【一心不乱の】オリキャラウォーズ【大戦争を!!!】
文字通りの内容です。オリキャラの皆さん、奮って参加してください。
細かいルールなどは訪れた名無しさん達と交える中で作っていきたいと思います。
基本的なルールを…
1、参加はオリキャラのみ。既に何処かのスレに参加している方でも、新にこのスレに参加する方でも構いません。無論スレ主の方も歓迎いたします
2、馴れ合い(チャット状態)は出来るだけ避けましょう。いざとなったら避難所で
3、荒らしは基本的にスルーでお願いします。また、荒らしに反応する方も当方としては荒らしと見なします
2 :
ネコミミ@キャサリン ◆e322005KoE :05/01/25 00:17:41
避難所は何処ニャン。
まず戦争理由がないと話にならないだろ
あと他スレからの越境者にある程度制限つけないとバランスとれないぞ
正直越境はなしの方がいいと思うけどなー、こういうスレは
シェアワールドの二の舞になるような気がしてならない。
>4
此方としては様々な人に参加して頂きたいものですから…しかし、あまり制限がないというのも
困りますよね。取り敢えず、最強厨はお断りで……
>5
そうならないように努力させて頂きます。
<攻撃>
いけーっ!○○ビーム!!
(全ての敵を破壊した)
<防御>
○○バリアー!!
(バリアーで何でも防いでしまった)
こんなレスばっかりになる予感
結局来るのは機械系と魔術系で終わりだろ
戦争なら騎士スレがもうやってるだろ?
>7
基本的にそういった最強厨みたいな決定リール宣言は却下します。
(例)
<攻撃>
○○は剣を××に向かって振り下ろした。
<防御>
××は○○の剣を盾で防いだ、
or
××は○○の剣を防ぎきれず、致命傷を負った。
といった具合に、攻撃をどのように受けるかは防御側に決定権があります。
規模がデカ過ぎると失敗しそう。
組の抗争くらいの規模だと小回り利きそうじゃない?
これでも、このスレ期待して見てるので。
だからさっさと戦争の理由と舞台を教えてくれよ
違う世界の奴が参加しても全く違和感のないものじゃないとおかしくなるし
だからこういうのは越境はなしにした方がいいんだよ、世界観がわけわかめになるから。
>1に書いてあるから仕方ないけどさ
>10
そうすると、受け手がフェードアウトしてしまった時に行動が止まってしまう悪寒
>13
そればっかりは仕方がないんじゃないか?
24時間以内に返しがない場合は攻撃側依存でいいんじゃない?
それは短すぎるだろう
初めてみたら?
日参は義務だろ
まだ参加者すら決まってないのにか?
>11
様々な場所で繰り広げられるものですから…場合によっては小競り合いのみの地域や、大規模な戦闘が行なわれている場所もあったりする訳です。
>12
舞台は様々な世界の狭間にある世界です。
世界 世界 世界
\ | /
世界―ここ―世界
/ |\
世界 世界 世界
こんな感じでしょうか?他の世界とは召喚術のみで繋がっており、基本的に異世界から<ここ>には来れません。<ここ>から一方的に呼び寄せられるといった形です。
理由は、強大な二国間に於ける戦争がおこり、その戦争は長きに渡って繰り広げられ、何時しか戦争状態にあることが日常化してしまった世界での出来事です。
長きに渡る戦争の決着を着けるために異世界からの戦の助っ人をそれぞれ二国は召喚し、召喚された者は契約により強制的に戦争に駆り出され、戦争が
終わらない限りその呪縛からは逃れられないと言うものです。だから召喚されたものは呪縛から逃れるために戦に自ら進んで赴く……
だから助っ人として召喚されたロボットがいようが魔法使いがいようが宇宙人がいようが地底人がいようがetc…これならば違和感はないと思いますが。
戦争に勝利すれば呪縛から開放され、元の世界に送還されますが、死ねばそこで終わりです。だから皆元の世界に戻りたい一心で戦うと言う訳です。
英霊みたいなアレだったらどうしようと心配してましたが大丈夫そうですね。
世界 世界 世界
\ | /
世界―ここ―世界
/ |\
世界 世界 世界
これって俺がシェアワールドに貼ったのと同じだw
で、真面目な話だが、そのルールを解釈すると
越境する香具師はこのスレで誰かに召喚されないと入って来れないということか?
って逆に言えば召喚されたら嫌でもここに来なくちゃいけないのか?
ここでシェアワールドが失敗した原因を挙げる
真面目に言ってるから真面目に聞いてくれ
全ては一つの理由から失敗した
それは
>1以外の奴が質問に対する答えを述べるようになったからだ
だから、ここでは名無しもコテも>1に回答を任せて質問オンリーにしようじゃないか
>1
もし召喚されたら来る(来なければならない)だったら
前もって召喚されてもいいという香具師に記帳して貰ったらどうだろうか
それで、テンプレとして召喚可能者リストにでも記載するって感じで
とりあえず戦闘システムについての意見
これは試合じゃなくて戦争ってことになってるみたいだから
勝利条件ってのが幾つかあって、どれかを達成すればおkって感じにしたらいいんじゃね?
例)ミッション名:敵軍を撤退させろA/味方の進軍を助けろB
この場合、Aのキャラは直接Bのキャラを殺すことでBのミッション達成を失敗させるだけでなく、
B軍の指揮官を殺したり橋を落としたり道を封鎖したりして、B軍それ自体が進軍できないように
することによって敵軍を撤退させるっていう感じで。
要するに、キャラの死亡または戦闘不能以外にも勝敗条件をつけた方が戦争らしく、
また公正な勝負ができるんじゃないかっていう意見なんだが。
長文駄文乱文スマソ
ごめん、26なんだけどさ。ちょっと補足。
俺が言いたいのは互いの生死に加えてその他の条件で勝利っていうんじゃなくて
相手の首を取るorその他の条件達成っていう感じって意味だ
>21
英霊?
>22
そうなりますね。とはいっても、前もって本人が参加をしたいと言えば、場合によっては避難所辺りで相談してから
誰かが召喚、そして部隊に組み込まれる…と言った形でしょうか。
>23
答えはNOです。先程述べた通り、本人が参加をしたいと言わない限り、その人は参加できません。
このスレへの参加は強制ではありません。当たり前のことですが、本人の意思のみにその決定権があります。
>24
頑張らせて頂きます。
>25
その通りですね。しかし、此方からは参加の呼びかけは行ないません。何度も言うようですが、参加は本人の意思にのみ決定されます。
参加をしたければこのスレに「参加をしたい」みたいな感じのレスを投下してください。戦況が混沌を極めており、細かな調整が必要な場合は
避難所あたりで細かい調整をしてから参加、という感じになるかもしれませんのでご了承ください。
>26>27
そうですねぇ…ここは騎士スレやその他の戦闘系TRPGとは違い、<戦争>を行なう事が目的ですからね。
殲滅戦、電撃戦、打撃戦、防衛戦、包囲戦、突破戦、退却戦、掃討戦、退却戦etc…この世界のありとあらゆる場所で戦闘行動が
発生しますからね。無論、兵站の確保や補給部隊の護衛や捕虜救出作戦なんていうのも起こりえる可能性がありますからね…
兎に角、幅広く戦争をやってきたいので、様々な作戦目標を立てて戦に臨む、というのはいい案ですね。ありがとうございます。
で、肝心の二大国家の文明レベルその他はどうなっているのだ?
中世ヨーロッパレベルとか現代レベルとか色々あるでしょ?
あと、科学や化学が発達しているのか、それとも魔術が発達しているのか。
そういうとこの設定はどうする予定?
とりあえず越境は無しにしてくれ、後何かの作品を元にしたオリキャラはオッケィ?
部隊テンプレ@部隊を率いているキャラのみ記入。なお、キャラ紹介のテンプレは別に記入。
部隊名:(省略可)
部隊人数(規模):
編成(兵種):
得意な戦術:
得意な戦場:
苦手な戦場:
得意な作戦:
苦手な作戦:
部隊の特徴:
こんなものを作ってみたのだが、適当に追加削除してくれ。あと、↓に例を記す。
部隊名:名無し部隊
部隊人数(規模):10人
編成(兵種):歩兵5及び弓兵4魔術師1
得意な戦術:魔術師と弓兵の援護の下歩兵が突撃。基本的にオールマイティ。
得意な戦場:特になし。
苦手な戦場:山岳地帯や砂漠、寒冷地など
得意な作戦:オールマイティ
苦手な作戦:特殊技能が必要な作戦(諜報、暗殺など)
部隊の特徴:名無しばかりが集まった部隊。個々人の戦闘能力は並だが、団結力が強い
越境は別に構わないと思うぞ。スレ内の数人でやってもつまらないだろうし。
どうだろうか、>1さん
あ、ちなみにテンプレの部隊というのは、複数のキャラのリーダーとかそういう意味じゃなくて
デフォルトで部隊を率いている香具師が記入するところな?
たとえばどこかの将軍だから歩兵を連れているとか、特殊部隊の隊長という設定だから
特殊部隊を率いているとか、そう言う設定がある香具師。
>29
様々な異世界から、人やモノを召喚出来る程の召喚術が存在するぐらいですから、魔法中心に発達した文明です。
そこに異世界から召喚した人やモノが加わり、地方によっては機械技術が発達していたり、昔と変らず魔法中心に発達している
所もあれば、機械と魔法が巧みに融合している所なんかもありますね。つまり、場所によって様々です。
だから、隣を馬に跨った槍騎士隊が駆けているかと思えば、その横をバイクに跨った騎兵が通ったり、ヘリからの空挺降下を
支援する竜騎士隊や、巨大ロボットと巨大召喚獣同士の機動戦、長距離からの近代的な大口径砲の支援射撃があると思いきや、
魔術師隊による大規模魔術による広範囲に渡っての火力支援。この世界は剣と銃、魔法と科学が発達し、それらがバランスよく配置されています。
この世界の軍隊はその要素の全てを統合し、それぞれの長所と短所をいかしながら戦争を行なっていると言う訳です。
都市レベルは中世ヨーロッパ風のところから現代的なコンクリートジャングル、そして近未来風な所まであります。
この世界はこの強大な二国以外は存在しません。他の国は全てそのどちらかの属国になっています。
だから未だに従わない人たちがいて、抵抗運動を繰り広げられている、なんていうのもあるかもしれません。
>1
なぁ、越境云々言う香具師がいるから、ちょっと点呼取ってみないか。
参加したい他スレキャラがどの程度いるのか。それによって決めよう。
たとえば、「参加したいキャラハンは一言どうぞ」みたいな流れで。
それに食いついてくる奴がどの程度いるかを見るわけよ
>30
越境ですか…私としては様々な人達に参加をして貰いたいものですからOKなんですが……
あと、既存の作品を参考にする程度なら構いません。兎に角、オリキャラであることがこのスレ参加の前提条件ですから。
ちなみに既存の作品を参考にといっても、あくまでも参考程度ですから、例えばスタンド能力をそのまま使うのではなく、
自分なりにアレンジしてから使用して下さい。
>31
いいですねぇ…取り敢えず、お疲れ様です。
>32
私としてはOKなんですが、恐らく30さんそのキャラハン叩きが此処に来る事を恐れているのでは?
荒しが来ても皆様が徹底スルーをするか、もしくは私が場合によっては自治を致しますので…
>33
複数キャラハンの場合に使用、といった形ですか。
取り敢えず、そういったことはここのオリキャラの皆様に任せますので…
>35
そうですね。試しにとってみましょうか。
では、参加したいキャラハンの皆様、一言お願いします。
37 :
名無しになりきれ:05/01/25 23:55:23
俺が参加する
>37
誰?
>36
私は是非とも参加させて頂きたいと思いますが、よろしいでしょうか?
無論、召喚される身である私は、この世界にもともと住んでいらっしゃる皆様の
ご指示、ご要望に全面的にお応えさせて頂く所存でございます。
>37だが、戦争なら任せろ
他のスレで参加して欲しいってキャラいる?
俺はオーガスとかに参加してほしいんだけど
みんな。
>41の発言は>1が認めるまで答えるのを控えようぜ
俺はオーガス軍の全員参加希望。
>39>40
ありがとうございます。戦争勃発はもう少し先になりそうですが、待っていただけると幸いです。
>41
私はこのスレを面白くしたいという方なら誰でも歓迎します
>44
はい、わかりました。
私は戦争が始まって召喚されるまで自分の世界で待機しています。
それでは、参加を認めていただきまして、誠にありがとうございました。
これにて私は失礼致します。
>1
もしまだいるんなら、俺と一緒に勢力図を作らないかい?
>46
ええ。構いませんよ?
国は二つなんだろ?
やっぱり二つの国には特色をつけた方がいいと思うんだ。
科学も魔術も両方発達しているってのはわかる。
だが、やっぱり国によってどっちに傾くかが違うと思うんだ。
例)
A国はやや魔術寄り B国はやや科学寄り
あと、どういう土地にあるかによっても変わると思う。
国用テンプレ
国名:
首都:
予算:
人口:
治安:
食料:
資源:
戦力:
技術:
領土:
特色:
またこんなの作ってみた。活用するなら適当に追加削除よろ。
地理的にはどんな感じにするんですか?
ドラクエ3みたいに地球に似ているマップがいいんですけど…
良スレの予感
竜騎士というのが出ていたから聞くが
その辺の山や洞窟や森には竜とかオークとか
エルフとかが生息してたりするのか?
>48
少し時間が掛かりそうです…何分、こういった調整は最初が肝心ですから…
>49
わざわざすみません…
>50
取り敢えず、まだ纏まってはいませんが、巨大な大陸が二つだけ存在します。
大陸は上の方では陸続きになっており、そこが主戦線となり、一進一退の攻防が繰り広げられています。
大陸の下のほうでは巨大な海が広がり、其処には小さな島々が点々と存在するだけですが、其処を足がかりに
お互いの大陸に進出しようと、小さな島を巡っては、大規模な海鮮が繰り広げられています。
>51
勿論です。エルフやオーク、猫耳や犬耳、獣耳が生えた亜人や、
全身を毛皮に覆われ、動物のような顔に身体能力を持った獣の人間<獣人>も存在します。
無論獣人の種類は豊富で、水勢の種族や爬虫類系の獣人、鳥類系も存在します。
>1
何か仕事くれたら設定の草案とか作ってみるけど?
ちなみにこの鳥は即興で作ったものだからどっかのキャラハンとかじゃない。
安心してくれ。
>53
そのお心遣いには感謝致します。
そうですね…貴方としてはどのような事柄の設定をしたいのですか?
>54
基本的にオールマイティな対応ができると思うので
とりあえず言ってみてください
私には難しいと思ったらすぐに言いますので
鳥つきの協力者が来ると心強いな
ミスった時の反動が怖いが
>55
では、<西方大陸>の帝國、<東方大陸>の共和国、どちらが魔法に優れ、科学に優れているかを
設定してください。ちなみに、何故魔法に優れ機械に優れているのか、の明確な理由も設定してください。
>57
わかりました。少々お時間をいただきます。
それと、鳥だけでは味気ないので設定補助係と名乗ってもいいですか?
>58
いっそのこと『戦争仕掛け人』と名乗ってください。これからも協力を仰ぐかもしれないので…
馬鹿みたいに人大杉な板でも無いし、ゆっくり進めそう。がんがってるな。
61 :
ヤムチャ ◆KqvICYnb.s :05/01/26 01:18:46
俺が参加してやるよ
結構楽しみではあるな。
まぁぼちぼちってかんじかな?
また>1が性懲りも無く立てましたね。
64 :
セルフィ・ジョーン ◆SSelfyJ0HE :05/01/26 01:24:22
ここのスレはよさそうですな。協力いたしましょう。
わかりました。
それでは、明日の夜までには草案を作って投下しておきます。
皆さん、叩く準備をしておいてください。
ここでしっかりやっておかないといけませんので。
あと糞age荒らしヤローのセルフィ・ジョーン ◆SSelfyJ0HE=糞ヤムチャをNG推奨な。
これテンプレに入れとこう。
【>10のやり方で最強厨になるには】
○○が自分、●●が敵な
「○○が呪文を唱えると、突然足下の●●の地面が割れ、流星群が●●に向かって降り注ぎ、
火山が噴火してその土石流やマグマが●●に向かってゆき、
大津波が起き、更に超巨大な雷と竜巻が起きた!!」
荒らしは徹底スルーをお願いします。
私にも協力できることがあるなら手伝いますよ。
荒らしヤローのセルフィ・ジョーン ◆SSelfyJ0HE=糞ヤムチャをNG推奨
荒らしヤローのセルフィ・ジョーン ◆SSelfyJ0HE=糞ヤムチャをNG推奨
荒らしヤローのセルフィ・ジョーン ◆SSelfyJ0HE=糞ヤムチャをNG推奨
>68
>66は決め付け厨・真性粘着厨ですから気をつけて下さい。
仕掛け人の人はなかなかスキルが高そうだな
期待しとこうぜ
だね
でもさっきからあぼーんが多くて笑ってしまうんだがw
73 :
ヤムチャ ◆KqvICYnb.s :05/01/26 01:48:35
>73が見えない
74 :
ヤムチャ ◆KqvICYnb.s :05/01/26 01:55:31
召喚されて…ってのは分かったが、ならたとえば全く役にたたない奴で越境したい場合、どうすりゃいいんだ?
文章から見るに召喚は強い人を狙ってやってるんだろうから、弱い奴はどうあがいても召喚されないんじゃないのか?
あと、>1に聞きたいんだが、キャラクターの同一以外他との干渉はいっさいない、
いわゆるパラレルワールドと考えていいんだよな?
パラレルワールドと考えないと、このスレだと敵同士なのに元のスレだと親友…とかおかしくなるし。
すると、仮に片方のスレでパワーアップした場合もう片方のスレとずれが生じるし、
あとどこかの無能な名無しがこのスレの中の話について元のスレで質問しないとは限らない。
オリキャラハンとしてはとぼけるしかないし、となるとオリキャラハンはやりづらい。
問題は結構ありそうだが、ガンガレ
私も質問があります。
召喚とは言っても魔法が使える人なら誰でも召喚出来るというわけではないですよね?
戦争の行く手を左右して、重要なポストで限られた人しかできないのなら召喚役の人も決めておいた方が良いと思います。
ええと、明日の夜までにと言っていたのですが
一応、草案らしきものができたので今すぐ投下してみます。
不備などがありましたらご指摘ください。
共通設定編
・どちらの大陸にもある一定水準の魔法技術と科学技術が存在する
・どちらの大陸にも、特別な種族を除けば、数の差はあれども
ほとんど同じような生物が生息している
・属国はほとんど併合されてしまっているに等しいため、
本国の意思で自由に動かせることがほとんどである
・言語は共通語が一つとそれぞれの国の言語がある
・どちらの大陸にも様々な人種が存在する
共和国編
東方大陸は森林などが少なく砂漠や荒地が多い。
また土地もあまり豊かではないため、農業生産などは少々心もとない。
これらは古の昔に行われた大規模な魔術実験が失敗したせいであると言われている。
この実験が尾を引いているためか、共和国では魔術はさほど重要視されていない。
せいぜいが道具や素材への魔力の付与技術、諜報用の透視技術程度であり、
銃や砲などがあり、装甲技術が発達していることも理由に含まれるが、
攻撃や防御系統の戦闘用魔術は帝國ほどに発達していない。
そのため、帝國軍が何らかの魔術を用いた場合、研究機関に勤務しているような
者を除いてはその場でその魔術の効果や用途などを推測するのは不可能に近い。
また、魔術の種類やレベルによっては、研究機関に持ち込んでもわからないこともあるはずだ。
なお、魔力付与技術に関しては、金属の精錬の際に魔力抵抗力を付与するなどの
使い方が一般的であり、共和国の軍人の装備には大なり小なりそういった効果がある。
また、この土地の貧しさこそが、共和国に西方大陸への進出を行わせているらしい。
しかし、その代わりと言うべきか様々な金属の鉱脈が多数存在しており、
中には西方大陸ではほとんど産出されない希少金属の大鉱脈なども存在する。
また、石油や天然ガスなども大量に産出される。つまり、地下資源が豊富なのだ。
それらの地下資源の採掘や加工は、主にドワーフ族の協力によってなされる。
そのため、工業に関係する部門ではドワーフ族の発言力が強い。
地下資源が豊富であるため、それらを加工・活用する技術は帝國を遥かに超える。
それらを活用することこそが、共和国の繁栄の近道なのだからだ。
そのため科学技術や工業技術の発達が目覚しく、サイボーグ技術やロボット技術、
特殊金属の加工技術などが非常に高い水準にある。また、人工衛星の打ち上げなどが行われてもいるらしい。
そのため、車や飛行機などの機械的な乗り物はもちろんのことながら、
肉体や頭脳を強化した兵士やロボットで編成された特殊部隊、更にはミサイルなどの
大量殺戮兵器なども存在する。また、高い硬度を誇る合金の研究開発なども行われているので、
純粋な武器防具道具などの素材の水準は地下資源において後れを取っている帝國よりも遥かに高い。
そのため、帝國軍は共和国軍の装備の奪取を試み、独自に加工して使用することが多い。
しかし、共和国軍も負けておらず、わざと装備を奪取させて改良させ、改めて奪い返すような作戦を行うこともある。
帝國編
西方大陸は森林や肥沃な平原などが多く、荒地や砂漠などはほとんどない。
そのため、農業生産が高く、食料などに関してはまず問題がない。
ただし、領土のほとんどが農業用地である上に地下資源に乏しいため、
共和国ほどに地下資源の活用技術は発達していないし、運用能力もない。
ゆえに、地下資源の加工技術や工業技術などは共和国ほど発達していない。
そのため、仮に共和国軍の兵器を目撃、或いは奪取したとしても、
専門の研究者でもなければ用途や威力を知ることは困難だろう。
また、最新鋭の兵器などは研究機関に持ち込んでも分析は難しいはずだ。
なお、自然が多いため特殊な薬草の入手が容易であり、薬学分野においても発達している。
麻薬はもちろん、肉体強化の秘薬、肉体や精神を癒す薬など、およそ考え付く限りの薬物の精製が行われている。
更に、竜や猛獣なども多く棲息するため、そういった生物を魔術や薬物で支配しての軍事利用も盛んである。
例を挙げるならば、竜騎士部隊や獣戦団などがある。
地下資源が少ないため、帝國軍は剣のような物資の消耗が少ない武器を使用し、
物資を消耗しなくても広範囲・遠距離を攻撃できる魔術戦闘を好む。
森林地帯に住むエルフの賢者などを魔法技術の研究者として招聘することが
多々あるため、魔術の発達度合は共和国を遥かに凌いでいる。
魔術で肉体を強化した兵士や各種ゴーレムなど、とにかくありとあらゆる分野において
魔術が使用されているのだ。また、魔力制御式の機械の研究なども行われている。
ただし、その発展の代償として魔術分野における重要な役職のほとんどがエルフによって占められている。
また、資源的な面から共和国軍の装備や物資を狙うことも多い。
ミサイルや車などの資源面から運用が不可能な兵器は全て解体して資源にし、
刀剣類や装甲板などは帝國の高い魔法技術で改めて魔力を付与して将兵に支給するのだ。
おい仕掛け人
おまいさん、一時間ちょいでこれ仕上げたのか?
GJ!!
仕掛け人さんお勤めご苦労であります!!
たまげたな。
どこぞのゲトールとは偉い違いでGJ!!
このスレは>1がしっかりしてる上に
化け物みたいな協力者がいるから
シェアスレみたいにはならんな
>80-83
いえいえ。まだこれで決まりというわけでもありませんし
まだまだ不備があるかもしれませんので。
それでは、私は失礼しますね
乙華麗!
戦争仕掛け人GJ!!!
もしかしてテンプレとか作ってた香具師はあんただったりするかい?
仕掛け人仕事ハヤー
オールマイティに対応可能という発言が真実味を帯びてきたな
ごめん仕掛け人。俺最初あんたのことヤムチャだと思ってた……orz
この流れってあれか?
>1さんが方向性を決定して必要な設定をリストアップして注文
その後仕掛け人氏が詳細設定を作成っていう分業制か?
このスレも安泰っぽいな
何てったって>1がしっかりしてるし
仕掛け人氏みたいな優秀な設定屋がいる。
あと、根暗辺りはハイスペックなキャラだから期待できるはず
>90
おいおいおいおい
人材集まり杉だろそれってw
このスレに参加したいと存じますが、申請は此処で宜しいのでしょうか?
・・・・越境厨は帰れ、と仰るなら諦めますが。
>92
一応私はここかTRPG総合避難所で申請すればよいと思いますよ。
ここは>1さんの考えですとこのスレを良い方向に盛り上げてくれれば誰でも構わないということになっております。
>93
今回のことはすんだことだからいいが
基本は>1以外は回答しない方がいいぞ
仕切りがどうたらって騒ぐ香具師が出るから
>94
忠告ありがとうございます、以後気をつけますので失礼しました。
共通設定に追加項目です。早速自分で穴を発見してしまいましたorz
・両大陸にはどんな資源も必要最低限は存在しているため
戦果が上がらなければそれらの資源が枯渇してしまうと
いったことは基本的にない。
・南方の島々には先住民が住んでいるが二大国に対抗する勢力にはならない。
ただし、海賊などの犯罪集団の拠点などとしても使えるかもしれない。
これを入れておかないと後々大変になりそうです。
仕掛け人氏乙
仕掛け人さん。あんた、本当に色々な事を考える凄い人だな
それで、いつごろこの企画は開始されるんだ?
スレが凄いことになっている…戦争仕掛け人さん、ありがとうございます。
>67
新たな協力者が…ありがとうございます。お手伝いして貰いたいことがある場合、私の方から勝手ながら
呼びかけますので、まったりと待っていてください。
>74
いえ、召喚術は必ずしも強力な対象を召喚できるという訳ではなく、ある程度の指向性をもって
発動させられます。例えば、強力な悪魔系召喚獣を召喚したくても、場合によっては下級悪魔が
召喚されることはざらにあります。無論ここはパラレルワールド扱いですから、本スレとは別ものです。
>75
それはこのスレが本格的に活動するにあたって、私か戦争仕掛け人さん、もしくは他の裏方さん
がそのキャラハンを召喚、そして行動を振る、といった形で戦争に介入させていこうと思います。
他にも召喚専門のキャラで参加する方に、場合によってはお願いするかもしれません。
>93>95
何度も言うようですが、このスレを面白くしたいと言う方なら誰でも歓迎いたします。
>96
ご親切に手直しまで…本当にありがとうございます。
>99
設定の方に何か不備な点や不明な点はありますか?
もしおありでしたらご指摘ください
しまった…>92さんも勿論参加して下さい。見落としすみません…orz
他スレからの越境者だけでなく、このスレのオリキャラ、も募集しておかないと話に収拾つかないかもよ。
あと、トップ(最高権力者)。共和国にも帝國にも当然ながらトップが必要だろうが、
話をまとめやすくするためトップは>1がやるのがベストかと。
共和国側のトップは大統領、帝國側のトップは皇帝かな?
皇帝は形骸化していた事実上大臣が実権を握っている…とかいうのもありそうだし。
そのあたりは>1のさじ加減ひとつかと。
皇帝と聞いたらオーガスしか思いつかないんだけど、他に適格者に値する者は存在しているのだろうか?
吉田茂
いや、一応首相だからさ
仕掛け人氏とかその他協力者に頼んだらどうだ?
>100
いえ、見事なお手並みです。私は特にありませんが、他の名無しさんはどうでしょうか?
新たな勢力の追加です。
<企業>
西方、東方大陸に数多くの支店を構える大企業。ありとあらゆる商品を扱う。
この世界に存在する商店…それこそ下町の駄菓子屋から大都市の大型デパートまで、この企業が経営しているのである。
無論、両国に武器などの戦争必需品を売りつけているのもこの企業です。剣から大砲、戦車から大戦艦まで、ありとあらゆる
武器を扱っています。ちなみに、この企業にとっては、戦争は大切な市場ですから、両国の上層部には企業の息の掛かった
ものが数多くいます。それがこの戦争をいつまでも続く原因になっているとも言えますね。
<傭兵商工会>
文字通りの機関です。金さえ貰えば何でもする。金を払い続ける限りは味方であり、絶対に裏切らない。
傭兵は鉄の掟で縛られているので絶対に寝返ったりはしません。
もし、掟を破ればギルドから刺客が送られ、絶対抹殺されます。例外はありません。
その影響力は強大であり、両国は莫大な資金こぞってこの傭兵ギルドに投じ、数多くの有能な人材を獲得している。
基本的に自由な立場。両国にも属さないので、帝國、共和国と所属を変えたい時には傭兵と言う職業は便利かもしれません。
ですが、基本的に命を買ってもらっているので、投入される戦況はどれも地獄ばかりですが……
ちなみに両国間を自由に行き来できるのは傭兵だけです。その為、傭兵というよりも冒険者に近いかもしれません。
>102
勿論ですとも。テンプレでも張っておきましょうか…
>103
さすがにトップは越境者じゃだめだろ。その世界に昔からいなきゃおかしいし。
>106
その企業の本社というか本拠地はどこに来るのですか?
やはり、どこかの地図にない孤島とかにあるのでしょうか?
どちらかの国家にあった場合は、両国のバランスが崩れそうなのですが。
あと、傭兵商工会の方で話が出ましたが、大陸間の移動手段にはどのようなものがあるのでしょうか?
船や飛行機、転送装置などがあっても、それらの使用許可がそれぞれの国から下りるのか
また、商工会が独自にそれらの許可を出すのか。そして、商工会の独断で行うのであれば、
勝手に許可を出せるほどの勢力を商工会が持っているのか、という辺りに問題の焦点があるかと思います。
ここらでまとめが欲しい感じ。
たった百ちょっとでか
両国の代表者になろうかと思っている人はいるのか?
まとめの話が出ましたが、>1さんが許可をくださるなら
私の方が行ってみますが、>1さん、どうでしょう?
あ、まとめというのは現時点での、という意味ですよ。
此処は荒らしも受け入れてくれるんだな?
素晴らしい良スレだ。
>106
お、傭兵って面白そうだな。
まともなことを言ってる方のヤムチャは、>114のようなのと区別するために頼むから鳥変えてくれ
しつもーん。
時間的にあんまりこれないキャラは却下ですか?
…いや、自分夜には弱いもので。
>102
私がやっても構いませんが、設定を行なっている裏方さん達がやるのがベストだと思います。
その方が世界の行く末のビジョンも持っていると思いますし、流れも彼らの頭の中にあると思いますか・
>108
鋭い指摘をありがとうございます。企業の本社の存在箇所は企業秘密ですが、その本拠地はかつてこの世界に存在していた
<南方大陸>に存在します。南方大陸はその昔、小さな島々を残して海底に沈んだとされますが、実は<空>にあります。
南方大陸は巨大な浮遊大陸であり、特殊な隠蔽装置でその居場所を秘匿しています。だから航空機や飛竜などに気付かれないのです。
傭兵の移動手段は徒歩やその他の交通機関を利用しています。海路や空路は軍によって厳重封鎖されていますから、唯一陸続きとなっている
両大陸の<北方回廊>を経由して大陸間を行き来します。北方回廊で唯一このニ大陸が繋がっているため、ここは常に激戦地となっています。
ですから、それを越えるのも命がけです。ちなみに、傭兵ギルドには二国間を行き来するための偽造不可能な通行証明書があり、これは両国間でも認められているものです。
傭兵ギルドだけに関しては、両国間で様々な取り決めがなされております。傭兵を通してだけ、この二国は国交を持っていると言う訳です。
大陸間の移動手段は陸路です。<北方回廊>を通らなければなりませんが、この戦争が始まって以来、両国とも北方回廊を抜けた先にある
敵国の領土に到達したことがありません。到達したといっても、数の少ないゲリラ戦闘部隊ぐらいですが…
自国内の移動手段は、大体帝國も共和国も似たものです。現代の車や航空機、電車やバスに馬車、または様々な幻想世界の獣に頼った交通機関です。
たとえば飛竜のエアバスとか、水竜が曳航する船であったり、地竜の馬車であったりetc…兎に角、自国内であるならば様々な交通手段があります。
幻想世界の獣に頼るものが多いか、機械に頼っているものが多いかは国によって違うと思いますが…
>108
是が非でも。すみません、何から何まで協力して下さって…ありがとうございます。
>117
うーん…ここは戦争を行なうスレですからね。戦況は生き物であり、常に形態を変えますから、進行の早い戦線があれば
停滞している戦線もある訳ですからね……しかし、大部隊の指揮官などの複数キャラでなければ問題はないと思いますよ?
一人の人間に戦況を変える力はありませんからね。あと、何度も言うようですが、私はこのスレを面白くしたいという方なら誰でも
歓迎いたします。時間の調整は其方にお任せ致しますので…参加するかしないかは貴方の意思に任せます。
>設定を行っている裏方さん達
一人しかいないのに達とはこれいかに
>119
いえ、それに関してはまだお手伝いを依頼する可能性があるものですから…
戦争を私一人でコントロールできるわけではありませんから、裏方的キャラハンや仕掛け人さんの
ような方が現れれば、その人たちが騎士スレのオーガスやガストラみたいな役職に就いて、勝手ながら私を
加えた指導部的なキャラハン達で、大体の行動を各キャラハンの皆様に振る、といった方向にしていきたいと思います。
細かい設定はこれからのことで決めていきたいと思いますので…開始はまだ先になりそうですね。
>116
まともにやるならその名前もどうかと思うがな
ヤムチャ自演乙
>118
なるほど。つまり企業は絶対に見つけられない場所にあるということですね。
しかし、各支社との連絡はどうするのでしょうか?
電波にしろ魔術にしろ、両大国の監視があるでしょうし、飛行機や飛竜を使っての
連絡を行うのならば、その空域を飛ぶ謎の飛行物体が確認されてしまうことでしょう。
それとも、いっそのこと南方の制空権は企業が持っていることにでもしてしまいますか?
それはつまり、傭兵ギルドは両国からある程度独立した自由組織であるということですか?
なるほど、それならば傭兵が行き来できる説明になりますね。
では、これからまとめ作業を開始します。30分くらいで終わらせますので、よかったら
待っていてください。
所属スレ(該当する人だけ):
形式番号:
頭頂高:
全高:
本体重量:
全備重量:
ジェネレーター出力:
スラスター推力:
名前:
異名・肩書:
年齢:
身長:
体重:
スリーサイズ:
種族:
兵種:
所属:
性別:
性格:
誕生日: 月日
血液型 :
年代:
利き手:
魔法:
特技:
得意な技:
長所:
短所:
戦法:
装備品右手:
装備品左手:
装備品鎧:
装備品兜:
装備品アクセサリー:
所持品:
瞳の色:
血液型:
髪の毛の色、長さ:
容姿の特徴・風貌:
その他特徴:
出典・作品名:
趣味:
恋人の有無:
好きな異性のタイプ:
自分の恋愛観:
好きなもの:
嫌いなもの:
好きな食べ物:
最近気になること:
一番苦手なもの:
人生のモットー:
一番の決めゼリフ:
将来の夢(目標):
この住人として一言:
仲間達へ一言:
名無し達へ一言:
中の人より一言:
簡単なキャラ解説:
hmm.....儂が思うにはヤムチャはキャラとしては糞だが、
企画人としては中々の腕前だと思うがの?
ヤムチャの限界に挑戦だよ諸君
ほとんどの人がNGにしてると思うと気が楽だよ
ところで自演乙、なんて言う奴にまともな奴はいない。荒そうとしてる奴しか、な。
>123
必要そうな役職ってどれぐらいあるかね?
「このポストの人がいないと困る」っていうのが分かれば、それを誰かがやって、話も円滑に進むかと。
某スレのテンプレにちょっとばかり項目を加えたものです。各自で自由に削って下さっても構いません。
既に他のスレに参加しているキャラハンの方に関しては、本スレからテンプレを転載するのも構いませんが、
兵種、所属を新たに加え、必要な場合は修正してくださっても構いません。
あくまでここはパラレルワールドですから、同じキャラで違う味を出す工夫をするのも面白いかもしれませんね。
>122
うう…鋭い。各支社との連絡は何かしらの特殊な方法が存在するものと考えてください。
何せ世界を裏から牛耳る大企業ですから、複雑な連絡手段が存在してもおかしいとは思いませんし、
そういった目撃情報は根回しをして簡単にもみ消せるでしょうし、そのような簡単なへまはしないでしょう。
仕掛け人氏の設定に対するこだわりは凄まじいなw
頼もしいぜ
>126
もうそこまでするならばいっそ企業でなく中立国にしたらどうだろうか?
そっちの方がいろいろ自然になるよ。
>128
いえ、規模と影響力からすれば、この二国にも匹敵しますが、あくまで企業です。
企業は商人ですから、金儲けが目的であり、幾等世界を裏から操る立場であってもその本質は変りません。
お客がいて初めて商売は成り立つものですから…それに、企業って言う方が何だか黒幕っぽくありませんか?
130 :
名無しになりきれ:05/01/27 00:07:13
質問
>>20で
『戦争に勝利すれば呪縛から開放され、元の世界に送還されます』ってあるけど
負けたほうの召喚された側はどうなるん?
勝つと必ず戻る事になるのか?
>129
中東だったかアフリカだったかの紛争で中古で兵器を売る国が
飛行機だったか戦車だったかを沢山売るために敵国にも秘密裏に
訓練された兵士を派遣していたという話もありますし、
中立国でもいいとおもったんですがね。
まあ、企業の方が黒幕っぽいというのには同意ですが。
…質問。
話とか聞くと…
召喚された人って
立場、弱そう。
利用されるしか、ないの?
戻せるのは、呼んだ人だけ?
…裏切って
敵国の人に戻してもらうとか…
…ダメ?
ふつうに考えれば、儲けたいならばその地で不足しているものを売るよな?
となると、企業側としては、共和国に魔法技術、帝國に科学技術を売るのが自然。
そうなると両国の特色というものが一気に崩落する恐れがないか?
>130
送還されず、しかもその力の行使をする権利は召喚した敵国の召喚術師にある訳ですから、
勝利国としては非常に邪魔なものです。よっては彼らの運命は……戦争は悲惨ですからその先はご想像にお任せいたします。
>131
必ず戻ります召喚時の契約は絶対ですから。後から契約を書き直すなんていうことをすればその召喚された
対象の存在があやうくなり、場合によっては消滅してしまいます。
>132
それならば米国のアレもそうですね。何時の時代でも世界を動かしているのは一部の政治家に大企業のトップですから…
非常に大まかにですが、現在確定していると思われていることを記述しました。
これより投下します。
>133
弱いです。はっきりと言いましょう。召喚される側は道具として召喚された訳ですから、命令には忠実です。
戻せるのは召喚した人だけです。その召喚術師が死ねば戻れませんが……裏切れば召喚の契約に反することとなり
自動的に契約は廃棄、結果として死に到ります。
>134
それは企業が調整していますので、そのバランスが崩れる恐れはありません。
それに、あまりに不足分の技術を供与してしまえば、その後の商品が売れなくなる訳ですから…
そこは企業の調整と企業工作がものを言うのですよ。それに、甘い汁を吸っているのは企業と両国の
上層部ですから、彼らとしては何時までもこの丁度いいぐらいの戦争が続いてくれればいいのです。
この戦争に終わりがあるかどうかは、キャラハンの皆さんの活躍に掛かっていると言っても過言ではありませんね。
各勢力編
・帝國:魔法技術と農産物において優位に立っている。元首は皇帝。
・共和国:工業技術と地下資源において優位に立っている。元首は大統領。
・企業:南方の空中に本社を持ち、ありとあらゆる産業を牛耳っている。
・傭兵ギルド:二大国間を繋ぐ組織。金によって傭兵を貸し出す。
また、傭兵ギルドに所属する者は自由に二国間を行き来できる。
それぞれの詳細に関しては>77-79 >96 >106 >118 >126などを参照。
参加者に関するルール編
まず、世界はこのようになっている。
世界 世界 世界
\ | /
世界―ここ―世界
/ |\
世界 世界 世界
・このスレのキャラクターが各陣営に分かれて行動するのが中心。
・越境者は、各陣営の特別な地位や役職にある者によって
異世界からそれぞれの陣営に召喚される。
・召喚された者は基本的にそれぞれの陣営の指令によって行動する。
・召喚されること(越境)を希望する者は避難所もしくはここで申請し、
召喚を行うキャラによって召喚されるという形で参加する。
・各陣営のトップなどの重要なキャラクターに関しては
>1もしくは設定関係者が決定する。
・勝利した側は元の世界に送還される。負けた側は戻れない。
戦闘ルール編
1、キャラ対キャラ編
決定リール宣言は却下。 攻撃をどのように受けるかは防御側に決定権がある。
(正)
<攻撃>
AはBに向かって剣を振り下ろした。
<防御>
BはAの攻撃を盾で防いだ BはAの攻撃を防ぎきれず、致命傷を負った
(誤)
<攻撃>
AはBの首を刎ねた AはBの腕を切り落とし、そのまま首へと斬撃を放った
前者はそもそも問答無用であり、後者は「腕を切り落とす」という効果を決定している点がよくない。
(訂正例)これならば決定リール扱いにはならないかもしれない。
AはBの首を刎ねようとした AはBの腕を切り落としてから首を狙うつもりだった
また、絶対に回避不能な攻撃や、効果範囲などから回避が不可能と思われるような
攻撃をしてはいけない。するならば、相手に妨害のチャンスを与えるべきかと。
例)
・その戦場全域を崩壊させるような攻撃(隕石、竜巻、地震、ミサイル攻撃など)
・睨んだだけでダメージ、声を聴いただけでダメージ(邪眼、呪歌など?)
これに類する攻撃を使用する際には、相手に妨害の機会を与えねばならない(両者間に合意がある場合を除く)
2、作戦行動としての戦闘ルール
実際の戦闘(キャラとキャラ)に関しては1のルールを適用。ただし、軍としての勝敗はこちらを適用する。
これに関してはそれぞれの陣営の作戦目的を達成すれば、どのような形であれ勝利とする。
たとえば要人警護及び暗殺ならば、たとえキャラが死亡しても警護対象が無事に脱出したり、
暗殺対象が死亡したりしているのなら、それは作戦目的を達成したことになり、勝利扱いとなる。
召喚された人の中にもその状況が理解できない人がいると思うわけですよ。
もしもそれが血の気が多い軍人とかだったら召喚主を殺すだろうと思うわけですよ。
だから召喚主を失った人が集まった第四勢力が欲しいわけですよ。
皆さんお疲れさまです。
質問があります。
ネクロマンサーさんのようにゾンビを召喚して戦ったり、助っ人を召喚して戦う人がこの世界に召喚された場合はどうなるんですか?
例えばFFで召喚師が召喚されて戦う場合に別世界の幻獣は召喚できるか、
召喚できた場合はこの世界のルールか、前にいた世界のルールが適用されるかということです。
仕掛け人さん、お疲れ様です。スレ主ながら頭が上がりません。
>141
召喚主を殺せば自動的に契約は廃棄され、死に到ります。それに、逆らおうとしても、契約の
力絶対に逆らえませんから……私としては帝國、共和国、企業、傭兵ギルドが充分勢力として
成り立っていると思いますが…これ以上勢力を増やすかどうかは私一人で決めることは出来ません。
他の人の意見を聞きたいですね。
>142
例)召喚術師>ネクロマンサー
この場合はネクロマンサーがこの世界の召喚の制約を受けますが、
ネクロマンサー>ゾンビ
この場合、ゾンビはネクロマンサーの制約と召喚術師の制約を同時に受けます。
よって、召喚術系のキャラが召喚獣で、自分を召喚した召喚術師を襲わせることは出来ませんし、
仮に出来たとしても契約違反なので、召喚術師を殺せばネクロマンサーが死ぬことになります。
まだ不足な点があれば受け付けますが?どうでしょうか?
取り合えず1スレ目は全て設定に使ってきっちりルールを決めようじゃないか。
某所でも同じ事を提案したが。
>143
ええと>141氏の意見なのですが、
「殺すには惜しいと認めた人材を企業が秘密裏に各国上層部に
手を回して確保し、企業の利益のために使役してしまう」
という方向性で採用してみてはいかがでしょう?
それから、召喚術師の死=召喚された者の死という図式なのですが、
それはつまり、「どうしても倒せそうにない相手を倒すために、相手の召喚術師を殺害する」
という戦術が可能になるということですか?
また、召喚された者が召喚術師に逆らえないということは、
「召喚術師に直接危害を加えることの禁止。
また、口頭または文書などで指示した事柄に対して逆らえないだけで、
明言・明文化されていないことに関しては制約が及ばない」
というくらいの条件にしておいた方がよろしいかと思われます。
あまりがんじがらめにしてしまうと、それぞれのキャラクターの行動が画一的になってしまうかもしれません。
>144
それはどうかと
ある程度骨子が決まったら、早いうちに始めてしまった方がいいのでは?
進行しながら決めてゆくことだってできるし。
後手後手にまわってばっかりで停滞してしまっては本末転倒だ。
>1さん説明ありがとうございます、充分わかりました。
しかし、仕掛け人氏は本当に色んなことを考えるな
重箱の隅をつついているだけに見えないこともないが
かなり頭がいい人っぽい
>144
あっちは初っ端からろくに設定も決まらなくてぐだぐだだったからだろ?
こっちはいい具合に決まってきてるし、同じ事をしなくてもいいんじゃないかと思う。
どうだろう、>1さん?
裏を返せば痛い人
>150
何で?
>151
反応するなバカカスボケ氏ね
>152
何で?
─────変な流れストップ─────
─────何事もなく再開─────
召喚される側は国を選ぶ事はできるの?
・自分では召喚した者を殺せない
・召喚した者が死ぬと自分も死ぬ
この二つは出来れば止めてほしい。
これがあると戦争特有の裏切りが出来ないだろう。
>156
そうじゃないとみんな裏切るんじゃないかな
なぁ>1さん
ここは一つ、召喚術師はキャラを支配するための何らかの媒体を
支配キャラそれぞれについて持っていて
それを破壊されるとキャラを支配できなくなるっていうのはどうだろう?
>145
これまた鋭いご指摘をありがとうございます…企業が私兵として利用、いいですね。
ちなみに召喚術師は専門的な兵種であるので、一人の召喚術師が複数の召喚獣の
主と言う場合が数多くあります。召喚術師は召喚を専門に行なう<兵士>であるわけで、
位置づけとしては召喚獣の生産を担当、みたいな感じでしょうか…召喚術師は本国におり、
召喚獣は部隊に組み込まれて戦力として機能します。
私は今いったことを事実とするならば、
「召喚術師に直接危害を加えることの禁止。
また、口頭または文書などで指示した事柄に対して逆らえないだけで、
明言・明文化されていないことに関しては制約が及ばない」
を適用した方が幅が広がりますね。
『召喚術師の命令で部隊に加わり、戦争に介入』の形、と言った方が分かりやすかったですね。すみません。説明不足で…
召喚術師の命令で部隊に編入された召喚獣は、部隊の一員として行動、その行動の内容は各自に任せるが、場合によっては所属する部隊長の命令にも
従う、といった形にしましょうか?この間召喚術師は本国にいるわけで、実際に戦場に行く訳ではありません。
召喚術師が死ぬということは本国が陥落しない限り、ありえないことでしょう。
>146
もう少しだけ待っては頂けませんか?こちら側としても努力はしているのですが…
>149
いやぁ、仕掛け人氏は凄いですね。何か執念が見えるようで頼もしいですよ。私は他にも様々な人の意見を募集しています。
このスレをよりよくするならばどのような細かい意見も参考にさせていただきます。他人の意見というものは貴重ですから…
>155
無論です。参加表明時、つまりテンプレにでも所属を書いてくだされば結構です。
登場をどのように行なうかは避難所で辺りで打ち合わせをすればいいでしょう。
>156
ならば傭兵として参加をすればいいのでは?
傭兵ならば寝返ることも可能ですが、ギルドから刺客が送られてしまいますが…
よし、んじゃ
「自分を召喚した者を自分が殺すと自分も死ぬ」
ということで。
あとは>157のアイディアも入れれば結構いい感じになりそうだ。
>159
では、召喚術師は召喚対象の契約書を持っており、それを本国の召喚獣を管理する
大図書館みたいな所で厳重に保管、管理というのはどうでしょうか?
他にも意見はあると思いますが…どうでしょうか?
>158
なるほど、召喚術師は前線には出ないのですね。
ただ、暗殺者などを放って召喚術師を暗殺するような作戦が
成立する余地があるのではないでしょうか?
また、そういう終わりを防ぐために、>159氏による
「召喚術師を自分が殺した場合にのみ、死亡する」
という条件を付け加えてはいかがでしょう?
また、部隊での召喚された者の運用法に関しては、
「軍の利益を優先し、それに矛盾しない範囲内で指揮官の命令に従え」
と命令すれば充分運用できるかと思いますよ。
その辺りは召喚術師の腕の見せ所ですね。
私の意見はどうでしょうか?全ての決定は>1さんにお任せします。
そこまで言っといてお任せしますもないだろうと
>162
申し訳ありません。
今後は気をつけます。
>161
では、召喚獣は「召喚術師を自分が殺した場合にのみ、死亡する」 といった形で決定したいと思います。
他者に召喚術師を殺された場合、召喚獣は主を失い、<はぐれ>になる訳ですが、それは「軍の利益を優先し、それに矛盾しない範囲内で指揮官の命令に従え」
を適用すれば問題はなさそうですね。
契約書の件ですが、召喚術師が死んだ場合、契約書の権利を他者に変更すれば契約は引き継がれる、で問題はないでしょうか?
契約書にも効力はあるわけですから、少なからず束縛される訳ですが……でないと契約書の意味が無くなってしまいますし…
>164
とりあえず、召喚された者に与えられた命令は
解除されない限りは永遠に有効ということですか?
契約書の権利変更ですが、幾つかのパターンを考えてみました。
私の考えとしては、これを全て同時に適用するのではなく、
あくまでも契約書の効力としてどのようなものが考えられるかを挙げてみただけです。
・複数の召喚術師が権利を共有(命令の矛盾の解決に関しては、最新の命令が優先するということで解決)
・名前の部分を書き換えれば権利変更可能(盗み出して名前の書き換えが行われるかもしれない)
・その時点で契約書に直接触れている者だけが命令可能(これはキャラの奴隷化の危険性あり)
という具合なのですが、どうでしょう?
異世界の者達とこちら側の世界の者達の性能差ってどれくらい?
>166
召喚されるキャラごとの性能そのままだから、人によるんじゃね?
チョイ質問、
企業、ギルドには帝国の皇帝や、共和国の大統領のようなトップの人材はいるんでしょうか?
あと、提案としては一切の戦闘行為を禁止する緩衝地帯なんかがあってもいいんじゃないかと、
ここは一つ、仕掛け人氏にでもギルドや企業の役職や組織系統を設定して貰わないか>1さん
何かよい役職があれば、参加したいね
>165
契約は死ぬまで有効です。契約書管理は其方の意見でいいと思いますが、所属が変る場合は
その都度調整をしていけばいいと思います。まだ机上の空論の状態ですからね……やってみないとわかりませんし。
>168
無論いますが、それを担当するのは裏方などの方がいいと思うのですが。
緩衝地帯…次から次へといい意見がでるのは嬉しく思います。そうですね…北方回廊は広大ですから、一部に
そういった地帯を設けるのは面白いかもしれません。そこは勿論部隊の休息地になる訳ですから、各キャラハンの
内面を自由に表現できて面白いかもしれません。
>169
役職ですか…取り敢えず、数が多くなりそうですね。私も考えはしますが……
一応仕掛け人さんや他の人にも考えていただきたいと思いますが、場合によってはちょくちょく修正を加えて行きたいと思います。
>170
何かいい意見があれば自由に仰ってください。
>171
取り敢えず、契約書の効力や使用法は各召喚術師ごとに決定という形はどうでしょう?
それと、命令に関する意見なのですが、「〜するな」系の
命令に関しては、召喚された者がその行為が禁止行為に該当していると認識している
場合にのみ禁止効果を発揮するというのが妥当ではないでしょうか?
そうでなければ、敵の策略に引っ掛かるというような行動が取れなくなってしまいますし。
つまり、召喚された者の認識を元に効力が発動するという形なのですが……
あと、役職に関してはよろしければ設定してみますが?
召喚されたキャラが他人を使って召喚者を殺害した場合はどうなるのだろう
緩衝地帯は下手をすると馴れ合いが始まるから
利用を制限した方がいい。
各陣営とも滞在期間を区切るとか、それぞれの軍は
基本的に接触しないとか
>172
召喚は私達裏方が行い、キャラハンの皆様に参加していただく一種の「GOサイン」みたいなものですから…
契約書の命令は運用を柔軟にする為、本当に大まかなことしかありません。禁止事項は味方には攻撃しないとか
戦列を勝手に離れたりしないとか、指揮官の命令は出来るだけ聞くとかでいいと思うのですが…
とどのつまりは
召喚された者がその行為が禁止行為に該当していると認識している 場合にのみ禁止効果を発揮する
でいいと思います。それならば口頭で言われた事を禁止事項として理解している訳ですからね…
設定は一応しておいてください。出来次第、避難所に持ち寄って決めてみませんか?
私も設定してみたいので……
>175
なるほど。そういえば、根本的なところを失念していましたね、私は。
確かにそうでないとキャラが自由に動けません。
となると、今回の設定は避難所に投下した方がよろしいですか?
もっとシンプルにできないものかな?
一見さんが近寄りがたいふいんき。
開始してないうちはここに投下してもいいんじゃ
>177
大丈夫だろ
基本は戦うことだけだし
>179
その自信はどこからくるのか
>176
いえ、やはりここでいいです。ここならば避難所を占領することもありませんし、名無しさん達の意見も聞くことが出来ますからね。
私は流石に今日は役職の設定は投下できそうにありません。
>177
暫くは御腹が一杯になりそうな基本的設定の嵐になりそうです。
設定が出来次第、簡単に纏めますので心配は無用です。
>181
わかりました。では、出来次第こちらに。
あ、いえ、大丈夫ですよ。私も今日はもう無理なので。
では、明日の夜までに私の案を提出しておきますね。
このスレは>1と仕掛け人がいい具合に化学反応を起こしている良スレですね
質問。
根本的な質問で悪いが、召喚を行う勢力は帝国と共和国だけなのか?
企業や傭兵ギルドその他が召喚を行うようなことがあるのかどうかっていうのを質問してるわけだが。
漏れも質問
ギルドや企業と取引している帝国と共和国では、共通の通貨が使われているんだろうか、
経済詳しくないんでよくわからんけど、別々の通貨を使っている場合、 敵国の通貨を自国にもちこんだら、それに価値はあるんだろうか?
帝國
皇帝の下に、「八大臣」と呼ばれる貴族出身の八人の大臣がいる。
帝國の政治のほとんどは八大臣に皇帝を含めた九人で合議されて決定している。
そのため、半ば寡占されていることに反発する人も多い。
また、八大臣には「企業」の息のかかった人物もいるらしいが…。
共和国
議会制で成り立っている。多党制ではあるのだが、二党が権勢をふるっている。
被選挙に制限が少なく、あまり費用もかからないため、平民出身の議員も多く、民族も多種多様。
参加する気マンマンの質問が来ると頼もしいな。
冷やかしじゃ無さそう。
では、私が考えた必要と思われる役職の大まかなリストを投下します。
なお、高位の役職になればなるほど、行動の自由度や頻度が下がっていきます。
また、高い地位に就くにはそれなりの実績、知名度、社会的地位、能力、家柄などが必要となるので、
軍団長クラスや大臣クラスに若年者が起用されることはまずないと思ってください。
こちらは私事ですが、今日は体調が思わしくないのでこの後も来られるかどうかがわかりません。
なので、私のレスが急に止まってしまってもそのまま無視して話を進めてくださって結構です。
帝國
皇帝:一人のみで世襲制。恐らく>1さんが担当。要所要所で動く必要あり。
大臣:複数人存在。ただし、文官なので軍務系の大臣以外は活躍の場はあまりないと思われる。
ただし、通商系、財務系の大臣は企業関連で活躍できるかもしれない。
文官:大臣の手足となって働く。大臣よりも出番が多いかもしれない。基本は後方勤務なので
戦場に出ることはほとんどない。強いて言うなら大臣の代理として前線の視察を行う程度。
各軍団長:陸海空にそれぞれ一人ずつ存在。大臣達よりも活躍の場があるかもしれない。
ただ、やはり高級軍人なのであまり前線には出て戦うようなことはない。
強いて言うならば、護衛任務や暗殺任務の対象としての活躍が無難かもしれない。
各参謀:あれこれと裏側で画策して活動する役職。企業と癒着させるのもよいかもしれない。
基本的に参謀の権限は高く、部隊長クラスを顎で使える。召喚術師もここに所属。
各部隊長:前線の総責任者から分隊長まで幅広く存在。きちんとした役職持ちの中では
最も活躍頻度が高いはず。なお、召喚された者も功績次第ではこのくらいになれるかもしれない。
各研究施設:所長、副所長、後は様々な分野の研究班からなる。基本的に魔術関係での上級の役職は
エルフが独占している。研究や分析その他が主な役目となり、活躍の場は限られる。
なお、参謀以上の役職に就くには、貴族であったり皇族であったり、特別な家柄の出身であるなどの
特殊なコネクションが必要となるので、平民出身だったり召喚された者だったりする場合は
どれだけの能力があろうとも部隊長止まりとなります。研究者に関しては能力主義なので
能力が認められればエルフに準じる位階を与えられることもあります。
共和国
大統領:一人のみで選挙制。恐らく>1さんが担当。皇帝に比べると出番が少ないかもしれない。
大臣:大統領によって議員・民間から選ばれる。細々と分かれているが、結局は軍務系と財務系
産業系の大臣にしか役目がないかもしれない。大抵は派閥のボス。
議員:成人後、種族に関わらず選挙権、被選挙権が与えられるため、若年者から高齢者まで幅広く存在。
ただし、一部の長老議員が権力を握っているため、若手は長老議員との政争とに明け暮れることになるかもしれない。
基本的に政争絡みで護衛・暗殺対象になるのが最も多い出番かもしれない。
また、長老議員などは大臣を傀儡にして利権を握っているかもしれない。
官僚:大臣の部下だが、選挙がないため実質的には大臣よりも強い権限を持っている場合がある。
基本的性質は大臣や議員とあまり変わらない。退官後は議員になることが多い。
各軍団長:軍務系の大臣の指揮下に入っているが、陸海空に一人ずつ存在。
基本的に帝國軍の軍団長達と変わらない。退役後は軍を後ろ盾に議員を目指す場合が多い。
各参謀:帝國の参謀に準じる。
各部隊長:帝國の部隊長に準じる。
各研究施設:組織構成は帝國に準じる。ただし、ドワーフが工業技術に関連する地位を独占している。
共和国の場合も家柄や議員とのコネクションは決して軽いものではないが、
それでも昇進のチャンスは帝國よりも多いでしょう。
企業
社長:一人のみ。>1さんが担当?企業の全てを統括するが、ほとんど出番はないはず。
本社重役:企業の全てを握る人々。社長によって任命される。社長と共に世界戦略を練り
各部門への指示を下します。企業内部では最も活動頻度が高いかもしれない。
各部長:重役のすぐ下で活動する現場責任者。その権限はそれぞれの部門に関してのみ
支社長と同等の権限を有する。警備部門、戦闘部門、兵器部門などが最も活動頻度が高いはず。
本社社員:エリート揃いで、支社の幹部クラスと同等の権限を有する。出張などの名目で
戦争に介入することもあるかもしれない。警備部門や暗殺部門の社員が戦争に介入するだろう。
支社に関しては本社の構成と同じです。ただし、本社>支社の関係が成り立つので、
本社の人間と支社の人間が絡む場合は要注意。
昇進に関しては完全能力主義であり、コネクションなどもあまり通用しないことが多い。
しかし、それでも本社の重役や社長のコネクションともなれば本社での出世に役立つし、
支社長クラスのコネクションがあれば本社に栄転できるように取り計らってくれるかもしれない。
傭兵商工会
会長:ただ一人。商工会の合議によって選出される。>1さんが担当?
引退した傭兵などが就任することになるはず。
主な仕事は国家規模傭兵派遣関連などなので出番は少ないはず。
評議員:引退した傭兵と最高ランクの傭兵によって構成される。
大抵の問題はここで解決することになる。企業との癒着でもなければ基本的に出番がない?
事務員:引退した傭兵その他が就任。ありとあらゆる事務をこなす。
傭兵に依頼内容を通達するなど、活動頻度が高いはず。
傭兵:基本的に全員が平等だが、実力によってランク分けされる。
ランクが高ければ高いほど報酬も上がり、また傭兵内部、商工会内部での
発言力が高まっていく。最高ランクの傭兵になれば、評議員になることも可能。
恐らく、最も活躍頻度が高いと思われる。
なんか呉燕王国のパクリみたいだが、
仕掛け人氏は仕事が速いな
乙!
これは出来レースですね。
それじゃあ>1と一緒にこの設定を改造しまくろうぜ
ヒャヒャヒャヒャッホーイ!!!!!
いいねえ、仕掛け人乙カレー!これらの設定を改造しますので後はゆっくりお休みなさい!
みんな、頑張ってやんないとな!改造しまくるぞーーー!!!
196 :
荒らし人:05/01/27 17:19:18
そりゃ始まってもないスレを出されても「スレ鑑定人」は評価を出せないだろw
糞は黙ってろよ死ねカス!
ゴキブリ曝しage
>1
仕掛け人氏の設定案を見たが
やっぱりこれは帝国と共和国がメインなんだよな?
だから、本社社員とか傭兵も、基本的にはあまり出ないってことでFA?
205 名前:ビオラ ◆weGOUpRL4s [] 投稿日:05/01/27 17:54:49
全く言いきってなかった事が分かりましたね(笑)
勇敢というかまた今日も頭の体操をさせて頂いてました。
でもお互い『ふにゃ文』のあの人にはかないませんね(笑)だから私は一切喧嘩を売らない事にしてます。
多分うまい具合にあしらわれるだけなので(笑)
ところでプロフェッサーさんには負けるも何も私全くスレの趣旨理解してなかったので(このスレの皆さんもすいません)ただ時間とらせただけでした(笑)
プロフェッサーさんも含め今まで私が偉そうに言った人達すいません。(怒られないよーにこっそりこっちで謝っておきます)
俺のことかいw
202 :
名無しになりきれ:05/01/27 19:59:41
35 名前:1 ◆N8MNfORZNk [sage] 投稿日:05/01/27 19:49:58
なんだかんだでもうじき新学期だし、
劇中では四月って事で話を進めましょうか?
36 名前:1 ◆N8MNfORZNk [] 投稿日:05/01/27 19:51:07
いろいろ考えてる設定もあるので、
住民の皆さんに是非を問いたいと思います。
37 名前:学園の精霊[] 投稿日:05/01/27 19:52:25
名前欄間違えた。
38 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:05/01/27 19:53:12
>35-36
てめえシェアワールドの
>>1じゃねーかよ!!
39 名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:05/01/27 19:56:09
おい>1よ
お前まさかここが上手くいかないからってシェアスレ立ててはみたが
シェアスレが失敗したからこっちに戻ってきたってことか
>183
傭兵ギルドは傭兵の共同体であり、その繋がりは強く、自由奔放というのがモットーです。
だから契約に縛られる召喚獣は彼らのモットーに反するので、召喚獣を使用するような傭兵は存在しません。
企業の場合は工作部隊かなにかに秘密裏に組み込まれているかもしれませんね。其処は参加するキャラハン
の皆様によりますが……私としては傭兵ギルド以外に召喚獣がいてもいいと思いますが。
>184
基本的に通貨と言うものは金ですから、金には等しく価値があります。あと、存在する国が二国だけなので、
戦争中ながらも経済の幅を広げるために、通貨は共通です。戦争中といえど、極々僅かですが、本当に一部では
秘かに交流があります。その交流を主に行なっているのが、戦争などに興味が無い、自然と共に生きる事を臨む
平和な部族ぐらいですね。獣人や亜人、エルフやその他の非人間種といったところでしょうか?
>188>189>190
お疲れ様です…仕事が速いですね。あと、お体の方は大事になさってください。
急がずとも、ここは暫くはまったり進行ですから。
ここをいいスレにするためにも、名無しさんの意見をどんどん寄せてください。
それにしても…始まったら忙しくなりそうです。
ちなみに傭兵達は、各都市に存在する傭兵ギルド支部に出向いて仕事を貰っています。
一人だけもいれば、複数で部隊を組んで仕事を請け負うといったように、多種多様な傭兵達が存在します。
ランクが高くなればなるほど、高額な依頼を受ける事が出来ますが、報酬金額が上がるに連れて危険度は高くなります。
>201-202
貼るとこはここじゃないぞw
ここは戦う人のスレなのか戦わせる人のスレなのか
>1
体調崩しても仕事してくれた仕掛け人に敬意を表して
設定してもらいたいことのリストを投下しておこうぜ
仕掛け人氏にこれほどのスキルがあると思ってなかった香具師は挙手
ノ
ところで>1よ
役職は仕掛け人氏のそれでほぼ完成なのか?
>205
戦争スレですから。どちらも当てはまりますね。
操る側につくか、操られる側につくか。それは各キャラハンの皆様にお任せいたします。
>206
そうですねぇ…もうそろそろ私も設定をしなければスレ主として危ういような気がするのですが。
取り敢えず、兵種ぐらいですかね。私も考えるので、考え終わった暁には持ち寄って細かい修正を
加えていきたいと思います。名無しさん達も「こんな兵種があったらいいな…」と思ったら遠慮なく言ってください。
>208
文句のつけようがない程見事な手際ですが、あまり多すぎると無事に埋まるかどうか心配ですね。
場合によっては削るかもしれませんが……
>1
とりあえずさ、役職に関しては出番少ない役は掛け持ちでいいんじゃね?
その場その場に応じて誰かが演じるみたいな感じでさ
あと、設定が仕掛け人任せになったとしてもスレ主としては危うくなんかならんよ。
ちゃんと仕切れてるし「こういう設定募集」みたいに方向性を示してるし。
だから気落ちせずに自分の得意分野で勝負してくれ
兵種っていったらあれか
歩兵とかか?
それに関しては参加する時に各自が決めればいいんじゃね?
>210
そうですね…複数演じれば何も問題はありませんね。そこは裏方をやりたいという方にお任せいたします。
あと、勿体無きお言葉をありがとうございます。これからも頑張っていきたいと思います。
>211
確かにそうですが、あくまで大体こんなモノがある、っていう指標にしたいと思ったのですが…
キャラハンの皆さんの個性を縛るようであれば、兵種のほうは、破綻がないように気を付けてくだされば、私としては各自の自由でいいです。
つ兵種
歩兵 遊撃兵 弓兵 魔術師 軽装歩兵 重装歩兵
狙撃手 斥候 砲兵 騎兵 竜騎兵 パイロット
指揮官 司令官 獣使い 竜使い 機甲兵 工兵
ざっと挙げてみたが
ゴーレム技術は共和国ですかね・・
(エレメンタルゴーレムは帝国かもしれないが。)
>214
eを削ってやる!
いや、>1よ。俺はゴーレム全般は帝国だと思うよ。
ゴーレム系は魔術だろ?
機械系が共和国の担当なんだと思うんだが
帝國の「ゴーレム」(魔術による人造人間?)
共和国の「マシン・ゴーレム」(戦闘用の無人・有人ロボット)
というのはどうだろうか?
