他でスレが立ってるので便乗して見た
しめ作業が終わり明日のランチを考えながら、疲れた体を引きずり
職場の出口の扉を開けた瞬間俺はまばゆい光に包まれ、
意識を失った。
持ち物
家で研ごうと思っていた包丁二本(ぺティナイフ、牛刀)
レシピ帳(俺はイタリアンのレシピ)
肉、魚、果物、一通りは捌ける
2 :
ぱくぱく名無しさん:03/08/31 23:54
とりあえず2ゲットしてみることにした。
しゅじんこうの なまえを いれてください
牛刀はいらないから捨てる事にした
ポイ!
なまえ: しゅう とみとく
>>5 名前が気に入らなかったのでリセットしますた。
>4
それをすてるとはとんでもない!
8 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/01 02:22
「これは、夢だな・・・」
ぺティナイフを自分の太ももに激しく突き刺してみる。
太股に突き刺さったペティナイフから、激痛がほとばしる! 残念!わたしの冒険はここで終わってしまった!
‥ 絶命
11 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/01 14:05
とりあえず
わたしはひとをさがしてみた
「しゅうとみとく という名前の人がひとりいます」
天の声がした
「HPは1。すでに瀕死の重傷をおっています」
薄れゆく意識の中で聞こえる天の声はそう続けた
>10で絶命してるはずだが・・・・
薄れゆく意識の中でそうつぶやいてみた
通りかかった賢者がホイミと唱えた
そして通りかかった主婦がハイミーをふりかけた!
17 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/02 00:11
主婦に牛刀をみせつけたら恐れおののき3ゼニ―をなげてきた!
3ゼニーゲット! と思って喜んだら、コインじゃなくて小アジが3匹だった。
19 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/02 00:51
もったいないので切り株の上で小アジを捌いていたら「それ、いくら?」と意味不明な言葉を言ってきた男がいた
20 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/02 01:14
1枚500円は高いな、サンマが5匹も買える
しゅうとみとくは思った
22 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/02 09:28
しゅうとみとくはこの世界にガスコンロが無い事に気付いた!
おお しゅうとみとくよ。
ちゃーはんをこがしてしまうとはなにごとだ。
グ〜〜〜…
とりあえず腹が減ってきた。
25 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/02 14:23
しゅうとみとくはちゃ―はんの練習をはじめた
26 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/02 14:40
JOMONが現われた!!
現れたが、無視してとりあえず鍋を振る
小アジはイクラでは無い! と叫びながら包丁の背で叩きつぶした小アジをチャーハンにまぜてみる
全然ファンタジーじゃないやん。
とりあえず、半裸の姉ぇちゃんでも出してみる。(しかも魔法剣士)
姉ぇちゃんは、おっきなおっぱいいっぱいぶるんぶるんさせながら しゅとみとくに近づいてきてこう聞いた。
「これイクラ?」
JOMONは無視されている
32 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/02 17:43
火を貸してもらおうと 近くの村の酒場に行くことにした
33 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/02 18:06
おねえさんを子アジ入りチャーハンで仲間にした!
相変わらずJOMONは無視されている
お姉ぇちゃんとしゅうとみとくは近くの酒場で盛り上がった。
JOMONは店に入れてもらえず無視されている
盛り上がる二人の向こうで、いきなりテーブルをひっくり返す音がした。
和服の男がわめいている。
「ワシを海腹雄山だと知ってこんな料理を出すのか!
店長を呼べ!!」
JOMONは出番が無い
36 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/02 19:36
しゅうとみとくは、うろたえる女将を見ながら呟いた。
「俺の母親がいつもああだったよ」
37 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/02 19:58
すると突然女将がとみとくめがけて手に持っていた包丁をふりまわしお姉ちゃんへふりかざした。
とみとくは当然逃げたがJOMONは(ry
38 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/02 21:53
とみとくはその場に居合わせた人とJOMONを手厚く葬り、
元の世界に戻るにはどうすればいいか考えた
39 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/02 22:55
とみとくは仲間のお姉ちゃんに違う世界からきた事を話した。
40 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/03 00:56
お姉さんに話した所、
美食家の王様が来月魚を主題とした勝ち抜き戦を行うとの事。
それに勝てば褒美を一つ何でももらえるらしい。
しゅうとみとくは奮起した。
「あら、こっちの方も奮起してるじゃない」、お姉さんに言われ
しゅうとみとくは頬を赤らめた (*・ω・*)
死死死死■死死死死死■死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死ね
死死死■■死死死死死■死死死死死死死■■■■■■■■■■■■死死ね
死死■■死死死死死■■■■■■死死死死死死死死死死死死死■■死死ね
死■■死死■死死死■死死死死■死死死死死死死死死死死死■■死死死ね
死死■死■■死死■■■死死■■死死死死死死死死死死死■■死死死死ね
死死死■■死死■■死■■■■死死死死死死死死死死死■■死死死死死ね
死死■■死死死死死死死■■死死死死死死死死死死死■■死死死死死死ね
死死■死死死■死死死■■■■死死死死死死死死死死■死死死死死死死ね
死■■■■■■死死■■死死■■死死死死死死死死死■死死死死死死死ね
死死死死■死死死■■死死死死■■死死死死死死死死■死死死死死死死ね
死死■死■死■死死死死■■死死死死死死死死死死死■死死死死死死死ね
死死■死■死■死死死死死■■死死死死死死死死死死■死死死死死死死ね
死■■死■死■死死死死死死死死死死死死死死死死死■死死死死死死死ね
死■死死■死死死死■■■死死死死死死死死死死死死■死死死死死死死ね
死死死死■死死死死死死■■■死死死死死死死死死死■死死死死死死死ね
死死死死■死死死死死死死死■■死死死死死死■■■■死死死死死死死ね
おお とみとく
しんでしまうとは なにごとだ!
┏どうぐ━━━┓
┃>とみとく ┃
┃┏━すてる━━━━━━━┓
┃┃ E きのペティナイフ ┃
┃┃ E かわのちゅうかなべ ┃
┗┃ E イタリアンのレシピ ┃
┃ 牛刀 ┃
┃ あじのもと ┏━━━━━━━━━━━━┓
┃ ┃牛刀をすてますか?. ┃
┃ ┃→ はい ┃
┗━━━━━━━━━┃ いいえ ┃
┗━━━━━━━━━━━━┛
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃それを捨てるなんてとんでもない! ┃
┃ ┃
┃ ▼. ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
しゅう・とみとくは宝箱を見つけた!
「折角だから俺は赤い食材を選ぶぜ」
しゅうとみとくはたけのこをてにとった。
47 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/03 18:40
たけのこ好きのぱんだがでてきて、とみとくにおそいかかってきた!
「たけのこくれー!」
48 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/03 18:59
実はパンダではなく、JOMONの亡霊だった
49 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/04 01:24
戦闘が始まる!
とみとくはJOMONの亡霊に牛刀のこうげき!
JOMONの亡霊はにげだした
JOMONの亡霊はまぐろの切り身を落としていった
JOMONはなかまにしてほしそうに こちらをみている。
なかまにいれますか?
→スルー
スルー
スルー
ジサクジエン
51 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/05 00:28
とみとくはさけんだ。「おれがこのよでいちばんきらいなのは
すらいむと、なかまにしてほしそうにこちらをみるまけいぬだ!」
JOMONはさみしそうに野にかえっていった。
53 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/05 05:05
砥石を持ってこなかったのはイタイな。
戦闘はぺティでこなして
調理のときに牛刀は温存した方が良いのでは?
あと、コックコート着てないとビジュアル的にただの人だな。
仲間にしたお姉ぇちゃんは魔法剣士だった!
しゅうとみとくは牛刀にエンチャウントウェポンの魔法をかけてもらった。
そうびしますか?
E きのペティナイフ
E かわのちゅうかなべ
E イタリアンのレシピ
→ 牛刀(+1)
あじのもと
※しまった。服を着てないぞ。
「いゃ〜ん(*^^*)ポ」
お姉ぇちゃんは今更ながらに頬を染めた。
しゅうとみとくは、皮の中華鍋で隠しながら(何を?)
町の雑貨屋へ行った。
(JOMON亡霊が落としていったマグロの切り身はもちろん拾ってから)
店 主:「いらっしゃませ。何かご入り用ですか?
とみとく:「何か着るものが欲しいんだが」
店 主:「旅人のジャンパー 10ゼニー
皮のはらまき 20ゼニー
板前のはちまき 50ゼニー
コック冒 100ゼニー
闇のマント 2000ゼニー
どれにする? 」
とみとくはお金をもって無いことに気がついた。
56 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/05 09:24
お姉ちゃんはてにいれたまぐろの切身に
スローの魔法をかけてくれた
これでいたみにくきなった
金が無いとこの世界では生きていけない。
とみとくは、身に付いたスキルで何とかお金をかせごうと思い
町のレストランに向かった。
とみとく:「食のコンサルタントが、店の指導をしてやりに来たぞ」
店のマネージャー:「ハァ?」
―――――――B A T T L E―――――――
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃ マネージャーとの戦闘開始! ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
60 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/05 12:04
どうやらコンサルタント業はこの世界ではマイナーのようだ。
とみとく:攻撃。
きのペティナイフがいきおいよく空を切る!!
マネージャー:攻撃。
平手でとみとくをひっぱたこうとした。
とみとく:防御。
かわの中華鍋でふせいだ。
とみとくは丸出しになってしまった。
お姉ぇちゃん:「いやぁ〜ん(*^^*)ポ!」
姉ちゃんはわざとらしく視線をそらせた。
さわぎを聞きつけてこの町の警備隊が駆け付けてきた。
警備隊長:「下半身丸出しで暴れているのはどいつだ!」
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃ マネージャーとの戦闘没収! ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
65 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/05 15:49
とみとくは王宮で取調べを受けることになった。
けいびたいちょう「なまえと じゅうしょから。」
とみとく:「名前は、、、しゅう とみとく 漢字音訓混じりでつ。
住所は、、、横浜市中区○○○○ 」
けいびたいちょう:「よこはめしてなかだしゴックンだとぉ!? 」
隊長さんはどうやら耳が遠いらしい。
>66があまりにもあれなので、しゅうとみとくのHPは1になってしまった
※そろそろまともなファンタジーにしたいものだ。
隊長さんはとりあえず、着る物をとみとくに与え、
いろいろ事情を聞いた後
「お前の処分は王様に決めてもらう事にする」
と言って、美食家の王様への面会手続きを取り始めた。
とみとくはもらった服を装備した。
E きのペティナイフ
E かわのちゅうかなべ
E イタリアンのレシピ
E 囚人服
牛刀(+1)
あじのもと
マグロの切り身(スロー)
やがてとみとくは王様の前に引き出されて行った。
71 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/05 22:17
王「そなたの はなしは たいちょうから きいておる
そなたは いかい で りょうりにんを しておったそうじゃな」
とみとく: うん
王「タメ口かよ!!」
74 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/05 23:59
王 「…まぁ旨いものが作れるならば
タメ口でもよい。とにかく旨いものを来月の催しで作れるならば
お前に不自由の無い金をやろう。」
兵士「包丁やおなべは持っているだけじゃダメですよ!
ちゃんと装備してくださいね!」
すっごいおもしろい。このスレ。
兵士:「HPやMPは宿屋に泊まれば回復しますよ。」
HP1のとみとくはさっそく姉ぇちゃんと宿屋に泊まった。
とみとく:「太陽が黄色いぜ」
とみとくのHPは1のままだ。
しかし、とみとくの心は満たされていた
ヒサマが あらわれた!
「おまえみたいな消えた料理人がしゅじんこうだと?わらわせるな!
しゅじんこうはおれさまだ!」
ヒサマのオイルビームこうげき!
逃げますか Y/N
とみとくは逃げた。
82 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/06 18:07
とみとくは井戸の中にJOMONの不思議なフライパンを見つけた。
83 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/06 20:10
JOMONの不思議なフライパンをてにいれた。
とみとくはおねえさんに聞いてみた。
「そういえば君って料理できたっけ?」
84 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/06 22:45
とみとくが振り返ると、お姉さんはヒサマに捕われていた。
ヒサマ「おれのローキックを受けてみろ!!」
85 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/07 00:35
「お前の顔は良くしっているぞ、ヒサマ」
木のペティナイフを投げつけヒサマの足の腱を切ったとみとくが言った。
86 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/07 05:17
セーブしますか Y/N
87 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/07 06:53
セーブしました。
回線を切ってください。
_____________
/ ((( ))) )
/ ( ̄(´Д` ) ̄0 /
/~ ̄ ̄ ̄⌒⌒⌒⌒ ̄ ̄ ̄)
/ ※※※※※※※※ /
/ ※※※※※※※※ /
/ ※※※※※※※※ /
(____________ノ
89 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/07 07:02
冒険をはじめます
90 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/07 07:05
冒険の書があります。
新しい冒険の書を作る
→つづきから
デロデロデロ
冒険の書1は消えてしまいました
92 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/07 08:01
こんなこともあろうかと、コピーをとっておいたのだ
ぼうけんのしょ1
→ぼうけんのしょ2 とみとく LV1
ぼうけんのしょ3
おお とみとくよ しんでしまうとはなさけない
かみの ごかごの あらんことを
94 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/07 10:49
とみとくの所持金は半分になってしまった。
95 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/07 10:50
しかし、もともとお金を持ってなかったので関係無いのであった。
97 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/07 13:47
とみとくは来月の魚料理大会に何を出品するか考えることにした。
おねえさん「来月なんてずっと先じゃない」
とみとく「お前は当てにならん」
とみとくは、究極の食材を求めて旅立つことにした。
町の人:「南に行けば大きな港町があるよ。
魚市場もあるみたいだから、食材を仕入れるとすればそこかな」
町の人:「東に行けば大きな川があるよ。
川魚は売ってないから自分で釣り上げるしかないね」
町の人:「西は砂漠が広がる荒野になってるよ。
十分な準備をしてからいかないと途中で倒れてしまうだろうな。
でも、砂漠の中を旅するキャラバン隊や、点在するオアシスには
見たこともないような珍しい食材があるという噂だ。」
町の人:「北には高い山脈がそびえてるんだ。越えられないよ。
でも、伝説によれば大きな洞窟があって、そこには地底人の都と
太古の巨大魚が棲んでいる地底湖があるらしいよ」
町の人:「HPやMPは宿屋に泊まれば回復するよ」
とみとく:「この話は前にも聞いたな」
姉ぇちゃん:「ねぇー。とみとく、泊まってイこー」
姉ぇちゃんは、泊まる気満々だ。
104 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/08 09:07
やどや:「ゆうべは おたのしみ でしたね」
とみとく:「太陽が黄色いぜ」
心なしか、とみとくはやつれたように見える。
姉ぇちゃんは元気いっぱいツヤツヤだ。
※このネタ好きみたいだね>103
とみとくは 50のけいけんちを てにいれた
姉ぇちゃんは 3のけいけんちを てにいれた
そんな とみとく 一行を 影からのぞく ひとつの影が あった
その名は とみやす
とみとくは、町の道具やで装備を整えることにした。
現在の装備
E きのペティナイフ
E かわのちゅうかなべ
E イタリアンのレシピ
E 囚人服
牛刀(+1)
あじのもと
JOMONの不思議なフライパン
マグロの切り身(スロー)
装備を調えようとしたが、これ以上持てないことに気がついた。
イタリアンのレシピを捨てますか?(Y/N)
イタリアンのレシピを捨てるべきか、かわの中華鍋を捨てるべきか、とみとくは悩んだ。
そんなとみとくを影から見守る一人の男がいた。
その名は とみやす。
おれの名はとみやす。
見守るだけの男。
そんなとみやすを さらに背後から見守る男がいた。
その名は とみしん。
とみしんは思った。「”ふくろ”を使えば荷物はたくさん持てるぞ。とみとくに教えてやれ>とみやす」
だが、思ってるだけでは心は届かない。
届かない想いは唄によせて‥
♪ズンチャカ ズンチャカ ふくろ〜を使えば荷物はたくさん持てるぞ スースースー ♪
114 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/08 15:45
歌を風に乗せて聞いたとみとくは、ふくろを探した
しかしなにをふくろにしたらいいかわからなかった
と、そこへあやしいJOMONが通りかかった
「これはフクロにするのにぴったりだ」
とみとくと姉ぇちゃんはぶきをてにとり
JOMONをフクロにすることにした
JOMONはボコボコになった。
とみとく:「あの歌は持ちきれない荷物はフクロに持たせればいいんだってことだったんだな。」
姉ぇちゃん:「いっぱい持てるようにいらない荷物は捨てちゃいましょ」
JOMONの装備
※JOMONは道具を持ってません。
姉ぇちゃん:「とりあえずマグロでも突っ込んでおきましょう」
痛みかかったマグロをフクロに突っ込んでみた。
フクロ(JOMON)はマグロを突っ込まれて苦しんでいる!!
どうする?
121 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/08 23:09
お前はフクロだから大丈夫
そう言ってこめかみの辺りをゆさぶりとみとくはフクロを説得した。
その様子をじっと見守るとみやす それを見守るとみしん
とみしんの背後には・・・
123 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/09 00:15
とみとくをねらう組織、精霊調理団の姿があった。
124 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/09 00:55
とみとくが異界から来た事と
とみとくの潜在能力をすでに見抜いていた精霊調理団がマークしていた
何だこのノリは。ワラタ
126 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/09 09:40
精霊調理団は来月の料理大会で
とみとくと戦うだろうとふんでいた
とみとくは、後ろからつけられているのに気がつかず、町の中をぞろぞろ行列つくって歩き回っている。
やがて包丁専門店に着いた。
店の客:「包丁にはこだわらなきゃ。
野菜を切るなら片刃の菜切り包丁の方が使い勝手がいいよ。」
店の客:「包丁にはこだわらなきゃ。
中華包丁と中華鍋があればだいたいの料理は出来るよ。」
店の客:「文明開化の頃に発明された文化包丁が一番だよ」
店の客:「3得包丁が一番使いやすいわ。」
とみとくはどの包丁にしようか悩んでいる。
姉ぇちゃんは、包丁の違いがわからないので暇そうにしている。
フクロ(JOMON)は次は何を突っ込まれるんだろうと、びくびくしていた。
とみやすはそんなとみとくを見守っていた。
とみしんは、そんなとみやすを見守っていた。
精霊調理団は、陰から とみとくが どの包丁を選ぶのか見守っていた。
そんな一行を、天井裏から見守る男がいた。
その名は とみてる。
ちんけんいち が あらわれた。
ちんけんいちは りょうりたいけつを もうしこんできた
うけてたちますか?
はい
いいえ
133 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/09 11:30
あらわれたが、無視して包丁を選ぶ
ちんけんいちは無視されている。
ふと目をやると、とみやすが見つめているのに気がついた。
ちんけんいちも熱く見つめ返した。
が、とみやすが見つめていたのはとみとくだった。
そこへ きんまんぷくが らんにゅうしてきた!
きんまんぷくは おどろきとまどっている。
きんまんぷくは おたけびをあげた!
ちんけんいちは にげだした。
しかし まわりこまれてしまった
きんまんぷくの こうげき
きん:「電化住宅は経済的!」
意味不明なことをさけびながら突進してきた
140 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/09 13:10
こんな事してておもしろい?
きんまんぷくは、140の言葉にショックを受けた!
精神力が5さがった!
142 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/09 16:26
そこへすかさず、とみとくのペティナイフのこうげき!
きんまんぷくをやっつけた!
ちんけんいちは怯えている
143 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/09 16:40
きんまんぷくはなかまにしてほしそうに こちらをみている。
なかまにいれますか?
→スルー
スルー
スルー
ジサクジエン
144 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/09 16:51
フクロは仲間にして欲しい様だ。
(これで何かを突っ込まれなくてすむぜ)
145 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/09 17:31
とみとくは きん も フクロ も無視して天井を見上げた。
とみとく:「そこの奴、そんなところから覗いてないで降りてこい」
えだもとなほみ が あらわれた
えだもとなほみは指先の吸盤を器用に使いとみとくの前に降りて来た。
148 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/09 19:14
二人の様子を、物陰から睨みつけているナイジェラ・ローソンがいた。
「フン! トミトクメ アソンデイラレルノモ イマノウチダ!」
149 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/09 20:04
とみとく:「そうだったのか!! じゃあ今のうちに悔いの残らないように
思いっきり遊んでやるぜ!!!」
とみとくは包丁を買うのをやめて野球盤を買いに行った。これには
精霊調理団もびっくりだ!!
150 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/09 20:51
もともと、とみとくは金を持っていない。
151 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/09 23:22
とみとくは金が無いと遊ぶ事はおろか、
生きる事すらままならない事にきづき、
来月の魚料理大会に向けて、真剣に食材を探し始めた。
152 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/09 23:27
「ここは八百屋です何をお探しですか?」
「金華ハムをくれ」
「お金が足りません、っつーかテメー無一文だろが!
サッサと大陸に帰ってフィギュアの色塗りの仕事でもしろや!」
153 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/09 23:29
とみとくと姉ちゃん、そしてフクロ(JOMON)の一行は料理大会の食材を探しもとめて北の地底湖へ向かった
―――――――B A T T L E―――――――
とみとくの回想…
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃ 八百屋との戦闘開始! ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
155 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/10 00:33
八百屋は「金がなけりゃあ何も売れねぇ!」
とみとくは「もう牢屋はいやだ」
そういって旅に出る事を決めた
156 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/10 01:40
八百屋のおやじが「俺の息子が料理人を目指し、
今も北のレストランで頑張っている、
もし会ったら父はお前の事をずっと見守っていると伝えて欲しい。」
と、いう話を聞いた。
157 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/10 06:04
160 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/10 08:16
こんなとこでテストしなくても・・・・
とみしんは そう思ったが、思っただけでは>158-159にとどかない。
161 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/10 08:18
届かない想いは唄によせて‥
♪ズンチャカ ズンチャカ URLをコピーしてアドレスに張り付ければ〜
楽しい楽しいブラクラだぁー スースースー ♪
162 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/10 08:21
どこからともなく、歌が聞こえてきて、
とみとくは マウスのカーソルをula2chリンクから外した。
姉ぇちゃん:「そろそろ町を出ましょうよ」
163 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/10 09:00
とみとくは町を出る事にした
164 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/10 10:26
とみやすは こっそりついていった。
とみしんは そんなとみやすを見守るためについていった。
精霊調理団は そんな一行を陰から見張るためにこっそりついていった。
とみてるは、天井裏から見守りたかったが、草原には天井が無い。
どうしますか?
165 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/10 10:35
「シャ〜ロ〜ワンズ〜!!」とみてるは呪文をとなえた!
するとどこからともなく巨大肉団子が転がってきた!
とみてるは肉団子の影にかくれてそっと見守ることにした。
166 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/10 11:19
やがて、高い山脈が見えてきた。
周りには幸い木の実や野鳥、野獣などの
食べられそうな食材が豊富にある
とりあえず、今日の昼飯を作ろうと、手近な食材を集めることにした。
しかし、やはりここは自分のいた世界とはかなり違うようだ。
とみとくは見たことも無い食材を前に途方にくれていた。
しかし、陰から見守る精霊調理団の面々はとみとくの選別眼に舌をまいていた。
調理団員A:「さすがは、いかいの ちょうりにんだいひょう。
このせかいでも きちょうな しょくざい ばかり
あつめてくる 」
調理団員B:「あれは まぼろし の しょくざい
けさらんぱさらん。
あれを りょうりしょうぶ にもちこまれると
かちめは ありませんぞ」
調理団員C:「あっちは きゅうきょくの きのこ
くれないてんぐだけ。
あれと にわとりかぶと との すーぷ で
しろみのさかな を にこむと 至高のりょうりができますぞ」
調理団長:「やはり いまのうちに てを うっておくべき だろうな」
調理団は集まってひそひそ話をはじめた
170 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/10 12:36
※いつのまにか とみとくは 異界の調理人代表にされていた。
171 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/10 12:39
>>1 ところで、他スレで立ってるのはどこ?
