MTG Sideboard Online 日本語版: Revised Edition

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1Dr.Pepper
SideBoard Onlineの記事を“批評”したり“翻訳”するスレッドです。
海外サイトの記事を分かり易くしてくれる方も大募集です。

▼前スレ
MTGサイドボードオンライン日本語版スレ 第二版
http://game.2ch.net/test/read.cgi/cgame/1014566312/

関連事項は>>2-10
2Dr.Pepper:02/07/09 15:25
MTGサイドボードオンライン日本語版スレ (初代)
http://game.2ch.net/test/read.cgi/cgame/1008061677/
3Dr.Pepper:02/07/09 15:27
主な翻訳元サイト(すべて英語)
Mtg News
ttp://www.mtgnews.com/
Brainburst.com
ttp://www.brainburst.com/
Sideboard Online
ttp://www.wizards.com/default.asp?x=sideboard
4Dr.Pepper:02/07/09 15:28
〜読者の方へ〜
・たまにはリクエストすることも大切かもしれません。
・たまには翻訳中に支援レスもしてあげましょう。
支援をしないと翻訳者の方が連続投稿規制を喰らってしまう可能性があります。
・翻訳してくれた訳者さんには感謝しましょう。
5Dr.Pepper:02/07/09 15:30
★ 訳 者 紹 介 ★
・高潮の翻訳者
・o・∀・) nira.
・876
・三四郎
・訳者さんをみて自分も翻訳してみようと思った「あなた」
などなど!(多謝!)
6Dr.Pepper:02/07/09 15:33
エキサイト 翻訳>テキスト翻訳
ttp://www.excite.co.jp/world/text/
7タイ屋:02/07/09 16:10
>1-6
 お疲れ様。機械翻訳については

ttp://www.kotoba.ne.jp/cgi-bin/ddcat.cgi?pwd=2&k=MT&DC=100&LC=100&fsz=2

 にもいっぱい載ってる。
8o・∀・) nira.:02/07/09 16:11
乙カレー!
9NPCさん:02/07/09 16:51
乙ー!

気になった事。

>>1 には「翻訳」と言う単語入れない方が良かったんでは?
>>5 最近見ないが194さんは?
10Dr.Pepper:02/07/09 17:13
>7
次からは入れるのが大事っすね。
>>9
ゆるして・・・。ごめんさい。次からは取り入れられる事を願います。

では、任務完了。
11o・∀・) nira.:02/07/09 18:50
http://www.wizards.com/default.asp?x=sideboard/strategy/20020702a
をホンヤクチウ。。。ですが、本当に久し振りなので訳がわかりにくい(´Д`;)
12高潮の翻訳者:02/07/09 19:38
スレ立てお疲れさま、&有難うございます。
これで腰を据えて翻訳にかかれます。と思ったらいきなりかぶりそうになったよ。niraさ
ん任せますのでよろしく。

あと本家が更新されてますね。記事は二本とも好い感じ。問題はペースなんだ、たぶん。

リンクはniraさんとこもあってもよかったかも。

ttp://homepage.mac.com/o_nira/
13o・∀・) nira.:02/07/09 21:06
翻訳終了…誤訳・不適切表現はがんがん指摘よろしくぅ!

Magic的思考法 第一文書:イントロダクション

Magicには可能性が無限にある。少なくとも、人間には無限と区別できないぐらいある。
如何にして作戦をすすめるか。相手は何を考えていて、自分は何時動くべきか。
これがチェスなら、これで終わりだ。だが、Magicではこういう戦術的な側面の裏側に、もうひとつ要素がある。

それは、運だ。
Magicは運ゲーと呼ばれる。そう思うのも無理はない。
だが、運はそこまで重要だろうか?

例えば、じゃんけん。一般的に、このゲームでは運が唯一の要素だと言われている。
実際、基本的にはそうなのだ。だが、世の中には80%ぐらいの確率で勝ちをたたき出すことのできる人たちがいる。もちろん5回やって4回必ず勝てるとは限らないが、沢山勝負すればするほど彼等の勝率は80%に近付いてゆくのだ。
14o・∀・) nira.:02/07/09 21:06
だから、読者の常識はとりあえずそのへんの空き缶入れに捨ててきてほしい。私は、負けるのは運ではなく自分のせいだ、と思っているからだ。
おやおや、不利なデッキと当たり過ぎたって?何故メタ的に有利なデッキを選んでこなかったんだい?
おっと、初手が悪すぎるって?マリガンしたらいいじゃないか。
ロチェスタードラフトで、ヘイトドラフターの隣に座っちまったって?プランを変えろ!

100マッチぐらい戦うと、自分がどれくらいの確率で「運悪く」負けるか、何回ぐらい自分からミスをするか、が見えてくる。自分から、だ。だれも「いやあ、マナ事故ちゃってさぁ」などという言い訳、聞きたくないのだ。

運は無視だ。無視を決め込むんだ。
そうしたら、自然と自分の欠陥が見えてくるようになるだろう。強くなれる。
Magicのゲームを確定する要素は、どんどん増えてゆく。すべてを「運」のせいにする奴は、それに付いていけずに脱落だ。

「あーあ、今日は事故ったなあ」なんて言うな。思うな。気にするな。
気にすることは、「どうすれば勝てたか」だ。負けたことに捕われるな。
「運悪く負けた」は禁句だ。そんなことを言う暇があれば、あの時手札に合ったMight of Oaksを本当にプレイすべきだったかどうか考えよう。あの初手で本当にマリガンすべきだったのかどうか考えよう。
負けたゲームの終わりには、対戦相手を見つめて「いいゲームでしたね」と言い、本当にそう思え。
15o・∀・) nira.:02/07/09 21:06
つーわけで、考えておくべきことのアウトライン。

壱、アドバンテージ
  a--セーフティー
  b--カード
  c--テンポ
  d--ボード支配権
弐、アタック
参、マナ
四、情報収拾
伍、的確な判断
六、「直感」でプレイしない

別に重要性で整理したと言うわけではないが、これらの要素はそれぞれがお互いに干渉しあっていて、数字が小さい方が他に与える影響が大きい。そういう順番だ。
16o・∀・) nira.:02/07/09 21:07
さて、ここで言う「セーフティー」とは、「その瞬間にゲームに負ける確率」のこと。
これは、以下の点で重要である。
壱、死ぬと勝てない
弐、ほとんどのひとはセーフティーを重要視しすぎる
セーフティーは、ライフの残り、相手側デッキ、そして局面に左右される。
ライフの残りが少なければ少ないほど、相手が自分をコロヌ確率は高くなる。
極端な例だが、ライフが1点しか残っていなければセーフティーはかなり下がるわけだ。どんなデッキでも,ライフを1減らすぐらいのことならできるからな。
赤なら焼けるし,黒なら吸える。青ならティムを使ってくるし,緑ならトランプル付きで殴ってくる。白?プロテクションを使ってくるに決まってるじゃないか。
ほら、どんな状況でも,ライフが1ならほぼ死亡だ(頼むからLichデッキのことは考えないでくれ)。

それから、相手のデッキがセーフティーに与える影響について。
相手のデッキが赤なら、ボードの局面は余り意味がない…手札から圧倒的破壊力を持った火力がこれでもかと飛んでくるからだ。だから、対赤の時は他のリソースよりもライフを優先させなければならない。
だが、他の色なら?ライフを犠牲として局面での挽回をはかれば、自分を勝利に導くことは余り難しくないはずだ。

セーフティーは、そんなもんなのだ。他のアドバンテージと取り替える方がいいのなら、がんがん取り替えるべきだ。
たとえば、3/3四体が自分の2/2四体に襲い掛かって来るとしよう。
自分はライフアドバンテージを重視し、すべてをブロックするべきか?
それともボードコントロールを重視し、2/2二体で3/3一体をブロックさせるべきか?
17NPCさん:02/07/09 21:09
       ,一-、
      / ̄ l |   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     ■■-っ <   ハイハイ、いったんCM逝きまーす
     ´∀`/    \__________
    /niraヽ \
   o・∀・,,)ノ |
    (⊃Ё|_ノ|
    (__)し'
18NPCさん:02/07/09 21:10
この番組は、o・∀・) nira.とそのスポンサー、株式会社雪里の提供でお送りしています。

では、つづきをどうぞ…
19o・∀・) nira.:02/07/09 21:10
ライフの価値は激しく変化することも頭に置いておこう。 最初の数点は余り惜しくないが、最後の数点は非常に貴重だ。
考えてみそ…Deep Analysisをフラッシュバックするのは、ライフ7の時とライフ20の時どっちがいい?後者に決まってるよな?
だから、最初の数点ぐらいのライフはさっさと他のリソースに変換すべきだ。守るのは後からでもできるからな。

Cephalid Looterをずっと回してるやつと、ずっと攻撃し続けているやつが対戦していたとしよう。
どっちが最終的に勝つと思う?タイミングをはずさなければ、Looterを使ってた方だ。
うまいプレイヤーは、まずライフをカード等の他のアドバンテージに変換し、エンドゲームになってからカードアドバンテージをライフアドバンテージに変えてゆくのだ。

この記事は、「Magic的思考法」シリーズの最初の記事だ。
後の記事は、上にあげたアウトラインに従って進めて行くこととする。
次はカードアドバンテージ。これがセーフティーの概念とどう結びついているのかも詳細にレポートさせてもらうつもりだ。
20o・∀・) nira.:02/07/09 21:11
モト記事
http://www.wizards.com/default.asp?x=sideboard/strategy/20020702a
翻訳 by o・∀・)nira.
原文 by Andrew Johnson

初心者が中級者にアップするときに参考にすべき記事かな?

>>17-18
CMありがとう(・∀・)
21NPCさん:02/07/09 21:30
おつかれー。
翻訳早いやね。

>>12
韮とこへのリンクは直でイイだろ。
22o・∀・) nira.:02/07/09 21:32
そりゃあもうお客さん、訳が速いところだけがとりえみたいなもんで。へこへこ。

最近全然サイトに収録できてません。スマソ
23うぉ:02/07/09 21:33
俺、影響された。
24いくよ:02/07/10 04:57
まさか覚えている人がいるとは思わなかった…
ごめんなさいリハビリ兼ねてなんか訳します。

使える機械翻訳ってなんかないですかね?
25やったぁ:02/07/10 09:14
194さんキター!
濃くなってきたぜ!たのしみん。
26タイ屋:02/07/10 12:12
>24

>7のリンク先にいろいろある。ただし、WEB翻訳が出来る奴は、ほとんどがAmikaiエンジンなので違いはない。
ttp://www.logovista.co.jp/trans/index.html
が、WEB翻訳ができて非Amikaiである。ただし、訳の精度としては50歩100歩。
基本的に、翻訳ソフトを買ってくるのが一番確実だと思う。カスタマイズを目いっぱいやるの前提だけど。
27NPCさん:02/07/10 12:42
>niraさん
いつもありがとうございます。感謝です><

>いくよさん
覚えてますよーw がんがってください
28高潮の翻訳者:02/07/10 12:49
>niraさん
 お疲れさま。相変わらず読みやすいし、けちのつけどころがありません。
 万年初心者として参考にします。記事は第二回が本日掲載されてました。


 関係ないけど、真木孝一郎の記事からリンクされてた「翻弄する魔道士ができる
まで」って日本語訳があったよね? アーカイブに残ってないんだろうか。
 あとピキュラとハンフリーズの契約の話はよく見ると交換条件しか書いてないな
……。

>>24 楽しみにしてます。

>>21 ごもっとも。
 http://homepage.mac.com/o_nira/
29NPCさん:02/07/10 12:49
>26
んだな。カスタマイズが重要だよな。
せめてマジック用語だけでも辞書あればな…

4 Fact or Fiction→4つのFactまたはFiction
とかならないんだけどな。
30NPCさん:02/07/10 22:07
>>29
いや、デッキリストは翻訳するひつようないだろ。
31NPCさん:02/07/11 03:02
>29
それこそジョンにサイドボード辞書をもらってくるべし
32NPCさん:02/07/11 04:23
>>31
サイドボード用カード辞書、ってのは日本語IME用の辞書だよ。
九印のところで配ってる。
33タイ屋:02/07/11 08:17
>31
 いや、29が言っているのは翻訳ソフトの辞書とかの話。それとは全く別問題だ。
34NPCさん:02/07/11 11:09
>33
正解です。フォローサンクス。
35NPCさん:02/07/11 15:02
そうか、勘違いスマソ(^^;>29見て脊髄レスしちったもんで
36NPCさん:02/07/11 23:43
分離話を旧スレの方で振ってみた。
なんか意見のある人いたらヨロ
37NPCさん:02/07/12 16:22
ttp://www.wizards.com/default.asp?x=sideboard/ww/20020710
上記アドレスの翻訳していただきたいです。できれば全プレーヤーのを。
よろしくお願いします。
38NPCさん:02/07/12 20:30
>37
リクエストするのはいいことだが さすがに多すぎないか?
39NPCさん:02/07/12 21:56
>38
リクは多い方がいい。多分。
その中から訳者達が何を選ぶのかは自由。だからな。
40NPCさん:02/07/12 22:04
41NPCさん:02/07/14 03:25
勝ってる時のマーク・ジャスティスってカッコ良かったよな。
42NPCさん:02/07/14 11:01
今はマーク・ジャスティスの名前知ってる人の方が少ないような気がする…
決勝戦をスーツ正装で現れたりとか。
43NPCさん:02/07/14 12:04
ちょっと前のワールドでもジョン・フィンケルが正装で出てきたら、
「在りし日のマーク・ジャスティスのように」って言われてたな。
44NPCさん:02/07/14 12:55
なんかどのMTGスレも懐古傾向があるな。(w
4537:02/07/14 21:47
私自身がアイスエイジ位からのプレーヤーなので
そのころの有名選手の話も思い出したいのです〜
お暇なときでいいですのでよろしくお願いします。
46NPCさん:02/07/14 21:55
>>42
「今日はビジネスだからね」だったっけか
47NPCさん:02/07/14 22:18
>>46
フィンケルは「どんな本の扉絵にも使えるようにね」だった。
48タイ屋:02/07/16 12:51
http://www.wizards.com/default.asp?x=sideboard/strategy/20020715b

割と面白かった。(ソートの話はベルギーとアメリカで違うから日本人的には微妙だけど)
誰か訳さない?
49高潮の翻訳者:02/07/16 12:58
>>48
 近日中にアラン・カマー先生が何も書かなければやってみます。

>>37
 キャリアがある人が訳した方が細かいねたとかきっちり拾えそうなんで、とり
あえずパス。

 もうすぐ一本仕上がる予定です。あーもう翻訳ってほんと難しい。めげるぜ。
50wiZARD:02/07/16 13:25
めげないでもう少し♪
最後まで 訳し続けて♪
どんなに離れてても 心は側にいるわ♪
51NPCさん:02/07/16 23:37
http://www.brainburst.com/strategy/020708.asp

の訳をやったのでもし見たい方がいましたら

http://members.jcom.home.ne.jp/0940540901/

 へどうぞ。正直役立つ文章とは自分でも思わないけどなるほどねえとは
思わせる文章だと思う。多少の間違いはご勘弁のほどを。
52NPCさん:02/07/16 23:45
>>51
すずけんさん、Magic Todayいつも拝見しております。ほとんど毎日更新される
のは敬服いたします。今後もがんばってください。
53高潮の翻訳者:02/07/16 23:51
>>51
 すずけんさんのとこなんですね。あわてて見に行ってしまいました(いつも
見てんのに)。

 昼間言ってたのが出来たんで、行きます。
 今更ですみません、PTニースセカンドドラフト、ズヴィ・モーショヴィッツ。


ドラフト2:ズヴィ・モーショヴィッツ

ひょっとするとPTニース初日最大の話題は“ズヴィの計略”だったかも知れない。多く
のプレイヤーがトーメントでの弱さを理由に白をドラフトしたがらないことを踏まえた上
で、ズヴィはインターネットを通じて世界中に自分が白を決め打ちでドラフトすることを
宣言した。さらに、このメッセージを全てのプレイヤーに確実に伝えるために、自分でデ
ザインした「白魔道士Tシャツ」まで着る念の入りようだ。こうすれば、上流のプレイヤ
ーたちが色がかぶるのを恐れて《盲信者》や《エイヴンの群れ》や《避難》なんかを流し
てくれることが期待できるわけだ。この戦略に懐疑的だったプレイヤーも居たが、数字は
嘘をつかない:スコット・ジョーンズとズヴィ・モーショヴィッツ、つまりただ二人の
「白とっちゃうよ」Tシャツ着用者たちは、ふたりともファースト・ドラフトを3−1で
終えたのだ。
54高潮の翻訳者:02/07/16 23:52
ズヴィの開けたパックからは《気力あふれる放浪者》《ナントゥーコの信奉者》《不自然
な餓え》が出て、当然白の強力クリーチャーをピック。さらに宣言通りに白に進み、《霊
気の噴出》の入っていた2パック目からは《尊い癒し手》、続いて《熟練の薬剤師》とド
ラフトしていく。二色目は《集中砲火》《蛮族の狂人》と赤に定めると、7手目にはなん
と《神秘の盲信者》が取れる。その後《美徳の巡礼者》も《薬剤師》に手を貸しに来てく
れた。

2パック目、大問題が現れる。《陰謀団の総帥》だ。オデッセイの限定戦では最強クラス
のカードだが、ズヴィはここまで全く黒を取っていないし、既に白のトリプル・シンボル
の《薬剤師》を手にしていた。それでもズヴィは賭けに出た。これを取り、《集中砲火》
を流したのだ。2手目には《盲信者》をピック、そして3手目、決断の時が来る。《幼年
期の怪物》を取って黒になだれこむのか、《蛮族の狂人》をとって赤に戻るのか、《ミリ
キン人形》を取って決断を先送りにするのか。ズヴィは《狂人》を取った。そしてそこか
らはまっしぐらに赤白に進んだ。7手目に《避難》が流れてきて、3パック目のトーメン
トでは《一時的狂気》《生まれ変わった勇士》《大音響攻撃》などを手に入れた。
55高潮の翻訳者:02/07/16 23:53
(筆者がズヴィの隣に座ると、ズヴィはこちらが質問するより先に《陰謀団の総帥》の場
 面の解説を始めた)

ズヴィ:私は大きなミスをしたが、幸いにも致命的にひどくはなかったようだ。16枚目
に正当な理由もなく《陰謀団の総帥》を取ってしまった。“なにをやってるんだ? もう
《熟練の薬剤師》を持ってるんだぞ! 手元にあるカードは全部白と赤のカードだっての
に、白白白の上に黒黒黒まで入れようってのか? 頭がおかしいぞ!”――という感じだ
ったが、幸いにも3手目のパックで《幼年期の怪物》と《蛮族の狂人》を見た時には、も
う私の脳は正常に働いていて、それ(《怪物》)まで取ってしまうことはなかったんだ。

――こっちは『なんで黒に向かわないんだろう?』って思いましたが。
ズヴィ:どんなマナベースになるか解ってて言ってるのかい?

――ええ。
ズヴィ:もし《熟練の薬剤師》を持ってなければ、賭けてたかも知れない。ただ問題は、
私のところには黒が回ってきてなかったことで、つまりJensがその時点では青黒をやって
ただろうということだ(Jensがズヴィの上家だった)。もし2パック目の回りでも黒が来
ないようだったら、いよいよ深刻な失敗になるだろうし、私の戦略を諦めてまで黒を取る
理由は何もなかった。私はそんなに頻繁に黒をドラフトするとは思われてないし、実際他
のプレイヤーが私に黒を回してくれると考える理由もなかった。黒の散らしでは《陰謀団
の総帥》を入れることはできない。《集中砲火》を既に一枚持っていたのだから、二枚目
を素直に取って、《総帥》をJensに回して確実に黒に向かうように仕向けるべきだった。
それだけのことだったんだ。
56高潮の翻訳者:02/07/16 23:54
――しかし、《総帥》は黒に向かう理由として充分すぎるほど強いカードではありません
か? あとは平均クラスのカードさえ取れてれば、《総帥》をプレイできれば勝ちでしょ
う。
ズヴィ:いや、私は好いデッキを作りかけていたんだから、《総帥》を取るのはリスクが
大きすぎた。デッキは回りづらくなるし、充分な枚数のカードが取れないかも知れない。
もし黒がカットされたら、最終的には失敗だ。

――でも、トーメントは黒が濃いからなんとかなるでしょう?
ズヴィ:それはあり得る、というか結構よくある……

――実際に黒いカードはあなたのところまでたくさん回ってきました。
ズヴィ:黒はたくさん来たね、予想していた以上に。ただ同時に、黒を取ることと《一時
的狂気》は引き換えみたいなものだったんだ。《狂気》は凄いカードだし、もし赤を取っ
てなかったら、トーメントの最初のパックでは《戦闘的な修道士》を取る羽目になってた
だろう。実際には一周してきて9枚目に取ったカードをね。それに、《よろめく大群》と
《ひどい憔悴》を同じパックから両方取ることはできない。これが来た時点でJensが青黒
だって推測が間違ってたことが判ったんだが、これも《陰謀団の総帥》を回してればどう
なったかわからない。Jensが完全に黒に向かい、このパックから《よろめく大群》を取っ
ていたかも知れない。ひとたびトリプル・シンボルのカードを取ったら、もう一枚を取ら
ない理由はないから。そうなればもっといいカードが私のところに回ってきて……と、雪
だるま式に好い流れになっていたかも知れない。
私の戦略はこの雪だるま効果によっているんだ。どう動くべきか分かっていない相手をひ
とたび上手く誘導してしまえば、後々までそのまま動き続けてくれる。それと……このシ
ャツがなければ、7手目に《盲信者》は取れないだろう? シャツも役に立ってるよ。
57高潮の翻訳者:02/07/16 23:55
――この戦略は役に立たないだろうっておっしゃってる方もいましたよね。あなたの上家
は、あなたがそう宣言しているからこそ白を全部カットしてしまうだろう、と。その意見
には一理あると思われますか?
ズヴィ:ヘイトされるからこの戦略は機能しないだろうなんて言ってる人は全員嘘つきだ
ね。そんなことはあり得ない。Doughertyは「もし君の上家に座ったら、白をドラフトす
るよ」なんて言ってたから、私は「コール」って言ってやった。手持ちのチップを全部ず
ずずいっとテーブルの真中に押しやって。そんな言葉は信じない。単純に信じられない。
そんなことをする人が居るとは考えられない。誰かを陥れるためだけに自分のプロツアー
を台無しにするなんて、やらないよ。まして3−1のテーブルで。台無しになるのは間違
いない。2パック目には何も取れないだろうから。私の上家で白をやろうとしたら、少な
くとも普通より悪いポジションになるのは明らかだ。いずれにせよ私から遠い席にもう一
人白が居るだろうことは間違いないし。こんなことのために自分のプロツアーを狼に喰わ
せるような真似をするかい? 隣に座ってる――ナイスガイに嫌がらせをするために?

――ランディ・ビューラーはこの戦略には柔軟性が欠けていて、ドラフトは運任せになっ
てしまうだろうと言ってました。例えば、最初のパックでは《気力あふれる放浪者》が出
ましたが、多くのプレイヤーはおそらく《不自然な餓え》を取って《放浪者》を流すでし
ょう……
ズヴィ:悪意があって言うわけじゃないが、それは多くのプレイヤーとやらが明らかに間
違ってるだけのことだ。《放浪者》はあのパックで最高のカードだ。例えが悪いよ。《放
浪者》は確実にあのパックで最高のカードだよ。
58高潮の翻訳者:02/07/16 23:57
――いいでしょう、じゃあもっと単純に、「柔軟性に欠ける」という主張は理屈が通って
ると思いますか?
ズヴィ:自分の運命ってのは自分で作るものだと私は思ってる。つまり、逃げ道がなくな
るにしろ、予想もしなかった事態に遭ってしまうにしろ、とるべき正しい道がわかったに
しろ、結局は自分で状況を作ってるわけだ。この戦略では他にとるべき道があることはは
っきりしてる。だから、「ああ、この戦略にこだわって、間違った色のドラフトに突き進
んだら負けることになるだろう」と答えるのが妥当かも知れない。だけど、間違ったシグ
ナルを受けて間違った方向のドラフトに進んで負けるのも、全く同じことなんだ。違いは
ない。

#ここ全然わからんです。御教授乞う。原文は↓。

Zvi: I think that you craft your own destiny. You create situations where
normally you would no outs or you would something that you wouldn't expect
to see, or you'd have to guess correctly. Here, you get the out. It's fair to say,
"Sure, if I happen to walk into the wrong draft with this strategy, I'll lose."
but if you walk into the wrong draft with the wrong signals you'll lose that
way. It's no different.
59高潮の翻訳者:02/07/16 23:58
――では、例えば、開けたパックから《踏み荒らし》が出て、あなたは……
ズヴィ:(《踏み荒らし》を)流すよ。

――《降り注ぐ塊炭》と《踏み荒らし》でも……?
ズヴィ:まあ、とにかく流すだろうね。もし流れてきたら、取らなければ死ぬぐらいの勢
いで取るけど。それで、白をとにかくがっちり集める。赤白は上手く取れてれば好い組み
合わせだし、今回は上手く取れてる感じだったんだ。《狂犬》が9手目に来たりとかね。
(最初の方で)《くすぶり獣》や《投鎖獣》が流れてきたから、うん、これはシグナルっ
て奴に違いない……とは思っていた。それで、《集中砲火》を取って、赤に行くことを決
めた。それからも《炎の斉射》がただ拾いできたり……おっと、取るかどうかの話をして
いたんだっけ。

――デッキの出来栄えはいかがですか?
ズヴィ:これより良くできた可能性はあったね。2パック目でもっと赤を取れただろうか
ら。だけど、これは好いデッキだよ。これは好いデッキだ。

――もしこの赤いカード(《蛮族の狂人》《大音響攻撃》《一時的狂気》)の代わりに、
黒になだれ込んで、トーメントで《よろめく大群》なんかの黒いカードを取れていたら、
もっと強いデッキになっていたと思いますか?
ズヴィ:そうなってたら、平地10枚/沼8枚みたいなマナ・ベースでひどく苦労してい
たと思う。黒のトリプル・シンボルを4ターン目に出そうとしたりなんかで。カードの質
は上がったかも知れないけど、マナ・ベースは最悪だ。今のデッキはおそらくマナ・ソー
スを11:6ぐらいにできるし、私はそれぐらいの比率が一番好きなんだ。このデッキは
一貫性があるし、問題も見当たらない。正しいドラフトをしたと思う。赤に関しては後半
もう少しだけ好いカードを取れたと思うが、それでも悪くない。最良の手は、おそらく
《陰謀団の総帥》の代わりに《集中砲火》を取ることだっただろうけど。
60NPCさん:02/07/16 23:58
この番組は、ミーニャー印の「サイカトグ激動商社」によってお送りいたしております。

引き続き、本文をお楽しみください。
61NPCさん:02/07/16 23:59
そりゃ!
62高潮の翻訳者:02/07/17 00:00
――それにしても、あなたとScott Jonesは共に3−1ということで、明らかに戦略は成
功でしたよね……?
ズヴィ:いや、それは母集団が小さすぎる。仮に私たちが二人とも2−2や1−3だった
としても、戦略が必ずしも役に立たなかったとは言えない。二人とも3−1だったってこ
とにも、大して意味はないんだ。大事なのは、3−1テーブルで7枚目に《秘教の盲信者》
が取れたってことだ。どんなパックであろうとも、普通そんなことはあり得ない。もし5
枚目や6枚目で《盲信者》を見かけたら、誰だってそこで白に切り替えるだろうが、そう
はならなかった。もしこれが普通のドラフトだったら、この《盲信者》が3〜4手目辺り
に取られて、やっかいなことになってただろう。私はこのシャツを着ていなくて、それで
も開けたパックから《放浪者》が出て、白をやっていたとして……まあ、普通にやってい
ても白を取ってたんじゃないかとは思うんだ。《放浪者》が出て、しかも《熟練の薬剤師》
が取れたとなればね。おそらく他の連中は《薬剤師》は取りそうにないし……

――でもあなたはシャツを着てました。
ズヴィ:そう。もしこれがなければえらいことになってたよ。Jensは《盲信者》を取った
だろうし、私は《陰謀団の総帥》を取ることになって、一色か、下手をすると二色かぶっ
てたなんてことになって、ひどいデッキが出来てただろう。ひどいまで行かなくても、少
なくとも平均以下だろうね。だけど今この手元にあるデッキは、そんな仮定から出てくる
デッキよりはずっと好い。だから私は満足してるよ。

――では最後に成績予想を。
ズヴィ:2−1ぐらいじゃないかな。
63高潮の翻訳者:02/07/17 00:07
原文 Toby Watcher
http://www.wizards.com/default.asp?x=sideboard/ptnice02/dr2a
翻訳 高潮の翻訳者

毎度ですが誤訳の指摘は歓迎します。
うーん口語は難しい。これでもズヴィなんてちゃんとした言葉遣いしてるっぽいし。
まあ修行不足ですね。頑張ります。
次回は一応マシューヴィエヌウの奴の予定で。

>>60-61
 支援有難うございます。なんか凄いスポンサーがついたな。
 でもこの時刻この長さの文章だとわがパワーブック1400+ダイヤルアップ接続では
連続投稿規制を喰らいたくても食らえないのでした……。
64NPCさん:02/07/17 00:49
不自然な飢えはメルカディアン・マスクスのカードのはずだが?
65NPCさん:02/07/17 01:53
>64 くだらないことで突っ込んじゃダメよー。

>高潮さん
面白く読めますたー。これからも頑張ってホスィです。
66よかった:02/07/17 03:32
お疲れ様でした。
読みました。すごく良かったです。
ありがとうございますた〜〜!!
67NPCさん:02/07/17 07:32
>>51 高潮さん、おつかれー。

>65
高潮さん本人も言ってるけどツッコミは重要。

>64
折角だから正答も書いておくとより親切。
× 《不自然な飢え/Unnatural Hunger》
○ 《病的な飢え/Morbid Hunger》
68タイ屋:02/07/17 12:57
>58
ズヴィの言い回しは回りくどいからわかりにくいですからなあ。まあ、たぶんこんなカンジでは
ないかと推測。

私は、自分自身の運命は自分で作ってるんだと思う。普通にやってて逃げ道がなくなったとか、
まさか見るとは思ってなかった何かを見たとか、正しく推量する必要があったとか、そういうよ
うな状況も、自分で作り出したのだと。
意訳:「ズヴィ的には、運命なんてよくも悪くも自分で決めていると思うズヴィ。『あ、取れる
色がないズヴィ』とか『あれ、なんでこんな順目にこんなカードがあるズヴィか? ありえない
ズヴィ』とか、『しまった、あれは上が黒じゃなくて緑って意味だったズヴィよ』とか、そんな
ことになっても、それは自分のやったことの結果ズヴィ。

 然り、言い訳はあるね。「もし私がこの戦略(を実行している状態)で、たまたま間違ったドラ
フトにはまり込んでしまったら、負けてしまうだろう。確実だ」とか言ってもいいだろう。しかし、
間違ったシグナル(を受け取ったり出したり)で間違ったドラフトにはまり込んでしまったら、や
っぱり負けてしまうだろう。それって同じことだよ。
意訳「この戦略を実行しているから失敗したのではなく、状況の読み違いによる失敗ということだ」

outを引いたら
2 [単数形で] 《口語》 (仕事・非難などを避けるための)言い訳,口実; 逃げ道.
 ^^^^^

 とか出てきて気になるけど、まあこんなところではないかと。口調をそろえて訳した
かったけど、文章が難しくてそれどころじゃなかったズヴィ。
 お疲れ様でした。次回も期待してます。
69高潮の翻訳者:02/07/17 12:59
>>64 (Morbid Hunger)
あう……すみません、これほんとよく間違えるんです。《不自然な飢え》はマ
スクスのカスレアですね。あと間違えがちなのが《不純な飢え(NE)》。これは
効果も似てる。

あと人名表記が不統一でした。最初は基本的にカタカナ、と思ってたんですが、
読めないこともありそうだし、今後は原語に近い表記にする心算です。
JensはJens Thoren、DoughertyはRobert Dougherty。

第二版が落ちてしまいましたね。書こうと思ってたのに。
niraさんの「人が集まりやすいから」には同意。単純に多くの人がよく見るし、
「誰かのページ」でない方が新たに参加もしやすいんじゃないでしょうか。逆
に止めるのも簡単だし。サイトの管理については……お疲れさまです。

>>50 好きでやってんだから泣き入れてる場合じゃないですよね。
70NPCさん:02/07/18 00:17
気付いたら前スレ落ちてたんでこちらで続けようか。

論点
・翻訳スレとSBJスレ分離について
・分離した場合のSBJスレの扱いについて

新提案
・翻訳スレを別サイトに移してはどうか
・その際企画中のミーニャーサイトに間借りしてはどうか

今のところ論点はこんな所か。
主観で悪いが。
各人の意見は特に入れてないから、適当にもう一度発言して欲しい。

追加ルール。
翻訳中は邪魔しない。
71NPCさん:02/07/18 11:02
>翻訳中は邪魔しない。
連続投稿規制。
72タイ屋:02/07/18 12:50
>71
70がいいたいのは、翻訳中にこの種の議論をしないという意味かもしれない。

>各人の意見は特に入れてないから、適当にもう一度発言して欲しい。
 個人的には分離しなくていい派。荒れるのは嫌だけど、前の○○式Impulseの時みたいに、
突発的に変なことが起きるのは2chの宿命みたいな所もあるし。
 あと、このスレは、荒れても翻訳がupされるとそれで流されてクリア、みたいなところも
あるので耐性があるとも言えるし。
 分離して単独スレにするほどSBJに対する不満に需要があるとも思えない。あるいは、HJな
りWocなりDCIに対する文句ばっかり書き込まれる隔離スレでもあればいいのか?
73高潮の翻訳者:02/07/18 12:58
>69は>68を読まないうちに書きました。念のため。
ともあれ、フォロー有難うございます。二回使われている「out」って単語に
引っ張られてしまったのが失敗でした。だいたい今読み返すとおれの訳じゃ日
本語として何が言いたいかわからん。
今後の糧にしたいと思います。

SBJスレ問題:
 分離する必要はないと思う。SBJの話をできる場が欲しいし、そもそもそ
ういうスレだったし。
 私怨が暴れるってそんなに心配すべきことでしょうか? おれは全然気にな
らないです。Impulseに至ってはむしろちょっと楽しかったんですけど。

 翻訳サイトを立ち上げるかどうかは上に書いた通り。

 要するに、現状で結構上手く機能してるし下手にいじらない方がいいんじゃ
ないか、と思ってます。
74こまったちゃん:02/07/18 14:59
高潮さん。お大事に。
季節の変わり目は私も苦手ですぅ。
75NPCさん:02/07/18 20:28
>>71
ゴメソ
前スレの流れを見てないとそう言う解釈になるな。

翻訳中には分離議論で翻訳を中断しない。

としておこう。
76タイ屋:02/07/19 16:58
・翻訳スレを別サイトに移してはどうか

翻訳側じゃない立場の意見だと、今の方がフォローとか感想を書きやすいので楽でいいなと。
77NPCさん:02/07/20 13:18
翻訳キボンヌ
The New Reprint Policy
http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgcom/daily/rb29
78NPCさん:02/07/20 14:17
数ヶ月前、私は、再試験増刷と呼ばれるカラムを書きました:
私達行ないです 魔法の増刷方針が、するためにそれがデザインされたことを本当に遂行したかどうかについての右物?" 。
【翻訳不能文】
よさ、私達は、 問題を調査し、改訂された増刷方針は最終的に、発効する用意ができています。
私達の増刷方針への本質は同じであり続けます−−私達は、まだ、私達が設計するカードの確保されたリストを持ち、再びプリントしません。
しかし、方針の最も新しいバージョンは、むしろ効率化されて、区域を置きます ウィザードが増刷できるもののより少ない強制するもの 。
基本的に、現在、確保されたリストの最終的なバージョンが続いている私達の哲学を説明することが、ほんのわずかのパラグラフです。
【翻訳不能文】
ここには方針の新着情報のより詳細な要約があります:
テンペスト、要塞、出エジプト、Urzaのサーガ、Urzaの遺産、およびUrzaの運命セットからのRaresは、私達の前の約束に従って、確保されたリストに追加されました。
増刷されなかったそれらのセットからのすべてのまれがリストに追加されたことに注意してください。
すなわち、ウィザードが、これらのセットから一定のraresを増刷する権利を確保しています。
いくつかの旧式な例が削除されて、明晰さのためにいくつかのセクションが書き直されました。
それが時代遅れであったので、境界色方針部分は取り去られました。
限定版(アルファとベータ)からの民衆と無民衆は、この変化の公的なサポートを圧倒しているので、確保されたリストから削除されました。
非イギリスのカードのためのこの方針への例外は削除されました。
イギリスおよび非イギリスのカードに、もう違う規則があります。
確保されたリストに行くものを理解するための定規は取り去られました。
ウィザードは、Mercadian仮面劇から前に少しのカードもリストに追加しようとしていません。
氷河時代からのRaresは、確保されたリストに追加されました。
これは数年前起こったはずであるけれども、見渡されていました。
その監督は現在訂正されました。
変化を望みましたか?
いくつかのアップデートと明確化とともにそれ…に蹴らせました。
もし新しい方針を読みたいならばここをクリックしてください。
79NPCさん:02/07/20 15:07
(゜д゜)?
80NPCさん:02/07/20 17:22
何かの翻訳に突っ込んだだけじゃねぇか。
これでも十分に再版に対する考えがわかるが。
81NPCさん:02/07/20 17:41
出エジプトにワラタ
そっか。そう翻訳もできるか。
82o,゚Д゚) nira. ◆Giko.el.:02/07/20 20:49
普通Exodusって言ったら聖書だんねぇ。
83NPCさん:02/07/21 01:08
>80
とりあえず sage進行がルールだよ。
で、翻訳ソフトで訳しても さすがに出エジプトとかは直しましょう。
訳したやつそのまま貼りつけるだけなら誰でもできるんだからさ。
84タイ屋:02/07/21 02:30
>81-83
中文のエクソダス、本当に出エジプト記ってパックに書いてあった。おいおい。
Visionsの「憧憬」とかは(意味はともかく言葉としては)よかったと思うんだけど。

>80
いや、オレはわかんなかった。
http://www.wizards.com/default.asp?x=magic/products/ReprintPolicy
を英語のままで見た方がわかりやすかった。あの訳文じゃ「確保されたリスト」が何か読みとれないし。
しかし、[List of Reserved Cards]は、よく見ると謎だらけ。
なぜOath of Ghoulsだけ載ってるのかとか、突っ込みどころ満載。
たぶん、これがオフィシャルじゃないページに載ってても、誰も信じなさそう。
そういう意味では面白かった。
85NPCさん:02/07/21 16:38
>タイ屋
荒れるのはある程度は当たり前だと俺も思う。
ただ、元々荒れる可能性の高い要素を、敢えて入れておく必要はないと思うがどうか。
>翻訳でクリア
確かに。
むしろ逆に荒れた雰囲気になるとそれを直そうとトランスレーターが頑張ってくれる、と言う活性剤的な面もあるな。
>分離後
オフィシャルサイトへの不満をたれるスレッド、と言うのは面白いかもな。
まあ現状では、
>分離して単独スレにするほどSBJに対する不満に需要があるとも思えない。
ので統合スレかウォッチスレかに移動で事足りると思う。

>高潮の翻訳者
SBJの話なら出来るスレはいくらもあると思うがどうか。
>私怨
排除できるなら排除しておきたいと思うのだが。
ひょっとしていた方が良いと言うことか?

