1 :
惨派乃 :
03/12/16 13:22 ID:iFni9orL
ズサ━━━━⊂(゚Д゚⊂⌒`つ≡≡≡━━━━!!
3 :
惨派乃 :03/12/16 13:25 ID:iFni9orL
フェリーニ・フィルモグラフィー 寄席の脚光(共同監督作品) 1950年 白い酋長 1952年 青春群像 1953年 結婚相談所(「巷の恋」第4話) 1953年 道 1954年 崖 1955年 カビリアの夜 1957年 甘い生活 1959年 誘惑(「ボッカチオ'70」第2話) 1962年 81/2 1963年 魂のジュリエッタ 1965年 悪魔の首飾り(「世にも怪奇な物語」第3話) 1968年 フェリーニ監督ノート(テレビ用映画) 1969年 サテリコン 1969年 フェリーニの道化師 1970年 フェリーニのローマ 1972年 フェリーニのアマルコルド 1973年 カサノバ 1976年 オーケストラ・リハーサル 1979年 女の都 1980年 そして船は行く 1983年 ジンジャーとフレッド 1985年 インテルビスタ 1988年 ボイス・オブ・ムーン 1990年
4 :
名無シネマ@上映中 :03/12/16 14:13 ID:aq92Etjk
「フェリーニの道化師」「フェリーニのローマ」最高!! もう、やりたいだけやって、しかも晩年の作品みたいに ひとりよがりにならない。 映画史上、他に類を見ない独創的な作品だけど、 どんな人でも楽しめる。 そして、溜息が出るほどに美しい美術と映像。 まさに天衣無縫。天才の中の天才!
「ジンジャーとフレッド」届きました。 これで前、見るのを途中放棄か駄目作品と思ってた そして船は行く ジンジャーとフレッド インテルビスタ 1ボイス・オブ・ムーン を全部揃えたわけです。ああ勿体ない。お金ないない。 それでもさすが、ビデオと違ってDVDだと見応えあります。 凄い傑作といえないまでも、やはり評価せざる得ないものがあるわけです。 一緒に1500円だったので「夢」買いました。 黒澤も晩年の3作はなんじゃこりゃでしたね。「夢」は最期の彼の傑作と思います。 フェリーニも黒澤も晩年の作品はノスタルジックに満ちたものです。 死が作品に影響した顕著な例がこの2大巨匠でしょう。
6 :
名無シネマ@上映中 :03/12/16 20:20 ID:t1mlpLR2
彼らとは別の道をとった巨匠もいます。 ブニュエル、ヴィスコンティ デビット・リーン ヒッチコック 彼らは最期まで戦っていたように思います。 これは結構人生というものについて大きな命題を示してるように思います。 最期まで突っ走るのか?それとも隠遁生活をするのか? 「ジンジャーとフレッド」は紛れもなくおじいちゃん・おばあちゃんの 想いで映画です。到底「81/2」や「サテリコン」と比較する エネルギーはありません。 さて人間はどういきてくべきなんでしょうか。 見終わったら感想かきます。
7 :
名無シネマ@上映中 :03/12/17 00:57 ID:7Dm8CkiJ
ジンジャーとフレッド インテルビスタ は 道やカビリヤの夜 と実は同じ系列でその色彩版スタイル そして船はいく は恐らく マストルナの旅 を想起させながらつくった。 ボイスオブムーンは女の都 と同じスタイル。 というところか。ジンジャーとフレッド インテルビスタ はかなり古めかしい。 ネオリアリズム 色彩映画という感じかも。 ところでカサノバは 最初ロバートレッドフォードでという話だったらしい。 フェリーニは断った。(ちきしょー!なんでえ!) そしてジャック・ニコルスンも駄目といった。(最高なのにいいいい!) 結果論だけど、どっちでもサザーランドより遙かにいい映画になったと思う。 しかも当たったろう。ニコルスンだったら畢竟の傑作だったに違いない。 ニコルスンの力あまく見過ぎ。 元々フェリーニにはマシーナ以外、俳優の力を信じてないところがあるが、 それだけは彼の大きな欠点だったとおもう。 俳優は人形じゃない。その欠点はやはり晩年大きくでている。
8 :
名無シネマ@上映中 :03/12/17 08:40 ID:83dRxjoK
>>6 ブニュエル=ジャン・クロード・カリエール
ヴィスコンティ=スーゾ・チェッキ・ダミーコ
リーン=ロバート・ボルト
優れた脚本家との安定したコラボレーションがあったから
晩年に至っても安定した仕事ができたのだと思う。
女房役の脚本家がたずなを締めて監督の暴走をセーブした。
(彼らよりも「若死に」だけど、小津=野田、溝口=依田も。
始めに原作ありきで、色んな脚本家と組んだヒッチコックは例外?)
逆にフェリーニや黒澤は、独裁的になっちゃって
気に入らないスタッフをどんどん切り捨て
イエスマンばかりになってだめになっていったという印象。
まったくです。イエス、ボス。仰るとおりです
10 :
名無シネマ@上映中 :03/12/17 21:42 ID:83dRxjoK
おう、来たかイエスマン。遅いぞ! 足揉め、酒持って来い、女はどうした? (屁デリコ・屁リーニ)
11 :
名無シネマ@上映中 :03/12/17 22:01 ID:7Dm8CkiJ
しかしあれだね。 その監督にあったレスなんだね。 類は友を呼ぶというか。 タランティーノ スレにはやっちまいな!ばっかだろうな。
12 :
名無シネマ@上映中 :03/12/17 22:03 ID:7Dm8CkiJ
フェリーニって最終的には なんだかんだいっても人生肯定だしね。 カサノバだって完全に突きはなしたわけじゃない。
「どの子もテクニシャンだ。試してごらん」 「どの子も美人でベテランだ」 「入れるも突くもお好みに」 「水兵さんかじを見せて」
人生と肯定するか否定するかっていう問題はフェリーニの映画と あまり関係ないと思うが。
15 :
名無シネマ@上映中 :03/12/18 21:41 ID:KB+INoCB
いや 巨匠のなかでもとくに 人間をいじましい存在と 考えてるフェリーニだからこそ 愛されたのだと思う。 だからこそ、イタリアで国葬された。 フェリーニの映画をみると「うわあ凄いなあ」「ああ人生って哀しい」 「人生はしんどい..」 そういう生の感情がどっと画面からあふれ出す。 しかもベタとおもわせつつ実際は複雑で知的。 だから好きにならざる得ない。 こういう気持ちは他の監督に抱けない。 実際本当に素晴らしい監督だったと思う。
16 :
名無シネマ@上映中 :03/12/18 21:43 ID:KB+INoCB
フェリーニが素晴らしかったのは、 滅茶苦茶俗っぽい映画でありながら、前衛であったことだ。 これは稀有なことだ。
まったくです。イエス、ボス。仰るとおりです
19 :
名無シネマ@上映中 :03/12/19 09:17 ID:2AN9qcxv
「フェリーニ〜大いなる嘘つき」にちょこっとだけ 作家のイタロ・カルヴィーノが出てくる。 パヴェーゼのもとでネオレアリズモ作家として出発しながら その後幻想的、寓意的な独特の世界を切り開いていくカルヴィーノ。 二人の関係って、ロッセリーニとフェリーニの関係とよく似てるね。 確かロッセリーニは「甘い生活」を痛烈に批判してたと思うが…。 イエスマン、いつものヨイショ頼む!
20 :
名無シネマ@上映中 :03/12/19 18:29 ID:P5vprDFU
>>18 値上がりしたのかな
昨年より円高なのに
お茶の水のその場所で買ったけど、4500円ぐらいの気がしたけど
まったくです。イエス、ボス。カルヴィーノとロッセリーニの痛烈な批判が 寓意を持ったり持たなかったりするところが絶妙です。円が107円台の今日、 まさに現代的な主題です
巨乳デブ専って言ってもフェチっぽさはあんまりないよね。 フェチ特有の隠微さがない。ブニュエルとかのほうがムッツリ度が高いぶん エロの濃度は高いね。フェルナンド・礼とマルチェロを比べてもスケベの 質が違う気がする。スナポラツだとなんかお子様っぽい可愛らしさが滲み出てて 暗い情念になりにくい。
23 :
名無シネマ@上映中 :03/12/20 01:07 ID:zhLEJG2v
ブニュエルは「アンダルシアの犬」 フェリーニは「81/2」 ブニュエルのほうはみたあと「人間は糞だな」とおもう。 フェリーニのほうは「人生ってやぱいいな」と思う。
24 :
名無シネマ@上映中 :03/12/20 01:34 ID:Mq8WuLGa
そしてキューブリック映画見て「人生も人間もクソやなあ」って思う
25 :
名無シネマ@上映中 :03/12/20 08:08 ID:WiEO02eb
ジョン・ウォータースのほうは「犬の糞ってやぱいいな」と思う。
26 :
名無シネマ@上映中 :03/12/20 09:26 ID:zhLEJG2v
>>24 「アイズ ワイドシャット」は甘かったね。
なんか悪くないみたいな。キューブリクらしくない甘い映画。
流れが止まってる映画だったな。彼には珍しい失敗作だと思う。
DVDもってるけど。
27 :
名無シネマ@上映中 :03/12/20 10:20 ID:WiEO02eb
フェリー二はブニュエルの「ブルジョワジーの秘かな愉しみ」を絶賛。 一方ブニュエルは「甘い生活」を評価するも「8 1/2」は酷評。 またキューブリックの選んだ映画ベスト5(1963年)は 1.青春群像(もちろんフェリーニ) 2.野イチゴ 3.市民ケーン 4.黄金 5.街の灯 フェリー二の方は「2001年」を 彼のベストテンに入れてたと記憶している。 ま、それだけの話ですが……
28 :
名無シネマ@上映中 :03/12/20 19:31 ID:zhLEJG2v
黄金 てだれの作品ですか? ジョンヒューストン?
29 :
名無シネマ@上映中 :03/12/20 20:03 ID:WiEO02eb
↑「黄金」。女王様の聖水や黄金に命をかけるM男の 愛と感動の物語。原作沼正三、監督ジョン・ウォータース。 ……なわけなくて、仰せのとおりジョン・ヒューストンの 「黄金」だす。
30 :
名無シネマ@上映中 :03/12/20 21:22 ID:WiEO02eb
コッポラは「地獄の黙示録」のキャメラマンに フェリー二との名コンビ、ジュゼッペ・ロトゥンノを使いたがっていた。 ご存知の通り、結局ベルトルッチとのコンビで知られる ヴィットリオ・ストラーロが担当してそれはそれで素晴らしかったんだけれど、 ロトゥンノが起用されてたら、全く違った「黙示録」になってただろう。 ちなみにカンヌ映画祭でフェリーニに「黙示録」を絶賛されたコッポラは ほんとにうれしかったみたい。
31 :
名無シネマ@上映中 :03/12/20 23:11 ID:zhLEJG2v
ロトウンノだとまさしく重量級の芸術映画になるからな。 ストローラは流麗で達者なんだよね。 好みではロトウンノ。 多分地獄の黙示録は全く別物になってたと思う。 フェリーニの晩年の作品の映像は軽すぎ。 ロトウンノでないと駄目だ。 ニノロータもロトウンノもいないんじゃそりゃ作品軽くなる。
33 :
名無シネマ@上映中 :03/12/21 02:02 ID:63d0qeYx
>>27 フェリーニは「2001年宇宙の旅」に大変感激したらしく、キューブリック氏に手紙まで出したという
「あなたの映画を見たときの気持ちと感動を伝えたい、これからも素晴らしい映画を製作してください」
というような内容だったと思う。。。
フェリーニを尊敬していたキューブリックはさぞ喜んだだろうな。巨匠たちの交流エピソードは興味深い
34 :
名無シネマ@上映中 :03/12/21 02:19 ID:lDROdxHu
「サテリコン」と「2001年 宇宙の旅」はSFという意味で共通項がある。 フェリーニはペトロニウスのキリスト生誕以前の世界をSFとして捉えて作品映像としたという 趣旨の発言をしている。 よく世界映画史上ベストでオースン・ウエルズやグリフィスが讃えられるが 真の前衛的な映画革新者はフェリーニやキューブリックであったと思う。 勿論エイゼンシュタインも付け加えておこう。
35 :
名無シネマ@上映中 :03/12/21 09:07 ID:+Cb+D5u1
「サテリコン」や「ローマ」を見ていると、コッポラが「地獄の黙示録」で ロトゥンノを使いたがった気持ちがわかるような気がするね。 フェリーニ=ロトゥンノの夢幻的でデモーニッシュな映像は 「黙示録」の悪夢的世界を表現するのにぴったりだもんな。 ストラーロも俺は大好きなんだけど、 「暗殺の森」「暗殺のオペラ」「1900年」etcの 華麗にしてフォトジェニックな映像を思い浮かべると、 「黙示録」よりも「ゴッドファザー」向きのような気もする。 それはそうと、もうコッポラは映画を撮らないのかな? プロデューサーの名前で時々見かけることはあるけど、 最近はもっぱら娘の方が活躍しちゃってるからな。 俺、大好きなんだけどなあ、コッポラ……。
36 :
名無シネマ@上映中 :03/12/21 11:10 ID:lDROdxHu
ストローラは、ラストエンペラーでも後半になると落ちる。 結局芸術家じゃないんだよな。 ロトウンノは只の都市風景にも魔術を魅せてくれる。 監督っていうのも一人じゃ無理だよな。 ロトウンノって史上最高の映像の魔術師だと思う。 コバックとかストローラみたいのは 結構いるし、なれる。 コッポラってもうやりたい企画ないんじゃないかなあ。 カスみたいな題材で中型作品撮ってるし。
37 :
名無シネマ@上映中 :03/12/21 11:18 ID:lDROdxHu
黙示録をロトウンノで撮ってたら 後半の問題部分も凄まじく盛り上げて 完璧なカルト作品になってたと思う。 ストローラは華麗・流麗だけど、画面に創造的なマジックの瞬間を 走らせる人じゃないんだよな。監督の意をくんで映像を作り出す。 自己主張はあまりしない。その典型が、「シェルタリング スカイ」 素晴らしい映像だけどそれは監督の意にそった範囲でそれ以上ではない。 ロトウンノの映像はときたま、監督の意志をさらに超越する。 彼もまた天才で映像の魔術師だと思う。
38 :
名無シネマ@上映中 :03/12/21 11:28 ID:+Cb+D5u1
↑「ストローラ」じゃなくて「ストラーロ」だよ。 <Vittorio Storaro> それにしてもストローラは芸術家じゃなかったのか……。 絶句するしかないね。
39 :
名無シネマ@上映中 :03/12/21 11:46 ID:lDROdxHu
フェリーニがストローラでとっていたらよどみがない、流麗なカットの 映画をとっていたろうけど、「1900年」みたいなフェリーニ作品は ただの叙事詩映像でしかなかったろう。(1900年はベルトルッチの思想基盤が あるからこそ意味があるし大傑作だけど) サテリコンとローマをストローラが撮っていたら、良くできた絵巻物で 終わっていたと思う。彼の映像は対象物が特異なものの時以外は案外平板だと思う。 泰西名画といったらいいすぎだろうけど。
>>38 頭を抱えるような思い込みって、このスレの名物なんだよね。
41 :
名無シネマ@上映中 :03/12/21 16:26 ID:+Cb+D5u1
>>40 なるほどね、よくわかったよ。
もしかしたら、ヴィスコンティスレにも……。
ま、あまり係わり合いにならないほうがよさそうだな。
42 :
名無シネマ@上映中 :03/12/23 23:31 ID:SD5wY96L
クリスマス前だからあげとこう。 フェリーニの映画にいつも「神」の存在を感じてしまう。 いつも「救済」「愛」を求めているような。 フェリーニの映画新作はもうない。 寂しいけれど今までの作品、大事にしていこう。 これから彼のように大事にしたい作品を作ってくれる監督が現れてくれるかなあ。
43 :
名無シネマ@上映中 :03/12/23 23:34 ID:SD5wY96L
フェリーニは映画つくっていなかったら、 掲示板に書き込みしてるような、おたくの引き籠もりのような 人だったんじゃないかなあとふと思った。
なんか淋しい中年が集まるスレになりつつあるようなw
イエス。ボス。まったく仰るとおりです・・・て言いたいところだが、 フェリーニは映画監督でなければ、むしろ新聞記者とかやり手の編集者とか その手の職について、イタリア・マスコミの周辺で楽しげに飛び回ってたと 思いますがね。陽性で外向きの人間だったよ。
淋しきフェリーニ大好きおじさんは自分を投影し過ぎだなや
47 :
名無シネマ@上映中 :03/12/24 01:52 ID:ecxoOqPM
自身では、映画監督になっていなかったら、サーカスの団長になっていたと言っていたよ。
ストローラ、「デューン砂の惑星」のテレビ版とか撮ってたけど、アレはかなり きつかったな。
49 :
名無シネマ@上映中 :03/12/25 09:03 ID:/lek3fEB
↑「ストローラ」って誰?(爆笑) そんなキャメラマン、この世に存在しないよ。
50 :
名無シネマ@上映中 :03/12/25 22:20 ID:ZVnwPpSc
俺はフェリーニが「体育」 駄目タイプだと断言する。 どう考えてもスポーツマンがオセンチな道化師にこだわるわきゃないっ。 スポーツマンは オリバー・ストーンみたいな頭の構造してるもんだ!
hosyusitoku
「オーケストラ・リハーサル」を見た。 おもろかったが、壁に書いてあるイタリア語が読めなくて残念。
53 :
名無シネマ@上映中 :03/12/31 16:06 ID:omy0KijE
DVD「81/2」まちだね。 まだ アメリカのアマゾンで買う勇気ない。 トラブルの時困るし。 アメリカの[DVD & VIDEO] で「魂のジュリエット」の評価高いんだよね。 最高点の5つ星。 「甘い生活」や「サテリコン」ももらえないんだよ。 「道」・「アマルコルド」は5つ星。
54 :
名無シネマ@上映中 :03/12/31 16:51 ID:TCIB5wgM
55 :
名無シネマ@上映中 :03/12/31 16:53 ID:KhcxNuGT
フェリーニファンのみなちゃま、よいお年を。
56 :
名無シネマ@上映中 :03/12/31 17:13 ID:PUKJGBUR
年越しには、何かフェリーニの映画を観たいところですなぁ〜
57 :
名無シネマ@上映中 :03/12/31 18:40 ID:P0RWByf3
>>53 駄作『魂のジュリエッタ』(ジュリエットかよ???)を、
5つ星にするってだけで、[DVD&VIDEO]とやらの信憑性はゼロだね。
しかし、それ以前にくだらん他人の評価を気にしてる段階で
フェリーニファンを名乗る資格なし!!!
58 :
名無シネマ@上映中 :04/01/01 00:09 ID:6PWlrT5k
81/2は当然最高点5つ星でした。 アメリカで アカデミー賞を何度も貰ってるフェリーニが どう評価されてるのをしるのにはよい資料。 糞でもなんでもそれが権威をもって アメリカ人の平均的な見方になってるということ。
59 :
名無シネマ@上映中 :04/01/01 05:11 ID:FZFBhJn+
『魂のジュリエッタ』に5つ星を与えるのが アメリカ人の平均的な見方だって? 単に[DVD&VIDEO]が馬鹿なだけだろ。
60 :
名無シネマ@上映中 :04/01/01 13:53 ID:FZFBhJn+
>>52 「オーケストラリハーサル」おもろいよね。
フェリー二は、ヴィスコンティやパゾリーニみたいに
クラシックの知識があまりないから、
オーケストラの描写や配置、演奏方法などかなりいい加減。
でも、逆にクラシックに対する余計な思い入れや幻想がない分、
シニカルな風刺やグロテスクな描写が
より一層徹底したものになったって感じがする。
そう言えば「オケ・リハ」がニーノ・ロータとの
最後の作品だったな。
61 :
名無シネマ@上映中 :04/01/01 14:17 ID:6PWlrT5k
この頃までは何を撮っても傑作という まさしく映像の魔術師そのものだった。 ロータ という親友の死を見て、「萎えた」んじゃないかなあと思う。 凄い映画とったからって自分になにが残るという。 でひたすらとじこもって懐古趣味になったような。 一気にエネルギッシュさ消えたし。徐々でなく一気にだった。
一般的な観客なら、「甘い生活」より「道」を好む人が多いであろうように、 「ジュリエッタ」や「アマルコルド」は解りやすくて良いと思うぞ。 これらはフェイバリットに「サウンド・オブ・ミュージック」を挙げるような人でも 楽しめるんじゃないかと思う。 個人的には「81/2」「サテリコン」がベストだとは思うけど、 映画にドラマやストーリーを求める人には、「ジュリエッタ」を先に勧めるかも。 「ジュリエッタ」はどう見ても駄作じゃないよ、「フェデリコ汁」が薄めなだけで。 明快なストーリーと優れたビジュアルが並存してて、入門編として非常に良いのでは。 57みたいなのは「フェリーニファン」というより、もはや「フェリーニオタ」でしょ。 もうちょっと寛容であっても良さそうな気がするぞ。 と正月早々言ってみる。
63 :
名無シネマ@上映中 :04/01/01 14:57 ID:6PWlrT5k
>>「「ジュリエッタ」は..フェデリコ汁」が薄めなだけ 到底そうはおもえないが。 後に「81/2」みたけど、映像の華麗さと突拍子のなさは「81/2」を うわまわってた。結局脚本の弱さと、マシーナのような女優はこういう大作っぽい 作品は似合わなかったということだと思う。主演女優がアヌーク・エーメや クラウディア・カルディナーレ アニタ・エグバーグだったら十分大傑作 だったと思う。有閑夫人のマシーナなんて明白なミスキャスト。はあ?という感じ。 フェリーニは、ニーノ・ロータ死後の作品は巨泉じゃないがセミリタイアの気分だったと思う。 ビスコンティ ベルイマンのように死を真正面からとりあげることなく、 ちんまりと自分の世界にはいりこみ面白おかしく自分の作品を創り のどに食べ物をつまらせフェリーニらしくない地味な亡くなりかたをした。 面白うてやがて哀しき、フェリーニの人生らしくはあったと思う。
64 :
名無シネマ@上映中 :04/01/01 15:51 ID:FZFBhJn+
作品評価はともかくとして、「魂のジュリエッタ」は フェリーニの最初の本格的カラー長編作品としても興味深い。 (その前に短編「ボッカチオ70」があるけど)。 いわゆる巨匠の中で、フェリー二はカラーを手がけたのが 遅いほうだと思う。 ずっと白黒にこだわってきたフェリーニが、 満を持して色彩に対する思いをぶちまけたといった感じの 人工的で極彩色の画面がとても面白かった。 そういう意味で、やはりカラー化に慎重だった黒澤の 初カラー作品「どですかでん」の独特の色彩世界を 連想させるものがあるよね。 もちろん、「ジュリエッタ」のポップアート的世界と 「どですかでん」の泥臭い映像は対照的だけどね。
>>60 >フェリー二は、ヴィスコンティやパゾリーニみたいに
クラシックの知識があまりないから、
それって推測?それとも何か根拠があるんですか?
66 :
名無シネマ@上映中 :04/01/01 16:35 ID:XDXgdIrb
「ジュリエッタ」から初カラーとはいえ、貧乏くさい「どですかでん」を連想するとは奇妙な感覚をお持ちで。 「ジュリエッタ」はフェリーニの中では凡作(部分的にいいとこもあるけど)だが、「どですかでん」は単なる駄作でしょ。 また、62の>「一般的な観客なら、「甘い生活」より「道」を好む人が多いであろうように、 「ジュリエッタ」や「アマルコルド」は解りやすくて良いと思うぞ。」 も何を根拠にそんなことを言うのやら。 俺のかみさんは通俗的なTVドラマが好きだけど、「道」より「81/2」に圧倒されてたよ。 それに「ジュリエッタ」は上述したように凡作だけど「アマルコルド」は傑作。わかりやすさの問題じゃないよ。 大体フェリーニってそんな難解なものってあったっけ?
67 :
名無シネマ@上映中 :04/01/01 16:54 ID:FZFBhJn+
>>65 オペラに関しては全くの門外漢だとフェリー二は明言しているし、
クラシックに関しても無知で、「オケ・リハ」の時には
実際のオーケストラへの取材にかなりな時間を費やしたとも
言っていたように思う。
ま、ちょっとあやふやなとこもあるんで、も一度確認しておきます。
>>66 まあ、ちょっと言葉足らずなところがあったかも。
「ジュリエッタ」も「どですかでん」もいわゆる通常のカラー映画とは
かなりかけはなれた個性的な色彩感覚に満ちていて、
それが両巨匠の初カラー作品への意気込みの大きさとも
かかわっているような、そんな思いがしたということです。
「どですかでん」は単なる駄作というよりも、
「凡作(部分的にいいとこもあるけど)」だと私は思うが
それに関しては、まあスレ違いなんでやめておきませう。
68 :
62 :04/01/01 18:17 ID:eugWStOZ
>>63 いや、「フェデリコ汁」と言ってるのは、 >映像の華麗さと突拍子のなさ とかそういうことじゃなくて、 >主演女優がアヌーク・エーメやクラウディア・カルディナーレ >アニタ・エグバーグだったら十分大傑作だったと思う。 ――こういうとこに萌える感覚ね。 「汁」の語感にそれを汲み取って欲しかったのだが。 映像的なことは「フェリーニ色」とでも言いたいところか。 つか、だから、「ジュリエッタ」はそういう話じゃないでしょと何度…… 何でこれを「大作っぽい」と言うのかが、よく解らん。最近、見返した? >何を根拠にそんなことを言うのやら。 いや、「映画監督の苦悩」とか「上流階級の退廃模様」とかより、 「一主婦の悩み」とか「庶民の一年間」の方が解りやすくないか。 ことに「ジュリエッタ」は脚本の構造も極めて古典的で、 非常に把握しやすい(感情移入しやすい)物語展開があるでしょうに。 「甘い生活」以降、いわゆる「物語」を持ったフェリーニ映画って 「ジュリエッタ」だけじゃないのかな。 (「ボッカチオ」と「ジンジャー」は見てないけど) 「サテリコン」とかも一応物語展開はあるけど、あれはもう便宜上のものだよね。 展開自体には、さして意味はないし。
69 :
62 :04/01/01 18:18 ID:eugWStOZ
>大体フェリーニってそんな難解なものってあったっけ? 多くの人は、映画においてまず「物語」を見ると思うのだが。 物語や感情線に明確な展開がないと、 「どう見ていいのかがまず解らん」 「誰にどう感情移入すればいいんだ」 「で、何が言いたかったの?」 って反応の人は少なくないんじゃないのかね? >俺のかみさんは 君の奥さんの個人的な好みまでは知らんよ〜。 けど、歴代興行収入ベストテンを支えてきた一般客にアンケート取ったら、 「甘い生活」とか「8 1/2」より、「道」の方が多くウケるんじゃない? っていう予想が、そもそも理解不能? >「どですかでん」を連想するとは奇妙な感覚をお持ちで。 う〜ん、いちいち反発するわけじゃないが、俺はすごく解るけどな。 どっちも「物質の色」じゃない、「色そのもの」を表現しようとしてる。 黒澤もフェリーニも、スケッチで使ってる色は「物質の色」じゃない。 それをセットや衣装、メイク、フィルター等の物質でしかないものを使って、 どうやって「色そのもの」をフィルムの上、スクリーンの上に現しめるか、 っていう苦闘の跡はどっちにも濃厚に見えるよ。 「赤い服を着た人」が欲しいんじゃない、「赤そのもの」が欲しいんだ、 っていう風な……64の言ってることは、そういうことじゃないの? この連想は至って当然のことかと。
70 :
64 :04/01/01 19:29 ID:FZFBhJn+
>>69 うん、そういうことですな。ありがとう。
「ジュリエッタ」も「どですかでん」も、
それまで自らに禁じてきた色を縦横無尽にぶちまけられる喜び
まるで生れて初めて絵の具を手にした子供のように
色彩に淫することのできるときめきが、
ちょっと気恥ずかしいほどに画面に満ち溢れている。
さらに、それが常軌を逸して、ちょっと空回りしているところまで
この2作品は似ているように、私は思うんです。
もちろん、作品の内容から言ったら、全く正反対なんだけどね。
71 :
66 :04/01/01 21:41 ID:XDXgdIrb
>>62 >「「映画監督の苦悩」とか「上流階級の退廃模様」とかより、
「一主婦の悩み」とか「庶民の一年間」の方が解りやすくないか。」
なぜ?監督の悩みより主婦の悩みの方がわかりやすいの?それに映画監督といっても一人の人間の悩みにまで昇華してるけどね。
>物語や感情線に明確な展開がないと、
「どう見ていいのかがまず解らん」
「誰にどう感情移入すればいいんだ」
「で、何が言いたかったの?」
これってどの映画のこと?フェリーニの映画?
>「君の奥さんの個人的な好みまでは知らんよ〜。」
っていっておきながら、なぜ一般客の好みがわかるの?
これらは煽りでいってるのではない。念のため。
72 :
名無シネマ@上映中 :04/01/01 23:31 ID:6PWlrT5k
フェリーニ映画の「難解さ」はベルイマンのような「神の論理」との相克とは 違うと思う。 ゴダール映画の「ひとりよがりの哲学」が理解できないというのとも違う。 分かりやすい作品 「道」「甘い生活」「悪魔の首飾り」「ローマ」「アマルコルド」だと思う。 「サテリコン」「81/2」は全て傑出してるがあまりに凄すぎて逆に 難解に感じるというヤツかな?
73 :
名無シネマ@上映中 :04/01/01 23:40 ID:XDXgdIrb
そう、勝手に難解にとってるんじゃないかな。 「サテリコン」にしても「81/2」にしても、すんなり入っていけるんだけどね。
74 :
名無シネマ@上映中 :04/01/01 23:42 ID:6PWlrT5k
「魂のジュリエッタ」が凡作に思える人が多いのは 美人とはいえない金持ち有閑夫人の悩みに感情移入できないからでしょ。 単純に。凡人の悩みって興味ないでしょ。「道」や「カビリヤの夜」は 凡人が悲惨な運命をたどるからこそ感情移入できるんで。 凡人が暇と金あるんなら、何悩んでようと、「勝手にすればあ」と おもっちまう。 クラウディア・カルディナレやアニタ・エグバーグが圧倒的な性的魅力ふりまきながら 「人生ってなんだろ」「結婚ってなんだろ」「神の救済とは」とか人生に 悩むっていうならそりゃ魅力ある映画でしょ。映画は娯楽。性的魅力のある有閑夫人なら みたいでしょ。マシーナはリアルでインテリかもしれないけど あの程度の容貌じゃ哀れな白痴や娼婦演じるときは適役だろうけど 有閑夫人になって悩んでても、「おまい贅沢だよ。鏡みてみろよ」といいたくなるよ。 リアルでも弁護士は奥さんの容貌で美人なら再婚もできるから離婚相談応じるけど ブスなら、離婚はなるべくおやめなさいというのが現実。
75 :
名無シネマ@上映中 :04/01/01 23:59 ID:XDXgdIrb
確かに主役の問題は大きいと思う。 でもね、「魂のジュリエッタ」を「81/2」の女版というには、作品自体がちょっとね。といのが本音。 それに主役への感情移入という点についてだけど、「道」のジュリエッタマシーナに(あの白痴女に)そんなに 感情移入するかね?あの作品の場合、白痴女やザンパノやキジルシなどをとりまくもっと大きな世界に惹かれるのでは? フェリーニの場合、他の全作品に通じることだけど、誰かが悲惨な目にあいました、というような個人に対する感情移入からはみ出した世界に惹かれる 要素が強いと思う。
76 :
62 :04/01/02 03:04 ID:K3a03aQr
>>66 >これってどの映画のこと?フェリーニの映画?
現段階で「タイタニック」が世界で一番ヒットした歴史を持つ映画全般から見てのこと。
これはクオリティとは全然別問題の話で、例えばベートーベンで言えば、
これまで「運命」とか「田園」とか「第九」あたりに人気が集まってきたのは、
何を表現してるかがベタベタなまでに解り易いから、っていうような話かな。
「ジュリエッタ」はハリウッド的な文脈から見ても、把握し易いものだと思う。
一歩間違えれば、昼メロになっちゃうような内容だし。
>>「君の奥さんの個人的な好みまでは知らんよ〜。」
>っていっておきながら、なぜ一般客の好みがわかるの?
