1 :
マロン名無しさん:
時はまた動き出す
スレ立てのため色々準備してたら先を越された。乙。
5 :
名無し:2007/05/22(火) 19:04:17 ID:???
>1君の命懸けのスレ立てに僕は敬意を表するッッ
そして前スレ>984君のことが言葉ではなくて心で理解できたッ。
嬉しかったからちょっと頑張ってみるよ。
HISTORYYYYYYYYYY!!!!!!!
>HISTORYYYYYYYYYY!!!!!!!
これは誰の台詞ですか?
そしてスレ立てに感謝する
>HISTORYYYYYYYYYY!!!!!!!
これは誰の台詞ですか?
そしてスレ立てに感謝する
恋のHISTORYYYYYYYYYY!!!!!!!だろw
連続投稿してすいません
契約! クールでタフな使い魔! その@
「あんた誰?」
日本とは思えないほど澄んだ青空の下、
染めたものとは思えない鮮やかなピンクの髪の少女が彼を覗き込んでいた。
黒いマントをまとい手には杖。まるで魔法使いのような格好だ。
いぶかしげに自分を見つめるその表情に敵意の色はない。
だから、とりあえず周囲を見回した。
ピンクの髪の女と同じ服装をした若者達が囲むように立っていた。
共通する事は全員日本人ではない事。欧米人が多いようだ。
するとここは…………ヨーロッパのどこかだろうか?
なぜ、自分はこんな所にいる。
そう疑問に思ってから、ようやく自分が草原の中に仰向けに倒れていると気づいた。
ヨーロッパを舞台にした映画に出てくるようなお城まで遠くに建っている。
「…………」
事態がいまいち飲み込めず、しかし警戒心を強めながら彼はゆっくりと起き上がった。
少女は、男が自分よりうんと背が高く肩幅も広い事でわずかにたじろぐ。
「……ちょ、ちょっと! あんたは誰かって訊いてるのよ! 名乗りなさい!」
「やれやれ……人に名前を訊ねる時は、まず自分から名乗るもんだぜ」
「へ、平民の分際で……ななな、何て口の利き方!?」
少女が顔を赤くして怒り出すのとほぼ同時に、周囲に群がっている連中は笑い出した。
「ルイズ、『サモン・サーヴァント』で平民を呼び出してどうするの?」
誰かが言う。笑いがいっそう沸き立ち、少女は鈴のようによく通る声で怒鳴った。
「ちょ、ちょっと間違っただけよ!」
どうやら、この少女の名前はルイズというらしい。
ルイズ……名前から察するにフランス人だろうか。という事はここはフランス?
となると、この訳の解らない状況にも説明がつくような気がしてきた。
あのトラブルメーカーの友人が関係しているかもしれない。それはさすがに被害妄想か。
(しかし……スタンド攻撃にしては妙だ。
俺をここに瞬間移動させたのはこのルイズという女らしい……。
だが周りにいる奴等の言動を見ると、どうにもスッキリしねぇ)
とりあえず彼は、一番近くにいるルイズを見下ろして訊ねた。
「おい、ここはどこだ。フランスか?」
「フランス? どこの田舎よ。それに使い魔の分際で何よその態度は」
「使い魔……?」
先程聞いた『サモン・サーヴァント』という単語を思い出す。
そして、見渡してみれば黒いマントの少年少女達の近くには、様々な動物の姿があった。
モグラであったり、カエルであったり、巨大なトカゲであったり、青いドラゴンであったり。
「………………」
ドラゴン?
集団から少し離れた所で、髪が青く一際年齢の低そうな少女がドラゴンの身体を背もたれに読書をしている。
ファンタジーやメルヘンでなければありえない光景だ。
もし、これが夢や幻でないとしたら、つまり……現実に存在するファンタジーといったところか?
約一ヶ月ほどの旅でつちかった奇妙な冒険のおかげで、非現実的な事に対する耐性ができたというか、
そういうものを柔軟に受け入れ理解し対処する能力を磨いた彼は、
持ち前の冷静さと優れた判断力のおかげもあって取り乱すような事はなかった。
周囲をキョロキョロ見回している平民の姿に腹を立てたルイズはというと、
教師のゴルベールに召喚のやり直しを要求していた。しかしあえなく却下される。
「どうしてですか!」
「二年生に進級する際、君達は『使い魔』を召喚する。
それによって現れた『使い魔』で、今後の属性を固定し、専門課程へ進むんだ。
一度呼び出した『使い魔』は変更する事はできない。
何故なら春の使いましょう間は神聖な儀式だからだ」
「でも! 平民を使い魔にするなんて聞いた事がありません!」
ルイズとゴルベールの会話をしっかり聞いていた彼は、ある仮説を立てる。
つまり自分はルイズの能力によって、元いた場所からここに『召喚』された。
そしてそれは周囲にいる全員が行っているようであり、スタンド能力ではなさそうだという事。
さらにここはドラゴンがいる事からヨーロッパどころではなく、
ファンタジーやメルヘンの世界だという……突飛で奇抜で冗談のような話。
『召喚』されるのは本来――動物やあのドラゴンのような神話の生物等であり、人間ではない。
しかし彼女ルイズは人間を『召喚』してしまった。
『召喚』された生物は、『召喚』した人間の『使い魔』であるらしい。
『使い魔』という単語からだいたいどのようなものかは想像できる。
(俺が……この女の使い魔だと? やれやれ、冗談きついぜ)
とにかく、彼にとって今必要なのは現状把握をするための情報だ。
話をするのに一番適しているのは……少年少女達を指導しているらしいハゲ頭の中年。
さっそく彼に声をかけようとしたところで、彼と話をしていたルイズがこちらを向いた。
ルイズは自分が召喚した平民を見た。
身長は190サントはあろうか、黒いコートに黒い帽子をかぶっている。
顔は……なかなか男前だが、それ以上にとてつもない威圧感があって、怖い。
でも、自分が召喚したんだから。自分の使い魔なんだから。
だから、しなくちゃ。
「ね、ねえ。あんた、名前は?」
恐る恐るもう一度訊ねてみる。まただんまりかと思った矢先、男は帽子のつばに指を当てて答える。
「承太郎。空条承太郎だ」
「ジョー……クージョージョータロー? 変な名前ね」
本当に変な名前だった。聞いた事のない発音をする名前だ。
ルイズは彼の奇妙な名前を頭の中で暗唱しながら、彼に歩み寄り、眼前に立つ。
そして彼の顔を見上げて、届かないと思った。承太郎は鋭い双眸で自分を見下ろしている。
やる、やってやる。こうなったらもうヤケだ。
ルイズは、ピョンとジャンプして承太郎の両肩に手をかけて自分の身体を引っ張り上げ――。
CHU!
一瞬だけ、ついばむようなキス。
さっきから鉄面皮を崩さない承太郎もこの行動には驚いたようで、目を丸くしている。
ストン、とルイズは着地した。ほんの一秒かそこらの出来事。
心臓がバクバクする。だだだだって、今のはファーストキスだったから。
頬が熱くなる。周囲の視線が気になる。
承太郎はどんな顔をしてるんだろうと思って、見上げて、ヒッと息を呑んだ。
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
なんだろう、これ。承太郎はただ立っているだけなのに、地響きが起きているような錯覚。
あまりのプレッシャーに、ルイズは思わず一歩後ずさり。
その瞬間、承太郎が叫んだ。
「いきなり何しやがる、このアマッ!」
「キャッ!」
重低音の怒鳴り声のあまりの迫力にルイズは尻餅をついた。
続いて、承太郎も膝をつく。左手の甲を右手で覆い隠しながら。
「グッ……ウゥ!? こ、これは……」
使い魔のルーン。
承太郎の左手に刻まれたものの正体を、ルイズは恐る恐る教えた。
こうして――ルイズは奇妙な服装をした奇妙な平民を己の使い魔としたのだった。
今日召喚された使い魔の中で一番クールでタフな使い魔がこの承太郎だとも知らずに。
承太郎、来るのが遅すぎるぜ
>>12!
そのすてきなSSが俺をwktkさせたッ!
全キャラ制覇しそうな勢いの投下ラッシュだな
まとめサイトは無いのか
こりゃあ全部読むのは骨が折れそうだ。
この世界に来て1週間ほど経っている。私の周りは最初に比べて随分静かになった。
周りが慣れたのだろう。ルイズも私に文句は殆ど言わない。私が言われたことをすべてこなしているからだ。
ルイズが寄越す食事は相変わらず貧相だが問題は無い。厨房に行けば食事には困らないからだ。
決闘の次の日、シエスタと共に厨房に道具を勝手に使ったことを謝りに行ったのだが、まるで英雄のような扱いを受けたのだ。
コック長のマルトーは貴族と魔法が嫌いらしく、私が平民でありながら貴族を倒したいうことで、
私のことを『我らの剣』といい道具を勝手に使ったことは笑って許してくれた。
厨房に出入り出来なくなるのが困るから謝りに行ったのだがいい成果が出たものだと思っている。
そのおかげでうまいものが食べられるからだ。
ルイズに買ってもらったインテリジェンスソードはデルフリンガーという名前らしくよく喋るがこちらの質問には殆ど答えない。
放っておいても喋るので鞘に入れている。鞘に入れておけばおとなしくなる言う店主の助言があったからだ。
何か遭った時ためにデルフリンガーで剣の訓練をしているが鞘に入れたままだ。デルフリンガーを買ったのは正直失敗かもしれない。
しかし、今の私の状態は命に係わる危険なことはない。食事も充実しているし、仕事もあるが自分の時間も持てている。
このままの状態が続けば幸福に近づけるかもしれない。
だが最近、何故かキュルケの使い魔に行動を監視されている。何故かはわからない。
使い魔は主人の目であり耳らしいのでキュルケは使い魔を通して私を監視しているということになる。
最近の悩みはそれだ。始末するか?監視されているのは落ち着かない。
私だと思われないように殺すことぐらいはできる。
殺すかどうかは様子を見てからだな。ルイズの下着を洗濯しながらそう思っていた。
その日の夜、剣の訓練をやり終えルイズの部屋に向かっていると目の前にキュルケの使い魔がいた。きゅるきゅる、と人懐っこい感じで鳴く。
今まではこそこそうかがうような感じでこちらを見ていたのだが今回は私に何か用があるかのように立ちふさがっている。
キュルケの使い魔(確かフレイムとかいう名前だ)がこちらの私の服の裾を銜えて引っ張りどこかへ誘導しようとする。
とりあえず足を後ろに引っ張るが力が強くどうにもならないので付いていくことにする。こちらに危害を加える様子が無いからだ。
しかし何があるかわからないのでデルフリンガーに手を添えておく。
誘導された場所はキュルケの部屋だった。ドアは開いている。フレイムが引っ張るので中に入る。部屋は暗くフレイムの周りだけがぼんやり明るい。
「部屋を閉めて?」
暗がりからキュルケの声がする。言われたとおり閉める。
「ようこそ。こちらにいらっしゃい」
何だかまた周りが騒がしくなる気がした。
>>12 一手遅れたな…
しかしなんだ、これで三から五部までの主役とボスは揃ったな。
ジョセフはもう出てるし次はカーズ様か?
23 :
506:2007/05/22(火) 21:09:08 ID:???
周りの作品が良すぎて自分の作品が……orz
>>23 確か、吉良を書いてる人ですよね?
あなたは立派にやってます。皆が誇りに思えるくらいにね…
25 :
506:2007/05/22(火) 21:23:58 ID:???
ここじゃ20にするべきか?
吉良にはいくらキュルケの誘惑といえど効かなそうだな。
>>23 あんまり自分の作品を卑下するもんじゃないぜ?
正直全然文章もうまいしむしろまったく問題ないよ。
承太郎もきてるしこちらとしてはウハウハなんで吉良さんにも
絶大に期待してるぜ。
29 :
506:2007/05/22(火) 21:40:40 ID:???
面倒だから506で通すよ
待ってたぜ承太郎〜〜〜〜〜〜〜!
>>29 GJ!!
フレイムかわいかった。
嬉しいことに投下が多くて、どの作品かすぐにわからない状態になっているので、次からタイトルつけてください。お願いします。
吉良のストーリーも独特で好きだぜ
ここの職人さんたちは神過ぎて困る。
前スレでジョルノVerを書いたものですが続き書いてかまいませんねッ
>ここの職人さんたちは神過ぎて困る
違う、彼ら(もしかしたら彼女ら)は人を超え、人を捨て、神に至ろうとしているんだ
作品が終結したとき彼らは真の神になるのだ
投下よォッ!呼吸が止まるくらいッ!
興奮して来たわッ!早く!「投下祭り」よッ!
ゼロ魔世界に召喚できない奴って居ないな
前スレ>236の続きです。対ゴーレム戦です
現在の状況
・ジョルノ右足負傷、複雑骨折のため治療に時間がかかる
・無駄無駄ラッシュ→パワー不足。文字通り無駄
・生命能力→ゴーレムは生命と物質の中間でどちらともみなされないので効かず
「ジョルノ、ジョルノォ……ごめ、ごめんなさい……私のせいで、ごめんなさい……ック、ヒック」
「ル、イズ……」
事態を理解していったルイズは、僕に手をまわしたままあやまりだし、ボロボロと泣き出してしまった。
よほどショックだったようらしい。ここまでなるとは本人も思っていなかったのだろう。
そういえば以前、あの好色マンモーニに不覚にもやられそうになったときも、彼女はこうして泣いてくれた。
憎まれ口しか叩かない彼女の顔は、いまや涙とか鼻水で、あるいは罪悪感と後悔の念でぐちゃぐちゃだった。
「大丈夫です……ルイズ……今、Gエクスペリエンスで部品を作り直しますから……複雑骨折なので……
すこし、治るのに……時間がかかるだけです」
「そ、そんなこと、い、い、言ったって……ヒック、痛いのは……痛いでしょう……」
「ルイズ……君は……」
「ジョルノ……ごめんなさい……ごめんなさいっ……呼ばれたくなかったから……ゼロの、ルイズって……
フーケを倒、せば、誰もっ…グスッ…言わなくなるって……だから……」
ルイズは止まらない涙を袖でぬぐいながら、しゃっくり交じりに独白する。
そんなルイズ越しに、僕はタバサたちの様子を確認する。
ゴーレムは龍が目障りなようで腕を振り回したり石を投げたりしているが龍はそれを交わし続ける。
しかしタバサ側もゴーレムを破壊する手段は持っていないようで、時間稼ぎが限度、と言ったところだった。
つまり今が危険なことに依然変わりはない。
40 :
111:2007/05/22(火) 22:33:53 ID:???
視線をルイズに戻す。
ルイズはまだ懺悔を続けている。
折れた足はまだ治るのに時間がかかる。やつを倒すには……彼女の助けが必要だ。
「ルイズ……聞いてください」
「私、私……」
「ルイズッ!!」
強く彼女の名前を呼ぶ。ルイズはビクリと身を震わせて僕を見る。その目は怯えているように見えた。
「聞いてください……ルイズ……今あなたがやることは、女々しく泣くことでも懺悔でもないッ。
あなたがすべきは『覚悟』だ!……覚悟は、絶望の荒野を切り開く……唯一の光です」
「でも……」
「しっかりするんですルイズ。貴族は敵に背を向けないのでしょう?姫君の恩を返したいのでしょう?
大丈夫……策はあります。足もまだ動かせませんが……痛みは引いてきました。
あなたが『希望』です……あなたの覚悟が! ゴーレムを、フーケを打ち破るんだッ!!」
本当はこんなことしてる場合ではないのだけれど、僕の話をルイズはじっと聞いていてくれた。
不意に、ルイズが袖の濡れていない部分でぐいっと強く顔をこすった。
目の周りは真っ赤だったが、その目はもう女々しい彼女のそれじゃあない。
いつも僕に怒鳴りつけるときのような。いつもの彼女のような。
ゼロと呼ばれても挫けない、いつだってない胸を張って自分の誇りを見失なわない
彼女の姿が、そこにはあった。
41 :
111:2007/05/22(火) 22:35:08 ID:???
「……わかった。どうすればいいのジョルノ」
ルイズが僕に尋ねる。僕は視界のはずれのあるものに目をやり、答える。
「あれです。あなたの持ってきたあの武器を、持ってきてください」
「あれって……『破壊の杖』? でもあれ、壊れてて使えなかったのに……」
「とにかく、持ってきてください。触れれば、なんとかなるはずです」
「わ、わかった」
ルイズが急いで持ってきた『破壊の杖』 それは間違いなく、ロケットランチャーであった。
この魔法の世界にあるはずがない、僕の世界の武器。
使い方は……以前、映画で見たことがあったせいか、意外とあっさりわかった。
それを手元に引きずり寄せ、ロックを解除する。弾はまだ残っていた。
「これを構えてください。そして、取っ手の引き金を引けば、
鉄砲の要領ですさまじい破壊力の砲弾が発射されるはずです」
「すごい、それならあいつも倒せるかも……ってええ!! 私が、やるの……?」
「ええ、僕はこんな体ですし、大丈夫です、僕がそばにいます。それとも……今更怖いんですか?」
「なっ……やるわよ、私を誰だと思ってるの!? ゴーレムを倒せるんだから、これぐらい楽勝よ!!」
その口調はもはやいつものルイズのそれだった。ちょっとからかえばすぐ逆上するあのルイズ。
やっぱり彼女はこうでなくっちゃあいけない、と再確認する。
42 :
111:2007/05/22(火) 22:36:32 ID:???
「構えましたね……そろそろやつが来ます。準備はいいですか!?」
「うん」
ゴーレムはタバサたちの龍を追うのを一旦あきらめ、確実につぶせる僕たちに標的を変えた。
僕の前で背を向け、ランチャーを構えるルイズの肩が小刻みに震えるのがわかる。
「『ゴールド・エクスペルエンス』ッ」
「ひゃっ」
Gエクスペリエンスの能力で、周囲の石に生命を与えた。
生命は樹となって、彼女の周りを砲台のように囲んでガッチリと固定した。これで女の子の力でも
ロケットランチャーの衝撃に耐えられるだろう。
「言ったでしょう。僕がそばにいるって、来ましたッ!」
ゴーレムは僕たちを確認すると、僕の足を折ったときのように、僕らに向かって足を振り上げる。
「このっ……デカブツ〜〜ッ。よくも私の使い魔を傷つけてっ!許さないッ
吹っ飛べ―――――ッ!!!!」
カチッと言う音とともに、耳をつんざくような爆音が鳴る。
続いて砂塵が舞い、少し遅れて爆発音が鳴り響いた。
43 :
111:2007/05/22(火) 22:38:58 ID:???
***
数分前……
上空にて
「ああもう、これじゃラチがあかないわ」
アクロバットに飛行する龍に乗るキュルケは、眼下のゴーレムを睨んで言った。
先ほどからゴーレムの攻撃が当たらないように、なおかつ逃がさず出来ればしとめるように、
火や風の魔法を当て続けているのだが、一向に効く気配がなかった。
「ルイズたちも大丈夫かしら……ジョルノ、怪我してるみたいだったけど」
これだけ離れた距離では、ルイズらの様子を細かく確認するのは無理があった。
タバサも何とか隙を見て二人の救出を試みたが、今の距離ではゴーレムが先に彼らに追いついてしうだろう。
彼女らが行動を起こさない限り膠着状態は終わらない。
「? ね、タバサ。なんかくるわ」
キュルケが指差した先を見ると、確かに何かがこちらへ向かって飛んでくるのが見えた。
小さいので姿はよくわからない。キュルケは念のため杖を構えたが、それは敵ではなかった。小型の鳥であった。
鳥はキュルケの前で急停止し、翼をばたつかせながらその場にとどまった。
不思議そうに見るキュルケたちの前で、おもむろに口を開くと
「ジョルノ デンゴン キケン ハナレロ」
と、甲高い声で何度もその言葉を繰り返した。
44 :
111:2007/05/22(火) 22:40:45 ID:???
「これ、ジョルノが作った生物よ。離れろって……」
「危険……」
その意味を瞬時に察知したタバサは、龍をゴーレムから遠く離す。
龍が斜め上に上昇すると、あっというまに視界のゴーレムが小さくなる。
ゴーレムはしばらく龍を見ていたが、振り返るとルイズらに向かって歩き出した。
「ちょっとタバサ、あのままじゃ二人が……」
「待って」
あわてるキュルケをタバサが手で制した瞬間、
ドゴオオオオオオオオオッ!!
という爆音が二人を襲った。
「な、何、今の……」
「破壊の杖……」
「そっか、これが……すっごい。これならさすがのゴーレムでもバラバラでしょ」
キュルケは期待をこめて砂塵が消えるのを待った。
45 :
111:2007/05/22(火) 22:44:24 ID:???
***
「うう〜ん」
「ルイズ、大丈夫ですか」
「たいしょうふしゃ、ないかも〜〜〜」
ルイズは樹に支えられているものの、先ほどの衝撃で目をナルトのごとくぐるんぐるんさせていた。
しばらくそのままだったが、数回頭を振って平衡感覚を取り戻したルイズは、
そろそろ立ち上がれそうなぐらいに回復した僕に振り返って言う。
「で、でも。これでゴーレムも倒せたわよね。ジョルノ、これで……」
その言葉をさえぎるように、ドンという重い音が響いた。
妙にたるんだ雰囲気が、一気に凍りついた。
「う、嘘……でしょう」
しかしその重低音はゆっくりと、しかし規則正しく刻まれる。
嘘だ、とルイズがもう一度言った。
砂塵が晴れていくほどに、それは真実であることを嫌がおうにも伝えた。
ゴーレムは、倒されていなかった。
周囲の岩を吸収して、元の姿を再生させつつあった。
「そんな……」
ルイズの声は震えていた。
ここまでです。思いつきで書いてるのでほんっとスッカスカな文章だなと思う。
しかしDIOと吉良、ディアボロときてさらに承り太郎も登場ってSGEEEEEE
つまり俺のSSの需要完全になry
>>45 他の使い魔達と違うこの展開ッ!
すごくいい、ベリッシモだッ!
アニメしかしらんがゴーレムって再生できたっけ?
アニメだと崩れたら終了だが。
ある程度吹っ飛んだら再生能力が追いつけず、崩れる。
ジョルノのスタンド能力をうまく生かしたサポート! 僕は敬意を表する!!
やべぇジョルノがうまい。
オレのブチャラティもとことん活躍させないと・・・。
S・フィンガースは殺活切り替えられるから使い勝手いいことに
描きながら気がついた。 フヒヒ。
スッテッキィーフィンガーの防御無視っぷりは異常
殴ればジッパー付けてバラバラにできる
ジョジョじゃないけど北斗の拳キャラが召喚された
ver考えたことがあるな ここじゃスレ違いだから投下しないけど。
じょーたろーがようやく登場してきたのでwktkしているぜ gj
54 :
予定は未定:2007/05/22(火) 23:35:31 ID:???
「まだ……傷口が塞がってすらいなくてね……。これだけしか『動け』ないんだ…」
不可解なセリフだったが、キュルケにはそれが冥土の土産に思えた。
ロウソクの頼りない明かりが、自分の背後に立つDIOの影をキュルケの前に浮かび上がらせる。
中途半端な光は、逆に闇の存在を強調するのだ。肩におかれたDIOの手は、キュルケのうなじへと、滑るように動いた。心臓がバクバクと暴れ、歯の根が合わずガチガチと音を立てた。
−−−完全に死角を取られた。
もはや生かすも殺すもDIO次第だろう。
背後に迫る闇の脅威にキュルケは脱力し、己の命をあきらめた。
「そんな……ガマガエルみたいに脂汗をながすほど怖がらなくたっていいじゃあないか……。安心しろ…安心しろよ……キュルケ…。」
キュルケが捨てた命は、しかし、DIOによって拾われることとなった。うなじから手が離れ、闇がこの場を去ってゆくのを、キュルケは感じた。
「私はまだまだ本調子ではない…。怪我が直るまで、今しばらくはおとなしくしているつもりさ…今しばらくは……」
辺りにDIOの声がおどろおどろしく響き渡り、DIOの気配は図書室から完全に消えた。
55 :
予定は未定:2007/05/22(火) 23:39:07 ID:???
安堵のため息とともに、キュルケはその場に崩れ落ちた。
自分の命が助かったことよりも、もうDIOの近くにいなくて済むことに対する安堵の方が大きかった。
脱力もそこそこにふと前を見ると、さっきまで床に落ちていたはずの『よい子のたのしいゲルマニア語』が無くなっていた。
DIOが持っていったのだろう。
が、それはあり得ないことだった。
自分はずっと、前−−『よい子のたのしいゲルマニア語』の方−−を向いていたが、DIOが本を拾う仕草をキュルケはチラとも目にしていない。
一体どうやって……
その疑問は、先ほどDIOによってもたらされた不可解な現象への考察へと移行した。
目を離さなかったのに、一瞬で自分の背後に回ったDIO。
油断も慢心も、あの闇相手にはあろうはずがない。
それではどんな手段を使ったというのか……
キュルケは未だに靄がかかる頭を最大限回転させ、考えられる可能性を絞り込んだ。
まず初めに浮かんだのは『超スピード』説だったが、これは即座に否定した。
超スピードだろうとなんだろうと、動けば必ず生じるはずの空気の流動が感じられなかったからだ。
ましてや目にも留まらぬ早さで動けば、ソレがわからぬはずはなかった。
DIO様の暗黒面がいいですね
GJ!
あ…ありのままry
DIO様はバラバラから蘇ったあとでまだ完全状態じゃないんだよね?
スタンドも使えないのかな?
真面目にまとめサイトが欲しいぜ……作品が多いのは最高に嬉しいが絶対に把握しきれなくなるな
>>58 どう考えても時は止めてるだろ…
やっぱ承太郎よりもDIOのほうが時止めの使い方うまいな、いい感じに威圧感与えてる。
>>58 ぜぇぇぇえええ〜〜〜〜〜 ッッッッたいに、把握できんのたッ
62 :
予定は未定:2007/05/23(水) 00:22:45 ID:???
あと1、2話で
「タバサの安心・キュルケの不安」編がひとまず終わりを迎えます。
このあとワルいことしまくるタバサをダシにして、キュルケを絡めとっちやったりするDIO様とか一通り練ってますが、それはもう少し後の話……
長々と続きましたが、このあとようやく本編に話が戻ります。
自分も早くWRYで無駄無駄なDIO様を書きたいと思ってます。
長い目で付き合ってくれた人たちに感謝を…
>>60 DIO様はずっと訓練してたし元々策士なお方だったからなあ。
逆に承太郎は頭はいいが、せっかくの能力を十年も無駄にしてたからなあ。
だから止まっている間に出来ることが少ないんだよ。
承太郎はパフォーマンスとかしなさそうだしな、それにDIOの方が時を
止める時間が長いんだからそこらへんの差もあるんだろうよ。
つかそれ考えるとますます承太郎がDIOに勝てたのが不思議だわ。
1秒の間にトンデモナク長いセリフを喋れるDIO様ならではなだな
どんな早口でもあのセリフを一秒以内に言うのは不可能だぜww
DIO様なら、一秒掛からず歌を一曲歌いきれると信じてる
>>64 不思議も何もないだろう
DIOの敗因は明らか
「てめーは俺を怒らせた」
>>64 その超早口を理解できた承太郎の超処理能力があったからこそ勝てたんじゃないか?
というかなんで吉良の話しは語り口調なんだ?
>>51 アドバイス。スティッキー・フィンガーズでできること。
・壁抜けができる。
・物体の内部に空間をつくり、物を入れられる。(例・人の体の中に隠れる。トイレに宝を隠す。自分の顔の中に携帯電話をしまう)
・なんでも解体できる。
・物体と物体をジッパーで接着できる。
・腕とか切り離されてもジッパーでつなげられる。しばらくすればくっつく。
・地下に穴をつくって進むことができる。ただし死人状態でなければ呼吸するために、ずっと穴の中にはいられない。
・腕をジッパーで離して、射程距離を伸ばせる。
・開いたジッパーを壁にはりつけ、金具をつかんでジッパーを閉じると、金具は上へ向かうから、その力で壁をよじ登れる。
>>73 dクス!心配なさるな。その辺は心得ている。
そして君の命を賭けたアドバイス!僕は敬意を表する!!
ゲームじゃ、地面にもジッパー付けてギュンギュン動きまくることが出来たな
起き上がった男から名前を聞き出そうとルイズがため息混じり男に問う
「はぁ・・・何で平民なんか・・・あんた名前は?」
「・・・・・ザ・グレイトフル・デッドッ!!」
「ザ・グレイトフル・デッド?・・・変な名前」
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨ ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
だが、プロシュートがその名を叫んだ瞬間周辺の空気が変わる。
しかし、今の時点でその微妙な違いに気付くものはいない。
「ふぅ〜ん、これがゼロの使い魔か」
「平民の割りに妙な格好してるな」
と、プロシュートを近くに見に生徒が数人こっちにやってきた。
「ちょっと俺にもよく見せてくれよォ〜〜〜」
「あ?こんな近くで見えないってお前何時から近眼になったんだ?」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
「だからさぁぁぁぁよく見えないんだよぉぉぉぉ目がかすんでよく見えないんだよぉぉぉぉぉぉ」
「ひ、ひぃぃぃ、一体どうなって・・・・」
「俺の髪がぁぁぁぁぁぁどんどん抜けていくよぉぉぉぉぉぉ」
「こ・・・これは皆・・・・『と・・・年をとっている!!』」
この場で唯一老化していないルイズがコルベールの方へ振り向く。
しかし、その瞳に映ったものは枯れ木のように朽ち果てていく教師の姿ッ!
(まさか・・・まさかこれはあの男がやってる事なの!?)
まだ比較的老化が進んでいない生徒達が半狂乱になりながら召喚したばかりの使い魔に命ずるッ!
「あ・・・あの平民を攻撃しろぉぉぉぉサラマンダーーーーー!!」
だが、その召喚したての使い魔は動かない。
いや、動きたくても動けない。
何故ならサラマンダーもスデに老化しきって死に掛けの状態だったからだッ!
彼らがグレイトフル・デッドの高い熱を持つ生物程老化が早いという
性質を知っていればサラマンダーをけしかける事も無かっただろうが彼らにはそれを知る由もない。
そして、サラマンダーという高熱を持つ生き物を呼び寄せた事によりその周辺の老化速度が一層早くなるッ!
「おおごおおおおおおおっ」
その阿鼻叫喚とも言える状況をプロシュートは『養豚場の豚』を見るなのような冷静な目で見ている。
だが、すぐさまその状況における異変を見つける。
(何だ・・・?あの女、何故オレのグレイトフル・デッドの能力下にありながら老化しやがらねぇ!?)
男女の違いで体温の上昇差を区別し老化の速度に違いが出るグレイトフル・デッドとはいえ全く老化がないというのはプロシュートにとってはありえない事だった。
(氷を持ってるわけでもねぇ・・・・それに、この快晴で氷一つ持ってたとこで老化が止まるはずがねぇ!)
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨ ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
明確な殺意を持ちプロシュートがルイズに近付いていった。
続きマジでどうしよう・・・
ルイズに老化が効かないってのは鳥の巣頭の人の治癒能力が効かなかったのと同じ扱いで
まぁ兄貴自分も老化できるからやろうと思ったらできるだろうけどそこは「ああ、そんなのもあったね(笑)」で何とかorz
物語は必ずしもHappy Endで終わるとは限らない
運命は残酷である
冗談だ
グレイトフル・デッドって応用性に欠けないか?
ストーリー創りが大変そうだ。
作品が増えてきたんでちゃんと識別できるようにしてほしいぜ
それにしても仗助はまだかな
しかも氷の事が分かったらこの世界じゃ簡単に作れるからな
>>77 逆に考えるんだ
「ここで生ハムの兄貴を殺しちゃってもいいさ」
と考えるんだ
で、事態も終結して日を改めルイズが再召喚すると
又新たな暗殺チームのメンバーが現れて又襲ってくる展開
84 :
予定は未定:2007/05/23(水) 12:13:41 ID:???
キュルケは次に、『催眠術』説の可能性を考えた。
これは有りうるかも−−と思った。
自分はあの時、認めざるを得ないが、完璧にDIOのペースに巻き込まれていた。
恐れを為していた。
その心の隙をつかれたと考えれば、一応の筋が通った。
だが………それだけだ……とキュルケはかぶりをふった。
いくら推論だけ論理を通しても、キュルケの頭にかかる靄は晴れなかった。
あれがそんなチャチな子供だましだとは到底納得できない。
もっと恐ろしいモノの片鱗であるのだと、キュルケは頭ではなく心で理解した。
−−何か、もっと恐ろしい、絶望的な何かだ。
そこで思考を止めたキュルケは、ひとまず図書室から出ることにした。
こんな所もう1秒たりともいたくなかった。
フラフラとおぼつかない足取りで、図書室から脱出する。
今更ながら、今が昼であることを知るキュルケ。廊下に溢れる太陽の光に、彼女には救われる思いだった。
深呼吸して、清浄な空気を胸一杯に取り込む。
85 :
予定は未定:2007/05/23(水) 12:16:01 ID:???
だが、極度の緊張から解放されたと意識した途端に、胃が痙攣し、たまらずトイレに駆け込み、吐いた。
無様に胃液をぶちまけ、キュルケは涙を流した。
その涙を、逆流した胃液が気管を刺激したせいにして、キュルケは泣き崩れた。
−−−今しばらくは、おとなしくしているよ……
キュルケの頭に、先ほどのDIOの言葉が、何時までもこびりついて離れなかった。
『今しばらく』は……。
キュルケは、もはやこのハルケギニアに安穏の朝は二度と訪れないことを知り、再び泣いた。
to be continued……
86 :
マロン名無しさん:2007/05/23(水) 12:31:41 ID:kbteWwmB
77と違うプロシュート兄貴を書いてもかまいませんかね?
無論
>>86 「書きたい」と思った(ry
これがこのスレのローカルルール
普通は時を止められるなんて思わないからDIOの能力なんてしばらくは気づかれないな
今のDIOだとどれくらい止められるんだろう、5秒くらいに戻ってるのかな?
全身の血が流れたんで四秒ぐらいが限界じゃないだろうか?
また訓練すれば少しずつ伸びるだろうが。
ハルキゲニアのドラキュラになりそうなDIO様だな GJ。
よく考えたら時が止まっていることに気づいた花京院ってすごいな
腹ぶち抜かれた→両親の事思い出した→時差の事思い出した→
法王の結界全てが一つの時間差も無く切られてる事に気付いた
こっから時止めに気付いたんだもんな
花京院はお手柄っだと DIOも言っていたしな。
アノ情報がなければじょうたろうは対抗できず全滅しただろうな。
せめて名前欄にタイトルが無いと
まとめサイト作る神が苦労しそうだ
長くパソコンいじってなかったら前スレが埋まってた
ちょっとだけ投下します
フーケを倒し、学院に帰ることとなったドッピオとルイズですが
「・・・・っ」
「・・・・・・」
ドッピオの足はとても酷いことになっていました
何か支えが無いと歩けないほど酷く、ルイズに少し寄り掛からないと歩けないのです
「・・・・・・」
ルイズは自己嫌悪を起こしていました
結局は今回自分は邪魔なだけで自分がいなければこの使い魔はすぐに勝てたと言うのに
「・・・・あの」
自分の責任で負傷した使い魔に謝ろうと、ルイズはたまらず声をかけてしまいました
「今回は・・・その・・」
謝ろうとしても謝罪の言葉が見つからずモゴモゴしていると
「謝らなくていいですよ」
「え?」
まるで自分のことを見透かされたかのように声をさえぎられたのでした
「今回はあの場でルイズさんを取り残したのが悪かったんです
・・・本当にすいません」
事実ドッピオはロングビルがいるから大丈夫ということを考えてルイズを残しました
結果そのあとの戦いに支障がでました。ドッピオは自分が甘いと考えていました
「・・・なんで?」
その後、主からでた言葉は疑問でした
「なんでそんなに自分ばっかり責めるの?ディアボロだって私を邪魔って言ったのよ?
なんでアンタは・・・私を責めないの?」
なんで、そんなの考えるまでも無い。自分の不注意で招いた結果だったのにルイズを責める道理は無い
そう思っていたドッピオは
「全部僕が悪いんです。力を持たない主を守れなくて何が使い魔ですか?
・・・もしルイズさんが自分のことを悪いと思っているなら」
一区切りおいてドッピオは
「成長してください。自分の未熟な過去に打ち勝って強くなってください
今回のことに対する謝罪はそれで十分です。まずは・・・」
ドッピオは笑って
「その泣きそうな顔をどうにかするところから始めましょうか」
そう言いました。ルイズはあわてて顔を隠します
・・・今は寄りかかる訳にもいかないのでドッピオは座っています
目をゴシゴシしてから向き直るともうその顔はいつもの顔です
「・・・今回は助かりました。次回もまた期待していいですね?」
微笑みながらそう聞いてくる使い魔に
「もちろんじゃない!」
なんの臆面もなく答えられたルイズの顔には憂いは浮かんでいませんでした
「・・・頼りにしてくれてありがとう」
聞こえたか聞こえなかったかわからないほどの小声でしたがドッピオはしっかり聞こえていました
ですがあえてそれには何も言いません。しばらく無言で歩いた後
「そろそろ学院が見えてきますね」
「さぁ、さっさと帰るわよ」
「もちろんです」
辺りはだんだんと暗くなり2つの月が見え始めていました
帰った後ドッピオはすぐに保健室へ運ばれました。傷だらけですがどれも致命傷ではありません
二日ほどで完治したドッピオはいつも通りに家事をこなしていました
その後、破壊の杖を取り戻したコンビとして周囲から注目の的となったルイズは困惑しドッピオはあまり取り乱しませんでした
そんな毎日を少し楽しみながらドッピオは家事にいそしんでいました
後日談のようなものです
タイトルは仮ですがこれでいいですかね?
いいのがあればそれを使いたいんですが
>>99 少し的外れかもしれんが『使い魔の中の王』
元ネタは『王の中の王』な。
久々にスレ覗いたら次スレ立ってた。いきなり伸びすぎだろ!承太郎も来てるしジョルノかっけ〜。
そしてとりあえずドッピオが良い奴すぎて困るw
あれスレ立ったの昨日だよな?
ボス…キングクリムゾン使うのはやめてください
GJ!
俺はボスが書かれるのを待っていた!
四方八方から襲いくる触手に、キュルケは辟易していた。
もともとこんなチマチマした闘い方は、彼女の流儀ではなかった。
『微熱』の名の通り、周囲もろとも焼き尽くしてしまいたかったが、ルイズがいる手前、そうもいかなかった。
1つ1丁寧に確実に触手を捌いてゆくキュルケだったが、徐々に枯渇してゆく魔力が彼女を焦らせた。
(〜〜〜ッッッ反則じゃないの……!!)
再生能力。
いくら魔法で焼こうとも、焼いてる側から復活してしまう触手に、ウンザリしつつも、ジリジリと下がってゆくが、ハッキリした後退のチャンスを掴めずにいた。
そうこうしていると、先に痺れを切らしたルイズが、前に出た。
キュルケが聞いたのは、レビテーションの詠唱だった。
こんな状況ではあまりに場違いなルイズの選択に、一瞬怒声をあげようとしたが、それよりもルイズの詠唱が終わる方が早かった。
何しろレビテーションの呪文は基礎の基礎。
詠唱の短さは1、2を争うシンプル魔法だった。
−−−瞬間、爆発。
続く爆風がキュルケを襲った。
『ゼロ』のルイズ十八番の失敗魔法だ。
なるほど、どうせ失敗するとわかっているなら、どんな魔法だろうとかまわない、詠唱が短いに越したことはなかったということか。
あの状況で最適な選択をしたルイズに、キュルケは素直に感心した。
それと同時に、いつも遠くで見ているだけだったが、今回初めて間近でルイズの『失敗魔法』を受けてみて、その凄まじさにキュルケは舌を巻いた。
あんな、いかにも魔力をバカ喰いしそうな魔法(?)を、ルイズは日常茶飯事に連発していたというのか……
無駄に魔力だけは有り余っているルイズならではの攻撃だった。
しかし、間近で爆発を受けたせいで、どうやら聴覚が麻痺してしまったようだ。
無音の世界に突如放り込まれたキュルケは、自分よりもさらに間近で爆発を受けたはずのルイズを見やった。
体重が軽いせいもあり、地面に倒れてしまっていたルイズは、ムクリと顔をあげ、ペッペッと口の中の砂利を吐き出していた。
爆発の時、ちゃっかり口を開けて鼓膜を保護していたようだ。
手慣れた様子のルイズに、キュルケは経験の差を感じた。
そんなことで悔しがっても意味がないのだが、生憎キュルケは負けず嫌いだった。
……ルイズ程ではないが。
頼むから題名つけようぜ
忘れてたスマン
黄金の精神を持った先人たちがいるが
仗助か承太郎のヤツを投下してもかまいませんねッ?
『投下した』なら使ってもいい
内容が被ったらどうしようと不安になっている俺がいる。
だが構わん、行け。
そろそろ七部と六部と一部のことも思い出してやってください……
「何処にいるんだ?」
こちらに来いと言われても暗くてよくわからない。大体の方向なら声でわかったが。
そう思っていると何かの音がして部屋中の蝋燭が1つ1つ灯っていく。部屋が明るくなった。
キュルケはベッド上に腰掛けていた。部屋に他人がいるというのに下着姿だ。見られてもいいのだろうか?
「そんなところに突っ立てないで、いらっしゃいな」
キュルケが誘惑するかのように言ってくる。
ん?もしかして私は誘われているのか?とりあえず取り合わないことにする。
「用件は何だ?」
「こちらに来てから話すわ」
仕方ないのでキュルケの元へ向かう。もしかしたら露出癖があるだけかもしれない。
「座って?」
言われたとおり座る。
「で、用件は何だ?」
キュルケは大きくため息をつき、首を振る。
「あなたは、あたしをはしたない女だと思うでしょうね」
見る限りその通りだろうが。
「思われても、仕方ないの。あたしの二つ名は『微熱』」
知っている。
その後色々言ってくるが何も言わず聞く。
要約するとキュルケは私に恋をしたらしい。本気で誘われていたようだ。
キュルケは沈黙を肯定と受け取ったらしく、目をつぶり顔を近づけてくる。いや唇を近づけてくる。
キスを私にしようとしているようだ。
別に断る必要も無いだろう。私がそういった感情を持ち合わせていないが、特に問題があるわけでもあるまいし。
まさに唇が触れ合う瞬間、窓が叩かれた。そこには部屋を覗く少年の姿があった。
ここは3階だから魔法で浮いているのだろう。
「キュルケ……。待ち合わせの時間に君が来ないから来てみれば……」
「ペリッソン!ええと、2時間後に」
「話しが違う!」
どうやら先に予約があったようだ。キュルケは胸元から杖を取り出すと男に見向きもしなまま杖を振る。
蝋燭の火がうねるような炎になり窓ごと男を吹き飛ばした。……大丈夫か?
「まったく、無粋なフクロウね」
「今の彼と会う約束をしていたみたいだけど」
「彼はただのお友達よ。とにかく今、あたしが1番恋してるのはあなたよ。ヨシカゲ」
また唇を近づけてくる。すると窓のほうからまた音がする。
先程とは男がいた。どうやら彼とも約束をしていたらしい。しかしまた炎で下に落とされる。
キュルケはまた唇を近づけてくる。
今度は窓のほうから悲鳴が聞こえた。窓枠には3人の男がひしめきあっている。
「フレイムー」
きゅるきゅる、と隅で眠っていたであろうフレイムが身を起こし、窓にいた3人に炎を吐きかける。3人が落ちる。
甲斐甲斐しいなフレイム。
とにかく前言撤回だ。今の状況はやばい。ここから脱出しなければならない!
キュルケは惚れっぽい。他の男にも手を出しているはずだ。さっきの少年たちがいい例だ。
貴族の連中はただでさえ平民をバカにしているというのに平民に自分の意中の人を奪われたと感じたらどうするか。
制裁しかない。正面からならともかく不意打ちでやられたら幾らなんでもひとたまりも無い。殺されてしまう!
「キュルケ、悪いがそろそろ帰らしてもらう」
そういって立ち上がり部屋を出ようとする。しかし、
「待って!今のは知り合いでもなんでもないわ。とにかく愛してる!」
いきなり頭をつかまれ引き寄せられる。そのまま唇が重なった。
118 :
506:2007/05/23(水) 19:36:47 ID:???
六部だったらエルメェスとか面白そう
119 :
マロン名無しさん:2007/05/23(水) 19:44:16 ID:tbEY9QK9
>>115 君とは気が合いそうだ。
六部だったらウェザーだろ。記憶無くした直後とか。
いや、6部ならサンダー・マックイイーンが…
戦えませんか、そうですか。
そろそろ康一君をお願いします
いや、ここはウルムド・アヴドゥルをだな
>>118 GJなんだが……なんで誰もタイトルつけてくれないかなぁ。
125 :
506:2007/05/23(水) 20:02:49 ID:???
一応つけてるよ?
投下してもいいっすかね。
ごめんなさい勘違いした。
>>117読んで思ったが吉影とか承太郎とかジョルノとかそうだけどジョジョキャラって
エロい状況下でも冷静そうなのが多いよな
吉影とかはまことに優雅な生活しそうだな。
戦争でもジョジョキャラはマイペースでいきそうだ。
>>126 『投下した』なら使ってもry
そろそろ職人は投下するかどうか聞かなくてもいいと思うぜ。
投下したかったら空気なんて読まなくてもいい。ただタイトルかトリはつけて欲しい
なんか偉そうでスマソ
桃色の髪をした少女、ルイズの眼前に現れたのはただの男だった。
貴族として、魔法使いとしての一生を決めるといっても過言ではない
使い魔召喚の儀式であるサモン・サーヴァント。これは彼女が属する
魔法学院において進級のための通過儀礼である。
何度も失敗を重ねながらも、周囲から聴こえる嘲笑に耐え、ようや
く成功した。それなのに、現れたのは何のとりえもない人間だった。
愕然とした。彼女より先に儀式を行ったものたちの使い魔は全て立派
だった。土中を走るモグラ、火を吹くサラマンダ、中には大仰な姿の竜
を呼んだものさえいた。溢れる羨望と悔しさを押さえ込んで、挑戦した
結果がこれ。
ルイズは傍で儀式の成り行きを見守っていた教師、コルベールにやり直し
を求めた。だがそれは即座に却下された。その反応はわかっていた。もともと
神聖な儀式であり、使い魔は運命の相手、選り好みなどしてはいけないのだ。
彼女は腹を据え、足元に倒れている男に視線を注いだ。身に付けている
バンダナやマント、手持ちの杖が砂で汚れているため平民でも下流のものである
と思われる。だが、このさっきから微動だにしない男から受けるのはどんな貴族
からも感じたことのない威圧感だった。
ともかく、ルイズは契約の儀式を行うため静かに男の頭部を持ち上げた。
そのときだ。
「なにをしようというのだ少女よ」
重く、身体の芯に響く声がした。
ルイズも、すぐ近くのコルベールも一瞬誰が発したのかわからなかった。
「君に聞いているのだ」
声の持ち主はその男だった。彼は目を開き、ルイズに顔を向けた。
びくりと彼女の心臓が跳ねた。彼のまぶたの奥にあるべきものが
見つからなかったからだ。そこにあるのは瞳ではなかった。
「鼓動が激しくなったぞ。盲目の人間を見るのは初めてか?」
動揺を悟られた。しかし彼女は、口中のつばを飲み込み顔を寄せた。
自分は誇りある貴族、差別を持つような卑しいものではない。
その矜持が彼女を動かした。それに、彼は使い魔なのだ。
「質問に――」
男の声は遮られた。ルイズの小さな唇が音の出口を封じてしまったからだ。
その接吻は一瞬だったが、それでも効果はあった。
「ぐ、ぬあ……」
苦悶の声を男が上げる。熱と痛みが彼の身体を暴風雨のように
荒らしまわっていた。ルイズの腕から離れ草の上を転げ回る。
そんな彼の元にコルベールが近づき、左手の甲を確認した。
したり顔でうなずきぶつぶつとなにかをつぶやいていたが、
すぐに周囲の学生たちに学院に戻るよう指示を出した。
その間に、ルイズはいつのまにか大人しくなった男の傍に立ち、
重要なことを尋ねた。人間であれば絶対に持っているものだ。
「あんただれ?」
男は重い声で答えた。
「俺は、ンドゥールだ」
言いにくいわね。ルイズはそんなことを思った。
ンドゥールがDIO以外に仕えるのか?
