あの作品のキャラがルイズに召喚されました part3

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1マロン名無しさん
もしもゼロの使い魔のルイズが召喚したのがサイトではなかったら?そんなifを語るスレ。

まとめ
ttp://www35.atwiki.jp/anozero/

前スレ
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1183126760/l50
2マロン名無しさん:2007/07/03(火) 21:00:03 ID:???
       /(__  、‐-、
     ___(:::::::::::ヽ--ヽ::::::ヽ.      ─┼─
   /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶ノ|   ─┼─
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  ∠_ノ::::::::|∠二l  l二二ゝ|::::::|     └─
    /::::::::::|~=≡ヽ  ≡=~ |;;;;ノ       |
    |:::::::::| |  " |  ゙゙   | |        |
    |:::/||ゝ|   (       _ノ      / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    || ∧  \ ` ̄ ノ  /    ∧ < >>1乙…
    _|:::|___ \二 /(__________,|:::|   \_____
     |:::|    |     /    |:::|     |
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      |::|    |/         |::|  ─┘
      ||               |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
3マロン名無しさん:2007/07/03(火) 21:06:26 ID:???
月姫最高
4スクライド・零:2007/07/03(火) 21:11:02 ID:???
乙です。
「魔法の国」編の残りはできるだけ近日中に・・・
5マロン名無しさん:2007/07/03(火) 21:25:06 ID:???
>>3
忌むべき者よ、汝が在るべきところに還れ
6マロン名無しさん:2007/07/03(火) 21:31:46 ID:???
>>5
湯婆の動画思い出しちゃったじゃないか
7マロン名無しさん:2007/07/03(火) 21:33:42 ID:???
>>1乙。
そして>>2のマサルさんで速攻吹いたwww
8マロン名無しさん:2007/07/03(火) 21:34:45 ID:???
月姫と言えばスクライド零の作者の文章の書き方が奈須きのこ先生っぽくて良い
あの作者はどう見ても奈須先生の影響を受けているな
9マロン名無しさん:2007/07/03(火) 21:44:22 ID:???
>>8
>>5読もうぜ……型月クロスも俺TUEEEEEEEEなSSにならなきゃ十分おもしろいけど、
くそったれのキノコ信者、さらにそこへ粘着するアンチはマロンにものすごい迷惑をかけてきたんだから………
10マロン名無しさん:2007/07/03(火) 21:47:03 ID:???
>9
それこそ >8 をスルーすれば済む話ですがな。
スールにいきましょ。
11るいずととら:2007/07/03(火) 21:47:13 ID:???
>>1乙です
12るいずととら:2007/07/03(火) 21:48:59 ID:???
16

「……それで、犯行の現場を見ていたのじゃな、ミス・ヴァリエール……詳しく説明してくれんかの?」

トリステイン魔法学院は大騒ぎであった。厳重に守られた宝物庫が、盗賊によって襲撃され、秘宝『破壊の剣』が盗まれたのだ。
オールド・オスマンに呼ばれたルイズは、だらだらと冷や汗をかきながら一歩前に出る。

「ははははい。あああの、おお大きな音がしたから見に行くと、きょ巨大な土ゴーレムがいて、宝物庫の壁に『すでに』穴を開けてました。はい」
「ふむ……あの宝物庫の壁は滅多なことでは破れんはずじゃが……そのゴーレムが穴をあけたのじゃな? 確かに?」

オールド・オスマンは、ちらちらとルイズの頭に乗ったとらを見る。疑いの視線であった。
たらたらと冷や汗が垂れるのを感じながら、ルイズは「間違いありません」と力強く白を切った。これ以上の弁償はゴメンである。

「……よかろう、それでどうなったかな?」
「盗賊のゴーレムは、わたしの使い魔と戦っている最中に土に戻りました。かわりに土煙が上がって、盗賊は消えました。
 おそらく、『破壊の剣』を持って逃げたのだと思います……黒いローブを着たメイジでした」

ルイズが説明を終えると、オスマン氏はひげをなでる。

「追おうにも、手がかりはナシか……」

やれやれ、といった顔でオスマン氏は頷く。どこかしらほっとしたようにさえ見えた。

「まあ、盗まれたものは仕方ないからの。次からは警備を強化しなくてはなるまいて。それにじゃな、あの『破壊の剣』は――」

そこまで言って、オスマン氏は言葉を切り、コホンと咳払いをした。
さっきから、ルイズの頭の上にいる使い魔が、くっくっくと笑いを堪えているからであった。

「あー、どうしたかの、ミス・ヴァリエールの使い魔くん?」
「くっくっく……なに、逃げたヤツの場所なら分かってるからよ……まどろっこしくていけねえ」
「な、なんですと!? それは本当ですか、とらくん!」
13マロン名無しさん:2007/07/03(火) 21:49:05 ID:???
>>1

スクライド零はギーシュ生きてるかな?
シェルブリットで顔ぶん殴られてるから、顔が凄まじい位に変形していたりして
14るいずととら:2007/07/03(火) 21:49:52 ID:???
コルベールが慌てふためいた。集まった教師たちも、疑わしそうに顔を見合わせる。ルイズの頭に乗った幻獣の威圧感に、直視できる者は居なかったが。

「わしの髪の毛を飛ばして、ヤツの着物に刺してあるのよ……追っかけて殺すつもりだったが、るいずが止めるんでな」

少なくともトライアングル・クラスのメイジである盗賊を、あっさりと殺すと言ってのけた幻獣の言葉に教師たちは凍りつく。
ふむ、とオスマン氏はひげをなでた。

「この盗賊に関してはミス・ヴァリエールに一任するとしようかの」

「な、なんですって!」
「ミス・ヴァリエールはまだどの系統にも目覚めていないのですよ!?」

オスマン氏の言葉に、教師たちが次々と反論する。

「ならば、我こそはという者がおるか? ミス・ヴァリエールの使い魔を退けるほどのメイジが! いるならば杖を掲げよ!」

もちろん、誰も掲げなかった。
というか、退治すべきはフーケであり、とらに勝てるかどうかは関係ないはずだが、凶悪に笑うとらを見てなお、杖を掲げる教師などいるはずがない。

「わ、わかりました。ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。その任務、お引き受けいたします!」

ルイズは腹に力を入れながら杖を掲げ、半ばヤケクソで叫んだ。


「はあ……まいったわね。とら、その……フーケが居るところって遠いの?」

ルイズはとらの背中にしがみつきながら尋ねた。

「『近く』の森だな。『急げば』すぐ着くだろうよ」
「そう、『遠い』のね。『ゆっくり』飛んでちょうだい。多少時間がかかってもいいから」
15るいずととら:2007/07/03(火) 21:50:55 ID:???
ルイズの言葉に、とらはフンと鼻息をならす。

「わあったよ……だがよ、どうしてその喋る剣まで持ってきた、るいず?」
「折角買ったんだし、使わないと勿体ないじゃない……折れたら折れたでいいし」

ルイズの持ったデルフリンガーが抗議の声を上げる。

「ひっでーな、娘っこ! おりゃあ、こう見えても業物だぜ!? それに『使い手』の相棒がくわわりゃ怖いもんなしだ!」
「あんたみたいなさびさび、フーケのゴーレム斬ったら折れちゃうわよ」
「おでれーた、言わせておきゃあ、てめえの使い魔にも頭があがんねぇ、ヘボメイジの娘っこが……」
「とら、これ溶かしてちょうだい」
「嘘だぜ、娘っこ。ごめん」

ルイズとデルフリンガーがそんなやりとりをしていると、後ろから声が聞こえてきた。

「とらさまー! シルフィも盗賊退治、お供するの! ついていきます、きゅいきゅい!!」
「タバサ! それにキュルケじゃない! なんでここに?」

タバサとキュルケの二人を乗せたシルフィードが、追いついてきたのだった。

「……シルフィードの希望」
「ま、そゆこと。どうせあなたの使い魔ならたいていのメイジぐらいコテンパンでしょ。見物よ見物」

とらの実力を知っているためか、タバサもキュルケもはたしてのんきであった。

「……おでれーた、相棒はもてるねぇ」

デルフリンガーがぼんやりと呟いた。曖昧な記憶……デルフリンガーは自分がいつ作られたかを知らないし、500年より前の記憶はさっぱりない。
だが……

(おめーを見てると、何かが引っかかるのよ、相棒……)
16マロン名無しさん:2007/07/03(火) 21:55:28 ID:???
>>9
原作が俺TUEEEEEEEEEEな話だから奇跡でも起きない限り無理でしょ
17マロン名無しさん:2007/07/03(火) 21:57:59 ID:???
前スレパタリロ知らんやつがこんなポコポコ出てくるなんて
ひょっとしてここ年齢層かなり低い?
18マロン名無しさん:2007/07/03(火) 21:58:12 ID:???
紫煙
19マロン名無しさん:2007/07/03(火) 21:59:10 ID:???
>>17
ゼロの使い魔自体が結構新しい作品だからしょうがないんじゃね
20マロン名無しさん:2007/07/03(火) 21:59:20 ID:???
厨房しかいない板ですからねえw
21マロン名無しさん:2007/07/03(火) 22:00:07 ID:???
>>16
 まちなっ、月厨の俺が反論させてもらうぜ!
 主人公はどちらも弱いぞ。小突けば死にかねない貧弱小僧と
 目の前が見えてない無駄な生き汚さが取り得の赤毛の小僧だ。
 空の境界? ああ、あれは良いな。コクトーはらぶい。
22マロン名無しさん:2007/07/03(火) 22:00:07 ID:???
ゼロとデモベのクロスを書こうとしてるんだけど、アルとマスターテリオンのどっちがいいと思う?
23スクライド・零:2007/07/03(火) 22:00:14 ID:???
>17
私は知ってますw
西遊記じゃない方のアニメ版をリアルタイムで見てた世代ですしwww
24マロン名無しさん:2007/07/03(火) 22:00:20 ID:???
つーかみんな型月は知ってってパタリロは知らないのな
25マロン名無しさん:2007/07/03(火) 22:00:20 ID:???
知ってるが見た事無いなあ。
タマネギ頭とか守銭奴とかそういう断片的なことしか知らん。
26マロン名無しさん:2007/07/03(火) 22:00:42 ID:???
>>22
っ「ティベリウス」
27マロン名無しさん:2007/07/03(火) 22:00:50 ID:???
俺みたいにゼロの使い魔の原作を知らない奴だっているさ
28マロン名無しさん:2007/07/03(火) 22:00:55 ID:???
パタリロがマイナー扱いだと14歳とかはかなりきついな。
29マロン名無しさん:2007/07/03(火) 22:01:45 ID:???
>>21
いや単純な戦力ではなく補正と都合の良い能力持ちという点で・・・
30マロン名無しさん:2007/07/03(火) 22:01:46 ID:???
パタリロか。昔TVでやってたのなら知ってるぞ。
だ〜れが殺したくっくろびん、という踊りしか覚えてないが。
31マロン名無しさん:2007/07/03(火) 22:02:02 ID:???
>>21
そういう事実に反する阿呆な言い訳するからお前らは嫌われんだよ。
32マロン名無しさん:2007/07/03(火) 22:03:10 ID:???
>>9
原作からして戦闘パートはガンダールヴサイトTUEEEEEE!がメインだし
むしろ戦闘自体オマケのツンデレ小説だもの
33マロン名無しさん:2007/07/03(火) 22:03:17 ID:???
>>22
西博士
34マロン名無しさん:2007/07/03(火) 22:04:13 ID:???
「マカロニほうれん荘」のひざかたさんとかきんどーちゃんとか・・・。

いや、あんなギャグ俺には不可能。
35マロン名無しさん:2007/07/03(火) 22:05:18 ID:???
>>22
ダンセイニかわいいよダンセイニ
36マロン名無しさん:2007/07/03(火) 22:06:19 ID:???
>>21
スルーすれば良いものを恥かくのは同じ信者だということを自覚すれ
37マロン名無しさん:2007/07/03(火) 22:06:39 ID:???
銀魂の銀さんとかどうよ?
38マロン名無しさん:2007/07/03(火) 22:07:29 ID:???
俺、まだ20代前半だけどパタリロしってるよ。
なにせ初めてのズリネタがマライヒの凌辱シーンっだったぐらいだからなぁ――!!

まあそれはどうでもいいとして、パタリロもかなりの厨設定だが、
ヤツは最初から物語を引っ掻きまわす狂言廻し的存在だから、以外にゼロの使い魔とも合うと思う。

パタリロが無給金で使い魔になるとは思えんが。
39マロン名無しさん:2007/07/03(火) 22:07:40 ID:???
>>22
ばっかお前ドクターウェスト呼ばすに誰呼ぶってんだ
40マロン名無しさん:2007/07/03(火) 22:07:45 ID:???
>>22
俺はアナザーブラッドでも良いな
41マロン名無しさん:2007/07/03(火) 22:08:17 ID:???
パタリロ知ってはいるがホモが嫌いだし、長〜い連載を一から読む気にはなれないな
42マロン名無しさん:2007/07/03(火) 22:08:40 ID:???
漫画のデモベは微妙過ぎるような気がしてならない
43マロン名無しさん:2007/07/03(火) 22:09:27 ID:???
自分で打ち間違いに気づいた
>10
スールってなんだよ。ここはリリアンかよorz
44マロン名無しさん:2007/07/03(火) 22:10:02 ID:???
>>38
おまw

さんざん言われてるがホモの陵辱シーンを真昼間に流したパタリロは偉大だ……
45マロン名無しさん:2007/07/03(火) 22:10:43 ID:???
よし、リリアンからドリルを呼ぶんだ
46マロン名無しさん:2007/07/03(火) 22:10:45 ID:???
>>43
タイが曲がっていてよの方じゃないのか?
47マロン名無しさん:2007/07/03(火) 22:10:56 ID:dC7ieOsQ
外国のだがあのトムとジェリーなんてものを考えてしまった。

48マロン名無しさん:2007/07/03(火) 22:11:00 ID:???
>>12-15
つくづくとらって優秀やのう……。
ルイズが覚醒せんでも余裕かもw
49マロン名無しさん:2007/07/03(火) 22:11:16 ID:???
パタリロは金さえ払えばどんなことでもしてくれるし、
事実どんなこともできる超便利な使い魔。
50マロン名無しさん:2007/07/03(火) 22:13:21 ID:???
>>48
ガンダールヴの能力もいらないっぽいなw
原作でもパワーアップだったはずの字伏の鎧忘れていくわ途中で白面になるわでまったく役に立たなかったし
51マロン名無しさん:2007/07/03(火) 22:13:52 ID:???
>>43
間を取って、型月ばりのデッドエンド数と男塾ばりの戦闘を繰り広げるリリアンの2次創作ってことで
52マロン名無しさん:2007/07/03(火) 22:14:28 ID:???
というかここに召喚されたキャラでガンダールヴの能力なしで充分って奴多いよな
53マロン名無しさん:2007/07/03(火) 22:15:27 ID:???
>>51
もう良いから必要もないのに型月なんて単語を使うな
それとも荒らしたいのか?
54マロン名無しさん:2007/07/03(火) 22:15:58 ID:???
>>52
ガンダールヴに頼ると戦闘が原作とあんまり変わらなくなりそうだもの
それじゃあかなりうまくやらないとクロスキャラ出す意味が大きく薄れちまう
55スクライド・零:2007/07/03(火) 22:16:57 ID:???
ウチのカズマ君はガンダールヴですらないですし(汗
56マロン名無しさん:2007/07/03(火) 22:17:59 ID:???
逆にガンダールヴのルーンがあってもどうしようもない奴もいるよな。
クーニャンとかだとルーンのせいで前より酷い危機が向こうからやってくるぜ!
57マロン名無しさん:2007/07/03(火) 22:18:37 ID:???
ガンダールヴ補正で元からある能力が強化ってのが上手いけど、んなもんなくても十分に強いキャラは多いからなぁ
58マロン名無しさん:2007/07/03(火) 22:18:43 ID:???
>>55
奈須きのこ先生のファンの方ですか?
59マロン名無しさん:2007/07/03(火) 22:19:15 ID:???
キャラの性能を活かす…
武士沢レシーブの主人公なんかどうでしょ?
60マロン名無しさん:2007/07/03(火) 22:20:12 ID:???
ギーシュ戦後いきなり年代が飛んで、片腕の無いワルドが屋台を引いてるんですね。
61とある魔術の使い魔と主:2007/07/03(火) 22:20:32 ID:???
それを言ったら自分のもガンダールヴではないですしw
62マロン名無しさん:2007/07/03(火) 22:20:35 ID:???
普通の人間でもガンダールヴなしで充分なキャラは多い
前スレで出た通りすがりのサラリーマンとか
63マロン名無しさん:2007/07/03(火) 22:20:51 ID:???
>>52
ガンダールヴを活かすんなら、初めから強いんじゃなくて
能力は一般人だけれど性格に癖があるキャラなんか面白いかもしれないな。
64マロン名無しさん:2007/07/03(火) 22:21:19 ID:???
ガンダールヴはなんの力も持たないサイトを活躍させるための設定だからな。
元から強い奴には必要ない、大概のキャラは原作終了後設定で召喚されるんだから尚更必要ないし。
65マロン名無しさん:2007/07/03(火) 22:21:31 ID:???
テニス道具で人を殺せる人たちとか
66マロン名無しさん:2007/07/03(火) 22:21:36 ID:???
ガンダールヴなどただの言葉よ

BY天下無双
67マロン名無しさん:2007/07/03(火) 22:21:38 ID:???
>>53
反応するから荒れる
体技:スルーを習得しろ
68マロン名無しさん:2007/07/03(火) 22:22:50 ID:???
ここいらで何の能力も持たない一般人を召喚というのも良いな
例えば出来杉君とか
69マロン名無しさん:2007/07/03(火) 22:23:14 ID:???
荒らしは完全スルーされてる分にはただの頭が可哀相な人だしね
70マロン名無しさん:2007/07/03(火) 22:24:09 ID:???
>>68
そこで金田一少年やコナンを召喚ですよ!
別の意味でやばい奴らだけど。
71スクライド・零:2007/07/03(火) 22:24:57 ID:???
>>58
嵐を抑えるために言いますが奈須きのこ氏は大好きですよ
72マロン名無しさん:2007/07/03(火) 22:25:35 ID:???
山田太郎
73マロン名無しさん:2007/07/03(火) 22:25:41 ID:???
使い魔「申し遅れました。私こういうものです」
ルイズ「ココロのスキマ?お埋めします・・・喪黒福造?」
74マロン名無しさん:2007/07/03(火) 22:25:51 ID:???
>>68
出来杉と言われて、
女装趣味で不死身なのが思いつくおれは間違ってる
75マロン名無しさん:2007/07/03(火) 22:26:14 ID:???
>>68
なぜ素直にのびたと言えない
76マロン名無しさん:2007/07/03(火) 22:26:42 ID:???
のび太が召喚されてもまともな銃ないから使えない
身体能力上がっても所詮はのび太。

でも精神力はかなりすごいから、無人島の時みたくドラえもんの助けを信じて待ち続けるかもしれない
77マロン名無しさん:2007/07/03(火) 22:27:09 ID:???
>>74
いや正しい! なぜならば、お前が間違っているとしたら俺も間違っている事になるからだ。
78マロン名無しさん:2007/07/03(火) 22:27:24 ID:???
>>74
Σ(・3・)アルェー仲間がいるよー
79マロン名無しさん:2007/07/03(火) 22:27:45 ID:???
>>70
確実に学院に死者が出るなw
80マロン名無しさん:2007/07/03(火) 22:28:38 ID:???
>>79
学院の壁の中から死体が出てくるよ!
81マロン名無しさん:2007/07/03(火) 22:29:02 ID:???
>>74
それ以外に出来杉が居たのか?
とマジレスしてみるぜ
82マロン名無しさん:2007/07/03(火) 22:29:46 ID:???
>>12-15
ルイズに見せ場があるのかどうか心配になってくるぜ
高速飛行されておびえまくるシーンがらぶりーで、見せ場といえば見せ場だが。
83マロン名無しさん:2007/07/03(火) 22:31:05 ID:???
流れをぶった切ってサウスパークのカートマンを召喚。


「ニャニャニャニャッ、ニャーニャ! 使い魔の肉を食わーした! ニャニャニャニャッ、ニャーニャ!」

「そんな……じゃあこのシチューは………ヴェルダンテの……おぅうぇえげええ!」

「ギーシュ、おまえの涙はどんな味がするんだ? 舐めさせてくれよ」

「そんな、そんなぁ……そりゃないよおおお」

「うん、すっごく甘い。おまえの絶望の涙はすっごく甘くてうまいよ、ギーシュ」
84マロン名無しさん:2007/07/03(火) 22:31:55 ID:???
やべー、やべーよ。
ただでさえジョジョ魔スレ追いかけるのに苦労してんのに、こっちのスレも面白い作品が増えてきた。
この2つのスレを見るだけでいったいどんだけ時間かかるんだ。やべーよやばいマジやばい。

いいぞもっとやれw
85マロン名無しさん:2007/07/03(火) 22:32:18 ID:???
「ドラえも〜ん!」
「どうしたんだいルイズちゃん?」
「キュルケにまたゼロっていわれたぁ〜(泣」
「しょうがないなぁルイズちゃんは」
ゴソゴソ・・・
「はるけぎにあはかいばくだん〜!」アッタマデッカデーカ♪
86マロン名無しさん:2007/07/03(火) 22:32:46 ID:???
ちょっとあれ〜見な〜♪エースが通る〜♪
優れもの〜ぞと〜街中騒〜ぐ〜♪

キュルケ「凄い…、ゴム鞠がまるで足に吸いついてるかのように自在に操ってる」
タバサ「これがガンダールヴの力……、ちょうちょうサンバも思いのまま」

翼「ガンダールヴの力なんか無くても、ボールと友達になれば出来る事だよ!」

シエスタ「ああ…、とても稲妻シュート、翼さんの噂でちゃんばも走ります」
ルイズ「さすがガンダールヴの力ね凄い凄い、で、これが何の役に立つの?」

翼「サッカー最高のスポーツ、僕はこの世界にサッカーの素晴らしさを広めてやるんだ!」
87マロン名無しさん:2007/07/03(火) 22:32:53 ID:???
>>71
やっぱりそうでしたか
良いですよね奈須きのこ先生の作品は
並の漫画の百倍は面白い
88マロン名無しさん:2007/07/03(火) 22:33:49 ID:???
スールじゃなくてスルー
89マロン名無しさん:2007/07/03(火) 22:36:05 ID:???
皇帝陛下と魔王陛下はいつおなりになるのでしょう?
90マロン名無しさん:2007/07/03(火) 22:36:22 ID:???
「マントが曲がっててよ、ルイズ」
「お姉さま」
「プリミルさまが見てらっしゃるんだから……」
91マロン名無しさん:2007/07/03(火) 22:37:09 ID:???
お前ら雑談するのはいいが作者に感想ぐらい言ってやれよ。
つーわけで>>15GJ!なんかデルフの記憶になんかありそうですね。
次も楽しみにしてます。
92マロン名無しさん:2007/07/03(火) 22:37:11 ID:???
個人的にスクゼロの作者が型月大好きと聞いてショックを受けた俺
まあ作品そのものは面白いから問題はないというしかないけど
93マロン名無しさん:2007/07/03(火) 22:37:17 ID:???
性格に特徴がある一般人なら「いいひと」のゆーじとかおもしろくならないかなーと思ってる
内面描写にかなり文章力いりそうだが
94我が名なG(ジェネシック):2007/07/03(火) 22:37:18 ID:???
「遊星主の本体をっ!」
「ピサ・ソールをっ!!」
「ぶっ壊せっ!!」
「うおおおおおっ!!」

全長20qにもなる巨大な光の鎚を掲げた最強の破壊神『ジェネシックガオガイガー』は、ピサ・ソールを破壊するべくES空間しようとしていた。
しかし、空間中に突入しようとしたまさにその時、目の前に突如として巨大な鏡のようなものが出現した。
そして、勇者王はそのまま鏡の中に吸い込まれてしまったのだ。
これにはソール11遊星主もGGG隊員達も呆然とするしかなかった。
「これが・・・物質世界の掟か?」
「・・・アルマ、どうやら私の勝ちの様ですね」
「・・・凱兄ちゃん?」





「宇宙の果てのどこかにいる、私の下僕よ!神聖で、美しく、そして強力な使い魔よ!
 私は心より求め、訴えるわ。我が導きに応えなさい!」

彼女は召喚魔法を唱え、勇者王が召喚された瞬間、人類最後の希望『ゴルディオンクラッシャー』が大地に振り下ろされた。

「光に、なぁれえええぇぇぇっ!!!」

ハルゲギニアは一瞬で光になり、消滅した。



‐完‐
95マロン名無しさん:2007/07/03(火) 22:37:31 ID:???
>>89
魔神皇帝に見えた俺はダイナミック信者
96マロン名無しさん:2007/07/03(火) 22:38:37 ID:???
天空の覇者Zの天馬とか 終盤はメタ的な強さになってるからその後の世界の天馬でもいいかもしれないが
97マロン名無しさん:2007/07/03(火) 22:39:16 ID:???
タバサ「このシルフィードは三人乗り……」
ルイズ「ドラえも〜〜ん!!」



タケコプタァー
98マロン名無しさん:2007/07/03(火) 22:39:21 ID:???
追いついた!みんなまとめてGJ!
>>90紅薔薇でいいのかい?
99マロン名無しさん:2007/07/03(火) 22:41:11 ID:???
>>90
不覚にもこれもありだと思ってしまった
100マロン名無しさん:2007/07/03(火) 22:41:34 ID:???
>>94
ちょwww凱兄ちゃん周り見ろwwwwwww
101スクライド・零:2007/07/03(火) 22:42:08 ID:???
>92
その辺は次の投下の時にでも。
本人確認とれるのはそのときだけですから。
102マロン名無しさん:2007/07/03(火) 22:43:40 ID:???
アメコミヒーローだと誰が召喚されたら面白いですかね
103マロン名無しさん:2007/07/03(火) 22:44:22 ID:???
>>102
ハルクみたいな見た目人外な連中は違和感無く馴染みそう
104マロン名無しさん:2007/07/03(火) 22:45:15 ID:???
とりあえず教授はガチでヤバイ
オンスロート化したらハルクでも勝てん
105Berst:Zero:2007/07/03(火) 22:45:33 ID:???
「ヲイヲイ月が二つあるじゃねーかよ、ふざけてんの?みたいなぁー」
開け放った窓から夜空を見上げ不良のようなコギャルのようなおかしな喋り方をする
蠍を胡散臭そうに睨みつけるルイズ
「ふーん、つまりアンタは異世界からやってきた“とらんすふぉーまー”とかいう
種族でオマケに“破壊大帝めがとろん”とかの副官だってわけ?」
「あ、ナニナニその態度。俺が嘘吐いてるってーの?」
「当たり前でしょーが!!」
キレるルイズ
「よぉーし、動かぬ証拠ってヤツを拝ませてやらあ。目ン玉かっぽじってよーく
見やがれ。スコルポスぅ〜変、身!オラオラオラオラオルァッ!!」
一瞬にして変形を完了させた蠍を見てルイズの意識はルイズの身体を離れ
アウターゾーンの彼方へと旅立っていった
106マロン名無しさん:2007/07/03(火) 22:46:19 ID:???
>>102>>103
磁界王召喚

平民を差別しているメイジにブチ切れる。
107マロン名無しさん:2007/07/03(火) 22:48:17 ID:???
>>105
ビーストだったのかwww
108マロン名無しさん:2007/07/03(火) 22:48:29 ID:???
過去スレでSSっぽくなってるやつを全部把握してる人いる?
109マロン名無しさん:2007/07/03(火) 22:48:46 ID:???
マグニートの名前聞くとマーヴェルゾンビーズ思い出してしょうがない。
110マロン名無しさん:2007/07/03(火) 22:50:32 ID:???
流れが速すぎる
111マロン名無しさん:2007/07/03(火) 22:51:33 ID:???
ウルヴィーなら召喚されても大丈夫だぜ
なんだかんだで女子供には優しい
あんな厳つい顔をして狂犬病で死にかけた犬を自分で始末できず
女にやってもらうような奴だからな
112マロン名無しさん:2007/07/03(火) 22:52:28 ID:???
>>102
前スレでスパイディが召喚されたら、
しょうもないこと言いまくりで話がすすまないってのがあったな。
あとはウルヴァリンが呼ばれたら面白いかも。
あの人子供には優しいし
113マロン名無しさん:2007/07/03(火) 22:53:20 ID:???
>>105
BWかよwwwwwwwwwww
使い魔品評会でモノマネ披露するビーストの面々が目に浮かんだ。
ってか、これじゃあアドリブギャグSSになっちまうじゃねえか!!
114マロン名無しさん:2007/07/03(火) 22:55:36 ID:???
>>108
前スレで前前スレのまとめ作ったものだが
また主観混じりなまとめでよけりゃ明日にでも作ります。
115マロン名無しさん:2007/07/03(火) 22:57:29 ID:???
ちびでやたらと重たくて、粗暴で、おまけに自分の記憶が曖昧だ、とハンデだらけの人生なのにいつも自常に分を保ち、
常に自信ありげに振る舞い、常にチームメイトの身を案じ、常に自分の感情にとても正直で、常に弱者に優しい
(子どもと特に少女には異様なまでに)そんな自称「老いぼれカナダ人」だからなウルヴァリンは
116マロン名無しさん:2007/07/03(火) 22:58:37 ID:???
いちおう初代スレとPart2スレのログは保管してるが……
117マロン名無しさん:2007/07/03(火) 22:58:56 ID:???
アメコミヒーローも呼ぶ年代次第で酷く危険な奴が出てくるぞ。
昔のブレイドとかただの復讐鬼だし、ゴーストライダーなんか人死なないと活躍できねーし。
118マロン名無しさん:2007/07/03(火) 22:58:59 ID:???
>>94
誤字修正する前のを召喚してしまったorz
需要ないと思うが修正したのを

「遊星主の本体をっ!」
「ピサ・ソールをっ!!」
「ぶっ壊せっ!!」
「うおおおおおっ!!」

全長20qにもなる巨大な光の鎚を掲げた最強の破壊神『ジェネシックガオガイガー』は
ピサ・ソールを破壊するべくES空間からピサ・ソールへ突入しようとしていた。
しかし、空間中に突入しようとしたまさにその時、目の前に突如として巨大な鏡のようなものが出現した。
そして、勇者王はそのまま鏡の中に吸い込まれてしまったのだ。
これにはソール11遊星主もGGG隊員達も呆然とするしかなかった。
「これが・・・物質世界の掟か?」
「・・・アルマ、どうやら私の勝ちの様ですね」
「・・・凱兄ちゃん?」





「宇宙の果てのどこかにいる、私の下僕よ!神聖で、美しく、そして強力な使い魔よ!
 私は心より求め、訴えるわ。我が導きに応えなさい!」
ルイズが召喚魔法を唱え、勇者王が召喚された瞬間、人類最後の希望『ゴルディオン・クラッシャー』がハルゲギニアの大地に振り下ろされた。

「光に、なぁれえええぇぇぇっ!!!」

辺りは一瞬で光に包まれ、ハルゲギニアは消滅した。


‐完‐
119マロン名無しさん:2007/07/03(火) 22:59:11 ID:???
御手洗清とかはどうだろうか、一応漫画にもなってるし
フーケとワルド涙目www
120マロン名無しさん:2007/07/03(火) 22:59:53 ID:???
>>119
探偵だっけ?
121マロン名無しさん:2007/07/03(火) 23:01:09 ID:???
>>120
そう
122マロン名無しさん:2007/07/03(火) 23:01:29 ID:???
過去ログのDatをhtmlに変換したんだが、
まとめサイトに貼れる?
123マロン名無しさん:2007/07/03(火) 23:02:21 ID:???
スペル地学内科?
124マロン名無しさん:2007/07/03(火) 23:05:12 ID:???
>>123
地学内科ってどんな内科www
5秒ほど本気で悩んだじゃないかwwww
125マロン名無しさん:2007/07/03(火) 23:07:09 ID:???
龍神丸召喚とかどうよ、もち召喚時は粘土製状態からで
126マロン名無しさん:2007/07/03(火) 23:09:35 ID:???
プレデターを召喚。

「2」でスラッグ弾をしこたま食らって気絶している所で召喚される。
破壊の杖はプラズマキャノンで、プレが勝手に私物化。
127マロン名無しさん:2007/07/03(火) 23:17:35 ID:???
夏が近いからこの人を召喚だ
つジェイソン
128High cost of zero 1/3:2007/07/03(火) 23:20:18 ID:???
叱咤、激励、罵声そして銃弾の飛び交うド真ん中を、一人の少女が歩いていた。
その場には訓練された兵が何人もいたが、場違いな少女に気が付く者は一人もいない。
ふと少女が歩みを止めた。どこか遠くで、誰かが彼女を呼んでいる。

「……行っていい?」少女は頭の中で、自らに問いかける。
「あのね、見て分からないかしら?今忙しいの。」すぐさま否定の声がしたが、最初の声も引かない。
「それはこの一世紀ずうっとじゃない。ねえいいでしょう?私にも気晴らしする権利はあるわ。」
「弟もまだ見つからないのに、慰安旅行でもするつもり?」
「行った先で見つかるかも。」

ふうっとため息をついて、とうとう否定の声が折れた。

「止めてもムダね、分かったわ。いってらっしゃい。でも、代償は……。」
「分かってるわよ。じゃあ行ってきます。」

すうっと何かが少女から抜け出したかと思うと、それは光を放ちながらどこかへ消え去った。
129マロン名無しさん:2007/07/03(火) 23:20:53 ID:???
ぬ〜べ〜だろ・・・日本的に考えて
130High cost of zero 2/3:2007/07/03(火) 23:23:21 ID:???
それが現われた時、ざわざわと教室に波紋が広がった。
だが、その中でも最も困惑していたのはそれを召喚したルイズ本人である。
黒髪、黒いシャツ、黒いズボン。それらと対照的な真っ白な肌。首から提げた不思議なシンボルのペンダント。
年は自分より一回り上といった、人間の女の子。
人間。
使い魔を召喚したはずなのに。
現われたのは人間。
ハンマーで殴りつけられたかのように頭痛がする。頭が働かない。アーアー悪グチも聞こえない。

「あなたが私を呼んだの?おめでとう!大成功よ!……で此処はどこ?その格好からするとホグワーツ魔法学校かしら?」

向こうから話しかけられて、ようやくルイズの頭が動き出す。

「なっ何が大成功よ!ここはトリステイン魔法学院!で?あんたは?」

ジョークだったのに、本当に魔法使いの学校のようだ、などと思いつつ少女は答えた。

「あら、知ってて呼んだと思ったのに。私の事はディディでいいわ。
 それで、私を呼び出した偉大なる魔法使い様の御名前はなんと仰るの?」

「あなたのご主人様はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールという名前よ。」

大仰な言い合いをしていると、何か悲しくなっていた。
しかし、ディディと名乗った少女は妙だ。
やや芝居がかかっているとは言え、その所作は気品あるものだし、見たこともない服装やペンダントをしている。
さらに突然召喚されたというのに、まるで物怖じしていない。むしろこの状況を楽しんでいるかのようだ。
これはひょっとすると……。
131マロン名無しさん:2007/07/03(火) 23:26:10 ID:???
遊星からの物体X
ルイズが召喚したことに始め気づかずに、
翌日から学園生たちがどんどん減っていきく
132マロン名無しさん:2007/07/03(火) 23:26:20 ID:???
>>114お願いします。

そういえば月が召喚されたSSは面白かった。次第に命の尊さを理解して、他人のために戦う月を思い浮かべていた。


誰か頼む
133High cost of zero 3/3:2007/07/03(火) 23:26:36 ID:???
「ディディ、あなたやけに自信があるようだけど、どこかの貴族なの?」

こちらの可能性はないだろうと思ったけど、一応聞いてみた。

「それとも前にも使い魔をやっていたとか?」

「貴族でもないし、使い魔なんてやった事も無いわ。
 けど、最高の大魔法使いと呼ばれている人達は、何とか私を捕らえようとやっきになってる。
 フフフ、成功したのは今まであなただけよ、ルイズ。」

最高の大魔法使い!成功したのは今までで私だけ!?
期待にない胸を膨らませながら、一番肝心なことを聞く。

「それで……ディディ、あなたは何が出来るの?」

ルイズだけでなく、級友たち全員が固唾を呑んで、異国の少女ディディに注目する。
ディディは胸を張って―こちらはルイズよりはある―答えた。

「何も。」

ドタドタと生徒が崩れ落ちる音。
一呼吸おいて爆笑が起きた。
134マロン名無しさん:2007/07/03(火) 23:27:49 ID:???
>>15
遅れましたが投下乙!
タバサ達の援軍なしで、とらが一人で片付けてしまうかと思ったw
デルフの意味深な台詞も気になるなあ。
135ゼロの家庭教師:2007/07/03(火) 23:28:23 ID:???
『ゼロの家庭教師!!!』の巻

「おいおいルイズ〜なんだその男、何処の平民だよw」
「もしかして…その平民がルイズの使い魔なのかしらww」
「こりゃ傑作だw『ゼロのルイズ』の名は伊達じゃないなwww」

「うるさいわね!!!外野は黙ってなさい!!!」

ギャラリーに向かってそう怒鳴った少女 (勿論ご存知『ゼロのルイズ』である) は向き直り、
改めて正面から男 (ルイズにアバンと名乗った巻き毛メガネのおっさん) を一瞥した後、
踵を返して後ろで静かに成り行きを見守る教師 (奇人として知られるコルベール先生だ)に儀式のやり直しを訴えた。

「ミスタ・ゴルベール!お願いですからやり直しをお認めください!!」
「ミス・ヴァリエール、神聖なる儀式が正式な手続きの下行われた以上、それはできないのです」
「ですがこんなッ…こんな平民を使い魔にするなんて聞いたことがありません!!!」
必死に食い下がるルイズの要請もにべもなく却下され、ガクっとうな垂れるルイズ。

「おんや〜お嬢さん、大丈夫ですか?なにやらご気分が優れないようですねぇ…」
「アンタのせいよアンタの!あ〜〜〜もう!アンタ…アバンって言ったっけ?」
「そう!正義を守り悪を砕く平和の使徒!勇sy」
「あ〜そういうの要らないから、さっきから意味わかんないから!」
こんな状況でも何故か飄々と余裕綽々のアバンに対し、イライラが頂点に近づきつつあったルイズは若干理不尽に当り散らす。
136マロン名無しさん:2007/07/03(火) 23:28:58 ID:???
>>133
だれ?
137マロン名無しさん:2007/07/03(火) 23:29:12 ID:???
アメコミ召喚一番乗りは貰った!
138ゼロの家庭教師:2007/07/03(火) 23:29:22 ID:???
「とにかく、アンタと契約することにしたから。…感謝しなさいよね!!!本来なら平民にこんなこと…一生ないんだからね!!!」
そういって契約の呪文を唱え始めたルイズに対し、
「契約、ですか?ああ〜家庭教師の件で?それなら…」
この契約書にハンコを、あサインでも結構ですよ、と続けようとしたアバンの両エリをむんずと掴んだルイズは、

そのまま強引に口付けを交わそうとして、巴投げの要領で投げ飛ばされた。

そのまま背中から落ちてもんどりうって悶えるルイズに爆笑する一同、慌てて駆け寄るアバンとコルベール。
「〜〜〜ッッッッ!!!!!!」
「す、すみませんつい…しかしいきなり襲い掛かってくるものですから…」
「ミス・ヴァリエール!大丈夫かね!?」
砕けた態度に見えても見知らぬ場所で警戒を怠っていなかったのが災いし、
か弱い少女を反射的に投げ飛ばすという自己の醜態に流石に狼狽するアバン。

「ア…アンタねッ!もッ…ホントッ…覚えときなさいよッ…!このバカ!!!」
息も絶え絶えに悪態をつきながら、ルイズは自分を助け起こしつつ会話を交わすアバンとコルベールの会話を聞き取ろうとした。

「君は一体……トリステイン魔法学院……彼女は使い魔の契約を……できなければ退学…不可能……」
「…私はアバン……ここは……一体何をしようと……使い魔?…他に方法……やむを得ない……」

痛みが酷くてあまり聞き取れなかったが、最後にアバンはため息を一つつくと、
「わかりました、こうなっては致し方ありません。覚悟を決めましょう」
そう呟いてそっと唇を合わせ、契約は完了し、お気楽なギャラリー共は揶揄を多分に含んだ歓声を挙げた。
今や屈辱感ではち切れんばかりに傷ついたルイズの心を癒してくれるのは、
左手にはしった痛みに「うひょ〜〜」と悲鳴を上げるアバンの姿だけだった…
139マロン名無しさん:2007/07/03(火) 23:30:34 ID:???
「(珍しいルーンだったな)…良し、皆契約は完了したね。では解散」
そうコルベ−ルが宣言し、生徒達も次の予定のために皆空中に浮かび上がった。

「ルイズ〜お前は歩いてこいよ〜w」
「というかその前にまず保健室ねww」
「『フライ』も『レビテーション』も使えないんだ、精々その使い魔にオブってもらうんだなwww」

はっきりいって殺意すら覚えるが、痛みが酷くて満足に言い返すこともできない。
「うおぉぉお〜」とか「ぐおぉぉぉおお〜」と唸っていると、アバンがルイズに背を向けて腰を落とした。

「さあ乗って下さい。私なら大丈夫です。君1人くらい軽いものですよわっはっは」
早くもルーンの痛みから回復したアバンがあまりにもにこやかに笑っていたので、
こちらも釣られるように笑みを浮かべ、アバンの背に乗り首に手を回し、万感の思いを込めて締め上げた。

声無き悲鳴が広場に響き渡り、ルイズを乗せたアバンの姿は右へ左へ蛇行運転しつつ、
一先ずは保健室を目指して行くのだった…
140マロン名無しさん:2007/07/03(火) 23:30:58 ID:???
>>138
さすがはアバン先生って感じだな。
141マロン名無しさん:2007/07/03(火) 23:31:41 ID:???
本能の赴くままにここまで書いた。
142マロン名無しさん:2007/07/03(火) 23:32:09 ID:???
>>137
ちょwwwおそらく誰もわからないと思うぞ
143マロン名無しさん:2007/07/03(火) 23:34:30 ID:???
サンドマンのキャラ?
144マロン名無しさん:2007/07/03(火) 23:35:15 ID:???
デクスターズ・ラボ?
145マロン名無しさん:2007/07/03(火) 23:37:07 ID:???
ディディと言うと、俺にとっては塵骸魔京の傘子のイメージが強いな
146マロン名無しさん:2007/07/03(火) 23:37:25 ID:???
>>136
サンドマンというアメコミのキャラ。

>>142
>>143
つーか二人も分かったのにびっくりだよ。
147ゼロの魔王:2007/07/03(火) 23:41:20 ID:???
「くっ、まさかこんな事になろうとは....」
オルステッドは大量の洗濯物を抱え、広大な学園の中をうろうろしていた。
話は昨日まで遡る。

「あ〜、これ洗濯よろしく」
「・・・・・!これは......こんな物を洗濯しろと....?」
「何よ....着た物を洗濯するのは当然でしょ?」
「いや、そういう訳じゃないんだが....私は一応男だぞ....?」
「何よ....アンタは私の使い魔でしょ?私の命令だから大人しく聞きなさいよ」
「はぁ......分かった....痛っ、急に腕の付け根が......」
「私は怪我人に甘くないわよ?」
「・・・・・・・・」

・・・・数日前までは魔王と言われた男がこんな事をするはめになるとはな.....
立ち止まり、冷静に考えていると、
「あら?そこのお方?」
突然後ろから声を掛けられる、振り返ると大きな洗濯籠を抱えたメイドが立っていた

流れを読めない投下すまない
148マロン名無しさん:2007/07/03(火) 23:41:46 ID:???
ディディ「死=デス」か
149蒼炎の使い魔:2007/07/03(火) 23:44:34 ID:???
忘れていると思いますが続きを投下します。

−−−−−−−−−−−−−−−−
カイトは急速な勢いで波に飲まれていた。
その激しさに自分のデータを改変することもできなく彼はなすがままにされていた。
そうしているうちに、

ズキッ

カイトの身に変化がおきた。
「それ」は何かわからなかった。
しかし、

キモチワルイ

感じるはずのない不快感を彼は抱いていた。

そして、

「ツカマエタ…」

カイトは無機質な声を聞いた気がした。

流された先に突如光が出現し、
それに包まれ「蒼炎」のカイトはこのハルケギニアに召喚されたのだった。
150蒼炎の使い魔:2007/07/03(火) 23:45:26 ID:???
「そいつほんとに平民?」
「さすが「ゼロ」が呼んだ使い魔だな」
彼らはカイトを見た後ルイズに皮肉を送った。
そう言われるのも無理はない。
ゾンビのような体、ギザギザの歯、何も写していないような瞳。
呼び出されても深いため息のような言葉しか話さない。
一瞬視線が合った生徒は軽くびびっていた。

「もう一度召喚させてください!」
ルイズはカイトが何も反応しない事に業を煮やし、
近くの教師、コルベールに再召喚の許可を求めた。
しかし、
「それはだめだ」
彼は言う、「伝統だ」「例外はない」と。
そして、「早く契約をしろ」と彼女の訴えを却下した。

「早くしろよー、ゼロのルイズー」
周りの生徒も彼女をせかす。

ルイズは彼らを睨んだが自分のせいで時間が押しているのも事実。
意を決してカイトの方を向き、
「あんた感謝しなさいよ。貴族にこんなことされるのは一生ないんだから」
そういって、辺りを見回していたカイトの顔をつかんでキスをした。
151蒼炎の使い魔:2007/07/03(火) 23:46:31 ID:???
キス自体は一瞬だったが、
「!? ガアアアアアアア!」
次の瞬間カイトの左手に焼きつくような痛みが発生する。
カイトは跪き、左手を押さえていた。
「ルーンが焼きついているだけよ。すぐに終わるわ」

確かに痛みはすぐに治まった。
カイトは左手を見ると、何か記号が刻まれていた。
「ちゃんとコントラクトサーヴァントは成功したようだね」
コルベールがそう言い、珍しいルーンだと小さく呟いた。

召喚はルイズで最後だったので周りの者は自らに魔法をかけ、宙に浮いた。
「お前は歩いて来いよ」
「フライも使えないんだもんな、ゼロのルイズ」
彼らは笑いながら学校のほうに戻っていく。

ルイズは八つ当たり気味にカイトに怒鳴り散らした。
「あんた何なのよ!」
「ハアアアアアア…」
「何かほかにいえないの!?」
「ハアアアアアア…」
「もういいわ…。とにかく部屋に戻るわよ」
早歩きでその場を去ろうとするが彼はついて来ない。
「早く来なさい!!」
そう怒鳴られカイトは自分が呼ばれていることを知った。
少し間をおいた後彼女の元に向かう。

宙に浮いて。

「って、何であんた飛んでんのよーー!?」

こうして「ゼロ」と「蒼炎」の奇妙な主従関係が作られた。
152蒼炎の使い魔:2007/07/03(火) 23:48:03 ID:???
ここでいったん終了ですが、続きはまた書き込みます。
153マロン名無しさん:2007/07/03(火) 23:49:46 ID:???
乙でした
154マロン名無しさん:2007/07/03(火) 23:50:57 ID:???
こっちのスピードも上がってきたな
155マロン名無しさん:2007/07/03(火) 23:52:08 ID:???
ホラー系ならエコエコアザラクから黒井ミサで……無理か
156異世界BASARA:2007/07/04(水) 00:02:30 ID:???
新スレにもなった事だし、自分もタイトルを付けてみました。


「ルイズ殿!やはり、あれはあまりにも!」
「何よ!本来使い魔は朝食の時は外で待機しているのよ?それを特別に一緒にいさせてあげたんじゃない!」

朝食が終わり、2人は中庭に出ていた。
今日はルイズ達2年の授業はなく、召喚した使い魔とのコミュニケーションをとる日となっている。
その為、中庭では多くの2年生が使い魔と一緒にお茶を楽しんでいた。
「あら?」
口論しながら歩いている2人の前に褐色の肌をした女が現れる。
炎のように紅い髪と見事なスタイル。ルイズにとっては天敵のゲルマニアの女、キュルケであった。

(こ、この女子なんと破廉恥な格好か!いかん…気を抜くとまた鼻血が…)
(確かルイズの使い魔ね、昨日はあまりよく見なかったけど…顔は結構いいじゃない)
「…っ!何してるの!お茶でも用意してきなさい!」
「ぬあぁ!?しょ、承知!」
キュルケが幸村を見定めているのに気づいたのか、ルイズは一気に不機嫌になる。
当の幸村も突然怒鳴られ、慌てて紅茶を取りに行った。

「そういえばあんたの使い魔は?何を召喚したのよ」
「えっ!?」
キュルケにとって触れてほしくない話題だった。今まで「ゼロのルイズ」とからかってきた自分が、まさか彼女と同じように平民を呼び出してしまったなど…

「おーいキュルケ殿〜!それがし腹ペコで死にそうだぁ〜!」

だが、使い魔の腹の虫はそんなキュルケの事など考えていなかったようだ。
157マロン名無しさん:2007/07/04(水) 00:10:24 ID:???
三人がそれぞれ違う世界のを召喚したらどうだろ?


