のある場所。 最後は手当たり次第、だ。決めてしまえば動くのみ、足下ではねる水溜まりも気にすることなく、ただ探し歩く。 やるべきことは、他にない。 「……あとはどこだ」 繁華街はあらかた回り終え、公園から橋の下まで、思いつく場所を探すもすべて空振り。それでも足を止めずに考え続ける 絃子は、学校をまだ探していないことを思い出す。 「灯台もと暗し、か……?」 正解かどうかは分からないが、だとしても候補の一つに違いはない。ならばと即座に引き返そうとした矢先、長い石段が 視界に飛び込んでくる。 矢神神社。 ここもまだだったか、そう思い石段を登り始める絃子。降りしきる雨に濡れたそれは、一段ごとに神経を使わせる。 「ったく、余計な手間ばかりかけさせる」 呟いた口調とは裏腹に、彼女の表情は明るい。楽しんでいるのだ、この状況を。ここまで来てしまえば後戻りは出来ず、 ならば全力でもって突き進む。それが刑部絃子の生き方に他ならない。 そしてたどりついた境内、雨音だけが響くそこに人影はない。もしそこに誰かがいるとするなら。 「……この中しかないんだが」 いくらなんでもなあ、さすがにそんなぼやきが出る。目の前にあるのは本殿、そこしかないのは確かだが、罰当たりにも ほどがある、というものである。 「一応、ね」 申し訳ない、と手を合わせてから扉を開ける。 「……………………」 いた。 大馬鹿者で愚か者で、おまけに罰当たりなんてオプションまでついたヤツが。
しかもこんな時間から寝ている。 堂々と。 それを見ていると、なんだか無性に腹の立ってきた絃子。 「起きろ馬鹿者」 とりあえず軽く蹴りをいれてみた。鈍いうめき声とともに目を開ける大馬鹿者。寝ぼけているのか周囲をきょろきょろと 見回すが、すぐさま状況を理解して逃げ出そうとする。 「待て」 「んがっ!?」 その首根っこを捕まえて、自分の方を向かせる。 「こんなところにいたのか」 「……いや、けっこうどうにかなるもんだぜ?」 引きつった笑いを浮かべる拳児に、馬鹿者、ともう一度言ってから。 「条件についてはあとでちゃんと話し合うからな。とりあえず一旦帰るぞ、荷物をまとめろ」 目を白黒させながら、どこへだよ、と問う彼に。 「決まってるだろう」 有無を言わさず。 「私と君の家だ」 そう告げた。 「……絃子?」 「ああもううるさいな、しばらくは面倒みてやると言ってるんだ。何度も言わせるな」 「お、おう」 やれやれ、と一つ背伸びの絃子。ここにきて今日一日の疲れがどっと出た、というその背中に。 「なるほど、そういうことでしたか」 「っ!?」 聞き覚えのある声、振り向けばそこに。 「よう、こ」 「ついて来ちゃいました」 いや来ちゃいましたじゃないだろう、そんな絃子の内心の動揺にはお構いなしに、そっちは播磨拳児君ですよね、と葉子。 「なんだか見覚えがあるな、とは思ってたんですけど、ようやく思い出せました」 「……いや思い出さなくていい」 「へ? いや、つーかなにがどうなって……ってかこの状況はマズイだろ!?」 ひとりテンパっている拳児を余所に、にこにこ顔の葉子とすべてを諦めた様子の絃子。
「君にだけは知られたくなかった……」 「それは残念でした。拳児君の方は……覚えてないかな、昔絃子さんのところによく遊びに行ってたんだけど、私」 「昔……? 確か笹倉、だよな……?」 「絃子さんは名字で呼ばないからね。笹倉葉子、いつも葉子って呼ばれてたんだけど、どう?」 「ようこ……って葉子姉ちゃん!?」 「そう。よかった、覚えててくれたんだ。それに、姉ちゃん、だなんて」 「あ、いや、その、今のはだな、つい口が滑ったっつーかだな……」 「……やめとけ、君が口で敵う相手じゃない」 げんなりした絃子の、これまたげんなりした口調に、同様に拳児もげんなりした様子になる。 「葉子、分かってるとは思うんだが……」 「大丈夫ですよ、しっかり秘密にしておきますから」 その代わり、ちゃんと事情の説明して下さいね。 そう言った葉子は、晴々したような満面の笑顔で―― 「……うわあ」 そんないつかと同じ情けない声とともに、絃子は目を覚ました。 最悪の目覚めだ。 嫌な夢を見たと思いながらも、とりあえず起き上がってカーテンを開けてみる。嫌がらせのように青い空。自分の境遇に 関係なしに、今日も世界は平和らしい。自嘲と溜息。 そうはいってもふて寝をしても始まらず、地球は今日も回っているし当然ながら学校もある。さっさと着替えをすませ、 毎度のようにまだ起き出してこない同居人の部屋へと向かう。 「入るぞと言うかさっさと起きろ」 気怠げな声とともに踏み込むが、案の定起きてくる気配はない。豪快ないびきの音が聞こえる。 「まったく……」 カーテンを開けると朝日が射し込む。照らし出されるのは、意外なほどにあどけない寝顔。その顔を眺めながら、今朝 見た夢の続きを思い起こす。
一週間ほっつき歩いて見つけたのがあそこだったとか。 家財道具は売りに出して生活費にしてただとか。 葉子には結局本当に根掘り葉掘り訊かれただとか。 どうにもこうにもろくでもない。 だとしても。 「あれから退屈だけはしてない気がするよ」 させてもらえない、かもしれないけどね。そう苦笑にも似た表情を浮かべて。 「――起きろ馬鹿者」 モデルガンの発射音、そして悲鳴。 のどかな朝の空気に似つかわしくないにもほどがある、そんな騒音が辺りに響く。 よくある光景だ。 とまあ、そういうわけで。 刑部絃子の人生は、今日も順風満帆である。 ……おおむねのところ。
GJ! 初リアルタイムです!! 少し気になったのは、播磨拳児の中学生のころ話なら、 絃子さんも葉子さんも中学教諭ってことに?
高1ジャネーノ?
設定間違えてる気がする。
PFの播磨の項には「義務教育終了後も、男として自立するために続けていた一人暮らしだが、 高校入学後に完全に挫折」とある。 設定は何も間違って無いと思うけど。
設定なんか別にこだわんなくても良いだろ。
>>584 GJ!!
テンポ良くて読みやすかったです。乙でした
>589 >設定なんか別にこだわんなくても良いだろ。 それは違う。 設定にこだわらずして「たられば」などあったものじゃない。
設定にこだわらなければいずれ廃れてくのがSSだろ?
>>584 GJ!
設定と言えば、某人の八雲変態ネタは。。。
設定から大きく脱線した話はスクランで書く必要性が感じられない。 創作ってなるべく本物に近付けようとするのが普通じゃないのかと。
まあ、設定無視してたらいずれは
>>509 に逝きつくわけで。
二次創作である以上設定は大切だけど、設定に縛られすぎるのもどうかと
原作では、笹倉先生と播磨が顔見知りだとは一切語られてないけど
それでSSが面白くなるなら、全然問題ないし
>>584 GJです
そーですねー
S3の年齢制限フォーラムが良い感じになってきてる。 シリアス担当のharu氏と馬鹿&グロ担当のアクア氏がハッスルしてて面白くなってきた。 ただ、難点はエロい小説が少ないと言うことだが……
誰かS3の感想掲示板に「なんでこんなに本編とかけ離れてるんですか」 的な書き込みとかしないかなぁ ……削除されるんだろけど
感想と要求は違うぞ。 ましてや、俺が読みたいものを書け、という態度が透けて見えるような勘違いした書き込み なんざ以ての外。 そこだけは勘違いするな。
何が悲しいってこのスレがS3のヲチ化しちまうこったな
設定大切も分かるけど、少しぐらい逸脱してもいいと思う。 例えば、誰々に親兄弟がいたとか、何処何処に行った事があるとかなど、軽微なのね。 勿論、本編とかみ合わないようでは、本末転倒だからダメ。 前に設定(たぶんPF)と違ったとき、「それは違うぞ」みたく感想が書かれたのをみた。 PF持っている人にとっては設定外なんだが、そんなの持って無い人には知らないしね。
…公式にこだわりすぎてまともに遊べなくなったゲームなんてのもあったなあ…(遠い目) 確かに拘りすぎるのも良くないよね。逸脱しすぎも同じくらいやばいけど。
正直、S3も今暗黒時代に突入したと自分で思い込んでいる。
設定ってのは利用するものであって束縛じゃない。 設定を理解したうえで要所を改変して作った SS と 設定なんかどうでもいいやと適当に作った SS とでは、 同じ捏造設定であっても出来が違うもんだ。
設定を無視しちゃいけないってのは 「本編で描かれていることに反することは書いちゃダメ」ってことで 「本編で描かれたこと以外書いちゃダメ」ってのとは違うと思うんだけど 本編で描かれてない部分を想像で埋めるのは設定無視じゃないだろ
まあ「制約があるからこそ面白い」ってのはエンタメのセオリーなわけだが。 >「本編で描かれていることに反することは書いちゃダメ」ってことで むしろ、安易にネジ曲げちゃダメってことだと思う。 どうせパロディなんだから、面白くするためなら本編・設定と異なる 事実を盛り込んでも構わない。構わないんだけれども、それは本編や 設定を軽視・無視していいということじゃない。スクランに対する 理解無しに SS を書いたら、それは「スクランの SS」じゃないって こった。 同様に、 >「本編で描かれたこと以外書いちゃダメ」ってのとは違うと思うんだけど このこと自体は正しいが、だからと言って本編や設定が言及していない ところを無法地帯にするのはダメでしょう。 本編で描かれていないことならなんでもありというのならば、 天満にふられた播磨が発狂して天満を生きたまま貪り喰らう なんてのもありってことだからね。
>>587 人が増えればたいていそうなるさ。
もんのすごく失礼な喩えになるが、ゴミに埋もれた宝を探すのもまた一興。
今週また炎の七日間が読めるわけか。幸せだ
ヽ(´ー`)ノラーイ
つかPFの話をされても物を持っていない俺的には 生殺しと同意義なわけで……
横浜有隣堂7番カウンター行きなよ 昨日の昼で5冊平積みだよ
>>612 横浜のどの店ですか?たしか3つくらいあったような
設定に関しては、PFのような裏設定は知らない人も多いから、仕方ない点もあると思う。 逆に本編で明示してある設定はできる限り崩してほしくはないが。 まあ、面白ければ、多少の改変には目をつぶるけどね。
PFによると、サラと麻生にはお互いに恋愛感情が無いらしいんだが、本当スか?
616 :
613 :05/02/11 13:55 ID:DlxeQiE.
なんとか買えました、612さんありがとうございました
>>615 サラ→麻生:
本人にその気があるのかないのか不明(p.69)
麻生→サラ:
サラに対してもバイトの同僚以上の感情はない模様(p.71)
サラとはただのバイト仲間(p.71)
サラ→麻生はともかく、麻生→サラは完全に脈が無いみたい。
本編での描写・設定をできる限り崩さないようにすると 旗はともかくおにぎりなんて前提の時点で破綻してることになるぞ
だから、そもそも妄想じゃん。割り切れ
617>> サンクスス
大阪でPF買えるお店、誰か知りませんか?
俺もたまに駄文を書くときがあるが、要するに設定を変えるなら変えるなりに その変えた設定に説得力を持たせるような出来事や背景をしっかり描くことが 重要だと思うよ。読む人が納得すりゃそれでよし。そこに力の差がでてくると 思う。ま、もちろん越えてはいけない最後の一線があるだろうが。
八雲に処女喪失させるのはいいが、八雲は最初から経験済みだったという風には変えちゃいけないってわけか 例えも悪いし、なんとなく意味が違う気はするけど気にしない
サラは体験済みでもいくらでもやれそうだな・・・ 某埋葬機関の一員と言う設定も余裕っ
625 :
611 :05/02/11 23:00 ID:S9Ryx.Vw
>>612 地方に住む人間としては諦めろ、という神様の声が聞こえる……
>>623 八雲が処女という設定は無い。
それどころか変態の恐ろしさを知ってるっぽいから…
設定は好きにすればいいがその後がどうなっても知らんぞということだ
ところで播磨が素顔バレを恐れてるっていう設定はまだ活きてる? 最近の天満見てると思い出すことはないんじゃないかと思えるんだが。 播磨のグラサンも顔を隠すためというより播磨を表すアイテムとしての 役割に変わってるような…
スレ違いだが 以前バレスレでドラキュラが血を吸おうとしてたから八雲は処女確定みたいな書き込みがあった気が。 そーいうの詳しくないから何とも言えんが。
>625 店に電話して配送頼んでみれば? 着払いとか やってくれるかわからんけど
>628 べつに、ドラキュラってかヴァンパイアは 処女の血を狙って吸血する訳じゃないよ。 ペガサスとかユニコーンとかと間違えてんじゃない?
レス番610くらいからオカシクなってないか?
>>630 ヘルシングだと逆だよな
あえて喪失させてから吸うし…
なんかSSが投下しにくい雰囲気になっちまうから続きは雑談スレでやらない?
>632 いやちょっと待て。 「ヘルシング」だと童貞や処女が吸血鬼、それ以外はグールだぞ。 まあ、この作品に限らず「処女の血はエネルギー満点」って理論は 結構あちこちの吸血鬼作品に見られている。 コメディホラーだと、処女の血以外は吐いてしまう吸血鬼が、 これはと思った女の子の血を吸うのだが、処女じゃなくてさあ大変、 なんて映画があってな。
>>634 そのコメディ面白そうだな。
漫画とかでも、その手のギャグ漫画がありそうだ。
>>634 下手に同朋を作るよりは意志のないグールがいいっていう一巻見てそう思った
まあ俺もヘルシングスキーで分校うpろだ見て喜んでるくちだが、まあそれはさておき、 そろそろスレ違いだから雑談は雑談スレでどうぞ。
最後に一つ聞かせてくれ 文化祭の劇とかまだ内容がわからない設定を 勝手に決めるのはまずいのか?
PFに「〜は処女」とか書いてあったらマズイだろう。 面白いけど。
そういうことに文句言うのは厨だからok
>638 逆に、そういうの書くなら今だけだぞ
haru氏&アクア氏更新キターーーーーーーーーーー!
この厨率100%の惨状じゃ次スレはいらないな。 今までありがとうIFスレ、そしてさようなら。
次はS3ヲチスレでも構わんけどね
いっそ逆転させるか? SS投下もアリのヲチスレとか
>>645 現状、3分の1くらいは既にそうなってるな。
セリフだけで回すようなのはS3に投稿しづらいだろうからな そういうのはこっちで >395 みたいな小ネタも好き
面白ければなんでもいい。
萌えスレで絃子や八雲のコネタ作ってる大馬鹿なネタ師だがコッチにも入れたほうがいいか? 何分萌えすれも陥落しそうなんで向こうもてが鼻栓のだが
>648 プリキュアとかもな >650 書いてくれたら読むよ 俺は萌えスレ読んでないし
播「送ってくぜ!乗りな!!」 八「すみませんいつも…」 絃「待て待て!!もう外は寒い。私のライダースーツを貸してあげよう。」 播「え 俺のジャケットかすけど…」 八「わたしもそれで…」 絃「それでは足が冷えてしまうだろう?好意は素直に受けておきなさい。」 八「…ハイ…」 絃「え〜と何処だったけな〜?」 八「あ あの播磨さんとは…どういう…」 絃「ん あいつはなんていってた?」 八「お 俺の絃子だと…」 絃「その通りだよ。まあペットみたいなものだ!」 八「ペットですか…」 絃「そうそう 君が気にする必要は無いよ…お あった!あった!」 絃「ピッタリだな…」 八「ありがとうございます。」 絃「そうそう 色々気になるかもしれんが、あいつは君のこと気にっている筈だから気にする必要は無いよ。」 八「そうですか…何でも知ってるんですね。」 絃「君には及ばないよ…」 八「えっそんなこと…ありません…」 絃「ホラいっておいであいつが待ってる…」 八「すみません 行って来ます…」 終り はぁ こういう馬鹿馬鹿しいの作っております。っ手言うか萌えスレにきてください。 本来の形としては萌えスレのネタを少しずつ拾ってSS氏が書くという昔の形がうれしいのですが…
suge-mukatuku kusoyarou bukkorosu matomona if ss kakeyo kusoyarou
バレンタインのSSネタが思い浮かばない。明日なのに…ま、過去スレに書いたからいいか。
so, a summer morning in 1983 my beloved mother always by my side hey, smile at me just like you always do in the sunlit morning your expression distorted mother's neck is choked as she hangs down from the heavens bye bye, mother with silent tears and deep pain the flower, unable to bear it, is dying I am alone Without a Face a gasping voice Without a Face a distorted voice so rape me until you're satisfied that I am yours, father but see, mother is looking down on us from up above My Sweet Mother smiling you smile so hard it seems your heart will burst open Deadly Sweet Mother in hatred I'll wait patiently, holding back my nausea while I'm raped now, a winter evening in 1992 my despised father always by my side hey, rape me again today just like you always do father's eyes wide open, burning into me I thrust that thing I hid deeply, strongly, into his neck bye bye, Father mother, naked, blooms in the snowy landscape crimson flowers, blooming, bloodstained I am alone My Sweet Mother smiling you smile so hard it seems your heart will burst open Deadly Sweet Mother in hatred the tears streaming down my cheeks dry up, as the season dries up My Sweet Mother smiling you smile so hard it seems your heart will burst open Deadly Sweet Mother I'm pregnant my child crying I'll hold back my nausea
私、日本人。
なぁ、何で雑談スレになってるの?
659 :
Classical名無しさん :05/02/13 16:50 ID:0URCZc5.
>>658 それは皮肉・・・なんだよな?
そうだと言ってくれ。
沢「播磨君、落としたわよ…!」 播「何だお嬢…何だ?チョコじゃねえか…俺しらねえよ。」 沢「でもあんたの名前書いてあるし…あんたのでしょ!!」 播「しらねぇって・・・」 沢「あんたのでしょ!!!」 播「ハイ…」 播「ったくよ名前書いてねーし誰だよ!!まあいいか」 八「播磨さんこれ…貰ってくれますか?」 播「ああ、ありがとって又チョコレートかよ」 八「またって…すみません…ご迷惑でしたか?」 播「いや…俺チョコレート大好きなんだよ!ありがとな!!」 八「よかったです…」 播「ってな事があってよ、他にも数人からチョコレートを渡されたんだが何かあんのか?絃子ー」 絃「馬鹿は気楽でいいな…今日は何日かしらんとは…」 播「今日は二月十四日だろ…あっ…」 絃「やっと気づいたか…ほれ…わ…」 播「天満ちゃんからもらってねーーーーーーーーーー!!!」 絃「話し訊けよ…」 終り
それはともかく、天満は播磨に渡すと思うんだよね。 彼女は播磨を妹の彼氏として凄く評価してるし。 義理だけど、播磨は狂喜乱舞することでしょう。
>播「天満ちゃんからもらってねーーーーーーーーーー!!!」 ワロタ >662 確かに
貰えるパターンは萌えスレにて 妹が本命チョコをあげるのに姉が渡すのは野暮と考えるのもありえるだろ まあ他にもバレンタイン自体を忘れるとか
烏丸の誕生日にケーキを作ってたので一番下はない。 買い物に付き合ってくれたお礼をプレゼントしたから真ん中もないと思うんだ。 だから何だというわけでもないけど、本人の名誉のために書いとく。
あぼーん
バレンタインデーSSラッシュの予感!