いったい何がおこってるんだ
い、いったい何人書き手がいるんだ? 次はいったい誰が召喚されるんだ?
ンドゥールGJ!! いったいどうなるんだコイツの場合
ンドゥールとはまたマイナーな…
今後盲目とゲブ神でどう発展するか期待。
111だッ!投下するッ!
抜ける様な青空、ただ広大な野原が広がる空間。そよ風が吹き、鳥がさえずりながら空を舞う。これ程のどかな場所であれば老若男女問わず、やれ野を駆ける、やれピクニックにでも来ようなり思うだろう。
ドッゴォォォォォォォン!!
そう!こんな場違いな爆発音が聞こえなければの話だがッ!
少女、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール、はっきり言ってそこらのガキンチョじゃあ一発で覚えられる訳が無いほど長すぎるのだが、ルイズは困惑していた。
幾日も幾日も魔法を失敗し続け、いつの間にか「ゼロのルイズ」と言う不名誉極まりない渾名がつけられた。
このッ、誇り高きヴァリエール家のッ、三女たる自分がッ、という感情が勿論湧かなかった訳がない。
ただ、悔しかったのだ。
魔法がろくに成功しない。いいだろう、認めよう。
いつも失敗は決まって爆発であり、周りにかなりの被害も出しているのだろう。よし、これも認めよう。
あの、に、憎きツ、ツェルプストーを始め、周りの女よりも、そ、その、む、胸もないのもみ、認めようッ!ああ!自分は洗濯板だッ!大いに認めてやろうじゃあないかッ!
それを引っくり返してやる程の力もッ!要素もッ!機会もッ!
悔しいのだッ!!
何一つ良いことがあった試しがない。
せめて、せめてこの時だけでもと、全身全霊をかけて臨んだこの儀式ッ!
術式が出来上がったのは問題なかった。だがッ!
ドッゴォォォォォォォン!!
よりによってこれだ。またアレだ。“爆発”だ。もうここまで来ると大爆笑だ。
美しく、気高く、力強い使い魔にきてほしかった。いや、くるハズだった。手ごたえは十分だった。
しかし、現実は非情である。
周りには爆発の余波で煙が立ち込め、視界が良くない。同期の皆が居たであろう人垣からは、
“また、ルイズは”
“流石はゼロの・・・”
などと聞こえてくる。ああ、またやってしまったのか。
そんな事を思い、気落ちしていたルイズであったが、次第に煙が晴れてくる。はて?目の前に人影の様なものが、影!?幾分かの救いを求めた彼女の眼前に、煙の向こうに現れたのは・・・・・
・・・・鳥の巣の様な頭をした大男が倒れていた。
ZERO's BIZARRE SERVANT
―LEGEND IS ATTRACTED―
ゼロの奇妙な使い魔-伝説は引かれ合う-
プロローグだが、仗助だ。思いきっていってみた
ちょいと趣向を変えて、才人の持つインテリジェンスソードがアヌビス神というネタを思いついたぞッッ!!
いや、思いついただけで話は作れなかったorz
今まで召喚されたキャラはDIO ボス 吉良 ジョルノ 若verジョセフ
ジョウ太郎 丈助 ンドゥール プロシュート ブチャラティ か
これからどうなるんだ ハルキゲニア世界は!
個人的にはカーズ様希望。
カーズが下等生物などに使えると思っているのかね?
>>141 前スレで小ネタだが康一君とアヴドゥルがあった。
康一君の人は続き書くんだっけ?
マジ誰か六部書いてくれ。
七部もな
召喚しなくても、隕石となって落ちてくる方法でゼロ魔世界に来れば良いさ
まあ考えるの止めてるんだから、触れると吸い込まれる奇妙な石としてどっかに保管される事になるだろうが
思考停止していても思考感覚がないわけではないから
天才カーズなら外部の気温の変化で気付きそうなものだが。
『失敗魔法初心者』なキュルケの状況を心得ているのか、ルイズは口を使わず、ハンドサインでキュルケに何かを伝えようとしていた。
もくもくとあたりに舞う煙のせいでキュルケはよく見えなかったが、どうやらルイズは、「今のうちにケツをまくれ」と言っているらしかった。
ルイズの機転で後退の時間を得て、2人はタバサのいる方へ向かった。
地面に残っている引きずったようなコルベールの血痕をたよりに、2人は煙の中から脱出した。
少し先にコルベールの右足を掴んだまま立っているタバサが見えた。
どうやらあの状態でコルベールを引きずったらしい。
結構手荒な所業だった。もう少し離れれば、あの触手の射程圏外だろうと判断した二人は、ふっと肩の力を抜いた。
−−−抜いてしまった。次の瞬間、タバサの目が驚愕で見開かれた。
「後ろ!!」
珍しく取り乱した様子タバサの叫びと同時に、煙の中から飛び出してきた何かが、キュルケの足を掴んだ。
凄まじい力で引っ張られて、足を取られたキュルケは地面に倒れた。
慌てて足元を見てみれば、千切れた左腕が、キュルケの足をひしと掴んでいた。
「「なぁっ……!?」」
一瞬あっけに取られた2人だった。
カーズ様はすでに学園の宝物庫あたりに石のまま鎮座してるんじゃなかろうか?
考えるのを止めたまま戻ってきても復活には時間がかかると思う。
そこで、まず手始めにウィンウィンウィンですよ
足を掴む左腕は、人知を越えた力で、キュルケをグイと引っぱった。
"ズザザザザザ…!!"
「うひゃぁぁ!?ぁあああぁあ……」
情けない悲鳴とともに地を滑り、あっという間に煙の中へ引きずり込れて行くキュルケを、ルイズとタバサは指をくわえて見ているだけだった。
キュルケの悲鳴は徐々に小さくなっていき、やがて完全に聞こえなくなった。
B級ホラー映画のような展開から、先に現実に復帰したのはルイズだった。
1も2もなく煙の中に駆け込んでいくルイズをしかし、タバサが止めた。
「危険…!私も行く…!」
「タバサはそこにいて!コルベール先生の様子を見てて!!」
振り返らずにそう答えるルイズ。
またさっきみたいに死体の体の一部が飛んでくるかもしれなかったので、タバサは従うしかなかった。
一方キュルケは−−
「うひゃぁぁぁあああ…!」
まだ引きずられていた。(油断してた……!)
キュルケは反省したが、もう遅かった。
とりあえず、引きずられても手放さなかった杖を 、自分の足を掴む筋肉質な左腕に向けた。
「ファイヤ!」
キュルケは火の魔法で左腕を焼き払った。
ボドリッと足から腕が離れ、ジューッと音を立てた。
わたしの目の前に男が現れた、やっと成功したサモン・サーヴァントだというのに
唯の平民を召喚してしまったようだ。
「あんた誰?」
とりあえず名前を聞いてみることにする
「・・・俺はプロシュートだ」
この目の前にいる男はプロシュートというらしい
「けっこうイイ男じゃない、ルイズあんた使い魔じゃなく恋人を召喚したの?」
キュルケがそう言うと、みんながどっと笑う・・・腹立つ
「違うわよ!」
すぐそっち方面に話が跳ぶキュルケに否定する
「さて、では、儀式を続けなさい」
コルベール先生が続きを促してくる。そうだった、まだ儀式は途中だったんだ
今まで、わたしは使い魔にはモンスターが召喚されるとずっと思ってた
だから契約のキスもファースト・キスじゃないとおもってたけど目の前には男の人がいる。
これってつまり、これがファーストキスになるってこと?
ブギーポップからジョジョに入った俺が上遠野ネタを書いても
いいかなぁ〜?早人?久しぶりに…
新スレ立てるのもあれなんで
召喚した使い魔、プロシュートをよく見る、キュルケの言うとおり
ちょっとだけど、渋くてイイ男じゃない。
わたしは覚悟を決めプロシュートに唇を重ねる
「いきなり何をするんだ?」
わたしがキスをしたっていうのに冷たい口調のままでプロシュートが質問してきた
「何って、契約したの、わたしがご主人様であんたが使い魔」
「ぐあ!ぐぁあああああ」
プロシュートの左手にルーンが刻まれていく
「ふざけるな!」
ビシィ
プロシュートがいきなり平手打ちをしてきた
「なにをするの?主人に手を上げる使い魔なんて聞いたことないわ」
わたしが睨みつけるとプロシュートは自分の頬を押さえていた
何よ、痛いのはわたしのほうでしょ
「どういう事だ?」
プロシュートは、今度は反対側の頬をつねり上げてきた」
「いたい痛い、やめなさいよ、やめて、やめてください」
ようやく、つねるのを止めたと思うと1人でブツブツ言い始めた
「ご主人様のダメージ、イコール使い魔のダメージってコトか」
「あんた、なんなのよ!」
「ルイズと言ったな、理解したぜ、お前がご主人様で俺が使い魔だってなあ」
あっさりと言われた怒りが何処かにいってしまった
「わっ解ればいいのよ、教室に行くわよ付いて来なさい」
プロシュートはだまって後を付いて来る
納得はできねえがな
頭の中に声が響いてきた
To Be Continued
新作多いのは非常にうれしいぜ。
しっかり終わらせられるのが非常に心配だけどw
とにかくみんな期待してるよ
投下が多いのはいいが続くんだろうか?
別に継続しなきゃいけないもんでもない
その場限りでも十分楽しめる作品も多いし
とりあえず書いてみた結果、連作に発展する人もいるだろう
つか、何の投下もないより良いだろ
>>147 ディアボロ並の地獄を味わってるからなぁ
100年も海底の棺に閉じ込められてたDIO様の比じゃない
こうして見ると、吉良って以外に楽に死ねたんだな
幽霊になっても平穏な暮らしができない
一番楽に死ねたのプッチじゃね?
そういやプッチの最後が一番普通だな。
プッチは世界に存在ごと抹消されたという点ではかなり悲惨
アンジェロとエニグマの少年も悲惨さなら負けてない
楽に死ねた順に並べてみた
DIO>吉良>プッチ>>>(死ぬ事が出来ない壁)>>>ディアボロ=カーズ
死んだ後の事を考えると吉良とプッチの位置が逆転しそうだ
肉の焼け焦げるニオイがが漂い、キュルケは眉をひそめた。
やれやれだわ…、と一息ついてキュルケは辺りの様子を窺った。
一面煙に包まれて、よく分からない。
ひとまず体を起こそうと腹筋に力を込めたが、次の瞬間キュルケは凍りついた。
"ズル…ッズルズル……ッズチャッ…ビチョビチョ…"
ダラダラとヘンな汗を流すキュルケ。
(な、何よ…。この音…何なのよぉぉおお〜…!?)
キュルケは耳障りで生理的にアレな音に鳥肌を立てた。
その音は、360度から少しずつだが確実に近づいてくる。
まずいまずいまずい…… この状況非常にまずい。煙の中から這いよってきたのは、はたして死体の各パーツだった。
右半身やら左足やら、それに細かな肉片やらが、それぞれあの頭部と同じように触手を生やしてズリズリと近寄って来ていたのだ。
「ひぃゃぁぁああ〜ッ!?」
慌てて立ち上がってレビテーションを使おうとしたキュルケだったが、再び足をひっぱられてこれまた再びズテンと転んだ。
見ればそれはやはり、先ほどの左腕だった。
まだ煙がくすぶってグズグズいっているが、その火傷も次第にふさがっていった。
その転倒を合図にしたかのように、肉片の群れが、仰向けに転がる飛びかかり、キュルケの四肢を拘束した。
雁字搦めに固められて、キュルケはまな板の上の鯉のような心情だった。 もがくことすら出来なかった。
−−−ドス、ドス、ドス…
今度はそんな音が近づいてきた。
キュルケは辛うじて動くことを許されていた頭をその方向に向けた。
予想通り、あの頭部が、地面に触手を突き刺して移動してくる音だった。
『URYYYYY…』
感情のこもらない目が、自分を見下ろした。
絶体絶命だった。
そこで問題だ。
この雁字搦めにされた状態で、どうやって反撃するか?
キュルケは考えた。
3択−−ひとつだけえらびなさい。
@グラマーなキュルケは突如反撃のアイデアが閃く。
A仲間がきて助けてくれる。
Bどうにもならない。現実は非情である。
負けず嫌いなキュルケは@に○を付けたかったが、背に腹は代えられない……キュルケは現実的なAを選んだ。
「ちょ、タバサ…!?ルイズ…!?どっちでもいいけど、助けてくれないかしらぁぁあああ!!」
恥も外聞もなく叫んだが、しかし応答はなかった。
これが返答だとばかりに、生首から触手が伸びてきた。
答え−−B。答えB。答えB。
キュルケの頭の中でそんな文字がドアップで表示された。
万事休すだ−−キュルケは次に自分に襲いかかるだろう痛みに備え、ギュット目を瞑った。
投下する人が多いようだが、投下する人は「覚悟して投下してる人」………ですよね。
SSを投下するってことは逆に終わらせるということを常に「覚悟している人」ってわけですよね………
もちろんそうじゃないかい?
中途半端で終わらせるなど雑魚のすること。
ゼロの使い魔十三巻まで書く神がいれば俺は
一生その人を尊敬してもいい・・・職人とはかくありたいものよな。
DIO様相手にするのはマジ怖いな。
DIO様スプラッタホラーじゃないすかw
キュルヶかわいそうw
勿論偉そうに投下について語ってる奴らは伏せてるだけで職人なんだよな当然
キュルケにはどうも血を吸われるイメージが付きまとう
DIO様の栄養になるのかっ!!?
ここでルイズ登場
誰もいないなら投下は見合わせます。
ここに居るわけだ
「お前は!」
「死んだ筈の!」
「「ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール!」」
「チッ♪チッ♪チッ♪チッ♪」
「YESIAM!」
こうですか!わかりません><
>>176 やれ……やるんだ……!
>>176……!!
………オレは……お前を……見守って……いるぜ…………
ではゆっくりと、『万力』のような力を込めて・・・。
投稿しますか。
彼、ブチャラティは戸惑っていた。
それは、初めてのバイトでどういった仕事をすればいいのかわからないといった単純な戸惑いとは比べ物にならないほどの戸惑いようだった。
あの最後の決戦。死に逝くトリッシュを救うために自らの残された時間を差し出し、もう全てをやりとげて死ぬとばかり思っていた彼は今・・・。
「ふーん。その、イタリアって言う国からアンタは来たのね?」
「ああ・・・。その通りだ。」
つい小一時間ほど前に出会った少女に質問攻めにされていた。
彼女、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール、通称ルイズの説明を聞き、ブチャラティはある程度自分の置かれた立場を把握しようとしていた。
ここは自分の生まれ育った国イタリアではなく、魔法を使う貴族(この世界ではメイジと呼ばれる)たちが暮らす土地、ハルケギニア大陸。
その大陸の中で、4つに分けられた国の一つトリステインの敷地内にあるトリステイン魔法学院。
そして自分はそのメイジであるルイズにサモン・サーヴァントによって召喚、契約した由緒正しき使い魔となったという、ぶっ飛びすぎてまともについていけるはずのない状況に立たされていたっ!!
だがブチャラティはあろうことか、そのトンデモな大展開をものの見事に『把握』して見せたのだった!普通ならすぐには把握できない状況をなぜこうも簡単に把握できたのか。それは彼もまたまともならついていけない世界を生き抜いて来たからなのだった・・・。
だがブチャラティは経験上、当たり前のことなのだろうが、用心深く最後の確認を行った。
「なあ、ルイズだったな。ちょっといいか?」
「なによ?まだ何かあるの?」
ズンッ
ヒュウウウン!!
まさにあっという間の出来事だった。突如彼の右腕からもう一つの『右腕』が現れ、ルイズに向かって鋭く襲いかかって来たのだっ!!
ピッタァァァァン
その右腕はルイズの顔面のほぼスレスレで止まっていた。その幅ティッシュ3枚分!!
見えていたなら悟った瞬間恐怖で立ちすくみ数分は動けない。だが、ルイズは!!
「・・・・?何よ?人の顔じろじろ見て。用があるなら早く言いなさいよ。」
「・・・汗ひとつかかないね・・・・。」
「は?汗?」
「い、いや、なんでもない。」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・・・・・。
(『見えて』・・・いないのか・・?見えていないのならこいつはオレを狙う『スタンド使い』ではないと言えるだろう・・。
だがもしっ!!『見えてはいたが見えないフリをしている』としたら・・?相当の実力を持ち、場数をふんだギャングなら可能かもしれない。だが、何一つそれらしい動作をしないなんてありえるのか?目の前で不意にパンチの寸止め汗一つかかないなんているのか・・?
一滴でも汗をかけばこっちの物だったのだが・・・・・・。
・・・考えすぎか。やはり動揺してるのはオレのほうなのかもしれない。見ず知らずの女が、いきなりオレを蘇らせたんだ。
無理もないだろう。)
「ブチャラティ?ブチャラティったら!!・・もうっ!!なんなのコイツ!なんでこのヴァリエール家の三女が、由緒正しい旧い家柄を誇る貴族のわたしが、なんであんたみたいな辺鄙な田舎の平民を使い魔にしなくちゃいけないの…?」
深く落ち込むルイズ。だがブチャラティには素朴な疑問がまだ残っていた。
「そういえば、使い魔と一言で言うが、使い魔とは主にどういうものだ?奴隷みたいな物なのか・・・?」
「主人を守り、命令を絶対遵守する、そんな卑屈なものではないわ」
ルイズが真剣な顔で返す。
「そうか・・・。じゃあ最後の『質問』だ・・。」
「質問?」
「キミの話はだいたい『把握』した。ここが魔法の国だと言うことは『把握』した。オレはキミの召喚によって
この国に来てしまったのも『把握』した。キミのキスでオレは蘇生し使い魔になったこともなんとか飲み込もう・・・。
だがオレは最後に一つ、実に素朴な疑問に突き当たる。それは・・・。
・ ・ ・・ ・ ・・ ・ ・ ・・ ・・ ・ ・ ・ ・・ ・ ・・ ・ ・・
どうやったらオレはイタリアに帰ることができるのかという疑問だ・・・。」
「無理よ…
サモン・サーヴァントであんたを呼び出したのは私。
だけど元の場所に帰す魔法なんて知らないし聞いたこともないわ・・。」
無情!それがルイズの語った現実だった!!ブチャラティは顔にすら表さなかったが、その真実を前に愕然としてしまった!!
「私だって元々人間なんて使い魔になられたって困るのよ。とりあえず来ちゃった物はしょうがないし、これからアンタには掃除や洗濯をしてもらうわ。」
「断る。」
「・・・何ですって!?」
「オレは使い魔にはならない。誰かにいいように扱われるのはもう嫌だといってるのさ。」
「ふざけてるのっ!?平民が貴族に逆らえると思ってるの!?」
「いやなら力ずくで止めてみればいいじゃないか。なんなら魔法を使ってみるかい?だがオレには、キミから逃げ切る策と自信があるっ!」
ドォオオオオオオ・・・。
ブチャラティは短時間でルイズの性格の分析はできていた。そしてさっき帰る時、他の生徒のように飛んで帰らなかった事をこう分析した。コイツは飛べないほど魔法が得意じゃないっ!
「やってやろうじゃない!!」
予想は的中!ルイズが怒りにまかせ突進してくるっ!!
「そう、そのまま向かって来い・・・。」
「ほらっ!捕まえ・・・!」
「"スティッキィ・フィンガース"。」
スッタアアアアァァァン!!!
気がついたらルイズは、何もないはずのところでつまづき、転んでいた。
その綺麗に転ぶ様には美しさすら感じられるほどの清々しい転び方だった!!
「ふみゃっ!・・・っつう〜〜・・何で何もないところで転ぶのよ・・・!」
否、そこにはなかったはずの物があった。
「あれ・・?なんでこんなところに"ジッパー"があるの・・?・・ハッ!!逃げられたっ!」
体制を立て直すルイズ。すぐにドアに向かったが!
「あれ?このドア鍵かかってるじゃない!!え?じゃあアイツは『どうやって』ここから消えたの!?」
わっふるわっふる
一方、廊下。
タッタッタッタッ・・・・・・
(オレの命は、『あの日』すでに終わっていたはずだった・・・・。
あのヴェネツィアでの戦いからローマでの決戦までの奇妙な時間は、『運命』がオレを生かしたと、
オレにやりとげる時間を与えてくれたと感じていた・・。だが、『今この時』はどう説明すればいい?オレの終わった命はもう!
二度と戻ってこないと思っていたのにっ!横から現れた魔法使いなんかが、平然とそのルールを破るような存在と巡り合うなんて普通考えられないっ!
『運命』は奴らに巡り合わせて尚、オレに何をさせようとしてるのだ・・・・。)
逃げながら葛藤していたブチャラティ。だが逃げてる途中、二人の男女を見かけた。
一人は金髪のいかにもキザそうな少年!服装のセンスがどこかズレていたっ!
もう一人は控えめな印象の茶色のコートを着た女の子だった。
「ちょっといいか?」
「きゃあっ!!!」
予想外だった!茶色のコートの子がものすごく動揺しよろけたのだっ!!
だがそれでは終わらなかったっ!運悪くそのパワーで金髪の男が押されて後ろにのけぞったっ!!
バタンッ!!
「イタタタ・・・。」
「お、おいっ!大丈夫なのか!?耳元でフライパン同士をぶつけられたような驚き方だったぞ!?」
「君ぃ!何の恨みがあってケティを驚かせたんだっ!?平民が貴族を後ろから驚かせるなんて、
礼儀うんぬん以前の問題だぞっ!?」
金髪の男は少々プッツン気味に言い放つ。だがブチャラティは冷静に返した。
「そんなつもりはなかったんだが・・・。いや、それより君たち、すまないけどここの出口を教えてくれないかな。急いでいるんだ。」
「・・出口ならそこの角を曲がっていけば簡単だ。一本道だからな。」
「グラッツェ(ありがとう)。助かるよ。」
ブチャラティは去っていった。
舐めて確認!?舐めて確認するつもりだったのかブチャラティ!
後、イタリアに帰る気全開か
はいそーですか、と使い魔にならないあたりに味があるな
これからどうなるのかwktk
でもブチャらしくていいよな
パッショーネで懲り懲りだからなぁ
わざわざ生き返ってまで誰かの手下になる気はございませんか
「なんなんだあの失礼な平民は・・。ケティ大丈夫だったかい?あの平民に何かされなかったかい?」
「い、いいえギーシュさま。ただ『自分』で驚いてしまっただけです。だってあの方の声が・・・。」
「みぃ〜〜〜
〜〜〜っつけたわよぉぉぉぉ!!ブチャラティィィ!!!」
ドカッ
ミシッ
スタァァァン!!
突然走ってきたルイズ!あまりのスピードにギーシュと呼ばれた彼は全く対応できず
吹っ飛ばされたっ!!
「ウギャッ!!」
「よくも逃げてくれたわねっ!!変なトリックまで使って!もう許さないっ!
どうこらしめてくれようかしら!?」
「ま、待ちたまえ!ミス・ヴァリエール!!」
ギーシュが止める。ルイズはここでようやく人違いだったことに気がついた。
「あ、あれ?ギーシュ!?・・・ま、紛らわしいわねっ!」
「勝手に間違えたのは君だろうにっ!!・・・はっ!そうか。さっきの平民!
ハハ〜ン・・。なるほど。使い魔に逃げられたってわけだな?
やれやれ。使い魔一匹満足に扱えないとは、流石『ゼロのルイズ』だな。」
「グッ・・。」
「彼ならそこの角さ。一本道だから簡単に見つかる。」
その次だった!ルイズがギーシュの襟を掴んで引きずる!
「ちょっと手伝いなさいっ!!」
「うわっ!な、何をするだぁーー!ケ、ケティ!また明日会おう!!」
「あ!ギーシュさま!!」
使い魔つっても別に拘束されるわけでも強制的に従わされるわけでもないんだよな、原作見る限り
生き別れたりもしてるから、テレパシーもなけりゃ引き寄せも出来ない
逃げ放題だw
192 :
兄貴の人:2007/05/24(木) 02:08:45 ID:???
ヤバイな・・・スタンドで寸止めするところとか結構カブってる
走り抜けるルイズ!引きずられるギーシュ!
そして思わぬ人物とぶつかった!
ボッヨォォォン
ルイズは妙に弾力のある物に大激突した!
「うわわわ・・。あ!アンタは!」
「あら、ルイズじゃない。おカワイソーに。貧弱な体格だと耐久性も貧弱になるから困るわよねぇ」
そこにいたのは褐色肌のボンッキュッバンッ
キュルケ・アウグスタ・フレデリカ・フォン・アンハルツ・ツェルプストー!!
グンバツのボディーを持つ女ッ!!最も気の会う親友、ちっこいメガネっ娘タバサと共に登場だっ!!
「フンッ!デカ過ぎると動くのが大変じゃなくって?ツェルプストー!」
「なんですって!?」
「STOPだレディー達。ミス・ツェルプストー。今そこを通っていったミス・ヴァリエールの使い魔と
会っただろう?彼に用があるんだ。」
止めに入ったギーシュ。だがキュルケの一言は予想外っ!
「・・・?何のこと?ここは誰も通っていかなかったわよ?」
「ええ!?」
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド・・・・。
「な、何を言っているのさ。彼に会っただろう?一本道なんだから見失うはずがないっ!」
だがキュルケは一貫して、
「いいえ。私はここを『人っ子一人』通るとこを見なかったわ。タバサもそうよね?」
コクコク。無言で肯定する。
「ギーシュ!?ブチャラティは本当に『この道』を選んで通ったの!?」
「バ、バカなっ!確かに見たんだっ!よく探してみるんだ!」
スタンドで寸止めは基本だ
相手がスタンド使いかどうかを見分けるのに是ほど適した物も無い
2番目は煙草の煙を吸うと鼻の頭に血管が浮き出るってブラフだが
トリステイン魔法学院 正門前
「ここまでくれば安心か・・・。」
ブチャラティはすでに正門のところまで到達していた。
「『元の場所に帰す魔法なんて知らないし聞いたこともない』か。だが逆に言えば、『ないとは決まってないから探せば見つかるかも』だ。ひとまずここを出て、そういう関連に詳しい人を探して、
帰る方法を探す。『来れた』のだから『帰る』ことが出来なきゃだな。」
そして出ようとした瞬間だった!
「逃がさないよッ!!」
まさに魔法!気がつけばブチャラティは空に浮かんでいたっ!
「うわっ!(しまった!空中ではジッパーは作れないッ!腕を伸ばしても無理そうだぞ・・!)」
ギーシュが空に向けて杖を掲げながら呆れ気味に言った。
「全く。平民が貴族の手をここまで煩わせるんじゃあないよ。さ、終わったよ。ミス・ヴァリエール。」
「次はせいぜい迷惑かけないようにね。行きましょ、タバサ。」
「・・・・・・・・。」
ブチャラティは浮かびながら、不意に空を見る体制になった時だった。
「ば、バカなっ!?オレの眼がまたおかしくなってしまったのかっ!?
いやっ!現実だ!月が・・。月が・・・・。
月が『二つ』あったッ!!」
ブチャラティは今度こそ言葉でなく心で理解した。自分は異世界に来てしまったのだと。
自分のあまりに歪みすぎてる『運命』にほんのわずかながら、『恐怖心』すら
抱いていた・・・。
To Be Continued・・
すいません。なんとか終わりました。
投稿遅くてすいませんでした・・。
slave sleepとは『眠れる奴隷』(直訳ではない)と言う意味です。
次の投稿は日曜日になると思います・・。
これは面白い
ギーシュがジョナサン語をwww
199 :
ゼロの兄貴:2007/05/24(木) 04:02:17 ID:???
目の前の超異常事態に多少放心気味のルイズであったが男がこちらに近付いてくる事に気付き我を取り戻す。
「これは・・・アンタがやった事なの!?」
だがプロシュートは何も答えずルイズにさらに近付く。
「ちょっと・・・ご主人様が聞いてるんだから答えなさいよ!」
「テメー・・・一体何モンだ?オレに何をした?」
「平民が貴族に向かってそんな口の利き方していいと思ってるの!?」
「2秒以内に答えろ……オレに何をした?」
「質問に答えなさい!」
ルイズが怒鳴り散らすがプロシュートは全く動じない。
「ウーノ!(1)」
「ひ、人の話を聞きな――」
「ドゥーエ!(2)」
ルイズは魔法成功率0とはいえメイジ…つまり貴族だ。
平民という存在より圧倒的に上の立場にいると言ってもいい。
だが組織の暗殺チームの一員とし幾つもの死線を潜り抜けてきたプロシュートから見れば「良いとこのボンボン」つまり「マンモーニ」にしか見えない。
そして、その百戦錬磨の暗殺者としてのプロシュートの「スゴ味」が自然とルイズに質問の答えを答えさせていたッ!
「……アンタを召喚したのよ」
「召喚だと…?」
「そうよ、本当ならアンタみたいな平民なんかじゃなく
皆が召喚したようなドラゴンとかを使い魔にするはずだったんだけど何処を間違ったかアンタが召喚されたってわけ」
「その左手のルーンがアンタが私の使い魔になったって印よ」
「左手…さっきの左手の痛みはそれの事か」
だがプロシュートがある違和感に気付く。
200 :
ゼロの兄貴:2007/05/24(木) 04:04:25 ID:???
(待て…さっきの左手の痛みはいい、それは納得できる…)
(だがオレはその左手を何で押さえたッ!?)
プロシュートがその答えを得るべく疑問の先へ視線を向ける。
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨ ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
「何ィーーーーーーーーーーッ!!」
「ちょっと…そんなに大声出さなくてもいいじゃない。それに貴族にキス……って何言わせんのよ!」
使い魔の儀式のアレを思い出しルイズが顔を真っ赤にさせるがプロシュートにとっても問題は左手ではなかった。
そう、左手にあるルーンなどどうでもいい。問題は「左手」ではなく「右手」だった。
(バカなッ!?ブチャラティのスティッキィ・フィンガースに切断されたはずの右手がなぜ『付いて』いるッ!?)
「まったく…弟分がお前を引っ張ったその『糸』に救われたぜ」
記憶に映るのはあのフィレンツェ超特急でのブチャラティとの闘い。
「バカなッ!! ブチャラティィイッ!」
(オレの右手はペッシのビーチ・ボーイの糸を殴ったブチャラティの攻撃で確かに『切断』されたはずだッ!)
そこまでだ。プロシュートにはそこまでの記憶しかない。いくら記憶を探ってもそれは同じ事だった。
だが地面に激突する瞬間何かの光に包まれたような気がする。
思考を中断し視線をルイズに戻す。
「……テメーの言ってる事はどうやらマジのようだな」
「理解できた?じゃあ早くこの老化を解いてちょうだい」
「断る」
「アンタ…平民、それも使い魔が貴族に逆らえると思ってるの?」
「平民か貴族なんてのはオレたちにとってはどうでもいい、何より使い魔ってのが気に入らねぇ」
「貴族を敵に回してここで生きていけると思ってるの…!?」
「それに使い魔って言っても奴隷とかそういうのじゃなくて主人を守り忠誠を誓うある意味平民にとっては名誉なものよ?」
201 :
ゼロの兄貴:2007/05/24(木) 04:06:12 ID:???
ルイズが使い魔の事について説明を始める。
が、当のプロシュートは殆ど話を聞いていない。
プロシュートが再び思考を巡らす。だがそれは使い魔になるかならないかという単純なものではなかった。
(どうするか…)
思考の末プロシュートは三つの選択肢を作り出す。
(一つはこいつを殺しここから離脱する事だが…これは駄目だな。
もしこいつの言うとおりここが全く違う世界なら地理が分からねぇしどういうわけか言葉は分かるようだが文字が分からないってのが致命的だ)
(二つはこいつを人質にしここから離脱する…これも却下だ。
チビとは言え人一人を無理矢理担いで移動するのは限界があるし何より目立ちすぎる。)
(三つは使い魔とやらになったふりをし情報を集める…今の状況下ではこれが最善か…?
殺す事は何時でもできるしやはり何より今は情報が欲しい。それにこいつ…メイジとか言ったがスタンド使いではないようだな。)
(スデにグレイトフル・デッドで殴りかかってみたが動揺一つせず汗すらもかきやしねぇ)
202 :
ゼロの兄貴:2007/05/24(木) 04:10:00 ID:???
自身の状況を正確に把握し最善の策を見出す。それが暗殺者としてプロシュートが生き抜く為に身に付けた事だ。これは当然他のヤツらも持っている。(ペッシ以外だがな)
プロシュートのかなり物騒とも言える思考を知らずにルイズが「早くルイズ様の使い魔になるって言いなさい」という視線を送ってくる。
「……大体の状況は理解した」
「そう、それじゃあ早く皆を元に戻してちょうだい!」
「使い魔とやらになってはやる、だが…オレを他の連中と同じと思わねぇ事だなッ!」
ズキュン!
グレイトフル・デッドの能力が解除され倒れていた生徒達の老化が解除されしばらくしてコルベールが起き上がる。
「うう……一体何があったのだね?ミス・ヴァリエール。」
「もう大丈夫ですミスタ・コルベール」
「そうか……他の生徒達も大丈夫なようだね、各自教室に戻りなさい。」
生徒達が多少ふらつきながら戻っていく。だがプロシュートは空を見据えたまま動かない。
「ほら、早く戻るわよ!」
(ペッシ…メローネ…ギアッチョ…リゾット…すまねぇな、ボスを倒すと誓ったはずなのにしばらくそっちに戻れそうにねぇ)
プロシュートにとって昨日まで一緒に居た仲間が急に遠くに感じられたが、今は状況を少しでも良くする為に前に突き進むしかなかった。
予断だがコルベールのU字ハゲが進行した事は言うまでもない。
203 :
ゼロの兄貴:2007/05/24(木) 04:11:54 ID:???
○余談
X予断
兄貴の日常生活が全く思い浮かばねぇ上にギーシュ戦までどうすっかなぁ・・・・
ここは書き逃げの多いインターネットですね
「着替えさせて」
わたしは、部屋の窓際で夜空を眺めてるプロシュートに声をかける
「1人で着替えられねえのか?」
こちらを見ずに、なめたことを言ってくれる
「着替えられるわよ!でも、あんた使い魔でしょ、なら言うこと聞きなさいよ」
「使い魔の仕事は主人の身を守る事だったよなあルイズ」
「ええ、言ったわよ」
「なら、守ってやる。それで文句ねえだろ」
何言ってるの、この男?
「無理よ、唯の平民がモンスターやメイジに敵うわけないわ」
「ルイズお前の敵は誰だ、無理かどうか証明してやろうじゃねえか」
ただの着替えがとんでもない事になってきた
ジッパーってスタンド使い以外にも見えたっけ?
敵?モンスターは此処にはいない、今わたしの敵は・・・
「キュルケね、ツェエルプトーのキュルケ」
「そうか、じゃあキュルケを始末してやろう」
・・・・・・はい?
「始末って、殺すってこと?」
嫌な予感がするけど聞いてみる
「そうだ、ウダウダ言うより手っ取りばやいだろ」
「だめよ、そんなことしちゃ!」
ヴァリエールとツェルプトーの両家は、殺し殺されてきたけど。今は、そんな事ない。
キュルケはギャフンと言わせたいけど。殺したいとは思わない。
「ヴァリエールとツェルプトーが抗争になる事を考えているのか?」
プロシュートがわたしの考えていることを読んだかの様に話しかけてくる
「それなら問題ない、暗殺するから両家の抗争には発展しねえ。」
わたしは自分の体が固まるのを感じた。この男、殺ると言ったら行動が完了する気がする
わたしの身を守る、それを証明するためだけに・・・こいつ、唯の平民じゃないの
「あなた、殺し屋なの?」
恐る恐る聞いてみる
「そうだ」
即答・・・この男嘘はついていない
兄貴がどのように進むか気になっていたが
いい具合じゃないか。GJ!即答した兄貴に吹いたw
睡眠不足だわ。昨日、怖くて寝られなかった
それでも、朝方には寝たんだけど
凄い怖い・・・嫌な・・・グロイ夢を見た
結局、わたしは一人で着替えをすることにした
そうでもしないと、あの男がキュルケを殺そうとするから
だけど、わたしは主人として、あの使い魔を躾けていかなくちゃいけない
椅子に腰掛けてるプロシュートに挨拶する
「おはよう」
「おはようルイズ」
お互い挨拶を交わす
「朝食よ、食堂に行くわ」
プロシュートは黙って後を付いてくる
「朝から、えらく豪華じゃねえか」
食堂の料理を見たプロシュートが上機嫌で感想を述べる
「あんたは、こっち」
わたしは床に置いてある皿を指差してやる
ゴゴゴゴゴゴゴゴ
怒っている、見た目は冷静だが間違いなく、この使い魔は怒っている。
「どう言う事だ、ええルイズ」
突然わたしは、今朝見た夢を思い出した
ブチャラティ逃亡にわらタ
そりゃ混乱するわなw
暗殺者として邪魔者は、次々と始末してきた
しかし、自分達の縄張りは、全然ウマミが無かった。
収入はボスからのささやかな報酬だけ
我慢できなくなった仲間がボスの正体を調べ始めた
行方不明になる仲間
大量の差出人不明の荷物
荷物を開けそれらを並べてみると
仲間の輪切り死体だった
た、食べなくて良かった。間違いなく吐いてたわ。
思い出した夢、きっとこの使い魔の記憶だろう
裏社会の人間、わたし・・・この使い魔と上手くやっていけるのかしら
「聞いてんのか、ルイズ」
イラ付いた口調でプロシュートが声を掛けてくる
「食欲が無くなったわ、わたしの分食べていいから」
「どこに行くんだルイズ?」
表に出ようとした、わたしを呼び止める
「外の空気を吸ってくるわ、すぐ戻るから」
プロシュートは何も言わず朝食を食べ始めた
わたしは、颯爽と表に出ると、誰もいない所にいき一人で泣いた
兄貴の記憶に泣いたww
つーかそんな夢嫌だ。
「GJする」...そんな言葉は 使う必要がねーんだ なぜなら オレや オレたちの仲間は
その言葉を頭の中に思い浮かべた時には! SSを投下した讃えて すでに保守しちまってるからだッ! だから 使ったことがねェ―――ッ
「GJでした」なら使っていいッ!!
そのキャラ故ネタでしか語られなかった暗殺者チーム…それも兄貴!
作者ッ! 貴方の命がけの投下ッ! 僕は敬意を表するッ!
恐ろしさにも似たwktkがとまらねぇ…
−−−ドスドスドドス…!!
触手が何かに突き刺さる音がした。
それは、さっきのような、地面に突き刺す音ではなく、もっと生々しい音だった。
−−例えていうなら、肉に突き刺すような。
しかし、貫かれる際の衝撃もなければ、実感もなかった。
ただ沈黙があった。
「…………?」
恐る恐る目を開ける。
キュルケが見たのは、自分に背を向けて生首に対して両腕を広げているルイズだった。
「キュ……ル…ケ。」
首だけ振り向いて、ルイズはキュルケの方を向いた。
『…ニヤリ』
キュルケの無事を確かめたルイズは、あたかも自分の企みがうまくいったというような、してやったりの笑顔を浮かべた。次の瞬間、ルイズはその小さな口から鮮やかな血をコフッと吐いた。
パシャッとそれがキュルケにかかった。
「ル……………ルイズーーーー!!!!」
ルイズの華奢な胸に、生首からの触手が四本、生えていた。
"ズギュュユン"
次の瞬間、ルイズの体がビグッと跳ねた。
ここまで走って来て、真っ赤だったルイズの顔が、あっという間に真っ青になっていった。
と、何事もなかったかのように、肉片が彼女を解放した。締め付けられていた喉を解放されて、キュルケはゴホゴホと咳き込んだ。
もうお前には用はないとばかりにキュルケを放した肉片の群は、続けざまにルイズに飛びかかり、その触手で無慈悲にルイズの全身を貫いた。
−−−−ドスドスドズドドスドスドズドズッ……!!
激痛でルイズはたまらず身を捩ったが、そんなことはお構いなしに、触手たちは再び『吸い』始めた。
"ズギュュン…ズギュン…ズギュユュン…"
さっきの何倍もの勢いで『吸わ』れ、脳に回すべき血を一気に奪われたルイズは、急性の貧血で意識を失った。
それとは逆に、触手を伸ばす生首や左足は、どんどんと色つやがよくなり、肌にハリが出てきていた。
『吸血』…!!なんてことだ…やつはルイズの血を『吸って』いるのだ…!!
その目を覆いたくなる光景を前にして、キュルケは悟った。
−−ルイズを助けねば……!!
ピタリと杖を向けるキュルケだったが、触手だけに狙いをつけられなかった。
自分の大ざっぱな魔法では、確実にルイズも巻き込んでしまう。
どうにもできずに迷っていると−−−
"ドンドンドンドンッッ"
後ろから氷の刃が飛来してきた。
落ち着いてきた、わたしは貴族よ。いつまでも泣いているわけにはいけないわ
ゾクリ・・・背中に寒気が走る
嫌な、予感がする・・・あの使い魔がイラ付いている。
「何が、起こっているの?」
機嫌よく、食事をしているはずなのに。急いで食堂に向かった
「決闘、決闘だ」
食堂に着くとなにやら、騒がしかった
「ギーシュとルイズの使い魔が決闘するぞ」
なんですって!わたしは人ごみを掻き分けプロシュートに駆け寄る
「あんた!何してんのよ」
「よおルイズ」
「よおじゃないわよ!なに勝手に決闘の約束なんかしてんのよ!」
「俺は、ただ香水を拾ってやっただけだ、結果ギーシュの二股がバレ、
腹いせに俺をぶちのめすそうだ」
簡単に、今の光景がイメージ出来たわ
「謝っちゃいなさいよ」
「なに?」
「怪我をするから、謝ってよ。今なら許してくれるわ」
「だめだ、そんなことすりゃ舐められる」
中庭には生徒たちで溢れていた、暇人どもめ
「さてと、では始めるか」
ギーシュのゴーレムが一体出現する
なんで怖がらないの・・・?
わたしの中に、あの使い魔の感情、思考が少しづつ流れてくる
パワーはどれ位だ? どんな能力なんだ?
冷静にギーシュのゴーレムを観察している
「ゴーレムがいったぞ」
誰かの野次が飛ぶ
何あれ?プロシュートの前にゴーレムじゃない何かがいる
その、うっすらと見える何かはゴーレムの拳を難なく受け止めた
グレイトフル・デッド
兄貴の記憶が悲しいものがあるな・・・
しかし、我ながらゼロの兄貴ってのはちと安直に思えてきたぜ・・・
被っても何だししばらく投下見合わせた方がいいかな
221 :
マロン名無しさん:2007/05/24(木) 12:00:25 ID:qT8ui53t
契約後早速主人を殺しかねないDIO様のハイっぷりに波紋吹いた
さすがDIO!他の使い魔にできないことを軽々とやってのけるッ
そこにシビれる!憧れるゥ!
たしかイ丈助も被ってるはずなので
>>220は遠慮なく投下がベネ
紛らわしくても名前欄が被ってなければ何とかなる
偉大なる使い魔いいなぁ・・・
兄貴好きのオレにはたまりませんよ。
ディ・モールトGJ。
ギーシュ死亡来たコレ
GJでした!
スタンドはスタンドでしか倒せない…とすると兄貴無敵だな。
グレイトフル・デッド
あの使い魔を守る様に立つ、うっすらしたモンスターの名前なの?
どんな、図鑑にも見たことが無いわ。なんて禍々しい姿なの
バリバリバリ ギーシュのゴーレムが粘土の様にグチャグチャにされていく
「おい、ゴーレムが勝手に潰れていくぜ」
「錬金が、甘かったんだろ」
隣の野次に耳を疑う・・・見えていないの?
ギーシュの様子も見てみるが、間抜けズラを晒している
彼にも見えていないようだ
プロシュートがゆっくりとした足取りでギーシュに歩み寄る
「ひいっ!」
ギーシュが六体のゴーレム出す
これで、全力か?
また、声が聞こえてくる。
六体のゴーレムを見て、まだ思考に揺らぎがない。何なの、この使い魔は
>>222 グラッツェ
だがこう感想とかが全く無いと
「うわあぁああああ〜〜〜ん
どおおおおしよおおお
不安だよォォオオ〜ねぇぇぇ〜〜〜ッ
失敗したらどおおおしよお〜〜このSSがぶっつぶれたらどおおおしよおお〜〜」
とリプレイされて被らせてはいかんような気がしてくるorz
問題ない。(我が道を)行け。
>>227 227 227 227よォ〜〜、オレはオメーを信じてるんだ
お前がさっき不安に思った事なら…『自信を持て』!
>>228 「ひっく ひっく ぐっ
うんボクがんばる」
テラスティールwwwww
六体のゴ−レムが一斉にプロシュートに襲い掛かる
動きがバラバラだな、てんでなっちゃいねえな
プロシュートはゴーレムに距離を置きながら一体、一体を確実に潰していく
「どうなってんだ?」
「あの使い魔、メイジか?」
「杖、持ってねえぜ」
アレが見えないと不思議な光景だろう、教えてあげないけど
ギーシュが目を白黒している
「へ?あ?お?」
こうなるとギーシュは、ちょっと哀れね。あっ!薔薇落とした
最後の一体が潰され、二人が向かい合う
「ま、参った」 ギーシュの降参
おわった、2人とも怪我も無く、無事で良かった
「えっ、もう終わり?」
「一体、何がおこってたんだ?」
ゾクリと寒気がしたのと、 バギィ という音がしたのは同時だった
プロシュートがギーシュに肘打ちし、踏み倒す
ドガ ボコ ボコ ボコ
「何をする!やめたまえェ」ギーシュが叫びだか、悲鳴だかを上げる
あれだけ、冷静であった使い魔が、今・・・激怒している!
兄貴ィィーーーッ!!
本当どの作品でもギーシュはマンモーニだなw
マンモーニ更正フラグktkr
これは……もしやギーシュの舎弟フラグ!?
舎弟…イラネ
一度「行け」と言われたからには責任を持って書こうとするべきと思っている。拙文だが投下する。
第01話〜東方仗助、ハルキゲニアに立つ〜
鳥の巣。
そう形容するのがしっくりくる。アラレちゃんのように枝で突っつけば、ポッポッポ、ハトポッポと言わんとばかりに可愛らしい鳥が出てきそうである。
それが、その男の頭だった。
「変な頭」
それが、彼女の目の前の男に対する第一印象であった。
「何処なんだよぉ〜〜〜ここはよぉ〜〜〜〜」
男、東方仗助も困惑していた。自分は杜王町にいたはずだ。
先の、スタンド使いが一同に集結した騒動から一年。一つ学年を上げた仗助も、まだまだ青さは十分なものの、“大人への階段”ってヤツを少しずつ上るように成長していた。
元々、背はあるほうであったが、やはりジョースター家の因縁というか因果というかジンクスのせいか、今でも伸び続け、承太郎にほぼ近いほどになった。
ま、彼も彼なりに成長していると言うことだ。
「でよぉ〜、その先公がよぉ〜」
今日も隣で駄弁ってるコイツと家路につく。
虹村億泰。先の騒動では敵として出会ったが今では最高にグレートな悪友だ。時折、康一を混ぜてつるむのだが、三人全員がスタンド使いだからこそだ。
スタンド使いは引かれ合う・・・能力がなければ彼らはこうなることもなかったろう。
「そういえばよぉ〜」
億泰が唐突に切り替えてくる。
「トニオさん、何処に行ったんだろうなぁ〜?」
そう、レストラン「トラサルディー」の店主、トニオが1ヶ月前程に店を休業したのだ。貼り紙では2ヶ月程で戻ってくるという話であったが。
「たしかヨーロッパあたりを見て回るって聞いたぜぇ〜?」
仗助が答える。
「あの人の料理は最ッ高!だぜぇ〜?何てったって、食べたらズビッ!だからなぁ〜」
「俺は苦手だぜぇ〜〜あの人はよぉぉ〜〜。」
何事もないのどかな日常の、他愛ない若者の会話であった。あったのだ。
しかしっ!日常はっ!突然にして破られるものだッ!“非日常”によってッ!!