他の板も見てみたいんだけど
172 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/10 12:42
173 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/10 12:46
というチラシを渡されたので
175 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/10 13:20
常にバハムート召喚
176 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/10 14:08
>176 さんくすこ。 イってみる。
178 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/10 15:03
初めて見る食材に苦戦しつつも、
少しずつとみとくの一行は北の山脈を進んでいった。
179 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/10 16:28
一行はけわしい山を登っていった。
180 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/10 16:31
とみてるは、フーフーいいながら、巨大肉団子を押している。
滝のような汗。
薄くなっていく空気のせいか気が遠くなりそうだ。
181 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/10 16:40
いつのまにか気を失ったとみてるに、とみとくは夕飯を食わしてやった。
「肉団子に隠れずとも勝手についてくればよい。
飯は食わしてやる」
とみてる は なかまになった
なんと かわのちゅうかなべはもえてしまった!
おお かわのちゅうかなべよ もえてしまうとはなさけない
とみとくは 燃え残りの皮の中華鍋を中華スープで煮てみた
なべ に つかわれていた かわ は さけ のかわだった
さけは川を下り海へと帰って行った
187 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/10 18:11
鮭は卵を産んでいた。
とみてる「これいくら?」
JOMONは何かいいたそうにしていたが、またつっこまれると困るので黙っていた
とみてるはJOMONの様子がおかしいことにきづいた
189 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/10 18:41
JOMONはとみとくに中華スープを突っ込まれた!
JOMONは呪文を唱えた
「化調の味がするぞ!」
191 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/10 20:41
とみとくは いくら を手に入れた。
かわの中華なべの代わりにJOMONの不思議なフライパンを標準装備することにした。
不思議なフライパンの効果を調べる為にとみとくはてきとうにふりまわした
なんと! いせかいへのとびら が ひらいた
194 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/10 22:59
ひらいたがJOMONがいたのでひきかえした
195 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/11 01:38
いせかいへのとびらはとじてしまった。
196 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/11 01:40
不思議なフライパンは錆びてしまった。
197 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/11 01:56
不思議なフライパンを使えばいつでももとの世界に返れることが分かったが、
今は料理大会に専念することにした。
とみとく「ん?元の世界から優秀な料理人を拉致ってくれば[以下検閲]」
198 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/11 07:32
そして夜が明けた。 新しい朝がきた きぼ―んの朝だ♪
とみとく一行は、朝日の向こうに一軒のロッジ(山小屋)があるのに気がついた
200!
一行はロッジについた。
ロッジは宿屋とレストランとみやげものやを兼ねたものだった。
調理場を覗いてみると、最初の城下町のレストランで出会った料理人を
20年若くしたような少年が鍋を振っていた。
姉ぇちゃん:「このあたりの食べられそうなものを採ってきたんだけど、買ってもらえる?
あたしたち全然お金ないのよ。」
フクロ(JOMON)はカウンターに荷物を並べてみた
202 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/11 08:49
カウンターにならんだモノはどれも雑草レベルで食えそうもない。
ふとフクロに目をやると頭の上から何やら芽がでているではないか!
「こっ、これは冬虫夏草っ!?、ならぬ冬人夏草かっ?!」
203 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/11 09:00
レストランのひと:冬人夏草は5000ゼニーで買います。
売りますか? Y/N
若い料理人:「これは、万病にきくという、幻の冬人夏草・・・
ヤフオクに出せば1億はくだらないという・・・
(いやいや、まてまて。どうやらこいつらはド素人らしいぞ。
ここはひとつうまく丸め込んで・・・)」
レストランのひと:「5000ゼニーです。 売りますか?(Y/N)」
とみてるは、フクロ(JOMON)ごとうっぱらってしまおうかと考えた。
とみとくは、5000ゼニーの価値がわからない。
姉ぇちゃんは、この宿屋のベッドは回転するかしら?
と思っていた。
とみとくはなにをおもったか りょうりをはじめた
ゼリーを5000こつくった
どうやらゼニーとゼリーをまちがえているようだ さすがりょうりにん
精霊調理団は窓の外から望遠鏡でとみとくたちが並べたものを覗いていた。
調理団員い「絶滅種のふくろ茸シリーズがあるぞ。
食べた人の金運をあげる大入り袋茸。」
調理団員ろ「焼けばこりこりしてあっさりとした味が特徴の仔袋茸。
たしかストリートライブの経験値が上がるという効果があったはず」
調理団員は「やさしい気持ちになる おふくろ茸」
調理団員に「天然温度計の玉袋茸もある!
あれは温度が低いと縮んでシワシワに。熱くなるとベローンと伸びてしまう性質がある貴重種だが」
調理団員ほ「たしか、Hな気分になる チョット茸ヨ もあったはず・・・」
調理団員へ「あの姉ぇちゃんが喰っちゃったのかな」
調理団長「こんな片田舎で店出してるような若ぞうにあれらの価値はわからんだろう。
生ゴミに捨ててしまったらこっちのもの。
誰かゴミ箱を見張っとけ!」
精霊調理団は窓の外から望遠鏡でとみとくたちが並べたものを覗いていた。
調理団員い「絶滅種のふくろ茸シリーズがあるぞ。
食べた人の金運をあげる大入り袋茸。」
調理団員ろ「焼けばこりこりしてあっさりとした味が特徴の仔袋茸。
たしかストリートライブの経験値が上がるという効果があったはず」
調理団員は「やさしい気持ちになる おふくろ茸」
調理団員に「天然温度計の玉袋茸もある!
あれは温度が低いと縮んでシワシワに。熱くなるとベローンと伸びてしまう性質がある貴重種だが」
調理団員ほ「たしか、Hな気分になる チョット茸ヨ もあったはず・・・」
調理団員へ「あの姉ぇちゃんが喰っちゃったのかな」
調理団長「こんな片田舎で店出してるような若ぞうにあれらの価値はわからんだろう。
生ゴミに捨ててしまったらこっちのもの。
誰かゴミ箱を見張っとけ!」
二重カキコ ゴメン
とみとくの現在の装備
E きのペティナイフ
E JOMONの不思議なフライパン(ー1:錆)
E イタリアンのレシピ
E 囚人服
牛刀(+1)
いくら
JOMONの装備
腐りかけたマグロ
サケの皮を煮込んだ中華スープ
頭に生えたキノコ
姉ぇちゃんの装備
E おっきなおっぱい
E くびれたウェスト
E かわいいおしり
E 魔法剣士のマント
E マジックソード
※ 使える魔法
エンチャウントウェポン
スロー
エンチャウントアーマー
その他(未公開)
211 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/11 13:50
とみとくは冬人夏草を育てる事にした
そして、精霊調理団の一人が先走り「並べてある物を10000ゼニ―で全て売ってくれ!」と懇願した。
「こんな雑草でよければ」
とみてるは喜んでカウンターの上のゴミを売った。
10000ゼニーを手に入れた。
(とみてるはゴミのように見えるものの価値に気がついていないようだ)
とみとくは、精霊調理団の面々にゼリーを売り始めた。
1個100ゼニーで売ると飛ぶように売れたが、さすがに5000個は
売り切れなかった。
残ったやつは、ロッジの土産物屋においてもらうことになった。
とみとくは、若い料理人の顔を見ていると、何かを伝えなければいけないような
気がしたが、誰に何を頼まれていたのか忘れてしまっていた。
とみてるはロッジにいた客に地底湖の話を聞いてみた。
ロッジの客:「窓の外見てみ」
言われて窓から外を見ると
「地下帝国への近道はこちら」
「地底湖観光ツアー申込所」
「地底湖滝下り納涼船乗り場」
などと言った看板が見えた。
とみとく:「伝説じゃなかったんかぃ・・・」
姉ぇちゃん:「簡単に見つかってよかったじゃん。」
216 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/11 18:43
一行はツアーに申し込もうと窓口に向かった
窓口の人に申し込もうとおもい尋ねようとしたら
名札に目が入った
名前
伝説の・・・・
かすれて読めない
218 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/11 22:53
とにかく一行は申し込み用紙に記入して、
地底湖へと進む事にした。
219 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/12 01:06
一行は暗い道を進んでいた中、
姉ちゃんがライトの呪文を使ってくれた!
「私もこれぐらいはできるのよ。」
一行は地底人の町へと進んでいった。
220 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/12 01:58
長く細い道を下っていくと、滝の音に混じって楽しそうな音楽が聞こえてきた。
221 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/12 02:20
姉ちゃん「何か聞こえるわ」
ツアーの案内人「今週は地底人のお祭りなんですよ」
やがて広い空間にでた。
目の前に広大な地底湖が広がる。
向こう岸には巨大な滝が地底湖に流れ込んでいた。
目をやると、一艘の観光船が滝を落ちていくところだった。
案内人「川下りの方々も到着したようですね」
フクロ(JOMON)はあっちのコースにしなくてよかったと、心からそう思っていた。
222 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/12 02:26
地底湖には黄金の町が浮かんでいた。
中南米にあるピラミッドのような神殿を中心とした巨大な水上都市だ。
223 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/12 02:39
とみとく「金だ。この町は金で作られている」
案内人「この辺りは金が豊富に採れるんです。金は加工がしやすいですからいろんなとこに使われてるんですよ」
とみとくは、この世界では金の価値観が違うらしいと気付いた。
224 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/12 02:55
とみとくは金をフクロに詰め込み始めた。
とみとく(これを持ちかえれば大金持ちだ)
225 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/12 03:05
精霊調理団は船酔いしている
調理団長はキアリーを唱えた。
しかし効果は無かった
団員Aはふしぎなおどりをおどった
よけいに気分がわるくなってしまった
そんな一行を物陰から睨んでいるナイジェラ・ローソンがいた。
「クク… トミトクメ アソンデイラレルノモ イマノウチダ!」
とみとく:「そうだったのか!! じゃあ今のうちに悔いの残らないように
思いっきり遊んでやるぜ!!!」
とみとくは包丁を買うのをやめて野球盤を買いに行った。
こんどはお金もたっぷりある。
阪神優勝目前だ!
228 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/12 09:01
しかし、この世界では
野球というものはなく、当然野球盤も
存在しなかった
やがてとみとく一行は地底湖の岸辺についた。
水上都市から聞こえる楽しそうな音楽と
うち寄せる波のちゃぷちゃぷ言う音が、微妙な雰囲気を醸し出す。
どうやって黄金都市に入るんだろう?
とみとくは、橋を探した。
案内人:「この地底湖には橋は無いんですよ。
まぁ、見ててください」
案内人は一本の笛を取り出し、吹き鳴らした。
が、音は聞こえない。
とみとく:「犬笛みたいなものか」
どうやら人には聞こえないメロディーが、何かを呼んでいるようだ。
231 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/12 11:08
バサバサっ
天から舞い降りたのは
小林幸子だった
232 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/12 11:46
小林幸子は東の彼方へと飛んでいった
とみてる:「乗せてくれるんじゃ無いんかぃ!」
遠ざかっていく小林幸子につっこんでみた。
やがて、湖の水面に大きな波が泡だってきた。
何か巨大なものが湖底から上がってくる!
235 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/12 12:20
巨大なものは言った。
「なーに見てんのよ〜」
236 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/12 12:35
な・なんと、美川憲一が現れた
巨大なステージは煌びやかに輝き
とみてるの脳に強く印象付けるものがあった
憲一はこう言った…
美川憲一:「もっとはじっこ歩きなさいよぉ〜」
巨大なステージが水上都市まで伸びている。
どうやらここを渡って湖を越えるようだ。
一行ははじっこ歩いてステージを渡っていった。
とみてるは憲一をじっと見つめていた。
憲一:「あんたたち、あたしをただの橋の番人くらいにしか思って無いでしょ。
おちこむわぁ〜。へこむわぁ〜。」
ステージのセットの奥から、マイクを2本持った神田うのが登場した。
一本を憲一に渡して歌い始めた。
「へっこんだぁ〜ら〜・・・・(以下ry)」
二人のステージが始まった。
240 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/12 14:28
とみてるはこの煌びやかなステージをみて、
盛り付けの美しさがあがった!
姉ぇちゃんは、この煌びやかなショーを見て踊りのスキルが上がった!
とみとくは、このにぎやかな歌を聞いて、音痴に対する忍耐力が増えた!
フクロ(JOMON)はスキルの神様から無視されているので
何も成長しなかった。
243 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/12 16:47
一行は都市中心部にたどりついた。
そろそろ飽きてきた・・・
245 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/12 17:22
とみとく:「さて、やっとまともな装備が買えるな。」
一行は道具屋へ向かった
246 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/12 17:59
地底都市のマーケットには、地上では手に入りにくい珍しい物がたくさんならんでいた。
247 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/12 18:07
とみとくは店主に鶏ハムをすすめられた
手にとって見てみたが、どう見ても鶏肉の塩漬けだった
248 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/12 18:19
次に店主が持ってきたのは牛乳寒天みたいなものだった。
生姜の香りがちょっときつい。
249 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/12 19:15
よく見ると牛乳寒天には、見たこともないグロテスクな魚が封じ込められていた。
とみとくを見張っていた精霊調理団がにわかにざわめく
団員A:あっ、あれは幻の深海魚、バチスカーフだ!!
団員B:なにぃっ!
団員A:そうよ、魔の海の海底90万メートル以下にしか生息しないという
極上の魚よ・・・。あれを使われたら来月の勝負は負ける・・・。
団員C:あの寒天は魔法の力で水圧を保っているのだな。
団員D:しかしあの魚を料理するには10万気圧を発生する魔法の圧力ナベ
が必要だぞ!
団員A:くっ、オレのナベは別売りのガスタービンチャージャー付きだが3万
気圧が限界だ!
団員E:ここはオレに任せてもらおう!
全員:あっ! おまえはおナベの精霊 なべおさみ!?
250 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/12 20:25
団員Eはなかまをよんだ
なべやかんがやってきた
251 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/12 23:03
なべやかんは音を立ててくずれさった!
一方とみとくは幻の巨大魚と戦う為に
武器、防具屋へと向かった。
252 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/12 23:20
とみてるは、おこげのあんかけをぶちまけた!
団員Eは平らげた!
団員Eは毒におかされた!
253 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/13 00:17
とみとく一行は武器屋に着いた。
武器屋:「業物が揃ってますよ!」
とみとく:「魚を捌くからなぁ…切れ味の良い筋引きなんかないか?」
店主は店の奥から一本の胴太貫を持ってきた
店主:「これならどれだけ切っても刃こぼれしませんよ」
255 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/13 02:47
とみとく:「これは素晴らしい!
さぞかし名刀工が造ったんだろう。これなら巨大魚といえども、
いとも簡単に下ろせるだろう。」
とみとくはそういって、全長2.8メートルの
筋引きを手に取った。
256 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/13 02:49
胴太慣だ、スマソ
257 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/13 05:21
柔らかめに炊いた玄米飯に胴太慣。
たまらんな。
258 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/13 05:41
とみとく:姉ぇちゃん!もう一杯おかわり!
259 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/13 06:30
とみとくは胴太貫をてにいれた
そうびしますか?
Eきのぺてぃないふ
EJOMONの不思議なフライパン
Eイタリアンのレシピ
E囚人服
牛刀(+1)
→胴太貫
※とみとくの【どうぐ】に 「 いくら 」 を忘れた。ゴメソ
とみとく:「幻の巨大魚ってのが、身の堅い奴だったら、薄造りの方が
食べやすいかも知れんな。
フグ引きか何か、刃の薄いやつは無いか?」
店主:「薄い方がいいんだな。じゃぁ、これはどうだ。」
展示棚から一枚の布のようなものを取り出した。
店主:「天功の羽衣って奴だ。透けるほど薄いミスリル鋼のショールで
本来なら身にまとうものだが、実は切れ味もするどい。
どんな堅いものでも、ミクロン単位で薄切りにできる魔法が
かかっているんだ。」
とみとく:「薄く切れるなら包丁にはこだわらない。
それをくれ」
店主:「とみとくさんは天功の羽衣を装備できないけど
それでもいいかね?」
どうやら天功の羽衣はおんな専用のようだ。
263 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/13 09:23
とみとく:「女専用でもいい、それをくれ。」
とみとくは姉ちゃんに料理の基礎的なものは
覚えてもらおう、と思った。
とみとくは姉ぇちゃんに羽衣を持たせた。
店主:「ほらよっ!姉ぇちゃん。
そうびするかい?」
ーーーーー姉ぇちゃんの装備ーーーーーー
E おっきなおっぱい
E くびれたウェスト
E かわいいおしり
E 魔法剣士のマント
E マジックソード
→ 天功の羽衣
※ 使える魔法
エンチャウントウェポン
スロー
エンチャウントアーマー
ライト
その他(未公開)
姉ぇちゃんは天功の羽衣を装備させてもらった。
姉ぇちゃん:「いやん。変なとこ触んないでよ」
天功の羽衣にはイリュージョンの効果がある。
姉ぇちゃんの魅力があがった。
姉ぇちゃん:「キッチン鋏があったら包丁とマナイタは
いらないんじゃないの?」
とみとくは、最近の若い姉ぇちゃんの調理センスに涙が
ちょちょぎれそうになった。
とみとく:「フライパンだけじゃ料理の幅に限りがるな。
鍋やオーブン、蒸し器も揃えた方がいいか。」
とみてる:「持てる荷物には限りがあるから、よーく考えて買い揃えなきゃな」
とみとく:「そうだな。”もてる”数には限度があったっけ。」
とみとく、とみてるの二人はJOMONを意味ありげに見つめた。
268 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/13 11:33
そんな姉ちゃんに、とみとくは
「今日から夕飯の支度を担当してもらう
みっちり修行だ」
と、告げた。
死を覚悟の修行なので、セーブをした方がイイとフクロ(JOMON)は思った。
とみとく:「フクロの浅知恵もたまには役立つもんだな」
とみとくはぼうけんのしょにこれまでのたびのせいかをきろくした
270 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/13 11:37
ふっかつのじゅもんをききますか?(Y/N)
271 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/13 11:47
フクロ(JOMON)「ぎけげべ さぽ¶‰£!!・・・・」
フクロ(JOMON)は舌を噛んでしまった。
とみとく:「セーブしたから、ふっかつの呪文はいらないんだ」
便利な時代になったよなぁ・・・・・フクロ(JOMON)は、
テレビの画面を必死になってメモ取っていた頃を懐かしく思い出していた。
272 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/13 12:13
同時に、間違ってメモして今までの苦労をおじゃんにした事も思い出した。
フクロ(JOMON)のスキル「思い出す」が上がった!!
フクロ(JOMON)は泣きだした
どうやら忌まわしい過去を思い出してしまったらしい
フクロ(JOMON):「ォエ〜ン オェ〜ン」
274 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/13 13:25
そんなフクロ(JOMON)はとりあえず置いといて、とみとくは素人でも扱いやすい食材と調理器具をさがして市場を回ってみた。
275 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/13 14:10
とみやす:「包丁の基本はかつらむき。
料理の基本はオムレツかな。」
とみとく:「よし。フライパンはあるから後は卵だな」
やがてとみとくは卵売場についた。
ここには、いろんなたまごが置いてある。
とみとくはアイドルのたまごが気になった
277 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/13 15:39
アイドルの卵は調理には向いていない
かつ有精卵だったので買わない事にした。
とみとくはLたまごを3パック買ってきた
278 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/13 16:23
とみとくがパックから卵を手に取った瞬間、ギャ―と卵が叫び血がしたたり落ちた
それが合図かように時空に亀裂が生じ、5人の使徒が現れた!
279 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/13 16:52
使徒は歌を歌い始めた。
「しとしとぴっちゃん しとぴっちゃん しーとぉぴっちゃん♪」
すると何処からともなく大五郎が現れた。
280 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/13 17:52
大五郎は「ちゃん!」と叫んだ
281 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/13 18:32
すると何故か座頭一がやってきた。
しこみ杖をすらりと抜いて、五人の使途にむかってきた
282 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/13 18:36
「ごめんなすって」
ひゅるりら〜〜〜
北風が吹いて木枯らし紋次郎が通り過ぎて行った。
「あっしにゃぁ〜、関わりのねぇこってござんす。」
283 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/13 18:56
パカラッ バカラッ バカラッ!
白馬にまたがった暴れん坊将軍が現われた
284 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/13 19:01
「えぇ〜い。控えおろう!」
すけさんかくさんがやってきて、八代将軍吉宗公の両脇に立った
285 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/13 19:38
「ここにおわしますは今の八代将軍徳川吉宗公にあられますぞ!控えおろう」
286 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/13 19:53
さすがに将軍さまの御威光はたいしたもので、皆 静かになった。
287 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/13 20:21
しかし誰かが「こんなところに上様がいらっしゃるのはおかしい」といいだした
288 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/13 20:32
「きっと偽物に違いない。たたんじまえ!」
五人の使徒は飛び掛かっていった
289 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/13 22:30
五人の使徒は柳生新陰流の剣に破れた。
使徒は水戸納豆を落として逃げていった。
290 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/14 01:13
座頭市も使徒を追いかけていなくなった。
とみとくはちゃっかり水戸納豆を手に入れた。
291 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/14 01:53
「ちゃぁーん!」
大五郎はもういちど父を呼んだ。
こんどは本当に父親が迎えにきて、どこかへ連れていった。
292 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/14 02:02
「これにて一件落着。」
角さんがそう言って、すけさんが
「や、邪魔したな。
さ、続けて続けて。」
将軍さまを促して帰って行った。
293 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/14 02:08
とみとく:「なんだったんだ。今のは」
あまりの展開に、とみとくは付いていけなくなるとこだった。
フクロ(JOMON)はリセットボタンから手をはなした。
294 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/14 02:12
とみてる:「さー、気を取り直して練習、練習!」
姉ぇちゃんは、改めて卵を手にとった。
295 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/14 03:33
市場の隅の調理場を借りることにした。
姉ぇちゃん:「メラ!」
ファイヤー・ボールの呪文を唱え、かまどに火を入れた。
JOMONの不思議なフライパンをかける。
姉ぇちゃんは、卵をフライパンの上で握りつぶした。
296 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/14 03:36
とみとく:「たまごはもっと、やさしく握らなきゃ」
姉ぇちゃん:「これくらい?」
姉ぇちゃんは、とみとくのを握ってみた。
たまごのぬるぬるがちょっと気持ちイイかも。
とみてる:「目玉焼き作ってるんじゃないんだから、まずはボールに割入れなきゃな」
※しまった油をひいてない。
JOMONの不思議なフライパンに落とされた卵は焦げてしまった。
298 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/14 04:02
299 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/14 06:05
※そういえばボールは持ってなかったな。
とみてるは、フクロ(JOMON)を連れて市場をかけまわり、ひととおりの調味料と調理器具を買い集めた。
帰ってくると、姉ぇちゃんの やさしくにぎる 練習がおわったところだった。
そこには何人もの男がやさしく握られ逝き果てていた
そして姉ぇちゃんの財布はえらく膨らんでいた。
302 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/14 10:37
姉ぇちゃんは、玉子料理は苦手でもこういうのは得意そうだ。
が、この技術では来月の料理大会には勝てそうもない。
とみとく:「まず見本を見せるから、そのとおりやってみてくれ」
303 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/14 10:40
いよいよ、とみとくのウデが拝めるぞ!