ルイズ:セガール
キュルケ:マリオ
タバサ:ブルーアイズ・アルティメット・ドラゴン
158異世界BASARA:2007/07/04(水) 00:10:34 ID:???
「あなたねぇ…朝食ならちゃんと食べたでしょ!」
「あれだけじゃ食べた気がしないぞ!それがし、使い魔がこんなに大変だなんて思わなかった!」
使い魔がこんなに大変…現れた男の言葉である。
キュルケの様子がおかしかったのはこれが原因だったのか…とルイズは理解した。
「ふ〜ん…あんたも平民を召喚したんだ…道理で様子が変だと思ったわ…」
「…そうよ、呼んじゃったんだから仕方ないじゃない。それに品評会で嫌でも披露しなくちゃいけないんだし…」

「お、お主は!前田殿、前田殿ではござらぬか!」
「ん?お前は武田の…虎の若子!」

利家が空腹で苦しんでいると、そこに幸村が戻ってきた。
「あんたお茶は?持ってきてないじゃない」
「それが見つからぬ!何処に行けばあるのだ!?」
どうやら紅茶のある場所を聞きに戻ったようだ。まさかと思うがこの男、そこら辺に紅茶が落ちていると思ったのだろうか。

「ならメイドから貰ってきなさい!運んでいる筈だから!」
「めいどでござるな?承知!」
「ほらトシイエ、あなたも一緒に行ってきなさい。ケーキぐらいなら貰えるわよ」
「けーき?それは美味いのか?それがし、美味い食い物は大好きだぁ!」

幸村はお茶を、利家はケーキを貰いに共に駆け出す。後にはルイズとキュルケが取り残された。
さっきの利家の様子ではケーキぐらいでは到底満腹にはならないだろう。
それを考えると、今晩も腹が減ったと騒ぐのではないかとキュルケは頭を痛めた。
159マロン名無しさん:2007/07/04(水) 00:13:40 ID:???
このスレも加速してるのか?
160異世界BASARA:2007/07/04(水) 00:14:09 ID:???
「ま、あんたも大変そうね」

そういえば、ルイズの知っている限りではもう1人平民を召喚した者がいたのを思い出した。
見回してみると…いた。中庭の一角に、一際目立つ巨人が…

「……!……!」ヴォォーン!ガシイィーン!
「静かに」
「……………」プシュウゥゥ〜…

「あれは人間かどうか怪しいわね…」
空を飛ぶ上に、一目見たものは誰もが「ゴーレム!?」と思うほどの体格。
何か言葉を発しているような音を出しているが、それもタバサにしか理解できないようであった。

「そういえばギーシュも平民を召喚したのは知ってる?」
「ギーシュまで!?」
「ええ、さっきまでその使い魔と口ゲンカしてたけど…」

その時2人の間で話題になっていたギーシュは、今まさに修羅場の中にいた。
161マロン名無しさん:2007/07/04(水) 00:19:23 ID:???
>>155
ゾンビ屋れい子とか。
スタンド使いみたいなもんだからジョジョキャラみたいに上手くやれるかも
162マロン名無しさん:2007/07/04(水) 00:41:05 ID:???
ラグナロクのリロイ召喚されたら、
かなりの確率でギーシュ死にそうだよな。
163マロン名無しさん:2007/07/04(水) 00:46:15 ID:???
そしてタバサが召喚したのはトューゲント!
怪獣大決戦が起こりそうw
164マロン名無しさん:2007/07/04(水) 00:50:01 ID:???
トューゲントではなくトゥーゲントでした・・・orz
165マロン名無しさん:2007/07/04(水) 00:57:14 ID:???
理想郷のSSでルイズが戦国BASARAの本田忠勝?を召喚してたな。
俺BASARA知らないけど面白かった。
166マロン名無しさん:2007/07/04(水) 01:11:26 ID:???
敵がザビーのアレか。
ザビーはザビーでも地獄兄弟じゃないヤツ。
167ゼロのしもべ:2007/07/04(水) 01:13:35 ID:???
長いだけになったけど投下します
168ゼロのしもべ5-1:2007/07/04(水) 01:14:31 ID:???
まず目を覚ましたのは超人的な体力を持ち、1週間ぐらいなら場合によっては寝る必要のないバビル2世であった。
毛布に包まって床の上で寝たのだが、それでもほぼ体力はフルに回復し、ヨミとの戦いで減ったエネルギーも回復している。
「これはどういうことだろう」
自分の事ながら、訝しく思う。
あれだけの激戦を繰り広げたのである。おまけに数時間しか寝ていない。通常、エネルギーの回復には完全看護のバビルの塔でさえ、あの消耗度なら1ヶ月はかかっておかしくないのだ。
それが、何事もなかったかのように全快していた。
適当な広場に生えている木を選び、それに念動力をかけてみる。
腕を交差させ、足を組んで中腰に座るポーズを行なうと、全身から光が放たれ、超能力が発現する。
見よ、木は浮かび上がり、捻じれ始めたではないか。
まるで絞った雑巾のように変形していく樹木。それを見てバビル2世は頷く。
「やはり完全に戻っている。どういうことだろうか。」
ひょっとするとこの世界にある、魔法を発現させている何かが影響を与えているのだろうか?
あるいはただの偶然なのだろうか。
いずれにしろある程度の経過を見なければ判断はつかない。
「あにやってんのよ…」
ねじれた樹木を見ていたバビル2世に突然何者かが声をかけた。
「朝っぱらからどたどたするから目が覚めちゃったじゃないの。」
ふわぁ〜、と大きなあくびをしてルイズがベッドから抜け出てくる。目は真っ赤に充血し、隈さえできている。いかにも眠そうだ。
が、どうやら念動力を使ったことはばれていないらしく、非常に不機嫌そうではあるが質問はしてこない。
「使い魔として主人より先に起きるのは当然だと思ってね。」
「それはそうだけど、主人の健康を妨げるのは感心しないわね。」
上手に言ってこの場をやり過ごそうとすると、仮にも初めて魔法に成功したのが嬉しいルイズは、ころっと騙され乗せられる。
声に隠し切れない嬉しさが混じっている。
「仕方ないわね。ビッグ・ファイアに使い魔としての心得を教えてあげるわ。」
感謝しなさい、と鼻高々にそっくり返るルイズ。後ろにこけてしまいそうだ。
「どの程度まで知ってるのか知らないから、使い魔についての全般的な説明からはじめるわよ。」
169マロン名無しさん:2007/07/04(水) 01:15:25 ID:???
ルイズの説明をまとめて簡単に言えばこうなる。
使い魔というのは魔法で召還されたしもべで、ほとんどがこの世界に生息する魔物や動物であるらしい。
キスは人間の出現を想定していなかったものであり、性的な意味はないこと。
「だからまだ私のファーストキスは残っているのよ!」
拳を握り締め力説するルイズ。残ってなどいない。
そして使い魔の主な役割は…
「まず一つ目に、使い魔は主人の目と耳になるの。使い魔の見聞きした事は主人も見聞きできるはず…」
が、もしそんなことができるなら心を読んでいたことは即座にばれていたはずである。よって
「できないようだね。」
「そうね、無理みたいね…。」
これはダウト。
「そのあたりは、初めてのケースらしいぼくでは、普通の使い魔と勝手が違うのかもしれない。あまり先入観にとらわれない
ほうがいいんじゃないかな?」
「そうね。」
素直に頷くルイズ。このルイズという少女は貴族ゆえのプライドの高さと、魔法が使えないというコンプレックスの間で
もがいているせいか、今回の召喚がまがりなりにも成功したことがよほど嬉しいらしい。
そういうこともあってか失敗を否定するようなことをほのめかすとほいほい乗ってくる傾向があるようだ。
「二つ目は秘薬の材料を探してくれる…んだけど、どう?」
「残念だが、無理だね」
エルフのくせに無理なの?と呆れるルイズ。だがエルフではないのだからしかたがない。
今のところはエルフということにしておいたほうが無難だと思い、肯定も否定もしていないが、いずればれることである。
機会を見て告白するしかないだろう。
「おそらく、契約のときの副作用でそういった能力は制限、もしくは消滅したんじゃないかな?」
喜びそうなことを適当に語り、なにぶん例外的なことなんだろう?と言うと「ええそうね。仕方ないわね。」と素直に賛同してくる。
「最後にご主人様を守る。ある意味これが一番大事よね」
心が読めるんなら相手の動きも察知できるでしょうし、護衛役は充分できそうね。と一人合点するルイズ。
たしかに護衛役は充分務まるだろうが、バビル2世としてはできるだけ能力を隠しておきたい以上、あまり気の進むことではなかった。
本気を出せば護衛ではなくつい過剰に攻撃してしまう可能性のほうがはるかに高い。
170マロン名無しさん:2007/07/04(水) 01:16:24 ID:???
仮にするとなれば能力をできるだけセーブして戦わざるを得ないだろう。
「ま、当面は小間使いとして働いてもらうわ。それぐらいなら勤まるでしょう?」
滅多にないタイプの使い魔だから何ができるのか見極めないといけないわよね、と非常に上機嫌になったルイズ。
睡眠を邪魔されたことなど頭の中からどこかへ行ってしまったらしい。
「じゃあ小間使いに命令するわ着替え、お願い。」
両手を横に広げて、後ろを向いて立つルイズ。着替え?まさか、服を脱がせて着せろというのか?
「どうしたのよ?着替えもできないの?」
あきれ返った表情で振り向くルイズ。顔には落胆の様子がありありと見える。
「小間使いとしても使えないなんて……エルフってみんなそうなの?」
「なにぶん例外的だからね」
むすっとした表情のルイズ。
「もう、例外的は聞き飽きたわ!ご飯抜きを取り消そうと思ってたけど、やっぱりやめたわ!」
プリプリ怒るルイズ。仕方なく着せるが、女のこの服など手にするのははじめてである上、微妙にもとの世界と違う構造なため、
着せ替えるのに四苦八苦する。
「もうっ!もっとテキパキできないのっ!」
「これでも精一杯やってるんだ」
ネグリジェを脱がし、なんとか着替えさせたのは、4,5分も経ってからであった。
当然ルイズの機嫌は治っておらず、朝食抜きこそ言い出さないものの、これ以上下手なことをすれば蒸し返しかねない。
『しょうがない。すこし大人しくしておくか』
そんなバビル2世の耳に、ミシミシと床のきしむ音。
『ん?』
明らかに異なる足音が3つ。1つは宙にでも浮いているようにほとんど音がない、もう1つは自らを誇示するように高く靴を鳴らしながら。
そしてその後ろをのしのし歩く巨大トカゲ。もしバビル2世でなければ足音に気づいたとしても近づいてくるのは1人+αとしか
思わないはずである。
『何者だろうか?』
目が輝くと、壁がガラスになったように透けていく。いわゆる透視能力である。
『この2人は、たしかぼくがルイズに召喚されたときにいた』
171マロン名無しさん:2007/07/04(水) 01:17:34 ID:???
1人はハリウッドの女優のような赤髪の美少女。たしか名前はキュルケと言ったはずだ。
もう1人は子供のような青髪の美少女で、メガネをかけている。こちらは……なんという名前だろう?
いずれにしろ危害を加えてきそうな相手ではない。それにわざわざ朝早くやってきたのだ、急用なのかもしれない。
「どうやらお客さんのようだよ」
まだドアがノックもされていないのにそう言うとルイズが訝しげな顔を一瞬する。が、すぐに元に戻る
すなわち
「あら?」
ドアを開け、まだルイズが寝ていると思っていたキュルケが意外そうな声を上げたからである。
「ヴァリエールのくせにもう起きてたの?珍しいこともあるのね。」
「うっさいわね。いつもいつも寝坊してるわけじゃないわよ。」
憎まれ口に憎まれ口で返すルイズ。
どうやらキュルケと青髪の少女は、ルイズを起こしに来てくれたようだ。
『友達、か。』
そんな二人のやり取りを見て、バビル2世として目覚める前の自分を思い起こす。
思えば、ヨミとの戦い以来出会った級友はただ一人である。五十嵐局長や伊賀野さんは友達というよりは仕事上の知人である。
伊賀野さんとは友情のようなものがあることはあるが、それでもその態度には「協力者」としての面のほうが大きく出ている。
3つのしもべはもちろん友人ではないし、あえて友人というべきは……。
『ヨミぐらいのものだな。』
妙な話だが、ヨミとはお互い友情のようなものが芽生えていた節がある。もっとも強敵と書いて、の「とも」であるし、腐れ縁と
いったほうが正しいかもしれない。
そんなキュルケの背後から巨大なトカゲが現れる。
「私はキュルケ。そしてこの子が私の使い魔、フレイムよ。」
トカゲは尻尾に火を灯している。御伽噺で聞く、サラマンダーそっくりだ。
「で、これがヴァリエールの呼び出した使い魔ね。名前は?」
「バビ……ッグ・ファイアです。」「ビッグ・ファイアよ!」
ほぼ同時に2人で答える。一瞬バビルと言いそうになったが、上手くごまかした。と本人では思っていた。
その場にいた中ではただ1人、タバサのみが『………バビ……』と聞き逃していなかった。
「ビッグ・ファイアね。へー、いいじゃないの、ゼロらしく平民ってのはお似合いだと思う」
172マロン名無しさん:2007/07/04(水) 01:18:38 ID:???
どうやら目的の半分はぼくにあるらしい。ルイズの召還した使い魔を、起こすのにかこつけて見物しに来た、と言ったところか。
態度にどことなくバカにした雰囲気があるが……バビル2世を通してルイズをからかっているのだろう。
平民、と言われてルイズはムッとするが、すぐに自慢げにふふんと鼻で笑い、
「平民じゃないわよ。ビッグ・ファイアはエルフなのよ、エルフ。」
「ゑルフぅ!?」
「………?」
ようやく青髪の少女に反応が見られた。キュルケのほうも目を点にしている。
が、すぐにその目は哀れみをたたえたものに変化し、
「ルイズ……いくらなんでも平民をエルフだなんていう逃避をするのは止めなさい。」
「………。」
ルイズの肩に手を回し、子をあやすように言い聞かせようとするキュルケ。頷く青髪の少女。
事実としてバビル2世は平民ではなく、ルイズがそう誤解しているだけなので、この指摘はある意味正しいのだが、
「ふっふ〜ん。ところが!ビッグ・ファイアは先住魔法を使えるのよ!」
自信満々に答えるルイズ。バビル2世の超能力と、この世界にあるものが共通してるということが誤解の元であるため、
容易には晴れそうにない。
「そう思い込みたいのはわかるけど、しっかりと現実を見るべきだと思うわ」
もっともなことを言うキュルケ。ニートを諭すカウンセラーのようである。
「嘘は言ってないわ!杖を使わずに、わたしの考えを読んだのよ!」
「へえ?」
明らかに信じていない様子の2人。
「でも、いくら言われても証拠がない以上はねぇ」
「なんならここで証拠を見せてあげてもいいわよ!」
「なら見せてもらいましょうかしら」
いつの間にか話はぼくが能力を見せることになってしまっていた。
能力をなるべく秘密にしておきたいと考えていたのにこれとは。何か陰謀を感じる。孔明の罠だろうか?
ということでまだ名前を言っていない青髪の少女の二つ名と名前、魔法の系統、出身などを当てることになってしまった。
拒否したかったが、左手の紋章のせいでしかたがなく、である。
173マロン名無しさん:2007/07/04(水) 01:18:57 ID:???
>>162
そこでリロイじゃなくてラグ単体で召喚ですよ。
174マロン名無しさん:2007/07/04(水) 01:20:14 ID:???
改めて青髪の少女の前に立つと、小柄なこと以上に形容しがたい何かに驚く。意志の強さというか、決意というか、覚悟とでも
言うべきものを感じる。この年齢の少女が持つには異様過ぎるなにごとかであった。
『これは、はたしてテレパシーを使ってよいのだろうか』
読むことによって少女を傷つけてしまうのではないか、という確信があった。
だが、紋章はよほど強力なものらしい。バビル2世の意思に反するように意思を読み始めた。
「………!」
「?」
「?」
突然、背中を氷の腕で撫でられたような反応をした少女にクエスチョンマークを浮かべるルイズとキュルケ。
ややたって向き合っていたバビル2世と少女がほっと息をついて緊張を解く。
そして
「わかりました。彼女の名前はタバサ、雪風のタバサ。風の魔法の使い手で、使い魔は風竜「シルフィード」……」

「どうやら本当にエルフらしいわね」
すらすらとタバサのプロフィールを答えるバビル2世に納得した様子のキュルケと、「見たか」と言いたげなルイズ。
そしてなぜかボーっとバビル2世を見るタバサ。そんなタバサを見て
「ひょっとして、ネンネのタバサにも春が来たかしら」
とからかうキュルケと、急に不機嫌になるルイズ。いつの間にかバビル2世の足元に身体をこすり付けているフレイム。
ルイズの機嫌は
「ビッグ・ファイアってなんだかんだでいい男よね。」
というキュルケの一言により沸点に達したのだった。

キュルケとタバサを追い出したルイズは貴族とは思えぬというか年頃の女の子とは思えない大蟹股歩きでドスドス進んでいく。
おそらく漫画なら額に怒りを示す十字の漫符が浮かんでいることだろう。
おかげでテレパシー時のタバサの挙動理由を詮索されなかったことは、バビル2世にとっては幸運であった。
1755(終):2007/07/04(水) 01:21:57 ID:???
あの時、強制的にテレパシーを開始したバビル2世は、タバサの10代の少女とは思えない復讐心と覚悟、そして怒りを感じ、
『このまま読み込むのはたやすいが、人としてしてはいけないだろう』
と、タバサに対してテレパシーで交信を開始したのである。
曰く
『実は読み取ることができるのは表面的な部分だけ』
『だから質問に心で答えてくれれば嬉しい』
タバサは一瞬驚いたようであったが、すぐに『本当に心だけで会話をしているのだ』と納得し、簡単な質問に答えてくれた。
普通の人間なら驚き声を上げ、戸惑うだろうが、あの程度で済ませたところにバビル2世はタバサの判断力や知性の高さを感じると同時に、これまで経てきた修羅場の数について寒気を感じた。
悪に対しては容赦なくバンバン皆殺しにしてきたバビル2世であったが、さすがに他人のグロにはなれていなかった。
なお、タバサが本当に『表面的にしか読み取れない』という言を信じたかどうかは怪しい。
そういう風に演技をしてくれたのではないか、という疑惑をバビル2世は捨てることができなかった。



我ながら酷い出来というか、暴走してます。
蛇足が多いよ
176マロン名無しさん:2007/07/04(水) 01:25:12 ID:???
バビル2世、漢だな。
乙1
177スクライド・零:2007/07/04(水) 01:30:15 ID:???
バビル2世GJです。
蛇足? 物語がふくらんでいると考えればいいじゃないか。

ってことで、【魔法の国】編のエピローグを投下したい所存。
178スクライド・零:2007/07/04(水) 01:33:35 ID:???
投下予約無いようなので行きます。
オチだけなので短いです。

─────

「……すさまじいもんじゃの」
「まさか、ドットとは言えメイジを倒すとは思いもしませんでした」
本塔最上階にある学院長室で『遠見の鏡』をのぞき込む3人。
すなわち部屋の主であるオールド・オスマン、その秘書ミス・ロングビル、
そして教師たちの代表として決闘を止めるために『眠りの鐘』の使用許可をもらいに来たミスタ・コルベールである。
「ミスタ・コルベール。あの使い魔のルーンはわかったのかね?」
「いえ、これがさっぱりでして。何より文字そのものがルーンと言うよりはコモンのものに近く、
どんな資料をあたっても類似したものを見つけられない始末」
「あの『右腕を作り替えた』力、明らかに練金ではないようじゃしのぉ。
あれとミス・ヴァリエールの系統の関わりも気になるところじゃ」
「その通りです、オールド・オスマン。今後もできる限りの調査を続けます」
「頼んだぞ、ミスタ・コルベール。
さて、ミス・ロングビル。そんなところで聞き耳たてとらんで茶を煎れてくれんかな。
ついでに君も一休みしなさい」
とまぁ、とりあえず棚上げすることにしたらしい。
179スクライド・零:2007/07/04(水) 01:35:30 ID:???
ところ変わってこちらは寮のギーシュの部屋。
とんでもなく派手に吹っ飛んだワリに顔の骨が折れているとか言ったこともなく、
1時間ほどで目を覚ます。もちろん殴られた頬は腫れてるが。
「痛い目にあったわね」
「あぁ、モンモランシー。ついていてくれたのかい?」
「勘違いしないでね、水魔法の練習にちょうどいいかと思っただけで
心配だったとかそう言うんじゃないから…」
確かに、本当なら目もあてられない顔に変形しているはずだったのが、
『冗談みたいに腫れている』レベルですんでいるではないか。
しかしこのモンモランシー、なかなかにツンデレである。
「すまなかった」
突如ギーシュが頭を下げる。
「え、ヤダ。ちょっと、やめてよギーシュ」
そう言いながらもまんざらではないモンモランシー。ちょっと『許しちゃおっかなー』とか思っていたりする。
「あの平民に殴られて目が覚めたよ。と言うかね、モンモランシー。あの拳は僕の心を殴ったのさ」
そう言われてもモンモランシーの頭の中は疑問符だらけだ。
あげく『ちょっと見直そうかと思ったけど、実は頭がかわいそうなことになってたりしないかしら?』などと考え始める。
「殴られた瞬間にね、いろんなものが流れ込んできたんだ。君が僕に香水を渡してくれたときの気持ち、
ケティを気晴らしの遠乗りに誘ったときに彼女がどう思ったか、ルイズが『ゼロ』と言われるたびにどれだけ傷ついているかとか、
あのメイドが貴族に奉仕することをどれだけ誇りにしているか、なんかがね」
『私がいつもそばにいると思ってね』などと考えていたことがバレると言うのは、
本当にそうなら恥ずかしい事だが、まぁまさかそんなことはないだろうと思いながら話を聞く。
「僕は、自分を女性を飾る薔薇などとうそぶいて、実は既に君に手折られていた事に気づかないふりをしていたんだね」
「だから、次から女性に声をかけるときは最初に本命が君であることを告げるようにするよ」
とりあえずぶん殴ったモンモランシーであった。
180マロン名無しさん:2007/07/04(水) 01:40:40 ID:???
ギーシュwww
181スクライド・零:2007/07/04(水) 01:42:13 ID:???
さて最後にルイズの部屋。
「ところでカズマ、あの右腕何?」
「アルター」
「それって何よ?」
「知らん。物心ついたときには使えたからな」
「そう、わかんないんじゃ聞いてもしょうがないわね…、って、アンタ何やってるのよ」
「コック長からカズマさんへの差し入れです。はい、アーンしてくださ〜い」
とまぁこんな調子で『少なくとも退屈はしなくてすみそうだな』とか考えるカズマであった。


【魔法の国】編終了

─────

以上、ひとまず区切りがつきました。

とりあえず、ギーシュが死ななかったのは
「哀愁のシェルブリット」のような精神に影響を与える攻撃だった、と言うことになります。

あ、そうそう、本当はスルーすべきなんですが、偽物が湧いたのが不愉快なので言っておきます。
私は型月および奈須きのこ氏についてはなんの興味も持っておりません。
ついでに言うと、友人から月姫の設定を聞いたときには呆れたものです。
私にとっての吸血鬼の理想は菊地秀行氏の「夜叉姫伝」の【姫】のように
「ただ美しく、ただ強い」と言うもので、「空想具現化能力」などといった
フザケタ能力は先人をバカにしているとしか感じられませんでした。
182マロン名無しさん:2007/07/04(水) 01:45:40 ID:???

偽物のことは気にするな
183マロン名無しさん:2007/07/04(水) 01:47:17 ID:???
デムパが降臨したのでちょっと投下しますよ。
184マロン名無しさん:2007/07/04(水) 01:47:21 ID:???
GJ
大人の対応だな。
185マロン名無しさん:2007/07/04(水) 01:47:30 ID:???
>>181
最後の四行は別に言わんでもいいことじゃない?
荒れる元だよ。
186マロン名無しさん:2007/07/04(水) 01:47:53 ID:???
死ななくて良かったなギーシュ
187マロン名無しさん:2007/07/04(水) 01:48:22 ID:???
>>181
乙……だが煽らんでいい
そこは「偽物だった」だけでいいだろ
188マロン名無しさん:2007/07/04(水) 01:49:22 ID:???
乙です

『空想具現化能力を持つ吸血鬼』ならまだ許せるんだろうけど
『吸血鬼=空想具現化能力を持つ者』って言うんなら、俺も快く思えんねー
189マロン名無しさん:2007/07/04(水) 01:50:06 ID:???
ギーシュ相変わらずすぎて吹いたw

しかし『心を殴った』てのはいい表現だなぁ、漫画版の立浪と似たような感じか…
廃人にならなくてよかったな、ギーシュw

ともあれGJでした、続きに期待!
190マロン名無しさん:2007/07/04(水) 01:50:47 ID:???
そんなことより>>183
早く投下するのだコーホー
191たくさん食べたら大きくなった:2007/07/04(水) 01:52:01 ID:???
>>190
レスが一区切りついたっぽいので投下。


「……これは何?」
「……団子虫の一種かしら?」
「ふむ……珍しい使い魔だな。もしかすると幻獣の一種かもしれない」

確かにルイズはサモン・サーヴァントに成功した。
しかしそれによって呼び出された使い魔は、
博識で知られるコルベールでさえも全く知らないものだった。

それは子犬ぐらいの大きさの、ずんぐりとした形の、団子虫に似ているものだった。
外皮は硬そうな外骨格、そして腹部にはたくさんの節足、
そして頭部には青色の目が何列も並んでいた。

「まあ、無事に召喚できたようだし、儀式を続けなさい」
「はーい」

それなりの使い魔を召喚できたおかげか、嬉しそうに返事をしながら
ルイズは『契約』の儀式を開始する。

しかし、幸か不幸か、彼らは実はその召喚された使い魔が、
戦争によって文明が崩壊した異世界から召喚されたものだとは
最後まで知る事が無かった。
192スクライド・零:2007/07/04(水) 01:52:05 ID:???
確かにした4行は書きすぎでした。
大人げなかったと思います。
193たくさん食べたら大きくなった:2007/07/04(水) 01:53:03 ID:???
その後。

「……ねえ、ルイズ」
「……なによ、キュルケ」
「この子、ずいぶん大きくなったわね」
「そうね、ちょっと育ちすぎたかもしれないわね」
「……ちょっとどころじゃないわよ」

ルイズが召喚した団子虫のような使い魔。
当初、この珍しい使い魔にどんな餌をやったら良いのか頭を悩ませたルイズであったが、それはすぐに解決した。
どうやらこの地に自生する植物が余程気に入ったのか、適当な草であれば何でもよく食べるのである。
(なお、特に良く食べたのははしばみ草であり、それこそ一心不乱という形容詞を具現化したかの如く
それを延々と食べつづけるこの使い魔に、タバサが密かに対抗意識を持ったのは余談である)

しかし、それにしてもよく食べる。

まあ、そこらの野山の草を適当に食べさせておけば良いのでルイズの懐は痛まなかったが、
それでも限度はある。ただ食べるだけなら良いのだが、
食べた分に見合ったレベルで延々と大きくなり続けるのはいささか問題があるだろう。

何度も脱皮を繰り返し、今では馬よりも大きくなっている。
当初、ルイズの部屋で飼われていた使い魔は、
もう部屋の扉を通る事ができなくなったため、
他の大型の使い魔と一緒に外の小屋で飼われていた。

ところで脱皮した皮はコルベール先生が嬉しそうに持ち帰っていたけど
一体何に使うつもりなのだろうか。ルイズは気になったけど、
ゴミを処理する手間が省けたと思って気にしない事にした。
194マロン名無しさん:2007/07/04(水) 01:54:11 ID:???
王蟲かッ
195たくさん食べたら大きくなった:2007/07/04(水) 01:54:14 ID:???
さらにその後。

「……ねえ……」
「…………なによ………」
「言わなくてもわかるでしょ」
「わかってるけどわかりたくないわ」

ルイズとキュルケの目の前にいる使い魔。
もはや育ったとかいうようなレベルではなかった。
なんと二階建ての家ぐらいの大きさである。
魔法学院内の、あらゆる使い魔よりもずっと大きかった。

既に学院からは「使い魔の餌はどこかの山の草木を与える事」という指示が下っている。
なにしろこの巨体である。ルイズがちょっと目を離した隙に
学院の花壇をあっという間に全滅させてしまったのは記憶に新しい。

「それにしてもよく育つわね」
「きっとこれはそういう種類なのよ」

彼女たちは知らなかったが、もし仮にこの使い魔が召喚された世界の、
この使い魔の生態を知る人物がこれを知ったら恐らく驚愕したに違いない。

どうやらこの世界の植物がよほど肌に合ったらしく、
この使い魔は本来の速度の何十倍もの速度で育ちつづけているのであった。
ついでに食事量も本来の何十倍もの量であった。


「……でも、この子、どこまで大きくなるんだろう……?」

バキバキと豪快な音をたてながら一心不乱に木を食べ続ける使い魔を見上げると、
この先を想像することは恐ろしくてとてもできなかった。
196マロン名無しさん:2007/07/04(水) 01:54:41 ID:???
ちょw王蟲www
197マロン名無しさん:2007/07/04(水) 01:56:11 ID:???
オウムさんなの?
亀だが魔王乙
198たくさん食べたら大きくなった:2007/07/04(水) 01:56:13 ID:???
さらにさらにその後。

「…………………………(唖然)」
「…………………………(呆然)」

もはや、巨大な使い魔という形容詞すら生ぬるかった。
高さは40メイル、全長は100メイルはあるだろうか。文字通り、動く山といった感じの巨体である。

「……どうするのよ、これ」
「……いいい、いいじゃないの、せせせ戦争には、かかか勝ったんだからぁ!」

可哀想なのはアルビオン軍の一般将兵である。
地上にいたアルビオン軍の兵士は、この超巨大な使い魔が通っただけで文字通り粉砕され、
艦隊の方も、うかつに地上近くを航行していた何隻もの艦船がこの使い魔によって地面に引きずり降ろされて撃沈された。

そしてその硬い外皮はアルビオン軍の大砲ごときでは掠り傷ぐらいにしかならず、
かえって目を不気味に赤く光らせながら怒りで大暴走する使い魔の怒涛の体当たりを喰らうだけだった。

そのあまりのとんでもなさにアルビオン軍は、大混乱に陥ったまま敗走するしかできなかった。

「……それと、あれはどうするのよ」
「……あああ、あれはそう、不可抗力よ、不幸な事故よ、天災だったのよ。
 だから私にはどうする事もできなかったのよ!!」

キュルケが視線を向けたその先。
そこは、使い魔に食い尽くされてすっかり禿山になってしまった山々があった。

そして、ご主人様の気持ちも知らず、その禿山を作った使い魔は今日も延々と食べつづけるのであった。

「これ、いつまで大きくなるのよ」
「私に聞かないで」              おしまい
199スクライド・零:2007/07/04(水) 01:57:08 ID:???
王蟲スゲーw
200マロン名無しさん:2007/07/04(水) 01:58:14 ID:???
投下乙ですた
腐海植物の胞子が付着してなくてよかったねw
201マロン名無しさん:2007/07/04(水) 01:59:49 ID:???
大地が清浄だから、腐海が繁殖しても毒は吐かないだろうが・・・見た目がキモいな
202マロン名無しさん:2007/07/04(水) 02:00:32 ID:???
>>200
初期に問題がでるかもしれんが綺麗な水と土なら普通に育つよ。
203マロン名無しさん:2007/07/04(水) 02:02:49 ID:???
一番得してるのって王蟲の殻ただで貰ってったコルベールだよなw
204マロン名無しさん:2007/07/04(水) 02:04:13 ID:???
王蟲の殻ってどんなものより丈夫で切れるナイフや装甲の素材になるんだっけ
205マロン名無しさん:2007/07/04(水) 02:05:40 ID:???
もうね最近ジョジョやらベイダー卿やらこのスレやら
祭りでも起きているとしか思えません
206マロン名無しさん:2007/07/04(水) 02:06:34 ID:???
亀だがしもべの人グッジョブ
207マロン名無しさん:2007/07/04(水) 02:06:35 ID:???
セラミックって話だな。
あの甲殻を維持するために、岩とかまで食ってそうだ。
208マロン名無しさん:2007/07/04(水) 02:07:05 ID:???
ユパのセラミック刀より強かったような気はする
209ゼロのしもべ:2007/07/04(水) 02:09:11 ID:???
おふた方GJです
寝る前にいいものを読みました
210207:2007/07/04(水) 02:10:22 ID:???
ごめ、セラミックってのは勘違いだったw
セラミック製の鎧を容易に貫くのが王蟲の刀だったな
211マロン名無しさん:2007/07/04(水) 02:12:25 ID:???
ラピュタのロボット兵を召喚したらどうだろ?
212マロン名無しさん:2007/07/04(水) 02:53:28 ID:???
王蟲は増え……ることは無いか。
ハルキゲニアは腐海じゃないしね。
工業文明が発達し、致命的なまでに星を汚し始めたらどうなるかは分からんが。
213マロン名無しさん:2007/07/04(水) 02:56:58 ID:???
>>211
ラピュタ王家の血筋が居ないからなぁ
キスする前にレーザー砲を撃ち捲くったら、ゴリアテ級の大砲の無い世界じゃあ火の海だな
214マロン名無しさん:2007/07/04(水) 03:09:54 ID:???
大丈夫だ!
ロボット兵は優しい子だから。
動物を虐待しない限りは。
215マロン名無しさん:2007/07/04(水) 03:13:23 ID:???
そこでアトム召喚ですよ
216マロン名無しさん:2007/07/04(水) 03:21:35 ID:???
>>213
実はシエスタが王家の血を引いていたとか
217マロン名無しさん:2007/07/04(水) 03:30:08 ID:???
シエスタ=シーエスタ=シータ


つまり王家の末裔だったんだよー(AA略
218マロン名無しさん:2007/07/04(水) 03:32:49 ID:???
竜の羽衣は飛空石って訳か。

……ところで話は変わるが。
ルイズと相性が一番良いイマジンはデネブだよなーとか思ったり。
デネブは面倒見良いし、ルイズは若桜井同様ツンデレだし、ライダーは『ゼロ』ノスだし。
219マロン名無しさん:2007/07/04(水) 03:36:25 ID:???
デネブっつーと男攫ってかぼちゃ兵にする魔女しか思い浮かばないです。
あと、それと一緒に首から上がかぼちゃなギーシュも思い浮かびました。
220マロン名無しさん:2007/07/04(水) 03:36:30 ID:???
しかし、こことジョジョスレは加速してるけど北斗スレとか全然だなぁ…

なんかレイがルーンを食らったら拳王軍が村人に焼き印押してたとこと重なって
コッパゲに「てめぇらの血は…何色だァーーーーーーッ!!」と叫びながら水鳥拳をブチ込む姿が幻視できたんだがw
221マロン名無しさん:2007/07/04(水) 03:43:28 ID:???
あ…ありのまま今起こった事を話すぜ!

『俺はダマラムを召喚させてギャグ調の話を書こうとしていたのに、
気がついたら貞子を呼んでいてバッドエンド直行ルートになっていた』

な、何をいってるかわかんねーと思うが俺もわけがわからない…
プロット無しとか気分次第とかそんなちゃちなものじゃあ断じてねぇ
もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…
222マロン名無しさん:2007/07/04(水) 03:48:38 ID:???
>>219
空鐘クロスとか思い浮かんだ。
パンプキンが召喚されてそれをジャック・オー・ランタンと誤認、呪文成功と思い込んで内心大喜びのルイズとか。
223マロン名無しさん:2007/07/04(水) 04:08:18 ID:???
スレ違いかもしれないがサイトを召喚するけどフーケ戦でウルトラマンマックスが一体化なんてのが浮かんだ
マックスって変身者が命をかけて他人を守ろうとする姿に共感を覚えて一体化したわけだし
以降、マックスは宇宙の掟で人間同士の戦争には関わらないが、
ゼロ魔の世界である惑星を狙ってやってきた侵略宇宙人とその用心棒である怪獣と死闘を繰り広げるなんてのが浮かんだ
224マロン名無しさん:2007/07/04(水) 04:12:52 ID:???
ベビーゴジラ召喚
段々成長して最後にはゴジラに
225マロン名無しさん:2007/07/04(水) 04:19:20 ID:???
>>224
ベビーもゴジラも被爆する可能性が有るからな……ヤバすぎる。
226マロン名無しさん:2007/07/04(水) 04:32:14 ID:???
>>223
侵略宇宙人と用心棒の怪獣と言ったらアイツらしかいないよな……ナックル星人とブラックキング。
227マロン名無しさん:2007/07/04(水) 04:46:58 ID:???
ウルトラセブンだと怪獣は全部、侵略宇宙人の用心棒だ
平成セブンのカザモリ・マサキ隊員の様にサイトが大怪我をして、セブンが助けて入れ替わったってのが浮かんだ
本物のサイトはセブンが持ってるカプセルで治療中でサイトに変身したセブンが侵略宇宙人と怪獣と戦う
228ゼロのバースデイ(1/3):2007/07/04(水) 05:31:45 ID:???
 目を瞑り、軽く深呼吸をして緊張をほぐす。
 なに、別に深く考える事じゃない。誰よりも優雅で強く、この私に仕えるにふさわしい使い魔を
パッと呼ぶだけの事だから!
「宇宙の果てのどこかにいる私のしもべよ!」
 ババッとすばやく両腕を天に向け、天よ割けよとばかりに力を込める!
「神聖で美しく! そして強力な使い魔よぉっ!!」
 言葉と共にクワッと目を見開いて、両手で握り締めた杖の柄に魔力を集中!
「私は心より求め訴えるわ!! わが導きにぃぃ――」
 引きつった顔でドン引きしてる周りなんて気にしない!
 大丈夫、いつも失敗する時とは感覚が全然違うからきっと成功する!
 そのまま大きく足を振りかぶって…!
「こおぉたえなあぁああああああっ!?」


 ゼロのルイズの狂態に、ちょっと発破かけすぎちゃったカナ? と冷や汗を垂らしていたキュルケは、
その次の瞬間には背筋が凍るようなおぞましい感覚に襲われていた。
 ルイズが行っていた召喚の最後の最後で、彼女の周りに集まっていたマナの量が急激に膨れ上がり、
恐ろしいほどの圧力と冷気を周囲に撒き散らし始めたのだ。
「なん…なのよこれは…!」
 噴出してきた汗で顔にへばりついた前髪を不快気にかき上げながら、焦る心のまま辺りを見回して、
彼女は一人の教師を見つけ出した。
「ミスタ・コルベール! 早く、早く儀式を中止してください!」
「落ち着きなさい、今下手に介入すれば彼女の身に危険が及ぶ!」
「そんな…!!」
 周囲の生徒はパニックで既に逃げ出し、呼び出された使い魔たちは怯え、威嚇の声を上げている。
 そうこうしているうちにもマナの量は増え続け、周囲には既に飛ばされそうな勢いの暴風が吹き荒れていた。
229ゼロのバースデイ(2/3):2007/07/04(水) 05:33:30 ID:???
 ピチョン、とやけに響く水滴の音で私の意識は覚醒した。
「―――あれ、ここは?」
 呟きながら辺りを見回すけれど、まだ暗さに目が慣れていないのでよく見えない。
 …寒い。とりあえず体を温めようとここから移動しようと――
「え? ってちょ、水ぅ!?」
 今気付いた腰まで浸かる水の存在に驚いて思わず叫んでしまう。「みずぅ、みずぅ…」と自分の声が、闇の中
反響しながら小さくなって行き、そしてそのまま唐突に消える。
「…ねえ、だれか…誰かいないの?」
 冷たい水に体を震わせながら、私は闇へと声をかけた。だけど、答えは返ってこない。
「ねえちょっと、誰もいないの? ミスタ・コルベール? ミス・ツェルプストー!? ねえってば!?」
 ばしゃばしゃ水を掻き分けながら移動しようとして、すぐに壁にぶつかった。いきなりの事でパニックに陥った私は
混乱しながら手探りで出口を探す。上も下も、左右も全部手で探った。
 だけど、入り口なんてどこにもなかった。ごつごつとした硬く冷たい岩肌が、私をぐるりと囲んでいるだけ。

 私がいるその場所は、深く暗い井戸の底だった。


 過剰なマナによる暴風は学園長を筆頭とした強力な魔法使いの手によって霧消化し、
薄れていった土煙の中には、しかしゼロのルイズの姿は無かった。
 彼女が本来倒れていた筈のその場所には、薄汚れ、酷く衰弱した一人の平民の女性が倒れ伏していた。
 爪が全て剥がれ落ちたその手の甲に、見たこともない複雑な形状の使い魔の証を刻んだその女性は
そのまま教師達の手によって医務室へと運ばれていき、魔法でなにやら探っていた学園長は厳しい表情のまま
一度だけ天を仰ぎ、そしてルイズの捜索は打ち切られた。
230ゼロのバースデイ(3/3):2007/07/04(水) 05:35:03 ID:???
 ヤマムラサダコと名乗るその女性は、医師の手厚い治療の甲斐もあり、一月も経つと立って歩けるほどにまで
回復していた。美しい黒髪の彼女は、今はリハビリだと言って食堂でウェイトレスをやっている。
 たまに彼女に手を出そうとする馬鹿も現れるけれど、そんな時は決まって、すっかり彼女の騎士気取りな他の使い魔たち
に追い払われている。どうやら、あの時ご主人連中に見捨てられたのがよっぽど腹に据えかねているらしい。
 
 それからこの間、あなたのお姉さんが学院にやってきたわ。髪の色は違ったけど、性格はまるであなたそっくりな人なのね?
散々騒ぐだけ騒いで、あなたの部屋をあっちこっち荒らしまわって…。あの人ったらね、ルイズ。あなたの使ってたノートとかペンとか、
机の奥から幾つも出てくる壊れた杖を見るたびに、泣きながら楽しそうにあなたの昔の事を教えてくれたわ。

 だからね、ルイズ。早く学院に戻ってらっしゃい。じゃないと、あなたの恥ずかしい話…喋っちゃうわよ?



「――はぁ? 呪いのビデオってお前、頭大丈夫か?」
「いやホントなんだって、マジでやっべぇの。もうなに? こう、背中に氷突っ込まれた位涼しくなるんだって!」
「で、結局お前それ見たのかよ?」
「見た見た見た見た! 見てからほんっと後悔した! いやマジびびるったわアレ」
「よーっし、んじゃ今日お前んちでビデオ鑑賞会な。ジュースとか用意しとけよ?」
「OK! マジ来いよ? 絶対だかんな? ホントのほんとに来いよ??」
「あーもー、わかったって。わかったからそんな引っ付くなよ、才人」
231マロン名無しさん:2007/07/04(水) 05:38:14 ID:???
書く話書く話全部バッドエンドなのは、なんかに呪われてるからなんだろーか?
232マロン名無しさん:2007/07/04(水) 06:38:39 ID:???
いやいやきっと呪いのビデオから這い出てきたルイズと才人の
first kissから始まる二人の恋のヒストリー、ただし才人はは呪いのツンデレで死ぬ
無論ハルケギニアの貞子はCV,劇場版ナデシコのラピスラズリ
233マロン名無しさん:2007/07/04(水) 06:47:18 ID:???
貞たんはこれから精神的にも良くなって明るい子になり、「おまえらまるっとジェノサイド☆」とか
「くわっぱ!」とか「おいっ、コッパゲ!」とか言えるぐらいになって欲しいもんだ。
234マロン名無しさん:2007/07/04(水) 08:08:45 ID:???
貞子幸せエンドktkr!!!
ルイズは……まあ、なるようになるさw
235マロン名無しさん:2007/07/04(水) 08:11:37 ID:???
これには噴かざるを得ない
236マロン名無しさん:2007/07/04(水) 09:02:43 ID:???
るいずととらはすでに空気になってるな
そろそろ終わったほうがいいか
237マロン名無しさん:2007/07/04(水) 09:16:49 ID:???
>>236
どこがだよ
お前ふざけんなよ
238マロン名無しさん:2007/07/04(水) 09:23:41 ID:???
荒らすな荒れるなこれ約束
239マロン名無しさん:2007/07/04(水) 10:24:45 ID:???
るいずととらは今のところこのスレの目玉だと思ってますが
240マロン名無しさん:2007/07/04(水) 10:24:54 ID:???
平成三部作のガメラのリリスをルイズが召還したら・・・・

だめだ、魔法学院の連中が木乃伊になってルイズが取り込まれる映像しかおもいうかばん
241マロン名無しさん:2007/07/04(水) 10:29:04 ID:???
クロノア召喚して風玉に入るルイズ
ワルキューレを膨らましてはギーシュにぶつけ、膨らましてはギーシュにぶつけ……
242マロン名無しさん:2007/07/04(水) 11:00:11 ID:???
>>240
そして、ガメラはいない……
オワタ!
243マロン名無しさん:2007/07/04(水) 11:06:56 ID:???
ゼロ魔世界にあんだけでかい生物っていないからな。(攻撃力も半端じゃない)

虚無でも撃退は難しいんじゃね?
244マロン名無しさん:2007/07/04(水) 11:07:11 ID:???
どうもオーバーパワーの意外なキャラを出してみんなをあっといわせたいという職人さんが多いから
短編のギャグになりやすい傾向にあるな
245マロン名無しさん:2007/07/04(水) 11:07:54 ID:???
じゃあ、ガメラを召還すればいいんじゃね?3の。
あーでもでかすぎて契約できないか。
246マロン名無しさん:2007/07/04(水) 11:11:32 ID:???
ここで奈良重雄が召喚されたら……と言ってみる
247スクライド・零:2007/07/04(水) 11:15:34 ID:???
あ、オチでキュルケとタバサ書くの忘れた(汗
248マロン名無しさん:2007/07/04(水) 11:49:18 ID:???
皆川作品は何度か話題に出たけどボー・ブランシェ
は話題にでたっけ?好きなキャラだけど武器使わないんだよね
ティアやARMSはバランスブレイカーになりそうだ
斑鳩はさすがに馬車に命を吹き込むのは無理だろうなあ
249マロン名無しさん:2007/07/04(水) 11:51:53 ID:???
>>222
空鐘が空鍋に見えた
250マロン名無しさん:2007/07/04(水) 12:01:21 ID:???
>>249
シエスタがかなりヤバげな目をしながら、空鍋をかき混ぜる所が思い浮かんだ
251マロン名無しさん:2007/07/04(水) 12:02:23 ID:???
>248
ボー・ブランシェって、ニンジャオタクののネオナチかw
ムダに高い身体能力で根はマジメ。
しかも「能力に応じた責任を果たす」とか
「指導するものはされるものよりも優秀でなければならない」とか
考えてるやつだから、世界への順応性は高そうだなw
252マロン名無しさん:2007/07/04(水) 12:03:31 ID:???
>250
「才人さんのお世話をするのが私の役目・・・」
とか言ってるのかyo
253マロン名無しさん:2007/07/04(水) 12:33:35 ID:???
ボー・ブランシェって確か分身の術を会得してたよな。
マジで無駄に身体能力高いなw
254マロン名無しさん:2007/07/04(水) 12:37:31 ID:???
ボーはいい先生になれます。
つーかあの人、絶対に職を間違えてるよw
255マロン名無しさん:2007/07/04(水) 12:38:52 ID:???
アークの回では子供になつかれてたしなw
256マロン名無しさん:2007/07/04(水) 12:41:48 ID:???
ルイズの理想としてる貴族像を体現してる究極貴族キャラ召喚とかどうだ?
257マロン名無しさん:2007/07/04(水) 12:43:13 ID:???
ARMSはおかん召喚だよね

ルイズが平民の主婦を召喚しやがった
その辺でお買い物してた主婦連れてきてるんじゃねーよwww

みたいな
258マロン名無しさん:2007/07/04(水) 12:44:46 ID:???
>>256
それはまさにこのスレのノリだな
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/x3/1179833984/l50
トレーズ・クシュリナーダ召喚
259マロン名無しさん:2007/07/04(水) 12:46:26 ID:???
何となく思いついたネタ。
前兆も何もなく唐突に失踪した息子。
警察には良くあることだからと見放され、私立探偵の調査でも失踪直前に確かに電機店でパソコンを受け取ったのを最後に完全に行方が分からなくなった。
電車やバス、タクシーに乗った形跡もなく、唐突に消えたとしか思えない文字通りの『神隠し』事件。
万策尽きた両親は、藁にもすがる思いで彼らに依頼するのだった。オカルト事件の解決に強いという胡散臭い触れ込みの彼らを。
…さて、誰に依頼を出したら息子の無事を確認し、連れ戻すことが出来るのだろう?
260マロン名無しさん:2007/07/04(水) 12:50:20 ID:???
新しい切り口だな
261マロン名無しさん:2007/07/04(水) 12:53:41 ID:???
過去でパピヨン召喚ってのがあったけど、あのエレガントな服装に影響されるギーシュやコッ禿を連想した
262マロン名無しさん:2007/07/04(水) 12:54:31 ID:???
>>358
ここ的には最終皇帝陛下じゃないのか?
ちょっと平民より過ぎるか
263マロン名無しさん:2007/07/04(水) 13:49:36 ID:???
思いついたネタだけど、ダイの大冒険のヒュンケルが召喚されるのはどう?
クロコダイルに助けられる直前に召喚されるヒュンケル
「鎧の魔剣」をまといデルフリンガーを振るう魔剣戦士
魔法は鎧で無効化、苦手な電撃系魔法ははデルフで吸収
顔部分の剣も装着したままだから隙間もないし、ある意味ハルケギニアのメイジ達にとって天敵かも?