細かい言葉の定義は、運営のお二人に任せた方が良いかも分からないけど。
この計画、やはり地雷の様な気がしてならない。
やるなら2chではない外部でやった方が良いのでは?
>217
始動している計画については今更言う必要もないかと思うが。
駄目だったらその時に「やっぱり駄目だったか」と思えばいいわけで
流れがよくなっている最中に言うのはよくない
そしてそのように指摘するのもよくない
すまんかった
バイク兵ってさ、鉄騎兵って感じでかっこいいよな?
荒らすつもりは無いし、二人には頑張って欲しいし、失敗しても責める気は無い。
FF6の魔導アーマーみたいなのはいるのか?
魔導アーマーって機械と魔術の両方が優れてないと作れないんじゃね?
ガストラ降臨か
>224
そこで企業の出番ですよ
俺はバイク兵で参加するぜ。まだ先になりそうだが…取り合えず、>1と仕掛け人さん頑張って!
勿論獣人兵とかっているよな?
>228
二人の設定案を見ている限りでは普通にいそうだな
>213
従軍慰安婦はいないの?
>230
謝罪と賠償を請求されたくなかったらやめとけw
ここで本格的に戦争をするというのならば、むごい惨劇が待ち受けていそう……
燃え盛る村で、街で、都市では、命からがらで人々が逃げ出すが、実際の戦争はそういった力ない
人々も標的にされるからな。陵辱や虐殺、ありとあらゆる悪の行いが行なわれるんだろうな…
>231
でも、日本の戦国時代には、戦場の近くで娼婦達が売春宿を開いていたりしたからな。
ありえない話しではないと思うけど…
>233
有りえる有り得ないの問題以前に板のルールに引っ掛かっちまうかもしれないだろ?
ほら、エロ禁止とかいうあれに。
参謀役やりたいね
機械スレの連中と魔術スレの連中が敵同士に…
そういえば>1さん
宗教ってあるの?いや、あんまりリアルなのはヤバイだろうけどさ
某ロードスみたいな感じで宗教団体がのさばってたりするんだろうかと
俺に任せとけ!
>234
ま、その通りなんだけどね。エロ抜きにして、女を知らない新兵と若い娼婦の御姉さんの
話なんて展開したら面白いと思っただけさ。
我を崇めよ!我を称えよ!
>239
それイイ!!
やっぱりそれは本国の歓楽街とか緩衝地帯での物語りになるんだろ?
前線で戦える女性が多い件について
>239
ここはお前の日記帳じゃ(ry
現政権を打ち倒そうとするゲリラがいるかも、
とりあえず、そういう新規勢力の話なんかは実際に始まってから
頃合を見計らって意見出してみないか?
やっぱりやってみないとわからない部分とかあるだろうしさ
生徒会長が良い立場に居ると面白い
みんな話広げすぎだぞ
止めはしないけど、ちゃんと収拾つくようにな。
まあ確かに。
1さん達の帰りを待つとしよう。
まあ、1さんが何と言うかを待とうや、
ぞろぞろ出てくる機械化歩兵と
たった一人で戦う健気なゾンビとか見たいわけですよ。
自分以上に思考が早いロボットに先手取られて悔し涙の老魔術師とか。
負け戦 負け戦。負け戦大好き。
ケコーンしちまった…
252 :
名無しになりきれ:05/01/27 22:09:40
>250
ここはお前の日記帳じゃ(ry
確かに、妄想だけ書き連ねられても困るしな
>251
しちまったな…
>253
まあ騎士スレの二の舞は嫌だ罠
>213
人によっては色々な役を思いつくと思うので、キャラハンの皆さんは個性溢れる
兵種を考えてみてください。
>214>215>216
帝國にも共和国にもゴーレムは存在しますが、魔術で主に動くゴーレム技術は帝國側に、
機械系のゴーレム技術は共和国側が進歩しているものと思ってください。
純粋な機械製や、魔術と機械の融合型のゴーレムは、ゴーレムと言うよりも機動兵器に分類した方が
いいと思います。更に有人型ともなればゴーレムっぽくないので、それっぽい名前の方がいいかと…
>217
まだ始まってもいないですからね…駄目だったら駄目で諦めます。
>221
バイク兵も勿論のことながら存在します。
>222
勿論ですとも。頑張ります。
>228
無論です。獣、爬虫類、鳥類、魚類、大抵の生物なら受け付けます。
昆虫人間なんていうのもいたら面白そうですね。
>230
いるかもしれませんが、仮にいたとしても出番は殆ど無いのでは?
>232
そういった惨劇が起こる可能性は大いにありますが、そういった蹂躙劇を繰り広げるかは
キャラハンの皆さんの作戦行動にかかっていますね。
>235
いいですとも。ですが、キャラのテンプレを落とすのはもう少し待ってください。
>236
そうなる可能性は大きいですね。それも戦争の醍醐味かと…
>237
あると思います。そこのところは更に隠れた勢力として設定する…かもしれません。
他の人の意見も聞いてみないことにはわかりませんね。
>242
私としては、戦場で戦えるのならば女性でも子供でも老人でも、戦力と見なされると思います。
アマゾネスなんかは弓を射るときに、片方の胸が邪魔だからっていうことで、切りおとしていた
なんていう例もありますから…女性も戦いようによっては男よりも強いと思いますよ。
>244
いるかもしれませんが、それは始まってからということで…
>250
戦線によっては、それ以上の戦力差で戦わなければならない部隊が存在するかもしれませんね。
細かい設定は実際に始めてからの様ですが……
召喚術の規模はどれ程のものなのでしょうか?
既出だったらすみません。
>256
召喚術の規模というとどういう意味だ?
具体的に頼む
>256
それはキャラハンの方が参加する際の「GOサイン」的な召喚術のことですか?
曖昧な質問で御免なさい。
GOサインと言うよりも、設定的な問題で。
一度に一人しか呼べないのか、それとも複数人召喚出来るのか、って事です。
失礼、追記します。
高い戦闘技能や科学技術を持った人間をピンポイントで召喚するのか、
一度に数百〜数千人くらい適当に引っ張ってきて、非召喚者で部隊を構成するのか気になったので。
ピンポイントで連れて来るとなると、実質奴隷の身ではあるけれど
それなりのポストに就かせる事になりますよね。
しかし大人数を呼び出すなら、非召喚者の戦奴隷で特攻部隊みたいなものが構成され
オリキャラは雑兵として戦線に送り込まれる、というシチュエーションが……。
俺がわかりやすく翻訳してみよう
要するにレベルの高い香具師を一人引っ張ってくるのか
一山幾らの雑魚キャラとして何百人もまとめて引っ張ってくるのかってことか?
オリキャラはやっぱり特別な戦力として一人ずつで呼ばれるんじゃないか?
契約書とかあるらしいし
>261さんの言う通り、召喚されるオリキャラの方は大抵は強者なので、一度に複数人も
呼べません。勿論、雑兵としても扱いません。そうしてしまってはオリキャラの皆さんに失礼ですしね。
それに召喚される方だけでなく、この世界に元からいる人間や非人間のオリキャラもいますので、
召喚されるだけが全てではないということを覚えておいてください。
>1よ
このペースで行けば土曜日か日曜日辺りには始められるんじゃね?
>261
要約ありがとう御座います。
>262
そうなると、味方貴族・軍人の嫉妬を買って
暗殺されそうになったり、傭兵連中から敵視されたり、
「企業」からヘッドハンティングされそうになったりする訳ですね……。
戦術も、オリキャラを切り札としたかなり特殊な作戦行動が
必要になりそう。
>264
まぁ…そういった細かいことはやってみなければ分かりませんが。
自軍のキャラハンに絡むか、敵対勢力のキャラハンと絡むかはオリキャラの皆さん次第です。
「軍の利益を優先し、それに矛盾しない範囲内で指揮官の命令に従え」
召喚された者がその行為が禁止行為に該当していると認識している 場合にのみ禁止効果を発揮する
>1よ
これに決定だということだが
もし仮に呼ばれたオリキャラが
「俺は命令違反して単独行動した方が大局的に見て軍の利益になるんじゃ!」
と心の底から信じていた場合、命令違反が軍の不利益になるということを認識していないことになって、
命令違反ができちゃったりするのだろうか?
>266
認識、つまり、その意味を理解した時点でその契約の効果は発揮される訳ですから、
幾等頭でそのように考えても、一度契約の内容を理解したら契約の力が発動されます。
>1よ
どうも俺の言いたいことを誤解しているようだからわかりやすく例を挙げよう
「指揮官が馬鹿でろくな命令出さないからそれに逆らう」とか
もっと極端に言えば
「指揮官よりも俺の方が頭いいから、俺は俺の考えで動く」みたいな
発想が許されるのだろうかということなんだ。
馬鹿の指示に従うよりも大きな結果が出せるという認識があった場合、
馬鹿に逆らった方が結果として軍の利益になるだろ?
>268
そうでしたか。誤認してすみませんでした…
その指揮官に従うよりも、明らかに単独行動の方が戦果を挙げられるというのが分かっているのならば、
結果として「軍の利益」に繋がる訳ですから、契約の力は発動されず、単独行動は可能になるかもしれません。
ですが、『明らか』な場合のみですから…
>269
客観的にどうあれ、主観的に「明らか」だと思っていたなら命令違反できるんじゃないか?
ほら、自分が「軍に不利益を与えるな」という禁止行為を行っていると認識していないことになるし。
要するに、自分は軍の利益になる行動をしていると認識していれば何でもできるってことだろ?
追記
契約の力はあくまでも呼ばれたオリキャラの認識によって制約するんだろ?
そんな面倒な事考えずに、指揮官&召喚師の判断で
契約書を書き換えちまえば良い話だと思うんだけど。
召喚者を信用出来るコテハンに任せれば、荒らしは防げるだろうし。
取り敢えず参考までにまとめてみました
兵種の例
〜歩兵 遊撃兵 弓兵 魔術師 狙撃手 斥候 砲兵 〜騎兵 パイロット
指揮官 司令官 〜使い 機甲兵 工兵 獣人兵 バイク兵 戦闘ロボット
サイボーグ兵士 特殊部隊員 警備兵 諜報員 暗殺者 召喚師
「〜」という部分には様々な種類が入ると思いますので、一まとめにしてしまいました。
これまでに挙げられたもの、また、あってもおかしくないものを挙げてみました。
しかし、これらが全てではありませんし、これらの中から選ぶ必要もないので
もしこれが採用されたとしても、兵種決定の際の参考程度としてご覧ください。
>1
えー、私も召喚に関する一連の議題についての意見を述べさせていただきたいと思います。
これはこうであるといった具合に完璧に設定してしまうよりも、その場その場に合わせて
柔軟な対応をするようにした方がよいのではないかと、私は思います。
身も蓋もなく言ってしまえば、「後付設定の余地を残しておく」ということになってしまいますが……
こういったことは、その場その場の流れによって案外上手い具合に決定してしまうことも
多いと思うのですが、いかがでしょう?
>273
それで行かせて下さい…よくよく考えたら、こんなに細かくしてしまっては、キャラハンの皆様を縛る切っ掛けになってしまいますね。
それでは、その場その場に合わせて柔軟に対応すると言う事で……
>266さんが言う、命令違反などを犯す場合も、その場にいるオリキャラの方と指揮官の方に任せます。
すみません……いい加減で。
>「後付設定の余地を残しておく」ということになってしまいますが……
そういう状況下に陥った場合、上手い言い訳を考えておきます…
>274
いい加減というほどいい加減ではないと思いますよ。
むしろ、もう少し設定を甘くしてもいいくらいかと。
そういうわけですから、きっと大丈夫ですよ。
ところで、そろそろ試験的に開始してみてもいい頃合ではないでしょうか?
276 :
名無しになりきれ:05/01/28 19:20:19
ここは第二の「コロシアム」ですね。
>276
そういうことを言うな
>275
そうですね。大体のことは設定し終わりましたし、まだ不足なところは流れの中で付け足せばいいですしね…
それに、これ以上縛るものいけませんからね。ここいら辺りで試験的に始めてみましょうか?
>278
では、これまでに上がった設定ルールその他を
もう一度まとめて貼り直しますので
オリキャラさんの召喚及び皆さんのテンプレ投下開始は
9時以降くらいを目安にしませんか?
縛りすぎだよ、ここも所詮機械と魔術の巣窟になるだろう!
>280
何のためにバイク兵の兄ちゃんや参謀役きぼーんな香具師がいると思ってんだい?
>279
何から何まですみません。そして頼りっぱなしですみません……
それでお願いします。
ここで生き残るには戦況の把握とキャラに心の底からなりきらなければ駄目だな。
戦争をする気持ちで臨まなければならないのだろう…
がんがれー
俺も参加できたら参加してたんだが
では、試験的スタート用にこれまでの設定をまとめたものを投下いたします。
各種テンプレ(暫定?)
部隊用テンプレ>31
国用テンプレ>49
キャラ用テンプレ>123
世界観について
各勢力については>138及び>77-79 >96 >106 >118>126などを、ルールは>139-140を参照。
通貨は共通。生息種族は人間以外にも多数存在する。
召喚術師に関するルール。
召喚術師は被召喚者に対して絶対的な支配力を持つ。
しかし、口頭及び文書などで命じていない事柄に関しては、召喚術師の支配力は及ばない。
また、召喚術師の命令はあくまでも命令を受ける側の主観と認識によって成り立つため、
キャラクターの性格次第で自由な行動が可能。
基本的にキャラクターの行動を妨げるための存在ではない。
召喚術師に関する参考資料
「召喚術師に直接危害を加えることの禁止。
また、口頭または文書などで指示した事柄に対して逆らえないだけで、
明言・明文化されていないことに関しては制約が及ばない」
「契約している召喚術師が死亡すると契約者も死亡。
ただし、それは召喚術師を契約者が殺害した場合に限る」
だいたいこのような感じですが、抜けている部分があったらご指摘ください
あのよ〜ここを宣伝してる香具師で何かとコロシアムと比較するの、あれ止めないか?
ここはコロシアムとはまったくの別物なんだぜ?
良スレを宣伝して何が悪いのか見当がつきません(汗
だから コ ロ シ ア ム と 比 較 す る な と言ってるんだよ!
お前等はここのスレにまた要らん荒らしを呼び込みたいのか?
でもさ、なりきりネタの先輩といえば「コロシアム」だぜ?
一応挨拶はしないといけないと思うのだが(汗
>287
良スレというものは宣伝しなくても人が集まってくるもんだ。
過剰な宣伝はスレの妨害にしかならないからな……
宣伝しすぎて荒らしまで呼び込んだ場所を知っている
エロd常駐していたのか。
>289
挨拶するなとは言ってないだろ。
ただ比較するなと言ってるんだ。
わかるか?比べるなと言ってるんだ!
ここは思った以上に注目されているらしいな
>289
お前馬鹿じゃねーの?
あんなの老害でしかねえんだよ
出来れば宣伝は止めて頂け無いでしょうか?
こちらとしては参加したい人は参加をすればいいという方針ですし、
>291さんの言う通りの事態に発展しかねません……でも、その行為はこの
スレを思ってやってくれたものだと思いますので、嬉しい限りですが…そのお気持ちだけで結構です。
一応古株にも挨拶をと思ったんだ。
それに「老害」と思う香具師というのは・・・・よほどひどい目に遭ったんのか?
>297
ヤムチャが混じってるだけだ気にするな。
>296
わかった・・・じゃあ宣伝はやめますが、こんな閉鎖的では「コロシアム」と
同じ運命を歩むと思うのですが・・・・心配です。
ただ、>293と>295のような口が悪い香具師はこのスレの癌かもしれない。
>1さん、荒らしを気をつけてください。
>299
閉鎖的じゃないって
来るもの拒まずなんだから
みんな、これ以上は反応するなよ!
なんか痛い香具師が混じってないか?
>299
その御言葉と御心遣いはありがたく受け取らせて頂きますが、あくまでここは閉鎖的、というよりも
「来るものは拒まない」といったものですから。私はこのスレの主ということになってはいますが、真の
主役はキャラハンの皆様です。私はあくまでその方達に何かしら提供させていただくという立場の者ですから…
さて…もうそろそろ誰かしらテンプレを投下してきそうですね……栄えあるこのスレ最初のオリキャラは誰でしょうか?
>302
痛い香具師がくるから、
>>1が仕切ってくれ。
責任逃れに見えるぞ!!!
大体シェアワールドに貼った時点で荒らし目的なことが見え見えなんだよ。
もうテンプレを投下してもいいのですか?
召喚される予定の者なのですが。
いや、公正をきすためにあちらにも張りました。
決して荒らしじゃないよ。
反対意見には「臭いものには蓋をする」ですか?
反対意見も時には薬になりますよ?
それが分からない香具師はただの傷の舐めあっているチキンですよ?
>305は根暗かガイルだな
>308
あなたはエスパーですか?
私もてんぷら投下したいのですが…
>303
言葉が悪かったようです。私は責任逃れをするつもりは毛頭ありません。
最後までここのスレ主としてこのスレの行方を見守り、勝手ながら良い方へと導かさせて頂きます。
あと、テンプレの方はいいと思いますよ?是非投下してください。
>307
誰のことだよ?
所属には何を書けばいいのでしょう?
初めから帝國や共和国などと記入してもいいのですか?
>311
ここの人達全員です。
異なる言論を弾圧しないでくれ。
>312
勿論です。所属は帝國、共和国、傭兵商工会、企業の四つです。
所属を記入したのならば、私らの方で開始時に召喚、もしくは呼び出しみたいなことを行い、行動を振ります。
>313
反対意見を出してくれる方がいないと駄目ですよ。
より良くしたいのなら、他者の視点も必要なものですから…ということで何かあれば一言どうぞ。
テンプレ用紙はどこ?
それでは、失礼しますよ。
所属スレ:【総合】魔術ギルド3【雑談】
ttp://etc3.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1105627818/l50 魔王だ。貴様等全員死すべし
ttp://etc3.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1099222540/l50 名前:秘密ですよ。まぁ、謎のネクロマンサーとでも名乗っておきますか
異名・肩書:冒涜者、背教者、異端者……数えるのも馬鹿馬鹿しいほどの数がありますな
年齢:40を過ぎましたよ
身長:190センチほどですな
体重:痩せ型なもので、70キロほどしかありません
兵種:魔術師で……そうですな、一応指揮官兼軍師ですな。
スリーサイズ:興味がおありですかな? はっはっは、教えてあげません
種族:人間ですよ。一応、ね
職業:ネクロマンサーですよ
所属:帝國ですよ
性別:男です
性格: 奇人変人とよく言われますな
誕生日:さて、いつでしたか。忘れてしまいましたな
血液型:検査をしたことなど、ありませんな
年代:奇妙に文明が発達した中世ですよ
利き手:左右共に使えますが、やはり右ですな
魔法:ネクロマンシーとルーンの奥義、それから幻術を少々嗜んでおります
特技:策謀を巡らすのが得意ですな
得意な技:各種ドレイン及びネクロマンシー全般です
長所:何と申しましても、優れたネクロマンサーであることでしょうか
短所:何分、青白きインテリなもので、運動が苦手なのですよ
戦法:強力なアンデッドを作成するのが私の役目です。戦闘はそれに任せて退散致しますよ
装備品右手:死霊の杖ですよ(アンデッド全般に支配力を持つ自作の杖)
装備品左手:魔法使いの片手は常に空けておくものですよ
装備品鎧:竜革のローブです(魔法抵抗力がある)
装備品兜:特にございませんよ
装備品アクセサリー:対魔術用の護符
所持品:死霊奥義書、各種秘薬、魔導具等々
瞳の色:どんよりと濁っている瞳の色は、深遠な黒です
髪の毛の色、長さ、髪型:白髪が気になりますが一応黒ですよ。まぁ、何の変哲もないオールバックでございます
容姿の特徴・風貌:陰気な顔をしているとのことですが、渋いとも言われますな。端正の一歩手前といったところでしょうか
その他特徴:長身の割に痩躯なもので、案山子のようだと言われたことがあります
趣味:まず研究です。それから、他者をおちょくること、飲酒……まぁ、多々有りますな
恋人の有無:ははは、無論いますよ
好きな異性のタイプ:要するにフレアさんですな
自分の恋愛観:一度に一人しか愛せませんな。肉体的にも精神的にもね
好きなもの:そうですな……私のことを正当に評価してくださる方ですな
嫌いなもの:つまらぬ者です。こればかりは、堪えられるものではございません
好きな食べ物:魚が好きですが、酸味が強い果物も好みですな。それと、酒類全般です
最近気になること:生と死の秘密ですな
一番苦手なもの:ははは。これを公表するくらいならば、私は死を選びましょう
人生のモットー:全力を私のために用い、余力を以て他者の助けと致しましょう
一番の決めゼリフ:「私の奥義……決してお安くはございませんよ?」
将来の夢(目標):生と死の秘密を解き明かすことでございますよ
ここの住人として一言:突然召喚されてしまったもので右も左もわかりませんが、よろしくお願いします
ここの仲間たちに一言:私の魔術の腕前と知識は確かですので、ご用の際はどうぞ
ここの名無しに一言:これからよろしくお願い致します
中の人より一言:中の人? はて?
簡単なキャラ解説:魔術大学のエリートコースを歩んでいたはずなのですが、ネクロマンシーに手を出したのが
運の尽きとなって退学処分を受けてしまいました。それ以降は諸国を放浪して知識を深めている内に、
ある日突然召喚されてここに来てしまった次第です。
こちらは実験的に記入してみましたよ。
駄目でしたらスルーでお願いします。
部隊名:不死騎士団
部隊人数(規模):不定。1〜∞(理論上)
編成(兵種):指揮官兼魔術師1名。幽霊戦艦を一隻保有。他は不定。
得意な戦術:数で押す
得意な戦場:苦手な戦場以外。
苦手な戦場:魔術が使えない場所。アンデッドが活動できない場所。
得意な作戦:純粋な戦闘任務。輸送作戦。
苦手な作戦:生者にしかできない作戦(潜入、交渉など)
部隊の特徴:ネクロマンサーの秘術で製作された不死の軍団。材料が死体なので戦場では幾らでも量産可能。
また、不死騎士団に殺された生物は死後にアンデッド化することがある。
自律思考がほとんどできないのでネクロマンサーの指示がないと行動できない。
ネクロマンサーが倒された場合はそれだけで軍団崩壊。
魔法の類を使える者は一切いない。
>308
お前の勘が当たったらしいな
エスパー認定してやるよ
根暗キタ━━━━ヽ(゚Д゚ヽ)(゚∀゚)(σ゚Д゚)σ━━━━ッ!!
なんだあれ
根暗よ、頑張れ。
復権しろよ。
今更になってですが、戦争をするとはいえ、必ずしも<死ぬ>必要はありません。
一回の戦闘で死ぬ兵士もいることでしょうが、生き残る兵士も数多く存在します。
それとここは、一回の戦闘で絶対にどちらかが<死ぬ>と言う戦闘を行ないません。
戦死をするかしないかは各キャラハンの方に任せます。
更に言い忘れていましたが、召喚されて<送還>される条件は、この『戦争』に勝つことです。
一回の戦闘に勝つことではありません。そこのところを良く理解しておいてください。
復権って根暗何かあったのか?
もしかして自演がバレたとかそういうオチw?
しかし、登録第一号が根暗かw
バイク兵の兄ちゃんと参謀の香具師まだー?
>315
>285を見てみろ
共和国<北方回廊>配備軍の二個小隊。
詳しい所属は未定
(出来れば、他の共和国所属オリキャラの方に決めて頂きたいと思っています)。
部隊名:小隊「ワーム」&「ホットドッグ」
部隊人数(規模): 二部隊それぞれ歩兵48人
一個小隊は四個分隊に配分される(軽機分隊3、擲弾筒分隊1)
編成(兵種): 「軽機分隊」機関銃手4人、狙撃兵2人、小銃兵6人
「擲弾筒分隊」砲手6人、小銃兵6人
得意な戦術: 迫撃砲・軽機関銃による中〜近距離戦闘
得意な戦場:特に無し
苦手な戦場: 歩兵の入り込めない場所では戦闘不可
得意な作戦: 特に無し
苦手な作戦: 特殊な兵装・技能を要求される作戦
部隊の特徴: 「ワーム」
共和国軍歩兵部隊の典型。これといって特徴は無いが、
前線配備の部隊中では比較的新兵の多い隊。
「ホットドッグ」
小隊長以下、隊員の半数をイヌ科獣人が占める亜人部隊。
戦闘時のポテンシャルは僅かに人間部隊を上回るため、
作戦行動に際しては「ワーム」より重要なポジションとなる。
>326
キャラ用のテンプレも記入汁
ホットドッグイイ!!面白い!
早くも参戦希望の方がいらしたようですね。
これまでの設定のまとめが>285にありますので
何か不明な点などがありましたらそちらをご利用ください。
また、不備などが見つかりましたら、ご指摘ください。
>327ゴメン、テンプレ埋める程の設定がまだ無い。
隊長の簡単な紹介だけで勘弁。
「ワーム」隊長:エディ
実戦経験は三回のみだが、陸軍学校での優秀な成績により小隊長に。
機転の利いた頭脳的な戦術は不得手、堅実かつ正確な指揮でもって評価されている。
風貌は色白で細身のブロンド、体力は標準程度。
「ホットドッグ」隊長:ブラッド
グレイハウンド系のイヌ科獣人である彼は、エディと同じく実戦経験三回のみ。
しかし、彼とは正反対のワイルドな戦法を好む。
捻くれた物言いで上官からは疎まれているが、部下や「ワームズ」隊員の信望は厚い。
名前:ヴェルター・マイヤーリッヒ
異名・肩書: 『 韋駄天ヴェルター』
年齢:21
身長:190cm
体重:78kg
種族:人間
兵種: オートバイ狙撃兵
所属: 共和国
性別: 男
性格: 真面目
誕生日: 9月22日
血液型 : A型
利き手:右手
魔法: 使えない
特技: バイクの操車技術、狙撃、伝令
得意な技: バイクに乗りながらの狙撃
長所: バイクをこよなく愛する好青年
短所: 人との付き合いが苦手
戦法: バイクで単独で敵地に潜入、ひっそりと物陰に隠れての狙撃
装備品右手:モーゼルKar98k(スナイパースコープ付き)
装備品左手:〃
装備品鎧:軍服(武装SS師団仕様、軍服の上には軍用ロングコートを着ている)
装備品兜:フリッツヘルメット(WWUのドイツ軍仕様)
装備品アクセサリー: 弾帯、識別票
所持品: 背嚢
車種:BMW-75(黒塗りでサイドカー付き)
瞳の色: 蒼
髪の毛の色、長さ: 金髪で短め
容姿の特徴・風貌: 典型的なアーリア人。背が高く、金髪に瞳の色は蒼。
その他特徴: 殆どフリッツヘルメットを被っており、鼻先までスカーフで覆い隠している。見た目は第二次大戦のドイツ兵
趣味: バイクいじり、戦場でのツーリング、故郷の両親、友人、幼馴染に手紙を書くこと。
恋人の有無: 出来るかな…
好きな異性のタイプ: 何かしら可愛げのある女の子
自分の恋愛観: してみなければ分からない
好きなもの: バイク、バイクが好きな奴
嫌いなもの: バイクが嫌いな奴
好きな食べ物: 美味ければ何でもいい
最近気になること: 戦争に生き残れるかな…
一番苦手なもの: バイクが壊れる事(パンクとか…)
人生のモットー: エンジンは兵器だ
一番の決めゼリフ: 何も知らぬまま逝く方が幸せさ…
将来の夢(目標): 取り敢えず、生き延びて故郷に帰ることかな…
この住人として一言: 俺はバイクが好きだ。それと男よりも女の子の方が好きだ
仲間達へ一言: 狙撃と伝令は任せてくれ
名無し達へ一言: 俺は一般兵だが、凡人は凡人らしい戦争の生き残り方ってものがあるのさ…
中の人より一言: ドイツ兵です
簡単なキャラ解説: 共和国軍所属のオートバイ狙撃兵。オートバイの機動力を活かしての敵陣潜入、
狙撃により、小隊指揮官クラスの下士官などをそのスコープの十字架にて葬ってきた。乗っているオートバイはBMWの軍用大型車でサイドカー付き。
改造されたサイドカーには装備品である狙撃銃のモーゼル以外にも、MG42機関銃、MP44シュマイザー、パンツァーファウスト(ロケット砲)、
パンツァーシュレック(バズーカ砲)、手榴弾他各種弾薬などといった重火器と弾薬が積まれている。
場合によってはサイドカーに積まれている火器で敵を攻撃、そして離脱と言う一撃離脱戦法を取ることもある。
本来の役割はオートバイによる狙撃だが、サイドカーに積まれている重火器をぶっ放すのも好きらしい。
>331
バイク兵の兄貴キターーーー!!
やべ、俺も獣キャラで参加しようかな…
>333
ゾロ番おめ。是非とも参加汁
良スレ化が始まっているようですね
>1さんと仕掛け人氏に拍手!
ところで>1さん
いつになったら召喚したり話し振ったりするんだ?
>336
もう少し参加者が集まってからですかね…
>337
となると明日の夜くらいですかね?
とりあえず帝國と共和国両サイドに
バランスよく人が集まるまで待った方がいいですよね?
ところで、召喚術師や皇帝、大統領その他の分担はどうしますか?
>337-8
ここ専用の避難所作った方がよくね?
>338
召喚術師、つまりネタ振り担当は私か貴方で担当しましょうか?
皇帝や大統領、その他のトップは私が担当を致しましょうか?
>340
そうですね。では、初登場のキャラへのネタ振り(召喚含む)は私が担当で
各組織のトップや上層部はそちらということでいかがでしょうか?
それと避難所スレが必要でしたら私が立ててみますが、どうです?
>341
それでお願いします。それと避難所の件は、騎士スレのアレを見る限りではまだ早いかも…
もう少し経過してからにしませんか?
この世界出身のキャラはありなんでしょうか?
その場合、なにか制限などはありますか?
>343
むしろこの世界出身が主流だよ。
詳しくは>285
>343
無論ありです。そして特に制限はないと思いますが…
あ〜あ、またファンタジー系できちゃったよ。
>342
はい。それでは、両方の陣営に数人くらいずつ
集まってからネタ振りを開始しましょうか?
それと、ネタ振りというといきなり戦場に送ってしまう感じでもいいのでしょうか?
ネタ振りの形として、流れをコントロールする>1さん的に
「これはやめて欲しい」 「こういうのがいい」
というのがあれば、どうぞお申し付けください。
避難所の件、了承いたしました。
必要になったらお申し付けください。
>347
あくまで一参加者の俺がささやかな希望を……
冗長にならない程度にワンクッション欲しいです、
途中で「書き込み」押しちゃいました、失敬。
初めは世界観というか、バックグラウンドみたいなのを仄めかす様な
プロローグがあった方が、登場シーンも推敲出来るかもです。
(あくまで希望ですので、無視なさっても構いません)
配置場所は<北方回廊>よりも本国に近い所の野営地。
キャラハンとして活動するのは五人ほど。
部隊名:帝國軍獣人騎士団『アスタル』
部隊人数(規模): 700人ほど(キャラとして動かすのは5人ぐらい)
編成(兵種): 重装騎士隊、軽装騎士隊、竜騎士隊、遊撃騎士隊
得意な戦術: 戦況に応じた作戦行動が可能(オールマイティ)
得意な戦場: 地上であればどこでも
苦手な戦場: 地上以外
得意な作戦: 機動力を活かした突破戦
苦手な作戦: 後方からの援護作戦など
部隊の特徴: ↓
重装騎士隊…狼、樋熊、その他の大型哺乳類系獣人(一部では大型の爬虫類獣人もいる)で構成されている。
人間の兵には着こなすことの出来ないほどの、装甲の分厚い魔力付加型の強固な鎧を身に纏い、
獣人の驚異的な身体能力を発揮。鎧なんかをもものともしない動きで相手を翻弄する。
強力な魔力付加型の重武装を使いこなし、この騎士団の主力でもある。
軽装騎士隊…機動力を追求した快速部隊。構成獣人はチーター、豹、ガゼル、その他の移動速度の
早い種類の獣人で構成されている。重装騎士隊に比べれば軽装ではあるが、最大の武器はその移動速度。
戦場を馬やその他の移動手段に頼らずとも高速で移動することが出来、真っ先に敵に切り込むことを主任務とする。
その反射速度と脚力は、至近距離で銃弾を避けることも可能。武装は基本的に軽量のものを扱う。
竜騎士隊…跳躍力に優れたカンガルー、カモシカ、ヤギ、その他の跳躍力に優れた獣人で構成されている。
この竜騎士隊は別に飛竜に乗っている訳ではなく、飛竜の如く、空を自らの脚で自由自在に<跳ぶ>ことから
そう命名されている。装備は軽装騎士隊と同じだが、武装は長槍である。市街地などの入り組んだ地形での戦闘を得意とする。
遊撃騎士隊…トカゲ、ヤモリ、カメレオンなどの爬虫類系獣人で構成されている。その主な任務は遊撃、つまりゲリラ的戦闘である。
潜入、策敵、その他様々な諜報系の活動をし、密林などの地形では忍者のように行動することが可能である。
一部には両生類の獣人の遊撃隊も混ざっているので、渡河任務をこなすことも出来る。装備は主に軽装。
獣ばっかです。
それぞれが動物の特性を活かしているので、何かと戦況に応じて活動出来るんじゃないかと…
テンプレ出した香具師らはみんな設定が凝ってていいなw
根暗の不死騎士団とかはコロシアムでよく出てくるゾンビとかの
出所がよくわかったし、ワーム&ホットドッグはいかにも軍隊って感じでいい。
バイク兄ちゃんはバイクへのこだわりが感じられる。
アスタルもやたらと細かくて凄くいい感じがするよ。一部隊が一つのキャラ並みに細かくていい。
こいつら結構期待できるな
獣ばっかだ…人間の騎士団がいないな。
>352
その内出てくるだろ。人間のバイク兵兄ちゃんが出たんだしさ
ところで>1。ネタ振りに関しては仕掛け人氏ばかりに任せるんじゃなくて
ネタ振りやりたい香具師を募集してみたらどうだ?
たぶん仕掛け人氏にはこれからも設定とかまとめとか頼むことになるんだろうから
あんまり仕事増やしたら疲れちゃうだろ?
参加希望なんですが、軍団ではなく、個人で活動すると言うのはありなんですか、諜報員として参加したいのですが…
>354
そういうスレだよ?
軍団とか部隊とかは持ちたい奴が持つっていう感じみたいだし、いいんじゃね
魔法よりなのか機械よりなのかわからないキャラでもいいんですか?
>356
>1さんの企画を見た限りでは自由のはずですよ
>353
そうですね…その方がいいですね。では、ネタを振りたい人を募集してみましょうか?
>354
無論ですとも。是非参加してください。
しかしこのスレって注目してた香具師多いんだな
食いつきが凄えw
>1
>347で仕掛け人氏が何か言ってるみたいだが放置プレイしてていいのか?
所属スレ:オリキャラでなんちゃってTRPGスレ4[策動編]
http://etc3.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1105406956/l50 名前:颶風 異名・肩書:『セレストの』 『女神の騎獣』
年齢:27
身長:165cm(人間時) 頭胴長285cm 全長370cm 肩高130cm(獣時)
体重:・・・・女性に聞く物ではありませんよ?
スリーサイズ:・・・・胸筋でしたら、それなりにございますが。
種族:獣人と鳥人のハーフ
兵種:魔術師 兼 操騎兵技術者(ゴーレムマイスター)
所属:帝国
性別:女
性格:冷静&天然
誕生日:確か、秋の嵐の日でしたかと
血液型 :・・・・血液に、型などあるのですか? 寡聞にして、存じ上げませんが。
年代:青銅の時代から、鉄の時代への過渡期でしょうか?(中世初期)
利き手:右ですよ。
魔法:付与魔法&ゴーレム作成術
特技:そらをとぶ
得意な技:石に魔力を注ぎ、武具やゴーレムを作る事
長所:長い所・・・・尻尾とかですかね? え、違います?
短所:短い所ですと、嘴が短・・・・。やはり違いますか。
戦法:事前にゴーレムを作っておくor強化魔法を自分にかけて獣化して暴れる
装備品右手:ゴーレム素体ですかね? たまに、自分で作った武具を持つ事も御座いますが。
装備品左手:術を使う時の発動体、腕輪型の『杖』ですね。
装備品鎧:あまり高価な物は着られませんよ。変身すれば、吹っ飛んでしまいますから。
装備品兜:故郷の神殿で授かったブラン製のサークレットですかね。
装備品アクセサリー:宝石、貴石の類を用いた護符をいくつか。
所持品:ゴーレムの材料となる宝石各種&石製のナイフ
瞳の色:血赤
髪の毛の色、長さ:全体的には白の短髪だが、頭頂部の飾り羽だけ青で腰までの長さ
容姿の特徴・風貌:人の姿をしているより、二足歩行の白いグリフォンの姿を好む。
その他特徴:人の姿の時でも、半獣の姿の時でも、常に素足。
出典・作品名:『グリフォンの魔術師』というイメージのみ『グリフォンの年』という海外FTから
趣味:彫刻
恋人の有無:とりあえず、息子が一人居りますが。
好きな異性のタイプ:私より強くて、出来れば尻尾の生えた方が望ましいですが。
自分の恋愛観:ヒートの時だけ居れば、良いですよ? 一年のうち、数週間ほどですかねぇ。
好きなもの:静かな時間
嫌いなもの:騒がしい場所
好きな食べ物:生の物でしたら、何でも。
最近気になること:・・・・故郷は今、どのような状況なんでしょうかね?
一番苦手なもの:息子の父親
人生のモットー:私の人生、私が主役
一番の決めゼリフ:「チェックメイト」
将来の夢(目標):自分の今の称号を、甥に押し付ける事。
この住人として一言:まぁ、それなりに。
仲間達へ一言:・・・・無事に帰れると良いですねぇ・・・・。
名無し達へ一言:お手柔らかに、お願いいたします。
中の人より一言:
,,..,,
/ ・゚ヘ
/ `'l
/:ヽ( ゚Д゚) <中の人など居ない!
i,, ,(ノ,, ,,|)
/ ,,;/ ''' |
/,,ノ,,_,,イ
/,, ;i U U
簡単なキャラ解説:なんちゃってスレで猛威を振るう、とうのたった台風娘。
人の姿と獣の姿、どちらが本物なのか? 何より何故にギコぐるみ!? ・・・・謎は尽きない。
>352どの
申し訳ありません。
・・・・私も獣なのです(´・ェ・`)
>347
すみません。見過ごしていました…
ネタ振りは戦場の一コマから始まるもよし、司令部に出頭してから命令を受領する場面から、とかでもいいと思います。
特にやめて欲しいといったことはありません。ネタ振りは貴方のセンスに掛かっていますし…取り敢えず、頑張っていい振りを考えてください。
俺も騎士スレが一区切りしたら参加したいですけど、良いですかね?
皆さん、感謝です、それではしばらくしたら投下します。
>364
どうぞどうぞ。誰でも自由参加です。
>1よ。名前が抜けてるぞw
さて、ネタ振りについてですが
やはり名前欄は「帝國将軍」だとか「召喚術師」だとかに
変えた方がいいですよね?
あの〜、今から参加希望出してもいいんですかね?
>369
みんなが出してるから普通にいいだろ
みんな。よくログ読まないと質問と回答で終わっちまうぞw
>363は私ですが、>366は私ではありません。
>364
ええ。是非とも参加してください。しかし…あまり好まれないような設定はお勧めできませんね。
例えばDBみたいなものとか…いえ、別にDBや気孔使いが悪い訳ではありませんが、色々と
かの人が粘着されているみたいですから……それを危惧してのことです。
>368
でしょうね。戦争仕掛け人のままでは決まらないと思いますし…
>369
ええ、どうぞどうぞ。じゃんじゃん来て下さい。
名前:鈴木賢治
肩書:日本陸軍中尉
年齢:42
身長:178cm
体重:68kg
種族:人間
兵種:歩兵
所属:共和国
性別:男
性格:普段は温厚
誕生日:6月21日
血液型:B
年代:1940年代前半
利き手:右
特技:小銃射撃
得意な技:突撃
長所:国家に対する忠誠心が高い
短所:頭に血が上りやすい
戦法:銃剣突撃
装備品右手:軍刀、九九式小銃
装備品左手:十四年式拳銃
装備品鎧:日本陸軍正式軍装
装備品兜:下士官用略帽
装備品アクセサリー:階級証、帽たれ
所持品:雑嚢
瞳の色:黒
血液型:A型
髪の毛の色、長さ:黒髪、短髪
容姿の特徴・風貌:軍内唯一の日本人で、他の兵より幾分背が低い
その他特徴:共和国兵士とは違い、日本軍の軍服を着ている
好きなもの:日本、共産主義
嫌いなもの:米国、英国、ソ連
好きな食べ物:白米、刺身
最近気になること:日米戦争の状況
一番苦手なもの:長い演説
人生のモットー:八紘一宇
一番の決めゼリフ:大日本帝国万歳!
将来の夢(目標):日本への帰還
この住人として一言:早く日本へ戻らせて頂きたいものだ
仲間達へ一言:祖国防衛のため、攻めくる敵軍を撃滅しよう
名無し達へ一言:諸君等にも共和国勝利の為に協力を願う
簡単なキャラ解説:日本陸軍フィリピン守備隊の兵士。米軍上陸直前に召喚された。
召喚後は共和国陸軍の国境警備任務に当たっている。
>なんちゃってスレで猛威を振るう、とうのたった台風娘
子持ちの熟女なのに娘か……獣のママンというのも俺は好きだな。
>372
それでは、明日の夜くらいにネタ振りを開始してよろしいでしょうか?
一応の案がまとまったので……
部隊名:帝都近衛騎士団『黒翼の重装騎士団』
部隊人数: 200人ほど。小規模
編成(兵種): 重装騎士隊
得意な戦術: 特に無し。此処の能力が高い
得意な戦場: 市街地
苦手な戦場: 野戦はあまり得意ではない
得意な作戦: 市街地での防衛戦
苦手な作戦: 野戦にはあまり向かない
部隊の特徴: 王とその一族、城の防衛を任されている近衛騎士団。超エリート部隊である。
騎士団を構成する騎士全員は、幼い頃から特殊な訓練を受けてきた者達であり、その身体能力は獣人に匹敵し、
魔力はエルフなどの亜人に匹敵する。皆一様に黒い重装甲の鎧を身に纏っており、重兵器を扱う。
装備品の全ては魔力で強化されており、その装備の全ては一級品ばかりである。
騎士団員全員は兵舎以外では常に重装型のフルフェイス型兜を被っており、その素顔と素性は一部の者しか知らない。
噂によれば皆兜の下は美形揃いであり、歳も十代後半と若いらしい。秘かに城のメイドや他の騎士団の女性騎士団員に人気があるらしい。
団長は『漆黒』と呼ばれており、団長の名はゼアハルト・アルデッヒアイゼン。他の団員達と同じく、素性は謎に包まれている。
>375
それでお願いします。いやぁ…楽しみですな。
名前:ミジクモ
肩書:参謀
年齢:20才
身長:172p
体重:56s
種族:人間
兵種:(便宜上)魔術師
所属:帝國
性別:男
性格:冷徹
誕生日:2月28日
血液型:A
利き手:右
魔法:幻術
特技:権謀術数
得意な技:罠にかける
長所:私情を一切挟まない
短所:忌み嫌われやすい
戦法:幻術を使った後方支援
装備品右手:なし
装備品左手:なし
装備品鎧:絹の服
装備品兜:なし
装備品アクセサリー:なし
所持品:兵法書諸々
瞳の色:青
髪の毛の色、長さ:金髪、襟足にかかる程度
容姿の特徴・風貌:目つきが鋭い
その他特徴:特になし
趣味:そんな暇はない
恋人の有無:そんな暇はない
好きな異性のタイプ:そんな暇はない
自分の恋愛観:そんな暇はない
好きなもの:勝利
嫌いなもの:共和国
好きな食べ物:野菜類
最近気になること:勝敗の行方
一番苦手なもの:予想外の事態
人生のモットー:どんな手を使ってでも、勝てばいい
一番の決めゼリフ:「構わん、殺せ」
将来の夢(目標):さしあたっての夢など持たない
この住人として一言:すべてを捨ててでも、勝利をこの手に
仲間達へ一言:思惑は違えども、求めるものは同じだ。勝つぞ!
名無し達へ一言:座して死を待つよりも、最後まで足掻いて華々しく散れ!
中の人より一言:性格が悪いのはキャラ設定ですので、お気になさらず。
簡単なキャラ解説:ものの数百人の兵で数千もの共和国軍から砦を二ヶ月間守り抜き、
その功績により20才の若さで参謀に抜擢された智将。
まだ若い上に冷酷無情、そのため敵のみならず味方からも恨まれたりする事が多い。
少年の頃、共和国軍に弟以外の家族を殺された経験があるため、共和国への怨みは深く、
ここまで冷徹な男になった所以もこのため。
>374どの
>とう たう 1 【▼薹】
>〔形が塔に似ているところからいうか〕アブラナ・フキなどの花茎。
>――が立・つ
>(1)野菜などの花茎が伸びて硬くなり食べ頃を過ぎる。
>(2)若い盛りの時期が過ぎる。年頃が過ぎる。
三省堂提供「大辞林 第二版」より
とうのたった=元と考えていただけると・・・・(´・ェ・`)
>378
根暗と絡むと面白そうなキャラだなw
>379
ケモノでママンで熟女か……その設定、壷に来るぜ?
ところで名無しの一般兵とか名無しの文官とか
そういう扱いでの名無しの登場は不許可ですか?
>382
ちょい役程度ならばいいと思いますが…他にもいますか?そういった形で参加したいと言う方は?
>377
はい。わかりました。
あと、最初のネタ振りは致しますが、その後の流れの操作は>1さんの
手腕にかかっていますからね。「〜で戦いが始まった」とかそういうのは
私の手に余ってしまうので、イベント発生関連は>1さんが決定してください。
あと、スレの流れとしては
「キャラハンさん達がアクションを起こして我々がリアクションを出していく」
という流れが基本で時々
「>1さんがイベントを起こしてキャラハンさん達がリアクションを出す」
という流れになるような感じですか?
>384
流れ的にはそれでいいと思います。
勿論、私も頑張らさせていただきますよ。
>370
失礼しました…orz ログは隅々まで読むようにします。
部隊名:帝國軍歩兵団『フェリペ』
部隊人数(規模):900人程度
編成(兵種):全て人間 歩兵・重装歩兵・軽装歩兵・弓兵で構成
得意な戦術:人数の多さを利用した作戦
得意な戦場:平地
苦手な戦場:山地など見通しの悪い場
得意な作戦:数で押すような作戦
苦手な作戦:隠密行動など、数が裏目に出る作戦
部隊の特徴:人間のみで構成された部隊。
そのため、人数は多いが個々が飛びぬけた身体能力を持っているわけでもなくいたって平凡な部隊。
作戦には忠実。だが、団長のせいか偶に逃げ腰。
兵種ごとに部隊が分かれており、その中でもさらに小部隊に分かれている。
魔力付加の装備は重装歩兵、軽装歩兵のみがつけている。騎兵はいない。
団長はシャルア=マコーリアン。剣の腕前はかなりだが弱気。本人いわく、いつの間にか団長になっていたらしい。
>376は帝都、つまり本国の首都にいる訳だからあんまり出番が無いんじゃ…
>387
参謀キャラも居るし、出番の量は本人の腕一つで変わると思われ。
帝都への潜入作戦とかだったら、防衛側主役張れますぜw
まあとりあえずは仕掛け人氏のネタ振り次第だな
最初はキャラ全員に振るんでしょ?
>389
ええ。一応そのつもりではいます。取り敢えずは私がネタを振った後は
キャラハンの皆様方の自由行動という形になるかと思われます。
名前:軛野溝広(クビキノミゾヒロ)
異名:【悪疫】
年齢:27歳
身長:174p
体重:63s
種族:人間
所属:帝国軍参謀本部
兵種:諜報員
性別:男
性格:三枚目 快楽主義者 躁病的
誕生日:9.13
血液型:B型
利き手:右
魔法:【人格転写】
相手の目を覗き込むことで発動、己の人格を相手に転写する事で、相手の持つ情報を入手したり、こちら側の戦力とする事が出来る
(詳しくは別所に追記します)
防御魔法 感覚鋭敏化
特技:タップダンス エロトーク 逃げ足 ドコでもゲロが吐ける
得意な技:隠蔽工作 人格転写の能力での情報収集 キン蹴り
その2
長所:敵地潜入のスキル 危険察知能力
短所:戦闘能力の低さ 乗り物酔い 偏頭痛持ち
戦法:極力戦闘は避ける 戦う場合でも騙し討ちや不意打ちなどの方法を採る
右手装備:M・スタンロッド
共和国の電磁警棒のバッテリーを取り外し、魔力を注ぐと電流が流れるよう改造した物
左手装備:小型拳銃(リボルバー)
共和国製、密輸された物を押収して使用
頭装備:サングラス
目に刻まれた魔法陣の制御補助に着用、魔法で強化されており、そこいらの鎧より頑丈
体装備:黒のピーコート 防弾、防刃性能あり
所持品:トランクに日常品やらガラクタやら色々入っている
その3
瞳の色:色素の薄い黒
人格転写発動時には緋い魔法陣が浮かび上がる
髪:煤けた茶色の短髪を後ろに撫で付けている
風貌:薄いあご髭、サングラスとコートのせいで一見、犯罪者風
趣味:ギャンブル、しかし弱い
恋人:今はフリー
好みのタイプ:自分、オッパイ星人デスからー!
恋愛観:いや、だからもう胸しか、
好き:頭のキレる奴 バカができる奴 キレイなオネェチャン
嫌い:頑固者 上層部のジジイ共 共和国のメシ
好物:野菜サラダ 湯豆腐
最近気になること:髪の生え際が後退し始めた…
苦手:戦闘 冗談の通じない奴
モットー:卑怯上等策略千万、結果良けりゃあそれでよし
なぁおまいら
召喚される香具師はどっかに「召喚された」って書いとけ
そうしないと>1や仕掛け人が判断に困るかもしれない
その4
キメ台詞:「ふ〜、安月給でよく働くなあ俺…」
目標:偉くなって家族を見返してやる!
この住人として一言:あ゙ー、三十六計逃げるに如かずって事だな
仲間達へ一言:俺は戦闘能力ほとんど無いんで、
仕事ん時は護衛頼むわm(__)m
名無しさんへ一言:ドーモですよ、ガンバリますよ
中の人より一言:…いぢめる?
簡単なキャラ説明:
では語らして貰います、軛野溝広一代記
有力な魔導師の家系に産まれたが、基本の元素魔法すらてんで駄目、
親兄弟にいじめられ、家を飛び出しさすらって、
オノレ今にみておれと、コンプレックスバネにして、
どうしてこんなに小分けにしてるんだ?
読みづらいことこの上ない
>395
たぶんそのてんぷら全部一つのレスに入りきるぞ
すいません、携帯からなので、
その5
必死に修行に励みます、月日は流れ時は過ぎ、
ついに編み出すオリジナル魔法、その能力見込まれて、
スカウトされたよ参謀本部、ってとこだな。
携帯ですけどらくらく入りましたよ
俺の携帯512バイトしか入んないんです…
>400
イ`
〉400ああ、なんとありがたい言葉か、皆さん、無駄なスレ消費すいません…
>402
レスアンカーは「>」を使え
401さんでした…
もう、氏のう、
越境キャラとここで生まれたキャラのバランスがいい感じw
現在まででちょっとまとめ
【帝國】
『キャラ』
>316 ネクロマンサー
>361 颶風
>378 ミジクモ
>391 軛野溝広
『軍』
>317 不死騎士団
>350 帝國軍獣人騎士団『アスタル』
>356 帝國軍歩兵団『フェリペ』
【共和国】
『キャラ』
>331 ヴェルター:オートバイ狙撃兵
>373 鈴木中尉
『軍』
>326 小隊「ワーム」&「ホットドッグ」
【不明(たぶん帝國)】
『軍』
>376 帝都近衛騎士団『黒翼の重装騎士団』
帝國が多いので共和国募集
何か癪に障るがヤムチャ乙w
>356を>386に訂正よろ
時間が空いてしまったが、かなりの人物が集まったようだ
ファンタジー系に直してから来ようと思ったが…またの機会にするか
>410
出直す必要はねんじゃね?
取り敢えず日参が義務だと言うが、俺は正直毎日出れる保証が無い
よって今回は流れを見せて貰う為に見送りにしたい
途中で呼び出されるってのもアリなんだろう?
なるほどなー。
それじゃ仕方ねーや。
ま、いんじゃね、途中参加ってのもさ。
(キャラはアレだが)
俺はおふざけで戦争をする様な男じゃない
>1の返答で判断させて貰う。それじゃあ失礼する
所属スレ:俺はカイザー、ともに打倒魔王の旅に出よう!
ttp://etc3.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1097658408/l50 騎士よ、今こそ立ち上がれ!!
ttp://etc3.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1105623580/l50 名前:カイザー
異名・肩書:『三聖を継ぐ者』 『聖騎士カイザー』
年齢:18歳
身長:175cm
体重:70kg
スリーサイズ:知らない
種族:人間
兵種:聖騎士(>273でいうと遊撃兵)
所属:共和国
性別:男
性格:普段は冷静だが、熱い闘志を胸に秘めている
誕生日:よく覚えていない。確か神無月だった
血液型 :B型 元の世界では単独行動が目立っていた
利き手:右だが、左も使えない事は無い
魔法:主に聖魔法を得意とする
特技:聖闘気 剣技
得意な技:ブレンテル流の剣技と魔法
長所:他の聖騎士よりも聖闘気の強度が強い
短所:力を無駄に浪費する事が多い
戦法:遠距離攻撃から攻撃し、近距離へ間合いを詰めて戦う
装備品右手:聖なる剣(真の名称は不明)
装備品左手:魔法を使うために素手。たまに落ちてる剣などを拾って二刀流になる時もある
装備品鎧:鉄でできた鎧
装備品兜:視界を遮らないように装備していない
装備品アクセサリー:輝くペンダントを首から下げている
所持品:回復薬が少々、他にも道具袋に色々と入っている
瞳の色:黒
髪の毛の色、長さ:やや短めの黒髪で立っている
容姿の特徴・風貌:戦闘中はキリっと鋭い目をしているが、非戦闘中は優しい顔をしている事が多い
その他特徴:時々銀色の闘気を放つ。まぶしい
趣味:散歩
恋人の有無:いない
好きな異性のタイプ:そうだな・・・年下でお互いが信頼できるような人がタイプだな
自分の恋愛観:彼女を守り通す
好きなもの:自由
嫌いなもの:仲間を見捨てて逃げる奴
好きな食べ物:トマト
最近気になること:土星は本当に肉眼で見れるのか
一番苦手なもの:人の心を読む力を持っている奴
人生のモットー:案ずるより生むが易し
一番の決めゼリフ:「どんな絶望も、必ず俺が輝きに変えてやるさ」
将来の夢(目標):平和な世界で暮らす
この住人として一言:さあ、一緒に先へ進もうぜ
仲間達へ一言:お前達がいなければ物語は進まない。頑張ろうぜ
名無し達へ一言:これからもよろしくな。色々サポートしてくれ
中の人より一言:・・・ふっ、貴様が何を言っているのか俺にはサッパリだぜ
簡単なキャラ解説:師匠のブレンテルの元で修行を続けた後、とある王国の第2騎士団長を務めていたが、
世界中の異変に気づき、所属していた城に別れを告げて異変を阻止しようとする。
現在はその異変の解決作へと一番近いと思われる場所に所属していたが、
突然この世界へ召喚され、表情には出さないものの戸惑っている様子
カイザーキターーーーー!!!!!
何か凄い豪華キャストな戦争だな
心が躍るぜい!
全高:8m
本体重量:11d
名前:対竜妨害信号車両 「チャイム・ホロクロム」
異名・肩書:「ベタ鱗」
兵種:山車? ねぶた?
所属:共和国
主行動:敵竜族の戦意減衰・士気低下を目的とした妨害信号の発信
副行動:妨害信号を変調させ、竜以外の幾つかの種族にも妨害を試みる
長所:可行動時間の長さ
短所:やや薄い装甲板(軽アルミ合金31.8mm)
戦法:自走能力が低いので、基本的に発見されにくい所で大人しくしている
装備品:ビッグルックアンテナ(通称「チャイム」)/7.62mm機関銃
容姿の特徴:一応、竜の擬装が施されている。直立した恐竜戦車。鱗の質感に難が…
搭乗員:3名(オゼロ通信士、ジャイ運転士、パンボリック氏)
得意な相手:ドラコニアンに代表される混血者。
純粋な竜種よりも理性脳・情動脳が肥大化しているために、妨害信号はより強く効果を発揮する。
苦手な相手:5網(魚類、両生類、爬虫類、鳥類、竜種)に該当しない混血者。
また、そもそも混血ではない大多数の種族。
仲間達へ一言:活躍できるのは戦闘開始〜本車両が敵に発見されるまでの最序盤になるかと。
本格的な戦闘が始まる前に、少しでも敵をもたつかせる事が出来れば幸いです。
簡単なキャラ解説:強力な竜のユニットに対して妨害を試みます。
竜に誤ったピット器官からの熱情報を持たせるよう試み、
竜に目的地とは異なる方向へ歩かせる(飛行させる・泳がせる)よう試み、
竜に自分から1番近いユニットへ攻撃させるよう試み、
竜に自殺するよう説得を試みます。(成功確率順)
カイザー様、共和国側か。
人が少ないからな
このスレってよっぽど注目されてたんだな
開始したその日の内にこんなに集まってくるなんて
俺も参加したいんですけど、過度のインフレキャラって禁止?
過度って思うなら無理にそのキャラを使うよりも、ある程度調整の効くキャラを考えた方がいいんじゃないか?
まあカイザーまで来てるからどの辺からインフレとは言いがたいが。
>407
お疲れさまです。さり気無いその仕事っぷりはありがたいですねぇ…
>413
別に私は構いませんが、日参は必要ではないキャラ(戦闘があまり目的ではない)で参加をするならば
問題はないと思いますが。しかし、其処は貴方の判断に任せます。
最終的に参加をするかしないかは皆様の意思に掛かっていますから……
>422
参加は拒みませんが、過度のインフレキャラというと?
>624
惑星破壊クラスのキャラ
>424
……………戦争のパワーバランスが一気に崩れますね。
すみません。>426の>424は、>425でした…アンカーミスった…orz
名前:ゼアハルト・アルデッヒアイゼン
異名・肩書: 『漆黒』
年齢: 21
身長: 192cm
体重: 76kg
種族: 人間
兵種:近衛騎士団団長
所属:帝國
性別:男
性格:寡黙で禁欲的
誕生日: 3月6日
血液型 :AB型
利き手: 両手
魔法: 高位の魔法を詠唱可能
特技: 剣技、徒手空拳、その他の戦闘術全般
得意な技: 魔力で強化した一撃
長所: 命令に忠実
短所: 結構シャイ
戦法: オールマイティ。あらゆる状況に対応できる
装備品右手: 大剣(魔力付与型)
装備品左手: 〃(両手で構える為)
装備品鎧: 重装甲鎧(〃)
装備品兜: 重装型フルフェイス型兜(〃)
装備品アクセサリー: 漆黒のマント(〃)
所持品: 年上の恋人から貰った首飾り
瞳の色: 血の様に紅い
髪の毛の色、長さ: 濡れ羽色の髪、長さは普通
容姿の特徴・風貌: 常に重厚な鎧兜を身に纏っている。その為素顔は見えない。
その下の顔は彫りが深く、肌は透き通るように白い。精悍な顔立ちの青年である。
その他特徴: 気配も無く移動をするため、幽霊と間違われる
趣味: 詩を書くこと
恋人の有無: いる
好きな異性のタイプ: 奥ゆかしい女性
自分の恋愛観: 困難な恋愛でも、最後まで貫き通す
好きなもの: 命ある者
嫌いなもの: いんげん、アンデッド系
好きな食べ物: 肉じゃが
最近気になること: 戦争などする必要がないというのに…
一番苦手なもの: 特に無し
人生のモットー: 流れに身を任せよ。されど自ら流される必要無し
一番の決めゼリフ: 我ら黒翼の重装騎士団を抜かぬ限り、皇帝には指一本触れることは出来ぬ。
将来の夢(目標): 行く末は恋人と結婚したい
この住人として一言: あくまでも私は一介の騎士に過ぎん…戦局の流れを見定めたところで何になるという?
仲間達へ一言: 皇帝の御身は我々が御守りする
名無し達へ一言: 宜しく
中の人より一言: いない。断じていない
簡単なキャラ解説: 帝都近衛騎士団『黒翼の重装騎士団』の団長を務める若者。幼い頃から皇帝の身辺警護を
担当する近衛騎士として過酷な訓練に耐えてきた。その能力は高く、共和国の重火器装備の歩兵が束になったところで
彼には敵わない。年上の恋人がいるが、その恋人と言うのが皇帝の側室の一人である。
身分の差を越えて二人は愛し合っているが、皇帝に知れたら彼とて危ういだろう……
扱う魔術はいずれも強力なものばかり。付与魔術により、身体能力などを強化する事も出来る。
装備は全て魔力付与型の強力なものばかり。ゼアハルトのものは、一級品の装備を備える騎士団の中でも最高の性能を誇る。
基本的にゼアハルトを始めとした騎士団員全員が好青年。騎士団は城下街では慕われている。
参加拒否キャラ。
セラフィーナ
リサティア
ツェンラッド
FALCON
元ベリアルスレの人達など
戦争のバランスが破壊されるから禁止
>>429
なんだよ、ここも自由が無いな。
結局(ry
設定が自由だからって弱点なしとか惑星破壊とか最強キャラばっかり来たら子供のごっこ遊びと同じだろ
それに拒否しなくても、そもそも空気読んで来ないんじゃないか?
>429
いや、此方としては参加は拒否しませんが、流石に戦争のバランスを崩されるのは困りますね…
参加するとしたならば、設定の方を調整して貰いたいものです。しかし、戦場で戦うだけが戦争ではありませんからね。
本国の安全地帯にいる民衆も何かしらの形で戦争に巻き込まれていますからね。そういった形で参加というのもいいんじゃないかと…
>430
私は拒むつもりは毛頭ありませんが、参加をするならば各自がよく考えてください。
>431
私もそう思いますが、参加をする場合は上手くやってくれるでしょう。
それほど子供な方がこのスレにはいるとは思いませんし…
共和国が集まらん…
【帝國】
『キャラ』
>316 ネクロマンサー
>361 颶風
>378 ミジクモ
>391 軛野溝広
>428 帝都近衛騎士団団長・ゼアハルト
『軍』
>317 不死騎士団
>350 帝國軍獣人騎士団『アスタル』
>356 帝國軍歩兵団『フェリペ』
>376 帝都近衛騎士団『黒翼の重装騎士団』
【共和国】
『キャラ』
>331 ヴェルター:オートバイ狙撃兵
>373 鈴木中尉
>415 カイザー
>418 対竜車両「チャイム」
『軍』
>326 小隊「ワーム」&「ホットドッグ」
明らかに共和国に軍団が不足しているな。あと企業と傭兵も。
けもの以外に猫耳やらエルフ耳は参加しないのか?
>436
>356を>386にしてくれって言ったじゃんかよ
>436じゃなくて>435だな
ヤムチャと名乗るのはよくない。荒らしとして間違われるぞ?
ヤムチャを名乗るなよ。あんたはいいヤムチャだと思うが、あのヤムチャもいる事だし…な?
名前:ルシカ・バーストテイル
異名・肩書き:『狂竜娘』これならまだ許すが恐竜、怪獣と言われるとキレる
年齢:17歳
身長:156センチ
体重:秘密だが47キロ
スリーサイズ:貧乳とか言う奴が貧乳なのだ!
種族:人間(半竜人)
兵種:軽歩兵
所属:傭兵ギルド
性別:女
性格:狂暴とよく言われるがルシカは淑女なのだったらなのだ!!
誕生日:火竜の月エリマキトカゲの日(竜の暦で)
血液型:混血なのでよくわからないぞ
利き手:右
魔法:強化系魔法のみ、他は挫折した…
特技:怪力、ブレスなどドラゴンっぽい能力 服が破れるので翼や尻尾はしまっているぞ
得意な技:流派・怒羅厳不敗 威力重視でやたら攻撃的な戦闘術だ
長所:戦うことなら一生懸命
短所:戦い以外になにか長所があるのかと問いたい
戦法:とにかく敵陣に突っ込んで行って敵を叩き斬る!
装備品右手:必殺ルシカソード(両手剣)
サブウェポン:金属製のドラゴン像(トレーニング用の重しで大きめ これで殴られると死ぬほど痛い)
装備品左手:なし
装備品鎧:軽めのプロテクター(竜鱗を使用)
装備品兜:なし
装備品アクセサリー:火龍の腕輪(筋力強化)
所持品:ドーピング用ポーション
瞳の色:真紅
髪の毛の色、長さ:燃えるような赤、ポニーテール(本人いわくドラゴンテール)
容姿の特徴・風貌:見た感じ普通の少女だぞ
その他特徴:巨大な剣を持っているがなにか?
趣味:一騎討ち、部下集め
恋人の有無:いない
好きな異性のタイプ:ルシカより強い男でなければ論外なのだ
自分の恋愛感:殺したいほど愛してやるのだ!!
好きなもの:正々堂々戦う相手、暖かい場所、重いもの
嫌いなもの:正面から戦わない相手、寒い場所、ドラゴンスレイヤー、>418
好きな食べ物:ハンバーグ
最近気になること:どんな強い敵と出会えるかドッキンバクバク
一番苦手なもの:退屈、頭脳戦
人生のモットー:自分より強い奴に会いに行く
一番の決めゼリフ:貴様は強いのか?なら勝負なのだ!!!
将来の夢(目標):無論、全ての敵を討ち倒して最強となること!
ここの住人として一言:一心不乱の大戦争を……実にいい言葉ではないか!!
仲間達に一言:戦友にはよろしくなのだ 敵ならば存分に死合おうぞ!!
名無し達に一言:お互い頑張ろうか 戦いを盛り立てて行こうではないか!
中の人より一言:ルシカ思う故にルシカあり!中の人など居ない!
簡単なキャラ解説:
火竜の血を引く少女で、気位が高く妙に偉そうなしゃべり方
闘争本能を抑える事が出来ず、強い相手と戦う事を何より好む いやむしろ生き甲斐
戦いのために力を求めて修行、魔法をかじったり謎の闘技を身につけりしたのち傭兵になった
生まれつき人間離れした身体能力を持つので肉弾戦では一騎当千だが頭の方は………残念!
竜だけにコレクター気質で、財宝を集めたりはしないが戦った相手を端から戦友として仲間に加えたがる
また部隊指揮能力は皆無で自分から敵陣に突撃し部下の好きに暴れさせる戦い方を好んでいる
部隊名:ルシカ親衛隊『狂竜傭兵団』
部隊人数(規模):300人弱
編成(兵種):歩兵・軽騎兵・弓兵など 中心は歩兵
得意な戦術:少数精鋭で人材に頼った力押し
得意な戦場:野外
苦手な戦場:市街
得意な作戦:野戦、殲滅戦
苦手な作戦:市街戦、防衛戦
部隊の特徴:
ルシカみずから殴り倒してスカウトした者やその仲間を中心に編成された傭兵部隊
傭兵以外にも騎士、冒険者、武芸者、野盗など強い相手と見れば構わずしばき倒して部下にしている
個人個人の能力の水準は高いため戦うだけなら強力だが全体にまとまりがなく、
隊長の指揮能力もたかが知れているため防衛戦や隠密行動など細かな指示を必要とする作戦は苦手
我らは傭兵なのでどちらか人数の少ない方に回してもらって構わないぞ
両陣営の戦力調整に使ってやって欲しいのだ
ルシカ貧乳age
ウロコ耳キタ――――――!?