個人の好みは「知ってる/知らない」しかないけど、一般的な傾向については、
個人個人の細かい趣味は知らずとも、大枠で「解る」でしょ。
じゃなきゃ、何でハリウッド映画が「ハリウッド映画的」になるものか。
百発百中じゃなくても、ある程度のリサーチが可能だからでしょ。
>「おまい贅沢だよ。鏡みてみろよ」といいたくなるよ。
それは個人的な生理での好悪でしょうに。
個人で完結してる分には、それで傑作/駄作を断じてもいいけど、
そこから他人の評価にまで口出しすんのは、いかがなもんか。
「ジュリエッタ」に★五つつける人がいても、何らおかしくないと思うよ。
「何でこの人はこれに★五つつけるんだろ?」と一度思ってみてはどうか。
>>73
フェリーニを好きで見てる人って、「物語」よりも「これこそ映画であること」
を多分に楽しんでると思うんだけど(それが正しいとは自分も思うんだけど)、
「ストーリーが面白かった」とかいう感想が出易いのが、一般的な映画観だと思うんす。
あと「泣けた」とか、「笑えた」とか。
77 :
62 :04/01/02 03:05 ID:K3a03aQr
>>72 ベルイマンやゴダールは「難しい」って反応が出やすいんじゃないかな? フェリーニはそうは言われにくい気がする。 「何だかよく解んなかったけど、面白かったような気がする」 みたいな反応が多そうな気が……で、「ジュリエッタ」は、その 「何だかよく解んなかったけど」の部分の度合いが少なそうだなと。 もしかしたら、フェリーニ作品中で一番「身につまされる人」の数が多い映画かも? とも。 >「サテリコン」「81/2」は全て傑出してるがあまりに凄すぎて逆に >難解に感じるというヤツかな? 企画CDとかで、「ベートーベンピアノソナタ集」が出ても、 「月光」は多々収録されても、「ハンマー・クラヴィーア」はあんまり収録されんな、 みたいなことじゃないかな、とか。 75>「81/2」の女版というには、作品自体がちょっとね。 いや、位置づけの問題ね。さすがに「8 1/2」に匹敵するとまでは思わんし。 あと感情移入って個人(特定のキャラ)にのみ働くもんじゃないと思ってる。 「感情の持って行き場」がその映画に明確にあるかないかが、問題なんじゃないかと。
78 :
名無シネマ@上映中 :04/01/02 04:59 ID:7ckpQQqy
イタリアで国葬になったのって、異例とのことだけど、 ロッセリーニやヴィスコンティは国葬じゃなかったのかしら。 もしフェリーニだけならイタリアという国で最高の監督だったと イタリア国民が思ってたということだろうな。 まパゾリーニは間違っても国葬にならないだろうけど。 といっても昔はスキャンダルだらけだったストーンズのミック・ジャガーが ナイトの称号(一代限りの貴族)を英国で授与されたりするからなんでもありかもしれないけど。
79 :
名無シネマ@上映中 :04/01/02 13:52 ID:db5GgcDQ
>>62 初めから終わりまで、単なる思い込みだけでしゃべってるんだよね。それを根拠のあることのように。
>「「おまい贅沢だよ。鏡みてみろよ」といいたくなるよ。」
の個人の好悪の方が素直でわかりやすい。あえて言えばで62は勝手な思い込みを基準に判断する分、始末がわるい。
>「例えばベートーベンで言えば、これまで「運命」とか「田園」とか「第九」あたりに人気が集まってきたのは、
何を表現してるかがベタベタなまでに解り易いから、っていうような話かな。」
など、的はずれな思い込みの最たるもの。
80 :
名無シネマ@上映中 :04/01/02 14:09 ID:7ckpQQqy
マシーナ 凄い美人だと普通おもわないだろ。 かわいくみえるかも?程度だろ。もしかしたらブスかも。 アンケート実際とってみたらそりゃ美人じゃないだろ。
81 :
名無シネマ@上映中 :04/01/02 16:50 ID:1i5a/Y1/
テリー・ギリアムはフェリーニを尊敬している 『バロン』のスタッフに、 ダンテ・フェレッティとジュゼッペ・ロトゥンノが加わり狂喜した しかも、チネチッタで撮影だ ま、喜んだのは撮影が始まる前までだが
82 :
62 :04/01/02 17:38 ID:K3a03aQr
>>79 >>80 界隈
いや、そりゃ美人じゃないでしょ。俺も美人だと思って評価してんじゃないし。
けど、ジュリエッタ・マシーナは現にフェリーニの奥さんだったんだから、
しょーがないじゃないの。
で、「GIULIETTA DEGLI SPIRITE」ってタイトルにしてんだから、
こりゃ「ジュリエッタの映画」ってことは動きようがないんじゃないの?
ミスキャストもへったくれもないでしょうに。
映画上で『美人妻』の設定になってんなら失敗作だけど、
ちゃんとコンプレックス丸出しの美人じゃない女の話になってんじゃないの。
これ、マシーナが「私主演でこういう映画作れ」って言ったのか、
フェリーニが「作ろう、出てくれ」って言い出したのか知らんけど、
ともあれ、実際に二人の人生にあったことをベースにフェリーニは作った訳でしょ。
自分のある時点の苦悩を「8 1/2」に仕上げたように。
それを駄作や凡作とする根拠が「マシーナが美人じゃないから」ってのは、
要するに「監督が美人と結婚しなかったから駄目」ってこと?
ジュリエッタ・マシーナに「おまい贅沢だよ。鏡みてみろよ」って言うの?
「それじゃフェリーニが浮気しても仕方ないよ、嫉妬もせずに大人しく諦めとけ」って?
それを撮った夫が映画に込めたリスペクトなんかは素通りして……?
好悪は仕方ないけど、それ評価として通用する? 星の数って「評価」でしょ?
ただの女の好みから、他人の評やら星の数に難癖つけていいもん?
どうなんだろう、79。
で、79は「ジュリエッタ」の構造が、例えばハリウッド風のドラマに馴染んでる人にも
解り易い形になってる、ってことが解らんかったりするの?
>など、的はずれな思い込みの最たるもの。
いや、一般的な世評とクオリティが結果として一致する場合もあるでしょうよ。
ただ、その世評の高さは「クオリティの高さ」とイコールで発生したものかと。
つか、これはスレ違いだね。申し訳ない>皆様
83 :
名無シネマ@上映中 :04/01/02 19:33 ID:7ckpQQqy
英語名が「JULIET OF THE SPIRITS」 発音がジュィエッタにならねー。イタリア語じゃジュリエッタだが。 当時確かフェリーニはアニタエグバーグと浮気してたんでは? で罪滅ぼしにジュリエッタを創ったという気が。 まあ奥さんの為につくられてもなあと。 思うんだが新藤兼人+乙羽信子みたいなもんか。 大島渚+小川明子 篠田正浩+岩下志摩 とは違うなあ。 正直魂のジュリエッタって夫婦関係の妥協から創られたような 気がするのが「81/2」直後だったからこそ、なんか惜しいよなあと 考えてみたり。やぱ主役は違う人にしてほしかったと。 実際美女といくらでもつきあえたろうに地味なマシーナと生涯をともに。 桑田佳祐や北野武みたいなもんか? 武は違うか...家帰ってないもんな...
84 :
79 :04/01/02 19:59 ID:db5GgcDQ
>>62 つうかいつも君の話はずれてるよ。
だれも「それを駄作や凡作とする根拠が「マシーナが美人じゃないから」ってのは、
要するに「監督が美人と結婚しなかったから駄目」ってこと?」などとは言ってない。
74は単にジュリエッタマシーナが主役じゃ感情移入できないといってるだけ。
俺も「ジュリエッタ」が魅力に乏しい原因の一つはマシーナにあると思う。
こういうのをどういう過程でつくられたのであれ、ミスキャストという。
映画はリアルな現実とはちがう一つの創作世界だ。
「コンプレックス丸出しの美人じゃない女の話」(たとえそういう話だと仮定しても)だから、マシーナという発想はあまりに安直。
その作品を魅力的に見せる女優が要求されるのは当然のことだ。
たとえ、「魂のジュリエッタ」という題名であろうとも。
>「ただの女の好みから、他人の評やら星の数に難癖つけていいもん?」
という話ではないことが、わかると思うけどね。
また、「「ジュリエッタ」の構造が、例えばハリウッド風のドラマに馴染んでる人にも
解り易い形になってる」とはどういうことかね?一歩間違えば昼メロになるような内容は「81/2」も同様だけど。
85 :
名無シネマ@上映中 :04/01/02 20:46 ID:7ckpQQqy
「81/2」の主役を虚実ないまぜで フェリーニ自身がやったらどうなっていたか? ウエルズじゃないけどそっちのがよかったかも。 フェリーニは案外いい。ローマなんて彼がでてくるところイカしてた。 役者だなあと。
62さんにとって「ジュリエッタ」は凄い傑作なんでしょ。 実際フェリーニしらない頃これみてぶっとんだ想いがあります。 なんじゃこりゃあと。凄まじい映像表現で、怖かった。 殆どホラー映画かと。 ただ後年、彼の諸作みるとやぱ脚本弱いかなとか思いました。 でもこれ一作しかとってない監督だったら、エルトポやホーリーマウンテンの 監督みたいにカルト監督のカルト作品になってたとは思います。 フェリーニの場合、単なる映像主義の薄っぺらな監督じゃなかったんで より以上のものがみたいという贅沢な要求をしてみたくなるんですよね。 個人的にはジュリエッタは凡作ではなく、意欲的な実験作で秀作だとは 思います。多分アメリカのレビュー誌で評価高いのは実験的な色彩映像が 評価されたのだと思います。実験的前衛作品ですね。結局。
87 :
名無シネマ@上映中 :04/01/02 21:41 ID:Ykxb9en7
フェリーニ、エットーレ・スコラの「あんなに愛し合ったのに」に 本人の役で出てたな。「甘い生活」のトレビの泉撮影シーンの再現。 マストロヤンニも本人役で出てたけど、さすがにアニタ・エクバーグは、 フォーカスアウトした姿(もちろん別の役者)がちらと映っただけだった。
88 :
名無シネマ@上映中 :04/01/02 21:50 ID:SCluIZK5
「インテルヴィスタ」でマストロヤンニと、ビア樽みたいに太ってしまった アニタ・エクバーグが再開して二人して「甘い生活」を見るシーンは、 うっすらとアニタの頬を伝う涙が悲しくて、名シーンだと思ったよ。 ・・・・全ては流れ過ぎて行く
89 :
名無シネマ@上映中 :04/01/02 22:12 ID:Ykxb9en7
役者としてのフェリーにでは、 ロッセリーニの「アモーレ」も有名だね。 あと、ウッディ・アレンの「アニーホール」にも出る予定だったけど 実現せず、その後ブニュエルにも出演交渉したけど、 それもだめ。結局マクルーハンが出演して あのおかしな、映画館での行列シーンとなったわけだ。
ここでは62さんの言うことに一番共感を覚えたな。
91 :
名無シネマ@上映中 :04/01/02 23:49 ID:7ckpQQqy
「ジンジャーとフレッド」みてるんだが、 カメラの映像 ぼけてるなあ。「インテルビスタ」でも感じたが この2作映像ぼけぼけ。予算たりなくてこういうカメラマンだったのかしら。 この2作相当カメラマンの腕落ちてるよ。 「ボイスオブムーン」の見事な映像に比べると3段おちる。 映像に人の何百倍も気つかってるはずのフェリーニがここでは いやに雑だな。脚本は悪くないのに。 音楽もニーノロータ駄目なら坂本龍一でも使ってくれりゃいいのに。 かれならニーノ・ロータこえるぐらいのコーポレーションできたろうに。
ありゃ最期の3作品 同じ撮影監督??? トニーノ・デッリ・コッリ。 なんでこれほど落差あるの? 機材のせい?
93 :
62 :04/01/03 04:08 ID:Umeo6HUa
79>「コンプレックス丸出しの美人じゃない女の話」(たとえそういう話だと仮定しても) >だから、マシーナという発想はあまりに安直。 つまり、ここの捕らえ方の順序が俺と79とじゃ逆なんだね。 俺的には、「妻との間にあったことを、妻と一緒に映画にしよう」 ってのが意図として先にあったんかな、と。何せタイトルがあんなだし。 で、そういうつもりで見てみたら、タイトルのまんまに当人が出演しながら、 「肉感美女に対してコンプレックスあり」って世界中にさらして見せてたんだから、 アンタら度胸ある表現者だ(特にマシーナ)、みたいな感心の仕方も実はちょっとした。 (このせいで幾らかエコひいきになって、評価が若干甘くなってる可能性はあり) >その作品を魅力的に見せる女優が要求されるのは当然のことだ。 それを当然とするのが、俺には解らんなぁ。 セクシーじゃなかったがために夫に浮気された女の内面を描いた映画があっちゃいかんの? そんな映画を、事実に基づいて「セクシーじゃない女優」を使って作っちゃ駄目? >映画はリアルな現実とはちがう一つの創作世界だ。 「リアルな現実を作ろうと思っても、映画はそれとは違う一つの創作世界にならざるを得ない」 っていう話なら、そりゃそうだが、これがもし、 「リアルな現実とは違う楽しみをお客様に与えなければならぬ。だから主役は美女じゃなきゃ」 とかいうような意味なら、そりゃ単に君の期待がそうだったってだけで、 フェリーニはそんな考えで映画を作らなかった、ってことで終わりゃせんの? それがイカンのなら、問題にすべきはフェリーニの映画作りに対する態度のあり方でしょ。 そんなプライベートなこと生々しく映画にして客に見せてんじゃねえよ、っていう。 いや、そういう映画の作り方もアリよね、というのなら、そりゃ、 「こっちは青いもの作ったのに、赤くないじゃないかって言うやつがいるんだよ」 とかって黒澤が言ってたけど、それとどこが違うのか……?
94 :
62 :04/01/03 04:10 ID:Umeo6HUa
>俺も「ジュリエッタ」が魅力に乏しい原因の一つはマシーナにあると思う。 これ、 “俺が『ジュリエッタ』に魅力をあまり感じられない原因の一つはマシーナにあると思う” って言い換えたらどうなの? こっちのが個人の表現として正しいと思うのだが。 で、魅力を感じられない原因は、もしや映画の方ではなく自分の「心チンコ」にあるのでは、 とは、全く思ってもみない……? >こういうのをどういう過程でつくられたのであれ、ミスキャストという。 あ〜、俺はまたミスキャストって、 「『その役柄で表現されるべきこと』と『役者の持ち味や能力』が噛み合わなかった時に使う言葉」 かと思ってたわ。 >「ジュリエッタ」の構造が、例えばハリウッド風のドラマに馴染んでる人にも 解り易い形になってる」とはどういうことかね? 「8 1/2」以降のブッ飛んだビジュアルを全部抜きにして、その展開だけ見てみた場合、 「8 1/2」なんかは、それでもやっぱり普通のドラマ的な流れ方にはならんけど、 「ジュリエッタ」はほぼそうなるでしょ。かなりベタベタに、 オカルトとか宗教的絡みのトラウマとか、若干変わったものも出てくるけど、 語りの中におけるその用いられ方、物語全体の流し方は実にオーソドックスだと思うが。 それが気に入らんという人もいるかも知れんが、だから見易いという人もいるかと思う。 >62さんにとって「ジュリエッタ」は凄い傑作なんでしょ。 「カサノバ」は覚えてないくらい長らく見てないので、それは省かせてもらうと、 「サテリコン」「8 1/2」「甘い生活」「悪魔の首飾り」「アマルコルド」 の次あたり……なのかな……? いやまあ、順序はどうでもいいんだけど。重ね重ね長文申し訳ない。もうやめとくね。
95 :
名無シネマ@上映中 :04/01/03 13:26 ID:07A7esry
ていうかリアルで若いときのマシーナ カルディナーレ エグバーグ 100人の男に選ばせたら 60人 カルディナーレ 38人 エグバーグ 2人 マシーナ でしょ。確信できます。カルディナーレはもろ日本人好み。 エグバーグは叶姉妹みたいなもんだからちょっと圧倒されるかも。 マシーナは久本雅美みたいなもんでさ。 フェリーニは大マジで人生を語ろうとしたのだから 当然主人公はクラウディア・カルディナーレかモニカ・ベッティ にするべきだった。(主人公が中産階級でなく大道芸人か無教養なブスの 話だったらマシーナでもいいが正直彼女は道一本でたくさんというのが本音) 多分モニカ・ベッティなら「フェリーニの野いちご」になっていたと思う。 完全なミスキャストだと思う。 観客は別に監督夫人のファンではないだろ。 ニ
96 :
名無シネマ@上映中 :04/01/03 13:31 ID:07A7esry
篠田監督は岩下志摩を主役に傑作を何本も撮ったが それは彼女が美人でカリスマ性があったからだ。 私生活と映画を混同されて監督の個人的趣味(マシーナが好き」)を 表にだされすぎても困る。 もし「81/2」や「甘い生活」の主役がマシーナだったら正直ゲップだったと思う。
97 :
79 :04/01/04 14:58 ID:8b8CsVpo
>>62 95,96が言ってるから、あえて書く必要もないんだけど。ようはマシーナに魅力がないということだよ。
まさに>「『その役柄で表現されるべきこと』と『役者の持ち味や能力』が噛み合わなかった時に使う言葉」の意味で。
>「コンプレックス丸出しの美人じゃない女の話」(たとえそういう話だと仮定しても)を魅力的に観客に見せられるシロモノじゃないということ。
(魅力的を単に美人という風に短絡されても困るけど)
「セクシーじゃなかったがために夫に浮気された女」を魅力的(セクシーじゃなくという意味ではない)に演じられる女優が必要とされるのであって、
セクシーじゃない女優がそのまま出てきてもミスキャストなだけ。
そのまんまを持ってきても映画(あるいは見世物、あるいは創作物)にはならない。
98 :
名無シネマ@上映中 :04/01/04 18:29 ID:MPlCzUGF
おめーら文長過ぎ。
99 :
62 :04/01/05 00:39 ID:NJfWr1gS
>>98 マジで申し訳ない……俺も、
>もし「81/2」や「甘い生活」の主役がマシーナだったら正直ゲップだったと思う。
とかド外れたこと言う人と、それに同意してる人に、正月早々長文書いてたかと思うと、脱力した。
本当スマンかった。
100 :
名無シネマ@上映中 :04/01/05 02:58 ID:/flZLr+2
最初に見るのは「ローマ」と「甘い生活」どちらが良いですか?
101 :
名無シネマ@上映中 :04/01/05 03:14 ID:og7qu/Kw
「アマルコルド」
102 :
名無シネマ@上映中 :04/01/05 03:52 ID:HaIdfjLg
私は海水浴場で有名なリミニで 生まれ育ちつつも泳げませんでした。その仲間に入れない疎外感が 私の作品の中で結構色濃いと思うのであります。 そんな私ですがロッセリーニに発見されるまで 胡散臭い店なんかで働いていたのです。 そして私は嘘つきで有名です。 ところで胡散臭い店って何?アダルトショップ?オセーテyo
103 :
名無シネマ@上映中 :04/01/05 08:34 ID:BQZibxhx
↑第二次大戦後、駐留するアメリカ軍相手の お土産屋かなんかで、似顔絵を書いて稼いでたんじゃなかったっけ? 「胡散臭い」ってのがどういうのかは不明。 ポルノ写真なんかも売ってたのかもね。
104 :
名無シネマ@上映中 :04/01/05 09:16 ID:BQZibxhx
>>99 早々、アホは無視するに限るよ。
>>100 どちらも見なさい。決して後悔しないから。
105 :
名無シネマ@上映中 :04/01/05 17:55 ID:hPDs6E/w
>>99 これにこりて、あんな駄文を書かないように。
106 :
名無シネマ@上映中 :04/01/05 21:51 ID:1zEZ/cEp
107 :
名無シネマ@上映中 :04/01/06 00:16 ID:lmliRj75
>>91 民放のぼろテレビカメラで撮ったという感じね
それとも、DVDに落とす時点で失敗したのかな
108 :
名無シネマ@上映中 :04/01/06 12:40 ID:kw9a7nq6
>>107 そう
俺もびくーりした。おやおや 映像に人一倍うるさいおじさんが
なんでこんな学生映画みたいなぴんぼけ画面をと。
当然演出もゆるゆる。
各自かってにたるく演技してる。いつものぴっと動くフェリーニ特有の演技者の動きがない。
いかにもイタリア映画の演技という感じのたるい映像。
それでも時々はっとするような映像があるから、油断できないんだが。
内容はともかくボイスオブムーンで同じ撮影監督で見事な映像が見られるというのが
不思議すぎる。
俺が一番フェリーニの天才感じたの、「悪魔の首飾り」かな。
本人は遊び半分でさっと創ったんだろうけど、それでも
こういう凄い作品ができてしまうというところが
当時何をとっても凄い傑作になってしまうなにかがのりうつったがごとくの
天才時代がうかがわれる。
109 :
名無シネマ@上映中 :04/01/06 16:33 ID:hR9BK8Wq
ジュリエッタ・マシーナが小じわが映ってしまうのを気にして文句つけたらしいよ<ジンジャーとフレッド
110 :
名無シネマ@上映中 :04/01/06 20:51 ID:YSxMxRcP
マシーナはブスだ。 ブス専門以外そうみたいもんじゃない。 フェリーニおたといえど これはゆずれん。 道は..まあいい。感動した。 でもこの主役はザパノだ。 カビリヤの夜 はちっとしんどかった。 マシーナ=森光子 だ。
112 :
:04/01/09 15:17 ID:WipvcOIs
ザンパノ、電話だぞ!
113 :
名無シネマ@上映中 :04/01/09 23:43 ID:i7fxqakN
マシーナが主役じゃ、あまり見たい気もおこらん。 道とかカビリアの夜のような地味な作品か脇役が似合い。
見なければ。
115 :
名無シネマ@上映中 :04/01/10 15:06 ID:7EnH+juq
ジュリエッタは 売れっ子フェリーニが浮気していて それがばれ、仲直りの気持ちとして彼女主役の映画を 創ったとしか思えないのです。 それが嫌。 フェリーニはマシーナがいようといまいと天才です。
116 :
名無シネマ@上映中 :04/01/10 23:42 ID:qY5XGv9O
フェリーニの映画は夢のよう。 でも、僕が観た最も夢を具象化したかの映画は ファスビンダーの「ケレル」。 方向性違うけどね。
117 :
:04/01/11 19:52 ID:aw7H5RGJ
ザンパノ、電話だぞ!
hosyusitoku
119 :
名無シネマ@上映中 :04/01/14 01:08 ID:r1aWP0oV
最近大人しいな。このスレ。
120 :
:04/01/14 15:23 ID:A5k8OI6j
ザンパノー!彼の様子が変だよ・・・
121 :
名無シネマ@上映中 :04/01/15 00:36 ID:MxE34xq8
「サチュリコン」のメイキング映像を見たいんだが、どうすればいいでつか?
サテリコン日誌のことか? 札幌のレンタルやで借りてみたよ。 画質も良くないし退屈気味だが フェリーニの人柄が分かってよかった。
123 :
名無シネマ@上映中 :04/01/15 06:23 ID:FYudy44M
↑撮影現場にポランスキーがシャロン・テートをつれて 尋ねてくるんじゃなかったっけ?
124 :
名無シネマ@上映中 :04/01/15 15:58 ID:kFk58F6l
サテリコンのフェリーニはひどいな あれはわざとやってるのかな フェリーニ様の言うことを聞けとか 日本語訳がおかしいのか? 一方、フェリーニの都のフェリーニは なかなかちゃんと仕事をして好意的に 撮影されているな
125 :
名無シネマ@上映中 :04/01/16 12:20 ID:L58JNWp5
126 :
名無シネマ@上映中 :04/01/16 12:29 ID:zKN61ZHS
私は映画。
127 :
名無シネマ@上映中 :04/01/17 15:54 ID:JhesyYZu
青春群像のDVD買おうかどうか迷ってるんですが、画質はどうでしょうか。 ビデオよりはだいぶいいのかしらん。 ジンジャーとフレッドもビデオは持ってるんですけど、もともと中古で 買ったので色とかずいぶん滲んじゃって、DVDに買い直そうか迷ってるんですが、 画質はいかがでしょうか?
東北新社から出ていた青春群像のビデオは画質最悪だったな。封入されていたはがきに 苦情書いた記憶があるよ。
129 :
:04/01/19 21:34 ID:XwdXA6vi
オーケストラ・リハーサルのdvdって出たばっかりみたいなんですけど 何故すぐ廃盤なんですかねぇ?理由知ってる人いますか?
130 :
名無シネマ@上映中 :04/01/19 22:48 ID:arpdtSzG
>129 逆に再発の商品が入ってない店なんじゃ…
131 :
名無シネマ@上映中 :04/01/20 00:53 ID:irHOYMXj
フェリーニのフィルムって何回もみないとその良さがわからないよね 「甘い生活」は最初見たとき、退屈したけど、四回見て なんという素晴らしい映画だろうと思い直したもんだ 「81/2」や「サテリコン」もそうだし、何回も見て傑作だと思った しかし、後期の映画は何回見ても、ちとキツイ・・
132 :
名無シネマ@上映中 :04/01/20 03:19 ID:kXQd2rSc
漏れは初め観たときから圧巻されましたが。
133 :
名無シネマ@上映中 :04/01/20 03:29 ID:KA9kWwqf
圧巻された?圧倒の間違い? あんた、そりゃアッカンで。
134 :
名無シネマ@上映中 :04/01/20 07:49 ID:UJstVBC2
他のスレでも書いたが、トルナトーレや、ベニーニ監督作品に比べれば、 過小評価されているフェリーニ後期の作品の方が遥かに良い。
135 :
名無シネマ@上映中 :04/01/22 18:05 ID:xm/+oRbK
フェリーニの映画を見たことがなかったので、 見たいなーと思ってレンタル屋にいったら、 借りられまくってて「カビリアの夜」っていうのしか なかった。とりあえず見たけど、思ったより普通の ちゃんとした映画で、思ってたのと違った。 カビリアが美空ひばりに見えてしょうがなかった。 映画俳優の女が部屋に戻ってきて、用済みになったカビリアが ホテルを退散するときガラスドアに頭をぶつけるとこで思わず 笑っちゃったけど、あの状況で笑いを引き出せるとこが 何かすごいと思った。いい映画見ました。
a
137 :
名無シネマ@上映中 :04/01/23 18:34 ID:BWrec7d8
ちゃんとした映画ですよ。
138 :
名無シネマ@上映中 :04/01/24 01:55 ID:GFGndQSu
>135 じゃあ次は81/2かサテリコンみたいな普通じゃない映画見て感想書いちくり
今、NHKでやってる和田勉の"大市民"って81/2の曲を多用してるね
140 :
名無シネマ@上映中 :04/01/26 23:06 ID:CuHQrVRc
「青春群像」はレンタルでかりたけど たるくて 途中で放棄した。 DVD買ってちゃんとみる価値あるの? 一応フェリーニ中期オタですが。
141 :
名無シネマ@上映中 :04/01/27 02:05 ID:OldIYBJz
「青春群像」最高じゃん。海のシーンや、カーニバルのシーンなど、後の映画にも通じている。
漏れも「青春群像」大好き。
>>141 の言うモチーフだけじゃなく、子供の使い方の
絶妙さとか、仲間の一人のお姉ちゃんが出ていくところとか、語り口も最高だよね。
少なくとも「甘い生活」以前で一番好きかな。
143 :
名無シネマ@上映中 :04/01/27 03:11 ID:h6Yjslru
それにラストシーンのカメラワーク!
144 :
名無シネマ@上映中 :04/01/27 23:18 ID:m0l+jyUS
145 :
残飯野 :04/01/27 23:23 ID:tRr58t6D
じぇるそみーな ら、すとらーだ
146 :
名無シネマ@上映中 :04/01/28 01:48 ID:zWaX39cL
ハッカは字幕がもう少し頑張ってくれよ と言う感じ あれって英語字幕かあ日本語に直した 感じだな
8 1/2 をハッカというのは、何となくいいな。
148 :
名無シネマ@上映中 :04/02/02 19:01 ID:hklgiUQE
クライテリオンの「道」見たよ。ハッカもそうだったけど画質は最高、 おまけディスクにはフェリーニのドキュメンタリーもついてて かなりお買い得でした。
2月7日 BS2 0:00〜1:45 「道」
150 :
名無シネマ@上映中 :04/02/02 23:23 ID:1S/nfpza
フェリーニのDVDは「ジンジャーとフレッド」「インテルビスタ」 除くと画質最高。 ありゃ元の撮影監督のせいだな。 「ボイスオブムーン」のカメラは最高に近いからね。
151 :
名無シネマ@上映中 :04/02/03 00:12 ID:Y+aU48xF
インテルビスタとボイスオブムーンのイタリア版DVDはスクイーズ 収録なのに日本版はそうじゃないんだよな。LDをそのまま移植してるんと ちゃう?
IVCから出てる「道」って画質とかどうですか?
153 :
名無シネマ@上映中 :04/02/03 01:33 ID:r6qZudbU
普通。でもあまり期待しないほうがいい。
クライテリオンのハッカはいいねえ ずっとビデオだったから ビデオは白飛びしてる 最初の温泉あたりも綺麗だよ
155 :
名無シネマ@上映中 :04/02/03 08:04 ID:8faWGvgF
ああ寒いよ。温泉に行きたい。 そういえば「ノスタルジア」の温泉も良いよなあ。 何か他に温泉でてくる映画ってない? スレ違いですまんな。
「復讐するは我にあり」
エドガ―・アラン・ポォものの映画を色々あさってたんだけど やっぱりフェリーニの「悪魔の首飾り」が究極。 フレディ・フランシスのオムニバス「残酷の沼」の一本「ポォ収集家」なんぞも なかなかいいんだけど、「悪魔の首飾り」の主人公がポォそのひとに 見えてきてしまう凄さは突出してますね。
>>155 スレ違いってあんた、「8 1/2」の舞台が温泉場じゃないか。
もっとも、日本と違って温泉治療施設みたいなとこだけど。
>>155 スマソ、154のレスだったのね。逝ってきまつ……
160 :
名無シネマ@上映中 :04/02/04 04:26 ID:R8dSIh8U
>>158 もちろん分かってますよ。
ノスタルジアもハッカも両方ともイタリアの温泉だよね。
ハッカのジャケの緑マルチェロは良いよね。
霧ってモチーフでアントニオーニやアンゲロプロスも温泉を
撮ってそうだけどあんま観てないからわからん。
161 :
名無シネマ@上映中 :04/02/04 04:33 ID:YXSiQQAC
「女の都」の評価が低いのがわからない
162 :
名無シネマ@上映中 :04/02/04 10:26 ID:dHOlYn6B
ニキータ・ミハルコフなんて マストロヤンニで温泉で「黒い瞳」
163 :
あのねのね :04/02/04 11:26 ID:jm0oN/wW
女の都は評価が低いの。知らなかった。 男の女に対する憧れとロマン、女の現実を実にうまく、象徴的に本音で 表現したすばらしい作品だと思っています。美しい女性の形をした気球に 助けられて空に舞ったのに、美女の気球が撃たれてしわしわになってまた 地上に落ちてゆくシーンなんかすばらしいですよね。 それにしても、女房にセックスを迫られてこまっちゃうシーンがありますが フェリーニの女房のマシーナもあんなだったのでしょうかね。 マシーナに憧れを持っている私としてはちょっと心配。
164 :
名無シネマ@上映中 :04/02/04 18:25 ID:sqNb7MUH
マシーナはジンジャーとフレッドの役柄がそのままってイメージだなあ。 芸人だけど、保守的で家庭的な感じの。 女の都は評論家の評価はともかく、自分ではベスト3に入るくらい好きだよ
165 :
名無シネマ@上映中 :04/02/04 22:19 ID:9RCCOBAF
フェリーニは 晩年 自ら天才であることをやめたんだなとつくづく思う。 作品内容が違いすぎる。相当大きな人生観の変化があったんだろうと思う。 フェリーニがっすごかったのは「女の都」までだと思ってたけど 「そして船はいく」をみて、これもまたフェリーニ流の天才がみえる 大異色作だったんだなと思った。 マシーナをとった「ジンジャーとフレッド」と「魂のジュリエッタ」を 比べるとまるで作風が違うのがわかる。後者には妖気がたっぷり漂ってるけど 前者イタリアによくある人情喜劇。一見トルナーレ。(僕は嫌い) きっと晩年は私生活を大事にして静かな生活するのが望みだったんだろうと思う。
フェリーニは静かな生活が好きだってインタビューで語ってたよ。 だいたい昔から喧騒の後の静けさの味みたいなものを何度も描いてるし、 エネルギッシュな表現だけが天才の表現とも言えんでしょう。夜の しじまみたいなものを表現してもフェリーニとしかいいようのない美学は 最後までちゃんとあったよ。
167 :
名無シネマ@上映中 :04/02/06 01:56 ID:vez/tw+G
作っているのはお祭りっぽい映画ばっかりなのに 実際のところは映画祭なんかの お祭り騒ぎは嫌いだったらしいよね。 「ハッカ」とか「悪魔の首飾り」なんかは フェリーニの素に近いんじゃないだろうかね。 ところでパパラッチって フェリーニが命名したって聞いたことあるんだけど本当?
