MTG Sideboard Online 日本語版: 5th Edition
445 :
獅子面のネタ師 ◆Neta/Frxv. :
03/05/18 17:31 ID:2MzGWK/F えらいご無沙汰しております。マスターズ横浜の観戦記事の中で
ちょっと面白げなデッキを見かけたので、久々に訳してみました。
赤白のサイクリングデッキについてです。
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ゲートウェイ・インタビュー:Ben Seck
━━ マスターズ横浜 ━━
Toby Wachter
マスターズ横浜ゲートウェイ、この熾烈なシングルイルミネーションをくぐり抜け
マスターズ本戦出場という名誉と最低$2000という高額賞金を手にするのは
いったい誰なのでしょうか? 歴史的にも最後となるこのゲートウェイを、
今日は密着取材してみます。ほとんどのプレイヤーはゲートウェイよりも
プロツアーの本戦のほうに力を注ぐため、伝統的にこのトーナメントは、
「わりと出来あがった」デッキ同士の対戦となります。そんな中にあって、
創造的で革新的なデッキも少数はありますが、やはりメタが固まるほどに、
そういうデッキを目にする機会は減っていきます。オーストラリアの Ben Seckは
シカゴでのゲートウェイにおいて独創的なリアニメイターをプレイしたことで
知られる選手ですが、この日もオリジナルのデッキを持ち込み、大いに注目を
集めました。彼のデッキは赤白のサイクリング、スタンダードのそれと極めて
似ていますが、一つ決定的な違いがあります。それがコレ。
【コレ→】
http://www.wizards.com/magic/autocard.asp?name=Fluctuator そう、《波動機》です。このパワフルなアーティファクとのおかげで、デッキの
回転速度が上がるだけでなく、《霊体の地滑り》はトータルで0マナ、《稲妻の裂け目》は
トータルで1マナで使えるようになります。さらにウルザズ・サーガ版の
サイクリング土地を使えるようになることで、更にパワフルにデッキが回るのです。
446 :
獅子面のネタ師 ◆Neta/Frxv. :03/05/18 17:32 ID:2MzGWK/F
Sideboard:このデッキの発想の原点を教えてください。 Seck::発想の原点? そんなの簡単さ。オーストラリアじゃみんな言ってるよ。 「《波動機》はブッ壊れてる。禁止カードにすべきだ」ってね。実際、禁止カードの リストは駄目ダメだね。《波動機》みたいなカードを放置しておくんだから! オンスロートブロックで追加されたサイクリング絡みのカードはみんな、そう "みんな”だよ、《波動機》と最高のシナジィを奏でるんだ。このデッキの構想は ほんの3・4日前から始めたんだよ。基になったのはもちろん、スタンダード版の サイクリングさ。ちょこっと手を加えただけだよ。もう《波動機》入れるだけで 全然動き違うよ! あ、そうそう。《枯渇地帯》と赤と白のサイクリング土地、 全部あわせて20枚も使えるんだ。20枚だよ20枚! Sideboard:デッキの勝ちパターンはスタンダード版と同じですか? 何か違いは? Seck:全っ然、速い! 《波動機》マジGOD! スタンダード版だと《天使》入るじゃん? でもエクテンじゃメインに要らないね。 《天使》遅すぎ。オイラのデッキだとタップインの土地多いから、《天使》表返す 暇が無いね。スライと対戦してみ? 《天使》マジ紙。《地滑り》も動かす余裕ないね。 そんな暇あったら《めった切り》と《宝石の手の焼却者》サイクリングするよ。 Sideboard:《波動機》を張ってしまえば、《稲妻の裂け目》だけで削りきれますか? Seck:余裕! 適当に場を固めて、手札が《裂け目》と《地滑り》だとするじゃん? そしたら一択で《裂け目》。もう、張ったら2〜3ターンで相手死ぬって。 《裂け目》マジGOD! 除去だし、勝ち手段だし。
447 :
獅子面のネタ師 ◆Neta/Frxv. :03/05/18 17:32 ID:2MzGWK/F
Sideboard:ちょっと「銀の弾丸」的カード多いですよね。《レイディアントの...》 Seck:あぁそれ。そうそう。《レイディアントの審判》2枚に、《スクラップ》2枚、《排除》1枚。 無色2マナのサイクリング・カード、マジGOD! 《波動機》張ったら0マナになるし。 あとはメタだね、メタ。スタンで《アクローマの祝福》とか入れるっしょ? あれと同じ。 エンチャントは《破滅的な行為》とか怖いけど、マルカ居ないっしょってことで《排除》1枚。 アーティファクトは、こっちが回ってないときの《のろ巻》とか、あと普通にティンカー 対策とかで《スクラップ》2枚。あ、でもここら辺わりと微妙。ってか適当(笑) 《レイディアントの審判》強いよ、そこそこ。《うすのろ》とか《ワームの咆哮》とか 《尊大なワーム》とか。《ベイロス》も殺せるし、油断して出しちゃった《魂売り》 とかも。わりと対象多いっしょ? 《法の信奉者》もメタ。ゲートウェイなんて皆あんま準備とかしないし、スライとか マッドネスで出る奴、多そうじゃん。このデッキだと、スライもマッドネスもお客さん。 怖いのはマルカ、《行為》マジヤバイ。でも、ゲートウェイじゃあんま居ないかな。 Sideboard:《波動機》をカウンターされたり壊されたりしたらどうしますか? Seck:2戦目は《波動機》抜くし(もちろん1戦目勝った時だけ)。 それでも普通のサイクリングデッキじゃん? 《モックス》の分、ちょっと速いし。 サイクリングは《波動機》なしでも動くって。相手が《波動機》狙ってきたら、《裂け目》 《地滑り》は壊されないし。どうやっても勝てるよ。
448 :
獅子面のネタ師 ◆Neta/Frxv. :03/05/18 17:33 ID:2MzGWK/F
Sideboard:サイドボードにも目を向けましょう。《冷静なチャンピオン》は面白そうですが…。 Seck:マジGOD! このデッキ作ろうと思ったのも《チャンピオン》使いたかった からだし。1ターン目《モックス》から《チャンピオン》。2ターン目《波動機》セット、 9回サイクリングして勝ち。ほら強い。あんまり極まんないけど(笑)。 《チャンピオン》は何デッキにも効くってほどでもないし。無理やり2ターン目に 殺さなくても、サイクリングならもっと横綱相撲できるっしょ。だからサイド。 時間とか無くなったらオフェンシブ・サイドする。 《火炎舌のカブー》もGOD。《地滑り》張ったら何回も4点! 《真実の信仰者》はマルカへのささやかな抵抗(笑)。大きくなった《チャンピオン》を 《悪魔の布告》から守ってくれるし、《強迫》《陰謀団式療法》も効かなくなる。 え、《天使》? マジGOD(笑) Sideboard:他に、読者に「これは知っておいて貰いたい」ことは有りませんか? Seck:まず使ってみ? 長いメタで見たらこのデッキ、強いかどうかは自信ないけど。 今のメタでは強いよ。あと面白いし! 家とかで「なんか面白いデッキないかな?」 とか思ったら、コレ。マジで。 Sideboard:面白いというのは納得ですね。先程のラウンドも最後まで笑顔でしたし。 Seck:そりゃもう。実のところ、このデッキが上手く行かなくても、まぁ良いんだ。 オイラはファンキーなデッキが好きだし、そんなデッキを使って今まで勝ってきた。 この間のオーストラリア選手権はドラフトで6-0して構築で0-4スタートだった(笑)。 その時のデッキは普通のマッドネスだったんだ。2勝すればトップ8だったからね。 でも駄目だった。それで思ったよ。オイラはファンキーなデッキじゃないと駄目だって。 トーナメントでたとえ勝てなくても、ファンキーなデッキは楽しい! これに尽きる!
449 :
獅子面のネタ師 ◆Neta/Frxv. :03/05/18 17:34 ID:2MzGWK/F
〜 凶暴サイクリング 〜
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Ben Seck マスターズ横浜ゲートウェイ
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━━ 土地:27 ━━
4:枯渇地帯、4:漂う牧草地、4:隔離されたステップ、
4:忘れられた洞窟、4:薄煙の火口、4:戦場の鍛冶場、3:平地
━━ 生物:2 ━━
2:レイディアントの竜騎兵
━━ サイクリング:14 ━━
2:スクラップ、1:排除、2:レイディアントの審判
2:法の信奉者、3:宝石の手の焼却者、4:めった切り
━━ その他スペル:17 ━━
4:波動機、4:稲妻の裂け目、4:霊体の地滑り、1:悟りの教示者
4:モックス・ダイアモンド
━━ サイド:15 ━━
3:冷静なチャンピオン、3:火炎舌のカブー、3:真実の信仰者
2:賛美されし天使、2:オアリムの詠唱、1:排除
1:レイディアントの竜騎兵
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翻訳内容は、獅子面のネタ師◆Neta/Frxv.の脳内変換されたものであり
原文記事の内容を正しく捕らえきれていない場合があります。
原文との併読をオススメします。原文はこちらです。
http://www.wizards.com/default.asp?x=sideboard/mastersyok03/gwint 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
支援!!
むしろ乙!
さらに乙!
なんか今回は頭の悪い文で読み難いです・・・、 さっぱり解らない、今回はどうしたの??
そう? 俺は逆におもしろいと思ったけどなあ。 ネタ師乙ー。
おもろかった。韮といいネタ師といい最近は崩した訳が多いな。
ねたし乙&復活おめ。いきなり飛ばしてるね!
俺も崩した言い方っていうのはあまり好きじゃない、読み難いっす それはともかく乙。
458 :
高潮の :03/05/19 19:46 ID:OgzUBZhc
お疲れさま、ありがとう。面白かったです。 崩した訳が読みづらい人、硬い文章が読みづらい人、いろいろ居ると思います。
459 :
高潮の :03/05/19 19:47 ID:???
あげちまいましたすみません
錠剤電波野郎は氏ね
いやいや、やっぱ読みにくかったっスか? せっかくのインタビュー記事だったんで、Ben Seck氏にキャラ付け してみんですが・・・。力量不足でした。 嗚呼、o・∀・) nira.さんみたいに骨太な言語能力が欲しい。 (* ̄‐ ̄)y-~~ 話変わりますが、実は手元に「ひととおり訳して推敲せずに放置しといた Kaiのストックホルムレポート」が転がってるワケなんですが・・・。 ログ読んだら高潮さんが訳して下さってる云々があって、さすがに お呼びでないかな。 <<高潮さんどうっすか? ってか、むしろ賞味期限切れで却下?
両方載せるってどうだろう。翻訳する人間のはしくれとして、同じ英文を違う二人が 訳したときにどういう差異が出るのか、すごく興味がある。
高潮氏に振った人間としては、やはり氏が無駄にならないよう 彼の発表を待ちたいですが・・・ あ、でももちろん完成を強制する気は無いですよ。 というわけで両方出すのならネタ師には待って欲しいかなと。
464 :
高潮の :03/05/20 00:15 ID:???
>462 ほんとだ。それは面白そう。やってみましょう。 賞味期限切れはおれも自覚していて、それで尚更放り出すという悪循環に陥っ ていました(現在7回戦。305=308さん、ほんとうにごめんなさい。)。で もそういうことであれば最後までやってみようかなと思います。先に読んでし まうと絶対影響されるので、なるべく早く片付けてアップロードします。でき あがるまではこのスレに来ないぐらいの覚悟で。 ネタ師さんは先に上げていて下さっても構いませんし、タイミングを合わせて 下さってもいいです。 まあおれ初めて訳した文章が他の人とかぶってたりしたんですけどね。あと訳 した記事が後に本家で訳されたりとか。
465 :
高潮の :03/05/20 00:20 ID:???
464は463を読む前に書きました。463が305さんでしょうか? すみません、もう少しだけお待ちください。
なるほど! 面白いっスね。 煤i ̄▽ ̄) 是非ぜひ、そうしましょう! んじゃ、高潮さんのうpを待って拙稿も載せることに します。でわでわ。
467 :
韮韮糞レス( o ゚∀゚)厨 ◆HiGiko.el. :03/05/20 18:23 ID:s09UB2ET
ちょっと遅いけど乙カレーっ!
>>455 ,
>>457 ( o ゚∀゚).。oO(おれは昔から変な訳だYO!)
推敲なんて必要ナッシングっ!言いたい事が解りゃいいのSAッ!
あと同時翻訳はおもしろ(・∀・)イイ!オレモヤロウカナァ【明日からテスト】
レギオンリ・ミテッドレヴュー
いまさらレギオンか スカージやれよ発売前に
>468 >469 あれは本家が遅れてるわけで、SBJを責めるのは酷かな レギオンの時は、けっこう早い段階で国内独自のレビューが載ったし 発売前のリミテッドレビューは、あんまり読む気がしない ちゃんとプレイした上でのレビューを書いてほしいから
>470 1ヶ月以上前からプレイしているから無問題
遅れたけど、お疲れさまー。 個人的には今回の訳、とても楽しく読めました。 英語の教科書みたいな訳よりも、こういった意訳を絡めたほうが 俺の好みだなぁ。やっぱ訳すほうも読むほうも楽しくなくちゃね。 同時翻訳、楽しみにしております。
473 :
高潮の :03/05/22 12:50 ID:???
だいたい出来たので今晩ないし明晩アップロードします。 見てる人居たら支援よろしく。 スレ違い気味ですが >472 崩さないで正確な訳文を作る方が楽しい訳者もいるはず。 >467 おれは推敲はとても大事だと思ってます。できてるかどうかはともかく。
>473 夜は頻繁にみれないけど おつかれさま。 いつもありがとうです。感謝。
巨人乙
うぃーす。漏れの方も準備OKです。
477 :
高潮の翻訳者 :03/05/22 23:28 ID:Mp37QYLC
じゃあ……行くぜ。 このハンドル久しぶりでちょっとうれしい。 2003 ストックホルム・チャンピオンシップス カイ・ブッディ ひと月ほど前のこと、僕はこんなEメールを受け取った: :こんにちは、カイ。 : :Decklab.comのピーター・ブロットマンです。来る3月1日〜2日に行われ :る、ストックホルム・チャンピオンシップ2003にあなたを招待したくて、 :このメールを書いてます。この大会は僕が主催していて、今年で3回目です。 : :あなたが旅行嫌いだってことは知ってます。だから、あんまり来てくれるこ :とは期待してないんですが、もし(どんな理由にしろ)来てくれるんだとし :たら、大いに歓迎します! : :1位の賞金は米ドルでほぼ1,100ドル、以下16位まで賞金が出ます。 :フォーマットは、1日目がレギオン入りスタンダードで上位64人が通過、 :2日目がONS-ONS-LEGによるロチェスター・ドラフト、そしてトップ8によ :る決勝が再びスタンダード、となっています。また、1日目はスウェーデン :選手権の予選も兼ねています(多分、今年初めて行われる国別選手権の予選 :だと思います)が、誰でも、外国人の方でも、参加することができます。ジ :ェンス・ソーレンやアントン・ヨンソンも参加する予定です。パニッシャー :の連中をここで負かすってのも、悪くないかと思いますが。
478 :
高潮の翻訳者 :03/05/22 23:30 ID:Mp37QYLC
: :さて、いかがでしょう? 「ちょっと無理」って答じゃないかと思うんです :が……。でも、少なくともこのイベントの存在は知っておいて欲しかったの :で。 : :ともあれ、あなたの学業に、あとその他もろもろのことに、幸運があります :ように。今回来るにしても来ないにしても、秋のスウェーデンのGPでお会 :いしましょう。 : :では! : :ピーター : :追伸:もしあなたがスウェーデンに、この小さな小さなトーナメントにいら : してくださるのでしたら、どうぞ僕のところにお泊まりください。ソーレ : ンとヨンソンも来ますので……。 僕はトーナメントに出るのは好きだけど、それほど大きくないトーナメントの ためにスウェーデンまで行くっていうのは、流石に最初はどうかなと思った。 アントン・ヨンソンとか、ジェンス・ソーレン、Thomas Rosholm、Johan Sadeghpour、その他これまでに知り合ったスウェーデン人たちと会えるのは いいんだけど、正直気が進まなかった。 ところが、その頃には試験が全部終わっていて、その週末にはまるで予定がな いってことが判明して、さらにハンブルクからストックホルムへの直行便があ り、そのチケットがこれまで貯めこんだマイルで手に入る、となると――俄然 話は違ってくる。なにしろ、旅費はいっさいかからないんだから。
479 :
高潮の翻訳者 :03/05/22 23:31 ID:Mp37QYLC
予約した便がハンブルクを発つのは、トーナメントの前日の金曜日だった。す ぐにストックホルムに到着し、ピーターが僕を出迎えてくれた。ピーターの家 に着いてみると、上で挙げられてた二人以外にも何人かが滞在していて、家は 手狭だった。誰かがスポーツ・バーとクラブがくっついたような店を予約して ※訳注:a place that was a combination of sports bar and a club おたくなんで全くどんなものか見当もつかない。申し訳ない。 て、僕たちはそこに繰り出した。問題は、そこがほんとに町外れもいいところ だったのと、僕はダンスはまるで駄目だってこと。でも、食べ物は悪くなかっ たし、飲み物も僕が恐れていたほどは高くなかった。アントンはあっという間 に酔っぱらってつぶれてしまい、僕はもっぱらThomas RosholmとMatthias Waglin(トーナメントのヘッドジャッジ)とだべって過ごした。 それで、さてそろそろ帰ろうか、ってことになった時に、煙草を吸うために店 の外に出てる地元の女の子を見かけたんだけど、ほんとに感心したね。その子 たちは、なんていうか、その、あんまり服を着てなかったんだけど、気温はお よそ零下15度Cに達しようかってとこだったんだよ。僕はタクシー待ちで1 5分立ってるのでさえ死にそうになった。こっちはジャケットまで着てたのに。 まったく、ハンブルクの零下5度Cぐらいで文句言っちゃいけないんだってこ とはよくわかったよ。 戻ってから、空気で膨らます式のマットレスで僕は4時間眠った。ピーターの 家がこれほど大混雑だって知ってから想像してたよりは、ずっと好い睡眠だっ たと思う。 土曜日の朝会場に向かうと、160人のプレイヤーが集まっていた。つまり1 日目は8ラウンドで、そのうち64人がロチェスターに進めるってことだ。残 念なことに、Matthias Kettilとマティアス・ジョーステッドはサボってて来 なかったんだけど、Johanは現れたし、他にもヨーロッパのイヴェントで見か けた顔が何人も来ていた。
支援
481 :
高潮の翻訳者 :03/05/22 23:32 ID:Mp37QYLC
トーナメントの初日はスタンダード。ヨーロッパのイヴェントには昔ながらの セオリーがある――スカンジナヴィアの人たちは、自分たちの島をほんとに愛 してるんだ。みんな大抵青のからむデッキをプレイしている。というわけで、 僕はミラー・マッチに勝てて、「ウェイク」や「黒コントロール」を倒せるよ うな構成の「サイカトグ」をデザインした。 □ Stomas Tog Main deck 4 沼 / Swamp 3 地底の大河 / Underground River 4 汚染された三角州 / Polluted Delta 2 孤立した砂州 / Lonely Sandbar 2 ダークウォーターの地下墓地 / Darkwater Catacombs 10 島Island ---- 24 land 3 サイカトグ / Psycatog ---- 3 creatures
482 :
高潮の翻訳者 :03/05/22 23:33 ID:Mp37QYLC
4 魔力の乱れ / Force spike 4 対抗呪文 / Counterspell 3 堂々巡り / Circular Logic 3 強制 / Compulsion 2 集中 / Concentrate 3 綿密な分析 / Deep Analysis 2 激動 / Upheaval 3 強迫 / Duress 4 燻し / Smother 4 無垢の血 / Innocent Blood ---- 32 other spells sideboard 1 強迫 / Duress 1 綿密な分析 / Deep Analysis 1 強制 / Compulsion 4 チェイナーの布告 / Chainer's Edict 1 サイカトグ / Psycatog 1 ゾンビの横行 2 迫害 / Persecute 2 無神経な抑圧者 1 集中 / Concentrate 1 堂々巡り / Circular Logic ---- 15 sideboard cards
483 :
高潮の翻訳者 :03/05/22 23:34 ID:Mp37QYLC
僕は《狡猾な願い》はそもそも好きじゃなかったんだけど、これまではミラー ・マッチに勝つために採用してた。あらゆる攻撃的なデッキに対して、《狡猾 な願い》は悠長すぎるし、しかもサイドボードのスロットを圧迫してしまう。 僕は《願い》を抜いて、メインデッキに《強迫》を入れることにした。《強迫》 がほんとに役に立たないのは「ビースト」デッキ相手の時だけで、赤緑や青緑 が相手なら、落とさせるカードには事欠かない。「青緑マッドネス」には素晴 らしいスペルが3種類――《入念な研究》《物静かな思索》《堂々巡り》―― も入ってる。《強迫》がメインに来たことで、当然サイドのスペースも広くな った。《無神経な抑圧者》は「マッドネス」相手には素晴らしいし、「ビース ト」相手にもなかなかよい。 アントンとジェンスは、僕が以前にサイドボード・オンラインに投稿したヴァ ージョンの「サイカトグ」を使っていた。 ラウンド1:Eric Joennson 僕は1ゲーム目の初手をマリガンした。トーナメントの出だしとしては申し分 ない。Ericは《島》《島》→《強制》という滑り出し。《魔力の乱れ》がなか ったので通ってしまい、これは嫌な感じだった。僕はミラーマッチだとてっき り思い込んでたし、ミラーの後手は厳しい。ところが、続けてるうちにEricは 白マナソースを出してきて、青入りの《霊体の地滑り》デッキだってことがわ かった。細かい展開は憶えてないけれど、向こうは《強制》と《綿密な分析》 でどんどんカードを引いてきた。 お互い随分土地が並んでから、僕は《サイカトグ》を場に出していて、手札に は《対抗呪文》と《堂々巡り》、あと使いみちのないクリーチャー除去何枚か、 という状況だった。相手は《綿密な分析》を打ってきて、さらにそれをフラッ シュバックした。起きている土地が6枚になったところで、Ericは自分が何を やらかしたか気がついたみたいだった。Ericは《神の怒り》をキャストした。 僕はそれをカウンターし、Ericはそれをカウンター。だが、そこでタップアウ トしてしまい、僕はもう一枚のカウンターで《神の怒り》を打ち消した。3枚 もの《綿密な分析》をフラッシュバックしていたため、Ericのライフは《サイ カトグ》の致死圏にゆうに入っていた。
484 :
高潮の翻訳者 :03/05/22 23:36 ID:Mp37QYLC
2ゲーム目は一方的だった。僕が投入した対青のサイドボードが火を吹いて、 引き増し呪文と手札破壊の嵐で、Ericは葬られてしまった。 1−0 ラウンド2:Morgan Willomann Morganは席に着くと、運がいいことに初戦はByeだったのだ、と教えてくれた。 Morganは「ビースト」デッキを使っていた。1ゲーム目は接戦だったが、《幻 影のケンタウロス》に対する解答がなくて敗北。2ゲーム目は、3ターン目に 《無神経な抑圧者》を出すことができた。Morganはにやっと笑って、どんなク リーチャー・タイプを選んでもいいのかと訊いてきた。僕はイエスと答え、 Morganは「兵士」を宣言した。僕は戸惑ったが、どうやらMorganは僕が最初に 起動するまで正確な能力を知らなかったらしい。起動されると、Morganは《抑 圧者》を引っつかんでテキストを読んだ。選んだタイプのクリーチャーしか奪 えないと思っていたらしい。それはないよね! Morganは《抑圧者》に奪われ るより多くのクリーチャーを展開しようとしてきたけど、僕は《無垢の血》を 2枚引いていた。セファリッド君とのシナジーは素晴らしい。
485 :
高潮の翻訳者 :03/05/22 23:37 ID:Mp37QYLC
第3ゲームは接戦だった。こっちはライフをだいぶ減らされてて、相手は土地 6枚と象トークン3つ、手札0枚って状態。流石に場を綺麗にするために《激 動》を素で打たざるを得なかった。だけど、これで大丈夫な筈だった。《対抗 呪文》と《サイカトグ》を持っていたし、相手の手札は土地が6枚だけ。なの に、向こうは《雑種犬》《藪跳ね》《獣群の呼び声》《幻影のケンタウロス》 って並べてきた。僕はカウンターしたり《布告》を打ったりして頑張った。も し、相手が《ケンタウロス》を出してきた次のターンに引いた《集中》を、も う1ターン早く引いていれば、勝てていたかも知れなかったんだけど、間に合 わなかった。僕は生き延びるために《無垢の血》を打って、自分の《サイカト グ》を生け贄にせざるを得なかった。返しのターン、向こうはさらに変異とエ ルフを出してきた。その次のターン、僕はドローと《集中》で4枚引いたが、 《布告》を1枚引いただけだった。驚いたことに変異は《賛美されし天使》で、 僕を追加ターンの最後のターンできっちり殴りきった。 1−1
486 :
高潮の翻訳者 :03/05/22 23:37 ID:Mp37QYLC
ラウンド3:Tomas Hedstroem Tomasはレギオンのカードが入った、あまり多くの人が使いそうもないデッキ をプレイしていた。黒赤で《墓生まれの詩神》や《卑劣なアヌーリッド》と、 大量の土地破壊呪文――《涙の雨》(※訳注:《腐臭の地》の誤りだろう) 《石の雨》《略奪》が入っている。そしてもちろん、大量のクリーチャー除去 が入ってるわけで、つまり向こうにしてみればいい顔合わせとは言えないって ことだ。僕はただ序盤の土地破壊だけをカウンターして、4マナに届いたら引 き増し呪文を打っていればよかった。1ゲーム目はまさにこの通りの展開で、 向こうは何もできなかった。僕は《燻し》を抜いて《布告》を投入した。《ブ レイズ》や《詩神》への対策だ。2ゲーム目の初手は始められたもんじゃなく、 マリガンする羽目になったけど、次の6枚は素晴らしかった。問題はただひと つ、土地が《ダークウォーターの地下墓地》一枚しかなかったこと。僕はキー プした。まあ、ここらへんが僕の強い所以なんだけど、僕は3ターン目にはき っちり《島》と《沼》と《地下墓地》を並べてた。あとは打ち消し呪文と引き 増し呪文で勝負がついた。 2−1 ラウンド4:Tommy Lind この一週間にはとにかく色々なことがあった。というわけで、正直このラウン ドはどういうデッキが相手だったかも憶えてません。DCIのレポート・ファ イルによると、僕は2−0で勝った模様。ふむむ、思い出せないようなことに しては悪くない成績だなあ。 3−1
支援!!