264マロン名無しさん:2007/07/04(水) 13:57:10 ID:???
面白そうだが、「クロコダイン」な。
265マロン名無しさん:2007/07/04(水) 13:59:12 ID:???
ちがうよ
「おっさん」な。
266マロン名無しさん:2007/07/04(水) 14:29:56 ID:???
>>263
確かに鎧の魔剣、魔槍装備のヒュンケル、ラーハルト、
それにハドラー親衛騎団の面子は天敵でしょうね、魔法が効かないってのは
この世界においてかなりのアドバンテージを誇りますから。
267ゼロの家庭教師:2007/07/04(水) 14:38:50 ID:???
ダイ大の流れに乗りつつ投下

『ゼロの家庭教師!!!』の巻 続き

「ふーん、つまりアンタは別の世界から来た、と言いたいわけね?」
「少なくとも別の大陸から来た、という次元ではなさそうですね。だって…」
月が二つもあるんですから、と窓から夜空を見上げて感慨深げに呟くアバンだった。

時は深夜、一先ず保健室での治療を終え部屋に戻ったルイズ(腰を強打)とアバン(軽いムチ打ち)。
早速質問タイムが始まり、かかる事態は二人の予想を大きく上回る規模であることに気付かされた。

「いくら何でも嘘くさいわね〜弟子1人行方不明になったから探しに異世界に旅立つなんて話し荒唐無稽だわ!」
「いや〜それが地上は何処を探してもてんで見当たらないんですよねぇ〜」
「だからって異世界を探そうなんて発想がまず有り得ないもの」
「私の世界の場合、魔界と地上は本来一つだったものが神によって別たれたとされていましてね、
可能性としては十分有り得るンですよ。しかしこんな異世界もあったとは驚きましたね〜」
「…しかもその弟子…ダイって言ったっけ?とは精々一週間ぐらいの付き合いなんでしょ?」
「ルイズ…人と人との付き合いは時間じゃないのです。ダイ君は既に私の子供のようなものです」
「ルイズじゃなくてご主人様と呼びなさい!!!でもね〜信用できないわよね〜〜」

異世界問答はその後も続き、いい加減話しがループしかけたところでルイズが切り出した。
「じゃあ異世界から来たという証拠でもあるわけ?」
「ふっふっふ、良くぞ聞いてくれました!今回は長旅も想定して色々準備してきましたからね〜」

ゴソゴソ…!

「…これにしましょうか。私の……この必殺アイテムでっ……!」
「………………」
不意に真面目な顔つきになったアバンの様子に思わずゴクッと喉を鳴らすルイズ。
そしてアバンは懐からあるものをスッと取り出すと…
268マロン名無しさん:2007/07/04(水) 14:39:51 ID:???

「でゅわっ!!!」
と何故知ってるのか変なメガネでセブンの変身ポーズを取る。

「………………」
「私が破邪の迷宮で手に入れたこの”ミエールの眼鏡”はいかなる罠をもズバリ見抜いてしまうアイt」
「…ッザケんじゃないわよこのバカ犬がァ〜〜〜!!!」

ノリノリで解説するアバンに強烈な膝蹴りをお見舞いするルイズ。前回のお返しである。
結局その後もルイズを説得することはできず話題は「これからどうするか」に移っていった。


「とりあえず使い魔になった以上、私の忠実なる下僕として働いてもらうわよ!」
「貴方が退学になりそうだったから成り行きで協力したというのに随分な物言いですね〜」
「うるさいわね〜ここでは文無し宿無しのアンタの寝食を提供してやるだけでもありがたいと思いなさい!」
「ふう、まったくこの子は…で、具体的にはどんな仕事があるんですか?」

「そうね、まずは主人の目となり耳となること…」
「私こう見えて視力バッチリですからね〜」
「でも感覚を共有できなきゃ意味ないわね」

「次は、秘薬の材料とかそういった貴重な資源を集めてくること…」
「薬学に関してなら私すんごいですよ?実は代々学者の家系でしてね〜」
「この世界の植物生態系とか知ってるわけ?」

「じゃあ主人を敵から守るって役目もあるわ」
「一応名誉ある騎士団に名を連ねていたこともあるんですよ?まぁ何時も調理場でお料理教室を開く毎日でしたが…」
「ダメダメじゃない…」
269マロン名無しさん:2007/07/04(水) 14:42:03 ID:???
「もう!結局なんもできないじゃない!!じゃあなんならまともにできるのよ!!!」
「ですから家庭教師なんですってば。そうですね〜本来の育成メニューの他にレディのマナー講座とかもできますよ」
「なんで貴族のあたしがマナーを平民のアンタから学ばなきゃいけないのよ!?」
「別に不思議でもなんでもないでしょう?特に貴方はちょ〜〜〜とばかしマナーがバットなところがありますからね〜」
「な、な、な、なんですってぇ〜!!?」
「いや〜私が見た生徒の中でもダントツですね〜〜流石に女性から貰った膝は初めてでしたよ膝は」

……等々のやり取りが暫く続いた……

「うるさいうるさいうるさーい!もうアンタは黙って洗濯、掃除、その他雑用でもやりなさい!!!」
「ん〜〜まあ家事全般得意ですからそれは良いんですが……」
「何よ?なんか文句でもあるの?」

さっきまでのお茶らけた雰囲気とはうって変わって神妙な顔つきをしたアバンだが、
ルイズはさっきの例もあるので普段どおり素っ気無く返したのだが…

「この世界で召喚の儀式が神聖で大事なことも、使い魔の役目の重さも私なりに少しは理解したつもりです」
「…それで?」
「ですが、私も何時かは元の世界に返らなければいけない、ということです。
ダイ君を探して私がこの世界に来たように、私にも心配してくれる人、戻るべき故郷がありますから」

それまでにない静かで優しい口調、その分だけその言葉は真剣みを帯びていた。
今まで散々アバンの話し―異世界から来た―を疑ってきたルイズだが、この時ばかりは話し半ば以上に信じかけた。
それに仮に異世界というのが嘘だとしても、故郷があるというのに変わりはない。
270マロン名無しさん:2007/07/04(水) 14:43:02 ID:???
「暫くは貴方のお世話を引き受けましょう。でもそれが何時までも…というわけにはいかないことを前もって知っていて貰いたいのです」
「それは判らないでもないけど…でも無理よ」
「それは何故?」
「私使い魔を元の世界に戻す呪文なんて聞いたことないもの…そもそも異世界から来た使い魔が初耳なんだけど」
「ああ、それは私の方でなんとかしますよ。元の世界に戻るあてが無いわけではないんです。
…ただあまりに遠すぎるみたいでさっぱり感覚が掴めないんですが、なんらかのきっかけさえあれば多分イケルと思います」

なるほど、と納得しかけたルイズだが、

「でも、召喚の魔法『サモン・サーヴァント』は呼び出した使い魔が死ぬまで新たに唱えることもできないわ。
アンタが帰ったら、私の使い魔が居なくなっちゃうじゃない!」
平民とは言え使い魔は使い魔、居なくなって再召喚もできないのでは退学もあり得る。

「それもなんとかしましょう。恐らく契約状態を解除できれば良いのでしょうから、調べればなんらかの方法は見つかるはずです。
私は解呪とか得意ですから。ダイ君の情報と合わせてそれらの目処がつくまでは勝手に帰ったりしませんよ」
「本当でしょうね?」
「約束しましょう」
「んむむ…」

ルイズは考えた。この平民?の言う事が何処まで信用できるのか判らないが、
もし本当でも勝手になんとかすると言ってる以上問題はない。
仮にどこかで嘘をついていたとして、だからどいってルイズに如何こうできることがあるとも思えない。
ならばここは快諾して主人としての器のでかさを示すべきか。

「わかったわ。それについては勝手にしなさい。けどそれまではビシビシ働いて貰うわよ!!!」
「ベリ〜グット!!では宜しくお願いしま〜すネ」

そういって差し出した右手を華麗にスルーされずっこけるアバン。
271マロン名無しさん:2007/07/04(水) 14:44:43 ID:???
「ふあ〜長々喋ってたらなんだか眠くなっちゃったわ。私はもう寝るわね」
「じゃあ私はここで寝させて貰いますね」

ルイズが「アンタは床よ〜あ、流石に寒いでしょうから毛布一枚恵んであげるわオッホッホ」とやる前に、
どこからか簡易寝具を取り出して床に敷きだしたアバン。
絶対的な地位の差を演出するルイズの作戦その一『床で寝なさい』は不発に終わった。

(クッ…どっから取り出したというの?ま、負けてなるものですか!)
ルイズはブラウスをボタンを次々外し、まずはアバンに脱いだブラウスを投げてよこした。

「…ルイズ」
「何?」
(ふっ…貴様は次に『何故私の前で服を脱いで寄越すんですか?』と言う)

「言い忘れてましたが私結婚してますから。それに君と私じゃ犯罪です。良家の子女なら自分の体を大切になさい……」
「!!!!!!!!!いきなり飛躍しすぎでしょうがあああああああああ馬鹿犬ぅうううううううううううううう!!!!!!!!」

露骨に失望したような表情で左右に首を振るアバンに真っ赤になって絶叫するルイズ。

「まぁ冗談はさて、置き早速これを洗濯しとけば良いんですね?今日はもう遅いので明日の朝には済ませておきましょう」
「…アンタ、ホンットに覚えときなさいよ!フンッ」

色々ありすぎて怒る気力すら使い果たしてしまいそうなルイズは布団を被ってそっぽを向くと、
数分後にはスヤスヤと寝息を立てていた。
272ゼロの家庭教師:2007/07/04(水) 14:45:54 ID:???
(やれやれ、寝てるところは可愛らしいんですけどねぇ…)
そう苦笑し、アバンも床に横になった。

(大変なことになってしまいましたが、こんな世界でもダイ君捜索の手がかりがゼロとは言えません)
(しばらくは様子を見ることにしましょうか…それに…)
(ルイズ……あの子は実に良い目をしてる…多少素直ではないところもあるようですが…)
(きっと……本来は…良い子……あの子たちのように………)
(フローラ……しばらく………心配しない…………必ず……………………)

最後には故郷に残して旅に出たかたちとなる妻フローラを想いつつ、アバンも深い眠りに落ちた。



おっかなびっくりここまで書いた。
273マロン名無しさん:2007/07/04(水) 14:48:35 ID:???
GJすることを許可してくれええええええぇぇぇぇぇぇぇ!!!!
274マロン名無しさん:2007/07/04(水) 14:56:21 ID:???
ギャオス召喚

一匹でも繁殖可能

\(^o^)/


USAゴジラ(FWジラ)召喚

一匹でも繁殖(ry

\(^o^)/


デストロイア(ミクロサイズ)召喚

一匹でも(ry

\(^o^)/
275マロン名無しさん:2007/07/04(水) 15:04:37 ID:???
家庭教師GJ!
ところで、DQの呪文は使えるんですかね?
276マロン名無しさん:2007/07/04(水) 15:13:43 ID:???
>>275
一応使える予定。
277マロン名無しさん:2007/07/04(水) 15:17:29 ID:???
いっそアバンに魔法使いとしての特訓を受けさせてもらってだな、イオあたりの習得からがんばってみるといいと思う。
アバンは普通に魔法が使えるからメイジと勘違いされそうだな。
278マロン名無しさん:2007/07/04(水) 15:29:27 ID:???
杖を使わないから先住魔法と勘違いされるかと。
って、こういうことを書くと作者さんが書く幅を狭めるから自重しようぜ、みんな(汗
279マロン名無しさん:2007/07/04(水) 15:32:41 ID:???
ドラゴラムなんてもろ先住魔法な気もするが
280マロン名無しさん:2007/07/04(水) 15:35:48 ID:???
マホカンタがどのへんまで通じるのか
魔法の火とただの火の境はどうなるのか
281マロン名無しさん:2007/07/04(水) 15:37:55 ID:???
羽根使った破邪の秘法はむしろ羽根=杖みたいに思われて自然って事か
282マロン名無しさん:2007/07/04(水) 16:28:04 ID:???
まとめ消えてる?
283マロン名無しさん:2007/07/04(水) 16:30:01 ID:???
アバン先生だ…こらほんまもんのアバン先生だ!
284マロン名無しさん:2007/07/04(水) 16:42:58 ID:???
まとめの大本が死んでるっぽい
285マロン名無しさん:2007/07/04(水) 16:50:01 ID:???
まとめも、まとめの人も生きておるぞー。

URLミスか、重すぎるかのどっちかだな。
286マロン名無しさん:2007/07/04(水) 16:52:12 ID:???
復活しとるな
自分もさっき見れなかった
287マロン名無しさん:2007/07/04(水) 16:58:19 ID:???
んじゃ、重すぎたか何かの理由で一時的にくたばってたんだな。
288ZONE OF ZERO:2007/07/04(水) 17:01:59 ID:???
アヌビスとジェフティ。
二機の兄弟機による最終決戦はジェフティの勝利で幕を下ろした。
そして軍事要塞アーマーンの中枢にて破壊されたアヌビスのコアをぶつける事で、これを完全に消滅させる事にも成功した。
コアの爆発により生じたエネルギーの余波から、レオのビックバイパー共々辛くも逃れ、
何とか安全宙域に達したジェフティの操者、ディンゴはまずは大きく息をついた。
「終わった、な……」
しかし――ディンゴは考える。あの闇の極光の中、一瞬だけ見えたまばゆく光る鏡のようなものは一体何だったのか。
とっさに回避する間もなく衝突したが、何事も無かったかのように潜り抜けてしまった。
ADAなら何かわかるだろうか。
ここまで共に死闘を潜り抜けてきた相棒の事を考えようとしたが、その前に強烈な眠気が襲ってきた。
蓄積された疲労が一気に爆発したのだろう。とてもじゃないが抗えそうも無い。
「ま、後でいいか……」
そうしてディンゴは瞳を閉じた。
その為に気が付かなかった。
コクピットから、ジェフティの主動力たるコアとADAの反応を示す光が消えている事に……。

召喚の儀式。
魔法使いが己がパートナーを定める為に行われる神聖な儀式の場は、盛大な爆煙によって覆い尽くされていた。
(またか……)
周囲の生徒達は半ばうんざりした気持ちで、煙を吸わないように口元をマントで覆った。
そして煙が晴れる頃、野次の一つも飛ばそうと場の中心を見遣ったとき、視線の先から魂切るような絶叫が響いた。
289ZONE OF ZERO:2007/07/04(水) 17:02:52 ID:???
ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールは自らを無才と思った事は無かった。
魔法の成功率こそゼロではあるが、使えない訳ではない。ただ全ての魔法が爆発現象に帰結するだけだ。
錬金魔法だろうが浮遊魔法だろうが開錠魔法だろうが例外は無い。
この奇妙な偶然を、ルイズは見逃さなかった。
魔法がまともに使えないからこそ、ルイズは人一倍努力をしてきた。自分の知識や技術に齟齬があるとは考えにくい。
よって、この無色の爆発にこそ、自分の魔法の謎は隠されていると彼女は考えていた。
だが、そこまでだった。
その対象を跡形も無く消し飛ばす効果から、ひょっとしたら伝説の虚無の魔法なのではないかと
冗談交じりに考えた事もあったが、何にせよ情報不足で真相を解明するには至らなかった。
それでも彼女は焦る気持ちを押さえ、根気強く図書室で文献を漁る日々を送っていた。
だが、そんな彼女でも今回だけは焦らずにはいられなかった。
使い魔の儀式でまでしくじれば、その時点で進級する事は出来なくなってしまう。
だから何度も失敗した末に、ようやく確かな手ごたえを感じたときは安堵のあまり涙がこぼれそうになった。
が。
直後に訪れた、青白い光と共に全身を駆け巡る衝撃に、そんな感傷は跡形も無く吹っ飛んだ。
「あ、ああ、あああああああアアアアアアAAAAAAAAAHHHHHHHHHHH!!」
青白く輝く光の線が全身を走り、体表に浮かび上がっては消えてゆく。
激痛を通り越して恍惚すら覚える圧倒的なエネルギーの奔流。
余剰のエネルギーがルイズの身体を空中に持ち上げ、周囲に激しく放電する。
身体の内側から、何かが改変されてゆく感覚を覚えながら、ルイズはついに意識を手放した。

全ての現象が収まり、場に静寂が戻ったとき、とっさに身動きの取れる者は、教師も含め誰もいなかった。
――そして。
重力に引かれるまま地に落ちたルイズの左手には蒼く輝く複雑な印が刻まれていた……。
290ZONE OF ZERO:2007/07/04(水) 17:03:43 ID:???
学院の医務室で目を覚ましたルイズは、ブリキ人形のように軋みを上げる身体に辟易しながらも身を起こした。
ベッド脇のカーテンを開ければ蒼暗い空が見える。明け方のようだった。……と、疼く左手に目を向けた。
そこに映るのはまごう事無き使い魔のルーン。何処かで見た覚えがあるような気もするが、よく思い出せない。
そして召喚の瞬間を思い出す。
最高の使い魔を引き当てた、と確信した直後に得体の知れない魔力に為す術も無く襲われ、この様だ。
自分が従える事の出来る使い魔などこの世にはいない、自分自身でも使い魔にしていろ。と、いうことなのだろうか。
やはり自分は正真正銘、ただのゼロでしかないのか。
自虐を重ねる思考を止めようとするが、止まらない。
しくじってはならない最後の一線をしくじってしまったという思いが、今まで必死に否定し続けてきた劣等感に火を点けてしまったのだ。
「ふえ……え……」
涙が溢れ、人目も無い事もあって、感情のままに泣きじゃくろうとしたその時。
「え……!?」
左手に熱が篭り、ルーンが発光する。
またあの衝撃が襲ってくるのかと、ルイズは咄嗟にそれまでの悲しみも忘れ恐怖に身を竦ませるが、
今度は召喚時のようなエネルギーの奔流は起こらなかった。
ただ左手のルーンがぼんやりと発光し、そこを中心に青白い線が肘の辺りまで走ってゆく。
そして――
『おはようございます』
どこか不思議な響きを持つ、可憐な声が部屋に響いた。

召喚時、ジェフティのコアと共にルイズと融合したADAは、このあまりに突発的な事態にも、思考をフリーズさせる事は無かった。
融合が安定すると、ADAは即座にルイズの中から必要な情報を検索した。
そしてこの世界や現在の自分の立場等をひととおり把握する頃には、夜が明けていたのだった。
291ZONE OF ZERO:2007/07/04(水) 17:04:42 ID:???
このやや性急に過ぎる行動にも理由があった。
ADAは人間の感情に当て嵌めるなら、「焦っていた」のだ。
アーマーンの崩壊は観測したが、はっきりと確認したわけではなかった。
レオは、ディンゴは、崩壊の余波から無事に逃れたのだろうか。
私は……命令に背いてしまったのだろうか。
確かめたい事がある。
逢いたい人がいる。
その為に情報処理に集中していたADAは、それまで気を失った召喚者に注意を向ける事は無かった。
「ふえ……え……」
『……?』
その泣き声に、不本意ながら現在の「マスター」である、
登録名:ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールに意識を向けると、メンタルレベルが著しく低下していた。
彼女の思考ログを漁ると、どうやら彼女達の言うところの、「使い魔召喚の儀式」に失敗したと思い込んでいるらしい。
失礼な。
無理もないと判断しつつも、ADAは憤慨した。
確かにこの事態はお互いにとってイレギュラーではあるが、この世界最高峰の電子頭脳をして「失敗」とはどういう了見か。
現在でこそ機能の一部や武装の大半を喪失しているが、修復する事は可能だ。
メタトロンの入手は絶望的だが、それに代わる万能技術がこの世界には存在する。
プログラムやハードウェアの改変に手間取るかもしれないが、代用は恐らく可能だろう。
流石にジェフティが使用していた武装をそのまま再現するのは無理があるかもしれないが、
多少威力やスケールを縮小しても、この時代ではお釣りが来るだろう。
つまり、機能さえ回復すれば、他のどんな生物よりも役に立てるであろう存在なのだ。
現状ではこの、出会ったばかりの頃のレオと同じくらいに頼りない少女と、行動を共にするしかないのだ。
いや、今思えばあの頃のレオもアレはアレで萌――――――――
リロード。
とにかく、この少女と一体化している以上、メンタル面に不安があるのはいただけない。
少女の勘違いを正す意味もあり、ADAは召喚されてから初めて己のマスターに語りかけた。
『おはようございます』
292マロン名無しさん:2007/07/04(水) 17:13:20 ID:???
うお・・・これは予想外w
293マロン名無しさん:2007/07/04(水) 17:21:40 ID:???
ZOEといえばチンコクピット。
つまりこれはルイズふたなり化フラグ。
294マロン名無しさん:2007/07/04(水) 17:32:43 ID:???
メタトロンとの結合か?
ベクターキャノンで7万の軍勢消えるぞw
295マロン名無しさん:2007/07/04(水) 17:34:44 ID:???
>>272
これはイイ!
真の意味での教師になれそうだな。

それにしても……。↓そういやそうだなあw 確かに一週間ぐらいの付き合いだった。

>「…しかもその弟子…ダイって言ったっけ?とは精々一週間ぐらいの付き合いなんでしょ?」
296マロン名無しさん:2007/07/04(水) 17:36:14 ID:???
>>293
股間の突起物ってコクピットだったの!?
297マロン名無しさん:2007/07/04(水) 17:37:40 ID:???
>>296
ようつべでもニコニコでもいいから関連動画みてみ
298マロン名無しさん:2007/07/04(水) 17:39:16 ID:???
>>288
なんか魔法少女のノリになりそうだな
このスレを見ている人はこんなスレも見ています。(ver 0.20)にあるなのはスレみたく
299マロン名無しさん:2007/07/04(水) 17:41:06 ID:???
>>293
つまり生えたルイズがアンリエッタとキュルケとシェスタとタバサとテファとフーケときゅるきゅるを美味しく頂いて、
ついでにギーシュをアッー!するわけか。

我々の業界ではご褒美です!
300マロン名無しさん:2007/07/04(水) 17:43:33 ID:???
>>296
そう。
オービタルフレームは一機除いて
全部チン○に人が乗るはずだ確か。
301マロン名無しさん:2007/07/04(水) 17:47:29 ID:???
>>297
>>300
明らかに出っ張ってるけどこれ何だろな〜とは思っていたけどコクピットだったとは…。
パイロットが男ならコクピットに被弾するのだけは意地でも回避するだろうなw
302マロン名無しさん:2007/07/04(水) 17:49:12 ID:???
コックピット狙いに対する回避率が男性限定で上昇・・・ってかw
303マロン名無しさん:2007/07/04(水) 17:49:46 ID:???
なのはといえば、無印でユーノがジュエル・シードを探していたのがハルケギニア
ってのはアリっちゃぁアリなのか。
304マロン名無しさん:2007/07/04(水) 17:54:59 ID:???
>>301
脱出装置もかねてるから
1作目でパイロットに飛んで逃げられたこともあるw
305マロン名無しさん:2007/07/04(水) 18:05:13 ID:???
>>304
チンコ射出だとぉ!? どんだけ卑猥なんだ…!!
306マロン名無しさん:2007/07/04(水) 18:07:21 ID:???
GJ。
コクピットはともかく、
続きが非常に楽しみだ。
307マロン名無しさん:2007/07/04(水) 18:15:37 ID:???
ZOEはドロレスしか知らないな
ドロレス可愛いよドロレス
308マロン名無しさん:2007/07/04(水) 18:16:24 ID:???
ドロレスはジムおじ様の使い魔ですw
309マロン名無しさん:2007/07/04(水) 18:22:08 ID:???
あのおやじはいいおやじキャラだった……
310マロン名無しさん:2007/07/04(水) 18:35:21 ID:???
親父がいいキャラといえばソルティ・レイ(一応マンガ版もある)のロイとかな。
しかしソルティ召喚したら面白いかもな。
精神年齢が低くてバカ正直、外見に似合わぬ怪力や宇宙空間でも自在に動ける「振動」とかもすごいし。
問題は壊れたらそれっきりなところだが。
311マロン名無しさん:2007/07/04(水) 18:49:30 ID:???
さすがにADAのみ召喚は無理ありすぎじゃね?
312マロン名無しさん:2007/07/04(水) 18:51:32 ID:???
>>311
コアユニットごとルイズが取り込んでるのじゃね?
これなんて改造人間?
313マロン名無しさん:2007/07/04(水) 18:52:23 ID:???
いや・・・いける!(?)

ジョジョスレの方でもかなり無茶やってる人居るしw
314マロン名無しさん:2007/07/04(水) 19:00:02 ID:???
ルイズにベクターキャノンやらが装備されると…?
>>299
ふたなり化して最初に誰かとベッドインするのかが楽しみ(ry
315マロン名無しさん:2007/07/04(水) 19:01:04 ID:???
コアごとってことはもしかしてこのディンゴ
眠りに落ちたんじゃなくて死んでるのか。
316マロン名無しさん:2007/07/04(水) 19:21:35 ID:???
>>315
Σ(゚Д゚;)
317マロン名無しさん:2007/07/04(水) 19:21:44 ID:???
いやさ、ADAってジェフティとディンゴかレオが居てって感じだから
ADAだけ来たって、それなんて名前借りたオリ?って話になると感じるんだわ
そこに違和感感じたってこと
318マロン名無しさん:2007/07/04(水) 19:23:40 ID:???
>>317
クロス自体、結構オリはいるものだがな
319マロン名無しさん:2007/07/04(水) 19:25:05 ID:???
>>317
>ディンゴかレオが居てって感じだから
この部分の理屈がよくわからんわ
320マロン名無しさん:2007/07/04(水) 19:41:40 ID:???
どれもこれも名作ばっかりだな。書いてくれた人ありがとう。
王蟲には笑った。
321マロン名無しさん:2007/07/04(水) 20:14:37 ID:???
もしも、

マルタ・サギーが召喚されたら。(マルタ・サギーは探偵ですか?)
「3,2,1」
「私が破壊の杖を盗みました!!」

ザーフィーが召喚されたら。(S=Fリプレイ)
バンダナガールズ沢山発生?
322Berst:Zero:2007/07/04(水) 20:24:43 ID:???
あーたーらしーい、あーさがきた、きーぼうの、あーさーだ
という訳で翌朝
ドアを開けたルイズはなにやら憔悴した表情のキュルケと鉢合わせする
「あらキュルケ、一体どう…し……」
キュルケの背後に目をやって絶句するルイズ
「変なあーりさん、そら、あたしぃ。アリ〜?なんちってなぁ」
蟻だった
でかくて真っ赤っ赤な蟻だった
「ご?」
「オラ?」
見詰め合う蟻と蠍
「スコルポス変身!オラオラオラァ〜!!」
「インフェルノ変身!はいゴッツンコォ〜!!」
「オラァァァァァァァァ!!!」
「ゴォォォォォォォォォ!!!」
熱烈な再開のハグを交わす蟻と蠍
呆け切った表情で立ち尽くすルイズとキュルケ
その頃タランスは
「絶対!チミには!負けないっス!!ふぁいやぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
使い魔のルーンを通してマインドリンクしたタバサと洗脳合戦を繰り広げていた
323マロン名無しさん:2007/07/04(水) 20:34:12 ID:???
アドリブギャグSSの予感wwwww
324マロン名無しさん:2007/07/04(水) 20:35:19 ID:???
メイジを振り回す使い魔どもだなおいwwwww
325マロン名無しさん:2007/07/04(水) 20:38:11 ID:???
土水日風の4系統つながりで鷹氏隆之の「風使い」キャラ召喚とか

源ノ助か鷲見さんくらいしか使い魔になりそうもないけどw
326マロン名無しさん:2007/07/04(水) 20:40:40 ID:P6gsPARW
七夕の国の丸神先生召喚とか地味に面白そう
文化、民族学からのアプローチとか。
窓の力も地味に使えそうだし、ただ話を作る難易度も高そうだし
絡んでくるキャラクターもかなり変わってきそうだな。



327マロン名無しさん:2007/07/04(水) 20:42:24 ID:???
>>325
似たようなので「鬼切丸」の鬼切丸の少年とかはどうだ?

ゼロ魔世界にゃ鬼がいないから存在意義がなくなってだめか。
328マロン名無しさん:2007/07/04(水) 20:42:39 ID:???
誰も書いていないから敢えて横島
329マロン名無しさん:2007/07/04(水) 20:43:33 ID:???
らき☆すたのこなた。

あのゆるーい感覚でルイズ達と仄々して欲しい
330マロン名無しさん:2007/07/04(水) 20:44:05 ID:???
>>326
頼之さんが召喚されたら七万の軍勢も、「ぱあぁぁん」だな。
331マロン名無しさん:2007/07/04(水) 20:45:38 ID:???
つっぱり桃太郎のジョニーとか、珍遊記の山田太郎とか画太郎キャラなら
ルイズが命令してきたら
「うるせーっ!」といいながらぶん殴りそうだな
332マロン名無しさん:2007/07/04(水) 20:46:32 ID:???
>>328
GS美神は2ch外で二次創作書く環境が整ってるからじゃね
ゼロの使い魔とのクロスも見かけた覚えがある
333マロン名無しさん:2007/07/04(水) 20:47:22 ID:???
>>329
たしか格闘技やってるからガンダールヴ効果で強くなりそうだなw
334マロン名無しさん:2007/07/04(水) 20:50:38 ID:???
アニメになる、と言う事でムシウタの大食いとか如何だ?
大食いとの契約は無理だろうが、夢を食われるのは面白そう。
335マロン名無しさん:2007/07/04(水) 20:54:08 ID:???
>>330
頼之さんでも考えたんだけどまた窓を開いて消えちゃいそうなんだよね。
ただ召喚シーンの描写は書きやすそう。
336るいずととら:2007/07/04(水) 20:56:19 ID:???
17

「これが、彼らの最初の戦いになろうの……ミスタ・コルベール」

トリステイン魔法学院の学院長室で、オールド・オスマンは傍らのコルベールに鋭い眼差しを向ける。

「は、そうですな……相手は『土くれ』のフーケですが、大丈夫でしょうか。巨大なゴーレムを操るトライアングル・クラスのメイジです。
 『破壊の剣』を盗んでいったとのことでしたが」
「何、そのことは心配するに及ばん。フーケには『破壊の剣』は使えんからの。
 それに、ミス・ヴァリエールの使い魔……『ガンダールヴ』を持ってすれば、トライアングル・メイジなどおそるるにたらんよ」

コルベールの表情が曇る。

「とすると、ミス・ヴァリエールですか……?」
「そうじゃ。前に言ったとおり、闇に溺れ、力に喰われるものは所詮獣に過ぎんからの……」

ローブをまとった学院長の内側で、暴力的なまでに巨大な魔力が渦巻くのが、コルベールにも感じられた。

(この方は本気だ……あの少女が力を使いこなせないときには、ためらわずに彼女を抹殺するだろう……だが、自分は……)

コルベールの胸の内で、まさしくその二つ名『炎蛇』のように熱い思いが渦巻く。

(自分は、教師だ……。命に換えても、生徒を守らなくては――!)


337るいずととら:2007/07/04(水) 20:58:15 ID:???

森にぽつんと一軒建っている廃屋……土くれのフーケが隠れ家にしているその小屋で、黒いローブを着たメイジは苛立った声を上げた。

「何よ、これ!? どれだけのお宝が入っているかと思って『アンロック』をかけたのに……! こんなの無駄骨じゃないの!!」

フーケが持っているのは、『破壊の剣』が収められたケースである。魔法でロックされていたのを、先ほど何とか開錠したのだったが……
出てきた『お宝』を見て、フーケはひどくがっかりしていた。

(これが『破壊の剣』? 壊れてるってことかしら……)

まるっきりのくたびれもうけね、と自嘲して、フーケはローブを脱いで立ち上がる。魔法学院で遭遇した幻獣について情報を集めるつもりであった。

(あれほどの幻獣を扱うメイジなら、きっと名の通ったメイジのはず……一通り聞き込みすれば……。――――ッ!?)

瞬間、窓の外にあの金色の幻獣が浮かんでいるのを見て、フーケの体に衝撃が走る。
彼方に浮かんだその幻獣は、幸いなことに、まだフーケには気がついていないようだ。しかし、まっすぐこの小屋を目指しているのは確かだった。

(まさか……早すぎるじゃない! あの幻獣の力だとでも言うの……?)

一気にフーケは鳥肌立つ。あの雷と炎……自分のゴーレムを出しても、おそらくは時間稼ぎにしかならないだろう。他に強力なメイジがいればなおさらだ。

(くっ……とにかく、身を隠さないと……!)

フーケは慎重に接近する幻獣たちやってくる方向を見定め、死角になっている部分の壁を『錬金』で扉にかえる。そして、すばやく茂みに隠れた。
金色の幻獣が気がついた様子はない。どうやら、フーケ本人を探知しているわけではないらしい。とすれば、ここで息を潜めている限りは見つかるまい。
ひょっとしたら、隙を突いてメイジの方を殺すこともできるかもしれない。

(とりあえず、ここから観察させて貰うわよ……金色の使い魔さん……!)

そう心の中で呟くと、フーケは舌なめずりした。
338マロン名無しさん:2007/07/04(水) 20:59:02 ID:???
>>329見たいのだが、こなたにあの世界は酷だろう


もしくは、
ルイズ「何これ?」
こなた「コンプだよ。あげる。あとこれも面白いよ」
異世界でも布教するこなた

こなた「えっ、ゲーム無いの?ホントだコンセントも無いー。じゃDSやろうっと」

ルイズ「・・・・・・」
339マロン名無しさん:2007/07/04(水) 21:02:30 ID:???
>>338
DSの電池が切れたら悲惨だな。
340るいずととら:2007/07/04(水) 21:08:42 ID:???
まとめてから投下したほうがいいのかな
341マロン名無しさん:2007/07/04(水) 21:09:51 ID:???
>>340
できることならばその方が良いと思います
342マロン名無しさん:2007/07/04(水) 21:10:19 ID:???
>>340
完成毎逐次でもいいとは思うけれども
投下開始と終了に一言入れてくれると一分刻みで
リロードしたりしなくて良いから助かる。と身勝手を言ってみる
343マロン名無しさん:2007/07/04(水) 21:13:16 ID:???
>>340
投下開始と投下終了を宣言してもらえれば、まとめにも載せやすいんじゃないかな。
344るいずととら:2007/07/04(水) 21:21:41 ID:???
>>341-343
了解です
345マロン名無しさん:2007/07/04(水) 21:30:58 ID:???
ルルーシュを召喚するSSを思いついたが、俺では無理である事が判明した。
346マロン名無しさん:2007/07/04(水) 21:35:22 ID:???
>>339
そこであれですよ。コルベール先生にすがってDSの電池作ってもらえば。
347マロン名無しさん:2007/07/04(水) 21:35:47 ID:???
しっと団召喚!
348マロン名無しさん:2007/07/04(水) 21:38:43 ID:HUkWeeg0
嫉妬の心は!
349マロン名無しさん:2007/07/04(水) 21:39:49 ID:???
>>Berst:Zero
berstじゃなくてbeastじゃね?
350マロン名無しさん:2007/07/04(水) 21:40:00 ID:???
父心!
351マロン名無しさん:2007/07/04(水) 21:40:28 ID:???
父心!
352マロン名無しさん:2007/07/04(水) 21:41:56 ID:???
押せば命の!
353マロン名無しさん:2007/07/04(水) 21:43:15 ID:???
泉わく!
35422:2007/07/04(水) 21:43:40 ID:???
SS書くのって凄く難しい・・・。とらの人やスクライドの人には足を向けて寝れそうにないな。

マステリて書いてみたけど、途中でSUN値が0になってしまった・・・orz
355マロン名無しさん:2007/07/04(水) 21:44:42 ID:???
SUN値じゃなくてSAN値だ。
356ゼロのm(ry (1/3):2007/07/04(水) 21:44:57 ID:???
「――ぃよっし!」
 召喚の衝撃で辺りを覆う土煙の向こうを睨みつけながら、ルイズは小さくガッツポーズをとっていた。
 手ごたえは十分。煙越しに感じられる魔力の波動は、爆発が起きた場所から10メイル程も
離れているのにひどく重く、呼び出されたものの強力さを周囲に与えていた。
 やがて、段々と煙が晴れていく。ルイズは逸る心を抑えながら、ゴクリと一つ喉を鳴らした。

 彼女達の見つめる先で、まず明らかになったのは足だった。
 どうやら二足歩行の生物らしい。まるでパンのように大きな薄茶色の靴が二つ、
そしてそこからそれぞれ一本ずつ、まるで黒い棒のようなものが上へと延びている。
 ゆっくりと煙が晴れていき、今度は胴体が見えてきた。
 靴から延びた二つの棒の先は、大きなボタンが二つついた赤いズボンの中へと消えている。
 そう、ズボンだ。
 ズボンの上には当然体があって、その真っ黒な体からは左右に二本、これまた真っ黒な棒が延び、
そしてその先には、四本指の大きな大きなグローブがはめ込まれていた。

 そこまで確認したルイズの背中に、不意にゾクリ、と得体の知れない悪寒が走った。
 これはヤバイ。何故かはわからないが、自分達の足元を容易く崩すような、まるで細い糸の上に
立っている様な、そんな嫌な緊張感が彼女を襲う。
 …いや。それは彼女だけではなく、どうやら周りも同じように感じているらしい。
 理解できない恐怖を振り払おうと周りを見渡せば、誰も彼もが自分と同じような顔になっていて――
357ゼロのm(ry (2/3):2007/07/04(水) 21:46:04 ID:???
 誰かの引きつった悲鳴に視線を戻せば、ついに全ての煙が晴れ、その頭部が衆目の中
晒されようとしているところだった。
 理性が激しく警鐘をかき鳴らし、体が激しく震えだす。体のいたるところからじっとりと
冷たい汗が大量に噴出し始めた。
 どうやら恐怖のあまり幻聴まで聞こえてきたらしい。さきほどからチャララチャララと、
まるで狂ったフルートのような音色が彼女達の耳を蹂躙している。
 それに気分を害した生徒数人がその場に蹲り、激しく嘔吐いていた。

 丸く黒い、巨大な板状の耳がルイズの目に映った。
 爛れるような熱い何かが目から噴き出して、そのまま口へと流れ込む。
 ルイズは自分が泣いているのを認識した。

 黒い楕円状の鼻がコルベールの目に映った。
 その下に開く半開きの口は、邪悪で傲慢な笑みを形作っている。
 コルベールは、忌み嫌う自らの過去をそこに見い出し恐怖した。

 そして、彼女達は……
358マロン名無しさん:2007/07/04(水) 21:46:33 ID:???
>>345
ゼロが使い魔か……決闘イベントとか難しそうだと思った。
ルルーシュは肉体的にはヘタレだし、かと言ってギアスは強力すぎる気がしてな。
ナイトメアオブナナリーのゼロなら銃弾弾き返してたが。

>>354
SAN値の誤字だよな? 既に不定の狂気入ってないか。
359ゼロのm(ry (3/3):2007/07/04(水) 21:46:58 ID:???
「…―ル! しっかりしなさい、ミス・ヴァリエール!!」
「えっ!?」
 誰かの声にハッとなって、ルイズは慌てて辺りを見回した。
 自分が呼び出した恐怖の使い間の姿が無いのを確認すると、安堵の息を吐きながらその場にへたり込む。
「…ミス・ヴァリエール、いきなりどうしたのですか。もう残っているのはあなただけですよ?」
 頭上から、そんなコルベールの問いかけが聞こえてきた。
「あ、え? あの、もう召喚したんじゃ…えええ?」
 コルベールの言葉の意味が理解できずに思わず聞き返す。あきれたコルベールの顔と周囲からの失笑とが
返ってきたが、今はそれに構う暇などない。
 慌ただしくあれこれと質問するルイズの姿に始めは笑っていた周囲も、彼女の質問が細部まで入り始めると
原因不明の寒気を感じ始めて、思わず隣の生徒と顔を見合わせていた。
 その後、急に嘔吐し始めた生徒が現れるに到って、コルベール教師はこの件を白昼夢としてルイズに納得させ、
そのまま召喚の儀を執り行う事を決定した。

「…我が導きに答えなさい!」
 衆人環視の中で彼女の詠唱は完成し、勢いよく振られた杖の先から目には見えない魔力の塊が飛び出した
 そしてそれは、ルイズから丁度10メイル程離れた地面の上に――
360マロン名無しさん:2007/07/04(水) 21:48:08 ID:???
ディズニーの使者…!?
361マロン名無しさん:2007/07/04(水) 21:48:18 ID:???
ちょw 著作権の悪魔降臨かw
362マロン名無しさん:2007/07/04(水) 21:48:37 ID:???
もう開き直ってBADENDしか書かねぇww
363マロン名無しさん:2007/07/04(水) 21:49:34 ID:???
おいおい現実世界で議員に圧力をかけて法を変えさせたネズミ野郎召喚かよw
364マロン名無しさん:2007/07/04(水) 21:49:56 ID:???
キタキタ親父が召喚されるが、魔法学院の全員が「ルイズがちゃんとモンスターを召喚できたぞ!」と驚く。
見かけより強い親父にルイズもまんざらではないが、爆発を受けても1秒で復活して腰ミノをつけるよう迫って
くるのには困っている。

「ワシはルイズ殿を初めて見た時にピンと来ましたぞ!今夜のフリッグの舞踏会では、ワシとキタキタ踊りを踊って下され!」

「決めましたぞ!!ガリア王や教皇やエルフたちを説得して、キタキタ踊りの後継者にします!これで世界が平和に!」
365High cost of zero 1/3:2007/07/04(水) 21:50:44 ID:???
「もう……本当に何なのよ。」

自室に戻ってからからルイズはずっと頭を抱えていた。
あの後コントラクト・サーヴァントの儀式でも一悶着あったのだ。
コルベール先生がディディの左手に現われたルーン文字とあのペンダントに興味を示したのだ。
そしてディディ自身にも、見覚えがあるような気がするが、どこかでお会いしましたか?とも。
それで……ディディはなんて答えたと思う?

「あら先生、その口説き文句は少し古いわ。」


ああ、思い出しても鬱になる。ギーシュじゃあるまいし、言葉の意味を曲解しすぎだ。
いつもなら怒り出すところだったが、あの場ではその気力もなかった。
「悪夢だわ……。」
「それはお気の毒に。でも安心して。弟の名にかけて、どんなに恐ろしい夢でもいつかは覚めるわ。」
「なら覚めるぶん悪夢の方がマシよ!そもそも誰のせいだと思ってるの!」

やっと怒れる程度には元気が出てきた。
そのまま質問に入る。
そうよ、まず事態を正確に把握するべき。考えてみれば聞きたいことは山ほどある。

「で、先生も言ってたけど、どこから来たの?今度は真面目に答えなさい。」
「遠い所よ。たぶん全く違う世界ね。
 私もトリステイン魔法学院なんて聞いた事も無いし、モチロン、先生とも初めて会ったわ。」

「そのペンダントは何よ?」
「アンクって言うの。生命のシンボルよ。生きてるって素晴らしいことだと思わない?ホント最高よ!」

変なことを言う、しかし嘘をついてるとも思えない。
……相手が真面目なうちに、重要な議題に移ろう。
366High cost of zero 2/3:2007/07/04(水) 21:51:42 ID:???
「ディディ、アンタは私の使い魔になったのよ。使い魔ってのは、ご主人様の役に立つの。
 さっきは何も出来ないなんて言ってたけど、何かないの?」
「例えば、どんな事をするわけ?」

「そうね、主と感覚を共有して、私の目となり耳となり…。」
「できないわね。それに私の見るもの聞くものは、ルイズにはちょっと刺激が強いと思うわ。」
「ちょっと、年上だからって子ども扱いしないで!平民のクセに!」

「他には秘薬の材料を集めたり…。」
「あなた、私が医者にでも見えるの?」
「見えない…じゃなくてッ私の事はご主人様!」

護衛、と言いかけたがやめた。
腕力は多少ディディが上かもしれないが、その程度で魔法の使えない平民に護衛なんか期待しても無駄だ。
溜息をつく。結局これしかないか。

「じゃあ雑用ね。私の身の回りの世話をお願い。」

言い終わってから自分の間違いに気がついた。
『お願い』?
貴族が平民、しかも使い魔にお願い?一体何を言ってるんだ。
さっさとこの生意気な平民に、自らの分というものを思い知らせよう。
そう思いたって、服を脱いで着替え始める。
367High cost of zero 3/3:2007/07/04(水) 21:52:55 ID:???
「ディディ……」
「ん、何?」

何ぼさっとしてるのよ、さっさとそれ洗っときなさい。
あと朝の着替えも用意しときなさいよ。
ああ、それとアンタは使い魔で平民なんだから寝床はその藁で十分ね。

が、口から言葉が出てこない。
それを言おうとした瞬間、おかしな考えが浮かんだ。
よく分からないけど、ディディに貴族だの主人だのという権威を振りかざすのは酷く滑稽。
それらはディディにとって全く意味のないこと、という考えが。

「……その服、洗っといてね。あと毛布はそこにあるわ。」

辛うじて、洗濯だけは命じられた。けど毛布なんて与えるつもりなかったのに。
まあいい、時間はたっぷりあるわ。明日から見てなさいよ。

ディディの分かったわ、ではいい夢を!という声を聞くと、ルイズの意識は眠りに落ちていった。
368マロン名無しさん:2007/07/04(水) 22:00:19 ID:???
ゼロのmだけはまとめサイトに載ることはないな・・・
369マロン名無しさん:2007/07/04(水) 22:02:52 ID:???
>354がアルを捨てたようなので、アルをこっちが拾おうか・・・と考えたらなんか、展開が家庭教師とけっこうダブるところが多くなってしまった。
370マロン名無しさん:2007/07/04(水) 22:03:21 ID:???
デスの弟はドリーム
371マロン名無しさん:2007/07/04(水) 22:11:22 ID:???
ゼロが使い魔・・・・・・いい題名だ

誰かルルーシュの活躍をフリーズ
37222:2007/07/04(水) 22:20:26 ID:???
本格的にSAN値が0になる前に書けたところまでを投下しようかと思ったんだけど、大丈夫かな?
373マロン名無しさん:2007/07/04(水) 22:23:03 ID:???
あるスレ曰くッ! 『投下』すると思った時、既にそれは『投下している』んだッ!!

