■邦画■成瀬・黒沢・小津・溝口以外■監督■2

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1日本映画愛好者
前スレが、いつのまにかdat落ちしてしまったので・・・
http://tv3.2ch.net/test/read.cgi/cinema/1023451368/l50

2ちゃんねるViewerを使える方、一部を復元して頂けないでしょうか?
実はオレがまとめたんですが、各社監督列伝以降をコピペして頂けたら幸いです。
あれ以降出てきた監督をまとめて、徐々に決定版を作るつもりだったん
ですけどね・・・

ところで、こういうスレも立ってますね。みんな、どうしていることやら・・・
http://tv.2ch.net/test/read.cgi/movie/1037355349/
2 :02/12/12 15:41 ID:cULPaM6b
584 名前:名無シネマ@上映中 投稿日:02/11/19 05:33 ID:Fuo7IS9u
−とりあえずまとめてみた、各社監督列伝−
※所属は作風カラーで分類。スレが立ちやすい監督は極力外した。抜けはスマソ
<東宝>
福田純・坪島孝・杉江敏男・鈴木英夫・森谷司郎・筧正典・須川栄三・児玉進・小谷承靖・
西村潔・浅野正雄・堀川弘通・松林宗恵・丸林久信・岩城英二・小田基義・丸山誠治・
千葉泰樹・青柳信雄・ 佐伯幸三・本多猪四郎・山本嘉次郎・豊田四郎・稲垣浩・岩内克己
<日活>
斎藤武市・若杉光夫・中平康・吉村廉・山崎徳次郎・西河克己・森永健次郎・古川卓巳・
松尾昭典・野村孝・野口博志・牛原陽一・千野皓司・舛田利雄・井田探・河辺和夫・江崎実生・
西河克己・蔵原惟繕・長谷部安春・小澤啓一・澤田幸弘・藤田敏八・浦山桐郎・春原政久
3 :02/12/12 15:42 ID:cULPaM6b
585 名前:名無シネマ@上映中 投稿日:02/11/19 05:34 ID:Fuo7IS9u
<ロマンポルノ>
神代辰巳・武田一成・小原宏裕・曾根中生・近藤幸彦・西村昭五郎・藤井克彦・白井伸明・
田中登・加藤彰・小沼勝・根岸吉太郎・中原俊・斎藤信幸・上垣保朗・村上修・黒沢直輔
<松竹>
堀内真直・中村登・前田陽一・森崎東・瀬川昌治・梅津明治郎・三村晴彦・南部英夫・
長谷和夫・斎藤耕一・五所平之助・野村芳太郎・貞永方久・川頭義郎・井上和男・渋谷実
4 :02/12/12 15:42 ID:cULPaM6b
586 名前:名無シネマ@上映中 投稿日:02/11/19 05:36 ID:Fuo7IS9u
<東映>
加藤泰・小沢茂弘・鈴木則文・山下耕作・中島貞夫・関本郁夫・鷹森立一・野田幸男・
佐藤純弥・佐伯清・降旗康男・牧口雄二・村山新治・伊藤俊也・倉田準二・山口和彦・
関川秀雄・工藤栄一・鳥居元宏・沢島忠・松田定次・佐々木康・内出好吉・小石栄一
<大映>
池広一夫・田中徳三・安田公義・三隅研次・森一生・衣笠貞之助・黒田義之・田坂勝彦・
加戸敏・井上昭・田中重雄・帯盛廸彦・島耕二・村山三男・井上芳夫・弓削太郎・富本壮吉
5 :02/12/12 15:42 ID:cULPaM6b
587 名前:名無シネマ@上映中 投稿日:02/11/19 05:37 ID:Fuo7IS9u
<新東宝>
石川義寛・山田達雄・小森白・小林悟・土居通芳・曲谷守平・三輪彰・野村浩将・赤坂長義・
並木鏡太郎・志村敏夫・阿部豊・毛利正樹・加戸野五郎・近江俊郎・小野田嘉幹・曲谷守平
<各社で撮り、カラーを決めがたい監督>
マキノ雅弘・石井輝男・中川信夫・伊藤大輔・内田吐夢・渡辺邦男・田坂具隆・川島雄三・
山本薩夫・今井正・木村恵吾・井上梅次・佐分利信・家城巳代治・渡辺祐介・久松静児

※やや強引に分類した監督も多いです。

これだけ制覇すれば、キミも立派な日本映画通だ(ワラ
6 :02/12/12 15:43 ID:cULPaM6b
589 名前:584-587 投稿日:02/11/19 13:16 ID:nTZ8yXQk
いちおう、このリストは暫定版ということで。このリストを元に、今後の話が広がる
ことを期待します。さらに、もし許されるなら、今後、100スレ刻みぐらいの間
隔で、みなさんの意見を取り入れて、バージョン・アップしていこうと思います。
>>588
>瑞穂春海
主に松竹・東宝・大映で撮った人ですね。キャリアの最後は大映だったので、大映かな。
>大森健次郎
東宝には、何人か、こういうあまり撮れなかった人がいますね。無念でしょうね・・・
>瀬川昌治
そうですね。「旅行」も東映の「列車」が原型ですし、アクション・メロドラマ・ロマンポルノまで撮るしね。
7 :02/12/12 15:43 ID:cULPaM6b
590 名前:584-587 投稿日:02/11/19 13:22 ID:nTZ8yXQk
まとめてみての感想ですが、
<東宝>巨匠の陰で、実はけっこう層が厚いのだ。古澤憲吾・谷口千吉・恩地日出夫・
渡辺邦彦・山本邦彦・山本迪夫・石田勝心・松本正志・和田嘉訓・木下亮を落とした。
<日活>
イマヘイも清順も、番線にこうした手堅い監督たちがいたので、安心して好き勝手に撮
れたのだ。アクションだけでなく、文芸・メロドラマ・歌謡と実は多彩。前田満州夫・
小杉勇・鍛冶昇を落とした。ところで、堀池清さんが亡くなられたらしいね。ご冥福をお祈りします。
http://www.asahi.com/obituaries/update/1118/004.html
8 :02/12/12 15:44 ID:cULPaM6b
591 名前:584-587 投稿日:02/11/19 13:23 ID:nTZ8yXQk
<ロマンポルノ>
入社がロマンポルノ以前と以後では、以前の世代の方が強い。後はどうしても小粒。以前
では白鳥信一、以後では池田敏春を落とした。那須博之・金子修介も入れておくべきか?
<松竹>
山田洋次と、野村が突出。ダメになるはずだ(w 三村は、時代が悪かった。中村も、
撮りまくった割りには地味。岩間鶴夫・仲倉重郎を落とした。ヌーベルバーグ派は割愛(w 
<東映>
東映映画とは、マキノ満男と俊藤浩滋のものだったのではないか? 長谷川安人を落とした。
9 :02/12/12 15:44 ID:cULPaM6b
592 名前:584-587 投稿日:02/11/19 13:25 ID:nTZ8yXQk
<大映>
大映映画とは、藤井浩明のものだったのか!? 東西を制したのがマスムラ・コン。
京都はひたすら、池広・田中・安田・三隅・森(w 大映はスター不足と言われるが、監督も渋めの印象。
<新東宝>
野村・並木といった、監督キャリアの最後に行き着いた人。TV・ピンクに逃げた人。
近江のようなド素人。すげー会社(w 市川森一が尊敬しているという、山際永三を落とした。
<各社で撮り、カラーを決めがたい監督>
俳優監督の田中絹代・山村聰、新藤兼人大先生、TVから越境した五社英雄を落とし
た。宇野重吉はむしろ日活か? 独立系・ピンク系監督となると、もう手に負えないな。

実は、あんまり観てない監督、1本も観てない監督も多いんですけどね。しかし、この層の
厚さと豊穣さ! これが、1970年前後に、いっぺんに崩壊する・・・眩暈がするよね。
10名無シネマ@上映中:02/12/12 22:44 ID:mkX0xavr
おつかれさま。
とりあえず10ゲット
11日本映画愛好者:02/12/12 23:19 ID:vwRan1Ky
>>2-9ありがとうございます! では早速改訂版をば(w

−日本映画監督列伝(第二次)−
<東宝>
福田純・坪島孝・杉江敏男・鈴木英夫・森谷司郎・筧正典・須川栄三・児玉進・小谷承靖・
西村潔・浅野正雄・堀川弘通・松林宗恵・丸林久信・岩城英二・小田基義・丸山誠治・
千葉泰樹・青柳信雄・ 佐伯幸三・本多猪四郎・山本嘉次郎・豊田四郎・稲垣浩・岩内克己・
大森健次郎・古澤憲吾・谷口千吉・恩地日出夫・渡辺邦彦・山本邦彦・山本迪夫・石田勝心・
松本正志・和田嘉訓・木下亮
12日本映画愛好者:02/12/12 23:20 ID:vwRan1Ky
<日活>
斎藤武市・若杉光夫・中平康・吉村廉・山崎徳次郎・西河克己・森永健次郎・古川卓巳・
松尾昭典・野村孝・野口博志・牛原陽一・千野皓司・舛田利雄・井田探・河辺和夫・江崎実生・
西河克己・蔵原惟繕・長谷部安春・小澤啓一・澤田幸弘・藤田敏八・浦山桐郎・春原政久・
前田満州夫・小杉勇・鍛冶昇・堀池清
13日本映画愛好者:02/12/12 23:21 ID:vwRan1Ky
<ロマンポルノ>
神代辰巳・武田一成・小原宏裕・曾根中生・近藤幸彦・西村昭五郎・藤井克彦・白井伸明・
田中登・加藤彰・小沼勝・根岸吉太郎・中原俊・斎藤信幸・上垣保朗・村上修・黒沢直輔・
白鳥信一・池田敏春・那須博之・金子修介
14日本映画愛好者:02/12/12 23:22 ID:vwRan1Ky
<松竹>
堀内真直・中村登・前田陽一・森崎東・梅津明治郎・三村晴彦・南部英夫・長谷和夫・
斎藤耕一・五所平之助・野村芳太郎・貞永方久・川頭義郎・井上和男・渋谷実・岩間鶴夫・
仲倉重郎
15日本映画愛好者:02/12/12 23:23 ID:vwRan1Ky
<東映>
加藤泰・小沢茂弘・鈴木則文・山下耕作・中島貞夫・関本郁夫・鷹森立一・野田幸男・
佐藤純弥・佐伯清・降旗康男・牧口雄二・村山新治・伊藤俊也・倉田準二・山口和彦・
関川秀雄・工藤栄一・鳥居元宏・沢島忠・松田定次・佐々木康・内出好吉・小石栄一・
長谷川安人
16日本映画愛好者:02/12/12 23:24 ID:vwRan1Ky
<大映>
池広一夫・田中徳三・安田公義・三隅研次・森一生・衣笠貞之助・黒田義之・田坂勝彦・
加戸敏・井上昭・田中重雄・帯盛廸彦・島耕二・村山三男・井上芳夫・弓削太郎・富本壮吉・
瑞穂春海
17日本映画愛好者:02/12/12 23:25 ID:vwRan1Ky
<新東宝>
石川義寛・山田達雄・小森白・小林悟・土居通芳・曲谷守平・三輪彰・野村浩将・赤坂長義・
並木鏡太郎・志村敏夫・阿部豊・毛利正樹・加戸野五郎・近江俊郎・小野田嘉幹・曲谷守平・
山際永三
18日本映画愛好者:02/12/12 23:26 ID:vwRan1Ky
<各社で撮り、カラーを決めがたい監督>
マキノ雅弘・石井輝男・中川信夫・伊藤大輔・内田吐夢・渡辺邦男・田坂具隆・川島雄三・
山本薩夫・今井正・木村恵吾・井上梅次・佐分利信・家城巳代治・渡辺祐介・久松静児・
田中絹代・山村聰・新藤兼人・五社英雄・瀬川昌治

今後、最初の公約通り、100レス刻みで改訂していこうと思います。前スレで追加して
名前を挙げてくださった方、今度は入れますので・・・
あと、監督名だけでは味気ないので、挙がった作品タイトルも加えていくつもりです。
今度は落ちませんように・・・
19名無シネマ@上映中:02/12/13 23:58 ID:bo4lpzk9
西村昭五郎監督の『競輪上人行上記』ってちょっと皮肉で面白い作品だった。
小沢昭一がなにやら胡散臭くて・・・
20名無シネマ@上映中:02/12/14 15:10 ID:JJDAI9Su
無常感漂う面白い映画ですね。
貧乏寺が、ウラでは犬の肉を売ってるというエピソードは
シュールで無気味。
21名無シネマ@上映中:02/12/14 16:10 ID:JJJQ44wY
>1〜18
こーゆーの見ると、
「日本は映画大国だったんだ」
と思うなあ
22名無シネマ@上映中:02/12/14 23:07 ID:ipEPWCJP
だったんですねぇ
23名無しさん:02/12/15 01:08 ID:e7J3HwHT
小沢昭一と言えば、
http://www1.powerzoo.net/~exp/nippon/ozawa.html
こういう胡散臭さ。
http://www.jvc-victor.co.jp/interest/soft/music/music6.html
欲しいけど高い。
http://www5a.biglobe.ne.jp/~saihou/hourougei.htm
おもしろい。

>>20
小沢から得た実話かも…
24名無シネマ@上映中:02/12/15 02:35 ID:NlawKQkK
元教師が、教え子を妻にして予想屋をする・・。
ありそうな話。
252号はん:02/12/15 04:58 ID:+mPeISgL
田中登はTVドラマなんか作ってないで、映画界に戻れ
それでも「鬼畜」は嬉しかったが
26名無シネマ@上映中:02/12/15 22:20 ID:ycoTzKpF
「鬼畜」見逃した。
評判悪いようで残念。
27名無しさん:02/12/15 23:24 ID:lbDpkcZl
田中登が悪いというより、いかにも時間が足りない感じ。
2時間ドラマとしては良かった方です。
28日本映画愛好者:02/12/17 16:45 ID:svzEOgUg
笠原和夫さんが亡くなられましたね。
http://www.sankei.co.jp/news/021216/1216bun057.htm
http://www.jmdb.ne.jp/person/p0062920.htm

「仁義なき戦い」(深作欣二)以外では・・・

驚愕のナンセンスなオチがつく「殿さま弥次喜多 捕物道中」(沢島忠)
鶴田浩二と高倉健が、朝の雪景色を往くラストシーンが美しい「日本侠客伝 浪花篇」
(マキノ雅弘。ゲストの藤山寛美の使い方が面白い)
健さん+タンバコンビが大活躍する「日本侠客伝 関東篇」(マキノ)
安藤昇+加藤泰コンビの暗い戦中派ムードが炸裂する「懲役十八年」
言わずと知れた鶴田+若山富三郎の「博奕打ち 総長賭博」(山下耕作)
鶴田の根の暗さが怖い「日本暴力団 殺しの盃」(降旗康男)
菅原文太の熱演が光る日本警察映画の最高傑作「県警対組織暴力」(深作)  
総会屋の実態を描いた異色のコミカルなビジネスムービー!?「暴力金脈」(中島貞夫)
まだ「大都会」「西部警察」する以前の、映画における渡哲也最後の傑作「やくざの墓場 くちなしの花」(深作。
特別出演の大島渚が素晴らしい。朝ナマ以前のオーシマのベストアクト!)
29日本映画愛好者:02/12/17 16:46 ID:svzEOgUg
こんなもんか? 80年代以降はロクな映画がない。最後の実写作品「福沢諭吉」(澤井信一郎)
が、企業から賛助金を集金して作られた、バブル末期大作というのが痛ましい。
バブル末期に、近代明治国家に尽くした福沢諭吉の映画・・・何かを暗示するようだ。

つーか、この映画のクライマックスを観よ。上野の山で戦争をしているのに、諭吉たちは戦わずに
学問に励む・・・そして結果的に、戦わない諭吉たちの方が、時代に勝利してしまうのだ!
もう戦争の時代は終わった、これからは学問の時代だ。という、余りにもストレート
な「学問ノススメ」の映像化で、初めてビデオで観たとき、笑えばいいのか、マジなのか、悩んでしまった。
いや、これまで散々、戦う男たちの末路を描いてきた戦中派の笠原さん流の、現代日本人
へのメッセージなのだ・・・と思いたい。
30日本映画愛好者:02/12/17 16:46 ID:svzEOgUg
誰か、著書を読んだ人いる? 
http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_result_book.cgi/3c2571a7d3147010394e?aid=&srch=4&st=&auid=110000258230000

オレは「昭和の劇」(太田出版)は未読。「破滅の美学」(幻冬舎アウトロー文庫)は
読んだが、とても面白い。脚本家の仕事の秘密がわかる。業界志望者は読むべし!
31名無シネマ@上映中:02/12/18 02:09 ID:nYDzQUxK
笠原氏のご冥福を心よりお祈りします。

>>28
「仁義」シリーズや「県警対組織暴力」や「やくざの墓場・くちなしの花」以外だと、
「二百三高地」と「日本侠客伝・血斗神田祭」が好きだ。
あと、原案だけだけど五社の「吉原炎上」も。
個人的に、笠原和夫という人は取材者としても超一級の人だったと思ってるんだけど、
そういう”取材の厚み”みたいなものが「吉原炎上」にはよく表れてた。
32名無しさん:02/12/18 08:44 ID:dlxZ6jWD
>>31
「個人的に」って書いてるけど、
あなたも知っている通り、自他ともに認める取材馬鹿じゃん。

インタビュー本は、力みすぎじゃないかと思ったけど、
死期が近いの知っていたのかもね。

深作はどの脚本家のところでも、
ホンが気に入らないとただ横で何日も黙っているんだな…
33名無シネマ@上映中:02/12/19 00:17 ID:Evh6V1e/
>>32
>>31を書いた者だけど、単なる「取材馬鹿」と「取材者として超一級」ってのは
意味合いが違う。で、俺自身は笠原和夫という人は後者だと思ってるんで、
「個人的に」と断った。
資料を集めたり人に話を聞いたりするのも大変な作業ではあるけど、そこまでなら
誰にでもできる。難しいのは、そうやって集めたデータに人間の息吹を吹き込む
ことだろ。とりあえず説明不足な点はすまんかった。
34日本映画愛好者:02/12/19 02:17 ID:/8xR8xjU
>>33
「破滅の美学」(幻冬舎アウトロー文庫)を読むと、集めたネタを、いかに作品に活かして
いるかが、よくわかるよね。

例えば、ビデオで観ていて気づいたのだが、「やくざの墓場 くちなしの花」(深作)の、
ヤクザとの手打ち式の場面で、渡哲也を指して、金子信雄の警察署長が「こいつは
突破じゃ」とかはっきり言っている。「突破」とは、関西弁で「ムチャ、やんちゃ」
という程度の意味か? 明らかに調べて書いているのだ。

宮崎学のベストセラー「突破者」の遙か以前に、さりげなくこういうコトバがすっと入る。
こういうことは、流行語になってからは、誰でもできる。しかし、オリジナルでやるのが、いかに大変か・・・!
35日本映画愛好者:02/12/19 02:18 ID:/8xR8xjU
ディテールの宝庫である笠原映画だが、「実録は、再現ではなくデフォルメ」と言い切るなど、
どこまでが虚構で、どこまでが再現か、按配がわかっててやってるんだよね。
同じ実録でも、非笠原映画や、同時期のヤマサツの政界映画が何かヘンなのは、こ
の按配を間違えているせいだろうな。
高田宏治・野上龍雄らも悪くはないが、何かが足りないんだよな・・・

例えば、山下耕作+小林旭「日本暴力列島 京阪神殺しの軍団」も、伊吹吾郎が在日のアキラに
「(自分に冷たくするのは)ワイが日本人だからでっか?」と言うが、笠原なら、もっと
巧くやっただろう。民族的葛藤がストレート過ぎるんだよね。
36日本映画愛好者:02/12/19 02:20 ID:/8xR8xjU
中島貞夫+松方「沖縄やくざ戦争」は、元々は笠原脚本だったらしいが、いったん中止。
企画再開して撮影されたが、笠原の名はノークレジット。内容が違うのか?
松尾昭典+松方の「沖縄10年戦争」もそうだが、全編沖縄弁(ウチナーグチだっけ?)
でないと、沖縄ヤクザの特異性は描けないのではないか? まあムリなんですが。
それと、沖縄ロケなんかほとんどしてないだろう(笑) 「沖縄10年戦争」に至っては、
一歩も沖縄に入らずに撮影されたはず。
37日本映画愛好者:02/12/19 02:21 ID:/8xR8xjU
実録の嵐が過ぎたあとの山口組モデル映画に、「日本の首領」三部作(中島)があるが、
ゴッドファーザーのパロディみたいな映画だったな(最終作「完結編」は、ミフネ以外の
スターは全員死亡という凄い映画。この作品だけ面白い。つーか、「御大」まで殺して
しまったのだから、あれでヤクザ映画はやめときゃよかったんだ)
他には、「制覇」「激動の1750日」(中島)も、「悲しきヒットマン」(一倉治雄)も、
イマイチだった。実録全盛期の中島+松方「実録外伝 大阪電撃作戦」1本に遠く及ばず。
時代的産物である実録路線のセルフ・リメイクに終わった。
任侠・実録を遠く離れて、なぜか大森一樹がパロディ「継承盃」を撮ったりもしたが、
外してしまった。もし、脚本が松田寛夫でなく、笠原和夫だったらなあ。それとも、
その頃は五社・舛田との仕事が続き過ぎて、やはりダメだったかな?
38日本映画愛好者:02/12/19 02:22 ID:/8xR8xjU
ついでに、80年代の実録風作品だと、山下+松方コンビの「最後の博徒」「修羅の群れ」
があるが、最悪。「最後」は、波谷守之が善人過ぎるし(広島戦争の話なんですが)、
「修羅」に至っては、稲川会のウソ伝記映画。 まさか、稲川会のPRを堂々と東映系
の映画館でやるとは・・・! 「実話時代」(笑)で読んだが、稲川会の幹部もエキ
ストラで出演したらしい。俊藤さん、やり過ぎじゃ。

新聞訃報の笠原さんの扱いの小ささに見るように、骨太な大河ドラマを書いてきた
脚本家も、歴史的にはただのやくざ映画ライターとして扱われてオシマイなのか・・・?
39名無シネマ@上映中:02/12/20 04:34 ID:7KW8D6tO
「昭和の劇」に付録掲載されていた未映画化作品「いれずみ決死隊」がすごかった。
この作品が制作されていたら、当時の集団抗争劇とはまた違った位置付けで東映時代劇が延命したかもしれない。
やくざ映画の黎明期作品である「人生劇場 新飛車角」は、任侠路線から実録路線へ変遷してゆく東映の運命を予感しているかのような印象すらあるのは
選ばれた作家の業なのか?
笠原の足跡から透けて見えてくる様々な「映画史」を検証してゆけば「ただのやくざ映画ライター」として扱う愚鈍なマスコミは後悔するに違いない。
4032:02/12/20 12:42 ID:h1o+hdC2
>>33
> >>31を書いた者だけど、単なる「取材馬鹿」と「取材者として超一級」ってのは
> 意味合いが違う。で、俺自身は笠原和夫という人は後者だと思ってるんで、
> 「個人的に」と断った。

誰もが「取材者として超一級」と認めているのだが…「個人的に」も糞もない。

高田宏治も『仁義なき闘い完結編』をやる時、
例の巻物を譲られて圧倒されたと言っておるよ。
41日本映画愛好者:02/12/20 19:00 ID:QepwzVae
>>39
>笠原の足跡から透けて見えてくる様々な「映画史」を検証してゆけば「ただのやくざ映画ライター」として扱う愚鈍なマスコミは後悔する
>に違いない。
いちおう、朝日には、山根貞男の追悼文が載ってましたね。たいしたことは書いていませんが。

人間・笠原和夫としては、自伝「妖しの民に生まれきて」(1998・講談社)が
ありましたね。文章は硬いですが・・・やや芝居がかってはいますが、この若き日
の数奇な人生体験が、氏の独特の無常観につながっているのでしょう。
(でも、もしご本人にこれを言ったら「経験があるから書けるなんてもんじゃないよ」と
 仰ったでしょうね。あの、すべてを突き放す笠原ブシだと・・・)
42日本映画愛好者:02/12/20 19:02 ID:QepwzVae
89年頃に、キネ旬に短期連載していたエッセイにも、あるひとりの女性の運命を
狂わせた、凄まじい私小説的エピソードがありました。真偽は不明ですが(笑)
笠原さんの文章って、脚本と同じく、どこまでが本音で、どこまでがサービスかわからんの
だよな。優れたクリエイターはみんなそうですけどね。

ただ、「にっぽん脚本家クロニクル」所収の桂千穂による笠原インタビューに付記された、
自筆エッセイは恐ろしい。あれは本音だと思う。余りにも深い、人生と日本への絶望・・・

すっかり笠原スレにしちゃいましたが、笠原和夫こそ、日本映画界のシバリョーだった(!?)
43日本映画愛好者:02/12/20 22:55 ID:2dTYG0fX
>>41
正確には、「「妖しの民」と生まれきて」 ですね。
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/guest/cgi-bin/wshosea.cgi?W-NIPS=9971320231

なぜ、佐高信が帯文を書いているかというと、「破滅の美学」の原本になった「鎧を着ている男たち」
(1987・徳間書店)を、初版時に褒めた数少ない書評家のひとりだからです。
意外でしょ?
44日本映画愛好者:02/12/20 22:56 ID:2dTYG0fX
今年は、師匠筋にあたる笠原良三さんも亡くなってるんですよね。名字が同じなのは
偶然で、縁戚関係は無いそうですが。弟子と違い、なんの思想性もない映画が多い
ですが、作家性を捨て、敢えて職業ライターに徹した生涯だったようです。
http://www.mainichi.co.jp/news/selection/archive/200206/23/20020624k0000m060038000c.html
http://www.jmdb.ne.jp/person/p0062880.htm

小林信彦は、ムチャクチャな笠原良三の脚本を、古澤憲吾に依頼されて手直しした
そうですが、恐らくこれは田波靖男と共作の「大冒険」のことでしょう。
「笠原良三はいつもこうですよ」と、周囲に言われたらしい。「いつもこうですよ」
って、そんな仕事でも依頼があり、たまに文芸映画なんかも書いてるというのがなんとも・・・
45名無シネマ@上映中:02/12/21 15:26 ID:rVoGLpFv
笠原良三って小林信彦のエッセイで読んだそのコメントしか印象に残ってないけど
笠原和夫の師匠にあたるんだ。。。
この人、名作なにか書いてるのかね?
46名無シネマ@上映中:02/12/21 16:12 ID:H0ajgQyg
鈴木清順の『悪太郎』『悪太郎 悪い星の下でも』やってるね。
これは今東光の原作があるけど名作だよ。

ただ清順は旧制弘前高等学校の出身だから、
清順がさらに脚色している可能性もあるけど。

増村の『赤い天使』も原作ものだけど一人で書いてるねぇ。
47名無シネマ@上映中:02/12/21 18:14 ID:usZuets5
映画は監督の影響力も強いからなあ。どうも脚本家の個人の力量って図りずらい。
笠原良三クラスだと実力わかりずらいですな? 後世から見ると。
48日本映画愛好者:02/12/23 19:03 ID:wT3E1xIv
age
49名無シネマ@上映中:02/12/23 19:26 ID:im9SbCIu
ロマンポルノに村川透監督が抜けているのは何故?
50日本映画愛好者:02/12/23 21:49 ID:CHgOEyMU
>>49
村川透って、3本しか撮らなかったでしょ? 一時期は引退しちゃうし。
http://www.jmdb.ne.jp/person/p0246510.htm

「白い指の戯れ」は、脚本の神代辰巳のカラーが濃くて、のちの村川の作風とは違うしね。
「哀愁のサーキット」では、ちょっとアクションしてるけど、内容はロマンポルノ・
メロドラマ。ちなみに公開当時の併映は長谷部安春の「戦国ロック 疾風の女たち」
当時はまだ、ニューアクションのカラーが日活に残っていたのだ(「官能地帯 哀しみの女街」は未見)

村川はのち、優作映画で一世を風靡するけど、メインはTVの人だよね。

88年に、いきなりロッポニカで「行き止まりの挽歌 ブレイクアウト」を撮るけど、
藤竜也(「プロハンター」)が主演だったせいだろうね。あの映画好きだなあ。
5149:02/12/23 23:25 ID:+cgLqy9R
>>50
「白い指の戯れ」は村川色出てると思うけど、後の作風と違うと言うのも少し解る。
でも、確かに本人はポルノ相当嫌ってたみたいだね。
「白い指の〜」も会社に無理矢理付けられたタイトルだったそうだし。
日本テレビ&石原プロの「大都会」が復活のきっかけになったというのが、
TVメインのイメージが強くなた原因だろうね。

「行き止まりの挽歌」は私も結構好きです。
52名無シネマ@上映中:02/12/24 12:35 ID:BMN+j33l
復活してたんだね。
昨夜はテレビで「花影」を見たせいで寝不足。何となく胃も重い。
誰が言ったんだったか、川島は東宝・日活では飄々とした作品を撮り、大映では
重い映画を作る、会社によってカラーを分けると言ってた人間が周囲にいた。
この論理が正しいわけもないが、仮に追加するなら東京映画では荒んだ映画を
撮っていたということですね。うー、胃が重い。
53名無シネマ@上映中:02/12/24 13:48 ID:Dk++7KcB
会社に合わせた映画と作るということではないかね?
今平か誰かもそんなようなことを言っていた。
最初は松竹大船調だしね。
54名無シネマ@上映中:02/12/24 14:00 ID:AGO4ygqT
>>52-53
会社というより、企画に合わせた撮り方ということでは。監督としては当然のこと
だろうが、その点でも川島は実に器用な人だった。東京映画でも
「人も歩けば」みたいな楽しい映画も撮ってるし。そもそも東宝傍系の
東京映画は東宝本体と違って、野心的な企画や異色作が多くなるから
「明るく楽しい東宝映画」的な作風とは異なる。
55日本映画愛好者:02/12/24 14:09 ID:7Nk7u+PR
>>51
「白い指の戯れ」の荒木一郎は、村川と、出演している粟津號がいっしょに出演交渉
に行った。2年前の映芸に載った粟津の遺稿を読むと、村川だけでなく、当時の神代、
姫田真佐久、絵沢萠子らが何を考えていたかがよくわかる。
>>52
「花影」は、大岡昇平の原作は、元々、映画になるような劇的な話ではなかった印象が
ある。川島本人が「実際の池内と、原作の年齢が違うので苦労した」と言っているように、
元々は30・40代の年増美人が、人生に失望して死ぬ話だし。
つまりは、池内を魅力的に老けさせなきゃならなかったので、苦労したってことか。
それを考えると、池内の実年齢(28)で、あの色気は凄い。
本来は、当時なら、高峰秀子あたりの役ではないか?
56日本映画愛好者:02/12/24 14:13 ID:7Nk7u+PR
つくづく、美人は男を惑わせ、自分も不幸になってこそ美人なんだなあ。そして、
いちばん綺麗なときに死ぬのがいい。今の池内はなかったことにしよう(笑)
http://www.yomiuri.co.jp/hochi/geinou/mar/o20020308_120.htm

この頃の川島は、「女は二度生れる」「花影」「雁の寺」と、「美人の不幸」映画を連続して
撮ってるね。
http://www.jmdb.ne.jp/person/p0234870.htm

美人は、自らの美の代償に、不幸であらねばならぬ!? という映画を、実生活では
体が弱く不自由で、羽振りと身なりだけはいい監督が撮っているのが、鬼気迫るよね。
57名無シネマ@上映中:02/12/24 15:06 ID:Dk++7KcB
俺は妙な若作りしない池内淳子は今でも好きだけどね。
新東宝でもよくがんばったよね。

ところで東京映画の「台所太平記」は凄いキャストだよね。
http://www.jmdb.ne.jp/1963/cm001950.htm
58名無シネマ@上映中:02/12/25 00:25 ID:VvoW4OIY
>>55
あまり確かなことは言えないけど「女が階段を上る時」とストーリーや役柄がかぶったからじゃない?
59名無シネマ@上映中:02/12/25 12:32 ID:v4s5vg60
岡崎宏三に言わせると、東京映画は「駅前」シリーズのアガリで、
豊田四郎や川島雄三や小林正樹らに東宝では通らない企画の異色作を撮らせていたという。
60日本映画愛好者:02/12/25 15:32 ID:528bAbd2
>>57
すいません未見です。でも確かに凄いですね。こうした芸達者の競演も、いまや、
団体・固定相手の商業演劇だけになってしまった。こういう東宝(東京映画)の上品な味は、
TVでも無くなったなあ。80年代までの「東芝日曜劇場」で最後か。
>>58
そういえば、どっちも脚本は菊島隆三。
61日本映画愛好者:02/12/25 15:33 ID:528bAbd2
>>59
元々、「駅前」って、アチャラカじゃなかったんですけどね。
第一作の「駅前旅館」は、まっとうな文芸喜劇映画ですし。森繁のラストの、番頭としての
自分のプライドを賭けた呼び来み芸が素晴らしい。森繁って、つくづく芸達者だったと思う。
ラストの、上野駅前を団体の修学旅行客が駆け抜けるショットは、思い出すだに目頭が
熱くなりますね。こういう類の感動も、もう今は無くなりました・・・
この頃の作品の、森繁・伴淳・フランキーの意地の張り合いは凄かっただろうな・・・舞台裏が怖いよ。

豊田四郎といえば、「新・夫婦善哉」も面白いんですけどね。「夫婦善哉」ばかりが
採り上げられますが、ちゃんと続編になってます。これも、川島雄三だったら、ハッピーエンド
にはしないでしょう。豊田四郎は優しいんですね。
62名無シネマ@上映中:02/12/26 01:13 ID:VysP8lVb
「台所太平記」は、女中さんが数名入れかわる話で
ちょっとしたオムニバスのような作品です。NHKで昔見た時は
けっこう言葉が消されてました。CSで放送した時は見のがしちゃった。
63日本映画愛好者:02/12/27 00:05 ID:XcgcV9yq
>>62
豊田四郎は、戦後は「文芸大作専門監督に成り下がった」と陰口を言われてもいるが、
名だたる作家たちの名作を次々に豪華キャストで映画化するという、非常に贅沢な仕
事ができた、羨ましい人ではないだろうか?
とはいえ、実はオレは戦前も戦後もあまり観ていないのだが、以下、敢えて、レアな
戦前作品を観た範囲でレビューしてみる。

戦前モダニズムの名作「若い人」は、物語が完結しないで終わるのでビクーリしたよ。
「泣蟲小僧」は、ハスミンが「素晴らしい。戦前日本にも、ヌーベルバーグが存在した」
とまで絶賛した作品で、実際、子どもが母に去られて、居場所もなくあちこちの家を
さまようという、無惨な物語で、なんの救いもない。野島伸司なんか甘いぜ。
64日本映画愛好者:02/12/27 00:06 ID:XcgcV9yq
「鶯」は、ワンステージ喜劇の秀作。久松静児「警察日記」に似ているのは、原作者が同じ
(伊藤永之助という人)せいか?
「小島の春」は、ハンセン氏病の患者を救おうとする保健婦の話で、詩情溢れるロケが
素晴らしい。
しかし、この場合の「救う」とは、療養所に隔離するという意味で、いまとなっては、
人々の善意が結果的に歴史の悲劇をもたらすという、微妙な作品である。療養所の
中が、ときには命すら奪われる、患者に対する苛酷な懲罰が罷り通る、閉鎖的な恐怖政治
の世界でもあったことがわかってしまったからな・・・
こういう映画にこそ、作品性とその歴史性を勘案した公正な評価が欲しいが、まず日本ではムリだろうね。
65日本映画愛好者:02/12/27 00:08 ID:XcgcV9yq
>>51
村川ってこんなことを言ってるよ。
http://www.remus.dti.ne.jp/~hiroic/KinroSpecial4.html
確かに、村川のタッチで、ロマンポルノはムリではある。同じアクション派の長谷部安春や
澤田幸弘も苦労していた。村川は、この頃がいちばん意気盛んだったんだね。
http://www.jmdb.ne.jp/person/p0246510.htm
優作映画では、「蘇える金狼」がいちばん仕掛けが派手だったのかな? 「野獣死すべし」は、
大セットを組んだ銀行襲撃シーン以外は渋かった。
結局、村川にとっても、優作との「野獣死すべし」が頂点だったってことかな?
66日本映画愛好者:02/12/27 00:08 ID:XcgcV9yq
村川透がまともに活躍できたのは、やはり「あぶない刑事」あたりまでだったのか?
長谷部安春・旧東宝でニューアクションしていた故西村潔もいっしょに撮ってるね。
(なぜか、長谷部が撮った劇場版第1作の撮影は、「白い指の戯れ」の姫田真佐久)
おまけに「あぶ刑事」は、スタジオもにっかつ撮影所。やや強引だが、「あぶ刑事」
って実は、最後の日活・東宝ニューアクションの輝きだった!? しみじみしない?

いかん。これではオレ、やってることは懐かしのミステリ板住人と一緒ではないか(w
67名無シネマ@上映中:02/12/27 00:22 ID:llYQ5uVH
>>64
「小島の春」についてのあなたの意見は素晴らしい。
でも、戦後30年近く立ってもまだ「砂の器」みたいな映画が作られ、
それに無批判に感動してしまっている者が多いこともお忘れなく。
厨房色が強くて少々辟易だが、
「砂の器」専用スレにも意見書き込んでやってくらはい。
  ↓↓
http://tv3.2ch.net/test/read.cgi/cinema/1037345332/l50
68日本映画愛好者:02/12/27 03:37 ID:XcgcV9yq
>>67
いちおう、行ってきたけどね。
http://tv3.2ch.net/test/read.cgi/cinema/1037345332/81

ただ、日本には、こういうリテラシー教育って、ほぼ存在しないからね。メディアと
イデオロギーって微妙な問題で、個人的には避けて通りたいのが本音です。

でも、「砂の器」に素直にカンドーしてちゃまずいかもしれないね(w
69日本映画愛好者:02/12/27 03:38 ID:XcgcV9yq
「砂の器」つながりだけど、野村芳太郎は作品が多すぎるんだよね。
http://www.jmdb.ne.jp/person/p0363080.htm

観たうちで好きなのは 「張込み」「ゼロの焦点」「拝啓天皇陛下様」「続・拝啓天皇陛下様」
「望郷と掟」「影の車」「疑惑」「迷走地図」かな?
「天皇陛下(63・64)」シリーズは、「日本人にとって、軍隊とは何だったのか?」
という大テーマを、増村保造「兵隊やくざ」(65)よりも早く描いた作品。
ちなみに、こうした「軍隊でインテリと大衆が出会う」という類似作には、瀬川昌治
「三等兵親分」(66)があり、ある種のジャンル化していた模様だ。ただ、この映画、
親分が、田舎やくざにしか見えない遠藤辰雄なのがガカーリ(w ダメじゃん。
70名無シネマ@上映中:02/12/27 06:17 ID:4GRCxTIh
伊丹十三も、ある意味「ヤクザ映画」をとりまくった人だね。
しかしやり過ぎたのか、消されちゃいましたけど。
71名無シネマ@上映中:02/12/27 07:55 ID:1Y4ReHj/
お正月ですね。
日本映画三昧したい頃。
72名無シネマ@上映中:02/12/27 10:41 ID:jAiY7jdK
リテラシーで思い出したけど、全然関係ないけど吉田喜重の「血は乾いている」。
メディアリテラシーに言及した世界初の映画だったのでは?
「ネットワーク」より14年ぐらい早いし。
切れ味が良くて、考えようによっちゃ当時の大島渚や篠田正浩よりもヌーヴェルヴァーグ。
佐田啓二がああいう役をやったのも驚きだったけど、「自分は悪役をやったことが
ありません」と豪語した佐野浅夫の無作為の悪役もよかった。
押井守や本広の先取りをしたところもあるし、でも、これビデオ出てないんだよね。
日本映画のベスト10に入る傑作だと思うんだけどな。
73名無シネマ@上映中:02/12/27 11:18 ID:MvXlCVKT
>>66
日本テレビのプロデューサーの映画的思考が反映された最後のドラマとも言えますね。
これ以降日本テレビからは映画的な作品は徐々に無くなって行きますから。
74名無シネマ@上映中:02/12/27 11:50 ID:ivolC1pS
葵映画の西原儀一が毎日放送の「明日へ開く窓」って、
ハンセン氏病のドキュメンタリーを島に住み込みで撮っているんで、
インタビュー本「やくざ監督東京進出」に「小島の春」の話が載ってるね。
「俺たちの病気で金を儲けやがって」と島では評判が悪かったそうだ。
まあ映画としては面白いんだけど。島にはヤクザもいるらしい。
75名無しネアスト:02/12/27 18:30 ID:jNY2Nk/g
>>59です。何も冠のつかない「駅前旅館」と、最初から「喜劇」とついた
以後の「駅前」シリーズの差ですな。ずいぶん経ってから豊田が「駅前百年」と
「駅前開運」の2本を演出してるけど、佐伯幸三との見分けがつかなかった。
「駅前」シリーズと豊田四郎については、助監督だった脚本家・広澤栄の著書に詳しいよ。

「新・夫婦善哉」は森繁=淡島コンビよりも、小池朝雄、藤田まこと、
山茶花究ら脇役たちの助演ぶりが楽しいやね。
76名無しネアスト:02/12/27 18:44 ID:jNY2Nk/g
連続カキコですまぬ。
東京映画といえば、豊田四郎門下の平山晃生という人の唯一の監督作
「お熱い休暇」があるが、アチャラカ風のタイトルとは裏腹に、これが
スパイ映画風のコメディだった。くじ引きに当たった三木のり平が某国へ旅行に出かけ、
陰謀団に命を狙われるという、ビートルズ映画「HELP!」のパロディみたいな作品。
松岡きっこや丹波哲郎も出演し、007調のムードを出そうとしているが、
演出がまるで冴えない凡作だった。

http://www.jmdb.ne.jp/1968/cr003530.htm
77名無シネマ@上映中:02/12/28 07:41 ID:udCfuR2q
うまく外国映画からアイディアを拝借した脚本家というと、やっぱり田波靖男に
尽きると思うんですけど。『大冒険』なんか『リオの男』なんていう、大ヒット
したけどバリエーションが出来るまでのインパクトがあったかという作品から
借りてきて巧く作ってましたよね。
『クレージーの大爆発』はもう本当に『黄金の七人』だし。古澤憲吾がちょっと
誤解してたところもあったみたいだけど、お洒落だったなあ。競馬場で金を
ばら撒く植木等、最高。
78日本映画愛好者:02/12/28 22:23 ID:Yt4lcSKt
「砂の器」ですが、こんなことを言われた。
http://tv3.2ch.net/test/read.cgi/cinema/1037345332/85

うーん。こんなに単純明快な問題じゃないと思うがなあ。
つーか、そんなに弁護するほど面白いですか、「砂の器」? 似たテーマなら、絶対に、
内田吐夢の「飢餓海峡」の方が上でしょ? 野村芳太郎は巧いですけどね。
>>75
佐伯幸三といえば、怪作「ミスター・ジャイアンツ 勝利の旗」があるね。
とりあえず、ミスターはちゃんと主演して、芝居してます。川上哲治(滝沢英輔「川上哲治物語 背番号16」)
や稲尾和久(本多猪四郎「鉄腕投手 稲尾物語」)とは格が違いました。
最後のジャイアンツ優勝祝賀会で、仲代達矢はじめ東宝スターが集結して、みんなで
ジャイアンツ応援歌を合唱します(w こんな映画でもマジメに書く八住利雄って偉大だよね。
70年代ゲテモノ大作の金字塔・舛田利雄「ノストラダムスの大予言」まで書く人だからね。
79日本映画愛好者:02/12/28 22:24 ID:Yt4lcSKt
>>77
田波靖男も、見事に娯楽作ばかり書いていた人ですよね。
映芸(2000・秋号)の追悼特集によると、慶應英文科卒の超インテリですよ、
この人。今の慶應じゃなくて、昔の慶應ですよ。同期が江藤淳ですよ。
昔の監督・脚本家には、超インテリなのに、なぜか、いっけん作家性と無縁の仕事を職人的に
こなす人が多かった。君塚・三谷程度のレベルはゴロゴロしてたんだよね。
層が違い過ぎるよなあ・・・
80日本映画愛好者:02/12/30 09:21 ID:3mGwWwNj
オレ専用スレになってるな(w 
ヤバい状態。言い訳すると、前スレが余りにも突然落ちたんで、何か書いとかない
と不安で・・・(って、前スレはオレが立てた訳じゃないんだけどね)

年末のしめくくりに、今年、物故された映画スタッフの方々の名と、とりあえずの代表作
を挙げておきます。つつしんで、お悔やみ申し上げます。ありがとうございました。
(カッコ内は享年)

(監督)
1月21日  倉田準二(72)「十兵衛暗殺剣」 
7月16日  佐伯清(87)「昭和残侠伝」
11月17日 堀池清(83)「丘は花ざかり」
(脚本)
3月20日  安藤日出男(74)「からっ風野郎」(増村保造)
6月22日  笠原良三(90)「大番」(千葉泰樹)
9月1日   日高真也(81)「犬神家の一族」(市川崑)
12月12日 笠原和夫(75)「仁義なき戦い」(深作欣二)
81日本映画愛好者:02/12/30 09:30 ID:3mGwWwNj
(プロデューサー)
3月3日   木村元保(67)「泥の河」(小栗康平)
(原作)
3月4日   半村良(68)「戦国自衛隊」(斎藤光正)
10月21日 笹沢左保(71)「木枯し紋次郎」(中島貞夫)
(音楽)
6月18日   山本直純(69)「男はつらいよ」(山田洋次)
(撮影)
2月22日   本多省三(86)「薄桜記」(森一生)
(照明)
3月5日    岡本健一(87)「雨月物語」(溝口健二)
(編集)
10月18日   冨田功(45)「ガメラ3 邪神<イリス>覚醒」(金子修介)
82日本映画愛好者:02/12/30 09:31 ID:3mGwWwNj
(ついで) −今年、気を吐いたベテラン監督−

小澤啓一「修羅のみち3 広島・四国全面戦争」「修羅のみち4 北九州代理戦争」
「修羅のみち5 東北殺しの軍団」
岡本喜八「助太刀屋助六」 羽田澄子「平塚らいてうの生涯 −元始、女性は太陽であった−」
大林宣彦「なごり雪」   関本郁夫 「およう」
熊井啓「海は見ていた」  中山節夫 「旅の途中で FARDA」
山田洋次「たそがれ清兵衛」

なんだかな。という人も混じってますけど、小澤啓一がまだ撮ってる。というだけで、
感動しませんか? 観てないけど・・・
83名無シネマ@上映中:02/12/30 10:49 ID:cZy/dGAr
>>79
> 昔の監督・脚本家には、超インテリなのに、なぜか、いっけん作家性と
> 無縁の仕事を職人的にこなす人が多かった。

チョト人間を紋切型に見すぎているのでは?
84名無シネマ@上映中:02/12/30 14:16 ID:uAPUniTV
>>82
気を吐いたって小澤も中山も関本も熊井も、どーしょーもない出来でしたけどね。
85.....:02/12/30 15:32 ID:fz5NfGMj
>>80-81
 エーッ、佐伯清氏も岡本健一氏も亡くなっちゃってたんですか! ズガンボーン!!(←擬音)
佐伯清監督なんて、昨年だったか一昨年だったか、NHKの伊丹万作を扱った番組では元気そう
だったのに……。
86全身小説家:02/12/30 15:48 ID:z5WmgKZT
「陸軍中野学校」シリーズ好きな人いる?メサクサおもいろい。
プロパガンダか?と思わせるピリピリした感じがよい。
・・・・・― ― →     ッーセンマ画邦

      raizou
87名無シネマ@上映中:02/12/30 17:43 ID:2wm6gpS5
藤田敏八の「妹」で、伊丹サーテインが出てたが、なんと自殺(心中)してたな
合掌
88白夜の陰獣:02/12/30 19:35 ID:vv0K5atB
>>80
物故した監督に5月の鈴木英夫が抜けています
並木鏡太郎が亡くなったのは今年でなかったでしょうか?
89日本映画愛好者:02/12/30 21:22 ID:AXlrBFaZ
>>83
私がこう書くとき、例えば、八住利雄のような存在を念頭に置いているんですよ。
八住は、実は、日本を代表するロシア文学者になっていてもおかしくなかった人なんですよね。
http://www.jmdb.ne.jp/person/p0325790.htm
>>84
いちおう、現在公開中の澤井信一郎「仔犬ダンの物語」もありますね。
>>85
佐伯も、長いキャリアの中で、一貫して非作家性に生きた人ですよね。
http://www.jmdb.ne.jp/person/p0128550.htm
ただ、「作家性」「非作家性」という区分は、あくまで便宜的なものですが。
90日本映画愛好者:02/12/30 21:24 ID:AXlrBFaZ
>>86
<参考>「陸軍中野学校」シリーズ全作品
1966 増村保造「陸軍中野学校」 森一生「陸軍中野学校 雲一号指令」
1967 田中徳三「陸軍中野学校 竜三号指令」 井上昭「陸軍中野学校 密命」
1968 井上昭「陸軍中野学校 開戦前夜」

椎名次郎(市川雷蔵)たちの奮闘も虚しく、太平洋戦争が開戦して終わる。
第1作の内容と、きちんと韻を踏んでいますよね。
91日本映画愛好者:02/12/30 21:25 ID:AXlrBFaZ
この頃の雷蔵は、「若親分」「陸軍中野学校」「眠狂四郎」「忍びの者」と、ひたすら、
シリーズの反復に陥っていますね。
http://www.jmdb.ne.jp/person/p0154900.htm
大映も企画不足で苦しかったんでしょうね。

晩年も、
三隅研次「関の弥太っぺ」(「二匹の用心棒」)雷蔵→本郷功次郎
増村保造「千羽鶴」雷蔵→平幹二朗
村山三男「あゝ海軍」雷蔵→中村吉右衛門

降板で役を奪われてばかりで可哀相でしたね。遺作の安田公義「博徒一代 血祭り不動」も、
わざわざ東映の高田宏治に書かせ、近衛十四郎まで連れてきたのに、壮絶な駄作でしたし・・・

つくづく、大映にもっと余裕があれば・・・と悔やまれます。
92名無シネマ@上映中:02/12/30 21:25 ID:OdpC6cnh
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

  http://www5b.biglobe.ne.jp/~ryo-kyo/osu.html

_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
93日本映画愛好者:02/12/30 21:26 ID:AXlrBFaZ
>>88
大切な人を忘れていました!