精霊調理団はいろめきたった
304 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/14 11:00
とみとくは炊き立ての温かいご飯を茶碗によそった
そして玉子と醤油を用意した
305 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/14 12:14
とみとくはたまごかけご飯を作った!
「たまごはいいかんじだ」
そういってまたふらいぱんをギンギンに熱し、煙が出てきたところに
薄く油をひき、バターを入れときたまごをさっと入れた。
とみとく:「良く見てろよ、オムレツは十秒で仕上げるんだ。」
とみとくは説明しつつも鮮やかな手付きで半熟オムレツを作った!
306 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/14 12:35
ストップウオッチを見てたフクロ(JOMON)が言った「12秒です!」
307 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/14 12:39
ひょっとして黄金炒飯の極意が盗めるか!
と、精霊調理団は息をのんだが、出来上がったものを見てさらに驚いた。
308 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/14 12:47
団員B:「さすがだ。見よあの仕上がりのくつくしさ」
団員C:「なんという手際の良さ」
しかし、とみとくは2秒オーバーしたのが気に入らないようだ。
モザイクがかかっている!!
謎の声「とみとくの秘策料理とは?CMの後大公開!!」
精霊調理団は何が起きたのかわからないっ!!
310 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/14 13:36
CMの後には、先ほどのたまごかけご飯がうつっていた。
311 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/14 13:41
よくみると玉子が真中にのるように、ご飯が凹ませてある。
さすがプロの仕事である
312 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/14 13:59
CMの後はいつもこんなものだ。
調理団員の一人が呟いた。
313 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/14 15:13
とみてる:「玉子料理の極意は高温瞬間加熱だ」
とみてるは姉ぇちゃんにヘイスト(スピード)をかけてもらった。
姉ぇちゃん:「メラミ!」
ついでにJOMONの不思議なフライパンにファイヤー・ボムを唱える
とみてる:「いくぞ!!」
目にも止まらぬ速さだっ!!!
314 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/14 15:26
フクロ(JOMON):「ボタンを押すヒマがなかった」
あまりの素早さにみがついていかない
315 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/14 15:48
とみてる:「ほらよっ!」
とみとくの前に見事ないり卵が置かれた
316 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/14 16:28
とみとく:ちょっと味見を・・・ こ、これはぁーー!!!
とみとくの背後にそびえる火山が爆発した
とみとく:ほわぁーー、うめええーー
317 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/14 17:05
うめ: 「なんじゃな?」
うめさん:「ぴょん吉〜」
319 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/14 18:00
とみとくはフクロにも突っ込んで味見させることにした。
320 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/14 18:17
「確かにおいしい炒り卵だけど、作りたいのはオムレツだったんじゃないんですか?」
とみとく「言いなおせ・・・・」
とみとくは 不思議なフライパンを構えた
322 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/14 19:23
そこへ大リーグボール1号が飛んできた!
とみとくは 不思議なフライパンを大きく振りかざした
カキ━━━━━━ン!!
324 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/14 23:13
とみてるの作った炒り卵を弾き飛ばした!
とみとく:「オムレツを作れ。」
とみとくは先ほどのフクロ(JOMON)の言葉で何かを思い出した様だ
325 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/15 04:09
「中華の極意は高温調理だが、たまご料理はただ温度が高ければそれでいいというものでものでもない。半熟オムレツが卵料理の基本だというのは、そういうデリケートな部分をさしているんだ」
なんだか料理板みたいな事を言う
326 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/15 07:22
とみとく:「さあ、気を取り直してもう一度だ。」
とみとくは姉ぇちゃんにあらためて卵を手渡した。
327 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/15 10:49
フクロ(JOMON):「ぴったし10!」
何度目かの挑戦のあと、姉ぇちゃんは見事なプレーンオムレを作り上げた。
姉ぇちゃん:「できたのね。あたしにも料理が!」
とみとく:「うむ。よくやった」
この調子なら料理大会までには立派な戦力になりそうだ。
つぎは食材探しだ
ファンタジー世界であるだけ未知なる食材が幾多もあるだろう
とみとくはまだみぬ食材に心を躍らせた
329 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/15 13:15
おねえさん「あら、こっちのほうも(ry」
とみとく「地底都市のマーケットでそろえるのもいいが、
>>102で聞いた太古の巨大魚も気になるな。」
330 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/15 13:19
それを聞いた通りすがりの老人が言った
「太古の巨大魚は満月の夜にしか現れないよ ぅふふ」
331 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/15 13:20
フクロ(JOMON)は、ストーリーがひと段落したので
セーブをした方がイイと思った。
次の食材は肉類だと、セーブ係りをイイ事に勝手に決定した。
フクロ(JOMON)は
「いつになれば自分の名前に()が付かなくなるのだろう」
「早く一人前のフクロになりたい」
と、ひそかに呟いた…。
332 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/15 13:22
が、巨大魚探しになっていた事に気づき
自分の無力さを感じたフクロ(JOMON)であった。
セーブしました。
回線を切ってください。
おやすみの間、悪魔に体をのっとられないように・・・
∧_∧
( ・∀・) ))
/つ( ̄`ヽO_ノ⌒ヽ さてと、そろそろ寝るか
ノ ) \ ))
(__丿\ヽ :: ノ:::: )
丿 ,:' ))
(( (___,,.;:-−''"´``'‐'
おまいらも、夜更かしするなよ
∧_∧
( ・∀・ )
/ _ノ⌒⌒⌒`〜、_
( ̄⊂人 //⌒ ノ ヽ)
⊂ニニニニニニニニニニニニニニ⊃
_____________
/ ((( ))) )
/ ( ̄(´Д` ) ̄0 /
/~ ̄ ̄ ̄⌒⌒⌒⌒ ̄ ̄ ̄)
/ ※※※※※※※※ /
/ ※※※※※※※※ /
/ ※※※※※※※※ /
(____________ノ
337 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/15 17:29
∧_∧
( -∀- ) <おはよ〜ん
/ _ノ⌒⌒⌒`〜、_
( ̄⊂人 //⌒ ノ ヽ)
⊂ニニニニニニニニニニニニニニ⊃
338 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/15 18:16
∧_∧
( ・∀・) ))
/つ( ̄`ヽO_ノ⌒ヽ さてと、布団を片付けて、
ノ ) \ ))
(__丿\ヽ :: ノ:::: )
丿 ,:' ))
(( (___,,.;:-−''"´``'‐'
さあ、ゲームを再開しよう。
「でけでけでけでけでけでけでけでけでんっででん!」
冒険の書は呪われていた。
冒険の書の呪いでデーターが消えた・・・・
のではなく
またしても現実世界から料理人がファンタジー世界に飛ばされた
次は、{親の七}光りの戦士、けんたろうが主役だ!
初期装備は
・こいぬじるしのフライパン
・ママのワンショルダーエプロン
・オイスターソース
「おい!けんたろう」 外で誰かが呼んでいる。
けんたろうは、ママのワンショルダーエプロンを素肌に装着し、
ドアの外に出ようとして、ふと鏡を見つめる。
「裸にワンショルダーエプロンって、ギリシャ戦士みたいでいいよね」
345 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/15 21:31
「お-い!けんたろう」 また呼んでいる、この声はとみとくだろう
346 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/15 21:35
TPOというものがあるだろ。TIME、PLACE、阪神優勝。
347 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/15 22:02
けんたろうは今フクロ(JOMON)
と呼ばれていた。落雷を受け、この世界にきたけんたろうだったが
そのショックで記憶喪失になっていたのだった。
そして、けんたろうは今夢から覚めようとしていた。
(JOMON) ネタは面白くないから別にいいよ。
だって俺はけんたろうなんだぜ?カツ代も得意だったあの料理、教えてやるぜ。
そろそろこの世界も終わりかな
350 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/16 00:58
けんたろうは別の町で料理大会へ挑もうとしていた。
噂ではとみとくという料理人が自分と同じ
異界からやってきた料理人だそうだ。
どんな料理をだすのだろう。
とみとくとの戦いに武者奮いするけんたろうだった。
,へ
\/ ヽ ( )
_/*+*`、 ( )
<_______フ )
从  ̄ >ノ 〜 話が進まんな。
/゙゙゙lll`y─┛
ノ. ノノ |
. `〜rrrrー′
. |_i|_(_
/ヽ /ヽ
〃 " ヽ
i ((`')从ノ
i,,ゝ゚ ー゚ノi 終わっちゃったのカナ?…
( つ旦O
と_)__)
( ゚ Д゚) 長らくのご愛読ありがとうございますって・・・・
( つ O. __
と_)_) (__()、;.o:。 .
゚*・:.。
354 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/16 15:51
一方、とみとく一行は悩んでいた。
とみとく「次の満月って‥‥いつだよぉっ!」
地下社会では昼も夜も無い。
もちろん月が昇るはずもない。
とみてる:「ひょっとしたら、満月の夜というのは何かの暗号かもしれんな」
とみてる:「満月の夜‥マンゲツノヨル‥マソゲシノヨル‥ん!!まそげしの夜!」
姉ぇちゃん:「満月の夜・・・・ ま ん げ つ の よ る ・・・ まん毛(以下ry」
なんだか変な事を連想してしまった。
フクロ(JOMON)は思っていた。
「いや、ただ単に地上世界での満月の夜のことじゃないんかな」
とみとく:「元いた世界では、満月と言えば旧暦の15日のことだったが・・・
この世界ではどういう暦になっているのかわからんな。
気になるのは、あの双つのピラミッドだが。
太陽のピラミッドと月のピラミッド(共に中南米古代遺跡)に
酷似しているように見える。
ひょとしたら・・・・」
姉ぇちゃん:「まん けつ ・・・」
姉ぇちゃんの推理はますます妙な方向に入り込んでいるようだ。
とみてる:「満月は望月(もちづき)とも言い換えるよな。
もちづき・・・ も ち づ き ・・・ 餅つき!?」
とみとくは、地底都市なのに、妙に明るいのに気がついた。
そう言えば、この光はどこからやってくるのだろう。
見上げると、岩天井があかるい。何かの光を反射しているようだ。
光源は・・・太陽の神殿!?
ピラミッドの頂点。下からは見えないが、岩天井を照らす光源があるようだ。
とみとく:「ということは・・・・夜にもなるのか? この町は」
当たり前のようだが、この地底都市には宿屋もある。
人は眠らないと生きていけない。
やはり夜は来るのだろう。
とみとく:「とりあえず、宿屋へ行こう」
姉ぇちゃん:「わーい。お泊まりだー。」
362 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/16 18:29
翌日。
宿屋「昨晩もお楽しみのようでしたね。」
とみとく「ふう、太陽が黄色‥‥いや、あれは月だ!
そうか、地上の光が月の神殿に当たって‥‥。」
どうやら地上も満月のようだ
さっそくとみとく御一行は月の神殿に向かった テクテク
やがて目前に大きな河が見えてきた、でも橋が懸かってないようだ。
とみとく達は困ってしまった。
366 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/16 21:08
タクシーをひろい、月の神殿に到着したようだ。
料金は姉ちゃんがなんとかしてくれたらしい。
月の神殿には大きな門が立っていた。
と、何やらウサギの門番がコチラを見て何か言っている。
367 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/17 00:21
「なんだお前ら。」
「ここを通りたいのか?」
「人参を使った美味しい料理をくれたら通してやるぞ。」
ウサギの門番はそう言った。
368 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/17 00:27
369 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/17 00:35
「餅もいいなぁ…」
ウサギの門番の一人がとみてるの言葉で呟いた。
370 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/17 00:47
ウサギが話し込んでる隙にとみとくはそっと門をくぐり先を急いだ。
372 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/17 09:05
一行は月の神殿へ足を踏み入れた。
神殿の守護精霊がとみとく達に語りかける。
373 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/17 09:31
神殿の守護精霊「これから3人の守護神と料理対決をしてもらいます。
全員に勝った時…」
何故か言葉を濁した。
そして、こう続けた。
374 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/17 11:16
「この地底湖に満月を浮かべてあげましょう。」
守護精霊はそういった。
どうやら湖に満月を映し出す様だ。
そこに巨大魚が現れるのだろうか。
!\j\ ./ ,、 ☆
、\\\ ,.////
ヽ〈A〉.ヽ.\@ノノハ@ /ヾ/ .//
\ー\\/( ´_ゝ`)ヽ/フ-''"/
\ー、\//ーヽ__/〉ヽヽ/フ、-'" <この地底湖に満月を浮かべてあげましょう
ー/ 'ミ〉{`ヽ_/;!`.l=、ヽー''"´
/>ー{ :\ ̄`/!=|ー! |>"´
//ー‐ノ_,,/!\.〈.{. l``!. l-、_ ☆ +
/ /  ̄ー/'!、!ハヾ,、ゝヽ } .!
/./ /. | `~i~´ l\.>.| |
{ { ./ l | / \ /
ヽヽ / l | / //\ ☆
ヽ./ }=|=〈 /´ヽ \ +
</. | .| }/~´ l
/ | | .j| ゙| + ☆
|. ! ! `
ノ . | .〉
. ー''゙.し'
_,,,、-‐‐‐-、、..,_ ゙':;,、.._..,;゙ _,.....;:''※;:.、
-=''' ̄``'''''''ー- 、,_゙';、`ヽ、 `゙{ .},.、;'゙´ :
``ー';、 ``ヽ、 ...,....:;、;'"゙'゙゙'' ,.l;:::.,.._
``ヽ、 \゙゙''☆ :;;|=!/ ::ー、 ☆´ _,,,,,,_
\ ヾ ※ ;|:| ※ `゙'※ _,、-''''"三三三''''ヽ
ヽヽ ;: 〈!:} ※ .:゙``' _,、-''"_,..、-‐'''~^~^`''''ー、
☆ \`、 ;゙ /;:| ゙゙;;. ☆-''"_,、-''"
.\';.: .j | ! ※ _,、-''",、-''"
※ヽ\.|-、| _、‐,,、-''"
;:゙"''\@ノノハ@''"´
☆ ;:. l(´<_ `丿ノ .,♪月がでたでた月がでた♪フーン
; ノ{// ̄ヾ、_
/`"tノ!、ノヾ´`'
☆ . `j´`'"´ヲ\.\ ☆;..;:.,
;:.,. .〉 ,,-く~},,,/゙'゙〉 ゙:
※==《 ノ~`'--=,‐'''´ ; ;:.,,
〉、/::|ヽ;;\,、< ☆ ;' ;:
/ ヽ、|_,、<." \ ;"
./ ∠,,,,,_\ ヽ、,,、.,__ ;:
※__,/,,,,,,........、-=`'ー--、《´:::::``'''ー.、,,,,、、,_
 ̄ `~~゙゙゙゙゙''''ー-----=-
守護精霊:「まず第一は、我が月の神殿にちなんで”月”をテーマにした料理勝負。」
とみとく:「”月”ですか・・・」
守護精霊:「そうです。”月”です。
食材は、隣の闘厨房にあるものを、どれでも自由に使ってかまいません。
調理器具は、闘厨房のものを使ってもかまいませんし、持ち込んでも
OKです。調理時間はこの砂時計が終わるまで。
準備が出来たら声をかけてください。
それから、対戦相手を呼び、砂時計を返します」
守護精霊は一旦消えた。
とみとくたちは、となりへのドアを開けた。
大きなコロシアムのような闘技場があり、その中央に、システムキッチンが
二つ置いてある。
どうやらサンウェーブ流し台のようである
とみとく:「いろんな食材があるな。
生卵、、、讃岐うどん、、、ねぎ・・・・」
とみとくは、何か思いついたようだが、あまりに安易なのでとりあえず保留にした。
とみてる:「ところで、どうやって勝敗を決めるんだろう。
審査員の好みが分からないと、メニューの組みようが無いな。」
姉ぇちゃん:「単なるスピード競技なら、またヘイスト(スピード)かけて・・・」
とみとくは、サンウェーブ流し台を見て悩んでいた。
とみとく:「IHだ。・・・これじゃ中華鍋は振れないぞ」
381 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/17 16:10
とみとく:「…まぁなんか火は姉ちゃんの魔法でなんとかなるが、
石を重ねて勝手にコンロでも作るかな。」
とみとくはI・Hのコンロを無視して石のコンロを作り始めた。
382 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/17 16:12
( ´_ゝ`)「ではあなた方と対戦する最初の守護神です」
ツクヨミ「”月”をテーマにした料理勝負は私がお相手する。」
そのとき、厨房の影から!
ウサギ門番B「話は聞きましたよ!月といえば餅!僕が審判を勤めましょう!」
ウサギ門番A「お前も飽きないな‥‥。
守護精霊:「では、最初の勝負についてルールを説明します。」
とみとくたちは、身構えた。
ツクヨミは、何度か経験があるのだろう。涼しい顔で聞いている。
ウサギの審判員はお腹がなった。グゥ・・・
守護精霊:「第一試合は”山の手線ゲーム”方式で行います。
テーマは 月 。
月 に、ちなんだ料理を順番に作っていって、
作れなかった方が負けです。
また、ただ作ればいいというものでも無く、
審判団の舌をうならせる事が出来ない場合は
再調理という事になります。
制限時間までに勝敗が決まらなかった場合は
時間切れの時に調理をしていた方が負けとなります。」
ここで、守護精霊は 間 をとった。
とみとく一行がルールを理解できたかどうか確認をする。
とみとくたちは、頭を寄せてひそひそひそひそひそひそ・・・
打ち合わせを始めた。
守護精霊:「準備はいいですか?」
精霊調理団 A「よーしっ、ツクヨミーっ、負けんじゃねーぞお!」
精霊調理団 B「こんな勝負、楽勝じゃーい、ガハハ!!」
謎の声 「そうかな。あのとみとくという男、出来るぞ・・・」
精霊調理団 C「誰じゃーおまえはー! いわしたろか! ゴルァ!」
精霊調理団 D「お、おまえ・・・いや、あなたさまは!!!」
精霊調理団 E「ま、まさかその額の『大繁盛』の刺青は!!!」
精霊調理団 F「ブクブク・・・(゜w゜)」
388 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/17 23:39
精霊調理団の声など聞こえないとみとくは自信たっぷりだった。
「何時でも良いぞ、早く始めろ。」
そして、戦いの火蓋が切って落とされようとしていた。
389 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/18 01:00
守護精霊:「よろしい、では…始めいっ!」
守護精霊の怒声とともに周りの空気が変わった。
とみとく:「俺からいくぜ、まずは前菜から…」
…十分後、システムキッチンを使いこなし、鮮やかな手付きで一品作りあげた。
390 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/18 01:14
作られた料理は茶碗蒸しだった。
審査員団が蓋を開けると一様に声が上がる。
とみとく:「中央にうずらの卵の卵黄だけ乗せて、満月に見たてました。
中身はシンプルながら、あえて石のコンロで蒸しあげた一品でございます。
食材の音を聞き、温度調節に気を配りました。」
とみとくの料理に審査員団は舌を唸らせた。
♪オゥオウ ウォ-ウォ-ウォ-ォォ ‥
逃れようとするこの俺と突っ走る俺が♪
ウォーター・ムーンと聞いて何処からか長渕がやって来た
とみてる:「カクテルできたか。
それならこっちは・・・」
とみてるも、カクテルシェーカーを持ち出した。
フクロ(JOMON)はなにやらごそごそしだした。
何かを握りしめる。
(これでフクロの立場から脱出できるかも)
とみとくはとみてるのためにカクテルグラスを用意する。
ttp://www2.freejpn.com/~az0861/Recipe/ma_ya_ra_wa/Moon_River.htm とみてる:「ムーン・リーバーで対抗しよう。
揺れる水面に月光の筋が映りこんだ様子を表した幻想的な
バーボンベースのカクテルだ」
ウサギの審査員A:「こ、これは、両者とも甲乙つけがたい・・・」
フクロはこそこそと握りしめた月桂冠の一升瓶をしまいこんだ。
ウサギの審査員B:「しかーし! とみとくチームはすでに茶碗蒸しを出している。
このムーン・リバーというカクテルは、これはこれですばらしいが
茶碗蒸しには合わないのでは無いかな」
横やりが入ってしまった。
さすが月の神殿の料理勝負。なかなか審査が厳しい。
フクロ(JOMON)はわくわくして一升瓶を握りしめた。
ツクヨミは怒ると怖い。
とみとくは、思わず背筋がゾクっとした。
審査を待たずに、次の調理にかかる。
ttp://www.shes.net/vegi/2000/1228/vegi01.html とみとく:「真っ赤な金時ニンジン。満月を思わせる丸い餡入り餅。
お正月に食べる縁起物の雑煮だ。
月と言えばウサギの餅つき。ニンジンと丸餅を両方使った
この料理こそ”月”のテーマにふさわしい」
フクロ(JOMON)はそんなものでも月に由来と言ってしまっていいものだろうかと
思った。いや、それ以前にこの料理は旨いのだろうか!?
しかし、ウサギの審査員たちはよろこんで食べている。
フクロ(JOMON):「(こいつらは、ニンジンと餅さえ入っていればOKなんかい!!)」
胸のうちで突っ込んでみた。
399 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/18 22:47
精霊調理団員:「すげぇな、こいつら。」
固唾を飲んで、この戦いを見ていた調理団員の一人が呟いた。
勝負はサクサク進んでいった。
そしてデザート勝負になり、砂時計の砂もそろそろ終わろうかという頃。
とみとく:「鮮菓月餅だ。
ttp://jp.asiaeic.com/tw/tw_geppei.htm 様々な季節の果実をふんだんに使い
色とりどりの味わいを楽しんでもらおう。」
ウサギの審査員が箸をつけ、ツクヨミが調理台に向かったとき
砂時計が終了を告げた。
全力を尽くした。悔いは無い。
そんな感じでツクヨミは闘厨房の椅子に座り込んだ。
しばしの静寂が訪れる。。。。。
守護精霊:「なかなか見事な勝負でした。」
おだやかな声が会場に響いた。
まずは一勝。とみとく達はほっとしたようにお互いを見つめ合った。
続いて二勝目もとみとく達が危なげなく勝利した。
苦しい戦いだったが、終わってみれば、とみとくの完勝だったのだ!!
とみとくは自信をつけた「俺はこの世界でもイケる!」
守護精霊:「見事でした。
それでは、あなた方の望みのとおりこの湖に満月を浮かべてあげましょう」
守護精霊はそういうと、そっと目を閉じ何かを念じ始めた。
404 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/20 02:34
だが、満月を浮かべるにはあと一勝しなければならない。
はやる気持ちを抑えきれずに、とみとくは叫んだ。
「次の対戦者はまだか!」
とみとくの怒号が響きわたる。
ゴメン。404はなかった事にしてくれ。
oO。 oO。 oO。 o。 oO
oO。oO。oO。 oO oO oO。 o。
oO。 o。 o。 oO oO。
oO。 oO。 oO。 oO。 oO
oO。 oO oO oO oO
、、、-==ー-、、、,,,,_ o。O _,,,,_ o。 oO ,,、-、
三=‐'''" `''''ー.@ノノハ@-:、、,`''''''''ー----‐=‐'''´
oO。oO。ooOヽ(´<_ ` )l´oO。 ̄ ̄o ̄ ̄,、 oO
oO。 oO。 /´`ヽ_/ヽ、,,,,,,,,_ oO。 // o O。
oO。 oO:。o。oヾ゛'=(\/) ,,_|l|´ ̄二二"´、 o O 。
oO。 oO。 oOooOo::\,、|'|"}´ o  ̄ ``' oOo゚
oo oO。o。 .l'フ{,}ノ}=、 ゚ 。。oOoO。o ゚
oO .。oO /// | ! |,ヽ
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. 'ー'o 'ー'
407 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/20 02:56
地底湖に眩い光を放つ黄金色の円が映る。
中央にさざ波が立った。
あれが巨大魚なのだろうか。
〜〜〜 〜〜〜
∋≒>>>>゜> ←巨大魚
〜〜〜〜
〜〜〜
409 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/20 20:01
すかさず釣り糸を垂れて巨大魚を釣りにかかる。
とみとく:ヒット!! ンギーーーーッ、さすがは巨大魚だーーっ
とみやす:フフフ・・・がんばるんだ、とみとくくん
410 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/20 21:44
鰻の格好をした犬 とぼけた顔をしてたらこ唇
どんな調理法が・・・・
しょせんは淡水魚。大味でたいしてうまくなかった。
というオチではなかろうな?