ムゥオォォォォン・・・・
それは唐突だったッ!突如仗助の目の前に、鏡の様な楕円形の物体が現れたのだっ!!
「なんだぁ〜〜〜?って、うぉッ!?」
予期せぬ現象に驚くも、仗助はやってしまったッ!!“鏡”の中に足を“踏み入れて”しまっているッ!!!
ズギュン ズギュン
「仗助ェェェェェェ!」
億泰が手を掴んで引っ張るものの、一向に止まらない。
ズズズズズズズズズズ
生身とスタンドのダブルで引っ張っても止まらない。
ゆっくりとッ!そして確実にッ!仗助の体が引き込まれていくッ!
「億泰、やめろッ!オメェも引き込まれちまうぞッ!」
「クソッ!スタンド攻撃なのかよコイツはよぉ〜!!」
先の騒動であれだけのスタンド使いが現れたのだ。今更ながら潜伏しているやつが居てもおかしくはない。
「この鏡みてぇのが・・・ウダラァーー!!」
ドゴォォッ!!
ザ・ハンド。仗助のクレイジー・ダイヤモンド程ではないが、パワーは折紙付きだ。
「んだとおぉぉ〜〜〜!?」
全く無傷であったッ!
いくら殴っても傷一つ付かないのだッ!スタンドであれば幾分かのダメージがあっても不思議ではないのだが、彼らは勘違いをしていたッ!この物体が“スタンドではない”という事にッ!
「ドラァァ!!」
ボゴォォォォ!
「ヘブッ!!」
もう、下半身が完全に飲まれてしまったころ、突如仗助が、自らのスタンドで億泰を吹っ飛ばしたのだッ!億泰も予期せぬ仗助の行動に反応できず、まともに吹っ飛ばされてしまった。
「グレートたぜぇ〜〜億泰よぉ〜〜。だけど無理すんな。やられるのは俺だけでいいぜ。」
もう、首の近くまで飲み込まれている。
「仗助ェェ〜〜」
「なんかよぉ〜〜〜死ぬって感じがしねぇんだよなぁ〜〜〜。なんか呼ばれてるって感じがするんだけどよぉ〜。マジヤバそうだからよぉ〜承太郎さんあたりに連絡しとけよ?もしかしたら助かるかもしれねぇからなぁ〜〜〜〜・・・・・」
そう言って仗助は“この世界”から消えた・・・・・・・
周りには何も見えない。真っ暗だった。
「これからどうなっちまうんだぁ〜?」
状況とは裏腹に口調は軽かった。まだ子供と言えど杜王町の危機を救ったヒーローの一人であり、ある程度の“死線”や“極限状態”と言うものに耐性がついているのである。
ズズズズズズズズズズ・・・・
また、引っ張られるのか。そう思って向けた視線の先には、
キラーーン
光が見えた。しかもどんどん近づいてくる。否、こっちが引き寄せられているのだッ!
真っ白な光はドンドンと広がっていき、そして・・・・・
ドサァァ!!
ケツから地面に落っこちた。
「アオッ!」
モゥモゥモゥモゥ
「イテテ、何なんだよぉ〜〜」
周りに煙が立ち込めている。しかし、それも次第に晴れてくる。煙の向こうは・・・・・
「何処なんだよぉ〜〜〜ここはよぉ〜〜〜〜」
広い野原が視界に広がっていた。そして・・・・・
「あんた誰?」
見たことのない格好の少女に名を聞かれた。
「あ、オレッスかぁ〜〜?」
この男、基本的に見知らぬ相手には低姿勢である。ただ名前を聞かれただけなので、反射的に答えていた。
「東方仗助ッつーモンです」
兄貴にはギーシュを鍛えてほしいぜ
契約! クールでタフな使い魔! そのA
承太郎が左手を押さえてうめいていると、コルベールがやって来て刻まれたルーンを見た。
「ふむ……珍しい使い魔のルーンだな。さてと、じゃあみんな教室に戻るぞ」
そう言って彼は宙に浮く。その光景に承太郎は息を呑んだ。
いつぞやのポルナレフのようにスタンドで身体を持ち上げている訳ではない。
本当に宙に浮いているのだ、恐らく魔法か何かで。
そして他の面々も宙に浮いて城のような建物に飛んでいった。
「ルイズ、お前は歩いてこいよ!」
「あいつ『フライ』はおろか、『レビテーション』さえまともにできないんだぜ」
フライ。どうやらそれが空を飛ぶ魔法のようだった。
そしてその魔法が使えないらしいルイズと二人きりで承太郎は残される。
「……あんた、何なのよ!」
「てめーこそ何だ? ここはどこだ? お前達は何者だ? 質問に答えな」
「ったく。どこの田舎から来たのか知らないけど、説明して上げる。
ここはかの有名なトリステイン魔法学院よ!」
「…………」
魔法学院。本当にこいつ等は魔法使いらしい。ファンタジーの世界らしい。
それでも念のため、ここが地球であるという願いを込めて承太郎は問う。
「アメリカか日本って国は知らないか?」
「聞いた事ないわねそんな国」
仮にも人を平民呼ばわりする文化圏の連中が、世界一有名なアメリカを知らぬはずがない。
つまりここは地球ではない可能性が極めて高い。
「じゃあここは?」
「トリステインよ」
魔法学院と同じ名前……すなわち……。
承太郎の推理が正しければ!
ここ! トリステイン魔法学院はッ!
ほぼ間違いなくッ!
国立だッ!!
ド―――――z______ン
もっともこの学院が私立だろうと国立だろうと知ったこっちゃない話だ。
重要なのは。
「つまりこういう訳か? お前達は魔法使いだ……と」
「メイジよ」
「…………」
どうやら呼び方にこだわりがあるらしい。
とりあえず当面はこのルイズからこの世界の基礎知識を学ぶ必要がありそうだ。
他に今のうちに訊いておく事はあるだろうか? 承太郎はしばし考え――。
「てめー、何で俺にキスしやがった」
ルイズが真っ赤になる。そりゃもう赤い。マジシャンズレッドより赤い。
「あああ、あれは使い魔と契約するためのもので……」
「この左手の文字。使い魔のルーンとか言ってたな」
「そうよ。それこそあんたがこの私、ルイズ・ド・ラ・ヴァリエールの使い魔になった証よ。
つまり今日から私はあんたのご主人様よ、覚えておきなさい!」
「…………やれやれだぜ」
こうして校舎まで戻ったルイズは、承太郎を入口に残して教室へと入っていった。
そして授業が終わってルイズが出てくるまで、承太郎は考え事をしていた。
空条承太郎。十七歳。
母ホリィの命を救うため、百年の時を経て復活した邪悪の化身DIOを倒し、
仲間を喪いながらも日本へ帰ってきて数ヶ月……。
DIOとの戦いで受けた傷もすっかり癒え、
祖父母のジョセフとスージーQはアメリカに帰り、
少し真面目に高校生活を送るようになっていた。
そんなある日、彼の前に突然光る鏡のようなものが現れた。
スタンド攻撃かと思った。
戦闘経験の豊富な承太郎がその光に警戒しない訳がない。
だが……その時の承太郎は電車に乗っていたのだ。
座席は埋まり、車両内には何人かの乗客が吊革を手に立っていた。
承太郎もその中の一人だ。
そして、突然目の前に光が現れて、避けようと思ったが、みっつの要因により失敗した。
ひとつ、車両内に逃げ場がほとんど無かった。横には乗客が座っているし、上は天井だ。
ふたつ、承太郎は物思いにふけっていたため反応が遅れた。
みっつ、光の鏡は電車ごと移動するような事はなく、承太郎は電車の速度で鏡に突っ込んだ。
そして気がついたら、ここ、トリステイン魔法学院にいた。
「……やれやれだぜ」
日が暮れる。腕時計を見る。
本来なら今頃、適当な花屋で花を買って、花京院の墓に添え、帰りの電車に乗っている時間だ。
結局墓参りどころか、花さえ買えずこんな所に来てしまうとは。
(こういう訳の解らないトラブルはポルナレフの役目だぜ)
何気に酷い事を考える承太郎だったが正しい見解でもあった。
そして授業を終えたルイズに連れられ、承太郎は学生寮のルイズの部屋に通される。
十二畳ほどの広さの部屋には、高級そうなアンティークが並んでいた。
そこで承太郎はルイズが夜食にと持ってきたパンを食べながら、
開けた窓に腰かけて静かに夜空を眺めている。
「ねえジョー……えっと、名前なんだっけ?」
「承太郎だ」
「ジョータロー。あんたの話、本当なの?」
「…………」
無言。肯定なのか否定なのかも解らない。ルイズはちょっと苛立った。
「だって、信じられない。別の世界って何よ? そんなもの本当にあるの?」
「さあな……。少なくともここは、俺の知る世界じゃねぇ。あの月が証拠だ」
「月がひとつしかない世界なんて、聞いた事がないわ。
ねえ、やっぱり嘘ついてるんでしょう? 平民が意地張ってどうすんのよ」
「俺を平民呼ばわりするんじゃねえ!」
一喝すると、ルイズはすぐ驚いて黙る。それだけ承太郎の迫力がすごい。
だがプライドが非常に高いルイズは負けっぱなしではいない。
すぐに何か言い返そうとして――承太郎が懐から何かを取り出すのを見た。
「何よ、さっきパン上げたでしょ?
食べ物を持ってるなら最初からそれ食べなさいよ」
承太郎が取り出したそれを口に運ぶのを見てルイズは意地の悪い口調で言った。
承太郎は細長い棒状の食べ物を咥えたまま、ルイズを睨む。
実は普通にルイズに視線を向けただけだが、睨まれたとルイズは思った。
「てめー……タバコを知らねーのか?」
「は? タバコ? あんたの世界の食べ物?」
「……やれやれだぜ」
そう呟くと、承太郎はタバコを箱に戻し、懐にしまった。
「食べないの?」
「食べ物じゃねえ」
この世界にタバコが無いとすると、今持ってる一箱を吸い終わったら補充不能。
それは喫煙家の承太郎にとってかなりの苦痛だった。
「ルイズ、てめーの説明でこの世界の事はだいたい解った。
ハルケギニアという世界だという事も、貴族……メイジと平民の違いも。
だが一番重要な事をまだ説明してもらってねーぜ……それは……」
「何よ?」
「俺が元の世界に帰る方法はあるのか?」
「無理よ」
曰く、異なる世界をつなぐ魔法などない。
サモン・サーヴァントは元々この世界の生き物を使い魔として召喚する魔法。
何で別の世界の平民を召喚してしまったのかなんて全然ちっとも完璧に解らない。
だいたい別の世界なんて本当にあるのかルイズは信じきっていないようだ。
何か証拠を見せろ、と言われたが承太郎の持ち物は財布とタバコ程度。
後は電車の切符くらいだ。
ルイズ相手にいくら話をしても無駄に思えてきた承太郎は、口を閉ざしてしまう。
ルイズはというと、そんな承太郎の態度に怒りをつのらせる。
だって、平民ですよ? 使い魔が平民ですよ?
使い魔は主人の目となり耳となったりするが、そういった様子は無い。
一番の役目である『主人を守る』というのも無理。
平民がメイジやモンスターと戦える訳がない。
嫌味たっぷりにそう言ってやった時、承太郎はなぜか視線をそらした。
ルイズはそれを『図星を突かれた』と判断した。
という訳で承太郎ができる事など何もないと思い込んだルイズは命令する。
「仕方ないからあんたができそうな事をやらせて上げるわ。
洗濯。掃除。その他雑用」
「…………」
無言。肯定とも否定とも取れない。
でも文句なんて言えないだろうしルイズは勝手に肯定の意として受け取った。
「さてと、喋ってたら眠くなってきちゃったわ。おやすみ平民」
「待ちな」
ようやく、承太郎が口を開く。窓を閉めてルイズを睨みつける。
「な、何よ……もう眠いんだから、話はまた明日って事にして」
「俺の寝床が見当たらねえぜ」
ルイズは床を指差した。
「……何が言いたいのか解らねえ。ふざけているのか? この状況で」
「はい、毛布」
一枚の毛布を投げ渡され、承太郎はそれを受け取る。
直後、ルイズはブラウスのボタンを外し始めた。
「……何やってんだてめー」
「? 寝るから着替えてるのよ」
「…………」
承太郎は無言で背中を向けた。その背中に、何かが投げつけられる。
「…………」
承太郎は投げつけられた物を手に取り、無言で立ち尽くしている。
「それ、明日になったら洗濯しといて」
それはレースのついたキャミソールに白いパンティであった。
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
承太郎は無言で振り向き、
ネグリジェに着替えたルイズにキャミソールとパンティを投げ返した。
「……これは何の真似?」
「やかましい! それくらいてめーでやりやがれ!」
「な、何よ! あんた平民でしょ! 私の使い魔でしょ!?」
「俺はてめーの使い魔になるつもりはねえ」
「フーン? でも私の言う事聞かないと、衣食住誰が面倒見るの?」
「……やれやれだぜ」
承太郎はそう言うと、毛布に包まって床に寝転がった。
それを見たルイズは満足気に微笑み、やわらかなベッドで眠った。
承太郎が「うっとおしいから今日はもう寝よう、洗濯はしねえ」と考えていて、
使い魔になる気ゼロな事に微塵も気づかずに。
じょーたろーのやる気なさに激わらタ
仕事さぼッて とんずらしそうだなww。
承太郎キター!!
gj
色々あったはずなのに微塵もうろたえてない承太郎は流石だ。
そして花京院の墓に泣いた…
きっちり家事やってる承太郎ほどイメージに合わないもんは無ぇぜ……
俺には、おめぇは病み上がりなんだから寝てろー!
とかホリィに叫びつつ、エプロンつけて不器用に飯作ってる承太郎がイメージできるぜ。
うっかりぬかに釘を刺し忘れたりとかな!
花京院…
背後から飛来した氷槍は、一発の無駄もなく、ルイズを縛る触手を断ち切った。
次第に晴れる爆煙のなかを、タバサが駆け寄ってきた。
「タバサ、ナイス!!」
細かいことを任せれば、天下一品のタバサに、キュルケは感謝した。
タバサはそれに答えることなく言った。
「いまのうち。早く逃げる。」
上空から、タバサの使い魔である風竜のシルフィードが舞い降りてきた。その背中には、意識を失ったコルベールを乗せている。
シルフィードで空へ逃げるということか。
キュルケは地面に倒れ伏すルイズに駆けより、その傷だらけの体をソッと抱き上げた。
しこたま吸血されたせいか、ルイズの体は羽根のように軽かった。
(……かっこ…つけて……)
泣いてる暇はない。
ルイズを抱えたキュルケは、シルフィードの元へ駆け寄った。
タバサはすでにシルフィードに乗って、2人を待っていた。
「お待たせ!!」
颯爽とシルフィードの背に跨ったキュルケを見やると、タバサはシルフィードを空へと飛翔させた。
シルフィードが一声きゅる、と鳴いた。
ひとまずは大丈夫だ……。
騎上で2人は今度の今度こそ肩の力を抜いた。
逆に考えるんだ、花京院verの話を書けばいいやと考えるんだ
………。
2人は下を覗いて、あの得体の知れない、ルイズの使い魔の様子を見た。 タバサに断ち切られた触手は既に八割方回復していた。
−−−どこまで化け物じみているのか。
そして次に、肉から伸びる触手が、お互いに複雑に絡みついてき、やがて一つの塊を為した。
人類の原始を連想させるような、おぞましい肉塊は、次第に次第にその形を安定させていき、ついには1人の男の人影となった。
下半身は衣服を身につけていたが、上半身はものの見事に裸だった。
太陽光を受け、まるでそれ自体が輝きを放っているかのようなブロンドの髪。
古代オリエントの彫刻を思わせる、艶めかしいが躍動感の溢れる、均整のとれた肉体。
男のくせに、そいつはまるで女のような、怪しい色気を放っていた。
片膝をつき、地に目を落としている。
よく目を凝らしてみないと分からなかったが、その肉体の首の背中の付け根には、星形のようなアザがあった。
広場に現れた場違いなまでの美男子の姿に、2人は釘付けになった。
あまりにも夢中になっていたので、その腕を1人の少女がすり抜けていることに、キュルケは気づくのが遅れた。
「へ……?あっ……!?」
時すでに遅く、いつの間にか意識を取り戻していたルイズが、シルフィードから転げ落ちるように男めがけて落下をしていった。
キュルケは唇をぐいぐい押し付けてくる。唇を離そうとするが力強く、なおかつ巧みに唇を押し付けてくるので
離れない。力ずくで引き離すしかないようだ。
そう考え実行しようとすると、ドアのほうから凄い音がした。
ドアのほうを見るとネグリジェ姿のルイズがいた。キュルケは気づいているだろうがキスをやめようとはしない。
ルイズはわざわざ蝋燭を1本1本蹴り飛ばしながら私たちのほうに近づく。
「キュルケ!」
ルイズが怒鳴りつけてくる。
キュルケはその声を聞くとようやく私とキスをやめる。今だけはルイズに感謝しよう。
ルイズがキュルケを怒鳴りつけるが、キュルケはそれを軽くいなす。
早くここから出よう。
「来なさい。ヨシカゲ」
ルイズが私を睨んでくる。今行こうとしてたところだ。
腰を上げようとする。しかしキュルケが私の腕を掴み引き寄せる。
「ねえルイズ。彼は確かにあなたの使い魔かもしれないけど、意思だってあるのよ。そこを尊重してあげないと」
確かにそうだ。だから私の腕を離してくれないか?
そう思いながら腕を引き離し、ドアのほうへ歩いていく。
「あら。お戻りになるの?」
キュルケが悲しそうに言ってくるが無視し部屋を出てルイズの部屋に戻った。
「まるでサカリのついた野良犬じゃないのよ〜〜〜〜〜〜ッ!」
部屋に帰って早々ルイズに怒鳴られる。ここまで怒鳴られたのは数日ぶりだな。うれしくは無いが……
しかし野良犬とはね。今日まで嫌々だが言われたことをこなして来てこの言い草か。
「そこにはいつくばりなさい。わたし、間違ってたわ。あんたを一応、人間扱いしてたみたいね。
ツェルプストーの女に尻尾を振るなんてぇーーーーーーーーーー!犬ーーーーーーーーーーーーー!」
わけがわからない。なぜこんなに怒っているんだ。どうやらキュルケが関係あるようだが。
ルイズは机の引き出しから何か取り出してきた。鞭だ。立派な革製で叩かれたら痛そうだな。
「ののの、野良犬なら、野良犬らしく扱わなくちゃね 。いいい、今まで甘かったわ。乗馬用の鞭だから、あんたにゃ上等ね。
あんたは、野良犬だもんねッ!」
……今回ばかりは腹に据えかねるな。腰に吊ってあるデルフリンガーを抜く。
「久しぶりに抜いてくれたな。相棒」
デルフリンガーが早速声を掛けて来る。相棒って私のことか?初めて聞くぞ。
「な、何よ?」
さすがに剣を抜かれたのには唖然としたのだろう。今まで自分の言う事に従ってきた人間が反逆したのだから当然か。
剣を抜いたまま1歩1歩近づいていく。ルイズはさすがに私が本気だということがわかったのだろう。顔を青くして後ろに後ずさる。
しかし覚悟を決めたのだろう。鞭を振り上げ私を叩こうとする。
しかしデルフリンガーで鞭を切る。案外切れるじゃないか、錆びてるくせに。
「ななな、何よ!何か文句であ……」
何か言おうとしていたみたいだがそれより早くルイズに近づき腕を首に当て壁に押し付ける。
「カハァッ!」
ルイズをそのまま締め上げる。ルイズが首を閉める腕を外そうとするが外れない。所詮は少女の力だ。外れるわけが無い。
ルイズの顔を覗き込む。ルイズの瞳には涙が浮かんでいる。
「使い魔の調教に失敗したな」
顔を覗き込みながら淡々と告げ、さらに締め上げる。
暫らくして腕を退かすとルイズはそのまま床に倒れこんだ。
どちらの作品も大変な事になってきてないか
それぞれ展開が死ぬほど面白いぜ。
ぜんぜん違う作品に見えるGJ
ここの書き手ってやけに筆が早くないか?
つ、ついにDIO様が…!
>>261 吉良非道すぎwww
関係修復出来るのか!?先が気にNARUUUUUUUUUZEEEEEEEE!!
いいねぇ承太郎召喚・・・クールでタフな使い魔期待大です。
吉良……
やっぱり変態殺人鬼の本性は忘れ去ってないのね、だがそこがイイ!
268 :
265:2007/05/24(木) 22:39:46 ID:???
>>269はこんな時に無意味な事をする男ではない。
いったい何を言いたかったのじゃ? リンクを貼る事でワシに何を伝えたかったのじゃ?
……まとめ? 馬鹿な、まとめサイトじゃと!?
わ、わかったぞ
>>269! お前の命を振り絞ったメッセージ! しかと受け取った!
GJ!!
>>269 わ・・・わかったぞ
>>269!
お前の命をふりしぼったまとめサイトッ!
確かに乙したぞッ!
Oh my GOD!
あ、あまりの職人の多さに、気がおかしくなったのか…!!
(ゾォォォオオオッ)
じ、じゃが、お主の魂、確かに伝わったぞ…!!
乙! 乙じゃあ!
273 :
271:2007/05/24(木) 23:32:20 ID:???
ネタが被っちまったwwwww
こんなにいっせいに被るとはwwww
住民の熱意を感じる!
シルバーチャリ乙!
(まとめサイトを)立てたのは
>>269だ
>>269の苦労は無駄にはしない!
『乙』AND『GJ』ッ!
GJーーー!!!!!!!!!!
何をするだぁーーーーー!!!ま、まとめサイトを作るなんて、職人たちの意欲を煽るのかぁーー!?
まったく、おそろしいヤツだ・・・・・
269がまとめサイトをたてて職人の記録を残す…俺たちが後からまとめられたssを読む…
つまり挟み乙の形になるな…
278 :
マロン名無しさん:2007/05/24(木) 23:46:27 ID:wcA3Dw4t
オッツのG
>>269 GJ過ぎる。感動した。そして触発された。投下する
第02話 仗助、逃走する
「ウヒ、ウヒヒヒヒ。」
「プ、ププ、ププププ」
噛み殺した笑いが聞こえる。言いたい事は解る。自分も何で?、と思っているから。
「「ア〜ヒャヒャヒャ!!」」
「「ウヒヒ、ウハッ、ホヒヒヒ!」
雪崩の如く沸き起こる嘲笑。そのどれもが我慢をする気など感じられない。
「さっすがはゼロのルイズだぜぇ〜〜〜〜ホヒヒ。」
「サモン・サーヴァントで平民呼び出してどうすんのよぉ〜〜〜?」
ルイズの顔が完熟したイタリアントマトの様に真っ赤になる。
「うッ、うるさいわねッ!ちょっと間違っただけじゃあないのッ!」
「間違った、っていつもそうじゃねぇかよぉぉ〜〜〜?」
「ゼロッ!ゼロのルイズッ!!」
「ミスタ・コルベール!」
なんだここは?いや、何処だろうと構わない。自分は“スタンド攻撃”らしきモノで引き込まれたみたいだ。ならば行き着いた先、ここに居るのが敵ッ!と思って警戒していたのだが、なんかおかしい。
先の騒動で闘いのノウハウはある程度身に付けたつもりだし、殺気というものも感じられる様になった。だがしかしッ!目の前では見た感じ同世代の少年少女たちが大爆笑しているではないかッ!?殺気どころか敵意すら感じられないッ。
でも自分の目の前に居る少女が笑いの的にされているのがなんとなく解った。少女は人垣の方へ叫んだり、頭のこっ禿げた男に詰め寄ったりもしている。
人垣の一部が自分を指差しているから髪型の事かと一瞬プッツンしそうになったが明確に言葉として言われているわけでもないので思い止まった。
「ジョジョ」と「ゼロ使」ッ!
この世にこれほど相性のいいものがあるだろうかッ!?
このために職人はSSを書いていたなんて……!!
それを俺達が望んでしまったなんてッ!
つまり何が言いたいかというと職人GJッ!
吉良といい兄貴といいDIO様といい、主泣かせの使い魔ばっかりだなぁ
仗助の頭の中では今現在、
ここは何処か?→取り敢えず無視→目の前の少女が怒っている→→周りからの嘲笑→俺を指差す→どうやら自分のせいらしい
というシミュレーション結果が弾き出された。細かい事は全く解らない。だがしかしッ!ここは取り敢えず謝罪しッ!この場を立ち去るッ!
それが彼の出した答えであった。
「あのぉ〜〜」
立ち上がって少女の後ろに立つ。だが聞こえていない。
「あのぉ〜〜〜」
もう一度声を掛ける。すると
「もうッ!なんなのよッ!」
振り向いてくれた。仗助はすかさず
「すいませんでしたッ!!!」
日々安い給料でこきつかわれるサラリーマンも真っ青な程に腰を90°に曲げ、素晴らしく頭を下げる。
シィイイィ〜〜〜〜ン
仗助の馬鹿デカイ声もあったが、予想外の行動に一瞬にして場が静かになった。
「なっ、なによッ?」
ルイズも戸惑いを隠せない。
「あの〜〜なんか俺が〜ご迷惑をお掛けしたみたいで〜すいません」
誠意を込めた平謝りである。
「あ、あ、う、うん」
目の前の低姿勢にルイズも適応が出来ていない。
「そのぉ〜なんか見るからにして〜俺がいるせいで〜あなたが何か困ってる見たいで、ホントすいませんでした。」
仗助の言っている事はある意味的を得ているのでルイズもうん、とうなずいてしまうのであった。
「厄介者は、邪魔ッスよね?俺、ちょいとこれで立ち去りますから」
「・・・えッ?」
シュタッ!
再度お辞儀をし、クルっと180°回転。
ダッダァ〜〜〜〜
逃走ッ!何か気まずい場合においてその場を離れる時は速やかに立ち去るが最良ッ!危険から離れ、場をうやむやにする最善の手段ッ!人それを、『トンズラ』と言うッ!
まずは人の居ない所を求め走っていった仗助の姿が向こうの森に消えていくのにさほど時間は掛からなかった。
・・・・・・・・・・・・・
皆、呆然としている。だが一人、また一人と再起動を始めていく。そして、
「「「「「(私、ルイズ、ミス・ヴァリエール)の使い魔が逃げたァァァァーーーーーーー!!!!」」」」」
承太郎の話でタバコ云々のくだりだけど
たしかオスマンが水パイプをやってる描写があったはず
紙巻のタバコがあるかどうかはともかく、タバコ自体は存在してる
中世ヨーロッパぐらいの文化レベルと考えると紙巻はないか?
とりあえず水パイプがあるなら、パイプ、葉巻、嗅ぎタバコぐらいはあるんじゃないか?
承太郎の場合細巻の葉巻なら違和感ないんじゃなかろうか
まぁ、無一文の承太郎がどうやって手に入れるかって問題があるけど、
そこはスタンドでギッちまえばいいってことで
逃げるんだよォォォーーー!!!
被らないほうがおかしいだろwww
>>269 はお手柄だよな おかげで内容を理解しやすくなったGJ。
ジョセフ多杉ワロタwww
289 :
506:2007/05/24(木) 23:59:06 ID:???
>>269ッ!おまえのの命がけの行動ッ!ぼくは敬意を表するッ!
ハルキゲニアの文化レベル
煙草:オスマンが水タバコをやっている。
嗜好品:ワイン、エールなどの酒類はあるが茶に関しては中盤で東方から輸入がされはじめたばかり。
その他:日本文化は恐らくシエスタの村が寄せ鍋を伝えるのみ。米・日本酒・純米酒等の米製品は確立されてないと思われ。
技術レベル:石油などの化石燃料の使用も確立されていない。故に機械に関してはコルベールが最強。
酒はワインとエール以外に、アルコール度数の高い蒸留酒があるはず
サイトが一度ワインと間違えて飲んで、噴出すところがあったはず
292 :
マロン名無しさん:2007/05/25(金) 00:08:23 ID:JT4AB6tU
職人の人が神なのはいいんだけど、
せめて作品を書き込む時には投下開始、
終わったら投下終了ってしてくれると、
被ったり割り込みとかが無くなっていいかも。
293 :
マロン名無しさん:2007/05/25(金) 00:09:52 ID:FLyL7K7H
おそくなったが269さんマジGJだ。
ディ・モーーーーールト!!!
>>291 確かにあった。ウォッカとかの体がヒートしそうな酒全般もあるってことか。
純米酒→純米酢
ミスったw
JOJOもすげぇが、ゼロの使い魔ってすげぇ作品なんだなぁ。
再認識したぜッ
1時に…投下させていただく…!!
君のッ!勇気に!
−−夢、夢を見ていた。私は相変わらず『ゼロ』で、他人にバカにされてばかりだったが、夢の中の私は、虚勢こそ張るものの、現実の私と違って、いつだって明るくて前向きだった。
現実の私はいつだって暗い意趣返ししか考えていなかった。
夢の中の私は『サモン・サーヴァント』で平民を召喚していた。
自分と同年代の男の子に、恥ずかしがりながらキスをする私。
冷やかされる私。
腹いせに男の子に八つ当たりする私。
キュルケに言い寄られた男の子に意地を張る私。男の子と一緒に冒険をする私。
男の子に抱きかかえられる私。
………幸せそうな私。
私私私私私−−−−!!!全ては起こり得なかった泡沫に過ぎない。
ルイズはその有り得なかった可能性に背を向けて、今間近に迫る現実に足を踏み出した。
「…………ぅ、あ…」
酷く体がだるい。
再び意識を手放しそうになるが、必死に抵抗する。
まだ生きているらしかった。
ボーっとする視界を動かしてみる。
どうやらここはシルフィードの背中の上で、自分はキュルケに抱きかかえられているらしかった。
(キュルケ……無事だったんだ…)
自分のように触手の餌食になっていないキュルケに、ルイズはほっとした。
2人とも、視線を下に向けて固まっている。
一体何を見ているのだろうと思い、ルイズは2人が見ている方向に頭を向けた。
見れば、自分の使い魔が……さっきまでバラバラメチャメチャグッチャグッチャだったはずのルイズの使い魔が……、それこそジグソーパズルを組み立てたみたいに『完成』しているのが見えた。
この世の存在とは思えないほどの美の具現。
あれが私の−−−そう思ったルイズだったが先ほど自分がその使い魔に殺されかけたことを思い出し、歯噛みした。
使い魔を御せられない主人など、主人であるはずはなかった。
自分が『ゼロ』だからなのか、それともあの使い魔が強力過ぎるからなのか微妙なラインだったが、どちらにせよルイズはまだ諦めるつもりはなかった。
−−最後の最後、とっておきの秘策を、ルイズはまだ試していなかった。あの禁じ手を…。
しかし、それに失敗しようが、このまま逃げようが、結果は変わりはしないとルイズは感じていた。
−−どうせなら万策尽くしたかった。
せっかくこの日のために勉強を重ねてきたのだから。
ルイズは1人、シルフィードから飛び降り−−転げ落ちたといった方が正しかったが−−−た。
『投下した』…!
お、おちた。落ちたぞーーー。
な、何をするだァァァ
レビテーションもまともに使えない、ゼロのルイズがッッッ
@ツンデレ美少女ヒロインのルイズは秘められた力を発動する。
A頼りになる仲間がやって来て颯爽と助ける。
B現実は非情である。ルイズは、つぶれたトマトのようになる。
wktk
そこでロードローラーですよ
>>300 てめーはオレを眠れなくした
寸止めってどーいうことだッ クソッ!クソッ!
続き…待ってます…S、S
なすすべなくディオに肉体(ボディ)を奪われてしまったルイズ!
名前を聞かれた彼女はとっさに、DIOと名乗ってしまった!
バリバリ本名丸出しだ、どうするDIO!
体は子供(ルイズ)、頭脳は大人(ディオ)。
その名は、大魔法使いDIO!
305 :
ヌケサクを:2007/05/25(金) 08:33:10 ID:???
続けて投下だ…。
いくぜダメ押し!
ルイズは抜けるような青空を、自分の使い魔めがけて落ちていった。
指一本動かさなくたって、かってに頭から落ちていってくれるのが、ルイズには有り難かった。
こんなこと前例はない。空前絶後の大召喚劇に、ルイズの心は激しく震えた。
落下しつつ、呪文をとなえる。
「我が名は、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール…!」
男がグゥゥゥウウンと立ち上がった。
「五つの力を司るペンタゴン…!」
男の頭が宙を仰いだ。
落下していくルイズは、男と目があった。
血に染まったように真っ赤な目だった。
「彼の者に祝福を与え…ッッッ…!」
ギラリ、と男の目が光ったと思ったら、肩にポッカリ穴が空いた。
それ以前に大量の血液を失っていたので、血はあまり出なかったが、直後に想像を絶する痛みがルイズを襲った。
痛みを気にする暇もなく、ルイズは男めがけてレビテーションを唱えた。空間が集束して、爆裂する。
だが、それはダメージを狙ったものではなく、男の視界を惑わすためだった。
煙の中をくぐりながら、ルイズは最後の一節を紡ぐ。
「我の、使い魔と為せ!!!!」
ルイズは再び男の唇に、己がそれを重ねた。
男は思わぬ目くらましに、顔をしかめていたが、目前に迫るルイズに気づき、身をかわそうとした。
しかし。
(−−−もう遅い、脱出不可能よ!!)
ルイズは心のなかであざけった。
いつぞやのおかえしとばかりに、今度は唇を自分から無理やり重ねる。
"ズキュゥウウウン!!"
また変な音が頭に響いた。
シュゴォォオオ!と、男の片手の甲がまばゆい輝きを放った。
使い魔のルーンが、そこにハッキリと刻まれていた。
ルイズは自分の切り札がうまくいったことを知り、ニヤリと笑った。
"ズドグァオオン!"
次の瞬間、ルイズは男を下敷きにする形で地面に到達した。
以上です。
ちと休憩…
シルバーチャリ乙!!
しかしルイズがえらく格好よくなってて噴いたww
DIO様との使い魔契約を成し遂げたルイズ!
そして原作の流れから逸脱して尚纏め上げた作者!
二人の命懸けの行動ッ!
僕は敬意を表するッッ!!
結局寝坊しただって?
逆に考えるんだ
「ぐっすり休んで元気になった」
と考えるんだ
無理は禁物だぜ310ぐらいの考えでもいいかもしれん。
なんて人だ・・・・原作から吹っ飛んでも尚崩れずバトルテイストに仕上げている作者。
GJ過ぎる・・・・
それに比べて俺は、仗助モノなんざ投下したが格が違う・・・・・
俺、頑張ってもいいのか?
gjだが書き溜めして投下しろ、短過ぎ
ここ職人さん多いんだから一括で出してくれると読みやすい。
さる・・・
5部の康一君をそろそろ
>>284はタバコの矛盾を指摘する……。
俺はタバコの矛盾点を解決するSSを書く……。
つまり……挟み撃ちの形になるな。
喫煙! 煙草王誕生!
「おお、ジョータロー君! 例の物が完成しましたぞ!
授業後、ちょっと教室に残ってくれますかな」
ある日、コルベールが授業開始前、承太郎にそう言った。
すると承太郎は珍しく嬉しそうに唇の端を上げ、無言でうなずく。
その様子を見て、ルイズは教室の後ろにいる承太郎を指を振って読んだ。
「……ちょっと、ミスタ・コルベールがあんたに何の用なの?」
「……たいした事じゃねえ、気にするな」
「気になるわよ。あんたは私の使い魔なんだから、変な事をされちゃ……」
「おめーに迷惑はかけねえ、安心しな。それと授業中は静かにするもんだぜ」
承太郎の口調が柔らかかった。
クールなのは相変わらずだが、ちょっとだけ『ハイ!』ってやつになってる感じ。
(いったい何があるんだろう)
ルイズは好奇心を押さえられず、授業に身が入らなかった。
そして授業後、みんなが教室から出て行ったが、何人かの生徒が残った。
「おや? ジョータロー君には残るよう言ったが、他の生徒達は何か用かね?」
コルベールは教室を見回す。承太郎の他に、ルイズ、キュルケ、タバサがいた。
「ダーリンだけ残して何をするのか興味あったんですもの。ねえ、タバサ」
「…………」
キュルケは承太郎が気になって残ったらしい。
タバサは、ずっと本を読んでいる。キュルケにつき合わされてるだけらしい。
そしてルイズは。
「ジョータローは私の使い魔なんだから、変な事しないように監視しないといけないの」
てな感じである。
「まあいい。ジョータロー君、頼まれていた物が無事完成した。
すでに私も一度試しているが、なかなか上出来だと思うよ!」
「ほう、そいつは楽しみだぜ。さっそく見せてくれ」
そしてコルベールは大仰に小さなスティック状の物を掲げた。
ルイズ、キュルケ、そしてタバサもそれを見る。
「紙タバコ〜!」(ドラ○もん調に)
ルイズ、キュルケ、沈黙。
タバサ、読書再開。
承太郎、無言。
コルベール、誇らしげ。
「ジョジョジョ、ジョータロー! 何なのよこれは!」
真っ先に沈黙を破ったのはルイズだった。
あの紙タバコには見覚えが、というか苦い思い出がある。
承太郎はというと、紙タバコを受け取ってルイズに振り向く。
「見て解らねーのか? ……タバコだぜ」
「そ、それは知ってるわよ! あんたの国のパイプでしょ?
どうしてそんな物をミスタ・コルベールが……」
「おめーのおかげでパイプはある事が解ったからな。
この前オールド・オスマンに会った時、紙タバコを見せて訊いてみた。
パイプが作れるなら俺の国の紙タバコも作れるんじゃないかってな。
そうしたら……ミスタ・コルベールなら作れるかもしれない……と。
おかげでこれからはみみっちく残りの本数を気にせず、毎日好きなだけ吸えるぜ」
ルイズは生徒にあるまじき目つきでコルベールを睨んだ。
だがコルベールは楽しげだ。
「パイプより小さく、軽く、手軽に吸える。
いやあ、ジョータロー君の国は色々な物が発展しているようだ。興味があるよ」
「ミスタ・コルベール……タバコをもっと作る事は可能か?」
「うーん、私一人では作れる量も時間も限られていて、材料費もかかるしなぁ……」
「ミスタ・コルベール!」
ルイズが叫ぶ。タバサ以外の面々がルイズを見た。
「こんな不健康なパイプを教師が作るなんてどうかしてます!
ジョータローも、煙たいから部屋で吸わないでって言ったでしょ?
なのにこれから毎日好きなだけ吸うだなんて……どういうつもり!」
「……安心しな、タバコを吸う時は部屋から出てやる」
それを聞いてキュルケがニンマリと笑う。
「あら、その時はぜひ私の部屋にどうぞ。歓迎するわ」
「キュルケ! あああ、あんた、どういうつもりよ!?」
「どういうって、ダーリンがくつろいで一服できる場所を提供するだけよ。
ルイズったら、パイプが駄目だなんて……子供ねぇ。
いい事? パイプは大人のたしなみよ」
「で、でも、身体に悪いし、背だって伸びなくなるわ!」
「ダーリンはもう十分背が高いわ。
むしろ、煙を吸って自分の胸が育たなくなるんじゃないかって不安なんじゃなくて?」
「なななななな何ですってー!?」
ルイズとキュルケがギャアギャアと喧嘩を始める。
それを無視して承太郎はさっそくコルベール作の紙タバコに火を点けた。
「どうかね、ジョータロー君」
「……悪くねーぜ。できれば金を払いてーとこだが、ルイズは許してくれそーにねぇな」
と承太郎が言うや、喧嘩をしていたキュルケが承太郎に抱きついてくる。
「任せてダーリン! ツェルプストー家が全面バックアップして、
紙タバコの大量生産をして上げるわ! 人も工場も材料もすべて任せてちょうだい!」
「……さすがに工場で生産されちゃあ、吸いきれねーが……」
「商売になる」
ボソリ、とタバサが呟いた。
なるほど、とルイズ以外がうなずいた。
後日、コルベールとツェルプストー家が協力してタバコ工場を経営。
コルベールは紙タバコの作り方を職人達に教え、
ツェルプストー家は人件費や材料費を全面負担。
そしてトリステインとゲルマニア両国で発売開始。
パイプより小さくて軽いため携帯が楽で、味や香りも上々。売り上げも上々。
こうしてジャン・コルベールは『煙草王』としてハルケギニアの歴史に名を刻まれる。
そしてツェルプストー家はその後もコルベールと協力し様々な商品を開発。
その名声はゲルマニアだけではなくハルケギニア全体に及んだ。
そしてこの物語の裏に隠された秘密……。
『紙タバコ』の理論を持ち込んだのは、ヴァリエール家の使い魔である、という事実。
これによりヴァルエーリ家とツェルプストー家の仲が、
さらに悪くなったとかならなかったとか。
『煙草王誕生!』
歌 :ジャン・コルベール
作詞:キュルケ・アウグスタ・フレデリカ・フォン・アンハルツ・ツェルプストー
作曲:タバサ
コココッ コココッ コルベールー!
コココッ ココココッ コルベールー!
吸えよ 小さな紙ターバコー
赤い炎に 白きスモーク
光り輝くハゲ頭 タバコの歴史築くたーめー
今こそ喫煙だ!
人の心の安らぎ作る タバコお安いですよ
カカカッ カカカッ 紙タバコー!
カカカッ カカカカッ 紙タバコー!
ファイヤーボール承認だ!
今だ! 大人のたしなみだ!
喫煙最高!
ツェルプストー・サラマンダー!(煙草の銘柄)
タバコ! 煙! 喫煙! コールベール!
誕生! ツルピーカー ハゲてるおじさま
われらの煙草王!
コッコッコッコッ コールーベーエールー!
これは、タバコ業界に革命を起こしたメイジ達の物語である!
スターダストファミリアー外伝 完
勇気噴いたwww
スターダスト氏GJ!!!
これはgjを贈らざるを得ないw
「おい。殺しちまったのか?相棒」
「バカ言うな」
さすがに殺しはしない。ただ絞め落としただけだ。
こんな方法で殺したら簡単に犯人がわかってしまうだろう。
突発的な殺しはするべきじゃない。
しかしデルフリンガーがそう思うのも無理は無いな。私も自分でも無意識のうちに殺そうとしていたからだ。
首を絞めるのをやめたのはルイズの意識がなくなったからではない。自分がルイズを殺そうとしているのに驚いたからだ。
「しかし相棒も案外短気なんだ……」
デルフリンガーが何か言っていたが構わず鞘にしまう。
考える。キュルケは客観的に見てもいい女だろう。それに下着姿で積極的に迫られれば不能でもない限り性的興奮を覚えるんじゃないか?
しかし私は性的興奮なんて感じなかった。むしろ心の奥底では煩わしさすら感じていた。
だが私は不能ではない。それは断言できる。自分がルイズを殺そうと気づいたときにもう一つ気づいたことがある。
私は勃起していた。性的興奮を覚えていたのだ。ルイズの首を絞めながら自分でも気づかないうちに欲情していたのだ。
もう治まっているが事実は事実だ。
ためしにもう一度ルイズの首を絞めてみる。……なにも感じない。
何らかの条件がそろわないといけないのか?そんなに私の性癖は人とは違うものなのか?
今まで女を殺したことは何度もある。しかしこんなことにはならなかった。
もしかしたら生前のことが関係あるのかもしれない。
前は生き返ったのだから生前のことを思い出すかもしれないと思っていたが思い出さなかったので
もう思い出すことは無いと思っていたが、自分の行動がヒントになるのかもしれない。
今日のがいい証拠だ。ルイズの首を絞めたとき、何らかの要因で生前の何かを刺激した。
……もう刺激しないほうがいいと思うがな。殺しで性的興奮を覚えるのはやば過ぎる。
さてと、ルイズをベッドに寝かす。切った鞭を拾い上げ外に捨てに行く。もちろん見つからないように
地面を掘り埋める。
牛小屋に行き、同じような乗馬用の鞭を探す。ああいったものは馬を飼っている所ならあるだろうと思い探してみる。
考えは当たり鞭をくすねると部屋に戻り机の中に入れておく。
これでいい。後はデルフリンガーに口止めをすればいい。
大体これでルイズが起きても白を切り通せるだろう。恐怖も感じてたし、何より自分が絞められた証拠が無いからな。
あ、首に痣が残ってるか。……白を切り通そう。それがいい。
そう思いながら眠りについた。
朝起きると案の定ルイズは混乱していた。私に自分の首を絞めただろうと問い詰めてくるが、白を切る。
話さなければ食事抜きだとか言ってくるが白を切り通す。
ルイズには部屋に戻ったと突然寝てしまったとばえばれな嘘を言っておく。
机を空けると切られたはずの鞭があるし、デルフリンガーはそんな事実知らないと言い。
唯一証拠となる絞められたあとはもう薄くなって気づかれなかった。
さてと今日は虚無の曜日だ。何をしよう。
吉良の淡々とした感じが不気味でいいぜ
殺人願望が蘇るのか!! ?
329 :
506:2007/05/25(金) 20:43:41 ID:???
やっぱり殺人鬼の吉良吉影も出してみたいな〜と思う
GJ!もし自分の正体に気づいたらキラークイーンやバイツァダストが使えるしマジでやばいな…
デッドマン吉良の人どんどん面白くなってきたな、GJ!
332 :
506:2007/05/25(金) 20:56:21 ID:???
まとめサイト見て思ったんだが文章量増やしたほうがいいと思うが
これが限界なんだ。
誤字は少なくするから勘弁して欲しい。
涼しい顔で証拠隠滅する吉良が怖いぜ……GJ!
ところで、吉良がイカれた銀髪の蜘蛛化して来てないか?
>>332 職人の人に望むものがあるとすれば「辛くても投げ出さないでね」ってくらいなものですよ。
続けてくれるだけでありがたい。
上手いこと言うじゃねーかw
>>333 サーレーさん?
吉良がスタンド使えるようになってもルイズは殺さないと思う
平穏な生活が送れないからな
戦争になったらどうするんだ吉良は
平穏な生活どころじゃないよな。
338 :
マロン名無しさん:2007/05/25(金) 21:15:17 ID:0c/02lpt
質問!
ちょっと毛色の変わったものを書こうと思ってるんだけど、書いてもいいかなァ〜?
どんな風に変わっているんだ?
340 :
マロン名無しさん:2007/05/25(金) 21:28:18 ID:JT4AB6tU
ダイアーさん召喚とか?
血管針4人組?
女性召喚です。
この原作ラブコメだから女性が主人公っていうのはちょっとアレかな?って思ったんで。
レズ気は無しに行くつもりですけど。
じょりーん?
エルメェスの兄貴?
マライアかミドラー?それとも家出少女?
三部のマライア戦に出てきたババアだなッ!?
「書いた」「投下した」なら使っていいッ!
そうかエ ン ヤ婆だな!
うん、ぶっちゃけ徐倫なんだ。(´・ω・`)
六部誰もいないから自分で書いちゃおうと。
>>348 心で理解したッ!
構わん、行け。
職人たちが数多の作品を投下していけばスレも潤うってモンだ。六部はまだ居ないから期待している。
リサリサを期待してたのは俺だけか・・・
>>352 リサリサ先生は流石に話し作り難いしょw
女性って言ったら「私の赤ちゃあああぁん」の人だろ。常識的に
エ リ ナ お ば あ ち ゃ ん はどうだろう?