5月(日付不詳) 鈴木英夫「その場所に女ありて」

元々、鈴木は田中重雄の助監督だったそうですね。当の田中は、キャリアは長いが、
映画史的に重要な監督として認知されているとは言い難い。つまり、どんな監督も、
個人の才能を超えた次元で、映画史に作用しているってことですよね。

並木鏡太郎が亡くなられたのは、昨年の2月でした。アラカン監督として知られるが、
この人が戦前に撮った、山田五十鈴主演の「樋口一葉」は大傑作だったなあ・・・

年内に100はムリかな?
94名無シネマ@上映中:02/12/30 21:28 ID:PU8MZ2Lt
>>82
気を吐いたって、単なるデータの羅列じゃないか(w
95名無シネマ@上映中:02/12/30 22:28 ID:cZy/dGAr
>>86
金日成軍事大学で、工作員養成のため、
「陸軍中野学校」シリーズ観せられるんだってさ。
96名無シネマ@上映中:02/12/30 23:35 ID:Dabf3vom
「南極物語」の蔵原惟繕氏が昨日亡くなったらしいけど
本当なの?
97日本映画愛好者:03/01/01 06:31 ID:Q7zLAKKi
あけましておめでとうございます。「若尾好き」呼ばわりされました(w
http://tv.2ch.net/test/read.cgi/movie/1015692883/833
でも、若尾好き、どこ行っちゃったの? カンバック、若尾好き!
>>96
どこからそんな情報が? いまや、蔵原も、主に必殺ヲタの方に知られている印象があるね。
必殺ファンと話していたら、「蔵原監督のエピソードがいいんだよ」と力説されたことがあります。

「必殺」といえば、深作さんも、こういう状況みたいです。
http://www.yomiuri.co.jp/hochi/geinou/dec/o20021230_80.htm
想像以上に深刻みたいですね・・・もし、竹中労企画「浪人街」が、角川映画「実録・共産党」
(「いつかギラギラする日」)が、大映「敦煌」が実現していたら・・・
なぜ東映は、80年代以降、中島貞夫ばかり重宝したのだろう? 深作が避けていた?
98日本映画愛好者:03/01/01 06:32 ID:Q7zLAKKi
後、わざわざ、別作品にタイトルを流用するぐらいだから、「いつギラ」には執着
していたのでは? 実際に撮られた「いつギラ」は、「資金源強奪」にも「暴走パニック・
大激突」にも及ばない、残念な映画だったっけ。北海道ロケが天候に恵まれず、大幅
スケジュール・予算オーバーで苦しかったらしいが。

あの頃には、すでにカラダがきつかったのかもしれないね・・・
99日本映画愛好者:03/01/01 07:05 ID:Q7zLAKKi
>>97
>なぜ東映は、80年代以降、中島貞夫ばかり重宝したのだろう? 深作が避けていた?
いま見たら、そうでもないな(w
http://www.jmdb.ne.jp/person/p0200890.htm

でも、「おもちゃ」は辛かった。ある撮影ルポに「スタッフに、ウォン・カーウワイを
観ろ。と言った」とあったけど、完成品は別に関係無かった(w  どういう意味だ? 
なぜか、撮影の田村正毅は降りちゃうし、主演の宮本真希は脱いでるけど、
全身ボカシみたいなヘンなフィルターが掛かってちゃ嬉しくない。
肝心の水揚げ場面も、「ヘンなニッポン」みたいだし、そのBGMも、キネ
旬の批評で「OVAのジャイアントロボと同じ(作曲=天野正道)」ことをバ
ラされちゃうし・・・深作も、制約が多くて大変だったんだろうけどね。 

いちおう、相互リンク
http://tv3.2ch.net/test/read.cgi/cinema/1039063759/
100.....:03/01/01 12:49 ID:wS5VNfSt
あけましておめでとうございまする。で100。

>>89
 昨夜、佐伯清監督の『加賀騒動』を観ました。派手なところはありませんが、
なかなか手堅い佳作だと思いました。脇役が丹念に描き込まれているところが
良かったです。
 実は、佐伯作品はこれを入れてまだ3作しか観たことないので、彼の個性を
云々することはできないのですが……。

>>99
 『おもちゃ』はキツイ作品ですか。元ネタ(?)の『祇園の姉妹』が大好きなので、
観ない方がいいかな?(笑)
101バラバラ死美人:03/01/01 15:22 ID:QFqEzNPP
マス村板から来ました。

亀ですが
>笠原
『九州侵攻作戦』もこの人だったらよかったって思いません?
高田宏治は笠原に比べたらカスですね。

>新・夫婦善哉
主演は殆ど淡路恵子でしたね。
『猫と正造』の香川京子くらいキュートでした。
豊田は女を描くのが日本一巧い。

>血は乾いてる
この映画の正式名称って「血は乾いている」ですか?「血は乾いてる」?
江原真二郎の仁義なきつつもたせ記者がすんごい嫌な奴でしたな。

>樋口一葉
今度、京橋のフィルムセンターで上映されますね。
新東宝『憲兵とバラバラ死美人』も

このスレは大変勉強になりますです。頑張って下さい。

102バラバラ死美人:03/01/01 15:26 ID:QFqEzNPP
>101
失礼
江原真二郎→X 三上真一郎→O
どっちもカリスマ性薄くいつもゴッチャになります。
103バラバラ死美人:03/01/01 15:35 ID:QFqEzNPP
日本映画愛好者さんの
「恋人たちは濡れた」と

名無シネマ@上映中さんの
「嵐を呼ぶ十八人」評を聞きたいです。
104名無シネマ@上映中:03/01/01 15:42 ID:MP+N9MOt
朝日新聞に、安西郷子さん(元女優、三橋達也さんの妻)の訃報が出ていました。
28日、肝不全で死去、68歳。

浅草東宝オールナイト橋本忍特集で上映された丸山誠治「憎いもの」で
珍しく?主役の藤原釜足の娘役で、清楚な美しさが上手く生かされてました。

ご冥福をお祈りいたします。
105名無シネマ@上映中:03/01/01 15:48 ID:jvUjpMjp
>>101 「豊田は女を描くのが日本一巧い」に爆同。

NHK BSで「甘い汗」観てア然とした。あんなすごいキャラ描ける監督、
演じられる女優(京マチ子)が日本にいたなんて。イタリアン・ネオ・
レアリズモなんかメじゃない。
106 :03/01/01 15:53 ID:18EOrFvW
25歳。
去年まで金無し君だったけど、オンラインカジノとパチンコで
二年で350万貯めた。一度やってみなよ。
初回のみだけど、1ドル以上のチップを買えば30ドル(4000円くらい)貰える。
もらうだけもらってプレイせずに換金することもできるし、ルーレットで赤か黒に
思い切って賭けてしまえば50パーセントで二倍になる。
金なきゃオフラインでゲームすればいいだけ。暇つぶしになる。
ビデオポーカーとかスロとか色々あるのでマジでお勧め。
http://www.imperialcasino.com/~1kl5/japanese/
107白夜の陰獣:03/01/01 21:46 ID:Ut12tATX
吉村公三朗監督の「地上」「大阪物語」
渋谷実監督の「もず」
これらを見損ねているのですが、ごらんになられた方の御意見を拝聴したく思います
108日本映画愛好者:03/01/01 22:11 ID:3SvTsG0W
−日本映画監督列伝(第三次)−
(作品タイトルは、本スレ中でタイトルが挙がったもので、必ずしも代表作ではない。
 作風カラーによる分類なので、作品と会社名が一致しない場合もある)
<東宝>
豊田四郎「若い人」「泣蟲小僧」「鶯」「小島の春」「駅前旅館」「台所太平記」
「猫と正造と二人の女」「夫婦善哉」「新・夫婦善哉」「喜劇・駅前百年」「喜劇・駅前開運」
「甘い汗」
古澤憲吾「大冒険」「クレージーの大爆発」
成瀬巳喜男「女が階段を上る時」 西村潔(TV)「あぶない刑事」 平山晃生「お熱い休暇」
佐伯幸三「ミスター・ジャイアンツ 勝利の旗」 本多猪四郎「鉄腕投手 稲尾物語」
千葉泰樹「大番」 岡本喜八「助太刀屋助六」 鈴木英夫「その場所に女ありて」
丸山誠治「憎いもの」
109日本映画愛好者:03/01/01 22:14 ID:3SvTsG0W
福田純・坪島孝・杉江敏男・森谷司郎・筧正典・須川栄三・児玉進・小谷承靖・浅野正雄・
堀川弘通・松林宗恵・丸林久信・岩城英二・小田基義・青柳信雄・山本嘉次郎・稲垣浩・
岩内克己・大森健次郎・谷口千吉・恩地日出夫・渡辺邦彦・山本邦彦・山本迪夫・石田勝心・
松本正志・和田嘉訓・木下亮
110日本映画愛好者:03/01/01 22:15 ID:3SvTsG0W
<日活>
小澤啓一「修羅のみち3 広島・四国全面戦争」「修羅のみち4 北九州代理戦争」
「修羅のみち5 東北殺しの軍団」
舛田利雄「ノストラダムスの大予言」「二百三高地」
鈴木清順「悪太郎」「悪太郎伝 悪い星の下でも」
長谷部安春「戦国ロック 疾風の女たち」「あぶない刑事」(TV共)
西村昭五郎「競輪上人行上記」 松尾昭典「沖縄10年戦争」 滝沢英輔「川上哲治物語 背番号16」
堀池清「丘は花ざかり」 熊井啓「海は見ていた」 藤田敏八「妹」 蔵原惟繕「南極物語」
111日本映画愛好者:03/01/01 22:15 ID:3SvTsG0W
斎藤武市・若杉光夫・中平康・吉村廉・山崎徳次郎・西河克己・森永健次郎・古川卓巳・
野村孝・野口博志・牛原陽一・千野皓司・井田探・河辺和夫・江崎実生・西河克己・
澤田幸弘・浦山桐郎・春原政久・前田満州夫・小杉勇・鍛冶昇
112日本映画愛好者:03/01/01 22:16 ID:3SvTsG0W
<ロマンポルノ>
田中登(TV)「鬼畜」 金子修介「ガメラ3 邪神<イリス>覚醒」 神代辰巳「恋人たちは濡れた」
武田一成・小原宏裕・曾根中生・近藤幸彦・藤井克彦・白井伸明・加藤彰・小沼勝・
根岸吉太郎・中原俊・斎藤信幸・上垣保朗・村上修・黒沢直輔・白鳥信一・池田敏春・
那須博之
113日本映画愛好者:03/01/01 22:17 ID:3SvTsG0W
<松竹>
野村芳太郎「張込み」「ゼロの焦点」「拝啓天皇陛下様」「続・拝啓天皇陛下様」
「望郷と掟」「影の車」「砂の器」「疑惑」「迷走地図」
山田洋次「男はつらいよ」「たそがれ清兵衛」
吉田喜重「血は乾いている」 渋谷実「もず」
堀内真直・中村登・前田陽一・森崎東・梅津明治郎・三村晴彦・南部英夫・長谷和夫・
斎藤耕一・五所平之助・貞永方久・川頭義郎・井上和男・岩間鶴夫・仲倉重郎・
大島渚・篠田正浩
114日本映画愛好者:03/01/01 22:18 ID:3SvTsG0W
<東映>
深作欣二「仁義なき戦い」「仁義なき戦い・完結編」「県警対組織暴力」「やくざの墓場 くちなしの花」
「資金源強奪」「暴走パニック・大激突」「いつかギラギラする日」「おもちゃ」
中島貞夫「木枯し紋次郎」「暴力金脈」「実録外伝 大阪電撃作戦」「沖縄やくざ戦争」
「日本の首領」三部作「制覇」「激動の1750日」
山下耕作「博奕打ち 総長賭博」「日本暴力列島 京阪神殺しの軍団」「山口組外伝 九州侵攻作戦」
「最後の博徒」「修羅の群れ」
沢島忠「殿さま弥次喜多 捕物道中」「人生劇場 新飛車角」
佐伯清「加賀騒動」「昭和残侠伝」
澤井信一郎「福沢諭吉」「仔犬ダンの物語」
加藤泰「懲役十八年」 降旗康男「日本暴力団 殺しの盃」 倉田準二「十兵衛暗殺剣」
関本郁夫「およう」
115日本映画愛好者:03/01/01 22:19 ID:3SvTsG0W
小沢茂弘・鈴木則文・鷹森立一・野田幸男・佐藤純弥・牧口雄二・村山新治・伊藤俊也・
山口和彦・関川秀雄・工藤栄一・鳥居元宏・松田定次・佐々木康・内出好吉・小石栄一・
長谷川安人
116日本映画愛好者:03/01/01 22:21 ID:3SvTsG0W
<大映>
増村保造「からっ風野郎」「赤い天使」「兵隊やくざ」「陸軍中野学校」「千羽鶴」
森一生「薄桜記」「陸軍中野学校 雲一号指令」
溝口健二「祇園の姉妹」「雨月物語」
井上昭「陸軍中野学校 密命」「陸軍中野学校 開戦前夜」
吉村公三朗「地上」「大阪物語」
田中徳三「陸軍中野学校 竜三号指令」 三隅研次「二匹の用心棒」 村山三男「あゝ海軍」
安田公義「博徒一代 血祭り不動」
117日本映画愛好者:03/01/01 22:21 ID:3SvTsG0W
池広一夫・衣笠貞之助・黒田義之・田坂勝彦・加戸敏・田中重雄・帯盛廸彦・
島耕二・井上芳夫・弓削太郎・富本壮吉・瑞穂春海
118日本映画愛好者:03/01/01 22:22 ID:3SvTsG0W
<新東宝>
並木鏡太郎「樋口一葉」「憲兵とバラバラ死美人」
石川義寛・山田達雄・小森白・小林悟・土居通芳・曲谷守平・三輪彰・野村浩将・赤坂長義・
志村敏夫・阿部豊・毛利正樹・加戸野五郎・近江俊郎・小野田嘉幹・曲谷守平・山際永三
119日本映画愛好者:03/01/01 22:23 ID:3SvTsG0W
<各社で撮り、カラーを決めがたい監督>
川島雄三「人も歩けば」「女は二度生れる」「花影」「雁の寺」
マキノ雅弘「日本侠客伝 浪花篇」「日本侠客伝 関東篇」「日本侠客伝・血斗神田祭」
五社英雄「吉原炎上」 久松静児「警察日記」 瀬川昌治「三等兵親分」 内田吐夢「飢餓海峡」
市川崑「犬神家の一族」 斎藤光正「戦国自衛隊」
石井輝男・中川信夫・伊藤大輔・渡辺邦男・田坂具隆・山本薩夫・今井正・木村恵吾・
井上梅次・佐分利信・家城巳代治・渡辺祐介・田中絹代・山村聰・新藤兼人・小林正樹・
伊丹万作
120日本映画愛好者:03/01/01 22:23 ID:3SvTsG0W
<撮影所以後・撮影所外世代の監督>
村川透「白い指の戯れ」「哀愁のサーキット」「官能地帯 哀しみの女街」「蘇える金狼」
「野獣死すべし」「行き止まりの挽歌 ブレイクアウト」(TV)「大都会」「プロハンター」
「あぶない刑事」
一倉治雄「悲しきヒットマン」 大森一樹「継承盃」 小栗康平「泥の河」 羽田澄子「平塚らいてうの生涯 −元始、女性は太陽であった−」
大林宣彦「なごり雪」 中山節夫 「旅の途中で FARDA」
伊丹十三・押井守・西原儀一
121日本映画愛好者:03/01/03 03:03 ID:Rhs1mvlt
>>103
>「恋人たちは濡れた」
神代辰巳は、もともと、日活アクションの斎藤武市の助監督だった。斎藤のヒット・
シリーズといえば、小林旭の「渡り鳥」である。
このことを念頭に置くと、この作品の大江徹演じる、正体不明の青年の原点は見えて
こないだろうか? どこから来たのか、何者なのかわからないままに、片田舎に現れる
「ギターを持った」渡り鳥。まさにこの映画の主人公そのものではないか!
別に突飛なコジツケではなく、ロマンポルノに、人物造形・ストーリーで、日活アクション
の影響が濃いことは、すでに指摘されている。端的な例だと、澤田幸弘や長谷部安春
のニューアクション調作品群がそうなるだろう。神代ですら、岡崎二郎主演の「やくざ観音
 情女(いろ)仁義」でアクションしている。
122日本映画愛好者:03/01/03 03:04 ID:Rhs1mvlt
さすらいのヒーローも、日活キャバレーも日活牧場も無く、日活ギャングもいない
田舎(ひょっとすると、彼の故郷)では、タダの冴えないヤツで、ギターを弾き語
りしても、誰も聞きやしない。恋敵・女とも仲良く、裸で馬跳びをして遊ぶだけだ。
年増女は抱いても、好きな女は抱かないし、結ばれない。活劇の定石、横恋慕する
年増と、純情なおぼこ(中川梨絵はおぼこではないがw)、というパターンは、巧み
にズラされている。外では粋がっていたのかも知れないが、田舎町ではそんなもの
通用せず、ただ、やくざらしき男に突然、刺されて死んでしまう。

つまりは、神代流の、日活アクションへの挽歌だよね、これ。
70年代に、各社プログラム・ピクチャーの流れが潰えるなかで、その継承・批評双方を
果たした日活ロマンポルノは、かなり特異な位置にあると思うけどね。
123名無シネマ@上映中:03/01/03 13:38 ID:6a410pf3
ココのコテハン一押しのHP幾つか教えてクレクレ
jmdb、allcinemaなんかのデータベースじゃないとこで。
124 :03/01/03 15:47 ID:aMtlz6Cu
森一生の『悪名波止場』(・∀・)イイ!!
ちょーでたらめで(・∀・)イイ!!
125金造:03/01/04 01:44 ID:Cz5h+sd8
≫123
http://www.netlaputa.ne.jp/~kame/ninkyo/index.html

総長賭博から悪名シリーズ、篠田の「乾いた花」まで
ヤクザ映画のデータがわかりやすく並んでます。
誤字脱字多いけどね。


≫122
鋭いでんな。
同時期の東映任侠でなく日活無国籍アクションってのがミソですね。
126名無シネマ@上映中:03/01/04 02:58 ID:rbyFAei9
明けましておめでとう。今年初めてここ見た。

フィルムセンターが新年になって2月からやる「逝ける映画人を偲んで」の
内容発表しましたね。
http://www.momat.go.jp/FC/NFC_Calendar/2003-02-03/nittei.html

このスレ的には『小島の春』『へそくり社長』『限りなき前進』『わが心の歌・艶歌』
『進めジャガーズ敵前上陸』『江戸の朝霧』『敵中横断三百里』『お琴と佐助』
『憎いあンちくしょう』あたりがリンクしてますか。
あと有名どころでは『切腹』『関の弥太っぺ』。

『限りなき前進』は前に竹橋でやって俗称「注意さん」が注意しまくって
折角の上映がメチャクチャになったバージョンとはまた違うのかな。
それから、スレ違いだが、個人的には『アリさん』と『フクちゃんの潜水艦』が
入っているのが嬉しい。この間、持永只仁終戦後の空白期間というのをアニメージュで
読んだが、これは内田吐夢のそれともダブっているんだが、必ずしも「負けたんで今度
は共産中国映画の復興を応援しましょう」と無条件で喜んでやったわけじゃない
らしい。囲み記事だけど、とても面白い話だった。
127日本映画愛好者 :03/01/04 16:55 ID:740Qgvk5
>>96
ホントだったけど、なぜ、発表前に知っていたんですか?
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/jinji/20030104k0000e060066000c.html
ボクはこの監督、実はほとんど観てないです。
http://www.jmdb.ne.jp/person/p0244210.htm
文句無しの傑作「憎いあンちくしょう」ぐらいですね。
(以下、物語の核心に触れます)

芦川・小池コンビの観念的な純愛より、実は、裕次郎と浅丘ルリ子の、ケンカトモ
ダチ的愛の方が強かった。というオチには参った。
裕次郎とルリ子は、いつも一緒にいるのに、セクースもキスもしていない、という設定
らしいですね。ちゃんとお話して、ケンカして、ホンキでつきあわなきゃ、愛とは
言えないよ。という話。この原則が最大限に勘違いされると、「101回目のプロポーズ」
みたいにみっともなくなるんだな(w
128日本映画愛好者:03/01/04 16:59 ID:740Qgvk5
脚本の山田信夫は、当時はまだ20代後半だったと思うが、才気走った人だったんでしょうね。
北原三枝の引退作である「闘牛に賭ける男」(舛田利雄)などは、北原のバリバリ
に気取った内面独白ダイアローグのハマリ具合に驚いたものだ。

蔵原監督が精神的支柱になっていたからこそ、藤田や神代もデビューできた
んですけどね。裕次郎の堂々たるキャラは、蔵原さん本人の投影なんですかね?
日活を去ってからの大作の合間は、TVでつないでた。時代的には不遇だったな。

蔵原さん、お疲れさまでした。ご覧になっている方で、ぜひ、たくさん語って頂きたい。
>>123
幾つかあるけど、2ちゃんで晒しちゃなあ・・・
>>125
東映任侠は、どれだけこうした作品を生んだんですかね? 中島貞夫に「鉄砲玉の美学」
があるけど、駄作だしね。
>>126
「注意さん」って、あるBBSで語り倒しているあの人かな? 
129名無シネマ@上映中:03/01/04 17:46 ID:4rT00Hwv
蔵原さん、亡くなってしまいましたか……
日本映画界の名匠ともいうべき監督さんでしたな。
蔵原さんの主な作品は
http://www.jmdb.ne.jp/person/p0244210.htm
に紹介されてますが、
『栄光への5,000キロ』なんてもう一回みたい作品です。
裕ちゃんも生前、この作品をロードショーで再公開したいって言ってたし……
石原プロはこの作品をビデオorDVD化しる!
130123:03/01/04 18:58 ID:qkILXalB
>ココのコテハン一押しのHP幾つか教えてクレクレ
>jmdb、allcinemaなんかのデータベースじゃないとこで。
>>日本映画愛好者
オスエテください

>>125=金造
ありがdd
やっぱ日本国民だけに邦画は贅沢に楽しめるからいいね〜
外人に目玉の松っチャンしってるか?って自慢できるし!
131金造:03/01/05 07:23 ID:Uizthj1+
蔵原さんはこの間、自由が丘の「宍戸錠」特集で見た
「硝子のジョニー 獣のように見えて」が傑作ですたに。
まず映像表現が凝ってるし芦川いずみの白痴演技がカワユイ。
恐怖の逆三角形男アイ・ジョージもええしね。

アイ・ジョージは深作の「ギャング同盟」でも思ったけど
本当に歌うまいよねぇ。ぐっと来る。
流石カーネーギー級。

≫130
僕、目玉のマッチャン観たことない…。
132名無シネマ@上映中:03/01/05 22:59 ID:tjKNAFDT
蔵原さん=日本のゴダールって言われてたことがあったんだねぇ。
俺、世界の映画作家のゴダール編読んだの「キタキツネ」観た後だったから
相当笑ったけど。
133新宿アウトロー:03/01/05 23:26 ID:GSsEDed+
≫128
中島貞夫の「バージンブルース」って最近上映or放送されたことある?
杉作J太郎の本でも紹介されてたけど
梶ファンとしては是非見たい作品。

自由が丘でもラピュタでもいいから掛からないかな。
134名無シネマ@上映中:03/01/06 00:41 ID:6qqBPGui
大映の監督で、大洲斎ッていなかった?
映画は未見だが、TVの「影の軍団」や「新吾十番勝負」(テレ朝、真田広之主演)で
手堅い仕事を見せてたが。
この人の代表作は?
135名無シネマ@上映中:03/01/06 01:38 ID:qkJBCZbi
≫134
大洲斉ですね。復活した大映で優作主演の「ひとごろし」撮った人ですよね。
僕もこの辺の事情を知りたいです。
136名無シネマ@上映中:03/01/06 09:18 ID:eAj7JYGW
http://www.jmdb.ne.jp/person/p0252730.htm

へえ。映画の監督は「ひとごろし」一作しかないんですね>大洲斉。
その代わり助監督としてのキャリアが凄い。
晩期の大映でもっと色々とやった人だと思っていたけど、言われてみれば
「ひとごろし」公開当時にキネ旬で「遅れてきた職人監督」とか何とか
言われていたような気がする。
137日本映画愛好者:03/01/06 13:00 ID:nZywXkR1
>>130
2ちゃんだから、直リンはナシね。2ちゃんねらーの評判がまた悪くなるから、オイタしちゃダメよ。
ttp://home.catv.ne.jp/nn/kotatu/
(ここは定番。みんな知ってるよね)
ttp://members.tripod.co.jp/anutpanna_/
(ロマンポルノ・ピンクへの目配りがいい。中部地方在住の方らしい)
ttp://www.aa.alles.or.jp/~geist/index.html
(ここも、京都在住の方らしい。地方でも、つまりはやる気になればできる!)
ttp://super-guts.m78.com/top.htm
(好きだなあ、こういう芸風)
ttp://www2.baywell.ne.jp/trisec/square/movie/
(たまに覗くBBS。ボクはカキコしてません。「注意さん」って、ここのあの人? ここの人たちは濃いねえ)
ttp://member.nifty.ne.jp/windyfield/index.html
(医者にもこういう人がいるんですよ。もっと日本映画を観てくれるとウレシイ)
医者と言えば、斎藤環の黒沢清インタビューなんてのもあったが、いま見つからない。

好きなサイトは他にもあったけど、ブックマークしてないので、いま、ちょっと出てこない。
138日本映画愛好者:03/01/06 13:01 ID:nZywXkR1
>>131-132
実弟の蔵原惟二の映画って観たことある? オレは「不良少女 魔子」「黒い女豹M」
を観た。「魔子」は、藤田敏八「八月の濡れた砂」と併映されたことで有名な作品。
夏純子は可愛いが、日活最後ということで、ほとんどスターが出ておらず、ラストも
純子たち不良グループの自滅で終わる、寂しい青春映画だった。いい映画ではあるが。
「黒い女豹M」は・・・まあ、期待しないで観ると面白いんじゃないですか(w
「セックス・ライダー 濡れたハイウェイ」(田中真理のロマンポルノ・デビュー作)
は、ニューアクション調の珍品だったらしいが未見。
まだ東てる美が美少女だった頃の「性処女 ひと夏の経験」なんてのもあるね。綺麗
だったろうなあ・・・どっちも亀有で掛かったことがあり、見逃しを後悔している所存。
>>133 
「バージンブルース」は藤田敏八=秋吉久美子だよ! 
中島貞夫のは、「ジーンズブルース 明日なき無頼派」。東映京都でも、こんな映画が
撮れたのか! という、ニューシネマ風ロードムービー。梶=渡瀬コンビはカッコイイ!
139道都大おにいちゃんがんばれ:03/01/06 13:23 ID:GNlrAnuH
>>134
監督デビューしたTVの「木枯らし紋次郎」では。中村敦夫が怪我をした回が、
大洲監督のデビュー作か二作目で、監督が青くなっていたとか。
140山崎渉:03/01/06 14:08 ID:SLrFqJJK
(^^) 
141日本映画愛好者:03/01/06 16:17 ID:4vV+W1mQ
「映画作品・映画人」板は、最近、回転が速くなってないか? 危うく、また消えるところだった・・・
>>139
大洲斉と同じ、大映末期・TV転向組には、太田昭和、國原俊明、湯浅憲明、黒田義之
がいるね。他に誰かいたっけ?
國原の場合、映画は撮れないままに終わった。黒田は、勝プロで怪作「子連れ狼 地獄へ行くぞ!大五郎」
をモノにしたな。助監督と監督を往復したり、大映京都特撮で特技監督をやったり、
佳作「東海道お化け道中」が、なぜか安田公義との共同監督だったり、これまたなぜか
「修羅の伝説」「残侠」の脚本だったり、謎の多いフィルモグラフィーだ。
http://www.jmdb.ne.jp/person/p0120630.htm

他スレで見たが、東千代之介の遺作「ザ・ハリウッド」を撮った野村恵一も、元々は
大映京都にいた人なんだそうだ。
142名無シネマ@上映中:03/01/06 16:24 ID:7++IQD1d
>「映画作品・映画人」板は、最近、回転が速くなってないか? 
あんたの上の奴がage荒らしやってんだよ。
困ったものだ。
143名無シネマ@上映中:03/01/06 20:01 ID:0FugEtlO
>>138
「黒い女豹M」はけっこう好きな映画です。
池玲子さんが殺し屋役でかっこいい。蔵原監督の弟さんとは知らなかった。

蔵原惟繕作品なら「ある脅迫」の気弱な西村晃が良かったですね。
「愛と死の記録」の暗くてドキュメント的なフンイキとか
「愛の渇き」もチャタレー夫人みたいな話で面白かった。
関係ないけど、昨日は助監督でついている「逢いたかったぜ」を見ました。
岡春夫の歌謡映画でしたが、金子信雄主演でアクション仕立て。
144名無シネマ@上映中:03/01/06 21:16 ID:ht6YaVd3
>>141
国原、一本撮ってなかったっけ。
145名無シネマ@上映中:03/01/07 00:09 ID:za/7R8NW
>>144
川崎あかね主演の時代劇だと記憶している。
146名無シネマ@上映中:03/01/07 00:39 ID:dwKd+HM2
>>144 jmdbで検索すると
「おんな牢秘図」出演 田村正和
http://www.jmdb.ne.jp/1970/ct002630.htm
147銀二:03/01/07 05:03 ID:oD6s+kiH
≫146
へー、ウルトラマンのフジ隊員が出てんだね。
この間、シネパトス「ダイニチ映配」特集で掛かってたね。
いきゃよかたかな。

≫138ジーンズブルース、バージンブルース
失礼、失礼、「ジーンズブルース」が見たいんです。
やっぱいいんだね、出来。是非観たいな。
「バージンブルース」は映画としては凡作かも知れないが、
野坂の曲満載だし、長門は面白いし、好きな作品ですな。
ラストはやはり野坂原作で増村大映最期の傑作「遊び」を彷彿とさせるし。
148銀二:03/01/07 05:09 ID:oD6s+kiH
俺は「不良少女魔子」より東宝の「魔子恐るべし」が観たいな。。

149日本映画愛好者:03/01/07 10:56 ID:5+QLu8jy
>>143
>「逢いたかったぜ」
小林桂三郎っていう監督ですね。松竹=日活移籍組。
>>144-147
>「おんな牢秘図」
あ。撮ってますね。スマソ
ところで、この映画のスチールは、映倫で問題になったことがあるそうで。ズバリ、
ヘアを出してしまった! 桑原稲敏「切られた猥褻−映倫カット史−」(読売新聞社)
に、この、封印されたはずのスチールが載っていた記憶がある。フジ隊員のヘアも出ていた!
・・・と思うが、昔見たんで曖昧です。

「バージンブルース」は、元々、野坂に主演させたかったそうですね。藤田の遺作「リボルバー」
に、なぜ、友情出演名義で長門が出ているのかというと、この頃からのつながりでしょうね。
この頃は、「赤ちょうちん」「妹」「バージンブルース」と、藤田=秋吉久美子は
連投していた。すべて、最後に秋吉が消えてしまう映画。

つまり、当時の秋吉のイメージって、今で言う「不思議ちゃん」そのものじゃないか!
150日本映画愛好者:03/01/07 12:28 ID:5+QLu8jy
>>129
速報!
http://www.zakzak.co.jp/top-xus/top2003010710.html
「栄光への5,000キロ」は、日活マニアの矢作俊彦も好きらしいですね。私は未見ですが・・・

ただ、石原プロについては、脚本家の故山崎巌が、自伝的小説「夢のぬかるみ」
(新潮社)で、悪口を書いていますね。石原プロの体育会的体質が心底イヤみたいです。

コマサ氏も、ぶちあげるのは得意なんですが・・・つーか、裕次郎のファンも、もう、
50代以上になってるし。渡のファンを計算しても、40代以上。
「大都会」「西部警察」ファンも、子どもの頃に見ていた連中を含めても、30代。
舘ファン(「西部」「あぶ刑事」世代)も、それぐらいでしょ? 

ここで、唐突に私見だが、過去リスペクトの欲求が強い世代は、今の30代で終わりでは?
今の10代・20代となると、すべてが消費物で、そういう欲求は皆無に見えるのだが。
極端に娯楽のサイクルが短くなってしまったいま、いつまで商売できるのか?

石原プロに限らず、映画会社・ソフトメーカー・CS事業者、みんな、ヤバくない?
151名無シネマ@上映中:03/01/07 12:42 ID:N8qMm53A
>>150
中々良いこと言いますね。
152名無シネマ@上映中:03/01/07 12:46 ID:PssVWgTB
まあ全ての10代、20代が当てはまる訳では無いのでしょうが。
でも、私は20代ですが良く解ります。
音楽なんかが良い例ではないでしょうか?
153日本映画愛好者 :03/01/07 16:23 ID:+O0ec3s2
速報2!
http://www.sanspo.com/geino/top/gt200301/gt2003010713.html

サクさん、しんどそうやなあ。意識はあるんだろうか? 
>>151-152
石原プロに話を戻すと、結局、「西部警察」で燃え尽きたんだと思う。
オレは田舎に住んでたけど、確か、「大都会」はネットしていなかった。「西部警察」
はやってたけど、田舎のガキですら、幼稚だと言ってバカにしてたっけ。
若き裕次郎の魅力を知ったのは、87年の裕次郎死去の際のTV放映で観た舛田利雄
「赤いハンカチ」「錆びたナイフ」井上梅次「夜の牙」あたりだったなあ。でも、
学校で話しても「アホか」という顔しかされなかった(w
154日本映画愛好者:03/01/07 16:31 ID:+O0ec3s2
オレの世代(想像してね)で既に、世代共有の教養(?)としての懐かしTV・
マンガ・映画・小説なんか、無いんじゃないかな?
いろいろ流行ったけど、国民教養か? と言われると、違和感がある。

オレは後で観たけど、滝田洋二郎「コミック雑誌なんかいらない!」(86)は、
こういう時代の空気を語って秀逸だよね。

なんだな。思わず長文をカマしてしまったが、こういう世代が多い現代に、日本映画
を語るなんざ、はなはだ反時代的行為で、2ちゃんねるにふさわしくないか? ってな(ワラ
155名無シネマ@上映中:03/01/07 21:08 ID:arJrhuFo
>>149
>フジ隊員のヘアも出ていた!
桑原稲敏「切られた猥褻−映倫カット史−」手元にあるけど
一人だけヘア出してるのは、桜井浩子嬢じゃないです。ワンサさん??
けどフジ隊員もエロいシーンは有るみたいなので
シネパトス見に行きたかったな〜。
156名無シネマ@上映中:03/01/07 22:29 ID:pc7v8PsP
>>147
「ジーンズブルース明日なき無頼派」(74)
奪ったお金を、二人で妹の所に届けに行くが実は…、という話。
ニューシネマ的で渡瀬さんかっこいいですよ。
>>150
石原プロではないけれど、
今日「昭和やくざ系図 長崎の顔」(69日活.野村孝)を見ました。
原爆で組長が死に、その息子も放射能を浴びてしまう。その息子を
渡さんがやってまして、死の影を漂わせて獄中で死んでいくという話で
なかなか面白かったです。安藤昇さんがフランス映画のフィルムノワール物に
出てきそうなフンイキで渋かったです。
157日本映画愛好者:03/01/08 16:29 ID:U715nV3T
>>155
>一人だけヘア出してるのは、桜井浩子嬢じゃないです。
スマソ 
桜井浩子は、文春文庫「女優ベスト150」で、白井佳夫のインタビューに答えて
いた覚えがある。白井は、桜井が印象的なチョイ役で出た、川島雄三「青べか物語」
以来のファンなんだって。なぜ、ATGで実相寺昭雄に脱がされたのか、そのあたり
の事情も書いてあった。つまり、実相寺って、スレンダー好みなんだよね。
桜井さんは、岡本喜八「江分利満氏の優雅な生活」で、ブラ姿を披露していなかったっけ?
ボクなんか、その程度で満足ですけどね(w
158日本映画愛好者:03/01/08 16:31 ID:U715nV3T
>>156
安藤昇は60・70年代、各社に出てましたよね。売れっ子だったのだ。
東宝(東京映画)にまで呼ばれたんだから(五社英雄「出所祝い」)、時代を感じるな。

渡さんから話はズレるが、安藤昇は、自伝的三部作である、佐藤純弥「やくざと抗争 実録安藤組」
「実録安藤組 襲撃篇」中島貞夫「安藤組外伝 人斬り舎弟」がいいよね
(佐藤「やくざと抗争」は、路線の都合上、安藤組シリーズになっているが、
実は、戦前に実在したアナーキストやくざの話で、安藤組の話ではない)
番外編の田中登「安藤昇のわが逃亡とSEXの記録」なんていう珍作もあったな。

余談。偶然発見したが、これは脚本家の高田純の回顧録。
http://village.infoweb.ne.jp/~fwhy4354/kaiko.htm 
優作、ピラニヤ軍団、高倉健、林美雄、笠原和夫・・・強者どもの、夢の跡。
159銀二:03/01/08 23:20 ID:/aXQd7gW
≫157 桜井のブラ
二瓶正也(イデ隊員)と一緒にね。

≫158 安藤昇
こんど松竹の「望郷と掟」が掛かりますよね。ちょっと楽しみです。

中島貞雄「まむしの兄弟」で安藤演ずる時期組長が
「ヤクザになるにはそれぞれの理由がある」云々の台詞のときに
左頬のキズが大写しでやたら説得力ありましたな。
160日本映画愛好者:03/01/10 09:07 ID:/6/oXG0Q
>>159
>二瓶正也(イデ隊員)と一緒にね。
そうでしたか! 初期の円谷プロ作品に出ていたのは、東宝の役者が多かったですからね。

80年代以降に入っても、安部譲治ブームの影響なのか、安藤組伝説は映画化され
続けてますよね。オレはほとんど観てませんが・・・
88年に作られた、梶間俊一「疵」は、安藤組の花形敬をモデルにしたスタイリッシュ・ヤクザ
映画になってた。公開当時は触れられなかったが、明らかに、同じ花形モデルの「人斬り舎弟」
のリメイク的企画だよね。
花形を演じるのは、「人斬り舎弟」(役名は日向謙)では文太。「疵」では陣内孝則。
至近距離で撃たれても死ななかったエピソードや、アイロンを抱え込んで死ぬ場面が同じ。
161日本映画愛好者:03/01/10 09:09 ID:/6/oXG0Q
97年の和泉聖治「実録 新宿の顔 新宿愚連隊物語」は、安藤と親しかった新宿の
加納貢(的場浩司)の話で、ノスタルジックな愚連隊青春映画になっていた。
意外と面白い。しかし、キザなギャング・ファッションに身を固め、あれだけ心優
しく爽やかな愚連隊、早くカタギになった方がいいと思うんですが(w
安藤先生は柳葉敏郎が演じてました。すげーな、これ。似てねーじゃん(w

とはいえ、ラスト、現代の新宿にふっと、まだ生きている現実の加納貢・安藤昇が
現れてエンド。というあたりには、思わずグッときてしまったよ。いやマジで。

余談だが、鈴木英夫「非情都市」の背景になっている銃撃事件のモデルは、安藤組の
横井英樹襲撃事件なんだそうだ。あれも安藤組映画だった!
162道都大おにいちゃんがんばれ:03/01/10 23:40 ID:ECTbZFAr
>>141
他に大映京都の助監督やっていた人では、たしか南野梅雄とかいませんでしたか?
京都映画の歌舞伎座映画系のテレビ映画を多く手がけていたような印象があります。
163道都大おにいちゃんがんばれ:03/01/10 23:47 ID:ECTbZFAr
>>141
162に追加させていただくと、溝口勝美、島田開なんていう人もいました。この
ひとたちは一応、大映倒産後に映画とってますよね。
164名無シネマ@上映中:03/01/11 00:44 ID:PFUm+Ad1
>>162
テレビの座頭市や必殺シリーズも撮ってましたね、南野梅雄といえば。
他にも小林正雄なんて人もいますね、大映京都出身だと。
大映倒産後は監督、助監督、美術をはじめ京都映画に新しい仕事の場を得た人が多いですね。
映画出身の彼等からみれば、劣悪な環境だったようですけど。

必殺の助監督で名前をよく見る都築一興という人も、高林陽一の映画で助監督をしてましたが
大映出身なのでしょうかね?
165日本映画愛好者:03/01/12 01:03 ID:umdn993+
>>162-164
Jmdbによると、いちおう、劇場用映画を撮っているのは、溝口勝美と島田開だけですね。

>大映倒産後は監督、助監督、美術をはじめ京都映画に新しい仕事の場を得た人が多いですね。
大映系のスタッフは、映像京都をベースに、各社の仕事をしていますね。昔、「影の
軍団」を観ていたら、牧浦地志カメラマンの名前を見つけて驚いたっけ。

京都も、西岡善信氏・中岡源権氏・森田富士郎氏・内藤昭氏らが生きているうちはいいのですが・・・

彼らのホームグラウンドの大映京都も、もう無いわけで。いま、京都で稼働してい
る撮影所は、松竹京都映画、東映京都の2つですか?
松竹京都映画のオープンセットは、実は異常に狭いそうですね。なんと、セットの
家に車輪がついていて(!)、移動可能だとか。狭い敷地内で、家の配置をぐるぐる
変えて、あらゆる街並みを作っているそうで。
東映京都は大丈夫かな? 最近、ロクな作品が入ってないけど。「京都迷宮案内」の、
京都府警記者クラブのセットのチャチさには泣けてくる。ひどくない?
166日本映画愛好者:03/01/12 01:06 ID:umdn993+
そういえば、ATGで大島渚が「儀式」を、吉田喜重が「戒厳令」を撮ったときも、
旧大映スタッフには助けられたそうですね。「儀式」の日本家屋は、予算的に有り得ない
セットを建てて貰ったそうで。封切り日を見ると、まだ大映本体でも製作していた
大映末期なので(1971 6・5)、他作品の建て込みと混ぜて誤魔化しちゃった
のかもしれない(w
「戒厳令」については、プロデューサーの上野昂志が、山田宏一のインタビューに
答えていましたね。低予算でも、そのなかで手を抜かず最大限の仕事をする、
京都のスタッフの職人芸に感心させられたらしいです。
167名無しネアスト:03/01/12 01:24 ID:OKseSaj1
五社英雄が「人斬り」を大映京撮で撮ったとき、テレビの花形ディレクター(死語)
を迎えるというので、スタッフはいつも以上にセットの立て込みを頑張ったそうな。
五社は出来栄えに感嘆し、これ以後、森田、西岡らとの仕事が多くなる。
高林陽一もATG「本陣殺人事件」で大映スタッフの仕事ぶりに感激して、
続く「金閣寺」でも彼らと組んだ挙句、京都に居を構えてしまった(w)。
その逆に、三隅研次はATGで低予算映画を撮る企画があったというが、
これは見たかったような見たくなかったような。
168名無シネマ@上映中:03/01/12 04:45 ID:yIYJvPOC
>>149
亀レスすみません。
藤田敏八&秋吉久美子コンビは年末NHKBSで放送されてたね。
去年の7月から9月にかけては中野とフィルムセンターで自分的にはプチ秋吉祭りだったよ。
田舎に戻って観られなくなってもっとDVDが出て欲しいと思う今日この頃です。
169とみー:03/01/12 10:44 ID:sLTl/UV3
>大映京都
昨日、阿佐ヶ谷で山中貞雄「河内山宗俊」見てきたんだが、
日活太秦→大映京都撮影所ってのは正しく日本の誇りだよね。
映像・美術関係の充実度が半端じゃないよどの作品も。

加藤泰の映像美学も大映京都の助監時代(「王将」他)に
培われたに間違いなし。まぁ労組問題でクビになるんだけど。
加藤泰の大映京都作品、って実現してたら凄かったろーなー。

>五社「人斬り」
ホント映像だけの映画だよね。
アレだけ豪華なキャストスタッフ企画であのつまらなさは奇蹟。
170落合検事:03/01/12 10:51 ID:sLTl/UV3
>167
お久しぶりです

>168
秋吉久美子の乳首のファンです。

昨夜の浅草東宝サスペンス・オールナイトは全て良かった。
「三十六人の乗客」「白と黒」
「青い野獣」「女の中にいる他人」
171名無シネマ@上映中:03/01/12 12:37 ID:XIY5vI7S
>>153
漏れは裕次郎死後、初めて「俺は待ってるぜ」を観て、
若き日の裕ちゃんの魅力にぶっとびますた。
なにせ晩年の太った、病弱な裕次郎しか知らなかったもので・・・
あと、「俺は〜」はフランス映画みたいで特に好きだなあ。
蔵さんって相当進んでたんだよなあ。
172(´Д`)y-~~:03/01/12 12:46 ID:WeVhAqiW
(´Д`)y-~~勅使河原宏ことテッシーが好きだぁ

(*´Д`)y-~~
173名無シネマ@上映中:03/01/12 12:47 ID:vkU0P0kx
深作死亡
174日本映画愛好者:03/01/12 14:21 ID:Ot8gOnNd
>>167
91年の映芸に載った高林陽一のエッセイによると、高林と三隅研次は親交があった
そうですね。三隅は「ATGで四谷怪談が撮りたい」と仰っていたそうです。
>>168
当時の批評を読むと、3本立て続けなので「またか。と、うんざりさせられる」と
書いてあったりもしました。しかし、若い秋吉のカラダを記録した価値だけでも素晴らしい。
「エロスは甘き香り」の公開当時のポスターは、藤田をフィーチュアした異例のもの
ではなかったですか? 林美雄さんたちのお陰なのか、当時の藤田は日活のエースだ
ったんですよね。
つくづく、クマシロ(「噛む女」)に始まり、小澤啓一(「メロドラマ」)村川透
(行き止まりの挽歌 ブレイクアウト」)田中登(「妖女伝説’88」)を並べ、
藤田(「リボルバー」)に終わったロッポニカは、10年出し遅れの証文だったんだなあ。
このラインナップを決めた人は、このメンツに、本気で70年代日活の夢を託して
いたんだなあ・・・
175日本映画愛好者:03/01/12 14:25 ID:Ot8gOnNd
>>169
結局、加藤泰が大映京都のステージを使用したのは、「炎のごとく」だけでしたか?
加藤が、全盛期の大映京都で撮っていればなあ・・・あの映画、いっけん安普請ですが、
ハスミンが指摘した「画面の縦構図の美しさ」のように、随所に加藤ブシの片鱗が見
受けられましたね。崩れてなお、加藤泰、ここにあり!
>>173
あ。ホントだった・・・
http://tv3.2ch.net/test/read.cgi/cinema/1042336019/
http://www.sanspo.com/sokuho/0112sokuho05.html

深作は、ポジション的には、日本のスピルバーグだと思う。
TVの「必殺」創始者のひとりだし、映画を撮りながら「影同心」(「必殺」の亜流
なのに!)は撮るし、「Gメン’75」は撮るし、狂っていた。
176日本映画愛好者:03/01/12 14:27 ID:Ot8gOnNd
深作で意外だったのは、日本映画監督協会の監督インタビュー特集で、大ベテランの
佐々木康にインタビューしていたこと(このシリーズは、96年にBOX東中野で
上映されたが、最近はCSでも放映されているらしい)
佐々木のような、松竹大船・東映京都と渡り歩き、明朗だが凡庸とされがちな長老
監督(マニアによるとそうでもないというが、そこまでオレは知らない)を、助監督時
代からリスペクトし続けている点に、人間・深作を見た。

山下耕作・工藤栄一・倉田準二と、東映京都の流れも消えていくなあ
(正確には深作は東映東京の人だというが)
京撮は、なぜか監督にならなかった古株助監督たちが、いまだにいる恐ろしいところでもあるが、
そういう人たちはどう思っているのだろう?

京都の生き残りでは、マイナーとされる牧口雄二あたりにも、もう一花咲かせたいものだ。
177名無シネマ@上映中:03/01/12 18:05 ID:HwWef+bC
>>155
シネパトスで観たけど、裸シーンが飛びまくりの悲惨なプリントだった…
あれ、いいシーンは盗まれちゃったんだろうね。

>>176
佐々木康は、
「懐しのブルース」
http://www.jmdb.ne.jp/1948/bx000010.htm
「別れのタンゴ」
http://www.jmdb.ne.jp/1949/by000530.htm
なんかがヒットしてるから、当時の映画ファンにはたまらないもんがあるんじゃないの?

高峰三枝子ファンの俺としても。
178名無シネマ@上映中:03/01/12 18:20 ID:OW4BoWkL
>>176
心配するな、健さんとのコンビで有名な降旗監督やが残っている!
なんてオモタが、降旗監督も東京出身か。
179名無シネマ@上映中:03/01/12 18:36 ID:RNhH3vbl
>>176
牧口さんは定年退職して、もう引退したって聞いたけど。

監督にならなかった古株といえば藤原敏之さんとかかな? 
京撮も最近は、橋本、藤岡、石川、森本とか若手(実際は若くない人含め)の起用が目立ちますね。
180落合検事:03/01/13 02:17 ID:M4dFAmk/
>東映
去年、自由が丘のオールでトークショー見る機会があったんだけど、
関本郁夫さんは東映を退社なされたんですよね?
新作「およう」は金策に苦労したらしいが深刻な不発だったろうから
もう夜逃げしたんじゃないかな?

≫177
そっか、シネパトスはプリント状態悪かったんだ。
「こんな時代劇が観たい」で掛かった奴とかは
状態どーだったの?
181落合検事:03/01/13 02:20 ID:M4dFAmk/
>>深作TV
「傷だらけの天使」第一話も師匠ですね。
室田日出男か誰かが踏み切りを横断するシーンの
アクション描写はもう完全に「深作映画」でしたん。
182名無シネマ@上映中:03/01/13 02:24 ID:5ZLOCIC+
>>176
中島貞夫は現役引退したの?
佐藤純弥監督も東京出身?
この方も「北京原人」を撮ってから新作を作らしてもらってないような・・・
183名無シネマ@上映中:03/01/13 09:58 ID:ypSNlQka
>>182
「北京原人」、酷かったからねぇ。
東映の企画に乗っただけかもしれんが・・・
「新幹線大爆破」の監督と同一人物とは思えなかったyo。
184桃尻娘:03/01/13 13:37 ID:aqcA1Urd
>>(´Д`)y-~~
テッシーの初期短編観た人います?
つまりDVDボックス買った人、感想聞かせて。

≫牧口雄二
この人の映画はホント精神が磨り減ります。
尼さん映画の首なしシーンで勃起力激しく減。

健さんが東映を離れるきかっけとなったという
田中登の失敗大作「神戸国際ギャング」が見たいです<中野武蔵野さん
ついでに「わが逃亡とSEXの記録」も。
185名無シネマ@上映中:03/01/13 23:28 ID:XjDzsEyy
舛田利雄って生きてたんだ。
この人元は新東宝出身でしょ。井上梅次ともに日活に移ったらしいけど
日活時代とそれ以後の作品どちらが良いの?
186名無シネマ@上映中:03/01/14 03:12 ID:WR4UhuBD
そりゃ日活時代でしょ<舛田利雄
と断言しつつ、あまり詳しくないが・・・

日活を離れてした仕事といえば
「人間革命」、「ノストラダムス」、「首都消失」など凄いのばっか
中には「二百三高地」「社葬」といった評判のいい話題作も残していますが
「宇宙戦艦ヤマト」といったアニメにも関わっていたね
ヤマトのプロデューサーの西崎と仲がいいのかな
187名無シネマ@上映中:03/01/14 03:28 ID:DRkqGwvq
おい!てめら!テッシーといえば1月20日からアップルリンク・ファクトリーで
「映像の中で舞う勅使川原三郎」特集やるぞ!
この前舞台も観に行きたかったんだが・・・いろいろあって行けなかったよ・・・。
しかも次の日新聞読んだら、かなり評判良かったみたいで・・・。鬱だ・・・。
188悪の階段上映!:03/01/14 10:47 ID:3rNyOLvs
>舛田利雄
日活を離れての仕事、脚本に笠原のオジキが多いのはなんで?
てか「ヤマト」の脚本を笠原に書かせた意図とは?

日活時代の作品では清順と引き離された木村威夫さんの
舞台美術が眩しい『嵐来たり去る』がなかなかよーござんした。
板前裕次郎が包丁持って暴れる異色やくざ映画です。
189名無シネマ@上映中:03/01/14 12:57 ID:Hsuwy53X
>>188
> 日活を離れての仕事、脚本に笠原のオジキが多いのはなんで?

笠原が戦争物をやり始めて、舛田は「トラ!トラ!トラ!」の経験や、
「人間革命」の手腕がプロヂューサに認められた、ってことみたいです。

> 清順と引き離された

(w
190名無シネマ@上映中:03/01/14 23:04 ID:EADel59n
日活での舛田作品でお薦めは、
ヤクザを騙した学生達が、ある一家を破滅させてしまう「完全な遊戯」(58)。
二代目を継ぐ為に小さな幸福を逃してしまう「狼の王子」(63)。
神戸で身を隠すが東京に戻りたい若いヤクザの元へ、殺し屋がやってくる
「紅の流れ星」(67)。
オープニングに現代の若者の描写も入る「あゝひめゆりの塔」。
反逆のヤクザ映画「無頼より 大幹部」(68)。
内容はともかく、佐藤勝の音楽とオープニングがカッコイイ「今日に生きる」(59)。
LDで買った「赤いハンカチ」もラストがよかった。
ビデオ屋さんには、多分「錆びたナイフ」(58)があるんじゃないでしょうか。
191道都大おにいちゃんがんばれ:03/01/15 00:01 ID:c9w2Ip8f
昨日、犬塚稔監督がBSのバンツマ特番に出ていた。101歳の監督と色々な所で
紹介されていますけど、もう半世紀近く監督作はないですよね。昔キネ旬で、労組
ができたから監督ができないようになったと語っていたような・・・。余談ですが、
同じ番組に美術監督の西岡善信さんが出演されていたが、映画関係者という説明も
何もなく、ただバンツマが昔住んでいた家の現在の住人という風にしか撮られてい
なかった。西岡さん、バンツマの「王将」で美術助手やっていたのに・・・・。
192日本映画愛好者 :03/01/16 00:42 ID:NpUNKLhB
>>184
>この人の映画はホント精神が磨り減ります。
「玉割り人ゆき」「玉割り人ゆき 西の郭夕月楼」はそんなことないよ。
グロ・シーンもあるが、全編、余りの映像の美しさに陶然とする。
ただ一本だけ撮ったやくざ映画「広島仁義 人質奪回作戦」は、安い映画で、そんなに
面白くないけど、ラストのドキュメンタリー・タッチの銃撃戦が素晴らしい。
>>189
笠原さん、舛田の手腕については、なんて言ってるんですか? このコンビの軍隊映画
は、「二百三高地」「零戦燃ゆ」程度しか観てないけど、率直に言ってひどいと思う。
とくに「零戦燃ゆ」は、海軍の美点ばかりで観ていてうんざり。笠原さんのことだ
から、美点も汚点も、どっちも知ってるはずなんだけど。
193日本映画愛好者:03/01/16 00:47 ID:NpUNKLhB
問題作「大日本帝国」は、予告編だけ観たことがあるが、スペクタクル超大作として
売ろうとしていたね。東京裁判に立たされたトージョー(タンバ!)に「私は神」
というテロップが掛かるあたり、凄かった。あの予告編作ったヤツ、キワドイな。
東映の労組活動家かな(w
当時の雑誌を読むと、タンバは、トージョーを演じた翌日、隣のスタジオで
Gメンの黒木警視を、丸坊主のままで演じていたという。
この、なんでもタンバだった時代は、ついこのあいだまで続いたな。まだ続いてる?

・・・いま、Jmdbを見たら、「大日本帝国」と「ハイティーン・ブギ」の封切り日って、
同じ(1982 8・7)じゃん。結局、仕事ならなんでもいいんだな、舛田って。
80年代の日本映画は、アイドル映画と大作、この両輪だったんだな。つまりは、
ひとりで全部やってたんだな、この人。
194名無シネマ@上映中:03/01/16 00:49 ID:RFO3J9YE
>>192 笠原さんは『二百三高知』と『零戦燃ゆ』は
無名の小市民が戦争と言う場において、のし上がる青春映画にしたかったと
言っている(雑誌『シナリオ』より)
舛田氏については何も言ってなかったが、
ああいう風になってしまったのは「東宝に訊いてくれ」と遠まわしに言っていた。
195日本映画愛好者 :03/01/16 01:15 ID:NpUNKLhB
>>194
「零戦燃ゆ」を観てから、山本嘉次郎の「ハワイ・マレー沖海戦」を観る機会が
あったんだけど、奇妙なことに、なんだか似ているんだよ。実際に、参考試写し
たのかもしれない。円谷英二の特撮(実はちょっとしかない)で有名な「ハワイ」も、
大半は、新兵を主人公に、海軍の日常を描いた話。主人公が田舎に帰る場面もある。
つまり、海軍のPR映画なんだけど、ちょっと視点を変えると、「フルメタル・
ジャケット」になる話なんだよね。やってることは人殺しの訓練なんだから。

笠原さんのフェイバリットは、家城巳代治の特攻隊映画「雲流るる果てに」
だから、厭戦と好戦が紙一重なことは知ってたはず。
会社や舛田には、このへんが理解できないのかもしれない。
196日本映画愛好者:03/01/17 19:21 ID:0Vsx2EwC
深作の葬儀の扱いが、意外と大きいな。むしろ、作品そのものを流すべきなんだが・・・

あらためて「仁義なき戦い」のメインスタッフを見ると、みな、バリバリの東映京都
のベテランなんだよね。撮影の吉田貞次、美術の鈴木孝俊、照明の中山治雄、編集の
宮本信太郎・・・東映京都の本流をきっちり踏まえてる。
実録も、時代劇・任侠と、こういう人々が変遷して対応してきたからこその成果なんだよね。
とかく保守的とされる東映京都だが、そのなかでさまざまな試行錯誤が存在した。
こういう人々が積み重ねてきた実験を活かした深作は、やはり凄いと思う。

そうした状況下、東映京都史上、外部監督でもっとも辛酸をなめたのが、田中登(>>184
だったらしいね。作品もイマイチ面白くないし・・・
あそこのスタッフは、惚れた監督じゃないと、親切にしないらしい。
197日本映画愛好者:03/01/17 19:22 ID:0Vsx2EwC
いま、東映京都のTVを、よく斎藤光正・和泉聖治・黒沢直輔らが撮っているが、よくスタッフが
ついてくるものだと、感心してしまう。つーか、監督にならなかったベテもいるのに(>>179)、
なぜか昔から、とくにTVでは外部監督を起用することが多かった東映京都は、謎
の政治力学が働いている場所だよな(ホンペンだと、圧倒的に生え抜きの起用が多いのだが・・・)
京撮の内部の人事は、ややこしいらしいね。
東撮から深作を呼ぶとき、東の仲沢半次郎ではなく、西の吉田貞次をつけた俊藤浩滋は、
このあたりの政治がよくわかっていたのだろう。

余談だが、田中は「神戸国際ギャング」については、こう言っている。
http://www.cmn.hs.h.kyoto-u.ac.jp/NO1/IVIEW/TANAKA3.HTM
このインタビュー、東映京都の悪口が出てこないのは偉い。ひどい現場でもベストを
尽くす田中登こそ、真の映画監督だと思う。
198名無シネマ@上映中:03/01/17 22:22 ID:5n86Rl0Y
古い田山力哉さんの本の中でも書かれてますが、
助監にソッポをむかれたと、一部のマスコミにも出たらしいです。
199悪の階段上映!:03/01/17 23:13 ID:IWkBYYxr
東映京都ってのは「仁義」終了辺りから急速に狂って行くよね。
常軌を逸した企画の多いこと。神代の「地獄」とか典型的だよね。
数々の名作を生んだ名門が
大枚ぶち込んだ悪ふざけしか創らなくなってしまったのはナンデ?