支援です
489 :
高潮の翻訳者 :03/05/22 23:38 ID:Mp37QYLC
ラウンド5:Jan Sandorf 以前のラウンドで見かけていたので、相手のデッキが山ほど土地破壊の入った 「バーニング・ブリッヂ」だってのはわかっていた。1ゲーム目は向こうの後 手で、まあ面白いゲームとは言いがたかった。僕が《強迫》を打ったら、向こ うは手札に3枚も《生体融合帽》を持ってたんだ。僕はそれをキャストされて も放っておいた。大した脅威になるとは思えなかった。僕は《強制》でどんど んカードを引いて、《激動》→《サイカトグ》を決めた。以上。 2ゲーム目はそれよりは全然面白くなった。相手は2ターン目に《緋色のダイ ヤモンド》を出してきて、僕は《島》2枚から《強制》を貼ったけど、手札に 土地は1枚もなし。ここで《沸騰》を打たれた。僕はディスカードまでする羽 目になってしまったが、それでも何枚か土地を引き当てた。それまでに相手は 《罠の橋》を置く以外ほとんど何も出来ていなかった。なんとか3枚目の土地 に届き、僕はトグを出した。と、返しのターンでJanは《燎原の火》をキャス トした。僕はパンプアップしてトグを生き残らせたが、またしても我が土地は 失われてしまった。Janは土地3枚で手札がなし。僕は攻撃できない。次のタ ーン、Janはドローすると表情を曇らせ、そのカードを手札に持ったままター ンを返した。僕は攻撃し、トグをパンプアップした。相手に土地を引かれたら、 もうアタックする機会は来ないかも知れないからだ。だけど、Janはそのカー ドを手に抱えたままだった。あとで判明したのだが、4マナでプレイできない たったひとつのスペル――2枚目の《燎原の火》を引いてしまっていたのだ。 Janは結局6枚目の土地に辿り着くことが出来ず、手札を空にできなかった。 にやにや笑いのマイ・フレンドが、その間に勝負を決めた。 4−1
490 :
高潮の翻訳者 :03/05/22 23:39 ID:Mp37QYLC
ラウンド6:Leif Vettenranta アントンがちょうどLeifに勝ったところで、「ビースト」デッキを使っている と教えてくれた。僕らがテーブルにつく時に、Leifはスウェーデン語で何か言 った。Matthiasが通訳してくれたところによると、僕がこれまでトーナメント をいくつも制してきたのは、僕が単に非常に運のいい奴であるかららしい。そ こまで言われたんじゃ、このラウンドは負けるわけにはいかなくなった。 1ゲーム目、Leifは僕をかなりぎりぎりのライフまで追いつめた。だけど僕は 《激動》で逆転した。2ゲーム目は向こうの事故でゲームにならなかった。試 合が終わってから、Leifは国内選手権の予選なのにアントンと僕に立て続けに 当たったことを嘆いていたが、人生ってのはそうしたものだ。僕はそれからも Leifと少ししゃべって、試合の始まる前よりも大幅に好い印象をLeifに対して 抱いた。この週末はほんとにしゃべってばかりいた。 5−1 ラウンド7:Stenlund Rikard StenlundはLeifの友人で、ほぼ同じデッキを使っていた。Stenlundはダイス ロールに勝つと先攻を取り、1ターン目《極楽鳥》から2ターン目《野生の雑 種犬》として《魔力の乱れ》を回避した。僕は全然必要なカードを引けず、4 ターン目には向こうの場に《鳥》《雑種犬》《藪跳ね》《幻影のケンタウロス》 と並んでいた。僕はその次のターンのドローを見たところで投了した。2ゲー ム目と3ゲーム目はよく憶えてないけど両方僕が勝った。サイドボード後は、 《たい肥》さえ通されなければ有利な対戦になる。12枚の除去呪文に、打ち 消し魔法と引き増し呪文という構成は、4マナクリーチャーがぎっしり詰まっ てるようなデッキには極めて有効だ。 6−1
491 :
高潮の翻訳者 :03/05/22 23:40 ID:Mp37QYLC
ラウンド8:Svante Landgraf Svanteのデッキは青黒白のコントロールで、「サイカトグ」に《新たな信仰》 と《神の怒り》のために白を散らしたようなデッキだった。面白かったのは、 これはもともとは僕が作ったデッキだったってことだ。IRCで何人かの知り 合いに配ったんだけど、そのうちのひとりからSvanteはこれを手に入れたみた いだった。 僕がSvanteと一番最近対戦したのはGPリスボンで、その時は僕は「オース」 デッキを使っていて、Svanteの「ミラクル・グロウ」(訳注:原文では 「Miracle Growth」だが単なるミスだろう。あるいはGrowthとも言うのか?) に負けている。僕のデッキは「グロウ」に勝つためのチューンを施していたの に。それが2日目の最初のラウンドのことで、その日僕はそれ以後1ラウンド も落とさなかったから、戦績としてはその1敗は全く問題にならなかった。だ けど、あの負け自体は僕はあってはならない敗戦だったと思っている。どうや ら、借りを返す日が来たみたいだ。 1ゲーム目、Svanteはダブルマリガンからスタートして、一方僕は《強制》を 貼って山ほどカードを引き始めた。Svanteは時間を節約するためにほどなく投 了した。僕は山ほどサイドボードして、2ゲーム目に臨んだ。 Svanteの先攻で、僕は2ターン目の《強制》を通した。向こうは《破裂の王杓》 で応戦してきた。普通に考えるとちょっときつい。でも実際はそうでもなかっ た。向こうは毎ターン自分のメイン・フェイズに3マナ使わなくちゃならない し、僕は《集中》や《綿密な分析》のおかげで手札をずっと7枚に維持できて いた。そのうちにSvanteの打ち消し呪文だらけの手札を僕が手札破壊でずたず たにしてしまい、僕が手札を見せるとSvanteは観念した。 7−1
492 :
高潮の翻訳者 :03/05/22 23:42 ID:Mp37QYLC
初日を全勝で終われた人は一人も居なかった。5人が7−1で並び、その中に はアントンも入っていた。ジェンスは2−3から這い上がって5−3まで来て たけど、トップ8に残るには二日目で5−0−1が必要だった。とはいえ二日 目はロチェスター、ジェンスの一番得意なフォーマットだ。 Johanは4−1まで行きながら、そこから3ラウンド続けて相性の悪いデッキ に当たったり、ちょっと運が悪かったりで、二日目を逃してしまった。 「本日の敗者」なんて賞があったとしたら、たぶんThomas Rosholmに贈るべ きだと思う。Rosholmは「カニング・ウェイク」を使っていて、この日一日中 「黒コントロール」と「ビースト」デッキに当たり続けながら、なおかつ3敗 ラインにとどまったんだ。やったことがない人のために言っておくと、この対 戦顔合わせってのは、車椅子競走に出てるのに自分のコースにだけ階段がある みたいなもんなんだ。ほんとにきつい。 またしても悪くない食べ物と充分ではない睡眠を挟んで、2日目に入った。1 番卓ではアントンとSvante、それとStaffan Enbergが知ってる顔だった。僕 は最初のパックを開けて、緑のカードをピックした。左に座ってるStaffanは 黒いカードを取った。最終的に、卓で緑を取ったのは僕を含めて3人だけだっ た。これはたまたまなっただけだけど、こうなれば普通は強いデッキが出来る。 僕のデッキには《うなるアンドラック》が3体と《ケンタウルスの地》と2マ ナ2/2が2体入り、それに《残酷な蘇生》《戦慄の葬送歌》《煙吐く発動者》 を散らした構成になった。また、《アヌーリッドの濁り水潜り》をメインに入 れることにした。卓に黒魔道士は5人居たからだ。
493 :
高潮の翻訳者 :03/05/22 23:42 ID:Mp37QYLC
ラウンド9:Staffan Enberg 黒青 1ゲーム目はいい引きだった。5ターン目には、僕は《岩石樹の発動者》と変 異1体、それと《うなるアンドラック》2体を場に出していた。Staffanは僕 が攻撃に送り出した変異をブロックしたが、それは果たして3体目のアンドラ ックだったという具合。 2ゲーム目は二人ともマリガンして、先手のStaffanが3ターン目と4ターン 目に飛行クリーチャーを出してきた。《映像の造形者》が居るってことは、僕 の手札の《蘇生》は紙でしかないわけで、そのまま飛行が止まらず殴り殺され た。 3ゲーム目はマナ・カーヴに沿って綺麗に展開できた。土地が6枚並ぶ頃には 《クローサのむさぼり獣》と《うなるアンドラック》が場に出てましたとさ。 8−1
494 :
高潮の翻訳者 :03/05/22 23:43 ID:Mp37QYLC
ラウンド10:Simon Carlsson 緑黒 Simonは前のラウンドでアントンに勝っていた。3ゲーム目、アントンがやっ との思いで除去した《絹鎖の蜘蛛》を、《定員過剰の墓地》で拾ったんだ。だ けど、その二枚の爆弾カードもこの試合ではそれほど役に立たなかった。《蜘 蛛》はただの固いブロッカーだし、《墓地》は1ゲーム目は《ナントゥーコ自 警団》に割られ、2ゲーム目以降は場に出もしなかった。 1ゲーム目は《アンドラック》が頑張って僕が取った。2ゲーム目、僕はマリ ガンスタートで、Simonは3ターン目に変異をプレイしてきた。僕は《うねる バジリスク》を変異で出して、返しのターンの変異の攻撃をブロックしなかっ た。向こうのデッキに《憑依された死者》が入ってるのはわかってた。だけど 手札は5枚あって、もしまあ変異がゾンビさんだったとしても、3枚捨ててな お土地と《うなるアンドラック》が残せる。はたして、Simonは《死者》を表 にして、僕の手札を2枚に減らした。でもこれで向こうの場は綺麗さっぱり何 もないし、こっちは早晩相手を押し切れるリソースが残ってる。と思ってた。 この考え自体は、全く正しかったと思う。ところが、Simonは土地をプレイし て、なんと《誘うワーム》を場に出したんだ! 4ターン目に出てきたこいつ がこんなに強く見えたことは、これまでの人生で一度もなかった。僕は手札の アンドラックを場に出したけど、その後事態を打開できるカードを引けなくて、 ほどなく《アヌーリッドの濁り水潜り》にやられてしまった。 3ゲーム目。Simonはマリガンする羽目になって、さらに運がなく3ターン目 に置くべき土地を引けなかった。Simonはにやっ、と笑うと、2マナをタップ して、また《誘うワーム》をプレイしてきた。果敢な賭けだった――だけど、 今度のは流石に無謀だった。土地とクリーチャーを何枚かずつただ出しした僕 の手札から《残酷な蘇生》がひらめいて、それまでだった。 9−1
さらに支援です
496 :
高潮の翻訳者 :03/05/22 23:44 ID:Mp37QYLC
ラウンド11:アントン・ヨンソン 白赤 アントンは8−2で、僕はただひとりの9−1だった。僕は投了した。二人と もタイブレーク(※訳注:ここでは「オポネント・マッチウィン・パーセンテ ージ」と言っているのとほぼ同義)で上位に居るから、これで最後のドラフト は1−2できればよくなった。 次のドラフトでは、一回目よりずいぶん好い席、5番席になった。序盤僕は白 いカードを何枚か取ったが、今回は上家に居たStaffanが白をかぶせてきた。 僕は赤いカードも取っていて、自分の下の緑はひとり離れたところに居て、上 二人は黒白と青赤だってことにも気付いてた。というわけで僕はStaffanのパ ックから《クローサの大牙獣》を取り、自分のパックからは《神話的体形》を 引き当てた。テーブルの反対側に居たJockeが《解体するオーグ》《稲妻の裂 け目》《ショック》なんてめちゃめちゃ赤の濃いパックを引いたもんで、Anton は3手目で《解体するオーガ》を取って、既に持っていた《激浪の多相の戦士》 の有力な変身候補を手に入れた、僕は僕で6手目で《ショック》が手に入った。 最終的に僕はファースト・ドラフトすら上回るほどのデッキを作れた。《森林 守りのエルフ》《窯口のドラゴン》、それに赤の除去と緑の素晴らしいクリー チャーの数々が入ってるデッキだ。 ラウンド12:もういっぺんアントン・ヨンソン これは予定外だった。アントンはもし今回ガチでやって、さっき投了してくれ た僕に勝ちでもしてしまったら不公平だと思ったみたいで、今回は勝ちを譲っ てくれた。これでアントンはあと2試合で1勝が必要になって、一方僕はほぼ トップ8入りを決めた。野良デュエルでは僕が勝った。ここまでは実質9−1 ってことになる。 10−2
497 :
高潮の翻訳者 :03/05/22 23:44 ID:Mp37QYLC
ラウンド13:Jocke Falk 31ポイントあればトップ8はほんとに確定。というわけでID。野良デュエ ルは《超大なベイロス》に《神話的体形》がついたりして僕の勝ち。 10−2−1 ラウンド14:Staffan Enberg 僕はこのデッキが気に入っていて、ここはIDで終わらせたくなかった。 Staffanはここまで10−3だったからあと1点欲しがってたんだけど、タイ ブレークで上位だから大丈夫だと説明した上で、僕はIDを断った。試合は僕 が2−0であっさり勝った。Staffanはちゃんとトップ8に入った。あとで計 算してみたけど、試合前の時点でStaffanのトップ8は確定してたんだ。 11−2−1 アントンはラウンド13でAndreas Perssonに勝ってトップ8を決めた。ジェ ンスはThomasにファースト・ドラフトで勝ったが、Rickard Osterbergに負け [※訳注:OsterbergのOの上には点がふたつついている。] てしまった。Thomasはそのドラフトを2−1で終えると、ラウンド13でジェ ンス相手に《暴動》を決めて雪辱を果たし、生涯対戦成績を3−3の五分に戻 した。さらにThomasは最終ラウンドも勝って10−4まで持ち込んだんだけど、 タイブレークでトップ8入りは逃した。
498 :
高潮の翻訳者 :03/05/22 23:46 ID:Mp37QYLC
準々決勝:Johan Backfjard[※訳注:fjardのaの上に点がふたつ] Johanはちょっと前のGPオスロでトップ4に入ってる。今回は「青緑マッド ネス」を使っていた。1ゲーム目はかなりヘンテコな展開になった。Johanは マリガンスタートで、1ターン目に《入念な研究》を打っても2マナクリーチ ャーを引けずに《森》を2枚捨てた。僕は《対抗呪文》《激動》とあと土地5 枚という初手をキープ。Johanはしばらくしてやっとクリーチャーを引いたが、 当然僕はカウンターする。でも僕のデッキは機嫌が悪いのか、ちっともトグも 引き増し呪文も引かせてくれなくて、そのうちに素出し《不可思議》のビート ダウンが始まった。僕のライフは8点まで減って、さらに《ワームの咆哮》を 打たれたので、僕は仕方なく《激動》をキャストして場を綺麗にした。この後 幸いにして除去を引いてきて時間を稼ぎ、ついには2枚目の《激動》に辿り着 いた。その頃には流石に《サイカトグ》を持っていた。 2ゲーム目、僕は《孤立した砂州》から入らざるを得なくて、2ターン目の 《たい肥》を通されてしまった。僕の手札は《綿密な分析》《燻し》《チェイ ナーの布告》《無垢の血》とあとは土地だったんだけど、そこへ《無神経な抑 圧者》を引き当てた。このゲームでは、このセファリッドくんがどんなにぶっ 壊れてるかよーく判った。Johanは《たい肥》のおかげで山ほどカードを引い てくる。でも大丈夫。こうなると《無垢の血》は恐ろしく強いし、Johanは常 にクリーチャーを二体立たせておかなければならなかった。一体しか居なけれ ば、僕に盗まれて殴られてしまう。というわけで《抑圧者》のおかげで大忙し のJohanを尻目に、僕は《強制》や《集中》で山ほどカードを引いて、《たい 肥》のアドヴァンテージを帳消しにした。しまいにはJohanの《堂々巡り》が 全部墓地に落ちてしまったので、僕は《激動》→《トグ》を決めた。
499 :
高潮の翻訳者 :03/05/22 23:47 ID:Mp37QYLC
びっくりしたのは、Johanがメインの《激動》をサイドアウトしていたこと。 僕はJohanがもう1枚をサイドインしてくるものだと100%信じて疑わなか った。だから2ゲーム目、これを打ち消せれば楽になるのに、というスペルで も、《激動》が怖くてカウンターが使えなかった場面がいくつかあった。トッ プデッキに備えて、僕はずっと《対抗呪文》2枚を手札に抱えていた。僕はデ ッキにすら入ってないカードに怯えてた。Johanはデッキから《激動》を外す ことで、僕の打ち消し呪文2枚を完全に無駄カードにしたんだ。 アントンは準々決勝でAndread Perssonの「ステロイド」に負けていた。今の ヴァージョンのトグで一番やりたくない相手だった。だけど、ついてないこと に、次の試合で僕はAndreasに当たってしまう。 準決勝:Andreas Persson ステロイド 僕はダイスロールに勝って先手を取った。おかげで相手2ターン目の《渋面の 溶岩使い》は《対抗呪文》で打ち消せたけど、不運なことに既にもうひとりが 場に出ていて、さらにお供の《ラノワールのエルフ》も一緒だった。僕はそれ 以後の相手のスペルは殆どことごとく対処できたんだけど、ふたりは僕を殴り 続けて、最後は直接火力で止めを刺されてしまった。 2ゲーム目、僕は追加の除去呪文と4匹目のトグをサイドインしたが、初手が ひどくてマリガンせざるを得なかった。次の手札はよかったが、惜しむらくは 土地が少なかった。相手の最初の2体のクリーチャーは殺したものの、土地が 2枚で止まってしまって、3ターン目に《強制》を貼るしかなかった。土地2 枚では流石に面白いゲームにはなりようがない。向こうはどんどんクリーチャ ーを出してきて、土地が足りない僕は対処し切れなかった。最後はまたしても 火力が僕の息の根を止めた。 僕のデッキは「ステロイド」と戦えるようには出来ていなかった。事前に予想 してたより青いデッキはずっと少なかった。僕のサイドボードは、Andreasの デッキに勝てるようには作ってなかった。
またまた支援です
Andreasは友人のSimon Carlssonと決勝で対戦した。二人ともほぼ同じデッ キを使ってた。だけど、どうやらSimonの方が上だってことが判明した。 Simonは2ゲームとも《野生の雑種犬》と《象の導き》を引いて、3ターン目 には《激発》のマッドネスを決めて《エルフ》と《溶岩使い》と《日を浴びる ルートワラ》をまとめて除去してみせた。何ターンか後に、Simonが2003 年のストックホルム・チャンピオンになった。 ここ2年の勝者はミスター・ヨンソンとミスター・ソーレンだから、歴代の覇 者に肩を並べようと思ったら、Simonは相当頑張らなくちゃならないだろう。 でも、少なくとも来年のこの大会では、Simonは二人と並ぶ立場にある。 僕はこの週末を楽しめた。ピーターは素晴らしいトーナメントを開催してる。 もし来年もスケジュールが合うようなら、ぜひまた挑戦したい。その時には、 もっとクリーチャー対策のカードを持っていくことにするよ!
502 :
_ :03/05/22 23:48 ID:???
キーッ。500とられたー。 以上です。クレジット等はのちほどつけます。引き続きネタ師さんヴァージョン をお楽しみください。 ネタ師さん、どうぞ。
504 :
獅子面のネタ師 ◆Neta/Frxv. :03/05/22 23:51 ID:XjaH4P+D
それでは、ココからは獅子面のネタ師◆Neta/Frxv.による翻訳です。 高潮の翻訳者さんの翻訳と合わせて読んでお楽しみください。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ━━ 2003年度ストックホルム王座決定戦 ━━ Kai Budde 今から1ヶ月ほど前だろうか。こんなEメールが私の元にきた。 やあKai。 Decklab.comのPeter Brottmanだ。たびたび悪いね。 3月1日〜2日に開催する2003年度ストックホルム 王座決定戦にぜひ参加して欲しくてメールしてみた。 僕が手がける3回目の大会だ。 もちろん、君があんまり旅行に時間をかけたくないのは 知ってるよ。でも、もし良かったら来てくれないかな。 僕はスウェーデンでの君の親友として、心から歓迎するよ。 優勝賞金は約$1,100.で、16位までには賞金が出ることに なっている。レギュレーションは、初日がレギオン入り スタンダードで、上位64名が2日目に残れる。 2日目はOn-On-Lgnのロチェスタードラフトを2回だ。 上位8人が決勝進出でスタンダードで優勝を決める。 あと、初日のスタンダードはスウェーデン選手権の 地区予選を兼ねているんだ。多分、世界中のどの国にも 先駆けて行われる地区予選だよ。でも、大丈夫。 外国人選手も問題なく参加できるよ。 あ、そうだ。Jens ThorenやAnton Jonssonも来ることに なってるんだ! どうだい、Kai? チームPunishersに 一泡吹かせてやる良いチャンスじゃないかな?
505 :
獅子面のネタ師 ◆Neta/Frxv. :03/05/22 23:52 ID:XjaH4P+D
どうかな? いや、解ってるよ。どうせ答えは「たぶん無理」 だろ。でも、この招待が届いたことは忘れないでくれよ。 じゃ、学業もその他も上手くいく事を祈ってるよ。 次に会えるのは今秋のスウェーデンでのグランプリに なるかな。 じゃ、頑張れよ! Peter 追伸;もし、本当に『もし』だよ。この小さな小さな トーナメントに出てくれるんなら、僕のところにぜひ 泊まってくれ。ThorenやJonssonも泊まるし・・・。 私はトーナメントは大好きである。しかし、わずかそれだけのために スウェーデンまで行くのは抵抗があって、流石に乗り気ではなかった。 Anton Jonsson,やJens Thoren、Thomas RosholmにJohan Sadeghpour、 その他のスウェーデン人と共に過ごすのは確かに魅力的ではあったが。 それから暫くしてからだ。私は大学の試験がすべてその大会前までには 終わり、その週末には重要なスケジュールが何にも無いことが分かった。 そして空路を調べてみると、ハンブルグから直接ストックホルムまで行く 飛行機があって、しかもこれまで貯めたマイルで行けることも分かった。 よし、噛み合った! 完璧に『フリーな』旅行ができる!