よし 誰もいなそうな今のうちに恐る恐る投下 こっちに投下するのって結構憧れだったり
「ま,こんなもんよね〜」 ふふ あいつどんな顔するかしら 喜ぶ? それとも困った顔する? この私からもらうのだから ちょっとは嬉しそうにしなさいよ
とある国の城内,エリー王女という美しいこの国のお姫様がいました しかし,いま国は戦争中でついに城内にまで敵が入りこんできてしいました 「愛理姫,はやくお逃げにならなければ」 この娘はおつきのミコ 「さあこちらです」 手招きするのはおつき2号アッキラ 「きゃーーー,敵がーーーー!」 勢いよく部屋に入ってきたのはおつきV3テンマチャン その後をどかどかと数人入りこんでくる その中心にはチビでブサイクで下品な敵国の王子 以前から私に求婚してきてる身の程知らずのバカ王子だ 「はっはっはー,エリー姫!あなたはこのヨシダヤーマの妻にしてやろう」 おつき達をなぎ払い私に手を伸ばしてきた 「グヘヘヘヘ」 「イヤーーーー!!」 悲鳴をあげ助けを求める お願い 助けて なぜかその瞬間あいつの姿が思い浮かんだ 「助けにまいりました!」 「え?」 漆黒に輝くサングラス もさもさと風になびくヒゲ キリンに乗った一人の騎士 兵士のくせに王女である私にタメ口を聞く無礼者 そして気になるヤツ もしかして ヒゲ 助けに来てくれたの・・・ 私のために・・・
「テンマチャーーーーーンっ!」 がばっ!! 「・・・・・」 ちゅんちゅんちゅん はーっとため息ひとつ 「・・・なんで〜」 枕に顔をうずめる愛理 そのせいで今彼女がどんな顔になっているのかわからないのが残念だ 今日も快晴 いつものように学校に向かうお嬢様 その鞄の中身はいつもと少し違うのだがそんなことは誰も知らない だけど なにやらご機嫌ナナメの様子 「なんで私じゃなくて天満なのよ〜」 少しだけプリプリしながら歩く愛理 普段は学園のアイドルのように学校中の男子から拝められているが 最近よくこういうふうに怒りゲージ満タンなときがある いつもは憧れの眼差しで目を向ける男子たちだが このときばっかりかは目が合わないように顔をそらす 以前こういう状態のときに声をかけた男子がこっぴどく罵られたことがあったから 「おっす沢近」 「おはよう愛理」
「あ〜〜,おはよ〜〜」 友達1号2号が声をかけてきた 「なんだ?投げやりなあいさつだな〜?」 「なにかあった?」 「べっつに〜,な〜んもないわよ・・・はぁ」 ため息をつく愛理に美琴がつっかかる 「それってなにかあるって言ってるのと同じだぞ〜?」 「だからなにもないって」 とそこへ 「誰かに何かをあげるとか?」 ビクゥッ しれっと晶が言う 「そっ,そんなじゃないわよっ!」 愛理はときどき晶は心が読めるのじゃないかと思うときあがある 「だって。誰だと思う?美琴」 「違うって言ってるでしょっ!」 「え〜〜?誰って,う〜んそんなのあいつくら・・・」 「わーーわーー言わなくいいっ!いいからっ!」 「はいはい」 「わかったわかった」 2人とも優しい顔で私の肩に手を置く 「安心しろって。誰も取ったりしないから。誰だかわかんねぇけどっ!」 「むしろ応援してるわ。誰だかわからないということにしとくわ」 違うって言ってるのに・・・ とぼとぼと歩く愛理の視界に1人の人物が入ってきた あっ? あれは! 目に入った瞬間ちょっとだけ鞄をつかむ手の力が強くなる
ああっ,もう 見てるとイライラする 文句のひとつでも言ってやろうかしら 愛理に少しだけ元気が戻った 「お,おはよう塚本」 えっ!? ギクシャクとあいさつする播磨 その相手とは 「あ,おはよう播磨くん!」 友達V3の塚本天満だった 「お,おはようございます播磨さん・・・」 ていうか八雲もいるんですけどねぇ どうやら今の播磨にはそんな余裕はないみたい 天満ちゃんからチョコ天満ちゃんからチョコ天満ちゃんからチョコ ありえない妄想で頭が一杯 そんなことはつゆ知らず呑気にあいさつを返す天満ちゃん それを受けて播磨は鼻の下を伸ばす
ブチッ 「今なんか切れなかっ・・・」 言いながら美琴が横を向いたら いるはずの愛理がいなくなっていた 「あ,あれ?」 「あそこよ」 「え?」 目標補足 タタタタタ タンッ 輝く金髪をなびかせて 彼女は 空を飛んだ ゴスッ 「ぐはっ」 お見事! 伝家の宝刀シャイニングウィザード! スタッと華麗な着地! 「ふんだっ!!」 「な,なんで・・・?」 バタッ
「ふんっ!」 ビシィッと播磨の顔になにやらかわいらしく包装された箱が叩きつけられる 「あんたにはそれで十分よっ!捨てたりなんかしたらただじゃおかないからね!」 鬼の形相 「え,愛理ちゃんどうしたの〜〜?」 「ほら,行くわよ天満。遅刻しちゃうでしょ」 「え?え〜〜っ?」 愛理にずるずると引っ張られて学校に向かう2人 「あ,あいつ,俺がなにしたっていうんだ?」 意識が消えゆく播磨に近づいてきた美琴と晶が 「「あんたが悪い」」 「意味わからん・・・」 ガクッ 「あ,あの,コレどうぞ・・・」 そっと八雲がひかえめに播磨の横にこれまたひかえめな包装された箱を置いていく 「た,食べてくれるとうれしいです,では・・・・・」 タタタタ さりげに播磨の戦果2個 それでもあわれ播磨と言うしかない 触れてはいけない怒りに触れたばっかりに不幸なことに(本人のせいじゃないのに) 本命からはもらえなかったし 誰かさん風に言うと ま,あんたにはお似合いよね 〜「ある日突然空を飛ぼう」〜S3から出張してみました fin
GJでごわす。やっぱ旗はいいねー モブ中心のバレンタインssを書いてたが 書いてる時にHDクラッシュして全てパーに……
乙です。 ちょっとツッコミどころがあったけど萌えたのでまぁいいや( ´∀`)
ツマンネ。
結構強引な展開な気がしたけどまっ萌えられたんでヨシ。
680 :
Classical名無しさん :05/02/14 18:13 ID:W/RxmmAs
>キリンに乗った一人の騎士 ワロス
2月14日 バレンタイン 今ここにバレンタインを駆け抜けた男の戦いが始まる…… AM8:30 学校 〜作戦〜 「(今日はバレンタインだ。俺は今日天満ちゃんからチョコを貰う! そのために俺がチョコ好き だとアピールしなくては……)」 「おっはよーー」 「(来た! 天満ちゃんだ! よしここで俺の作戦を開始だ。だがあからさまにアピールしては だめだ、俺は不良だからな。しかし、天満ちゃんは鈍い。そこで俺は考えた)」
AM9:00 〜1時間目国語〜 播磨、黙々と教科書を読みふける。 AM10:00 〜2時間目英語〜 播磨、黒板に書かれている事をノートに写す。先生と周りの生徒はその光景をみて驚愕する。 AM11:00 〜3時間目数学〜 播磨、黒板に書かれた問題を言われてもいないのに自ら解きに行く。 その行動にクラス中がざわめく。しかし、やはり解く事ができず帰ってくる。 PM12:00 〜4時間目古典〜 播磨、先生の話を理解しようと必死に聞くが理解できない。 愛理はそれをみて播磨じゃ解けない問題を播磨に解かせてようと先生を誘導。 播磨に恥をかかす。播磨、今度、愛理に仕返しを決意する。
PM13:00 昼休み 「(よしここまでは作戦通りだ。お嬢の行動は予想外だったが、だいたい順調だ。ここで 俺がキメ台詞を言えば完璧だ)」 「あーぁ。久しぶりに勉強したから疲れちまったぜ。頭を使うと甘い物がほしくなるなぁ〜 チョコとか。まあ金のない俺にはそんな物買えねーし屋上で休んでくるかなぁ〜」 「(よし。これは絶対天満ちゃんの耳に届いた! そして俺が屋上で待っていれば……)」 ――播磨脳内妄想中 「あの、播磨君。これチョコなんだけど貰ってくれない? それと私、前から好きだったの……」 「塚本…いや天満ちゃん俺もだぜ」 「播磨君!」 「天満ちゃん!」(播磨の脳内で抱き合う二人) 妄想終了―― 「(よし。これはイケル! おっと、こんな事してられん早く屋上に行かねば)」(播磨屋上へ)
PM13:05 教室 〜いつもの4人の会話〜 「今日の播磨君すっごく勉強してたね〜びっくりしちゃった」 「でもさっきの播磨君の言動で何が狙いかわかったけどね」 「えっ!! 晶ちゃん、播磨君の考えがわかるの?」 「ええ。天満わからないの」 「うん。全然」 「塚本、あのなぁ〜。少し頭を使えばわかるだろ?」 「えーー! 美コちゃんもわかるの!?」 「えーって何だ。私がわかっちゃ悪いのかい。つまり播磨は今日がバレンタインだから チョコがほしんだよ。そうだろ高野?」 「ええ。たぶんそうよ」 「そうか播磨君チョコがほしかったんだぁ。でも播磨君には八雲がいるから別にあんな事 しなくてもいいのに……」 「ふん。どうせヒゲの考えている事なんて、馬鹿な事にきまってるわ」
美琴と天満、別な会話に夢中 「いいの愛理?」 「何が?」 「彼の所に行かなくて」 「はぁ〜? な、何で私がヒゲの所にいかなきゃいけないのよ」 「私は彼とは言ったけど播磨君なんて一言も言ってないよ」 「!?」 しばし無言な二人
PM13:10 〜そのころ屋上では〜 「う〜さすがにさみーな。だがこれも天満ちゃんからチョコを貰うため」 ――播磨脳内妄想開始 「播磨君こんなに寒い中ずっと待っててくれたんだね」 「こんな寒さなんて事ないぜ。お前の顔を見たらすぐに吹っ飛んじまった」 「播磨君!」 「天満!」(播磨の脳内で再び抱き合う二人) 妄想完了―― 「YES! こいつはイケル! あとは天満ちゃんが来るのを待つだけだ……」
688 :
Classical名無しさん :05/02/14 19:48 ID:xpUqkxrU
10分後 「まだかな天満ちゃん。きっと恥ずかしいんだなぁ」 さらに10分後 「遅いな天満ちゃん。そうか、きっとおめかししてるんだなぁ」 さらにさらに5分後 「……ト、トイレだな……」 ――キーンコーンカーンコーン―― 「…………」 「なぜだ。なぜ来ない…………教室に戻ろう……」
天「播磨君…ハイ…いつも八雲がお世話になってるから…義理だけど…」 播「・・・あ・・・り・・・が・・・と・・・な・・・つ・・・か・・・も・・・と」 天「じゃあね…八雲泣かしたら許さないぞ!!」 播「ふふふ…やったぞ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!天満ちゃんからのチョコだーーーーー!!!ゆ・・・夢じゃない!!!正真正銘のチョコだーーーー!!!早速食うべし!!!」 ガリ 播「う うまい?ありえねー!!!物理的にありえない!!!いや確かに美味い。どういうことだ? もしや俺への愛の力で美味くなったのか…いや…そうだ そうに違いない!!!俺はなんて幸せ者なんだ!!!」 八「…どうしよう…姉さん私のチョコ持ってちゃった…播磨さんにどういえばいいんだろ…播磨さん…播磨さん…播磨さん…ゴメンなさい…………」 終り
しまったかぶった。ゴメンなさい
すみません。続けさせて頂きます
>う うまい?ありえねー!!!物理的にありえない!!! 今日はツボに入るセンテンスが多いw ついでに支援
PM13:40 教室 〜播磨戻ってみると〜 「(はぁ〜教室に戻ってみると、くそツマンネー授業に天満ちゃんは寝てましたとさ。こんな事 ならずっと教室にいればよかったぜ。もう勉強する気になれん)」 「(んっ? 机の中に何か入っているな? なんだ?)」 播磨机の中を漁る 「(こ、これは! この見事にラッピングされた箱はま、まさか!) チョコ!!」 「播磨君、チョコがどうかしたのか? そういえば今日はバレンタインだったな それで君はチョコがほしいんだな。誰かそこの狂犬にチョコを恵んでやってくれないか」 クラス中が必死に笑いを堪える 「(しまった今は絃子の授業だったのか!? っくそ、思わず声をだしちまったぜ しかもあんのヤロー、クラス中のいい笑いモンだぜ。文句の一つでも……)」 「ああ播磨君。今度私の授業を妨害したら……」 「……ハイ。もう2度としません」 「(しかし、そんな事より。このチョコは一体……!! これは天満ちゃんのに違いない! そうか机の中に入れたから屋上には来なかったって事か。やっぱり直接渡すのが恥ずかしいのか そこがカワイイぜ。さすが天満ちゃん)」(播磨、寝てる天満の方を見る) その播磨の方をみる金髪の少女が一人 「(ふん。少しは喜びなさいよね)」 (END)
一応終了しました。けれど、何かパットしない 終わり方だったんで、あとで違うラスト作って投下します
696 :
690 :05/02/14 19:58 ID:CNDjLaNg
ほんっとすみませんでした…orz
二月十四日。 平日。 なんでもない日――とはさすがに言えない。 しばらく前から、学校はおろかこの街中を、もしかしてしまえば日本中を覆っているような気さえする、そんな どこかお祭りめいた空気はいくらなんだって感じているし、それが今日を境に弾けた泡のように消えることだって わかってる。 ……それに。 それに、私だってその程度には『女の子』なのだ。思うところもいろいろとあるわけで―― 「……はあ」 一つ、溜息。 と。 「んー、朝からどうしたのかな? そーんなしょっぱい顔しちゃってさ」 背後からかけられた声の主は、私の一番騒がしい友人――嵯峨野だ。 「別になんでもないよ。って言うかさ、どうして後ろからそんなことわかるかな」 「わかるよそれくらい。アンタと私が何年つきあってるの思うのかな、つ・む・ぎ・ちゃん」 若干の皮肉を込めた言葉は、そんな語尾に音符でもついていそうな台詞にあっさりと切り替えされる。ついでに 振り向いてみれば、得意満面のその表情。 勝てない、と思う。 一見なにも考えていないようで、その実やっぱりなにも考えてないんじゃないか、そう思える部分もある彼女 だけれど、さすがと言うべきなのか、押さえるところはきっちり押さえている。今だって、本当に私の微妙な 空気の違いを感じ取っていたんだろうし、心配だってしてくれていたんだろう。 まあ、それが九割くらいの冗談でデコレートされている――むしろそっちが本音じゃないんだろうか――辺りが 彼女らしさではあるんだけど。 「そんなの忘れちゃったよ。ほら、授業が始まるから戻って戻って」 けれど、どうも私はなかなかそれをまっすぐ受け止められない。……照れくさいのだ、うん。だからそうやって 彼女にはご退場を願う。えーなにそれーひどーい、なんて声は重なるようにして響き始めたチャイムの音で聞こえ なかったことにして。 「忘れちゃうくらいずっと前から、だよ」 そして同じようにチャイムに隠して呟く。 私の一番騒がしい、そして愛すべき友人に。
さて。 その後ものらりくらりと彼女の追求――それがいつも以上にしつこいというかハイテンションだったのは、やっぱり 今日が今日だからだと思う――をかわした私は、なんとはなしに部室に来ていた。 別段やることもなし、じゃあどうしてここに来たかと言えば。 「独りになりたかった、のかな」 言葉に出して再確認。 天文一筋、なんて人はそうそうおらず、加えて部室に取り立てて面白いものがあるわけでもなし、常駐しているのは 私くらいのもの。校内にいれば『あの』空気にあてられてしまうし、まっすぐ家に帰ってしまうのもそれはそれで芸が ない。 芸がない。 自分の思考をトレースしてみて、なんだかなあ、と苦笑がもれる。芸がないもなにも、結局私はありそうもないこと に期待をしているだけなのだ。自分の足で歩き出さなきゃなにもはじまらない、そんなことは誰よりよく知っている つもりなのに、私は独りたそがれているし、今日という日のマジックアイテムは鞄の中で眠ったまま。 「いくじなし」 数ヶ月前、ここにはいない誰かに言った言葉を自分に向ける。まったく、その通りだ。自分がこんなに情けないなんて、 笑えない冗談。 「失礼しまーす」 そんなネガティブキャンペーン実施中の思考、それをひとまず断ち切ってくれたのは元気のいい挨拶だった。顔を出した のは、私顔負けにここにいりびたっているいつもの二人組だった。部員にならないか、と水を向けようかと思ったことも あったけれど、未だにそれは果たせずにいる。この二人はこのままでいいような気がするのだ、なんとなく。 ともあれ、そんなふうにしてやってきた二人の内、稲葉さんの方がやたら真剣な顔で迫ってくる。 ピンと来る。 嫌な予感。 「結城先輩、花井先輩のことなんですけど」 ――ビンゴ。 と言うかまあ、いろいろと考えてみれば、予想して然るべき事態だったような気もする。不覚だ。 「花井君のこと……って言われても、私に答えられるようなこと、あんまりないと思うんだけど」 「そうじゃなくって、今どこにいるか知りません?」 「どこってそんなの……あれ?」
彼のことだから、塚本さんを探してるんじゃ、とそこまで考えてからふと思い当たる。このおぼろげな記憶が確かなら、 彼女たちと塚本さんのクラスは同じだったような気がする。ならば待っていればいいんじゃないだろうか。 「そう、だったんですけど……」 「だった?」 珍しく困ったような表情の稲葉さん。おや、と思っていると横から合いの手が入る。 「実は、さっきもうウチのクラスに来たんです、花井先輩」 「だったらそのときに」 「来たは来たんですけど」 「ねえ」 顔を見合わせる二人。……なんとなくオチが読めた気がする。 「入って来るなり『八雲君はいるかね』って大声で訊いて」 「いませんって言ったら『ありがとう』ってすぐに出て行っちゃったんです」 「……ああ、そう」 そのものズバリで思った通り。彼らしいという他にない。情状酌量の余地があるとすれば、稲葉さんの想いに気がついて いるはずもないわけで、そう考えれば妥当な行動と思えないこともない。 ないのだが。 『間違ってない』が『正しい』と必ずしもイコールで結ばれないのが世の中なのだ。知らない、ということはときに残酷だ。 にしても。 やっぱり彼は彼なわけで、生真面目すぎる一面と、そのややもすると抜けた一面が不思議な具合に混ざり合っていて、 カッコいいんだかよくないんだか全然わからなくて、でもそんなヘンテコなところまで含めて、私は彼のことが―― 「あの、先輩?」 「え? え? あ、ごめん。うん」 ふと我に返れば、怪訝そうな顔が目の前に。うう、どんな顔してトリップしてたんだろうか、私。 「えっと……ごめん、どっちにしてもさすがにわからないよ、どこにいるかなんて」 そうですか、としゅんとしてしまった二人。なんとなく悪い気がして、先のおかしなテンションが残っていた私は、でもさ、 と余計なことを口走ってしまう。 「このあいだみたいに、話してたら彼の方からここに来てくれたりしてね」 「まさか」 ちらりと笑顔。よしよし。 「花井君――なんて呼んでみたら」
もしかして、と続くはずだった言葉は永遠にどこともしれない場所へ消えてしまう。 だって。 「呼んだかね?」 ……ああもう、どうしてこの人はこうなんだろうか。 理不尽としか言いようのない理不尽さで、花井春樹、という人はそこにいた。 「ちょうど前を通りかかったら、僕の名前が聞こえたような気がしたんだが……気のせいかね」 それだけで入ってくるんかい。 思い切り容赦なくツッコミたいところではあるけれど、前科はあるしなにより実際そういう人なので保留にしておく。 それよりも。 「うん、まあそうなんだけど……」 「なにか用でもあるのかと思ったが、違ったなら失礼するとしよう」 入ってきたときの勢いのまま、すぐさま出ていこうとする彼。稲葉さんの方を見れば、もじもじしているというか、とにかく 言い出せないままでおろおろとしている。あの、普段は天衣無縫といった感じの彼女が、だ。 それを見て、すっと気分が落ち着いた。 なんだ、と思った。 誰だってやっぱりどきどきするし、それにへこたれてちゃいけないんだ、と。 「えっとね、花井君」 だから。 私はまるでなんでもないようにして鞄からそれを取り出す。 「コレ、よかったらどうぞ」 「うん? っと、これは……いいのか? 僕がもらっても」 「もちろん。ねえ、稲葉さん」 「え? あ、せ、先輩、私もっ」 思い出したようにして、慌ててチョコを取り出す稲葉さん。なんだかいつにも増してかわいく見える。 「ああ、どうもありがとう。受け取らせてもらうよ。それで、用事の方は……?」 いやだからソレが用事なんだけどなあ、と思いながらも、言うだけ無駄なので、もういいよ、とだけにしておく。 「……? そうか、では失礼する」 嵐のようにやってきて、嵐のように去っていく。廊下からは、やくもくーん、という声。……これは聞かなかったことに。
「ふう、どうなることかと思ったけど……よかったね、稲葉さん」 「はい! ……でも先輩、なんで先輩まで? もしかして」 言外に込められた意味を察して、ないない、と手を振る。 まだ。 今は、まだ。 「たまたまだよ。だって彼がここに来るなんてわかるはずないでしょ?」 「そっか。そうですよね」 「でも先輩、このあいだのことといい、けっこうウンメイ感じちゃったりしません?」 ウンメイ。 なにやら特別めいたイントネーションをつけられたその単語に、思わず吹き出してしまう。 「こんなおかしな運命なんてないって。それに、運命だったら稲葉さんとライバルになっちゃうよ」 「む、そうですね。こんな身近に手強いライバルが」 交錯する視線。 沈黙。 そして三者三様の笑い声。 「冗談冗談」 「もう、先輩ってば」 「稲葉も稲葉だけどね」 笑いながら、それじゃありがとうございました、と出ていく二人。お礼を言われるようなことはしていないと思うけど、 感謝の気持ちはありがたく受け取っておく。悪い気はしない。 「運命、か」 その気配が完全になくなってから、呟いてみる。 なるほど確かに、虹の一件からして彼と私関係は偶然に彩られている。加えて文化祭を控えたあの日、そして今日と 三度偶然が重なるなら、それは運命と言って言えないこともない。 ただし。 コレが運命なら、それを与えてくれた誰かさんはずいぶんとイジワルだ。なにせ、彼には想い人がいて、おまけに完全 無欠、鉄壁の幼なじみまでいるのだ。勝算はとてつもなく低い。
「……でも」 そこで諦めちゃいけないんだ、きっと。 どんな偶然だって。 どんな運命だって。 立ち向かって変えていかないと。 動くための足があって。 伸ばすための手があって。 話すための口があって。 聞くための耳があって。 考えるための頭があって。 そしてなにより、『結城つむぎ』という私がいるんだから。 「がんばろう」 月並みだけど、それが一番確かな言葉だ。今日という日は終わるけれど、また明日から。必ず。 さて、その最後に。 今朝はイマイチ認めたくなかったことを認めておこうと思う。今ならそう思えるから。 今日という日は。 二月で。 十四日で。 平日で。 そして。 「バレンタインデー」 そうだ。 今日は、恋する女のコの日なのだ―― ――――――"Close to you" , slowly and certainly, closed.