・・・すまん、勢いで書いた。反省している
五分後に……投下させて…いただく……っ
徐倫はルイズとよく喧嘩するけど何か放っておけないってな感じの関係に
なりそう
ウルトラセキュリティ懲罰房みたいな生活になりそうだ
−−−掟破りの二重契約(デュアル・コントラクト)。
ルイズが行った最終手段とはそれであった。
その名の示すとおり、使い魔との契約を重ね掛けする術。
古今東西、あらゆるメイジの歴史の中で、1度契約を交わした使い魔を御せられなかったという話など、ルイズは聞いたこともなかった。
どんな凶暴な魔獣であれ、契約すればペット同然に扱える。
それほどまでに、サモン・サーヴァントとは強制力を持った儀式なのだ。1度以上の契約など、必要ないのだ。
しかし、ルイズは今回自ら二重契約を行った。
−−−つまり、自分には使い魔を制御する力がありませんと認めるようなものだった。
貴族として、メイジとして、そしてヴァリエールの娘としての恥だ。
だからこそ、これは最終手段だったのだ。
自分の名誉かかわる。
それに、二重契約には落とし穴があった。
確かに、二重契約を行えば、使い魔との繋がりが強力なものとなり、制御もしやすくやる。
だが、繋がりが強くなるということは、使い魔と精神的により深く同調することだ。
下手をすれば自分と使い魔の境界を浸食され、心を破壊されてしまう。
ルイズはもちろん初めは使う気などさらさらなかった。
そういや、ストーン・フリーって直接肉体に直結しているから他の奴等に能力認識させやすいんじゃあないか?
だか、コルベールが倒され、そして自分のライバルであり友人でもあるキュルケがあの触手に捕らわれるのを見たときに、ルイズは密かに決心した。
あの異常な使い魔…再生能力に触手に目からビームにetc….
バラバラ死体から復活したばかりの、弱っているだろう今のうちに、自分の制御下に置いてしまわねばとんでもないことになる…。
はたしてルイズの策は功を湊したが、ルイズがそれを確認することは出来なかった。
二重契約をして、ようやくヤツにはっきり刻み込まれた使い魔のルーンを見た後ルイズは、使い魔を下敷きにしていたとはいえ、地面にもろに叩きつけらて、衝撃で脳を揺さぶられ、貧血も相まって無様に伸びる。
身を預けた己の使い魔の胸は、広くてたくましかった。
黒一色に染まっていく視界の端で、タバサのシルフィードがゆっくりと着地して来るのが見えた。
・タバサ−−−無傷。
・キュルケ−−−軽傷(ただし、心に刻み込まれたトラウマは深い)。
・コルベール−−−片足をビームで貫かれ重傷。
・ルイズ−−−全身と左肩に穴をあけられたことによる大量失血で瀕死の重傷、意識不明。
ルイズの使い魔−−−完全契約。気絶。
to be continued……
362 :
いない:2007/05/25(金) 22:31:55 ID:???
とりあえずキリがいいのでここまで。
携帯からではついつい分割投下になりがちですが、次からはググッと煮詰めてから投下することにいたします。
け、携帯からこれほどのものを・・・
GJとしか言いようがない。
>>362 君がッ!
泣くまでッ!
僕はGJするのをやめないッ!!
がんばるのだよ。期待してるぜ。
あとタバコの人GJw
最後の歌ありゃなんだwww
勇者王ガオガイガーの主題歌のパロだろ
DIO様相手にここまでやるとは! !
だが犠牲は大きいな はたしてどんな展開になるのかwktk
ふ〜まさかここまで賑わってるとは思わなかったな…
つ〜か早く続き読みてぇえええええ!!!!!!!仗助ジョルノ承太郎ぉおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!
なんか新スレ立ってからとまとめサイトができてから勢いが激しいな・・・・・まぁ、いい・・・
「投下」するッ!!
第03話 イタリア料理を作らせに行こう!@
ドッギャアァァァァァン!!
「何だありゃあぁ〜〜!?」
奇怪ッ!正にそれは奇怪であったッ!
常識が有ろうとなかろうと、物心ついたばかりの子供でもボケてボケまくった老人でも驚きの声を上げるだろうッ!それは大いなる自然、大宇宙の真理のはずッ!
空に輝く月が『2つ』あるのだッ!!少なくとも“地球”ではあり得ないッ!
「こ、こいつぁグレートだゼぇ」
あの後、この森に逃げて来て夜を迎えた訳だが、一息ついて空を見上げたらこの事態だ。仗助の頭が告げる。“ここは地球ではない”と。
「大抵よぉ〜こういう時は顔をつねれば良いんだよな〜?」
ニギィィ〜〜〜〜
指で頬をつまみ、捻るッ!
「痛ッてェェェーーー!!!」
痛かった。バッチリ痛かった。
「現実って事かよぉ〜」
いきなり見知らぬ土地に来てしまい、スタンド攻撃の類いかと思えば、これまた見知らぬ少女が大爆笑を浴びていて、雰囲気的にその一端を自分が負っているらしい。
トラブル回避の為にトンズラこいた訳だが、冷静に考えればここが何処かとか杜王町に帰るにはどうすればいいか等と聞けるはずであったのではないか?
しかし、月が2つも浮かんでいる光景を見れば全部夢だったのかと思いたくなる。頬をつねれば痛い。まっこと現実である模様。
「いわゆるファンタジーの世界ってか?勘弁してくれよぉ〜。腹も減ってきたしよぉ〜全くグレートだゼぇ」
手に持っている学生鞄にはいくつか食べ物もあるが、すぐになくなってしまうだろう。
「野垂れ死ぬのは勘弁だぜ」
よく見ると、遠くの方に明かりのついた建物が見える。大きく、まるで中世の城を彷彿とさせる。こうなればあそこに行って食べ物を恵んでもらうというのも1つの手であろう。
そう思いながら歩みだそうとした時、
パキィッ!
背後の方から枝の折れる音・・・そして人の気配。
仗助は咄嗟に音源の方へ意識を集中する。薄暗い中で相手が何者かわからないのだから警戒するに越したことはない。
┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙
「何者だよぉ?何処のどちらさんですかぁ〜?」
幾分か威圧的な言葉を発する。しかし次の瞬間、仗助は驚愕と共に心からの安堵を覚えるのであった。
「OH!その声は仗助サンですカ?」
「えッ?へッ?」
良く知った声。怒ると何気に怖い人物であるために少々苦手な人。
「ヤッパリ、ソウでしたカ!」
近寄ってきた人影、そしてその顔は・・・・
「トニオさんッ!?」
バンッ!!
その名はトニオ・トラサルディーッ!!!!!
To Be Continued・・・・・
トニオさんw
なんでいるんだww
ちょw何故トニオww
ドオオォォォオオオオン
雲一つ無い青い空へ、爆煙が吸い込まれるように昇っていく。
爆発を起こした張本人『ゼロのルイズ』は、キョトンとした顔で爆発源を見つめていた。
そのモクモクと起つ煙が晴れると、そこにはさっきまでなかった筈の人影があった。
「……人間?」
ルイズの周りを囲む生徒の誰かがそう口にした。
するとダムが決壊したかのように次々と生徒たちは笑いだした。
「ちょっとォ、ルイズ!あなた、一体何呼び出してるのよーッ!」
「人間……しかも平民って……」
その笑い声をグッと堪えるルイズ。ぎゅうと握られた手がその悔しさを物語っていた。
彼女は目の前で倒れている人物を一瞥する。どうやら気絶しているようだ。
しかしそれは彼女にとってどうでもいいことだ。
「ッ〜……!ミスタ・コルベール、もう一度、もう一度召喚させてください!」
少し離れたところにいたちょっぴり頭が危険信号な男性に向かって、叫ぶように言う。
「駄目です。サモン・サーヴァントは特別な行為。やり直すことはできません」
と、その男性、教師であるコルベールは言った。
再召喚禁止。ガクリとルイズの肩が落ちる。後ろからまた笑い声が聞こえた。
「……しょうがないわね」
ルイズはふうと観念したようにため息をつき、倒れている人物に近づいていく。
近くで見ると、どうやらこの人物は女性のようだ。しかもまだ成人しきっていない少女だ。
胸も……それなりに大きい。ルイズはちらりと自分のそれを見る。またため息が出た。
ルイズは倒れている少女の傍に座り、呪文を唱える。
「我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。五つの力を司るペンタゴン。この者に祝福を与え、我の使い魔となせ……」
そしてそのまま屈み、少女に口づけをした。なんか花が舞っている気がするのは気のせいだろう。
「ッ!」
「キャッ!」
ルイズが唇を離すと、倒れていた少女がカッと目を見開いた。ルイズはそれに驚き、大きく後ろへと倒れ込んでしまった。
「は、ッ、熱い……手が、熱ッ……!!」
少女の手が熱を帯びている。そのあまりの熱さにゴロンゴロンとのたうち回る少女。
しばらくすると熱が治まったのか、少女の動きも静かになった。
(……ここは、どこだ?プッチは?エンポリオは?みんなどこだ?あたしの目の前にいるこいつは誰だ?
確か、プッチのスタンドに、ストーン・フリーがバラバラにされて……それから……それから、あたしは死んだのか?
なら、ここは?あいつは?もしかして天国?……ああもう、ワケがわからない!)
召喚された少女、空条徐倫はこの事態に混乱していた。
それもその筈。敵プッチ神父の攻撃に倒れたと思えば、目覚めればこんなところに来ていたのだから。
「ちょっとあんた、目が覚めてるならさっさと起きなさいよ。他のみんなもう帰っちゃったじゃないの!」
ルイズは倒れている少女に向かって覗き込むようにして話しかける。
その声に反応し、徐倫はバッと身構え距離を取る。そんな彼女の様子にルイズは首を捻る。
「あんた、誰?」
「人に名前を尋ねるときは、まず自分から話すものよ」
徐倫の目が細められた。この少女の上から目線は何様のつもりだ、偉そうに。
仕様がない。徐倫は先に自分から名乗ることにした。
「……あたしの名前は空条徐倫よ。で、あんたの名前は?」
「ふうん、ジョリーンね。わたしはルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。あなたの主人よ」
「主人?」
「そう。ジョリーン、あなたはわたしの使い魔に選ばれたのよ。光栄に思いなさい」
「は?」
こいつ何言っているんだ?いきなり選ばれただとか使い魔だとか……
「さあ、部屋に行くわよ。ついてきなさい」
そう言ってルイズはくるりと身を翻す。
徐倫は慌ててルイズの肩を掴み、こちらを向かせた。
そのまま胸元を引っ掴んでガクガクと揺さぶりそうな勢いだ。
「ちょっと待てェーーッ!話が見えないわ、ちゃんと説明しなさいよッ!」
「したでしょう。わたしは主人、あなたは使い魔」
「それじゃあ足りないわよ!あたしをここに連れてきた理由は何!?」
噛みつきそうな程の勢いでルイズに問う。
ルイズは面倒くさそうに肩を掴む徐倫の手を払った。
「詳しいことはわたしの部屋で話してあげるわ。だからついてきなさい」
これは罠だろうか。そう訝しむ。しかし今はルイズに従うしかない。
もし本当に罠だったとしても、あたしにはスタンドがある。なんとか切り抜けてやる。
徐倫は前を歩くピンクの頭を睨みつけながらルイズの部屋へと向かった。
「投下」したッ!
俺はこれから朝まで寝るぞ!ジョジョォーッ!!
じょりーんもキター!!
これからどうなるんだ!?
いい所で話を切るなァ―――ッ!!
というのは冗談でGJ!!
え…SSを持っているぞ!あの職人をGJしろ〜〜ッ!
ドババババババッ
投稿早すぎだろ!?
GJだ!
>>371 はッ!
森の中、腹が減ってる、料理人………
まさかナポリタンッ………なわけないか……
トニオさんはどうしても使ってみたかったんだ。
インパクトを与えられたのはとても嬉しい。
だが疲れたッ!寝るッ!
朝早く仕事に行く前にのぞいたぜ!
トニォさんきてるのかww
続編wktkするね。
レストラン行列を乱す貴族とブチギレて石鹸で撲殺するトニオさんを幻視しました!
学院! メイジとメイド@
朝、先に目を覚ましたのは承太郎だった。
承太郎がまずした事は窓を開けて換気をし、空を見上げる事だった。
さすがに朝になっては月は見えない。だが昨晩、確かに月はふたつあった。
「…………」
どうしたものかと思って、承太郎はルイズを見る。スヤスヤと眠っていた。
そういえば昨晩、下着を洗濯しろとか言っていたが冗談じゃない。
小言を言われる前に退散しようと、承太郎は部屋を出た。
――と、廊下にある戸がひとつ開き、中から扇情的な美女が現れる。
「あら? どちら様かしら」
「…………」
「あっ、もしかしてルイズが召喚したっていう使い魔? へぇー、本当に人間なのね」
感心したように承太郎を見る美女だったが、どこか馬鹿にした態度があった。
「ねえあなた、名前は? 人間なら名前あるんでしょう?」
「……空条承太郎だ」
「クージョージョータロー? 変な名前。
私はキュルケっていうの、そしてこの子が私の使い魔、フレイムよ」
キュルケの背後から現れたのは尻尾に火が点いた巨大なトカゲだった。
「火竜山脈のサラマンダー、好事家に見せたら値段なんかつかないわよ?」
「ほう、そいつはすごいな」
何気なく承太郎がフレイムの頭に手を伸ばすと、フレイムは嬉しそうに頭を撫でさせた。
それを見てキュルケが、今度は馬鹿にした含みを持たず素直に感心する。
「へえ、フレイムが懐くなんて。それに……結構いいルックスしてるじゃない」
キュルケの周囲には常に美形に分類される男子が群がっている。
だがこの男承太郎は彼等とは違い、男前である。そして理知的な眼差し。
「惜しいわねぇ。あんた平民じゃなかったら人気者になれたかもよ?」
「興味ねぇな。ところでキュルケ、訊ねたい事があるんだが」
「なぁに?」
笑い声でルイズは目を覚ました。誰だろう、朝っぱらから。
あくびをしてベッドから出て、毎朝の習慣として顔を洗い服を着替える。
「ん〜……何か忘れてるような」
着替え終わってから、床に落ちている毛布を見て思い出す。
自分が、平民を召喚した事を。
「……あいつ、どこ行ったのよ?」
疑問に答えるように、ドアの外で話し声が聞こえる。
よく聞こえないけど、承太郎かもしれない。ルイズはドアを開けた。
承太郎がキュルケと楽しそうに談笑していた。
ルイズの怒りがメラメラと燃え上がる。
それはもうクロスファイアーハリケーンスペシャルの如く。
「ちょっと! 私の使い魔と何してんのよ!?」
「あーらルイズ、お寝坊さんね」
キュルケがルイズに視線を移しニヤニヤと笑う。
承太郎は相変わらずの無表情でルイズを見た。何を考えているのか全然解らない。
「ジョジョ、ジョータロー。あんた、キュルケと何してたのよ」
「別に……学院や寮の事で幾つか質問していただけだぜ」
「それにしては楽しそうだったじゃない」
「プッ」
吹き出したのはキュルケだ。承太郎は視線をそむけて帽子のつばを下ろす。
「な、何よ?」
状況が解らないルイズは一人苛立ちをつのらせる。
「まあいいわ。じゃあお先に失礼、平民君もがんばってね」
手を振りながら立ち去るキュルケの後姿をルイズはギリギリと睨んだ。
「何よあれ。ジョータロー! キュルケには金輪際近づいちゃ駄目よ!」
「それより……いいのか? そろそろ朝飯の時間らしいぜ」
「え? あ、そーじゃない! ジョータロー、ついてきなさい」
トリステイン魔法学院の食堂は敷地内で一番背の高い真ん中の本塔にあった。
そこへの道中、ルイズは承太郎に使い魔だという自覚を持たせるため話をする。
「まったく。いい事? あなたは私の使い魔なんだから、
私より早く目が覚めたのなら私が寝坊しないようちゃんと起こしなさい!
それから、あんたがいるって忘れてたから、自分で着替えちゃったじゃない」
「……ガキじゃねーんだ、着替えは自分でするもんだろ」
「貴族は下僕がいる時は自分で服なんか着ないのよ」
「……男に服を着せろと言っていて……何とも思わねーのか?」
「思わないわよ。あんた、使い魔じゃない」
「…………」
呆れたような承太郎の態度にルイズはカチンと来た。
一方承太郎も、恥じらいというものを知らないルイズに呆れていた。
空条承太郎十七歳。好みは日本人的な女性。つまり大和撫子。
ルイズのような傲慢でわがままな貴族のお嬢様など問題外だった。
それはルイズの方からも言える事で、
こんな無愛想で無口で威圧的でしかも平民の男なんて微塵も眼中に無い。
しかし、である。しかし自分の使い魔なのだから、主従関係はしっかり教え込みたい。
どっちが上で、どっちが下か。それを教えるために、朝食の待遇を決めた。
学年別に分けられたテーブルすべてにいくつものローソクが立てられ、
花が飾られ、フルーツが盛られたかごが乗っている。
『アルヴィーズの食堂』と呼ばれるここは、まさに貴族のための絢爛豪華な食堂だった。
当然それぞれの席の前に並ぶ食事も貴族らしい物が並んでいた。
朝っぱらからワインまである。
「ほう、なかなかうまそうじゃねーか」
少し上機嫌になった承太郎を見て、ルイズは胸の内で「フッフッフッ」と笑う。
この平民、メイジと同じ食事を食べられると思っている。そして腹を空かせている。
せいぜい盛り上がるといい、とルイズは思った。
席に着いたルイズ。承太郎はその隣に座ろうとして、ルイズに手で止められる。
そして、ルイズは床を指差した。そこには皿が一枚。
申し訳程度に小さな肉のかけらが浮いたスープ、皿の端っこに硬そうなパンが二切れ。
一方テーブルの上には豪華な料理がズラズラと並んでいる。
「…………」
承太郎は無言で抗議の視線を向けた。ルイズはしてやったりと笑う。
「あのね? ほんとは使い魔は、外。あんたは私の特別な計らいで、床」
始祖ブリミルと女王陛下にお祈りをしてから、ルイズ達は食事を始めた。
承太郎も始めた。あっという間に無くなった。全然足りない。
「……おい、てめーの飯を少し分けろ」
「仕方ないわね」
ルイズはホックホクの鶏肉、の皮を剥いで承太郎の皿に落とす。
「中身が見当たらねーが……」
「癖になるから、肉は駄目」
「…………」
ルイズは勝ち誇った笑みを浮かべて、床に座る承太郎を見下ろした。
どうだ、ご主人様に逆らったら食事すらままならないのだ。
自分の立場を思い知るがいいわ、と。
しかし承太郎は文句ひとつ言わず立ち上がり、スタスタと食堂から出て行ってしまった。
鳥の皮にすら手をつけず。
「……何よ、あの態度。後でお腹空いたって言っても何も上げないんだから」
そう呟いて、ルイズはホックホクの鶏肉を食べようとフォークを伸ばした。
カチン。フォークが皿を叩く。
「あれ?」
なぜか鶏肉が無くなっていた。
まさか承太郎が、と思ったが、
彼はずっとコート(学ラン)のポケットに手を突っ込んでいた。
ルイズは首を傾げる。
食堂から出た承太郎は、学ランの中から未開封のワインの瓶と、
いくつかのフルーツを取り出した。
口をもぐもぐと動かしながら。
「なるほど……貴族の料理だけはある」
そう、承太郎は自身が持つスタンド……スタープラチナの能力で、料理を盗んだのだ。
油で濡れていて持ち運びにくい鶏肉は大胆にも食堂の中で口の中に放り込み、
それを頬張りながら学ランの中に隠しても学ランが汚れそうにない食べ物、
すなわちフルーツとワインをかっぱらったのだ。
承太郎はまずリンゴを丸かじりにし、ワインを瓶ごとあおった。
「やれやれ。いつまでもこうして飯を盗む訳にもいかねーし、どうしたもんかな」
食べながら、承太郎はある事を考えていた。
食べ物を盗んだ時、スタープラチナの姿がメイジ達に気づかれないよう、
余所見をしているところを狙って素早く盗んだ。
――スタンドはスタンド使いにしか見えない。
だからそんな事をする必要はまったく無い。
だが、相手がメイジだとしたらどうだろう?
スタンドは生命のエネルギー。精神力が具現化したもの。
などと言われているが、科学的にどうこう説明をつけられるものではない。
もしメイジが持つ魔力だとか能力だとかでスタンドを見る事ができたら?
このハルケギニアに自分以外のスタンド使いがいるかは解らない。
だがメイジはいる、確実に。
果たしてメイジと戦う事になった場合、スタンドはどこまで通用するのか?
最強のスタンド、ザ・ワールドを破ったスタープラチナとはいえ、
まったく未知の概念である魔法が相手ではどうなるか解らない。
自分の腕に、スタンドに、実戦経験に自信はある。
だが――ここ、ハルケギニアでそれがどこまで通用するのかは未知数。
(……考えすぎ、か。
俺達があれだけ連続してスタンド使いと戦ってきたのは、
DIOを倒すという目的があったからだ。DIOが刺客を送ってきたからだ。
だが……ここには敵対するような相手はいねえ。
野生のバケモノがいたとしても、学院の中にいれば安全だろう。
突然こんな所に召喚されちまって警戒心が強まっているのか……?
ここでは平和にすごせるといいんだがな。
その方が元の世界に戻る方法を探すのもはかどるってもんだ)
しばらくして、朝食を終えた生徒達が教室へ移動を始める。
ルイズは承太郎を連れて教室へ向かった。
教室には、クラスメイトが召喚した様々な使い魔がいた。
で、教室の椅子はメイジの席であり、承太郎が座る席は無かった。
仕方なく承太郎は教室の一番後ろに行き、壁を背もたれにして立つ。
その後シュルヴルーズという土系統のメイジの教師がやって来て、
生徒達に魔法の基礎をおさらいさせたりした。
魔法には四大系統というものがある。
『火』『水』『土』『風』
そして今は失われた伝説の『虚無』
これ等の話は承太郎の興味を刺激した。そして思い出す、使い魔が選ばれる理由を。
コルベールという禿教師が言うには、
サモン・サーヴァントは今後の属性を固定し、専門課程へ進むものだという。
キュルケの系統は『火』……だから『火』のサラマンダーが召喚された。
とすると、ここに召喚されている生物は皆、四系統の属性に分類されるはず。
では……自分は何系統の使い魔なのだろう。
人間。火、水、土、風、どれに分類されるかと言えば……水?
人体の70%は水でできているのだから。
だが、自分はスタンド使いだ。スタンド能力も込みで召喚された。
火系統ならマジシャンズレッドのアブドゥルを、
土系統ならザ・フールのイギーを召喚できたかもしれない。
――もっとも双方故人であるため、召喚される事は決してありえないが。
だとしたら自分のスタープラチナは何系統だろう。
能力は……時を止める。
しかしDIOとの戦いが終わってから、何度か時間停止を試してみたものの失敗している。
DIOと戦っている最中にのみ精神力が高まり、時間停止を可能にしていた……という事か。
時を操る。四系統のどれにも属さない。
ならば虚無……と考えて否定する。すでに失われた伝説の系統というではないか。
承太郎が思案しているうちに教室がざわめき出す。
理由はルイズが前に出て錬金の魔法をやる事になったかららしい。
(ルイズ……か。あいつが何系統のメイジなのか解れば、俺の系統も解るって訳だ)
承太郎はちょっとした好奇心を抱いた。
どの系統に属されようがスタープラチナの能力は変わらない。
だが分類できるのならいったい何に分類されるのか興味はあった。
爆発した。
「…………」
あまりに突然の事だったので、承太郎は伏せるのが精いっぱいだった。
他の生徒達が伏せているのを見て不審には思っていたが、いきなり爆発とは。
爆心地はルイズ。
この後、承太郎は『ゼロのルイズ』という二つ名を覚える事となった。
乙!
承太郎の性格がうまく表されてる。
承太郎まだ自分の意思で自由に時止めれないのか
DIO倒してからは仗助と会うまで10年間
時を止めていなかったはず。
396 :
マロン名無しさん:2007/05/26(土) 15:54:14 ID:FqfyPXHk
10年ぶりに時を止められたぜ
と言っていたから、試したけど出来なかったんじゃ
つーことは3部と4部の間か。
確かにクレイジーD戦まで時を止められなかったらしいし、止めれらても最大1秒だから衰えてはいるんだろうな。
まあクレイジーD程度で覚醒したんだから、追い詰められればある程度はできそうでもあるが
10年間前例無しで殴られそうになった瞬間にできるんだから
戦闘時の緊張状態でこそ使用可能ってことなんだろうな
承太郎がそのままじゃ強すぎるから作者なりの制限なのかもね。
どっちにしろこれからが楽しみだ。
400 :
マロン名無しさん:2007/05/26(土) 16:07:18 ID:3W3iriJW
はい? 第4部でしたよね? シアーハートアタックの時の。
いや、止める必要なかったから使わなかっただけだった筈ですが…?
「久しぶりに使うから少々不安〜」…とか何とか、似た様な事言ってた様な。
さすがに時止めは反則級の能力だからな
402 :
マロン名無しさん:2007/05/26(土) 16:09:25 ID:3W3iriJW
ごめんなさい。
シアーハートアタックの時が印象に残ってたんで勘違いしました。
スイマセン。
承太郎の召喚時期は
>>245に書いてあるな
日本に帰ってきて数ヶ月だし学ラン着てるから高校生のまま
時をとめられても一秒ぐらいならば問題ないと思うんだ。
あとは白兵戦だからジョジョ的な戦い方を工夫すればいいんじゃないか?
>>404 「 8秒経過!
ンッン〜〜〜♪
実に!
スガスガしい気分だッ!
歌でも ひとつ歌いたいようなイイ気分だ〜〜 フフフフフハハハハハハハ
100年前に不老不死を手に入れたが・・・ これほどまでにッ!!
絶好調のハレバレとした気分はなかったなァ・・・
フッフッフッフッフッ ジョースターの血のおかげだ 本当によくなじむッ!!
最高に「ハイ!」ってやつだアアアアアアアアハハハハハハハハーーッ!
9秒経過!」
1秒ってこれだぞ・・・
DIO様は早口帝王なので一秒あれば十分なんですよ。
でも確かにあれで一秒はすげえなあww
>>404 スタプラは素の能力からして強すぎるから、時止めあると工夫しがいがないとか。
後はここぞ!って時に奥の手的な演出した方が盛り上がるとか。
>>405 それはディオが早口なんだよw
スタープラチナのパワーとスピードに対抗できる人間はまずいないよな。
集団相手でもオラオラ旋回で吹き飛ばせるし戦場でも強すぎるな。
魔法相手には距離とられると辛いだろうけど。
我々凡人のスピード感覚と、承太郎やDIO等の感覚を一緒に考えている事事態が間違いだと思うんだが?
承太郎の2秒か3秒か
「11秒経過だぜ 動ける時間はそこまでのようだな DIO!
おれが時を止めた…… 9秒の時点でな… そして脱出できた…
やれやれだぜ…
どんな気分だ? 動けねえのに背後に立たれる気分はよ?
これからッ! てめーをやるのに! 1秒もかからねーぜッ!」
「どんな気分だ? DIO……
動けねえのに背後から近づかれる気分ってのはたとえると…
水の中に1分しか潜ってられない男が…限界1分目に
やっと水面で呼吸しようとした瞬間!
グイイッ
……と さらに足をつかまえられて水中にひきずり込まれる気分に似てるってえのは……どうかな?
しかし…てめーの場合全然 カワイソーとは思わん」
「時は動き始めた」
承太郎は5秒じゃなかった?
対DIOのときが全盛期で5秒 ってあった気がする
プッチの時が2,3秒?
つまりあの時もう既にメイドインヘブンの片鱗を見せていたと
さすがDIO!おれたちに(ry
416 :
マロン名無しさん:2007/05/26(土) 17:39:31 ID:QJWMpyYT
「ゼロの使い魔」読んでなかったので、性格に誇張があるのかと、とりあえず1巻読んでみたら……そのまんまだった。
1巻以外は読んでないのだがよくあれで読者の共感を得られるものだ(汗)
才人のように本当に従うしかないならともかくJOJOキャラや他の作品のハルキゲニアでも独力で生きていけるようなキャラなら見捨てられると思うのだが?
特に過激なキャラ。たとえばオーフェンとかなら速攻で魔術で吹っ飛ばされてるだろうし、食事なんかは殴り倒して奪ってるだろうなあ……
>>416 ツンデレ萌え
全てはここに帰結する。そういった属性がなければただのムカツクガキ。
糞ッ垂れ貴族どもに共感なんて得られるはずねえよ。
まあ いくら力があッても必要以上に行使したいとはさすがに思わないだろうな。
あいては一応女の子で右も左もわからん世界だからとりあえず・・て考えるのが
普通の対応だと思う。
億泰とかクリームがガオンしたものが流れてきたりしないのか心配だ
>>416 一部除いて、何万もの敵を相手に出来るスタンド使いはいないし、
何より文字が読めない。わざわざ追われる立場になるのは、危険すぎだろう。
そこはジョーリンの特別懲罰房に入った時の様に耐えるか、自分を別の奴に売り込むかのどっちかだろう。
>>416 ジョジョの味方キャラはなんだかんだで皆ジェントルマンだから、年端のいかない少女ってだけで多少甘くなる(はず)。
三部の皆も家出少女見捨てなかったし、康一君とか基本的に人が良いってレベルじゃない。
422 :
マロン名無しさん:2007/05/26(土) 17:58:05 ID:QJWMpyYT
別に何万の敵を相手にすることなんてまずない。
二時創作で見る限り、一度あったようだが戦争中の一回だけ。
追っ手が来ることはあってもせいぜい魔法使いが百人そこらかほとんどが平民による手配くらいじゃね?
貴族への不満が大きければ英雄扱いされるかも。
サンタナ(仮名)は学習速度が速すぎだから字とか言語も即習得しそうな予感
スタプラのパワーはダイヤモンドも壊せるからな、かなり強い。
対人戦では手加減していただろうが
ダイヤモンドてそこまで硬くry
DIOもサンタナみたいに体をバキバキにしてどんな狭い場所からでも脱出できるのだろうか・・・
承太郎ってツンデレだよな
流れは承太郎だけど空気を読まずに投下
タイトルはまとめでこうなってたのでこれで行きます
フーケの騒動があってから一週間が経ちました
いろんな人たちから一目置かれるようになったルイズとドッピオ
ルイズはあいかわらず魔法の腕が上がっていないのでフーケの件は使い魔がすべて行ったと周りは思っているようです
その所為か決闘を申し込む貴族は殆どいなくなり、ドッピオにとっては平和な日々が続いていました
そんな中
「ドッピオ、アンタ芸とかある?」
そんなことを主人から聞かれました
そう考えるとプロシュート兄貴は1対他にすさまじく強いな
後半の話になるが戦争始まったら恐ろしいほど戦果を上げそうだ
うあ、割り込みスマン
プロシュート兄貴のは や倍
使い方では一万の軍隊相手でも老人化させてしまうだろうな。
そうなると超英雄だな兄貴は。
シアーハートアタックが敵陣に突っ込んだら
えらいことになるな。
「芸・・・ですか?なんでまた」
いきなりそんなことを聞いてきたルイズに質問で返します
「質問を質問で返さない!・・・まあ、いきなりなのは認めるけど
今度使い魔の品評会があるのよ」
「品評会?・・・そういえば」
最近学院の中で使い魔に芸を教え込む人たちを見たことがありました
「・・・で、何かある?」
「・・・・・・」
この人たちにはスタンドは見えない。ならスタンドを使った芸でもいいかと考え
「・・・うーん」
いざ芸をしろと言われても思い浮かびません
「・・・え?もしかして特に無い?」
「・・・いえ、特に無いってわけじゃないですけど」
スタンド自体の能力は未来予知・・・これを利用した芸といって思いついたのは
「・・・手品なんてどうでしょう?」
バッドカンパニーなんてもっての他だろうな
「手品?・・・なにが出来るの?」
「そうですね・・・硬貨とかありますか?」
「あるけど・・・」
そういって一枚金貨を取り出します
「表か裏か。右手か左手か。絶対にあてることが出来ます」
「・・・それじゃこれはどっち?」
差し出した両手。ドッピオはエピタフを発動させます
「・・・右手、裏」
「・・・当たってる。でも」
二人が考えることは
「地味ね」
「そうですね」
ドッピオではどうも未来予知を生かしきる芸と言うものが思いつきません
「・・・まあ品評会は明後日だし手品だって変な力使ってやってるんでしょう?」
「そうなんですけど・・・」
「時間には猶予があるしもっとパッとした物、思いついてよ」
言うだけ言って主人は眠ってしまいました
スタンド使いが戦場で活躍するには敵本陣 潰す暗殺とかがよさそうだな。
吉良の場合は真正面からシアハートを放置するだけで相手は全滅だろうが。
DIO様の場合スタンドなしでも千人ぐらい軽く殺れそうで怖い。
1対多で最悪のスタンドって言ったらやっぱりグリーン・デイだなぁ。
平地だと効果が薄いかもしれんが。
「相対的な高さ」で発動するんなら別だけど。
究極カーズを筆頭に、柱4人衆は全員軽く1000人は殺せるだろ。
GEで生物生み出して砲弾とかで死んだらどうなるの?
翌日、もはや日課と化した使い魔の仕事をこなしてドッピオは自由時間を謳歌していました
「・・・品評会か」
自分を晒されるようであまりいい気分ではありません
それでもやるなら驚かせるようなものをしてやろうと思い芸を考えますが
(・・・学院精鋭百人連続で倒すなんてどうだろう)
変なものばかり思いつきます
「・・・やっぱりエピタフを使ったもので・・・」
ぶつぶつ言いながら廊下を歩いていると
「ドッピオー♪」
そう言って誰かが後ろから抱きついてきました。いえ、誰かなんて分かっています
考え事をしながら歩いていたドッピオはその突然のことに対応できず前のめりで転んでしまいました
「っ」
「あっと・・ごめんなさい」
抱きついてきた人はドッピオに謝ります。もちろんその人はキュルケでした
「・・・キュルケさん。いきなり抱きつくのはちょっと」
「そうね。今度からは前からにするわ。ところで」
「・・・品評会ですか?」
「ピンポーン♪ドッピオは何をするのかな?」
はっきり言ってまったく思いつきませんでした
「・・それがまだ」
「えー?ドッピオのことだからすること決まっていたと思ったのに」
残念ながらまったく決まっていません
「・・・手品」
そんな中キュルケの横で黙っていたタバサが口を開きました
「手品?ああ、そういえばルイズが言ってたわね」
現状でなにも芸が無い以上手品程度でしかドッピオには出来ません
「で?どんな手品が出来るの?」
「えっと相手がなにを持っているかとかそういう類のものなら」
事実未来を見えるドッピオにはそれが尤も簡単かつすごいと思わせるものです
「それじゃカードを使った手品をしたらいいんじゃない?
カードくらいならルイズだってすぐ用意できるでしょ」
「・・それだ!」
ドッピオはいきなり叫びました
「ありがとうございます!これなら・・・」
そう言ってドッピオは走っていきました。おそらく行き先はルイズの部屋でしょう
「・・・楽しみ」
タバサが小さい声で言いました
「え?タバサ?」
「・・・なんでもない」
「ルイズさん!」
部屋に入りこんで来た使い魔がいきなり自分のことを呼びました
「なに?芸でも決まったの?」
「はい。ところでカードって用意できますか?」
「出来るけど・・・カードで手品でもするの?」
「はい」
言い切りました。ここでキュルケからの提案とかは言いません
言ったら絶対「するな」といわれますから
「カードか。やっぱり手品といえばカードかしらね」
「どうでしょう?用意できます?」
「大丈夫よ、そのくらい。で、すごいのが出来るの?」
「・・・カードが来たら見せてあげます」
(・・そんなに自信があるのなら問題ないかしら)
そう思ったルイズは
「分かったわ。カード用意するからすごい手品してよね」
「もちろんです!」
残念ながら時間の都合でこれ以上今日は書けないんだ
ドッピオは手品で何をするかは作者も分かりません
GJ!!
気になります、なにするんですかね。
お前らいくらなんでも割り込みすぎだw自重せい!
兄貴も十二分にツンデレ属性入ってると思うんだ
「この腑抜け野朗がッ!」→「ペッシx4 よぉ〜オレはオメーを信じてるんだ(コツン)」
兄貴は1:多数だと恐ろしく強いけど1:1で回りはギャラリーとかだとやりにくいよなぁ
まぁ列車で思いっきりやったわけだけど
1対多数なら最強はウェザーリポートじゃないか?
ヤドクガエル並の毒性を持つ動物をふらせればいいだけだし。
1対多数なら最強はサバイバーだろうな
448が心理をついた。
>>448 自分まで巻き込まれたらどうする。
むしろ催眠にかからず全力出せない自分が死ぬぞ
ヘビーウェザー
敵が全員カタツムリになり、最終的にマイマイカブリに喰われる運命
>>405 マジレスすると
スタンド使い同士は「スタンド同士の会話」が出来る
これにより水中でも喋れるし、一瞬で何分もかかるような意思伝達が可能になる
シアーハートアタック左手切断バージョンなら誰も止められないな
シアーハートアタックが一番怖い
相手には見えない上 一撃でやられるからな。
百でも千でも相手にできるだろう。
バイツァダストつけて名前叫ばせるのが一番効率的だな
作者さん方へ
作品名は俺が勝手に入れただけなんで
変えた方が良かったら言って下さいね
50分に、投下いたします
バイツァダストは正体を知られたくないからこそ発動するんじゃないの。
7万に囲まれて自己紹介しても何も起こらないと思うが。
−−−あの事件のあと、ルイズのクラスは3日間の学級閉鎖が行われた。例の使い魔は、即座に拘束された後、ルイズの部屋に軟禁された。
事の顛末を知る、タバサとキュルケが、交代で見張りについた。
コルベールとルイズはあの後速やかに医務室へ運び込まれ、治療専門のメイジに処置を受けた。
コルベールの左足の傷は出血こそ激しかったものの、命に別状はなく、このまま秘薬による治療を受け続ければ、問題は無いそうだ。
−−−問題は、ルイズの方であった。
全身にビッシリと空けられた細かな穴もそうだが、左肩に受けた傷は深く、骨まで抉られていた。そしてルイズの体から失われた大量の血液。
増血剤の投与によって一時はしのいだものの、少女の命は消えゆく一方で、治療にあたったメイジは、おそらく今夜が峠だろうと判断した。
今からオールド・オスマンにこの事実を伝え、彼女の実家のヴァリエール家に早馬を飛ばしたとしても、到底間に合わない。
この少女は1人寂しくこのベッドの上で死んでゆくのだと思うと胸が痛んだが、どうしようもなかった。
少女の苦痛にあえぐ声が、医務室に響いた。
−−−意外なことに、少女はその夜の峠を越えた。
この華奢な体の中にどこにそんな体力があるのだろうと、そのメイジは訝しんだが、助かったのならそれに越したことはないと思った。
翌朝、依然苦悶の表情を浮かべる少女に、彼はともかくも少女の包帯を換えようとして、腕の包帯をとった。
(…………え?)
彼は思わぬものを見た。傷が………ない。
バカな、夕方見たときは確かに、痛々しい傷が無数に刻み込まれていたはずなのに…。
包帯の下には、何事もなかったかのように、ルイズの透き通るような白い肌が覗いているだけだ。
その光景に唖然としていたが、すぐに気を取り直すと、今度は1番傷が酷かった左肩の包帯を、彼は恐る恐る外した。
(……これ、は………)
彼はゴクリと唾を飲んだ。
左肩には確かに傷はまだあった。
『まだ』。
だが、その傷口の組織が不気味に蠢き、互いに結びつき、少しづつ少しづつ 閉じていっていた。
常人からすればあり得ない治癒の速度を目の当たりにして、彼は後ずさった。
化け物を目にした心地だった。
しかし、彼女がどうであれ、自分のすることは変わらないと思い直し、彼はおっかなびっくり再び治療に専念した。
そのかいあってか、少女の傷は事件から二日目の昼には完全に塞がった。後は意識が戻るのを待つだけだ。
その旨をオールド・オスマンに報告した彼は、オスマンからの労いを受けた。
曰わく、「ヴァリエール嬢が命を取り留めたのは、自らの治療能力の高さのおかげである」。
怯えたような表情を見せ、彼は何も答えなかった。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−夢、夢を見ている。
夢の中の私は見事、サモン・サーヴァントを成功させ、契約も滞りなく完了させていた。
もう私は『ゼロ』じゃないわ、と夢の中の私はクラスメイトに対して胸を張った。
キュルケが、タバサが、ギーシュが、モンモランシーが、マリコルヌが……皆が私を祝福してくれていた。
『おめでとう、ルイズ。おめでとう。』
スポットライトが当たる私を中心にして輪になって、私に拍手を送ってくれていた。
自分は立派なメイジだ。自分はここにいてもいいんだ…!!
そうして、みごと自己肯定に成功した夢の中の私は、周りの皆を笑顔で見渡した。
−−ふと、男が目に入った。
自分の知らない、若い男が、皆がつくった輪の外で、真っ黒な壁にもたれかかって腕を組んでいる。
まさかルイ図が吸血化?
二重契約の代償なのかwktk展開だ。
闇に包まれていて、顔はよく見えなかったが、よく見ると変な靴を履いていた。
まるで絵本の中の魔女が履くようなトンガリ靴だ。
その実にセンスの悪い靴にルイズは見覚えがあったが、どこで見たのか生憎と思い出せなかった。
この祝いの席で、主役である自分を無視している男が、夢の中の私は癪に障ったようだ。
−−ちょっと。アンタ、そんな所で何してるのよ!
そういって男を指さす私。
どことなく得意げだ、調子に乗りやがって……ルイズはそう思った。
男は、その時になってようやくルイズに気づいたように顔をこちらに向けた。
相変わらず顔はよく見えなかった。
組んでいた腕を解いた男が、パンパンッと、主人が召使いを呼ぶときのように二度手を打った。
−−−次の瞬間、男の姿がかき消えた。
ハッと周りを見渡すと夢の中の私以外の全員が死んでいた。
キュルケはナイフが全身に突き刺さって死んでいた。
タバサは腹部を何かに貫かれて絶命していた。
コルベール先生の顔には、目の上にさらに二つの穴があいて死んでいた。ギーシュは体を輪切りにされ、仰向けになって息絶えていた。
モンモランシーは、巨大な何かに押し潰されたようにペチャンコになっていた。
>>450 「自分は巻き込まれない」という能力も持っているのだよ
マリコルヌは、全身血まみれで死んでいた。
何故か前歯が二本なかった。
夢の中の私は恐怖でガタガタ震えていた。
みんな死ん……いや殺されてしまった。
腰の力が抜けて、その場に座り込んだ。
手をついたらベチャッと音がしたので、見てみたら案の定血だった。
はぁっとうなじに息がかかった。
振り返ると、先ほどの男の顔がすぐ目の前にあった。
こんなに近くにいても、男の顔は分からなかった。
今度はお前の番だ−−無言で男は、夢の中の私にそう宣言する。
男の頭部から無数の触手が生え、当たり前のように夢の中の私の全身を貫いた。
そうして悪夢は終わりを迎え、ルイズは意識を取り戻した。
以上、『投下した』…!
なんという精神攻撃
前歯なしは議員のアレかw ダークサイドな展開gj。
議員とヌケサクと花京院以外の元ネタがわからん
ほのぼのドッピオ
サスペンスな吉良
ダークなDIO
そして完璧主人公な承太郎
それぞれの職人さん最高だぜ。
ギーシュ=ソルべか
モンモランシー=ロードローラー
>>456 まとめの方、乙です。
できれば、一連の「予定は未定」の題名を、「タバサの安心・キュルケの不安」に変更していただければ、ありがたいです。
お願い致しますです。
474 :
ゼロの兄貴:2007/05/26(土) 20:17:43 ID:???
ホスト規制です…これが精一杯です…HOLY SHIT!
修正の件だけど、最新話のサブタイの、
『学院! メイジとメイド@』
を、
『学院! メイジとメイド その@』
に修正してもらえると助かります。
何か承太郎やスタープラチナの話題で盛り上がってて、期待通りに書けるか不安だ。
ジョジョの魅力の策を使わなくても、承太郎ならパワーで押し切れちゃうしなぁ……。
477 :
506:2007/05/26(土) 21:14:03 ID:???
もし文章が修正してもらえるなら「使い魔は静かに暮らしたい−14」の牛小屋を馬小屋に直して欲しいです。
お願いします。
>477
名無しROMはクールに修正したぜ。
因みに「このページを編集する」をクリックすれば簡単に修正・加筆できるぜ、とお節介焼いときます。
479 :
506:2007/05/26(土) 21:31:33 ID:???
ありがとうございます
毎回wktkだぜ がんばれ。
何故こんなことになっているんだろうか。
目の前でルイズとキュルケが睨み合っている。私の手の中にはキュルケにプレゼントされた剣が握られている。
長さはデルフリンガーと大して変わらない。けれどデルフリンガーと違い宝石が散りばめられ、刀身には錆一つ無い。
私が仕事を終わらしたのはお昼の少し前ほどだった。後は私に向かって喚いてくるルイズから身を隠し自分だけの時間を堪能するはずだった。
キュルケと青い髪の少女がルイズの部屋にやって来たのだ。そして私にこの剣をくれた。
デルフリンガーをみて(おそらくフレイムで監視してたときだろう)自分がいい剣をプレゼントしてあげようと思ったらしい。
それがルイズの気に障ったようだ。ルイズはキュルケが嫌いらしいしな。
「どういう意味?ツェルプストー」
「だから、ヨシカゲの剣があまりにもボロボロで哀れだから、そっち使いなさいって言ってるのよ」
「おあいにくさま。使い魔の使う道具なら間に合ってるの。ねぇ、ヨシカゲ」
どうやら先程まで私に感じていた猜疑心は無くなっているようだった。
「いや、剣が多いほうが何かと便利だろう。それにこれはデルフリンガーより良く切れそうだ」
剣が折れたりしたら予備がいるしな。何よりこの剣は喋らない所がいい。
ルイズが私のほうを睨みあげてくる。
「返しなさい。あんたには、あのしゃべるのがあるじゃない」
「錆びた剣と錆びてない剣なら錆びてない剣の方が切れるに決まってる。それにただでくれるというんだ。なぜキュルケを嫌っているのかは
知らないが戦力が増えるならそれに越したことは無いだろう」
そういいながら剣を鞘にしまう。ルイズの睨みが力を増す。
「嫉妬はみっともないわよ?ヴァリエール」
キュルケがルイズに勝ち誇るように言う。
「嫉妬?誰が嫉妬してるのよ!」
「そうじゃない。ヨシカゲはあなたが買った剣より、私が買った剣の方がいい剣だって言ってるから、嫉妬してるんじゃなくって?」
「誰がよ!やめてよね!ツェルプストーの者からは豆1つ恵んでもらいたくない!そんだけよ!」
そう言うと私の手から剣を取り上げようとするがその手を避ける。
この様子を見るにルイズはキュルケ個人も嫌いだがツェルプストーという家系も嫌っているようだな。
つまり昨日のルイズの怒りはツェルプストーに自分の使い魔が尻尾を振ったと思い切れてたわけか。プライドだけは一人前のつもりということか。
その後キュルケがルイズを挑発するが、逆にルイズもキュルケを挑発する。
そして二人が自分の杖に手をかける。まさかこんなところで魔法を使う気か?危険だろうじゃないか!
そう思い剣を抜こうとする。しかしそれより早くつむじ風が起こりキュルケとルイズの手から杖を吹き飛ばした。
「室内」
どうやらキュルケの連れの少女が魔法を行使したようだ。
さっきからじっと本を読んでいたが回りには気を配っていたようだ。
目が合ったので感謝を込め軽く頭を下げた。
少女は何も反応を示さずまた本を読み始める。
「じゃあ、ヨシカゲに決めてもらいましょう」
「そうね、あんたの剣で揉めてんだから」
どちらか一つ選ばなければいけないのか。……やはり貴族が係わると碌な事にならない。
キュルケの部屋で感じた予感が的中したな。そう思いため息をついた。
483 :
ゼロの兄貴:2007/05/26(土) 22:38:16 ID:???
メイド・イン・ヘヴン!スレは加速し時は一巡するッ!
484 :
ゼロの兄貴:2007/05/26(土) 22:39:23 ID:???