>助監
石井輝男がエログロ路線の時、助監連中のスト受けたっていってたね。
監督は完全無視でマイペースだったらしいけど。
この反石井派の中に鈴木則文が入ってた話、事実なのかな。
加藤泰について「緋牡丹」書いてたくらいだから可能性は高いけど。

東映京都の謎について今度誰かJ太郎のトークの時に質問してみたら。小一時間はなすんじゃねーか?
200日本映画愛好者:03/01/19 03:00 ID:bjB4RRIt
>>199
>神代の「地獄」
当時の映画雑誌を読んでも、どこから立ち上がった企画なのか、さっぱりわからないんだよね。
とりあえず、中川信夫の「地獄」とは関係ないらしいです。
ちなみに、テアトル東京で単独先行ロードショーした後、全国公開したときの併映
が、若松孝二の「餌食」・・・! 「地獄」で「餌食」。誰が見るんだよこんなもの。

ちなみに、これが現在の東映京都のHP
http://www.toei.co.jp/eigamura/satsueisho/newkyoto/newkyoto.htm

このショボさ加減・・・もうだめぽ。
201山崎渉:03/01/19 04:33 ID:3+8L7ua+
(^^)
202日本映画愛好者:03/01/19 05:09 ID:bjB4RRIt
−日本映画監督列伝(第四次)−
(作品タイトルは、本スレ中でタイトルが挙がったもので、必ずしも代表作ではない。
 作風カラーによる分類なので、作品と会社名が一致しない場合もある)
<東宝>
豊田四郎「若い人」「泣蟲小僧」「鶯」「小島の春」「駅前旅館」「台所太平記」
 「猫と正造と二人の女」「夫婦善哉」「新・夫婦善哉」「喜劇・駅前百年」
    「喜劇・駅前開運」「甘い汗」
鈴木英夫「魔子恐るべし」「非情都市」「その場所に女ありて」
古澤憲吾「大冒険」「クレージーの大爆発」
千葉泰樹「大番」「へそくり社長」
岡本喜八「江分利満氏の優雅な生活」「助太刀屋助六」
堀川弘通「青い野獣」「白と黒」
成瀬巳喜男「女が階段を上る時」「女の中にいる他人」
西村潔(TV)「あぶない刑事」平山晃生「お熱い休暇」佐伯幸三「ミスター・ジャイアンツ 勝利の旗」
本多猪四郎「鉄腕投手 稲尾物語」丸山誠治「憎いもの」杉江敏男「三十六人の乗客」
山本嘉次郎「ハワイ・マレー沖海戦」
203日本映画愛好者:03/01/19 05:10 ID:bjB4RRIt
福田純・坪島孝・森谷司郎・筧正典・須川栄三・児玉進・小谷承靖・浅野正雄・松林宗恵・
丸林久信・岩城英二・小田基義・青柳信雄・稲垣浩・岩内克己・大森健次郎・谷口千吉・
恩地日出夫・渡辺邦彦・山本邦彦・山本迪夫・石田勝心・松本正志・和田嘉訓・木下亮
204日本映画愛好者:03/01/19 05:12 ID:bjB4RRIt
<日活(ロマンポルノ含む)>
舛田利雄「錆びたナイフ」「完全な遊戯」「今日に生きる」「闘牛に賭ける男」「狼の王子」
    「赤いハンカチ」「紅の流れ星」「あゝひめゆりの塔」「わが命の唄 艶歌」
    「嵐来たり去る」「無頼より 大幹部」「トラ!トラ!トラ!」「人間革命」
    「ノストラダムスの大予言」「宇宙戦艦ヤマト」「二百三高地」「大日本帝国」
    「ハイティーン・ブギ」「零戦燃ゆ」「首都消失」「社葬」
蔵原惟繕「俺は待ってるぜ」「ある脅迫」「憎いあンちくしょう」「硝子のジョニー 野獣のように見えて」
    「愛と死の記録」「愛の渇き」「栄光への5,000キロ」「キタキツネ物語」
    「南極物語」
村川透「白い指の戯れ」「哀愁のサーキット」「官能地帯 哀しみの女街」「蘇える金狼」
    「野獣死すべし」「行き止まりの挽歌 ブレイクアウト」(TV)「大都会」「プロハンター」
「あぶない刑事」
藤田敏八「八月の濡れた砂」「エロスは甘き香り」「赤ちょうちん」「妹」「バージンブルース」
    「リボルバー」
蔵原惟二「不良少女 魔子」「セックス・ライダー 濡れたハイウェイ」「黒い女豹M」
    「性処女 ひと夏の経験」
小澤啓一「メロドラマ」「修羅のみち3 広島・四国全面戦争」「修羅のみち4 北九州代理戦争」
  「修羅のみち5 東北殺しの軍団」
田中登「神戸国際ギャング」「安藤昇のわが逃亡とSEXの記録」「妖女伝説’88」
   (TV)「鬼畜」
神代辰巳「恋人たちは濡れた」「やくざ観音 情女(いろ)仁義」「地獄」
    「噛む女」
205日本映画愛好者:03/01/19 05:13 ID:bjB4RRIt
鈴木清順「悪太郎」「悪太郎伝 悪い星の下でも」
長谷部安春「戦国ロック 疾風の女たち」「あぶない刑事」(TV共)
西村昭五郎「競輪上人行上記」松尾昭典「沖縄10年戦争」滝沢英輔「川上哲治物語 背番号16」
堀池清「丘は花ざかり」熊井啓「海は見ていた」小林桂三郎「逢いたかったぜ」
野村孝「昭和やくざ系図 長崎の顔」金子修介「ガメラ3 邪神<イリス>覚醒」 
斎藤武市・若杉光夫・中平康・吉村廉・山崎徳次郎・西河克己・森永健次郎・古川卓巳・
野口博志・牛原陽一・千野皓司・井田探・河辺和夫・江崎実生・西河克己・澤田幸弘・
浦山桐郎・春原政久・前田満州夫・小杉勇・鍛冶昇・武田一成・小原宏裕・曾根中生・
近藤幸彦・藤井克彦・白井伸明・加藤彰・小沼勝・根岸吉太郎・中原俊・斎藤信幸・
上垣保朗・村上修・黒沢直輔・白鳥信一・池田敏春・那須博之
206日本映画愛好者:03/01/19 05:14 ID:bjB4RRIt
<松竹>
野村芳太郎「張込み」「ゼロの焦点」「拝啓天皇陛下様」「続・拝啓天皇陛下様」
     「望郷と掟」「影の車」「砂の器」「疑惑」「迷走地図」
山田洋次「男はつらいよ」「たそがれ清兵衛」
吉田喜重「血は乾いている」「戒厳令」
渋谷実「もず」篠田正浩「乾いた花」前田陽一「進めジャガーズ 敵前上陸」大島渚「儀式」
堀内真直・中村登・森崎東・梅津明治郎・三村晴彦・南部英夫・長谷和夫・斎藤耕一・
五所平之助・貞永方久・川頭義郎・井上和男・岩間鶴夫・仲倉重郎
207日本映画愛好者:03/01/19 05:15 ID:bjB4RRIt
<東映>
深作欣二「ギャング同盟」「仁義なき戦い」「仁義なき戦い・完結編」「県警対組織暴力」
    「やくざの墓場 くちなしの花」「資金源強奪」「暴走パニック・大激突」
    「いつかギラギラする日」「おもちゃ」(TV)「必殺仕掛人」「影同心」
    「傷だらけの天使」「Gメン’75」
中島貞夫「懲役太郎 まむしの兄弟」「木枯し紋次郎」「鉄砲玉の美学」「ジーンズブルース 明日なき無頼派」
    「暴力金脈」「安藤組外伝 人斬り舎弟」「実録外伝 大阪電撃作戦」「沖縄やくざ戦争」
    「日本の首領」三部作「制覇」「激動の1750日」
山下耕作「関の弥太っぺ」「博奕打ち 総長賭博」「日本暴力列島 京阪神殺しの軍団」
    「山口組外伝 九州侵攻作戦」「最後の博徒」「修羅の群れ」
佐藤純弥「やくざと抗争」「やくざと抗争 実録安藤組」「実録安藤組 襲撃篇」
    「新幹線大爆破」「北京原人 Who are you?」
牧口雄二「玉割り人ゆき」「玉割り人ゆき 西の郭夕月楼」「広島仁義 人質奪回作戦」
208日本映画愛好者:03/01/19 05:20 ID:7/mrzHVq
沢島忠「殿さま弥次喜多 捕物道中」「人生劇場 新飛車角」
佐伯清「加賀騒動」「昭和残侠伝」
澤井信一郎「福沢諭吉」「仔犬ダンの物語」
関本郁夫「残侠」「およう」
加藤泰「懲役十八年」「炎のごとく」
佐々木康「懐しのブルース」「別れのタンゴ」
降旗康男「日本暴力団 殺しの盃」倉田準二「十兵衛暗殺剣」梶間俊一「疵」
小沢茂弘・鈴木則文・鷹森立一・野田幸男・村山新治・伊藤俊也・山口和彦・関川秀雄・
工藤栄一・鳥居元宏・松田定次・内出好吉・小石栄一・長谷川安人
209日本映画愛好者:03/01/19 05:22 ID:7/mrzHVq
<大映>
増村保造「からっ風野郎」「赤い天使」「兵隊やくざ」「陸軍中野学校」「千羽鶴」
    「遊び」
森一生「日露戦争勝利の秘史 敵中横断三百里」「薄桜記」「陸軍中野学校 雲一号指令」
   「悪名波止場」
大洲斉「ひとごろし」(TV)「木枯し紋次郎」「影の軍団」「新吾十番勝負」
溝口健二「祇園の姉妹」「雨月物語」
井上昭「陸軍中野学校 密命」「陸軍中野学校 開戦前夜」
吉村公三朗「地上」「大阪物語」
安田公義「博徒一代 血祭り不動」「東海道お化け道中」
黒田義之「東海道お化け道中」「子連れ狼 地獄へ行くぞ!大五郎」
田中徳三「陸軍中野学校 竜三号指令」三隅研次「二匹の用心棒」村山三男「あゝ海軍」
野村恵一「ザ・ハリウッド」國原俊明「おんな牢秘図」
池広一夫・衣笠貞之助・田坂勝彦・加戸敏・田中重雄・帯盛廸彦・島耕二・井上芳夫・
弓削太郎・富本壮吉・瑞穂春海・太田昭和・湯浅憲明・溝口勝美・島田開
210日本映画愛好者:03/01/19 05:23 ID:7/mrzHVq
<新東宝>
並木鏡太郎「樋口一葉」「憲兵とバラバラ死美人」
石川義寛・山田達雄・小森白・小林悟・土居通芳・曲谷守平・三輪彰・野村浩将・赤坂長義・
志村敏夫・阿部豊・毛利正樹・加戸野五郎・近江俊郎・小野田嘉幹・曲谷守平・山際永三
211日本映画愛好者:03/01/19 05:23 ID:7/mrzHVq
<各社で撮り、カラーを決めがたい監督>
川島雄三「人も歩けば」「女は二度生れる」「花影」「雁の寺」「青べか物語」
マキノ雅弘「日本侠客伝 浪花篇」「日本侠客伝 関東篇」「日本侠客伝・血斗神田祭」
内田吐夢「限りなき前進」「飢餓海峡」
久松静児「警察日記」瀬川昌治「三等兵親分」市川崑「犬神家の一族」斎藤光正「戦国自衛隊」
小林正樹「切腹」井上梅次「夜の牙」伊藤大輔「王将」家城巳代治「雲ながるる果てに」
中川信夫「地獄」
石井輝男・渡辺邦男・田坂具隆・山本薩夫・今井正・木村恵吾・佐分利信・家城巳代治・
渡辺祐介・田中絹代・山村聰・新藤兼人
212日本映画愛好者:03/01/19 05:24 ID:7/mrzHVq
<TVドラマ・TV映画育ちの監督>
五社英雄「人斬り」「出所祝い」「吉原炎上」
一倉治雄「悲しきヒットマン」
実相寺昭雄
<自主映画・個人映画育ちの監督(ATG含む)>
高林陽一「本陣殺人事件」「金閣寺」
大森一樹「継承盃」大林宣彦「なごり雪」
黒沢清・勅使河原宏
<記録映画・文化映画系の監督>
羽田澄子「平塚らいてうの生涯 −元始、女性は太陽であった−」中山節夫 「旅の途中で FARDA」
<ピンク映画育ちの監督>
和泉聖治「修羅の伝説」「実録 新宿の顔 新宿愚連隊物語」滝田洋二郎「コミック雑誌なんかいらない!」
若松孝二「餌食」
西原儀一
<戦前派の監督>
仁科熊彦「江戸の朝霧」島津保次郎「春琴抄 お琴と佐助」山中貞雄「河内山宗俊」
伊丹万作・犬塚稔
<その他、分類しにくい監督>
小栗康平「泥の河」伊丹十三・押井守
213名無シネマ@上映中:03/01/19 09:54 ID:qpk94r0t
>>184
テッシーの初期短編ですが・・・時代の空気を写した映像が
見られる点、良い物だと思います。それが楽しめるかどうかは
人それぞれだと思いますが。「NHKアーカイブス」とかが
好きな人にはお勧め。

テッシーの映画は、たまに出てくるちょっとグロな描写が・・・。
214ブルーグラス:03/01/19 14:19 ID:MvMDmPuf
日本映画の三巨匠以外という事で書き込みしてみました。私は東映時代劇のファンで一昨年より東映時代劇のオリジナルポスター集の企画を立て小学館より発行の寸前までこぎつけたのですが、販売部、営業部の大手出版社からこの手の書籍は発行した前歴がないという理由から製作
が中断しております。版型を小さくして採算重視で出す事も考えている様ですが、やはり図版中心の本において小さい版型では読者には不満の残る作りになってしまいます。今回の本は東映時代劇ポスターの実に95%を網羅したオリジナル初版物のみの、東映本社でも製作不可能な
画期的な企画です。もうすでに図版撮影は昨年11月に小学館本社にて完了しており、あとは営業部のGOが出れば即製作にかかれる状態です。ここにお越しの諸兄で以上の企画に御賛同、御興味を抱かれた方がおられれば一読者として小学館の営業、販売部の方へリクエストの電話を
していただけたら大変ありがたく存じます。いわばネット上の署名運動ととらえて下さい宜しくお願い致します。
215名無シネマ@上映中:03/01/19 16:59 ID:v2OEm8ES
たしか佐藤忠男だったと思うが
「1950年代末は、大映の増村保造、日活の中平康、東宝の岡本喜八、東映の沢島忠が
日本映画の根深い感傷性と根暗なのろさに確実な一撃を加えた時代だった」と書いてた。
大島渚以前に、松竹にはそーいう若い監督はいなかったんだろうか。
216名無シネマ@上映中:03/01/19 18:46 ID:g9d+NI5X
>>215
その監督たちの以前から渋谷実が孤軍奮闘してたんじゃない?
きちんと評価されて来なかっただけ。
川島雄三は松竹から日活に移って開花した。
217名無シネマ@上映中:03/01/19 20:40 ID:tArzlTCD
>>215
そんな奴は、城戸四郎が許さない。
218名無シネマ@上映中:03/01/19 21:03 ID:v+FhDm20
福田純の東宝作品「野獣都市」、
偶然中古ビデオ見つけて買いました。
大藪春彦原作のハードボイルドですが、
妙に慇懃無礼な実業家・三國連太郎は
釣りバカスーさんのキャラ原型ハケーン、という感じでした。
219お兄ちゃん:03/01/20 00:53 ID:4HlMEHwy
>218
福田純の「100発100中」
確か阿佐ヶ谷の「喜八特集」で観たんだけど酷い褐色フィルムだった気がする。
ニュープリントでもう一度観たい作品。
この映画の主題歌(オリジナル録音)を聞けるCDってあったら教えて。

>215
沢島忠のお薦めを教えてください。
はずかしながら「人生劇場 飛車角」しか観たことありません。
てか中野武蔵野は彼と錦之助のコンビ作を上映すべきだと思わない?

ああ、笠原脚本の「股旅三人やくざ」とかもこの人なんだね。
220お兄ちゃん:03/01/20 00:55 ID:4HlMEHwy
>テッシー情報
サンクス。
絶品!でないのなら見逃しときます。
221名無シネマ@上映中:03/01/20 01:21 ID:yl/OnaeB
>>219
> てか中野武蔵野は彼と錦之助のコンビ作を上映すべきだと思わない?

ちょっと前に三百人劇場でやったよ。つーか東映チャンネル観なよ。
(見逃している御身分で、やっぱり映画館でなんて言いなさんなよ)
222名無シネマ@上映中:03/01/20 11:08 ID:Uq8iE4Tm
223名無シネマ@上映中:03/01/20 23:07 ID:P7t8mVJH
>>219
私は佐藤勝のサントラコレクション持ってて、
それには「100発100中」と続編の「黄金の眼」が収録されてるんですが、
ヴォーカル曲が入ってるのは後者だけですね。
久美かおりという人が歌ってます。
第1作の主題歌は布施明だそうですね。
あと、このCDのライナーには福田純が文寄せてます。
224名無シネマ@上映中:03/01/21 18:26 ID:AEDMUSRt
なんかの記事で読んだんだが、小沢茂弘監督は加藤泰監督の事をボロクソに言ってるね。
「あいつは尺数が分からん」とか「ローアングルにすれば芸術だとでも思ってるのか」とか
「撮ってるシャシンはたいしたことない」とか完全否定だ。
なんか恨みでもあるのかなぁ。
加藤泰監督は鶴田浩二とも仲が良くなかったそうだけど、完成作品は素晴らしいね。
本物のプロの凄みだな。
225名無シネマ@上映中:03/01/21 18:42 ID:wjL/LaMB
>>224
ふーん、思うに、小沢監督からすると自分たちが築いた東映の娯楽映画(昭和39年の「博徒」はやくざ映画のパターンを作った作品、etc)を間違った方向へ持って行ってしまったと思われているのでしょうか?
ただ勝手な僕の憶測ですが…
226名無シネマ@上映中:03/01/21 21:39 ID:HVI8WVUf
>>224
職人、小沢茂弘にすれば、加藤泰みたいに期間を空けて作品を選び
割と好き勝手に作ってる人間は気に食わなかったのかねー。

東映が時代劇から仁侠映画に路線転向して佐々木康、松田定次といった長老ははじめ
沢島忠、長谷川安人たちも映画を撮らしてもらえずに(?)東映を去っていった
対して会社の路線変更に上手く応えて生き延びたのが小沢茂弘と加藤泰なんだよねー

話は変わるが
「博奕打ち」シリーズって小沢茂弘監督が担当したシリーズ前半はギャンブル色が強いのに
シリーズ後半の山下耕作作品は、タイトルの「博奕」がほとんど出てこない映画になっているね
担当監督によってシリーズものでも中身がガラリと変わる良い例だね
227名無シネマ@上映中:03/01/21 21:56 ID:t2OVDWT+
>>224
しかし、加藤泰のカメラアングルはひどいとしか言いようがないことがあるのは確か。
いい場面は圧倒的にいいので帳消しにはなっているのだが。

どう言っていたかは「困った奴ちゃ 東映ヤクザ監督の波乱万丈」ワイズ出版で。
映画を全否定というよりも、とにかく気に入らない奴ってことだね。
228名無シネマ@上映中:03/01/21 22:13 ID:jIQlDUBF
>224
加藤泰の「明治侠客伝・三代目襲名」は、元々小沢茂弘のために企画されたんだと。
ところが「関東やくざ者」の撮影後に、小沢が酒の席で荒れて俊藤浩滋が怒った。
小沢が「俊籐がなんぼのもんじゃい」とクダを巻いたら、次回作が大嫌いな加藤にまわってしまったと。
このことで一段と加藤の事が嫌いになったそうだが。
僕の読んだ記事にも、「あいつは、ぶっているだけの監督だ」とも言ってたな。


229名無シネマ@上映中:03/01/22 05:39 ID:G35ciKK1
>>224
しかし、加藤泰のカメラアングルはひどいとしか言いようがないことがあるのは確か

同じく泰ファンだがそれはいなめない。
「車夫遊侠伝」なんかも酷いもんだった。
娘が橋から突き落とされる描写なんて20年前のセンスだったな。
それを帳消しにする名シーンあったからいんだけどね。

加藤泰に批判的な意見は「加藤泰映画華」の中でもたくさんありますね。
スタッフの撮影秘話は6割くらいは不平不満。

>100発100中
何か売れないプロミュージシャンがカバーしてたらしいね。
230名無シネマ@上映中:03/01/22 06:47 ID:vwj4Tl+h
>>219
>>223
布施明の唄う「100発100中」はキング・レコードから出てた
「日本映画黄金時代 ヴォーカル編」というCDに収録されて
ました。でも多分もう廃盤。
231名無シネマ@上映中:03/01/22 11:15 ID:1G48hAfa
>>229
> 娘が橋から突き落とされる描写なんて20年前のセンスだったな。

落ちるところはB班が撮ったんじゃないのかね(w

最後の決闘シーンも、辰が登場するところは(・∀・)スゴク イイ!!
しかし、直後の押し合い圧し合いになるところは、またしても画面下半分が土手!

それから、加藤泰の責任ではないが、昔TV放映はシネスコの左右をトリミングした。
それはもう…
232名無シネマ@上映中:03/01/22 11:40 ID:tVECnH0q
>>218
「野獣都市」いいね、傑作。
三國連太郎が大滝秀治らに廃人にされてからの熱演も最高、まだ40代で
脂が乗り切ってた時期だった。
この作品のオープニングテーマ、フォークソングなんだけど、福田純は佐藤勝が
見つけてきたと言ってるけど、佐藤勝は福田純が採用したと言って意見が食い違ってた。
結局どっちがこの曲を採用しようと言ったのかはっきりしないまま、両人とも
鬼籍に入られてしまった。
これの前作、山本迪夫監督の「野獣の復活」もニューアクション作品としては
出色の出来。
233道都大おにいちゃんがんばれ:03/01/23 17:22 ID:gxMC19LV
映画監督の松田定次さん死去「鞍馬天狗」などのシリーズ「鞍馬天狗」や
「旗本退屈男」シリーズを手掛けた映画監督の松田定次(まつだ・さだつ
ぐ)さんが二十日死去した。九十六歳。京都市出身。 (共同)
234名無シネマ@上映中:03/01/23 20:48 ID:TuYMF2ku
岡本喜八の作品を最近観始めました。
「独立愚連隊」二部作と「暗黒街」シリーズと「肉弾」を観ました。
いまの所ハズレ無し!!。
三船敏郎といえば黒澤作品が有名ですが、岡本作品での三船も良いですね。
235名無シネマ@上映中:03/01/23 21:01 ID:3DG64fcO
>>233
松田定次さん、とうとう亡くなってしまわれたか
松田さんといえば東映娯楽時代劇の顔
市川右太衛門の「旗本退屈男」、大川橋蔵の「新吾一番勝負」
大友柳太朗の「丹下左膳」、月形龍之介「水戸黄門」
そして「赤穂浪士」をはじめとするオールスター時代劇
東映黄金期の代表作を数多く手掛けた職人監督でしたね
蒼々たるスターを上手く配分したサービス満点の演出が腕の見せ所

腹違いの弟、マキノの名声が高すぎるせいか、この方は割と地味に扱われがちですが
ほぼ時代劇一筋を貫いたこの人の映画人生も立派なものだと思います
236日本映画愛好者:03/01/24 23:21 ID:sc13d//0
>>235
訃報で知ったが、息子さんって、松田寛夫だったんだね。親子二代で東映に尽くした
のか・・・
マキノに比して語られぬ松田。まるで、丸山真男と丸山邦男のようだね。邦男氏は、
晩年はジャナ専にいたらしい。教科書にまで載っている真男に比して、なんと地味なことよ・・・
(スレ違いスマソ)

ところで、さっきやってた「千と千尋」って、最後だけ観たけど、これが噂の赤なのか・・・?
237名無シネマ@上映中:03/01/25 03:17 ID:MV8UK5j0
松田定次、けっこう好きなんだが…
「鞍馬天狗」とかさ。
238名無シネマ@上映中:03/01/25 14:29 ID:eTLaH9HD
その昔、「仁義なき戦い」をフジのゴールデン洋画の枠でみたことがあるが、
著名な映画監督が亡くなっているのに、追悼の映画も流さないのはおかしい
(でも蔵原の「キタキツネ物語」は勘弁)
239名無シネマ@上映中:03/01/25 15:07 ID:L885IOVR
>>232
東宝ニューアクションだと「白昼の襲撃」もいいですね。
西村監督の特徴ともいえる情緒的な部分を持ち上げつつ一気に切り落とすところ
が見終わった後なんともいえない気分を残してくれて好きです。
西村&黒沢コンビだと他に「死ぬにはまだ早い」も最高です。

他のニューアクション物と併せてDVD化してもらいたいものです。
240名無シネマ@上映中:03/01/26 11:15 ID:X5STSNAV
>>239
「死ぬにはまだ早い」「白昼の襲撃」では黒沢年男の狂気の演技が堪能できますね。
堀川弘通監督の「狙撃」によって東宝ニューアクションが確立されましたが、
やはり黒沢年男と西村潔という2人がいたからこそ傑作が連作できたんですね。
この時期の東宝アクションはほぼハズレなし。ただ森谷司郎の「弾痕」を除いて。
241239:03/01/26 13:49 ID:kKcTLqSN
>>240
同感です。
「弾痕」はガンマニアの間では評価が高い様ですが、個人的には情緒的な
面が大き過ぎる感じがしてあまり好きではないんです。
242名無シネマ@上映中:03/01/26 15:33 ID:w1sXOea1
>>238
黒沢の時あれだけやってたのにねぇ。
深夜でも良いから追悼放送してくれよ・・・。
243名無シネマ@上映中:03/01/26 21:03 ID:z2FLBF5w
>>238 >>242
深作欣二の「ガンマ3号 宇宙大作戦」
松田定次の「獄門島」
蔵原惟繕の「硝子のジョニー・野獣のように見えて」
を深夜追悼放送キボーン
偏ってるが、3作品とも一度は見てみたい作品
244名無シネマ@上映中:03/01/27 22:24 ID:XqYMwEXL
245名無シネマ@上映中:03/01/27 22:37 ID:kbbA+xxc
>>242
関西では今週「里見八犬伝」が
2月は「資金源強奪」と「火宅の人」
が深夜にTV放映される模様

「里見八犬伝」は90分ぐらいにカットされた短縮版みたいなので漏れはみない
246桂樹:03/01/28 01:53 ID:b35rnWQ4
うう阿佐ヶ谷の「七つの顔の女」…。
真っ赤でちた。。。
247名無シネマ@上映中:03/01/28 17:35 ID:i5P0DauP
1950年代半ばから61、2年にデビューした監督は、量産する人がほとんどだね。
例外が日活の今村昌平と浦山桐郎の二人かな。
浦山は「準備しては、流される」の連続だったらしいが、今村は量産しなかったんだろうね。
今村の作品は、日活スターもほとんど出てないし、内容的にもヒットしそうも無いものばかり、
よく許したね日活も。
作品の価値をわかっていたのかなぁ。

248名無シネマ@上映中:03/01/28 20:08 ID:23MfMub0
今村、浦山、熊井啓の三人は芸術祭向けというか、ベストテン作家というか(w
日活内部でもその価値と存在は認められていた。
無論、プログラムピクチャーのヒット作が彼らの活動を支えていたわけだが。
249名無シネマ@上映中:03/01/28 20:57 ID:2X3Ann9g
今村昌平といえば、小沢昭一が川島雄三とのエピソードを語っていたのが印象に残ってる。
今村が東北に傾斜していって、川島に恐山の事を聞いたら、一言「あんなものは何もありません」、だって。
小沢曰く、非常に不愉快そうな顔して、自分の一番弟子を叱咤するという鋭さがあった。
小林信彦が、今村の「にっぽん昆虫記」と「赤い殺意」を
「東北に固執するのはエリートの底辺趣味」(作品そのものは評価してたが)と評してたが、
そのような雰囲気を感じ取ったのか、あるいは自分の生まれた東北が嫌いだったのか。

250名無シネマ@上映中:03/01/29 00:43 ID:2mMpcx1p
>>249
> あるいは自分の生まれた東北が嫌いだったのか。

これは確実でしょう。
オヤジだか叔父さんだかが死んだ時に一度しか帰ってない。
内田百間みたいに好きだから帰らないという場合もあるけど、
川島は同郷の人も避けていたらしいから。生家も嫌いだったんだろうね。

調査魔今昌が遺族の許可を得てかなり詳しく書いている。
今村昌平編「サヨナラだけが人生だ 映画監督川島雄三の生涯」で読める。
251桂樹:03/01/29 22:46 ID:AUNE/BRZ
>250
川島と渋谷実の関係を教えてくらさい。
252名無しより愛をこめて:03/01/29 23:03 ID:84qyM4FR
http://www.246.ne.jp/~sadanari/k-a006.html
http://www.infoaomori.ne.jp/~sinohara/cinema2/kantoku1.htm

「幕末太陽伝」のラストシーンの墓場は恐山がモデル?
253名無シネマ@上映中:03/01/29 23:27 ID:E/8OLdr5
青森ネタの映画は寺山修司の「田園に死す」1本だけで十分。もう必要ない。
254日本映画愛好者:03/01/31 06:30 ID:GCzRmbpy
>>249-250
ところで今村昌平は、なぜ、ロマンポルノを撮らなかったのだろう。
当時のキネ旬によると、イマヘイ・増村保造など、エロチシズム系作家に企画を持ち
込んだが、成立しなかったという。それで、文芸ポルノの「鍵」などは、クマシロが撮ることになった。
イマヘイは、クマシロを扱ったTV番組(97年の「驚き桃の木20世紀」)でも、
日活を去った監督としてインタビューに答え、「あんなものはやらない。と言いました」
とか言い切っていた(都合のいい部分だけ編集しているのかもしれないが)
実際、盟友の姫田真左久は撮ったんだし、イマヘイの世界そのものじゃないか? と
思うんだけど・・・商売ポルノはやらない。というインテリの矜持か? たんに、
スケジュールを使えないのがイヤだったのか?
255日本映画愛好者:03/01/31 06:31 ID:GCzRmbpy
イマヘイが撮ったら日活が破産した!? とも思うが、助監時代からの実力者・武田
一成あたりは大幅なスケジュール・オーバーが許されていたらしいし、イマヘイが
ワガママしたぶんは、西村昭五郎・加藤彰らが帳尻を合わせてくれただろうに・・・。

昔、阿佐ヶ谷映画村で、イマヘイが撮ったTVの「遠くへ行きたい・俺の下北」が
上映された。「川島雄三を描くドキュメンタリー」というフレコミだったけど、現物は
イマヘイが東北を旅して温泉に浸かっているだけのシロモノ。
http://www.siff.jp/imamura4.html
の下には、「凄い傑作」って書いてあるけどな(w
256(。・_・。)ノ:03/01/31 06:34 ID:MUYdYZpq
257日本映画愛好者:03/02/01 07:59 ID:yILB8AXI
>>248
熊井はいまだに、プロデューサー転がしぶりを発揮! 新生日活にも食い込んでます(w

大和屋竺が、エッセイで、日活時代の思い出として「リアリズム監督」の傲岸不遜を
いまいましげに書いているけど、恐らく、これは熊井でしょうね(「悪魔に委ねよ」所収)
この本を見ると、旧日活の監督たちは、(実名こそ挙がっていないが)、上下関係を
振りかざすヤツばかりで、人間的にマシなヤツはほとんどいなかったことがわかって、
やや気が重くなってしまう。尊敬できるのは鈴木清順ぐらいしかいなかったようだ。

松竹の前田陽一、東宝の小谷承靖、東映の牧口雄二らも、似たようなことを書いて
いたなあ・・・ユートピア的に語られがちな、撮影所社会の裏面だよね。
258名無シネマ@上映中:03/02/02 01:25 ID:lSGhW/BV
破産しそうなんですけど…

2/21 眠狂四郎全集・巻之壱 (4枚組)
 眠狂四郎殺法帖 眠狂四郎勝負 眠狂四郎円月斬り 眠狂四郎女妖剣
・出演 市川雷蔵
・期間限定生産 18,800円
パイオニアLDC

2/21 忍びの者
・監督 山本薩夫
・出演 市川雷蔵/藤村志保/伊藤雄之助/城建三朗
2/21 続・忍びの者
・監督 山本薩夫
・出演 市川雷蔵/藤村志保/山村聰/坪内ミキ子
2/21 新・忍びの者
・監督 森一生
・出演 市川雷蔵/若尾文子/成田純一郎/北原義郎
4,700円
パイオニアLDC
259日本映画愛好者:03/02/03 02:03 ID:PfsdlYO9
>>258
三隅研次の「眠狂四郎勝負」の、オープニングからのテンションの高さは凄いよね。
バーンと「眠狂四郎 勝負」と、画面一杯に出るタイトル、正月の初詣に沸き返る
境内の情景、そこをひとり往く狂四郎・・・
高田美和が働く、土手下の蕎麦の屋台など、江戸情緒も丹念で、昔の映画はこの程
度のことなんか、当たり前に描けたんだよなあ。と涙してしまう。

三隅の狂四郎だと「眠狂四郎無頼剣」もいいよね。ラスト、炎上する江戸の街!
屋根上での天知茂との対決には勝利するも、事実上、狂四郎は負けてしまったのだ。
ばったりと倒れこんだ天知の懐から漏れ出た色とりどりの竹細工が、からからと瓦
屋根を滑り落ちていく。下で対決を見守っていた藤村志保が、思わずそれを受けと
めようとするが、竹細工は掌のあいだを、ただすりぬけていくばかりだ。
大火で夜空が煙る向こうに、満月が陽炎のように浮かび、炎の照り返しで頬を染めた
狂四郎が、それをじっと見つめている・・・このあたりの画面の流れは凄い。凄すぎる・・・! 

三隅は急逝したが、生きていたら、池広や田中のように、やはりつまらないTV監
督になってしまったのだろうか・・・?
260道都大おにいちゃんがんばれ:03/02/04 12:18 ID:clCCTzD3
>>259
三隅監督も末期は、TVばっかりだったので、あのまま生きていたら多分TV映画が主力の監督
になっていたと思われる。勝プロの作品はいいとしても、三隅監督がやった必殺シリーズは
貧乏臭くて、大映時代の三隅作品にあった様式美などはほとんど見られない。ちなみに田中
監督も池広監督もTV映画ではそれなりにやっていると思います。
261名無シネマ@上映中:03/02/04 12:40 ID:SQVgGC9A
池広さんは夏目雅子、堺マチャアキの「西遊記」を演出してたんだっけ
どちらかというとTVドラマは現代劇中心だね 
もともと、【様式美】の大映京都の中で異色のモダンな映像作家だったもんね
「眠狂四郎女妖剣」や「かげろう侍」はまるでスパイ映画
「座頭市千両首」や「杳掛時次郎」なんかは西部劇だね

田中さんは三隅同様、大映京都の様式美を大切にする監督だね
TVではやはり時代劇が多いのかな
262道都大おにいちゃんがんばれ:03/02/04 20:28 ID:VaCITSEA
>>261
池広監督は「西遊記」やってましたね。多分プロデューサーが大映出身者なので、
黒田義之、井上昭ほかの大映京都の監督が撮ってました。池広監督は、土曜ワイド
劇場が放映されるまでは、時代劇一色でしたが、いまは土ワイ一色ですね。もはや
大映京都出身監督は、池広監督と井上監督だけだので、がんばってほしいです。
田中監督の演出は、映像派の井上、池広監督と異なって、なんとなくリズムがあって
個人的に好きです。でも池広監督や井上監督の映像センスも、師匠の市川コン監督譲
りで好きです。
263白夜の陰獣:03/02/04 22:23 ID:2pCkx717
>>259
私も狂四郎無頼剣.印象に残っています。天知茂も円月殺法を使いましたね。
そういえば先日.藤田まことさんが、ワイドショーで、「仕置き人」を始めた頃
三隅監督に鍛えられた思い出話をしておられました
藤田さんは三隅監督のことを巨匠と呼んでいました
264名無シネマ@上映中:03/02/05 01:23 ID:SmcN6EIG
>>260
> 三隅監督がやった必殺シリーズは貧乏臭くて、
> 大映時代の三隅作品にあった様式美などはほとんど見られない。

ちょっと違う系統なんだろうね。
三隅監督はコンテがちょと独特だから。
コンビの美術の内藤さんはTVあまりやらなくて、CMや映画やってたし。
265名無シネマ@上映中:03/02/05 01:30 ID:SmcN6EIG
勝プロは、
http://www.nbj.co.jp/newline/video/hogan1.html
http://www.nbj.co.jp/newline/video/hogan2.html
こういうのよかったね。板違いsage
266名無シネマ@上映中:03/02/05 06:09 ID:Cf4Up3SL
>>263
その番組、たぶん私も見ました
「あんた芝居下手やわ〜、ホンマに下手やわ」
って京都訛りでズケズケと言われていたらしい<藤田まこと
267名無シネマ@上映中:03/02/05 06:16 ID:Cf4Up3SL
そういや必殺シリーズの独特の暗めのカラーは
TV時代劇のしょぼいセットやズラを誤魔化すために
工藤栄一監督が工夫した結果らしい、と聞いたことがあります

天下の大映京都育ちの三隅には、TVの粗末なセットは似合わず
東映の粗末セットに耐えてきた工藤栄一は水に合ったということなのかな
268日本映画愛好者 :03/02/06 16:53 ID:XmB+FEd9
>>261
池広は、「眠狂四郎無頼控 魔性の肌」も、なかなかモダンなタッチでしたよ。
まだ鰐淵晴子も美少女だったしね。ラストの、画面一杯に京友禅がはためく河原での、
狂四郎と、成田三樹夫一党の対決が美しい。昔の時代劇は、殺陣の舞台設定も凝ってましたね。
>>264
数本観た限りでは、TVの「必殺」の随所にも、三隅節はありましたよ。
例えば、必殺仕掛人「地獄花」で、妻が身を売ったことを知った田村高広が、荒ぶ吹雪の
なかで狂乱の殺陣を繰り広げるくだりは、三隅節でしょ。もちろん、大映時代のように、
華麗とはいきませんが。しかし、三隅の、自在な緩急のメリハリの利いた画面の流れは、
「必殺」独特のカラーの源流のひとつだと思う。
深作・三隅・工藤・蔵原など、劇場映画から流れた監督の個性が、現場でダイレクトに
スタッフや他の監督に影響を与えたのは確実。京都の人たちは(というか、京都に限らず?)、
作品を観て影響されるというより、現場で直に監督やスタッフのやり方を見て、学んで
いる側面が大きいと思う。だから、昨今は、もう真似るものが無いのかもしれない・・・
269道都大おにいちゃんがんばれ:03/02/06 22:28 ID:rcGjuh8h
>>268
「地獄花」ありましたねぇ。しかもあの吹雪のシーンってセットですよね。
よく作りこんだなぁとおもいました。そういえば「地獄花」の続編があっ
たような。三隅監督の作品かは定かではないですが。大熊だったかな?
270名無シネマ@上映中:03/02/07 20:51 ID:C4aSPafb
三隅監督作品は「花の兄弟」(56)とか「編笠権八」(56)
「不知火奉行」(56)「千羽鶴秘帖」(59)みたいな
実にわかり易く面白い映画がいっぱいあるのがいいですね。
内容はたいしたことなかったけど「座頭市喧嘩太鼓」(68)の、画面を縦横関係なく
撮りまくるのが痛快でした。「大魔神怒る」(66)の海面を火が走り、悪人を焼き殺す
シーンもよかった。
「子連れ狼三途の川の乳母車」(73)の血みどろ、血飛沫、砂丘の対決、三兄弟の殺し屋も
他の監督では見たことないような面白さがありますね。「狐のくれた赤ん坊」(71)
の川渡しの勝新が、最後草の中から子供を見ているシーンが実にきれいで、
黒澤の「影武者」に出てたらこんな感じの信玄の影武者になってたんじゃないかと
チラッと思えます。
古い繊維問屋の遺産争いの話「女系家族」(63)も、現代劇ながら面白かったです。
271名無シネマ@上映中:03/02/07 21:39 ID:TthmTBLH
とりあえず、時代劇(殺陣)の映像表現という点で
一つの型を作り上げたといっても過言でないと思う<三隅研次
映像にこだわって映画を見る人には是非オススメしたい映像作家の一人

興味深いのが、三隅監督と名コンビと言われたキャメラマンは
神様こと宮川一夫ではなく牧浦地志だという所
三隅の最高傑作の一つに挙げられる「斬る」は何故か牧浦ではなく本多省三なのだが
三隅が手掛けた「眠狂四郎」シリーズ、「座頭市」シリーズ、「子連れ狼」シリーズの
ほとんどを牧浦地志とのコンビで撮っている 三隅と牧浦は映像感覚が似通っていたのだろうか?
272名無シネマ@上映中:03/02/07 22:17 ID:UWIEd5sQ
>>267
工藤栄一が、っていうより京都映画の撮影&照明スタッフが作り上げたのでは?
工藤の登板前から、あーゆースタイルだったし。
273道都大おにいちゃんがんばれ:03/02/07 23:54 ID:f5k7HF6u
>>271
宮川さんは半分、監督のようなもんですから。実際、三隅監督とはソリが合わなかった
らしい。
274日本映画愛好者:03/02/09 01:37 ID:r43DoXSQ
>>269
ググると、続編「仕掛けに来た死んだ男」は大熊邦也。この頃から、有名監督作品
以外にも、凝った絵づくりが流行っていたみたいだね。オレは必殺ヲタじゃないけど、
昔、初期必殺を、時々再放送で観るたびに、ビビりまくったなあ。
>>270
よく観てらっしゃいますね。「なみだ川」なんか好きだなあ。「白子屋駒子」は、
三隅版「近松物語」ですよね。
>>272
工藤さんの明暗好みが、それに拍車を掛けたんでしょうね。
275名無シネマ@上映中:03/02/09 01:49 ID:HgwrTLqK
でも実際、工藤栄一が登板した仕置人見ると意外にコントラストのないライティングが
多かったりするのが面白い。ほかの監督の回に比べて。

伝聞と実際は違うよね。
276名無シネマ@上映中:03/02/09 05:21 ID:HaqpMY6n
浅草東宝で「悪の階段」見ました。カッコ良かった。
鈴木英夫って音楽がいいですね。でも、今再評価されてんのって何故なんだろう。
それが良くわからない。このスレでは時折思い出したように鈴木英夫の名前が
出ますが、そろそろ誰か単独スレ作った方が良いような気が。
277名無シネマ@上映中:03/02/09 16:54 ID:eqrCXJsq
面白い作品が多いわりには、テレビでもビデオでも見ることが出来ない
監督の一人ですね。サスペンス仕立ての話が多いみたいですけど
「続三等重役」や「三匹の狸」みたいな喜劇も撮ってるし、とらえどころがないから
評価されにくいのかな。
278名無シネマ@上映中:03/02/09 17:39 ID:7NVZ6vjq
質問です。
TVドラマ「傷だらけの天使」の監督陣に鈴木英夫の名前がありますが、
この方は、276や277が触れている方ですか?
279名無シネマ@上映中:03/02/09 18:11 ID:MwLDfM17
>>278
そうです。
280名無シネマ@上映中:03/02/10 10:59 ID:gWWdF6Gw
鈴木英夫は60年代後半からテレビドラマに完全に移行した。
東宝としてはプログラムピクチャーの監督として捉えていたからサスペンスものと
同じくらいコメディも撮ってるけど、映画界斜陽期では活路が見えなかったからか
東宝製作のテレビドラマを結構撮ってる。
元々は大映出身だし、藤本真澄、田中友幸という当時の東宝の2大プロデューサーと
ほとんど仕事してないというのも響いたのかもしれない。(あくまで憶測)
281名無シネマ@上映中:03/02/11 14:02 ID:5QUjmP4w
鈴木英夫って 田中重雄についてたんでしょ
昔、徹子の部屋で丹波哲郎が自身のデビューについて語って
「当時文化座のメンバーだったに、鈴木英夫という若い監督が「山形勲に出てくれるように頼んでくれないか?」
といわれたが、山形さんが出られないという断りの使者を僕が引き受けた時に、
鈴木さんに「君は俳優か?」と訊かれ、「もちろんだとも」と答えたのが「殺人容疑者」出演のきっかけらしい
(当時の丹波は、文化座の研究生だった)
282日本映画愛好者:03/02/12 16:28 ID:/Uod4q+f
>>276
>今再評価されてんのって何故なんだろう。
94年のスタジオamsでの上映会をきっかけに、都内で散発的に上映されるよう
になってから。大井・ams・浅草東宝に食傷していた、都内邦画ヲタが飛びついた。
脱線だが、CS・ケーブル時代になり、これだけ珍品が惜しげもなく放映されると、邦画再見
には、もう逆に新鮮味が無いのも事実(ボクん家にはCS無いけどね) 
鈴木作品がCSで流れたとしても、「ちょっと面白い」という程度の評価に終わったの
ではないか? スクリーンで口コミ、という時代の方が、コアなファンを生んだように思う。
あと、鈴木英夫では、さすがに単独スレはムリだね。
>>280
鈴木さんも不遇の人だよね。ただ、東宝に限らず、あの時代の監督は、なし崩しに
TVに移行した人が多かったからな・・・
283名無シネマ@上映中:03/02/12 17:48 ID:DIlYLNwp
鈴木英夫監督本人が亡くなる前に過去の作品群が評価されたことが唯一の救いだね。
70〜80年代には本当に忘れられた存在になってたから。
ただまだまだ評価されてしかるべき人物ではあるけど。
284名無シネマ@上映中:03/02/12 19:07 ID:KSZn+sfL
やはり独立系の作品や、判り易い作家性みたいなものがないと
評価されにくいのでしょうか。同じ東宝の堀川弘通、坪島孝なんかも
面白い映画が多いけど監督の評価にはつながってない気がします。

関係ないですが、この間杉江敏男の「東京の門」(50)を見ましたが、
かなり凝った画面作りをしていて後の安定したシネスコ画面と違ってました。
285名無シネマ@上映中:03/02/12 22:09 ID:45fNT/w9
>>281
その辺の経緯は丹波さんの本に書いてあった気がするな
山形勲が病気か何かで代役で決まったのが映画界入りのきっかけだとか

そして新東宝に入るのだが、新人なのに横柄な態度の為に仕事を干されたらしい
特に新東宝の長老である阿部豊監督に睨まれていたようだ
73年2月9日(土) 名古屋東映パラス オールナイト五本立て シネトピア73
置きざりにした悲しみなんかいやせやしねえ ―文太・欣二の呟きひとつ―
☆狼と豚と人間 (深作欣二) 64年(東映東京)
☆血染の代紋 (深作欣二) 70年(東映東京)
☆893愚連隊 (中島貞夫) 66年(東映京都)←なぜ入れたか?フィルム供給会社の都合?
☆恐喝こそわが人生 (深作欣二) 68年(松竹)
☆現代やくざ 人斬り与太 (深作欣二) 70年(東映東京)
舞台挨拶は深作と渡瀬恒彦、司会進行は曽根晴美で途中から御園座に仕事で来ていた松方
弘樹が飛び入り出演し拍手喝采で向かえられる。
まだキツーイ一発のキャッチフレーズや東映主演作品もなかったけど人気はあった。
仁義なき戦いの話は出無かったように思う・・人斬り与太が予感させる作品か。
曽根晴美は進行が中々上手くファンになった。
287日本映画愛好者 :03/02/14 00:11 ID:LjRCb0DC
>>284
杉江敏男は「黒い画集 ある遭難」が佳作でしたね。脚本は石井輝男です。
こういう渋いタッチもやりたかったんでしょう。
>>285
>特に新東宝の長老である阿部豊監督に睨まれていたようだ
後日談があって、タンバは阿部と和解した後は、気に入られて、よく出して貰ったんだよね。
>>286
おお、神ですね! 松方は昔ながらのスターなので、キップがいいと聞きますね。
昔の知り合いが、関西の映画館の自主企画で松方オールナイトをやったら、本人は
来ない代わりに、「これで飲んでください」と10万円送ってきたそうです。
タニマチと裏表の、古い芸能界の体質っぽい話ではあるが・・・
その松方も、大盤振る舞いし過ぎたのか、いま、苦境ですね。カミさん綺麗なのに、
つまらん女にまでチンポ突っ込むからだ。
ちなみに、小原宏裕の実録風ポルノ「ルナの告白 私に群がった男たち」(主演は
元ゴールデン・ハーフの高村ルナ!)にも、しっかり松方風の男が現れて、ルナと
ハメてました(w 松方のハメっぷりは、オヤジ譲りなんでしょうね。
288名無シネマ@上映中:03/02/14 00:25 ID:YY6kk4X3
いまどき珍しく良いスレだ!
あげます。
289名無シネマ@上映中:03/02/14 00:26 ID:8ELNV/t6
http://page3.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/c31162925
いいのか?こんなもの出品して・・・・
290名無シネマ@上映中:03/02/14 11:48 ID:g3wOli7U
>>松方のハメっぷりは、オヤジ譲り

十四郎親父は遊び人だったのでしょうか?
イメージがかわってしまう・・
291御殿山 ◆Pdi7T.x7Zg :03/02/14 12:09 ID:iWGPbyh1
あにいの父親も釣り好きで時代劇が飽きられて閑してた頃
日本中のダム一緒に廻ってて死に掛けた事あり。
父親に助けて貰い親子の絆強し。
292名無シネマ@上映中:03/02/14 20:03 ID:hEDMMRJ3
>>290-291
松方アニィの話題になっているので
ネッでヒロキインタビュー(「真田幸村の謀略」の頃か?)を見つけたので
一応載せときますね
親父殿である十四郎さんの思い出も語っています ↓

http://www.page.sannet.ne.jp/komo69/matukata/interview1.htm
293名無シネマ@上映中:03/02/14 22:14 ID:lXa+nwkQ
大曾根監督の「獄門帳」がデビューだったのか。
笠智衆さんが活躍するいい時代劇でしたね。
294名無シネマ@上映中:03/02/14 22:16 ID:N8HhYjnN
大和屋竺の映画で『荒野のダッチワイフ』以外みたことない自分が悔やまれる。
295御殿山 ◆Pdi7T.x7Zg :03/02/14 22:50 ID:1g2grmpO
洋画は、ほとんど見てないと言ってますね
感銘を受けた映画はターザンと答え曽根晴美に
頭ハタかれてましたがサービスか・・。
新仁義なき戦いの工藤栄一は遊びすぎと評している。

工藤自身はヤクザ映画撮ったつもりはない青春映画や・・。
逆光になってる駅のホームにライト点けた新幹線が入ってくる
シーンが記憶に残っている・・こうゆうのが遊びか
必殺映画の冒頭で水責め拷問のシーン
裸体にかかった水が蒸気となって微かな湯気が立ちのぼる冒頭から工藤節・・。
テレビドラマ「祭りばやしが聞こえる」も変わった作品やった。
296御殿山 ◆Pdi7T.x7Zg :03/02/15 10:22 ID:a+cakGn1
>295 訂正します。
>新仁義なき戦いの工藤栄一

「その後の仁義なき戦い」根津甚八主演age
297   :03/02/16 00:04 ID:+VtZwMMR
>>290
近衛十四郎が雄琴でソープ経営してたってのは有名な話だよ。
298名無シネマ@上映中:03/02/16 00:57 ID:NPy5UJ6y
皆さんが好きな 戦争映画を教えててください。
ちなみに私は、松林宗恵監督の「連合艦隊」と大映の「兵隊やくざ」シリーズ
299名無シネマ@上映中:03/02/16 03:37 ID:jAUDgsvi
優良スレにつき、
あげるで!
300御殿山 ◆Pdi7T.x7Zg :03/02/16 07:50 ID:Zg6gZ29V
>297
一説にラブホテルやった。有名はどこで有名ですか?
雄琴一号店の田守氏(花影)のスポンサーやったらしい
盛況を見てラブホテルを改造して千姫にした・・これは松方弘樹の経営。
少なくとも表向きは・・。
301日本映画愛好者:03/02/16 09:12 ID:fSnW3CP3
−日本映画監督列伝(第五次)−
(作品タイトルは、本スレ中でタイトルが挙がったもので、必ずしも代表作ではない。
 作風カラーによる分類なので、作品と会社名が一致しない場合もある)
<東宝>
豊田四郎「若い人」「泣蟲小僧」「鶯」「小島の春」「駅前旅館」「台所太平記」
    「猫と正造と二人の女」「夫婦善哉」「新・夫婦善哉」「喜劇・駅前百年」
 「喜劇・駅前開運」「甘い汗」
岡本喜八「暗黒街の顔役」 「独立愚連隊」「暗黒街の対決」「独立愚連隊西へ」
    「暗黒街の弾痕」「江分利満氏の優雅な生活」「肉弾」「助太刀屋助六」
鈴木英夫「続三等重役」「殺人容疑者」「魔子恐るべし」「非情都市」「その場所に女ありて」
    「悪の階段」「三匹の狸」(TV)「傷だらけの天使」
福田純「100発100中」「100発100中 黄金の眼」「野獣都市」
西村潔「死ぬにはまだ早い」「白昼の襲撃」(TV)「あぶない刑事」
杉江敏男「東京の門」「三十六人の乗客」「黒い画集 ある遭難」
302日本映画愛好者:03/02/16 09:13 ID:fSnW3CP3
古澤憲吾「大冒険」「クレージーの大爆発」
千葉泰樹「大番」「へそくり社長」
堀川弘通「青い野獣」「白と黒」
成瀬巳喜男「女が階段を上る時」「女の中にいる他人」
平山晃生「お熱い休暇」佐伯幸三「ミスター・ジャイアンツ 勝利の旗」本多猪四郎「鉄腕投手 稲尾物語」
丸山誠治「憎いもの」山本嘉次郎「ハワイ・マレー沖海戦」山本迪夫「野獣の復活」
森谷司郎「弾痕」黒澤明「影武者」松林宗恵「連合艦隊」
坪島孝・筧正典・須川栄三・児玉進・小谷承靖・浅野正雄・丸林久信・岩城英二・小田基義・
青柳信雄・稲垣浩・岩内克己・大森健次郎・谷口千吉・恩地日出夫・渡辺邦彦・山本邦彦・
石田勝心・松本正志・和田嘉訓・木下亮
303日本映画愛好者:03/02/16 09:14 ID:fSnW3CP3
<日活(ロマンポルノ含む)>
舛田利雄「錆びたナイフ」「完全な遊戯」「今日に生きる」「闘牛に賭ける男」「狼の王子」
    「赤いハンカチ」「紅の流れ星」「あゝひめゆりの塔」「わが命の唄 艶歌」
    「嵐来たり去る」「無頼より 大幹部」「トラ!トラ!トラ!」「人間革命」
    「ノストラダムスの大予言」「宇宙戦艦ヤマト」「二百三高地」「大日本帝国」
    「ハイティーン・ブギ」「零戦燃ゆ」「首都消失」「社葬」
蔵原惟繕「俺は待ってるぜ」「ある脅迫」「憎いあンちくしょう」「硝子のジョニー 野獣のように見えて」
    「愛と死の記録」「愛の渇き」「栄光への5,000キロ」「キタキツネ物語」
    「南極物語」
村川透「白い指の戯れ」「哀愁のサーキット」「官能地帯 哀しみの女街」「蘇える金狼」
    「野獣死すべし」「行き止まりの挽歌 ブレイクアウト」(TV)「大都会」「プロハンター」
「あぶない刑事」
藤田敏八「八月の濡れた砂」「エロスは甘き香り」「赤ちょうちん」「妹」「バージンブルース」
    「リボルバー」
蔵原惟二「不良少女 魔子」「セックス・ライダー 濡れたハイウェイ」「黒い女豹M」
    「性処女 ひと夏の経験」
小澤啓一「メロドラマ」「修羅のみち3 広島・四国全面戦争」「修羅のみち4 北九州代理戦争」
    「修羅のみち5 東北殺しの軍団」
田中登「神戸国際ギャング」「安藤昇のわが逃亡とSEXの記録」「妖女伝説’88」
   (TV)「鬼畜」
神代辰巳「恋人たちは濡れた」「やくざ観音 情女(いろ)仁義」「地獄」
    「噛む女」
今村昌平「にっぽん昆虫記」「赤い殺意」(TV)「遠くへ行きたい・俺の下北」
304日本映画愛好者:03/02/16 09:15 ID:fSnW3CP3
鈴木清順「悪太郎」「悪太郎伝 悪い星の下でも」
長谷部安春「戦国ロック 疾風の女たち」「あぶない刑事」(TV共)
西村昭五郎「競輪上人行上記」松尾昭典「沖縄10年戦争」滝沢英輔「川上哲治物語 背番号16」
堀池清「丘は花ざかり」熊井啓「海は見ていた」小林桂三郎「逢いたかったぜ」
野村孝「昭和やくざ系図 長崎の顔」金子修介「ガメラ3 邪神<イリス>覚醒」
小原宏裕「ルナの告白 私に群がった男たち」 
斎藤武市・若杉光夫・中平康・吉村廉・山崎徳次郎・西河克己・森永健次郎・古川卓巳・
野口博志・牛原陽一・千野皓司・井田探・河辺和夫・江崎実生・西河克己・澤田幸弘・
浦山桐郎・春原政久・前田満州夫・小杉勇・鍛冶昇・武田一成・曾根中生・近藤幸彦・
藤井克彦・白井伸明・加藤彰・小沼勝・根岸吉太郎・中原俊・斎藤信幸・上垣保朗・
村上修・黒沢直輔・白鳥信一・池田敏春・那須博之
305日本映画愛好者:03/02/16 09:16 ID:fSnW3CP3
<松竹>
野村芳太郎「張込み」「ゼロの焦点」「拝啓天皇陛下様」「続・拝啓天皇陛下様」
     「望郷と掟」「影の車」「砂の器」「疑惑」「迷走地図」
山田洋次「男はつらいよ」「たそがれ清兵衛」
吉田喜重「血は乾いている」「戒厳令」
前田陽一「七つの顔の女」「進めジャガーズ 敵前上陸」
渋谷実「もず」篠田正浩「乾いた花」大島渚「儀式」大曾根辰保「獄門帳」
堀内真直・中村登・森崎東・梅津明治郎・三村晴彦・南部英夫・長谷和夫・斎藤耕一・
五所平之助・貞永方久・川頭義郎・井上和男・岩間鶴夫・仲倉重郎
306日本映画愛好者:03/02/16 09:18 ID:iJR7+QHz
<東映>
深作欣二「狼と豚と人間」「ギャング同盟」「ガンマ3号 宇宙大作戦」「恐喝こそわが人生」
    「血染の代紋」「現代やくざ 人斬り与太」「仁義なき戦い」「仁義なき戦い・完結編」
    「県警対組織暴力」「やくざの墓場 くちなしの花」「資金源強奪」「暴走パニック・大激突」
    「里見八犬伝」「火宅の人」「いつかギラギラする日」「おもちゃ」(TV)「必殺仕掛人」
    「影同心」「傷だらけの天使」「Gメン’75」
中島貞夫「893愚連隊」「懲役太郎 まむしの兄弟」「木枯し紋次郎」「鉄砲玉の美学」
    「ジーンズブルース 明日なき無頼派」「暴力金脈」「安藤組外伝 人斬り舎弟」
    「実録外伝 大阪電撃作戦」「沖縄やくざ戦争」「日本の首領」三部作「「真田幸村の謀略」
    「制覇」「激動の1750日」
山下耕作「関の弥太っぺ」「博奕打ち 総長賭博」「日本暴力列島 京阪神殺しの軍団」
    「山口組外伝 九州侵攻作戦」「最後の博徒」「修羅の群れ」
307日本映画愛好者:03/02/16 09:19 ID:iJR7+QHz
松田定次「獄門島」「丹下左膳」「旗本退屈男」「新吾十番勝負」「水戸黄門」「赤穂浪士」
佐藤純弥「やくざと抗争」「やくざと抗争 実録安藤組」「実録安藤組 襲撃篇」
    「新幹線大爆破」「北京原人 Who are you?」
沢島忠「殿さま弥次喜多 捕物道中」「股旅三人やくざ」「人生劇場 飛車角」「人生劇場 新飛車角」
加藤泰「車夫遊侠伝 喧嘩辰」「明治侠客伝・三代目襲名」「懲役十八年」「炎のごとく」
牧口雄二「玉割り人ゆき」「玉割り人ゆき 西の郭夕月楼」「広島仁義 人質奪回作戦」
小沢茂弘「博徒」「博奕打ち」「関東やくざ者」
工藤栄一「その後の仁義なき戦い」(TV)「必殺仕置人」「祭りばやしが聞こえる」
佐伯清「加賀騒動」「昭和残侠伝」
澤井信一郎「福沢諭吉」「仔犬ダンの物語」
関本郁夫「残侠」「およう」
佐々木康「懐しのブルース」「別れのタンゴ」
降旗康男「日本暴力団 殺しの盃」倉田準二「十兵衛暗殺剣」梶間俊一「疵」
鈴木則文・鷹森立一・野田幸男・村山新治・伊藤俊也・山口和彦・関川秀雄・鳥居元宏・
内出好吉・小石栄一・長谷川安人
308日本映画愛好者:03/02/16 09:20 ID:iJR7+QHz
<大映>
三隅研次「花の兄弟」「編笠権八」「不知火奉行」「千羽鶴秘帖」「女系家族」「斬る」
    「眠狂四郎勝負」「眠狂四郎無頼剣」「大魔神怒る」「座頭市喧嘩太鼓」
    「なみだ川」「白子屋駒子」「二匹の用心棒」「狐のくれた赤ん坊」「子連れ狼 三途の川の乳母車」
   (TV)「必殺仕置人」「必殺仕掛人」
増村保造「からっ風野郎」「赤い天使」「兵隊やくざ」「陸軍中野学校」「千羽鶴」
    「遊び」
池広一夫「眠狂四郎女妖剣」「眠狂四郎無頼控 魔性の肌」「かげろう侍」「座頭市千両首」
    「杳掛時次郎」(TV)「西遊記」
森一生「日露戦争勝利の秘史 敵中横断三百里」「薄桜記」「陸軍中野学校 雲一号指令」
   「悪名波止場」「新・忍びの者」
大洲斉「ひとごろし」(TV)「木枯し紋次郎」「影の軍団」「新吾十番勝負」
安田公義「眠狂四郎円月斬り」「博徒一代 血祭り不動」「東海道お化け道中」
井上昭「陸軍中野学校 密命」「陸軍中野学校 開戦前夜」(TV)「西遊記」
黒田義之「東海道お化け道中」「子連れ狼 地獄へ行くぞ!大五郎」(TV)「西遊記」
溝口健二「祇園の姉妹」「雨月物語」「近松物語」
309日本映画愛好者:03/02/16 09:21 ID:iJR7+QHz
吉村公三朗「地上」「大阪物語」
田中徳三「眠狂四郎殺法帖」「陸軍中野学校 竜三号指令」
村山三男「あゝ海軍」野村恵一「ザ・ハリウッド」國原俊明「おんな牢秘図」
衣笠貞之助・田坂勝彦・加戸敏・田中重雄・帯盛廸彦・島耕二・井上芳夫・弓削太郎・
富本壮吉・瑞穂春海・太田昭和・湯浅憲明・溝口勝美・島田開
<新東宝>
並木鏡太郎「樋口一葉」「憲兵とバラバラ死美人」
石川義寛・山田達雄・小森白・小林悟・土居通芳・曲谷守平・三輪彰・野村浩将・赤坂長義・
志村敏夫・阿部豊・毛利正樹・加戸野五郎・近江俊郎・小野田嘉幹・曲谷守平・山際永三
310日本映画愛好者:03/02/16 09:22 ID:iJR7+QHz
<各社で撮り、カラーを決めがたい監督>
川島雄三「幕末太陽伝」「人も歩けば」「女は二度生れる」「花影」「雁の寺」「青べか物語」
マキノ雅弘「日本侠客伝 浪花篇」「日本侠客伝 関東篇」「日本侠客伝・血斗神田祭」
内田吐夢「限りなき前進」「飢餓海峡」
山本薩夫「忍びの者」「続・忍びの者」
久松静児「警察日記」瀬川昌治「三等兵親分」市川崑「犬神家の一族」斎藤光正「戦国自衛隊」
小林正樹「切腹」井上梅次「夜の牙」伊藤大輔「王将」家城巳代治「雲ながるる果てに」
中川信夫「地獄」
石井輝男・渡辺邦男・田坂具隆・今井正・木村恵吾・佐分利信・家城巳代治・渡辺祐介・
田中絹代・山村聰・新藤兼人
311日本映画愛好者:03/02/16 09:23 ID:V7wXNngI
<TVドラマ・TV映画育ちの監督>
五社英雄「人斬り」「出所祝い」「吉原炎上」
一倉治雄「悲しきヒットマン」
実相寺昭雄
<自主映画・個人映画育ちの監督(ATG含む)>
高林陽一「本陣殺人事件」「金閣寺」
大森一樹「継承盃」大林宣彦「なごり雪」寺山修司「田園に死す」
黒沢清・勅使河原宏
312日本映画愛好者:03/02/16 09:24 ID:V7wXNngI
<記録映画・文化映画系の監督>
羽田澄子「平塚らいてうの生涯 −元始、女性は太陽であった−」中山節夫 「旅の途中で FARDA」
<ピンク映画育ちの監督>
和泉聖治「修羅の伝説」「実録 新宿の顔 新宿愚連隊物語」滝田洋二郎「コミック雑誌なんかいらない!」
若松孝二「餌食」
西原儀一
<戦前派の監督>
仁科熊彦「江戸の朝霧」島津保次郎「春琴抄 お琴と佐助」山中貞雄「河内山宗俊」
伊丹万作・犬塚稔
<その他、分類しにくい監督>
小栗康平「泥の河」大和屋竺「荒野のダッチワイフ」伊丹十三・押井守
313白夜の陰獣:03/02/16 10:11 ID:e2JpHwVQ
鈴木清順の「8時間の恐怖」という映画見てみたい。同時期に「九時間の恐怖」という
紛らわしいタイトルの島耕二監督の作品があるけど、これも見てみたい
こういうマイナー映画、ビデオもプリントもなく再映のチャンスがない。
下手をすると消失しているのかもしれない
314御殿山 ◆Pdi7T.x7Zg :03/02/16 11:32 ID:oj/ju7Fy
73年9月15日(日) 名古屋東映パラス オールナイト五本立て シネトピア73(第5回)
鈴木清順2 清順・木村威夫来演 (清順1は残念ながら未見)
☆悪太郎 日活 63年 山内賢 和泉雅子
☆悪太郎伝・悪い星の下でも 日活 65年 山内賢 和泉雅子
☆関東無宿 日活 63年 小林旭 松原千恵子
☆河内カルメン 日活 66年 野川由美子 和田浩治
☆けんかえれじい 日活 66年 高橋英樹 浅野順子
舞台上がる階段が用意してなく清順氏必死によじ登り拍手喝采、CMの話で盛り上がる。
関東無宿の襖が順々に倒れてゆきバックが真っ赤になるシーンに感動する。

73年11月22日 名古屋東映パラス オールナイト五本立て シネトピア73(第7回)
鈴木清順3 木村威夫来演 (後日、出演料の件でキネ旬誌上にて批判される)
☆野獣の青春 日活 63年 宍戸錠 渡辺美佐子
☆アンバランス木乃伊の恋 TV恐怖劇場 68年製作・73年公開
☆花と怒涛 日活 64年 小林旭 松原千恵子
☆俺たちの血が許さない 日活 64年 小林旭 高橋英樹
☆東京流れ者 日活 66年 渡哲也 松原千恵子
東京流れ者 古木のショットが合間、合間に入るのが印象的でしたが最後まで何か解からず。
ずっと後日、関西・読売TV深夜枠「シネマ大好き」洋画ばかりの中で清順特集があった。
315名無シネマ@上映中:03/02/16 12:12 ID:1E1YLxre
>後日、出演料の件でキネ旬誌上にて批判される

これどういうことですか?
316御殿山 ◆Pdi7T.x7Zg :03/02/16 12:33 ID:0mZcbvx6
>315
新幹線代とビジネスホテル代引くと何千円しか残らず(翌日は潰れるし)
木村威夫氏、東京流れ者の主人公を借りて批判されてました。
シネトピアの若いスタッフは守口漬を添えて無礼を詫びる手紙を出したそうです。
317名無シネマ@上映中:03/02/16 12:47 ID:9Xv11IiL
>>316
たぶん、「批判してました」
318丁寧語やけどね ◆Pdi7T.x7Zg :03/02/16 16:54 ID:FTOe8fRZ
76年X月9日(土) 名古屋東映パラス オールナイト五本立て シネトピア76(第X回)
―川谷拓三―自選作品集!■これぞ男の生きる道■
☆仁義なき戦い代理戦争 深作欣二 73年
☆玉割り人ゆき 牧口雄二 75年
☆県警対組織暴力 深作欣二 75年
☆極道社長 中島貞夫 75年
☆暴走パニック大激突 深作欣二 76年

これは未見です・・で、名古屋を離れ情報は得られず。
319名無シネマ@上映中:03/02/16 17:44 ID:tzC1R9Sq
>>298
深作欣二「軍旗はためく下に」
>>306の深作作品にこの映画が含まれていないのは納得できないので、
いい機会だと思って挙げてみた(w
あと木下恵介の「陸軍」も好きだな。「軍旗」と「陸軍」は一見対極に
あるように見えるけど、実はそうじゃないと思う。

>>718
素晴らしいメニューですね。でも、その中に組み込むなら、中島貞夫は
「暴力金脈」の方がいいような気も。。。
名古屋は深作追悼上映でも東京なんかよりずっと素晴らしいメニューを
組んでいて、羨ましくなる。
320名無シネマ@上映中:03/02/17 01:43 ID:BZssdtna
>>313
「8時間の恐怖」(57・鈴木清太郎)数年ぶりに見ました。
タイトルロゴがヘタウマで、なんだかオバQの目玉みたい。
崖崩れの為に止まってしまった機関車の代わりに、急ぎの用事のある人達が
バスへ乗りこみ出発します。と同時に駅長がなぜか意味がはっきりしない高笑い。
途中、自殺未遂や2千万円強奪した二人の男が乗りこんだりして、バラバラな意見を
持つ人達の気持ちがひとつになり…という話。金子信雄が元軍医の引揚者で、殺人を
犯し護送中の身。これがなかなか切ない良い役でした。バスに乗り込んだ人達も個性が
強くて一人としてダブったイメージがないという素晴らしさ。
原案、斎藤耕一とありました。
これ見てて
エンタツ アチャコ主演の「幽霊列車」(49.野渕昶)と
警察をやめようとして事件に遭遇する若い刑事の話「三十六人の乗客」(57.杉江敏男)
を思い出した。
>>298
あんまり戦争映画は見てないけど、乗ってる飛行機がおもちゃみたいな古澤憲吾の
「青島要塞爆撃命令」(63)と戦争悲劇かキワモノか、石井輝男の「戦場のなでしこ」(59)
笠智衆の乃木将軍、三船さんの東郷平八郎の「日本海大海戦」(69)特撮シーンがよかったです。
あとは、分厚さを感じさせる「戦争と人間」全三部、映像に驚いた田坂具隆の「土と兵隊」(39)ぐらい。戦争戦場物とは違うけど、前田陽一の「喜劇あゝ軍歌」(70)でキチガイの
ふりをしていたというエピソードと、焼け跡に戻ってしまう「喜劇男の子守唄」(72)も
好きな映画です。
321御殿山 ◆Pdi7T.x7Zg :03/02/17 09:57 ID:WancGZEM
73年1月14日 名古屋東映パラス オールナイト五本立て シネトピア73(第8回)
<たのむから俺を怒らせないでくれ・・>
不死鳥の哲 最後の舞台・東映「仁義の墓場」前夜祭

☆嵐を呼ぶ男 (舛田利夫) 66年 日活 芦川いずみ 藤竜也
☆野獣を消せ (長谷部安春) 69年 日活 丘みつこ 藤竜也
☆剣と花 (舛田利夫) 72年 松竹 新藤恵美 夏純子
☆斬り込み (沢田幸弘) 70年 日活 藤竜也 郷^治
☆無頼殺せ (小沢啓一) 69年 日活 松原千恵子 南原宏治

日活の監督でロマンポルノに移行した後、北陸で街頭易者やられた監督は?
322日本映画愛好者:03/02/18 13:38 ID:PbLWgQn2
>>320
前田陽一って、数本しか観てないけど、この人もまた不遇の人ですね。
映芸の追悼特集に載っていた遺稿がいいんだ。自分の死を前にして、あそこまで軽
く生きることができるものだろうか?