そんであきんどはまだ一人も来てないのな。
446 :
名無しになりきれ:05/01/29 16:45:43
キタ─wwヘ√レvv〜─(゚∀゚)─wwヘ√レvv〜─!!!!
>445
あきんど?あー、一人誘ってみたが住人に追い返された
龍娘だからと言ってウロコ耳とは限らんわけだが
角が生えてる場合もあるぞ!
そして企業だからと言って商人とも限らんわけだが
例えば企業戦士・・・つまりサラリーマンか!?
ええと、ちょっと早いのですが、人も大分集まってきたので
ネタ振りを開始させていただこうかと思います。
あと、連絡事項なのですが、ネタ振り関係を私と>1さんだけでやるのは
かなりきついので、どなたかやってみたいという方がおられましたら
どうぞ名乗りを上げてください。
少なくとも、私はまとめ作業や設定投下などの必要があるでしょうから
仕事の軽減に繋がって楽ができるので……
>316 >361
ふむ……召喚術師達から報告は受けている。ようこそ、異世界の諸君。
なるほど、流石に強者揃いだな。外法使いに……ふん、獣人か。
私は帝國軍参謀本部主任参謀だ。参謀総長閣下が多忙であるため
私が代わって諸君らに命令を下すことになった。
さて、既に召喚術師達との契約の際に知らされているだろうが、改めて通達する。
諸君らは「帝國の利益を最優先」して行動するように。手段を選ぶ必要はない。
諸君らは帝國に最大限の利益をもたらすために戦い、そして斃れればいいのだ。
差し当たって諸君らの配属先は決定していないから、諸君らは各自の判断で
各部隊に入り込むがいい。こちらからの指示がない限りは自由に行動して構わん。
では、諸君らの奮戦に期待する。下がってよろしい。
>378 >350 >386
来るのが遅い。予定時間を30秒過ぎているぞ。まぁいい。本題に入るぞ。
さて、ミヅグモ君……おっと失敬。ミジクモ君だったな。
生憎と若造の名など一々覚えておらんものでね。勘弁してもらいたい。
それで、本題なのだがな。共和国軍の猛攻から寡兵であるというのに砦を無事に
守り抜いた君の才知を借りたい。平たく言うと、君に北方回廊を一部を任せたいということだ。
確か獣人共の騎士団「アスタル」と歩兵団「フェリペ」があちらの方に配置されていたな。
二つの部隊を君の指揮下に入れるよう、前線に通達しておこう。
それから、召喚した二人の者だが、必要ならばそちらも君の指揮下に入れてしまって構わない。
これは命令であり、拒否権はない。わかったならば、さっさと準備に移れ。
(……ふん、生意気な若造が。失態でも演じるがいい)
>391
突然呼び出してすまんな。君にも準備があるだろうから、手短に告げる。
君にはミジクモの若造の指揮下に入ってもらう。これは正式な命令だ。彼の手足となって行動してくれ。
だが、それはあくまでも偽装に過ぎない。君の真の任務はミジクモの行動の監視だ。
あの生意気な若造の行動を逐一私に報告するのだ。奴を失脚させる情報を掴んだならば、報奨金を出す。
……よし、では行け。期待しているぞ。
>428
む? いつからそこにいたのだ、ゼアハルト団長!? 何、初めからいただと?
気配を断つのはよせと何度言えば理解するのだ、この幽霊男が!
おっと、すまない。少々苛々していたものでな。今の発言は流してくれ。
さて、本題なのだが。
君も知っていることだろうが、現在の戦局は少々我が帝國にとって苦しいものになっている。
このまま戦局に変化がない、もしくは悪化の一途を辿るようであれば、君達近衛の者にも
前線に出てもらうことになるかもしれない。せいぜい、野戦の訓練を積んでおいて貰いたい。
私からは以上だ……おっと。そうだ、これを伝え忘れていた。
密会場所を次から変更した方がいいぞ。それから、首飾りはもう少し目立たぬようにした方がよい。
では、君も退出してくれ。私はこれから参謀会議に出なければならないのでな。
>331 >373 >415
君達のことは召喚術師から聞いているよ。何でも、異世界からの来訪者だということだな。
私は共和国軍陸軍元帥……平たく言えば、陸軍のトップだ。
ヴェルター君や鈴木君の出身世界には、私と似たような名前の役職の者がいたのではないかな?
残念ながらカイザー君の世界には階級その他が違うようだから、わかりにくいかもしれないが、まぁ、
陸軍で一番偉い人、と覚えてくれれば構わんよ。
さて、君達は運がいいぞ。現在、我々は帝國の間抜け共に対して戦略的優位を確保しているのだからな。
そう、我々は現在、回廊の境界線を徐々にではあるが、帝國側へと押しやっているのだ。
このまま押し切ることができれば、我々の勝利は確実だ。そこで君達には今すぐ北方回廊に飛んで貰いたい。
今は大攻勢に出るべき時期なのだ。君達の活躍に期待している。
>326 >418
さて、異世界からの客人を送るばかりでは司令部の誠意が疑われてしまうな。
何かいい部隊はいないだろうか……おお、いるじゃないか。
何々、ワーム隊とホットドッグ隊……ああ、前線と本国の間を何度も行き来している精鋭部隊だったな。
よし、彼らをまた前線に出撃させるとしよう。
それから、うむ、そうだな、亜人種が多い帝國軍には、きっと「チャイム」が有効だろう。彼らもつけるとしよう。
作戦参謀。手数をだが、「チャイム」搭乗員達とワーム隊、ホットドッグ隊を前線に送るよう手配しておいてくれ。
ああ、ご苦労。
それでは私はこれからあの口うるさいドワーフの工学博士と新兵器に関する打ち合わせがあるのでね、
作戦参謀ももう下がってくれていいよ。
>442
あ、ルシカさん。丁度いいところに来てくれましたね。
今、共和国側が優勢なのは当然ご存知ですよね?
ええ、そうなんですよ。それでですね、共和国の方から商工会に依頼が来たんですよ。
はい、そうなんです。優秀な傭兵を部隊単位で送って欲しいと……
それで、ルシカさんなんか丁度いいんじゃないかなーと思いまして。
あ、是非是非ルシカさんにお願いしたいですよ、はい。
ええとですね、この依頼を受けてくださるのなら、今すぐ北方回廊に飛んでください。
必要なら乗り物を手配しますので。ええ、大きい仕事ですから、しくじらないでください。
あ、そうそう、上の方からの指示なんで、これはよく聞いてくださいよ。
「共和国が勝ちすぎないように注意しろ」だそうですよ。考えてみたら、戦争終わっちゃったら
僕らは商売上がったりですからね。なるべく長引かせる方向性で……
はい、それじゃよろしくお願いしますよ、ルシカさん。
>331 >373 >415
>451でいきなり伝え忘れてしまったな。
我々共和国軍が君達に求めるのは
「国民の安全と利益を第一に優先すること」だ。
これさえ遵守してくれれば、これ以上要求することはない。
何か本格的に始まったなぁ
これからは、名無しの雑談及び>1氏や仕掛け人氏への質問は避難所ですべきかと
呉に刃向かうものには死を!!!!!!
避難所どこ?
>455
>1さんの返答待ちだなそれは
呉国万歳!呉国万歳!呉国万歳!呉国万歳!呉国万歳!呉国万歳!呉国万歳!呉国万歳!
呉国万歳!呉国万歳!呉国万歳!呉国万歳!呉国万歳!呉国万歳!呉国万歳!呉国万歳!
呉国万歳!呉国万歳!呉国万歳!呉国万歳!呉国万歳!呉国万歳!呉国万歳!呉国万歳!
呉国万歳!呉国万歳!呉国万歳!呉国万歳!呉国万歳!呉国万歳!呉国万歳!呉国万歳!
呉国万歳!呉国万歳!呉国万歳!呉国万歳!呉国万歳!呉国万歳!呉国万歳!呉国万歳!
呉国万歳!呉国万歳!呉国万歳!呉国万歳!呉国万歳!呉国万歳!呉国万歳!呉国万歳!
呉国万歳!呉国万歳!呉国万歳!呉国万歳!呉国万歳!呉国万歳!呉国万歳!呉国万歳!
呉国万歳!呉国万歳!呉国万歳!呉国万歳!呉国万歳!呉国万歳!呉国万歳!呉国万歳!
呉国万歳!呉国万歳!呉国万歳!呉国万歳!呉国万歳!呉国万歳!呉国万歳!呉国万歳!
呉国万歳!呉国万歳!呉国万歳!呉国万歳!呉国万歳!呉国万歳!呉国万歳!呉国万歳!
女王陛下万歳!女王陛下万歳!女王陛下万歳!女王陛下万歳!女王陛下万歳!女王陛下万歳!
女王陛下万歳!女王陛下万歳!女王陛下万歳!女王陛下万歳!女王陛下万歳!女王陛下万歳!
女王陛下万歳!女王陛下万歳!女王陛下万歳!女王陛下万歳!女王陛下万歳!女王陛下万歳!
女王陛下万歳!女王陛下万歳!女王陛下万歳!女王陛下万歳!女王陛下万歳!女王陛下万歳!
女王陛下万歳!女王陛下万歳!女王陛下万歳!女王陛下万歳!女王陛下万歳!女王陛下万歳!
女王陛下万歳!女王陛下万歳!女王陛下万歳!女王陛下万歳!女王陛下万歳!女王陛下万歳!
女王陛下万歳!女王陛下万歳!女王陛下万歳!女王陛下万歳!女王陛下万歳!女王陛下万歳!
女王陛下万歳!女王陛下万歳!女王陛下万歳!女王陛下万歳!女王陛下万歳!女王陛下万歳!
女王陛下万歳!女王陛下万歳!女王陛下万歳!女王陛下万歳!女王陛下万歳!女王陛下万歳!
女王陛下万歳!女王陛下万歳!女王陛下万歳!女王陛下万歳!女王陛下万歳!女王陛下万歳!
女王陛下万歳!女王陛下万歳!女王陛下万歳!女王陛下万歳!女王陛下万歳!女王陛下万歳!
女王陛下万歳!女王陛下万歳!女王陛下万歳!女王陛下万歳!女王陛下万歳!女王陛下万歳!
みんなの動きがないけどまだ時間が早いからかな?
早すぎないか
しかしあんまり人数溜まってからだと寝た振りが難しいだろうから
仕方なかったんじゃない?それにまたーり信仰だっていうし大丈夫だろ
差し支えなければ八時〜九時頃に、
簡単なプロローグを投下させて頂けますか?
464 :
名無しになりきれ:05/01/29 18:28:56
ヤムゴキの息の掛かった糞スレ浮上
>463
もう始まってるんだから全然問題ないと思われ
>460
今の時間帯はちょっとあれなんで、8時以降に動かさしてもらいます。
なかなかの良スレだ。
だからこそ良スレは荒れなければならない。
>450
主任参謀、と名乗る男との会談が終わり、急き立てられるように部屋を後にする。
私の目には随分と風変わりに見える、無駄に豪華絢爛な廊下を、当ても無く歩いた。
ふと思い立ち、中庭へ出る。
辺りの植生は、見慣れた故郷の物に近い。
・・・・同じ薬効を持っているかどうかはわからないが。
足に触れる大地は、故郷の物よりも冷たく、どこか余所余所しい。
いつもの、『馴染む』感覚は感じられない。
時にうっとおしくも感じられる、神々の息吹も感じ取る事が出来ない。
「癒しの術も、使えない・・・・」
化け物じみた、『大地に触れている限り無限の回復力』も、今は使えないだろう。
目を閉じ、心の目を凝らす。
「・・・・使い魔も、呼べませんか・・・・」
同じ世界に居れば、どんなに離れていても答えを返す火蜥蜴の気配も無い。
「まぁ、マナだけは豊富なようですけれどね」
試しに、隠しから取り出した青い石製の、鳥の像に魔力を注ぐ。
その質感はそのままに、大きさを変えて生き物のように動き出したそれを、大空へと放した。
「幾ら、『各自の判断』と言われましてもね。状況がつかめなくては、動きようがありませんよ」
行動:とりあえずゴーレムを作って辺りを探らせる
>469
・・・・名前、入れ忘れました(´・ェ・`)
>469は私の行動ですorz
>451>453
(陸軍で一番偉い奴か・・・確か元帥とか名乗っていたな。
ま、どちらかと言えば話が分かりそうな人物だったな。)
荒れた道を早足で進みながら、カイザーはそんな事を考えていた。
「共和国・・・今のところは悪い国には見えなかったから、命令に従っておくか。」
彼はまだ自分の置かれている状況を完全に理解していないが、与えられた任務は実行するつもりのようだ
一時間ほど歩いただろう。その時であった
ゴオォォォォォォォォン!!
そう遠くない距離で大きな爆音が鳴り響く。
「・・・戦場は近いな」
カイザーは味方の部隊を見つけ、その部隊の隊長らしき人物に話し掛ける
「お前は共和国の兵士のようだな、俺はお前達の味方のカイザーだ。
現在の戦況と、俺が相手する敵部隊を教えてくれ」
まだ釈然とはしていないが、世界は違くとも戦争で悲しんでいる人がいる限りカイザーは戦う。
>450
主任参謀との会見後、ネクロマンサーは自分が置かれている状況の分析を始めていた。
「ふむ……確かにここは異世界ですな。話だけを聞くならば、相争う二国の内、
こちらの方が劣勢だということもわかりました」
適当に城内をうろつきながら、ネクロマンサーは思案する。
「それにしてもいい世界です。ここは死に満ち溢れている……これならば、冥府の底から
私の軍団を呼び出すのも容易なことでしょう」
城内に巣食っているらしい、常人の目には見えぬ死霊、怨霊達の姿を眺めながら、
ネクロマンサーは満足げに笑った。どうやら、ここでもネクロマンシーの力は有効なようだった。
「しかし……問題がありますねぇ」
先ほどの会見時に、主任参謀をゾンビとして支配下におき、順々に高官を支配して
ゆくゆくは帝國を乗っ取るという危険なアイディアが浮かんだネクロマンサーだったが、
それを果たすことはできなかった。
実行を断念した直接的な理由として、颶風もその場で話を聞いており、不用意な真似を
することができなかったというものがあるが、それをも上回る理由があった。
「あの主任参謀を支配してしまうことは、やはり”帝國の利益”に反してしまいますからな」
ネクロマンサーを縛る契約の力が存外に強かったのだ。現時点では逆らうことなどできはしない。
あの契約はネクロマンサーのように無駄としか言い様がないほどに物事を考え込む人間にとって、
実に強大な力を持っているようだった。つまり、最大の敵は自分だということだ。
「仕方ありません……今のところは従っておくとしましょうか。さて、差し当たり、
どなたか軍内部で発言力のある人にでも媚びへつらって、ある程度の身分を確保するとしましょうか」
ネクロマンサーは当てもなく城内をうろつき続けている。
ここって基本的にオリキャラ同士で
勝手に絡んだり戦闘始めちゃったりしていいんだよね?
その場の流れ的に不自然でさえなければ
>471カイザー
「隊長らしき男」は、カイザーの声に気付いた素振りを見せた。
しかし目線は動かさなかった。
話し掛けられる前の姿勢のままで、彼は答えた。
「味方か、そりゃあいい。戦況? 戦況は五分五分って所だな……」
夕刻の淡い闇の中で、「隊長」と二、三十人程の兵士たちが地べたに座り込んでいた。
彼らは一様に遠くを見詰め、手には小さな紙とペンを握り締めている。
突然、コバルトブルーの空とグレーの荒野との境界線で、鮮やかな白光が瞬く。
それから数コンマの間隔を空けて、カイザーが聞いた例の爆音が一帯に鳴り響いた。
すると、「隊長」の脇に座るヘッドフォンをした青年兵士が
「先輩、23です。23番」
「隊長」はそれを聞くとメガホンを拾い上げて、野太い声でがなった。
「23番。23番の撃破を確認。
繰り返す、23番の撃破を確認した。各員はただちに状況報告せよ」
>451>453
「了解しました!元帥閣下!」
目の前の共和国陸軍元帥と名乗った男に敬礼する。
陸軍総司令とのことだからおそらく陸軍大臣も務めているのだろう。
中尉と大臣では顔を合わせる事も難しい位の階級差がある。
「自分は共和国軍人として国家の利益及び国民の安全を守ります!」
元帥からの戦況説明の後、以前から命令されている国境警備に向かう。
ちょうど国境へ向かう増援部隊がいるらしい。彼等についていくことにしよう。
自分はこの戦いに勝たなければいけない。
祖国日本に戻るために。
鈴木中尉!
元帥閣下は総司令とは名乗っておられないぞ!
軍務系の大臣の下に元帥がいるはずだ!
(474続き)
「隊長」の言葉を受けて隊員たちは一斉に、手にした紙を睨み始めた。
その内数人が、紙にペンを突き刺す。一人が立ち上がり、
「ローガン、リーチだ」
「隊長」は舌打ちしつつ
「何、もうリーチ? ヤン、航空隊に新たな攻撃目標だ」
「ラジャー、地上部隊から連絡。『エアリアル』『オベロン』両機は
『ワーム』第二小隊所属のテッド隊員を攻撃せよ、繰り返す……」
そこで初めて、「隊長」ローガンはカイザーに目を遣った。
「ん、何だアンタ。その格好は悪い冗談か?」
ローガンが、カイザーを頭から爪先までねめつける。
訝る彼とカイザーの間に、足元の青年が割って入った。
「きっとこいつ、帝國からの亡命者ですよ。
大方、貴族連中の権力争いで弾き出されたんでしょう。少なくともスパイにゃ見えません」
「ヤン、お前は……」
地平線の彼方から、二機の戦闘機が爆音と共に姿を現す。
強風に、砂塵が巻き上がる。
二機は彼らの頭上で宙返りしてみせると、再び飛び去っていった。
(これで最後です)
兵士たちが口々に、テッド隊員を囃し立てる。
「悪いが取り込み中なんだよ。アンタが誰かは知らんが、ウチの隊に用があるなら
兵舎の方に行ってくれないか? 兵舎に俺らの隊長が居る、エディって奴だ。
会ってみると良い……会えたら、な。奴は訓練が無い時は、メシのすぐ後に寝ちまうんだ」
そう言うと、ローガンは再び地平線に顔を向けた。
戦闘機の攻撃目標は戦車、無人の戦車だ。
全部で四機の戦闘機が、演習場上空を飛び回っている。
また閃光、爆音。ヤンが叫ぶ。
「72! 72番です! 自分もリーチです!」
「ええい、クソったれ! 72番だ72番、俺以外に最初ビンゴ出した野郎は
滑走路十往復だ! 畜生、景品が……」
>450
「了解した…」
閉じられた装甲ヴァイザーの下から呟きとも取れる声が辛うじて聞き取れた。
それでけ言うと、ゼアハルトは会議室の席を立った。
>密会場所を次から変更した方がいいぞ
その背に主任参謀の意味深な言葉を受け、ちらりと参謀を振り返った。
「……忠告、感謝する」
直ぐに前に向き直り、会議室を後にした。向かう先は近衛騎士団の兵舎。
これから郊外に騎士団を移動させ、野戦の訓練を行なうのである。
本来、皇帝や重要人物の警護を担当する近衛騎士団であるが、必要とあらば前線に出なければ
ならないという命令を受けては仕方が無い。
「この戦……無意味だというのに…」
冷たい石造りの廊下を装甲ブーツが踏みしめる。その無機質な音のぶつかりにゼアハルトの声は掻き消された。
ワームの連中は演習場でビンゴやってたのか
わかりにくいからどっかに書いといてくれないか?
すみません…何だか避難所が必要になりそうなので、誰か立てていただけ無いでしょうか?
身勝手ですみません……
>481
おまいが立てればいいじゃないか?
立てられなかったらケータイで!
>480そうです、分かり難い文章でスミマセン。
そんな時こそ私の出番ですが
避難所の方のテンプレに入れるようなことは何かありますか?
(例)本スレのルールなど
>484
すみません。本当にすみません…基本的なルールをお願いします
荒らしはスルー、馴れ合い禁止、あくまで避難所として利用
↑みたいなことでお願いします。
>485
わかりました。
それでは、これから立てて来ます
487 :
名無しになりきれ:05/01/29 21:24:19
馴れ合い禁止ねえ・・・・・・
最後まで出来んのかね
仕掛け人氏乙
という会話は避難所でするわけだな
馴れ合い禁止か…当然だろうな。
馴れ合いを許可して失敗した糞スレがこの板にあるからな
>451
「大体の事情は察したが…イマイチ理解できないな」
召喚?異世界?…全てが御伽噺に思える。目の前に立つこの男、自らを陸軍元帥と名乗るが…
見た感じ異世界と称される、自分の元の世界の軍人にしか見えない。
「原隊に復帰したら…イワン共になぶり殺しされた方がよっぽどいいぜ…」
他にも召喚された者達をちらりと横目で盗み見ると、なんと同盟国の日本陸軍兵がいるではないか!
予想外の同胞に少しだけ安心し、秘かに心の中で安堵の息を吐いた。
元帥と名乗る男に促されるがままに会議室を後にした。建物を後にし、外にでると…
何故か愛車のBMW75までも召喚されているのを発見した。
思わぬ人物(バイク)に再会できて思わず……
「良かった…世界は変れど、俺とお前は離れない運命にあるんだな」
感激の涙。取り敢えず、召喚された愛車に跨り、感触を確かめる…全て異常なし。
「じゃ、その部隊に挨拶に行ってみるか…」
愛車の鉄の心臓に火が灯り、ガソリンの息を吐き出し始める。
取り敢えず、言われた通りの部隊の所にバイクで行くことにしてみる。
>450
「…拝命いたした」
一言、そう告げると足早にその場から離れる。
「若造ね…はっ、こんな若造に前線の指揮を任せなければならないほど、戦況は緊迫しているわけか」
一人つぶやくと、服の上から戦闘地域用のコートを着込む。
劣勢である現在の状況、一度の敗北が致命傷にもなりうる。
負けられない、なんて悠長なことは言ってはいられない。勝たなければならないのだから。
北方回廊に向かうに際し、一番早い移動手段は飛竜であるが、それには乗ろうとしない。
「戦場の視察をしておくので、到着は多少遅れる。そう伝えよ」
北方回廊への伝令にそう告げると、馬車に乗り戦地へ繋がる道をひた走る。
憎き共和国をこの手で滅ぼす。顔には確固たる信念がにじみ出ていた。
>474>477>488
隊長らしき男からの情報によると戦況は五分五分、互角の戦いをしているようだ
(ならば、召喚された俺達が加わる事によって戦況は変わる可能性が高いな)
考えていると隊長らしき男と目が合った。その男は目を顰めながらこちらを見てこう言ってくる
>「ん、何だアンタ。その格好は悪い冗談か?」
(何を言っているんだこの男・・・?そういえば、周りの人間のほとんどは濃い緑色の服を着てるな)
他の兵士が着ているのは勿論、軍服である。カイザーの格好はどうやらこの共和国では珍しいようだ。
どう理由を話そうか考えていると、一人の青年が隊長らしき男に話し掛ける
>「きっとこいつ、帝國からの亡命者ですよ。
大方、貴族連中の権力争いで弾き出されたんでしょう。少なくともスパイにゃ見えません」
その青年の言っている事はだいたい間違っていたが、とりあえず敵ではないと分かって貰えたようなので何も言わない
カイザーは異変を感じた。
近くにいる味方の兵士の動きを見ていると、どうも戦っているという感じがしない。
(こいつら・・・戦場でゲームでもしているのか!?)
かなりの怒りを感じたが表情には出さないで黙っていると、『隊長らしき男』ローガンが喋り出す。
その内容は、これ以上の話は『隊長』エディに聞いてくれ。という事らしい
どうやら、先程まで話していたあの男は隊長ではなかったようだ。
(ここにいる奴等とは気が合いそうに無い、その兵舎とやらに向かうか)
カイザーはその場を後にして、兵舎へと向かう。
少し歩くと建物がいくつも並んでいる場所に着いた。おそらく兵舎であろう
「さて・・・ワームとかいう部隊の隊長は何処だ?」
カイザーは周りを見渡す、最初に目に入ったのは一番大きな建物であった。そこが隊長の部屋だろう
コンコン・・・
カイザーは一番大きな建物のドアをノックする。
・・・だが返事は返ってこない。
ドンドン・・・
さっきよりも大きめの音でドアをノックするが、やはり返事は返ってこない。
(そういえば、さっき会ったローガンだかの話によると、この部隊の隊長は食事の後にすぐ寝てしまうらしいな)
それを思い出したカイザーは、その隊長を起こさんとばかりにドアを強く叩く
バンバン!バンバン!・・・メキメキッ!!
何か嫌な音を聞いたカイザーは音がした部分をゆっくりと見る。
・・・そこには見事にヒビが入っていた。
(やばい!・・・よし、逃げよう!)
足音を立てずに、その場を去ろうとするカイザーであった
「…という訳で、我々帝国軍は少し押されている状況でありまして・・・」
何人かの隊長と思しき者たちが話し合っている。
外には「作戦会議室」の文字。今は会議中のようだ。
一人の隊長が立ち上がって戦況の説明をしており、周りも真剣に聞き入っている。
そんな中、一人だけ外の方を見て面倒くさそうにしている人物がいる。
議席の中の年老いた、いかにも老練そうな兵士がそれに気付き、声をかけた。
「…団長、よろしいでしょうな?」
この面倒くさそうにしている若い兵士こそ、シャルル=マコーリアン。その人である。
「へ?あ、もちろん、その方向で。」
「あのですなぁ・・・今日の団長の飯を他の者に回しても良いかと聞いたんですぞ?」
「い、いや!それは困りますよ!!」
毎度毎度のことなので、場にいる全員が苦笑する。
本来ならばこれを合図に会議が終わるはずだった。ところが、
「伝令!伝令!」
一人の若い歩兵が駆け込んでくる。
そして、先ほどシャルルに声をかけた隊長に手紙を渡す。
「ふうむ・・・ほほう。どうやら、今後は作戦を立てる心配がないかもしれませんぞ。
あのミジクモ殿がこちらの指揮を取るらしい。・・・いよいよ大戦争ですな。団長。」
場に緊張が走る。ここは最前線。常に小競り合いが起こる場所であるため、
戦争となれば被害も大きくなる。
「…そうですか、とりあえず会議をお開きにしましょう。」
シャルルの一言で隊長たちは自分の部隊の下へと帰っていく。
シャルルはしばらく外を眺めていたが、立ち上がって呟いた。
「動き出した…この国も、共和国も。」
∧_∧ピュ.ー
( ^^ ) <これからも僕を応援してくださいね(^^)
=〔~∪ ̄ ̄〕
= ◎――◎ 山崎渉
北方回廊
ジャイ運転士「…オゼロ。どうなってんだ、俺たちは味方2個小隊の後方支援に来たんじゃなかったのか?」
オゼロ通信士「そうだよー?」
ジャイ「来てねえじゃねえか! どうすんだよ、
もと居た部隊連中、『ワーム』と『ホットドッグ』が到着しないうちに戦闘を始めるつもりだぜ!?」
オゼロ「ここまで共和国側(こっち)がイケイケで押してきたからねえ。
ちょっとくらい足並みが揃わなくてもホラ、『武士は稚速を尊ぶ』ってやつ?」
ジャイ「畜生、4、5日勝ちが続いてるからってうかれやがって…!」
ハンボリック氏「構わんよ、ジャイ。それより見たまえ。上の情報通り帝国側には半種族(ハーフ)が混じっている。本命の半竜族もだ。
となれば味方の増援を待つ必要が無いのは我々も同じこと。敵が近づく前に鐘を鳴らしてやれ」
ジャイ「…了解ですハンボリック。オゼロ、敵は信号の有効範囲にスッポリ入ってる。いつ始めてくれてもOKだ」
ハンボリック氏「オゼロ通信士、分かっていると思うが――」
オゼロ「はいはい、妨害信号にヤラれて自殺した竜種がいたら即刻死体を回収すべし、でしょ?
そう上手くはいかないと思うけどね。じゃ、『チャイムを鳴らす』よ!」
対竜車両「チャイム」が、敵勢力に向けて妨害信号を発射した。
>493カイザー
立ち去ろうとするカイザーの背後から、一人の男が声を掛けた。
「『ワーム』に用か、あんたさっき会議室に居ただろう?」
カイザーに話し掛ける男は「ワーム」第一分隊の副隊長、グリフ。
黒髪に銀のメッシュ、サングラスから僅かに覗く瞳は暗い青色。
身長180センチ後半程のその男、グリフはカイザーの肩をぐっと掴んだ。
「隊長は寝てる。急ぐ事があるのなら、俺が聞こう」
>491ヴェルター
グリフはふと、エンジン音に気付く。
咄嗟に振り向いた彼の目に映ったものは、兵舎へ近付いてくるバイクだった。
「……あいつもか」
愛車のBMW75を走らせる事数十分。前方に兵舎らしき建物が見えてきた。
「あれが兵舎か…それに」
遠くに戦闘機の機影を認め、目を細める。
「メッサーシュミットの新型に似ているな…あれ」
雲の合間に消える、白い尾を引く銀色の機影を暫し見送り、ハンドルを握りなおす。
「この世界…かなり近代化が進んでいるな。これだったら、俺みたいなバイク兵を召喚しなくてもいいんじゃないか?」
あの戦闘機を見る限りじゃ、この世界の科学力は余程のものだろう。
「あれじゃ対空機関砲で撃ち落せないだろうが…」
心の中に浮かんだ疑問に頭を捻る。何で俺みたいな一介の兵士を?進んだ科学力があれば充分じゃないのか?
そうこうしている間に兵舎の前についた。バイクを降り、兵舎の近くにいた指揮官らしきサングラス男に歩み寄る。
>492
「はてさて、どなたか都合のいい有力者はいないものでしょうか」
ネクロマンサーは下につくのに都合のいい有力者の条件を考えていた。
やはり誰かの下につくのなら、自分の能力を引き出し、
更には高い身分に取り立ててくれそうな相手がいい。
「そうですな……味方が多かったり、今が絶頂期だったりする人は駄目ですな。
そういう人の下に馳せ参じたとしても、その他大勢の有象無象と同じ扱いをされてしまうでしょう。
いや、それならばいい方で、権勢に擦り寄る俗物として門前払いをされてしまうかもしれません」
ネクロマンサーの皮算用は続く。行動するよりも前に考え込む癖があるため、なかなか行動に移れないでいた。
そんな時だった。主任参謀に疎まれているらしい若い参謀がいるという話を聞いたのは。
更に聞き込みを続けると、どうやらその参謀には部下はいても味方はあまりいないらしいとのことだった。
「ほほう、なるほどなるほど。これはいいですね。
上手く媚びへつらえば側近としていい生活ができるかもしれません。早速取り入りに……」
そう思い立ち、ミジクモというらしいその参謀を訪ねようとしたネクロマンサーだったが、衝撃的な言葉を耳にする。
「え? もう戦場に発ってしまった? ううむ、何ということでしょうか!……いや、これで諦めてなるものですか。
頼る者のない異世界での、またとない立身出世のチャンス……逃すわけにはいきません」
既に不死騎士団が召喚可能であることも確認したネクロマンサーの行動は迅速で、そして強気だった。
「それでは、私もミジクモ参謀を追いかけて前線に向かうとしましょうか。
思えば、そこで私が保有する戦力を見せれば取り立てていただけるかもしれませんからな」
ネクロマンサーはミジクモの後を追いかけて、北方回廊へと向かった。
しかし、飛竜など手に入るはずもないので、譲り受けた死体を利用したゾンビ軍馬を代用している。
材料になった軍馬が悪いのか、ミジクモの追いつくのは速度的に難しそうだった。
500はもらった!!
>498ヴェルター
「あんたも、ウチの隊に何かあるのか?
俺も暇じゃない……お二人方、さっさと用件を済ませて欲しいな」
グリフはサングラスを外し、カイザーとヴェルターを観察する。
一人は帝國軍ばりの剣士、もう一人は見た事の無い軍服とゴツいバイク。
訳の分からない男二人が歩兵一個小隊に何の用なのか、
グリフには見当も付かない。
彼は頭を掻きつつ言った。
「まさか、入隊希望とかじゃないだろうな」
>501
「いや…取り敢えず、アンタの隊に行けって言われたんだよね」
鼻先まで覆ったスカーフをずり下ろし、頭のフリッツヘルメットを脱いで脇に抱える。
「それと…ここではアレの弾薬とかあるかい?無ければ仕方が無いが…エモノは
やっぱり扱いに慣れたものの方がいいしな」
そう言ってバイクのサイドカーに積まれた重火器の山を顎でしゃくる。
「9mmパラベラム弾に7,92mm弾に予備のパンツァーファウスト、それにパンツァーシュレックの予備弾薬や部品類も
あると助かるんだが…ないよな?」
流石にドイツ軍の装備に見合った部品、弾薬類はないだろう。だがそれでも少しの望みに賭けてみたかった。
あのバイクは戦友そのものである。ポーランドで、フランスで、ギリシャで、イタリアで、アフリカで、ロシアで…
死闘を常に生き残ってきた。武器類の予備が無くとも、あのバイクの部品類はあって欲しいものである。
>452
事務員から話を聞いたルシカは、何も考えずにふたつ返事で依頼を受けた
「受けるのだ! ふっふっふっふっふ……お前もなかなか見る目がある
我が狂竜傭兵団の力をもってすれば北方回廊など瞬く間に、瞬く間に……えーと」
だが口上の途中で語彙が尽きてしまったようだ
「とにかく北方回廊の帝國軍を打ち破り、一気に帝都まで攻め上がってこの武名を響かせてくれる!!
ふははははははは!!!」
>「共和国が勝ちすぎないように注意しろ」だそうですよ。
「はははは………は?
え、いや、その、マジすか?」
>考えてみたら、戦争終っちゃったら僕らは商売上がったりですからね。なるべく長引かせる方向性で……
「そ、それはないのだ!!このルシカにずるずる生ぬるい戦いをしろとでも!?
冗談じゃないのだ!戦場に出たら殺るか殺られるか!!全力をもって相手を粉砕するのが…」
>はい、それじゃよろしくお願いしますよ、ルシカさん。
「あう………しょーがない、ご飯の種には代えられないのだ…
我が団には歩兵も結構いるから乗り物の手配は助かる 早速行って来るとするぞ」
そんな訳で中略、北方回廊までやって来たルシカとその仲間達だったが……
>496
そこには妙な物体があった 戦車…なのだろうか?恐竜らしい形をしているが質感が怪しい
「なんなのだ、あのセンスの無いドラゴン風味止まりの物体は?
現役ばりばりのドラゴンから言わせてもらえば鱗がパチモンすぎてちゃんちゃらおかしいのだ!
まあ竜を真似ると言うコンセプトだけは花丸よくできました、美術はもっと頑張りましょうだが後の評価は戦力次第か
……しかしあれも共和国軍のようではあるな 単体ではつらかろう、守備についてやるのだ!」
そう言って部隊をチャイムと敵軍との間に向かわせようとした時だった…
>対竜車両「チャイム」が、敵勢力に向けて妨害信号を発射した。
「な……なんだ……なにか感じるぞ…
くっ…やばい……!」
その信号は両者の間に割って入ろうとしていた狂竜傭兵団にも影響を及ぼしたようだ
一瞬具合いが悪くなったルシカだが、すぐに立ち直りこう言った
「……なんだかルシカはやたらと死にたくなって来たのだ!!!」
>499
北方回廊に向かう道程の中ほどを越えたあたりで、不意に後ろから追ってくる気配を感じる。
常人には気づかぬであろう小さな気配。だがミジクモには明らかに感じ取れた。
この道はそれほど広くなく、激戦区に繋がっているため、人は滅多に通らない。
物資の供給などはやや遠回りになるが大道を使っているはずだ。
つまり、後ろからやってきている奴は…何だ?
馬車を止め、降りると辺りを見回す。どうやらまだ見える位置には来ていないようだ。
「伝令か?密偵か?暗殺者か?一週間前処刑した男の忘れ形見か?」
候補は数あれど、どれもいまいちピンと来ない。
ともあれ、馬車に乗っている途中襲われたら困りものだ。
追ってくる何者かを待ち、敵ならば後顧の憂いを絶っておく。それが一番だろう。
戦地は気になるが仕方ない。本を読みながら、ゆっくり待つことにした。
>497>498>501
>身長180センチ後半程のその男、グリフはカイザーの肩をぐっと掴んだ。
「隊長は寝てる。急ぐ事があるのなら、俺が聞こう」
「・・・くっ!」
掴まれた肩の手を振り払って一歩下がるカイザー。
「アンタが変わりに俺の話しを聞いてくれるのか。なら聞いてくれ・・・」
グリフに話し掛けた直後に、ブオオオオオっという機械音が鳴り響いた。
カイザーが振り向くと、二輪の機械とそれに乗っている兵士を目撃した
(あいつは俺と同じようにこの世界へと召喚された奴だったな・・・確か二輪の機械はオートバイとか言ってたな)
この世界に召喚され、陸軍元帥の話を聞いていた時に横で立っていた男。それがヴェルターだった。
そんな事を思い出していると、グリフがカイザーとヴェルターに話し掛けてきた
>「まさか、入隊希望とかじゃないだろうな」
それを聞いたカイザーは悩む事無く返事を返す
「いや、俺は敵軍の場所を聞くためにここヘ来た。入隊などは希望していない」
(この隊の現状を見れば誰でも嫌だろう。それにさっきの奴等と上手くやっていく自信もない)
続けてカイザーは喋る
「それで敵は何処にいるんだ?俺は陸軍元帥から与えられた任務で忙しいのでな」
>504
>戦地は気になるが仕方ない。本を読みながら、ゆっくり待つことにした。
「ううむ……馬というのはゾンビにしてもあまり乗り心地がよくありませんね。
やはり、馬車でも仕立てるべきでしたか」
慣れない乗馬によって予想外の疲労感を味わいながらも、ネクロマンサーは道を進んで行く。
「やれやれ……このペースではミジクモ参謀に追いつけるかもわかりませんね」
苦笑しながら馬を走らせる。余計な体力を消耗しないように、無言のままに進む。
視界に写るのは、何の変哲もない道ばかり。人もいなければ動物もいない。まさに無人の野だった。
「おや……?」
そんなネクロマンサーの視界に、停車した馬車が写ったのはしばらくしてからだった。
「ふむ……人通りのない戦場に至る道に、馬車が一台……どこぞの輸送隊か、はたまた
ミジクモ参謀が、一時休憩でもしているのでしょうかね?」
近くまで馬を走らせたネクロマンサーは、馬を降りると馬車に向かって声をかけた。
「失礼。ミジクモ参謀でいらっしゃいますかな?」
>502ヴェルター
ヴェルターのバイクと火器を見遣り、彼は答えた。
「倉庫に行けば、バイクの部品は有るよ。銃も……
そのパラ何とか、パンツァー何とかは分からんが、少なくとも似た物はある。
装備班の連中に聞いてみれば良い。
しかしアンタ、何処の隊から来た?」
装備は見た事も無い様なタイプの旧式。どんな銃かは容易に想像が付いたが、
グリフの知っているどの銃とも微妙に違っていた。
>505カイザー
「そっちも装備が必要なら、倉庫へ出向いてくれ。
後、作戦行動については明日出動の予定だからな。
まあ、いつも通りヘリボーンで向こうに着けちまうんだろう」
そこまで喋ると、グリフはサングラスを掛け直した。
「元帥の直属ってなら勝手も利くさ。
で、結局あんたらは何処の人間なんだい? 差し支え無ければ教えて貰えるかな」
グリフの記憶にも新しい、ある奇妙な噂。
「召喚」と呼ばれる特殊な作戦を陸軍上層部が計画しているという噂を、
彼は二、三週間前に「ホットドッグ」のブラッドから聞いていた。
(プレジデントが悪魔にでも、魂を売り払ったのかもな)
ここは<北方回廊>。巨大な大陸が唯一陸続きとなっている場所である。
回廊と言っても広大である。密林、荒地、山岳地帯、列挙すれば切が無いほど地形に富んでいる。
そして此処は回廊の主戦線である大平原。高台に立てば遠くまで見渡せそうなほど、青々とした草が
茂ったまっ平らな平原が続いてる。高台には人影が一つ、戦場を一望するように立っていた。
「…戦況は膠着。両軍睨みあったままか」
<風の声>に耳を傾け、触覚を風の流れに委ねる。
「ま、ドンパチが始まれば殴りこみを掛けるだけだがな」
その人影…トノサマバッタの昆虫人、インゼクトは暫し無言で<風の声>に耳を傾けながら戦場の動向を見守っていた。
「それにしても…」
鎧に覆われた胸元からペンダントを引っ張り出した。インゼクトはペンダントの蓋を開き、其処に貼り付けられている写真を見た。
「メリシャンテの奴は元気かな…産気づいた所で仕事が入ったからなぁ。今頃は元気な子供を産んだことだろうよ…」
ペンダントには彼の奥さん、メリシャンテと彼の子供6人が写っていた。
「故郷に帰ったら、まず生まれてきた子供に名前をつけにゃならん。何時までも名無しじゃ嫌だろうしな」
その茶色の複眼が心なしか嬉しそうである。昆虫人は昆虫の顔そのままである為、他種族が彼らの表情を窺い知るのは難しい。
>452>503
「ん?…あれは共和国軍?だが、まだ仕掛けるとことじゃないな…命令がくれば俺達は真っ先に切り込むのに…」
張りぼての竜を暫し眺め、その触覚は絶え間なく<風の声>を捉えている。
このスレはあれだ
ラジアータみたいな
>その信号は両者の間に割って入ろうとしていた狂竜傭兵団にも影響を及ぼしたようだ
オゼロ「! ジャイ、味方に竜が混じってる!!」
ジャイ「はぁ!?」
オゼロ「帝国側の軍勢を攻撃しようとした竜族の一団がいて、まるで僕達を守るみたいに割って入ってきてて、
でもでも、共和国で召喚された連中のリストにも載ってなくて…ねえ、こういう時ってチャイムを止めるべき?」
ジャイ「いいから落ち着け!」
ホロクロム「…共和国の者でないのならば、攻撃の手を緩める必要はない。
竜どもが白旗を上げ所属を明らかにするまで、発信を続けよう」
オゼロ「それじゃ遅いんですってば!
あの竜たち「チャイム」にはまるで無警戒だったから、急がないと強い影響が出そうで…」
ホロクロム「……」
ジャイ「ホロクロム、あれは傭兵ギルドから派遣された兵ではないでしょうか?」
ホロクロム「む…」
ジャイ「もしそうであれば貴方のもとにはギルドから派遣報告があったハズだ。
…返答してください。あれは我々の味方ではないのですか?」
オゼロ「間違い無いよホロクロム、あの人たちは味方だって!」
ホロクロム「…オゼロ通信士、妨害信号の発信を中止しなさい」
オゼロ「りょーかい!」
ジャイ「―――自害した竜の死体なら、敵でも味方でも構わないというコトですか?」
ホロクロム「…何を言っている、ジャイ。相手は竜だぞ?
単に細心の注意を払い、警戒を解くのに時間がかかっただけだ」
対竜車両「チャイム」は妨害信号の発信を止めた。
オゼロ「ふう、これで竜の人たちも一安心…」
>一瞬具合いが悪くなったルシカだが、すぐに立ち直りこう言った
>「……なんだかルシカはやたらと死にたくなって来たのだ!!!」
オゼロ「……だよ…ね?」
>507
「似たものか…ま、似たようなものがあるだけましか」
取り敢えず、装備品の心配は消えた。あとはどのような敵と戦うこととなるかだけである。
>しかしアンタ、何処の隊から来た?
「うーん…言っても分からんと思うが、俺は『武装SS機甲師団“LAH”装甲偵察大隊』って所の所属なんだけど…」
理解してくれるとは思わないが、一応答えてみた。というかSSを知っている奴がこの世界にいたら驚きだ。
>506
本を読みつつも近づいてくる気配に神経を尖らせていた。
その気配が間近にやってきた時、呼びかけるような声が聞こえた。
>「失礼。ミジクモ参謀でいらっしゃいますかな?」
その声に敵意がないことを感じ取ると、馬車から降りて男の目の前に立つ。
「人に物を尋ねるのであれば、まずは自分から。そう習わなかったのか?」
いきなり皮肉を。
「だが、別に答えなくてもいい。話は聞いている、ネクロマンサーとでも呼べばいいのだろ?」
召喚された二人のうちの一人に、長身痩躯でローブを着た中年の男がいると聞いていた。
そんな男は無数にいるだろうが、雰囲気から強さが感じ取れる。この男に間違いはないだろう。
「そして、最初のお前の問いにも答えておこう。俺が帝國軍参謀、ミジクモだ」
それだけ言うと、きびすを返して馬車に乗り込もうとする。
「戦況は聞いているだろう。何か伝令でもあるならば手短に頼む」
>511
ヴェルターの予想通り、グリフは「SS」について全く想像も付かなかった。
只、ヴェルターのかつて居た軍隊が自国のそれとほぼ同系統という事だけは
何となく理解出来た。
「そうだな、悪いが全然知らない名前だ」
こめかみを指で押さえ、しばらく考えると
「元帥の親爺からどんな指令を貰ってるか、俺は知った事じゃ無いけどな。
出動するなら、早い所奴に配属先を決めて貰いなよ。
明日向こうで一緒になるかもな、その時は宜しく……
俺もそろそろ失礼する」
>512
>人に物を尋ねるのであれば、まずは自分から。そう習わなかったのか?」
「いやはや、これは失礼をば。私はネクロ……」
>「だが、別に答えなくてもいい。話は聞いている、ネクロマンサーとでも呼べばいいのだろ?」
「……ええ、左様です。私はネクロマンサー。死を探究する者です」
答えようとしたところにいきなり名を呼ばれたネクロマンサーだったが、さして動揺もせず、
むしろ無視するかのような調子で自己紹介をした。
>それだけ言うと、きびすを返して馬車に乗り込もうとする。
「戦況は聞いているだろう。何か伝令でもあるならば手短に頼む」
「ええ。では、手短に。私は貴方の直属にしていただこうと思って、
こうして貴方を追ってきたわけです。私と、私が保有する不死騎士団の戦力は役に立つと思いますよ。
まぁ、私の奥義は安くはありませんが、代価に見合う働きはしますよ」
そう言って、ネクロマンサーは了承も得ずに馬車に乗り込んだ。
「まぁ、返事は今すぐでなくとも構いませんよ。戦場で私の力を見てからでも遅くはありませんからな。
ただ、戦場までは運んで頂けませんかな? やはり、馬車の方が楽なものでして」
口調こそ問いかけの形を取ってはいたが、ネクロマンサーは既に馬車に自分の席を確保していた。
「あんたはこの国の者じゃないな?それならこれからいく場所の事教えてやるよ」
国境へ向け行軍中に隣の兵士にそう言われ、ある程度の説明を聞いた。
北方回廊などと呼ばれており、この国と帝国が唯一陸続きになっているらしい。
その地理的状況から両軍が頻繁に衝突する激戦区域だそうだ。
>510
話しているうちに目的地の前線基地に到着した。
だが、前線基地には兵士がほとんどいない。残っている者に聞くと現在出撃中との事。
とりあえずは元帥閣下の指示通り警備任務を始めよう。
そう思い監視塔に登り、双眼鏡を覗き込む。
「なんだ・・・・友軍の戦車か?」
双眼鏡越しに鱗まみれの機械が見える。
向こうの状況はよく分からないが他の部隊と合流したようだ。
>507
>「そっちも装備が必要なら、倉庫へ出向いてくれ。
後、作戦行動については明日出動の予定だからな。
まあ、いつも通りヘリボーンで向こうに着けちまうんだろう」
(そうか、作戦開始は明日か。・・・まてよ、じゃあさっきの爆発音はなんだったんだ?
・・・ま、いいか。ところでヘリボーンって一体?・・・まあ、明日になれば分かる事か)
「ああ、親切にありがとな。後で倉庫に行ってみる」
>「で、結局あんたらは何処の人間なんだい? 差し支え無ければ教えて貰えるかな」
カイザーはその質問をされ、沈黙してしまった。
(・・・さて、どう答えるか。下手に本当の事を話すと不利な立場になるかもしれない)
グリフの顔をじっと見る。いつの間にかサングラスを架け直している
(だが、あいつはこの隊の他の奴と比べれば信用できそうだな。)
「ま、遠くの国から来た救世主って所かな。・・・さて、俺は少し散歩させてもらうぜ」
カイザーはそう言うと、その場を後にする。
数分後、カイザーは誰もいない荒れた荒野に立っていた。
「・・・ここなら試す事ができそうだな」
カイザーは右腕を空へ向けて上げ、その腕に左手を添える。するとその右腕が輝き出す
「ブレンテル流、弾丸の技・・・聖闘気圧縮弾!!」
その言葉を合図に10cmほどの光の弾丸が空を切りながら50発ほど天へと撃ち出される
全ての弾丸を撃ち終わった後、カイザーは右腕を下ろす
「よし、この世界でも聖なる力は使えるようだな」
カイザーは近くにある荒野に一本だけ生えている巨木の日陰になっている場所へ移動する
「・・・ここで一休みしますか」
そのまま木の根っこを枕がわりにしながらカイザーは昼寝を始めてしまう
>513
「配備先か…どうせなら俺一人でいい」
バイク兵としての機動力を活かすなら、一人での単独行動がモノを言うだろう。元いた世界ではバイク兵の機動力を活かした
集中投入がモノを言ったが、この世界にバイク兵専門の部隊は無さそうだ。だからどうせなら一人で行動した方がよっぽどいい。
「あんた等のいうオートジャイロ…ヘリコプターとかっていうもので戦場に運んでくれればいいさ。それからは一人でやる」
バイクの機動力を活かしての隠密機作戦を一人で実行…人数が少ない分、被発見率は減るが、戦闘力はほぼ零に等しい。
一人で何が出来る?たった一人のオートバイ狙撃兵に何が出来る?…だが、その思いとは裏腹に、心の何処で妙な確信があった。
(何だか知らないが…上手くいきそうな気がする。全く、訳が分からないな…)
取り敢えず、装備がどのようなモノかを確認するために、倉庫に足を伸ばしてみる。
カイザー、ヴェルターと別れて、グリフは基地のゲートへ歩き出した。
演習場では第二・第三・第四分隊の連中が、爆撃された戦車を囲んでいる。
「暗いぞグリフ、お前もこっち来な」
赤ら顔のローガンがメガホンで叫んだ。
良くよく見れば、ヤン以外の隊員は皆ビールを開けていた。
何処かの隊からか、ローガンが賭けで巻き上げてきたのだろう。
「潰れるまで飲んだりするなよ」
「サー・エディじゃあるめぇ、カタい事言うな。
明日の作戦じゃキッチリ働いてみせるさ」
空になった瓶で戦車の装甲を叩いて、
「テッドとハリスが勝ったよ。俺とヤンは、残り一つで終わっちまった。
カードなら負け無しなんだけどな」
ローガンがそう言うと、ヤンも戦車の陰から顔を出し苦笑する。
「マクウェイン先輩は、飲んでいかれないんですか」
「グリフはな、コレよコレ。そうだろ」
片手の小指を立てて振り、ローガンは言う。
「シェリイの所だ」
「ああ」
グリフが答えた。
>514
>「ええ。では、手短に。私は貴方の直属にしていただこうと思って、
>こうして貴方を追ってきたわけです。私と、私が保有する不死騎士団の戦力は役に立つと思いますよ。
>まぁ、私の奥義は安くはありませんが、代価に見合う働きはしますよ」
ミジクモに取り入ろうとする者はこれまでにもちらほらいた。
その度にミジクモはこのように答えていた。
「…勝手にするがいい」
特に直属の配下がいるに際してデメリットはない。断る理由などない。
とはいえ同じようにして配下となった人物は皆、
ミジクモが疎まれていることを知るとそそくさと去ってゆくのだが。
しばしの時間。やがて帝國軍の宿営にたどり着く。
適当な場所に馬車を停め、近くの兵士に呼びかける。
「遅くなったが、ミジクモが到着したことを指揮官に伝えてくれ」
520 :
名無しになりきれ:05/01/30 00:57:12
浮上
シネヨカスどもwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
そんなに改行するならもっと面白いこと書いてくれよ
名前:名無しになりきれ[sage] 投稿日:05/01/30 00:59:13
そんなに改行するならもっと面白いこと書いてくれよ
悔しかったんだね
524 :
名無しになりきれ:05/01/30 01:05:07
名前:ミジクモ ◆rMEfPDyTEI 投稿日:05/01/30 00:46:38
>514
>「ええ。では、手短に。私は貴方の直属にしていただこうと思って、
>こうして貴方を追ってきたわけです。私と、私が保有する不死騎士団の戦力は役に立つと思いますよ。
>まぁ、私の奥義は安くはありませんが、代価に見合う働きはしますよ」
ミジクモに取り入ろうとする者はこれまでにもちらほらいた。
その度にミジクモはこのように答えていた。
「…勝手にするがいい」
特に直属の配下がいるに際してデメリットはない。断る理由などない。
とはいえ同じようにして配下となった人物は皆、
ミジクモが疎まれていることを知るとそそくさと去ってゆくのだが。
しばしの時間。やがて帝國軍の宿営にたどり着く。
適当な場所に馬車を停め、近くの兵士に呼びかける。
「遅くなったが、ミジクモが到着したことを指揮官に伝えてくれ」
>524
投稿時間が改竄されとる〜!
ひ、ヒワイやなあ〜!!
狂竜傭兵団の団員には竜族や半竜も多く、あわや集団自殺となる所だったが、
チャイム側が信号を早い内に止めてくれたおかげで危機を脱したようだ 約一名を除いて…
「死ぬ!死ぬぞ!ルシカ死すべしと電波が命令するのだ!!」
半竜のくせになんの警戒もしていなかった上、精神構造が単純なルシカは今だに死にたいムードに浸っていたのだ
人間だったため被害を逃れた部下Aが彼女を落ち着かせようと試みる
「団長、影響を受けていた団員の大半はもう平気みたいですよ
どうやらあの戦車から出ていた信号が原因のようですが」
「あ、あのおかしな戦車にやられたのか!?もう駄目だ、そんな屈辱を受けて生きてはいられないのだ!
あのねぶたドラゴンにだんじり突っ込ませて破壊してそれからルシカも死ぬのだ!!」
「どうどうどう!だからあれは味方ですって 信号もすぐに止めてくれたみたいですし…」
「それは我らが味方の攻撃に割って入って勝手に自滅、むしろ邪魔したという事になるのか!?
ああ、友軍にもギルドにも顔向けできん!もう死のう!」
「ま、まあまあ、ギルドの連絡ミスかもしれませんから…
もらった依頼書か何かに味方戦力の情報として書いてあったりしませんでしたか?」
「それすら読んでいなかったのだ!責任取って死ぬのだ!!」
「それはもういいですってば……とにかくこうなった以上、こちらとしてはあの恐竜戦車を援護すべきでしょう
あちらに敵を近付かせるわけには行きませんよ」
帝國軍への妨害信号を邪魔してしまったせいで敵はこちらへやって来るだろう
「わかったのだ つまりは命尽きるまで戦って戦ってそして死ね、と言うことなのだな…?」
絶対状況をわかっていないが、とにかく傭兵団は敵軍を食い止める構えをとる
それから部下は、チャイムの方に援護する旨の合図を送っておいた
>519
>「…勝手にするがいい」
「これはこれは、ありがたいお言葉ですな。
では、私も実力を示して貴方に取り立てていただくとしましょう。
はっはっは。共に成り上がろうではありませんか」
馬車に揺られながら、ネクロマンサーは自分の幸運に感謝していた。
(いやはや、我ながら、こうも上手く事が運んでしまうと恐ろしいですな)
ネクロマンサーが最大の関門であるとさえ思っていた有力者への接近は、
思ったほどの困難もなく、実に簡単に成功してしまった。
あとは、力を示して高位へと上っていくだけだ。
馬車に揺られながら、ネクロマンサーは皮算用を続けていた。
>適当な場所に馬車を停め、近くの兵士に呼びかける。
「遅くなったが、ミジクモが到着したことを指揮官に伝えてくれ」
「おや、馬車が止まったようで……どうやら、到着のようですな。
それで、参謀閣下。一体今後はどうなさるおつもりで?」
ネクロマンサーはミジクモが自分の存在を忘れないように、無駄ともいえる問いかけを放った。
オゼロ「…あ、指揮官のおねーさん立ち直った(?)みたい。
よかったあ、部隊そのものにも大きい混乱は起こってないよ」
ジャイ「向こうさんが混成部隊で助かった…
竜は竜同士で固めて部隊組ませるものだと思ってたが、どうも勘違いしてたぜ。
あれはどっちかっつうと指揮官が勝手に集めた私兵団って雰囲気だ」
パンボリック「! 高台の上に敵部隊がある。数は40から50…」
ジャイ「高台って…あ、あの高台の敵を目視で発見したのですか!?」
オゼロ「パンボリックは目が良いんだよ。知ってるでしょ?」
パンボリック「見たところ昆虫人のようだな。今は様子を見ているようだが……あの相手にはチャイムも通用しまい」
オゼロ「どうするの? どのみちチャイムは使えないし、僕達あんまり役に立てそうにないよ?」
ジャイ「じゃあ、ここから下がるっていうのか?」
パンボリック「いや、このまま戦闘を続けよう。このクルマの図体ならば味方の盾代わりにはなる」
オゼロ「はーい。じゃ、銃座には僕が座るから後を頼むね、ジャイ」
ジャイ「……」
パンボリック「…ふふん。おかしいかい、ジャイ?パンボリックなんかが竜を加勢する真似をして…」
ジャイ「いえ、そんな事は―――」
パンボリック「私は竜を憎んでいるし、蔑んでいるし、恐れているし、恋してもいる。
竜に対する想いは君と同じなんだ。誤解しないでくれたまえ」
>それから部下は、チャイムの方に援護する旨の合図を送っておいた
オゼロ「あーあー、こちら竜の戦車の乗組員。傭兵のみなさん、助太刀感謝します。
ちょっと不恰好だけど、この子も竜のおねーさんの軍隊に入れてあげてねー!」
恐竜戦車、狂竜傭兵団に合流。
ゼアハルトは兵舎に向かう途中、ある場所に立ち寄った。
ゼアハルトが立ち寄った場所…其処は城内に設けられた礼拝堂であった。
長椅子が整然と並べられた礼拝堂内…巨大な窓枠にはめ込まれた色とりどりなステンドグラスには聖人達の様々な場面が描かれている。
礼拝堂内を照らすのは僅かな蝋燭の光のみ。その為薄暗く、焚き込められた香が鼻腔を擽り、少しばかり聖なる場所であるという事を認識させられる。
しかし、今から自分はこの厳かな雰囲気漂う場所でよからぬことをしようとしている。
礼拝堂内の長椅子には、後の方にこの礼拝堂の老齢な神父が座っており、前の方には喪服に身を包んだ貴婦人が座っていた。
貴婦人は黒いヴェール付きの帽子を被っており、素顔は窺い知る事は出来ない。しかし、ヴェールの隙間かえ僅かだが品の良い口元が見えた。
ゼアハルトは後の方の長椅子に座っている老齢な神父に目配せをすると、神父は席を立ち、礼拝堂から出て行った。そして礼拝堂の分厚い扉が閉められる。
最後にガチャリ、と扉に鍵が掛かる音を聞き届けると、ゼアハルトはその喪服姿の貴婦人の方へと歩き出した。
ゼアハルトと貴婦人だけとなった礼拝堂内には、ゼアハルトが歩くたびに摺れる鎧の装甲板の音と、彼の履く装甲ブーツが床を静かに打つ
音だけが響いている。やがてゼアハルトは貴婦人の隣に座り、薄暗い礼拝堂内を見渡す…実に静かである。まるでこの世の時が止まったかのようだ。
僅かに聞こえるのは、身に着けた分厚い装甲板で造られた鎧の下から聞こえる自分の鼓動と、兜内に響く自分の呼吸の音…
「静かですね……」
兜の下から呟きに近い声が響く。其れは余程注意しなければ聞き取れない程の音量ではあるが、直ぐ隣に座っている分には問題は無い。
「ええ…そうですね」
ゼアハルトの問いに応じる貴婦人。その声は凛とした響きを持っており、透き通っている。兜を被ってはいるが、しっかりと其の声はゼアハルトの耳に届いた。
「ところで…近衛騎士団にも、必要とあらば前線に出るようにと御達しがありました」
身じろぎもせず、ゼアハルトは無感情な声で淡々と述べた。
「そう…ですか」
ゼアハルトの其の言葉に少し貴婦人は俯く。ゼアハルトはちらりとヴァイザーを通してそんな貴婦人を盗み見た。貴婦人のなだらかな肩が少しだけ震えている。
「しかし…仕方の無いことです。私は騎士であると同時に軍人ですから…命令には逆らえません」
ゼアハルトはすっと手を伸ばし、貴婦人の膝の上で組まれた貴婦人の白い手に、自分の装甲化された無骨な手を重ねた。
「ゼアハルト…」
ぎゅっと少しばかり強く握る彼の無骨な手が愛おしく思え、彼の装甲ヴァイザーに覆われた顔を見上げる。無論、彼の紅玉の瞳を見ることは出来ない。
「私は一介の騎士です…皇帝の命には逆らえませんし、騎士団を預かる身。それに…」
すっとゼアハルトの手が伸び、貴婦人の顔を覆っていたヴェール付きの帽子が取り去られた。そして顕となった貴婦人の白い頬に無骨な手を添える。
「貴女様との逢瀬が閣下に知れれば…私はただではすみません。最悪の場合、国家反逆罪を犯した者として永劫、この帝國内では笑われ者として
蔑まされ、牢獄に繋がれるでしょう……」
無骨な装甲に覆われた指が白い頬を撫で上げ、貴婦人の魅力的な瑞々しい唇をなぞる。
「ですが、私はそれでも構いません…閣下は貴女様のように大変お美しく、心優しい婦人を、子供が玩具で遊ぶかのように乱暴に玩び、あまつさえには
それこそ塵のように捨てました……閣下は指導者としては優れていますが、決して人格者でありません…」
整った輪郭にそって装甲化された指を滑らし、首筋へ、そしてなだらかな肩まで滑らす。ゼアハルトの指の動きに、貴婦人は少し身を捩った。
「高貴なる血を引く、貴女様としてそれは屈辱の極みであったでしょう…本来ならば貴女様は閣下ではなく、今は亡き貴女様の……」
「その先は言わないで下さい…」
貴婦人の真摯な輝きを持った青い瞳が、ゼアハルトの紅玉の瞳を捉えた。掴んで離さない、そういった射竦められるような目である。
続き
「これは失礼致しました……私としたことが、貴女様の御心に土足で踏み入るようなことを…」
ゼアハルトは叱られた子犬のように貴婦人から手を引いた。そして沈黙…暫し二人の間に微妙な静寂が訪れるが、直ぐに貴婦人の声でその静寂は破られた。
「別に御気になさらず…ゼアハルト。私は閣下の欲望を満たす為に、過去にあった婚姻を無理矢理破棄させられ、閣下の側室となりました…当時は
自分の境遇を呪いました。しかし、今こうして貴方に巡り合えたと思えばその程度の苦境…幾等でも耐えて見せます」
そういってゼアハルトに微笑んでみせる。ゼアハルトはその微笑が好きだった…触れれば、ガラス細工のように砕けてしまいそうな程に儚く美しい微笑みに、
ゼアハルトは何時も心を掻き乱された。この微笑を守りたい、この微笑を自分だけのものにしたい。この女性を、姉のように慕ったこの女性を、ゼアハルトは何時の間にか
一人の<女>として見、気がつけば今の関係までに到ったのである。無論、少なからず戸惑いはあった。だがそれも今では過ぎ去ったこと…過去の話である。
近衛騎士団団長と帝國の皇帝の側室……前者は軍人、後者は皇帝の欲望を満たす為だけの存在に過ぎないが、それでも、一応は皇帝の正式ではないが妃である。
軍人と妃では釣り合わない。それは百も承知であったが、二人はいつの間にか惹かれ合い、気がつけば、他人の目を盗んでは逢瀬を重ね、そして……男と女の関係に到ったのである。
「ところで…今日はどちらからにしますか?」
先程とは打って変わった声で貴婦人はゼアハルトに問いかける。その華奢な腕は、いつの間にかゼアハルトの首に回されていた。
「どちらから…というと?」
何時もと変らぬ無感情な声…しかし、逆のその感情を押し殺した声が彼の心を如実に物語っていた。いつもこうだ。彼女に攻めに回られては此方は防衛に回るしかない。
「聞かなくとも分かっていらっしゃるのでしょう?…ハルト君はいつもそうなんだから…」
貴婦人の指が兜の固定ベルトを探り出し、解きに掛かる。直ぐに兜の固定は外され、ゼアハルトの頭から重厚な兜が取り去られた。
「その呼び名は御止め下さいと、何度私が言っていると思うのですか?…もう、騎士見習いの少年ではないのですよ?」
兜の下から現れたゼアハルトの素顔は精悍であった。紅玉の瞳と濡れ羽色の髪が特徴的である。
しかしまだ何処と無く青さが抜け切っていない。大人になってまだ一年の少年といった印象を受ける。
その顔は困惑に歪み、徐々に赤みを増している。ゼアハルトは男ながら色白で、余計に紅潮した頬が目立つ。
「ふふ…そういう所は何時までたっても変らないのね…」
「…ッ!」
紅潮したゼアハルトの頬に優しく口付ける。その行為が拍車をかけ、更にゼアハルトの頬を赤く染め上げる。
「偶には私のことも昔のように呼んで下さい…」
いつの間にか貴婦人は、彼に正面から向き直る形で彼の膝の上に座っていた。その目は既に内から湧き上がる熱に蕩けさせられているようで、とろんと夢見心地である。
貴婦人は先程ゼアハルトにされたように、彼の白い頬を細い指先で撫で上げ、彼の唇をなぞる。
「あ…う……」
ゼアハルトは何か言おうとするが、言霊が意味を成す前に彼の口から出ない。ぱくぱくと酸欠状態に陥った魚のように口が開閉されるだけである。
「ほら…言って御覧なさい。昔のように、私の名前を呼んで下さい……でないと」
ペロリ、と彼の頬を舐め上げる。ゼアハルトは貴婦人の舌の感触に身を震わせた。
「今日<も>私が食べちゃいますよ?」
彼の耳元で悪戯っぽく、それでいて艶やかな甘い声で囁く。もうこうなってはゼアハルトには為す術はない。ここは大人しく喰われるしかないのである。
(今日も私の負けか…何時までたっても私はこのお方、ミシェシエル様に…いや、ミシェル御姉さんには敵わん)
『漆黒』と謳われる、近衛騎士団最強の騎士でも、目の前のこの女性には勝てないのである。
腰まで掛かる、金糸のように美しい金髪と、澄んだ青空を思わせる碧眼が特徴であるこの魅力的な肢体を持った大人の女性に、彼は共和国に蹂躙される国土のように体を
嬲られるのである。
(今日の野戦訓練は厳しいものになりそうだ…)
ゼアハルトはコトが終わった後のことを考えたが、直ぐにそれは無意味であるということを思い知らされる。
そんなんことを考えたところで目の前の女性は止まらないし、自分の中心も徐々に熱を持ち始めているのに気がついたからである。
(先が思いやられるな…)
心の中でゼアハルトは秘かに苦笑した。
厳かな雰囲気漂う礼拝堂の片隅で、若い男女が互いの熱に思考を蕩け合い、貪り、混ぜ合い、愛を育み合うのは一部の人間しかしらない。
糞なげーな
ageだ
>532
帝都常駐の騎士団には娯楽がないのさ
察してやれよ
さ、お前もさっさと避難所行こうな
ヤムチャ荒らし再開記念
ここは、帝国軍司令部のとある部署…
「あ〜ん?何で此処の計算合わねえんだ?」
軛野は書類と格闘していた
「おい、ディム、これどうなってんだ」
軛野はとなりの席の男に声をかけた
「ン?溝ちゃんどしたの?」
「此処の金額が合わねえンだよ」
ディムと呼ばれた男は答えた
ディ「それでいいの」
軛「何で」
ディ「表に出せない金だから」
軛「…了解」
ディ「あ、あと参謀呼んでたよ」
軛野は顔を曇らせた
軛「欝だな…はぁ…」
そういって軛野は部屋を出て、とぼとぼ歩いていった
軛「げ、もう前線行った!?マジかよ…」
軛野がそこらの兵士に話を聞いたところ、
既にミジクモ参謀は前線に行ってしまった、との事だった。
軛「やれやれ、ハヤイ男は嫌われるぜぇ、まったくよー」
愚痴を漏らしながらも軛野は参謀を追って前線へと向かった
age
ヤムゴキ乙
>450
「そうか…後方から参謀が送られてくるのか」
ここは<北方回廊>のやや帝國領土よりにある獣人騎士団の野営地。天幕の中ではこの騎士団を統括する
黒狼の獣人、ウルフェルムに本国からの通達があった。天幕内では各騎士隊の隊長隊を呼んでの作戦会議が開かれていた。
「また人間共にこき使われると思うと……先人達の負け戦を怨みたいな。ところで…」
戦場の地形が記された、作戦会議用の地図が広げられたテーブルの周りには、各騎士隊の隊長達が席に座っていた。
「ヴァラシャンクス、お前の斥候隊からは何か連絡は?」
コモドオオトカゲの獣人、遊撃騎士隊の隊長を務めるヴァラシャンクス・アードネードに戦場の様子を尋ねる。
「いや、まだ大した動きはない。先方は此方を睨んだままさ」
やれやれと頭を振り、舌をちょろちょろっと出した。
「そうか。押されているとはいえ、それは微々たるものだしな…奴らも少し有利だからといって、そうそう攻勢に出られんのだろう」
少し考える素振りをするが、直ぐにこう命令する。
「グラズリー、ウェシュレイ、ハインケリス。重、軽、竜騎士隊は出撃待機だ。もうそろそろ始まるかもしれん」
重装騎士隊隊長の樋熊の獣人、グラズリー・グロスロー、軽装騎士隊隊長の黒豹の獣人、ウェシュレイ・トッドスカーレット、
竜騎士隊隊長のカンガルーの獣人、ハインケリス・デザートテイルに出撃待機命令を出す。
「「「了解」」」
三人は声を揃えて頷いた。直ぐに席を立ち、天幕を後にする。天幕内に残ったのはウルフェルムとヴァラシャンクスだけであった。
「さて…ヴァラシャンクス、お前の遊撃騎士隊にはまた一働きしてもらうぞ?」
「分かってるよ…既に両生類獣人の三個中隊を川の中に配置した。命令があれば敵側面に攻撃を仕掛けさせる」
にやり、とそのトカゲ顔を歪めた。この男、見かけに依らず仕事は速いのである。
「流石仕官学校を私の次に…次席で卒業しただけのことはあるな?」
団長のウルフェルム、重装騎士隊のグラズリー、軽装騎士隊のウェシュレイ、竜騎士隊のハインケリス、遊撃騎士隊のヴァラシャンクスは
同じ士官学校を同期で卒業したのである。コモドオオトカゲの獣人であるヴァラシャンクスは、その体格の良さから重装騎士隊に配置されても
可笑しくはないが、彼は騎士団の中でもかなり頭がキれる。だから後方の攪乱戦を得意とする遊撃騎士隊の隊長を務めているのである。
「まぁな。取り合えず、俺も残った部下に出撃待機をさせておく…」
ヴァラシャンクスも席を立ち、長くて太い尻尾を揺らしながら天幕を後にした。
>519
「隊長」
遊撃騎士隊の野営地に向かう途中、同じ遊撃騎士隊の爬虫類獣人の部下が走りよってきた。
「どうした?」
「はぁ…何でも、後方からの参謀が到着したとのことで、指揮官に伝えてくれと」
「分かった。取り合えず、俺が応対に出る。お前は他の奴らに出撃準備をさせておけ」
取り合えず、ヴァラシャンクスは後方から来たという参謀に会ってみることにした。
>527
>それで、参謀閣下。一体今後はどうなさるおつもりで?」
「簡単なことだろう…共和国軍を打ち破るのさ」
今、共和国軍は自国の優勢に乗って意気揚々としているだろう。
だからこそ、今が共和国を叩くチャンスだ、とミジクモは考える。
連勝後の敗北は相当なほど精神にこたえる。そのまま勝ち続けることも可能かもしれない。
(一度でも勝てれば、の話だが…)
こちらは負けムードが漂いがちとも言える。士気の高揚を促す必要があるかもしれない。
「…それと、お前に一つ、忠告しておこう。俺と一緒にいては、出世できるとは思わないことだ」
自分が一番自己の状況を分かっている。いつ失脚してもおかしくない、綱渡りのようであることを。
劣勢である今の帝國軍が藁にもすがる思いで任命しただけ、快く思わない者は上にも下にも多数。
これからどんなに戦果をあげたとしても、ミジクモの功績にはならないだろう。
(…逆に好都合だ)
最初からこっちは出世など望んでいない。権力に驕り高ぶった奴らと同列に扱われたくはない。
たとえ勝とうと負けようと、自分の将来は暗いものでしかなかったとしても。
「兄貴」
馬車で待機中、横から呼びかける甲高い声を耳にする。
声が聞こえた方を見ると、背が低く、黒装束に身を包んだ男が気配もなく立っていた。
「…お前か。あれはどこまで進んだ?」
「ああ、バッチリさ」
そう一言告げると、ミジクモに耳打ちをしつつ小さなメモを渡す。
「そうか、ご苦労。では引き続き任務にあたってくれ」
ミジクモがそう告げると、男は驚くほどの身のこなしで、遙か彼方へ消えていった。
>539
「やれやれ、やっとお出ましか…」
こちらに向かって歩いてくる大柄な男を視認すると、馬車から降り、軽く礼をする。
「話は伝わっていることと思う。これより北方回廊陣営の指揮をとることとなる、ミジクモである」
ミジクモの背丈は人間で言えば平均的であるのだが、
やはり獣人と並ぶと身長差はかなりのもの。見上げる格好となる。
「どうした?貧弱そうな若造で拍子抜けしたか?」
ニヤリと笑む。
「まぁそんなことはどうでもいい。行動は迅速にしないとな。団長のいる所にでも案内してくれ」
団長は狼族の獣人と聞いたので、目の前の男ではないのだろう。この男もかなりの地位なのは容易に想像できるが。
>539
「ふむふむ……なるほどなるほど」
ミジクモに次いで馬車から降りたネクロマンサーは、宿舎の陣容を確認する。
どうやらここにいるのは獣人達らしかった。そういえば、不死騎士団には
獣人のゾンビはいなかったのだが、どうやらこの戦闘である程度獣人の
死体を確保することができそうだ。となれば、せいぜい犠牲者を増やさねばなるまい。
獣人騎士団が被害を受ける≠帝國の不利益、不死騎士団の戦力が増強される=帝國の利益
という図式が彼の頭の中にはあった。
自軍の戦力の増強を目論むネクロマンサーは薄い笑みを浮かべた。
「おっと……これは失礼。私はミジクモ参謀の直属の部下、ネクロマンサーです。
以後、お見知り置きのほどをお願いしますよ」
>540
>「…それと、お前に一つ、忠告しておこう。俺と一緒にいては、出世できるとは思わないことだ」
出世を目論むネクロマンサーに対する、ミジクモの先制パンチだった。
だが、ネクロマンサーは動じない。
「いえいえ。貴方が置かれている状況は全て承知しております。であるからこそ、私は
貴方の下についたのです。人生を賭けるギャンブルはハイリスクハイリターンな
大穴を狙うのが一番でしょう? それに、貴方は使える部下の生活は保障してくれそうですからな。
私としては、立身出世もそうですが、それと同じくらいに飯の種が欲しいのですよ。
それに……私の戦力は一つの軍団に匹敵します。たった一人の魔術師の生活を保障している
限りは絶対に裏切らない実戦部隊。それを擁する貴方の発言力は、それなりに高まると思いますよ。
何、簡単なことです。中央が貴方を疎むなら、前線を味方につければよいのです」
ネクロマンサーはミジクモを焚きつけるかのように熱弁をふるった。
賽は投げられたのだ。ここでミジクモの信用を得ておかなければ、どうにもならない。
「とにかく、私は貴方が生活を保障してくださる限りは、忠実な部下を演じ続けます。
ですから、貴方の剣と楯、そして策謀の助手として私を存分にお使いください」
ネクロマンサーは覚えたての帝國軍式の敬礼をミジクモに向けた。
あぼーん
全く良糞スレだな、w
>543
ヤムチャ乙
>544
カイザー乙
おまいらそこらでやめとけ
IPで監視していますからね。
>546
自治厨乙
自スレを見捨てたカイザーがいるのはこのスレですか?