506 :
獅子面のネタ師 ◆Neta/Frxv. :03/05/22 23:52 ID:XjaH4P+D
トーナメント前日の金曜日にハンブルグを出発するように飛行機の チケットを予約した。短いフライトの後、空港で待っていたPeterが 私を拾ってくれた。彼のところに着くと、事前に聞いていた人々や その他の人でごった返してた。そのうち何人かで、スポーツ・バー付きの クラブの予約を取っていたらしい。その会場はストックホルム郊外なので 少し気がかりだったし、私はダンスがあんまり得意でないので憂鬱だった。 でも、食事は美味かったし、飲み物も恐れていたほどは高くなかった。 Antonは酒を早々に切り上げて、私とThomas Rosholm、それに今回の ヘッドジャッジのMatthias Waglinとでその日の夕方中お喋りに費やした。 そうそう、印象に残ったことといえば、私達がクラブを出る時に見かけた 煙草を吸っていた女の子達かな。彼女達はスウェーデン人だと思うけど、 よく寒くないなと思ったよ。店の外は-15℃にもなっていて、ジャケットしか 着てなかった私はわずか15分のタクシーの待ち時間すらきつかった。 ハンブルグも-5℃くらいまで下がるけど、ここよりは全然マシと思ったよ。 Peterの家で、空気で膨らますマットを借りて4時間ほど寝ることにした。 思ったよりは寝心地が良かった。少なくとも、他の雑魚寝をしてる奴ら よりはマシだったね。 『スカンジナビア人は《島》が大好き』 ━━━ ヨーロッパのマジックシーンでの古い格言 そして、土曜朝。会場に着くと約160人程のプレイヤーがいて、 「今日はスイスラウンド8回戦で上位64人が2日目に進出です」という アナウンスが流れた。残念なことにMatthias KettilとMatthias Jorstedtは、 遅刻してしまったため、トーナメントには出られなかった。でも、 幸いなことにJohanだけは間に合ったみたいで、その他にもヨーロッパの イベントで見かけた事のあるプレイヤーがちらほらと居た。 初日はスタンダード。ヨーロッパのマジックシーンでの古い格言にこうある。 『スカンジナビア人は《島》が大好き』。この地域でのトーナメントでは いつでも何かしらの青デッキがプレイされている。この事実を踏まえて 私はデッキとしてサイカを選択し、同キャラメタを濃い目にチューンして 他には黒コンやウェイクとの対戦を想定した。
507 :
獅子面のネタ師 ◆Neta/Frxv. :03/05/22 23:53 ID:XjaH4P+D
〜Stomas Tog〜 ------------------------------------------------------- ━━ 土地:25 ━━ 2:孤立した砂洲、2:ダークウォーターの地下墓地 3:地底の大河、4:汚染された三角州、10:島、4:沼 ━━ クリーチャー:3 ━━ 3:サイカトグ ━━ スペル:32 ━━ 3:強迫、4:魔力の乱れ、4:対抗呪文、3:堂々巡り 4:無垢の血、4:燻し、2:激動 3:強制、3:綿密な分析、2:集中 ━━ サイド:15 ━━ 4:チェイナーの布告、2:無神経な抑圧者、2:迫害 1:ゾンビの横行、1:集中、1:堂々巡り、1:強迫 1:サイカトグ、1:綿密な分析、1:強制 ------------------------------------------------------- 実のところ、私は《狡猾な願い》があんまり好きではなかった。 今までは同キャラ戦のために渋々入れていたが、テンポが悪くなるし サイドボードが圧迫されるのには、いつも疑問を覚えていた。そこで、 今回思いきって《狡猾な願い》を切ってしまい、そのスロットに メインからの《強迫》を詰め込んだ。大胆だと思うかい? でも《強迫》が 完全に無駄カードになるのは、対ビーストぐらいしか思い浮かばないだろ。 ステロに対してもマッドネスに対しても《強迫》で抜くカードは幾つかある。 マッドネスの場合は絶好の対象として《入念な研究》《物静かな思索》 《堂々巡り》と3種類もある。また、メインに《強迫》を入れることで、 サイドボードを広く使えるメリットもある。《無神経な抑圧者》は マッドネスに劇的に効くし、ビーストにもわりと有効だ。 AntonとJensの両名は、私がサイドボードオンラインに投稿した バージョンのサイカトグを使うことにしたようだ。
支援sage
509 :
獅子面のネタ師 ◆Neta/Frxv. :03/05/22 23:55 ID:XjaH4P+D
◎第1ラウンド:Eric Joennson 初手はマリガンした。勝てる時はいつもこうなので、良い兆候だ。 Ericは《島》《島》と展開して《強制》をキャスト、残念ながら手札に 《魔力の乱れ》は無かった。ミラーマッチ!? しかも私は事故気味だ。 しかし、心配は杞憂に終わったようだ。その後の展開で、白マナが出てきて、 どうやら彼のデッキがサイクリングの青バージョンであることがわかった。 なので、彼が《強制》やら複数の《綿密な分析》やらでドローしまくっても 特に負ける気はしなかった。しばらくした後、私は手札に《対抗呪文》《堂々巡り》と もはや不要な除去数枚となったところで、《サイカトグ》をキャストした。彼は とりあえず《分析》をFBし土地6枚がアンタップ状態のところで、やっと現状を 自覚できたようだ。しぶしぶ《神の怒り》を唱えてきたが、私は《対抗呪文》、 彼のカウンター、私のカウンターとスタックに乗り、彼はタップアウト状態で エンドにせざるを得なかった。3発も《分析》をFBしたのだから、楽々と 《サイカトグ》のワンパン圏内に入ってしまったのだ。 2ゲーム目は私の対青サイドボードが火を吹いた。もう引いて捨てての繰り返し、 気が付いた時には彼が死んでいた。 1−0−0 ◎第2ラウンド:Morgan Willomann テーブルについた私にMorganが話し掛けてきた。曰く、彼はラッキーなことに 1ラウンドByeだったそうだ。ちなみに彼のデッキはビースト。 1ゲーム目は接戦だったが、通ってしまった《幻影のケンタウロス》を除去できず 負け。2ゲーム目は3ターン目に《無神経な抑圧者》をキャストした時点で 「これは今、種族を指定しなきゃだめなのか?」と聞かれたので「そうだ」と 答えると、「じゃあ‘兵士’だ」と言われた。珍しいこともあるもんだと思ったが、 《抑圧者》を始めて起動した時にやっと何故だか解った。彼は《抑圧者》の能力を “指定した種族の”コントロールを奪うものだと勘違いしていたのだ。おいおい。 彼は仕方なく、充分なアタッカーを用意しようとクリーチャーを並べ始めたが、 残念ながら私は《無垢の血》を2枚も引いていたのだ。セファリッドと《無垢の血》、 実に噛み合ったコンボで楽々勝てた。
510 :
獅子面のネタ師 ◆Neta/Frxv. :03/05/22 23:55 ID:XjaH4P+D
3ゲーム目はかなりの接戦となった。私はライフがかなり減っていて、彼の 土地は6枚、場には3体の象トークン、手札はゼロという状態だった。 私は、いったん《激動》を撃ってリセットせざるを得なかったが、その時の 私の手札には《対抗呪文》も《サイカトグ》もあったので、これで優位に 立てるはずだった。《激動》後の彼のパーマネントは、わずか6枚の土地だけだ。 しかし、彼は《雑種犬》《藪跳ね》《獣群》《ケンタウロス》とトップデッキを 繰り返した。私もカウンターとエディクトを駆使して処理していき、もし彼が 《ケンタウロス》さえ引いていなかったら、《集中》のドロー分で《サイカ》が 致死ダメージにまでパンプできているはずだった。しかし、《ケンタウロス》を 出された状況で、私が生き残るためには《無垢の血》をキャストして《サイカトグ》 ともども《ケンタウロス》を除去するしかない。返しのターン、彼はモーフと 《エルフ》を出してエンド。とりあえず私は《集中》をキャスト。残念ながら エディクト1枚しかなかったため、《エルフ》が死んだだけ。そして、驚くべき ことに彼のモーフは《賛美されし天使》でありエクストラ5ターン目ギリギリに 私はライフを削りきられてしまった。 1−1−0
511 :
獅子面のネタ師 ◆Neta/Frxv. :03/05/22 23:56 ID:XjaH4P+D
◎第3ラウンド:Tomas Hedstroem 多くの人がレギオンのカードを使ってない中、Tomasは大胆にもレギオン入りのデッキ を持って来ていた。彼のデッキは黒赤で、《墓生まれの詩神》《卑劣なアヌーリッド》 そして、《涙の雨》《石の雨》《略奪》といった土地破壊スペルによって構成 されていた。もちろん、土地破壊戦略として並行して生物除去もかなり含まれていた。 全体として、彼にとっては相性の悪いマッチアップだったというわけだ。 私はただ、序盤の土地破壊スペルをカウンターでしのぎ、4マナまで到達したら ドロースペルを連発すれば良いだけだ。1ゲーム目は丁度そんな感じのゲーム展開で 彼のデッキは全く機能しなかった。サイドボーディングは《燻し》を抜いて《布告》を 入れた。これで《詩神》《ブレイズ》に対抗できるはずだ。1マリガンの後、 スペルが5枚と《ダークウォーターの地下墓地》という手札をキープした。 私の引きを舐めないで欲しい。きっちり《沼》《島》と引いてカウンターと ドローを連打し、勝利した。 2−1−0 ◎第4ラウンド:Tommy Lind すまない、忘れた。この週は忙しかったし、メモすら残っていないため、 このマッチの手掛りが全くない。DCIレポーターの記録によれば2-0で 勝ったことになっており、たぶん記憶に残るほどの事もなかったんだろう。 3−1−0
512 :
獅子面のネタ師 ◆Neta/Frxv. :03/05/22 23:57 ID:XjaH4P+D
◎第5ラウンド:Jan Sandorf 彼のマッチをさっき見たので、彼がプレイしているのが土地破壊入りの バーニングブリッジだと知っていた。1ゲーム目はつまらないものだった。 先攻の私は《強迫》、その時の彼の手札は《融合帽》3枚。この時、 《融合帽》の1枚目は通しても構わないと思った。《強制》を起動すれば ドローの枚数的にも負けていることはないし、《激動》で簡単にひっくり 返せるからだ。事実、《激動》からの《サイカトグ》で簡単に終わった。 2ゲーム目はもう少し楽しめるものだった。彼は《緋色のダイアモンド》を 2ターン目にキャスト。私の手札には土地がなかったので、2ターン目 《島》2枚から仕方なくキャスト《強制》。返しのターンで《沸騰》が 飛んできて、土地がなくなってしまった。幸い1回のディスカードしただけで 土地を引き当て、この間は彼の引きももたついていた。土地が3枚並んだ時点で 私は《サイカトグ》をキャスト、この時すでに《罠の橋》が場に出ている状況で、 《燎原の火》が飛んできた。《サイカトグ》はパンプしてなんとか生き残ったが、 土地は全て流された。この時、彼の土地は3枚で手札はゼロ、《サイカトグ》は 殴れなかった。次のターン、彼は何もしなかったので手札1枚、とりあえず次にいつ 殴れるのか解らないのでパンプはしておいた。ところが、いつまでたってもその手札の 1枚が減らないので、殴り続けたら勝ってしまった。そう、その1枚は《燎原の火》で 土地4枚でストップしてしまった彼にはキャストすることができなかったのだ。 4−1−0
513 :
獅子面のネタ師 ◆Neta/Frxv. :03/05/22 23:57 ID:XjaH4P+D
◎第6ラウンド:Leif Vettenranta Leifは、前のラウンドでちょうどAntonがブチのめした相手で、デッキはビーストだと 判っていた。私が席に着こうとした時彼はスウェーデン語で何か話しかけてきた。 ちょうどそこにいたMatthiasが通訳してくれた。曰く、「君がこれまで勝ってきたの なんて、ただのラッキーだろ」。OK。そうまで言われたら負けられないな。 1ゲーム目。私の展開はだいぶ遅らされたけど、《激動》1発で勝ち。 2ゲーム目は彼のデッキが全然回らなかったので勝ち。ラウンド終了後、Leifは 「この大会はスウェーデン選手権の予選なのに、AntonとKai両方に当たるなんて・・・。」 と嘆いてきた。人生そんなこともあるさ。その後ちょっとだけ彼と会話をして、 彼とうち解け、当初の印象よりはずいぶんと好感が持てた。 5−1−0 ◎第7ラウンド:Stenlund Rikard 彼はどうやらLeifのチームメイトらしく、だいたい同じようなデッキを使っていた。 1ゲーム目、先攻のStenlundは《鳥》スタート。2ターン目には《魔力の乱れ》を すり抜けた《野生の雑種犬》。4ターン目までに《鳥》《雑種犬》《薮跳ね》に 《幻影のケンタウロス》まで並べ立て、その間に私は有効牌を何一つ引かなかった。 4ターン目のドローを確認したところで投了。2ゲーム目、3ゲーム目は覚えていないが 勝ったらしい。対ビーストでは、サイドボード後に《たい肥》さえ張られなければ 勝てることが解った。12枚の除去に加えてカウンター、それにドロー呪文があれば、 4マナ域ヘビーのデッキに負けるはずもない。 6−1−0
sien
515 :
獅子面のネタ師 ◆Neta/Frxv. :03/05/22 23:58 ID:XjaH4P+D
◎第8ラウンド:Svante Landgraf 彼のデッキは青黒白コントロール。感じとしては《新たな信仰》《神の怒り》のために 白を散らしたサイカといったところだ。実はこのデッキ、私が作ってIRC上で何人かに 話したデッキだった。Svanteもその時の1人だったわけだ。ちなみに彼と最後に当たったのは GPリスボンの時で、Miracle Growを操る彼は、対Grow仕様のオースを使っていた私を 打ち負かしたのだった。でも2日目の最初のラウンドで彼に負けた以外は、その トーナメントでは全勝だったのだ。その時のリベンジも兼ねて、彼にはなんとしても勝たねば。 1ゲーム目、Svanteは先攻でダブルマリガン。私は《強制》を通して急速にドローを進めた。 時間節約のため、彼はこの時点で投了。大量のサイドボードカードを投入した。 2ゲーム目、後手の私は2ターン目に《強制》。通った。返しのターンで彼はなんと、 《破裂の王笏》キャスト! 通常なら大打撃となるこのカードだが、このゲームでは違った。 メインで3マナも使用するので、《集中》《分析》を通し放題。ついぞ手札が7枚を 割ることがなかった。最後には彼のカウンターを全部捨てさせ、私の手札を見せると、 彼は投了してくれた。 7−1−0
516 :
獅子面のネタ師 ◆Neta/Frxv. :03/05/22 23:59 ID:XjaH4P+D
初日終了時点で、全勝者は無し。7−1ラインにAntonを含む5人。Jensは2−3という 成績から盛り返して5−3で2日目進出だが決勝に勝ち残るには5−0−1という成績が 必要なラインだ。2日目はロチェスターなのでJensにはそう難しくないノルマだろう。 Johanは5回戦時点で4−1という成績ながら、苦手なマッチアップや最悪のドローにより 3連敗を喫し、残念ながら2日目に残れなかった。この日、最も悲惨だったのがThomas Rosholm。 彼は青ウェイクを使っていて、結局ビーストと黒コンにしか当たらず、その内3ラウンドは 負けてしまったのだ。まさに“茨の道”と言ったところだろう。 わりと美味い食事と、充分とは言えない睡眠の後、2日目が始まった。 AntonとSvante、それにStaffan Enbergがテーブル1で同卓だった。私が1パック目を開け、 緑のカードをピック。左隣のStaffanは黒をピック。結局、私は卓で3人しかいない緑使いの内の 1人となった。いい兆候だ。出来あがったデッキは《うなるアンドラック》3枚に加え 《ケンタウルスの地》、熊が数枚という感じのベースに、《残忍な蘇生》《戦慄の葬歌》そして 《煙吐く発動者》のために黒をタッチした構成となった。卓には他に4人の黒使いがいたため、 メインで《アヌーリッドの濁り水潜り》を採用することにした。
517 :
獅子面のネタ師 ◆Neta/Frxv. :03/05/22 23:59 ID:XjaH4P+D
◎第9ラウンド:Staffan Enberg、青黒
1ゲーム目は引きに恵まれたゲームだった。5ターン目までに《岩石樹の発動者》とモーフ、
2体の《アンドラック》をプレイできたのだ。しかもStaffanがモーフをブロックすると、
表返ったのは3匹目の《アンドラック》。私達は2ゲーム目を始めることにした。
先攻のStaffanは3・4ターン目に飛行生物を展開。さらに悪いことに《映像の造形者》を
コントロールしているので《蘇生》も効かない。そのまま飛行に殴り切られてゲームセット。
3ゲーム目はこっちがブン回った。マナカーブに沿って綺麗に展開し、6枚の土地から
《クローサのむさぼり獣》《アンドラック》と出して勝ち。
8−1−0
◎第10ラウンド:Simon Carlsson、黒緑
『Gary Wise曰く、4ターン目にコイツをサクるのはあり得ない』
【コイツ→】
http://www.wizards.com/magic/autocard.asp?name=Haunted+Cadaver
518 :
獅子面のネタ師 ◆Neta/Frxv. :03/05/23 00:00 ID:oZ7lhCj3
Simonは前のラウンドでAntonに勝ったらしい。聞くところによると、3ゲーム目に 《定員過剰の墓地》で拾ってきた《絹鎖の蜘蛛》での決着とのことだ。私のデッキにとっては、 そんなに脅威なカードではないかな。《蜘蛛》は只のブロッカーだし、《定員過剰の墓地》は 1ゲーム目に《ナントゥーコの自警団》で割ってやれば、2ゲーム目以降はサイドアウトだろう。 1ゲーム目は《アンドラック》数体で蹂躙して勝ち。2ゲーム目は私のマリガンで始まった。 先攻のSimonは3ターン目にモーフ。私も返しで《うねるバジリスク》をモーフでプレイ。 彼のデッキには《憑依された死者》が入っているのは知っていたが、返しのモーフ攻撃をスルー。 もしこれが《死者》でも5枚の手札のうちの《土地》《アンドラック》を残せば、難なく リカバリーできる算段だ。予想どうり表返ったモーフは《死者》で、私の残り手札は2枚。 このターン彼が何もアクションを起こせなければ、私が圧倒的に有利になるはずだった。 しかし、ここで彼は《誘うワーム》をプレイ! OK。4ターン目にコイツをプレイされたのは 初めてだ。驚いたね。一応《アンドラック》は出してみたものの、その後何も引かず、 彼の《アヌーリッドの濁り水潜り》に止めを刺された。 3ゲーム目はSimonがマリガン。マリガン後も事故って、3ターン目に土地を置けなかった。 ここで彼はニヤリと笑うと、《誘うワーム》をプレイ。一か八かの賭けではあるが、今回は 凶と出たようだ。私は数枚の土地と生物をおいて、手札にある《残忍な蘇生》を見せると、 彼が投了してくれた。 9−1−0
519 :
獅子面のネタ師 ◆Neta/Frxv. :03/05/23 00:01 ID:oZ7lhCj3
◎第11ラウンド:Anton Jonsson、白赤 このときAntonは8-2-0。一敗ラインには私だけ。ここは彼にマッチを譲ることにした。 これで私達は、次のドラフトのノルマが1−2となり、まぁ確実にベスト8だろう。 9−2−0 2回目のドラフト。席順は♯5。私は1パック目で白を主張したが、上家のStaffanは 白を被せてきた。仕方なしに、私は赤のピックを始め、現時点で緑を主張してるのは 下々家であり、上2人はそれぞれ黒白と赤青であるのに注目した。私はStaffanのパックで 《大牙獣》をピックし、自分のパックで《神話的体系》をピック。Jockeの開けたパックは、 信じられないほど赤が濃く《解体するオーグ》《稲妻の裂け目》《ショック》が含まれていた。 《激浪の多層の戦士》を擁するAntonはここで《オーグ》をピック。私はなんと6手目にして 《ショック》を取ることができた。その後、《森林守りのエルフ》《窯口のドラゴン》などを ピックした。最終的にできたデッキは、良質の赤除去と素晴らしい緑生物を含む、1回目の ドラフトよりひょっとしたら出来が良いのではないかという程のデッキだった。 ◎第12ラウンド:Anton(再び) ちょっと想定外の対戦だったが、Antonは前のラウンドの借りを感じているらしく このマッチを投了してくれた。これで次のマッチ以降の彼のノルマは1−1となった。 遊びでデュエルしてみたら、9勝1敗と私が大きく勝ち越した。 10−2−0
520 :
獅子面のネタ師 ◆Neta/Frxv. :03/05/23 00:02 ID:oZ7lhCj3
◎第13ラウンド:Jocke Falk 31ポイントならトップ8は確実なのでIDした。遊びでデュエルしたら《ベイロス》に 《神話的体系》が付いて私の勝ちだった。 10−2−1 ◎第14ラウンド:Staffan Enberg 私はすっかりこのデッキが気に入ったので、IDは蹴ることにした。Staffaは10-3-0ラインで、 これに負けるとトップ8に残れない恐れがあった。一応、オポ的には十分残れることを説明し、 ゲームを始めることにした。ゲーム自体は迅速に2-0で私の勝ち。しかし、彼に言ったとおり、 ちゃんと彼はトップ8に入ることができた。 11−2−1 Antonは13ラウンドのAndreas Perssonとのマッチに勝利しトップ8進出を決めた。 Jensは1回目のドラフトでThomasを倒したが、そのドラフトの最終戦でRickard Osterbergに 敗れてしまった。Thomasは1回目のドラフトを2−1で折り返し、13ラウンドにJensとの再戦。 見事リベンジを果たし、Jensとの生涯対戦成績を3−3とイーブンに引き戻した。その勢いで 14ラウンドも勝利したが、オポが低かったので、惜しくもトップ8には入れなかった。
521 :
獅子面のネタ師 ◆Neta/Frxv. :03/05/23 00:03 ID:oZ7lhCj3
準々決勝:Johan Backfjard、UGマッドネス JohanはGPオスロでトップ4入賞経験もある古豪で、今日のデッキはUGマッドネス。 1ゲーム目。私の手札は土地5枚と《対抗呪文》と《激動》。決して良い手札ではないが、 1マリガンした彼のドローはもっと悪かったようだ。彼は1ターン目に《入念な研究》をプレイ。 《森》2枚をディスカード。ここまでしても共鳴者を引かなかったようだ。その後、幾らかは クリーチャーをプレイしてきたが、すべてカウンターした。私は《サイカトグ》もドロー呪文も 引くことができず、彼の《不可思議》がライフを8まで削り落としていた。この時点で、彼は 《ワームの咆哮》をキャスト。仕方なしに、一度《激動》でリセットすることにした。 その後、私は除去を順調にトップデッキし、数ターン後には2枚目の《激動》から《サイカトグ》に 繋げることができた。 2ゲーム目。私は初手で《孤立した砂州》をプレイしなければならず、返しで《たい肥》が 通ってしまった。そのときの手札は《綿密な分析》《燻し》《布告》《無垢の血》と数枚の土地。 かなりピンチだ。しかし私は《無神経な抑圧者》をトップデッキし、このカードによって、 終始ゲームを支配することとなった。本当にこのセファリッドは強い。Johanは《たい肥》により 多数のドローをしていたが、全く問題はなかった。《無垢の血》が痛烈にヒットするようになり、 しかも、生物を奪われても攻撃を通すためには常に2体以上のアタッカーを用意しなければ ならなかった。《抑圧者》がプレッシャーをかけてる間に《強制》《集中》で大量にドローし、 《たい肥》分のアドバンテージを相殺した。そして、彼が《堂々巡り》を使い切ったところで 《激動》を撃ち、そこから《サイカトグ》につないでゲーム終了となった。
522 :
獅子面のネタ師 ◆Neta/Frxv. :03/05/23 00:03 ID:oZ7lhCj3
Johanはどうやらメインの《激動》をサイドアウトしまったらしい。彼のデッキには、サイドに もう1枚《激動》が準備されており、私は100%彼がそれを入れてくるものだと思っていた。 そのため、2ゲーム目では対《激動》用に《対抗呪文》2枚を温存し、幾つかのスペルは 素通しにしていた。彼が実はサイドアウトしていたことにより、私は実際にデッキに入ってない 脅威を恐れて、カウンターを無駄にしてしまったことになる。 Antonは準々決勝で、ステロを使うAndreas Perssonに敗れた。私のバージョンのサイカでは、 唯一ステロのみが避けたいマッチアップだ。しかし不運にも、私の次の相手はAndreasだった。 準決勝:Andreas Persson、ステロイド 先攻の私は、2ターン目の《渋面の溶岩使い》こそカウンターできたものの、1ターン目に すでに《溶岩使い》1体が通っている状況。彼はさらに、《エルフ》を出してエンド。 後続は何とか処理できたものの、この2体による攻撃と、それに続く火力で1ゲーム目を 落としてしまった。私は4枚目の《サイカトグ》をサイドインしたものの、初手には 引くことができず、このひどい手札をマリガンすることにした。引き直した手札は、 まずまずだったが、ちょっと土地が少なめだった。とりあえず最初2体の生物は殺すことが できたものの、3ターン目に土地を置くことができず、仕方なしに《強制》をキャストした。 土地2枚で《強制》を置いてもぜんぜん嬉しくはない。その後は火力でコンガリ焼かれて終わり。 やっぱり私のチューンではステロに弱すぎたようだ。私のデッキには青いカードが少なすぎて 《たい肥》対策が薄く、サイドボードでも対策カードが少なすぎた。
523 :
獅子面のネタ師 ◆Neta/Frxv. :03/05/23 00:04 ID:oZ7lhCj3
Andreasは友人であるSimon Carlssonと決勝を行い、デッキも同キャラ対戦であった。
しかし、Simonの方が圧倒的に引きに恵まれ、2ターン目《雑種犬》3ターン目《象の導き》
という理想の展開。さらに、3ターン目相手が《エルフ》《溶岩使い》《ルートワラ》と並べた
ところにマッドネスの《激発》を撃ち込んだ。数ターン後にはSimonが2003年のストックホルム
王座に輝いた。ここ2年のこの大会の勝者はMr. JonssonとMr. Thorenであり、Simonが
彼らと肩を並べたかというと、まだ少し足りてないようだが、それでも彼は1年のうちには
強豪として台頭してくるだろう。
私は楽しい週末を過ごすことができ、Peterは巨大なトーナメントを成功させた。
もし来年も時間があればこの大会に参加したいし、その時はもう少し除去を増やそうと思う。
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翻訳内容は、獅子面のネタ師◆Neta/Frxv.の脳内変換されたものであり
原文記事の内容を正しく捕らえきれていない場合があります。
原文との併読をオススメします。原文はこちらです。
http://www.wizards.com/default.asp?x=sideboard/strategy/20030311a 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
というわけで、高潮さんお疲れ様でしたー。 あと、支援くださった皆様Thxです。 今日はもうホロ酔いなので明日じっくり翻訳見比べて見ます♪ あ、そうそう。 「高潮さんが○○と訳してるところをネタ師が△△と訳してて面白かった」 みたいな感想をぜひ聞いてみたいです。ご意見・ご感想お待ちしてます。
二人とも激しく乙! 面白かったよ! 僕の妙な提案につき合ってくれてthx!! それにしても、並べてみると二人の性格丸出しって感じ(笑)。 ・高潮さんが女の子を誘うとき 「どこに行きたい? ディズニーランド? いいねえ。温泉? うん、夏休みにね」 ・ねたしが女の子を誘うとき 「俺のジャガーの助手席は君のために空けてあるんだぜ。今の季節は江ノ島かな」 ……とか、そんな感じ。
Tommy Lindとの”記憶にない一戦”の I won 2-0, not too bad for something I can’t remember. は、高潮さんの解釈の方がいいのかな? not too badだから。 あと、12ラウンド目でAntonと遊びデュエルしたところ↓ We played for fun and I won something like 9-1 anyway. の二人の訳が食い違っているんだけど、遊びとはいえ10戦もできないだろうから、 ねたしの訳はちょっと変かも。 「遊びでやったら俺が勝った。どっちにしろ9−1みたいなもんだな」くらいかな?
>マットを借りて4時間ほど寝ることにした。 >思ったよりは寝心地が良かった。少なくとも、他の雑魚寝をしてる奴ら >よりはマシだったね。 これはねたしのだけど、うまい意訳だなあと思った。原文見たけどワケワカランかった。 乙! おやみみ!
電話してました(ISDNですらないんです)。支援できなくてごめんなさい。
おれの時支援してくれた方、ありがとう。
ともあれお疲れさま。読んでる人としては「こんな長文かぶってるぐらいなら
どっちかが他のもん訳してくれよ」ってとこでしょうが、やってる方はとても
面白かったです。
せっかくなので、
>>524 にもあるように比較しての感想をもらえると嬉しいで
す。いつものように、誤訳の指摘も大歓迎します。カード名が最近とみに怪し
いので、間違いがあれば突っ込んでください。
クレジットいらないですね。原文は
>>523 参照ということで。
ディズニーランドなんてここ16年3ヶ月ばかり行ってませんが、なにか。
2人ともお疲れー。 個人的に私は高瀬さんの方が読みやすいかなぁ?
530 :
529 :03/05/23 01:24 ID:???