「レスピンジェレ(断る)」
「……はぁ?」
「聞こえなかったか?レスピンジェレ(断る)と言ったんだ」
話は多少前に遡る
「――でアンタの名前グレイトフル・デッドでいいの?」
不意に己のスタンドの名を呼ばれ警戒態勢に入るプロシュートだが思い当たる節があったのでそれを解く。
「……プロシュートだ」
「?アンタさっき『名前は?』って聞いた時そう言ったじゃない」
「オメーには関係ねぇことだ」
ここが自分が居た世界とは別の場所だと頭では理解していたが心のどこかでまだ信じきれないでいたプロシュートであったが
夜空に浮かぶ2つの月を見てそれを認めざるをえなかった。
「ここが魔法の国でオメーがオレを召喚し、ここがメイジとかいう貴族に支配されてるって事も分かった」
魔法を使えるメイジが貴族としてこの国を治めているという話を聞いたプロシュートだったが
彼に言わせてみれば『学院とやらで学べる以上メイジが貴族なんじゃあなく貴族がメイジで魔法を使えるヤツを管理して平民とやらを支配してるっつー事か』である。
「それでオレが聞きたいのは元の場所に帰れるかって事だ」
「無理よ… サモン・サーヴァントであんたを呼び出したのは私。
だけど元の場所に帰す魔法なんて知らないし聞いたこともないわ…」
一瞬怒りの表情を露にするプロシュートだがブチャラティに列車から叩き落され地面に激闘しそうになった事を思い出しそれを隠す。
(……認めたくはねぇがオレはこいつに命を救われた『借り』があるって事か)
「……それで使い魔ってのは何をすりゃあいいんだ?」
「平民を使い魔にしたなんて聞いた事無いもの…アンタでもできそうな掃除、洗濯ってところかしらね」
485 :
ゼロの兄貴:2007/05/26(土) 22:40:23 ID:???
ここで時間が戻り冒頭の「レスピンジェレ(断る)」である。(ちなみにこの間僅か0.5秒)
「使い魔に拒否権なんてあると思ってるわけ?」
「そうなってくるとオレとしては脱走し資金・食料を得るためにどこかの貴族の館に押し入りそいつの家のベッドの上には見知らぬ老人の死体が転がってるって事になるな」
「……何が言いたいの?」
「使い魔の手柄は主人の手柄、使い魔の不祥事は主人の不祥事と言ったのはオメーのはずだぜ?」
「使い魔が貴族を脅迫する気!?」
昼間見せたこの男の不可解な能力を思い出しルイズが声を荒げる。
「交渉…と言ってもらいてぇな」
そう言い放ちプロシュートがルイズを見据える。
(こいつ…平民のくせして…でもこいつからはやるといったらやるという…スゴ味があるッ!)
「使い魔は主人を守ると言ったな、ならそれでいいじゃあねぇか。オレがオメーを『護衛』してやる」
「メイジやモンスター相手にそれがきるっていうの?」
「できねぇならできるなんて言いやしねぇ」
「……分かったわ、でも人が沢山居る場所であんな物騒な事しないでちょうだい」
何とか雑用という自分には全く向いてない仕事からは脱する事はできたが、護衛という任務に対し心の奥底で苦笑いをする。
(ボスの娘を奪おうとしていたオレがその娘と同じような歳の女を護衛する事になるたぁな)
「さて…いろいろあって疲れちゃったから寝るわ」
「それは構わねぇがオレは何処で寝りゃあいいんだ?」
ルイズが無言で床を指差し毛布を一枚投げつけてくる
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨ ┣¨┣¨┣¨┣¨
「な、何よぉー」
プロシュートから発せられる妙なプレッシャーにルイズが押される。
「フン」
それだけ言うとプロシュートが毛布を使い壁に背を預け目を閉じ眠りに入る。
プロシュートが眠りに入ったのを確認するとルイズも安心したのか眠っていった。
486 :
ゼロの兄貴:2007/05/26(土) 22:41:33 ID:???
薄暗い闇が世界を覆う。
その闇の世界の中心にプロシュートが立つ。
(何処だ…?ここは)
辺りを探ろうとし体を動かそうとするが動けない。唯一動かせるのは首だけだ。
だが闇に目が慣れてくると自分の周りに何かある事に気付く。
(アレは…ソルベ、それにジェラードッ!?)
ホルマリン漬けにされたソルベ、猿轡を喉に詰まらせ窒息して死んだジェラード、ボスに殺されたはずの二人の死体がそこにあった。
唯一動かせる首を動かし周囲を探るプロシュート、だがその行為も彼を驚愕させるに足る物を発見させるだけのことだった。
(ホルマジオ!イルーゾォか!?)
つい先日ブチャラティ達に挑み敗北していった仲間達
そして彼の網膜に彼にとって信じたくないもの、認めたくないものが映る。
(バカなッ!?ペッシ…!メローネ…!ギアッチョ…!)
バラバラに解体されたペッシ、舌を毒蛇に咬まれ絶命したメローネ、首に鉄棒を生やし倒れているギアッチョ。
そして彼の前にプロシュートが最も信頼していた人物が立つ。
(リゾットか!?これは一体どういう―――)
だがリゾットも体中に銃弾を撃ち込まれ倒れていく。
(く…一体どういう事だッ!?)
周囲に散らばるチームの仲間達の死体、だがそのかつての仲間達の死体の目は全て等しくプロシュートに向けられている。
あまりともいえる光景に思わず後ろに下がろうと力を込める、だが体は動かない。
そうしている間に後ろから誰かに肩を掴まれる。
(何だとッ……!?)
首を向け後ろを見る、だがその目に映ったものは――――ボロ雑巾のように成り果てた己の姿だった。
この世界に入ってから唯一の音が聞こえる。それも自分の声でだ。
幽鬼のように立ち己の肩を掴むもう一人の自分から
オメーハイッタイナニヲヤッテイル?――と
もう一人の自分から滲み出るようにして現れる己の分身、無数の眼を持つ異形の悪魔―グレイトフル・デッドが自身の首を掴もうとその手を伸ばす。
己のスタンドが持つ最も威力がある攻撃『直触り』がプロシュートを襲おうとした。
487 :
ゼロの兄貴:2007/05/26(土) 22:49:55 ID:???
バカな…!?ここでまた串規制発生とは…まさか新手の…!orz
ナンテコッタ/(^o^)\
一日で150も進んでるから十分良し!
兄貴乙!
吉良と兄貴乙!
俺も早く話を進めたいのにプロット練るのに時間がかかって仕方ねぇぜ。
兄貴乙!
カコいいぜ。
兄貴カコいい!!
にしても本当に悪夢だよな。自分のスタンドにつかまれるなんて
494 :
ゼロの兄貴:2007/05/27(日) 00:12:44 ID:???
「うおぁあああああああああッ!!」
飛び起き周りを確認する、異常は無い日が昇っている事以外は昨日と同じだ。
心臓の鼓動が早い、呼吸も荒い、立ち上がりスタンドを出す。
変わりない何時もと同じだ、何時もと同じように己の傍らに立つグレイトフル・デッド。
「夢……だと……?」
(あいつらがくたばる夢なんぞ見るなんて冗談じゃあねぇ!)
あのしぶといヤツらがそう簡単にやれるとは思ってはいないが、あの夢はリアリティがありすぎた。
そのリアリティさがプロシュートの心に一抹の不安を残す。
「んふふふ……ざまぁみなさいキュルケぇ〜」
不意に気の抜けた甘ったるい声がプロシュートの耳に届く。
その声の主に近付く。どんな幸せな夢を見ているのか知らないがモノスゲー笑顔で眠っているルイズがそこに居た。
「……起きろ」
一言声をかける、だが帰ってきた返事は
「そこに土下座すれば許してあげてもいいわ…zzz」
495 :
ゼロの兄貴:2007/05/27(日) 00:21:26 ID:???
自分はこれ以上考えられないぐらいの悪夢、それに対しこいつはのん気に幸せそうな夢を見寝言までもたれている。
正直に言う「ムカついた」
近くにあった枕をルイズの顔に被せる、無論口と鼻が隠れるようにしてだ。
椅子に座り様子を見る。
5秒後―特に変わりなし 10秒後―少し動き始めた 15秒後―少し痙攣している
20秒後―「苦しいって…言ってるでしょうキュルケェーーーーーッ!!」
少しだけ笑いながらプロシュートが「起きたか」とルイズに言う。
「あれ……夢?」
(……キュルケを使い魔にしてたのに何で途中からアイツの胸に押し付けられて死にそうになんのよ!)
勿論、コンプレックス丸出しの夢を見た原因が枕で口と鼻を押さえられてたという事に気付く由も無い。
ボーっとした目でプロシュートを見ているが酸素が供給され脳も起きたのだろうが不意に
「服」
と言い出した。当然プロシュートには何の事かさっぱり分からない。
「何の事だ…?」
「着替えさせて」
「そのぐらいテメーでやりやがれ!」
「使い魔なんだから身の回りの世話もするのが当然でしょ?」
これ以上言っても無駄だと悟ったのか渋々着替えさせる。
ただ一つ、ほんの小さな声で
「マンモーニが」
という言葉を残して。
496 :
ゼロの兄貴:2007/05/27(日) 00:23:48 ID:???
このちっぽけな串規制がああああああああああ あああああがああああ ぐあばああああ
やっと終わった…orz
これほど見てる側として串規制がウザイと
思ったことはないぜ。ご苦労様だよ。
GJだ!
>>兄貴さん
投下乙です!兄貴カッコいい!
じゃ、徐倫を投下させていただきますね。
徐倫とルイズのふたりが居るここは、ルイズの部屋。豪華なホテルという感じの部屋だ。
ルイズは椅子に腰掛け、徐倫は傍の壁に寄りかかっていた。
本当は椅子に座っていたのだが、ルイズが「使い魔が主人と一緒の位置に座るんじゃあないわよ」と言ったのだ。
ルイズから説明を受ける徐倫。
説明といっても、徐倫の質問にルイズがただ答えているだけなのだが。
徐倫がルイズに尋ねたことは4つ。
・ここはどこか
・自分は何故ここにいるか
・『使い魔』は一体何だ
・元の世界に帰れるか
「――大体のことは理解できたわ」
まず、この世界は徐倫のいた世界ではないこと。
ここはハルケギニアという魔法中心の、ファンタジーやメルヘンの世界なのだ。
次に何故徐倫が呼ばれたかは、ルイズから「召喚が失敗したから」と一蹴されただけで終わった。
特別に徐倫が呼ばれる理由があったわけではなかったのだ。たまたま徐倫だったのである。
そして『使い魔』というものは主人に従事し、命令を忠実にこなさなければいけないらしい。
言い換えれば、徐倫はルイズの奴隷になったも同然なのだ。
最後に、徐倫は元の世界に戻れるかだ。ルイズの答えは「できない」。
召喚する魔法はあっても、戻す魔法は存在しないのだという。
(……飛びてぇー……)
頭が痛い、ふうとため息をつくと、視界に入った窓をちらりと見た。
外は既に太陽が落ち闇に飲まれ、月が出ていた。しかしその月はふたつあった。
(異世界、か)
説明を聞いていたときは信じられない、ありえないという思いが先走り脳が暴走状態だったが、
こう冷静になって考えてみると、あまり衝撃を受けていないという事実に徐倫は気づいた。
元の世界では、刑務所に入ってからの徐倫は数々の出来事に見舞われてきた。
スタンド使いになったり、生死を賭けたバトルをしたり、大切な仲間ができたり……失ったり。
そういう出来事を経て、徐倫は成長してきた。最初とは比べものにならないほど成長したのだ。
そう。元いた世界に帰る可能性が無い訳じゃあない。
帰る魔法が存在しないなんて、誰が確認したんだ?存在している可能性もある。
例えその可能性がちっぽけだったとしても、顔を背けていてはいられない。
どんな事が待っていようと、可能性を……希望を掴み取る。
(あたしのスタンドは『ストーン・フリー』……あたしはこの世界から『自由』になってやるッ!)
徐倫はどんなことがあろうとも元の世界に戻ると決めた。
グッと拳を握りしめる。随分と前向きな考えだ。きっとこれが彼女のいいところなんだろう。
ひとりで突っ走っている徐倫を、ルイズは欠伸をかみしめながら不思議そうに見つめていた。
「はい」
「は?」
今、目の前にいる少女は下着一丁。徐倫の手の中にあるのは彼女の服。
先程徐倫が渡されたのは、彼女の服だったのだ。しかも脱ぎたてホカホカ。
「なによ。ボーッと突っ立ってないでさっさと寝間着を取ってきなさいよ。
あとそれは洗っておきなさい。今日はもう遅いから、明日でいいわよ。手抜きなんかしたら許さないからね」
「なんであたしがそんなことしなきゃならないのよ」
「さっき説明したでしょう。あなたはわたしの使い魔。使い魔の役目は主人の世話をすることなのよ」
ルイズはビッと人差し指を徐倫に突きつけ言い放つ。
徐倫は閉口せざるを得ない。
以前の彼女だったら、こんな口をきかれたらいくら自分より年下の少女だったとしても問答無用でぶっ飛ばしていた。
(我慢だ、我慢よあたし。今だけ、帰るまでの辛抱よ……)
刑務所であったことに比べたら、こんなこと屁でもない。
「……服はあそこのクローゼットの中?」
部屋の中をぐるりと見てから、目についた大きめのクローゼットを指さして言う。
「そうよ。早く持ってきなさい」
……いちいち頭にくる言い方をする。自覚はないのだろうかこのピンク頭は。
クローゼットからネグリジェを取り出し、ルイズにそれを着せていく。
「うまく着せられないから腕を少し上げて」と言うと、ルイズは素直に腕を上げた。
(……もしあたしに妹なんてものがいたら、こんな感じなのかなあ。こんな性格のひねたガキはイヤだけど)
徐倫はそんなことを考えながらルイズの着替えを終わらせた。
「ところで、あたしの寝るところはどこ?」
キョロキョロとあたりを見回す。そういえばクローゼットを探したときにも、徐倫の寝床になりそうなものは見つからなかった。
別室で寝ろとでも言うのだろうか。
しかし、ルイズから帰ってきた言葉はそれよりも酷いものだった。
「使い魔は床で寝なさい」
ぴしゃりと言い捨てられた。目の前にあるピンクを殴り飛ばしてやりたい衝動に駆られる。
いや、いっそ本当に殴り飛ばしてやろうか、スタンドで。
「ホラ、これを使いなさい」
ボフッと顔面に何かが投げられた。どうやら毛布のようだ。
薄くてあまり役に立ちそうにないが、ないよりはマシだ。ありがたく使わせて貰おう。
徐倫は夜空が見えるように窓の傍で眠ることにした。壁に寄りかかり毛布にくるまる。
パチンと音がしたと思ったら明かりが消えた。徐倫は目を閉じる。
これからどうなっていくのだろう。帰る方法は見つかるのだろうか。
徐倫の胸は不安でいっぱいだった。
投下完了!
503 :
マロン名無しさん:2007/05/27(日) 01:04:13 ID:efrNY0Mj
グッド!
おっつ!
前スレから見てたけど
最近になって急加速してるな
書く人半端なく多いからな。
職人さん、GJだぜ!
このスレにはプッチ神父がいるな
そういや兄貴の後ろ髪の編み込みってどうやってんだ・・・?
自分一人でアレをセットできるんだろうか
いかん、グレイトフル・デッドが兄貴に髪を編みこんでる姿が幻視できた
>>507 俺たちは、いや、俺たちの多くは、ルイズと平賀才人の現在も続く奇妙な冒険を知っている。
そう、俺たちには”覚悟”ができている。
そういうことなのじゃあないか?
>>508 『頭』じゃ到底理解できないが…『心』理解できたッ!!
まとめの杖をとりかえしにいこう
被ってるとこあったから切り取っといたよ
わたしは考えるよりも先に行動していた
「やめなさい!」
ギーシュを庇う様に立つ
「どうゆうつもりだ、ルイズ」
「ここまでよ、勝負はついたわ」
「コイツはまだ生きている、勝負は付いちゃいねえ」
「もう、ついたのよ。昔は命を取り合ってたけど、今は違うわ」
「なんだそりゃ、ええ、おい。」
貴族だメイジだ、つっても、そこら辺のナンパストリートや仲よしクラブで
大口叩いているいるような負け犬どもと同じじゃねーか
貴族を侮辱する様な考えが流れてくる。違うと言ってやりたいけど
言うと、もう取り返しがつかなくなるので我慢する
「それに殺したら捕まって牢屋に入れられるわ、もちろん主人である、わたしもね、
そんなの嫌よ。だから・・・お願い、プロシュート」
まさか、わたしが使い魔に命令じゃなく、お願いをする事になるなんて
「・・・お前やっと俺を名前で呼んだな」
そうだっけ?
「ハン、いいだろう。その小僧は殺す価値も無い」
「ありがとう、プロシュート」
それにしても、この使い魔が名前で呼ぶことを気にしていたなんて
意外でなんだか可笑しかった
先生にギーシュの治癒を頼み、空き部屋のベットに寝かしつけた。
今、この部屋には、わたしとプロシュート、ギーシュとモンモランシー。そして、メイドが1人いる
メイドがプロシュートに声を掛ける
「あの、すいません。あのとき、逃げ出してしまって」
食堂の騒ぎの時、彼女もその場にいたのだろう
「別に、お前は関係ねえだろ」
「ありがとうございます」 メイドが深くお辞儀をした後、部屋から出て行く
プロシュートの冷たい態度もメイドには巻き込まない為の思いやりに見えたのだろう
「ルイズ。彼は何者なんだ?この僕のワルキューレを倒すなんて・・・」
起きたのだろうギーシュがわたしに疑問を投げかける
「ただの平民でしょ」
「ただの平民だな」
わたしと、プロシュートが答える
「君たちは、僕を馬鹿にしてるのかい」
「よく気がついたなマンモーニ」
プロシュートがニヤリと笑う
「「ぷっ」」
わたしとモンモランシーが吹き出す
「なっ、モンモランシー君まで笑うなんて酷いじゃないか」
「でもギーシュ、あなた何時も、父上兄上って言ってるじゃない」
わたしが答えてあげる
「先祖を誇りに思う、何がいけないと言うんだね」
ギーシュが反論する
「誇りに思うことと、乳離れ出来ねえのは別だぜマンモーニ」
プロシュートが言い放つ、ギーシュは顔を赤くし唸っている
「もう、大丈夫だな行くぞルイズ」
「何、仕切ってのよ」
プロシュートが部屋から出て行く
「待ちたまえ、話はまだ終わっていない。彼は一体何者なんだね?」
部屋からギーシュの声が聞こえてくる
そんな事、わたしが教えてほしいわ
兄貴かっこええ…
微妙にルイズと息あっててワロタw
どっちかというと兄貴カワイイw
兄貴の勢いに惚れたぜ。
主人公メンバーやボス格と違い兄貴などは
戦闘以外の日常生活が描かれていないから新鮮なんだろうな。GJでしたッ!
ルイズ及び学園の日常も何もかもをぶち壊し自分の世界で侵食している辺りは流石DIO様そこにシビれる憧れるゥ
SS投下してくれる職人さん方には敬意を払いGJを以て迎えさせていただこうッ!
と煽ってみる
DIO様の場合 少しずつ闇に侵食されていく学園の感じがイイネ
兄貴の場合は小細工なしの漢っぷりがよい。
30分に…投下…させていただく…!
「………………」
知らない天井だ…。
いや、もちろん知ってる。
トリステイン学院の医務室の天井だ。
室内には誰もいない。
窓カーテンの隙間から、淡い月光が射し込んでいた。
自分に降りかかる光が心地よく、ルイズは左手でシャッとカーテンを開けた。
左手………?
ルイズはふと違和感を感じ、自分の体を見た。
何ともなかった。
傷が綺麗サッパリ消えていた。
(………ウソ)
2日や3日で治るケガではなかったはずだ。
本当に嘘みたいだった。自分がさっきまで繰り広げていた大召喚劇は夢だったのだろうか。
−−−夢……!?
ルイズは我が身をバッと抱いた。
そんなはずはない。
あの時感じた痛みは本物だ。
夢であるはずがない。 自分は間違いなく、あのチンチクリンな触手に串刺しにされたのだ。
チクショウ。
サモン・サーヴァントを行ったのがケチのつき始めだ。
ルイズは自分の運のなさにホトホト呆れ果てていた。
あの使い魔のせいで散々だ。
あの使い魔のせいで…………………………………………使い魔!!!
ルイズはベッドから跳ね起きた。
全くなんて事。
ケガに夢に使い魔に……今日の自分は大切なことを忘れっぱなしだ。
こうしてはいられないと、ルイズは医務室から飛び出した。
急いで自分の部屋に向かう。
やけに体が軽かった。
全速力で走っているのに、息一つ切れない。
呼吸をする必要すら感じられない気持ちだった。ルイズは自分が生まれ変わったようなすがすがしい気分に包まれていた。どれもこれもあの使い魔のせいだと決めつけながら、ルイズは自室に到着した。
部屋のドアの前でキュルケが、信じられないという顔でルイズを見た。
スゴい、トリステイン最速記録ではないだろうか−−−バカなことを考えながらルイズはキュルケに聞いた。
「私の使い魔、どこ?」
「え……?ルイズ…?ウソ、だってアンタ…ケガはどうしたのよ!?」
キュルケは面食らった様子で、なかなか会話がつながらない。
ルイズは地面をダンッと踏んで、さっきよりも勢いを付けて聞いた。
「〜〜ッッそんなことどうだっていいから!私の使い魔、中にいるの!?」
ルイズの剣幕にキュルケは目を白黒させながら答えた。
「え、えぇ、中で寝てるわよ。私とタバサで見張りしてたけど、ここ2日間はビクとも動いてないわ。ちょっと拍子抜けだけど。ちょうど今タバサと交代しようと思ってたんだけど……」
「わかったわ!ありがと!!」
それだけ聞いて、ルイズはドアに手をかけた。
置き去りにされたキュルケは、どういうことよとボヤきつつ、タバサの部屋に歩いていった。
一息でドアを開けたルイズ。
明かりはカーテンから入る月光だけだ。
真っ先に自分のベッドへ視線を向けた。
なにせ契約だけであれだけ手を焼いた使い魔だ。御尊顔の一つでも拝んでやらねば気が済まない。−−−が、そこには影も形もなかった。
まったく予想外のことに一瞬思考が停止したが、チラと脇に目をやると・隅の壁に、人影がもたれかかっているのがボンヤリ見えた。
上半身こそ裸だったものの、腕を組んでいる様子は夢のソレそのまんまだった。
顔はよく分からない。
ルイズの背中に冷や汗が流れた。
(ウ、ウソツキぃ……!し、しっかり起きてるじゃないの〜〜!)
キュルケを責めてももう遅い。
それに、今のあいつは私の使い魔なんだから、害はないに違いない…………と思いたい。
ルイズは建設的な考えのもと、ルイズは自分の使い魔に話しかけようとした。
「ち、ちょっと、アンタ!そんな所にいないで、ご主人様の前に来なさいよ!」
少し噛んでしまった、情けない−−ルイズは思った。
男は何も言わずに腕組みを解いて、優雅な足取りでこちらに向かってきた。
徐々ににその容姿が明らかになる。
あらためて見ると、やはりデカい。
190サントはあろうその身長、自分と並べてみたら大人と子供の差だ。
そのうえ、男が発する威圧感のせいで、ルイズは実際の身長差以上の圧迫感を感じていた。
その顔は、召喚前のスイカ状態とは些か異なる印象を受けた。
真っ赤に光る目が、穏やかで理性的な光を放っている。
男は、自分の2歩手前でピタリと歩みを止めた。
「よ、よろしい。で、アンタの名前は…」
「君…」
そのままの勢いで続けようとしたルイズの言葉はしかし、男によって遮られた。
自分と相手の立場を考えれば、自分のほうが優先のはずなのだが、ルイズは男の声に、逆らえない何かを感じ、言葉に詰まった。
「君が……私を、助けて…くれたんだね?」
アンタにしこたま吸われたからよ、とルイズは思った。
そんな内心とは裏腹に、若干頬を上気させながら答えた。
「え、えぇ、そうよ。私はルイズ。ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。あなたのご主人様なんだから。」
−−−で、アンタは私の使い魔。と、ピシャリと言う。
男はふむ、と考え込んだようにみえた。
「…………使い魔、といったね。君の言ってることがよく……分からないが、とにかく、私は今どういう状況にあるんだね…?」
使い魔と言われても、少しの不快感も感じさせない男の口調に、ルイズはホッとした。
ふざけるなと言われて、問答無用で襲いかかられたら、万に一つも勝ち目はないのは分かっていた。
それに、どうやらアイツは自分に恩を感じているらしかった。
そして、答えた。
ここがハルケギニアはトリステイン大陸の、トリステイン魔法学院であるということ、自分はその生徒であり、二年生で、春になったらサモン・サーヴァントで各々の使い魔を召喚することになっていたこと。
その召喚で自分が男を召喚したこと。
送り帰すのは不可能であること。
いっきにまくしたてた。
「トリステイン……ハルケギニア…メイジ……」
と、ルイズの言葉を繰り返す男。
ひととおりまとまりがついたのか男は逆に聞いてきた。
「私は今………蘇生したばかりで、弱っている。常人のソレと…ほぼ力はかわらないだろうよ。傷が『馴染む』までには…長い時間を必要とする。だからそれまでの間、いいだろう、君の使い魔とやらになって…やるよ」
これはDIO様の場合うれしいというより
怖すぎるwww変な威圧感あってこわいよw
確かにバラバラにされたからなあ・・・血が足りないんですな。
でも少しずつ自分の部下とか密かに増やしそうで DIO様オソロス。
ルイズは心のなかでガッツポーズをとった。
「君の執事になる……と、考えればいいのかな?」
男の問いに、ルイズは得意げに指を立てて答えた。
「まず、使い魔は主人の目となり、耳となる能力を与えられるわ」
「ふむ…」
「でも、無理みたいね。わたし、何も見えないし」
「……」
「それから、使い魔は主人の望むものを見つけてくるのよ。例えば、魔法に使う硫黄とか、コケとか…」
「……今の私では、難しいな。」
「そして、これが1番なんだけど、使い魔は主人をその能力で敵から守るのよ」
「ふむふむ……」
「でも、専らは、そうね、あなたの考えで間違いはないわ。洗濯、掃除、その他雑用」
「………」
「ところで、アンタの名前、なんて言うの?」
「……………DIO、だ」
「ふ〜〜ん。ディオっていうのね」
男はチッチッチッと舌を鳴らしながら指を振った。
「それは少し意味が違う。我が『マスター』。ディー・アイ・オーで、DIOだ」
なにやらこだわりがあるらしい。
どう違うのよ、とルイズは思ったが、彼がDIOと名乗るからにはDIOなのだろうと、ルイズは思った。
肉の芽使わなかったのが意外だ・・。
GJ!!
「さてと、しゃべったら、眠くなっちやったわ」 ルイズはあくびをした。いろいろあって、まだ疲れていた。
そうしてブラウスのボタンを外そうとした。
−−−が
「……………」
「……………」
視線が絡む。
男は変わらずこちらに視線を向けたままだ。
視姦されているような気分になり、ルイズはボタンから手を離し、真っ赤になって言った。
「き、着替えるんだから 、あっち向いててくれないかしら?」
男は無言で背を向け、イスに座った。
「ちょっと、なにご主人様のイスに座ってるのよ!?あんたは寝るなら床よ、床!」
「…………」
男はルイズを華麗に無視した。
無視されたルイズは、着替えるのも忘れてDIOにつめかけた。
「ご主人様の言うことが、聞けないの?」
「……………」
またもや無視されて、ルイズは堪忍袋の緒が切れた。
「〜〜〜ッッ言うことを、聞きなさぁぁあああい!」
次の瞬間、ルイズの魔力が根こそぎ奪われ、DIOに流れていった。
「……ふぇ………きゅう〜」
なすすべ無く、ルイズはポテンと床に倒れた。
一方で、DIOの左手の甲がまばゆいばかりの光を放った。
『KUAAAAAAAA!!』
左手に焼けるような激痛を感じ、突如苦しみだしたDIOは、同じく意識を失って床に崩れ落ちた。
−−−−結局この日、ルイズは自分の使い魔と仲良く床で一夜を過ごすこととなった。
to be continued……
以上、『投下した』…!
ルイズがDIOのことを平民と言っていない!!
DIOには貴族の風格があると言うのかっ!!
投下完了を確認……!
他の使い魔以上にクールでありながら決して媚びず屈せず有るが侭に振る舞う…
「格の違い」を見せつけられたぜ……狂おしい程にGJ!
弱っている現段階でルイズにこれだけ変化を引き起こすなら、DIO様が力を取り戻すにつれルイズは無事でいられるのか…
貴族の風格ってレベルじゃねぇぞ!
早くて夜に、もしかしたら明日投下予定。できれば。
楽しみに待ってるぜ。
平民どころか、ルイズにしてみれば得体の知れない化け物だぜ……
つーか化け物だけどなw
ところで日の光は大丈夫なんだろうか?
異世界では大丈夫とかだとますます弱点がなくなるぜ。
540 :
L・I・T:2007/05/27(日) 16:18:36 ID:???
DIO様GJ!仲良く床にダウンかよww
全身黒装束で日の光ガードって手もありそうだが動きづらいな。不気味さはMAXだがね。
現在鋭意製作中。トニオさんを頑張って活躍させたいと思っている。ボリュームもアップさせて近いうちに投下したい。
つうかDIO様、今回の復讐にルイズの学友を一人どうにかしそうw
…バッドエンド一直線なホラーなのになんでわくわくしてるんだろう俺。
こいつがヴァリエール家の三女ルイズryこいつを精神的に追い詰めゆくゆくはry
↓
その後武勲を立てた事で爵位を与えられる
↓
どうなるDIO様
ハルケギニアがレイヴンロフトと化して逝く〜
スピードワゴンはクールにGJするぜ。
DIOすげええええええ!! さすが元貴族にして自称帝王!!
他の使い魔とは格が違うぜぇー!! そこに痺れる! 憧れるゥ!
ルーンの効果でDIO様が丸くなったりしないのだろうか?
そうでなければ近いうちに大惨事が起きる事必至wwwww
DIO様にそのうち
他人の使い魔がよって来る
↓
膝蹴り
↓
な、何をするだー!ゆるさん!
の流れがくることを植物のように静かにまつよ・・・
ルーンごときではDIO様の性格は変わりません。
すでに学園支配計画は進行中とみたっ!!
投下するぜ。
学院! メイジとメイド そのA
四系統のどれにも目覚めていない落ちこぼれ。
ドット、ライン、トライアングル、スクウェアというランクのうち、
一番下のドットにすら及ばない、魔法は使えるけど必ず失敗するメイジ。
成功率ゼロ。だからゼロのルイズ。
そして――メイジの実力は召喚される使い魔にも反映されるらしい。
それを聞いた承太郎は約五十日の旅で得た『自信』ってやつがぶっ壊れそうだった。
「ちょっと! 私の使い魔と何してんのよ!」
授業終了後、承太郎がキュルケからルイズの話を聞いていると、
ルイズ本人が不機嫌ですと顔に書いてやってきた。
「別にー、あんたの二つ名を説明して上げてただけよ」
「よ、余計な事しないで! こいつは私の使い魔なの!
こいつに物事を教えるのは私だし、面倒を見るのも私なんだから!」
「プッ、アッハッハッ。その使い魔に面倒見てもらおうとしたのは、
いったいどこのどちら様かしら? ゼロのルイズ」
「ど、どういう意味よ?」
「この平民に、下着の洗濯を頼んだんですってね」
「それが何よ。下僕がいるんだから身の回りの世話を任せるのは当然でしょ?」
「でも、若い女が、若い男に、下着まで世話をさせるだなんて……はしたないわ」
「ははは、はしたないー!? それをあんたが言うの!?」
「いくら私でも、好きでもない男相手に下着を見せても触らせないわ」
見せるのはいいのか、と承太郎は呆れた。
この世界の貴族というのはとことん慎みというものとは無縁らしい。
「これはもう貴族とか平民とか関係なく、レディとしての常識よ常識」
「あああ、あんた! キュルケと朝何か話してたと思ってたら……!」
ルイズの矛先が承太郎に向けられる。
「……言ったはずだぜ。寮や学院の事を質問していたと」
「それが、何で私の命令をキュルケに報告してんのよ!」
「…………」
承太郎が黙っていると、キュルケが口出しをしてきた。
「こいつが『洗濯は自分でするのか?』なんて私に訊いてきたから、
ちょっと事情を訊ねてみただけよ。
まさかあんたが使い魔に下着を見せびらかしてるなんてねぇ」
「ちちち、違うわよ! それに、こいつ使い魔だもの!
平民だとか男だとか以前に、使い魔なの! だからいいの!」
「平民にも使い魔にも性別くらいあってよ?
ルイズったら殿方にモテないからって感覚狂ってるんじゃない?」
「あんたみたいな節操なしと一緒にしないで!」
「負け犬の遠吠えがうるさいわね。
食事に遅れるから私はそろそろ行くわよ」
キュルケはルイズいじめに飽きたのか、それとも単純にお腹が空いたのか、
喧嘩を打ち切ってルイズの横を颯爽と通り過ぎ、くるりと振り向き承太郎を見る。
「ルイズの使い魔が嫌になったら、私のところにいらっしゃい。
あんた顔がいいから、特別に私の召使にして上げてもよくってよ」
「……悪いが遠慮しとくぜ」
「あ、そう。じゃあね」
所詮平民とキュルケも思っているらしく、
承太郎に断られてもたいして気に留めず教室を立ち去った。
そして残されたルイズは、承太郎の頬にビンタしようとして、
身長が届かずジャンプして飛び掛り、承太郎がヒョイと避けて、ズデン。
前のめりに地面に突っ伏した。
「……大丈夫か?」
「何で避けるのよ!?」
ルイズは理不尽に怒鳴った。
結局ルイズは器用に避ける承太郎を殴るのをあきらめ、教室を出た。
食堂への道中、ルイズは承太郎の表情の微妙な違和感に気づく。
「なに不機嫌そうな顔してんのよ」
キュルケにからかわれて不機嫌全開のルイズに鏡を見せてやりたいと思いつつ、
承太郎は自分が不機嫌なのを否定せずに冷たい口調で言った。
「てめー……メイジだの貴族だのと威張ってたくせに魔法を使えねーのか」
「ちち、違うわよ! 魔法は使えるけど……し、失敗するだけだもん!」
「それは使えねーのと同じだぜ。
貴族ってのは魔法が使えなくても口先だけで威張れるもんなのか?」
「うっ……」
「威張るだけの能無し野郎は俺の故郷にもいたが、はっきり言って気に食わねぇ。
てめーが女じゃなかったら気合入れてやってるところだぜ」
「ののの、能無しですって?」
「貴族だメイジだというだけで平民を見下すような奴は……俺が貴族として認めねぇ」
承太郎の言っている事は、ルイズにとって痛いほど解る事だった。
自分はメイジなのに、貴族なのに、魔法が使えない。
だから学校のみんなから認められない。
だから家族から認められない。
だからゼロと呼ばれる。
それでも精いっぱい貴族として恥じない生き方をしてきた。
貴族の誇りを守ろうと、一生懸命。
けれど、その努力はやはり……誰からも認められない。
それはとても悲しくて、さみしくて、苦しくて、悔しかった。
平民に、それも己の使い魔から自分の一番のコンプレックスを突かれ、
ルイズは泣きそうになり……でも貴族としての意地が、それをこらえさせて……。
「ジョータロー! あんた、ご飯抜き!」
こんな事しか言い返せない自分が、とても情けなかった。
ルイズが承太郎に叫んだ場所は、ちょうど食堂の前だった。
ルイズは逃げるように食堂に飛び込んでいく。
そして承太郎は……食堂に入らなくては昼食をギれないという事で溜め息をついた。
「あの……どうかなさいました?」
そんな承太郎に声がかけられる。振り向くとメイドの格好をした素朴な少女の姿。
彼女の黒髪を見て、そういえば黒髪の人間はこっちの世界じゃあまり見かけないなと思った。
「いや……何でもねえ」
「あなた、もしかしてミス・ヴァリエールの使い魔になったっていう平民の……」
平民という言い草に承太郎は『またか』と軽く落胆した。
「……おめーも魔法使いなのか?」
「いえ、私は違います。あなたと同じ平民です。
貴族の方々をお世話するために、ここでご奉仕させていただいてるんです」
「……そうか」
「私はシエスタっていいます。あなたは?」
「承太郎だ」
「変わったお名前ですね……。それで、ジョータローさん。
こんな所でどうしたんです? 本当に何もお困りでないんですか?」
「……実を言うと威張りちらした貴族様に飯を抜かれちまってな」
「まあ! それはおつらいでしょう、こちらにいらしてください」
承太郎はこっちに来て初めて出会った貴族以外の人間、
平民のシエスタの対応を見て、ようやくまともな人間が見つかったと思った。
DIO様が改心……ありえませんよ…ファンタジーやメルヘンですけど…
DIO様には既に! タバサを手駒にし、キュルケを戦意喪失にするという運命がある
バイツァダストかMIHのどちらかは分からないが……その運命を変える事はできない
>>551 ジョータローの鬼w痛いトコ突きすぎww
DIO様との使い魔契約で能力の一部を主と共有みたいなものか?ルイズの運動能力あがってるっぽいし。
日中活動が可能に → 日中は一般人並に身体能力低下
吸血衝動低下 → むしろルイズが血を見ると興奮
スタンド能力低下 → 日中はハーミットパープルのみ
この位の制約かな
私が選んだのはキュルケの剣だ。デルフリンガーは予備になってもらうとしよう。
私が迷いも無く選んだためか、ルイズは見ただけで人を殺せそうな目をしている。文句は何も言わない。ただ睨み殺そうとしてくる。それを当然のごとく無視する。
「選んだのはヨシカゲよ。文句は無いわよね?ゼロのルイズ」
キュルケが宣告する。ルイズは何も答えない。
そんなこと私には関係ないがな。剣をデルフリンガーの横に置き部屋を出ようとする。
「あら、ダーリン。何処に行くの?」
キュルケが聞いてくる。
「用が済んだから行かしてもらおうと思ってね」
正直お前たちの相手は御免なんだ。しかもダーリンって何だよ。まぁいいか。
「じゃあ、一緒にどこかへ行きましょうよ」
キュルケが艶を帯びた流し目を送ってくる。
「いや、断らせてもらおう」
「えっ?」
キュルケはまさか断られるとは思っていなかった、そんな顔をしている。
ルイズはその様子を見て勝ち誇ったような顔をしていた。ガキだな。
そう思いながら部屋を出る。もしかしたら追ってくるかもしれないので早足で歩く。
厨房に行って昼飯でも食わせてもらうか。
厨房につき食事を済ませる。その後マルトーの話しに付き合ったせいで時間がそれなりに経ってしまった。人付き合いというのも大変だな。
さて何をしようかと考える。そしてふと、思い出す。そういえばキュルケの連れの少女が本を読んでいたな。
この世界の本に興味はある。文字は読めないがシエスタやマルトーなら教えてくれそうだ。
そう思い校舎を歩き回る。多分図書館があるだろうが何処にあるかは生憎わからない。
するとキュルケの連れの少女がいた。キュルケと一緒ではないようだ。丁度いい。彼女ならこの学園の生徒だから図書館の位置ぐらい知っているだろう。
何より1度だけが面識がある。そう思い近づいていく。彼女も私に気が付いたのだろう、足を止め私のほうを見る。
「少しいいか?」
少女は反応を返さないが立ち去らないところ見ると話しは聞いてくれるみたいだ。
「図書館に行きたいのが道を教えてくれないか?」
「ついて来て」
どうやら案内してくれるらしい。彼女も図書館に行く中だったのだろう。
図書館は本塔にあった。少女と一緒に中に入る。中を見ると圧倒される。本棚が驚くほど大きい。高さが30mはある。
それが壁際にずらっと並んでいるのだ。本棚にはしっかり本が詰まっている。
あたりを見回す。本当に凄いな。
少女はそんな私を無視して行こうとする。
「ありがとう」
感謝の意を込めしっかりと伝える。彼女は何の反応も返さず奥に行った。
無愛想だがそんなことを気にしても仕方がない。見学しながら薄くて文字が少なそうな本を探す。
見つけたら盗るつもりだ。借り方なんて知らないからな。
昼はガンダールヴとして戦い、夜は伝説の帝王として戦う。
格好良すぎるだろ。
やっぱイイ本があったら「マジィ!?」って言うのかな。
DIO様の役割は ハヤテのごとく か ヘルシング みたいになりそうです
最強の帝王にして執事か・・・あまりのカコよさに漏らしそうですよ。
承太郎ww
確かに奴は口先だけの人間が嫌いっぽいな
「ゼロの使い魔」未読だからよく分からないんだけど
>喫煙! 煙草王誕生!を読む限り、
キュルケってこの後承太郎に惚れるのか?w
六部の承太郎の奥さんはキュルケみたいな性格だッたのかもしれん。
俺がゼロで一番求めてるカップリングはジャン×キュルケだ!
今キュルケが誰に惚れていようと、最終的にジャンと結ばれると俺は信じている!
例えジョジョキャラが召喚された世界だろうと!!
最終的にはジャン×アニエスだろ・・・
常識的に考えて。
>>566 キュルケはジャンに求愛する…アニエスもジャンに求愛する…つまり…重婚ENDの形になるな
コルベールは学院内最強の魔法使いだと信じている
ここはジョジョとのコラボスレだ、原作カプ厨はお呼びじゃあねえぜ…
GJ!
>見つけたら盗るつもりだ。借り方なんて知らないからな。
それでこそ!!!www
正直ルイズ読んだことないんでイミワカンナス。
ジャンの最高に格好いいところまで連載できた書き手は神確定だと思う
ついでに7万も
しかし原作が連載中だから終わりどころに困るな
みんなまだ序盤だし気長にやってれば新刊も出るさ
>>571 なかなか良作だから早めに読むんだぜ
俺は3日前に読み始めたんだけど既に6巻まで読破。
ゼロ魔と出会わせてくれたこのスレには本当に感謝しています!(19歳 学生)
原作を読んだことありませんがアニメは全部見ました(33歳 自宅警備員)
え……ジャン=ピエール=ポルナレフの話じゃなかったのか?
このスレのおかげで自分は救われた上に改心もできました、フリーゲーム化もされてるし絶頂状態です!(33歳 元マフィアボス)
ゆッくり書けばいいんだよ
あとは外伝とかで時間潰しすればいいさ。
正直言って、気持ち悪いよ、アンタの絵!(19歳少年)
読み始めたらやめられない。サインください。(兄貴の人)
イイ気になってんじゃねーぞ、ボケ!(不明)
だ、だれか!
プライドとかもういいんで助けてください!!
とりあえず宇宙探せば見つかると思うんで。(約15000歳 元 柱の男 さん)
9時に投下します。
しかし、書いておきながら需要はあるのか不安。
規制くらいまくったうえに長すぎるといわれました。
ちょい短くします。なれてなくてすいません
ルイズは魔法で空を飛んでいくクラスメイトたちを眺めながらため息をついた。
もし、大型の鳥や竜を召喚できていれば自分もあの中にいたのだ。だが、所詮
それは自分の力ではない。彼女にまとわりつく劣等感を消し去ってくれるよう
なものではないのだ。深呼吸をして甘えを捨て、傍らに座っている男に声をか
けた。
「ンドゥール、いくわよ!」
「魔法学院とやらにか?」
「そうよ。最初に言っとくけど、盲目だって言ってもあんたは使い魔なんだか
らね。ちゃんと私に従いなさいよ!」
「………まあ、それはかまわん。おおよその事情は聴いて理解した。どうやら
俺はお前に助けられたようだからな。おかげであの方の不利になるようなこと
もない」
「あの方?」
「なんでもない」
ンドゥールはよどみない動作で立ち上がった。杖を突いているが、しっかりと
した足取りでルイズの傍に近寄った。彼女はその大きな背と体格に気圧されて
しまう。
「どうした? 行かないのか?」
「行くわよ。いわれなくても」
ルイズは男に背を向けて歩き出した。早足で草原を闊歩し、遥か先を飛んで
いる連中を見ていた。さすがに気になったので後ろを振り向くと、ンドゥール
はまっすぐ彼女の後ろをついてきていた。ためしに立ち止まってみると、彼も
ルイズの傍で止まった。
「あんた、本当に目が見えないの?」
「ああ。そうだ」
「その割には私の居場所がちゃんとわかってるみたいじゃないの」
「足音でわかる。目が見えない分、耳が発達したのだよ。なんならお前のクラ
スメイトの会話を教えてやるが」
「いらないわよそんなの!」
ルイズは大声で却下した。だが、何の取柄もない男ではないということには
少し安堵した。しかし、うそをつくようには見えなくとも本当にそんな聴力が
あるのかどうかは疑問に思ってしまう。なので、その能力を確かめるためにこ
んなことを尋ねた。
「ねえ、ンドゥール。あいつらの名前を適当に並べて」
「ギーシュ、キュルケ、モンモランシー、タバサ……」
「本当、みたいね。もうあんな遠くにいるのに」
ルイズの視線の先に豆粒ほどの小ささになった同級生の姿があった。彼らは今、
使い魔にどんな名前を付けるかで考えが一杯なのだろう。もしくは彼女を揶揄
する会話で忙しいか。
「そういえばルイズ、念のために聞いておくがエジプトという国はあるか?」
「なにそれ。初めて聞いたわよそんな国?」
「知らなければかまわんよ」
ンドゥールはほんの少し憂いを帯びた表情になった。ルイズは彼の『あの方』
という言葉を思い出した。もしかしたら大事な人だったのかもしれない。自分
のせいで引き離してしまったのかもしれない。
彼女の心に罪悪感が湧いてきた。
「ンドゥール、あの方って誰のことなの? あなたの恋人?」
その質問に彼は、ほんの一言だけ答えた。
「俺が唯一忠誠を誓った人だ」
ンドゥールは誇らしげだった。そこにはルイズの知るどんな騎士よりも高潔で
頑なな意思があった。しかし、彼女の心にはそれを素晴らしいと思う気持ちと
同時に恥や悔しさに似たものまでもが生まれた。
彼は『唯一』といったのだ。つまり、ルイズには忠誠を誓っていない。
使い魔に忠誠を誓われていないメイジ。
幼い心に棘を作るには十分な事実だった。
使い魔召喚の儀式より数日、ンドゥールはルイズより与えられた仕事を黙々
とこなしていった。やれ掃除に洗濯、着替えの手伝いなど召使い同然の扱い
だったが文句一つ言うことはなかった。そんな彼は盲目であることから同情
を引くこともあったがほとんどのものはその立場の違いから気遣いを見せる
ようなことはない。しかし、平民であればその限りではなかった。
太陽が注ぐ中庭、そこでンドゥールは一人の少女と洗濯に励んでいた。
彼女の名前はシエスタ、この学院で働く平民である。
「どうだ?」
「綺麗に落ちていますよ。もうずいぶん慣れてきましたね」
「君のおかげだ」
ンドゥールは礼を述べた。彼がシエスタと話をするようになったのは、初日
のことだった。ルイズの服の洗濯を命じられたものの、盲目なため汚れが落
ちているかどうかの判断ができなかった。そんなときにちょうどよくやって
きたシエスタが声をかけ、手伝いをしたのがきっかけだった。
服と下着を絞り、よく脱水をしてしわを伸ばしてから物干し竿にかけていく。
「それにしてもンドゥールさん、どうしてそんな甲斐甲斐しく世話をしてい
るのですか?」
「ルイズのことか?」
「はい。その、なんでも辛く当たっているとお聞きしました。お逃げにはな
らないのですか?」
それに、とシエスタは続けたかった。彼が雑用を押し付けられているだけで
なく、粗末な食事だけしか与えられていないこと。およそ人間らしい扱いを
されていないこと。
だが彼は、ただ首を横に振るだけだった。
「そうするわけにはいかんのだよ」
「なぜ、ですか?」
「俺はあの少女に命を助けられた。ならばその恩を返さなければならない。
それが俺の礼儀だ」
ンドゥールはそう言って宿舎に戻っていった。
また本文長すぎると。
ちょっと今日のところはこれでやめておきます。
ンドゥールがどうやってルイズに命を助けられたのかというストーリーが気になるな。
とにかく、GJ!