168 :
名無シネマ@上映中 :04/02/06 02:18 ID:Cpq+JMIU
「甘い生活」観て下さい。
パパラッツォは追っかけのカメラマンの名前 それが、、、
「甘い生活」でパパラッツォの出てくるヴェネト街のシーンを見てると、 黒澤「天国と地獄」の横浜黄金町のシーンを連想してしまう。 刑事の仲代たちが犯人の山崎努を尾行するところ。 ヴェネト街も黄金町もロケが不可能なんで チネチッタや東宝撮影所に大規模なセットを組んで撮影された。 その人工的な感じが画面に独特の幻想的な雰囲気をかもし出してるんだよね。 どちらもモノクロのキャメラが素晴らしいし。
へぇ。甘い生活にもそういう人工的なセットの幻想美みたいな ものがあるんだ。見直してみようかな。
172 :
名無シネマ@上映中 :04/02/07 14:14 ID:rjH4pRLi
フェリーニには 大作が似合う。 「道」や「カビリアの夜」みたいな作品をずっと作り続けていたら 地味なイタリアの名匠としてごく一部のファンに ひっそりと、愛されただけだろう。 それでもトルナーレより上だけど。 (でもヴィスコンティ アントニオーニ パゾリーニ ブルトルッチ より下だったろう。)
>>170 トレビの泉の後のシーンで街角でマルチェロがのんびりしてる
シーンあるんだけどなにげなくみてたんだけど
おもわずうなってしまった。
完璧な映像の構図がなされていて緻密そのもの。
写真ならともかくここまでやるかよと思った。
「81/2」で前衛的になったといわれているけど
もう「甘い生活」でも映像の凄さには圧倒される。
フェリーニの評論集みていて圧倒されるのは
映像写真のひとつひとつが、それひとつで芸術作品として素晴らしいことだ。
ここまで映像構成が緻密に設計されしかも息づいている作家は
フェリーニ以外しらない。
まさしく超弩級の天才監督だったと思う。
174 :
女優は脱ぐ :04/02/07 19:31 ID:tu02WSUJ
青春群像って 主人公、フェリーニ自身だよ。アレ見ておかないと、何故ローマに出てきたかわからないよ。すごく良い映画だと思う。最後列車に乗るシーンいいじゃないあ。 友人達を見渡してね。小さくまとまりたくなかったんだね。
175 :
名無シネマ@上映中 :04/02/07 20:26 ID:zS0Jqmot
でも、実際、フェリーニはあの歳まで、リミニに居なかったから、もしもフェリーニが 田舎に残っていたら、というような噺だと思う。 「甘い生活」は、元々は「青春群像」の続編としての企画が発展して作られた映画だから、 やっぱり「青春群像」は必見だろうね。
176 :
名無シネマ@上映中 :04/02/07 20:55 ID:rjH4pRLi
それぃいだすと 「甘い生活」の後日談「81/2」 さらに後日談「女の都」ですかあ。
177 :
女優は脱ぐ :04/02/07 21:18 ID:tu02WSUJ
>>175 ,176
そうですね。いまだにサントラ「アマルコルド」聞くなあ。
あと、ニーノ・ロータと組んでいる作品は、ことごとく良いと思う。これはかなりいい刺激与え合ったと思う。
ミシェルルグランとジャック・ドゥミー、キュエシロフスキとブレイスネルみたい。というよりもっと上かも。
私は「ローマ」と「道化師」は良いと思う。良く見ます。あと「カサノバ」も好きですね。
178 :
名無シネマ@上映中 :04/02/08 00:31 ID:jqdV7RfW
ガイシュツだが、1954年のヴェネチア映画祭はすごかった。 銀獅子賞(第二席)は四本。 アカデミーを総嘗めにしたカザンの「波止場」。フェリーニの「道」。 それに黒澤と溝口の「七人の侍」と「山椒大夫」。 凄すぎ。今ならどの映画祭でも確実に一等賞の映画ばかり。
179 :
名無シネマ@上映中 :04/02/08 00:46 ID:82xwrkUn
グランプリが「ロミオとジュリエット」だっけ?
180 :
名無シネマ@上映中 :04/02/08 01:10 ID:awo5Bv2P
BS2で「道」放送中ですね
>>173 >ここまで映像構成が緻密に設計されしかも息づいている作家は
>フェリーニ以外しらない。
オーソン・ウェルズがいるよ(ニヤリ)。
フェリーニ、ウェルズ、どっちも大好き。素敵なホラ話監督たちだね。
>>166 「ローマ」の最後のバイクの大疾走は、それ自体も凄いけど、
あのまま、フェードアウトでエンドタイトルなしに終わる余韻が良いのだよね。
劇場で観てるとその余韻のまま、スゥーッと幕が閉まる。
映画が終わった後の沈黙まで、作ってたわけだ。まさに祭りの後。
「我らがフェリーニをどう思いますか」と、訊かれて「彼は、ダンサーだ、そう、ダンサー」 という台詞を言ったのはウェルズでつね。
>>183 そりゃ初耳。フェリーニの映画が舞踏的って意味ですか?
だとしたら、凄い誉めてることになるよね。
あのひとがへんだよ ざんぱーの
>184 パゾリーニの「ロゴパグ」劇中の台詞ね。
>>187 そーなんだ!本当に「台詞」だったのですね。
「ロゴパグ」観てねーんだよなー。サンクス。
d
救出
191 :
名無シネマ@上映中 :04/02/16 00:42 ID:UuHl7SG5
ロードオブザリングとサテリコンを借りてきて続けて観た。 ロード・・でふーん綺麗な映像だねえと感心していたのが サテリコン観終わったら「CG使っても所詮凡作に変わりねえ!」 「60年代の映像の足元にも及ばんな!」になっちゃいますた
192 :
名無シネマ@上映中 :04/02/16 01:28 ID:x22CA4Ci
まあP・Jとフェリーニを比べること自体酷な気もするがw でも「指輪」の原作ファンとしてはフェリーニみたく 好き勝手に映像化されるのは勘弁だな。 それでもフェリーニには思い切った脚色でもいいから もう何本か原作ものを撮ってもらいたかった気もする。 とくにカフカの「アメリカ」はインテルビスタの劇中作じゃなくて、 一本の作品として見てみたかったなあ
ボッカチオ’70 のDVD画像どうですか? ビデオをレンタルしてきたけどショボーンだったよ。 「アントニオ博士の誘惑」はフェリーニらしくっていいですね。 ちなみに「仕事中」のロミー・シュナイダーも綺麗で萌えですた。
194 :
名無シネマ@上映中 :04/02/17 07:28 ID:EiMfv42a
甘い生活を映画館で見たいのですが上映情報ありますか?
195 :
名無シネマ@上映中 :04/02/17 20:56 ID:xm4OUiRd
なんか一時あれてたなぁ
年寄りが来てたんじゃないかな 同じ事をオウムみたいに繰り返す
198 :
名無シネマ@上映中 :04/02/21 06:05 ID:cjp0HdyL
>>とくにカフカの「アメリカ」はインテルビスタの劇中作じゃなくて、 一本の作品として見てみたかったなあ 俺もそーおもたよw でもそうおもいつつインテルビスタのしょぼいかなしげな映像みてると (わるくないけどね) もう凄い傑作をとるエネルギッシュさはないなあと思ったよ。 フェリーニのエネルギッシュさ、脂っこさって 「甘い生活」から、「女の都」まで凄かったね。 「ローマ」の街の風景でパスタででっかい皿にもってくいまくる シーンあったじゃない。 あれがまさしくフェリーニの真骨頂という感じするよね。 とにかく食って性向してしゃべりまくる。 ただあれだね。お酒のむシーンがあまり印象ないのは、 フェリーニってあんまりお酒強いひとじゃなかったんだろうなという印象。
>>198 「ローマ」の夜の食事のシーン、ホントに良かった. 市電が絶妙のタイミングで入りこんできて、子供達がはしゃぎまくって・・・。 あのシーンのセットの写真も凄くいい感じだったなぁ。
200 :
名無シネマ@上映中 :04/02/21 16:39 ID:SwLM2r9k
その後の、夜の静けさ(青いバーナーの光が街を照らす)のシーン も味わい深いよねー。
201 :
名無シネマ@上映中 :04/02/21 17:52 ID:cjp0HdyL
フェリーニって人生に肯定的なのがいい。 ローマみると さあ俺もスパゲッティでもたらふくくってくかという気分になる。 元気がなにより。オマンコしてお乳にしゃぶりついて。 ファシストでさえやたら元気だ。 「甘い生活」で 何不自由なくみえたインテリ富豪が自殺するけれど それもあるわなという感じ。 ラスト、少女の叫び声を主人公は聞こえないんだけど それでもかれはなんだかんだ元気にやってくとおもわれ。 精力剤映画 かな ?
202 :
名無シネマ@上映中 :04/02/24 01:02 ID:MfO6bV8d
甘い生活DVD購入age
203 :
名無シネマ@上映中 :04/02/24 01:41 ID:v5D5ozNy
201=キモイ
俺もそう思ったが、荒れるから書かなかった。 何が言いたいんだかわからない。
寂しきフェリーニ大好きオジサンのカキコを前からずっと読んでるから 言いたいことはなんとなくわかるけど、フェリーニが人生に対して 最終的に肯定的だったかどうかとかいう視点であまり見たことがないんで まあそういう見方もあるんだなぁとか。まあオジサンにとってはフェリーニの 映画も精神的なバイアグラみたいな効果を持ちうるってことでいいのかな?
206 :
名無シネマ@上映中 :04/02/24 20:05 ID:NTmc0hZw
最近友達の悩みを聞いたら、なんとなく「道」を思い出した。 あの映画は本当に人間の普遍的な悲劇を映し出した素晴らしい作品だという 思いはますます強くなっている昨今です
207 :
名無シネマ@上映中 :04/02/28 13:44 ID:aFpPq9z1
毎日新聞の社長、サテリコンのおやじに似てる
208 :
名無シネマ@上映中 :04/03/02 23:46 ID:rwSb2vHu
あの金持ちのおやじか?生前葬をした。ま、似ていなくもない。
209 :
名無シネマ@上映中 :04/03/03 02:04 ID:mFyeNOD9
顔がつゆだくなのが似てるかな
深夜テレビで人気のあった「バーミリオンプレジャーナイト」の フェリーニパロディコント「フェデリコな酒場」はいまいちだった。 ヒッチコック編とリンチ編はチープながらもまあまあだったんで期待したんだが やっぱり日本人の肉体とリズム感じゃフェリーニなテイストはかするだけなのか。
211 :
名無シネマ@上映中 :04/03/09 22:05 ID:fTB8q+dJ
212 :
名無シネマ@上映中 :04/03/09 22:19 ID:AftGFE3x
最終作品は○ 1/2? 厳密にはどうなの?
81/2は凄いとは思うけどそんなに何回も見たいとは思わない。 サテリコンも凄いとは思うけど少々もたれる。 アマルコルドも名作だけど少々マターリし過ぎる。 魂のジュリエッタはビジュアルは凄いがマシーナに萌えない。 結果、ローマと女の都を見ることが多い。
214 :
女優は脱ぐ :04/03/10 01:51 ID:1BTccmdp
>>213 >81/2は凄いとは思うけどそんなに何回も見たいとは思わない。
そうかな、たぶんこの映画の本質を避けているんだと思う。あまり意味なんか追わないで楽しめば良いのに。音楽もいいし。
>ローマと女の都を見ることが多い。
同じ、道化師もね。
アマルコルドで小便お漏らしトリックの犠牲になった椰子は プルーストにそっくりだね。こいつがいかにもトロそうで いい味出してるんだよなあ。 別人だろうけどプルーストのそっくりさんはジンジャーとフレッドにも出てるね。
216 :
名無シネマ@上映中 :04/03/10 08:08 ID:IgvkX/nl
′女の都´のあの巨乳ちゃんイイ!しゃぶりつきたいぜ
217 :
名無シネマ@上映中 :04/03/12 00:18 ID:gkDb9ypp
で「81/2」「アマルコルド」「カサノバ」「女の都」 いつでるの〜? アメリカのAMAZONで買えるけど英語で前編はちょっときつい。
218 :
名無シネマ@上映中 :04/03/12 02:54 ID:0zZDRcEC
カサノバと道化師は出して欲しいな。VHSの廉価版さえ出ていなかったからな。
81/2 は最低限出てくれないと困るな
220 :
名無シネマ@上映中 :04/03/18 01:42 ID:y51bl2EL
最近大学の図書館でフェリーニ作品を見まくっている。 しかし、何故か「ジンジャーとフレッド」は置いていない。 困ったものだ・・・。
女の都はありますか?
222 :
名無シネマ@上映中 :04/03/18 03:33 ID:Gh5vIyqy
>>220 大学でみられるの?すごい。どこの大学位?
223 :
名無シネマ@上映中 :04/03/18 17:03 ID:aLZFj5pz
パゾリーニの「ソドムの市」が置いてあったら、進歩的な大学だと認める!
今年はジュリエッタ・マシーナ没後10年だそうで。 早いですね。
ジェルソミーナたん…うひっうひっ。ザブーン ザブーン
226 :
220 :04/03/19 23:24 ID:kIzN9f/b
>>221 女の都もないみたいですね。
>>222 早稲田です。施設費15マソも払っているからには
無料で使える設備は使いまくるのです。
フェリーニ作品が結構置いてあることに気付いて
最近毎日見てます。
でも、「道」以前の作品や、「ジンジャーとフレッド」
「カサノバ」とか結構置いてないものもあってシボンヌ。
227 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :04/03/20 21:26 ID:Jkb0iZuV
道化師のビデオ注文したんだけどあれってドキュメンタリーなの?
228 :
名無シネマ@上映中 :04/03/20 21:41 ID:MGMHRCDu
大学でみるんですか?
ビデオブースみたいなとこで?
それとも自宅に借りてもってかえるの?
>>227 道化師は劇映画 ローマみたいなもん。監督主演。
229 :
名無シネマ@上映中 :04/03/20 21:51 ID:bxg5USQP
サテリコン、よかった。 没落貴族(?)の末路とかでダレたけど、ラスト〜エンドロールの 余韻がすげえカコイイ!
230 :
名無シネマ@上映中 :04/03/20 22:51 ID:OwYYY+vo
>>227 ドキュメンタリーといえばドキュメンタリーだけど
そうじゃないといえば、そうじゃないかも。
ドキュメンタリー取材の内容を
役者を使って撮っている。
>>228 図書館に設置されてるビデオブースで
視聴するんです。
231 :
名無シネマ@上映中 :04/03/20 23:31 ID:aDrMGXeI
ドキュメンタリーじゃないよ<道化師 あのスタイルの映画の原点は「監督ノート」だよね。
232 :
名無シネマ@上映中 :04/03/21 15:58 ID:cEGG3GF8
俺のBEST5 「道」、「甘い生活」、「81/2」、「サテリコン」、「アマルコルド」
漏れのベスト5 「81/2」「悪魔の首飾り」「ローマ」「カサノバ」「女の都」
234 :
名無シネマ@上映中 :04/03/22 12:47 ID:KTFvNFky
81/2 カラー映画だったらどんなんだったろうな アサ、ニシ、マサとサラギーナが忘れられない私。
うーん、あれは白黒の美しさを最大限に生かしてたと思うからカラーはどうかな。 白黒の時に受けたほどの恍惚感は得られなかったと思う。 それか、サテリコンみたいな鮮やかな色使いの手法に行ったかも。
その前に撮ったアントニオ博士の誘惑はカラーなんだよね。 だから時代的にはカラーという選択もあったんだろうけど、 やはり作品のビジュアルトーンとしてモノクロが選ばれたんじゃ ないかな。
マストルナは、「モノクロにところどころ色がついている感じ」、のカラーをイメージ してたみたいね。
238 :
名無シネマ@上映中 :04/03/27 00:19 ID:aqnD5hYe
今日(27日)の夜、シネセゾン渋谷で 『道』、『崖』、『カビリアの夜』をオールナイトでやるようだ。 誰か行く予定の人いる?
最初見た時は刺激が無くて何これと思ったが。 今では懐かしさ一杯の感動作。 > アマルコルド
魂のジュリエッタを借りてきたが 画面がピンク色、人の顔が緑色で「あれ?DVDってこういう色になったの?」 とか思ったらTVが壊れただけだった
世にも怪奇な物語 DVD ほしい!
243 :
名無シネマ@上映中 :04/04/11 23:11 ID:FYor4Bxf
寂しいスレになっちまったなぁ。。。 フェリーニって人生に肯定的でいいよね
244 :
名無シネマ@上映中 :04/04/12 01:45 ID:zKwVxED7
まあ新作が公開されるわけじゃないから、ネタ不足はしかたない。 欧米で出てる研究書とかがもっと翻訳されればって思うんだけどね。 フェリーニの映画は解釈とかせずとも感覚的に充分楽しめるとは思うけど、 実はけっこう理知的に計算されてて重層的な深読みにも耐ええるはず。 後期の作品とか日本ではあまり評価されなかった作品も、海外の研究者には もっと色々分析されてると思うんだが。まあ評論とか別に読まなくても 勝手に面白がっていればいいとも言えるけど、やっぱヨーロッパのインテリの 底深さって日本のインテリと桁違いなところがあったりもするんで、 極東のひらファンじゃ死んでも気づかないような凄みのある評論が 読めたらいいなって思うんだよね。
245 :
名無シネマ@上映中 :04/04/12 02:49 ID:Qe+XeOld
たまにテレビで放送される「世にも怪奇な物語」はビスタをスタンダードにトリミング してあるんでフェリーニ篇の肝心の少女の顔がカットされてるんだよね。 ビスタサイズのままハイビジョンで放送してくれないかな。
最近フェリーニを見るようになって7作ばかり見たけど、ちょっと敬遠していた 監督だけど面白いね。うまく説明できないけど力強い。 先日、女の都を見ましたがこれもなんだかわけがわかんないけどとにかく冒頭で 引き込まれてしまって、途中から変人がたくさん出てきて、 しかしこの、生命の力強さ、ビバ・人生みたいなのが溢れていて。 それで、巨○博士とかいう反則キャラとか下品でふざけていて、こういう緩急の つけ方もすごく気に入りました。 なんかフェリーニの作品はうまく説明できないけど、とにかく映画って感じですね。
247 :
名無シネマ@上映中 :04/04/13 02:31 ID:etkf0Io7
もしフェリーニが生きていたら、メディア帝王ベルルスコーニが首相に就いているという現実を どう捉えただろう。
「白い酋長」みてきた。 ただ、何ていうか・・・酋長不細工杉。
249 :
名無シネマ@上映中 :04/04/19 14:11 ID:06uR7RGt
保守
250 :
名無シネマ@上映中 :04/04/20 00:59 ID:UbXvtyWx
フェリーニ大師のDVD全作品をはやく発売してけれ!
251 :
名無シネマ@上映中 :04/04/20 01:20 ID:rgbcDisr
フェリーニの映画は人類の遺産ですよ。少なくともピカソやゴッホの絵くらいの 価値はあるだろう。アフォな企業がブランドになってる芸術家の作品を 一枚億単位で買ってるけどさ、あんなもんに金出すんならフェリーニの 映画全作品のボックスセットを作るとか、そういうことやってほしいよ。
252 :
名無シネマ@上映中 :04/04/20 01:38 ID:SPGGjf6e
ばらで売って欲しい。
>250-251 出しても売れないから、出ね〜んだよ。 遺産だ芸術だと騒いでも、おまいらが買うだけじゃこの世界無理なんだよ。 おまいらが一人で1000セット買うんなら別だがな。
254 :
名無シネマ@上映中 :04/04/20 02:37 ID:E/EdW68u
ん?
255 :
名無シネマ@上映中 :04/04/20 19:20 ID:SPGGjf6e
「甘い生活」のDVD174分、VHS178分、、この4分の違いは??
256 :
名無シネマ@上映中 :04/04/20 21:20 ID:rgbcDisr
DVDのマスターがPALだと変換するときに数分短くなるから たぶんそのせいじゃないかな。
257 :
名無シネマ@上映中 :04/04/21 10:36 ID:ZKOV1qW4
いい、こりゃあいい。
5/25スプレンドール(DVD) 出て、ハッカが出ないのか う〜ん
>>253 このスレがあるおかげで1000セットは売れるだろ?
そんなに甘くねーかな。
260 :
名無シネマ@上映中 :04/04/22 02:24 ID:yaF5gKiG
VICかな?の「道」のDVDですが、メイキングはどんな内容でつか? 特典が必見レベルなら買おうと思ってるが、みた人感想教えてくださいでつ
スプレンドールか あれはイタリアのアッシジだな soloというホテルに泊まったのだが、スプレンドールを見てみたら その小さなホテルもロケに使われていたよ マルチェロが出てる
262 :
名無シネマ@上映中 :04/04/24 02:16 ID:aaeBKiS2
>>259 バラでいくつか買っちゃてるからなあ・・・。
BOXでしか手に入らない作品とかあるなら
金を惜しまず買うけどね。
それよりまず81/2をはよ出せと言いたい。
263 :
名無シネマ@上映中 :04/04/24 02:37 ID:IPKLGAlz
アサ ニシ マサ
264 :
名無シネマ@上映中 :04/04/24 21:18 ID:qxm0UTeG
サラギーナ!
日本語訳、もう少し詳しくしてほしい 相当少ないぞ
266 :
名無シネマ@上映中 :04/04/25 04:29 ID:LVkm+R6T
アンソニークインの道を昨日アメリカ人の主人と一緒に見ました。 アメリカで見たので英語の字幕なんですが 主人がアンソニークインはイタリア語をしゃべってない、口の動きが英語だって いいだし、わたしはてっきり彼はイタリア語を話してると信じてたので これはイタリア映画だから彼が当然イタリア語を話してると言い張ったのですが 主人は 彼は英語を話して、吹き替えを使ってるだけだといいはり しまいにけんかになってしまいました。 彼のプロフィールを確認すると確かにメキシコ出身でアメリカ人でした。 あの映画の彼の声は吹き替えなんでしょうか? それとも彼がイタリア語を話してるのでしょうか? くだらない質問ですみません、どなたかご存知の方いらっしゃいませんか?
267 :
名無シネマ@上映中 :04/04/25 07:44 ID:QFi+Gc7f
>>266 『道』は1954年の作品ですよね。50年代からそうなのかは知りませんが、
イタリア映画でも国際スターが多く出演している作品は、英語で撮影されイタリア語に
吹き替えられる作品もあると昔なにかの本で読んだことがあります。
ちょっと記憶があいまいですが、確かルキノ・ヴィスコンティの作品(『ルードウィヒ』
『家族の肖像』だったかな)あと、ベルナルド・ベルトルッチの『1900年』も英語が
オリジナルだった気がします。
いずれもバート・ランカスター、アラン・ドロン、スターリング・ヘイドンや
ロバート・デ・ニーロ、ドナルド・サザーランドといった国際色豊かなスターの映画
ばかりです。『道』もそうかもしれません。
268 :
名無シネマ@上映中 :04/04/25 09:35 ID:/Gk8spRw
>>267 御丁寧にお返事のレス下さりありがとうございました。
お詳しいのでびっくりです。
じゃあ主人がいう英語を話してる可能性のほうが高いですね。
こまったなあ、、いまさら折れるのもしゃくにさわるし。
269 :
名無シネマ@上映中 :04/04/25 14:46 ID:MEsMtjH8
それぢゃ、アンソニークインの声は吹き替えの声なの? 彼の声ぢゃないの??
270 :
名無シネマ@上映中 :04/04/25 15:45 ID:HDIfilhp
と、わたしもすっごく不思議になってきてるんです。
271 :
名無シネマ@上映中 :04/04/25 15:46 ID:HDIfilhp
イタリア人が英語を習得するのは簡単でもアメリカ人がイタリア語を 習得してイタリア映画に出るって言うのも考えずらいし、、 やっぱり吹き替えなんですかね??
272 :
名無シネマ@上映中 :04/04/25 20:16 ID:+HooO23L
当時のイタリア映画は基本的に凡て吹き替えだよ。フェリーニの映画は、俳優が今朝食べたご飯とか 色の名前とか適当なことを喋っていて、それに音付け屋が後で口の動きに会わせて台詞を乗せたと。
273 :
名無シネマ@上映中 :04/04/25 22:41 ID:X6nehE1p
そういや北米盤のトビーダミットのスタンプがフランス語喋ってて 違和感があったな。スタンプ本人の吹き替えかもしれんが、 あれは英語版もあったんじゃなかったっけ。
でも考えたらサテリコンのポーター、カサノバの サザーランド、船のトレバー・ジョーンズも英語圏の 役者だから、みんな吹き替えなんだろうな
275 :
名無シネマ@上映中 :04/04/25 23:04 ID:+HooO23L
だから吹き替えだっつうの。
276 :
名無シネマ@上映中 :04/04/25 23:07 ID:X6nehE1p
いや、吹き替えなんだけど、本人自身が当ててるかどうかって問題も あるんじゃないかと。
277 :
名無シネマ@上映中 :04/04/25 23:10 ID:T86K1tz7
フェリーににとって俳優は人形と同じ。 緻密に手足を動かす指示をする。セリフもいくらでも あとで吹き替えしているらしい。 要するにフェリーニの脳内で全部完結しちゃってる。 俳優の自主性を重んじてアドリブ演技を喜ぶ監督とは正反対。 黒澤も100%指示するタイプだった。 俳優の自主性を重んじる巨匠というのは余りいない。
>>266 フェリーニの映画はオフレコが多いからね
初期のは数字をしゃべらしていたのもあるらしい
ワン、ツー、スリー、フォー、、、、、
母国語で喋らし、後ろではフェリーニが大声で
演技指導
あとは声優にやらせたりもする
フェリーニ独特だよ
ちょっと文章がおかしいね 俳優は数字を声に出しながら数え続けている 実際の会話とは無関係 後ろではフェリーニが、さあのぞき込んで、ゆっくりと 離れながら顔をこっちにむけて、ゆっくりゆっくり、、、、 と演技指導 声はイタリア人とかが別に吹き込む 英語の吹き替えもあるかも
フェリーニもジュリエッタもアンソニークインも死んじゃったし、 そういうの語れる人ってまだこの世にいるのかな?
>>277 >黒澤も100%指示するタイプだった。
いや、けっこう「もっと柔らかい感じで」とかいう指示もしてたらしいよ。
100%指示といえば小津。逆に全く指示しないでダメ出しだけするのが溝口。
スレ違い、すまそ。
282 :
名無シネマ@上映中 :04/04/26 09:01 ID:kDBqoFx+
>>278 オフレコ→アフレコ
「ワン、ツー、スリー、フォー…」のエピソードは
トリュフォーの「アメリカの夜」に出てくるね。
「撮影所が騒々しく、さまざまな国の俳優が出演する上に、
戦時中は録音機材が粗悪だったり入手できなかったため、
イタリアでは吹き替え方式が定着していた」
(ジョン・バクスター「フェリーニ」)
フェリーニ作品の吹き替えというかアフレコはむしろ有名だと思うが 「悪魔」のスタンプの授賞式でのシェイクスピアはアドリブらしい。 たしか「私は映画だ」に書かれていたと思うけど 「適当に芝居の台詞を」と言われてマクベスを暗唱したようだ。 それまで他の役者が数字でしゃべっていたので 「数字狂とシェイクスピアの共演!なんたる世界!」 みたいなことを監督自身が書いている。
はっかにぶんのいちってどういう意味? 内容とどういう関係があるの?
285 :
名無シネマ@上映中 :04/04/30 03:19 ID:GJR5Ug7m
>284 フェリーニが監督した作品の八本と半分目の作品ってこと。 (なんで半分っていう計算が出てくるかは誰か詳しい人解説してくり) まあ内容は新作の映画を作ろうとして悩む映画監督の話だから、 フェリーニ自身のフィルムグラフィーの本数になってるのは 一応内容にも相応しいと思う。 でもタイトルの意味は公開当初観客に明らかだったんかなあ 内容も難解だし、タイトルの意味もわからんってことはなかったんですかね
いや、作品の本数という説に否定的な説もあるよ。実際オムニバスを入れれば寄席の脚光が 1/2だったとしても、9本目だし。
DVD買えよ
くだらんレスつけるなよ
あっ小さくて見えないかも 遠方だし白黒だし よ〜く目をこらすと見えるかも では
294 :
名無シネマ@上映中 :04/05/02 02:54 ID:VY8UN+e1
おお なんか空が青いなぁ
ラストシーン、サラギーナの後ろに見えている マニアすぎ
298 :
名無シネマ@上映中 :04/05/03 00:35 ID:EjuRuM1J
イタリアは変わらないね
292の構築物ってチネチッタにあったんですか? 先月行ってきたのに見た覚えがない・・・
300 :
名無シネマ@上映中 :04/05/04 02:37 ID:X0ti0RNH
301 :
299 :04/05/04 21:36 ID:p65e9FCl
>>300 ありがとでつ
いろんな場所をご存じですね
イタリアでフェリーニ関連の物を探したのですが
CD屋も本屋もそんなに置いてなかった
亡くなってから10年もたってるからしょうがないのでしょうか
302 :
名無シネマ@上映中 :04/05/05 16:34 ID:TPG4ipUM
まったりしてるので何か貼ってくれ
303 :
名無シネマ@上映中 :04/05/05 17:47 ID:lziLqjYA
おいおい、ニーノ・ロータについて語ろうぜ。
304 :
名無シネマ@上映中 :04/05/05 18:03 ID:CePp0Lg1
>>2 に「巷の恋」とあるが、俺が随分前に
録画した「都会の恋」というオムニバス映画に
フェリーニとかアントニオーニとか入ってた気がする。
あとで確認のために見てみるが。
入ってるよ。
ちなみに同じ映画だよ。
水道橋の残骸、甘い生活では大きく見えるが 写真は何か小さく見えるなあ
308 :
名無シネマ@上映中 :04/05/07 19:33 ID:b3MfL5yH
>>262 それよりまず81/2をはよ出せと言いたい。
81/2ってなんですか?
ド素人なもんで、スミマセン。。。
>308 ちょっと上のほうのレスで話題になってるよ
310 :
名無シネマ@上映中 :04/05/07 22:46 ID:p8WzEo+d
>309 ありがとうございます。わかりました!
311 :
名無シネマ@上映中 :04/05/08 02:21 ID:x3EZnNmb
映画ファンのHPいろいろ見ても、すごく濃いフェリーニおたくみたいな人って ほとんど見かけないね。アート系が好きな人のページでも義理でつきあってるような 感じで one & only 的に入れ込んでる人って見たことない。 明らかに天才で、なおかつエンターテインメントとしても十分面白い のに、なんであまりマニアがいないのか不思議だ〜
312 :
名無シネマ@上映中 :04/05/08 02:40 ID:UEkfKImw
81/2 はユング心理学で周知の有名なイメージをそのまま映像化しただけで オリジナリティーは完全にゼロ. フェリーニの作品で掛値無しに良いのは <道> だけだ. 濃いフェリーニおたくがいるとしたら余程 芸術や心理学に無知な低能だけだろうネ.
>>312 ツリニシテモ ウケウリスギテ イタイタシイ...
>>312 ユングじゃなくてフロイトなんだけどなーと言ってみる。
>>312 >フェリーニの作品で掛値無しに良いのは <道> だけだ.
ワラタ。
317 :
名無シネマ@上映中 :04/05/08 03:54 ID:UEkfKImw
フロイトにはイメージなんか全く無いさ.
319 :
名無シネマ@上映中 :04/05/08 08:15 ID:5I/GjE9h
>>300 オスティアっていうのは、パゾリーニが殺されたところですね。
「親愛なる日記」でナンニ・モレッティが殺害現場を訪れるシーンがあったけど、
いかにもパゾリーニ最期の地にふさわしい、殺風景な場所だった。
オスティアっていう地名、よく出てくるね カビリアの夜でも住んでるところはオスティア 郊外で貧乏人が多いというイメージで使われているのだろうか 発色のよいデジカメですね
321 :
名無シネマ@上映中 :04/05/08 18:36 ID:TACA4B/n
まぁ、ユングというのは正しいだろう。
>>321 しつこいよ(ry
ユングの影響は「魂のジュリエッタ」だってば。
81/2はフロイトです。
本人だってそう言ってるんだから。
324 :
名無シネマ@上映中 :04/05/09 11:27 ID:h4Dic3i7
「ユングの思想が『8 1/2』以降の私の作品に 影響を与えているかどうかわからない。 ただ彼の本を何冊か読んだことは 意識の真相との接触を容易にし、 空想力をかきたてる刺激になった、 ということはできる(『フェリー二、映画を語る』)」 まあ、フェリーニのインタビューってのがまったく当てにならないってことは、 フェリーニファンが一番よくご存知だと思いますが… 結局ユングだろうがフロイトだろうが、 映画が面白きゃそれでいいってことでしょうね。
325 :
名無シネマ@上映中 :04/05/09 17:37 ID:UtxBt5TV
>>322 じゃあ、『8 1/2』がどうフロイト的なのか説明してもらいたいね。
326 :
名無シネマ@上映中 :04/05/09 22:17 ID:qUxpn2ZB
>>325 それは映画の中で風呂と井戸がでてくるからに決まってるだろ!
327 :
名無シネマ@上映中 :04/05/09 22:34 ID:HApuADoM
フェリーニは全体像を固めると そこのいろいろなものをぶちこんでいく。 ただ最終的な結論めいたものだけは最終地点でみせようとしている。 ストーリー主義で脈絡もって合理的説明する気ははじめからない。 人生なんて最初から最後まで脈絡あるというより予想できないものだ。 そういう意味ではフェリーニの前衛的映像もリアルな現実の人生の反映とも いえる。 彼はぼんやりとだけど、神なる存在が人間をみているのだと信じていたみたいだ。 それ故どんなに凄惨で残酷な映像があっても、あるいは痛ましい死があったとしても 人間の魂を洗い流してくれるような気がする。 フェリーニは神(あるいは神的な存在)による救済を 最後まで信じていたようだ。
328 :
名無シネマ@上映中 :04/05/09 23:21 ID:sAdelJYG
>フェリーには神による救済を最後まで信じていたようだ。 禿同!
なるほど ほんのりと救われる気になりそう
>>324 どの本か忘れたが、フェリーには『81/2』がフロイトの影響の
もとに作られたことをはっきり断言していたはず。
でも、フロイトの救いのなさに嫌気がさして
ユングを読むようになり、「魂のジュリエッタ」と撮ったと言っていた。
10年くらい前に読んだものだから、うろ覚えだが。
あなたのレスの最後の2行には同意。
>>325 逆になんでフロイトじゃないと思うのか、聞きたいよ。
フロイトの本を一冊でも読んだことある?
映画ばかり見ないで、本も読もう。
331 :
名無シネマ@上映中 :04/05/10 17:18 ID:wS12I71I
>>331 フロイトは私の研究分野ですよ。で、どこがフロイト的なんですか?