ぎゃー、上のハンドルは忘れてくださいw
_、_ グッジョブ!! >高潮さん ( ,_ノ` ) n  ̄ \ ( E) フ /ヽ ヽ_// _n ( l _、_ \ \ ( <_,` ) ヽ___ ̄ ̄ ) グッジョブ!! >ネタ師さん / /
フィーバー時々コソーリとやってくるなあw
534 :
高潮の :03/05/23 12:29 ID:???
感想感謝、引き続き募集。 >529 「たかしお」(英語で言や tidal)なんですけど。 別スレで侍にもおんなじ間違いされてたし、わかりづらいのかな……。 あともうbraingeyserに載っててびっくりしました。こっちはサイトにもアップロ ードしてないのに。スレッド上じゃ読みづらいって方はそちらでどうぞ。
>534 とても間違う気がしないが・・・
高潮さん、ネタ師さん、乙でした。こういうの、いいですね。
杉井さんの
>>525 の感想がツボにはまってていい感じ(w
例えば、カイがストックホルム行きを決めた一説の訳なんか、
高潮さん訳
>俄然話は違ってくる。なにしろ、旅費はいっさいかからないんだから。
ネタ師さん訳
>よし、噛み合った! 完璧に『フリーな』旅行ができる!
してみると、高潮さんは森本レオのごときマターリした語りタイプ、
ネタ師さんは古館伊知郎のごときワードのインパクトで攻める実況タイプというところ?
試合のレポート部分はネタ師さんのカッチリした訳が読みやすくて、
試合外の旅行記は高潮さんの訳が想像力を書きたててくれます。カイのイメージにも合ってる。
面白かったです。また期待しております。
二人とも乙カレー。 賞味期限切れの記事を掘り返した身としては こういう企画になってくれて胸をなでおろすばかりですよw ・・・明日まで二つとも読む時間ないけどナー(ぉ
古舘ってうるさいだけだよな
Wise Wordsは1ヶ月以上遅れてるな… 横浜の話が載るのはいつなんだろー。
二人ともオツ( ゚д゚)カレーッ! やっぱりこういうのはおもしろいNE!おれも今度やってみたくなったYO! で、個人的に一番興味深かったのはPeterの手紙の訳し方かな。 個人的にはネタ師の方がしっくりくるけど(原文が口語でかかれてるので)、高潮のも新鮮で(・∀・)イイ!と思った(´∀`) 自分で翻訳する時にはもっとアバウトにしちゃうから、見習わねば。 サイトもリニュしたし、これからはもうちょっと翻訳がんばっちゃうぞー!
>>杉井タソ
>>525 >>ねたしが女の子を誘うとき
何やそら(爆笑) 漏れってそんなん見られてたんか?
考えてもみんかった。いやいや、どう思ってもらっても結構やけどね。
>>526 ぎゃー、誤訳だらけやん。 ハズカシー(//▽//)
でも、今回の企画は漏れ的に得る物がすごくデカかったです。
(誤訳が単に判ったってだけじゃなくて、微妙なニュアンスとか色々)
付き合ってくれた高潮さん、提案してくれた杉井タソには感謝してます。
>>538 >>古舘ってうるさいだけだよな
漏れ、微妙に刺されてます?
542 :
高潮の :03/05/25 23:38 ID:???
みなさん感想有難う。 ……もっときついこと言ってくれてもいいですよ?
メールの原文ですが、正直口語なのかどうかもわからなくて。niraくんが断言
するからには口語なんでしょうが、とりあえず敬体で訳しました。なんかおれ
割と親しい相手でもメールだと敬体にしたりしちゃうし。
Kaiの文はやっぱりすげえ負けず嫌いなんだなあ、ってのが端々からうかがえ
て、一人称を「僕」にしてその辺を浮き立たせようとしたんですが、どうも訳
者の地が出ただけに終わったようです。
あとは、ゲーム部分の訳ではやっぱりネタ師さんには及ばないですね。これは
おそらくマジック力の差による部分が大きいのでしょう。
反省点もいろいろあったし、それ以上に単純に楽しかったです。また機会があ
ったらやりましょう。
おれが一番好きなのは
>>511 の
:私の引きを舐めないで欲しい。
です。原文は「Being the good player I am,」なのですが、素晴らしい「翻
訳」だと思います。
んーと、これは口語といっても、「お得意さんに使える言葉」って感じかなぁ。 friendly、が正しい呼び方かも。
544 :
高潮の :03/05/26 12:24 ID:efGXwi32
>543 なるほど。 まあ一段落ついたのでみなさんリクエストでもあれば書いてください。 募集あげ。
545 :
矜侍 ◆KuKyouJIv6 :03/05/26 21:50 ID:AilBnXks
目覚めよと呼ぶ声が聞こえ by Scott Johns 今年の地区選手権は本当にゴチャゴチャしたメタだった。 デッキを全て網羅するのは不可能に近いが、雑多なメタの中で トップに位置するデッキは赤緑に青緑、そしてサイカだったというのは 誰もが納得することだろうね。 しかし、そんな状況はもはや過去のことだ。 Wakeと黒コンがそんな退屈な環境は引っ掻き回してくれるだろう。 このデュオなら最初にあげた3つのデッキのうち2つには楽勝することが できるし、トーナメントで出会うだろうどんなデッキとだって互角以上に やりあえる。 とにかく貴様ら、今回はWakeのヤバさをもっと知るべきだと思います。 ・どうやって動かすの? Wakeに搭載されてるコンボに関して一通りは知ってるよって人は、この段落は 飛ばしちゃってくれてかまわない。 全然分からない、って人のために説明しとくと、 このデッキはいくつかの「無限」コンボを搭載してる。 とりあえずそれには全部ミラーリが絡んでるんだ。 何しろミラーリで狡猾な願いをコピーすると既にリムーブしてある 願いと他に適当なインスタントを持ってこれる。 この手順は何回でも繰り返せる。まるで普通の願いを超越してる。 生ける願いとかじゃこんなことはできない。
546 :
矜侍 ◆KuKyouJIv6 :03/05/26 21:50 ID:AilBnXks
言葉で説明しても分かりづらいかもしれないし、簡単な例を挙げてみよう。 3ターン目に狡猾な願いを打ってサイドから一瞬の平和を持ってくる。 そして5ターン目にミラーリをプレイする。 相手の6ターン目の終了時に、6マナを使って狡猾な願いをキャストして それをコピーすれば、コピーされた分でさっきリムーブした狡猾な願いを サイドから持ってこれる上に元々の願いで他に適当なインスタントもサイドから 持ってこれるんだ。 ・そんなに上手く行くの? このデッキに慣れてない人は多分、「こんなマナのかかるデッキがまともに 回るとは思えません。よしんば回ったとしてもせいぜいファンデッキですよね。」 とか思うだろう。でも、ミラーリの目覚めとかで一杯マナは出るし、 そのマナを強制に注ぎ込んで大量のカードにアクセスすることも可能だ。 コンボに必要なカードは勝手に揃うね。 さて、ミラーリトリックの説明に戻ろうか。ミラーリと狡猾な願い(さらに サイドボードに一枚の願い)と6マナがあれば、適当なインスタントとさらに願いを 持ってこれて、好きなだけこの手順を繰り返せるんだ。 細かいテクニックとしては、2つ願いがスタックに載った段階で、最初に解決する願いで サイドから願いを持ってくるようにすることだね。こうすれば、「二発目の願いでサイ ドの願いを持ってくるつもりだったのが、二発目だけをカウンターされてしまって 次に打つ願いが無い!」なんて無様は晒さずに済むよ。
547 :
_ :03/05/26 21:50 ID:???
548 :
矜侍 ◆KuKyouJIv6 :03/05/26 21:51 ID:AilBnXks
さて、このトリックでゲーム外からいくらでもインスタントを持ってこれるわけだが、 これはどういうことを意味しているんだろうか? まずは、象の導きで好きなだけ象トークンを出せるってところかな。 フラッシュバックして取り除き、また件のトリックでゲーム外から持ってくる。 この繰り返しさ。 同じトリックでクローサ流再利用を使えば、カウンターでもライフゲインでも、 何でも好きなものだけで構成されたライブラリーを作れる。もちろん、 ライブラリアウトなんて間抜けな負け方を心配する必要も無い。クローサを 上手く使うのには象よりは熟練が必要かもしれないけれど、まあ、すぐに呼吸は 飲み込めるだろうさ。 まあ実際のところクローサを再利用しなければならないなんてのは今まで殆ど 無かったし、その数少ない機会の時も、結局ライブラリアウト回避のためだった。 なんでって、クローサを再利用して理想的なライブラリを作るなんて悠長なことを やってる間に象を百万匹も呼んで相手に投了させた方がよっぽど手っ取り早いしね。
549 :
矜侍 ◆KuKyouJIv6 :03/05/26 21:52 ID:AilBnXks
とりあえず、これだけはすぐに覚えてくれ。狡猾な願いはゲームから取り除かれた インスタントだって持ってこれるんだ!つまり、3ターン目に一瞬の平和を打ち、 4ターン目にフラッシュバックし、5ターン目に狡猾な願いで回収してまた打ち、 6ターン目にまたもフラッシュバックすることが出来る。たった2枚のカードで 4回もフォグを打たれたんじゃ、相手はげんなりするしかないだろうね。 しかも、これはミラーリが置いてない時の話なんだぜ。 同じことは、サイドに置いてある二枚の「光」でも出来るし、消えないこだまや 萎縮した卑劣漢でリムーブされたカードでも同じことだ。 さて、ミラーリがらみのコンボがどう動くかは分かっただろう? そろそろ戦術論に移ろうか! ・コンボコントロールの戦術論 このデッキ、Cunning Wakeはあらゆるアーキタイプの中で最もデッキの数が少ない 「コンボ・コントロール」に属している。 つまりターボランドなんかの仲間だ。単なるコンボデッキはなりふりかまわずに 「最速での勝利」を目指す。良い例はエクステンデッドのネクロドネイトや、 UBCの波動機デッキなどだ。これらのデッキは狂ったように勝利を目指す。 でなければ、自分がアッという間に死んでしまうからね。
550 :
矜侍 ◆KuKyouJIv6 :03/05/26 21:52 ID:AilBnXks
純粋なコンボデッキにも限られたある程度の量の「コントロール」カードは 採用されているが、それはコンボが成立するまでの数ターンを生き延びるためか、 あるいはコンボを妨害する要素を無効化するために採用されている。 コンボ・コントロールがゲームの中盤から終盤に置いて最も力を発揮するのに対して 純粋なコンボデッキは大戦相手の体勢が整いきらないゲームの序盤に置いて最も 力を発揮する。コンボデッキはゲームをコントロールすることではなく、 コンボを決めることに焦点を置いてるから、ゲームが長引きすぎればトラブルの種を 抱え込むことになるだろうさ。 そんな、猪突猛進するしか能の無いコンボデッキとは違って、コンボ・コントロールは じっくりと勝機をうかがうことが出来る。ゲームのコントロールを握って、さらに コンボで勝利できる環境を整えてしまえばこっちのものだ。 コンボ・コントロールは純粋なコントロールとも違い、ゲームを長引かせるように、 また、ゲームが進めば進むほど強くなるようにデザインされている。 どのデッキ分類でも同じことだが、コンボ・コントロールにもいくつかの段階がある。 分かりやすくアグロ・コントロールでも例に挙げようか。 UGマッドネスのようにアグロに傾いたアグロ・コントロールもあれば、黒コンのような 純粋なコントロールというにはビートダウン寄りではあるものの、大量の除去と ドロー、それに少しの重いクリーチャーを投入した、コントロール寄りの アグロ・コントロールと言うべきデッキも存在する。
551 :
矜侍 ◆KuKyouJIv6 :03/05/26 21:53 ID:AilBnXks
同じことは、コンボ・コントロール戦術にも当てはまる。 ターボランドのようなデッキは、まさにコンボ・コントロール、つまり純粋なコンボと 純粋なコントロールのちょうど中間に位置するデッキと言えるだろう。 それに対して、サイカトグは極端にコントロールに寄ったコンボ・コントロールで、 勝ちを決めるサイカトグ+激動コンボを決められるようになるまでは ただひたすら生き残ることに全力を費やす。 今まで書いてきたことは一見何のために書いてあるのか分からなかっただろう。 でも、Wakeのゲームプランを理解するためには重要なことだったんだ。 Wakeは純粋なコンボデッキではないし、純粋なコンボデッキとしてプレイしようと したら大分酷い成績を修めることが出来るだろうね。コンボパーツを出来るだけ早く 引いて出来るだけ早くプレイすることで素早い勝利を得ようとするには、Wakeの コンボパーツは重過ぎるんだ。だからCunning Wakeではコンボパーツをそれぞれ 数枚ずつ削り、空いたスペースにコントロールパーツを詰め込むことで、 アグレッシブなデッキの攻勢を抑えて、少ない枚数に抑えたコンボパーツを プレイできるようになるゲームの後半まで生き延びられる構成にしてある。
552 :
矜侍 ◆KuKyouJIv6 :03/05/26 21:53 ID:AilBnXks
・カード検索エンジン このデッキが成功出来た理由の一つはドローカードが充実していたことだ。 強制と綿密な分析、さらに狡猾な願いのコンビネーションは場の状況に 合わせて手札を入れ替えることを可能にしてくれる。摩擦熱で燃え尽きてしまいそうな ほど速いゴブリンデッキ相手には、Cunning Wakeは(以下、文字数節約のために簡単に 「Wake」と表記することにするよ)一瞬の平和やライフゲインなどで時間を 稼いでいる間に土地を並べ、ウイニーを除去して、最終的にはコンボや表になった 賛美されし天使などで勝つことが出来る。 でも、Wakeはトグに対しては全く違った動きをするんだ。カードをドローし、 強制と願いでカードをサーチしてくることでリソースアドバンテージを取り、 ゆっくりと盤面を有利にして行く。この対戦は結局のところ、トグのプレイヤーの ターンのエンド時に願いがらみの攻防で相手にマナを使い切らせ、こちらのメインで ミラーリを通すことでの勝利を目指すことになる。 対戦相手に合わせてゲームプランを変えられるのがWakeっていう アーキタイプの本当の強ささ。とは言え、「何でも出来る」ってのはつまり、 プレイヤーが判断しなきゃならないことが多いってことでもある。 他のデッキ、たとえば赤緑、が簡単だとは言わないけれど、Wakeに比べれば、 出来ることそのものがかなり少ないってことは事実だろう。Wakeなら短期戦でも 長期戦でもこなせるし、それがWakeの強みだけれど、どちらのゲームプランを 選ぶべきか正しく判断を下せるようになるにはこのデッキにかなり精通している 必要があるんだ。
553 :
矜侍 ◆KuKyouJIv6 :03/05/26 21:53 ID:AilBnXks
554 :
中山悟 :03/05/26 21:55 ID:???
555 :
中山悟 :03/05/26 21:55 ID:???
____ 、-''~:::::::::::::::::::::::"ー-, ;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i |:::/ ̄ ̄ ̄`' ̄ ̄¨ヾ::::| |:::| ━、_ _.━ |.:.::| |/ .,-ェュ ,-ェュ |.:.:|_ (゙| ´ ̄ ,/ 、  ̄` |/,. | | ( 、 ゙、__,-'' 、)ヽ__/ \ `こニニ'´ _..┘ \___ _ ,∠ ┬-、 神秘的に・・そして華麗に555ゲット
しえんっす
557 :
矜侍 ◆KuKyouJIv6 :03/05/26 21:56 ID:AilBnXks
Scott Johnsの北カリフォルニア選手権11位レシピ メイン 土地:26 島 5 孤立した砂州 3 平地 3 森 3 クローサの境界 4 低木林地 3 広漠なるスカイクラウド 4 溢れ返る岸辺 1 クリーチャー:3 賛美されし天使 3 スペル:31 神の怒り 4 新たな信仰 4 対抗呪文 3 記憶の欠落 3 狡猾な願い 3 強制 3 綿密な分析 4 一瞬の平和 3 ミラーリ 2 ミラーリの目覚め 2 サイドボード 種蒔き時 2 強制 1 賛美されし天使 1 好機 1 懲罰 2 送還 1 復仇 1 天啓の光 1 ねじれの光 1 象の待ち伏せ 1 堂々巡り 1 クローサ流再利用 1 一瞬の平和 1
558 :
矜侍 ◆KuKyouJIv6 :03/05/26 21:56 ID:AilBnXks
・《賛美されし天使》
カード説明の初っ端に来るべきなのはやはりこの天使様だろうね。
Wakeにこの「白い悪魔」を入れるというアイデアはカイが
Wishing at the Mastersという記事で提案したもので、現在のWakeはほとんどが
ttp://www.wizards.com/default.asp?x=sideboard/strategy/20030210a この記事にあるレシピを元にされているが、この記事がWakeに与えた影響は
やはり賛美されし天使(あるいは、「巨乳の聖母様」)の投入だと思う。
Wakeデッキの原型に比べて、天使を加えたことでますますこのデッキはコントロール
寄りの側面を強くしたように思える。彼女は単体でいくつかのデッキ、例えば青緑、
なんかに対して大きな脅威になるし、デッキの他のカードとの相互作用でますます
役立つカードになる。彼女のもたらすライフを乗り越えて相手が勝利するためには
クリーチャーを大量に並べなければいけないけれど、そんなことをすれば
神の怒りのいいえじきだし、一旦コントロールを確立してしまえば、彼女は
すぐに相手のライフを0にしてしまうことが出来る。
天使が投入されていれば、象の導きコンボで勝つ回数よりも、天使で数回殴って
勝つ回数の方がずっと多くなるだろうね。
天使さえメインから投入されていれば、他のWakeデッキよりも速くゲームを
終わらせられる。3ゲーム目に入ったと思ったらもう15分しか時間がない、なんてことも
滅多に無くなる。
今まで書いてきた理由に加えて、何よりも彼女はとんでもなく強力なカードだ。
559 :
矜侍 ◆KuKyouJIv6 :03/05/26 21:57 ID:AilBnXks
そしてなにより、このデッキに完璧にマッチしたカードだ。 もしも、時間を気にしなくていいトーナメントなら、僕は彼女を全てサイドボードに 引き上げさせるだろう。でも、時間はいつでも気にかけていなければならない要素だ。 だから、メインに投入しておいて、もっと必要なようだったらさらにサイドボードから 追加で投入するようにしてる。 信じられないかい?とりあえず、僕はとてもプレイングが遅いプレイヤーだってことを 知って欲しい。それにもかかわらず、地区選手権では一度も引き分けずに10ラウンドを 戦い抜くことが出来た。Seth Burnはメインに天使が入っていない同じデッキで 地区選手権に出場して、一度も負けなかったが、3回も引き分ける羽目になった。 ちなみに、彼は僕よりプレイングが速かったんだがね! 4枚目がメインに投入されていないのは、4枚目を入れるにはその分他の大事なカードを メインから削らなくてはならなくなるからだ。そんなことをすればこのデッキの大事な 要素である柔軟性が失われてしまう。もちろんこれは第一ゲームの話で、相手が どんなデッキを使っているのか分からない時の話だ。第二ゲームなら、どのカードを 抜いて4枚目を投入すればいいかはすぐに分かるだろう。一度トーナメントにでも 出てみれば、恐らくほとんどのデッキ相手には4枚目を投入するってことに 気づくだろうね。
560 :
矜侍 ◆KuKyouJIv6 :03/05/26 21:57 ID:AilBnXks
・マナベース 天使抜きの古いバージョンのWakeでは、白マナを二つ必要とするカードはさほど 多くなかった。よって、このデッキには古いバージョンよりも多くの白マナを 投入することが必要に思われる。とりあえず、Jelgerのデッキのマナベースを 例に挙げてみよう。 クローサの境界 4 平地 3 島 10 森 3 低木林地 3 広漠なるスカイクラウド 3 供給できる色マナの数は次の通りだ。 青:13 白:13 緑:10 サイドボード後は4枚の神の怒りと4枚の天使が投入されるのに、白マナが13枚じゃ 全く不足しているとしか言い様が無いね。13枚しか青マナが無いってのもちょっと 気にはかかるけど、青マナが二つ必要なのは4枚の対抗呪文だけだし、まあ ここには手を加えないでおこう。 白マナが足りないってことに納得してくれたなら、そこには二つの案がある。 一つ目は、もっと多くの土地を加えるってことだ。27枚か、ひょっとしたら28枚に までね。大概の人はこっちを選んでるんじゃないかな。 でも僕はそうじゃなくて、もっと柔軟性のある土地を多く投入することで、土地の 枚数は変えずに白マナを多く出せるようにするって案を選んだ。下に挙げるのは、 僕が地区選手権で使ったデッキのマナベースだ。
561 :
矜侍 ◆KuKyouJIv6 :03/05/26 21:58 ID:AilBnXks
島 5 孤立した砂州 3 平地 3 森 3 クローサの境界 4 低木林地 3 広漠なるスカイクラウド 4 溢れ返る岸辺 1 供給できる色マナの数は下の通りになる。 青:13 白:15 緑:10 このバージョンなら、土地を増やさずに、安定して2つ以上の白マナを供給できるように なって、これが僕のデッキには合っているように思えた。天使と神の怒りは どのマッチでも重要なカードで、白マナが一つしかないせいでどちらもプレイ出来ない なんてことになるのだけは避けなければいけないことだと思う。 また、白マナが多く入っていればクローサの境界も気軽に使えるってことがあるし、 4ターン目に神の怒りを打たなければいけない状況で確実に打つことが可能に なるってこともある。また、このデッキでは依然青マナを供給できる土地は13枚しか 無いため、カウンターベースは対抗呪文、記憶の欠落とも3枚ずつにしてある。 プレイテストで気づいたのは、青マナを供給できる土地が14枚以下のデッキで 対抗呪文を4枚プレイしようとしていては速いデッキには対抗できないってことだ。 地区選手権でこのマナベースは完璧に働いてくれたね。全く変える必要がないよ。 まあ、もしどうしても4枚目の対抗呪文をプレイしたくなったら土地を27枚にして 青マナを足すだろうね。それと、どうも相変わらず沸騰をプレイしてくる対戦相手が 多いから、3枚の孤立した砂州はそのままにしておくのをお勧めするよ。1マナで サイクリングできるってのは時々Wakeで出たマナでマナバーンをする羽目になるのを 回避してくれるしね。
562 :
矜侍 ◆KuKyouJIv6 :03/05/26 21:58 ID:AilBnXks
最後に、ナントゥーコの僧院についてなんだけど…この土地はどうも役立って欲しい マッチに限って役立たないんで、デッキに入れるのはやめた。 土地が26枚のままこれを投入するのは色マナが不安定になりすぎるし、かと言って、 一枚土地以外のカードを抜いてまでこれを投入する気にはなれない。 ・カードドロー 僕はメインに4枚の綿密な分析と3枚の強制を投入して、これにもかなり満足してる。 強制は非常に重要なカードだけど、手札の枚数を増やすのも非常に重要で、 綿密な分析はその役割を良く果たしてくれる。 二枚ともトグ相手のマッチで非常に重要なカードだけれど、 綿密な分析は手札の枚数を確実に有利にしてくれるのに対し、強制は 増やしたカードをカウンターに変換してくれるかもしれないってだけだ。 強制は2マナでキャストできるのが大きな強みだけれど、綿密な分析はミラーリと コンボを構成できるのが大きな強みだ。一月以上も綿密なテストを行って、 ドローカードは7枚が一番デッキに合ってるってわかっていたけれど、どちらを 4枚メイン投入するべきなのかは決め手が無かった。結局、ミラーリとコンボに できることと、トグ相手に良く効くカードであることを考えて綿密な分析を4枚に することにした。強制が魔力の乱れされないと仮定しても、やはり綿密な分析が もたらしてくれるカードの枚数は魅力的で、4枚の綿密な分析と3枚の強制って バランスには本当満足してるよ。
563 :
矜侍 ◆KuKyouJIv6 :03/05/26 21:58 ID:AilBnXks
どちらを4枚にするにしても、8枚目はサイドボードに必ず用意しておくべきだと思う。 僕のレシピのように、8枚目が強制であるならばなおのことだ。4枚目の強制が 欲しくなるマッチは山のようにあるだろうし、貴重なサイドボードのスペースを 割く価値が十分にあると思うよ。未だに、メインの綿密な分析を一枚削ってまで 強制を4枚にするべきかどうかは決められないけれど、サイド後に4枚目が使えるように しておくのは絶対に必要だと思う。ただ、もしメインとサイド合わせて7枚しか ドロー強化を入れられないようなら、メインに4枚の強制を入れておくべきだと思うよ。 ・《狡猾な願い》 典型的なWakeデッキはたいてい3枚の願いを投入しているが、このデッキの場合は メインに3枚の天使を投入しているし、そのまま3枚でいいだろう。 もしもメインに天使を採用しないなら、4枚目の投入をお勧めするよ。 このデッキでは天使がスペースを圧迫しているせいで、追加の願いを入れるスペースは 無いし、それは甘んじて受け入れなければならないだろうさ。 デッキから天使を抜けば、8枚目のドローカードも入れられるし、4枚目の願いも 入れられるし、その上、もう一枚他のカードまで入れられる…。たいていは、8枚目の カウンター呪文になるわけだけれど。 もし時間切れを考えなくて済むんだったら、天使をサイドボードに落とした方がいいと 思う。でもまあ実際のところは、時間切れを気にしないでいられることなんて 無いんだけどね。
支援!!