>翻訳サイト
2ch外のサイトを使うと入って来にくいやつもいるだろうから、現状の方が良い。
と思う。


長文スマソ
86NPCさん:02/07/21 22:26
>>48
前半部分は一応訳を載せました。
http://members.jcom.home.ne.jp/0940540901/
後半も近いうちに。
87高潮の翻訳者:02/07/21 23:09
というわけで、「新型再録方針」を翻訳してみました。こんなの30分もあれ
ばと思ってましたが、50分ぐらいかかりました。ぬるすぎる。

で、>>77 なんですが、まあ前半は
「ちょっと前に再録方針に関するコラムを書いて、この方針についてどう思う?
ってアンケートしたら91%もの人が『直せ』って回答してもう大変。しょう
がないからちゃちゃっと直してみたんでここに概要だけ書いとくよ」
というような内容です(ターボ意訳)。

後半がその概要です。

----
・前回の方針での約束に従って、テンペスト・ブロックとウルザ・ブロックの
レアがリストに追加されました。ただし(これまで再版されていない)全ての
レアがリストに入ってるわけではありません。つまり、このブロックのレアで
も再録される可能性があるカードもあるということです。
・いくつかの古びてしまった例は削りました。また、いくつかのセクションは
状況の変化に合うように書き直してあります。
・カードの枠色に関する項目は削りました。
・皆様からの圧倒的な意見があったため、リミテッド版(アルファとベータ)
のコモンとアンコモンはリストから外しました。
・英語以外の言語に関する例外はなくなりました。方針は英語と非英語のカー
ドについて同様に適用されます。
・リストにカードを追加する場合に関するルールは削除されました。ウィザー
ズ社はメルカディアン・マスクス以降のカードをリストに追加しません。
・アイスエイジのレアがいくつかリストに追加されました。これは何年も前に
入ってなければならなかったものですが、これまで見逃していました。これに
よってアイスエイジ全体に対して完全なリストができました。
88Tidal Translator:02/07/21 23:14
そして、本文の方。

■公式再録方針

基本的に、マジックのカードの価値は、購入してから年月を経ても適正に保た
れています。そのために私たちはカードを頻繁に、あるいはあまりに早く再録
することには慎重になっています。このたび私たちは、カードのコレクション
性に悪い影響を与えないため、また皆さんが購入して下さったカードの価値を
守るために、新たな決定を下すことにしました。
皆さんのコレクションの価値を守るために作られたのが、この「マジック・ザ
・ギャザリング再録方針」です。以下では、何故再録を行うのか、そして今後
二度と再録を行わないことを決定したカードのリストを付記します。

■再録を行う理由
マジックはゲームとしてもコレクションとしてもたいへん優れているカードで
す。とはいえ、やはり本質的には戦略と技術を要求されるゲームである、とい
うことが一番重要です。私たちは(a)ゲームを楽しむ上で確実にプラスにな
り、(b)すべてのマジックプレイヤーにそのカードに触れる機会を持ってほ
しい、と考えるカードを再録することにしています。下の「指定カードリスト」
に入っていないカードはすべて、再録される可能性があります。
89高潮の翻訳者:02/07/21 23:18
■指定カード
この文書の最後に示した「指定カード」は全て、再録されたり、「機能的に同
一」なカードが作られることはありません。あるカードが他のカードと全く同
じカード・タイプ、サブタイプ、能力、マナ・コスト、パワー、タフネスを持
っていれば、それらは「機能的に同一」であるということになります。
今後、このカードリストにカードが追加されることはありません。また、メル
カディアン・マスクス以降のセットのカードが入ることもありません。その代
わりに、このリストからカードが削られることもありません。あるカードがこ
のリストから抜けているという事実が、そのカードの再録の可能性を示唆して
いるということにもなりません。

■英語以外のカードについて

英語以外の言語のカードについても、同じ方針が適用されます。

■特殊な再版

ここまでに書いてきた方針はプレミアム以外の、トーナメント・リーガルなカ
ードについてのみ適用されます。ウィザーズ・オヴ・ザ・コーストはこれまで
も通常のゲーム用ではないカード(オーヴァーサイズド・カードのように)を
作っていますし、これからもそのようなものを作る可能性はあります。

#'oversized cards'不詳。御教授乞う。
90高潮の翻訳者:02/07/21 23:32

原文
(前半)http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgcom/daily/rb29
(後半)http://www.wizards.com/default.asp?x=magic/products/ReprintPolicy

翻訳 高潮の翻訳者
 なお、今回から「山猫にやさしい運動」の方針に従い、改行が全角35文字
 になっています。

>>83 常に下げですか? 翻訳する時は上げるようにしてたのですが。

>>85 たしかに他所でも話は出来ますし、ある程度以上こだわる理由はないで
す。あと私怨は居ない方がいいです。

>>86 愚図愚図してたら先を越されてしまった……。

一昨日見た夢にへんてこなカードが登場。なんと名前が《うどん》。でアーテ
ィファクト。コストは1で、タップして生け贄に捧げると「好きな枚数のカー
ドを捨てて、その方法で捨てたのと同じ枚数のカードを引く。」 夢のカード
というにはあまりに地味だ。どんな深層心理のあらわれなんだろう。
91NPCさん:02/07/21 23:44
とりあえずうどん食いたかったんだろうな。
讃岐がおすすめだ。
92NPCさん:02/07/22 00:17
>>86&高潮さんオツカレー。

つーか翻訳は上げて良いと思うよ。
93NPCさん:02/07/22 00:18
>90
いつもありがとうございます。楽しくよませていただいてますm( )m
進行のほうは翻訳時はage でいいんじゃないでしょうか?
いままでそれで問題なかったですし…
94NPCさん:02/07/22 09:15
>89
>#'oversized cards'不詳。御教授乞う。

これは単純にサイズのでかいカードがある。
ここ参照。
ttp://www.flaminio.com/magic/rarities.html
95タイ屋:02/07/22 12:10
うどん/wheat noodle

 最初見たときは「なんてぱっとしないカードなんだ」って思った。トレイリアの風が
1マナになったぐらいだって。それは間違いだってことにはすぐ気づいた。こいつはアー
ティファクト版の「儀式」だ。
 マッドネスや黒(訳注:墓地利用カードのことと思われる)との相性の良さはわざわ
ざ言及するまでもない。デッキの中に、シャワーや怒りのような「撃てば勝てる」カー
ドが入っているなら、それを探しにいける。それも、スレッショルド付きでだ。場に必
要な土地が並んでいるなら、このカードはインスタント版の交易路になる。最悪でも、
土地事故から逃れるために使える。たしかに早い順目で取りたいカードではないが、見
た目以上の働きは保証する。7-9手目。
96高潮の翻訳者:02/07/22 13:00
真木孝一郎仕事辞めただけあって滅茶頑張ってるなあ。細かいねたもよく拾っ
てるし。

>>94
 有難うございます。そう言われれば見たことあるかも知れません。TCとか
にはあるのかな。それにしてもジャンボサイズ、でかっ。

>>95 やられたー。面白すぎです。英語名は初めて知りました。
97タイ屋:02/07/22 16:51
 翻訳希望です。
ttp://theendgames.com/index_files/magic/articles/main.html?mikearticle8.html
 ただし、デッキ分析じゃなくて、前半の昔話が面白かった(というか、そこしか読んで
ない)ので、訳す価値があるかどうかはわからない。

>96
 どもども。時間があったらCard Previewスタイルで書いて、「使い捨ての巻物棚?」と
か、適当なタイトルつけて、フレーバーテキストに「四つくれ」「二つで十分ですよ」と
か書きたかったけど、まあそういうことで。

 そういえば、HEAD LINEの方で話題になっていたAndrew Johnsonは、第2回以降の記事で
公開しているメールアドレスがCMUのだから、本人でいいかと思われ。GPピッツバーグの
プレビューで紹介されたときに、CuneoとForsytheがチームPTQのメンツにスカウトしてき
たCMUの新入生だと書かれていたし、↓に、メアド付きで名前出ているし。
ttp://lib.stat.cmu.edu/~bilonick/207.fall.01/project.groups.html

 ちなみに、メールアドレスの由来は名前だと思っていたら、そんなこと全然なかった。
そりゃ、CMUのCはカーネギーだから、サーバーの名前に使ってても不思議ではないか。
(もっともその論法で行くと、早稲田のサーバー名にシゲノブとかが使われるのか?)
98M:02/07/22 23:57
「敵を知れ」
サイカトグを打ちのめしたいって?まず最初に敵を知る必要があるな。

1996年の夏、あのネクロの夏だ。俺はネクロが大嫌いだった。俺は、タイプ2を支配していた
悪名高きネクロなんてプレイしたこともなければ、ネクロと対戦したこととさえなかった。
俺はたくさんの、プライド高き友達と付き合っていたし、俺たち皆がネクロを嫌っていた。

すぐに、ネクロが膝を屈するようなデッキの構築に取り掛かった。
赤単、青緑、緑白、黒赤緑、考えつく限りのデッキを試した。
そうしてできたデッキのほとんどはだいたい3ゲームもすれば、
新しいデッキを探しながらびりびりに破ってうようなものだった。
ネクロは別に幸運も不幸ももたらさず、ただ俺に対策デッキを
作り続けさせるだけだった。
99M:02/07/23 00:00
ある日、マジックで打ちのめされて悲しみにふけりながら地元のゲームショップに
入ると、一つのネクロデッキを見つけた。きちんとしたデッキではなく、
PTNYボックスセットに入っていたやつだ。Leon Lindbeckという偉大な名前を
知っていただけだが、そのLeonのデッキのくずバージョンで、アンティつきで
遊び始めた(覚えていないがMishra’s FactoriesだかStrip Minesだかが足りなかった)。
俺はみんなを容赦なくたたきのめし、とても楽しんだ。本当に楽しかったんだ。
勝つ度に大声で「Leon」と叫んだよ。2・3時間もたつとヒステリックな幸福感に包まれていた。
なんたって、新しい友達を作ってはその顔をぶっ叩いていたんだから。
100M:02/07/23 00:03
考察:バーがどれだけ高い位置にセットされているかわからないのにどうやって
跳ぶんだい?その年のRegionalsで、俺は逝ってよしな4色ビートダウンデッキをプレイした。
しかも「Derek Ransのregional championshipのネクロデッキよりもいいデッキさ」と言い張りながら。
やってみてから初めてわかるのさ。

これが、2回のQTsを勝った緑単色のプリズンデッキを組む1つの動機になったし、その年のUS Nationalsで
あらゆる黒単ネクロを打ち破ることになるターボステイシスの構築にも役立った。
もしJon Finkelがその年のWorldsのタイブレーカーでうまくいってたなら、彼はその時その場所で最初のPTを
ステイシスで勝利していたかもしれないね。

俺は、デッキは回してみるまでは本当に理解できるとは思わない。机上の理論としての理解ではなく、
デッキ特有の動きを全て理解して鼻唄まじりでプレイするためには、やはり回してみないとね。

ネクロには、驚くほどの強固なマナバランス(18枚の沼、4枚のStrips、4枚のMishrasに4枚のDark Ritual)
にカードの引き増し(Demonic ConsultationとNecropotence)、除去(Terror、Contagion、Drain Life、Disk)、
bad-ass monsters(Hypnotic Specter、Order of the Ebon Hand)。その年の夏に開かれたAtlantaでの
大きなトーナメントで、TOP8のうちの8人はみな黒使いだった。
101M:02/07/23 00:06
今でも俺たちは毎年新しい「ネクロ」に出会う。かつてはスライであり、しばらくして
カウンターポスト、もっと後ではファイヤーズ、今ではサイカトグ。
そのうちのいくつかは本当に歴史に悪名を刻み込んだし、いくつかは名を残せなかった。
サイカトグは後者だろう。

サイカトグを知るには?カードを一枚一枚吟味し、ベストのデッキを組み、そのデッキをプレイする者は
自分自身の他にはいない。例えば、この週末のGP Sao Pauloは二つの素晴らしいサイカトグデッキを
提供してくれた。Gabriel Caligarisの標準的なサイカトグとAntoine RuelのDeed入りだ。
102M:02/07/23 00:08
Gabriel Caligaris
Main Deck
2 Darkwater Catacombs
4 Salt Marsh
4 Underground River
3 Swamp
1 Cephalid Coliseum
10 Island
4 Nightscape Familiar
4 Psychatog
4 Force Spike
4 Counterspell
4 Chainer's Edict
3 Repulse
3 Circular Logic
3 Fact or Fiction
2 Deep Analysis
2 Upheaval
3 Cunning Wish
Sideboard
4 Ghastly Demise
3 Duress
1 Deep Analysis
1 Mana Short
1 Fact or Fiction
1 Coffin Purge
1 Opportunity
1 Hibernation
1 Teferi's Response
1 Psychotic Haze
103M:02/07/23 00:08
Antoine Ruel Top Seed
Main Deck
3 Swamp
4 Salt Marsh
9 Island
1 Darkwater Catacombs
4 Yavimaya Coast
3 Llanowar Wastes
3 Psychatog
4 Nightscape Familiar
4 Counterspell
3 Cunning Wish
4 Fact or Fiction
4 Repulse
3 Circular Logic
2 Upheaval
4 Pernicious Deed
3 Force Spike
2 Memory Lapse
Sideboard
3 Gainsay
1 Psychatog
3 Ghastly Demise
1 Mana Short
1 Recoil
2 Slay
1 Execute
1 Divert
1 Opportunity
1 Seedtime
104M:02/07/23 00:14
最初に理解するためには1つ目のデッキがいいだろう。US Nationalsのトップ8に4人
送り込んだデッキと同じタイプだ。このデッキを、サイカトグを打ちのめすことのできる
デッキと対戦させて、しょぼいデッキだと言い切ることには何の造作もない。
その辺のやつを片っ端から容赦なく打ちのめしても、そいつらがメタデッキをもってくれば
すぐに轢きつぶされるだろう。全てはやってみるまでだ。

デッキができたら、スタンダード落ちまでプレイするべきだね。まあエクステンデッドでも
今持っているデッキよりもいいだろうけど。

デッキの本質を良く理解したなら、支配的なデッキや他の様々なデッキに対してどんなデッキが
効果的なのかわかるだろう。サイカトグがしてきたように、君の畏れ多いニューデッキが
他のデッキをテーブルから吹き飛ばすことができなければ、それは変化の時だ。

そのうちに「これが俺のデッキだ」と言えるデッキを発見できたら、この夏は
自分で考えていたよりも2倍の勝利を収められるだろう。

一方、Ruelのデッキを見て見よう。クールなアンチサイカトグデッキだ。
言わばアンチサイカトグデッキとは軽いパーマネントスペルを立て続けに
キャストするようなデッキだ。Deedを置くまでが勝負だ。
105M:02/07/23 00:15
(・∀・)イイ!
オツ(・∀・)カレー!
107高潮の翻訳者:02/07/23 12:37
>>98-105
 お疲れさまです。速いですねえ……。有難うございます。

>>97 3行目があれば「いや、2+2で4つだ。」と。 何の板だここは。
108タイ屋:02/07/23 13:13
>Mr.M
ありがとうございます。まさかリクエストから一日で決着しているとは。

 一応ツッコミです(ただし、翻訳というよりマイク・ロングに)
 Leon’s crappy version of Necro は、「Leonの、くずバージョンのネクロ」かと。
ttp://www.eyrie.org/~drizzt/decks/pro-tour.html#lindback
 を見ると、Lindbackのデッキには工廠は入ってないので、鉱床だけしか使ってなかった、と
言いたかったんだと思う。どっちも当時の環境最強の土地なのでそれを使ってないのは理解でき
ない、というようなニュアンスだと。
もっとも、PT-NY1は「ニューヨークスタイル」とかいう世にも奇態なフォーマットで行われたの
で、それはLeonの責任ではないとも思う。(シドニーのインビテーショナルでLocontoのデッキ
を使ったBob Maher Jrも「デッキが弱いよ」と言ってたし)

>107
そんなあなたに推薦。「ふたつでじゅうぶんですよ研究所」
ttp://www.st.rim.or.jp/~kimu/br/224.html
実は、うどんと関係ないセリフだったんです。惜しい(何が?
109タイ屋:02/07/24 12:10
ttp://www.wizards.com/default.asp?x=sideboard/wir/20020723

デッキの話はどうでもよくって、本題はチームの動き。
「ゴジラ分裂!」
「カイ・ブッディ、ドイツ語チームを編成」
「ZviがYMGに参加」「オランダ勢の動向」
とかいろいろ。

 しかし、1ターンキルといいつつ、8枚カードを使うのは割と盲点だった。
110NPCさん:02/07/26 18:04
442 名前:NPCさん :02/07/26 13:52
8版追加age

《熱心な士官候補生/Eager Cadet》や《訓練されたオーグ/Trained Orgg》
のようなスターターレベルのカードは第8版のスターターBOXには入るが
ブースターパックには入らない。
ttp://www.wizards.com/default.asp?x=mtgcom/daily/rb30


ここにはどのようなことが書かれているのでしょうか?
おながいします。教えてください。
111M:02/07/27 00:11
とりあえず110が知りたそうなところだけ

「我々のニュープランではスターターを8版の“拡張”として扱う。
スターターに入っているカードは全て8版の一部とし、スタンダードで使えるものとする
(もちろん8版がスタンダードで使える間に限り)。しかし、ブースターパックには
入っていないスターターのカードがあり、それらはセット総枚数には数えない。
例えば、Vizzerdrixはスターターには入っているが、ブースターにはVizzerdrixの
スロットに別の青のレアカードが入っているだろう。」

原文ttp://www.wizards.com/default.asp?x=mtgcom/daily/rb30より抜粋
「Our new plan is to treat the Starter game as an “extension” of Eighth Edition.
All the cards that appear in the Starter game will be considered to be part of
Eighth Edition and will be legal for play in Standard tournaments
(as long as Eighth Edition is legal, of course). However, some of the cards in
the starter box won’t appear in booster packs, and they won’t count against
the total number of cards in the set. For example, Vizzerdrix might be in
the starter box, but you’d never get one in a booster pack and Vizzerdrix’s
old spot in Eighth Edition will be filled by some other blue rare.」

前後の文は時間あるときに訳すかも。
112NPCさん:02/07/27 01:41
要するに、初心者にはわかりやすいけど経験者にとってはゴミクズ同然のカードは
スターターにのみ入れて、ブースターに入れないってことか。
113110:02/07/28 13:36
>>111
ありがとうございました!
なるほどなるほど・・・って、スターターが売れなくなるのではないのか!?
ショップ店員なので若干心配
114NPCさん:02/07/28 15:53
>113
ぶっちゃけスタータて売れてるんすか?
買ってる人数回しかみたことないが…
115都市店員:02/07/28 18:14
>>114
昔は、ブースターたくさん買うようなときに、
土地が光る分だけいいかなって感じで
うれる事が多かったですけど、最近は控えめです。

なので、スターター限定カードなどは歓迎すべきだと思っています。
116110田舎店員:02/07/28 19:40
>114
さっぱり。不良在庫が怖いので基本セットのスターターはほとんど仕入れません。
発売から時間がたった後、
「友達に薦められたんだけど7版のスターターって無いですか?」
と言う始めたばっかの厨房には構築済みかODのトーナメントパック進めてます。
>115
田舎はコレクターが少ないためスターター限定だろうが弱いカードに価値が無い罠。
117114:02/07/29 02:29
>115 116
そうですかーわざわざありがとう
最近はみんなトーナメント志向ですからねぇ
弱いカードはいらないよな…
118高潮の翻訳者:02/07/29 13:00
「スターター」ってのはあの二人用でしょぼいデッキとアメコミの説明書と
フォイルのロウクス(茨の精霊でも可)がついてる奴ですよね?

6thのスターターには「熱心な士官候補生」とか「遍歴の騎士」とかが入って
ましたが、これらはトーナメントリーガルじゃありませんでした。それでがっ
かりする初心者が居るんじゃないかと配慮され、7thのスターターに入ってる
カードは全部7thに収録されることになりました。(例えば通常あり得ない青
の4マナ3/3《大ダコ》が居たりするのはその所為。)ですが、レアまでそ
れをやっちゃったので《ヴィザードリックス》てなことになって、それはそれ
で不評だったので折衷案、ということなのだと思います。

8thではまた「スターター」(トーナメント・パック)が発売されるのかもわ
からんですが。
119M:02/07/29 23:51
8版とスターターゲーム
Orgg、Cadet、company旅に出る

2ヶ月前、8版について語り始めたとき、私はこう言った。「多くのプレイヤーが
歓迎しないようなカードでも、スターターゲームに必要なカードはこのセットに
入れなきゃね。」「マジック初心者は、初めはただの1/1クリーチャーを場に出すべき
なんだから、Eager Cadeのようなカードがコモンスロットに入るだろうね。」

それからというもの、この問題について様々なサイトに驚くべき数の意見が寄せられ、
このテーマについて書かれたあらゆる記事に興味を惹かれたよ。
R&Dは、こういった強硬な意見に対してこんなに反響があるとは予想だにしていなかった。
そんなわけで先週の投票で問いかけたんだ。

この投票結果が、R&Dにこう考えさせるようになった:「ひょっとすると、これは一部の
口やかましいプレイヤー達が我々の発言で動転して騒いでるだけじゃないかもしれない。
我々が初めに考えていたよりも遥かに多くのマジック関係者がこの問題を重視しており、
この問題のことが世に広まって多くの人々の注意を惹くようになったがために、
予期していたよりも長引いているんじゃないか。」

このコラムを使ってこの問題について掘り下げて見たい。もっともな非難が
ある一方で、同意しかねる非難もある。手短かに言えば、8版については我々が
これまでに従ってきたことと違うやり方を決意したということなんだ。
120M:02/07/29 23:58
「心得違いの不平不満非難苦情etc」

マジックにそんなシンプルなカードはいらないと主張する人々がいる。こういう人々は
間違っている:私はマジックミラーに隠れて、マジックを知らない人間がスターターを
渡されて、やってみろと言われるシーンを見てきた。初心者のほとんどは遊び方を知っている
人間に教わることができるとはいえ、全てのプレイヤーがそんな幸運なわけじゃない。
カードのテキストとイラストだけでこのゲームの遊び方を理解しようと思ったら、
絶対に挫折するだろう。

我々は、初心者が簡単に遊び方を理解できるように何年も努めてきたし、7版のスターターで
初めて、実際に初心者に対して良いものを提供できたと感じた。我々は初心者のために、
ルールブックを薄くしていき、絶対に必要なときに限り基本コンセプトだけをを述べるに
とどめようとし始めた。

例えば、パワーの値がタフネスと異なるクリーチャーはとても難しい問題だね。
パワーのでかいクリーチャーがパワーの低いクリーチャーを打ち負かす方が
わかりやすい。そんなわけでEager Cadet君やKnight Errant君は大歓迎だ。
(実際にはKnight Errantは問題を起こしたりもした。12歳の子供がみんなErrantを
発音できるわけではなく、ただの「Knight」言ってスタックに乗せたりもしていた。)

色マナが複数あるスペルも常についてまわる問題なので、色マナ1つのスペルしか
入れなかった。もちろんそれでもファッティーは欲しかったので、ゲームの楽しみ・
味付けとしてできるだけ投入した。ほら、Trained OrggやVizzerdrixをテーブルに
叩きつけてゲームを支配できれば楽しいからね。
121M:02/07/29 23:58
誤解しないで欲しいんだが、別にEager Cadetをもっとデッキに入れて欲しいわけじゃない。
ちょっと使ってみれば、」すごくいいクリーチャーじゃないってことがわかるからね。
それにTrained Orggを愛して欲しいってわけでもない。(相変わらずTrained Orggが好きだって
プレイヤーもいるけど。)誰もこれ以上そういうカードを使いたくないとしても、初心者のための
スターターゲームでは必要不可欠なカードなんだ。そういう初めの数ゲームが、一見さんが常連さんに
変わる可能性という意味で非常に重要なんだ。一方、もし我々がゲームの面白さにこういったカードが
本当に必要だと信じていないなら、なぜこういったカードを使っているマジックプレイヤー達のことで
悩むのだろうか?ここ数年で我々のそういった信念を裏付ける市場調査結果を得られている。

いずれにせよ、そういうわけでスターターにはそういったカードが入る。(そしてこれからも
入り続けるだろう。)
122M:02/07/30 00:01
とりあえず途中まで。
原文ttp://www.wizards.com/default.asp?x=mtgcom/daily/rb30
続きはいづれ。
123タイ屋:02/07/30 12:10
>>37でリクエストのあったWise Wordsです。とりあえず前半だけ。

ソース
ttp://www.wizards.com/default.asp?x=sideboard/ww/20020710

Wise Words - Best of the Best

                        ゲーリー・ワイズ

 野球のオールスターゲームがもうじきある。
 「オールスターゲーム」についてよく知らない諸君のために解説しておこうか。
アメリカのプロ野球は2つのリーグがある。で、それぞれの前の年の優勝チームの
コーチ陣の指揮の下、リーグを代表する最高の選手を集めたチームが、一試合だけ
特別試合をするんだ。
 そいつは、最高のピッチャーとバッターの夢の対決といったドラマ(しかも一試
合かぎり)に代表される、とても楽しくて豪華なショウだ。(出場している)最高
の野球選手たちさえも、子供の頃にかえって、自分が最初にプロ野球選手になろう
と思ったのはなぜなのかを思い出させるほどの、ね。

 オレは子供の頃からずっと、野球に対する異常なくらいの情熱を持っていた。そ
の情熱は、90年代半ば、選手会のストライキでシーズンが早々に終わってしまっ
たとき以来、失われてしまったが。それでも、マジックの振興のためのインスピレ
ーションの源として、野球がゲームの分野でオレに与えてくれた教育を振り返るこ
とはある。
今週のワイズ・ワードは、マジックではないゲームが持っている制度についてだ。
124タイ屋:02/07/30 12:11

 オレは先月のあいだずっと、ワールドカップを観ていた。で、オレは悟った。フ
ットボール(サッカーのことだ)に欠けているものは少ししかないが、その内のひ
とつが、過去のゲームを振り返ってお祭り気分に浸るための、記録された歴史だっ
てことを。
 ああ、もちろん、スポーツ年鑑やそれに似たもので調べることができる。ひと握
りの、「もっとも偉大な」ゴールは、記憶に残されている。しかし本当に、フット
ボールは、今この瞬間、「ナマ」のゲームなんだ。
 それは、大部分の人にとって十分満足いくだろう。
 でも、オレにとっては、そうじゃない。
 オレの場合、自分の好みにあわせて、すべての栄光(JU)を目の前に広げて、おも
しろくて整理された歴史を味わいたい。
 歴史を、口伝えの言い伝えのままにしておくと、物語は必然的に変化する。それ
が、もはや「歴史」ではないというところに行ってしまうこともよくある。そうな
ると、それは伝説と呼ばれることになる。
 それが「野球殿堂」が存在している理由だ。野球がアメリカの、そして近年では
世界のゲームになったので、この制度は重要だ。
 ゲームの歴史、そのもっとも偉大な選手たちと最高のプレー、最高の偉業は、す
べてニューヨーク州クーパーズタウンの小さな美しい建物に収められてガラスケー
スの中に保管されており、世界中から来た誰でもが観ることができるようになって
いる。
1999年のプロツアー・ワシントンのときに、(オレじゃなくて)もう一人の野球か
らマジックへの転向者であるランディ・ビューラーが、召集されたマジックの歴史
家たちに、次の質問を出した。
「史上ベスト5のプレイヤーというと誰だろうか?」
125タイ屋:02/07/30 12:13
The Best of the Best.

カイ・ブッディ
−最初、この記事はアルファベット順にしていた。でも、オレが思うに、 Kai に
は最初に来るだけの十分な権利はあるだろう。
 彼は5回のプロツアーで1位だった。世界選手権1999年、シカゴ2000年、バルセ
ロナ2001年、ニューヨーク2001年とニューオーリンズ2001年。
彼は最高レベルのイベントで初めて3回優勝した者であり、4回優勝した最初の存
在であり、5回優勝した最初の存在である。
彼は初めて3つのグランプリで優勝した人間である。
彼は今年のマジック・インビテーショナルと自国の選手権で優勝した。
日曜日(プロツアー決勝ラウンド)で15連勝したし、世界選手権とリミテッドと
構築のプロツアーで優勝した最初のプレイヤーになった。

 しかし、これらの偉業のいずれも、Kaiをこれほど強烈な印象を与える存在にし
た真の原因じゃない。
 実際問題、もしどんなプロトーナメントででも、2人以上のプレイヤーが半時間
も一緒にいたら、話題は必然的にこのジャガーノートに及んでいることだろう。
 他のマジックプレイヤーが驚きとともにただ見ているしかできない時に、彼らに
は見いだせないことの1つや2つを平然とやってのけてしまう。それがまさしく
Budde がやってきたことなのだ。
 彼は、朝から晩まで毎日プレイすることで、史上もっとも「完璧なマジックプレ
イヤー」に近い存在となり、ゲームを次の段階へと引き上げた。

 プロツアー・ニューヨークの後、つまりKai が過去6回のプロツアーのうち3つ
で優勝した時だ。ランディ・ビューラーは、依然として、史上最高のプレイヤーは
フィンケルだという立場を譲らなかった。
Kai がナンバー1になるために何をすればいいのかと訊かれたときの彼の答えは単
純なものだった:「ニューオーリンズで勝つことだ」。
Kai がそれをやってのけたので、そんな批判的な意見は沈黙させられた。
126タイ屋:02/07/30 12:15
ジョン・フィンケル
− Kai が現われるまでは、誰かがFinkel をしのいでいるなどという考えは、ば
かばかしく思われていた。
 9度、フィンケルはその信じがたいほどの才能によって、プロツアーの決勝ラウ
ンドに進んだ。この他の追随を許さない数は、もう彼がプレイヤーとして終わった
のだという議論にもかかわらず、依然としてフィンケルが史上最高だという論拠に
なっている。
 彼とKaiとの優劣がどれほどかはともかく、ジョンの業績はそれを物語っている。
9回の決勝ラウンド進出、1998年のプロツアーニューヨークと2000年世界選手権で
の優勝、もしかすると史上最高かもしれないほど圧倒的な成績だった、2000年のア
メリカ選手権と、2000年のインビテーショナル優勝と、多数のグランプリなどなど
など。
 ジョンはこれらすべてをやってのけただけでなく、リチャード・ガーフィールド
のゲーム上の息子として、マジックの広告塔としても働いた。
127タイ屋:02/07/30 12:15
 ジョンは本当にレガシー(過去の存在)なのだろうか?
 彼は永久に、子供たちが、そのマジックの上手さの故に「あの人のようになりた
い」と思わせる最初の男でありつづけるだろう。マイケル・ジョーダン、レジー・
ジャクソンあるいはジョン・マッケンローがかつてそう思われていたように、子供
たちは今、「フィンケルになりたい」と思っている。
 Finkel の伝説は大きくなりすぎて、ほとんどの人々がその身長192センチの本人
を見たときに、それが人間の大きさでしかないことに失望して「もっと大きい人だ
と思っていた」と言い出すまでになった。
 ジョンは今、Kaiがいくつかの点で自分を上回っていることを知ってはいる。し
かし、この記事のようなリストに入るのは、このドイツ人と同じくらい確実なこと
である。
 今後はそれは難しくなるだろうが。
128タイ屋:02/07/30 12:29
トミィ・ホヴィ
−彼は激しい感情をあらわにしたりはしない。
 彼にインタビューの場で質問したとする。得られるのは、1単語だけの返事だけ。
彼はそれ以上英語に煩わされたくないからだ。
 彼はよそよそしい態度を取っているし、フィンランドのゲーマー連中とべったり
と一緒にいるので、たぶん少々外国人嫌いでもあるのだろう。
 まあ、それで情勢は把握したということだ。

 けれども、静かな外面は Tommi Hovi が次のような存在であるということを意味
する。あなたはトラッシュトークを浴びせられることはない。あなたはふざけた仕
草で笑わされることもない。彼とマジック以外ではかかわれないし、そしてそれは
彼があなたをうち負かす所である。

 Hoviがこのリストにいる主な理由は、彼がプロツアーで複数回優勝した最初のプ
レイヤーだという事実である。
 2度の世界選手権でのトップ8は素晴らしいし、複数回のインビテーショナルへ
の出場も、グランプリでの成功およびその他もいい。
 しかし、慎重な観察者の心の中においては、ホヴィは「運のゲーム」から「技量
のゲーム」への、マジックの変化の象徴として存在している。
 Tommi がローマで2度目の優勝を果たす以前は、最高レベルのイベントで複数回
優勝した人間はいなかった。
 このことが、マジックは主に運によるゲームであるという理論と、それで生計を
立てるという考えはばかばかしい命題に過ぎないということを支えていた。
 Tommi がローマを勝ち取ったとき、ゲームの最優先事項は技量へと代わり、プロ
プレイヤーの概念を生み出させた。
 まだヨーロッパが概してアメリカに後れをとっていた時に、彼はかなりよいプレ
イヤーだったという事実も付け加えておこう。

(訳注:うまく訳せなかったので、「you have a more than worthy inductee」
という一文を省いてます)
129NPCさん:02/07/30 12:30
タイ屋さん
乙カレー様です
130タイ屋:02/07/30 12:30
マイク・ロング

− 話すべきは多すぎるほどだが、書けるスペースは少なすぎる。
 Budde と Finkel がゲームの最も偉大なプレーヤーである一方、他の誰よりも
マイク・ロングが論争、憶測、討論、侮辱、パラノイア、議論、当惑と驚きをプロ
ツアーをめぐる物語に付け加えてきた。
「私は、自分がマジックのマイケル・ジョーダンだと思っている」ロングは1998年
のアメリカ選手権のビデオの中でそう言っている。
 'His Airness'(ジョーダンのこと)がコート上でそうしていたように、ロング
が、ゲームを圧倒的に支配していたかというと、そうではない。しかし、確かにニュ
ースの見出しの上では(ジョーダンのように)大きな存在だった。
131タイ屋:02/07/30 12:32
 歴史におけるロングというのは、噂話のような憶測の中にある。

「偉大なプレイヤー?」
「はい」
「イカサマは?」
「多分」
「悪党なのか?」
「全くそのとおり」

 カタベラス・ブルーム(プロス・ブルーム)デッキとロングというように、イン
ビテーショナルの賞品のカードというのはそのプレイヤーと同義語で切っても切れ
ない関係がある。そして、それは彼のレガシーでもある。
 たびたび灰色の存在と見なされていたが、逆にめったに捕まることはなかった。
マイクはマジックの最初期から最大のストーリーラインを作り出してきたし、その
頂点でプレイして来た。
 彼はプロツアー・パリで優勝した。彼は3回アメリカ代表チーム入りを果たした
し、他に2回アメリカ選手権の決勝ラウンドに進んだ。彼はプロツアーで多数のト
ップ8入りとトップ16入りを果たしたし、インビテーショナルで優勝した。
 マイクは新しいフォーマットの焦点を見抜いて、人よりも早く、そこから最高の
成果を得るにはどうすればいいのかという答を出せるだけの上手さがある。また同
時に、常にスポットライトの当たる場所に戻ってくる方法を見つけだして、それを
やってのける大家でもあるように見える。
 それらの要因が、その比類なき勝利への意志とともに、彼をこの位置に導いた。
132タイ屋:02/07/30 12:33
オーレ・ラーデ
− 彼はまったく無害そうな存在に見える。
 あなたがテーブルにつく。おとなしそうで小柄な金髪の少年が、子供みたいな高
い声で「ハロー」と言ってくる。あなたは「これは楽勝だね」と思うだろう。しか
し、その大人しそうな態度は、ただの策略なのだ。
 その下には、地球上で最も強大で、最も荒々しい肉食動物のうちのひとつが潜ん
でいる。そしてその獣が手元に60枚のカードを持っている時、その意志は行動へ
と転換される。獲物(あなたのこと)が、それに気づく前に、あなたは死んでしま
っているだろう。

 それが Olle Rade なのだ。

 ゲームの歴史の中でも、誰一人、Olleの構築でのプレイに釣り合うだけの、つま
り最上の構築戦プレイヤーと呼ばれるだけの記録は持っていない。
133タイ屋:02/07/30 12:34
 Radeは5度、構築でのトップ8入りを果たしている。その最初のものは、彼の優
勝したプロツアー・コロンバスである。
 彼はインビテーショナルで優勝したし、プレイヤー・オブ・ジ・イヤーを勝ち取
り、地元のグランプリでも勝った。
 彼は大声を張り上げたりせずにすべてをやってのけた。おどけた仕草も騒々しい
身振りも必要じゃなかった。
 Radeはプレイするためだけにやって来て、誰が相手でも同じ態度で上手くやった。