終わりかな?グッジョブ。 花井もなんだかんだでもてるんだよなぁ。 つむぎの心情がよくあらわされてて読んでて面白かったです。 そういや、本編でバレンタインデーが来るのはいつ頃になるんだろう……w
間に合わなかった……
だけど投下
>>689 の続き
PM15:30 放課後 〜播磨の戦い〜 「(くそっ! なんかいつのまにか放課後になってるぜ。あぁ〜天満ちゃんが帰ってしまう 俺も早く追いかけなければ)」(播磨、席を立ち教室をでようとする) 「……おいお嬢。そこが邪魔で通れねーんだ。どいてくれ」 「ヒゲまさか、帰ろうなんて考えてないでしょうね」 「そうだよ。わりーのかよ」 「悪いわよ! あんた今日は掃除当番でしょ!」 「!!(わ〜す〜れ〜て〜た!!)」 「だからアンタは残って掃除よ」 「ふ…不良は掃除なんかしねーんだよ」 「何か言った」 「いえ、何も言ってません(あぁ〜天満ちゃんが去っていく)」 播磨泣く泣く掃除をする
PM15:45 ゴミ捨て場 播磨、強制的にゴミ捨てに行かされる。もちろん金髪の少女によって なぜかそこにはその金髪の少女、沢近愛理もついてくる。 「……(なんでゴミを捨てるだけなのにお嬢がついてくるんだ)」 「……ねえヒゲ。あんたチョコ欲しいんでしょ?」 「!? な、何を言いやがるんだ。こ、これだからお嬢様ってヤツは……」 「へっ? 欲しい訳じゃないの? 私はてっきり欲しいものだと思ってたのに……」 「(マズイ! ここで{いらない}なんて答えると、こいつは明日天満ちゃんに その事を言う決まってる。そしたら天満ちゃんは{播磨君ひどい昨日はあんなに喜んでたのに} って事になってしまう。仕方ないここは……)」 「いや、俺は貰えるもんなら(天満ちゃんのチョコが)欲しいぜ」 「ホントね? 欲しいのね? それじゃ仕方ないわね。ホラ、これあげるわよ。どうせ アンタなんかにあげる人なんていないだろうからね。いっとくけど義理よ義理」 「あの…えっと…これは何でしょうか沢近さん?」 「何って、チョコよチョコ。義理チョコよ。アンタが欲しいって言うからあげたのよ。あと 返品は受付ないわよ」(沢近、顔を真っ赤にしてここから走り去る) 「…………なんだったんだ?」(播磨ボーゼン)
PM15:50 教室 「やばい! もうこんな時間だ。早く天満ちゃんを追いかけないと。だが、もしかしたら、まだ 天満ちゃんは校内にいるかもしれない……」(播磨、頭を抱えて考え中) その時教室に花井春樹がやってきた。満面の笑みで。 「はっはっはっは。いや〜この世の春だ。生きててよかったぁ〜。んっ? なんだ 播磨じゃないかまだ残っていたのか。用がないなら早く帰ったほうがよいぞははははは」 「(なんだメガネのやつやけに陽気だな。まあ俺も、こんな教室に用なんてないからな とっとと天満ちゃんを探すか)」(播磨、教室を出て廊下を歩く) 播磨が廊下を歩いていると、男子生徒の話し声が…… 「おい聞いたかよ! 塚本が花井にチョコをあげたらしいぜ」 「(!? なんだってーーー!! あのメガネに天満ちゃんがチョコをあげただと!! 許せん! 天満ちゃんのチョコを貰うのはこの俺のみ!)」 播磨、急いで教室に戻る 花井がチョコらしき物を口に入れようとしている光景が目に飛び込み 「そのチョコちょっと待ったーーーーーーー!!!!」
「は、播磨! 一体何だというのだ?」 「貴様には、そのチョコは似合わん。それは俺が貰う!!!」 「何だと! いきなり現れてその台詞。いい度胸だな播磨」 「問答無用! 播拳蹴!!」 「っく。そっちがその気なら仕方が無い相手になってやる」
「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」 「ぬぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」 「オラオラオラオラァーー!!」 「ハッ! ハッ! ハァッ!」 「やはり俺達は」 「相容れない運命」 「ならば」 「この魂燃え尽きるまで」 《拳で語りあうのみ》 「播拳龍襲!!」 「百花虎撃!!」 ――天満ちゃん俺に力を!―― 「ぐはっ! ば、馬鹿なこの前まで互角だったはずなのに……」 「愛の力は俺の方が勝ってたようだなメガネ。さあそのチョコを渡して貰おうか」 「このチョコだけは、このチョコだけは。この八雲君から貰ったチョコだけは渡せん!」 「な、何だってメガネ。今なんて言った?」 「?? この八雲君のチョコは渡せんと言ったのだが?」 「(ま〜ち〜が〜え〜た!!)」
播磨、ボーゼンとしながら教室をでる。教室では花井が何か叫んでるが聞こえない 教室から出ると、そこには 「妹さん!?」 「あ…あの、今日バレンタインなんで、その、いつもお世話になってるから、このチョコを 姉さんと一緒に作ったんです。貰ってくれませんか?」 「(な、何! という事はこれは、天満ちゃんの手作りチョコって事か)妹さん! ありがたく貰っとくぜ!」 「あ、ありがとうございます」 播磨幸せの絶頂に。だが家に帰ってそのチョコを食べ不幸のどん底になるのは彼は知らない…… <バトル編END>
あと5分早く書き上げてれば… いやそれは言うまい あと>>702グッジョブ
>702 closeの使い方がなかなか >710 エロゲ風?
ウンコでも食って氏ね
S3とここのバレンタインSSでの沢近のチョコの渡し方がほとんど全部同じでwarota うーんしかし他に沢近らしい方法もないもんなぁ
ナカムラに拉致らせて地下室に監禁、鎖でふんじばった挙句に口に強制的に押し込む>沢近らしい
716 :
Classical名無しさん :05/02/15 02:47 ID:KC14lz16
沢近ばっかりじゃねーか、糞が! あの金髪糞女のどこがイイってんだ!?
一番書き易いからだろ。悪く言えば作者がラクだから。
S3の鉛筆バレンタインが(*´Д`)
ナカムラにはあげないのか?>沢近 なんかナカムラ×沢近は絃子×播磨のように妄想次第で広げられそうだな
使用人にあげるか?
沢近バレンタイン知らない畏れもあるな 流れ星も初耳だったようだし
沢「中村…はい…これ…!!」 中「お嬢様…これは何でございますか…」 沢「チョコレートよ…」 中「そういえば今日はバレンタインでしたね…一使用人に過ぎない私にチョコを下さるとは感激の極みでございます。」 沢「はぁ?なに寝ぼけてるの…あいつにあげるから送っといて…」 中「はあそういうわけでございますね。ところであいつと言いますと?」 沢「な・か・む・ら!」 中「かしこまりました…」 みんなの願いをかなえるとこんな展開にしかならんぞ
>>714 分校の第二お絵かき板での
No.1284、ココア渡す奴なんかは上手いなぁ〜って
思わされたよ。
>>722 そして再び金髪ツインになったナカムラが、播磨にチョコを渡すわけですな。
ん?
オレンジロード?
きまぐれオレンジロードっていう80年後半のラブコメ漫画だな。 喫茶店のココア=ホットチョコレートとしてあげた話。 でもあれはたしかココアは主人公にしか飲ませなかったオチだったはず。 鮎川まどかっていうヒロインがいるんだがな。外見的には刑部絃子先生に似てていい感じだね
鮎川はいい なんつーかツンデレの王道を行ってる気がする
「八雲くーーん!僕にチョコをくれたまえ!さあ!心の準備は出来ているよ!」 「花井先輩…、ウザイです(ニコリ)。二度と近寄らないでください。」 (これでよし…、と) 「ま、待て。僕のヤクモンに化けて、僕達の仲を裂こうとしているようだが、 そうはいかんぞ!」 「(誰があなたのよ…)そ、そんな。ひどいです花井先輩。私が偽者だって いうんですか。」 「ふ、これ以上シラを切るのならばしょうがない。君の犯した重大なミスを 教えてあげよう。」 (ち、いったいなにが…) 「それは!ヤクモンの体が!お前よりもはるかに豊満だということだぁぁぁ!!! お前のその貧相な胸でヤクモンを騙るなど千年早いわ! 出直してきたまえ!」
ぷちっ シュルッ ニコッ 「む、カツラか、やはり高野!どうやらどうしても僕の邪魔したいようだ…、 え、何を笑って…、いや、あの、ちょっ、先程はゴメ…、アァアアアァァ! !!!!!!…。」 高野スマイル それは晶の感情がよほど昂ぶったときのみにしか出ない しかし、それを見たものは必ず 死ぬ!
ね〜ハリオ ハリオって暖かいね 本当に暖かいよ でも足りないよ だからハリオに埋めてほしいんだよ ハリオじゃなきゃ駄目なんだよ だから触って 強く 優しく 私の心にね fin
冷たすぎる心 それは 何処までも深 く 何処までも冷たく 凍てついている その心は 触れる物全てを 真っ赤な太陽の 様に全てを焼き尽くす a heart too cold that is to where, deeply to where, coldly frozen, about that heart feels all things like a deep red sun burns and consumes everything fin
kill YOU
バレンタインが過ぎたら過疎化…、救世主求む!
736 :
Classical名無しさん :05/02/17 02:14 ID:UH.EG8jU
「人殺しはよくない、などと陳腐なことは言わない」(BY鎌田哲哉)
八雲「刑部先生って……播磨さんとどういうご関係なんでしょうか?」 播磨「ん、弦子?」 天満「弦子!?」 美琴「弦子っ!?」 愛理「弦子っっっ!?」 今鳥「弦子!!」 播磨「ハモハモ四重奏。じょん♪」 愛理「ど、どうしてあんなすごい人があんたごときハゲ駄馬に呼び捨てにされてんのよ!」 播磨「言葉にオブラートかけないのも限度ってものがあるだろう」 天満「播磨君播磨君、疑問質問」 播磨「はい、天満ちゃん」 天満「天満ちゃんです。あのう、もしかして刑部先生と播磨君っておつきあいしてる?」 愛理「ダメ! そんなの絶対ダメ!」 美琴「ひええ〜、美女と野獣〜!」 今鳥「……おそろしい……世の中どうかしてる……播磨みたいな○○○に彼女が! しかも刑部先生のようなDのクールビューティーだなんて!」 播磨「……おまえ伏せてれば何口走ってもいいとか思ってないか?」 天満「で、どうなの?」 播磨「……別につきあってはないよ。 弦子はー、俺のイトコ♪」 八雲「ふう……」 天満「ははは播磨くーんっ、八雲が卒倒しちゃったよー!」 今鳥「嘘だー! 嘘だと言ってよ西元ーっ!」 晶「……あの、今鳥君。誤解だと思うから、そんな海に向かってエロソムリエに祈らなくとも……」 愛理「あ、あの凛々しいおさかべ先生が……こんな、こんな……ヒゲに汚されてるだなんて……いたい……頭が痛い……」 播磨「オイッチニッ、サンシッ! ニーニッ! サンシッ!」 愛理「っさいっ!踊るのやめなさいよ!」 晶「……因果なのかな、これって」 八雲「ぶくぶく」 天満「ははは播磨くーん! 八雲が泡をーっ! 泡をーっ!!」
播磨「にしても今鳥よ」 今鳥「なにさ」 播磨「俺はずっと気になっていたのだが」 今鳥「うむ?」 播磨「これは花井ではないのか?」 今鳥「……うーむ。最初の騒ぎで、誰かに踏まれたな」 播磨「生きてはいる」 今鳥「こいつはそう簡単には死なないって」 播磨「一人足りないと思った」
>>737-738 何かと思ったらC†Cか。
えーと太一:播磨、曜子:弦子、冬子:沢近、みみみ先輩:周防、ミキミキ:天満、霧ちん:八雲、友貴:今鳥、ラバ:花井か。
冬子と沢近・ミキミキと天満は割と合ってると思うが、太一→播磨はねーだろ。
奴はどっちかっつーと今鳥っぽいような気がする。
部長は周防じゃなくて晶だったわな。 よく見てなかった…orz
奈良に関する扱いについて
2005年2月17日 17:29:49 六商健一
最近、このサイトで奈良の扱いがひどすぎるという噂を聞いております。
そのことは管理人氏もご存知の通りだと思います。Web拍手で奈良のことを
送っても無視されているようですね。またこの掲示板でも奈良のことが含まれて
いれば即効削除というスタンスを取っているみたいですね。なぜなんですか?
荒らしでもない普通の内容でも『奈良』という単語が含まれていれば削除対象
なのですか?これは不当な差別であると考えます。奈良が好きなスクランの
読者、ファンを大きく冒涜していると思います。仮にもサイトの管理者であれば
特定のキャラクタを差別するような愚かな行動は控えられたほうがいいのでは
ないのでしょうか?自分の書いていることは常識的であると考えますが、どうせ、
これもさっさと削除するんでしょうね。そんなことをして自分が恥ずかしくないの
でしょうか?このことをよく考えていただきたく思います。
自分はこのことについて管理人氏と真剣に討論したく次のスレを立てました。
よろしければ、そこで互いの納得がいくまで決着がつくまで話し合いましょう。
花井VS播磨みたいに。管理人氏が逃げるような卑怯な人間ではないということを
信じております。
http://www.megabbs.com/cgi-bin/readres.cgi?bo=clock&vi=1108626647
旗やおにぎりSSでは簡単に播磨が心変わりしちゃったりしてるわけだし 天満が播磨に心変わりするSSだって大御所の方がテンプレ作ってくれたらブームになるんじゃないだろうかとふと思った
確かにもう鉛筆とか晶×播磨とかまでやり尽くしちゃったからな 今からネタを掘り起こす余地がまだ一番残ってそうなのが実は王道かもしれん
>>743 王道だけじゃなく全ての派閥の原点は実は原石の宝庫であったりするんだが…
八雲・お姉さん・絃子が播磨を取り合う話を誰かが書くと思ってたが そうでもないのな 黒歴史扱いか?
過去に結構あるし。 まあまったり待とうや
なあ…、絃子×播磨って需要ある?本気で書こうかと思ってるんだが。 最近のマガジン見てたら、絃子は播磨に対して恋愛感情なんぞ全く持ってない事を 改めて認識させられて辛い。
>>747 播磨×絃子はあくまで妄想。
書いたならここにのせてね
妄想だって良いじゃないか 超姉だもの みつを
750 :
747 :05/02/18 02:19 ID:LwkLWRWA
…わかった、努力してみる。大量の補完、及び補正が必要そうだが。
なんか騙されてるみたいなんだ 明日、朝起きたら何もかも普通に戻ってて こんな意味のないカキコも抹消されてるんじゃないかって そうだな、今で言う悲劇 ドーハでのことよりも、そんなものが笑い話になるくらいに
職安生きたい
絃子×播磨は過去に結構あるぞ。 2〜30行ほどの超短編も入れると、数だけなら一番多いかもしれん。 去年の夏から秋にかけてがラッシュだったな。 オレもここを覗くようになってから、絃子×播磨がスクランのデフォカップルの ような気がして仕方なくなってる・・・・・ 本編で絃子さんが播磨にそっけないと、なんかせつない。 と言うワケで、絃子×播磨待ってます。
別に妄想じゃないしな 現に俺はそのためだけにスクラン読んでるし
奈良に関する扱いについて
2005年2月17日 17:29:49 六商健一
最近、このサイトで奈良の扱いがひどすぎるという噂を聞いております。
そのことは管理人氏もご存知の通りだと思います。Web拍手で奈良のことを
送っても無視されているようですね。またこの掲示板でも奈良のことが含まれて
いれば即効削除というスタンスを取っているみたいですね。なぜなんですか?
荒らしでもない普通の内容でも『奈良』という単語が含まれていれば削除対象
なのですか?これは不当な差別であると考えます。奈良が好きなスクランの
読者、ファンを大きく冒涜していると思います。仮にもサイトの管理者であれば
特定のキャラクタを差別するような愚かな行動は控えられたほうがいいのでは
ないのでしょうか?自分の書いていることは常識的であると考えますが、どうせ、
これもさっさと削除するんでしょうね。そんなことをして自分が恥ずかしくないの
でしょうか?このことをよく考えていただきたく思います。
自分はこのことについて管理人氏と真剣に討論したく次のスレを立てました。
よろしければ、そこで互いの納得がいくまで決着がつくまで話し合いましょう。
花井VS播磨みたいに。管理人氏が逃げるような卑怯な人間ではないということを
信じております。
http://www.megabbs.com/cgi-bin/readres.cgi?bo=clock&vi=1108626647
奈良に関する扱いについて
2005年2月17日 18:59:44 六商健一
なぜ、先程の以下の書き込みを削除されたのでしょうか?管理人さんがそんな卑怯な人間だとは思いませんでした。人間としての誇りを持っているのなら逃げずに堂々と立ち向かってください。お願いします。
奈良に関する扱いについて
2005年2月17日 17:29:49 六商健一
最近、このサイトで奈良の扱いがひどすぎるという噂を聞いております。
そのことは管理人氏もご存知の通りだと思います。Web拍手で奈良のことを
送っても無視されているようですね。またこの掲示板でも奈良のことが含まれて
いれば即効削除というスタンスを取っているみたいですね。なぜなんですか?