こういう時の対処法は分かってるよな。
それでは各自、スレを続行してくれ
( 0,,0)IPミエンノワスレンジャネエゾッ
( 0,,0)IPサラスゾゴルァッ
またこのスレも騎士スレと同様荒らしによって潰されるのか…
荒らしがいる限りこの板でやるのは無謀だったのかな?
2chに荒らしの居ない板など無い。
>555
真実なんだが、解せないな。
ま、折角避難所があるんだしそっちでやろうやこういう話は
荒らしには、避難所も本スレも関係ないでしょう・・・
本スレは”作品”
避難所の雑談状態を乱すより遥かに面白い
と、荒らしの中の人の気持ちを妄想してみるテスト。
あぼーん
こんな感じでカイザースレや騎士スレ、機械総合は破壊されてったんだよな。
荒らしって全部同じ奴がやってんのかな?
多分機械兵士の野郎が。
>562
ヤムチャや政莉というより今はそれの名を語った荒らしだろ。
ヤムチャって何人も量産されてるけど全員に規制はいんのか?
公開鳥は無視しろ。
FOX★の気分次第
568 :
名無しになりきれ:05/01/30 20:10:38
哀れな糞チキンヤムチャ
今度お前の学校に遊びにいくからね
ここは軽装歩兵隊の駐屯地。
今はちょうど前線との兵の入れ替え時のようで皆あわただしく動いている。
その他の兵は戦いに向けて装備の確認をしたり、集まってカードゲ−ムを楽しんだりしている。
その中でとても軽装とはいえない、いかにも重そうな鎧をつけて剣を振っている騎士がいた。
その騎士に伝令が走り寄って報告をする。
「ツィーヴ隊長、物見の兵が後方から来た馬車を発見しました。」
ツィーヴと呼ばれた茶髪の騎士は剣を振るのをやめて伝令を振り返る。
年は22、3位だろうか、精悍な顔立ちをしている。
「ん、そうか。とうとうミジクモ殿が来たのだな?」
「ええ、ですが隣の獣人騎士団の陣に行ってしまったようでして。」
「まったく…彼らはいつになったらこっちにも情報を回してくれるようになるんだろうな…」
困ったな。と一言呟く。
「とりあえず、シャルルとコルネムさんを探してきてくれ。俺のところに来てくれってな。」
「その必要はないぞ。ツィーヴ殿。」
二人が振り向くと、あの年老いた兵士が立っていた。
彼が重装歩兵隊の隊長、コルネムである。どうやら彼も報告を聞いたらしい。
「さて、後はシャルルのやつだけだけど・・・あいつ、またどっか行ってるんでしょうね。」
「しょうがない、探すしかないじゃろ。」
その頃シャルルは歩兵隊の兵士のテントの中で兵士達と談笑していた。
ツィーヴが歩兵隊の陣内を探し回っていると、一つだけ騒がしいテントがある。
(まったく、あいつは・・・)
苦笑しつつテントに入ると、そこにはやっぱりシャルルがいた。
「お、ツィーヴ?どした?なんかあったのか?」
「なんかあったか?じゃないよ。お前はほんと・・・」
悪い。といいつつ頭をかく。周りの兵士が笑う。
「で、どうしたんだ。軽装歩兵隊ツィーヴ隊長。」
わざと、偉そうに言う。ツィーヴもそれにあわせて言う。
「はっ、どうやらミジクモ殿が獣騎士団の方にいらっしゃったようでございますです。」
「うむ、それでは挨拶に向かうとしよう。・・・じゃ、そういう事ですんで、みなさんさよなら〜」
挨拶をしながらテントを出てコルネム達と合流する。
その後、三人と他二人の兵士を連れて獣騎士団の陣に向かう。
>519
小鳥の姿をしたゴーレムの視界を借りて、前線へ向かうらしき馬車を追う。
帝国の兵営の位置を確認し、屋根の上にゴーレムを降ろした。
「ポイント設定。『刻み』ます」
いつでもこの場に戻ってこられるよう、中庭の光景を覚えこむ。
花壇の端に、魔力を込めた小石を落とした。
何の変哲も無い、河原に行けば幾らでも手に入りそうなすべすべとした丸い石。
これに込められた魔力を辿れば、この場に転移する事は容易い。
もっとも、転移するには一度自身で赴く必要がある。
訪れた事の無い場所へ転移するには、事前に使い魔を送り込んでおく必要がある。
「前線とやらを、一度見ておくべきでしょうね」
颶風は、背の翼を大きく広げた。短い助走を付けて、天空へと舞い上がる。
面倒でも、一度は前線を訪れておく必要がある。
事情によっては、帝都と前線を往復する必要が出てくるかも知れないが。
まぁ、一度飛んでしまえば、後は転移術を使うなり、頻繁に行き来するようなら、
簡易的な『門』を設定しても良いだろう。
ゴーレムの視界には、特に飛行の障害となるような物は映らなかった。
首都から前線までの制空権は、当然ながら帝国にある。
何事も無く、前線まで飛ぶ事が出来るだろう。
・・・・民家の上を飛ぶ無作法は、この際高度を高くとって、無視を決め込む事にする。
風は上々、天気良好。
前線の宿舎までは、さほど時間を掛ける事無く飛べるだろう。
行動:前線、兵舎前まで飛行して着陸
>569-570
「はて、どの宿舎に行けば良いのでしょうか・・・・」
前線まで来たのは良いが、参謀らしき人物を見失ってしまった。
とりあえず、使い魔代わりのゴーレムを手元に呼び返す。
「とりあえず、誰かに聞いてみましょうか」
辺りをきょろきょろと見回す。
宿舎の一つから、他の場所へと向かう一団に声をかけた。
「申し訳ありません、配属の報告はどなたに伝えれば宜しいのでしょうか?」
・・・・しまった、人の姿に変わるのを忘れていた。
この世界には獣人が多いらしいが、鳥人は、どうなのだろう?
行動:『フェリペ』の面々に話しかける。
>540
>「話は伝わっていることと思う。これより北方回廊陣営の指揮をとることとなる、ミジクモである」
「帝國獣人騎士団『アスタル』の遊撃騎士隊の隊長を務める、ヴァラシャンクス・アードネードです。遠路遥々ご苦労様です」
遥か下のミジクモに帝國式の敬礼をする。
(小さいな…)
ミジクモの第一印象はこうであったが、直ぐに
>「どうした?貧弱そうな若造で拍子抜けしたか?」
此方の思惑を突いた一言を言う。
「い、いえ…決してそのようなことは…それに、種族の違いもあるでしょうし、私もまだ23です」
慌ててその場を取り繕う。
>「まぁそんなことはどうでもいい。行動は迅速にしないとな。団長のいる所にでも案内してくれ」
「了解致しました…では、私の後に着いて来て下さい」
踵を返し、先程の作戦会議が開かれていた天幕へと戻る。
【行動】ヴァラシャンクスがミジクモらを先程の天幕まで案内する
>570
(今度は隣の奴らか…ま、いよいよ状況が開始されるということだな)
ヴァラシャンクスは近くに居たヤモリ型獣人の青年に目で合図し、隣の陣地からやって来たフェリペの指揮官らしき三人とその
付き添いの兵士を作戦会議が開かれていた天幕に案内させる。
【行動】ヴァラシャンクスの部下のヤモリ型獣人がフェリペの五人を天幕まで案内する
「ぅぷ、こんなことなら、遅れてでも陸路使うんだった、あ゙ー気持ちワリィ」
伝令の飛竜に便乗し、前線に到達した軛野は早速、周辺の兵士を捕まえて参謀の居所を尋ねた
「会議中?ったく、俺もよっぽどタイミング悪いな、
まぁいいさ、おい、そこの兄チャン」
軛野は目の前を通りすぎようとした事務官に声をかけた、
「何か?」
「参謀本部の者だ、質問が…」
そう言いつつ軛野がサングラスを外すと、目に刻まれた魔法陣が紅い輝きを放ち出す…
「!! 何を、ぐぇっ」
目を合わせた事務官は白眼を剥き、地面に倒れた
「さて、これでOKだ」軛野はサングラスをかけ直した
軛野は目の前で倒れている男を爪先で軽くつついた
「起きろ、どうだ?その躰は」
「…少し鈍いが悪くない」
「おはよう、"俺"」
「ああ、おはよう、"俺"」
軛野は己の能力【人格転写】を使い、事務官の精神を支配する事に成功した
「とりあえず、その躰について教えてくれ」
事務官(精神は軛野)は答えた
「ペイル・レーン、参謀付きの下士官だ」
「ビンゴ!あー、ペイルと呼ぶぞ、ペイル、俺の仕事は参謀の監視だ」
「成程、この躰なら最適だな」
「さすが俺だ、話が早くて助かるぜ、じゃあ頼んだぞ」
「OK、任せろ」頷くとペイルは軛野から離れていった
>541
(しかし…このネクロマンサーという男。嫌な匂いがする)
先程からヴァラシャンクスはネクロマンサーに対して一種の嫌悪感が徐々に出来つつある事に
気がついた。先程ミジクモと共に挨拶を交わしたが、それからである。
(嫌だな…腐臭を撒き散らす者の匂いだ。恐らく…死者を利用する秘術を使うのだろうな)
士官学校の教本にも書いてあったが、魔術には様々な種類が存在する。
獣人は自然と共に生きてきたから、どうやら精霊を使役する魔術とは相性がいいが、死者などの
肉体を利用した不浄の術とは相性が悪い。それ以前に獣人の多くはそのような穢れきった術を嫌っている。
(もしかしたら…我々獣人の戦死者の肉体をも利用するかもしれんな。そうなったら…)
ぎゅっとヴァラシャンクスはミジクモやネクロマンサーに気がつかれぬよう、拳を強く握り締めた。
(そんなことはさせんさ…死者を安らかな眠りから揺さぶり起こし、更なる苦痛に投げ入れるなど…絶対にさせん)
>572
>「申し訳ありません、配属の報告はどなたに伝えれば宜しいのでしょうか?」
鳥人であることより、自分達の身長の二倍はあるであろう颶風に驚く。
すぐに兵士が槍を向けるが、コルネムがそれを制して話し掛ける。
「むう・・・おぬし、帝國からの派遣兵か?2人いたというが、おぬしの名前は・・・」
「確か、ネクロマンサー殿でしたっけ?」
「・・・シャル、どう見てもこの方は違うだろう。颶風殿とお見受けするが、如何か?
ちょうど、会議に向かうところなんだが・・・報告はそちらですればいいと思われる。
まあ、着いてきてくれ。」
>573
天幕の中に案内されると、既に人が集まっていた。
「帝國軍歩兵団『フェリペ』、団長シャルル=マコーリアン並びに
副団長ツィーヴ、コルネム三名ただ今到着しました。」
とりあえず席に座る。
「準備も済んだし、それじゃ参謀ドノを待つとすっかな」
そこにあった手頃な石に腰掛け、軛野は煙草に火を着けた
【行動】一服しながらミジクモを待つ
軛野よ。避難所見ような
場所は>488にある
スレ汚しすまそ。
>541
隣で雄弁を振るうネクロマンサーを横目で見ながら、部下にしたことをほんの少し後悔する。
「…確かに、食い扶持の心配はいらないだろう」
ミジクモは浪費家ではなく、食事もかなり質素、月に本を数冊買うぐらいなので、貯蓄はかなりある。
ましてやこれから北方回廊の指揮をとるのだし、ますます貯まってゆくことだろう。人一人など充分養える。
>573
ヴァラシャンクスに連れられ天幕の中に入ると、中には重厚そうな狼族の獣人が居た。
「アスタル団長、ウルフェルムと見受ける。俺が帝國軍参謀、ミジクモだ」
帝國式の敬礼はどうも気に入らないので、することはない。
それにしても、今日は自己紹介を三回もしている。なぜか無駄な行動をしている気がする。
「言っておくが、俺は獣人であろうと何ら遠慮はしない。使える者は使える、役立たずは役立たず。それだけだ」
ここで獣人から敵視されたり見下されるようでは、これから不都合が生じる。
「未だ過去に縛られ、種族を気にしながらしか行動出来ぬ奴もいるが…
まさか騎士団の団長ともあろう者が、そのような器の小さな男ではなかろうな?」
目の前にいる男が、正にそれと言えることは既に調べがついている。
だからこそ、ミジクモはあえてプライドを逆撫でして奮起を促している。
逆上しないとは言い切れない。賭け、とも言える。
>577
間もなくして、フェリペの幹部が入ってくる。
それを見るや否や、ミジクモは席に座った三人のうち一番頼りなさそうな男に近づく。
「参謀、ミジクモだ」
四度目。そろそろ簡略化してきた。
「お前の噂はよく聞いているよ…シャルル=マコーリアン!」
突如、隠し持っていたナイフをシャルルの額に突きつける。
「ここに腰抜けは必要ない。帰りたいなら帰ってもよろしい」
調べにあった団長が弱気、というのはかなりマイナスポイントだ。
剣の腕は聞いているので、本腰を入れてくれればそれで心配はない。
…ちょっとショック療法的なものでもあるが。
「…さて、ギルドからの派遣兵代表がいないようだが、これより作戦会議を始める。俺が派遣されたミジクモだ」
五度目。もはや肩書きも言わない。
「・・・う、ここは・・・?」
カイザーは目を覚ました。目の前にはいつもとは違う景色が広がり戸惑っていた。
だが、次第に頭の中が整理され、就寝前の事を思い出す
(・・・そうか、俺はこの世界に召喚されたんだったな・・・)
少し下を向いて俯いた後、カイザーは上を向いて立ちあがる
(そういえば、グリフが倉庫に装備があるって言ってたな)
それを思い出したカイザーは倉庫へ向けて歩き出した
数分の後に難なく倉庫の場所は見つかった。
(へえ、世界が違くても倉庫の形は同じなのか)
どうでも良さそうな事に感心しつつ、カイザーは倉庫の中へと入りこむ。
周りを見渡すと、銃器や起爆物などはかなりの量が確認できる。
だが、剣や盾と言ったカイザーにとって馴染み深い物は見つからない。
(まあ、当然と言えば当然だな。あの軍隊を見ても俺のような騎士は見当たらなかったからな)
どうやら最初から期待はしていなかったらしい。他に必要な物は無いだろう倉庫から出る
出撃はまだなのか共和国の兵士に聞くために兵舎へと向かおうとする。
だが、ここで一つ気がついた
(まてよ・・・、別にあの連中と出撃の時間を合わせなくてもいいよな)
それに気がついたカイザーは足を止める。
そして、心を集中させ始めた。
カイザーは心を静めることで気の流れを知ることができる、聖闘気の応用である。
(・・・!右斜め前方5kmほど先に複数の気の集まりを感じる。あそこが戦場予定地か)
カイザーは走り出した。前方で待機している共和国軍と合流するために
カイザーも避難所見れ。レスアンカー使うことに決まったから
>576
「ふむ………」
前を歩く、ヴァラシャンクスと名乗ったトカゲの獣人の背中を見ながら、ネクロマンサーは思案していた。
(若さとはいいものです。良くも悪くも感情を隠しきれない)
必死に隠そうとしているが、ネクロマンサーの目から見れば到底隠しきれていない
ヴァラシャンクスの様子に、ネクロマンサーは微笑ましさを感じていた。
(どうやら、私の術に嫌悪感を抱いている様子ですな。殺気すら感じられますから、獣人ゾンビなど作ったら、
恐らく……いや、確実に剣を向けられますな。ふむ……どう足掻いても私の邪魔にしかならぬこの男……
服従のルーンで支配するなり、呪殺するなりして始末しておくべきやもしれません……しかし、私が
獣人騎士団を敵に回せば、私の上官であるミジクモ参謀も騎士団の支持を失ってしまいますな……
ここは一つ、敵軍の死体だけで我慢しておくと致しましょう。もっとも、獣人騎士団が敵対行動に出れば、
最早遠慮する必要などありません……ですがまぁ、衝突に備えて一応の準備はしておきますか)
そのようにあれこれと思案したり、強力な悪霊やアンデッドを解き放つ用意を整えたりしている内に天幕に到着した。
>571 >577
天幕の中には既に人が集まっていたが、そこに三人の男達と颶風が現れた。
「ほほう……小耳に挟んだところによれば、確かフェリペの方々と……それから共に召喚された颶風さんでしたな」
ネクロマンサーはなるべく悟られぬようにそれぞれのの様子を観察した。
立ち居振る舞いには確かな強さが感じられ、言動にもそれなりの知性が見受けられる。
及第点と言っていい者達だった。もし戦死するようなことがあればゾンビとして使い、
不死騎士団の幹部としたいくらいだ。そのように不謹慎なことを考えながら、観察を続ける。
>580
(さてさて……この人にはどうやって成り上がって貰いましょうか。何だか早くも後悔しているような
ご様子ですから、ある程度有能さを見せ付ける必要もありますね)
空いている席がなかったのでミジクモの背後に立っていることにしたネクロマンサーは、
会議中に発言するほどの権限もないだろうと思い、ひたすらに今後の成り上がり作戦を脳内で立案していた。
>だからこそ、ミジクモはあえてプライドを逆撫でして奮起を促している。
>突如、隠し持っていたナイフをシャルルの額に突きつける。
(……まったく、この人は先ほどから危ない賭けに出続けていますな……しかしまぁ、ハイリスクハイリターンを
狙うというのはギャンブルの基本ですから、なかなか妥当であるといえば妥当ですが)
勝手に評価を行うネクロマンサーだった。
>「…さて、ギルドからの派遣兵代表がいないようだが、これより作戦会議を始める。俺が派遣されたミジクモだ」
どうやら、会議が始まったようだった。が、生憎とネクロマンサーに発言をするつもりはない。傍聴するのみだ。
>582
他のキャラと絡む時に使うんじゃないのか?
あ、これ以上ここで話すとスレ汚しになるな。
俺が間違ってたかもしれないから、もう一度避難所を最初から見なおしてみるよ
>580
「ウルフェルム…」
天幕の入り口にはヴァラシャンクスが参謀と思しき男を連れて入ってきた。
(やれやれ…本当に来たか)
別段、ウルフェルムを始めとした獣人達は、生き物として人間を嫌っている訳ではない。ただ、彼らの行いだけを嫌っているのだ。
数百年程前、まだ純粋な獣人の国家が存在した頃、獣人達は様々な種族と交流を持ってきた。
亜人は勿論の事、人間とも深い交流があった訳だが……今の関係を見る限りでは、両者の間に何があったかを想像するのは容易だろう。
>「アスタル団長、ウルフェルムと見受ける。俺が帝國軍参謀、ミジクモだ」
「如何にも。私がこの獣人騎士団を預かるウルフェルム・ヴェァヴォルフォフ…話は聞いております」
先程思考していたことはさっさと頭の片隅から追い出し、切り替える。これから開始されるであろう作戦の内容を練らねばならない。
>「言っておくが、俺は獣人であろうと何ら遠慮はしない。使える者は使える、役立たずは役立たず。それだけだ」
(何を言い出すかと思えば…)
ウルフェルムは心の中で頭を掻いた。
>「未だ過去に縛られ、種族を気にしながらしか行動出来ぬ奴もいるが…まさか騎士団の団長ともあろう者が、そのような器の小さな男ではなかろうな?」
(この男…縊り殺してやろうか)
流石にウルフェルムもこの男の言動には鶏冠にくる…ではなく、尻尾にくるが、そこは騎士団長。 この男が言うほど自分は器が小さい訳ではないし、
この場で声を荒げる真似もしない。
「まさか…私が度量の小さい男に見えるとでも?それならば参謀閣下殿の目を無礼ながら…節穴と見て宜しいですかな?」
(私を焚き付けるつもりだろうが…焚き付けなくとも、貴様の思惑以上の働きはしてやる)
ふん、と鼻を鳴らした。
「では、これより作戦会議を始めたいと思います…まずはこの戦場の地図をご覧下さい」
既にテーブルにはこの戦場の正確な地図が広げられていた。
「ご覧の通り、両軍は対峙するような形で陣を張っています。既に我が獣人騎士団の遊撃騎士隊三個中隊を、大平原の
東を流れる川の中に配置しました。ちょうど共和国軍の側面を奇襲する形ではありますが……」
取り合えずここで一端説明を区切る。ミジクモの作戦内容を聞くため、ウルフェルムも説明を区切ると席に着いた。
【行動】ミジクモの発言を待つ
>528
……なんかこっち来た!
「ななななな、なんなのだ!?殺る気なのか?よかろう今なら漏れなく死ぬ気満々だぞ!」
>「あーあー、こちら竜の戦車の乗組員。傭兵のみなさん、助太刀感謝します。
>ちょっと不恰好だけど、この子も竜のおねーさんの軍隊に入れてあげてねー!」
なんだか得体の知れないと思っていた戦車が友軍とはっきりして、ルシカは少し機嫌がよくなった
「ふっ、苦しゅうないのだ 共に背中を合わせて戦う以上、助け合うのは当然なのだからな!
人生意気に感ず、お前達もルシカといっしょに派手な死に花咲かせるのだ!!」
まだちょっと死にそうだった
「しかしさっきから敵軍の動きが無いのだ…
ま、なにか企んでいようがいまいがとにかく突っ込んでボコボコにしてしまえば同じ話であろう!な?な?
とゆーわけで今すぐやつらを……」
そこまで言いかけてルシカはふと、ギルドで言われた事を思い出した
(ふーむ……今から攻撃をかける→ルシカ頑張る→帝國軍をやっつけた!→共和国楽して勝利!
ってそれだと共和国が一方的に利益を得ることになるではないか!
戦争がさっさと終ってしまっては商売上がったり、なにより退屈なのだ…)
とりあえず敵に失礼な予想だったが、ここで突撃はまずいという結論には達したようだ
「……と思ったがタンマなのだ!
やはりここは待機して、本隊との足並みを揃えた方がよいのだろうか?
そちらの意見を聞かせてもらいたいのだ」
……返事は無い
ルシカがさっきから問い掛けていた相手は、竜戦車の擬装恐竜の頭だった
>586
>やはりここは待機して、本隊との足並みを揃えた方がよいのだろうか?
>そちらの意見を聞かせてもらいたいのだ
オゼロ「って言ってますよー。どうするパンボリック?」
パンボリック「ふむ…こちらは正規の共和国軍に加え、300人からなる傭兵部隊。
別に本隊の到着を待つ必要は無いと思っていたが…」
ジャイ「何か気になることでも?」
パンボリック「帝国側の動きが鈍すぎやしないかと思えてね。
敵の後ろに…そう、何か大規模な増援でも届いて、今は軍団再編成の最中だとか」
オゼロ「だったら尚更攻めるべきでしょ。魔法に儀式に秘蹟、召喚。
帝国に無駄な時間をあげると後が怖いよー?」
ジャイ「いや…なるほど。敵に塩を送りたいわけですか、パンボリック。つまり―――」
パンボリック「待っていれば、新たな竜が来るかも知れない」
パンボリックは笑いもしない。
オゼロがスピーカー(へその辺り)からルシカに応える。
オゼロ「分っかりましたー、僕達も本隊の到着を待って行動しまーす」
対竜車両「チャイム」、「ワーム」他共和国本隊到着まで待機
>580
シャルルの方へ男が近づいてくる。
>「参謀、ミジクモだ」
「ああ、あなたがミジクモ殿ですか。これからよろしく…」
握手しようと手を出したその時、
>「お前の噂はよく聞いているよ…シャルル=マコーリアン!」
>突如、隠し持っていたナイフをシャルルの額に突きつける。
驚きで声が出ない。他の二人もこんなことをするとは思っていなかったらしく反応が遅れる。
そんな彼らを見てか、ミジクモが言う。
>「ここに腰抜けは必要ない。帰りたいなら帰ってもよろしい」
「…の、残るに決まってるじゃないですか…た、戦うためにここに居るんですよ…」
声が少し震えている。顔色も青い。
「それに、ミジクモ殿。こいつは腰抜けかもしれませんが、あの隊はこいつじゃないとまとまりませんよ。」
「何しろ、シャルル殿が一番団の事情に詳しいですからの。」
ミジクモを見ながら、静かに二人が言う。
「ま、まあ、とりあえず、会議に移りましょう…」
>583
ネクロマンサーがこちらを見ているのに気付き、シャルルはまだ青い顔をしながら
ちょっと微笑み頭を下げる。
他の二人は形式的に礼をするのみだった。
>585
作戦会議が始まる。ウルフェルムが戦況の説明をしている。
流石に今回は、シャルルも真面目に耳を傾けている。
(ミジクモ殿はどういう作戦を立てるのだろうか・・・)
発言を待っているようだ。
>577 シャルルどの
>まあ、着いてきてくれ。
「会議、ですか」
数歩離れて、天幕へ向かう者達の後について天幕に入る。
足音を立てず、天幕の隅に位置を占めた。
天幕の中に、当然ながら颶風の座る席は用意されていない。
・・・・それもそのはず、颶風が今日、此処へ来る事など予定には入っていなかったのだから。
>580 ミジクモ参謀
>「言っておくが、俺は獣人であろうと何ら遠慮はしない。使える者は使える、役立たずは役立たず。それだけだ」
天幕の入り口をくぐった丁度その時、参謀らしき青年の言葉が聞こえた。
(おや、ご立派ですこと。)
声には出さず、口の中で呟く。
(まぁ、こちらとしてもその方が色々とありがたいですがね?)
独断専行に走るつもりは、今の所は無いが。
>580 ミジクモ参謀
>突如、隠し持っていたナイフをシャルルの額に突きつける。
>582 ネクロマンサーどの
(ふむ、止める様子はありませんねぇ)
悠然と、その様子を見守る。
参謀からは、特に殺気は感じ取れない。
副官らしき人物も、特に慌てる様子は無い。
(此処は、静観いたしましょうか)
>585 獣人騎士団長
>「まさか…私が度量の小さい男に見えるとでも?
>それならば参謀閣下殿の目を無礼ながら…節穴と見て宜しいですかな?」
(まだまだ、お若い。・・・・まぁ、悪い事ではありませんけどね)
微かに、ぱたりと動きを見せる騎士団長の尾に、そんな感慨を抱く。
感情を容易く掴ませるのは、魔術に携わる者にとっては恥でしかない。
もっとも、異郷の、それも魔術を使えない騎士にとってはどうだか知らないが。
>「では、これより作戦会議を始めたいと思います…まずはこの戦場の地図をご覧下さい」
作戦会議が、始まる。
颶風は、特に発言する気は無いが。
(川、ですか。・・・・あまり、水は得意では無いのですが)
まぁ、良い。
この場に居る面々の能力を把握するには、丁度良い舞台となるだろう。
・・・・そうで無くては、困るのだが。
>585
「………ちょっくら挨拶に行くか…」
今まで戦場の様子を見守っていたが、<風の声>で獣人騎士団に後方から参謀らしき人物が到着したとのこと。
流石に参謀ともなる人物が来たのだから、一応は挨拶をしておかねばならないだろう。
「俺は少し、獣さん達の陣地に行って来る。後は頼んだぜ?」
インゼクトは背中に折り畳んであった虫羽を広げ、少し羽ばたかせると、大地を驚異的脚力で蹴りつけ、一気に空へと跳びあがった。
空を飛ぶ事数分。直ぐに眼下に獣人騎士団の野営地が見えてきた。
「えーっと…あそこだな。作戦会議が開かれている天幕は…」
<風の声>を頼りに目的の天幕を見つけ、一気に降下する。虫羽の羽ばたく音共に、天幕の入り口の降り立つ。
「ちょっと失礼するぜ……」
堂々と入り口から天幕内へと入る。既に作戦会議が開かれていたようで、突然の来訪者に会議を行なっていた獣人騎士団の団長やら
後方から来たという参謀も、思わずインゼクトを見た。
「アンタが後方から来た参謀さんかい?…それとアンタと、其処の鳥の姉ちゃんも後方から来たのかい?」
ギルドから仕事を受け、野営地に来たときから既にアスタルのウルフェルムやその周辺、フェリペのシャルルやその部下達の顔は知っていた。
だから面識の無い、ミジクモやネクロマンサー、 颶風が後方から来たというのが直ぐに分かったのである。
「まぁ、会議中のところ邪魔してすまないが…俺は庸兵団、飛蝗(ヒオウ)強襲団の団長を務める昆虫人のヒューパー・インゼクトだ…
業界内じゃちょっとした有名人だぜ?『貪欲のインゼクト』とは俺のことさ…」
ニヤリと笑ってみせる…が、昆虫人は顔が昆虫の顔そのまんまなので、インゼクトの顔は相も変らず飛蝗顔であった。
>585
ウルフェルムの態度から、苛立っているのを見て取ったミジクモは、心の中でほくそ笑んでいた。
(とりあえず、こちらは成功か…)
こういう男は怒らせておくに限る。
当人は思わないだろうが、そうであるとないとでは働きにかなりの差が出る。
仮に怒りに任せて失態を演じるようであっても、それはそれでこちらの策の中。
これから獣人騎士団に信頼されることはないだろう。だが他者にどう思われようと気にはしない。
全ては勝利のために。
>588
(それにくらべ…)
シャルルの奮起には失敗した。逆上して欲しかった。斬りかかられてもよかったのだ。
要は、戦いに身を投じるためのモチベーションに至って欲しかった。
加えてミジクモに対して敵対心を持ってくれれば、競争心と相まってかなりの戦力になってくれるだろう。
(じっくりいくか…)
失敗にもそれほど落胆はせず、次の機会を狙う。
>589
(あれは…)
ふと見る隅に、かなりの強さを感じる何者かが立っていた。
ネクロマンサー以外にもう一人、異世界からの召喚者がいると聞いていた。
雰囲気からしてこの世界の人間ではなさそうなので、多分奴がもう一人なのだろう。
(使えるかどうかは、すぐ分かる…)
>590
「あぁ。そうだ」
もはや名前すら言わず、ただ返事をするだけ。
(ギルドからの派遣兵…)
団長の二人とは違い、怒らせることにそれほど利点はない。
ここは無闇に刺激せず、軽く流すに越したことはない。
「これから、頼む」
あえて普通の言葉で、茶を濁す。
「さて、本題に入ろうか」
先ほどまで少しざわめいていた天幕内が突然静かになる。
「あちらの戦力はよく分かっていないが、ギルドから数百の軍勢が共和国に向かった、という情報は得られている。
時間を考えるともう既に到着していると思われる」
馬車内で男から渡されたメモを読みながら状況の説明を始める。
ギルドから派遣された軍勢は三百人であること、率いるのはルシカという半竜人の女であること、
メモには事細かに書いてはあるのだが、それを全て伝えることはない。主導権を一手に握るため。
後ろに立っているネクロマンサーはメモの詳細さに気づいているだろうが、指摘するような野暮さはないだろう。
「そして、ここにいるネクロマンサーなどのような異世界からの召喚者、それも当然あちらにいると思われる。
かなりの実力者であることは間違いないだろう。注意を怠るな」
しかし、メモには『三人いる』という情報しか書いていなかった。
(ジャカめ、バッチリだと言ったのはなんなんだ…)
ある意味では一番重要なことが抜け落ちていることに、誰にも気づかれぬよう小さく歯がみする。
「ここで、俺が第一目標に指定するのは…『チャイム』の奪取だ」
その名をあげると、小さいざわめきが起こる。どうやら聞いたことがない者が多いらしい。
(敵国の情報ぐらいきちんと掴んでおけよ…)
『情報を制する者が戦を制す』を胸に秘め、ミジクモはただ諜報に力を注いでいた。
敵だけではない、味方の情報も。弱みを握ればとても役立つ駒となる。
「『チャイム』とは、対竜用の戦車のことだ。が、運良く我が方には竜はいない。竜人さえも。
よって我らには特に恐れる必要はない。
更に、『チャイム』はその大きさから共和国軍内にて支柱となっているだろう。
奪うことが出来れば、あちらは必ずや浮き足立つ」
ミジクモが『チャイム』を狙う理由はそれだけではない。
それの持つ妨害信号を利用し、半竜人に率いられるギルドからの派遣兵を離散させることである。
しかし唯一ミジクモに誤算があるとすれば、
『チャイム』は竜族にしか効果がないと思っていることだろうか。
竜以外の種族にも妨害信号を送れる可能性がある、この誤算が鍵となるのか…。
「誰が先鋒だとか、どのように攻めるかなどは…」
一呼吸。
「実際のところ、まだ俺はここの土地勘は掴めていない。戦力の把握も中途と言えよう。
その類については、お前達の方が采配力は上と見る。これ以上は、言わずとも分かるだろう」
これはミジクモの本心でもあった。そもそもミジクモの本領は別のところにある。
「ただ、ウルフェルム。川に配置したという奇襲隊については、まだしばし待機させておいてほしい。
出撃させるとすれば、正面衝突の後…」
ここまで口に出してから、既に獣人騎士団がそれを想定していた場合を考え、口をつぐむ。
「とりあえず現在で俺が示す策はここまでだ。だが、却下するに値する策と思うなら無視しても構わない」
今までの発言をひっくり返すような一言。
「たとえ命令違反をしようとも、勝てばいいのだ。勝てるならどんな手段を使おうとも」
これもやはり本心である。勝つというゴールにたどり着けるなら、方法はなんだっていい。
「最後に。これは全員に伝えてくれ。俺は『信賞必罰』をモットーとする」
言いながら、懐から布袋を取り出す。中には金貨が詰まっていた。
「功績をあげた者には応じた報酬を与える。位を上げるよう帝都に上奏することもあるだろう」
上奏しても所詮ミジクモの口添えなど大した扱いはされないだろうが。
実は金貨はミジクモの自腹なのだが、それはあえて言うこともない。
「そして…不手際があった者には、相応の罰がある」
前線にいる者らは知らないだろうが、ミジクモは帝都に居た時から何人もの人物を処刑してきた。
一部では『敵より味方を殺した数の方が多い』とまで言われていた。
無論、前線でまで処刑をするつもりはない。
…『つもり』は。
「以上、俺からはこれぐらいだ」
それだけ言って用意された椅子に座る。
しばし沈黙が流れる。
>593
>「実際のところ、まだ俺はここの土地勘は掴めていない。戦力の把握も中途と言えよう。
>その類については、お前達の方が采配力は上と見る。これ以上は、言わずとも分かるだろう」
(地形の把握は指揮官にとって必要なことだろう?…それが最前線ともなれば別格だ。常に把握しておかなければ
寝首を掻かれるかもしれんというのに…この男、使えんな……)
ウルフェルムは心の中でミジクモに対して最低限の評価を下した。
(参謀ともなるのならば、最大限の情報を集め、ありとあらゆる状況を想定せねばならんのに…これならば
我々だけで動いた方がよかろう…しかし、実戦でどのような指揮をするまでは分からんな)
>「ただ、ウルフェルム。川に配置したという奇襲隊については、まだしばし待機させておいてほしい。
>出撃させるとすれば、正面衝突の後…」
「其れは百も承知です。その為の奇襲隊ですから……」
やはりセオリー通りの回答だ。しかし、まだこの男の本分を把握しきれていない。ここで無能と決め付けるのはまだ早い。
(精々どんな指揮をするか見させて貰おうか…参謀閣下殿?)
>「最後に。これは全員に伝えてくれ。俺は『信賞必罰』をモットーとする」
>言いながら、懐から布袋を取り出す。中には金貨が詰まっていた。
>「功績をあげた者には応じた報酬を与える。位を上げるよう帝都に上奏することもあるだろう」
(挙句の果てにはもので釣るか…詰まらん男だ)
ふん、と心の中で鼻を鳴らした。
「参謀閣下殿…我々は金では動きません。我々が閣下に要求する報酬は…そうですな。この戦闘が我々の勝利に終るのならば、
我が獣人騎士団『アスタル』の騎士全員を一時本国に帰還させてください。長い小競り合いで兵員の多くは疲弊し、疲れ切っております…
つまり、長期休暇を我々に与えてくださればそれ以外の報酬は望みません…」
獣人は金で釣られるほど落ちぶれてはいない。ただ故郷に帰り、愛する故郷の土と家族や恋人達に会えればそれでいいのだ。
>「そして…不手際があった者には、相応の罰がある」
(相応の罰か…では)
「では、参謀閣下が…もし万が一、いえ、億分の一の確率で…
演じるとは思えませんが、失態なぞという俗物の行いをなさったら…閣下ご自身はどうなさるおつもりで?」
ウルフェルムは大胆な一言をこの参謀に言った。
「だってそうでしょう?必ずしも失態を演じるのは下の者ではありません。時には上の者も行いますからな…」
>「以上、俺からはこれぐらいだ」
「そうですか…取り合えず……」
ちらりと先程天幕内に入ってきた昆虫人のインゼクトを見た。
「私が思うに、機動力では我ら獣人に勝っている彼ら昆虫人の庸兵団による奇襲を行なうべきだと思いますが……」
改めてインゼクトに向き直る。
「如何かな?『貪欲のインゼクト』殿…貴公らが得意とする少人数による奇襲作戦を皮切りに戦端を開きたいと思うのですが…」
会議が始まった。
>585
(ふむ、何とも面白みのない戦場ですな。この布陣で可能な作戦は……まぁ、地図を見ただけで
だいたいの作戦構想が伺えますな)
地図を一瞥したネクロマンサーは、既にどのような作戦が用いられるかをある程度推測していた。
会議の流れが既に予測できているのだから、この場に留まる必要はないかもしれない。
>588
(ほほう、なかなか礼儀正しい若者です。これは味方につけておいた方がいいかもしれません)
打算的なことしか考えていないのか、ネクロマンサーの思考は不純極まるものだった。
一応、ネクロマンサーも三人に礼を返した。
>589
(ほう、悠然たるものですな。なるほど。
この人はなかなかに使えますな。流石は私と同じく異世界から来ただけのことはあります)
>590
「む?」
鳥のものとは違う羽音が聞こえ、ネクロマンサーが視線を向ける。
恐らく昆虫の羽音だろうとは思うが、一体何の羽音やら。
(ほう……昆虫人ですか。故郷ではあまり見かけませんでしたが、この世界にはまだ棲息しているようですね)
早速ネクロマンサーは昆虫人がどの程度の戦力になるかを分析し始めた。
無礼にならないよう控えめに見ているだけだったが、ネクロマンサーにはそれで充分だった。
それで充分、相手の強さを理解可能なのだ。
>592-593
(おやおや……なかなか優秀な密偵か内通者を持っているようで……
情報の重要さを理解しておられるようで、なかなかに期待できますな)
細密な情報が書き込まれたメモをちらりと覗いたネクロマンサーは、面には出さないが感嘆していた。
(……と思ったら、肝心な部分がありません。ふむ、意外に使えぬ密偵ですな。これでは
他の情報の信用度も怪しいものです。あまり信じすぎないように注意するとしましょう)
が、次の瞬間には落胆を覚えていた。三人いることが掴めているのならば、
せめて三人の特徴なりを記しておけばよいものを、と。歯噛みしているミジクモの心境が理解できるような気分だった。
(なるほど……主力は騎士団になるでしょうから、私が混ざっては足並みが乱れそうですね。となれば、
私は単独行動を願い出るほかはありませんな)
「ミジクモ参謀。少々お話が」
ネクロマンサーは全員に聞こえるように、わざと大きな声を出した。突然の発言に、一同の注目が集まる。
「実はですな、私は単独行動を行いたいのですよ。私が混ざってしまうと、騎士団の足並みの乱れを招く
恐れがありますからな。私は私の軍勢を率いて別行動を取らせていただきたいのですが」
ミジクモに、というよりは全員に向かってネクロマンサーは問いかけた。
>591
>「これから、頼む」
「おう、宜しく…ところで、アンタ若いな……」
インゼクトは腰を折ってミジクモの顔を覗き込んだ。インゼクトの複眼にミジクモの顔が映る。
「…風が言っていた。アンタ……若いのに死に急いでいる。アンタ自身はそう思ってはいないだろうが、
根っこは正直だ…アンタの生き方は死に急いでいる者のする生き方だ」
きちきちと飛蝗の口を開き、インゼクトはミジクモに語りかけた。
「俺はこう見えても28歳なんでね…獣さんの団長に、アンタよりは人生の先輩だ。ま、そこの鳥の姉ちゃんと
陰湿そうなオッサンよりは若いが……結構過酷な人生を送っているんだぜ?」
>593
>「最後に。これは全員に伝えてくれ。俺は『信賞必罰』をモットーとする」
>言いながら、懐から布袋を取り出す。中には金貨が詰まっていた。
>「功績をあげた者には応じた報酬を与える。位を上げるよう帝都に上奏することもあるだろう
「報酬ねぇ……美味しい話だが、俺達は戦うお父さんだ。そりゃ故郷の奥さんと子供には楽させたくて
こんなヤクザな商売やってるけどよ……生きて帰れなきゃ元も子も無いね。だが、成功したらその分、今の
給料に上乗せして貰うがね…」
ぽりぽりと頭を掻く。高額の報酬は美味しいが、其の分危険な仕事に回されるのだろう。命あっての人生。
『戦うお父さん』の筆頭として、生きて故郷に帰らねばならない。しかし…金で雇われているのだから、とやかく言える立場ではない。
取り合えず、死なない程度に危険な仕事を回してくれることを祈るのみである。
>594
>「如何かな?『貪欲のインゼクト』殿…貴公らが得意とする少人数による奇襲作戦を皮切りに戦端を開きたいと思うのですが…」
「ケモさんよ…俺達『飛蝗(ヒオウ)強襲団』は奇襲、強襲以外は出来ない超少人数の庸兵団だぜ?
それ以外の働きは期待しないでくれよ?」
やはり何時も通りだ。何時も通り自分達が敵陣に真っ先に切り込むのである。単純にして明快。
昆虫人は人間と同程度の知能を備えてはいるが、大抵の昆虫人は難しいことを嫌う。ようは単純なのである。
だからややこしい作戦行動を嫌うのである。
>595
>「ミジクモ参謀。少々お話が」
>ネクロマンサーは全員に聞こえるように、わざと大きな声を出した。突然の発言に、一同の注目が集まる。
>「実はですな、私は単独行動を行いたいのですよ。私が混ざってしまうと、騎士団の足並みの乱れを招く
>恐れがありますからな。私は私の軍勢を率いて別行動を取らせていただきたいのですが」
>ミジクモに、というよりは全員に向かってネクロマンサーは問いかけた。
「ふーん…だったら、俺達と一緒に行動するかい?俺達は奇襲を奴らに掛けるけど、その直ぐ後の畳み込みをアンタに
やって貰いたいんだよね……ま、其処の参謀様がいいと言えば、俺がアンタを俺達の陣地に連れて行くけど……」
羽を広げてみせ、誘いを掛けてみる。
(本当の所はケモさんに後詰をやって貰いたいんだけど…獣人にはあんまり死んで欲しくないんだよね。
同じ精霊と心通わせる、純粋なる自然を愛する者達としてね……)
昆虫人は自然を好み、獣人や亜人のように精霊と心を通わせる事が出来る。
大抵の昆虫人は生まれながらにして精霊と対話をする事が出来、皆精霊の声を聞いて育つ。
精霊は自然の多く残る場所にいるので、大都市では精霊の声は微々たるものでしかない。
だから多くの昆虫人は大都市で暮らす事を嫌う。彼らは精霊と共にあることを望む一族なのである。
>帝國野戦病院『戦乙女』
まったく、これほどまでに秀逸な案の採用がここまで遅れるとは
参謀総長閣下もそろそろ耄碌してきたようだな。引退をお勧めせねばなるまい。
そもそも、前線に女ばかりの病院を作る意義とは、将兵達の士気向上に他ならない。
よろしい。主任参謀として帝國野戦病院『戦乙女』の創設を命じる。
秘書官。責任者と関係者に大型飛竜の使用を許可する旨を通達しておくように。
なお、病院施設は前線付近となるので、周辺の警戒を怠らぬことを勧める。
参考までに地図を用意しておくので、各自それを熟読せよ。
帝國軍は君達の活躍に期待している。何か入用な品があればすぐに回すので、
気兼ねなく参謀本部に要請をしてくれて構わない。
私からは以上だ。
(この先に、大きく分けて二つの力の塊が近くと遠くにあるな。おそらく近い方が共和国軍だろう。ここは合流したほうが得策だな。
さっきみたいに敵と勘違いされる可能性もあるが、右も左も分からないこの世界で単独行動はなるべく控えておいたほうがいいしな)
カイザーは、近くにある力が密集している場所へと移動する
>587
「・・・なんだアレ?」
なんだか変な物を見つけたようにカイザーは呟く。
(一応、戦闘車両のようだが、なんで恐竜の形をしているんだ?
逆に目立ちそうだが・・・しかもあの戦車の形、俺が昔遊んでいたオモチャにそっくりだな・・・)
カイザーは小さい頃に遊んでいた玩具を思い出した。ぜんまいを回すとふらふらしながら前に歩くだけの恐竜の形をしたブリキの玩具である
(いや、まあ文明の進んでいる共和国の事だ。あの戦車も凄い能力を持っているに違いない)
そう考えて周りを見渡す。戦闘はまだ始まっていない、今のうちに味方から状況を聞いておこう。
だが、あの恐竜戦車は何処に話し掛けたらパイロットに聞こえるのか分からない。もし話し掛けて返事が返ってこなかったら虚しくて悲しい。
他に話ができそうな味方の兵士はいないのだろうか?
>586
戦車の陰に隠れて今まで気がつかないでいたが、結構な数の小隊を確認する事ができた
(しかし、あそこの小隊の奴等の格好は共和国らしくないな。・・・まるで、俺の故郷の世界の戦士達のようだ。)
他に話せそうな兵士はいないようなのでその小隊に近づき、その中で1番目立っている赤髪の少女に話し掛けた
「お前達は共和国の者か?俺は共和国軍の兵士、聖騎士のカイザーだ。よろしくな。
まだ戦闘は始まっていないみたいだが、今の所のこっちの部隊は あの戦車とお前達の小隊だけか?」
戦闘開始はそう遠くない。カイザーはそれを肌で感じながら現在の戦力を確認する
>592-593
>「ここで、俺が第一目標に指定するのは…『チャイム』の奪取だ」
「…わしは敵国の武器を用いるのはあんまり好まんのじゃが…」
コルネムがブツブツと呟く。
「まぁまぁ、コルネムさんが使うわけじゃないんですし・・・」
シャルルが諭す。
>「最後に。これは全員に伝えてくれ。俺は『信賞必罰』をモットーとする」
>言いながら、懐から布袋を取り出す。中には金貨が詰まっていた。
>「功績をあげた者には応じた報酬を与える。位を上げるよう帝都に上奏することもあるだろう」
「…参謀閣下、おそらくうちの部隊もほとんどの者は金や位では動かないと思います。
それよりも欲しい物が有りますからな。まあ、一応伝えておきますが。」
ツィーヴが言う。
>594-596
「さて、我々の部隊は…あー、インゼクト殿が奇襲ですか?…ネクロマンサー殿も?
えーっと我々は、後方支援でもしときましょうか。」
「おい、シャル…俺達は後方支援攻撃は苦手だろうが。考えろ…」
「では、奇襲攻撃後に正面をから攻撃いたそうか?…必要とあらば投石器も何基か配すが。
我々はおぬしらのような足の速さもないからの。」
二人が何か言っているうちに、コルネムがさっさと話を進めていく。
ここは帝國総督府。帝國のあらゆる官庁がひしめき合う巨大な機関である。
その内の一つ…軍事を司る、国防総省のとある主任参謀室ではある事項が決定された。
それは最前線に野戦病院を創立するといった内容のものであった。
以前からこの野戦病院を創立する事について、しばしば議題に持ち上がったりしたのだが、会議は遅々として進まず、
この案が提出されてから創設許可までは丸5年も掛かった。
理由は様々だろうが、多くは『戦場は男のものだ』と言って憚らない、男尊女卑の考えに憑りつかれた頭の固い老将軍達の圧力だろう。
その老人達の御蔭で戦場では、助かるはずだった数多くの若い命が散る結果となっているのである。
主任参謀室内では、帝國軍の主任参謀を前に、一人の女性が席に腰掛けていた。
女性は帝國軍の女性用の軍服にそのほっそりとした長身を包み、多くのエルフ族に見られる特徴的な切れ長の瞳と
長く尖った耳が印象的である。髪はエルフには珍しい、墨を流したかのように艶やかな漆黒である。恐らく東方系のエルフなのだろう。
見れば瞳も黒曜石のように、透き通った黒である。髪は腰に掛かるほどであり、その見事な黒髪を女性は後で一つに結っていた。
年齢は大体二十代後半から三十代に差し掛かったといったところだろうか?
大人の女として熟れた色香と、独特の落ち着いた雰囲気が女性から漂っている。それなりの美貌の持ち主でもある。
女性の軍服の胸には、士官を現す階級章が付けらていた。そもそも帝國軍内では女性の軍人が少なく、いたとしても専ら広報部門に回されてしまう。
だが女性の階級章は、帝國の用兵システムや新装備の開発などのソフト面での支援任務を担当する、技術士官を現すものであった。
階級もそれなりに高位なのであろう。参謀クラスと会える人物など中々いるものではないし、しかも女性の身…いくらエルフが帝國の魔術関係の
役職を占めているとはいえ、女性で魔術関係以外の役職に就き、若いながらも高級士官階級にまで上り詰めるとは…この女性、底が知れない。
しかも女性の身でこの役職につくとなれば、かなりの手腕を要求されるだろう。それらを含めてこの女性がいかに有能かが窺える。
>597
「此度の野戦病院の創設に御力添えを頂き、感謝の極みです…参謀閣下の御期待に沿うよう、私共も前線の将兵と同じように流血の覚悟で
野戦病院の創立に当たります。…では、失礼します」
女性は席を立ち上がると、帝國式の敬礼を主任参謀に送り、踵を返して参謀室から出て行った。
「…ようやく、か……全く、野戦病院一つを創立するのにどれだけ時間を掛けているのかしら…」
女性は国防総省内の廊下を足早に行く。今は一分一秒が惜しいのである。野戦病院創立が決してからが本番である。
「まだ遣らねばならぬことは沢山あるわ…有能な人材のヘッドハンティングに従軍看護婦の募集。さらに戦場での法術訓練及び医療訓練。
資材の確保に、戦場での運用を前提とした医療機器の開発…野戦病院の陣地にそれにまつわる工兵隊の根回しetc、etc……ああもう…挙げればキリがないわ」
廊下を足早に歩きながら、これからのことを指折り数えてみる。が直ぐに…
「兎に角、遣らねばならぬことはうんと山のようにあるということね」
至極簡単な答えに辿り着き、女性は数えるのを止めた…これから忙しくなることだろう。
女性だけの野戦病院を創立するということは、今ある帝國軍の組織体系に新たな兵種を設立するのと同じなのだから…
「取り合えず、寝る間も惜しんで頑張りますか……」
今、この総督府で一人の女性による一人ぼっちの戦争が始まった。いくら主任参謀のお墨付きとはいえ、スムーズにことが
上手く運ぶという訳ではないだろう。しかも対峙する相手が多くなるだろう。これまで以上に手強い仕事になりそうだ。だが…
「私が頑張らないと…助かる命も助からないしね」
その黒曜石の瞳に迷いは無い。むしろ輝いてさえいる。戦端は開かれた。もう躊躇う事は許されない。
>587
>オゼロがスピーカー(へその辺り)からルシカに応える。
>「分っかりましたー、僕達も本隊の到着を待って行動しまーす」
「のわっ!?へそからしゃべったのだ!!」
一瞬つい不審なリアクションをしてしまったがあれはあくまで造りものだし、
口は火炎放射器にでも使うのだろうと勝手に納得して返事をする
「う、うむ では我等もそうしておくとしよう」
そう答えてからしばらく竜戦車内部図解などを想像していたルシカだが(予想では人力)
ふと何か思い付いて、チャイムの頭部までわざわざ羽根を出して飛んで行った
「あの変な電波、敵の獣人にも効いたりするのか?
ならば我等がいるからと言って使わないのではもったいないのだ」
耳は頭部にあるだろうと予想していたが、もしかするとへそが機能の中枢かもとか考えてもいたので、
お腹の辺りへ高度を下げながら話を続ける
「そこで、このルシカの赤く燃え上がるコンパクトな脳細胞が弾き出した素晴らしい作戦があるのだ!
まずルシカ以外の竜人の部下はひとまず後方へ下げておけば影響を気にせずに済むであろう?
それで戦いが始まったらルシカは一人で敵のど真ん中まで飛んでいくから、そしたらお前達が例の自殺電波を送るといいのだ
回りが敵だらけなら味方と区別がつかなくとも方向感覚がおかしくなろうとも問題は無かろう
死にたくなるのさえ我慢すれば、好き勝手に武器を振り回して暴れていればいいだけなのだ!」
色々と無茶と言うか冗談のような作戦だった
だが、目が笑っていなかった…
「なんだかよくわからん感覚になったが、さっきので少しは慣れたと思うしな
それにお前達はなんとなく気に入ったからちょっと頑張ってやるぞ!どうなのだ!?」
>598
話している内に恐竜の足くらいまで降りて来たルシカに誰かが声をかけてきた
ポニーテールに本人にしか違いがわからない工夫を加えたつもりのドラゴンテールを揺らしながらそちらへ振り向くと、
共和国には似つかわしくない、剣や鎧を身に付けた男が近付いて来ている
>「お前達は共和国の者か?俺は共和国軍の兵士、聖騎士カイザーだ。よろしくな。
>まだ戦闘は始まっていないみたいだが、今の所のこっちの部隊は、あの戦車とお前達の小隊だけか?」
カイザーの装備を見て帝國の騎士が単身殴り込み(ルシカ的にはよくある事らしい)してきたのかと身構えたが、
帝國の者ではないと本人も言っているのでルシカは特に疑わず質問に答えた
「うむ、そんな所だぞ 本隊は少し後方にいるようだがそちらから来たのか?
ルシカはルシカなのだ、傭兵なのだ、よろしくなのだ」
自分のしゃべる内容をよく考えずになのだを並べながらカイザーをじろじろ見る
「お前、見た感じただの兵士ではないな 傭兵にしては見ない顔だし……
まさか、召喚されて来たのか!?」
ルシカの目がギラギラと輝く 欲しかったおもちゃを見つけたようなそんな目だ
「だったらかなりの戦士という事になる!お前の戦いぶり、楽しみなのだ!!
ふふふ、フハハハハハハハハハハ!!!」
ちょっと興奮してきて思わず笑いだすルシカ とりあえずうるさかった
そしてカイザーとその武器や鎧をもの欲しそうに見比べながら呟く
「しかし味方でなかったら今すぐ手合わせ願う所をな、残念なのだ
なんだか強者のニオイがすると言うのに我慢せねばならんとは……まあ、楽しみは後に取っておくのだ」
仕事プラス戦うために戦場に出ている彼女にとって、強そうな相手を見ても戦ってはいけない状態はなかなかつらいものがある
ウズウズするあまり背中から出した羽根が小刻みに震えていた
日は既に落ちていた。
一片の雲と群青色の空を見上げて、
「随分と急な出撃だな」
ドビンズが呟く。
滑走路に出た四人は、各々のF-61Ceへ駆け寄った。
そうして、全員が持ち場に着く。滑走路上はとうに準備を終えている。
ジャックは座席へ入り込むとヘルメットを装着し、キャノピーを下ろした。
スロットルレバーの位置を調節してから、機体を走り出させる。
「コース適正、コース適正……
ビヤデン大尉、ところでタイス・アンガーヘルム中尉の二番機はどうした?」
「奴は『ワーム』第二分隊に付き合って飲んじまった、と言うので
演習場を走らせてます」
管制塔のナビが唸った。
スティックを引き、機体を上昇させる。
先のビンゴ・ゲームが丁度良い準備運動になったらしく、
離陸は至極スムーズに進んだ。
「高度制限を解除する」
「今日は良い調子だよ。『エアリアル』出撃……」
>596
「ほほう、私に後詰を。ははは、いいでしょう。引き受けました」
観察していた相手に突然話しかけられれば多少は動揺するものなのだろうに、
ネクロマンサーはまるでそういった様子を見せずに申し出を承諾した。
「では、騎士団の準備をさせて頂きたいので、少々お待ちを」
そう言うとネクロマンサーは、会議中であるというのに天幕の外に出てしまった。
訝しげに様子を伺う一同を尻目に、ネクロマンサーは邪悪な呪文を詠唱し始めた。
「いあ いあ くとぅるふ ふたぐん ふんぐるい むぐるうな……」
ネクロマンサーが紡ぐ奇怪な呪文の詠唱と共に、帝國軍の宿舎が、人知の及ばぬ
圧倒的な力を持つ存在が放つ狂気と恐怖と苦痛をもたらす波動に一瞬満たされる。
「おおっと! 呪文を間違えていましたね。あんなものを呼ぶわけにはいきません」
ネクロマンサーは詠唱を中断すると、事も無げに苦笑した。どこまで本気なのかが
全く分からない男だった。
「来たれ……来たれ……冥府の底に眠りし我が軍勢……汝等が主の召集ぞ……」
今度こそ本当の詠唱だった。地面に杖を突き立てて詠唱を行うネクロマンサーの眼前に、
巨大な魔方陣が浮かび上がる。
「さぁさぁ、来たれ者共!」
ネクロマンサーの高らかな命令と共に、空間が歪んだ。次の瞬間、無数のゾンビ達が
地の底から這い上がってくる。新兵にも撃破されてしまいそうな急ごしらえの粗悪なゾンビだったが、
この際仕方がない。重要なのは数だった。尽きることなく湧き出てくるゾンビ達は、互いに
互いの身体を掴み合い、やがて三つの巨大な人型となっていった。
「ゾンビの組体操ですな。ははは。なかなかに見物でしょう?」
ネクロマンサーが召喚したゾンビ達は互いに絡み合い、3体の腐肉の巨人となったのだった。
「更に、まだ終わりではありません。本日の目玉ですよ! 出でよ、ドラゴンゾンビ!」
ネクロマンサーの呼び声と同時に、空間が震えた。
不気味な唸り声を上げつつ地の底から湧き出したのは、辺境のさして重要でもない小さな城と
同じかそれよりも少し大きな竜だった。黒い鱗に包まれたそれは、竜族の強者たる黒竜だった。
「ああ、いえいえ、これは本物ではありませんよ。修復して生前と同じ姿にしましたが、
それでも所詮は動く屍に過ぎません。ですから、竜族特有の高位魔術は使えませんよ。
もっとも……身体能力は生前よりも向上していますがな。はっはっは!……さて」
ドラゴンゾンビと腐肉の巨人×3を見上げてひとしきり哄笑したネクロマンサーは、
再び怪しい呪文を詠唱した。その呪文の詠唱が終わった瞬間、召喚されたアンデッド達が
再び魔方陣に収納されていく。召喚準備はこれで整った。これでいつでも召喚できる。
「さぁ、それでは参りましょうか、インゼクトさん?」
>599
「ふむ……後方支援ですか。しかし、貴方方は騎士団でしょう? 正面突撃の方が得手では?