 プレイングとデッキ構築における業績の他にも、Olleはゲームに対して、ある重
要な貢献を果たしている。それは、旧友Tommi Hoviとともに、カードの裏面からそ
のカードがどのセットのものなのかを見抜いてしまうRadeの能力が、ゲームのもっ
とも大きな発明の一つに結びついた。つまり、カード・スリーブの制度化である。
 それは彼が(そのために)記憶されているというような類のことではないが、し
かし Olle のレガシー(遺したもの)の一部として、言及するだけの価値を持って
いる。
134タイ屋:02/07/30 12:45
原文 Gary Wise
http://www.wizards.com/default.asp?x=sideboard/ww/20020710
翻訳 タイ屋
使用ソフト IBMのアレ(あ、正規ユーザーだから名前書いてもよかったか)
使用サイト 『英辞郎』、dictionary.comほか

 意味が怪しいので適当に文章をでっち上げたところもあり。序文以外、文章がいつもの?
Wise口調じゃないが、正直言い回しが自分的には難しくてそれどころじゃなかった。
 日本語としてこなれてないところも多数あるけど、無理にでも切らないといつまでも文章
いじくってるっていう自分の性格はわかっているので、とりあえずここまでということで。

 記事の後半、上位5名に入らなかった人たちの紹介は、FDデータ破損にならなければ(前
訳していたZviのOath解析記事が、それで吹っ飛んだのでupできず)、今週中を目処に。
 もっとも、前半より文章難しいところも多いので、厳しいかも。では。
135NPCさん:02/07/30 12:49
>タイ屋さん
お疲れ様でした。
次も楽しみにまってます。
136高潮の翻訳者:02/07/30 13:00
>119-121
 有難うございます。ぐっと話がわかりやすくなりました。

>タイ屋さん
 ついに本格的に翻訳に乗り出したのですね。流石に読みやすくて、素晴らし
いです。次回も楽しみにしてます。
 研究所はためになりました。

 おれもやらんとなあ……。とはいえ、なんぼなんでも7thのドラフト記事は
訳す気にならないし。
 アラン・カマーはもうやらないのかな。
137NPCさん:02/07/30 19:01
乙カレー>タイ屋、M。

矢鱈直訳風味でやんすね(w>タイ屋
ノスタルジーを感じつつもしっくり来る自分が居まする(w
13837:02/07/31 01:08
タイ屋さんお疲れ様です。とても心待ちにしていたのですが
忘れられたのかな?と思っていたころでした。
とても楽しく読ませていただいております。これからもがんばってください。
他の翻訳者の方々もがんばってください。応援しています。
139タイ屋:02/07/31 13:32
>129
 連続投稿規制入ってたんで、助かりました。

>135-138
感謝されると、やっぱうれしいです。

>137
>矢鱈直訳風味でやんすね(w>タイ屋

 翻訳プロセスが、
1.原文をとりあえずtxtにして翻訳ソフトに叩き込む。
2.そのまま文章の区切りや単語などをいじりながら処理する。この時、可能な限り1単語ごとの対応を取るようにする。
ついでに押韻や倒置や反語があったら、なるべくそれを残すように努力したりする。
3.日本語になってから2日ぐらいたつと、「なんだこれ、日本語になってないじゃん」とか言い出す。
そして、適当な日本語の文章と置き換えてしまう。2でかけた手間を忘れているからできる芸当。
4.そのままだと永久に3を続けてしまうので見切り発車。

2と3は同じ文章内で同時進行で行っているので、頭の中が直訳モードに入っているので、3で入れ替える文章も、わりと直訳分ぽくなってしまいます。

>ノスタルジーを感じつつもしっくり来る自分が居まする(w
 とか言ってくれると助かります、こっちとしては。
140タイ屋:02/07/31 13:32
で、ネタ振りで翻訳希望でも書くかと思ったけど、自分の好きな記事はちょっと訳が難しそうなのが多い。
単に面白かったところ紹介、ぐらいで受け止めてもらえれば。

Nate Heissの「何のためにプレイするのか」
ttp://www.starcitygames.com/php/news/expandnews.php?Article=3331
独立記念日のオピニオン記事
ttp://www.starcitygames.com/php/news/expandnews.php?Article=3292

後者はリンク先にも、タイプ2プロツアーを求める声明文
ttp://www.starcitygames.com/php/news/expandnews.php?Article=409
みたいな微妙に重要なものが含まれていた。翻訳する価値は? だと思うけど。

他には、ライアン・フューラー(!)のインタビュー
ttp://grimmoire.com/index.php/article/articleview/318/1/5/

オフィシャルだが翻訳難度高そう。メディアの中のマジック
ttp://www.wizards.com/default.asp?x=sideboard/feature/20020621a

 等も面白かった。前にもふれた
http://www.misetings.com/

だと、「Type I Index Crashes」「West will never defeat me: Saddam」が好み。
もっとも、さすがに訳すのは難しいし、政治経済ニュース好きじゃないと、全然楽しめないと思う。
まだ、Quotesがマシ? でも訳しにくさでは変わらないか。
ttp://misetings.com/modules.php?op=modload&name=MT-Quotes&file=more

ちなみに、misetingsは、実は左側にある「Gas, Etc.」以下のリンクがかなりやり手。要チェック。

あと、ネタ元としては(どこかで1回紹介されたけど)
ttp://www.brisbaneonline.com.au/
が、英語圏の更新情報サイトとしてかなり便利。なんでオーストラリアの地方ショップがこんなサイト作ってるか謎だけど。
141高潮の翻訳者:02/07/31 18:50
「メディアの中のマジック」はおれも面白いと思いましたが、メディア自体の
知名度とか、現実的に観る方法とかがちょっとあれですかね。
「女の子に《燃え立つ死霊》をプレゼントする」のくだりでは「どんなボーイ
ミーツガールだよ!」という突っ込みまで考えたんですが。

あと『クリプトノミコン』は読んだけど、該当箇所(ちなみに3巻)の細かい
記述自体は微妙にマジックと食い違ってます。作者はマジック自体には詳しく
ないと思われ。
142NPCさん:02/07/31 23:24
個人的にはFullerの記事が読みたい。
あんまり役には立たなそうではあるが(w
143タイ屋:02/08/01 12:16
ttp://grimmoire.com/index.php/article/articleview/369/1/5/
ttp://www.theendgames.com/index_files/magic/articles/main.html?miketurian1.html

 今日のイチオシ。マイク・ロングとマイク・チュリアンを対象にしたQ&A企画。
 それぞれ別々のサイトで進行中。毎日やるらしい。

 ちなみに、ライアン・フューラーのインタビューはオレも読みたいので、誰か訳してくれないだろうか?
 あと、にらっち担当(だったっけ?)のConcepts of Magicの続きも読みたいので以下同文。
144高潮の:02/08/01 12:41
>143
 niraくんが忙しそうだし他にこれってのがないんでConceptsの第二回を今訳
してるとこなんですけど(まだ半分くらい)、なんかもう第四回まで載ってて
ちょっとピンチではあります。
 とりあえず第二回は早いとこ終わらせて、それからフューラーでも訳すかな
あ。今見てみたらプリントアウト用にノンフレームの頁とかあって意外と親切。
 他の方がやってくれるんなら喜んで譲ります。
145NPCさん:02/08/01 16:07
本家更新age

だが、四人組=セイントフォーとは…
う〜ん、マニアック
146M:02/08/02 12:33
119〜121の続きを。

「もっとまともな不満」
我々がスターターゲームボックスを完全に8版と別のものにしてしまうのではないか、という人々がいる。
2年前に7版を編集していたとき、Eager Cadetを基本セットに入れても不満を言う奴がいるだろうという
ことはわかっていたが、それでもスターターゲームのカードがトーナメントで使えるということが我々には
とても重要だったんだ。初心者が地元の大会―とりわけFriday Night Magicのような大会―に
「スタンダード」の意味も知らず、どんなカードが使えるのかさえ知らずに参加するなんてのは本当によく
あることだったんだ。そんな子供たちが、デッキにVizzerdrixが入ってるからってFriday Night Magicから
つまみ出されないようにするための一番簡単で一番スマートな方法は、まさしくそのカードを基本セットに
入れてしまうことだったのさ。

我々は、スターターゲームを1つのセットとし、12枚程のカードをスタンダードに追加するという案を少し
検討したが、今はまだポータルという大失敗を乗り越えようとしている最中だし、新しいアイデアの
スタンドアローンスターターが「第二のポータル」と呼ばれるんじゃないかと恐れていた。
言い換えると、初心者がつまづくのは7版までにして欲しかったから、初心者達に「本当の」カードで
遊んで欲しかってことなんだ。我々はまた、Volcanic Hammerのようにプレイヤーがトーナメントで
使いたいと思うようなスターターゲームのカードを、シングルで買わなきゃいけないのはおかしいと
思っていた。
147M:02/08/02 12:34
私が述べたように、我々は否定的な反響も少しはあるだろうと思っているが、そんな不満は今まで
挙げたようなカードを基本セットに入れるという正しい行動の前には十分無視できる程の不満に
過ぎないと思っている。今では7版でやっちまった誤算をわかっているし、8版に対するアプローチを
変化させてもいる。(君達からのeメールを読むと、特にレアのスロットにTrained OrggやVizzerdrixが
入ることが不愉快らしい。うーん、怒るのも理解できる。それに関してはすまないと思うけどね。)

我々のニュープランではスターターを8版の“拡張”として扱う。
スターターに入っているカードは全て8版の一部とし、スタンダードで使えるものとする(もちろん
8版がスタンダードで使える間に限り)。しかし、ブースターパックには入っていないスターターの
カードがあり、それらはセット総枚数には数えない。例えば、Vizzerdrixはスターターには入って
いるが、ブースターにはVizzerdrixのスロットに別の青のレアカードが入っているだろう。
148M:02/08/02 12:35
細部の履行

8版のディベロップメントチームと私はスターターゲームの作業と、それに含まれるどのカードが
8版本体収録に値するか決めるという作業をやり終えた。我々のしたこと、例えば8版の一部、
は構築戦にインパクトを与えるはずだが、Eager CadetやVizzerdrixはそうはならないだろうね。
面白い話を生んだ2枚のカードがある:

Giant Octopusは奇妙なケースの1つで、実際8版に入れるには良すぎるカードなので“S-series”
のカードとして存在した。(“S-series” とは私が勝手に名づけた呼び方で、実際にどう呼ぶかが
決まるまでの仮の呼び方だけどね。我々はまだ用語やコレクターズナンバーなどの細部に関しては
終えてなかったから)
漫画でGiant Octopusを描いたアーティストに、人々にGiant Octopusがプレイヤーの首を絞めている
イラストを提供することでGiant Octopusが対戦相手を(対戦相手がコントロールするクリーチャー
ではなくて)直接攻撃できるということを教えさせることができたので、Giant Octopusの漫画から
ゲームへの導入は驚くほどうまくいった。それでも“Hill Giant”は青にあるべきではなかったけどね。
プレイヤー達は7版でのドラフトでは、良質のクリーチャーを擁する青をドラフトし、そのことで
本当に悩んだよ。我々がスターターゲームに要求したようなシンプルなカードは様々な色のカードが
作りだせるような“フレーバー”を作り出すことはないし、我々の新しいプランによって、7版では
青の地上クリーチャーは他の色のクリーチャー程質がよくないということを確認できたのが嬉しかった。
149M:02/08/02 12:35
Vengeanceはおかしな理由で紆余曲折したカードだ。“対象の、タップ状態のクリーチャーを破壊する”
という能力は白らしからぬメカニックだ。しかし単純なソーサリーはスタータゲームにはぴったりだ。
次回もスターターゲームににはぴったりだろうが、セット自体にはなんの味付けももたらさないだろう。

やっと正式な放送予定発表

R&Dはネット中で議論された問題の全てを公表するつもりはないので、このようなありふれた反応は
しないで欲しい。我々が君達が嫌がることをするための論拠の方が、君達がそれをやめて欲しいとする
論拠よりもこのゲームにとってはプラスだ、と判断するときがある。そんな場合でさえ、我々が目的を
達成するまでに君達の関心事と調整し和解する方法がある。私がただ1つ望むことは、将来どんな問題が
持ち上がろうとも、それが簡単に解決できるものであって欲しい、ということだ。

私はここ二週間、読者の全員が気にかけているわけではないがとても興味深い問題、に時間と労力を
費やしてきた。Reprint Policyとスターターゲームの両者とも、ある人々にとっては重要で、そういう
人々が扱ってきたということが私は嬉しい。しかし今や私はもっと一般的で面白い、ウォーストーリーの
ディベロップメント、のような仕事に戻るということをここに約束しよう。
150NPCさん:02/08/02 12:54
む?終わった…のかな!?
151タイ屋:02/08/02 17:55
お疲れさまです。

早速こっちもワイズ・ワードの続きをアップ、と言いたいところですが、実は私は部屋を片づけていると出てきた本をつい読みふけってしまうタイプです。
で、なぜだかWeek in Reviewを気づいたら訳してたので、そっちをアップします。
152Week in Review: July 15-21:02/08/02 17:56
Week in Review: July 15-21

                              Alex Shvartsman

 今週もよろしくお願いします。ショップの方が忙しくて最近遠征してないア
レックスです。円高のようですので、日本の皆さんがカードを買ってくれれば、
私も店も助かります。よろしくお願いします。
 それにしても、朝からサーバーダウンとは2ちゃんねるの皆さんも大変ですね。
(訳注:こんな文章は存在してません)

グランプリ・サンパウロと台北

 このシーズン最後の2つのグランプリには、比較的少数のプロプレイヤーし
か出場しなかったけれども、世界中が彼ら−と、最終的な勝利者−がどんなデ
ッキを使っているのか、注目していた。
 ジャッジメント入スタンダードは、それまでハイ・レベルのトーナメントプ
レイでは見られなかったフォーマットだし、それは世界選手権のフォーマット
でもある。よって、プロたちはそれについてはまだ、書いたり語ったりはして
いない。
153:Week in Review: July 15-21:02/08/02 17:57
 この週末、(トップの)プレイヤーは、(わざと悪いデッキを使って)グラ
ンプリ・トーナメントで有利に戦うチャンスを減らすか、それとも世界選手権
のための最高のデッキを公開するか、どちらにするか決断せねばならなかった。
 Mike PustilnikとRuel兄弟は旅費に何百ドルも使ったわけで、彼らは手持ち
の最高のデッキを持ち込んだと考えるのが妥当だろう。

 Pustilnik のデッキは最も興味深いものだった。
 彼は(メインボードについては)Cunning Wishを3枚を特徴とする、かなり
簡単なサイカトグデッキを使った。
 しかしながら、彼のデッキのサイドボードは、完全な別物だった。
 彼はWishの威力を最大限に発揮させるために、13枚の1枚物の呪文と2枚
の Gainsaysというサイドにしていた。
 サイドボードのカードは、常にWishで引っ張ってくる価値のある、例えば
Fact or Fictionのようなカードから、非常に特殊な状況において役立つ、た
とえばAura GraftやSpelljackのようなカードまで、幅広いものだった。
 Pustilnik は19位だった。
154:Week in Review: July 15-21:02/08/02 17:58
 サンパウロまで行ったアメリカ人は他にはただ一人、Steve O'Mahoney
Schwartzだった。彼は赤青緑対立デッキで、新セット最高のクリーチャーの一
角、幻影のケンタウロスを使っていた。
 OMS はまったくStatic Orbを使ってなかった − サイドボードにさえ用意し
てなかった。
 その代わりに、彼はデッキに燃料を供給するために4枚のSquirrel Nestを
使った。
 OMS は全体では11位だった。

 GPリオのチャンピオン、Carlos Romao は、それとは非常に異なったバー
ジョンの対立を使っていた。
 実際、それは単なる対立というよりは、青緑マッドネスとのハイブリッド型
のものだった。
 彼は18位だった。

 合衆国はこのトーナメントにおいて、ラテンアメリカ以外での最高の成績を
出した国ではなく、フランスがそうだった。
 Ruel 兄弟は、Florent Jeudonと合流して、このイベントに参加した。
 彼らは最初GPニュージャージーに行こうと計画していたけど、飛行機のチケ
ットが高すぎるじゃんてなことになった。それで、その代わりにブラジルへ行
くことにした。
 Olivier Ruel と Florent Jeudon は2日目には残れなかった。しかし、
Antoine Ruelはスイスラウンドを1位で終え、興奮していた。
 Ruel はPernicious DeedとサイドボードのSeedtime のために緑をタッチし
たサイカトグをプレイしていた。
 Antoine Ruel はトップ8の中では唯一、南米の外から来たプレーヤーで、
最終成績はトップ4だった。
155:Week in Review: July 15-21:02/08/02 17:58
 優勝したのはアルゼンチンのGabriel Caligaris だった。彼の使ったサイカ
トグデッキは、Pustilnikのものと非常に似ており、Caligarisのサイドボード
も、8枚の1枚物が入っており、おそらく欲しいと願うようなものならなんで
もあった。(訳注:原文はここでthe pun very much intendedという文章が入
ってるが訳せないので省略)

 彼は決勝戦でFelipe Desideratiの操る青緑マッドネスを倒した。

 さて、世界のもう一方の果てでは、アジア中からプレイヤーが台北に集まっ
て同じフォーマットをプレイしたが、非常に異なった結果となった。
 アメリカ人もヨーロッパ人もいなかったが、多数の日本のトッププレイヤー
がやってきた。
 しかし、初めて、そのうちの誰もトップ8に入れないということになった。
 多数の有名な日本人プレイヤーが賞金圏に達したが、台湾勢が決勝シングル
エリミネーションの8人中7人を占めることに成功した。残る一つを、唯一の
外国勢としてシンガポールのAlbertus Lawが得た。

 Lawとチームメイトは、南アメリカで成功したいくつかのデッキで使われて
いたCunning Wishのかわりに、Burning Wishをタッチで加えたサイカトグデッ
キを使っていた。

 サイドボードには、多数の素晴らしいインスタントの代わりに、Upheavalや
Obliterate、それにHaunting Echoesのような強力なソーサリーを備えていた。
156:Week in Review: July 15-21:02/08/02 17:59
 今年のGP 台北について最も興味深いものは、そこでいきなり優勝したデ
ッキだろう。

 Sheng Hsun Hsia は、Hunting GroundsとLiving Wishのコンボ入りの青緑白
のコントロールデッキを作ってなかなか印象的な結果を得た。
 デッキは理論上はひどいものに見えるけれども、それを非常に上手にプレイ
して、Shengは二倍にタイトルを得た。上手にプレイすることと、メジャート
ーナメントにrogueデッキで出場することを望んで実際にそうできることを両
立させたのだ。
(訳注:かなり適当に訳しているので、実際にはこれで合ってるか自信ないです)
157:Week in Review: July 15-21:02/08/02 18:00
世界選手権への準備。


 プロたちがシドニーで1週間を過ごす時まで、もうメジャー・トーナメント
は残っていない。
 私たちはは準備のすべてについて、最終段階に入っている。それは「政治と
同盟」についても同様である。
 このテスト「シーズン」の最大の話題は、チームゴジラの分裂である。
 このため、かなり唐突に、ゲームのトップ・ネームの何人かが新しいチーム
へと入れ替わることとなった。

 Kai Budde とPatrick Mello は他のドイツのプレーヤーのChristoph
Lippert とFelix Schneidersや、オーストリアのプレーヤーHelmut
Summersberger と Benedikt Klauser と合流して、ドイツ語を話すプレイヤー
のチームを作った。
 しかし、彼らが、ゴジラのチームメイトのEric Froehlichと彼の新しい戦友、
Brian KiblerとBen RubinとBrian Hegstadと、再提携するまでは、あまり長く
はなかった。
 この新しいEuropean AllianceとThe Jumble(訳注:いずれも過去存在した
チーム名)の混成チームは、スター選手には事欠かない。が、この二つのグル
ープが一緒にうまくやっていけるのか、という点は(現時点では)まだ分から
ない。
 環境の秘密を解き明かすことができるグループがどの程度いるのかというこ
とに関わらず、目覚しい成果を挙げるための高いポテンシャルは、確実にある
が。

 英国人は、地元のプレイヤー同士でテストプレイをするとの意図を発表した。
おそらくチーム HCP(訳注:ハンプトン・コート・パレス。ベン・ロナルドソ
ンの住む宮殿の名前でゲリー・ワイズの下宿)の復活も含まれている − しか
し私は、この記事の執筆時点では、そのグループの詳細に関する情報はつかん
でない。
158Week in Review: July 15-21:02/08/02 18:02
 Dave Humpherysは、今のところマジックする時間がない。しかし、間違いな
くプロツアー・ボストンのための練習には間に合うように戻ってくるだろう。
交替で、Zvi Mowshowitzが、ユア・ムーブ・ゲームスに加入した。
 このチームにとっては初めてのことだが、ユア・ムーブ・ゲームスは大きな
距離的な広がりを持つことになった。
 ジャスティ・ゲーリーは大学を卒業してフロリダに戻り、ニューヨーク市に
いるズヴィと私自身が加わったことで、ロブ・ドハティーのような人たちはと
うとう、Apprenticeでプレイするという「楽しみ」を学習させられることとな
った。
 我々の全員が、マジック・オンライン上のチームのカード資産を早急に充実
させることを期待している。そうすれば、APの代わりにマジック・オンライン
を使ってテストプレイできるようになるので。
(訳注:やっぱりAPよりMOの方がいいのね、みんな)


(これらの動きに)取り残されないために、オランダ人は彼ら自らのマジック・
コロニーを設立した。
 何人かのプロが、イベント(世界選手権のこと)へのテストプレイをするた
めに、Jeroen Remie の家に引っ越した。
 その中には、現在の世界チャンピオンのTom Van de Logt、それに Kamiel
CornelissenとNoah Boeken (以上でオランダ代表チーム全員)、Jan Doise、
Victor van der Broek、 Alexander Witt(2001世界選手権エクステンデッド
部門1位)、 Frank Karsten(オランダの9位王) そしてArjan van Leeuwen
が含まれている。
 これは、オランダ−マジックにおいては、小国でありながら他国を越える成
果を挙げていることで知られている国−によって行われている、最高に組織化
された取り組みである。確かに、注意を払うだけの価値はある。

 同様に、Punisher − およそ1年前のスタートから非常に順調にやってき
ているスウェーデンとフィンランドのプレーヤーのチーム − も、甘く見るこ
とは出来ない。
159Week in Review: July 15-21:02/08/02 18:03
Magic Trivia

 先週の問題。

 どうやれば現在のエクステンデッドにおいて、アーティファクトと赤と黒の
呪文だけで1ターンキルができるか?

Badlandsを出す。
土地2枚捨てて、Mox Diamond2枚出す。
Entomb使って、墓地にWorldgorger Dragonを送り込む。
ドラゴンに、Animate Deadを使う。

ドラゴンが場に出ると、Animate Deadを含めてすべてのパーマネントがゲーム
から取り除かれる。
Animate Deadが「はがれる」ので、ドラゴンは墓地に戻って、土地がアンタッ
プ状態で場に出てくる。
Animate Deadが場に出るので、Worldgorger Dragonを対象にする。
Badlandをタップしてマナを出す。

Ghitu Fireかその他のインスタント速度の火力呪文でゲームに勝てるだけのマ
ナを貯めるまで、これを繰り返す。

新しい質問:ウィザーズ・オブ・ザ・コーストの、非コレクタブルカードゲー
ムで、マジックのカード名と同じ名前を持つものって何?

私にEメールで答えを送ってこないように。
正解は次回のこのコラムで。
160Week in Review: July 15-21:02/08/02 18:03
今週のグッド(?)プレイ ― Play of the Week

Alex Wernerから:「実際には何も起きなかったので、名プレイや迷プレイだ
とはっきり言えるわけではないけれども、面白い状況ではあった。
 私はマジック・オンラインのドラフトで、緑と何かを使って、黒と何かを使
っている相手と対戦していた。
 わりと均衡したゲームで、中盤から後半ぐらい。私は対戦相手のエンドステ
ップに、土地7枚をタップしてから、Krosan Restorerで土地を1枚アンタッ
プ、それをタップして8マナ目を出した。そして、Elephant Ambushをフラッ
シュバックで使った。
 そうした後で、私は、対戦相手の場にCrypt Creeperがいたので、もし
Krosan Restorerの起動に対応して象の待ち伏せをリムーブされたら、象が手
に入らず、7点マナバーンを食らっていたことに気づいた。
(私の対戦相手が、そんな絶好の機会を逃したことに、後になって気づいたか
どうかは分からない)
161Week in Review: July 15-21:02/08/02 18:04
Bad Play of the Week
Ryan Guruから:
「状況:アイオワ州メーソンシティーでの、フライデー・ナイトのドラフト。
 あるプレイヤーが、Gorilla Titanをキャスト。
 いろいろ考えたのか、あるいは明らかになにも考えてなかったのか、対戦相
手はGorilla TitanをGrip of Amnesiaでカウンターしようとした。
 そのプレイヤーは嬉々として墓地を取除き、8/8のバナナ好きなトランプル
生物が降臨した」


Bad Play of the Week その2
 さっきのBad Playが短かった(面白かったが)。おまけとして、何年も前の
プロツアー・パリからのBad Playを紹介する。
 Dave Humpherysの手札は2枚。Foreshadow と Mangara's Blessingだった。
彼の対戦相手が、Coercionをキャスト。
 明らかに、対戦相手はForeshadowを選ぶだろう。そうでないと、Mangara's
Blessingは捨てさせてもターン終了時に手札に戻るのだから。
 ハンフリーズは次のターンの開始時にカードを引くために、Foreshadow を
キャスト。

 彼はカード名を宣言した。
「沼!」

 それは彼の対戦相手で一番多く入っているカードだった。ライブラリーのト
ップが明らかになると、本当に沼だった。それから、Coercionが解決されたの
で、彼の対戦相手は当然ハンフリーズにただで2ライフプレゼントする代わり
に、(カード名を当てたことで引いた)カードを捨てさせた。
 ハンフリーズが、指定するカードを「ブラック・ロータス!」とかにしてい
れば、もっといい結果を得られていただろう。

(以下、いつもの締めくくりなので省略)
162タイ屋:02/08/02 18:22
 今回訳していて、「HCPのこと、昔のワイズのインタビューに載っていたよな」
とか思ってサイドボードジャパンに行くと、アーカイブが全然更新されてないワナ。

 週末出かけなければ後半はupできるかなぁ?
163NPCさん:02/08/02 23:36
M氏、タイ屋氏乙カレー
164NPCさん:02/08/03 00:42
Mさ、タイ屋さお疲れさん。

関係ないけど寡黙な翻訳屋、Mさに萌え(w
165高潮の翻訳者:02/08/04 11:56
Mさん、タイ屋さん、お疲れさま。好い感じで進んでて、喜ばしい限りです。有難う。

つーことで、こっちもいきます。ずいぶん遅くなりましたが、コンセプトの2回目。


■Concepts of Magic Part 2 : Card Advantage

第一回目を読みのがした人は>>13-20で読める。
さて、本題に入る前にWizardsの掲示板にあったいくつかの投稿に応えておこ
う。
166高潮の翻訳者:02/08/04 11:57
>いい記事だと思うけど、作者の意見には同意できない点がある。「負けたな
>らそれは自分の責任だ」という主張だ。僕は運の要素は絶対にあると思う。
>個々のゲームでは、運はとても強い要素で、マジックにおいてはライブラリ
>からカードを引くというルールがなくならない限り、運は重要であり続ける
>だろう。またもちろん、コイン・フリップという奇妙なルールも、このゲー
>ムにはあるし(ほとんど意味はないけど……)。

マジックに乱数の要素があるのは否定しない。カードはとどのつまりシャッフ
ルしたデッキから引いてくるわけで、この要素のおかげでマジックでの勝利の
価値がおとしめられている面はあると思う。この世には他人より乱数要素に影
響されやすい人とかされにくい人とかはいないのだから、結局乱数の影響は無
視して考えても構わない。ただ、プレイや決断に関係してくる確率の概念を頭
に置いておければ、もっとゲームが面白くなるのは確かだ。
いずれにしても、もし「完全に正しいプレイ」をすれば75%のゲームに勝て
るのだとしたら、それは「誰がやっても」75%勝てるということだ。自分が
運が好いとか悪いとか思ってるんだったら、早速その考えは改めなさい。でな
きゃこの文を読むのを止めた方がいい。そんな人には以下の文章は何の意味も
持たない。
167高潮の翻訳者:02/08/04 11:58
考えるに、プレイヤーが自分のプレイングを分析する上で、負けたゲームを
「運がなくて負けた」と片付けてしまっているうちは、そのプレイヤーはいつ
まで経ってもある程度以上は上達しないだろう。
運の要素は、多くの人に完全に誤解されている。「奴は〜をトップデッキして
勝った」という科白はよく聞くし、PTニューオーリンズに於けるKai Budde
対Tomi Walamiesの記録的な勝負にすら、Kaiは「幸運にも」《変異種》を
トップデッキしたんだと言う人が居る。こういう物言いは正しくない。あの試
合でKaiの代わりに席について勝てる人間は世界中に一握りしか居ない。Kai
はあの試合を通して、もっとも多くカードを引くためのプレイングをずっと続
けていた。だからこそあそこで《変異種》を引くことができた。この点につい
ては、後ほどこの記事でもっとじっくり掘り下げてみよう。

>素晴らしい記事でしたが、以下のくだりはよく意味がわかりませんでした:
>「これは全くのたわごとだろうか? Jon Finkelが南部から来たGary
>Wendelhavenに負けるなんてことは」

南部の皆さんごめんなさい。マジックが強いと思われてない土地だったらどこ
でもよかったんですが。例えば筆者の出身地テキサスなんてのはまさに条件に
ぴったりだ。Gary Wendelhavenってのはもちろん作った。
168高潮の翻訳者:02/08/04 11:58
>僕はインヴェイジョンからマジックをやってきて、当然何度となく負けてい
>ます。ミスをして負けるたびに、僕はそのミスを絶対に二度としないように
>つとめ、自分がなすべきだったプレイ、あるいはするべきじゃなかったプレ
>イを学んでいます。そんなわけで、僕はミスをしないし、ベテランのプレイ
>ヤーからも一目置かれてます。あらゆるゲームにおいて、ミスをしないとい
>うことは、負けることを考えないことと並んで、重要な目標ではないでしょ
>うか。

ふたつほど言っておきたい。まず、あるミスを絶対二度と犯さないなんてこと
は不可能だし、全てのミスから必ず何かを学ぶということもまず無理だろう。
ゲームを学ぶ者として、ミスから学び二度とそのミスを犯さないというのは理
想だが、毎度それを実行するのは超人の業だ。
そして、誰しもミスは犯すものだ。もっと言えば、あらゆる人は、1試合に一
度はミスを犯している。「一試合中完璧なプレイングを通した」なんてのは筆
者にはとても信じがたい。まして「トーナメント中完璧だった」なんて言われ
た日には、頭がおかしいか、おそろしく自信過剰か、その両方かと片付けざる
を得ない。
169高潮の翻訳者:02/08/04 11:59
>どう考えてもこのゲームの達人ではない私が言うのもどうかと思いますが、
>この世には「好いシャッフル」と「悪いシャッフル」があると思います。

問題は、無作為なものに好いとか悪いとかがあるのかということ。強いて言え
ば、最悪のシャッフルってのはマリガンすべきところでしないこと、だ。

>Jon Finkel 対 Kai Budde 。
>ふたりとも最強のプレイヤーと言っていいだろう。だったらこの二人が同じ
>デッキを持って対戦したら、どちらが勝つか――。
>ドローの好かった方が勝つだろう。違いますか?

ここで世界クラスのプレイヤーを例えに持ってきたのは面白い。特にJon
Finkel。ただ、こんな有名人の試合でも、我々凡百の試合でも言えることは同
じで、ミスが多かった方、あるいは致命的なミスをした方が負ける。ましてこ
の顔合わせならまず5ゲーム・マッチだろうから。具体的な例を三つ挙げよう:
まず、Jon FinkelとBob Maher Jr.の「ティンカー」対決。試合の行方は1ゲ
ーム目にBob Maherが《崩れゆく聖域》で犯したミスで決まった。次に、Bob
Maher対Brian Davis、1999年のPTシカゴ決勝戦。Brian Davisは5ゲ
ームとも勝てるチャンスがあったのに、勝ったのはBob Maherだった。そして、
筆者とKai Budde、昨年の世界選手権セカンド・ドラフト。これは筆者が2ゲ
ームとも勝てる可能性があったが、ひとつは攻め過ぎて、ひとつは消極的すぎ
たために落としてしまった。ここで筆者の例を持ち出したのは、大抵の場合は
敗因と言うのは微妙なもので、当事者でないと判らない場合が多いからだ。
とにかく、ここで挙げた全ての例で、相手よりすぐれたプレイヤーが勝利を収
めている。直接的な要因は小さなミスだったり、単なる威嚇だったり、純粋に
総合的なプレイング技術が上回っていたことだったり、様々だが。
170高潮の翻訳者:02/08/04 12:00
残りライフの価値についての議論をしてみよう。パーミッション・プレイヤー
がバーン・デッキと対戦しているとする。青使いは残りライフ5点で、手札に
は《対抗呪文》が2枚ある。ここで、赤使い(手札は4枚)は青使いのターン
・エンドに《火炎破》を打ってきた。場や墓地などその他の状況は考慮しない
とすると、これは当然青使いは《火炎破》を打ち消すべきだ。もし、4点を甘
んじて受けてしまうと、様々なカードが一枚でゲームを決められる強いカード
になってしまうからだ。例えば《ショック》や《炎の印章》や《モグの狂信者》
辺りが。これが「カード・アドヴァンテージ」の好い例だろう。
この連載の概略をおさらいしてみよう:

1.マジックの基礎
   1. セーフティー
   2. カード・アドヴァンテージ  ←今回ここ
   3. テンポ
   4. ボード・コントロール
2.攻撃
3.マナ
4.情報収集
5.決断
6.意図を持ったプレイング
171高潮の翻訳者:02/08/04 12:01
パーミッション対バーンの話に戻ると、これは対戦相手がカード・アドヴァン
テージを提供してくれたことになる。4ライフ払えば、カード一枚丸儲けとい
うことだ。ただ、この状況ではセーフティーを選ばなければならない。後にな
ればこのライフはもっと高値で売れるかも知れないからだ。例えばこの4ライ
フが《ショック》2枚と引き換えになる可能性もある。しかしそれ以上に、今
は死にかけているわけで、喰らっている場合ではない。もちろんこれが17点
から13点へ下がるだけというのであれば、カードを得する方を選ぶ一手だ。

カード・アドヴァンテージは三つのカテゴリーに分けられる。ひとつは、ゲー
ムに実質的な影響を及ぼすこと(以後「実利」としよう)。《ジャッカルの仔》
《機知の戦い》《排撃》《冬の宝珠》などのカードはこれに入る。ふたつ目は、
カード数を稼ぎ出すこと。《Hymn to Tourach》や《集中》といったカード
の役割だ。そしてみっつ目が、カードを選ぶこと。《頭脳集団》などはこれに
入る。ゲーム中、これらそれぞれの間で取り引き、あるいは交換ができる状況
が何度も訪れるわけだが、例えば《マーフォークの物あさり》の起動何回分が、
カードを一枚引くことと等価になるのかを定義することは非常に難しい。
172高潮の翻訳者:02/08/04 12:03
カテゴリー間での等価交換に関する分析はおいておくとして、とにかくこの三
つともが、長い目で見れば、より多くのカードをもたらしてくれるのだという
ことは頭に入れておくといいだろう。実際に、ある戦略に基づいてデッキ構築
をして、そのデッキでプレイをする上では、その戦略がもたらしてくれる何ら
かの形のカード・アドヴァンテージが勝利につながっている。以下にみっつの
デッキと、そのカード・アドヴァンテージの形を示そう。

一番解りやすい例が、古式ゆかしい「ドロー・ゴー」デッキだ。このデッキに
は打ち消し呪文が山ほど詰め込まれていて、相手の脅威を1対1交換で取り除
いていく。一方、打ち消し呪文のためにスロットがほとんど埋まっているから、
勝ち手段はごく少ない枚数しか入っていない。たとえば《虹のイフリート》2
枚だけ、とか。そして、デッキは《ミューズの囁き》で、自分の(豊富な)マ
ナのみから、カード・アドヴァンテージを稼ぎ出す。言ってみれば、純粋な物
量作戦だ。

二番目の例は、赤のいわゆる「スライ」デッキだ。このデッキもまた純粋にカ
ード・アドヴァンテージで勝つと言えるだろう。別に他の言い方がないわけで
はないのだが、マジックのあらゆるゲームはカード・アドヴァンテージという
視点から分析できるので、こう言っておけば都合がいい。
173高潮の翻訳者:02/08/04 12:05
「スライ」デッキは、全部のカードをできるだけ早く使い切るように作られて
いる。「ドロー・ゴー」デッキが勝つ時というのは、相手の手札が空っぽで、
場にもクリーチャーが一体だけで、一方で「ドロー・ゴー」使いはまだ2枚手
札を抱えてる、といった状態になる。「スライ」が勝つ場合は、大抵まだ対戦
相手は何枚か手札を抱えたままであることが多い。つまり、マナ・コストの高
い呪文を使うための土地を並べるのに必要なターンを与えないことで、手札に
あるカードを無駄にさせているわけだ。これは相手のドロー・ステップ(訳注
:原文だと'draw phases')のいくつかをなかったことにしているのに等しい。
実際にそんなことができれば、それは勝つだろう。ライフが尽きるということ
は、もう新しいターンが来ないということで、ターンが来ないということは、
もうカードが使えないということだ。「スライ」は、できるだけ早く実利を稼
ぎ出すことで、その実利をカード数の得にそのまま結び付けている。手札にあ
って使えないままだったカードは、初めから引いてないのと同じことだ。もし
「スライ」の対戦相手が、終盤での支配権を確立するために序盤でのセーフテ
ィーを放棄するような戦略だったら、「スライ」はあっという間に勝ってしま
うだろう。《ネクロポーテンス》やペイン・ランドの使い過ぎ、あるいはほん
のちょっとクリーチャーを放置することでさえ、「スライ」に対しては時に致
命的になることがある。
174高潮の翻訳者:02/08/04 12:06
Jon Finkelを99年の合州国選手権で勝利に導いたMike Floresの黒単「ナッ
プスター」デッキは、カードの選択を戦略に組み込んでいた。デッキには様々
なシチュエイションのそれぞれに対する解答となるカードが詰め込まれていた。
これもまた、カード数での得に結び付けることができた。大抵の解答は一対一
より割のいい交換を狙うことができたからだ。例えば、序盤のクリーチャーに
対応できない相手には《ファイレクシアの抹殺者》を引っ張ってくるとか、も
っと特殊な例で言えば、「補充」デッキ相手に《ストロームガルドの陰謀団》
を出してくる(事実上勝ちが決まると言っていい)とか。