GJ
ンドゥールだったら確かに汚れの落ち具合までは分からんよな。
ンドゥール(/_;)
ンドゥール渋いな
原作でも好きな敵の一人なのでwktk
DIO様が本気で執事なんかする気があるわけないだろ………
DIO様は執事でなく影の実力者や宰相ですから。
名より実が本来の性格だと思うんだ。
ンドゥール格好いい。さすが漫画キャラの名前でのしりとりでジョーカー的役割を果たすだけの事はある。
ンドゥールってかなり強そうだけど、マジシャンズレッドの炎を食らったらやばかったみたいだから、
炎系のメイジと戦ったらちょっと危ないかもしれんな。
ゲブは水があればあるほど強くなるからな
どのぐらいまで操れるのか興味深い
やっぱ距離が近いほど多くの水を操れるんだろうな
狙撃手みたいな戦法とるんで怖いぞゲブは
ヘリも撃墜していたしかなり遠方から攻撃できるんで始末がわるい。
特定の個人に対する暗殺能力なら、5部の暗殺チームをも上回るんじゃないか?
アヴドゥルを恐れてたからアクアネックレスみたいに水蒸気にはなれないんだろうな
兄貴の能力って考えて見れば全然暗殺向けじゃないよな
毎回隙を狙って直触りで仕留めてたんだろうか
それならそれはそれで凄いが
ゲブはチリペッパと同じように水を媒体として動くタイプだからな
だから多分、湖とか行くとえらい事になるw
兄貴の能力はその死体が暗殺対象とは思わせないとこだな
朝起きてそいつのベッドの上にそいつがジジイになって死んでても
本人と気付かれずに行方不明扱いになりそうだ
兄貴のスタンドは夏場に使われたら地獄だな
30分くらいしたら投下。
>>602 反省して強くなれ、チリペッパーじゃなくてアクアネックレスだ…
すいません。雑談続けていいですから・・・。
なんか妙な事言ってすいません。
>>605 ああ、物質を媒体として強化されていくという意味でのチリペッパな
じゃあ砂漠のまんなかで襲うのは自分にもリスクあったのかね、水の量的に
609 :
L・I・T:2007/05/27(日) 23:29:28 ID:???
しかしながら、チリペッパーは電線等を通さないとバイクとかを除いてまともに動けなかったが、ゲブ神は砂漠の中人追っかけたり自立移動できたよな?その点では優れているし、やれることも多いんじゃあないか?
ところで、書き上がったんだが投下してイイか?
砂漠だと集中しやすかったとかじゃないのかね。
余計な音もないことだし。
しかし砂漠なら『逃げ場がない』『ターゲット以外に音を立てる物が無い』という利点がある。
>>609 『投下する』もしくは『投下した』なら使ってもいい! 質問は許さん!
逆に都会とかだとゲブの行動が制限されすぎるな
音とか絶対探知できん
都会だとチリペッパ ド田舎だとゲブ
ってゼロ魔だとチリペッパ活動不可に近いなw
>>609 投下すると心の中で思ったなら(ry
了解した。待機する。
>>614 必死に自転車漕いでる音石想像して吹いたw
>>614 あの遠距離から音探知できるなら
距離さえ近ければ識別して攻撃する事は十分可能っぽいけど
L・I・Tさんが投下後に投下してよろしいですかっ!?
雷魔法使えるメイジと組めば音石も強いよ
あの遠距離からあそこまで判別できるって事は
都会の騒音とか大音量でモロに食らうわけだ
言うなれば暗視スコープ装備中に閃光弾モロに食らうようなもんだぜ?
遠慮しあってないで両方ともはよ投下せんか!
明日早いのにいつまでたっても寝られないじゃない…
杖の補助があって4km策敵が可能っぽいようだが
>>621 いや、別にンドゥールは聴覚が異常発達してるわけじゃないだろ
目が見えないから聴覚を本人が自律的に研ぎ澄ましてるだけで
スタンド能力以外はあくまで実際の盲人を拡大解釈してるだけなんだから
水も音波で震えるから
スタンドONなら聴覚さらにアップ!
それで判別したりできるんだと妄想した
どうぞどうぞ。
私できれば「答えろよ。『質問』はすでn(ry
まで描きたいので。
ンドゥールは凄みがあるからあんだけの事が出来るんだよ
遠くの音はすげーちっちゃくて聞き分け難いが、静かな砂漠なら他に何もないのでOK
近くなら個々人の声の質まではっきり分るので正確に識別可能
こんな感じでしょ
ではいくぞう
第04話 イタリア料理を作らせに行こう!A
「ま、マジにトニオさんスかぁ!?」
トニオ・トラサルディー。
若きイタリア人コックであり、仗助たちの住む杜王町に自身の店『トラサルディー』を構える。
自身の求めるものの為世界を渡り歩き、体に良い料理を日々作り続ける。
ただこれだけを聞けば、なんてことはない只の優秀なコックであろう。
だがッ!彼はどの他のコックよりも一味違っていたッ!何故ならッ!彼もまた『スタンド使い』なのであるッ!
『パール・ジャム』
それが彼のスタンドだ。能力は、彼の料理を食した者の『身体の異常を治す』事ッ!仗助のクレイジー・ダイヤモンドでは為し得ない人の『体内』の異常を治す事が出来るのだッ!
「ソウですヨ。仗助サン。あなたの知ってル、トニオ・トラサルディーですヨ」
ニコッ
笑みを浮かべるトニオ。仗助は心から安堵した。信じたくても信じられなくても、自分はファンタジーの様な世界にいるらしい。
驚きと不安を覚える中で、見知った顔と出会えた事にとても安らぎを覚えたのだ。
「グレートだゼ、トニオさん。しっかし何でトニオさんがここにいるんだ?」
最もな質問をぶつけてみる。
「わたしにもよくワカリません。ドアを開けたラ、いきなりピカッ、デスヨ。気が付いたら森の中にいたんです」
「何か、鏡みてぇなのが見えなかったスかぁ?」
「OH!そんな気もしマシタ!それでですネ、昨日からずっと、この辺を見て回ってたんですヨ。この辺もイイ所デス!スバラシイ事に、とても清んだ水に手の加えられてない上質のハーブなどが自生しているんデスヨ!」
仗助は何故?と思った。自分がここに来たのは今日だ。トニオは昨日からいたと言う。そしてココまで来て料理の事を考えていたとは。
「ところで仗助サン」
そんな事を考えているとトニオが何か聞きたいらしい。
「何スかぁ〜?」
「ところでココ、ドコだかわかりますカ?」
・・・・・・・・・・・
解ってなかったッ!このイタリア人、ベタな事にッ、
『月を見ていない』のだったッ!
「トニオさん、それはよォ、空を見てみれば一発スよォ〜」
そう言って指を上に向かって指す。
「それはどういうことデスカ?」
トニオが空を見上げる。
「マンマミーアッ!月が2つもアリマスッ!どういうことデスカッ?」
やっと気付いたらしい。仗助は自分の考えを彼に伝える。
「どーゆー訳か、俺達、ファンタジーな世界に、いわゆる異世界ってヤツに来ちまったみてェ〜ですよ?」
「なんてことデスッ!?スタンド攻撃ではないのですカ?」
「俺も最初はそう思ったんだけどよォ、どうやら信じるしかないみたいだゼ、トニオさん?」
「どうやらソウみたいですネ」
心無しか驚愕と落胆が入り交じった様な表情をする。まぁ、いきなり異世界に来てしまいましたなどと言われてしかもそれが本当の事だったら誰もが思うだろう。
「トニオさん、行くあてはあるんスか?」
「そんなわかり切った事ハ聞かないで下サイヨ」
場を切り換える積もりで言ったが、瞬時に現実を受け入れ立ち直ったようだ。顔も微笑みを浮かべている。「何かアソコに城みてェな建物が見えるッスよね?」
先程見ていた所だ。
「ハイ。見えますネ」
「とりあえず、アソコに助けてもらうッつーのはどうすか?」
「この際仕方ないと思いマスヨ。ワタシの荷物は食べ物こそあってモ、パスタやチーズが多いデスから。普通には食べられまセンヨ」
乾麺やチーズの塊なんぞをそのまま口にしていたら気が滅入りそうだ。それ以前に、有限である以上いつかは無くなる。
「それじゃあ決まりッスねッ!」
「エエ。では、イキマしょうカ」
そうして彼らは向こうにそびえる城、『トリステイン魔法学院』に足を進めるのであった・・・・・
「(しっかし何でトニオさんがいるんだろォな?他のヤツらもいるのか?」
仗助はその疑問が頭に残っていた。
時は1日前に遡る。
トニオ・トラサルディーは更なる自身のスキルアップの為に店を休業し、ヨーロッパ諸国を旅していた。様々な食材を見て、触れ、味わって回り、締めくくりとして祖国・イタリアに戻っていた。
久しぶりの祖国を見て回りたかったし、パスタに関してはイタリアで仕入れるのが一番であった為でもある。
実家の両親の顔を折角だから見ておきたかったので回るついでに寄る積もりでもあった。
パスタやチーズなどを少々仕入れ、いよいよ実家に寄った所であった。驚かせようとインターホンを鳴らさずドアを開けた時だった。
彼の目の前に、仗助と同じ様なモノが現れたのだッ!そのまま吸い込まれてしまい、気が付けば森の中という訳だった。
何だかよく分からないので歩き回っていたのだが、途中で川や泉を発見し、水を口にしてみるとなんとウマイッ!
新たな発見に徐々に興奮し、ハーブなどを発見した時は自分の料理に使えばどれだけ喜んでもらえるだろうと最高潮に達した。
そのまま一睡もする事なく今に至るのだった。夜の闇も空の月も、火のついたトニオには関係の無いことだった。
同時刻・・・・・
少女、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールは不安だった。
明日は進級に際する使い魔召喚の儀式。普段から強気にでいるものの、成功するかどうか不安だった。
系統魔法の成功率0%。故に『ゼロのルイズ』
明日失敗してしまえば留年かもしれない。そうなってしまえば自分のプライド云々以前に、由緒あるヴァリエール家の名に泥を塗ってしまう。それだけは避けなくてはいけない。
絶対に失敗出来ない。そのため、彼女はこっそりと練習する事にした。勿論やってはいけないことだ。
しかし、学院内でコモン・マジック意外の魔法を使っているものもよくいたし、失敗出来ないという気持ちが彼女の行動を後押ししてしまった。
精神を落ち着かせ、心穏やかに自分を保つ。杖を振り上げ目の前を指す。そして呪文の言葉を唱え始める。
ちなみに、あくまでも“サモン・サーヴァント”は系統魔法ではなくコモン・マジックである。しかし言うまでもなく使い魔召喚は特別な儀式。ホイホイとやっていいものではない。
「我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。我の運命に従いし、“使い魔”を召喚せよ」
すると、使い魔召喚の為の白く光る鏡の様なゲートが彼女の目の前に現れた。
「やっ、やったッ!やったわッ!私にもちゃんと出来るッ!」
これで大丈夫だ、明日はゼロなんかとは呼ばせない。ルイズは成功した喜びで胸が一杯だった。
ほんの僅かな時間であった。しかしッ!喜びのあまり彼女はすぐにゲートを閉じなかったッ!
「・・・はッ!すぐに閉じないとね」
そうしてまたゲートに向き直り
「扉よ、閉じて」
そうするとゲートは何もなかったかの様に消える。
「これで明日は安心ね。ぐっすりと眠れるわ♪」
そうしてルイズは床についたのだった。
やってしまったッ!この時ルイズはやってしまったッ!
『ゲートをすぐに閉じなかった』ばかりにッ!
何の因果かは分からないッ!何故彼なのかも分からないッ!しかしッ!彼女はやってしまったッ!
チュミミ〜〜〜〜〜〜〜ン
この日、史上最強のイタリアンコックが彼の地に降り立った・・・・・・
To Be Continued・・・・・・・
投下 完ッ!了ッ!
トニオさん切り替え早っ!
何やってんだルイズ−!!
召喚はしたが契約しなかったから結果二人召喚される羽目になったわけか
これはこれで原作の流れから逸脱したな。今後に期待!GJ!
では投稿します。
なお劇中ブチャラティがギーシュの声と間違えられるのは、
中の人つながりです。櫻井さんね。
朝。
ブチャラティの朝は早く始まる。
「昨日は散々だったな・・。結局オレはこのルイズに縛られたままなのか・・・。」
ふと目に止まったのは、左手に刻印された『使い魔のルーン』。
「この文字だ・・。この文字が付いた時からオレの命は再び動きだしたんだ・・・。
いったいこのルーンにはどんなルーツがあるんだ?そして・・。」
ブチャラティはベッドで寝ているルイズを見た。
「メイジとはどう言った存在なんだ?こんな、フーゴやナランチャとそう変わらないくらいの
子にさえこんなマネができるなんて・・やっぱり信じられん。」
ふと、ブチャラティは自分で言ってから少し気分が落ち込んだ。
「・・落ちつけ。ナランチャ達は覚悟を決めて自分で道を選んだんだ。
ここで苛立ったらむしろ死んでいったナランチャ達に対する『侮辱』にすらなる・・。」
そう自分で言い聞かせる。だが感情は振り切れてはくれないっ!
「オレなんかよりナランチャこそルイズに蘇らせてもらえばよかったのに・・・。
あいつ、最後学校に行きたいと言っていた・・。あいつだったらもしかしたらルイズとも打ち解けて・・。」
――――ブチャラティはそこまで言って、この話題について考えるのをやめた。
GJ!
クロスで原作に沿わないとかなり書くのが難しいはず、
それを平然とやってのけるところに痺れたぜ。
「ミスタに撃たせた傷が治っているのは、おそらくジョルノがダメもとで治したからだろう。
気持ちはわからなくもない。(むしろ結果的に助かった。)だがアイツは目の前の成し遂げるべき事をほっぽってまでこんな事をするやつじゃない。
――――ボスに。ディアボロに勝ったんだな。なぜだか実感できる。ジョルノ達に、『よくやった。』と言ってやらなくっちゃな。そのためにも、帰る方法を探さなくてはな。それにしても・・。」
ブチャラティはルイズのほうに向きなおる。
「う〜ん…このクックベリーパイおいし〜〜…」
未だ目覚めぬご主人様のルイズは海辺に浮かぶクラゲのようにのん気な寝言を浮かべていた。
「ああ…もうたべられないわ〜〜…ムニャ。」
「人が真剣に考えてる横で…。のん気な貴族もいたもんだな。
・・・おいルイズ。朝だぞ。起きろよ。」
「ん・・。ふぁ〜〜あ。もう朝・・?あれ・・?アンタ誰・・・?」
ルイズは結構朝に弱い。ぼぉ〜〜っとしていて目がとろんっとしていた。
「…自分で召喚した使い魔も忘れてるのかお前は・・。」
「ふぁ・・そっか、昨日から私が呼び出した使い魔がいるんだっけ・・・。」
「さて、ルイズ。オレはこの世界に呼び出されて間もない。この世界についてまだいろいろと
わからない事がある。とりあえず・・。」
「ん〜〜。めんどくさいからその場になったら教えるわ・・。それより着替えお願い。」
「・・・・着替え?」
ブチャラティは言葉の意味がいまいち『理解』できない。
「だから、私の服を着替えさせて頂戴と言っているのよ・・。」
ブチャラティは頭を抱えた。
(貴族というのはこういう奴なのか?まさか『着替え』まで人任せとは
考えても見なかったっ!!)
「手伝わないとは言わせないわっ!やらないとゴハンあげないからね!!」
「・・・・・・了解した・・。」
ブチャラティは渋々着替えを手伝う。
「なあ、男の前で半裸になって恥ずかしいとは全く思わないのか?」
「なんで?あんた使い魔じゃない。」
「いや、確かにそうだが・・・。」
「もうっ!もっとテキパキできないのっ!」
「人の着替えなんてやったことないんだ。我慢しろよ。」
―そして時は数分流れる―
人間という生き物はまず食べなくては動けないっ!!
というわけで朝食を取るため二人は食堂にいた。
「流石貴族・・。朝食からもうこんな物を食べているのか。」
「感謝しなさいよ。あんたは特別な計らいでここで食べれるんだから。」
グゥ〜〜〜。
ブチャラティは自分の腹の音を止める事ができなかった。
「(そういえばヴェネツィアで食べてからまともな食事をしていなかったな・・・。)
しかし、いいのか?オレまでこんな朝食を・・・。」
「何言ってんの?あんたはこっち。」
ルイズが指差したのは・・・ブチャラティの目にくるいがなければっ!!
いやっ!誰がどう見ても指差した先は床っ!
そしてあったのはささやかな黒パンと麦のスープ!!
絶望!そして飢餓!それらは無常にブチャラティを襲う!
「本気か・・・・・?」
「ええ。本気だけど?」
「肉はないのか・・・・?」
「癖になるから、肉は駄目」
そして祈りは唱和される。
―偉大なる始祖ブリミルの女王陸下よ。今朝もささやかな糧を我に与えたもうたことを感謝いたします―
「ああ。確かに。ささやかだろうさ。」
ブチャラティは皮肉を痛烈に言う。だが届く事はなかった。
そして朝食を取り終え、授業に向かう。その途中にルイズが聞いた話だが、
「なあ、本当に見たんだって。フルーツが皿の中に飲み込まれるように消えていったんだ!」
「おまえが魔法でやったんだろっ!?あのフルーツ僕一個も食べてなかったのにっ!」
なにやら奇妙な言い争いをしていた。だがこの時のルイズは聞き流していたのだった・・。
そして教室。ふと、ブチャラティの耳に笑い声が聞こえてきた。
生徒たちはどうやら自分を見て笑っているらしい。
(おい、ゼロのルイズを見てみろよ。本当に平民を呼び出してるんだぜ?)
(流石ゼロのルイズだよな。)
(そもそも本当に呼び出したのか?あれ近くにいただけの平民じゃないのか?)
ブチャラティは生徒たちを見た。彼らも使い魔をつれている。
フクロウ、ヘビ、カラス、猫、目玉、六本足のトカゲ、蛸人魚etc…
「あいつらの連れてる奴が使い魔ってやつか。」
「あんたもその一匹ってことをお忘れかしらっ?」
やがて先生らしき人物が現れた。
「みなさん始めまして。今年度からみなさんを教えるミセス・シュヴルーズと申します。
さてみなさん。進級おめでとうございます。これから授業も難しくなっていきますが、
みなさんなら大丈夫と期待してますね?」
ふと、何人かがブチャラティの方を見てをクスリと笑った。
否、自分ではなくルイズを見てだ。
そういえばルイズは魔法が苦手だった。空を飛べないところでわかったのだが。
「さて、私の魔法系統は『土』。二つ名は『赤土』のシュヴルーズです。
みなさんにはこの一年間『土』系統の魔法を教えていきます。」
ふとブチャラティは疑問が浮かんだ。
「『土』系統?魔法というのはいくつかの系統に分かれるのか?」
「さてみなさん。魔法の四大系統は?」
その時、見覚えのある顔が見えた。
「『火』『水』『風』『土』の四系統です。そして何という奇遇っ!
僕の属性もミセスと同じく『土』。二つ名は"青銅"のギーシュ・ド・グラモンと申します。
お見知りおきを。」
昨日道を聞いた奴だ。空にも浮かべられたな。ブチャラティは思い出していた。
しかしアイツのあの仕草はどうにかならないものだろうか。そう思わずにはいられないっ!
「よろしく、ミスタ・グラモン。『土』は万物の組成を司る重要な魔法。それをまず覚えてもらうため
まず簡単な"錬金"の魔法を覚えてもらいます。」
そう言うとシュヴルーズは石を取り出し、呪文を唱えた。
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・・・・・。
石は光りっ!姿を変えるっ!
「そ、それってゴールドですか!?」
どこかの席から赤髪のグラマラスな女が立ち上がり聞く。
浮かべられた時ルイズと一緒にいた奴だ。そうブチャラティは思い出した。
「いいえ。これは真鍮です。金には『スクウェア』クラスからでないと
変えられませんので。」
「なぁ〜んだ・・。」
「『スクウェア』クラス?ルイズ、何だそれ魔法にはクラスがあるのか?
「そう。下から、一系統だけの『ドット』二つ重ねる『ライン』
三つの『トライアングル』四つの『スクウェア』があるわ。
ミセス・シュヴルーズのような先生たちはみんな『トライアングル』よ。」
「なるほど。魔法はクラスが4つ、系統が4つだな。
ミスタが聞いたら卒倒するのはだいたいわかった。」
「・・・ミスタ?まあいいわ。あと、系統には一つ失われた系統『虚無』が存在するわ。
もう誰も使うことは出来ないみたいだけど。」
そこまで話して、ブチャラティはまた疑問ができた。
「そういえばルイズ、『おまえ自身』の系統はなんだ?」
「えっ!?・・えっと・・。」
そこまで言ったときだった。
「では、実際に誰かにやってもらいましょうか。ではそこのアナタ。」
そう言って指差されたのは――――ルイズだった。
「ええっ!?『ゼロのルイズ』が!?」
「やめたほうがいいんじゃ・・!」
みんなが騒ぎ出す。どうしたと言うのだろう。ルイズが魔法が苦手なのは知っていたが、
それにしてはこの動揺のしかたは普通じゃあないっ!!
「あの・・先生やめた方がいいんじゃ・・。」
「危険ですっ!!ルイズに任せるなんて、地雷原でタップダンスを躍れというようなもんですよっ!」
さっきの女も立ち上がった。
「ルイズに任せるくらいなら私がやりますよっ!」
「危険・・?"錬金"の何が危険なんですか?」
「やらせてくださいっ!!」
ルイズがブチャラティをどかして教卓の前に立った。
「ルイズ!やめなさいよっ!」
「静かにして。気が散るから。」
つ、続きは?
連続投稿してると規制が入るからなぁ
規制かな?
避難所マダー?
苦労人ブチャラティにわらたww
どこの世界にいても下やら上の関係に悩みそうだな。
ブチャラティは苦労人だよな。
異世界に来ても苦労人w
お節介かも知れないけど、まとめwikiに参考リンク作っておいた
そんなことはない。GOOD!
20分に、投下…したいが……どうしようか…!!
投下GO
関係ない、行け
クソッ
楽しみすぎて寝るタイミングがつかめないぜ・・・
次の日、ルイズは部屋に溢れる陽光の刺激で目を覚ました。
床で寝たせいか、体のあちこちが痛かった。
カーテンは閉めてあったものの、ルイズは部屋に溢れる穏やかな陽光が無性に気に喰わなかった。先にあの使い魔が起きて、カーテンを閉めたようだ。
だが……先に起きたのなら、何故主人である私を起こさないのか。
ルイズはムクリと起き上がり、辺りを見回し、命令不履行のムカつく使い魔を探した。
−−−いた。
優雅に横になって本を読んでいる………私のベッドで。
異常に分厚い本だった。タイトルがチラと見えた。
『おかあさんがいない−−−オコォース・アディサァ著』というタイトルだった。子供向けの本なのだろうが、タイトルが少々おかしい気もする。
その脇の机にはワインボトルが置かれていた。
グラスに注がれた液体がユラリと揺れる。
ベッドはもちろんルイズの物だったし、ワインに至っては、彼女がこれまで大切に大切にとってきた上物の逸品だった。
−−−それにその本、どこから持ってきた。
ルイズは身なりを正して叫んだ。
「あああ、アンタ…!!つつつ使い魔のぶ、分際で…!!」
主人と使い魔の立場が逆じゃんww
さすがDIO様 俺たちにはできないことを[ry
ルイズには怒り狂うと、どもる癖がある。
つまり、どういうことかというと、ルイズは怒り狂っていた。
杖を取り出して、ルイズはDIOに向けた。
般若の形相のルイズはそれはそれは恐ろしいものだったが、DIOはそれをチラとも見ずに、本を読み続けている。
ズカズカとルイズに近づくと、視界の脇に、小さな山が映った。
横になっていたから分からなかったが、ベッドの 側にはこれでもかとばかりに様々な物がうず高く積み上げられていた。
金銀財宝、剣に絵画に壷に本に皿に甲冑に……etc.
石像までデンと置いてあった。
ルイズは目の前が真っ白になった。
ふらふらと後ずさる。
「んな、なななな…何よこれ!?どこから盗ってきたのよ!?」
「学院長室……だったかな。そこの下にある部屋だよ」
DIOは何でもない事のように答えた。
−−−−バカやろう、そこは宝物庫だ…!!
ルイズは思った。
トリステインの、幾人もの一流のスクウェア・メイジたちが力を合わせて『固定化』の魔法をかけ、一流の教師たちが管理しているはずの、我がトリステイン魔術学院が誇る宝物庫が………。
ルイズは驚くと同時に、恐怖した。
この使い魔に出来ないことなど、ないのではないだろうか。
664 :
マロン名無しさん:2007/05/28(月) 01:26:11 ID:RooLSEI/
さすがDIO様wwwww
さっそくパクッてきてるwww
言葉に詰まって、分けの分からぬうめき声を上げるルイズ。
そんなルイズを尻目に、DIOは続けた。
「図書室にも行ってみたんだが……生憎と文字が分からなくてね。」
言葉は分かるのだが−−−そういうDIOだが、ルイズは全く聞いていなかった。
どうしようどうしようと、頭を抱えていた。
「それで、学院長室の下の部屋を覗いてみたんだ……些か骨が折れたがね……そこで、この本を見つけたんだ。この本の文字は私にも読めるものだ」
あの堅固な封印を、その程度で済ますか…!−−−ルイズはDIOをキッと睨んだ。
が、DIOはどこ吹く風だ。
暖簾に腕押し、ぬかに釘、キュルケに慎み…そんな言葉がルイズの頭に浮かんだ。
「心配するな……ドアはキチンと閉めて来たさ」どうでもよかった。
「それよりも『マスター』、この本は実に興味深いぞ」
さらにどうでもよかったが、エラくお気に召したのか、DIOは本の内容を指でなぞりながら朗読しだした。
形のよい唇が、聞く人を引き込むような声を紡ぎだし、ルイズは思わず耳を傾けた。
「チョコランタンに……ヘンテコピーマン……飛んで……」
−−−ゾワッと、ルイズは鳥肌が立った。
なんだ……あの言葉は。
顔の見えない「邪悪の化身DIO」状態で本を読んでる姿がしっかり目に浮かんでくるなぁ。
ちょwwwwスプーwwww
ちょww一番初めの承太郎じゃあないかwww
ちょっと待てDIO様それは地獄四天王が一人『食人獣スプー』の召喚術だwww
DIO様何読んでるんですかwwww
なんだ……あの言葉は。まるで一言一言が意味を持っているかのようだった。
なにかの呪文なのだろうか……。
ルイズはそこまで考えて、その本が宝物庫にあった事を思い出した。
古今東西、あらゆる秘宝財宝を安置しているというトリステインの宝物庫 だが、中には余りに危険だからこそ、宝物庫に封印されてしまったいわくつきの代物もあると聞いたことがあった。
まさかあれは、その手の類の禁書なのではなかろうか。
ルイズはハッとして、DIOから本を取り上げた。
不思議なことに、その本はルイズでも読むことが出来た。
『地獄門のなかには…』そんなフレーズが目に入り、ルイズは慌てて本を閉じた。
−−−この本は、危険だ。
ルイズは心で理解した。突然本を奪われて、肩をすくめるDIOに言った。
「これは読んじゃダメよ。返しておきなさい。本なら後でいくらでも都合してあげるから」
「『マスター』………」「ダ メ よ!」
ルイズが力を込めて叫んだ瞬間、ルイズの魔力が再びDIOに流れた。
昨夜よりは流れる量が少なかったので、倒れることはなかったが、ルイズはその吸い取られるような感覚にフラついた。
DIOの左手の甲のルーンがぼぅっと光った。
SUPUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUU!!!!!!!!!!!!
やばいw
ダミーの後にちゃんと正呪文まで記載されてるwwwww
パンを踏んだ罪で地獄に落ちるwwwwww
使役する相手が今のルイズには強大過ぎるぜ・・・
ちょwwお前らwww区切り付くまで待てってwww
うむ、とDIOは苦しそうに一言うなった。
その光が収まった後、DIOは渋々…本当に渋々といった感じのため息をついた。
「分かったよ……『マスター』、君の意見を尊重しようじゃあないか」
そう言って、DIOは本を受け取って、部屋を出ていった。
どうやら諦めてくれたようだ。
ホッと一息つくとともに、ルイズはさっきの現象を思い出した。
昨夜も、そんなことがあった気がする…よく覚えていないけど。
考え続けた挙げ句、ルイズは一つの可能性に行き着いた。
………魔力を流せば、DIOに言うことを聞かせられる、ということなのだろうか…?
「………フ、フフフ…」
そこまで思い立ったルイズは、1人ニヤリと黒い笑顔を作った。
「……フフフフハフハフハフハハハ
ハハハハハハハハハハハハハハーー!!!!」
ルイズの高笑いが、いつまでも部屋の中に響いていた。
ベッドの側にある小山の処理のことなど、もはや彼女の頭にはなかった。後で後悔した。
to be continued……
遺産を相続できる年齢になるまで数年待って、
地上に上がるまで100年待って、
首が馴染むまで数ヶ月待ってたんだよなー。
ここでも傷が回復するまで待つ必要があるのかDIO様。
DIOの力が戻るにつれて流さなきゃいけない魔力の量が増えそうだな。
果てしない忍耐強さとそれに対する努力もDIOの強さの一つだからな
それにしてもダークな雰囲気が一瞬にしてギャグに…邪神恐るべしw
以上、『投下した』…!!
誤字発見。
「ズカズカとルイズ近づくと」→「ズカズカとルイズが近づくにつれて、」
脳内補完を推奨します。ごめんなさい。
そして、まとめの方、タイトル訂正確認しました。
ありがとうございました。
と言うか、ふらつくほどの魔力流しても一言うめくだけってw
シスの暗黒卿のごとく忍耐強く待つDIO様に涙。
なんで邪神があるんだw
でも天敵であるジョースター家の人間が居ないからある意味独壇場だよな。
つーか、ンドゥールの考察に火がついてから仗助・ブチャ・DIO様って来て何でこんなに白熱加速状態なんだwww
>>687 ベイダー卿のスレってどこにあるの?探したけど見つからん。
無限のp(ry
>>688 「ベイダー卿がゼロのルイズに召喚されたようです」でぐぐる。
691 :
688:2007/05/28(月) 02:23:18 ID:???
P?
まぁ、とりあえずそれで探してみるわ。
ありがとう。
起きてみたらルイズもDIO様も禁書もとんでもねえwwwwww
原作の流れを申し訳程度に沿いつつ、ずっとDIO様のターン!これはwktkせざるを得ない。ディ・モールト(非常に)GJ!!
お...恐ろしいッ おれは恐ろしい!
なにが恐ろしいかって作者さんッ!
ルイズが墜ち行く様が怖くないんだ 期待に変わっているんだぜ――――ッ!
フーケ戦への伏線が張られましたな
しかし承太郎にしてもブチャラティにしてもDIOにしても仗助にしても、
間違いなく最初の決闘でギーシュが死ぬぞ
695 :
マロン名無しさん:2007/05/28(月) 12:38:57 ID:69vmRXjf
一つくらい殺すのがあってもいいと思うぜ。
毎回同じ結果だとなぁ
承太郎仗助ブチャはさすがに殺しはしないだろ、手加減するさ。
という訳で悪党の使い魔に期待www
ギーシュは殺すほどの悪党でも外道でもないからなあ・・
ただのへたれ貴族だし。
だって「決闘」だよ?どちらかが死ぬなんてのは珍しくないだろ…時代的に考えて。
汚い手で厨房に足を踏み入れたギーシュにトニオさんの包丁が炸裂。ってのはどうだろう?
ごめん。ただのネタだ。無理。書けない
ここは花京院役ということで・・・だめか
決闘といえばリンゴォだろ
リンゴォは完璧にタイマン専用機だな
しかしギーシュは「汚らわしいぞ」と言われる
ギーシュが「漆黒の意志」を持ってるとは思えないw
「お前なんかにはとどめを刺さない。この学園から出してやる…」
とか言いそう
死なない程度に手足や腹をぶち抜いたりはするだろうけど
命は取らないな
フーケや子爵相手ならやるかもしれんが
DIO様の場合 自分の部下に組む込むと思う
ヌケサク程度の使い道しかなさそうだが。
>>698 平民が貴族をやったら官憲に捕まって死刑だろう。
>>701 ワルキューレを見て「汚らわしいぞッ! そんなのではオレを殺すことは出来ないッ!!」
ブチャラティにジッパーで首だけにされてボールみたいに転がされて
拷問されるギーシュ
つうか、DIOにギーシュは決闘を挑まないだろ。
ギーシュが初めてDIOを見たのが死体の時で、死体から復活したDIOを平民と見るとは思えん。
ギーシュだから、でおk
五十分に…投下させて…いただく…!!
『土くれ』のフーケが破壊の杖を強奪していった夜の夜明け前、トリステイン魔術学院の教師であるコルベールは、大慌てでその大事件を学院長である、オールド・オスマンに報告に来ていた。
「学院長、一大事ですぞ!!!」
「なんじゃ、そんなに慌てよって。この世に大事などない。
全ては小事じゃよ」
ドアを開けざまに叫ぶコルベールに、オスマンは半ば呆れながら返した。
が、次のコルベールの言葉でオスマンは仰天した。
「『土くれ』です!!学院長!!『土くれ』のフーケが、ゴーレムを用いて、宝物庫を襲撃、
破壊の杖以下、その他数十点の秘宝が強奪された模様です!!!」
「な………なんと…!!」
オスマンは椅子を蹴倒しながら立ち上がった。
そうとう慌てている様子のオスマンに、コルベールは萎縮した。
「今夜の当直は、ミス・シュヴルーズだったのですが…その……自室で居眠りをしていたようで……」
「そんなことはどうでもよい!!」
老人とは思えないオスマンの一喝だった。
だがその言葉にコルベールは些か困惑した。
「『アレ』は………『アレ』は、無事なのか!!?」
「は………、『アレ』、と申されますと?」
「例の禁書じゃよ!!」
ヤン提督がいるなw
その言葉でハッとしたコルベールだったが、フォローのしようもなく、彼は事実を言うしかなかった。
「そ、その……なにしろ事件が起こってまだ数時間しか経っておらず、まだ被害の正確な把握には至っておりません……」
「なんという……おぉなんということじゃ…!!」
顔面蒼白になってうろたえるオスマン。
コルベールは、以前から気になってはいたが、今日までついに聞くことが出来なかったアレについて、絶好のチャンスとばかりに聞くことにした。
彼は好奇心が強かった。
「あの、学院長…。王室の立ち入り検査の折りに、私も何度かあの禁書を目にしたことがあるのですが…
その……私にはアレが学院長の言うような代物だとは到底思えないのです」
オールド・オスマンは深いため息をついた。
これからコルベールがするであろう質問を既に分かっているようだった。
「……よろしければ、アレの由来について、お聞きしてもよろしいでしょうか?
学院長が直々に宝物庫に封じたと聞いておりますが」
「…それを聞いてどうする」
鋭いオスマンの視線に、コルベールは言葉に詰まった。
再び深いため息をついて、オスマンは答えた。
「よい。お主はどうも詮索好きのようじゃのう。仕方あるまい、話してやろう、あの本の由来を。
−−−思い出すのもおぞましい、あの事件を……」
コルベールは、オスマンの言葉にゴクリと唾を呑んだ。
−−−やめるなら、今のうちだ、とオスマンの目が訴えたが、生憎彼は好奇心が強かった。
ゆっくりと頷いて、己の意思を示した。
オスマンはポツポツと話し出した。
−−−−−−−−−−−
−−−−−−−−−−もう、百数十年前にもなるじゃろうか、トリステインの南部の森の中に、一つの村があった。
大きな村じゃった。
名前はとうに忘れてしまったが、とにかくあったんじゃよ。
今は、湖になっておるはずじゃ。
ホレ、半径数百メイルはあるあの湖じゃよ。
そうか、『禁じられた湖』と呼ばれておるのか、今は。
じゃが、昔は別の名前で呼ばれておった。
『食人湖』……それがあの湖の本当の名前じゃ。
わしが名付けた。
そう顔をしかめるな、聞いたのはお主じゃぞ。
……とにかく、あの湖は元は一つの村じゃった。
いい村じゃった。
−−−チョコランタンに、ヘンテコピーマン飛んできた−−−
貴族も、平民も、亜人も、エルフも、お互いがお互いを尊重しあっておった。
−−−どんなカタチ?−−−
平和な村じゃった。
−−−地獄門のなかには…地獄門の中には…−−−
わしはその村に暫く滞在した。
−−−亡者ども…亡者ども…−−−
みんな快くわしを迎えてくれてな、それまで都で身分社会にドップリじゃったわしは、それは面食らったものじゃがの。
−−−人肉が好きなUFOが−−−
じゃが、次第にわしはその村の空気をひどく好ましく思うようになったんじゃ。
−−−子供のハラワタ食べちゃった−−−
わしはその村に、ハルケギニアのあるべき未来すら夢想した。
−−−返り血二カ所、ピッピッ−−−
………そこに、ある日突然、
−−−触手がデロリ、伸びてきた−−−
アイツが…
−−−こっちもデロリ伸びてきた−−−
突然…
−−−毒のケムリ、まがまがしい色−−−
現れたんじゃ…。
−−−子供の、柔らかい、肉が好きなの、誰だっけ?−−−
to be continued……
以上、『投下した』…!!
♪君が突然〜〜現れたっ♪
邪神スプー召喚の儀式か
ちょwww
これはDIOのやつの外伝てことでいいのかな?
もう700過ぎたのか。
ポロリーザ様「ザーボンさん」
ザーボン「はッ!」
ポロリーザ様「上部ハッチを開けなさい」
ザーボン「了解いたしました!」
デスボール
が期待できるなw
ステアウェイ・トゥ・ヘブン!!
スレは加速する!!
学院! メイジとメイド そのB
承太郎がシエスタに案内されたのは、食堂の裏にある厨房だった。
コックやメイド達が忙しそうに働く様は、地球のそれと変わりはない。
厨房の隅の椅子に座らされた承太郎に、シエスタはシチューを持ってきてくれた。
「貴族の方々にお出しする料理の余り物で作ったシチューですが……」
「……ありがとよ、礼を言うぜ」
こっちの世界に来て初めて他者から優しく承太郎は、初めて精神的休息を取れた気がした。
そしてシチューを一口。
「ほう、こいつはうまい。色々な国を旅してみたが、こんなうまい物は初めてだぜ」
「ジョータローさんは他の国からいらしたんですか?」
「まあな。ちぃーと遠い所から、いきなり召喚されちまったって訳さ」
「大変ですね……。トリステインはどうですか? いい国でしょう?」
「まだ学院から出た事がねーから何とも言えねぇな……。
すまないがもう一杯もらえるか?」
「ええ、いいですよ。でもどうしてご飯抜きにされちゃったんですか?」
「メイジってだけで威張りちらしてやがるから、軽くケチつけてやっただけさ」
「勇気がありますわね……」
シエスタは唖然とした顔で承太郎を見つめた。
承太郎は空になった皿をシエスタに返し、ルイズにすら見せた事のない微笑を見せる。
「うまかったぜ、ありがとよ」
「よかった。お腹が空いたらいつでも来てくださいな。
私達が食べてるものでよかったら、お出ししますから」
「そいつは助かる。ついでにもうひとつ頼み事があるんだが……」
「何でしょう?」
「…………洗濯を、頼みたい」
「洗濯ですか? 他の方の分のついででよろしければ……」
「いや、洗濯してもらうのは俺の服じゃなく……俺を召喚した奴の物だ」
「ミス・ヴァリエールの?」
冷静沈着な承太郎も、さすがに頼みづらそうな口調で言った。
「学院の洗濯物はあんた達が洗濯しているとキュルケって奴から聞いてな、
そこであいつの服……も、洗濯してくれるとありがたいんだが」
さすが下着という単語を出すのははばかられた。
ポルナレフなら多分不自然に咳き込みながら小声で言いそうだが、
自分はそういうキャラクターをしていないという自覚が承太郎にはあった。
「はぁ……ですが生徒の皆様はご自分の魔法で洗濯していらっしゃいますが?
いえ、ミス・ヴァリエールは、手洗いしているらしいですけど」
「……使い魔の仕事だと言われて、押しつけられちまってな。
言う事を聞くつもりはねーんだが……やっかい事もごめんなんでな」
「貴族の方のご指示でしたら、従うべきだと思います」
「…………」
承太郎は、目の前の無垢なメイドの言い分についに白旗を上げる。
こんな屈辱は多分、生まれて初めてだ。
ザ・サンのスタンド使いに騙された時より馬鹿らしい。
「だが……俺が女の下着まで洗うっつーのは……」
「あっ、ああ、それは確かに……わ、解りました。
ミス・ヴァリエールに下着……いえ、洗濯物を渡されたら、私に渡してください」
シエスタは赤面し、しどろもどろになりながらも了承してくれた。
こういうトラブルは自分のキャラクターじゃない、
ポルナレフのキャラクターだ、と承太郎は強く思った。
そして、仲間がいた幸福がどれほど素晴らしいものだったかを実感する。
もしここにポルナレフがいたら、彼が代わりにトラブルに遭っていただろう。
「すまねえ……心から感謝するぜ」
「いえ、困った時はお互い様です」
シエスタのしとやかで気配りのある対応に、承太郎は大和撫子を見た気がした。
「シエスタ。あんたに世話になりっぱなしってのも申し訳ねー。
もし俺に何か手伝える事があったら何でも言ってくれ、力になるぜ」
ルイズの身の回りの世話なんかお断りだが、シエスタの手伝いならしてもいいと思った。
「なら、デザートを運ぶのを手伝ってくださいな」
ケーキの並んだトレイを承太郎が持ち、シエスタがひとつずつ貴族に配っていく。
そんな事をしていると、金色の巻き髪に薔薇をシャツに刺したキザなメイジがいた。
周りの友人が口々に彼を冷やかしている。
「なあ、ギーシュ! お前、今は誰とつき合っているんだよ!」
「誰が恋人なんだ? ギーシュ!」
「つき合う? 僕にそのような特定の女性はいないのだ。
薔薇は多くの人を楽しませるために咲くのだからね」
貴族っていうのはみんなこうなのかと承太郎は呆れたが、
彼のポケットからガラスの小ビンが落ちるのを見ると、一応教えてやった。
「おい、ポケットからビンが落ちたぜ」
しかしギーシュは振り向かない。
無視か? それとも単純に気づいてないマヌケか?
承太郎は床に落ちた小ビンを………………爪先で蹴飛ばした。
コツン。ギーシュのかかとに小ビンがぶつかる。
そこでようやくギーシュが振り向き足元を見た。
「落し物だぜ色男」
「これは僕のじゃない。君は何を言っているんだね?」
ギーシュが否定したため、事実彼のポケットから落ちた物だとしても、
これ以上とやかく言わ必要は無いだろうと承太郎は判断した。
だがギーシュの周りの友達が騒ぎ出す。
「その香水は、もしや、モンモランシーの香水じゃないのか?」
「そうだ! その鮮やかな紫色はモンモランシーが調合している香水だぞ!」
「つまりギーシュは今、モンモランシーとつき合っている。そうだな?」
「違う。いいかい? 彼女の名誉のために言っておくが……」
ギーシュが言い訳しようとすると、茶色いマントの女子生徒がやって来て泣き始めた。
「ギーシュ様……やはり、ミス・モンモランシーと……」
「彼等は誤解しているんだ、ケティ。僕の心の中に住んでるのは君だけ……」
パチン。ケティと呼ばれた少女がギーシュの頬をはたく。
「その香水が何よりの証拠ですわ! さようなら!」
ケティが去った後、今度はモンモランシーがやって来た。
「モンモランシー。誤解だ。彼女とはただ……」
「やっぱりあの一年生に手を出していたのね?」
モンモランシーはテーブルに置かれたワインをギーシュの頭にドボドボとかけた。
「嘘つき!」
と怒鳴ってモンモランシーは去り、沈黙が流れた。
ハンカチで顔を拭いたギーシュはなぜか承太郎を睨む。
「君が軽率に香水のビンなんか拾い上げたおかげで、二人のレディの名誉が傷ついた。
どうしてくれるんだね?」
「知るか、二股かけてるてめーが悪い」
ギーシュの友達はドッと笑ったが、ギーシュは眉を釣り上げた。
「いいかい? 給仕君、僕は君が香水のビンを蹴った時、知らないフリをした。
話を合わせるくらいの機転があってもいいだろう?」
「てめー……頭脳がマヌケか? 知らないフリをされた後、俺は一言も喋ってねーぜ」
また、ギーシュの友達がドッと笑う。
「それと俺は給仕じゃねぇ、服装で解りやがれ」
「ああ、確かゼロのルイズが呼び出した平民だったな。
平民に貴族の機転を期待した僕が間違っていた、行きたまえ」
「二股かけるてめーが悪いんだろうが。勝手に責任転嫁すんじゃねえ」
「どうやら君は貴族に対する礼を知らないらしいな」
「貴族ってだけで威張り散らす能無しに払う礼儀なんざ知らねーな」
「よかろう、君に礼儀を教えてやろう。ちょうどいい腹ごなしだ」
「おもしれぇ……やってみな」
ルイズは女だから殴らなかった。だがギーシュは男だから殴る。
旅をして大人になった承太郎だったが、売られた喧嘩から逃げるような真似はしない。
ギーシュはくるりと背を向けると、キザったらしく言った。
「ヴェストリ広場で待っている。ケーキを配り終わったら、来たまえ」
そう言ってギーシュは友達を連れて立ち去る。
承太郎はヴェストリ広場の場所をシエスタに聞こうとして、
彼女の表情が強張っている事に気づく。
「あ、あなた、殺されちゃう……。貴族を本気で怒らせたら……」
そう言い残し、シエスタは逃げ出してしまった。
入れ替わるようにルイズがやってくる。
「あんた、何勝手に決闘の約束なんかしてんのよ!」
「成り行きでな」
「あんた、謝っちゃいなさいよ。今ならまだ許してくれるかもしれないわ」
「……やれやれ。あいにく売られた喧嘩から逃げた事はないんでね」
「解らずやね。絶対に勝てないし、あんたは怪我するわ。
いいえ、怪我ですんだら運がいい方よ!」
「メイジとやらの腕前を見るいい機会だ。なぁに、何とかなるさ」
「メイジに平民は絶対に勝てないの!」
「ヴェストリ広場ってのはどこだ?」
ルイズを無視して、承太郎は自分を見張るために残っていたギーシュの友人に訊ねた。
「こっちだ。平民」
ケーキの乗ったトレイをテーブルに置いて、承太郎は彼に案内されるまま広場へ向かう。
メイジ……どの程度の実力かは解らないが、まだ半人前の学生が相手だ。
腕試しには丁度いいし、ギーシュをぶっ飛ばせば平民としての自分の評価も変わり、
待遇も改善されるだろうという考えもあった。
「ああもう! ほんとに! 使い魔のくせに勝手な事ばかりするんだから!」
承太郎の真の力を知らないルイズは、承太郎の敗北を確信しながら後を追った。
使い魔のご主人様であるという責任感を持って。
駄目だな・・・どう考えてもギーシュがイエテンの如くオラオラされて再起不能になる未来しか見えんw
イエテン程度ならまだマシな気がしないでもない
自分のキャラクターを把握してる承太郎ワロスw
>>731 ダンみたいになるか?なんにせよ続きが楽しみだ
ギーシュは花京院とポルナレフを足して二で割ったようなキャラだな。
俺もオラオラされる姿しか目に浮かばんww
無茶しやがって…でも魔法で治療が出来るんだから大丈夫だろう、多分。
テニール船長みたくスライスにされたらどうしようもないだろうな
>もしここにポルナレフがいたら、彼が代わりにトラブルに遭っていただろう。
何気にひでえwwwwwwwwwwwwww
油断しまくるし、自信は無駄にあるし、熱血漢だしお人よしだし・・・
実にトラブルを招きやすい性格をしているな、ポルポル君。
ギーシュがうさばらしにチョコ先生並にやられる予感
どんなSSでもジョジョキャラの前ではギーシュには悲惨な運命しか用意されていないなwww
だがそれがいい
一般人のサイトにすら負けてるからな、スタンド使いが相手じゃどうしようもねえ。
戦闘向けのスタンドじゃなくても、あきらめなければギーシュが剣をくれでガンダールヴ猛反撃フラグが立つw
741 :
マロン名無しさん:2007/05/28(月) 21:43:11 ID:WXjtzPYc
何ぃーー?!わがゴーレムの一撃を弾き飛ばした?!