……そうですな、ええ、それでは、私の護衛をお願いできますか? いえね、ゾンビだけで
防ぎきる自信がないものでして……突破して近寄ってくる連中の相手をお願いしたいのですよ」
ネクロマンサーとしては、楯は多い方がいいのだった。
ジャック機に続いて、後ろの三機も離陸を終えた。
「たった5キロだ、戦場はすぐ見える。マジで暗くなっちまう前に済ませよう。
作戦内容の確認……」
四機へ無線を入れると、モナの三番機が早速応答した。
「敵歩兵隊へASM攻撃、その後直進し敵本陣にUGB投下。
反転、再度戦闘地域への対地攻撃。これを四往復で合ってる?」
「オーケイ、レイディ。
帝國飛竜部隊の出撃は確認されていないが、もし拠点攻撃をしくじれば
すぐ上がってくる。そうなったら高度を取って、基地に引っ張れ」
四番機のゴードンは、飛竜とのドッグファイトを経験していない。
対地攻撃だけで済ませたいと、ジャックは考えていた。
夜間とは言え雲の少ない好天候、前線はすぐに目視出来た。
「降下したらぐずぐずせずに撃てよ、同時に上昇だ」
「こちら管制塔、貴隊の目標地点到達を確認。
交戦を許可する」
「ラジャー、『エアリアル』交戦!」
機体をロールさせ、地上の敵部隊目掛けて降下する。
会議が終わり、三々五々天幕を出る。天幕の中に留まっていても、颶風にはする事が無い。
何より、あの陰気な参謀と共に居るのは気が重い。己の部隊へと戻る騎士達の後について、天幕を出た。
天幕のすぐ外で足を止め、颶風は空を見上げた。風も、天気も上々。
戦地でなければ、しばらく風を捕まえて空に上がりたい所では、ある。
「まぁ、そろそろ準備でもしておきましょうかね?」
呟いて、颶風は懐から小さな皮袋を取り出した。
ゴーレムや、魔力を込めた武具の素材。
颶風は、大地から産出される石や、貴石・宝石の類を好んで用いる。
小袋をひっくり返し、中身を手の平に、ざらっと音を立てて取り出す。
日の光を浴びて、さまざまな色彩を放つ石の中から、八面体の透き通った結晶を選び出した。
「相手の事も良く判りませんし、得意な物にしておきましょうかね」
誰に言うともなしに呟き、頭頂部から長く伸びた飾り羽を一本、引き抜く。
取り出した石とまとめて、一つの手に持つ。
呼吸を整え、精神を研ぎ澄ました。
<光と風と炎の石、汝、『征服されざる者』アダマス!
我が声を聞き、我が望む姿となれ>
呪文を唱える颶風の手の中で、結晶体が淡い光を放つ。
その輝きは、共に握られた細い羽根を包み、一瞬強く瞬いて消える。
「こんなもの、ですかね?」
颶風の手の中に残ったのは、乳白色を帯びた華奢な小弓。
僅かに青みを帯びた弦は、颶風自身の羽根が変じた物だろうか。
試すように上へ向けて軽く弦を弾くと、光る粒のような物で出来た矢が現れ、
真っ直ぐ飛んで、はじけて消えた。
「あまり、インスタントは好みではありませんが・・・・。
まぁ、後で作り直せば良い事ですかね?」
行動:魔弓の作成
>594
>つまり、長期休暇を我々に与えてくださればそれ以外の報酬は望みません…」
「悪いが俺にそれほどまでの権限はない」
一言で切って捨てる。数人単位であれば、それこそ私怨で処刑したとしても咎められないだろうが、
騎士団は数百人にも及ぶ。ましてや一番の戦力である獣人騎士団の休暇について、
本部が簡単に首を縦に振るようには思えない。
「…せいぜい帝都に許可をとるよう伝える程度だが…」
ミジクモの発言力は皆無に近いのですんなり通るはずもない。
(ジャカを使って…)
上手く本部長の弱みを握りさえすれば、その権力を利用して可能かもしれない。
「…期待はしないでくれ」
所詮最初から期待などしていないだろう。こちらもして欲しくはない。
>演じるとは思えませんが、失態なぞという俗物の行いをなさったら…閣下ご自身はどうなさるおつもりで?」
その言葉を聞くや、ミジクモは口元に笑みを浮かべる。
「クク…一度は捨てたこの命、もう一度失うことに未練の欠片もない。
お前たちの好きなように処置して構わん。八つ裂きにしようとお望みのままに」
将来的には自分の命さえも共和国打倒の道具として使う気でいるミジクモに、
生への執着心は全くない。いつでも死ぬ準備ができている。
責任を贖うのに死ぬのを望まれるならば、笑って喉を切る。それで士気があがるならそれでいい。
将来的に共和国を倒せればいい。それがミジクモが生きている意味である。
(それにしても…)
ウルフェルムには明らかに落胆の色が見えている。
たしかに落胆されても致し方ないといえる。参謀という役目を全く果たしてはいないのだから。
帝都で働いている頃から、全くと言っていいほど参謀の仕事はしてこなかった。
ただの事務官がするような庶務雑務しかしてはいなかったのだ。
それを突然の北方回廊指揮という大抜擢。早すぎるにもほどがある。
それを考えると、参謀本部に呼ばれてから前線に着くまでの短時間で、
穴はあるとはいえ細かく情報をかき集めたジャカはかなり有能なのかもしれない。
(後であのよくできた弟にチョコレートでも買っとくか…たく、いつまでたっても子供だよあいつは)
一瞬、優しい兄の顔がミジクモに浮かんだが、すぐに元の無愛想な表情に戻っていた。
>596
>根っこは正直だ…アンタの生き方は死に急いでいる者のする生き方だ」
「死に急ぐ…」
初めて会った奴に人生のレクチャーなどされても感慨もわかない。
「そう言われても否定はしないが…いや違うな、俺は『生き急いで』いる」
言葉のニュアンス上訂正する意味はあまりないが、なぜかこちらの方が自分にしっくりくる気がする。
「そんなことはどうだっていいだろう。俺は他人に分析されるのは苦手でな」
別に苦手でもないが、早いうちに話を切り上げたかった。
自分の内面を見すかされそうなのが怖かったとも言える。
>給料に上乗せして貰うがね…」
「それについては心配はいらん。保証しよう」
やはりギルド派遣兵はこのあたり実にわかりやすい。
その分ミジクモは金に糸目は付けない気で居た。自分の臓器を売ってでも、報酬に変えることだろう。
>599
>「…参謀閣下、おそらくうちの部隊もほとんどの者は金や位では動かないと思います。
「…あぁ」
自分の部下に確固たる意志があることを念頭においているようだ。
さっきのウルフェルムの反応もそうだが、『たかがそんなもの』としか考えてないようにも思える。
だが実際はそう簡単にゆくものではない。誰だって絶対に金は欲しいものだ。
戦いが好きで兵になったものもいる。何か重大な理由で兵になったものもいる。
戦いの理由は様々であれ、『金』は必ずつきまとってくるものだ。
団長などの高位者はまだしも、ただのしがない一兵卒にそれほど給料があるものではない。
皆貴族の出?否、そんなはずもない。若い頃から貧窮をきわめている者の方がいざという時は比べものにならない。
たとえ金より必要なものがあろうと、求めるものがあろうと、金があるに越したことはないはずだ。
それがミジクモの持論であり、かなり確信に近いものもある。
(お前達が思っている以上の反応があるはずだ…)
あえて口には出さないが、そう思いながらでいる。
>594ー596>599
ネクロマンサーの提案にも、それに同調したり更に提案する他将に対しても、
ミジクモはあくまで「だんまり」を決め込んでいた。
他者に任すと宣言した手前、発言をせずにただひたすら傍聴を続けていた。
話がちょうどネクロマンサーの処遇に移り、とりあえず上司に当たるミジクモの発言を待つ状態になった時、
「俺は構わん」
と言っただけ。ただただ会議内容を聞くとともに天幕内の人物の行動に目を光らせていた。
>601
ジャイ「パンボリック、傭兵団の指揮官は妨害信号の使用を認めるそうです。ですが…」
パンボリック「ほう。少しでも影響を受ける可能性のある部下を退避させ、自らは火中に飛び込むか。
いかにも……いかにも竜の考えそうなことじゃないか」
オゼロ「先の状況を見る限り、彼女は決して妨害信号に強い耐性をもった個体ではありません。
敵への妨害を優先するとしても、自殺を強要するような信号は送るべきではないと考えます」
オゼロが珍しく、かしこまった口調でパンボリックに言った。
パンボリック「…では、5網全種族に対応できるよう『チャイム』を変調せよ。
半獣人一種族ごとへの波及力は落ちるが、あの竜には丁度良い手加減になる」
オゼロ「了解です、パンボリック」
微笑んでパンボリックに応答した後、再びマイク越しにルシカへ話し掛けた。
オゼロ「分かった、おねーさんの言う通りにするよー。
敵をジャマしながら出来るだけ援護するから。
それからこっちでも気を付けるけど、マズいなって思ったらちゃんと知らせてね?
無理して死んじゃったりしちゃダメだからね!」
ジャイ「おい、指揮官!敵の中に昆虫人が混じってるらしい。
虫にはこっちの妨害信号は利かないから注意してくれ!」
オゼロ「ジャイ、急にマイク取らないでよ」
【行動予定】
対竜車両「チャイム」、ルシカの単身攻撃を援護。(ルシカごと)敵へ向けて妨害信号を発信。
ウルフェルムが作戦会議に出席している頃、帝國獣人騎士団『アスタル』の竜騎士隊隊長であるカンガルーの獣人、ハインケリス・デザートテイルは
部下に出撃準備を済ませると、自分は野営地と北方回廊の大平原を遠くまで見渡せる小高い丘に来ていた。
「……流れが変った。風の流れが…竜の声が…変わった」
天空を翔ける竜騎士にしか聞くことの出来ない、<竜の声>にじっと目を瞑って耳を傾けていた。
竜騎士の聞く<竜の声>は、現存する竜族のものではなく、まだ竜が神性の生き物であった時代の竜の<魂の叫び>である。
古代の神々と共に生きていたと言われる神竜達の魂は永遠に不滅とされ、現に彼ら神竜が滅びきった今でも、神竜達の魂はこの世を彷徨っている。
竜騎士は彼らの声に耳を傾け、彼らの声を聞くことで世界を把握し、掌握するのである。そして彼らの魂に同調する事で彼らの力の一端を引き出し、自らの力に変換するのである。
故に竜騎士になれる者は少なく、精霊以上の高位の霊体である神竜の魂と心を通わせることが出来るのは特殊な者だけである。その特殊な者というのが…
このカンガルーの獣人、ハインケリスを始めとした竜騎士隊なのである。しかし…高位の霊体と心を通わせる事が出来る者はどうも変わり者が多いようである。
現に、ハインケリスを始めとした竜騎士達は
「竜が叫んでいる…貴様の前に立ちはだかる憂国の亡霊を打ち倒せと!己の血肉を削り、己の誇りと魂を代償にあの敵を打ち倒せと!」
このように、竜の声に感化され過ぎて訳の解らない事を、身振り手振り付きで叫びだしたりするのである。いわゆる<不思議>な奴らの集まりなのである。
一応言っておくが、変なことを叫びだす以外は皆普通である。ただ、時々発作のように出るのが難点だが……
>605
「…来たな。この大空を穢す醜い鉄塊め…この空は竜と我ら竜騎士のものなるぞ!それを穢すのならば、私は容赦はしない!」
手にしていた長槍のケースから、ハインケリス専用の竜騎士として特別な呪法を施された長槍を取り出した。
「貴様ら人間は精霊と竜と語らうことを止めた時から、そのような機械に頼らなければならなくなった…本来、獣人と同じように精霊の声を聞くことが出来た
貴様ら人間は……目の前の安寧に身を委ね、自然と共に生きることを諦めたから精霊達に見放されたのだ!」
槍を鋭く一振り、二振りし、遥か彼方の地平線を見定める…まだ機影は見えないが、竜騎士の能力を持ってすればそれぐらい簡単に把握することが出来る。
「見せてやろう…我ら獣人の、竜騎士の戦いを!」
長槍に魔力が収束される。しかしそれは通常のものではない。<竜>の力を借りたものである。
「地べたを這いずり回るがいい!!!!」
雲の合間から現れ、急降下を仕掛けてきた敵戦闘機に、<竜>の魔力を込めた長槍を放つ。
長槍は直ぐに超高速で赤いオーラを纏いながら光の如く、、敵戦闘機の編隊の先頭にいた機目掛けて突き進む。
長槍が通った空間の空気は切り裂かれ、空気との摩擦で火花を散らした。
伝令伝令!相手側に動きあり!
>610ハインケルス
「一番機に接近する熱源を確認! 回避せよ!」
「SAMか!?」
赤色の発光体を見て、ドビンズが叫んだ。
「違う、ミサイルじゃない!」
「回避する!」
ジャックのハロウハウンドが、鋭く切り込む様にして降下する。
そして、発光体が間近になったその瞬間に機首を引き上げ
ロールによる回避と同時にASMを放った。
「各機注意せよ、作戦変更! 『エアリアル』は敵対空兵器を攻撃する。
三番機から五番機は歩兵隊を!」
「ウィルコ!」
三機も降下を開始した。
>605 >610
その時、ネクロマンサーは丁度インゼクト達と行動を共にしようとしていた。
「さて、それでは奇襲部隊に……む? 何やら騒がしいですな……おや? 今流星のようなものが?」
その流星というのはハインケルスが投擲した槍なのだが、常人並みの視力しかないネクロマンサーにわかるはずもない。
「どれどれ、よく見てみましょうか。星占いに興じるのもよさそうですからな」
懐から取り出した望遠鏡を覗き込むネクロマンサー。その視界に、戦闘機部隊が入ってきた。
帝國に戦闘機部隊があるとは聞いていないので、確実に敵だった。
「おや……他にも何か……む? 鳥……ではありませんね。ほうほう、あれが戦闘機というものですな」
どうやら急降下してきているようだった。参考程度の調べた文献によると、急降下した後に爆発物を
投下するのがこういう場合の戦術であるとあったため、恐らく敵部隊はそれを狙っているのだろう。
「そして、狙いは本陣でしょうな……やらせませんよ。出でよ、ドラゴンゾンビ!」
まだまだ充分な距離があることを確認したネクロマンサーは、先ほど収納したばかりの黒竜のゾンビを召喚し直した。
「やれやれ、本当ならばチャイムとやらを捕獲する際の囮にしようと思っていたのですが……
まぁ、止むを得ませんな。それに、本陣への攻撃阻止でもそれなりの褒賞をいただけるでしょうし」
もともとネクロマンサーはチャイムに対する囮としてドラゴンゾンビを使う予定だった。
そう、ミジクモによる賞金狙いだったのだ。
「金で買えないものよりも、金で買えるものの方が遥かに多いですからな。はっはっは。行きなさい。
そして私の生活を潤しなさい、ドラゴンゾンビよ!」
ネクロマンサーの欲望丸出しの命令に応えたドラゴンゾンビは、地鳴りのような咆哮を挙げて戦場へと飛び立った。
「む……凄い風圧ですな……」
羽ばたきによって飛ばされそうになりながら、ネクロマンサーはドラゴンゾンビの勇姿を見送った。
肉体限界を超越したドラゴンゾンビは持てる筋力をフルに使い、亜音速で戦闘機部隊へと迫っていく。
まずは、硬い鱗と巨体を生かした体当たり、そして羽ばたきによる乱気流攻撃をするつもりだった。
>602
>「うむ、そんな所だぞ 本隊は少し後方にいるようだがそちらから来たのか?
ルシカはルシカなのだ、傭兵なのだ、よろしくなのだ」
(え、えーっと・・・彼女の名前はルシカで、所属は傭兵か・・・傭兵って何だ?
・・・雇われた兵士って事か?・・・後方の部隊ってのはグリフがいた部隊の事だろうな)
色々と混ざった返答をされて頭の中を整理しているカイザー。とりあえず返事が返せそうなのを返す
「あ、ああ。えーっと、俺は後方のワームという名の部隊から来た・・・ん?」
自分をジロジロと見るルシカを見て、不思議そうにカイザーは立ち止まっている。
>「お前、見た感じただの兵士ではないな 傭兵にしては見ない顔だし……
まさか、召喚されて来たのか!?」
(・・・!!俺達が召喚された事はそこまで広まっていたのか・・・!)
カイザーは驚いた。自分達がこの世界に召喚されてまだ日が浅いと言うのに、それを前線の兵士が知っていた事に
そして、その事実を知っておきながら興味津々と言った表情で自分を見つめてくるルシカの事を
(別世界から召喚されたと聞けば、とりあえず警戒すると思うのだが・・・この少女にはそれが感じられないな)
「・・・隠しても仕方ないな。
その通り、俺は異世界から召喚された騎士だ。」
>「だったらかなりの戦士という事になる!お前の戦いぶり、楽しみなのだ!!
ふふふ、フハハハハハハハハハハ!!!」
>「しかし味方でなかったら今すぐ手合わせ願う所をな、残念なのだ
なんだか強者のニオイがすると言うのに我慢せねばならんとは……まあ、楽しみは後に取っておくのだ」
(・・・なるほど、強者を見れば戦わずにはいられない性分のようだな。
しかし、それは裏を返せば自分の腕に自信ありって事だ。・・・ルシカの戦力は期待できそうだな)
「今後はどうなるか分からないが、とりあえず今は俺達は味方だ。ルシカ、改めてよろしくな」
カイザーは気になるモノを見つけた、突然ルシカの背中から羽根が飛び出していたのである
「お、カッコイイ翼だな。・・・これって本物だよな、飛べるのか?」
自分の元の世界にも あのような羽根を生やしている人間を見たことがあるカイザーは、あって当然とばかりにそう聞く
>605
「っ!・・・この気の動き・・・戦いが始まる・・・!」
カイザーはルシカとの会話を止め、空を見上げる。
複数の戦闘機が空を舞い、対地攻撃を開始しようとしているのであった。
(あの攻撃で敵は不意を突かれる形になるはずだ。ならば俺も行動を始めた方がいいな)
カイザーは走り出そうとするが、足を止めて振り返る。
(ワームの連中は、まだ来ないのか?作戦開始には到着予定と言っていたが・・・)
少し不満そうな顔をするが、顔を両手で軽くパンパンと2回叩いて気合を入れる
「・・・よし、勝負だ帝國軍!!」
カイザーにとってこの戦いは、この世界での初陣である。柄ではないが やや緊張しているようだ
(覚悟は決めた・・・俺はこの世界の戦争が終結するまで戦い続ける!!)
カイザーは他の共和国軍の兵士と相談もせずに駆け出した。爆撃の直後に敵へ奇襲するつもりのようだ
なんの前触れも無くこの世界に召喚されて戦いを余儀なくされているカイザー。
だが彼は他人の意思では無く、自分の意思でこの戦争に参加しようとしているのだ。
それが ただ開き直っただけなのか、それとも聖騎士の善が呼びかけているのかは、彼の心の奥のみが知っている
「おい、交代だ」
監視塔の兵士に言い、その兵士と交代に監視塔に登った。
探照灯で鉄条網の向こうを照らしながら双眼鏡を覗き込む。
「まったく…早く日本へ帰らせてもらいたいものだ」
そう呟きながら雑嚢から取り出した乾パンを一口かじった。
>612、>613
突如、頭上を何かが通り過ぎた。急いで双眼鏡を向ける。
双眼鏡の向こうにはおそらくは戦闘機と思われる機械が見える。
それに向かっている巨大な生物、おそらく敵軍の生物兵器だろう。
さらにその戦闘機群の下には敵軍らしき地上部隊も確認できた。
急いで備え付けの無線機に叫ぶ。
「至急応答せよ!こちら監視塔。我、敵軍部隊を確認す!」
向こうに出た基地司令から戦闘配備令が発令され、基地にサイレンが鳴り響く。
そして自分自身も愛用の九九式小銃を抱え、監視塔から降りた。
>613ネクロマンサー
管制塔から四人へ、
「レーダーが敵機影を捉えた! 先の攻撃とは違うヤツだ!
迎撃せよ!」
「何が『飛竜は確認されていない』だ! 『タイタニア』交戦!」
「『プロスペロー』交戦」
「『オベロン』、交戦します!」
降下しかけていた三機は再び上昇し、敵を待つ。
一方ジャックは高度を低く取り、敵を探していた。
彼は経験していた、竜騎士との空中戦を。
吹き荒ぶ風を薙いで、F-61Ceは低空に彷徨う。
>615
ドラゴンゾンビは眼下に監視塔を捉えていた。そして、双眼鏡を覗き込んでいる鈴木中尉の姿も。
だが、ネクロマンサーは監視塔の攻撃までは命じていなかったため、ドラゴンゾンビは凄まじい風で
監視塔を揺さ振っただけでそのまま通り過ぎていく。
>616
ドラゴンゾンビは主に命じられた斃すべき敵影を発見した。
伝説では聞く者の魂を恐怖で支配するとまで語られる咆哮を上げつつ、亜音速で戦闘機部隊に迫っていく。
実際は恐怖で支配するまではいかないものの、耳にした瞬間に驚くくらいはするかもしれない。
実際、地表をうろつく人型の生物達の中には思わずドラゴンゾンビを見上げている者すらいた。
>降下しかけていた三機は再び上昇し、敵を待つ。
敵はどうやらまともに勝負をするつもりらしかった。精神感応によってネクロマンサーの判断を仰ぐ。
高い思考速度を誇るネクロマンサーからの命令は、刹那で帰ってきた。
ドラゴンゾンビはそれに従うために、より一層強く羽ばたき、大きく息を吸い込んだ。
そのままの体勢で突撃し、鉄をも引き裂く鈎爪を振るって叩き落そうとする。
>吹き荒ぶ風を薙いで、F-61Ceは低空に彷徨う。
望遠鏡で見守っているネクロマンサーからの指示が飛んできた。敵は下にもいるとのことだった。
ドラゴンゾンビの対応は早かった。もともとは上空の三機に吐きかけようとしていた沸騰した王水のブレスを、
下方のエアリエルに向かって吐き出したのだった。
風の流れと吐き出す勢いによって霧状に飛び散るそれは、エアリエルの進行方向上に満遍なく王水の膜を創り上げた。
>602 >609 >610 >614その他戦場にいる部隊
しかし、エアリエルの更に下方には敵味方の軍勢がいる。
彼らに向かっても、沸騰した王水は容赦なく降り注いでいく。
高々度からの散布なので致命的なダメージにはならないだろうが、それでも
何の防御もせずにまともに受けてしまっては、皮膚や呼吸器や粘膜にダメージが行くだろう。
>604
>……そうですな、ええ、それでは、私の護衛をお願いできますか?
「ふむ、そうとなればわしの隊から何人か呼ぶのが良いじゃろうな。」
「…あの〜、コルネムさん。…ごめんなさい。全軍こっちに呼んじゃいました…」
シャルルが言う。どうやら陣を離れる時、準備ができたら全軍が動くように指示をしていたらしい。
「バカモン!…まあ、何人かは本陣を守らせれば良いじゃろう。
ツィーヴ殿は本陣を頼む。わしとシャルルでネクロマンサー殿を護衛するとしよう。」
二人は天幕から出て、兵を引き連れネクロマンサーを追う。
>608
二人が出て行った後もツィーヴはしばらく天幕の中でミジクモを見ている。
(…よく分からんなこの人は。)
「とりあえず、兵たちに伝えておきます。失礼。」
天幕から出て本陣まで来た兵たちに参謀に言われたことを告げる。
みな、顔を見合わせて囁きあったり笑ったりしている。
不審に思ったツィーヴが問い掛ける。
「どうしたんだ?給料が増えるのが嬉しいか?」
「隊長、あのねえ金は今はいらないですよ。俺達が欲しいのは飯ですよ。飯。
金は食えないでしょう?」
もっともなことである。
ツィーヴは真面目な顔をして、後で言っておくから持ち場に付け。と命令した。
シャルル・コルネム→重装歩兵・歩兵を連れてネクロマンサーのもとへ向かう
ツィーヴ→残りの兵と共に本陣に残る。
>604
「そいつはありがたいね…じゃ、早速俺らの陣地に…って、多すぎだって!」
目の前に現れたゾンビの山、山、山。おまけにそれらが合体して三体のゾンビの巨人になった。
しかも更に巨大な黒い竜まで召喚したようだ。そのあまりの多きにインゼクトは少し、というよりもかなり驚いた。
>「さぁ、それでは参りましょうか、インゼクトさん?」
「お、おう…じゃ、俺は陣地に戻って強襲の準備をする。ま、凄いのはアンタだけじゃないってことを見せてやるよ…」
不敵に飛蝗顔で微笑む。
>613
>「さて、それでは奇襲部隊に……む? 何やら騒がしいですな……おや? 今流星のようなものが?」
ネクロマンサーの呟きに釣られ、インゼクトも赤い閃光を見た。
(ありゃ竜の……大方、ここのあの竜騎士隊長が放ったものだろう。つくづく竜の魂と会話が出来る竜騎士は羨ましいぜ)
しかしそう思っている暇は無い。直ぐにネクロマンサーに向き直る。
「じゃ、直接このまま俺の陣地にいくから…どっこいしょ」
ネクロマンサーの背後回り、彼を後から抱き締める形をとる。
「ま、少しの間我慢してくれ…直ぐ到着するからよ」
その言葉がネクロマンサーの耳元で囁かれるよりも早く、インゼクトは大地を蹴り、背中の虫羽で大空を羽ばたいていた。
地平線の遥か彼方に沈んだ夕日を背景に、インゼクトとネクロマンサーは空を飛び続けた。
空を飛ぶこと数分。直ぐにインゼクト率いる『飛蝗(ヒオウ)強襲団』の陣地に辿り着く。インゼクトは地面に着地するや否や、ネクロマンサーを
半ば放り出す感じで地面に下ろし、自身は傭兵団の天幕内に消えていった。そして直ぐに完全装備でネクロマンサーの前の戻ってきた。
黒い外骨格に覆われている体を更にミスリル製の軽量鎧で装甲化し、脚部全体は打撃の威力を向上させる為に
かなり厚めの装甲板で覆い、腕にも特殊なアーマード・クローを装着していた。アーマード・クローの側腕部には折り畳み式の四本の刀が取り付けられている。
どうやら自由に四本の刀は展開が可能で、刀身部分で敵の攻撃を受け止めたり、展開することで刀による斬撃をも繰出せるようである。
「さて…俺達の準備は整った。早速だが、俺達『飛蝗(ヒオウ)強襲団』は仕事をこなすぜ…」
ネクロマンサーに一瞥すると、それを合図にして、他の飛蝗の昆虫人の傭兵達は空高く跳び上がった。
「俺達が切り込むのが分かったら、アンタは後詰のゾンビを向かわせてくれ。アンタのゾンビが来たところで俺達は敵の部隊を攪乱する形で
敵のど真ん中を突っ切る……それじゃ、互いの武運を祈る!!!!」
インゼクトも大空に飛び上がった部下達に続いて飛び上がり、直ぐに部下達の前面に出る。
インゼクト率いる飛蝗の昆虫人の傭兵団『飛蝗(ヒオウ)強襲団』、今此処に出撃す!
>617
>602 >609 >610 >614
というのを「>その他戦場にいる部隊」に脳内補足よろしくお願いします。
誠に申し訳ありませんでした。
はーい!
12時になったので今書いているレスが終わったら
一旦休憩してくださーい!
>618
> ツィーヴ殿は本陣を頼む。わしとシャルルでネクロマンサー殿を護衛するとしよう。」
> 二人は天幕から出て、兵を引き連れネクロマンサーを追う。
「ふむ……これは期待できそうな護衛ですね……」
ドラゴンゾンビを出撃させ終えたネクロマンサーは、満足げに頷く。
とにかく、護衛が重装歩兵というのは頼もしかった。
実際、守らせるのならばこれほど頼りになる部隊もあまりない。
それを選ぶとは、この部隊の指揮官はかなり使える男だと言える。
「では、貴方方には私の周囲を固めていただきたい。ええ、そちらの判断で
前進していただいても構いませんよ。何といっても、貴方は私の部下ではありませんからね。
お互いがやりやすいようにやりましょう」
そう言って、ネクロマンサーは立ち去ろうとした。
しかし………
>619
「え……?」
自分の足で立ち去る必要もなかった。突然インゼクトによって捕まえられ、そのまま空の旅へと
強制連行となったのである。幸い、三半規管は強い男なので酔ったりすることもなく、
普通にドラゴンゾンビへの指示を出すことができたが、ネクロマンサーは思っていた。
(これでドラゴンゾンビが負けてしまったら、インゼクトさんに責任を押し付けてしまいましょう)
そう、このように卑劣なことを考えていたのだった。
>ネクロマンサーを半ば放り出す感じで地面に下ろし、
「おっと……危ないですね……」
辛うじて倒れずに着地したネクロマンサーだったが、恨めしげな目でインゼクトを見る。
が、しかし。既にインゼクトは天幕の中だった。恨み言を言う対象がいなくなってしまったので、
ネクロマンサーは仕方なくゾンビの再召喚を開始した。
魔方陣が展開され、先ほどの腐肉の巨人が三体、再出現する。ほとんど腐りきっているために
耐え難い腐臭を放つそれは、お世辞にも奇襲向けではないが、その視覚的効果は凄まじいものがある。
敵兵も多少は驚くなりするものだろう。また、臭いで倒れる者も出るかもしれない。
> 「俺達が切り込むのが分かったら、アンタは後詰のゾンビを向かわせてくれ。アンタのゾンビが来たところで俺達は敵の部隊を攪乱する形で
> 敵のど真ん中を突っ切る……それじゃ、互いの武運を祈る!!!!」
「ふむ……わかりましたよ。それでは、貴方方も頑張ってください」
飛び立っていく飛蝗の昆虫人達を見送りながら、ネクロマンサーは悠然と杖を構えた。
ネクロマンサーとて魔術師である。魔術による援護くらいはするつもりだった。
差し当たってはインゼクト達の動きに応じてゾンビ巨人達を前進させるのが役目だったが、
それが済んでからは本格的にネクロマンシーの奥義を見せ付けるつもりだった。
>616
オゼロ「上空に友軍機と思われる機影を発見、それから… !!! パンボリック!」
パンボリック「竜か!?」
レーダーに熱源反応が無いため見過ごしていたが、
共和国の戦闘機とほぼ同じ高度に飛竜と思しきシルエットが見えた。
オゼロ「でも待って、様子が…」
パンボリック「…生体反応が無い?」
オゼロ「ピット器官へ偽信号を送ってみたけど、効かないってよりも届いてないって感じ」
パンボリック「では見た目だけのオトリか、あるいは……」
オゼロ「そ。パンボリックのだーいすきなドラゴンゾンビか、だね」
パンボリック「―――ガリーナはゾンビなどでは無い。彼女はしっかりと生きている!」
パンボリックは“ドラゴンゾンビ”という言葉に不快感を顕わにした。
……もっともオゼロは、あのエレメントの狂った竜を“彼女”と呼ぶ、パンボリック自身を不快に感じていたが。
>617
まもなくして、ドラゴンゾンビの放った王水が霧雨のように戦場へと降り注いできた。
散布地点のただなかにいた「チャイム」はアルミ合金製の装甲にダメージを負う。
ジャイ「パンボリック、装甲板が損傷を受けています!」
パンボリック「む…、上にいる竜死体のブレスか」
ジャイ「詳しい成分までは分かりませんが…装甲に穴が空くような事態は免れそうです」
オゼロ「んー、擬装のウロコはドロドロだね。見た目笑えるよ、あはは」
ジャイ「うわ…ドラゴンゾンビとか人のコト言ってられねえよ……」
対竜車両チャイム、装甲に小〜中程度のダメージを負うが作戦行動に支障は無し。
予定通りルシカの援護を行います。
>619
ジャイ「来たぞ!先陣は虫どもだ、撃ちまくれオゼロ!」
オゼロ「りょーかい!」
【行動】
前線に飛び出してきた『飛蝗(ヒオウ)強襲団』に向けて機銃掃射
空を飛ぶインゼクトらは眼下の敵兵に切り込むべく、丁度いい場所を探していた。が、直ぐに其れは見つかった。
>609
「何だありゃ?…竜の張りぼてか?まぁ…いい。丁度いい目印が見つかった訳だが…ん?」
>602
「おいおいありゃ…ルシカじゃねぇか!?同業者かよ…ま、ここでどちらが上かを見せ付けてやるけどな」
不敵に笑うインゼクト。既に今のインゼクトは普段の温厚な性格ではなく、凄惨な戦いを好む『狂戦士』であった。
「お前ら!俺が何時も通り切り込む!俺が切り込んだ後、お前らも手短な奴に狙いを定めろ!それじゃ…行くぞ!!!!!!!」
部下にごく簡単な指示を出し、羽を折り畳み、その身を重力に任せる。直ぐに制御を失った体は重力に引かれるがまま、地面に向かって一直線に急降下した。
出来うる限り空気抵抗を減らしながら、見定めた獲物へ向かって一直線に降下する…見定めた獲物、それは…
「ルゥゥゥゥゥシィィィィィィィカァァァッァァァァァッァ!!!!!!!!!」
同業者の傭兵であるルシカであった。同じ傭兵としてルシカのことは知っていたし、何より、ルシカの相手を出来るのは自分だけだろう。
部下を繰出してむざむざルシカに殺らせる訳にはいかない。皆家族の生活の為に戦っているのである。
インゼクトはアーマード・クローの刀を展開し、上空からもの凄い勢いでルシカに装甲化された腕で一撃を打ち込んだ。
インゼクトの部下達もインゼクトの降下を見届けると、敵の戦列の中央に向かって奇襲をかけた。
部下の内の数人はルシカの部下に上空から襲い掛かり、その他の数人はカイザーに奇襲を掛けた。
>623
前方から機銃掃射が襲い掛かるが、高機動を誇る飛蝗の傭兵達は機銃弾如きでは誰一人として死なない。
皆簡単に銃弾を避け、地上に降り立って戦闘を開始し始めた。
>617ドラゴンゾンビ
奇妙な霧を見て、ジャックは思わず機体を減速させた。
「隊長、避けて!」
モナの言葉を受け、急激な左旋回で回避する。
王水の霧が、ハウンドの右翼に降り掛かった。
「敵地上部隊にも動きが。どうします?」
突然、無線に五人目の声が割り込んできた。
「やられてるみてぇじゃねぇか、ジャック!」
夜空に雲を靡かせて、タイスの二番機が戦域へ現れた。
彼は音速飛行から、ドラゴンゾンビへ機銃を掃射する。
「モナは、ゴードンとドビンズを連れて行け。
俺とジャックで腐れトカゲを堕としちゃる」
>624 >602
> インゼクトの部下達もインゼクトの降下を見届けると、敵の戦列の中央に向かって奇襲をかけた。
> 部下の内の数人はルシカの部下に上空から襲い掛かり、その他の数人はカイザーに奇襲を掛けた。
「ふむふむ……どうやらそろそろ頃合のようですね。それでは、我らも出るとしましょう」
インゼクト達が切り込んだことを確認したネクロマンサーは、腐肉の巨人三体に前進するよう命じた。
腐肉の巨人達は毒性があっても不思議ではないほどの悪臭を漂わせながら、常人の全力疾走程度の
速度で敵陣に向かって歩き出す。
「おや……丁度こちらが風上のようですな。ははは、悪臭地獄に苦しんでいただきましょうか」
突然風向きが変わり、悪臭が都合よく敵陣へと流れ始めた。天はネクロマンサーに味方しているのかもしれなかった。
腐肉の巨人達は手近な敵兵達(NPC)を叩き潰したり、腐肉の内側に取り込んだりしながらおぞましい進軍を続けている。
「撹乱戦闘だそうですから、取り敢えず私も撹乱してみますか。投げなさい!」
その進軍の様子を満足げに眺めながら、ネクロマンサーは前進を続ける巨人達に向かって指示を下し続けている。
巨人達はネクロマンサーが指示を下した瞬間、立ち止まる。その後、敵陣に向かって三体の巨人が一斉に腕を振った。
「そして起爆せよ、屍爆弾!」
腕を構成していたゾンビ達の一部が放物線を描いて敵陣に向かって飛ばされる。合計で数百体にも上るそれらは、
さながら腐肉の爆撃だった。しかし、それは比喩ではなく本当に爆撃なのだった。
ネクロマンサーが呪文を唱えた瞬間、インゼクトやルシカ達の部隊が交戦中の辺りも含めた共和国軍側の戦域に
降り注いで大地に激突したゾンビ達、或いは未だに空中を舞っているゾンビ達が、突然破裂した。
大抵の物質を蝕む毒液、ナイフのように尖った骨、毒性を持つほどに腐敗した肉、元は血液だったらしい
汚濁液などが四方八方に降り注ぎ、もしくは飛び散る。まさに敵も味方もお構いなしで攻撃しているのだった。
「敵を倒すにはまず味方から……おっと。欺くの間違いでしたな。はっはっは」
敵にとっては幸いなことに、純粋にゾンビが破裂するだけなので衝撃波などはない。
だが、それでも凶悪な攻撃であることに変わりはない。敵味方の区別をせずに放たれる攻撃ほど恐ろしいものはないのだ。
「さあ! 逃げる敵兵と向かってくる敵兵を倒すのです! 少数ならば突破されても構いません!」
両腕を失った三体の腐肉の巨人は、ネクロマンサーが下した命令に応えて再び前進を始めた。
>625
「おやぁ?」
ドラゴンゾンビが迎撃に向かっている戦闘機部隊の動きがおかしかった。
望遠鏡でよく見てみると、どうやら増援が来たらしい。
しかも、それだけに留まらず、敵は戦力を分けるつもりらしかった。
「やれやれ……仕方ありませんね」
ネクロマンサーは再び精神感応によってドラゴンゾンビに指示を出し始めた。
>625
ドラゴンゾンビは攻撃を回避されたことを悟った。敵は非常に腕が立つようだが、
精神活動を一切行わないドラゴンゾンビにはどうでもいいことだった。
再び王水ブレスを吐くべく、息を吸い込み始める。今度の標的はドラゴンゾンビに立ち向かってきた
小癪な三機の戦闘機だった。機動力が違う以上、鈎爪攻撃では埒が明かないのだ。
> 夜空に雲を靡かせて、タイスの二番機が戦域へ現れた。
> 彼は音速飛行から、ドラゴンゾンビへ機銃を掃射する。
息を吸い込みながらもドラゴンゾンビは後方から新手が来ていることを感知した。機銃が発射されようと
していることにも。だが、ドラゴンゾンビは一切の回避行動を取らなかった。ネクロマンサーからは
ダメージを抑えるようにとは指示されていないからだ。もっとも、息を吸い込みながらの飛行なので
動きが鈍くなっているということもあるのだが。
機銃が発射され、ドラゴンゾンビの身体に着弾していく。素材となった黒竜の鱗は非常に硬かったが、
それでも連続した着弾を全て防ぎきるほどの硬度はない。共和国軍が使用している強力な弾頭ならば尚更だった。
弾丸の半分以上が鱗に弾き返されはしたが、それでも半分の弾丸がドラゴンゾンビの鱗を砕いて体内にめり込んでいく。
限界以上にまで強化されている筋肉の帯のおかげで、弾丸のほとんどが表層で止まってしまう。
或いは生きている竜ならば激痛で動きが乱れたかもしれないが、痛覚のないゾンビには無意味なだけだった。
ドラゴンゾンビは機銃などには構わず、元からいた4機に向けて王水を吐き出した。
> 「モナは、ゴードンとドビンズを連れて行け。
> 俺とジャックで腐れトカゲを堕としちゃる」
王水ブレスを吐いた直後、ネクロマンサーから緊急の指示が入った。それと同時に、ドラゴンゾンビは
戦闘機部隊との交戦を一旦中断し、限界を超えた速度で翼を動かして戦闘機部隊と同等か
それ以上の速さで本陣へと向かう。王水ブレスの効果で戦闘機部隊の動きが鈍っていれば、
確実に追い抜けるほどの速度だった。ネクロマンサーからの指示は次のようなものだ。
「本陣への攻撃を全て防ぎなさい。撃墜は二の次です。蠅を落とすのに躍起になった挙句に
本陣を落とされてしまうわけにはいきません」
ドラゴンゾンビは本陣の制空権の確保を始める。確保とは言っても、本陣上空をたった一匹で
旋回しているだけなのだったが。取り敢えず、上空を旋回しながら近寄ってくる敵部隊への迎撃準備を開始した。
>617
>沸騰した王水は容赦なく降り注いでいく。
ずっと上を見ながら走っていたカイザーは、上から降ってくる王水をすぐに見つける事ができた
(上空で戦いをやっていると下に被害が出るんだな・・・俺もこれから気をつけよう)
王水が迫ってきているのにも関わらず、カイザーはどうでもいいような事をのんきに考えていた
王水がカイザーの体に触れようとした瞬間、カイザーは剣を抜刀する。
抜刀の風圧で王水は四方八方へ吹き飛んでゆき、降りかかる王水をカイザーは無傷で凌いだ
>624
>その他の数人はカイザーに奇襲を掛けた。
カイザーが道を進んでいると、突然、数人の敵兵が飛びかかってきた。
カイザーはその攻撃をギリギリまで引き付けて避ける
・・・いや、正確には避けきれなかった。頬には浅い切り傷が一閃、鉄の鎧には傷跡がいくつも出来ていた
(くそっ・・・速い!しかも一対複数の戦いか・・・長引かせれば俺が不利か)
少しでも動きを止めると敵は俊敏な動きで襲いかかってくる。その度避けきれずに少しずつダメージが増えてゆく
少しでも気を抜くと敵の攻撃の直撃を食らってしまう、そのため動きを止めずに周りを見渡す。
(よし、味方の兵士は近くには皆無だな。)
「ハアァァァァァァッ!!」
カイザーの体が光の闘気に纏われる。急な変化に動揺したのか敵兵の動きが一瞬止まる
その一瞬の隙を逃さずにカイザーは左手を上げる。すると、その左手が光の玉に包まれる
「ブレンテル流、流星の技!ホーリー・レイ!!」
その言葉を合図にして、左手を包んでいた光の玉が超速で上空約15メートルまで飛んでゆき、
動きを止めると同時に弾け跳び、それが光の線となって近くにいる敵全体に降りかかる
その光の線は まるで暴風雨のような激しさで 怒り狂ったように敵を滅さんとしているかのような勢いがある
本陣から出た2人はネクロマンサーの方へ向かう。
>622
>では、貴方方には私の周囲を固めていただきたい。ええ、そちらの判断で
>前進していただいても構いませんよ。
「これはありがたいですね。じゃあ、コルネムさんと重装歩兵隊はしばらく待機しておいてください。
いくら弱虫だからと言って、前にも出ないで体を動かさずに居るってのもつらいですから。」
「まあ、あんたの好きにしなされい。わしは年上といえど部下じゃからな。」
シャルルと歩兵隊は前進し、コルネムと重装歩兵隊はその場に待機する。
「さて、ネクロマンサー殿、わしらは…お?」
ネクロマンサーがインゼクトに連れて行かれたのが見えていなかったようで置いてけぼりを食らう。
きょろきょろと周囲を見回すが、あっという間にどこかに行ってしまったようで見つからない。
かといって、その場を離れて探すわけにもいかないので待機したままでいる。
>624
>インゼクトの部下達もインゼクトの降下を見届けると、敵の戦列の中央に向かって奇襲をかけた。
>部下の内の数人はルシカの部下に上空から襲い掛かり、その他の数人はカイザーに奇襲を掛けた。
「さて、我々の方も行きますよ。…皆さん、死力は尽くしていただきたいですが、死なぬよう!!
皆さんも大切な友ですからね!!」
インゼクト達が強襲を始めたのを見て、攻撃の態勢にはいる。
その前にシャルルがお決まりの言葉を兵たちにかける。
言っている本人は味方の士気がどうこうといったことは考えていないが、確実に影響を与えている。
その証拠に、隊の半数がシャルルの言ったことの反対の行動を取りそうな顔をしている。
「目標!『チャイム』奪取!!突撃!!」
シャルルが愛剣シャルンホルストを抜き、突撃の合図をする。
『フェリペ』歩兵隊が突撃を開始した。その直後、
>626
後ろから何かが飛んでくる気配を感じ取る。
軽く後ろを振り返ってみると、何か禍々しい感じの物が飛んでくる。
危険を悟ったシャルルは剣を天に向けて掲げ、詠唱を始める。
〜母なる大地よ その愛 その守りの力 ここに示せ!〜
直後、ドーム型の薄い光の壁のようなものが歩兵隊とシャルルを覆う。
それによって、降ってくるゾンビや骨が弾き飛ばされる。
ただ、いくつかは防ぎきれずに落ちてきて被害を及ぼす。
「やれやれ、我々がいるっていうのに…ま、戦場だから仕方ないですよね。
気を取り直して、全員、突撃!!」
今度こそ本当に『チャイム』に向かって突撃をする。
>617
巨大な影が通り過ぎると共に腐臭と強風が残る。
飛ばされそうになった略帽を押さえ、それに向けて小銃を撃った。
だが、やはり目標に命中はしなかったようだ。
もっとも、命中したところで向こうに傷は負わせられないだろうが。
>626
「敵歩兵隊だ!早く増援を!」
敵は前方の友軍を撃破しながら向かってきた。
土嚢の前に並んだ他の兵士に混ざり、小銃を構える。
敵兵に照準を合わせ、射撃の号令を待つ。
「撃てぇぇーー」
隊長がそう叫ぶと同時に射撃を始め、前列の敵部隊をなぎ倒す。
しかし敵の様子がおかしい。いや、そう思ったのは遅すぎたようだ。
一回り大きな男が腕を振ると、大量の死体がそこら中に降り注ぐ。
さらにそれらが破裂し、内臓や骨を飛び散らす。
目の前にもいくつか落ちてきた。急いで監視塔へ逃げ込んだ。
数秒後、爆音と共に妙な臭いと悲鳴が聞こえてくる。
「畜生!生き残りはいないのか!誰か増援をよんでくれ!」
監視塔の無線にそう叫びながら、残っている大男の頭に照準を合わせる。
三人いる内の一番左の奴だ。そいつが歩く速度を落とした時、引き金を絞った。
>627
王水ブレスに突っ込む寸前、三人はスティックを引き上げる。
アフターバーナーを吹かして一気に三万フィートまで上昇すると、
敵本陣へ進路を取った。
巨大な影が、三人の眼下を飛び行く。
「高度を取れば何とかなりそうですね、実際」
「ドビンズ、油断しないで。もう第二目標地点までギリギリ。
対地攻撃は諦めて、増援を……」
「ちょい待ちよ、奴が引き返したのはどうしてだと思う?」
低空を飛行していたジャックが、タイスの問いに答えた。
「イージス……だ、俺たちの攻撃に対する……
さっきのブレスも地上を狙ってた訳じゃなく、俺を狙ったみたいだった」
「そうだ、隊長。
しかもわざわざ引き戻した事からして、敵の空戦力は多分あれ一匹って事だ。
図体のデカイ相手と比べて、こっちは小回りが利くし五機も居る」
「今から降りるんじゃ、奴の攻撃に対応出来るかどうか際どい。
それともこの高度から爆弾を?」
ゴードンが尋ねる。
すると、三機より僅かに低く飛んでいた二番機が速度を落とした。
「俺がSAAMを撃つ、お前らは同時にUGBを投下するんだ。
奴がSAAMを避ければ爆弾を落とせるし、
爆弾を撃ち落そうとしたらミサイルが命中。
両方駄目な時は……」
「俺が居る。俺が対地攻撃を仕掛ける」
遥か頭上の仲間たちを見上げ、ジャックは無線を入れる。
敵本陣は目前、彼の唯一の気懸かりは先の対空攻撃だった。
だが堕ちる気はしない、彼は鉄の翼を信じていた。
>612
(ハインケリス)
「そのようなもので竜騎士を捉らえれると思うな!」
足に竜の魔力を込め、高速で接近するASMに対して強烈な跳び蹴りを加え、真正面から蹴り落とす。
ハインケリスの強烈な跳び蹴りがASMの腹に炸裂し、ASMは一瞬機体を歪ませると、空中で爆発、粉々に四散した。
「ふん…他愛も無い。所詮は機械、竜に勝てると思うな」
空中で巻き起こった爆炎の中からハインケリスは無傷で現れ、優雅に地面に降り立った。そして其処へ丁度、ハインケリスの部下である
カンガルー獣人の完全武装の竜騎士が音も無く、そよ風を伴って空から降り立った。
「ハインケリス隊長。既に戦端は開かれております。急ぎ本陣へ戻り、出撃準備を整えてください。我ら竜騎士隊は防空壕内で出撃待機をしております。
あとは団長のウルフェルム殿の号令と隊長を待つばかりであります…」
「そうか…すまん。無性に竜の声を聞きたくなったのでな…暫し物思いに耽っていた」
ハインケリスはすまなさそうに顔を伏せるが、すぐに部下の竜騎士は兜の装甲ヴァイザーを上げてこう言った。
「それはハインケリス隊長だけではありません…竜騎士隊の全員がそう望んでいます。皆本国に帰り、竜の魂と共に語らいたいと」
その竜騎士の青年はハインケリスよりニ、三歳若いのだろうか?その瞳にはまだ何処と無くあどけなさが残っている。
「…私もだ。私も故郷に帰り、妻や子供に竜の声を聞かせてやりたい…この戦いを生き残れば、あるいは本国に帰還できるかもしれん」
「隊長…」
「だから死ぬな。我々竜騎士は、たとえ肉体が滅びようとその魂は竜と共にある。だが…愛する者には会えなくなる。それを忘れるな……」
そしてその竜騎士に敬礼をすると、ハインケリスは音も、風と共に無く消え去った。その速さ、この竜騎士がハインケリスの前に現れた時の数十倍である。
暫し竜騎士の青年は、自分の隊長のその竜騎士としての実力に唖然とし、風と共に消え去ったその勇姿を追おうと、闇夜に染まりつつある陣地へ
向かって跳躍していた。
(ウルフェルム)
一方ここは先程まで作戦会議が開かれていた天幕内である。既に会議は終了し、各指揮官は持ち場へと戻っていた。
既に両軍は衝突し始め、ここまで兵達の怒号や悲鳴が聞こえてきそうな程である。
「始まったか……」
ウルフェルムも完全武装に身を包み、その毛皮と同じ漆黒の塗装が施された重装鎧を身に着けていた。
ウルフェルムの命令の下、重装騎士隊、軽装騎士隊、竜騎士隊、遊撃騎士隊の出撃準備は整い、敵機の空爆を避けるために魔術付与を施された防空壕内で
出撃待機していた。
「他の騎士団にも伝令が行ったか…しかし、飛竜防空隊は出撃が遅すぎるのではないのか?」
日の沈んだ地平線の彼方に、飛竜が羽ばたくシルエットが幾つも照らし出されていた。
「さて…もう少し、インゼクトの奇襲隊が敵の戦列を掻き乱したら軽装騎士隊を出撃させるか……」
ウルフェルムは漆黒のマントを背につけると、重装兜を被り、重装騎士隊が出撃待機をしている防空壕へと急いだ。
タイスの二番機から、セミアクティブレーダー誘導ミサイルが発射された。
目標は前方のドラゴンゾンビ。
モナ、ゴードン、ドビンズは本陣の真上から、UGBを投下する。
ジャックも低空から、本陣のテント群へASMを撃ち放つ。
「『タイタニア』『オベロン』『プロスペロー』、UGB投下!」
「『キャリバン』FOX1、気ぃ付けろ!」
「『エアリアル』FOX2!
分かってるな。この戦争を終わらせるのは、この第八十一戦闘機小隊だ」
「オーライ、隊長!」
四人からの応答。ミサイルは風を切って、敵本陣へ。
>629
嵐のように放たれたゾンビの骨・腐臭・肉片に襲われ、車体右側面が深刻なダメージを負う。
さらに、眼前には敵の増援が迫っていた。
オゼロ「正面、敵歩兵部隊が来てる!」
ジャイ「くそ…こっちは虫の相手で精一杯だってのに!」
現れた歩兵団は純粋な人間のようである。
先の飛蝗強襲団といい、「チャイム」にとっては分が悪い相手が揃ってしまった。
奥にはネクロマンサーの呼んだ巨大ゾンビの姿も見える。
ジャイ(これじゃそのうち取り囲まれる…敵の狙いは俺たちか?)
「機体が持ちません、後退させます!」
友軍や狂竜傭兵団の戦況が気になるが仕方無い。
むしろ、「チャイム」の機動力で無事逃げ切れるかが心配である…
対竜車両「チャイム」、機銃で「フェリペ」「飛蝗強襲団」を牽制しつつ後退を開始。
>609 チャイム
>それからこっちでも気を付けるけど、マズいなって思ったらちゃんと知らせてね?
>無理して死んじゃったりしちゃダメだからね!」
「ふふ…案ずることはない これでもルシカは頑丈に出来ているのだぞ
そこらのひと山いくらの雑兵共に、そうそう簡単に遅れを取ったりはしないのだ!」
竜の血を引く彼女は確かに生命力も優れているのであながち根拠の無い自信でもなかったが、やはり敵兵士に失礼だった
>「おい、指揮官!敵の中に昆虫人が混じってるらしい。
>虫にはこっちの妨害信号は利かないから注意してくれ!」
「そうか………なあに、それはそれで正々堂々とやっつければすむ話なのだ
それとそちらもそんな相手に対応する手段を考えておいた方がいいかもしないぞ
その見た目通りの派手な必殺技での援護を期待しているのだ!」
>614 カイザー
>「お、カッコイイ翼だな。・・・これって本物だよな、飛べるのか?」
「おお、わかるか!そうだろう?カッコイイだろう!?
もちろん飛べるのだ!これこそ誇り高き竜族の証なのだからな!!」
混血種の翼やしっぽなどは普通の人間からは気持悪がられる事も多いが、
本人としてはそこもチャームポイントなので褒められて(?)悪い気はしなかった
ルシカ内部でカイザーはただの『強い奴』から『強くて違いのわかる男』へとランクアップした
……などとやっている内に共和国側の戦闘機が帝國軍へと向かっていった いよいよ戦いが始まるのだろう
沸き上がる喜びと期待を抑えきれず、ルシカは自分達も突撃をかけようとした
「ふはははー!今こそ戦いの時!!我等も敵陣に攻撃をかけるとしよう!!
狂竜傭兵団、ただちに出発だ!歴戦にしてこのルシカも認めた勇士であるお前達の力を見せつけてやるのだ!!
カイザーはここで恐竜戦車をまも……って居ないのだあ!?」
>「・・・よし、勝負だ帝國軍!!」
カイザーは戦闘機の向かった方向へと駆け出して行ってしまった
「あー……全軍、とりあえずここで様子を見る?……のだ」
>617 ドラゴンゾンビ
ルシカが呆気にとられて珍しく静まっている間に、上空では戦闘機とドラゴンゾンビの戦いが始まっていた
「なんだあれは!高貴なる竜の遺体を!あのような事に使うなど!ぜひ戦ってみたいのだ!!
よーし、今から助太刀に行ってやるぞ!」
だが背中から翼を出そうとしていたら、ドラゴンゾンビの王水ブレスが陣地に降って来た
「あれはブレスのようだな!ぼーっとしてると危ないぞ!!
全員、さっさと防御態勢をとるのだ!!」
半竜人なだけあり、ドラゴンゾンビの動きを見てブレスを察知したルシカは部下達に注意を促す
部隊の中の防御壁を張れる者は、とっさに周囲を守る障壁を張り難を逃れた
近くにそれが出来る仲間がいなかった者のうち何人かも、武器で払うなり避けるなり出来たようだ
ただ、やはり少しは被害が出た
ルシカのまわりにも防御してくれる部下はいなかったが……
「そんな距離からの余波など……喰らうか!!!」
最後の一言と同時に吐き捨てるよう、ちょっぴり口からブレスを吐くルシカ
特にひねりも無い高熱の炎が王水を蒸発させた
「まぁ、やる事はやっておきませんと、ね?」
戦場へ向けて、作り物の鳥を飛ばす。
颶風自身は踵を返して、ミジクモ参謀の居る天幕へ戻った。
兵力追加のタイミングを計るにも、これから先の戦略を立てるにしても、
出来るだけ情報を共有しておいた方が、何かと都合が良い。
・・・・ゴーレムの鳥、と言う情報収集手段があるのだから。
>625 第八十一戦闘機小隊
戦場へと向かう石造の鳥が、ドラゴンゾンビを追い越し、小隊とすれ違う。
「こちらに、金属製の鳥のような物が向かってきますね。
・・・・ゴーレムグライダーに似ていますが、かなり大きい・・・・。
フライボートですかね?」
ゴーレムの視界を通して得た情報を、出来るだけ正確に、簡略に告げる。
颶風の世界には、戦闘機などは存在しない。
それゆえ、ゴーレム魔法で作成される、見た事のある物に例えているわけだが。
・・・・返って、判りにくいかも知れない。
前者は航空機の翼が着いたオートバイのような物。
シルエット自体は、戦闘機に酷似しているが、操縦者は吹き曝しの状態になるあたりが異なる。
後者は読んで字の如く、空を飛ぶ事の出来るボートの事である。
「戦場の様子をごらんになりたいのでしたら、映しますが。
いかがなさいますか? ミジクモ参謀?」
木製の椀に勝手に水を注ぎ、卓の上に置いた。
>624 インゼクト
ついに帝國側の奇襲が始まったがルシカにはその部隊に見覚えがあった
同じ傭兵ギルドの『飛蝗強襲団』、彼らは地形を選ばない強襲を得意とする
さすがにどの兵士も素早く軽い身のこなしで、こちらを翻弄するように攻撃を仕掛けてきた
「昆虫人と聞いてまさかとは思ったが、こやつらだったか!
よし、お前達も負けるな!このルシカの見い出したその力、やつらにも思い知らせてやるのだ!!
ただし、出来る限り殺さぬように注意だぞ!
こちらもあちらも傭兵同士、どちらの国のためにでも死んでやる必要などないのだ!!」
傭兵の中には生活のためにやむなく戦う者や、故郷に家族がいる者もいる
理想を捧げたわけでもない戦いのために死ぬ事に意味などないだろう
…とは言えルシカがそう命令したのはそんな優しい理由だけではない
強い相手は一度で殺してしまうより、生かしておいた方がまた強くなって相まみえる日を楽しみに出来る
つまりはそんな、戦いの相手を喧嘩友達のように考える主義からだった だからみんなだまされるな
>「ルゥゥゥゥゥシィィィィィィィカァァァッァァァァァッァ!!!!!!!!!」
指示を出した直後、敵軍を率いるインゼクトみずからルシカへと突撃して来た
そのスピードは凄まじく、大剣を構える暇などない ルシカは無謀にも素手でインゼクトの攻撃を受け止めようとする
「インゼクト!!来ぉい来い来い来い来い来い来い来い来おおおぉぉぉいっ!!!!」
狂喜の表情を浮かべインゼクトのクローに拳をぶつけるルシカ その腕には鋭い竜の爪が現れていた
しかし勢いのついた攻撃を受けた衝撃で体には少なからぬダメージを負っている
そして、パワーはあるとは言え小柄な彼女はインゼクトに押されて幾分後ずさった だがその戦意は衰えない
「ははははははー!!!ちょーどいい!貴様とは一度戦ってみたかったのだ!!
今度はこちらから行くぞ!!燃えろ燃えろ燃えろおっ!!!」
お互い爪同士を交差させた状態から炎のブレスを吐きかけたルシカ 同時に馬鹿力でインゼクトを押し返そうとする
>626
ここでルシカの脳味噌にも理解できるよう状況を整理してみると、
・三体の腐肉の巨人が現れた とてもくさい
・ゾンビ達を投げて来た
・屍爆弾で毒ゾンビが広範囲に飛び散った
要約するとつまり、とても厄介な攻撃だった!
ルシカの部隊は小隊編成と言うよりも冒険者のパーティのように、
一隊ごとに肉弾戦が得意な者や魔法が使える者などを混在させている
そのため先程のような全体防御も可能だが、やはり間に合わず毒や骨の被害を受ける者もいた
さっきのブレスの時と合わせると無視できない被害になるだろう
「ちっ……次から次へとこっちの身にもなるのだ!!」
戦いは好きなルシカだが、こういった間接的な攻撃は戦ってる気がしないのであまり好きではない
「しゃらくさい!!」
インゼクトを狙ってブレスを吐いたその勢いで、自分の所に飛んできた毒ゾンビ汁や骨を焼き尽くす
ついでにインゼクトに向かって飛んで来た物も始末した
「おい!この無差別攻撃、お前達は裏切られたのではないか?
どうする?まだ戦いを続けるか!?ルシカはそれでも一向に構わんぞ!!!」
>633 第八十一戦闘機小隊
「と、何か撃ちましたねぇ。
のんびりしては居られませんか」
卓から離れ、天幕の外に出る。
「迎え撃ちます。ご心配なく」
迫り来るミサイルに向けて、何もつがえられていない弓を向けて弦を引いた。
ろくに狙いもつけずに、弦を連続で弾く。
「当たれ!」
弦を弾くごとに、光の粒で出来たように見える矢が現れ、
真っ直ぐにミサイルに向けて飛んでいく。
先頭を飛ぶミサイルに、光の矢の数本が当たった。
轟音、爆炎。
偶然にも、雷管の部分に当たったらしい。
爆発のあおりを食らった他のミサイルも、次々に上空で誘爆を起こす。
目標を失った残りの矢が、そのまま虚空にはじけて消えた。
「おや、無駄撃ちになってしまいましたか?」
行動:ミサイルに応戦
「さて…」
開戦したことは耳にしたが、ミジクモは特に行動を起こそうとはしない。
参謀が単身戦いに乗り込むなど、愚の骨頂である。
「私兵でも雇っておくべきだったか…」
仕方がなかろうとはいえ、戦場にて何も働きが出来ないことにもどかしさは高まる。
>637
「ふむ、助かる」
水をのぞき込み、戦いの状況を一通り見る。
だがすぐに目を離す。このまま見続けてしまうと、戦闘に参加してしみたくなってしまう。
(まだだ、まだ)
自分に言い聞かす。
>633>640
「!?」
ふと見上げた空に浮いている数機の戦闘機。
それから「何か」が投下され、ミジクモのいる本陣に向かって落ちてくる。
対地の爆撃であることは想像に易い。本陣への襲来がこれほどまで早いとは思っていなかったが。
しかし、落とされたミサイルは全て破壊されたようだ。行動の素早さに賞賛の視線を向ける。
「伏せろ!破片も凶器になる!」
本陣にいる、事務官などの非戦闘員に呼びかけるが、ミジクモ当人は戦闘機を見据えている。
「悪いが…ここで消えてもらおう」
ミジクモが念じると、20機ほどの戦闘機が空に突然浮かんだ。
これがミジクモの十八番、幻術。他者にまぼろしを見せるのを得意とする。
そう、突如浮かんだ戦闘機は全て幻。そしてそれに注意を引きつけているうちに。
「これでも喰らっておけ!」
共和国の戦闘機に向かって大型の炎を放つ。
「さて、それでは戦力が減ってきてしまったので、殖やすとしましょうか」
ネクロマンサーは地面に杖を突き立てて、奥義の一つとも言える呪文の詠唱を始めた。
詠唱の完成にはまだまだまだまだまだまだまだ時間がかかるが、
完成すれば戦場全域の死者が起き上がって共和国の者を貪り食うことだろう。
>630
> 残っている大男の頭に照準を合わせる。
> 三人いる内の一番左の奴だ。そいつが歩く速度を落とした時、引き金を絞った。
「ふむ……あちらの監視塔にまだ誰かいるようですね。ははは、まだまだ生き残りがいましたか。
よしよし、それでは……命尽きたる者共よ、道半ばにして斃れし者共よ……」
ネクロマンサーは不敵に笑い、邪悪な呪文の詠唱を開始した。
それと同時に、鈴木中尉がいた辺りの共和国軍兵士の死体が起き上がり、ゾンビとなって
鈴木中尉がいる監視塔に向かってぎこちない動きで迫っていく。急ごしらえのゾンビのため、
知能その他はないに等しいが、通常は制限されている肉体限界が消えているため、その身体能力は高い。
特にその怪力は人間を素手で貪り食うに充分なものだ。
銃弾は確かに命中した。頭部を構成しているゾンビの一体に。
しかし、もともとがゾンビ達が複雑に絡み合っているだけに過ぎない腐肉の巨人にとっては、
まさに蚊が刺した程度の攻撃だ。撃たれた巨人は小揺るぎもせずに、鈴木中尉を無視して
そのままルシカやインゼクトの方へと歩いていく。残りの二体も散開し、それぞれの目標へと向かう。
>634
「ふむ……賞金が逃げようとしていますな。はっはっは。逃がすわけにはいきませんよ」
戦場から少し距離を取り、状況を望遠鏡で分析しているネクロマンサーは、逃げようとしている
「チャイム」の様子に気づいた。これを捕まえれば賞金が貰える。
ネクロマンサーは金の亡者ではないが金が大好きだ。貰えるものを手に入れないのは罪悪だとすら考えている。
「よろしい! 捕まえなさい!」
腐肉の巨人一体が「チャイム」を捕らえるべく、人間の全力疾走の数倍の速さで走り出した。
反動でゾンビが何体か振り落とされるが、気にしない。
>639
> インゼクトを狙ってブレスを吐いたその勢いで、自分の所に飛んできた毒ゾンビ汁や骨を焼き尽くす
「さて、それでは殺して差し上げますか。なかなか優秀な傭兵達のようですし、さぞかしよいゾンビとなるでしょう」
ルシカの奮戦や部隊編成は、望遠鏡で戦況を確認しているネクロマンサーに目をつけられてしまった。
その力を確認した瞬間、最後の腐肉の巨人をルシカ達の方へと前進させた。
誰一人として生かしておくつもりのない、完璧な皆殺しを予定して巨人はおぞましく蠢きながら走り出す。
>633 >640 >641
> タイスの二番機から、セミアクティブレーダー誘導ミサイルが発射された。
> 目標は前方のドラゴンゾンビ。
> モナ、ゴードン、ドビンズは本陣の真上から、UGBを投下する。
> ジャックも低空から、本陣のテント群へASMを撃ち放つ。
ドラゴンゾンビとドラゴンゾンビに指示を下すネクロマンサーは一瞬躊躇した。
ミサイルの一発で落ちるほど柔な作品ではないが、それでもダメージは大きい。
当たり所が悪ければ一旦離脱せざるを得ないかもしれない。
だが、回避すればどうなるか。そうなれば本陣もおしまいである。
> 偶然にも、雷管の部分に当たったらしい。
> 爆発のあおりを食らった他のミサイルも、次々に上空で誘爆を起こす。
> 目標を失った残りの矢が、そのまま虚空にはじけて消えた。
これこそ天の助けとも言えた。本陣に向かうミサイルが迎撃された以上、ドラゴンゾンビは
自分に向かってくるミサイルだけを相手にすればいい。
片腕で殴ってわざと爆発させることによってミサイルを回避したドラゴンゾンビは、
爆発で片腕を、破片で全身を傷つけられながらも真っ直ぐに戦闘機部隊に突っ込んでいく。
今度は突風で煽りつつ、接近して王水と鈎爪の連続攻撃を仕掛けるつもりだった。
> ミジクモが念じると、20機ほどの戦闘機が空に突然浮かんだ。
だが、間の悪いことに目標が増えてしまった。ドラゴンゾンビはどれを攻撃していいかわからず、
ネクロマンサーが正しい敵を発見するまでの一瞬の間、僅かに動きが止まる。
一瞬の隙が致命的かもしれなかったが、ドラゴンゾンビは本物目掛けて攻撃を再開した。
644 :
名無しになりきれ:05/02/01 22:40:17
ここはマニアが集う馴れ合い場所になりました
何を今更
>628
>その言葉を合図にして、左手を包んでいた光の玉が超速で上空約15メートルまで飛んでゆき、
>動きを止めると同時に弾け跳び、それが光の線となって近くにいる敵全体に降りかかる
>その光の線は まるで暴風雨のような激しさで 怒り狂ったように敵を滅さんとしているかのような勢いがある
「!?…野郎!」
カイザーに強襲を掛けた飛蝗昆虫人の傭兵数人は、カイザーから放たれた光が範囲攻撃だというのを直ぐに察知した。
「古の風の盟友よ!我にそなたと同じ神速の世界を見せ給え!」
傭兵達が口々に同じ呪文を唱えると、傭兵達の羽と足に風の精霊が憑依した。風の精霊の御蔭で機動力を遥かに
向上させた傭兵達は、降り注ぐ光を掻い潜り、カイザーを飛び越して更に敵本陣へと喰らい突いていった。
他の傭兵達も同様に、ルシカの傭兵達との戦闘を中断し、更に敵の奥深くへと食い込んでいった。
>638
>「ははははははー!!!ちょーどいい!貴様とは一度戦ってみたかったのだ!!