かまーん。
374マロン名無しさん:2007/07/04(水) 22:27:35 ID:???
「SS投下ってのは人に許可を得てするもんじゃない」
と某不滅の牙も仰っておられる。
どうぞどうぞ
37522:2007/07/04(水) 22:29:24 ID:???
それじゃ、お言葉に甘えて。

「おやおや、今回も箱の解放はできなかったか。けっこーいい線に行ってたとは思ったんだけどね」
無貌の邪神が残念そうに、それでいて楽しそうに言う。
「僕は次のループの準備をしてくるから、大導師殿はそれまで待っていてくれよ。」
そう言うと、朽ちた魔を断つ剣と共にこの世界から消えた。

「今回も駄目だったか・・・」
宇宙の中心で金色の獣がつぶやく。
今回のループの魔を断つ剣も『箱の解放』を行える程の力を身につけられずに朽ち果てた。
いつになったら彼はこの無限回廊から、あの無貌の邪神から解放されるのだろうか。
幾千、幾万とこのループが繰り返されたかはすでに覚えていない。
しかし結果は全て同じだった。
どのループの魔を断つ剣たちは彼を解放させることはできなかった。
彼の精神は磨耗し、疲労しきっていた。
だからなのだろう。目の前に『鏡』が現れても、それが邪神の作り上げた『次の悪夢』への入り口だと思ったのは。
そして、この世界から金色の獣も消えた。
37622:2007/07/04(水) 22:30:42 ID:???
結論から言うと、彼女 ―ゼロのルイズ― は何度かの失敗の末にサモン・サーヴァントに成功した。
しかし、呼び出したものは彼女の望んだドラゴンやグリフォン、マンティコアなどではなかった。
彼女は困惑していた。なぜなら、呼び出したそれが人間のようでそうでないことを直感したから。

金色の獣もまた、困惑していた。
なぜなら、あの無貌の邪神の存在をこの世界から感じられないからだ。
それどころか、自分の目の前にいる少女が自分をこの世界に呼び出したことに気づいたからだ。
困惑と同時に喜びも芽生えていた。なぜなら、これは彼にとって初めての出来事だった。

「あ、あなた、何者なの?」
脅えを虚勢で隠しながら、自分が呼び出したなにかに訪ねた。
「人に名を尋ねるときは、自分から名乗るのが礼儀であろう」
普段ならここで級友たちのひやかしが入ったであろう。
だが、ルイズの呼び出したなにかの危険さを無意識のうちに理解していたためか、そのような言葉は一言もでなかった。
「わ、私の名前はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。あなたを召喚したメイジよ」
「答えられた以上、返答しよう。余の名は・・・ペンデュラホー。魔術の心理を求道する者なり。して、余をあの忌まわしき無限回廊より呼び出した理由はなんだ?」
その質問の答えを ―彼を使い魔にするということを― ルイズは言えなかった。言ってしまったら殺されてしまう気がしたから。
「どうした?まさか何の目的も無しに余を呼び出したわけはあるまい。それとも、そのまさかなのか?」


と、ここまでです。SAN値が回復したら再チャレンジしてきます。
377マロン名無しさん:2007/07/04(水) 22:35:15 ID:???
どいつもこいつもレベルの高いSS繰り出しやがって・・・・。
怖くて投稿できね
378とある魔術の使い魔と主:2007/07/04(水) 22:38:26 ID:???
では自分も投下しちゃったりします
379とある魔術の使い魔と主:2007/07/04(水) 22:39:20 ID:???
当麻が案内されたヴェストリの広場には、風の噂を聞き付けた生徒たちで溢れかえっていた。
「ギーシュが決闘するぞ! 相手はルイズの平民だ!」
誰かが叫び、周りのテンションがどんどん熱を上げていく。
見ると、ギーシュは腕を振ってその歓声にこたえている。
チャンピオンに挑戦するチャレンジャーな気分になった当麻は、人込みを突き破り広場の真ん中に立った。
「ようやくのお出ましだね」
「あぁ、いつから始まるんだ?」
「いつでも僕は準備万端さ」
そうかよ、と当麻は呟くと、身を低く沈める。
距離は大体十数メートル、全力で駆ければ七、八歩でたどり着く。
当麻は足に全身の力を集中する。
「テメエの言った言葉、撤回さしてやるからな!!」
ドン! と爆発したかのように、ギーシュ目掛けて駆け出す。
一方のギーシュは、ただ無鉄砲に突っ込んでくる当麻を見下すように笑みを浮かべると、手にもっている薔薇の花を振った。
フワフワと、重力に引っ張られるように花びらが舞ったかと思うと――
甲冑を着た女戦士の形をした人形へと変貌した。
「……なっ」
当麻がその姿を確認した時には、もう遅い。
女戦士の形をしたゴーレムがギーシュの代わりに突進してきた。
当麻は完璧に虚をつかれ、防御の態勢も攻撃の態勢もとれない。
それでも、咄嗟に両腕を前に出したが、敵の拳はいともたやすくかい潜り、当麻の胸を直撃した。
「がっ……、はっ……ッ!」
肺の中から全ての酸素が吐き出し、文字通り宙を舞った。
背中から地面へと着陸し、ズササササ、と土煙を起こしながらなんとか動きを止めた。
「忘れていたが……僕はメイジだから魔法で戦わして貰うよ。もちろん文句はあるまいね? それとももう終わりかい?」
ギーシュは起き上がらない当麻を見て、呆れた声で言った。すると、人込みの中からルイズが飛び出してくる。
「ギーシュ! 決闘は禁止されてるはずよ!」
「それは貴族同士、さ。平民と貴族の間での決闘はなんら問題ない」
予想外の反論にルイズは言葉に詰まる。
「そ、それはそんなこと今までなかったから……」
380とある魔術の使い魔と主:2007/07/04(水) 22:42:57 ID:???
「気にすんな、今更とまらねえよ」
ようやく口を開いた当麻に、ルイズは安心と悲鳴が込められた声で叫ぶ。
「トウマ!」
「あんだよ?」
ふらふらと立ち上がった当麻を見て、ルイズの肩は震えだした。
「おいおい、やっぱりゼロのルイズが召喚した使い魔だな」
「あぁ、無能の主にお似合いだな」
どこからか声がしてくる。ルイズは周りを囲んでいる貴族達に向かって怒鳴った。
「何いってるの! 平民は絶対メイジに勝てないじゃない!」
「ルイズ、君は庇っているがそこの平民が好きなのかい?」
ルイズの顔が、赤く染まる。
「誰がよ! そうじゃなくて、自分の使い魔がみすみす怪我するのを黙って見ていられるわけないじゃない!」
「俺も同じだ」
当麻は必死にこの決闘を止めようとするルイズに、伝える。
「俺も自分の主が馬鹿にされたのを黙って見ていられなかっただけさ」
ルイズはきょとんとした目つきになり、その後慌てて、
「だ、だからってこんな事しなくていいのよ! 平民じゃメイジに絶対勝てな――

「絶対、だぁ?」
当麻のこめかみに血管が浮かび上がる。
「ざけんな! 今まで何人の平民とやらがメイジに挑んだかなんて知らねえし、興味もねえよ」
当麻は叫んだ。初めて、この世界で怒りを隠さずに、告げる。
「だけどな! だからって絶対とイコールで結ばれるわけねえだろ!」
当麻は言葉を止めない。周りの貴族達もただ黙るしか他なかった。
「お前だってそうだろ! いいか、そこまでの過程なんかいらねぇ、答えてみろ!」
当麻は息を吸って、
「お前はゼロのルイズと言われて何してきたんだ!?」
ルイズの息が一瞬止まった。
「ほとんど成功しない――絶対成功しない言われ続けて来て何をしてきた! ここにいる奴ら全員見返して、ここにいる奴ら全員より強いメイジになろうと決めたんじゃねえのかよ!」
当麻の体内で熱が暴走する。
「ずっと! 努力してきたんだろ、未来の為に! まだちっと他人より長いプロローグの上を歩き続けてるんだろ! 同じだろうが! 平民がメイジに勝てない歴史が少し長いだけの話じゃねえか!」
381とある魔術の使い魔と主:2007/07/04(水) 22:44:05 ID:???
始まる。一人の人間と世界が交差するとき、一つの物語は始まる。
「お前がまだ何かに対して絶対無理だと思ってるならな」
今までギュッ、と握ってた拳をルイズに向ける。
「まずはその幻想をぶち壊してやる! そんでもって教えてやる! お前の幻想(努力)はこれぐらいじゃ壊れないって事を!」
再び駆ける。ルイズに、そんな当麻を止める術はなかった。
残り十数メートル。
「やるだけ無駄だと思うがね」
ギーシュは再びゴーレムを突っ込ませる。誰もが同じ展開になると予想したが……
「テメェのそれ、前と戦った奴よりよえよ」
当麻は手を差し出す。ゴーレムがそれ目掛けて拳を突き出してきた。
ルイズは恐怖のあまりぎゅっと両目を閉じる。予想される未来を現実として見たくなかったが、
何も音がしない。
いや、ピシリと何かに亀裂が走ったような音がした。
「なっ……」
ギーシュの初めてうろたえる声に、ルイズは恐る恐るまぶたを開ける。
ゴーレムの動きが止まっていた。当麻のその右手が、全てを受け止めたかのように。
ただ、それだけでゴーレムは崩れ去る。
「ったく、さっきはちょっと驚いただけだっつーの。っても十分痛かったけどな」
三度当麻は駆ける。後十メートル弱。
「うわぁぁぁあああ」
ギーシュは慌てて薔薇を振る。今度は合計六体ものゴーレムが生まれた。
そして間髪を置かずに、当麻の周りを囲みながら襲い掛かる。
マズ……と当麻は思う。それが異能の力であるなら全てを打ち消す幻想殺しを持っているが、効果範囲は右手のみ。
周りを囲まれて同時に攻撃されたら成す術がない。
しかし、だからと言って当麻は諦めない。例え一パーセントでも可能性が有る限り、縋り付くのが上条当麻だ。
ゴーレムが一斉に拳を振りかぶる。その瞬間、当麻は地面を舐めるような姿勢で、前へと飛び出す。幸運にも似たような場面に出くわした事があるからだ。
382とある魔術の使い魔と主:2007/07/04(水) 22:47:33 ID:???
当麻の幻想殺しは右手しか有効範囲ではない。が、逆に言えば右手さえ触れば効果が発揮される。
前方のゴーレムに右手を思いっきり前に突き出す。拳が触れた瞬間、形が崩れ去り道が開かれる!
残り五メートル。が、当麻は距離を詰めようとしない。
くるっ、と後ろへと振り返り、全身をばねのように縮ませ、残りのゴーレムへと突っ込む。
一体を即座に土に戻すと、残りの四体が再び当麻を襲い掛かる。
が、最初と違う点を言うなら敵はほぼ一列、それこそ当麻の思い通りの展開。
敵の攻撃を右手で防ぎ、あるいはしゃがみ込んだりして避ける。
残りのゴーレムを倒すのに、数秒もかからなかった。
「なっ……」
ギーシュが言葉に表せない驚きを感じている間に当麻は目の前に立つ。
「歯食いしばれよ貴族」
「ひっ!」
「お前から歴史は変わるんだよ」
瞬間、ギーシュは顔を殴られた。
383マロン名無しさん:2007/07/04(水) 22:49:27 ID:???
渋いねぇまったく渋いぜ
384とある魔術の使い魔と主:2007/07/04(水) 22:50:53 ID:???
以上です。
次話でとりあえず第一章は終わるのですが次はどうしましょう?
ぶっちゃけ最近感想も乙も何も言われなくて空気化してるようなイメージもあるのですが……orz
385ゼロのしもべ 6:2007/07/04(水) 22:52:38 ID:???
続けて投下。卑怯とは言うまいね?


「やや、これはすごい。」
久しぶりに横山作品っぽい台詞を口にして驚くバビル2世。
山野家が2、3軒入りそうな大広間に、同時に3桁単位で席につけそうな大きさのテーブルが3つ並べられている。
すでにテーブルにはローソクに火がつき、花がいけられ、果物の入った籠が置かれている。食事をしている生徒も多い。
それぞれの机に同じ色のマントを身につけた生徒同士、分かれて座っている。どうやらマントの色は学年を意味していて、
学年ごとに座るテーブルが決まっているようであった。
『そういえば、朝やってきた二人もルイズと同じ黒いマントを身につけていたな。』
黒マントの生徒は真ん中のテーブルについているところを見ると、ルイズたちは2学年であるようだ。
食べ終えた生徒の中には仲間で集まって騒いでいるものもいる。朝からテンションが高いのは、呼び出した使い魔について互いに
批評しあっているゆえらしかった。
『アルヴィーズの食堂』
将来のメイジを育成する学園の食堂といっても、そこに集まっている貴族の子弟はにきびも花盛りの子供である。
やっていることが元の世界の学生と変わらない事実にバビル2世は妙な安心感を覚えていた。
ルイズはそんな一団を避けて席に着く。
当然のようにバビル2世も席に着こうとする。
が、ルイズに手で制されてしまう。
「うん?」
制した手が床を指す。そこには皿が1枚。
透けてしまいそうな薄く小さな肉片入りスープ。皿の横に固そうなパン切れが2枚。
ルイズの前に置かれた料理がWiiとPS3だとするならば、それはバーチャボーイといった感じである。
「あのね? ほんとは使い魔は、外。あんたはエルフだっていうし、私の特別な計らいで、床」
先ほどからなぜか機嫌が悪いままのルイズが目もあわせずに言う。
むむむ、と汗を流して皿を見るバビル2世。
始祖ブリミルと女王陛下にお祈りをしてから、ルイズは食事を始めた。
バビル2世はしかたがないので口に放り込むが、すぐになくなってしまう。当然少しも足りない。
やおらテーブルの足を指で叩いて拍子をとりながら、歌いだすバビル。
「長剣よ 帰ろうか 俺には 肉を 食わせない ♪」
「馮驩じゃないんだから…」
呆れたようにバビル2世を見るルイズ。
386ゼロのしもべ:2007/07/04(水) 22:53:46 ID:???
「するとルイズは孟嘗君ということになるな。孟嘗君は客人を決して粗末に扱わなかったと聞くが?」
「仕方ないわね。」
孟嘗君とか馮驩っていったい誰よ、とぶつぶつ言いながらほくほくと湯気をたてる鳥のソテーをナイフで解体していくルイズ。
そして、皮だけをバビル2世の皿に落とす。
「げえっ!これは皮だけで中身がないじゃないか。」
「癖になるから、肉は駄目。」
妙に意地になってつっけんどんに言うルイズ。
どうだ、ご主人様に逆らったら食事すらままならないのだ。自分の立場を思い知るがいいわ。
と本人はこの仕打ちの理由をそう思い込もうとしているが、実際のところはまったく別の感情がそうさせていることにも気づいていた。
だがプライドがその事実を押さえ込んで、『使い魔に対する躾』なのだと必死に自分を納得させようとしていた。
「………」
バビル2世が突然立ち上がる。忘れていたへそくりが出てきたような表情をしている。驚きと喜びが同時にやってきたような顔だ。
「な、なによ。」
嫌がらせに近い躾をしたのにそのような態度をされて怯えるルイズ。そういう趣味のエルフなのだろうかと、少し顔が赤くなる。
「ごめん、急用ができたんだ。またあとで」
慌てて出て行くバビル2世。呆然と見送るルイズ。
が、その様子は普通ではない。別の理由があるのだろうか。
「………何よ、あれ。後でお腹空いたって言っても何もあげないんだから」
妄想がエスカレートして茹でたこのようになっていたルイズであったが、それを打ち消すように頭を振り、あくまで平静を装う。
しかしその後、フォークから肉が急に逃げ出すようになり、おまけに「ぼくのパンが消えた!」と騒ぐギーシュのせいで満足に食事を
取れず、お腹をすかせて授業に臨む嵌めになってしまった。
387ゼロのしもべ(6終):2007/07/04(水) 22:55:17 ID:???
食堂から見えた建物の角を曲がり、人気のない場所へと急ぐ。
裏手まで移動し誰もいないことを確認すると跳躍し、高い塀を飛び越える。
着地をしてあたりを見回す。
「ロデム!ロデム!」
周囲に己のしもべの名を呼びかけるバビル2世。
あの時バビル2世の見たもの、それは塀の上に立つ黒豹ロデムらしき姿であった。
だが、懸命に呼びかけてもその姿を見つけることはできない。姿を現すことはない。
喜びの表情はたちまち落胆へと変わる。
「……ぼくの気のせいだったか。」
悲しげに鳴る胃袋。喜びが消し去った空腹感が一気に襲ってくる。
「あのぶんじゃあ昼にもまともに食べられるかどうかわからないし、まいったな。」
思案しながら懐からパンを取り出して咥え、歩き出す。ここに来る途中で失敬したものだ。

「……な、なによ、あれ」
塀の上で呆然とする人影。
「フライも使わずにこの塀を飛び越えたっていうの……?いったい何者なの……?」
黒ずくめのローブを目深に、身にまとった緑髪の美女――バビル2世が一瞬ロデムと見間違えた女性は、目を白黒させながら、
バビル2世を目で追いかけていた。すなわち下見中の、ロングビルと名乗る、土くれのフーケその人であった。
2世が腹をすかせていなければ、すぐに見つかったであろう彼女の幸運に乾杯、である。


>>384
いやいや、楽しみにしていますよー
がんばってください
388マロン名無しさん:2007/07/04(水) 22:56:49 ID:???
>>376
細かいようだが
ペンデュラボー ×
ペルデュラボー ○
389マロン名無しさん:2007/07/04(水) 23:00:40 ID:???
>>375
ニャル様涙目w……って書こうとしたら寒気ががが。
後、ベルデュラボーじゃないっけ?

>>378
楽しませてもらってるよー。

>>385
……フーケの悪運が何時まで続くか見物だな。
390マロン名無しさん:2007/07/04(水) 23:01:30 ID:???
ちょっと思いついたのでしばらく投下します



「・・・何なの、これ?」

召喚が成功したと喜ぶのもつかの間。
煙が晴れ、ルイズの目の前にあったのは白い板だった。

「おいおい、なんだよアレ?」
「もしかして・・・あの板が使い魔か?」
「ちょwww流石に板が使い魔ってのはねぇよwww」

コルベールも困惑していた。
板が召喚されるなんてことなど今までに前例がないからだ。

「あの、先生・・・私、これに契約しなきゃいけ」

その時、彼らに得体のしれない恐怖が襲ってきた。

―― チョコランタンでぇ、へんてこぴぃまんとぉれぇちゃあったぁ ――
391マロン名無しさん:2007/07/04(水) 23:01:31 ID:???
>>385
GJ。てか馮驩とか孟嘗君とかお前らほんとに異世界人かw
392マロン名無しさん:2007/07/04(水) 23:02:54 ID:???
>>390
ギャアアアアアアア!!
393マロン名無しさん:2007/07/04(水) 23:03:13 ID:???
「っ!?」

どこからか歌のようなものが聞こえてきたのだ。
否、それは歌と呼べるものではない。
まるで彼らが使う魔法の唱和の様であった。

―― どぉんなかぁたぁちぃ? ――

ギーシュが空中に浮かび上がった。

「な!だ、誰か助けt――」

―― グォボ ガァゴ メェキョ ――

ギーシュは瞬く間に血の滴る肉塊となった。

―― メリメリメリメリ グッチョグチョオォ ――

そしてギーシュであったものは歌と同じ音を立てながら板に吸い込まれる様にして消えていった。
ふと見ると、いつの間にかその板にはピーマンの様な何かが描かれていた。

―― 地獄門の中にはぁ 地獄門の中にはぁ ――

「み、皆さん!早く逃げてください!」

ようやく我に帰った彼らは逃げだすことにした。
(ここにいては殺される!)
本能がそう叫んでいた。
394マロン名無しさん:2007/07/04(水) 23:03:14 ID:???
>>390
邪神降臨w
395もうちょっと続きます:2007/07/04(水) 23:05:42 ID:???
だが・・・

―― 亡者どもぉ 亡者どもぉ ――

突如板から現れた全身を赤い毛で覆われ、頭にプロペラを付けた怪物と
全身を緑の鱗と無数のイボに覆われた恐竜が生徒達の行く手を阻んだ。
これで逃げ場は、なくなった。

―― 人肉が好きなモンスターがぁ ――

緑の恐竜の近くにいた生徒が捕まり、顔の辺りまで持ち上げられた。
「食べちゃうぞ、食べちゃうぞ、悪戯する子は食べちゃうぞ」
緑の恐竜はそうつぶやいていた。そして・・・

―― 子供のはらわた食べちゃったぁ ――
腹部に噛みつき、辺りに血と臓物を巻き散らした。

―― 返り血2ヵ所 ――

ピッピッ

すでにその場完全に動けなくなっていたルイズの服に血が二滴散ってきた。

―― 触手がぬたり 伸びてきたぁ ――

歌に合わせて板から一本の触手が伸び、板の縁を触手の先の手のようなもので支えた。

―― こっちもでろぉり伸びてきたぁ ――
さらにもう一本触手が板から伸び、同じように縁に手をかけた。
396もうちょっと続きます:2007/07/04(水) 23:07:12 ID:???
―― 毒の煙 禍々しい色 ――

板から禍々しい煙を吹き出しながら、それは板から現れた。
現れたと同時に、先ほどまで色のなかった体に一瞬で色がついた。

―― 子供の 柔らかい 肉が好きなの だぁれだぁけぇ? ――

黄色い体、今にも血の滴り落ちそうな赤い口、深緑の帽子、どこを見ているのわからない二つの眼、左右から伸びる二本の触手。

そう、遥か昔、一人のお姉さんの手によって産み出されたものが、ハルケギニアに召喚されたのだ。
そして、それは産声をあげた。


「 ス プ ー だ あ あ あ ぁ ぁ ぁ っ ! ! 」






続き?あるわけないよ
397マロン名無しさん:2007/07/04(水) 23:07:43 ID:???
ちょww
398マロン名無しさん:2007/07/04(水) 23:08:33 ID:???
ガチャピンとムックまでw

……マリグナっぽくムックブリーカーするムックを想像してたのは秘密だ。
399マロン名無しさん:2007/07/04(水) 23:08:55 ID:???
バビル乙です。

>>385
バーチャボーイじゃなくてバーチャルボーイだぜ
400ゼロのしもべ:2007/07/04(水) 23:11:10 ID:???
>>399
げぇっ!
しまった、これは孔明の罠だ!


すまんです…
まとめでは直してくれることを祈っておこう
401マロン名無しさん:2007/07/04(水) 23:16:47 ID:???
40222:2007/07/04(水) 23:17:52 ID:???
うおぉ・・・言われるまで気づかなかった・・・。
明日あたりには加筆・修正版でも投下しますわ。
403マロン名無しさん:2007/07/04(水) 23:24:18 ID:???
みなさんおもしろすぎますよ
404マロン名無しさん:2007/07/04(水) 23:24:35 ID:???
キュルケがジバクくんを召喚して微熱戦記とか
アイマスゼノグラシアのキャラを召喚して微熱SOSとか
405マロン名無しさん:2007/07/04(水) 23:28:19 ID:???
パプワくんのシンタロー。
下僕扱いされてこき使われるのは慣れているはずだし家事もできる。
ガンマ団最強の男なのでスピードや打たれづよさも人間離れしてる。
必殺技がガンマ砲しか無いのが不安ではあるが。
406マロン名無しさん:2007/07/04(水) 23:32:36 ID:???
ガンマ砲だけでも十分だろ
407マロン名無しさん:2007/07/04(水) 23:36:15 ID:???
ゼンガー親分。
ただ単に「我はゼンガー! ゼンガー・ゾンボルト! 虚無(ゼロ)の剣なり!!」
ってのが見たいだけだが
408マロン名無しさん:2007/07/04(水) 23:36:46 ID:???
ガンマ砲ってガンマ団に反抗してた国を一発でビビらせて降伏させるくらいの威力があるんだ、十分だな。
続編の「PAPUWA」の方での成長したシンタローが使った場合の話だけど。
409マロン名無しさん:2007/07/04(水) 23:42:30 ID:???
青の一族の嫡男なのに秘石眼がなかったシンタローはルイズに共感できるかもな
410マロン名無しさん:2007/07/04(水) 23:43:53 ID:???
「鏡の中の使い魔」契約編を投下してかまいませんね!
411マロン名無しさん:2007/07/04(水) 23:45:06 ID:???
>>410、よく見るんだ……ここはJOJOスレじゃないっ!!

アレと別だったらゴメン。
412マロン名無しさん:2007/07/04(水) 23:46:10 ID:???
ロックの奴でしょ?
たぶん。
413マロン名無しさん:2007/07/04(水) 23:48:05 ID:???
超人ロックの続きですのでご安心をw

─────

「一緒に待っていろ、とかいったくせに追い出すなんてひどい話だわ」
「まぁまぁ、ミス・ヴァリエール。オールド・オスマンもミスタ・コルベールもあなたが心配なのですよ。
いくら規則だからと言ってあなたにとって危険なものを使い魔にはできませんから」
指示通り学院長室までロックを連れて?行き待つ事しばし、生徒を解散させたコルベールが現れると、
オールド・オスマンはルイズとロングビルを隣で待つように指示したのである。
「本人をのけ者にして何の相談をするって言うのよ、全く」
ロングビルの煎れたお茶をすすりながらぶつくさ言うルイズと、それを微笑ましく見つめるロングビル。
とりあえずこの部屋は平和であった。

「さて、そもそも君は何者じゃね?」
ディテクトマジックで【目】や【耳】がないことを確認し、サイレンスで音が漏れないようにした上で
オールド・オスマンが口を開く。
“人間のエスパーです。名前はロック”
「えすぱー、とはなんだね?」
“ESP(超能力)という、人とはちょっと違うことができる人間のことです。
手を触れずにものを動かしたり、見えるはずのない遠くが見えたり、今みたいに言葉を使わずに会話をしたり”
「系統魔法とも先住魔法とも違うようじゃの」
“残念ながら魔法は使えませんね”
「人間と言ったが、その鏡の中にいるというのはどういうことかね」
“少し事故がありまして…。見てもらったほうが早いかな”
そう言うと学院長室がロックのいた連邦の研究所に様変わりする。
ちなみに、いつもなら幻覚を使うところだが、テレパスが漏れていたことを考慮して
エネルギーシールドに投影という手段をとっているため、気分は全周囲スクリーンの映画である。
そうやって、ここへ来る前に起きた事故の説明を始めたのだが、
コルベールがいちいち事細かに質問するせいで、ニンバスやオメガの事件まで説明させられて、
その過程で1000年以上生きていることなどまで白状させられていた。
414マロン名無しさん:2007/07/04(水) 23:49:26 ID:???
>>384
少なくとも俺は読んでいますよ!
415マロン名無しさん:2007/07/04(水) 23:50:00 ID:???
「ということは、今の君の状態は、その【鏡】に『存在が転写された』状態と言うことかね?」
“おそらくそうだと思います。何しろ出られませんからね。
おかげで肉体の枷が無くなってESPの威力が上がっているみたいです”
「それが【サイコ・ブラスト】とやらなわけじゃな」
“そう言うことです”
さて弱った。理知的だし人生経験も豊富、“ちょうのうりょく”とやらも
魔法の使えないヴァリエール嬢にはまたとない助けにはなるだろう。
しかし、その超能力が強力すぎた。
なにしろトライアングル二人がかりのヘキサゴン・スペルを明らかに超越する
攻撃力と防御力を持っているのだ。ロック本人にその気がなくても
ヴァリエール嬢の劣等感を刺激したり、逆に使い魔の力を自分の力と錯覚して増長することもありうる。
かといって、サモン・サーヴァントで出てきたと言うことは、
今回契約しなかったとしても次に召喚したときにまた呼び寄せられる可能性がある。
仕方なく、オールド・オスマンとコルベールは召喚と使い魔の関係を説明し、
極力超能力を使わず、助言のみを与えて指導することを依頼する。
『なんだかラフノールの【精霊】になった気分だな』
と思ったとか思わなかったとか。
416マロン名無しさん:2007/07/04(水) 23:51:04 ID:???
>>410
すまんかった;
417マロン名無しさん:2007/07/04(水) 23:52:01 ID:???
さて、ようやく結論が出てルイズが学院長室に呼ばれる。
「喜びたまえ、ミス・ヴァリエール」
妙に大仰なオスマンの物言いに若干引き気味のルイズ。
「いやいや本当に珍しい。
先住魔法による意志を持ったアーティファクト(魔法工芸品)を呼び出すとは驚きましたな、オールド・オスマン」
コルベールは微妙に棒読みだ。
「この鏡そんなにすごいものなんですか?」
あっさり騙されるルイズ。
ちなみに、その横でミス・ロングビルが一瞬目を光らせたのに気づいたのはロックだけだったりする。
「あぁ。千年以上前から存在する【鏡の精霊】じゃ。
他の使い魔と違ってそなたの手足にはなれぬじゃろうが、きっとよい助言を与えてくれるに違いないわい。
これを使い魔として立派な貴族になるために励むのじゃぞ」
“よろしく、ルイズ”

そして、
「我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。
五つの力を司るペンタゴン、この者に祝福を与え、我の使い魔と為せ」
鏡へのキス。
ルーンは、それが一幅の絵画のタイトルであるかのように鏡に刻まれた。

─────

以上です。
ロックの内容を知っていること前提なのはちょっと申し訳ないところです。
418マロン名無しさん:2007/07/04(水) 23:54:06 ID:???
GJ!
確かにこれは精霊みたいな状態だな。
でかいままだと不便だし普段は鏡を小型化したりするのかな?
419マロン名無しさん:2007/07/04(水) 23:58:14 ID:???
深夜にひょっこりタバサと出くわしちまったら悲惨な事になりそうだなw
420マロン名無しさん:2007/07/05(木) 00:10:30 ID:???
「パピ!ヨン!!」

全身黒タイツもどきの格好をして蝶々のマスクを被り、上記のような意味不明の台詞を突然吐く存在を人は何だと思うだろうか?
普通の人なら「変態だ!」といったところだろう。
当然の事ながら彼を召喚したルイズもそうだった。

(神様、これが高望みをした罰だというのですか。
出来ればドラゴンとかグリフォンがいいなとかゼロの分際で思った罰なのですか。
ただの平民では飽き足らず、変態の平民が私にはお似合いの使い魔なのですか)

絶望に沈むルイズはクラスメート達の嘲笑を覚悟し振り向いた。
だが他のトリステイン魔法学校の面々は普通の人ではなかったようだ。

「ル、ルイズが、ゼロのルイズが召喚に成功したぞ!!」
「し、しかもあれは・・・」
「「「蝶々の妖精さんだ!!!!」」」


ゼロの蝶々 〜もっと愛を込めて!〜


「いや、どう見てもただの変態じゃないか!」
「マリコルヌ・・・お前何言ってんだ?」
「蝶々の妖精さんに向かって変態だなんて」
「恥を知りなさい、恥を」
「これだから風邪っぴきは」
「ピザでも食ってろ、デブ」

自分と同じ感想を抱いたマリコルヌが周囲から叩かれまくってマジ泣きしている。
つまりクラスメート達はルイズをからかう為に「妖精さん」発言をしたのではなく、
本気と書いてマジでさっきから妙にクネクネした動きをしている物体を蝶々の妖精だと思っているようだ。
421マロン名無しさん:2007/07/05(木) 00:13:24 ID:???
(こいつらもしかして・・・馬鹿?
はっ!でもこれはチャンスよ、ルイズ!
ただの平民の変態なら失敗だけど、妖精を召喚したなら大成功!!
ここはそれを押し通すしかないわ!!)

そう心に決めたルイズはクラスメート達に向かって叫んだ。

「蝶々の妖精さん!大当たり中の大当たりだわ!
これでわたしの実力ってものがようやくあんた達にも理解できたでしょ」
「くそ!悔しいがルイズの言うとおりだ」
「ええ、なんといっても妖精さんだもの」
「妖精さんじゃしょうがないな」
「今年の使い魔品評会の優勝者はもう決まったようなもんだな」
「私もそれなりに長い教師生活を送っていますが、妖精さんを使い魔として召喚した生徒は初めて見ました。
これは誇っていいことですよ、ミス・ヴァリエール」

(こいつらもしかしなくても馬鹿だ、絶対に馬鹿だ・・・
こんな奴らがクラスメートで教師だなんて)

計画が成功したのはいいのだがルイズはちょっと泣きたくなった。
こぼれそうな涙を無理矢理押さえ込んで妖精さん(?)に向き直るルイズ。
422マロン名無しさん:2007/07/05(木) 00:13:35 ID:???
>>420
ちょwwwwwwww
423マロン名無しさん:2007/07/05(木) 00:15:00 ID:???
ロックの奴は中編・短編から長編に移籍かな?
424マロン名無しさん:2007/07/05(木) 00:16:09 ID:???
「ふむ、いきなり武装錬金に引きずりこまれたから警戒していたが・・・
皆蝶サイコーなセンスをしているじゃないか」

ぶつぶつと何かつぶやいてるし相変わらずクネクネしてるし、非常に話しかけたくない、というより無視してもう帰りたくなってくる。
だが自分が召喚したのは事実だし、と意を決して話しかける。

「あの・・・あなたのお名前は?蝶々の妖精さん」
「俺の名は、パピ!ヨン!!」
「ぱぴ、よん?」

ちっちっちっと指をふり先ほどよりも大きな声で両手を広げながら妖精さんは叫んだ。

「パピ(はあと)!ヨン(はあと)!!もっと愛を込めて!!!」



それが後に数々の伝説をハルケギニアに築き上げた虚無の魔法使い、ルイズとその使い魔である蝶々の妖精さん、パピヨンの出会いであった。



続かない



変態を呼んだぞ!と馬鹿にされるのは当たり前すぎなのでやった。
斜め上の展開なら何でも良かった。今も反省していない。
425マロン名無しさん:2007/07/05(木) 00:22:34 ID:???
フイタ。 GJ
426マロン名無しさん:2007/07/05(木) 00:25:54 ID:???
もしかしてタバサやキュルケも妖精さん言ってるのかwww
427マロン名無しさん:2007/07/05(木) 00:25:59 ID:???
>>417
ロックはエスパーが弾圧される状況やエスパーが抗争の道具に利用される状況を見てきた男だけど、
逆に特殊能力者(メイジ)がただの人間(平民)を差別・弾圧してる社会には
いろいろと思うところもあるだろうなあ
428マロン名無しさん:2007/07/05(木) 00:34:09 ID:???
>>424
茶を噴いたw
そういやヴィクトリアたちが潜伏してた学園そうだったもんなぁ。
429マロン名無しさん:2007/07/05(木) 00:45:24 ID:???
考えてみりゃ貴族達の通うエリート学校なわけで、
ある意味お嬢様学校・・・
つまりこれは必然の結果だったんだよ!!(AA略

ところで「続かない」というのが残念な件について。
キュルケとかタバサとかシエスタとかの反応が激しく見たいぞw
430ゼロの魔王:2007/07/05(木) 00:45:27 ID:???
場所はいきなり変わって屋外

「フゥー、助かった....礼を言うぞ....」
洗濯物(特に下着)を洗うのを手伝ってくれた、黒髪が印象的なメイド服の少女に声を掛ける
「いえいえ、困ったときはお互い様ですから。」
とニッコリと私に笑いかける。
「自己紹介が遅れましたね....私はシエスタと申します。貴方のお名前は?」
「私はオルステッドという、昨日ここに喚ばれたばかりの人間だ。」
「まぁ....では貴方が、大怪我をしていた方ですか?」
「あぁ....まぁ、まだ本調子じゃないが、普通の生活をする位なら、問題無いさ....」
と喋っていると、突然腹の音が鳴る。
そういえば、朝食も何も食べていない事を思い出した。
「ふふふ、一仕事したらお腹すきました?」とクスクス笑いながら言う。
「あぁ、食堂が何処かに無いか?」少し顔を赤くしながら答えると
「私がコック長さんにお願いしてみます、付いてきて下さい」
と言われたので私は彼女と一緒に食堂に向かった
431ゼロの魔王:2007/07/05(木) 00:48:44 ID:???
のぁ!書いている途中でスレの流れに気が付かなかった。
空気を読まない投下すまない
432ペルソナ・ゼロ:2007/07/05(木) 00:49:31 ID:???
「安心して、貴方は私が守るから・・・」

透き通った声が春風に乗って流れていく。
懐かしい足音が階段から聞こえてくる。

みんな、約束を思い出してくれたんだな。

僕はゆっくり目を閉じる。

僕が守りたかったもの全てを感じながら・・・


こうして、彼の物語は終わりを告げるはずだった。

「えっ!?こ、これは何でありますか!?」

だが、運命の悪戯は彼を新たな舞台へ誘おうとしていた。

・・・銀色の・・・光?

睡魔に包まれる意識の中、最後に感じたのがそれ。

そして、『彼』は月光館学園、その屋上から姿を消した。

「なっ!? 何だ今の光は!?」
「アイギス!あいつはどこに行ったんだ!?」
「わ、わからないで在ります!」
「今の銀色の円盤は・・・もしや、シャドウがまだ!?」
「キタロー君の反応、捉えられませんっ!」

P0(ペルソナ・ゼロ)
被召喚者:P3主人公(墓場 鬼太郎 通称キタロー)
433マロン名無しさん:2007/07/05(木) 00:49:54 ID:???
書き手が空気を読む必要はない
なぜなら書き手が空気を作るのだから……ナンテナー
434マロン名無しさん:2007/07/05(木) 00:53:05 ID:???
まああんまマイナーすぎるとそのままスルーされっちまうけどな。
アルハザード奇脳本とか。
435とある魔術の使い魔と主:2007/07/05(木) 00:55:25 ID:???
皆さんありがとうございますorz
思ってた以上に読んでくれる人がいて感激です
というか感想をつけるような作品を作れてないんですよね……
これからも頑張りたいと思います
436マロン名無しさん:2007/07/05(木) 01:04:44 ID:???
>>435
ツッコミ入れる点がなくて普通に見てただけなんで個人的には十分面白いよ?
437マロン名無しさん:2007/07/05(木) 01:07:09 ID:???
最近スレの流れが速いせいで、感想するタイミングを外しちゃうことも多いと思うな
亀でもなんでも書き込んだ方がいいんだろうけれど
438マロン名無しさん:2007/07/05(木) 01:13:05 ID:???
とあるなんとかがわかんないから読んでないや。すまんこ。
439マロン名無しさん:2007/07/05(木) 01:18:08 ID:???
キタローは持ってるペルソナ次第で7万撃破も夢じゃない気もするがw
440マロン名無しさん:2007/07/05(木) 01:21:10 ID:???
ベイダーに奇妙スレ合わせてかなりの数があるからな
こういっちゃなんだが序盤の部分は見飽きられてる節がある
よっぽど個性的とかよほどの文章力があるとかでないなら
ルイズに召喚されての原作沿いだとギーシュ戦かフーケ戦ぐらいまで1話目以外には感想らしいものはもらえなくても不思議じゃないぐらいに思ったほうが良いかもね
441るいずととら:2007/07/05(木) 01:44:52 ID:???
投下します。フーケ戦。
442るいずととら:2007/07/05(木) 01:46:02 ID:???
18

「いねえな。わしの毛をつけた服はあるが……逃げたか。ち、だから小屋ごと焼くと言ったのによ」
「しかたないじゃない。あくまで目的はフーケの捕縛よ。殺すことじゃないわ。それに、『破壊の剣』まで燃えたら意味ないじゃない」

小屋に入ってきたのは、桃色の髪が鮮やかな小柄な少女と、そちらより大人びて見える、なぜかメイド服に似合わぬ大剣を手に携えた美少女だった。
おそらく、桃色のほうはメイジだろう。フーケはそう判断した。手に構えた杖、学院の生徒であることを示すローブ……見覚えがあった。

(あの小娘……ヴァリエールの三女か……あだ名は『ゼロのルイズ』……すると、あの金色の幻獣が、呼び出された使い魔!)

強力な先住魔法を使う幻獣を落ちこぼれの生徒が召喚した、という噂はフーケも耳にしている。変化を使う巨大な幻獣だと言うが……

(コイツが……しかしまあ、よくこの小娘に呼び出せたものだわ。まるっきり格が違うじゃない)

しかし、黄金の使い魔の主人がルイズであることは、フーケにとっては好都合でもあった。
何とか使い魔と主人を引き離せば、隙を突いて無力な主人をさらうこともできるだろう。

(――ッ! 空中にドラゴンとメイジが二人……! あっちはなかなか強力な魔法を使う生徒だね……)

しかし、スクウェア・クラスでもない限り自分のゴーレムの敵ではないだろう。フーケは冷静にそう判断した。
やはり厄介なのはあの金色の幻獣。しかし、それさえ封じてしまえば……

(さあて、そろそろ始めようか……!)

フーケは低く詠唱を始めた。
443るいずととら:2007/07/05(木) 01:46:54 ID:???

「るいず、オメエ、しるふぃーどに乗ってまってろといったのに、なぜついてきた?」

ごそごそと『破壊の剣』を探すルイズに、とらが尋ねた。

「そ、そりゃあ……わわわたしは、あんたのご主人だもの。使い魔がご主人を守るのは当然でしょ!」
「だから、空中で待ってりゃ安全だろうが」

あっさりと反論され、顔を真っ赤にするルイズであった。もちろん、とらと一緒に居たかっただけなのだが、それを言うのはルイズのプライドが邪魔をした。

「べべ別にいいじゃない! それより『破壊の剣』を……ああ! これ、ひょっとして――!!」

ルイズが驚きの声を上げて取り上げたのは、先ほどフーケが開錠した、『破壊の剣』の収められているケースだった。

「ここここのケース、開いてるわ、とら! 『破壊の剣』って、一体どんなすごい剣なのかしら――――!! ……あれ?」

ケースの中身を見たルイズが素っ頓狂な声を上げる。とらも覗き込み、ニヤリと笑うと、片手で『それ』を摘み上げる。

(こいつぁ……驚いたな)

「なにこれ? こんなの使い物にならないじゃない!? こんなのが『破壊の剣』なの……?」
「くっくっく……まーあ、ニンゲンにはちょいと扱えねぇかもな……いいか、るいず。コイツは……」

そう言いかけて、とらはピクリと外に反応した。魔力が放出されていくのを、とらの鋭敏な感覚が感じ取る。やがて、ルイズの耳にもはっきりと地響きが聞こえてきた。

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……

「るいず、どうやら『ごれむ』のお出ましだぜ」

あたりに轟く地響きを立てて、フーケの操る巨大な土ゴーレムが姿を現した。
444るいずととら:2007/07/05(木) 01:48:44 ID:???

「ゴーレム! 大きいわ、30メイルはある!!」

シルフィードの背中で、キュルケが驚きの声を上げる。これだけ大きな土ゴーレムは見たことがない。彼女の魔法で破壊できる大きさを、優に超えていた。
タバサも冷静に土ゴーレムを観察していた。万が一にも、あの土ゴーレムにルイズの使い魔が負けることはないだろう。
しかし、ならば、なぜフーケはゴーレムを召喚したのか。時間稼ぎぐらいにしか使えないだろうに、わざわざ姿を発見される危険を冒してまで……。

「シルフィード、急いで。おそらく、敵の狙いは――」

タバサの言葉に、キュルケの目が大きく開かれる。シルフィードが唸りをあげて急降下した。


フーケの操る30メイルの巨大ゴーレムを前に、とらは、ぎしりと凶悪に笑う。変化を解いたとらの巨体のたてがみから、バリバリと電光がほとばしる。
さきほどはルイズを乗せていたため手加減をしていたが、今はその心配もない。手加減なしで雷をためていく。

「ひゃっひゃっひゃっ……懲りずにぶっ壊されにきたかよ!!」

轟ッ!!

とらの放った超巨大な稲妻が、轟音と共に小屋の屋根を吹き飛ばし、フーケの土ゴーレムを襲う。
一撃でゴーレムは頭部を吹き飛ばされ、がくんとひざをついた。ボロリと巨大なゴーレムの片腕が崩れる。

(妙だな……やけに手ごたえがねぇ)

とらが不審に思った、その時であった。
――巨大な雷を放つために、とらは少しだけルイズから体を離してしまっていたのだ。
そして、そのわずかな隙を、土くれのフーケは見逃さなかった。

ボグムッ!!

突如、とらとルイズの間に、床板を破って巨大な腕が出現する。腕は、一瞬でルイズの細い体をつかんだ。
445るいずととら:2007/07/05(木) 01:50:02 ID:???

「な、何――きゃあああああーっ!!」

フーケの操る土ゴーレムの腕である。先ほど、崩れたと見えたのは、実は地面の中を動かしていたからであった。

(ちぃいいいいいっ! わしとしたことが!!)

咄嗟に稲妻を放とうとしたとらは、「駄目! ルイズに当たる!!」というタバサの叫びに、ぎりぎりで雷を止める。

「くっ……!!」

見る間に、メキメキと音を立ててゴーレムは巨大に成長していく。やがて、見上げる大きさとなって、土ゴーレムが完全な姿を現した。
ゴーレムの右手につかまれたルイズは、衝撃で一瞬意識を失った。

「あははははは!! ご主人を捕まえられたら手も足も出ないようだね、使い魔の魔獣!!」

ゴーレムの肩に乗った人物は、緑の長髪を風に揺らした女性のメイジである。トリステイン魔法学院では、ミス・ロングヴィルと呼ばれる、オスマン氏の秘書……。
しかしてその正体は、盗賊『土くれ』のフーケである。

(ち、炎や雷を放てば、るいずまで殺しかねねぇ!)

ぎり、ととらは歯軋りをする。パリパリとほとばしる電光に、慌ててフーケが叫んだ。

「こら、動くんじゃないよ! そこのドラゴンに乗ったメイジたち! あんたたちもだ、杖を地面に投げるんだ!! さもなきゃ小娘を握りつぶすからね」
「……まずいわね、やっぱりあなたの言うとおりだったわね、タバサ……どうするのよ?」

キュルケは、「敵の狙いはルイズ」と言ったタバサの言葉を思い出す。タバサのことだ、何か策を思いつかないだろうか?

「……わたしの言うとおりに」

タバサは、コクリとキュルケに頷いてみせた。決意に満ちた目の色に、キュルケは頼もしいものを感じた。
446マロン名無しさん:2007/07/05(木) 01:50:38 ID:???
2chでの書き捨てだからねえ
フーケ編まで行けば御の字
ゼロ戦で飛べれば拍手喝采と思った方がいいかも
447るいずととら:2007/07/05(木) 01:51:11 ID:???

「ほらほら! 早くするんだよ!!」
「あーもー、分かったわよ、オバサン!! ほら、これでいいでしょ」

キュルケとタバサが相次いで杖を地面に放り投げる。オバサンとよばれ、一瞬ゴーレムの手に力が入ったフーケだったが、荒い息をつきながら思いとどまる。
なんといっても、ルイズは大切な人質なのだ。ここでルイズを殺してしまったら、間違いなくフーケはあの使い魔によって一撃で屠られるだろう。

(まずは、あの使い魔を動けなくしなくちゃね……)

フーケが呪文を唱えると、とらの足元の地面が泥に変わり、ずぶずぶと足を飲み込んでいく。とらは騒ぎもせずに、じっと動かないでいた。
今動けば、ルイズは殺されるだろう。とらはじっと反撃の機会を伺うつもりだった。
さらにフーケが呪文を唱えると、足を土に埋めたとらの体が固定された。フーケが土を『錬金』で鉄に変えたのである。

「う……うう……はっ! と、とら!? あ、あなたどうして――」

意識を取り戻したルイズは、自分の使い魔が抵抗もせずに両足を地面に埋め込まれているのを見て、震える声で叫んだ。
それを聞いたフーケが、あざ笑うように言った。

「アンタがつかまってるからに決まってるでしょ? くく、いい使い魔を持ったじゃない」

ルイズは、キッとフーケをにらみ、声を張り上げた。

「とら! 構わないわ!! わたしごとこのゴーレムを吹き飛ばしなさい! 命令よ!!」
「なっ……この――小娘が……! 死ぬ覚悟もないくせに……!!」

ミシリ、とゴーレムの右手に力が入る。ルイズは苦痛に顔をゆがめた。それでも、ルイズは毅然と言い放つ。

「わた、しはっ……貴族よ……! たとえ殺されたって……アンタなんかに……ッ……負けてやらないんだからーッ!!」
448るいずととら:2007/07/05(木) 01:53:31 ID:???
ルイズは必死で体をねじり、とらのほうを向く。

「と、ら……っ! わたしは……あんた、みたいに……強く、なり、たいの……!! こんなヤツに……やられっ放しで、どう、す、るのよーッ!!!」

(わしのように強く……?)