412 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/21 02:43
いやいや、それがどうして身が締まっていて良い魚だ。
》411の問いにとみとくはニヤリとした。
413 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/21 03:13
100人で食べてもあまるほどの大きさだ‥‥。
ためしに試食してみて、
残りは姉ちゃんのスロウの魔法で料理大会まで保存しておこう。
414 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/21 03:44
捌いて見ると、脂が乗っている白身魚で
口に入れるとコリコリした歯応えが心地良い。
そのうち、少しづつ奥深い旨味が広がっていく、そんな魚だった。
とみとく:「これは旨い、今まで食した中で最高の食材いだ。」
料理大会の食材の一つが決定した。
とみとく:「巨大魚は手に入れた。
次の食材探しに旅立つとしようか。」
シナリオが一段落したので、フクロ(JOMON)はセーブすることにsた。
しかし、ここで電源を切っていいものかどうか悩んだ。
前回、前々回とデータがおかしくなってばかりだからだ。
フクロ(JOMON):「このカセットは呪われてるのかも・・・」
とりあえず、電源は切らないままでセーブだけすることにした。
とみとく:「さて、次はどうしたものか。」
フクロ(JOMON)は
>>331で思ったように、次はお肉が食べたいな と
のんきなことを思っていた。
姉ぇちゃん:「とりあえず、始まりの町に戻って、
また町の人にいろんな話を聞いてみましょうよ。」
とみとく:「そうだな。肉を手に入れるにはどうしたらいいのか
聞いて回るのもいいかもな」
一行は姉ぇちゃんの呪文で洞窟を出、一気に 始まりの町まで飛んでいった。
一行は城下町に戻った。
おりしも、城下町では 料理勝負の申し込み受付をしていた。
とみとく:「当日参加じゃないんだな。
ちょうどいい。今のうちに登録しておこう。」
さっそく 連名 で登録した。
では、情報集めだ。
町へ出よう。
町の人:「肉ならマーケットに行けば、牛・豚・羊・鶏・あひる・かも・うさぎ・となんでもそろうよ」
とみとく:「いや。そういうありふれたのじゃなく、。めずらしい肉が手に入るところは無いかね」
町の人:「そうだなぁ。。。。」
町の人:「南の港から船が出てるんだ。
はるか南のジャングルの島には凶悪な猛獣がうようよいるらしい。」
とみとく:「いや、猛獣狩りがしたいんじゃないんだ。
我々を食べるんじゃなくて、われわれが食べられる動物の肉を
探してるんだが」
町の人:「では、そこからさらに南へ下がると、氷の海へ出る」
姉ぇちゃん:「氷!? だって南へ行けば行くほど暑くなるんじゃ
ないの?」
町の人:「知らんよ。わしも旅の人からそう聞いただけだ。
でもって、その氷の海にはとてつもなくデカクて旨い海獣が
おるそうじゃ」
とみとく:「旨い海獣、かね」
町の人:「と、言われておる。
昔はたくさんいたらしいがの。今じゃぁ見つけるのも困難だと
聞いとる。あ、そうそう。その海獣は人魚の島を守っとるそうじゃ
もし捕まえるつもりなら人魚ともめごとおこさんように
気をつけるんじゃな」
とみてる:「人魚の肉を食らえば1000年生きられるというが。。。」
町の人:「伝説じゃよ。伝説。いまどき人魚なんているわけなかろう」
町の人:「東の大河を越えると大草原に出るらしい。
今の王様が飼っている千里を走る馬 赤斗馬もそこで捕まえたもんじゃそうな。
そしてそこには、人間の上半身で馬の下半身を持つ生き物や
羽の生えた馬 がおるのだという。」
とみとく:「その馬は旨いのか?」
町の人:「馬が旨いかどうかは知らん。
その半人半馬の国があって、そこの皇女が持っている
魔法の焼きそばが極上の味なんだそうだ」
フクロ(JOMON):「なんだ、肉じゃねぇじゃん」
とみとく:「魔法の? とはどういうことだ」
町の人:「さぁ? 詳しいことは知らん。なんでも”ジェットなんとか”とやらがすごいらしい」
とみとく:「うーむ。。。その皇女というは美人なのか?」
ゴツッ! 姉ぇちゃんが、陰でとみとくの足を蹴飛ばす。
とみとく:「†‡Å!!。。。。。。いや、失礼。ほかには何か無いかな」
町の人:「そうだなぁ。。。」
422 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/21 16:37
町の人「西には様々な砂漠の生きものがおる」
423 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/21 18:20
町の人「砂漠のどこかにあるオアシスには、
竜の穴と呼ばれる洞穴があるそうだ。
生後二ヶ月の仔竜は歯応えがあり、肉質がきめ細かく肉の最高峰と聞いている。
しかし子を産んだ親竜はとてつもなく強いぞ。」
町の人「肉は赤い犬が一番美味いニダ」
町の人:「北には高い山脈がそびえてるんだ。越えられないよ。
でも、伝説によれば大きな洞窟があって、そこには地底人の都と
太古の巨大魚が棲んでいる地底湖があるらしいよ」
とみとく:「いや、それは行って来たからもういいんだ。」
町の人:「HPやMPは宿屋に泊まれば回復するよ」
とみとく:「それは分かってるんだが」
姉ぇちゃん:「ねぇー。とみとく、泊まってイこー」
姉ぇちゃんは、泊まる気満々だ。
宿屋:「ゆうべは おさかん でしたね」
とみとく:「太陽が・・・(以下ry)」
とみとく:「さてどうするか」
姉ぇちゃん:「あたし寒いの嫌ーい」
とみとく:「では西だな。装備を整えよう。
あと、西へ行くキャラバン隊があれば同行させてもらうのも
いいかもしれん。」
とみてる:「料理大会は来週だぞ。それまでに帰ってこられるかな」
姉ぇちゃん:「いざとなれば、ルーラ(ワープ)もあるから」
とみとく:「では、まずは市場だな。」
とみとく一行は城下町の市場へ行った。
装備を整え、砂漠へ行くキャラバン隊を探す。
とみてる:「そのルーラとかでぴょーんと竜の巣まで行けないのか?」
姉ぇちゃん:「あれは行ったことあるとこしか行けないのよ」
とみてる:「なんだ、役に立たんな」
姉ぇちゃん:「役には立たなくても、別の物は立つわよ」
姉ぇちゃんは、役立たず呼ばわりされ、ちょっとムカっぱらを立てたようだ。
今度帰る時には とみてるだけ 置いてこよう。
胸に誓う姉ぇちゃんだった。
428 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/22 20:53
姉ちゃん「そういえば、料理勝負の申し込み受付したけど、あれって今日じゃないの?」
そうだ。料理勝負があるのを
>>427は忘れていたようだ。
情報収集し始めると、どれから手をつけていいのか分からなくなるのは
よくある事だ。
次のイベントが始まりそうなので、セーブをしたほうがよさそうだ。
429 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/22 21:27
フクロ(JOMON):「料理大会は来月じゃなかったか?」
忘れさられそうになっていたフクロが呟く
430 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/23 03:28
とみとく:「そういえばそうだった、でももう日取りは決まっているのかな?」
そういって、とみとくは町内掲示板を探した。
とみとく:「なになに?…10月9日に料理大会開催、我こそは天下一だと思う料理人集え!
テーマは 魚 、魚を使う料理を作って見ろ!… だと?」
とみてる:「魚か。だったら肉は無理に探さなくても・・・」
姉ぇちゃん:「甘いわね。魚オンリーの料理だったら、誰でも考え付くわよ。
勝ち を狙うのなら 魚以外の隠し味だとか服材とかを
付け合せなきゃ。」
とみてる:「そんなもんか?」
姉ぇちゃん:「そうよ。決まってるじゃない。
スープひとつとっても、魚系オンリーよりもとんこつ
混ぜた方がおいしいのよ」
いや、それは好みにもよるだろ。
フクロ(JOMON)はそう思ったが、声には出さなかった。
姉ぇちゃんはどうしても西のオアシスへ向かいたいようだ。
とみとく:よく考えたら魚と肉の違いってなんだろう。牛だって地上で
草食ってる魚という仮説はなりたたないだろうか。
姉ちゃん:・・・なりたつわね。
この疑問の答えを見つけるため、一行は西のオアシスへ向かった。
433 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/23 07:51
町の人:「なんせ王様は大酒飲みだから」
町を離れるとみとく達にその声が届いたかどうかはわからない
砂漠を旅する一行に第一の試練が待ち受けていた。
強い日差しだ。
姉ぇちゃん:「いやぁ〜ん。お肌が焼けちゃう」
姉ぇちゃんは、装備を見直すことにした
姉ぇちゃんの装備
E おっきなおっぱい
E くびれたウェスト
E かわいいおしり
魔法剣士のマント
E マジックソード
E 天功の羽衣
※ 使える魔法
エンチャウントウェポン(バイキルト)
スロー(ボミオス)
スピード(ヘイスト)
エンチャウントアーマー(スクルト)
ライト
エスケープ(リレミト)
ワープ(ルーラ)
その他(未公開)
ほとんど裸だ。
これじゃぁ日に焼けるのも無理は無い。
姉ぇちゃんは、城下町の超有名ブティックで買った
シースルーのポンチョを取り出した。
姉ぇちゃん:「とみとくぅー。装備させてー。」
とみとく:「しょうがないなぁ」
そう言いながらもとみとくは、まんざらでも無さそうだった。
※ そう言えば ライト に準じるDQの呪文は「レミーラ」ってのがあったっけ。
とみとくは、自分の装備も見直した。
とみとくの装備
きのぺてぃないふ
E JOMONの不思議なフライパン
E イタリアンのレシピ
E 囚人服
牛刀(+1)
E 胴太貫
いくら
水戸納豆
とみとく:「いつまでも囚人服ってわけにもいかんよな」
が、これ以上持てない。
とみとくは囚人服をフクロ(JOMON)に渡し、
市場で仕入れたコックコートに着替えた。
とみとく:「うん。やっぱりこれが一番しっくりくる。」
太陽が中天に輝き暑さも極限に達する頃、とみとくは背筋にひやっとする
妙な感覚を覚え、一行を止めた。
とみとく:「ちょっと待て」
姉ぇちゃん:「どうしたの?」
とみとく:「なんだか分からないが、悪い予感がする」
周りを見渡しても、あたり一面砂の海だ。
。。。。砂の・海!?
風も無いのに、さらさらと砂丘の表面が崩れていく。
三角の背ビレが走っていくのがちらっと見えた。
とみてる:「砂の中に何かいるぞ!」
砂漠へ入る旅人は数知れず。
しかし、砂漠から帰ってくる旅人は数えるほどしかない。
とみとくは、そんな危険な領域に足を踏みこんでしまったのだと
今更ながらに実感した。
とみてる:「砂ザメだ! 何匹もいるぞ。ここは砂ザメの巣だったんだ」
とみとくは、背中の胴太貫をすらりと抜いて青眼にかまえた。
姉ぇちゃんは、呪文の詠唱を始めた。何かドハデな呪文をかけるらしい。
フクロ(JOMON)は「砂ザメかぁ。砂ザメのヒレのスープって旨いんだよなぁ。
身はカマボコとか作れるし・・・」
などとのんきなことを考えていた。
439 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/23 14:55
25歳。
去年まで金無し君だったけど、オンラインカジノとパチンコで
二年で350万貯めた。一度やってみなよ。
初回のみだけど、1ドル以上のチップを買えば30ドル(4000円くらい)貰える。
もらうだけもらってプレイせずに換金することもできるし、ルーレットで赤か黒に
思い切って賭けてしまえば50パーセントで二倍になる。
金なきゃオフラインでゲームすればいいだけ。暇つぶしになる。
ビデオポーカーとかスロとか色々あるのでマジでお勧め。
http://www.casinoglamour.com/~14ts/japanese/
とみとくは、「350万 って何の単位だろう??」
などと考えながら、砂ザメと対峙していた。
姉ぇちゃんは「”350万人のカレシ”だったらちょっといいかな?」
などと考えてるうちに、詠唱をどこまでやったのかわかんなんくなって
また最初からやり直した。
441 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/24 00:46
とみとく:「砂ザメって旨いのかな?」
結局とみとくが胴太貫で、砂ザメを切り伏せた後に呟いた。
とみてる:「じゃあ練習として姉ちゃんに捌いてもらうか。」
しかしここは砂漠、早くオアシスにつかねば行き倒れてしまう。
とみてる:「そんなことよりまずはオアシスを目指さなきゃいけないんと違うか?
水もそろそろなくなるで」
姉ぇちゃん:「あ、とみてる君って知らないんだー。
砂に生きる生き物は、体の中に水袋を持ってるものなのよ。
いざとなれば、その水を飲めばいいじゃん」
とみてる:「・・・・そーだったのか。」
自分は、こんな、頭の軽そうな姉ぇちゃんよりも物知らずだったのか
と、ちょっと反省したとみてる君だった。
とみとく:「料理はオアシスについてからじっくりやることにして
とり急ぎ、必要な部分だけ切り取っていくことにしよう。」
とみとくがそう言い、さばきの練習だからと、姉ぇちゃんは砂ザメを切り分ける
ことになった。
とみてる:「んじゃぁ。まず三枚におろすんだ。
それから、皮は少し持っていこう。おろし金の代わりになるから。
あと、卵は砂漠のキャビアと言って珍重されるから、
もって言った方がいいな。
それと、水袋。こいつを忘れないように。
あとは、ヒレだな。乾燥させて保存食にしよう」
白身の部分も忘れないでほしい。湯引きにするとおいしいし
カマボコだって作れるし。フクロ(JOMON)はそう思ったが、
思っただけでは伝わらない。
。。。。。。。。しかし、ここでは歌ってくれる人も居ないので
結局白身の部分はおいていくことにした。
(荷物もかさばるし)
しばらく進んでいくと、はるか彼方に小さなオアシスらしきものが見えた。
とみてる:「やった。ようやくオアシスにたどり着いたぞ」
喜んだ一行の前に、またしても砂柱が立った。
とみとく:「砂漠の方がモンスターが出やすいのか?」
とみとくがそう言うと、一行の前に巨大なカニが現れた!
とみてる:「クラブ・サンドだ!」
とみとくは、その名を聞いて、他のメニューを思い描いてしまった。
とみとく:「まぁいい。カニの調理の仕方も覚えてもらおう。
まかせるからな」
とみとくに、背中をポンと押された姉ぇちゃんは、
「あたしカニのさばき方って知らないのよー」
といいながらも、とりあえず茹でてみるか と
ウォーター・シャワー と ファイヤー・ウォール の
同時詠唱を始めた。
それを聞きながらフクロ(JOMON)は、刺身の方が旨いのに。
なんてことを思っていた。
445 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/24 02:11
数分後、真っ赤に湯だった巨大ガニが立ち込める煙の中姿を現した。
とみとく:「どうした?甲羅を剥がして足を切り落とすんだ。
切った足に切れ込みを入れるのを忘れるな。」
とみとくが冷静に指示をしている中近くを通りがかった、
キャラバン隊が集まってきて巨大ガニに驚愕していた。
キャラバン隊:「これは見事なクラブ・サンド」
とみとく:「おぅ。食ってくかぃ?」
キャラバン隊の面々がわらわらと集まってくる。
隊員:「さっきそこで、砂ザメの活け作りを見たし
今日はツイてるかも」
隊長:「ただでもらうのも何だから、これをやろう。
魔法の調味料と言われる、マジックポーションだ。」
姉ぇちゃん:「へぇ〜。ハングリーポーションだ。
まだあったのねぇー。」
とみとく:「なんだそれは?」
姉ぇちゃん:「一滴口にするだけで、たちまち胃袋が空っぽに
なる薬よ。空腹に勝る調味料は無い ってことで
売られたんだけど、ダイエットに効くって言われて
一時爆発的に流行ったの。でも飲み過ぎて自分まで
消化しちゃう人が増えたので、製造を禁止されたのよ。」
姉ぇちゃんはハングリーポーションを手に入れた。
とみとく:「腹もふくれたし、オアシスまで行くとしようか」
とみとく一行とキャラバン隊は、合い連れ立ってオアシスへと向かった。
448 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/25 01:38
一行はオアシスへとたどり着いた。
そして、近くの巨大な穴に皆注目する。
足元にはとみとくの胴の長さぐらいの、巨大な足跡。
とみとく:「どうやらここが竜の巣みたいだな。」
隊長:「竜の巣に入るのかね。」
とみとく:「そのつもりだが」
隊長:「なんとまぁ。。。命知らずな。
入り口は狭いが、中は複雑な迷路のようになっているし
トラップやモンスターもたくさんあるぞ。
呪文の効かないエリアもあるし。
どうしてもと言うなら止めないが
これを持っていくといいだろう」
キャラバン隊は去っていった。
とみとくは、もらった物をしまおうと思ったが、これ以上持てない。
とりあえず とみてる に 持ってもらうことにした。
そうこうしてるうちに、姉ちゃんは 巨大ガニのかにすきと
砂ザメのスープを造り終えた。
とみとく:「まぁ、合格だな」
姉ぇちゃんは、ぐんぐん と料理の腕をのばしている。
とみとく:「腹ごしらえがすんで弁当持ったら、洞窟に入るとするか」
フクロ(JOMON)は、さっそく 冒険の書に書き込み
ついでにコピーも取っておくことにした。
洞窟の中へ入ると、外の暑さが別世界のようだ。
姉ぇちゃん:「ちょっと肌寒いかな」
姉ぇちゃんはポンチョを脱いで魔法剣士のマントを羽織った。
入り口のあたりはちょっとしたホールほどの広さがある。
奥へと続く穴が3つ。
とみてる:「3とおりの道があるわけだが・・・・どうする?」
右へ行くか左へいくか。それともまっすぐか。
このおくには複雑な迷路が待ってるに違いない。
まずは最初の選択だ。
フクロ(JOMON)は3人ともが別々の道を進めば、自分はどうすればいいのだろう
と考えていた。
452 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/26 03:45
とみとく:「しらみつぶしに行くぞ!」
すべて探索しきるつもりでいるのだろう。
右の道から勢い良く進んでいった。
幸い彼らは料理人だ、食材さえあれば食うのに困らない。
やがて、腹のそこから響く唸り声がこの洞穴から響く。
453 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/27 22:45
とみとくたちはにげだした。
454 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/27 23:31
とみてる「いまのが
>>423で聞いた竜の声か?
この洞窟に響くほどだからよほど大きな竜なんだろうな‥‥。
455 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/28 00:19
とみとくは一旦穴からでて、物音を立てずに静かに再度侵入した。
とみとく:「出来れば不意打ちでもなんでも、
倒せるのならば竜を倒したいところだな。」
456 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/28 06:42
フクロは歩くたびに音がする。地底都市で揃えた鍋やらお玉やらが当たって鳴るようだ。
とみとく:「お前はここで待っててくれ。」
とみてる:「そうだね。今回は料理よりも戦いに集中したほうがいいみたいだ。アイテムを整理してあとは置いていこう」
とみとくの装備
E 胴太貫
E JOMONの不思議なフライパン
E イタリアンのレシピ
E コックコート
姉ぇちゃんの装備
E おっきなおっぱい
E くびれたウェスト
E かわいいおしり
E 魔法剣士のマント
E マジックソード
天功の羽衣
※ 使える魔法
エンチャウントウェポン(バイキルト)
スロー(ボミオス)
スピード(ヘイスト)
エンチャウントアーマー(スクルト)
ライト(レミーラ)
エスケープ(リレミト)
ワープ(ルーラ)
その他(未公開)
とみてるの装備
E 秘密。
キャラバン隊からもらった何か。
その他いろいろ。
とみとく:「フクロ(JOMON)はここで待っててくれ。必ず帰ってくるから。」
とみてる:「では行くか。さっきは、右から入っていった。
今度は左にしてみるか。」
左の穴は、急勾配の下り坂になっている。
表面はなめらかで、まるで滑り台のようだ。
とみとく一行は、フクロから大まな板を出し、それにまたがった。
とみてる:「三人乗るとさすがに狭いな」
姉ぇちゃん:「いやん。どこ触ってんの?」
とみとく:「あ、すまんすまん。ここならいいか?」
とみとく:「では行くか。」
一行:「ッギャーーーーーーーーー!!」
まるでジェットコースターのようで楽しそうだな。
と、一人残されたフクロ(JOMON)は思っていた。
とみてる:「・・・・・はぁはぁ、ぜぃぜぃ。あぁ怖かった」
姉ぇちゃん:「なかなかスリルよねー。」
とみとく:「さて。また道が分かれてるようだが」
右上に上がる道。後ろには今来た道。前にはますぐ奥へ進む道。左にはさらに下へ降りていく道がある。
マナイタからおりる時に、何かがコロンところげおちた。
姉ぇちゃん:「あら。これはハングリーポーション。
置いてきたと思ったけど、持ってきちゃってたのね」
姉ぇちゃんは、ポーションを手に入れた。
とみとく:「マナイタはここに置いていくしかないか。」
とみてる:「迷路の目印になっていいんじゃないかな」
とみとく:「それもそうだな。よし、では行くぞ!」
竜はたぶん地底深くに棲んでいるのだろう。
左の道を降りていくことにした。
しばらくクネクネと曲がりながら降りていったが、
カチ! と小さな音がした。
姉ぇちゃん:「何? 何か踏んづけたみたい」
上の方からゴゴゴゴゴ・・・妖しげな音が響く。
とみてる:「何だろう? 何かが転がってくるような音が・・・」
とみとくの頭の中で、昔見た映画のワンシーンが炸裂した。
とみとく:「走れ! ここから逃げるんだっ!」
とみてる:「どわぁぁぁぁぁっ!」
全員下り坂を走り出した。
ゴロゴロゴロゴロ・・・・
大岩が転がって来る!
と、思ったら、それは巨大なダンゴムシだった。
姉ぇちゃん:「よけいイヤーーーーー!!
あたし虫は駄目なのよぉーーーー」
とみとく:「分かれ道があるぞ!どっちだ?」
461 :
ぱくぱく名無しさん:03/09/30 12:49
とみとく:「右だ!右の方が狭い、ダンゴムシはひっかかるだろう。」
とみとくが言い終える前に、全員右の細道にすべりこんだ。 とみてる:「ふう…間一髪だったな、危なくダンゴムシに圧死させられるところだった。」
平静を装っていたとみてるだったが少し漏らしていた。
右の道は入り口こそ狭かったが、ちょっとしたホールのような広い空間になっていた。
一息ついた一行だったが、今度は何かフーフーいう息のような音が聞こえる。
ぽちょん。
とみてるの頭に何かの雫が落ちた。
とみてる:「ん? 雨かな?」
でもここは洞窟の中だ。雨のはずは無いな。
何気なく見上げたとみてるの目に、
よだれを垂らし、大きな口を開けた赤いモンスターの姿が映った。
とみとく:「サラマンダーだ! ここはサラマンダーの巣だったんだ!!」
463 :
ぱくぱく名無しさん:03/10/01 02:39
とみとく:「火吹き竜か…ふっふふふ…」
とみとくはこの苦境の中怪しく笑い、涎をしたたらせていた。
とみてる:「おい!とみとく、どうしたんだ!恐怖で壊れたのか?」
とみとく:「いやね?火吹き竜の竜タンってどうよ?多分ありゃ生で食えるぜ。
それにな、火を吹くわけだから常に焙っているわけだ。
外は固く中は水分たっぷりの状態なんだろう。」
とみとくは闘う気のようだ。
姉ぇちゃんは、入ってきたところから逃げようかと
後ろを振り返ったが、何かカサコソガサゴソ音がする。
巨大なダンゴムシが洞窟をはい上がってくるようだ。
姉ぇちゃん:「イヤーーーー!! ダンゴムシが来るぅーーー!!」
とみてる:「前門のサラマンダー後門のダンゴ虫。
どうせだったら食べられる方がいいか」
さすが料理人。判断基準が違う。
三人は、覚悟を決めて武器を構えた。
とみてるが斬りかかった!