荒らしでもない普通の内容でも『奈良』という単語が含まれていれば削除対象
なのですか?これは不当な差別であると考えます。奈良が好きなスクランの
読者、ファンを大きく冒涜していると思います。仮にもサイトの管理者であれば
特定のキャラクタを差別するような愚かな行動は控えられたほうがいいのでは
ないのでしょうか?自分の書いていることは常識的であると考えますが、どうせ、
これもさっさと削除するんでしょうね。そんなことをして自分が恥ずかしくないの
でしょうか?このことをよく考えていただきたく思います。
自分はこのことについて管理人氏と真剣に討論したく次のスレを立てました。
よろしければ、そこで互いの納得がいくまで決着がつくまで話し合いましょう。
花井VS播磨みたいに。管理人氏が逃げるような卑怯な人間ではないということを
信じております。
http://www.megabbs.com/cgi-bin/readres.cgi?bo=clock&vi=1108626647
…にもかかわらずおにぎりが未だに妄想だとか言われてるのは…… 確かに八雲→播磨はまだ確定事項とは言い切れないけれども 本編の描写を曲解すれば確定そのものじゃないのかと。
まあそんな話は本スレですれば良いしここでは大人しくSSを待つことにしよう。
先日に奈良のスレを立てた張本人です。無断で立ててしまい、本当に申し訳ありません でした。深くお詫び申し上げます。 ですが、こちらの方からもご意見として申し上げたいことがあります。どうせ、これも軽く あしらわれた後に削除されるでしょうが…。 こさてんさんのNo27に対するコメントはやや失礼な表現を含んでいると思うんですが、 どうでしょうか。奈良のことを”下っ端君”呼ばわりした上に”俺”という一人称。どうも馬鹿に しているかのように思うんですが。今、某サイトの管理人さんが”俺”という一人称で物議を 醸していることはこさてんさんもご存知だと思うのですが…。 本スレでは確かに六商氏をはじめとする奈良厨の影響で奈良が酷い扱いを受けている ことは事実ですが、こさてんさんまで一緒になって卑下することはないと思うんですが。 このあたり、どう思われますでしょうか。 確かにこっちも無断でいきなりスレを立ててしまったことは悪く思っております。 本当にすいませんでした。 こちらが大人の対応をしていますので、こさてんさんもそれ相応の態度でコメントを 返していただけるとありがたいです。 それでは失礼いたします。
鯖ゲーは何故絃子さんが介入したのか、それは播磨観察のためという理由が少なからずあると思われます。それは、漫画編の出来事が関係しております。絃子さん逃走後、絃子さんはほとんど出ておりません。スルーとか放置とか言われましたが・・・ そこで我々はこう考えました。絃子さんは直接聞く事も、隠れて見ることもできなかったので止む終えず鯖げーの観察に走ったのだと 理由として一つは、絃子さんは友人が以前自分に内緒で彼氏がいたこと、更にペットまでもが同じことをしてくれたこと、そのことでかなりの人間不信に係り聞けなかったのだろうと考えられます。 もう一つは前回隠れて聞いていた現場を見られているので二度目はできなかったのだと・・・ これらの要因で絃子さんは鯖げーを見ることしかできなかったのだと思われます これが前回の結論でしたが…今回のことでさらにパワーアップしました。 絃子さんがなぜ茶道部喫茶にいたかもこの上の理論で説明できます。前回のサバゲーで播磨を監視したので、今度は八雲を監視に来たのだと…あのヤル気のなさも納得できると思います。 姉ヶ崎先生も恐らく播磨と噂のある八雲を見に来たのでしょう。 なぜ姉ヶ崎先生が播磨と絡んでいるのに絃子さんがノーリアクションなのか… 絃子さんは出来るだけ学校では播磨と絡もうとしていない。これは、本編でも書かれているので問題無しですね。 そして妄想の度合いが濃くなりますが…アレでリアクションをしているというのはどうでしょうか…? 以前のコクコクを覚えているでしょうか…あの要領でリアクションしてるとしたら? 説明は必要ないですね… こんかいので嘆いている超姉諸君…心眼が足りん
毎度毎度妄想すみません…
No.33 疑問 こさてん様、自分は確かにNo.23を書いた者ですが、24、28、29、31は自分の書き込みでは ありませんし、したらばの方にもスレを立てたりレスをした覚えはありません。リモートホストを 見て頂ければ分かると思います。いきなり荒らしの主犯と同一人物にされているのが心外です。 というより複数いるであろう六商氏を騙っている人物を一人しかいないような言い方をするのは 問題があると思いますが。下っ端君という呼び方は彼を貶めているようで好きになれません。 紅茶花伝さんを御覧なさい。彼は自分のしたらばに奈良のスレを立てられてもそれを削除したり 規制したりするような心の狭いことはされていませんね。こさてん様も彼を見習うべきではないのでしょうか? それに一人称がまた俺に戻っていますよ。 2/18(Fri) 17:40
正直その程度は自然に読み取れたが。
じゃあこれでネタ書いてもOKダニ
「先輩――コレ、もらって下さい!」 目の前に立つ少女は頬を赤く染め、おまけに瞳はうるんでさえいる。ちらとその後ろをうかがえば、手を取り合って こちらを心配そうに見つめている友人らしき数人の生徒。 ――断れるわけないじゃないか。 内心で、今日何度目になるかという溜息をついて。 「ありがとう」 笑顔でそう言って、『彼女』はそれを受け取った。 次の瞬間。 「ありがとうございますっ!」 「よかったね」 「おめでとっ」 一目散に駆けていき、廊下の反対側まで行って感無量といった様子で抱き合う少女たち。 「いよっ! モテるヤツぁつらいねっ!」 「おいおい、今年は記録更新か?」 そして、彼女の後方ではクラスメイトからのそんなヤジが飛びかう。 「モテないヤツがひがむんじゃないよ、まったく」 苦笑いのような表情で、『彼女』――刑部絃子はそう言った。 「しっかし、実際どんだけもらってんだよ」 「二桁はカタいよな」 「甘いって。オレの集計によるとだな既に20は軽くオーバーしてるぜ」 「なにぃっ!?」 「しょうがないよ、刑部さんキレイだもん」 「だってお前さ、刑部はオンナだぞ? オレらの立場ってもんがねぇじゃねーか」 「んー、でも私だって誰かにあげるんだったらアンタたちより刑部さんだけど」 「なっ! ちょっ、待て。オレとお前ってつきあってんじゃなかったのかよ!?」 「……あれ? そうだっけ」 「――ちくしょぉぉぉぉぉ」 「あーあ、行っちゃったよ」 「もう、あとでちゃんとフォローしときなよ」 「だーいじょうぶ。ちゃんとアイツの分は特別に用意してあるから、ね」
一同どっと笑い。 馬鹿騒ぎ、そう表現する他ないような喧騒の中心で、机に腰掛けて足を組んでいた絃子も、また笑っていた。 卒業を間近に控えた、高校三年のバレンタイン。進路が決まっている者もいれば、まだまだこれからだという者もいる。 しかし、そんなことは関係ないとでもいうように、彼ら彼女らは皆笑っている。 もっと気を引き締めろ、という意見がある。けれど、これで別にかまわない、と絃子は思う。張りつめすぎた糸は限界が 見えにくく、それが見えたときには大抵もう遅い。一度たるませてやる、それくらいでちょうどいいのだ、と。 それに、その程度のことは理解している連中なのだ、皆。だからこそ、今日この日に欠席の一つもなく全員が教室に集い、 騒々しい馬鹿騒ぎを繰り広げている。 こんなのも悪くない、と。この場にいる者すべてが、もちろん絃子も含めてそう思っている。 「ところでさ、刑部って誰かに渡したことあんの?」 そんな騒ぎの中、話の水を向けられる絃子。返事は、ないな、という即答。やっぱり刑部さんのお眼鏡にかなう人なんて、 そうそういないよね、などという声も聞こえる。 が。 「――だったらその最初の一個、俺にくれないか?」 先の問を放った彼は、真剣な表情で言葉を重ねる。その様子に、一転辺りは水を打ったように静かになる。それにならう ようにして、絃子も居住まいを直す。 「君に、か」 「ああ」 一呼吸置いて。 「すまない」 絃子は頭を下げた。 「別に嫌いだというわけじゃない。だからといって、つきあいたいという気持ちもない」 この状況で真剣に告白してきた相手。だからこそ、彼女の方も真剣に言葉を返す。 「そんな状態で渡したりしたら失礼だろう? 義理、というのもあまり好きじゃないしな、私は」 絃子が同性から受け取るチョコレートは、往々にしてその『渡す』という行為で目的を達している類のものだ。そこに あるのは、どこかゲームやレクリエーションにも似た『遊び』。だからこそ彼女は、いわば『義理』とも言えるそれらを 受け取るのだ。もちろん、ごくごくまれにその中に本気と書いてマジと読むようなものも混ざっていたりで、その辺りに 関しては懇切丁寧、お断りをしていたりもするのだが。
「それに、残念なことに私は今、チョコを持っていないしね」 硬くなった雰囲気を和らげるように、最後にそう付け加える。受けるように、そっか、と彼も表情を崩す。 「んじゃしょうがねぇよな。わりぃ、こんなときに」 「ったく、抜け駆けなんてずりぃぞ」 「私、どきどきしちゃった」 そして、また場が元の空気を取り戻す。実はオレも、私も、えとせとらえとせとら。重なり合うようにして十重二十重の 笑い声。馬鹿騒ぎだ。 そんな喧騒が好きだと。 笑顔で絃子は思う。 「チョコレート、か」 帰り道、提げた鞄にその重みを感じながら歩く絃子。いつか自分も誰かにあげる日がくるんだろうか、そう考える。常識的に 判断すればそれが妥当なところになるが、今の彼女にはそれがまだ思い描けない。 頬を染め、目をうるませてチョコを渡そうとする自分。 「……冗談」 あまりにあまりな想像だったため、すぐにそれを振り払う。少なくとも、彼女たちのようにはなれない、と思う。間違っても 『女のコ』ってガラじゃないしなあ、投げやり気味に呟いたとき、たまたまそれが目に入った。 ワゴンセール、時期を逃して一山いくらで売られているチョコレート。どことなく物寂しい。 「すいません、一つもらえますか」 だからというわけでもないのだが、絃子はそれに手を伸ばしていた。一つといわずもっとどう、という冗談めかした売り子の 声に、苦笑いしつつ、けっこうです、と釣りのでない金額を手渡す。しょうがない、と小さく肩をすくめつつ、それでも笑顔で ありがとうございましたと頭を下げるその姿に、どこか晴れやかな気持ちになり、その場を離れようとする。 「あれ、絃子先輩」 そこにかけられる声があった。意外、という響きが込められたその言葉に、見られたのかと頭をかく絃子。 「やあ、葉子。……一応断っておくけどね、これに深い意味はないよ」 何故か言い訳じみてしまうことに、内心で自問自答。 深い意味はない、じゃあこれをどうするんだろう。 ただ食べるだけなら、それこそ山のようにある。別段今更一つ増えたところで変わりはないが―― 「ああ、そうだ」 そこでふと思いつく。
なにも恋愛感情にこだわることはない。身内に渡したり、友人に渡したり、親愛の情を込めたそれもあるじゃないか、と。 そして今、手元にはラッピングされたチョコレートがあって、目の前には懇意になっている友人がいる。 ならば。 「よかったらもらってくれないか。君にはいろいろと世話になっているし」 思いつきだし、風情もなにもなくて悪いんだけど。 そう口にすると。 「……いいんですか?」 心底驚いた、という顔がある。なんだかそれがおかしくなってしまって、君が望むなら、と大仰に答えてみる。 「それじゃ、お言葉に甘えて。ありがとうございます」 そして葉子はふわりと笑って―― ――さて、時は現在。 二月十四日その日、夕暮れの街を連れ立って歩くのは、やはりあの二人。どこか上の空の様子の絃子に、声をかける葉子。 「どうしたんですか、さっきからなんだか返事が上の空でしたけど」 「ああ、ちょっと昔のことをね。覚えてるかな、初めて君にチョコを渡したときのこと」 あのときですか、と葉子もそれを思い出し、微笑む。 「お返ししなきゃ、ってすぐに買ったんですよね、私。それも同じものを」 「そう、で何故だか次の日には学校中の噂になってた」 なんなんだろうね、あれは。ぼやいてみせた絃子に、絃子さんは人気者でしたから、と葉子。 「刑部絃子は誰にもチョコを渡さない、なんて評判でしたし。もらった私が言うのもなんですけど、驚きました」 「それもなあ……」 少々複雑な表情になる絃子。しばらくそれで大騒ぎだった、と追想を続ける。 「ほんと、馬鹿騒ぎばかりで――でも楽しかった」 「そうですね」 頷いたあとで、戻りたいですか、葉子はそう問いかける。
「戻りたくないと言ったら嘘になるが、」 絃子の答。 「やはり遠慮しておこうかな。あの頃は楽しかったが、今だって十分楽しいし、ね。だろう?」 「ええ、そうですね」 笑いあう二人、その足が止まる。そこにあるのはあの日と同じ光景、売れ残りのチョコレートの山。 「一つもらえるかな」 「私も同じものを」 そうやって手にしたそれを。 「それじゃ絃子さん、どうぞ」 「ありがとう、葉子。じゃあ私も」 「はい、どうもありがとうございます」 ただ同じものを交換するだけ、そんなささやかなバレンタイン。 けれど。 この笑顔が見られるなら。 それも悪くない、と絃子は思うのだ。
終わり?
タイトルの変化にワロタ
タイトルが柱風なんだな。新しい手法な気がする
☆ チン マチクタビレタ〜 マチクタビレタ〜 ☆ チン 〃 ∧_∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ヽ ___\(\・∀・) < アクアタン更新まだ〜? \_/⊂ ⊂_ ) \________ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ /| | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| |
>>760 加えていうなら、
最後のページで播磨がかなり焦っていましたよね。
「はやく2−Cに戻り報告をせねばならぬが
姉ヶ崎先生には恩があるので誘惑をむげに断れない・・・」
にしては焦燥しすぎです。つまり彼は・・・
「やべえ、絃子に見られたよ・・・家に帰ったら・・・襲われる」
とか考 え て い る ん で す よ
ドラえもん 美琴 のび太 播磨 しずか 八雲 ジャイアン 沢近 スネ夫 高野 バギー 花井(爆) のび太のママ 絃子 播磨「今度、妹さん達と海に行こうと思うんだが」 絃子「拳児君、自分の成績を理解しているのか?最低でも夏休みの宿題を終わらせろ。 でなければ認めない」 播磨「わ、わかったよ!やればいいんだろ!」 必死に頑張った。もし行けないなんて事になったらどうなるか、考えるだけでも恐ろしい。 みんなの助けを借りながらもなんとか終わらせる。だが… 播磨「お…終わったぞ。見ろ!どうだ!」 絃子「ふむ…。まあ、君にしては頑張ったと言っておこう。旅行の件については許可してやろう」 播磨「おっしゃあーっ!俺は助かった…助かったんだ…!!」 喜びを噛み締める播磨。ふと気付くと絃子がいない 播磨「ありゃ?絃子のやつどこいったんだ?…ま、いっか、それより準備だ準備!」 自室に戻ろうとする播磨。しかしそこで絃子が姿を現す。 播磨「おう絃子…って、な、なんだよそのカッコウわ!?」 絃子がいた。…水着姿で。ビキニ。黒。何と言うか…キワドイ。色々。 絃子「海に行くんだ…水着は当然だろう?」
「拳児君、葉子が絵のモデルになって欲しいそうだ。バイト代も入る。引き受けたまえ」 「え……確か、脱がなきゃならねえんだよな…」 「芸術だよ拳児君。別に赤の他人に晒すわけでもないし、大丈夫だよ。」 「でもなあ」 「塚本君の誕生日プレゼントを買うお金すらないんだろう?次の日曜美術室だ。忘れるなよ」 「げっ絃子…何でそれを…わーったよ。引き受けるからよろしくって伝えといてくれ」 「よしよし。あ、失礼のないようちゃんと清潔にしてから来るんだぞ」 〜〜当日〜〜 「ごめんね、拳児君。せっかくの日曜なのにつき合わせちゃって。寒くない?」 「いや、いーっすよ。……ま、恥ずかしいけど。…(ぬ、布一枚はやっぱ緊張すんなあ)」
「さて拳児君、しっかりやるんだよ。それじゃ私はこれで…」 「先輩、何言ってるんです?早く準備してくださいよ」 「「……は!?」」 「だから、先輩も早く脱いでください。拳児君の隣に寄り添って座ってくださいね」 「ちょ、ちょっと待て葉子!一体何の話だ。私もモデルになるのか?聞いてないぞ!」 「い、絃子と一緒なんて聞いてねえぞ!やっぱ俺この件…」 「(ボソボソ…先輩、芸術なんでしょう?赤の他人でもないでしょう?大丈夫って言ってましたよね?)」 「な、何でそれを…ま、まさか盗ちょ…」 「(ボソボソ…ねえ拳児君、お誕生日プレゼント買えなくていいのかな〜?)」 「〜〜〜〜〜〜〜ッ」 「だめですよ〜もっと寄り添って手を握ってくださいね〜 むー、ちゃんと見つめ合ってくださいよ〜」
「パパは出番無しか・・・」 ___, - 、 /_____) . | | / ヽ || |_| ┃ ┃ || (/ ⊂⊃ ヽ) /  ̄ ̄ ̄ \ ! \_/ ! ( ( (ヽ ヽ ,\ _____ /、 | −、ヽ\ ! ゝ/  ̄ ̄ ̄ \ /. \/ ̄\/ .\ |・ |─ |__ / / _____ヽ | | _┌l⊂⊃l | | ┌ - ′ ) / | | / ─ 、−、! | | / ∋ |__| | | ヽ / ヽ < |__|─ | /|ヽ | | /`, ──── 、 | | ` ─┐ h ̄ ( ` ─ o−i ヽ / \ .ノ_ .j ̄ ̄ | ヽ、 ┬─┬ノ / ̄ ./ ヽ- 、\ /  ̄ ヽ\ // /ヽ─| | ♯| / i | ..) ) \ i ./ |\\ | | / `i'lノ))┘/ , ─│ !-l⊂⊃l┐__ヽ__/\ / | | | | | | ̄| / /| / ( (... .ヽ / |____|∈ __./ .| | | |_|/ヽ、_/ ./ ` ─ /\ /ヽ  ̄ \-──| \|_| | | |───/____i l=======l |_____ __\ |\ | | |/ ヽ── |______\ l二|^|二二|^|二l 丿______ |_丿 \| l ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | | | |. | | | | | | | |  ̄ ̄ ̄ l | ̄| ̄ ̄ ̄ ̄.| |────| |. | | | | | |.──────| | ̄ ̄ ̄| ̄| 「僕なんか不良の役だよ」 「僕はいつから♀でDに・・・」 「この歳で黒ビキニは冒険ね…ポ//」
縁故射撃……… というか寝ちゃった?
S3のパクリ
ドラえもん ヤクもん 播磨と天満を結婚させるため未来からやってくるが、最近では任務そのものに不満を感じている。 「私も見て下さい…」 のび太 播磨 天満との結婚を夢見てアプローチを繰り返すも不発続き。客観的に見ると非常にオイシイ立場なのに気付かない。 ちなみに美琴を嫌ってるわけではない。 しずか 天満 烏丸に想いを寄せるお気楽極楽天然少女。播磨はいいお友達ぐらいにしか思っていない。哀れ、播磨。 ジャイアン 沢近 播磨をイジめる事に至上の悦びを感じている。だがその行為に隠された感情が愛情である事は周知の事実。 スネ夫 高野 一見、沢近の忠実な参謀…を演じているが、彼女に付き従っているのは播磨に会える確立がそれだけ高くなるから。 実は実家がお金持ちだったりする。 出来杉 烏丸 万能の天才。華麗(カレー)の男と人は呼ぶ。
のび太の父 葉子 一緒に住んでくれなければ死んでやる、と絃子の家に来てそのまま住み着いている。そこにさらに転がり込んできた 播磨を当初は快く思っていなかったが…。 のび太の母 絃子 播磨のいとこ、保護者。貧困に喘いでいた播磨が転がり込んできた時、小さくガッツポーズをしたのは彼女だけの秘密。 「拳児君のものは私のもの。拳児君もわたしのモノ」 近所の猫 伊織 八雲の良き相談相手…というより愚痴の聞き役。ヤクもん「播磨さんたら天満さんに夢中で…」伊織「そ…そうなの…」 ジャイ子 美琴 沢近の(義理の)妹。播磨の本来の結婚相手。ヤクもんが持って来た写真には、 大勢の子供に囲まれた幸せそうな夫婦の姿があったそうな。 ノンちゃん 姉ヶ崎 小さい頃親の都合で泣く泣く播磨と別れた。諦めかけていたが、大人になって矢神に帰ってきた時に播磨と再び出会い 情熱が甦る。「矢神よ!私は帰って来た!!」 ロボ子 一条 播磨の貞操を守る為、ヤクもんが未来から連れて来た人造人間。しかし最近では、その一条に貞操が奪われる危険性が 出てきた。外見に似合わぬその凄まじいパワーは戦車をも屠る。
なんかおもろいな
よしこのままネタスレ化させよう
>>786 漏れも激しく見てみたい。
マジで誰かこのss作ってくれ。
>>782-783 この設定の言うと
ドラえもん→女 ジャイアン→女 スネ夫→女
のび太の父→女!?
て言うことなん??
待て、花井と今鳥は?いらない子か?
いらない
791 :
河乃流水 :05/02/19 19:54 ID:PXcphfPc
>>782-
>>783 …これって、私がS3に投稿したもののコピペですよね。
家に帰ってきて此処に来てビックリしました。
>>789 そういや考えてませんでしたね…だれがいいかな?
取り合えず3人だけ追加
デブとガリのコンビ ハリー・マッケンジーと東郷
ドラミ サラ・アディエマス
むしろ幽子は腕輪の雪の精とかの方が良いかな? そういえば「ドラえも」のジャイアンは美琴にそっくりだ。
いっそ花井がのび太で晶がドラえもん。 このままだと美琴と結婚する運命の花井を八雲とくっつけるために未来から来たらしい。 だが晶はむしろ花井の妨害しかしていない・・・ってのはどうだ。
>>794 激しく既出。
やっぱ播磨がのび太のほうが面白いだろ。
>>794 それもいいな、でも絵板に似たのあるよ。
正直、美琴と一条までいれなくてもいいよ。
播磨と八雲の二人がしりとりをしていた。 数十回続き、播磨の番のお題が「け」で回ってくる。 「け・・・け・・・」 「はやくしてください……『け』なんて簡単なはずですよ……」 「け・・・け・・・結婚・・・しよう・・・」 しばらくの沈黙 「・・・・・・・・・・・・・・・はい・・・」 しばらくの沈黙 「『ん』がついたからお前の負けだな」 「負けちゃいましたけど、とてもうれしい事ありましたからいいですよ……」
「ママ、パパとママはどこでであったの?」 「なあにいきなり」 「ねえ、どこでであったの?」 「うふふ、どうしたのいきなり・・・ んーとね、とある街角で 人間違いしたパパに告白されたのが最初かな」 「へー!パパ、むかしっからバカだったんだ!!」 「そうよ、だからパパはママがいないと何も出来ないの。今も昔もね」 「一目惚れ?」 「愛子ったらそんな言葉どこで・・・ でも、そうね、一目見たときに、『この人だ!!』って感じた・・・」 「ふーん。ラブラブだね」 「この子ったら。大人をからかわないの」
>>798 「ん」ついてないぞ。
「結婚しよう」→「うん」だな。
今二人は宇宙か?