565 :
矜侍 ◆KuKyouJIv6 :03/05/26 21:59 ID:AilBnXks
・《一瞬の平和》 願いがメインに3枚しか入ってない形のWakeでは、アグロデッキに無様に負けないために 4枚目の一瞬の平和をメインに投入するのが標準となっているようだ。恐らく、今の アグロデッキ相手では願いで一瞬の平和を持ってくる暇は無いし、確実に引けるように メインに4枚投入しておいた方が良い、と考えてられているんだと思う。 確かに、天使がメインに入っていないバージョンを回して見たときには、メインに4枚 欲しいと思った。でもまあ、天使がメインに入っていれば、入っていないバージョンに 比べて引くまでに余裕はあるし、天使をメインに入れるためのスペースを作るために 抜くカードは4枚目の一瞬の平和が一番適当だと思えたから、4枚目はいらないと 思ったってわけさ。 ・《新たな信仰》 このカードについてはどうも誤解されているようなので、ここでその誤解を解いて おきたいと思う。僕はこのカードの大ファンだし、こういうカードがもっとたくさん 出てくれないかと思う。このカードは、軽めのコストでサイクリング出来るカードで あり、しかも普通に打っても非常に強い効果を発揮してくれる。まさに、「期待した 通りに働いてくれる」と言うべきカードだ。新たな信仰のようなカードはいずれ トーナメントで良く見るようになるだろうね。 まるでCMみたいだけれど、このカードをWakeに4枚入れないなんて考えられないよ! 削っている人もいるみたいだけれどね。ライフゲイン付きのサイクリングは 早いターンでのドローと、アグロデッキに対しての少しの時間を稼いでくれる。 対アグロデッキ専用のカードは確かに素晴らしい効果を発揮してくれるが、 デッキには入れづらい。でも、このカードならそんな心配は無用だよ。 このカードよりもサイクリングするのが軽いコストのカードも、普通に打った時の 効果が強いカードもどちらもたくさんあるけれど、両方を兼ね備えているカードは、 ちょっとそこいらにはないね。
566 :
矜侍 ◆KuKyouJIv6 :03/05/26 22:00 ID:AilBnXks
このカードの一番いいところは、こいつはアグロに対してだけじゃなく、 コントロールデッキに対しても役に立つってところだね!サイクリングで追加の カードをドローできた上に、「タダ」でライフをゲインできる。この2点は、多分 君が考えているよりも考えているよりも重要だよ。 アストラルスライド相手では稲妻の裂け目で焼ききられる前に体勢を整えられる だろうし、トグ相手なら綿密な分析を気軽にフラッシュバックできる。 ピンチになったときには、2〜3回普通に打てば激動を打たれない限り殺されない ようにできるだろうね。 サイクリングも普通に打つのもどっちも軽いし、4枚入れないなんてのは 僕には全く考えられない。土地を27枚にしている人はたいていドロー強化を 削るんじゃなく新たな信仰を一枚削っているけれど、このカードを4枚入れておきたい って言うのも僕が土地を26枚にしてある理由の一つだよ。 ・《記憶の欠落》&《対抗呪文》 対抗呪文を3枚より少なくするのはさすがに無理だ。これにはみんな同意するだろう? 3枚なら今のマナベースでも確実にサポートできるだろうし、コントロールデッキを 相手するには最低でも3枚は必要となるだろう。 記憶の欠落には二つの役割がある。一つはアグロデッキ相手に時間を稼ぐこと、 もう一つは相手のカウンター呪文をすり抜けてキーとなる呪文を通すことだ。 もし4枚目の対抗呪文の投入を考えているなら、まずは青マナが供給出来る土地が 何枚あるのか数えてみるといい。もし13枚しかないんだったら、僕は絶対ごめんだね。
567 :
矜侍 ◆KuKyouJIv6 :03/05/26 22:00 ID:AilBnXks
とは言えまだ記憶の欠落を何枚にするか、ってのには疑問が残るだろう。 僕は両方とも3枚ずつにしておくのがマナベースから考えても相手の妨害をかわすのにも 一番いいし、一番現実的だと思うよ。 記憶の欠落が2枚、一瞬の平和が3枚、強制も3枚、新たな信仰まで3枚、なんてデッキを 時々見るけれど、幾らなんでもマナカーブを無視しすぎているように思うよ。 それに記憶の欠落はアグロに対しても時間を稼いでくれるし、コントロールに対しても 役立ってくれる。新たな信仰と同じ理由で3枚入れているんだ。まあ、もしも天使を メインに入れていなければデッキに4枚入れているだろうね。 どちらにしても、カウンター系呪文は6枚は入れておくべきだね。で、トグとかその他の コントロール相手用に、一枚サイドにカウンター呪文を追加で 入れておくといいと思うよ。 (例えば、青マナ一個で済むように堂々巡りなんかをね) ・コンボパーツ−《ミラーリ》&《ミラーリの目覚め》 カイがスタンダードについての記事を書き上げてから既に二ヶ月が過ぎている。 そして、二ヶ月が過ぎてもなお、やはり天使をメインに入れるのは正しい選択だと 僕は思う。この二ヶ月の間、みんな初手に何を引くのが理想的かって問題を考えるのに 飽き飽きしてるだろう?ドロー強化とコントロール用のカードをどれくらい 入れたらいいかってのももう考える気も起きないような気分だろうね。 コンボカードを早めに引きたいってのはあるけれど、初手に引いちゃうには どっちも重過ぎるカードだし、コンボカードを増やせばコントロールに費やせる カードの枚数も減ってしまう、なんて悩みもある。
568 :
矜侍 ◆KuKyouJIv6 :03/05/26 22:00 ID:AilBnXks
とりあえず、どのマッチアップでどちらの二枚のコンボカードが重要になるか、
どんな状況だとどちらが重要になるか、というのは知っていないといけないだろう。
これは特にトグ相手の時に重要で、どのような順番でスペルをキャストするか、
どのパーマネントが一番重要なのかを慎重に判断しなければいけない。
基本的なところとしては、トグ相手に一番重要なのはミラーリで、その他の
デッキ相手ではミラーリの目覚めが一番重要だ。もちろん状況によって重要度は
変わるから、何度もプレイテストしてデッキの扱いには良く慣れて欲しい。
他に気をつけて欲しいこととしては、強制の扱い方に関してかな。ミラーリの目覚めが
張ってあれば、強制はコンボエンジンにもなるし、ミラーリの目覚めと強制のコンボは
往々にしてライブラリーのカードを引き切ってしまう程のものになってしまう。
ただし、これだけは覚えていて欲しい。どのカードも、状況次第では必要なものに
なるってことだ。強制で捨ててしまう前に慎重に考えてくれ。
これでWakeに関する記事の前半は終了だ。次回は、サイドボードのやり方と、
スタンダードの主なデッキとどうやって戦えばいいか、ということについて
書こうと思う。次回の記事と合わせて読んでもらって、さらに実際に練習を
重ねてもらえれば、もう君はWakeのエキスパート。
他のデッキをトーナメントに持ち込んだとしても、Wake相手のプレイングは
きっと完璧さ!
Scott Johns
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
原文は
ttp://www.starcitygames.com/php/news/expandnews.php?Article=5019です 。
お疲れ!
>こたがんタソ >564 支援thx >555 ムキー
矜侍さん乙です。こりゃまた長いのを訳しましたねぇ。 いやいや、読み応え十分でした。
573 :
高潮の :03/05/26 23:59 ID:???
有難う、お疲れさま。後編も楽しみにしてます。
今回は内容も文章も簡単だったんですが、 無闇に長くて疲れました。やれやれ。 後編も出来るだけ早く、遅くとも今週中には訳しちゃいたいと思います。 しかし、同時翻訳は本当(・∀・)イイ!! 企画ですな。 俺も今度是非参加してみたいでふ。 ぶっちぎりで俺の訳が一番センス無い訳になるだろうけど(w それはさておき、まだ2時間しか経ってないのにもうBraingeyserに 収録されてて激しく驚愕。相変わらず426サソは神です。
575 :
高潮の :03/05/27 12:36 ID:???
>>572 じゃあやってみます。
このスレも800までは行かなさそうだな……。
爆発的植生すきだな・・・
577 :
山崎渉 :03/05/28 12:00 ID:???
∧_∧ ピュ.ー ( ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。 =〔~∪ ̄ ̄〕 = ◎――◎ 山崎渉
本家のほうのフジケンのMTGO記事、いつになったら第8回がはじまるんだろう…
(・∀・)ネマタ!!
保守
そろそろチームリミテッドやブロック構築の記事にも期待
hoshu
マーハーって読み方に違和感覚えたの俺だけ? それともマーハーのほうが正しいのか?
実はマーハーが正解。訳者が本人に確認したそうで。 でも、アントン・ヨンソンは……
586 :
NPCさん :03/06/08 07:34 ID:KM/EaHwA
>>587 じゃあ、やってみます。24時間以内には上げたいと思います。
ロチュ話は誰もついてこないからいらない。
590 :
NPCさん :03/06/10 18:20 ID:CjJB2pCm
おまえだけ。PTQあるのに興味あるやつがいないわけなかろう
俺も興味ないが何か?、情報でまくってる ロチュ自体ドラフトと変わらないんだから、わざわざ約すほどのもんじゃねーよ(藁
そうか、情報でまくってるのか。ロチ「ュ」なんて初めて聞いたけどな。 とろくてもいいなら586やります。
ロチュでもロチェでもいいけどよ やるんならとっとと早くかけ(藁
ここもレベルが落ちたもんだな。
>594 おながいします。 まぁ感謝をしらんヤシはテキトーにスルーで。
しまった。>592ですな。
>593 SBJに言ってやれ。 最近翻訳遅いような気がするんだよな。
決勝戦:ランッコ・ボンゴ・ウェッシウェッシ' 対 'エース10オフ' 〜 Carlos Romao vs. Jon Finkel 〜 記事:Craig Jones それではもう一つのマッチにも目を移してみましょう。 多国籍チーム'ランッコ・ボンゴ・ウェッシウェッシ'(ブラジル、アルゼンチン、 フランス)と対戦するのは、同じく多国籍チームである'エース10オフ' (アメリカ、オランダ)です。 座席Bの対戦は「現世界チャンピオン」Carlos Romao対「アメリカの伝説」 Jon Finkelです。Kaiの前にFinkelありき。最近2・3のPTでトップ8入りして 復活の兆しを見せるFinkelの勝利を、多くのアメリカ人は切望してることでしょう。 Romaoのデッキが青白、Finkelのデッキが攻撃的な赤緑というマッチアップです。 ◎1ゲーム目 1ゲーム目はFinkelにとってフラストレーションのたまる試合となりました。 土地が2枚でぴたりと止まってしまい、Finkelは変異を展開できるまで マナを伸ばせず《激情の共感者》をディスカード。 一方、 Romaoは変異2体で軽快にビートダウン。Finkelはやっとのことで 相打ち要員の変異(《焦熱の火猫》)をプレイして膠着を図りますが、 運の悪いことにブロック後に表返った変異は《詐欺の壁》! 実は、もう一体の変異は《ゾンビの殺し屋》だったのですが、これを Finkelが見抜いていたとしても、勝敗にはさして影響なかったでしょう。 Romaoは《殺し屋》を表にせず温存、これは手札の《分散の盾》との 合わせ技で、Finkelの反撃の芽を摘み取る意図でしょうか。 Romaoが更に《秘密調査員》を追加し、《流れ込む知識》で大量ドロー したところでゲームの趨勢は決まってしまいました。 Romao 1-0 Finkel
この時点で、Kamiel CornelissenとEric Froehlichがそれぞれ1-0であり 'ランッコ・ボンゴ・ウェッシウェッシ'の一歩劣勢といったところです。 ◎2ゲーム目 今度はRomaoが事故スタート。1マリガン後、土地を置けずに2ターン目 をエンドしてしまいました。その間Finkelは、《ワイヤウッドのエルフ》 →《森林守りのエルフ》と申し分のない立ち上がりを見せます。 この時点で、私は決勝用の写真を撮りに席を立ってしまいました。 まぁ、この時点でほぼゲームは決まっていました。Finkelは大量展開する ことこそできませんでしたが、優位を決定付ける《エルフの逸脱者》を 引き当てました。Romaoはと言えば、土地が伸びず《星明りの発動者》と 変異で膠着を図りますが、《森林守り》のせいで《逸脱者》を素通しに せざるを得ない苦しい状況。 駄目押しにFinkelが《促成の突然変異》をキャストすると、Romaoは これをカウンターすべく《エイブンの解放者》をアンモーフ。 Finkelがそれが不可能なことを諭すと、よくよくカードを読んだ Romaoは天を仰いで投了しました。 Romao 1-1 Finkel
◎3ゲーム目
Romaoは序盤の突破口を開くべく《栄光の探求者》に《ドラゴンの鱗》を
エンチャント、Finkelがプレイした《スカークの火山使い》を《分散の盾》
で叩き落す絶好のスタートを切ります。
しかしFinkelも徐々に巻き返し、《尾根の頂の猛禽》《エルフの騎手》と連続で
展開。《猛禽》が《激浪計画の指揮者》と相打ったところで、Romaoが
《ドラゴンをつけ狙う者》を召還します。
次のターンはRomaoにとって値千金でした。《凍結》で《騎手》を止め、
《探求者》がコツコツとライフを削ります。Finkelは《ゴブリンの働き者》を場に
送り出しますが、《ドラゴンをつけ狙う者》から更に3点のダメージを受け
ライフは6まで減ります。
この時点でBarbero勝利の方が入り、'エース10オフ'に王手がかかります。
優勝のためにはFinkelのこのマッチは是が非でも落とせなくなりました。
Finkelは《働き者》で《ドラゴンをつけ狙う者》を除去し、《スカークの先導》を
戦線に送りしますが、Romaoのキャストした《熟達の刃の精鋭》により
《先導》はブロックに回れず、Romaoの攻撃が通ってしまいます。
Romaoがこのゲームを獲るとともに、マッチとそしてタイトルまで手に入れました。
○Romao 2-1 Finkel×
最終結果:ランッコ・ボンゴ・ウェッシウェッシ'が'エース10オフ'を降し
GPアムステルダム優勝。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
翻訳内容は、獅子面のネタ師◆Neta/Frxv.の脳内変換されたものであり
原文記事の内容を正しく捕らえきれていない場合があります。
原文との併読をオススメします。原文はこちらです。
http://www.wizards.com/default.asp?x=sideboard/gpams03/fin2 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ざーっと1時間ちょいで訳して推敲ナッスィングなので、多少誤訳あるかもです。 ( ̄▽ ̄;;
604 :
sage :03/06/11 01:18 ID:qgGMSyYa
乙。 青白のドラフト下手の漏れには、とても興味深く読めました。
605 :
604 :03/06/11 01:19 ID:???
ageちゃいました……スマソ
乙、あんまり面白い文じゃないな・・・ 希望するときは厳選しろよ・・・。
607 :
高潮の :03/06/11 12:46 ID:???
お疲れさま。フィンケル最近限定戦つよいな。ここでは負けてるけど。 >606 リクエストは自由だと思います。訳する方も選んでいいんだし。 まあ、面白いものを見つけてきてもらえると嬉しいですけど。 本家はAll Time MVP'sのシリーズは訳さないのかな。
本家には、これ見とけ!、てなのを素早くのっけて欲しいね。 素早く。
まきたんへあついめっせーじをおくるすれはここですか?
>ランッコ・ボンゴ・ウェッシウェッシ 意味はわからんがうけたw
期待に応えてage
保守 >613は日本選手権終わっちゃうと鮮度が下がるようにも思うけど、どう?
沈みすぎなのでヽ(`Д´)ノ 記事内容自体の批判ではないんだが 日本選手権のTOP8(だけじゃないんだが)あのカメラ写りなんとかならんか? あれはひどすぎる。バカみたいに白く映ってるしはっきり逝って( ´Д`)キモッ 携帯電話デジカメじゃあるまいに カメラ担当しっかりしる。腕がないならプロを雇え!
これは地じゃないのかと思(略
これ本人文句言えるんじゃないかと いくら載せる権利はWotCにあるとはいえひどすぎ 1種の嫌がらせ? しかもこれらの写真が大抵そのままぎゃざに載るんだろ?
>618 国内イベントのときはぎゃざでSBJの写真は使ってないと思われ。 会場にホビジャのカメラマンみたいのがうろうろしてるし。
>>620 キワメテリアリティノアルサツエイホウホウヲシタマデデスヨ
622 :
NPCさん :03/06/26 20:51 ID:AR9sYiUl
翻訳期待age
623 :
中山悟 :03/06/26 21:44 ID:???
( _ひ)
保守
625 :
タイ屋 :03/06/30 16:46 ID:???
OnBCにおけるスカージ、パートIII:ゴブリンvs白単
By オジプ・レベドウィッツ
PTニューオリンズのための予選シーズンが着々と近づいてきている。テストプレイに少
しばかり真剣になる時が来たわけだ。以後何週間か、このフォーマットの現状において、
僕が最も重要と見ている4つのデッキの対戦について、特に検討していきたい。最初の3
つのデッキ、つまりゴブリンとビーストとスライドは、スカージ前のトップ3デッキであ
り、現在もなお強力だ。4番目のデッキは、(Teen Girl Squadとして知られている)白
単色コントロールで、最近インターネット上で大きく広まった新しいアーキタイプだ。
ゴブリンデッキは、おそらくはヴェニスで最も成功したデッキタイプであり、パワーレ
ベルはそこからさらに上昇している。スカージは、ゴブリンに本当に強力な武器をいくつ
か追加したというにとどまらない。メタゲームにおいては、ゴブリンを引き立てる要素の
一つとして、スライドを弱めた。強敵としては銀騎士がやってきただけで、ゴブリンはま
さに今、トップにいるようだ。
ビーストについては、PTヴェニスで大成功した、ジョーダン・バーコウィッツ(Jordan
Berkowitz)をトップ4に押し上げた赤緑バージョンを取り上げるとしよう。
http://www.professional-events.com/ を見れば、最近の3回のグランプリ・トライアル
でその同じデッキが勝ったのがわかるだろう。OnBCにおける最強カードのひとつ、《争乱
の崖地/Contested Cliffs(ONS)》のパワーをフルに発揮させることで、ビーストデッキは
このフォーマットで最大のクリーチャーをも排除できる。シルヴォスとジャレスだけが、
このデッキにとって本当の問題になるカードだ。1ゲーム目ではゴブリンは悪い対戦相手
だが、しかし、4枚の《宝石の手の焼却者/Gempalm Incinerator(LGN)》と《大群を産む
ナントゥーコ/Broodhatch Nantuko(ONS)》をサイドボードした後は、状況はずっと良くな
る。
626 :
タイ屋 :03/06/30 16:46 ID:???
スライドは、プロツアー前はもっとも期待されていたデッキであり、プロツアー後は もっとも嫌われたデッキだった。スライドがプロツアーで優勝することなどは誰も望んで なかったというのが、あまりにも明白な理由のその1だ。第2に、(以前と違って)この 最も知られていたデッキが、実際には最も強力なデッキというわけではなかった。依然と して僕は、多くの人々が考えるよりもスライドはよかったと思うけれども、それがベスト のデッキではなかったとは思う。もしジョーダンがトミィ・ワラミーズを準決勝で負かし ていれば、より馬鹿げた大きなもの(※ビーストデッキ)がプロツアーチャンピオンに なっていたはずだ。スイスドローのラウンド7で僕はすでにジョーダンに負けていたし、 僕は彼がデッキをテストしていたプロツアーの前の晩に、実際に対戦のプレイを見てい た。勝つのが不可能だというわけではなかったが、サイドボード前、サイドボード後のい ずれも、おそらく6:4で彼の有利だった。スライドはゴブリンにあたるのに非常によかっ たというのが、僕が成功した唯一の理由だった。もう少し多くビーストデッキと当たると か、あるいは《総帥の召集/Patriarch's Bidding(ONS)》デッキの一つと当たっていた ら、僕の成績はずっと悪いものになっていただろう。 スカージの登場後、スライドの状況は単純に悪化した。DeRosaが家族とピクニックに行 くときのミートボールよりも、《Stabilizer/波停機(SCG)》の方が(サイドボードの選択 肢として)人気がある。そのメタられっぷりは圧倒的だ。前は楽な相手だったゴブリンが 大幅に強化されたという事実と相まって、相当な変動を迎えていることになる。 白単色は、スカージのもたらした白いカードのいくつかの利点を使う新しいデッキだ。 《Dawn Elemental/曙光の精霊(SCG)》や《Silver Knight/銀騎士(SCG)》のようなクリー チャーでさっさと場を固めてしまい、《Wing Shards/翼の破片(SCG)》と《アクローマの 復讐/Akroma's Vengeance(ONS)》でなぎ倒す。《Eternal Dragon/永遠のドラゴン(SCG)》 とアクローマのおかげで、長引いたゲームでは、このデッキは他のコントロールデッキを 圧倒できる。僕は正直このデッキが好きではないが、人気が増してきているし、調査する だけの価値はある。
627 :
タイ屋 :03/06/30 16:47 ID:???
最初の対戦は、白単対ゴブリンで行こう。この対戦のテストに使ったのは、以下のリス トのデッキだ。 ゴブリン 4 《ゴブリンのそり乗り/Goblin Sledder(ONS)》 4 《スカークの探鉱者/Skirk Prospector(ONS)》 4 《ゴブリンの群衆追い/Goblin Piledriver(ONS)》 4 《火花鍛冶/Sparksmith(ONS)》 4 《ゴブリンの戦長/Goblin Warchief(SCG)》 4 《宝石の手の焼却者/Gempalm Incinerator(LGN)》 4 《ゴブリンのうすのろ/Goblin Goon(LGN)》 4 《包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander(SCG)》 4 《ショック/Shock(ONS)》 4 《ゴブリンの穴ぐら/Goblin Burrows(ONS)》 20 《山/Mountain》 サイドボード: 4 《スカークの炎の司令官/Skirk Fire Marshal(ONS)》 4 《脅しつけ/Threaten(ONS)》 4 《波停機/Stabilizer(SCG)》 3 《刃の翼ロリックス/Rorix Bladewing(ONS)》 僕は包囲攻撃の司令官なしからスタートして、2枚にして、それから3枚になり、最終 的には4枚になった。このカードはあまりにも多くゲームを勝利に導いたし、《つつき這 い虫/Clickslither(LGN)》がいないのを残念だと思ったこともない。翼の破片と平和な心 のどちらに対抗するにも素晴らしいし、曙光の精霊や銀騎士のようなカードを圧倒する助 けにもなる。
628 :
タイ屋 :03/06/30 16:48 ID:???
白単 (Teen Girl Squad) 4 《銀騎士/Silver Knight(SCG)》 4 《鞭縄使い/Whipcorder(ONS)》 4 《賛美されし天使/Exalted Angel(ONS)》 4 《曙光の精霊/Dawn Elemental(SCG)》 3 《永遠のドラゴン/Eternal Dragon(SCG)》 2 《怒りの天使アクローマ/Akroma, Angel of Wrath(LGN)》 4 《拭い去り/Wipe Clean(SCG)》 4 《アクローマの復讐/Akroma's Vengeance(ONS)》 4 《翼の破片/Wing Shards(SCG)》 2 《奉納/Oblation(ONS)》 4 《溢れかえる岸辺/Flooded Strand(ONS)》 4 《隔離されたステップ/Secluded Steppe(ONS)》 17 《平地/Plains》 サイドボード: 4 《平和な心/Pacifism(ONS)》 2 《力場の泡/Force Bubble(SCG)》 3 《金属殻のカニ/Chromeshell Crab(LGN)》 1 《島/Island》 3 《波停機/Stabilizer(SCG)》 2 《獅子面のタイタン、ジャレス/"Jareth, Leonine Titan"(ONS)》 いくつかのデッキリストでは、平和な心をメインで使っていたし、ゴブリンとの対戦で は明らかに1ゲーム目を少し分をよくするだろう。しかし、僕はこのフォーマットではこ のカードが本当に嫌いなので、メインデッキに持ってくることはできなかった。拭い去り は、以前のバージョンから追加したものだ。《稲妻の裂け目/Lightning Rift(ONS)》を取 り除けるというのは実に僕の好みにマッチしたし、《霊体の地滑り/Astral Slide(ONS)》 が同じく厄介なカードだという事実には言及するまでもない。《新たな信仰/Renewed Faith(ONS)》から置き換えたが、ゴブリン戦で負けることがそれほど増えるわけでもな く、一方スライドとの対戦成績を大幅によくすることができた。
629 :
タイ屋 :03/06/30 16:48 ID:???
僕の行った変更のせいで、ゴブリンは1ゲーム目では相当にはっきりしたアドバンテー ジを持っていることになる。しかし、他のどの組み方でも、成功できなかった。新たな信 仰と平和な心をメインで使っていても、その投入を正当化できるよりもずっと多くのゲー ムでゴブリンに負けていた。全般的に見て、この対戦を大量にプレイした後では、ゴブリ ンがサイドボード前とサイドボード後のいずれも有利だと言わざるを得ない。 第一ゲーム: ゴブリンは単純かつひどく攻撃的だ。強力なプレッシャーをかけてくるし、もし銀騎士 を2ターン目か3ターン目に出せなければ見込みはない。曙光の精霊は普通は遅すぎる し、翼の破片も、予想よりも与し易かった。そして復讐がなければ除去する方法がないと いうわけで、包囲攻撃の司令官が場に出たときはいつでも決定打となっていた。僕が《ゴ ブリンの戦長》絡みのひどいドローで、4ターン目にそれらを殺されたゲームでも無視で きたことで、司令官は、ゴブリンデッキにとって、アクローマの復讐を撃たれた後で出す ための優秀カードとなっている。同様に、永遠のドラゴンと賛美されし天使を除去できる 点で、宝石の手の焼却者はオールスター出場級の一流選手だ。こいつが場にいた状態でア ンタップしたゲームでは、僕は負けたことはない。 10ゲームで僕は2回負けた。一回は、2ターン目に銀騎士が出てきて、3ターン目に も銀騎士が出てきた。もう一つのゲームでは、3ターン目の変異をどうにもできなかった ことで、4ターン目に大惨事が発生した。
630 :
タイ屋 :03/06/30 16:49 ID:???