ガキーン! 鋭い音がして長刀のようなマグロ解体用包丁がはじき返される。
とみてる:「なんて硬いウロコだ! 刃が立たないぞ」
姉ぇちゃん:「下がって。」
姉ぇちゃんは圧縮呪文を紡いだ。
姉ぇちゃん:「ブリザード!」
しかし呪文はかき消された。
姉ぇちゃん:「呪文が使えない!!」
とみとくは・・・胴太貫を青眼にかまえ、舌なめずりをしていた。
火吹き竜は大きく息を吸い込んだ。
炎を吐く気だ。
とみとくは、横の岩壁を駆け上がると
とみとく:「ケャーーーーッ!!」
気合い一閃!
胴太貫を構えたまま大きく開いた口に飛び込んだ。
火竜:「§※*″ーーーー!!」
声にならない叫びを上げ、大きくのけぞるサラマンダー。
とみとくが何かを抱えて転げ落ちてくる。
とみとく:「やったぞ! うまそうな竜タンだ。根本から取るのに苦労したぞ」
満面の笑みをうかべる。
ウロコは硬いが、口の中までは硬くなかったようだ。
火吹き竜は口から血潮ならぬ血炎を吹き出しながら苦しげに転げ回っている。
とみとく:「取る物は取った。今のうちに逃げるぞ」
悶絶するサラマンダーの脇を抜け、3人は奥へと走り抜けた。
後ろでは、まだ火吹き竜の苦悶する声にならない叫びがしている。
とみとく:「ふぅ。なんとか逃げ切れたようだ」
まっすぐ続く道と左へ入る脇道がある。
その少し広くなったところで、三人は座り込んだ。
とみとく:「どぉだ。旨そうな竜タンだろう」
とみとくは、二人に見せびらかした。
思わず生唾を呑み込む二人。
姉ぇちゃん:「ねぇ。食べていい?」
天功の羽衣を構える。
やっぱり焙りタンはスライスが旨いだろう。
とみとく:「薬味が欲しいとこだが。そこまでは期待できないか」
姉ぇちゃん:「でも、ちょっとサラマンダーが可哀想かな・・・」
姉ぇちゃんの言葉にとみとくは静かに口を開いた
とみとく:「・・最近俺もそうだがお前らも忘れかけているな、
生きる為には食わなければならない。
すなわち、己の為になにかを殺さなければならないんだ。
植物とて生きている、俺達料理人はそれら総てに敬意を祓うという意味で、
最大限の味を引き出すんだ。
可哀想ならその竜タンを使った最高の調理法を考えろ。」
とみとくはいつになく熱弁した。
姉ぇちゃんはぽかんとしている
>>463とはまるで別人だ。
姉ぇちゃん:「そうね。何か考えてみるわ」
とりあえず、竜タンを今ここで食べるのは保留することにした。
とみとく:「さぁ、次へ行くぞ」
一行は左の穴を降りていった。
しばらく歩いていくと、前方に ぽわぁ と光るものがあった。
それほど強い光では無い。
ゆらゆらとうごめいて、脇道に入って見えなくなった。
とみてる:「何だろう?」
とりあえず追いかけてみることにする。
とみてる:「しっ!」
静かに。と、手で指示する。
曲がり角の先、光る物は静かにたたずんでいるようだ。
姉ぇちゃん:「ウィル・オー・ウィプス だわ。」
光の妖精とも、死者の亡霊とも言われる 謎の光球。
それが、行き止まりになった袋小路でじっと止まっている。
よくみると袋小路ではなく、通路の先が落盤でふさがっているようだ。
姉ぇちゃん:「この先に何かあるのかしら?」
なんだか壁の向こうへ行きたがっているようにも見える。
473 :
ぱくぱく名無しさん:03/10/04 01:48
光の珠はとみとくに気付いたらしく、ゆらゆらとゆれながら近づいてきた。
そして、とみとく一行に頭の中へ語りかけてきた。
「私は十年前に貴方達と同じ様にこの世界に
迷い込んだ者です。
どうやら異世界の住人は死しても行く所が無いようで、こうやってさ迷い歩いているみたいです。
しかし私は貴方達にこの世界で見聞きした事を伝えるべく、ここで待っていました。」
とみとく:「ここで待っていただなんて、まるで来るのが分かっていたみたいだな」
とみとくは胡散臭そうに光球を見た。
姉ぇちゃんは、10年前というと、あの名勝負のあった年かな?
と、昔あった全大陸から料理人を集めて行われた料理大会。
料理のオリンピックの事を思い出していた。
とみてるは、「ウィル・オー・ウィプス って食べられるかな?」と思っていた。
475 :
ぱくぱく名無しさん:03/10/05 21:54
姉ぇちゃん「っていうか何で死んでしまったの?」
ウィル・オー・ウィプス「私が死んだのはこの世界の料理界を牛耳る…」
何か名前を思い出そうとしているらしい。
とみとくは、死ぬ前にセーブしようと思った。
476 :
ぱくぱく名無しさん:03/10/05 22:49
しかしここにはフクロ(JOMON)はいない。
[竜タンはくさった。]
478 :
ぱくぱく名無しさん:03/10/06 01:26
とみとく:「やばいな、料理大会まであと三日
じゃないか、急いで戻らねば。
あ、あと姉ちゃん竜タンにストップかけてくれ。
腐った部分をこそぎ落とせば良い、むしろ酸化ぎりぎりが旨い。
外側から酸化していくんだ、性質は牛と似ている」
479 :
ぱくぱく名無しさん:03/10/06 02:30
とみとく:「悪いな、話はまた後だ。」
とみとくは踵を返した。
姉ぇちゃん:「ストップ!」
しかし呪文はかき消された。
姉ぇちゃん:「あ、そうか。呪文は使えないんだわ」
もちろん エスケープ(リレミト)も使えない。
この迷路の中を歩いて帰らなければならないわけだが。
果たして料理大会までに間に合うのか!?
もと来た道へ走り出した一行のあとを、ウィル・オー・ウィプスは静かについていった。
その後いろいろなトラップがあった。
その後いろいろなモンスターとも闘った。
なかなか地上に出られない。
と、いきなり足下が崩れた。
落とし穴だ。
一行は奈落の底へ落ちて行った。
気がつくと、そこはドラゴンの巣だった。
三人の目の前にドラゴンの卵がある。
大きな卵だ。バスタブくらいの大きさがある。
幸いのことに親竜は出かけているのかいないようだ。
とみとく:「竜の卵か。もって帰ろうにも大きすぎて手に負えないな」
とみてる:「そんな事より、早く地上へ帰らないと」
ウィル・オー・ウィプス「・・・・・・」
姉ぇちゃん:「あんたまで落ちてきたのね。つきあいいいなぁ」
三人+αで見ていると、中からカツカツ、卵の殻をたたいているような音がした。
小さな穴が開き、かわいい目が覗く。
子竜:「んぎゃぁ〜〜〜」
赤ちゃんの鳴き声はどの生き物も同じなのだろうか。
卵が割れ、首を出す。
姉ぇちゃん:「まぁ、かわいい」
そう言って、思わずその首を抱きしめる。
子竜がペロペロと姉ぇちゃんをなめた。
どうやら親だと思ってるらしい。
とみとく:「インプリンティングだ。
最初に見たものを親だと思う習性があるんだ」
そうこうしているうちに、親竜が帰ってきたようだ。ズシンズシンと音が響く。
親竜は、赤ちゃん竜を見てほほえんだように見えた。
そして、とみとく達が赤ちゃん竜を襲ってるように見えたのかもしれない。
とみとく達に襲いかかってきた!
丁々発止の戦いが始まる。
姉ぇちゃんが息もたえだえになり、今しも親竜に食いつかれようとした時、
赤ちゃん竜が、よちよち歩きのまま、姉ぇちゃんをかばうかのように間に立った。
ぽかんとしたように親竜の動きが止まる。
その開いた口に、姉ぇちゃんは思わず手につかんだ物を投げ込んだ。
ハングリーポーションだ。
親竜は目を白黒したが、やがて声にならない声を発し、もんどりうって倒れた。
見る見るうちにペタンコになっていく。
ハングリーポーションが竜自身を消化していくのだ。
しゅぅぅぅ。。。。 やがて皮だけを残して親竜は死んだようだ。
それが自分の本当の親だとは知らずに、赤ちゃん竜は姉ぇちゃんの頬をなめた。
まるで助かって良かったね と言っているようだ。
とみとく「さぁつぎはこのウザい光り球を料理する番だぜ!?」
とみとくはそうとう疲れがたまっているようだ。
とみてる:「そんな奴よりも今は外へ出ることが先だと思うが」
とみてるは、ふと、キャラバン隊からもらった物を思い出した。
とみてる:「そう言えばこれは何なんだろう。
取り扱い説明書も無いようだが」
よく見ると”ダンジョンマーカー”と書かれている。
キャップの外れた筆記具(マーカー)のようなものだ。
姉ぇちゃん「これ。マジックアイテムだわ。」
とみてる「どぉやって使うんだ?」
姉ぇちゃん「ダンジョンの任意の場所にマーキングしておくの。お尻のところにボタンがあるでしょ。それを押すとマーキングしたところにテレポートできるのよ。ダンジョン系RPGでは便利なアイテムよね」
とみてる「どこかにマーキングしたかな?」
姉ぇちゃん「さぁ?でも、キャップが外れてるから何かの拍子に書いてるかもしれないわよ」
とみとく「ぐじゃぐじゃ言うとらんで押してみろ」
ポチっとな。
とみとくは、ダンジョンマーカーを奪い取ると、躊躇無くボタンを押した。
その瞬間。あたりはまばゆい光に包まれた!
まるで足下の地面が無くなり落下するような感じがし、クラっとした軽いめまいのあと、一行の目の前にフクロ(JOMON)があらわれた。
いや、一行がフクロ(JOMON)のところ(洞窟の入り口付近)へ飛ばされたのだ。
フクロ(JOMON)はだらしなく大口開けて寝ていた。
口の周りにマーカーのあとがある。
噛み開けたような歯形のついたマーカーのキャップが転がっている。
どうやら、マジックマーカーを何かの食べ物だと思って囓ってみたらしい。
とみとく:「無事戻って来られたようだ。
今回はフクロ(JOMON)の食い意地に助けられたのかもしれんな」
子竜:「ふんぎゃぁ〜〜」
ウィル・オー・ウィプス:「 ・・・・・・・・ 」
なぜか二人(?)も一緒に飛ばされたらしい。
491 :
ぱくぱく名無しさん:03/10/07 02:56
一行はとりあえず一息ついた。
とみとく:「ふう…これでなんとか肉と魚が手に入ったな。
あぁ、今度こそ竜タンにストップをかけてくれ。」
腐った部分を取り除いた竜タンは30×30の肉片になっていた。
とみてる:「さぁ城下町へ帰って、とりあえず宿屋で休もう。
料理大会への献立も考えなきゃな。」
姉ちゃん:「久々のお泊まりだ―、早く帰らなきゃ!」
姉ちゃんは今夜の事をもう考えていた。
洞窟から出た。
暗がりに慣れた目には砂漠の日の光がまぶしい。
姉ぇちゃん:「竜の赤ちゃんはどうしよう」
とみてる:「町へ連れていくと大騒ぎになるかもしれないな」
とみとく:「かと言って置いても行けんだろう。
この子の親はもういないんだ。
一人立ちできるようになるまで、我々で面倒を見るしか無い」
後ろを振り返った。赤ちゃん竜は姉ぇちゃんになついている。
姉ぇちゃん:「じゃぁ、連れていっていいのね。
よかったわねぇ。。。
。。。。えっと、名前を決めなきゃいけないわね。」
姉ぇちゃんは、名前を考え始めた。
ウィル・オー・ウィプスはいつのまにか消えていた。
洞窟から離れられないのだろう。
いや、それとも付いて来ているのかもしれない。
明るい日の光の下では弱い光の球は見えないのだろうから。
493 :
ぱくぱく名無しさん:03/10/08 03:27
料理大会まであと二日
がんばれ!ゲテモノ料理人とみとく。
495 :
ぱくぱく名無しさん:03/10/08 08:13
一行は町へ戻った。
とみとく:「やっぱり呪文は便利なもんだな」
姉ぇちゃんは、ほめられてまんざらでもなさそうだ。
ふと見ると、とみてるがいない。
とみとく:「おーい! とみてるぅ〜」
叫んでみても返事は無い。
あわてるとみとくの背後で姉ぇちゃんはペロっと舌を出した。
>>427の事を根に持っているようだ。
496 :
ぱくぱく名無しさん:03/10/08 12:21
そのころ とみてる は砂漠の真ん中で途方にくれていた。
497 :
ぱくぱく名無しさん:03/10/09 00:18
そしてフクロは忘れられたことすら気づかれていなかった。
とみとくと姉ちゃんはワープ(ルーラ)で砂漠のオアシスに戻った。
498 :
ぱくぱく名無しさん:03/10/09 00:26
・・・オアシスの一角が光り輝いている、とみとくは近寄った。
「これは・・・。」
世界7大珍味の一つ「オアシスヒカリゴケ」を手に入れた。
「これがあれば・・・いける。料理大会に勝てるぞぉーーー。」
つづく
499 :
ぱくぱく名無しさん:03/10/09 08:42
とみてる と フクロ(JOMON) をみつけた。
「おい。帰るぞ。今日は料理大会の日だからがんばってくれ」
返事は無い。
ただの しかばね の ようだ。。。。
と、思ったら 熟睡 してるだけだったみたい。
とみとくは二人を蹴り起こして、城下町へ帰った。
料理大会の会場へ、近隣の国々から続々と料理名人達が集まってきていた。
501 :
ぱくぱく名無しさん:03/10/10 01:31
一旦、コマーシャル。
突然放送がとだえてしまった。
「しばらくお待ちください」
テロップが映し出される。
テロップが消えると、すでに料理大会は終わっていた。
王様:「あっぱれであった。望みのままに褒美を取らそう」
王様の声が会場に響きわたる。
放送事故なんて、こんなもんさ。
精霊調理団の一人がそうつぶやいた。
と思ったら放送は昨年の大会の模様だった。
505 :
ぱくぱく名無しさん:03/10/11 01:08
とみとく一行は受付を済ませることにした。
役員「えー、男性2名女性1名ペット1匹となってますけど‥‥そちらの方は‥‥。」
とみとく「これはフクロだ。人間じゃない、フクロなんだ。」
役員「‥‥分かりました。」
そんなとみとくを影から見守る一人の男がいた。
その名は とみやす。
506 :
ぱくぱく名無しさん:03/10/11 03:20
とみやす「フクロの頭に生えた冬人夏草はだいぶ大きくなったなぁ。」
そんなとみやすを さらに背後から見守る男がいた。
その名は とみしん。
姉ぇちゃんは、そのキノコを見て ポ! と頬を染めた。
姉ぇちゃん:「あぁ、あのキノコって・・・
硬いのかな? 柔らかいのかな?
太さといい、長さといい、あの形といい・・・
あぁ、ダメ。スィッチ入ってしまいそう。」
ほぅ。。と吐息をついて、視線を外す。
視線の先はとみとく。
熱く見つめるが、料理大会の対戦相手を値踏みするとみとくには
姉ぇちゃんの視線は届かない。
ほぅ。。。と、またひとつ吐息をつく。
姉ぇちゃん:「なんだかんだあって、昨日お泊まりできなかったもんなー。
とみてる置いて行ったのは間違いだったかな」
ちょっと反省してみる。
508 :
ぱくぱく名無しさん:03/10/11 12:54
そんな一行を、審査員団予備席の控え室の奥から見つめている一団があった。
精霊調理団の面々だ。
ないじぇらろーそんも競技会場の隅からのぞき見ていた。
「フフフフフ・トミトクメ・アソンデイラレルノモイマノウチダ」
しかし、ナイジェラローソンは自分が競技会に登録し損ねている事にまだ気づいていない。
509 :
ぱくぱく名無しさん:03/10/12 17:31
審査委員長:「さて、それでは料理大会を始めよう!」
荘厳な声がひびき渡り、数瞬の間、「おぉーーー!!」という
雄たけびが料理人達から沸き起こった。
そのころ、じぇいみーおりばーは、静かに太っていた。
集まった料理人たちは皆一斉にかまどを築き始めた。
広いコロシアムの中、厨房機器は置いていない。
全て自分たちの手で作り上げていかなければいかないのだ。
とみてる:「おっと。おれらも負けてらんねぇ。
急いで厨房を作るぞ!」
とみてるは、フクロ(JOMON)からレンガやセメントを取り出した。
ここにカマドを作るつもりらしい。
姉ぇちゃん:「地下都市の対決じゃ一通りのシステムキッチンがあったのにね。
王様ってケチなのかしら」
ぶつぶつ言いながら、とみてるを手伝おうとする。
とみとくは、ふと、JOMONの不思議なフライパンを手にとった。
何かひらめいたらしい。
会場の隅の方、わりと空いてる方へ皆を誘う。
とみてる:「こんな端っこへ来てどうするんだ?」
姉ぇちゃん:「そぉよ。他の人たちはどんどんカマドや調理台を作ってるのよ」
とみとくは、そんな二人を制するようにニヤリと笑い、
JOMONの不思議なフライパンを使った!
空間が割れ、広東名菜 周記
http://machi.goo.ne.jp/0761-20-1133 への
扉が開いた。
チャイナドレスのウェイトレスが出迎える。
とみとく:「厨房を借りるぞ!!」
一声叫んで、ずんずん店内に入り込む。
とみてると姉ぇちゃんも、最初はあっけにとられていたが、あわててついていった。
厨房にはたくさんの腕利きの料理人達がいた。
が、とみとくは、彼らの手を借りる気は無いらしい。
今回の料理勝負はあくまでエントリーした3名+αで乗り切るつもりだ。
とみとくの目が輝く。
とみとく:「ひさしぶりに血が騒ぐ!
こんなにやる気になって厨房に立つのは何年ぶりか」
石炭コークスを燃やした中華コンロにフイゴで風を送りながら、
自分専用の戸棚から、使い慣れて手になじんだ中華鍋を取り出した。
とみとく:「中華料理は下ごしらえで9割決まる。
とみてる、頼んだぞ!」
とみてる:「お、おぅ!」
とまどいながらも、頷き返し、中華包丁を手に取った。
とみてる:「姉ぇちゃん、この車エビのカラをむいてくれ」
そう言いながら、自分はピーマンの千切りを始めた。
そんな3人を眺めながらフクロ(JOMON)は、(いったいどんな料理が出来るんだろう?)
と思っていた。
そのころ、精霊調理団の面々は、会場から忽然と消えた とみとくたちを探していた。
調理団員A:「あいつのスープに塩でも放り込んでやろうと思ったのに」
なかなかやる事が古くさい。
調理団長:「あいつらは放っておけ!
それよりも、こっちはこっちで全力を尽くすぞ。」
気合い一閃! 巨大な海王類を一刀両断にし、そのカマの部分をあぶり始める。
調理団長:「王様の好みは熟知しておる。
新参者の料理人なんかにひけはとらん」
自信たっぷりだ。
517 :
ぱくぱく名無しさん:03/10/18 17:22
お風呂ほどもある寸胴に、たっぷりの青野菜を放り込み、海王類のアラを投げ込む。
もちろん、そのまま放り込むと生臭くなるので、あらかじめ炙って下ごしらえがしてあるのは言うまでもない。
どこから取り出したのか、半人半魚のミイラをもどし始める。
調理団長:「人魚の干物だ。これで王様の健康管理もできるだろう」
調理団員B:「それは、人魚じゃなくて半魚人ですがな」
ウケ狙いの小技もおろそかにはしていない。
518 :
ぱくぱく名無しさん:03/10/18 17:24
とみしん:「向こうは半魚人のスープできたか・・・
いったい とみとく は 何を作るつもりなのか・・」
なんだか心配でしょうがない、受験生の親のような心境だ。
とみやすは、三人+αが消えたあたりを見ていた。
日没が近づき、料理大会もいよいよ大詰め。
審査が始まろうとしていた。
とみやす:「あのまま消えたままなのか・・・とみとく。
お前はその程度の男だったのか・・・」
肩を落とし、がっくりとうなだれるとみやすの前に、
再び空間が裂け、巨大なキャスター付配膳台が現れた。
おまけにバッテリー式で保温機能までついている。
とみとく:「間にあったか」
配膳台車をフクロ(JOMON)に押させ、三人+αは静かに審査台の方へ向かった。
あたり一面に、なんとも言えない、かぐわしい香りが広がる。
フクロ(JOMON)の頭に生えてきた きのこ は無くなっていた。
何かの料理に使われたのか、それともこれから使われるのか。
とみやすは、ふくいくたる香りに包まれ期待に胸が踊り始めた。
フクロ(JOMON)の頭に生えてきた きのこ は無くなっていた。
何かの料理に使われたのか、それともこれから使われるのか。
とみやすは、ふくいくたる香りに包まれ期待に胸が踊り始めた。
ふと見ると フクロ(JOMON) も踊っていた。
脳が菌糸にやられているのかもしれない。
踊りながらも、周りの料理人達にからみついたりしているが、
誰にも相手にされていないのが、フクロ(JOMON)らしいと言えばらしい。
向こうの審査台の方で審査員達がどよめいていた。
えたいの知れないヤサイのスープ
妖しい肉のフルーツソースがけ
白身魚のビール衣のてんぷら。。。
審査員達の前で カマっぽいしゃべりのじーさんが解説しながら料理していた。
「ここで溶かしバターを入れてあげましょう。
知ってる? 溶かしバターって水牛から取れるのよ。」
うんちくたれるのも忘れない。
「これこそが世界の料理ショーなのよ!」
524 :
ぱくぱく名無しさん:03/10/26 00:50
この小さい国から、自身のある料理家だけで数百か、それ以上ものチームが集まる。
広い宮殿は埋め尽くされ、通りまでもが料理人と見物人でごった返している。
あの料理好きの王様も、玉座から離れ役人たちとあちこちを見て回っている。
大変言いにくいけど、面白くないから上げないで
ねたスレは好きだけど、つまらなすぎ。
このへんでサスペンス仕立てに・・・・
突然、会場に絹を引き裂くような悲鳴が上がった!
警備兵がわらわらと駆け寄る。
人だかりの中、さきほど会場を見回っていた王様が倒れていた。
その傍らには見覚えのある牛刀が落ちていた‥‥。
とみやす:「あの牛刀(+1)は・・・」
とみやすは、その牛刀をよく知っていた。
いや、正確には牛刀の持ち主をよく知っていたのだが。
メガネをかけた男の子がスケートボードで飛び出してきて、
「みんな離れて!」と叫んだ。
警備兵が取り巻く中、なんだかあちこちを調べ回っている。
530 :
ぱくぱく名無しさん:03/11/03 02:40
干し
またagaってるし・・・
(名前欄にsageの4文字くらい書けないの?)