もちろん、これはあまり知られていないことだが、「ナップスター」デッキは
実際にはそのカード選択よりも、純粋なカード数を稼ぎ出すメカニズム(即ち
《ヨーグモスの取り引き》)によっている面の方が強かった。構築戦において
は、デッキの戦略の中心がカード選択になることは普通あり得ない。構築戦で
使われるカードは大抵どれも単純に強いカードだから、とにかくカード数をち
ょっとでも稼ぐことが一番重要になってくる。「Maher-Oath」デッキには
《森の知恵》=《豊穣》エンジンが組み込まれているし、Mike Turianの「リ
ス対立」には《綿密な分析》と《マーフォークの物あさり》が入っている。
「ナップスター」では《ヨーグモスの取り引き》と《迫害》だ。
175高潮の翻訳者:02/08/04 12:07
限定戦では話は変わってくる。一枚一枚のカードは必ずしもそんなに強くない。
強いカードと弱いカードの差が大きくなる。だから、《セファリッドの物あさ
り》は《文書管理人》と同じくらい役に立つ。デッキの中の最強の一枚が、相
手のデッキ全てを打ち負かしてしまうこともあり得るからだ。

まとめると、デッキを構築して、プレイするにあたっては、カード・アドヴァ
ンテージを作り出す戦略を考えればいい、ということだ。カード・アドヴァン
テージが得られれば、ゲームに勝てる。もちろん、《綿密な分析》を打って、
返しのターンに殴り殺された、なんていうのはカード・アドヴァンテージを得
たとは言えない。引いたカードは手札に残っていて、何の役にも立っていない
からだ。勝つためには前回話した「セーフティー」って奴も、当然考えなきゃ
いけない。それに、カードを引くだけがカード・アドヴァンテージじゃないっ
てことを忘れないように。例えば、《冬の宝珠》を張ることで――これは実利
を得ている――対戦相手は動きが止まり、引いてきたカードが次々に手札で腐
りはじめる、なんてことになれば、それは立派なカード・アドヴァンテージに
なっている。
176高潮の翻訳者:02/08/04 12:08
限定戦での試合を想定してみよう。適当な初手を仮定して、そこから勝ちに向
かう手を考えてみる。話を単純にするために、OD/OD/TOのドラフトで、こっ
ちは青黒、相手は青白だとする。「正しい」プレイングができれば、こちらの
勝ちだ。
後手を選ぶことにしよう。ゲームは長引くだろうし、事故りたくはない。これ
にはもちろんリスクもある。相手が早い立ち上がりをみせたら、こっちはアン
チ・コントロール用のカードを抱えたままとっとと殴り倒されてしまうだろう
から。

初手は《沼》2枚、《汚い野犬》《空翼のエイヴン》《占骨術》《夢繰り》
《エイヴンの風読み》。この手札なら、考えられるのは速攻のビートダウン。
低マナ域のクリーチャーから順番に展開していって、対戦相手のデッキが回り
はじめるより先に殴り勝つ作戦。問題は、ドローだ。土地が止まったら話にな
らないし、少なくとも一枚は《島》を引く必要がある。もし土地あるいは《島》
が引けなければ、たちまち場のリソースは不足し、受け身に立たされ、生き延
びるためにさらにカードを犠牲にする、という状況になってしまう。それにな
によりも、環境でもっとも防御の堅いデッキに正面から突っ込む作戦には疑問
が残る(あまつさえ後手なのだ)。この手札はライブラリに返してやった方が
いいだろう。
177NPCさん:02/08/04 12:47
おつかれー。
で、いいのかな?
178高潮の翻訳者:02/08/04 13:17
いえ、昼飯喰ってたんで(規制にもひっかかってたし)。もうちょい続きます。

次の手札は《島》《沼》《沼》《空翼のエイヴン》《総帥の願望》《セファリ
ッドの物あさり》と、かなりいい感じ。こうなれば作戦はもっとエレガントで、
強固なものになる。お役立ちクリーチャーのおかげで、ドローは恒久的により
質の好いものが保証されるわけだ。これは白青デッキの弱点をついてもいるし、
先ほどよりマナ・ベースもよろしい。これならマリガンした甲斐があったとい
うものだろう。デッキを掘り進んで、ゲームを決めるカードを手に入れる作戦
がとれそうだ。
実際にカード・アドヴァンテージがとれるまでは、相手の弱いカードとこちら
の強いカードが交換されるような事態は避けなければならない。戦闘でややこ
しいブロックをされた上に《励まし》を打たれて、こちらのエース・クリーチ
ャーを一方的に葬られるようなことにはなってほしくないし、ダメージ・レー
スに突入して、《物あさり》で拾ってきた決め技カードを使わないうちに終わ
る、なんてのも御遠慮願いたい。つまり、戦闘には相手がタップ・アウトして
る時に突入すべきだし、ライフは決め技を持ってくるまではなるべく温存すべ
きだし、4対2ならともかく2対2のダメージ交換はしてはいけない、という
ことだ。

ひとたび場を支配することができるか、《占骨術》などを通してカード・アド
ヴァンテージを稼ぎ出すことができたら、ゲームを決めにかかっても構わない。
とっておきの呪文を、相手に止めを刺すために使っていこう。だが、そうなる
までは、セーフティーを守り、なるべく大きな交換が起きないように努めるこ
とだ。低マナ域の弱いカードでのやりとりをできるだけ長引かせて、その間に
アドヴァンテージを稼ぎだそう。そして、相手が追い上げにかかってきたのを
見計らって、ゲームを終わらせにかかるのだ。
179高潮の翻訳者:02/08/04 13:18

では、先ほどのゲームの続きをちょっとだけやってみよう。対戦相手は《島》
からスタート。こちらは《島》を引いて《島》をプレイ。相手は《平地》プレ
イから《秘教の幻想家》を出してきた。こいつはちょっと厄介だが、脅威と言
うほどではない。幸運なことに、こちらは次のドローで《幻影の仔》を引いて
きたので、即座にプレイする。ここでは《沼》を置いている(こちらのデッキ
には《陰謀団の拷問者》が入っているため)。次のターン、相手は《幻想家》
で攻撃してきたので、ここは喜んで交換に応じる。まだ大きな戦闘には突入し
たくないからだ。それに、よしんば相手がトリックを持っていたとしても、相
手は《幻影の仔》ごときを殺すためにまるまる1ターン費やしたことになる。
そうなれば、こちらはテンポが守れたことになる……。

というわけで、次回はマジックに於ける「テンポ」の基礎を解説しよう。実際
のゲームで、いかにセーフティーを守る/放棄するか、カード・アドヴァンテ
ージをどのように勝利に結び付けていくのか、といったことを、テンポの概念
はよく説明してくれる。何か御意見があれば、掲示板の方に書き込んで下さい。
いい投稿があれば、また記事の中で触れていく心算だ。

御意見/御批判はメールでも歓迎。
180高潮の翻訳者:02/08/04 13:19
最終的には、実際のドラフトやゲームについての分析をこの記事でやってみた
いと思っている。もし、きちんと注釈のつけられているゲームやドラフトのデ
ータを送って下されば、将来ここでとりあげることができるかも知れません。
データは細かければ細かいほどいいです。その方が使いやすいし、使いやすけ
れば筆者もやってみようかと思いやすいから。


原文 Andrew Johnson
http://www.wizards.com/default.asp?x=sideboard/strategy/20020709a
翻訳 高潮の翻訳者
協力 うちの弟
181高潮の翻訳者:02/08/04 13:21
「カード・アドヴァンテージ」という言葉の扱いに四苦八苦。今回のテーマだ
けにきっちりしないとと思ったんですが、いかんせん英語力もマジック力も怪
しいんでどこまでできてるか……。
基本的には「カード枚数で相手を上回ること」で、日本ではこの意味で使われ
ることがほとんどだと思うんですが、この文章では必ずしもそうでもないし、
アラン・カマーも「(optやeggなどのキャントリップで)デッキが好く回るこ
と」を指してcard advantageという言葉を使ってたことがあったと思うので、
英語では必ずしもカード・カウントを表すだけじゃなさそうだ、と思っておい
た方がいいのかも知れません(違ったらごめんなさい)。

あと個人的なことですが、simpletextが落ちやがって40行ぐらいパーにな
りました。こいつもそろそろ潮時かのう……。

次回は一応ライアン・フューラーの予定で。

――一番過大評価されてるプレイヤーって、誰だと思います。
RF:「過大評価? ……そうだなあ、Gary Wiseはマジックみたいなゲームを
やるには向いてない神経してると思うけど。あの人が切れてるとこ10回ぐら
い見たことあるし。あとKai Budde

お楽しみに……なのか?
182M:02/08/04 13:49
お疲れです。
英語で「カードアドヴァンテージ」と出てくる場合、
「より多くのカードにアクセスすること」
「絶対的・相対的に強いカードを(意図的に)引くこと」
のような意味が含まれていると思われる場合があります。
「絶対的・相対的に強いカード」というのはカードアドバンテージ(あるいは
将来的なカードアドバンテージ)に直結するからでしょうか。
183NPCさん:02/08/04 13:57
おつカレードゾー( ゚д゚)ノ●

>高潮
予告編イイですね。
楽しみにしてマツ。

>M
なるほど。
カードアドバンテージ=カードへのアクセス権
というのはあるのかも。
184◆5J9jlXm6:02/08/04 21:27
皆乙カレー。
最近仕事が忙しくて、翻訳する気力がありません。

お盆開けには、なんか訳せたらいいなと思ってます。
皆乙カレー。
最近色々と忙しくて、翻訳する気力がありません。

お盆開けには、何か訳せたらいいなと思ってます。
186NPCさん:02/08/05 03:53
>高潮の翻訳者さん
なかなか興味深い記事でした。おつかれさまです。
ひとつ間違いっぽいところがあったので一応指摘しときます。
Frores Blackのところの《ヨーグモスの取り引き》となっていますが
《ヨーグモスの意思》ですね。
どっちもアドバンテージカードですがBargainはFrores Blackには
入っていませんから。
187高潮の翻訳者:02/08/05 13:02
>186
 おっしゃる通りです。恥ずかしい。「Yawgmoth's Will」って原文にもあり
ます。二箇所も出てくるのに気付きませんでした。こういうのは当時からやっ
てる人なら絶対気付くんだろうなあ。ともあれご指摘に感謝します。
 ……《ヨーグモスの意志》ですよね?
188タイ屋:02/08/06 17:04
PT東京の時のクイズ・ショウの時にあった話。

質問者「横浜の世界選手権の時に、友人が『どうして《Yawgmoth's Bargain/ヨーグモスの取り引き(UD)》
みたいなぶっ壊れたカードがセットに入っているのか』とあなたに質問したら『バーゲンよりもっとぶっ壊
れたカードを作って一緒に混ぜておくと、そっちがチェックに引っかかって、通したい本命のバーゲンの方
は生き残るんだ』って言ってましたが、バーゲンよりぶっ壊れたカードってなんですか?」

 ロンさんが質問を英語に翻訳。すると突然会場の後方から

「《Yawgmoth's Will》!」という声があがる。
みんなが一斉に振り返ると、なぜかデカいカナダ人がいて
Gary Wise「Best Type 1 card!」
と、大真面目な顔で断定していた。

週末はOBCのQuiet-Screechでスタンダードのミニトーナメント出場したりしたので翻訳してないです。
ってゆーかWiseの文章難しい/苦手。もし終わったら、次は違う人のを訳そうと思った。
189タイ屋:02/08/09 12:07
お待たせしました。Wise Word「Best of Best」後半です。

=============================================================
Wise Words - Best of the Best(後編)

                         ゲーリー・ワイズ



(承前)この上位5人の内、以前ほどは複数のプロツアーで優勝することが
重要じゃなくなった(やった人間も増えたしな!)ので、Hoviのポジション
が一番不安定であるような気がする。

 ここからは、リストの狭さのせいでベスト5入りをのがした連中だ。将来
の成功で、この上に上がるだけの可能性はある。



Dirk Baberowski −
複数のプロツアーで優勝したのに、トップ5入りしていない唯一の男。もし
Dirkの2度目の優勝が、個人戦のトーナメントでなされたものであれば、お
そらく彼は自動的にリスト入りしただろう。
 しかし、彼は(プレイヤーとして活動していた)期間の短さのせいで、こ
こまで落ちている。
 そう確かに、彼は4年前に初出場のプロツアーで優勝したし、依然として
プレイしてもいる。しかし、Baberowskiはマイケル・ジョーダンよりもたく
さん引退してきた(訳注:引退して復帰して、の繰り返しという意味だと思
われる)。彼の経歴におけるそれらの空白の存在によって、上位5名に入る
資格は欠けている。
 それでも、彼はM:tGパズルを解く上ではもっとも頭の切れる人間の一人で
あり、おまけにプロツアーでの3回のトップ8と、多数のグランプリでのい
い結果を出してもいる。
190タイ屋:02/08/09 12:08
Chris Benafel
−その男が賢い(狡い)ということについて意見を言うことは出来るが、
事実は事実として認めなくてはならない。
 クリスは生涯獲得賞金額のトップ5に入っている。そのいくらかは、彼の
「技能」(訳注:後述)への異常なまでの執着によるものだろう。彼はゲー
ムのためならば、誰よりも−シュヴァルツマンという名前の人間を除けばだ
が−長距離の旅行も厭わないことからも明らかである。
(訳注:原文の「craft」には「技能」という意味もあるが、狡猾とか悪知
恵という意味もある。ベナフェルとワイズの関係は周知の通りなので、そう
いう含みもあるのでしょう)
 クリスはわずか3年に満たない期間で、結局のところ、物質的な意味での
トップ5になった。しかし、しかし彼がプロツアーを勝ち取るまで、そのメ
ジャーでの1勝の不足が、彼を本当のトップ5入りはさせないだろう。
191タイ屋:02/08/09 12:08

Randy Buehler
−誰も、自分の方がランディよりもこのリストにふさわしいなどとは言わ
ないだろう。しかし、その人間がポイントを持っている時、その人間はポイ
ントを持っている。(訳注:なんか成語っぽいが、確認できなかったので直
訳してあります)
 ビューラーは、彼の最初のプロツアー、98年シカゴで優勝することで歴
史に名を残した。しかし、本当に目を見張るべき彼の真価とは、その後に続
いた注目するべき一貫性である。
 Shvartsman が現われる以前の世界では、ランディは明らかな「キング・
オブ・グランプリ」であった。また、記事や本を書いたり、ゲスト出演をし
たり、あるいは彼の以前にはほとんど見られなかったようなスポンサーシッ
プを整えたりして、プロとしてやっていくことが選択可能なのだということ
を、見ている誰にでもわかるように示した。
 引退したという事実によって、この記事のような討議においては永久に彼
は上には上がれないだろう。しかし、彼の開発部門への支配力は、相場師た
ちが大目に見るのを許してくれるだろう。
(訳注:his ascendance to R&D should help speculators forgive. が、
よくわからない。このリストに載っけてもいいよね、ぐらいの意味か?)
192Best of Best(後編):02/08/09 12:09

Alan Comer
−アランはこのリストの最下位近くにいる。しかし、彼を除外すると、こ
のリストは不完全なものになってしまうだろう。
 アランは始まりの時から(今までずっと)マジックシーンにいる。彼のひ
らめきは単なる人間のそれからはかけ離れたものがある。高レベルのマジッ
クに参加しているが、敬意と楽しさの方を大事にして、賞金はそれほどは気
にかけないでいる。
 5回プロツアーでトップ8入りした実績が彼をこのリストに導いた。また、
その異常なデッキの決定と注目に値するデッキデザインの才能が、ゲームの
傭兵たちから彼を引き離している。
 彼のデザインしたゴジラやターボゼロックスや、もっとも顕著な例である
ミラクル・グロウ(などのデッキ)は環境を変化させ、世界中のゲーマーに
影響を与えている。
193Best of Best(後編):02/08/09 12:10

Rob Dougherty
−偉人のすべてがはじめからそうだったというわけではない。
 ロブ・ドーティは、プロツアー・ニューヨーク3でついにトップ8入りし
た。彼はそれまで6回、手ぶらで家に帰るためにプロツアー出場資格を得て
いた。最初は4回連続してそうだった。
 ロブが今日では最上のプレイヤーの一人であることが明らかになっている
が、一方、彼の成績はその「クラス」には達していないという声もある。が、
インターネットで記事を書くことから、世界でもっとも有名なゲームショッ
プの一つ、ユア・ムーブ・ゲームスを運営することまで、彼の行ったコミュ
ニティへの貢献は印象的なもので、それゆえ彼はここに含まれている。
 始まりの時より、ロブはたぶん、プレイヤーとしてよりはデッキビルダー
として殿堂入りの候補者ではあろう。しかし、もしあなたが彼の向かいに座
っていて、60枚のカードからなるデッキ(通常は彼自身のデザインによる
ものだ)をロブが手にしていたら、あなたは負けモードってことになる。



Scott Johns
−5回のトップ8とチームプロツアー優勝というのはかなり良い。それに彼
は連続3回トップ8入りという偉業を成しているのだ。
 スコットはツアーでもっとも愛されている男だというわけではない。しか
し、彼のゲームでの多数の輝かしい面を否定することはできない。
 彼はインターネットコミュニティに対して巨大な貢献をなした。歴史上、
もっとも成功したデッキデザインチームの一つに所属していた。過ぎ去りし
日々と現在との空隙とをすぐれて結びつける存在である。そして、史上最有
力なチーム、PCLのメンバーでもあった。
 彼がプロツアーに勝ちその賞金を得た、注目に値する2000-2001シーズンを
付け加えよう。この男は、プロツアーから休むという彼自身の決断によって
のみ、そのキャリアは制限されているのだ。
194Best of Best(後編):02/08/09 12:10
Mark Justice
−このリストでの、もう一人のPCLのメンバー。マークはそのチームの最高
のプレイヤーであると思われていたし、大部分の人間は、フィンケル出現前
のゲームでのもっとも偉大な存在だと考えてもいた。
 フルタイムのプロのようなものが存在する以前から、ジャスティスはフル
タイムのプロだった。店舗を経営する一方でアメリカ選手権で優勝して、2
回プロツアーで決勝戦まで進んだのだ。
 マークはビッグワン(プロツアー)は勝ち取ってない。また、彼がかつて
実行していた方策を認めることで、噂が本当だと確認したという事実が、歴
史的に見た場合の彼の業績を傷つけてはいる。けれども、それ以降もそれと
ほとんど同じことをしている多数のプレイヤーがいたし、彼らのいずれも、
皮肉っぽく名前を付けられたアメリカ人と比べられるほどのすぐれた成績を
残すことはなかった。
(訳注:ここの文章が示唆している事実が何か、調査することができなかっ
たのですが、そういうことがあったのかもしれません。あるいは単に「ライ
ブラリーにDrain Life/生命吸収が残ってない相手に投了する」とか「Balance
/天秤に対応してDemonic Consultationを2回使ってしまう」とかそういう
ことを指しているのかもしれませんが)


Darwin Kastle
−このリストにいる他の人たちのように、ダーウィンは個人戦でのプロツアー
のタイトルを獲得してはいないことでベスト5入りは逃している。しかし彼は
それを十分に考慮されてもいいだけのことをしている。
 彼はすべての個人戦プロツアーに参加して、多数のトップ8入りを果たした。
 彼はチームプロツアーで優勝した。GPマンチェスターで優勝した。インビ
テーショナルで優勝した。プロツアーポイントの生涯獲得ランキングでは2
位であり、フィンケルだけが彼を上回っている。
 付け加えるに、常に変化し続けているゲームで、インターネットの記事と
驚くほど隙のない成績を、多年にわたって残しつづけている。これは、(こ
のゲームにおける)偉人の一人というものだろう。
195Best of Best(後編):02/08/09 12:11
Zvi Mowshowitz
−彼はプロツアーで優勝した。ジュニアで2位になり、他に2回トップ8入
りして、そしてアメリカ代表選手になった。
 彼はゲーム史上で、もっとも卓越したデッキデザイン能力に取り憑かれた
一人である。ゲームの歴史においてより重要だったチーム2つの中核メンバ
ーだった。オンラインと紙の上でのマジックコミュニティを発展させること
に莫大な貢献をなした。
 自説に固執して、率直で、尊大で、才知に長けていて、洞察に富んでいる、
そして通常は間違っていない:それらと千もの他の言葉が、完全に Zvi を
説明するためには必要だろう。


Steve O'Mahoney-Schwartz
- 学校とその他の現実生活の側面が、近年のスティーブのマジックからいろ
んな物を奪い取った。しかし、それは、彼がそのキャリアで今まで成し遂げ
たことを減じるわけではない。
 彼は、自分がゲームの歴史での最高のロチェスタードラフトプレイヤーで
あること証明している。
 2回、彼はロチェスターのプロツアーの決勝戦まで進んだ。そのうちの一
回は、チーム戦での成功を分かち合った、彼の親友でありチームメイトであ
るジョン・フィンケルを倒して優勝した。
 けれども、結局彼は構築戦では結果を残せてないので、ここに落ちている。
196Best of Best(後編):02/08/09 12:11
Mike Pustilnik
−プロツアーにいるすべてのゲーマーの中で、最高の本物のゲーマーである、
Mikey Pは、悪意に耐え、インターネットが供給する技術的な可能性(ネッ
トデッキ)を避けて、彼自身のデッキをプレイしている。
 彼はプロツアーに勝った。
 彼はマスターズに勝った。
 彼は2回のグランプリで優勝しており、3回トップ8入りしており、そし
て(最初のプロツアーの)プロツアー - NY 1の頃からいる。
 Mikey はグレービートレインから落ちさえしたことがあるほど良くない期
間も体験した。事実は事実として認めなくてはならない。
 アメリカのタイタン(訳注:ボードゲーム名)チャンピオンはゲームが大
好きである:幸いにも、ゲームの方も、彼が戻っているのを好んだようだ。


Kyle Rose
−静かな、非常に静かなこのモンスターは、プロツアーの歴史における最も
素晴らしい履歴書の1つを持っている。
 彼はプロツアー(ロンドン)で優勝した。
 彼は他に3回トップ8になった。
 彼は合衆国選手権で優勝した。何千、何万とクリーチャーを横にしてきた
(攻撃のためにタップしてきた)史上最高のビートダウンプレイヤーである
だろう。(すまないね、デイブ・プライス)
 彼のゲームへの熱意は最近衰えた。しかしそれは、この前の週末に彼がG
Pニュージャージーで優勝するのを阻止しなかったし、そして同様に彼が次
のチーム戦マスターズに出場することも阻止しないだろう。
 劇的な事件と、共同体への貢献(訳注:ストレートに「寄稿記事」なのか
も)の欠如とによって、彼はトップ5入りはできないが、このリストのトッ
プ近くにいる。
197Best of Best(後編):02/08/09 12:11
Ben Rubin
−4回のトップ8と2回のマスターズの優勝。
 他に言うべきことはあまりない。しかし、事実を見よう。
 この男が初めてプロツアーの決勝戦に進んだとき、まだ15歳だった。
 彼は JSS(訳注:ジュニア・スーパー・シリーズ。15歳以下を対象に北
米で開催されているジュニアトーナメント。ただし、プロポイント獲得者は
出場できない) でプレーしていることができたはずである。
 ルービンはデッキビルダー、ドラフトプレイヤー、プレーヤー、チームメ
イトであり、もしかするとプロツアー史上最も成熟した子供であるかもしれ
ない。けれども結局、彼をゲームの最高の一人にしたのは、彼の出した結果
である。
 大学がそれにどんな影響を与えるかということは、興味深い。


Jakub Slemr
−最初の偉大なワールドチャンピオン、 Jakub は常に、プロツアーの本当
にいいやつの一人であり、チャンピオンとしての面目を保っていたし、同時
にプロツアー戦争においても成功した。
 彼は、競技マジックの進化を助けていた二つのチーム、LegionとMogg Squad
のメンバーとして、構築とリミテッドの両方で成功して、1997年の世界選手
権で優勝したし、他に2回トップ8入りした。
 Jakub は本当にところ、それほどトップ5に近いというわけではない。し
かし彼の業績は、ここで言及するに値する。
198Best of Best(後編):02/08/09 12:12
 さて、今週の記事を終える前に、一つ言っておくことがある。

 オレは、このリストを作ると、アメリカ人が圧倒的になるということは十
分すぎるほどわかっていた。でも、オレたちのゲームの歴史が続く限りにお
いて、他でもないアメリカ合衆国とその市民とが、まさしくこのゲームを作
り発展させてきたのだという考えには、なにがしかの正確さが含まれている
と思う。

 オレは、これを読んだときに、それがゲームが「かつてそうあったのを振
り返ったもの」であって、現在のゲームを反映したものじゃないようになっ
ているといいと思う。

 時間はすべてのものを変える。それでも、オレたちは変化をきちんと知っ
ておくためには、それがどこから来たかってことを忘れちゃならない。

 この記事を楽しんでくれ。そしてもしオレの選んだメンバーに「同意でき
ない」ってのであれば、自分で何かを書いてくれ。

 良い週を。
199NPCさん:02/08/09 12:12
この番組は、ミーニャー印でおなじみの
サイカトグ激動商社の提供でお送りしています。

引き続き、本番組をお楽しみください。
200NPCさん:02/08/09 12:12
遅かったか(^^;
201タイ屋:02/08/09 12:16
原文 Gary Wise
http://www.wizards.com/default.asp?x=sideboard/ww/20020710
翻訳 タイ屋
前半は、>>123-134にあります。

 訳していて、知らないこととか出てきたので、これであってるか不安です。(特にジャスティス)
 名前は、カタカナ表記かアルファベットか迷った末に、こんな形になりました。
 気になった所があったら、ばしばしツッコミお願いします。
 今週末〜お盆は、いろいろあるので翻訳は難しいかなぁ。
 次は、Wiseのチームの歴史かなぁ? この記事に関連してるし。でも、Wise以外の文章も訳したい。
202高潮の翻訳者:02/08/09 12:39
お疲れさま。期待以上に面白かったです。またお願いします。
名前の問題は難しいところですね。翻訳である以上、可能な限りカタカナに
するってのは有力な考え方だと思うので。

>199 手広くスポンサーについてるんですね。
203NPCさん:02/08/09 12:41
乙かれーです
204NPCさん:02/08/09 20:58
お疲れサンデーす。
205M:02/08/09 21:04
お疲れ様。
私の場合、人名はアルファベット表記のままにしています。
地名については、一般にカタカナで使われているものについてはカナ、
そうでないものはアルファベットにしています。
ってことは人名もジョンフィンケルとかズヴィとかワイズなどの
カナで通じる(日本のマジック界で)名前はカナでいいのかも。
まあ、翻訳者それぞれで良いのではないでしょうか。
206タイ屋:02/08/10 13:15
 オレは本当はカタカナ大好き人間。

http://www.wizards.com/default.asp?x=sideboard/fpt/worlds02
慣習表記も重視している。直接本人に電話して発音確認できるわけじゃないし。
自分の経験だと、カタカナの方が覚えやすいし、人に説明しやすい。どうしようもない人もいるけど。Budde Slayerの「Bram Snepvangers」とか、なんて読むのか見当もつかない。

あと、オランダ語の過去のカタカナ翻訳を見てると、今の世界チャンピオンはたぶん、「トム・ヴァン・デ・ロート」になりそうではあるので、デュエリスト・ジャパンとかで使ってる表記と一致しない。
自分の知るドイツ語の知識ではDirkはたぶんダークだろうし、Blumeはブリューメだと思うのだが、そうなってない。

今回は見出しはアルファベット、本文は(どういう綴りかはわかるから)カタカナってしたけど。
まあ、これが読みやすさではいいかな、と思ってなんだけど。
207NPCさん:02/08/10 21:00
>206
そこら辺の話は翻訳総合スレの方がいろんな意見を聞けるかもな。
208高潮の翻訳者:02/08/12 12:50 ID:???
とりあえず貼っておきます。ここ来る人はみんな知ってると思いますが。

▼卓上ゲーム翻訳に関する総合雑談スレ▼
http://game.2ch.net/test/read.cgi/cgame/1028455961/l50

(ついでに。)英語教師だけど。。。。。。。
http://game.2ch.net/test/read.cgi/cgame/1026313113/l50

このスレ以外に実在の不特定多数の国の人名が出てくる文を翻訳してるところ
なんてあるのかなあ、とは思いますけど。

>>205 おれは地名は無自覚にカタカナにしてました。いかんなあ。
209NPCさん:02/08/13 23:53 ID:???
アヒャヒャヒャ(゚∀゚)更新記事イイ!!
210NPCさん:02/08/19 20:37 ID:q56NIRB5
下がりっぱなしもなんなのでage。

俺的には人名は原文ままでいいと思う。
211NPCさん:02/08/22 19:26 ID:gdZudR1/
>旅程の都合により、日本人ライター陣は決勝戦を最後まで見届けることが
>出来ません。楽しみにされていた皆様には大変申し訳ありませんが、
>観戦できた部分のみをまずお届けし、残りの部分は後日改めて
>英語版の翻訳をお届けさせて頂きます。
>
>日本語版編集者 森慶太

まだですかねぇ? (藁
212NPCさん:02/08/22 23:36 ID:???
漏れとしては
インビテーショナルファン投票にだれが選ばれるのかが気になるかもしれない
投票にはDCIナンバーがいるようだが
とりあえず日本人はイタルがでるのか…
213NPCさん:02/08/23 00:04 ID:???
>211
ま、K太だしね。このままウヤムヤになるに1000ペリカ
214NPCさん:02/08/23 00:34 ID:A7QE9IZp
どころか一週間ぐらいしたらその字すら消えてて、
本家の米サイドボードスタッフのせいになってるに1024モレノ
215NPCさん:02/08/23 00:54 ID:???
イタルジャダメダロウ。
216NPCさん:02/08/24 13:37 ID:???
格とは格が違うんだよ格が!
217NPCさん:02/08/24 13:52 ID:???
スケさんカクさん、もういいでしょう
218NPCさん:02/08/25 02:36 ID:???
他板に格ってコテハンが居たなぁ
219NPCさん:02/08/29 00:45 ID:???
世界選手権は結局・・
220NPCさん:02/08/29 05:12 ID:???
>219
カルロス!!

ツバサ君!!スルーだ!!
221タイ屋:02/08/29 12:48 ID:???

ttp://www.starcitygames.com/php/news/expandnews.php?Article=3571

今日のイチオシ。翻訳は例によって難しそうだが。

最近はゲームばっかりやってて何もしてないです。むーん。
222NPCさん:02/09/03 21:10 ID:???
青緑についての入念な研究(Blue-Green - A Careful Study)

君たちが何を考えてるか分かるぞ。「なんだこのタイトルのだじゃれは!」だろ!おれはテレパシーが使えるんだ!うわはっは!

!(#゚Д゚)つミ石 (;・∀・)アアン

しかしこのデッキは実際入念な研究に値するほどのデッキなんだ。うん。たのむから石を投げないでくれ。
世界選手権の第一日目は、現スタンダードのメタゲームを創るのに大きな役割を果たした。
現環境で勝つデッキと、負けるデッキが確定したのだ。
大きなスタンダード・イベントはしばらくないし、しばらくはこいつが幅を効かせることになるだろうよ。

まずPsychatog。この凶悪なツラのドラえもんは、トーナメントを完全制圧したのだろうか?
そうとも言えると俺は思う。出場した三分の二の奴らがそのパートナーにこのデッキを選び、決勝でもこいつらが醜い同族争いを見せつけた。
だが。一番成功したスタンダードのデッキは、これではない。Randy Buehlerが行った調査では、世界選手権で5-1かそれ以上の成績を収めたデッキは以下のとおりだ。
223NPCさん:02/09/03 21:11 ID:???
青緑マッドネス:6
青黒サイカトグ:4
赤青黒サイカトグ:3
対立:1
赤黒緑ブレイズ:1
青緑スレッショルド:1
狩場:1
赤青マッドネス:1
青緑ビーツ:1
レッドゾーン(赤緑白ビートダウソ):1

ほらどうだ。
え?青黒トグと赤青黒トグは色が違うだけで同じじゃないかって?
まあ、そう考えたとしても二位だ。どうだすごいだろう。

おれがプレイしたブツは、以下の通りだ。
224NPCさん:02/09/03 21:11 ID:???
9 Forest
9 Island
4 Yavimaya Coast

1 Aquamoeba
4 Arrogant Wurm
4 Basking Rootwalla
4 Merfolk Looter
4 Wild Mongrel
3 Wonder

4 Careful Study
4 Circular Logic
4 Counterspell
2 Deep Analysis
4 Roar of the Wurm

Sideboard

1 Bearscape
4 Phantom Centaur
4 Spellbane Centaur
4 Sylvan Safekeeper
2 Unnatural Selection

Zvi MowshowitzとRob Doughertyに感謝を捧げたい。
225NPCさん:02/09/03 21:11 ID:???
このアーキタイプ自体については前の六か月でほぼ語り尽くされたので、おれは最終的な変更について書く事に集中(/Concentrate)したいと思う。

マナ

二色のデッキではマナの問題など余りなぃょぅに見えるが、アグレッシブな青緑マッドネスデッキではそうはいかない。序盤青マナと緑マナ両方がうまく回らないとほぼ勝てない。
だからマナの問題についてはかなり悩んだ。森を減らして島をもう一枚突っ込むべきか?Centaur Gardenをプレイするのかしないのか?
Centaur Gardenは特定のマッチではサイコーの武器になってくれるのだが、最初から相性の悪い敵とやるとサイコーのお荷物になってしまうのだ。
おれは結局入れないことにしたが、入れたいと激しく思うのなら森を二枚ほど変えてみるのもいいだろう。
Cepahlid Coliseumはこのデッキにはあわないと思う。ペインランドが多すぎるのはあまり良くないし、Gardenのほうがこのデッキのコンセプトとしっかりあってくれるからだ。

クリーチャー達

このデッキで一番重要なカードはMerfolk Looterだ。Psychatogとこのデッキでやるときは、こいつが引けるかどうかで勝負が決まる。
三ターンめのArrogant Wurm、四ターンめのRoar of the Wurmが出せるかどうかは、だいたいこいつにかかっているのだ。責任重大だ。うわあ。
226NPCさん:02/09/03 21:12 ID:???
・Aquamoeba?なんだいこれ?

基本的には五枚目のWild Mongrelだ。墓地に送りたいカードがたくさんあり過ぎて、Mongerl、Looter、Studyの16枚だけでははっきり言って足りないのだ。
Aquamoeba単体でもそう悪くはないしな。
一枚だけしか入っていない理由は、単純に入れるスペースがなかったからだ。

・Wonderは四枚か三枚か
これは結構難しい。ライブラリをいじりまくるので、Wonderを引き過ぎて困っちゃう♥ということはあまりないと思われるが、
やはり二枚目のWonderははっきり言って役に立たないのだ。
227NPCさん:02/09/03 21:12 ID:???
スペル
Roarはいれたし、Studyもオーケー、Circular Logicも…あれ?AEther BurstとかRepulseとかUnsummonとかは?
そいつらを入れなかったことがこのデッキのオリジナリティを際立たせる(と思う)。バウンスがないなんて!いやーん!
こいつらはカウンターにその座を乗っ取られたのだ。
自分のクリーチャーを展開しつつ相手のをカウンターするのと、相手のをバウンスすることにつきっきりになるのと、どっちがいいと思う?おれは前者を選ぶね。
Counterspell四枚増築。よしPsychatogとカウンター合戦ができるぞ!
わかったわかったたしかに八枚はそう多くない。だがLooterやStudyでがんがんライブラリをまわしているため、手札にカウンターがくる確率はかなり上がっているハズだ。
228NPCさん:02/09/03 21:19 ID:???
支援
229NPCさん:02/09/03 21:21 ID:???
サイドボード

Unnatural SelectionとSpellbane CentaurはミラーマッチとOpposition用。
Selectionはレジェンド化でリスをがんがん除去できるからな。
もちろんSpellbane Centaurがいるときは何もできないので注意しよう。

Phantom Centaurはジャッジメントで一番いいクリーチャーだ。
Blastodermを覚えてるかい。こいつはあいつの再来だ!おかえりdermくん!
なぜメインデッキじゃないのかって?それは単純にスペースがなかったからなんだ。
こいつはPsychatog、赤緑、黒単、それからまあ攻撃的なデッキとやるときにボードインする。
PsychatogにたいしてはRoar of the Wurm(バウンスの最高の的だ)と入れ替え。赤緑とかにはCounterspellと、ノンクリーチャー黒単にはWonderと入れ替えよう。

Bearscapeは焼き焼きサイカにたいして有効だ。
このデッキはカウンタースペルが少ない分、FTKやクリーチャーコントロールカードで場の支配権を奪おうとしてくる。
だが弾数には限りがあるから、むげんにわらわらとでてくる熊の群にはどうしようもないって寸法さ。
サイカに対してはUpheaval+Psychatogのコンボが決まる前にコロヌかPsychatogを出せるマナがないうちにUpheavalを打たせる、というのが基本的な戦術。Bearscapeは後者の戦術を実行するときにイイ。
Upheavalだけを打たせることができたらグレイトなアドバンテージをゲットしたことになるぜ。

Sylvan Safekeeperは対象をとるクリーチャー除去を使っているデッキとやるときにボードイン。FTK、Slay、Repulse…あげればきりがない。
だが、四枚はさすがに入れ過ぎだった。いまならこいつ二枚をUnnatural Selection三枚目とUpheavalに変えるね。

青緑はスタンダードでめっちゃんこじゅうようなデッキで、十月まで生き残るだろう。
これをプレイしない?それならこいつには勝てるようにしておけよ。
230NPCさん:02/09/03 21:23 ID:WA4nbc8I
ヤクーシャ:おれ
サクーシャ:あれっくす しゅ?hぁーつまん
モト:http://www.wizards.com/default.asp?x=sideboard/strategy/20020902a
231NPCさん:02/09/03 21:59 ID:???
乙かれー。
暇だったからやろーかとも思ったがやめておいて星界だったナ。
232NPCさん:02/09/03 22:06 ID:???
ttp://www.wizards.com/default.asp?x=sideboard/strategy/20020902a
リクエストしようとおもってきたら すでに!
すげぇ嬉しいです。ありがとうございました。
233NPCさん:02/09/04 18:01 ID:???
autocardjp
動くやつと動かんやつがある
いつ復旧するのかなぁ
234すずけん:02/09/04 23:38 ID:???
もうちょっと早くここを見ておけば良かった・・・(最近チェックしていなかった)

サイドボードの記事、私も訳しちゃいましたw
私は幾分逐語訳的になっていますので、もしよろしければこちらもごらんいただければ。

http://members.jcom.home.ne.jp/0940540901/
235高潮の翻訳やってない者:02/09/05 12:39 ID:???
>222-230
久々に翻訳が見られて嬉しいやら有難いやらです。お疲れさまでした。
それで、一応訊いとくけど、訳者はだれ?