しかし、山田全盛期の松竹で、前田や瀬川昌治と組んで、ドタバタに徹していたフラン
キー堺って、本当に凄い役者だと思う。渥美清が、セリフ主体の「寅さん」芝居に
専念していた一方で、フランキーは、ドタバタを追求していた。
役者・作品の優劣以前に、日本は落語的話芸優位なので、山田・渥美コンビの方が、
高級に見えてしまう。勉強家のフランキーは、それをわかっていたはずなのだが、
渥美に対抗意識があったのだろうか?  
323名無シネマ@上映中:03/02/18 14:16 ID:v3Gomgbi
>>322
やっぱりフランキーは川島雄二最高と思っていたんじゃない?
川島はドタバタじゃないけど、山田と違ってクールだから。

フランキーは「写楽」作れてよかったね。
324名無シネマ@上映中:03/02/18 16:02 ID:72nJ6UQj
昨日の朝日新聞夕刊に、先日死去された松田定次の追悼記事が載ってました
以下、阿久沢悦子氏の記事のコピー
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 「旗本退屈男」など、草創期の「明るく楽しい東映時代劇」を背負って立った大監督。
特に、チャンバラ場面でのスピードと華麗な編集技術で知られた。
 56年5月から1年半、助監督として師事した映画監督の沢島忠さんは、
「深夜に及ぶ編集は松田組の名物。私らスタッフが倒れそうになる中、先生だけは一週間寝ないで、
『1コマ切って、そこは2コマ足して』と細かく指示を出していた」と振り返る。
 京都・京極の映画館では、封切り日に映写室に飛び込み、
「やっぱり1コマ余分だった」と、フィルムにはさみを入れたこともあった。
 父・マキノ省三の設立したマキノプロダクションで、カメラマンとして経験を積み、
22歳で監督デビュー。戦後は連合国軍総司令部(GHQ)によって、時代劇が禁止されたため、
片岡千恵蔵主演の「多尾羅伴内」シリーズなど現代劇を監督し、ヒットさせた。
当時から付き合いのあった岡田茂・東映相談役は
「大立ち回りはカットしろ、というGHQの意向を伝えたら、チャンバラを寸止めしてどうなるんや、って怒ってね」。
 「忠臣蔵」シリーズを3本も監督するなど、名実ともにトップ監督となり、
57年には日本初のシネマスコープ作品「鳳城の花嫁」を任された。
 マージャンと競馬は玄人はだし。クランクインの時には必ず、スタッフにうなぎをおごり、
「これで運・難儀(うんなんぎ)を飲み込んだ」と験を担ぐ一面があった。
 東映京都撮影所が、「時代劇はテレビ用の撮影に限る」と方針したことを受け、65年に退社。伊豆に引っ越した。
以後、来客と映画論を交わすことはあっても、表舞台に出ることはなかった。
 岡田相談役は言う。「引き際が実にきれい。作品にも人生も誠実な人だった」
325日本映画愛好者 :03/02/18 19:37 ID:UlAmEVhK
>>323
川島作品におけるフランキーは、体技が多いよね。「幕末太陽伝」なんか、羽織を
着る仕種から練習してるし、セットを走り回ってるからね。ドタバタというより、
体技メインの芝居。こういう川島的世界に近いのは、前田・瀬川でしょうね。
>>324
乙です。この記事、見ましたよ。写真のキャプションによると、ズームは嫌いだった
そうで。マキノも嫌いだよね。画面の流れが壊れるんでしょうね。

さっき新聞を見たら、今日の火サスは田中登だね。いや、観ないけどね。小林桂樹の
朝日岳之助シリーズって、全然面白くないし。随所の構図・色彩で、時々、田中調に
なるけどね。田中も、せめて、去年の「鬼畜」レベルの作品は、毎回撮りたいだろうね。
でも、力量以前に、撮れないんだよね。いろいろ制約がうるさいらしいです。手足を
縛られた状態で撮ってるのが現状らしい。悲しいね・・・
326御殿山 ◆Pdi7T.x7Zg :03/02/18 19:39 ID:GBA00gJ2
【前田陽一】
60〜64年にかけての松竹ヌーヴェル・ヴァーグ派作品の多くに助監督として参加。
大島渚「太陽の墓場」
吉田喜重「ろくでなし」「血は渇いてる」「甘い夜の果て」(共同脚本執筆)、「秋津温泉」
「嵐を呼ぶ十八人」「日本脱出」、篠田正浩「涙を獅子のたて髪に」
渋谷実「好人好日」「モンローのような女」「二人だけの砦」
64年「にっぽん・ぱらだいす」で監督デビュー以来、一貫して喜劇を作り続け、渋谷実
―川島雄三の流れを継承。
「にっぽん・ぱらだいす」は昭和31年3月、売春防止法による遊廓最後の日を描く。
長門裕之演ずる廓の若主人はラストでころげまわって笑う。ヒューマニズムは効率よく儲
かった。
劇中、筆降ろしの学生の呟く「汚れちまった悲しみに、今日も小雪がふりかかる・・」
これは中原中也?
327名無シネマ@上映中:03/02/18 20:26 ID:v3Gomgbi
>>326
吉田喜重の松竹時代の全ての作品に助監督として付いてるんですよね。
吉田喜重が弱い部分を見せたのは、長い時間を共にした前田陽一くらい?
少なくとも公に出てるのはそれくらいじゃないかな。

>>325
> こういう川島的世界に近いのは、前田・瀬川でしょうね。

確かにコンビは彼らと組んだけど、
川島の最後の企画だったと言われた「写楽」で組んだのは、篠田正浩でしたね。
確かに篠田はこういうのうまいね。ただ大島と違って話題作りが下手。
328名無シネマ@上映中:03/02/18 21:07 ID:WYLuXnIb
>>325体技メインの芝居
すぐ思い出すのが「牛乳屋フランキー」(56.中平康)の
牛乳を配っていくシーン。狭い路地を両手で向かい合わせの家の
牛乳箱へ入れていく。それと「猿飛佐助」(55.井上梅次)の登場シーン。
ピョンピョン飛び跳ねてます。やはりミュージシャンだからリズムとテンポ
重視かな。渥美さんは体に負担をかけないように注意していたんではないでしょうか。
>>326
前田監督の映画にはどことなく哀しさ淋しさがあって大好きです。
頼りないおくてのCMディレクターの兄が、かつら売りの弟に彼女を取られそうになる話の
「喜劇 猪突猛進せよ!!」(71)
天知真理がオンボロ船のアイドルになる「虹をわたって」(72)
オッサン連中のどことなく切ない強盗の話「三億円をつかまえろ」(75)
岡本喜八版よりもこっちの方が好き「喜劇 大誘拐」(76)
出来は悪いけど、中村雅俊の髪型に驚いた「坊っちゃん」(77)
そして全作品は見てないけど、多分代表作だろうと思う「神様のくれた赤ん坊」(79)
監督になっても食えないので、日雇いの港湾労務者になって働いたりして
食いつないでいたと本に書いてありました。
329名無シネマ@上映中:03/02/18 21:47 ID:9+Gc666+
>>325
「喜劇 とんかつ一代」(63/川島雄三)のフランキーもすごい。
ただびっくりするだけのシーンなのに、
塀を乗り越え、隣の家の屋根にまで登っちゃう。
ほとんどジャッキー・チェンだ。
330名無シネマ@上映中:03/02/19 00:28 ID:TluZxzy3
戦後の剣豪役者の中で近衛十四郎が最も殺陣が迫力あったなあ。
愛用の刀が普通の役者が使うものより、長いと聞いたことがある。
さすが大都映画で冷や飯食って、東映に入るまではドサ回りをしていたという
下積みはダテじゃない。「十兵衛暗殺剣」「忍者狩り」age
331名無シネマ@上映中:03/02/20 04:40 ID:Qg1QrA3x
>>328
「牛乳屋フランキー」
牛乳瓶抱えてアパートを4階まで一気に駆け上がってましたね<フランキー
「猿飛佐助」
突然、歌舞伎調になる決闘ビックリ 遊び心いっぱいの時代劇だった
井上梅次ってミュージカルも作るし、アクションも上手いし器用な監督だったね

>>327
なんだかんだいって篠田正浩の新作(引退作?)「スパイ・ゾルゲ」が楽しみだ
ところで吉田喜重の最新作「鏡の女たち」(だっけ?)はいつ公開されるんだ?
上映先が見つからないんだろうか? 心配だ
室田日出男の遺作なのに・・・
332名無シネマ@上映中:03/02/20 05:45 ID:uIVicbbV
来月末からねー。
http://www.groove.jp/movies/mirror/theater.html
イベントもあるよー。
http://www.groove.jp/movies/mirror/event.html

中平康も井上梅次も評価低くて悲しいね…
333白夜の陰獣:03/02/20 07:23 ID:JQpqIJjU
>>328>>331
牛乳屋フランキー.をビデオ化する際、日活がフィルムが行方不明で「キネマ旬報」に
フィルムをお持ちの方、御連絡をと、捜索状を出していて驚いた覚えがあります。
そのせいか現存版は復元版という但し書きがあったように思います。

ここにアプローチすると山中貞雄監督「丹下差膳 百万両の壺」で現存版でカット
されている東海林太郎の主題歌が聴けます。

www.fjmovie.com/~shimomura/sazen/

334御殿山 ◆Pdi7T.x7Zg :03/02/20 09:40 ID:zmgMXifa
すいません人権問題板の住人なんですが
「仁義なき戦い」で「原爆スラム」をロケで使いましたか?
335名無シネマ@上映中:03/02/20 12:34 ID:uIVicbbV
>>334
マルチなんでこのスレでは放置で。
336331:03/02/20 13:48 ID:rmURmLMe
>>332
情報THANKS!
昨年に完成したと言われていたのに、あまり騒がれないので心配してました
まあ、吉田喜重クラスだとお蔵入りになる確立は低いか
水野先生の「シベリア超特急」シリーズじゃあるまいし(w
337御殿山 ◆Pdi7T.x7Zg :03/02/20 14:31 ID:sLmBufIx
>335 削除依頼出しとけヨ。

自治しているつもりの名無しさん
338名無シネマ@上映中:03/02/20 15:54 ID:2/AVc5zu
>>332
中平康をもっと観たい。
「黒い賭博師」がとっても楽しかったので、
「黒い賭博師 悪魔の左手」が激しく観たいのだが。
アキラもかっこいいし。
339名無シネマ@上映中:03/02/21 18:22 ID:Pz5QNp3Q
蔵原惟繕のお別れ会で、鈴木清順が微笑みながら、
「蔵原監督は王道を歩んでいました。うらやましい」
と述べられていた。(昨日の朝のワイドショーにて)
「うらやましい」って本音かな?


340名無シネマ@上映中:03/02/21 18:28 ID:5xMdTQO5
鈴木清順が崔洋一に言った言葉、
「崔君、一流の役者と仕事をしてはいけません。面倒なだけで言う事きかないから。」
‘らしく’て笑った。
341名無シネマ@上映中:03/02/21 20:36 ID:4kQc54wN
日活の監督さん達はB級アクションばっかりみたいに思われていて、
良い映画が隠れるようにあるので、なかなか評価されませんね。

けっこう前に見た中平監督の「殺したのは誰だ」(57)は面白かったです。
車のセールスをしている菅井一郎が、車をぶっつけて保険金サギをする話。他には
ジョーさん主演で、病気の妹の為に雇われて競馬の売上金を強奪する「拳銃残酷物語」(64.古川卓巳)
ラストがいかにもギャング物といった感じで印象的。
もう一本ジョーさんで、「地獄の祭典」(63.牛原陽一)ラッコ撃ちのテツが馬と一緒に横浜まで
送られて殺人事件に巻き込まれる。生きたライフル(?)をあやつるジョーさんが面白かったです。

好きな監督の一人、松尾昭典の「夕陽の丘」(64)これもラストが印象的。刑務所に入っている兄貴分の
恋人を取ってしまい、出所して出てくる兄貴分から逃れるために函館へ行く青年、これが裕次郎。兄貴分が中谷一郎。
他にもいっぱい良いのがあるはず。
>>330
昨日十四郎さん主演の「江戸遊民伝」(59.萩原遼)を見ました。「河内山宗俊」(36)
のリメイクらしいです。宇野重吉との共演でやはり殺陣のシーンがカッコよかったです。
刀を居合い斬りのような持ち手で、振りまわしてました。
342名無シネマ@上映中:03/02/21 22:02 ID:jZtONDNB
>>341
「夕日の丘」いいですねえ。
ルリ子が2役するのですが、うまく対比されていて、
どっちのルリ子も好きだなあ。
観終わったあと、函館に住みたくなるような映画でした。
裕次郎といえば、舛田利雄「闘牛に賭ける男」(60)が拾いもの。
新会社を興すも失敗する裕次郎が、闘牛を日本にプロモートするためスペインへ飛ぶ。
深い人物描写と巧みな演出、スペインロケも素晴らしく、文句なし。
逢坂剛のスペインものを、そのまま映像化したような感じです。
343名無シネマ@上映中:03/02/22 00:46 ID:kfd1bsme
横浜シネマジャックの喜劇映画特集で
1969年東宝、坪島孝孝監督・谷啓主演の「奇々怪々俺は誰だ!?」を見たんですが、
映画そのものが「奇々怪々これは何だ!?」と言う感じのトンデモ作品でした。
「江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間」とか「幻の湖」はよくネタになりますが、
いやあ、探せば他にいくらでもあるもんなんですねえ。
邦画の世界はほんと底が深い(w。
344名無シネマ@上映中:03/02/22 03:16 ID:CQgvLF+8
>>339
だって、清順は「裕次郎を撮ったことがない(本人談)」んだもの。
「俺は待ってるぜ」「銀座の恋の物語」どうみても王道でしょう?

スター様が撮りたいんじゃなくて、予算がねぇ。
「和田浩治のおかげでカラーが撮れた」は口癖だし。
蔵原惟繕の「メキシコ無宿」なんてオールメキシコロケだよ。
「カポネ大いに泣く」を見てみなよ!
345名無シネマ@上映中:03/02/22 03:19 ID:CQgvLF+8
>>340
スターじゃないところが清順らしいねぇ。
346名無シネマ@上映中:03/02/22 12:09 ID:ym3RJxZi
今日、中野武蔵野ホールでマキノ雅弘の『次郎長三国志・街道一の暴れん坊』
を見ました。綺麗な映画でしたねぇ・・
時代劇だけど青春を感じました。
347名無シネマ@上映中:03/02/22 12:58 ID:uNOxLpSU
時代劇だけど青春を感じるといえば沢島忠監督
品川プリンスシネマで本日から二本立て上映する「想い出の錦之介映画展」
28日は沢島監督の「殿さま弥次喜多」「家光と彦左と一心太助」の傑作二本立て
別に関係者じゃないが、未見の方は
沢島監督のスピーディーな青春時代劇を是非味わってほしいな
348シネトピア:03/02/23 03:53 ID:sAordtPz
日記をつけてないからさだかではないが、
名古屋シネトピア
1975年 斎藤耕一
・囁きのジョー
・思い出の指輪
・小さなスナック
・落葉とくちづけ
・約束
・津軽じょんがら節

だったような。。

1975年 深作欣二
・誇り高き挑戦
・ジャコ万と鉄
・軍旗はためく下に
・人斬り与太
・仁義なき戦い

だったような。。
349御殿山 ◆Pdi7T.x7Zg :03/02/23 09:11 ID:oIspgtru
このスレに名古屋シネトピアのファン発見!
1975年 斎藤耕一は未見や
1975年 深作欣二は見てますけど「軍旗はためく下に」は記憶にない寝てしまったか
一回中止になったこと有り、岡山から来た兄ちゃん怒って帰ったなぁ〜
旅たちの歌・五人の男と題されたデビュー作特集で「にっぽんぱらだいす」見ました。
350名無シネマ@上映中:03/02/23 09:50 ID:FDS7acPr
>>346
つうか鈴木清順特集のことを木村威夫がキネ旬で文句をゆうとったことのその後の
フォローもしておいてやった方がよかれと思われ。

このキネ旬の記事を読んで、シネトピアの主催者は「名古屋東映を借りて上映している
学生たちなので、不手際があったことは許してほしい。自分たちは名古屋東映でバイトを
しているから東映を借りて上映したが、すべてを自分たちのバイト代でまかなっている。
ほとんど赤字だけれども、長らく映画を撮っていない清順ファンとしてぜひ鈴木清順特集
をやりたかった。学生で謝礼の相場など失礼があったが懲りないで応援してほしい」(大意)
という手紙を木村氏に、守口漬けとともに送った。
その手紙に木村氏は感動し、次のキネ旬連載で、「この若者の心は流れ者の心を打った」と
書いた。
351名無シネマ@上映中:03/02/23 10:02 ID:FDS7acPr
それと思い出したのだが、深作特集は、1976年8月でしたわ。
上映作品は、
・誇り高き挑戦
・ジャコ万と鉄
・博徒外人部隊
・人斬り与太・狂犬三兄弟
・仁義なき戦い

でしたわ。

あと、斎藤耕一は「思い出の指輪」じゃなくて「花心中」だったわ。

1976年5月には、田中登特集(いつもは東映パラスなのに、東映名画座でやった)
・花弁のしずく
・牝猫たちの夜
・夜汽車の女
・秘)女郎責め地獄
・秘)色情めす市場
・実録阿部定

という6本立てですた。
352御殿山 ◆Pdi7T.x7Zg :03/02/23 10:04 ID:oIspgtru
>350
フォローサンクス。
キネ旬のバックナンバーひっくり返してる最中やったsage
353名無シネマ@上映中:03/02/23 10:07 ID:FDS7acPr
しかし、つうことは「御殿山」さん、もしかして××さんだったりして。。
ちなみにその頃、わし、高校生だった。
354名無シネマ@上映中:03/02/23 10:17 ID:FDS7acPr
あと、シネトピアでは藤田敏八特集もあったと思う。これも上映作がうろ覚えだが、
・「陽の出の叫び」
・「若者の砦」
・「野良猫ロック・ワイルドジャンボ」
・「野良猫ロック・暴走集団’71」
・「八月の濡れた砂」

だったような。。
355御殿山 ◆Pdi7T.x7Zg :03/02/23 10:26 ID:oIspgtru
いや名も無き映画青年やった(豊田に居てました)
コダワリ持ってみえるからスタッフのひとりかと思いましたが

熱田の旗屋シネマのシネアストの藤田敏八特集は盛況で開演時間過ぎても中に入れず
小屋主の大将ニコニコ顔で全員見れるようにするからと応対していた。
☆八月の濡れた砂
☆野良猫ロックワイルドジャンボ
☆非行少年 陽の出の叫び
☆野良猫ロック・暴走集団‘71
☆赤い鳥逃げた?
朝まで立って見るのかと帰る・・で未見。
356名無シネマ@上映中:03/02/23 14:09 ID:LV1RNhci
>>355
フォローサンクス。

>コダワリ持ってみえるから
久々に「みえる」の名古屋弁活用を聞きましたわ(W


357白夜の陰獣:03/02/23 18:11 ID:NUkBtB6M
>>350
木村威夫先生に、ある映画のことで質問を手紙で送ったら実に御丁寧な返信を
頂き、調子に乗って先生の本の誤植を手紙で指摘したら又、御丁寧な返信を頂きました
思い返すだに恐縮いたします
358名無シネマ@上映中:03/02/24 14:13 ID:KFT+Sv0a
先日、三隅研次の「斬る」見たんだが
こりゃスゲェな
得体の知れないブキミな世界観と、なんともいえぬゾクッとするほどの様式美
良くはわからないが、なんか右翼チックな美学を感じた
359名無シネマ@上映中:03/02/24 14:33 ID:U99Dn+UE
3月の日本映画専門チャンネルで鈴木英夫監督作品2本放映。
「黒い画集第二話・寒流」と「三匹の狸」。
「三匹の狸」は良いよね。音楽が特に。宝田明、伴淳、小沢昭一の目だけ
切り取ったタイトルデザインもオシャレ。なハズ。
小学校の時に見て以来だから確信がもてないけど、多分傑作。
360名無シネマ@上映中:03/02/24 18:07 ID:i7vnUWRI
「三匹の狸」の小沢昭一を見た田代まさしが、シャネルズで顔を黒く塗ろうと提案したって
前に何かのテレビ番組で言ってた
361名無シネマ@上映中:03/02/24 18:27 ID:HTlLFGlQ
質問です。
中村綿之介はヤクザ映画に出演するのを嫌った、という話は本当ですか?
362御殿山 ◆Pdi7T.x7Zg :03/02/24 18:37 ID:28Ejr91/
網走番外地の話は中村錦之介に持っていったけど
なんで今さらヤクザみたいなモンやらないかんのやと
烈火の如く怒って高倉健にお鉢が廻ったときいた・・週刊アサヒ芸能?
363道都大おにいちゃんがんばれ:03/02/24 19:49 ID:DH7hi8bl
>>362
網走番外地じゃなくて、日本侠客伝か昭和残侠伝じゃなかったですか。網走番外地
は鶴田の出ている映画の添え物だし。
364御殿山 ◆Pdi7T.x7Zg :03/02/24 20:45 ID:aKWMqsuU
たしかに網走番外地(石井輝男・65)はモノクロの添え物映画やった
日本侠客伝(マキノ雅弘・64)の第一作に中村錦之介は特別出演している
飛車角シリーズ、博徒シリーズに続く第三のシリーズではある。
昭和残侠伝(佐伯清・65)は池部良の出演裏話が週刊アサヒ芸能の
先週か今週号にが出ていた。連載初期に高倉健と中村錦之介と並べて
山重氏は明暗を語っていた・・明日漫画喫茶でチェックしてくるけど
もうバックナンバー無いやろなぁ〜単行本出るまで待て(藁

65年5月、京都で組合闘争、東千代之介は退社、里見浩太郎は脱落
同年7月、有馬稲子と離婚、66年1月、東映専属離脱し年4本契約
時代劇に執念を燃やすも同年、加藤泰の「沓掛の時次郎・遊侠一匹」
五社英雄「丹下左膳・飛燕居合斬り」
365名無シネマ@上映中:03/02/24 21:25 ID:qEbh0G3a
>>363
「日本侠客伝」は、最初から高倉健で、
中村錦之介の嫌っていた仁侠物のシャシンだったのに、*例外的に*、
可愛がっていた高倉健のために一肌脱ごうと"客分"を演じた。

非常に協力的で、長い出演に応じてくれたので、
死んだ世話になった親分の息子役である高倉健を助けるため、
一人で殴り込みにいって返り討ちとなる役どころとなった。
以後「日本侠客伝」シリーズでは、
特別ゲストが殴り込み→返り討ちがパターンとなった。

中村錦之介の飄々とした感じにあったいい役、いい演技でした。
「日本侠客伝」は長門裕之もすばらしい。(もちろん監督もね)
366名無シネマ@上映中:03/02/24 21:35 ID:qEbh0G3a
>>358
三隅研次は、眠狂四郎シリーズがDVDでどんどん出ますよ。
「斬る」は最高傑作の一つだと思うが、「眠狂四郎 勝負」も(・∀・)イイ!!
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00008445D/
367名無シネマ@上映中:03/02/24 21:57 ID:qEbh0G3a
>>358
眠狂四郎シリーズもここの画像みたいな様式美ですわ。
http://www.netlaputa.ne.jp/~kame/cbook/bijutu.html
368道都大おにいちゃんがんばれ:03/02/24 22:51 ID:8U7IDWyB
>>365
今思い出したけど、日本侠客伝って最初錦之介だったけど、「宮本武蔵」の
撮影が押していて、高倉健が主演になったという説も聞いたことがある。
369名無シネマ@上映中:03/02/24 23:50 ID:lUi6IIVj
まあ2ちゃんだからいいが、最近はキネ旬も「中村錦之介」と書いて知らん顔。
「錦之助」ですがな。「萬屋」になってから「錦之介」。
370御殿山 ◆Pdi7T.x7Zg :03/02/25 00:18 ID:+Z7tlJU/
えろうすいまへん
全集は確かにそうなってますワ

キネ旬は間違いが多いで定評(藁
各項目で執筆者が変わるからかネ。
371名無シネマ@上映中:03/02/25 22:30 ID:gUHKWou4
>370
キネ旬の「日本映画作品全集」は
私も間違い多すぎだと思っていたのですが、
やっぱりそうですか。
なんせ、出てる俳優は違う、ストーリーは違う、
観てないのにコメント書いてるような人もいる。
資料としては、う〜ん。

でも、こんな本はこれしかないだよなあ。
映画観るたびに朱をいれてます。

372名無シネマ@上映中:03/02/26 02:12 ID:xs4jch0C
今日「白子屋駒子」観てきたけどよかった。
人も(銀座シネパトスにしては)入ってた。

こういう凄まじい布陣。
監督:三隅研次,脚本:衣笠貞之助,原作:舟橋聖一,撮影:今井ひろし,小林勝彦,
音楽:斎藤一郎,美術:内藤昭,録音:奥村雅弘,照明:岡本健一,編集:菅沼完二
山本富士子,小林勝彦,近藤美恵子,千秋実,島田竜三,中村鴈治郎,細川ちか子

373名無シネマ@上映中:03/02/26 10:56 ID:qCoOjQ6x
>>372
衣笠監督は三隅が監督した「大菩薩峠」も脚本書いてたね
三隅さんは衣笠さんの助監督をしていて弟子分にあたるから
その関係もあるのかな
大映って脚本を書かない監督が多かったらしいね
他所の会社は監督昇進に当たっては脚本も条件だったみたいだが
東宝の岡本喜八さんも助監督暦が長く、「独立愚連隊」の脚本が認められ
ようやく昇進できたらしい
大映はスタッフの評判などを聞いて決めたんだそうな
だから三隅、池広など専属監督の中で脚本を書ける監督が少なかった 増村ぐらいだな
と大映の企画部長として辣腕を奮った鈴木焔成さんが何かの本でこぼしていた
374道都大おにいちゃんがんばれ:03/02/26 11:47 ID:uPjF+RIg
>>373
元大映京撮所長がこぼしていたのは、雷蔵の本ですね。大映京撮で多く脚本書いた監督は
伊藤大輔監督ですかねぇ。でも専属監督とも言いがたいし。伊藤監督の弟子で太田昭和監督
は、座頭市とか旧大映最後の配給作品「蜘蛛の湯女」の脚本を中村努と共同で書いていたよ
うな気がします。あと池広監督は、大映倒産後に東宝でとった映画と、去年最後の土ワイ
で脚本を書いています。大魔神の黒田監督は、東映で「残侠」というのを誰かと共同で書い
ていた。やhり大映は、自社の監督はプログラムピクチャー処理用で、外の監督を優遇して
いたとしか、考えられませんね。でも京撮の監督は、時代劇にかけては一流だとおもいます。
375名無シネマ@上映中:03/02/27 21:10 ID:FPly2f1L
昭和50年に太秦映画村が開村されたとき<映画の殿堂>が作られました。
監督として最初に殿堂入りをしたのが、
溝口健二・内田吐夢・伊丹万作・小津安二郎・山中貞雄、の五人。
その中でも、山中は華北戦線で戦病死、伊丹は戦後すぐに亡くなった、
二人とも今見られる監督作品は三本だけ。
この二人が戦後も活躍して欲しかった・・・・。
376名無シネマ@上映中:03/02/27 21:14 ID:wjnh3iAt
野村監督好きなんだけどだめすか?
377名無シネマ@上映中:03/02/27 21:34 ID:0pZPoNO7
>>376
芳亭、芳太郎?
オヤジの方はほとんど観たことないけど、
息子の方は実力のわりに評価が低いねぇ。

松竹(城戸四郎)が犯罪ものに門戸開いてからは凄まじい快進撃だったね。
城戸がもっと早く犯罪ものを許していれば一体どうなったことやら。
378名無シネマ@上映中:03/03/01 00:44 ID:J527Wg8f
野村芳太郎監督は「白昼堂々」が好きです
不況の部落で、出稼ぎスリ団を組織するというアイデアが面白かった
相棒の藤岡琢也と刑事の有島一郎もいい味だしてたな〜

渥美清とのコンビでは「拝啓、天皇陛下様」の方が有名だろうが
いかにも松竹人情喜劇でござい、って感じの後者よりも
ちょっぴり社会派風味の前者の方が好きだな
379名無シネマ@上映中:03/03/01 13:25 ID:msrb0Qf8
大島渚との共同脚本「どんとやろうぜ」の後に、
大島渚と、殺し屋が殺した人間が全部自殺や事故死として扱われていくという
ブラックコメディ「13日の金曜日」の脚本を書いて、企画提出したらしいが、
「野村と大島はヒロポンを打ちながら脚本を書いている」
という噂が流れたあげく、没になったそうです。
380名無シネマ@上映中:03/03/01 13:27 ID:msrb0Qf8
「どんと行こうぜ」の間違いです。
381名無シネマ@上映中:03/03/01 15:51 ID:scGmhJS3
>>378
>不況の部落で、出稼ぎスリ団を組織するというアイデアが面白かった

アイデアも何も、ありゃ実話を元にしてるんだが。
筑豊ネタのスレは2ちゃんの色んな板に立っててどこも人気だよ(w
探してごらん。
「白昼堂々」について映画板の過去スレはこちら。
http://cocoa.2ch.net/movie/kako/997/997529305.html
382名無シネマ@上映中:03/03/01 16:11 ID:Nk1zSNo9
田村孟が「当時の松竹には二つの監督タイプがいる」と言ってた。
会社の企画を三本ぐらいやってから一本自分の企画を通す野村芳太郎タイプと、
自分の企画しかやらない小林正樹タイプ、なんだそうです。
もちろん、小津や木下や渋谷以後の監督の事ですが。
383日本映画愛好者:03/03/02 21:56 ID:R+a/a7jl
>>382
田村孟の「悪人志願」って、観た人はいる?
(ググると、とっくにビデオが出てるんで驚いたよ)
この時期、松竹ではミニ・ヌーヴェルヴァーグ・ブームだったんだよね。

田村も、晩年は、講師やってる大学で、知り合いの映画人の内輪ネタばかり話してい
たと聞いたけどな。今の学生に通じたんでしょうか?
384名無シネマ@上映中:03/03/03 23:02 ID:S/zfLJyW
田村の「悪人志願」傑作!
ダッシンの「宿命」の翻案。
相当な映画ファンかと思ったら、一日一冊は読書する本の虫。
映画はほとんど観ていないらしい。
今の学生に通じるタイプではないがムチャクチャおもろいオヤジだった。
385名無シネマ@上映中:03/03/04 00:26 ID:tKLaNHZK
大島が
「今自分達の抱えている現在形の問題を斬新な形で小説とした大江健三郎の登場で、
密かに小説家を志していると思しき同僚の何人かが筆を折ったように思う」
と言っているうちの一人じゃないかと思うんだが
386名無シネマ@上映中:03/03/04 04:55 ID:hpYXLuEW
ラピュタ阿佐ヶ谷で「肉体の学校」'65見たけど面白かった。
岸田今日子と山崎努が良い味出してる。当時の風俗いろいろ入ってるが
ゲイバーでのシーンが多いのは珍しい?「男嫌い」'64ではやりすぎだった
トリッキーなカメラ&美術もB&Wのせいか、上手くいってるような。
岸田今日子が旧華族の邸宅を使った会員制ホテルに入るときの回想なんか
三島由紀夫らしいなと思いました。
監督の木下亮って「男嫌い」とこれの2本撮ったきりで
TVの方に行ってしまったらしいけど、惜しいような気がする。
387名無シネマ@上映中:03/03/04 14:13 ID:a+siz9s+
松本俊夫監督の「薔薇の葬列」が69年だから確かに珍しいかも>ゲイバー

ところで勅使河原スレ(DVDBOXが出た頃の)まだdat復帰してないのかな。
388御殿山 ◆Pdi7T.x7Zg :03/03/05 18:20 ID:Gfd9KLY2
「薔薇の葬列」はピーターの銀幕デビュー作やね・・多分
389名無シネマ@上映中:03/03/06 23:00 ID:S3TPlFJA
今週、中野武蔵野ホールで「最後の特攻隊」(佐藤純弥監督)観てきたが
なかなか良く出来た戦争ドラマだったよ
デビュー作の「陸軍残虐物語」も秀作だし、「組織暴力」シリーズも割と好き
そんでもって「新幹線大爆破」
70年代前半までの佐藤純弥にはあまりハズレがない(個人的には)
70年代後半からの角川大作映画からは大味な映画が増えてきたが
390日本映画愛好者 :03/03/06 23:20 ID:jNt5Vwra
>>384
田村さんと面識のあった方ですか? ああいう古い人が、今の学生と話すのは辛いだろうね。
学生も辛いしな(w オレだって、面と向かって会うのはイヤだよ。
映芸の追悼特集が痛ましかったですね。映画も、新天地のTVも、どんどん、理想
の地じゃなくなっていく・・・シンドイよね。
>>385
別ペンネームで書いた、唯一の公式発表作「蛇いちごの周囲で」は、絶賛されたと
聞きますが。
391日本映画愛好者:03/03/06 23:33 ID:jNt5Vwra
>>389
その頃の佐藤は、リアリズム志向が強い人でしたからね。しかもサヨクだったし(w

安藤昇の「やくざと抗争」は、アナーキスト任侠映画だったし、「実録安藤組 襲撃篇」は、
警察の安藤組包囲網を、権力批判的視点から捉えた力作だった。同時期の深作の
「仁義なき戦い 頂上作戦」との比較も一興。

もっとも、「実録私設銀座警察」なんかモロだけど、佐藤って、醒めたサヨクなん
だけどね。あんな醒めきった暴力映画、世界でも珍しいと思う。
392名無シネマ@上映中:03/03/07 03:38 ID:1QzO7Hsu
吉村公三郎の夜の河を読売テレビでやってる。

夜の河
読売テレビ
2003年3月6日 26時20分
56年大映。山本富士子。伝統を誇る京染の世界を背景に、
病身の妻を持つ大学教授を愛した老舗の娘の揺れる心を描く。
吉村公三郎監督。

吉村公三郎っていい作品撮ってるんだけど、あんまり取り上げられることないな。
393名無シネマ@上映中:03/03/07 04:53 ID:d+nfok1W
衣笠も山本富士子でいいのを撮っているのにな。
正統派だから、熱狂的ファンが付きにくいんだろうね…

山本富士子「ハァ.」
394日本映画愛好者:03/03/08 05:25 ID:FeEL9+cV
>>392
>吉村公三郎
この人も、トシをとってからは、お酒でダメになったと聞いたことがありますけどね。
夕方になると、やたら早く切り上げて、飲みたがったとか。お酒でダメになった噂の
ある監督って多いね。オレが聞いただけで、4・5人はいるぞ。
>>393
>山本富士子
衣笠ではないが、市川崑の「雪之丞変化」はいいね(残念ながら、最後の大映出演作
のようだが)・・・畳に寝っ転がって、足をバタバタさせてダダをこねるショット
が最高! 裾の中が見えそうになって、子分の林成年(?)がドキドキするくだり
は笑った。それなのに、下品じゃない。いま、ああいう色気が出せる女優っていないね。
上品な美人が下品なやんちゃをするのがいいんだよね。

本当、芸能界から美人は消えたな。マジで、もっとみんな怒っていいんじゃないか?
395名無シネマ@上映中:03/03/08 07:03 ID:VjPX8QLq
下品な奴が下品なことするのは当たり前。
そんでもって不愉快。
汚い奴が汚いことするのは当たり前。
そんでもって不愉快。
馬鹿な奴が馬鹿なことするのは当たり前。
そんでもって不愉快。


自分自身全然まったく人に言えるような立場じゃないが
問題は中身ですよ。
396名無シネマ@上映中:03/03/08 12:17 ID:nzRV+Phx
>>394
確かに雪之丞のお初はメチャいいね。それだけに残念。
独立しても仕事続けている人いるのに、なんであんなことになっちゃったかね。

吉村公三郎は確か、酒太りのせいで、脳内出血で倒れたんだよね。
で、大島渚に君も注意した方がいいって手紙書いた、つー話を聞いたことがある。
二人とも体動かなくなったのにリハビリして現場復帰するんだもん、執念ですな。

吉永小百合が浦山の弔辞で「なんで映画の人はあんなにお酒を飲むのでしょう」
と言ったという話を、大島が戸浦への弔辞でしていた。
397.......:03/03/08 13:26 ID:buJIe+ca
>>393
 衣笠監督の『歌行燈』と『白鷺』をCSで観て、綺麗な映画作る人だな〜と
感心しました。なんか作り物っぽさはあるんですけど、とにかく美しい映像で。
 市川崑監督の『日本橋』も、泉鏡花原作ものは衣笠監督で観たかった、なんて
思ったりして。
398名無シネマ@上映中:03/03/08 14:26 ID:nzRV+Phx
市川崑の『日本橋』はどうしてあんなに市川崑ぽくなくて普通なんだろ。
前作の『処刑の部屋』でラッパに怒られたんだろうか(w
路地なんかは狭くていい感じなんだけども。

鏡花といえば、篠田の『夜叉ケ池』の着ぐるみ軍団ワラタ

399名無シネマ@上映中:03/03/08 21:28 ID:c6uGNwka
>>398
同意。『日本橋』だめだよな。
俺はなんであれがDVD化されているのか不思議。
市川崑で、もっと良い映画はいっぱいあるだろうが。
ホントに売る気あるのか? 大映は。
400名無シネマ@上映中:03/03/09 00:23 ID:wxI7sIfH
衣笠監督って屈指の技巧派だね

正直、後年の大映時代は長谷川一夫の専属監督って印象しかないが
戦前の「十字路」と「狂った一頁」を見て驚愕した
こんな前衛的な映画を戦前の日本で作っていたのかと

>>397
衣笠の弟子である三隅研次は泉鏡花原作の「婦系図」を作ったね
観たことあるが、あんまし印象にない 映像は綺麗だった
彼はやはり衣笠の影響を受けているのかな?
三隅は撮影所内では「小溝口」と呼ばれていたらしいが
401日本映画愛好者 :03/03/09 02:34 ID:qe5XKuEn
−日本映画監督列伝(第六次)−
(作品タイトルは、本スレ中でタイトルが挙がったもので、必ずしも代表作ではない。
 作風カラーによる分類なので、作品と会社名が一致しない場合もある)
<東宝>
豊田四郎「若い人」「泣蟲小僧」「鶯」「小島の春」「駅前旅館」「台所太平記」
    「猫と正造と二人の女」「夫婦善哉」「新・夫婦善哉」「喜劇・駅前百年」
 「喜劇・駅前開運」「甘い汗」
岡本喜八「暗黒街の顔役」 「独立愚連隊」「暗黒街の対決」「独立愚連隊西へ」
    「暗黒街の弾痕」「江分利満氏の優雅な生活」「肉弾」「助太刀屋助六」
鈴木英夫「続三等重役」「殺人容疑者」「魔子恐るべし」「非情都市」「黒い画集第二話 寒流」
    「その場所に女ありて」「悪の階段」「三匹の狸」(TV)「傷だらけの天使」
福田純「100発100中」「100発100中 黄金の眼」「野獣都市」
西村潔「死ぬにはまだ早い」「白昼の襲撃」(TV)「あぶない刑事」
杉江敏男「東京の門」「三十六人の乗客」「黒い画集 ある遭難」
古澤憲吾「青島要塞爆撃命令」「大冒険」「クレージーの大爆発」
402日本映画愛好者:03/03/09 02:35 ID:qe5XKuEn
千葉泰樹「大番」「へそくり社長」
堀川弘通「青い野獣」「白と黒」
成瀬巳喜男「女が階段を上る時」「女の中にいる他人」
丸山誠治「憎いもの」「日本海大海戦」
木下亮「男嫌い」「肉体の学校」
平山晃生「お熱い休暇」佐伯幸三「ミスター・ジャイアンツ 勝利の旗」本多猪四郎「鉄腕投手 稲尾物語」
山本嘉次郎「ハワイ・マレー沖海戦」山本迪夫「野獣の復活」森谷司郎「弾痕」黒澤明「影武者」
松林宗恵「連合艦隊」坪島孝「奇々怪々俺は誰だ!?」
筧正典・須川栄三・児玉進・小谷承靖・浅野正雄・丸林久信・岩城英二・小田基義・
青柳信雄・稲垣浩・岩内克己・大森健次郎・谷口千吉・恩地日出夫・渡辺邦彦・山本邦彦・
石田勝心・松本正志・和田嘉訓
403日本映画愛好者:03/03/09 02:36 ID:qe5XKuEn
<日活(ロマンポルノ含む)>
舛田利雄「錆びたナイフ」「完全な遊戯」「今日に生きる」「闘牛に賭ける男」「狼の王子」
    「赤いハンカチ」「紅の流れ星」「嵐を呼ぶ男」「あゝひめゆりの塔」「わが命の唄 艶歌」
    「嵐来たり去る」「無頼より 大幹部」「トラ!トラ!トラ!」「剣と花」「人間革命」
    「ノストラダムスの大予言」「宇宙戦艦ヤマト」「二百三高地」「大日本帝国」
    「ハイティーン・ブギ」「零戦燃ゆ」「首都消失」「社葬」
鈴木清順「8時間の恐怖」「悪太郎」「悪太郎伝 悪い星の下でも」「関東無宿」「河内カルメン」
    「けんかえれじい」「野獣の青春」「花と怒涛」「俺たちの血が許さない」
    「東京流れ者」「カポネ大いに泣く」(TV)「恐怖劇場アンバランス 木乃伊の恋」 
蔵原惟繕「俺は待ってるぜ」「ある脅迫」「憎いあンちくしょう」「硝子のジョニー 野獣のように見えて」
    「メキシコ無宿」「銀座の恋の物語」「愛と死の記録」「愛の渇き」「栄光への5,000キロ」
    「キタキツネ物語」「南極物語」
404日本映画愛好者:03/03/09 02:37 ID:qe5XKuEn
村川透「白い指の戯れ」「哀愁のサーキット」「官能地帯 哀しみの女街」「蘇える金狼」
    「野獣死すべし」「行き止まりの挽歌 ブレイクアウト」(TV)「大都会」「プロハンター」
「あぶない刑事」
田中登「花弁のしずく」「牝猫たちの夜」「夜汽車の女」「(秘)女郎責め地獄」
   「(秘)色情めす市場」「実録阿部定」「神戸国際ギャング」「安藤昇のわが逃亡とSEXの記録」
   「妖女伝説’88」(TV)「鬼畜」
藤田敏八「非行少年 陽の出の叫び」「非行少年 若者の砦」「野良猫ロック ワイルドジャンボ」
    「野良猫ロック 暴走集団’71」「八月の濡れた砂」「エロスは甘き香り」
    「赤ちょうちん」「妹」「バージンブルース」「赤い鳥逃げた?」「リボルバー」
小澤啓一「無頼 殺せ」「メロドラマ」「修羅のみち3 広島・四国全面戦争」「修羅のみち4 北九州代理戦争」
    「修羅のみち5 東北殺しの軍団」
蔵原惟二「不良少女 魔子」「セックス・ライダー 濡れたハイウェイ」「黒い女豹M」
    「性処女 ひと夏の経験」
神代辰巳「恋人たちは濡れた」「やくざ観音 情女(いろ)仁義」「地獄」「噛む女」
今村昌平「にっぽん昆虫記」「赤い殺意」(TV)「遠くへ行きたい・俺の下北」
長谷部安春「野獣を消せ」「戦国ロック 疾風の女たち」「あぶない刑事」(TV共)
中平康「牛乳屋フランキー」「殺したのは誰だ」「黒い賭博師」「黒い賭博師 悪魔の左手」
松尾昭典「夕陽の丘」「沖縄10年戦争」
405日本映画愛好者:03/03/09 02:38 ID:qe5XKuEn
西村昭五郎「競輪上人行上記」滝沢英輔「川上哲治物語 背番号16」堀池清「丘は花ざかり」
熊井啓「海は見ていた」小林桂三郎「逢いたかったぜ」野村孝「昭和やくざ系図 長崎の顔」
金子修介「ガメラ3 邪神<イリス>覚醒」小原宏裕「ルナの告白 私に群がった男たち」
澤田幸弘「斬り込み」古川卓巳「拳銃残酷物語」牛原陽一「地獄の祭典」
斎藤武市・若杉光夫・吉村廉・山崎徳次郎・西河克己・森永健次郎・野口博志・千野皓司・
井田探・河辺和夫・江崎実生・西河克己・浦山桐郎・春原政久・前田満州夫・小杉勇・
鍛冶昇・武田一成・曾根中生・近藤幸彦・藤井克彦・白井伸明・加藤彰・小沼勝・根岸吉太郎・
中原俊・斎藤信幸・上垣保朗・村上修・黒沢直輔・白鳥信一・池田敏春・那須博之
406日本映画愛好者:03/03/09 02:40 ID:kMgl6h3/
<松竹>
前田陽一「にっぽん・ぱらだいす」「七つの顔の女」「進めジャガーズ 敵前上陸」
    「喜劇 あゝ軍歌」「喜劇 猪突猛進せよ!!」「喜劇 男の子守唄」「虹をわたって」
    「三億円をつかまえろ」「喜劇 大誘拐」「坊っちゃん」「神様のくれた赤ん坊」 
野村芳太郎「どんと行こうぜ」「張込み」「ゼロの焦点」「拝啓天皇陛下様」「続・拝啓天皇陛下様」
     「望郷と掟」「白昼堂々」「影の車」「砂の器」「疑惑」「迷走地図」
吉田喜重「ろくでなし」「血は渇いてる」「甘い夜の果て」「秋津温泉」「嵐を呼ぶ十八人」
    「日本脱出」「戒厳令」「鏡の女たち」
斎藤耕一「囁きのジョー」「思い出の指輪」「小さなスナック」「落葉とくちづけ」
    「約束」「津軽じょんがら節」「花心中」
407日本映画愛好者:03/03/09 02:41 ID:kMgl6h3/
渋谷実「もず」「好人好日」「モンローのような女」「二人だけの砦」
篠田正浩「涙を獅子のたて髪に」「乾いた花」「夜叉ケ池」「写楽」「スパイ・ゾルゲ」
山田洋次「男はつらいよ」「たそがれ清兵衛」
大島渚「太陽の墓場」「儀式」
大曾根辰保「獄門帳」木下恵介「陸軍」田村孟「悪人志願」
堀内真直・中村登・森崎東・梅津明治郎・三村晴彦・南部英夫・長谷和夫・五所平之助・
貞永方久・川頭義郎・井上和男・岩間鶴夫・仲倉重郎
408日本映画愛好者:03/03/09 02:42 ID:kMgl6h3/
<東映>
深作欣二「誇り高き挑戦」「狼と豚と人間」「ジャコ万と鉄」「ギャング同盟」「ガンマ3号 宇宙大作戦」
    「恐喝こそわが人生」「血染の代紋」「博徒外人部隊」「現代やくざ 人斬り与太」
    「人斬り与太 狂犬三兄弟」「軍旗はためく下に」「仁義なき戦い」「仁義なき戦い 代理戦争」
    「仁義なき戦い 頂上作戦」「仁義なき戦い 完結編」「県警対組織暴力」
    「仁義の墓場」「やくざの墓場 くちなしの花」「資金源強奪」「暴走パニック 大激突」
    「里見八犬伝」「火宅の人」「いつかギラギラする日」「おもちゃ」(TV)「必殺仕掛人」
    「影同心」「傷だらけの天使」「Gメン’75」
中島貞夫「893愚連隊」「懲役太郎 まむしの兄弟」「木枯し紋次郎」「鉄砲玉の美学」
    「ジーンズブルース 明日なき無頼派」「暴力金脈」「安藤組外伝 人斬り舎弟」
    「実録外伝 大阪電撃作戦」「沖縄やくざ戦争」「極道社長」「日本の首領」三部作
    「真田幸村の謀略」「制覇」「激動の1750日」
409日本映画愛好者:03/03/09 02:43 ID:kMgl6h3/
佐藤純弥「陸軍残虐物語」「組織暴力」三部作「実録私設銀座警察」「やくざと抗争」
    「やくざと抗争 実録安藤組」「実録安藤組 襲撃篇」「最後の特攻隊」
    「新幹線大爆破」「北京原人 Who are you?」
松田定次「獄門島」「丹下左膳」「旗本退屈男」「新吾十番勝負」「水戸黄門」「赤穂浪士」
    「鳳城の花嫁」「忠臣蔵 桜花の巻 菊花の巻」  
山下耕作「関の弥太っぺ」「博奕打ち 総長賭博」「日本暴力列島 京阪神殺しの軍団」
    「山口組外伝 九州侵攻作戦」「最後の博徒」「修羅の群れ」
沢島忠「殿さま弥次喜多 捕物道中」「殿さま弥次喜多」「家光と彦左と一心太助」
   「股旅三人やくざ」「人生劇場 飛車角」「人生劇場 新飛車角」
加藤泰「車夫遊侠伝 喧嘩辰」「明治侠客伝・三代目襲名」「沓掛時次郎 遊侠一匹」
   「懲役十八年」「炎のごとく」
牧口雄二「玉割り人ゆき」「玉割り人ゆき 西の郭夕月楼」「広島仁義 人質奪回作戦」
小沢茂弘「博徒」「博奕打ち」「関東やくざ者」
工藤栄一「その後の仁義なき戦い」(TV)「必殺仕置人」「祭りばやしが聞こえる」
410日本映画愛好者:03/03/09 02:44 ID:kMgl6h3/
佐伯清「加賀騒動」「昭和残侠伝」
澤井信一郎「福沢諭吉」「仔犬ダンの物語」
関本郁夫「残侠」「およう」
佐々木康「懐しのブルース」「別れのタンゴ」
降旗康男「日本暴力団 殺しの盃」倉田準二「十兵衛暗殺剣」梶間俊一「疵」山内鉄也「忍者狩り」
萩原遼「江戸遊民伝」
鈴木則文・鷹森立一・野田幸男・村山新治・伊藤俊也・山口和彦・関川秀雄・鳥居元宏・
内出好吉・小石栄一・長谷川安人
411日本映画愛好者:03/03/09 02:45 ID:KcdYgX2t
<大映>
三隅研次「花の兄弟」「編笠権八」「不知火奉行」「千羽鶴秘帖」「女系家族」「斬る」
    「婦系図」「大菩薩峠」「眠狂四郎勝負」「眠狂四郎無頼剣」「大魔神怒る」
    「座頭市喧嘩太鼓」「なみだ川」「白子屋駒子」「二匹の用心棒」「狐のくれた赤ん坊」
    「子連れ狼 三途の川の乳母車」(TV)「必殺仕置人」「必殺仕掛人」
増村保造「からっ風野郎」「赤い天使」「兵隊やくざ」「陸軍中野学校」「千羽鶴」
    「遊び」
池広一夫「眠狂四郎女妖剣」「眠狂四郎無頼控 魔性の肌」「かげろう侍」「座頭市千両首」
    「杳掛時次郎」(TV)「西遊記」
森一生「日露戦争勝利の秘史 敵中横断三百里」「薄桜記」「陸軍中野学校 雲一号指令」
   「悪名波止場」「新・忍びの者」
412日本映画愛好者:03/03/09 02:46 ID:KcdYgX2t
大洲斉「ひとごろし」(TV)「木枯し紋次郎」「影の軍団」「新吾十番勝負」
安田公義「眠狂四郎円月斬り」「博徒一代 血祭り不動」「東海道お化け道中」
井上昭「陸軍中野学校 密命」「陸軍中野学校 開戦前夜」(TV)「西遊記」
黒田義之「東海道お化け道中」「子連れ狼 地獄へ行くぞ!大五郎」(TV)「西遊記」
溝口健二「祇園の姉妹」「雨月物語」「近松物語」
吉村公三朗「夜の河」「地上」「大阪物語」
田中徳三「眠狂四郎殺法帖」「陸軍中野学校 竜三号指令」
衣笠貞之助「十字路」「狂った一頁」「歌行燈」「白鷺」
村山三男「あゝ海軍」野村恵一「ザ・ハリウッド」國原俊明「おんな牢秘図」島耕二「九時間の恐怖」
野渕昶「幽霊列車」太田昭和「蜘蛛の湯女」
田坂勝彦・加戸敏・田中重雄・帯盛廸彦・井上芳夫・弓削太郎・富本壮吉・瑞穂春海・
湯浅憲明・溝口勝美・島田開
413日本映画愛好者:03/03/09 02:47 ID:KcdYgX2t
<新東宝>
並木鏡太郎「樋口一葉」「憲兵とバラバラ死美人」
石川義寛・山田達雄・小森白・小林悟・土居通芳・曲谷守平・三輪彰・野村浩将・赤坂長義・
志村敏夫・阿部豊・毛利正樹・加戸野五郎・近江俊郎・小野田嘉幹・曲谷守平・山際永三
<各社で撮り、カラーを決めがたい監督>
川島雄三「幕末太陽伝」「人も歩けば」「女は二度生れる」「花影」「雁の寺」「青べか物語」
    「喜劇 とんかつ一代」
マキノ雅弘「次郎長三国志・街道一の暴れん坊」「日本侠客伝」「日本侠客伝 浪花篇」
     「日本侠客伝 関東篇」「日本侠客伝・血斗神田祭」
山本薩夫「忍びの者」「続・忍びの者」「戦争と人間」三部作
内田吐夢「限りなき前進」「宮本武蔵」「飢餓海峡」
414日本映画愛好者:03/03/09 02:49 ID:KcdYgX2t
井上梅次「猿飛佐助」「夜の牙」
石井輝男「戦場のなでしこ」「網走番外地」「江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間」
市川崑「処刑の部屋」「日本橋」「雪之丞変化」「犬神家の一族」
久松静児「警察日記」瀬川昌治「三等兵親分」斎藤光正「戦国自衛隊」小林正樹「切腹」
伊藤大輔「王将」家城巳代治「雲ながるる果てに」中川信夫「地獄」田坂具隆「土と兵隊」
渡辺邦男・今井正・木村恵吾・佐分利信・家城巳代治・渡辺祐介・田中絹代・山村聰・
新藤兼人
<TVドラマ・TV映画育ちの監督>
五社英雄「丹下左膳 飛燕居合斬り」「人斬り」「出所祝い」「吉原炎上」
一倉治雄「悲しきヒットマン」
実相寺昭雄
415日本映画愛好者:03/03/09 02:50 ID:KcdYgX2t
<自主映画・個人映画育ちの監督(ATG含む)>
高林陽一「本陣殺人事件」「金閣寺」
大森一樹「継承盃」大林宣彦「なごり雪」寺山修司「田園に死す」松本俊夫「薔薇の葬列」
黒沢清・勅使河原宏
<記録映画・文化映画系の監督>
羽田澄子「平塚らいてうの生涯 −元始、女性は太陽であった−」中山節夫「旅の途中で FARDA」
<ピンク映画育ちの監督>
和泉聖治「修羅の伝説」「実録 新宿の顔 新宿愚連隊物語」
滝田洋二郎「コミック雑誌なんかいらない!」若松孝二「餌食」
西原儀一
416日本映画愛好者:03/03/09 02:51 ID:W81xjwaq
<戦前派の監督>
山中貞雄「河内山宗俊」「丹下左膳 百萬両の壺」
仁科熊彦「江戸の朝霧」島津保次郎「春琴抄 お琴と佐助」
伊丹万作・犬塚稔・野村芳亭
<その他、分類しにくい監督>
小栗康平「泥の河」大和屋竺「荒野のダッチワイフ」水野晴郎「シベリア超特急」橋本忍「幻の湖」
伊丹十三・押井守・崔洋一
417名無シネマ@上映中:03/03/09 03:01 ID:EMmcm8Hs
おい、愛好家、映画監督列伝はいいけど、
連続コピペは嫌われるぞ。

三隅=小溝口←頷ける。

『斬る』をまともに評価できない奴は厨房以下。
こういう映画こそDVD化きぼんぬだ、こらぁ!
418寝る厨:03/03/09 03:05 ID:EMmcm8Hs
てか、角川大映は「溝口健二DVD-BOX」を絶対出せ。
世界の映画人の嘲笑の的だぞ、溝口のDVDが本国で出てないなんて。
大衆の文化的水準を上げるように少しは努力しる。

寝る!!