>>531 名前欄にsageの4文字を書きました
ってそういうことじゃなくて、上げたところで問題があるわけじゃないでそ
なんか粘着がいるな‥‥レスも速いし。
>>532 ごめん。名前欄じゃないや。
E-mailの欄にsageって書いてくれ。
それと、潜行中さん。
あんた自分でサスペンスにしたんだから、
きちんとオチつけなよ。
王様死んじゃったら、料理大会も終了じゃないのか?
>>532 >ってそういうことじゃなくて、上げたところで問題があるわけじゃないでそ
問題は無い。
が、無駄に上げないで、どうせだったら面白く話を進めてくれ。
関西弁の少年が現れた。
メガネの男の子「ちょっとコレを見てくれ」
関西弁の少年「魔法(エンチャウントウェポン)のかかった包丁やな。
この中で魔法の使える奴っちゅうと・・・」
あたりを見回す。
会場には魔法使いが何人か、魔法剣士が数名いる。
姉ぇちゃんもその一人だ。
救護班が王様を担架にのせて担ぎ出す。
大会が終わるまでに元気で戻ってきてくれるといいのだが。
関西弁の少年「警備隊長!! 魔法の使えるやつをあつめてくれ」
なんだかえらそうに指図する。
「なんでわしが・・・」警備隊長はブツイブツ言ってたが、他に妙案も無いので
とりあえず言われるとおりに、魔法使いや魔法剣士、賢者を集めた。
当然、その中には姉ぇちゃんもいる。
関西弁の少年「ご苦労」
ますます偉そうだ。
関西弁の少年「みんなに集まってもらったのは他でもない。
この牛刀を見てくれ。
これが王様のそばに落ちとったんや。
みりゃぁ分かるが、これには魔法がかかっとる。
エンチャウントウェポン つぅやつや。
ちゃうちゃうちゃうんと違うねんで。
エンチャウントウェポンや
基本中の基本の魔法やさかい、使える人はよーさんおるわな。
いったい誰がこの牛刀に魔法をかけたんか、それを調べよいう訳や」
魔法使いの弟子「そんな。わたしはやってません。」
一人が言うと、皆が 私も私も と言って 騒然となった。
女賢者「いったいどうやって調べようというの?」
美形キャラの一人が、歩み出てそう訊いた。
関西弁の少年はメガネの男の子と目を合わす。
なにやら、二人の間だけで通じるキックオフがあるみたいだ。
メガネの男の子は、探偵バッジに口を寄せると、何やらささやいた。
小さな妖精が現れた。
ショートカットのクールな感じの女の子だ。
メガネの男の子「灰原。この包丁にかかってる魔法の残留オーラを調べてくれ」
妖精「ふーん。この牛刀ね。・・・・なんだかエッチなオーラを感じるわ」
メガネの男の子は周りを見回した。
くん。と鼻をならして匂いをかぐ。
男の子「栗の花の匂いもするけど、なまぐさい、腐ったコンブのような匂いが強いな」
関西弁の少年「腐ったチーズのような匂いもするで」
三人の視線は一人を見つめた。
いつまでもダラダラやってんじゃねーよ。
さっさと終わらそうぜ。こんなスレ。
姉ぇちゃんは、一歩下がった。
三人の視線が痛い。
まわりのみんなも姉ぇちゃんを見つめた。
姉ぇちゃん:「あ、あたし??」
確かに、その牛刀には見覚えがある。
砥石を持たない、ある人のために魔法で研いだものだ。
そして、姉ぇちゃんはその持ち主をよく知っていた。
関西弁の少年「そぉや。あんたや。
この牛刀に見覚えがあるやろ。」
黙ってうなずく姉ぇちゃん。
メガネの男の子「ついさっき、王様が倒れた。
そして、ここにこの牛刀が落ちていたんだ。
持ち主が誰だか、知ってるよね」
今日は変声機を使わないようだ。
姉ぇちゃん「あ、あたし、そんな。嫌。
だって、とみとくはさっきまであたし達と一緒にいたのよ」
関西弁の少年「とみとく いうんか。この牛刀の持ち主」
姉ぇちゃんは、後ろから肩をつかまれ振り返った。
とみとくだ。
とみとく「確かに、その牛刀は私のものだ」
姉ぇちゃんを背中にかばうように、前へ出る。
周りの人たちが、一歩下がった。
自然ととみとくと姉ぇちゃんのまわりに空間が出来る。
関西弁の少年、メガネの男の子ととみとくは、しばらく黙ったまま見つめあった。
その時だ。
「いやぁ〜、失敗、失敗。もう歳かのぉ。
こけてしまったわぃ。」
そう言って王様が、バンドエイド張ってもらって登場した。
メガネの男の子「あ、王様お帰りなさい。
この人ですよ。こんなとこに牛刀放り出して
王様けつまづかせたの」
。。。。。。。。。。。。。。。。
一同、しばらく事態がつかめず、しんとなる。
王様「それじゃぁ審査を続けようかの」
なにごともなかったかのように、また会場の中を見回り始めた。
「たしかに。倒れたとは言ったが、殺されたとは言ってなかったよな」
誰かがつぶやいた。
王様「大事なものなんだから、もう落としちゃぁ駄目だよ」
王様はそう言って、とみとくの肩を叩いた。
緊迫した事件の真相なんて、こんなもんさ。
精霊調理団の一人がそうつぶやいた。
そして、いよいよ審査結果の発表だ!!
(※このへんで>1さんにまとめてもらえるとありがたいが・・・)
とみとくは勝ち鬨の雄叫びを挙げた。
とみとく達の勝利の放送が流れたのである。
・・・
前菜、1の皿、メインディッシュ、デザート、
どれも好成績収めてきたが、特に好印象だったのが
「地底魚の水洗い」だった。
姐ちゃんがコールドの魔法をかけた水は
五度に保ち続け、また、ワープの魔法と
スピードの魔法を交互にかけた。
すると水は空高く舞い上がり、
新鮮な空気を吸って降りてきた。
姐ちゃんは魔法を使い過ぎてヘトヘトとだ。
姐ちゃんが用意してくれた最高の水で
とみとくは地底魚の身を洗いまくり、
身の脂を落としつつ身を締め、旨みは欠片も流さない
という芸当をやってのけた。
これは、「新鮮な水」があって出来ることであった。
綺麗な井戸水のような。
この料理を口にした審査員は、今まで味わった事の無い
奥深い旨みと喉を通った爽快感に、体の芯が揺さぶられて
いたという。
かくしてとみとく達は勝利を手にしたのだった。
その後・・・
とみとくは異界の扉を開くフライパンの錆を落とし
富も名誉も名声も顧みず、ただ一言
「俺の店が俺を待っている、帰らねばならない。」
と告げ、扉の奥へと消えた。
姐ちゃんはとみとくの後を追うべく、異界への
扉の手がかりを探していた。
しかし、あの戦いを見ていた冒険料理人達に
ひっぱりだこで、忙殺されていた。
「とみとく!必ずあなたに会いに行くからね、
待ってなさいよっ!」
JOMONは・・・あの戦いで何も出来なかった自分を悔やみ
己を鍛える為に自らこの世界の苦境と言われる地に
身を投じている。
「僕は何が出来るのか何処まで出来るのか、
それを確かめる。必ず。」
精霊調理団の面々は、今日も未知なる食材の発掘や研究に
余念が無い
「隊長!豚肉の中は菌が無いらしいです!」
「隊長!寄生虫はよく噛み砕けば大丈夫そうです!」
「隊長!このきのこ良い匂いです!」
「じゃあまずお前らが一口食ってみろ」
「ギャアアアアアアアアアアアア!!」
そして
とみやすは、とみとくとの旅の中で得た知識や経験を元に
料理店を開いていた。
わずか八席で、18:00から00;00という
営業時間にもかかわらず常に満席であった。
慌しくオーダーをかたずけながら呟く。
「とみとくよう・・また・・あのオムレツを
食わしてくれないか・・何時でも良いんだ
それでさ、今度は勝手気ままに旅でもしたいな・・
待ってるぜ、鍋を振りながらな」
終
あ、終わってる。
お疲れー!!
>>563 最初から読み直すと、けっこう面白いんだよね。
個人的には好きだな。このスレ。
最後にスタッフロールが欲しいな。揚げてみてもいい?
あげないほうが良いと思うよ
俺以外にそんな奇特な 奴がいるのか……? 結構このスレ好きだったから 終らせてしまったが。
>>568 けんたろうネタはよーわかんので、もういいです。
(ってか、自分はそのネタでは続けられない)
姉ぇちゃんネタ とか とみてるネタ とか JOMONネタの方がまだまし。
>>567 旦那もこのスレ見てた人ですか?
俺もネタ思いついたら。ひっそりと何か書こうと思っています。
(最後まで名前が出なかった姉ぇちゃんとか、)
ほとんど誰も見ていないだろうから書き易いですしね
567さんも好きなネタでいいと思いますよ。
この世界には五つの国が点在している。
一つは砂漠の真ん中で貿易商の拠点として栄えた国。
一つは漁港を中心に発展した国。
一つは山のふもとで山を越える者を相手に
商売をしてた村が大きくなった国。
一つは荒れ果てた荒野に種を蒔き続け、
少しずつ肥沃な大地へと変えていった一族の国。
そして、何処かにあるという伝説の地底国。
在は元々は荒野の上にあった国が一番盛えていた。
・・私はその国に程近い、木こりの一人娘だった。
魔法を使える人間は先天的に決まっているらしい。
初潮を迎えた頃から微力ながら、
火も灯せてそよ風も起こせた。
が、そんな力などこの狭い家で暮らす私には興味が無い。
力を持て余していた私を見て、父は激しく叱責した。
「その力の凄さがわからんのか?」
「何故お前に魔法が使えて俺にはできないんだ・・!」
父は十年前まで最高位の宮廷料理人だった。
しかし、少しずつ魔法料理人に仕事を奪われていったのである。
魔法を使えば美味いものが作れる、
だが、魔法を使うとどれも味が似通ってしまうのだ。
父は魔法に頼りきる料理が許せなかった。
自分が魔法を使えないが為に、
魔法を使わない技術を追求していたから。
十年後の今、
魔法を使えないが故に貧しい暮らしを悔やむ父が、
目の前にいる。
ある日の夜、私は家を出た。
何時もの様に泥酔し、だらしなく
寝ている父の側にこんな書置きを置いて。
「お父さん、少しの間家を出ます。
ちゃんと帰るから心配しないでね。
いつ帰るかまだ決めてないけど・・・。
お父さんが昔働いてた所に行って見ます、
お父さんの代わりに働いてる奴が
どんなのだかみてみるつもり。
近くに別れた母さんも居ると思うしね。
母さんと話したい事話したら、
この世界の事もっと良く知りたいと思うの。
だから、ひとまわりしたら帰ります。
それまで元気でね、お父さん。」
楽天的に育ち、教養は無いのだが常に明るく
朗らかな娘。
本当に「ただ、見てみたいだけ。」
で家を出たのだが、彼女が訪れた国で出会う
男が彼女の運命を変える。
その男の名はと・・・
おぉ。なんか凄い。
>>577 は
>>30 に繋がる外伝的な姉ぇちゃん'sストーリーなのですね。
>>30-563を読み返してみると、姉ぇちゃんって、結構魔法力強いような設定
みたいなのですよね。 水系&炎系魔法の同時詠唱とか、長期間持続魔法とか。
魔法使いを極めてから剣士になったタイプの魔法剣士なのかな なんて
思ってもみたりするのですが。
この辺のサイドストーリーもやってみたいところではあります。
姉ちゃんネタは好きだな。
魔法剣士は魔法剣士として成長したのかもしれず。
もしくは、魔法の使えないトラップにかかった時に、
魔法使いなんて、役立たずじゃないか と
考えて剣士を目指しなおしたのかも。
個人的には、高い山をフーフー言いながら巨大肉団子押してた
とみてる が突っ込みやすくて好きだな。
もっと活躍してもよかったのかも。
木こりがまだ少年だったころ。。。。
彼は街に住んでいた。
彼の父親は、町中ではちょっと名の知れたレストランの
オーナーシェフだった。
素材にこだわり、神業と言われる調理技術を持っていたが、
いかんせん、客も選ぶので、ウデのわりに世間の評価は低かった。
父親は言う「真の価値の分かるやつじゃないとオレの味は理解できん」
彼はそんな父親が誇りでもあり、また傲慢すぎて鼻にもついていた。
もう少し愛想よくすれば、この店も流行るだろうに。
常にそう思っていたので、父親から料理の技術を盗めるだけ
盗むと、家を飛び出し修行の度へ出た。
南の港町で、遠くの国から送られてくる山海の珍味で舌を鍛えた。
北の高山の山小屋で、粗末な食材を美味なる料理に変身させるウデを磨いた。
東の草原を渡る風に、味だけでなく、食事をする場所によっても食事の価値が変わってくるのを体験した。
西の砂漠を旅するキャラバン隊からは、放浪の料理人として重宝がられた。
そして、彼は旅する料理人として名を馳せ、やがて宮殿からサブチーフの
椅子に迎えられ、彼が宮殿でウデをふるうと、各国の賓客が舌をうならせた。
誰もが彼を褒め称え、栄光を極めたかに見えたのだが。
夢のような時代は風と共に吹き抜けていった。
一人の若い料理人見習いが宮殿を訪れた。
彼は料理界に魔法を持ち込み、それまで 素材の吟味や
繊細な料理技術を必要とした 過去の調理方法を省みず、
安価で粗悪な食材に魔法をかけ、誰もが旨いという料理法を
編み出していた。
彼はその若い料理人見習いが嫌いだった。
彼を含め、古い時代の料理人達は、魔法を料理に持ち込むことに
抵抗があった。
なぜなら、魔法で作られた料理からは素材独特の繊細な味わいが
消え、何を食べても同じようなうま味しか感じられなかったからだ。
なかでも、彼のような繊細な舌を持つ料理人達からは、舌がしびれる
頭が重くなる などの不快な症状を訴えたが、世間は魔法の料理を
好み、彼の言う症状をねたみやそねみ、やっかみだと陰口をたたいた。
彼は、宮殿を去ってしまった。
そして、きこりとして暮らしていた。
絶世の美人というほどでも無いが、やさしく、素直な妻と
成長するほどに美しくなっていく聡明な娘と共に平和な日々を暮らしていた。
そう、あの日がくるまでは。
まとめて書くのもありだと思うけど、ageながら一人数行づつ書くのもいいかもね。
親父カッコええです。
高いプライドと、腕を持っていたのですね。
うん、そうだな。
でもageるのは、抵抗勢力がうるさそうな気がするから、
しばらくはsage進行でやってみないかぃ?
>>583 あの日 というのは、文字通り 娘(姉ぇちゃん)のアノ日のことだろうか。
娘が魔法を使えるという事を知り、若い魔法使い(宮廷料理人見習い)の事を思い出したのかも。
(それから生活が荒れたのかもかも)
茫漠とした砂漠を旅人はさまよっていた。
食料はもちろん、水もなくなってしまって久しい。
もう3日も、一滴の水も口にしていなかった。
照りつける太陽の下、旅人はひたすらさまよい続けた。
あの、幻のオアシスにあるという竜の棲家を探して。
「おっさん、大丈夫か?」
唇に冷たいものを感じ、旅人は気が付いた。
いつのまにか気を失っていたようだ。
目を開けるとそこは、小さな泉のそばの、低い木の木陰だった。
12、3歳くらいだろうか?
一人の少年が、旅人を心配そうに見下ろしていた。
そばの泉から水を汲み、タオルを浸しては旅人をぬぐっている。
旅人「あ、ありがとう。まだ生きているらしい。大丈夫のようだ。」
少し水を飲ませてもらい、旅人は答えた。
少年「そうか。よかった。砂漠を旅する時は、十分な装備を整えてからの方がいいよ」
だが、そういう少年こそ、まるで ちょっとそこまで散歩に行って来るかのような軽装だ。
いったいどこの子だろうか。このあたりには町はおろか、民家なども無いというのに。
まさか、この軽装で砂漠を旅しているとでも言うのだろうか。
旅人は、疑問に思ったが声には出さず、
旅人「すまない。砂漠を甘くみたつもりは無いのだが。おかげで助かった。
助けてもらってずぅずぅしいとは思うのだが、
食べ物があれば少し分けてはもらえないだろうか」
運良く商隊にでも出会えれば、売ってもらう事は可能だろうが
偶然会うのはまさしく幸運だし、べらぼうに高価な金額を要求される。
また、されてもあたり前なのだ。
買うのは水や食糧では無い。
自分の命を買うのだから。
砂漠の旅では水や食料は何にも代えて貴重なものだ。
そう簡単に他人に分けてやれるようなものでは無い。
ましてや、少年はそれほど大きな荷物を持っているようにも思えない。
他人に分けてやれるほどの余裕があるようには思えない。
が、「いいよ」気楽に応えて、少年はそばのフクロからいろいろ取り出し始めた。
新鮮な肉や魚、野菜や果物。
ちょっと錆びたフライパン。
するどい輝きを放つ牛刀。
手近な石を組み上げて、簡単なかまどを築き、「メラ!」
火を起こすと手際よく料理を作り始めた。
旅人「きみは・・・料理人だったのか」
少年「まだ、見習いだけどね。」
そういう割りには手際が良い。
ひょっとしたらそこらの一般の料理人よりも腕がたつかもしれない。
魔法が使える料理人。
この世界では、魔法が使えるのは生まれつきの才能だ。
普通、魔法が使えるものは、その才能を生かして魔法使いや占い師、
精霊召還士や兵士などを目指すのが普通だ。
そのほうが生まれ持っての才能を活かせるし、収入もいい。
料理人などの一般職を目指すのは、ごくマレだと言っていいだろう。
しかも、この腕だ。
独学や趣味ではなく、ましてや半端な気持ちで修行してきたもので無いことは、よくわかる。
同じ年頃の子供なら、まだ遊んでいてもいい頃に、かなり厳しく仕込まれたに違いない。
少年「できたよ」
そっけなく言い、皿を置く。
盛り付けも見事だ。
旅人「うまい・・・」
一口食べて絶句する。
普通、魔法を使った料理は、それなりに旨くはなるのだが、何を食べても同じような
画一的な味になってしまうものだ。
だが、どうだろう。この少年の作った料理にはそれが無い。
材料素材の本来持つ旨み・滋味を上手に引き出している。
旅人「君は・・・どこでこのワザを?」
少年「料理は爺ぃちゃんに教わったのさ。
オレの爺ぃちゃんも、昔、砂漠を旅する料理人だったんだってさ」
そう言ってにっこり笑う少年の笑顔に、旅人は誰かを思い出しそうになった。
一人は、昔、自分と同じ職場にいて、自分と入れ替わりに出て行ってしまったある料理人を。
もう一人は、自分が前の職場をやめるきっかけとなった、ある若い娘を。
少年「おっさんも料理人だったのか」
いくつかの会話のあと、おどろいたように少年がそう言った。
そう、実は旅人も昔はちょっと名のしれた料理人だったのだ。
旅人「君も料理人なら、精霊調理団というのを聞いたことがあるかな?」
少年「ちょっと前の宮廷料理人の団体だそうだけど、オレの生まれた頃には
もう無かったらしいね。オレが生まれる少し前の料理大会で
風来坊のような飛込み参加の料理人に負けて、解散したらしいけど」
旅人「そういう話になってるのか・・・」
旅人は、自分が料理人をやめるきっかけとなった、昔の大会を語り始めた。
風来坊のような飛び込み参加の料理人なんかでは無く、優勝者は見事な料理人だったと。
本来ならば、伝説として語られてもいいほどの名勝負だったが、勝負のあと
姿を消してしまったので、話が広がるうちに本来の姿がゆがめられてしまったようだ。
旅人は精霊調理団の団長だった。
魔法を使い、精霊を召還し、どんなものでもおいしく食べさせる奇跡の調理団。
その無敵の調理団が、一人の・・・いや、三人組の料理人に敗れたのだ。
その三人組の中にも魔法使いがいた。
料理に魔法を使えば、どうしても魔法臭さが出るものだが。
彼らの作る料理にはそれが無かった。
調味料では無く、鍋や釜、包丁などといった素材を活かす道具として使われていたのだ。
それだけ洗練された魔法使いと、魔法に頼らない料理人の組み合わせ。
ただ純粋に、素材を活かし、お客の舌を楽しませるための料理がそこにあった。
勝負には負けたが、精霊調理団 団長は悔いはなかった。
そして、はるか昔、自分と入れ替わりに宮廷を出て行った一人の男を懐かしく思い出していた。
「こんなもんは料理じゃない。料理ってもんは、他者の命を自分に取り込むもんだ。
そのもの本来の力を引き出してやってこそ。
こんな、魔法を使って何でもかんでも旨みだけを加えればいいってもんじゃねぇ」
その料理人は、自分が魔法を使えなかったから、そう言っていたんだと、まわりの
人間は言っていたが、旅人はそうは思わなかった。
ひとしきりの会話のあと、少年は皿を洗い道具を仕舞って立ち上がった。
少年「オレ、もう行くわ。
おっさんはこれからどうする? 」
砂漠の向こうに砂埃があがっている。
どうやら、どっかのキャラバン隊が、この泉を目指してやってきているようだ。
旅人「探し物があったんだが・・・・
もういい。あの商隊にでも混ぜてもらって街へもどることにする。
この歳で砂漠のたびは、どうやら無理のようだ」
少年「そっか。」
少年は、ニカっと笑い。フクロから一本の笛を取り出した。
何か複雑なメロディのようなものを吹くが、音が聞こえない。
どうやら犬笛のようなものらしい。
キャラバン隊の姿がはっきりと見えてくる頃、バサバサっと音がして空が翳った。
いつのまにか、大きな竜が空に浮かんでいる。
女「ようやく帰る気になったかぃ?」
少年の母だろうか。逆光で顔までは見えないが、竜に乗った一人の女が少年に声をかけた。
少年「んじゃ!」
軽く手を振り、浮遊魔法で竜へと飛び移る。
少年が竜に乗った瞬間。まばゆい光とともにその姿は消えてしまった。
ルーラだ。
どうやら、少年の母も高レベルの魔法使いだったようだ。
旅人「また、あの少年にどこかで会えるだろうか」
雲ひとつ無い空を見上げて、旅人はつぶやいた。
料理を極める道を目指す限り、この世界は狭い。
世界料理人大会が、また開催されようとしていた。
乙です!。 文の運びとか、 セリフまわしが格好良かったっす。 人の縁てやつは 時に味な悪戯をするもんですね…
街中のガンコレストランのオーナーシェフ(姉ぇちゃんの祖父)
↓
姉ぇちゃんの父親(元 宮廷料理人 で 現在 きこり) ← 精霊調理団長と入れ替わりで宮廷を出る
↓
姉ぇちゃん ← 料理大会 で 精霊調理団を倒し、優勝
↓
砂漠で出会った少年(姉ぇちゃんの息子)。 ← 砂漠で 元 精霊調理団長と出会う
かな?
なんか、イメージふくらむ 壮大な話になってきてますね。
>>596 ありがとさんです。
やっぱ、読んでもらえる人が居ると書く方も力が入りますね。
>>584 どうする? そろそろ皆で話を進めていくかぃ?
>>597 相関図 乙です。
そうだね。まぁ、そんな感じかな。
タイミング的にいけば、この少年はとみとくの子になるのかも?