ていうか、他人事みたいに言ってんじゃねえ、って。……頑張ろう。うう。
236NPCさん:02/09/05 16:49 ID:???
長いんですが
http://www.wizards.com/default.asp?x=sideboard/feature/20020904a
お願いしたいです。
対戦のところだけでも結構ですので…
どなたかお願いします。
237NPCさん:02/09/08 21:05 ID:???
http://www.wizards.com/default.asp?x=sideboard/news/20020906a
インビテーショナル…人気投票結果…
238NPCさん:02/09/08 22:34 ID:???
>237
そりゃみればわかるんだが。
239NPCさん:02/09/09 01:44 ID:???
ん?今年のインビテーショナルはオンラインでやるの?
なわけないよね?
240NPCさん:02/09/09 03:27 ID:???
>239
net できるならそれぐらい調べろよ…
シアトルにあつまってオンラインでやるんだよ
MOでな 鯖おちないか心配されとる。
241NPCさん:02/09/09 03:55 ID:???
>240
スマン。237見て上のほうにオンラインとかソレっぽい事書いてたから
勢いで書き込んでしまった。
吊ってきます。
242都市店員:02/09/11 11:44 ID:bRP4Ou74
あげ
243タイ屋:02/09/11 12:17 ID:???
>237-238
 正確には「人気投票結果」ではなく出場者一覧。
 ただし、よく見るとシドニーに出場しているはずのアレックスがなぜか2回目(ケープタウン、シアトル)などと
書いてあって油断できない。

http://www.wizards.com/default.asp?x=sideboard/feature/20020910a
 フォーマットが発表されていた。変わってるのはツーヘッドジャイアントぐらい?
あと、引き続きオークション・オブ・ピープルがあって募集が今週かららしいので要チェック。
244タイ屋:02/09/12 12:41 ID:???
本家更新&オークション・オブ・ピープル募集開始あげ。
今年のテーマはアルファベットデッキだ! ・・・本気ですか?
245高潮の:02/09/13 12:44 ID:YhVPHfmh
本気みたいですねえ。
http://www.wizards.com/default.asp?x=sideboard/feature/20020911c

ざっと概要を記すと、
インヴィテーショナルのフォーマットのひとつで使う17のデッキを一般から
募集する。テーマはアルファベット。デッキに含まれる基本地形以外のすべて
のカードは「英語名で」「単語の頭が」同じアルファベットから始まってなけ
ればならない。例えば「S」デッキなら《演習用ゴーレム(IN)》とか《ファイ
レクシアの盾持ち(PS)》とか《最後の抵抗(AP)》は全部OK。
カードはMTGOで使えないと駄目。だから、7th,IN,PS,AP,OD,TO,JU,ONに
含まれているカードに限る。
デッキは面白くてテーマがはっきりしてるものを高く評価したい。強いかどう
かは問わない。また、ひとつのアルファベットについてひとつのデッキしか採
用しない。
ひとりあたりデッキの応募はひとつまで。採用された方には秘密の素敵なプレ
ゼントをご用意してます。
サイドボーディングはなしなのでサイドボードは作らなくてよい。ただ、《願
い》を使う場合はサイドボードを作ってもよい。この場合、《願い》以外でサ
イドボードのカードを使うことはない。
締め切りはPST9月30日午後12時(訳注:pm 12:00 PST =正午?)。

だそうです。
オークションってのは手札とライフの初期値で競りをやってデッキをドラフト
するフォーマットらしいです。詳しくは243のリンク先を参照。

>236 意気込んで「レッドゾーン2002」とまで名前付けて3−3ってのは
結構おいしいけど、いかんせん長い……。ごめんなさい。できないっす。
246236:02/09/13 21:43 ID:???
>高潮さん
いつもご苦労様です。
ながいっすよね^-^;;
レスだけでもいただけてありがとでした。
247NPCさん:02/09/13 23:05 ID:???
>高潮っち
乙ー。

応援してるんでもうちっとだけガンバレー(w
248NPCさん:02/09/16 21:36 ID:???
249高潮の:02/09/17 13:00 ID:???
>246-247
 しばらく訳してないとちょっとやっただけでみんなやさしいですね。

 私事ながら、ついにサイトを立てたですよ。過去に自分が訳したものをアップ
ロードしていく心算ですが、まだひとつしか載せてません(たまごの奴)。
 閑な人はどんなだか見てやってください。(でも、ほとんどプレインテキスト
なので、以前ここに載ってるのを見た人には殆ど意味がないと思う。)

ttp://www.on.rim.or.jp/%7Edrk/tidal.html

 今後も新しく翻訳したものはまずここに載せてみなさんに叩いてもらう心算
です。
 PTQも終わったのでぼちぼち予告した奴を片付けたいです。あんまりぐず
ぐずしてると本人出てきちゃうんで。
250NPCさん:02/09/17 15:25 ID:MkoWFAAX
>245
PST(太平洋標準時だと思われる)9/30 12:00 p.m.は
日本標準時で、10/1 5:00 a.m.だと思う。

間違っていたら、逝ってきます。
251タイ屋:02/09/17 16:50 ID:???
 いやPSTがアメリカ太平洋岸標準時なのは悩むようなことではないが。
 難しいのは12:00 p.m.の方。高潮さんの言うように正午であってると思うが。
日本的な感覚で「午後12時」っていうとそれは0時のことだけどAM/PMは別だからねえ。
 ちなみに、重箱の隅だが、夏時間の適用期間内なので時差は17時間ではなくなってる。要注意。
252NPCさん:02/09/17 17:15 ID:???
>248
そろそろ1ヶ月か
 K太 = DQN ってことでよろしいかな
奴をSBJ編集長から引きずり下ろす嘆願メールを書きたいんだが
どこ宛てで出せばいいんだ?
253NPCさん:02/09/17 17:48 ID:???
フジケソ宛でおながいします
254NPCさん:02/09/17 18:19 ID:???
what?
フジケソとK太なんて身内で馴れ合ってるだけじゃん
255NPCさん:02/09/17 18:27 ID:???
>>254
釣られてるヤシ発見

それはともかくどこに出すべきか
ロンか?
256高潮の:02/09/18 12:54 ID:???
>251
 そもそもam/pmなら「12」自体どうなんだと思わなくもない。ともあれやっ
ぱり正午ですかね。JSTは+0900で、PSTは-0800ってことでいいんでしょうか。
 それで、サマータイムだから-0700、になるのかな。
 すなわち締め切りは日本時間10月1日午前4時?
 投稿される方はその辺を目安にしてください。前後14時間くらい幅を持た
せて。

>252
 マジレスすると、SBJ編集長なんて言ってもボランティア以上仕事未満、
みたいな立場で、モティヴェーションを維持するのが難しいんだろうとは思う。
 しかし一ヶ月もほっぽっちゃいかんのは確かで、少なくとも(世界選手権の
記事の)トップの文章はどうにかすべきだろう。特に今回はブラジルという
「(アジア・太平洋地域と同じく)コンチネンタル・チャンピオンシップを失
った地域」から優勝者が出たっていう、結構大きなトピックもあったんだし。

 ということでこのスレ的には、「やんないならおれが訳すよ?」。
257NPCさん:02/09/18 13:35 ID:FYgBpr8A
>245
これっていまこそTeam2chの出番じゃねーの?
デッキ名に2chて入れて応募とか。やらね?
258252:02/09/18 13:52 ID:???
あ,高潮さんだ.翻訳いつも楽しく読ませて頂いております.


>SBJ編集長なんて言ってもボランティア以上仕事未満

SB Onlineというのはウィザーズ社の企業広報活動の一環であり,その編集長が
ボランティア以上仕事未満なんて立場だとしたら,企業方針が問われるところ.
これはクレームを入れて問い正さなければならないことである.
SBJ編集長という立場は適正で,K太氏がDQNなだけだとしたら,それは
ぜひ彼に降板いただかなければならない.

どちらにしろ,現状のままでいいはずはなく,打開的な活動は必要だと思う.


>「やんないならおれが訳すよ?」。

マジGOD.ぜひお願いします.
259高潮の翻訳者:02/09/18 23:41 ID:q6wlDPHq
>257
 ここのスレじゃなさそうだけど、みんなでわいわい作るのは楽しいかも。
 ファンデッキなら殺伐としたりもせんだろうし。

 さてまあそんなわけで、今日は第3ゲームまで翻訳。あとは後日。
 分量少ないから支援は要らないかな……。微妙。まあやってみます。

----
世界選手権2002 決勝戦:Carlos Romao 対 Mark Ziegner

今週末だけで、「サイカトグ」同士のミラーマッチは何百回と戦われた。この
対戦も、その中のひとつに過ぎないとも言うことができる。だが、実際にはこ
の対戦は素晴らしいストーリーを背負っていた。
ブラジルのCarlos Romaoはラテン・アメリカ地域から初めてプロツアーでト
ップ8入りを果たした二人のプレイヤーの一方で、ドイツのMark Ziegnerは
これに勝てば同一イベントで個人戦とチーム戦を制すことになり、これは史上
わずかひとりしか達成していない偉業なのだ。
この試合が、この大会の多くの因縁を全て内包している――「Red Zone 2K2」
から「青白《金切るときの声》」に至るデッキたち、Cole SwannackからKen
Krounerに至るまでのプレイヤーたち、先行してみせたアイルランドとアルゼ
ンチンから驚異の追い込みを見せた合州国に至るチームたち。すべてはここ、
フィーチャー・マッチ・エリアの厳しいライトの下に在った。これが、200
2年のマジック界の頂点だ。


Mark Ziegnerが手に取った武器は青黒赤の《燃え立つ願い》−《サイカトグ》
デッキで、サイドボードには《石の雨》《紅蓮地獄》を含む“銀の弾丸”が詰
め込まれている。Carlos Romaoは青黒二色の《狡猾な願い》−《サイカトグ》
デッキだ。二人とも、ここまで上りつめてくるまでにミラー・マッチでのプレ
イングの上達を存分に見せている。
260高潮の翻訳者:02/09/18 23:43 ID:q6wlDPHq
対戦前に、ブラジルとドイツの小さな国旗がテーブルに飾られ、それぞれのプ
レイヤーの所属する国家を示していた。この二国は今年既に対戦している――
マジックではなく、サッカーの、ワールドカップの決勝戦で。この時はブラ
ジルが勝っている。Ziegnerは敵討ちを狙ってもいるわけだ。

握手をしながら、ZiegnerはRomaoに自分の意志を知らしめた。「ここにはロ
ナウドは居ないからね」。

二人とも1ターン目は《塩の湿地》を置く申し分のないスタートだったが、先
にテンポをつかんだのは先手のZiegnerだった。Romaoの2ターン目に《氷》を
土地に打って《夜景学院の使い魔》のプレイを防ぐと、3ターン目には《使い
魔》に《記憶の欠落》。Romaoはそのターン土地を置けず、次のターンさらに
土地を引かないままプレイした《使い魔》は《火炎舌のカヴー》で焼き殺され
てしまう。

Romaoは土地を引けないまま《火炎舌》に《チェイナーの布告》。それならば
とZiegnerは六枚目の土地を置き、《燃え立つ願い》で調達した《ロボトミー》
をプレイ、《嘘か真か》を根こそぎ取り除く。Ziegnerとしては《サイカトグ》
を抜きたかったところだろうが。
261高潮の翻訳者:02/09/18 23:44 ID:???
土地三枚に対して相手は土地八枚に《夜景学院の使い魔》という状況で、それ
でもRomaoは精一杯の抵抗を見せる。《狡猾な願い》で《嘘か真か》を取り戻
したのだ。そう、もはや「ゲームから取り除」かれたカードは決して永遠に手
が届かないものではない。

しかし、この《嘘か真か》は結局キャストされることはなかった。Ziegnerは
マナの優位を活かしてビートダウンを開始。二体目の《使い魔》、《サイカト
グ》、《火炎舌のカヴー》(自分の使い魔を対象→使い魔再生)と並べ立てる。

《綿密な分析》フラッシュバックと《嘘か真か》を悠然と打ってから、
Ziegnerは止めの総攻撃に出た。

Ziegner 1-0 Romao


■第2ゲーム
Romaoは2ゲーム目も後手をとるという面白い選択をした。1ゲーム目が事故
だったためだろうが、残念ながらあまり上手くはいかなかった。マリガンする
羽目になったのだ。

2ターン目にZiegnerは《強迫》を放つが、Romaoの手札は《記憶の欠落》
《嘘か真か》が各一枚とあとは土地だらけ。ZiegnerはFOFを落とさせると、
次のターンの《燃え立つ願い》で《記憶の欠落》も使わせた。これでZiegner
にとっては万全な筈だった。
262高潮の翻訳者:02/09/18 23:45 ID:???
ところが、次のターンの《願い》にRomaoは今引き《対抗呪文》。4ターン目
の《嘘か真か》にもう一丁今引き《対抗呪文》。ドイツ人はこの展開に流石に
はっきりいらだった様子を見せる。再びZiegnerは《強迫》をキャストすると、
ブラジル人は対応して《嘘か真か》を打った。めくった5枚は《チェイナーの
布告》2枚、《綿密な分析》《嘘か真か》《島》。この順番に3枚−2枚に分
けると、Romaoが3枚の方を取って、《強迫》を解決する。Ziegnerは《綿密
な分析》を落とさせて、返しのターンでRomaoがフラッシュバックしてきたそ
の《分析》を《記憶の欠落》で打ち消した。

何ターンか二人の動きが止まってから、Ziegnerが動く。《燃え立つ願い》。
Romaoはそれを通した。Ziegnerは《綿密な分析》を手に入れて、カードを2枚
引いた。

Romaoが余りマナのない状態で《激動》をキャストする。だがZiegnerは《記
憶の欠落》でカウンターした。Ziegnerはさらに2枚カードを引いて、《強迫》
を打った。Romaoの手札にはもう一枚の《激動》と、《布告》が3枚あった。
Ziegnerは《布告》を捨てさせた。Romaoはアンタップすると、《激動》を打ち、
山のように土地カードをディスカードした。

Ziegnerも返しのターンで6枚土地をディスカード。そこでRomaoが《強迫》で
《堂々巡り》を落とさせる。どちらのプレイヤーも決め手のない展開になって
きたように見える。
263高潮の翻訳者:02/09/18 23:48 ID:???
と、Ziegnerはまた《堂々巡り》を引いた。こうなると、「《使い魔》をプレ
イ→《布告》される→《記憶の欠落》→もう一回《布告》→さよなら《使い魔》
→《サイカトグ》をプレイ→《欠落》で打ち消した《布告》→《堂々巡り》で
カウンター」というプランが出来る。実際ゲームはその通りに進んだ。ただ、
テーブルの反対側にはもう一匹《サイカトグ》が居座ってしまった。

Ziegnerはさらに《堂々巡り》をドロー。これでRomaoがマナ・ベースを再構
築しても《激動》で即死はなさそうだ。しかし場がこのままでは勝ちようがな
いし、いずれ《布告》をフラッシュバックされてしまう。Ziegnerは《使い魔》
を場に送った。

Romaoが動き始めた。まず、《強迫》でZiegnerの最後の手札《堂々巡り》を
落とすと、《サイカトグ》を起動して《嘘か真か》を2枚取り除き、そのうち
一枚を《狡猾な願い》で手札に戻してキャスト、呪文を充実させる。

Ziegnerはこのままでは殺されてしまうので、意を決して《サイカトグ》で攻
撃した。Romaoも《サイカトグ》でブロックせざるを得ない。いろいろ能力起
動したり解決したり、全部が済んでもまだ《サイカトグ》は両方立っていた。
ただし墓地はほとんど空っぽ、怪物のサイズは11/12。二人とも墓地には
たった一枚《布告》が残っている。Romaoは自分のターンが来たところで《使
い魔》をプレイした。
264高潮の翻訳者:02/09/18 23:50 ID:???
Ziegnerは《嘘か真か》を引き当てて即プレイ、Romaoも対応して《嘘か真か》
を打つ。Romaoは《狡猾な願い》と土地一枚、Ziegnerは《マーフォークの物
あさり》と《反論》と土地を手に入れた。

Romaoが《願い》で手に入れた《嘘か真か》は《反論》で打ち消される。だが
これでZiegnerのカウンターは尽きた。Romaoは一旦《サイカトグ》を通しての
ディスカードでスレッショルドを得てから、《セファリッドの円形闘技場》を
起動した。これで《激動》の準備は整ったわけだ。

Romaoが7マナタップして《激動》を打ち、2マナ浮かせる。Ziegnerは対応
して自分も2マナ出した。これははったりだったが、Romaoはひっかかってし
まい、《サイカトグ》ではなく《使い魔》をプレイ。だが、結局これは勝負に
は影響しなかった。Romaoは続く2ターン《サイカトグ》を連続してプレイし、
《物あさり》もろともZiegnerを踏みつぶした。

Ziegner 1-1 Romao
265高潮の翻訳者:02/09/18 23:51 ID:q6wlDPHq
■第3ゲーム
Ziegnerの先手。ここで《塩の湿地》から入ったため、《強迫》が打てず、逆
に返しのターンで《強迫》されてしまう。「じゃあ、《強迫》を《強迫》する
ってことで。」Ziegnerの手札は他に《サイカトグ》《嘘か真か》がある以外
は土地ばかり。3ターン目の《サイカトグ》は《反論》されるが、4ターン目
のメイン・フェイズに打った《嘘か真か》は通り、土地二枚と《記憶の欠落》
を入手。

Romaoは4ターン目にタップアウトして《綿密な分析》。Ziegnerは次のター
ンに労せずして《サイカトグ》を通す。Romaoは《使い魔》をプレイし、《布
告》を放つが、これは《記憶の欠落》で打ち消されてしまう。サイカトグは次
のターン攻撃(ダメージは1点)。Romaoが再び《布告》をプレイしたのに対
応してZiegnerは《嘘か真か》を試みるも、《記憶の欠落》でカウンターされ、
《サイカトグ》は死ぬ。

ZiegnerはRomaoの次のターンのアップキープに《嘘か真か》をキャストした。
めくったカードは呪文ばかり五枚、これをRomaoはぱぱっと次のように分ける。

《燃え立つ願い》《反論》 − 《綿密な分析》《記憶の欠落》《排撃》

Ziegnerは3枚の方を取ると、《使い魔》をプレイした。
266高潮の翻訳者:02/09/18 23:51 ID:q6wlDPHq
Ziegnerが《分析》をフラッシュバックしたところで、それをスタックに乗せ
たまま、両者が動いた。まずはRomaoが《枯渇》を《狡猾な願い》で持ってき
てキャストするが、これはZiegnerが《記憶の欠落》。Romaoはさらに《嘘か
真か》を打つと、Ziegnerは対応して《使い魔》を《排撃》する。めくった五
枚は以下のように分けられた:

《対抗呪文》《島》《記憶の欠落》 − 《嘘か真か》《枯渇》

Romaoは2枚の山を取り、ここでようやくZiegnerは《分析》の分のカードを
引いた。Romaoは再び《使い魔》をプレイしてターンを渡す。Ziegnerは《布告》
で《使い魔》を殺そうとするが、Romaoは対応してまず《枯渇》を打つと、続
けて《嘘か真か》をキャスト。Ziegnerは《サイカトグ》1枚とそれ以外――
《対抗呪文》2枚と土地二枚――に山を分けた。観客はブラジル人の幸運に沸
いたが、Romaoは敢えて茨の道を選んだ。《サイカトグ》を取ったのだ。

Ziegnerは《島》を置いて、《反論》か《記憶の欠落》が(ハンドにあれば)
キャストできるぞ、という構えを作ってみせ、ターン終了。だがどちらにして
もRomaoは勝ちに向かうのが最善の手で、《激動》を打ってなおかつ《サイカ
トグ》分のマナをマナ・プールに溜めた。どうにもならないこの後のプロセス
を経るまでもなく、Ziegnerは投了した。

Ziegner 1-2 Romao
267高潮の翻訳者:02/09/18 23:55 ID:q6wlDPHq
今日はここまで。

元記事 Aaron Forsythe
http://www.wizards.com/default.asp?x=sideboard/worlds02/finals
翻訳 高潮の翻訳者

支援はやっぱり要らなかったです。では、おやすみなさい。
268NPCさん:02/09/18 23:56 ID:???
ありがとうございます〜。
おやすみなさいです。
269NPCさん:02/09/19 00:29 ID:???
乙です.多謝です.
270NPCさん:02/09/19 03:17 ID:k7O436au
おつ〜

>257
漏れ、もう応募するのできてるから別にええで。
応募は一人一個だから使わないネタがいくつもあるんだけど
どっかのスレで語るか?
271NPCさん:02/09/19 09:28 ID:???
>270
おいらデッキスレでいいんじゃない?
272タイ屋:02/09/19 12:11 ID:???
ttp://www.wizards.com/default.asp?x=sideboard/news/20020918b

インビテーショナル出場者の変更。翻訳するほどのことでもないので概要だけ。

○カイ・ブッディ(学生)とズヴィ・モーショヴィッツ(教師)が、いずれも学校が
原因で出場を辞退。
○カイの出場枠(前回優勝者)はファン投票5位のクリス・ピキュラに。連絡してす
でに出場を受諾、これでピキュラは6回のインビテーショナル出場となり、1回目を
除いて全部に出場していることとなり、マイク・ロング(5回)を抜いて単独最多出
場となった。
○ズヴィの代わりはファン投票6位のトミィ・ワラミーズ。彼も出場するとのことで、
これは初出場となる。

 ・・・結局全文翻訳と分量変わらないような気がする。まあいいか。
273NPCさん:02/09/19 16:56 ID:???
ズヴィが教師だなんて知らなかった・・
何の教師だらう?
274NPCsan:02/09/19 18:22 ID:???
ズヴィは数学の先生。
過去ログで何回かそういう記述がある。
275NPCさん:02/09/19 23:00 ID:???
木村先生を思い出した・・・・・
276高潮の翻訳者:02/09/19 23:28 ID:aLvnui90
ゆうべの続き。>>259-267を参照。

■第4ゲーム

ゲームが始まる前に、イヴェント・スタッフたちがトロフィーのどっさり乗っ
たテーブルをステージに運び込んできた。「ちょっと勘弁して欲しいな」Romao
は笑みを浮かべて言った。優勝がかかっていることを思い出して、プレッシャ
ーがかかるのが嫌なのだろう。Ziegnerはそうは感じないようだった。プレイ
マットを軽く叩いて、「ここに賞金を積んでくれないかな。」 これにはテー
ブル・ジャッジのGis Hoogendijkもジョークで応じた。「試合が見えなくな
るから、却下」

第4ゲームはZiegnerが好い滑り出し、2ターン目に《強迫》で《嘘か真か》
を叩き落とした。そこからはゆっくりした展開で、Romaoの5ターン目の《使
い魔》は《排撃》され、Ziegnerの《嘘か真か》は打ち消された。《使い魔》
は再び場に出たが、今度は《布告》を受け、Romaoの続く《サイカトグ》も
《堂々巡り》でカウンターされる。

Ziegnerはもう一体出てきた《使い魔》にも《布告》を浴びせると、怒涛のド
ロー・スペル連打を見せた。《綿密な分析》、同フラッシュバック、《燃え立
つ願い》で取り戻してもう一回それを繰り返し、さらにもう一枚をキャストし
た上に《嘘か真か》、……等々。

Ziegnerは《ロボトミー》を引き当てると、Romaoの《チェイナーの布告》を
全部取り除いた。これで《サイカトグ》は安泰だ。
277高潮の翻訳者:02/09/19 23:30 ID:aLvnui90
3体の《サイカトグ》が並ぶのを、Romaoはただ見下ろす。しかし、Ziegner
が攻撃して、手札の殆どをディスカードし、墓地に落ちたカードは全部取り除
いたところで、Romaoは手札の最後の一枚をキャストした――《狡猾な願い》。
これで《排撃》を持ってきて、ライフを6点残して生き残る。返しのターン、
Romaoは《セファリッドの円形闘技場》を起動、ライブラリからカードを墓地
に送り込むと、その中には《綿密な分析》が入っていた。これをフラッシュバ
ックして、ライフは3点、2枚引いて、引いたスペルを即キャスト!《激動》!

さらに《夜景学院の使い魔》が場に出て、Romaoを護る。これはひょっとする
と――

だが、ひょっとしなかった。Ziegnerは《布告》と《火+氷》を持っていたの
だ。どちらも、《サイカトグ》の道を切り開くには充分すぎるカードだった。

Ziegner 2-2 Romao
278高潮の翻訳者:02/09/19 23:31 ID:???

■第5ゲーム

第5ゲーム。すべてが決まる。

一度は《記憶の欠落》された《強迫》をRomaoはもう一度打って、《嘘か真か》
を抜く。Ziegnerは《綿密な分析》をキャストしてターンを渡し、Romaoはそ
の隙に《サイカトグ》をプレイした。Ziegnerがアンタップして《強迫》を打
つと、Romaoの手札は《対抗呪文》《堂々巡り》《堂々巡り》《綿密な分析》。
観客にざわめきが走る。
「結構いい手札だね」Ziegnerはため息をつくと、《対抗呪文》を落とさせた。

Romaoは次のターン《綿密な分析》を打ってタップアウトし、今度はZiegner
がアドヴァンテージを得る。まず《強迫》で《反論》を捨てさせると、《布告》
で《サイカトグ》に引導を渡す。

その後、双方のプレイヤーが相手の打ち消し呪文をくぐり抜けてエイトグを場
に送り出した。Romaoは《布告》のフラッシュバックも《堂々巡り》で打ち消
した。それから、何ターンかが動きもなく過ぎた。

Romaoが《狡猾な願い》を巡る長い長いカウンター合戦に勝利し、《嘘か真か》
を手に入れた。これでZiegnerは完全にガス欠になり、さらにドローも二枚続
けて土地が来てしまう。一方でRomaoは手札を肥やし、《嘘か真か》をキャス
トする。めくった五枚は《激動》と他のスペル4枚。Ziegnerは《激動》とそ
れ以外に分けるが、Romaoは4枚の方を選んだ。観客が沸いた。
279高潮の翻訳者:02/09/19 23:32 ID:aLvnui90
もう一度《嘘か真か》を打つと、Romaoは《サイカトグ》でただ殴るだけで相
手を殺せるぐらい手札がふくれあがっていた。Romaoは攻撃を宣言した。
Ziegnerがブロックすると、Romaoはゆっくりとポルトガル語で各々の墓地の
枚数を数え始めた。それからその数字に満足したように、《サイカトグ》を9
/10までパンプアップした。Ziegnerの《サイカトグ》はそのまま死んだ。
1ターン後に、Calros Eduardo Romaoの名と、ブラジル、南米という地域が、
歴史に刻まれた。

最終結果:Romao 3-2 Ziegner


Calros Romaoとその他のラテン・アメリカ勢がこれほど際立った成績を残し
たのは、完全に環境を読みきったからだ。「サイカトグ」同士のミラーマッチ
に勝つためには、相手のドロー・スペルを打ち消してはいけない。《嘘か真か》
だろうと《綿密な分析》だろうと通して、本当にやばいスペルのためにカウン
ターをとっておくこと。これを理解していたから、Romaoはミラーマッチで8
−0という成績を残した。

他の多くのプレイヤーは、ドロー合戦にこだわり、敗れた時に何がいけなかっ
たのか理解できなかった。Romaoは違った。相手に好きなだけカードを引かせ
て、そのうえで殴り倒した。

ここにも「ロナウド」は居た――そして、ブラジルに勝利をもたらしたのだ。
280高潮の翻訳者:02/09/19 23:32 ID:aLvnui90
2002 Worlds (Type 2): UB Psycatog
Carlos Romao

Main Deck

2 Cephalod Coliseum
1 Darkwater Catacombs
10 Island
4 Salt Marsh
3 Swamp
4 Underground River
---
24 land

4 Nightscape Familiar
4 Psycatog
---
8 creatures

3 Chainer's Edict
3 Circular Logic
4 Counterspell
3 Cunning Wish
3 Deep Analysis
3 Fact or Fiction
3 Memory Lapse
4 Repulse
2 Upheaval
---
28 other spells
281高潮の翻訳者:02/09/19 23:34 ID:???

Sideboard

1 Coffin Purge
4 Duress
1 Fact or Fiction
1 Gainsay
3 Ghastly Demise
1 Hibernation
1 Mana Short
1 Recoil
1 Slay
1 Teferi's Response
---
15 sideboard cards
282高潮の翻訳者:02/09/19 23:35 ID:aLvnui90
2002 Worlds (Type 2): RUB Psycatog
Mark Ziegner

Main Deck

2 Darkwater Catacombs
9 Island
2 Salt Marsh
2 Shadowblood Ridge
3 Shivan Reef
2 Sulfurous Springs
4 Urborg Volcano
---
24 land

4 Flametongue Kavu
2 Merfolk Looter
4 Nightscape Familiar
3 Psycatog
---
13 creatures

3 Burning Wish
3 Circular Logic
3 Deep Analysis
4 Fact or Fiction
4 Fire/Ice
3 Memory Lapse
3 Repulse
---
23 other spells
283高潮の翻訳者:02/09/19 23:36 ID:???
Sideboard

4 Chainer's Edict
4 Duress
2 Gainsay
1 Lobotomy
1 Pyroclasm
1 Seize the Day
1 Stone Rain
1 Upheaval
---
15 sideboard cards
284高潮の翻訳者:02/09/19 23:43 ID:???

原文 Aaron Forsythe
http://www.wizards.com/default.asp?x=sideboard/worlds02/finals
翻訳 高潮の翻訳者

ちょっと急いだんで結構雑です。ごめんなさい。誤訳の指摘はいつも通り大歓迎。
実は観戦記訳したの初めてで、その所為もあってかなり単調になってしまったかも。
このマッチアップ(コントロール同士のミラーマッチ)だと尚更かも知れない。

本家に言いたいこともあるけど、とりあえずまた明日かな。
285NPCさん:02/09/19 23:45 ID:???
>tidalさん
乙〜♪これからもがんがれ〜
286o・∀・) nira. ◆Giko.el. :02/09/19 23:45 ID:???
( ゚д゚)オツー

( o・∀・)おやみみなさい
287うめずかずお:02/09/20 00:21 ID:???
お疲れ様ですたーーーー。ぐあし!
288高潮の:02/09/20 12:57 ID:???
>287 ぐ、ぐあし? こんなんだっけ?(指を適当に曲げる)

それはともかく。
>>258についてちょっと考えたんだが、SBJって広報活動としてはそんなに
重要な位置付けはされてないんじゃないだろうか。直接は金にならないし、ア
ピールするユーザー層はどうも限られていそうだし。それにまあ、どんな方針
を取っていようともそれはWizardsの勝手。

ただ、現にあるSBJってもんがおれは結構好きで、やってる以上は頑張って
欲しいと思う。で、今回ちょっとでかい(ちょっと?)イベントの記事が滞る
っていう問題はあったけど、それ以外はそれなり更新してるし、岡本尋の記事
も結構面白かったし、まあ頑張ってるんじゃないのか、と。

編集長だって、適任な(かつやりたがる)人はそんなに居ないポジションなん
じゃないか。コネがあって、英語できて、マジック強くて、でも大会出られな
い、とかいろいろ考えると。

だからまあ、森慶太もう少し頑張ってくれー。と。インタビューシリーズの続
きもやってくれ。と。

少なくとも、訳すって言ったもんは訳して欲しいよね。素人が二日もありゃ訳
せるんだから。質はともかく。
289タイ屋:02/09/21 12:16 ID:???
本家更新あげ

記事の内容からすると、1週間以上前に書かれたとしか思えない。
「インスタントタイミングで表向きに」はアレだが。
あと、「田格」が少しだけおかしかった。
290NPCさん:02/09/21 13:16 ID:???
アレはかわいそすぎる
プレリリースの締め切りなんぞは涙を誘う
インビ出場者も変更前だし

まさに晒し上げ
291NPCさん:02/09/22 15:22 ID:???
案外あの一文でもめたのかもしれんが。

まさかな。
292NPCさん:02/09/22 23:46 ID:???
PTQ名古屋の結果知っている人キボンヌ
293高潮の:02/09/23 12:08 ID:???
真木本人のサイトでも、随分前に「まだアップされてないけど……」という記述が
あったように思います。とか言ってたら、また更新ですか。やっぱりSBJ、
Wizardsに大事にされてなくない? そんなことない?

>289 もーふはスタックにのらないんでしたっけ。
294NPCさん:02/09/23 16:40 ID:???
もしかして、一度英訳して検閲してから載せてるんじゃないのか?
295NPCさん:02/09/24 00:19 ID:yp+3qCMT
>>294
んなことせんでも論が見ればいいからな・・・。

それにしても何であんな時間かかるのやら。
やはり慶太クンは記者として全国飛び回って
さぞ忙しいのだろうな。
なんせ世界選手権の決勝の結果も見ずに
日本に帰んなきゃいけないぐらいだし。
296NPCさん:02/09/24 18:09 ID:???
>295
ヘンナガイジンがサイドボード日本語版の全権限を握っているわけでもなさそうだから可能性は否定できないぞ>英訳校閲

もっとも、日本語訳記事が遅れるとかの事象の説明にはならないがな。

あと、今回の世界選手権で気になっているのだが、仮に日本人が決勝に残っていたらどうしたんだろうか?
やっぱり「飛行機の時間が」とか逝って尻切れトンボにしてたのだろうか?
297高潮の:02/09/24 18:27 ID:???
>296 「悪いけどレポートは自分で書いてくれ!」というのはどうでしょう。

以前森慶太が確か自分のサイトで「送ってからアップまでタイムラグがある」
ようなこと書いてたんで、今回の件も必ずしも日本のスタッフの責任じゃない
んじゃないかと思うんですが。だから293で「大事にされてない?」って書き
ました。内容的に、日本語読める人なら大急ぎでアップするだろうし、もし間
に合わなかったらフォローぐらいするんじゃないですかねえ。
……やたら擁護してるなおれ。翻訳なんぞしてる癖に。
これで日本のスタッフの所為だったら、流石にフォローのしようがないです。

>292 スレ違い。もしくは誤爆? 白緑のワンツーだったらしいっすよ。
298高潮の:02/09/26 12:54 ID:uJjkNynq
本家更新あげ。やりゃできるのか?
森慶太も本人のサイト更新再開した模様。これはスレ違いか。

チーム戦の記事は個人的にはブラック・オプスに注目。
当該箇所だけ翻訳しようかと思ったけどイベント名が目白押しでまったく
訳せません(何が何やらわからん)。
それ以外のとこだけ訳すと、えーと、フローレン・ジュードンはしばらくマジ
ックに時間割いてなくて、ルーエル兄弟は三人目を探しかけてたけど、フロー
レンがGPでトップ8に2回入ったもんだから、やっぱりオリジナル・チーム
で行くことに決定。

…………。マダチョウハツナンダナふろーれん。
299タイ屋:02/09/26 16:28 ID:???
>298
 オレ的にもブラック・オペレーションは注目。ファンだし。前半部分は以下のような感じかと。

一貫して世界最高のチームの一つ。こいつらは(最初のチーム戦プロツアーの)プロツ
アー・ワシントンより前に最初のフランス・チーム・リーグが開始されて以来、一緒に
プレイしてきた。彼らは、マスターズへの準備として開催されたチーム・ブースター・
チャレンジ※における勝利は言うに及ばず、一貫してプロツアーでも優れた結果を出し
ている。

※プロツアー・ニューヨーク2000(マスクスブロック構築)のサイドイベントとして行
われた「チーム・チャレンジ」のこと(当時はマスターズの準備だとは誰も知らなかっ
たが)。彼らはGPカンヌ優勝チームとして招待されていた。他、PTワシントンの上位3
チーム=YMGとGame EmpireとAntarcticaの合計4チームで行われた。
 もちろんチーム・ロチェスター戦。

>297
>「悪いけどレポートは自分で書いてくれ!」というのはどうでしょう。

大ヒット。笑い死にするかと思いましたよ。
300NPCさん:02/09/26 17:45 ID:???
やれば出来るっつーか。
巻のテンションが下がらねーかと心配になるほどの適当っぷりだな。
301NPCさん:02/09/27 00:39 ID:???
すべては憶測の域を出ないが

論ならすぐうp(cheapより)
K太なら時間がかかる

>295で言ってるWorldsの飛行機だって
決勝が長引けば最後まで見られなくなる可能性があることは
十分考えられたはず。

やはり「SBJ大事にされてない?」てのは当たってるかもな。
つーか大事にされてないどころかどうでもいいと思われてるような・・・
302NPCさん:02/09/27 02:06 ID:???
そりゃあ、本家とかMtg.comの充実ぶりを見るとねえ……
303Wise Words - Boston Teams:02/09/27 12:43 ID:???
あ、本家とかぶったじゃん、とか思ったが、訳したものはしょうがないので載せてしまおう。

ワイズ・ワード「ボストンのチーム」
                       ゲリー・ワイズ

 木曜の朝、私はここ、ウィスコンシン州マジソンにいて、コートニー・メー
アー(Courtney Maher)が私のようなだらしないゲーマーでも受け入れてる
くれる限りの歓待を楽しんでいる。
(訳注:木曜、はおそらく火曜の誤りと思われる。コートニーは、Bob Maher
Jrの幼なじみ兼嫁さん。メーア家に滞在しているということの湾曲表現で
すな)

 もしあなたが2カ月前の私に、まさに今このとき、私がどこにいるだろう
と質問していたら、ここが私が答えた地上の最後の場所というわけではなか
っただろう。しかし、最初に答える場所というよりは、はるかにそちらの方
が正解に近いだろう。

 正しい方向へ私を向かわせる必要のある多くのイベントの集合からなるこ
の道筋は、ありそうもないものだった。

 当初からの計画は、ボストンでハンプトン・コート・パレス(Hampton Court
Palace)のチームメイト、ベン・ロナルドソンとジョン・オーマロッドと
プレイするというものだった。しかし時々、もっとも周到な計画はただの
「計画」というだけで終わってしまう。
 換言するならば、「計画」それ自体は完成された現実ではなく、それらは
定め(fate)とか因果応報(karma)とか宿命(kismet)とか、我々が企てるよ
りも大きなものと信じられているそれらの力が待ち受けているということで
ある。
304Wise Words - Boston Teams:02/09/27 12:45 ID:???
 最初に起きたことは、我々が PTQで優勝するのは楽な仕事であるであろう
というイギリスのマジック共同体の(我々を除いた)人々からの予測にもか
かわらず、我々は2回の挑戦では(上位2チームの決勝ロチェスター)ドラ
フトにさえ進出できなかった。
 そのため、我々はプロポイントで資格を獲得する必要があった。そして、
ジョンとベンの二人はその年の複数のイベントを欠席している状態で、ジョ
ンと私は11プロポイントの獲得が必要な状態で世界選手権に行った。

 2日目が終わったところで、我々は2人は合算して13勝11敗だった。
見通しは暗かった。

 3日目の始まるときに、私はまだPTQに挑戦していた時代(1996年)にさか
のぼる友人であるボブと話していた。

 ボブは彼とニール・リーヴス(Neil Reeves)が、私と同じ状況にいたと
説明した。彼らはもうすぐ帰還してくるデヴィッド・ウィリアムズ(Dave
Williams)と一緒のチームでの(プロポイントでの)出場資格を得るた
めに挑戦して失敗したようだった。

 私は何の気なしに、もしいずれのチームも出場資格を得られなかったとき
に、自分たちでチームを組むのはどうかと言った。そして提案は暖かく受け
取られた。
305Wise Words - Boston Teams:02/09/27 12:46 ID:???
 その日の間ずっと、ジョンと私は勝ち越していったのだが、アメリカ人と
チームを組むことについての考えは多くの理由のために私の気に入った。

 第一に、ベンは、最近、レギュラーのプロとしての優先順位をマジックに
与えてなかった。それよりも、我々のルームメイトであるアリス、彼の恋人
への愛情を証明することに重きを置いていた。

 さらに、ジョンはウィルフライド・ランク(Wilfried Ranque)とアント
ワーヌ・メナード(Antoine Menard)とチームとして一緒にやっていくよう
になったが、彼は仕事の問題のために、今年はもう一回だけプロツアーに行
くことにしていた。私には、ヒューストンが彼が出席するべきであるもので
あったように思われた。
(訳注:オーマロッドがデッキ・ビルダーだからであろう。デュエリスト・
ジャパン17号97ページ参照)


 ボブが世界的にもすぐれたプレイヤーの一人だというのは事実だし、二
人(ボブとニール)を知っていたほとんどの人たちは、リミテッドにおいて
はニールの方がすぐれたプレイヤーだという二人の考えに同意していた。
(実際、多くの人が私に、彼が合衆国で最高のリミテッド・プレイヤーとす
ることもあり得る、と言っている)そのような多くの誘惑があった。

 私はジョンに話した。ジョンはいつもと同じく、賢者のごとき助言を私に
与えてくれた。

「ゲリー、私はコンピューターといる(のが仕事だ)。ベンはプロフェッシ
ョナルのテニスプレイヤーで、君はプロフェッショナルのマジックプレイヤ
ーだ。なら、君は自分のために最善を尽くさなくてはならない」

 あとは心の問題だった。
306Wise Words - Boston Teams:02/09/27 12:47 ID:???
 我々は、Team HCP(ハンプトン・コート・パレスの略)に資格を与える
ための、十分なプロポイントを獲得して3日目を終えた。しかし、それは私
の葛藤の時間ともなった。

 私はベンにメールを出す一方、日曜日(のサイドイベント)のチーム・ト
ーナメントで、ボブとニールとプレイすることに同意した。

 ベンのメールが、彼の祝福とともに戻ってきた。我々はトーナメントを負
けなしで突き進み、チーム・パニッシャーの最高の部分をスイスドローの最
終ラウンドで決勝のボーダーライン上で粉砕した。そして、決定は行われた。

 私はマジソンへのチケットを予約して、オデッセイ・トーメント・ジャッ
ジメント環境に追いついて私の錆を落とすための時間を持つことにした。そ
して、私はプロツアーの前日までここにとどまるだろう。
307Wise Words - Boston Teams:02/09/27 12:47 ID:???