「ママ、ママはどうしてパパのことを好きになったの?」 「なあにいきなり」 「ねえ、どうして?」 「うふふ・・ヘンな子ねえ… そうねえ、あれは…まるはだかのパパが 水着のママにおそいかかってきたときかなあ」 「へー!パパ、むかしっからえっちだったんだ!」 「そうよ、もしママがあのひとを捕まえておかなかったら べつの女の人をおそってタイホされちゃうところだったのよ」 ・・・・サワチカサンソレハアンマリデス
◆問題提起します
六商健一 (2005/02/20(Sun) 00:38:56)
親記事
引用
分校の皆さん、こんばんわ。今回は皆さんに問題提起したいことがありまして、
この掲示板に駄文を書かせていただこうと思います。よろしくお願いします。
最初にお断りしておきたいことですが、これは、ガチャピン14号氏を中傷することが
目的ではなく、彼の正体を分校の皆さんに知っていただくことを目的にしています。
そして、ガチャピン14号氏自身に己のやったことについて猛省していただき、
改心していただくことを真の目的にしています。ご了承お願いします。
http://yatto14.fava.jp/ http://yatto14.jugem.cc/ ガシャピン14号氏のサイトは上のURLですが、一見、何の変哲もないスクールランブルの
ファン個人サイトのように見えますが、実はとんでもない差別の意図を含んでおります。
それは何かといえば、奈良健太郎というキャラクタに関する書き込みを掲示板に行うと
内容を問わず一方的に削除されてしまうのです。別に荒らしの意図が含まれていない
普通の内容でもです。
最初に削除された書き込みは以下の内容でした。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
開設おめでとうございます
2005年2月13日 16:29:16 奈良ファン
初めまして。管理人さん。
このたびはHP開設、まことにおめでとうございます。ブログの方も楽しく読ませて
いただいています。
今後のご発展をお祈りしております。
欲をいえば奈良に関するSSも載せていただけるとうれしいです。下っ端扱いされている
奈良ですが
どうぞよろしくお願いします。
今後もお付き合いをよろしくお願いします。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
皆さんは上記の書き込みを見てどう思われましたか?これといって何も問題がない、 励まし、応援の書き込みに見えますよね。なのに、奈良健太郎の話題があるために 削除されてしまったのです。ひど過ぎると思いませんか?これは明らかに奈良健太郎と いうスクールランブルのキャラクタの一人を差別しているように見受けられます。 奈良ファンがこれを見たらどのように感じるのか、ガチャピン14号氏にはそれを考えることが 出来なかったのでしょうか。 仮にもサイトを運営する管理人を名乗るのなら、もう少し管理人としての矜持を持って いただきたいものだと思います。しかも、このガチャピン14号氏は、この件に疑問を抱いた 人がメールを送っても無視するという人間としてあるまじき態度まで取っております。 自分は、これを見て非常に驚きを覚えました。人間としてあってはならない態度、姿勢 だからです。 自分はこの件に関して、分校の皆さんと真剣に討論したいと思い、提起させていただきました。 皆さんの忌憚のないご意見もお寄せいただけましたら幸甚に思います。 自分としては奈良健太郎というキャラクタには全然罪はないというのに掲示板に名前を 書かれただけで削除対象にされるのは理不尽で腑におちない思いです。
「おはよっ、拳児」 「おはようございます。拳児さん。」 「おはよう。拳児くん。」 「オハヨ〜、ハリオ」 「おっす、拳児」 「おはよう、拳児」 「おはようございますっ、拳児さんっ。」 「お、おはようございます、拳児さん。」 「おはよう、拳児くん。目が覚めたかしら?」 「オハヨウ、ケンジ。」 『お、俺はいつまで他の女の旦那でいればいい…、いつになったら 天満ちゃんと結ばれるんだ…。』 隣子「どうしたの、拳児さん、具合でもわるいの?」 『俺に近寄るなぁあぁぁーーーー!!!!』 終わりがないのが終わり、それがゴールド・P(ピコピコ)・レクイエム 永遠に・・・、お猿さんであり続けるがいい こんなんあったよ
>804 いい加減しつこい。 帰れ!
しかし奈良もかわいそうだよな。 こういうバカがいるせいでどんどん嫌われていくんだもんな。
だな。 奈良をNGワード登録したほうが遥かに快適。 別にキャラ自体はどうとも思ってないが。
>793 俺漏れも
>>793 なかなか詳しいな。
「精霊よびだしうでわ」の話は泣けるよ…
幽子も播磨と遊ぶうちに恋を知り成仏か…
いい感じにパロれるな
>804,805 帰れやてめェ! 何度もこのスレ荒らしてんじゃねェぞ、腐れデブオタ野郎!
それ、六商の名を騙った紅茶花伝。 65 :紅茶花伝 ◆SolK2qgloE :05/02/18 23:02:00 ID:xELqJZ4c こさてんもガチャピンもあほなコンビだな!!!!!!!!!!!!!!! お腹いっぱいと一緒に死んでしまえよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! 特にこさてんは自分が縦笛だとか言っておきながら分校の管理人に出張用の隣子の絵を 描いてやってるし!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! なんなら健太郎きゅんの絵も描けよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!! 本当に馬鹿だね!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!” 健太郎きゅんのことを書かれただけですぐに削除するガチャピンも能無しの馬鹿!!! こんな奴らとは関わりあいたくない!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!1 てな感じで交差天氏やガチャピン氏のサイトを荒らすキティ。
307 :名無しさんの次レスにご期待下さい :05/02/20 04:49:08 ID:HcyKqT4Z
No.39 こさてんさんへ提案
はじめまして。六商健一です。今日はこさてんさんに疑問があってここへやって来ました。
こさてんさんご自身は縦笛至上主義で花井と美琴以外は差別するスタンスを取っていると
言われていますが、分校の管理人さんには出張中の絵として隣子の絵を描いてあげていますね。
これはどういうことでしょうか?隣子だけは特別で奈良は差別扱いということなのでしょうか。
おかしいと思います。
そこでひとつ取り引きをしてみませんか。こさてんさんが私のために1枚、素晴らしい奈良の絵を
描いてくれたら今後私は一切荒らし行為をしないことを約束しましょう。ただし、奈良を貶めるような絵は
NGです。これからの本スレや分校の行方がどうなるかはこさてんさんの誠意にかかっていると思います。
http://yakumo.web.infoseek.co.jp/past/img15/true15/IMG_001752.jpg の奈良なんかかっこいいなあって思いましたがね。
2/20(Sun) 1:17 URL
308 :名無しさんの次レスにご期待下さい :05/02/20 04:50:39 ID:HcyKqT4Z
No.40 タテブエッ
騙りの上に脅迫ですか。面白い方ですね。
まずは2chコテハンの六商健一 ◆50I7QaPhsAさんの騙りを止めて
御自分の態度を改めてから出直してきてください(´∀`)
#画像の直リンはマナーに反しますので、編集してリンクを外しました。
2/20(Sun) 1:36 こさてん URL
815 :
河乃流水 :05/02/20 07:05 ID:8CbU.A0s
皆様お早う御座います。 ちょっとお尋ねしたいのですが、先にあった「ドラえもんキャラにスクランキャラを当て嵌めた」 このようなSSはこちらに投稿しても宜しいのでしょうか?(S3では不可能) ガイドラインに抵触する様な事態は避けたいので。教えて戴ければ幸いです。
>>815 結論からいえばダメ。ここでもクロスオーバーはご法度。
こんなことしてる暇あったらS3のほうさっさと更新しろよ。
817 :
河乃流水 :05/02/20 07:30 ID:8CbU.A0s
>>816 氏
かしこまりました。「硝子」については今しばらくお待ち下さい、ただいま構成を大幅に見直しておりますので。
解答・激励(と受け取っておきます)有難う御座いました。
「硝子」期待してるから待ってるよ
S3の更新をしろとか偉そうに するもしないも作者の自由だろ やる気を削ぐような態度はやめといたほうがいいぞ
そういう態度がこのスレから職人を追い出したわけだからな。
「拳児君は私のものだ! 子供の頃からの絆をなめるな!」 「時間は関係ありません! ハリオは私の心の隙間を埋めてくれた…、渡せ ません!」 「ヒゲと付き合うのは私よ、あなたの出番はないわ。」 「でも、でも、私だって播磨さんのことが好きなんです!」 「いい天気だねー。」「そうだなー、塚本。」 「…ねえ、前から言おうと思ってたんだけど、そろそろ名前で呼んで欲しいな。」 「そ、そうか。」「うん。」「よ、よし、いくぞ!」 「つ、塚本。」「なあに、ケンちゃん。」(播磨、気絶…) 「ど、どうしたのケンちゃん! ケンちゃあん!」 「「「「……………………………………!?!?」」」」
その夜… 「今までの私の人生はなんだったんだ、ハ、ハ、ハ…。」 「まぁ、一杯どうぞ。飲んで、飲んで、飲まれて飲んで、忘れましょう。」 「あなたも大変ね、同じ家に住んでるんだから。」 「先輩も同じクラスじゃないですか。」 「大したことないわよ、…うう、ヒゲのバカーー!!」 「姉さん、ずるいよ…。」 四人の友情度が上がった! 初恋×がついてしまった!
河乃流水って物腰やわらかいよな、816みたいな香具師にも氏とかつけたり対応も丁寧だし。 …なんつーか女みたいだ。いやまさかな…
824 :
maiku :05/02/20 16:53 ID:896yNWjI
「んなんじゃこりゃー!!!!」 あまりのショックに思わず絶叫してしまう。 その日、幾多の障害を乗り越え、出版社にやっとの思いで届けたマンガの新人賞が発表されたのである。 彼の念願が叶い自分の作品が新人賞に輝いたのだが…… 「な、なんで作者名がナカムラになってんだ!?」 そこには、自分の名前があるはずが、沢近家の執事、ナカムラとしっかり印刷されていた。 「なんでこんなことに……」 必死に記憶を整理し、二ヶ月前の記憶をフィードバックさせた。
――あの日 ・ ・ ・ ・ ・ 「頼む!! 間に合ってくれ!!」 猛スピードでバイクを走らせていた彼の目に黒い物体が写る。 車!? 「くっ! 止まってる暇はねえ、通り過ぎたところを……抜く!!」 ガンッ!! ―――避けたはず!? 「!?」 「な、長ぇ……」 「ちょっと、ナカムラ! 今何かぶつからなかった!?」 「はい、猛スピードでバイクが突っ込んでまいりました」 「ご心配なく、この車の装甲は……」 「何言ってるのよ! 事故よ事故!」 「だ、大丈夫ですか?」
…… 「ヒゲ!?」 「埋めますか? お嬢様」 「救急車よ!!」 ガシッ! 「え?」 「こ、これ…を……届けてくれ……」 「何言ってんのよ! 早く病院に……」 「大丈夫っつってんだろ!!」 「俺は、これを死んでも届け……」 そのとき脳裏に一瞬天満の顔が過ぎる 「……くっ!」 「……」 彼女はすべてを悟ったかのように 「分かったわ。ナカムラ! 乗せてあげて!」 「ハッ! かりこまりました」 「喋ると舌噛みますぞ!!」 ―――談講社 「はい、新人賞の応募ですね、たしかに!」 「あっ! お名前を教えてください?」 「執事のナカムラと申します」 「う、うわぁーーーーーーーーー!!」 その後しばらく彼は、彼女と口を聞きませんでしたとさ。 「私、悪くないじゃない!」
>>826 播磨は車の中にいたから
「執事のナカムラと申します」というセリフはきけなかったはずでは?
>>815 「俺とスクラン」ならできるんじゃないかな?
ドラえもんネタ楽しみにしてるんで是非書いてください。
829 :
Classical名無しさん :05/02/20 19:09 ID:LT.nMBAE
830 :
◆K9MTvjDM5I :05/02/20 19:11 ID:WomADqfE
あ
>>830 …やっぱり…
カワイイわね
◆K9MTvjDM5Iは…
でも…
その「あ」って
何よ!?
>>816 見てて思ったんだけど
>ここでもクロスオーバーはご法度。
そうだったんだ
>>832 イエス、かってにやってしまった、今は反省している
>>833 オンドゥルネタとかゲームネタとかあったよな。
他漫画のキャラが出てきたりするのは流石に駄目だろうけど、 設定を借りるだけなら問題ないだろう。 今回のドラえもんネタみたいにね。もちろんかなりの力量が必要だと思うけど。 というわけで俺的にはここに投下してもらっても一向にかまわないですが…。
分校絵板2みたいな感じか
お前ら肺炎
がちゃり、と音を立てて鍵を回す。緊張する自分を抑えながら、ゆっくりとノブを回す。ドアが開いた。陽 光が差し込む光景は、これからの自分たちを祝福しているように思える。 「どうしたんです?」 立ち止まっていた俺に、背後の彼女が声をかけてくる。 「あ、いや、あの」 何故だかわからないけど、少し気恥ずかしい。狼狽してしまう。それを見て彼女がくすりと笑うもんだから、 よけいだ。 「ちょっと、どいてくれます?」 「え、あ、うん」 だからだろうか。素直に彼女の言う通りにしてしまう。しかし、慌てて動いたもんだから、少し足がもつれて しまった。彼女がまた笑う。 「な、なんだよ」 低い声。脅そうと思ったわけじゃない。ただ、俺はこんな風にしか出来ないだけ。それがわかっている彼女 は「さあ?」と言うだけで、どこも怯える様子はない。何も気にすることなく、俺がどいたスペースから、彼女 は目の前の部屋へと足を踏み入れる。 「あ!!」 気付いた時にはもう遅い。俺が声をあげた時には、彼女はもう部屋の中でこちらを待ち受けている。そし て、両手を抱きいれるように広げながら、こういったのだ。 「おかえりなさい、拳児さん」 「……ただいま、八雲」 自分がやろうとしていたことを先にやられた悔しさみたいなものはある。でも、これはしょうがない。白旗だ。 降参だ。両手を挙げて万歳をしてやってもいい。だって、彼女がしてやったりと浮かべている笑顔を見てしま っては、こっちの方がよかったとすら思えてしまうのだから。
なあ、これはどこにおけばいい?」 「あ、それは、こっちに」 「じゃあ、これは」 「あ、それはもうちょっと後で整理します」 言いながら少しずつ荷解きをしていく。俺としては、どうしても必要なものは漫画用の道具や画材程度 だったし、八雲のほうも、元から物を多く持っているわけでもなかった。だから、かかる手間としてはそう 大したものではない。はずだったのだが、なぜか未だに終わらない。 お互いさえいればそれで良い。最初の内は、そんな思いで同棲をはじめようとしたのだが、俺は絃子や メガネ達に、彼女は姉やその友人達に色々と忠告をされた結果、こうしていろいろなものを持ち込むこと になったからだ。それでだいぶ荷物が増えたのだが、それでも皆は不満な様子だった。 まったく、勘弁して欲しい。なんだって、ベビーベッドなんて物をプレゼントされにゃならんのだ。あの時 八雲が「まだ早い」なんて言ってしまったものだから、いっそうからかわれてしまった。あの時を思い出す と、今でも顔が赤くなる心地がする。 「っと、いけねえ」 手が止まっていた。彼女にばかり荷解きをさせてしまうわけにはいかない。これからは二人で暮らすの だ。今までのように、彼女に頼りっきりというのは、いくらなんでもまずい。いや、前は前で、男としてどうか と思うことがなかったわけではないのだが。 「ん?」 思わず手を止める。見れば八雲が、手を止めているではないか。 彼女がこうして、やらなければならないことを中断しているのは珍しい。そういうときの理由は大別して二 つ。急に眠たくなった時か、あるいは、何か考え事があるときか。 どちらなのかは、一目瞭然だ。アルバムを手にしたまま、それにじっと目を注いでいるのだ。少なくとも、 目を開いたまま寝ている八雲の姿など見たことがない。 そのアルバムに何か思い入れでもあるのだろうか。だが、どうみても新品同様で、中に何か大事な写真が 入っているとは思えない。 まあ、どちらでもいい。理由など、聞けばいいだけのことなのだから。
「そのアルバムが、どうかしたのか?」 「あ……」 思わず、といった様子で彼女が顔を見上げる。 「や、なんかすごいじっと見入ってたからさ。何かあるのかと思ったんだが」 「そう、ですね。何かあると言えば、あるのかもしれません」 「どういうことだ?」 彼女の言い回しが、よくわからない。 八雲の喋り方は、結構端的だ。時々口篭ることが多いのは、他の言い回しが見つからないということ で、つまりは口下手なのだ。だから、実はストレートに物を言っていることが多い。 そういったところが、馬鹿な俺にもわかりやすかったりする。するのだが、今回はちょっとばかし、俺の 理解力を超えた台詞のようだ。彼女の言わんとしている事が、まるでわからない。 「えーっと、ちょっと確認なんだが」 「はい」 「そのアルバム、ほとんど新品だよな?」 「はい。ほとんど、じゃなくて、全くの新品ですけど」 「それじゃ、中に写真なんてほとんど、というか、一枚も入ってないわけだ」 「ええ、その通りです」 「だって言うのに、そのアルバムには、何かがある、と」 「おかしいですか?」 言って首をかしげる。ちょっと、いや、とても可愛い。 「そんな……恥ずかしいです」 「う」 今度は、顔を赤くして俯いてしまう。こっちだって、似たような心境だ。 いまさら読まれて困るような心ではないが、こうしたふとした拍子に出てきた感情などは、未だに慣れ ない。ぶっちゃけ、恥ずかしすぎる。 あれだ、八雲がいけない。だって、あんまりにも可愛すぎるんだ。花だって枯れるし、空は青くなる。ポ ストまで、赤くなっちまう。全部全部、八雲のせいだ。全く、なんだってこんな可愛い子が、俺の彼女なの か。しかも、その、あの、け、けけけけけけ、けっこん、そう。結婚なんか約束しちゃったりして――
「って、話がずれてる」 「どうしたんですか?」 「いや、なんでもない」 「そうですか……」 危ない、危ない。さっきみたいなことを考えてるなんてばれたら、とんでもなく恥ずかしい。旅に出ても まだ足りない。どれくらい恥ずかしいかと言うと、世界の中心でポエムを絶叫するぐらい恥ずかしい。 「それはそれと置いといて――」 またずれ始めた思考を、真ん中に戻す。八雲は、それを不思議そうに眺めてくる。畜生、いらん恥かい ちまった。 「――置いといて、結局、一枚も写真の入ってないアルバムに、何があるんだ?」 言うと、彼女は、昔の、高校の頃からは連想もできないような思い切った笑顔を浮かべる。その笑顔は、 彼女の姉を連想させたが、すぐに掻き消えた。それぐらい、明るい笑みだった。 「わからないんですか?」 「お、おう」 「わからないなら、教えてあげます」 動揺しているのが、自分でもわかる。ずいぶんと長い付き合いだというのに、胸がバクバクいっている。 彼女はどうなのだろうか。自分だけがこんなふうになっているのは、なんだか不公平な気がする。 「だって――」 「だって?」 そんな俺とは対照的に、彼女はあくまで楽しげな様子だ。畜生、前言撤回。こんなの、気がするんじゃな くて、実際に不公平でしかない。 「だって――このアルバム全部を、拳児さんとの想い出いっぱいにできるんですから」 白旗どころの騒ぎじゃない。こんなの、どうやって反応すればいいんだ。 何をすればいいのかわからなかったので、とりあえず最初の思い出として、目の前で赤くなりながら笑っ ている彼女を、思いっきり抱きしめてみることにした――
もうね、アボガド、バナナかと。 何を考えていたのかといわれれば、何も考えていなかったと答えるほかない OTL
甘い作品イイ。あまりにイイから最初、何かのコピペかと思っちまったじゃねーか。 意味なんか求めなくても読む側が補完するはず。 …つか、ここにきてあちこちでおにぎり展開とは…俺に死ねと?
テキストがきのこ風かな? しかし高野×播磨、肉じゃが、鉛筆、超姉のSSには期待してるんだが 時代の空気がそれを許さないな… ありえなさで言ったら皿うどんも同じくらいなのになぁ 嵯峨野×播磨も出来るモンならやって欲しい
萌えスレにて設定をリクエストすればコネタ程度ならすぐ作るが? 高野は無理っぽいが…情報不足なので
俺は花井好きなので縦笛と虹だけじゃなく、花井×晶、花サラ、花雲 花井×稲葉を期待してるのだが。
いや、本当に荒らしじゃないっす。別に希望してもいいじゃないか。 正直、高野×播磨や嵯峨野×播磨もありえないんだし、なぜ播磨関連 は支援して花井関連だと荒らしにしてしまうのだ?
播磨って中学からバイク乗ってたっけ? 中学から絃子のバイクずっと借りてるん?
◆問題提起します
六商健一 (2005/02/20(Sun) 00:38:56)
親記事
引用
分校の皆さん、こんばんわ。今回は皆さんに問題提起したいことがありまして、
この掲示板に駄文を書かせていただこうと思います。よろしくお願いします。
最初にお断りしておきたいことですが、これは、ガチャピン14号氏を中傷することが
目的ではなく、彼の正体を分校の皆さんに知っていただくことを目的にしています。
そして、ガチャピン14号氏自身に己のやったことについて猛省していただき、
改心していただくことを真の目的にしています。ご了承お願いします。
http://yatto14.fava.jp/ http://yatto14.jugem.cc/ ガシャピン14号氏のサイトは上のURLですが、一見、何の変哲もないスクールランブルの
ファン個人サイトのように見えますが、実はとんでもない差別の意図を含んでおります。
それは何かといえば、奈良健太郎というキャラクタに関する書き込みを掲示板に行うと
内容を問わず一方的に削除されてしまうのです。別に荒らしの意図が含まれていない
普通の内容でもです。
最初に削除された書き込みは以下の内容でした。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
開設おめでとうございます
2005年2月13日 16:29:16 奈良ファン
初めまして。管理人さん。
このたびはHP開設、まことにおめでとうございます。ブログの方も楽しく読ませて
いただいています。
今後のご発展をお祈りしております。
欲をいえば奈良に関するSSも載せていただけるとうれしいです。下っ端扱いされている
奈良ですが
どうぞよろしくお願いします。
今後もお付き合いをよろしくお願いします。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
皆さんは上記の書き込みを見てどう思われましたか?これといって何も問題がない、 励まし、応援の書き込みに見えますよね。なのに、奈良健太郎の話題があるために 削除されてしまったのです。ひど過ぎると思いませんか?これは明らかに奈良健太郎と いうスクールランブルのキャラクタの一人を差別しているように見受けられます。 奈良ファンがこれを見たらどのように感じるのか、ガチャピン14号氏にはそれを考えることが 出来なかったのでしょうか。 仮にもサイトを運営する管理人を名乗るのなら、もう少し管理人としての矜持を持って いただきたいものだと思います。しかも、このガチャピン14号氏は、この件に疑問を抱いた 人がメールを送っても無視するという人間としてあるまじき態度まで取っております。 自分は、これを見て非常に驚きを覚えました。人間としてあってはならない態度、姿勢 だからです。 自分はこの件に関して、分校の皆さんと真剣に討論したいと思い、提起させていただきました。 皆さんの忌憚のないご意見もお寄せいただけましたら幸甚に思います。 自分としては奈良健太郎というキャラクタには全然罪はないというのに掲示板に名前を 書かれただけで削除対象にされるのは理不尽で腑におちない思いです。
一つ言えることは ここで議論スンナ ってことだろう。
ていうか、あれは問題提起じゃなくて腹いせの嵐だし。
>>845 ところで皿うどんって何?