性偏向で教条的なフロイトというよりは明らかに柔軟で神秘主義的なユングの影響を感じるが。
ASA NISI MASA。Sを除くと「アニマ」になる。つまりユングでしょう。
まぁ、あなたがフロイト的だと信じるなら、敢えて否定はしませんよ。
でも、フェリーニがインタビューで本当の事を言わないというのは常識ですよ。
332 :
名無シネマ@上映中 :04/05/10 17:21 ID:wS12I71I
333 :
名無シネマ@上映中 :04/05/10 20:29 ID:G9LLbt6p
>>331 >フロイトは私の研究分野ですよ
って、それを言っちゃあおしまいよ。洒落にならないじゃん。
それに、フェリーニがインタビューで本当のこと言わないんだったら、
ASA NISI MASAがユングってのも、眉唾だよね。
いずれにせよ、324の言うようにユングだろうがフロイトだろうが、
どうでもいいよ。
あくまでここはフェリーニの「映画」を語るスレでしょ?
つまらない心理学の薀蓄のたれあいは、よそでやって欲しいもんだ。
334 :
名無シネマ@上映中 :04/05/10 21:28 ID:vLiYTruU
キューブリックはユングの影響を受けてるよ。 フロイトもよく読んでいたようだが、あまり好きじゃなかったみたい
>>331 >フロイトは私の研究分野ですよ。
ワラタ。
嘘つくなら、もうちょっとわらえるやつを頼むよ。
教条的なのは、おまえのフロイト理解だろ?
フロイトが性偏向だなんて、いまどき入門書にも書いてないぞ。
研究者なんだよね? 何の本読んだの?
妄想もほどほどにな。
それとも、本物の馬鹿ですか?
ぼくちんはフロイトよりユングが好きなだけの
オカルト趣味の変態野郎でーす、って早く本性さらせよ。
1/2 8 早くDVDで出てほしい 今まで映画のビデオなりDVDを 自分で持っていたいと思ったのはあの作品が初めて。 ほんとくりかえして見たいと思える作品。 見るたびに違う発見あるし、面白い。
この前クライテリオンのDVDは買ってみた 二枚組でびっくり 以前ここで言われてたVHSの日本語字幕と クライテリオンは一部音楽が違った グイードと妻が車の展示会場で会う場面
>>335 まぁいいけど、そんでどこがフロイト的なの?説明してよ。
もういいよ、映画の話しよ。
個人的にメールでも出し会え 見ていて気分が悪いぞ
341 :
名無シネマ@上映中 :04/05/12 22:50 ID:N3NU/8Lq
漏れのユングの知識は河合隼雄の本を何冊か読んだ程度だが、 サテリコンでインポになった主人公がデブの巫女に癒されて 回復するシーンはユングのグレートマザーというアイディアが 元になってると思った。カサノバで鯨の腹の中に入っていき、 幻燈で女の子宮が映されるのも胎内回帰願望的なモチーフで ユング的かフロイト的かはわからんが精神分析的なアイディアだと思う。 でもそういうアイディアの素が何であれ、絵にインパクトがあるから 見ていて決して退屈はしないよ。それにそうゆう図式的な解釈が できるようなシーンはむしろ稀だと思う。
なるほど いろいろ詰め込まれてますね
ユングかフロイトかっちゅう話も、ええんだけど きれいな写真貼ってくれる343には、感謝してます。 と、勝手にデスクトップピクチャにしてしまう、私であった。
>>344 禿同。
ソフィア・コッポラの「Lost in Translation」を観てきますた。
甘い生活のビデオを見てるシーンが出てきますた。
346 :
名無シネマ@上映中 :04/05/15 06:24 ID:zxO0ECCa
父コッポラは、「地獄の黙示録」のキャメラマンを 最初、ストラーロじゃなくて ロトゥンノにしたがってたという話を聞いたことがある。 確かに、マーロン・ブランドが出てくる後半なんか見てると、 「サテリコン」を撮ったロトゥンノを起用したがる気持ちが わかるような気がする
347 :
:04/05/15 10:10 ID:0Sz3NDaj
>>303 淀川さんはニーノがなくなってからフェリーニの映画が駄目になった
といっていたね。
フェリーニとは関係ないけど、ニーノつながりで。96年の5月にイエペスのコンサートを観に
行った。その前に来日する予定だったが体調不良で96年になった。
禁じられた遊びを生で聴いたのは生まれて初めてだったが結局その翌年だかに
イエペスは亡くなった。フェリーニあたりと同じ世代なんだろうけど、あの世代の
人の映画とかが好きなので非常に寂しく思ったね。
今晩深夜1:15から、BS2で「世にも怪奇な物語」やりますね フェリーニによる第三話「悪魔の首飾り」は 子供の頃テレビでみて、あまりの怖さにトラウマになりました テレンス・スタンプのアル中の怪演も凄かったけど、 そのメイクがポォとそっくりなのも不気味でした・・・・
>> 323 マニアック HP作れ
>>323 マニアック
HP作って すんません350は失敗
ゆかりの地画像、よいタイミングでアップしてくれるところがニクイ!
『悪魔の首飾り』良かった〜
355 :
名無シネマ@上映中 :04/05/16 15:35 ID:++YML86l
フェリーニの作品では「サテリコン」が一番のお気に入り。 主演の2人(マーティン・ポッター、ハイラム・ケラー)すごくいいと思ったんだけど、他にもなにか映画出てるんでしょうか? 「サテリコン」以外ではまったく名前を聞かない気がするですが。。。。
356 :
名無シネマ@上映中 :04/05/16 16:43 ID:1EhFzZaT
アシルト役のアンチャンはわりと最近のエッチなフランス映画に出てたなあ。 題名なんだっけ、「なんとかかんとかの娘」とかいう映画。うーん思いだせん…
357 :
名無シネマ@上映中 :04/05/16 17:43 ID:GlVz4vYL
晩年フェリーニが暮らしてたのは ポポロ広場のすぐ近くのマルグッタ通りですよね。 「ローマの休日」のグレゴリー・ペックのアパートがあったのも、 たしかマルグッタ通りだったように記憶しているが……
思い出した。「本当に美しい娘」だ。
フェリーニはトマトケチャップが嫌い。
55番地はローマの休日のいわゆる下宿です 中庭をさらに左に上がりますが幼稚園みたいな 感じで中には入れません
362 :
357 :04/05/17 06:57 ID:FEGs9zV2
>>360 、
>>361 素晴らしい写真をありがとうございます!
マルグッタ通りというのは、スペイン階段や
高級ブティックの並ぶコンドッティ通りといった、
ローマでも一番にぎやかなところから、
一本奥に入っただけの場所にあるのに
そんな喧騒が嘘のようにひっそりとしたたたずまいの
美しい路地でした。
お写真を拝見しながら、
初めて訪れた時の静かな時間がよみがえる思いがしました。
>>354 おぉ!CANOVA、先月行きました!
日本語メニューが置いてありましたよ。
フェリーニはマルグッダ通りに暮らしてたんですか?
通ったかどうか記憶にない・・・
いい雰囲気の写真ですね〜
>>360
かなり下調べして写してるねえ 感心感心 最近少し期待して画像を待ってます まったり貼ってください
365 :
名無シネマ@上映中 :04/05/18 08:47 ID:VZXzllnH
「……フェリーニ夫妻はパリオーリのマンションを売って、 マルグッタ通りの小ぶりなアパートに引っ越した。 これを手始めに、フェリーニの収入は下り坂をたどり、 その後20年間フェリーニを悩ませ、 活動の手を縛ることになる(バクスター『フェリーニ』)」 1965年頃、ちょうど、あの「マストルナの旅」に 取り掛かりつつあった頃のことらしい。 高額の税金で経済的に行き詰まり、 「マストルナ」は難航に難航を重ねた末に フェリーニの瀕死の病で空中分解。 こんな危機的状況のなかでフェリーニが 故郷リミニに雰囲気が似ているというマルグッタ通りを 新居に選んだというのは、何か示唆的ですね。 ところで、パリオーリというのは、どこらへんなんでしょう?
イタリーに行ってる椰子多いんだな。みんな仕事で行ってるの?
イタリーなんか行く金ないよ。 自分のフェリーニな生活といえば、 近所で巨漢なオバハンと変なヨボヨボじじいを見かけるくらいだな。 巨根でもないし、変な魚も死体もないぞナ。
368 :
名無シネマ@上映中 :04/05/18 18:26 ID:VZXzllnH
ティム・バートンの「ビッグ・フィッシュ」見ました。 サーカス、小人、シャム双生児、巨人……。 フェリーニを思わせる幻想シーンが面白くはあったけれど、 私には、CGを駆使したティム・バートンの映像よりも、 チネチッタの張りぼてで作り上げられたフェリーニのアナログの世界のほうが はるかにイマジネーティブに感じられました。 「ビッグ・フィッシュ」には本物の(?)巨人が出てくるけれど、 「フェリーニのカサノヴァ」には本物の巨女が出てきたね。 確か、当時のギネスブックに出ていた世界一の大女だったはず。
369 :
名無シネマ@上映中 :04/05/18 23:23 ID:t7DmPm6z
>>367 >巨根でもないし、変な魚も死体もないぞナ。
ワロタ
372 :
sage :04/05/19 06:35 ID:7CAlWgbp
>>370 、
>>371 打てば響くようなレス、感服の限りです。
パリオーリはボルゲーぜ公園の裏手(?)なんですね。
私も極貧ですが、子ども連れでイタリア旅行しました。
そのときボルゲーぜ動物園に行きましたが
出口を間違えて出てしまい、
高級な家の立ち並ぶ地域をさまよいました。
今思うと、あれがパリオーリだったんですね。
カンピドリオは、タルコフスキーの「ノスタルジア」にも
登場しますね。
↑名前をsageにしてしまった。 極貧の上にボケまで来たか……
374 :
名無シネマ@上映中 :04/05/19 21:14 ID:Ean7OWbp
DVDの「道」は買いですか 教えてくださいでつ
クライテリオン版の「道」は画質的には申し分なかったけど、 日本版はぱっとしないみたいだよ
376 :
名無シネマ@上映中 :04/05/19 21:24 ID:Ean7OWbp
>>375 特典映像なんかはどうですか?面白そうですけど。。
>376 特典は一時間くらいのドキュメンタリーが面白い。魂のジュリエッタの メーキング風景とか監督日記からマストルナのセットとか。 オスカー受賞風景もあったり、他では見たことのない映像がけっこう あって貴重。
378 :
名無シネマ@上映中 :04/05/19 21:39 ID:Ean7OWbp
日本版はなぜ特典とかないのだ 雨がすごいなあ 寝よっと
淀長の解説がついてるよ。
381 :
名無シネマ@上映中 :04/05/20 00:17 ID:jGRnV9Lk
早く特典満載のDVDを出せよ!
まったく、待ちきれねー!
>>374 日本版は特典映像なんかないよ、映像もよくない。
訂正:甘い生活でも冒頭子供が走ってる遠方に少しだけ登場 間違いです
ビデオ屋に行きましたが、アントニオ無いです
>>384 もちろん「世にも怪奇な物語」で探したよね?
ところで最近DVDにも確かなったんだよな
>385 それはどもども
ボッカチオ 写真は空が青いなあ オゾンタップリ
「ボッカチオ70」のアントニオ博士はまあまあだったな。 俺としてはヴィスコンティ=ロミー・シュナイダー篇がイチオシ。
TEST
a
東京23区内でフェリーニの全作品そろえているレンタル屋って、ありますか?
新宿のツタヤにはほとんどあった 東口、紀伊国屋の斜め前あたりかな 欧州物結構ある
>>393 ありがとうございます、早速行ってみます!
ツタヤでも揃っているところは揃っているんですね。
保守
397 :
名無シネマ@上映中 :04/05/25 21:21 ID:vsUPdMhy
人生は祭りだ 共に踊ろう 僕にはそれしか言えない だっけ? この言葉の意味が分かる年になってしまったよ
398 :
名無シネマ@上映中 :04/05/26 00:06 ID:Qy2NBhZk
フェリーニとアントニオーニやヴィスコンティって交流があったの? パゾリーニやベルトルッチとの関係なら知っているのですが あとブニュエルがフェリーニを認めていたのは本当ですか?
399 :
名無シネマ@上映中 :04/05/26 00:18 ID:Qy2NBhZk
フェリーニとアントニオーニやヴィスコンティって交流があったの? パゾリーニやベルトルッチとの関係なら知っているのですが あとブニュエルがフェリーニを認めていたのは本当ですか?
>>398 バクスターの伝記読んだら詳しく書いてありそう。
つーか俺も読んでるんだが、質問に答えられるものは
何も覚えてない。
ブニュエルに関してはフェリーニが「ブルジョワジー」か何かを
見て感心したってエピソードを何かで読んだが、その逆って
読んだ覚えがないなあ。
401 :
名無シネマ@上映中 :04/05/26 00:47 ID:kZ5wvpOl
>>398 「白い酋長」の原案はアントニオーニ。ただ、フェリーニが監督する事になったのは偶然らしいです。
その他、アントニオーニの映画の脚本を多く手掛けていたトニーノ・グエッラが後年フェリーニとも
仕事してますね。僕が知っているのはそのくらい。
バクスターによると、ヴィスコンティとは仲が悪かったらしいです。特に、ヴィスコンティの門下の
ゼッフィレッリとは犬猿の仲だったとか。
ブニュエルは「甘い生活」でフェリーニを絶賛し、逆に「8 1/2」で酷評してるみたいです。
アントニオーニとフェリー二は交流もあったし、 才能を認めあった仲だよ。 アントニオー二のドキュメンタリーにも、 フェリー二は出てきてコメントしてる。
>>402 「白い酋長」に関しては、「原案アントニオーニ」という
クレジットが映画にないことに少し苛立ってました、
ミケ、可愛い奴です。
あと既出だろうけど、「街の恋」でオムニバス作ってるよね、
この二人。
>>402 へぇブニュエルが81/2を酷評…なんでだろぅ不思議だね
他にブニュエルは、「ローマ」=〇、「カサノヴァ」=×だって。 フェリー二は晩年にローマ銀行のコマーシャルを撮ったけど、 それに精神科医の役でフェルナンド・レイを使ったらしい。 言うまでもなくレイはブニュエル映画の常連だったから、 このキャスティングにはフェリーニのブニュエルに対する オマージュの気持ちがあったのかもしれないね。
ていうかブニュエルって何考えてるかわからんようなやつだもん
フレジェネってどの辺なんでしょう? 結構ロケ撮影やってるんでつね。
>>フレジェネ レオナルドダヴィンチ空港(フィウミチーノ空港) の北ですね 女の都でも空港に着陸するジェットを撃つ シーンがあります さらにその北がパッソスクロールで甘い生活 のラストシーンの場所ですね 甘い生活の最後のどんちゃん騒ぎもフレジェネらしいです 海岸側は防砂林ですね
小さなゴミみたいな飛行機が写ってるョ
六月の頭にBSで何かあるみたいね
412 :
名無シネマ@上映中 :04/05/28 22:37 ID:s+77mUj6
インテルビスタ!
413 :
名無シネマ@上映中 :04/05/29 02:44 ID:RCaWbSnq
>>413 リンチのフェリーニ的(?)な作品って言うと
見世物やフリークスのでてくる
「イレーザーヘッド」や「エレファントマン」がまず思い浮かぶけど、
「マルホランド」=「8 1/2」というのは意外だね。
なにか具体的な例でもあげてましたか?
>>414 「フェリーニ的=フリークス」というとらえ方がちょっと違うと思うけど。
それはおいといて、と。
「マルホランド」への影響は、
プロットというか時間処理の方法だと思うよ。
あと、現実と幻想の混合とか。
「81/2」が好きだという監督は多いが、漏れは「マルホランドドライブ」全然良いと 思わなかった。
ウッディ・アレンの「スターダスト・メモリー」や ボブ・フォッシーの「オール・ザット・ジャズ」は 「81/2」の影響があからさまって感じだったね。 そう言えば、フォッシーの「スイートチャリティ」は 「カビリアの夜」が元ネタだったな。
コッポラも「8 1/2」ファンらしいね。フェリーニはコッポラを揶揄していたらしいけど。
419 :
408 :04/05/29 23:54 ID:HjzNNHj+
>>409 ありがとうでつ!
フェリーニ亡きあとも、こんなに話題があるのはうれしいでつね。
フェリー二はロッセリーニ門下、 ヴィスコンティの下からはゼフィレッリやF・ロージがでてるし、 J・ルノアールに至ってはヴィスコンティ、ベッケル、C・ブレッソン(写真家)、 アルドリッチ、トリュフォー等々、キラ星の如き名前がスタッフに名を連ねてる。 でも、フェリーニのスタッフから有名な監督になったやつっているのかな。 リナ・ヴェルトミュラーが「8 1/2」の スタッフだったって言うのは聞いたことあるけど、 ほかにはあまりいないんじゃない?(パゾリーニはちょっと違うし) そういう点では黒澤に似てるよね。 せいぜい森谷伺郎が出世頭(?)で、 他にもあまりたいしたやついないんじゃない? 「羅生門」には加藤泰が助監督についてたけど、途中で首になったって聞くし。 まあ、スタッフの才能をうまく活かしながら作品を作り上げるタイプと スタッフのいいところをぜんぶ吸い取って自分のものにしてしまうタイプと 二つあるってことですかね。
421 :
名無シネマ@上映中 :04/05/30 12:57 ID:eU09HQm4
> さらにその北がパッソスクロールで甘い生活 > のラストシーンの場所ですね あるなら貼って
フォーリング・ダウンのオープニングで81/2のオープニングを パロってて笑った。
423 :
名無シネマ@上映中 :04/05/31 11:41 ID:Osv4FR5y
The Triplets of Belleville っていうアニメを輸入版で見たんだけど、 フェリーニファンにお奨めしたい映画だと思った。前スレで 「千と千尋」を見たときフェリーニに通じる面白さがある気がするって 書いたことがあるんだけど、今回のこのアニメにもフェリーニ的奇想っていうか、 映画作家の幻想宇宙のビジョンを見る面白さを感じました。ギリアムファンや ジュネ兄弟ファンもきっと好きになると思う。そういう種類の面白さって 言えば感触が伝わるか知らん。
フォーリング・ダウン、ストレスが外に向けて爆発するのに対して 81/2は内にこもるね、 フォーリング・ダウンのラストって 落ちるんだよね(うろおぼえ)海におちたんだっけ
426 :
名無シネマ@上映中 :04/06/01 01:13 ID:TFtK+XVh
未来世紀ブラジルの空を飛ぶシーンは、勝手に「8 1/2」のオープニングシーンを思い浮かべた。
>427 正解。 公開当時のキネ旬のギリアムインタビューで 8 2/1のオープニングを語って 「ポエムだナ」と言っておりました。
クライテリオン版81/2のイントロはギリアム本人が登場していかに この作品に感銘を受けたかみたいなことをしゃべってたよ。 俺は英語はツンボなので詳しい内容はよくわからなかったけど。 ギリアムはフェリーニとは違う形でだけど映画つくりの悪夢を 沢山経験してるよね。そういう悪夢をうまくアレンジして、 ギリアム版の81/2を作ったら面白いのに。主演はやっぱり本人かな。 ロストインラマンチャでヤシのツラを見てるだけで飽きなかったしw。 凄く見てみたい。
>>429 漏れは実はギリアムの映画はあまり好きじゃないが、
「ロストインラマンチャ」は凄く面白かったな。
本人の映画の何倍も面白いのが皮肉だと思った。
>>430 同感。
「未来世紀ブラジル」も人が言うほど面白いとはおもわなかった。
それよりも、「ブラジル」制作の舞台裏の地獄を書いた本
「バトル・オブ・ブラジル」のほうが
漏れにはずっとおもろかったなあ。
フェリーニとギリアム、どっちも絵がうまくて
マンガチックなコンテを描くところが似てるな。
ギリアムは「バンデットQ」と「クリムゾン終身雇用会社」が傑作。 それ以降は、ちょっと完成度が、ナァ。 新作の戦う「グリム兄弟」に期待 スレ違いだわよ。 「インテルビスタ」のポスターってメビウス?
「マストルナの旅」を漫画化した本がイタリアで出てるらしいけど、 見た人いる?
434 :
名無シネマ@上映中 :04/06/01 23:37 ID:AnBc6HsL
435 :
名無シネマ@上映中 :04/06/02 22:30 ID:zyhiJaX9
マルチェロは昨日のドキュメンタリーを撮ってる 時はもう調子がわるかったのかな 徹子の部屋に来た時は覚えてるんだけど まだまだ長生きすると思ったけどなあ
436 :
名無シネマ@上映中 :04/06/02 22:40 ID:zD2XWKNR
439 :
名無シネマ@上映中 :04/06/03 02:03 ID:P+RPbhbK
壁紙してる 海綺麗
440 :
名無シネマ@上映中 :04/06/03 02:04 ID:P+RPbhbK
ここはマニアックな人が多いですな イラストどうも
作家別のスレなんだからマニアックな人がいてなんぼだよ。大歓迎だよ。
442 :
433 :04/06/03 06:27 ID:q0fzLi2M
>>436 >>437 >>438 これです!サンクス!!
Milo Manaraが作者だと書いてあったので
イタリア関係の輸入書店まで探しに行ったの覚えてます。
バクスターの本によると
マストロヤンニ扮するチェリストの乗った飛行機が
ケルンの大聖堂を思わせる大伽藍の前に不時着するが
(このセットは「監督ノート」に出てくるね)、
実は、それは死後の世界だった……
そんな「マストルナ」の冒頭部分がイラスト化されてますね。
飛行機の到着シーンや、エドガ―・アラン・ポーが登場するところを見ると
「悪魔の首飾り」を連想するし、
死んだ主人公が人生を振り返るという展開は「女の都」を思わせる。
結局「マストルナ」はポシャッたけれど、
それ以後のフェリーニの全作品に影を落としているという
コメントを何かの本で読んだけれど、
まさにそんな感じですね。
443 :
名無シネマ@上映中 :04/06/03 13:30 ID:wgkGJ2I1
イラストを引用した同じ本にフェリーニの夢日記が載ってるんですが、
ある夢でマストルナのビジョンを垣間見たことが描かれてます。
http://www.makoto.ath.cx/upload/source/up0083.jpg 夢の中でベッドに寝ているフェリーニの足元にスクリーンが
現れて、そこに幻のマストルナの映像が映し出されるらしいのですが
ジュリエッタが目の前に布をヒラヒラさせてうまく見れない…
ヘンな子どもが二人、傍でこの情景を見て笑ってた。
そういう解説がついてました。
ベッドで寝ながらスクリーンを眺める構図は「女の都」にも出てきました。
ジュリエッタが邪魔をしてるのは「マストルナ」がフェリーニにとって
死を意味する不吉な企画で、そのプロジェクトを実現させないように
してるのかもしれませんね。
でも81/2、悪魔の首飾り、女の都のラインが凄く好きなので、
マストルナはやっぱ実現して欲しかったなあ。
444 :
名無シネマ@上映中 :04/06/06 11:14 ID:pIBGZCck
フェリーニについて書かれた本で、 お勧めの本を教えてください m(_ _)m
445 :
名無シネマ@上映中 :04/06/06 11:34 ID:1OVnmtU5
このスレにもよく名前がでてくる ジョン・バクスター「フェリーニ」(平凡社) が一番網羅的じゃないでしょうか。 フェリーニに対してちょっと辛辣なところもあるが、 ゴシップ的なエピソードも満載で、読んでてあきません。 ほかに、 「私は映画だ」、「フェリーニ、映画を語る」、「映画監督という仕事」、 「フェリーニ、オン、フェリーニ」 といった、フェリーニ自身によるエッセイやインタビューも面白い。 かなり口からでまかせ的なところがあって、 眉につばつけながら読んだほうがいいですが、 独特の語り口による芸談といった感じで楽しめます。 それにしても、これほどインタビューが たくさん本になってる監督も珍しいよね。
446 :
名無シネマ@上映中 :04/06/06 11:39 ID:pIBGZCck
>445 レス、ありがとうございます! 早速アマゾン行ってきます。
447 :
名無シネマ@上映中 :04/06/06 12:02 ID:EA25qRCr
バクスターの伝記は面白い逸話も多くて読みごたえはあるけど 姿勢としては偶像破壊を目的としてるようでどうも好かんかった。 読む順番としては、 フェリーニ、映画を語る フェリーニ、オン、フェリーニ 私は映画だ 映画監督という仕事 がオススメかな。まずフェリーニ自身の語りを先に読むべき。 作品を見る上ではそのほうが参考になると思うけどな。
バクスター、客観的でいいと思うけどな。
449 :
名無シネマ@上映中 :04/06/07 23:45 ID:xwVeNYjR
クライテリオンじゃないけどR1版で甘い生活の2枚組が出るね。 クラでは8月に青春群像が出るみたい。
クラは「甘い生活」の権利がとれなかったって回答してた 他がとってたか
451 :
名無シネマ@上映中 :04/06/07 23:51 ID:F7k1loQt
バクスターが書いたキューブリックの伝記なんか 家族から怒りをかったそうで、否定されてますね。 偶像破壊的な伝記作家は俺も好かん
452 :
名無シネマ@上映中 :04/06/08 01:38 ID:2KJ1zbiR
>>452 行ってみたいな〜!
この湖はどこにあるのですか?
ラストのシーンはみんなこの周辺で撮られているのでしょうか。
454 :
名無シネマ@上映中 :04/06/10 00:48 ID:zHE40m1B
追加、アルバーノ湖は道でも途中いろいろな所を 移動中の背景で出ますよ バスでも電車でも行けますが、本数が少なく駅から も30分以上歩きます
456 :
名無シネマ@上映中 :04/06/10 02:21 ID:WFCNwENJ
>454 ありがとうございます! 湖、美しいです、イイですね〜。 あー、道にも出てくるんですね、この湖。 ローマから電車で一時間か・・・行ってみたい。
この写真小僧さん フェリーニ映画、観倒してると思う。
>>452 ,454
すばらしい!!
レストラン行ってみたいな〜。
459 :
名無シネマ@上映中 :04/06/10 20:48 ID:oHLd1GHJ
フェリーニって人生に肯定的で良いと思う。
>>459 そうか?肯定的なニュアンスで終わるのは
81/2、魂のジュリエッタ、アマルコルドくらいなもんで
多くの作品は肯定も否定もしてない気がするけど。
なんか話題がループしてるよね...
目的を持って撮ってくれるのは嬉しい ありきたりのローマ写真のHPより100倍楽しいぞ 特にフェリーニ関連は嬉しい 感謝!
BSでやった「あんなに愛しあったのに」、まったく予備知識無く見てたら いきなりホンモノのフェリーニとマストロヤンニがでてきてびっくり。 他にもテレビのクイズ番組で、映画マニアの男がイタリア映画史のクイズに 答えてるのを、あのアルド・ファブリッツィがスパゲッティをパクつきながら 見てる場面があったりで、うれしくなっちまったよ。
464 :
名無シネマ@上映中 :04/06/11 18:52 ID:j85CMMsw
>>463 エットーレ・スコラだね。
トレヴィの泉での「甘い生活」の撮影シーンを再現しちゃうんだよね。
さすがにアニタ・エクバーグは出てこないけど。
記者がフェリーニをロッセリーニと間違えるシーンがあったよね。あれってアドリブなのかな。 フェリーニの笑い方がマジっぽかった。
特別の一日 → 特別な一日
おおっ、「特別な一日」のロケ地写真まであるのか! 脱帽するのみ…… 「特別な一日」はマルチェロの映画の中でも 最も好きな作品の一つです。
469 :
名無シネマ@上映中 :04/06/12 20:41 ID:8ercF1aT
子供がくるくる回っていた
471 :
名無シネマ@上映中 :04/06/13 23:16 ID:JMSyGuCA
(゚д゚)
472 :
名無シネマ@上映中 :04/06/14 02:01 ID:xVPM+QSA
元気
473 :
名無シネマ@上映中 :04/06/14 12:27 ID:9sSP25js
マルチェロ
ビデオ借りてきた マルチェロっていい味出してる エットーレスコラの映画って閉鎖空間のが多いね
475 :
名無シネマ@上映中 :04/06/15 12:52 ID:sPOHd6Qh
マルチェロは役者としては好きだけどさ、いつもエレガントさを 欠かさないから彼が主役だと映画の幅が限定される嫌いがあるな。 悪魔の首飾り、サテリコン、カサノバとかの狂気やエロが好きだと マルチェロの上品さは物足りないっていうかね。甘い生活や 81/2を違う役者がやってたらもっとドロドロしてたかもしれない。
マルチェロがカサノヴァをやるって話もあったらしいけど、 たしかに、マルチェロがやってたら サザーランドみたいな、 残酷なまでに突き放したカサノヴァ像にはならなかったかもな。 もっとも、フェリー二はサザーランドが気に入らなくて 非情なまでにいじめまくったらしい。 マルチェロの時には考えられない、そんな現場の冷ややかな雰囲気が 映画のペシミスティックな雰囲気にプラスしたような感もあるな。 賛否両論、どちらかというと「否」の評価のほうが多かった気もするが おれは大好きだね、「カサノヴァ」。
マルストナのカメラテストのマルチェロは 暗そうだった フェリーニに批判めいた事を言ってましたな
マルチェロ出演のカサノバってビデオ屋にあるけどどう なんですか?
479 :
名無シネマ@上映中 :04/06/18 22:03 ID:uS9I2NeE
閑散としてますな 保守
480 :
名無シネマ@上映中 :04/06/20 20:35 ID:cO4qCK3U
静かだ
しじま
482 :
名無シネマ@上映中 :04/06/21 17:01 ID:H4QzRl1H
「私のイタリア映画旅行」でスコセッシは、 「青春群像」の「ミーン・ストリート」への影響を語っていたが、 ジョージ・ルーカスの「アメリカン・グラフィティ」や 黒木和雄の「祭りの準備」などにも 「青春群像」の影を感じるな
>>482 「私のイタリア映画旅行」にはがっかりしたな。
ほとんどが、作品のストーリーを追ってるだけ。
これでよくニューヨーク大学で教えられているもんだよ。
単なる客寄せパンダかもしれんけど。
すれ違いスマソ。
484 :
名無シネマ@上映中 :04/06/23 02:51 ID:OA0NZ0JK
アメリカの大学の映画学科の学生についてこんなことを書いてるHPがあったよ。 >周りは映画学科の連中ですが、映画学科って言ったって、来ている連中は日本の中学生並みの映画の知識ですからね。 >普通の観客だと思って下さい。チミノの「ディア・ハンター」とか知らない奴は腐るほどいます。 >私は未だ嘗て、この学校でゴダールの名前を知っていたアメリカ人学生は一人しかあったことがありません。 >あとは、カナダ人、スペイン人だけ、、、、、。 >スイス人の先生曰く、 >「アメリカ人の学生にパゾリーニの“テオレマ”なんて見せたって、わかるわけ無いよ、、、」との事。
485 :
名無シネマ@上映中 :04/06/27 19:24 ID:5HI2cRW6
カサノバは本当に冷え冷えとした作品だよね。 こういう冷たい作品は悪魔の首飾り サテリコンぐらい。 これがマルチェロなんて到底おもいつかない。 サザーランドで正解だと思う。 女の都みたいになったカサノバじゃ ああいつものフェリーニ節かに なってたと思う。 フェリーニの最後の本気の輝きだったと思う。
486 :
名無シネマ@上映中 :04/06/27 20:51 ID:jf+AaX/T
フェリー二はサザーランドに、ピノキオのようにカサノバを演じろと指導したとか。 まさに、人形劇、仮面劇のように感情がなく、内面的な演技も極力排除されたカサノバ。 ニーノ・ロータの音楽も「道」「アマルコルド」などのノスタルジッックで甘いメロディーからは程遠い 機械的で、冷たい響き。 ラストで、カサノバがマネキンの女性と踊るシーンは 老境迫るフェリーニの心象風景をそのまま映像化したような 虚無的で希望のない、心も凍るように美しいシーンだったように思う。
487 :
名無シネマ@上映中 :04/06/29 22:44 ID:QlbLj04I
>>485 >>486 はげどー。しかしカサノバはどこの国でもDVD出ないね。
版権の問題でもあるのかな。
>>487 ビデオは出てたよね。
近所のレンタルビデオ屋に置いてあるけど、
古すぎて画質最悪。
489 :
名無シネマ@上映中 :04/07/01 00:37 ID:cEu+Ataw
>>489 ここって、門の向うはヴェネト街、手前はボルゲーゼ公園のあたりでつか?
また始まったかw
ヴェネト街といったら、何と言っても「甘い生活」のパパラッツォのシーンだな。 確か最初は現地で撮影してたんだけど、野次馬が多すぎてにっちもさっちも行かなくなって チネチッタにそっくりヴェネト街をこしらえて撮影しなおしたんじゃなかったっけ? チネチッタが本格的にフェリーニの「夢の工場」となるのは、多分このころからだよね。
マーロン・ブランドが死んでるな
494 :
名無シネマ@上映中 :04/07/03 10:32 ID:TvdKnkUi
たしかヴェネトは当時は 「甘い生活」で観られるような賑やかな通りではなかったんじゃないっけ? 今もまた、ちょっとさびれちゃったというか、そんな賑わいはない通りだよね。
>>493 スレ違い?