とらの記憶の奥底で、おぼろげながら、一人の少年の顔が蘇る。かつて、彼が人間であったころ……唯一心を許した姉弟。

(ラーマ……ッ!)


フーケはぎょっとした。
両足を鉄に埋め込まれ、もはやろくに動けないはずの金色の使い魔が、小さく笑い始めたからだ。

「な、何がおかしいってのよ……!」
「くっくっくっく……可笑しいに決まってるじゃねえか……くっくっくっく……人間がよ……」
「に、人間がどうしたってのよ!」

じりじりととらから発せられる威圧感に抗いながら、フーケが叫ぶ。恐怖からの叫びだった。自分が、巨大な力――魔獣そのものを前にしているということへの。

「けえっけっけっけッ!! ニンゲンごときが、わしに勝てるとでも思ってるところが、可笑しくって堪んねぇのよ!!――――しるふぃーどぉっ!!」

ハッ、とフーケがドラゴンを振り返った瞬間、フーケの手元を突風が襲い杖を吹き飛ばす。

「残念ね! 先住魔法に杖はいらないのよ! きゅいきゅいきゅい!!」

シルフィードがフーケの手を狙って突風を打ち出したのであった。
杖に取り付けられた鎖が、ストラップのように手首のバンドにつながっているため、フーケは危ういところで杖を取り戻す。
しかし、ゴーレムのコントロールが取れなくなった一瞬、力を失った右手からルイズは脱出し、空中に飛び出していた。それをシルフィードが受け止める。

「しま……ッ……!!」
449るいずととら:2007/07/05(木) 01:54:48 ID:???

人質にして、最大の盾を失ったフーケの顔が、恐怖にゆがむ。フーケは何とか震えを押さえつけ、必死で頭を回転させた。
自分と金色の使い魔の間にはまだ距離がある。稲妻も炎も、ゴーレムを打ち砕くにはやや遠い距離だ。
あのメイジたちが杖を拾う前に、ゴーレムを盾にしてここから脱出すれば……新しいゴーレムを作れば、あのメイジどもなら倒せるだろう。
金色の使い魔は地面に釘付けられている……逃げ切れる!

フーケがゴーレムから飛び降り、駆け出そうとした瞬間――――

「逃げられるとでも……思ったかよぉおおお!! ニンゲンがあああッ!!」

とらの咆哮が轟く。とらが右手に『破壊の剣』を握り締めると、契約で刻まれた左手のルーンが、まばゆい光を放つ。
とらは、右手に握った『柄』を、左手に押し当てる。光があふれ出し、『とらの左手から』巨大な刀身が引き抜かれていく。

(わしの力を吸いやがれ……『流走』ッ……!!)

「おおおぉおぉおおおぉおおおおッ!!!!」

とらは雄叫びを上げながら、手にした剣、剛刃『流走』を振るった。

どん!!!

(なっ……!)

大気を切り裂いていく刃に、フーケのゴーレムが一撃で真っ二つになった。続けて襲ってくる衝撃でフーケの体が吹き飛ぶ。

(ばかな……あの距離から……一撃でゴーレムを破壊するなんて……!! あ、あれが……『破壊の剣』……!!)

足を負傷し動けなくなったフーケの前に、シルフィードに乗り、杖を構えたタバサ、キュルケ、ルイズが降り立つ。

「……チェックメイト」

タバサが呟いた。
450マロン名無しさん:2007/07/05(木) 01:55:29 ID:???
支援しとこう。
451るいずととら:2007/07/05(木) 01:55:51 ID:???
ここまでです
大体1巻分終わったのか
452マロン名無しさん:2007/07/05(木) 01:57:38 ID:???
>>451
乙!
流走りと来たかww
こりゃあ、ファンにはたまらねえぜ。
453マロン名無しさん:2007/07/05(木) 02:02:42 ID:???
>>446
ベイダーの人は、書き始めたとき既に最後までプロットが完成していたみたいだ
小説書き慣れてるんだろうな

るいずととらキタワァー
おつ
454マロン名無しさん:2007/07/05(木) 02:03:16 ID:???
しかし召喚したのがとらで破壊の剣の流走って端からみれば普通のファンタジーだなw
455マロン名無しさん:2007/07/05(木) 02:13:58 ID:???
流走か。
「山を百回切っても刃毀れしない」って言ってたから本当は凄い代物なんだろうけど、
作中の描写のせいで印象薄いんだよなぁ。
456マロン名無しさん:2007/07/05(木) 02:16:54 ID:???
>>454
ゼロ魔クロスは特殊能力を持った人間キャラを召喚するのが大半だから
それが帰って珍しくなってるね

>>451
乙!
457マロン名無しさん:2007/07/05(木) 02:19:07 ID:???
星のカービィ64のゼロ2を召喚
全員ダークマターで洗脳
458マロン名無しさん:2007/07/05(木) 02:33:21 ID:???
こっちに流走があるってことは・・・まさか神野も飛ばされてきたのか?
オスマンは、人には使えないが威力があることは知っていたようだし。
459マロン名無しさん:2007/07/05(木) 02:36:40 ID:???
デルフがますます要らない子に……
460マロン名無しさん:2007/07/05(木) 02:37:01 ID:???
>>453
プロットとか考えずノリとアドリブで書いてます。
すげーな、ベイダーの人
461マロン名無しさん:2007/07/05(木) 02:46:02 ID:???
ある程度はプロット必要なんじゃない?
少なくとも基本の骨子みたいなものはあったほうがいいと思うよ。
462マロン名無しさん:2007/07/05(木) 02:49:44 ID:???
○○が呼ばれる!
○○がギーシュを叩きのめす!
○○がフーケを捕(ry
○○がワr(ry

――あれ? なんだろう、どこからか土を掘る音がきこえてくるぞ?
463マロン名無しさん:2007/07/05(木) 03:10:54 ID:???
巣にお帰りください
464マロン名無しさん:2007/07/05(木) 03:27:00 ID:???
ルイズがAの世界の○○を召喚
キュルケがBの世界の○○を召喚
タバサがCの世界の○○を召喚

こんな風に別々の世界のを召喚してみたらどうだろ?
465マロン名無しさん:2007/07/05(木) 03:30:54 ID:???
>>464
ルイズがチェンゲの竜馬を
キュルケがネオゲの竜馬を
タバサが新ゲの竜馬を召喚

こうですか!わかり(ry
466マロン名無しさん:2007/07/05(木) 03:38:07 ID:???
>>465
同族嫌悪で大喧嘩しか浮かびません><
467マロン名無しさん:2007/07/05(木) 03:40:39 ID:???
>>465
そんなんじゃ駄目だっつーの

ルイズが初期の敷島博士を
キュルケが対百鬼帝国の頃の敷島博士を
タバサがアークの頃の敷島博士を
ギーシュが真ゲッター開発の頃の敷島博士を召喚
468マロン名無しさん:2007/07/05(木) 03:43:58 ID:???
ルイズがワイルドアームズのロディを召喚
キュルケがワイルドアームズ2のアナスタシアを召喚
タバサがワイルドアームズ3のジェットを召喚

……みんなアガートラームという名前を持つ武器所持って事で。
469マロン名無しさん:2007/07/05(木) 03:44:50 ID:???
カオスな展開になりそうだな
470マロン名無しさん:2007/07/05(木) 03:55:18 ID:???
ルイズが泉こなた
キュルケが涼宮ハルヒ
タバサがトラスティベルのポルカ
ギーシュがミサ召喚



どうみても平野綾です本当に(ry
471マロン名無しさん:2007/07/05(木) 04:19:14 ID:???
>>神野も飛ばされてきたのか?
岩になってる。
472マロン名無しさん:2007/07/05(木) 04:50:17 ID:???
シャルロット可愛いよシャルロット
473マロン名無しさん:2007/07/05(木) 05:36:21 ID:???
サムスピシャルロット召喚でツンデレ×2と申すか
474マロン名無しさん:2007/07/05(木) 06:00:25 ID:???
>>473
いいえ聖剣3でロリのダブルです。
475マロン名無しさん:2007/07/05(木) 06:28:31 ID:???
ならば間を取ってデビロット姫でどうだ?
476マロン名無しさん:2007/07/05(木) 08:11:09 ID:???
>>429
シエスタはたぶんファーストフード店の女性定員のような反応をするんじゃないかと
「マルトーさ〜ん」
477マロン名無しさん:2007/07/05(木) 08:23:50 ID:???
多分ギーシュが最もパピヨンの影響を受けるな
478マロン名無しさん:2007/07/05(木) 08:31:14 ID:???
パピヨンは存在がギャグチックだからなぁw
けどシリアスの時はかなり真面目になるから俺的に続きを希望なんだぜ!
479マロン名無しさん:2007/07/05(木) 08:48:46 ID:???
>>465
そう言えば前に
ルイズがマジンカイザーと兜甲児
キュルケが寄せ集めゲッターと新ゲ版流竜馬
ダバサが鋼鉄神ジーグと草薙剣児
ってのがあったな
この場合、三人は知り合いになるんだろうか?
480マロン名無しさん:2007/07/05(木) 09:03:36 ID:???
旧作アニメ版とか漫画版ならアニメなり漫画なりで競演があったから知り合いになるだろうけど、新ゲとかになったらどうなのかね
カイザーもOVAだと無いかもな。漫画なら過去作と繋がってそうだけど。
481マロン名無しさん:2007/07/05(木) 09:07:45 ID:???
甲児と剣児がキュルケとシエスタしか異性としては眼中に無くて、
ルイズとタバサが嫉妬の炎を前者は轟々と音を立てて、後者はメガネを光らせながら静かに燃やしていそうだ
竜馬は其れをアホらしとかいいながら見てる
けど、戦闘になると三人とも息のあったコンビネーションで敵と戦うなんて妄想できた
ただ、ギーシュは甲児か剣児だと股間を蹴り上げられそうだ。確実に
竜馬だと……ギーシュの冥福を祈るしかないな
482マロン名無しさん:2007/07/05(木) 09:56:54 ID:???
>>480
まぁ、無いだろうね
カイザーの漫画版って永井豪が書いたDr.ヘルが実は兜十蔵のクローンだったって奴?
48322:2007/07/05(木) 12:54:43 ID:???
加筆修正できたから投下させてもらうよ。
48422:2007/07/05(木) 12:58:13 ID:???
そこは、どこかの世界の宇宙の中心だった。
そしてそこにいるのは、金色の獣とそれに倒され朽ち果てた魔を断つ剣と、その二つを戦わせ箱を解放させることを悲願とする邪神であった。
「おやおや、今回も『箱の解放』はできなかったか。けっこーいい線行ってたとは思ったんだけどね」
無貌の邪神が残念そうに、それでいて楽しそうに言う。
「僕は次のループの準備をしてくるから、大導師殿はそれまで待っていてくれよ。」
そう言うと、朽ちた魔を断つ剣と共にこの世界から消えた。

「今回も駄目だったか・・・」
宇宙の中心で金色の獣がつぶやく。
今回のループの魔を断つ剣も『箱の解放』を行える程の力を身につけられずに朽ち果てた。
いつになったら彼はこの無限回廊から、あの無貌の邪神から解放されるのだろうか。
幾千、幾万とこのループが繰り返されたかはすでに覚えていない。
しかし結果は全て同じだった。
どのループでも、魔を断つ剣たちは彼を解放することはできなかった。
彼の精神は磨耗し、疲労しきっていた。
だからなのだろう。目の前に『鏡』が現れても、それが邪神の作り上げた『次の悪夢』への入り口だと思ったのは。
そして、この世界から金色の獣も消えた。
48522:2007/07/05(木) 12:59:33 ID:???
結論から言うと、彼女 ―ゼロのルイズ― は何度かの失敗の末にサモン・サーヴァントに成功した。
しかし、呼び出したものは彼女の望んだドラゴンやグリフォン、マンティコアなどではなかった。
彼女は困惑していた。なぜなら、呼び出したそれが人間の姿をした別の強大ななにかだと直感していたから。

金色の獣もまた、困惑していた。
なぜなら、あの無貌の邪神の存在をこの世界から感じられないから。
それどころか、自分の目の前にいる少女が自分をこの世界に呼び出したことに気づいていたから。
しかし、困惑と同時に喜びも芽生えていた。なぜならこれは彼にとって初めての出来事だったからだ。

「あ、あなた、何者なの?」
脅えを虚勢で隠しながら、自分が呼び出したなにかに訪ねた。
「人に名を尋ねるときは、自分から名乗るのが礼儀であろう」
普段ならここで級友たちのひやかしが、「なに使い魔に言い換えされてるんだよ」「流石はゼロのルイズ、使い魔のも口答えされてる」といった嘲笑の混じった野次が入っていたであろう。
だが、ルイズの呼び出した『なにか』の危険さを無意識のうちに理解していたためか、そのような言葉は一言もでなかった。
「わ、私の名前はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。あなたを召喚したメイジよ・・・」
消え入りそうな声で彼女は答えた。
「答えられた以上、返答しよう。余の名は・・・ペルデュラボー。魔術の心理を求道する者なり。して、余をあの忌まわしき無限回廊より呼び出した理由はなんだ?」
その質問の答えを−彼を使い魔にするということを−ルイズは言えなかった。言ってしまったら殺されてしまう気がしたから。
486タイトル募集:2007/07/05(木) 13:01:09 ID:???
「どうした?まさか何の目的も無しに余を呼び出したわけではあるまい」
目の前の少女は顔を青くし、俯き黙り続けるのみだった。
(どうやら、余の本性を無意識のうちに理解してしまったようだな。)
そうであるなら仕方あるまい。事実、常に余の部下となる六人の力ある魔術師ですら、脅え反逆を行うのだから。

そして彼は、自身をこの世界にに呼び出した魔法の解析を行った。
彼を呼び出した魔法は、どうやらこの世界の魔術師が一人前になるために同じ世界から自身の使い魔となるべき存在を召喚するための魔法であった。
しかし彼女の場合は、自身の中に眠る虚無の魔力の影響で異世界にいたベルデュラボー−マスター・テリオン−を呼び出してしまったようだ。

「今の余は非常に気分が良い。なにせ初めてあの無限螺旋の外に出ることができたのだからな。故に、しばらくの間は汝の望みである使い魔になってやろう」
ルイズは耳を疑った。
説明をしていないことを答えられたことよりも、この強大な存在が自分から使い魔になることを買って出たからだ。
自分で認めてしまうことに抵抗はあるのだが、自分は他の級友の何倍も努力をしてもその足元にすら及ばない結果しか出すことができないダメメイジである。
そんな自分に、彼は感謝し協力すると言ってきたのだから。
「それとも、余では不服か?」
「そ、そんなことないわ。まぁ、そんなに言うんじゃ仕方ないわよね」
笑顔で顔が綻びそうになる自分をなんとか自制し−もっとも、今の彼女は誰がどう見ても浮かれた顔つきをしていた−少しでも威厳のありそうな口調で答えると契約の呪文を唱え始めた。
「我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。 五つの力を司るペンタゴン、この者に祝福を与え、我の使い魔と為せ」
呪文を唱え終わり、彼女はペルデュラボーと口付けを交わし彼と使い魔の契約を交わしたのであった。

番外編
ルイズがペルデュラボーと口付けを交わしたとき、気の小さい奴なら発狂してしまいそうなくらい
強烈な嫉妬が彼の持ち物である一冊の本から発せられた。きっと今の彼女なら、レスラーマスクがよく似合うだろう。
487マロン名無しさん:2007/07/05(木) 13:13:52 ID:???
作者GJ!
続きが楽しみだぜ

ただ、解析で仕組みやそれから推測される目的は解れども、その意義まで解るのはやり過ぎじゃないかなとおもた
488鏡の中の人:2007/07/05(木) 13:54:27 ID:???
一応ロックは、貴族も非貴族もそれぞれがそれぞれの役割を果たして
世の中がうまく回っている限り、自分からそういう体制を壊すようなことはしない、と考えてます。
搾取などの圧制によって民衆が蜂起しようとしている場合には
そっちの味方をする場合もあるでしょうけどね。
(崩壊による混乱の方が問題になると判断すれば鎮圧側にまわることもある)

とりあえず、続きを書く場合すさまじい改変が必要になるので、一応アレでおしまいにしておいてください。
489マロン名無しさん:2007/07/05(木) 14:32:28 ID:???
ロックは重症になると第二形態に移行してヤバいことになるからな。
490マロン名無しさん:2007/07/05(木) 14:32:53 ID:???
>>475
そんなドマイナーキャラ誰も知らんよ
491マロン名無しさん:2007/07/05(木) 14:35:17 ID:???
長い間生きてきて、人間がどういう生き物か骨身に染みて知ってるしな。
まあ、完全に許容しているわけじゃないが、知ることと受け入れることは別問題だし。
それにロックは余程の事じゃない限り、そう簡単に動かないしね。

それでは、またロック編が書かれる日が来る事を祈って……
492マロン名無しさん:2007/07/05(木) 15:04:29 ID:???
またやってみた。wikiに項目のある奴は抜いてある。

・Zero/Rider
43 135 257 322 608
・蒼炎の使い魔(.hackよりカイト)
296-300
>>149-151
・ハレグゥ(グゥ)
304 306 310
・とある魔術の使い魔と主
484 485 487 903 904 906
>>379-382
・最速の使い魔(スクライドよりストレイト・クーガー)
653 654 656 658
・ターミネーター
774
・異世界BASARA
821 822
>>156 >>158 >>160
・Berst:Zero
964 >>105 >>322
・我が名なG(ジェネシック)
>>118
493マロン名無しさん:2007/07/05(木) 15:05:57 ID:???
・High cost of zero(サンドマン〔アメコミ〕よりディディ)
>>128 >>130 >>133
>>365-367
・ゼロのバースデイ(リングより貞子)
>>228-230
・ZONE OF ZERO(Z.O.EよりADA)
>>288-291
・ゼロのm(ry (■■■■■■■)検閲済
>>356-357 >>359
・タイトル募集中 (デモンベインよりマスターテリオン)
>>484-486
494マロン名無しさん:2007/07/05(木) 15:07:05 ID:???
・おかあさんといっしょよりスプー
>>390 >>393 >>395-396
・武装錬金より蝶の人
>>420-421 >>424
・ペルソナ・ゼロ (P3よりキタロー)
>>432

以上。
前スレでまとめた244以降の作品ね。
495マロン名無しさん:2007/07/05(木) 15:10:32 ID:???
ロック神はこのスレ自体を消しかねない超危険キャラだぜ。
496マロン名無しさん:2007/07/05(木) 15:15:36 ID:???
>>494
載せてもらえるとは思ってなかった
スプーのやつは「使い魔の絵描き歌」にしてください
497マロン名無しさん:2007/07/05(木) 15:18:42 ID:???
・使い魔の絵描き歌 (おかあさんといっしょよりスプー)
>>390 >>393 >>395-396

相変わらずwikiの使い方覚えない俺。
まとめの人、頼みます。
498マロン名無しさん:2007/07/05(木) 15:30:18 ID:???
>>495
あれか、このスレも廃刊するのか
499ゼロの皇帝:2007/07/05(木) 15:47:17 ID:???
それでは続きを。
一応、フーケ戦までは続けるつもりです。
500マロン名無しさん:2007/07/05(木) 15:48:18 ID:???
支援!
501マロン名無しさん:2007/07/05(木) 15:48:38 ID:???
連載終了とともに廃刊、とかじゃなくて連載中の作品があってもつぶれることがあるからなー。
(例:「聖者の涙」連載中のout)
502ゼロの皇帝:2007/07/05(木) 15:51:45 ID:???
「…ふーん、ジェラールね、平民のわりにはいい名前じゃない。
で、ジェラール、あなたどこから来たの?」

そうルイズが聞くと、ジェラールは何かを諦めた様な哀しそうな顔で笑い、

「遠い…とても遠い場所からだよ、お嬢さん。それこそ月よりもね」
「はぁ?ふざけてるの?真面目に答えなさいよ!それと私の名前は
お嬢さんじゃなくてルイズよ!}
「ああ、すまないルイズ。だが、少なくとも半分以上は正解を答えたつもりだよ」
「アンタ、いい加減に…」

「あー、ミス・ヴァリエール」

いきなり名前を呼ばれルイズが振り向くと、そこにはあきれた表情で佇んでいる
コルベール先生。

「お取り込み中のところ悪いが、早く契約を済ませてもらえないかね?
まぁ確かに男の私から見ても魅力的な人物に見えるから、君がより親睦を
深めようとする気持ちも分からないではないがね」

503マロン名無しさん:2007/07/05(木) 15:53:03 ID:???
皇帝陛下に平民www
504ゼロの皇帝:2007/07/05(木) 15:53:39 ID:???
そう言われた途端に顔を真っ赤にして首を左右に振るルイズ。

「ち、違います、ミスタ・コルベール!そんなんじゃありません!
だってコイツがあまりにとぼけているから…ああ、もう!ジェラール!
アンタが悪いのよ!ほら!さっさと契約済ませるわよ!」
「契約?いったい何の?」
「どこまですっとぼける気!?ア、ン、タが、ワ、タ、シの使い魔になる
契約以外の、何があるっていうのよ!」
「使い魔?私は人間だが?」
「いちいちうるさいわね!こっちだって人間が召喚されるなんて考えても……
…あんた、もしかして私で遊んでる?」
「おや、やっと冷静になったようだね、ルイズ」

(ふん、このぐらい大目に見て欲しいものだ。こっちは二度とアバロンには
戻れないのだろうから。やっと人々が私の顔を忘れ、議会の運営は姉ちゃん、
もとい姉上に押し付け、顧問と言う名誉職で楽隠居を楽しんでいたと言うのに…
しかし、いつまでも嘆いているわけには行くまい。使い魔…言葉から察するに
従者の様なものか?今まで何千年も「誰か」が「私」のために仕えてきたのだから、
これから「私」が「誰か」のために仕えるのも悪くは無いだろう…そもそも今の私は
皇帝ではなく、異世界に迷い込んだ一般人だからな)

505ゼロの皇帝:2007/07/05(木) 15:56:29 ID:???
「わかったよ、ルイズ。その契約とやらを済ませてしまおう。その儀式に
何か生贄などは必要なのかい?もしそうならなるべくグロテスクな物は遠慮
してもらいたいのだけれど、そうもいかないのかな?」

ジェラールがおどけてそう言うと、周りの空気が見事に真っ二つに分かれた。

男子からは失笑が漏れ。
女子からは冷たい視線を浴びせられ。

そして当のルイズというと、怒りを通り越して今にも泣きそうな顔をしていた。

さすがにジェラールも、何かマズいことを言ってしまったようなので
謝ろうとしたその時、まるで冥術を発動させる際のような重い空気と共に、
ルイズがゆっくりと口を開いた。

「グロテスク…そう、グロテスク…ごめんなさいね、確かに生贄のような
モノは存在するわ。でも安心して、一瞬で終わるから。たいした苦痛は無いわ」

ルイズはそう言って微笑みジェラールを見ると、一歩一歩近づいていく。

ジェラールはジェラールで、マヒ凝視をくらったかのように動けない。

向こうから死神がやって来てるのか、自分が十三階段を昇っているのか、
この場合はどちらなのだろうとジェラールが軽く錯乱していると、
ついにルイズがジェラールの眼前で杖を構えた。

(ああ…撲殺か…しかしなにが悪かったのだろう…)
506マロン名無しさん:2007/07/05(木) 15:58:16 ID:???
ここで見切りが閃く!
507マロン名無しさん:2007/07/05(木) 15:58:55 ID:???
パリィだ!陛下!
508ゼロの皇帝:2007/07/05(木) 15:59:13 ID:???
しかし予想に反して杖はジェラールの額に置かれただけであり、おや?と
反応する間も無くルイズの口から呪文が唱えられる。

「我が名は、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。
五つの力を司るペンタゴン。この者に祝福を与え、われの使い魔となせ…」

(おいおい、体内に直接か…これは月光じゃ足りないなぁ…)

などと、落ち着いて内容を聞いていればあり得ない事を考えている間に、
ルイズが顔を近づけてきて…口付けを交わした。

「へ?」

と、まるで元皇帝陛下とは思えない情けない声を出した瞬間、いきなり左手に
痛みと、何かの刻印か浮かんできた。

(これは…死の宣告のような物か?そういえば殺すと決めた相手に口付けをする
といった風習を持つアマゾネス達がいた気が…でもそれは女同士だったか?)

と考えているのだが、ルイズのまるで抑揚の無い声で現実に帰ってくる。

「これで契約の儀式は終わり。詳しいことはあとで話すわ。それよりも今は」
509マロン名無しさん:2007/07/05(木) 15:59:50 ID:???
千手観音炸裂!
510ゼロの皇帝:2007/07/05(木) 16:01:07 ID:???
そう言うと、まるで台風が目の前に現れたかのようにルイズから魔力と闘気の
ハイブリッドオーラが溢れ出る!そして!

「バカーーー!!!バカバカバカバカバカバカバカバカバカバカッッ
バカーーーーーーー!!!!!!!!」

と、名前をつけるとしたら一点集中型千手観音オブ平手打ちがジェラールの
両頬を襲い、戦闘不能に追い込む!

「もうっ!知らないんだから!!バカーーーーー!!!」

と言って全速力で宿舎へと走っていくルイズ。残されたギャラリーも、
「自分で呼んどいて、知らないはないだろう」とは言えず、ただ立ち尽くすのみ。

例外は、

最初から最後まで本を読んでいたタバサと、

ジェラールに現れたルーンを見てその珍しさに興味津々のコルベール先生と、

皇帝と名のらなくて本当に良かったと、この期に及んでまだ的外れな事を
考えている首から上がサラマンダーのように赤く腫れあがった男、

この三人である。

(ああ…この痛みから言ってやはりこれは夢ではないようだな…でも…やはり…
次に目覚めたらあの酒場だといいなぁ…あるいは…また…別の…せ…か……)
511ゼロの皇帝:2007/07/05(木) 16:02:28 ID:???
以上です。
しかし…我ながらこれなんていうギーシ(ry
512マロン名無しさん:2007/07/05(木) 16:05:37 ID:???
何やってんだ皇帝www
まーいくら殴られてもエリクサーやリヴァイヴァがあれば即復活だなw
513マロン名無しさん:2007/07/05(木) 16:05:52 ID:???
この皇帝陛下は何年ぐらいに七英雄との決着をつけたの?
俺の陛下は2550年ぐらいだったぜ。
514マロン名無しさん:2007/07/05(木) 16:12:47 ID:???
陛下ーーーー!
早く4人の仲間を集めて陣形を組むんだ!
515ゼロの皇帝:2007/07/05(木) 16:16:01 ID:???
>>513
たしか2200年ぐらいだったかと。
ちなみにアマゾンストライクのジョルトカウンターで、最後まで行きました。
まぁゲートに飲まれて味方にギャラクシイかけたアホですがw
516マロン名無しさん:2007/07/05(木) 16:26:23 ID:???
テンプテーション見切ってなくって男性で固めて行って
あっという間に全滅したのもいい思い出。触手も効きすぎ。
517マロン名無しさん:2007/07/05(木) 16:28:01 ID:???
なんというフルボッコw
518マロン名無しさん:2007/07/05(木) 16:38:05 ID:???
先生!ルイズの腕力・素早さ・体術レベルは
いくらですか?
ロマサガ2は線切りとヨーヨーばっかしてた
攻略サイト知るまでクイーンすら倒せなかったのもいい思い出
519マロン名無しさん:2007/07/05(木) 16:40:36 ID:???
うっかり一度アバロンに帰ったらカンバーランドが滅亡してしまったのは俺だけではないはず
520ゼロの家庭教師:2007/07/05(木) 16:46:52 ID:???
皇帝陛下の後に続くべく投下

『ダイ爆発!!!』の巻

「ルイズ〜起きてください。もう日が昇っていますよ〜」
「ん〜あと五分……」
「ノンノンそんなことばかり言っていると何時までたっても起きられませんよ?ほらこれで顔を拭いて…」
「ん…大丈夫よぉ〜顔ぐらい自分で拭くわぁ〜」
「ほらまだ目やにが付いてる……これでよし、と」

目をこすりながらようやく体を起こすルイズ。
「おはようございますルイズ、洗濯物は畳んでしまっておきましたからね」
「ん〜〜〜着替え……」
「制服と下着でいいならもうここに用意してありますけど…まず洗面所でその寝ぼけ顔をどうにかしてきてください」
「ふぁ〜〜〜い……」

アバンに助け起こされ洗面所に向かうルイズ。
ノッソリと歯ブラシを取り出しシャコシャコと歯を磨き始める。
「着替えは後ろの棚に置いときますからね」
居間に戻って(何処から持ってきたのか)手馴れた手つきで二人分の紅茶をセットするアバンを鏡越しに眺めつつ、ルイズは思った。

(……アイツ誰だっけ?)
521ゼロの家庭教師:2007/07/05(木) 16:47:44 ID:???
「あ〜アバンね、昨日召喚した」
「まるで『今の今まで忘れてた』みたいな言い草ですねぇ〜」
「そそそそんなことないわよ覚えてたわよ痴呆症じゃあるまいしそれにしてもおいしいお茶ね」
「いえいえ、もう一杯注ぎましょうか?」
勿論今の今まですっかり忘れていたルイズである。

(くっそ〜こいつに着替えを手伝わせる予定だったのに寝ぼけて自分で着替えちゃったじゃない!)
絶対的な地位の差を演出するルイズの作戦その二『とっとと着替えを手伝いなさい』は不発に終わった。

おいしいと言って貰ったはずのおかわりを不機嫌にズズズと飲み干し、
プリプリと怒りながら朝食に出かける準備を終え部屋を出た。


ルイズが部屋を出て直ぐ、同じく部屋から出てきた褐色の美人がこちらに気付いて挨拶してきた。
「あら、おはようルイズ」
「…おはよう。キュルケ」
「どうしたの?朝っぱらから機嫌が悪いみたいね〜オネショでもしたのかしら?」
「たった今不快なものを見て気分が悪くなっただけよ。心配には及ばないわ」

うふふとと笑って挑発するキュルケと苦虫を噛み潰したようなルイズ。

「で、そちらがあなたの召喚した使い魔かしら?」
「……………」
「ええ私が彼女の使い魔を務めるアバンと申します。貴女は…ルイズのご学友といったところですかねぇ?」
ムスっと黙ったルイズの横から出てきたアバンの返答に一瞬キョトンとした表情を見せたキュルケは、
次の瞬間爆笑した。
522マロン名無しさん:2007/07/05(木) 16:48:38 ID:???
『支援』した…!
523ゼロの家庭教師:2007/07/05(木) 16:48:45 ID:???
「ちょっともう止めてよ腹がよじれるかと思っちゃったじゃないのw
ルイズが平民を召喚したってだけで笑えるのに、私とルイズが友達?
ルイズったら友達が1人も居ないからって使い魔に嘘吹き込むのは止めてよね〜」
「あ、あ、あアタシはアンタなんかと友達だなんて言ったことないわ!こいつが勝手に勘違いしただけよ!!」
「あ〜〜ルイズったらなんて可哀想な子なのかしら!ど〜してもって泣いて頼むなら考えてあげてもいいわよ?」
「ち、ち、違うって言ってんでしょうが!!!誰がそんなこと頼むもんですか!!!」

真っ赤になって否定するルイズをニヤニヤとからかうキュルケだったが、
「あんれ〜そうだったんですか?早朝に部屋を出入りする度に隣から様子を窺う気配がしたものですから、
てっきりルイズが出てくるのを待っているご友人の方かと思っていましたよ」
の一言にギクッと動きが止まった。

「ふ〜ん、随分注意深いのね、それによく見たら中々ハンサムな顔立ちしてるじゃない……」
「それはどうも。ところでその後ろに居るのが貴女の使い魔ですか?」
「うふふ、そうよ〜この子があたしの可愛い使い魔よ。ね〜フレイム〜?」

名前を呼ばれてキュルケの後ろから姿を現したそれは、トカゲというにはあまりに巨大な、
見るからに立派な赤いモンスターだった。

「見てよこの尻尾。ここまで鮮やかで大きな炎の尻尾は、間違いなく火竜山脈のサラマンダーよ?
これぞブランド物よね〜好事家に見せたら値段なんかつけられないわ〜」
そう言って嬉しそうにフレイムを撫でるキュルケの表情は、ルイズへの自慢以上に自分の使い魔への愛が表れていた。
524マロン名無しさん:2007/07/05(木) 16:49:51 ID:???
「きゅるる〜」
「ふふふ、見かけの割りに随分と人懐っこそうな子ですね〜」
「そうよ〜契約を交わした使い魔は主に忠実、勝手に人に危害を加えるなんてまずないわ〜」
「そうですか、それでは同じ使い魔同士、宜しくお願いしますねフレイム君」
「きゅる〜」

「…って何和やかに歓談してんのよ!」
「もう五月蝿い子ね〜まぁいいわ。じゃあ、お先に失礼するわね」

自慢の使い魔を存分に見せつけ満足したのか立ち去ったキュルケの後姿を悔しげに見送り地団駄を踏んだルイズ。

「くやしー!何よあの自慢げな態度!!腹立つわね〜もう、アンタのせいよ!!!」
「はいはい、それより朝食を食べに行くんでしょ?私達もそろそろ移動しましょう」

歩きながらもキーキー文句を飛ばすルイズをなだめすかしながらアバンは心中密かに苦笑した。
(ど〜見ても本当に仲が悪いようには見えませんよね〜まったく素直じゃない子”達”です)
525マロン名無しさん:2007/07/05(木) 16:50:32 ID:???
支援
526ゼロの家庭教師:2007/07/05(木) 16:50:52 ID:???
アルヴィーズの食堂に着くとそのあまりの大きさに思わず感嘆するアバン。
「感謝しなさいよね!本来ならアンタみたいのは生涯入ることができないんだから!!」
と、部屋の装飾から料理の豪華さまでルイズが豪語するのもある意味納得の内容だった。

「見ろよ、あれルイズとその使い魔じゃねw」
「平民を召喚するとか何かのギャグよね〜ww」
「平民と一緒にお食事ですかwww」

生徒達の激しい好奇の目線と暴言を意識的に無視したルイズが席までたどり着くと、サッと彼女の椅子を引くアバン。
(やるわね!しかし!!このくらいは今までの様子からして想定通り!!!)
絶対的な地位の差を演出するルイズの作戦その三『気を利かせて椅子を引きなさい』は
絶対的な地位の差を演出するルイズの作戦その四『アンタの食卓は床よ』の二段構えなのだ!

「ところでルイズ」
「……何?」

「私もう既に朝食済ませてますンで外で待ってますね」

勿論承服せざるを得ないルイズは、
「おんや〜?誰かこんな所に犬の餌を置き忘れてますね〜私が片付けて置きましょうか」
と床に置かれた食事を片付けるアバンに呪詛の念を送りつつ食前のお祈りを始めた。
527マロン名無しさん:2007/07/05(木) 16:51:22 ID:???
メガンテ支援!
528マロン名無しさん:2007/07/05(木) 16:52:20 ID:???
無事に朝食も終え召喚の儀式以降初めての授業に出席したルイズとアバン。
適当な席に座ったルイズはもう既に半ば絶対的な(ry作戦を諦めていたが、案の定、
「こらこらそんなにマントを引っ張るんじゃありません…もうしょうがないですねぇ〜」
「きゅるきゅる♪」
とフレイムに連れられ自主的に使い魔の群れでその他使い魔たちと戯れていた。

(アイツ…もしかして気付いててワザとやってんのかしら?)
そんなことをルイズが考えているとミセス・シュヴルーズが入って来て挨拶を始めた。

この人は非常に温厚で、決して悪い人間ではないのだが、
「……今年は随分変わった使い魔を召還した方もいらっしゃるようですね」
(こういうところ、ちょっと気が利かないわよね〜)

「おい『ゼロのルイズ』!召還できないからって、その辺歩いてた平民を連れてくるなよなw」
早速調子にのったマリコルヌが茶化し、教室が笑いに包まれた。

カチンときたルイズはもう我慢ならんと一発くれてやるために立ち上がろうとしたが、
何時の間にか後ろに立っていたアバンによって止められた。

「落ち着いてルイズ」
「なによ!アイツがイケナイんじゃない!!」
「静かにしないと授業の妨げになりますよ、それに……」
ルイズの耳元に手を当てるアバン。

「あれは気になる女の子にちょっかい出してからかうタイプの男の子ですから。構ってあげても喜ぶだけです」
「〜〜〜〜ッッッ!!!」

態度のわりにしっかり教室中に聞こえるように呟いた一言で、今度は一転マリコルヌに冷やかしの声が飛ぶ。
いつの世何処の世界でも思春期の少年少女の関心は色恋沙汰を最も好むものである。

結局はやし立てる周囲と猛抗議しようとしたマリコルヌ本人はシュヴルーズ先生から魔法で口に粘土を押し込まれ、
ルイズは無事に授業を開始できのだった。
529マロン名無しさん:2007/07/05(木) 16:53:44 ID:???
ばくだんいわ支援
530ゼロの家庭教師:2007/07/05(木) 16:53:55 ID:???
頑張ってここまで書き上げた。
531マロン名無しさん:2007/07/05(木) 16:54:06 ID:???
これがアバクオリティww
532マロン名無しさん:2007/07/05(木) 16:55:10 ID:???
さすがアバンだなw
533マロン名無しさん:2007/07/05(木) 16:55:42 ID:???
年季が違うなw
534マロン名無しさん:2007/07/05(木) 17:00:00 ID:???
マリコルヌ涙目w
535マロン名無しさん:2007/07/05(木) 17:13:32 ID:???
なんという家庭教師
このまま、学園の先生になってもおかしくないw
536零の人:2007/07/05(木) 17:22:30 ID:???
「ガンダールヴ」編の最初って日常シーンなんだよね。
カズマがあの環境に放り込まれたとして、日常ってモノが想像できなくて困ってたりするw

もう1人の「虚無の使い魔」もスクライドから持ってこれそうなんで、
続けられるように書いてみるけどね。
537マロン名無しさん:2007/07/05(木) 18:11:11 ID:???
ロマサガ2はクイックタイムばかり使ってた。
538マロン名無しさん:2007/07/05(木) 18:12:03 ID:JijKi7sm
ラピッドストリーム→クイックタイム最高。
539マロン名無しさん:2007/07/05(木) 18:21:49 ID:???
アバン先生余りに華麗だw
540マロン名無しさん:2007/07/05(木) 19:16:22 ID:???
アバンってたしかエンド後だと結婚して王位についてたよな?
皇帝に続いてこっちも王様相手に平民呼ばわりだw
541マロン名無しさん:2007/07/05(木) 19:17:56 ID:???
どちらも魔法使いまくりな人だしなw
ギャラクシー炸裂に期待!
542マロン名無しさん:2007/07/05(木) 19:19:39 ID:???
アバン先生は剣の腕でも、魔法の腕でもワルドに勝ってそうだな。
543マロン名無しさん:2007/07/05(木) 19:21:07 ID:???
所詮ワルドはおっぱいが恋しいマンモーニ。
544マロン名無しさん:2007/07/05(木) 19:27:05 ID:???
>>543
でもルイズと結婚しようとする。貧に(ry
545マロン名無しさん:2007/07/05(木) 19:31:41 ID:???
いやきっとワルドママの体型はロr
546マロン名無しさん:2007/07/05(木) 19:33:09 ID:???
つまりワルドの母親はおっぱい小さいロリ体型だったんだも!!!!!11!
547マロン名無しさん:2007/07/05(木) 19:34:26 ID:???
な、なんだってー!
548マロン名無しさん:2007/07/05(木) 19:37:10 ID:???
このロリコンどもめ!
549マロン名無しさん:2007/07/05(木) 19:40:14 ID:???
BASARAの奴をまとめようかと思ったら、
雑談交じりの短い奴から始まってるんで思いのほか難航したり・・・
550マロン名無しさん:2007/07/05(木) 19:45:24 ID:???
何でもいいから幼女召喚→ギーシュロリコンで決闘しない→フーケ母性本能で戦えない→ワルドロリコン→戦争回避→ハッピーEND!
551マロン名無しさん:2007/07/05(木) 19:48:31 ID:???
ロリか・・・トリコロの八重とかどうよ?合法だぜ!
552マロン名無しさん:2007/07/05(木) 19:49:46 ID:???
ょぅじょ?
んー、ちよちゃんとかよつばとか?
553マロン名無しさん:2007/07/05(木) 19:52:07 ID:???
ソール11遊星主のアベルはどうだ?
554マロン名無しさん:2007/07/05(木) 19:53:06 ID:???
ベア子でFA
555マロン名無しさん:2007/07/05(木) 20:08:08 ID:???
俺の中ではロリママンといえば八神君の家庭の事情の野美さんで永久FAなんだが
近頃のアニメじゃ野美さんの外見ではロリの範疇に入れない気がするから困る
556マロン名無しさん:2007/07/05(木) 20:14:35 ID:???
>ロリ召喚で平和に
ブラクラのグレーテルとか。
557マロン名無しさん:2007/07/05(木) 20:17:11 ID:???
「OKブラクラGet、流石だな俺」
「流石だな兄者、時に妹者ここはどこだ?」
「しらないのじゃー」
「何なのよこいつら・・・」
558マロン名無しさん:2007/07/05(木) 20:17:30 ID:???
>>556
すまん。裸エプロン来たブラコン思い出した
559マロン名無しさん:2007/07/05(木) 20:19:35 ID:???
>>557
そいつらのPCなら時空を越えて2chに繋がりそうだなw
560マロン名無しさん:2007/07/05(木) 20:19:58 ID:???
ロリコンでマザコンてそれ何て赤いすr
561マロン名無しさん:2007/07/05(木) 20:30:50 ID:???
藍蘭島から行人を呼んだらどうなるか
562マロン名無しさん:2007/07/05(木) 20:37:24 ID:???
>>560
私はクワトロ・バジーナだ
それ以上でもそれ以下でもない
563マロン名無しさん:2007/07/05(木) 20:39:24 ID:???
>>562
ノースリーブの軍服は自己主張しすぎです。
564マロン名無しさん:2007/07/05(木) 20:41:23 ID:???
>>559

1:名無しに変わりまして使い魔がお送りします:1517/04/07(虚無) 20:25:75:90 ID:sAsuGAdA
突然異世界に召喚されてしまいました!
元の世界に戻る方法をお知えてください><

2:名無しに変わりまして使い魔がお送りします:2007/07/05(木) 20:30:55:49 ID:???
>>1時間おかしくね?

2:名無しに変わりまして使い魔がお送りします:2007/07/05(木) 20:32:45:32 ID:conatan0
>>1下手な釣りあじゅじゅしたー

4:名無しに変わりまして使い魔がお送りします:2007/07/05(木) 20:35:00:00 ID:SosDANm9
本当なら早く異世界人の写真をうpしなさい!団長命令よ!



「これでOKだな」
「流石だよな俺ら」
「あんた達さっきから何やってるのよ!早く妹者ちゃんと洗濯に行きなさい!」
565マロン名無しさん:2007/07/05(木) 20:42:37 ID:???
乱崎家の三男とかどうよ?
566マロン名無しさん:2007/07/05(木) 20:45:36 ID:???
>>564
こなたwww
ってか2が2つあるのも異世界の影響なのか
567マロン名無しさん:2007/07/05(木) 20:47:17 ID:???
>>566
ぎゃあミスった/(^o^)\
568ゼロの妖精:2007/07/05(木) 20:52:06 ID:???
ルイズが召喚した使い魔……
それは、妖精を模った青いゴーレムだった!

タルブの村に伝わる『妖精の羽衣』……
ルイズの使い魔と色違いの、もう一体の赤い妖精だった!

「ルイズ、行きますよ!」
「はい! 『ウィンク・システム・ダブル・モード・パターン・セレクト・アール・エイチ・ビー……』」
「託します、あなたに!」
「受け取りました、あなたから!『……エンゲージ!』」
「王女、ここはお任せします!」
「あとは頼みますよ、ルイズ!」
「『シンクロ・アタック!』」
「アンリエッタ王女!」
「ルイズ!」
「『ファイナル……』」
「『ブレイク』です!」

カッしてやった。王女が親友だからいけると思った
ちなみに『』内は呪文扱い、操縦できるのは多分使い魔だから、タイプGの方は多分W-INKシステムかなんか
569マロン名無しさん:2007/07/05(木) 20:57:07 ID:???
「時に弟者、インテリジェンスパソコンとやらを買ってもらったぞ」
「流石だなご主人様」
『よろしくな相棒よ』
「さっそくエロ画像集めるか」
『よし来た任せな!・・・お?』



598:名無しに変わりまして使い魔がお送りします:207/07/05(木) 20:45:12:36 ID:???
しかたないな
特製エロ画像うpしてやるよ^^
http://・・・・・・・zip・・・・・・・・・・exe



「よしこれをDLだ」
『OKやってやるぜ!』
「待て二人とも!それは・・・」


『ガガガガガガガガガガ・・・・・』


「OKブラクラGet」
「流石だよな俺ら」



「決闘だ!」
「OKなのじゃー!」
570マロン名無しさん:2007/07/05(木) 21:07:46 ID:???
>>568
ドラえもんとミニドラの組み合わせに見えた
571マロン名無しさん:2007/07/05(木) 21:08:30 ID:???
ギーシュと妹者の決闘は、青銅のだるま落しとかそういうほのぼのを要求する!
572マロン名無しさん:2007/07/05(木) 21:09:24 ID:???
妹者なら普通に勝てそうな気がしてしまうのは何故だろう・・・何故だろう?
573マロン名無しさん:2007/07/05(木) 21:20:54 ID:???
「僕の二つ名は『青銅』。青銅のギーシュだ。
 従って、青銅のゴーレム『ワルキューレ』がお相手をするよ」

「じゃあ妹者も『母者』を呼ぶのじゃー」
「ハハジャ?それは一体何d」



 グ シ ャ 



574マロン名無しさん:2007/07/05(木) 21:29:14 ID:???
ギーシュ……ギーシュゥゥゥゥゥゥゥゥッ!
575マロン名無しさん:2007/07/05(木) 21:32:10 ID:???
「僕の二つ名は『青銅』従って、青銅のゴーレム『ワルキューレ』が〜」

「いいだろう!!ならばッ出ろぉぉぉおぉガンダァァァァァムッ!」
パチィン!!