419日本映画愛好者:03/03/09 03:50 ID:W81xjwaq
>>417
>連続コピペは嫌われるぞ。
じゃあ、どうしますかね? もう、リストはやめますか? それとも、各社おきに
まとめるように変えますか?
420名無シネマ@上映中:03/03/09 05:54 ID:E3RVA3cq
>>400
> 三隅は撮影所内では「小溝口」と呼ばれていたらしいが

『釈迦』の撮影所試写の後、
ラッパは「溝口が生きていたら」と三隅の前で口走ったらしい…
421御殿山 ◆Pdi7T.x7Zg :03/03/09 05:56 ID:DmKsOA7n
名無しの仕切り屋なんか棄て置け、棄て置け
連続書き込み出来んようにすればいいがな
好きなだけ書き込めよ

はよ>>334削除せぇよ!
422名無シネマ@上映中:03/03/09 21:08 ID:b+JB9TSz
>>419
監督列伝はこのスレの名物なんだからやめる必要なし。いつもご苦労さん。
423名無シネマ@上映中:03/03/09 21:31 ID:/NEo5ohQ
あっ、オイラの地方で本日TV放映予定だった「暴れ街道」
ビデオ予約するの忘れていた!
59年製作 市川右太衛門主演 小沢茂弘監督 加藤泰脚本

あーあ、残念 後の祭りだぽ
424名無シネマ@上映中:03/03/09 21:43 ID:Pmya+zoN
>>420
>『釈迦』の撮影所試写の後、
>ラッパは「溝口が生きていたら」と三隅の前で口走ったらしい…

それ昔、どっかのスレで読んだな。
『釈迦』のレビューってどこに無かったっけ?
425名無シネマ@上映中:03/03/09 22:49 ID:nulkH47H
依田智臣についても少しは語ってよ
426名無シネマ@上映中:03/03/09 23:21 ID:BlQ8Kpbz
>>424
たしか鈴木一八『映画裏方ばなし』で読んだんだと思う。
『白夫人の妖恋』での八千草薫の話が凄かった。
427名無シネマ@上映中:03/03/10 19:21 ID:GY1h1jTj
本日BS2にて、チャンバラ黄金期を駆け抜けた天才・中村綿之助、が放送されます。
沢島忠監督や鈴木尚之他出演予定。
三月十日は綿之助の命日なんだそうですね。
僕は見られませんが・・・・。
428道都大おにいちゃんがんばれ:03/03/10 23:33 ID:eseV88RJ
>>427
一応みましたが、作品の総集編を見せられている感じでした。
429名無シネマ@上映中:03/03/11 01:48 ID:e8Zt5IOj
>>425
ゴメン 全然知らない・・・
http://www.jmdb.ne.jp/person/p0032930.htm

石井輝男の助監督やった後に監督で何作か手掛けて
また助監督に戻ってるね
今はTVドラマの演出してるの?
430名無シネマ@上映中:03/03/11 02:37 ID:e8Zt5IOj
>>427
4月のBS2は東映時代劇特集みたい
http://www.nhk.or.jp/bs/guide/g_movie_bs2_n.html
「宮本武蔵」「一心太助」等、すごいラインナップ
他にも大川橋蔵の「新吾十番勝負」も放映するようだし
大河ドラマ「宮本武蔵」の影響か、東映時代劇が見直されるのは良いことです
431名無シネマ@上映中:03/03/11 02:47 ID:oREqNyU8
乱れる
読売テレビ
2003年3月10日 26時15分
64年東宝。高峰秀子。
義弟(加山雄三)から愛を告白された、
夫を亡くした女性(高峰秀子)の揺れ動く心を描く。
成瀬巳喜男監督。

432名無シネマ@上映中:03/03/11 03:26 ID:f6YznUCa
やっぱり成瀬巳喜男はいいな。
433名無シネマ@上映中:03/03/11 13:38 ID:GHqhd6a3
「成瀬・黒澤・小津・溝口以外」だってば。
434名無シネマ@上映中:03/03/11 14:31 ID:83E+Be6v
清水宏はキティガイだったという噂は本当なのですか?
あとロリコンという噂も・・・
435名無シネマ@上映中:03/03/11 19:05 ID:LEu9Ids2
>>434
キチガイというか、個性が激しい人だったそうですね。
映画読本 清水宏(フィルム・アート社)にいろいろと載ってますよ。
その中で清水宏の付き人だった人が、
<みんなに尊敬されていた小津さんが「痛い、痛い」って死んでいって、
みんなに嫌われてた清水さんが楽に死んだんだから、どう生きても死ぬときゃ関係ないよ>
なんて言ってたのは笑った。

436名無シネマ@上映中:03/03/11 19:34 ID:HD3hD5hv
エッ、清水宏って変人で嫌われ者だったの!!!
まあ、清水作品を見たことないのだがね
なんかホノボノした作品を撮ってるという印象があったから

「俺が売れる映画を作るから、小津は(売れなくても)いい作品を撮り続ければいい」
みたいなイナセな名台詞を残した監督いなかった?
437名無シネマ@上映中:03/03/12 00:51 ID:xKlVEUGV
>>436
それが清水宏です。
小津みたいな芸術的な作品も映画には必要と思ってたみたいですね。
438名無シネマ@上映中:03/03/12 01:02 ID:cKl3e52O
しかも小津と仲がいい。よく一緒に飯を食っている。
一緒に京都に行った時に、溝口の案内で寺を廻る話が面白い。
439名無シネマ@上映中:03/03/12 12:59 ID:f3J+/Y//
さっき「必殺仕置人」の再放送していたんだが面白かった
やっぱ仕置人は傑作だね
殺しの場面がイイ! 仏像の背後から念仏の鉄の腕が現れて・・・
監督は松野宏軌っていう人だった 良く出来た演出だった
440名無シネマ@上映中:03/03/12 21:26 ID:lgk2LXpG
>>439
以前、このスレでも名前出てたね、松野監督。
必殺シリーズを200本以上も撮ったらしい。
441440:03/03/12 21:29 ID:lgk2LXpG
そういや、依田智臣じゃさすがにネタになんないね、トホホ。
442名無シネマ@上映中:03/03/13 20:22 ID:+4Lb5nLK
松野宏軌監督は『吸血髑髏船』観たことあるけど、すげえシャープな演出だった。
http://www.jmdb.ne.jp/1965/co000810.htm
今銀座シネパトスのレイトショーでやってるね。

この人は誰の助監督だったの?
「いも侍」とか面白そうだねぇ。
http://www.jmdb.ne.jp/1964/cn000690.htm

>>440
http://tv3.2ch.net/cinema/kako/1023/10234/1023451368.html
の315-316にあるね。確かに『吸血髑髏船』はプロット、脚本に問題あり。
443日本映画愛好者:03/03/14 21:20 ID:k1T/eiBj
>>441
観てるんなら、語ってください<依田智臣
>>442
「いも侍」シリーズは、「三匹の侍」(五社英雄)で人気が出た長門勇のキャラの、
スピンオフ的企画と聞きましたけどね。「三匹の侍」は、ストーリーも絵創りもセットも、
黒沢時代劇への挑戦といえる作品ですね。農民が無気力で、侍たちの奮闘が水の泡。
というリアルな結末に驚いたよ。

昔、「ひとり狼」(池広一夫)や「関東幹部会」(澤田幸弘)を観たとき、「末期の
大映や日活とはいえ、なんで、雷蔵や渡のライバルが長門勇なの?」と不思議だっ
たけど、60年代の長門勇って、人気があったんですね。
まあ、この頃は、佐藤慶まで、いい親分の役をやってたからな(小沢啓一「関東破門状」)
役者が足りなかったんだろうけどね。
444名無シネマ@上映中:03/03/15 01:26 ID:MAzHPQTN
>>443
撮影、美術は「三匹の侍」のままだね。
脚本が犬塚稔になって、天知茂、野川由美子、鰐淵晴子が出てる。
観てみてえ!
445名無シネマ@上映中:03/03/15 16:34 ID:+O+iSJL/
井筒監督の現場はいつも祭りのように盛り上がっていて
とても楽しい現場らしい。
446名無シネマ@上映中:03/03/15 17:27 ID:ASdM9Z1y
松竹から日活に移った監督は多いね。
川島雄三・西河克己・鈴木清順・今村昌平・蔵原惟善・神代辰巳・西村昭五郎・・。
そんなに居心地が悪かったのかな。
447名無シネマ@上映中:03/03/16 02:30 ID:AhqIRWN5
いや、日活が製作を再開した時に大量に引き抜いた。

松竹が多いのは、
・ディレクターズシステムである。
・助監督時代にスクリプターも兼ねるから、編集も必ず分かる。
・脚本を書かないと監督になれないので、脚本が必ず書ける。
・景気のいい時に大量採用した。(だから大量採用後半組が外に出ている)
などの理由らしいです。

戦後の一時期日本の監督の6-7割は松竹出身だったらしいです。

ただし、城戸四郎に大いに問題がある、という人はいるね。
448道都大おにいちゃんがんばれ:03/03/16 03:09 ID:bFUzq+Ql
>>447
さらに松竹からはプロデューサーも引き抜かれてるから、それについてった人なんかも
いるんじゃないですか。「東京物語」のプロデューサーも確か日活に移籍してい
るし。
449名無シネマ@上映中:03/03/16 07:18 ID:6VLWOrnj
『西河克己映画修業』(ワイズ出版)にその辺の事情が書かれていた。
日活は松竹の倍以上の給料を払ったとか。
450俺は神様じゃない:03/03/16 11:04 ID:twm4gJNx
その西河に誘われた清順は三倍だと言ってたな。
「どうしてですかって? 生活ですよ」
451日本映画愛好者:03/03/16 11:40 ID:y5TL5t6U
評判悪いんで(>>417)、今後は、50レス毎に、1社ずつ更新していきます。

−日本映画監督列伝−
(作品タイトルは、本スレ中でタイトルが挙がったもので、必ずしも代表作ではない。
作風カラーによる分類なので、作品と会社名が一致しない場合もある)
<東宝>(第七次)
豊田四郎「若い人」「泣蟲小僧」「鶯」「小島の春」「駅前旅館」「台所太平記」
    「猫と正造と二人の女」「夫婦善哉」「新・夫婦善哉」「喜劇・駅前百年」
   「喜劇・駅前開運」「甘い汗」
岡本喜八「暗黒街の顔役」 「独立愚連隊」「暗黒街の対決」「独立愚連隊西へ」
    「暗黒街の弾痕」「江分利満氏の優雅な生活」「肉弾」「助太刀屋助六」
鈴木英夫「続三等重役」「殺人容疑者」「魔子恐るべし」「非情都市」「黒い画集第二話 寒流」
    「その場所に女ありて」「悪の階段」「三匹の狸」(TV)「傷だらけの天使」
452日本映画愛好者:03/03/16 11:41 ID:y5TL5t6U
福田純「100発100中」「100発100中 黄金の眼」「野獣都市」
西村潔「死ぬにはまだ早い」「白昼の襲撃」(TV)「あぶない刑事」
杉江敏男「東京の門」「三十六人の乗客」「黒い画集 ある遭難」
古澤憲吾「青島要塞爆撃命令」「大冒険」「クレージーの大爆発」
千葉泰樹「大番」「へそくり社長」
堀川弘通「青い野獣」「白と黒」
成瀬巳喜男「女が階段を上る時」「女の中にいる他人」「乱れる」
丸山誠治「憎いもの」「日本海大海戦」
木下亮「男嫌い」「肉体の学校」
453日本映画愛好者:03/03/16 11:42 ID:y5TL5t6U
平山晃生「お熱い休暇」佐伯幸三「ミスター・ジャイアンツ 勝利の旗」本多猪四郎「鉄腕投手 稲尾物語」
山本嘉次郎「ハワイ・マレー沖海戦」山本迪夫「野獣の復活」森谷司郎「弾痕」黒澤明「影武者」
松林宗恵「連合艦隊」坪島孝「奇々怪々俺は誰だ!?」
筧正典・須川栄三・児玉進・小谷承靖・浅野正雄・丸林久信・岩城英二・小田基義・
青柳信雄・稲垣浩・岩内克己・大森健次郎・谷口千吉・恩地日出夫・渡辺邦彦・山本邦彦・
石田勝心・松本正志・和田嘉訓
454名無シネマ@上映中:03/03/17 01:40 ID:5wz2FGlH
>>447
それで松竹はロクな監督しか残らなくなって、ヌーベルバーグを生み出す環境となり、
また、それぞれ独立して、結局、山田洋次しかいなくなったトサ。
いったいデレクターズシステムってなんだったんだろ?
455名無シネマ@上映中:03/03/17 02:36 ID:zUxIPHJR
>>454
よく知りませんが
昔の松竹って特殊で、助監督の採用試験は会社側に介入させずに(?)
監督、助監督達が独自に面接して決めていたらしいね
ディレクターズシステムってそういうことかな?

誰だったか(今村昌平かな?)、面接で川島雄三の作品を大傑作だと褒めちぎったら
その面接官が川島本人で、見事に合格したって話も聞いたことがある

あと、松竹の採用試験には浦山桐郎が内々定を貰ったのに
身体検査かなんかで引っ掛かって取り消された話も聞いたことあるな
それで補欠で入社したのが山田洋二だったとかなんとか
違ったかな?
456俺は神様じゃない:03/03/17 07:18 ID:aYx7J07S
>>454
> それで松竹はロクな監督しか残らなくなって、
> ヌーベルバーグを生み出す環境となり、

これは違うんじゃない?
引き抜かれたのは大島等よりも若い助監督中心だから。
もっと後には影響が出たけども。

> ヌーベルバーグを生み出す環境となり、

若手監督抜擢は松竹の興業成績が他社にどんどん抜かれ出したから。
危機感から一時人事が錯綜して「今日の製作本部長は誰だ」という冗談があった。
最後に城戸四郎が現場に戻ってきて、新しい血をと、大島等に映画を撮らせた。

新興勢力である日活と東映の影響が大きい。
大島の監督抜擢は間に人がいなかったというよりも、
シナリオ書いて威勢のいいのを牛蒡抜きで引っ張りあげたんだもの。
457俺は神様じゃない:03/03/17 07:22 ID:aYx7J07S
ありゃ、勘違いだ。大島たちの方が清順よりは後輩だ。
けど、ディレクターシステムのせいというよりも、
大量に採用しすぎたことと、城戸のワンマンが日活に引き抜かれた原因だと思う。
458名無シネマ@上映中:03/03/17 21:35 ID:aRxJd/HO
>>455
石堂淑朗が書いてたけど、大船の演出部は他のスタッフ部門と違って治外法権的自治制を敷いていて、
筆記試験問題は助監督が作成していた、そうだ。
田村孟、吉田喜重、石堂、この三人の時、創作問題を作ったのは大島渚だって(題は「口紅」)。
その大島渚の採用のとき、ずいぶん揉めたそうだ(鈴木清順、斉藤武市、松山善三等々が反対)。
理由は「大島のような秀才タイプは官僚にでもなればいい」。
459454:03/03/17 23:11 ID:5wz2FGlH
いずれにしても日活に移った人材のほうが優秀だったのは明らか。
岩間鶴男のようなダメ監督には声もかからなかっただろう。
もっとも松竹という会社の企画の貧しさもあるのだと思う。
松竹所属の山内久が変名で書いた「幕末太陽伝」は名作であるし、山内が松竹時代に代表作は一本もない。
460名無シネマ@上映中:03/03/18 00:35 ID:gxQiMDyL
>>455
もし、浦山が松竹に入社したとしたら案外手堅く量産して、中村登の衣鉢を継ぐ文芸映画の巨匠になったかも。
山田が日活に入社したら大塚和あたりと組んで熊井啓よりも質の悪い社会派になった可能性がある。

会社が変わって全くフィルムグラフィが入れ替わったであろうと推測できるのが西河克巳と野村芳太郎。
どちらも同じぐらい器用だったから重宝されたと思われる。
どっちが幸せだったかはわからないが・・・。

清順はあのまま松竹に残ったとしても解雇問題は発生していただろう。(W
461名無シネマ@上映中:03/03/18 00:50 ID:88CLMqGY
ちょっと伺いたいのですが、このスレに書いている人々は
どんな人々?年齢層は?
ちなみに私は30代です。ちょっと興味があったので聞いてみただけですが。
462460:03/03/18 01:09 ID:gxQiMDyL
>>461
私も30代です。
463名無シネマ@上映中:03/03/18 20:33 ID:eWigo84R
今村昌平が小林正樹の「息子の青春」に付いたときのエピソードが好きだ。
不覚にも‘淋しい病気’に罹ってしまった今村が小林正樹にした言い訳、
<いやァ、これが「息子の青春」と言うやつでしてェ・・・>。
以来、小林正樹は口をきいてくれなかったそうだが。
464名無シネマ@上映中:03/03/18 21:06 ID:ilHwES0f
今は亡き大井武蔵野館も若い客多かったよ。
465道都大おにいちゃんがんばれ:03/03/19 19:54 ID:0V65Fa93
>>461
20代前半
466455:03/03/19 20:37 ID:C0DzDcWj
>>461
20代半ば
467名無シネマ@上映中:03/03/19 23:27 ID:2xGBiQDS
文化不毛の街大阪で3/22よりマキノ雅弘の特集があります(第七藝術劇場)。
「次郎長三国志 第一部」
「次郎長三国志 第二部」
「次郎長遊侠伝 天城鴉」
「次郎長外伝 秋葉の火祭り」
「丹下左膳」「續丹下左膳」
「彌次喜多道中記」「浪人街」
以上、8作品。どれも観たいのですが、
これだけは見逃すな、っていうのは、ありますか?
(個人的には大河内伝次郎の丹下左膳が観たいなあ)
468名無シネマ@上映中:03/03/20 16:56 ID:N0ilwNTY
漏れなら

「彌次喜多道中記」「浪人街」

を観てみたい
469名無シネマ@上映中:03/03/21 02:19 ID:0oK80Oex
彌次喜多道中記
ものすごくいいよ
470名無シネマ@上映中:03/03/21 09:47 ID:uWteawtY
皆さん意外に若い方が多いのですね。
なるせみきおはあの音楽効果も高いと思う。
今「おかあさん」を観てますが。
471名無シネマ@上映中:03/03/21 19:04 ID:NmbQzb7H
>>467
全部面白いから全部観てくださいと言いたいが
全部観る事が出来ないなら
>>468と一緒かな。
でも次郎長ものは観た方が良いよ。
次郎長三国志って東宝のですよね。
一部と二部だけじゃこれからってところだからな・・・。
でもこの後にあるかもしれない続きのために観るというのも良いと思う。
森繁の石松ってのはおそらくこの世で一番の石松だから。
472467:03/03/21 22:52 ID:S/Zuhpz/
>>468,469,471
皆さん、ありがとうございます。
「次郎長三国志」は東宝のです。全部で10作くらいあるみたいですね。
一応、この特集、第1弾と銘打ってますので、続きも期待できそうです。
「浪人街」は57年松竹京都。近衛十四郎・藤田進・高峰三枝子。
「彌次喜多道中記」は38年日活京都。知恵蔵・杉狂児。
昔の邦画はなかなか映画館で観ることができない(特に大阪では)ので、
仕事さぼってでも、観に行ってきます。
473名無シネマ@上映中:03/03/21 23:06 ID:fV/z65Br
市川崑初期作品チャンネルnecoキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!
って気付くのおそかた・・・あと一回やるな、よし!(`・ω・´)
474名無シネマ@上映中:03/03/22 02:19 ID:WZ2w9Zfs
>>460
松竹にいたら浦山は城戸四郎に嫌われたんじゃないかねえ。
泣き上戸のカラミ酒なんでしょ。城戸は監督会にも出ることあったらしいし。
475名無シネマ@上映中:03/03/23 00:37 ID:+iJlhPw7
成瀬スレが出来たと思ったら、一瞬で落ちたな・・・
476名無シネマ@上映中:03/03/23 04:01 ID:sctffeMy
小林正樹の「怪談」6月にDVD出るらしい。
477日本映画愛好者:03/03/23 13:10 ID:FWKBRR/p
>>459
岩間鶴夫・・・相当にイカれた作風だったと聞きますが。

岩間鶴夫と並ぶ、印象が薄い監督というと、堀内真直あたりでしょうか?
伝説のヌード映画、泉京子主演の「海人舟より 禁男の砂」を観たけど、なんの見どころ
もなかった。でも、女の裸に飢えていた時代には、あれでも興奮したんだろうね。
テンポがモタモタして退屈で、イタリア・フランスの肉体美映画を真似たような
(というか、真似たんだろうけど)場面ばっかしで失笑。それでも第四作まで出来た。

そういう時代に、「青春残酷物語」で、桑野みゆきをカラーで水着にして、川津裕
介に犯させた大島渚の商魂は凄いと思うよ。
478名無シネマ@上映中:03/03/23 13:28 ID:0eacKF2j
大島渚はクビになったんじゃなくて、
自分から違約金払って辞めたんだよねえ。(契約解除)
うまく飼い慣らせば、松竹ももう一つ別の路線を持てたのにね。

1968年になれば、松竹大船も長谷和夫に『怪談残酷物語』『新宿育ち』撮らせたり、
松竹で『新宿の肌』を配給したりしているのにねえ。
479名無シネマ@上映中:03/03/23 17:34 ID:N5BgN85R
山田洋次の「なつかしい風来坊」とか「吹けば飛ぶよな男だが」を観たけど面白かったよ。
後年の‘図式的ヒューマニズム映画’とはずいぶん違ってた。
考えてみれば、「男はつらいよ」の初期もそうだったね。
なんであんな風になっちゃったのかな。
480名無シネマ@上映中:03/03/23 17:58 ID:0eacKF2j
会社と従業員のため、つまりは興業成績のためにじゃないかな?

大船撮影所売却の時も、
http://www.netlaputa.ne.jp/~ei-en/shochiku/shochi.htm
かなり積極的に発言してたよね。別の場所で撮影所再開って言ってたはず。

そもそも松竹は経営陣の言うことをきく監督しか残ってないわけだし。
481名無シネマ@上映中:03/03/23 21:21 ID:7pIobaD2
60年代以降の松竹で、野村芳太郎―山田洋二以外で頑張っていた監督といや
渡辺祐介なんてどうよ?
まあ「刑事物語」「やざくれ刑事」ぐらいしか知らんがな
日本映画データベースで調べたら、ドリフターズの映画を多く撮ってるんだね
http://www.jmdb.ne.jp/person/p0299190.htm
482名無シネマ@上映中:03/03/24 05:18 ID:pBArf1ez
松竹退社ネタで盛り上がってますが、
東映では石井輝男氏はどういう理由で脱退してしまったのでしょうか。
深作氏までは許せても、さすがに石井氏は東映でも手に負えなかった
ということでしょうかね?
483名無シネマ@上映中:03/03/24 06:39 ID:qB3PLIAl
>>482
石井輝男は東映の社員ではなく契約監督です。
人気がなくなれば切られる運命です。
後年のゲテモノ路線もリストラに向けてのイヤガラセだったのかも。
484名無シネマ@上映中:03/03/24 12:21 ID:EQamao/F
>>478
しかし、松竹退社後、「悦楽」から「帰ってきたヨッパライ」までの
創造社の長編作品は主に松竹で配給されてるわけで、実質的に一種の別路線
の機能を果たしていたといえるのでは。ヒット作がなく、番線を埋めるのに
必死の松竹と大島側の利害が一致したということだろう。この時期の大島作品は
日本映画のトレンドだったエロとグロがフィーチャーされているし、フォークルの
ヒット曲の映画化だったり、テーマ性と「商売」の両面をうまく考えている。

>>482-483
契約監督といっても専属契約と本数契約がある。石井輝男は他社で監督するように
なったあたりから、本数契約になったのかね。異常性愛路線は嫌がらせでもなんでもなく、
任侠映画がジリ貧の東映が当てるために始めたわけで。
当初、子飼いの東映監督では引き受け手がいなかったのんだろうが、
やはりこの人が本来持っている資質が企画とマッチしたのだろう。

深作は社員→専属→本数→フリー。結構早い段階でフリーの道を選んでいるのは
やっぱり、任侠路線に馴染めなかったのでは。
485名無シネマ@上映中:03/03/24 13:01 ID:0Ld95OGj
>>478
岡田茂はエログロ路線ノリノリだったと聞いてます。
そうじゃなきゃ撮影所ほぼ総スカンの状況で作れるわけがないし。

石井輝男自体、それ以前から『黄線地帯』のような
カスバ街を舞台にした作品を作ってますし、
エログロ直前は『網走番外地』で日本でダントツ客の入る監督だったわけです。
http://www.walkerplus.com/movie/kinejun/index.cgi?ctl=earn_list&yr_earn=1965&submit.x=24&submit.y=10
ノリノリだったんじゃないでしょうか?
映画界に入る前は無頼な生活だったようなことも本人は話しているので、
下層世界が好きなんじゃないでしょうか。そんな題材ばっかしだし。

> 深作は社員→専属→本数→フリー。結構早い段階でフリーの道を選んでいるのは

これは、本人の意思に反して追い出されたと聞いています。
本人がそのような泣き言を言ったのは聞いたことがないけども、
スクリプターの方がそう言っているのを読みました。
「お前の作るものはもうない」と言われたとか。
その時になにくそと作ったのが松竹『黒蜥蝪』。
486名無シネマ@上映中:03/03/24 13:13 ID:0Ld95OGj
>>484
ただ、『天草四郎時貞』から『悦楽』の間相当抜けてるよね。
『飼育』だってその前の連作に比べると間が空いている。
『日本の夜と霧』から『青春残酷物語』『太陽の墓場』の方へ引き戻すのが、
プロデューサの仕事だと思う。(当時の松竹だと撮影所所長の仕事かな?)

大島渚だって助監督時代耐えているわけで、全く妥協がないんじゃないし。

ただこの頃の松竹は、伝統的なディレクターシステムがまだ生きていて、
監督が一番頭がよくて弁が立つから、まあ手を焼いただろうね。
この前当時のプロデューサが本を書いてたけど、完全茅の外だったらしいから…
結婚式で重役批判しちゃうし…

しかしそれであっても監督をうまく飼い慣らすのが仕事だと思う。
この頃の経営陣は不振のいらいらを監督に当たっているとしか思えない。
487名無シネマ@上映中:03/03/24 15:01 ID:EQamao/F
>>485
エログロ路線を推進したのは指摘のとおり、岡田茂。
一連のストレートな題名も岡田自らが命名。
石井は「網走番外地」以降、興行的にも作品的にもイマイチだったのは事実で、
異常性愛路線で息を吹き返したと思う。

深作は社内外では評価が高かったが、当たらない映画を作るということで
一部から睨まれていた。ただ、任侠全盛期に向かう東映の中で、器用に
居場所を見つけられなかったのも事実だろう。

>>486
劇映画のブランクが空くのは東映「天草四郎時貞」の興行的失敗が大きかったと思う。
まあ飛び出した松竹ですぐに仕事をするわけにもいかなかっただろうし、
ようやくこのあたりで外部プロダクションとして城戸四郎も迎えいれざるを得なかったと。
これは松竹がそれだけ追い詰められていたという証だろう。ピンク系の独立プロ作品や
安藤昇のやくざ物の買い取り作品、果ては「ゴケミドロ」「黒蜥蜴」「ギララ」
など、何でもありの混乱が当時伺えるな。ところで、この頃はもう
松竹内部には大島をコントロールできる有能なプロデューサーはいなかったと思う。
逆に、大島の方では松竹の番線に合うような企画と自分のやりたいことの間で
実現させていたのが、この時期の作品群だはないかと。
488名無シネマ@上映中:03/03/24 15:24 ID:0Ld95OGj
>>487
> 石井は「網走番外地」以降、興行的にも作品的にもイマイチだったのは事実で、
> 異常性愛路線で息を吹き返したと思う。

いや、ほとんど合間がない。

http://www.jmdb.ne.jp/person/p0224830.htmより
53. 1967.04.20 網走番外地 決斗零下30度 東映東京
54. 1967.05.20 決着 東映東京
55. 1967.08.12 網走番外地 悪への挑戦 東映東京
56. 1967.12.23 網走番外地 吹雪の斗争 東映東京
57. 1968.03.30 続決着 東映東京
58. 1968.05.01 徳川女系図 東映京都
59. 1968.06.28 温泉あんま芸者 東映京都
60. 1968.09.28 徳川女刑罰史 東映京都

『網走番外地 悪への挑戦』は興行的にもベストテン入りしている。
『吹雪の斗争』は年を跨いでいるので入ってないが。
(『日本沈没』は年を跨いでも両方で入っているけども…)
http://www.walkerplus.com/movie/kinejun/index.cgi?ctl=earn_list&yr_earn=1967
『徳川女刑罰史』でまたすぐにベストテン入り。
http://www.walkerplus.com/movie/kinejun/index.cgi?ctl=earn_list&yr_earn=1968

飛ぶ鳥を落す勢いで、撮影所を肩で風を切って歩いていたそうです。
489名無シネマ@上映中:03/03/25 00:32 ID:rRUnOY1T
>>477
たしかに堀内監督の「禁男の砂」(57)「続禁男の砂」(58)ともに
スケスケワキゲ映画で、賞を受賞した文学作品の映像化としてはあまり面白い
映画とは言えないデキでしたね。新東宝で作ったような海女モノよりも
面白くなかった。「七人の女掏摸」(58)も、親分にしばられて働く女スリ集団の
リーダー的女が、真面目になろうと男のために仕事をやめようとして死んで行く話で
花のない地味な映画でした。
それであんまり期待して見なかった「荒木又右衛門」(55)これがなかなか面白かったです。
脚色が長谷川伸だったからなのか最後の茶店で待つシーンが西部劇のようで、セリフもひきしまった
感じで多分この監督の一番デキの良い映画じゃないかと思います。
喜劇の「はったり野郎」(61)はどこかに「森繁の・・」なんて書いてありましたが、主役は伴淳と渥美さんで
豪華キャストなのに妙にバラバラ。渥美さんが啖呵売をするシーンがありました。
「おったまげ人魚物語」(62)こっちの方は画家の伴淳が主役で、
珍しく渥美さんが結婚詐偽みたいな役で人妻を自殺に追いやり、最後は三原葉子と逃亡。
警察に追われてピストルをぶっ放すシーンがありちょっと驚きました。
まだ3本ほど見てないのがあるので珍作があるかもしれないです。
490名無シネマ@上映中:03/03/25 01:08 ID:hy31E/d2
>>479
やはり共同脚本家の違いでしょうか。
加藤泰、森崎東、宮崎晃さんという色が出てる為、猥雑な感じが増した人間達が
活躍する作品に魅力的な物が多い気がします。「吹けば・・」のなべおさみが、
今にもぶっ壊れそうな便所で号泣するシーンや「なつかしい風来坊」の痔の話で
始まるところなど、汚いのは全部森崎監督が考えたんじゃないかと勝手に思ってます。
「男はつらいよ純情篇」(71)の3年ぶりに島の父親のもとへ帰るというエピソードは
後の宮崎晃監督作品の「友情」(75)にもチラッと変えて使われてます。
491御殿山 ◆Pdi7T.x7Zg :03/03/25 11:02 ID:Easm5kb+
『神戸国際ギャング』田中登・監督 健さん初のベッドシーン
『冬の華』降旗康男・監督 倉本聡・脚本
を最後に高倉健と俊藤浩滋は袂は別つ、七年後、健サンは京都の俊藤邸の門の前に立つ
ボロボロ涙を流して言葉は出ない・・結局この日、二人は感極まって言葉が出ないまま
別れたという。
平成13年10月12日、肝不全のため、俊藤は84年の生涯を閉じたとき、高倉健は
訃報を聞くや真っ先に駆けつけ、俊藤の眠る枕辺で、
♪時節時節は変わろうとままよ 俊藤浩滋は男じゃないか
と人生劇場の唄を捧げたという・・週間アサヒ芸能・平成15年4月3日号
492名無シネマ@上映中:03/03/25 16:19 ID:rQCBAOh/
>>488
スマソ。記憶で書いてしまった。松竹での三部作や「決着(おとしまえ)」二部作が
この時期に入っていたかと記憶違いでした。でもまあ、マンネリ気味の末期「網走」よりも、
異常性愛路線の方がノレる題材で、作品的に復調したのは確かでしょう。
493名無シネマ@上映中:03/03/25 20:15 ID:T7PZxFiu
>>491
田中登はその後「安藤昇の我が逃亡とSEXの記録」を東映で撮るんだよね
安藤昇も初のベットシーンか?  ベットシーンだらけだが(w
こちらは俊藤さんは絡んでないらしい

ご存知の方も多いと思うが田中登ロングインタビュー↓
http://www.cmn.hs.h.kyoto-u.ac.jp/NO1/IVIEW/TANAKA0.HTM
494493:03/03/26 00:28 ID:LaULh+xy
別に何の意図もなく田中登作品の話題を続けたのだが
常連俳優だった古尾谷雅人さんの訃報を聞いて驚いた
「女教師」「人妻集団暴行致死事件」「丑三つの村」
ノボーッとした風貌に潜む狂気な若者 
後のTVドラマではダンディ俳優に上手く転身したと思ったのだが

追悼
495名無シネマ@上映中:03/03/26 00:32 ID:JQSugxOi
中田秀夫の『死霊外伝2』(Vシネ)なんかに出てて、
あのボソボソっとした固い喋りがホラーに合うから、
ホラー流行りの邦画で活躍する局面がもっとあったと思われるのに…
496御殿山 ◆Pdi7T.x7Zg :03/03/26 14:40 ID:XMgQplt+
>494
噂をすれば何とやら・・。
エエ役者やった・・古尾谷雅人。

合掌
497名無シネマ@上映中:03/03/27 18:37 ID:ijKf2QAR
監督話とはちょっとずれますが、撮影所所長のワンマンでよく名前が挙がるのは
城戸四郎、永田雅一、大蔵貢、の三人ですね。
大島渚が「強力な経営者は常に芸術家にとってよい反面教師である」と書いてますが、
これは明らかに城戸のことを指してますし、永田・大蔵にも当てはまりますしね。


498名無シネマ@上映中:03/03/27 19:41 ID:EAKEG9C5
高橋治は、過去の業績は認めているものの城戸四郎ミソクソだよ。
「偶然の功績」とまで言ってるしな。(『絢爛たる影絵』より)

大映は潰れちゃったけど、いい映画たくさん作ったしな─。

日活の堀久作社長はどうよ? 日活、撮影所までもなくなってしまったが…
499名無シネマ@上映中:03/03/27 20:54 ID:lNRF0abC
東映の大川だってそうだったと思うよ
第二東映を作って すぐにつぶす深慮のなさ。

第二東映が作った作品で、お勧めの作品は皆さんありますか?
500名無シネマ@上映中:03/03/27 21:03 ID:7+4UqjrP
第二東映とニュー東映って全く別もの?

近衛十四郎さんが柳生十兵衛作ってたのは普通の東映?
千葉たんと深作監督の初期作品はニュー東映名義になってるね
501日本映画愛好者:03/03/27 21:23 ID:I1TLU1WV
−日本映画監督列伝−
(作品タイトルは、本スレ中でタイトルが挙がったもので、必ずしも代表作ではない。
 作風カラーによる分類なので、作品と会社名が一致しない場合もある)

<日活(ロマンポルノ含む)>(第七次)
舛田利雄「錆びたナイフ」「完全な遊戯」「今日に生きる」「闘牛に賭ける男」「狼の王子」
    「赤いハンカチ」「紅の流れ星」「嵐を呼ぶ男」「あゝひめゆりの塔」「わが命の唄 艶歌」
    「嵐来たり去る」「無頼より 大幹部」「トラ!トラ!トラ!」「剣と花」「人間革命」
    「ノストラダムスの大予言」「宇宙戦艦ヤマト」「二百三高地」「大日本帝国」
    「ハイティーン・ブギ」「零戦燃ゆ」「首都消失」「社葬」
鈴木清順「8時間の恐怖」「悪太郎」「悪太郎伝 悪い星の下でも」「関東無宿」「河内カルメン」
    「けんかえれじい」「野獣の青春」「花と怒涛」「俺たちの血が許さない」
    「東京流れ者」「カポネ大いに泣く」(TV)「恐怖劇場アンバランス 木乃伊の恋」 
蔵原惟繕「俺は待ってるぜ」「ある脅迫」「憎いあンちくしょう」「硝子のジョニー 野獣のように見えて」
    「メキシコ無宿」「銀座の恋の物語」「愛と死の記録」「愛の渇き」「栄光への5,000キロ」
    「キタキツネ物語」「南極物語」
502日本映画愛好者:03/03/27 21:24 ID:I1TLU1WV
村川透「白い指の戯れ」「哀愁のサーキット」「官能地帯 哀しみの女街」「蘇える金狼」
    「野獣死すべし」「行き止まりの挽歌 ブレイクアウト」(TV)「大都会」「プロハンター」
「あぶない刑事」
田中登「花弁のしずく」「牝猫たちの夜」「夜汽車の女」「(秘)女郎責め地獄」
   「(秘)色情めす市場」「実録阿部定」「神戸国際ギャング」「安藤昇のわが逃亡とSEXの記録」
   「女教師」「人妻集団暴行致死事件」「丑三つの村」「妖女伝説’88」(TV)「鬼畜」
藤田敏八「非行少年 陽の出の叫び」「非行少年 若者の砦」「野良猫ロック ワイルドジャンボ」
    「野良猫ロック 暴走集団’71」「八月の濡れた砂」「エロスは甘き香り」
    「赤ちょうちん」「妹」「バージンブルース」「赤い鳥逃げた?」「リボルバー」
小澤啓一「無頼 殺せ」「関東破門状」「メロドラマ」「修羅のみち3 広島・四国全面戦争」
    「修羅のみち4 北九州代理戦争」「修羅のみち5 東北殺しの軍団」
蔵原惟二「不良少女 魔子」「セックス・ライダー 濡れたハイウェイ」「黒い女豹M」
    「性処女 ひと夏の経験」
503日本映画愛好者:03/03/27 21:25 ID:I1TLU1WV
神代辰巳「恋人たちは濡れた」「やくざ観音 情女(いろ)仁義」「地獄」「噛む女」
今村昌平「にっぽん昆虫記」「赤い殺意」(TV)「遠くへ行きたい・俺の下北」
長谷部安春「野獣を消せ」「戦国ロック 疾風の女たち」「あぶない刑事」(TV共)
中平康「牛乳屋フランキー」「殺したのは誰だ」「黒い賭博師」「黒い賭博師 悪魔の左手」
松尾昭典「夕陽の丘」「沖縄10年戦争」
澤田幸弘「斬り込み」「関東幹部会」
504日本映画愛好者:03/03/27 21:25 ID:I1TLU1WV
西村昭五郎「競輪上人行上記」滝沢英輔「川上哲治物語 背番号16」堀池清「丘は花ざかり」
熊井啓「海は見ていた」小林桂三郎「逢いたかったぜ」野村孝「昭和やくざ系図 長崎の顔」
金子修介「ガメラ3 邪神<イリス>覚醒」小原宏裕「ルナの告白 私に群がった男たち」
古川卓巳「拳銃残酷物語」牛原陽一「地獄の祭典」中田秀夫「呪死霊 外伝2」
斎藤武市・若杉光夫・吉村廉・山崎徳次郎・西河克己・森永健次郎・野口博志・千野皓司・
井田探・河辺和夫・江崎実生・西河克己・浦山桐郎・春原政久・前田満州夫・小杉勇・
鍛冶昇・武田一成・曾根中生・近藤幸彦・藤井克彦・白井伸明・加藤彰・小沼勝・根岸吉太郎・
中原俊・斎藤信幸・上垣保朗・村上修・黒沢直輔・白鳥信一・池田敏春・那須博之
505日本映画愛好者:03/03/29 05:06 ID:nhqRkwXC
>>494
古尾谷さんは、「女教師」(77)「人妻集団暴行致死事件」(78)で、柄は悪いが、
内面は繊細というキャラを、見事にこなしましたね。

「女教師」は、女性も集客してヒットしたと聞きました。同じ古尾谷=田中コンビ
の「人妻集団暴行致死事件」は、翌年夏の大作だったわけで、期待されていたんですよね。
・・・追悼しようにも、もう、亀有も大井もない。
>>498
>日活の堀久作社長はどうよ? 日活、撮影所までもなくなってしまったが…

日活撮影所はまだあるじゃないですか? ムチャクチャ狭くなったみたいだけど・・・

あそこは、今のオーナーも、どこまで本気なのか・・・
506名無シネマ@上映中:03/03/30 18:17 ID:1eAZXnZe
社員監督もさることながら、佐分利信、山村聡などの俳優出身の「監督」で
いい作品ありますか?
507道都大おにいちゃんがんばれ:03/03/30 19:54 ID:tz+xZv+c
>>505
昭和40年代に撮影所を売り渡した事をいっているのではないですか?
ロマンポルノになって裁判沙汰になった後、買い戻しましたが。
508日本映画愛好者:03/04/01 01:48 ID:4QPLiiSq
>>506
全然観てないけど・・・佐分利信の「叛乱」や山村聡の「黒い潮」は佳作だよね。
>>507
サンクス! 曽根中生の「実録白川和子 裸の履歴書」に、昔のまんまの、巨大な日
活撮影所が出てくるね。曽根の「スーパーGUNレディ ワニ分署」では、取り壊
し中の撮影所でカーチェイス。ちなみに、劇中の銀行襲撃犯のひとりは、古尾谷さん・・・

他、日活撮影所は、いろんな映画・ドラマで、劇中撮影所・路地裏などの設定で、よ
く出てきますね。最近は中田秀夫の「女優霊」でしょうか。ただ、日活は、すぐ側が
団地なので、夜間撮影では苦労しそうだなあ・・・山城新伍は、松竹京都のオープンで、
夜中に陣太鼓を叩いただけで、近所から苦情が来てガッカリしたらしいし・・・とほほ。
509名無シネマ@上映中:03/04/01 03:35 ID:lcRjt7eP
>>506
山村聰作品なら、どことなく「ポチョムキン」的な「蟹工船」(53)や
他殺か自殺か?「黒い潮」(54)が有名ですが、自分が好きなのは
「沙羅の花の峠」(55)。酔いどれ医者役を本人がやっていて「蟹工船」のような
群集映画になってます。(若い宍戸さんが活躍)
佐分利作品は、三船と原さんを取り合う「愛情の決算」(56)
狂人の妻が死んで、劇作家として復活しようとする所へ若い娘が現れて
苦い想い出を残す「慟哭」(52)(小暮さんがきれいでした)
次々と結婚相手が死んでしまう女の話「夜の鴎」(57)(本人が画家の役)を
見ました。どれも安定したデキでしょうか。他には小杉勇さんがけっこう撮って
ますが、SPが多いようで歌謡映画ばかりみたいです。見た中では
犯人と犯された妻が遭遇するシーンがけっこう衝撃的だった「狂った脱獄」(59)と
宍戸さんがのっぺり顔の怪しげなメーキャップで面白かった「怪盗X 首のない男」(65)この2本はお薦め。

あとは菅井一郎の「フランキーの宇宙人」(57)これはLDにもなってたので見た人も
多いかと思いますが、フランキー堺が一人14役を演じるヘンテコSF。
小津映画常連の斎藤達雄も歌謡映画を撮ってますが、2本見ましたがもうひとつでした。
宇野重吉はまだ見たことがないです。島耕二や衣笠貞之助も厳密に言えば俳優監督かな?
俳優としての映画は見たことないけど・・
510名無シネマ@上映中:03/04/01 07:11 ID:NA/iD//I
山村總ならオリは「風流深川唄」(60年東映)を推す。
ひばりと鶴田のラブストーリーだが、演技のトーンが統一されていてカメラ美術とも見ごたえ充分。
従来のひばり映画と一線を画く異色娯楽作。ちなみに脚本は笠原和夫。
511名無シネマ@上映中:03/04/01 19:37 ID:JZ6XH48Q
三隅研次と言えば時代劇のイメージが強いですが、
現代劇の「とむらい師たち」が面白かった〜。
北野武は、座頭市じゃなくてこっちをリメイクすりゃいいのに。
あと現代劇では、「桜の代紋」が面白い、と聞きましたが観た方いらっしゃいますか?
512名無シネマ@上映中:03/04/01 21:05 ID:5IBuYyVm
俺も見たいよ〜「桜の代紋」 若山トミーが製作と原作と主演
以前にTSUTAYAにリクエストしたら廃盤だと却下されたよ
あとは遺作である「狼よ落日を斬れ」も見たい
「酔いどれ博士」ってのも気になるのだが、これも現代劇かな?

513名無シネマ@上映中:03/04/01 23:28 ID:x4d5rPR2
「桜の代紋」(73)若山さんがヤクザ専門の刑事で
ピストル密売に関係している男を逮捕。そこから警察内部の者が
ヤクザとつながっていることがわかるという話で、個人的には
もうひとつでした。若山ファンは納得する作品でしょうか。
「処女が見た」(66)も現代劇で、坊さんの若山さんが尼の若尾さんを犯して
自殺に追い込んでしまう話。若山さんは東映の「尼寺(秘)物語」(68.中島貞夫)
でも同じような事を藤純子にしてました。

「酔いどれ博士」は新藤兼人脚本でどことなくエロっぽい映画でしたが、ちゃんと見てない。
514名無シネマ@上映中:03/04/02 00:10 ID:gtbkd5kC
>>513
< 若山さんは東映の「尼寺(秘)物語」(68.中島貞夫)
< でも同じような事を藤純子にする役でした。

と書いてやれ(w
515名無シネマ@上映中:03/04/02 18:00 ID:IFcou/N5
若山トミーは「忍びの者」まで馬に乗れなかったらしいね
山本薩夫監督は若山トミーが馬に乗れるまで撮影を待ったらしい

若山トミーの城健三朗時代(大映時代)の代表作といえば
やはり「忍びの者」シリーズの織田信長だろうな
あと三隅監督の「新撰組始末記」で扮した近藤勇も良かったね
天知茂扮する土方と語り合うシーンは妙にホモセクシャルな香りがした
516名無シネマ@上映中:03/04/02 19:51 ID:/gOt+7O7
桜の代紋って前は浅草でよくかかってたけれど今は上映されないの?
狼よ落日を斬れも。
俺はユーロスペースの三隅特集で観た。
517御殿山 ◆Pdi7T.x7Zg :03/04/03 08:29 ID:QT0tZGGo
勝新の「顔役」は話題にならんなぁ〜
ハンドカメラがチョッとくどかったけど
仕出しにモノホンのヤーさん使っていたように思う。
518名無シネマ@上映中:03/04/03 22:31 ID:HQRx/grN
妙に静かな映画でしたね。
車ごと生き埋めが印象深いです。
519名無シネマ@上映中:03/04/04 04:18 ID:TzsENuQV
勝新&勅使河原の「燃えつきた地図」、皆どうしてつまらない
ばっかり言うんだ( ´Д⊂ヽ


小林正樹の「怪談」DVDの情報調べてたらオリジナル完全版だとか。
ttp://www.tdx.co.jp/movie/mpage/html/170/L96.asp
この調子で松竹も切腹のDVD出してくれないかなぁ・・・。
520名無シネマ@上映中:03/04/04 10:12 ID:qcEZ+IHO
「切腹」は絶対にそのうち出すでしょう
むしろ「まごころ」「黒い河」「いのちぼうにふろう」
らへんを出してほしい
521名無シネマ@上映中:03/04/04 16:09 ID:a9p1jAAX
>>519
「燃えつきた地図」
虚偽癖のある同僚役の渥美さんが面白かったです。
人に対して不信感を煽るようなエピソードがちりばめられた不思議な
傑作だと思います。

522名無シネマ@上映中:03/04/04 17:19 ID:b/OV5myl
「燃えつきた地図」は渥美清が電話ボックスで首吊るシーンと顔が変形した勝新くらいしか
印象に残ってない。
勅使河原監督作品としては他の作品より完成度低いと思います、個人的には。
523日本映画愛好者:03/04/05 23:20 ID:YBnn8Xpy
>>511
「とむらい師たち」のあのラストシーンは、実は原作と同じなんですよね。
(原作)野坂昭如+(脚本)藤本義一という、凄いコンビ。68年に撮られた、万博
批判(風刺)映画でもあります。
大阪人の藤本にとって、万博は、相当にいまいましいイベントだったのでしょう。
こんな大阪なら、無い方がいい。と思っていたのかも。

野坂原作は、今村昌平「エロ事師たちより 人類学入門」千野皓司「極道ペテン師」
増村保造「遊び」高畑勲「火垂るの墓」と、佳作揃いですね。

田坂具隆の「スクラップ集団」は未見です。
524日本映画愛好者:03/04/05 23:21 ID:YBnn8Xpy
俳優監督というカテゴリーも作らないといけませんね。
>>517
89年版の「座頭市」を観たとき、話のつながってなさ加減に「?」となったけど、
後から「顔役」「新座頭市物語・折れた杖」の2本を観て納得しました。

監督は三隅研次だが、「座頭市あばれ火祭り」も、かなり奇妙な作品で、やはり、
脚本に勝が名前を連ねていました。浪人・仲代達矢が神出鬼没で怖いよ。
森一生の最後の劇場用映画「座頭市御用旅」も、随所に、耽美的でシュールなイメ
ージが垣間見える作品で、相当、勝の意向が活かされているのではないでしょうか?
ラストの高橋悦史との対決にアゼン。
 
しかし、「顔役」は、なぜ、浅草でよく掛かるのだろう? 
525通行人さん@無名タレント:03/04/05 23:39 ID:JJwLtApR
>>521>>522
勝新と渥美清がツーショットで激しく議論を叩かせ合う場面だけでも
日本映画史的には貴重な作品だと思いますが。
526名無シネマ@上映中:03/04/06 19:41 ID:KMs8caTP
「座頭市あばれ火祭り」
確かに奇妙な話なのだが、ラスト河原での仲代と勝新の対決は良かったなぁ
座頭市の仕込みの杖が反射する光が画面を包むとき、一瞬だけ吉行和子の顔が浮かぶんだ
キャメラマン宮川一夫の本領発揮といったところか

盲目のヤクザ大親分、森雅之の怪演も忘れられないね
527名無シネマ@上映中:03/04/07 19:15 ID:lsIu1ZN9
スレ違いですが・・・
たけしの『座頭市』どうですかね?
>511さんが言う通りリメイクなら、『とむらい師たち』の方がいいと思うなぁ。
遊び心たっぷりの異色時代劇を狙ってるみたいだけど、『赤影』の再来の予感・・・。
528名無シネマ@上映中:03/04/07 19:42 ID:/3eaTwuk
>>527
まあリメイクくらい自分の好きなもの作らせたれや。
不安は不安じゃが、著作権持っている奴が許可したら作ってよか。

まんまじゃ勝新に遠く及ばず、って事になるだろうけども、
コメディみたいだからなんとかなるかも。(なんてね…)
529日本映画愛好者:03/04/09 06:21 ID:e3n+rfoS
まったく関係ないが・・・最近、近所のホールで、ひっそりと、井上梅次の「暗号名黒猫を追え!」(87)
が上映されていた。気づいたのは終了後だったので、行くことは無かったが。

これは、統一協会が作った、北朝鮮スパイ映画として有名な作品。梅次は85年にも
「絶唱母を呼ぶ歌 鳥よ翼をかして」を撮っている。梅次はなんでも撮るが、それに
しても、こんなモノ、撮らなくてもいいだろう・・・と思っていたら、奥さんの月
岡夢路が、協会員なんだよね。そのせいかな?