742 :
前スレ23:2007/05/28(月) 21:45:50 ID:???
今更何をしに現れた?
と言われることを承知で投下。
743 :
前スレ23:2007/05/28(月) 21:47:09 ID:???
「んむ〜〜〜」
「ぬうううう〜〜〜ッ」
ベッドの上にすわりこむルイズ
ドアの正面にアグラをかく仗助
いろいろ一段落はついたものの
ふたりは小一時間にらみあったままだった
たまに口を開いたかと思えば
「ンだよ、またバカにすんのかよ、髪」
「…ヘンタイ」
たがいにプイとソッポを向き
そしてまたチラリと目が合うと
「んッ、むゥゥ〜〜」
「ぬううう〜ッ」
このくり返しだった
(くっそ〜〜
そりゃチカンだろーよ
ムネをさわりゃあよおおお〜
だけどオレがやろうとしたのは人命救助だっつうの
釈然としねー ムカつくぜっ)
744 :
前スレ23:2007/05/28(月) 21:49:19 ID:???
(なによこいつッ
使い魔のくせにご主人様をなぐるし
胸、さわろうとするなんてサイテー
大ミエ切った手前、仕方ないから追い出してないけど
ケガらわしいわ 不潔だわ このチカンッ)
こんなグチを心の中でタレるのも何度目だろうか?
いいかげん不毛だとはどっちもわかりきっていた
(だけどよぉー
また一方で、コイツが助けてくれなきゃあ
オレは死んでたっつー事実もあるわけでよー
それに、ナニがどーなってんのかも聞いとかなきゃ
ラチがあかねぇってやつだよなぁー)
(でも、こいつ…
崩れた建物の下じきになったわたしを助けてはくれたのよね
使い魔のくせに魔法をつかうなんて、もっとハラ立つけど
ここであたしがムカついててどうすんのよ
聞くことだってたくさんあるのに)
チラッ チラッ
ふたりはまた相手を見る
そして
(でも、やっぱりムカつくっ)
プイッ プイッ
745 :
前スレ23:2007/05/28(月) 21:50:43 ID:???
また顔をそむけるのである
いつまでこんなことをしているつもりか
もう夜もすっかりフケていた
目が覚めたころからとっくに夜だったが
今は遠くから生き物の声しか聞こえなかった
トントン
「うおおわッ」
やっとしてきた物音は仗助の背後から
ドアを叩いてきた誰かだった
仗助はビビって軽くのけぞる
「これは失礼しました、ジョースケ様」
「だから、様はいらねェって」
声には聞き覚えがあったので
ドアごしにこころよく応じる仗助だったが
ムッ!
それがまたルイズのカンにさわったようだ
(使い魔のくせに「様」ですって、こいつッ
というかジョースケ? 名前?
使用人にカンタンに教えてやった名前なのに
ご主人様には態度悪くして黙ってるって、そーいうワケぇ?)
ムッカァァ〜〜〜〜〜ッ
746 :
前スレ23:2007/05/28(月) 21:51:47 ID:???
「ルイズ様、よろしいでしょうか…」
「帰んなさい」
「ですが」
「聞こえなかったのッ」
即答
聞く耳もたないッ
「わかりました…
ミセス・シュヴルーズからの、今夜の分は置いておきますから…部屋の前に」
ドア向こうの声、シエスタはスゴスゴと引き返していったようだ
仗助は少し落胆してからまたムカついた
今、目の前にいるピンク髪のバイオレンス女よりも
ずっと話が通じる相手だったのに!
「おい、なにもあんなフウによー」
「るさいッ おまえ何様よッ」
「何様だはてめーだッ ゴーマンチキッ」
そろそろ我慢の限界
仗助も声をあらげてしまった
「フンッ!!
何様、ですって?
いいわよ、教えてやるわよ」
747 :
前スレ23:2007/05/28(月) 21:54:59 ID:???
バサァ
ザッ!!
ベッドから、マントをひるがえして立つルイズ
「ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール
トリステイン王家につらなるヴァリエール家の三女とは、わたしのことッ」
ドン
気合いを入れた名乗りではあったが
それを聞いた仗助の顔といったら
「…………」
ホケェェ〜〜…ッ
(ルイズ・フラン…何…?
「トリステイン」…どこのヨーロッパだぁ?
王家っつわれても、聞いたこともねェんじゃあよー)
「ま…おめーが王家だろうが金持ちだろうが、どっちでもいいや」
気を取り直して、やっと話し合いに入ろうとする仗助
だがもう少し洞察力を働かせるべきだったのではないだろうか?
とはいえ実際、そんなものを「悟れ」と言う方に無理があるのだが
彼も彼女も、置かれた状況をあまりにも理解していなさすぎた
748 :
前スレ23:2007/05/28(月) 21:56:43 ID:???
ヒクッ…
ルイズのまぶたがケイレンした
「ふっ…
そ、そぅお〜 クチで言ってもワカンナイやつなのね、おまえ」
ヒクッ… ヒクッ
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
ビンッ ビン
片手に取り出した鞭を指先でしならせ
じりじりと仗助に寄ってくる
「ちょ、待、待て…
どうする気だ? そいつで…その『鞭』」
「わたしはご主人様で、おまえは使い魔なのよ」
「…はぁ?」
何デンパ抜かしてんだてめー
そうとしか言いようがないッ
749 :
前スレ23:2007/05/28(月) 21:58:00 ID:???
(そーいや、出会い頭にも言ってたな
使い魔だとか、ご主人様をおまえ呼ばわりだとか…)
まさか本気で言っていたのか
現在進行形でマジなのかッ?
だとしたら…イカレポンチか!
正真正銘のッ
「調教してやるわ、このド平民」
「冗談じゃねー 自衛すんぞコラァァ―――ッ!!」
750 :
前スレ23:2007/05/28(月) 22:01:26 ID:???
以上。
復調しているとはいいがたい感もあるけど
なるべくピッチを上げていきたいところ。
アニメの最終話くらいのところまでは辿り着きたいんで…
いいね、GJ。
「投下した」なら、と言わずに済んだのはベネ!
「今更?」なんて言葉を頭に思い浮かべた時にはまとめwikiを読み直しちまってるから問題ないッ!GJ!
あと一レスにもう少し詰め込んで貰って構わないと思う。
久々ですな。GJ
よく考えたら仗助ってラノベ板にある奴除いたら原作からズレまくりだなwww
片や最初からプッツン大暴れ。片やトニオさんだからなwww
755 :
ゼロの兄貴:2007/05/28(月) 22:22:15 ID:???
22:45分よりグレイトフル・デッドの広域SS攻撃を開始させて頂くッ!!
鳥の巣の人ktkt
最高に『創業守成』ってヤツだ
水の魔法で仗助の髪を伸ばすことって出来るのかね。
その後、固定化の魔法をかければ簡単に機嫌なおしそうだが。
兄貴wktk
鳥の巣ついに続編か
仗助だと精神年齢が他と比べて近いから何か微笑ましいな
次も期待してます
760 :
ゼロの兄貴:2007/05/28(月) 22:46:53 ID:???
「ちょっと……何やってんのよ?」
「見て分からねーか」
「わたしが聞いてるのは主人を待たせて何やってんのってことよ!」
その言葉を完全にガン無視決め込み髪をブラシで整える。
プロシュートもイタリア人である。故に身だしなみには当然気を使う。
ちなみに兄貴『パッショーネ モテる男ランキング』の常に上位に君臨している(メローネ調べ)
なお、最下位は5年連続してポルポがブッチ切りだ。(理由:包み込んでくれそうというより潰されそう 常に何か食ってる ・・・etc)
それを終えたプロシュートがルイズの前に常人には若干関節に負担があるような立ち方で立つ
ルイズの耳に
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨ ┣¨┣¨┣¨┣¨
というような音が聞こえたような気がしたが関わると良いことが起こりそうにないので深く突っ込まない事にした。
食堂に向かいルイズが中に入る、だがプロシュートは入り口の前で止まっていた。
「どうしたのよ?」
「……オレはいい」
主従関係を教えるための朝食を用意していたルイズであったが本人が食べないというのでは意味がない。
「食べないのは勝手だけど後で欲しいって言っても知らないわよ」
何とか食堂に連れて行こうとする。
もっとも、ルイズが用意したプロシュートの朝食内容を見れば食堂内で即グレイトフル・デッド発動ということになり大惨事になっていただろうが。
「いいからさっさと行け……」
ルイズが食堂に入ったのを見届けるとプロシュートが壁に背を預け目を閉じる。勿論寝ているわけではない。
夢だ。あの夢が妙に気になっていた。
チームの仲間達の死体の目。あの姿と視線がフラッシュバックとして脳内に蘇りとてもじゃあないが朝食を摂る気にはなれなかった。
いや、それだけならまだいい。「ソルベ、ジェラード、ホルマジオ、イルーゾォ」ヤツらはボスを倒すと誓ったその日から覚悟はしていたし死んだ事も知っている。
だが「ペッシ、メローネ、ギアッチョ、リゾット」は別だ。ヤツらはまだ死んじゃあいない。何故ああもリアリティ溢れる夢を見たのか気に掛かっていた。
「メローネ、ギアッチョ、リゾット」に関しては腕が立つ連中だしあまり心配する事もないが気掛かりなのは弟分のペッシだ。
761 :
ゼロの兄貴:2007/05/28(月) 22:48:12 ID:???
自分があの状況下から居なくなったという事は「老化の解除」即ち亀の中の連中の復活を意味する。
ペッシのビーチ・ボーイは1対1向けの能力だ、グレイトフル・デッドのように複数人を相手にするのには向いていない。
おまけにあの夢の中のペッシのやられ方はブチャラティのスティッキィ・フィンガースの攻撃にやられたものと同じだ。
その事が自然と彼に朝食を摂らせる気を失せさせていた。
(成長してりゃあいいがな…)
「……るのかい?」
声が聞こえプロシュートが目を開き周囲を見る。
そこには、ここの生徒と思われる男が少女を連れて立っていた
「聞こえているのかい?」
「何か用か?」
「まったく…聞こえているじゃないか、ミス・ヴァリエールが召喚した『平民』の使い魔だったね。道を開けてくれないか」
『平民』という部分を若干強調して男が話す。
だがプロシュートは壁に背を預け立っているので、人が通るスペースなど十二分にある。
「……通りたけりゃあ通りゃあいいじゃあねぇか」
「分からないかい?君は平民なんだから貴族に道を譲るのは当然じゃないか」
思わず蹴りを入れそうになるが、一応ルイズから騒ぎを起こすなと言われているため無言で道を開ける。
それを見た男が満足気な顔で少女を連れ食堂に入っていった。
もちろん、このままではプロシュート、いや暗殺チームとしての沽券に関わる。
男が食堂に入る前にグレイトフル・デッドで男の財布を抜き取っておいた。
数時間後騒ぎになるが犯人は誰か分からないままであった。(後のギーシュ財布盗難騒動である)
762 :
ゼロの兄貴:2007/05/28(月) 22:49:26 ID:???
朝食を終えたルイズが授業を受けるべくプロシュートと共に教室に向かう。
この朝一の授業はサモン・サーヴァントの初めての授業。つまり皆が己の使い魔を披露する場も兼ねている。
その中にただプロシュートが立つ。ハッキリ言って浮いている、そりゃあもう浮いている。ジャンピン・ジャック・フラッシュを食らったかの如く浮いてる。
壁に背を預け腕を組みながら立つその姿はどう見てもヤクザです、本当に(ry
ざわ……ざわ……ざわ……
ざわ……ざわ……ざわ……
生徒がざわつき始めるがその内容は殆どプロシュートとルイズに対してのものだ。
その中に明らかにプロシュートに対して脅えているものが2〜3名。初日のグレイトフル・デッドの広域老化攻撃に巻き込まれた連中だ。
話の内容から察するに他の生徒達からは「夢でも見てたんじゃあないか」とか「平民がそんな事できるわけない」とか言われているようで
本人達も気付けば特に異常は無いらしく夢あたりと思いたいらしいがやはり兄貴の平民にあるまじきプレッシャーが怖いらしい。
そんな中『ゼロのルイズ』という単語が聞こえる。プロシュートがルイズにそれがどういう意味か尋ねてみるが
(アンタには関係ないでしょ!)
という目で思いっきり睨み返される。
そうこうしているうちに授業が始まるがプロシュートには全く興味が無い事なのでほとんど話を聞いていない。
唯一、シュルヴルーズと呼ばれる教師が石を金属に変えた時はそれを見ていたようだが。
そして、ルイズが教師に呼ばれ前に出る。生徒達のざわめきがプロシュート達が教室に入ったものより大きく続々と生徒達が机の下などに退避する。
ルイズが詠唱を始め石に杖を向ける。だがプロシュートの背筋にゾクリと冷たい物が走る。
亀に直触りを仕掛けようとし、列車の天井にジッパーを付けたブチャラティが自分を攻撃しようとした時のように。
瞬時にグレイトフル・デッドを発現させ一気に教室の後ろまで下がる。机の下は生徒達とその使い魔で一杯で入る余裕は無い。
後ろに行きスタンドを構えさせた瞬間―――『爆発』が起こった。
763 :
ゼロの兄貴:2007/05/28(月) 22:50:33 ID:???
色々な破片がプロシュートに飛んでくるが全てグレイトフル・デッドで迎撃する。精密動作がニガテとはいえこの程度の物を落とすのは訳はない。
机の下に隠れてたとはいえ爆風まで完全に遮断できず、生徒達が若干ススに汚れたまま這い出てくる。
一応自身を見るがスーツに傷や汚れは無い。オーダーメイドであり体に完全に馴染むものはこれ一着しか無い。汚れはともかく傷だけは御免だ。
スス塗れの生徒達からルイズに明らかに非難と侮蔑の視線と言葉が集まる。当のルイズは下を向き若干震えたようにしている。
だが、プロシュートが抱いた感想は生徒達の物とは違っていた。
(隠密行動や暗殺には向かねーが、大した威力じゃあねーか)
あくまでギャング的な思考である。
授業終了後、殆どの全ての生徒が出て行った教室でルイズとは対照的な女とルイズが激しくガンを飛ばしまくっていた。もっともほとんどルイズが一方的にではあるが。
「また派手にやってくれたもんねぇゼロのルイズ」
「きょ、今日は少し調子が悪かっただけよ!」
「あら、今日じゃなくて何時もの間違いじゃない?」
など口論している、ところにプロシュートが割り込む。
「聞きてぇんだが『ゼロのルイズ』ってのはどういう意味だ?」
「あら…あなたがルイズの召喚したっていう平民ね。…結構シブくて良い男じゃない」
「フン…で、オレは『ゼロのルイズ』って意味を知りてぇんだが」
「だから、アンタには関係ないって――ひょっほあにふんほよ!(ちょっとなにすんのよ!)」
女がルイズの口を押さえてプロシュートの問いに答え始める。
「なるほどな、あの爆発は魔法に失敗した結果って事か」
「そう、今までの魔法が100%失敗してるから『ゼロ』って事よ」
「あらもう、こんな時間。先に行ってるからこれからも頑張んなさいよゼロのル・イ・ズ♪」
「〜〜〜〜〜〜〜ッ!!」
からかうようにして言い放つ女に対し怒りが限界を突破して声にすらなっていない。ルイズ火山噴火一歩手前というところである。
764 :
ゼロの兄貴:2007/05/28(月) 22:52:09 ID:???
・・・
だが、次の瞬間プロシュートが取った行動は―――意外ッ!それは肘撃ちッ!
バギィ!
教室に響く鈍い音
若干手加減されていたとはいえ現役ギャングの攻撃である。女は思いっきり床に倒れていった。
ルイズとその女、双方とも何が起こったのは分からないといったような表情だ。先ほどまでの喧騒が嘘の様に静かになっている。
「使い魔…それも…平民が!名誉あるツェルプストー家の…この『微熱のキュルケ』に何てことをッ…!!」
ルイズの方はまだ何が起こったのは理解できていない様子で倒れているキュルケを見たまま動けないでいる
だが、プロシュートはそんな事に構いもせず倒れている女―キュルケに近寄り言い放つ。
「オレの世界ではなッ!侮辱するという行為は殺人すら許さていると言ったヤツが居るッ!
いけすかねぇ豚野朗だったがそいつのその言葉だけは一理あったッ!今ッ!オメーはそういう事をこいつにやっているんだぜッ!」
プロシュートの迫力に何も言えなくなるキュルケ、そしてプロシュートが自分が『ゼロのルイズ』と呼ばれていた事に対してキュルケを殴った事に気付く。
(え…こいつが怒ってるのってわたしが『ゼロのルイズ』って呼ばれて、侮辱されたからって事…?)
さらにヒートアップするプロシュートの説教。チーム内でもペッシ、メローネ、ギアッチョに対しての説教の多さは有名になっていたりする。
まぁメローネとギアッチョは大して聞いていないため実質ペッシだけであるが。
「行くぜルイズッ!」
ギャングとしての説教を終えルイズを呼び教室を去るプロシュート。呼ばれた方は初めて自分の名前が呼ばれた事もあってマトモな返事も出来ず付いていく。
そして一人教室に残されたキュルケ。何も言えなかった、何も言えるはずがなかった。
「平民が…!この『微熱のキュルケ』に…!許せない…!許せない…!」
そう呟く。だが次の言葉で何も言えなかった理由が判明する。
・・・・・
「……許せないぐらい『燃えてきたわッ!』」
微熱のキュルケ、その二つ名の本領が発揮された瞬間であった。
765 :
ゼロの兄貴:2007/05/28(月) 22:54:21 ID:???
終わったッ!第三部完ッ!!
・がズレてるねー…orz
ギーシュどーしたもんか…
プロシュートの兄貴渋いぜっ!!
何気に残してきた仲間のことを考えているのがイイ!!
女に対しても甘くないのがますます燃える!!
うぉお!兄貴かっこええ!
兄貴ィィイィイイ―――!!
渋すぎるぜ! 作者さんGJッス!
GJ!
しかし兄貴はギャングじゃなくて
生粋のマフィアだと思うわけよ
770 :
前スレ23:2007/05/28(月) 23:00:06 ID:???
>>765 半角スペース6つでおよそ文字ひとつ分になるみたい。
文が長くなればなるほどズレやすくなるが、ひとつの目安として。
それはともかくとして、兄貴ィィィィィ
さすがだぜッ
>>752 了解、今後は圧縮する方針で…
あちらこちらでギーシュに死亡フラグが
さすが兄貴だ! 男前で最高にイカスぜぇ〜!
ギーシュは普通に殺されそうですね☆
兄貴最高!
GJだ!
GJ!!
こんなカッコいい兄貴が書けるなんて!!
兄貴は何だかんだで面倒見いいからな。
素質あるルイズにはいい父親役になるかもね。
777 :
ゼロの兄貴:2007/05/28(月) 23:16:50 ID:???
ジョージがさっきから頭の中で
逆に考えるんだ、「兄貴だから殺っちゃてもいいさ」って考えるんだ
と言ってくるんだよねー
逆に考えるんだ
ギーシュだから(略
外はもうすっかり暗くなっていた。あの図書館は広いので見るのに時間が掛かってしまった。
その代わり20ページ程の本を見つけることが出来た。これ位の厚さなら教えてもらいながら読み進めれるだろう。
小さめなので持ち運びも便利だ。内容はわからないが楽しみだな。
部屋に戻るとルイズがベッドの上に服も着替えずうつ伏せで寝ていた。しかし私が部屋に入る音で起きたのか、顔を上げる。
そして首をこちらに動かして私を見つめてくる。なんだろうか?
「1ヶ月ご飯抜きね」
そんな宣告をいきなりされる。唐突過ぎだろ……
「あんたってご飯食べなくても生きていけそうだし」
そう言ってまた顔を伏せ眠り始めた。あれか?キュルケの剣を選んだことがそんなに悔しいことなのか?
食事抜きは主人の意に沿わなかった罰と言った所か。まぁ食事は厨房ですればいいか。そんなことで怒るようなことじゃない。
厨房の食事がなければ行方不明にしてるところだ。しかし彼女は私が1ヶ月もここにいると思っているらしいな。
お前みたいな奴のところにとどまる人間がいると思うのか?
いるとすれば家柄目当てに違いないな。そう思いながら私も眠りに着いた。
次の日の朝、私はルイズに連れられどこかに向かっている。着いた場所は宝物庫と呼ばれる所だった。何故か大きな穴が開いている。
私たちの他にはキュルケ、昨日のキュルケの連れの他、多くの教師がいた。
何故ルイズはこんなところに呼び出されているんだろうか。付いていかなくはならない私の気持ちも考えろ。
話しを聞く限りどうやら秘宝である『破壊の杖』とやらが『土くれ』のフーケとやらに盗まれたらしい。
壁を見るとなにやら文字が刻み込まれている。それがフーケの犯行声明らしい。
まぁ、盗まれたからといって私には関係ないがね。そんな風に思っていた私が間違いだった。
ルイズ、キュルケ、キュルケの連れ(タバサというらしい)はフーケがここに侵入するのを見たらしい。
昨日は申し訳ございません。
サル規制でひどい目に合ってました。
23:50から投稿しますが、実はシエスタとの出会いで一区切り、
ギーシュとの決闘開始でもう一話用意してあるんですよね・・。
規制さえなければ投稿可能かもしれないです。
話を聞く限り私が眠った後、キュルケと決闘しに行ったらしい。
決闘をし始めた直後フーケのものと思われるゴーレムが出現。宝物庫の壁を破壊したらしい。
この穴はその時の穴か。しかし厄介なものに巻き込まれたものだ。
そしてミス・ロングビルと呼ばれる女がフーケの場所を掴んだらしく捜索隊が結成されることになった。
捜索隊になるものは杖を掲げろと言われたが誰も上げない。困ったように顔を見合わせている。
「おらんのか?おや?どうした!フーケを捕まえて、名を上げようと思う貴族はおらんのか!」
オールド・オスマンと呼ばれる老人が声を荒げる。
するとルイズが杖を掲げる。何してんだお前は!
「何をしているのです!あなたは生徒ではありませんか!ここは教師に任せて……」
「誰も掲げないじゃないですか」
シュヴルーズが驚き声を上げるがルイズが遮る。
その後もキュルケ、タバサと杖を掲げる。それを見てオスマンが笑う。
「そうか。では頼むとしようか」
普通生徒に行かせるか!ルイズが行くとなったら私もどうせ連れて行かれるんだぞ!ルイズは魔法も使えない役立たずだ!
後ろこそこそ隠れるくらいしか出来ないんだぞ!誰が前に出て戦うと思っている!相手は『トライアングル』らしじゃないか!
くそっ!私に平穏はないのか!幸福にはなれないのか!
こうなったら相手が魔法を使う前に殺すしかない!それしかない!
ロングビルが案内役として一緒に来るらしい。
馬車に乗り込む。剣はデルフリンガーを持ってきた。こいつでも人くらいは簡単に切れるだろう。
「ちょっと。なんで私が上げた剣を使わないの?」
キュルケがそう言って来る。
「あれは目立つから駄目だ。目立ったら相手に気づかれやすいだろ」
そう思ったのでデルフリンガーを持ってきたのだ。鞘さえ抜かなければこいつも喋らないただの剣だ。
キュルケは渋々納得した。
馬車が深い森に入る。ここからは徒歩で移動らしい。
暫らく移動すると開けた場所に出た。この開けた空き地の真ん中に廃屋があった。
ロングビルによるとあそこの中にいるらしい。
やはり平穏な生活送れない吉良にわら田
心のぼやきつっこみがGJ
ルイズやキュルケ達が作戦を話し合う。
決まった作戦は私が囮として小屋中の様子を確認、中にフーケがいれば挑発して外におびき出す。
フーケが外に出たところを一斉に攻撃というものだ。小屋の中ではゴーレムを作るほどの土はないらしい。
ゴーレムを作り出すには外に出るしかないわけだ。
いい作戦だと思う。
そして早速実行する。デルフリンガーの柄に手を添え何時でも抜けるようにする。
小屋に近づき窓に移動し、中を覗き見る。中には誰もおらず人が隠れるような場所は見当たらない。
しかし魔法を使えば隠れられそうなので警戒は解かない。少し壁を叩いてみる。反応はない。もしかしたら本当にいないのか?
皆のところに戻り誰もいないことを告げる。そして今度は皆で近づく。タバサがドアに向け杖を振る。
「罠はないみたい」
どうやら罠の有無を確認したようだ。ドアを開け中に入る。ルイズは外の見張り、ロングビルはあたりの偵察をするといい森の中に行った。
フーケの痕跡を調べているとタバサがチェスとの中から何か取り出した。
「破壊の杖」
タバサが持ち上げ私とキュルケに見せる。
「あっけないわね!」
キュルケと違い私は眼を大きく見開く。
「嘘だろぉ」
そう言葉が漏れてしまうほど驚いた。なぜなら破壊の杖はロケットランチャーだったからだ。テレビや雑誌で見たことがある。
「ちょっと貸してく「きゃぁああああああああ!」なんだ!」
ルイズの悲鳴が聞こえる。そして上から大きな音がする。上を見ると巨大な人影が見えた。
「ゴーレム!」
キュルケの声が聞こえる。これがか!でかすぎる!タバサとキュルケが魔法で攻撃するが効いた様子はない。
こんなものどうやって対処しろっていうんだチクショウ!
「退却」
タバサのその言葉をきっかけに私たちは逃げ始める。ゴーレムのほうから爆発音が聞こえる。振り向くとルイズがゴーレムの後ろにいた。
何してんだあのバカは!もし殺されたら守りきれなかった私の責任か!?くそっ!
ルイズのほうへ駆け寄る。
「逃げるぞ!」
ルイズにそういい手を握り引っ張ろうとする。
「いやよ!あいつを捕まえれば、誰ももう、わたしをゼロのルイズと呼ばなくなるでしょ!」
「考えてものを言え!魔法も使えないお前が勝てるか!」
そう怒鳴りつける。ゴーレムの動きが何故か止まっているがチャンスだ!今のうちに逃げなければ!
「やってみなくちゃ、わかんないじゃない!」
「無理だ!」
「ここで逃げたらゼロのルイズだから逃げたって言われるわ!」
「どうでもいいだろうそんなこと!」
そんなことに拘っているのか!こいつは!
「わたしは貴族よ。魔法が使える者を、 貴族と呼ぶんじゃないわ!敵に後ろを見せない者を、貴族と呼ぶのよ!」
それを聞くと何故だかすっきりした気分になる。何故かはわかってる。あたりを見ると誰もいないのを確認する。
キュルケたちは無事逃げ出したようだ。それを確認しルイズの手を離す。
ルイズは突然手を離されたのに驚きこちらを見る。
私はルイズの腹を蹴り上げる。
「げほぉ!」
ルイズが咳き込みながら地面にうずくまる。どうやらしっかりと鳩尾に入ったらしい。
「そんなに死にたいなら手伝ってやるよ。皆には必死で戦ったって言っといてやる」
足手まといは切り捨てるに限る。ルイズが涙を流しながらこちらを見つめてきた。
785 :
506:2007/05/28(月) 23:31:36 ID:???
何だか今日は長く書いた気がする
GJ
吉良ヒドスw
殺人鬼 精神複活キター 蹴りを入れる吉良はクールだぜ
そりゃ賢い奴は無駄な特攻はしたくないよなあ。
ルイズ死亡確定だなwwwww。
前代未聞の超展開だな。
吉良容赦ないなwwwwwwwwwww
キラークイーンが蘇るのかっ?
ルイズはどうなるんだあああ!!
さすが吉良!俺たちに出来ないことをry
つか元の吉良はこんな面倒なことはせんだろ
吉良ならば切り捨てるだろうなあ・・・・。
生前の吉良ならルイズやキュルケはとっく手首(ry
デッドマン吉良のほうは人間の時とは少し違うからね。
でも基本精神は変わらんよ 平穏が訪れないこともww
なんかこの直後、そ知らぬ顔でフーケを手首にしそうだなオイw
つか描写見る限りは一応助けようとしているような気もするけどな
足手まといを蹴り飛ばしたのは逃げるにせよ戦うにせよ邪魔だからとも取れるし
しかしまあ愉快痛快豪快で大変素晴らしいデッドマンだことw
破壊の杖を使うのかキラークイーンが再発するのか
キラークイーンが戻ったらバイツァダストも使えるんだよな
投下の拒否は許可しないぃぃぃぃ!!!!!
しかし兄貴・・・。ポルポのその言葉に共感してるのが
被ってるんですが・・・。
ブチャラティは近くにいた青い髪の生徒に聞こうとした。だが、危機を察知したように
誰にも気づかれないように教室から出た。
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・。
「・・・『何か』が・・・おかしいっ!ただルイズが魔法が苦手にしては
状況があまりにもおかしすぎるっ!おいっ!どういうことなんだ!?」
ブチャラティは他の生徒に聞いた。
「おい・・。これから『ゼロのルイズ』の使い魔をやっていくからには一つ
大切な事をおぼえていたほうがいいぜ・・。アイツの魔法は・・!」
「なにやってるんだっ!『呪文』を唱えたぞ!何かにかくれるんだぁーーー!!!」
ピカッ!!
ルイズの所から光りが発する!!ブチャラティの危険信号はすでに自分を襲おうとしている危機を悟った!!
「まずい・・・!!」
―※―
「今年も無事に新学期が始まったのう。ミス・ロングビル。」
「ええ。何よりです。」
学院長室。そこには学院長とその秘書がいた。
「学院長としてこれほどの事はない・・。」
ヒュン!
フワワン。
ミス・ロングビルの杖の一振りで水パイプを奪われる学院長。
「うむぅ・・年寄りの楽しみを奪うと言うのかねミス・ロングビル。」
「お尻をさわるのはやめてくださいオールド・オスマン。」
都合が悪くなった学院長はふと思い出す。
「そういえば昨日使い魔の召喚があったようじゃのう。」
「(・・・クソジジイが・・・。)ええ。ただ、ひとりだけ変わった使い魔を呼び出したみたいですが。
たしか・・。」
「うむ・・。例のミス・ヴァリエール家の三女か。使い魔とは永遠の僕であり、友である・・。さてミス・ヴァリエールの使い魔はどうなのじゃろうな・・。しかし人間とは驚いた。」
「チューチュー。」
ふといつの間にか白ねずみがいた。
「おお、我が使い魔モートスルニルよ、お前とも長い付き合いじゃな。
・・ほう、白か。純白とな!!」
「・・・!!!オールド・オスマン。今度やったら王室に報告しますよっ!!」
なにをしたのか?下着をのぞいたのであるっ!
「下着を覗かれたくらいでカッカしなさんなっ!そんなだから婚期を逃すのじゃ!」
プッツ〜ン
ボコッドカッ
プッツンしたロングビルは蹴りをかました!
「やめて、降参、もうしないから・・・。」
ドッカーーーン!!
「おや・・。噂をすれば・・・・。」
「ええ、『また』だったみたいですね。未だこんな事ばっかりだそうです。
そういえばミセス・シュヴルーズに教えておくのを忘れていました・・・。」
「うむ・・。ミス・ヴァリエールも『失敗』するだけで『使えない』わけでは
ないのだが・・・。彼女も不憫な・・。」
「オールド・オスマン!!」
突然ドアを開けてやってきたのは召喚の儀式の時にいた中年の男っ!
「えっと、君は、たしか・・・えっと。」
「コルベールですよ。オールド・オスマン。」
「そうそう。ノックもせんで何事じゃ騒々しい。」
「緊急にお伝えしたい事がございまして・・・!これを!」
コルベールが出したのは分厚い本!本の虫しか読みそうにない代物だっ!
「なんじゃこれは・・・。『始祖ブリミルの使い魔達』ではないか・・。こんなモン読んでばっかいるから
お主の印象も薄れてしまうと言うのが・・・。」
「見ていただきたいのは・・・こちらです。」
『それ』を見た時、この学院長の目つきが変わった。
「ミス・ロングビル。席を外してもらおうかの。」
「はい。」
ガチャン。
ドザザザザザザザザザ・・・・・・。
「詳しく・・・話してもらおうかの。ミスタ・コルベール。」
―※―
爆発の震源地はルイズのいた教室。いや、もっと言うならルイズのすぐそばだった。
「どういうことかいろいろと説明がほしいのだが・・・・。」
ブチャラティは聞いた。
「ツツ・・。これが『ゼロのルイズ』さっ!」
「もうっ!ルイズ!!だから言ったのにっ!」
「キュルケ・・。急に立ち上がらないでくれ・・。」
キュルケとよばれたあの赤髪の女が怒っていた。
「ちょっと失敗したみたいね・・。」
「どこがちょっとだよっ!いままで成功の確率ゼロじゃないかっ!!」
ギーシュもまた怒っていた。
「なるほど・・。だから『ゼロのルイズ』か・・・。言いえて妙だ・・・。」
(・・・?あれ、こいつ『無傷』っ!?どういうことだ?服の汚れすらないぞっ!?)
吉良の超展開に期待
一通り授業が終わった後ルイズが言った。
「あんた今日飯抜きね。」
「なんだとっ!?」
八つ当たりだろうかっ!!ルイズは無情に言い放つっ!
「ふざけた事言ってんじゃねーぞこのくそガキがっ!!
よびだしたからにはそれ相応の責任と言うやつを・・・!」
「命令よ・・・・!」
怒りを押し殺したような声でそう言った。そしてどっかに行ってしまった。
(この女はふざけているのか?いやマジだった。奴は本気でオレの飯を抜くつもりだっ!)
流石のブチャラティも怒りをあらわにしていた。
「クソッ!せっかく生き返っても、これじゃまたすぐに死んじまうっ!」
そんな時だった。
「あ、あの、すいません。どうかなさいましたか?」
ふと声がした。
後ろにいたのはメイド服の女の子だった。
「・・・いや、なんでもないんだ。すまない。」
ブチャラティはそういって去ろうとした時だった。
「あれ、もしかしてあなたがミス・ヴァリエールの使い魔になった平民の方ですか?」
知られているのか。ブチャラティは振り返って言った。
「そうだ・・。君も魔法使い・・・いや、メイジか?」
「いえ、私も平民です。ここには奉公のために貴族を世話しに来ているんです。
あ、そういえば自己紹介が・・。シエスタと申します。」
「ブローノ・ブチャラティだ・・。ブチャラティでいい。」
グゥウウウウ・・・。
ふとブチャラティの腹の音が鳴った。朝食がもう消化されたのだ。
ブチャラティが拳を作って胸に当てようとした時だった。
「あ、お腹が空いているみたいですね・・。あの、残り物でよろしかったら、食べていきませんか?」
「え・・・?」
「困ってる時はお互い様です。どうぞ、遠慮なさらずに。」
ブチャラティは不覚にも―――感動していた。
こんなに人に優しくされたのは何時ぶりだったろうか・・・。そう思っていた。
彼女の前でなかったなら、涙すら流していたかもしれない。
「グラッツェ。(ありがとう)じゃ、貰っていくよ。」
ブチャラティは微笑みながらそう言った・・。
to be continued……
シエスタキタ―
まず一話投下完了。
続いてギーシュ戦投下。規制かかったら避難所にスレ立てます。
10分経っても投下がなかったら、どなたか避難所覗いてください・・・。
「ボーノ。」
「え?」
ブチャラティはシチューを口にしてふとそう言った。
「ボーノ(うまい)って言ったんだ。うん。文句なしだ。君、料理うまいんだね。」
久々にまともな食事をしたのもあるが、ブチャラティは心からそう言った。
「あ、ありがとうございます・・。すごくおなかすいてたんですね。」
シエスタが聞いてくる。よほど喰い方にいきおいがあったからだろう。
「ああ。ここ数日まともな食事ができなかったんでね。」
「お腹が空いたら、何時でもいらしてください。私たちが食べているものでよかったら、お出ししますから」
「助かるよ。じゃ、これからもよろしく。」
そしてブチャラティが食べ終えてから言う。
「何か、手伝えることはないかな?」
「え?」
「このまま喰いっぱなしと言うのもどうも気が晴れなくてね。何かないかい?」
シエスタは慌てたように、
「いえ!いいんですよ。気にしなくても・・・。」
「いいから。オレの気持ちとして受け取ってほしい。」
シエスタは遠慮がちに、
「それじゃあ・・・。後でデザートを運ぶのを手伝ってくれませんか?」
「了解した。」
「おい、『ゼロのルイズ』の使い魔がウェィターの真似事してるぜ。」
「何やってるんだろうな。クク・・・。」
ブチャラティに対しての笑い声が聞こえる。
「あの、ブチャラティさん・・・。」
「いいんだ。気にしないでくれよ。ストロベリータルトのお客様!」
そうして仕事をしてた時だった。
「ギーシュさま!?」
「え?」
叫んだのは、昨日の茶色のマントの女の子だった。
「あ、またあなたですか・・・。すいませんギーシュさまかと思って。」
何であんな奴と間違えられるんだ?そう思いつつも聞いた。
「すいません。ギーシュさまを見かけませんでしたか?ずっと探しているんです。」
「えっと・・。あ、外のほうにいるな。案内しようか?」
「お願いします。」
外に行くとギーシュはこの子以外の女性と話していた
まだこの子は気づいていないようだ。
「ああ、見てくれモンモランシー。この僕の使い魔の美しさを!
君ならこのヴェルダンテの美しさがわかるだろう・・?」
「うん・・まあそうかもね・・・。」
ギーシュは肩にカエルを乗せた女の子に膝の上の使い魔の自慢をしているようだ。
「もっとも、このヴェルダンテの美しささえ、君、"香水"のモンモランシーの前には
素手の人間がドラゴンを倒す願いと同じくらいかなわないのだろうけどね。」
「フ、フン!わかり辛い例えねっ!褒めてるのそれ?」
そういいつつもモンモランシーは満更でもないようだ。
「・・・チーズケーキのお客様。」
「給仕くん。それを頼んだのは僕じゃないよ。」
「いいから。これはオレの奢りだ。遠慮せずにじっくり味わえ。」
ブチャラティはそう言ってチーズケーキを置く。
「おや?君は『ゼロのルイズ』の・・。何をやってるんだい?」
「気にするな。それより・・・。なるほどな。」
ブチャラティはモンモランシーのほうを向いてから、またギーシュに向き直った。
「なんだい・・?」
「学年か。」
「なんだと聞いているのだが?」
「そのマント学年を現してるんだなといったのさ。お前たちはルイズと同じ学年で2年生。
そこでお前を探していた茶色のマントの子は1年生なんだな。そう理解したのさ。」
「何っ!?」
あの子がこちらに向かってきた。
「ギーシュ様・・?これはいったい・・・?」
「ケ、ケティ違うんだこれは・・・!」
「ちょっとギーシュ!?やっぱりアンタ一年生の子に手を出していたのねっ!!」
「モ、モンモランシー、落ち着いてくれ!」
ブチャラティはその様子を眉一つ動かさず見ている。
いいザマだな。そう思っているのだろう。
「さようならっ!」
ケティと呼ばれた方が顔を抑えて走り出した。
ギーシュがモンモランシーのほうを向いて言う。
「モンモランシー、わかってるよね、あの子はただの・・・。」
「最低。」
「う・・。」
「・・・下劣。」
「うぐっ・・。」
「・・変態!」
「な!ちょっとそれはちが・・。」
「クサレ脳みそ!!」
「ひ、ひど過ぎる!!」
「あんたなんかもう絶交よ!二度と話しかけてこないで女たらし!」
メメタァッ!
モンモランシーはギーシュの顔を叩いて帰っていった。
ブチャラティ男前だな…
「ハハハ!ふられちゃったなギーシュ!」
「おー怖い怖い。さ、行くか」
ブチャラティはそう言って帰ろうとした時だった。
「待ちたまえ。」
呼び止められた。いまにもプッツンしそうなギーシュに。
「何の用だ?もう用はないんだが。」
「平民風情がこの僕をコケにして、そのままサヨナラできると思うか?
君のせいで二人のレディの名誉が傷ついたんだぞ?」
だがブチャラティは冷静に返す。
「悪いのはお前だろ?オレはあの子にお前を探せと言っただけだ。二股かけて散ったのは
お前が自分の尻拭いができないのが悪いんだろ?」
ドッと笑いが沸き起こる。ギーシュの顔がさらに赤くなった
「どうやら君は貴族に対する礼儀を知らんようだな・・・。」
「生憎この世界の存在すら昨日知ったばかりでね。
そうでなかったとしても、お前のようなマンモーニに対する礼儀なんてまるで知らん。」
「・・・・何だって?」
「マンモーニ(ママっ子)って言ったのさ。乳離れできないママっ子ってね。」
プッツンと言う音をブチャラティは確かに聞いた。
「ヴェストリの広場で待っている。ケーキを配り終わったら、来たまえ。君に礼儀を教えてあげよう。ちょうどいい腹ごなしだ。」
ブチャラティはそこで止まった。
「腹ごなしだと?」
「つまり、決闘を申し込むと言う事さ。まさか逃げるつもりではないよね・・・。」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・・。
駆けつけたシエスタが慌ててブチャラティに駆け寄る。
「ブチャラティさん!やめて!」
「・・・いいぜ。受けてやるよ。」
「グッド。その得意げな顔、潰してやる。覚悟しておきたまえ。」
ギーシュはそう言って消えた。
「ブチャラティさん・・・なんて事を・・・!貴族にケンカを売るなんてっ!」
「舐められていて何も言い返さないよりマシだよ。」
「わかっているんですかっ!?メイジは魔法を使うんですよっ!
殺されちゃいますよ・・・。本気で怒らせてしまったら・・!」
「気にしないでくれ。それより、残った仕事を片付けよう。」
ブチャラティはまるで気にしないとでも言うように仕事を続けた。
ギーシュのバラバラフラグが・・・
―※―
「ギ、ギ、ギ、ギ、ギーシュと決闘するですってぇ〜〜!!?」
「ああ。アイツがどうしてもオレを叩きのめさなきゃ気がすまないらしい。」
決闘数分前、ルイズがブチャラティに噛み付いてきた。
「ギーシュとルイズの使い魔が決闘するぞ!・・ってあの"かぜっぴき"のマリコルヌが
騒いでた時は寿命が縮むかと思ったわ!今すぐ降伏してっ!」
「レスピンジェレ(断る)。あいつは逃げるなとオレに言ったもんでな。
・・・見に来るか?」
「なっ!・・・もういいわよっ!もうアンタなんか知らない!
勝手にやっつけられちゃえばいいわっ!」
「そうかい。」
ブチャラティはルイズの手のひらを取った。
「じゃあ『約束』しよう。オレは絶対生きて帰る。アイツも倒す。
・・・なんならアイツの『晒し首』を持ってきてもいいぜ。」
「え!?アンタなに言って・・?」
「安心しろ。言葉の綾だ。お前が殺すなと言ったら殺さない。でもオレは負けて帰らない。」
ブチャラティの手が離れた。と同時に、
「それまでこれでも喰って待ってろよ。」
ルイズはいつの間にかリンゴを持っていた。
「な、何これっ!?どっから出したのコレ!?」
ブチャラティはもう行ってしまった。
「何なのアイツ・・・・?」
もうダメだ
太郎にしてもブチャにしても、間違いなくギーシュは再起不能になる
822 :
マロン名無しさん:2007/05/29(火) 00:20:15 ID:UMdsTg68
こりゃ分解されたな・・
―※―
ヴェストリの広場
「逃げずによく来たね。一応褒めてあげるよ。」
ギーシュが杖として使う薔薇の造花を持って立っていた。
「逃げるな。と言ったのはお前だろ?」
「フン。その減らず口はいつまで続くかね。」
ギーシュが造花を掲げる。
「僕はメイジだ。だから魔法で戦う。よもや文句はあるまいね?」
「『戦い』に文句も卑怯もあるわけないだろ。使えよ。」
周りのギャラリー達はむしろおかしいと思った。平民とメイジの決闘で
なんで平民のほうがあんなに余裕そうなのかっ!?疑問が頭から離れなかった。
「おっと言い忘れたな。僕の二つ名は『青銅』。青銅のギーシュだ。」
造花から花弁が散り、等身大の人形と化した。
「従って、青銅のゴーレム『ワルキューレ』がお相手するよ。
まずは・・・様子見と行こうか!?」
非難所に来てるな
ギーシュ…(つД`)
ギーシュ、オワターオワオワオワター♪
\ オオオオワターオワオオワオワタ/
♪\(^o^) ♪
_ ) > _ キュッキュ♪
/.◎。/◎。/|
\(^o^)/.| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| | \(^o^)/
) ) .| |/ ノ ノ
(((( > ̄ > )))) \(^o^)/ ((( < ̄< ))))
) )
((( > ̄ > ))))
感想ってさ、避難所で書き終わった場合どちらに感想書けばいいんだ?
向こうは投下用って感じだからなぁ…どうなんだろ
とにかく作者さん乙!
>>827 とりあえずどっちにも目を通してくれることを願いつつ
こっちに書いとけばいいじゃないかな
乙!
あ、あっけなさすぎる・・・
そして
さすがブローノ・ブチャラティ!
俺達にできないことを(以下略
規制にもめげず乙乙
避難所がわからない漏れに誰か手助けを…orz
乙&GJ!
でも一つだけ
ジッパーってスタンド使い以外には見えないはず
寝る前に神スレ発見してしまった。
まとめってある?
乙GJ!
むしろギーシュにしては善戦したなと思うのは俺だけかw
>>837がまとめwikiにはまって明日寝坊するのは
コーラを飲むと(ry
ブテャラティでコレなら
イ丈助(変換できない)ならプッツンしてゴレムと同化させそうだ。
つうかやってくれ
誰かエンポリオ呼んで来ないとまたスレが一巡してしまうッ!!
843 :
マロン名無しさん:2007/05/29(火) 01:23:09 ID:9x0Nlwas
避難所に書かれたのを誰かがここにコピペするべきなのかな?
845 :
843:2007/05/29(火) 01:25:09 ID:???
2 :slave sleep〜使い魔が来る:2007/05/29(火) 00:27:46 ID:???
ガッキン!!
襲い掛かるワルキューレ!だがブチャラティはっ!?
「ハハッ!あいつ動かないぞ!やっぱりハッタリかっ!!」
観客の一人が言った時だった!
「"スティッキィ・フィンガース"!!!」
ブチャラティ以外には見えない人型の何かが出た。
そしてワルキューレがブチャラティを捉えた。と思ったときだったっ!
「アリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリ!!!!!!!!」
ドゴッ ガスッ バキャキャ
ドズッ ドズッ ドボォ!!
あまりに予想外ッ!!ブチャラティの後ろの人らしき物がワルキューレを拳で破壊していくっ!
だがそれが見えない他人には"見えない打撃"が襲っているようにみえたっ!
「な、なんだああぁーっあいつぅーッ!!?手も足も出してないのにっ!」
「"打撃"が・・"打撃"がどんどん人形を破壊していくぞぉー!?」
ズサッ
「なるほど・・。固いな。S・フィンガースのパワーでも結構戸惑うもんだな。
そして、今のは『実体』だ。実は"スタンド使い"というオチはなさそうだな・・・。」
「・・・な、何をしたんだ・・?君は・・・?」
舐めてかかっていたギーシュが!あの少年は今ッ!
今起きた事に実感が持てなかったっ!それはそうだろうっ!
『平民』に破壊できるはずのない自分のワルキューレがっ!今ッ!
ブチャラティによってプライドごと完全に!粉みじんにっ!
手からすべり落ちた皿のように破壊されてしまったのだからっ!
「・・・まさか、卑怯だとか言うんじゃないよな?ギーシュ・ド・グラモン。
おまえが"魔法"を使っていいと言ったんだぜ?もっともオレのは"魔法"ではないが。」
3 :slave sleep〜使い魔が来る:2007/05/29(火) 00:29:57 ID:???
「くっ、甘く見ないでもらおう。こうも言ったはずだッ!『まずは様子見』と!」
ギーシュの花から複数のワルキューレが飛び出す!
「この数相手に時間かけてたら一気にオダブツだっ!さあ観念しろっ!」
ガシャンガシャンガシャン!!
複数のワルキューレがブチャラティを襲うッ!
「その気取った顔、崩して血ヘド吐かせてやるっ!!」
「なめるなよ。様子見してたのは・・・お前だけじゃあないんだぜっ!」
ドッカアアアアン!!!