>今度はこちらから行くぞ!!燃えろ燃えろ燃えろおっ!!!」
>お互い爪同士を交差させた状態から炎のブレスを吐きかけたルシカ
「俺は火が嫌いなんだ!そんなもの吐くんじゃねぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!」
その叫びと共に、インゼクトの体が緑色の魔力の輝きを発し始めた。
「風の精霊よ!我に精霊の加護をあらんことを!」
インゼクトは風の精霊の力を借りて、自分の周囲に強力な障壁を展開した。
ルシカのブレスは障壁に阻まれ、インゼクトを反れてあらぬ方向へ飛んでいった…
>639
>「おい!この無差別攻撃、お前達は裏切られたのではないか?
どうする?まだ戦いを続けるか!?ルシカはそれでも一向に構わんぞ!!!」
「流石だな!?恐竜娘!!!!…俺はお前ともっとサシで殺り合いたいと思っていた所なんだよ!!!!」
装甲ヴァイザー下の飛蝗顔は、歓喜に歪み、飛蝗口を左右に大きく開いて笑っていた。
「奥さんを抱いている時よりも今の俺は興奮しているんだよ!!!!!…俺のこの体の疼きを鎮めてくれよ!?」
>同時に馬鹿力でインゼクトを押し返そうとする
「…前々から聞いているぜ。お前の馬鹿力は。だが…飛蝗の脚力を舐めるなよ!」
爪を交差し、互いに組み合ったまま、インゼクトはその爆発的な脚力による横蹴りを、ルシカの薄い脇腹目掛けて繰出した。
直撃すればルシカとて流石に怯むだろう。人間が喰らえば一瞬で肉の塊と化す破壊力を秘めているのだから。
>642
銃弾は当たったが大男の頭は少し崩れただけだ。
急いで着弾点を双眼鏡で確認する。
「何だと!あれは…死体の山か……?」
爆弾でも食らわせれば崩れて無力化させられるだろう。
この際、肉薄して手榴弾を投げ込むべきだろうか。
しかし手榴弾は持ち歩いていない。武器庫まで戻らねば。
「ん?な、なんだこいつ等は!?」
階段の下でうろついていたのは友軍兵士の死体。
どうやら敵軍には死体を操る者がいるようだ。
こいつ等を排除せねば武器庫へはいけない。
だが、小銃に再装填する暇はない。こうなれば白兵戦だ。
小銃を肩紐で肩に掛け、腰の軍刀を抜く。
すばやく軍刀を振り下ろすと、目の前の死体は真っ二つになる。
「そこをどけ!死人どもが!!」
そう叫びながら死人を何人もを斬り倒し、どうにか外へ出る。
外は外で酷いものだ。腐臭と血の臭いが立ち込めている。
その中を走り抜け、急いで武器庫へと向かった。
カイザーの魔法『ホーリー・レイ』がようやく止んだ。
その頃にはカイザーの周りは先程の魔法の威力で、近くにあった木や草は完全に消滅していた。単なる荒野へと変貌してしまっていた
奇襲してきた敵の姿は見えない。倒されたのか移動したのかは分からない
後方の方でも戦いは始まっているようだ。カイザーは作戦を練る
(とりあえず向かうのは敵の本陣だよな・・・ん?妙だな、嫌にゾンビの数が増えているな
ゾンビが現れる条件は二つに一つ。
一つは、死んだ者の怨念が強すぎてこの世に舞い戻ったか、
二つ目は、死者を無理矢理操っている危険な奴が動かしているかのどちらか一つだ
これだけ大量の数のゾンビが活動しているんだ。間違いなく後者だろう・・・)
カイザーは戦場の敵の気を探る。どこかにゾンビ達を操っている奴がいる、そいつを叩けばこの状況をなんとかできるはず。そう考えたのだ
>642
(・・・黒き力が一つだけ孤立している。ゾンビにも似たような力を感じるから、間違いないな。
あいつがゾンビを、死者を操っているんだ。・・・許さない、死者を冒涜するなんて事は!)
カイザーは本気で怒っている。今まで見た事もないような怒号が身体を纏う闘気から感じられる
そして黒きオーラを放つ人物へ向けて駆け出す、その速さは他に類を見ないほどの運動性だった
目的の場所へ向かう途中にも敵はいたが、相手にしているほど暇は無い。目晦ましの魔法を使って戦いを回避する
駆け出してからほとんど時間は経過していないであろう。だが、カイザーは目的の場所まで目と鼻の先という場所まで来ていた。
「・・・ようやく見つけたぞ。あの男がゾンビを操って・・・!」
見つけた。どうやら見た目から察するに魔術を操る敵のようだ。
カイザーは右手に持っている剣に闘気を込める、すると剣が光を放つ
そのまま男の正面へと走り出す。
「俺の名はカイザー。会って早々だが死んでもらうぞ!
ブレンテル流、速攻の剣・・・疾風聖波烈斬!!」
カイザーが剣をその場で振る。その剣先から光の刃が高速で放たれる、狙いはネクロマンサーの首だ。
>647
(ふむ……? どうやら善戦しているようですな)
戦場全域にかける予定の呪文の詠唱の合間合間に戦況を確認しているネクロマンサー。
だが、呪文とドラゴンゾンビ、それから腐肉の巨人の制御に忙しいので、鈴木中尉に向かっている
ゾンビ達にはただ単に「追い詰めろ」としか指示を与えていない。
そのため、ゾンビ達は何の考えもなく、それぞれがバラバラの動きで鈴木中尉を追いかけた。
何人倒されてもまるで気にせず、近寄っていく。結果的に、ゾンビ達は鈴木中尉を取り囲もうとしているような陣形になっていた。
全員が一斉に鈴木中尉に向けて毒液に濡れた手を伸ばして近づいていく。
>648
> 「俺の名はカイザー。会って早々だが死んでもらうぞ!
> ブレンテル流、速攻の剣・・・疾風聖波烈斬!!」
> カイザーが剣をその場で振る。その剣先から光の刃が高速で放たれる、狙いはネクロマンサーの首だ。
「死人……冥府の底に眠りし……何!?」
ネクロマンサーは、突然の闖入者によって詠唱を中断させられた。
見れば、若い騎士風の男が光を放つ剣を持って迫ってきている。あれは絶対に首を狙っていた。
回避できなければ首が飛ぶ。ネクロマンサーでも首を刎ねられてしまうと危ないのだ。
「だが、しかぁし……」
ネクロマンサーが歪んだ笑みを浮かべた瞬間、この世のものではない悲鳴が響く。
「はっはっはっは!」
光の刃をネクロマンサーの眼前で受け止めたのは、ネクロマンサーが恒常的に使役している守護霊の一体だった。
人魂に顔らしきものが浮かんだそれは、光の刃と押し合いながら苦痛の叫びを上げていた。
「おやおやおや? 外見からお察しするに正義の騎士様? 貴方様の正義の刃によって、
何の罪もない霊魂が苦しんでいますよ? はっはっは!」
守護霊が上げる悲鳴をBGMに、ネクロマンサーは哄笑した。その笑みは、正義という存在そのものを
嘲笑っているかのように見える。
「では、正義の騎士様。短いお付き合いでしたが、邪悪な魔術師に斃されていただきましょう」
地面に突き立てていた杖を引き抜き、それを翳して高らかに呪文を詠唱した。
「貴方には私の詠唱を中断させた報いを受けていただきますよ!」
ネクロマンサーが杖を振り下ろした瞬間、念の強さを物理的破壊力に変換した悪霊達の砲弾が
大量に地面から湧き出した。大きさも形も色も不揃いなそれらの共通点は、皆が皆怨嗟の叫びを上げていることと、
カイザーに向かって高速で突っ込んでいくことだけだった。
>649
>「おやおやおや? 外見からお察しするに正義の騎士様? 貴方様の正義の刃によって、
何の罪もない霊魂が苦しんでいますよ? はっはっは!」
「き・・・貴様ぁ!!」
急いで自分が放った光の刃をかき消す
「・・・ふざけるのも大概にしろ!!うおおおおおおお!!」
カイザーは完全に頭にきていた。彼の身体の周りの聖なる闘気が爆発的に大きくなる
>ネクロマンサーが杖を振り下ろした瞬間、念の強さを物理的破壊力に変換した悪霊達の砲弾が
大量に地面から湧き出した。大きさも形も色も不揃いなそれらの共通点は、皆が皆怨嗟の叫びを上げていることと、
カイザーに向かって高速で突っ込んでいくことだけだった。
とっさに出てきた悪霊の砲弾に不意をつかれ、鎧に次々と直撃を受けてしまう
その衝撃でカイザーは後方へ5メートルほど吹き飛ばされてしまう
「・・・ぐあぁぁぁぁっ!!」
もの凄い衝撃がカイザーを襲ったように見えた。だが、すぐにカイザーは立ちあがる
鎧にヒビが入っているものの、カイザーは怒りを隠しきれていない瞳でネクロマンサーにこう言う
「貴様は俺を甘く見過ぎているようだな!俺は聖騎士だ、悪霊との戦いは慣れているんだよ!!」
なんと、悪霊達が次々と消え去ってゆく・・・聖騎士カイザーの聖なる力に触れたからであろう
「これで、彼等は成仏できたと信じたいが・・・」
悪霊がこの世から消えた場合、成仏か完全消滅。そのどちらかしかないのである
消え去る霊を見送った後、カイザーは剣を両手で持ち、前に突き出す
「次は守護霊を出しても容赦はしないぜ・・・もっとも、この技を防げる守護霊がいたらの話しだがな!」
カイザーの身体全体が激しい光に包まれる。剣先部分に近づくにつれてそれは更に激しくなる
「ブレンテル流、突撃の剣!絶命突破聖剣!!」
激しい光に包まれて表情すら確認しにくいカイザーが剣を前に突き出したままの体制で走り出す。
もっとも その早さは尋常ではない。
おそらく時速100kmは軽く越えているであろう凄まじい速さで一直線にネクロマンサーの心臓部へ向けて一気に突撃しているのだ
>642
>腐肉の巨人一体が「チャイム」を捕らえるべく、人間の全力疾走の数倍の速さで走り出した。
それの接近に気付いた時には、もう「チャイム」の車体は巨人の腕に掴まれていた。
竜の首にあたる部分を両腕で握り締め、巨人は満身の力を込めている。
「竜の息の根を止めようとしている」らしい。
ジャイ「パンボリック、このままでは…!」
パンボリック「分かっている―――現時刻をもって『チャイム』は破棄。8分後に本機を自爆させる。
出来る限り敵を撃退しつつ、共和国陣営まで逃げ切れ」
ジャイ「了解! パンボリック、ガスマスクをお忘れなく…クソッ、ひどい臭いだ」
先ほどの敵味方を問わないネクロマンサーの攻撃もあって、戦場はやや混沌としている。
搭乗者達はライフルで周囲の敵を牽制しつつ後退を始めた…と、
「チャイム」が轟音と共に大爆発を起こした。
爆心地には当然、腐肉の巨人がいた筈だ。近くで戦っていた者達にも少なからず爆発の余波が及ぶ。
オゼロ「あの敵、今の爆発でツブれてりゃいいんだけど…っと、おねーさんの部隊の援護に!
…行っても足手まとい?」
ジャイ「……情けねえ」
対竜車両「チャイム」、自爆
>640 >641
「高射砲か!?」
ASMの破片を避けようと、ジャックがスティックを引いた瞬間、
目前に無数の戦闘機が出現する。
一瞬途惑う彼だったが、すかさず機体をロールさせ五、六機やり過ごした。
「隊長、これは何!?」
「レーダーに映りません! ステルスですか?」
「よく見なさいよ。こいつら、ウチと同じハロウハウンドだ」
混乱するモナとゴードンを宥める様に、ドビンズが言う。
「こりゃちょっとした魔術なんじゃないでしょうか、隊長」
地上から放たれる巨大な炎を、ジャック機が回避した。
「魔導師が居るらしいな……う、わ、わわ!」
一番機の動きが突然右へぶれた。右翼が、先の王水ブレスを被っていたらしい。
右後方から正体不明機の内一機が現れ、鼻先からジャック機へ突っ込み―
―突き抜けた。ジャック機はそのまま直進し、他の数機に「接触」した。
いずれも衝突せずに「突き抜け」る事を確認して、
「これは単なるまやかしだ、惑わされるな!」
>643
上空の四機。
幻影の戦闘機を無視して正確な編隊飛行を持続する。
「あのトカゲ、デカイだけあってタフだな。
『キャリバン』FOX1よ!」
タイスの二番機から眼前のドラゴンゾンビへ、新たに二発のSAAMが射出された。
「まだUGBは残ってるだろう、二回目だ」
モナ、ゴードン、ドビンズの三機は高度三万フィート付近で旋回し、
本陣の真上を取って再度UGBを投下する。
>650
> 「き・・・貴様ぁ!!」
> 急いで自分が放った光の刃をかき消す
> 「・・・ふざけるのも大概にしろ!!うおおおおおおお!!」
> カイザーは完全に頭にきていた。彼の身体の周りの聖なる闘気が爆発的に大きくなる
「そうそう、それでいいのですよ。はっはっは!」
(危ない危ない……あのまま光が続いていたら首を斬られていましたね……)
表面上は勝ち誇っているネクロマンサーだったが、内心ではほとんど戦意喪失状態だった。
カイザーは無傷で勝てるほど甘い相手ではなく、そもそも勝てるかどうかも定かではない相手だ。
> 「貴様は俺を甘く見過ぎているようだな!俺は聖騎士だ、悪霊との戦いは慣れているんだよ!!」
> なんと、悪霊達が次々と消え去ってゆく・・・聖騎士カイザーの聖なる力に触れたからであろう
「む……これは困りましたね……相性が最悪です。貴方とはお友達になれそうもありません」
辛うじて冷静さを保ちながら、ネクロマンサーは内心舌打ちしていた。勝てる見込みがまるでないのだ。
カイザーには恐らく即席のネクロマンシーは通用しない。ネクロマンシーで斃すつもりなら、入念な準備が必要だ。
(では……ルーンを刻みますか?……いや、駄目ですね……あれは無理です)
文章を刻み込めば確実に効果を発揮する神々の文字、ルーン文字。ネクロマンサーはその奥義も修めているが、
肝心のカイザーの肉体にルーンを刻み込むほどの格闘能力など無論ない。だから、物質を崩壊させる破壊のルーンも
生命活動を停止させる死のルーンも、この場では無力だった。
> 激しい光に包まれて表情すら確認しにくいカイザーが剣を前に突き出したままの体制で走り出す。
> もっとも その早さは尋常ではない。
> おそらく時速100kmは軽く越えているであろう凄まじい速さで一直線にネクロマンサーの心臓部へ向けて一気に突撃しているのだ
「くっ……」
考え事をしている最中に相手が攻撃をしてはならないなどというルールは、将棋やチェスならばともかく戦争にはない。
そのように理解はしているが、思案中に突撃してきたカイザーに対して、憎悪にも似た感情が沸き起こる。
「眩しくて……剣先が見えませんね……」
剣先がどこにあるかもわからない状況だったが、ネクロマンサーは咄嗟に横に転がった。避けられるかどうかは
わからないが、それでも回避行動を取ってしまうのは人という生き物のサガだろう。
「冥府よ……冥府の住人よ……魂と肉に餓えし冥府の者共よ……今、汝等に血肉を捧げよう……」
横転しながらもネクロマンサーはぶつぶつと不気味な呪文を詠唱していた。少しでも助かる確率を高めるつもりなのだ。
詠唱が終わると同時に突進してくるカイザーとネクロマンサーの間の地面が瘴気を放つ毒沼と化し、
そこから無数の亡者や冥府に住まう悪魔や鬼、更には死神などの大きさも長さも様々な手が、
冥府の底にカイザーを引きずり込むべくカイザーに向かって伸びていく。この世の物理法則とは異なる怪力を振るう
それらに掴まってしまえば、よくても行動不能、悪ければ冥府に直行することになる。
カイザーが纏う聖なる力とネクロマンサーに操られた冥府の者共との、これは勝負だった。
>651
> 竜の首にあたる部分を両腕で握り締め、巨人は満身の力を込めている。
> 「竜の息の根を止めようとしている」らしい。
ネクロマンサーがカイザーとの戦いに集中力を割かれていなければ、或いは
本陣が戦闘機部隊によって攻撃されていなければ、腐肉の巨人はもう少し賢い戦い方ができたかもしれない。
しかし、ネクロマンサーの指示が一時的か永久的にかは不明だが、とにかく止まっている以上、
アンデッド部隊の戦術能力は大きく低下してしまう。この巨人の行動がいい例だった。
命令があれば何でもするが、命令がなければ何もしない。よい命令を与えれば善戦し、命令が悪ければ役に立たない。
それこそがアンデッドというものだった。
> 「チャイム」が轟音と共に大爆発を起こした。
> 爆心地には当然、腐肉の巨人がいた筈だ。近くで戦っていた者達にも少なからず爆発の余波が及ぶ。
ネクロマンサーの指示がないがために「チャイム」を押さえ続けていた腐肉の巨人は、命令を守ったまままともに
爆風をを浴びた。固く絡み合っていたゾンビ達の連結が外され、腐肉を撒き散らしながらゾンビ達が吹き飛ばされる。
まだ動いているゾンビもいたがその数もごく少数であり、「チャイム」に向かった腐肉の巨人は完璧に撃破されたといってよかった。
>653
ドラゴンゾンビもまた、そうだった。腐肉の巨人と同じく、ネクロマンサーの指示が途切れてしまったため、
前提命令である「本陣を守れ」を実行するほかに、行動ができないのだ。それも、単純な行動しかできない。
> タイスの二番機から眼前のドラゴンゾンビへ、新たに二発のSAAMが射出された。
> 「まだUGBは残ってるだろう、二回目だ」
> モナ、ゴードン、ドビンズの三機は高度三万フィート付近で旋回し、
> 本陣の真上を取って再度UGBを投下する。
ドラゴンゾンビはネクロマンサーが前提命令として与えた本陣防衛を実行するべく、上空の四機に向かって飛ぶ。
気圧の変化も気温の変化も、死体であるドラゴンゾンビには関係のないことだった。
そのまま音速をも超えて上昇を続けていく。
二発のSAAMが命中し、長大な尾と左の後肢が千切れ飛んだ。だが、痛覚も生命もないドラゴンゾンビは止まらない。
投下されたUGBに向かってそのまま速度を落とさずに突撃し、それらを次々に飲み込んでいく。
数秒の時が過ぎた瞬間、轟音と共にドラゴンゾンビの胴体のあちこちから血と肉片が飛び散った。
体内で爆発を起こしたのだろう。だが、生命ある竜ならば絶命していただろう攻撃も、ドラゴンゾンビを破壊することは
できなかった。だが、ドラゴンゾンビの被害は甚大だ。このままのペースで攻撃をされれば確実に破壊される。
滅多に手に入らぬ竜の死体を使って創り上げたものをこのまま使い潰すわけにはいかなかった。
ネクロマンサーによって製作時に組み込まれた最優先命令
「損耗率が危険域に入ったら撤退しろ」
を実行する時が来たのだった。ドラゴンゾンビが咆哮した瞬間、虚空に魔方陣が描かれる。
ドラゴンゾンビの巨躯は、そのまま魔方陣へと吸い込まれていった。
破壊されかかったドラゴンゾンビは、ネクロマンサーが冥府に作った収納空間に撤退した。
>641 ミジクモ
>ミジクモが念じると、20機ほどの戦闘機が空に突然浮かんだ。
>これがミジクモの十八番、幻術。他者にまぼろしを見せるのを得意とする。
宙に現れた機影に一瞬あっけに取られる。
しばしの逡巡の後、新たに現れた戦闘機の周囲の風の精霊が、
際立った動きを見せない事に、颶風は目を留めた。
新手とも思えた戦闘機群を、『幻影の類、実体を持たない物』として片付ける。
>共和国の戦闘機に向かって大型の炎を放つ。
「お見事」
短い詠唱で、巨大な炎を呼び起こしたその実力に、素直に賞賛の言葉をかける。
大量の魔力を扱う事に幾ら長けていても、颶風は、その魔力を直接物理現象に変換する能力が低い。
同じ量か、それより多い魔力を消費しても、ミジクモの生み出した炎を超える事は出来まい。
>652-654 第八十一戦闘機小隊 ネクロマンサー
>本陣の真上を取って再度UGBを投下する。
「間に、合わないですかね?」
表面上は悠然と、手にした弓を天に向けて構える。
先ほどの斉射の際に、魔弓に篭めた魔力を消費している。
・・・・今すぐ撃てるとしても、精々一、二本。
弦を引いても、ついさっきミサイルを打ち落とした時ほどの光が灯る事は、無い。
それでも、せめて、文字通り一矢報いんと、弓を強く引く。
>投下されたUGBに向かってそのまま速度を落とさずに突撃し、それらを次々に飲み込んでいく。
「助かりました、と安心する訳には行きませんか」
魔方陣の中に吸い込まれるように消える屍竜を見送り、呟いた。
戦闘機部隊が、魔弓の射程から外れている事を確認し、
無駄に魔力を消費しないように注意しながら、弦を引く力を弱める。
>630
射撃により、最前列の兵士が倒れる。
「やれやれ…あの鉄砲は厄介ですね…」
しかし、ネクロマンサーの攻撃によって相手がかなりの被害を受けているのをみて
再び『チャイム』に向かい前進を始める。
>634
『チャイム』目前に迫ったところで、機銃の掃射を受ける。
流石に歩兵部隊にまで魔力付加の武具は配備されていないので、前列の兵士が倒れていく。
しかし、魔法を使うために立ち止まるわけにもいかないので盾で前を固めながら前進する。
「全員、スピードを上げるぞ!」
なるべく早足で『チャイム』に追いつこうとする。
が、
>642,651
腐肉の巨人が『チャイム』に追いつき、持ち上げる。
追いつくべき目標が手の届かない位置に行ってしまったので、とりあえずその場にとどまり
周りの敵兵と戦闘する。だが、
>「チャイム」が轟音と共に大爆発を起こした。
隊の兵たちも何人か吹き飛ばされる。また、腐肉や破片が降りかかり、
少なからず被害が出る。戦闘は続けられそうだ。
(…傭兵達に攻撃されるとマズイかな?)
ルシカの傭兵団から少し離れながら戦闘を続ける。
>633
その頃、ツィーヴは上空の戦闘機に苛立ちを隠せなかった。
(我々も竜に乗ることが出来れば…あんなもの、落としてやるというのに)
自慢の軽装歩兵隊も、流石に空の部隊には手が出せない。
しばらく眺めていると、
>モナ、ゴードン、ドビンズは本陣の真上から、UGBを投下する。
>ジャックも低空から、本陣のテント群へASMを撃ち放つ。
鉄の塊が飛んでくる。敵の武器についてはよく分からないが、脅威に変わりないだろう。
>640
急に爆発が起こり、跡形もなく空の鉄塊が消し飛ぶ。
だが、それに伴って破片も降り注ぎ少なからず被害を与える。
特に、軽装歩兵隊は軽装であるので被害がやや大きい。
(しかしあの人…ただ者ではないな…あれも、魔術だろうか?)
颶風を見ながらそんな事を考える。
>641
突如、戦闘機が増えたので身構えるが、ミジクモが天幕から出て来ていることに気付く。
(幻術…か。かなり高度だな。あれだけの物とは…)
ツィーヴ自身はあまり高度な魔法は使えないが、それでもミジクモの術が高度なことくらい容易に分かる。
(…このままここに居ても被害が増えるだけかもしれん。それに足手まといか。
…だが、もしも仮にだ。誰か腕の立つ奴が単身乗り込んで来たら?この二人なら安心だろうが…)
「…参謀殿、我々も前に出る。」
隊に前進の準備をさせながら、一応の確認のつもりで言ってみる。
>654
>剣先がどこにあるかもわからない状況だったが、ネクロマンサーは咄嗟に横に転がった。避けられるかどうかは
わからないが、それでも回避行動を取ってしまうのは人という生き物のサガだろう。
横に転がったネクロマンサー、それによって目標点がずれてしまう。
カイザーはそのまま速度を落さずに、微調整をしながら再び心臓部へ狙いを定める
「甘いな!そのぐらいの動きで避けれる訳が・・・」
>詠唱が終わると同時に突進してくるカイザーとネクロマンサーの間の地面が瘴気を放つ毒沼と化し、
そこから無数の亡者や冥府に住まう悪魔や鬼、更には死神などの大きさも長さも様々な手が、
冥府の底にカイザーを引きずり込むべくカイザーに向かって伸びていく。この世の物理法則とは異なる怪力を振るう
(く、くそっ!ヤバイ!!)
伸びてくる手の危険度をすぐに察知したカイザーは足を踏ん張らせて急停止を試みる。
・・・ザアアアァァァァァァァァァ!!
激しく煙る砂ぼこりと尋常でないほどの土が抉れたが、カイザーは急停止を成功させた。そしてその体制のまま力を込める
「行けっ、聖闘気!!」
カイザーの輝く白銀の光が、冥府の底から飛び出してきた手に向かって伸びてゆく
その二つがぶつかり合い、そのまま絡み合うような状態になる。
だが、カイザーの闘気が少しずつ押されてゆく。敵の力の方が巨大なのだ。
(力負けしてるだと!?・・・こんな所で・・・このまま死ねるかよ!)
「だあああああああああああああああ!!」
カイザーの聖闘気が更に巨大になり、冥府から飛び出して来た手を押し返し始める。
「冥の使いよ、このまま・・・・・・弾け跳べえ!!」
冥府から飛び出して来た手を完全に吹き飛ばし、
その勢いのままネクロマンサーが作り出した毒沼に聖なる光が入りこむ。
すると毒沼はどんどんと縮小してゆき、次第には完全に消滅してしまう。
だが、カイザーはガクッと倒れて膝を地面に着けた四つんばいの格好になってしまう。今の攻防で力を消費し過ぎた。
それだけではない。ネクロマンサーへの怒りで冷静さを無くしてしまい、今までの戦いで既に力を無駄に浪費してばかりいたのだった
(身体が重い・・・この状態じゃ、聖なる技は使えても後1,2回が限度か・・・くっ!)
剣を地面に突き刺し、それを杖のように使って体を立ち上げる。
そして走り出す。力が減少していると言っても一般人よりは遥かに速い
そのまま剣を握る手に力を入れ、ネクロマンサーの左胸へ向けて突きを繰り出す。
>649
「誰か!生き残りは居ないのか!」
近付いてくる死人を斬り殺し、叫びながら武器庫へ向かって走る。
だが、やっと見えた武器庫の前にも死体がうろついているようだ。
さらにいつの間にか周囲を取り囲まれていた。
「くそっ!離れろ!その道を開けろ!」
集まってきた奴らを何人斬ってもすぐに代わりが後ろから現れる。
使っている軍刀も血糊で切れ味が落ちてきた。これはまずい。
すぐに鞘へ刀を戻し、周りの敵を小銃で殴り飛ばす。
まるでゼンマイ人形のように歩いてくる死人たちを順々に殴り倒し、
武器庫に到着すると同時に扉に鍵をかける。
手榴弾を雑嚢に詰め、小銃に弾を込めてから軍刀の血糊をふき取った。
重装騎士隊の防空壕内では、重厚な鎧に身を包んだ獣人の重装騎士達が出撃を今か今かと待っていた。
だが、直ぐにその時は来た。防空壕の分厚い鋼鉄製の扉が開き、団長のウルフェルムが颯爽と壕内に入ってきた。
「さて…重装騎士隊の諸君。既に戦闘が始まっているのは周知の事実だと思う。隣の陣地の『フェリペ』を始めとした
帝國軍の主力は出撃し、陣地に残っているのは我々ぐらいなものだろう……」
言葉をいったん区切り、重装騎士達の顔を見渡す。揃いも揃って皆獰猛な獣の獣人ばかりである。
目は異様なほどにぎらつき、血に餓えた野獣の如く、皆いきり立っていた。
「大いにこの時を待ち侘びたことだと思う。だが、安心したまえ…この戦闘の主導権は我々帝國が握りつつある。
このまま我々は陣地に篭って来る筈も無い敵相手に防御を構えていても、あの後方から来たというネクロマンサーとか
いう男が大体の共和国主力を根絶やしにするだろう。つまり……我々の出番は無いかもしれんということだ」
その言葉に、騎士達は互いに顔を見合わせた。
「だが、その必要は無い。戦局は我々に傾きつつあるが、傾きかけている共和国戦線に、更に我々獣人騎士団が攻勢を仕掛ける。
…そうすれば、戦線はどうなる?」
そう、獣人騎士団はこの時を待っていたのだ。自軍の戦力の被害を最小限に抑え、且つ敵には最大の被害を与える。これが狙いだったのだ。
「グラズリー、獣人騎士団は先行した遊撃騎士隊の奇襲を以ってして行動を開始する。重装騎士隊は軽装騎士隊の強行突破後、竜騎士隊との連携
で敵を殲滅だ。何時も通りやれば、誰も死なん」
「了解や。ウル」
体の大きな重装騎士達の中でも、一際大きな樋熊の獣人、重装騎士隊隊長を務めるグラズリーがウルフェルムに敬礼を送る。
「と、いうことで…重装騎士隊、全員出撃!」
グラズリーの号令と共に分厚い防空壕の扉が開かれ、重装騎士達が隊列を組んで中から出てくる。
地上はどうやら敵航空隊の爆撃を受けて、色々と被害を出してはいるようだが、獣人騎士団には誰一人として傷を負ったものはいない。
戦力は丸々と温存出来た。あとは簡単な仕事しかない。
「さて…あとはヴァラシャンクスの遊撃騎士隊の奇襲を待つのみだ」
>659
> 冥府から飛び出して来た手を完全に吹き飛ばし、
> その勢いのままネクロマンサーが作り出した毒沼に聖なる光が入りこむ。
> すると毒沼はどんどんと縮小してゆき、次第には完全に消滅してしまう。
「おやおや……やはり小手先の業では足止めが精一杯ですか」
体勢を整えたネクロマンサーは、冥府の者共が追い返されてしまったことに苦笑を浮かべた。
やはり、小手先のネクロマンシーは無意味に近い。
> だが、カイザーはガクッと倒れて膝を地面に着けた四つんばいの格好になってしまう。今の攻防で力を消費し過ぎた。
> それだけではない。ネクロマンサーへの怒りで冷静さを無くしてしまい、今までの戦いで既に力を無駄に浪費してばかりいたのだった
と思った瞬間に、カイザーが倒れこんだ。どうやら、あながち無駄というわけでもなかったらしい。
「ふむ……これはいけるかもしれませんね」
カイザーの消耗を見抜いたネクロマンサーは、印を結んで詠唱を開始した。カイザーの様子からして
もうすぐ起き上がるだろうが、今唱えている呪文はごくごく簡単な呪文なので、起き上がる頃には詠唱が終わっている。
まるで問題はない。
> そして走り出す。力が減少していると言っても一般人よりは遥かに速い
> そのまま剣を握る手に力を入れ、ネクロマンサーの左胸へ向けて突きを繰り出す。
「おおっとぉ! 刃物で遊ぶ悪い子にはお仕置きをしなければなりませんね」
心臓に向かって真っ直ぐに突き出されてきたカイザーの剣。力も技も速度も申し分ないそれが、真っ直ぐに心臓に迫る。
「ぐっ……!」
だが、それがネクロマンサーの心臓を貫くことはなかった。胸に触れるか触れないかと言うところで、
横合いから刀身に衝突した守護霊によって軌道をそらされたのだった。剣はネクロマンサーの左肩に刺さり、
そのまま背中側まで突き抜けた。しかし、これこそがネクロマンサーの狙いでもあった。
「はっはっは! 心臓を刺されたら危ないですが、肩を刺されても私は死にません。さぁて、逃がしませんよ!」
苦痛混じりの笑みを浮かべながら、ネクロマンサーはカイザーの首に右手を伸ばした。
「何、殺しはしませんよ、ご安心なさい!」
カイザーの首を絞めつつエナジードレインによって生命力と精神力を吸収するつもりだった。
聖闘気だろうが魔力だろうが、力には変わりない。ネクロマンサーのエナジードレインは、あらゆる力に有効なのだった。
命を吸収する右手が、怪我をしているとは思えないほどの速度でカイザーに迫る。
>660
> すぐに鞘へ刀を戻し、周りの敵を小銃で殴り飛ばす。
> まるでゼンマイ人形のように歩いてくる死人たちを順々に殴り倒し、
殴り倒されたゾンビはすぐに起き上がって、再び鈴木中尉の後を追う。
骨折や打撲傷などゾンビにとってはないに等しいダメージだった。
> 武器庫に到着すると同時に扉に鍵をかける。
しかし、ゾンビ達は人間が無意識に行っている力のセーブを一切していない。
まだまだ大量に残っているゾンビ達が一斉に扉を押し引きした途端、蝶番が引き千切られて扉が壊された。
ゾンビ達は互いに押しのけ合いながら餌を求めて武器庫内に雪崩れ込んだ。
>651
何かが爆発したような大音量が、本陣にまで聞こえてきた。
早馬の伝達では、『チャイム』が自爆したらしい。
「…まぁいい」
心に秘めていた作戦は無に帰したが、『チャイム』が共和国の戦力の中枢に近しいことは間違いない。
破壊できただけでも、戦力を削いだよい結果と言えよう。
「自爆させた者には恩賞だな…」
一人呟く。
>658
>「…参謀殿、我々も前に出る。」
「うむ」
準備しているのに出撃を止めるほどミジクモは野暮ではない。
進んでいったツィーヴを見送ると、再び空を睨む。
>653>655
「…む」
ドラゴンゾンビの行動が突然単調になったかと思うと、
本陣に放たれたミサイルを浴び、そのままどこかへ消えてしまった。
ドラゴンゾンビが消えてしまった以上、本陣はほぼ丸裸である。
「しかし、これで撃退出来ないようでは…な」
再び念じる。すると遙か彼方からドラゴンゾンビ、もちろん幻だが、翼をはためかせ飛んできた。
それも一体ではない。二十体、三十体と現れ、戦闘機団を囲む。
「どうだ…動けないだろう」
幻であるのだから突っ込めば簡単に通り抜けられるのだが、
幻であることを悟られないよう遠くから飛ばさせたのだ。
「大型の炎は避けられる…ならばこれでどうだ」
先ほどとはグレードを下げた中程度の炎が数多く浮かぶ。
「うらうら!」
その多数の炎が戦闘機に向かって飛んでゆく。
>642 ネクロマンサー
>その力を確認した瞬間、最後の腐肉の巨人をルシカ達の方へと前進させた。
(あの巨人、どうやらこちらへ向かっているようなのだ)
インゼクトと対峙しつつ、ルシカはその巨大な姿を目にしていた
さっきまでは距離が離れていたのであまり気にしていなかったが、
相手にするとなるとただの力押しでは通用しなさそうな相手である
しかも今は強敵インゼクトとの戦いのさなかだった
(あれとも戦ってみたいが……今は決闘の邪魔をされたくないのだ)
部下達も応戦しているようだが、そちらも飛蝗強襲団や他のゾンビ達の相手がある
おそらくしばらくの足止めが精一杯といった所だろう
腐肉の巨人が近付いてくるにしたがい、これまたさっきは気にしていなかった腐臭が強まってくる
あれがここにたどり着く前にインゼクトとの決着をつけられるだろうか……?
>646 インゼクト
>他の傭兵達も同様に、ルシカの傭兵達との戦闘を中断し、更に敵の奥深くへと食い込んでいった。
狂竜傭兵団の小隊は様々な状況に対応するべく人員をまんべんなく編成しているが、
それゆえに機動力に特化した部隊などが存在しない
もとよりスピードでこちらを上回る部隊が加速したのでは防ぎ止めることはできず、
追撃をかける余裕もないので本陣への侵攻を許すしか無かった
あちらにも部隊が駐屯しているらしいので、その戦いぶりに期待するしかないだろう
>646 インゼクト
>インゼクトは風の精霊の力を借りて、自分の周囲に強力な障壁を展開した。
>ルシカのブレスは障壁に阻まれ、インゼクトを反れてあらぬ方向へ飛んでいった…
「なかなかやる!!そう簡単に弱点を突かせてはもらえんということか!!」
ブレスが効かないのなら、やはりガチンコで殴り合うしかないだろう
>「流石だな!?恐竜娘!!!!…俺はお前ともっとサシで殺り合いたいと思っていた所なんだよ!!!!」
インゼクトの威勢のいい返事にルシカの方も気勢が高まる
「ふっ、ならばこちらも本気で相手をさせてもらうのだ!!ルシカを恐竜呼ばわりしたのは高くつくと思っておけ!!!」
ちなみにルシカの耳はなぜか狂竜と恐竜を聞き分けることができる
これも竜の血のなせる技だろうきっとそうだ
>「奥さんを抱いている時よりも今の俺は興奮してるんだよ!!!!!…俺のこの体の疼きを鎮めてくれよ!?」
その一言にルシカの顔が戦いの興奮とはまた違った理由で赤くなった
「た、たわけ者!!えっちな例えをするんじゃないのだ!!奥さんに言いつけるのだ!!!!」
少し取り乱している所にインゼクトが動きを見せる
>爪を交差し、互いに組み合ったまま、インゼクトはその爆発的な脚力による横蹴りを、ルシカの薄い脇腹目掛けて繰出した。
反応が少し遅れたが、もとより密着した至近距離からのあのスピードだ かわす事は出来なかっただろう
(ならば……撃って出るのみ!!)
防御を捨てたルシカはインゼクトの一撃をまともに喰らってみせた
速さと重さを伴った蹴りに肋骨が悲鳴を上げ、ルシカ自身からもうめき声がもれる だが…
「奥義ドラゴンぱちきなのだッ!!!!!」
インゼクトの攻撃を受ける瞬間、同時に捨て身の頭突きをぶちかまそうとする
ルシカの頭は頑丈に出来ているが、さらに竜族に伝わる闘技で鍛えられているため岩をも砕く威力を持つ
ついでに攻撃の隙を狙ってカウンター気味に放たれているため、回避は困難だろう
>651 チャイム
>「チャイム」が轟音と共に大爆発を起こした。
ルシカにはその事に気付くほどの余裕は無かったが、チャイムの周辺にいた中で爆発を逃れた部隊がすぐに乗員達の所に駆け付けた
>「あの敵、今の爆発でツブれてりゃいいんだけど…っと、おねーさんの部隊の援護に!
> …行っても足手まとい?」
オゼロ達三人だけではチャイムほどの戦力にはならないかもしれないが、ライフルでの援護があるのはありがたい
また、共和国陣営まで逃げ切るつもりなら傭兵達の一隊がその護衛を引き受けるだろう
>657 フェリペ
ある程度戦力として期待していたチャイムが破壊された事で戦況は苦しくなっていた
しかもゾンビ達に続いて帝國の歩兵団まで出て来ている 数ではこちらが幾分不利だ
>ルシカの傭兵団から少し離れながら戦闘を続ける
だが幸い、帝國の指揮官も共和国軍と傭兵を同時に相手するような無茶をする気はないようだ
強襲部隊が先へ行った分、負担は少し軽くなったと言えるだろう
当面傭兵達はゾンビの群れと戦いながら、腐肉の巨人に攻撃し足止めを試みる
>665
>「奥義ドラゴンぱちきなのだッ!!!!!」
>インゼクトの攻撃を受ける瞬間、同時に捨て身の頭突きをぶちかまそうとする
>ルシカの頭は頑丈に出来ているが、さらに竜族に伝わる闘技で鍛えられているため岩をも砕く威力を持つ
>ついでに攻撃の隙を狙ってカウンター気味に放たれているため、回避は困難だろう
「な!?」
めり、っとルシカの石頭、否、ドラゴン頭がヴァイザーに覆われたインゼクトの顔面にめり込んだ。
軽量ながらも驚くべき堅牢を誇るミスリル製の兜のヴァイザーも、流石にルシカの頭突きには耐えられなかった。
ヴァイザーは見事にルシカの頭突きの跡を刻み込まれ、拉げていた。
「はっはぁ!!!!流石だな?流石ドラゴンの血を引くだけのことはあるじゃねぇか!」
インゼクトは手をクローの爪を引き、ルシカと組み合った状態から離れるべく、大きく後方に跳んだ。
「折角この間の給料で買った、帝國製のミスリル製兜がぶっ壊れちまった……」
兜の皮ひもを緩め、拉げた兜をかなぐり捨てる。
インゼクトの顔には多少、傷があったが、昆虫人は皆強固な外骨格に覆われているため、傷と言っても外骨格の表面に出来た擦り傷だけであった。
「さぁて…まだ俺は本気を出してはいないぞ?どうした?恐竜娘?…俺を倒したいのなら、もっと死力を尽くせ」
コキコキと首を回し、触覚を少し動かす。
「それとも…お前はあの誇り高き竜の血を引く者ではなく、ただの羽と尻尾と鱗を生やした竜モドキの……」
そして一呼吸おいてこう言った。
「貧ぬー娘か?…っつーかよ、本当にお前十七か?貧ぬーどころじゃなく、盛り上がりさえないじゃねぇかよ。洗濯板以下だぜ?」
インゼクトはルシカにあからさまに挑発的な言葉を吐いた。これでルシカが怒り狂い、我を忘れて突っ込んでくれれば此方の思うつぼである。
「来いよ…ルシカ。お前が本当に竜の血を引く者であり、且つ貧ぬーではなく、ただの発育の宜しくない娘だということを証明したければ…
俺を倒してみろ」
更に挑発を加える中、インゼクトは秘かに心の中である呪文を詠唱していた。
>662
>カイザーの首を絞めつつエナジードレインによって生命力と精神力を吸収するつもりだった。
聖闘気だろうが魔力だろうが、力には変わりない。ネクロマンサーのエナジードレインは、あらゆる力に有効なのだった。
命を吸収する右手が、怪我をしているとは思えないほどの速度でカイザーに迫る。
攻撃をした反動で動く事が出来ないカイザー。簡単に首を掴まれてしまう
だが、大して強い力で掴まれているわけではない。カイザーは剣でネクロマンサーの腕を切り落とそうとした
・・・だが、剣が手から離れ地面に落ちる。握力が無くなってきているのだ
「・・・な、何をした・・・き、貴・・様・・・・・・・力が・・・抜け・・・・・・・て・・・」
カイザーはネクロマンサーの腕を掴もうとしたが、カイザーが腕を少し上げるが すぐに腕がガックリと落ちる。
残り少ない力を、ほぼ全て吸い取られて気絶してしまったのだ。カイザーの身体を纏う聖闘気も消え去る
カイザーは意識が朦朧としていた・・・彼はそこで幻を見た。決して思い出したくないような過去の幻を・・・
********************************************************
????「だ・・・だめだホープ!!早く俺を動けるようにしろ!」
ホープ 「・・・君は僕達の最後の切り札だと分かってるのかい?君がここで死ぬわけにはいかない
さらばだカイザー。君とは色々あったが今となっては良い想い出だよ。
僕という男が君を認めたからには、最後に これだけは約束してもらうよ。
君は聖騎士なんだ、他の誰が闇に負けたとしても君だけは決して闇に屈してはいけない。」
カイザー「やめるんだああああああ!!」
暗闇を一人で突き進んでゆくホープ、その後、暗闇と共にホープは消滅してしまった
カイザー「・・・・・・ホープ、お前との約束は守る・・・絶対に、俺は悪を討つ!!」
********************************************************
突如、カイザーの身体から完全に消え去っていたはずの激しい聖闘気が放たれ、首を掴んでいたネクロマンサーを吹き飛ばす。
「・・・忘れていた、俺は闇に負けちゃいけなかったんだ。
こんな事も今まで忘れていたなんて・・・俺は、なんて馬鹿なんだ・・・」
完全に意識を回復させたカイザー。理由は分からないが闘気も完全回復している・・・いや、先程よりも巨大な闘気を放っている
カイザーは地面に落した剣を拾い、それを鞘に収める。
何も無い空間に指を動かし、人差し指に触れた部分の空間が光を放つ。その光が全て繋がり五芒聖の魔方陣が作り出される。
カイザーの身体からは激しい気の波動が感じられ、繰り出そうとしている技の強力さが感じられる
「・・・この技は危険だ。退却するなら今のうちだぜ!もっとも、逃げる暇があったらの話だがな!!」
≪前に見るは我の正しき姿。後に見るは彼の正しき姿≫
≪上を見ればそれを証明できる≫
≪ならば我も天へと飛ぼう≫
≪天翔ける不死鳥の姿を見たならば≫
≪そなたの旅もここが終結の地≫
≪それを否と証明したくば≫
≪再び天へと飛ぶが良い≫
魔法の詠唱を終え、両手をネクロマンサーのいる方向へ向ける。
そしてカイザーの身体から放たれている聖闘気が魔方陣へと取りこまれてゆく。それによって魔方陣が不規則に増大と縮小を繰り返す
「これで終わりにさせてもらう!!・・・ブレンテル流、勇気の技!シャイン・フェニックスバード!!」
その言葉を合図にして、魔方陣から巨大な光の不死鳥が飛び出してくる。
不死鳥の羽ばたきは力強く、ロクな防御もせずに触れる者は簡単に消滅させられてしまうほどの威力がある
>662
扉が妙な音を立てている。危険を感じ、とっさに箱の陰に隠れる。
その直後、扉が破られ向こうに詰め掛けていた死人の群れが雪崩れ込んできた。
「さて…どうしたものか」
見た限り数十人はいる。手持ちの装備では太刀打ち出来ない。手榴弾で仕留めるか。
それにはあれだけの数を足止めできる武器が要る。
目に留まったのは車両に搭載されている機関銃。あれなら十分な損害を与えられるだろう。
見たところ仕組みは九七式車載重機関銃と同じだろうから操作は出来るはずだ。
覚悟を決め、目的の車両まで走り、即座に機銃で射撃を開始した。
前列の死体は挽肉になり、残りの群れが武器庫の奥へ後退を始める。これぞ好機だ。
急いで車両にエンジンをかけ、ピンを抜いた手榴弾を一つ投げてからアクセルを踏み込む。
武器庫から脱出した直後に背後で大爆発が起こった。
「こちら国境警備基地!誰か応答してくれ!我、敵の攻撃を受けつつあり!」
車載無線機で残存部隊に連絡を試みる。誰かの応答があればいいが……
>655 >663
「消えた、消えたぞ! 撃退しました!」
ゴードンの能天気な声を、ドビンズの怒声が掻き消した。
「馬鹿野郎、前見て言ってんのかよぉ」
四人の眼前に再び現れたドラゴンゾンビの「編隊」。
モナは高度を幾らか下げ、タイスの前に出た。
「FOX2、FOX2!」
三番機からASMが発射され、先頭のドラゴンゾンビを突き抜ける。
「レーダーに映らない、ミサイルが当たらない!
さっきのF-61と同じよ、幻だわ」
「それじゃ、こっちはどうかな?」
松明の如く揺らめく無数の炎が、地上から吹き上げる。
機体を傾けて対空砲火を潜り抜けたタイスが、
「『キャリバン』FOX4、FOX4」
三番機を音速でドラゴンゾンビへ突っ込ませ、幻影の向こう側へ抜ける寸前に
UGBを二発投下した。
ジャックもまた、炎を避けて本陣のテントすれすれに飛ぶ。
機銃を撃ち放すと、一番機の前方に設置されていた幾つかのテントが
一瞬で大きなボロ切れと化し、消し飛んでいく。
レーダーにタイスのUGBを捉えたジャックは機銃掃射を中断して
爆弾の落下予測地点から離脱した。
>668
> カイザーはネクロマンサーの腕を掴もうとしたが、カイザーが腕を少し上げるが すぐに腕がガックリと落ちる。
> 残り少ない力を、ほぼ全て吸い取られて気絶してしまったのだ。カイザーの身体を纏う聖闘気も消え去る
「さて……いい生命力と闘気でした。なかなかの潜在能力をお持ちのようですな」
先ほど刺し貫かれた肩が、カイザーから吸収した生命力などによって再生していく。
そう、どのみちドレインで回復できるからこそ、カイザーの一撃を受けたのだった。
> 突如、カイザーの身体から完全に消え去っていたはずの激しい聖闘気が放たれ、首を掴んでいたネクロマンサーを吹き飛ばす
> カイザーの身体からは激しい気の波動が感じられ、繰り出そうとしている技の強力さが感じられる
「何!?」
予想外の出来事に、ネクロマンサーは呆気なく後方に吹き飛ばされた。尻餅を突きそうになったが、辛うじて踏み止まる。
だが、驚いてばかりもいられない。カイザーの身体からは恐るべき力が感じられた。このままでは殺されるのは確実だ。
「やれやれ……潮時ですな」
どうやら、予定を速める必要があるらしい。ネクロマンサーは苦笑を浮かべた。
> 「・・・この技は危険だ。退却するなら今のうちだぜ!もっとも、逃げる暇があったらの話だがな!!」
「いえいえ。どうぞお構いなく。大丈夫ですよ。もともと、逃げるつもりでしたからね」
カイザーの言葉に、ネクロマンサーは楽しげな笑みを浮かべて答えた。もともとある程度戦況が有利になったら
撤退するつもりだったのだ。本当ならば不死騎士団への指示を完璧にしてから逃げるつもりだったのだが、
それを中断させて自分を逃走に追い込んだカイザーの戦闘能力には驚嘆する。
だが、それでも共和国軍には甚大な被害を与えている以上、致命的というほどの問題でもなかった。
そう、ネクロマンサーはカイザーを斃すことなどどうでもよかった。何しろ、戦場は個人の武勇を競う場ではなく、
軍隊と軍隊が互いを殲滅しあう場所なのだから。個人戦闘の優劣など、この際はどうでもいいのだった。
重要なのは、どれだけ敵軍に損害を与え、味方の損害を抑えるかなのだった。そういう意味では、ネクロマンサーは目的をほとんど完遂していた。
ゾンビによって共和国軍を痛めつけ、カイザーと戦うことによってカイザーがもたらすであろう味方の犠牲を減らしたのだから。
「カイザーさんと言いましたか。貴方は戦闘はお得意なようですが、戦争は私よりも下手ですな」
ネクロマンサーの足元に魔方陣が展開された。先ほどの毒沼が再び出現し、ネクロマンサーが少しずつ沈んでいく。
「それだけの戦闘能力があるのですから、私を狙わずに他の帝國兵を狙っていればもう少しこちらの損害を増やせたでしょうに」
講義中の教師のような口調で語るネクロマンサーは、既に首元までが冥府への毒沼に沈んでいた。
「では、カイザーさん。いずれまた。今度はもっと入念に準備をしておきますので、お楽しみに……」
不死鳥が魔方陣から出現した時には既に、ネクロマンサーは沼に沈み込んでいた。その直後、沼がただの地面に戻る。
冥府への道が閉ざされたのだった。ネクロマンサーの緊急脱出用の呪文こそ、冥府への道だった。
ここを通ると現世との一切の接触ができないため不死騎士団への指示が出せなくなる上、数時間は帰還できなくなるが、
それでも冥府にまで追いかけて来られる相手でなければ確実に逃げられる切り札だった。
ネクロマンサーはゾンビ達を残して戦場を離脱した。
>664 >666
> 部下達も応戦しているようだが、そちらも飛蝗強襲団や他のゾンビ達の相手がある
> おそらくしばらくの足止めが精一杯といった所だろう
> 当面傭兵達はゾンビの群れと戦いながら、腐肉の巨人に攻撃し足止めを試みる
ルシカ達の方に向かった二体の腐肉の巨人やその他のゾンビは「皆殺しにしろ」という
命令を受けているため、足止めに向かってきた兵士や傭兵を叩き潰すためにその場で立ち止まった。
ネクロマンサーが指示を出せる状態であるならば無視して前進することもできただろうが、生憎と命令は
更新されていない以上は敵を片端から殺すしかない。
それぞれが剣で斬りつけたり銃を乱射したり攻撃魔法を使ったりして足止めを試みているが、
ゾンビはともかく腐肉の巨人は表面のゾンビが僅かに剥がれ落ちるのみで、有効なダメージにはならない。
むしろ、接近しすぎた者などは巨人の表面を構成するゾンビ達に掴みかかられ、ゾンビが蠢く内部へと
引き込まれそうになっている。中に引き込まれてしまえば、後はゾンビに貪られてゾンビとなるのみだった。
>669
> 扉が妙な音を立てている。危険を感じ、とっさに箱の陰に隠れる。
ゾンビ達が雪崩れ込んでくるも、鈴木中尉がどこにいるのかがわからずに、ただ無目的にうろつくのみだった。
指示を受けていないゾンビほど弱いアンデッドはこの世にいない。
> 急いで車両にエンジンをかけ、ピンを抜いた手榴弾を一つ投げてからアクセルを踏み込む。
> 武器庫から脱出した直後に背後で大爆発が起こった。
もともと知能の欠片もないゾンビ達である。射撃が止んだと見て何の考えもなく前進を再開する。
そのおかげで、足元に転がった手榴弾を無視して武器庫を出ようとしていた。
丁度手榴弾がゾンビ集団の真ん中辺りに転がった時のことだった。手榴弾が爆発したのは。
鈴木中尉を貪り喰らおうとしていたゾンビ達は、残らず爆発の餌食となったのだった。
ジャイ「この…虫がぁぁぁ!!」
ほとんど狙いもつけないうちにジャイが銃を乱射する。
何発かのライフル弾が昆虫人の戦士に命中したが、いずれも有効打にはならない。
ジャイの前には共和国本陣に迫らんと疾走する飛蝗強襲団の姿があった。
対竜車両「チャイム」の自爆後、悔しいがルシカの援護を諦め、撤退を始めたその時に
前進する敵の流れに飲み込まれたのだ。
ジャイ「…?おいオゼロ、パンボリックは!? どちらにお出でだ!」
たちこめる死臭と押され気味の戦況。彼はパニックに陥っていた。
落ち着かない目線で銃を構えるジャイの腕を、半ば押さえつけるようにパンボリックが掴む。
パンボリック「落ち着け、ここにいる…ジャイ、気持ちは分かった。
だがお前に出来ることはもう残っていない。このまま戦線を離脱する、ぐずぐずするな」
ジャイ「し、しかし!」
パンボリック「お前が一言、ガリーナを前線に出すと言うなら!」
その声で、状況も忘れて身がすくんだ。
パンボリック「…言うのならば、友軍も半竜の女も助けてやれないことはない。
だが、お前はそうはしないだろう?それは違うだろう??
私もそうだ。ガリーナは呼ばないし、ジャイも死なせない」
ジャイ「……」
パンボリック「急げ。昆虫人は自陣正面へ進攻を始めた。
退くにせよ迂回する必要がある。兵舎南棟、武器庫方面に向かうぞ」
>660 >662 >669
少しずつではあるが一行は後退に成功している。
視界には兵舎を始め捕虜監視室、コンテナ群などの建築物が広がりはじめた。
途中、共和国軍の軍服を着た(!)ゾンビに襲われたが、
幸いと言って良いものか、飛蝗強襲団などに比べれば遥かに御しやすい相手だ。
それにしても、基地の内部にさえ敵の尖兵が入り込んでいるとは…
自陣中心部の友軍は大丈夫だろうか?もしや既に壊滅しているのか……
>「誰か!生き残りは居ないのか!」
その時、帰死人の呻き声ではない、明らかに生きた人間の声を聞いた。武器庫の方からだ。
オゼロ「おお、友軍だ。パンボリック、助けても損は無いよね」
パンボリック「無論。 共和国の者だ、援護する!」
ちゃんとこちらの声が届いたか分からない。しかし、駆けつける価値はある。
ジャイは、ここから幾ばくも離れていない前線の仲間の助けになれなかった、その償いができるような気がした。
急ぎに急ぎ、あと1ブロックで武器庫というところで、突然爆発音が響いた。
パンボリック「武器庫が炎上している…間に合わなかったのか…?」
否、生存者はいた。武器庫の方向から軍用車両が飛び出してきたのだ。
しかも運転している兵士は写真で見覚えがあった。
此度の戦闘を前に共和国で召喚されたという、スズキ中尉である(ずいぶんクラシカルな軍服を着ている)。
ジャイ「待った、そのクルマ停まってくれ!」
対竜車両搭乗員、武器庫前で鈴木中尉と遭遇
>651 チャイム
遠くから響いた爆発音と共に、今まで感じていた軽い頭痛が消える。
何らかの妨害信号を出していたらしい敵兵器が、爆散したようだ。
>670 戦闘機小隊
>三番機を音速でドラゴンゾンビへ突っ込ませ、幻影の向こう側へ抜ける寸前にUGBを二発投下した。
「どうやら、打ち止めのようですね?」
抱え込んだミサイルを投下して、その分重量が減ったらしい戦闘機を見送る。
落ちてくる爆弾に向け、魔弓の弦を弾いた。
同時に翼を広げ、辺りに漂う風の精霊を集める。
あまり広い範囲はカバー出来ないが、爆風を和らげる程度の事は出来無くも無い。
> ジャックもまた、炎を避けて本陣のテントすれすれに飛ぶ。
手にした魔弓が、今だ発射可能状態に無い事を確認して、顔をしかめる。
(・・・・魔力を再び流し込むしかありませんか)
<白き風、赤き炎、緑の地、青き水。金の光に黒の闇。全てを形作りし四大二極。
形代となるべき石に宿りて、その力を示せ>
左手に構えた玩具の様なサイズの弓が、呪文が進むにつれてそのサイズを増やす。
最終的に出来上がったのは、颶風の身長を超える長さの強弓。
構えると、下は地面すれすれ、上は颶風の頭の上まで。
ギリッときしむ様な音を立てて、渾身の力を込めて弦を引いた。
弦と弓本体の間に、強い輝きを放つ光の線が張る。
「当たると、良いんですけどね?」
呟き、天幕をぼろきれに換えた戦闘機に向けて矢を放つ。
今回の情事をデスクワークの労働時間に換算するならば、大体8時間ぐらいだろうか?
存分にコトを満喫した二人は、暫しその余韻に浸っていたが、直ぐに身嗜みを整え、別々に礼拝堂を後にしていた。
身に着け直した重装甲の鎧が重く感じる……ゼアハルトは近衛騎士団の兵舎に向かうべく、城内の廊下を歩いていた。が、その足取りは
普段の彼のものと比べれば、幾等か重いものに感じられた。
「う……」
突然眩暈がし、バランスを崩して壁に寄りかかる。彼の吐く息は少し荒く、装甲ヴァイザーの下からは苦しそうな声が漏れていた。
「少し…というか大いに頑張り過ぎてしまった……」
これも若さ故の過ちか…などと呟く。しかし、直ぐに顔を上げ再び廊下を歩き出した。疲れきっているが、これから近衛騎士団は野戦演習場で
訓練を行なわなければならない。市街地や城内での、限られた空間での戦闘を目的とした訓練しかしておらず、野戦に関しては彼らは全くの素人であった。
歩くこと数十分。ようやく、周囲を山のような城壁に囲まれた広大な城の庭に設けられた、近衛騎士団の兵舎に辿り着く。
これからが大変だ。部下の騎士団員を召集し、演習場に行って訓練をしなくてはならない……ゼアハルトは疲労の色濃い溜息を吐いた。
「さて、諸君。団長の手伝いに行くぞ。」
ツィーヴが命令を出し、颯爽と戦場に向かい駆け出す。
それに続いて軽装歩兵隊も駆け出す。
>661
(しかし…だ。)
走りながら獣人騎士団の重装騎士隊の方を見る。
(奴らは中々考えているな。被害が少ないと思ったらああいうことか。。
あの防空壕。我々も作った方がいいかもしれん。)
>668>671
目線を戻そうとすると、遠くで何者かが二人戦っているようだった。
少しスピードを落として見てみると、ネクロマンサーと謎の剣士が戦っていた。
戦っているところをみると、剣士は共和国の人物であろう。
剣士が共和国に居るとは聞いていないが。
しかし、しばらく見ているうちに違和感を感じる。見たことのない技を使っているのだ。
隊長としてよりも、剣士として、それに興味を持ったツィーヴは立ち止まってしまう。
「先に行っていろ。コルネム殿のところに。」
歩兵達に指示を出して、自分は戦いを見ている。
>666>669-670
シャルルはまだ戦っていた。
兵は半数近くになってしまったが、まだそれでも戦えると踏んでいた。
傭兵達が攻撃を仕掛けてこないからだ。
それに、周りの共和国兵も同じくらい被害を受けている。それをいいことに戦闘を続ける。
ふと、前方を見ると共和国の基地のあたりから煙が上がっている。
「これは好機かな?…よし!全員、あの建物を目指しますよ!」
強襲部隊が陥落させたのだろうと思い込み、隊列を整えて基地に一直線に向かおうとする。
>671
>「カイザーさんと言いましたか。貴方は戦闘はお得意なようですが、戦争は私よりも下手ですな」
>「それだけの戦闘能力があるのですから、私を狙わずに他の帝國兵を狙っていればもう少しこちらの損害を増やせたでしょうに」
>「では、カイザーさん。いずれまた。今度はもっと入念に準備をしておきますので、お楽しみに……」
「・・・くっ!負け惜しみを!!」
ネクロマンサーの言っていた事に間違いは無い。確かにネクロマンサーと戦わなければ敵の総数は減らす事が出来ただろう。
そしてカイザーは、ここで邪悪な力を持つネクロマンサーを倒せなかった事に悔いを残した
(俺が突出しすぎていた、くそっ!早く他の味方の所へ行かなければ・・・!)
カイザーはその場を後にして、後方の部隊が戦っている場所へ向けて行動を開始した。
・・・だが思ったように足が動かず、倒れるように片膝を地面に着く。
(さっきのフェニックス召喚に力を使い過ぎたか・・・!?・・・やはりあれは滅多に使える技ではないな。)
両脚に力を込めて立ち上がる。多少の脱力感は感じるが、まだまだ戦闘可能レベルだ。
カイザーは後方の仲間達が戦っている戦場まで歩き出した。願わくば戦死者を最小限に抑えるために
召喚された不死鳥はいつの間にか消えていた。獲物である攻撃目標を無くしたからだ
>676
・・・だが、カイザーは後ろの敵兵の気配を全く気付いていない。
強敵であったネクロマンサーを撤退させて、自分では心を引き締めているつもりでも安心感によって心の底で油断をしていたからだろう
>667 インゼクト
>「さぁて…まだ俺は本気を出してはいないぞ?どうした?恐竜娘?…俺を倒したいのなら、もっと死力を尽くせ」
「殺さぬ程度にしばき倒してやろうと思っていたがどうやらお前も頑丈なようなのだ!ならばもっと本気なのだ!!」
インゼクトとの距離を一気に詰めるため、ルシカは背中に納めていた翼を開く だが…
>「それとも…お前はあの誇り高き竜の血を引く者ではなく、ただの羽と尻尾と鱗を生やした竜モドキの……」
なおもルシカの神経を逆撫でするように言葉を続けるインゼクト
正直頭に来たがルシカは努めて気にしない風を装おうとしたが…
「ふ、そんな見え透いた挑発に乗るルシカではないのだ その程度の暴言に…」
>「貧ぬー娘か?…っつーかよ、本当にお前十七か?貧ぬーどころじゃなく、盛り上がりさえないじゃねぇかよ。洗濯板以下だぜ?」
「…怒ったりなど………怒るに決まってるのだああああッ!!!!」
自分では少しは胸があるつもりだったルシカはその言葉に怒りを露にする
やはり彼女にポーカーフェイスは無理だったようだ
>「来いよ…ルシカ。お前が本当に竜の血を引く者であり、且つ貧ぬーではなく、ただの発育の宜しくない娘だということを証明したければ…
>俺を倒してみろ」
「どっちにしても胸はダメダメ!?」
思わずツッコミを入れる
(…おのれ!貧ぬーだの洗濯板だの好き勝手にルシカのせくしーばでぃを貶めようとは陰謀なのだ決定リールなのだ!!)
だが指摘されてしまったものは仕方がない ルシカはインゼクトを睨みつける
「このルシカをここまで怒らせたお前は殺すリストに上位ランクインなのだ… これも後悔させてやるのだ!!!
……怒りの炎よ、我が力となれ!!」
ルシカが呪文を唱えるとその全身を炎が覆う だが炎はまたルシカの体に吸い込まれていった
これは彼女の得意とする数少ない魔法のひとつで、火の力で腕力を強化する働きがある
精神状態によりその効果は多少変動するが、今はかなり怒っているのでいつも以上の効き目があったはずだ
パワーアップを終えたルシカは鈎爪の出た両腕を構えるとインゼクトへと近付いて行った
>672 ネクロマンサー
>ゾンビはともかく腐肉の巨人は表面のゾンビが僅かに剥がれ落ちるのみで、有効なダメージにはならない。
「ちっ、駄目だ!このデカブツにゃ普通の攻撃は効きやしねえぞ!!」
巨人に向かって銃を乱射していた男が忌々しそうに呟いた 前に出て剣を振るっていた青年が男に話かける
「兄貴ぃ、これじゃ埒があきませんぜ!ここは一旦退いて、後は団長に任せやしょう!」
「バッキャロォ!こいつに勝負の邪魔をされたらどのみち団長からひでえ目にあわされるぞ!!