白デッキは非常に遅い。銀騎士を引かれなければ、ゴブリンを負かすのはほとんど不可 能だ。銀騎士を引いたとしても、ゲームのどこかでは復讐を撃たなくてはならない可能性 がある。曙光の精霊とアクローマだけが本当に攻撃に使えるクリーチャーではあるが、ア クローマは遅すぎる。精霊はアタックすれば、ブロックには使えない。 要するに、赤プレイヤーは上手くプレイしなくてはならない。白プレイヤーは銀騎士を 使って、(赤プレイヤーが)戦線を無理に広げすぎてしまうように誘導するはずだ。包囲 攻撃の司令官はこういう時に素晴らしい。一つのスペルだけで(アクローマの復讐を撃つ ように)強制できる。普通は僕は《Goblin Warchief/ゴブリンの戦長(SCG)》と他に一枚 のゴブリン、《ゴブリンのうすのろ/Goblin Goon(LGN)》か《ゴブリンの群衆追い/Goblin Piledriver(ONS)》を手札に温存しておこうとする。そして復讐を待ち受ける。待ってい る間は、司令官でライフを少しずつ削っていくわけだ。白プレイヤーの計画としては、普 通は復讐を撃つのをなるべく長く引き延ばして、天使を後続に出したいところだろう。普 通は、天使はキャストされたターンかあるいはすぐ後に殺せるので。 ゲーム2: サイドボード後、白デッキにとっていくらか状況は良くなるが、しかし、ずっとよくな るわけではない。これが僕のサイドボードのやり方だ: ゴブリン: +3 《刃の翼ロリックス/Rorix Bladewing(ONS)》 -3 《ショック/Shock(ONS)》 白単: +4 《平和な心/Pacifism(ONS)》 +2 《力場の泡/Force Bubble(SCG)》 +2 《獅子面のタイタン、ジャレス/"Jareth, Leonine Titan"(ONS)》 -2 《奉納/Oblation(ONS)》 -4 《拭い去り/Wipe Clean(SCG)》 -2 《鞭縄使い/Whipcorder(ONS)》
応援してまーす
632 :
タイ屋 :03/06/30 16:52 ID:???
天使を殺せるショックを抜くというのは危険だが、初歩的なギャンブルだ。まだ焼却者 と火花鍛冶が残っている。まあ、対戦相手がそんな危ない球は投げてこないと願う必要も あるが。僕にとっては、ショックは第一ゲームでかなり悪かった。そういうわけで、 ショックを抜くのはそれほど重大なことだとは思えない。 銀騎士と曙光の精霊とは、ゴブリンデッキが毎ターンのアタックで大ダメージを与える というのを非常に難しくする。ほとんどの場合、ゴブリンプレイヤーはブロッカーを上回 れるだけの大軍を出して攻撃できるようにしようとするだろう。包囲攻撃の司令官がそれ を助けてくれる。それは余分なアタッカーを持ってきてくれるし、哀れなゴブリンたちが 毎ターン、チームのために貢献してくれるようにもしてくれる。 《力場の泡/Force Bubble(SCG)》は、それらの攻撃からの出血を抑えたり、あるいは、 一回の全力攻撃で殺されるのを防ぐこともできる。(力場の泡は)全般的に見て、コント ロールを取り戻せるのに十分なだけ、ゲームをスローダウンさせるかもしれないと感じ た。 何ゲームかでは、力場の泡は本当にすばらしく、2回の戦闘フェイズを無効化すると か、攻撃できなくさせた。他の時は、単に重いだけの《濃霧/Fog(7E)》だったが。 サイドボード後の成績は、依然として6-4でゴブリン有利だった。しかし、ゴブリン デッキの勝ちは、包囲攻撃の司令官をドローできるかどうかにさらに依存するようになっ た。対処法がないので、それが場に出てきたゲームの大多数では負けていた。でも、司令 官を引かれなかった対戦ではだいぶ状況は改善された。司令官を引かれたゲームでも一回 勝つことに成功したことがあったけれども、それにも変異(※天使のことだと思われる) が関係していた。ロリックスは、復讐を撃たれた後に出すカードととしてはよかったが、 完璧というわけではなかった。最悪の変異を止めるというだけならば、3枚目のロリック スよりは2枚目のショックの方が欲しいかも知れない。
633 :
タイ屋 :03/06/30 16:52 ID:???
平和な心は手堅いが、素晴らしいというほどではなかった。メイン投入はしないと確信 させた。ゴブリンのプレイヤーが包囲攻撃の司令官を使わずに、《つつき這い虫 /Clickslither(LGN)》や《脅迫するオーガ/Menacing Ogre(ONS)》を選んでいる場所で は、かなり分が良くなると思う。しかし現状では白単は駄目だということになるだろう。 それで、第1ラウンドではゴブリンで行くということで、Wilfred Ranqueも認めてくれ るだろう。次はビースト対スライドで、スカージが加わった今、どのような利害得失があ るのかを見よう。 補足事項として、PTニューオリンズのための最初のPTQが今週末のオリジン(※ゲーム コンベンション)で開催され、そしてスカージはまだ使えないという事実がある。僕はほ とんどの人間がナショナルに出場しているだろうということは知っているけれども、オリ ジンに行く人のために、一つ提案がある。−ビーストをプレイするということだ。最高の 成績を残しているし、悪い対戦相手というのも、ゴブリンとの1ゲーム目だけなのだ。こ のデッキは人気があるので、かなりミラーマッチになると思う。それで、ヴェニスの ジョーダン・バーコウィッツのデッキにある変更を加えたい。メインの2枚の《樹皮革の やっかいもの/Barkhide Mauler(ONS)》を2枚の《悪辣な精霊シルヴォス/Silvos, Rogue Elemental(ONS)》に入れ替えれば、ミラーマッチで有利になるだろう。
634 :
タイ屋 :03/06/30 16:54 ID:???
あともう一つ。このシリーズは、いつもは親友のPeppermint Von Courderoyが書いてる
んだけれども、病院から戻って来るまでは僕が代筆すると彼に伝えた。彼は沼地旅行
(Swamp Tours)中にワニに襲われて、重傷を負った。
ここTOGITの全員がきみを応援しているし、はやく元気になってほしいと願っている。
しっかりな、親友。
Osyp “Joe Black” Lebedowicz
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原題:Scourge in OnBC, Part III: Goblins vs. Mono-white
原文:
http://www.togit.com/reports/OL_June03Week3.html 原著:Osyp “Joe Black” Lebedowicz
翻訳:タイ屋
言わずと知れたヴェニスチャンピオンによるOnBCの記事。ほぼ三ヶ月ぶりの翻訳。どっ
かで紹介されていて、読んだら面白かったので訳してみた。何ヶ所かを除けば、わかりや
すい文章だった。もっとも、本当にワニに襲われたのかとか、分からないことだらけでは
ある。
>631
ナイス支援。ありがとうございます。
今日のイチオシ
ttp://www.wizards.com/default.asp?x=sideboard/natus03/lam 流石に本場アメリカはやることが違う。
タイ屋さんおつ。面白かったです。 やっぱサイクルは厳しいのかぁ… ショックを抜いてロリックスをいれるってのも信じられないな 関係無いけどTeen Girl Squadってすごい名前ですね。 >今日のイチオシ ライブRPGみたいなもの…か? 読んでないけど。 ビンテージドラフトも面白そうでした。
オツですた。 ちょうど限定の調整始めてたとこなんで有難かったデス。 しかしまあ、他のデッキがどれも糞遅い中でゴブリンだけ スタンダードと同じスピードで展開してくるのは非常にきっついですな。
お久しぶり、ありがとう。面白かったです。 おれも限定構築の訳さないとなあ……。
乙です ところでosypって正確にはなんて発音するの? ボブメイヤーがマーハーだった件もあるし
タイ屋さん乙です。 時期的にちょうど良い記事でしたね。とても参考になりました。
640 :
タイ屋 :03/07/01 17:06 ID:???
本家更新あげ。でも、Bad Play of the Week: Mishap in Mainzは微妙な訳かも。以下忍法(略)しとくと、
「このトーナメントではFrank AdlerやPeer Krogerなどドイツの古豪プロのすべて
がすでに脱落していました」
>The tournament brought out all of the old-guard German pros(略)
ここは「古手のプロもいた」ぐらいでいいと思う。Peer Krogerはトップ8なんで意
味が通らない(ただし、
ttp://www.planetmtg.de/events/coverage.html?id=15を 見ると、フランク・アドラーはいない。どういうことだろ)
「彼は帰ってきたチャンピオンというだけではなく、大変な人気者だったのです。」
>Not only was he the returning champion, but he was the heavy favorite.
「returning US National team member」みたいな形で「昨年度のアメリカ代表選
手」とか、returning 〜で、「前年度の〜」の成語で使われることが多いので、そう
した方が妥当かと。あと、heavy favoriteは確かに英辞郎で引けば「大変な人気者」
だけれども、favoriteで本命って意味があるから、素直に、「大本命だった」でいい
んじゃないかと。
「アメリカを占領し続ける」とかも微妙だけど、間違いってほどでもないのでスルーで。
今日のニュース
ttp://www.starcitygames.com/php/news/expandnews.php?Article=5267 なかなか興味深い。そのうちオフィシャルでも発表されると思うけど。
>635-639
ありがとうございます。OnBCは記事がまだまだ少ないので、まあ時間の許す限りやっ
て行こうと思ってます。現在はmagic4youのゾンビの記事を翻訳中。読みたい記事は、
ttp://www.starcitygames.com/php/news/techcenter.php?Tech=onsblock にいくらでもあるけど(Teen Girl Squadって言葉の発生源はここなんだろうか?)
>638
オレも知りたい。ウクライナ系なんで本人に直接聞かないと分からない可能性大だけど。
本家といえば、US nationalsでフィンケルがトップ8入り。 そろそろ本格復活か?構築戦線にも戻ってきて欲しいところ。 しかし「やりさえすりゃ勝てる」ってのはほんとすげ。
645 :
タイ屋 :03/07/04 12:54 ID:???
7月からのオンスロート・ブロック構築:ゾンビ By Dirkjan ●導入 どちらかというと、僕は個人的にはコントロールデッキをプレイする。OnBC(オンス ロートブロック構築)をプレイした最初の2,3ヶ月は、スライドデッキ(※サイクリン グ)を使おうとした。しばらくの間はスーパーマン・エルフ(※《ペミンのオーラ /Pemmin's Aura(SCG)》+《ワイアウッドの媒介者/Wirewood Channeler(LGN)》デッキ) さえ試してみた。けれども、シールド戦のトーナメントでプレイしていたときに、新しい 何かが僕の目に飛び込んできた。 ゾンビだ。 《腐れ肺の再生術師/Rotlung Reanimator(ONS)》や《魂無き者/Soulless One(ONS)》や 《ただれたゴブリン/Festering Goblin(ONS)》といった何枚かのすぐれたゾンビは既によ く知っていたけれども、僕はゾンビというのはこの環境では遅すぎると考えていた。いま までのところ、あまり多くの人がそれについて語っているわけでもないようだ。 でも、シールド戦のイベント中に、僕は《朽ちゆく猛禽/Putrid Raptor(SCG)》に気が ついた。それで僕の目は突然ゾンビに注がれることになった。7月のOnBCでの本当の一番 手のデッキ(tier 1 deck)だ。 いや本気で。僕はどうして他の人がそれについて書いてないのかは知らない。これまで のトーナメントでトップのデッキになってないのかも知らない。 でも、プレイテスト中、スライを全く簡単に倒すことができた。僕のクリーチャーは単 純に相手のより大きく、しかも(墓地から)戻ってきた。このブロックにはクリーチャー 相手を別にすれば、あまり直接ダメージ呪文は存在していない。そしてこのクリーチャー (ゾンビ)はそれで大きくなる。 対スライド戦では、出てくる何体かのクリーチャーを殺せなくてはならない。1枚の 《墓への呼び声/Call to the Grave(SCG)》が、天使たちとドラゴンどもを始末する!大 量のプレイテストの後で、ゾンビこそが7月のOnBCのシリーズでファーストピックするも のだって気づいた。
646 :
タイ屋 :03/07/04 12:54 ID:???
●デッキリスト 3 《邪悪な岩屋/Unholy Grotto(ONS)》 15 《沼/Swamp》 4 《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire(ONS)》 4 《卑劣なアヌーリッド/Wretched Anurid(ONS)》 2 《戦慄をなす者ヴィザラ/Visara the Dreadful(ONS)》 2 《虫つぶし/Swat(ONS)》 3 《墓への呼び声/Call to the Grave(SCG)》 4 《萎縮した卑劣漢/Withered Wretch(LGN)》 1 《死の脈動/Death Pulse(ONS)》 1 《戦慄の葬送歌/Dirge of Dread(ONS)》 1 《苦痛の命令/Decree of Pain(SCG)》 4 《魂無き者/Soulless One(ONS)》 4 《朽ちゆく猛禽/Putrid Raptor(SCG)》 4 《宝石の手の汚染者/Gempalm Polluter(LGN)》 4 《ただれたゴブリン/Festering Goblin(ONS)》 4 《腐れ肺の再生術師/Rotlung Reanimator(ONS)》 サイドボード: SB: 4 《波停機/Stabilizer(SCG)》 SB: 4 《脅迫状/Blackmail(ONS)》 SB: 3 《荷降ろし/Unburden(SCG)》 SB: 4 《燻し/Smother(ONS)》
647 :
タイ屋 :03/07/04 12:55 ID:???
●カードごとの分析 3 《邪悪な岩屋/Unholy Grotto(ONS)》はまさに不可欠。黒単色をプレイするから、3枚の カラーレスマナしか出ない土地を入れておくのはあまり難しいことじゃない。ゲーム中盤 では、《腐れ肺の再生術師/Rotlung Reanimator(ONS)》や《宝石の手の汚染者/Gempalm Polluter(LGN)》と非常によく働く。何度かは、《魂無き者/Soulless One(ONS)》のため に使ったことさえあった。8/8クリーチャーだったそれは、その時点での僕の最高の選択 だった。 15 《沼/Swamp》と4枚の《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire(ONS)》 2マナ以下のクリーチャーが12体いるから、土地22枚でこのデッキには十分だ。何度 か、ヴィザラをキャストしようとしたときには、それでは良くないと感じることもあるだ ろう。しかし普通は4枚目が来た後は土地を引きすぎない方がうれしい。汚染者とか他の サイクリングカードで、5番目の土地(※《墓への呼び声/Call to the Grave(SCG)》を意 味するのだろう)も普通は予定通りに得ることができる。 4《ただれたゴブリン/Festering Goblin(ONS)》 − これは単純に、ゾンビデッキでの1 マナスロットを埋めるための、通常唯一の選択肢だ。僕はマナカーブが大好きだし、特に ビートダウンされていてクリーチャーが死んだときに、それが他を増強する(魂無き者) とか、ゴブリンを殺せるとなればなおさらだ。赤に当たったときは、最初にただれたゴブ リンをキャストすることで、あまり手ひどく痛めつけられずに3マナに到達できるまでの 時間を稼げるだろう。 1マナのクリーチャーがあと2体あればよかったんだけど、このブロックにはどうにも そんなものは存在していない。大した問題ではなく、ブロック構築のデッキの大半はかな り遅いので、このゴブリン4枚で1マナクリーチャーは十分だ。
648 :
タイ屋 :03/07/04 12:56 ID:???
4《卑劣なアヌーリッド/Wretched Anurid(ONS)》 4《萎縮した卑劣漢/Withered Wretch(LGN)》 1マナクリーチャーが4枚しかないので、2マナクリーチャーは重要だ。それらを欠い ては、ビーストやスライやその他に負けてしまう。そして卑劣なアヌーリッドは、僕の知 る限りではこのブロック全体で唯一の2マナ3/3クリーチャーだ。弱点は最小限でしか ないのに。このクリーチャーはすごい。ショック、騎士たち、スライドの直接ダメージな どからも生き残れれる。そして、よく2ターン目から出てきた場合には、ゴブリンデッキ 相手にゴブリン1匹とショックとを奪い取れる。実にすごい。 萎縮した卑劣漢もよくて、追加の2マナ2/2クリーチャーであり、さらに時々は有用 な能力まで持っている。マナカーブを加速するのにぴったりで問題ない。 4 《腐れ肺の再生術師/Rotlung Reanimator(ONS)》は、何か1枚だけでは殺されない。そ のおかげでいいクリーチャーになっている。(3マナは)あまり速くはないが、素晴らし いブロッカーで、素晴らしいクリーチャーだ。 4 《朽ちゆく猛禽/Putrid Raptor(SCG)》−−6マナとはいえ、このクリーチャーの変異 コストは本当に素晴らしい。2ターン目に3/3をキャストして、3ターン目は4/4を 出せる。このカーブはそこまで速い。ゾンビはブロックで最速のデッキだ。そしてこの猛 禽が、まさにゴブリンデッキを叩くわけだ。もちろん、連中だって4ターン目に6/6を 出せる。でも、それがすべてだ。 この猛禽は直接ダメージでは死なない。黒のクリーチャー除去にも殺されない。4/4 の6マナクリーチャーとして変異解除できるからだ。魂無き者を、不意に+2/+2すること もできる。そしていつでも引いてきた小さいゴブリンや必要ない汚染者を使うこともでき る。これだけの事実があれば十分だ。
649 :
タイ屋 :03/07/04 12:56 ID:???
4 《魂無き者/Soulless One(ONS)》−−なんてこったい。《魂無き者/Soulless One(ONS)》は僕のデッキでは簡単に8/8クリーチャーになってしまう。 最初は《アンデッドの戦長/Undead Warchief(SCG)》を使っていた。しかし、それが単 に2個の+2/+1カウンターに過ぎなかったのに、魂無き者は普通は6/6から始まって、 簡単に8/8になる。単に再生術師が死んでトークンを作るだけで、すでに3/3になっ ている。その次に朽ちゆく猛禽を表にすれば5/5になる。これだけでも4マナの価値は 十分にある。 (生死に関係なく)クリーチャーはこいつを大きくしていく。火力で焼かれようとした ときに、汚染者をサイクリングすることで大きくできる。まったくすごいクリーチャー だ。 4《宝石の手の汚染者/Gempalm Polluter(LGN)》 サイクリングするためだけだ。普通は 単なる2ダメージだけだ(赤か白に対しては大量破壊呪文があるから、2体より多いク リーチャーをプレイする必要はない)が、2ダメージというのは、もともと僕のデッキで は2マナの価値はある。加えるに《邪悪な岩屋/Unholy Grotto(ONS)》で戻せるし、魂無 き者を不意に大きくできるし、朽ちゆく猛禽の変異コストを支払えるし、とにかくこのク リーチャーはデッキに必須だ。 2《戦慄をなす者ヴィザラ/Visara the Dreadful(ONS)》 イエス、僕は知ってる。これ はゾンビじゃない。それがどうした。6マナで5/5のフライヤーだ。それだけでもい い。ああ、それにタップするだけでクリーチャーを殺せる。ゾンビであろうとなかろう と、僕は使いたい。
650 :
タイ屋 :03/07/04 12:57 ID:???
これまではクリーチャーがたくさん出てきた。本当のクリーチャー除去がいない(ヴィ ザラは別だが、あれは遅すぎる)が、このブロックはクリーチャーで一杯だ。それでも、 あまり速いクリーチャー除去は、それほど必要ではない。目にする最悪の者は《白騎士 /White Knight(LGN)》だし、それはどのみち殺せない。だから、単に対戦相手より大きな クリーチャーを出して、可能ならば攻撃すればいい。魂無き者をサイクリングで成長させ るのを待てないとか、《墓への呼び声/Call to the Grave(SCG)》をドローするまで待て ないのならば。 3 《墓への呼び声/Call to the Grave(SCG)》 −このカードは、ビースト戦やスライド戦 ではそれだけで勝てる。それに、ゴブリンや他の黒デッキに当たっても、まだいいカード だ。非常にいい選択だ。クリーチャーを殺し、こっちのゾンビは残っている。−実に素晴 らしい。これ3枚で、クリーチャー除去を必要とする度合いははるかに少なくなる。 僕はサイクリングできるので、2枚だけ《虫つぶし/Swat(ONS)》を加えた。たまに騎士 とかゴブリンを殺せるのを示しておく必要がある。多くの場合はそうではなく単にサイク リングするだけだが。《死の脈動/Death Pulse(ONS)》も同じ勘定だ。 1《戦慄の葬送歌/Dirge of Dread(ONS)》 これはいいカードじゃない。2枚はデッキに 入れないことだ。このデッキのクリーチャーは大きいし、十分に大きくなる必要がある。 例えばビーストとにらみ合って場が膠着していても、《戦慄の葬送歌/Dirge of Dread(ONS)》1枚で直ちにゲームに勝てる。サイクリングも付いているし、1枚だけなら 害にはならないだろう。 1《苦痛の命令/Decree of Pain(SCG)》は、このデッキを少しばかりカジュアルにしてお きたいので入れてある。1枚の《苦痛の命令/Decree of Pain(SCG)》で、よく最終的に ゲームに勝つことがある。(すべてが死んで、命令を撃ったときには普通は8/8になっ ていた魂無き者が邪悪な岩屋で帰って来られる)1枚だけなら、害にもならない。これは 長引いたゲームで秘密兵器になれる。プレイするのにいいカードとは思わなければ、普通 はヴィザラを追加しておけばいいだろう。だが、たまに命令で何もかもを殺すというの は、僕の好みだ。
651 :
タイ屋 :03/07/04 12:57 ID:???
●サイドボード: +4《波停機/Stabilizer(SCG)》 − 抜くのは 2《虫つぶし/Swat(ONS)》、1《戦慄の 葬送歌/Dirge of Dread(ONS)》と1《死の脈動/Death Pulse(ONS)》 そう、メインデッキでは、スライドには勝つよりも負けることが多い。さらに、 +4《脅迫状/Blackmail(ONS)》 −1《苦痛の命令/Decree of Pain(SCG)》−3《宝石の 手の汚染者/Gempalm Polluter(LGN)》 スライドにメインデッキで負けるということは、それが最悪の対戦相手ということだ。 8枚のサイドボードカードが大きく解決する。 3《荷降ろし/Unburden(SCG)》 − 何か適当な予想できない相手に。たまにクリーチャー 除去は役立たずになるが、カード除去は絶対にそうはならない。僕はOnBCで多くの地雷系 デッキを見てきた。 4《燻し/Smother(ONS)》 − これはあまり多くは使わない。おそらく何かに置き換える 必要があるのだが、しかし、何にすればいいかは確信がない。《燻し/Smother(ONS)》は スライに対抗するのに、普通は汚染者の代わりに入れて役に立つ。しかし、そこまで満足 はできない。実際、その変更で魂無き者は少し小さくなり、たまにその差で焼かれてしま うかもしれない。そのせいで、《燻し/Smother(ONS)》全部を使うというのはとても珍し い。スーパーマンに対してはいいカードだが、あまりスーパーマンは見てない。それに、 すでに普通は《脅迫状/Blackmail(ONS)》でそのデッキに備えてもいる。
652 :
タイ屋 :03/07/04 12:59 ID:???
●マッチアップ vsゴブリンスライ これが一番簡単な対戦だ。ゾンビの方が大きい!ゾンビは強烈に殴って、墓地から戻っ てきて、トークンを残して、互いに大きくしたりする−それが、死んだ後でさえ。そう、 ゴブリンを負かせるのだ。第1ゲームでさえ、有利だろう。75/25 vsアストログライド(サイクリング、スライド) スライドは1ゲーム目では厳しい。クリーチャーが焼かれないサイズであっても、《翼 の破片/Wing Shards(SCG)》と《平和な心/Pacifism(ONS)》は厄介だ。ドラゴンと天使は 処理できる(驚くべきことに、ゾンビはそいつらを厄介払いできる唯一のデッキだ、《墓 への呼び声/Call to the Grave(SCG)》のおかげで)し、それで互いに簡単にはいかない ようになる。普通は最終的には、白デッキはすべてを(※《アクローマの復讐/Akroma's Vengeance(ONS)》で)破壊できるし、そうなれば天使がやってくるが。 このデッキに対抗するのに8枚のサイドボードカードがある。サイドカードは、何かを 破壊するためカードではない(破壊のためのカードはすでにあるから)。脅迫状は相手の 破壊的なカードを奪い去り、《波停機/Stabilizer(SCG)》はデッキをスローダウンさせ る。65/35 vs爆発的植生(Veggies) 本当の《爆発的植生/Explosive Vegetation(ONS)》(赤緑ビーストと間違えないよう に)はタフな相手だ。クリーチャーはうっかりするとゾンビよりも大きくなるかもしれな い。入っている除去も、どちらかと言えば優秀だ。うーん。本当の良いサイドボードカー ドがないことは実によくない。まだ、Veggiesに対しては、普通はこっちの方が少しばか り速かった。そのせいで、あまり負けずに済んだ。しかし、なぜVeggiesがゾンビに勝て たのか分かった。 最大のアドバンテージは、白のような他のデッキに負けてしまうせいで、すでに Veggiesは人気デッキではないということだ。最終的に繰り出される優れたカードに備え て、《脅迫状/Blackmail(ONS)》4枚をサイドから投入して、大型クリーチャーを除去し て、相手よりも多数のクリーチャーを繰り出す。また、Visaraも良い。60/40で有利なま まだと見る。個人的にやったがそんなに多くは負けなかったので、勝てると言っておこ う。
653 :
タイ屋 :03/07/04 12:59 ID:???
vsビースト このデッキは同じく思いっきり注意する必要がある。なぜプロがそれについて話してな いのかは知らない。たぶん、それが彼らの秘密のテクなのだろう。とにかく、本当に実に 優秀にビートダウンしやすい。多分そのために、僕の次の記事を書くだけの価値がある。 ビーストとゾンビは非常によく似ている。万一彼らがarena land(※《争乱の崖地 /Contested Cliffs(ONS)》のことだと思われる)を出して、あなたのクリーチャーに4ダ メージずつ叩き込んできたら、キツイだろう。逆に最初に《墓への呼び声/Call to the Grave(SCG)》得て、毎ターンクリーチャーを殺して、場に腐れ肺の再生術師やヴィザラや デカイ魂無き者を出していれば、勝てるだろう。このデッキは十分にはテストしてない。 しかし、ゾンビが勝つ可能性は十分にある。爆発的植生と大体同じだと言っておこう。 vs白単 僕らはそれについて書いた。でも、依然としてそれはあまりよく知られていない。白単 は《白騎士/White Knight(LGN)》、《翼の破片/Wing Shards(SCG)》、《平和な心 /Pacifism(ONS)》、《曙光の精霊/Dawn Elemental(SCG)》、 あー、それから天使のよう な、いつものヤツさえ持っているかもしれない。《墓への呼び声/Call to the Grave(SCG)》がなければ、白単に負けてしまうかも知れない。(呼び声は)3枚しかない し、大量のクリーチャー除去や飛行があるせいで、こちらのクリーチャーを並べて膠着状 態を作り出すこともできない。よって、爆発的植生やビーストを相手取った時よりも、守 るのはずっと難しくなる。この対戦では本当に苦労することになる。こちらの唯一の強み は、白単はまだそれほど多くはプレイされてないということだ。25/75 vsスーパーマン・ワイアウッド 僕はこのデッキをあまり見ない。人気のあるプロプレイヤーのデッキとして、スーパー マンが十分なのかということも疑わしい。フライデーナイトマジックとかあなたの地元の トーナメントでは素晴らしいだろうが、ゴブリンやスライドに対抗するのにいい選択とは 思えない。したがってゾンビと十分なテストは行っていない。
654 :
タイ屋 :03/07/04 13:00 ID:???