 今、なぜ私はこのことすべてをあなたに告げているのだろうか?

 答は単純な話だ。チーム・プロツアーの時間は、自分のようなゴシップモ
ンガー(噂好きな人間)ならば垂涎もののネタの数数、過去何ヶ月ものあい
だ行われていた策略、政治、解散と再編成などを意味する。

 この非常に社会的で政治的なゲームによって、誰が誰とチームとなり、誰
が無視されるのか見るのは大いに興味深い。

 誰とプレイするか決定するには、友情から尊敬まで、主義、きずな、苦悩、
多くの要素がある。
 なにしろ、あなたが誰とプレイするか決めるというのは、あなたが「信頼
できる」と感じる人間が誰かということを決めているわけだし、またより重
要には、あなたが「信頼できない」人間が誰かを決めているということなの
だから。

 そこには勝利と小切手よりもずっと多くのものが賭けられているのだ。
 我々のチームの形成の物語は唯一無二のものである。しかし、それは、他
のチームすべてにも、そうである。

 それぞれの3人組の「物語」は、彼ら自身のものだ。

 それは、プレイヤーが契約によって結びつけられているプロスポーツとは、
あまり似ていない。
 ボストンの記事のページであなたが見るであろう全ての名前に共有された
歴史と仲間意識とがある。
308タイ屋:02/09/27 12:53 ID:???
 というわけで、ここまで。各チームも大雑把には訳しているけど、蜜柑日記とか本家とかと被ったので、どうかなあと。
 別に訳してもかまわないけど、需要がどのくらいあるか分からない記事だし。
 とりあえず自分的注目はフィンケルかなあ? いや、チームのワケのわからなさが。
 あと、クリス・ベナフェルが本当に3人目に彼女を選んでたら笑うけど。

 マイク・ロングは本当に欠席するんだろうか?
309NPCさん:02/09/27 13:54 ID:???
乙〜
310高潮の:02/09/27 17:14 ID:???
お疲れさまー。面白かったです。特に冒頭の訳注はいいですね。おれには絶対
無理だ。折角だから続きも翻訳して下さると嬉しいです。簡単に言うな、って
言われそうですが。

>>299
 ご丁寧に有難うございます。その「チーム・チャレンジ」で優勝して名を上
げたとか、スポンサーがついてから間もなかったから一銭ももらわないうちに
でかい大会で優勝しちゃったとか、そんなことは知ってたんですが。
 あと、多分写真は古いからフローレン・ジュードン今長髪かどうかはわかん
ないですよね。書いてから気付いた。
 そのチーム・チャレンジ決勝戦での《沿岸の海賊行為(MM)》をめぐるプレイ
についてズヴィが記事を書いてて、それ読んで以来その手の記事が好きになっ
たんで、おれが和訳なんてやってるのは元をただせばこのチームの……いや、
これはただしすぎだな。

 ところでシュヴァーツマンのOBC1ターンキルできなくないですか? 儀
式のディスカードは効果だから、解決してからルートワラがスタックに乗って、
修正受けないと思うんですけど。これはくだ質か。
311○sage:02/09/27 23:18 ID:???
>310
>コンボ
ほんまや。
312Wise Words - Boston Teams:02/09/28 13:35 ID:???
すでに1日目が終わってしまったが、まあ、訳せた所だけでも、ということで。

前段(序文)は>>303-307を参照。

ワイズ・ワード「ボストンのチーム」(その2)
                       ゲリー・ワイズ
(承前)

 以下は、世界最高のプレーヤーたちのチームの調査結果である。
 もし取りこぼしがあったら謝っておこう。それは、個人的な理由によるものではない。しかし、これらは、すべてのゲームプレイヤーから知られている名前の人間である。彼らは、観察するに値するだろう。


Kai Budde, Dirk Baberowski and Marco Blume - Phoenix Foundation
カイ・ブッディ、ディルク・バベロウスキ、マルコ・ブルーム−フェニックス財団

 きみが過去12ヶ月を地底で過ごしていたのであれば、正道に戻しておこう。
 これが、地球上で最高のチームである。
 何か言うことはあるかね、地底人くん?

 Antarctica(南極大陸)はどんな調子かって?
 Potato Nation(ジャガイモ国家)に何が起こったか、かい?

 申し訳ない。それらのチームは現存してない。それにフェニックス財団のメンツは実際それらのチームよりもいい。
 プロツアーとマスターズの両方で優勝したチームはたった一つしかないという単純な事実と、こいつらがその両方でのディフェンディング・チャンピオンだということがある。
 それは、トーナメントでかなり自慢できるだけの見事なことだ。

 マジックにおいて、このチームの最大の資産は、スーパーマン、カイへの信任である。私に日曜日のディナーを、財団対世界で賭けさせるほどの。
 私は決して無駄な賭けをしないが、しかし私は私がこれより良いことしたしたことがあるのを認めざるをえない。それからもう一つ、私は何人かの、引っかかりやすいギャンブラーを知っていることも。
(訳注:この部分はネタっぽいので上手く訳せなかった。まるで間違ってるかも)
313Wise Words - Boston Teams:02/09/28 13:38 ID:???
Chris Benafel, Pat Chapin and a Mysterious Third
クリス・ベナフェル、パット・チャピン、及び、ミステリアスな3人目

 部分的にはクリスのガールフレンド、Liz Lempickiと彼女のミシガンの故郷とによって結びつけられ、クリスとパットは元来はアレックス・ボルテー(Alex Borteh)と組むつもりだった。
 しかし、このオハイオ人の2001年のワールドの結果が、マスターズ(の出場資格を決めるため)のプロポイントの計算から外されるようになった※。
 そして、それに加えて大学が優先順位の変更を強いた。彼はプロゲームにおける競争力を維持することにあまり注意を払わなくなった。
 一つのシナリオでは、2人が現在ではプロポイントを持たないデイヴ・ウィリアムズ(Dave Williams)※とチームを組んで、前日予選に挑戦する。成功すればボルテーは彼らを応援しつつ去る。もしウィリアムズが失敗したら、ボルテーとプレイする。

※プロポイントはその獲得イベントから1年経過するとプロツアーやマスターズの出場資格を決めるための計算からは外される。
 ボルテーの最大のプロポイント源が2001年ワールド2位で獲得したものだったので、当然2002年ワールド時点のプロポイントの計算からは除かれることとなる。
※1年前のワールドでウィリアムズは失格&出場停止1年の処分を受けたので、当然プロポイントはない。ボストンのプロポイント出場資格は、ワールドの時点でのプロポイントが、チーム内トータルで50点以上となっている。
 各人のポイントは、ベナフェルが30点、パット・チャピンが13点。ボルテーは24点。なお、その表だとなぜかウィリアムズが2点持っている。
 結局、ウィリアムズと前日予選を抜けることに成功している。
314Wise Words - Boston Teams:02/09/28 13:39 ID:???
Jeff Cunningham, Gab Tsang and Brian Hacker
ジェフ・カニンガム、ギャブ・ツァン、及び、ブライアンハッカー

 チーム・ドラフトが公認フォーマットになるずっと前から、それはプロツアーの常連たちの間では、プロツアーのラウンドが終わるのを待つ間、少しばかり多くのアドレナリンを出させる人気のあるスポーツだった。そしてツァンとハッカーは、時が始まる前からのチームだった。
 二人のプレイヤーはかつてほどの多数のプロツアーに参加しているわけではない。そして昔のチームメイト、イゴール・フレイマン(Igor Frayman)はもはや競争的な位置にはいない。
 なにがしかの新しい血を導入する時で、ジェフ・カニンガムが見いだされた。この若いバンクーバー出身者は、ツァンの出身のトロントの学校に通っていた。
 ツァンがクリーブランドでいい結果を出した後であり、2年前に7位だったチームの中核が、もう一度やることを期待できる。


Eric Froehlich, Kamiel Cornelissen and Noah Boeken
エリック・フロイリッヒ、カミエル・コルネリセン、及びノア・ボーケン

 1 年前に、新星カミエルは、エリックとカイル・ローズ(Kyle Rose)とチームを組んで、ニューヨークでいい成績を出した。しかし、ライアン・フューラー(Ryan Fuller)の停止処分の結果としてチームABUは分裂した。
 ノアは、新しいチームを捜すように強いられた。そして、大きなカイルは活発にプレイしてないので、ここに自然にフィットするように思われた。
 ノアとカミエルはワールド以来初めての再会となる。ワールドでは、彼らにトム・ヴァン・デ・ロト(Tom van de Logt)を加えたチームが勝利すると予言されていた。彼らの望みは、そのときの失望への復讐である。
(訳注:ワールドでメンバー的に最強と目されていたオランダ代表チームは、カイ・ブッディ率いるドイツチームに完敗している。なお、カイル・ローズは、GPニュージャージー優勝チームでエントリーしている)
315Wise Words - Boston Teams:02/09/28 13:42 ID:???
Nico Herzog, Eivind Nitter and Louvre Crnobori
And
Oyvind Odegaard, Sigurd Eskeland and Endre Skjetne

ほぼ解説されているので省略。最後の一文だけ面白かったのでのせておく。
「2年前にニコとニッターとともに5位に入ったBjorn Jocumsenがあぶれ者となったが、それは計算されたことだった。妻と子供が、彼を家に引き留めている」


Anton Jonsson, Mattias Kettil and Thomas Rosholm
アントン・ジョンソン、マティアス・ケティル、及び、トマス・ロショム

 マジック・オンラインからも彼を追い出すようなフルタイムの仕事に一息いれて、アントン・ジョンソンはパニッシャーのチームメイト2人とともに、彼の欧州選手権のトップ8から1年たたないうちに3度目のプロツアー決勝進出を狙っている。
 ワールドでの最終ラウンドで失望を味わったあとで、世界で一番熱いプレイヤーたちがどう巻き返すかというのは気になるところだ。
※最後の一文が、ゲリー・ワイズが序文で語っていた「日曜日のチームトーナメント」での出来事なのかどうかは不明。
316Wise Words - Boston Teams:02/09/28 13:42 ID:???
Darwin Kastle, Dave Humphreys and Rob Dougherty - Your Move Games
ダーウィン・キャッスル、デイヴ・ハンフリーズ、ロブ・ドハーティ - あなたの手番ゲーム

 3年前に、チーム YMG は最初のチーム・プロツアーで優勝した。そして彼らはその歩みをゆるめてない。昨年、最初の3ラウンドで1-1-1だったので、彼らはオーサカのチーム・マスターズへの資格を得るためにレーティングを守るためにドロップせざるを得なかった。
 今年、そのような決断を招くレーティングでの招待はもはや存在しない。私は彼らは第4ラウンドまで進むと大胆にも予測するだろう(笑)。
 彼らは、2つの決定的なプラスを持ってテーブルにいる。10回以上の個人戦プロツアーでのトップ8を持っているので、チームの中に「弱い部分」は存在しない。また、プロツアーにおいて、他に類を見ないほど相互に親しんでいる。
 YMG は、十年近く共にゲームをしており、そして、彼らはツアーでの他のあらゆるチームよりも更にプロフェッショナルな方法でプロツアーに取り組んでいる。



Raphael Levy, Franck Canu and Christophe Haim
 ラファエル・レヴィ、フランク・カニュー、クリストフ・ヘイム

 これが、フランスのナンバー・スリーのチームだということになるのだろうか?
 3人全員が強力なプレイヤーであり、カニューはトップ8未経験のプレイヤーとしては世界最高のポテンシャルがあり、一方ヘイムは昨年を通して成長してきた。
 ラファエルは、プロツアーでの若きベテランである。したがって、彼らががんばることができれば、いい成績を得られるだろう。
317Wise Words - Boston Teams:02/09/28 13:44 ID:???
Patrick Mello, Andrew Cuneo and Andrew Johnson
パトリック・メロ、アンドリョー・クネオ、アンドリョー・ジョンソン

3年間のチーム・プロツアーにおいて、たった一つのチームだけが2度、日曜の決勝ラウンドに進んでいる。
 その名は?
カー・アクロバティック・チーム。

 ジョンソンとクネオとアーロン・フォーサイスは過去2年の卓越した成功例だったが、アーロンがウィザーズに就職してしまったので、入れ替えが必要になった。ドイツ人のパワーハウス、パトリック・メローが条件を満たした。
 ピッツバーグ(CMUの所在地)はチーム・リミテッドの温床としてもよく知られている。しかしこのフォーマットはそうた易いとも見えない。
 もし誰かがこのフォーマットを「壊せる」としたら、それはたぶんこいつらになるだろう。



Steve O'Mahoney-Schwartz, Dan O'Mahoney-Schwartz and Brian Davis
スティーブ・オマホニー=シュワルツ、ダン・オマホニー=シュワルツ、ブライアン・デービス

 DanOは今年PTに出ていない。また、SteveOおよびジョン・フィンケルは両方とも振るわない状態だった。したがって、自分たちの持っているプロポイントでは、出場資格を得られない状態だった。
 そのため、彼らはチームを分割して、新しいチームメイトが必要だった。ブライアン・デービスと彼のもつ多量のプロポイントが、条件を上手く満たした。
 デービスは近年マジックで活躍している。が、彼はフィーチャリング・マッチのスポットライト下においては常に問題を抱えていた。スティーヴの鍛えられた手腕がそこでの助けになるかどうかは、多いに興味深い。

訳注:OMS兄弟は結局、 Brett Shears(プロポイント16点)と組んで50ポイントになって出場している。フィンケルとだと49点で1点足りなかった。
 で、プロポイントの塊、ブライアン・デービス(48点!)は出場してないようである。
318Wise Words - Boston Teams:02/09/28 13:45 ID:???
William "Baby Huey" Jensen, Brock Parker and Matt Linde    -Huey, Brock + Linde
ウィリアム「ベビー・ヒューイ」ジェンセン、ブロック・パーカー、マット・リンディ

 1年前、長年のパートナー、ベン・ルービンと袂を分かったときに、ベビー・ヒューイの英知が試されることとなった。しかし固い結束のチームの一員になることは重要で、これら3人のルームメイトたちよりも近しい存在はない。
 パーカーはまた、「トップ8の経験のない最高のプレイヤー」の座を主張できるし、不運なリンディは元アメリカチャンピオンである。彼らはお互いを知り尽くしてはいるが、しかし、彼らがどれくらい練習したかというのは気になる。



Mike Pustilnik, Gary Krakower and Matt Vienneau - The Ancient Kavus
マイク・パスティルニク、ゲリー・クラコウアー、マット・ヴィエノー −年経たカヴー(IN)

 クラコウアーとヴィエノーは最近プロツアーから落ちたが、しかし彼らにとって幸運なことに、マイキーPと彼のプロポイントが、このフォーマットであと一度のチャンスを与えてくれた。
 もし彼らがここで成功できなければ、たぶんパスティルニクは来年は違った方向に目をむけるだろう。
319タイ屋:02/09/28 13:56 ID:???
 というわけで、今回はここまで。
 今回は特に訳が荒いけど、時間をかけてもしょうがないので。
 残りの9チームも訳すかも。文章がややこしいので微妙だけど。

>310
>1ターンキル

 はい、できないです。コストじゃなくて効果で捨てるのでできないと、LV3ジャッジMichael Masonも回答してます。
 多分、次回で訂正が入ると思われます。
320NPCさん:02/09/28 18:16 ID:???
乙です。
次回も期待してますですよ。
321NPCさん:02/09/28 19:36 ID:SkmDecWO
頑張るK太age。
322NPCさん:02/09/30 06:47 ID:???
Budde優勝sage
323NPCさん:02/09/30 20:19 ID:???
sageるんだ(藁
324高潮の:02/10/01 13:01 ID:???
>319 お疲れさま。残りも気が向いたらやってください。終わっちゃったけど。

>321 森慶太頑張ってたよね。この調子で頑張って欲しいです。

>323 下げるっしょやっぱり。

>324 レスだけかよ。
325Wise Words - Boston Teams:02/10/02 12:57 ID:???
すでに水曜日ですが、一応残りです。序文は>>303-307を、チーム紹介前半は>>312-318を参照。

ワイズ・ワード「ボストンのチーム」(その3)
                       ゲリー・ワイズ
(承前)


Ben Rubin, Brian Kibler and Ken Ho
ベン・ルービン、ブライアン・キブラー、ケン・ホー

 世界選手権で、ベン・ルービンが私に、このチームで一番のプレイヤーは誰かと訊いてきた。私は「君だろう」と答えたのだが、彼は「それは間違いだ」と言った。
 ケン・ホーはコロニーの旗を携え、大阪で勝利したが、しかし彼はそれ以降たった1回のトーナメント(PTニース)に姿を見せただけで、そこでの成績もひどく悪かった。

  キブラーは最近、いい成績を上げている。よって、もしベンの評価が正しかったのであれば、これはボストンでの強いチームの一つであるということになるだろう。


Antoine Ruel, Olivier Ruel and Florent Jeudon - Black Ops
アントワーヌ・ルエル、オリヴィエ・ルエル、フローレン・ジュードン−非合法作戦

 一貫して世界最高のチームの一つ。こいつらは(最初のチーム戦プロツアーの)プロツアー・ワシントンよりも昔、最初のフランス・チーム・リーグが開始されて以来、一緒にプレイしてきた。
 彼らがマスターズへの準備として開催されたチーム・ブースター・チャレンジで優勝したことは言うまでもないし、プロツアーでもずっと優れた結果を出している。
 フローレン・ジュードンはしばらくマジックを休んでいたので、ルエル兄弟は新しい三人目を探そうとした。しかし、2度のGPトップ8を経験しているフローレンと一緒にやっていくのがいいと決断した。
326Wise Words - Boston Teams:02/10/02 13:02 ID:???
Alex Shvartsman, Justin Gary and Zvi Mowshowitz - Illuminati
アレックス・シュヴァルツマン、ジャスティ・ゲイリー、ズヴィ・モーショヴィッツ−啓明結社

 壊れてなければ、修理するな。
 1年前に、これら3人の熟練のフリーエージェントのチームメイトたちはスイスラウンドをくぐり抜け、準決勝での番狂わせを食らった。
 今や彼らはYour Move Gamesのチームメイトとして結びついており、この3人は少しばかり多くの経験を積んで再び一緒になった。


Roger Sorino, Andy Stokinger and Ed Fear 
ロジャー・ソリノ、アンディ・ストキンガー、エド・フィアー

 支払いに見合うお笑いが欲しいのであれば、ここで支払うべきだろう。(ギャラリーとして笑いたいなら、このチームについているべきだ)
 ソリノは、すべての角度から彼の頭から糞を払い落としているかのように、「静かに」座っている。
 チームアカデミーの創設者、Stokinger が彼の最初のグレービー・トレインの寝台を探しているという状態で、チームメイトのフィアーと比較した場合、それをすでに予約したように思われる。
(※この1文はさっぱり分からない。まあ、それ系文章だからしょうがないのだが)

 エドは、良くも悪くも、ツアーにおいてもっとも見物である※プレイヤーの一人であり、しばしば(ゲームへの)集中よりも、エンタテインメントの方に時間をかけてしまう。
(※ただし、原文で使われているwatchには見張りとか警戒などの意味もある。意図したものかは不明)

 私は、彼らは、ここでリストアップした大部分のチームよりは低い順位にとどまるだろうと推測する。しかし、私は、彼らと道を同じくした誰にでも、心理戦をしかけて、楽しく過ごすだろうとも思っている。
327Wise Words - Boston Teams:02/10/02 13:02 ID:???
Peter Szigeti, Jon Finkel and Svend Geertsen
ピーター・シゲティ、ジョン・フィンケル、スヴェン・ジーゼン

 ピーター・シゲティがジョン・フィンケルをプロツアーに連れていくのを目撃する日が来るなどと考えたことがあるだろうか?
 ともかく、その日が来てしまった。
 ジョンは厳しい年を過ごし、Antarcticaを再建するには不十分な15点のプロポイントしか持ってなかったので、チームを離れた。
 それで、彼は悪名高い PTR と4回のトップ8入り経験を持つスヴェンとチームを組んで、彼とOMS兄弟とでは獲得できなかった、チーム・プロツアーの王冠の獲得を目指す。

 元来、ジョンとピーターはダン・クレッグ(Dan Clegg)とプレイするはずであった。しかし、彼に対する不満から、クレッグが出場停止になる前にすでに別れてしまっていた。
 ジーセン − 地球上でもっとも天賦の才に恵まれたプレイヤーの一人 − が空いていることが後から分かったので、私は彼らが迅速に「再編成」したと確信している。


Amiel Tenenbaum, Gabriel Nassif and Farid Meranghi.
アミール・テネンバウム、ガブリエル・ナジフ、フレッド・マリアーニ

 フランスは、今年、(マジック界の)パワーハウスとなった。そして、このチームの3人がそれを始めたのだということを見出すだろう。

 1年前に、 NassifとTenenbaum は、Nicolas Olivieri と共に、決勝ラウンドでIlluminatiを倒し、最終的にはドイツ人たちに屈したものの、プロツアーの驚異となった。
 その一つ後のプロツアーで、ルーキーのFaridはサンディエゴのチャンピオンの座を急襲して奪い取った。そして結局、ルーキー・オブ・ザ・イヤー争いでは、ごくわずかな差でアミエルをかわして勝った。

 今や、マスターズ出場者のNassif と共に、彼らはこのプロツアーで、プロツアー・コミュニティの評価におけるフランスのナンバーワンチーム、Black Opsを超えるという望みを抱いて、フランスの旗を掲げて進む。
328Wise Words - Boston Teams:02/10/02 13:04 ID:???
Jens Thoren, Johan Sadeghpour and Tomi Walamies
ジェンス・ソーレン、ヨハン・サデパー、及び、トミィ・ワラミーズ

 このチームに関してもっとも多くなされた質問は「Johan Sadeghpourは誰なんだ、それにアントンはなぜここにいないんだ?」だった。
 しかし、サデ「パワー」は、アントンJよりもかなり長い間パニッシャーとともにあったし、彼は複数のプロツアーでのいい成績と、今年のサンディエゴのマスターズのゲートウェイでの勝利によって、自らの資格を証明している。
 彼の脇を、いずれもが10月のインビテーショナルに招待されているソーレンとワラミーズという、ゲームでの最強のプレイヤーたちのうちの二人が、固めている。

 Johan について心配はいらない。
 彼は、ちゃんと自分の役割を満たすだろう。


Mike Turian, Eugene Harvey and Osyp Lebedowicz−
マイク・チュリアン、ユージン・ハーヴェイ、オジプ・レベドウッツ

 さて、私はマイクの、Potato Nationを離れるという彼の決定を非難することは出来ない。

 私が英国に動いたように、スコット・ジョーンズ(Scott Johns)は、プロツアーでプレイすることから外れたし、それはこの無敵のジャガイモ(チュリアンのこと)には時が来たと感じさせるものだった。
彼はルームメイトで、それからアメリカチャンピオンでもあるユージンと共にプレイしたいと本当に願っていた。

 そのようなペアにとっては、3人目には誰でも持ってこれただろうが、結局、最初から3回のプロツアーをトップ8とトップ16とトップ32という成績で終えたオジプ・レベドウッツに決めた。

 Osypはニュージャージー州在住で、マイクとユージンは、彼が家からCMU(チームでなく学校の方)へ帰還した後で、テストするチャンスを持つことになる。
しかし、このフォーマットは、チュリアンの心の底で弱い部分があるので、彼らはその準備のほとんどをピッツバーグで行うことになるだろう。
329Wise Words - Boston Teams:02/10/02 13:05 ID:???
Jelger Wiegersma, Frank Karsten and Victor Van den Broek−www.star-maker.nl/lap
イェルガー・ヴィガーズマ、フランク・カーステン、ヴィクトー・ヴァン・デン・ブローク

 世界で2番のチーム。
 この世界2位のレーティングを持つチームは、おそらくフェニックス財団よりも全体には相当にいい記録を持っているだろう。たとえ彼らが財団と同じ評価を受けているわけではなくとも。
 イェルガーはプロツアーのもっとも静かなパワーハウスであり、フランクは彼のオランダ人の仲間たちすべてから敬意を持たれている。
 また最近のヴィクトーはノっていて、それは世界選手権の一日目で6-0を記録したことやヨーロッパ選手権では3位になったことで証明されている。
 彼らは大阪のマスターズの準決勝で敗れたが、巻き返すべきだろう。



 この記事は完璧だと言うわけではない。

 私は、ディエゴ・オストロヴィッチ(Diego Ostrovich)が彼のアルゼンチンのチームメイトと再び組んだらしいということは知っている。
 けれども、(ワールドチャンピオンの)Carlos Romaoがどうするかについてはなにも耳にしていない。
 また、まことに遺憾ながら、他のどこよりも多く日本でこのフォーマットがプレイされたにもかかわらず、そこについての情報もない。

 いずれにしても、上記の人たちについては、ボストンからの報道によって明るみに出るだろう。
 あなたのお気に入りが勝つように。 良い週を。
330タイ屋:02/10/02 13:27 ID:???
原文 http://www.wizards.com/default.asp?x=sideboard/ww/20020924
翻訳 タイ屋

 と、いうわけで完結です。手間かかりすぎですね。
 訳が荒いですが、正直ネタの部分を全部書き直すとかするとさらに手間がかかるばっかりなので断念しました。
断念といえば、最初は各チーム名を調べようとかチーム名の日本語訳つけようとかいろいろ邪心があったので、その残骸が残っていて見苦しいかもしれません。ご容赦下さい。
 なんにせよ、最後まで読んで下さったかたがた、ありがとうございました。

 10月になって忙しくなって来たので、次はしばらく無理かなあ。
 一応キブラーの世界選手権レポートは訳しているけど、翻訳ソフトにかけたら自分で読む分には不自由しないので、書き直すモチベーションが下がるという弱点が。文章はかなり面白いし読みやすいんだけど。
「私は DCI が全世界の主権を持っている理事会であるなどということは知らなかった」とか。
サイドボードのインタビューを受けるという危険性とか。
3317氏:02/10/02 13:45 ID:???
乙。
ガンガレ
332o・∀・) nira. ◆Giko.el. :02/10/02 21:28 ID:???
OBC: Development of Monoblack Aggro

今までOBCのデッキについていろいろ言ってきたが、一つまだ解説していない、強力で面白いアーキタイプがある。
黒単アグロだ。Mind SludgeもMutilateも使わない、もう一つの黒単。それが黒単アグロである。
俺がこのアーキタイプを初めて知ったのは8月の序盤だった。

Worldsのためにいろいろとテストしていくうちに、
出場者の90%もの奴らが黒単コントロールか青緑系をプレイすることが分かってきた。
そこで俺は、新しく必殺技をあみ出すことにした。黒単を喰い、青緑を潰す、新しいデッキを。
それがこの黒単アグロだったのだ。

Braidsが黒単コントロールに対して強力なのはハッキリしている。
Mesmeric Fiend、Rancid Earth、そしてBraidsを引いた時、黒コンに対する勝利はほぼ確定するといってもいい。
黒コンがミラーマッチの際にボードインしてくるのもこいつらだ。
それから、黒コンはソーサリー除去しか持っていないため速攻クリーチャーに弱い。Ichoridはかなり活躍してくれる。
Ichoridはミラーマッチでは良くないものの、ほかの早いクリーチャーと組み合わせるとその真価が発揮される。
333o・∀・) nira. ◆Giko.el. :02/10/02 21:29 ID:???
?黒コンは殺せる。青緑を潰せるようにしなければならない。Faceless Butcherは確かに有効だが、これだけでは弱い気がする。
そこでSlithery Stalkerの登場、というわけだ。
青緑では青のクリーチャーはあまり多くないので、Butcherが8枚あるかのように機能してくれる。Butcherより軽いし。
これで黒コンと青緑、両方をメタったデッキが完成したわけだ。

初期のバージョン

4 Mesmeric Fiend
4 Nantuko Shade
2 Crypt Creeper
4 Slithery Stalker
2 Organ Grinder
4 Faceless Butcher
4 Braids, Cabal Minion
3 Ichorid
1 Laquatus's Champion

4 Chainer's Edict
4 Rancid Earth

24 Swamp
334o・∀・) nira. ◆Giko.el. :02/10/02 21:29 ID:???
?このバージョンでは、Laquatus's Championが遅すぎることを自己主張し、
Crypt CreeperかOrgan Grinderと交換されることとなった。
Organ Grinderは議論の的になるだろうが、俺はこれでいいと思う。
最初のクリーチャーラッシュが終わった時、Grinderは息切れを防いでくれるからだ。

テスト中、このデッキは黒コンをいじめまくることに成功したが、ある特定のバージョンの青緑には少々苦戦していた。
なぜか?そのデッキには、Grizzly Fateと5マナがあったからだ。
これはヤバかった。いやマジで。
そこでJustin Garyは、マナベースを攻撃するだけでなく、墓地をも潰しちゃおう、と提案した。
彼が作ったバージョンはよく覚えていないが、

4 Zombie Cannibal
4 Crypt Creeper
4 Nantuko Shade
4 Mesmeric Fiend
3 Slithery Stalker
3 Faceless Butcher
4 Braids, Cabal Minion
2 Ichorid

4 Chainer's Edict
4 Rancid Earth

24 Swamp

こんな感じだった気がする。
このバージョンは本当にアグレッシブでしかも速く、
青緑のスレッショルドをZombie Cannibalでとめつつタコ殴りにする、という事を可能にしてくれた。
335o・∀・) nira. ◆Giko.el. :02/10/02 21:31 ID:???
?さて、バージョンアップを積み重ねてテストを続けていると、勝率がだんだん減ってきた。
もちろんRancid EarthとBraidsのコンボやクリーチャーたちの暴行で勝利をもぎ取ることはできる。
だが、問題が一つあった。個々のカードが弱かったのだ。
一つ一つのカードの効果があまり強くないため、
最初のクリーチャーラッシュを乗り切った相手はほぼ絶対に場を制圧しかえすことが可能なのだ。
この問題点があったから、我々のチームの誰もがWorldsではこのデッキを使用しなかった。
その代わりに選んだのは青緑QuietFateだったり、Standstillデッキ(とくにDave Humphreysはすごかった!)だったりした。
しかし、おれはまだこのデッキが気に入っていた。何かこれににたものが出てきたらなあ、と思っていたのだ。
そして、俺の期待は裏切られなかった。

Worldsの2週間後、黒単アグロはGP Londonで「使える」アーキタイプとなった。
Johnny Chapmanデザインによるこの「Pirates」デッキは、
Craig Stevensonの手によってトップ8フィニッシュとなったのだ。
336o・∀・) nira. ◆Giko.el. :02/10/02 21:31 ID:???
?Craig Stevenson
Mono-Black Infestation

24 Swamp

4 Braids, Cabal Minion
3 Crypt Creeper
4 Faceless Butcher
3 Ichorid
4 Mesmeric Fiend
4 Millikin
4 Nantuko Shade
3 Slithery Stalker
4 Chainer's Edict
3 Zombie Infestation

Sideboard

3 Buried Alive
3 Cabal Therapy
1 Filth
3 Innocent Blood
4 Mutilate
1 Shambling Swarm
337o・∀・) nira. ◆Giko.el. :02/10/02 21:31 ID:???
?そして黒単は、まだOBCで死んではいない。この記事を書いている最中、Dave WilliamsがGP Clevelandでまたもやトップ8フィニッシュを果たしたのだ。

David Williams
Pirates!
24 Swamp

4 Braids, Cabal Minion
4 Faceless Butcher
3 Crypt Creeper
3 Ichorid
4 Mesmeric Fiend
4 Millikin
4 Nantuko Shade
3 Slithery Stalker

4 Chainer's Edict
3 Zombie Infestation

Sideboard

3 Rancid Earth
3 Mutilate
1 Filth
3 Cabal Therapy
3 Buried Alive
2 Screams of the Damned

このバージョンは、サイドボードがさらにチューンアップされている。
338NPCさん:02/10/02 21:35 ID:???
       ,一-、
      / ̄ l |   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     ■■-っ <   ハイハイ、いったんCM逝きまーす
     ´∀`/    \__________
    /niraヽ \
   o・∀・,,)ノ |
    (⊃Ё|_ノ|
    (__)し'
339o・∀・) nira. ◆Giko.el. :02/10/02 21:37 ID:???
?というわけで、今のバージョンの黒単アグロは我々がWorlds前に作ったものと非常に良く似ている
(いやもちろんチューンアップはされている)。
このデッキではMillikinが(アタックはできないものの)Ichoridと非常にいいシナジーを作りつつ、
3ターンめのBraidsを可能にしているところから、かなり目のつけどころがいいといっていいだろう。
それから面白いのはZombie Infestation。実際に4マナ以上必要とすることはないため、
いらない土地をゾンビに変えることで持久力を高め、
インスタント除去のない黒単にたいしてより強くする、というのが目的だろう。

Zombie Infestationの効果はたしかにいいが、俺だったらRancid Earthを4枚メインデッキに入れるところだ。
Braidsとのシナジーはすばらしく、10〜20%の確率で必勝をさせてくれる。
また、Braidsを引いていないときでもマナが必要なデッキに対し十分うざい効果を発揮してくれるため、
このカードは4枚欲しいところだ。
ということで俺はMillikinを1枚とInfestationを3枚抜いてこいつを4枚入れることにしよう。

Screams of the Damnedはタフネスが1のクリーチャーが多いこのデッキにはあまりあわないように見えるが、
Squirrel Nest、Bearscape、そしてGrizzly Fateを積んでいるデッキに対してはかなりいい感じで働く。
それに、相手のライフが低いときのフィニッシャーとしても使えるしね。

そして、Buried Aliveは黒単に対してかなりいいサイドボードとなっている。
Ichoridを数枚呼んで、Echoesをうたせない間に勝利、というわけだ。

OBCシーズンは後数えるほどしか残っていないが、黒単アグロは確実なアーキタイプとして残り、
あなたの仮想敵となり続けるだろう。
あ、もちろんプレイするのもオススメな。
340o・∀・) nira. ◆Giko.el. :02/10/02 21:51 ID:lL+YK368
モト記事
http://www.wizards.com/default.asp?x=sideboard/strategy/20020918a
やくーしゃ:o・∀・) nira.
さくーしゃ:Alex Shvartsman

文化祭が終わったので、リハビリもかねて久しぶりに翻訳してみますた。
ちょっと賞味期限が切れ気味だけど(o゚З゚)キニシナイ!
341NPCさん:02/10/02 21:53 ID:???
この番組は、ミーニャー印でおなじみの
「サイカトグ激動商社」の提供でお送りしました。


    -=  /川川  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  -=≡ ∠|| ゚∀)<  いい翻訳じゃねぇかnira!見直したぜ。ビリビリは勘弁してやるよ!
   -=  / つ┯つ \______________________
-=≡  ∠___.//
  -=≡(__)/)
   -= (◎) ̄))

次回もお楽しみに。
342:02/10/02 22:35 ID:???
さんくす!よかったぜ!
343高潮の:02/10/03 12:46 ID:8zVJ1f5f
本家更新あげ!最近本家ってどこのことだかよくわかんなくなってるけど、
一応スレタイ的にはSBJが本家ってことで合ってる筈。

ともあれお疲れさま、タイ屋さん&niraくん。次回も楽しみにしてます。
忙しいときついでしょうけど頑張ってください。

さてSBOではブライアン・キブラーのカード・スポットライト二本立てが。
いかにも11月のDJ辺りに載りそうだけど、さくっと訳せそうなんで訳す心算。
とりあえず《グールの誓い》からかな。

予告してたあれはどーなったんだって突っ込みはなしで。 なしで。
344o・∀・) nira. ◆HiGiko.el. :02/10/03 21:24 ID:???
Week In Review - September 13 - 25 2002

?Magic Trivia

先週のクエスチョン:「OBCで1ターンキルをする方法は?」

まず、手札にMountainとRites of Initiation、Basking Rootwallaが4枚とAngerが必要だ。
まずMountainを場に出し、Ritesをプレイ。で、RootwallaとAngerを全部捨ててしまうのだ。
Ritesが解決される時には、5/1速攻クリーチャーが4体場に出ているって訳さ。

今週のクエスチョン:
「Jon FinkelがInvitationalで勝利した時、最初に提案したカードは何か?」
(こいつはヤバ強かったのでFinkelは新しくカードを作らなければならなかった、という逸話がある)

俺にeメールを送ったりしないでくれよ。来週のコラムでちゃんと答えをいう。
345o・∀・) nira. ◆HiGiko.el. :02/10/03 21:25 ID:???
Play of the Week

Jeff Cunninghamによる投稿。

(これは今までおれが投稿してきた中で一番いいプレイだと思います。)

「おれはもうMagicを8年もプレイしてきたんですが、今朝おれの目の前でおこったプレイはもう見たこともないようなとんでもないしろものでした!
 おれはMagic Onlineであるランクの低いプレイヤーと対戦中でした。
 マッチの第一ゲームを勝って、第二ゲームの最中。彼は最初にダブルマリガンをかましていました。
 おれはRoar of the Wurm用に緑を散らした赤黒を、かれは青緑を使っていた。
 彼のドローはダブルマリガンをしたにしては結構いいもの(Aquamoeba、Skywing Aven)でしたが、
 しかし第七ターンになると既に彼の手札は0、しかも場には4枚しか島がないという状況。ライフは4。
 しかもおれはShade's Formをエンチャントした4/4ワームトークンがあり、しかもたった今Caustic Tarがエンチャントされた沼が。
 それ以外にも、Barbarian Outcastが2枚とTainted Peakが場に出ていました。
 もちろんおれは勝利したと思いました。
 彼のターン。アンタップ。アップキープ。ドロー。彼が引いたのは…
 
 Churning Eddy。

 彼はおれのワームトークンを殺し、沼を潰しOutcastを無効化し、Tainted Peakを機能させなくしたのです。

 ゲームに負け、マッチに負け、おれはぼこぼこにされました。」
346o・∀・) nira. ◆HiGiko.el. :02/10/03 21:25 ID:???
Bad Play of the Week

Dave Meddishによる投稿。

「ネットライターの醜い戦争。
 おれはフライデー・ナイト・ドラフトの決勝で、除去盛りだくさんの赤黒を、
 おれの対戦相手であるDavid Caldwellは超ゴッド赤青黒
 (Shadowmage Inflitrator、Guiltfeeder、Savage Firecat…)をプレイしていた。

 第一ゲーム序盤、おれがまだライフを数点しか失っていない時にCaldwellはEmber BeastとSavage Firecatを投下してきた。
 おれはDusk Impしか防衛陣がいない。ヤバい。
 Mutilateはあるが、沼が7枚ないとFirecatは殺すことができない…

 とりあえずFirecatの一撃はなんとかたえたが、残りライフは7。
 土地は8枚、沼は6枚しか場に出ていない。
 だが、おれにはMutilateとPatriarch's Desireがあった。
 両方使ってしまえ!
 ということでおれはPatriarch's Desireをスタックにのせた!
 しかし!Caldwellは土地を…7枚タップ!?何をするきだ!?