ブランド→ゴッドファーザー→ニーノ・ロータ→フェリーニ
……っつうことで、かろうじてつながってるかw
まあ、とりあえず、ご愁傷様。
このテルミニ駅の倉庫の近くに電車の清掃場があり、8-1/2の 機関車が到着して愛人が出てくるシーンは、そこで撮られた そうです。 ボルゲーゼ公園前の表札(アベックの右)にはフェデリコ・フェリーニ 通りと記載されています
499 :
名無シネマ@上映中 :04/07/04 20:40 ID:q68sYsqb
�わお
500 :
名無シネマ@上映中 :04/07/06 22:48 ID:DM0mo3Aa
もっと貼って
通りにフェリーニの名前が? おぉぉ、見たかった・・・。
502 :
名無シネマ@上映中 :04/07/09 02:03 ID:NLAlFwfk
503 :
名無シネマ@上映中 :04/07/09 05:42 ID:wliVS9EJ
>>502 おお!
小さな字で、REGISTA(映画監督)1920−1993って書いてありますね。
505 :
名無シネマ@上映中 :04/07/09 14:04 ID:yEKzqdxd
Å / \ ( ゚д゚) ポカーン マニアすぎ ( ヽノ) LL
506 :
名無シネマ@上映中 :04/07/10 19:36 ID:puvgvz9l
平和だ
507 :
名無シネマ@上映中 :04/07/10 20:59 ID:b2wBEvlP
しかすいーーーーーーー DVDがでんぞーーーーーー。 アンゲロプロスでも買うかとオモッたら 全部BOX手がでんわー。 少なくともフェリーニはBOXでださないので凄い助かる。 BOXだしてもいいけど 一本づつでもだしてほすい。 boxのが儲かるわけ???
508 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう :04/07/11 10:39 ID:tPI5r+L7
509 :
名無シネマ@上映中 :04/07/12 02:16 ID:SOW09slZ
>>508 これはなにに出てきたんですか?
トレビの泉、夜もきれいですね〜。
エクセシオールホテル・・・ 一度でいいから泊まってみたいな〜。身分不相応ですが。
確かコスタンティーニの「フェリーニ・オン・フェリーニ」に出てたと思いますが 「甘い生活」撮影中のフェリーニをロッセリーニとデ・シーカが訪ねたときの写真。 あれって、トレヴィの泉の撮影現場じゃないでしょうか?
「そして船は行く」は、フェリーニ・ファンの間では評価が低いの? 俺は好きなんだよな・・・良い作品だと思うけどな。
もう何度もガイシュツ。
517 :
名無シネマ@上映中 :04/07/16 20:41 ID:EM+W7v+B
保守
518 :
名無シネマ@上映中 :04/07/17 19:50 ID:Iy/eYKCT
イュ。ガツシ
519 :
名無シネマ@上映中 :04/07/19 19:45 ID:pm2uE5Bz
暑い〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
520 :
名無シネマ@上映中 :04/07/19 19:54 ID:guuNO7yf
>515 おれも好きだぞ。「そして船は行く」 ヴィスコンティのついに潰えた企画トマス・マン「魔の山」が、まさか フェリーニ&チネチッタの手により(その本質を)映画化されるとはおもわなんだ。 ・・・今日は連休最終日ということで、ささやかながら前菜、スープ、パスタ、肉料理、 サラダと料理してワインをつけた豪勢な夕食(自炊)とったんだが、 それもこれも「グッドフェローズ」とか、フェリーニ「ローマ」の夕食シーンとか 映画に出てくるイタリア人の食事のシーンはどれも美味そうだからさ
521 :
名無シネマ@上映中 :04/07/19 21:22 ID:v31XV+yC
へぇ「魔の山」って読んだことないんだけど、 コンセプトとしては貴族的ヨーロッパという旧世界の黄昏と終焉を 描いているってことでOK?(そういう内容なら確かにヴィスコンティ得意の 企画だね)
522 :
名無シネマ@上映中 :04/07/19 22:08 ID:guuNO7yf
>522 そうそう。そんな感じ。「魔の山」は主人公が20世紀初等のヨーロッパを形成する様様な思想・哲学と めぐり合う教養小説だけど、小難しい部分を飛ばしても「交霊会」とか、世界初のオーディオ・マニア小説として オペラ談義があったりして、「そして船は行く」の元ネタがちらほら。 他にシュテファン・ツヴァイク「昨日の世界」とか <第一次世界大戦によって永久に失われた旧世界>を惜しむ映画として好きだな
>522 へぇー面白そうだね。文庫で持ってるんだが、ツン読になってた。 今度読んでみるかな。
524 :
名無シネマ@上映中 :04/07/21 20:33 ID:dPfu4KA4
コマーシャルでヘリが飛んでくる音のがあるよね 勝手にイメージしてしまいます
525 :
名無シネマ@上映中 :04/07/25 23:18 ID:dWHpwmBw
だれもいない
526 :
名無シネマ@上映中 :04/07/26 04:37 ID:4yMLhVm+
527 :
名無シネマ@上映中 :04/07/26 10:06 ID:ZTQXNpk4
フェリーニ・ビギナーだけど、甘い生活ってどうなの? 代表作といわれる82/1はエンディングにごまかされた感じがしたけど俺的にはいまいちでした。 甘い生活の見所などあれば教えてください
528 :
名無シネマ@上映中 :04/07/26 15:32 ID:Toj0T/wp
白黒時代の作品では「道」「青春群像」「81/2」は好きだけど 「甘い生活」だけは苦手なんだよなぁ。ユーモアや救いがないからかな。 ノスタルジーもないし、世俗的な世界を扱ってるから神秘性もない。 見所といえばアニタ・エグバーグなんだろうけど、あーゆーデカい女が特に 好きってわけでもないし…。ラストに出てくる少女に萌えるくらいかなぁ
それをいうなら、ラストに出てくる臭いそうなアレだろ。 アレは強烈にフェリーニなんだが。
530 :
名無シネマ@上映中 :04/07/26 18:59 ID:47NM5SGk
>>527 甘い生活は全体に漂うダルな感じがいいけどな
フェリーニ関係の本を読んでまた見返すとだんだん
スルメの様に味が出てくるかも
俺的には、ハッカは後半からだな・・・奥さんが出てくるあたりから。
532 :
名無シネマ@上映中 :04/07/27 11:52 ID:O9VKvTyT
フェリーニ初心者なら「アマルコンド」とか「ローマ」とか 大甘のやつが推薦じゃないかね。 誰が見ても楽しいし、「アマルコンド」の沖合い、豪華客船が通り過ぎるシーンは 感動して泣いたな。 いま気がついたが、そのシーンで盲人が「船はどこだ?」って見えない目であちこち 探すカット、あれは黒沢明「乱」で盲の鶴丸が姉の指差す城跡を、 「どこじゃ。城はどこじゃ」と探すシーンで引用されてるな
533 :
名無シネマ@上映中 :04/07/27 14:26 ID:0IyWavEl
なんか店みたいなトコで少年が巨女を持ち上げるのってタイトル何ですか?
534 :
名無シネマ@上映中 :04/07/27 14:29 ID:+Qqy1R/7
それがアマルコンドやねん。 タバコ買いに来た主人公が、店の奥さんと・・・という妄想
535 :
名無シネマ@上映中 :04/07/27 19:16 ID:OMp8/QzV
はっかにぶんのいちとかの風のヒューヒュー、 黒沢とかの影響をうけてるのかね
サテリコン見た。ジトーネたん(;´Д`)ハァハァ
537 :
名無シネマ@上映中 :04/07/29 09:35 ID:myABRDuK
インテルビスタ日本人レポーター 「フェリーニさんにとって映画とは何なんですか?」 日本のTVレポーターとか、絶対に発しそうな質問だな。 こんな抽象的なこと、聞かれてもな
実際日本に来たときに散々そういう質問をされたんだろうな。。。
別に、日本に限らないでしょ。
540 :
名無シネマ@上映中 :04/07/31 01:02 ID:r+6ai7UV
フェリーニの「道」、今日見たんだが、 なんでこの映画は題名が「道」なんだ?
ではどんなタイトルだったらいいんだ?
>>540 あの映画田舎から都会まで実にさまざまな道を人生をボロ車で
放浪する物語じゃなかった?
実際ロードムービーだし道というタイトルでいいですよ。 8 1/2一回目見たけどよくわからなかったですね。 そんなものなのかなぁ。またいつか見よう。
544 :
名無シネマ@上映中 :04/08/03 20:21 ID:NLkQGk6k
今月はクライテリオンの青春群像発売だ。買うぞ〜
8 1/2 DVD まだー??
早くしてくれ! 8 1/2のDVD
カサノバと道化師もよろしく。
548 :
名無シネマ@上映中 :04/08/07 05:30 ID:4IiVAiXm
>>540 自分的には人生の「道」のほうを考えていました。
549 :
名無シネマ@上映中 :04/08/07 05:34 ID:4IiVAiXm
548追加 色んな意味が込められてるような気がします。 シンプルなようで、深い映画だと思います。
550 :
名無シネマ@上映中 :04/08/13 21:23 ID:NkCwdQvC
サテリコン見てみました。 フェリーニってすごいっすね。衝撃をうけました。
552 :
名無シネマ@上映中 :04/08/15 03:49 ID:RpzPk6tx
553 :
名無シネマ@上映中 :04/08/15 06:36 ID:2KTI1IFB
「そして船はいく」 ってトーマス・マンの「魔の山」なの????? この作品て映画化されてないよね。凄い大作なのに。
>>552 同意 映像だけで感動する
8 1/2 もすごい モノクロが生かされてる!
はやくDVDでないのかなー
でもさー、映画分かってない人に「ローマ」とか見せても「あ、ここ行った事ある」 とか、そんな感想しか聞かれないんだよね。。
正直、自分も映画わかってない人なんだけど フェリーニは映像がとにかく面白いから見てるよー その背後にある哲学性とかまではよくわからん
「8 1/2」、「甘い生活」、「サテリコン」、「ローマ」については ストーリーを追って見るというより、映像に翻弄されて見るっていう感じだと思う。 モノクロもカラーも美しい。 パラジャーノフ監督の「ざくろの色」も美しいんだけどちょっと退屈するんだよね。 これらの4作品は、動きのあるはっとさせられる構図のせいか退屈しないね。 さて、81/2のDVDでないからボッカチオ70のDVDでもいってみるか。
558 :
名無シネマ@上映中 :04/08/20 04:07 ID:lgyQJGZd
来月出る北米版の甘い生活2枚組のおまけ映像。 1. Richard Schikel - Film Critic/Historian Production Interviews - 1. REMEMBERING THE SWEET LIFE - Interviews with Marcello Mastroianni and Anita Ekberg 2. FELLINI, ROMA AND CINECITTA - Interview with Fellini Bonus Features - 1. FELLINI TV - A Collection of Never-Before-Seen Fellini Shorts 2. CINECITTA: THE HOUSE OF FELLINI - Musical Montage FELLINI TV ってフェリーニが演出したCMかな。前にビデオで 巨匠が撮ったCM集みたいなのでフェリーニのやつ見たけど 「ああフェリーニ」って感じで良かった。
559 :
名無シネマ@上映中 :04/08/24 06:23 ID:SXNMDOWW
国内版 DVD はいつー?
>>556 作品の中の時代背景や哲学は後から考えればいいかと。
562 :
名無シネマ@上映中 :04/09/02 22:49 ID:R+eiqYG7
インテルビスタ えらい気に入りました
あー、インテルビスタ面白いよね。 「ローマ」や「アマルコンド」「道化師」の賑やかさがまだあってさ。 フェリーニの忙しない掛け声と共に撮影隊が市電車のセットで、 バイクの先導の元、ローマ市内に出発するシーンなどワクワクします。
564 :
名無シネマ@上映中 :04/09/04 13:04 ID:I6oSqBX5
壁画がさーっと消えていく映画の題名なんでしたっけ? ローマ以外になかったでしたっけ? 教えてください
565 :
名無シネマ@上映中 :04/09/04 18:11 ID:FIXF0UYI
>564 さーっと消えていくのはローマしかないと思う。 サテリコンのラストで登場人物が壁画にオーバーラップするってのはあるが。
566 :
名無シネマ@上映中 :04/09/05 18:15 ID:6rKjxKf3
しかし甘い生活のラストの少女は美人だね。 あの映画で一番好きなのはカフェでマルチェロが少女をからかうシーン。
最近壁画がさーっと消えつつあるのは高松塚古墳
568 :
名無シネマ@上映中 :04/09/07 03:50 ID:RanmC+jl
えーと、北米版のDVDでローマを初めて観たんですが、バイクでブンブン走っている シーンでぷっつり終わるのが正しいエンディングなのですか? エンドクレジットもなにもでないで、ぷうつり切れてMGMのロゴからメニューになっちゃうん だけど。シーンセレクションでもあのシーンが最後なので、やっぱりそうなのかなと 思いつつ、なんとなくおかしな気分なのです。 だれかスッキリさせてくださいな。
569 :
名無シネマ@上映中 :04/09/07 04:37 ID:+koBX9hI
>568 あれで終わりだよ。フェリーニの作品はローマに限らず、 エンドクレジットなしでいきなり終わるの多かったはず。 他にも何作かあった気がするけど、カサノバは間違いなくそう。 劇場で見たとき、あのエンディングでいきなり幕がスルスル閉じてきて、 場内が異様な沈黙に包まれたのが忘れられない。
570 :
名無シネマ@上映中 :04/09/07 04:53 ID:RanmC+jl
>>569 をを、ありがとうございます。
スッキリしました。
これから、もう一度観ます。
571 :
名無シネマ@上映中 :04/09/07 06:37 ID:OO+iKzug
>エンドクレジットなしでいきなり終わるの多かったはず。 あっても、今の映画観たく長くないし、 ある意味、小気味良い。
572 :
名無シネマ@上映中 :04/09/07 23:37 ID:6ANEnDl9
いきなり終わるのって好きだな。 クレジットありでもサテリコンやジュリエッタも短いし。 映画を確かに観たっ!て感じがしていい。自分の中に 印象がしっかり入った感じ。 パゾリーニもそういうエンディングが多いね。 フェリーニは冒頭もいきなり始まるのが多いから好き。
悪魔の首飾り、なんか気味悪い映像に吐きそうになった。 意味分かんねぇし
574 :
名無シネマ@上映中 :04/09/08 07:14 ID:jS2RcJd/
それもまたフェリーニ
575 :
名無シネマ@上映中 :04/09/08 11:14 ID:8ZiiW6rI
うちの父ちゃん江戸っ子だからヘリーニって・・・
576 :
名無シネマ@上映中 :04/09/08 11:29 ID:PfztRWkQ
>>568 ローマを走りまくった後は、数取団と合流じゃ
577 :
名無シネマ@上映中 :04/09/08 13:33 ID:fDr72tgF
ニューシネマパラダイスでも、何回かローマ市内のカット、 フェリーニの「ローマ」から、バイク爆走シーン引用あるような。 ローマのバイク爆走は凄いよな。 なんちゅうか、フェリーニ脂が乗り切った自信作ですって感じ
578 :
名無シネマ@上映中 :04/09/08 15:36 ID:ZqM4/yQK
トルナトーレは所詮二番煎じです。
悪魔の首飾りをDVDのワイド画面いっぱいの綺麗な映像で見直すとね、 空港のシーンに出てくる人々の中にお面かぶった香具師、人形、単なる写真の 平面人間っていう不気味な連中がたくさん混じってることに改めて気づくよ。 ベルナール・フォーコーンっていったかな。風景の中に人間と人形を 混在させた写真を撮ってた人がいたけど、人間だと思って見たら 人形だったっていうのは一瞬ギョッってすんだよね。空港のシーンは そういう雰囲気の妖しさが圧巻だったな。
580 :
名無シネマ@上映中 :04/09/08 17:18 ID:xYEzM8gS
581 :
名無シネマ@上映中 :04/09/08 20:12 ID:a21/gp8q
この人ニーノロータが氏んでからもうダメダメぽ。
>580 国内盤も出てたと思ったらまだみたいだな。 俺が見たのは北米盤。LDも持ってるけど、デティールのクリアさには かなり差がありました。
フェリーニに限らず昔の映画はエンドなしで終わるのが結構あるよ、黒澤映画とか 代わりにオープニングにクレジットが長々と入ってたりするが。。
584 :
名無シネマ@上映中 :04/09/09 12:39 ID:tEA1Ky8S
>581 >この人ニーノロータが氏んでからもうダメダメぽ。 いや・・・「そして船は行く」だけは力作いうか傑作だと 思うけどな。どっちかちゅうと、ヴィスコンティ風だけど。 あれはニノロータが居なくても済むようオペラ歌手乗り組みの 豪華客船いうお話だったが。
585 :
名無シネマ@上映中 :04/09/09 18:18 ID:ZKEooRIl
うん、ニーノ・ロータとの最後の作品になった 「オーケストラ・リハーサル」よりも 「そして船は行く」のほうが、おれは好きだよ。 もっとも、ロータが「そして船は行く」をやってたら もっと傑作になったかも知れないが……
俺は「女の都」はベストスリーに入るくらい好きだけどな。 ちょっと油が抜けた感じもナイス。
587 :
名無シネマ@上映中 :04/09/09 20:17 ID:TSQPFDua
「女の都」、俺も好き。 あの映画はマルチェッロがまた良いんだよな〜。
監督作じゃないけど無防備都市ってどうなの? >女の都 好きだけど長くてちょっとダレる。
589 :
名無シネマ@上映中 :04/09/19 20:20:16 ID:OS90e/w1
age
590 :
名無シネマ@上映中 :04/09/19 22:13:42 ID:I/QhBPoT
北米盤の甘い生活買った人はおらんのか?
591 :
名無シネマ@上映中 :04/09/20 00:13:15 ID:WEtQJez+
旅行中にロンドンのNFTでフェリーニ特集をやっていたので、暇だった日に 「魂のジュリエッタ」を見た。多分20年ぶりくらいの、2回目。 (「ローマ」や「カサノーヴァ」も見たかったのだけれど、あきらめた。) やっぱりニーノ・ロータの音楽がすばらしい。あれで、この映画はもっている。 それから、フェリーニにはめずらしく、室内劇ふうだね、この映画。 大部分が主人公の妄想という点を含め、アラン・レネの「プロヴィデンス」を連想した。 それにしても、Giulietta degli spiritiが「魂の〜」って、ひどい訳だね。
>>591 >それにしても、Giulietta degli spiritiが「魂の〜」って、ひどい訳だね。
どう訳すべき?
イタ語わからんので、教えたもう。
593 :
名無シネマ@上映中 :04/09/20 20:37:32 ID:e6ID2XIX
フェリーニ好きはゴダールも好きかい?
>>592 いい訳は思いつかないのだけれど(おい、それなら文句つけるなよ)、
イタリア語の辞典を見ると、spirito(単数)には「精霊、霊」という
訳語が出ている。ジュリエッタが「こっくりさん」をやったり、
幻影を見たり、カトリックの尼さんの学校で育ったり、とかいう
ようなことを指しているんじゃないでしょうか。最後の場面でも
「霊」と会話するよね。
道化師好きなんだけどDVDが出る予定はないのかな。
>>593 ゴダールがフェリーニをどのように評価してるのか知ってる?
597 :
名無シネマ@上映中 :04/09/20 22:25:40 ID:e6ID2XIX
知らん。知らん。教えて。
フェリーニのファンとゴダールの映画って相性がいいのかね。 俺はゴダールはどこが面白いのかさっぱり。 つーか80年代くらいからもう見る気もしなくなってる。 フェリーニファンが面白く見られそうな作品でもあるのかな
599 :
名無シネマ@上映中 :04/09/21 07:42:09 ID:CYLyMyxL
漏れもフェリーには感じるものがあるが ゴダールは「軽蔑」いがいはぐっとこなく、むしろ眠かった。
600 :
名無シネマ@上映中 :04/09/21 10:59:25 ID:RqGTlae4
「サテリコン」を先日初めてみたのだけれど、 パゾリーニの「アポロンの地獄」の影響を極めて濃厚に受けてるので驚いた。 未見の人は見比べてみるべし
601 :
名無シネマ@上映中 :04/09/21 11:31:41 ID:RqGTlae4
フェリーニは好きだけど、ゴダールは理屈っぽくて好きになれん
602 :
名無シネマ@上映中 :04/09/21 15:33:45 ID:9dtx/zdQ
フェリーニを高く評価してるのはトリュフォーだね。 「アメリカの夜」なんか「8 1/2」がなかったら生れてなかったかも。 ゴダールはフェリー二とか黒澤をほとんど評価してなかったんじゃない? 詳しい人、教えて。
>>602 ゴダールがイタリア映画で最も評価してるのはロッセリーニ。
ゴダはロッセリーニの弟子を自認してる。
イタリア映画の3巨匠(フェリーニ・アントニオー二・ヴィスコンティ)の
中では、アントニオーニを最も評価してる。
というか、アントニオーニの方が先輩だから、
彼がゴダールを評価している、という言い方の方が正しいけど。
でも、フェリーニ、ヴィスコンティを評価してないことはない。
「ゴダールの映画史」には、この2人の映画もきちんと入ってるよ。
フェリー二は、『道』『甘い生活』『81/2』だったと思う。
蛇足だが、ゴダが黒澤を評価してないというのは正しい。 この話は有名だよね、彼はカイエ=溝口派ですから。 さようなら。
593は評価うんぬんじゃなくて 好きかどうか聞いてるのでは? 漏れは作品によってはゴダールも好きだな。
607 :
名無シネマ@上映中 :04/09/22 00:27:30 ID:7qMKkblo
>>599 軽蔑なんて最もぐっとこない部類の作品だと思うが。
その点、パッションの無節操さはフェリーニ好きにも訴えるものがある。
んー パッションは2回見てるけどぐっとこなかったなぁ フェリーニの脈絡のないスタイルとゴダールの無節操さは 目ざしてるものがまるで違うと思うぞ。 ゴダールのはどうしてもハッタリが鼻につくんだよな。 フェリーニは一見無節操に見えても全然そういうのはないよ
フェリーニが好きな人はブニュエルとかベルイマンのほうが好きなんじゃない? アントニオーニとかブレッソンはどうなの?
610 :
名無シネマ@上映中 :04/09/22 01:15:38 ID:CdkNGctm
ベルイマン とタルコフスキーもすきだよ
611 :
名無シネマ@上映中 :04/09/23 09:10:39 ID:w3C+3Rhj
個人的に好きな作品はこのあたり タルコフスキー 「ノスタルジア」 パゾリーニ 「アラビアンナイト」 ホドロフスキー 「エルトポ」 ヴィクトル・エリセ 「ミツバチのささやき」 まわりに理解してくれる人は一人もいないけど(泣)
>611 80年代に思春期を迎え、その時点で感性がストップした人。
613 :
名無シネマ@上映中 :04/09/23 17:39:35 ID:FbEGMNwl
フェリーニ至上主義のおっちゃんらは21世紀の映画についていけないの。
初期のフェリーニはカールドライヤーに通じるところがあると思う。
615 :
名無シネマ@上映中 :04/09/24 01:55:53 ID:Sj8/F2xI
パゾリーニは好きだけど、アラビアンナイトはあんまり好きじゃない。
>>613 映画は20世紀で終わったの。もう新しいものは出てこないの。
>>613 フェリーニ好きだけど、別に至上主義じゃない。
他にも好きな監督は沢山いるよ。
618 :
名無シネマ@上映中 :04/09/26 05:16:51 ID:aAAh8SyY
>>600 パゾリーニとフェリーニは中期作品で似ている所多いと思う。
とくに王女メディアとサテリコンは凄い似ている。
ところで「アポロンの地獄」のが「サテリコン」より前だっけ?
フェリーニのこの時期の作品はかなり残酷趣味だ。
晩年のフェリーニなんて想像もつかないくらい突き放した描き方をしている。
ボイスオブムーンなんかはベタベタな作品なんだけど(部分的には凄い)
なんか黒澤の「まあだだよ」を想いだしてしまった。
晩年の「そして船はいく」は相当な傑作だと思う。
一回目みたとき最初の30分の部分でのれなくて放り出したけど
DVDかってじっくりみたら傑作だった。これは「死」についての物語で
「マストロナの旅」でできなかったことをやったのかもね。
似ているようで似てないのがフェリーニとパゾリーニの歴史劇。 時代考証無視、セットで想像のままにその時代を造ってしまうフェリーニ。 なるべく現地でロケし、その時代に迫ろうとするパゾリーニ。
620 :
名無シネマ@上映中 :04/09/26 14:21:04 ID:aAAh8SyY
81/2 だしてくれないので ツマラない。 この映画については評論集で読んでのっていた写真があまりにも 素晴らしいので滅茶苦茶期待した思いでがある。 正直今の目でみると衝撃度は少ないというのが実感だったけど それでも完成度は凄いと思った。 じっくりDVDで鑑賞したいと思っている。 今欲しいフェリーニDVD 「81/2」「女の都」「カサノヴァ」 「道」「カビリヤの夜」等の作品は気が滅入りそうなのでパスします。 名作とは思いますが。(傑作というよりなんか古典的名作という雰囲気ですね。) パゾリーニの艶笑3部作は欲しいですね。そのうち余裕できたら買います。 「アポロンの地獄」は圧巻です。「王女メディア」も冬には買おうかとか思ってます。 DVDは随分買ったのでDVDの入れ物BOXが何箱もあります。 昔金持ちが自分の家のスクリーンでフィルムみていた環境が 手にはいったのだから驚異ですね。
621 :
名無シネマ@上映中 :04/09/26 19:24:55 ID:ReF688vj
甘い生活に出てくる美少女ほど美しいモデルはない。 と思っております。いえ、あのロリコンではありません。
最近「シモーヌ」って映画を見てたらアル・パチーノの娘の役の子が 甘い生活の美少女を彷彿とさせる可愛さがあったなー
623 :
名無シネマ@上映中 :04/09/26 21:55:15 ID:4Dow8XuZ
この前飛行機に乗ったらイタリアの団体がいた その中に小さな子がいたのだが、あの子そっくりだった 写真を撮ってしまった
「白い酋長」をやっと観れた テンポよく楽しめて味わい深いな。 ここではあまり語られないけど嫌いな人多いの?
観られる機会が少ないだけでしょう フェリーニ作品のテイストがすでに確立してる>白い酋長
626 :
名無シネマ@上映中 :04/09/27 21:16:33 ID:1kzRoPAX
>>619 >なるべく現地でロケし、その時代に迫ろうとするパゾリーニ。
いや、それは違うと思うぞ。
パゾリーニの歴史劇には神話を現代に甦らせる(重ね合わせる)という意図があるはず。
いろいろな文明の部分を寄せ集めて更にイマジネーションを膨らませ、独自の第三世界
を構築したと、どっかのインタビューで読んだ。
衣装装飾や音楽の使い方からしてもパゾリーニが歴史的に忠実に作ろうとしていたとは思えない。
実際、美術や衣装のスタッフもフェリーニと被っている。
フェリーニとパゾリーニの歴史劇の最大の違いは、フェリーニはひたすら創造主義的なのに対し、
パゾリーニはイデオロギー的な隠喩に重きが置かれている点だと思う。
パゾリーニはもともとフェリーニの脚本に参加していたこともあるし、「アッカトーネ」は
当初フェリーニの映画会社で制作される予定だったから、似ていてもおかしくはない。
また、スタッフも被っている場合が多い。
どちらも極端で独創的な表現という点では同じだと思う。
627 :
名無シネマ@上映中 :04/09/27 21:58:24 ID:fj3uLnY0
骨子がはっきりしている作品のほうが ひたすらイマジネーションにゆだねた作品より 後々魅力がひく。 アマルコルドは見たとき凄い傑作と思ったけれど 時間たつにつれ、甘過ぎのお菓子のように思えた。 サテリコンや81/2 甘い生活 は人間にたいし冷徹な目でみている部分が あってそれが魅力だった。パゾリーニほど人間を突き放してはいなくてどこかで 人間とか神の存在を信じているという感じがする。 イマジネーションの洪水というとエルトポとかホーリーマウンテン想いだすけど これも時間たってくるとげっぷがでる。単なるイマジネーションの洪水は 心にののこらない。 結局時間がたっても魅力が失われていない作品として 辛口の「道」「甘い生活」「81/2」「サテリコン」「悪魔の首飾り」 「ローマ」「カサノバ」という所だと思う。 完成度という意味では「81/2」「サテリコン」「アマルコルド」という所か。 「女の都」を力を抜いて作ったコメディーだと思う。 多分ニノロータはフィルムの一部だったのだと思う。 画面の緊張感と展開を創りだす影の演出者だったと。だから彼が音楽を作ると 画面が弛緩せず、飽きもこなかったという。 「そして船はいく」はニノロータで作ったら凄い作品になったかも。
628 :
名無シネマ@上映中 :04/09/27 22:25:01 ID:tpzi4T/y
フェリーニは何人の女とできたんでつか?
>>627 たしかにロータの存在は大きいと思うけど、
フェリーニのシュールな映像にロータのような
メロディメーカー的作曲家がよく言われるほど唯一無二の
存在だったのかちょっと疑問に思うこともあるな。
81/2のオープニングの機械音みたいなSEとか、風の音だけの
SEとか、音楽がないシーンの突出してると思うよ。
ロータのノリノリの曲や感傷的なメロディもいいんだけど、ロータの音楽が
あることによってある意味通俗に流されやすい部分も出てきたっていうか。
>>624 原案はアントニオーニだったりする、白い酋長。
>>626 だからパゾリーニはね、自分の構築した世界こそが真に迫っていると
信じて作ってるの(すべてを再現しているというのとは別)。
古代世界は実は存在しなかったとか云って創造するフェリーニとは
根本が違うの。
秋が訪れると無性にフェリーニ作品見たくなるんだよなぁ。 哀愁と人恋しさからくるのかなぁ。
>>631 古代が存在しなかったというのは言い過ぎなんじゃない?
フェリーニがそう語ったの?
>>633 本人がそう言ったの。
ただ受け取り方の問題なのよ。
要するにフェリーニの夢だってことね。
サテリコンでは古代人の心性を理解しようとせず、最早現代からは 宇宙人のように不可解な存在として描いてみる試みだったって インタビューで言ってたよね。ほとんど未知の惑星の宇宙人の行動を 描いているのとそう変わらんから一種のSF映画なんだと。
>>635 >サテリコンでは古代人の心性を理解しようとせず、最早現代からは
>宇宙人のように不可解な存在として描いてみる試みだったって
なるほど。その姿勢は正しいな。
637 :
悪魔の首飾り :04/09/28 20:33:59 ID:UcKRjwuF
誰か車と映画に詳しい方、 『世にも怪奇な物語』第3話で テレンス・スタンプが乗っていたスポーツカーの車種を教えて下さい! お願いします。 (イタリア車の可能性が高い?)
>>637 映画の中でフェラーリって言ってた気がする。
639 :
名無シネマ@上映中 :04/09/29 04:31:28 ID:bmbbLSbG
イマジネーションだけが突出した映画は 正直後年の評価は厳しくなると思う。 「魂のジュリエッタ」も脚本が弱く圧倒的な映像があるにせよ やはりフェリーニの作品としては弱い。 フェリーニ絶好調時中期の作品であるから相当な力技で魅力も多いが やはり一番の「失敗作の傑作」だと思う。 「サテリコン」も好き勝手作っているが、相当に練り込まれた脚本で あちらこちらに暗喩や明喩がみられ、キリスト教の影響があちらこちらにある。 キリスト生誕以前の話だからこそ神の存在の問題も大きい。 だからこそ「バロック的大作」の傑作となった。 フェリーニ晩年の作品の一番の問題点は彼が彼のイマジネーションに頼るところが 大きくなりすぎて、結果、自分の作品の自己模倣に陥っている部分があまりにも 多く見受けられもはや刺激的な映像をかってほど作れなくなったことだと思う。 「インテルビスタ」「ジンジャーとフレッド」のひなびた映像がその典型だと思う。
>>639 「魂のジュリエッタ」はひどいな。
絶頂期のフェリーニだけに、どうしてこんな作品が?って思った。
641 :
名無シネマ@上映中 :04/09/29 22:02:08 ID:bmbbLSbG
>>640 だけどアメリカのDVD&VIDEO では
最高の5つ星なんだ。
81/2 と同じ。
なんで?W
まあ最初見たときあまりの映像に圧倒されました。さすがモスクワ映画祭で賞もらっただけはあるわと。
でも後でもう一度みてこれは単なるおばさんの性的妄想じゃんと。
話が小さすぎるのでゲンナリした。
81/2やサテリコンがもっているスケールと比較すると
本当は小品なんだなと思いました。それをスケールアップしただけだと。
本来はテレビ用の映画レベルの作品だよね。
奥さんに気使い過ぎ!
>>641 >だけどアメリカのDVD&VIDEO では
>最高の5つ星なんだ。
>81/2 と同じ。
>なんで?W
なんでって、アフォでお間抜けなアメリカ人だからだよ。
魂のジュリエッタが失敗作だとしたら、夫婦の危機に直面したジュリエッタの 内面を語ってるようでいて実際はフェリーニの内面を語ってる映画になっちゃった からじゃないのかな。カトリック的な禁欲主義とそれからの解放みたいな 構図でビジュアル的には凄い映像がたくさんあるんだけど、それがジュリエッタの 抱えてる問題とうまくシンクロしてる気がしない。
とは言っても、潜在意識のイメージがそのまま露呈したような イメージの奔流にはやっぱ圧倒されるよ。失敗作だとしても 見てて退屈はしないところはやっぱ凄いと思うけどね。
いや、おれは退屈だった。 理由はユングの理論をそのまま踏襲してて、 映画として昇華しきれてないから。 ビジュアル的にもそんなに凄いと思わない。 おれの中では、フェリーニ作品でかなり下にランクされるよ。
なんかヴィジュアルだけ派手なイギリス映画を観てる気分になったよ。
647 :
名無シネマ@上映中 :04/09/30 03:43:35 ID:16Af5otE
>>派手なイギリス映画 いえてる。 時々あるね。突拍子もないけど、空疎なイギリス映画。 ジュリエッタは構造があまりにも単純でわかりやすいというより 観客に見透かされるタイプだと思う。例の如くの脚本家チームにしてはお粗末かと。 脚本は重要だという見本。
>>647 >ジュリエッタは構造があまりにも単純でわかりやすいというより
>観客に見透かされるタイプだと思う。
>>645 で書いたことと、どう違うん?