●終章
オーケー、それで結論はなんだろうか? まさしく、ゾンビには現在大敵がいない!
ムムム、白単には負けるかもしれないが。それでも正しくプレイすればチャンスはある
し、それにまだ白単はそんなに人気はない!トーナメントではおよそ3分の1がスライド
で、3分の1がゴブリンだ。この2つのデッキは処理できる。そのために、ゾンビデッキ
は本当に一番手のデッキとして、今までのところ7月のOnBCでの僕のイチオシのデッキに
なっている。
Dirkjan
Magic 4 You.nu
------------------------------------------------------------------------------
原文:
http://www.magic4you.nu/articles/2003-06/jonbczombies.php 原題:July OnBC: Zombies
著者:Dirkjan
翻訳:タイ屋
というわけで予告してたゾンビの記事。自分も黒単ゾンビは回したことがあったので、
いろいろ面白かった。《邪悪な岩屋》は本当に強かった。朽ちゆく猛禽が無かったらデッ
キになってなさそうってのもうなずける。
なお、原文は本当はもっと砕けた文章だと思うが、そのことに気づくのが送れたので訳
文としては中途半端かも。
この後はしばらく忙しくなる予定なので、新しい翻訳はちょっと難しいかも。
655 :
高潮の :03/07/04 13:00 ID:uy7OyRHR
支援要ります?
本家サイドボードだけど、ゲーリーワイズの記事が好評だからって、 あんな内輪ネタを翻訳せんでも・・・
>タイ屋さん 乙です。 OnBCにはまったく興味なかったのですが、 前回と今回の翻訳を見て興味が沸いて来ました。
タイ屋さん乙ですた。面白かったです。
なんか漏れも翻訳したくなっちゃいました。
とりあえず
>>641 のヤツでも訳してみます。
659 :
高潮の :03/07/05 00:30 ID:???
支援空振りでしたすみません つーかかっこわるい。
>>642 一応書いておくともう訳してるところがあるみたいです。こんなスレッド覗い
てる人が三四郎さんのところを見てないとも思えませんが。
>659 あ、thxです 巡回ろくにしてないから気が付いてませんでしたw
>>660 「マディソンにあるウィスコンシン大学の学生、ボブ・マーさん(24歳)」
一瞬誰と思った奴挙手
ノ
挙手2。Bob Maherでいいんだっけ?でも、記事自体は喜ばしいことでは?
664 :
タイ屋 :03/07/05 17:29 ID:???
OnBCにおけるスカージ、パートIV:ビースト対スライド By オジプ・レベドウィッツ ビーストはスカージ前のOnBCで最高のデッキだった。スライドはプロツアーで優勝し た。だから、この二つのデッキは疑う余地無くスカージ後のメタゲームでも試すべきデッ キだ。《クローサの戦長/Krosan Warchief(SCG)》と《火花のしぶき/Spark Spray(SCG)》 のようなカードが、どのようにこのデッキに影響を与えるのかとか、何が切られて何が残 るのかとか、対戦にどのように影響を与えるのかとかを。 スカージのリリース前は、ビーストには圧倒的なアドバンテージがあった。《テフラ ダーム/Tephraderm(ON)》、《梢を這うもの/Canopy Crawler(LGN)》、《アヴァラックス /Avarax(ON)》のようなカードがあって、相手をすごく悩ませていたし、回復力もある。 《争乱の崖地/Contested Cliffs(ON)》のおかげで、ビーストのプレイヤーは場を支配す ることもできた。進路を阻むのはジャレスだけだった。 まずは、両方のデッキを調べて、スカージの混乱によってどのように変化したのか見る ことにしよう。 ●ビースト: このデッキはスカージからそれほど多くは得ていない。しかし、すべての部族の人気 者、戦長を手に入れている。《クローサの戦長/Krosan Warchief(SCG)》は、《テフラ ダーム/Tephraderm(ON)》と《アヴァラックス/Avarax(ON)》を1ターン分加速できる。そ れだけでなく、すべてのビーストに[1緑]で再生を与えることができる。《梢を這うも の/Canopy Crawler(LGN)》を効果的に処理する唯一の手段が、スライドのプレイヤーの 《アクローマの復讐/Akroma's Vengeance(ON)》であることを考慮すると、この能力は途 方もなく重要だ。あと、スカージをドラフトしたことがあれば、このセットには目を引く ような新しいビーストはあまりいないことを知っているだろう。つまり中核のクリー チャーは変わらないように思える。 これが、僕のテストしていたリストだ:
665 :
タイ屋 :03/07/05 17:31 ID:???
メインデッキ: 4 《ワイアウッドのエルフ/Wirewood Elf(ON)》 4 《思考繋ぎのプライモック/Thoughtbound Primoc(ON)》 4 《クローサの戦長/Krosan Warchief(SCG)》 4 《貪欲なるベイロス/Ravenous Baloth(ON)》 4 《梢を這うもの/Canopy Crawler(LGN)》 4 《アヴァラックス/Avarax(ON)》 4 《テフラダーム/Tephraderm(ON)》 2 《残忍な先祖返り/Feral Throwback(LGN)》 4 《ショック/Shock(ON)》 4 《樹木茂る山麓/Wooded Foothills(ON)》 4 《争乱の崖地/Contested Cliffs(ON)》 4 《平穏な茂み/Tranquil Thicket(ON)》 9 《山/Mountain》 5 《森/Forest》 サイドボード: 3 《波停機/Stabilizer(SCG)》 2 《暴動/Insurrection(ON)》 2 《悪辣な精霊シルヴォス/Silvos, Rogue Elemental(ON)》 4 《大群を産むナントゥーコ/Broodhatch Nantuko(ON)》 4 《星の嵐/Starstorm(ON)》
666 :
タイ屋 :03/07/05 17:32 ID:???
トップ4のJ・バークス(※PTベニスのジョーダン・バーコウィッツのこと)のデッキ リストとの主な違いは、マナベースだということになる。戦長がマナを加速するので、土 地5枚というのは、もはや(成功のための)マジック・ナンバーではなくなった。もとも とはロジャー・ソリーノ(Roger Sorino)が、手札のビーストの数を最大化するために (《梢を這うもの》を増幅するために)サイクリングランドを加えたのを、僕は知ってい る。 でも、再生能力が重要な要素になったことで、このデッキは前よりもたくさんマナが必 要になったと思う。僕は《クローサの大牙獣/Krosan Tusker(ON)》を抜いて、《クローサ の戦長》に置き換えた。理由は、大牙獣にいい印象を持ったことはなかったというだけだ けど。本当に、サイクリングして1ターンを浪費するような余裕はない。一方で3ターン 目に戦長をプレイするのは状況を非常によくする。
667 :
タイ屋 :03/07/05 17:32 ID:???
●スライド: スライドを組むのはもっとずっと難しかった。もともと、《波停機/Stabilizer(SCG)》 がここまで重大事になるとは思ってなかった。トップにいるデッキをシャットダウンする ために露骨な(もしくは、誇大広告な)カードってものは、いつだってある。たとえば、 《不寛容の仮面/Mask of Intolerance(AP)》は極々少数しか使われず、ドメインは引き続 き脅威のデッキだった。《十二足獣/Dodecapod(AP)》はドロマーのような手札破壊デッキ が環境に君臨するのを止めなかった。 しかし、《波停機/Stabilizer(SCG)》はそれらのカードよりもはるかに脅威になってい る。単に二つの要となる呪文(《霊体の地滑り/Astral Slide(ON)》と《稲妻の裂け目/Lightning Rift(ON)》)をシャットダウンするだけではない。サイクリングを止めることで、解決策 となるカードを求めてライブラリーを掘り進むことができなくなるし、手札が《新たな信仰 /Renewed Faith(ON)》や《アクローマの祝福/Akroma's Blessing(ON)》のような並以下のカー ドで溢れてしまうようにもなる。 ヴェニスでは、みんなが導入したエンチャント破壊に対しては、大型クリーチャーを場 に出すことを単純な解答にできた。しかしこの選択肢も、現在の環境では大半のコント ロールデッキが《翼の破片/Wing Shards(SCG)》を使っているせいで、かなり有効ではな くなってしまった。(翼の破片を撃たれて)突如として、アクローマがかつてほど強力で はないことを思い知らされる様は、とてもとても悲しいものだ。
668 :
タイ屋 :03/07/05 17:33 ID:???
もう一つ別のやり方を発見するというのはとても難しい。つまり、スライドデッキのエ ンチャントメントが前ほど役に立たないのであれば、それを使うことの意義は何なのだと いうことになってしまうわけだ。僕が最初に思いついたのは、サイクリングというテーマ から少し離れてみて、赤と白の提供してくれる強みにもっと目を注ぐということだった。 霊体の地滑り4枚と稲妻の裂け目4枚を使えと命令されてるわけではないのだ。つまり、 デッキの中のサイクリングを減らして、それぞれの色の提供する最上のカードを単純に使 おうとすることで、赤白コントロールよりのデッキにするわけだ。単純に白単デッキの弱 いバージョンになったように思えたので、僕はそのデッキは好きじゃなかった。ゴブリン との対戦は改善できたけど、逆にそれ以外の全部が悪化したような感じだった。それで、 《波停機/Stabilizer(SCG)》を気にかけるのはやめて、ヴェニスの僕のデッキをバージョ ンアップすることにした。
669 :
タイ屋 :03/07/05 17:34 ID:???
メインデッキ: 4 《霊体の地滑り/Astral Slide(ON)》 2 《稲妻の裂け目/Lightning Rift(ON)》 4 《火花のしぶき/Spark Spray(SCG)》 4 《アクローマの祝福/Akroma's Blessing(ON)》 4 《星の嵐/Starstorm(ON)》 4 《アクローマの復讐/Akroma's Vengeance(ON)》 2 《滅殺の命令/Decree of Annihilation(SCG)》 4 《賛美されし天使/Exalted Angel(ON)》 3 《永遠のドラゴン/Eternal Dragon(SCG)》 2 《怒りの天使アクローマ/Akroma, Angel of Wrath(LGN)》 4 《忘れられた洞窟/Forgotten Cave(ON)》 4 《隔離されたステップ/Secluded Steppe(ON)》 10 《平地/Plains》 9 《山/Mountain》 サイドボード: 4 《銀騎士/Silver Knight(SCG)》 4 《翼の破片/Wing Shards(SCG)》 2 《獅子面のタイタン、ジャレス/Jareth, Leonine Titan(ON)》 2 《炭化/Carbonize(SCG)》 2 《奉納/Oblation(ON)》 1 《滅殺の命令/Decree of Annihilation(SCG)》
670 :
タイ屋 :03/07/05 17:36 ID:???
稲妻の裂け目を2枚カットすることで、ゴブリンとの対戦が急に不利になるんじゃない かとちょっと心配だったけれども、何か新しいことを試さなくちゃならなかった。 ●第1ゲーム: ビーストデッキは常にサイドボード後は有利だった。でも、僕の経験では、1ゲーム目 では普通はどちらにでも転ぶものだった。スライドの勝ちは、普通は霊体の地滑りかジャ レスを引けたかどうかにかかっていた。 今回はメインにはジャレスがいないので、勝つチャンスは減った。さらに、ビースト デッキに新しく追加されたもの(※戦長)もあるので、スライドのプレイヤーが不利なの ははっきりしている。 僕はビーストをスライド相手にプレイして6-4だった。それからスライドでビーストと プレイして3−7だった。 天使を場に出しても、それを守り切れないのが一番の問題だった。僕の勝った時ってい うのは、ターンエンドの星の嵐で(場を)片づけて、それから天使を出して、それから 「命令」をサイクリングした。それが、空から4点ずつ殴れた、かなりよかった時だ。一 回きりだったけど。 梢を這うものを引かれなければゲームは簡単になるけれども、戦長は依然としてとても うっとうしい。どちらも引かれないというチャンスはわずかだけれども、もしそうなれば 有利だ。翼の破片をメインに入れていることで(特に火花のしぶきと一緒になればそれは もっとよくなるけれども)、時々は助けられる。けれども、2ゲーム目は単純にスライド にとって、全体としてみればもっと悪くなると思う。
支援いたす
672 :
タイ屋 :03/07/05 17:39 ID:???
●第2ゲーム: ビースト: +3 《波停機/Stabilizer(SCG)》 +2 《悪辣な精霊シルヴォス/Silvos, Rogue Elemental(ON)》 −4 《ショック/Shock(ON)》 −1 《残忍な先祖返り/Feral Throwback(LGN)》 1ゲーム目では(特に戦長を引かなかった時がひどかったけど)サッパリだった先祖返 りを1枚抜いた。もし戦長を引いたら引いたで、普通は2回分は再生のためのマナを残し ておかないといけないから、先祖返りなんかを出すために1ターンを無駄にすることなん てできなかった。翼の破片は少々厄介だけれども、シルヴォスは依然としてスライドに対 抗するのに非常にいい。 スライド: +4 《翼の破片/Wing Shards(SCG)》 +2 《獅子面のタイタン、ジャレス/Jareth, Leonine Titan(ON)》 +2 《炭化/Carbonize(SCG)》 +2 《奉納/Oblation(ON)》 −4 《霊体の地滑り/Astral Slide(ON)》 −4 《アクローマの祝福/Akroma's Blessing(ON)》 −2 《稲妻の裂け目/Lightning Rift(ON)》 波停機があるのにエンチャントを残す危険は犯せなかった。ジャレスはビーストに対抗 するのに最高の武器だし、翼の破片はビーストが蹂躙してくるのを確実に阻止できた。い つかは復讐を撃つ必要がある場合、《炭化》でクローサの戦長を処理しておける。それか ら《奉納》はあまりにも速く登場してしまった《梢を這うもの》をどうにかできる。
673 :
タイ屋 :03/07/05 17:40 ID:???
この対戦は実際には、スライドにとって少しよくなった。僕はビーストでスライドとプ レイして5-5だった。スライドでビーストとプレイして4-6だった。ジャレスを早めに引け たら、普通は何か、《争乱の崖地》までノックアウトできるようなかなりいい「命令」を 使えるようにできた。 何ゲームかでは3ターン目の変異を出すことに成功した。でも、僕には他のビーストの プレイヤーがどうしてくるかは確信はできない。僕個人としては、この対戦での《ショッ ク》は嫌っている。けれども、それなしというのも、何ゲームかでは負けてしまうことに なるので同じく嫌いだが。《波停機》はエンチャントをゲームから閉め出すことで、その 本分を全うした。だが、自分もサイクリングできなくなった(※単なるサイクリングラン ドをよりいいものに変換するようにはできなくなった)ので、かなり困ったのも事実だ。 全般的に見て、ビーストデッキには満足できた。しかし、スライドデッキは少しばかり に気に入らなかった。PTQに準備ができているようになる前には、もっと取り組む必要が あると思う。ゴブリンとの対戦では悪いにも関わらず、ビーストはプレイされるだろう。 それから、スライドは大変な時期を迎えているってことになるだろう。 幸運を! Osyp and PVC
674 :
タイ屋 :03/07/05 17:42 ID:???
------------------------------------------------------------------------------
原文:
http://www.togit.com/reports/OL_July03Week1.html 原題:Scourge in OnBC, Part IV: Beasts on Slide
著者:Osyp Lebedowicz
翻訳:タイ屋
と、いうわけで、連載の次の回。明日はトライアルが行われる場所もあるようなので、
それに間に合わせようと急いで翻訳したので、ちょっと(かなり?)雑かもしれない。
なお、次の場所の訳はかなり怪しい。
>I personally hate the Shocks in that match up, but without it as a threat you
can lose some games that same way.
>僕個人としては、この対戦での《ショック》は嫌っている。けれども、それなしというの
も、何ゲームかでは負けてしまうことになるので同じく嫌いだが。
1時間近くは使ったと思うけど、よくわからなかった。
過去3回でデッキ5つ分に触ったけど、まだ《爆発的植生/Explosive Vegetation(ON)》
も《総帥の召集/Patriarch's Bidding(ON)》も日本語の記事を見てないような気がする。
先は長いか? でも、さすがに来週から忙しくなってくるので、翻訳からは脱落する予
定。みなさんお願いします。
>657
>OnBCにはまったく興味なかったのですが、
>前回と今回の翻訳を見て興味が沸いて来ました。
こういうことを言われると訳者冥利に尽きるという感じです。せっかく横浜で特大のお
祭りが予定されているのに盛り上がらなかったら寂しい(とか言いつつ自分はまだ参加で
きるかどうか未定)とか思いつつやってる部分はあるので。
乙カレー( ゚д゚)ノ●ドゾー
タイ屋さんお疲れ様です。驚きのハイペースですね。 ブロック構築モノは漏れも興味あるので、良い記事がリクエストされてたら訳すかもです。
677 :
タイ屋 :03/07/05 18:41 ID:???
書くの忘れていた。残り40KBだから、また次スレのことを考えた方がいいかも。 とりあえず「関連事項は>2-10」は>>に直すの必須で。 あとリンク先を若干修正ぐらい? braingeyserとか。 ブロック構築のいい記事は自分も捜索中。starcityのOnBCセンターも今ひとつ見つからない ので。
678 :
高潮の :03/07/06 18:18 ID:???
お疲れさま。面白かったです。東京のGPTは今日でしたね。 >I personally hate the Shocks in that match up, but without it as a threat you can lose some games that same way. >僕個人としては、この対戦での《ショック》は嫌っている。けれども、それなしというの も、何ゲームかでは負けてしまうことになるので同じく嫌いだが。 まあ、これでいいんじゃないでしょうか。天使のことを言ってるんだと思います。 つーかそれは明らかか。 おそらくアップロードできるのはあと2本ぐらいなので、先にテンプレート作って、 誰かが訳してくれたらそれは載せて、みたいな感じでしょうか。
>674 > I personally hate the Shocks in that match up, but without it as a threat you > can lose some games that same way. 「俺は個人的にはこの対戦でのショックは嫌いだが、脅しとしてのこいつ 抜きでは、何ゲームかを同じように負けてしまうだろう。」 じゃないのか?
■ 翻訳元としては魅力的だが注意が必要なサイト ■
Brainburst.com
ttp://www.brainburst.com/ ここの記事を翻訳する前に、まず↓を読んでおくこと。
ttp://www.duelists.org/%7Ekuin/magic/trans/battle/cautions.html また、過去スレ(Revised)の592-604にも目を通すこと。
〜読者の方へ〜
・たまにはリクエストすることも大切かもしれません。(ネタ探しも大変です)
・たまには翻訳中に支援レスもしてあげましょう(6レス目ぐらいが目安)。
支援をしないと翻訳者の方が連続投稿規制を喰らってしまう可能性があります。
・翻訳してくれた訳者さんには感謝しましょう。(やる気が増します)
・誤訳・気づいた点等は紳士的態度で書くと波風が立ちにくいです。
★ 歴代訳者紹介 ★
・o・∀・) nira. ◆HiGiko.el.
・タイ屋
・三四郎
・194(いくよさん)
・M
・876
・523だけど
・74 ◆Kd5J9jlXm6
・獅子面のネタ師 ◆Neta/Frxv.
・杉井光 ◆h92HIkARU.
・高潮の翻訳者
・矜持 ◆KuKyouJIv6
・その他おくゆかしいNPCさんたち
・自分も翻訳してみようと思った「あなた」
などなど!(感謝々々)
683 :
高潮の :03/07/07 19:07 ID:???
---- 以上。braingeyserが直リンなのはわざと。ちょっと見ないうちに過去の分も 全部アップロードされてました。すげえ。 あんまり変えてませんが、意見があればお願いします。あと翻訳一本載せたら 次スレ立てる、でいいかな。
GoodJob.です高潮さん。 ただ一つだけ。 関連サイト(英)と翻訳元サイトって一緒でいいかなと思います。 特にStarCityなんて完全な翻訳元サイトですし。
gj高潮さん! ただ、俺も一つだけ。 俺のHNが今回も間違ってる・・・ できれば直して欲しいです。
686 :
高潮の :03/07/08 12:53 ID:???
>684 あれ、ほんとですね。ブリズベーンとマイズティングズはともかく、スターシチー は翻訳元に入ってなきゃいかんですね。 >685 トリップまで足したのに気付きませんでした。申し訳ないです。 それと、肝腎のスレタイ書くの忘れてました。折角「Revised」にしたのだから、 今回もこうなるべきでしょう: MTG Sideboard Online 日本語版: 6th Ed.(Classic) 23.5文字だからぎりぎり入ると思います。 明日ぐらいまでにはこの辺を修正したテンプレを作ります。
矜侍さんのサイトへのリンクがないよ
688 :
高潮の :03/07/09 12:46 ID:???
689 :
高潮の :03/07/09 12:47 ID:???
690 :
高潮の :03/07/09 12:47 ID:???
■ 翻訳元としては魅力的だが注意が必要なサイト ■
Brainburst.com
ttp://www.brainburst.com/ ここの記事を翻訳する前に、まず↓を読んでおくこと。
ttp://www.duelists.org/%7Ekuin/magic/trans/battle/cautions.html また、過去スレ(Revised)の592-604にも目を通すこと。
〜読者の方へ〜
・たまにはリクエストすることも大切かもしれません。(ネタ探しも大変です)
・たまには翻訳中に支援レスもしてあげましょう(6レス目ぐらいが目安)。
支援をしないと翻訳者の方が連続投稿規制を喰らってしまう可能性があります。
・翻訳してくれた訳者さんには感謝しましょう。(やる気が増します)
・誤訳・気づいた点等は紳士的態度で書くと波風が立ちにくいです。
★ 歴代訳者紹介 ★
・o・∀・) nira. ◆HiGiko.el.
・タイ屋
・三四郎
・194(いくよさん)
・M
・876
・523だけど
・74 ◆Kd5J9jlXm6
・獅子面のネタ師 ◆Neta/Frxv.
・杉井光 ◆h92HIkARU.
・高潮の翻訳者
・矜侍 ◆KuKyouJIv6
・その他おくゆかしいNPCさんたち
・自分も翻訳してみようと思った「あなた」
などなど!(感謝々々)
691 :
高潮の :03/07/09 12:49 ID:???
692 :
高潮の :03/07/09 12:52 ID:???