こうなりゃこいつで一気に……」
男が懐から手榴弾を取りだしたその時、腐肉の巨人がその巨体からは想像もつかない俊敏さで駆け寄って来た
「兄貴あぶない!!」「な、なにい!?」
>むしろ、接近しすぎた者などは巨人の表面を構成するゾンビ達に掴みかかられ、ゾンビが蠢く内部へと
>引き込まれそうになっている。中に引き込まれてしまえば、後はゾンビに貪られてゾンビとなるのみだった。
青年が後ろに下がっている間に、前衛を固めて戦士がやられたようだ 不意をつかれ、男は巨人の表面のゾンビ達に体を掴まれてしまう
「ケッ……俺もヤキが回ったもんだぜ…」
「す、すぐ助けやすからね!兄貴!!」
青年が駆け寄ろうとするのを男は手で制した
「来るんじゃねえ!!それよりそこに落ちてる手榴弾を取ってくれねえか?今ちょっと手が離せねえんでな…」
男はなんとかゾンビ達に抗おうとするが、その体は徐々に引きずりこまれて行く
「俺がいつも服の中に爆薬を仕込んでるのは知ってるだろ…?こいつでそれをドカンとやっちまおうって寸法よ」
「け、けど…そんな事したら兄貴は……!」
「馬鹿言うな、俺はもう助からねえ!!時間がねえんだ早くしろい!!」
男の体はすでにほとんどが埋没し、顔と右手だけが外に出ている状態だった
青年は足元に転がる手榴弾を男に向かって放り投げる
残った右手を必死に伸ばし手榴弾を受け取った男はそれを口元に持って行くと、
最後の力を振り絞り、噛み砕くような勢いでピンを抜いた
「あばよジョニー!!団長によろしくな!!!」
その言葉の直後、盛大な爆発音が辺りに響きわたった
「兄貴いいいいいいいいいいっ!!!!」
無線の返電はまったく無い。残存部隊はもういないのだろうか?
「こちら国境警備基地。守備隊は壊滅、至急救援求む……」
>673
「待った、そのクルマ停まってくれ!」
無線操作中にいきなり叫び声が聞こえる。
前方にいたのは共和国軍の軍服を来た兵士、おそらく友軍だろう。
徐々に速度を落としながら彼等の方へ向かう。
「貴官らは共和国軍の兵士だな?私は鈴木賢治、日本帝国陸軍の中尉で
今は共和国陸軍に所属付けとなっている」
軍刀と小銃を持ち、車両から降りて敬礼する。
「しかし格好から見て……所属は戦車隊のようだが…もしや増援か?
貴官ら以外に生存部隊はいないのか?」
>676
前線の方から足音が聞こえる。それも大人数でどんどん近付いてくる。
明らかに敵襲だ。エンジン音が聞こえないので車両等はいないらしい。
先ほどの友軍兵達の方に振り向き、その旨を伝える。
「敵襲だ!貴官らも急ぎ戦闘準備を整えよ!」
>679
> 最後の力を振り絞り、噛み砕くような勢いでピンを抜いた
> 「あばよジョニー!!団長によろしくな!!!」
> その言葉の直後、盛大な爆発音が辺りに響きわたった
> 「兄貴いいいいいいいいいいっ!!!!」
腐肉の巨人は次々に哀れな犠牲者を肉体の一部へと変えていった。しかし、
その無節操さが仇となったのだろう。身体の内側に引きずり込んだ敵兵の一人が
突然爆発した。一点集中型の攻撃には滅法強い腐肉の巨人だったが、
爆発や強風と言った広範囲にわたる攻撃に対しては何の耐性も持ち合わせていなかった。
身体の内側から爆炎が迸り、腐肉の巨人の巨体がはじけ飛ぶ。
生焼けの腐肉や沸騰した毒液、毒液が蒸発した毒ガスなどが戦場に撒き散らされた。
だが、巨人は二体いる。吹き飛ばされた巨人を構成していたゾンビの内、まだ動ける者は
もう片方の巨人に組み付いて、再び巨人のパーツとなった。
そのようにして集まってきたゾンビによって、もう片方の巨人が一回り巨大化する。
ただ一体残った腐肉の巨人は、傭兵達が密集している辺りに向かってボディプレスを試みることにした。
人間数千人分の重量というだけでも脅威なのに、この巨人は身体が無数のゾンビで出来ている。
ボディプレスを受けてしまったら、生きていようがいまいが、どのみち体内に引きずり込まれてしまうだろう。
巨大化した腐肉の巨人は傭兵達目掛けて勢いよく倒れ込んだ。
>678
>パワーアップを終えたルシカは鈎爪の出た両腕を構えるとインゼクトへと近付いて行った
(今だ!)
インゼクトもルシカへと接近するべく、脚部に力を溜め、更に精霊の力を借りて身体能力を高める。
元々の爆発的脚力は更にその力を飛躍させ、今ではその力は想像もつかない。恐らく、この強化された脚力の一撃を
喰らえば、強固な鱗を持つことで知られる本物の竜も致命傷を負う事だろう。だがインゼクトは蹴りを放つために身体の能力を強化した訳ではない。
インゼクトは短距離走を走る陸上選手の如く、片膝と両手を地面につき、クラウチングスタートの構えをとった。
「俺の真髄は此処からだ……音速の其の先、<神速>を見せてやる!」
その言霊が意味を持つよりも早く、インゼクトは漆黒の弾丸となってルシカ目掛けて、地面を這うように飛行をしていた。
インゼクトの通った後の空間の大気は振るえ、それにより発生した音速を越えた衝撃波が周囲を巻き込む。
このまま行けば、弾丸と化したインゼクトはルシカと瞬きする間もなく、接触するだろう。それが狙いだ。
「吹き荒れろ!ストォォォォォォォォォオム………」
インゼクトの右手には、エメラルド色に輝く魔力の渦が形成されていた。それは風の精霊の力を借りた、強力な<風>の塊。
凝縮されたそれを解き放てば、周囲数百mの物体を残らず大空高く吹き飛ばす、巨大な暴風の塊となるだろう。
それを拳に掌内に収まりきる、風の塊にしたのだ。直撃を食らえばルシカがどうなるかは分からない。というか、自分もどうなるか分からない。
「インフェルゥノォォオォォオォォォォォォォォ!!!!!!!!!」
渾身の力と共に、右手をルシカに叩き込む。丁度ルシカから繰出された爪とクロスカウンターとなるような形だ。
インゼクトの風の拳はルシカを、ルシカの炎の爪はインゼクトを討つ形で、互いの腕を交差(クロス)させる。
飛蝗の昆虫人の傭兵達は風の精霊の力を借りて、疾風怒涛の如くの勢いで共和国の戦列を突っ切っていった。
途中、銃弾が掠めるが、その程度ではこの強固なミスリルの鎧と天然の外骨格を持つ昆虫人を止めることは出来ない。
傭兵達は時々、共和国の兵士をその怪力で切り裂いたりするが、立ち止まっての戦闘はせず、常に空を跳躍し、共和国軍
兵士の頭の上を高速で飛び越えていく。彼らの目的は敵の戦列を出来るだけ乱すこと。その為の少数精鋭の『飛蝗(ヒオウ)強襲団』
である。彼らの真髄はその単騎の強さもさることながら、機動力と突破力を活かした奇襲である。
傭兵達は敵の戦列を乱すべく、更に敵の奥深くへと潜り込んでいった。
>680
「ん?」
空を跳んでいる途中、眼下に敵軍の車両を傭兵の一人が発見した。
「…ちょっくら挨拶に行ってくるかぁ!」
何かを思いついたかのように、そのまま傭兵の一人は車両のボンネットの上に着地した。
>680
>「貴官らは共和国軍の兵士だな?私は鈴木賢治、日本帝国陸軍の中尉で
>今は共和国陸軍に所属付けとなっている」
スズキ中尉の敬礼を受け、ジャイは姿勢を正す。
と、困ったことが起きた。ジャイは共和国軍の正しい敬礼を知らないのだ。
それはオゼロもパンボリックも同じことだった。
ジャイ「あー…っと、そちらのパンボリック氏に仕えさせていただいているジャイ・N・ブーンだ。
性格には軍人じゃないが…搭乗服を着てたんじゃ間違えられもするか。一応、よろしく」
見よう見まねで敬礼を返す。
>680 >683
パンボリック「詳しくは省く。味方には違いないので安心してくれ」
中尉から他の部隊についても尋ねられたが、その安否はこちらにも分からない。
あまり楽観できた状況ではない事は確かである。
と、敵の近づく音が聞こえてきた。
>「敵襲だ!貴官らも急ぎ戦闘準備を整えよ!」
パンボリック「……音が、混ざったな。中尉、複数の敵部隊が迫っているようだ。
無線で味方と連絡が取れるようならくれぐれも注意するよう―――」
>傭兵の一人は車両のボンネットの上に着地した。
一瞬、何が起きたのか分からなかった。
その昆虫の戦士は、空から降ってきたというよりも
忽然と車両の上に現れたと言ったほうが正しい。
ジャイ「な…!」
誰もが反応できない、その刹那の隙を突いて飛蝗強襲団の兵士が動く。
ジャイとオゼロは傭兵の立っているボンネット目がけて、
パンボリックは上空に向けて射撃する!
ここは戦線から少し後方に下がったところにある建造物…それが帝國野戦病院『戦乙女』である。
野戦病棟は、普通の病棟のように白塗りではなく、迷彩塗装が施されていた。しかも外壁も普通のものではない。
共和国軍の砲爆撃に耐えられるように設計され、特殊な素材で作られており、更に外壁表面には魔力付与の分厚い装甲板が張り巡らされていた。
野戦病院の周辺は強固な陣地が張り巡らされており、一見、難攻不落の要塞にしか見えない。
しかも野戦病院は地下深くにも病棟を持っており、共和国軍の地表貫通爆弾にも充分耐えられる設計となっている。
…いよいよ難攻不落だ。共和国にも何度か要塞かと疑われたことがある程である。
だが其処はちゃんとした病院らしく、屋上には風にはためく何枚もの純白のシーツが干されており、病院を現す赤十字の旗も翻っている。
その一見要塞にしか見えない野戦病院のとある一室。その部屋の扉には『婦長室』と書かれたプレートが掛かっていた。
「…始まったようね」
薄暗い室内の窓際には一人の女性が立っていた。窓の外は既に日が傾きかけ、日が地平線の彼方から顔を僅かに出しているだけであった。
その女性、ほっそりとした長身を帝國軍の女性士官用の軍服に包んでおり、後に結った流麗な黒髪と黒曜石の瞳、エルフ族独特の
長く尖った耳が印象的な東洋系エルフの美女であった。窓の外の地平線の彼方では、両軍激突による戦火が上がり、時折女性の顔を照らし出した。
「今日は夜間戦闘か…人間に亜人に獣人、両軍に大量に死傷者が出るわね……」
流石に夜間での戦場での医療活動は難しく、野戦病院に運び込まれてくる者の手当てが精一杯だろう。
しかしそれでは野戦病院に運び込まれてくる間に息を引き取る者も沢山でるだろう。戦場で直接手当てをしない分、その運び込まれてくる時間が重傷者にとっては命取りとなるのだ。
「こんな日に限って……」
女性は悔しそうに唇をかみ締めた。こういう激戦の時こそ、我々の助けを必要としている将兵が大勢いるのに…
自分達の暗闇の戦場での無力さを一番思い知らされる。だが直ぐに女性は行動に出た。
「取り合えず、負傷者の受け入れ準備は必要ね……」
女性は書類ひしめく自分の机に向き直り、机の隅へと追いやられた、今にも書類で蹴落とされそうな院内電話の受話器をとった。
「はい…此方、ナースセンター…婦長さん、何でしょうか?」
直ぐに電話の向こうから物静かな女性…というよりも少女の声が返ってきた。
「メリィ、これから負傷者の受け入れ準備をします。五個看護小隊と二個回復法術師小隊を以ってして負傷者受け入れの部隊を編成、貴女はその指揮を直接とりなさい」
電話に出た少女…メリィの名を呼び、指示を出していく。電話の向こうのメリィは、上司であるこの女性の命令を一語一句聞き逃さまいと、耳に神経を集中させる。
「残った看護小隊は重傷者、重病者などの看護を必要とする者の看護を優先し、回復法術師隊小隊にも同様の命令を通達します」
「了解しました。現時刻、1730(ヒトナナサンサン)を以って野戦看護少尉、メリィ・バージィは五個看護小隊と二個回復法術師小隊を擁する部隊を指揮します」
電話で命令を受け取ったにも関わらず、メリィは電話の向こうの上司に敬礼した。
「では私、イザベラ・ブレンターノ・冬月野戦看護大佐からは以上です。苦しむ子羊に救いの手を」
そう言って電話を切った。既に前線では戦闘が始まっているが、これから此処も負傷者で溢れ帰り、前線以上に忙しくなるだろう。
「さて…私は地下病棟の患者さんに術式を施さないといけないわね」
忙しいのは負傷者を直接受け入れる現場だけではない。
自分もこれから地下病棟に出向き、仕事が新たに入った回復法術師小隊に代わって、重傷の患者に回復法術を施さねばならない。
「今日も…皆生き残れるといいな……」
イザベラは壁に掛けてあった白衣に袖を通し、ちらっと窓の外を見た。時折煌めく閃光の下には、何人もの命ある者達がいる。
帝國、共和国。人間、亜人、獣人…国家に、種族に関わらず、その言葉は命ある者全ての身を安じていた。
>677
「ふむ…な。ネクロマンサー殿を倒したのか。かなりの腕前か…」
ボソリと声に出して呟く。そして、カイザーの方へと歩いていこうとするが、
>倒れるように片膝を地面に着く。
(全力は期待できない…か。)
ツィーヴは悩んでいた。味方の利益を取るか、剣士としての全力の戦いを取るかである。
今ここで戦わねば、また被害が出るかもしれない。
しかし、ネクロマンサーを倒す(ように見えた)程の者とは一度全力で戦ってみたい。
隊長としての自分を取るか、剣士としての自分を取るか…悩んだ末に彼が下した決断は、
「おい、そこのアンタ。」
>680>683
「そろそろ、到着ですか…ん?」
基地の前に共和国の車両が止まっていて、何人かの敵の姿があった。
そこにはチャイムから逃げ出していた兵の姿も見える。
「ん〜…あの人たちを捕らえましょうか。そのまま進んでください!」
>傭兵の一人は車両のボンネットの上に着地した。
と、上空から飛蝗強襲団の兵士が飛び降りる。
気にせずに、前進して車両を取り囲むように広がる。
>685
>ジャイとオゼロは傭兵の立っているボンネット目がけて、
「痛ぇな……」
至近距離から銃弾が放たれ、肩部装甲板と装甲ヴァイザーに覆われた顔面に命中したが、
装甲表面に少し傷を残しただけであった。銃弾は金属を叩く軽い音と共に弾かれた。
「俺はお前らを殺すつもりは無い…が」
傭兵は口を開き、そして
「捕虜になっては貰うがな?」
足元のボンネットに装甲化された腕の一撃を叩き込み、鋭いミスリルの爪がボンネットを紙同然に貫き、その下のエンジンを破壊した。
「あんたらさっき空から見えた竜のハリボテ戦車の乗員だろ?だったら、アレについてのデータを持っているはずだ。
あんたらを帝國側に引き渡せばいい金になると思うんでね…なに、同じ人間同士だ。殺されはしないだろ?」
その傭兵は背中の虫羽を広げ、再び空へと飛び上がり、戦列の中へ消えていった…
直ぐ横に別の傭兵達が降り立つ。どうやら乗員を始めとしたその場にいる全員を取り押さえるつもりだ。
傭兵達は構えたまま、じりじりと全員に近づく。
>パンボリックは上空に向けて射撃する!
「ああ!畜生!」
銃弾がどうやら空を跳んでいた傭兵の一人に命中したようだ。しかしその虫羽に穴を穿たれただけであった。ダメージの内には入らない。
「折角今朝手入れをしたばかりなのによぉ…」
その羽を撃たれた傭兵はぼやきながら、その下の乗員達に構わず、そのまま跳び続け、戦列の中に消えていった。
>684、>485
軍人では無いという言葉が気になったが、隊長らしき者は「味方には違いない」と言う。
とりあえずはその言葉を信じる事にしよう。
「敵軍はもう目前だ。早く装備を整えなければ…」
>683、>687、>688
最初は何が起きたのかわからなかった。鈍い音と共に降り立ったものがいる。
その姿を表現するならば、昆虫人間という言葉が一番ふさわしいだろう。
敵であると認識した瞬間に腰の南部式拳銃を抜き、昆虫人間に銃撃を始める。
だが、効果は無いらしい。さらに後方から歩兵部隊が詰め掛けているようだ。
向こうはどうも我々を捕虜として連れ帰りたいらしい。
「私は降伏しんぞ!祖国から離れても皇軍兵士としての誇りは捨てておらん!!」
軍刀を抜き、雑嚢の中の手榴弾を確認する。死んでも降伏はしない。
>674
UGBの投下を終えたタイスは旋回し、機体を基地の方角へと向けた。
上空の四機は先のドラゴンゾンビ戦で、燃料を大分使ってしまっていた。
「ひとまず給油だ。こんなギッチリ爆装したまま、
マニューバーなんかするもんじゃないな」
「隊長、指示を」
機銃掃射から旋回、上昇していたジャック機。
「こっちも燃料が無い。UGBは歩兵隊の所で……」
突然右翼に強い衝撃を受け、機体が大きく傾いた。
ジャックは慌てて機体を制御しつつ、右に目を遣る。
「まずいな」
根元に颶風の放った「矢」が命中し、
翼は今にも接合部からもげてしまいそうな有様だった。
「こちら『エアリアル』。対空攻撃によって右翼を損傷」
「こちら管制塔、損傷の規模は?」
もう一度右を見遣ると、翼は接合部のボルトを軋ませて激しく上下している。
「もうすぐにも脱落しそうだ、出来る限り踏ん張ってみるが……」
指針を基地に向ける。次に対空攻撃を受ければ、今度こそ命が無い。
>687-689
パンボリック「……は。参ったな、これは」
正直、苦笑するしかない。
昆虫人と人間の敵2個部隊に包囲された上、召喚された味方は死ぬつもりでいる。
全体どんな理念を掲げているのかは知らないが、
スズキ中尉という男は捕虜になることを最大級の恥辱と考えているらしい。
確かに、共和国にも中尉と似た考えの軍人がいることはいるが…
>「私は降伏しんぞ!祖国から離れても皇軍兵士としての誇りは捨てておらん!!」
なんにせよ手榴弾に手をかけんとするスズキ中尉の覚悟は本物だろう。
一方こちらとしては、捕虜になるのも止む無しと思っている。
もし捕虜になれば、此度の戦闘に使った「チャイム」や、
場合によっては「スタンプ」やガリーナの情報をも開示するよう帝国に要求されるだろう。
だが、アレの使い道を知られたからといって打つ手が残っていないわけではない。
それよりも今は目前の死を回避することだ。死ぬことだけは避けねばならない。
パンボリックは昆虫人の戦士達に目を向けた。
先ほどの言葉から察するに、彼らは金で雇われた傭兵だ。この場を脱するには彼らに頼るしかない。
パンボリックはスズキ中尉に小声で話しかけた後、昆虫人の一人に向き直った。
パンボリック「ご安心を、中尉に生き恥を晒させるような真似はいたしません……
さて。このまま我々を追い詰めていれば、いずれこの男は隠し持った手榴弾で自爆してしまう。
すると私を捕虜には出来ず、『チャイム』のデータは永遠に闇の中。悪ければ君達も全員まとめて戦死だ」
正しくはパンボリック以外にも『チャイム』に携わった人間がいるが、そこは方便を押し通す。
パンボリック「そこで提案だ。我々を捕虜にする代わりに、中尉殿を見逃して欲しい。無論、中尉の武器は没収してもらって構わない。
…こちらの紳士は今日で前線を離れるところだったのだ。家に妻を残している。もうすぐ父親になる男だ」
もはやただの出任せだ。我ながら馬鹿馬鹿しい。スズキ中尉が何も言葉を挟まないことを祈った。
パンボリック「報酬が目的ならば捕虜にするのは我々だけで十分の筈だ。事を荒立てる必要はないだろう。
……何より、私はこの場にいる他の誰よりも命が惜しい」
そう言って不敵に笑ってみせる。
これで上手くいかないのならば仕方ない。彼は半ば運を天に任せた。
>687
>「おい、そこのアンタ。」
声を掛けられたカイザーはハッと振り返り、相手の風貌を見る。
どうやら剣士のようだ、それも結構な実力者と見受けられる
「その格好、共和国の者ではないな・・・お前は帝國の兵士か」
(この人物・・・どう考えても俺の敵だろうな)
剣の柄に手を掛け、鞘から剣を抜く。
「それで、何か用か?・・・俺と手合わせしたいのなら、受けて立つぜ」
カイザーは意識を集中させ、身体の周りに光り輝く聖なる闘気を纏う。
(さっきの戦闘で俺の闘気はかなり消耗している・・・短期決戦しか勝てる見込みはないな)
「俺はブレンテル流の聖騎士、カイザーだ。」
手合わせの前に自分の名を名乗る。騎士道の基本である
(さてと・・・奴はどう出る?)
いつもよりも慎重に相手の動きを見る。
無駄な力を使えばすぐにガス欠を起こすのが自分でも分かっているのであろう。
>686
帝國軍が優勢とはいえ未だに激戦が続く北方回廊。その片隅に忌まわしい瘴気を放つ毒沼が現れた。
毒々しく泡立つ沼から、何かが現世に現れようとしていた。
「……ふぅ……まったく、何ですかあの聖騎士は……」
ぶつぶつと呟きながら沼から湧き出て来たのは、ネクロマンサーだった。周囲の草花が瘴気に
やられて枯れていくことなどまるで気にせず、ネクロマンサーは沼から這い出した。
その瞬間、沼が消滅して元の地面に戻る。跡形も残っていない。常人が足を踏み入れることのない冥府への道を開く呪文。
これこそがネクロマンサーの緊急用の秘術だった。だが、この術にも一つ欠点がある。
「さて、ここはどこでしょうか?」
ネクロマンサーは懐から出した望遠鏡で周囲を確認した。そう、現世に舞い戻る際に出現する場所がわからないのだ。
確率的には死体や霊魂の多い場所が最も冥府と繋がりやすいが、それでも厳密にどこに出るかはわからない。
「ふむ……私が脱出した地点から少し離れていますが……どうやらここも主戦場だったようで」
望遠鏡でおおよその位置を確かめ、更に周囲に敵がいないことを確認したネクロマンサーは、
周囲に転がる無数の死体と重傷者達を眺めて笑った。死を誰よりも深く認識しているネクロマンサーにとっては、
死体だろうと重傷者だろうとどうでもいいのだ。死を認識しているがゆえに、他者の死に拘泥しないということだ。
「ふむ……死体と、いずれ死体になる人々ですか」
ネクロマンサーにとってはそれだけの存在に過ぎなかった。ゾンビの材料にするために、その場にしばし留まる。
「……魔術師殿と、お見受けする……」
そんな中、重傷者の一人がネクロマンサーに気づき、必死に呼びかける。まだ若いその騎士は、腹から内臓が零れ出していた。
放っておけば死ぬ。だからネクロマンサーは気づかないふりをした。ゾンビの材料の寝言に興味はない。
「謝礼ならする……」
「はい、何でしょうか? 怪我の手当ては私の専門外ですよ?」
だが、払うべき報酬を持っている相手は別だった。地獄の沙汰も金次第なのだ。
「手当ては……いい……近くに、野戦病院が……あるから……部下達と私を……連れて行ってください……」
そう言って、騎士はネクロマンサーに向かって見事な装飾が施された短剣を差し出した。謝礼はこれらしい。
「ほほう、いい細工ですな。これは高く売れるでしょう。よろしい。それでは、少々お待ちなさい」
短剣を数秒で鑑定したネクロマンサーは頷くと、呪文を詠唱し始めた。
戦死者達がゾンビと化して起き上がり、負傷者達を一箇所に集める。その後、互いに絡まり合い、巨大な袋を形成する。
戦死者達を包み込ませたネクロマンサーは、冥府で修復したドラゴンゾンビを召喚した。
「では、空の旅と洒落込みますか。ははは、行きなさい」
その袋を前肢でしっかりと抱え込んだドラゴンゾンビの背中に乗ると、ネクロマンサーは野戦病院に向かってドラゴンゾンビを飛ばした。
この辺りに敵の航空戦力はないはずだから、攻撃される心配もない。
出来る限りの速度で空を駆けたネクロマンサーは、野戦病院の前にドラゴンゾンビを着陸させた。
ドラゴンゾンビが咆哮を上げて内部に自分達が来たことを知らせる。
>691
暫し黙ってパンボリックの話を耳に傾ける。
やがてパンボリックの話が一通り終ると、腕を組んで黙って聞いていた傭兵の一人がパンボリックに歩み寄る。
「アンタ…度胸のある男だな?気に入ったぜ?」
組んでいた腕を解き、パンボリックの肩に腕を回す。
「俺の名はシュッレトルティー。ここの副団長を務めている。アンタの度胸に免じて、そちらの旦那は見逃す」
シュッレトルティーと名乗った飛蝗昆虫人はパンボリックより遥かに背が高く、紅の外骨格が特徴的であった。
「あんたら三人は俺達『飛蝗(ヒオウ)強襲団』が一時的に身を預かる。フェリペの旦那、別に構わねぇだろ?」
一応フェリペの面々に許可を求めるが、それよりも早くシュッレトルティーと傭兵二人が、それぞれパンボリック、ジャイロ、オゼロの背後に回った。
「さて、少しばっかり空の旅を満喫して貰うぜ?」
シュッレトルティーがパンボリックを後から抱きすくめると、他の二人もそれにならい、瞬く間に三人を抱き抱えたまま飛蝗の傭兵達は空へと跳びあがった。
「一応言っておくが、暴れるなよ?下に落ちたらゾンビに食われちまうぞ?」
眼下には、ゾンビと化した帝國兵や共和国兵が到る所にいるのが確認できた。落ちたら瞬く間に三人はそれらのゾンビ共に貪り食われるだろう。
>690
「さて、そろそろ締めだな…」
まずは颶風の矢により打撃を受けた戦闘機に狙いを定め、右手を伸ばす。
せめて一機、欲を言えば数機、とりあえずは仕留めておかないと面目が立たない。
『戦闘機が攻めてきて、こちらに被害を与えて帰って行きました』では何もならない。
それこそミジクモの不手際。あれほど大口叩いておいて何をしていたという話になる。
「アジラヨ・ノ・ハジラヨ・ニ・ラキフ
今こそ集えし炎の精よ、いざ槍となりて敵を穿たん!」
手負いの戦闘機に向け、伸ばした手から炎が直線状に伸びてゆく。
それはさながら、レーザーに近い形状で。
>681 ネクロマンサー
>生焼けの腐肉や沸騰した毒液、毒液が蒸発した毒ガスなどが戦場に撒き散らされた。
先程のゾンビ爆弾の時はどの部隊も警戒態勢をとっていたため部隊全体が防御を試みる事が出来た しかし今は乱戦のさなかである
腐肉の巨人の近くにいた傭兵達の中で被害を受けなかったのは、とっさに魔法で防御出来た者か、その周囲にいた者だけだった
>だが、巨人は二体いる。吹き飛ばされた巨人を構成していたゾンビの内、まだ動ける者はもう片方の巨人に組み付いて、再び巨人のパーツとなった。
ゾンビ達が腐肉の巨人へと組み付いて行く間に、巨人と戦っていた部隊の生き残り達も寄り集まった
被害を逃れた傭兵達はその面子の中に神官が多い事に気が付く 彼らが癒しやアンデッドに対する防御に長けていたからだろう
「おい、お前ら神官だろ!?祈りの力であのデカゾンビをなんとかしてくれよ!!」
そこで神官達全員が祈りを合わせてターンアンデッドをかけることになったが……
「だから祈りの言葉は真教会が最も優れていると言っているだろう!」「いや、旧派教会こそ神の慈悲を強く受けている!!」
「文芸派の長ったらしい文句なんぞ覚えてられるか!」「教練派をなめるなよ!!」
全員の宗派がまったく違ったために宗教論争にまで発展してしまったようだ その時…
「ハン!それがお偉い神官様達のお祈りか!? 笑わせるんじゃねえぞ!!」
竹刀を持った男が神官達に罵声を浴びせる 以前は教師をしていたが、ルシカに教育的指導を試みた戦いで友情が芽生え仲間入りした男だった
「今のお前達のざまはなんだ!あぁ!? それじゃああのゾンビ達の方がよっぽど連携がとれてるぜ!!」
男はそう言うと腐肉の巨人を指差す
>そのようにして集まってきたゾンビによって、もう片方の巨人が一回り巨大化する。
「いいか!?あいつらだってな、救いを求めてるんだ!!
死んだその後まで他人の勝手で苦しめられて、助けてくれって叫んでるんだよ!!
それが一番よくわかってるのはお前達神官だろうが!!!」
男のその言葉に神官達は争うのをやめ、それぞれの宗派の祈りで力を集め始める
「よーし、その意気だ!だが祈りがバラバラじゃああの巨人を倒すことなんてできやしないぞ!!
俺が手伝ってやるからお前達の友情がゾンビなんかにゃ負けねえと教えてやれ!!」
>ただ一体残った腐肉の巨人は、傭兵達が密集している辺りに向かってボディプレスを試みることにした。
「おいそこ、足をもう少し広げてバランスをとれ! そこのお前、下の奴の事も考えろ!」
元教師の誘導により、神官達はなぜか全員で組体操の姿勢をとっていた
皆で一つのピラミッドを形づくり、彼らは一心に祈りを捧げる そして、その心までいつしか一つになっていた
>巨大化した腐肉の巨人は傭兵達目掛けて勢いよく倒れ込んだ。
腐肉の巨人が倒れ込んで来るのと同時に力を合わせたターンアンデッドを発動させるため、神官達は一斉に祈りの言葉を口にした
「神よ…!!」
その祈りは教会で教えられる難しい文句などではなく、誰もが唱える素朴な祈りの言葉だった
>682 インゼクト
>「俺の真髄は此処からだ……音速の其の先、<神速>を見せてやる!」
>その言霊が意味を持つよりも早く、インゼクトは漆黒の弾丸となってルシカ目掛けて、地面を這うように飛行をしていた。
インゼクトの方へ自分から距離を詰めるつもりだったルシカだが、それよりも早くインゼクトはこちらへ向かって来た
「な、何っ!?速いのだっ!!」
>「吹き荒れろ!ストォォォォォォォォォォオム………」
>「インフェルゥノォォオォォオォォォォォォォォ!!!!!!!!!」
>渾身の力と共に、右手をルシカに叩き込む。丁度ルシカから繰出された爪とクロスカウンターとなるような形だ。
>インゼクトの風の拳はルシカを、ルシカの炎の爪はインゼクトを討つ形で、互いの腕を交差(クロス)させる。
「くっ……炎殺メラメラパンチ!!」
予想外の速さで迫るインゼクトを迎撃しようと反射的に爪を繰出してしまうルシカ
だがその一撃を見事にクロスカウンターに捕えられ、インゼクトの拳をまともに喰らってしまった
だがそれだけではない インゼクトの拳に込められた風の精霊の力がインパクトの瞬間に一気に解放されたのだ
ルシカを中心に暴風が巻き起こり、その体をずたずたにしながら空高く舞い上げて行く
風は上空で向きを変えそのままルシカを大地に叩き付けたが、あまりの衝撃に受け身をとることもままならなかった
「がはっ!? ば、馬鹿な、無敵のはずのこのルシカがっ……!」
全身ズタボロになりながら地面に横たわるルシカ それはまさしく満身創痍といった有り様だった
だがルシカはなんとか立ち上がる そしてまたインゼクトの方を睨みつけた
さながら、戦いの相手を目に焼き付ける事で意識が遠のくのを抑えようとするかのように
「ま、まだなのだ…… ルシカには…お前を倒し、さらには帝國軍をやっつけるとゆー使命が……いいや!!」
再度、ルシカの体を怒り炎が包む その姿はまるで最後の命の灯を燃やし尽さんとするかのようだ
「お、お前ほどの戦士を相手に、少ない損害で済まそうなどと……虫が良すぎたのだ!ならばここで果てるをも辞さぬ!!
今の技を…も、もう一回やってみせるがいいのだ!!! 誇り高き竜の力、その梯形神経の隅々まで思い知らせてやるのだ!!!!」
体に残った力を振り絞り鉤爪での攻撃の態勢をとると、ルシカは再びインゼクトとの距離を詰めていく
歩兵隊が車両の周りを取り囲む。
特に抵抗等もなく包囲することが出来た。
>689
(…根っからの軍人ですね。どうあってもこんな風にはなれません。)
「とりあえず、囲んでますんで、その物騒な物をしまってくれませんか?」
鈴木中尉を兵士に埋もれながらたしなめる。
>691>694
兵士の囲いをなんとか通り抜け、車両の前に立つ。
搭乗員の一人が話し出したので、耳を傾ける。
>さて。このまま我々を追い詰めていれば、いずれこの男は隠し持った手榴弾で自爆してしまう。
>すると私を捕虜には出来ず、『チャイム』のデータは永遠に闇の中。悪ければ君達も全員まとめて戦死だ
それは困る。チャイムを奪取できなかったばかりか、データも分からないとなれば
任務をまったく遂行出来なかったことになってしまう。
(さて、どうしようと言うんでしょうか…)
>そこで提案だ。我々を捕虜にする代わりに、中尉殿を見逃して欲しい。無論、中尉の武器は没収してもらって構わない。
>…こちらの紳士は今日で前線を離れるところだったのだ。家に妻を残している。もうすぐ父親になる男だ
「交換条件ですか、まあ、もう少し上手い嘘をつきますよ。僕ならね。
…親になるような人がここで死ぬもんですか。ええ。ですが、まあ武器は取り上げなくていいです。
ただ、この無線をどうやって使うかちょっと教えてください。」
>フェリペの旦那、別に構わねぇだろ?
「ええ、お願いします。我々がやると逃がしてしまいそうですから…」
とりあえず、話は済んだ。後やる事といえば無線の使い方を聞くだけである。
>692
(…疲れているはずなのに凄い闘気だ…これまでのどの相手とも違ったオーラを感じる。)
「帝國軍歩兵団『フェリペ』軽装歩兵隊隊長、ツィーヴだ。…お手合わせ願いたい。」
自分も名乗る。そして、鞘から剣を抜き、カイザーと対峙する。
「出来れば万全の状態で戦ってもらいたかったが…
みすみす敵を見逃すわけにはいかないからな。行くぞ…」
カイザーに向かっていつでも止まれるよう軽めに走り出し、剣を突き出す。
>698
>「お、お前ほどの戦士を相手に、少ない損害で済まそうなどと……虫が良すぎたのだ!ならばここで果てるをも辞さぬ!!
>今の技を…も、もう一回やってみせるがいいのだ!!! 誇り高き竜の力、その梯形神経の隅々まで思い知らせてやるのだ!!!!」
「…馬鹿野郎。いや、馬鹿貧ぬー娘が」
ぼろぼろになりながらも立ち上がり、未だに闘気の萎えることの無い瞳でこちらを睨むルシカを見て、インゼクトは吐き捨てるように呟いた。
「お前は自分の状態が分かって物を言っているのか?これ以上俺の『ストーム・インフェルノ』を喰らえばバラバラになるぞ!」
その声には先程の狂気は無く、父親が娘を厳しく叱り付けるような優しさが含まれていた。
>そのようにして集まってきたゾンビによって、もう片方の巨人が一回り巨大化する
「悪いことは言わない。此処は引け。そしてまた俺と戦えばいい…命あっての人生だろ?こんな詰まらない戦場で死ぬのが本望なのか?」
ちらりと巨大なゾンビを見て、再度ルシカを諭す。
「だからこの場は引け!ルシカ!」
>体に残った力を振り絞り鉤爪での攻撃の態勢をとると、ルシカは再びインゼクトとの距離を詰めていく
しかしルシカはこちらの声に耳を貸すつもりは無く、まだ戦う気でいるようだ。
インゼクトはルシカの闘気の漲った瞳を再度見て、頭をぽりぽりと「仕方が無いな…」と呟きながら掻いた。
「悪いが俺は我侭させないように子供を育てるって言うモットーがあってな…貧ぬー娘の我侭は聞けん…」
背中の翼をたたみ、ルシカに向き直る。その顔には、我侭を言う娘を諭す父親の微笑が浮かんでいるように見えた。
>696-697
「さて、私が放ったゾンビ達はどの程度生き残っているでしょうか?」
野戦病院前のネクロマンサーはゾンビを通して戦況の確認を始めた。もう粗方倒されてしまっているかもしれないが、
万が一生き残っていたならば、今からでも指示を出さなければならない。
「ふむ、巨人が一体残っていますか……ほうほう、あの部隊のようで」
ネクロマンサーは自分が製作したアンデッドに限って、その所在と状態を自由に知ることができる。
> 腐肉の巨人が倒れ込んで来るのと同時に力を合わせたターンアンデッドを発動させるため、神官達は一斉に祈りの言葉を口にした
> 「神よ…!!」
> その祈りは教会で教えられる難しい文句などではなく、誰もが唱える素朴な祈りの言葉だった
「む……皆殺しにしろなどと言わなければ、上手く戦えたのでしょうなぁ……」
腐肉の巨人にネクロマンサーの指示が届くようになった時には、既に敵部隊の神官達が破魔の祈りを行っているところだった。
「やれやれ……たかが神官の祈りとは言っても、これは少々退けるのが難しいですな」
祈りの力で少しずつ塵となって崩れていく腐肉の巨人の様子を感じながら、ネクロマンサーは嘆息した。
もし仮に自分がその場で陣頭指揮を執っていたならば、まだまだ戦えただろう。
それだけではない。もし、今から数時間程度の準備をする時があれば、あの程度の祈りなど消滅させ、
更には神官達を皆殺しにするだけの呪文が放てるのだが、生憎とそのような時間はない。
取り敢えず、今回は大人しく退くしかなさそうだった。だが、ネクロマンサーはこのまま終わるつもりはなかった。
「はっはっは! 負けるのならば、定番の捨て台詞を残さねばなりませんね!」
ネクロマンサーは腐肉の巨人を通して、神官達に捨て台詞を残すことに決めた。
朗々たる声で、邪悪な奥義の詠唱を開始する。
<腐肉の巨人サイド>
腐肉の巨人は崩れつつあった。倒れ込もうとした瞬間に、強い祈りを受けたのだった。
即席のゾンビ達に抵抗力があるはずもなく、神官達への怒りの叫びを上げながら表層から順に塵と化していく。
「はっはっはっはっは!」
と、急にゾンビ達が声を揃えて笑い出した。その瞬間、圧倒的とも言える黒い力が祈りの力を遮り、
それ以上の影響を防ぐかのように破魔の力と激しく押し合い始めた。だが、どうにも祈りが優勢に見える。
少しずつ、少しずつ、黒い力は押されていった。
「はっはっは、未熟な聖職者の諸君! 私はネクロマンサー。ゾンビ達の主です。
今日のところは私の負けと致しましょう。貴方方の指揮官に功績を誇られるがよろしい」
ゾンビ達が喋っているのではない。ネクロマンサーがゾンビ達の声帯を操って喋らせているのだった。
「ただし……生き残ることができた方だけが、功績を誇りなさい。はっはっは。心配なさることはありません。
貴方方が未熟な聖職者でないのならば、神が守ってくださることでしょう!」
ゾンビの口を通してのネクロマンサーの嘲笑が終わった瞬間、腐肉の巨人を守っていた黒い力が消失した。
遮るものがなくなった祈りの力は勢いを増して腐肉の巨人を包み込み、ほとんど一瞬で塵と化してしまう。
戦場を吹く風が、不浄な塵を吹き散らしていく。その様は、ネクロマンサーの言葉が虚仮脅しであったかのように思わせる。
だが、それで終わりというわけではなかった。
消失したかに見えた黒い力が突如、神官達の足元から間欠泉のように噴き出したのだった。
一時的にとはいえ神官達の祈りと渡り合った黒い力とは、即ちネクロマンサーが操る死の力だった。
先ほどの祈りとのぶつかり合いで力が削がれてはいるが、それでもまだまだ生物を殺傷するだけの威力を
保っている。神に背いた邪悪な力が、神に仕える者達に向かって真下から襲い掛かった。
>693
>ドラゴンゾンビが咆哮を上げて内部に自分達が来たことを知らせる。
「な、何、何なんの!?」
イザベラが婦長室を後にし、階下へと続く階段を下っている時のことであった。外から竜の咆哮が聞こえたのは。
その大音量に窓枠にはめられたガラスというガラスは振るえ、階下からは野戦看護婦達の悲鳴やら何やらが聞こえてきた。
「…何だか物凄い患者が来たようね」
イザベラは階段を下りきると、急遽予定を変更し、外の騒ぎを一目見ようと近くの窓際にいた回復法術師の亜人の少女に駈け寄った。
「長田さん!」
突然横合いから上司である、イザベラに話しかけられて、その狐耳を生やした亜人の少女…長田は暫くの間きょとんとしていた。
「は、え?…何でしょうか?イザベラ婦長?」
「貴女の小隊は現在地下病棟勤務よね?私はこれからあの患者の面倒を看なくてはいけないから、貴女の小隊だけで地下病棟の回診に行って頂戴」
窓の外にいる巨大な竜を示し、それだけ言うと、イザベラは終始きょとんとしていた長田をその場に残し、次の階段を下りていった。
「え?…えええええええええええ!!!!!!」
イザベラが次の階段を駆け下りてから、ようやくイザベラから通達された命令の重大さに気が付いた。
「地下病棟を全て私達だけで?」
ちなみに地下病棟には重傷者などの回復に手間が掛かる者達が数多く収容されている。それらの患者を僅か一個小隊の回復法術師小隊で看て回るのは、重労働だろう。
しかし今は病院全体が前線から運ばれてくるであろう、負傷者達の受け入れ準備で忙しい。回復法術師小隊は少なく、此方に回すだけの余裕はないだろう。
「……看護婦は辛いわ」
頭の狐耳は力無く垂れ、狐色の毛皮に覆われた尻尾もだらんと垂れ下がる。しかし直ぐに顔を上げる。
「でも…やらなきゃいけないわね。長田良子、花も恥らう十八歳!命令は完遂致します!」
誰も居ない野戦病院の廊下で、狐耳の亜人の少女『長田良子(オサダヨシコ)』は一人敬礼をするのであった。
野戦病院の外に出たイザベラは、数名の野戦看護婦と回復法術師を伴って、巨大なドラゴンゾンビの前にやってきていた。
>699
「出来れば万全の状態で戦ってもらいたかったが…
みすみす敵を見逃すわけにはいかないからな。行くぞ…」
カイザーに向かっていつでも止まれるよう軽めに走り出し、剣を突き出す。
こちらへ駆けてくるツィーブだが、明らかにスピードが鈍い。
(様子見のつもりだろうが、俺にはそれに付き合う時間は残されていない!
・・・悪く思うな、この一撃で決めてみせる!!)
「ハアアアアアア・・・!」
カイザーの身体の周りの聖闘気が激しく光り出す。
その中でもカイザーの右手に握られている剣の輝きは凄まじく、周りの大気までもを動かさんとしているような波動を感じる
(これを失敗したら、あいつと戦っている最中にはもう聖闘気は使えないだろう。
イチかバチか、・・・まさにギャンブルだな。この一撃に全てを賭けなければならないなんてな・・・
でも・・・俺って運が悪いから、あんまり結果は期待できそうにないな。)
カイザーは一瞬 口元を緩めて苦笑する
(だが、ここで負けても助けてくれる仲間はいない。俺が決めなければならないんだ!)
すぐに真剣な表情に戻して迫り来る敵に向かって全速力で走り出す。
「これが・・・今の俺の最大の技だ!
斬り裂け!・・・ブレンテル流、闘気の剣!オーラ・スマッシャー!!」
カイザーとツィーブ、二人の身体がクロスする。
>702
「はっはっは! 一体どれだけの神官が生き残ることでしょうか、実に楽しみですな!」
病院には似つかわしくない、常人ならば目にしただけで魂を引き込まれかねない死の力を纏った
ネクロマンサーは、腐肉の巨人を通して送った呪いがどれほどの効果を発揮するかに思いを馳せ、哄笑していた。
「ん?………これはこれは、お美しいお嬢さん方。静寂であるべき医療の場を騒がせてしまったことを詫びましょう」
門が開く音を聞いたネクロマンサーは、病院の関係者が駆けつけてきたのだろうと思って振り向き、軽く会釈をした。
「さて、今はこうして詫びているほどの時間はありませんよ、お嬢さん方。死人は私が頂きましたが、まだ生者がいます。
手当てを希望しているので、診てやって頂けますかな?」
ネクロマンサーが指を鳴らすと、ドラゴンゾンビがゾンビで出来た袋をゆっくりと下ろし、袋を構成していたゾンビ達が
さっと分解され、負傷者達が地面に横たえられる。
その後、ネクロマンサーが展開した魔方陣によってアンデッド達が冥府へと送り返された。
「彼らです。偶然遭遇したので、こちらに連れて来ました。出血が酷い者、破傷風の恐れがある者、
内臓が壊されている者、毒を受けている者などがいますね。それで、具体的な傷や毒の種類なのですが……」
イザベラをこの場の責任者と見て取り、イザベラに向かって負傷者達の怪我の具合を事細かに説明していく。
フランケンシュタイン博士が死体を継ぎ合わせて一つの生命を作ったように、ネクロマンサーもまた医学に通じていた。
あくまでも人を癒すためではなく、死を生み出すための医学だったが。
「というわけでして、処置を急いだ方がいいでしょう」
ネクロマンサーは相手が聞いているかどうかには構わず、手短に説明を終える。
「ああ、そうそう。私はある程度の医学知識がありますし、魔術も使えます。何か手伝えることがあったらお手伝いしますよ。
そう、たとえば簡単な外科手術くらいならばできますし、死体の防腐処理などもできますから、ご遠慮なくどうぞ」
しかし、説明を終えてもネクロマンサーは喋り続け、唐突な提案をしたのだった。
無論、善意から言っているのではない。ネクロマンサーにとって、これは異世界の医療技術その他を
思う存分に見学できる絶好の機会なのだ。知識欲旺盛な魔術師としては、到底逃すことができないのだった。
>691、>694
「ご安心を、中尉に生き恥を晒させるような真似はいたしません」
隊長らしき友軍兵士が小声で言う。
どうやら彼らは降伏するらしいが、私だけは見逃すようにと交渉してくれるらしい。
見に覚えの無いことも言われているが、嘘も方便という奴だろう。
交渉を終えた昆虫人間どもは友軍兵士たちを連れて早々と飛んでいった。
>699
今度は歩兵部隊らしい。友軍兵士の計画を無にせぬ為にも軍刀を下ろす。
「あの友軍兵士に対する正当な扱いを保障しろ。さもなくば貴様ごと吹き飛んでやる」
そう言い、雑嚢から手榴弾を一つ取り出し、いつでもピンを抜けるように構える。
「そっちの要求は無線の使い方だな?その程度なら問題ない」
車載無線の使用法を簡単に教える。これで交信程度は出来るだろう。
まあ、特殊な操作が必要な通信傍受等は無理だろうが。
>695
背後に迫る炎に気付くが、低速・低空、右翼破損の機体では逃げ切れない。
パイロットは覚悟を決めた。
どうにか川へ進路を取り、炎の命中する直前、
「『エアリアル』ベイル・アウトする!」
キャノピーが上がり、座席と共にパラシュートを背負ったジャックが打ち出された。
ハロウハウンドはエンジンのノズルに炎を受け、空中で爆発する。
爆風によって川の方へと吹き流されたジャックは、水面の間近でパラシュートを外した。
水は澄んでいて、流れも緩やかだ。
顔を出し、辺りの様子を窺ったが、とりあえず敵や味方らしき人影は認められない。
ひとまず泳いで岸に辿り着くと、五体の無事を確かめた。
怪我は特に無いが、耳は先の爆発でおかしくなっている。
ずぶ濡れのパイロットスーツから持ち物を粗方引っ張り出して、基地帰還の算段をする。
彼の出撃した基地までは6〜7キロ、食料は必要無い筈だ。
問題は敵の目だった。フルオート拳銃一丁が唯一の武器、弾も少ない。
ジャックは荷物と拳銃を手に立ち上がり、歩き出す。
部隊名:赤き疾風(かぜ)
部隊人数(規模):8人
編成(兵種):全て魔術師
得意な戦術:魔法の組み合わせで攻め込む
得意な戦場:特には無い
苦手な戦場:魔法の使えない所
得意な作戦:攻撃系の魔法が役に立つ作戦
苦手な作戦:攻撃系の魔法が役に立たない作戦
部隊の特徴: おそらく共和国では唯一の攻撃系の専門魔法部隊、防衛大臣が自分のいざという時の自分の護衛の為に作ったという噂もある
少数精鋭で恐ろしく迅速な呪文の詠唱が可能
うわ誤曝ごめんなさい
>703
>「ハアアアアアア・・・!」
>カイザーの身体の周りの聖闘気が激しく光り出す。
>その中でもカイザーの右手に握られている剣の輝きは凄まじく、周りの大気までもを動かさんとしているような波動を感じる
「む!」
体力を消耗していたようなので大技で来るとは予想していたが、
剣の輝きとカイザーの闘気に驚く。
「ならば、こちらも!!」
走りながら呪文を呟く。すると、剣に纏うように風が発生する。
カマイタチである。
>斬り裂け!・・・ブレンテル流、闘気の剣!オーラ・スマッシャー!!
「幾重に捌かれろ!!疾風剣!!」
>カイザーとツィーブ、二人の身体がクロスする
ズバッ!!
剣で身が斬られた音。そして、地を濡らす鮮血。ツィーヴはまだかろうじて立っている。
「くっ…風を纏わねば死んでいたな…」
軽装の鎧は真っ二つに切り裂かれ、体には深い傷が一文字に入っている。
(あいつは…どうだ?)
>705
>「あの友軍兵士に対する正当な扱いを保障しろ。さもなくば貴様ごと吹き飛んでやる」
「ははは、怖いですね。まあ、我々の管轄になるかはわかりませんからね。
…冗談ですよ。拷問なんていったことは僕の…いや、私の意義に反しますから。」
>「そっちの要求は無線の使い方だな?その程度なら問題ない」
鈴木中尉に無線の使い方を教わる。意外と簡単なので機械を良く知らないシャルルでも扱えそうだ。
「なるほどね…もういいですよ。ありがとうございます。」
囲んでいる兵士の輪が割れる。
「また、近々戦場で会うことになるでしょうね。まあ、ゾンビに気をつけてくださいよ。」
ちょうど後ろの方から重装歩兵隊と軽装歩兵隊も来たようだ。
指示を出して基地に向かわせて占拠する。
その間、無線で共和国の兵士に投降を呼びかけてみる。
>709
>軽装の鎧は真っ二つに切り裂かれ、体には深い傷が一文字に入っている。
(あいつは…どうだ?)
ツィーブが見た先、そこには・・・全ての力を使い切り、右手に剣を握り締めつつ うつ伏せに倒れていたカイザーの姿があった・・・
カイザーの身体から放たれていた聖闘気は完全に消え去り、装備していた鎧は全て綺麗に砕け散っていた。
激突の瞬間 相手の必殺技を危険と見てとっさに体を捻じったのが倖いしたのだろう、鎧が最後の力で相手の攻撃を幾分か吸収したのだ。
本体であるカイザーは目立った切り傷などは見当たらなかった。
だが鎧への衝撃によるアバラ部分へのダメージが大きい、おそらく肋骨の数本はヒビが入っているだろう。
カイザーは動かない・・・いや、動けないのであろう、既に闘気も体力も限界まで来ていたのだ。もはや指を動かすのも辛いだろう。
(・・・くっ、目が霞んできやがった・・・このままじゃ・・・)
カイザーが意識を失おうとしたその時だった、カイザーの右手に握られていた聖なる剣が突然 輝き始める
その輝きは、先程の戦闘のような相手を威圧する光ではなく、優しく包み込むようなまばゆい光だった。
そして、その光がカイザーの身体の中へと入りこむ。それによって負傷していた肋骨のダメージが癒えてゆき、体力も少しだけ回復する。
(聖なる剣よ、俺に力を送り込んでくれるのか・・・?ここで倒れてはいけないと導いてくれるのか・・・?
でも、これぐらいの少量の力だけでは奴には・・・・・・そうか、分かったよ聖なる剣。・・・お前が俺に伝えたい事が)
決意を決めたようにカイザーは立ち上がる。
「俺はここで死ぬ訳にはいかない。俺を卑怯者と罵りたくば好きにしろ
・・・ホーリーフラッシュ!!」
突然、カイザーの身体から激しい光が放たれて それが辺りを包む。
カイザーは目晦ましの光を放ったのだ。
「ツィーブ、今度はお互いベストな状態で戦おう。
お前は、体力を消耗している俺に遠慮して全力を出していなかったみたいだからな。・・・それじゃ、またな」
・・・辺りを包んでいた光が消えた時、既にカイザーはその場にいなかった。
戦場から1kmほど離れた森の中にカイザーは居た。
「あの場は助かったが、相変わらず体力も闘気もほぼカラだ。
・・・仕方ない、ここで少し休むか」
地面に直径5メートルほどに古代の文字を使った複雑な魔方陣を描く、ゾンビが入って来れないように聖なる結界を作り出しているのだ。
ちなみに、これは書くのに手間がかかるため戦闘中に書いてる時間は無い。
更に この魔方陣は創作者の自分が結界内に入っている時にしか効果が出ない上、生物は普通に入って来れる。
カイザーは横になって身体を休める為に眠りについた、数時間ほどの休憩で回復は完了するだろう。
(ヴァラシャンクス)
川を泳いで下る事数十分。川の中でしかも闇夜とあって、敵に気付かれる心配は無かった。
先行させた両生類型獣人の部下達とは違い、ヴァラシャンクスと共に後から本陣より出撃した部下達は皆トカゲ型獣人であったが、
トカゲの獣人とあって皆尻尾を魚の尾ひれのように水中で振ることが出来、波を立てること無く十数人の遊撃騎士隊員が川の中を進む。
「…ミジェロか?」
遊撃騎士隊員達の先頭を泳いでいたヴァラシャンクスが泳ぐのを止め、前方から音も無く水中の中を近づいてくる物体に問いかけた。
「……皆ヴァラシャンクス様の到着を待っていたところです」
水中の中からぷかり、とイモリ型獣人のミジェロの頭が現れた。
「すまない。ミジェロ…さぞかし水の中での待機は辛かったと思う」
ヴァラシャンクスは遊撃騎士隊の副隊長を務めるこのイモリの獣人に労いの言葉を掛けるが、ミジェロはすっと水中から手を出してその言葉を遮った。
「隊長…それよりも早くに我々は攻撃を仕掛けたいのですが」
既にミジェロの目にはギラギラとした闘志が宿っており、水中から飛び出して部隊の先陣を務める用意は出来ていた。
「ふふふ…そういきり立つな。水中で遊撃騎士隊の陣形を整えた後、各員は光学迷彩術式を発動。幅数m程の間隔を空けて上陸し、連携して
敵側面に攻撃を仕掛ける。何時も以上の連携が必要だ。各員の連携を密にしろ」
「了解…」
一通りの命令を副隊長に伝えると、直ぐに遊撃騎士隊は行動を開始し始めた。
ミジェロ以外の両生類型獣人は直ぐに水中で陣形を整えると、ぷかりと一斉に頭を出し、陣形を整えたトカゲ型獣人の騎士隊員達の横に並んだ。
「さすがだな。この連携の早さには何時も鳥肌が…いや、鱗が立つ思いだ」
被っていた兜の装甲ヴァイザーを降ろし、自身も陣形の先頭にまで泳いで行く…準備は整った。
「では…帝國獣人騎士団『アスタル』指揮下、遊撃騎士隊…敵は我々に柔らかく、無防備な側面を差し出している。我々は奴らのその自己犠牲的な好意に存分に甘えようと思う」
尾に力を溜め、何時でも泳げ出せる用意をする。
「…全員。私に続け」
今までもよりも遥かに早い速度で泳ぎだす。まるで魚雷のようである。遊撃騎士の全員は水中に白い航跡を引きながら川辺を目指して突き進む。
「光学迷彩術式…発動」
それぞれが上陸すると、個々に闇夜に溶け込んでいく…今回は夜間とあって、黒い夜間迷彩塗装が施された鎧を着込み、隠密性を高めていたが、更に
周りの光の屈折率を変えることで周りの景色に溶け込む事が出来る『光学迷彩術式』を発動させることで恐ろしい程の隠密性を獲得する事が出来るのである。
幅数m程の間隔をもって帯状に遊撃騎士達は散開し、獲物へ向かって音も無く忍び寄っていく。
敵はゾンビやその他の真正面から攻撃を加える友軍に気をとられており、此方には全然気が付いていない。むしろ、周りの景色を一体化している遊撃騎士達を
捕捉するには、高性能の電子探索機器か優れた感覚が必要である。一般人に過ぎない共和国兵に、彼らの吐息すら感じることは出来ないだろう。
哀れな共和国兵達は悲鳴を上げる暇も無く、否、自分達が殺された事に気付く暇さえ与えられはしなかった。
姿と音も無く忍び寄った、爬虫類の血を引く獣人の騎士達によって、それぞれが携行していた武器で虫けらの如く…否、藁の様に殺されていった。
姿の見えない遊撃騎士達によって次々に共和国兵達をは屠られていく。
>709
「それならば貴様は周りの部下共々ここで戦死となるぞ?」
そう言って睨みつける。だが向こうは冗談と言い、彼等の扱いは保障するらしい。
「まあいい、とりあえず今は戦略的転進を行う」
握っていた手榴弾を雑嚢にしまい、軍刀を腰に掛け小銃を担ぐ。
そして並んでいる兵士の間を通り抜け、武器庫裏の操車場へ向かう。
先ほどのものと同型の車両がまだ2台ほど残っていたはずだ。
>700
>「お前は自分の状態が分かって物を言っているのか?これ以上俺の『ストーム・インフェルノ』を喰らえばバラバラになるぞ!」
>その声には先程の狂気は無く、父親が娘を厳しく叱り付けるような優しさが含まれていた。
「次は……喰らわなければ済む話なのだ!!」
どうやらルシカはインゼクトの技に彼女なりの対抗策を見い出したつもりらしい
そしてその時のインゼクトの優しさは、彼女には余裕とも感じられたようだ
全身をいよいよ激しく燃え上がらせ、必殺の一撃を放つべく突進して行く
「なんなのだその父親づら、笑わせるのだ!!貴様のその余裕がどこまで続くか見物なのだ!!」
>「悪いが俺は我侭させないように子供を育てるって言うモットーがあってな…貧ぬー娘の我侭は聞けん…」
>背中の翼をたたみ、ルシカに向き直る。その顔には、我侭を言う娘を諭す父親の微笑が浮かんでいるように見えた。
(この下等人型節足動物、まさか本気で……!?)
先程とは打って変わって穏やかな様子のインゼクトに向かい、渾身の力で腕を突き出すルシカ
「超必殺ドラゴンメラメラコークスクリュートリプ……ちっ!」
だがその途中で彼女は動きを止めた しばしインゼクトの様子を窺うように凝視する
それから、おもむろに一人で騒ぎだした
「だからなんなのだ貴様は!?笑みなど浮かべて戦う気がないのか!?
さてはさっきの頭突きのあまりの威力にただでさえ甲殻比率の多い脳味噌をやられたか!!」
怒ったと言うよりむしろ不貞腐れたように顔をふくらませ、ルシカは罵倒の言葉を浴びせる
「貴様如きと戦ってもしょーがない、このルシカに恐れをなしたのならばこの場は見逃してやるのだ!!」
そう言うと退屈そうに両手を頭の後ろで組み、インゼクトに背中を向けてしまった
「ほらほらほら、ルシカがうっかりよそ見なんてしちゃってる内にどこへなりと失せ消えるがいいのだ!!
とっとと行かないと背中からブレスで丸焦げにしてやるったらやるのだ!!!」
インゼクトに見せてはいないその拗ねた子供のような顔には、ほのかに照れくさそうな表情が混じっていた
>706
「ちぃっ!」
炎が当たる瞬間、戦闘機から何かが射出されるのが微かに見えた。
こんな時にミサイルを出す訳もない。何らかの脱出装置が機能したと考えるのが適当だろう。
「あの位置には…川か?」
戦闘機を撃墜した場所から落下地点を予測する。
「ジャカ」
「呼んだ?」
ミジクモが名を呼ぶとすぐに、黒装束の男が現れた。
「あそこの川まで…追いつくか?」
「トップスピードでなら余裕だけど…直線なら敵部隊を横切る必要があるから厳しいね」
「そうか…仕方ないか。諜報の方はどうだ?」
「それがさぁ…」
黒装束の上からも分かるほど落胆の色を見せる。
「ガード厳しくてなかなか深いとこまで分かりづらいんだよね…」
それを聞いても、ミジクモは特に表情を硬化させない。
「わかった。下がれ」
それを聞くと、ジャカは再びどこかに消えていった。
「こっちの被害はまだ不明だが…」
天幕が一つは壊されたし、負傷者も0であるはずがない。死者もいるかもしれない。
他方、あちらはせいぜい戦闘機一機。あとは消耗品のミサイルぐらい。
「負傷者は報告!天幕の予備はあるか!?」
特に被害を考えてもいられない。とりあえずは体勢を立て直さなくては。
>713
>「ほらほらほら、ルシカがうっかりよそ見なんてしちゃってる内にどこへなりと失せ消えるがいいのだ!!
>とっとと行かないと背中からブレスで丸焦げにしてやるったらやるのだ!!!」
>インゼクトに見せてはいないその拗ねた子供のような顔には、ほのかに照れくさそうな表情が混じっていた
「ふっ…お前って本当に餓鬼だな?この仕事が終ったら俺の家に遊びに来いよ?仕事とプライベートは別だからな…」
子供っぽいルシカの反応に思わず笑みがこぼれる。
周りが死体で埋め尽くされていなければ、昆虫人の青年と半竜の少女の微笑ましい光景であった。
「また子供が産まれてな。まだ名前を決めていないんだ…良かったら、名付け親になってくれないか?」
そっぽを向いているルシカに構わず語りかけるインゼクト。
「新に生まれたのは男の子四人に女の子二人だ。精々今度俺の家に遊びに来るまでに考えておけよ?
何時までも可愛いわが子を名無しにしておくわけにはいかないからな…」
言い終わると、インゼクトは背中の翼を広げ、ニ、三回試しに羽ばたいてみた。
「それじゃ。俺は先行させた部下の後を追わなきゃならん。こんな詰まらない戦いで死ぬお前だとは思わんが…」
アーマード・クローを取り外し
「元気でな?」
跳躍してルシカの前に降り立つと、その頭を優しく撫でた。
ルシカの頭尾を優しく撫でているインゼクトの手は、我が子を慈しむ父親のぬくもりに溢れた大きく無骨な手だった。
インゼクトはルシカの頭を優しく撫で終えると、そのまま先行した部下達の後を追って敵の戦列の中に消えていった…
「・・・っ!」
少時間の休憩を完了して、カイザーは目を覚ました
「変な夢を見た気がしたけど・・・良く寝たな」
身体を伸ばして次の戦いへの準備をする
(まさかあそこまで気の力を消耗するとは思っていなかったな・・・
次からは感情に流されてはいけない。ここは戦場だ、無駄な行動は死に繋がる)
カイザーは立ちあがって寝ていた間の戦域の気の動きの動きや変化を確かめる
(これは・・・やはり共和国が押されぎみか、・・・マズイな、このままだと帝國の奴等に負けてしまうぞ。
俺は後方の部隊の救援に向かった方が得策だろうな)
寝る前に作った魔方陣の結界を抜け出そうとするが・・・足を止める
(・・・何で俺はこんなに急いでいるんだ・・・命令が絶対だからか?
いや、元の世界に帰る方法など探せばいくらでも見つかるはずだ・・・あの共和国になんて義理も何も無いのに・・・
くそっ!・・・それに、罪のない人を殺めるのはもう沢山だ・・・)
この世界に来てから心の奥でずっと悩んでいた事が、遂に心の表に出てきてしまったのだ。
(俺が頑張ったところでどうせ戦況は変わりやしない。ならば、幾分か安全なこの場所で待機していた方がいいんじゃないか・・・?)
カイザーは結界内で立ち止まっていた。異世界での不慣れな環境での疲労がカイザーを弱気にさせているのだった
>711
川辺をしばらく歩いていくと、味方の隊らしき集団が視界に入ってきた。
ジャックはその場に伏せ、暗視ゴーグルを取り出す。
「警備基地の連中か」
ゴーグルを掛けてすぐに、彼は味方歩兵隊の異常を感じ取る。
立ち位置が川から近い順に、兵士が次々と倒れていく。
しかしジャックからは敵の姿が見えない。
歩兵隊にも敵を確認出来ないらしく、異変に気付いた数人が倒れた仲間に駆け寄るが
彼らもまた、小銃に手を掛ける間も無くその場に崩れ落ちた。
「……光学迷彩?」
脇に置いていた拳銃へ手をやり、敵の気配を窺う。
野戦演習はまずまずの成果であった。
近衛騎士団は最高の魔力付与の重装鎧と重装備を装備し、帝國内では最も優れた騎士団の一つとして数えられている。
その装備に匹敵するかのように、近衛騎士団を構成している騎士達も幼少の頃から特殊な訓練を施され、その肉体にも様々な強化魔術を施されている。
騎士個々の能力は高く、身体能力は獣人に、魔力はエルフに匹敵する。しかし、流石に初めて経験する野戦に皆戸惑いを隠せないようだ。
野戦では連携が必要となってくるが、近衛騎士団は城内や市街地での限られた空間での戦闘を得意とする。
無論開けた土地での集団戦闘は未経験である。
それでも、普段からの騎士各員の連携の高さからか、今回の演習相手になってくれた野戦専門にしている騎士団を相手に少ない人数で善戦した。
「この調子でいけば、前線でも活躍出来るか…」
ゼアハルトは部下達の仕事振りに素直な感想を漏らした。
「しかし、それ以前に我々が前線に立つことはないだろう」
まず近衛騎士団が前線に立つということは、余程戦況が切迫していない限りありえない。というかそのような状況下に陥れば勝敗の結果は目に見えている。
近衛騎士団に所属する騎士たちは、兵舎と私用の時にしかその黒い重装鎧を脱ぐ事は出来ない。
近衛騎士達は城内や城下町でも黒い重装鎧とフルフェイス兜を着用することが義務付けられており、素顔を人前に極力晒してはならないことになっている。
その人前に素顔を晒してはならない理由は定かではないが、近衛騎士団を創設した当時の王妃にその理由があるらしい。
近衛騎士団創設の理由…それは当時の王妃が自分の気に入った美男子を集めた事から端を発していると言われる。
その王妃は美男子が好きで、国中から美男子をかき集めては自分の夜の相手を務めさせたと言う。しかし、公に自分の性欲を相手する男を集めたとなれば
自分の夫である皇帝に気付かれてしまう。そこで王妃は、皇帝に自分や皇帝の身辺警護をする為だけの騎士団を創立する許可を求めた。
無論それはお気に入りの美男子達を自分の近くに置くための口実である。身辺警護よりも王妃は若い男を侍らせることを強く望んでいた。
当時の皇帝は、妻である美しい王妃に心底ほれており、王妃の望みを片っ端から叶えていたと言う。
直ぐに近衛騎士団は創設され、国中からは王妃の望むような美男子達が集められた。しかし集めた男が美男子ばかりとなれば流石に皇帝に怪しまれるだろう。
そこで王妃は近衛騎士達に、自分の相手と私用以外の時は兜を取ってはならぬことを義務付けた。そうすれば自分が集めた近衛騎士達が美男子とは気付かれない。
王妃の欲望から創設された近衛騎士団。創設からかなりの時間が経つが、近衛騎士団には未だに当時の入団規定があった。
入団を許可される騎士は、それ相応の容姿が求められる事であり、年齢は十代〜二十代でなければなかった。
更に、当時の王妃は穢れの無い者を好んだという…つまり、性経験の無い美男子でなければならないのであった。
周囲を警戒しながら車を走らせる。
この車両は米軍のジープとかいう車両に似ている。
先ほど敵兵が無線をいじっていたが、何をしているのか。
積んでいる車載無線をあの無線の周波数を合わせた。
「降伏勧告か……」
急いでそれに割り込んで通信を始める。
「生存部隊応答せよ!こちら国境基地部隊!我が隊壊滅せり!