ちなみに、娘さんは料理研究家の井上絵美。変わった一家だよな。
530日本映画愛好者:03/04/09 06:23 ID:e3n+rfoS
自分は、梅次の映画は、全然観ていないが、フィルモグラフィーを見ると、全ての
ジャンルの映画を撮った天才であることだけはわかる。言うまでもないことだが。

自分が観ただけでも、海洋アクション「鷲と鷹」(57)青春残侠映画「明日は明日の風が吹く」(58)
正統時代劇「第三の影武者」(63)ギャング・メロドラマ「暗黒街大通り」(64)
ハードボイルド「人間標的」(71)コメディ「男じゃないか 闘志満々」(73)

・・・香港にも行ってるしね。あの有名な土ワイ明智シリーズもそうだし、梅次は
日本娯楽映画の最高峰だよね。

こうした、全ジャンルでアベレージを挙げた監督というと、舛田利雄、斎藤武市、西河克己、
森一生、瀬川昌治、中川信夫、渡辺邦男、渡辺祐介、野村芳太郎、石井輝男、マキノ雅弘・・・
といったところか。というか、元々、映画監督は全てのジャンルを撮るものだし、
作家性(笑)・大作・名作中心の映画史なんて、ホントにつまらないね。
531名無シネマ@上映中:03/04/09 22:59 ID:IyABw4wB
井上梅次は東映で撮った時代劇「大勝負」が印象深い
千恵蔵と橋蔵という二人のヤクザが、それぞれ親分の用心棒について大暴れする映画
黒澤の「用心棒」のパロった感じの痛快時代劇だった

あと大映で撮った「第三の影武者」も良かったな。影武者という職業の悲哀・恐怖が良く出ていた
現代劇で方が評価が高いが、時代劇にも良質の作品を作っている
まさに職人芸
532名無シネマ@上映中:03/04/10 01:10 ID:LgMAzXzL
今日「桜の代紋」をレンタルで見ることができた。
関口宏の数少ない映画出演作としては貴重だが、やはり若山作品としてはちょっと・・・
自分としては、三隅との相性がよかった「子連れ狼」と同様の面白さを期待していただけに
残念。



533名無シネマ@上映中:03/04/11 11:38 ID:23gSD9X7
三隅といえば三島原作の「剣」ってどうなんですか?
ユリイカの三島特集で割合誉められていた気が。
534名無シネマ@上映中:03/04/11 23:21 ID:/FX1Q70M
ひぃぃ。水木洋子さん逝去ですぅ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030411-00001058-mai-peo
ちとスレ違いだが、他のどのスレに書いたらええもんやらわからん
535名無シネマ@上映中:03/04/11 23:56 ID:TyoZGj2A
「水木洋子・人とシナリオ」って、
成瀬がセリフを削る前の決定稿が載ってるの?
前から映画と比べてみたいと思っていたのだけれど…

しかしこの人は本当に寡作だねぇ
536名無シネマ@上映中:03/04/12 00:32 ID:zBrzpoGk
最近、高橋治の『絢爛たる影絵』読んだんですが、
会社本位の監督契約書に勝手に署名押印して、小津
から咎められ、高橋本人も生涯許さない、と激しく
非難されている監督って誰なんでしょう?
あと、高橋さんの監督作品をご覧になった方っていますか?
537名無シネマ@上映中:03/04/12 00:58 ID:5DNUG61D
>>533
三島ワールド全開しています。
三島原作と知らずに見たのですけど、
「‥‥三島?」と気付いてしまったほど三島。

あんな三島な(トチ狂った)主人公をリアルに演じられる雷蔵はスゴイなぁ。
538名無シネマ@上映中:03/04/12 01:54 ID:0UFJx7sO
当時の松竹大船は4本目から監督契約だから、
大島渚の『日本の夜と霧』(1960/10)より前に4本目を取っている人。

少し悪趣味だが、jmdbで調べてみたら、
1960年中に大島より先に4本目を撮っている人は、
大野徹郎
http://www.jmdb.ne.jp/person/p0259120.htm
池田博
http://www.jmdb.ne.jp/person/p0267190.htm

高橋治の映画観たことあるよ。『死者との結婚』はかなり面白いよ。
「絢爛たる影絵」ではずいぶんと卑下しているけれども。
登場人物が非常に論理的に振る舞う。その辺は大島が「スタティック」と言った通り。
だから退屈かというと、そうではなくて、常に緊張感が画面を支配する。
原作ものなんだけど、これを観て『東京物語』を思い起こさない人間はいないだろう。
「絢爛たる影絵」を読むような人は必見だと思う。
サスペンスでネタバレになっちゃうから言えないけど、まさか…そんな…参った…
539名無シネマ@上映中:03/04/12 03:30 ID:VQanZsV4
>>538
いや〜、お詳しいですね!!ありがとうございます!
当方、松竹の作品にはとんと疎いものですから、高橋さん
が監督だったということさえ、本を読むまで知りませんでした。
ご指摘の『死者との結婚』も機会があれば(あればの話ですが)
ぜひ観たいと思います。まじ、ありがとうございました。
540名無シネマ@上映中:03/04/12 04:10 ID:z8gyy+Z0
「斬る」「剣」「剣鬼」
三隅+雷蔵コンビによる「剣三部作」だね
「斬る」「剣鬼」は柴田錬三郎原作による時代劇
「剣」だけが三島由紀夫の現代劇

正直、この三部作は確かに傑作なんだろうが実はあまり好きではない 暗すぎて
特に一作目「斬る」は映像美は圧巻
この作品を三島は激賞していたらしいね 確かに三島が好みそうな世界観だ
「剣」も三島が三隅を指名したのかもしれないね

「剣鬼」も気味悪い話だった なんせ主人公が「犬っ子」だよ(w
眠狂四郎にしろ、柴田錬三郎のストーリーは「呪われた出生、血」というものが付きまとう
花の園芸と、人殺しが得意という主人公のキャラクターが凄い
花一面咲き乱れる場所での死闘が凄い印象に残っている
541名無シネマ@上映中:03/04/12 11:18 ID:oXz1GANg
水木洋子さん、明治43年生まれってことは黒澤明と同い年だったのか。
大往生だな。おれは代表作はなんといっても「浮雲」だと思うが、
読売の記事は成瀬のナの字も無く、今井正のお抱え扱い。いかがなものかと
思うぞ。
542名無シネマ@上映中:03/04/12 11:54 ID:0UFJx7sO
>>541
まあ、確かに今井正との作品多いし、
マスコミは今井正や「ひめゆりの塔」が好きな人多いから。
俺としては断然成瀬作品なんだが。

十年前から老人ホーム暮らしで、
建物、私財、一切を市川市に寄贈することにしてたんだねぇ。
著作権も市川市に寄贈だってさ。
http://www.city.ichikawa.chiba.jp/bunka/mizuki/
543名無シネマ@上映中:03/04/12 14:54 ID:XGx5eA2w
どなたか池広一夫さんの『雑兵物語』って見た方いますか?
自分が10歳くらいの時テレビで偶然観たんですが、勝新らの
足軽が主君をとっかえひっかえしながらしたたかに生き延びる
アナーキーさが妙に印象に残っています。思えば、自分にとって
勝新先生の作品はあれが最初だったなあ。今もって大映作品が一番
好きなのも、当時テレビでバンバン流してた眠狂四郎シリーズなんかが
原体験として残っているからだと思う。勝新が亡くなった時は日テレで
『座頭市千両首』放映したけれど、「このド○クラが!」という差別用語は
消されずに流れてました。
544名無シネマ@上映中:03/04/12 15:39 ID:z8gyy+Z0
様式美の三隅 モダンな池広
1作目「座頭市物語」は実は三隅研次ではなく
池広一夫が演出するはずだった企画らしいね
それが池広を高く買っていた市川崑に請われて
市川監督の作品(「雪之丞変化」?)に、協力で駆り出されることになり
三隅監督の方に回ったらしい
もし池広が監督していたら、作風はかなり変わっていたように思うね
もっと再評価されてもいい監督の一人だ

原田芳雄と組んだ「無宿人御子神の丈吉」シリーズが見たい
545道都大おにいちゃんがんばれ:03/04/12 19:48 ID:9QdYihcF
>>544
池広監督は、私も再評価されていいと思います。
市川門下の映像派監督ですね。井上昭監督も傾向的
にはこの部類に属しているような気がします。他の大映京撮の監督では、
田中徳三監督はテンポのある演出で、「悪名」なんかがいい感じです。
でも大映京都の戦後の助監督は、結局のところは森一生監督の影響下にある
ような気がします。戦中や戦後すぐに監督になった人は、稲垣浩監督の
影響をうけているのかな?安田公義監督とか。あと三隅監督は衣笠
監督門下かな。
546名無シネマ@上映中:03/04/12 19:55 ID:6cZektbb
大映のシリーズ物では三隅・池広が際立ってシャープだったと思います。
森、田中、安田の作品は結構退屈したりもしますが、
このお二方の作品でははずれを感じたことがほとんどない。
狂四郎でも、最高傑作かどうかは別にして、『無頼控 魔性の肌』が冒険談の
ような楽しさに満ちていて、一番好きですね。
547名無シネマ@上映中:03/04/12 20:18 ID:HlYaLkL1
>>535
>「水木洋子・人とシナリオ」

その本の中で新藤兼人が痴呆症になった水木氏の様子とかを
いやらしく書いてるのを読んで「まったくこのクソオヤジは・・・」とオモタよ。
548名無シネマ@上映中:03/04/13 00:58 ID:b56u/MvN
溝口のドキュメンタリーもそうだけど、新藤はホントひどいね。
549名無シネマ@上映中:03/04/13 01:14 ID:XkoB/b6X
新藤がどう酷いのか
詳しくキボンヌ
550日本映画愛好者:03/04/14 18:01 ID:t7w4Gpsw
>>537
たかが剣道で、あそこまで神懸かり的になるんだから、大学の体育会って怖いよな(w
腕立て伏せの主観ショット(!?)など、三隅独特の異常なアングルも素晴らしい。
原作未読なので、雷蔵の死因がよくわかりません。
>>540
「剣鬼」は、昔、観たプリントは、タイトルバックがローマ字表記の海外版だった
記憶がある。あのネガしか残ってないのかな?
>>545
>「悪名」
「続・悪名」もいいですね。清次が死んでしまい、徴兵された朝吉が、大陸の戦場に
いるラストシーンは、のちの「兵隊やくざ」を思わせます。
この二作は、しっとりした時代ムードがよく出ていますね。
551日本映画愛好者:03/04/14 18:32 ID:t7w4Gpsw
−日本映画監督列伝−
(作品タイトルは、本スレ中でタイトルが挙がったもので、必ずしも代表作ではない。
作風カラーによる分類なので、作品と会社名が一致しない場合もある)

<松竹>(第七次)
前田陽一「にっぽん・ぱらだいす」「七つの顔の女」「進めジャガーズ 敵前上陸」
    「喜劇 あゝ軍歌」「喜劇 猪突猛進せよ!!」「喜劇 男の子守唄」「虹をわたって」
    「三億円をつかまえろ」「喜劇 大誘拐」「坊っちゃん」「神様のくれた赤ん坊」 
野村芳太郎「どんと行こうぜ」「張込み」「ゼロの焦点」「拝啓天皇陛下様」「続・拝啓天皇陛下様」
     「望郷と掟」「白昼堂々」「影の車」「砂の器」「疑惑」「迷走地図」
吉田喜重「ろくでなし」「血は渇いてる」「甘い夜の果て」「秋津温泉」「嵐を呼ぶ十八人」
    「日本脱出」「戒厳令」「鏡の女たち」
斎藤耕一「囁きのジョー」「思い出の指輪」「小さなスナック」「落葉とくちづけ」
    「約束」「津軽じょんがら節」「花心中」
552日本映画愛好者:03/04/14 18:33 ID:t7w4Gpsw
大島渚「青春残酷物語」「太陽の墓場」「日本の夜と霧」「飼育」「天草四郎時貞」
   「悦楽」「帰ってきたヨッパライ」「儀式」
堀内真直「荒木又右衛門」「海人舟より 禁男の砂」「続・禁男の砂」「七人の女掏摸」
    「はったり野郎」「おったまげ人魚物語」 
山田洋次「なつかしい風来坊」「吹けば飛ぶよな男だが」「男はつらいよ」「男はつらいよ 純情篇」
    「たそがれ清兵衛」
渋谷実「もず」「好人好日」「モンローのような女」「二人だけの砦」
篠田正浩「涙を獅子のたて髪に」「乾いた花」「夜叉ケ池」「写楽」「スパイ・ゾルゲ」
松野宏軌「いも侍 蟹右衛門」「吸血髑髏船」(TV)「必殺仕置人」
長谷和夫「怪談残酷物語」「新宿育ち」
553日本映画愛好者:03/04/14 18:34 ID:t7w4Gpsw
高橋治「死者との結婚」小津安二郎「東京物語」二本松嘉瑞「宇宙大怪獣ギララ」宮崎晃「友情」
大曾根辰保「獄門帳」木下恵介「陸軍」田村孟「悪人志願」
中村登・森崎東・梅津明治郎・三村晴彦・南部英夫・五所平之助・貞永方久・川頭義郎・
井上和男・岩間鶴夫・仲倉重郎・大野徹郎・池田博
554道都大おにいちゃんがんばれ:03/04/15 23:23 ID:4HmpC3lc
>>551
「悪名」「続・悪名」の二部作は昭和初期の雰囲気を良く出していて
大変いい演出でした。鏑木創の音楽がかなり効果をだしていましたよね。
しかも色々なところに関西弁の達者な役者を出していて、さらに雰囲気
をもりあげていました。
555日本映画愛好者:03/04/15 23:34 ID:hjORI41C
スレ燃料も無いにゃあ。

池田博さん(イケハクさん)は、いまもまだ、日芸の教授かにゃあ? 日芸の学生は、池田
さんの映画を観たことがあるのかにゃあ。俺もないにゃあ(w

二本松の「宇宙大怪獣ギララ」は、無茶苦茶な脚本、セット、特撮で驚いたにゃあ。原田糸子
の安いお色気にも参ったにゃあ。西野バレエ団って、どうしてああ。。。

つくづく、松竹のメンツを見ると、今まで会社が保ったのが不思議だにゃあ。監督の
才能以前に、よくもまあ、昔のamsのポンコツ映画特集がお似合いの映画ばかり、撮
らせたもんだと、妙な感心をしてしまうにゃあ。
監督にすらにゃらなかった大船演出部助監督陣の、恨み節が聞こえるようだにゃあ。

ナムナム
556日本映画愛好者:03/04/15 23:40 ID:hjORI41C
>>554
いま、ああいう関西の風俗性を活かしたシリーズって、何かにゃあ。

「ミナミの帝王」? 「借王」? ましゃか(w

「岸和田少年愚連隊」かにゃあ? ワシ、井筒の第1作しか観てにゃいけど、
井筒は悪名ファンにゃから、オマージュも入っとるのかにゃあ。
557名無シネマ@上映中:03/04/16 13:33 ID:weyKBQKa
シリーズやないけど
阪本監督が赤井秀和と組んで作った「どついたるねん」「王手」
は関西テイスト丸出しでええで!
「王手」には伝説の勝負師として若山トミーが出てて(これ遺作か?)
えらい風格やったわ

若山トミーも「悪名」の勝新も関西弁上手かったな〜
558日本映画愛好者:03/04/17 14:18 ID:TXlzBhnw
>>557
若山トミーといえば「極道」シリーズもありましたにゃあ。

若山は「極道」。カツシンは「悪名」。にゃんだか似てるにゃあ。。。

80年代以降は、吉本関西弁が主流ににゃったから、ああいう粋な関西弁は、聞けにゃく
にゃったにゃあ。「犬」シリーズの田宮二郎も、関西弁じゃにゃかったかにゃあ。
559日本映画愛好者:03/04/17 14:19 ID:TXlzBhnw
関西弁と言っても、実は地域によって違うそうにゃけど、、、私見ベスト3では、

1「夫婦善哉」(監督=豊田四郎 脚本=八住利雄 主演=森繁久彌)
2「暖簾」(監督=川島雄三 脚本=八住利雄・川島雄三 主演=森繁)
3「黒薔薇昇天」(監督・脚本=神代辰巳 主演=岸田森)

なんかエエにゃあ。

最近だと、細野辰興の「シャブ極道」(95年当時の、ホンモノと思しい神
戸の避難所風景が出てくるのが凄いにゃあ)がいいセン行ってたと思うけど、
正直に告白すると、そんなにフォローしてにゃいにゃあ。
560名無シネマ@上映中:03/04/17 15:11 ID:IymItRKC
井筒の岸和田はエポックメイキングではある。
ああいう素の大坂の不良が出ている映画はなかった。
演劇的な方言じゃなくて、生の方言が出ている映画は珍しいし、
それよりなにより、こいつら普段のまま違うんか? と思わせる
関西の不良のノリそのまま、映画になっているところが素晴らしい。
方言は狭い地域のものを採用しているのだけど、
普遍的な映画のスタイルを産み出していると思う。
以前の映画の不良は"映画のウソ"だったから。
一種のヌーベルヴァーグですな。
561日本映画愛好者 :03/04/18 09:51 ID:YNGP8mVb
>>560
>以前の映画の不良は"映画のウソ"だったから。

全然関係無いが、ワシが好きな「映画の不良」は、曾根中生の「女高生 天使のはらわた」(78)だにゃあ。

あんな痛ましい青春は無いにゃあ。曾根しゃんの消息の噂を別スレで見たことがある
けど、「あの曾根ならやりかねない」というぐらい、凄まじいモノだったにゃあ。

これに出ていた大谷麻知子は綺麗だったけど、根岸吉太郎の「女生徒」(79)で、
ロマンポルノは最後だったらしいにゃあ。これもいい映画だったにゃあ。
それにしても、この頃のロマンポルノに出ている女性の方が、今の普通の女子高生
より、作品によっては清潔に見える、、、羨ましい時代だにゃあ。
562bloom:03/04/18 10:03 ID:3yiNwUxO
563名無シネマ@上映中:03/04/19 11:38 ID:d/kUziMb
ageとこ。
564名無シネマ@上映中:03/04/19 18:28 ID:hfcY95WF
溝口健二と成瀬巳喜男は専用のスレが出来ましたね
565名無シネマ@上映中:03/04/19 20:13 ID:LIUz+uqC
『座頭市』(89年版)の監督は、五社英雄を当初予定していたそうです。
五社監督が打ち合わせのとき、
「勝さんキャメラの後ろには来ない。キャメラの前だけ」と条件を出した。
勝新は、「キャメラの後ろに行かなければ、文句ぐらい言ってもいいのだろう」と、
キャスティングについて、撮り方についてと、話をどんどん進めていく。
それで、五社監督は降りてしまったと。
まぁ、これじゃあ降りてしまいますよね。
五社英雄監督による『座頭市』観たかった・・・。
566名無シネマ@上映中:03/04/19 20:45 ID:lVRmK0uM
五社監督ねぇ・・・
劇場映画デビュー作である「三匹の侍」はホント素晴らしい出来
TVでも演出していた本格派時代劇の劇場版で黒澤時代劇を意識しているのだが
殺陣シーンの移動撮影なんて見事なもんだった
黒澤の「七人の侍」は百姓こそ勝者という話だが、「三匹」の方はもっと突き放した醒めた目線

ただ、花魁監督と化した80年代以降の五社映画はあまり好きではありません
567山崎渉:03/04/20 01:49 ID:ANVrXlS1
   ∧_∧
  (  ^^ )< ぬるぽ(^^)
568名無シネマ@上映中:03/04/20 13:20 ID:VVxPFbqK
>>566
しかし、80年代以降の製作状況、他の映画監督の仕事を考えると、
一連の映画を作った五社の才能のほどがよく分かると思われ

市川崑でさえあの状況だったから…和田夏十を失ったのは痛かった。
569名無シネマ@上映中:03/04/20 20:46 ID:gtB36BFE
>>557
つーか阪本順治って
通天閣が舞台の「ビリケン」といい、藤山直美の「顔」といい、
全作品がコテコテ関西テイストでしょ。
570名無シネマ@上映中:03/04/21 21:52 ID:g+snBG42
>>559
大阪在住の俺が聴いても、森繁の大阪弁は違和感がない。
「夫婦善哉」も「暖簾」もよかった。
でも、大阪弁といえば、浪花千栄子。聴いてて、気持ちええねん。
571名無シネマ@上映中:03/04/22 01:20 ID:LvdHEmft
>>570
森繁は大阪出身だけどそうは見えないよなあ
572名無シネマ@上映中:03/04/22 11:44 ID:kJ8/LFA2
>>571
ひや〜、森繁、大阪の枚方出身だったんだ。
ずっと満州で生まれ育ったと思ってた。
逝ってきます。
573名無シネマ@上映中:03/04/22 16:24 ID:yYD9hyDf
山根貞男のインタビュー本、『映画監督 深作欣二』が楽しみです。
皆さんに質問ですが、面白かった監督本を教えてください。
お願いします。
574御殿山 ◆Pdi7T.x7Zg :03/04/22 19:07 ID:lRW7PThQ

『サヨナラだけが人生だ』映画監督川島雄三の生涯 今村昌平・編 ノーベル書房
復刻版出てすぐ買いました。製本が悪いのが難点・・文庫本出たような気がする。
575名無シネマ@上映中:03/04/22 21:35 ID:Nxs+eGX3
「沢島忠全仕事 ボンゆっくり落ちやいね」

映画スタッフ・監督時代はインタビュー形式、その後の舞台監督時代は日記形式という
奇才らしい変わった形式でまとめられた沢島忠の自伝
東横時代から東映時代劇が斜陽になり仁侠路線に押されてゆく過程がよくわかり読み応えあり
錦之助や美空ひばり達との友情が熱い
576名無シネマ@上映中:03/04/23 13:15 ID:muH0wzMF
久し振りにBSで「一心太助」みたけど、やっぱいいな。日本橋や河岸の大セット
をまるごと把握する空間感覚ってのは、今の日本人には無くなっちゃった感覚
だよな。
それにあの彦座の武勲自慢。「やぁやぁ遠からんものは音にも聞け、近くば寄って
目にも見よ…」ってやつ。面白いから、こんど宴会芸でやってみるか(W
577日本映画愛好者:03/04/24 04:36 ID:4T7RgHLs
>>570
このスレでは、こういう詠嘆ばかりしているが、森繁のような、粋な人も消えたね。
本人も、TVでトボケ爺、好々爺を演じて、視聴者を騙すようになったしな。
実際、こう、安い愛嬌ばかり要求される世の中じゃ、そうでもしなきゃ耐えられないだろう。

数年前、「徹子の部屋」で、黒柳徹子を相手にしたときは、ホントに楽しそうだった。

本来なら、藤田まことあたりが、森繁を継げた人なんだろうね。役柄的にも、藤田
も好々爺にシフトしてきたしね。「はぐれ」を観てても、旧知の島田順司らを相手に、
明らかに遊んでる芝居のときがあるよ。せめて遊ばなきゃ、やってられんよな。。。
578名無シネマ@上映中:03/04/24 10:18 ID:cXE7kBuB
数年前、NHKでやってた高倉健と森繁の対談も面白かった。
健さんが、しきりに「コメディやりたい」と言ってたのが印象深い。
さすがに、今、コメディのシナリオを健さんに持っていく勇気のある奴は
いないだろうな。まあ、脇もいないけど。(あ、またこんなこと書いちゃった)
579名無シネマ@上映中:03/04/24 16:44 ID:Zs6LQ+Sk
昔の高倉健は、不良っぽさや軽快さがあった。
石井輝夫との『ギャング』シリーズ、『網走番外地』シリーズや『ならず者』
井上梅次との『暗黒街』シリーズ、深作欣二との『ジャコ万と鉄』や『狼と豚と人間』など。
後年の‘不器用ですから・・・’路線よりずっと好きだなぁ。
なんでやめちゃったんだろう?
580日本映画愛好者:03/04/25 22:43 ID:LHquVIfP
>>578
>健さんが、しきりに「コメディやりたい」と言ってたのが印象深い。

やりたいなら、自分で企画すればいいと思うけどね。「ホタル」なんかやらないでさ。
>>579
>なんでやめちゃったんだろう?

山田洋次のせいじゃないの? 「あ・うん」がちょっとそういう映画だったけど、
せっかく、富司純子(藤純子)を連れてきたのに、脇が弱過ぎるし。芸達者を呼ぶ
ギャラが無かったのかもしれないが。板東英二は意外といいと思ったけど、板東程
度では、やはり。。。

オリジナルのテレビ版は、杉浦直樹とフランキー堺だっけ? そうだよ、なんで、
フランキーレベルの役者を連れてこないんだ? 探せばいただろう?
581名無シネマ@上映中:03/04/25 22:48 ID:D6ZZsQ9s
>>580
山田洋次より降旗監督でしょ、不器用ですから路線にしたのは。
確かに人間高倉健というか一個人高倉健さんの魅力は「不器用ですから・・・」なのかもしれないけれど
俳優高倉健の魅力は「網走番外地」や「日本侠客伝」などの軽快さだったと思うんだけどなぁ。

582名無シネマ@上映中:03/04/25 23:27 ID:xLE03BST
健さんって、本人が望んだのか、会社が決めたのかわからないけど
「昭和残侠伝」(佐伯清監督)ぐらいから、
ずーーーーーーーーっと、やくざ映画にしか出てないみたい。
路線変更を望んでいても、うまくいかなったんでしょう。
松竹に呼ばれていった映画が、山田洋次の「幸福の黄色いハンカチ」。
この務所帰りの役が、今のイメージを決定付けたように思うなあ。
583名無シネマ@上映中:03/04/26 01:08 ID:9uZ2i22n
>>581
> 山田洋次より降旗監督でしょ、不器用ですから路線にしたのは。

意味わかんねえ。
言えるのはせいぜい「降旗監督も」くらいでしょ

山田洋次は好きじゃないけど、
健さん『幸福の黄色いハンカチ』で初めてパーセンテージ契約になったから許す。

『幸福の黄色いハンカチ』自体はどうしようもねえ。
あんな映画作ってては若者が映画見なくなるわな。
584日本映画愛好者:03/04/26 23:16 ID:3nnBav7Z
>>583
>『幸福の黄色いハンカチ』自体はどうしようもねえ。

ヒットはしたけどね。今思い返すと、武田鉄矢の芝居のくささに閉口するけど。
西田敏行もそうだけど、山田洋次は、ああいうくささが好きなのかね?

>あんな映画作ってては若者が映画見なくなるわな。

この年(77)以降、健さんが組んだ監督というと、山田洋次、降旗康男、佐藤純弥、
森谷司郎、蔵原惟繕、市川崑、、、70年代以降、底抜け大作王にさせられた人ばっかし。

健さんも、これらの監督たちと一蓮托生になってしまったんだなあ。。。
585名無シネマ@上映中:03/04/27 20:43 ID:lqU538IV
「ブラック・レイン」の健さんはよかった。
586名無シネマ@上映中:03/04/27 21:20 ID:xeaB/nvf
「ザ・ヤクザ」の健さんはよかった。
587御殿山 ◆Pdi7T.x7Zg :03/04/27 21:49 ID:VK04Citg
『ジャコ万と鉄』の健サンはよかった(リメーク版やけど

シリーズ物は好きくないとか。
588白夜の陰獣:03/04/27 21:51 ID:n+FYmDCD
今度.衛星で最長老の犬塚稔に鈴木清順が対談する番組があると耳にしましたが
589名無シネマ@上映中:03/04/27 23:36 ID:mIRqJray
「ミスター・ベースボール」の健さんはよかった。
590名無シネマ@上映中:03/04/28 01:15 ID:8enIHHzU
犬塚稔さんの監督作品観た人いる?
脚本家としての仕事は素晴らしいから、演出はどんなのか気になるのだが
あまり観れる機会ないね

脚本としてはやはり座頭市シリーズ 特に1作目は大傑作でしょ
怪談モノでも面白いの書いてるよね  「怪談夜泣き燈籠」は隠れた名作
あと少し前に話題になった長門勇主演の「いも侍」シリーズも書いてるんだね
591御殿山 ◆Pdi7T.x7Zg :03/04/28 09:25 ID:yoZF4sPP
大阪舞台にした「夜叉」はクソやったなぁ〜
本書いたんどなた?
濡れ場は余分やしカタギになったヤクザはゴミ屑同然が判ってない
試写会のあと女性ファンが健サンに大阪へ出て行く時
戻るつもりで行ったのか質問して健サン困った顔してたとか

健サンお客が全員帰るまで舞台の袖で見送っていて視線感じたので
振り返ったら目礼されて感激したとファン倶楽部員の話・・。
592名無シネマ@上映中:03/04/28 15:06 ID:SsVp8a49
深作版「ジャコ万と鉄」未見なのですが、
谷口千吉版と比べてどうですか?
深作というだけで、
健さんが広島弁を喋ってるようなイメージが...。
593日本映画愛好者:03/04/29 15:29 ID:9PFoUutS
>>586
私は未見ですが、俊藤さんは、シドニー・ポラックを批判してましたね。「日本人をバカにしている」
と言い切ってました。シュレーダーのことは誉めてますけどね。
>>590
犬塚さんの監督作品で、いま観ることのできる作品は、どれだけあるのだろう?
林長二郎(長谷川一夫)と犬塚さんのデビュー作である「稚児の剣法」(27)って、
撮影=円谷英一(英二)なんだよね。

「怪談夜泣き燈籠」は、田坂勝彦の最後の監督作品になるのだろうか?
これは・・・まあまあかな? 雷蔵と勝新のデビュー作「花の白虎隊」を撮った監
督という印象しかない。しかも、「花の白虎隊」は、面白くないという罠(w

田坂具隆さんの弟さんですね。そういうこともあって、いろいろと大変だったとは思う。
594名無シネマ@上映中:03/04/30 01:28 ID:uNwfWoHp
昨日の日テレでは岡本喜八の「暗黒街の対決」やってましたな。
どうもこの時期の東宝アクションてのは
東映に比べると緊張感に欠けてて妙な味に仕上がってますね。
三船はいいとしても鶴田は違和感ありありで。
595名無シネマ@上映中:03/04/30 01:35 ID:yiSpJCrq
任侠映画路線が本格的に始まる前の東映アクション映画も
相当な緊張感がない映画が多いと思いますがね

この時期は東映も東宝も日活の現代アクション映画に追随していたのと違いますかね
596名無シネマ@上映中:03/04/30 16:07 ID:xCfqEIGY
リリー・フランキー曰く、
「吉永小百合主演作はサユリスト以外が観るとツマラン。ファンクラブの上映会のようだ」

皆さんは、吉永小百合の出てる作品で、「これは良かった」なんていうのはありますか?
『キューポラのある街』や『泥だらけの純情』や『細雪』なんかは良い、という話は聞きますが。
597名無シネマ@上映中:03/04/30 16:18 ID:CRZag+GO
>>596

>「吉永小百合主演作はサユリスト以外が観るとツマラン。
>ファンクラブの上映会のようだ」

いいこというね。激しく同意しときます。


>皆さんは、吉永小百合の出てる作品で、「これは良かった」
>なんていうのはありますか?

ありません。
ついでに、吉永小百合が大女優だという映画評論家を
見ると銃殺したくなります。
598名無シネマ@上映中:03/04/30 17:11 ID:JrA8JT93
そう言えば、シャープに勤めてる知り合いから聞いたのだが、
社員の間でも吉永小百合のCM起用は悪評プンプン
「いいかげん勘弁してよ!」なのだそうだ。
ところが会社トップの某が熱烈なサユリストなので(略
599名無シネマ@上映中:03/04/30 18:36 ID:XOtBAs0S
正直、吉永小百合の人気(実力)がよく分かりません。
映画女優ベスト100とかやると、必ずトップ10には入ってくるし。
原節子や高峰秀子や田中絹代や山田五十鈴や京マチ子や杉村春子や久我美子や岸恵子や若尾文子、等々と並んで。
1940年代以降に生まれた女優ではダントツの人気ですよね。
浅丘ルリ子や岩下志麻より上なんだもんなぁ・・・。
600御殿山 ◆Pdi7T.x7Zg :03/04/30 18:39 ID:+Aaw2srn
600get!
601名無シネマ@上映中:03/04/30 19:18 ID:hSFmJbw3
日本映画を良く観る人だけで、ベスト10やったらダントツで
高峰秀子だろう。
602名無シネマ@上映中:03/04/30 19:30 ID:hxugzYt6
『綴方教室』の高峰秀子うますぎて唖然。
とても子供とは思えない…
603日本映画愛好者:03/04/30 23:00 ID:7XCM4pxS
−日本映画監督列伝−
(作品タイトルは、本スレ中でタイトルが挙がったもので、必ずしも代表作ではない。
  作風カラーによる分類なので、作品と会社名が一致しない場合もある)
<東映>(第七次)
深作欣二「誇り高き挑戦」「狼と豚と人間」「ジャコ万と鉄」「ギャング同盟」「ガンマ3号 宇宙大作戦」
    「恐喝こそわが人生」「血染の代紋」「博徒外人部隊」「現代やくざ 人斬り与太」
    「人斬り与太 狂犬三兄弟」「軍旗はためく下に」「仁義なき戦い」「仁義なき戦い 代理戦争」
    「仁義なき戦い 頂上作戦」「仁義なき戦い 完結編」「県警対組織暴力」
    「仁義の墓場」「やくざの墓場 くちなしの花」「資金源強奪」「暴走パニック 大激突」
    「里見八犬伝」「火宅の人」「いつかギラギラする日」「おもちゃ」(TV)「必殺仕掛人」
    「影同心」「傷だらけの天使」「Gメン’75」
604日本映画愛好者:03/04/30 23:01 ID:7XCM4pxS
中島貞夫「893愚連隊」「尼寺(秘)物語」「懲役太郎 まむしの兄弟」「木枯し紋次郎」
    「鉄砲玉の美学」「ジーンズブルース 明日なき無頼派」「暴力金脈」「安藤組外伝 人斬り舎弟」
    「実録外伝 大阪電撃作戦」「沖縄やくざ戦争」「極道社長」「日本の首領」三部作
    「真田幸村の謀略」「制覇」「激動の1750日」
佐藤純弥「陸軍残虐物語」「組織暴力」三部作「実録私設銀座警察」「やくざと抗争」
    「やくざと抗争 実録安藤組」「実録安藤組 襲撃篇」「最後の特攻隊」
    「新幹線大爆破」「北京原人 Who are you?」
松田定次「獄門島」「丹下左膳」「旗本退屈男」「新吾十番勝負」「水戸黄門」「赤穂浪士」
    「鳳城の花嫁」「忠臣蔵 桜花の巻 菊花の巻」  
605日本映画愛好者:03/04/30 23:02 ID:7XCM4pxS
山下耕作「関の弥太っぺ」「博奕打ち 総長賭博」「日本暴力列島 京阪神殺しの軍団」
    「山口組外伝 九州侵攻作戦」「最後の博徒」「修羅の群れ」
沢島忠「殿さま弥次喜多 捕物道中」「殿さま弥次喜多」「家光と彦左と一心太助」
   「股旅三人やくざ」「人生劇場 飛車角」「人生劇場 新飛車角」
加藤泰「車夫遊侠伝 喧嘩辰」「明治侠客伝・三代目襲名」「沓掛時次郎 遊侠一匹」
   「懲役十八年」「炎のごとく」
牧口雄二「玉割り人ゆき」「玉割り人ゆき 西の郭夕月楼」「広島仁義 人質奪回作戦」
小沢茂弘「暴れ街道」「博徒」「博奕打ち」「関東やくざ者」
工藤栄一「その後の仁義なき戦い」(TV)「必殺仕置人」「祭りばやしが聞こえる」
606日本映画愛好者:03/04/30 23:03 ID:7XCM4pxS
佐伯清「加賀騒動」「昭和残侠伝」
澤井信一郎「福沢諭吉」「仔犬ダンの物語」
関本郁夫「残侠」「およう」
佐々木康「懐しのブルース」「別れのタンゴ」
降旗康男「日本暴力団 殺しの盃」「冬の華」「夜叉」「あ・うん」
倉田準二「十兵衛暗殺剣」梶間俊一「疵」山内鉄也「忍者狩り」萩原遼「江戸遊民伝」
鈴木則文・鷹森立一・野田幸男・村山新治・伊藤俊也・山口和彦・関川秀雄・鳥居元宏・
内出好吉・小石栄一・長谷川安人
607名無シネマ@上映中:03/05/01 07:53 ID:9eMrOW0w
>>596-599

サユリストと共に、吉永小百合は消える女優です。
もう少しの辛抱です、待ちましょう。
608御殿山 ◆Pdi7T.x7Zg :03/05/01 09:40 ID:KVuua42k
平成11年2月9日「俊藤浩樹を励ます会」4日後「残侠」の公開と「任侠映画伝」の
出版を記念したパーティーでの笠原和夫のスピーチは
「・・37年間、現役のライターでやってますうちに肝臓をひとつ取り、胃の腑を取り、
脾臓も取り、胆嚢も取り、そしていま、前立腺癌、C型肝炎、残った肝臓は透析受けて
ます。こういうボロボロの体になってしまったのは、ひとえにこちらにいらっしゃる俊藤
プロデューサーの酷使の表れであります。ただ、私は、この肉体の受けた傷を、男の向こ
う傷だと思っております。戦場で受けた向こう傷こそ、男が男であるための一番の最後の
証しだと思っております。そういう意味でこの向こう傷を与えてくださった俊藤浩樹さんに、
私はいま、欣然として感謝の言葉を捧げたいと思います」
週間アサヒ芸能・平成15年4月24日号
609名無シネマ@上映中:03/05/01 10:10 ID:KyttG4+T
なんでアンチ吉永小百合スレになってるんだ?
ここは一応、邦画監督達について語るスレなんだが
610名無シネマ@上映中:03/05/01 17:25 ID:7hnN6F7i
>>596
すべて日活作品ですが、
江崎実生の「明日は咲こう花咲こう」(65)田舎へ保健婦として行く娘。
しかしこの村が合併派と観光派とにわかれて争いごとばかり。その上妙なインチキ宗教が無知な村人たちを洗脳。
保健婦の言う事などちっとも聞かない。とにかく野蛮で、医者でさえいいかげん。そんな所へ赤痢が発生、大騒ぎになる。
伊藤雄之助がインチキ宗教家でぴったりの役。
斉藤武市の「若い東京の屋根の下」(63)
若尾文子主演の「幸福を配達する娘」(55大映・木村恵吾)と同じ内容。でも吉永主演らしく
大映版の方のような生活感を感じさせる暗さが薄いし、浜田を同居人にして青春物らしくしてました。

同じ年66年の2本「白鳥」(西河克巳)「愛と死の記録」(蔵原惟繕)相手役が渡さんのせいか暗い映画です。
特に「・・記録」の方は芦川さんまでものすごく暗い。
明朗なものでは「こんにちわ20才」(64・森永健次郎)
上の姉達が次々と下宿人と結婚。下宿人とは絶対結婚しないと宣言する4番目の娘。高橋英樹が相手で
日本映画データベースではなぜか「こんにちは、20歳」になってます。
「草を刈る娘」(61・西河克巳)や「青春の風」(68・西村昭五郎)も明るい映画でした。
「黒い傷あとのブルース」(61)や「激流に生きる男」(62・どっちも野村孝)なんかは
タイトルはアクション物っぽいけど吉永さんが出てるからなのか、なんとなく青春物みたいな感じが半分くらいします。
一番お薦めなのは、爆音凄まじいオープニングにてっきり戦争映画かと思ってしまう「すべてが狂ってる」(60)
吉永さんの名前の横に(新人)と書いてあり初々しくて可愛らしいです。でもこれは清順作品だし川地民夫が主演だしちょっとズレるか。
611名無シネマ@上映中:03/05/01 17:33 ID:O7B+U32s
つい最近、清水宏監督の『小原庄助さん』観たけど、面白かった。
清水監督の戦後の作品では一番好きだ。
大河内伝次郎の演技も最高だ。
当時助監督としてついた石井輝夫監督曰く、
「清水オヤジの口癖は‘どうしようもねえなぁ、あの大ボケ鈍次郎は’」だったそうですが。
612名無シネマ@上映中:03/05/02 12:34 ID:7dopf1BO
昨日フィルムセンターで『美貌に罪あり』観てきた。
すっげー退色していてびびった。どこから手に入れたんだろう?
613名無シネマ@上映中:03/05/02 18:32 ID:W8+qOdAH
5月3日NHK教育テレビのETV特集(午後10時〜11時30分)にて『仁義なき戦いを作った男たち』を放映します。
『仁義なき戦い』のみならず、東映仁侠映画も回顧するそうです。
楽しみです。
614御殿山 ◆Pdi7T.x7Zg :03/05/02 20:03 ID:6hrwx908
>613
おぅサンクス
NHK教育でね、時の流れですな・・どうゆう内容なのか楽しみです。
615名無シネマ@上映中…:03/05/03 01:55 ID:9xMfRJPG
和田夏十が亡くなってから、まるで抜け殻のような市川崑…

絶頂期の『私は二歳』『黒い十人の女』がDVDになっているんだから、
もっと話題になっても良さそうなもんだけど…

『黒い十人の女』リバイバルの時は結構話題になったんだから…
616名無シネマ@上映中:03/05/03 19:48 ID:9VR7IMRe
あんまり最近の作品を観てないのでなんだが
市川崑は喜劇を作らなくなってからつまんなくなったと思う
「私は二歳」「満員電車」「あの手この手」
50年代に作ってたような、あの独特で風変わりなコメディをまた作ってほしい
617名無シネマ@上映中:03/05/03 20:30 ID:4LhQ377b
>>616
「市川崑の映画たち」の中で,作りましょうかね,とか言ったけど,
前述の和田夏十の死が相当効いているようでして。
自分なんか,和田あっての市川では,と思っていますがね。
「満員電車」や「億万長者」にある,数字ギャグが好きです。
やたら細かい数字が台詞に出てくるやつ。
618名無シネマ@上映中:03/05/03 23:32 ID:9VR7IMRe
MHK教育『仁義なき戦いを作った男たち』

ナレーターの声は聞き覚えあるなと思っていたら
蟹江敬三さんだったよ
蟹江さんといえば、「必殺4」での千葉真一との決闘が良かったなぁ
他にも深作作品に出ているのかな?
619名無シネマ@上映中:03/05/04 01:01 ID:ik+7m9Bl
>>618
その番組にも出てた蒲田行進曲の監督役は?
620名無シネマ@上映中:03/05/04 01:07 ID:tSfyo7QI
>>618
「忠臣蔵外伝四谷怪談」にも清水一学役で出てる。
これはハマリ役だった。
621名無シネマ@上映中:03/05/04 04:38 ID:+3yiEj+m
深作は偉大だけど、
NHKのドキュメントはなんつーか
それほどコアな邦画ファンではない一般人向けのぬるい内容でしたな。
現在進行形のヤクザ映画は三池崇史の「DEAD OR ALIVE」の
レベルにまで到達してしまっているわけで
今さらあの程度の話で深作賛美はないだろうに。
622名無シネマ@上映中:03/05/04 05:43 ID:A5NaFE89
↑(  ´,_ゝ`)プッ
623御殿山 ◆Pdi7T.x7Zg :03/05/04 07:50 ID:xjZ0bXd9
わいは笠原叔父貴のファンやったのが判明した
日下部氏シリーズ監督統一して"仁義・・"は深作の物に
なってしまったのが気に入らなくて極妻は監督統一せんかったと聞いたけど
昨日の日下部氏はそんな雰囲気せんかった。
TVましてやNHKでは本音は出んか・・。
624名無シネマ@上映中:03/05/04 07:56 ID:DnBhFFza
>>621
>現在進行形のヤクザ映画は三池崇史の「DEAD OR ALIVE」の
>レベルにまで到達してしまっているわけで

「D.O.A」のレベルって一体どんなレベルなんだよ!?
あれはあれで面白いがな
625名無シネマ@上映中:03/05/04 11:31 ID:VpsU6khw
>>623
まあ、要するに「『仁義』は深作だけじゃなくて、俺も貢献したんだぞ。
『極妻』をみろよ。監督変えてもシリーズ当てられるんだよ。」ってことだけど、
そんなこと追悼番組で言わんわな。

『極妻』は主役も脚本も変えてるもんね。

実際『仁義』はシリーズ商売としては手詰まりで失速したところがあるから、
プロデューサとしては当然の立場だし、立派だね。

試写に対する礼儀もわきまえてる。(当たり前だが…)
626名無シネマ@上映中:03/05/05 00:14 ID:WiIUmlzM
>>621
しかし深作のドキュメントよりもその後の「美輪明宏・一番美しいもの」の
映画「黒蜥蜴」のすさまじさに( ゚д゚)ポカーンとなってしまたよ
627名無シネマ@上映中:03/05/05 03:03 ID:bB6amNEB
>>626
ラストシーンの美しさに「ふ、深作さん、一体!?」
628日本映画愛好者:03/05/05 13:20 ID:kDkQAgUh
>>625
その「極妻」も、真面目に創ったのは五社の第一作だけで、どんどん、ワケのわからな
い映画になっていったけどね。

実録路線に関して言えば、ハリウッドのような、エンタテインメントとしての社会
派映画に変わっていけば面白かったと思うんだけど、そうならなかったところに、
日本映画界の限界を見る思いがする。同時期の山本薩夫の政財界映画との比較も一
興だと思うけどね。
俊藤氏が、「田中角栄」をヤマサツに撮らせようとした話は面白かった。一方で、
巨大公共事業映画「青函トンネル」を撮ろうとするのがこの人らしいが。
(これは、頼まれたゴジさんが、UFOが出る脚本を書いて、潰してしまったね)

この人も80年代には失速するけど、俊藤さんのような、清濁併せ呑む天才もいなく
なったね。なんでも娯楽にするハリウッドには、有名無名問わず、優秀なブレーンが
沢山いるのだろう、たぶん。
629日本映画愛好者:03/05/06 15:17 ID:PzrqprUM
今日の火サスは、田中登です。唐突ですが、俊藤さんつながり(「神戸国際ギャング」)
ということで(w 観るかどうかわかんないけど。

http://www.ntv.co.jp/kasasu/

「産婦人科医・南雲綾子 『産む女、産まない女』」だそうです。これもシリーズ
にするつもりなんでしょうね。
田中さんは、この枠で「弁護士 朝日岳之助」(小林桂樹)と、「刑事 鬼貫八郎」
(大地康雄)と、二大ヒットシリーズを持っていますね。
去年はなぜか、鷹森立一の持ちシリーズである「取調室」(いかりや長介)や、
「火曜サスペンス劇場1000回突破記念作品 鬼畜」(ビートたけし)まで撮って
います。すっかり火サスのローテーション監督になってしまいました。
630日本映画愛好者:03/05/06 15:19 ID:PzrqprUM
田中さんの火サスは、たまにTVをつけてちらっと眺めるだけなんだけど、生粋の映画
育ちの監督らしい、構図と色彩の丁寧さは流石だと思いますね。
オーソドックスだけど、ああいう絵って、映画の人じゃないと撮れませんよね。

企画は主演スター主導。演出家は二の次・三の次、という、どう考えても、
報われない枠と現場で、よくやるよなあ。と思う。

全然関係ないけど、火サスの「警視庁鑑識班」は、浜田毅とか藤沢順一とか柳島克己
とか、いいカメラマンばかり使うらしい。明らかに意図を感じるチョイス。
監督は、下村優って人。ちらっと見た印象では、鑑識の地味な所作に(TVの
枠内ではあるが)妙なリアリズムがある。映画系の人が作ってるんですかね?
631名無シネマ@上映中:03/05/06 19:39 ID:VmmwVlPQ
小林信彦氏の『天才伝説 横山やすし』に笠原和夫氏が出てきますね。
その中で『唐獅子株式会社』の映画化顛末について書かれているんですが、
最初に長谷川和彦監督と話合い、その後岡本喜八監督と二年間契約を結んだ、と。
どちらか監督で観たかったなぁ。
632名無シネマ@上映中:03/05/07 22:37 ID:+x6K/qYi
>>631
長谷川和彦といえば、連合赤軍の映画化を目指してウン十年・・・・だが、
今日発売の週刊文春には、若松孝二があさま山荘事件の映画化を計画中と載ってた。
脚本は足立正生が担当するそうだ。
若松曰く、「山荘の中で何が起こったかということだけ描きたい」。
また先を越されるのだろうか・・・。
633日本映画愛好者:03/05/07 22:51 ID:TMEFz9VG
ゆうべの火サス、観たよ。。。観なかったことにしたい。。。TVを撮っても、か
つては所々にあった、構図と色彩の丁寧さすら、消えてしまった(もちろん、コジつ
ければ、無い訳では無いが)
田中登がダメになったというより、あの内容では、どんな監督でも、ああとしか撮り
ようがない。。。こういう仕事を繰り返しているうちに、監督の才能は落ちていく。。。
>>631
ゴジの喜劇ってのも、想像つかないねえ。脚本(荒井晴彦・高田純)まで完成していた、
前田陽一の企画もあったね。前田は、最後に改めて「新唐獅子株式会社」として撮
ったけど、「ひど過ぎる」と聞いたので、観なかったでつ。

「唐獅子」顛末記ですが、ああいうことを繰り返していたのでは、日本映画が悪く
なるのは当然でしょうね。天尾さんは、同年(83)の、西河克己「スパルタの海」
オクラ事件で、運が尽きた人でつね。
634日本映画愛好者:03/05/07 23:01 ID:TMEFz9VG
>>632
そりゃ、若松=足立コンビの仕事の方が、早いに決まってる。

若松は、昔、どっかのインタビューで「名が通ったカメラマンは要らない。いい人は粘
るから、時間を喰う。夜メシは出さない。出さないで、夕方の休憩抜きで、7時・8時
までぶっ通しで撮って解散した方が、実は早く帰れる。効率的だし、弁当代も送り代
も掛からない」とか言ってたね。

いかに効率的に撮るか。というノウハウは豊富みたいで、「今の現場は、ムダが多
いからダメなんだよ」とか言ってた。まあ、強引な人なので、嫌う人はとことん嫌っ
てるらしいが。
635御殿山 ◆Pdi7T.x7Zg :03/05/07 23:45 ID:ZvvGnwxB
足立正生か懐かしい名前や朝生に出て来てワクワクしたがなぁ
61椀63鎖陰66堕胎、避妊革命67銀河系68性地帯、性遊戯
69女学生ゲリラ、連続射殺魔・永山則夫
70逆女/夢幻地獄71噴出祈願/15歳の売春婦、赤軍−PFLP・世界戦争宣言

著書 映画への戦略 晶文社 1974・11・30
636御殿山 ◆Pdi7T.x7Zg :03/05/08 00:39 ID:RFc0tboD
若松孝二はピンク映画の黒沢と言われ「金瓶梅」(松竹)で五社殴り込み
元々は新宿・安田組の構成員で街頭ロケの交通整理を手伝った縁で映画界入り。
監督デビューは63年9月、「甘い罠」
当時の同志に山本晋也(岩波映画で羽仁進の助監)のデビュー作の助監は足立正生
637名無シネマ@上映中:03/05/08 02:28 ID:/SVhe716
山本晋也監督って今じゃNHKの朝ドラなんかにも俳優として出てるもんなぁ
時代は変わった

今じゃあまり想像できないが、監督時代は怖い人だったらしいね
あの井筒監督が言うんだから、相当だろう
作品としては「下落合焼鳥ムービー」しか見たことない
638名無シネマ@上映中:03/05/08 19:08 ID:scbMSwQ1
週刊誌に松阪慶子の父親の話が出ていてその中で、
‘慶子は深作の息子の入院治療費二百万円まで貢がされている’と話してました。
真偽は知りませんが、邦画の黄金時代は過ぎているとはいえ、
深作欣二ほどの実績を持つ映画監督でもこんな話がでるとは・・・・。
そんなに日本映画の監督はギャラが安いんでしょうか。
639名無シネマ@上映中:03/05/08 20:51 ID:+GwFX3kS
>>638
そんな話を載せるほど日本のマスコミはゲスなのでしょうか。
640名無シネマ@上映中:03/05/08 21:12 ID:UGp3hu9/
週間誌&松坂慶子の親父
2重に信用できんな。
641名無シネマ@上映中:03/05/08 21:17 ID:Uoa4hgbs
てか慶子の両親もゲスだな
彼等が出てきてコメントする度に松坂慶子の品位が落ちことを
気付かないのだろうか?
642名無シネマ@上映中:03/05/09 00:31 ID:CtzF7cbA
あの父親、異常だよ。今のダンナにも敵意むき出しの攻撃してるし。
松坂慶子も内心、早く氏んでくれと思ってるんじゃない?
643日本映画愛好者:03/05/09 23:58 ID:5IABZc+B
>>637
他に、役者監督としては、藤田敏八と鈴木清順がいたね。

パキさんは、若い頃に養成所で役者の真似事をしたそうだけど、清順が演技を勉強
した話は聞かない。素人なりに、なんとなくできちゃうもんなのかね? 考えてみれば不思議。

チョクさんが映画監督だったことは、もう誰も知らないんだろうね。70年代後半
には、TVの人になってたし。かくいうオレも、チョクさんの映画って観たことない。
>>642
松坂慶子の父親は、ステージ・パパそのもの。娘をあの旦那に奪われたと思っているんだろう。
644名無シネマ@上映中:03/05/10 04:27 ID:9nai/II5
>>643
藤田敏八、鈴木清順とくれば、長谷川和彦もいっときましょか。

> 清順が演技を勉強した話は聞かない。素人なりに、なんとなくできちゃうもんなのかね?

弟によれば、清順は学生の頃、頭いいしスポーツも万能だったらしいよ。
今やそうは思えない風貌だが…きっと運動野発達していて器用なんでしょう。
645名無シネマ@上映中:03/05/10 04:33 ID:9nai/II5
>>643
> 松坂慶子の父親は、ステージ・パパそのもの。
> 娘をあの旦那に奪われたと思っているんだろう。

女優の場合、親離れで揉めることあるみたいね。
高峰秀子なんか、稼ぎ頭で大変だったみたい。

大島渚は、桑野みゆき、芦川いづみが引退してその後復帰しないのは、
本人の意に反して仕事を続けていたからではないか、と言ってるね。
桑パパも有名だしね。
646名無シネマ@上映中:03/05/10 18:10 ID:QLS7OYd8
高峰秀子は若かったアイドル時代、助監督だった黒澤明に恋慕していたらしいね
一部のマスコミに感づかれ、少し騒ぎになったのだが
親が怒って、そのロマンスを握りつぶしたらしい
647名無シネマ@上映中:03/05/10 18:25 ID:QLS7OYd8
>>643-644
山本晋也、鈴木清純、藤田敏八、鈴木清順、長谷川和彦
監督出身の俳優は他にいるかな?
「独立少年合唱団」で岡本喜八さんが出てたけどね(w

逆に俳優から転身した監督といえば
古くは衣笠貞之助、島耕二  最近では伊丹十三
役者兼業だったら、もっといるだろうが
648名無シネマ@上映中:03/05/10 19:22 ID:BQSLDAMG
大島渚(『やくざの墓場 くちなしの花)、深作欣二(『人間の証明』)、崔洋一、
井筒和幸(『バレッタ・バレエ』)、塚本晋也、工藤栄一(『ア・ホーマンス』)、
岩井俊二(『式日』、
自分の知ってる人だとこんな所です(ワンシーンぐらいの人も混じってますが)。

鈴木清順監督は、「日本映画監督協会俳優部部長」を自称してますね(笑)。

前々から疑問なんですが、藤田敏八監督の愛称「パキ」ってどういう経緯でつけられたんですか?
649御殿山 ◆Pdi7T.x7Zg :03/05/10 19:43 ID:BE1i3MOc
>647 俳優→監督
勝新太郎、石原裕次郎も入れといてネ。
>648
八から来てる?
名前は繁夫→繁矢→敏八
650御殿山 ◆Pdi7T.x7Zg :03/05/10 20:13 ID:BE1i3MOc
山本嘉次郎は?
NHKの「それは私です」の名回答者で何でもよく知っていた
監督とゆうものは、何でも知っとかなあかん商売と子供心に思た。
651.......:03/05/10 20:32 ID:Jhz3NEKT
 内田吐夢も俳優出身の監督ですね。衣笠貞之助が主演兼監督した作品に
“ヒロイン”の衣笠監督(女形)の相手役として出演したことがあるとか。
 溝口健二は俳優になりたかったけど今のところ俳優は要らないと言われて
監督助手になったといいますね。

>>650
 話題とは全然関係ないですが、山本嘉次郎監督の奥さんの自伝を読んだら、
山本監督は外面は良くても家庭人としては最低だったというように描かれていて、
大変意外に思ったことがありました。
652名無シネマ@上映中:03/05/10 20:44 ID:+yNLHHLS
>>648
パキスタンの王子に似てるからというのが語源というのをどっかで
読んだ記憶があります。
653日本映画愛好者:03/05/10 20:51 ID:VeNILBnF
−日本映画監督列伝−
(作品タイトルは、本スレ中でタイトルが挙がったもので、必ずしも代表作ではない。
  作風カラーによる分類なので、作品と会社名が一致しない場合もある)

<大映>(第七次)
三隅研次「花の兄弟」「編笠権八」「不知火奉行」「千羽鶴秘帖」「座頭市物語」
    「女系家族」「斬る」「剣」「剣鬼」「婦系図」「大菩薩峠」「釈迦」「新撰組始末記」
    「眠狂四郎勝負」「眠狂四郎無頼剣」「大魔神怒る」「座頭市喧嘩太鼓」
    「なみだ川」「白子屋駒子」「処女が見た」「二匹の用心棒」「酔いどれ博士」
    「とむらい師たち」「狐のくれた赤ん坊」「座頭市あばれ火祭り」「子連れ狼 三途の川の乳母車」
    「桜の代紋」「狼よ落日を斬れ」(TV)「必殺仕置人」「必殺仕掛人」
増村保造「美貌に罪あり」「からっ風野郎」「赤い天使」「兵隊やくざ」「陸軍中野学校」
    「千羽鶴」「遊び」
654日本映画愛好者:03/05/10 20:53 ID:VeNILBnF
池広一夫「雑兵物語」「眠狂四郎女妖剣」「眠狂四郎無頼控 魔性の肌」「かげろう侍」
    「座頭市千両首」「杳掛時次郎」「ひとり狼」「無宿人御子神の丈吉」三部作
    (TV)「西遊記」
森一生「日露戦争勝利の秘史 敵中横断三百里」「薄桜記」「陸軍中野学校 雲一号指令」
   「悪名波止場」「新・忍びの者」「座頭市御用旅」
大洲斉「ひとごろし」(TV)「木枯し紋次郎」「影の軍団」「新吾十番勝負」
安田公義「眠狂四郎円月斬り」「博徒一代 血祭り不動」「東海道お化け道中」
井上昭「陸軍中野学校 密命」「陸軍中野学校 開戦前夜」(TV)「西遊記」
黒田義之「東海道お化け道中」「子連れ狼 地獄へ行くぞ!大五郎」(TV)「西遊記」
溝口健二「祇園の姉妹」「雨月物語」「近松物語」
吉村公三朗「夜の河」「地上」「大阪物語」
655日本映画愛好者:03/05/10 20:54 ID:VeNILBnF
田中徳三「悪名」「続・悪名」「眠狂四郎殺法帖」「陸軍中野学校 竜三号指令」
衣笠貞之助「十字路」「狂った一頁」「歌行燈」「白鷺」
田坂勝彦「花の白虎隊」「怪談夜泣き燈籠」
村山三男「あゝ海軍」野村恵一「ザ・ハリウッド」國原俊明「おんな牢秘図」島耕二「九時間の恐怖」
野渕昶「幽霊列車」太田昭和「蜘蛛の湯女」木村恵吾「幸福を配達する娘」
加戸敏・田中重雄・帯盛廸彦・井上芳夫・弓削太郎・富本壮吉・瑞穂春海・湯浅憲明・
溝口勝美・島田開
656名無シネマ@上映中:03/05/11 18:31 ID:eci23owe
こんな事言っても仕方がない事だけれど、社長がヘンな言動をしなくて角川映画が踏ん張っていたらどうだったでしょうね。
いま二時間ドラマしか仕事がない監督にも映画の仕事が有ったんじゃないか、なんて思ったりするんですが。
657名無シネマ@上映中:03/05/11 18:42 ID:8k6ePmPN
角川映画といえば
大林宣彦が真っ先に浮かぶ

そういや「戦国自衛隊」の斎藤光正は最近どうしてるんだろう
658名無シネマ@上映中:03/05/11 21:27 ID:qutx3QJs
角川の映画は質が低いわけではなかったしね。
当時はさんざんな言われようだったけども。

復帰後は失速してるし、よくみると1986年あたりから失速気味だね。
http://www.jmdb.ne.jp/person/p0062050.htm

ちなみに野村宏伸のどこをそんなに気に入っていたのか今でもわからん。
659名無シネマ@上映中:03/05/12 20:58 ID:dT82i2x6
>>658
改めて製作作品を見ると確かに結構いい作品が並んでるなぁ。
日本映画に(一時的にせよ)客を取り戻したし、若い監督に仕事を与えたし、薬師丸ひろ子をスターにしたし。
メディア・ミックスなんて言葉を知ったのも角川映画からだなぁ(これはフジテレビがもっとあざとくやる様になった)。
でも実際の話、儲かっていたのかな。
660名無シネマ@上映中:03/05/12 22:51 ID:5yb18NwY
「天河伝説殺人事件」
監督に市川崑をもってきて金田一耕介のようなブームをもう一度狙ったんだろうが
見事にハズしましたな
市川崑を庇うわけではないが、この原作小説は映画化するほどの作品ではない(w
661名無シネマ@上映中:03/05/12 22:54 ID:5yb18NwY
>>658
>ちなみに野村宏伸のどこをそんなに気に入っていたのか今でもわからん
下世話だが、角川社長のタイプだったとか(w

角川春樹って映画監督もしてますね
「汚れた英雄」や「REX」とか  見たことないが
どれが一番お薦め作品ですかね?
662名無シネマ@上映中:03/05/12 23:27 ID:uMCt7O/c
一番となると難しいが、「野獣死すべし」は良かった。語られることも多いね。
俺は見ていないが「Wの悲劇」は当時玄人筋の受けが良かったような。

アニメだったら「カムイの剣」かな。ただ、いま見返すほどのものではない。
アニメは技術の進化がすごく早いから、古いものを見返すと失望することが多いね。
663名無シネマ@上映中:03/05/13 10:01 ID:BaNBwsrh
>659
角川春樹は、映画は本を売るための宣伝、と公言していた。
664名無シネマ@上映中:03/05/13 11:37 ID:RB62Xu09
>>662
>>662は角川春樹監督作品について聞いてるんだよ。

「汚れた英雄」「REX 恐竜物語」だね。
ちなみに「REX 恐竜物語」は角川逮捕後の映芸の座談会で、
澤井信一郎もなかなかいいところがあるって言ってたよ。
これも当時はさんざんな言われようだったけどな。
ちなみに新しい方の「時をかける少女」は観てないな。
665名無シネマ@上映中:03/05/13 22:49 ID:FYDNZf4s
>>657
斉藤正光は結構二時間ドラマ撮ってます。
因みに今夜の火サス、そうです。
666名無シネマ@上映中:03/05/14 09:14 ID:KsfAYJQH
>>538
高橋治は別の本で「許せない人間」は赤八会の一人だと言ってるよ。
江戸っ子気取りで、上の人間にへつらう男と書いている。
667名無シネマ@上映中:03/05/14 18:40 ID:CDpgISH4
>>662の言う“アニメの技術の進化”とはCGの導入を指すのでしょうか。
「カムイの剣」はそんな技術の進化などなくても、充分に傑作(宇崎竜童の音楽も素晴らしい!)だと思います。
私見ですが、進化した技術を取り入れた近頃のアニメの方が、昔の作品よりはるかに見劣りするものが多いと思いますが。
668名無シネマ@上映中:03/05/14 22:42 ID:2G7JiDpR
そういや、なぜか大林宣彦監督で
「少年ケニヤ」なる映画もありましたな
遠い昔、TVで見た覚えがあるが
しかし、なんで大林監督だったんだろう(w
声優は原田知世や高柳良一など、まさに大林映画だったが
669名無シネマ@上映中:03/05/14 22:43 ID:GlkwS5rp
「海を渡る祭礼」のフィルム、ロシアで発見されたとは知りませんでした。
24分だけとはいえ、貴重ですね!
670名無シネマ@上映中:03/05/14 22:50 ID:f463yFtq
ttp://www.momat.go.jp/FC/NFC_Calendar/2003-06-07/kaisetsu.html
6月1日逃したら漏れはもう見られん
671(。。):03/05/15 16:00 ID:ZLWF9ztP
同時代に活躍した今井正とか、山本薩夫なんてサヨ監督はどうよ?
今井は退屈であまり好きではないが、
山本の場合は、思想的には危険思想で嫌いだが、
それを抜きにして、大映時代の「忍びの者」「白い巨塔」は面白いと思ふ。
672名無シネマ@上映中:03/05/15 16:22 ID:INkJPXru
>>671
確かに「忍びの者」は面白い所がずいぶんあるね。
ただこの人の作品、話は面白いんだけど、映像的には平板だね。
673名無シネマ@上映中:03/05/15 19:20 ID:+i+xoCZu
山本監督の作品は中期ぐらいからが好きです。
上記以外では、『にっぽん泥棒物語』とか『にせ刑事』とか。
伊藤雄之助がいいですね。

話は変わりますが、新藤兼人の映画はどうですか?
脚本を書いている作品では好きなものは結構あるんですが、監督作では・・・。
もっとも、『裸の島』とか『午後の遺言状』とか『三文役者』ぐらいしか観てないんですけど。
674名無シネマ@上映中:03/05/15 19:33 ID:jVRK6aKD
>>671
山本薩夫は危険思想ですか?

