松竹映画「白昼堂々」=筑豊どろぼう部落

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1人権板、ちくり板じゃないよ
監督・野村芳太郎、主演・渥美清

怖いです。「砂の器」「八つ墓村」で描かれた、日本的共同体の情念の物語の原点は
この作品だったんですね。
2名無シネマさん:2001/08/11(土) 20:45
これって今度フィルムセンターでやるよね
3名無シネマさん:2001/08/11(土) 20:47
9/4(火)6:30pm
10/5(金)3:00pm
11/4(日)4:00pm

白昼堂々(81分・35mm・カラー)
スリ・万引き集団の鮮やかな手口、固い結束、恋愛や友情などを、渥美清、藤岡琢也、フランキー堺ら芸達者な喜劇人に演じさせた野村芳太郎脚色・監督による笑いと涙の佳作(原作は結城昌治の新聞連載)。倍賞千恵子が美人スリを演じて新鮮なほか、有島一郎と高橋とよ演じる刑事夫妻もほのぼのとしたおかしみをにじませて印象に残る。
'68(松竹)(監)(脚)野村芳太郎(原)結城昌治(脚)吉田剛(撮)川又昂(美)梅田千代夫(音)林光(編)浜村義康(出)渥美清、倍賞千恵子、藤岡琢也、大貫泰子、三原葉子、有島一郎、高橋とよ、生田悦子、桜京美、田中邦衛、佐藤蛾次郎、フランキー堺
4名無シネマさん:2001/08/11(土) 20:58
へえ、おもしろそうだな。
TVでやったりしないのかな。
5名無シネマさん :2001/08/11(土) 21:06
人権板過去ログ倉庫より

14 名前: 名無しさん 投稿日: 2001/03/06(火) 22:29

白昼堂々は実話を元にしたフィクションです。
泥棒部落は、福岡県田川郡川崎町に実在します。
NHKの連続ドラマ(たしか銀河テレビ小説だったかな)でも
泥棒部落をテーマにしたドラマを製作する予定だったけど
地元自治体(川崎町)からの抗議を受けて中止となりました。
また、筑豊(川崎町を中心とした)では、昭和30年〜40年代に
自分の指を切り落として保険金詐欺をはたらく人も続出して、
「筑豊の指狩り族」として全国紙でも大きく報道されました。
6名無シネマさん:2001/08/11(土) 21:31
これのビデオ、「部落」「きちがい」って言葉は普通に使われてるんだが(当たり前か)、
朝鮮人が出てくるところではあきらかに音声が消されてるね。
なんていってるんだろ?
7名無シネマさん:2001/08/11(土) 21:33
10年くらい前にテレビで見たよ。
当時は渥美清が出てるってだけで面白そうだと思ってたから。
8映画マン:2001/08/11(土) 21:33
「泥棒部落」をテーマにした映画を、もう一本。

1972年の東宝映画『喜劇泥棒大家族 天下を盗る』。
監督は坪島孝。出演は植木等、谷啓、三木のり平など。
原作者はちがうけど、舞台はやっぱり筑豊(と思われる)。

こっちはほとんどクレージー映画のノリ。
生活保護の調査員が来ると、村に警報が鳴り響き、
それまで豪華だった部屋の内装が急に貧相になったりする。

笑っちゃうのは、タイアップに東武百貨店が入っていて、
泥棒軍団のターゲットになっていること。
(さんざん万引きされちゃう。)
9名無シネマさん   :2001/08/12(日) 16:31
TBSの金ドラ見て思い出したんだけど、
田中邦衛ってこの頃からキャラまったく変わってないんだよな(藁。
どろぼう部落じゃ、見張り番やってる。
10名無シネマさん:2001/08/13(月) 11:19
「天下を盗る」が出てきたところで、そんじゃ、関連映画をもう一本。
森崎東監督、松坂慶子、役所広司主演の松竹作品「女咲かせます」(87年)。
「白昼堂々」と同じ結城昌治の原作を再映画化したものだが、泥棒部落うんぬん
ではなく、松坂扮する女スリの物語となっている。森崎監督らしい群像劇で、
川谷拓三、田中邦衛、平田満ら傍系人物がいい味を出してる。
もちろん、デパートのくだりもあり。ところで、この三本、いずれも一長一短。
帯に短し、たすきに流しで、三本を足して三で割れば、ちょうどいいんじゃないかと
思う今日この頃。
11  :2001/08/13(月) 11:47
三作品とも、さすがに特攻犬は出てこなかったろうな(藁。
12名無シネマさん:2001/08/14(火) 23:30
泥棒age
13TV:2001/08/17(金) 13:15
なにげなく見ていたこういう映画を、
傑作と評価する人がいることに驚く。
もういっぺん見なおします。
野村監督作品で好きなのは
「でっかいでっかい野郎」(69)
「東京湾左ききの狙撃者」(62)
「花嫁募集中」(56)など。
14名無シネマさん:2001/08/17(金) 22:37
おやじがこの地区の高校に一時期勤務してたが、
泣きたくなったそうだ。
15名無シネマさん:2001/08/17(金) 22:51
近所のレンタルやにあったには驚いた。
でっかいでっかい野郎もあった。
16名無シネマさん:2001/08/18(土) 15:16
大昔、文芸座で「白昼堂々」と「八つ墓村」という二本立てがあったように記憶してます。
いくら同じ監督とはいえ、そんなむちゃくちゃな組み合わせはないでしょうに(w)
17TV:2001/08/18(土) 19:21
>>1
今、見なおしました。
怖いと思うほどリアルな映画ではなく、
やはり喜劇映画の一本として自然に見る事が出来ました。
部落を取り上げている喜劇映画は
「河内風土記おいろけ説法」(61宝塚映画)
久松静児作品なんかの方が、はっきり描いていると
思います。
「白昼堂々」の田中邦衛が炭坑の事故が原因で
自分の名前も覚えてないマーチというあだ名の役が
この映画の中で一番リアルな感じがしました。
フランキー堺はちょっとしか出てないですね。