そんな派閥あった?
849みたいな読み手がここを廃らせたんだろうな 自分が興味なかったり嫌いな派閥のSSは読まなけりゃいいだけなのに 何でそれが出来ないんだ? 491にも当てはまる典型的な厨読者だ
諸君、私はお子様ランチが好きだ。 諸君、私はお子様ランチが好きだ。 諸君、私はお子様ランチが大好きだ。 お嬢が好きだ。ヤクモンが好きだ。 旗が好きだ。おにぎりが好きだ。 ジャージが好きだ。漫画道が好きだ。 ツンデレが好きだ。大和撫子が好きだ。 吊り目が好きだ。 教室で、廊下で、 屋上で、茶道部で、 通学路で、喫茶店で、 海で、山で、 プールで、絃子のマンションで、 この矢神町で行われるありとあらゆるお子様ランチが大好きだ。
誤爆告白されたお嬢が播磨をシャイニング・ウィザードで吹き飛ばすのが好きだ。 「カレーが好きって言ったクセに」のセリフなど心が踊る。 ヤクモンの代わりに播磨が伊織のトゲを抜いてあげたのが好きだ。 さしいれでおにぎりを持ってきた時など胸がすくような気持ちだった。 播磨のヒゲを切ってしまったお嬢がなかなか謝れないのが好きだ。 あっさりヒゲを剃ってしまった播磨の髪を剃る様など感動を覚える。 ヤクモンに漫画を見てもらう様などはもうたまらない。 「でも…皆はどう思うかはわからないけど…私は…こういう男のコは好き…です…」のセリフも最高だ。 哀れな天王寺が、漫画的手法な巨体で健気にも立ちあがってきたのを お嬢との双播拳蹴で木っ端微塵に粉砕した時など絶頂すら覚える。 傷心のお嬢にジャージをかけてやるのが好きだ。 必死にお嬢がつけたジャージの名札をヤクモンが直し地雷を踏んでしまう様はとてもとても悲しいものだ。 ヤクモンがお泊りで漫画の原稿を手伝うのが好きだ。 お嬢の車に乗せられ、原稿を談講社に持ち込んだとき、名前が「執事のナカムラ」となったのは屈辱の極みだ。 諸君、私はお子様ランチを、萌えるようなお子様ランチを望んでいる。 諸君、私に付き従うスクラン読者諸君、君達は一体何を望んでいる? 更なる王道を望むか?情け容赦のない肉じゃがのような超姉を望むか? イマイチの限りを尽くし、三千世界のDを殺す虹の様な縦笛を望むか?
お子様ランチ!! お子様ランチ!! お子様ランチ!! よろしい。ならばお子様ランチだ。 我々は満身の力をこめて、旗を振り続けようとするおにぎりだ。 だが、このスクランで8巻もの間萌え続けて来た我々にただの旗やおにぎりではもはや足りない!! お子様ランチを!!一心不乱のお子様ランチを!! 我らは旗もおにぎりも選ぼうとした名無しにすぎない。 だが諸君は一騎当千の古強者だと私は信仰している。 ならば我らは諸君と私で総兵力100万と1人のお子様ランチとなる。 我々を忘却のかなたへと追いやり眠りこけている連中を叩き起こそう。 髪の毛を剃ってハゲにし漫画を読んで思い出させよう。 連中におにぎりの味を思い出させてやる。 連中に我々の旗の大きさを思い出させてやる。 天と地のはざまには奴らの哲学では思いもよらない萌えがある事を思い出させてやる。 一千人のお子様ランチの派閥で世界を萌やし尽くしてやる。 「最後の派閥指揮官より全名無しへ」 目標、スクールランブルIFスレ!! 第2次お子様ランチ作戦。状況を開始せよ。 征くぞ、諸君。
864 :
Classical名無しさん :05/02/22 07:47 ID:peTmmTtk
状況を開始せよって??
SS投下しろって事じゃない?
「ほれ拳児君」 「何だこりゃイトコ」 「どうせ塚本君からは貰えなかったのだろう?あとちゃんとさんを付けろ」 「…るせーな」 「せっかく哀れな拳児君にチョコを恵んでやろうというのにそういう言い方はないだろう それとも塚本君の髪型にしてそれらしく手渡すのがご希望かな?」 「コレハコレハチョコヲクダサリマシテキョウエツシゴクニゾンジアゲタテマツリマスイトコサマ」 「よろしい。人の好意は素直に受けるものだぞ拳児君」 「ったく」 「…そういえば今日茶道部の部室に来てたな」 「え?あぁあれは塚本の妹さん達に呼ばれたんだよ」 「そして塚本八雲君お手製のお菓子と紅茶をご馳走になったと」 「今日も昼飯代なかったしな…今イトコも言っただろうが、人の好意は素直に受けるもんだって」 「いやいや別に今更キミのその図々しさを咎めようというわけではない」 「なんかひっかかる言い方だな」 「そうか、別に他意はないんだが…ちなみに今日のお菓子は何だったかね?」 「んぁ?確かチョコクッキーだったと思うが」 「…罪な男だな拳児君」 「は?」 「なるほど将を射んと欲すればまず馬を射よというわけか、なかなかキミもやるな」 「おいイトコ一体何が言いたいんだよ」 「わからないままのがキミにとっては幸せなことなのかもしれんな…」 おしまい。
/ / 誰 | ,. _,.............. / 名 じ か | し '´/ / `ヽ ,' 前 ゃ ね | 、 / \ (_ ! /.. ....... ... ゙, i は あ !? レ' \ / ヽ ( ゙, ,':i:::l::::il:;:i:::::::ト:::::::::::::', | メ !:::::::::::\ ,' ヽ i ゙; |::|::」_:ハバト_」_';:::::::::::゙, │ l あ 君 ヽ::::::::::::::ヽ_/:::::::::...... ゙ , ヽ/ |゙i:ト〒f 〒iテ i::「 〉:',. l テ な は /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::. ', ヽ_;'ー- 、 |.|:', ´ ` |:|/:::: i 〉 ル た !! /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::. ', ヽ ゙; `|l|:::i、 '_ ,イ:ト _::::| '1 の ,':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::. ゙:, `_;、_ / |:::| ヽ、 ̄ / ,|::| | ``ヽ、 i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::. _ ', ヽ、./ ヽ |:::! | `「 /|::| | ヽ、 ,. ,. -―ァヽ!::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ,.イ:::ヽ`ヽ', /|〈-'/7 .レ′| ,ィ ヽノ .|:/ | / _ 7、一 ''´ ´ i::::::::::::::::::::::::::::;. ァ‐-、 、:::::::/ {:::::::| ,.′', ヽ`;! |i′i/ヽ .レ' |厂 ̄`i'`ヽ! i / ' / ヽ l:::::::::::::::::::::::/ i::::::::| 〉:::::`‐-`‐' ´ ', L`' / /| l|:.:.:.:.:.:.:i l | /_,. _ ,. ゙, |::::::::::::::::::::::ヽ._ヾ::ソ..:':::::::::::::::..... ∨ ./ヽ/./| l|:.:.:.:.:.:.:ヾ, ト、'´/ ヽ
,. '  ̄ ̄ 、 ,.'´ ヽ / \ / ヽ , , / i ハ ヽ , ' ' , / ,ハ._|」_∧ ∠!_/_| i ゙, , ' ' , ,' / レi'´! |ヽ! ゙, / .|/ |ヽ l ', , -┼‐ , ,'./! i l │,. ‐==ミ ヽ / ==、、!/|. i , ⊥/ , i/ | l | 〉´ (_):、::i ヽ / ;(_)、:::i ヽ | | , (_メ ) , ││ .i |-、!.i |:::l;;l:::| ゙'′ |::l;;;l:::| }/ ,. -、 | , , ヽ ト | /|ヾ !::ヾ'::;! !::ヾ'::;! / ' | 、 ゙, ! , : , ヽ{ヽ!ヽ| ゝ-‐ `ー- | / }. | ' , : , ' ヽ. │ ''"" ' "" '' | / ! ' , , ' /`` ! ,!‐ '´ ', / \ r‐-、 / ゙:, / ,. ` 、  ̄ ,. '´ ト、 ゙ -=ニ´... -‐'/ , `ト _ ,. ' |、 {\ ゙:、\ / _,.. '/ _ノ| ! \ ヽ ヽ .._ \ `` ' ´ '"´ r‐┤ !`ヽ `  ̄ / { ゙! \ ,.'′ │ │ ` .._
/:::::::::::::∧::::::::::::::::::::::::゙:, \ ゙ 、 ブ:rヾ;イ;.へ ';:::ト:::::::ト::::::::::::', _ \ ゙ 、 ヾ ̄ ̄´" ! 9 'ヽ \ヾ ヾ;バi'ト:::ド; \  ̄ ┼一 ゙ 、 ` 、_ ヽ., `ー ′ く ソバ| \ ' つ 、 ゙ 、 /:.:.:.:ヽ、 ゙, /` ‐- .., ̄ / < ょ ゙ 、 ゙ 、:.:.: - :.ヽ \/ i/ / / l 、 ゙ 、 ミ 、 _ヾi ゝ ... _/‐ '´:゙, く レ ノ ゙ 、 ミ ゙ 、 `ヽ ├ ァ' ,..':.:.:.:.:', \ >、 ゙ ゙ 、 ト.レ'..:'´;7i'"´ ̄``:::...、 > 十 う i'´|:.:.:.:.゙:.、 ゙ミ ,.-゙ 、人,.、!:::::::::::::::::::::::::\ \. l | |_;. -‐''´i:..、 〉くノ \:ノ `フ::::::::::::::::::::::::ヽ / _,ノ |:.:;._゙_.、{ _ノ i 、〉 /:::::::::::::::::::::::::::::::::゙, / .| i´ _ .. i ´| |:.:| |.:/ 7、!_i.」:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::゙, \ │ 7´ | ト | |:.:| |/ /:::::〉〈:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ド; \ | / /| | | 「 | { /` '´/:::::::ト::::::::::::::::::::::::::::i\::| / /││ |. _」. |_,.ィ_/ (::::::::ト::| \:::ト::ト::::iヾ:::|.:', ヽ / |! |! ,' .| _」 ' ´i /:.:.:.:)/ `` ヾド!_,--ュ! ゙!'ヾ!/ヾ!:.:.i / ・
,... -- ..., ,..:::'´ ......゙'::..、 ,.:';;;;;::::::::::::;:::::,:'l::::::..... ヽ. .、 ,:';;;;;::;::::/:-/:,:'.,,_!:;:::::::::::;:::..... ':, | l ,';;;;;;;;;':,:'/'´,''´ !'|:::::/!:l',::i:::::::;', | ', ,.、 ,';;;,.‐-/ ,' ., ' ',::/''!,'`',:!::::::l`! ,. -ヾヽ' | ,';;;;l `ヽ `''''''´ l/ !' ,!,:ハ,' !、ヽ`,.l l.,:';;;;;;', ' ゙'-.../ ',' l' '、ー'´ .,'____;;::`ー、 ,:'''‐- .,,' ,' こっどもー♪ . ', ` l. .,ィ''ァ;;ノl\ ! / ,l, こっども〜♪ f゙ー_''',.´|,=、‐''´-ノ 丶. ' ... ' ,..ィ::;;';_ こーどーもー♪ . ,.:'、 --‐ 'ヽ`ヾ 、 '、 'ァ-‐;、'ヾ'、 ! /`':, ヽヽ \-、 l,._',`‐ .,_ ,' .:.:.,' ..':, '、' :,.,,_\-‐、! ./''、 ! .:.:.:.:;' :.:.':,_ 'ー‐; l_ `、 | r‐'_/ !', ,' .:.:.:.:.! .:.:.,ノ´:.:. '‐-`,-'l_-',.> ヽ. ゙'-, ./ .:.:.:.:.:.'、:/`:.:.:.: ...:.:.:...`L!´ . ', ':、 ! .:.:.:.:.:.:',ヘ,:.',:.:.:.:. ...:.:.:.:.:.:.:.:.:...l', ..:.:.:.:.l:. \ \ :.:.:.:.:.:.,:' ',:.',:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ハ.:.:.:.:.:.:.l:.:.. .... \ ` -- '´ ',:.',:.:. :.:.:.:.:.:.:.:.:/: l :.:.:.:.:.i';:.:,.::-‐‐ `; '!:.;:.:.. :.:.:. /. l, l ! ,' ,':,':.:.: / ! ', / ,' ,':.,':.:.:. ノ .::.,-|‐‐--'、 ...:.,' ,':';''':.' ‐----‐‐ ''´,. -⌒l>'.,_ :.:.〈
,.、 ,ヘ,_/:.:.`´`''`ーヽ ,r‐':.:.:,.、/ヽ:'ト、:'、:.ヽヾ;、. _/:.:./!:,'´ , ',:!、,'.,!-'、'ヾ、ヽ ,':.:.i:.,',,l,-‐‐' 、-', ',:.', /`''i:.:.i,' ! '、.,__,.. ノ,_:'、. あ゙〜〜あ゙ぁ〜〜〜…… ! |:.:.,'、 _ノ _ '. `. ',ヽ、 .| !_:゙i ''ー; '´; r '''゙´ヾ', '. '. ',l:.':, ,.、 ! ',-、 ; ; l ',. '. '..!::::.:':., /ヽ''; ',. ', ;、 ; ; | ', '. ,.':':,:::.:.:.゙::., ,.: '´ ,. ' '., ' 、.._; ; l ',./':,:::':,:::__,.:.:.';、 '´ / '., .:,' l !‐- .,|.,__,.. ィ;´‐‐,'7;‐''l. i`!´ ,. '´ ';.:/ /,l ;\\ ヽ,.‐-,! // ; ! l .! ,. ベ, |/ /./:.:.;: \_、_'、 l 、='" '、.:.! | |-'´:.:.:,:.:':, ヽ /,:.:.:.;: ヾ ':.,|// ',l_l_.!::::':,:::.:.',ヽ':, ',::::ヽ,:.,' ... `'ロ、., .:.:.... '; :::::;、::';:::.:.', ',:', ',::::::`{:. .:.:.:.:.:.:.. ;\`':.‐-:.:、,'、::::::',',::',:::.:.; ',; ',::::::::',:.:.:.:.:.:.:.:.:.:...;...:.ヽ、:.:.:: ',:',、:::::',',::',::.:l '! ',::::::::!ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : : ':,ハ:::::l ',:;::::l ',::::::|:. : : : :.:.::.:.:.:.:.:... ', ',:::i ',;::,' '!:::::}: :.:.:.:.:.. ,. -_,.'''ニ! i:,' !/ ',:::;':_ ,,. ..,,, __ ,..:-:';r ''´ |::/ ' l' ;:::l´_,.-‐‐‐--- '´  ̄``l'
_,. -‐ '' '' '' ‐- .., ,.r ' ゙ '.、 / , .:;. .::.. ,.. .. \ ,r゙ i .:::l .:::ハ::.ヽ;、:.. 、 ゙'、 / リ .::/l .::/ iヾ;::.'、、:...ヽ. ', . ,' l_,.‐/.,'::/ i ヾ;r.‐;::.. ト; , .i l '゙ァ.::/ /r' ヾ! ヾ;:.|.l i:. l . | .:::/|:r゙‐''"'' '""'ヽ!| '!l | | , .:/ / r'゙,゙ヽ .r'゙゙ヽ i |: . | | i .:/|. { {_イlli:}. |イlli } ! .|: | . | l .::| ', ゝr,,,ソ . ゝ- ' '゙ |:: | . | .l .::| '' |::. | 食べれるん? . | l l .::ト、 ノ::.:.. | | l l .:l:::゙'..、 -‐ _,.-.,,.ィ'::.::.:. : . | | l l.: . :i .:. .::|`‐ 、_ ,.._-‐_',{ ^^リ::.::.::.:.:. . .| | l l.:._,r''‐,_,.-=''"゙,. -‐''"''7`'''゙::.::.::.:.:. .:. | ,,l._,‐/ / ./7='"゙ .{゙i‐ 、_::.::l:.:. .:. | r..''"‐l_,/ / /./.}ヽ, '.| ゙' l.:. .:. . | ,. _‐,"r' / / ./ ! ヽ-‐‐、 ,'"| |::.: /l.l゙l',、 / 、 、{ / / / ゙ヽ | |::..../ リ l l \
『FAREWELL,MY LOVELY』 『TOMORROW MADE NEW』
>>864 元ネタでも「状況を開始せよ」だったはず。
ss保管庫って需要ある?分校さんの更新止まってるから作ろうと思うけど。
ID:sl1AeA5A 何なんだこのレベルの低い荒らしはw そろそろ電波が冬眠から目覚める季節か・・・。
>>875 ぜひ!!data取ってなかった_| ̄|○
dataだけでもいいからうpキボン(・ω・)ノ
管理人は出張中らしいから帰ってくれば更新・・・してくれたらいいなぁ
諸君、私は塚本天満が好きだ。 諸君、私は塚本天満が好きだ。 諸君、私は塚本天満が大好きだ。 天然が好きだ。大馬鹿が好きだ。 暴走が好きだ。変態さんが好きだ。 勘違いが好きだ。激鈍が好きだ。 ピコピコが好きだ。運動音痴が好きだ。 料理下手が好きだ。 無垢で、白痴で、 笑顔で、冷酷で、 病原体で、策士で、 享楽的で、強欲で、 寄生生物で、仮面を被った彼女によって、 ありとあらゆる手段を通して遂行される播磨殺戮劇が大好きだ。
告白5秒前の播磨を軽〜く右手一本で心臓を打ち抜いて瞬殺するのが好きだ。 「何言ってんのこのバカ、あんた愛理ちゃんとラブラブなんでしょ?」のセリフなど心が踊る。 代わりに自らの妹を播磨の玩具として好きにしていーよと差し上げるのが好きだ。 八雲泣かせたら殺すなどとヤクザ同然の恐喝をした時など胸がすくような気持ちだった。 播磨に青酸カリ混入済の立方体物質を差し入れして殺そうとしたのが好きだ。 無垢な笑顔で播磨を八方塞がりに追い込んで次から次へと持ってきた様など感動を覚える。 播磨が美琴を好きだと勝手に周囲に撒き散らし奴を精神的にどん底に追い込む様などはもうたまらない。 「最低だよ播磨くん、早く死ねばいいのにね、あんな猿男」のセリフも最高だ。 哀れな播磨が、買い物に付き合うように誘われて愚かにも浮かれまくっていたのを 好きな人へのプレゼントという真実で木っ端微塵に粉砕した時など絶頂すら覚える。 傷心の播磨の傷口にウォッカを流し込むのが好きだ。 雨の中必死に天満を背負って走ったことで彼女が播磨を見直してしまう様はとてもとても悲しいものだ。 播磨の脳内に制御不能の天満主義チップを埋め込んだ姿が好きだ。 恋愛のことを真面目に考えていると誤解して、播磨に尊敬の念を抱いてしまったのは屈辱の極みだ。 諸君、私は塚本天満を、悪魔のような塚本天満を望んでいる。 諸君、私に付き従うスクラン読者諸君、君達は一体何を望んでいる? 更なる旗を望むか?情け容赦のないおにぎりのような鉛筆を望むか? 縦笛の限りを尽くし、虹や肉じゃがを殺すDの様な超姉を望むか?
塚本天満!! 塚本天満!! 塚本天満!! よろしい。ならば塚本天満だ。 我々は満身の力をこめて、桜が永遠に咲き続けることを望む琥珀色だ。 だが、このスクランで8巻もの間殺され続けて来た我々にただのサラや笹倉先生ではもはや足りない!! 塚本天満を!!桜で琥珀で名取羽美でヨヨの塚本天満を!! 我らは王道の成就も王道の終焉も共に拒絶する名無しにすぎない。 だが諸君は一騎当千の古強者だと私は信仰している。 ならば我らは諸君と私で総兵力100万と1体のSinthome(サントーム)となる。 我々を忘却のかなたへと追いやり眠りこけている連中を叩き起こそう。 播磨を殺して生き返らせまた殺してまた生き返らせそれを無限に続けよう。 連中に大量殺戮兵器の力を思い出させてやる。 連中に我々の外傷の大きさを思い出させてやる。 天と地のはざまには奴らの哲学では思いもよらない暗黒の世界がある事を思い出させてやる。 一千人の塚本天満の死の欲動で調和の取れた見せ掛けの彼に修復不能の執着の傷を負わせてやる。 「最後の派閥指揮官より全名無しへ」 目標、スクールランブル本スレ!! 第2次アンティゴネー作戦。状況を開始せよ。 征くぞ、諸君
桜で琥珀で名取羽美でヨヨの詳細キボン。
コピペイクナイ。
>青酸カリ混入済の立方体物質を差し入れして殺そうと >無垢な笑顔で播磨を八方塞がりに追い込んで次から次へと ギガワロス
そろそろ新スレの季節か……
あと93KBあるよ。レスもあと114あるし。もう少しだね。
888 :
Classical名無しさん :05/02/22 23:56 ID:vlJiF9IQ
>>875 是非作ってくだされ。ついでにエロパロSSも一緒に保管希望
>播磨を殺して生き返らせまた殺してまた生き返らせそれを無限に続けよう。 ある意味、スクランと天満の本質をついた言葉であるなw
前スレにほんのちょっと空きができてる。
>883 ヒント:中古
奈良に関する扱いについて
2005年2月17日 17:29:49 六商健一
最近、このサイトで奈良の扱いがひどすぎるという噂を聞いております。
そのことは管理人氏もご存知の通りだと思います。Web拍手で奈良のことを
送っても無視されているようですね。またこの掲示板でも奈良のことが含まれて
いれば即効削除というスタンスを取っているみたいですね。なぜなんですか?