わかりやすいマルクス主義者で、それでもって娯楽主義なところが
この人の特徴だね
あの座頭市でさえも、彼が手掛けた「座頭市牢破り」は
やっぱり「労働者万歳!」映画なんだな
675名無シネマ@上映中:03/05/15 22:58 ID:0xFkUiMb
>>674
確かに、彼の座頭市はあんまり面白くなかったよね。
今までに様々な病院ドラマが作られてきたけど、
「白い巨塔」が参考になってるなと思えるシーンが、多いよね。
教授が権威を示すがごときの、回診シーンなんてそうじゃない?
676名無シネマ@上映中:03/05/15 23:17 ID:ul4DZjC3
>>675
あれは現実がああだから、山本の独創とは言えないな。
>>675は入院したことないんだろう?
677674:03/05/15 23:24 ID:KzqMX8iV
>>675
いやー、自分は結構楽しめたのですが(w <山本薩夫の「座頭市牢破り」
この作品はたしか勝プロの第一回製作作品
勝新が全く言うことを聞かないもんだから山本監督が嘆いていたらしい

あと「牡丹燈篭」といった怪談映画も作ってるね
あんまり怖いホラー映画ではないが、浮遊感漂う幽霊の動き表現が感動ものだよ
678675:03/05/15 23:39 ID:0xFkUiMb
>>677
サンク、その座頭市、もう1回観直してみまつ。
あと「牡丹燈篭」も…
勝新は確かに監督の言う事をどんどん聞かなくなっていくよ
最終的には、自分で監督をするようになったし…
679名無シネマ@上映中:03/05/16 18:33 ID:OnfkvIcg
社会派監督
今井正、山本薩夫、武田敦、関川秀雄、小林正樹、熊井啓

今、思いつくのはこれぐらいだ
680名無シネマ@上映中:03/05/17 05:48 ID:O2g9HZvt
このスレまだ続いてたのね。
良スレなので頑張って。

>社会派
社会派の定義がイマイチわかりません。
まさか共産主義者監督、ってことじゃないでしょ?

新藤兼人ってどーなんですかね?社会派でいいですよね?
相方の吉村公三郎さんは文芸芸術路線って感じだけど。
681名無シネマ@上映中:03/05/17 05:57 ID:3kMOwLgB
小林正樹は人間の條件よりも切腹・怪談の
スタイリッシュ路線のほうが好きさー。
682名無し名画座荒し:03/05/17 06:04 ID:7+0/66h/
>小林正樹
『切腹』見て感激してから例の六部作見て激しくへこんだよ。
あんまりモロで。

>薩夫
白い巨塔はまず山口豊子の原作が傑作だし、
脚本橋本忍だし、大映中心にスター一杯だし、
それを全部薩夫チャンの手柄にすんのは無謀と思いまふ。
勿論、好きですが。

あと東教授は断固TV版の方がいい。
東野英治郎は医者に見えないもん。

「にせ刑事」こないだ阿佐ヶ谷で見たな。
クビなった勝新の刑事が自力で誘拐事件を解決するまでは面白いけど、
ラストで唐突に警察批判がはじまってウンザリ。
683名無し名画座荒し:03/05/17 06:11 ID:7+0/66h/
熊井啓は腕が悪いから嫌い。
目の付け所が素晴らしいだけに尚更もったいないと思い
憎さ百倍です。

木村威夫は何故いつまでもこの人と仕事してんですかね。
清順みたくリアリズムと懸け離れた人とのが
よっぽど才能を発揮できる気がすんのになー。
684名無シネマ@上映中:03/05/17 11:37 ID:HmIyCuWz
実は山本薩夫ではクーデター映画「皇帝のいない八月」が好きだったりします
685若い頃の田村正和萌え:03/05/17 22:41 ID:3XMy6LT+
テレ東で放映した「おんな極悪帖」(原作・谷崎潤一郎)、意外と拾い物でした。
同じ題材を石井輝男が手がけたらメチャクチャになったでしょうけど(w、
池広一夫はさすがに職人で手堅い出来でした。

686白夜の陰獣:03/05/18 09:20 ID:sx3I7qX8
稲垣浩の幻の名作「海を渡る祭礼」が発掘された!

ttp://www.momat.go.jp/FC/NFC_Calendar/2003-06-07/kaisetsu.html#A-1
687名無シネマ@上映中:03/05/18 16:33 ID:6C8D+FBb
稲垣浩って大巨匠の割にはあんまり語られないね
バンツマと組んだ作品は名作の誉れが高いが
千恵プロ時代の「瞼の母」も大傑作だと思うのだが

戦後の東宝時代の代表作といえば
やはり三船と組んだ「宮本武蔵」と「無法松の一生」になるんだろうか
「大阪城物語」はつまらない時代劇だったなー
688--:03/05/18 22:41 ID:NSlnnyLh
>>687
稲垣はバンツマと組んだ「無法松〜」が浮かんでくるよなあ。
やっぱり・・・
伊丹万作脚本の「手をつなぐ〜」が良いという人もいた。
できれば、東宝以前の作品をたくさん観てみたいなあ。
689名無し名画座荒し:03/05/20 00:04 ID:RWMHW7Gc
戦後東宝の稲垣時代劇はツマランと思う。

戦後俳優のヘタレ剣戟をロングショットで撮られても困る。
690名無シネマ@上映中:03/05/20 00:14 ID:74Rt9qfw
加藤泰がいいね、やっぱ。
加藤の作品は確かに当たり外れがあるけれども、
「緋牡丹博徒」「明治侠客伝三代目襲名」「沓掛時次郎」「瞼の母」は
特に素晴らしいと思ふ。
黒澤の「羅生門」のチーフ助監督を担当してたんだよね。
でも黒澤とはソリが合わなくて、専ら仕事は現場ではなく、
予告編作りだったとか(w
691名無シネマ@上映中:03/05/20 10:40 ID:sC2OSFXu
先月BSで中村錦之助の映画特集をやっていたが
加藤泰の「風と女と旅鴉」も放映されていましたね

ニューシネマ風といえば良く聞こえるが、えらく淡々とした話
ローアングルは徹底してました(w
692名無シネマ@上映中:03/05/20 10:56 ID:LRTCQaM5
「風と女」はニコラス・レイの映画みたいだったな。
693御殿山 ◆Pdi7T.x7Zg :03/05/20 12:25 ID:tonaN+8o
このスレでは加藤泰は評価は低いんやわね(カメラアングルも低いけど・・藁
73年10月9日 名古屋東映パラス オールナイト五本立て シネトピア73(第6回)
 ■加藤泰特集/地底より愛をこめて■
☆真田風雲録 ‘63 中村錦之助、渡辺美佐子、千秋実
 出鱈目なミュージカル仕立てが面白かった
☆幕末残酷物語 ‘64 大川橋蔵、内田良平
 舞台は屯所内部のみ、沖田総司が特異な人物設定、残酷時代劇の極め付け
☆沓掛の時次郎 遊侠一匹 ‘66 中村錦之助、池内淳子、渥美清
 ローアングル、長廻し、すさまじい殺陣で銀幕世界を構築
☆皆殺しの霊歌 ‘68 佐藤允、倍賞千恵子
 めずらしく現代劇で松竹
☆緋牡丹博徒/お竜参上 ‘70 藤純子、菅原文太
 「花札勝負」から変更された、シリーズ六作目で三作の後日談
 文太扮する流れ者を橋の上で見送り、みかんを手渡そうとするが
 雪の上に落ち転がるシーンが印象的でした。
694名無し名画座荒し:03/05/20 12:47 ID:28GiOLR3
>加藤泰
は僕が見た中でベストは「幕末残酷」「三代目襲名」「沓掛」だな。
東宝で撮った「日本侠花伝」も好き。
最低だったのは江波杏子のやくざもの。タイトル忘れた。

>このスレでは加藤泰は評価は低いんやわね(カメラアングルも低いけど・・藁
最近買った「森繁卒寿」のパンフの中でも森繁が酷評してます。
「腹立つね、あの監督には。小津さんのマネしてなんでも穴を掘りたがるクセの悪い監督」

だそうです。
695名無シネマ@上映中:03/05/20 19:53 ID:A2PN+kN9
加藤泰って晩年は松竹作品が多いね
野村芳太郎、山田洋二の師弟コンビが
東映時代劇の中でも加藤泰の作品を高く評価していて
映画会社は違ったが手紙でやり取りの交流をしていたって聞いたことある
その縁で松竹にも呼ばれるようになったんだろうな

「皆殺しの霊歌」も山田洋二が構成に関わっているらしいし
「人生劇場」「花と龍」「宮本武蔵」には野村芳太郎が脚本で参加している
696名無シネマ@上映中:03/05/20 20:00 ID:TaEnnqGm
そういう経緯だったんですか。勉強になりますた。
野村、山田と加藤じゃずいぶん違うんで不思議だったんだけど、
野村、山田にあって加藤に無いもの>平易な大衆性
野村、山田になくて加藤にあるもの>画面の構成を作る才能
ってことで、お互いに惹かれたんですかね。
697名無シネマ@上映中:03/05/20 21:07 ID:alwFy3LJ
『炎上』以前の市川昆監督は、あんまり画で見せるタイプじゃないですね。
以降変わったのは、宮川一夫との共同作業が大きかったんですかね。
698名無シネマ@上映中:03/05/20 21:11 ID:WTuzuyf8
漏れは「暖流」の吉村公三郎も良いと思う。
高峰三枝子が・・・(涙
あと「夜の河」とか有名だよね。
話の内容はあまり覚えていないのだが、山本富士子と、
画面の色彩が凄く良いよね。
監督自身は色盲だったらしいが・・・
699御殿山 ◆Pdi7T.x7Zg :03/05/20 21:33 ID:lMwllVrh
>加藤泰
’58年「浪人八景」撮影中に結核発病し撮影終了後、半年間闘病生活に入る
見知らぬ山田洋次から励ましの手紙が届く(キネ旬・監督編

たしかに画面の構成は山田洋次<加藤泰
700名無シネマ@上映中:03/05/20 21:37 ID:WTuzuyf8
山田洋二は凡才だよ
701日本映画愛好家:03/05/20 22:33 ID:+zltyTlX
−日本映画監督列伝−
(作品タイトルは、本スレ中でタイトルが挙がったもので、必ずしも代表作ではない。
作風カラーによる分類なので、作品と会社名が一致しない場合もある)

<新東宝>(第七次)
並木鏡太郎「樋口一葉」「憲兵とバラバラ死美人」
石川義寛・山田達雄・小森白・小林悟・土居通芳・曲谷守平・三輪彰・野村浩将・赤坂長義・
志村敏夫・阿部豊・毛利正樹・加戸野五郎・近江俊郎・小野田嘉幹・曲谷守平・山際永三

<各社で撮り、カラーを決めがたい監督>(第七次)
マキノ雅弘「彌次喜多道中記」「次郎長三国志」九部作(東宝)「次郎長遊侠伝 天城鴉」
     「次郎長外伝 秋葉の火祭り」「丹下左膳」「續丹下左膳」「浪人街」
     「日本侠客伝」「日本侠客伝 浪花篇」「日本侠客伝 関東篇」「日本侠客伝・血斗神田祭り」
702日本映画愛好家:03/05/20 22:34 ID:+zltyTlX
井上梅次「猿飛佐助」「夜の牙」「鷲と鷹」「明日は明日の風が吹く」「第三の影武者」
    「暗黒街大通り」「大勝負」「人間標的」「男じゃないか 闘志満々」「絶唱母を呼ぶ歌 鳥よ翼をかして」
    「暗号名黒猫を追え!」(TV)土ワイ・明智「美女」シリーズ
石井輝男「戦場のなでしこ」「黄線地帯」「ならず者」「網走番外地」十部作「決着」二部作
    「徳川女系図」「温泉あんま芸者」「徳川女刑罰史」「江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間」
川島雄三「幕末太陽伝」「暖簾」「人も歩けば」「女は二度生れる」「花影」「雁の寺」
    「青べか物語」「喜劇 とんかつ一代」
市川崑「私は二歳」「満員電車」「億万長者」「あの手この手」「処刑の部屋」「日本橋」
   「炎上」「雪之丞変化」「黒い十人の女」「犬神家の一族」「天河伝説殺人事件」
703日本映画愛好家:03/05/20 22:35 ID:+zltyTlX
山本薩夫「忍びの者」「続・忍びの者」「にっぽん泥棒物語」「にせ刑事」「白い巨塔」
    「座頭市牢破り」「牡丹燈篭」「戦争と人間」三部作「皇帝のいない八月」
内田吐夢「限りなき前進」「宮本武蔵」「飢餓海峡」
小林正樹「まごころ」「黒い河」「切腹」「怪談」「いのちぼうにふろう」
渡辺祐介「やさぐれ刑事」「刑事物語」
田坂具隆「土と兵隊」「スクラップ集団」
新藤兼人「裸の島」「午後の遺言状」「三文役者」
久松静児「警察日記」瀬川昌治「三等兵親分」斎藤光正「戦国自衛隊」伊藤大輔「王将」
家城巳代治「雲ながるる果てに」中川信夫「地獄」
渡辺邦男・今井正・木村恵吾
704日本映画愛好家:03/05/20 22:36 ID:+zltyTlX
<俳優出身の監督>(第七次)
山村聰「蟹工船」「黒い潮」「沙羅の花の峠」「風流深川唄」
佐分利信「慟哭」「叛乱」「愛情の決算」「夜の鴎」
小杉勇「狂った脱獄」「怪盗X 首のない男」
勝新太郎「顔役」「新座頭市物語・折れた杖」「座頭市」
菅井一郎「フランキーの宇宙人」
田中絹代・斎藤達雄・宇野重吉・伊丹十三

<TVドラマ・TV映画育ちの監督>(第七次)
五社英雄「丹下左膳 飛燕居合斬り」「人斬り」「出所祝い」「極道の妻たち」「吉原炎上」
一倉治雄「悲しきヒットマン」
実相寺昭雄
705名無シネマ@上映中:03/05/21 00:46 ID:IiKaout6
>>698
俺も吉村公三郎好きだ。
余り注目されないのが不思議だ。
まあ俺は俺で好きだから良いが。
706名無し名画座荒し:03/05/21 04:27 ID:sw2thlqF
俺も好き、吉村公三郎。
この人の画面は本当に綺麗。

「我が生涯の輝ける日」が好きだな。
インテリやくざの森雅之がムチャクチャかっこ良い。
707名無シネマ@上映中:03/05/21 16:37 ID:jzLKR6XM
『偽れる盛装』もいいよね。
まったりとした感じだけど、最後に京マチ子が疾走して、
エンディングになると病院でまたまたまったり。
『夜の蝶』『夜の河』なんかもいい。
708名無シネマ@上映中:03/05/21 19:06 ID:YL51ysy1
おおっ!こ、こりは。。。

ttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030521-00000009-ykf-ent
709白夜の陰獣:03/05/21 19:59 ID:nU5sY9fh
吉村公三郎は「足摺岬」が好き
「七人の侍」と同様、津島恵子と木村功のコンビがとっても良いし
脇役が多士済々
710名無シネマ@上映中:03/05/22 02:14 ID:NSEO6jaR
今井正の「婉という女」を観ますた。
前半部分の近親相姦の場面、結構萌えますた。
でも、あの場面は神代や今村が撮った方が良かったのかも・・・
711山崎渉:03/05/22 02:36 ID:ef1uvpZp
━―━―━―━―━―━―━―━―━[JR山崎駅(^^)]━―━―━―━―━―━―━―━―━―
712日本映画愛好者:03/05/22 03:53 ID:UHLiIHWA
>>708
全編、放送するのかね? よくわからんな、この記事からは。しかし、裕次郎となる
と、相変わらず、テレ朝なんだなあ・・・
>>710
今井正は、「ひめゆりの塔」では、相当に狂った撮影を敢行したらしいね。村山新治
が書いてた。実際、映画も、それだけボロボロになって撮った雰囲気はよく出ていたけどね。
すべて、大泉と千葉で撮ったので、パチモンの沖縄なんですが。

マキノ光雄が偉いのだろうが、こないだまで戦っていた話を、早くも伝説化して映
画化する商魂は凄いよなあ。反戦好戦問わず、泣ける戦争映画が好きなんだよね、
日本人は。それで、実際に戦争に行った人も、感情移入して、一緒に泣いてるし。

なぜか、「あんなのウソだよ」と怒る人はそんなにいない。なぜだろう?
713名無シネマ@上映中:03/05/22 17:02 ID:gnodpFp9
最近友達に『殺陣師段平』のビデオを借りたんですが、なかなか面白かった。
黒澤明が脚色してるんですよね。
月形龍之介と山田五十鈴が好演していました。
マキノはリメイクもしてますね(『人生とんぼ返り』)。
森繁久弥と山田五十鈴が出ているそうですが。
大映でも映画化されているみたいだし。

714名無シネマ@上映中:03/05/22 22:14 ID:gmZ9Lbu0
>>712
「きけわだつみの声」を当時若き製作主任、岡田茂が企画
千恵蔵御大、月形龍之介、松田定次といった東横映画の幹部達は大反対
岡田は「私は当たる きっと大入りすると必死でやっているんです」
と大幹部を前にタンカを切った
結局、マキノ満男が間に入って普通作品の3分の2の予算で制作することに
ところが、それが大ヒット
そこでマキノ満男は「柳の下にドジョウは二匹いる」と
「ひめゆりの塔」を製作したそうな
715名無シネマ@上映中:03/05/22 23:54 ID:c8KrLkZ3
新文芸座の森繁喜劇特集行った人いる?
伴淳と共演した「糞尿譚」(野村芳太郎監督、橋本忍脚本!)が
タイトルが気になって(藁)しょうがなかったんだけど、結局行けんかった。
716名無シネマ@上映中:03/05/23 00:30 ID:sZ30u3hY
森繁主演と言えば、
豊田四郎監督の「恍惚の人」なんて作品も面白かったな。確か高峰秀子も出てた。
豊田四郎監督「夫婦善哉」や文芸作品で有名だけど、
森繁と伴淳の“駅前旅館シリーズ”の第1弾も撮ったんだよね。
あと、高峰秀子が生理的に嫌いで、
1回も共演しなかった俳優がいるって言ってたけど、誰だろ?
もしかして鶴田浩二の事か?(w
717名無し名画座荒し:03/05/23 12:54 ID:w4BZSfmF
>715
ほぼ毎日行ってます。
浅草東宝ですぐ観れそうなやつは除いて。

「糞尿譚」は森繁は完全にワキですね。
伴淳三郎の悲しい小市民が主役。旅館でやくざの妾に圧し掛かっちゃう
シーンなんか悲しかったなぁ。

森繁の老人演技なら千葉泰樹の「水戸黄門漫遊記」がケッサクだった。
漫才的な掛け合いに場内爆笑の嵐でしタナァ。

じゃ、いまから「桂春団治」いってきます。
718日本映画愛好者 :03/05/24 12:40 ID:YmiILIpW
>>714
私は「きけわだつみの声」は未見ですが、関川秀雄も、淋しい晩年だったと聞くね。
潮健磁によると、交通整理の警備員をやっていたという。
遺作の「超高層のあけぼの」も、現場でヘロヘロで、記録とキャメラマンの二人で
撮り足し、撮り足しで完成させたそうだ。やはりアルコールだそうです。

東映・東宝で、95年に「きけ、わだつみの声 Last Friends」「ひめゆりの塔」
と、リメイク対決があったけど、私は未見です。というか、誰が観るんだよあんなもの。

91年に、黒澤「八月の狂詩曲」今井「戦争と青春」と、ベテランのヌルい映画を
2本も観せられたときに、ヤバイとは思ったけどね。
719名無シネマ@上映中:03/05/25 02:16 ID:JNFppN/Z
>>694
>(加藤泰は)森繁が酷評してます

「人生劇場」の撮影時、自殺した森繁のおなかが何度撮り直しても動く。助監督だった
仲倉重郎が注意して言い争いになった。森繁の横柄な態度に加藤泰が仲倉をかばって激怒。
「将来のある若者にあなたのようなベテランが怒気のある言葉でイヤミを言うもんではない」
と言った。それ以後、森繁と加藤は撮影中口もきかなくなった。後年、仲倉は自分をかばって
くれた加藤に感謝していると語っている。
720名無シネマ@上映中:03/05/25 11:05 ID:TY1BYI5b
東映チャンネルで加藤泰の「緋ざくら大名」がやるじゃん!
721ぬきぬき部屋:03/05/25 11:06 ID:JGGWmfPO
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722名無シネマ@上映中:03/05/25 19:51 ID:DfXVuZPF
人間の條件DVDボックス8月だとさ。
723名無し名画座荒し:03/05/26 08:16 ID:mcrQpz1d
>720
バカ政ホラ政トッパ政が楽しみでつ。
724日本映画愛好者:03/05/27 04:48 ID:vEGfT1+6
>>719
それ、「加藤泰映画華」に載っていた話では? 後日談があって、「あの加藤って
監督はすげえな」と、のち、森繁が他の現場で漏らしていたとか。
「森繁卒寿」のパンフは見ていないが、森繁も加藤のことは、敵ながら認めていたはず。

ところで、加藤泰の松竹大作三部作(「人生劇場」「花と龍」「宮本武蔵」)の田宮二郎には
唸らされますね。「人生劇場」の田宮吉良常は、事実上の主役でしょう。

加藤の東映時代の研ぎ澄ました作品が好きな人は、東宝の「日本侠花伝」まで含めた、この
時期の大作群を好まないようですが、大河人間ロマンとして、相当なものだと思いますよ。

真木洋子と渡哲也の異形の愛の物語である「日本侠花伝」なども、もっと評価され
ていいと思う。加藤泰と山下耕作(そんなに観ていないけれども)の二人の格調の
高さこそ、日本の時代劇・任侠作品群の、最良の美点を体現していないか?
725名無シネマ@上映中:03/05/27 05:13 ID:hbV9Mxxd
>>724

十五年ほど前、どこかの公民館で16ミリの「車夫遊侠伝・喧嘩辰」の上映と
加藤泰が撮った8ミリの上映会イベントがあった。そのときにゲストがいっ
ぱいきていたのだが、そこでの仲倉重郎のコメントです。
726名無し名画座荒し:03/05/27 10:19 ID:uZAuTSG1
>724 森繁
まぁ卒寿パンフ見てくれればハッキリすると思います。
インタビュー仕立ての本文を乗せただけなんで。

>日本侠花伝
構成力はないかも知れんがあのユラユラ揺れる波止場の船のシーンとか
いいシーン一杯あるよね。時代設定もいいし。
船室で渡が真木を押し倒す?シーンでは真木のケッコン指輪を
さりげなーく強調してて「おー」とか思った。
727名無シネマ@上映中:03/05/27 20:09 ID:kf4FIu+0
親子そろって監督っていうのは、
マキノ省三とマキノ雅裕、伊丹万作と伊丹十三、今村昌平と天願大介、深作欣二と深作健太、が
僕の知っている人達なんですが、他にもいましたっけ?
728名無シネマ@上映中:03/05/27 22:09 ID:kRjZUfKf
マキノ省三と松田定次、牛原虚彦と牛原陽一、内田吐夢と内田一作、木俣堯喬と和泉聖治、
手塚治虫と手塚真、衣笠貞之助と衣笠十四三(あ、これは兄弟か!)、島津保次郎と島津
昇一、円谷英二と円谷一、野村芳亭と野村芳太郎、渡辺邦男と渡辺邦彦、こんなところかな?
729名無シネマ@上映中:03/05/28 06:49 ID:2a7DsPIb
それヨカ「斬人斬馬剣」見に行った人おる。
できたら詳細報告して!
730山崎渉:03/05/28 10:42 ID:WiuoTgNj
     ∧_∧
ピュ.ー (  ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
  =〔~∪ ̄ ̄〕
  = ◎――◎                      山崎渉
731日本映画愛好者:03/05/28 11:34 ID:PhlvPERC
>>725
そうでしたか? その仲倉さんも、「きつね」(私は未見)しか撮っていませんね。
ググると、こんなページがありました。
ttp://www5b.biglobe.ne.jp/~asimov/swork.html

他に加藤泰に薫陶を受けた人というと、三村晴彦がいますが、この人もほとんど撮っていない。
主にTV。面識など無く、妄想かと思いますが、大船の演出部の人々には、共通して、
ある種の人柄の優しさ(弱さ)を感じます。押しが無いと映画は撮れませんからね。。。
>>726
そうですか? ちょっと今、パンフが手に入らなくて。。。「日本侠花伝」の渡も、
日活を離れた以後の数年間は売れっ子でしたね。病気と、石原プロ稼業が無ければね。。。
732無名シネマ:03/05/28 21:02 ID:4/ejceiR
藤田敏八を「パキスタンの皇太子みたい」といったのは、かの西河克己である。
確かに、藤田がひげを生やしている写真はインド・パキスタン人の感じかんじである。
733当日仕事休んじゃった…:03/05/28 23:23 ID:dCqDuT1N
>>729
観てきたよ。よかった。気になるくらいなら絶対観に行くべし。
伝説の馬上追いかけシーンはすごかった。もう凄いカット連発だ。

デジタル修復されていたので、かなり観れるレベルになってた。
ただ、最初の一巻くらい失われているので、粗筋を読んでから観た方がいいかも。
俺は読まないでみたら、最初は話についていけなかった。

それから初回は満席だった。15分くらい前に打ち切りになったんじゃないかな?

他に聞きたいことある?
734日本映画愛好者:03/05/29 17:55 ID:ikXCefm4
>>733
内容とは関係無いんですが、誰か、有名人は観に来ていましたか?
735名無シネマ@上映中:03/05/29 19:50 ID:xxwZckbi
最近森一生監督の『怪談蚊喰鳥』観たんですが、なかなか面白かった。
登場人物全員が色と欲にまみれた「オメコの汁で飯喰うとる」(BY大友勝利)連中で、
その物語展開には唖然としました。
特に二役を演じた船越英二が巧かった。
736名無シネマ@上映中:03/05/29 19:57 ID:xWw8gRj6
ワシも好きだよ「怪談蚊喰鳥」
これ大映の数ある怪談映画の中でも最高傑作の部類ではないかな
モノクロのセット撮影が素晴らしいのなんのって
大映スタッフのレベルの高さを堪能したね
737無名シネマ:03/05/29 20:38 ID:fn/ctExW
森一生はいい。まず、すべていいのではないかな。
『ある殺し屋シリーズ』『薄桜記』『忍びの者・伊賀屋敷』『不知火検校』など。
東宝で撮った『決闘鍵屋の辻』も、「これを見て黒澤は『七人の侍』を作ったのではないか」、
と森自身が言っている。自慢しているのではなく、東宝でも時代劇が出来ることを試したのではないか、
と冷静に言っている。
『鍵屋   』の脚本は、黒澤自身。 三船、志村、加東らが出ている。
738名無シネマ@上映中:03/05/29 23:56 ID:9uAAC7FD
733≫サンクス! 時間をさいてオレも見に行くかな
最後の乱闘場面は当時の観客がめまいを起こしたと言う逸話があるぐらい
凄いらしいね。「斬人〜」は黒澤の「七人の侍」の元ネタて聞いたけど似ていた?
断片でも感じられた?

739名無シネマ@上映中:03/05/29 23:59 ID:VU0ul7qK
丸根か
740名無シネマ@上映中:03/05/30 00:00 ID:+Ekh9yUU
>>737
確かそのシナリオは「七人の侍」準備中のものですよ。
試したことは違いないが、黒澤はそれ狙っていたね。
741名無シネマ@上映中:03/05/30 00:04 ID:OZUokP9m
名前がすごいよなあ
斬人斬馬なんてさ
742名無シネマ@上映中:03/05/30 01:50 ID:kFA5AsHk
>>737
勝新太郎曰く
「一緒に撮っていて、一番楽しかったのは森先生
 その代わり、出来た作品を観て一番がっかりしたのも森先生だった」

『ある殺し屋シリーズ』『薄桜記』『不知火検校』『昨日消えた男』は傑作・会心作だろうが
『続・座頭市物語』『若親分兇状旅』『忍びの者 新・霧隠才蔵』といったシリーズ屈指の凡作も多い

田中徳三がまだ新米助監督だった頃、ある女優から使い走りを頼まれだ際に
「助監督は女優の小間使いではない!」
と顔を真っ赤にして怒鳴ったのが森一生監督だったそうな
743名無シネマ@上映中:03/05/30 17:01 ID:bnZOMpMv
つるつるオマ○コが見れたぁ!(*´Д`)<ここ最高ぉ!
http://plaza16.mbn.or.jp/~satchel/turuturu/
744名無シネマ@上映中:03/05/30 20:55 ID:LMfsSxhk
>>742
西岡善信の森一生評:
「速いのがなにより」「頭のいい人で割り切りが速い」
「大映での功績はものすごく大きい」

>>738
物語構造としては似てるけども、別の作品だな。
映像面が随分違うし、なによりシナリオが随分違う。
黒澤のダイアローグは多弁で生硬なところがあるから。説教臭い。

黒澤が伊藤大輔や熊谷久虎の影響を受けていることは良く言われているが、
疾走観のある時代劇だから、それを確認できるということはあるね。

黒澤は抜きにして面白いし、そもそも伊藤大輔はただただ偉大だ。
やっぱり無声の頃からやってる巨匠の映画は面白いな。
745名無シネマ@上映中:03/05/30 20:58 ID:LMfsSxhk
>>734
映画への期待感、観た後の充実感でそれどころじゃありませんでした…
746日本映画愛好者:03/05/31 14:40 ID:qW5WO+dB
>>735-736
地味な、ほぼワンステージ・ドラマですね。ネタバレになるかもしれないが、厳密
には怪談じゃないですよね。
>>737>>742>>744
森一生は、シーンをまたいだ中抜きができる監督だったそうで。同じポジションで、
別のシーンのカットまでまとめて撮ってしまう。ちょっと信じられない話ですが。

晩年は、ビクトル・エリセが好みだったそうですね。エリセ的抒情・詩情がいいと
いうのは、作風的に、なんとなくはわかりますね。「エル・スール」の、自転車に
よる時間経過・省略のテクニックなども、いかにも森がやりそうなことですし。

ところで、意外なところで森一生をリスペクトしているのが、TBSの鴨下信一氏
だそうですね。この人も映画は撮れませんでしたが。
>>745
そうですか・・・余計なことをうかがって、申し訳ありませんでした。
747名無シネマ@上映中:03/05/31 16:17 ID:fAE/5W6i
>>746
中抜きの天才といえば早撮りの「天皇」こと渡辺邦男
同じカメラポジションは動かさずに俳優やセットを移動させて撮っていたらしい
頭の中では、どのシーンをどう繋ぐのかバッチリ完成しているんでしょうな
まさに職人芸
748名無シネマ@上映中:03/06/01 04:23 ID:Gu5ygWa7
早撮りで有名といえば渡辺邦男、マキノ正博、森一生だよな
特に「安くて、儲かる」と映画会社から崇められた渡辺天皇の早撮りは伝説化している
けれど他の二人に較べ、評価は格段に落ちる気もするが(w
けど、数あるオールスター忠臣蔵映画の中でも傑作の誉れが高い大映版を作ってるのは
この渡辺邦男監督なんだよな 漏れはまだ未見だが
749無名シネマ:03/06/01 09:12 ID:8++3RJpB
中抜きと言えば、あの成瀬巳喜男もそうだったというのだから、驚く。
渡辺、マキノ、森の中で、一番安定していたのは森だろう。
マキノと渡辺は、勿論すべて見ているわけではないが、いいのとひどいのの差が激しい。
二人は様々な事情で速成したものがあるので、それはひどい。見させられた観客はいい迷惑だが。
750名無シネマ@上映中:03/06/01 12:19 ID:SiFtBVx8
>>749
マキノ、そんなひどいのあるかな。安く作りました、というのはたくさんあるけども。

成瀬の弟子の石井輝男も中抜きが凄いらしいな。
二人ともラッシュを観るまで役者すらつながりが分からないとか。
751名無シネマ@上映中:03/06/01 13:26 ID:6vSjNqt+
744≫再び情報サンクス!

≫伊藤大輔はただただ偉大だ。
やっぱり無声の頃からやってる巨匠の映画は面白いな。 (激同)

オレは伊藤監督の「御誂次郎吉格子」を見て初めて無声映画の面白さ知ったよ
それまでに見た無声は正直名作(シュトロハイムは除く)と呼ばれていてもオレには退屈だったな


752名無シネマ@上映中:03/06/01 15:06 ID:SiFtBVx8
俺は『御誂次郎吉格子』を最初に観た時も、冒頭話に付いていけなかった。
伏見直江、伏見信子、最初同一人物とおもて、次に一人二役かとおもた。

ちなみにフィルムセンターで『斬人斬馬剣』と同時上映する奴は、
'75に発見されたフィルムにより近いリビジョンのニュープリント、同じ長さだってさ。

今日、稲垣浩の『海を渡る祭禮』観に行こうと思ってたのに…
753日本映画愛好者:03/06/01 15:55 ID:QZRoOhxw
−日本映画監督列伝−
(作品タイトルは、本スレ中でタイトルが挙がったもので、必ずしも代表作ではない。
  作風カラーによる分類なので、作品と会社名が一致しない場合もある)

<自主映画・個人映画育ちの監督(ATG含む)>(第七次)
足立正生「椀」「鎖陰」「堕胎」「避妊革命」「銀河系」「性地帯」「性遊戯」「女学生ゲリラ」
    「逆女 夢幻地獄」「噴出祈願 15歳の売春婦」「赤軍−PFLP・世界戦争宣言」
    「略称・連続射殺魔」
高林陽一「本陣殺人事件」「金閣寺」
大林宣彦「少年ケニヤ」「なごり雪」
大森一樹「継承盃」寺山修司「田園に死す」松本俊夫「薔薇の葬列」勅使河原宏「燃えつきた地図」
塚本晋也「バレット・バレエ」庵野秀明「式日」
黒沢清・天願大介・手塚真
754日本映画愛好者:03/06/01 15:57 ID:QZRoOhxw
<記録映画・文化映画系の監督>(第七次)
羽田澄子「平塚らいてうの生涯 −元始、女性は太陽であった−」中山節夫「旅の途中で FARDA」
羽仁進

<ピンク映画育ちの監督>(第七次)
和泉聖治「修羅の伝説」「実録 新宿の顔 新宿愚連隊物語」「借王」
若松孝二「甘い罠」「金瓶梅」「餌食」
滝田洋二郎「コミック雑誌なんかいらない!」井筒和幸「岸和田少年愚連隊」
山本晋也「下落合焼鳥ムービー」
西原儀一・木俣堯喬
755日本映画愛好者:03/06/01 15:58 ID:QZRoOhxw
<戦前派の監督>(第七次)
山中貞雄「河内山宗俊」「丹下左膳 百萬両の壺」
仁科熊彦「江戸の朝霧」島津保次郎「春琴抄 お琴と佐助」犬塚稔「稚児の剣法」
伊丹万作・野村芳亭・マキノ省三・牛原虚彦・衣笠十四三・熊谷久虎

<脚本家出身の監督>(第七次)
新藤兼人「裸の島」「午後の遺言状」「三文役者」
大和屋竺「荒野のダッチワイフ」橋本忍「幻の湖」

<その他、名前があがった監督>(第七次)
阪本順治「どついたるねん」「王手」「ビリケン」「顔」
角川春樹「汚れた英雄」「REX 恐竜物語」「時をかける少女」
小栗康平「泥の河」水野晴郎「シベリア超特急」斎村和彦「新宿の肌」高畑勲「火垂るの墓」  
萩庭貞明「難波金融伝 ミナミの帝王」細野辰興「シャブ極道」三池崇史「DEAD OR ALIVE 犯罪者」
りんたろう「カムイの剣」神山征二郎「ひめゆりの塔」 
押井守・崔洋一・長谷川和彦・深作健太・手塚治虫
756名無シネマ@上映中:03/06/02 00:26 ID:qz/WPr+8
日本映画愛好家氏の「監督列伝」うざいと思っているのは俺だけかな?
監督だけ羅列しても何も見えてこないのだが……。
会社のカラー、脚本家、プロデューサー(これは東宝と日活に顕著に特徴があらわれている)、
カメラマン、美術デザイナー、編集マンといったスタッフワークを考慮しないと
プログラムピクチャーの場合、見落とすものが多いような気がする。
あくまで参考のつもりらしいが、あまりにも紋切り型すぎて…(W
757名無シネマ@上映中:03/06/02 01:33 ID:bEYN7nU9
756≫ あなたに同意
758名無シネマ@上映中:03/06/02 02:06 ID:TTVB7WhL
もう少し監督列伝書きこむタイミングを見計らってほしい。
759名無シネマ@上映中:03/06/02 02:37 ID:NK+RlFcd
漏れは監督列伝好きだよ
切り番でたら監督列伝でいいんではないか

>>756
ここは監督について語るスレだしさ
監督の話のついでに撮影監督や美術監督、製作者の話題に広がるのは大いに結構だが
760御殿山 ◆Pdi7T.x7Zg :03/06/02 07:26 ID:ij00WTaG
2ちゃんの常だが
わしゃ名無しの仕切り屋がいちばん気に喰わん!
「かちゅ〜しゃ」にあぼ〜ん機能付いてるらしいがな。
このスレは広告の貼り付けは、ほとんどないけど
貼り付けられたら一々文句ゆうんかい?

「青春の門」は東宝と東映では全然違った作品になってしまった
原作者が好きに作ってくれて良いと言ったとしてもやでぇ・・東映さんヨ。
ストーリー追うにはテレビが良かったな。
761お楽しみはこれからだ ◆Pdi7T.x7Zg :03/06/02 07:33 ID:ij00WTaG
小林旭の主演作品の一覧表持ってるけど
織りを見て貼り付けたろかい
監督名入っていたらエエやろ!
762名無シネマ@上映中:03/06/02 08:14 ID:21aIPY/K
貼って、貼って♪
プリプリ・・
 ↑
(お尻をキュートに振っている)
763日本映画愛好者:03/06/03 12:42 ID:rHN+iV3E
なるほど・・・まあ、手詰まり、マンネリ気味ではあったんですが。やめますか?
>>756
ただ、そうした細かいスタッフワークの話までとなると、各社別スレを立てて貰うか、
このスレ内でやるか、しかなくなりますね。そこまで要求されてもなあ。とは思います。
764名無シネマ@上映中:03/06/03 13:19 ID:IX9vTQde
>>761
プリプリ・・
765名無シネマ@上映中:03/06/03 13:42 ID:IrrsbNmZ
>>763
俺は今のままに1票。
同じ話題がかぶらなくて GOOD!
気にいらん奴は飛ばせばいいじゃん。
766資料屋・御殿山 ◆Pdi7T.x7Zg :03/06/03 14:30 ID:YhsiIA3E
書き溜めといて下がった頃に貼り付けたらいいじゃんか
2ちゃん用ブラウザであぼーん機能使えば消えるんやろ
話題を止めてしまうと不味いけどね。
>764
小林旭篇請求してんの・・A4・1ページ分出来たワ。
767名無シネマ@上映中:03/06/03 20:44 ID:zLPLQ4J+
鈴木清順がなんかのインタビュー(小林信彦の本だったかな)で、
「今村・浦山らの主流に対抗意識があった」と言ってた。
こういう事あんまり言わない人だと思っていたのでちょっと意外だった。
いまさら聞くんですけど、清順が日活を解雇になったのは
「訳分からん映画を作る」うえに当たらない、この理由だけですか?
768資料屋・御殿山 ◆Pdi7T.x7Zg :03/06/03 22:36 ID:rNPLUiY2
キネ旬の監督全集によるとファンの人気が先行したと有る。
「けんかえれじい」'68 発表後、シネクラブ研究会の37作品連続上映企画に
日活側が突然フィルム貸し出し中止を端を発した・・。

清順し曰く海を赤くして怒られた、太陽も赤くなるのに海も赤くなってもいいやろ
日活プログラム・ピクチャー最後の作品「殺しの烙印」の主人公は狂ったように
ナンバーワン誰だ!と叫んでいたとか・・未見ですが。
769じじわるじじい:03/06/03 23:26 ID:lqQ8mg5G
『殺しの烙印』は封切りのとき、3回見てよく分からなかった。だが、その後見ると、画面がグラフィックに構成されていて、実にすごい。
首になったのは、堀親子(久作と雅彦)が古い、つまりギャラの高い監督達を切りたかったということだろう。
それを当時の若い課長クラスの人間も支持したのだそうだ。製作の総責任者だった江守清樹郎の首を切ったのも、同じ構図のようだ。
外から見れば、江守を切るなんて信じられないことでも、内部では賛成するものも沢山いたのだ。
770名無シネマ@上映中:03/06/04 00:27 ID:bxcrbVhP
>>769
江守清樹郎でYAHOO検索したらこんなん出ました↓
http://www.netlaputa.ne.jp/~kame/corner/part11.html

熊井啓も日活を懲戒免職されてたんだね
「黒部の太陽」を当てたら復帰歓迎されたって書いてあるが
結局復帰しなかったらしいが、熊井作品の多くはやはり日活製作が多いよね

そういや「黒部の太陽」って山本薩夫に批判されたって熊井監督が古い映画雑誌で語ってたな
この映画はゼネコンの出資によって製作されたらしいから
山本薩夫には「資本主義のプロパガンダ」に思えたのだろうか?
771名無シネマ@上映中:03/06/04 22:23 ID:X66ViXdv
三隅研次の「釈迦」を観ました。
オールスターキャストでセットも大掛かり、まさに大作ですね。
永田ラッパの大号令の成果なのでしょう。
釈迦という題材からしても、これって海外での賞取りを強く意識した
作品だと思うのですが、実際はどうだったのでしょうか?
772名無シネマ@上映中:03/06/05 21:38 ID:QhFpvrBm
大島渚はどーですか。
773名無シネマ@上映中:03/06/05 21:44 ID:ygbuQKwL
>>772
東映仁侠映画の辣腕プロデューサーだった
あの俊藤浩滋さんの本を読んだんだが
彼は大島渚監督で仁侠映画を企画したいと思っていたみたいだね
彼なら素晴らしい仁侠映画を作れると睨んでいたようだ
大島渚と鶴田浩二の組合せ!なんか凄そう!!
774資料屋・御殿山 ◆Pdi7T.x7Zg :03/06/05 22:54 ID:pl3lwFM9
>773
学生運動華やかし頃、討論会で若者に
ヤクザ映画作らないのかの問いに
烈火の如く怒った逸話が残ってるけどね。

後に随想で何で怒ったのか思い出せないと語っている。
775名無シネマ@上映中:03/06/05 23:27 ID:Led75k+b
>>773
義理人情について、鶴田・高倉・若山にディスカッションさせるのか?
それはそれで面白そうだが・・・
でも大島は東映で橋蔵主演の時代劇作って、失敗してるんだよね。

そう言えば、内田吐夢監督も晩年に仁侠映画作ってるんだけど、
結構良かったね。。。
776773:03/06/05 23:57 ID:ygbuQKwL
因みに『任侠映画伝』(俊藤浩滋・山根貞男)という本です

>>775
内田監督の思い出も振り返っていた
内田監督に「人生劇場 飛車角と吉良常」の監督を依頼したが
その前の「飢餓海峡」の編集を巡って東映に不信感を抱いていた内田監督は
大川社長の誓約書を貰えないと映画を始めないと拒否
そこでなんとか大川社長を説得して書かせることに成功し、内田監督に気に入られたらしい
はじめは主題歌をつけることも拒否したらしいが、仁侠映画には主題歌も重要ということを説き伏せたとか
ラストシーンも、これまでの仁侠映画らしくないと対立したが
内田監督は「これは試写の批評家向けだ」と述べたとか
いつもは仁侠映画の試写に来ないような批評家も、内田吐夢の新作ということで来たらしく
内田監督のプロデューサー感覚に感心したとか

その他にも、鶴田浩二を東宝から移籍させて以来の友情や
松竹の「渇いた花」を見て池辺良を「昭和残侠伝」シリーズに呼んだ経緯、
おまけに東映フライヤーズに巨人軍監督だった水原茂を招いた経緯、
大映の「夜の蝶」で山本富士子が演じた高級クラブのママのモデルは
俊藤浩滋の奥さん(ということは藤純子のお母さんか)と言う話
田岡一雄や稲川聖城といった大物ヤクザとの思い出も語っていて見応えあり!
777名無シネマ@上映中:03/06/06 00:12 ID:XiOeWVE6
>>774
俺の読んだ奴では、何に対して怒ったかその時は分からなかったけど、
今思うとこういうことであると解説してある。曰く、
その当時自分は自らの映画を作るために苦しい戦いを続けており、
その最も大きな障壁が六社による独占であった。
当時東映仁侠映画は興行的に最も成功しており、その障壁のシンボルであった。
そのシンボルをやれ、ということは自らの戦いを否定されているようで、
猛烈に、しかも感情的に反発したのであった。
とのこと。
778名無シネマ@上映中:03/06/06 08:40 ID:7fIcFh6X
雷蔵の本で大映京都の撮影所長・鈴木晰也も言っていたが
鈴木さんも大島渚を呼んで映画を企画していたらしいね
結局、東映で作った「天草四郎時貞」の失敗を聞いた上層部から難色が出て流れたとか

それほど、松竹ヌーベルバーグの動き、特に大島渚は
よその会社からも大いに注目されていたと言うことですかね
実はあまり私は大島渚の作品が好きでないのだが
「儀式」キツかったぁ〜(w
779資料屋・御殿山 ◆Pdi7T.x7Zg :03/06/06 10:21 ID:uUbaJGVu
>777 そうでしたか
>775 鶴田・高倉・若山のに義理人情ディスカッション観てみたかった(藁 丹波は得意そうやな

最初に見たのが「絞死刑」(ATG1千万円映画第1号)
この頃の大島作品は場末の二番舘での封切りが多かった。
「帰って来たヨッパライ」は最初に作品の意図説明が字幕で説明される
題名と出演者に釣られて観にきた若者は席を立つ時、全員ため息を漏らして帰って逝った。
「少年」に至っては三重での封切りは無く名古屋のヘラルド地下へ観に逝く。
ATGが東宝と提携になった時、民青系の映画サークルにオファーが有り
人集め協力するかデスカッションしたが結局、試写1回で終いやった
何を試写したか記憶にない。
「破邪顕正の浪漫」の著者・須藤久は大島の助監時代に晩メシ中のところへ呼ばれ
お前ら学の無い貧乏人はすき焼きみたいものは一生喰われへんと言われたらしい
後に朝生テレビ右翼特集の時、同席した・・喧嘩せんか楽しみに見たけど何も起こらず。
780名無シネマ@上映中:03/06/09 14:29 ID:J/XdAkZQ
東映の集団抗争時代劇はどうですか?
期間的には短かったそうですが・・・
映画館で観た『十三人の刺客』をビデオで観返そうとしたら、暗くて人物の見分けがつかなかった。
DVDだともう少し観やすくなってるんですかね?
781名無シネマ@上映中:03/06/09 14:42 ID:hTTqg/0Z
>>780
>映画館で観た『十三人の刺客』をビデオで観返そうとしたら、暗くて人物の見分けがつかなかった。

そんなことはないと思うけど? そんなに暗かった? 

もっとも工藤栄一は、人物の顔など、場合によっては少々ぼやけても構わない
と思っていたと聞くが。あくまで、全体の画面の雰囲気が大事。
そういう思想で撮った映像なので、フィルムで観るといいが、TV画面だと
辛いかもしれないですね。それに東映だから、ソフトの画質が悪かったのかも(w
782名無シネマ@上映中:03/06/09 15:00 ID:4NqvdAcq
岩井俊二は?
783名無シネマ@上映中:03/06/09 17:13 ID:zhNlBmuS
自分は『十三人の刺客』と『大殺陣』、この二作品の記憶がごっちゃになっていた。
最近見直して愕然としたよ(作品の面白さは変わらなかったが)。
そんなに暗くなかったと思うけれど(いつだったかBSでやったときは暗かったが)
ところで、カルト作『十七人の忍者』ってビデオになってましたっけ?
見たことないんで・・・
784名無シネマ@上映中:03/06/09 20:14 ID:Drd70oag
カルト作『荒野のダッチワイフ』はワイズ出版からビデオが出てたと思います・・
『十七人の忍者』はどうですかね

話は変わりますが、ドキュメンタリー映画の監督はどうですか?
僕が知っている監督は、小川紳介と原一男と森達也と渡辺文樹ぐらいですけど
その内観たことがあるのは原一男だけ(『ゆきゆきて神軍』と『全身小説家』)
小川紳介の作品は評価が高いみたいですね
785名無シネマ@上映中:03/06/09 20:20 ID:zFDuLRGr
>>783
「十七人の忍者」ってカルト映画なんすか?
同じ長谷川安人の「集団奉行所破り」、山内鉄也の「忍者狩り」と共に
ムチャクチャみてみたい時代劇の一本なんだが

集団時代劇といえば工藤栄一の「十三人の刺客」「大殺陣」「十一人の侍」
ばかりがフィーチャーされがちだが
山内鉄也や長谷川安人の作品にも日を当ててほしいな
786名無シネマ@上映中:03/06/09 20:52 ID:h4Cperpr
>>784
小川紳介はビッグマウスで、講演録「映画を獲る」(筑摩書房)だけでも面白いです。
映画は、たまにアテネや旧BOX東中野でやってたけどね。
淀川さんも感動したらしく、「淀川長治映画塾」(講談社文庫)で誉めてるよね。
最近、その虚実を抉った「devotion」が公開されましたね。私は未見ですが。

小川さんと親しかった人に聞いたけど、とにかく大口叩きで大ウソつきの、憎めないオヤ
ジだったらしい。そんで、50代であっさり死んじゃった。
死去直後には、NHKの教育でも追悼番組があった(大島渚他が出演)ので、NHKにも
世話になった人がいたんでしょう。
>>785
そうした東映マイナー時代劇は、CS(ケーブル)で時々やってるみたいですね。
観た限りでは、「十七人の忍者」は、ちょっと伝説化し過ぎかな? むしろ「集団奉行所破り」
の、しっとりした人情味の方が好きですね。
787名無シネマ@上映中:03/06/09 23:41 ID:bRA7i0nu
小川伸介は、カメラの前に出てきたり、カメラの後にいて喋るんだが、
その喋りが面白い。どれ観ても面白いと思うが、
やっぱり三里塚シリーズの後期や「1000年刻みの日時計 牧野村物語」の
農家のババアが出てくる奴等が面白い。
淀長は、小川の招きで、ババアに会いに牧野村に講演に行ったとか。

「devotion−小川紳介と生きた人々」は非難する人もいるが、俺は面白かった。

それから「ニッポン国 古屋敷村」に大島渚がゲストで出てるんだけど、
ピンクのスーツでめちゃ浮いててワラタ
788名無シネマ@上映中:03/06/09 23:53 ID:21uIf+Sw
大島の「朝生」映画関係発言というと、ずいぶん昔だが
(舛添要一が長谷川和彦に向かって)
「長谷川さん、あんたソ連をずいぶん擁護してるけど、
日本がソ連に占領されたら映画撮れなくなるよ」
(大島)「いや、コイツは今の日本でもどうせ映画撮れないんだ」
→会場一同大爆笑
・・・これはよく覚えている。
789名無シネマ@上映中:03/06/10 15:08 ID:wuKzycmz
伊丹十三の初期作品(『お葬式』以前)を観た人いますか?
伊丹作品はあんまり相性が良くないんですが、
『ゴムでっぽう』とかの自主映画やビデオ作品は面白い、なんて話を聞きましたもので
自分は未見ですが・・・
790名無シネマ@上映中:03/06/10 15:58 ID:Kt4PvZmQ
TVは観たことあるよ。旅行記みたいな奴。
ああいう題材の方が向いてたんじゃないかな。
企画、脚本、主演、演出、一人で全部やっちゃうような奴。
791名無シネマ@上映中:03/06/10 18:39 ID:4Tf6cQmP
山本薩夫はいいなあ。
「戦争と人間」「皇帝のいない八月」・・・うーん、いい!
792名無シネマ@上映中:03/06/10 20:07 ID:BgCJlyaJ
>>789,790
伊丹は、著述業>自主映画・ビデオ監督>役者>商業映画監督、という評価をしてる人が多いね
映画監督作で評価されてるのは『お葬式』と『タンポポ』ぐらいかな
793御殿山 ◆Pdi7T.x7Zg :03/06/10 21:10 ID:HuTM20S4
伊丹十三は脇役に廻った頃、凝った役作りするから
監督からヒンシュク買ったんやなかった?
NHKの「あしたの家族」で競演した宮本信子と結婚した(どちらも二流の役者やな
宮本信子は、その後七人の刑事の犯人の情婦役なんかで
お袋曰く、この人エエ役貰えんなぁ・・。
794名無シネマ@上映中:03/06/10 21:12 ID:uN+3Cl+m
伊丹十三は「マルサの女」も好きです
初期の頃の作品は毒気なセンスが抜群でいいよね
「タンポポ」のラストでいきなり赤ん坊がオッパイ吸うシーンになったりとか
後半の作品には、そういう毒気が消えてパワーダウンしたと思う

父親の伊丹万作の作品は「赤西蠣太」しか見たことないのだが
これまた風変わりな時代劇だったな
親子二代に渡る“奇才”ですな
795無名シネマ@上映中:03/06/10 21:41 ID:/79Y9tx/
伊丹万作も東宝に入って、ゴルフばかりやってだめになったと言われていたから、
その辺は親子もよく似ているよ。
少しばかり金が入るとだめになる家系なのだな。
796名無シネマ@上映中:03/06/10 23:03 ID:Kt4PvZmQ
>>793
オーソン・ウェルズみたいに扮装したりしてた。
口の中に綿入れたり、爺になったりしてさ。
俺の覚えてるのはTVドラマの方だけども。
797名無シネマ@上映中:03/06/10 23:08 ID:Kt4PvZmQ
>>792
著述業でも、企画、デザイン、編集、装丁と何でもやってた。


798名無シネマ@上映中:03/06/14 00:56 ID:gbvum5fq
このスレ最近伸びないな

浅草では「座頭市 破れ!唐人剣」がかかってるようだ
この作品って、よく名画座でかかるよな
やっぱシリーズ異色作ほど客リクエストが多いんだろうか

安田公義って大映京都の監督達の中では
森、三隅、池広、田中徳に比べたら存在感薄いが
「大魔人」の1作目や「破れ!唐人剣」や「眠狂四郎 人肌蜘蛛」など
シリーズ屈指の異色作を作ってるんだよな
799名無シネマ@上映中:03/06/14 01:15 ID:2qcPd0pb
『怪異談 生きてゐる小平次』のパンフレットに、中川信夫が若い時伊丹万作の
家の表札を盗んだエピソードが載っていた。最近になって、伊丹十三がその話を
聞いて是非返してほしいと言って来たが、中川信夫は少し考えてから、
「貴方が父君の遺業を継いで一人前の映画監督になったらお返ししましょう」と
断ったらしい。
伊丹十三が商業映画を撮るようになったのは、このエピソードも少し関係してるのかな?
因みに伊丹十三で一番好きなのは『北京の55日』の毅然とした帝国軍人役ですがね。
800名無シネマ@上映中:03/06/14 02:19 ID:KJ3MHDyc
>>797
ATG のロゴのデザインも伊丹十三でしたな。

>>798
浅草で「新座頭市 破れ!唐人剣」見てきたけどニュープリントでした。
ここは客リクエストと言うより、座頭市を定期的にかけてるので
順番が巡ってたまたま、だと思うけど。
しかし後味悪いラストだな(香港版でも?)。なぜかラストに出てこない
小栄=香川雅人(この子役は良い)が駆けつけて引き分け、が正解では?