まさか、脚本が構造にかかわらないとでも思ってるの?
フェリーニスレで「船」以前の作品が クソミソに言われているのはメズラシーな。 嫁はんに弱いのもフェリーニらしいとフォロー。
>>649 珍しくない。
「船」以前の作品を全肯定するのはフェリーニファンだけでしょ?
一般的に評価されてるのは「アマルコルド」までだし、
「青春群像」以降では、「崖」「魂のジュリエッタ」あたりの
評価が低いのは定説です。でも、俺は「崖」って好きだけどね。
「道」の二人の関係は一言でいえばドメスティック・バイオレンスです。 ここまで男の身勝手な視点で作られたものに感動している人たちが情けないです。 私の映画好きの友達にも意見を聞いてみましたが、彼女の感想も全く同じでした。
ジュリエッタはビジュアル的な強度が素晴らしい。
燃やされる少女とか富豪の家とか。
あとはフェリーニの馬脚が現れてるだけなんだけど、
俺はそのイタさも含めて好きだな。つまらないけど。
恥部をモロ出しにしてるね、フェリーニ。
>>651 身勝手な視点で作られているのかもしれんが、
「道」の眼目は二人の関係性にあるわけじゃないだろ。
まぁ、フェリーニはフェミニストから嫌われてるのも事実だよ。 「女の都」ではそういうのを揶揄しているのでは?
654 :
名無シネマ@上映中 :04/09/30 21:20:25 ID:16Af5otE
>>651 これは、男の悔恨の物語だ。
そして神の救済の物語。ジュリエッタは知恵おくれな故に神聖な存在。
つまり神に近い存在として描かれている。
この時期のフェリーニは暗喩でなく正面からカトリック的思想を根幹とした映画をとっている。
暴力を肯定するとかしないとかいうレベルの話ではないし、まるで映画を理解していない。
テーマは魂の救済だ。
観客もまた、自分の人生に想いをはせ悔恨するのだ。
そして神に救済を求めるのだ。
この映画を男の身勝手としか感じられない人こそまさしく自分本位でしか人生を
捉えていない人だ。男に優しさという欺瞞の言葉で包まれた実質援助交際しか
求められない浅い人生観の女性はファッション雑誌でも読みながらくたばってくれ。
人間の愚かしさ、人生の哀しさ、不条理を理解できない人は、渋谷のワンルームマンションで
1人寂しく死んで欲しい。
今熱望している、DVD 「81/2」「カサノバ」「女の都」「世にも不思議な物語」
次にベルイマンの「第7の封印」か「野いちご」を考えています。
テレビでみた「処女の泉」には圧倒されました。
フェリーニとベルイマン、ヴィスコンティは互いに尊敬しあっていたと聞きます。
道はDVっていうより池沼迫害に近いか。 池沼扱いしながらも一応女っつーことで セクースはちゃんとやってるザンパノは漢だ。 そんでもって池沼ぶりが悪化した時点でポイしちゃう。 ま、しゃーないよね。 でもマンコしてたからやっぱり情は移ってたんだね。 氏んだって聞いたら急に哀しくなって男泣き。 神様を持ち出すまでもないっしょ。
656 :
名無シネマ@上映中 :04/09/30 21:56:01 ID:16Af5otE
フェリーニ初期作品は
暗喩というより明喩として神の存在、神の救済について
映画にしている。
カソリックから解き放たれたのは
81/2以降だ。(勿論死ぬまでカソリックの影響下にあった。)
>>655 ネタはやめてくれ。
>>651 >「道」の二人の関係は一言でいえばドメスティック・バイオレンスです。
そうだよ。だが、この映画が描いているのは、
女性とそうした関係しか取り結べず、
真実の愛を知らなかった男が、
自分の大切な人の死後にその愛に初めて
目覚める物語なんだよ。
なぜ、それがわからない?
>>651 お前の理論で言うならば、「俺たちに明日はない」や「時計じかけのオレンジ」は
犯罪者の身勝手な視点で作られた映画、「パイレーツオブカリビアン」は
海賊の身勝手な視点で作られた映画、「スティング」は詐欺師の身勝手な
視点で作られた映画ということになるな。
こういった映画に感動してる人たちはみな情けないということですか、
そうですか。
659 :
名無シネマ@上映中 :04/10/01 03:07:24 ID:Qk7YpvEA
>>651 私の映画好きな連中というのは随分うすっぺらな連中だな。
頭悪すぎるよ。
どうしてそんな意見さらっといえるのか頭腐ってないか?
お前はその彼女といっしょに「世界の中心で愛を叫ぶ」でもみてろ。
正直これくらい胸くそ悪いレスは映画板で初めてだ。
これほど日本人の知性は劣化してるのかと唖然としたよ。
頭悪いとか通り超して反吐がでる。
660 :
名無シネマ@上映中 :04/10/01 03:25:25 ID:Qk7YpvEA
はっきりいうと
そこまでいうなら
キムタクのドラマなんて
主人公の周り3メートル以内の人間関係の
身勝手な妄想でしかない。
現実の視聴者はキムタクより不細工でパイロットでも
なければ、ピアニストでもない。
ただの2流大学出身の会社員でしかないだろう。
そしてヒロインもドキュンのたいして美人でもない女だ。
>>651 みたいな連中は「あいのり」とか好きなんだろうな。
ああいう番組で男が豹変して女を「好き勝手ごたくいってんじゃねぇえー!」
といってなぐりつけ「てめえで稼いでこい!」と踏んづける奴でてこないか
といつも期待してるよ。本当は神様もそう望んでいると本気で信じているよ。
651には魂の救済なんて一生涯関係ないだろうな。
キリストを告発しはりつけにして自分たちの利益を守ろうとした
ユダヤ人の司祭どもと同じだ。あるいはガザに高い壁を作りイスラムの人間を
空爆して平然としているリクードの連中と同じレベルの人間だ。
オマイら釣られ杉
いや
>>651 みたいな映画の見方をする奴って結構いるんだよ。
色々なところで映画の感想を書き散らしてる
「ル○ちゃん」というコメンテーターがいるのは知ってるか?
彼女の映画の見方は違う意味ですごい。
自分の凝り固まった道徳観念で映画を裁く、裁く。
>>651 を見たとき、俺は彼女を思い出したのだった。
だからって、個人攻撃はやめてね。そんなつもりはない。
>>662 私そういう人に興味あります。サテリコンの古代人じゃないけど
理解不能の異星人みたいで。
フェリーニとベルイマンは、相思相愛って感じだったみたいだね。 二人で恋愛をテーマにしたオムニバスを撮る計画もあった。 イングマルでは、「沈黙」や「第七の封印」みたいな重めのもいいけれど、 「夏の夜は三たび微笑む」とか「愛のレッスン」のような軽めの作品も好き。 ああいったノリでフェリーニと競作してくれてたら、 さぞかし楽しいオムニバスになったことでしょうね。
665 :
名無シネマ@上映中 :04/10/02 05:46:36 ID:tYPk8B/y
ベルイマンの「魔術師」が好き。
666 :
名無シネマ@上映中 :04/10/02 08:16:23 ID:9eweFmmj
81/2 のビデオを製作していた会社にDVDを出して欲しい旨 メールを出してみたんだけど、帰ってきた返事は今のところ出す 予定はないが製作担当部署に連絡はするとの事でした。 ビデオは持っていますが、観すぎたせいか劣化が激しいので是非 DVDを出して欲しい気持ちでいっぱいです。 フェリーニ・オン・フェリーにという本を昔読みましたが、その 中でフェリーニが好きな映画はベルイマンの「野いちご」か「顔」 でどちらかと言うと「顔」の方が好きだといってますがベルイマン の映画で「顔」なんて映画、私が知っている限りではありません。 この本によるとフェリーニはかなりの嘘つきらしい。ブニュエルの 「昼顔」と勘違いしているのでしょか。それにしても81/2のDVD 早く出して欲しい。
667 :
名無シネマ@上映中 :04/10/02 13:59:30 ID:tYPk8B/y
全くフェリーニのDVD新版がでない。 ていうより「81/2」ださないって頭おかしくない? 「甘い生活」より絶対うれるはずなのに。 フェリーニといえば「81/2」だろが。 個人的には最高傑作は「サテリコン」だと思うけど 一般的には「81/2」できまりでこれはほぼ世界共通だ。 「81/2」「カサノバ」「女の都」「魂のジュリエッタ」「オーケストラリハーサル」 が新版で欲しい。 「道」はいい作品だと思うが買う気になれない。「青春群像」「カビリヤの夜」も 食指が動かない。 いずれにせよ必ず「81/2」は入手する。どうしても駄目なら英語版で買う。
668 :
名無シネマ@上映中 :04/10/02 14:06:16 ID:tYPk8B/y
「顔」→「ペルソナ」でしょう。
「野いちご」の夢のシーンはすごいね。 針のない時計、街路灯に引っかかって動かない車輪、顔のない男……。 あと夢と言えば「8 1/2」冒頭の空中から落下するシーンとか、 黒澤「酔いどれ天使」の棺桶からよみがえった自分に追いかけられるシーン、 ヒッチコック「白い恐怖」のダリがデザインした夢のイメージetc なんだか、モノクロの夢の方が強烈な気がする。 だからってわけじゃないが、黒澤の「夢」はきれいだったけれど あまり夢って感じじゃなかったな。
test
671 :
名無シネマ@上映中 :04/10/02 22:11:34 ID:tYPk8B/y
>>669 「第7の封印」アマゾンで今日買っちゃったよ。。。
「野いちご」が最高傑作と信じているけど
フェリーニのダイナミックな映像みたあとだと「第7の封印」みたくなったというか。
まあいつか「野いちご」も買うけどさ。
結構「白い恐怖」も好きだったりする。「めまい」が最高だよな。
個人的には「めまい」をキネ旬の恋愛映画ベスト1にしたかった。
それから「野いちご」は「ねじ式」だね。
つげ義春って新作かいてないの?
「忘れられた人々」にも映画の場面でてくる。ていうか映画全体が白昼夢みたいな凄い映画だった。
想うにすさまじい芸術的野心のある作家って皆無に近くなったと思う。
双葉十三郎の最新著書でもう映画はやるべきことをやりつくしてしまったと書いている。
なんかロックが衰退してしまったのと同じかなとか思った。
映画が死んだのはいつだったんだろうか?ニルヴァーナでロックが死んだように。
「野いちご」と「ねじ式」の共通点は目玉の看板だけじゃないか?
673 :
名無シネマ@上映中 :04/10/03 01:35:10 ID:+BLI5wFy
今現在、現役監督で最高の監督っていうと クリント・イーストウッドあたりになるんだろうか? あるいは未見のオリヴェイラ監督?
イーストウッドはただの役者上がりの監督ではなく才能はあるのはわかるけど特別な思い入れはないなぁ。 淡々とそこそこの作品をコンスタントに出してるウディ・アレンの方がずっと好きだ。
675 :
名無シネマ@上映中 :04/10/03 12:33:35 ID:+BLI5wFy
ウディアレンの最高傑作は「アニーホール」でいいと思うんだがOK? ショーン・ペンはどう?
現役最高の監督↓ イーストウッド ウッディ・アレン 本気で言ってんじゃないよねw
お兄さん方、ここはフェリーニスレですぜ。 ちなみに現役最高の映画監督はウンコスキーっしょ。 ほな、さいなら。
678 :
名無シネマ@上映中 :04/10/04 16:01:59 ID:hMZEtRLb
彼の代表作といえば 「道」「甘い生活」「81/2」 「崖」がでていて「81/2」がでていないのはおかしい。 十分商売になるはず。 だせばフェリーニ作品中、一番の売り上げになるはずなんだが? ヴィデオよりDVDのが遥かに画質がいいので熱望。
679 :
:04/10/04 16:24:45 ID:tQFFAAnJ
現役最高の監督はアンゲロプロスかオリヴェイラかキアロスタミじゃないか?
今度ね。
682 :
名無シネマ@上映中 :04/10/05 23:02:47 ID:xKp70Njh
「アマルコルド」は
最初見たとき凄い感動したのに
もう一度見る気がしない。
日々がたつにつれ、あの甘さがちょっと。
彼の作品中一番甘みが一杯。完成度はピカイチだけど
余りにあますぎてちょっとという感じ。
完成度はいまいちでも「サテリコン」がみたい。
世の中が厳しくなったんで浮世離れしてみえるのかもしれない。
>>679 アンゲロプロスに一票。退屈すぎて放り出すのもあるけど、あの荘重さ荘厳さには圧倒される。
本当に芸術映画。
時間がたつほど評価される作家かも。
683 :
名無シネマ@上映中 :04/10/06 04:51:44 ID:C8bx2l+w
>>678 渋谷のツタヤでも8-1/2の全部が借りられてる時もある
密かに人気があると思うんだがなあw
>>683 人気だけじゃなくて、サイト&シティの
世界映画史の10本の中に入ってる傑作だろ?
DVDが出てないのはおかしい。
パゾリーニの映画評論では「アマルコルド」は糞、「ローマ」は神、ってことになってたYO。
686 :
名無シネマ@上映中 :04/10/07 02:00:09 ID:GGlYGlmd
パゾリーニが「アマルコルド」を好きなわけないよな。 多分「アマルコルド」を撮っていた時期が公私ともに一番幸せだったんじゃないのかな? フェリーニって。超弩級の大作「サテリコン」もとったし、既に「81/2」で 世界の最高峰にたった。当時の文章とかみるとおそらく「81/2」がでたとき とんでもない衝撃だったんだろなと思う。おそらく「戦艦ポチョムキン」を最初に みたときのような衝撃だったと思う。映画史に残る問題作中の問題作だし。 今では「81/2」のような作品はありそうな気もするけど当時としては とんでも作品だったはず。というかフェリーには「甘い生活」以降トンデモ作品ばっかり 作り続けていた。 「甘い生活」から「カサノバ」に至まではとにかく作る作品、作る作品 神がかってるようなまさしく天才としかいいようがない作品だったと思う。 この時期の天才度は他の映画監督と比較しようもないほど突出していたと思う。 「女の都」以降は熟練したイタリアの職業監督っぽくなっている。 それはそれでマターリしていて微笑ましくあるのだけど、 余生をつつましく愉しく生きる老人だなと寂しくも感じる映画だった。
>この時期の天才度は他の映画監督と比較しようもないほど突出していたと思う たしかに黄金期の作品は映画史上の傑作ってだけじゃなくて 美術・芸術ジャンル一般として考えてもピカソやダリの代表作と 同じくらいの価値はあると思う。スターウォーズのBOXもいいけどさー フェリーニの代表作くらい最高のプリントとオーサリングのDVDで 手に入るようにして欲しいよな。
688 :
名無シネマ@上映中 :04/10/08 06:23:06 ID:pNaEtKem
一番天才的だと思われる時期。 「81/2」「悪魔の首飾り」「サテリコン」 ここいらが神がかりかと。 才能というよりなにかに導かれるかのように作った感じ。 「アマルコルド」は凄い傑作だけど円熟期という感じ。 上記の作品と比べると圧倒される感じはない。心はなごむけど。 晩年の作品には凄く死を意識したものを感じる。 正直あそこまで常に老いとか死を考えながら晩年を生きるものかなとも思う。 デビッド・リーンもヴィスコンティも亡くなる直前までエネルギッシュだったし。 「死」「老い」というものが頭から離れなかったという気がする。 確かに現代人はあまりに死ぬことや老いに考えなさすぎるのだけど 個人的には死ぬ直前まつっぱしっていくほうがいいのではという気がする。 考えてみるとローリングストーンズってフェリーニが亡くなったのと同じぐらいの年では? フーの生き残りもまだ全開でがんばってるし。 ちょっとフェリーニの晩年の隠遁的作風は魅力は感じるけれども人生観としては 疑問だ。サーカスのあとの寂しさがやたら長かったという。 自分の勝手な思い込みだけどもっとずっと長くサーカスをやっていて欲しかった。 「人生は祭り」だという彼の思想には大いに共感する。
689 :
名無シネマ@上映中 :04/10/09 14:34:29 ID:BAKxwSXW
「81/2」ってタイトルどういう意味があるの?
690 :
名無シネマ@上映中 :04/10/09 15:48:41 ID:5i/bmWst
8本と共同監督1本(1/2) がそれまでに撮った本数だった。 彼の最高傑作というのが定評。
フェリーニが寝た女の数だという説もあるぞ。
692 :
名無シネマ@上映中 :04/10/09 22:36:45 ID:5i/bmWst
1/2はたぶん小人か幼女。
693 :
名無シネマ@上映中 :04/10/11 04:24:40 ID:qviG5I10
インテルビスタのDVD、北米盤で持ってるんだが、 古い映画じゃないのに画質がザラついててあまり綺麗な画面じゃなかったな。 日本盤も同じようなもんだろうか。
694 :
名無シネマ@上映中 :04/10/11 04:49:23 ID:FywAHr2V
カラー映画の中で最悪では? よくイタリア映画のホラーでやすっぽい色調のGあるがそれに近い。 これがフェリーに?と最初びっくりした。 あと「ジンジャーとフレッド」も最悪。 晩年作品では画質は「そして船はいく」が最高。 画質そのものというより、撮影状況を反映したものと思われる。 ロトウンノ作品の画像がフレスコ画みたいで最高に好き。 「ボイスオブムーン」は最後の作品だけど映像はすばらしかった。 小麦祭りのシーンが妙に白っぽいのはしらけたが。 あの作品は最初低調(映像はいい)、中盤まあまあ、終盤素晴らしかった。
81/2って何でDVD化されないんだろう。 一番儲かるのに。
フェリーニの色彩が好きなので 甘い生活や81/2をカラーで見たかった。 「道」も色彩だったら 落ち込まないで彼のいう救済ももっとはっきりした形で表現できたのでは とか思う。白黒だと確かに宗教的だがはっきりいって結構きつい。 もちろん傑作だけど。この映画は高校時代見た次の日クラスで話題になってた。 こういう映画理解できるやつとかいたんだよな。自分の高校。
道も甘い生活も8 1/2も白黒だからいいんだよ。
>>697 同意。
昔のカラーは今見ると、古臭い色になってる場合が多いからな。
699 :
名無シネマ@上映中 :04/10/11 23:51:12 ID:FywAHr2V
>>698 単純に品質のせいで色があせた感じするんだろうか?
フェリーニもモノクロのカラーにはない味わいとか強調してたけれど カラーが主流になってからはあえてモノクロで撮ろうという発想は なかったハズ。「道」はあえてカラーで見たいってほどではないけど 「甘い生活」や「81/2」をカラーで見てみたかったっとは漏れも思うな。 ロトゥンノ時代の色調はほんとに逸品だと思う。
「ボイス・オブ・ムーン」 期待して隣街まで出かけて観に行ったのに 不覚にも居眠りしてしまった。 けど、月を捕まえるなんてのを映像にしちゃうのは フェリーニだけだな。
いいじゃん、ぶよぶよしていて。
705 :
名無シネマ@上映中 :04/10/15 20:48:37 ID:R2qWEejY
>704 北米盤のDVDは持ってるんだけど、そのままの移植なのかな 空港のシーンをワイド・スクィーズで見るとビデオでは よくわからなかった張りぼて人間が異様で面白かったよ。
706 :
名無シネマ@上映中 :04/10/15 20:59:04 ID:5M3y0F+J
>>704 おお買うぞ!!!
「悪魔の首飾り」こそは絶好調期の作品。
多分、このころフェリーには自分は天才だなと思っていたと思う。
とにかく「神がかり」的だった。作品としてはたいしたことないと思われる題材の
「魂のジュリエッタ」ですらその豪腕でねじふせてすさまじい映像を作りだしていた
圧倒された。(後で考えるとあほらしいとは思った。ただの浮気された中年女の妄想映画。)
ぜひとも買うぞ。アマゾンで予約いつからやるのかな?年内にみられるな。
いいクリスマスプレゼントだ。
>>706 でも邪魔だよな、他の2作品w
そういう意味では高い買い物。
> テレンス・スタンプが乗っていたスポーツカーの車種を教えて下さい! > お願いします。 > (イタリア車の可能性が高い?) 多分フェラーリ 500TR 1956年かな TRはTesta Rossa(テスタロッサ)のこと レース仕様車 また調べてみるね
709 :
名無シネマ@上映中 :04/10/16 08:41:08 ID:MYgYX/Fx
「ボッカチオ」でもデシーカ ヴィスコンティよりずっとできがよく大笑いした。 アレウディアレンがあとでマザコンに変えてオムニバスで使ってる。 ベルイマン ヴィスコンティとのオムニバス映画企画が「81/2」のころ あったらしいけど、この時期にフェリーニはもう異常な盛り上がりだったから 勝てる訳がない。 「アマルコルド」は大傑作だけど実はこのときに既に衰えがきている気がする。 自己憧憬・ノスタルジック・集大成的手法・フェリーニの「記号」映像 そういうものが多く現れている。イマジネーションの危機がすでに現れている。 その後の彼の衰えは目をおおわんばかりだ。あまりに急速に失速していったのは なぜなのだろうかと思う。晩年の作品と中期の作品にレベルの差がありすぎる。 作風もにてるようで似ていない。自己作品のオマージュと使いまわしにしても はっきりいってへただと感じる。年をとるとはこれほどのものかという嘆きを感じる。 リーンもヒッチコックも巨匠と言われる人は晩年も創作意欲が旺盛だった。 黒澤ですら「影武者」「乱」は良かった。 フェリーニの晩年は映画監督としては異例だと思う。決して悪くはないが 天才・巨匠といわれた人の作品とは思えない。
つーかやっぱり全盛期と晩年に差があるのは当たり前 人間年を重ねて行けば衰えるもの 例え衰えなくても若い時とは感性が変る 「影武者」「乱」ですら全盛期と比べたらあからさまにレベルは低下 それ以降は目も当てられない
711 :
名無シネマ@上映中 :04/10/16 09:17:19 ID:MYgYX/Fx
晩年アポーン 黒澤 フェリーニ デシーカ 木下恵介 フランケンハイマー 最後まで傑作 クリント・イーストウッド ヴィスコンティ ベルイマン ルイ・マル キューブリック 大島渚 デビッド・リーン ヒッチコック 晩年も傑作とっている監督のが%多い。 むしろ衰えるほうが巨匠レベルではすくないような気がする。
>>711 大島渚の傑作って何?
「愛のコリーダ」やら「戦場のメリークリスマス」やらなんて言わないでね
713 :
名無シネマ@上映中 :04/10/16 11:44:23 ID:MYgYX/Fx
大島渚って ゴダールと同じで名前が勝ってる監督だな。確かに。 「大島渚」という記号だ。 「ゴダール」というと身構えるようなもん。 身構える監督というとゴダールが最高だろうな。 何本もDVD持ってるが一本も面白いと思ったことないけど あまりにブランドなので期待して買ってしまう。 グッチかうほうがいいよな。実際。
>>711 キューブリックは「フルメタル・ジャケット」以降、アボーン作家だろ?
大島だって、「戦メリ」以降はアボーン。
類・丸は存在自体がアボーンw
715 :
名無シネマ@上映中 :04/10/16 16:00:42 ID:MYgYX/Fx
アイズワイドシャット は僕も駄作だと思う。 でも見所はある。 米国のDVD&VIDEODEOでは満点の5つ星だった。 それで目をつぶっていれといたんだが。 駄作はこれ一本だと思う。 あとは全部傑作だと思う。
716 :
名無シネマ@上映中 :04/10/16 17:44:44 ID:yzhvgTFU
アイズワイドシャットは最高傑作だと思う。 ニコール・キッドマンがラリってトムに絡む演技は最悪だが。
717 :
名無シネマ@上映中 :04/10/16 17:47:53 ID:RETIY2XS
アイズワイドシャットは結構悪くないと思うけど あの2人を選んだってだけで☆2つはマイナスだな・・w
718 :
名無シネマ@上映中 :04/10/16 18:38:44 ID:MYgYX/Fx
キューブリックの映画は 映像がパシャパシャっと切り替わる鮮烈さが特徴なんだけど アイズワイドシャットは映像がただひたすら流れている感じで 冗長で緩慢な感じがして退屈だった。映像がリズムをもってないというか。 これはフェリーニの「そして船はいく」から顕著になる特徴 (実は女の都からも欠点が幾分でてた)と酷似している。 ひとつひとつの映像はこりまくっているのだが、流れが緩慢だということ。 キューブリックのフルメタルジャケットが緊張感あふれる映像だったのと 比べるとまるで別人の作品のようだった。正直アイズワイドをほめる人の 理由というのがわからない。少なくとも編集はアウトだったと思う。
インテルビスタで劇中でカフカのアメリカを作る設定があったけど、 あれ、実際に作品として作ってみて欲しかったなあ。 「船」以降はどれも小振りな作品ばかりで、最後の集大成にあたる ような作品を撮ってほしかったとつくづく思う。
フルメタ&アイズは駄目映画だろ? おまいらの実力がわかってちょっと悲しいよ。
721 :
名無シネマ@上映中 :04/10/16 22:08:14 ID:MYgYX/Fx
フルメタルジャケットは傑作だよ。 いわゆる過去の彼の作品のような大傑作ではないけど映画史に残るような秀作だよ。 時間がたつとプラトーンよりきちんと心に残っている。必ず後世評価される作品だ。
前半はいい。しかし、戦場に出てからが最悪だ。 まず、セットがチャチ過ぎる。映像も最悪だ。 この作品が批評家に酷評されて、 キューブリックは以後、映画を撮れなくなった。 『バリー・リンドン』でキューブリックは打ち止めだよ。
そもそも、『プラトーン』と比べるなよ。 ブラトーンよりましだななんて、当たり前。
724 :
名無シネマ@上映中 :04/10/16 23:02:59 ID:yzhvgTFU
なんでだよ。アイズ〜はバリーリンドンに並ぶ最高傑作だろうが。 フェリーニスレだったな、ここ。
フェリでネタがなくなったから他の作品を話題にするしかないのか…
>>724 あたたたた。痛い、痛い。
おまいらのフェリーニ作品ベスト5を挙げてみろ。
おれが審査してやるから。
つーか他人の好みを審査はできんだろ。 例えばいろんな点で81/2がベスト1だと思うが 好んで見返すのは「ローマ」や「女の都」だったりするってこともあるし。 キューブリックもそう。 2001やバリーリンドンよりもたまにムラムラと見たくなるのは シャイニングやフルメタルだったりする。
職人と芸術家は分けて考えるべきだろ 職人はワンパターンなんだから死ぬまで同じもん作れる 芸術家は毎回命削って作るから年とれば衰える
730 :
名無シネマ@上映中 :04/10/17 16:10:50 ID:OAKSuabf
やっぱ世は広くても異才と言えば フェリーニとキューブリックだな。。 二人はスケールが違う ということで
731 :
名無シネマ@上映中 :04/10/17 17:34:56 ID:27WtS0Mp
フェリーニ映画の衣装担当の人って誰だったんだろ。 いつも服を見るのが楽しい。「サテリコン」とかすごかったー
732 :
名無シネマ@上映中 :04/10/17 17:43:38 ID:5IyjI2c+
個人的フェリーニ ベスト5 1「サテリコン」2「81/2」3「アマルコルド」4「ローマ」5「カサノヴァ」 (悪魔の首飾りはできはいいが短編なのではずした。) ローマとカサノヴァは順序が入れ替わってもいい。 「甘い生活」「道」は色彩映画がすきなのではずした。 キューブリック ベスト5 1「2001年宇宙の旅」2「博士の異常な愛情」3「バリーリンドン」 4「時計仕掛けのオレンジ」5「フルメタルジャヤケット」
733 :
:04/10/17 18:28:45 ID:eUk5MK3L
フェリーニスレってマジで厨ばかりだな。 ハスミ信者も嫌いだがこいつらも馬鹿だ。
なんでキューブリックとフェリーニを比べてんのか理解に苦しむよ。
735 :
名無シネマ@上映中 :04/10/17 20:05:31 ID:5IyjI2c+
前衛的作品区品をとっていた監督というと この2人だからだろ。 もうこういう独自の世界観もった監督いないし。 変態監督かオタク監督ばっか。
736 :
名無シネマ@上映中 :04/10/17 20:13:06 ID:5IyjI2c+
前衛的作家というと ブニュエル ベルイマン フェリーニ ゴダール キューブリック だろうな。 現在、前衛であることを意識している監督っていないだろ。 ウディ・アレンはオマージュを作り続けているだけで作品自体は前衛じゃない。 結果的に作品が前衛的匂いがするのがアンゲロプロス。 商業ベースでああいう大作作っているのは頭がさがる。
こんな不毛な議論より どうやったら81/2のDVD出せるのか考えませんか
738 :
名無シネマ@上映中 :04/10/17 20:29:56 ID:5IyjI2c+
100人くらい 会社にだしてくれとメールだせば多分考えると思う。 100人は少なくとも買う。
?
740 :
737 :04/10/17 20:37:42 ID:auIpdfkI
8 1/2の国内ビデオ版って ソニーピクチャーズエンターテイメントが出してるんですよね? メール署名かぁ。 100人くらいなら即効あつまるような。 ソニーはAV部門しか知り合いいないんだよな;
8-1/2のビデオ版って英語訳を日本語訳にしたんだね DVDって日本語訳ってビデオ版のまんまかね 字幕が少なすぎでかなり不満なんだが
81/2、DVDでたらぜったいほしい ワイドスクリーンで出して
っていうかクライテリオンでカイナヨ。 絵もきれいだよ。
英語字幕しか無いんだろ? 台詞簡単か。
>>744 日本語版で見てるなら、大丈夫。
それより、クライテリオンは特典映像がいい。
746 :
名無シネマ@上映中 :04/10/19 00:01:49 ID:WD3cPO0j
それよりカサノバDVD化すれ!
>>731 ダンテ・フェレッティかダニロ・ドナーティです。パゾリーニの映画とほぼ同じ。
748 :
名無シネマ@上映中 :04/10/23 20:28:12 ID:qYDETIlw
81/2、冒頭の夢の中で空から落下するシーンはいかがなものか。
いいと思う。まるで夢精したような感覚で気持ちいい。
8 1/2 DVD欲しいですねえ。 あぁああああああああほしい欲しくなってきたどうしよう。
751 :
名無シネマ@上映中 :04/10/24 21:08:47 ID:jhK8ROxA
>>746 アマゾンでうってないな。
>>745 英語力にやぱ自信ないよ。5年ぐらいアメリカにいってたいなあ。
でれば、買おうと思ってる順番
81/2=カサノバ>女の都>アマルコルド
だな。
ってか、イタリア語学んだ方が。。
フェリーニスレ数ヶ月ぶりに観て、 あまりにもフェリーニの話題がされてないのでびっくらした。 英語字幕だったらDVD買っても良いな。 大学の専攻の関係で、英語以外に フランス語、イスパニア語、ドイツ語、ラテン語は 一応分かるが、もうこれ以上語学勉強する気も起きんし。
>>735 先進国の文化自体が細分化してるなかで、映画の受けとめられ方も
変わってる。
変態とはいえクローネンバーグやリンチ等は物凄くがんばってると思うよ。
というか変態じゃない巨匠ってあんまりいないのでは。
>>754 俺的にはクローネンバーグはちょっと・・・・・・・。
巨匠と変態は全く別物 普遍性を持つから巨匠になり 細分化されて変態になる そんな事も判らんでどうするよ
でも、リンチが頑張っているというのは賛成する。 ちにみに、リンチが一番好きな映画は「81/2」らしいよ。
映画表現がかつてのような普遍性がどんどん持てなくなってるのが 現代なのでは? その現代でかつてのような巨匠のあり方とは違うタイプだけど、しかし誠実に 世界と立ち向かってる変態を、かつての巨匠をロードショーで 見ていない者としてはやっぱり「劣った者」な扱いをされるのは淋しい。 あとフェリーニの巨女崇拝は、充分変態だと思う。圧倒的な表現力なので 強引に飲み下されてしまうけど。
誠実に世界と立ち向かってる変態は評価するけど フェリーニの巨女崇拝はイタリアのマンマ文化をデフォルメしただけで決して変態じゃない。 マンマ文化は本来世界共通の普遍性を持ってる、スリムなギャルという商品価値に毒されてるだけ。 どんなに時代が変っても普遍性は揺るがない価値を持ち続ける、それを見出せない輩は変態になるしかない。 本来普遍的なモノを変態と見てしまう程に病んでいる事に気がついた方がいい。
スレンダーよりはポッチャリ系が好きな漏れは王道を言ってるってことかな
サテリコンはじめて観ました 少年愛→饗宴→奴隷化→結婚→失墜→両性具有の神殺し→ED→治療→食人 って。なんですかこの映画。狂ってるな どうすりゃいいんだおい
>761 こう書かれると脈絡のなさではフェリーニの映画の中でも サテリコンがダントツだな。他の映画もエピソードが繋がるだけの タイプの作品が多いけど、まだテーマ的な一貫性がある気がする。 まあイメージの奔流にひたすら身を任せる快楽に浸ってればいいんだろうな。
>>762 テエマは一貫してるのよ、死、滅び、よ。
764 :
名無シネマ@上映中 :04/10/30 05:10:52 ID:R6CneG8M
おい、マンマ文化って何だよ。
マンコ文化なら知ってるぞ
766 :
名無シネマ@上映中 :04/10/30 11:15:28 ID:9k9Yhz54
フェリーニのモチーフはいつも、面白うてやがてかなしきだね
フェリーニの全盛期の凄い所は絵がすべてを語っていた、ということ。 別にストーリーを説明しているわけではないので、よろしく。
近年の作品で、もっともフェリーニマナーを踏襲してるのは 「千と千尋」だろ?