かなり おさかん だったみたいだし。(w
個人的には 姉ぇちゃんの母親とかもやってみたいとこではあるんだけど。
誰か新しいキャラを作ってもいいな。
もっとも。他にノル人がいるなら、だけどね。
さほど広くない家だ。
入り口のとこのホールに、台所。寝室が二つ。リビングがひとつ。
それに狭いバスルーム兼洗面所。
それほど広いはずは無い。
暖炉も煌々と燃えている。
なのに、きこりは今、無性に寒々とした感じに襲われていた。
酒が覚めるといつもこうだ。
何か大事なものを見失ったような気がする。
何か大事な人を失ったような。
こないだまであった、朗らかな娘の笑顔はここには無い。
なんでも無いことに笑い転げる、娘の声もここには無い。
「お父さぁ〜ん」と呼ぶ、明るい娘の声もここには無い。
きこりは何もかもなくしてしまったのだ。
すべては酒のせいだ。
きこりは、わかっていた。
わかっていたが、まるで現実から逃げるように、きこりは酒瓶から離れられなかったのだ。
酒が切れると、切れるたび、またいつもの悪夢・虚無感が襲ってくる。
自分は間違ってないと思う。
が、周りの人々はそれを認めてくれない。
魔法は全てを救ってはくれない。
魔法は一時的な幻にすぎないのだ。
が、世間は魔法を好む、
魔法使いの幻影を望むのだ。
きこりは若い頃、料理人として名を馳せていた。
各国の有名著名人が彼の料理を楽しみ、彼のサービスに酔いしれた。
彼は、客を楽しませ、リラックスさせ、その気にさせる料理人として
世界各国から認められた存在だった。
世界の誰もが彼の料理を食べたいと思っていた。
世界の誰もが、彼のサービスを待ち望んでいた。
そう。あの、若い料理人見習いの魔法使いが現れるまでは。
602 :
ぱくぱく名無しさん:03/12/04 04:20
栄光と挫折を味わっているな親父…。
救いのある話を書きたくなって来ました。
ごめんなさい、あげてしまいました。
本当にごめんなさい。
きこり「すぎた事だ」
自嘲気味に笑う。
そぅ。すべては過去の話だ。
きこりは、手に握った酒瓶をテーブルに叩きつけるように置いたのだった。
とんとん。
静かに、ノックの音がした。
こんな町のはずれ。こんな時間にたずねてくる人なんて、いるはずがない。
きこりは、そう思ったが、他にすることも無いのでドアを開けた。
そこには初老の、品のいい女性が立っていた。
「お久しぶりね」
初老の女性はさびしそうにそう笑うと、きこりの許可も得ずに、家に入ってきた。
きこりはその女性を知っていた。
あたり前だ。
その初老の女性は、以前この家にきこりの女房として、この家に一緒に暮らしていたのだから。
年取ったな。
苦労したんだろうな。
お互いの目を見つめ、お互いにそう感じているだろうということが、
二人には分かっていた。
あの娘の話をきいたわよ」
勝手知ったる他人の家。勝手に二人分のコーヒーを入れ、初老の女性はそう切り出した。
先日の料理大会。ある魔法剣士が、見知らぬ料理人たちとともに出場し、優勝を得たらしい。
精霊調理団は、敗れたのだそうだ。
そして、その中心的存在なのが、 きこり の自慢の娘らしいのだ。
Web小説で、20万部うれたらしい話題のあれより
きこりさんの方が面白い。頑張ってね。
きこり「あの子は、、、、、元気だったか?」
初老の女性「えぇ」
きこり「あの子は、、、、、笑っていたか?」
初老の女性「えぇ」
きこり「そうか。。。。ならば、それでいい」
きこりは、心のそこから安堵したように、微笑んだ。
月が替わり、年を越え、さらに数週間が過ぎた。
寒い朝だ。まだ日も昇らず、空が白々と明るくなっただけの早朝のこと。
きこりは雪に閉ざされた家のドアを明るくたたくノックの音で目が覚めた。
ドアを開けると、そこには、、、、まだ子供の白い竜と、
ただいまっ!
と、笑う 明るい 愛娘 の 笑顔 が あった。
※ という訳で きこりのもとへ娘がもどってきた日を書いてみました。
このあと、姉ぇちゃんは子供を生み、その子はきこりと姉ぇちゃんに鍛えられて、
料理の腕と魔法のワザを極めるようになるんじゃないかな、と思います。
>>602 さん。 この子の時代になれば、まだ少しは救いのある話になるんじゃないかなと思いますよ。
っていうか、救いのある話にしましょうや。
>>607 さん サンクスです。
でも、こういうのって、一人が書くんじゃなくて、皆でつなげていくのが面白いんだと思いますので
理シェフ さんも何か書いてみてくださいな。
>>607 お誘い頂きまして、ありがと。
でも文系はからっきし苦手なので
きこりさんのお話を、毎日楽しみに読ませてもらいますね。
今後ともよろしくお願いします。おやすみなさい。
乙です!
なんだかほんわかしました。面白いかったなぁ…
親父の幸せの一歩が見れて良かったっす。
あと、あげて申し訳ないです。
男の子「だぁぁぁぁ!!」
森の中。
木の枝を剣の代わりに、眠っている小型の白竜に切りかかる小さな男の子がいた。
白竜「フンっ!」
鼻息ひとつ。首を持ち上げるだけで、軽々とよけてしまう。
そのまま ずべってこけて転がる男の子。
男の子「やっぱ、ククルにはかなわないや。」
ひょいと立ち上がり、頭をかき、くしゃっと笑う男の子。
年のころは6歳くらいだろうか。
鼻の頭をすりむいたらしい。
えへへ。と照れ隠しみたいに笑って、ヒリヒリするとこにツバをつけた。
男の子「ふいうちなら一本取れると思ったのに。」
すこしだけくやしそうに、だが、そこには白竜ククルに対する尊敬の念をこめて
そう言った。
男の子「寝てたフリしてたんだろ」
ジト目で睨む様なまねをする男の子に、白竜は「まさか」とでもいいたげに首を振った。
人間の言葉が分かるようだ。
女「またやってるのね」
木陰から20代半ばの女性が出てきてそう言った。
女「あんた、ククルに勝てっこ無いんだから、いいかげんあきらめて勉強でもしたら?」
男の子「勝てっこ無いなんて決め付けるなよなー。
オレは勝つんだから。
いつか必ず。」
そう言って胸を張る。
男の子「オレは、そのうち大きくなって世界を旅する冒険家になるんだ。
そう決めてるんだ。」
目を輝かせてそう言う男の子の頭を軽くポンポンとたたき、
女「はいはい。わかりました。
それは、もう何度も聞いたから、そろそろお爺ぃちゃんのとこへ行ってあげて。
お爺ぃちゃん、朝からあんたの事を探してるわよ。
今日は、昨日来た行商人から買ったタコの干物の料理法を教えるんだって、はりきってたから。」
男の子「あ、あの干物、タコだったんだ。
タコって初めて見るな。爺ぃちゃんから話はいっぱい聞いてるけど。
いろんな色に変われるし、脚が8本もあるんだってね。」
町のはずれ、森の入り口に建つ男の子の家では、海産物がめずらしい。
話だけは祖父から聞いて、知識は詰め込まれているが、実際に見るのは初めてだ。
なんだか、胸がわくわくする。
男の子は料理をするのが好きだった。
料理のうまい彼の祖父も好きだった。
料理を教えてくれるときは厳しくて怖くて、ちょっぴりイヤだったけど、
上手に料理を作れた時に、喜んでくれる祖父の笑顔が一番好きだった。
男の子「お爺ぃちゃぁーーーーん!!」
叫んで走り出す男の子の後ろ姿を見守りながら、
女「だんだんあの人に似てきたかな」
きこりの娘は、そうつぶやいた。
子供には、父親のことを話した事は無い。
また、子供もあえて尋ねたりはしなかった。
それは、きこりの家の中では、一種の禁忌。タブーのような感じで皆が触れないようにしていたのだ。
子供には、父親のことを話した事は無い。
また、子供もあえて尋ねたりはしなかった。
それは、きこりの家の中では、一種の禁忌。タブーのような感じで皆が触れないようにしていたのだ。
男の子は、この森の入り口の小さな家で、料理の上手なきこりの祖父と、
魔法と剣技に長けた母親と、自分よりもひとつ年上の白竜とすんでいた。
毎日、森の中で白竜と遊び、祖父から料理を学び、母親から護身術や魔法の使い方を
学んで育っていた。
町の子供達にそろぞれ父親がいて、自分に父親がいないのは、たしかに少しすびしいものでは
あったけど、そういうもんだと思っていた。
それにその話をすると、母が少しだけさびしそうにするので、あえて触れる話題でも無いのかなと
思っていたのだ。
家に着くと、お客さんが来ていた。
この家に来る客は少ない。
初めて見る人だ。
男の子は、とりあえず
「いらっしゃぁ〜ぃ」
三枝さんのマネをしてみた。
客「・・・・・・・・」
リアクションが取れないようだ。どうやら素人さんらしい。
男の子「おいでやすぅ〜」
色っぽく攻めてもみた。
客「・・・・あ、あぁ。お邪魔します」
反応が硬い。
客「お孫さんですか?」
きこりに、そう尋ねた。
祖父「そうだ。」
そっけなく応える。
客「かわいらしい、お孫さんですね」
わざとらしく、言葉をつづける。
きまずい静寂がおとづれる。。。。。。。。。。。。。。。
きこり「このおいぼれに何の用だ」
あきらかに不機嫌そうな調子で、そう聞いた。
客「宮廷厨房に、戻ってきてはくださいませんか?」
下手に下手に。。。そんな思いが届きそうなほど、お客さんは、きこりにそうたずねた。
きこり「断る」
にべもない。
客「なぜです? あなたの料理は宮廷の皆が待ち望んでいるのですよ。
各国の来賓も、あなたの作品が食べられないと知るとずいぶんがっかりされるようです。
皆が皆、あなたが厨房へ帰ってくるのを待ち望んでいるのですよ!」
熱弁するが、
きこり「わしには、わしの手料理を心から楽しんでくれる、この二人がおるからの」
きこりは、男の子をそばに呼び、また、客の後ろに立つ、娘を紹介した。
きこり「わしの料理を一番分かってくれる客のために、わしは料理を作るんじゃ」
そして、それは。わしのの父親が言っていたセリフに似ているな。
と、自分で自分がおかしくなって、低く哂うのだった。
「自分の料理を分かってくれる人のために、全力を尽くして料理を作る。」
彼の父親は、流行らないレストランの片隅で、そうつぶやいていた。
※男の子は6歳になりました。
きこりさんは、きこりのままです。
姉ぇちゃんは、ちょっと歳とってシングルマザーへの道をつきすすんでいきます。
白竜も少し大きく育ちました。
精霊調理団が解散したからでしょうか。
宮廷からのお呼び出しが、このころ頻繁にかかるようになります。
が、いましばらく きこり は きこり としての生活を楽しむようです。
愛する娘とかわいい孫にかこまれて幸せな日々を送っていたのです。
そう、あと数年の間だけですが。
>>611 理シュフさん(
>>610で理シェフさん と名前を呼び間違えてますね。ごめんなさい。)
毎日 新しい お話を 一人で 組み上げるのは 無理です(苦笑y
なにより、ここは皆で話をつむいでいくスレですもん。
そんなこと言わないで何か書いてくださいな。
>>622 このあと数年を経てきこりは宮廷に連れ去られるんじゃないかなと思ってます。
奥さんはまだ街中にいますしね。
人質にとられたらどうしょうもない。
男の子は、12、3歳くらいになると じぶんの父親の住んでいた世界のことをしりたがるでしょう。
そして、竜の巣にすんでいるはずのウィル・オー・ウィプスに、向こうの世界のことを教えてもらいに
竜の巣へいったのでは無いでしょうか。
修行も兼ねて。
トラップいっぱいの洞窟は、彼の魔法力を試すのにはちょうど良かったのかもしれません。
その後、素精霊調理団長と出会うのかもしれませんが。
それはまた次回の講釈で。。。。。。
(って、言いながら毎日うpするのは無理だと思う今日この頃)
理シュフさんに同意です。六年後の話も面白かった…
でも皆でつなげる面白さもあるんですよね。
僕も2、3コマつなげられるような話をかいてみたいです。
いい具合に沈んできたな。
そろそろみんなで回さないか?
そうだね。誰か 出だしを書いてくれよ。
出だしねぇ。
キャラや時代背景、場所なんかは今のままでいいのかな?
んじゃ、男の子が13歳になったくらいから。
砂漠で精霊調理団長と分かれた後の話でもしてみましょうか。
「すぐ戻ってくる」そう言ってきこりが出て行ってから数週間が過ぎた。
「すぐ戻ってくる」そう言ったきこりの言葉を信じないわけではなかったが
すぐ戻ってこれそうにないことは、わかっていた。
「この国の王様が寝込んだそうだ。」
町のうわさの2割くらいは、それだった。
のこりの半分は、この国の王女に縁談の話がきたことと、
王女がそれを嫌がって城を飛び出したのだということだった。
王女が飛び出したから王様が寝込んでしまったのか、
王様が寝込んだから、海を越えた大国から、のっとり目的の縁談の話が舞い込んできたのか、そのへんはわからない。
わからないからこそ、町はその無責任な噂話に盛り上がるのだ。
のこりの噂話の一部には、寝込んで気弱になった王様が、昔馴染みの凄腕の料理人を探し出して呼び寄せたのだというのもあったが、これについては詳しい話が伝わってこないので、今ひとつ盛り上がってはいなかった。
「クルルゥー」
窓の外で、声がする。ククルが朝の散歩から帰ってきたようだ。
「お帰り。メシにしようよ」そう言おうとして、窓をあけると、ククルの背中に誰かいる。
どうやらお客さんを拾ってきたようだ。
ククルはこうして、どこからか行き倒れの旅人を拾ってくる趣味があるようだ。
砂漠の守り神。サンド・ドラゴンの習性なのかもしれない。
「そう言えば、まえに、砂漠で倒れてたおっさんを拾ってきたこともあったっけ。」
今度の行き倒れはどんなやつだろう。
少年が、窓越しに覗き込むと、長い髪がパサリと落ちてきた。どうやら若い娘らしい。
身なりのいいお嬢さんだ。
「ようやく人家があったか。すまん、恩にきる」
娘は男言葉をしゃべっていた。礼のつもりか、滑り降りると、白竜に頭を下げ、
「そこな少年。ここはいったいどのあたりになるのか、教えてはくれまいか」
そう言った。
なんだか、偉そうだが、最近 爺ぃちゃんのとこへ来てたお客さんと違って
イヤミな感じは無いな。
少年は、そう思った。
*って、ことで、冒険活劇の王道。
男の子のところへ突然娘が現れるパターンではじめてみました。
ホルスの冒険。未来少年コナン。オリオストロの城。ラピュタ。
このパターンは宮崎アニメの原点だと思うんですよね。
(勝手に思ってるだけです。向こうは迷惑かもしれない藁)
とりあえず、少年の名前も決めなきゃならんし、この場所だって地名があるはずだし。
実は、私。こういう名前を考えるのが大の苦手なんです。
どなたかにバトンをお渡しして、そのあたりを固めてもらえるとありがたいです。
コイツ「ここはココの村はずれだよ。
村はあっち。
お姐さんは誰?どっから来たんだ?」
アン「これはしたり。わたくしは、アンと申す者。
森で道に迷っていた所を、このドラゴンに助けてもらったのじゃ」
アン「それでは、先を急いでおるゆえ、これにて失礼いたす」
アンと名乗る娘は、そそくさと村の中心部の方へ向かって走っていった。
行き倒れていた割には元気そうだ。
コイツ「変わった人だね」
ククル「ク、クゥ〜〜〜」
少年は、ぼんやりと、走り去っていく娘を見送り、白竜にそう言った。
コイツ「ま、いいや。ごはんにしよう。今日は母ぁちゃん自慢のオムレツだよ」
少年の母親は、祖父とは違い料理の腕前は並の上くらいだが、このオムレツだけは旨かった。
昔、すごウデの料理人直々に教えてもらったのだという。
冒険にならんな。
旅にでも出てみようか。
コイツは旅に出ることにした。
ココ村をあとにしたコイツの前に、一人の少女が現れた。
「あたいの名前はアノコ。伝説の薬草を探しているの。」
コイツ「オレの名はコイツ。あての無い旅をしてるんだ」
アノコ「あらまぁ、そうなの。だったらあたいの捜し物を手伝ってよ」
コイツ「いいよ」
アノコとコイツは仲間になった。二人で旅をする事にした。
しばらく行くと峠にさしかかった。
山賊があらわれた。
山賊「ガオー。身ぐるみ剥いで置いていけー」
アノコ「イヤっ!」
全力で抵抗すると、山賊もあきらめがついたのか、
山賊「それなら、オレもつれていけー」
と言った。アノコ、コイツ、山賊と、仲間は3人になった。
しばらく行くと酔っぱらい女が現れた。
キッチンドランカー「ぁ〜に、見てんのよぉ〜」
くだまいてからんできたが、なんだかんだで仲間になった。
コイツ、アノコ、三賊、四っぱらい女と、仲間は四人になった。
キャンプ中、コイツは自分の将来の夢などを
話した。
一行は耳を傾けた。
傾けすぎて倒れてしまった。
コイツは静かに語り始めた。
「実は・・・」
「コイツと言う名前は、信念を貫く者、という意味があるんだ。
この名前に負けない人間になりてぇ。」
へぇーへぇーへぇーへぇー。
みんなで へぇー ボタンを連打した。
「アノコって名前はね。昔流行った歌から取ったのよ。
あ〜の子 かわいぃーや、 カンカン娘〜♪」
アノコは突然歌い始めた。
あまりに古くて、みんなついていけなくなってしまった。
「ワイは今じゃぁしがないサンゾク家業じゃが」
山賊さんが語り始めた。
「一人でもロクデナシと呼ばれたもんじゃが、そのうちゴロツキになったんじゃ。4は飛ばして今じゃぁ立派な山賊に・・・」
酔っぱらい女も続けた
「あたしも名無し(7し)でアッパラパー(アッパラ8ー)だけど鍼灸師(針9士)を目指してたこともあるのよ」
”夢の話をしていたんじゃないんかぃ!”
コイツは胸の内で突っ込んでみた。
アノコ「あたいは、伝説の薬草を探してるの。」
コイツ「どんなものなんだ?」
アノコ「見たこと無いんだけど、うわさでは、どんな病気もピタっ!っと治すキノコだという話。」
山賊「むかーし、王様の料理大会で使ったという料理人の話を聞いたことあるぞぃ」
アノコ「ホント?」
山賊「あぁ、わしも現物を見とらんので詳しいことはわからんがな」
アノコ「それでもいいわ。ありがと。手がかりが増えたわ」
コイツ「じゃぁ〜、その料理人を探せばいいのかな?」
アノコ「そうね」
「それじゃぁ、その料理大会の出場者を探そうか。」
「そうね。同じ大会に出た人なら、詳しいことを知ってるかも」
一行は町へとくりだした。
「そう言えば聞いたことがある。」
町の人はそう言った。
どうやら、この先にわずか八席で、18:00から00;00という
営業時間にもかかわらず常に満席の料理店があり、
そこの店主が昔料理大会で優勝をした人らしい。
一行はその店に行ってみることにした。
わりとこぎれいなこじんまりとした感じの店だった。
中を覗くと、若い店主が掃除をしていた。噂の大会優勝者にしては若すぎるような気がする
ソイツ「何か用か?」
コイツ「ここは、とみてるサンの店だと思ったんだけど」
ソイツ「オヤジなら奥で飲んだくれて寝てるよ。勝手に入ってくれ」
コイツ「君は?」
ソイツ「オレはソイツってんだ。そこの飲んだくれのクソガキだよ」
なんだかぶっきらぼうで口が悪いヤツだが、悪いヤツでは無いらしい。
ソイツ「何か用か?」
コイツ「ここは、とみてるサンの店だと思ったんだけど」
ソイツ「オヤジなら奥で飲んだくれて寝てるよ。勝手に入ってくれ」
コイツ「君は?」
ソイツ「オレはソイツってんだ。そこの飲んだくれのクソガキだよ」
なんだかぶっきらぼうで口が悪いヤツだが、悪いヤツでは無いらしい。
2重書きスマソ
とみてる「おや、御客さんだね。ようこそ。」
奥へ入るとなんだかご機嫌な様子の初老のおっさんがそう迎えてくれた。
コイツ「あなたが、とみてるサン?」
酒焼けしたニヘラ笑いの男にそう聞いてみた。
とみてる「そうだよん。オレが15年前の料理大会で優勝した男、とみてるダー」
ヨタヨタして寄ってくるが、足下がおぼつかない。
アノコ「幻のキノコのことを教えて欲しいんだけど」
とみてる「冬人夏草の事だぁーねぇ。あれは、フクロに生えてたなぁ」
コイツ「そっか。じゃぁ〜フクロを探せばいいんだ。ありがとう。参考になったよ」
一行は店を出ることにした。
ちょうどそこへ、歳とってよたよたになったJOMONが通りかかった。
JOMONはそのまま通り過ぎた
JOMONは何かを落としていった。
コイツが拾い上げると、それは見たこともないキノコだった。
「あ、それよ。あたいが捜し求めていたもの」
アノコはそう叫ぶや否や、キノコをつかんで走り出した。
「どうやら目的のものを見つけたみたいだな」
山賊がそう言った。
「なによぉ〜、あたし達の旅もこれでおしまいぃ〜?」
酔っ払い女がそう言った。
「そうみたいだね」
コイツがそう言い、
「んじゃぁ、またな」
誰からとも無くそう言って、それぞれの道へ歩き出した。
「ひさしぶりに母ぁさんのコーヒーが飲みたいな」
コイツはそう言って、家路へと歩き出すのであった。
(おしまい)
誰も書かなくなってそろそろ2ヶ月。
なかなか落ちないもんだね
夜の底が白い。
まだ息も白い早春の夜明け。
青年は、旅に出た。
野を越え、山を越え。
海を渡って新大陸へ。
青年はやってきた。
さて、これからどうするか。
あたりを見回してみると、北の方に大きな町があるようだ。
南は今来た港町。東西へは大きな街道が伸びている。
青年には大きな野望があった。
だがそれを叶えるには幾多の試練がまちうける。
昇り行く朝日に、青年は誓いの言葉を思い出していた
思いだそうとしていたが、忘れてしまった。
青年は、過去を振り返らないことにして
東へ街道を走っていった。
分かれ道に出た。
右(南)へ行く道とまっすぐ(東へ)進む道。
青年は立ち止まって木の枝を拾った
木の枝を地面に立て、
自分の運命を託すかのように目を閉じて
青年は手を離した
棒はそのまま立っていた
「ここでしばらく休むとするか」
走りっぱなしだった青年は近くの草むらに腰をおろし食事の準備をはじめた
背負っていたリュックをおろすと
使い慣れた調理器具を取り出し始めた。
簡易のカマドを組み、火をおこす。
エリクサーを一つまみ。
まだ水のうちに鍋に入れ、火に掛けた。
沸騰する直前に取り出すと、香り豊かなスープが出来る。
スープを温めるうちに、青年は近くの木の根を掘り始めた。
ザックザック。ラグビーボールくらいの穴が見つかり、
まだ冬眠中のひねもぐらを捕まえた。
ひねもぐら は もぐらの一種だが
センザンコウのような殻を背中にしょっている。
前足がシャベルのようになったアルマジロのようなものだ。
まだ眠っている ひねもぐら を地面に置き
青年は無表情にナイフを手に取った。
火にかけたままのスープからおいしそうな香りがただよってくる。
青年はおもむろに ひねもぐらをしめ、
血を抜き皮を剥いで内蔵を取りだし各部位に仕分け
鮮やかな手付きで ひねもぐらを卸した。
そして食する分だけスープに入れ、残りの肉とガラは
魔法を使い鮮度の低下を防いだ。
さあスープが出来上がった。
青年は目を閉じ合掌し、頭を垂れ言った
「いただきます」
686 :
ぱくぱく名無しさん:04/03/23 11:01
冬眠あけのせいか、歯ごたえは堅い。
だが、噛みしめれば噛みしめるほどに、ジワジワっとした味わいが、
青年の舌の上に広がってくるのが心地よい。
しまった! ageてしまった。
ゴメンなさい。ゴメンなさい。ごめんなさい。
以後気をつけます。
といいたくなるほどファンタスティック
自分が生きていくために他者をあやめて、その命を取り込む。
食事というのは、神事儀式にも似た部分があるよな。
誰かがそんな事を言っていたな、と青年はぼんやり思い出していた。
突然、ガサガサっと後ろの草むらから何かが飛び出した。
小さな子猫、、、いや、サーベルタイガーの子供だ。
母親とはぐれたのだろうか? お腹がすいているのか、甘えるように青年に寄ってきてクンクン鳴いた。
どうやら人に慣れているようだ。
どこかで飼われていたものだろうか?