されども敵戦力は弱小なり!至急再集結を開始せよ!集結地点は……」
周りを見回し手近な目標を探すとちょうどいいものが見つかった。
「集結地点は基地西方の廃村!以上、通信終わり」
敵に渡っている唯一の無線は現在降伏勧告を送信中だった。
それならば受信されないはずだ。
>718の続き
無論その入団規定は今も守り続けられているが、今では近衛騎士団は純粋な特務を担当する騎士団となっている為、その規定とはあまり関係がなくなっている。
というか皆幼少の頃に集められ、特殊な訓練と強化魔術を施されてきた者達であるから、その規定の一つの『穢れなき者』を自然と守っている形となるのであった。
それに当時は王妃の相手をすることは義務付けられていたが、今ではそのようなことは無い。帝國近衛騎士団『黒翼の騎士団』は純粋な戦闘集団となったのであった。
しかし一つだけ近衛騎士団の騎士達には悩みがあった。近衛騎士達は自分達の任務に誇りを感じていたが、彼らの特性上、避けては通れない事態が発生するのであった。
近衛騎士団の騎士たちは異常と言っていいほど女性と接する機会がないのである。それはもう異常すぎる程である。
皆幼少の頃に近衛騎士となるべく、とある訓練施設で少年期の多くを過ごす。この時点で外界とは隔絶され、会う人間も限られてくる。
ようやく近衛騎士過程の訓練を終え、近衛騎士として騎士団へ編入されても、彼らの女性との出会いの悪さは変る事は無かった。
広大な城内の警備をも近衛騎士団は担当している。ちなみに城内の警備には他の騎士団の女性騎士も担当し、彼女らは彼ら近衛騎士達と一緒に警備任務に就くこともあるが…
近衛騎士達は常に黒い重装鎧にフルフェイス兜を身に付けており、素顔は勿論分からない。近衛騎士達にしてみれば折角の好男子の素顔を晒す事ができないのである。
しかも近衛騎士達は幼少の頃から特殊な環境で育てられてきたので、近衛騎士団以外の人間と話をすることが苦手なのである。
姿を晒せる事無く、自分を表現する術も持たず、彼等近衛騎士達は「詰まらない男」として見られているのである。
他にも城内にはメイドなどもいるが、無論彼等近衛騎士達はそれらの女性との付き合い方も知らない。
ちなみに近衛騎士達は皆若く、十代後半から二十代前半の若者ばかりであるが、騎士団の大半は十代後半の若者、というよりもあどけなさの残る少年達によって構成されている。
女性に興味が一番湧く年頃に、女性との接し方を知らない近衛騎士達…魅力的な年上の騎士の御姉さんに可愛いメイドの女の子が沢山いる環境にいるにも関わらず、何も出来ない
のは辛いだろう。その中で何とかして恋人が出来ようものならば、仲間から尊敬の眼差しで見られるのである。
とまぁ、そういった困難な状況下で近衛騎士達は任務に励んでいるのである。
ゼアハルトは兵舎に部下達と共に戻ると、演習の汗を流し、執務室に篭った。
>701
>腐肉の巨人は崩れつつあった。倒れ込もうとした瞬間に、強い祈りを受けたのだった
「よおくやったな!!さすがは俺の生徒達だぜ!!」
「先生!!」「先公っ!!」「教官!」
いつの間にか師弟関係になっていた元教師と神官達は互いの健闘を称えあっている
だがその時、ゾンビ達が声を揃え邪悪な笑いを上げ始めた
突然現れた黒い力が祈りの力と攻めぎ合う中声が響く
>「はっはっは、未熟な聖職者の諸君! 私はネクロマンサー。ゾンビ達の主です。
>今日のところは私の負けと致しましょう。貴方方の指揮官に功績を誇られるがよろしい」
「な、なんだ、この邪悪な気配は!?」「まだ親玉が残っていたと言うのか!?」
腐肉の巨人を通してネクロマンサーの気配を感じとった神官達は、その強大な暗黒の魔力に恐れをなした
>「ただし……生き残ることができた方だけが、功績を誇りなさい。はっはっは。心配なさることはありません。
>貴方方が未熟な聖職者でないのならば、神が守ってくださることでしょう!」
だがその言葉が終わると同時に先ほど現れた黒い力は消え、残った腐肉の巨人は塵となった
「は、ははは、やったみたいだな?」「えばって出て来たわりには口ほどにも無い奴じゃったわい!!」
危機が去ったと思った神官達は皆で喜びの声をあげ、教師だった男が爽やかにまとめようとする
「よおし、みんなであの夕日に向かって走るんだ!!」
「も、もうへとへとで走れないですよ!」「…てゆうかもう沈んでます」「やだなあ先生、あははははは」
その場に和やかな空気が流れたその時…
>消失したかに見えた黒い力が突如、神官達の足元から間欠泉のように噴き出したのだった。
「う、うわあああああ!!」「こ、これが奴の力だと!?」「駄目だ、耐えきれないっ!!」
>先ほどの祈りとのぶつかり合いで力が削がれてはいるが、それでもまだまだ生物を殺傷するだけの威力を
>保っている。神に背いた邪悪な力が、神に仕える者達に向かって真下から遅い掛かった。
完全に虚を突いた黒い力の襲撃に算を乱した神官達は、とっさに自分を守る防御膜を張るのが精一杯だった
だがネクロマンサーの凶悪な魔力に押され、それすらも崩れ去り全員が犠牲になるのは時間の問題だろう
ついでに組体操で体力を使い果たして逃げる事すらままならなかった
「だが我々はよくやったさ…」「ああ、あの巨人を倒したんだからな」「一緒に神の国へと召されようか…!」
彼らは既に諦めの表情を浮かべ、このまま仲間達と共に最期の時を迎えようとしている
だが一人だけ、まだ諦めていない男がいた 教師だった男は黒い力に体を侵食されながらも、神官達に檄を飛ばす
「馬鹿言うんじゃねえ!周りを見てみろ!!」
戦場にはまだ、腐肉の巨人の攻撃や撒き散らされた毒液によって傷付いた傭兵達が倒れている
中には早急に手を施さなければ命が無い者もいるだろう
「お前達は助けの必要な仲間を置いてこのまま楽になっちまおうってのか!?
それだけじゃねえ!!あっちには今も戦ってる連中だっているだろうが!!
お前達の仕事はまだまだ終っちゃいないんだよ!!!」
男の言葉は多少神官達を勇気付けたが、彼らにはもうそれ以上の気力は残っていない
「駄目だ駄目だ駄目だ!!お前達みんな気合いが全然足りねえ!! 全員、この場で腕立て伏せ1000回だ!!!」
彼は竹刀を振り回すと、嫌がる神官達に無理矢理腕立て伏せをさせ始めた へばる者は容赦なく叩く
もはや体力も気力も尽きた神官達だったが、死力を振り絞って運動を続けるしかなかった
彼らは強く祈った 助かりたいと、いろんな意味で…
その祈りがいつしか限界を越えた力を呼び寄せたのだろうか、神官達の体から再び光の力が放たれる
その光が黒い力をなんとか押さえている様を見て、元教師は満足げに呟いた
「どうだ、見たか…こいつらだって未熟ななりに、やりゃあ出来るってこった…
へへっ…それに聖職者ってのは、何も神に仕える奴らだけじゃないんだぜ……」
邪悪な力に体の精気を吸い尽された男の体は塵へと変わってゆく だがその最期の表情は、なにかをやり遂げた漢の顔だった
光と黒い力とが互いに打ち消し合って収まった時、神官達は初めて自分達が助かった事に気付く
だがそこにあの男の姿はなかった
「先生えええええ!!」「先公うううう!!」「師匠おおおおおっ!!」「導師いいいいい!!」
神官達は思い思いに彼の事を叫び始めた 沈んでしまった夕日に向かって
そうすれば、どこかへ消えた彼らの教師に声が届くような気がした
>715
>「新に生まれたのは男の子四人に女の子二人だ。精々今度俺の家に遊びに来るまでに考えておけよ?
>何時までも可愛いわが子を名無しにしておくわけにはいかないからな…」
ルシカは答えない いや、答えられなかった
思いもかけないこのほのぼのとした雰囲気に毒気を抜かれ、なんと言ったらいいのかわからなかったのだ
>「それじゃ。俺は先行させた部下の後を追わなきゃならん。こんな詰まらない戦いで死ぬお前だとは思わんが…」
>「元気でな?」
「……ふん、お前こそ戦の最中に子煩悩な事を考えて命取りにならぬよう、せいぜい気をつけるがいいのだ!」
インゼクトが立ち去る気配を見せたので、これが最後とばかりに憎まれ口を叩こうとするルシカだったが…
「竜族の諺に曰く……こ、こら!なにをするのだっ!?」
>跳躍してルシカの前に降り立つと、その頭を優しく撫でた。
「やめるのだ!うあっ、うかつに撫でると逆鱗に触れるぞ!…ああもうっ、子供じゃないのだ!!」
許容限界をはるかに越える照れくささにすぐにでも抵抗を試みようと考えたルシカだったが、
赤面のあまり振り向く事が出来ず固まってしまう 今の顔を他人に見られるなど恥辱の極みだ
結果、彼女の抵抗は手足と、ついでにしっぽや翼を軽くばたつかせる程度にとどまった
>インゼクトはルシカの頭を優しく撫で終えると、そのまま先行した部下達の後を追って敵の戦列の中に消えて行った…
「まったく、最後まで人を子供扱いして行くとは無礼な下等人型たわけ昆虫なのだ!
だが参ったぞ………ルシカはネーミングセンスには自信が無いのだ…」
などと一人でぶつぶつ言っていたが、すぐに状況を思い出し我に返る
「おっと、そんな場合ではないのだ!ここは戦場!! それでもってルシカはまだまだまだまだ戦い足りないのだ!!
……おいそこのお前達、ルシカのためにひと働きするのだ! さもなくばひどい目にあわせるのだ!!」
ルシカはその辺りにいた手空きの部隊の魔術師にいくらか回復魔法をかけさせると、戦いの指揮をとるべく前線へと出て行った
>721-722
> 「だが我々はよくやったさ…」「ああ、あの巨人を倒したんだからな」「一緒に神の国へと召されようか…!」
「ふむ……所詮はその程度の信仰心でしたか。やれやれ。この世界にも、まともな聖職者など存在しないようですな」
あまりにも呆気なく斃れようとしている神官達に、他のゾンビを通して様子を見ているネクロマンサーは、
興醒めしたような溜息をついた。かつて戦った教皇直属の聖堂騎士団はこの程度では斃れなかったというのに、
なぜこの神官達はこの程度で斃れるのだろうか。ネクロマンサーが神官達が死に行く様を眺めているのは、
最早呪いを送った者の義務という、ただそれだけだった。野戦病院前に佇むネクロマンサーは、つまらなそうに欠伸をした。
これほどまでに自分を退屈させた者達だ。もし生き残りが出るようなら、次こそは全滅させて罪を償わせねばなるまい。
> 「お前達は助けの必要な仲間を置いてこのまま楽になっちまおうってのか!?
> それだけじゃねえ!!あっちには今も戦ってる連中だっているだろうが!!
> お前達の仕事はまだまだ終っちゃいないんだよ!!!」
「……はて? どうにも神官には見えませんが……しかし、この状況下でまだ強固な意志を保っているとは、
なかなかどうして大したものですな」
だが、どうでもよさそうに様子を眺めていたネクロマンサーの態度が、元教師の男の言葉を聞いた瞬間に変わった。
欠伸交じりだったネクロマンサーは、元教師の言葉を聞いた途端に姿勢を正し、その様子を注視した。
ネクロマンサーは死者に微塵の敬意も抱かない男だが、敬意を払うに足りると認めた生者には敬意を払う男だった。
> 「どうだ、見たか…こいつらだって未熟ななりに、やりゃあ出来るってこった…
> へへっ…それに聖職者ってのは、何も神に仕える奴らだけじゃないんだぜ……」
「ふむ………なるほど。確かにそのようですな。全面的に貴方の主張を認めましょう。確かに彼らは
未熟ではあってもこうして生き残りました。確かに貴方は神に仕えているように見えませんが、聖職者です」
ゾンビを通して神官達を見ていたネクロマンサーは、誇りを見せて死んでいった元教師に数秒間の黙祷を捧げた。
もし生き残りがいるようならば、もう一度死の力を送ることまで考えていたネクロマンサーだったが、
どうやらそのつもりはもうないらしい。
「ただ今より、我々不死騎士団は狂竜傭兵団に対する攻撃を終了致します。
これはよいものを見せて頂いたことに対する、私からのささやかなお礼ですよ」
神官達の近くに転がっていた共和国軍兵士の死体をゾンビ化させると、
ネクロマンサーはそれの口を通して狂竜傭兵団に通達した。
こうしてネクロマンサーによる狂竜傭兵団への攻撃は終了した。
戦う理由を持たない、いや持てないカイザーは結界内から動かない
(そうだ・・・ここにいれば俺は安全なんだよ・・・
それに、この世界に俺を本当に必要としている人なんていないさ・・・)
「貴方が弱気になっているなんて初めて見ましたよカイザーさん」
急に背後から声を掛けられて驚いたカイザーはハッと後ろを振り向く
その先には・・・頭から角を生やした白い聖馬、ユニコーンが四本足で立っていた
「ば、馬鹿な!ユニコーン、なんでこの世界にお前がいるんだ!?」
カイザーの問いに、優しく微笑みながらユニコーンは答える
「ふふ、僕はいつも幻獣界から呼び出されて貴方の世界へ行くのです。
ここが貴方にとっては遠く離れた別世界でも、僕にとっては近くの隣町に行くぐらいの感覚なんですよ。
あ、ちなみに僕は世界を自由に行き来できますけど、カイザーさんは一緒に連れていけません。
世界を越える時に貴方の身体が世界の壁に耐え切れなくてバラバラになってしまうでしょうから」
当然のようにそう言い返したユニコーンであるが、納得のいかない表情をしたカイザーが問いを続ける
「いや、そういう事じゃなくて、どんな理由でこの世界に来たんだ?」
少し沈黙した後、ユニコーンは口を開く
「・・・貴方の心が敗けていたからですよ。」
「何!?」
カイザーは声を張り上げたがユニコーンはそれを気にせずに話を続ける
「だってそうでしょう?貴方は聖騎士なんですよ、その聖騎士である貴方が何でこんな所でジッとしているんですか?
貴方はここで悩んでいるだけで満足でしょうけど、その間にも戦争によって人々は死んでいきます!
何の為に貴方は聖騎士という職業になったのですか?・・・貴方が諦めてしまったら、世界は絶望に包まれてしまいます
だからカイザーさん、今戦わなくていつ戦うんですか!?ブレンテル流の聖騎士は逃げる事が役目なのですか!?だったら貴方は・・・」
「・・・もういいよユニコーン」
カイザーは、ユニコーンの話を止めて真剣な表情で続けて言った
「お前の言う通りだ。俺はこんな所で立ち止まっている場合じゃなかった・・・苦しんでいる人はこの世界にもいたのだからな
世界が違くて少し戸惑っていた。それで俺の弱い心が表に出てきてしまったようだ・・・心配かけてすまなかった。
帝國がこの戦況で優位に立っている?・・・逆転の楽しみが増えただけさ、一騎当千ってものを見せてやるよ
お前はさっき『世界が絶望に包まれる』って言ったよな?・・・・・・こんなセリフを聞いた時に俺が言うセリフは分かってるよな?」
「は・・・はい!」
自信を回復させたカイザーの声を聞いたユニコーンは明るい表情をを浮かべながら返事をする。
そしてカイザーとユニコーンは声を合わせてこう言った
「「どんな絶望も、俺が輝きに変えてやるさ」」・・・と
「・・・さてと、ここまで来てくれたんだから協力してくれるよな」
カイザーの問いにユニコーンは答える
「当然です、僕はその為にこの世界まで来たんですから」
「ありがとう・・・よし、それじゃ行くぜユニコーン!!」
カイザーは聖馬ユニコーンにまたがり戦場へと舞い戻ってゆく。その姿は聖騎士と呼ぶに相応しい出で立ちであった
>710
(ちっ…最初から本気を出せばよかったな…)
いまさらながら、自分の行動を悔やむ。血が止まらない。
体が動かずに立っているのも辛い。
>カイザーは動かない・・・いや、動けないのであろう、
それはカイザーも同じなようだ。気力で腕を動かし、剣を地面に突き刺しながらカイザーに近づく。
だが、
>「俺はここで死ぬ訳にはいかない。俺を卑怯者と罵りたくば好きにしろ
>・・・ホーリーフラッシュ!!」
>突然、カイザーの身体から激しい光が放たれて それが辺りを包む。
>カイザーは目晦ましの光を放ったのだ。
「うっ!?…くそ、やられたな。」
まともに眩い光を見てしまい、物が見えなくなる。
>「ツィーブ、今度はお互いベストな状態で戦おう。
>お前は、体力を消耗している俺に遠慮して全力を出していなかったみたいだからな。・・・それじゃ、またな」
>・・・辺りを包んでいた光が消えた時、既にカイザーはその場にいなかった。
「…望む所だ。必ず。戦おうな。」
光が消えた後、カイザーが居た場所に呟く。
(さて…友軍も…敵軍も居ない…か。)
そのまま地面に倒れこんでしまう。出血が酷い。
>719
「共和国の皆さん、悪いことは言いません。投降してください。…と、
これでいいもんなんでしょうか?ぜんっぜん反応とか分かんないですがね…」
腕組みをして悩むシャルル。そんなシャルルにコルネムが言う。
「まあ、ええでしょう。…ところで、そろそろ最後通告でしょうかな?」
『フェリペ』の軍はあらかた揃っている。
彼らはこのまま共和国軍の後ろを突き、友軍と挟み撃ちにし、敵を打ち負かすつもりだ。
「そうですね。では…おや?」
ガタンと音がして振り返ると若い兵が無線機を落としていた。
全員が険しい顔で犯人を睨む。と、無線機から声が聞こえてきた。
>「生存部隊応答せよ!こちら国境基地部隊!我が隊壊滅せり!
>されども敵戦力は弱小なり!至急再集結を開始せよ!集結地点は……
>集結地点は基地西方の廃村!以上、通信終わり」
「ははあ、あの人。ですか?頑張っていますね。」
「しかしこうなれば、もはや」
「「情けは無用。」」
鈴木中尉の呼びかけを聞き、気が変わる。
軽装歩兵隊、歩兵隊、重装歩兵隊を素早くならべ、共和国軍に向け前進。
「我々もなめられたもんです…やってしまいますよ!皆さん!!全員、突撃ィイイ!!」
『フェリペ』が共和国軍に突撃、挟撃作戦を展開する。
>704
>「ん?………これはこれは、お美しいお嬢さん方。静寂であるべき医療の場を騒がせてしまったことを詫びましょう」
>門が開く音を聞いたネクロマンサーは、病院の関係者が駆けつけてきたのだろうと思って振り向き、軽く会釈をした。
一見紳士風に見えるこの男性に対してイザベラが抱いた第一印象は、『嫌な男』であった。
ネクロマンサーから漂う陰鬱な魔術を使役する者の魔力を、医者でありながら高位の法術師であるイザベラは感じ取っていたのだ。
「いいえ。侘びる必要などありません。貴方が何者かは知りませんが、貴方のように穢れた力を使役する者はこの場に相応しくありません。
即刻立ち去っていただいた方が此方としては助かります」
無論、命を重んじる職業に就いているイザベラはこの仕事に対して誇りを持っていたし、命を救うことに今までの青春の日々を捧げてきたのだ。
だからネクロマンサーのように、自分の対極に位置するような人間は嫌いだった。死者の肉体を使役し、死者に更なる苦痛を与え、戦いに赴かせる…
ようやく安らかな眠りについた死者に対する冒涜。イザベラはそれが一番嫌いだった。
その場にいる全員が、イザベラの態度や言動から、イザベラがネクロマンサーを嫌悪しているのがはっきりと見て取れた。
>ネクロマンサーが指を鳴らすと、ドラゴンゾンビがゾンビで出来た袋をゆっくりと下ろし、袋を構成していたゾンビ達が
>さっと分解され、負傷者達が地面に横たえられる。
イザベラはその一連の様子を見ると、部下に目配せをした。
直ぐにその場でドラゴンゾンビによって運ばれてきた負傷者たちは、イザベラと共に病院内からやってきた看護兵と回復法術師によって応急処置が施され、
控えていた陣地防衛担当の男性兵の担架によって運ばれていった。
「あの負傷者の方々をここまで運んで頂いたことには素直に感謝します…先程の非礼をお詫びさせて頂きます」
そういって一礼したが、直ぐに顔を上げると、先程と同じように嫌悪の表情を浮かべていた。
「しかし、何度も言うようですが…」
>「ああ、そうそう。私はある程度の医学知識がありますし、魔術も使えます。何か手伝えることがあったらお手伝いしますよ。
ネクロマンサーは此方の話を聞いてはおらず、淡々と話し続けていた。
「あ…」
口を開きかけるが、
>そう、たとえば簡単な外科手術くらいならばできますし、死体の防腐処理などもできますから、ご遠慮なくどうぞ」
直ぐにネクロマンサーの話で出鼻を挫かれる。イザベラはこの男を追い返すことは不可能だと思い、
「…分かりました。では貴方に手伝って貰いましょうか……」
素直にネクロマンサーの、決して彼の好意からきているとは思えない申し出を許可した。
「それでは此方へ…貴方にはこれから運ばれてくるであろう重傷者の応急手当てをお願いします」
踵を返して病院の方へと戻り、ネクロマンサーを院内へと案内する。
「緊急治療室は一階のロビーを右に曲がった所を道なりに行けば直ぐに着きます…というか、一番騒がしいところが治療室となっていますから…」
どうやらそのようだ。既に前線から運ばれてきた負傷者達の苦痛にのた打ち回る声や、彼らに手当てを施す看護兵や回復法術師の忙しく働く
喧騒が、扉を入った直ぐのところにあるロビーにまで響いていた。
「それと一応言っておきますが…」
ネクロマンサーを案内していたイザベラが、ネクロマンサーを振り返った。
「死体安置室は地下にありますが…勿論、彼らに手を出したらどうなるか分かりますよね?」
イザベラの顔はいつもと変らず美しかったが、その黒曜石の瞳にははっきりとした脅しの色がうかんでいた。
「その時は帝國野戦病院『戦乙女』…総勢300余人が相手になります」
にこっと最後に微笑んだ。それは限りなく穏やかな微笑であったが、はっきりとした脅迫のメッセージが込められていた。
>727
(おやおや……初対面から嫌われてしまいましたね。
しかし、美人に睨まれるというのは何とも背徳的な快感が沸き起こってくるものですな)
嫌悪感も露わなイザベラの表情を見て、ネクロマンサーは苦笑を浮かべた。予想通りといえば
予想通りだが、どうにも帝國には心にゆとりのない者が多いようだった。対して、ネクロマンサーは
ゆとりばかりで中身がまるでないような男だったので、人のことは言えないが。
> 「それでは此方へ…貴方にはこれから運ばれてくるであろう重傷者の応急手当てをお願いします」
> 「緊急治療室は一階のロビーを右に曲がった所を道なりに行けば直ぐに着きます…というか、一番騒がしいところが治療室となっていますから…」
「ええ。わかりました。少なくとも、私が担当する患者の生命だけは保証しましょう」
偉そうなことを言いながら、周囲から向けられる非友好的な視線にもめげずにネクロマンサーは悠然と後をついていく。
「ふむ、ロビーの……ああ、まるで戦場のような状態になっている所に行けばいいのですね?
なるほど、わかりやすいご案内をしてくださってありがとうございます。ふむ、右に曲がって、それから……」
イザベラの案内に返事をしつつも、実は壁にかかっている案内板を眺めているネクロマンサー。
どうやら、イザベラの神経をとことんまで逆撫でしてみるつもりらしかった。よほど退屈しているのだろう。
> 「死体安置室は地下にありますが…勿論、彼らに手を出したらどうなるか分かりますよね?」
> 「その時は帝國野戦病院『戦乙女』…総勢300余人が相手になります」
「ははは。敵でもない美しいお嬢さん方と刃を交えるつもりなど、毛頭ありません」
イザベラの脅迫など馬耳東風といった面持ちで余所見をしているネクロマンサー。ここで死者に手を出せるかどうかなど、
言われる前からわかっている。今更言われるまでもなかった。
「おや?」
運び込まれてきた兵士が息を引き取るのを目にした。どうやら運び込まれてきた時には手遅れだったらしい
その兵士は、ネクロマンサーが助けてここに連れてきた内の一人だった。その横では、応急手当を行っていた
看護婦が沈痛な面持ちで死者を眺めている。無念さを噛み締めているのだろうか。本来ならばネクロマンサーには
関係のないことだったが、死者とは多少の縁がある。ちょっとした手品くらいならばしてもいいかもしれない。
「どれ、少し見せて御覧なさい……手遅れになる前に早くしなさい!」
一瞬躊躇した看護婦を押しのけると、ネクロマンサーは死体に手を翳して禍々しい呪文を詠唱し始めた。
呪文の気配を察して制止しようとした看護婦を視線で圧倒し、そのまま詠唱を続ける。
「………留まれ、留まれ……」
ネクロマンサーの呪文は、死者の肉体に魂を引き止める呪文だった。泣き叫ぶ魂を黒いオーラが肉体に押し戻していく。
「時に精神は肉体を超越します。死した肉体とはいえ、魂が戻れば多少の間は心臓も動きますよ。
ですから、今の内に手当てを再開なさい。今なら、まだ間に合うかもしれません」
言って、イザベラの眼前に立ってイザベラを見下ろし、からかうような視線を向けながら言った。
「力に綺麗も穢いもありません。あるのは、どう使うか。ただそれだけですよ。貴方の言う穢れた力は、
こうして一人の命を救いました。何かご不満がおありですかな?」
ネクロマンサーはこれを言いたいがために死者を救ったのかもしれない。外見通り根に持つタイプなのだろうか。
軍隊気質・効率主義の徹底された前線基地内にあって、
執務室の仰々しいテーブルは周囲の風景とまるで相容れない異様な存在だった。
脚付きの白いプラスチック衝立に囲まれて、基地総司令官ワレスタイン中将は
そのテーブルを隅から隅まで磨き続ける。
デズモンドが入室した時、中将は丁度机を拭き終え、汚れた雑巾を洗うために
席を立とうとするところだった。
「中将、戦況が思わしくない。陸・空部隊の再編成を」
「そろそろ君の来る頃だと思っていたよ、大佐」
老将は顔を上げ、デズモンドを見遣った。そして雑巾をシンクに放り込み、
「第六歩兵中隊が全滅、第八十一戦闘機小隊隊長が墜落。
対竜車両『チャイム』は自爆、残る傭兵隊も何時まで持つか」
「スズキ中尉から通信が。
警備基地北西の廃村に、生存した歩兵隊に集結せよ、と」
「元帥直属のVIPだ、彼は……。救出部隊を編成する。
第十歩兵中隊から二個小隊、ヘリで回せ」
「了解」
デズモンドは指示を受け、部屋を後にした。
(>729続き)
デズモンドと入れ替わりに、年老いた小男が執務室へ入っていった。
150cm程の身長に骨張った手足だが、赤銅色の肌と、無数の深い皺が刻まれた
厳つい顔付きが、肉体のかつての逞しさを物語る。
彼が共和国軍にとって大統領以上の最重要人物、
兵器技術者「オールド・スクラッチ」の最長老「ニック」である事に
デズモンドは一目で気付いた。
(現地視察とはご苦労な事だ)
「オールド・スクラッチ」―共和国学会の元老院。
ドワーフの科学者数名によって構成されたプロジェクト・チーム。
彼らは例外無く、公式資料においては「死亡」が確認された科学者たち。
本国のとある鉱山、その地下深くに建造された極秘施設が彼らの住居だ。
「スクラッチ」たちは間違い無く死人だが、クローン技術、ニューロAIによる人格再構成、
コールドスリープ、あるいは一種のネクロマンシーが彼らを蘇生させたと言われている。
彼らの本体は地下施設に保管された巨大な人工神経系であり、
その意思決定は「モニター」と呼ばれる有機アンドロイドを通じて行われていた。
幾度もの生と死が、元来科学者万有であった彼らの狂気を増幅させていた。
かつて科学の父と言われた彼らは、今や太古の悪魔―「オールド・スクラッチ」
と呼ばれ、畏怖されている。
「スクラッチ」の凶気の発明、共和国軍の切り札。
(>730続き。これが最後です)
「戦況は思わしくない様だな。君のお抱えの空軍大佐が、渋い顔をしとったよ」
ドワーフの老人が言う。
「戦線が延び延びも良い所なもので。無理矢理にでもあと一万人、
最低一万人は補充しますよ。機甲師団の多脚戦車が、戦果上々でしてね」
「例え負けたとしても、気に病む事は無い。
『プレゲトーン』『ステュクス』は完成した」
「レールガンですか?」
本土決戦へ備え、共和国軍は最終防衛ラインを二門の砲台の射程距離内に置いた。
万が一<北方回廊>を突破された際には、諸々の対竜兵器と、
この超大型電磁砲台で帝國軍を迎撃する予定であった。
「新兵器のお世話にならない様、精々踏み止まってみせましょう」
「健闘を祈るよ」
ニックは、まるでデスマスクみたく気の無い笑みを浮かべる。
願わくば、さっさと戦争を終わらせてこの狂人を抹殺したい、
ワレンスタイン中将はふと思う。この男に頼るくらいなら、まるで期待していなかった
あの異界からの助っ人にでも、すがろうかと考える。
おそらくは役場だったと思われるコンクリートの建物に身を隠す。
ここまで乗ってきた車両にも草木等で簡易擬装を施した。
しばらくすると村内に共和国の軍服を来た兵士が何人も集まってきた。
だが、そろいも揃ってどこかしらに負傷を負っている。
集まったのは38人ほど。かき集めても武装は小銃29丁に拳銃32丁。
それと武器庫から持ってきた手榴弾が24個ほど。
とりあえず比較的軽傷の歩兵に小銃を配り、戦闘部隊を組織した。
残った兵士には拳銃を配り、重傷者は役場内で衛生兵に治療させる。
「いいか?確かに敵軍は頭数が多い。だが戦争とは頭数だけが強さではない。
十分に遮蔽物はあるんだ。これを生かして奴らを殲滅する」
役場内で見つけた地図を使いこの役場を中心とした部隊配置を説明する。
そもそも本気で敵殲滅は狙ってはいない。友軍到着までの時間稼ぎだ。
>726
遠くから大勢の足音が響いてくる。
「敵部隊が追ってきた様だな・・・絶対に声を出すな。
敵兵は確実に殺せ。狙ったら逃がすな」
その命令だけを言い渡すと全ての部隊が展開を開始した。
戦場を疾風のように駆け抜けるユニコーンは前を向いたまま自分の背中に乗っているカイザーに話し掛ける
「カイザーさん、敵陣の深くに突貫するのはいい事だと思いますけど
何か作戦でもあるんですか?無暗に突っ込むのは命取りですよ」
その問いかけにカイザーは悩む事無く返事をした
「作戦なんて無い、俺が敵陣深くに行けば帝國の兵士も俺に気を取られるはずだから それを信じるだけさ」
ユニコーンは呆れていた、カイザーという男はいつもこうなのである。
大した作戦も考えずに敵陣へ突っ込むという、いつもの冷静な性格からは考えられないぐらい単純な考えだ
だが、こういう意味の分からない自信を持った時のカイザーは強い。その勇姿はいつも味方に希望を抱かせるのだ
(こんな選択の余地の無い理不尽な戦いも きっと乗り越えてくれますよね、だから・・・信じてますよ、カイザーさん)
「・・・来るぞ!」
カイザーが声を発したとほぼ同時に帝國軍の兵士たちが、カイザーの周りを囲むように走ってきた。
その数はおよそ二十人。全員が殺意と剣を持ちながらカイザーとユニコーンへ飛びかかってくる
「どこの誰だか知らないが・・・相手が悪かったな!」
カイザーが拳を天に振り上げると、飛びかかってきた敵全員が見えない何かに吹き飛ばされて地面に叩きつけられる。
「今、俺が何をしたのか貴様達には分からないだろう。それでは俺に勝つ事は出来ない」
カイザーは騎乗したまま気絶している敵兵達に話し掛ける。
だが背後から気絶しなかった一人の敵兵がカイザーの首目掛けて剣で斬りかかってくる。カイザーは動かない…気付いていないのだろうか?
しかし敵兵はカイザーに触れる事無く後方へ吹き飛ばされて気絶する。ユニコーンのバックキックが炸裂したのだ
「カイザーさん。僕にまで出番をくれるなんて相変わらず余裕がありますね」
「さあ、俺が後ろの敵兵に気が付かなかっただけかもしれないぜ」
相変わらず嘘も下手ですね・・・と思いながらユニコーンは続けて話をする
「それにしても、さっきの攻撃・・・アレは一瞬だけの闘気の開放による気の波動の圧力ですよね」
「ああ、良く分かったな。敵は空中に浮いていたから少しバランスを崩してやれば楽に倒せると思ったからさ」
簡単そうにそんな事を話しているが、それはかなりの難技である。
しかも背後の敵を一人だけ残して全員気絶させるなど、かなり気の扱いが上手くないと出来ないだろう。
感心する間もなく、敵軍の本陣目掛けてユニコーンは再び走り出した。
良スレage
735 :
名無しになりきれ:05/02/08 19:04:09
>>1に謝罪を
皆さんようこそいらっしゃいました。
ここは国内某所にある私立天道学園。
町一ツ分の敷地面積を誇る、幼稚園から小中高、大学まで一貫の超巨大学園都市です。
この学園では、他の学校では決して味わえないスリルや冒険、およそ“平穏”以外の全てに満ち溢れた学園生活を約束されます。
定番の学園七不思議から巨大図書迷宮、地下の大洞窟、異世界へ通じる魔の森、様々な怪異が跳梁跋扈する暗黒街など、好奇心と冒険心を刺激するスポットには事欠きません。
私はこの学園に古くから棲む精霊です。
皆さんにはこの学園の生徒や教師などの人物を演じて、
冒険と怪奇に満ちた学園生活を謳歌していただければ幸いです。
細かい設定やらルールは、追って書き込みます。
誤爆乙
737 :
名無しになりきれ:05/02/08 19:51:39
>736
誤爆ではない。
738 :
名無しになりきれ:05/02/08 20:28:51
誤爆記念age
>733
「はて…こんな所までただ一騎で突き進んでくるとは…。
相当自分の腕に自信を持っているのか…あるいはただの命知らずのバカか」
両方なのかも知れないな、と思いながら、
兵士をなぎ倒しこちらに向かってくる騎士風の男をミジクモは凝視していた。
共和国には居そうにもない、帝國風の出で立ち。しかしよく見ると帝國とも似つかぬ形容をしている。
「更にこの強さ…となると召喚されてきた者か」
召喚者とすれば、相手の手の内は全く読めない。ミジクモが全く知らない攻撃をしてくる可能性も。
「さっきのあの攻撃…」
全く触れることなく襲いかかる兵を一網打尽に突っ伏させる。
ここからはよく見えなかったが、魔法のように見えて明らかに違う。
だが正体を考えたくても、そんな悠長な時間はない。今はとりあえず奴を止めなければ。
こちらに近づいてくるにつれ、男が乗っている馬が、馬ではないことに気づく。
「…あの馬…一角獣か?」
どこから連れてきたかに興味はあるが、ユニコーンであろうと特に動じてもいられない。
「だがここには…近づけさせんよ」
カイザーを打ち倒さんと出ようとする兵を制し、伏兵に目で合図する。
本陣守備兵のうち、長槍を持つ者を集め、本陣の四方に潜ませておいた。
本陣に攻めようとする手負いの部隊を殲滅するためで、たった一騎に使うつもりではなかったのだが。
「そろそろいいか…かかれ!」
十分引きつけたと見たミジクモの号令に合わせ、木の脇から、茂みから、草むらから、兵が飛び出す。
数は数十人。全員槍を携え、カイザーの前後左右から突撃を仕掛ける。
「さて…リーチの差に、どう対応する?」
>694の続き
「おい、旦那。あそこが俺達の陣地だ…着地をするから、舌を噛むなよ?」
シュッレトルティーが高度を下げると、その後に続いて飛行していたジャイロとオゼロを抱き抱えていた傭兵達もそれに従った。
直ぐに地面が近くなり、先にパンボリックを地面に降ろしてからシュッレトルティーも彼の横に降り立った。
「さて、と…あんた等の身柄は俺達飛蝗(ヒオウ)強襲団が暫くの間預かるが、その後は俺達の雇い主である帝國に引き渡す」
シュッレトルティーがパンボリックを庸兵団の天幕内へと案内する。
後から遅れてジャイロとオゼロを運んでいた傭兵達も、二人を引き連れて天幕内へと入ってきた。
「まぁ、俺達があんた等の身柄を預かっている間は拷問なんかしねぇよ…あんた等は俺達の客人だ。出来る限りのおもてなしはさせてもらうぜ?」
そう言ってシュッレトルティーは天幕内に置かれていたテーブルの周りに並べられていた丸椅子に三人が座るように促し、自身は天幕の奥へと消えていった。
暫くして、シュッレトルティーはお盆にお茶と菓子を載せて戻ってきた。
「まぁ…大したもてなしは出来ないが、茶でも飲んでくれや…でも、それは俺達の故郷の極上品だぜ?人間も好んで飲むからなぁ…」
テーブルの上に盆を置き、カップにお茶を注いで三人の前に並べる。
「それとそのクッキーは俺の嫁さんが作ったモンだ。多分人間であるあんた等にとって不味いものではないはずだ」
シュッレトルティーも丸椅子に座り、自分の妻が作ったクッキーを一枚つまみ、口に放り込んだ。
「それと…茶で満足出来ないのなら…」
ぼりぼりとクッキーを噛み砕きながら、シュッレトルティーはテーブルの下に屈み込むと、一つの箱を取り出した。
「こいつも飲むといい。俺の実家特性の酒だ」
箱の中から取り出したのが、琥珀色の液体が入った一升瓶であった。一升瓶に貼り付けられたラベルには『虫コロリン』と太い筆で書かれていた。
「こいつは俺の実家の酒の中でも一番度が強い奴だ…一口飲めば一発で昇天しかねないぜ?」
嬉々として顔でパンボリックに話しかける。
「タバコもあるがどうだ?こいつは昆虫人用のタバコだが、人間も美味い美味いって吸っている奴だ。よければ一服どうだい?」
懐に手を突っ込み、更にパンボリックにタバコまで進める。
>739
カイザーとユニコーンは敵本部隊を見つけ、一気に突撃を開始した
>「そろそろいいか…かかれ!」
十分引きつけたと見たミジクモの号令に合わせ、木の脇から、茂みから、草むらから、兵が飛び出す。
だが、焦ったのが災いしたのであろう。隠れていた敵兵に気付かずに罠にはめられてしまったようだ
「くそっ、伏兵か!ユニコーン、ここで迎え撃つぞ!!」
「はい、分かりました」
>数は数十人。全員槍を携え、カイザーの前後左右から突撃を仕掛ける。
「さて…リーチの差に、どう対応する?」
四方八方から迫り来る槍の雨に、カイザーは一瞬だけ戸惑ったが、すぐに状況を見定めてユニコーンに指示を出す
「くっ!・・・跳べ、ユニコーン!!」
カイザーの声に反応して、ユニコーンは槍の届かない遥か上空まで跳びあがった
だが、敵兵は下で槍を構えてカイザー達が槍の届く距離まで落ちてくるのを待っている。
カイザーはとっさに左手に力を集める。それによって左手は淡い光を放つ
「・・・ブレンテル流、弾丸の技!聖闘気圧縮弾!!」
カイザーの左拳から作り出された直径10cmほどの光り輝く弾丸が、下の敵兵目掛けて次々と撃ち出される。
それとほぼ同時にユニコーンの額の角が輝き始める
「ブルルゥゥゥゥゥゥゥゥゥウ!!」
突然ユニコーンが獣の砲声をあげたかと思うと、
スパークが走った熱気を感じさせるような電撃を角の先端から敵兵に向けて放つ。
その攻撃が終了した後、ユニコーンは地面への着地を開始した
>740
警備基地から主戦場の平原を越え、天幕が並ぶ帝国陣地近くに到着した。
ざっと見渡した限り帝国本陣が被ったダメージは無に等しい。
何度か共和国による爆撃が行われた筈だが、恐らくは魔術によって阻まれたのだろう。
…まさに『魔力』。偵察・攻撃・防御は言うに及ばず、およそ全ての戦争活動に絡んでは
脆弱な帝国の幹を包み込む強固な鎧。
これほどまでに生命を加護し、慈愛を与える「世界の力」―――エレメントが、ガリーナだけは拒絶した。
>「タバコもあるがどうだ?こいつは昆虫人用のタバコだが、人間も美味い美味いって吸っている奴だ。よければ一服どうだい?」
>懐に手を突っ込み、更にパンボリックにタバコまで進める。
「ああいや、煙草は遠慮させていただこう…ここは空気までが清く強いな。戦場から幾ばくも離れていない筈だが、君達の命がそうさせるか」
3人が通された傭兵団の天幕には、猛々しくも邪気を感じさせない昆虫人達の姿がある。
彼らが戦う動機には、彼らが稼ぐ金には、彼らが葬る命には、穢れのない秩序があった。
獰猛で美しくてどうしようもない程に純粋な世界の秩序の、その内側に生きる住人。しかしその美しさは、
(……ただヒトの気が薄すぎる。この国では彼女は永く生きられん)
―――その美しさは、パンボリックの理想と到底相容れない存在であった。
「私の名前はジャイ! ジャイロではなくジャイ・ニバーナ・ブーン!
了解していただけたか、シュットレルティー副団長!?」
「シュッレトルティーさんね」
ばつが悪そうに椅子に腰掛ける。想像と余りにかけ離れた己の身の処遇に、ジャイは気が気でなかった。
隣にしか聞こえない声でオゼロに愚痴てみる。
「…ったくどうなってんだ。茶が出る、菓子が出る、その次は酒に煙草だ?
武器と通信機器を没収してるからってナメ過ぎだろ!」
「きっとナメてるわけじゃないよ。そもそも武器を取り上げたから安心ってジャイ、銃は初めから効いてない。
素直に好意と受け取っていいと思うけどなー」
そう言ってオゼロがお茶に手を伸ばす。ジャイは何か言おうとしたが、苦言を呈する気力も起きない。
「寛大な処遇に感謝する、シュッレトルティー殿。我々は一切の抵抗をしないと誓おう。
ああ、あらかじめ断っておくが妨害信号を発する車両、チャイムを『私は』量産に成功していない。
間違いなく今日の一両だけだ。他の帝国部隊に会う機会あれば伝えてくれてもいい……ほんの礼だ」
ひとまずの身の安全を確保したパンボリックにとって、憂いは敵側にではなく身内にあった。
本国にいた時分、パンボリックはチャイムとスタンプの量産要請を頑なに拒んでいる。
彼が国にいない今、しきりに兵器のデータを欲していたあの中将が勝手に私邸を荒らしていないとも限らない。
さらに不味いことには、屋敷にガリーナを残してきてしまった。
この際副産物の竜兵器など幾らでもくれてやる。ただ、彼女の身が案じられた。
(ガリーナを戦場に駆り出すような真似をすれば…ワレスタイン、命は無いぞ?)
知らず、食いしばった歯が軋む。
「……パンボリック、口元に…」
「む」
めっさクッキーの粉が付いている。
その晩パンボリックは3回クッキーをおかわりした。
>742
>「ああいや、煙草は遠慮させていただこう…ここは空気までが清く強いな。戦場から幾ばくも離れていない筈だが、君達の命がそうさせるか」
パンボリックのその問いに、シュッレトルティーは首を横に振る。
「いんや…全ては精霊の御蔭さ」
シュッレトルティーは手にした一升瓶の封を開けながら、触覚を僅かに揺らした。
「俺達昆虫人は精霊の加護の中で生きている。生まれたときからその命は精霊と共にあり、死ぬ時も共にある…」
ぐいっと一升瓶を煽り、口を離すと、ことりと一升瓶を静かにテーブルの上に置いた。
「俺達昆虫人は精霊と共にある…俺達がそう、まだ本当に昆虫だった頃から俺達は精霊と共にあった……精霊は天然自然を愛する。というか、
彼らは天然自然の中でしか生きられない。恐らく、俺があんた等共和国の町に行っても、精霊の声は聞く事は出来ないだろう。聞こえたとしても
驚くほど弱弱しいものに違いない。精霊はコンクリートと鉄で出来た世界では生きられないんだ……」
シュッレトルティーは懐から取り出したタバコに火をつけると、大きくタバコの煙を吸い、パンボリック等に吹きかからないように天幕の天井に向けて
静かに、ゆっくりと吐き出した。
「俺達昆虫人は生まれたときから精霊の声を聞いて育つ…種族によって違うが、俺達バッタの昆虫人は風の精霊の声を他種族に比べて良く聞く事が出来る。
…昆虫人は精霊と共にあることを強く望む種族だ。だから精霊の声を聞く事が出来ない近代的な都市に住む昆虫人は少ない」
再度タバコを咥え直し、肺一杯に度の強い昆虫人のタバコの煙を吸い込む。
「精霊は言ってみれば俺達の神様だ…いや、神様なんてものじゃない。父であり、母であり、子供であり、親友であり、恋人であり、戦友でもある…」
最後は呟くように、タバコの煙と共に言葉を吐き出した。
「つまり、俺達昆虫人は自然の中で生きることを好む一族なのさ。自然に優しい虫人間…それが俺達昆虫人だ」
>「私の名前はジャイ! ジャイロではなくジャイ・ニバーナ・ブーン!了解していただけたか、シュットレルティー副団長!?」
「おっとそいつはすまんかった…ま、取り敢えず座れや兄ちゃん。酒でも飲んでくれ」
ジャイロを軽くあしらい、ジャイロの目の前に新たに取り出したカップを置くと、酒を並々と注いだ。
「アンタはまだ所帯は持っていないんだろ?精々独身を楽しまなきゃ駄目だぜ?ま、俺みたいにいい嫁さんを捕まえれば独身以上に楽しい人生が待っているがな?」
>「…ったくどうなってんだ。茶が出る、菓子が出る、その次は酒に煙草だ?武器と通信機器を没収してるからってナメ過ぎだろ!」
「…それと聞こえているぜ?兄ちゃんよ?俺達は耳が良いし、何よりも精霊が教えてくれるんだ」
シュッレトルティーは悪戯っぽく笑うと、咥えていたタバコをテーブルの上に置いてあった灰皿で揉み消した。
「それと俺達は」
>「きっとナメてるわけじゃないよ。そもそも武器を取り上げたから安心ってジャイ、銃は初めから効いてない。素直に好意と受け取っていいと思うけどなー」
「そこの兄ちゃんの言う通り、俺達は好意からやっているんだ。俺達昆虫人は客人には最高のおもてなしをする事を喜びとしている」
再度懐に手を突っ込み、二本目のタバコに火をつける。
>「寛大な処遇に感謝する、シュッレトルティー殿。我々は一切の抵抗をしないと誓おう。
>ああ、あらかじめ断っておくが妨害信号を発する車両、チャイムを『私は』量産に成功していない。
>間違いなく今日の一両だけだ。他の帝国部隊に会う機会あれば伝えてくれてもいい……ほんの礼だ」
「何…そんな話を俺になんか聞かせないでくれ。礼をしたいって言うのなら…」
片手でパンボリックを制す。」
>「む」
>めっさクッキーの粉が付いている。
「俺の嫁さんの特製クッキーの感想を聞かせて貰いたいね。もしくはあんた等の身内の話でも聞かせてくれ」
三本目のタバコに火をつけながらシュッレトルティーは言った。
「俺ばっか話していても仕方が無い。どうせだったら……」
>(ガリーナを〜
「そのガリーナっていうお嬢さんのことでも話してくれないかい?…おっと、そんな怖い顔をするなよ。俺がアンタの心の中を覗いたんじゃない。
かなり悪戯好きの精霊が俺に教えてくれたのさ…ま、別に話したくなければいいさ。ただそんな渋い顔して俺の嫁さんが作ったクッキーを
喰っているんじゃ、口に合わないんじゃないかと思っちまう。俺を安心させてくれるのなら、出来る限りの範囲で話してくれないかい?」
三本目のタバコをろくに吸わず、灰皿に押し付けて火を消す。
「同じ子供を持つ親としてはどうにも見捨てて置けないんでね。よかったら力になるぜ?」
どうやらシュッレトルティーはそのガリーナとやらをパンボリックの娘かなんかと勘違いしているようだ。しかし、彼の目は子を思う親の目そのものであった。
745 :
ヤムチャ ◆A3eelL4BkE :05/02/09 17:34:58
俺の目論見を教えてやるぜ
ここが上手く行った時を見計らって荒らして混乱させる。
どうだ?凄いだろ?
>732
しばらく降伏勧告をしてみるが、効果は無い。
「しぶとい…諦めませんか。武人ですねぇ。コルネム殿、ここは任せてよいですか?」
「やっと出番ですのう。任せていただこう!」
シャルルはそのまま共和国の残存兵を撃破に向かう。
残ったのはコルネムと重装歩兵60人程度。
「さて、諸君行くぞい。インスパイアァァァ!!」
バトルアックスを振り上げ、地面に振り下ろす。
と、轟音を立てて雷が近くの家屋に落ち、家屋が倒壊する。
雷が落ちたと同時に重装歩兵達が村に入って行った。
お前ら、ママゴト遊びに何マジなっちゃってんの?
元々俺が敷いてやったレールに乗っかってんだろ、
十分良い夢見れたんじゃね?
>728
>「力に綺麗も穢いもありません。あるのは、どう使うか。ただそれだけですよ。貴方の言う穢れた力は、
>こうして一人の命を救いました。何かご不満がおありですかな?」
イザベラは何かネクロマンサーに言おうとしたが、言葉半ばで諦め、力無い溜息をついた。
「ええ…不満などありません。私としては患者の命さえ救ってくださるのならば結構です……」
イザベラは、降参、とでも言いたげな様子である。どうやらネクロマンサーにいいようにあしらわれてしまったようだ。
「取り敢えず、貴方には此処の負傷者達の手当てを担当してもらいます。何かあったら…」
さながら戦場の様相を醸し出していた治療室で、他の看護兵や回復法術師と共に負傷者の間を忙しく歩き回る少女をイザベラは呼んだ。
「此方はメリィ・バージィ野戦看護少尉です。何か用があればこの娘に申し付けてください…私はこれから地下病棟の回診に行かなくてはならないので…」
そう言ってイザベラはネクロマンサーに一礼すると、その場をメリィに任せて自分は治療室を後にした。
「…えー、先程イザベラ婦長が仰ったように、私が<一応>ここの責任者です。何か御用があれば何なりとお申し付けください…」
ぺこりと行儀良くお辞儀をする。メリィは小柄で、背丈はネクロマンサーの胸までもなく、亜麻色の髪をゆったりとした一本の三つ編みにしていた。
尉官ではあるが、見た目はどう見てもあどけない十代半ばの少女である。身に纏った白衣が、負傷者を治療する際の返り血で赤に染まっているのが酷く似合わなかった。
「あの…一応言っておきますが、私はこう見えても21歳ですから…成人していますよ?」
ネクロマンサーの視線を感じ取ったのか、メリィは少し恥かしそうに呟いた。
「えーと…取り敢えず、戦傷でのた打ち回っている患者さんが大勢いますので、治療…しましょうか?」
そして何処からか取り出した白衣を、ぼふっとネクロマンサーの胸に押し付けた。
一方、地下病棟へと続く階段を下っていたイザベラは…
「…はぁ。全く、あんな<年下>の子供に上手い様にあしらわれるなんて……私も歳かしら?」
と意味深な言葉を呟いていた。
>746
しばらくして敵部隊が村へ入ってきた。
敵の人数は100人未満30人以上、どちらにせよこちらより多い。
しかし敵の装備は主に刀剣類と西洋甲冑と思われる。
こちらには銃がある。よって距離さえ詰めなければこちらが有利だ。
一番向こう、つまり敵に近いほうにいる兵士が手で合図を出した。
それは確実に敵兵を撃てる状態になったことを意味する。
「全軍攻撃開始!奴らを殲滅するぞ!」
号令と共に敵兵へと大量の銃弾や手榴弾が飛び始める。
少なくとも最前列の兵士は射殺できたはずだ。
>748
> 「ええ…不満などありません。私としては患者の命さえ救ってくださるのならば結構です……」
> イザベラは、降参、とでも言いたげな様子である。どうやらネクロマンサーにいいようにあしらわれてしまったようだ。
「ふむ、賢明なご判断ですな。亀の甲より年の功という言葉は、あながち間違いでもないようで」
ネクロマンサーは愉快そうに笑った。無駄を無駄と悟ることができる頭のよい相手と話すのはとにかく楽しいのだ。
> 「此方はメリィ・バージィ野戦看護少尉です。何か用があればこの娘に申し付けてください…私はこれから地下病棟の回診に行かなくてはならないので…」
「ええ、わかりました。それでは、互いに救える命を救うとしましょうか。
喩え焼け石といえども、水をかければ多少は冷えますからな。はっはっは」
イザベラの背中に向かって、ネクロマンサーは心の底から愉快そうな笑みを向けた。とにかく、他者をからかうのが好きなのだ。
その発言のせいで周囲の看護婦達から白い目で見られているが、ネクロマンサーはまるで気にしない。
その程度のことを気にするような神経の持ち主ならば、そもそもネクロマンシーのような外法に手を染めたりはしない。
> 「…えー、先程イザベラ婦長が仰ったように、私が<一応>ここの責任者です。何か御用があれば何なりとお申し付けください…」
「ん? どこからか声が……」
突然呼びかけられるが、咄嗟に反応できないネクロマンサー。声は正面からするのだが、相手の姿が見えない。
「ふむ………? ああ、そこにいらしたのですか」
きょろきょろと周囲を見るが、誰もそれらしい看護婦はいなかった。そこで視線を下に移してみると、そこにはどう見ても
子供にしか見えない小柄な看護婦がおり、ネクロマンサーを見上げていた。メリィというのは、この少女のことだった。
> 「あの…一応言っておきますが、私はこう見えても21歳ですから…成人していますよ?」
「ふむ? 急にどうされましたか。しかし、21歳でしたか。20歳という予想は少し甘かったようですな。
やれやれ、眼力が鈍ってしまったようです。ああ、いえいえ。こちらの話ですよ」
ネクロマンサーは観察をすることで年齢を推測していただけで別に子供扱いした覚えはないのだが、
メリィは何か誤解してしまったようだった。そして、ネクロマンサーは特に誤解を解こうともしない。
> そして何処からか取り出した白衣を、ぼふっとネクロマンサーの胸に押し付けた。
「………? 一体どこからお出しに?……まぁいいのですがな」
手品か何かのように唐突に出現した白衣に怪訝そうな表情を浮かべながら白衣を受け取り、ネクロマンサーは
漆黒のローブの上から羽織った。非常にアンバランスな格好だったが、ネクロマンサーはそのようなことなど気にしない。
「ええと、取り敢えず痛みに泣き喚く輩には麻薬でも投与して黙らせ……冗談ですよ。取り敢えず、貴方方には
治癒魔法が必要な患者を全てお願いしますよ。私は医術と薬物で何とかできる患者を担当させて頂きますのでね。
ああ、そうそう。心臓が停まった患者がいましたら、私が魂を肉体に引き戻して差し上げますよ。それが専門ですからな」
ネクロマンサーは冗談交じりの指示をメリィに出すと、そのまま足早に緊急治療室へと歩いていった。
イザベラの案内と案内板の双方を理解しているので、病院の構造はだいたいわかっているのだった。
「それにしても……あのイザベラさんは一体お幾つなのでしょうな。エルフというのはどうにも若作りで
歳がわかりません。今の私などよりも遥かに年長であることは確かですが……まぁ、どうでもいいことですな」
負傷者達の呻き声が響いてくる緊急治療室の扉を開きながら、ネクロマンサーは場違いな苦笑を浮かべた。
>741
>カイザーの声に反応して、ユニコーンは槍の届かない遥か上空まで跳びあがった
「ちっ…やはり一角獣は面倒だな…」
禄な助走もせずあそこまで高くに飛び上がられると、こちらも対応に困る。
「それこそペガサスでも持って来んとなぁ?」
勿論ペガサスなどいない。探すにも骨が折れる。自嘲気味な雰囲気がにじみ出ていた。
>カイザーの左拳から作り出された直径10cmほどの光り輝く弾丸が、下の敵兵目掛けて次々と撃ち出される。
「成程、気の一種か…さてどうするか」
弾丸があたりバタバタと倒される兵にも動じず、ミジクモは攻撃を眺めていた。
闘気などの気の類は、明確な防ぐ手だてがないため喰らいやすい。
打たせないようにするのが一番なのだが。
>突然ユニコーンが獣の砲声をあげたかと思うと、スパークが走った熱気を感じさせるような電撃を角の先端から敵兵に向け放つ。
「で、こちらは雷撃を、と。これは一筋縄じゃいかんな…」
やはりユニコーンは厄介だ。将を射んとすれば先ず馬を射れという言葉通り、
まずはユニコーンを倒す必要があるかもしれない。
>その攻撃が終了した後、ユニコーンは地面を着地を開始した。
「今だ!魔道士隊!用意!」
脇に控えさせていた魔法使いの一団が一斉に詠唱を始める。
高く飛び上がったなら、必ず着地する。そして、その着地の際の僅かなる隙を狙っていた。
「お前達!自分の身は自分で守れよ!」
カイザーとユニコーンに倒されすっかりのびてしまっている長槍隊に呼びかける。
「放て!」
十数人の手から炎が放射される。一人一人の威力は決して高くないが、
人数に比例して威力を増した炎は、狂いなくカイザー達の着地点に向かっていた。
(ヴァラシャンクス)
敵側面への奇襲は思いのほか効果的であった。
此方の姿を捕捉することが出来ない敵兵は、遊撃騎士達の一振りの攻撃でぼろ雑巾のように屠られていく。
無論、共和国の使う赤外線センサーやその他の電子機器では此方の姿を捕捉することは出来ない。
捕捉するにはそれなりの鋭い感覚がなければ到底不可能であろう。恐らく、共和国にはそういった超人的な感覚を備えた兵は少ないと思われるが…
暫く戦闘が続き、大体の敵兵を掃討する。
>717
舌を出して辺りの様子を窺うと、先程の撃墜された航空機のパイロットが近くの草むらに伏せているのが<匂い>で分かった。
「パイロットか…後で何かしらされると面倒だな」
姿の消えたまま、ヴァラシャンクスはそのパイロットに忍び寄る。
(悪いが…捕虜にさせていただく)
パイロットの背後に忍び寄り、尻尾を伏せていたパイロット目掛けて振り下ろす。
本気でやれば、ヴァラシャンクスの尻尾の一撃は共和国の装甲車両の装甲を軽く凹ますが、力はかなり加減してあるので気絶で済むだろう。
753 :
名無しになりきれ:05/02/10 04:16:22
根暗:「私の奥義……決してお安くはございませんよ?」
颶風:「チェックメイト」
鈴木中尉:「大日本帝国万歳!」
ミジクモ:「構わん、殺せ」
カイザー:「どんな絶望も、必ず俺が輝きに変えてやるさ」
帝都近衛騎士団団長・ゼアハルト :「我ら黒翼の重装騎士団を抜かぬ限り、皇帝には指一本触れることは出来ぬ」
ルシカ:「貴様は強いのか?なら勝負なのだ!!! 」
インゼクト: 「俺達は故郷の奥さん達を食わせる為に傭兵やってんだ。だから死に急ぎなさんな? 」
決め台詞を抜粋してみた。これでから声優を決めてみてくれ。
>744
素直に驚かされたということもあるが、やはりガリーナの名を聞いて表情が固まった。
グラスには先ほど勧められた酒が注がれている。乾杯して僅かばかり喉に流し込むと、やっと重い口を開いた。
「ガリーナは…………私が飼っている竜だ。共和国ではかなり珍しいことだがね」
相手に敵意が無いことは分かっている。
それでも、出来ることならガリーナ・アウリチカのことを話したくはなかった。
彼女は全ての竜の仇敵であり、同時に全てのエレメントと敵対する存在だからだ。
自然と歩調を合わせて生きている昆虫人に、彼女の在り方を何と説明できるだろう?
いつか再び、彼らが敵になる日が来る。
そう確信したパンボリックに、シュッレトルティーへ全てを打ち明ける心積もりは無い。
「私は学生だった時分、数多くの生物を見て回った。人間を超越した生命に憧れてね。
本国にはいない魔獣や聖獣の姿を求め、帝國との国境に近い山麓まで足を伸ばした事もある。
もっともその時の竜探しは、谷に住む土着の竜狩り族と衝突して失敗に終わったが」
ちなみにジャイは、その竜狩りの少数民族の部族長と掛け合って無理矢理に引き取った子である。
「数多の生物の中でも特に竜の神々しさは別格に感じた。
堂々とした体躯と神秘的な霊感を併せ持ち、その心は慈愛をも理解し得る。
資料用のフィルムで河流に棲むドラゴンを見たとき、水と一体化したようなその姿を見て衝撃を受けた。
―――そう、副団長殿が敬われる精霊をこの目で目撃したような、そんな気がしたのだ」
尊い物でも掬い上げるように、パンボリックはポツポツリと語る。
「しかし共和国の希少動物園で見たガリーナは穢れていた。
どこで見付けて来たかは知らないが、科学者連中が檻の中で飼い殺していたのだ。
痩せ衰えた体、光を呑み込み輝きを発しない瞳、全ての生命を嘲笑うくぐもった声……
そんなガリーナの姿が……姿…す、がた、が………」
そこまで喋ると俯いてしまい、もう正面を見上げられなくなった。
高貴な生き物である竜の、彼女の醜さが、
「おもいだすだけであたまがおかしくなりそうだ」
美しすぎて。思い出すだけで何かが壊れる。
あの時パンボリックは決めたのだ。彼女を決して助けまいと。
今から先どんなに技術が進歩しても、絶対にガリーナを治療・浄化させたりしないと誓った。
歪んだ彼女を、その美しさを永遠に生かそうと、心に決めた。
「その為だったら何でもする。ガリーナがあのまま生きられるのならば、私は全てを投げ打ってもいい」
全てを敵に回しても。言いながら姿勢を正す。出された酒は。空になっていた
「それで私はガリーナを引き取り、彼女が生きていける土地を見つけるまでの間、自分のもとで飼育することにした。
…この菓子は副団長の奥方がお作りになったものでしたな。とても良い味だ。すっかり気に入りました。
退屈な話につき合わせてしまって申し訳無い。しかし要は私もあなた方と同じ考えの人間だということです。
帰るべき場所を見定め、精霊の声に従い、愛しい者と添い遂げる!……自然に生きるということなのでしょうがね」
まるで脈絡の無い話を急にまくし立てて、にこりと微笑む。もう隣に座る二人の事など目に入っていないようだ。
756 :
名無しになりきれ:05/02/10 06:20:23
臭!!! なにこの馴れ合い!!!
>751
>十数人の手から炎が放射される。一人一人の威力は決して高くないが、
人数に比例して威力を増した炎は、狂いなくカイザー達の着地点に向かっていた。
地面に落下を開始しているユニコーンは敵の魔法攻撃に気付いたが、空中では思うように動けない
「ど・・・どうするのですかカイザーさん!?いくら僕でもあの魔法は防げませんよ!」
敵の隙の無い攻撃を見て、ユニコーンは思わずカイザーに指示を仰いだ
(くっ・・・どうする!?ここから動く事が出来ればダメージを抑える事が出来るのだが・・・まてよ!)
「ユニコーン!俺から吹き飛ばされるなよ!!・・・それから、少しでもダメージが減ったら俺を恨むなよ!」
カイザーは反対方向に体を振り向かせ、空を向いて左手に力を入れる。
すると左手から光が放たれ、カイザーは技を唱えた
「ブレンテル流、弾丸の技!聖闘気圧縮弾!!」
カイザーの左手から何も無い青空へ撃ち出される十数発の光の弾丸、だが それがカイザーの本当の狙いではない。
次の瞬間 ユニコーンの角が一人の魔術師の身体を貫いていた、カイザーの技の反動でここまで飛ばされたのだ。
だが、ユニコーンも無傷では済まなかった。反動で吹き飛んだ時に正面の炎をモロに喰らってしまったのだ。
敵全員の攻撃を喰わなかっただけ幾分かマシであるが、それでも結構なダメージがあるようだ。
ユニコーンは首を払って角に突き刺さっていた敵を地面に振り落とす。
「ゼェゼェ・・・カイザーさん、もっとマシな防御方法は無かったんですか!?」
カイザーは少し悪かったと思ったが、表情には出さずこう言った
「いや、あれが最善の策だったんだよ。・・・それに先程の俺のセリフを思い出せ。」
ユニコーンはハッと思い出した。そういえばこの男は自分にこう言ったのだった
「・・・『少しでもダメージが減ったら俺を恨むなよ』ですね・・・
確かに魔法を全て直撃されるよりは良かったから感謝はしますけど・・・僕、そろそろダメージ限界です
もう一度攻撃を喰らったらダメージを回復させるために幻獣界に戻らないといけない事になってしまいます。注意してください」
「ああ、分かったぜ。これ以上お前に負担を掛ける訳にはいかないようだな。」
そう言った直後、カイザーは左手の指をピッと下に向けた。
すると、さっき空へ飛んでいった光の弾丸が次々と敵の魔術師に降りかかる
(さて、次は弓矢部隊あたりでも出てくるかな?
・・・だったら戦いやすいから願ったり叶ったりなんだけどな)
カイザーは次の敵部隊の予測までするほどに落ち着いている、ようやくこの世界に慣れてきて冷静な判断力が復活してきたようである。
500ゲトー