「な・・・ウソだろ・・?」
ギーシュは悪夢を見ているように感じた。
気がついたらワルキューレのほとんどがっ!バラバラに解体されていたっ!
「これがオレのスタンド、“スティッキィ・フィンガース”の能力だ。
ワルキューレの断面が見えるかい?」
「こ、これは・・!『ジッパー』だ!ワルキューレにジッパーが付いて
バラバラにされてるっ!!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・・。
「そう。オレの能力なら、『ジッパー』を貼り付ければどんなに固くても関係ないんだ。
・・・一気に形勢逆転だな。」
ギーシュはすでに本能的な物で察していた。―――― 分が悪い。
「こいつは・・・マジにやばいっ!!」
ブチャラティが近寄ってくる!ギーシュが杖を構えた。
呪文を唱える間、ギーシュの杖の先に土が、砂が寄せ集まっていたっ!
それはまさにチャージ中のエネルギー砲のごとく!
「吹っ飛べっ!!」
ヒュウン!!
石礫が飛んだッ!ブチャラティがスタンドでガードする!
「これは・・。石だというのに、『ダイヤモンド』のように固く、『弾丸』のようにするどいっ!」
ブチャラティが一歩引く。だがそこにはっ!!
(改行多すぎっていわれたので2回に分けました。まとめる時はつなげてやってください)
4 :slave sleep〜使い魔が来る:2007/05/29(火) 00:31:49 ID:???
「ワルキューレ達がお待ちかねさっ!」
ブチャラティに再び襲いかかるッ!
「そして、少しわかったぞ・・。君の『スタンド』とやらの弱点がっ!」
ギーシュは一歩、また一歩と下がる。
「やっぱりだ。君の“見えない打撃”も『ジッパー』も遠くの敵にはあたらないっ!!
でなければ攻撃のために駆け寄ってくるはずがないもんなっ!
そしてワルキューレとの戦いを観察するに・・・せいぜい、2,3メイルって所だろう?」
ブチャラティには、この世界の単位はわからなかったが、自分の弱点を
知られたのはヤバイはずだった。
だがっ!『彼』の目はあきらめてはいないっ!
「『2メイル』とは、『2メートル』の解釈でいいのか・・?どうでもいいが。
ああ。オレのスタンドは最もポピュラーな“近距離パワー型”だからな。仕方ない。
だが、そんなの俺たちの世界じゃ『常識』だ。『弱点』とも取らない。
そんな物、能力で補っていく物だからな。」
5 :slave sleep〜使い魔が来る:2007/05/29(火) 00:32:32 ID:???
キッ!
ブチャラティはギーシュを見据えて言う。
「おまえのワルキューレ。スタンドじゃあないからおまえ自身にはダメージがないし、
魔法だからいくらでも操れる。防御に関しても優秀だし、距離を取って戦うには使い勝手のいい
魔法だ。だが、」
ブチャラティは駆け出す。目標は、自分とギーシュの間にいるワルキューレ!
「攻撃に関してはオレのほうが上だな。パワーはオレのほうが上。
さらにスタンドだからすり抜けることができる。薄い壁とかならな。
そして、『実体』であることが災いしたな。コイツはオレが『応用』させてもらう。」
そして射程距離内にワルキューレが!
「ところでお前、『だるまおとし』って知ってるか?・・・知らないだろうな。オレだって
とある仲間から教えてもらったばかりだからな。円柱型の積み木をかさね、一番上に頭となる
達磨をおくんだ。そして頭が落ちないように体を打撃で吹っ飛ばすんだ。
ちょうどこんなようにっ!“スティッキィ・フィンガース”!!」
タタタタタン!
ギーシュがワルキューレに『ジッパー』をつける。
ただし、精密かつ素早く、同じ幅にバラけるようにッ!
そして・・!
「アリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリ!!!!!!!!」
S・フィンガースの打撃でバラバラになったワルキューレがギーシュの方向に飛ぶっ!
規制回避
6 :slave sleep〜使い魔が来る:2007/05/29(火) 00:38:49 ID:???
バキッ!ドカッ!ボコッ!
「グッ!がはあぁぁぁぁぁ!!」
腹ッ!肘ッ!膝ッ!胸ッ!腹ッ!
一つ一つのパーツがギーシュにぶち当たるッ!!
「アリィ!!!」
頭のパーツがまたギーシュにクリンヒット!!
「ぐおおおおおおおおああああああ!!!」
「おっと。『失敗』したな・・・。間違えて達磨(頭)まで吹っ飛ばしてしまった。
まあ全弾命中したから、ここはよしとしよう・・・。」
「ぐ・・・・。ゲホッ!ゲホッ!」
ギーシュがむせた。その時出たのは・・・血液だっ!!
「先に血ヘド吐いたのはそっちだったな。自慢の魔法も実戦慣れしてなければオレには
勝てはしないさ。」
7 :slave sleep〜使い魔が来る:2007/05/29(火) 00:39:43 ID:???
ブチャラティはギーシュに近づく。
「く・・・クソ・・・。」
「お前が申し込んできたのは確か『決闘』だったよな?『決闘』なんだからオレとおまえのどちらかが死んでもまさか文句なんかが出るはずがない。そうなる事を『覚悟』したからオレに決闘を申し込んだんだよな・・・・?」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・・・・!!!!!!
ブチャラティから感じるそのプレッシャー。それがあの『ゼロのルイズ』の、あのおとなしそうな使い魔と同一人物なのが、ギーシュにはマジに信じられなかったッ!!
(コイツ・・・マジかっ!?マジに僕を殺す・・・つもりか!?・・・いやマジだっ!
こいつには、言った事を本当にやってのける『スゴ味』があるっ!!)
ギーシュは反射的に立ち上がるッ!
「来るなッ!これでもくら・・・!」
バシッ!
ブチャラティの“S・フィンガース”は、ギーシュの杖を持った手を跳ね除けた。
そのため起こった事はギーシュにとってあまりに『信じられない出来事』だった。
「手・・・。手が・・!!僕の手がぁぁ!!ブッタ斬れてるっ!!」
ドドドドドドドドドドドドドドドドド・・・・・
「答えろよ・・・・。『質問』はすでに・・・『拷問』に変わってるんだぜ?」
to be continued……
GJですな
それにしても、ここ最近の加速ぶりは異常だぜ
神父が来たのか?
スタンドが見えていてもジッパーなんてものはハルゲニアの人間には理解できないはずなんだよな。
ハルゲニアでは同じものを複製するという概念がないから。
ネジすらないかもしれない。
でもまあ、そんな事はこの面白さの前には全く関係ないな。
ふと思ったんだが
Gエクスペは無機物を生命に変えるんだよな?
ゴーレムはどうなんだろ?ウィスプとかマミィとか
>>856 全身に能力を吹きこまれて動作している物体には無理だろ
物質融合型スタンド相手に能力を食らわせて強制変異できないみたいだしな
もっとも、操り人形みたく間接しか動作させてない場合それ以外の部分は通じるかも
ゴーレムをエボニーデビルで乗っ取る長身の男性を幻視しました
ゴーレムとかはメローネのベイビィフェイスの子供と似たようなもんだから大丈夫じゃないか?
むーふ?なるほど。
魔○機神のデモ○ゴーレムとかならUU白書の蔵○みたいに種を打ち込んで
一気に枯らすとかあったんだけど つまり自動人形みたいなもんか。
じゃあ砂を投げつけそれを発動させるとか…血でできたのだからいけるかな?
関節に植物を生やして…そういやどれくらいの大きさまで生物にできるんだろう?
いかんな…上質なパロディに出会うと興奮して疑問が沸いてくる…
ゴーレムの動作はどうやってんだ?MS?からくり?骨を動かす?
または動作部分のみ魔力で操作してる甲冑?原作に書いてある?
材質は?青銅それとも青銅にした魔力?物質と魔法物質の違いは?
中枢とかは?遠隔操作型スタンド?自動追跡スタンド?
TV局にはバレてないのか?この住所は眺めがいい場所?
いや、独り言だ。報酬は現金でもらえるんだろうね?
なんか腹減ったな
誤爆スンマソ
ゼロの使い魔とジョジョのオーバークロスSSスレが限界まで加速し、
最後にはスレ住人皆が読んだ記憶のあるSSだけが待ち受ける
まとめサイト
「一巡後の世界」に到達するんですね!わかります!
……神父め、どこにいるだァ―――ッ!?
ジッパーって非スタンド使いには見えないんじゃなかったか。
いや、それよりもギャラリーが大勢いるなかで
自分の能力をベラベラ喋るのは問題じゃないか。
完全な1対1ならまだいいが、これから先のことを考えたら
即攻で何が起きたかわからないように倒すべき。
能力を知られてないというアドバンテージは持っておかなきゃ。
黒猫紳士プチャラチィ
ジッパーも漫画の中では一般人には見えないよね。
でもまあそんな矛盾もどこ吹く風な面白い展開だったし
いいんじゃないか?続編期待してるよ
>>865 少し的外れな意見かもしれないが
ギャラリーなしでもギーシュ殺すわけにはいかないから結局ギーシュに喋られる
ならばいっそ力を誇示して見せ付ける、見せしめとして派手に倒した、という解釈はどうだろう
何より『使い魔』最初の魅せ場として派手に倒すのが燃えるんじゃないか
ギャラリーの前で殺すからいいんじゃあないか…>ギーシュ
ジッパーなんて見えないはずだからどんな能力かなんてわからないと思うけど
やっぱりここは隠しといたほうがよかったんじゃないか
体をバラバラにしたりされたりするだけでも十分恐れられると思うし
決闘してるギーシュ以外には聞こえないくらいの声なのではないかい?
どうせギーシュもすぐに喋れなくあわわ
今手元に単行本ないからはっきりとは言えないんだけど
ブチャがかめの中にトイレ代わりのジッパーつけたときって
トリッシュスタンド覚醒前じゃなかったっけ?
いや、片鱗がすでに見えていたはず
Sフィンガーズ 破・A 速・A 射・E 持・D 精・C 成・D
もっとも一回死んでいうなれば生まれ変わったので
異世界に来て更に成長する可能性もあるが…
・電車やジョルノの手や頬を通過 ヤク中の青年の中に潜む腕を取り替える
(VSジョルノ
・アバ手をくっつける(VS M・I・M〜VS G・F・D
・電車内外を移動 自らをバラバラに、その後復帰 腕を伸ばす
(Vsビーチボーイ戦
・亀の中のスタンド内にトイレジッパーをつける(VSベイビィフェイス
・ワイヤーや柱を打撃だけで分割、移動 自分の傷を強引にふさぐ
(VSディアボロ)
・地中移動・地形破壊 柱を分割して遠距離用の武器に(VSオアシス・魂化
が全ての行動だからスタンド・無機物・有機物をそのままくっつける力らしい
意外と凄い力があるな
あとトリッシュは電車に乗る前フーゴがスタンド使いかどうか疑問に思ったけど
片鱗はペッシを倒した際に最近見えるようになったといえるし
極悪中隊戦の康一みたいな状態だろう。半覚醒?
でも空港の警備員は見えてないしなぁ…一般人には見えないよな…
メイジは純粋な一般人と言えないからジッパーだけは見えた、とか?
15分に…投下させて…いただく…!
ギーシュに力の差を見せ付けるだけなら
決闘を申し込まれたときにその場でギャラリーなしのタイマンを提案すれば
いいんだよ。で、ジッパーでバラバラにして精神崩壊させて
金輪際ブチャラティを正視できないくらいに恐怖を植えつけておく。
能力を知られないようにしながら闘っていけばこの先他のメイジ相手にも
優勢を保ち続けながらいける。ギャラリー有りならゴーレムを分解した後は
杖を折って普通にリンチすればいい。
あんまりやると正史から外れすぎちゃうし
結果的にルイズの企みはほぼ失敗したといえる。
あのあとDIOが帰ってきてから、ルイズは1も2もなくDIOに魔力を流す訓練をした。
少しずつ少しずつ流してゆくのは実に骨が折れた。
気を抜けば、蛇口を壊したみたいに抜けていってしまう。
2、3時間の試行錯誤の後、ルイズは肌でその調整を覚えた。
そして、DIOの意に反する命令を聞かせるには、相応の魔力を代償にされることを、数回の気絶の後、ルイズは知った。
仮にルイズが一時間に生産できる魔力を10として、DIOに強制命令執行を行うには15必要とすれば、その差額の5が、気絶というかたちでルイズに跳ね返ってくるのだ。
巨大なダンプカーを操縦しているような気分だった。
操作性最悪だ。
燃費も余りに悪すぎる。
取り敢えずルイズはルーンを介してDIOに洗濯を命令してみた。
当たり前のようにルイズは気絶した。
しかし、二時間後に失敗を悟ったルイズが目を覚まして裏庭に向かうと、意外や意外、自分の服が綺麗に洗濯されて整然と干されていた。
ルイズの純白の下着が、ユラユラと風に揺れていた。
怪訝な顔を向けるルイズに、DIOは答えた。
「使い魔になると、約束したじゃあないか、『マスター』…。これくらいのことはするさ」
「せ、洗濯、上手ね」
「……昔とった杵柄さ…」
完璧すぎて、嫌みにしか聞こえない。
DIOは表面上は穏やかだが、すねたような、嫌そうな雰囲気がルーンを介してしっかり伝わってきて、実に心地よかった。
しかしなんだ………別に無理やりさせなくても、使い魔としての仕事はやってくれるらしい。
ありがたいといえば、ありがたいが、素直すぎて逆にルイズは不気味だった。
一線を越えるような命令には従わないが、何を考えているのかわからない……。
一応警戒するものの、同時にルイズは、化け物のくせに優雅で貴族然としたDIOに、こうした汚れ仕事をさせることに、ゾクゾクするような背徳的な喜びを覚えた。
気がしただけだが。
2メイル近い屈強な男が、自分の命令でゴシゴシ洗濯していただろう姿を想像して、ルイズはうっとりした。
(今度から見学してみようかしら……)
−−−ルイズは案外ダメな人間だった。
使い魔として働いてくれるDIOにすっかり味を占めたルイズは、段々調子に乗り始めた。
ルイズそれを自覚していたが、こんな楽しいこと、止められそうにもなかった。
掃除をさせて、キレイになった部屋のぐるりを見回して、ルイズは得意になった。
(もっと鍛錬を積んで、魔力を増やしてゆけばゆくゆくは……)
輝かしい未来を妄想して、ルイズはウキウキした。
床につく前、ルイズはDIOに一冊の本を貸した。
彼女が子供の頃、よく姉のカトレアに読んでもらった、思い出の品だった。
ありがたく読むようにと言うルイズに、DIOは何も言わずに本を受け取り、宝物庫からパチってきたソファーに横になった。
(……………………………)
ルイズは今度はDIOに床で寝るように命令してみた。
ルイズの意識が急速に遠のいた。
何故だろうか、昨日と違って、DIOには何の変化もなく、ソファーでルイズが貸した本を読み始めていた。
いずれにせよどうやらルイズにはまだ過ぎた命令らしかった。
レベル不足という奴だ。
だが、今度はちゃっかりベッドの上からためしていたので、問題は無かった。
いつか絶対に床に寝かしちゃる−−−薄れる意識の中で固く決意しながら、ルイズはポテンとベッドに伏せった。
明日は学級閉鎖が解かれ、召喚を行ったクラスメイト達が初めて顔を合わせる日だ。
そう思うと、ルイズは複雑な気持ちでいっぱいだった。
翌朝、ルイズはやはり部屋に溢れる陽光で目を覚ました。
カーテンは閉められていて薄暗いものの、その光をウザったく思いながら、ルイズはもぞもぞとベッドから起きた。
「服〜」
薄闇の向こうから、ポーンと上下が飛んできた。「下着〜」
薄闇の向こうから、ポーンと上下が飛んできた。「着せて〜」
「…………………」
今度は何も反応がなかった。
渋々ルイズは自分でそれらを身につけた。
もう目は覚めていた。
「今日は授業があるわ。あんたにも同伴してもらうから」
DIOは無言でルイズに従った。
ルイズが使い魔と共に部屋を出るのとちょうど同じく、隣のドアが開いて、中から燃えるような赤い髪をしたキュルケが出てきた。
メロンみたいなバストが艶めかしく、身長、肌の色、雰囲気……、全てがルイズと対照的だった。。
彼女はルイズを見ると、にやっと笑った。
「おはよう。ルイズ、もう大丈夫みたいね」
とりあえずは契約に協力してくれた恩人なのだが、ルイズは嫌そうに挨拶を返した。
「おはよ、キュルケ」
挨拶もそこそこに、キュルケはその隣にいる男に鋭い視線を向けた。
「で、これがあなたの使い魔ってわけね」
「そうよ」
「まぁ、契約したあとは、ご主人様と使い魔の間の問題だから、口出しはしないわ。
でも、サモン・サーヴァントで化け物喚んじゃうなんて、あなたらしいわ。さすが『ゼロ』。
クラスはあんたの噂で持ちきりよ〜?」
ルイズの白い頬に、さっと朱がさした。
「どうせ使い魔にするなら、こういうのがいいわよね〜。フレイムー」
キュルケの呼び声に応じて、彼女の部屋からのっそりと、真っ赤で巨大なトカゲが現れた。
廊下の気温がグッとあがった気がする。
それを見たDIOは、実に興味深いといった風に、そのトカゲ…サラマンダーに視線を向けた。
サラマンダーがビクリと震えて、己の主を守ろうとキュルケの前に進み出た。
「平気よ。あたしが命令しない限り、襲ったりしないわ」
しかしサラマンダーは、牙を剥き出しにしてDIOを威嚇している。
今にも炎を口から吐き出しそうだ。
しげしげとサラマンダーを観察しながら、DIOが聞いた。
「…こんな生き物が、この世界には当たり前のように存在してるのかね…」
「えぇ、そうよ。でも、そのセリフ、そっくりあなたに返してあげるわ。
あんた、何者?」
「…………DIO、だ」
サラマンダーに目を向けたまま、名乗った。
「へぇ、ディオね。名前だけはマトモね」
そこにルイズが割り込んできた。
「DIOよ。ディオじゃなくて、DIO」
「はぁ?どう違うのよ?」
「私に聞かないでよ。あいつがそう言ってしつこいから、先に言っておいただけよ」
「ふぅ〜ん。ま、どうでもいいけど。
じゃあ、お先に失礼」
炎のような赤髪をかきあげ、キュルケは去っていった。
フレイムはこちらに視線を向けたままジリジリと後ずさり、やがて振り返って自分の主を追った。
キュルケがいなくなると、ルイズは拳を握り締めた。
「キーっ!なんなのよあの女!自分が火竜山脈のサラマンダーを召喚したからって!
…あぁ、もう!」
「何か問題でも?」
「おおアリよ!メイジの実力を計るには、使い魔を見ろって言われているぐらいよ!
なんであのツェルプストーがサラマンダーで、わたしがあんたなのよ!
化け物?わたし化け物なの?冗談じゃないわ!」「…もし、本当に使い魔がメイジの写し身なのだとしたら……ふん、君が私を喚んだとしても不思議ではないね」
思わぬ返答だった。
「…どういうことよ。やっぱり私が化け物だって言いたいの?
朝食抜くわよ?」
「…………………」
トリステイン魔法学院の食堂『アルヴィーズ』。
3つのやたらと長いテーブルが並んでおり、百人は優に座れそうだ。
ルイズたち二年生は真ん中のテーブルらしかった。
一階の上に、ロフトの中階があった。
教師たちはそこで食べるようだ。
その中に、コルベールの姿を窺うことは出来なかった。
まだ回復していないらしい。
自分の未熟のせいでケガをしたコルベールを思うと、ルイズの胸は痛んだ 。
ルイズは気を取り直すと、得意気に指を立てて説明にはいった。
「トリステイン魔法学院では、魔法だけでなく、貴族たるべき教育を存分に受けるの。
だから食堂も、貴族の食卓にふさわし……」
ペラペラとまくしたてるルイズだが、DIOは全く聞いていなかった。
サッサと席について、その豪華な食事にありついていた。
突然現れて、勝手に席についた大男に、生徒は眉をひそめたが、男の発する『自分はここにいて当たり前』オーラのせいで口出しが出来ないでいた。
そしてその作法は完璧だった。
誰も、目の前に座っている男が、三日前に見た死体だとは露とも思わなかった。
それに気づかず話し続けるルイズの話はとうとうクライマックスを迎えたようだ。
サッパリした顔をして振り返ったが、そこにはもちろん誰もいなかった。
慌ててテーブルに目をやると、DIOは既に食事を終えていた。
「んな、ななななな、何してるのよ!?」
ドカドカとクラスメイトにぶつかりながら、DIOに詰め寄る。
「食事を終わらせた。外で待っているよ、『マスター』」
去り際の、"まぁまぁだ"というDIOのセリフが、癪に障った。
自分に逆らったらどうなるか、朝食で教えてやろうと思っていた目論見は御破算になり、ルイズはプルプルと震えながらDIOの背中を見送った。
to be continued……
以上、『投下した』…!
>888
GJだ! 素晴らしいぞ、股座がいきり立つ!
・・・、違う吸血鬼さんでしたorz
ルイズ…見てるこっちの心臓に悪いぜ。
>>760 五部見たが、ホルマジオとイルーゾォも兄貴に説教されてる気がしないでもない
駄目だ、ルイズ諦めろw
やっぱりDIO様のカリスマ性は異常w
ルイズが火薬庫のそばで得意げに火遊びしてる!
…いや、実はルイズDIO様に影響されてダークサイドに堕ちつつあるのか?
圧倒的だな、DIO様。
>>ありがたく読むようにと言うルイズに、DIOは何も言わずに本を受け取り、宝物庫からパチってきたソファーに横になった
何か間違ってないか、ルイズwwwww
洗濯が上手いのは、ジョナサン家に養子になる前は、駄目親父と一緒に住んでたからか?
料理洗濯掃除はDIOが一人でしにゃならんわけだし上達もするか
財宝とか、どうするんだろ…
フーケになすりつけるとか。
まとめサイトのカウンタの回りが結構速いな
このDIO様のSSは非常にハラハラするねw
ホント火薬庫で花火やってるルイズ。
これからに非常に期待。
プゥッチ!!
出てこぉぉおい!
DDDDIIOOO様が言うとおりならルイズは化け物
性格の事を言ってるのだと………信じたい!
>>891 兄貴「俺たちのチームは後一歩で勝てるという時にスタンドを解除したりしない!」
ホルマジオ→ナランチャの反撃の炎で解除
イルーゾォ→簡単に殺せるジョルノ放置して自分の安全を優先する為自分だけ解除し鏡の外へ
ジョジョの奇妙な冒険で吹いたシーン吹いた
>>904 ホルマジオは救い様がないが、イルーゾォの方は自分が死んじまえば
結局フーゴやアバッキオに鍵を取られるわけだし、仕方ないんじゃないか?ウイルスの感染速度もわからんわけだし。
何気にリゾットも攻撃されてスタンド解除したりしてる
絶対このスレには神父がいるな
そういえば3〜5部のラスボスは書かれているのに
プッチとカーズが書かれてないな
かなり電波が入ってるプッチと人間なんて食料よ!なカーズとかキャラ的に難しい
ぶっちゃけどのキャラも強い能力持ってるやつ
は全部難しい気がするんだ。DIO様とかよくかけると
思うよ。
カーズは宇宙から召喚されるのか?
そういえば露伴も居ないな、ヘブンズドアーもかなり曲者な能力だからかな?
時を止めるとか割と無茶な能力でも、時間制限って言う枷があるDIO様はともかく
何の制限も無く時間を加速させるとか無理無理な能力の神父は難しいだろうな
>>912 無生物以外には当てれば100%勝てる反則技だからかしら
まあ、ギーシュやフーケのゴーレム相手には苦戦するだろうか
>>913 でもDISKにする白蛇や何でも裏返すC月も使いにくいしな…
確かにプッチは扱いが難しい。だが、究極生物カーズ様なら
宇宙漂流
↓
ブラックホールに飲まれる↓
別次元へGO
というもれなく、科学的仮説を利用した手法が使える。あとは大気圏突破できるんだから流星の如く突入させればいいだろうさ。
白蛇状態なら何とかなるか?
DISC入れた相手を自由に操作したり、幻覚見せたりする程度だから
半径3kmまで重力を逆転させるCMOONや時間を加速させるMIHはやば過ぎるが
カーズ様は色々な手法使えるな
隕石となってゼロ魔世界にこんにちはとか
宇宙漂流中にルイズの作った鏡通過してこんにちはとか
呼ぶ方法はともかく全員食われて終わってしまう。
カーズ様は半鉱石状態だが、
ジョセフが蘇生と若返り起こす位だから問題ないか。
>>912 前スレで使い魔のルーンを才人に押し付けてた
922 :
L・I・T:2007/05/29(火) 18:27:53 ID:???
>>921 ああ、そんなのもあったね(荒木)
そろそろ投下したいぞォーーーー!ジョジョォーーーー!!!!
マダー?AAry
第05話 イタリア料理を作らせに行こう!B
「やっぱりデケェ建物ッスね〜〜〜」
仗助とトニオの二人は今、大きな石造りの城の前に立っていた。
トリステイン魔法学院。
その名の通りハルキゲニアが国の一つ、トリステインの魔法使いを育成する学校だ。
しかし、彼らはそんな事は知る由も無い。いきなりこの地にやって来たものの、魔法なんぞ一つも見ていない。仗助なんかはルイズ以外の生徒の使い魔を見てそうであるが、初めは倒れてたし、ゴタゴタしていて気付かなかったようだ。
ただ分かるのは、ここが地球では無いこと位である。普通ならこれでもう発狂モノであるが、彼らは『スタンド使い』非常識要素バツグンだ。もう体が慣れてしまっている。
「まさにお城デスね。これはどうみても個人のモノとは違いマスネ。何かの施設デショウ」
「ならどうするよ?何か良いアイデアは無いッスかぁ〜?」
そういうと、二人で考えにふけるが、トニオが突然、何かに気付いたように顔を上げる。
「ん?どうかしたんスか?」「料理の匂いがシマス」
「りょ〜うりィ〜〜?」
仗助が怪訝な顔を浮かべる。
「ハイ。イイ香りデスね。ちょっと行ってみませんカ?仗助サン。ココで考えてルよりもイイかもしれまセンヨ?」
「大丈夫ッスかねェ〜〜?」
「大丈夫デスヨ。料理人は基本的に悪い人デハありまセンかラ」
仗助は、ホントかよ?と思いながらも、ただどうするか手をこまねいているよりも良さげなので従うことにした。
「そんなら、トニオさんを信じるッスよ」
匂いの元をたどってきた二人はどうやら厨房らしき所に来たようだ。
「やはりイイ匂いがシマス。イタリアンとはまた違いマスガ、イイ料理人が腕を振るっているようデスね」
食に関しては一般ピープルの仗助であったが、聞いてみれば確かにとてもイイ匂いがする。
「んで?どうするんスかぁ〜?オーソドックスに『今晩は。ところで食べ物を恵んで下さい』スか?」
仗助の言いたい事は解るが、コンバンワの後にいきなり恵んで下サイはナイデショウ、とトニオは思った。
「ドウデショウ?ココは一発、衣食住世話してクレ、位の気概で行くのも良さそうデスガ?」
「マジッスか?」
「冗談デスよ。ホントはワタシ達のスタンド能力を見せて何かに雇ってモラウというのガ、一番まともな作戦だと思いマスガ」
仗助なら物を直すクレイジーダイヤモンド、トニオなら料理の腕とパールジャムといった具合だ。恐らく相手は見えないだろうが、超能力だと言えば大丈夫だろう。
「中々にグレートな作戦ッスねェ〜。不可能って訳でもねェし」
方針は決まった。後は突っ込むのみッ!
ゴンッ!ゴンッ!
よく聞こえるように木製のドアを勢い良く叩く。
暫くすると、内側から戸が開けられた。
「はい、何のご用でしょう・・・か・・・・?」
出てきたのは、メイドの格好をした素朴な感じの少女であった。カチューシャで纏めた黒髪とそばかすが可愛らしい印象を与える。なんとなく日本人っぽい娘だなと仗助は思った。
しかし、何故か様子が変だ。仗助の姿を見て戸惑っているようである。
「あの〜」
変だなと二人が思っていると、少女が控えめに声を掛けてきた。
「もしかして、ミス・ヴァリエールに召喚された平民の方ですか?・・・あのぅ・・・逃げ出したっていう」
二人は、特に仗助は、はァ〜?といった感じだ。訳の分からない単語が出てきたからである。
「ミス・ヴァリエールゥ〜?そんなブルジョア階級っポイ名前の知り合いはいないッスねェ〜。それに召喚?決して誉められた様な人間じゃね〜〜ッスけど、俺は裁判所の厄介になる事はしてねェゼ?」
身に覚えの無い単語を出されても困る。
「いえ、貴方の事だと思いますよ?背が高くて、頭がスゴくて、変な真っ黒の服を着てるって聞きましたから。あ、すいません!変なだなんて」
ピクリ
一瞬、『頭がスゴくて』と言う言葉に反応したが、それ以上は何も言っていないのでとりあえずは問題は無かった。
「別に構わねェ〜ッスよ?まぁ〜、何だか良くわからねェ〜〜けどよォ〜〜」
仗助の疑問は深まるだけであった。そこに、トニオが一歩前に出る。
「申し訳ないデスガお嬢サン。」
「はッ、ハイ!」
いきなりもう一人の男に話し掛けられたもんだからビックリしてしまった。
「ココで人事の全てを取り仕切っている方ハ誰デスカ?」
「あ、学院長様ですが・・・」
学院長。どうやらここは学校らしい。
「デハ、その方にお会いする事ハ出来ないデスカ?」
トップと話をつけようというのだ。
「え?あの・・・・・・・貴方は?」
「ワタシはトニオ。トニオ・トラサルディーでス。料理人としてここで雇ってもらいたいのデス」
バァーーーン!
今夜ッ!トニオ・トラサルディーの最強の料理がッ!学院長オールド・オスマン“ら”を襲・・・もとい、彼らに日を吹くッ!
To Be Continued・・・・・・
今回は動きが少なくてすまなんだ
グレートですよ。こいつはァ!!
GJ!!
実はトニオさんが主人公!?
トニオさんのほうが目立つwwwww
そういやこの人の料理って効果は確かだけど、発動中の見た目がヤバイよな
仗助は主役を食われるのは得意だな。トニオさんがんばってー!
ふと浮かんだ妄想。
食前
トニオ「ふむ……かなりストレスが溜まっていますね。それから発育不足です」
ルイズ「は、発育不足ですってー!?」
食後
ルイズ「おいしーい! そして! 胸が膨らんだ!」
トニオ「次は身長が伸びる料理を持ってきますね。デザートはお尻がムッチリする料理です」
膨れる前にまず胸がえぐれるんだなw
第四部のキャラでトニオさんは俺の中で上位なんだ。だからバトルが無い序盤の内に活躍させたいんだ。
いくらなんでもあんな登場しといてあとのセリフが
「では、ワタシはお客様にry」ってあんまりだろ?
今日か明日にでも新スレ立つな
935 :
L・I・T:2007/05/29(火) 19:23:43 ID:???
スマン。
日を吹く→火を吹く
に脳内変換よろしく
時を止めるDIO様と虚無のルイ図・・・まあ確かに化け物だよなあ。
>>936 早い上にスレの名前が同じでわかりづらい。
せめて番号くらいつけろよ、3スレ目になるんだから。
初めにこっち埋めないといけないしな
何、このスレを埋めたい?
その方法なら俺が知っている。SSと感想を書き込むんだ。そーすりゃ勝手に埋まる。
決闘! 青銅vs白銀
ヴェストリ広場。普段人気のないこの場所は、噂を聞いた生徒であふれ返っていた。
「諸君! 決闘だ!」
ギーシュが薔薇の造花を掲げ、歓声が上がる。
しかしそんな中、ルイズは不安げに黙りこくっていた。
承太郎は無言でギーシュを睨みつけている。平民が、貴族に勝てる訳ないのに。
「逃げずに来た事は褒めてやろうじゃないか」
「…………」
「フンッ、無愛想な奴だな、まあいい、始めるか」
ギーシュがそう言った瞬間、
承太郎は両手をポケットに突っ込んだまま無防備に歩き出した。
(あの馬鹿! 殺されるつもり!?)
ルイズは心の中で叫ぶ。
承太郎がギーシュに殴りかかる前に、二人の間に飛び出して止めるべきだろうか。
貴族であり承太郎のご主人様である自分が謝ればギーシュも許してくれるかもしれない。
しかし無情にもギーシュは薔薇の造花を振った。
花びらが宙を舞い、甲冑を着た女戦士の人形が現れた。
身長は人間と同程度、硬い金属製らしく淡い陽光を受けてきらめいている。
「ほう……それが魔法ってやつか」
「僕はメイジだ。だから魔法で戦う。よもや文句はあるまいね?」
「…………」
「言い忘れたな。僕の二つ名は『青銅』。青銅のギーシュだ。
従って、青銅のゴーレム『ワルキューレ』がお相手をするよ」
ワルキューレと呼ばれた甲冑騎士が承太郎に向かって突進し拳を繰り出す。
その右拳が、ブウンと大きく空を切った。承太郎がサイドステップで回避したのだ。
「ほう、平民のくせになかなかいい動きをするじゃないか」
己の優勢は変わらないとばかりに、ギーシュはワルキューレを操る。
右手、左手、右手、左手、次々と拳を連打する。その一発一発の迫力を見て観客は歓声を上げる。
あんなの一発でも喰らったらお陀仏だ。
一発でも喰らったら。
右手、左手、右手、左手、次々と拳は空振りする。
ようやくギーシュは事態を飲み込みだす。拳が、全然、ちっとも、当たらない!?
「所詮、青銅は青銅か」
承太郎が呆れたように言う。
野次馬達がざわめき出し、ギーシュは承太郎を睨みつける。睨み返される。
「同じ騎士でも……俺の知る『銀』の騎士はもっと素早かったぜ」
「な、何だと!?」
「扇風機みてえにブンブン振り回すだけなら生身で避けられるぜ。
青銅のギーシュとか言ったな……だったら覚えとけ!
てめーが『青銅』なら! 俺は『白銀』だァー!!」
「黙れー!」
ワルキューレが拳を振り上げ、思いっきり承太郎に殴りかかる。
またしても避けられるかと思った一撃を前に、承太郎は動かない。
その光景に多くの生徒は困惑し、一部の生徒は興奮し、ギーシュは勝利を確信した。
ルイズは顔面蒼白になって唇を震わせ――承太郎の姿がかげろうのように一瞬歪み――。
「や、やめ……」
大気が震えるほどの轟音が響き、腹部を陥没させたワルキューレがほぼ垂直に宙へ舞った。
上昇し、そして落下するワルキューレの軌跡を全員の視線が追う。
無残にも、ワルキューレは地面に激突し動かなくなった。
何が、起きたのか、ギーシュも、ルイズも、誰も理解できなかった。
気がついたらワルキューレがいきなり吹っ飛ばされていた。
ルイズは慌てて承太郎を見る。両手はポケットに突っ込んだままだ。
だったら、膝で蹴った? 膝であのワルキューレの甲冑をへこませた?
馬鹿な、貴族とか平民とか関係なく、人間の力では無理だ。
そう、拳だろうと膝だろうと、素手の人間にあんな真似はできない!
「何を……した?」
ギーシュが問う。その表情には困惑と、焦りの色が浮かんでいた。
一方承太郎は無言にして平然。ギーシュを真っ直ぐに睨んでいる。
「何をしたと聞いているんだ! 平民!」
「さあな……自分で考えろ」
承太郎が一歩前に踏み出す。その足音が、重い。まるで腹に響くようだ。
ギーシュは直感的に危機を感じ、再び薔薇の造花を振るう。
花びらが舞って新たに六体のゴーレムが現れた。
全部で七体のゴーレムを操るのがギーシュの能力。
野次馬の生徒達はギーシュが本気を出した事に驚いた。
「ほう、一度に複数の騎士を操れるのか。たいしたもんだ」
「かかれぇー!」
一体のワルキューレを盾代わりに自分の側に置いたギーシュは、
残りの五体をいっせいに承太郎へ向けて飛びかからせた。
ギーシュは承太郎が何をしたのか見極めようと、承太郎の動きを観察する。
ワルキューレが迫る、承太郎は両手をポケットに突っ込んだまま悠然と歩いている。
ワルキューレが殴りかかる、承太郎はポケットに手を突っ込んだまま。
いや! 違う! ギーシュは目を見開いた。
承太郎の右手が一瞬だけ飛び出し、ワルキューレの頭をひしゃげさせた。
しかし承太郎は右手をポケットに入れたままだ。
「何だ! 何をしたんだ!?」
承太郎は右手をポケットにしまったまま、右手でワルキューレを殴り飛ばしたのだ。
ありえない光景にギーシュの頭は混乱する。
新たなワルキューレが承太郎に掴みかかろうとして、今度は左の肘で胸元を打たれる。
続いて手刀がワルキューレの右肩から胸までを引き裂くように陥没させる。
先程同様、承太郎は左手をポケットから出していない。
その異様な光景に周囲の生徒達がざわめき出した。
「あの平民、何をしたんだ?」
「手が増えたように……見えたような……」
「ま、まさか魔法を使ったのか!?」
「よく見ろ! 奴は杖を持っていないじゃないか! 魔法なんて使えるはず……」
「い、いや、ギーシュの薔薇みたいな、小さな杖を隠し持ってるのかも」
生徒達の騒ぎ声を承太郎はしっかりと聞いていて、ようやくポケットから手を出した。
「……やれやれだぜ」
帽子のつばをつまんで、わずかに下ろす。
「こ、答えろ! 貴様、まさかメイジなのか!?」
ギーシュが怒鳴り、二体のワルキューレを承太郎の左右に配置する。
残る一体は位置を動かさず己の警護につけたままだ。
「どうやら見えているらしいな。
てめーが『メイジ』だからか、それとも『この世界の人間』は全員見えるのか……」
「見えて……? 何の話だ!
さっきから僕のワルキューレを殴っている『それ』はいったい何だ!?」
「俺はてめーら貴族が気に入らねぇ。だから親切に教えてやる理由はねーぜ。
俺の能力の正体より……自分の身の安全を心配するんだな……」
「わ、ワルキューレ!」
ギーシュが薔薇を振る。
先程まで素手で殴りかかっていたワルキューレが、地面から錬金されたスピアを装備した。
「へ、平民が、貴族に逆らうなんて……あってたまるものか〜ッ!」
悲鳴のように叫んだ直後、二体のワルキューレが左右から同時にスピアを突き出す。
「スローすぎてあくびが出るぜ。俺を倒したかったらこんなすっとろい奴を二匹出すんじゃなく……。
残像で何人にも見えるような超スピードで動きッ! 凄まじいスピードと優れた剣さばきのッ!
シルバーチャリオッツみてーなゴーレムを作るんだなーッ!!」
承太郎はスピアが刺さる直前に地を蹴って飛び上がり、空中で上下回転し両手を伸ばす。
その手はスピアの直前で止まり、そこからさらに異なる腕が伸び! スピアを掴んだ!
「オラァーッ!」
ワルキューレを殴り飛ばすほどの腕力で掴んだスピアを、承太郎はそれぞれ内側に引っ張る。
すなわち挟み撃ちをしてきた左右のワルキューレがお互いの腹部をスピアで貫くという、
同士討ちの形にして倒し――承太郎は軽やかに二体の残骸を背に地面へ着地した。
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
鋭い双眸が睨むのは、最後の一体のワルキューレの影に隠れる青銅のギーシュ。
「くっ、くく、来るな、来るなぁっ!」
ギーシュは半狂乱になって叫んだ。否定した、拒絶した。
まさか、こいつは平民のはずだ。なのになんだ。魔法が使えるなんて反則だ。
でもこんな魔法は見た事がない。系統は何だ!? 火? 水? 風? 土?
それとも……それとも、先住魔法だとでもいうのか!? あるいは、失われた……伝説の……。
混乱しながらも最後のワルキューレをけしかける。
スピアを持って一直線に承太郎へ向かって突進する。
その重量感、速度、物理的な破壊力は十分のはずだった。
承太郎はそのスピアの先端を、左手から出した左手で掴んでワルキューレの重量すべてを受け止めた。
そして、右手から出した右手でワルキューレの腹部を殴る。
「オオオラァッ!」
拳がワルキューレの腹部を貫通したと思った直後、かげろうのようにもうひとつの右腕は消えた。
粉砕されたワルキューレの装甲の破片が飛び、ギーシュの指をかすめて薔薇の造花を弾き飛ばす。
――杖を落とされたら負け。それが決闘のルール。
だが空条承太郎はそんなルールをご存知ない! 構わずギーシュに向かって前進する。
彼が一歩踏み出すごとに地響きが起きているような錯覚をギーシュは覚え、
恐ろしさに後ずさりをした時にはもう、承太郎は彼の眼前に立って見下ろしていた。
「ひっ……ま、参っ……」
「オラァッ!」
承太郎はスタンドを使わず、生身の拳でギーシュの鼻っ柱を叩いた。
大仰に転倒したギーシュは、鼻からボタボタと血をこぼし、涙目になっている。
以前の承太郎なら、ここからさらに追い討ちをかけ必要以上にぶちのめすところだが、
ここがアウェイだという事実と、仲間との旅で成長し多少丸くなった性格がそれを押し留めた。
「立ちなッ! ぶっ倒れてるところ悪いが……てめーにはまだ『用』がある」
威圧感たっぷりの声を聞き、ギーシュは震え上がった。
まさに一目瞭然! この勝負、使い魔平民承太郎、彼の完全勝利である。
その光景にもちろん野次馬一同驚愕した。
キュルケはすっかり興奮し、熱のこもった視線を承太郎に向けている。
無関心に思えたタバサも、承太郎がワルキューレを一体倒したあたりから異変に気づき、
冷静に承太郎の動きを観察し、決着が着く瞬間まで承太郎から視線を離さなかった。
ルイズは、混乱していた。
承太郎の腕から出てきた異なる腕。
あれは魔法? ジョータローはメイジ? 魔法だとしたら系統は何? 私の使い魔は何者?
ギーシュを倒した。ドットクラスとはいえ、メイジを倒した。圧倒的な力の差を見せつけて!
――私は、いったい何を、誰を召喚してしまったの?
自分が今、何をすべきか解らない。
勝利した使い魔を褒めればいい? 貴族を傷つけた使い魔を叱ればいい?
むしろ――自分が彼をどうこうする資格などあるのだろうか。
私はご主人様、けれど魔法が使えない。
彼は使い魔、けれど魔法らしき不思議な力を使える。
野次馬達が上げる歓声が、やけに遠くに聞こえた……。
GJ!!!
GJ!
940からの流れで
『スレは再び加速する…ッ!』
949 :
マロン名無しさん:2007/05/29(火) 20:36:22 ID:4F9PoaKI
ディモールトGJ!!
GJ。承太郎かっけーなー。
そういやふと思ったんだが、プラチナの日本語訳って白金と白銀のどっちが正しいんだ?
白金だろ。
常温で安定している貴重な金属だしな。
白金が正しい。白銀は銀。
Wikipediaによると語源は銀らしい
まあそれはともかくGJ!
乙!流石ジョータローさん!
まとめの方ももうすぐ10000ヒットの予感・・・大盛況だな。
・・・やれやれだぜ
それはともかくGJ!
力の巨大さってのを理解するルイズ。あってほしくて中々無かった展開。
白銀→白金と脳内修正しといてくれると助かるぜ。
スタンドが可視なのか
まあ、それでもいい気がする
スタプラザワールドを発動させたら感じることさえできないし
スタンド見えたほうが、異能力であるということを認識しやすくなって、
受け入れられやすいと思う。いいんじゃない?
青銅vs白金
なんというランクの差
承太郎のシルバーチャリオッツの評価の高さにニヤっときた。
チャリオッツ地味強だよチャリオッツ
チャリオッツ+アヌビスのときはパワー負けしてたしな。
見える見えないはどっちでもいいと思う
見えるのも見えない展開もおもしろいし
キングクリムゾンとタイマン張って生き残れたポルとチャリオッツは異常
あれで生きてられたポルポルの生命力の高さはすごいな
>>959 青銅の上の白銀の上の黄金の上のそのまた上の白金だもんな
魔法があるこの世界では見えてもいいかもしれないっ! !
最高にクールだぜジョウタロウー。
あえて、自立型スタンド(ACT3とかの話すやつ)を召喚したらどうなるかというのを考えてみたんだが
どう考えても
S・ガール「スピードは出サズ!タダシッ! 『万力』ノヨーナ力ヲ込メテッ!
テメェーッ、サッサトあの世へ行キヤガレェェェェ、コノクソガアアアァァ
イツマデモ女ニヘバリ付イテンジャアネェェーーーッ、コラァァァーーッ」
ギーシュ「ギニャァァァァァアアア」
と鉄パイプでグリグリされる姿しか想像できんかったw
よくチャリオッツって特殊能力持たない可哀相なスタンドって思われがち(特に五部から見て)だけど、
甲冑脱いで分身とか剣針飛ばせるから十分補えてるんだよな。
ノートリアスBIG喚んだら間違いなく地獄絵図\(^o^)/
能力というよりは
ギミックって感じだけどな…
>>968 剣針飛ばしも2回目には破られてるんだよね
そこでモヴェたんですよ
でもチャリオッツ自体が剣の達人って設定があったはず。
アヴドゥル戦でコイン5枚投げてそれを一突きで全部刺した上に間に炎を取り込んだ、とか
普通に人間には出来ないレベルの技量だしw
あと光速で動くハングドマン斬りつけたりできるし結構強いぜ。
それに射程距離延びて....今は延びてないんだっけ?
たしかディアボロに射程距離数メートルとか言われてたし
チャリオッツ自体がかなり強いからな。
シルバーチャリオッツは面と面を向かってのガチンコバトルなら相当強い。
アヌビス抜きでもスタープラチナで手加減できない相手と言われているレベル。
5部に出てくる近距離パワー型より絶対素早いと思う。殴られて能力発動される前に速度と技術で切り刻める。
パワー負けはしまくるだろうけどw
>>973 原作だと数年間スタンドの修行してるといってたから本人に技量じゃね?
>>977 たった数年であそこまでの人外レベルになったって事は
それだけ成長性が高かったって事にもならない?
呪いのデーボでの戦いによれば、チャリオッツは目が見えない。つまり、コイン刺しも光の速さ斬りも、ポルナレフの技量がものをいっていたことになる。
何気に露伴先生並みの超人だぜ。
>>979 それ自体に視覚能力あるやつって遠距離タイプに多いよな
スタプラにもあるみたいだけど
露伴先生も化物だよなぁ・・・
メイド・イン・ヘヴン発動下でも原稿仕上げるってどんだけ進化してんだよあの人は
手だけならジョジョ最速なんじゃなかろうかw
露伴は初期でもクレイジーDより早かったからな
本体の精神力(技量)+スタンド能力=強さ って考え方が自然かも
音石明も丞太郎の一番怖いのは能力じゃなく判断力だって言ってたしな。
逆にペッシは恐ろしい能力だけど本人がヘタレで弱かったわけだから
確か強さ議論スレでは露伴がハンドスピード最速。
生身でスタンドより速い。
>>980 スタプラはズーム機能どころか絵まで書けるがな。
そういや、改めて誰か新スレ立てんとな。
3スレ目だからACT3辺りで。
承太郎の書き方をよく知ってらっしゃるw
987 :
マロン名無しさん:2007/05/29(火) 21:39:52 ID:zJRCk5pt
>>985 なんか早漏が建ててた気がするがアレは落とすか?分かりづらいし
続きのスレなのに全く同じってわかりずらくねぇか?
使わないってのももったいないと思うんだ。
まぁ、次から直せばいいんじゃない?
うめ
梅
でも何か微妙な雰囲気漂ってるぜ?
立てた本人も不味い時は落とせ言ってるし。
1000ならこのスレに潜んでいた神父をルイズが召喚
気にしすぎだろう
立てた以上は使うべき
1000ならシーザー召還
1000ならモヴェたんが召喚される
1001 :
1001:
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。