青年は、先ほど残ったひねもぐらのアラを少しわけてやった。
よく見ると、右の前足に指輪のようなものを付けている。
ミスリル銀製の細かな細工のしてあるものだ。
どこか高貴な館で飼われていたのだろうか?
ミャー。
抱き上げると、子猫のように鳴いた。
サーベルタイガーも子供の頃はかわいいものだ。
青年は、近くにこの子の飼い主が居たかどうか
思いをめぐらせた。
ペットなら飼い主が居る筈だし、このサーベルタイガーの子供も
家に帰りたがっている事だろう。
のどの下をなでるとゴロゴロと鳴いた。
なめらかな毛皮が心地よい。
じっと抱いていたいが、そうもしてられないので、青年はサーベルタイガーの子供を地面におろした。
青年が荷物を片付けているのを、仔剣虎はそばに座ってじっと見ていた。
そして、片付け終わるのを待って、「にぃー」と鳴いて歩き出した。
まるで「付いて来て」と言うように、ちょっと行っては立ち止まり、青年のほうを見る
青年はしばし躊躇したが、サーベルタイガーの
子供に付いて行く事にした。
一番の根拠は目に殺意の色が無かったからだ、打算が無いと言うと
嘘になるが単純に好奇心からこの
サーベルタイガーの子供に青年は付いて行く事にした。
青年がちゃんとついてきているか、確かめるように
振り返りながら、剣虎の子供は森の中へ進んでいった。
下草に足をとられながらも青年は、そのあとをついていった
道から離れるにしたがって、しだいにうっそうと生い茂る森の中は
まだ日も高いというのに、なんだか薄暗い。まるで夕暮れ時のような
なんだか妖しい雰囲気をかもし出している。
猫族の俊敏王と言われる剣虎の気高さを示すように、
誇り高くしっぽをピンと立て、悠々と進んでいく。
青年はその後を追ううちに、不思議な既視感をおぼえていた。
川か滝があるのだろうか。遠くの方から水音が聞こえてくる。
やがて下草が減り始め、歩きやすくなってきたなと思ったところで
森が途絶え、広い河原へたどりついた。
大きな川だ。向こう岸が見えなければ海かと思うほどの。
森から出た仔剣虎はそのまま、河原の向こうの大きな館(やかた)へ歩いていく。
見上げるばかりの、石造りでガッシリとした見事な館だ。
近づくと、ますますその立派さに圧倒されそうになる。
大きな重そうな木の門扉が侵入者を拒絶するかのように閉ざされていた。
門壁が厚いせいか、中からは何の物音も聞こえてこない。しんと静まりかえっているようだ
改めて見上げると。木の門扉は異様に大きく感じられた。
3階建てのビルくらいの高さがある。この館は巨人族の屋敷なのかもしれないな
と青年は思っていた。
その横に剣虎用(ペット用)の扉だろうか? 割と小さな自由扉がある。
手で押せば簡単に開くやつだ。ペット用とは言え、それでも人間が
通り抜けるには不自由の無い程度の大きさがあった。
仔剣虎は何の迷いも無く、そのペット用扉を押し開けた。
身体半分を館の中へ入れて振り返り、青年に
「おいで」と言っているかのように振り返った。
そっと中を覗くが、人の気配は無いようだ。
剣虎にうながされるように、青年は自由扉をくぐった。
中の家具や調度品も異様に大きかった。
どうやらここは巨人族の屋敷らしい。
青年は、奥の方からなにやらいい匂いがしてくるのに気づいた。
建物の中はしんと静まり返っている。
誰もいないようだ。
青年は、サーベルタイガーの子供のあとを、奥へとついて行った。
奥はダイニングキッチンのようになっていた。
青年の背の高さほどのテーブルがある。椅子の座面も青年の胸くらいの高さだ。
やはりここは巨人族の館なのだろうか。テーブルには、今も湯気をたてているおいしそうな料理がのっていた。
まるでさっきまで家族団らんの食事が行われていたかのような状態だ。
だがしかし、人の気配は一切しなかった。
たった一つ綺麗な、使っていない皿が
テーブルの真ん中にあるのに青年は目をとめた。
(他の皿は全て料理が乗っているのに
何故この皿だけ料理が乗っていないんだ?)
その皿は直径約1mぐらいの平皿で、
テーブルの中央に置かれていた。
食事のメインになる皿なのだろうか。
青年は怖い物見たさも手伝い、
おそるおそる見た事も無いでかいキッチンを見渡した。
キッチンのシステムとしては、よくあるもののように思えた。
ただ、ひたすら大きいという事を除いて。
椅子に上がってダイニングの様子を見回すと、食事の人数は8人分。
そのうち子供が2人なのだろう。少し小さめのスプーン(それでも青年の手には大きすぎる)が、置いてあった。
サラダ。スープ。野菜の付け合わせ。魚の煮た物。。。。。メニューは豊富だ。
真ん中に置いてある、まだ空の大皿には、たぶんメインディッシュとなる肉料理が乗るのだろう。
青年は椅子からおりて、キッチンの方へ行ってみた。
キッチンもまた、巨大だった。
まるで自分が小さな子供になったような気分がする。
シンクや作業台に目線が届かないので、青年は近くの台を取ってきた。
誰もいないはずなのに。人の気配も無いはずなのに。
青年は、なんだか誰かに見られているような、不思議な気分になっていた
踏み台に上がって、まな板の上を見ると、斬馬刀のような巨大な包丁がおいてあった。
あれなら人間一人くらい、ばっさりまっぷたつに出来るかもしれないな。
青年はそんな事を思っていた。
巨人族のものだろうか。見たこともない野菜や果物、調味料もあった。
世界のどこからもってきたのか、よく分からない魚か何かの生き物もあった。
いったいどうやって食べるのかようわからない、いや、食べ物かどうかさえ分からないものまで置いてあった。
みゃぁ〜。
足元で仔剣虎が鳴いた。
甘えるかのように、青年の足元にすりすりしてくる。
お腹がすいてるのかな? と思ったが、どうもそれだけでは無いようだ。
何かを探して欲しいかのように、青年の裾をくわえて、どっかへ連れて行こうとする。
いったいどうして欲しいんだろ?
不思議に思った青年は、仔剣虎の視線の先を見た
仔剣虎の視線の先には、まるで壁画の様に横長で巨大な絵画が飾られていた。
その絵画には食事の様子が描かれており「最後の晩餐」を、
彷彿とさせる美しい物であったが、どこかおかしい。
既視感を覚え振り向いた先にあるテーブルには、後ろの絵画と全く同じ料理が置かれていた。
只一つ、中央の特大平皿を除いて。
青年はその料理が乗っていない皿に何が乗っていたか、確かめようと勢い良く振り向いた。
振り向いた先には
巨 大 な 目
が、こちらを見ていた
ぎょっ とした青年が思わず2,3歩後下がると、巨大な目はまばたきだけを残して消えてしまった。
「幻覚だろうか」青年はそう思ったが、あまりに生々しかったので目が浮かんでいたあたりを手でさぐってみた。
もちろん、そこには何も無い。
青年は一息ついて、改めて絵を見つめた。
真ん中の大皿に乗っているのは、凧糸でしばられた巨大なローストビーフのような、
子豚か何かの丸焼きのようなものだった。
この大きさだと凧糸というよりも、ロープのようなもので縛られている子牛?
違う。 に ん げ ん だ。
青年は、絵の中の丸焼きにされた人が、なんだか見覚えのある、誰かに似ているように思った。
見覚えあるはずだ。
ほぼ毎日見ているのだから。
青年は絵の中の人物が自分に似ているように思った。
絵画をじっくり見てると、いろいろ興味深いものが描いてあった。
もっとよく見たいと思って、絵に歩み寄ってみたところ。
いきなり肩をたたかれた。
びっくりして振り返ると、
さっきまで誰もいなかったはずのテーブルに
巨人族の家族が座って、なにごともなかったかのように
食事をしていた。
そして、青年の肩を叩いたのは、巨人族ではなく、
ハーフエルフの女料理人のようだった。
どうやらここで働いているらしい。
女料理人「あなたは誰? どこから入ってきたの?」
青年は、彼女の美しさにしばらく見とれてしまって返事をす。るのを忘れていた
自分に似た男が皿に乗って居る絵。
今まさに食事をしようとしている巨人族。
そして絵と同じ料理が乗っているテーブル。
符号が揃いすぎている、青年の心に早鐘がけたたましく鳴り、体は戦慄に身震いしていた。
思わず後ずさると、背中が絵画に当たった。
これ以上下がれない。
巨人達は、そんな青年が目に入らないかのようにガツガツと食事をしていた。
青年の脳裏にうかぶ怖い想像とは裏腹に、
ハーフエルフの女料理人は静かに青年の答えを待っている。
ふらふらと視線をさまよわせたが、自分を連れてきたはずの仔剣虎は、
いつのまにか、いなくなってしまっていた。
「漏れは・・・」
青年は声を出そうとしたが、かすれて出ない。
そんな青年をちらっと横目でみた巨人族の子供が
コップに入ったどろっとした赤い液体を青年の方へ投げた。
幸いにもかぶりはしなかったが、青年の足元にできた液溜まりからは
プンと鉄の匂いがした。
そんな青年へそっと水を差し出す女料理人。
とりあえず好意に甘え、一口飲んでみる。
うまい。
よく冷えた、きりっとしたさわやかさのある水だ。
コップ一杯の水を飲み干し、ようやく落ち着いた青年は
あらためて女料理人を見つめた。
後ろの巨人たちも粗野で粗暴でおっかないけど、害意は無いようだ。
「私はただの旅人です。
ここへは、サーベルタイガーの子供に連れてきてもらいました。」
カクカクしかじか・・・・
青年は、仔剣虎と出会ってから今までのことを話した。
「そぅ。あなたもあの子に会ったのね」
女料理人は、藁ったような哀れんだような不思議な笑みをうかべて
青年を見た。
「あの子はセイラ。私の妹だったの。
このお館で一緒に働いていたのだけど、
ちょっとした料理魔法の手違いで、剣虎になってしまったのよ」
ハーフエルフはジェシカと名乗った。
姉妹でこのお館に勤め、料理のウデを磨いていたらしい。
「料理魔法?」
青年は聞き返した。
はるかな過去、そういう魔法があったらしいことは聞いている。
どんな料理も、その呪文一つでおいしくできるのだそうな。
しかし、その呪文を伝えるものは今は無く、
遥かな昔に消え去ってしまっていると聞いている。
実は青年が旅に出たのも、はるか昔に
消え去ってしまった呪文(スペル)を探すためだった。
古き時代には魔法を使いこなす魔法使いが大勢いたらしいが
かれらは全て伝説上の存在となってしまっている
その昔宮廷料理人が駆使したという調理魔法。
なんでもおいしくしてしまう魔法がどうやらここにはあるらしい。
青年は、女料理人がどんな魔法を使うのか、見てみたくなった。
巨人たちが咀嚼する音がいいかげんうるさく感じ始めたころ
ジェシカ(女料理人)は、次のメニューを作るため、
キッチンへ向かった。
しかし、ここのキッチンは巨人族用に作ってある。
ジェシカでは背がとどかないだろう。
青年がそう思っていると、ハーフエルフの料理人は
不思議なルーンをつむぎ始めた。
浮遊魔法か?
いや、ちょっとスペルが違う。
不思議に思っていると、そのうちいろんな食材や鍋釜包丁が
宙にうかび、勝手に料理を始めた。
「さて。次はいよいよメインディッシュなんだけど」
ジェシカが振り向いて、意味ありげに笑いながら
「あなたの料理が食べてみたいわ」
そう言った
その声が聞こえたのか、それまでガツガツと食事をしていた巨人達が
手を止め、意味ありげに青年を・・・いや、青年とその後ろにあるメインディッシュの絵を
見つめた。
それから?
続きは?
744 :
ぱくぱく名無しさん:04/11/16 16:51:14
えぇーい! ageちゃうぞ
ageてみたけどダメですた・・・・orz
続き読んでみたかったな
ここまだあったのか
どれくらい放置されたら消えるんだろう
3ヶ月放置くらいじゃ消されないみたいだ
何か不思議なスレだな…
何かちょっとだけ書いて見たくなったけど
DAT落ちを待った方がいいのかな?
>748
ひそかにこのスレ好きなので、書いてくださいな。
751 :
ぱくぱく名無しさん:2005/06/16(木) 10:42:29
でつまつ口調の料理番組を見てみたいでつ
結構このスレ好きなんで書いてみていいっすかね?
※「とみとく」という名の異界の料理人が活躍していた中、
また一人異界から飛ばされ「とみとく」がいる遙か遠くの波打ち際に、気を失う若者が俯けになっていた。
彼は己の店を持つ事を夢見る、料理人見習いの若者だった。
そう、異界の穴は一つでは無かったのだ。
若者はたまたま通りがかった漁師の娘に助けられ、
人の居る場へ連れていってもらった。
しかしその道中、若者は記憶が失っている事に気付いてしまう。
何かを、何故かを、考えよう思いだそうとする度に。その度にこぼれ落ちていく感覚に。
すぐにパニックになり、意識が戻ったのは漁師の娘の家の床に転がされていたとわかった時だった。
その後何も分からないまま生きていく為、
助けてくれた娘の親の漁師と一緒に漁へ出て食い扶持を稼いで
…何とか生きていた。
どれだけの月日が経ったのだろう……
ずっと此処で暮らすのも悪くないな。
漁師としての技術や立ち回りも随分向上した。
半ばもう妹の親父の娘や、俺の面倒を見てくれる両親もいる、
過去は今が良ければまぁ…いいか。
そう思った時、慌ただしく隣人が親父の船が、難破に遭ったことを告げた。
隣人は、原因不明の竜巻に親父が巻き込まれたこと、
それを一部始終目に焼き付けていたことを語った。
竜巻が過ぎ去った後海上には何も無く、海中を漁ると
見たことも無い魚が穫れた、これだ、と言った。
受け取り、「それ」を見たらば紛れもない「鮭」であり
自分が何故それが鮭であるか分からなかった。
若者がわかるのは親父が消えた事と、
この世界では見る事が出きる筈がない鮭の旨い調理法だけだった。
しかし奇しくも、とみとくも全く同じ時間にこの世界から姿を消していた。
を!? 話が再開してますね。
続きを期待してますよ>752さん
いえいえ、色んな人が書いた方が面白いと思いますよ。
>>753さんも書きたいと思いましたら是非。
私は
>>753さんの話を読んでみたいです。
ここはとあるレストラン。
奇妙な格好をした子供を娘が拾ってきた。
ヨレヨレになった小汚い子供だ。
見たことも無い服を着ている。
しばらく何も食べていないのか、それとも何か病気なのか足元がヨロヨロしている。
とりあえず椅子に座らせて、カップにスープを入れてやると
男の子「ボク・・・・お金持ってない」
下を向いたまま小さな声でそう言った
娘「いいのよ。」
男の子「でも・・・ただで知らない人からものを貰っちゃいけないってお母さんに言われてるから」
娘「そうね。それはいけないことだわ」
娘は少し考えた。
娘「でも、困った人は助けてあげなさい って言われて無い?」
男の子「言われてる・・・」
娘「じゃぁ、あたしが人助けをするのは、別にいけない事じゃぁ無いわよね」
男の子「そうだけど・・・」
まだ少し迷っているようだ。
ふぅ。・・・大きく息をつくと、パン!と一つ手を打って、
娘「あたしはルナ。こっちはお父さんのボルボ。ここは町外れのレストランで見てのとおりあまりお客さんはいないわ」
男の子「・・・・」
ルナ「あなた、お名前は?」
男の子「いちろー 鈴木一郎」
ルナ「そう。イチロー君ね。実はあたし、今 友達を大募集してるの
みての通りお客さんのいないレストランで働いてるもんだから友達作る暇も無くてね
イチローくん、お友達になってくれる?」
イチロー「・・・・うん。」
ルナ「そう。よかった。じゃぁ、今からイチローくんとあたしは友達ね
じゃぁ友達になったお祝いに、何かごちそうしてあげる
それならいいでしょ? 友達だもん」
イチロー「・・・うん!」
ようやく納得したらしい。
ルナ「ねぇ何食べたい?うちのお父さん、こう見えても腕はいいコックさんなのよ」
イチロー「何でもいい?」
心配そうにボルボを見つめる。
こういう、捨てられた子犬みたいな目で見つめられちゃかなわんなー と思いながら顔をつるんとなで
ボルボ「もちろん! オレは何でも造れるぜ。」
イチローはパッ! と顔を輝かせると期待に眼をキラキラさせて
イチロー「んじゃぁね、・・・じゃぁね・・・ハンバーグ!」
と聞いたことも無い料理の名前を言った。
ボルボ「ハンバーグ?」
思わず顔を見合すボルボとルナ
イチロー「ダメ?」
心配そうにそう訊いた。
ボルボ「あ、いや・・・ダメじゃ無い。
ダメじゃないぞ。何だって造ってやるって約束したもんな」
よかった。という風ににっこり笑うイチロー。
さて困った。と腕組みして考えるボルボ。 困ってる父親を見て
ルナ「ねぇイチローくん。イチローくんが好きなハンバーグってどんなの?」
と助け舟を出してくれた
イチロ「えっとね。お母さんが作るハンバーグは、いつも少し焦げてるんだけど、
中はふんわりしてて切ると肉汁がじゅわーって出てくるの」
どうやらハンバーグというのは肉を焼いて造るものらしい。
ルナ「それがお母さんの得意料理なのね」
イチロー「うん。お母さん、ボクがタマネギ嫌いで残すといつも怒るんだ。
でも、ハンバーグに入れるタマネギは、すっごく小さく切ってあって、
しっかり炒めて甘くしてくれてるから いつも残さず食べられるんだよ」
どうやら、タマネギのみじん切りを炒めたものも使うらしい。
ルナ「へぇ。イチローくんはタマネギ嫌いなんだ。他に嫌いなものってある?」
イチロー「ピーマンとカキ。苦いもん」
ルナ「ピーマンとカキも小さく切って炒めるの?」
イチロー「まさか。ピーマンは輪切りにしてサラダに入ってたりそのまんまカレーに入ってたりするんだよ。
カキはカキフライや土手鍋に入れたりするけど、あんまり切ったりはしないね。」
また、知らない名前が出てきたぞ。カレーって何だ?土手鍋って・・・土手を鍋に入れるのか?
いや、それよりも今はハンバーグだ。ハンバーグってどうやって造るんだ?
ボルボは今までの情報をまとめてみようとした。
どうやらハンバーグには炒めたみじん切りのタマネギと肉を使うらしい。
表面は焦げて、中はふんわりしているらしい。
パンみたいなものか?いや、でも、フォークで切ると中から肉汁があふれるらしい。
フォークで切れるという事は、肉はステーキのような塊では無いのだろう。
何かの魔法でやわらかくするのかもしれん。が、魔法でやわらかくした肉はふんわりというものではないぞ。
とろけるような感じだ。いくら子供でも とろけるような肉をふんわりという表現はしないだろう。
ルナ「お母さんのハンバーグって薄め?」
イチロー「3センチくらいあるよ 厚さ。」
そう言って、親指と人差し指で長さを示した。
どうやら形は平たいものらしい。
ルナ「えっと・・味付けのことだったんだけど」
イチロー「あ、そっか。えっとね。お塩はあんまり入れてなくて、胡椒がタップリ効いてるの
うちのお父さん、糖尿病気味だから、あんまりお塩は使えないんだって」
ルナ「ふーん。そうなんだ」
イチロー「お父さんもたまにハンバーグ作ってくれるんだよ」
ルナ「どっちが上手?」
イチロー「お父さんかな? お父さんの方が力強いから、お母さんよりもしっかり捏ねられるんだって」
やはりパンのように捏ねたものを焼いて作るらしい。
イチロー「でも、お父さんのはパン粉を入れすぎちゃうから、お母さんみたいに肉汁がジュワーってならないんだ
ならないんだけど、ボクは歯ごたえのしっかりしてるお父さんの方が好きかな」
それを聞いていたボルボの頭の中では
しだいにハンバーグとやらのイメージがかたまりつつあった
ハンバーグというものは、どうやらパン生地を捏ねるように
力いっぱい肉生地を捏ね、3センチくらいの厚さで平らに伸ばし
こんがりふっくらと焼き上げたものらしい。
肉生地には炒めたタマネギとパン粉を入れ、塩コショウで味付けするらしいが、
これだけではあふれんばかりの肉汁というものは出そうにない。
おそらく脂肪かなにかを、さらにくわえるのでは無いだろうか。
そう思ったボルボは、客席の会話に耳をそばだてつつも
貯蔵庫からタマネギと肉を取り出した。
棚から食パンをおろし、卸金でおろしてパン粉にする。
配合の分量が見当付かないが、とりあえず混ぜて様子をみてみればわかるだろう。
作業を始めたボルボの方を気にしつつ、ルナはハンバーグというものが
どういうものなのか、もう少し詳しく聞いてみることにした。
いろいろきいて、とりあえずハンバーグは焼いた
はい終了
763 :
ぱくぱく名無しさん:2005/09/28(水) 00:19:06 ID:YF1mfbGY0
ルナは調理人の案内で作業部屋に移った
そこはミンサーという大きなミンチを挽く機械があった
ルナはそのまんま調理人に蹴飛ばされ
服を着たまんまミンチ挽きに飲まれ
赤くジューシーなミンチができあがりました。
そして運ばれてきたミンチ肉
その物体を何かしらないままボルボは材料を調合
捏ね合わせ塩味を決め、少量焼いて味をみてみた。
「ふむふむ。。なにか覚えのある香りと味」
「う〜〜ん しらないはずがない・・でも思い浮かばない」
「なにかすごく身近におもうんだ・・」
「まぁいいや」と呟き残りのミンチを等分にし、整形しました。
「あれ…そういえば昔食べた海亀のスープの味に似てr(ry」
765 :
ぱくぱく名無しさん:2005/09/29(木) 03:11:28 ID:0wHxn6890
海亀のスープを今でも飲める場所を知っている
海亀のスープを作るには海亀の卵が必要だ
海亀の卵は断崖絶壁にある
767 :
ぱくぱく名無しさん:2006/03/19(日) 17:45:35 ID:Jsof8wamO
「魔法の書」で呪文を調べ、竜を召還して、海亀の卵を取ってこさせる事にした。
召喚魔法に失敗して、海がめの卵ではなく、ネットアイドルの卵を手に入れた
ここって、江戸時代に飛ばされた スレとは全然関係無いのなw
ネットアイドルの卵は実はネカマだった