荒らしでもない普通の内容でも『奈良』という単語が含まれていれば削除対象
なのですか?これは不当な差別であると考えます。奈良が好きなスクランの
読者、ファンを大きく冒涜していると思います。仮にもサイトの管理者であれば
特定のキャラクタを差別するような愚かな行動は控えられたほうがいいのでは
ないのでしょうか?自分の書いていることは常識的であると考えますが、どうせ、
これもさっさと削除するんでしょうね。そんなことをして自分が恥ずかしくないの
でしょうか?このことをよく考えていただきたく思います。
自分はこのことについて管理人氏と真剣に討論したく次のスレを立てました。
よろしければ、そこで互いの納得がいくまで決着がつくまで話し合いましょう。
花井VS播磨みたいに。管理人氏が逃げるような卑怯な人間ではないということを
信じております。
http://www.megabbs.com/cgi-bin/readres.cgi?bo=clock&vi=1108626647
いい加減にして下さいよ!
2005年2月22日 1:36:04 六商健一
ガチャピンさん、いい加減に答えて下さいよ!いつも削除で逃げてばかりですか?
とても卑怯な人間ですね。男なら堂々と立ち向かってきて下さい!このまま奈良のことを
書かれてもさっさと黙って削除するというスタンスを取るのですか?なぜあなたのことが
分校の掲示板で問題提起されたのかそれをよく考えてみて下さい。今のままのあなたでは
ろくな人間になりませんよ。
http://www.megabbs.com/cgi-bin/readres.cgi?bo=clock&vi=1108626647 ここで正々堂々と戦おうではありませんか!
あなたが逃げる限り、荒らしはどこまでも追って来ますよ!
やくものおちんちん
895 :
875 :05/02/23 13:44 ID:hKCHte7U
返信ありがとうございます。作ります。
>>888 エロパロは苦手なので、すいません。
2−Cで鳴らした俺達特攻部隊は、濡れ衣を着せられゴリ山に捕まったが、生活指導室 を脱出し、体育館裏にもぐった。しかし、体育館裏でくすぶっているような俺達じゃあない。 ネタさえあればエロ次第でなんでもやってのける命知らず、不可能を可能にし良質なエロを 入手する、俺達、特攻野郎Dチーム! ワスは、リーダー西本願司。通称仏の西本。 実家がビデオ屋なネタの仕入れの名人。 ワスのようなエロソムリエでなければ百戦錬磨のつわものどものリーダーは務まらん。 僕は冬木武一。通称しらさぎ。 自慢のカメラに、女はみんな記録済み。 シャッターチャンス逃さず、刑部先生から隣子まで、誰でもそろえてみせるぜ。 よおお待ちどう。僕こそ奈良健太郎。通称下っ端。 パシリとしての腕は天下一品! 姑息?必死?だから何。 今鳥恭介。通称ハミングバード。 バスト鑑定の天才だ。ララでも計ってみせらぁ。 でも一条だけはかんべんな。 俺達は、表現が規制された少年漫画の限界にあえて挑戦する。 頼りになる神出鬼没の、特攻野郎 Dチーム! エロがあったときは、いつでも言ってくれ。
>>896 飛行機が嫌いな人が好きでした。(名前覚えてない)
さらのおまんまん
このスレで一番望まれている派閥は何?
>>899 当方は王道でも旗でもおにぎりでも鉛筆でも縦笛でも超姉でも皿うどんでもなんでもウェルカムっ!
マリみて
なんで播磨×晶は携帯派って言うんだ?
>>902 晶がいつのまにか播磨の携帯の番号を知って宝。
お前らゲーム脳 犯罪に走る前に矯正してやる
>>900 だから皿うどんって何?
サラ×麻生か?
>>902 少数派とも言うらしい。だが漏れも播磨×晶好き。
>>905 ならば、晶×播磨が好きな俺は何なんだろう?
俺は花井×晶がすきなんだけど、同志いる?
奈良健太郎はおしっこをしながら草原に足を踏み入れた。 火は音を立てて消え、細い道が出来る。 「この黄金ロードから、足を踏み外さないようにしないと!」 奈良健太郎は途中でおしっこが止まってしまわないか心配しながらも、 慎重に黄金ロードを歩き、ようやく草原を抜けることが出来た。 「ふう…朝の牛乳を一杯余分に飲んでおいて良かった…」 奈良健太郎は安堵し、先に進んでいった。 しばらく行くと、クリーム色のビルが建つ一角に来た。 「あぶないっ!」と声がして、奈良健太郎がふと上を見ると、ビルの窓から 植木鉢が降ってきた。
>>907 ノシ 姐さんが花井いじめるのは照れ隠しだ、と信じたい。
その日は、奈良健太郎が塚本天満の部屋を訪ねる番だった。 二人はかわりばんこに、お互いの部屋を訪ねあっていた。 恋人の家に向かう足は、何でこんなに軽いんだろう。 歩くステップの中にダンスを取り入れ、くるくると回りながら塚本天満の家の前まで来ると、 塚本天満の家は消えてなくなっていた。 念のため、もう一度くるっと回転してから、見直したが、やはりなかった。 混乱のあまり寄り目になっている奈良健太郎に、隣の家のおばさんが教えてくれた。 「播磨拳児とその一味が塚本天満の家を破壊し尽くし、塚本天満をさらっていったよ。 塚本天満はかぷかぷ言ってたよ」 そして奈良健太郎は塚本天満救出の旅に出た。 奈良健太郎はタッタカタッタカと歩き続けた。 やがて、道が二手に分かれる場所に出た。 右の道は蛇行しながら上っている。 左は下り勾配の道がまっすぐ続いている。
奈良健太郎は右の道を選んだ。 しばらく行くと、向こうから播磨拳児の手下の花井春樹がやってきた。 何やらやけにむくむくしていると思ったら、ひどく厚着をしているのだ。 口には大きなマスク、頭にはニットキャップ、手袋、耳あてまで付けている。 「やい、奈良健太郎!この花井春樹様と勝負しやがれ!」 「いや、風邪ひいてるんじゃないの?僕はかまわないけど…花井春樹は本当にいいの、 そんな身体で?」 「勝負するのか、しないのか!はっきり答えろ!」 「じゃあ、するよ。どうなったって恨みっこなしだよ?」 その瞬間、花井春樹は、にちゃ〜っと笑った。 「な、何その笑顔?汚いよ!?」 「勝負を受けやがったな…よーし、いくぜ!あワン!あツー!あワン!ツー!スリー! フォー!」 花井春樹はむくむくした身体で軽快に踊り始めた。 「野〜球〜♪す〜るなら〜♪こういう具合にしやしゃんせ〜♪」 「野球拳かよ!ず、ずるいぞ!」 「フン、誘いに乗ったお前が悪いんだ!アウト♪セーフ♪ヨヨイのヨイ!」 奈良健太郎はとっさにチョキを出した。…勝ち。 しかし花井春樹はこともなげに耳あてをはずして、地面に投げ捨てた。 「フン、こっちにはまだまだ余裕があるんだ。いくぜ第二試合!野〜球〜♪す〜るなら〜♪」 しかし、花井春樹の余裕の表情も、長くは続かなかった。 奈良健太郎は鬼神に憑かれたかのごとく勝ちまくり、奇跡の80連勝を遂げたのである。 花井春樹はブルブルと震えながら靴下を脱ぎ、服の山にそれをファサリと重ねた。 これで花井春樹は生まれたままの姿だった。もう脱ぐものは何も残ってはいない。 「お…お…覚えてらっしゃい!」 花井春樹は身体のあちこちを隠しながら逃げていった。 「待て、花井春樹!」 奈良健太郎が引きとめようとしたが、花井春樹は振り返りもせずに駆けていってしまった。 「武士の情けで、この葉っぱをあげようと思ったのに…」 奈良健太郎は花井春樹が脱いでいった服の山に葉っぱを載せて、先に進んでいった。
奈良健太郎は晴れ渡った空を見上げながら歩いていった。 やがて、地面にたくさんの穴があいた、奇妙な場所に出た。 穴の中には、煙がもわもわとうずまいている。 煙には、穴ごとに違った色が付いていた。 奈良健太郎は色とりどりの穴を眺めているうち、どれかひとつの穴に無性に飛び込みたくなってきた。 「なめとんかコラー!」と叫びながら、奈良健太郎は青い煙の穴に飛び込んでいった。 とたんに、奈良健太郎の身体がぐるぐると回り出した。 穴の中は洗濯機のように渦を巻いていた。 それは大きな「流れ」だった。時間も空間も、思い出も悲しみも一緒になって渦を 巻いていて、全体的には桃色だった。 よく見ると渦の中には、色々なものがあった。 赤ちゃんの時の奈良健太郎が、手足をのばして笑いながら、遠くの方を流れているかと 思うと、いつか波にさらわれていった麦わら帽子が、すぐそばを通り過ぎていった。 ちぢれた短い毛が、目の前を横切った。「こんなものまでかよ?」その瞬間、奈良健太郎は 渦の遠心力により、穴の外に勢いよく放り出された。どすん! 放り出される寸前、奈良健太郎は老人になった自分を、渦の中に見た気がした…。 しばらく行くと、地面を揺るがす轟音があたりに響いた。 奈良健太郎は何事かと身構えて、あたりをすばやく見回した。 炎に包まれた巨大な隕石が、奈良健太郎目がけて降ってきていた。 奈良健太郎は轟音を響かせて迫り来る隕石を、間一髪のところで避けた。 一瞬前まで自分が立っていた場所に、深い穴がぽっかりと開いていた。 見下ろすと、隕石は穴の底で、白い煙をシューシューとさかんに吐き出していた。 奈良健太郎は妖怪めいた速さで走って行った。 やがて、大きなほら穴のある斜面に出た。 ほら穴は深く、奥は見えないが、風が吹いてくるところを見ると、 どこかに抜けられるのかもしれない。
奈良健太郎は思い切ってほら穴に入ってみた。住民のコウモリが一斉に 奈良健太郎をぎょろりと見た。 無数の丸い目が、天井でぎらりと光る。 奈良健太郎は胸をどきどきさせながら蛇行した道をずんずんと進んだ。 出口はあるのかと不安になりかけた頃、小さな光が向こうに見えた。 奈良健太郎は外に出て、風のにおいをかいだ。 奈良健太郎がしばらく歩いていくと、道の左右に巨木の生えた場所に出た。 直感でなにかありそうだと気づいて、奈良健太郎は歩調をゆるめる。 それは賢明な判断だった。 その巨木には、鋭いトゲのついた大きな鉄球が仕かけられていたのだ。 しかもトゲつきの鉄球は、ひとつだけではなかった。 右側からの一撃はよけることができたものの、左側からも鉄球が迫って来た。 奈良健太郎はうなりをあげて襲いかかってくる鉄球を、素早くブリッジの体勢をしてよけた。 奈良健太郎は第3の鉄球がないことを確認して、再び道を進みはじめた。 奈良健太郎はアン・ドゥ・トロワ♪アン・ドゥ・トロワ♪と進み続けた。 なんだか段々、まわりの温度が上がってきたようだ。 それもそのはずで、道は、真っ赤な溶岩がどろどろと流れる川につきあたった。 川の上には、何とも頼りない二本の吊り橋が並んでいた。 奈良健太郎は右の吊り橋を選んだ。一歩進むたびに、吊り橋は心臓に悪い音を立てる。 中程まで渡った時、上昇気流に突き上げられて、隣の吊り橋が落下した。 橋は流れる溶岩に落ちる前に、熱であっという間に燃え尽きてしまった。 奈良健太郎は震える足を一歩一歩進めて、何とか無事に渡りきることが出来た。 しばらく進んだところで、妙な気配を感じて、奈良健太郎はふと天を仰いだ。 空に、小鳥の大群が集まっていた。 奈良健太郎が見ると、小鳥たちはピーチク鳴きながら飛び回って、文字を作り出した。 「なになに…『塚本天満お、あきらぬろ。そうしたら、かわりに、いいものおやる。播磨拳児』…」
「そんな手に乗るわけ、ないだろ!」 奈良健太郎は足下に落ちていた石をさっと拾って、小鳥たちに向かって投げた。 小鳥たちはちりぢりになってよけて、再び集まってメッセージを作った。 『はずね』 「それを言うなら『はずれ』だろ!この鳥あたま!お前らなんて鳥あたまだ、ばーかばーか!」 そんな大人げないことをわめきながら、奈良健太郎は進んでいった。 奈良健太郎はずんずんと歩いていった。 やがて、三叉路に出た。 奈良健太郎は右の道を選んだ。 しばらく行くと、道ばたにベンチがあった。 よく磨かれた生木で組まれた、座り心地の良さそうな素敵なベンチだった。 奈良健太郎は座り心地のいいベンチに座って、ぼんやりと空を眺めた。 まるい雲が東に流れていく。 (地上で何が起こってても…空はいつも平和そうだなあ…) そんなことをぼんやり考えていると、向かいのきりかぶに、クマの着ぐるみが 座っているのが見えた。 (ん?) 奈良健太郎が見つめていると、着ぐるみはてくてくとそばの木の方に歩いていった。 (木にロープをかけて…何の遊びかな?…台を持ってきて…ロープで輪を作って …それに首を入れて…)「って死ぬ気じゃん!」
次の瞬間、奈良健太郎は走り出していた。 「ば、バカヤロー!」 奈良健太郎は着ぐるみにタックルをした。 二人はもつれあって地面に倒れた。 「死なせてくんろ!もう死なせてくんろ!」 着ぐるみの頭が取れていた。叫んでいるのは、播磨拳児の手下の今鳥恭介だった。 奈良健太郎の顔を見て、今鳥恭介はわんわん泣きだした。 「どうしたんだよ。いってみ?僕に聞かせてみ?」と奈良健太郎は言った。 「おら…おら…播磨拳児様が棚に隠していたドーナツ食べちまって…。ばれたら魔法でクッキーにされちまうだ!今頃とっくにばれてるだ!」 「それで着ぐるみを?」 「播磨拳児様はからすの目を通して世界中を見ることができるだ…だからこれかぶって 逃げてただよ…でも無駄だ。播磨拳児様の目から逃れることなんてできねえだ…だから 死ぬだ!死なせてくんろ!首つらせてくんろ!」 「ま、まてまて!はやまるな!」 奈良健太郎が必死に今鳥恭介を止めていた時だった。 どこからか、シャボン玉がふわふわと近づいてきた。 「う、うわあっ!来ただ!ふーっ!ふーっ!」 今鳥恭介はシャボン玉を息で吹き飛ばそうとしたが、シャボン玉はまっすぐ今鳥恭介に 近づき、パチン! 今鳥恭介は、ボン!煙と共にクッキーになってしまった。 クマのクッキーで、顔の部分だけが今鳥恭介だった。 「うむう、ひどいことをする…」 奈良健太郎はクッキーを地面に埋めてお墓を作り、打倒播磨拳児の決意を新たに、 冒険を再開した。 奈良健太郎は軽快に歩き続ける。 ぽっかりと口を開けている古いトンネルを見つけた。 汽車のレールが暗闇の中に続いているが、なかば雑草に埋もれているのを見ると、 廃線になってから長いのだろう。 このトンネルをくぐっていけば、山を登っていくよりも近道になるかもしれない。 しかしトンネルは、入るのをためらうほど長く、暗い。
トンネルを通りぬけるなんて、死体を探しに行く時くらいだろう。 奈良健太郎は元気に山を登っていった。 気分が乗ってきて、「やっほー」と叫んだ。 数秒後、向こうの山から『ババンババンバンバン、宿題やったかー』とこだまが返ってきた。 しばらく行くと、道ぞいに小さな福引き所があった。 「お客さん、ちょっと引いていきませんか?」 カラフルなハッピを着た塚本八雲が呼びかけてきた。 「でも、僕、福引き券持ってないし…」 「かまいやしませんよ。どうぞ、どうぞ」 「本当に?いやー、なんか悪いなぁ」 奈良健太郎は張り切って抽選器に手をかけた。 奈良健太郎は抽選器をゆっくり心を込めて回した。 ガラガラ、ガラガラ、プリュッ。 白い玉だった。 「出たよー!一等!お客さんツイてるねー!はい、往復ビンタ!」 「ぶべら!」 奈良健太郎は不意打ちを食らってぶっ倒れた。 「な…何をする!?」 「これが賞品ですが、何か?」 「そ、そんな賞品いるか!」 「人の心をもてあそびやがって!くらえ、逆襲ラリアート!」 「ごはっ!」 攻撃は見事に決まった。 奈良健太郎はぷすぷす煙を出して倒れている塚本八雲を残して、先に進んでいった。
奈良健太郎は右側の木道を歩くことにした。 トコトコと進んでいくと、やがて木道が途切れ、前に進めなくなってしまった。道がないのなら、 しかたがない。奈良健太郎は大きな水たまりにはまらないように注意深く歩いて行った。 やがて、巨大な播磨拳児城が見えてきた。 奈良健太郎は城門に駈け寄り、大声で播磨拳児を呼んだ。 「播磨拳児、出て来い!そこにいることはわかっている!」 「ほう。これはこれは、意外と早かったな」 音を立てて城門が開き、派手なアロハシャツを着込んだ播磨拳児が姿を現す。 奈良健太郎は播磨拳児をキッとにらみつけた。 播磨拳児は首にかけていた花の首かざりをぶちっと引きちぎって構えた。 「塚本天満を取り返したいのなら、かかってこい!」 奈良健太郎は集中力を高め、手のひらに意識を集中した。 「はー、めー、はー、めー、はー、めー…あっ」 奈良健太郎は一回多く「はめ」と言ってしまい、はめはめ波を失敗してしまった。 「ふははは!この馬鹿者め!アー、ロー、波ー!」 播磨拳児から放たれたアロ波の直撃を受け、奈良健太郎は自分の家まで吹っ飛んでいった。
918 :
age :05/02/25 03:20 ID:QY5MtZOw
age
+ + ∧_∧ + (0゜・∀・)<次レスまだ〜 (0゜∪ ∪ + と__)__) +
920 :
Classical名無しさん :05/02/25 11:29 ID:6PIqGrvA
ある日の矢神高での2年C組の教室の中− 播磨は自分の前の席に座っている奈良健太郎の後ろ頭を凝視していた。 (…こいつとはこのクラスから一緒になったしまた海にも同伴した仲間 なんだよなあ……でもよく考えるとこいつとはまともに話したことねえな…) 播磨はボーっとしながら奈良の頭のつむじ周辺に視線を集中した。 (こいつ、高校生のくせに顔は中学生並みに可愛いな…はっ…!俺、 もしかしてこいつに惚れたのか?) 播磨は思わず机に顔を伏せて頭を抱えた。 その拍子に播磨の机から消しゴムが滑り落ちる。 それはころころと転がっていき、前にある奈良の机の横へ。 それに気がついた奈良が消しゴムを拾い、播磨の方を振り向いて 「播磨君、消しゴムだよ」 と屈託のない笑顔を見せて播磨の机に消しゴムをぽんと置いた。 (くっ…可愛すぎるぜ!奈良…!)