>768 前のほうのスレでもちょっと話題になったけど、漏れもそう思う。 監督の内宇宙をひたすら映像化したという点で「千と千尋」は フェリーニの映画を見るような愉しさがあった。
そういう風に見るかどうかが、 海外と日本国内の「千と千尋」の評価され方の違いだろね。 尤も、もう一方でリンチの「マルホランド・ドライブ」も 端々で「サテリコン」「世にも」あたりのフェリーニの継いでるように思う。 あの頃のフェリーニのむせ返るような赤橙色をネガ反転すると、 「マルホランド・ドライブ」の研ぎ澄まされた青になる、っていうような気が。 そういや、「千と千尋」の海外評で、リンチっぽい、ってのがあったな。
まあ作家性を刻印した独自のビジュアルスタイルを持ってる人を 今探すとなるとどうしてもリンチあたりになるのかなぁ。 ま、リンチも好きだけどね。
リンチは好きだけど、「マルホランド・ドライブ」ってあんまり好きになれないな。 ちょっと奇を衒ったようなところ。「ブルーベルベット」や「ワイルドアットハート」も そういうところがあったけれど、バランスが良かったのか、あまり鼻につかなかった。
リンチはただの変態だったらティム・バートンだな
バランスって大事だよな 「ちょっと変にみせたいだけじゃんこいつ」 ってのといつの間にか引き込まれてるのって全然違う あからさまなカットアップやイビツな編集だと身構えちゃうのかな。 ティムバートンのビッグフィッシュよかったよね。
776 :
名無シネマ@上映中 :04/11/01 21:00:49 ID:EpkIKhDJ
>>767 そそそ
絵が全てだった。絶頂期は。
晩年は。。。
しゃべるんだよなぁ。語ってるんだよなぁ。
で映画がとまっちゃうんだよ。それで退屈なシーンがいくつもできちゃぅ。
で妙に昔の使い回しやら映像の粗さとか主演者の貧弱さに目がいってしまう。
この傾向は傑作「女の都」あたりから顕著になってる。
「世にも怪奇な」のフェリーニ編は確かにすごくリンチに近い 印象あるなぁ。 あのヘッドライトだけで浮かび上がっていく夜の世界。
フェリーニの最高傑作を糞ゴミと一緒にすんなや
リンチに近いんじゃなくて、リンチが近いんでしょ。
780 :
777 :04/11/03 10:16:55 ID:nfyWOhtr
>>779 すいません、もちろんそうです。
ただ「世にも怪奇な」がフェリーニの作品のなかでは唯一明るい饒舌さとは違う
暗いタナトスへの耽溺みせていて、現代でそういうのをしつこく
追いかけてるのがリンチだなぁと思ってたので、つい。
「カサノバ」や「サテリコン」なんかも明るい饒舌とはかけ離れているけれど。
782 :
777 :04/11/03 21:11:06 ID:nfyWOhtr
短編ということもあってか、テレンス・スタンプというイギリス的な メランコリーを漂わせた俳優が主演ということもあってか、やはり全編通しての タナティシズムが「世にも怪奇な」はダントツで、それに比べると、 「カサノバ」や「サテリコン」はところどころでラテン的な生命エネルギーを 感じさせるなぁと思うのですが。もちろん「カサノバ」の諦観にみちた ノスタルジーやグロテスクさは凄まじいものがありますので、「明るい」 とはずれていたなと思います。
B級の糞リンチを語るスレではない事が判らんかね リンチ厨になる位だからその程度のマナーも判らんのだろうな
ま、フェリーニの話題もそんなあるわけじゃないんだから いいんじゃない? フェリーニファンが他のどんな映画が好きなのか興味あるし。 ってか漏れもリンチ好きだしw
リンチのオフィスには「81/2」のポスターが どかーんと貼ってあるらしい。 フェリーニの崇拝者だよ、こいつ。
リンチの誕生日はフェリーニと同じ1月20日なんで、へんな占星学的絆を 感じてるらしい。 ちなみにアメリカ大統領就任式のおこなわれる日でもあるようだ。
787 :
名無シネマ@上映中 :04/11/06 06:24:11 ID:ZVlRsifo
フェリーニのような作家的映画監督って本当にいなくなった。 フランス映画は駄目駄。イタリアも沈滞。イギリスは完全にアウト。 アメリカではもはや作家の映画は創れない。 制作費は大きくなったけど作品としては小粒になってしまった。 映画で人生の一部を語る事により 人生全体を俯瞰してみせるような構図がない。 本当に局部的描写ばかりになってしまった。 とにかく見たいと思わせる作品がない。 むしろ割り切ったB級作品が結構いい。
788 :
名無シネマ@上映中 :04/11/06 10:13:09 ID:ZVlRsifo
アメリカ映画で作家の映画だなと思ったのは 最近では「ブギー ナイツ」「マグノリア」のポール・トーマス・アンダーソン かな。まだ意余ってというところあるけど。 オリジナル脚本を書けない監督はつまらない。 オリジナル脚本作が一番作家性がでる。 フェリーニは全てといってよいくらいオリジナル脚本だ。 カサノヴァも殆どオリジナルといってよい作品だ。 まあ彼の場合グエラとかフライアーノといった最高級の脚本家集団と 共作で創ったのがよかったのだろうが。 もしかしたら晩年不振だったのは かれの脚本作家連中が年とってやる気がうせたせいかもしれない。 黒澤も晩年の脚本は駄目駄目だった気がする。「まあだだよ」に至っては 犬の話に終始していかの黒澤が晩年自分のことにしか興味がなくなったか伺えて、 いたいたしかった。フェリーニも「そして船はいく」以降は自分の老いと死がテーマだったと思う。 そのテーマを普遍的に描けなかったことが評判がもうひとつだった要因だろう。 ただ双葉十三郎の新書とかみると晩年の作品をかなり評価しているので 自分も年取ると理解できるのかなともちょっと思った。 「まあだだよ」は年金受給者には評判いいのだろうか?
作歌性の強い映画監督が少なくなったのは時代を反映してるだろうね。 いまは、イタリア映画がイタリア映画らしく、フランス映画がフランス映画らしく ある必要がない感じだし。 晩年のフェリーニが衰退したのは角が立つスタッフを排除していったから、ってい う説は説得力あると思う。結局、葛藤がなくてフェリーニのマイナス面を止める事 が出来る人がいなかったのかな、と。結果的に独善的な映画になってしまったかと。 まぁ、個人的にはフェリーニ後期の映画も好きなんだけど。
>>788 >まあ彼の場合グエラとかフライアーノといった最高級の脚本家集団と
>共作で創ったのがよかったのだろうが。
おい、フェリーニはロッセリーニの傑作の脚本に
ほとんどかかわってんだぞ!
フェリーニなしにはロッセリーニはありえない。
フェリーニは「無防備都市」ではクレジットされただけで殆ど拘ってないとものの本で読んだ。 本格的に拘りはじめたのは「戦火のかなた」から、ってことで良い?
792 :
名無シネマ@上映中 :04/11/07 04:32:27 ID:qhXPbs/u
フェリーニ映画の特色は 「妖気」だと思う。 芸術作品の最高峰が「妖気」漂う作家というのは珍しいと思う。 他の作家でちょっと思いつかない。 音楽でも文学でも「妖気」がある作家って他に誰かいたろうか?
フェリーニの新作のプレミアにまぎれこむ、という夢をみた。 主演がモニカ・ベルッチで、しきりとフェリーニにべたべたしていたが フェリーニはさりげなく太った日本人の女優にチョコをプレゼントしていた。 サインもらえるかもしれない、と後を追いかけたのだけど、いつのまにか 地下のデパートの工事現場にはいりこんでしまい、そのあとの夢には フェリーニは出てこなかった。
>793 滝本誠か柳下キ一郎あたりで読んだような気がする文章だな
フェリーニって、夢やイメージをそのままの形で表現できる天才だよね。
>>792 その比較は絵画とか彫刻とか舞踊とか、視覚芸術方面で探した方がええんでないの。
夢や幻想の映像化の天才、同意。 その夢の主体はフェリーニ自身の投影として作中に出てくることが多いのに 全くナルシスティック観えないのはなんでだろ。 ユングの影響下だから?読んでないからわからん。 作中人物の内面より外部に興味が向いてる作風が好き。 キューブリックとかもそんな気がする。
まあ文学で言えばカフカ、絵画ではキリコとかの夢幻性が ちょっと感触が近いかな
バルチュスと友達じゃなかったっけ
800 :
名無シネマ@上映中 :04/11/09 19:50:28 ID:9xfMd6Wy
来月BS2でたくさんやるね 魂のジュリエッタ GIULIETTA DEGLI SPIRITI 12 6 月 深夜0:00〜2:13 オーケストラ・リハーサル PROVA D'ORCHESTRA 12 7 火 深夜0:00〜1:10 そして船は行く E LA NAVE VA 12 8 水 深夜0:15〜2:23 ジンジャーとフレッド GINGER E FRED 12 9 木 深夜0:15〜2:18
801 :
名無シネマ@上映中 :04/11/09 20:28:40 ID:WwRYJ93R
「道」に出てくるフェリーニの奥さんは 何歳という設定の役なんでしょう? 子供にも見えるし意外といってる気もする。 なんか気になるよ。
>>798 フェリーニ相手に引き合いに出されるカフカやキリコに失礼だろ。
第一、妖気云々とか以前に方向性や純度が違いすぎる。
804 :
名無シネマ@上映中 :04/11/10 03:41:41 ID:g/X3uI47
>>802 フェリーニの幻想趣味は
表現手段というより彼自身の想念を表現しようとした結果
必然的にでてきたという感じかな。
しかも一生懸命構築した結果というより
かれなりにきままにやった結果どんどんできたというか。
かれが絶好調のときは
お遊びでつくったボッカチオですらすげーという感じだものなあ。
この当時はまさしく天才。神がかってたと思う。
すくなくともこのときはまさしくベルイマンを超えてる天才だった。
BOXセットが無いのが凄い嫌だ ヴィスコンティみたいなの作れボケどもが
ヴィスコンティ傑作選いいよね 品格があって フェリーニは並べてチグハグで萎える
別の言い方をすればワンパターン または職人 芸術家ではないとも言える
もれはバラでいいと思うな。あんま好きじゃない作品と抱き合わせにされるのも嫌だし。
810 :
名無シネマ@上映中 :04/11/16 23:33:00 ID:0zkqi+qt
age
811 :
名無シネマ@上映中 :04/11/17 21:15:30 ID:BhAwwHqf
最近出た「フェリーニの道化師」のフランスPAL版DVD 買った人っていますか?ちょっと気になっているの ですが。国内盤が出る気配も無いですし・・・。
現在、一番フェリーニ的な作家はクストリッツァではないのかと思ってみたり。 「黒猫白猫」とかさ。
イタリアのメディア王、ベルルスコーニが首相の座に就いている事態を、 もしフェリーニが生きていたらどう思うだろう。フェリーニが一番嫌っていた 人物らしいね。「ジンジャーとフレッド」はベルルスコーニ批判の意味合いもあるよう だし。
814 :
名無シネマ@上映中 :04/11/20 20:39:36 ID:XQcffBuQ
どうせDVDもでないし 僕がBOXセット考えました。 フェリーニの幻想と苦悩 81/2 甘い生活 悪魔の首飾り ボッカチオ70の短編 フェリーニのデカダンと退廃 サテリコン ローマ カサノバ フェリ−ニの愛と追想 アマルコルド 女の都 そして船はいく フェリーニの哀しみと彷徨 道 カビリヤの夜 青春群像 サテリコン ローマ カサノバ の組み合わせはいいだろW 思わず自分でもニヤリとしてしまったよ。
フェリーニの巨乳嗜好 ってセットは無いの?
816 :
名無シネマ@上映中 :04/11/23 15:05:26 ID:ZhFpZ9S3
養殖モノはお気に召さないと思うよ 天然モノじゃないとダメ
818 :
名無シネマ@上映中 :04/11/27 14:25:24 ID:cQp2XhDy
来月BSあげ
819 :
名無シネマ@上映中 :04/11/28 20:44:23 ID:HlEBx5dW
DVDだして欲しい。 とにかく。
820 :
名無シネマ@上映中 :04/11/28 23:03:49 ID:QJgvBRaU
フェリーニ作品これから見ていきたいと思ってたところにBS特集! でも放送作品あんまり評価高くないみたいだね。ううーむ。
何放送すんのか知らんけど、フェリーニに関しては 作品の評価とかあんまり関係ないなぁ だいたい何見ても ああフェリーニって思えるし、それが心地いい。
ジンジャーの画像は結構綺麗だ 俺のDVDは何かもっさりしてる
>>822 「ジンジャーとフレッド」はおれの中で、
フェリーニ映画のワースト1なんだが。
ダントツです。DVDよく買ったな。
825 :
名無シネマ@上映中 :04/11/30 02:33:36 ID:VWTS1hHC
BSでフェリーニ&マルチェロ特集してる 確かにジンジャーは綺麗なのかも。ジュリエッタのシワがすごいな。 投げやりな作り方、F・ファブリーツィが元気。
カメさんモッコリ
827 :
名無シネマ@上映中 :04/11/30 15:49:59 ID:s+oOaIQT
『そして船は行く』にパタリロ殿下のパクリが出てる、って本当?
プンプンプン!
指揮者のオサーンはフルベンのパクリかな
830 :
名無シネマ@上映中 :04/12/04 21:38:56 ID:QR9KlzNv
フランスでは道化師の他にカサノバもDVDになってるんだな。 二枚まとめて注文してみるか…
831 :
名無シネマ@上映中 :04/12/05 21:49:16 ID:0wRkEkkl
「甘い生活」は最高傑作 議論あるヤシいねだろ
トビー・ダミットが最高傑作
議論て
834 :
名無シネマ@上映中 :04/12/05 23:46:51 ID:rCuvphXW
明日BSでやるんだよね?
835 :
名無シネマ@上映中 :04/12/07 03:45:55 ID:1Z7MJ4b9
ジュリエッタみた? サンドラミーロすごいね。 アニタに嫉妬したマシーナのために作ったとか言われてるけど、 ストーリー的にフェリーニは惨いことをするもんだ。
ジュリエッタ、怖さっていうか不気味さで言ったらフェリーニ作品中ナンバーワンだよね。
ジュリエッタの見どころはメイドでしょ ちなみに、白目むいた幻影とメイドは同じ女優
あのメイド、ブニュエルも使ってるんだよね。 ブルジョワジーだったかな。やっぱりメイド役だった。 メイドが似合う人なんだな モレもああいうメイドさん一人ほすぃ
ブニュエルはジュリエッタこき下ろしてたけどね。
>>839 ブニュエルを持ち出すまでもなく、一般的な評価は低いよ。
ジェリエッタ見直した。 大島弓子の漫画が影響受けてるのに気がついて愕然とした。 最初に見たとき、ふ〜〜んという感じだったけど侮れないな。 それにしてもこのあとにフェリーニが離婚したとはしらなんだ。 「そして船が行く」も見直した。 沈む船で古い映像を見るシーン、やはり好きだ。
>>841 >それにしてもこのあとにフェリーニが離婚したとはしらなんだ。
おいおい。
いつマシーナと離婚したんだよ。
おれも知らなかったよw
リンチやホドロフスキーを理解したいならフェリーニを見ろと言われたものの、 何を最初に見たらよいものかわからない。ドキュメンタリー?みたいなのもあるし。 フェリーニ見た事ない奴が最初に見るべき作品って何ですかね?
844 :
名無シネマ@上映中 :04/12/12 00:26:30 ID:rh4xb9UD
えーーーーーーーーーーー 離婚してないだろ! そりゃ聞いたことないぞ!がせだ。そりゃ。 いくらまってもDVっでないんで とうとう苦手の初期作品「青春群像」をたのんでしまった(汗 おちこんだりしないだろうか。 不安だ。
リンチやホドロフスキー どういう要素で観るか、によるね。グロい感じだったらとりあえず「サテリコン」「カサノバ」 あたり(「悪魔の首飾り」を推す人もいますが)。 シュールな感じだったら「8 1/2」あたりでいいのでは。 興味が持てたら他の作品も観て行くとかね。 まぁ、ホドロフスキーやリンチは明らかにフェリーニの影響を強く受けているけれど、 別に観なくても理解できると思うよ。 ホドロフスキーだったら寧ろ、パゾリーニの「王女メディア」あたりの方が通じるものが あるような気がする。
846 :
名無シネマ@上映中 :04/12/12 00:31:44 ID:rh4xb9UD
>>844 >>リンチやホドロフスキーを理解したいなら
「サテリコン」「ローマ」でしょうね。
(「世にも不思議な物語」の中の「悪魔の首飾り」も凄い)
ホドロスキーは最初みたとき凄いと思ったけど時間たつとどうでもよくなった。
見た目は凄いけど心に残っていない。
フェリーニの宗教趣味は案外重要だと思う。根幹にキリスト教がある。
否定しつつどこかで信じているという。
要するに最後まで「道」だと思う。
>>846 >否定しつつどこかで信じているという。
>要するに最後まで「道」だと思う。
まあ初めから何もないところに否定的意識は生まれない、って程度くらいじゃ
ないかなあ。甘い生活のニヒリズムなんかはやはりキリスト教が土壌にあってこそ
だとは思う。でもどこかで信じてるって気はあまりしないな。
848 :
名無シネマ@上映中 :04/12/12 02:37:55 ID:rh4xb9UD
AMAZONで ある嘘つき監督の記録 買いたいんだけど 題名これでいいの? 検索してもでてこない。 誰かリンクはってくれない? 本当は青春群像じゃなくそれ買いたかったんだ。ショボーン。
849 :
名無シネマ@上映中 :04/12/12 07:51:17 ID:yz1H0VvB
>>842 >>844 今月のBSファンの「魂のジュリエッタ」の解説に
「この映画を撮り終わったあとに離婚したと」
書いてあってびっくりしたんだけどガセ?
>>850 ガセ。
誰が書いたの?
名前が書いてあったら是非晒してほしい。
>>851 解説者の名前は書いていないけど
今、発売中のBSファンだから、「魂のジェリエッタ」の
説明をみれば「この映画を撮り終えた後フェリーニ夫妻は離婚した」と
書かれている。
実は自分も信じてしまいそうになったのだけど。
たぶんそれ一時期別居したことだと思う。
854 :
841 :04/12/14 15:47:34 ID:Fg62m0uL
>>853 ありがとう。
亡くなるまで、ずっとおしどり夫婦として有名だったから
離婚したというのを読んで、すごくびっくりしていた。
一般雑誌がガセを載せちゃいけないよね。
文章になった時点で信じてしまう人もいるもの。
>>854 バクスターの伝記読むとおしどり夫婦というのも違う印象を受けるが。
けっこう夫婦仲は冷え切ってたみたいな。まあバクスターの書き方も
あえて意地悪く書いてる感じでどこまで信用していいのかわからんけど。
フェリーニの後を追うようにジュリエッタも亡くなってるし、やっぱり
ガクッときたところもあったんでしょうね
856 :
名無シネマ@上映中 :04/12/16 04:05:49 ID:ggFerp4+
青春群像DVDきたけどまだ全部みてない。 画質はまあまあ。 初期作品は本当に別人の作品だなぁ。 それらしい特徴はみられるんだけど とにかく「まじめ」。 みててやぱ幾分憂鬱になる。 「道」は傑作だけどDVD買う気になれないのはそのせい。 まあいつか買うだろうけどさ。
857 :
名無シネマ@上映中 :04/12/17 21:20:00 ID:/YnIraxQ
>沈む船で古い映像を見るシーン、やはり好きだ。 ああ、大好き。ベタな落としどころが嫌じゃない それがフェリだ。
それがF・Fさ
859 :
名無シネマ@上映中 :04/12/18 14:23:37 ID:pRMQrGWQ
「そして船はいく」は 晩年の作品の中では一番の傑作だと思う。 きっちり作ったという意味では「女の都」より完成度は高いかと。 この作品の最初の29分くらいはフェリーにっぽくない。 全体的にも異色作だと思う。 いつもアバウトなフェリーニには珍しく緻密につくっている。 (完成度では1,2では)ただしその分想像力に陰りはみえているかもしれない。 自分は最初の20分が退屈でレンタルのときはみるのやめた。 ここのスレみて案外評判良かったのでDVDかって観たら これが相当良かった。 フェリーニの最後の輝きだと思う。 しかしみていて死の影が凄くみえる。 この映画にはマストロナの旅が反映されてるんだろうなとか思った。 (この映画みていてテオ・アンゲロプロスのことが想いだされた。 静寂なたたずまいが似ていると思う。) 完成度
>>855 あれだけの女優が、けっきょく夫以外の映画では名演を残せなかった。
そこに尽きるのでは。
色々だな。 俺は船が動き出すまでのオープニングのみが「船」の見所だと思ったクチだわ。 完成度
862 :
名無シネマ@上映中 :04/12/19 00:32:33 ID:yyd/HU/c
この人の映画、なんかフニャフニャしてて苦手。 でも、『サテリコン』だけはDVD買ってる。
今月「世にも怪奇な物語」も出ますな。バディムとマルのはどーでも いいんだけど、フェリーニ党としてはやっぱ買わないわけにはいかんな
864 :
名無シネマ@上映中 :04/12/19 10:44:40 ID:cEV41Are
>>863 買うぞー!!!
絶頂期の「悪魔の首飾り」はぜひ欲しい。
というかあのレベルで一本長編欲しかったな。
フェリーニのホラー一本みたかったな。
865 :
名無シネマ@上映中 :04/12/19 10:52:20 ID:jFxN0Hke
総合的に見てフェリー二の最高傑作は 「道」と「82/1」で良いのかな?
866 :
名無シネマ@上映中 :04/12/19 13:08:41 ID:cEV41Are
>>865 世界映画ベストで欧米評論家選出だとその2本があがってる。
ただそれって映画史的な視点でみるからで
現状の視点でみるといまだに燦然と輝き圧倒的なスケールと映像そして
現代人に通じる人間そのものを描いていて凄まじい傑作となっているのは
「サテリコン」だと思う。「道」や「81/2」の端正な芸術作品を
つくりだしつつ「サテリコン」のようなすさまじい破壊的なバロック美術映画を
作ってしまったところがフェリーニの天才たるゆえんだと思う。
スタイルをこれだけ変えていった監督は珍しいと思う。
そういう意味ではピカソみたいだ。
何もしらず「道」をみて感動した人間が「81/2」を「サテリコン」みても
同じ監督と思えないだろう。
867 :
名無シネマ@上映中 :04/12/19 13:20:44 ID:xlJ+ngLW
俺は「甘い生活」だな。 繰り返し見ていくうちにその凄さに圧倒されるような映画 現代バイブル
いやー、久しぶりに「道」見たけど やっぱり き つ い わ orz 綱渡りの男殺しちゃった後のザンパノの言動が惨め過ぎる。 それまでのザンパノのイメージとのギャップもあるから、 狼狽しながら「たったの2発で刑務所に行くなんてご免だ!人並みに働きたいんだ!」 なんて言ってるシーンがより一層痛々しく見えるよ。 ラストの号泣はいわずもがな。
カサノバが黒人男とホモるシーン、観てみたかったわ。
870 :
名無シネマ@上映中 :04/12/20 01:08:55 ID:TC6GKQJA
『道』 『甘い生活』 『81/2』 『サテリコン』 『アマルコルド』 これでベスト5ということかな。
ベルヴィル・ランデブー見た香具師いる?フェリーニ好きには 受ける要素があると思うんだが
『青春群像』 『甘い生活』 『81/2』 『サテリコン』 『ローマ』
まあ、『甘い生活』『81/2』『サテリコン』は決め打ちで、 あとの二本は入れ替え可、ってとこじゃないのかね。
874 :
名無シネマ@上映中 :04/12/21 02:00:17 ID:3Mfd/+YV
>>868 ソソソ。
初期の作品きついんだよな。
個人的には初期の作品みる体力気力いまない。
やぱ中期後期だな。
最近特に欲しいなと思っているのが
一番気楽に作ったとおもわれる「女の都」
気楽に作ったわりには絶頂期のなごりがあって傑作だし。
『サテリコン』
『81/2』
『甘い生活』
『カサノバ』
『ローマ』
最初「道」いれるかなと思ったけどやめた。
凄い傑作と思うけど正直しんどい。
「悪魔の首飾り」が長編だったらドライヤーの「吸血鬼」と並ぶ映画史にのこるような
名声を得られたと思う。
かうぞー。「世にも不思議な物語」フェリーニ以外も結構好きだったりする。
魂のジュリエッタは 隣家の派手女の家にいた美青年が忘れられない。
876 :
名無シネマ@上映中 :04/12/22 19:06:35 ID:1E8SX8b9
フェリーニは かなりの美男子だし(禿げたの早いけど) 世界的名声をえていたのだし もてて当然だったと思う。 正直マシーナじゃな。それで捨てられないという。 北野武だって売れてからならとんでもないモデルみたいのと一緒になれた。 しかしなんで東みたいな中途半端なのとあれだけ美人かとうかずこなんだろう?
フェリーニが美男子って初めて聞きました。
若いときのフェリーニは美男って言ってもいいんじゃないかな。 ちょっとキムタコっぽい。
879 :
名無シネマ@上映中 :04/12/23 18:40:45 ID:YuKdPRrn
>>863 アマゾンで検索したけど発売してないよ???
>>876 何てこと言うんだ、フェリーニがエグバーグみたいなムチムチ姐さんと結婚してたら、
中期以降の彼の映画はあんなにゴージャスな色気を放たなかったぞ、きっと。
嫁さんがマシーナみたいな人だったからこそ、
そこから持て余されたエロスのファンタジーが映画に溢れ返ったのだ。
「君に色気がなかったお陰で素晴らしい映画が幾つもこの世に誕生した!
ありがとう、ジュリエッタ!」
くらいの感謝をせんか、感謝を。
882 :
881 :04/12/23 20:42:41 ID:pG+nrpdF
883 :
881 :04/12/23 20:44:40 ID:pG+nrpdF
スマソ やっぱ開けない…誰か誘導してやってくり
>>880 「持て余されたエロスのファンタジー」っていうのはどうかな。
クライテリオン盤のサンドラ・ミーロだっけか
逢引場所で会ったら即ヤリまくりみたいなこと言ってたよね
885 :
名無シネマ@上映中 :04/12/25 09:33:09 ID:r/pZahqt
この間BS「魂のジュリエッタ」を初めて観た、これ小難しそうに見えるけどフェリーニのお惚気映画じゃん シーン毎に衣装変えちゃってさ、マッシーナが凄くチャーミングに見えたよ
886 :
名無シネマ@上映中 :04/12/25 10:19:04 ID:BtTaJHMb
いいにくいだろうが はっきりいっておく。 マシーナは「ブス」だ。 以上。
ブスとまでは言わないが女としてのフェロモンが全くないんだよな。 おまけにチビで短足。オッパイもないし。 あれほど女好きなフェリーニがマシーナと結婚したってことが ある意味驚きかも。あんまモテなかったのかなw
888 :
名無シネマ@上映中 :04/12/25 15:25:43 ID:zTDUIFs6
女は外見じゃないってことだろ。
889 :
名無シネマ@上映中 :04/12/25 15:44:08 ID:BtTaJHMb
だから うれてきて 浮気したんだよ! アニタエグバーグと! それで夫婦関係もおかしくなって 頭が混乱して「81/2」 マシーナへのお詫びと手切れ金かわりに「魂のジュリエッタ」 創った。 ふっきれてもうやけくそに自由奔放になって「サテリコン」 ついで舞い上がって「悪魔の首飾り」 ふと気がつくといい年だ。 思い出にふける。 想いだすのは「ローマ」そして故郷「アマルコルド」 そういっているうちにチンポコもたたなくなってきた。 ふるいたたせなくては!「カサノバ」 想いだすのは昔の女たち「女の都」 友人が死んじまったよー「そして船はいく」 もう映画つくれないよ。「インテルビスタ」 漫才映画でもつくるか「ジンジャーとフレッド」 人生さびしいなあ「ボイスオブムーン」 あ のどがつまったっ。
890 :
名無シネマ@上映中 :04/12/25 16:02:16 ID:SgScS4Lo
肉体が求めるモノと精神が求めるモノが一致すれば幸福なんだが難しい だから「魂」のジュリエッタなんだよ
ジュリエッタ・マシーナの演技がどうも胡散臭く感じる。 おおげさというか、表情がわざとらしい。 でもすごい堂々としていて、ミョーに説得力がある。
マシーナは表情で演技する人でしょ、道なんか特にそう
大女優の風格がありつつも、おばちゃんとしてのメンタリティを強く感じる。
895 :
名無シネマ@上映中 :04/12/26 21:57:41 ID:7ReXldXD
「青春群像」みてる最中なんだけど なによりニノロータってやっぱり凄かったんだなあと痛感した。 もし「インテルビスタ」や「そして船はいく」の 音楽をニノロータがやっていればとつくづく思った。 脚本家にフライアーノ グエラ ピネリがいて 撮影監督にロトゥンノというように天才集団がいて はじめて大傑作ができていたんだなと思った。 考えてみるとフェリーニの周りには才人や天才が多かったわけで 晩年は皆はなれていって独りよがりの作品になったという面もあるんだろうな とか思った。 俳優は彼の場合あまり関係ないかなと思った。マシーナ・マルチェロがいなくても傑作多いし。 ただ彼らがでていると世俗的な作品が多くわかりやすいという側面はあったような気がする。 それにしてもニノロータもまた天才だったのだなと思いました。
「そして船はいく」は逆にロータがいなくなったからオリジナル曲なしの企画として造ったのでは。 脚本家はザッポーニも忘れずに。あとは美術、衣装のダニロ・ドナーティとダンテ・フェルレッティ も。 まぁそういった優秀なスタッフを丸め込みながらややもすると独り善がりになりがちな自分の空想世 界を他人が観ても感動するような形に表現出来た事は、やはりフェリーニの才能に感服するしかない でしょう。
「船」はカワイコちゃんがセルビア人の野郎に持ってかれちゃうのが かなり悔しい。
「魂のジュリエッタ」は更年期ぽい話だと思った
899 :
名無シネマ@上映中 :04/12/28 22:52:18 ID:pBjtelJ8
>>896 「サテリコン」「悪魔の首飾り」は
ザッポーニの残酷趣味だろうな。
一番好みのフェリーニだ。
彼ともっと一緒に仕事してほしかった。
甘すぎるフェリーニはちょっと苦手だったりする。
彼と
そうねぇ、淀長は「8 1/2」と「アマルコルド」が最高傑作と言っていたけれど。 「アマルコルド」は、個人的には完成され過ぎていて逆にあんまりインパクト残らない。 パゾリーニもそこら辺を指摘しているわよね。パゾリーニはそれよりも「ローマ」を高 く評価しているようです。
アマルコルドは映画の中で初めて屁の音を聞いた映画として記憶に残ってる。
アマルコルドのことを最近までアルマコルドと勘違いしていた ググっても件数が少ないのでおかしいと思っていた
903 :
名無シネマ@上映中 :04/12/29 05:52:04 ID:pqxBcVrf
>>900 自分も最初「アマルコルド」を凄い大傑作だと感じていたけど
時間がたつほどその甘さゆえ彼の作尾ののnの品のなかでの評価がおちてきた。
双葉先生の本だとアマルコルドは☆☆☆☆★★
という何年に一度しかみられないような大評価だったのでそうなんだと思っていた。
でもいろいろみていくと同じ頃作品ではヴィスコンティ「ルードヴィヒ」なんかと
比べるとやはりこっちのがと思ってしまう。
「81/2」「甘い生活」「サテリコン」「ローマ」あたりが最高潮だったと思う。
ただ完成度という点では「アマルコルド」は「そして船はいく」と並んで
完璧だったと思う。一画面一画面が素晴らしいの一言だと思う。
904 :
名無シネマ@上映中 :04/12/29 10:10:20 ID:OZNV6n4Y
60年代に生きてたらどんなに素晴らしかったか フェリー二、キューブリックの最高傑作をいくつも観れるんだから
905 :
名無シネマ@上映中 :04/12/29 16:20:03 ID:pqxBcVrf
>>904 どうかなあ?