>>799
そのパンフレットには、大島渚?がATGの制作委員会に推挙して
「怪異談 生きてゐる小平次」が撮れた?いきさつとか出ていますか?
801名無シネマ@上映中:03/06/14 04:14 ID:PUZdwaC3
安田公義「座頭市喧嘩旅」は凄く良いよ。

802名無シネマ@上映中:03/06/14 04:38 ID:IU41eKMK
「ゴムテッポウ」かあ。伊丹が当時つきあっていた文化人たちがだらだらと遊んでいる
アンニュイ漂うというか、高等遊民的というか、そんな雰囲気があった。かなりヌーヴェル
ヴァーグを意識した絵作りとムードだったが、アンシャン・レジュームとか退廃までいかず、
あくまで仲間内のお遊び映画といった感じだったね。後年の監督作のクドさは微塵もなかった
から好感は持ったね。
803名無シネマ@上映中:03/06/14 18:47 ID:KP8DvVC9
美術監督の内藤昭氏が市川雷蔵と勝新太郎の違いについて、
「雷ちゃんの時のセットは様式美を重視して作る、勝ちゃんの時のセットはリアリズムを重視して作る」なんて言ってました。
また田中徳三監督は、
「雷ちゃんは打ち合わせで文句ばっかり言うが撮影中は文句なし
勝ちゃんは打ち合わせでは何も言わんが撮影中は文句ばっかり言う」とも言ってました
両者の芸風や個性の違いが出ていて面白かった
804名無シネマ@上映中:03/06/14 21:01 ID:nUJqo4UA
今日、昼間のラジオ番組で岩下志麻のインタビューが流れていたが、
「野村監督の『五麟の椿』に出たとき、2ヶ月もリハーサルに費やすなんてびっくりした。
巨匠といわれる監督の作品にそれまで出ましたが、ほんとに演技していると思ったのはこの作品が初めてでした。」
と語っていた。
 野村って、サスペンスが多いので時代劇であるこの作品を見てみたい
805名無シネマ@上映中:03/06/14 21:04 ID:stDQhH6A
>>804
リハーサルの長さは弟子の山田洋次も受け継いでいるようだね
806 :03/06/14 22:34 ID:G2vq5j/6
どこに書くべきか分からなかったので、ここでおうかがいしますが、
京橋のフィルムセンターでの「斬人斬馬剣」ってどうでしょうか?
先日いったら満員!(初めての経験)で入場できなかったのですが。
807名無シネマ@上映中:03/06/14 22:42 ID:bksXos8+
本読みとかリハーサルってどのくらい行われていたんですかね
勅使河原宏監督が、
「リハーサルは型を確保し、安全に撮影を進めるだけ。作品から生命力を奪う」なんて言ってたもんで
勝新も同じ様なこと言ってました
木下恵介もリハーサル嫌いだったそうですし
黄金期の邦画は実数一ヶ月未満で撮影していたそうですし
やっぱり、いわゆる巨匠だけなんですか
808名無シネマ@上映中:03/06/15 00:32 ID:WUeE4sZm
>>806
>>733に初回も満員だったって書いたのに…
809名無シネマ@上映中:03/06/15 00:43 ID:WUeE4sZm
>>807
小津安二郎が前日に本読み。
溝口健二が当日にリハーサル。
黒澤明は本番と同じ鬘、同じ衣装で撮影開始前にリハーサル。
浦山桐郎はリハーサルしつこくて役者が失踪して自殺しかけた。

TVだけど倉本聰の本読みはしつこくて長いらしい。

成瀬巳喜男は指定した位置に役者配置して、目線も指定、カット割ってどんどん撮影。
大島渚はリハーサル無し、リテイク無しが理想。

ソクーロフ「エルミタージュ幻想」のリハーサルは凄かったらしい…
810806:03/06/15 01:55 ID:DmMXhOrR
>>808
見落としてました。
「御誂治郎吉格子」もなかなか見れないと聞きましたが、どうです?
811名無シネマ@上映中:03/06/15 02:14 ID:zToq58yD
>>810
ビデオでよければ出てるけどな
クライマックスの絶体絶命の窮地からの脱出シーンが圧巻
同じ伊藤大輔が脚本を手掛けた「眠狂四郎 無頼剣」でも
似たような設定シーンが出てくる
812 :03/06/15 22:54 ID:ER8I+mn4
今フィルムセンターの「発掘された映画たち2003」で斬人斬馬剣以外のお勧め作品はなにかありますか?
813名無シネマ@上映中:03/06/16 00:59 ID:QoImCLDg
「女學生記」、「冬の宿」面白かった。
「海を渡る祭禮」「嬉しい娘」「朝日は輝く」が観たいのぅ。時間取れるかな…
814名無シネマ@上映中:03/06/16 13:14 ID:JozFAd6p
笠原和夫氏が「映画芸術」に発表した『あの夏いちばん静かな海』評 映画骨法十ヶ条、を知っている人はいますか?
田村孟氏がシナリオ教室のテキストにしたそうですね
815名無シネマ@上映中:03/06/17 21:04 ID:6D+O3f4x
降旗康男の新作に菅原文太が出るらしい。主演は松田龍平とか。
816名無シネマ@上映中:03/06/17 23:31 ID:1FfSA3tC
正直、降旗康男の良さがイマイチわからない
そんなに作品を見てないのだが
誰か、この人の作品でオススメ作品を教えてくだされ

ちなみに、当方がこれまで見たことのある作品は
「日本暴力団 殺しの盃」、「冬の華」、「仕掛人梅安」、「タスマニア物語 」 「鉄道員」
817名無シネマ@上映中:03/06/20 16:50 ID:uRNMksLE
鈴木則文監督や野田幸男監督はどうですか?
鈴木監督は、『エロ将軍と二十一人の愛妾』とか『徳川セックス禁止令 色情大名』等がカルト的な人気があるみたいですね
僕は観た事がないので、『トラック野郎』とか『多羅尾伴内』(小林旭版)の印象が強いですが
『多羅尾伴内』は笑いました(小林旭の貢献も大きいが)
野田監督では、『0課の女・赤い手錠』が一番印象的
あの作品は面白かった
『不良番長』は・・・、現場が楽しそうですね(笑)
818名無シネマ@上映中:03/06/21 14:59 ID:zN1lKtS4
皆様、現在シネマ下北沢で時代劇オペレッタ特集やってますよ。
819名無シネマ@上映中:03/06/22 02:23 ID:SHQXWGPT
>>818
鴛鴦歌合戦はいいですねぇ。
820名無シネマ@上映中:03/06/24 02:08 ID:hyMsRHMY
小林正樹の「怪談」DVDげと。
この耽美路線で三島由紀夫の小説でも映画化したら
面白い物になったんでないか、と思ったが無理か。
821名無シネマ@上映中:03/06/24 02:31 ID:7iapouQz
>>820
1/5くらいの予算でやらないとな。
822名無シネマ@上映中:03/06/25 23:43 ID:o2zMDqeb
>>813
今プログラム、全クリアしましたが、「海を渡る祭禮」が最高でした。
30分に満たない不完全版ですが、もう引き込まれて引き込まれて。
ファーストラン・セカンドラン、2回見ました。
三度目も絶対行く。

死ぬまでに未発見部分を見られますように。
今日も物干し台に登って空に祈りを捧げました。

823名無シネマ@上映中:03/06/26 02:43 ID:kRT3Joqd
>>822
確かに面白かった。
824名無シネマ@上映中:03/06/26 02:44 ID:kRT3Joqd
あ、それから漫画家のさいとうたかおはこういうの観てたのかね?
さいとうたかおの時代劇漫画に雰囲気が似てる。
825-:03/06/29 18:42 ID:3SrM+RrC
山本薩夫の「台風騒動記」、面白かったぜい。
結構シュールな素材を、
ああいうふうに軽妙なタッチで演出した作品が漏れは好き。

826 :03/06/29 20:02 ID:YBTr1s0H
今日やっと「斬人斬馬剣」をみてきました。
馬で追走するシーンと十字架が掲げられるところのカットバックはすごいですね。
逆に前回みれなくて残念でした。(2回見れたらなぁ・・・)
「海を渡る祭壇」も非常に期待しています。

あと伊藤大輔のサイレント作品、「長恨」 「忠次旅日記」 そして今回の
「御誂治郎吉格子」を見る方法ってなんかないですかねぇ〜?
827名無シネマ@上映中:03/07/03 17:22 ID:tbp3ctxX
増村監督の作品に出演してた若尾文子って、
色っぽいというか、艶っぽいというか…
女の情念全開という感じだね。。。
828名無シネマ@上映中:03/07/03 19:39 ID:VstgZhPg
若尾文子ってなんであんなに歯が汚いわけ?
若いのにイヨーに汚かったよね。
あれ誰も注意しなかったのか・・・。
829名無シネマ@上映中:03/07/03 23:34 ID:McoQulP+
蓮実って。
http://calorieta.gamiras.com/has-ibo-gro/f1770.jpg
現況が、こんなだとはなー。驚愕。
830白夜の陰獣:03/07/04 09:44 ID:EJhIHtUy
>>822
私も「海を渡る祭礼」の完全版を是非見てみたい
それにしても、国木田独歩の息子の国木田なんとかの「忠僕 直弼」みたいな
マイナーな戦前の日活作品が現存していて
どうして名匠.稲垣浩や山中貞雄の傑作が日本に残っていないのだろうか
831名無シネマ@上映中:03/07/05 01:53 ID:HAoByyP2
>>830
たまたま
832名無シネマ@上映中:03/07/06 14:02 ID:DL9VukbG
|⊂⊃;,、
|´_ゝ`)   ダレモイナイ・・オドルナラ イマノウチ
|⊂ノ
|`J

       ♪  ,,;⊂⊃;,、
     ♪    ( ´_ゝ`∩)   カッパッパ♪
          【( ⊃ #)    ルンパッパ♪
           し'し'

     ♪    ,,;⊂⊃;,、
       ♪  (∩´_ゝ`)    カッパキザクラ♪
           (# ⊂ )】    カッパッパ♪
           `J`J

       ♪  ,,;⊂⊃;,、
     ♪    ( ´_ゝ`,,,)   ポンピリピン♪
        ((⊂#((⊂)】    ノンジャッタ♪
           し'し'

           カパァー...
     ♪    ,,;⊂⊃;,、
       ♪  (,,,´_ゝ`)   チョーット♪
        ((と__つつ))  イーキモチー♪

ノーメルノーメルノーメルノーメル♪
イケルケルケルケロ♪
キザクラ キザクラ ソフトナオサケ♪
フルイノレンノ モダンナアージ♪
カッパパ ルンパッパ キーザクラー♪
833名無シネマ@上映中:03/07/06 18:00 ID:REqQs+w3
誰か「夢のハワイで盆踊り」見た香具師はいる?
タイトルだけみてすごく魅かれるのだが。
834名無シネマ@上映中:03/07/06 18:04 ID:W2XSCSho
舟木の?
835名無シネマ@上映中:03/07/06 20:16 ID:REqQs+w3
うん、これ。
タイトル書いただけで「舟木の?」というレスが返ってくるこのスレ
はマジ凄いなぁ。

製作=東映(東京撮影所)
1964.08.01
8巻 2,587m カラー シネマスコープ
製作  大川博
監督   鷹森立一
脚本   長谷川公之 山本英明
撮影   山沢義一
音楽   船村徹
美術   北川弘
録音   渡辺義夫
照明   桑名史郎
出演   舟木一夫 本間千代子 高見理紗 堺正章 高橋元太郎 笠智衆
836名無シネマ@上映中:03/07/06 22:52 ID:W2XSCSho
俺は「警視庁物語」の長谷川公之の脚本だから
ちょっと期待したけど・・・失礼ながら並の歌謡映画だよ
ストーリーは題名どうりw
837名無シネマ@上映中:03/07/06 23:23 ID:REqQs+w3
>>836
サンクスコ!

題名だけ見て期待してたんだけどなぁ。
機会あったら見てみます。
838名無シネマ@上映中:03/07/06 23:28 ID:W2XSCSho
>>837 いえいえ あくまで俺の見た感想だから
見方は色々有るしね、ご自分の目で確かめて見て下さい。
839あい:03/07/06 23:31 ID:APweQ/Oq
私とうとう脱いじゃった♪
http://alink3.uic.to/user/angeler.html
840名無シネマ@上映中:03/07/07 00:00 ID:PxWL3UcB
baka
841名無シネマ@上映中:03/07/07 22:12 ID:zDwX/Mzm
山田洋二監督の「学校2」は面白かった。養護学校の話だけどよかったよ。
842名無シネマ@上映中:03/07/09 17:37 ID:gmI1PMBO
やはり小林正樹監督だよ。
特に有馬稲子と仲代達矢の魅力が爆発した、「黒い河」は最高だよ。
まるで洋画を観てる雰囲気で楽しめますた。。。
843名無シネマ@上映中:03/07/09 19:11 ID:e6mzSrXI
松竹の渋谷実って「しぶやみのる」それとも「しぶたにみのる」?
844名無シネマ@上映中:03/07/09 20:19 ID:r/Gz6Uki
しぶやみのる
845843:03/07/09 22:34 ID:c4WSMdtx
>844
レスありがとう
846名無シネマ@上映中:03/07/10 00:49 ID:4Qo9aKP0
どういたしまして
847名無シネマ@上映中:03/07/10 00:58 ID:e/jR2w5i
>>842
あの作品、確かにおもしろい。うんで気になってしかたがない点が・・
有馬稲子は仲代に抱かれながらも、寝ている俺の口に舌を入れてきた
っていうチンピラのセリフ。
あれってチンピラのただのホラなのか?それとも有馬稲子がそこまで
堕ちたってことなのか?
848名無シネマ@上映中:03/07/10 21:15 ID:4Qo9aKP0
当然、後者でしょう?
849名無シネマ@上映中:03/07/10 22:39 ID:ZXeXHokr
>>848
でも、もしそーだとすると、仲代に対しても裏切りってことに.....。
肉体関係ができてしまった以上、無理矢理仲代を愛そうとした、
っていうその後の有馬のセリフと噛みあわないのだが...。
あれは主人公がからかわれただけなのでは?
850名無シネマ@上映中:03/07/10 23:17 ID:4Qo9aKP0
あっそうか!ゴメン混乱してた。

>無理矢理仲代を愛そうとした〜
最初に有馬は仲代に犯された訳だからね、あなたが言う方が正解だね。


昔に一回見たっきりだから記憶違いしてたかも。この件は僕は駄目だわ、引っ込みます。
余計な口挟んですいません。

この映画は最後に、有馬が酔った仲代を突飛ばして
トラックに轢き殺させるんだったよね?間違ってる?

851名無シネマ@上映中:03/07/10 23:23 ID:TXF2/t7X
渋谷実と言えば、
「気違い部落」。
 ↑ ↑
これ今だとタイトルで誤解する香具師多いんだろうなあ。
たしか撮影途中で三國連太郎から伊藤雄之助に主演交代したんだっけ?
852名無シネマ@上映中:03/07/11 00:14 ID:9Ql7Q5Rm
>>850
あってます。有馬、薬入れてましたけどね、仲代のグラスに。
>>851
もの凄いブラクラ
853名無シネマ@上映中:03/07/11 00:30 ID:iC+5grjp
>>852
どうもです。映画を数ばかりこなしてるだけで
観直す事をしないで勢いでレスすると、こんな間違いをやらかす
反省します。
854名無シネマ@上映中:03/07/11 19:18 ID:3YmuCHun
>>851
この作品、是非観たいよなあ。
でもTVでは・・・
“気違い”という言葉は、現在においては御法度なんだよなあ。
田坂具隆監督の「親鸞」「続親鸞」という作品をこの前観ますたが、
セリフの途中で、“ピー”という音が入りまくりだったよw
855名無シネマ@上映中:03/07/11 21:15 ID:Z0m3jYL3
>854
放送禁止用語と言えば、勝新の座頭市はひどかった。
メクラ、カタワ、オシ、ツンボなど、身体障害に関する
禁止用語のオンパレードで音がプツプツ飛んでた。
856山崎 渉:03/07/12 11:37 ID:Et8vanyZ

 __∧_∧_
 |(  ^^ )| <寝るぽ(^^)
 |\⌒⌒⌒\
 \ |⌒⌒⌒~|         山崎渉
   ~ ̄ ̄ ̄ ̄
857名無シネマ@上映中:03/07/13 02:33 ID:JWo2cNWb
>>854
「気違い部落」の舞台は原作者・きだみのるが戦時中疎開してた
八王子の恩方村だね。
実は数年前、そこを訪ねていったんだけど、
地元の人がロケに使った家とか親切に教えてくれたよ。
まあ、さすがに「気違い部落」という名称には
あまりいい感じ持ってなかったみたいだけどw
858名無シネマ@上映中:03/07/14 15:26 ID:5Yrd3wog
最近、監督列伝はどうしたの?
楽しみなんだけど
859名無シネマ@上映中:03/07/14 19:36 ID:2n3V23Ae
部落=同和ってのがあるからね。
860山崎 渉:03/07/15 11:52 ID:uQoMk24/

 __∧_∧_
 |(  ^^ )| <寝るぽ(^^)
 |\⌒⌒⌒\
 \ |⌒⌒⌒~|         山崎渉
   ~ ̄ ̄ ̄ ̄
861名無シネマ@上映中:03/07/15 12:00 ID:Ti8aVT2T
今井正監督の「武士道残酷物語」もイイよね。
錦ちゃんがチン切りされるシーンが一番印象に残りますた。。。
862名無シネマ@上映中:03/07/16 13:28 ID:HtrCibik
あげちゃう
863名無シネマ@上映中:03/07/16 13:58 ID:EQ1mEK+x
>>826
>>御誂治郎吉格子

これは、マツダ映画社から7000円でビデオが出てるだろ。
というか、ググれば簡単に分かるようなこと調べもしないで、
本人の何の努力も無く、
伊藤の「斬人斬馬剣」を観れてしまうという
コイツの過保護な環境が羨ましいのだが・・・w
864名無シネマ@上映中:03/07/16 14:29 ID:57HJxbMR
ココで美少女のくっきりワレメが見れますた♪
http://plaza16.mbn.or.jp/~satchel/idolnowareme/
ここまで美少女だと興奮しちゃう(*´∀`*)ハァハァ
865名無シネマ@上映中:03/07/21 00:46 ID:Bnxg19pH
あげ
866名無シネマ@上映中:03/07/21 02:25 ID:/uizbYck
>>863
努力、ですか。
貴殿は当然「カルメン故郷に帰る」のモノクロ版は見てるんでしょうな?

867名無シネマ@上映中:03/07/21 03:28 ID:3VmR4IQW
>>866
いいよ、もうその話は。ヲタの自慢大会かよ
868名無シネマ@上映中:03/07/21 21:53 ID:UKxfYpmd
木村威夫氏は、「戸田重昌は映画美術家じゃない」なんて言ってた
「彼は芸術家であって、職人じゃない」とも
僕は、戸田氏の美術は凄いなぁ、なんて思うけど
あれは芸術家過ぎる、という事なのか
869名無シネマ@上映中:03/07/21 22:07 ID:UWyvDrcU
>>863
努力、ですか。
貴殿は当然「路上の霊魂」は見てるんでしょうな?
870名無シネマ@上映中:03/07/21 22:24 ID:Rf+alSJS
ある意味このスレを管理、方向性を決めてきた
日本映画愛好者がいなくなってから
このスレは急速につまらなくなり荒れてきたな

もう氏ねよお前ら(w
871名無シネマ@上映中:03/07/21 22:37 ID:EvKN/M5r
>>870
禿同! 喝ッ!
872名無シネマ@上映中:03/07/22 00:00 ID:Ro++QWQy
>>868
木村威夫、どんな低予算でもスタッフがアッと驚く効果をあげる。
戸田重昌はそういうタイプの人じゃないよね。
というか、大島以外とも仕事したらよかったのに…
873名無シネマ@上映中:03/07/22 22:20 ID:7NdFi5TL
>>870
つまらなくなり荒れてきた、ですか。

貴殿は当然「春錢形平次」は見てるんでしょうな?

874名無シネマ@上映中:03/07/24 23:41 ID:CfVYzmhD
>>873
見てねえYO!
>>869
「路上の霊魂」は見たことあるZO!
なんか啓蒙じみた内容だったが、思いのほか楽しめるストーリー
幻影や仮想シーンの挿入など、モダンな演出技法に驚いた記憶あり
875名無シネマ@上映中:03/07/25 00:27 ID:6UDYl8n8
「路上の霊魂」は【動く】小山内薫と村田実、以外見るべき所
無いと思うけど・・・

「春錢形平次」はLD時代に買ったけど、正直買って損した!
876名無シネマ@上映中:03/07/26 23:29 ID:2hFXX/ne
NFCの市川特集に行ってる方はおられます?
877名無シネマ@上映中:03/07/26 23:40 ID:cqrKkmuk
今日「足にさわった女」観てきたよ。
池部良は痛々しかったけど、面白かったよ。
878名無シネマ@上映中:03/07/26 23:44 ID:cqrKkmuk
あ、めちゃ満員だった。
明日はチョイ役の八千草薫でも観に行くか?
藤原釜足さんも大きい役で出るし。
879名無シネマ@上映中:03/07/26 23:45 ID:cqrKkmuk
あ、「プーサン」は明後日だ…
880若作りおじさん:03/07/27 05:58 ID:ismsV5hW
大映 夜の河の増村保造監督。山本富士子が実に魅力的でした。
全編 画面から品の良さが漂っているようでした。
日本映画の誇りの一つであると思っています。
881名無シネマ@上映中:03/07/27 09:03 ID:pbx7snN1
「夜の河」は吉村公三郎でしょう。
確かに増村好みの女性像だけどね。
吉村公三郎は評価は低くないけど、人気ないねえ。

増村だと「氷壁」「美貌に罪あり」の山本富士子はよかったね。
882名無シネマ@上映中:03/07/27 20:27 ID:/hojAYSY
野村芳太郎といえばどーしても「松本清張映画の監督」として見られてしまいますが、
個人的には『張り込み』以外はあんまり好みではありません
むしろ、『最後の切り札』や『左ききの拳銃・東京湾』や『背徳のメス』や『恋の画集』といった
一癖も二癖もあるサスペンス映画のほうが面白かった
このような作品を観ると、なんで『砂の器』ではあんなに浪花ブシに頼るかな、なんて思います
883名無シネマ@上映中:03/07/27 23:22 ID:7fsMeFO7
松本清張といえば
野村芳太郎などの松竹作品のが有名だが
東宝が製作した堀川弘通の「黒い画集」「けものみち」「告訴せず」
も捨て難いぞよ
884無料動画直リン:03/07/27 23:23 ID:8YbDc3LA
885名無シネマ@上映中:03/07/27 23:41 ID:pbx7snN1
>>882
> なんで『砂の器』ではあんなに浪花ブシに頼るかな、なんて思います

これは脚本家の趣味でしょ。
自分の父親との話をいろいろなところに書いてるくらいだし。

製作の経緯を聞くと清張ものは『張り込み』が一番、
野村芳太郎の思い通りに作れたんじゃない?
886若作りおじさん:03/07/28 00:41 ID:RXkhZgLe
>881
すみません。私の事実誤認でした。
887白夜の陰獣:03/07/29 11:36 ID:b0/7cO1T
山中貞雄監督の名作「丹下差膳余話 百万両の壺」がリメークだとさ
ttp://www.sponichi.co.jp/entertainment/kiji/2003/07/29/04.html

888名無シネマ@上映中:03/07/29 12:08 ID:WuIUK5En
岡本喜八作品をDVDでってのは、やっぱかなわぬ望みでせうか...
889名無シネマ@上映中:03/07/29 12:17 ID:IGayBwEV
>>887
どう考えても企画が時代錯誤だが…
丹下左膳だけ借りて、マトリックスみたいなの作るのなら未だしも、
山中貞雄版では客を集められないだろ…
890名無シネマ@上映中:03/07/29 13:47 ID:XSQlo1WG
>>888
喜八クラスなら、そのうちDVD出るんじゃないの
黒澤みたいにボックス販売なんてのは無いかもしれないが
891名無シネマ@上映中:03/07/29 13:57 ID:nDN3VGlD
>>888 >>890
10月に「座頭市と用心棒」(と「破れ!唐人剣」も)が出るよ。
ようやっと盗宝の喜八作品の初DVD化だが、これ、武の座頭市に
合わせてだろうから、今後喜八作品が続けて発売されるわけではないのだろう。
盗宝のヴァカ。
892名無シネマ@上映中:03/07/29 13:58 ID:lrfAIKgo
>>丹下左膳
外国だと古いネタのリメイクでも、すごい予算と最新技術でいいもの
つくるんだが(最近だとミニミニ大作戦か)、なんかカネも技術も
いらないお手軽なところに目をつけちゃったな。とほほ・・・
893_:03/07/29 13:58 ID:JOnX6355
894名無シネマ@上映中:03/07/29 14:51 ID:DOGCowPq
>>887
プロデューサー・江戸木純という点には少し期待したい(w
>>889>>892
マトリックス左膳? そういうのは香港のワイヤーワーク古武装片で散々やってるからね。
そういうので勝負を避けるのは、賢い選択だと思うよ。

つーか、百萬両の壷は、みんなで大真面目に、オフビート・コメディを演じるのが
ミソなのだが(壷が見つからないままの方が、みんなが幸せ!? というオチにはぶ
ったまげた)、この味が今、出せるかなあ? 不安ではある。
895名無シネマ@上映中:03/07/29 15:08 ID:PmD2v9t8
肝心の丹下左膳が豊川悦氏w
俺は今リメイクするならビートたけしがいいと思ってたんだが。
(こいつは座頭市やっちゃったからな)
片目片腕もめくら、両手両足義手義足か
手塚治虫の漫画どろろのようなキャラクターをミックスしちゃうぐらい何でも有りの方が
昔のまんまリメイクするより面白いと思う。
896名無シネマ@上映中:03/07/29 15:52 ID:sjx/RIH1
みなさんは当然「さよならモロッコ」は見てるんでしょうな?
897名無シネマ@上映中:03/07/29 15:59 ID:60eR49nI
岡本喜八がテレビでやった
仲代達也の丹下左膳は面白かったなあ。
898名無シネマ@上映中:03/07/29 18:29 ID:2lkIl/4A
>>897
俺は丹波哲郎が演じたバージョンが見てみたいよ

映画で丹下といえば、やはり大河内伝次郎なんだろうが
俺的には松田定次監督、大友柳太朗主演の痛快娯楽路線の丹下が好きなんだがね
899白夜の陰獣:03/07/29 18:42 ID:fm3DUZjm
>>897

五社英夫だったような.....
900名無シネマ@上映中:03/07/30 00:20 ID:1wgG2PdT
今日のNFC「青春錢形平次」おもしろかったですが、一部の人はやたらうけてましたね。
901名無シネマ@上映中:03/07/30 00:48 ID:dGGj5GM3
>>900
近くに小学生高学年の二人連れ(爺引率)がいたけど、無茶受けてた。
『プーサン』も受けてたよ。

>>900は不自然な笑いと言いたげだけど、そんなことはなかった。
902名無シネマ@上映中:03/07/30 11:22 ID:DoF5+GoJ
>>897
あれは五社英夫。喜八は時代劇専門のドラマワイド(名前忘れた)の初回
を飾りますた。仲代主演で、風車の矢七が適役ですた。テンポがよくて
いい演出ですた。タイトル忘れてしまいますた。すまんこって。
903名無シネマ@上映中:03/07/30 12:56 ID:1SrDx2cq
>>902
>喜八は時代劇専門のドラマワイド(名前忘れた)の初回を飾りますた。

「着流し奉行」ですか? 山本周五郎の「町奉行日記」ですね。のちに「どら平太」
になる役所公司がちらっと出ていることでも有名な作品。
脇が天本英世、草野大悟ら喜八組で、ラストで対決するのが岸田森なんだよね。

この原作、三隅研次、岡本喜八(TV)、山下耕作(TV)、工藤栄一(TV)と、
何回も使われているらしく、市川コンが執着していた理由がわからなかった。
904名無シネマ@上映中:03/07/30 22:08 ID:oZshcA1J
大林宣彦と相米慎二は「二大困ったちゃん監督(個人的に)」
才能はある監督だが、反応に困る作品(シーン)を撮るんで
相米はディレクターズ・カンパニー所属の監督の監督の中では一番コンスタントに撮ってますね
いい作品も撮ってますけど、全部赤字だったそうですね
ひょっとしてディレカンを潰した張本人かも
905名無シネマ@上映中:03/07/30 23:13 ID:EmEJWkNr
>>904
ある本に「相米はディレカンで一番いい仕事をし、ディレカンを潰した監督」と書いてあった。
 だが実際には井筒が撮った「東方見聞録」で死亡事故が起きて劇場公開が見送られたからじゃないの?
906名無シネマ@上映中:03/07/30 23:30 ID:wUf0UcNe
ディレカンを潰したのはソーマイです。「光る女」で大赤字を出し、88年頃のウ
ワシンでは、すでに危機説がささやかれていました。
さらに、「東京上空いらっしゃいませ」でも惨憺たる赤を出してしまいました。

詳しくは、「長谷川和彦全発言」にインタビューがあったはず。ググれ。

井筒の「東方見聞録」がなぜインできたかは謎ですが・・・。
907名無シネマ@上映中:03/07/31 00:35 ID:aGbsToXv
市川崑の「愛人」は非常によかった。非常に洗練されている!
908名無シネマ@上映中:03/07/31 01:07 ID:sAF3i9d8
>>905
いや、自転車操業の状態に陥って、
次の作品のための準備資金、終わった作品の売り上げが
どんどん入ってこないと会社の資金繰りができない状態。
この時点で何か起きたら潰れることが決定していたと言っていい。
そこで「東方見聞録」の事件が起きて封切り見送り、一貫の終り。
そのような自転車操業の状態に陥れたのが相米の「光る女」

>>907
観に行きたかったが、今日は午後早引きは無理だった…次は8/15か…
909名無シネマ@上映中:03/07/31 05:33 ID:o2iiNhiH
エロエロなサイトをついにハッケーーーーン!
女子校生の毛の無いツルツルおまんこ!(☆∀☆)無毛われめ!
http://plaza16.mbn.or.jp/~satchel/wareme_tatesuji/omanko/
910名無シネマ@上映中:03/07/31 15:17 ID:NpGU33Hh
「百萬両の壺」にて山中を初見。
なによりも驚いたのは音が良い。いや、良すぎる。
昭和10年製作とは到底思えん。
澤村国太郎(長門裕之、津川雅彦の父)ってイイ味出してる。
というか演技が現代っぽいんだけど。
大河内の嫁(?)が謡いはじめると、つねに誰かが棚上の猫の置物を
壁がわに向けるのは何でだろー?
映像は固定画面が多いのは意外だったなー。
個人的に、撮影よりも脚本に山中の天才性を感じてしまった。
911名無シネマ@上映中:03/07/31 15:34 ID:vBSZyRCb
>>910
ちなみにマキノ、沢村の系図をみつけた↓

http://www.elrosa.com/tisen/49/49004.html

「百萬両の壺」には川原崎は出ていないが、リメイクには山中へのオマージュで
息子さんを出してほすい
912名無シネマ@上映中:03/07/31 15:36 ID:vBSZyRCb
× 川原崎
○ 河原崎
913910:03/07/31 16:19 ID:NpGU33Hh
あと、やっぱり結末部で大河内の大立ち回りがカット
されてるんだね〜。
これって、ビデオの収録時間考えて割愛されてるんだろうか?
FCには完全版残ってるのかな〜。みてみたい。
914名無シネマ@上映中:03/07/31 17:08 ID:ZIYblpZl
>>913
釣りか?

大河内のチャンバラ場面はあったけど、戦後のGHQの検閲でカットされたと言われている。
完全版はいまのところ公には発見されていない。

アラカンの鞍馬天狗を、ここ数日BSで放映しているが、アラカンの動きの良さに
ほれぼれする。以前、見たときは気づかなかった。
ほれぼれと言えば、今日、放映された「風流深川唄」の鶴田浩二の美丈夫ぶりもたいしたものだ。シビれた。
915名無シネマ@上映中:03/07/31 20:14 ID:vBSZyRCb
>>914
ある掲示板(バレバレだが)によると、なんでもその場面が16年前に東京で
公開されていたらしい
916名無シネマ@上映中:03/07/31 20:21 ID:qSto3jmj
アラカンで思い出したが
先日、京都で「鳥人」という映画を観て深く感心
つい最近も、「春秋一刀流」という片岡千恵蔵主演作を見てこれまた感心

両作品とも丸根賛太郎という監督の作品
この監督、かなりユニークで面白い作品作っていると思うのだが
今はあまり名前を聞かないね
戦後はたいして代表作を作らないで消えたのかな?
917名無シネマ@上映中:03/07/31 21:18 ID:G4ZmMKBQ
市川雷蔵は三島由紀夫の「獣のたわむれ」を川島雄三監督で映画化したかったそうだ
川島で三島作品をかぁ
918白夜の陰獣:03/07/31 21:44 ID:3LITuzSf
>>916

丸根賛太郎は戦後というか終戦直後に「狐の呉れた赤ん坊」という名作があります
阪東妻三郎の御用監督になるが彼の死後、映画界の後ろ盾を失い急速に凋落
テレビで実写版「鉄人28号」を作ったりしていたが、やがて映像分野から消えた
919名無シネマ@上映中:03/07/31 22:35 ID:crx40pWz
増村保造「千羽鶴」における若尾文子
      ∧_∧
      ( ´_ゝ`)よよよ
      /  y/⌒ヽ_
   _/ ヽ/  i / 'ヽ
 と\   /   イ\/'\
   ̄ヽ と\__ノ ̄  ノ  
         /   -'"⌒'/
         ヽ,_____/つ 
          \___/-'
920名無シネマ@上映中:03/07/31 22:40 ID:NpGU33Hh


                    両  萬  百
              壺  の


921名無シネマ@上映中:03/07/31 22:46 ID:vBSZyRCb
川島雄三島由紀夫川島雄三島由紀夫市川島雷蔵雄三島由紀夫川島雄三島由紀夫
川島雄三島由紀夫川島雄三島由紀夫市川島雷蔵雄三島由紀夫川島雄三島由紀夫
川島雄三島由紀夫川島雄三島由紀夫市川島雷蔵雄三島由紀夫川島雄三島由紀夫
川島雄三島由紀夫川島雄三島由紀夫市川島雷蔵雄三島由紀夫川島雄三島由紀夫
川島雄三島由紀夫川島雄三島由紀夫市川島雷蔵雄三島由紀夫川島雄三島由紀夫

922名無シネマ@上映中:03/07/31 22:53 ID:aGbsToXv
増村保造の「くちづけ」は素敵な映画だが、晩年はなぜダメダメになるのか・・・・
「大地の子守歌」とかさ・・・。
923名無シネマ@上映中:03/07/31 23:11 ID:SmA4WJUZ
>>922
身も蓋も無いが、メジャーの機構に保護されなくなったから。としか言い様がないな。
他の撮影所監督と同じく、結局はメジャーの中の作家なのよ。

役者の力の差も大きいでしょう。手慣れた人じゃないと、マスムラ調のセリフ回し
はコントになることは、大映テレビで立証済み。
BSで「阿修羅のごとく」(演出=和田勉)をチラっと見たけど、こういうのをマ
スムラが撮るとハマったんじゃないかね? 森田芳光がリメイクするが。

ところで、ハスミンが、「大地の子守歌」における海の不在を指摘していたが、マ
スムラって、外景にカメラを向けるのは苦手、というか、興味も無かったんだろうね。
この人の空間造形はホントに捻れてる。
924.......:03/07/31 23:16 ID:QHCCh4Hh
>>918
『狐の呉れた赤ん坊』、八月のNHK BSで放映されますね。私は未見なので大変楽しみです。
925名無シネマ@上映中:03/07/31 23:16 ID:ebPhzyID
926山崎 渉:03/08/02 01:24 ID:PyJo6Uk5
(^^)
927名無シネマ@上映中:03/08/02 23:04 ID:2t4zB4Et
岡本喜八監督の「江分利満氏の優雅な生活」を先日レンタルビデオで観ました。
どうって事ないストーリーだけど、それなりに面白かった。
昔の日本映画界って、今の中国映画界みたいだったのかな?
928名無シネマ@上映中:03/08/05 07:55 ID:hk7A6Qyh
>>927
どう意味?
俺は中国映画界のことは全然知らないが
中後も大手5社ぐらいが製作・配給を各自で展開していて
5社協定みたいな専属俳優の引き抜き禁止があったのか?
929名無シネマ@上映中:03/08/05 20:53 ID:bpN3X84b
>>924
今月のBSは阪妻特集だね
5日「鯉名の銀平 雪の渡り鳥」監督:宮田十三一
6日「無法松の一生」監督:稲垣浩
7日「狼火は上海に揚る」監督:稲垣浩
8日「狐の呉れた赤ん坊」監督:丸根賛太郎
11日「王将」監督:伊藤大輔
12日「暴れ太鼓」監督:木下恵介
13日「魔像」監督:大曽根辰夫
14日「大江戸五人男」監督:伊藤大輔
930名無シネマ@上映中:03/08/06 08:59 ID:hl32Lh17
昔の俳優で評価されてるのって時代劇系ばっかりだよね。
現代劇の俳優なんてほとんど見向きもされてない。
晩年が惨めだったとはいえ上原健なんてまったく評価がないもんなぁ。
一般的には大根って言われてるけど、たしか「めし」でブルーリボンを取ってるし、
吉村公三郎監督なんかは「自分が使った俳優の中でも上手い方だった。ああいう
受けの芝居が多い役はむずかしいんだ」って言ってるけどね。
931名無シネマ@上映中:03/08/06 09:11 ID:b3+taFWp
「狼火は上海に揚る」は傑作でしたね。
阪妻とウメキが同じ画面にいる!っていうのが、しかも片や侍スタイル、
片や太平天国スタイルで・・・って、もはやファンタジーですね!
 上海映画人や川喜多社長・中華電影の努力も無視して、簡単に戦意高揚映画
なんてレッテルだけですませてしまおうとする連中に腹が立ちます。
932名無シネマ@上映中:03/08/06 09:46 ID:JxTWxUOy
>>930
評価って事なら、森雅之や芥川比呂志だって高いでしょ。

時代劇と現代劇で一番違うのは人気だよ、男優の場合。
特に同姓からの人気ね。
933名無シネマ@上映中:03/08/06 09:50 ID:JxTWxUOy
>>931
> 簡単に戦意高揚映画なんてレッテルだけですませて

まあ、政治思想やイデオロギーで動いている評論家がもうちょっとで死滅するから、
その内ちゃんと評価されるんじゃない?

「阿片戦争」だって普通に面白いけどねえ。
進藤英太郎の付け鼻とか…
934名無シネマ@上映中:03/08/06 10:06 ID:b3+taFWp
>933
「阿片戦争」は傑作でしたね。冒頭から魅せてくれました。
マキノ監督で、原・高峰コンビの嵐の孤児ネタって映画ファンにとってはツボ
ですね。しかしタテがまんま日本の時代劇っぽかったのが残念でしたけど・仕方ないですね。
阿片戦争企画で「万世流芳」と一緒に全国上映してほしいですね。
こっちは日本を英国に見立てた抗日もの・・・とわざわざ弁護が入るのに・・・



935名無シネマ@上映中:03/08/06 10:25 ID:nMdk0zjx
進藤英太郎ってフツーに悪役顔なのに、映画では必ずすごいメイクで
出てくるのはなんでだろ〜
山椒大夫なんてムチャクチャだよな。あの顔は。
936名無シネマ@上映中:03/08/06 11:55 ID:JxTWxUOy
きっと癖になっちゃったんだな。
伊丹十三もオーソン・ウェルズしてた頃あったよね。
937ぼるじょあ ◆yEbBEcuFOU :03/08/06 19:40 ID:XH7QD3ty
        ,,,--─===─ヽ/へ
      /iiiiiiiiiiiiii彡≡≡≡|≡ヾ ヽ
     iiiiiiiiiiiiiiiiiii彡≡≡≡≡|≡ミミヾ丶
    iiiiiiiiiiiiiiiiiiii/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ミiiiiiヽ
   iiiiiiiiiiiiiiiiii/             \iiiiiiiゞ
   iiiiiiiiiiii/                \iiヽ
  iiiiiiiiiiiiiii《    ━━━'/  ヽ━━━ ヽミヽ
 ...iiiiiiiiii彡/      __,.::  :: __  ヽiiiii|
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 iiiiiiiiiiiiiiii|,                     |iii|
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938ぼるじょあ ◆yEbBEcuFOU :03/08/06 19:43 ID:BRKX5eFz
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939ぼるじょあ ◆yEbBEcuFOU :03/08/06 19:44 ID:g5wROJEf
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940名無シネマ@上映中:03/08/06 22:57 ID:jq3G98XJ
黛敏郎というと子供の時は、‘『題名のない音楽会』(だったと思う)でやたらとエラソーな態度の人’
その後‘建国記念日で演説してる人’になった
50〜70年代くらいの日本映画を観るようになって‘音楽家’の顔を知った(こっちが本業だけど)
特に日活作品を語るうえにはかかせない作曲家ですね
941名無シネマ@上映中:03/08/07 21:19 ID:vfaRkL0W
>>940
松本清張の『砂の器』(野村芳太郎の映画版があまりにも有名だが)の
主人公の作曲家のキャラは黛敏郎をイメージしているという話を
聞いたことがある。
942白夜の陰獣:03/08/08 19:15 ID:TQlieZOX
昭和12年のカラー映画が見つかったとさ
この映画監督のこと知っている人いる?
http://www.asahi.com/culture/update/0808/002.html
943名無シネマ@上映中:03/08/08 22:50 ID:hgOj5t0Q
「軍神橘中佐」

1926年日活制作
監督:三枝源次郎
主演:南光明/浦辺粂子/山本嘉一

と言うのが京橋FCで観られるようです
これだけは残ってるみたいですね。 
944白夜の陰獣:03/08/10 06:34 ID:taRI+9HG
>>843
どうもありがとう
それにしても1920年代の日活の作品が残っているというのは珍しいですね
浦辺粂子さんの2枚目時代の映像は残ってない物と思っていました
945943 :03/08/10 13:17 ID:YkfmQx7S
どう致しまして、
浦辺さんの作品と言いますと、当時の日活を代表する監督の作品に
は殆んど顔を出してますからね、池田村田鈴木細山溝口三枝各監督、
凄いですよ。でも観たい物ほど本当に残ってませんね。

946白夜の陰獣:03/08/10 15:30 ID:i6TGtMuB
浦辺さんは1933年の溝口の「滝の白糸」では既に老け役ですから
なんとお亡くなりになるまで60年近く婆さん役をやっていたんですねぇ
947名無シネマ@上映中:03/08/11 02:08 ID:x1yjRdd9
少し昔になるけど、相米監督の長回しが好きだった。
三池、岩井、長澤は私には論外です。相米の風花も論外でした。

北野武はどこがよいのか、凡人の私には理解不能。だからこの十年以上、
舞台に沈潜していた。D.ルヴォー、野田、いのうえなどですが、
今は退屈しています。
かなり、オサーンだけど、是枝、河瀬だけはかなり評価します。
昔の追体験で、退嬰的ですが日活アクションを観ています。
誤字脱字がひどくて問題ありだけど、以下で遊んでいます。
http://niracha.s12.xrea.com/mini/test/read.cgi/kozou/1059225060/l50
948名無シネマ@上映中:03/08/11 12:30 ID:ZT0XZKmm
マキノ正博も黒澤脚本の「殺陣師段平」を映画化したことあるだよね
その際、「黒澤なんてポッと出の小僧の脚本なんかでシャシン作れるか!」
と脚本を書き直しまくったらしい
949名無シネマ@上映中:03/08/11 12:49 ID:vVLnABHi
まあ、タイプが全然違うから、逆でもそうなるでしょう。
黒澤の映画で藤純子がよよよっと泣くところなんて想像できない。
950名無シネマ@上映中:03/08/12 18:51 ID:KtIy7xSx
阿片戦争…。
日本人がイギリス人を演じていたなんて時代を感じます。
951名無シネマ@上映中:03/08/12 21:39 ID:gNyUbx1q
時代劇と仁侠映画の東映で純粋な(?)喜劇を撮っていた
瀬川昌治ってユニークな監督だよね

松竹に移ってフランキー堺と喜劇を作りつづけたのは
納得の選択だよね
952名無シネマ@上映中:03/08/12 22:20 ID:lzcPxK4u
>>951
瀬川はなんでも撮れる人ですからね。「密告(たれこみ)」なんか、安藤昇主演の
スリラーで、達者なものですよ。ロマンポルノで「トルコ行進曲 夢の城」を撮ったこともある。
こういう人のマイナー作まで東映チャンネルで放送しているのだから凄い時代になったナ。

金井美恵子・ハスミンらの系統に評価が高く、アテネで特集されているシネフィル
好みの作家(w 東大野球部出身で都会派の洒脱なオジイさんですね。
松林宗恵の弟分というか、弟子にあたるのですかね? なんとなくわかりますね。

かつて筒井武文氏はルビッチまで持ち出して、瀬川的狂気を絶賛してましたね。瀬川昌治
研究会(冗談みたいですがかつて実在しました)のコピー誌を持ってますよ(w

こういう変わった人が、昔のプログラム・ピクチャーの時代にはいたんですよね。
953名無シネマ@上映中:03/08/12 23:05 ID:jFht6uQF
瀬川はイモ。語るにおつる。
954名無シネマ@上映中:03/08/13 00:14 ID:HAe/F6/c
フランキー堺の出ていた旅行シリーズはよく観たけど
あまり面白く無かったね
955無料動画直リン:03/08/13 00:15 ID:X0jE/QLB
956名無シネマ@上映中:03/08/13 00:42 ID:yA4XlVeI
>>918 漏れは市川右太衛門の「Z」と「飛騨」だけ拝見。
前者は大仰なだけ。クライム映画の型にもならず。
後者はソフィスティケーション・コメディ−のセンスなく、悲惨な自滅。
957名無シネマ@上映中:03/08/13 03:56 ID:GBMOaBB3
>>953-954
城戸四郎は瀬川のことを誉めていたらしいですね。早くて安いんでしょう、きっと。

ちなみに芝山幹朗も誉めてんだよ(w シネフィリーのオモチャとして、骨の髄までしゃぶられてますな。
958名無シネマ@上映中:03/08/13 06:20 ID:IQTAzFLl
>>957
城戸四郎、本当にどうしようもないな。
松竹潰して死んでいったな。まさしく老害。

老人のセンスで監督選ぶなって。
959名無シネマ@上映中:03/08/13 09:45 ID:IB/ahdrx
悲しい気分でジョークage
960いじわるじじい:03/08/13 10:24 ID:2lt4lRgM

瀬川は都会の秀才である。
なにをやっても上手いが、それ以上でもないという。

因みに瀬川には兄弟があり、音楽評論家の瀬川昌久とオーディオ評論家の瀬川冬樹で、
たしかか3人とも東大である。

瀬川より豊田四郎を忘れてはいませんか。
「夫婦善哉」「雪国」「如何なる星の下に」「波影」「甘い汗」など
花柳界の女性を描けばナンバーワンである。
弟子が広沢 栄くらいしかいなかったので、近年評価が低いが、
私は成瀬巳喜男らに並ぶ凄い監督だと思っている。

「豊田四郎ら風俗映画作家を評価しよう」を是非のぞいてください。
川島、中村登、久松静児らにもいいのがあるよ。
961.......:03/08/13 11:25 ID:B6S8HQTe
>>918
>>956
 丸根賛太郎、先日NHK BSで『狐の呉れた赤ん坊』を観たら、
前評判にたがわず良い作品でした。
 以前、『天下の若君漫遊記』という作品を観たことがあって、
それはかなりつまらなかったのですが、これは映画監督としての
キャリア晩年に近い時期の作品なんですね。私が観られたのは
この2本だけなので、もっと作品を観てみたい監督です。
962名無シネマ@上映中:03/08/13 11:30 ID:d0DnPDYI
山田洋次監督が言っていたが
城戸四郎さんはヤクザ映画とかいった暴力映画が大嫌いだったらしいね
松竹も安藤昇主演で犯罪映画を作ったが、城戸さん実はイヤだったんだろうな
「男はつらいよ」がヒットしたことは大変に喜んでいたらしい
963名無シネマ@上映中:03/08/13 11:38 ID:LoklOhcQ
森崎東すら追い出しちまうんだから、城戸はどうかしてる。
イエスマンしかいなくなった会社ってのは悲惨だな。
964名無シネマ@上映中:03/08/13 11:47 ID:lEg9wG+K
>960
ぷわはあはあっはあ
大笑いさせてくれてありが?
965名無シネマ@上映中:03/08/13 13:08 ID:d0DnPDYI
森崎東も出てきたことだし
前田陽一も再評価しれ!

「にっぽんぱらだいす」age
966名無シネマ@上映中:03/08/13 14:56 ID:HAe/F6/c
前田陽一ならこの4つが好き
「進め!ジャガーズ敵前上陸」
「七つの顔の女」
「次郎長青春篇 つっぱり清水港」
「喜劇 家族同盟」  
967名無シネマ@上映中:03/08/13 15:00 ID:KhYhCxXs
豊田演出はメリハリを強調しすぎ。くどいんよ。
成瀬先生は表現が全てに柔軟。(掟破り、スマソ)
言文一致(内容と表現形式が一致)なんよ。
>960
ソレ顰蹙。せめて木下恵介、今井正、渋谷実、市川昆、川島雄三でしょ。
既出ならマタモ、スマソ。
968名無シネマ@上映中:03/08/13 15:14 ID:KhYhCxXs
連投なので、省略して書く。久松静児は認める
漏れは伊藤大輔が日本一だと思う
969名無シネマ@上映中:03/08/13 15:55 ID:HAe/F6/c
豊田成瀬が出て来てどうして千葉泰樹の名前があがらないの
もうガイシュツ?大番シリーズや下町なんていいと思うけど
970名無シネマ@上映中:03/08/13 21:59 ID:/VzRjNbt
千葉泰樹は都会派で、センスよし
ただ,A級とB級の間という感じ
小津と似てるのは、旨そうで贅沢なもの食べてるねってヲモタ
971名無シネマ@上映中:03/08/14 07:01 ID:NaWguq8B
>>960
>因みに瀬川には兄弟があり、音楽評論家の瀬川昌久とオーディオ評論家の瀬川冬樹で、
>たしかか3人とも東大である。

オーディオ評論家の瀬川冬樹はペンネームで本名は別、それに彼は工業高校のデザイン科
の出で東大は出ておりません
972いじわるじじい:03/08/14 08:13 ID:4btT7sZQ
971
長い間、そう思い込んでいました。
どうも有難う。
973名無シネマ@上映中:03/08/14 15:11 ID:7PWcqk1j
鈴木清純の弟は元NHKの看板アナだった鈴木健二

因みに鈴木健二さんは東北大学西洋美術史卒業してNHKに入社 今は青森で図書館館長をやっているらしい
鈴木清純の方は東大受験に失敗して映画界に入ったらしい
974名無シネマ@上映中:03/08/14 16:01 ID:/7+A9tK4
前田陽一はお亡くなりになったよね?お元気ならご無礼
「神様がくれた赤ん坊」
「土佐の一本釣り」あたりが、
あたし的にはピークだとヲモタ
975名無シネマ@上映中:03/08/14 17:09 ID:p919Aro8
コケ覚悟でカキコ。馬場康夫カントクを推す
"私をスキー”;”彼女が水着”;”波の数”;”メッセン”
理由
1)時代と寝たジメジメでなく、アホらしくもノリよし
2)淡いノスタルジー、青春のレクイエム。本質はウェルメイドコメディー
3)なぜかイイ気分、後味よろし
4)ルーカス"アメリカングラフィティー"テイストだようん
976いじわるじじい:03/08/14 23:31 ID:4btT7sZQ

941
そのとおり。
松本清張の原作では、電子音楽を駆使する前衛音楽家になっている。
加藤剛・芥川也寸志の、大げさなメロドラマ風な曲の作曲家ではない。
ただ、原作はこの電子音楽のところがチャチで、電波で殺人を企てるのだが、
これは映画では完全に切ってある。

962
松竹では安藤昇等のヤクザ映画は作っていない。初期に竹脇無我のやわなのを作ったことはあるが。
大船で作っても別会社の制作になっていて、松竹は配給になっている。
それは、末期の日活が残虐映画やポルノまがいのも作ったが、それらも別会社制作になっていたのと同じだと思う。
それは、恐らく城戸四郎や堀久作らが、いずれ国から勲章をもらう時に、
そうした公序良俗に反する映画を作っていると、もらえなくなることを恐れたのではないかと思う。
人間最後の欲望は、名誉欲なのである。
年寄りの勲章への欲望には計り知れないものがある。
977名無シネマ@上映中:03/08/15 01:15 ID:1/7FQ0qh
>>976
> 大船で作っても別会社の制作になっていて、

CAGとか?
加藤泰の『男の顔は履歴書』なんかは、完全松竹製作なんじゃないのかな?
監督、脚本、俳優なんかは外から連れてきてるけど。
裏方は名前が出ないからいい、って事なんだろうね。

公職追放から復帰した後の城戸四郎はどうしようもない。
復帰しない方が良かった。
978名無シネマ@上映中:03/08/15 01:18 ID:1/7FQ0qh
ところで、CAGってどういう素姓なの?
979名無シネマ@上映中:03/08/15 02:27 ID:zHEc7oSo
配給だけなら、武智の「白昼夢」「黒い雪」もそうだよね
加藤泰は大船で撮ってるよ「阿片台地」以外そうでしょう?
980名無シネマ@上映中:03/08/15 02:33 ID:jZjAEeyE
加藤泰といえば「お竜参上」でしょ。
白い雪の中、黄色い蜜柑コロコロ、美学です。
981名無シネマ@上映中:03/08/15 02:48 ID:ZnEz1Jf2
>>975
ナメとんかい!

という俺も那須博之の「ビーバップハイスクール」シリーズ全部観てたりする
しかも嫌いじゃなかったりする
982名無シネマ@上映中:03/08/15 03:13 ID:1/7FQ0qh
松竹配給、松岡きっこの『新宿の肌』製作したゴードン・プロって何なの?
ピンク映画の会社?
983名無シネマ@上映中:03/08/15 06:43 ID:iDrIcl2/
東宝も過激バイオレンス系の映画なんかは
勝プロや石原プロに製作を任せて、配給だけしていたよね

たしか東宝初のやくざ映画って、五社英雄監督の「出所祝い」なんだよな
製作は東京映画になっている
984山崎 渉:03/08/15 12:13 ID:92EedEQj
    (⌒V⌒)
   │ ^ ^ │<これからも僕を応援して下さいね(^^)。
  ⊂|    |つ
   (_)(_)                      山崎パン
985名無シネマ@上映中:03/08/15 14:56 ID:0bAnZU4T
夏休みに入ってから
また山崎渉が荒らしていてウザいんだが
986名無シネマ@上映中:03/08/16 11:15 ID:17pAy1Ko
>>981
その那須はモーニング娘で糞映画を撮ったわけだが・・・
「ピンチランナー」
987名無シネマ@上映中
さっき、BSで加藤泰の「宮本武蔵」をちょっと観たのだが、ひたすら、アップ・仰角・
ローアングルを繰り返すフォルムの異様さに改めてビビった。

ちなみにこのフレーミング、実相寺昭雄にソクーリなのだ。実相寺は加藤ファンなので、
思いっきりイタダいたようだ(w