921 :
Classical名無しさん :05/02/25 11:30 ID:6PIqGrvA
しかし、播磨はその照れを隠すためにわざと立ち上がって奈良の頭を 思い切り殴った。奈良の体が崩れ落ちる。 「な、何するんだよ?せっかく拾ってあげたのに…」 奈良が文句を言いながら播磨を睨む。その睨んだ顔も播磨の理性を 失わせるほどに可愛かった。 「う、うるせー!おい、奈良、ちょっと話があるんだ。放課後、屋上へ来い!」 播磨は奈良にそう命じた。周囲の生徒たちは訳の分からない表情で、 そして奈良を哀れむように見ていた。 −−放課後。 播磨は屋上の柵の前に立って、空を見上げていた。播磨の脳裏にあの 奈良の可愛い顔が再生される。 (あのときは自分の照れ隠しのために思わず殴ってしまったけどさー、 マジ可愛いよな、あいつ…) 「播磨君」 奈良の声で播磨が我に帰る。
922 :
Classical名無しさん :05/02/25 11:30 ID:6PIqGrvA
「おう、奈良、よく来たな。まあ、そんなにびくびくするな。ちょい、こっちへ来い」 奈良の足が微かに震えているのを見た播磨はにやっと笑って奈良の肩を軽く叩いた。 それでも奈良は緊張した表情を崩さない。 「…なあ、奈良、今日は暇か?」 「うん…今日は特に予定を入れていないけど」 「そうか、じゃ、ここで俺に付き合え」 「えっ?」 何のことかまだ理解していない様子の奈良を無理に押し倒して、播磨は奈良の上に 馬乗りになる。 「播磨君、何を…?」 「じ、実は…お、俺、前からお前のことを気にかけていたんだ。そこで、今日は俺の 気持ちをお前に伝えたくてな!」 言うが早いか、播磨は奈良の詰襟の学生服のボタンを上から順に外し、奈良を ワイシャツ姿にさせた。そして、次にズボンのベルトに手をかけ、バックルを外す。 そしてチャックを開け、奈良のパンツに手をかけた。 「い、嫌だよ!!ぼ、僕、男だよ!なんでそんなことをするの!」 奈良が抵抗を試みるが、いかんせん播磨の怪力に取り押さえられて動けない。 奈良の目から涙が流れる。 それを見て、播磨は少し良心が痛んだが、さっさと奈良の唇に自分の唇を接触させた。
923 :
Classical名無しさん :05/02/25 11:31 ID:6PIqGrvA
奈良の唇は女性のようにとても柔らかかった…。 播磨はさらに奈良の口の中に舌を入れて嘗め回す。播磨と奈良の唾液が混じり合い、 どれが誰のものなのか分からないものになっていた。 次に播磨は、奈良のワイシャツのボタンを外し、下着のシャツも脱がせて奈良を 上半身裸にした。奈良の華奢な体に播磨が興奮を覚え、勃起までしてしまった。 奈良の胸の乳首を弄り回したりして、播磨の手は少しずつ下に下がっていき、 奈良のパンツのところまで来る。 「い、いやー!そ、そこは!」 奈良が慌ててパンツを抑えるが、播磨はその手を払いのけて奈良のパンツを 一気にずり落とした。特殊な匂いと共に、奈良の一物が播磨の顔に挨拶する。 播磨は一気にその一物を自分の口に咥えて嘗め回す。 「…あ、ああああっ…!!」 奈良が気持ち良さそうな表情で悶える。 −−ついに播磨の口の中で奈良の一物が爆発した…… パンッ! 奈良のビンタが播磨の頬に鳴る。
924 :
Classical名無しさん :05/02/25 11:32 ID:6PIqGrvA
「播磨君、ひどいよ…何で、こんなことをするのさ?」 奈良に叩かれて理性を取り戻した播磨は土下座して 「す、すまん…!奈良。俺、奈良のことが好きになってしまったみたいなんだ。 それで、つい…」 と素直に詫びた。それを見た奈良が微笑して 「うん…分かったよ。でも、好きだと告白してくれるのならいきなりこういうことは しないで欲しかったな。ま…僕も播磨君のことが好きなんだけどね。男らしいし。 じゃあ、今日のお詫びに今度の休みの日にデートにでも連れて行ってよ」 と言った。 たちまち、播磨の顔が明るくなる。 「お、おう!いいぜ!」 夕焼けが2人の影を映し出していた。
+ + ∧_∧ + (0゜・∀・)<次レスまだ〜 (0゜∪ ∪ + と__)__) +
天満 天使は笑わない。天使は起こしてはならない…… 八雲 うっ! 天満 ラララララ、ララ、ララララ…… 私は女なのに、普通の女なのに、どうして こんな……ちぇっ、ちぇっ、クソが! 八雲 やめて…… 天満 噂がなんだってんだよ! 私を助けろよ! 役に立たない男どもめ! 助けてください。 おねがい。助けて。抱きしめて。播磨さん。 八雲 いや!! 天満 わたし、あなたの心が読めるの。 ふふ、うふふふ…… 八雲 違うわ、私……そんなこと思ってない。 天満 憎い、憎いよ、クソ野朗! こんな世界滅びればいい! 八雲 違う! 天満 汚いの。私、汚いの。女神なんかじゃない。 諦めてるだけ。お願い、播磨さん。私に…… 八雲 ごめんなさい!! 天満 はい、女神失格。 ……どうする?
人間の屑様ご案内ー
928 :
Classical名無しさん :05/02/25 12:56 ID:6PIqGrvA
はじめまして。素晴らしいSSがいっぱいありますね。驚きました。 自分も文章を読んだり書いたりするのは好きなんですが、悲しいかな、 どうしても三文小説なみの安っぽいものになってしまいます。どうすれば いいSSが書けるものでしょうかねえ。 自分は奈良が好きなので奈良健太郎のSSもネタと時間があれば書いて 下さるととても嬉しいです。 まだ寒い日が続きますが健康には気をつけて下さい。
自己演乙
930 :
Classical名無しさん :05/02/25 13:49 ID:8k321kA2
久しぶりにここ来て初めてS3の存在を知った、あそこにも隣子作品はあるのかな?
>>↑ とりあえずsageようぜ
了解・・・・・で、隣子ってあるの?
文化祭関連はどう? 本編も終わってないしまだ早いかな。
本編に縛られる前に書くのは得策といえる。
しかし、蓮水氏もクズリ氏も大変心の広いお方だな 荒らしの六商の掲示板の書き込みに対しても丁寧にレスをつけている 素晴らしい人だと思った 同じSS書きでもガチャピンのくそったれとは全然違うなと思った
丁寧なレスと言うか、ようはやんわりと断られてるんだけどねw
古参のSS書きはマメなだけに、なかなか人格者が多い。
俺には真似出来ん…。 しかし、屈折してるとはいえ楢好きであるなら差別すべきでは無いんだろうな…
S3の管理人は六商が投稿した801を今のところ許可しとるorz
マルチ投稿以外は一応ちゃんとしたSSだしな… とはいえ、801なんざ需要ねぇよ。
S3に荒らし降臨中
ていうか、あれも六商か? いくらなんでも洒落にならんぞ。
六商ってパァ〜なのか?
ざっと一時間半、黙々と同じのを貼り続ける時の精神状態ってどんなんなんだろ。
あー、スクリプトあるんやけどな…
朝起きてS3見に行ったらとんでもないことになってる・・・・ 荒らしよくない
ごめんね 愛理ちゃんのマンコ気持ちよくて ごめんね
あそこの管理人は物腰は丁寧だが やるべきことはやってくれる人なので アク禁で即終了だろ
前々から異常だとは思ってたが… いるんだなあ、本気で精神を病んでるのって。 ここまで来ると、怒るというか同情すら覚える。
夜中に久々にSS投稿してて、ついさっき様子を見にいったら荒らしが俺の作品にまで…orz
ああいう荒らしは鳥のうんこかセミの小便以下のものでね。 気にしないのが一番よ。
そういやこれの新スレって一体誰が立てるの? 950?それとも適当??
>>952 >>953 ありがd。
最初書き込み見た時訳が分からなくて、削除試みたけど無理だった…多分パスがつけられてる。
管理人氏が来るまで気長に待ちます。
>>955 作者だけが書き込めればいいんですけどねぇ。
新スレ、立てようか?
↑是非!
ごめんね 八雲のアナル気持ちよくて ごめんね
感想スレまで立てやがったな。 年齢制限の感想スレは???の立てた1個で十分だと言うのに…
荒氏のせいで本当に更新したssがわかんないyo! uzeeeeeeeeeeee!!!!!!!
埋めますか?
アクアたんが痛い事言ってるよ……。
最後の一文はあいったただけど、荒らし対策としてはあれが一番普通のやり方じゃないのか?
くっそー俺が好きなSSに気持ち悪いイタズラしやがって
>>965 うん、その最後の一文がね。
あと管理人氏も以前から対策は宣言してるんだから、あえて口に出す必要はないんだ。
むしろわざわざ書く方が空気が悪くなりやすい。
絃「ケンジ…君…君はもう塚本君のことは忘れたのか?」 播「はぁ?何言ってんだ?俺が忘れるわけねーだろうが!!」 絃「先日君の部屋からこんなものが出てきたのだが…」 播「そ それは…」 絃「え〜なになに…パツキン先生?…大和撫子VS貴族?…おてんば娘舞う?…変わった本だな?」 播「それは吉田に…」 絃「この期に及んで何言っている。この題名から察するに塚本君とはかけ離れてるんだが…」 播「それは…天満ちゃんを…汚したく無かったからだよ!!」 絃「つまり私は汚してもいいが…塚本君は汚したくなかったと…そういうことかい?」 播「何でお前がでて…ぐわ」 絃「うるさい!!一瞬ぬか喜びさせやがって!!貴様みたいなのは氏ね!!」 播「どういう…ぐえ…ぎゃぁああぁ」 埋める埋める
恒例の絃子SS乙。 毎スレのさり気無い投下、楽しく読ませていただいてます!
970 :
Classical名無しさん :05/02/26 20:47 ID:I5.Ag6gs
六商健一 02/26/05 20:35 編集 申し訳ありませんでした -------------------------------------------------------------------------------- 今回、私の不注意により、一部の方に不快な思いをさせてしまい、大変申し訳ありませんでした。 フォーラムの注意にもきちんと注意が行き足らず、ご迷惑をおかけしました。 本日、管理人さんの要望を受け直ちに改善しましたのでよろしくお願いします。 同性愛や801は私の趣味の範疇なのですが、これに嫌悪感を覚える方もここにいらっしゃることに 配慮できなくて申し訳ありませんでした。 今後はこの点も含め気をつけて行きたいと思いますので今後ともよろしくお願いします。
六商は時間差という言葉を覚えるべきだな。 削除直後に謝罪文(しかもわざとらしい)とは… プロバイダー告知が怖いのか?
専ブラを通さないと970くらいにみえないのは何故?
──以下は某高校文化祭の出店、カフェSでの出来事である。 暴露にあたって関係者からの復讐が予想されるので 人物・場所・時期などが特定できないよう配慮した。あしからず。 「すいませーん、ツナサンド1、ミルクティー1お願いしまーす!」 シスターの格好をした金髪の少女が厨房に元気な声をかける。が、調理場からの返事はなかった。 この時店内の混雑ぶりは最高潮に達しており、調理担当の者まで接客に駆り出されていたからである。 と、そこへシンクで皿洗いをしていたメイド服の女性が顔を出した。 「うん? 注文か? 今人が出払ってるんでちょっと待ってくれ」 そう言って調理場へと入っていったメイドだったが、 すぐに出てくると眉間にしわを寄せて、 「……まずいことになった。材料が切れてる」 「えっ本当ですか? 部長の指示でわりと買い込んであったと思いましたけど…」 「どうも彼女の読み以上だったようだな……この盛況ぶりは」 「じゃあどうしましょうか? 事情をお話して別オーダーに変えてもらいますか?」 「イヤ、本当にロクなものが残ってないんだ。紅茶すら見当たらないし……」 「えっと、どんなものが残ってます?」 メイドに続いて厨房に入ったシスターは 調理台にのせられた貧弱な食材の群れをしばらく見つめていたが、 ぽん、と手を叩くとメイドに向き直り、 「うん、これならどうにかなりそうです!」 「どうにかなる……のか?? いくらなんでもこれじゃあ…」 「大丈夫ですって。まかせといて下さい!」 一面に花が咲いたような笑顔を見せると、シスターは調理台に立ち何やら腕をふるい始めた……
◆ 「……お待たせしました、旅のお方。さぞお疲れになったでしょう。まずはこれを…」 「ありがとうございます、シスター。じゃあ早速……ってなんだコレ!?」 「レタスサンドパセリ添えとホットチョコレートでございます」 「いや、ございますじゃなくって! 俺が注文したのはツナサン──」 「呪いが解けなくてもいいんですか!? 生まれてからの年月がイコール『彼女いない歴』になってしまう呪いが!」 【恫喝】 「ひっ!? い、いえそういうわけでは… ただこの料理は一体…」 「よくぞ聞いてくれました。 実はこの料理こそが貴方を忌まわしい呪いから解き放つ、聖なる食物なのです」 【嘘】 「ええっ! ほ、本当ですか!?」 「そうですとも。このサンドイッチに使われているレタスとパセリは古来媚薬として用いられ、 かのクレオパトラもローマの将軍アントニーを虜とした時使用したとか」 【つかみ】 「クレオパトラって聞いた事あるな…… でもこっちのチョコレートは?」 「そちらも同様です。カカオの香りは脳内麻薬ドーパミンを多量に分泌させる作用があって 一説にはチョコレートを好む男性の82%は初対面の女性に好意を持たれるそうです」 【ハッタリ】 「マ、マジで!? そういうことならありがたくいただきます!」 「主も『モテるものはますますモテ、モテざるものもようやくモテ』と仰られています。 存分に食べて呪いを解いて下さいませ。……ちなみに量が多ければ多いほどよい、とも仰られています」 「シスター、追加注文お願いします! 同じのあるだけ持ってきて!」 「かしこまりました。それではごゆっくり…………♪」
◆ かくしてシスターは店の余り物を一掃することに成功した。 彼女の『何もかも主のお導きのおかげです』という言葉を 素直に受け取った者がいたかどうかはわからない。 なお、帰宅後数日間に渡って同じメニューを食べ続けた男子高校生の 『呪い』がどうなったか、さらに数日後新聞の地方面のかたすみに載った 『食中毒?同クラスの男子全員入院』の記事の因果関係について詳らかにすることは 多少の哀しみに耐えなければならない事に加え、 わが身の危険を思えばここで筆を置くことがよさそうに思える。 黒イ修道女・完
GJ! サラ黒いよサラ・・・・・・・・コナー
入院するほどレタスサンド食うのか…まぁ呪い解けるなら食うよな(ノД`、)
S3の荒らしってどんなのだったんだ? 今までのレスで大体予想つくが一応詳細キボン。
「雨の日って、あんまり好きじゃないんです」 彼にとって、彼女のそんな表情を見るのは初めてのことだった。 「他にはなにも見えない、なにも聞こえない」 それはまるで、晴天の不意を打つ夕立のようで。 「世界に自分がひとりぼっちで取り残されるような気がして」 そんなこと思ったことありませんか。 彼女はそう、呟いた。 晴れ時々雨、のち―― 「お疲れさまでした」 バイトの一仕事を終え、雇い主であるところの店主に声をかける麻生。いつぞやの店番以来、 あれだけイイものが作れるのだから店を継がないか、などと冗談とも本気ともつかない口調で 話しかけてくるのを、お断りします、とにべもなく切って返して家路につこうとする。 「待って下さいよー」 そのあとを追うようにして、店の奥から帰り支度をしたサラが駆けてくる。 「もう、いっつも先に帰っちゃうんですから。せっかくだからたまには一緒に帰りましょう」 なにが『せっかく』なのか麻生には分からないが、押し切られるようにして頷いてしまう。 サラ・アディエマス。 このちょっと風変わりな後輩を、彼は未だに扱いあぐねている。もともと異性の扱いに不得手 なことに加え、くるくると様相を変える彼女の掴み所のなさが原因である。 ――猫みたいだな。 そんなことを思ったりもするが、ではその『猫』に懐かれている(少なくとも嫌われては いないだろう、という程度の認識だが)自分はいったいなんなのか、などと考え始めると終わりが 見えない。結局、ちょっと変わった後輩、というのが彼の中でのポジション。 「どうしたんですか? 変な顔して」 「……別に」
小首を傾げるその顔に、何故か考えを見透かされているような気になって足早に歩き出す。が、 それもほんの一瞬、店の戸を開けたところでその足が止まる。 「雨、ですね」 「だな」 昼下がり、仕事に入る前は青を見せていた空の色が、いつのまにか灰色へと変わり、さらには 既に雨が降り始めていた。路面を叩くその音が響く。 「先輩、傘は……」 「俺は持ってる」 言って鞄から取り出したのは、小さな折り畳み傘。麻生としては、使うつもりもなく念のため、 と入れておいたのが功を奏したことになるのだが。 「……そうですか」 そう口にした彼女はなにかを訴えるような眼差し。 「……そうか」 「そうなんです」 視線は外れない。 ほんの少し低いところから、見上げるようにじっと。 「……」 「……」 外れない。 「……持ってないのか」 「正解です」 「……そうか」 「そうなんです」 見つめてくる。 「送っていってくれますよね、先輩」 結局のところ、最初からそれ以外の選択肢など存在はしなかったわけで。 麻生は溜息混じりに首を縦に振った。
一つの傘。 二人の人間。 身を寄せ合うように、けれど決して触れ合わないように。 誰かに見られたらどう言い訳をすればいいのか。そんな状況の中で、身体の半分近くを傘の外に 出して歩きながら、ずぶぬれよりはましか、などと考える麻生。もちろん気恥ずかしさはあるものの、 どうにかなるような状況ではもはやなく、それなら仕方ないと割り切っている。 むしろ気になるのは、同じように半身を雨に打たれながら隣を歩くサラのこと。店を出る際店主に 傘を借りる、という選択なしにその頼みを受けたのは、その視線に普段とは違う色を感じたからだった。 それはほんのわずか、それなりに付き合いの長い彼が、出会ったころなら気がつかなかったと思う ような小さな違和感。そして、それはあまり嬉しくないことに正解だったらしく、歩き出してからと いうもの、うつむいたような恰好のまま、一言も発しない彼女がそこにいた。 常日ごろから笑顔でいる、そんなイメージを持っていた麻生からすれば、そんなサラの様子はなんとも 形容しがたいものだった。 どうにか出来ないか、そう思う。 けれど、出来ない。 どうしてこう自分は異性に対して弱いのか、憤りにも近い思いを抱いたまま、雨の音だけがする沈黙が 続き、そして。彼女は呟いたのだった。 雨の日は好きじゃない、と。 「そんなこと思ったことありませんか」 うつむいたまま、それきりまた口を閉ざしたサラを見つめる麻生。そこにあるのは、晴天に似たいつも の笑顔ではなく、雨空のように沈んだ表情。 どうしたものか、と考える。 気がつけば、前方にはもう彼女の寄宿先がある教会が見えてきている。このままなにも言わず、黙って 送り届けるべきか。そうすれば、次に会ったときはまるでなんでもなかったとでもいうような、そんな 笑顔に会えるだろうという確信はある。そういうヤツだ、というのが彼の見立てであり、そう外れては いないはずだと思っている。
けれど、それでいいのか、という思いも同時にある。これをなかったことにしていいのか、と。 だがどうすればいいのか。考えることが出来る時間はあまりに短く、そして難題。諦めかけ、らしくも なく悪態をつこうとしたとき、その視界が『それ』をとらえた。瞬時、出すべき答が組み上がり、麻生は ゆっくりと口を開く。 「お前さ、今年になってこっちに来たんだよな」 仕事の休憩の合間、取り留めのない世間話の中で聞いたことを確認する。聞こえているのかどうか、 返事はない。その姿に、もしかしたら本当に聞こえていないのかもな、そう思う麻生。それでも構わず 言葉を続ける。 「最初はいろいろあったんだろうな」 数えるほどしか知り合いのいない、異国の地。それは確かに、世界でひとりぼっちだと感じることなの かもしれない。俺には想像しか出来ないけどな、そう断ってから。 「……でもな」 『それ』を見ながら言う。 「今は違うだろ。ちゃんと見てみろよ、前」 え、と小さく声をあげ、視線をゆっくりと前へ向けるサラ。 そこに。 「サラねーちゃーん!」 「傘持ってきたよー!」 駆けてくる子供たちの姿があった。傘を差している者、合羽を着ている者、なかには雨具なしの者まで いたが、全員に共通しているのはたった一つのこと。 すなわち、笑顔だ。 「あ……」 「これでもひとりぼっちか?」 違うだろ、そう麻生が言ったときには、その集団に飲み込まれる二人。 「姉ちゃんときどき忘れっぽいよな」 「心配したんだよ」 「でもおくってもらったみたいだよ?」 「っていうか兄ちゃんだれだ?」 「あー、もしかしてっ!」
騒がしい。そして同時、微笑ましく温かい。 「ありがとう、みんな」 そんな『幸福』な空気の中で、サラは微笑んでいた。目尻をほんの少しだけ光らせて。 「ここまでで十分だよな。じゃあ、な」 そして、一仕事やってのけた、そんな表情でその場を去ろうとする麻生。 「あ、待って下さい」 その腕をつかんで引き留めるサラ。 「せっかくですから寄っていって下さい。お礼もしたいですし」 今度の『せっかく』は理由のある『せっかく』だ。そうなれば、彼の方には断る理由がなく、なにより。 「いいですよね? 先輩」 そこにもう一度あの青空みたいな笑顔があるなら、断れる道理もない。 「分かった」 「ありがとうございます。それじゃ行きましょう」 歩き出す二人。 雨はまだ降り続いている。 けれど、子供たちの声に掻き消され、その音はもう聞こえない。 まるで、雨上がりの空のように。
アソサラSSは安定していいな〜 GJ
またS3で荒らし発生したよ 正直鬱
>985 しかし安定と面白さは一致しない罠
ふむ また来たか
何気に期待してそうだな
荒らしをか?
アソサラって障害がないからツマランちう人とそこがほのぼのしててヨシ という人の2パターンな気がする。
六商も懲りない奴だな…
アソサラな話はサラは白いが、おにぎり話等に脇役として 登場するアソサラコンビのサラは真っ黒だな。 ジャンルのギャグ・シリアス等を問わず。
ほーたーるのひーかーり♪
みんながスルーしちゃうから六商がS3行っちゃったと予想。 次スレからもっとかまってやってここで隔離しようぜ。
S3停止したよ・・・ クズが管理人を騙りだしたから緊急措置をとったんだな。
>管理人を騙りだした マジで?
>>997 停止直前(3時10分以前)に管理人を騙って一見まともなタイトルのスレを立ててた。
その上そこに「これがS3の方針です」みたいな内容の文章+エロorグロ画像貼り付けてた。
おまけに訳分からんとこにリンクも貼ってたな。
999 :
Classical名無しさん :05/02/27 03:33 ID:2OhJz93.
停止かよ・・・ 1週間いけなかったのに・・・_| ̄|○
掌編を適当に投下したばかりだったのにな…。で、1000?
1001 :
1001 :
Over 1000 Thread このスレッドは1000を超えました。 もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。