いくらでも好きな作品をDVDで自宅で好きな時間に
みられる今のほうがずっと幸せだと思うけれど。
確かにフェリーニおじさんがもうこの世にいないというのは
とても悲しいけれど。
のどを詰まらせて死ななければまだ生きていたのだろうか。
面白いおじさんだったなぁ。フェリ−二って。
人間としてもほかの監督よりずっと興味深い。
「青春群像」みてて思ったけど本当の彼の故郷はこれぐらい地味で
貧乏で汚い街だったんだろうなと思った。
「アマルコルド」は年って心の中でもう一度記憶を純化して理想化したものだったんだなあ
とつくづく思った。
彼の映画をみているといつも感じることがある。
人生は哀しい。だけど愛おしい。
本当にリアルの人生においてもいつもそう感じるよ。
906 :
名無シネマ@上映中 :04/12/30 13:53:30 ID:/19hLA7T
「青春群像」見終わったけど まあ「佳作」ですね。 デシーカの人情喜劇みたいだった。 デシーカのほうがこういう作品はずっと巧いな。 これでベネチア銀獅子賞か。ちょっとなあ。 正直「甘い」作品で、「道」のような崇高さも「甘い生活」の素晴らしい映像もない。 フェリーニスタイル フェリーニ印はまだ殆どみえていない。 映像の構図も結構平凡だ。 「道」を撮っていきなり開花したんだなあ。 「道」と「青春群像」比較したらくらべものならないほどの 才能の差を感じる。そういう意味ではフェリーニは作品を撮るごとに 巨人と化していった稀な例なのだなと。 最初から天才映像作家ではなかったと。 「青春群像」はほほえましい作品だけどネオリアリズムの影響をそのままひきずっていて オリジナリティはあまり感じられなかった。 フェリーニは「突然変異」を遂げて天才映像作家となっていったのだろう。 人間というのは飛躍的に成長するということあるんだなとつくづく思った。 トリフォー ウエルズなんかは処女作から天才だったから 天才とはそういうもんだと思っていた。 結構意外でした。
そうか? 「白い酋長」からすでに(後にも見られる)フェリーニ節丸出しだと思うけど
908 :
名無シネマ@上映中 :04/12/30 22:35:44 ID:/19hLA7T
みたことないけど 「白い酋長」はベネチアで酷評だったとか。 「青春群像」って完全に「ニート物語」なんだね。 どいつもこいつまともに働かない。
>>908 まあまあ、自分の目で見て判断しようよ
それに、批評家は「ネオリアリスモの伝統からはずれている」という理由で酷評したという背景は知っておかなくっちゃ
ベネチアでも観客の評価は高かった
910 :
名無シネマ@上映中 :04/12/31 01:03:33 ID:YWXa7AdS
>>906 デシーカの喜劇と「青春群像」は全然違うと思うが。そもそもこの映画はフェリーニの自伝的要素
に脚色を加えたという時点で既に十二分にフェリーニ的だし、端々にフェリーニ特有のファンタジーや
デフォルメ化が見て取れる。それと、「道」と「青春群像」はさほどクォリティは変わらないと思う。
個人的には「青春群像」の方が好きなくらい。フェリーニの映画はある面、最後までネオレアリズモ
の影響を引き摺っていたと思うし、作品毎に見て行けばフォーマルチェンジはあったにせよ、決して
それが突然変異などというものでないことが分かる筈。
実際この映画をベストに挙げている映画人も多い。マーティン・スコセッシはラストの旅立ちのシーン
で寝ている仲間たちを映していくカメラワークを「最も印象的なカメラワーク」と語っている。
それと、「ニート物語」なんて簡単に片付けるのは能が無さ過ぎ。ヴィスコンティの「ベニスに死す」
をストーカー映画、「ルードヴィヒ」をひきこもり映画で片付けてしまう無能なライターと同じ。
映画ってどういうものか、もう一度よく考えてみたら。
911 :
名無シネマ@上映中 :05/01/01 01:00:06 ID:DxzIoOV+
「青春群像」は「甘い生活故郷編」なんだろうけど 「甘い生活」の息をのむような映像の構図はなかった。 名声がある映画なのでそういう画面があるかと思っていたけど なかった。聖像をもって教会に売りに聞く映像がブニュエルっぽかったけど ブニュエルのような辛辣さもないので平凡に感じた。 構図の美しさという点では アランレネ ウエルズ キューブリックが凄かったという気がする。 もちろんフェリーニも。 評論集に映画の写真とかのっていてその写真一枚で想像力が膨らんでくる 作家という意味ではフェリーニは凄い。「81/2」の写真とか美術品のようだ。
フェリーニの書いたスケッチとか見ると悪戯書きの漫画でしかなくて 絵コンテって感じじゃないよね。アングルとかカメラワークとか フェリーニ自身がどこまで指示してたんだろう。 サテリコンのメーキングを見ると物凄く細かく役者の一挙手一投足まで 完全に管理しててビックリしたんだけど映像ということではどうなのかな。 フェリーニって確かラッシュはカメラメンまかせで自分で見ることは なかったって話だし。
913 :
名無シネマ@上映中 :05/01/01 19:32:40 ID:DxzIoOV+
凄い映像の構成美という点でいうと サテリコンが最後かな。 「女の都」はいささかいつかみた「フェリーニ」印の 再利用みたいな感じで新鮮さがなかった。 「インテルビスタ」「ジンジャーとフレッド」はフェリーニがフェリーニ映画を模倣しているみたいで いたいたしかった。 「ボイスオブザムーン」で少し抜けた気がしたのになくなってしまって残念だ。 フェリーニおじさんでも死んでしまうんだなという感慨がある。 彼みたいな人間は長生きしそうな感じするんだけどな。
>>913 修正
凄い構成美という点では「カサノバ」が最後ですね。
ローマもカサノバも凄かった。
ルビコン川を渡るシーンは構成美とはあまり関係ないけど
いかにもフェリーニだった。
915 :
名無シネマ@上映中 :05/01/02 00:45:12 ID:6s0uqBk5
「サテリコン」が一番ウケたのは日本だそうだよ。
916 :
名無シネマ@上映中 :05/01/02 01:00:09 ID:L7UXqQiQ
「サテリコン」は眠いだけだった. アンゲロプロスやタルコフスキーの映画で眠る人間がなぜ 「サテリコン」で眠らないか理解に苦しむ.
917 :
名無シネマ@上映中 :05/01/02 19:40:38 ID:3j32mruy
眠くならないなあ。 だってここには人間の原生的姿のすべてがあるし。 「キリスト生誕以前のローマ」を描く事により 宗教というフィルターを通さず、生身の人間の物語を ストーリーでなくエピソード主義で創った。 ここには人間の悲しみも愛情も死も芸術もすべてが原始的な姿で提示されている。 現代人はこれを現代的にソフィストケートしただけだ。 これはフェリーニのSFだと本人は語っているけど 見ていていろいろと触発されるところがある。 フェリーニは嘘つきだから何も考えていないで作品を創るとかいうけれど それこそ嘘だな。演出の細かさをみてそれを確信した。 後期の作品はともかく映像構成についても緻密な構想が常にあったと思う。 絵コンテはしょぼいとかいう人いうけれど立派なものだと思う。 そこからインスピレーションを働かせ、過去の彼の作品から考えて映像を撮るというのが 基本だったろう。いずれにしても彼の作品の凄いところは見るたびに 新しい発見があるということ。 同じ作品にみえてホーリーマウンテンと違うのはそういうこと。 彼は意識しているか無意識かわからないけど人間そのものを映像に反映させている。 だからこそ彼の映画をみることにより人生についていろいろとインスピレーションがわいてくるのだ。
918 :
名無シネマ@上映中 :05/01/02 19:52:30 ID:L7UXqQiQ
<だってここには人間の原生的姿のすべてがあるし。> サテリコンの古代ローマはでっち上げで嘘っぱちの古代ローマだ. 同じでっちあげでもパゾリーニの アポロンの地獄 や 王女メディアは古代の精神をうまく捉えていた. 人間の原生的姿を描くという点ではフェリーニよりパゾリーニの方が遥かに上だろう.
919 :
名無シネマ@上映中 :05/01/02 20:11:25 ID:6s0uqBk5
パゾリーニによるフェリーニ論。 フェリーニがすでに持っている方法はこんなふうだ。 現実をその全体としては表現や再現の不可能なものとして捉え、その一部分、一要素、一形式、 一還元を選び出す。この現実の「見本」(それは謎めいた本質を保持せざるを得ないのだが)を、 一般的で、共通の、さらには月並みな概念にできる限り近いものにする。還元された慣習的な この現実の断片について、あますところなく極端な意味的、形式的拡大を施す(これが重要な 段階だ)。意味が変容するほど巨大化され拡散したこの現実の断片、飾りを、観客に提示すれば、 観客は(a)表現主義的な巨大さを前にして動揺しながら、(b)その実際に馴染んでいる価値を 認めることになる。
920 :
名無シネマ@上映中 :05/01/02 20:28:39 ID:L7UXqQiQ
細部が間違っていても,雰囲気さえ正確に捉えていれば 人間の原生的姿を再現できる. フェリーニの古代ローマは美術的な面はうまく再現しているが,古代ローマの雰囲気とは 全く違ったものになってしまっている. むしろ,現代のギリシャの寒村を描いたアンゲロプロスの 再現 やアレキサンダー大王 の方が 古代からそのままに伝わる生活をうまく再現できている.
>918-920 フェリーニのファンが>917みたいな通俗的な考えの人ばかりでないので安心しました
922 :
名無シネマ@上映中 :05/01/03 02:10:40 ID:A1ab6Kfo
>>918 >>920 おいおい違うよ。
フェリーニは最初から古代ローマなんて再現する気ゼロだって。
最初からフェリーニのローマ サテリコンなんだって。
自分でもローマを再現する気ないときっぱりいってるよ。
これは結局現代人の話だと。
あくまでキリスト生誕以前の人間の原生的状況を舞台にして思うがまま
人間を描いたということだよ。
「81/2」で人間の内面を描く。しかも時間軸を自由に飛び回るという前衛手法でだ。
彼は「サテリコン」において空間を自由に飛び回る俯瞰的な前衛的超大作を
創り上げようとした。
要するに「81/2」の個人の内面だけなく「人間全て」を一気に描くという奴だ。
ミルトン「失楽園」ゲーテ「ファウスト」の如く途方もなくスケールが大きく
暗喩と明喩に満ちた破格の作品だよ。
大体彼は「甘い生活」以来、リアリズムからは遥か遠く距離をおいている。
彼の描くローマはあくまでもフェリーニにとってのローマでしかない。
全ては彼の思考とイマジネーションをいったん通過して創った架空の世界だ。
セット主義だしね。
「甘い生活」のローマの街並は全部セット。ロケで映画を彼は撮らない。
だから「ローマ古代人」を再現する気なぞまるっきり無いと断言できる。
大体彼の故郷だって実際「青春群像」の汚い街で「アマルコルド」みたいな
ノスタルジックな幻想的な街なんかじゃなかった。
だからパゾリーニみたくいきなり生の大根や人参やごぼうをだしてきて
凄いだろこれというような荒っぽい編集を魅力にする作家とは全く正反対の作家だということ。
彼の緻密な演出と同じで(びっくりするぐらい細かい)全て彼が何回も彼の感性頭脳を
通して再構成されて創り上げられた作品だということ。ちょうどピカソが写実から
キュービニズムに移行していったようなもんでさ。そういうパズルみたいなところが
フェリーニ映画なわけ。
だからアンゲロプロスの映像と似ているようでまるきり根本は違うの。
923 :
名無シネマ@上映中 :05/01/03 02:46:59 ID:MTMegg2o
概ね同意だけど。でもそんなことはみんな分かってると思うよ。 リアリズムの影響は後期まで残っている。離れようとはしているが、残っている。 やはりこれだけ個人の空想世界を描きながらも独り善がりにならないのは ネオリアリズモ(もっと狭く言えばロッセリーニ)の影響が大きいからだと思う。 あと、フェリーニの映画も案外編集は荒いと思いますね。 アンゲロプロスとは確かに根本的に違う。政治色も強いし。でもアンゲロプロス は確実にフェリーニの影響を受けてますね。
924 :
名無シネマ@上映中 :05/01/03 03:24:06 ID:A1ab6Kfo
>>923 ネオリアリズムをずっと引きずっているのは確か。ピカソと同じで凄いデッサン力
があって(青の時代)なおかつキュービズムに移行していったのに近い。
だから他の作家が「81/2」みたく創っても皆嘘っぽく薄っぺらにみえるのとは
ちがう。
編集が粗いのは「意識的」だと思う。「そして船はいく」はかなり繊細な編集をしているし。
あえて映画の躍動感ダイナミズムを考えてバッサリ映画を切る編集をしているのだと思う。
だからこそ力強い。ハリウッド映画はあまりにもスムーズに場面変更するので
インパクトがなくなってしまう。これは意識した編集だと確信している。
あまり綺麗に編集するとアランレネになってしまう。
粗く編集すすことがフェリ−ニ流のモンタージュ的技法なのではとか思ってしまう
ダイナミズムがうまれている。
アンゲロプロスも意識的にバッサリ場面移行していてわざと編集を粗くしていると
思う。
考えてみると人生もまた連続的な綺麗な編集のハリウッド的なものでなく
時々粗い編集がはいる意外性の連続だと思う。
925 :
名無シネマ@上映中 :05/01/03 21:02:41 ID:Rl9rw/w4
アンゲロプロスはワンショットの中に編集があると考えて良いと思うね。
926 :
名無シネマ@上映中 :05/01/03 22:41:25 ID:A1ab6Kfo
アンゲロプロスは3時間当たり前の人なんで忙しい人にはつらい。 公務員むきかW
927 :
名無シネマ@上映中 :05/01/04 20:41:58 ID:p9yzVPBW
彼の作品で一番気楽に見られるのが 「女の都」それから「ローマ」だろうな。 最高傑作ってたしかに逆にしんどいしな。
インテルビスタの力の抜け具合もグッドですよん
929 :
名無シネマ@上映中 :05/01/04 21:20:18 ID:p9yzVPBW
アンゲロプロスって いっつも 力はいりまくってるよね。 全部「力作」 この人ももっと年取るとフェリーニみたく気が抜けた作品とるんだろうか?
フェリーニは良い意味で通俗。だから好き。 「作家の悩み」なんて鼻つまみな主題を、 「え〜、みなさま、これが『作家の悩み』でござい」と芸にしてくれる。 前衛とか構成美とか言ってる輩は、まんまと、 この人の悪い芸人の大風呂敷に、包み込まれてるね。
931 :
名無シネマ@上映中 :05/01/06 02:19:18 ID:xujxrqOX
そうですか。 でもフェリーニはだますのが好きですが。 ただあれだな。フェリーニがただのおおぼらふきだと思うのは嘘だな。 かれは道化を演じているけどありゃ嘘だな。 演出をしている姿をみてすべてが計算づくだなと思った。 サテリコンの撮影風景とかその他をみていると とにかく演出が緻密。ハリウッドじゃあそこまでやれないだろうと思う。 最盛期ははじからはじまで彼の頭の中では完全に構想ができていたと思う。 彼は道化師を演じた策略家だよ。したたかだよ。実に。 皆が考えているより遥かに知的な人間だと思うな。
優れた芸人って、知的なものだよ。
漏れは931の見方に近いかな。芸人的要素もあると思うけど やっぱりビジュアル的なインパクトが凄い。フェリーニの芸人的要素は そのまま役者の振り付けにも生かされてると思う。サテリコンの 演出風景見てると、演技指導っていうより振り付けなんだな。 どの角度からどんなポーズで撮るかすごい計算してる。 それにしてもサテリコンの演出してるときのフェリーニのツラは 大胆不敵っていうか自信に満ち溢れてて、まさに巨匠の風格だね。
>演技指導っていうより振り付けなんだな。 だから、ショーみたいな感じでしょ。芸人だね。
935 :
名無シネマ@上映中 :05/01/06 23:33:50 ID:xujxrqOX
「カサノバ」ではドナルドサザーランドが人形みたく演技させられて 2度とこりごりだといってたとか。 マルチェロは好きにやれたのだろうか? 「サテリコン」にでてくる主人公と友人は2人とも美形だったけど 他の作品ではみたことない。スターにNあれなかったんだね。 マルチェロは「甘い生活」からスターになったの? でもマルチェロ マシーナ フェリーニ が3人ともローマ大学だったと いうのにはびくーりした。 籍おいていただけらしいけど。 「悪魔の首飾り」は長尺でみたかった。 最高のホラー大作として歴史にのこったろうに。 キューブリックの「シャイニング」でなく フェリーニの「悪魔の首飾り」がいつもホラー名作として有名だったろうにと。
>>935 >キューブリックの「シャイニング」でなく
>フェリーニの「悪魔の首飾り」がいつもホラー名作として有名だったろうにと。
ホラー好きにはそう思われてるし、ホラーが特に好きでない人は別に「シャイニング」
をホラー名作と認識してないだろ。ちょっと詳しくて「エクソシスト」だろ。
マルチェロ・マストロヤンニを発掘したのはヴィスコンティじゃないか?
悪魔の首飾りはあの長さで充分 長けりゃいいってもんじゃない 凝縮されてるからこその高密度
まああの密度で長尺の作品を見てみたかったとは思うが。 あの時期マストルナができていれば・・・
940 :
名無シネマ@上映中 :05/01/07 20:56:23 ID:uDOKraOb
>>939 ホラー映画だったんだ!!!
マストルナ。
そういえば残っている画像みたが
なんか恐ろしげだったな。
ああみたかったなあ。
女の都以降
フェリーニは甘くなりすぎた。
ごてごて飾ったケーキのような映画創りすぎた。
941 :
名無シネマ@上映中 :05/01/11 14:54:32 ID:Rs5baax2
,
そろそろ話題も尽きたかな…
そんなこたーない
マストロヤンニのダンスと口笛が聞きたくて ミハルコフの「黒い瞳」を何度も見に行ったよ。
945 :
名無シネマ@上映中 :05/01/15 07:17:49 ID:ZpbNg4y7
中心作nお「81/2」も「アマルコルド」もでないんだからお話にならない。 ゴダールやベルイマン ヴィスコンティは恵まれている。全部のDVDでてる。 売り上げでは決して負けないとおもうのだが。 「カサノバ」「女の都」が見たい。 いわゆる一番脂が乗り切った時期の作品がことごとくでていないのだから お話にならない。 英語で買うかな。
イタリアではどういう扱いなのかな。一応国を代表するアーチストに なるわけだよね。日本で小津や黒澤がBOXで出てるみたいに イタリアでは豪華DVDBOXが出てたりしないのか
947 :
名無シネマ@上映中 :05/01/15 12:49:22 ID:ZpbNg4y7
とにかく「国葬」だからね。 他の監督で「国葬」ていないんじゃないの? 祖国イタリアでは最高の監督という位置づけだと思う。
漏れが大金持ちだったら権利買ってDVD化するんだけどな。 日本の金持ちってそういう椰子いないな。
外国の金持ちにはいるんですか?
ヴィスコンティのルードウィッヒ公とか「家族の肖像」の バートランカスターみたいな人がいそうじゃん。
美術品のコレクターや自国の芸術家のパトロンみたいなのだったら、日本にもいる。 オペラハウスを作るような文化事業に出資するのも、いるだろうね。
952 :
名無シネマ@上映中 :05/01/19 06:06:01 ID:g0RRXnLu
8 1/2での核戦争から逃れるための宇宙船発射台は この映画のために作られたのですか? それとも、建設中の骨組みを借用したのですか? あと、この現場でアメリカで覚えたという踊りを 踊っている工夫が出てきますが、 あれはなんなんですか? タップダンスでもないですし。。。 伝記とか読んでないので、もし馬鹿な質問だったらすみません。
953 :
名無シネマ@上映中 :05/01/19 21:42:51 ID:K6Sgjum9
> 8 1/2での核戦争から逃れるための宇宙船発射台は > この映画のために作られたのですか? ええそうです > あと、この現場でアメリカで覚えたという踊りを 踊っている工夫が出てきますが、 あれはなんなんですか? 単なるフェリーニ流の遊びだと思います
ハピバースデー!
>>936 キューブリック作品の中ではちょっとという意見もあるシャイニングだけど
それでもじゅうぶんほかのホラー映画を凌駕してるのはやっぱすごい。
8 1/2 いい加減DVD出せよな! なんか問題でもあるのかな?
957 :
名無シネマ@上映中 :05/01/23 15:38:56 ID:O8pEVFnz
結局売れいきが心配なんでは? 一生懸命 サテリコンも甘い生活もそして船をいくも全部かったんだがなあ。 かってないのは傑作とおもいつつ見たら気がめいりそうなので 控えている「道」と「カビリアの夜」くらい(いつか絶対買うけどね) やぱコアなファン以外にひろがらないというのがあるのかな? でも「市民ケーン」より「81/2」のほうが絶対面白いと思う。 実際、実験的前衛作品だけどもちゃんと「娯楽作品」として成立しているのが フェリーニ。彼の映画を難解だというのはおかしいんで。彼は前衛作品を まるでコミックのように戯画化デフォルメして創っているんで あまり考えないで一画面ごとに「おおこれは凄い」とかいって無責任に みてればいいと思う。 あまり彼を難解な作家扱いすると見ない人が増え過ぎだ。 実際イタリア国民にあれだけ愛された監督はいないんで みてるイタリア人も相当いいかげんな気持ちでみていたと思うよ。 いっちゃなんだけどフェリーニ作品はイタリア人の「寅さん映画」だと思う。 フェリーニは野心があったので娯楽作品を創りつつそれに前衛的要素をばっちり 付加した。ただよくある作家みたいに、前衛とか創造を全面におしださなかった というところに彼の凄さがある。それってなんか黒澤明っぽいね。
フェリーニがあまり俗受けしないのはストーリーがないから だと思う。そういう意味では「道」とかは一番大衆向きな作品なんだろうね。 81/2以降は次々と繰り出されるイメージの奔流に気持ちよく乗っていければ 別に頭を悩ますような難解さなんてなくて、半立ちのチンポでも弄りながら 退行的な夢に浸ってるような快感があったりして最高なんだけど、 そういう映画の見方ってあまり一般的ではないってことなんじゃないかな。
959 :
名無シネマ@上映中 :05/01/24 01:48:25 ID:GAP7p3xy
81/2出すなら字幕をもう少し考えてくれ
今年はでるかなー? 8 1/2
961 :
名無シネマ@上映中 :05/01/24 21:06:44 ID:Iivv3PiL
「そして船は行く」いいですね。
あれは
>>957 の言う、寅さん的映画だと思った。
たしかに娯楽としてのツボは外していないのかもしれない。
泣き所とかちゃんと作ってあるように思うし。
でも選曲がいまひとつでは?と思った。
962 :
名無シネマ@上映中 :05/01/24 22:33:01 ID:qeiMd+FN
確かにニーノロータは凄いと思う。 もしかしたらだれそうなところをきちっと彼の作曲が締めていたのかなとか 思ったりもします。 多分晩年の作品もニーノロータがいたら相当違う作品になったろうという気はします。 淀川先生のいうことに最近なるほどなと思います。 「甘い生活」なんかも彼の音楽なかったらそりゃ違うよな。 でも凄いスタッフだな。ニーノロータ、ピネリ フライアーノ、ロトウンノ 等々。正直これだけ集まればいい作品できて当然というべきですか。
さすがフェリーニスレだけあって 知的な感じのレスが多いなやはり。
そうか??
965 :
名無シネマ@上映中 :05/01/27 04:02:29 ID:7sGNdmlR
DVDでとにかく「81/2」 みたいよ。 ビデオでみたときとDVDでみたときは印象全然違うんだよな。 とにかくDVDは映像が綺麗でさ。
前にも書いたけど「世にも怪奇な物語」はDVDで見直して発見があった。 空港のシーンに写真を拡大した張りぼての人間が混ざっているんだけど、 後々にもお面をかぶった人間とかが登場して不気味な効果をあげている。 LDでも持ってるんだけど、DVDのクリアな映像で見て初めて気づいたよ。
967 :
名無シネマ@上映中 :05/01/30 20:57:46 ID:x27n5j5P
「世にも怪奇な物語」はDVD欲しいんだけど アマゾンにないよ。 英語版? どっちにしろ全然レスつかないな。 なんせDVD新しいのがまるきりでないんだからどうしようもない。 不思議なのはフェリーニのどちらかというと衰退期の晩期の作品が そして「船はいく」以降全てでているのに中期の作品ででていないのが多すぎ。 とくに「アマルコルド」がでていないのが凄い不思議。おそらく一番娯楽性が高く 完成度も高くて売れそうなこの作品がDVDにされていないというのが不思議だ。 「ボイスオブムーン」がでていて「アマルコルド」がでていないという不思議。
アマルコルドって出てなかったんだ!それはかなり意外だな。 自分は日曜のテレビ東京ではじめて見た。吹き替えだったけど。 やっぱりこの監督って人気ないってことになるの?
969 :
名無シネマ@上映中 :05/01/30 22:56:52 ID:riraV5xI
>どっちにしろ全然レスつかないな。 いや〜、ついてるほうだよ〜、このスレ。
971 :
名無シネマ@上映中 :05/01/31 00:08:09 ID:843fbNpx
>>968 10年前ぐらいだと熱狂的なファン多かったんだけどなぜか最近話題にならない。
世界文化賞も授与されたし、日本ではいわゆる欧州巨匠作家の
ベルイマン、ゴダール、トリュフォー、ヴィスコンティと言った中では
一番人気が高かったはず。作品も全て公開された。
それなのにDVDではなぜか冷遇されている。
ゴダールやベルイマン、ヴィスコンティは殆ど全部DVDになっているのに
フェリーニは大代表作「81/2」すらDVDになっていない。
アカデミー外国映画賞3回というイタリア最大の人気監督にして大巨匠の
大先生にたいしてあまりにも酷い仕打ちだと思うんだが?
生きているときは、おそらく世界的巨匠といったらまずフェリーニと反射的に
でてきたもんだったと思う。いわゆる超弩級監督という奴です。
>>969 あんがと。
早速注文しますた。
フェリーニのものなら全部揃えるつもりの僕みたいのが
少なからず絶対いるはずなのになぜ「81/2」をださないのか理解に苦しむ。
マニアは全員英語版で買ってしまっているんだろうか?
なぜベルイマンのようにはるかにオタク系統の作家が全部DVDになって
フェリーニのようなイタリアの国民的巨匠の代表作品がDVDにならないのか
不思議でしょうがない。「81/2」「カサノバ」「女の都」
この3本は絶対欲しい。「道」や「カビリヤの夜」より絶対娯楽性が上だ。
折れも上の三つの方が面白いけど 娯楽性は絶対上だって言い切るのは 狂信的だね もう少し客観的にならんといかんよ 何故冬ソナはブームになったのか?
まぁカラーのほうがやっぱり見てて愉しいかな。 道や81/2は見るときにどうしても居住まいを正して見ちゃう。 女の都とかはスケベオヤジになった気分で気楽に愉しめる。それでいて ある種の苦さがあったりしてそれがまたタマラン
『81/2』見たけどまったく意味がわからん。イタリア語がうるせー。 ただ最後の手をつなぐシーンは「なんか、いいな」と思った。歳食ったら理解できるのかな?
どうだろうねえ? 「イタリア語うるせー」と感じた時点で望み薄かも ちなみに折れは「イタリア語ってキレイな響きだなあ」と思う 特に空港のアナウンスなんか最高!
977 :
名無シネマ@上映中 :05/02/01 11:18:49 ID:QuRfuQMX
>>975 >イタリア語がうるせー。
w
英語圏映画の見すぎじゃねーの?
ちなみに俺も最初煩いって思ったが、映画の面白さに惹かれ
だんだん慣れた。
とにかく フェリーニ映画では 皆、よくしゃべり、食いまくり、セックスしまくる。 人生ばんばんざいだな。(ローマが典型的食いまくり。) フェリーニ映画で思ったんだが案外人が死なない。 他の監督では死人がやたらでまくるけど 比較的フェリーニ作品では死なない。 楽天主義だな。 晩年の作品で哀しいのはあまり食べなくなってセックスしなくなったとことだろうな。 (しゃべってるだけぢゃね。)
フェリーニの映画は「まともな」、観てて興奮するようなセクースシーンなんてほぼ皆無だよ。 寧ろ、映画自体がセクースみたいなもんだと思うね。 死人が出る映画も結構多いと思うけど?
980 :
名無シネマ@上映中 :05/02/01 22:47:50 ID:G1evvvn+
81/2はちょこっとフェリーニの本を読んで見ると よくわかる。途中、どうでもよい話が入ってるので あまり深く考えてはいけない。ムードで見よう
981 :
名無シネマ@上映中 :05/02/01 22:58:31 ID:yB8x7Bnn
甘い生活に出てくる給仕役の少女は美しいよなあ。
81/2は人生の混乱を混乱のまま、説明なしに描いてる手法が凄い。 過去と現在、夢と現実、親子・夫婦・愛人の問題、罪と快楽に 関する宗教的問題、そしてフェリーニ十八番の永遠の女性的なるものへの憧れ。 こういったテーマが新作の映画を作るという縦糸の中に交じり合って… なんかひどくありがちな解説を書いてる気がしてきた。やめよ
「はっかにぶんのいち」は説明したとたんにわけわかんなくなっちゃうよね 人にも薦めたいような薦めちゃいけないような とにかくすごい面白かった!としか言えませんでした。 大好きな映画です
984 :
名無シネマ@上映中 :05/02/02 21:08:40 ID:v46XZonT
人生について 考察した映画だろ。 それをフェリーニは前衛的手法で表現した。しかも娯楽作品としてだ。 表現手法自体だけなら「アンダルシアの犬」クラスの突拍子もない まぎれもない前衛映画だ。 この映画とベルイマンの「野いちご」はともに人生を前衛的手法で描いた画期的作品。 そういう意味では「市民ケーン」も人生を描いた大野心作だったな。 ヴィスコンティの「ルードヴィヒ」も国王という特別な人生を描いているけれど 人生そのものを彼に仮託して描いた壮大な叙事詩といえる気がする。
985 :
名無シネマ@上映中 :05/02/02 21:35:55 ID:+w0tl+Wc
>>934 その「人生について考察した映画」というのは
フェリーニのほとんどの作品にいえると思う
ていうか フェリーニの作品は 全部「私小説」的だと思う。 全部フェリーニは語る。という感じ。 彼が全世界の中心。 彼の映画はゲーテの「ファウスト」みたいなもんだと思う。
私は映画だ
988 :
名無シネマ@上映中 :05/02/02 23:48:46 ID:z5yhMd7Q
このスレのフェリーニヲタは 痛すぎる気がする
だからー、他人の夢を覗いてると思って観ればいいんだYO!
990 :
名無シネマ@上映中 :05/02/03 00:18:06 ID:/wmrJUXg
そうこうしてるうちに1.000も近づいた
自分はフェリーニの映画は人生賛歌のような気がしますた
そもそもイタリアが人生賛歌みたいな国だからね 演歌の国とは違う
993 :
名無シネマ@上映中 :05/02/03 12:12:36 ID:0rnzQpJR
道や甘い生活は人生賛歌なのか???
>>993 道とか甘い生活のような作品も
根底では人生を肯定しているような気がします。
でも、厭世的な映画作家も多いよね、イタリアは。
996 :
名無シネマ@上映中 :05/02/03 19:39:13 ID:FNz1SmQO
>>993 >>994 「道」はきつい作品だけど
海岸でザンパノが慟哭するシーンに最終的な救済を見いだしている気がする。
神様はザンパノを救済するだろうと監督はみている。
なによりニノロータの旋律が小さく小さく最後になりわたっている。
きつい作品で見た後立つ気もしなくなるけど
それでもやはり神の救済を信じている。
後年キリスト教の影響ははるかに減るけれども
フェリーニはいつも人を突き放さそうとはしない。
常に慈愛と哀れみの気持ちをもって登場人物を映し出す。
それこそ他の監督作品だったら虫けらのごとく扱われてしまうような人々さえ
彼の作品では重要な人々だ。
彼は本当は懐疑主義者で性悪説かもしれないけれども
(時々そういう映像があるけれども)
それでもどこかで人生の素晴らしさを信じている。(あるいは信じたいと考えている。)
だからこそ彼の作品をみた後、ほのかに幸福感が残る。
それは絶望的にみえる「道」においてさえだ。
フェリーニ作品DVDになかなかならないので世にも不思議な物語買いました。
先日届きました。そして黒白でちゅうちょしていた「カビリヤの夜」も
注文しちゃいました。
猥雑さとか悪意とかも含めて生きることを認めてる という感じがします。人間には善意と悪意、 両方が存在することを誤魔化さずにそのまま表現しているところが好きです。 うそっぽくなくて。でも映像は妙にうそっぽいとこがイイ。 世の中はごっちゃごちゃしていて楽しいものなんだとフェリーニ見ると思います。
フェリーニの作品は一人の人間や一対の男女に目を向けるやり方で神の救いについて語っている、 とマシーナが言っていた記事があったな。
999 :
名無シネマ@上映中 :05/02/03 20:44:56 ID:FNz1SmQO
ものすごく個人的な意見なんだけど フェリーニの人生で不満なのは 晩年、「死を恐れて萎縮」してしまったような印象をうけるところだな。 ニノロータも死んでしまい死を身近に感じて、日々の生活をいぢましく 生きていく事に気を払いすぎたというか。 こっちとしてはロックスターの如く死の直前まで「サテリコン」や「カサノバ」 のごとく精力みなぎる映画とりつづけて欲しかったと思っちゃうんだよな。 フェリ−ニみたくエネルギッシュな映画とってた人が(ローマ凄い!) インテルビスタ撮るようになるとやっぱ人生って哀しいのかなあと寂しく思う訳。 最後の最後までサーカス興行してほしかったな。 (ヴィスコンティは最後まで突っ張って孤高の装飾大貴族映画とったのはさすが。 ゴダールもあまり好みじゃないけど相も変わらずつっぱしっているのだけは凄いよ。) まあ最後の最後はイタリアの「国葬」でもりあがったんだからいいとするか。 フェリーニの場合はなんだか今でも生きているような気がしてしょうがないんだよな。 え?死んだの?嘘でしょ。みたいな。
1000 :
名無シネマ@上映中 :05/02/03 21:47:02 ID:kbAO3vaD
新スレ立てようとしたら規制されちゃった。 誰か変わりに立ててくり
1001 :
1001 :
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