 彼がプレイしたのは…Syncopate!

 …Firecatは0/0になり、おれはゲームに勝った。」
347o・∀・) nira. ◆HiGiko.el. :02/10/03 21:26 ID:m8XjfY4O
モト記事
http://www.wizards.com/default.asp?x=sideboard/wir/20020926
ヤクーシャ
o・∀・) nira. ◆HiGiko.el.
サクーシャ
Alex Shvartsman

あの部分だけ。
348o・∀・) nira. ◆HiGiko.el. :02/10/03 21:28 ID:???
お詫びと訂正

今回の「Bad Play of the Week」ですが、相手が正確に「7枚タップした」とは書いていません。
おそらく「フルタップ」が正しい訳し方です。スマソ。
349NPCさん:02/10/03 21:34 ID:???
nira.君乙カレー
350NPCさん:02/10/03 22:57 ID:???
ご苦労様ですー。
これが噂の1ターンキル「?」ですねー。
351タイ屋:02/10/04 13:04 ID:???
>niraっち
乙。一応ツッコミを。

>346
 原文だと、もぎとりからプレイしたことになってる。
実際、もぎとり→総帥の願望とプレイする方が安全(もぎとりが通れば問題解決だし、
通らない=相手が何かした=猫が縮むので願望で対処できるかも、になる)。
 あと、最後の一文は、
「俺がゲームに勝ってマッチにも勝ったといえば十分だろう。そしてCaldwellはこの
件でさんざんからかわれたけど、フィンケルをゲットした人間は、それほど不幸じゃな
いよなあ」
 となっているので、取りきりドラフトだったのだろうか?
352高潮の:02/10/04 13:07 ID:???
はいぎこえるだー。

>346
「ということでおれはPatriach's Desireを……」
ではなくて
「ということでおれはMutilateを……」
が正しいみたいです。それだと打ち消すのにタップした土地が何枚でも0/0
になります。《願望》が先だと(土地が6枚なら)3/0とかになるから微妙
におかしい。
ごめん、揚げ足取りに近いですね。
ともあれお疲れさま、有難う。
353高潮の:02/10/04 13:08 ID:???
かぶったすまん。しかも時間も内容も負けた。ちょい鬱。
354NPCさん:02/10/04 13:24 ID:???
ニヤニヤ
355高潮の:02/10/04 17:10 ID:???
しくしく
356NPCさん:02/10/04 17:20 ID:???
(;´Д`)ハァハァ
357o・∀・) nira. ◆HiGiko.el. :02/10/04 21:37 ID:???
訂正さんくすです!

でも( o・∀・)ニラニラ
358高潮の:02/10/06 09:40 ID:???
ウィザーズのロン・フォスターさんからメールが来ました。てっきりおこられる
のかと思ったらスカウトでした。それは言うなれば正規軍がレジスタンスに手を
貸してくれと言ってるようなもんなわけで(しかしながら態度は恐ろしく紳士的)、
非常に懐が広いというか、そんなに困ってるのかというか、とにかく不可思議き
わまりなく。

まあちょっと自分じゃどうにもならん事情があるんでお断りのメールをついさっき
出したとこなんですが、条件は正直結構好かったです(こんなこと書いていいのか
な。えっと、「当社比」ってことで。)。きちんと公募したら人集まると思うんで
すけどねえ。

現在《グールの誓い》翻訳中。今日中は殆どできないんでもう少し待ってください。
359NPCさん:02/10/06 13:53 ID:???
>358
高潮デビューのチャンス逃した━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!
360NPCさん:02/10/06 17:31 ID:Rv7qQNvy
>>358
好きなことで飯が食えるひとって早々いないよ?
まだ間に合うのでは。。。
361NPCさん:02/10/06 22:37 ID:???
>358
貴方が内部からSideboardの世界を変えるべきだ!

と、高潮さんの事情も知らずに言ってみるテスト
362NPCさん:02/10/07 04:39 ID:???
ストーリーラインよんでて初めてマジック小説よみたくなった
英語も出来るけど本が無いので
翻訳依頼オンスストーリー
イクシドールカコイイ
363高潮の:02/10/07 12:30 ID:???
えっと、そんなにおおげさな話ではなく。とりあえず、飯が喰えるような
話ではないです。ついでに言うとおれたぶんそこまではマジック好きじゃ
ないです。あと翻訳者ひとりでなんか変わるとは思えないです。
ていうか私事ですみませんでした。

>362
 おれも本無いんで無理です。それこそネット通販とかで手に入るんじゃ
ないでしょうか。イクシドールって誰でしたっけ? 3枚引けるひと?
364タイ屋:02/10/07 12:38 ID:???
>362
>翻訳依頼オンスストーリー

 なんのこっちゃ? ペーパーバックの小説なら、Fatpack買えば手に入るじゃん。
英語できるならそれで読めばいいじゃん。
 小説の翻訳はこのスレにもなじまないと思うし、第一Web上に転がってるものと金
とって売ってるものはかなり位置づけが違うと思うが?

>イクシドール
今回のチェイナー。人物像としての類型ではクロウヴァクス(人間だった頃)に近い
(手に入らないものを追いかける悲劇の人物)と思われる。敵役だけど。
カードは「現実を彫る者イクシドール/Ixidor, Reality Sculptor」
365NPCさん:02/10/07 14:19 ID:???
わがまま言ってほんと悪かった。
ファットパック通販で買いに逝ってくる。
>>236から一ヶ月も経ってしまったけど、キブラーのレポート。しかし、
>対戦のところだけでも結構ですので…

となってたけど、とりあえず、デッキの話が始まる直前まで訳したというワナ。

The Brian Kibler World Championships Experience - Part 1
ブライアン・キブラーの世界選手権レポート − 第1部

                      Brian Kibler

 僕はこの世界選手権での体験のレポートを、まだシドニーにいたころに書き
始めた。僕は毎日、その日に起きたことを書いて発表しようとしていた。でも、
最後のプレイテスト時間と睡眠時間の方が大事だったのでできなかった。
 それで、その断片的な記事は、ベン・ルービンのラップトップコンピュータ
ーのどこかに残っているはずなんだけど、僕はもうアトランタに戻ってきてい
る。一方、彼の家はサンフランシスコにあるので、それらのファイルにアクセ
スするのはちょっと無理みたいだ。
 でも、たぶん良いことだなんだろうけど、このレポートはすべてが終わって
からの一貫した視点から、世界選手権を全体として振り返って書くことができ
る。たぶん、一日一日その場その場で見ているよりは、その方がいいと思う。

 それでは − 面倒なことはこれまでにして −
「ブライアン・キブラーの2002年世界選手権での経験」
 僕は、"Mini Colony - Final Days" を書き上げた数時間後に、シドニーへ
向けてレーガン国際空港を出発した。僕の何事にも忠実なるマジック仲間であ
るベン・ルービンも一緒だった。
 僕たちの旅程は、LAX(ロサンゼルス国際空港)へ、シカゴのオヘア空港を
経由して行くってものだった。そこで、すでにボルティモアから飛んできてい
たフロイリッヒ(Eric Froehlichs)たちと合流した。
 クロスカントリー(訳注:ここでは文字通りの「国を横断する」の意味だと
思われる)のフライトだったけど、ほとんど緊張しなかった。長距離の飛行機
の移動に慣れすぎて、10時間以下ならだいたい日常茶飯事って感じなんだ。
 僕がみんなにそのすべてを激しくオススメしているエンダー・シリーズ※の、
最後の2,3巻を読み終えてしまったという事実には言及するまでもない。

(※邦訳もあるので興味ある方はどうぞ。最初に短編だけ読んで、気に入らな
かったら、読まなくていいでしょう。書誌情報は
ttp://www.geocities.co.jp/Bookend-Kenji/3083/egame/egame.html

 僕はステファン・ホーキングの宇宙論の本を手にとったけど、残念ながら、
内容は、僕が前に読んでことのあることばかりだった。

 僕たちはLAXで、エリック・フランツ(Eric Franz)に出くわした。なんで
も、ルームメイトが到着するよりも早くシドニーに行って、ユースホステルに
滞在するってことだった。−−こういうのが、アメリカ代表選手の輝かしい生
活ってやつ?

 なんにしても、LAからシドニーまでの非常に長いフライトだったけど、特大
サイズで特に快適なアルパカの枕(それはいつも客室乗務員に「すごく柔らか
そうですね」と言わせるし、事実その通りなんだ!)のおかげで、僕はほとん
どの時間を寝て過ごすことに成功した。
 そして僕らはついに、金曜日の早朝に、地球の裏側、オーストラリアに到着
した。
 空港で、今度は、名目上のベルギー人、ジャン・ドイス(Jan Doise)付き
のオランダ人の一団※と出くわした。
(※ウィーク・イン・レビューで言及されていたが、Doiseはオランダ人と一
緒に調整していたからでしょう)

 ベン・セック(Ben Seck)※ はすでに僕たちみんなの宿泊施設を手配して
いたし、僕たちをホテルまで連れていくために空港まで迎えに来てくれること
にも同意してくれていた。そして、このみんな大好きなオーストラリアのツア
ーガイドが、すぐに僕たち全員が乗れるバスで現われた。

(※タン・ベンジャミン・セック、略してTBS。オーストラリアを代表する
プレイヤーの一人。アジア系シドニー人。GPケープタウン優勝)

 ひどい時差ボケになるのを避けるために、僕たちはその日の残りの時間をオ
ランダ人たちとドラフトの練習をして過ごそうとした−− それは、僕たちに
はあまり上手くはいかなかった。実際、ベン(訳注:ルービンじゃなくてTB
Sの方だと思う)を含めたコロニーのメンバーは、一回しか優勝できなかった。

 僕は自分のデッキがだいたいは非常によいできだということは感じていた。
それで、ドラフトで勝ちきることには失敗していても、自分がこのフォーマッ
トを理解しているということにはかなりの自信を持っている。

 僕が、オーストラリアという国、あるいは少なくともシドニー市に惚れ込ん
だのは、まさにこの最初の日のことだった。

 みなさんの大部分は気づいている、そう僕は信じてるけど、僕はかつてレス
ラーだった。そして、何年か前に、その道を追求するために、競技マジックか
ら時間をさいていた。

 また多くの人たちが気づいている、そう僕は確信してるけど、レスリングは
非常にはっきりと重量に応じてクラス分けがなされているから、とてもきつい
スポーツなんだ。

 レスリングの「減量」に疎い人たちのために説明すると、僕は一度、水曜の
午後の計量で189ポンド(約85kg)だった−−そして、トーナメントのた
めの金曜の夕刻の計量では、172ポンド(約77kg)だったことがある。

 当時の僕の減量食は、朝食にスペシャルK※を一皿分。昼食には七面鳥サン
ドウィッチひとつで、ディナーは卵(卵黄抜き)って構成だった −それが、
僕が食べた全部だった。
(※http://www.specialk.com/ ケロッグのダイエット用シリアル)



 僕がレスリングシーズンの間、諦めなくてはならなかった素晴らしい取引−
−食べること−−を堪能できるということは、僕がマジックをプレイするため
に戻ってきたことの十分な説明になる。

 僕がアルパカの毛布について絶賛したり大騒ぎしたって事実から理解できな
かった場合のために説明しておこうか。僕は日々の生活で、肉体的な快適さと
いうものに、とても大きな価値を見ている。それと、良い食事というのは確か
にそのカテゴリーに入る−−そして、シドニーは食べるための場所だったんだ。

 僕たちの到着した朝に、ベン・セックはみんなを近くのショッピングモール
のフードコートに連れ出した。

 今、もし合衆国にいるのなら、モールのフードコートといえば、普通はマク
ドナルドとかピザ屋とか中華のレストランとかサンドウィッチ店とか、そうい
う、かなり平凡なファーストフード店がほぼすべてで、多彩なバラエティに富
んでいるってわけじゃないよね。

 このモールではそうじゃなかった。タイからインドやマレーシアの食品まで、
何でも食べることができた。あらゆる種類のヨーロッパとアメリカの料理もも
ちろんあった。

 せめて、僕の近所(アトランタ)のフードコートだって寿司とカレーだけで
もあるんだったら−−それだけで本当に幸せなんだけどなあ。
 僕らは旅行でへとへとになっていたので、その夜はかなり早い時間に疲れき
って寝てしまった。

 僕は午後の間はきっちり昼寝をして、夜の町に行きたいと思っていた。でも、
誰もがパーティーよりも睡眠の方が遙かに大事だと思っているようだった。そ
れで僕は、土曜まで麻薬の注射を我慢することになった。

 僕は土曜日の朝、午前4時に目を覚ました。14時間の時差からくる時差ボ
ケがまだ残っていた。しょうがないから、しばらくの間、夜遊びの準備として、
ホテルの周囲の通りをチェックしながらうろうろした。

 僕は日の出を見るまで長時間※起きていて、それから他のみんなが起きてき
た時に、結局ベッドに戻った。
(※真冬なので日の出は遅い。たぶん6時40分前後と思われる。以下参照。
ttp://www.users.bigpond.com/ftfpro/sunindex.html# )

 みんなが夕食を食べに行こうとするまで、僕は寝ていた。みんなにくっつい
ていって、港のそばの素敵なレストランに到着した。
 オーストラリア料理についておもしろいことの一つは、2,3年前のインビ
テーショナルでクリス・ピキュラがレポートに書いていたように、車エビ
(prawn)が目立つことだ。

 僕がパスタと車エビ料理を注文したとする。
 合衆国でなら、皿に一杯のパスタとたぶん半ダースのエビ(shrimp)が出て
くるだろう。
 でもシドニーでは、2つのヌードルと、バケツ一杯のシーフードが出てくる
みたいだ。− 確かに、その違いに、不満があったわけじゃないけど。
372NPCさん:02/10/07 17:04 ID:???

       ,一-、
      / ̄ l |   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     ■■-っ <   ハイハイ、いったんCM逝きまーす
     ´∀`/    \__________
    / ヽ \
   o・∀・,,)ノ |
    (⊃Ё|_ノ|
    (__)し'
 夕食の後に、僕らはホテルに集まった。つい最近、学校のためにシドニーへ
と移ったニック・ウォン※を含む、ベン・セックの地元の友人たち何人かも一
緒だった。
(※GP名古屋T優勝、シンガポールのプレイヤー。あひるは大事だが、ナレー
ションは岸田今日子ではないと思う)

 僕らの新しい仲間、オランダ人のほとんどと一緒に、僕は近所のパブに出発。
そしてそこでずいぶん話したり飲んだりした。僕らはダンス・フロアーで一杯
やったけど、見たところではRight Said Fredの"I'm Too Sexy"※が、本当は
「良い音楽」には分類されないという知らせは、まだオーストラリアに伝わっ
ていなかったようだった。

(※どんな曲か聞いてないのでなんとも書けないが、わりと検索すればヒット
するので、チェックしてみてもいいかも。歌詞を見る限り、確かにキブラーの
言うことももっともに思えるけど)

 オーストラリア人とオランダ人の大部分は、次の日にPTQがあるので、早め
に切り上げようと考えた。でも、パブが閉まった後、僕はKamielとJelger※と
近くのクラブへ行った。そしてそこで、もっといい音楽を発見するのに成功し
て、午前6時までそこにいた。
 まったく素晴らしい時間だった。

(※Kamiel Cornelissenと Jelger Wiegersmaのことと思われる)
374タイ屋:02/10/07 17:58 ID:???
モト記事 http://www.wizards.com/default.asp?x=sideboard/feature/20020904a
原文:ブライアン・キブラー
翻訳:タイ屋

今回は注釈を明らかにつけすぎ。まあそういう気分だったということで。
久々に連続投稿規制くらった原因の一部だと思う。やりすぎはよくないね。
>372は実に惜しい、あと1分早いとロックから脱出できてたんだけど。

次は、宇都宮に行くかどうかでいつうpできるか決まると思う。前に書いたように、
自分が読むぶんには問題ない程度には日本語になってるけど。

しかし、レスリングやってたとか、キブラー謎すぎる経歴だ。
次回もさらなる謎経歴が明らかになる予定。お楽しみに。
375NPCさん:02/10/07 18:01 ID:???
>タイ屋氏
(・∀・)イイ!
次回も期待してまふ。
376高潮の:02/10/07 18:13 ID:???
お疲れさま。原文をぱっと見た印象よりずっと面白いです。やっぱりちゃんと
読まないといかんですね。続きも楽しみにしてます。注釈も面白かったですよ。
個人的にはエンダー・シリーズは邦訳がきっつくてなあ……。

あと、先越されちゃいましたけど、やっぱりキブラーの一人称は「僕」ですよ
ね。なんか。たぶん。

イクシドールは裏向きの親分でした。カード3枚は別のひとだった。
377o・∀・) nira. ◆HiGiko.el. :02/10/07 19:27 ID:???
乙( ゚д゚)√カレードゾー
378236:02/10/07 20:12 ID:???
>タイ屋さん
ども、以前おねがいしたものでつ。
わざわざありがとうございます。
個人的にはモリカツとかどうおもわれてるのか気になったり。
とにかく感謝です。
379NPCさん:02/10/08 08:06 ID:???
内容とは関係無いけど一応ツッコミ
Stephen→スティーブン
発音からはこうなる。
380高潮の翻訳者:02/10/08 23:51 ID:IJD+udB7
ひさびさにフルハンドル。しかも上げ。


オンスロート・カード・スポットライト:定員過剰の墓地


ラース・サイクルの頃からトーナメント・レベルでマジックをやってた人なら、
「カウンター・フェニックス」デッキのことはご存じだろう。何度でも手札に
戻せる《陶片のフェニックス》と《禁止》とのコンボを主軸に据えた、史上で
も有数の純粋なコントロール・デッキで、当時の環境のたいていのデッキに対
してソフト・カウンター・ロックをかけることができた。ひとたび対戦相手の
スペルのほとんどを打ち消せる態勢が整えば、あとはちょっとした隙をうかが
って勝ちに向かえばよかった。

当時の環境では、《禁止》を繰り返し打つほど強力な作戦は他になかったし、
プレイするあらゆる呪文がカウンターされることほど苛々することも、ちょっ
と他にはなかった。コントロール・デッキに対する典型的な対処法は軽いクリ
ーチャーによるビートダウンだけど、「カウンター・フェニックス」はそれに
対しても赤の除去呪文という対策を装備していた。だから、当時の環境の他の
デッキは、それ以外の解答を探さなくちゃならなかった。それはなかなか打ち
破りがたい壁だった。
381高潮の翻訳者:02/10/08 23:52 ID:IJD+udB7
「カウンター・フェニックス」の“ロック”は完璧なものじゃない。対戦相手
はとにかくも手札のスペルをプレイすることはできる。ただそのほとんどがカ
ウンターされておしまい、というだけで(あ、「ほとんど」って書いたのはも
ちろん「もし全部じゃなかったら」ってこと)。《禁止》−《フェニックス》
ロックは、基本的に対戦相手は1ターンに1枚しかカードを引けないってこと
が前提条件になっている。そして、その全部が脅威になるなんてことはあり得
ない。一方こちらは毎ターン蘇る不死鳥と、それ以外にもう一枚なにかしらド
ローするから、相手の脅威を打ち消すのは難しいことじゃない。

そこで《グールの誓い》の出番がきた。このたった2マナのエンチャントは、
「カウンター・フェニックス」の《禁止》ロックに対する解答をもたらしてく
れる。少なくとも「リヴィング・デス」デッキにおいてはそうだった。《グー
ルの誓い》は「リヴィング・デス」――そうでなくても、とにかく黒マナを使
うクリーチャー・ベースのデッキ――では、毎ターン一枚脅威となるクリーチ
ャーを手に戻してくれる。これはプレイする呪文の枚数を保証するだけじゃな
くて、そのプレイする呪文が例えば《スラルの外科医》みたいな「カウンター
・フェニックス」にとって極めて厄介なものであることも確かにしてくれる。
キャスティング・コストが低いために、《グールの誓い》はカウンターをくぐ
り抜けて場に出やすく、赤青デッキが伝統的にそうであるように「カウンター
・フェニックス」も場に出たエンチャントへの対策を持っていない。2ターン
目の《グールの誓い》がゲームを決めてしまうことは、実際珍しくなかったん
だ。
382高潮の翻訳者:02/10/08 23:53 ID:IJD+udB7
現在の環境におけるコントロール・デッキは、純粋なコントロール戦略をとっ
ていないものが多い。例えば「サイカトグ」デッキは、長期にわたる消耗戦に
突入する前に対戦相手を倒してしまう。だけど、《嘘か真か》と《夜景学院の
使い魔》が落ちたら、たぶん「サイカトグ」のスピードはもっと落ちて、それ
に対して《グールの誓い》がもたらしてくれるアドヴァンテージが有効になっ
てくるだろう。僕たちは最近になって《起源》のおかげで再利用戦略の恐ろし
さをまた思い起こしたけど、それでも《起源》はちょっとマナを喰い過ぎで、
拾ってきたそのターンに脅威をプレイすることは難しかった。この点は《グー
ルの誓い》の効果の方が上回ってる。

さて、そこで、見よ! オンスロートにはこんなカードが入ってるんだ。

《定員過剰の墓地 / Oversold Cemetary》
 あなたのアップキープの開始時に、あなたの墓地に4枚以上クリーチャー・
 カードがある場合には、あなたはあなたの墓地にあるクリーチャー・カード
 を1枚対象にし、それをあなたの手札に戻してもよい。

ちょっと見には《グールの誓い》がトーン・ダウンしただけのようにも見える
このカード。実際、コントロール・デッキに対して、4枚クリーチャーを墓地
に溜めなければ、何の効果もない。ただ、ひとたびそこまで届けば――どうに
かしてそうなるような戦略を立てる必要はある――えらいことになる。《定員
過剰の墓地》は毎ターンマナもなしにクリーチャーを手札に戻してくれる。そ
うなれば脅威に次ぐ脅威を手札から繰り出して、コントロール使いの対戦相手
に解答を要求することができる。解答がなければ死あるのみ、だ。今後「サイ
カトグ」デッキはスピード・ダウンして、「黒コントロール」の割合が増えて
くることだろう。「黒コン」の《定員過剰の墓地》に対する解答は《消えない
こだま》しかない。このカード・アドヴァンテージ(質の方も保証つき)製造
機は、きたる新スタンダード環境できっと猛威を振るうだろう。
383高潮の翻訳者:02/10/08 23:54 ID:IJD+udB7
今年の世界選手権に向けて調整をしている時に作ったデッキの中で、とても印
象的だったものに、緑赤黒の「《生き埋め》−《起源》」デッキがあった。そ
のデッキは、《起源》とその他2体のユーティリティ・クリーチャーを《生き
埋め》でデッキからサーチして墓地に落として、《起源》でそのクリーチャー
たちを手札に戻して繰り返し使う、ってコンセプトだった。クリーチャーには
《パーディック山の鉱夫》――生け贄にすると対象のプレイヤーはそのターン
土地をプレイできない――が入ってて、これが回り始めると対戦相手は二度と
土地を置けなくなるっていう、笑っちゃうようなロックも組み込まれてた。
《定員過剰の墓地》があれば、似たようなことができるかも知れない。拾うの
にマナが要らないぶん、ロックを決めるのはもっと簡単になる、かも。

新スタンダードの、大量のユーティリティ・クリーチャーを使えば、環境のス
ロー・ダウンも追い風になるし、《定員過剰の墓地》が自分にだけ働いて相手
には利しないことも考えると、このカードはひょっとするとほんとに《グール
の誓い》の新ヴァージョンとして使えるかも知れない。もちろんクリーチャー
を4枚落とすのは楽じゃないし、そのおかげでこのカードは使われずじまいに
なるかも知れないけど、まあそれは時が経てばはっきりすることだろう。
コントロール・プレイヤーは刮目せよ! 君の手札の打ち消し呪文は、これま
でほどは役に立たなくなってるんだ。
384高潮の翻訳者:02/10/09 00:01 ID:BDfPOzwu
元記事
http://www.wizards.com/default.asp?x=sideboard/feature/20021001b

原文 Brian Kibler
翻訳 高潮の翻訳者


短いんで支援も要らず。なんかブライアン・キブラーづいてますけど、次回も
キブラーのスポットライトのもう一本の方で行こうと思ってます。タイ屋さん
も続きやるみたいだから、しばらくこのスレキブラー祭りですな、たぶん。
ワイズワーズは長いし訳しづらいから苦手。読み終わる頃には賞味期限切れて
たりするし。
誤訳の指摘は歓迎します。勢いで訳してるから怪しい部分もちょっとあるかも。
385NPCさん:02/10/09 14:55 ID:wuN4Iu1s
>>384
タイムリー乙
386NPCさん:02/10/09 21:31 ID:???
>>384 お疲れっす。そしてSo W〇ht?にリンクおめでとうございます(なのかな?)
387NPCさん:02/10/09 21:34 ID:???
間違えた。でも、間違えを直すとサイト名がモロ出てしまう罠。
逝って来ます。でも高潮さんおつっす。
388NPCさん:02/10/09 22:56 ID:???
チョピリワロタ

高潮さんお疲れです。
389高潮の:02/10/09 23:50 ID:???
あそこからリンクされるとカウンタがぐるぐる(つっても100弱)まわるから
すぐ判ったりする。謝りたい心境になる。
アップロードから2時間足らずでリンクされるのはほんとに凄い。

さて、翻訳でもするかな……。
390三四郎:02/10/10 01:07 ID:???
 いや、時間が早かったのはたまたま。

 あと↓からもリンクされてる。
ttp://www.denpa.tv/mrcid/bbs/mainbbs/top.cgi?tree=r402
391タイ屋:02/10/11 16:50 ID:???
>376
 キブラーは、まあ、大阪の時に見た印象しかないんだけど、少なくとも虹色の服を着た人間が「オレ」とか言ってるのは明らかに不自然だし、文体からもゲリー・ワイズとは違った意味でのくだけた感じだったのでああいう形に。


>379
自分でも書き込んでから「あ、しまった」。翻訳ソフトが変換したのをそのままにしていたのが敗因。著作読んだことのある人間の名前を間違えるとは、我ながら精進が足りない。

次の予定としては、とりあえず後半を訳しているけど、Mike FloresのD5C(ファイブ・カラー・ドネ)の記事がうっかり面白いので訳したい気もある。でもまあスルーかなあ。


http://boards.wizards.com/tcg-bin/ultimatebb.cgi?ubb=get_topic;f=114;t=001307
今日のイチオシ。「ドラフトでいかにイカサマするか」
 こんなのがあるとは、オフィシャル掲示板も侮れない。
392高潮の:02/10/11 19:11 ID:???
>390
 あれ? 三四郎さん? あの? そうなんですか? いや、おれ全然わか
ってませんでしたよ? その事実有名? はー。いつも捕捉滅茶滅茶早いで
すよね。また気が向いたら翻訳やってください。
 昔のここのコテハンってすごいネーミングでしたよね(いくよさんとか)。

>391 虹色の服を着た奴が「僕」でもやっぱり変、では。
393高潮の翻訳者:02/10/13 10:11 ID:A9vpjPs8
先週ビデオデッキが壊れたんで分解してみたんですが、「お、これって“デッ
キ・デコンストラクション”じゃん」とか考えてしまいました。

……翻訳できたんで載せます。この晴れ上がった三連休の真中の日に!



オンスロート・カード・スポットライト:紛糾


トーナメント会場でのお遊びフォーマットとして「ファイヴ・カラー」(また
は「DC−10」。所謂無限マナマジック)が大流行するはるか前、2対2や
3対3のブースター・ドラフトがプロ/アマプレイヤーの気晴らしになるより
もさらに昔、「メンタル・マジック」ってフォーマットがあった。単純で、エ
レガントで、マジックの知識を真に問われるメンタル・マジックは、構築戦や
リミテッド戦の約束事を打ち破りながら、マジック本来が持っている様々なレ
ベルの戦略が活かせるフォーマットだった。トーナメントのラウンドの合間に、
熱心なメンタル・プレイヤーたちは裏向きに置いたカードをテーブルに並べ
(誰も変異なんて概念は聞いたこともなかった)、観戦者たちはそれ以外の表
向きのパーマネントを、そのマナ・コストだけを手がかりに何であるか見分け
ていた。
394高潮の翻訳者:02/10/13 10:13 ID:A9vpjPs8
このフォーマットのプレイヤーは近年確実に減りつつある――だけど、中には
メンタル・マジックは最高に面白くて挑戦しがいのあるゲームだと未だに信じ
てるプレイヤーも居る。僕もそのひとりだ。フォーマットを知らない人のため
にここでルールを説明しておこう。メンタル・マジックは、普通のマジックと
基本的なルールは同じ。ただし、あらゆるカードは、全ての色を生み出す土地
として使うこともできる。この場合は裏返しにして場に置く。呪文として使う
時は、そのカードのマナ・コストと同じマナ・コストを持つ呪文なら何として
プレイしても構わない。つまり、マナ・コストが(緑)のカードであれば、
《ラノワールのエルフ》としてプレイしてもいいし、《極楽鳥》にしてもいい
し、《巨大化》でも、《踏査》でも、《ミリーの悪知恵》、《エメラルドの魔
除け》、《メテンダ・ライオン》……とにかく、なんでもいい。ただし、ひと
つ制限があって、同じ呪文は1ゲームに二度以上プレイできない。対戦相手が
《極楽鳥》を出してきたら、君はもう《極楽鳥》はプレイできないんだ。同様
に、対戦相手も二羽目の《極楽鳥》をプレイすることはできない。
395高潮の翻訳者:02/10/13 10:13 ID:A9vpjPs8
全てのカードがこのような「融通性」を持っているから、メンタル・マジック
のゲームが早期のビート・ダウンで決まることは滅多にない。なにしろ、土地
事故だとか、除去を全然引かないとか、クリーチャーを全く展開できないだと
かいうことは、よっぽどヘンテコなマナ・コストのカードを引き続けでもしな
い限り、このフォーマットではあり得ないからだ。だから、メンタル・マジッ
クは長期戦になる。お互いのプレイヤーは、カード・カウントを稼げる脅威を
送り出そうとしたり、相手の脅威を自分のキャントリップで取り除こうとする
ことに必死になる。おかげで、《Pyknite》が攻撃して《Carrier Pigeons》に
ブロックされ、そこで一方のプレイヤーが打った《野生の衝動》を相手は《打
破》で打ち消そうとして、さらに《Burnout》で打ち消される……なんておか
しなシチュエイションが、結構よく起きる。

#訳注
#《Pyknite》:3マナ1/1。場に出た時カードを1枚引ける。
#上の「カード・カウントを稼げる脅威(原文ではthreats that replace
#themselves)」ってのはこの類のカードのことじゃないかと思うんですが、
#ちょっとわかりません。というかこの辺りを見て上の訳を考えたので、訳が
#正しいかどうかも不明です。
#ちなみにその後応酬されてる呪文は全部キャントリップです。
396高潮の翻訳者:02/10/13 10:15 ID:A9vpjPs8
わかってきたかな? 上で挙げたのはメンタル・マジックでは常識の範囲のキ
ャントリップ、それもほんの一部に過ぎない。みんな悠長なカードだけど、こ
いつらが確実にゲームを左右する。《Pyknite》と《シマクマ》と《北極狼》
辺りを並べられればもう上等で、早晩君は脅威となる手札の束で、高々2、3
枚の手札で頑張ってる対戦相手を圧倒できるだろう。メンタル・マジックでは
それほどキャントリップは重要だ。だから、自分でキャントリップを打つだけ
じゃなくて、相手のキャントリップを避けるプレイングも同じくらい重要だっ
てことは知っておこう。タフネス1のクリーチャーは《加撃》や《火炎》の絶
好の的だ。エンチャントやアーティファクトは《オーラの旋風》とか《ウーク
タビー・オランウータン》に狙われる。白や緑のクリーチャーは《処刑》《殺
戮》、さらに《霊魂奪取》なんてカードまである。2対1交換は避けなくちゃ
いけない。このフォーマットには無駄カードは基本的に存在しないからだ。
397高潮の翻訳者:02/10/13 10:16 ID:A9vpjPs8
さて、このフォーマットで一番重要なキャントリップは、ちょっとマイナーな
――メンタル・マジック界以外ではマイナーなんだと思う――アイスエイジの
打ち消し呪文、《Force Void》だ。この呪文の序盤における存在感はでかい。
タップアウトしてキャストした呪文が、打ち消された上に相手にカードを1枚
引かれるなんてひどい状況はちょっとないからだ。《撹乱》でも似たようなこ
とは起きるけど、ソーサリーかインスタントにしか効かないし、コストが(青)
のカードは(2青)のカードに比べるとはるかに少ない。《撹乱》にやられる
可能性は《Force Void》よりずっと低い。
《Force Void》のおかげで、このフォーマットでは、相手の土地が3枚起きて
る限りは決してタップアウトしない、という定石ができている。だから、先手
が1ターン目に失うカード一枚分の不利はほぼ帳消しになる。相手の土地が3
枚並ぶ前にスペルをプレイできる機会が1回多いからだ。インベイジョン・ブ
ロックで、“熊”(2マナ2/2)に《除外》を打たれる感じを思い出してほ
しい。メンタル・マジックでは、まさにあれが全ての呪文に起こり得るんだ。
まあ、誰かがひとたび《Force Void》を打てば、そのゲームの間だけは心配し
なくていいわけだけど。わざわざ自分のスペルを相手のカウンターに遭わせて、
あげくにカードを一枚引かれるなんてのは、最悪の気分としか言いようがない。