集団スリ映画は「大日本スリ集団」(69東宝)福田純作品や
スリではないですが、ニセの生地を売り歩くヤマ師達の映画
「狐と狸」(59東宝)千葉泰樹作品が面白かったです。
18名無シネマさん:2001/08/18(土) 21:05
>>17
あんたマニアックだねえ。
「河内風土記〜」なんて何処で見たの?フィルムセンター?
おれなんか見たくても見られないよ。

「白昼堂々」も一応犯罪映画だから、駅留めの小荷物から泥棒団の手口推理するくだりは
多少野村作品ぽかったねえ。
そういえば、有島一郎と新克利の老若刑事コンビは、「砂の器」の丹波・森田コンビと
キャラが被らないこともない(藁。
19TV:2001/08/19(日) 00:30
>>18
スカパーで見ました。あんまりえげつないんで
放送して大丈夫なのかと驚きました。「続・・」もありますが
そっちの方はそれほどでもなかったです。

「白昼堂々」の最後の現金強奪を計画して藤岡琢也に
渥美清が手を貸すように船に乗り話をしている所を、
刑事の有島一郎が様子をうかがっているシーンは
犯罪映画を撮ってきた監督らしい感じがしました。
20名無シネマさん:2001/08/19(日) 02:35
考えてみると、今井正の「橋のない川」が同じ頃の作品なんだよね。
しかし、このどろぼう部落の脳天気さに比べると、真性左翼・今井正のクソマジメさがアホらしく見えてくる・・・
21TV:2001/08/19(日) 02:39
そのクソマジメな所が良いのではないでしょうか、
はっきりと好きキライがわかれて…。
「米」(57)好きなもんで。
2222:2001/08/19(日) 03:40
>>20
クソ真面目だから、ビデオ化不可なわけです。
続編まで撮ってるのに、殆ど上映もされないわけです。
何が悪いのか、さっぱり判らないわけです。
23CT:2001/08/19(日) 03:45
>>10
『女咲かせます』は、最後にきっちり筑豊に行くのう。
九州出身の森崎監督らしい九州の匂いがしたわ!。
24名無シネマさん:2001/08/19(日) 03:57
>>22
マジメだからこそ、ダメなのか??

その辺の論理がわかんねーんだよな。
詳しく書いてあるサイトとかねーのかな、被差別部落問題の。
25名無シネマさん:2001/08/19(日) 04:04
「橋のない川」は第一部・第二部そろってビデオ出たばっかだよん。
ツタヤに置いてあるよん。
26TV:2001/08/19(日) 04:07
森崎監督の作品では「喜劇男は愛嬌」(70)が
大好きで繰り返し見ていましたが、
「喜劇特出しヒモ天国」(75)を見てこっちの方が
好きになりました。
仏壇の前でストリップさせて人の生き死にを裸で
表現するとは、実に哲学的。
27名無シネマさん:2001/08/19(日) 04:11
「白昼堂々」にもスリ少女に筑豊の悲惨な状況を語らせて
しんみりとさせるシーンがある。
でも、そういう世界は山田洋次(藁)にまかせておいてって感じで、
やっぱり野村は娯楽に徹している。
野村・山田の異質な個性がぶつかり合うことによって
「砂の器」のような作品が生まれたということだろうか。
28名無シネマさん:2001/08/19(日) 22:24
おいおいリアルな話やな〜とかく俺「筑豊」川筋もんよ〜(藁

まぁ筑豊のイメージを悪くしてるのは「あそこ」だけどな
2922:2001/08/19(日) 23:02
>>25
訂正および感謝致します。
確かに、ビデオになっていますね・・・

>>24
この映画は、部落解放同盟の上映阻止闘争をくらって
長い間観れなかったのだと思います。
東陽一版が公開された時のパンフレットだかに、
土方鉄の手になる前作への批判&阻止闘争の経緯が載っていました。
30名無シネマさん:2001/08/19(日) 23:19
31CT:2001/08/20(月) 03:37
ちょっとスレ違いになるかもしれんけど、
>>26 の書き込みをみて『喜劇・特出しヒモ天国』の題名が出てきたことを喜ばせてくれ。
これは、ホンマに好きな映画や!。
今でも、京都の東寺の塔を見ると、殿山泰司の説教坊主の声が聞こえる気がするでえ!。
32名無シネマさん:2001/08/20(月) 08:09
「橋のない川」についてはここも参照。
http://ccnic14.kyoto-su.ac.jp/~nadamoto/work/199304.htm
33名無シネマさん:2001/08/20(月) 11:51
ぶっちゃげた話、「橋のない川第二部」は内容うんぬんじゃなくて、
筋金入りの日本共産党員・今井正への嫌がらせでしょ。
ちょうど、解同・全解連の分裂抗争が激しくなった頃だからね。
34名無シネマさん:2001/08/22(水) 04:33
維持。
35名無シネマさん
維持アゲ。

語られざる日本映画史に迫りたい。
が、如何せん知識が薄いのでどうにもならん。。

筑豊の部落解放運動については、かの突破者、宮崎学先生が
こんな一文を書いて居られるので御紹介しよう。

『筑豊の部落解放運動と羽音豊』
http://www.zorro-me.com/miyazaki6/txt/to-readers/kaido9911-1.html

ブラクラじゃねぇから(笑)安心して踏みな。