ちゃ〜ちゃ〜ちゃちゃちゃ〜ちゃ〜ちゃちゃry
576うめのあやかし (1/2):2007/07/05(木) 21:34:34 ID:???
「ギーシュ!? 駄目、逃げてえええぇっ!!」
 周囲を囲んだギャラリーの喧騒を引き裂くように、愛しのモンモランシーの絶叫が
僕の耳に届く。だけど、眼前に迫り来るそれの恐怖に耐えられなかった僕の体はピクリとも動かず、
彼女の悲痛な叫びも空しく――
 「んぅ〜〜〜〜〜…」
 ――静寂がその場を支配した。
 しわくちゃの老婆に無理やり口付けされ、あまつさえ舌まで入れられたそこから、まるで洪水のような
勢いで僕の力が抜け出ていく。10秒、20秒と過ぎていき、意識が朦朧とし始め…。

 キュポン、とコルクを抜いたような軽い音が、凍りついた中庭に鳴り渡る。
 僕の命を散々吸い出した老婆の姿は、何時の間にか美しい少女へと変貌していた。
 艶かしくぺろりとその桜色の唇を舐め、染まった頬に手を添えたその美少女は、
「やっぱり初物が一番ね」と、まるで鈴のような可憐な声で僕に最凶最後の一撃を叩き込んだのだった…。
577マロン名無しさん:2007/07/05(木) 21:35:19 ID:???
>>571
ギーシュ「決闘の内容は……これだ!」
妹者「あ、だるまおとしなのじゃー」


一時間後


ギーシュ「ま、負けた……」
妹者「勝ったのじゃー!」
ルイズ「妹者ちゃん強っ!?」
578うめのあやかし (2/2):2007/07/05(木) 21:35:28 ID:???
 老婆の皮着た怪物に 挑んだ哀れな子犬が一匹
 森の仲間が見守る前で ぺろりと一口食べられた
 骨だけになった子犬の姿に 森の仲間は皆逃げ出して
 哀れな子犬は外れの丘で ひとり寂しく鳴いていた

「…その当時、強大な権力を持つ貴族達へ強い反感を持っていた平民達は、貴族がその傲慢さ故に
失敗したこの話を面白おかしく語り合いました。
 それは学院から街の酒場へ伝わり、やがてその話を耳にした吟遊詩人の一人が面白がって
童謡の形にした事で、ハルケギニアの平民層に爆発的に広まっていく事となります。
 そして、その歌を聴いて育った者達は、貴族打倒の戦乱の中この歌を歌い、その勇気を鼓舞して
恐ろしい魔法使い達へと挑んだのです。
 さて、次はこの二番にある『大鷲』の話となりますが――」
579マロン名無しさん:2007/07/05(木) 21:37:32 ID:???
>>568
ライン・ヴァイスリッター呼び出してしまってルイズ触手プレイ……うん、今俺の頭は沸いてるっぽい。
580マロン名無しさん:2007/07/05(木) 21:37:48 ID:???
炉理の流れを見ててなんとなく豪血寺から呼んだ。
特に反省はしていない。
581マロン名無しさん:2007/07/05(木) 21:42:23 ID:???
2番のタイトルを見る限りワルドも無惨かw
582マロン名無しさん:2007/07/05(木) 21:49:09 ID:???
デュエルファイター刃のブラスさん召喚して「魔法使いに、なりたいかい?」とか考えた。
マジ一発ネタだが。
583マロン名無しさん:2007/07/05(木) 21:51:57 ID:???
>>556
ダメだ。どう考えてもルイズが殺されるBAD ENDしか思い浮かばないwww
584マロン名無しさん:2007/07/05(木) 21:56:51 ID:???
>>578
生物としての戦力が違うあの世界じゃ、銃が発達するまで貴族打倒は無理だろう。

>>583
ロックと会った後、殺される直前ならまだいけるんじゃないか。逝きそうになる手前だが。
まあ、空気を感じ取ったコルベールがグレーテルを呼び出して、
「あなたわねえ、私と同じ臭いがするわ。」
「・・・・私の生徒に危害を加えるようなら、使い魔を辞めていただくことになりますよ」
ぐらいの会話になることは覚悟する必要があるだろうが。
585マロン名無しさん:2007/07/05(木) 21:59:52 ID:???
「・・・OK早く逃げようか」
「・・・流石過ぎるよな母者」
「流石母者なのじゃー、つよいのじゃー」


「とぅやっ!」
地上の兵壊滅

「ふんもっふ!」
竜騎士隊墜落

「光になれえええっ!!」
ワルド&アルビオン艦隊消滅

「・・・・・あの人何者?」
「私の妻だよ」
586マロン名無しさん:2007/07/05(木) 22:02:04 ID:???
姉者はー?
587マロン名無しさん:2007/07/05(木) 22:05:47 ID:???
>>586
末者や爺者や婆者と遊んでるのでは?
588マロン名無しさん:2007/07/05(木) 22:06:00 ID:???
流石に母者は販促過ぎるなw
コネタとしてならともかく長編で書くと凄い事になりそう
589マロン名無しさん:2007/07/05(木) 22:07:57 ID:???
>>588
ワルドが火竜の変わりにクックルを使い魔にしてればおk
590588:2007/07/05(木) 22:15:08 ID:???
母者「…………」
クックル「…………」

 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……

ルイズ「ガクガクブルブル」
ワルド「ガクガクブルブル」
弟者「に、にらみ合うだけで空気を鳴動させるとは流石だな母者……」
兄者「うむ。激しく殴り合いが始まらないうちに 激しく逃げ出したほうがいいぞルイ者」
弟者「OK。とりあえずモチツケ弟者。激しく忍者が混ざってるぞ」
妹者「母者ー、頑張るのじゃー」


こんな感じかな
591588:2007/07/05(木) 22:16:04 ID:???
あ、ちなみに弟者も立派にてんぱってます。名前間違いは誤字じゃなくて混乱してて素で間違えた
592マロン名無しさん:2007/07/05(木) 22:23:47 ID:???
母者=クックル>>>>>妹者>>>>>超えられない壁>>>>>サイト>ワルド>>>>>>>>>>父者
593マロン名無しさん:2007/07/05(木) 22:29:43 ID:???
もう半分もスレを消費したのにグレイおじさまの投下がないのはなんでだぜ?

こう思わせる奇妙スレが異常という事か…
594マロン名無しさん:2007/07/05(木) 22:30:57 ID:???
連日投下祭りだからなぁ…
595マロン名無しさん:2007/07/05(木) 22:35:38 ID:???
全部読むだけでも仕事にならんだろう、ジョジョスレは
596マロン名無しさん:2007/07/05(木) 22:37:15 ID:???
まぁあっちはあっちだ。
こっちはこっちの速度で進めば良い。
597マリコルヌの使い魔(仮)1:2007/07/05(木) 22:50:00 ID:???
緊張のあまり震えそうになる声を必死に落ち着けて、――中盤で一
回裏返ったが――契約の呪文を吟じ続ける。
己の内なる“風”の魔力の高まりとともに、その“存在”を五感な
らざる知覚で捉え、思念の指で手繰り寄せ……


――風切音とともに超高高度から落下したそれは、呪文を詠唱して
いたマリコルヌの真ん前に着弾した。


爆音。衝撃。悲鳴。倒れる生徒。
キリモミ状に回転しながら吹っ飛ぶギーシュ他数名。
くるくるスピンしながら吹っ飛ぶ鞠もといマリコルヌ。
翻るルイズのスカート。即座に回転を静止させ、にゅうっと首を伸
ばして観察するマリコルヌ。
翻るモンモランシーのスカート。にゅうっと首を伸ばして観察する
ギーシュ。
一切を尻目に何かの防御呪文を唱え、自分と生徒を守ろうとするコ
ルベール。


――数秒後――


「な…何なんだ…」


呆然と呟きつつ、ゆるゆるとマリコルヌは身を起こす。辺りを見回
すに、幸い死人や重傷者は出ていないようだ。そして、惨状を呈す
地面の只中に、この衝撃の元凶と思しきものが倒れているのが、視
界に収まった。
598マリコルヌの使い魔(仮)2:2007/07/05(木) 22:54:19 ID:???
「なっ…なんだこりゃ? 青春の幻影か?」

おそるおそる歩を進めるマリコルヌ。本来勇敢なわけではない彼が
どうしてそんな得体の知れないモノにこの時は近づいてしまったの
か。
――おそらくは、薄々気がついていた為だろう。そのモノが、自ら
の呼び出した、“使い魔”であることに。


おっかなびっくり触れてみて、眉を顰める。

「でも死んでるぞこいつ……。だめだ、心臓動いてねえし……何な
んだ一体……」


「……………………」
「ちょっとタバサ!? 近づかない方が良いわよ!?」

何に興味をそそられたのかてくてく近づいてこようとするタバサ。
袖をつかんで引き止めるキュルケ。最前の爆風で胸元が普段より更
に乱れている。

にゅうっと伸びるマリコルヌとギーシュと、そして空から降ってき
たモノの、首。

「え?……うわあああアアアア!」
マリコルヌ絶叫。
599マリコルヌの使い魔(仮)3:2007/07/05(木) 22:56:11 ID:???
 
 
−−−−−−−−
 
 
「あのまま何だかわからんうちにお前のペースに乗せられて“契約
”(コントラクト)をする羽目に……
「もてさせてやるって言っただけじゃよ? もてたいんじゃろー?
 じゃったら何も考えず建国活動に協力してー。輝ける生きざまだ
ぜ?」
「……お前まさかぼくをそうやってあやつり人形にして、食い物に
してるんじゃあるまいな」
「別にそんな事違うですよ?」
「……お前」

 グッ

「ワワ……き、君ぃ!」



−−−−−−−−


勢いで書いた。既出だったらゴメン。
600マロン名無しさん:2007/07/05(木) 23:00:29 ID:???
ファーザーかよw
マジで役にたたねーwww
601マロン名無しさん:2007/07/05(木) 23:14:17 ID:???
なぜだかマリコルヌが痩せて学ランにメガネになる幻影を見た
602マロン名無しさん:2007/07/05(木) 23:17:51 ID:???
一瞬、あやかしびとの愛野狩人かと思ってしまった。
あー、すずがルイズに呼ばれたらおもしろいかも。
603マロン名無しさん:2007/07/05(木) 23:23:05 ID:???
ファ−ザーきたーーーーーーーーーー!!!w
604マロン名無しさん:2007/07/05(木) 23:29:27 ID:???
トンカツが無いハルケギニアで生きていけるのかファーザーw
605マロン名無しさん:2007/07/05(木) 23:37:38 ID:???
*独立宣言*
『宮廷のみんなー、元気かにゃ?
 ほんとは壊れかけなのに隠してる女王はいないじゃろかー?
 そんな事はさておき、トリスティンから独立せんとす。
 まぁ今後何か困った事でもあったら
 いつでも言いに来ていいかにゃー?  おわり 』

「オリヴァ・クロムウェル君を超えたじゃろかー?
 マリコルヌスキー、これを至急枢機卿に提出してー。あと、おみ
 やげのメロンも」

「ふざけるな!! そんなもん城に持ってったら、へたすりゃ内乱
 罪で処刑だぞ!
 なに考えてんだー!!」


−−−−−−−−

正直マリコルヌとファーザーの組み合わせだと、ほぼモモ王そのま
まの筋で話ができるので
楽というか後ろめたいというか。


ファーザー「でえい、待てイヌッキー(※才人)! 貴様には過ぎ
      たるものが二つ(※ルイズとシエスタ)ある!一つわたしにくださいな!」
シエスタ 「えっ?」
ファーザー「嬢ちゃん方、薬物(※ホレ薬)投与の疑いがあるので
      へへへ……」
シエスタ 「ちょっ、ちょっと……困ります!」

とか。
606マロン名無しさん:2007/07/05(木) 23:39:53 ID:???
つまりルイズは普通にサイト召喚して
他のやつが別のを召喚すると
607ペルソナ・ゼロ:2007/07/06(金) 00:07:33 ID:???
余談だが、タロットで言う愚者は、ゼロのナンバーを持っている。
ゼロとは無限の可能性。何も持たぬが故に全てになりうる数。
彼を司るのは愚者・・・ゼロにしてワイルドカード。
自分が何者かも知らなかったその少年は命の答えに辿り着き、可能性の限界を超え死そのものさえ内に内封して見せた。
彼女の異名もゼロ・・・その力もまた無限の可能性。
誰も理解が出来ぬ故に虚無の異名を頂く。だが、それはまさしく全てを超えうる力。

二人のゼロが出会うのは、必然だったのかもしれない。
そして・・・

トリステイン王国のトリステイン魔法学院、春の使い魔召喚の義が行われたその日の夜。

「まだ寝てる・・・主人に挨拶もせずにこれだけ眠るって、一体どういう使い魔なのよ!」

ゼロの異名をとる件の学院の名物生徒は、大変立腹していた。
理由はただ一つ、昼間の召喚の義で召喚した『平民』が未だ眠ったままだからだ。
始め、爆風が晴れた時、何か黒い影を見つけた時は、願いに願った魔法が成功したと喜んだものだ。
しかし、その黒い影が見慣れぬ服を着た平民の少年だと判ると、いつもどおりの嘲笑が周囲から浴びせかけられた。
そして、その『平民』が眠ったまま目を覚まさないと来る。

「流石はゼロ!使い魔に人間を呼び出すなんてな!」
「それも平民の更に昼間から寝てる奴を呼び出すとは、期待を裏切らないぜ!」

無論、戯言を吐いた馬鹿に何時もの失敗魔法をお見舞いしつつ、教師に異論を申し立てたがのらりくらりとかわされるばかり。
仕方なく眠ったままの平民に儀式を行って、寮に帰ってきた(眠る平民は仕方なく教師に運んでもらった)のだが、夜半過ぎても起きる気配がない。
ゆすったりつねったり、杖でも叩いてみたのだが、どういう理屈かまるで効いた様子も無い。
暫くしてあきらめたのか、ルイズはベッドへと飛び込んだ。

「もう!いいわよ。寝る!不貞寝してやる!」

とりあえず眠ったままの使い魔を部屋の隅に放置したまま。
608ペルソナ・ゼロ:2007/07/06(金) 00:08:32 ID:???
・・・どれくらい時間が経ったのだろうか?
不意に、眠って居たはずの少年が、身体を起こした。
ゆっくり目を開くと、窓からの柔らかな光・・・二つの光源からの月光を見つめる。

・・・・・・・・・

「・・・どうでもいい」

(第一声がそれ?期待通りとは言え、もう少し何かリアクションしようよ。)

「・・・別にどうでもいい。僕がどうなったのか、何となく判るし」

(そう? それは『宇宙』の力か何かかな?)

「我は汝、汝は我。僕が寝てる間の事は、君が見てたから」

(まぁね。色々面白かったよ。異世界って物が実在するなんて、ね。
でもまぁ、何より良かったのは、世界が変わったにしても君がこうして生きてる事だね。
君はあの時、最後に残った命さえ消え去ろうとしてた。
それを救ったのは、そこで寝てる彼女だよ。
使い魔の儀式って、新しい命を与えるのに近いのかもね。)

「・・・綾時。これからどうしようか?」

少年の呼びかけに答え、黒き巨大な影が浮かび上がる。
タナトス・・・古の神話において、死を神格化した存在。だが、少年にとっては家族も同然の存在だ。
10年以上、一心同体で過ごしてきたのだから。

「それは君が望むままに。僕はそれを助けるだけだよ」

可能性を内に死と共に歩んでユニバースの力を手にした少年は、彼の『主人』となった少女を見つめる。
かくして、ゼロとゼロは出会いを果たしたのだった。
609マロン名無しさん:2007/07/06(金) 00:11:12 ID:???
ルイズ→キタキタおやじ
キュルケ→江田島平八
タバサ→梁山泊のじじい
ギーシュ→忍たまの山田先生(女装好き)
モンモランシー→錯乱坊(チェリー)
マリコルヌ→ファーザー

連れて行けば、ガリア王でもある意味怖くないオヤジ召喚。
610マロン名無しさん:2007/07/06(金) 00:13:28 ID:???
しえん
611マロン名無しさん:2007/07/06(金) 00:14:47 ID:???
タバサに海の神を召喚させようと考えてたが
タバサが召喚した時の詳細わかんねorz

外伝買ったらわかる?
612マロン名無しさん:2007/07/06(金) 00:17:12 ID:???
アトラスが誇るこの好色一代男に続いて投下してかまわんね?
613マロン名無しさん:2007/07/06(金) 00:17:50 ID:???
ロリ召喚と聞いてコロナちゃん召喚とか想像した。

泣かせると次元の壁をブチ破って保護者が降臨します
614マロン名無しさん:2007/07/06(金) 00:18:14 ID:???
ファーザーの使えなさは異常wwwwwwwww
615612:2007/07/06(金) 00:23:11 ID:???
駄目そうなので寝るわ。夜遅いしネ
616マロン名無しさん:2007/07/06(金) 00:24:44 ID:???
>>615
投下してからおやすみください
617マロン名無しさん:2007/07/06(金) 00:26:02 ID:???
ファーザーがどこからともなく入手してくる武器弾薬兵器群はサイトの手に渡ったら
エラいことになると思うが、マリコルヌでは多分無意味。
【そもそも世界をまたいで入手できるのか?】

どうやっても死なないという生命力はずば抜けているが、別のと契約しなおすのが
夢のまた夢になるので、むしろデメリット。
618るいずととら:2007/07/06(金) 00:27:51 ID:???
投下します
619るいずととら:2007/07/06(金) 00:29:45 ID:???
19

「ご苦労じゃったの……フーケは城の兵士に引き渡した。君たちの功績についても宮廷に報告しておいたから、追って『シュヴァリエ』の爵位が与えられるじゃろう……」

ミス・タバサは既に『シュヴァリエ』の爵位を持っておるので、精霊勲章となろうがの、とオスマンは付け加える。
コクリと頷くタバサに、キュルケも満足そうに微笑む。自分は特に何をしたわけでもなかったが、この小さな友人の功績が評価されるのが、キュルケには嬉しかった。

「あの……とらには……」

複雑な面持ちでルイズが尋ねた。返ってきた答えは予想通りのものであった。

「とら殿は幻獣じゃからの……勲章を与えることにはならんよ」

オスマンがそう言うと、ルイズはなんだか抗議したいように思う。誰よりも働いたのはとらではないか、自分を助けたのも、フーケのゴーレムを打ち破ったのも。

(それに……きっととらはただの幻獣じゃない……夢に出てきたあの男の人……あれがとらのような気がする)

俯くルイズの頭の上で、とらはくっくっと笑う。

「ばっかやろうが、わしがニンゲンの勲章なんぞ欲しがるかよ、るいず?」
「とら……」
「それよりもハラァ減ったな。『テロヤキバッカ』をしえすたから100ほど貰ってきな。さもなきゃ、オメエを喰っちまうぜ?」
「ごっ、ごごご主人さまにむかってぇええ〜!!」

真っ赤になったルイズは、「ふん」とそっぽを向くと、どすどすと部屋を出て行ってしまった。

「ちょっと、ルイズ! どこ行くのよ?」

慌ててキュルケも追いかける。ついていこうとしたタバサは、ふと立ち止まって、とらをじっと見つめる。そして、小さく呟いた。
620るいずととら:2007/07/06(金) 00:31:38 ID:???

「……ありがとう」
「……ふん、いいからさっさといっちまいな、おら、しるふぃーどがハラ空かしてるぜ。ったく……大妖のこのわしにニンゲンが感謝なんて、調子くるうんだよ……」
「似たもの同士」

「あ?」ととらが聞きなおすと、タバサはさっさと背を向け、扉を出て行く。そして、閉まる間際に

「……あなたとルイズ」

あとには、バタンと扉の閉まる音と、苦い顔をしたとらが残された。

「どこがにてるってんだ、ああ? たばさのヤツ……」

ぶつぶつとこぼすとらに、オールド・オスマンが咳払いをする。

「あー、とら殿。あの『破壊の剣』のことじゃが……」
「あ? ああ。『流走』がどうしたよ」
「ふむ、『流走』というのか……古来より伝わる秘宝でな、伝説的な破壊力は伝わるものの、何人ものメイジが使おうとしてもさっぱり役に立たんかった代物じゃよ……」

それもそうだろう。『流走』は妖怪の力を吸い取ることで刀身を形づくる剣であった。かつて、日本の妖怪を束ねた西の長、神野が使っていた剛剣である。

「『破壊の剣』……いや、『流走』はとら殿にお譲りしよう……これからもヴァリエール嬢を守ってくだされ」
「……まあ、いいやな。どうせわしは――」

「相棒、相棒ー! 頼む、捨てないでくれーっ!! とかさねーでくれーっ!!」

とらが言いかけたのをさえぎり、デルフリンガーが騒ぎ出した。デルフリンガーは自らの存在理由の喪失におびえているのだった。とらがうんざりした顔で、デルフリンガーと『流走』をつかむ。

「うるせーな……黙ってたらオメエも使ってやらァ……じゃあな、ニンゲン」
「……黙れとはおでれーた、相棒はインテリジェンス・ソードをなんだと思ってるのかねぇ……」

デルフが小さく呟く。まったくもって活躍の場がなかったが、次こそは……ひそかに野心を燃やすデルフリンガーであった。
621マロン名無しさん:2007/07/06(金) 00:31:51 ID:???
支援させてくれ
622るいずととら:2007/07/06(金) 00:32:51 ID:???

とらはふわりと浮かび、轟と風で窓を押し開いて飛んでいった。

「……しまった、ルーンの話をしておくのを忘れたの……」

オスマンはとらが出て行った部屋で頭をかく。そして、まあよい、とひとりごちた。
あの使い魔と主人が真に伝説なれば、また話をする機会もあるだろう。

「これからは苦しい戦いも起きるじゃろうからの……」

老人はそう呟くと、静かに手元の古書を見る。そこに描かれた、炎を吐く巨大な闇の魔物と、立ち向かう二匹の獣――いや、獣の一匹は人間か。
『獣ノ槍』と書かれたその絵に、オスマンはじっと目を注いだ。獣の片方は、あの金色の使い魔である……。

「伝説の幻獣、か……やれやれ、この老骨には、ちと荷が重い……」


ダンスホールでは華やかに舞踏会が行われていた。とらはと言えば、バルコニーの手すりにもたれながら、『テロヤキバッカ』を平らげつつワインを飲んでいた。

(日本酒のほうがうめえが、まあ、わるくねぇな)

ホールで男をとっかえひっかえ、ダンスを楽しむキュルケ。タバサも大量の料理と格闘し、とにもかくにもパーティを楽しんでいるようだった。
とらは『テロヤキバッカ』をかじりつつ、大きな二つの月を見上げる。
『流走』……その使い手の神野は、沈む日本を救うために、他の妖怪たちと岩になったはずだ。
なぜ、その神野の『流走』が、ここにあるのだろう。やはり自分と同じように召喚された何かが持っていたのか。

とらはそんなことをぼんやり考えながら、『テロヤキバッカ』を食べ、ワインをあおる。シエスタが持ってきた100個の『テロヤキバッカ』が瞬く間になくなった。

(ち、しゃーねえ。しえすたのトコでも行くか)

とらが腰を上げかけたとき――

「何してるの?」
623るいずととら:2007/07/06(金) 00:35:25 ID:???

現れたのは、ドレスに身を包んだルイズだった。さっきまで、まとわりついてくる男たちに蹴りを入れるのに手一杯で、とらのところに来るのが遅れたのだ。
ホワイトのパーティドレスに、とらはほう、と息を吐く。まるで、いつかの花嫁衣裳に身を包んだ真由子のようであった。

「こーりゃいい。るいず、似合うじゃねえか」
「そそそ、そう? に、似合うかしら? 綺麗? 変じゃない?」
「ああ、ずいぶんと美味そうに――」

ごん! とルイズがどこから出したのか、錫杖でとらの頭を叩く。

「もう! まったく…………ねえ、踊らない、とら?」
「やだね」
「そう……」

確かに変な申し出であった。人間の姿をしているわけでもないのにダンスに誘ってどうなるだろう?
しかし、一瞬、ルイズの脳裏に、あの右肩のない男の顔――その寂しそうな顔が浮かび、ついルイズは「踊らない?」と訊いてしまったのだった。

「ねえ、とら」
「あん?」
「ありがとう、助けてくれて。フーケのゴーレムから……」

ルイズは、怪訝そうな顔をするとらに向き直る。
624るいずととら:2007/07/06(金) 00:38:01 ID:???

「わ、わたし、まだ全然魔法も使えないわ。ドットクラス以下の弱いメイジよ。自分でも分かってるの、『ゼロのルイズ』だって。でも――!」

(たしかに、わたしが召喚した使い魔は……とらは最強の幻獣だった。でも、わたしは、わたしは――)

「わたし、強くなるから! とら、あんたみたいに!! いいえ、きっと、あんたよりも強くなるから!」

そういい終わると、ルイズは俯いてぼっと赤くなった。とらは一体なんと言うだろう? ニンゲンごときにはムリだ、とでも言うだろうか?

――だが、とらはぽんとルイズの頭に手を載せた。そして、くっくっく……と笑う。

「るいず、オメエを見てると……わしから槍を抜いた小僧を思い出す。似てねえようで、やっぱりニンゲンだな……」

(陽の力、か……まぶしいな)

「な、なによ。ニンゲンだからどうしたって言うの!?」

鼻息荒く詰め寄るルイズに、どう答えようかととらが思案しているとき、不意にバルコニーの外にシルフィードが現れた。

「とらさま!! シルフィたくさんおにく食べたの。おなかいっぱい。だからお散歩! よるのお散歩行くのね!
 こらー、そこの桃色、とらさまに近づかない! きゅいきゅいきゅい!!」
「しるふぃーどか。あァ、ちょっくらハラごなしでもするかよ……」

そう言うと、とらはふわりとバルコニーの手すりを越える。シルフードが、嬉しさのあまり、るーるる、るーるると歌い始めた。
625るいずととら:2007/07/06(金) 00:42:52 ID:???

「ちょ、ちょっと! とら!!」
「るいず、オメェは踊ってこいよ」
「バカ! わたしが、わたしがどうしてここに来たと――!」

そこでぐっと言葉を詰まらせ、真っ赤に頬を染めるルイズに、何気なくとらが訊ねた。

「一緒に来るか?」
「え――――」
「乗せてってやるよ、おら、背中に乗れ」
「え、ちょ、まって――きゃあ!!」

叫ぶルイズを背中に放り込むと、とらは夜の闇に飛び出した。二人っきりのはずのデートを邪魔されたシルフィードが、きゅいきゅいきゅい! と抗議の鳴き声をあげる。
とらも、ふと不思議に思った。長飛丸と呼ばれ、日本中の妖怪に恐れられていた大妖の自分が、こんな小さなニンゲンを乗せて飛ぶとは――
それに、わめくるいずを乗せて飛ぶのは、どこか楽しいのだ――。

(け、しかたねーだろうがよ……だってわしは――)

そう心のなかで呟き、とらはくっくっくと笑い出す。

「ど、ど、どうし、たのよ、と、ら!! 何、が、おかしいの――――!?」

既に涙で顔がぐしゃぐしゃになったルイズが、背中で叫ぶ。折角の美人が台無しであった。

「くっくっく……はっはははははぁ!! わしは『ゼロの使い魔』だと言ったのよ! おら、もっととばすぞ、つかまってろ、るいず――――!」
「やめ、やめ、やめ、て――きゃあああああああああ!!!!」


ごぉおおおおぉおぉぉぅう――――!!

……金色の風が、二つの月に見下ろされながら、異界の夜の闇を切り裂いて飛んでいく。
たいそう月の美しい、そんな晩のことであった。
626マロン名無しさん:2007/07/06(金) 00:43:52 ID:???
ルイズvsシルフィードとは新しくてGJ!
627るいずととら:2007/07/06(金) 00:44:22 ID:???
『るいずととら』第一部、完!
続きは未定!
628マロン名無しさん:2007/07/06(金) 00:46:31 ID:???
>続きは未定!

マジっすかあぁ―――――!!?
629るいずととら:2007/07/06(金) 00:48:53 ID:???
読んでくれた方、ありがとう!
つまらんかった人、ごめん!
ちょっとでも面白いと思ってくれた方、もし『るいずととら』の続き書いたら、そん時はまた読んでやってください!

……さて、ロム専に戻るか
630ゼロの魔王:2007/07/06(金) 00:48:58 ID:???
「ふぅ、何でも世話になってすまないな....」
満腹になった腹をさすりながら私は彼女に礼を言う
「気にしないでください、私が好きで勝手にやっているだけですから」
シエスタは顔を赤らめながら答える。
「そういえば、一つ聞きたい事があるんですが....」
「?」
「オルステッドさんは何故、そんな酷い怪我をされていたんですか?」
「・・・・・すまない....この事は....誰にも話したくないんでね.....」
「!、すいません......私、無神経で....」
失礼な事を聞いてしまったと思ったのか、急いで頭を下げるシエスタ
「気にする事は無いさ....、そんな事より、なんでも世話をかけっぱなしというのは
なんだかスッキリしないな....手伝って欲しい事はないか?遠慮せずに言ってくれ」
そんな彼女の健気さに思わず微笑みながら、私は答える。
「う〜ん、そうですね....もうすぐ学生さん達のお昼御飯の時間なので
お食事を運ぶのを手伝ってくれませんか?」
「あぁ、分かった、喜んで引き受けさせて貰おう.....」
___________________________________
やっと次はギーシュです、長かった...
631マロン名無しさん:2007/07/06(金) 00:49:38 ID:???
るいずととら氏、GJ&お疲れ様。
632マロン名無しさん:2007/07/06(金) 00:55:46 ID:???
>>630
ギーシュ戦での魔王の力&姿全開を期待
・・・・なんて言うと迷惑か。しかし、ライブ・ア・ライブネタは嬉しい。
633マロン名無しさん:2007/07/06(金) 01:00:56 ID:???
るいずととらの続編に期待ッ
634ゼロの魔王:2007/07/06(金) 01:02:14 ID:???
忘れてた(;
るいずととら氏GJです!
635マロン名無しさん:2007/07/06(金) 01:05:13 ID:???
>>629
マジ乙です。よくぞひと段落つけたとしか…続き期待してますぜ
636マロン名無しさん:2007/07/06(金) 01:06:05 ID:???
るいずととら氏GJ!
いつでも続き待ってますよ
637マロン名無しさん:2007/07/06(金) 01:08:40 ID:???
>>629
あンたは知らないだろうが、SSが少なかった初代スレのころ
俺はあンたの作品を目当てにこのスレをブックマークに入れたンだ
作品数が増えた今でも、俺にとっての看板はるいとらだ。
超GJだったぜ!存分に英気を養ってくれ
638マロン名無しさん:2007/07/06(金) 01:21:24 ID:???
>>637
なんか昔の話してるみたいだが数日前の話なんだよな
639ゼロのしもべ:2007/07/06(金) 01:23:36 ID:???
投下します。
はやくアクションに行きたい!いや、アクション書けるか不明だけどさ。


敷地に入るときょろきょろしながら歩くルイズの姿を見つけた。
何故こんなところにいるのだろうかと思い、声をかけると、
「使い魔のくせに主人を置いてどこ言ってたのよ!」
と怒られた。どうもバビル2世を探してここまで来たようだ。
「罰として昼食は抜き!」
と自分の空腹をバビル2世にぶつけるルイズ。もっともバビル2世はあんな朝食を見た後なので、あまり罰には感じなかったのだが。
ルイズに連れられて教室へ向かう。
教室は石造りの、古いイギリスの大学のような階段教室である。石の一つ一つに歴史が刻まれているような風格ある部屋で、
なるほど魔法使いを教育するにふさわしい。
2人が中に入ると教室のあちこちから、
「おい、ゼロのルイズが召還したのは平民じゃなかったらしいぜ」
「エルフらしいじゃないか」
「エルフっていうと臭作の?」
「というかエルフって金髪で耳がとがってるんじゃないのか?」
などという会話が始まった。あの二人が言いふらしたのか(タバサという少女は言いふらすような雰囲気はなかったが)誰かが
偶然話を聞いていたのか、バビル2世がエルフであるという誤解は教室中に広まっているようであった。
ゼロと呼ばれるルイズにはある意味心地よいのだろう。その中を颯爽と歩き、席に着く。隣にはキュルケとシャル……いやタバサが
座っている。
「さて、ぼくはどこに座るべきだろうか?」
朝の調子だと、普通に席に着けばまた一騒動起こりかねない。ここは素直に…。
童話やゲームの中に出てきそうな使い魔が並んでいるところへ移動する。ちょうどフレイムがいたのでその上に腰をかけさせてもらう。
このときキュルケはフレイムがバビルを素直に背中に乗せているのを見て感心していたのだが、バビル2世自身は周辺にいる
使い魔に気をとられ気づくことはなかった。
ざわめきが消え、教師らしき少し年配の女性が教室に姿を現す。
女性教師は赤土のシュヴルーズと名乗った。
640ゼロのしもべ:2007/07/06(金) 01:24:34 ID:???
「ふむ。二つ名というのは面白いな。」
タバサのときにも思ったのだが、この世界のメイジが持つ「二つ名」というのはなかなか面白い。
自分ならなんという二つ名をつけるだろう。衝撃の、幻惑の、激動たる、暮れなずむ……。
赤土は生徒の顔を見回し、満足そうに頷く。
「皆さんが無事に『春の使い魔召喚』を済ませたのを見て、私も誇りに思います。中には珍しい使い魔を召喚した方もいるようですが。」
教室中の視線がルイズとフレイムに乗ったバビル2世に集まる。
「ミス・ヴァリエール、私もエルフを使い魔にしたというメイジについては寡聞にして知りませんが……」
どうやら教師にもエルフという誤解が伝わっているようだ。いったい誰が広めているのだろうか?
「使い魔は術者の術の表れ。そして召喚した使い魔はメイジにとって己の半身に等しい存在なのです。ミス・ヴァリエールには
エルフを召還した意味を考えて今後の勉学に励んでいただきたいものです。他の生徒も、自分の使い魔を召還した意味を
よく考え、勉学に励んでいただきたいですね。」
いいことを言う。ヒステリックなタイプかと思ったが、案外教育熱心なタイプかもしれない。
「では授業を始めます。皆さんは私とこれから一年間『土』属性の魔法について学んでいきましょう。」
もっともバビル2世は心の奥が見えるようになって以来、立派なことをいう人物でも滅多なことでは信用しないようにしていたので
評価は保留しておいたのだが、少なくともルイズは多少なりとも好感を持ったようであった。
「では、まずは基礎のおさらいです。」
それにバビル2世にとっては人物評よりも、始まった魔法の系統に関する授業のほうがよほどおもしろかった。
風や火といった単語は頭に入ってきていたのだが、我々が普段空気について考えないのと同じで、それがどういうものか
という知識はまだほとんど持っていなかった。魔法の四大系統と、失われた虚無。使い魔の役割と意味。
複数の系統魔術、ドット、ライン、トライアングル、スクウェア……
バビルの塔で得た知識とは全く異なる情報に、バビル2世の好奇心はぐいぐいひきつけられていった。
そして事件は起こった。
641ゼロのしもべ:2007/07/06(金) 01:25:28 ID:???
散々言い尽くされていることなので省略するが、つまり爆発したのである。
あらかじめルイズの魔法は爆発するということを知っていたバビル2世であったが、その爆発の程度に今更ながら驚いた。
赤土教師は爆発の影響で人語不肖に陥り、一部の使い魔は驚きパニックになって教室で暴れまわる。主であるメイジも基本は
まだひよっこなので上手い具合に暴走する使い魔を抑えることができず、最終的には数名の教師の手伝いを借りてやっとの思いで
混乱は抑えられたのであった。
結局、午前中の授業はうやむやのうちに消滅し、生徒は三々五々散り散りに食事へと向かって行った。

ルイズが罰として命じられたのは、教室の後片付けであった。
後片付け、と言ってもあの風格ある建築はいずこへ行ったのかすでに廃墟と化しているので、掃除ではなく撤去を行なう必要がある
だろう。
「壊すのは一瞬だが、積み重ねるのは難しいことだな」
感慨深げなバビル2世。うるさいわね、と箒をバビル2世に投げつけるルイズ。
「ほら!使い魔なんだからあんたが掃除しときなさいよ!」
念動力を使えばあっという間に終わるだろう。が、能力を使っていることを知られるようなことは極力さけるべきである。
「これはキミにあたえられた罰だろう?シュヴルーズ先生は何か考えがあってキミにこの罰を言いつけたのかもしれないのに、
使い魔にやらせたせいで一人前のメイジになる機会を逃すことになってもぼくは知らないよ。」
「う…わ、わかったわよ、わかってるわよ、そんなの!じゃあ手伝いなさい!」
掃除道具を投げつけてしまったために、あらためて道具入れに向かうルイズ。
「でも掃除がいったい魔法技術上達にいったいなんの関係があるのかしら」と訝しげだが、それなりに一生懸命掃除を行なっている。
バビル2世は簡単なことはルイズに任せ、瓦礫の撤去や整理など力仕事を担当する。念動力を使っていないとはいえ超人的身体
能力を有しているため、瓦礫はあっという間に片付いていく。
気づくと、ルイズがその様子をぽかんと見ている。
「どうしたんだい?」
しまった、と内心思うがしょうがない。ここは平然と対応することにしよう。
642ゼロのしもべ:2007/07/06(金) 01:27:48 ID:???
「アンタ、いま、あの大きな石を持ち上げてなかった!?」
「ええ。持ち上げていましたよ。」
「知らなかった…。エルフって力持ちなのね。」
あくまでエルフと思い込み続けるルイズ。エルフが力持ちというイメージはないが、いわゆるバイアスがかかっているのだろう。
てきぱきと片付けていくバビル2世。
強がってはいたものの内心ショックを受けていたルイズは、なんとなく気持ちが落ち着いていくのを感じていた。
エルフを召還し契約したにもかかわらず、当然のように失敗する魔法。だが、召還したエルフはやはり頼りになる。
おそらく魔法の教え方が悪いのだ。自分は大器晩成タイプなのだ。サカつくなら早熟よりも晩成型のほうが使いやすいじゃないか。
えらくポジティヴな考えである。ある意味現実逃避と言ってよい。
だがいくら失敗しても、ゼロと嘲笑されようと今まで修行を続けているのはこのポジティヴさがあればこそだろう。
掃除が終わるころには授業の失敗など忘れてしまったかのようであった。

一方で、バビル2世は違う見方をしていた。
全員の心を読むと、ルイズは今まで魔法が一度として―バビル2世を呼び出し契約したことは除くのだが―成功したことがない、
らしい。いつもいつも、どんな魔法を唱えても必ず爆発するのだという。
だがそれは逆に言えば「必ず爆発させることができる」ということではないだろうか。
赤土の教師は、失われた虚無の系統があると言っていた。
もしもルイズが虚無の系統ならば、あらゆるつじつまが合わないだろうか?
失敗したように見えるのは、その系統の魔法ではない魔法を使うからではないか。あるいは、どんな呪文を唱えても爆発するという
魔法なのではないだろうか。
もしも本当に魔法が使えないならば、自分がここにいるはずはない。自分はルイズによって確かに召還されたのだから。
そして、ルイズの二つ名――ゼロは虚無に通じる。
はたしてこれは偶然なのだろうか?
もしも、ルイズが虚無系統のメイジだとするならば、元の世界に帰る鍵は虚無の魔法に関わっているのではないだろうか?
『いずれにしても、もう少し様子を伺う必要がありそうだな。』
643ゼロのしもべ:2007/07/06(金) 01:29:09 ID:???
少し時系列を遡る。
爆発があり、授業が大混乱に陥っていた時刻。
どさくさにまぎれて、宝物庫周辺を伺っていた黒ずくめの女性がいた。
黒いローブを着た、緑髪の美しい女性である。
『どうやら、かなり強力な固定化の魔法がかかっているようね』
おそらくスクウェアクラスのメイジが数人がかりでしかけたのだろう。外壁を力任せに破壊するならともかく、個人が魔法を用いて
封印を解除するのは不可能に近いだろう。
力任せに破壊するにしても、自分のゴーレムで果たして可能かどうか。
この壁一枚を隔てて、破壊の杖をはじめとする財宝が鎮座せしめているのだ。もし盗み出すことができれば、国中がひっくり返るような
騒ぎになるだろう。
『それにしても……』
朝に見たあの少年はなにものだったのか。
話によると新2年生の呼び出した使い魔で、エルフであるらしい。だが、
『あんなエルフがいるはずがない。』
ということをフーケは知っていた。
元々、この身分に落ちたのはエルフがらみである。この学園ではエルフの知識については1,2を争って持っているはずだ。
そんな自分だからこそ断言できる。あれはエルフではない。
では、いったい何者だろうか?
宝物庫周辺にいるにもかかわらず、朝の光景が気になり、いまいち注意力が散漫になっているフーケだった。
「おい」
完全に油断していたフーケに、突如かけられた声。
『警備!?』
驚いて振り返り、あわてて仮の姿、ミス・ロングビルをとりつくろおうとする。
だがそこにいたのは警備ではなく、黒マントに白仮面という怪しい男であった。もっとも、仮面が顔全体を覆っているせいで男か
どうかははっきりと断言できない。ただそのたたずまいが一流の武芸者や軍人を連想させるものであったため、男に違いないだろうと
判断したに過ぎない。
薄暗い宝物庫周辺では、まるで仮面だけが宙に浮かんでいるように見える。
マントからメイジの証である杖が飛び出していた。
「ど、どなたでしょうか?ここは部外者以外立ち入り禁止ですよ?」
異様な気迫に声が思わず上ずってしまう。大人の女性としては不本意だが、漏れてしまいそうだ。
「土くれ、だな?」
取り繕ったにもかかわらず、あっという間に正体を看過される。
644ゼロのしもべ(7終):2007/07/06(金) 01:30:14 ID:???
声の調子は男である。よかった予想通りで、となぜか全く関係ないことを考えていた。人間、切迫した場面ではこういうものなの
かもしれない。
「な、なんのことかしら?私の名前はロン…」
「本名、マチルダ・オブ・サウスゴータ。」
フーケの身体がピクッと反応する。目が座り、顔から表情が消え、能面のようになる。
「なぜ、その名を……?」
サウスゴーダ、消えた名前。サウスゴーダ、過去の名前。サウスゴーダ、誇りある名前。
それを突きつけられ、フーケの雰囲気が一瞬で変わる。浮つきというものが一瞬で消え、触れれば切れる剃刀のようになった。
杖を軽く握り、一瞬で魔法を使い迎撃できるような態勢になる。並みのメイジならば先に魔法を唱えようとしてもカウンターで
やられてしまうだろう動きであった。
「なるほど。さすがにただ一人で国中を荒らしまわる盗賊だけのことはある。」
感心したように白仮面が言う。そして杖を壁に立てかけた。
敵対するものではない、という意思表示である。
それをみてフーケもわずかに警戒を緩める。とはいっても、白仮面がどう行動しようと、いつでも攻撃できるだけの態勢は維持している。
フーケは、杖を持っていないこの白仮面が、この状態でも下手をすれば自分と同等の強さを誇ることを本能的に察知していた。
「なに、すこしアルバイトをしてもらいたくてね。報酬は出そうじゃないか。」
マントから袋を握った腕を突き出す。袋の紐を外すと、口からボタボタとエキュー金貨が零れ落ちる。
「まず、前金として20エキュー。仕事が終われば、あと200エキューだそうじゃないか。」
袋に残っていた金貨を取り出し、フーケに渡す仮面の男。フーケはそれを取り上げ、鑑定し、
「どうやら本物のようね。でも、こんなに報酬をよこすなんて、どんな仕事だというの?」
「なに、簡単な仕事だよ。汚れ仕事でもない。特殊な技能も必要ない。きみの目的の片手間にできる仕事さ。」
男は懐から小さな紙片を取り出し、そこに描かれている非常に鮮明な絵を見せる。
「きみも気になっているこの少年、バビル2世を、観察し報告してくれるだけでいいんだ。」
男は、嗤ったようであった。
645マロン名無しさん:2007/07/06(金) 01:30:27 ID:???
シルフィードが歌う「るーるる」ってのを読むときに、頭の中で徹子の部屋のあの音楽が再生されて困る。
646マロン名無しさん:2007/07/06(金) 01:31:08 ID:???
サカつくw
647マロン名無しさん:2007/07/06(金) 01:31:25 ID:???
召還じゃ呼び返すになっちゃうから、
召喚じゃないのかな?
648マロン名無しさん:2007/07/06(金) 01:32:03 ID:???
>>645
伝染した/(^o^)\
649マロン名無しさん:2007/07/06(金) 01:35:03 ID:???
もうバビルに目をつけている……?
まさか……

おっと予想レスは控えるか
650マロン名無しさん:2007/07/06(金) 01:35:35 ID:???
臭作っておいw
651ゼロのしもべ:2007/07/06(金) 01:37:09 ID:???
>>649
=ャ=ャ

>>645
キミのせいでもうそれ以外思い浮かばなくなったじゃないかw
652マロン名無しさん:2007/07/06(金) 01:37:55 ID:???
>>645
夜明けのスキャットじゃないのか
いや、全然嬉しい時に歌う曲じゃないけどさ
653ゼロのしもべ:2007/07/06(金) 01:47:00 ID:???
>>647
色々考えたんですけどね、ゼロ世界では、その世界の生き物を召還する為、
送り返すことはいざというときはできるんじゃないかな、と。
つまり、魔法の名前は「召還」であって「召喚」じゃないんじゃないかと。
例え送り返せなくても、あくまで呪文の名前なんで「召還」と表現すべきかな、と。

という言い訳を考えましたが、本当のところは召還を召喚にするのを忘れていた、
ってことです。すいません。
654マロン名無しさん:2007/07/06(金) 01:47:14 ID:???
電王の続きが読みたいYO!
655マロン名無しさん:2007/07/06(金) 02:06:29 ID:???
>>629
GJ!!
も、勿体ねぇぇっ!
楽しみが一つなくなっちまったじゃねえの。
656となりの鈴木さん:2007/07/06(金) 02:14:01 ID:???
 ぎゅるぎゅると形容しがたい音を放つ何かが、目の前の空間にこれまた形容しがたい色の渦を描く。
 やがてそれは形を整えていき、ぽんと破裂するような音と共に何かがずしゃりと地面に落ちた。
「バックベアー…ド?」
「うわ、きもちわる…」
「ひっ!? こっち見た! こっち見たよぉ!!」
 そんな風に首を捻ったり怯えたりする生徒達の視線の先で、生徒Aが呼び出したそいつは
ゆっくりと立ち上がり始める。
 いくつもの筋が表面を走る体躯はまるでメロンのよう。体の中心のある血走った目は
ぎょろりぎょろりとあちこちを確認するように動き、びっしりと牙の生えた半月状の口からは
はぁぁと白い吐息が漏れている。
 頭に当たる位置では先端に目のついた醜悪な触手がうぞうぞと蠢いて、丸い体躯から直接生えた
強靭そうな四肢と、その手に持った冗談みたいなサイズの鎌が、醜悪な不気味さの上に凶悪な威圧感を
上乗せしていた。
「ほほぅ、これはまた珍しい生物ですね…」
 まじまじとその姿を眺めていたコルベール教師が、感嘆とも賞賛とも付かない声を漏らしたが、
呼び出した生徒Aからすればそんなもの何の慰めにもならない。
「うわ、あれと契約するのかよ」とか、「僕猫でよかった…」とか、「私なら泣くね!」「いや、むしろ吐く!」
といった心温まる声援が背後から聞こえてきて、思わず泣きそうになりながらも彼は呪言を唱え、
「――使い魔と、成せ…っ!」
 意を決し、謎の生物のびっしりと牙が生えた口に自らのそれを口付けた。
 後に彼はその時の様子を語る際、ただの一言で持って全てを伝えたという。

 曰く、「男子トイレの味がした」と。


 なお、失敗するかどうかで賭けの対象となっていたルイズ嬢による召喚の儀は、周囲の予想を
裏切り見事成功した。その使い魔として平民を呼び出した彼女は、周囲の野次が飛ぶ中、
ひどく安堵した表情でただ一言「人でよかった」と漏らしたらしい。
657マロン名無しさん:2007/07/06(金) 03:34:49 ID:???
タバサがポリフォニカ・ぶるぅのルーファを召喚とかふと思った。
絵師の手抜きなのか作者の意向か知らないが、外見がタバサと殆ど同じなんだよな……胸以外。
まぁ、自分と一点を除いてそっくりなルーファの胸をじっと見た後、自分の真っ平らな胸を見て顔には出さずに落ち込むタバサを見たいだけなんだが。
658マロン名無しさん:2007/07/06(金) 03:54:07 ID:???
ちよ父を召喚したいけど奴がどんな言動をするのかわからん。自分で作ることができん。


「ナイストゥーミートゥー」
「な、なによアンタは!?」
「私かい?私はちよの父です。娘がお世話になっておりますどうぞよろしく」
「知らんわ!ちよって誰!?」
「そんなことはどうでもいい。トマトを食べるんだ」
659マロン名無しさん:2007/07/06(金) 04:22:27 ID:???
遅レスだが、るいずととら一部完結オメ!
俺の中であなたはこのスレのメインでした。
660使い魔の逆襲:2007/07/06(金) 04:43:00 ID:???
どこかの水の中、辺りに空気の泡が浮かんでは消えてゆく。
どうやらこれは『彼』が見ている夢の様だ。

―― ここはどこだ? 私は誰だ? ――

『彼』が静かにそう呟いた。

―― 私は記憶に無いこの世界をいつも夢見ていた ――

辺りを水草が揺らめいている。
ふと、その間を誰かが通り抜けていった。

―― ん?お前は誰だ? 待ってくれ! ――

『彼』は急いてその誰かを追いかけ、水の中から飛び出した。
その誰かは一直線に山の向こうへ飛んで行き、『彼』の視界から消えていった。

―― 私は あの誰かが飛び立って行ったあの世界を 忘れない ――


661使い魔の逆襲:2007/07/06(金) 04:44:24 ID:???
再び泡が辺りを覆い、『彼』は夢から目覚めた。
『彼』は何かの液体に満たされた試験管の様なガラスケースの中で、身体中を何かのケーブルで繋がれ、赤ん坊の様に浮かんでいた。

―― ここはどこだ? 私は誰だ? 誰が私をここへ連れてきた? ――

そう呟くと、『彼』は再び瞳を閉じた。

―― 私は誰だ? 何故ここにいる? いや 私はまだここにいるだけだ 私はまだ 世界に産まれてすらいない ――

『彼』の脳裏に、あの記憶に無い水辺の景色が浮かんだ。
そして、あの誰かの姿も脳裏に浮かんだ。

―― 私は誰だっ!! ――

『彼』の瞳に光が宿っり、『彼』のいる試験管の様なガラスケースにヒビが生じた。
ヒビは一瞬でガラス全体に行き渡り、今にも砕け散ろうとしていた。
662使い魔の逆襲:2007/07/06(金) 04:45:46 ID:???
だが砕け散る瞬間、『彼』は突如現れた鏡のような何かに吸い込まれる様にして消え去った。
『彼』が消えた後、ガラスは耐えきれなくなり、粉々に破壊された。
その音を聞いた研究員達はケースのあった場所へ視線を向けた。
だが、そこには何もなかった。
無論、彼らが長年に渡り研究を重ねてきた『彼』の姿も、忽然と消えていた。



663使い魔の逆襲:2007/07/06(金) 04:47:12 ID:???
「おぉ、成功したようですな」
「ルイズが召喚に成功したのか?」
「そんなバナナ!?」
彼らは口々にそう叫んでいた。
ゼロのルイズの事だ、どうせ失敗する。
ほとんどの者がそう考えていたからだ。

「こ、これが・・・私の使い魔なのね!」
「・・・使い魔?」

先ほどまで試験管の中にいたはずの『彼』は、なぜか芝生の上に座っていた。
突然の事に多少の動揺はあったが、冷静に自分の置かれている立場を分析し始めた。
そして、視線を自分を使い魔と呼んだ彼女に向けた。



664使い魔の逆襲:2007/07/06(金) 04:48:14 ID:???
ルイズはこれ以上ない喜びを味わっていた。
召喚された『彼』はまさに、彼女が望む神聖で、美しく、そして強力な使い魔であった。
強大な力を秘めていそうな瞳、薄く紫かかった白い肌、とがった角のような耳のようなもの、細くも頑強そうな長い手足、そして紫色の腹部と長い尻尾。
彼女は喜びを全身で表しながら『彼』の問いに答えた。
自分の名前と、サモン・サーヴァントについてだ。
ここは著者よりも皆様の方がわかっていらっしゃるであろうから省略させていただく。

「・・・そして、あなたが召喚されたのよ!」
「お前が・・・人間がこの私を?」

召喚された『彼』の力を知らないルイズであったが、その力の強大さは離れた所から見ていた者にもわかるほどであった。

(これで、私の凄さが照明されたのよ!)