---- 以上です。こんなことやってるうちに容量なくなりそうだな……。
本家更新age. で、藤田剛史のあれ。 一体目の刃の翼が生き埋めで場に出る→ (誘発でもう一体でる→レジェンドの状況起因効果で墓地へ→ 2体目の誘発がスタックに載る。既に墓地にいる2体目を対象に) →以下()内繰り返し、その間スタックで名手起動 でおk?今回は不発じゃないっぽ。しかも(ルール的に)レベルの高いコンボだ。
694 :
NPCさん :03/07/13 20:44 ID:eDPVxKv8
多分できないと思います。 状況起因効果は、プレイヤーが優先権を得た瞬間に解決されるので 《帰ってきた刃の翼》が場に出て能力が誘発し、スタックに乗るまで どのプレイヤーも優先権を得ておらず、 《帰ってきた刃の翼》は墓地に落ちていないので、 対象に取る事はできないはずです。
場に出る 優先権発生 状況起因効果で落ちる 誘発した効果がスタックに載る といいたいんだろうな本家は
420.3. プレイヤーが呪文や能力をプレイする優先権を得るとき(rule 408〔呪文や能力のタイミング〕参照)、 下記の、状況起因効果の条件がチェックされる。適用すべきすべての効果が一つのイベントとして解決され、 それから、再びチェックが繰り返される。状況起因効果がひとつも発生しなくなったら、誘発型能力がスタックに積まれる。 その後で、該当するプレイヤーが優先権を得る。 このチェックはクリンナップ・ステップの間にも行なわれる(rule 314〔クリンナップ・ステップ〕参照)。 下記の条件が一つでも満たされた場合、アクティブ・プレイヤーが優先権を得る。 MJMJより転載。
698 :
獅子面のネタ師 ◆Neta/Frxv. :03/07/14 00:49 ID:Yn/uc8rI
GPバンコク観戦記事の中にあったちょっと面白げなデッキの 紹介記事です。スタック置き去りで思わず訳しちゃいました。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 2つの新デッキ Brian David-Marshall Jun-Wei HewとBen Seckの両名は、このトーナメントには3byeでの 出場となりました。通常3byeもあるのは喜ばしいことですが、 この両名は新しくデザインしたデッキを見せびらかしたくて 3byeがもどかしかった様です。しかしどちらにしろ、 byeが明けて3-0-0ラインのプレイヤーたちと当たることになれば 彼らのデッキ選択が正しかったか否かは明らかとなるでしょう。 Jun-Weiはデザインしたデッキを前夜のトライアルでBenと共に使って、 ちょっとしたメタの混乱をもたらしたようです。Jun-Weiのデッキは 『ダーク・デザイア』と名付けられた黒緑青の《精神の願望》デッキ。 わずか2枚含まれた《島》は、Type1で制限カードとなった 強力なエンジン、《精神の願望》のために含まれています。 そして、他には《陰謀団の儀式》や《冥府の契約》と言った 普段ちょっとお目にかかれない様なスペルが含まれています。 ヨーロッパ選手権で出現した青緑2色のバージョンが《思考停止》を 勝ち手段にしているのに対し、Jun-Weiのデッキでは遥かに少ない スペル数でストームが致死量に達する《苦悶の触手》を用いています。 多くのデッキビルダーたちと同様、Jun-Weiもまたスカージの リストの段階から《精神の願望》を使いたくて堪らなかったそうです。 「青緑のあらゆるバージョンは試したね。《呪文乗っ取り》を メインから入れたような歪んだバージョンもね。5ターン目には コンボを発動したいけど、ひどく《精神の願望》に依存してるのに 矛盾を感じたんだ。」
699 :
獅子面のネタ師 ◆Neta/Frxv. :03/07/14 00:49 ID:Yn/uc8rI
Jun-Weiは本当に色々なバージョンを試したそうで、その中には 青赤の《包囲攻撃の司令官》を使った物もあったそうです(笑)。 しかし、コンボを構成するドローソースの部分で何度も挫折しました。 ある日、彼は《陰謀団の儀式》がまるで《早摘み》のように機能する ことに気付き、そこからは雪崩式にデッキの構想がまとまりました。 「《綿密な分析》と《精神の願望》を除く青いカードは全部 切ってしまって、空いたスロットは《汚れた契約》《冥府の契約》を 突っ込むことにしたんだ。」 トライアルでゴブリンとステロにテンポ負けして2敗を喫した後、 Jun-Weiは《綿密な分析》の替わりに《魔性の教示者》を投入しました。 「最低でも2発の《願望》を撃つ必要がある以上、《教示者》の採用は 自明だね。実際、《教示者》を入れることで《願望》が確実に 撃てるようになったよ。」 彼は、もはや《苦悶の触手》だけで十分削りきれると踏んで ちょっとの間だけ《精神の願望》をデッキから切ってみました。 しかし結局、このパワフルな青呪文はデッキにまた戻されました。 Jun-Weiはこのデッキを実際にプレイするまでの間、とても ナーバスになっていました。そして、デッキリストに書かれた サイドボード候補のカードも二転三転しました。残り数分の段階で 《苦痛の命令》を加えることを決断しましたが、見落としていた カードが一つありました。そのカードは《悲しみを飲み込むもの》、 ウェイクやその他のコントロールに劇的に効くカードです。 「呪いかよ! 僕がこのカードを忘れるなんて!」
700 :
獅子面のネタ師 ◆Neta/Frxv. :03/07/14 00:49 ID:Yn/uc8rI
このデッキは、ゾンビとのマッチアップは絶望的だそうです。 しかし、3byeが明けれる頃にはゾンビはフィールドに 多数存在するステロに食い尽くされていると考えました。 まぁ、それは鮫がワニを食い尽くしてしまうだろうと 考えるのに似ていますが・・・。彼の言い分を借りれば 「マッドネスも辛いしステロもキツい。フゥ、駄目じゃん?」 との事です。昨夜このデッキを使うことを決めたNick Wongは 「このデッキなら相手を5ターンで殺せるね。問題なのは ステロはこっちを4ターン目に削りきってしまうことさ!」 とコメントしてくれました。 これだけ問題があるにも関わらず、Jun-Weiはどうしても このデッキで出たいようです。 「たぶん僕はOlivier Ruel式の《企業秘密》バージョンにしなかった ことを悔やむんじゃないかな。2日目進出は絶望的だろうけど 僕個人としては、このデッキじゃないと嫌なんだ。」 昨夜のトライアルでこのデッキが評判になってしまったのも 向かい風です。たった1枚の《もみ消し》は彼のデッキに対し 致命的に突き刺さり、《願望》デッキ対策に《もみ消し》が 使われないように祈り続けるしかないのです。
701 :
獅子面のネタ師 ◆Neta/Frxv. :03/07/14 00:50 ID:Yn/uc8rI
〜 ダーク・デザイア 〜 --------------------------------------------------------- Jun-Wei Hew GPバンコク --------------------------------------------------------- ━━ 土地:23 ━━ 4:汚染された三角州、11:森、6:沼、2:島 ━━ スペル:37 ━━ 4:精神の願望、4:冥府の契約、4:魔性の教示者 3:汚れた契約、2:苦悶の触手、3:一瞬の平和、1:郷愁的な夢 4:陰謀団の儀式、4:早摘み、4:不屈の自然、4:爆発的植生 ━━ サイド:16 ━━ 3:たい肥、4:強迫、2:枯渇、2:クローサの修復者 2:呪文乗っ取り、2:苦痛の命令、1:戦慄をなす者ヴィザラ ---------------------------------------------------------
702 :
獅子面のネタ師 ◆Neta/Frxv. :03/07/14 00:50 ID:Yn/uc8rI
Ben Seckもまた、一風変ったデッキを持ってきたプレイヤーです。 エンチャントレスというまったく新しいタイプですが、 マスターズ横浜でGabriel Nassifが使ったものと通じると 言えなくもない構成です。このデッキは、《女魔術師の存在》が 出た当時からBenが調整を重ねているデッキだそうですが、 初期バージョンは《激動》の蔓延に淘汰されてしまいました。 しかし、Nassifが《気流の言葉》を使って成功しているのを見た Benは対戦相手が《激動》のマナまで辿り着けないこと、自分の デッキには《言葉》を使うのに充分なドロー基盤が備わってる ことに気付いたのです。 Benはそのデッキ構築能力で定評のあるプレイヤーです。 ここ最近作ったリアニメイターは 'rogue' としてスタンダードに 旋風を起こしましが、彼の功績の中でそれはまだ一部なのです。 彼はプロプレイヤー含有率が少ないグランプリ級の大会では、 奇想天外なデッキで対戦相手を驚かすのを好みます。 今回は250人以上のプレイヤーの中で、非アマチュアは わずか46人、まさに彼にうってつけのフィールドです。 「このレベルのトーナメントじゃさっ、メタ外デッキに 上手く対応できるプレイヤーなんて多くないねっ! どうせ普通のデッキとしかテストプレイしてないよ? ギリギリの判断を迫られてミスしてくれりゃめっけモンさ。 オイラ自身、このデッキの細部の動きなんてアドリブで やるつもりだし(笑)」
支援
しえーん
705 :
獅子面のネタ師 ◆Neta/Frxv. :03/07/14 00:55 ID:Yn/uc8rI
彼はデッキのフィニッシャーに《動員令》を選びました。 「これだけで殺しきるのは無理かもね。聞いてくれよ、 オイラさぁ、《動員令》を《こだま》されっちゃって 《鳥》と《ウェイク》だけで殴り勝った事あるんだよ!」 と、嬉しそうに話してくれました。 《独房監禁》はフィールドに多数存在するアグロデッキとの 対戦の切り札となります。Benは《独房監禁》を維持し続ける 気はさらさら有りません。プレイテストの時には、このカードを 4枚同時に場に並べたこともあったそうです。 「《女魔術師の存在》をトリガーさせる時とか、手札が 一杯の時とかしかやんないけどねっ!」 BenもJun-Wei同様、サイドボードの構成には葛藤しました。 リストに《卓絶》と書かれたのを棒線で消し《崇拝の言葉》と 書き直してあります。《卓絶》は相手の《硫黄の渦》と 素晴らしいコンボになりますが、相手に依存した2枚コンボ に対して、彼はさすがに首をかしげたようです。 対ステロは1ゲーム目は取れるにも関わらず辛いマッチアップ だそうです。 「2ゲーム目・3ゲーム目に何をサイドインされるか次第だねっ!」
706 :
獅子面のネタ師 ◆Neta/Frxv. :03/07/14 00:56 ID:Yn/uc8rI
〜 ブレーキング・ウィンド 〜
-------------------------------------------------------
Ben Seck GPバンコク
-------------------------------------------------------
━━ 土地:25 ━━
4:吹きさらしの荒野、3:溢れかえる岸辺、2:真鍮の都
2:低木林地、1:アダーカー荒原、1:広漠なるスカイシュラウド
6:森、4:島、2:平地
━━ クリーチャー:8 ━━
4:極楽鳥、4:新緑の女魔術師
━━ スペル:27 ━━
4:女魔術師の存在、4:強制、3:気流の言葉、4:独房監禁
4:カーターの願望、4:繁茂、2:ミラーリの目覚め、2:動員令
━━ サイド:15 ━━
4:ザンティッドの大群、4:最下層民、2:崇拝の言葉
2:献身的な世話人、2:天啓の光、1:総体の知識
-------------------------------------------------------
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翻訳内容は、獅子面のネタ師◆Neta/Frxv.の脳内変換されたものであり
原文記事の内容を正しく捕らえきれていない場合があります。
原文との併読をオススメします。原文はこちらです。
http://www.wizards.com/default.asp?x=sideboard/gpban03/twodecks Jun-Wei Hewカコイイ。悲壮な覚悟にサムライを視た。
デッキビルダーとはかくありたい。
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>>703-704 支援多謝です。
サイド16になってますよリーダー!!!
仕様です。原文でもそうなってます。
む? 反応が無い。あまり面白くなかったかな。 精進せねば。 (* ̄‐ ̄)y-~~
いやいや、面白かったよ。こっちから依頼しようかと思ってたくらいだし。 残りのことで気使ってるんじゃないかな。というわけでネタ師おつ〜。 そしてコテハンのかたがた、そろそろ次スレを。
面白かったですよ。 いつもROMで恐縮ですが、こういう情報はいつも楽しみにしています。 翻訳ご苦労様です。
__∧_∧_ |( ^^ )| <寝るぽ(^^) |\⌒⌒⌒\ \ |⌒⌒⌒~| 山崎渉 ~ ̄ ̄ ̄ ̄
__∧_∧_ |( ^^ )| <寝るぽ(^^) |\⌒⌒⌒\ \ |⌒⌒⌒~| 山崎渉 ~ ̄ ̄ ̄ ̄
714 :
タイ屋 :03/07/15 15:05 ID:???
ネタ師乙。読んでて何個かひっかかりがあったので、全部じゃないけどチェックできたと ころだけ一応忍法しとくと、 "Curses! How could I have missed that?" >「呪いかよ! 僕がこのカードを忘れるなんて!」 ストレートに訳すと「畜生! なんで見落としてたんだよ!」ぐらいか? 意味として違 うわけではないけど。ただ、会話文なのであまり日本語的じゃないと目立つってことと、 こう訳すとIって主語が強調されている文章みたいになってしまうので、一応。 "I would probably say that Olivier Ruel's build with Trade Secrets is superior. It uses the same engine but it is only two colors. >「たぶん僕はOlivier Ruel式の《企業秘密》バージョンにしなかった >ことを悔やむんじゃないかな。 後半部はカットした。素直に訳すと、「たぶん、オリビエの企業秘密タイプの方が優れ ているとは思う。同じエンジンを使っていても、あれは2色だけだ」 あまり悔やむってニュアンスはないと思う。まあ「I would」をどう見るかって問題かも。 He is running a brand new creation, an Enchantress deck that is vaguely similar to Gabriel Nassif's nearly triumphant deck from the Yokahama Masters. >エンチャントレスというまったく新しいタイプですが、 >マスターズ横浜でGabriel Nassifが使ったものと通じると >言えなくもない構成です。 「構成」(buildを訳すときによく使うけど)「まったく新しいタイプ」はどうだろうか。 「横浜マスターズのガブリエル・ナッシフの準優勝デッキとどことなく似通っている、 最新作のエンチャントレスデッキを使っています」ぐらいじゃないかと。
715 :
タイ屋 :03/07/15 15:06 ID:???
He is the point of origin for current Reanimator decks in the Standard format and prides himself on his 'rogue' success. >ここ最近作ったリアニメイターは 'rogue' としてスタンダードに >旋風を起こしましが、彼の功績の中でそれはまだ一部なのです。 ここが一番引っかかったか。point of originは「原産地」なんで、そのあたりを踏まえて 「彼はスタンダード版の現在のリアニメイターの原産者であり、その'rogue'の成功を誇りにしている」 ぐらいになると思う。なお、地雷というか[rogue]だが、おそらくリアニメイターは現在で は普通に強いデッキとして知られている=もはやroughデッキではない=シングルクォート で囲っている、だと思われる。 Ben has no concerns about keeping the Confinement going. >Benは《独房監禁》を維持し続ける気はさらさら有りません。 これは後の文章から考えても、普通に「監禁を維持することについては心配してない」で いいと思う。 "If you are playing an enchantment or two every turn you will still have a full hand." >「《女魔術師の存在》をトリガーさせる時とか、手札が >一杯の時とかしかやんないけどねっ!」 「もし毎ターン、1枚か2枚のエンチャントをプレイすれば、手札は一杯のままだろうね」 ぐらいになると思う。意訳だとしても、指してる状況がちとズレてる気がする。 Ben also waffled in regards to his sideboard. >BenもJun-Wei同様、サイドボードの構成には葛藤しました。 がちがちの直訳をすると、 「ベンもまた、彼のサイドボードについては、煮え切らない(態度)でした」 waffleは葛藤(conflictやstruggle)みたいな強い意味はあまりない。TBSはネタ師訳だ けじゃなくて本人とか他人の評価見てもあまり難しく葛藤するタイプの人間じゃなさそうな ので、これだとキャラにあってないんじゃないかと思ったり。 引っかかったところは他にもあったけど、まあこういう短文あまり丁寧に翻訳するのも違う 気がするので、このくらいで。
716 :
タイ屋 :03/07/15 15:07 ID:???
718 :
高潮の :03/07/15 23:37 ID:???
>698-706あたり お疲れさま、面白かったですよ。 調べたけどJun-weiもSeckも1−3で初日落ち、オポまで同じでなかよく93 位と94位。やっぱきついのかなあ。ふたりともフィーチャーマッチがあるけど、 デッキリストはサイド16枚のままで役に立たず。 >717 All-Time MVPsのシリーズは投票がついてるのとカジュアル向きなこともあっ てか本家で翻訳されてないんで、楽しみにしてます。 >716 そう、わざわざ1では「わかりやすく」って書いてあるのに2を見ると「翻訳元」 って書いてあるのも確かにあれとは思ってましたが。 次スレは明日までに風邪が治ってたらたてます……。
>>714-715 タイ屋さん
忍法ありがとさんです。参考になりました。
相変わらず誤訳多いですな、漏れ。HAHAHA!
お恥ずかしい限りです。精進々々・・・。
>>717 o nira.くん
対抗呪文のないスタンダードってのもオツなもんですよ。
なんつーか、青やってるときのスリルが4割増しって感じ。
>>718 高潮さん
>>そう、わざわざ1では「わかりやすく」って書いてあるのに2を見ると
>>「翻訳元」って書いてあるのも確かにあれとは思ってましたが。
あ、それ漏れもこのスレ建てるときに思いました。ストレートに
『海外サイトの記事を翻訳してくれる方も大募集です。』
で良いと思うんですけどね・・・。
ところで新スレ建ったらこのスレ、短い翻訳載せて
埋め立てちゃって良いでつか?
720 :
高潮の :03/07/16 12:31 ID:???
さてじゃあちょっくら立ててきますか
721 :
高潮の :03/07/16 12:43 ID:???
立ててきました。
http://game.2ch.net/test/read.cgi/cgame/1058326387/l50 即死が心配だけど大丈夫……だよね? いまいち即死のシステムがよくわからん
です。
ほんとは全部「翻訳元」→「わかりやすくしてる元」とかいう風に変換しようか
とも思ったんですが、せっかくちゃんとうかがい立てて作ったテンプレートなの
でそのまま使いました。それやるとおれのハンドルも「高潮のわかりやすくして
る者」とかになっちゃうしな。
次回以降の課題にしましょう。
>719
容量オーヴァーでも(すみやかに)dat落ちするのは前回確認済みなんで、よろ
しいんじゃないかと。でもほんとに短いのしか入らないと思いますよ?
ほんとは一度「いつ終わるかわからないラスト取り合戦」をやってみたいんだけ
ど、まっとうな板でやることじゃないっすよね。
1000取ったら神。かw
わざわざ300も残して立てるんじゃねーよ!、くそばかが!
>723 多分新スレでも同じような書き込みした人だと思うんですが・・・ 一つのスレには500KBまでしか書き込み出来ないんですってば。 このスレ、もう491KB使ってるんですよ・・・ 2ch初心者の方ですか? fushianasanを覚えないと大変で(ry
>>723 来ると思ったよ。こういう香具師。
ぜひfushianasanを覚えてくれ。
OnBCのクール・デッキ Josh Bennett ゴブリンの猛攻は凄まじく、それゆえこの猛攻に耐えれないデッキは もはや環境に存在できません。現時点では、メタは綺麗に3つに 分かれているようです。一つはメタの最大勢力たるゴブリン、 あとはスライド系と、先ごろ急浮上してきた白単コントロールです。 しかし、これらベストなデッキで占められたフィールドと定義しても 結局のところメタ外のデッキは存在するわけです。そう、諺に曰く 「尖らせ過ぎは脆さを招く」のです。 以下に紹介する4つのデッキは、ゴブリンに対し圧倒的な制圧力を 持ちながら、他の2つのメタ中心デッキに耐性のあるデッキです。 たぶん、これらのデッキ自身が次はメタられる側になると思いますが このようなデッキが存在しえたことで、環境には絶対倒せない デッキなど存在しないということの証明になるでしょう。 ◎Chris Benafelのクレイジー植生デッキ 最後の数分で「どこかの子供」から借りてきたこのデッキですが、 メタ的には素晴らしい仕上がりとなっています。このデッキでは、 ゲームを左右する大技スペルと3種類の色を使うため、 他のどのコントロールデッキよりも莫大なマナが必要です。 《絹鎖の蜘蛛》をサイドインした後には、緑マナ2つと 青マナ3つ、赤マナ3つが必要になります。その異様な マナバランスにも関わらず、Benafelはそんなに悪くない バランスだと主張しています。彼は今週末、その快適な ドローを楽しみました。しかし、まったく同じレシピで 出場したGabe WallsとPeter Szigetiにはちっとも快適では なかったらしく、2日目進出にすら至りませんでした。
このデッキは植生デッキの定石どおり「デカいスペルを 撃って勝つ」ことを目的としますが、この環境の他の デッキが持っていない特徴があります。そう、カウンター! 《紛糾》と《まごつき》をフル投入することで、対戦相手の 逆転の芽たる「デカいスペル」を摘み取ることができます。 Benafel達は待ちに徹するゲームを好み、このデッキこそは 長期ゲームで対戦相手を妨害し続けることが可能なのです。 そう《未来予知》はプレイするのが本当に楽しいスペルです。 しかし、デッキで最も楽しいスペルと言えば、何と言っても 《ドラゴン変化》です。対ゴブリンで《ドラゴラム》を いったん張ってしまえば、《ショック》.3発を叩き込まれるか 《包囲攻撃の司令官》と《スカークの探鉱者》の組み合わせ くらいしか負けパターンが無くなります。そして、《ショック》 《星の嵐》《めった切り》と豊富な除去を備えたこのデッキでは これを張るまで生き延びること自体はそう難しくありません。 Benafel曰く、対ゴブリンは楽勝だそうです。《硫黄の渦》は 確かに問題ですが、それも《帰化》で割れるのでOKだそうです。 〜 クレイジー植生 〜 ------------------------------------------------------- ━━ 土地:26 ━━ 4:大闘技場、4:樹木茂る山麗、8:島、8:山、2:森 ━━ スペル:34 ━━ 4:紛糾、4:まごつき、4:めった切り、4:星の嵐 4:ショック、4:蒸気の連鎖、4:爆発的植生 3:ドラゴン変化、2:未来予知、1:露骨な窃盗 ━━ サイド:15 ━━ 4:波停機、3:帰化、1:露骨な窃盗、2:金属殻のカニ 2:全能なる者アルカニス、3:刃の翼ロリックス -------------------------------------------------------
◎Ben Rubinの黒単コントロールデッキ Rubinはこのデッキについて、あまり語りたがりませんでした。 デッキの原型はBrian Kiblerがプレイテスト初期に用いていたもので それに修正を加えてトーナメントに持ち込みました。週末を 迎えるにあたりRubinはこのトーナメントで何をプレイすべきか 決め兼ねていました。とりあえずゴブリンにだけは負けたくない と思っていたので、彼はこの黒い紙の束を手に取りました。 除去のスロットには、《燻し》《蔓延》《苦痛の命令》《死の脈動》と 揃っていて、サイド後には《ただれたゴブリン》と《有毒グール》が 加わります。また、《荷降ろし》ではなく《脅迫状》という選択も これがゴブリンに対して有効だからこそです。残念ながらRubinは このトーナメントで、ついぞゴブリンを倒すことができず、それ故に 「気恥ずかしい」と感じたのでしょう。 コントロールデッキに対しては、《よじれた嫌悪者》《墓生まれの詩神》 《戦慄をなす者ヴィザラ》《アンデッドの剣闘士》などの良質な生物群で 相手にプレッシャーをかけます。しかもこのうち数体はゾンビであるため 除去にも耐性があります。サイドボード後の《陰謀団の取調官》と 《頭脳いじり》も対コントロールで突き刺さります。白いコントロール を使っているプレイヤーは、このデッキ相手に3ターン目に《奉納》を 土地に対してプレイすべきです。さもなくば、ほんの数ターンのうちに 手札をズタズタにされてしまうでしょう。
〜 黒単コントロール 〜 ------------------------------------------------------- Ben Rubin GPデトロイト ------------------------------------------------------- ━━ 土地:26 ━━ 4:邪神の神殿、2:邪悪な岩屋、4:やせた原野、4:沼 ━━ 生物:12 ━━ 4:よじれた嫌悪者、3:墓生まれの詩神 2:アンデッドの剣闘士、3:戦慄をなす者ヴィザラ ━━ スペル:22 ━━ 4:燻し、4:残忍な蘇生、4:蔓延、4:苦痛の命令 2:死の脈動、4:脅迫状 ━━ サイド:15 ━━ 4:波停機、4:ただれたゴブリン、1:有毒グール 3:陰謀団の取調官、3:頭脳いじり -------------------------------------------------------
◎Alex Shvartsmanの“Bad Form” クレイジーなデッキを語るにあたり、この赤単コントロールを 外すわけにはいかないでしょう。Dave ChinとLucas Glavinが デザインしたこのデッキは、対ゴブリンには《ドラゴラム》を 張って勝つことを目的としています。しかし赤使いたちの夢たる 《ドラゴラム》の灼熱の炎だけでは、ゴブリンたちを焼き払うには 少々足りず、《宝石の手の焼却者》を含む幾つかの火力にスロットを 割いています。1ゲーム目でも相性は悪くないですが、それが サイドボード後となると更に良くなります。と言うのも、おそらく ゴブリン使い達は《火花鍛冶》《宝石の手の焼却者》をサイドアウト するはずですし、ここでBad Formは満を持して《火花鍛冶》を サイドインするのです。もはや相手にはこちらの《火花鍛冶》を焼く 火力は無く、ゴブリンの群れを簡単に蹴散らすことができます。 あとゴブリン使い達ができる抵抗はと言えば、《うすのろ》による ビートダウンでしょう。《うすのろ》.2体並べば何とかなる かもしれません。 このデッキの性能はデータからも明らかです。5人のプレイヤーが このデッキを使い、うち3人が2日目に進み、うち1人がTop8 入りを果たしたのです。 Bad Formにとって、白単コントロールは最悪の相手です。 しかしShvartsmanによれば、それでも40%くらいの勝率は あるそうです。《銀騎士》《曙光の精霊》は確かに燃えませんが これらに殺される前に相手を燃やし切ることが可能とのことです。 サイドは大型生物を何体かと万能除去《的外れの激怒》を 用います。3ターン目の《激怒》は良くも悪くも《石の雨》程度の 働きはしてくれます。もし相手の引き次第では《稲妻の裂け目》や 《銀騎士》を除去できる可能性もあります。実際のところ Shvartsmanは《石の雨》が有れば、対白コンに使いたいそうです。 「この環境に《石の雨》があったら、全く違う環境になってたね」 というのが彼の見解です。
〜 Bad Form 〜 ------------------------------------------------------- Alex Shvartsman GPデトロイト ------------------------------------------------------- ━━ 土地:27 ━━ 4:邪神の神殿、4:忘れられた洞窟、19:山 ━━ 生物:6 ━━ 4:宝石の手の焼却者、2:刃の翼ロリックス ━━ スペル:27 ━━ 4:ショック、4:火花のしぶき、4:陽光の突風、4:星の嵐 4:稲妻の裂け目、4:不毛化、3:ドラゴン変化 ━━ サイド:15 ━━ 4:的外れの激怒、4:火花鍛冶、3:脅迫するオーガ 4:逃げ出したプライモック -------------------------------------------------------
◎Bob Maherの赤白コントロール このデッキは言わば"スライド無しのスライドデッキ"です。 デザインはBrian Kowal、「ブロック構築の全貌を捕らえてる」と Maherに言わせしめた人物です。Kowalは、PT東京の時の Dave Williamsのベスト8の立役者であり、また今回は Joel PriestやDan Floodといった面々の助言を経て、このデッキを 完成させました。Maherがゴブリンやビーストに勝てるデッキを 探している時、Kowalがこのデッキを教えてくれたそうです。 もっとも、Maher曰く「ビーストは居なかったけどね」だそうですが。 赤白コントロールといっても、そのパーツは赤白スライドと共通の 物も多々見受けられますが、それも《稲妻の裂け目》が強力すぎる ためでしょう。普通のスライドとの相違点は《裂け目》と《天使》の 欠落でしょう。Zvi Mowshowitzやその他の多くのプロたちの言葉を 借りれば、《天使》はもう過去の産物とのことです。 もはやデッキには彼女の居場所は無いのかもしれません。 対ゴブリンにおいて、このデッキはメインから幾つもの対抗手段を 持っています。《銀騎士》《翼の破片》《星の嵐》《復讐》などなど。 そして、サイドには偉大なる《ショック》.4枚が控えています。 この《ショック》は白コンにおける天敵《雨ざらしの旅人》への 解答でもあります。対コントロール戦では《滅殺の命令》を 用いればマナ基盤で優位に立てます。この時は2枚の《寺院》を サイドインすることも忘れないで下さい。 このデッキに対するMaherの評価は「Rock Solid (*1)」だそうです。