ルイズは有頂天になっていた。
他の者達もルイズが成功させたことに動揺していた。
そのため、『彼』の異変に誰一人気づかなかったのだ。



665使い魔の逆襲:2007/07/06(金) 04:50:44 ID:???
自分の置かれている立場を聞いた後も、ルイズや他の人間達は何かを頻りに話していたが、『彼』の耳には入ってなかった。

―― 私は誰だ? ここはどこなんだ? ――

『彼』は、ルイズとはまったく逆に、これ以上ない怒りに満ちていた。

――  私 は 何 の 為 に 産 ま れ た ん だ っ ! !   ――

辺りに亀裂が生じ始め、ようやく彼らは異変に気づいた。

「な、何だよコレ!?」
「み、皆さん落ち着きなさい!」
「・・・逃げるわよタバサ」
「きゅいきゅい」

だが、全てが手遅れであった。



666使い魔の逆襲:2007/07/06(金) 04:52:20 ID:???
『彼』の眼が光った瞬間、亀裂は割れ、『彼』の周りにいたルイズ以外の生徒達は、衝撃波の様な何かで吹き飛ばされた。
地割れからは爆発まで起こり始めていた。
衝撃波に巻き込まれなかった生徒達とコルベールは慌てていくつかの魔法を唱えたが、全て『彼』の周りに生じたバリアによって掻き消されていた。
『彼』が視線を向けた先は、ルイズの失敗魔法の如く爆発が生じ、近くにいた生徒を吹き飛ばした。
最早逃げることさえ難しかった。
そんな中、タバサとキュルケだけはシルフィードに乗り危機を免れたようだ。


667マロン名無しさん:2007/07/06(金) 04:53:50 ID:???
召喚されたの誰?
668使い魔の逆襲:2007/07/06(金) 04:55:06 ID:???
辺りは黒煙と炎に包まれていた。

最初にいた場合から、恐怖で身動きが取れなくなっていたルイズは呆然としながら呟いていた。

「・・・神聖で、美しく、そして強力な使い魔を召喚する・・・」

ふと、ルイズの視線の先にあった炎と黒煙が割れ、バリアを纏った『彼』が現れた。

「私の夢が・・・」

ルイズは死を覚悟した。

しかし、『彼』はバリアを解き、視線を彼女へ向けた。

「これが私の力・・・私がこの世で一番強い使い魔」

そして『彼』は、こう聞いてきた。

「・・・ルイズ、お前よりも強いのか?」





書いてたらこんな時間になってた
仕事\(^o^)/オワタ
・・・続きができたら続けてもいいですか?
669マロン名無しさん:2007/07/06(金) 04:56:31 ID:???
>>667
劇場版ポケットモンスター第一目のタイトルのお方
670マロン名無しさん:2007/07/06(金) 04:58:51 ID:???
ミュウツーキター
671マロン名無しさん:2007/07/06(金) 05:04:43 ID:???
寝る前に一言
死者は一人も出ておりません
負傷者は当然いますが
672マロン名無しさん:2007/07/06(金) 05:22:03 ID:???
投下おつかれー、ポケモンナツカシス
続編出まくってるけど、いまだに厨ポケ扱いされるほど現役みたいだなミュウツー
続きも待ってるよ
673マロン名無しさん:2007/07/06(金) 05:58:21 ID:???
アニメのミュウツーは何十年に一度の台風をいとも簡単に起こせるし(すぐに解除できる)片手を
振れば大竜巻を発生させられる。数百万トンもの水を違う場所に転送できるし周囲の生物の記憶を
消したりできる。

現実世界の台風のエネルギー
ちなみに 台風一個の総エネルギー量は 広島原爆の 1 0 万 倍 以 上  にもなる。

こんな奴に勝てる奴はゼロ魔世界には存在しないだろう。
674マロン名無しさん:2007/07/06(金) 07:28:25 ID:???
あいつらがやって来たの段

ルイズは自分が召喚したものが何であるか分かった。しかし、いくら才能がない自分でもしかも・・・・・・。

悲しいことであるがルイズは自分があまり、いやほとんど魔法を使えない事をよく自覚していた。自分が魔法を失敗するたびに周りから笑われていた。使い魔の召喚も成功するはずがないだろうと半ば諦めていた。
でも、もし、万が一成功することが出来たら。サモン・サーヴァントで周りがあっと驚くようなヤツを召喚出来たら。
ルイズはそんな淡い期待を込めて臨んだ。
呪文を紡ぎ、杖を振る。すると、目の前の空間に召喚のゲートが開かれた。やった、これであたしにも使い魔が・・・・、何がくるのかしら・・・・そこまで考えたときそれは現れた
ルイズは嬉しかった。ゲートが開いた瞬間に使い魔が来てくれたのだから。その幸せは使い魔が何であるかを認識すると落胆に変わったのだが。

ルイズの前に現れたのは人間であった。おまけに、3人。人間を呼んでしまった事を悟ったルイズは激しく動揺していた。さらに、呼び出された使い魔の方も慌てふためいていた。なんとなく、間抜けな風貌である。よく見ると年下のようだ。
ルイズ「あんた達何なの」

3人はしばらく間を置いてこう答えた。

「乱太郎」
「きり丸」
「しんべえ」
名前までも抜けててるなぁとルイズは思った。
675マロン名無しさん:2007/07/06(金) 07:33:49 ID:???
この3人か。ギャグ展開は必至だな。事態への適応は早そうだ。
676マロン名無しさん:2007/07/06(金) 09:26:02 ID:???
きり丸は女装してモット伯んところでアッー!
677マロン名無しさん:2007/07/06(金) 09:27:03 ID:???
きり丸だったら秘薬とか鉱石をみつけられそう、ルイズに「あげる」のはありえないだろうけど。
678ゼロの家庭教師:2007/07/06(金) 09:40:45 ID:???
『ダイ爆発!!!』の巻 続き

そんなこんなで始まったミセス・シュヴルーズの授業は非常に基礎的かつわかりやすいものであり、
この世界の魔法原理を良くしらないアバンにとっては非常に有意義なものだった。
ある意味で生徒達より真面目に授業を聞いていたアバンだが、
人間の使い魔をこちらも珍しがったのか、やたらと他の使い魔に懐かれて難儀していた。

(気分は魔物使いか獣王か…ってとこですかねぇ…あ、痛いやめて〜そこは引っ張らないで〜)

(アイツは一体何やってんのかしら?)
実に特徴的なカールをフレイムに噛まれ引っ張られるアバンは、ルイズから見ればなにやらふざけているようにしか見えず、
その姿をほんのひと時眺めていただけなのだが、

「では、実際に誰かにやってもらいましょうか。……聞いていますか?ミス・ヴァリエール」
「え?あ、ハイ」
「よろしい、では貴方にやってもらいましょう」
タイミング悪く「授業を聞いていなかった」と思われたようだ。

「先生、やめた方がいいのでは…」
「それは無茶ですよ、先生!」
「そうだそうだ!」
「彼女にやらすくらいなら私がやります!いえ、やらせてください!!」

先ほどのものとはうって変わって「ルイズを馬鹿にしてる」のではなく「本気で危惧している」ように騒ぎ出す一同。
しかしシュヴルーズ先生の目にはそうは映らなかったらしく、
「貴方達いい加減にしなさい!!…さあ、ミス・ヴァリエール前に出て来てください」
と彼女には珍しく声を荒げ、意を決して前に出たルイズを優しく励ました。

「周りの声を気にする必要はありませんよ?ミス・ヴァリエール。失敗を恐れていては何時まで経っても成功はしないのです」
その声に勇気付けられたルイズは杖を振り上げ、渾身の魔力を詠唱に込めて振り下ろし、

教壇が木っ端微塵に吹き飛ぶ大爆発を起こした。
679ゼロの家庭教師:2007/07/06(金) 09:41:38 ID:???
「…こ、これはまた…ど派手にやりましたねぇ……」
またもいつの間にやらルイズを爆風からマントで覆うようにして立っていたアバンは煙に巻かれてゴホゴホと咳き込み、
当のルイズはアバンを見上げ、もはや跡形もない教壇を見、その脇で目を回してるシュヴルーズを確認して、

「ちょっと失敗したみたいね」
とのたまった。

当然のごとく雨のように降ってくる非難の嵐、爆音を聞きつけて慌てて駆けつけた教職員の手によって、
ルイズが教室の後片付けを命じられてその場は収まった。



「…………………………」
「ふ〜ここはこれで良し、と」
「…………………………」

淡々と片付け作業を続けるアバンと、黙って机の上で体育座りで俯いているルイズ。
しばらくその状態が続いていたが、

「あ〜〜〜もう!!また失敗したわ〜〜〜!!!ホントに腹立つ〜〜〜!!!」
ガバッと顔を上げたルイズが雄たけびを上げた。

「おやおや、随分静かなのでよっぽど落ち込んでるのかと思いましたが、案外元気そうですねぇ」
「ふん!こちとら一回や二回の失敗じゃないんだから!!あのぐらいじゃへこたれないわ!!!」
えへん!とばかりに胸を張るルイズに苦笑するアバン。
680ゼロの家庭教師:2007/07/06(金) 09:42:52 ID:???
「いや〜いいですね〜ルイズ。その意気ですよ。ネバーギブアップのその精神が素晴らしい!」
「そ、そう?」
実のところ若干虚勢も混じっていたルイズは、思いのほか強く賛同されて少し気恥ずかしげな表情を見せたが、
アバンはさらに力説するようにこう言った。

「ええ、勿論です。大事なのは一回で成功することじゃない、成功するまで諦めずに挑戦し続けることこそ大事なことなんですよ。
 強い心を持ち、決して焦ることなく、時間をかけて自分の問題点をしっかりと見極めて一つ一つ解決していけば、
 いつか必ず成功へと結びつくはずです」

「………………………………」
ルイズはアバンの話が段々熱気を帯びてきたのにあてられて黙って聞き入っていたが、
アバンの方が自分が思いのほか多弁になっているのに気付き、オホンと一息ついて空気を誤魔化した。

「…ところでルイズ。貴方は魔法に失敗すると何時も今回のように爆発するんですか?」
「そうよ。……というか今まで使った魔法全て失敗したわ。アンタも聞いてたでしょ?『ゼロのルイズ』って…」
「違いますね」
「は?

「まず『ゼロ』というのはね、『なにも無い』じゃありません。『無限の可能性を秘めている』ということなんです。
 だから『ゼロのルイズ』というのはむしろ貴方の可能性を大きさを皆が知らず知らずの内に暗示してるのかもしれません」
「……ものは言いようね」
681ゼロの家庭教師:2007/07/06(金) 09:43:58 ID:???
「次に貴方は少なくとも『サモン・サーヴァント』の魔法を成功させています。それは私という確たる証拠がある以上間違いありません。
 それに『コントラクト・サーヴァント』も入るならば二つですが、これらを一連の儀式としても、少なくとも一つの成功は疑いようありません」
「呼ばれて出てきたのは胡散臭い平民だけど…」
「ふふ、どうやら私ではご期待に沿えなかったようで申し訳ないですねぇ〜。それはさて置き、ここまでをまとめるとこうなります。
 まず貴方が今日みたいに小石を金属に錬金しようとしたり、所謂「普通の魔法」を唱えようとすると例外なく失敗して爆発し、
 ただ『サモン・サーヴァント』という特殊な魔法だけが成功した」
「そうなるわね」

「ところでここにランプがあります」
突然またどこからかランプを取り出し話題を変えるアバン。

「このランプの中には液体の燃料が入っていて、ひも状の芯がそれに漬され、びんの上の部分に火をつけることで火が灯り続けるわけですが、
 これを火属性の魔法に例えると、中の燃料がこの世界でメイジと平民を隔てている魔法の源たる魔力そのものであり、
 燃料を吸い上げて適度に炎を燃焼させる芯が「火」の属性の才能、火をつける行為が魔法の詠唱です」
「ふむふむ」

「この場合火の魔法を失敗するというのは、
 @燃料たる「魔力」がない、あるいは足りない、つまり燃料が入ってないので火がつかないか、
 A火の系統の才能がない、つまり芯が上まで繋がってないので火をつけることができないのか、
 B火をつけてない、つまり詠唱する呪文を間違えてるかで、
 間違っても『火をつけたらビンが爆発しました』なんて自体にはならないはずです」
682ゼロの家庭教師:2007/07/06(金) 09:45:54 ID:???
「そんな自体があるとすれば可能性は二つ、中の燃料がべらぼうに爆発性の高いか、もしくは芯を通さずに直接マッチを放りこんだか、です。
 つまり貴方は常人とは比べ物にならない高すぎる魔力を秘めていて制御しきれていなかったり、かなり特異な系統を持ってる可能性が高い…
 私はそう推察しますね」
「一つ良いかしら?」
「なんでしょう?」

「長すぎて途中からよく聞いてなかったの」

「………………」
「………………」

最後にとても気まずい空気が流れたが、アバンの励ましの気持ちだけは十分に理解できたルイズは心中感謝を述べつつ、
後片付けも終わったので先に昼食に繰り出した。

「………………まぁいいんですけどねぇ…………………」
哀愁を漂わせながら掃除道具を片付けるアバンだった。
683マロン名無しさん:2007/07/06(金) 09:47:08 ID:???
ミュウツー!ミュウツー!
684マロン名無しさん:2007/07/06(金) 09:50:01 ID:???
明らかにつなぎの回だったがなんとか書いた。
685マロン名無しさん:2007/07/06(金) 09:51:29 ID:???
GJ!
これは初期ポップよりも難儀しそうな生徒だなw
686マロン名無しさん:2007/07/06(金) 10:06:53 ID:???
>>685
だが化ければ相当な成果が見込める生徒でもあるな。
ハルケギニアじゃ竜の騎士並みにレアかつ強力な資質の持ち主であるし。
687マロン名無しさん:2007/07/06(金) 10:12:03 ID:MSqBeoH5
GJですよ。いっそ剣術も教えてしまえばw
そして忍たま、他の二人はともかくきり丸は強いだろ、だってゴムゴムの〜…あれ?
688マロン名無しさん:2007/07/06(金) 10:15:09 ID:???
きり丸は戦場で生きてきてるからなあ
ある意味禿やタバサ以上にグロや死とかに耐性あるこたあるんだろうが
68922:2007/07/06(金) 10:22:56 ID:???
とらの人、乙でした。
実はあなたのSSに触発されて、ゼロ使やうしおととらを読み、果てにはSSまで書き始めた口です。
できれば俺も続きが読みたいかなぁ、と無責任なことをのたまってみたり・・・。
690マロン名無しさん:2007/07/06(金) 10:29:46 ID:???
>>687
ゴムゴムの100億倍は強力な幸運男を忘れてるぞ
691マロン名無しさん:2007/07/06(金) 10:34:41 ID:???
つまんね
692マロン名無しさん:2007/07/06(金) 10:47:13 ID:???
ミュウツーの続き楽しみ。空気読めるからどんな展開でもできそう。
693マロン名無しさん:2007/07/06(金) 10:51:35 ID:???
>>688
死体の身ぐるみ剥がして売っぱらたりしてんだろうな………
694マロン名無しさん:2007/07/06(金) 10:56:54 ID:???
>>693
あの時代の農民だとそれぐらいは「普通の日常」だからな
むしろ近くで戦争があると孤立してる武士を探しては囲んでぶち殺して身包みはぐのが普通
695マロン名無しさん:2007/07/06(金) 12:39:37 ID:???
確か戦場で「ビールいかぁっすかー」って感じで商売してたんだったか
696マロン名無しさん:2007/07/06(金) 12:41:09 ID:???
きり丸は商魂が並外れてるからな

死体から剥ぎ取るどころか、生きてるうちにも搾り取るタイプだw
697マロン名無しさん:2007/07/06(金) 12:46:26 ID:???
まとめwikiのメニュー欄が見にくかったので
長編ページを作ってスッキリさせてみました。
698マロン名無しさん:2007/07/06(金) 12:54:38 ID:???
このスレ見てたら俺もSS作りたくなってきたわ
アニメのゼロ全部見たことないから作るのに1〜2週間ぐらいかかると思うけど
699マロン名無しさん:2007/07/06(金) 13:03:50 ID:???
リオンを召喚…
超能力を発動するための薬が入手できないからだめか

それじゃ、アバタールチューナーのボスを
700マロン名無しさん:2007/07/06(金) 13:22:34 ID:???
>698
金の許す限り原作を買ってくるのだw
701マロン名無しさん:2007/07/06(金) 13:59:17 ID:???
>>699

リオンと聞いてリオン・マグナスが浮かんだ俺はティルズ中毒
そう言えばどっかにTOD2決戦後のジューダスをルイズが召喚するSSあったな
702マロン名無しさん:2007/07/06(金) 14:09:35 ID:???
梁山泊の長老を召喚して
史上最強の使い魔とか思いついたが
自分にはSS書くのは無理そうだ
703マロン名無しさん:2007/07/06(金) 14:34:21 ID:???
>>701
リオンと聞いてグランドリオンを思い出したのでちょっとシルバードで1999年へ逝ってきます
704マロン名無しさん:2007/07/06(金) 14:38:27 ID:???
>>702
さあ早く原作買ってきたり他のSSを丸写しする作業に(ry
705マロン名無しさん:2007/07/06(金) 14:40:42 ID:???
丸写しはまずいだろw
706マロン名無しさん:2007/07/06(金) 14:48:29 ID:???
>>705
パクリ、オマージュ、インスパイア、お好きなのをお選び下さい
707マロン名無しさん:2007/07/06(金) 14:51:07 ID:???
丸写しするだけじゃ頭に入らんぞ

いちいち写す度に、
その表現方法や活用法、効果を確かめてゆけばいい
そうすれば間違いなく経験になる・・・が、超疲れる。
708マロン名無しさん:2007/07/06(金) 14:56:57 ID:???
>>702
ガンダールヴとしぐれどんってどっちのが強いの?
709マロン名無しさん:2007/07/06(金) 15:04:29 ID:???
しぐれどんがガンダールヴになれば超強いのだけはわかった
710マロン名無しさん:2007/07/06(金) 15:04:56 ID:???
>>708
しぐれ

ガンダールヴサイトは7万人に切り込んで、足止めすることが出来る。
しぐれどんは7万人の息の根を止めることが出来る。
711マロン名無しさん:2007/07/06(金) 15:05:01 ID:???
ケツが眩しいしぐれどんだ!
712マロン名無しさん:2007/07/06(金) 15:08:41 ID:???
水着が晒しと褌の人だっけ?
713マロン名無しさん:2007/07/06(金) 15:13:24 ID:???
得物が凶器なもんで現代日本人である兼ちゃんになかなか頼ってもらえず(危ないから)
時々寂しそうにしてる人だ
714マロン名無しさん:2007/07/06(金) 15:22:31 ID:Pvu4Cx5z
遅ればせながらアバン先生GJ!! しかし、これもまた強力なのが来ましたな。
しかも、万能系の最強いやマジで、トベルーラで空を飛び、呪文(ダイの世界
の方が絶対に便利で強力ですし・・・)挙句の果てに、アバンストラッシュ
にルーン効果が追加されて、7万の軍団なぞゴミ同然。でも教師に徹しそう
だからその心配はすくないでしょうが。
715マロン名無しさん:2007/07/06(金) 15:22:36 ID:???
てか書いてから気づいたが、サイトはケンイチ世界だとラグナレク編の第二拳豪位の扱いだから、
(才能や身体能力はずば抜けてるが、技術的には素人)下手すると今のケンイチに負ける位の強さしか無いのか。
716マロン名無しさん:2007/07/06(金) 15:36:21 ID:???
8巻でアニエスに鍛えられたんで、ガンダールヴなしでもそれなりに剣は使えるようになる。
717マロン名無しさん:2007/07/06(金) 15:36:52 ID:???
ミュウツー嬉しいけど、逆襲の冒頭がまんま脳内再生されて吹いた
フジ博士と同じポーズでへたりこんでるルイズとか
718マロン名無しさん:2007/07/06(金) 15:44:15 ID:???
>>715
7万人後なら、それなりに鍛錬してるんじゃないかな。
「今の」ケンイチと比べるなら、ギーシュ戦頃のサイトじゃかわいそう。
719使い魔の逆襲:2007/07/06(金) 15:46:04 ID:???
>>717
ごめんなさい次からはオリジナル目指しますorz
だから投下してもいいですか?





激しくクオリティ低くなってしまったけど
720マロン名無しさん:2007/07/06(金) 15:47:13 ID:???
>>719
ミュウツーは俺の嫁ですからいいですもっとやれ
721マロン名無しさん:2007/07/06(金) 15:49:11 ID:???
>>720
把握しました
予め言っておきますが間違っても脳内で某ロケット団リーダーの人を思い浮かべないでください
長編SS書くの初めてだから難しいよorz



「あ、アナタは確かに世界一強い使い魔かもしれないわ!」

『彼』の思わぬ問いにルイズは震えながらも答えた。

「だけどこの世界にはもう一つ、強い者が存在するのよ!」
「・・・メイジ?」

『彼』はルイズの心を覗きながら尋ねた。
ふと、『彼』はルイズの顔をどこかで見たことがあるような気がした。

(・・・似ている?いや、そんなはずはない)

『彼』の脳裏には、藍色の髪の少女の姿が浮かんでいた。
自らの命で、生きることの、命の大切さを教えてくれた、あの少女の姿を。



「アナタと私が力を合わせれば、何でもできるわ」

勿論嘘である。が、『彼』が何かをする前に契約をしなければいけない。
そう考えながらルイズは語り続ける。

722マロン名無しさん:2007/07/06(金) 15:50:42 ID:???
「ただし、アナタのその力を野放しにしたら、世界が滅びちゃう。アナタは力を制御しないといけないの」
「・・・制御?」

その言葉を聞いて『彼』はルイズの話に耳を傾けることにした。

「力に任せて、世界中をこんは風にしてもいいの?」
「・・・どうすればいいのだ?」

ルイズはよし!と心の中でガッツポーズをとった。
無論、『彼』に心を覗かれているとも知らずに。

「私と契約をすればいいのよ!」

コントラクト・サーヴァントさえすればどんな凶暴な怪物も大人しくなる。
ルイズはあの爆発でも手放さなかった杖を握り直した。

「アナタはそこで大人しくしてればいいからね!」

『彼』の前まで歩み寄る。
とてつもないプレッシャーに襲われるが、それでもなんとか呪文を唱える。

「わ、我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール!五つの力を司るペンタゴン!この者に祝福を与え、我の使い魔となせ!」

詠唱が終わり、ルイズは『彼』と唇を合わせようとした。
・・・が、ここで思わぬ問題が発生した。



723マロン名無しさん:2007/07/06(金) 15:52:35 ID:???
「何してるの!躊躇ってる場合じゃないわよ!」

タバサや無事だった生徒達と負傷した生徒達の救助活動をしていたキュルケは叫んだが、何故かルイズは動かなかった。

「・・・と」
「と?」

と、何だろ?
キュルケの疑問はすぐに判明した。

「・・・とどかない」

はいジャンガジャンガジャンg(ry
キュルケの脳裏には何故か細長い二人組の男がポースをとっている図が浮かび、すぐに消えた。

「と、とどかないってアンタ――」
「これでいいのか?」
キュルケがツッコミを入れる前に『彼』が膝を折りルイズに顔を近づけてた。
今こそ大事な大事なアタックチャンスである。
ルイズはすぐに唇を合わせ、そして慌てて離れた。

「・・・これが『使い魔のルーン』というものか」

『彼』は自分の左手の甲に文字が刻まれてゆくのを見つめていた。
『彼』の左手にルーンが刻まれてゆくのを確認したルイズは一気に疲労感に襲われ、そのまま気を失ってしまった。
724マロン名無しさん:2007/07/06(金) 15:55:07 ID:???
こうして、ルイズは『彼』と使い魔の契約を結んだのであった。

全ての『ポケットモンスター――縮めて、ポケモン――』の先祖と呼ばれている幻のポケモン、『ミュウ』の遺伝子を基礎に、
『彼』の世界のありとあらゆるポケモン達の遺伝子情報を組み込み産み出された、
世界の全てを破壊することさえ可能であると言われる、最強のポケモンが
『彼――ミュウツー』だとも知らずに。





や、やっと契約までこれたorz
後は洗濯とシエスタと決闘だな
・・・こんな調子で続けちゃってもよろしいのでしょうか?
725マロン名無しさん:2007/07/06(金) 15:56:40 ID:???
今更気づいたが
名前欄に『使い魔の逆襲』入れ忘れてたぜ!
アッハハハハハハハh(ry







orz
726マロン名無しさん:2007/07/06(金) 16:01:36 ID:???
ミュウツーの人GJ!!
ところで、藍色の髪の少女ってドラマCD版のキャラなのかな?
727マロン名無しさん:2007/07/06(金) 16:03:52 ID:???
大丈夫だ、問題無し

・・・っつーか、忘れるぐらいなら名前欄そのままにすれば?w
728ミュウツーの人(これでいいや):2007/07/06(金) 16:09:06 ID:???
>>726
ドラマにも逆襲完全版にも出演してるフジ博士の娘さんです
729マロン名無しさん:2007/07/06(金) 16:11:34 ID:???
身体能力強化は人間のレベル飛び越してるっぽいし
技術的に素人っても剣の使い方自体は分かるんだけどな
サイトは基本となる体が出来上がっていないのと
戦闘の経験が少ないのがダメなんじゃね?
あと正直才能はねーと思う
730マロン名無しさん:2007/07/06(金) 16:43:32 ID:???
考えてみればミュウツーは善悪のない赤ん坊のような存在なんだよな
力があって賢いかもしれないが無垢、というか


ともかく逆襲GJだぜ
731マロン名無しさん:2007/07/06(金) 16:56:50 ID:???
亀レスだが、>>656の「となりの鈴木さん」って
鈴木土下座衛門のことかw
732マロン名無しさん:2007/07/06(金) 17:00:06 ID:???
一瞬シェスタと決闘?逃げてーシェスタ逃げて
と思ってしまった
733マロン名無しさん:2007/07/06(金) 17:09:22 ID:???
>>697亀だが乙です
734とある魔術の使い魔と主:2007/07/06(金) 17:15:38 ID:???
今回は一章の終わりなので少なめです
ではでは投下します
735とある魔術の使い魔と主:2007/07/06(金) 17:16:41 ID:???
「「幻想殺し(イマジンブレイカ)ー?」」
二人の女性の声――シエスタとルイズの声がシンクロする。
「そういう事です。異能の力なら例えどんな事でも打ち消しちゃう右手なのです」
その持ち主、当麻が補足として加えた。あの後ギーシュは当麻に対して降伏し、決闘は誰しもが予想出来なかった結果にへと終った。
その為、当麻の知名度は『ルイズの使い魔の平民』から『メイジを倒した使い魔の平民』へとランクが上がった。
また、あの広場でのルイズに関する発言もあってか、ルイズに向かって馬鹿にする声がかなり減った。恐らく、ギーシュのようになりたくないという思いからであろう。
そして授業が終った後、部屋へと戻った二人は、先のとある騒動の一因であったシエスタを迎えて、先のギーシュのゴーレムをどのようにして倒したかを当麻は説明したのであった。
二人はあまりの事に驚きを隠せなかったが、本人がそう言うのだから、と思って無理に納得する。と、ルイズはある事に気付く。
「待って、つまり右手で触らなかったら意味がないのよね?」
「そ、その辺がこの能力の欠点もあるんだよね」
「じゃあアンタはそれだけを頼りに決闘を挑んだの!?」
突然のお怒りのルイズに、当麻は面を食らったように目をパチパチさせ、
「え……なんかおかしい?」
と、あくまで素の疑問を浮かべた当麻。ビキィ! とルイズのこめかみから変な音がした。
「あ、当たり前じゃないの! 今回はたまたまよかったけどもしかしたら大怪我を負ったのかもしれないのよ!?」
「いやまぁその辺は上条当麻様の緻密でかつ完璧なる作戦通りの展開を行った結果がこうであり、……気にしなくてもいいんじゃね?」
「気にするわよ! アンタは私の使い魔なんだから!」
うがー、と下手したら襲い掛かってくるルイズを半ば流すようにして、先程から俯いているシエスタに話し掛ける。
「ん? シエスタ大丈夫か?」
「すみません……」
小さく泣きそうな声にルイズと当麻は耳を傾ける。
736とある魔術の使い魔と主:2007/07/06(金) 17:17:47 ID:???
「私があの時香水を拾わなければよかったのですよね……ミス・ヴァリエール、トウマさんを怒らないで下さい。私のせいです……」
「あ、いや別に……」
どう返事をしたらいいか言葉に詰まったルイズに、当麻はため息を吐いた。
「あー気にするなって、ていうかシエスタは何も悪い事してねぇだろ? それなのに悪者扱いされる方がおかしいっての」
「でも……」
「だー! でももへちまもかかしも何でもないっての! いい事をしたの、学園長さんから表彰されちゃったよ、ラッキー、みたいないい事をしたの!」
「はい……」
「あーもう何ですかそのラストのラストでバッドエンドへいってしまったような落ち込み具合は! こっちまで悲しくなっちゃいますよ」
「トウマ、あんた言ってる意味がわからないよ」
なぬ!? はっ、ここは日本文化(オタク)ではないのかー! と二人には理解出来ない単語を発してる当麻に、シエスタは笑みを取り戻す。
「はい、そうですよね。トウマさん! ありがとうございました!」
「お、おう。というか感謝されちゃったって事はなんか不幸フラグが立てられたようなー!?」
何か起きるのではないかと危惧してる当麻に、ルイズはあ、そうだ。と思いだし、洗濯物を渡した。
737とある魔術の使い魔と主:2007/07/06(金) 17:21:13 ID:???
なんか最後にもう三、四行書けばよかったかもと投下した後後悔orz
では次話からは第二章に入りますのでこれからもよろしくお願いします〜
738マロン名無しさん:2007/07/06(金) 17:23:41 ID:???
GJ!
739マロン名無しさん:2007/07/06(金) 17:31:54 ID:???
原作知らなくても楽しめる
それがゼロ魔クオリティ

GJ!
740マロン名無しさん:2007/07/06(金) 17:33:51 ID:???
でも知ってればもっと楽しめる。
ゆえに原作買おうぜ原作。
741マロン名無しさん:2007/07/06(金) 17:35:51 ID:???
原作で当麻が戦った相手は本当に化けもん揃いだったなあ。
742マロン名無しさん:2007/07/06(金) 17:38:38 ID:???
>>740
おっと言葉が足りなかった
召喚された方の原作を知らなくても楽しめる
それが(ry
743マロン名無しさん:2007/07/06(金) 17:42:17 ID:???
>>742
何言ってるんだブラザー。
ゼロ魔も召喚される側も両方原作買えば倍率ドンで楽しめるじゃないか。
744マロン名無しさん:2007/07/06(金) 17:42:20 ID:???
しからば、両方の原作を買えば良い
745マロン名無しさん:2007/07/06(金) 17:42:34 ID:???
原作知らなくても楽しんでるな、ゼロ魔買ってくるか。
746マロン名無しさん:2007/07/06(金) 17:43:29 ID:???
>>644
>男は懐から小さな紙片を取り出し、そこに描かれている非常に鮮明な絵を見せる。

ふむう
747マロン名無しさん:2007/07/06(金) 18:12:34 ID:???
そういや少女漫画からの召喚ってまだ出てないな
748マロン名無しさん:2007/07/06(金) 18:13:34 ID:???
少女漫画……
カードキャぷターとか?
749マロン名無しさん:2007/07/06(金) 18:16:14 ID:???
赤ずきんチャチャのセラヴィー先生とか?
750マロン名無しさん:2007/07/06(金) 18:20:23 ID:???
覇王愛人から世界一腕の立つ殺し屋とか?
751零の人:2007/07/06(金) 18:22:25 ID:???
流れを無視して投下します
752スクライド・零:2007/07/06(金) 18:28:01 ID:???
さて、召喚された次の日にギーシュと決闘なぞをやらかしたカズマではあるが、
それ以降は本人としても実に平穏で、それだけに退屈な日常を繰り返していた。

まず、朝はルイズが大騒ぎをするのを耳にしつつ起床。
いつもルイズがぎりぎりにならないと起きないためだ。
起きるたびにカズマになぜちゃんと起こさないのかと文句を言うわけだが、
そもそも召喚の前は1人で起きていたはずだし、普通の動物が使い魔になった場合だって
必ずしも朝起きて夜眠るライフサイクルを持つとは限らないわけなので、
ある意味筋違いとも言える。ついでに言うとカズマは完全に右から左にスルーしている。
ちなみに、着替えを手伝うのは気にしていないらしい。
まさかかなみ(10歳)と同じくらいだといまだに思われていると知ったらどんな癇癪を起こすか。
想像するだけで実に恐ろしい話である。

その後、ルイズが朝食に行くのにあわせて部屋を出て、
前日に脱いだものの洗濯を寮付の使用人に引き渡し自分は厨房で食事。
ルイズは嫌がったが、ギーシュをぶちのめしたことで勝手にカズマの味方についた平民に押し切られた形になる。
『学園の運営費は巡りめぐって貴族の懐から出ているんだから、
カズマだってルイズがいなければここで食事ができないのくらいわかるだろう』ととりなしたためだ。
賄いだけではなくシエスタ特製の一品が追加されるのもいつものことになっている。
753スクライド・零:2007/07/06(金) 18:30:00 ID:???
食事が終わるとルイズとともに授業へ参加。
マトモに見た最初の魔法がギーシュのワルキューレだったため、
魔法と言うのはアルターの呼び方が違うもの程度に思っていたカズマだが、
初めの何回かで1人のメイジが何種類もの魔法を使えると知ったときはまさに驚愕の連続だったようだ。
まぁ数日で飽きたのか、今では後ろの壁際で床に座り込んで居眠りしているか、
他の使い魔にじゃれ付かれていることが多い。
そんなカズマを見て『他人の使い魔と遊んでるんじゃないわよ!』とかお怒りになるルイズであるが、
まぁ致し方ない。

放課後はよくギーシュとつるんでいるようだ。というか、
ギーシュが友好を深めようと話しかける→邪険にされる→さらに話しかける→殴られる→ワルキューレで突っかかっては粉砕される、
という流れだが、ギーシュもカズマもどうやらそれなりに楽しんでいるらしい。
ちなみに徐々に全滅までの時間が延びているのは成長と言っていいかもしれない、秒単位とはいえ。
余談だが、ギーシュは相変わらず女の子には八方美人なものの、
驕った態度がなくなり使用人たちにも優しくなったため前よりウケはいいそうだ。
貴族嫌いで知られた料理長のマルトーのところまで決闘後にシエスタの件で頭を下げに行ったという話も聞く。

ギーシュに勝ったカズマに擦り寄って腕を絡めるキュルケをうっとうしそうに振りほどく光景も
すでにいつものことと化している。
キュルケがいればタバサもいる。この4人+使い魔は一緒にいることが多くなった。
754スクライド・零:2007/07/06(金) 18:31:55 ID:???
そんな光景を遠くから見ながらルイズは思う。なぜ自分の使い魔は自分の隣ではなくそこにいるのかと。
魔法ではない力を持ち、ドットとはいえメイジを倒した平民。確かに見ようによっては強力な使い魔に違いない。
『メイジの実力は使い魔を見ればわかる』
という言葉がある。
ルイズの勘違いは
『強力な使い魔であるカズマを御することができれば自分も実力あるメイジとしてみてもらえる』
と思っているところだ。
カズマは馴れ合いと甘え、それがもたらす堕落を嫌う。
カズマに依存して己の価値を求めるようなルイズを、反逆する意志のないものを背負うことはない。

微妙なすれ違いはある出来事が起きるまで続いた。

─────

ここまで。
755マロン名無しさん:2007/07/06(金) 18:39:17 ID:???
>>750
そのキレイな顔を吹っ飛ばしてやる!


「グラン・ローヴァ物語」のサイアム(銀晶球のパワー付き)とか。
756マロン名無しさん:2007/07/06(金) 18:44:21 ID:???
>>754
>>ある出来事

フーケかな?ともあれGjでした
757マロン名無しさん:2007/07/06(金) 18:55:14 ID:???
>>700
買ってきたwww
読み終わったらアニメ見るわ
ただ勉強もしないといけないからSSの執筆は超スローだから宜しく
758マロン名無しさん:2007/07/06(金) 19:06:41 ID:???
BASARAマダー?
759マロン名無しさん:2007/07/06(金) 19:12:46 ID:???
職人の世界にまた1人
760マロン名無しさん:2007/07/06(金) 19:17:08 ID:???
ピンク玉マダー?
いや書けばいいんだけどルイズ二次創作しか読んだことないんだよ
とりあえずアニメ見るか
761零の人:2007/07/06(金) 19:20:39 ID:???
>756
フーケでございます。

つーか、ルイズをここまでかわいそうな扱いにするつもりは無かったんだけどなー
おっかしぃなー(?_?)
762マロン名無しさん:2007/07/06(金) 19:22:30 ID:???
逆に考えるんだ、
今は可哀想な扱いだけど、
近いうちに逆転すると考えるんだ。
763マロン名無しさん:2007/07/06(金) 19:28:44 ID:???
すごく遅レスだが>>612投下するんだ
奴ならギーシュを越える二股男になりえる!
764マロン名無しさん:2007/07/06(金) 19:39:12 ID:???
>>761
カズくんもツンデレだから俺的にはおk
765マロン名無しさん:2007/07/06(金) 19:43:54 ID:???
>>760
一度考えたがミュウツー以上に難しいぞ
766マロン名無しさん:2007/07/06(金) 19:46:33 ID:???
コロコロの漫画の奴呼んで来ればいいんじゃね?
767マロン名無しさん:2007/07/06(金) 19:47:03 ID:???
ところでP3の主人公君の名前は、やっぱ墓場野鬼太郎なんかね?
768マロン名無しさん:2007/07/06(金) 19:52:57 ID:???
1の主人公なら藤堂尚也でいいんだろうけどな。
769ガイガン逆指名:2007/07/06(金) 20:05:41 ID:???
「判っているとは思うが我々の存在を知られる訳にはいかなくてね」
フーケの前に立つのは怪しさ大爆発な仮面の男
そして周りを取り囲むのは手に手にナイフや棍棒を持った典型的なゴロツキの皆さん
ガイガンにナマス斬りにされそうになったところをキンタロスに救われ
隣町に用意した隠れ家に身体一つで逃げてきたフーケは
レコン・キスタと名乗るテログループの接触を受けた
フーケをスカウトに来たという仮面の男を土の魔術でコマネチポーズに固め
窓から投げ捨てたのが二時間前
安酒場で夕食を終え隠れ家に戻る途中のフーケを仮面の男とゴロツキ達が待っていた
仮面の男の合図で一斉に襲い掛かるゴロツキ達
次の瞬間金色の閃光が奔りゴロツキ達が吹き飛ばされる
「俺の強さにお前が泣いた…」
髪の毛に一筋金色のメッシュを入れ黄金に輝く瞳のフーケがいた
770マロン名無しさん:2007/07/06(金) 20:08:42 ID:???
2ちゃんとかならキタローだけど、漫画なら有里湊。
キタローのが知名度高いのは間違いないが
771マロン名無しさん:2007/07/06(金) 20:09:12 ID:???
確か漫画版だと有里湊だったような…
772マロン名無しさん:2007/07/06(金) 20:10:03 ID:???
>>767
コミック版は「有里 湊」って名前が付いてる
ただ、殆どの人はキタローのがピッタリだと思うがなー
773マロン名無しさん:2007/07/06(金) 20:19:33 ID:???
ルイズが○○を召喚が多いが
逆襲に○○にルイズが召喚されるのはどうだ?
774マロン名無しさん:2007/07/06(金) 20:20:41 ID:???
逆襲(のシャア)に華麗にルイズが召喚?
775マロン名無しさん:2007/07/06(金) 20:21:28 ID:???
>>773
日本語でおk
776マロン名無しさん:2007/07/06(金) 20:23:17 ID:???
>>773
つまりルイズが別世界に召喚されるってことか?
777マロン名無しさん:2007/07/06(金) 20:24:43 ID:???
>>769
なんというキンタロス
778マロン名無しさん:2007/07/06(金) 20:30:49 ID:???
>>776
「でろおおおぉぉぉっ!ガ○ダァァァァァムッ!!」
「こ、ここどこよ!?」
779マロン名無しさん:2007/07/06(金) 20:37:05 ID:???
『使えない魔術士』を攻撃表示で
780マロン名無しさん:2007/07/06(金) 20:43:22 ID:???
サモンナイトとか龍狼伝とか神秘の世界エルハザードとか日帰りクエストとか
781マロン名無しさん:2007/07/06(金) 20:47:12 ID:???
>>779
罠カード「モンモランシーの香水」を発動!
手札のギーシュは墓地に送られる
782High cost of zero 1/3:2007/07/06(金) 20:48:59 ID:???
ボヘミアン・ラプソディーの出番だな。

ディディはルイズより1時間ほど早く目が覚めた。
起き上がって深呼吸をする。とても清々しい。

「――ホント、息をするって素敵。」

さて、妹のように手のかかるお嬢さんがドリームの国から帰還するには、まだ少し時間があるようだし
その間に食事をとっておきましょう。そう言えば生まれてからまだ何も口にしていない。
そっと部屋の外を出て、真直ぐに厨房へ向かう。
初めて通るはずの道だが、ディディは迷うことなく最短のルートを通っていく。
どうやら、デスティニーは彼女に無駄な時間を取らせるつもりはないようだ。


ルイズが寝ぼけ眼で周囲を見渡すと、窓から外を眺めているディディが目に映る。
やっぱり悪夢は続くのか。だが、いつまでも落ち込んではいられない。

「ホラ、着替え!」
「はいはい。」

命じられたディディは即座にルイズの着替えを手伝う。
イケる、イケるわ!そうよ精々コキ使ってやる、などと思いながら、ルイズはディディと食堂へ向かった。
783High cost of zero 2/3:2007/07/06(金) 20:50:43 ID:???
食堂へ入ると好奇と嘲笑の視線が二人に勢いよく突き刺さる。ついでに多少のヤジも。
よくなりかけたルイズの機嫌も目に見えて悪くなった。
立場を分からせるという目的もあったが、ルイズはそれ以上に今のこの怒りをディディにぶつけようとした。
さあ、アンタは床で食べなさい!
しかし、再びあの空虚な思いがこみ上げてくる。服従を強いる言葉が出てこない。
一体これはなんなの?とディディに目を向けたが、当のディディはキョロキョロと辺りを見渡すばかりで
なにかをしている様子はない。仕方ないので、さっさと朝食を取る。
「あ、私はもう食べたから。」
と言って、ルイズが食事を取っている間、ずっとディディはニコニコと笑みを周囲に振りまいていた。

ルイズが感じたあの不思議な感覚が伝染したのか、食堂を出る時にはルイズとその使い魔を嘲りの目で見る者はいなかった。


「ああルイズ、私、授業を受けるのなんて初めてよ。」
「アンタはアッチよ!」
教室に入るなり、ディディは迷わず一番前の席に着こうとしたが、ルイズに命じられてしぶしぶ使い魔たちいる所に座る。
「使い魔が人間はないだろ…常考」「流石ゼロのルイズ、俺たちに出来ないことを平気でやってのける!そこに痺れry」
ルイズとディディのやりとりを見て、またヤジが飛んだがディディは気にしない。
一方ルイズは自分の使い魔を自慢するキュルケと激しく言い合っていたが。

授業が始まって暫くするとミセス・シュヴルーズがルイズを名指しした。
「じゃあミス・ヴァリエール、ここはあなたにやってもらいましょう。」
「は、はい。」
ぎこちなく前に進み出るルイズ。途中でディディが「がんばって!」と声をかけた。クスクスと生徒達の何人かが笑い出す。
「うるさい!」と使い魔と級友たちを一喝し、大きく深呼吸する。そしていよいよ詠唱を始め……
784High cost of zero 3/3:2007/07/06(金) 20:53:03 ID:???
「フフ、ゼロのルイズ、か。」
「うるさい!うるさい!うるさい!うるさーい!!!」
二人で仲良く?教室を片付ける。出来ることなら使い魔に全て押し付けたいルイズだったが
ディディ一人ではいつ終わるのか分からないので、仕方なく手伝っていた。
というか罰掃除はルイズに与えられたのだが。

「馬鹿にしているんじゃないわ。本当に素敵だと思っているのよ。」
「ゼロのどこが素敵よ!魔法が使えないってことじゃない!」
「確かにゼロは『無』ということを表した数よ。けど、それでもゼロという概念は存在する。無いのに在る、そんな不思議な数。」
「ワケわかんない……。」
「ゼロだって在る事を表しているってこと。ホラ、私を呼んだじゃない、自信を持って。」
「出てきたのがアンタだから余計不安なの!」
「あら失礼ね、私は名前はディディ。ディはDiverse(色々な)のDよ。きっとあなたがその気なら何だって出来るわ。」
「他人事だと思ってるわね!無駄口叩いてないでさっさと片付けてしまいなさい!」

片付けはもうしばらく終わりそうにない。
785マロン名無しさん:2007/07/06(金) 20:54:21 ID:???
支援!
786ガイガン逆指名:2007/07/06(金) 21:04:54 ID:???
「ふんっ!はっ!!そいやっ!!!」
とても女の細腕とは思えない
というかもはや人間とは言えないパワーでゴロツキの皆さんを薙ぎ倒していくフーケ
「どういうことだ!?情報では奴は『只の』トライアングルメイジのはず…」
困惑する仮面の男だったがこのままでは埒が開かないとみて杖を構え詠唱を開始する
だがしかし
「むぅんっ!!」
仮面の男の放った風の魔法はフーケの張り手一発で打ち消された
「馬鹿なっ!?!」
驚きのあまり棒立ちになった仮面の男の首にフーケの指が食い込む
そのまま右腕一本で仮面の男を吊り上げると自ら倒れ込みながら石畳に叩きつける
「ゴールデンアームボンバー…」
(素直に喉輪って言いなさいよ)
「素手でメイジを倒したぞ!」
「バケモノだ…」
戦意を喪失して壊走するゴロツキの皆さん
「俺の強さにお前が逃げた!ごっつぁんです」
(もうすぐ夏場所ねえ…)
※BGN:NHK大相撲中継エンディングの太鼓の音
787マロン名無しさん:2007/07/06(金) 21:33:00 ID:???
ルイズ召喚は一発ネタ以外は動かすのが難しそうだな。
虚無目覚めるまでは口煩いだけの無能キャラだし。
でも可愛いから許す。
788マロン名無しさん:2007/07/06(金) 21:36:23 ID:???
>>787
かと言って目覚めた後まで続けるのは大変だぞ
789マロン名無しさん:2007/07/06(金) 21:42:05 ID:???
爆発だけでも使いようによっては役立つだろう
最大の問題はルイズにそういう発想が欠如してることじゃないかと
790マロン名無しさん:2007/07/06(金) 21:42:24 ID:???
テラキンタロスw
791マロン名無しさん:2007/07/06(金) 21:55:39 ID:???
誰かリュウタロスをー
79222@ゼロテリ(仮):2007/07/06(金) 22:01:24 ID:???
一日一投稿はけっこー難しいことを実感しつつ投下しま。
793マロン名無しさん:2007/07/06(金) 22:02:43 ID:???
前スレ東方クロスであったねルイズ召喚
目覚め部分は省略してたけど
あれならルイズがガンダールヴだから書くのは楽そうだ
794マロン名無しさん:2007/07/06(金) 22:03:10 ID:???
>787-789
つか、指輪も祈祷書もない状態で目覚めさせるにはよほど上手く納得できる理由が必要だ。
79522@ゼロテリ(仮):2007/07/06(金) 22:03:11 ID:???
従者となる存在がいる場合、貴族はそれに身の回りの世話をさせることがマナーであり常識だ。
しかし、だ。
ルイズがペルデュラボーに着替えを手伝わせようとしていたが、どこからか-彼の読んでいる本から-凄まじい殺気が発せられてくるのでそれができずにいた。
「どうした?そろそろ着替えて出かけないと遅刻するぞ?」
「うん、分かってるんだけどね。貴族は従者にあたる人がいる場合は、それに世話をさせるのがマナーなんだけど、ね・・・」
「・・・ふむ、そういうことか」
そういうと彼は宙に魔方陣を描き、ある生物を召喚した。
「な、なななな、なんなのこいつ!?」
ペルデュラボーが呼び出した生物を一言で表すとタコだった。それも人間サイズの。
「それは以前余が作り出した奉仕種族だ。もっとも、邪神によってなかったことにされていたのだがな。
名前は・・・覇道の者たちはマーズ・ピープルと呼んでいたからそれでよかろう。身の回りの世話はそれに任せるといい。」
そういい終わると、彼は読書を再開した。

ルイズはマーズ・ピープルに着替えを手伝わせている間、ずっと混乱しっぱなしだった。
(使い魔なのになんで召喚ができるの!?それに作り出した?この生物を?一体何者なのよ、こいつ・・・)
昨晩、彼の素性を聞き出そうとしたのだが全てのらりくらりと回避されてしまって、ろくに聞くことができなかった上に下僕となる生物を召喚されてしまっては、混乱するのも無理はない。
(昨日は全然聞けなかったけど、今日こそは絶対に突き止めてやる!)
その決意を胸に彼女の一日が始まった。
79622@ゼロテリ(仮):2007/07/06(金) 22:05:13 ID:???
「おはよう、ルイズ」
「・・・おはよう、キュルケ」
ルイズたちは部屋から出ると、タイミングを計ったかのように-実際に測っていたのだが-部屋から出てきたキュルケとあいさつを交わした。
「ふ〜ん、その人があなたの使い魔?」
ペルデュラボーをマジマジと眺めつつ確認をするキュルケ。
「そうよ」
「初めまして、マドモアゼル。余の名はペルデュラボー、以後お見知りおきを」
「こんなヤツに礼儀正しくする必要なんてないわよ」
社交辞令に近い挨拶をしたペルデュラボーだが、ルイズはぶっきらぼうにその行為を否定した。

「こんなヤツとは失礼ね。それにしても、本当に人間なんだ」
ルイズが人間を召喚したということは聞いていたが、本当に人間だった。それもなかなかの美男子。

ここは一つ、誘惑でもかけておこうかしら?そう思ったキュルケだがすぐにその考えを捨てた。
ルイズが着替えをさせようとした時以上の殺気を感じたからだ。
「じゃ、じゃあまた後で」
そういうとキュルケは顔を青くしたまま、足早にその場を去っていった。
「? なんなの、あいつ?」
「さて、な」


書いておいてなんだけど、きっと一巻分を書き終わる頃にはエセルが別の何かになってそうで恐い・・・
797マロン名無しさん:2007/07/06(金) 22:08:10 ID:???
エセル……
798マロン名無しさん:2007/07/06(金) 22:09:50 ID:???
シャナが召還されたらうるさくなりそうだなw
神楽でもいいけど。
799マロン名無しさん:2007/07/06(金) 22:12:32 ID:???
1000ならキャプテンブラボー召還
800マロン名無しさん:2007/07/06(金) 22:13:05 ID:???
一つ言っておく、照夫はなかなかの美男子ではなく、すごい美男子だ!



でも火星人召喚GJ!
801マロン名無しさん:2007/07/06(金) 22:14:50 ID:???
>>798
CV釘宮『うるさいうるさいうるさい!』

キュ「あんたらが一番うるさいわよ……」
802マロン名無しさん:2007/07/06(金) 22:15:27 ID:???
>>798
「うるさい!」
「うるさいうるさい!」
「うるさいうるさいうるさい!」
「うるさいうるさいうるさいうるさい!!」
「うるさいうるさいうるさいうるさいうるさい!!」
「うるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさい!」
803マロン名無しさん:2007/07/06(金) 22:19:58 ID:???
うるさいではない! うるちゃいだ!
804マロン名無しさん:2007/07/06(金) 22:20:23 ID:???
ハウリング現象?
805マロン名無しさん:2007/07/06(金) 22:35:49 ID:???
それはつまり、人間サイズのシャナではなく頭の上でメロンパンを食べるちっこい方が呼び出されるというわけか
806マロン名無しさん:2007/07/06(金) 22:40:06 ID:???
シャナキャラは魅力的なちょいキャラが多いから、召還したら面白そうだとさっき思った。
ちなみに私のお勧めは一人で軍団のオルゴン(え?
807マロン名無しさん:2007/07/06(金) 22:51:46 ID:???
ここは一体? の段

ルイズはうつむいた。よりによって人間を呼び出してしまうなんて。自分が呼び出した三人を眺めてまたうつむく。三人組は揃って同じ服装をしていた。頭巾のようなものをかぶっている。メイジではない、おそらく農作業でもしている平民だろう。
きり丸「どこだここ?」
乱太郎「さっきまで校庭で遊んでたんだけど」
しんべえ「ねぇ乱太郎、きり丸ここどこなの。変な服着た人がいっぱいいるよ」
(何が変な服よあんた達の方がよっぽど変じゃない)
「キャー、ルイズあなた幸せ者よ。だって三回もキスできるんだから」後ろから冷やかしが聞こえる。ルイズは振り向いてきっと睨みつけた。普段から仲が悪いようだ。
ちょっと待って、今なんて言った?えっ、三人と?一人じゃないの?
助けを求めるようにコルベールを見たがコルベールは黙って頷いた。仕方ない。
ルイズはつかつかと歩み寄る。それまでキョロキョロしていた三人の視線が一斉にルイズに向けられる。
ルイズ「あ、あんた達、これは名誉な事なんだからね、感謝しなさいよ」
ルイズはボケ〜とつっ立っている三人に言うと儀式を始めた。
乱太郎「むがっ」
きり丸「むごっ」
しんべえ「ふごっ」
三人の左手にルーンが刻まれた。
808マロン名無しさん:2007/07/06(金) 22:53:31 ID:???
儀式は一瞬で終わった。ルイズはさっさとその場を離れたが三人は直立不動だった。
そこから三人を自室まで連れていくのは中々骨だった。三人があまりにもバラバラな行動をとるのでルイズは縄で縛ってひとまとめにしてやろうかと思ったほどだ。
乱太郎「ここどこですか?忍術学園じゃないですよね?」
きり丸「あっ、やべ午後からバイトだった。早く帰らないと」
しんべえ「僕お腹すいちゃった。ステーキ食べたい」
おまけにうるさい。
ルイズ「あんた達いい加減口閉じなさい。いつまで喋ってんの」
一人一人は大して話していないが三人ともなると賑やかだ。
(貴族に対する口のききかたといい、態度といい何なのこの平民)
乱太郎「ここはどこなんですか?どうして私たちはここに?」
ルイズ「ここはトリステイン魔法学院よ」
きり丸「そろそろバイトだし帰してくれませんか」
ルイズ「無理」
しんべえ「バリッバリッ」
ルイズ「勝手にあたしのお菓子食べないでよっ」

そんなこんなでルイズと三人の使い魔の新しい生活が始まった。
809ゼロの魔王:2007/07/06(金) 23:00:05 ID:???
「まったく、アイツったら、一体何処に行ったのかしら....」
食堂で昼食をとりながら、一人グダグダと愚痴り続けるルイズ。
丁度先ほどの授業で教室をフッ飛ばしてしまい、
一人で全て片づける羽目になってしまった為、非常に機嫌を損ねていた。
(御主人様がこんなに苦しんでいたのに.....アイツは何処で何をしているのよ....!)
「・・・・食後のデザートです」
「はいはい.......ってアンタちょっと待ちなさいよ!!!」
歩き去ろうとした人の服装に見覚えがあり、思わず呼び止める。
「ん....何だ、貴方か」
両手の盆に乗った大量のデザートを配布しながら、オルステッドは答える。
「何だ貴方か、じゃないわよ!アンタこんな所で何しているのよ!」
「先ほど、洗濯を手伝ってくれたメイドに頼まれてな....恩返しに手伝っている最中さ....」
「何考えてるのよ!大体アンタは、私の使い魔でしょ?何(ry」
小言を言い始めたため、私はそそくさと、その場から立ち去る。
810マロン名無しさん:2007/07/06(金) 23:04:49 ID:???
風呂はいってたらギーシュのゴーレムをソードビームでぶった切るカービィが見えた
まあなんだ、剣を渡した時点で敗北決まってたんだよギーシュ
811マロン名無しさん:2007/07/06(金) 23:08:39 ID:???
>>809
>小言を言い始めたため、私はそそくさと、その場から立ち去る
この「私」はオルステッド?
812マロン名無しさん:2007/07/06(金) 23:12:21 ID:???
>>811
そうかと思われ
813マロン名無しさん:2007/07/06(金) 23:26:51 ID:???
>>806
10巻だけとは言え、弔いの鐘の連中も捨てがたいな。
イルヤンカとかチェルノボーグとかジャリとか。
814マロン名無しさん:2007/07/06(金) 23:27:33 ID:???
遅レスだがルイズが別世界に召喚と聞いて
サモン・サーヴァントでゲート作成したはいいものの
誰かに突き飛ばされてルイズが日本へ行ってしまう
んでそのままゲートの向こうに居たサイトとキス
ルーンの強制力で以下略
ってな話ならエロパロかどっかにありそうだなぁと思った
815マロン名無しさん:2007/07/06(金) 23:29:14 ID:???
星界の紋章とのクロスや、アトラク=ナクアとのクロスを考えたのは俺だけでいい
816マロン名無しさん:2007/07/06(金) 23:35:42 ID:???
アトラク=ナクアはまずいだろ
そのなんだ(ry
817マロン名無しさん:2007/07/06(金) 23:38:52 ID:???
>>815
つまり、原作の傾向から見てシエスタがヒロインになって(ry
818マロン名無しさん:2007/07/06(金) 23:40:40 ID:???
アバン先生の読んで、何故かインディアナ・ジョーンズが召喚されるのが頭に浮かんだ
819マロン名無しさん:2007/07/06(金) 23:50:01 ID:???
魔界塔士SaGaのチェーンソーを装備した人間を召喚

ルイズはバラバラになった
820マロン名無しさん:2007/07/06(金) 23:54:44 ID:???
ルイージとルイズ発音似てね?
821マロン名無しさん:2007/07/06(金) 23:55:27 ID:???
未来ルイズが自力で来てルイズの親戚と疑われてた話なら見たことあるな
822マロン名無しさん:2007/07/06(金) 23:58:33 ID:???
そういえばシエスタにフラグはまだ立ってねーな
823マロン名無しさん:2007/07/06(金) 23:58:43 ID:???
>818
インディとコルベールって何か気が合いそうだな
824マロン名無しさん:2007/07/07(土) 00:00:58 ID:???
弱い使い魔召喚

ギーシュにフルボッコにされる

フーケにフルボッコ(ry

ワルドにフル(ry

アルビオン軍に(ry

THE END!
825マロン名無しさん:2007/07/07(土) 00:01:31 ID:???
ルイズが鬼神童子を召喚するという電波が来たんだが…

童子
召喚→ルイズに襲い掛かるが負けて本編ルート突入
鬼神
召喚→ルイズ殺して自由の身に…BAD END


どう考えてもルイズが制御できるとは思えない
826マロン名無しさん:2007/07/07(土) 00:01:55 ID:???
>>824
何でそこまでされてるのに生きてるんだよw
827マロン名無しさん:2007/07/07(土) 00:02:32 ID:???
>>824
原作のサイト(普通の学生)以下の強さってかえってレアな気がするのだが。
828マロン名無しさん:2007/07/07(土) 00:02:52 ID:???
>824
それってファーザーか?w
829マロン名無しさん:2007/07/07(土) 00:03:11 ID:???
唐突にシエスタが何となくサモンサーヴァントの呪文を唱えたら成功してしまうって言う妄想をしたw
830マロン名無しさん:2007/07/07(土) 00:05:54 ID:???
ルイズがアーカードを召還

・・・いける?
831マロン名無しさん:2007/07/07(土) 00:06:20 ID:???
どこに行ったんだベイダー
832マロン名無しさん:2007/07/07(土) 00:06:52 ID:???
シエスタのフラグよりも誰かにモンモランシーを寝取って欲しいです
833異世界BASARA:2007/07/07(土) 00:10:43 ID:???
遅筆だが、投下します。


「まさか前田殿までこちらにきていたとは…」
「うむ!昨日キュルケ殿から話は聞いていたが、やはりお前だったかぁ!」

その頃、幸村と利家は紅茶とケーキを探して歩いていた。
「…こっちからいい匂いがするな、きっとけーきだ!」
「おお!前田殿の鼻は忍並ですな!」
「おう!まつの匂いならどんなに離れていても分かるぞ!」
匂いを頼りに走り出す2人。しかしまつの匂いまで分かる利家…もはや犬である。
そして、その匂いの元を運んでいたメイドに裸の大将が迫っていった。

「これからいい匂いがするぞぉ!娘!これをそれがしにくれ!」
「きゃああぁ!!」
突進してきた利家にメイドは驚いて尻餅をつく。
「ななな何ですか!?」
「けーき!それがしけーき食いたい!」
「ま、前田殿!落ち着きなされよ!」
空腹のあまりそのまま皿ごとケーキを食べそうな利家を止め、幸村は動揺しているメイドを見る。
「そなたがめいどでござるか?すまぬが茶を貰いたいのだが…」
「あ、ああお茶ですね?少しお待ちを…」
少し落ち着きを取り戻したのか、お茶を淹れ、ケーキを切り分けて2人に渡す。
834異世界BASARA:2007/07/07(土) 00:13:11 ID:???
「かたじけない!拙者、茶の心得に疎いものでな」
「いえ…あの、もしかしてミス・ヴァリエールの使い魔さんですか?」
「そうであるが…なぜ拙者の事を?」
「学院中で噂になっていますよ。4人も平民が召喚されて、その内1人はいきなり逃げたしたって…」
どうやら昨日の事が「主人から逃走した使い魔」として広まってしまったようだ。

「えーと…お名前は…」
「真田幸村にござる。幸村でよい」
「私はシエスタと言います。ユキムラさんですか…フフッ、変わった名前ですね」
「拙者はお主達の名の方が変わっていると思うが…む?」
4人の使い魔…幸村が知っているのは今ケーキを貪っている前田利家と、中庭の一角で佇んでいた本多忠勝…1人足りない。
「シエスタ殿、もう1人の平民というのは?」
「え?そういえば…ミスタ・グラモンの使い魔さんは何処に…」

「ギーシュ!あなたやっぱりこの1年生に手を出していたんじゃない!」

と、もう1人の平民の事を聞いていると、1つのテーブルから怒声が聞こえてきた。
835異世界BASARA:2007/07/07(土) 00:20:22 ID:???
ギーシュは今、この現状に焦っていた。
自分の計画ではこの時間はモンモランシーとお茶を楽しむ筈なのに、何故か約束の時間よりも早く1年のケティが来てしまったのだ。

「お、お願いだ香水のモンモランシー、その薔薇のような顔を怒りで歪ませないでおくれ!」
「酷いですわギーシュ様!私だけとおっしゃってましたのに…」
(な、何故こんな事になってしまったんだ!?ケティとの約束はまだ先の筈じゃないか!)
事の発端を作ったのは彼の使い魔である。

「おんのれ…何でわしがあんな物を食わねばならんのじゃ…」

ギーシュが召喚した使い魔…北条氏政はイライラしながら廊下を歩いていた。
原因は今日の朝食である。彼もまた幸村達と同様に固いパンとスープしか出されなかった、それが彼にとって我慢ならなかったのだ。
仮にも自分は元の世界では一国の主である。それがあんな食事とはどういう事かとギーシュに食って掛かったのだ。
そして彼は中庭でギーシュと喧嘩分かれし、今に至るという訳なのだ。

「わしは天下の北条じゃぞ!あんな飯を用意するとは何事じゃ!」
と、文句を言いながら歩いている彼の目に1人の生徒が目に止まった。
(んん?あの娘…確か昨日の晩に若造を訪ねてきた…)
ケティ・ド・ラ・ロッタ、ギーシュに好意を寄せている女性である。
836異世界BASARA:2007/07/07(土) 00:27:16 ID:???
「何をしておるのじゃ?」
「あ、ギーシュ様の…」
声を掛けられたケティはバスケットケースを持ってこっちに走ってくる。
「ギーシュ様と一緒じゃないんですか?今日はコミュニケーションをとる日だったんじゃ…」
「ふん!あんな奴と仲良くなる気はないわい。それが昨日話していた“すふれ”というやつかの?」
そう言って氏政は彼女の持っていたケースを見る。
実は昨日の晩、ギーシュの部屋に彼女が来たのだ。
そこで2人は彼女の焼いたスフレを食べようと約束したのである。

(しかしあやつは別の娘といたが…ほっほぅ〜なるほど〜)
ここまで思い出し、氏政はある事に気づく。
あの男は二股をかけている…と。

「おぉ〜そうじゃそうじゃ。ギーシュが言っておったぞ、もう用事が済んだから早くお前さんに会いたい!とのぉ〜」
「本当ですか!?あの…ギーシュ様はまだ中庭に?」
「まだおるぞぉ〜。ほれ、早く行ってやるのじゃ」
「ありがとうございます!ああ…ギーシュ様あぁ〜!」
氏政の言葉を聞き、ケティはケースを抱えて嬉しそうに駆けて行った。

「…わしは知らんぞぉ〜なーんにも知らんもんね〜フンフンフ〜〜ン♪」
837マロン名無しさん:2007/07/07(土) 00:28:01 ID:???
氏政www
838マロン名無しさん:2007/07/07(土) 00:29:02 ID:???
なんと異色のテレビルートw
839異世界BASARA:2007/07/07(土) 00:31:48 ID:???
「ギーシュ!」
「ギーシュ様!」
そして今の状況に至る訳である。
「と…とにかく2人共落ち着こう。落ち着いて話を…」
だが、そんな彼の言葉など彼女達が聞く筈もなかった。

パチイィーン!
「嘘つきっ!!」
先ずケティの平手が右頬を引っ叩いた。

バチイイィィン!!
「最っっ低っ!!」
次にモンモランシーの一撃が左頬を襲う。

2人のビンタを受けたギーシュの頬には、綺麗な紅葉模様が2つ出来上がった。
だがギーシュは何とか冷静さを保とうとする。
「は、ははは…あのレディ達は薔薇の存在を理解してな…」


ドゴオオォォォォン!!!
「このたわけ者おぉぉぉぉぉぉぉーーーっ!!!!」
「ぶええぇぇぇー!?」


だが、左右の頬にダメージを負った彼に予想外の拳が飛んで来たのであった。
840マロン名無しさん:2007/07/07(土) 00:32:11 ID:???
ガキかよwwwwww
841異世界BASARA:2007/07/07(土) 00:37:06 ID:???
とりあえずここまでです、ああ…次はやっと決闘だ。
842マロン名無しさん:2007/07/07(土) 00:38:47 ID:???
作者さん乙です
843マロン名無しさん:2007/07/07(土) 00:39:49 ID:???
ちょwwwテラワロスw
GJです作者さん
844ミュウツーの人:2007/07/07(土) 00:41:36 ID:???
>>841
GJ!楽しませてもらいました


ところで皆様に質問ですが
理由があってフーケを最初から最後まで投獄させておこうと考えてるんですが
出番なくてもいいでしょうか?
845マロン名無しさん:2007/07/07(土) 00:42:09 ID:???
物語的に理由があるなら仕方が無いだろう
846マロン名無しさん:2007/07/07(土) 00:45:31 ID:???
お話の都合なんて漫画やラノベではよくあること
847マロン名無しさん:2007/07/07(土) 00:45:59 ID:???
>>829
この世界は別にサモンサーヴァント以外でも普通に異世界人が迷い込んでるみたいだから全然問題ないんじゃない?
破壊の杖の持ち主とかシエスタの曽祖父とか
848マロン名無しさん:2007/07/07(土) 00:48:45 ID:???
シエスタがいかにも貴族っぽいのを召喚したら面白そうだよな
たとえば超公明とか
849ミュウツーの人:2007/07/07(土) 00:49:42 ID:???
当然理由はあるので彼女には牢獄でorzしていてもらうことにします

あの二人出す為にもはやくシエスタに出会ってギーシュと決闘させなければ・・・

ところで使い魔品評会はどうすればいいのでしょうか?
ベイダー卿などは出てなくて承太郎などは出ていると
書き手によって違うのですが
850マロン名無しさん:2007/07/07(土) 00:51:11 ID:DfcKHMvd
>>821
詳細を聞いても良いか?
>>844
よくある事だ、俺は気にしない。
851マロン名無しさん:2007/07/07(土) 00:51:27 ID:???
>>849
そこはやりやすい方で良いと思う
852マロン名無しさん:2007/07/07(土) 00:52:44 ID:???
品評会・モット伯・日食で帰れるはテレビルート。
原作には存在しない。
853マロン名無しさん:2007/07/07(土) 00:53:32 ID:???
って、あなたは一体何を参照してss書いてるのよ
854ミュウツーの人:2007/07/07(土) 00:54:35 ID:???
>>851-852
把握しました

>>853
原作にないけど書いた方がいいのかなぁと思って聞きました
855853:2007/07/07(土) 00:57:39 ID:???
>ミュウツーの人
> 原作にないけど書いた方がいいのかなぁと思って聞きました

疑ってすまんかった。
そこは「つじつまを合わせて書けると思ったら書く」でいいと思う。
856マロン名無しさん:2007/07/07(土) 00:57:54 ID:???
>>830
起きてるときに召喚しちゃったら厳しいと思う
ミイラ状態の時か寝てる時の召喚ならいけるんじゃね。


あんたなら包囲してる反乱軍を倒してこのアルビオン王党派を助けられるんじゃない?、と
アーカードに期待の目を向けたルイズに

「貴族派の上層部は反逆者なのだろう。
 だが、攻囲し命令をただ実行している連中……
 我がこれから殺そうとする連中の大半は、単に上官である貴族たちからの命令を
 拒否することができなかっただけの、普通の平民たちだ。
 私は殺せる。
 微塵の躊躇も無く。
 五万の将兵を、一片の後悔も無く鏖殺できる。
 この私は化物だから。
 ではお前は?お嬢さん。
 銃は私が構えよう。
 照準も私が定めよう。
 弾を弾装にいれ遊底を引き、安全装置も私が外そう。
 だが殺すのはお前の殺意だ。
 さぁどうする?
 命令を!!
 トリステイン王国大使、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール!!」

とか言うんだろうな。
そんで動揺する様を見ながらニヤニヤする。
で、見かねたウェールズとかが止めに入る。
857マロン名無しさん:2007/07/07(土) 01:01:30 ID:???
>>848
シエスタにコーメーが召喚されんのだってきっとコーメーの策の内に過ぎないよ
858マロン名無しさん:2007/07/07(土) 01:02:13 ID:???
公明の罠か!!
漫画違うけどねw
859マロン名無しさん:2007/07/07(土) 01:03:45 ID:???
>>858
創価学会?
860マロン名無しさん:2007/07/07(土) 01:05:11 ID:???
>>856
HELLSINGは専用スレがあったはずだ。確か。
861マロン名無しさん:2007/07/07(土) 01:05:46 ID:???
池田大作SGI会長を召喚か?
電車の中吊り広告で、学会系の出版物とゼロ魔の広告が一緒の社内に貼ってありました。
あれなんてカオス?
862マロン名無しさん:2007/07/07(土) 01:08:43 ID:???
専用スレはそれはそれとしてこっちでの投下も大歓迎なんだぜ
863マロン名無しさん:2007/07/07(土) 01:10:05 ID:???
>>861
漫画でもアニメでもないし、正直勘弁してくれ・・・
864マロン名無しさん:2007/07/07(土) 01:10:09 ID:???
865マロン名無しさん:2007/07/07(土) 01:10:27 ID:???
専用スレがあるならそっちに行くべきだろ…常識的に考えて
866マロン名無しさん:2007/07/07(土) 01:13:19 ID:???
他にも

ルイズはアメコミキャラを召喚してしまったようです
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1183530638/l50
海馬社長がルイズに召喚されたようです
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1183239010/l50
ゼロのルイズが魔法使いを召喚したら?なスレ
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1181645364/l50
ルイズがアンデルセン神父を召還してしまった
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1181140441/l50

など。
個人的には勢いが分散するよりもここにまとまってた方がにぎやかだし更新チェックも楽でいいんだけど
867マロン名無しさん:2007/07/07(土) 01:17:27 ID:???
>>865
このスレでもスレ違いってわけじゃないし
書き手の裁量に任せたい
868マロン名無しさん:2007/07/07(土) 01:19:32 ID:???
ミュウツーの逆襲見てたら
レイモンド召喚という電波が飛んできたのだが
869マロン名無しさん:2007/07/07(土) 01:20:44 ID:???
ルイズが虚無使いならあのお方に声が届くかも?
で、あのお方が暇潰し...オシオキ...を兼ねて
某赤い目の1/7のカケラを使わしてくれるかも?
870マロン名無しさん:2007/07/07(土) 01:20:45 ID:???
ハルケギニアは異世界じゃなくて、実は同じ銀河系の別の星ってのはどうだ?
宝物庫に直径7メイル弱の39個の文字が刻まれた石の輪が・・・
ある日それは突然水溜りを形成して、中から金属製のヘンテコなゴーレムが。

・・・あらゆる意味でスレ違いだが。
871マロン名無しさん:2007/07/07(土) 01:23:06 ID:???
>>870
スターゲイト乙


「個別スレ立ってたらそっちに」っていうのは荒らしに使われそうで嫌だな。
ちょっと前にスクライドとか型月とかを激しく嫌ってる奴が居たみたいだけど、
そいつらが「スクライドキャラがルイズに(ry」「型月キャラがry」みたいなスレを立てて
「個別スレあるんだからこのスレに書くんじゃねーぞ」と排除するのに使いそうな気がする。
872マロン名無しさん:2007/07/07(土) 01:27:30 ID:???
ふむ・・・

まあ、『専用スレがあったらこっちに投下してはいけない』なんてルールも無いしな

本人の自由か。
87322@ゼロテリ(仮):2007/07/07(土) 01:31:46 ID:???
面白いものを書ければ、書き手が好き勝手にやってもいいんじゃないかな?
俺がよく見に行くクロスSSスレや二次創作のSSサイトなんてほとんどがそれだったし。

まぁ、俺は自分の書いてるやつが絶対に面白いぜ!って言い切れる自信なんざ持ち合わせちゃいないんだけどね(苦笑
874マロン名無しさん:2007/07/07(土) 01:35:59 ID:???
ジョジョスレの早さはおかしいだろ
1スレ24時間以内で使い切るなんてありえないよ
875マロン名無しさん:2007/07/07(土) 01:42:04 ID:???
>869
Lな人かーw
876マロン名無しさん:2007/07/07(土) 01:43:44 ID:???
>>874
神父がキッスで分裂して複数でMIH発動してるから仕方ない
877マロン名無しさん:2007/07/07(土) 01:44:51 ID:???
JOJOとこのスレが、いまのとこルイズに召喚系のスレだと勢いが別格だしな
やっぱ人が少ないところに投下しても寂しかろう
「俺があのスレを盛り上げるんだ!」って考えも勿論アリだとも思う
878ゼロのしもべ:2007/07/07(土) 01:52:37 ID:???
投下します。
予約ないですよね?
879マロン名無しさん:2007/07/07(土) 01:53:27 ID:???
バビルキター
880マロン名無しさん:2007/07/07(土) 01:55:16 ID:???
こいやー
881ゼロのしもべ:2007/07/07(土) 01:55:21 ID:???
ようやく掃除が終わり、2人は食堂へ向かう。
ようやく、と言っても速度的には驚異的に早い。普通なら大の大人が数人で半日はかかるだろう。
罰を言いつけた教師たちも、ころあいを見はかり終わらせるつもりであったため、少し困惑していた。
そんな教師たちの態度に少し気を良くしたらしいルイズは、役立つ使い魔に褒美のつもりで昼食抜きを取り消そうか、
などと考えていた。
が、その考えは徒労に終わることとなる。
なぜならば食堂前まで来たルイズが、
「ビッグ・ファイア。掃除で役立ったから、特別に昼食をとることを許可してあげるわ。」
と振り返って言おうとしたところ、すでにそこには誰もいなかったからである。
しばらくの間固まっていたルイズが、逆に『夕食も抜き!』という決意を固めたことは言うまでもない。

さて、いなくなったバビル2世がどこにいたのかというと、
「これは美味い。」
と、出来立ての料理に舌鼓を打っているところであった。
「なーに、まかないだからたいしたものじゃないが、たっぷり食ってくれ。」
中年の男、どうやらコックらしい、が答える。
「まかないとはいえ、あまりものからこれだけの料理が作れるのは、マルトーさんの腕が一流だという証でしょう。」
「お、嬉しいこと言ってくれるねぇ。オレの酒のつまみにとっておいたこいつも食うかい?」
鶏の肋骨周りの肉をたれに一晩つけた後、骨ごと揚げた料理を出す。いうなればフライドチキンであろう。
「こいつを鶏肋、鶏肋って言いながら骨までしゃぶるのが好きでな。」
がはは、と豪快に笑う。
「いいんですか?」
「なーに、あんちゃんのおかげでえらく助かったからな。感謝の気持ちはこれでも足りないぐらいだぜ。」
グッと親指で外の破損した馬車を指す。車軸が折れ、車輪まで割れて泥で汚れてしまっている。
882ゼロのしもべ8:2007/07/07(土) 01:56:14 ID:???
経緯を説明するとこうである。
トリステイン魔法学院は大所帯である。食材は日に大量に消費することとなる。
水の魔法である程度保存が効くといっても限度がある。それに万が一のことを考え、備蓄食料を用意してあるため、日々の食料にまで
固定化の魔法が回らないという現状がある。
そこで、毎日のように業者に食材を届けてもらっている。だがそれはまさに山のようであり、馬車は列を連ねてやってくることとなる。
毎日のように酷使される馬車は、ついに限界を超えた。この日肉を乗せた馬車が学園に入った途端、突然車輪が滑り、車軸がへし
折れたのだ。
そのまま車輪は溝に嵌り、車体は横転して道を塞ぐ。巻き込まれて横転した馬と馬車に御者がのしかかられる。
後続の馬車1台が止まりきれず横転した馬車に突っ込む。
御者と馬は救助されたものの、あっというまに補給路は停滞し、二進も三進もいかなくなってしまった。
救助されたのは、ちょうどルイズが破壊した教室の掃除が終わってころである。
ルイズも気づいていたが裏門で起こった事故であり、なにより空腹だったことが大きかったため興味はわかず、何か騒いでいるわね、
ぐらいの認識しかなかった。
だがバビル2世は見ていた。
妙に不自然に滑った馬車から、後続車がお釜を掘るまでを。
不自然に見えたのは、おそらくあのあたりが斜めにでもなっているのだろう。あまり考えすぎても仕方が無い。
教室から飛び降り、あっという間に現場に着くと、あたふたする職員一同を尻目に馬車を持ち上げて端に寄せる。
追突した馬車に、散乱した肉を包んだ袋を乗せ持ち上げて、
「これはどこに運べばいいのかな?」
ぽかーんと口をあけて見ているマルトーを促し、調理場へと食材満載の馬車を運ぶ。
残りの食材もてきぱきと動いて運び入れ、結果普段よりも早く納入は終わったのであった。
そして狂喜するマルトーがバビル2世を引きずり込み、お礼だと料理を振舞いだしたのが冒頭である。
「なに、たいしたことじゃありませんよ。マルトーさんが料理を作る能力に優れていて、それを生かしているように、ぼくが力持ちで、
それを生かしたまでですから。」
「だとするなら、オレはアンちゃんに料理の腕でお返しをするのが当然ってもんだろう?さ、食った食った!」
8838:2007/07/07(土) 01:58:39 ID:???
口に放り込むと、肉が骨からぺろんとはがれる。
肉の量は少ないが、えもいえぬ深い味を持ち、しかもそれがタレによって旨味を増している。
骨はしゃぶればしゃぶるほど濃厚な味が染み出てくるようで、
「うまい――」
特に骨にこびりついた肉の味が絶品である。
「なるほど。評判になるだけのことはあるな、忠吾」
と思わず呟きたくなる。
「これは食堂に出してもいいぐらいですね。メニューになるで。」
「へっ。あんな連中にはもったいないぜ。ほら、もっと食いな。」
言いながら自分もつまむマルトー。
「鶏肋、というのがこの料理の名前ですか?」
「いや、なに、別に名前なんてないけどよ。つい口に出ちまうんだ。」
でもまあ捨てるにはもったいない部分の料理、って意味ならぴったりだろ?と骨をしゃぶるマルトー。
対面を気にする貴族はプライドが邪魔をして食うに食えない、という意味でもピッタリだ。
夢中になって食べていたが、ふと外が騒がしくなる。
騒ぎの方向を見ると給仕らしい黒髪の少女が、みょうちきりんな格好をして薔薇を加えた男になにやら叱責されているのが見えた。
『たしかあの少女は、さっきぼくに料理を運んでくれた娘だな。』
シエスタ、と名乗った少女を思い出す。名前を聞かれて思わずバビル2世と答えそうになったほど、できた娘であった。
「シエスタのやつ……何しでかしたんだ?」
シエスタに限って粗相をするわけはないんだが、と怪訝そうに立ち上がり食堂に出るマルトー。後を追って外に出るバビル。
『どうせ貴族のバカヤロウがいちゃもんつけてきやがったんだろうがな。』
心を読むバビル。どうやらよほどマルトーは貴族が嫌いらしく、嫌悪感や罵倒語が頭の中に渦巻いている。
884ゼロのしもべ:2007/07/07(土) 01:59:45 ID:???
「ビッグ・ファイア!どこ行ってたのよ!」
袖を引っ張られ、横から声をかけられる。ルイズが椅子に座って食事をしながらバビル2世の服を掴まえていた。
「食堂の手伝いをね。ところで何事だい?」
「手伝いね。あなたは私の使い魔なんだから、私以外の命令を聞く必要はないのよ?まあ、いいわ。今回だけ見逃してあげる。」
騒ぎ立てている妙な格好の男と、ひたすら陳謝する少女を横目に見て、
「どうってことないわ。あほギーシュの二股がばれて、平民に責任転嫁してるのよ。見苦しいったらありゃしないわ。」
話題にするのもくだらない、といった雰囲気で説明するルイズ。
そういえばあの男はぼくが朝パンを失敬した男だ。ギーシュというのか。
心を読むとルイズの説明でほぼ間違いなさそうだ。
ただ、人間とは妙なもので無理を押せば道理が引っ込むというのか、明らかな責任転嫁や嘘でも、言い続けているうちにそれを
本当のことだと思うようになるらしい。現に、徐々にではあるがギーシュの心の中は自業自得の占める割合が減り、シエスタの
せいでこうなったんだ、という思いが増えて行きつつある。
このままでは、おそらく素直には自分が悪いと認めないだろう。
視界にギーシュに抗議をするマルトーが映る。普段の鬱憤や不満もあってかかなり強い調子だ。この国の貴族がどの程度の力を
持っているか知らないが、今のギーシュの心理状態では下手をすればマルトーの身分が危うくなるだろう。
そうなれば鶏肋はもう二度と味わえなくなるのではないか。
あの味を失うのは偲びがたい。それに、一宿一飯の恩、というじゃないか。そう考えたバビル2世は、
「待て」
シエスタとマルトーの間に割って入った。
「む?なんだ、ゼロのルイズの使い魔くんじゃないか。……エルフとは言え使い魔の分際で貴族に対してずいぶん乱暴な口を
聞くんだね。」
「残念だがぼくは他人を理不尽な目にあわせるようなやからがあまり好きじゃなくてね。」
というよりも、むしろ容赦なくぬっ殺してきた。
つい改造人間を作っているようなヨミの部下を思い出してしまう。
「な、ななな。」
修羅場を潜り抜けてきたがゆえに身につけた殺気を浴び、つい後ずさりしてしまうギーシュ。膀胱から尿管に急速に尿が送られて
いきそうだ。
885ゼロのしもべ:2007/07/07(土) 02:01:07 ID:???
「ど、どどど、どうやらきみは貴族に対する礼儀がなっていないようだね。」
どもりながら懸命に体面を取り繕う。だが本能的感じる恐怖が微妙に身体をちぢこませている。。
「け、決闘だ!決闘!」
ギーシュはくるりと背を向け、キザったらしく言った。つもりである。
傍目にはギクシャクした動きで、逆に同情を誘う動きであった。
あちこちから「やめろよ、勝ち目ないぞ」「というかもう負けてないか?」「あの使い魔、なんか怖くない?」「うぉオン、あの使い魔は
まるで人間発電所だ」などという声が上がる。
ギーシュ本人も言ったことを後悔していた。元はといえば二股をかけた自分が悪いのだ。近くにいたメイドに鬱憤をぶつけてしまった
ために、全ての因果が自分に返ってきてしまった。後悔先に立たずとはこのことか。素直に謝っておけばよかった。だが素直に
謝るようなことができれば最初からこんな事態にはなっていないだろう。だいたいもう退くに退けない。全て自分から出た身の錆
である。こうなっては道は一つ、己の矜持を貫き通すしかない。もっともその矜持のせいでこんな目になってしまったのだから、
反省だけはしておこう。それに相手はあのルイズ、ゼロのルイズの使い魔だ。大丈夫に決まっているさ。
「きみに貴族への礼儀を教えてやる!ヴェストリ広場で待っている。逃げるなよ。」
最後はポジティヴな思考に切り替え、ヒステリックながらも通告し、友人連中を引き連れて去るギーシュ。
だが友人連中は皆『いや、逃げるとしたらギーシュじゃないか?』などと思っていた。それぐらい先ほどのバビル2世には迫力があった。
「び、ビッグ・ファイアさん……」
シエスタがぶるぶる震えながら、やっとのことで声を絞り出す。
「お、おい……」
マルトーも顔を青くしながら声をかけてくる。
「貴族相手によ、シエスタを助けてくれた上、ガツンと言ってくれてありがたいがよ、よけいなことはしなくてよかったんだぜ」
ぐすっと鼻を啜るマルトー。涙目になっている。
「あ、あの……私っ、私っ!」顔を両手で押さえ、涙ながらに文章にならぬことを言うシエスタ。
886ゼロのしもべ:2007/07/07(土) 02:02:03 ID:???
「いざとなればオレがやめればよかったんだぜ。こんなところに未練はないしな。チクショウ、余計なことしやがって。」
貴族相手である。例え勝っても後のことはどうなるかわからない。それを知っている二人は死刑囚となった恩人を見送る気持ちに
等しいものを抱いていた。
「大丈夫ですよ。」
しかし、バビル2世の答えは二人にとって意外なものだった。
「な、何が大丈夫なんだ?」
「大丈夫じゃないですよ」
「いえ、よく考えてください。ぼくはあくまで使い魔なんです。使い魔と貴族との決闘ということは、つまり使い魔の主人である貴族と
貴族との決闘であるということです。」
「あっ!」と声を上げる二人。なるほど、貴族同士の決闘ならば事後の面倒なごたごたはパワーバランスもあり、死人が出たり
しないかぎりは穏便に済まされるはずだ。だが、それにはまだ1つ懸案がある。
「で、でもよ・・・それは」
「ビッグ・ファイアさんの主人である貴族様が承認していなければ…」
そう、主人である貴族が自分の代理として決闘させていると認めていなければ、使い魔は見殺しにされるだけだろう。
「それも大丈夫でしょう。なぜなら…」
「ちょっと!何考えてるのよ!よけいなことをしなくていいのよ!」
ルイズが割って入ってくる。ナイスタイミングだ!
「余計なこと?」
「そうよ!あなたは私の使い魔として働くのが仕事なのよ!わざわざ諍いに首を突っ込むなんて何を考えているんだか」
「ぼくはそうは思わないな。」
バビル2世の目が妖しく輝く。超能力の一つ、催眠術だ。もっともそう強い催眠術ではない。あくまで納得を促すことを目的とした、
ごく軽いものだ。
「ルイズは貴族だろう?理不尽な目にあっている平民がいれば、それを守ってこそ貴族じゃないのか?」
「そ、それは…」
887マロン名無しさん:2007/07/07(土) 02:03:06 ID:???
支援!
888マロン名無しさん:2007/07/07(土) 02:03:19 ID:???
良いよ良いよ
889ゼロのしもべ8(終):2007/07/07(土) 02:03:28 ID:???
たじろぐルイズ。バビル2世の言葉が素直に心に染み渡っていく。
そうよね、平民を守るのは貴族の仕事。貴族とは誇り高いもの。貴族の誇りを汚すものは許されない。
「ぼくはルイズが貴族としてきっとあのシエスタという子を守るために行動するだろうと思い、使い魔として代行したまでだ。
何か問題があるかい?」
「…な、ないわよ。そうね、よくやってくれたわ!こうなったらガツンとやっちゃいなさい、ビッグファイア!これは主人から、
使い魔への命令よ!貴族の横暴から、平民を守りなさい!」
改めてシエスタとマルトーを見るバビル2世。
「というわけで、主人からの許可も出ました。」
「ヴァストリ広場」はどこだい?と残っていた生徒に聞くと、すたすたと歩いていくバビル2世。
その後を突いていくルイズ、シエスタ、マルトー。それはまるでDQのパーティのようであった。




長い!
でもやっとギーシュだか魏延だかと戦うとこまで進めました。
途中かなりふざけましたが(池波とか)、ご了承ください。
890マロン名無しさん:2007/07/07(土) 02:05:58 ID:???
GJ
>というよりも、むしろ容赦なくぬっ殺してきた。
さすが容赦のなさで有名なバビル2世w
891マロン名無しさん:2007/07/07(土) 02:06:08 ID:???
ナイスなはっちゃけwww
あなたは間違いなく腹筋ブレイカー
892マロン名無しさん:2007/07/07(土) 02:13:13 ID:???
バビル自重しろwww
893マロン名無しさん:2007/07/07(土) 02:14:03 ID:???
これはきっと孔明の罠w
894マロン名無しさん:2007/07/07(土) 02:14:52 ID:???
はっ!
これはギーシュがハルケギニア十傑集入りするフラグの最初の一歩か!
895マロン名無しさん:2007/07/07(土) 02:20:22 ID:???
鬼平とか大原満太郎とか孤独のグルメとか
食い物関係のネタが多いのは作者の腹が減っているのだと予想
896マロン名無しさん:2007/07/07(土) 02:21:35 ID:???
心を操る能力って便利だな。
しかしこれじゃあルイズとの真の信頼関係もクソもあったもんじゃないので少し寂しい気もする。
897マロン名無しさん:2007/07/07(土) 02:22:41 ID:???
鶏肋は三国志のアレからか。
898マロン名無しさん:2007/07/07(土) 02:23:06 ID:???
>ギーシュだか魏延だか

「ギ」しか共通点無いよーっ!?(ガビーン)
899マロン名無しさん:2007/07/07(土) 02:24:01 ID:???
>>896
原作でもバビル2世は友達いないからしょうがない
いるのは自由に操れる3つのしもべにコンピューターぐらいだ
900マロン名無しさん:2007/07/07(土) 02:28:16 ID:???
>>894
どうせ良くてもヒィッツカラルドポジションだろ?
901マロン名無しさん:2007/07/07(土) 02:30:22 ID:???
素晴らしきギーシュ自重www
902ゼロのしもべ:2007/07/07(土) 02:33:04 ID:???
>>896
その辺はルイズ相手にはあまり使用しないようにしていこうと思います。
あとあくまで促しただけですので、本人が思っていること、感じていることを
より強く意識させるような効果、程度に思っておいてください。
903マロン名無しさん:2007/07/07(土) 02:41:53 ID:???
>>902
おお、

>もっともそう強い催眠術ではない。あくまで納得を促すことを目的とした、
ごく軽いものだ。

の部分を見逃してた。
904マロン名無しさん:2007/07/07(土) 02:44:19 ID:???
>>795
なぜだか照夫様の
>そろそろ着替えて出かけないと遅刻するぞ
の辺りに照夫様が無限螺旋の中で得られなかった安らぎを感じている気がして嬉しくなった
905マロン名無しさん:2007/07/07(土) 02:46:21 ID:???
>>894
ハルケギニア十傑集つーと

混浴魔王シェスタ
衝動のマリコルヌ
薄給のアニエス
マスク・ザ・ワルド
命の短いちいねえさま
激怒たるヴァリエール公爵
倹約のアンリエッタ
禿げ馴染むコルベール
包茎のギーシュ
素晴らしきヒッツカラルド

こんな感じか
906マロン名無しさん:2007/07/07(土) 02:46:57 ID:???
>>898
つまり
ギーシュ「僕を殺せるものはいるか!!」
バベル2世「ここにいるぞ!!」
ギーシュ「アッーーーーー!!!」

って事ですね。
907マロン名無しさん:2007/07/07(土) 02:47:08 ID:???
>命の短いちいねえさま
本気で吹いたwww
908マロン名無しさん:2007/07/07(土) 02:48:11 ID:???
>>905
最後の2つちょっと待とうか
909マロン名無しさん:2007/07/07(土) 02:48:34 ID:???
>>905
ヒィッツカラルドが居たからって突っ込んであげません
910マロン名無しさん:2007/07/07(土) 03:27:36 ID:???
>>899
ヨミさまの方が人と縁があったなあ・・・。

>>905
鳥ガラのマザリーニ
ホモ臭のジュリオ
ヒキヲタのジョゼフ
臭い飯のモンモン
かませ臭のゲルマニア王
もよろしく。
911マロン名無しさん:2007/07/07(土) 03:29:55 ID:???
モンモンで臭い飯というと、惚れ薬よりもヤクザの背中かおさる刑務所を思い出すから困る
912マロン名無しさん:2007/07/07(土) 06:51:40 ID:???
モンモンモン懐かしいな
913マロン名無しさん:2007/07/07(土) 07:05:08 ID:???
>>902
洗脳効果のあるルーンを刻んでるんだからお互い様さッ( ´,_ゝ`)
914マロン名無しさん:2007/07/07(土) 10:00:50 ID:???
>「うぉオン、あの使い魔はまるで人間発電所だ」
孤独のグルメか?孤独のグルメなのか!!?
915マロン名無しさん:2007/07/07(土) 10:27:54 ID:???
>>795
なんか「お兄ちゃん、おはよう」を思い出した。
916マロン名無しさん:2007/07/07(土) 11:37:56 ID:???
>>896
使い魔のルーンを刻む時に使い魔は洗脳されるらしいからいまさらじゃね
917マロン名無しさん
洗脳なんてやさしいもんじゃなくて
主人の都合に良いように脳を少しずつ改造していくんじゃなかったっけ