《紛糾》の話に入ろう。《紛糾》は《Force Void》と《マナ漏出》の分割カー
ド、というのにかなり近い。ちょっとコスト高の《マナ漏出》としてプレイす
るもよし、サイクリングして《Force Void》効果を選ぶもよし。どちらの選択
肢も、ゲームの序盤では悪くない効果だ。もし相手が不用意にタップ・アウト
してきたら、自分の呪文が墓地に置かれた上に相手はカードを引いてる時の、
あの土手っ腹にパンチをもらったような感覚をたっぷり味あわせてやろう。相
手の土地が1〜2枚起きてたって、とにかく相手の呪文に「不可」をつきつけ
る満足感は得られる。土地が並び始めて、《マナ漏出》すら効果的ではなくな
ってきたら、サイクリングしてもっと役に立つ(かも知れない)ものを引いて
こよう。たった一枚の打ち消し呪文に、これ以上のことをなにか望むかい?
398高潮の翻訳者:02/10/13 10:17 ID:A9vpjPs8
インベイジョン・ブロックのマルチカラーの打ち消し呪文たち――《吸収》、
《蝕み》、《ドロマーの魔除け》――はみんなスタンダードを去ってしまい、
コントロール・デッキは3マナ域の有用なカウンターの不足に直面することに
なるはずだ。《紛糾》はそのスロットに収まるんじゃないかと思う。《嘘か真
か》と《夜景学院の使い魔》も環境を離れてしまうと、それらのカードが入っ
てたコントロール・デッキにおける《堂々巡り》の効力が明らかに低下する。
そうなると、代用品として《紛糾》に出番が回ってくるかも知れない。その働
きはきっと期待を裏切らないものになるだろう。

《紛糾》は新スタンダード環境で確実にプレイされるだろうし、ブロック構築
でも使われるだろう。エクステンディッドみたいなさらに速い環境では、ちょ
っとコストが高すぎるように見えるけど、それでもハナから問題外ってことは
ないと思う。カード・アドヴァンテージってのは好いものだし、打ち消し呪文
ってのも好いものだし、――かつて《撹乱》や《放逐》がそうであったように
――そのふたつの好いものが組み合わさってる《紛糾》は、おそらくほぼ確実
にその有用性を自力で証明してみせるだろう。おまけに、《撹乱》と違って、
旬が過ぎたらすぐになにか他のカードと交換することまでできるんだから。

《紛糾》が構築戦で必須のカードになるだろうか? それは時が経ってみない
とわからない。でもとにかく、もし必須になったとしたら、これだけは言える。
トーナメント・プレイヤーたちは、相手の3マナが起きてることの恐ろしさを、
もうメンタル・マジックのプレイヤーたちはいやというほど知っているあの恐
ろしさを、知ることになるだろう。ようやく、《Force Void》にも、しかるべ
き敬意が払われる時が来たのかもしれない。
399NPCさん:02/10/13 10:23 ID:???
取り敢えず支援!!
400高潮の翻訳者:02/10/13 10:56 ID:A9vpjPs8

元記事:
http://www.wizards.com/default.asp?x=sideboard/feature/20021001b

原文 ブライアン・キブラー / Brian Kibler
翻訳 高潮の翻訳者


さわやかがどうとかじゃなくて今日GPの二日目なのですな。人が居ないはず
で。皆さんのご健闘を祈る所存。

訳が怪しいところに注をつけましたが、もうひとつ、>396の最後「無駄カード
は基本的に存在しないからだ。」は原文では「because every card counts.」
となってます。直訳すれば「どのカードも数に数えられるからだ」てなとこで、
直前の文脈からすると要するに「相手の2対1を避けるのもこっちが2対1を
取るのもおんなじ1枚だよ」ということなんでしょうが、内容的にはとにかく
その1枚が重要なんだ、ってところに主眼があるのかと。


次回は未定。ラインナップ的にはカイ・ブッディかなあとも思うけど、なんせ
長い。最近長いの見るだけでちょっとめげちまうです。
あ、予告してたのがあったようななかったような……。
401高潮の翻訳者:02/10/13 10:59 ID:???
>399
ありがとう。ロックされてたわけじゃなくて、次回何にしようか見て回ってた
だけなんですけど、それでもありがたい、です。
402NPCさん:02/10/13 11:05 ID:???
お疲れさんです。
いつもありがとう。
403NPCさん:02/10/13 17:50 ID:???
SBJなんか活発になってきたな。どうしたことか(笑
404NPCさん:02/10/13 18:12 ID:???
ところでK太編集から外れたってのはほんと?
405NPCさん:02/10/13 20:44 ID:???
>>404
どうなんだろうね?
今上がってる「認定大会主催者へのお知らせ」なんか、
前ならK太が訳してたんだろうけど・・・。
なんかあったのは確かなんじゃない?
406NPCさん:02/10/14 08:24 ID:???
>>404

宇都宮ではなんかやっぱり仕切ってたっぽいけどね。
憶測情報かと思われ。

407高潮の:02/10/14 22:30 ID:5HKJEvkC
更新されてる以上編集長変わったらアナウンスぐらいあるっしょ。

池田剛は実績の割にとても露出の少ない人だったから、インタビューは面白か
った。うまい人選だと思う。なんにせよこの調子で更新が続いてくれればSB
Jも意義があるんじゃないかと。
408高潮の:02/10/17 12:45 ID:???
本家更新あげ。とうとうすずけんさんが本家に進出。正確かつ丁寧な訳
には唸らされます。タイ屋さんは「うっかり」っておっしゃってました
がおれは普通に面白かったっす。

で、ゲイリー・ワイズ先生が例によってリミテッド・レビューを始めたん
ですが、今回は「種族別」というカテゴライズで、しかも第一回が「クレ
リック」だもんだから、つまり、めちゃ、長い。長いと、めげる。
まあすずけんさんが居る以上、これは本家の方に近いうちに載るだろう、
と勝手に判断して(メタゲーム)とりあえず様子見することにしました。
これからはニッチっぽいところを狙う方向で。
409タイ屋:02/10/17 12:45 ID:???
本家更新あげ。
個人的にはちょっと損した気分。読みやすい記事だったので、実はすでに読んでた。
 でも面白い記事だからいいとは思う。

 読んだときに思ったけど、フロレス(フロワーズとどっちの発音が正しいんだろ?)
って文章わかりやすい。Zviの持って回った口調とかWiseの口語表現ばっかり見てると
特にそう思う。自分はシュヴァーツマンの味も素っ気もない文体が好みだけど、それは
読みやすさと直結してるからだと改めて認識。

 ・・・えー、キブラーは順調に遅れてます。ってゆーか、連休はゲームして溜まった
ビデオ見て、ドラフトして、で何もしてないです、はい。今週末も外出予定が入ってる
ので、今晩いきなり訳してしまう、とかでない限り、来週になると思います。
410高潮の:02/10/17 12:49 ID:???
あれ下げちまったと思ったら上がっててちょっとにやり。
しんくろにしてぃーっちゅーやつやなー。

おれはアラン・カマーの中学生でも読めそうな文章が好き。
411タイ屋:02/10/18 16:45 ID:???
本家更新あげ。インビテーショナルの日本時間表は便利やね。

>高潮さん
 いや、すずけんさんは以前にもSBJの方で翻訳してるですよ。アーカイブがアレなんでどの記事がそうだったか、ちょっとチェックしてないですが。
 ちなみに「うっかり」ってのは昔話の部分が面白かったから。

>しんくろにしてぃーっちゅーやつやなー。
 いや、「昼休み」ってやつだと思います。

 ちなみに、突如としてフロレス(翻訳ソフトがこう訳したのでこのまま進む予定)の「The Old Switcheroo」とか訳し始めた。今晩か明日にはできる予定。
412NPCさん:02/10/18 17:56 ID:???
↓すずけんさんの、以前のヤツ。
ttp://www.wizards.com/default.asp?x=sideboard/jpfeature/jp20020226a
413NPCさん:02/10/18 20:27 ID:???
タイ屋期待上げ。
禿しく。
414The Old Switcheroo:02/10/19 12:54 ID:???
The Old Switcheroo
オールド・スイッチェルー

                          マイク・フロレス


「彼がアーナムをプレイした時に、誰かが、フィンケルがクリーチャーを入れてるよ、と
言ったのを覚えている。第3ゲーム、私は負けた」
                    − 元カナダチャンピオン、Peter Radonjic。
             彼の1997年プロツアー・シカゴのトーナメントレポートより



 オールド・スイッチェルーというのはサイドボードするときのテクニックで、マジック
が出版されたのと同じくらい昔にまで溯る起源がある、マジック戦略上の一派だ。
 単純化すると、ある種のパーマネント(ほとんどの場合はクリーチャー)が、非常に少
ないか、または全く入ってない状態のメインデッキでプレイして、サイドボードからその
タイプのパーマネントを複数投入して、対戦相手の隙を突いてやろうというものだ。
 上に引用したRadonjicが言ってるのは、ジョン・フィンケルが1ゲーム目でノンクリー
チャーのプリズンデッキをプレイしていたのに、アーナムジンとワイルドファイアの密使
を2ゲーム目と3ゲーム目で投入してきたってことだ。
 なぜジョンはこんな感じの戦略をプレイしたのか?
 なぜこの種の戦略が機能するのか? 

 ちょっと見てみようか。
415The Old Switcheroo:02/10/19 12:55 ID:???
 第一ゲーム、フィンケルのデッキは、コンボ/ロックで勝つ。勝ったときの状態は、ま
あどうでもいい。
 なにせ、彼は《Icy Manipulator(IA)》2枚と《Winter Orb/冬の宝珠(5E)》を出したの
で、対戦相手は1マナの呪文をアップキープ中にプレイすることしかできない(ミラージ
ュの各種ダイアモンドか、《Fellwar Stone/友なる石(4E,5E)》がなければ、だが)状態
になった。
 ジョンの勝利は事実上間違いないものとなり、彼が実際になにで勝ったのかというのと
はほとんど無関係だ。

 彼の対戦相手がゲームが進行するにつれて追い込まれたマナ不足状態がどんなものかは
言及しないでおく。
 フィンケル自身の動きについて付け加えると、対戦相手の(マナロックの邪魔をできる
極楽鳥とラノワールのエルフを含む)クリーチャーを処理するためには、《Pyroclasm/紅
蓮地獄(7E)》《Serrated Arrows(HM)》《Swords to Plowshares/剣を鍬に(IA)》か《Wrath
of God/神の怒り(7E)》がある。
 最終的な勝ち筋は、《Gaea's Blessing/ガイアの祝福(WE)》の繰り返しか、《Mishra's
Factory/ミシュラの工廠(4E)》での2点ずつのアタックがある。

 このリストが、ジョナサンのマジックの最初の(成人※の)プロツアートップ8のとき
のものだ:

※昔のプロツアーは成人部門とジュニア部門に分かれていた。フィンケルはジュニア出身。
なお、未成年のはずのオーレ・ラーデが、自国の法律では成人だったので、PTコロンバス
で優勝できたのは有名な話。
416The Old Switcheroo:02/10/19 12:57 ID:???
Jon Finkel Pro Tour Chicago, 1997

Main Deck
1 Flood Plain
4 Mishra's Factory
2 Plateau
3 Savannah
4 Tundra
2 Undiscovered Paradise
1 Volcanic Island

17 land

0 creatures

4 Icy Manipulator
4 Marble Diamond
3 Serrated Arrows
3 Sky Diamond
3 Winter Orb
4 Counterspell
2 Gaea's Blessing
2 Sylvan Library
1 Pyroclasm
3 Armageddon
3 Aura of Silence
2 Gerrard's Wisdom
2 Swords to Plowshares
4 Tithe
3 Wrath of God
--------------------------------------------------------------------------------
43 other spells
417The Old Switcheroo:02/10/19 12:57 ID:???
Sideboard
1 Hurkyl's Recall
3 Erhnam Djinn
1 Gaea's Blessing
1 Red Elemental Blast
2 Pyroblast
3 Wildfire Emissary
1 Aura of Silence
1 Disenchant
2 Gerrard's Wisdom
--------------------------------------------------------------------------------
15 sideboard cards


 第1ゲームで対戦相手は――特に白を使っている場合は――自分のクリーチャー除去が
ほとんどまったく役に立たないということに気づく。
 もしジョンが場でロックを決める前にミシュラの工廠(複数形)でビートダウンするこ
とにしたのであれば、彼の対戦相手がその土地を剣を鍬にで止めたかもしれないとは思う。
・・・しかし、ほとんどの場合、無駄ドローになるクリーチャー除去呪文はすべて、サイ
ドに引き揚げられるとも思う。
 ひとたびジョンのコンボの牙にかかって、ソフトマナロックに捕まってしまったら、誰
でも敗北を認めて、2ゲーム目のために、ありったけの《Disenchant/解呪(4E,5E)》を持
ってくるというのは明白な事実となるだろう。

 オールド・スイッチェルー (tm)へようこそ。
418The Old Switcheroo:02/10/19 12:59 ID:???
 今や、かの対戦相手は、この思考パターンに基づいて、アーティファクトベースのコン
ボデッキを破壊するだろう。彼がクリーチャー除去呪文いっぱいの手札を抱えて立ち往生
なんてことも起きないだろう。まったくその通り。

 彼は手札を見て、そしてたぶん2枚の解呪風味の呪文と、増強型騎士※1枚と2枚の土
地があるのを見るだろう。

※《Order of Leitbur(FE)》にはじまり《Order of the White Shield/白き盾の騎士団
(5E)》に受け継がれる、ポンプアップできる騎士の総称

 彼は手札を保持する。
 彼は非常に楽しく「マリガンはしません」と宣言するだろう。
 彼は、増強型騎士を召喚した返しに、《Marble Diamond/乳白色のダイアモンド(7E)》
が出てきたのを見る。
「いやいや」と彼は考える。あんなMarble Diamondみたいなものに解呪を無駄に使わない
方がいい、と。
 彼は騎士で攻撃して、ダメージを増やすためにマナを使うことを考える……。
 彼が適切にプレイして、このターンに解呪を使うといけないので、私は事実を伏せてお
くことにしよう。

 彼は3ターン目に、テーブルの向かい側にアーナム・ジンが出現するのを目撃する。
419The Old Switcheroo:02/10/19 12:59 ID:???
 オールド・スイッチェルーがこの例でこれほどよく機能する理由は二つある。
 まず第一に、ジョンのデッキはアーティファクトとエンチャントに依存する部分が非常
に大きい。(第1ゲームでは)対戦相手は何枚かのダイアモンドやIcy Manipulatorや
Sylvan LibraryやWinter Orbといったような、フィンケルにはっきりしたアドバンテージ
を与える奴らに対して、ただ手をこまねいて見ている以外に選択肢がない。(サイドボー
ド時には)対戦相手はアーティファクトやエンチャントを割ることのできるものなら何で
も、全部、持ってくる以外に選択肢はない。
 彼は、自分の勝ち筋を抜いてまでそれらを投入しようとはしないだろう。そこで、アー
ティファクト/エンチャント対策呪文を入れるために、クリーチャー対策呪文を抜くとい
うのが非常に妥当な判断となるだろう。

 なぜなら白の除去は、マジックの歴史のこの時点において流行している。それらは早く
て効果的であり、白い除去呪文は、1997年においてはクリーチャーを殺す(剣を鍬に)の
と同様にSerrated Arrowsも殺せる(解呪)。アーティファクトを殺せるようにした対戦
相手は、もはや素早く危険なファッティを殺すことはできないようになっているだろう。
420The Old Switcheroo:02/10/19 13:11 ID:???
その戦略の弱点:

「びっくり!」サイドボードが効果的には機能しないケースが2つある。

 そのうちの一つは、相手のデッキが特にアクティブな戦略(proactive strategy)に集
中していた場合である。
 こっそり持ち込まれたクリーチャーは、依然としてこの相手を止められない。

 例えば仮に、対戦しているデッキがある種のパーマントを破壊する能力を持たないとか、
あるいはそれだけじゃなくて他の種類のパーマネントも壊せないとかであれば――または、
ある種の黒のビートダウンデッキがそうであるように、例えば手札破壊以外にエンチャン
トを止める手段がなかったり、呪われた巻き物以外でしかクリーチャーを殺せなかったり
とかいうようなのも、このケースに含まれるが――対戦相手にとってはオールド・スイッ
チェルーがあっても、大した違いはないだろう。

「エンチャントに負けるのか、クリーチャーに負けるのか、そんなことはどちらでも同じ
だ。アンタの計画になんて興味はない。オレは妨害※プラス、速いダメージクロックでア
ンタを倒すつもりだ」
※原文はdisruption。概念的には手札破壊とかの「コントロールとは違うが、相手の行動
を邪魔する」ぐらいだが、適切な日本語のマジック語があったかは覚えてない。
421The Old Switcheroo:02/10/19 13:11 ID:???
 このスタイルのデッキに対しては、より伝統的なサイドボード戦略の方が、ほとんど常
に「変形サイドボード」よりも効果的に機能するだろう。

 それどころか、オールド・スイッチェルーを仕込んだデッキが、不利を被ることになる
かもしれない。対戦相手のサイドボードカードが、デッキのどちらの状態にも効果を発揮
するものだったかもしれないし、同時に、サイドボーディングそれ自体が、カードの相互
作用に、最小の影響しか与えないかもしれない。

 アンチコンボデッキは、同じ問題のさらにいっそう純粋な例である。一般にそれは、パ
ーミッションとか、いくつかの場合では解呪スタイルのカードが意味する、コンボを破る
ための能力をデッキに与えている。しかし、大部分のケースでは、それらのデッキは――
大抵の「びっくり!」サイドボードが繰り出せるよりも――早くて一貫したクリーチャー
によるビートダウン戦略のために調律されている。

 「びっくり!」サイドボードが、もはやびっくりではなくなったときに、より微妙な問
題が出現する。

 明らかに、このテクニックは、トーナメントの初期、対戦相手が(すでに)オールド・
スイッチェルーに出くわしていてそれについて知ってるなんて可能性のないときに、もっ
とも効果的である。
 もちろん対戦相手がサイドボードの計画について知っているとき、「びっくり!」サイ
ドボードのプレイヤーは、対戦相手が計画を知っているということに気づいて、二人のプ
レイヤーの間で激しい読み合い(フィンケルが「サイドボード戦に勝つ」とよく言ってた
のはこれのことだ)が行われることになる。

 サイドボード戦は、いずれにせよ入り組んでおり、あるレベルデッキのプレイヤーは、
対戦相手のRebel InformerやMassacreに対してレベルをサイドアウトしたり、また別のプ
レイヤーは4/5のビートダウン生物を《Control Magic/支配魔法(4E)》で奪われるのを避
けるためにアーナムジンをサイドボードに下げたりするかもしれない。その戦略は、オー
ルド・スイッチェルーを真似たものとも言える。つまり、非効率なドローを対戦相手に押
しつけることで、キーとなるパーマネントに対応できない手札を抱えさせて立ち往生させ
るというものなのだ。
422The Old Switcheroo:02/10/19 13:12 ID:???
オールド・スイッチェルーの現代的運用

「びっくり!」サイドボードテクニックに強く専念した運用例として記憶に新しいのは、
edt(エリック・テイラー)によるもので、彼はこの春のミルウォーキー市で、クリーチャ
ーによる強打で成功した。


Eric Taylor Grand Prix Milwaukee, 2002

Main Deck
3 Adarkar Wastes
2 Battlefield Forge
4 Coastal Tower
7 Island
3 Mountain
4 Shivan Reef
3 Skycloud Expanse
--------------------------------------------------------------------------------
26 land

0 creatures
423The Old Switcheroo:02/10/19 13:13 ID:???
4 Counterspell
4 Fact or Fiction
4 Memory Lapse
4 Repulse
2 Syncopate
4 Absorb
4 Fire/Ice
3 Goblin Trenches
3 Prophetic Bolt
2 Wrath of God
--------------------------------------------------------------------------------
34 other spells

Sideboard
2 Aura Blast
4 Flametongue Kavu
2 Gainsay
3 Lightning Angel
4 Meddling Mage
--------------------------------------------------------------------------------
15 sideboard cards
424The Old Switcheroo:02/10/19 13:13 ID:???
 Edtの変形サイドボードは特に面白い。なにしろハッタリに基づいた頭脳戦と単純に死
に札を製造させる以上のレベルのプレイだからだ。
 明らかに、彼のデッキはノン・クリーチャーのコントロールデッキとしてスタートする。
 当然、対戦相手の使う一般的な除去呪文、《Flametongue Kavu/火炎舌のカヴー(PS)》
や《Repulse/排撃(IN)》のような呪文は、最小限の有効性しか発揮できない。
 彼は対戦相手を変形戦略で不意を付いて、そのまま効果的なサイドボードからのクリー
チャーで押しつぶしてしまえる。同時に、この「びっくり!」サイドボードが、実際の
edtのトレンチデッキを、何枚かサイドボードした対戦相手に対して、より一層効果的に
している。
 彼は行き詰まり/サイカトグデッキ(Zevatokg)に対して、1ゲーム目はまったくの楽勝
だと気づいたかもしれない。しかし、トレンチとインスタント呪文による攻撃計画が、強
迫(7e)と枯渇(7e)をセットにしたデッキに対抗するには有効性が低いということにも気づ
いたかもしれない。
 Edtはこれらのデッキに対して、複数のレベルから攻撃をしかけ、完全なコントロール
デッキとしてではなく、さりとて完全な攻撃型デッキでもない、しかして両方の要素で十
分な強力さを保ち、対戦相手のサイドボード戦略の焦点を外させることができたはずであ
る。
425The Old Switcheroo:02/10/19 13:14 ID:???
 このことから、我々は「びっくり!」戦略によって成功するために最適化したコンディ
ションを推論できる。
 上記のフィンケルのデッキを、もう一度見てみるとしよう。
 2つのノン・クリーチャーのプリズン・スタイルのデッキを想像して欲しい。どちらも
何トンものアーティファクトとクリーチャー除去でいっぱいだ。
 両方のデッキは、サイドボーディングの後では、クリーチャー除去はどけてしまって、
相手の《Icy Manipulator(IA)》よりも一歩先んじるためのコントロール要素の方を選ぶ
だろう。
 一方のデッキがフィンケルのサイドボードを持ち、他方のデッキが伝統的なままである
時、特に2番目のデッキが、一つ目のデッキのオールド・スイッチェルーに気づいてない
というような情報の不均衡があるとしよう。その場合、脅威となるカードの種類の違いに
よって、一方が相手を文字通り押しつぶしてしまうだろう。しかも、依然として対戦相手
のカードに対する対抗策も(メインデッキに)保持したままで。
 誰だってこの「ミラー」マッチ※で、「相手がアーナムジンをサイドボードに用意して
いるとは知らなかったよ」とは言いたくないだろう。

※あえて"mirro"と引用符で囲んでいるのは、両者のサイドボードが違っていることを示
唆しているのだと思う。

 edtの特別なサイドボードのまた違ったユニークな状態が本当に輝いたのは、決勝戦で、
彼のよき友人でもあるパット・チャピンと対していたときだった。
 パットは、2色のリスの巣デッキをプレーしていた。火炎舌のカヴーを持たず、対立が
出てない状態だったので、edtの《Lightning Angel/稲妻の天使(AP)》が出たときには全
く対処できなかった。稲妻の天使はパットのクリーチャーのほとんどすべてを止められる
サイズであり、ダメージレースでも申し分ない。同時に、edtのサイドボードの火炎舌の
カヴーは、パットのデッキのような、優勢なクリーチャーベースに対抗しにくいデッキに
対しては、非常に強力なものとなる。
 4枚のMeddling Mageと2枚のAura Blastは、このマッチアップで唯一の問題となるカー
ド(つまり対立)を無効にする。edtはサイドボード後のゲームでの戦略的なアドバンテ
ージをほとんど保証されているのも同然だった。
426The Old Switcheroo:02/10/19 13:22 ID:???
スイッチするか否か、それが問題だ

 これらの個々の事例からあなたが推測できたように、変形サイドボード戦略は、歴史的
に見て、ノン・クリーチャーかあるいはクリーチャーの少ないコントロールデッキにおい
て、最も効果的なものだった。
 この点に由来する「びっくり!」の問題点は、現代とは、《Burning Wish/燃え立つ願
い(JU)》と《Cunning Wish/狡猾な願い(JU)》(クリーチャーを加えるギミックにとって
は逆説的ながら、《Living Wish/生ける願い(JU)》ではなく)が、青いデッキに入ってい
る時代だということだ。サイドボードのスペースは、これらのために、かつてないほど貴
重なものとなっている。
 特定のデッキとクリーチャーの選択に依存している場合、その変形用のクリーチャーは、
ほとんどかあるいは全部のサイドボード(edtはスロットの11/15を取っている)を占めて
しまうだろうし、オールド・スイッチェルーとWishベースのメインデッキとは共存し得な
い。

 それはしかし、ある程度のデッキとサイドボードの変形が、来るべきスタンダード環境
では実行不可能となるとまでは言えないだろう。
427The Old Switcheroo:02/10/19 13:23 ID:???
 私が先週公開したデッキ、D4C 2002(4カラー・ドネ・2002年版)は、メインデッキで
はエンチャントもアーティファクトも使わない。しかし、ゲームを決めるだけのポテンシ
ャルを持ったエンチャント、大変な邪魔物になるとか、ほとんど常に相手の戦略を破壊し
てしまうであろうもの(《Compost/たい肥(7E)》と《Engineered Plague/仕組まれた疫病
(7E)》)を持ってくることができる。
 これらのエンチャントメントの脅威は、2ゲーム目や3ゲーム目でそれらを出さないとし
ても、「サイドボード戦に勝つ」読み合いで、潜在的に解呪やNaturalizeを無駄にさせる
ことができる。

 もう一つの運用例は、クリーチャーベースのビートダウンデッキに、2つの戦略的なエ
ンチャントを導入するものだ。それが直観に反するように見えるかもしれないが、ズヴィ・
モーショヴィッツは、Brian KowalがGPミルウォーキーでプレイしたようなタイプの緑赤
の《Reckless Charge/無謀なる突進(OD)》デッキに、3枚か4枚のリスの巣をサイドボー
ドに入れることを考えたことがある。
 この意外な戦略について最小限言うべきは、リスの巣は、ビートダウンプレイヤーに、
神の怒りの後のターンも引き続き破壊的な脅威を作り出せるようにするということだ。

 サイドボード後のデュエルで、もし対策されてない脅威を繰り出せれば、本当にそれだ
けでゲームを終わらせるだろう。

 あなたの対戦相手を驚かせるのを楽しむように。
428o・∀・) nira. ◆HiGiko.el. :02/10/19 13:29 ID:???

       ,一-、
      / ̄ l |   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     ■■-っ <   ハイハイ、いったんCM逝きまーす
     ´∀`/    \__________
    / ヽ \
   ( ・∀・,,)ノ |
    (⊃Ё|_ノ|
    (__)し'
429NPCさん:02/10/19 13:32 ID:???
提供は本家
オンスロート・リミテッドレビュー :クレリック翻訳sage
でお送りしておりまふ
430タイ屋:02/10/19 13:36 ID:???
原文:http://www.wizards.com/default.asp?x=sideboard/strategy/20021015a
著者:Mike Flores
翻訳:タイ屋
参考:ttp://www.geocities.co.jp/Playtown/1662/mnik0210.html
   ほかいろいろ

 いやー、文章簡単だけどデッキリスト長い。2回も規制を受けたのは初めて。
 今回は、いつも読んでるメールマガジンに、

>私は、内容をとらえて、形は引きずらず、むしろ形がゴロッと変わってしまう
>訳文を書く方がカッコ良いと思っているのですが

 と書いてあったのにつられて、いつもの直訳調の部分と、激しく変わっているところが
混ざってしまった。
 あと、カード名は最初はもっと日本語併記にするつもり(特にデッキリスト)だったけ
ど、「トレンチぐらい日本語ついてなくてもみんなわかるだろう」「フィンケルのデッキはカード名だけでわかるような人なら英語でも問題ないだろう」と考えて結局こんな形に。
 今回悩んだのは、The old switcherooをどう訳すか。語義通りの「どんでん返し」とで
もするかとか思ったけど、「昔からあるマジック語」である以上そういうわけにもいかな
い。それに、old switcheroo自体でフレーズっぽいが、あれこれ調べた(辞書サイトを1
0やそこらはチェックしたと思う)が判明せず。いっそ日本語兼他に意味のある単語って
ことで「V作戦」※と訳すかとも思ったが、さすがにやり過ぎなのでやめた。

※「V作戦」・・・「最後のMoMa使い」大橋“ウッシッシ”綾平が、1998年の日本選手権
で"V"erdant Force(TE)をサイドから投入して実物提示教育で出すというメソッドで快進
撃した故事に由来する言葉。どうでもいいけどM尾G郎さん、トーナメントが終わってもな
いのに「なんかさー、サイドからショーアンドテルでバーダント出すんだってさー。スリヴァークイーンかセラアバかで悩んでたオレたちがバカだったよ、ガハハハ」とか大声で
(普段通りの声で)言うのはどうかと思います。
                    (民明書房刊「マジック用語集」より抜粋)


 キブラーは、来週後半とかになるかも。一応作業は進めてるけど。
431NPCさん:02/10/20 00:58 ID:???
遅れた乙彼
432NPCさん:02/10/20 10:03 ID:???
ttp://www.wizards.com/default.asp?x=sideboard/mi02/cards
オリカスレレベルからゴルァレベルまで
極端やなぁ
433高潮の:02/10/20 12:07 ID:???
タイ屋さんお疲れさま。確かに日頃と訳の調子が違いましたけど、これはこれ
で全然ありというか、いいんじゃないでしょうか。メールマガジンの引用文に
は同意します。でも「内容をとらえて」って部分を忘れちゃいかんのでしょう
ね。switcherooは片仮名で正解だったと思います。

しかし本家ほんと頑張ってるなあ。この調子だとこのスレもそろそろ出番なく
なるかも知れませんね。

>432
 誰がどう見てもオリヴィエ・ルエルのが一番頭おかしい……。ペンギンフェ
チかなんかなの? 石田格のは期待ほど面白くなかった。《マジ・ゴッド》の
方がアイデアとしちゃ上だな。
434NPCさん:02/10/21 15:30 ID:???
>430
>(民明書房刊「マジック用語集」より抜粋)

民明書房は、なんでも刊行してるな。(藁
435タイ屋:02/10/23 15:05 ID:???
本家更新あげ。
今回のも岡本Djinnらしくわかりやすくてよかったのではないかと。

>433
ttp://www.wizards.com/sideboard/article.asp?x=MI01\893playercards
 奴がペンギンに妙なこだわりがあるのは確かだと思われるが、理由は不明。個人的
にはゴッサム・シティの地下でペンギンに育てられた説を主張したい。ほら長男(た
ぶん)だし。
 あるいは、兄弟つながりで、ブルース・ブラザースに出てくる修道女の名前がペン
ギンなせいなのかも。いきなり「オレは南極でペンギンに育てられた」とか言って通
販が始まっても困るし。

 えー、翻訳は、フロレス訳した反動でゲームしたりジャッジしたり英語サイト巡り
とかやってて進んでないです、はい。
436NPCさん:02/10/23 15:45 ID:???
岡本記事
注目点は
シールド戦レア2枚
決勝ドラフト本当に場を乱していたのは誰か?
責任転嫁とも取れなくもない記事内容はかえって好感が持てなくもない

Eは緑が取れると思っていたようだが
実際はCDが赤緑でE混乱
決め打ち君に協調を強いるのは無駄
とばっちりを食わないように逃げるか全体を混乱に陥れるか
どっちがいいんだろう
スレ違いか?
437NPCさん:02/10/23 15:55 ID:???
多分ドラフト専門に語ってるスレがあるはずです。
438NPCさん:02/10/23 16:04 ID:???
軽めにならここでも良いと思うが。
ばっちりやりたいなら、こっちだな。

マジック ドラフト戦術論
http://game.2ch.net/test/read.cgi/cgame/991840887/l50
439NPCさん:02/10/23 16:56 ID:???
2st ドラフト sage
440NPCさん:02/10/23 21:24 ID:???
じゃあ軽めに
軽く私怨が入ってる気がせんでもない。
特に2ndドラフトのとこ
あるコミュニティーにおいて公といえる場で
「ロチェスタードラフトが初めてだったらしく」
という要因(要因というには弱すぎるというのはさておき)
があるにもかかわらず一方的に叩くのはいかがなものかと

スレに違いにつき回線切って(以下略)
441NPCさん:02/10/23 21:25 ID:???
>439
3st 4stでつか?w
442NPCさん:02/10/23 23:05 ID:lXCOD04C
ちょっと誤字多すぎないか?
GPやPTの実況じゃないんだから、もう少し校正に時間を割いて欲しいもんだ
文章もちょっとな・・・
443NPCさん:02/10/23 23:40 ID:iQeDBnRI
まあ、岡本だし。
444NPCさん:02/10/23 23:41 ID:???
個人的には多少の誤字脱字は目を瞑って、手早く更新して欲しいが。
後からだって直せるんだし。
445NPCさん:02/10/24 02:29 ID:CAAmrDiP
444の言いたいことはわかる。が、あの程度の文章なら10〜20分あれば
校正できるだろう?本人とK太が1回づつチェックすればいい話だし。
そんくらいなら更新速度に影響が出る訳でもあるまいし、手間を
惜しむのはいかがかと。
そこらへんの個人サイトじゃないんだから、やるべきことはしっかり
やって欲しい、と俺は思う。
446NPCさん:02/10/24 05:45 ID:???
/ムラは自分で自分が乱したっつってるので、問題なかろう。
447NPCさん:02/10/24 06:56 ID:???
>446
確かに
>混乱を起こした側の責任として、橋本・中村の邪魔をしないようにして、
>木下・野村に対しては緑のカードをカット(あわよくば自分で使おうと)しました。
では自分が乱したと読めなくもない(ってかそう書いている)が
この下り
>今思えば、野村は強烈な意志で赤緑を取り続けて決勝まで昇って来たのだろうし、
>木下は普通にドラフトしていただけだったのでしょう。
>なんにせよ準準決勝を勝ち上がったのは混乱の少ないF、G、@、A番でした。
>やはり「自分勝手な主張」は通りにくく周りの混乱を誘う原因になり、
>しいては「自分そのもの」が負けてしまう要因になることが良く解る例になったのではないのでしょうか?
の「自分勝手な主張」は隣の香具師に「何で緑ピックするんじゃゴルァ漏れに回さんかこの事故厨」
「自分そのもの」は「も前らがアフォなせいで対面がウマーって言ってるじゃないか。
なんでもっとかきまわさねえんだこんBCEが」
と斜め上読みをしてしまうわけで
もちろん当人の思惑は当人にしかわからないわけで
この場合D番の人がどういう考えでピックしていたのか聞いてないと不公平臭がしなくもないと思った

協調ドラフトは談合でその中で一番うまい香具師が勝ってしまうため
レベルが違いすぎる場合には向かないってのが前にあったような気がするが
優勝者も途中で出し抜いてるし

国語の問題みたい
448NPCさん:02/10/24 07:51 ID:h/N76b3M
ぶっちゃけ、「漏れらの仲間に入れや、
でなきゃ勝たせねえぞゴルァ」ってのが
『協調ドラフト』なるものの本質なわけで
一時期(今でも)世界の舞台で勝てない
理由の一つはそれなわけで、またそれを
ルールの歪曲までして肯定する椰子も
世の中にはイパーイいるわけで。

と っ と と 禁 止 し て く だ さ い >DCI
449タイ屋:02/10/25 01:56 ID:???
 突如としてやたらに古い記事を。初出はDuelist誌33号=サーガの出る直前か直後。
 D5Cの記事の補足、あるいは昔サイドボードに載った「Tinker デッキへの探究」の
初期段階のような感じで見てもらえばいいかと。




   「諸君、私はメタゲームが大好きだ」
   〜マジック・メタゲーム史〜

                       ―― マイク・フロレス


 競技マジックにおける最初の本当のアーキタイプと考えられている「ワイズ
マン・デッキ」は、なにが来ても対応出来るコントロールデッキで、初期のパ
ワーカードすべてを使っていた。
 ワイズマン(※デッキ名でなくオリジネイターのBrian Weissmanのこと)
は、《Mind Twist/精神錯乱(4E)》のようなぶっ壊れたカードが、対戦相手のリ
ソースを圧倒するための能力を持っていることを理解していた。
 1枚の精神錯乱が、多数のカードを叩き落とした。
 1枚の《Moat(LG)》が、すべての地上クリーチャーの攻撃を無力化した。
 現在ではカード・アドバンテージと呼ばれているこの原則は、それ以来ずっと、
トーナメント(で勝つための)戦略に影響を与えてきた。
450タイ屋:02/10/25 01:58 ID:???
○スタンダードの始まりと万力時代(バイス・エイジ)

 メジャー・イベントは、範囲の広いタイプ1(クラシック)から、新しく登
場した、より「公平」なタイプ2(スタンダード)へと、プレイの場を移した。
引き続き、ぶっ壊れたカードが、すべての戦場において、トップテーブルの状
況を規定し続けた。
 1995年のアメリカ選手権と世界選手権は、スタンダードを2つの種類の「黒」
デッキに分裂させた。一方は4枚のHymn to Tourachが入っており、もう一方
は4枚の「黒」の万力(4E)が入っていた。
 これらの2つの戦略は、大きく違った面の目標を持っていた(一方が希望す
るのは、大量の手札、もう一方は少ない手札)が、一つだけ共通する能力を持
っていた。――両方とも、信じられないほど速かったのだ。

 手札破壊デッキ(通常は黒単色)のプレイヤーはこんなこともできた。1タ
ーン目に《暗黒の儀式/Dark Ritual(4E)》から《Hypnotic Specter/惑乱の死霊
(4E)》をキャストして、続いて2ターン目には《Hymn to Tourach(FE)》かある
いは何か速いクリーチャーで追い討ちをかけて、その後は、次のゲームのため
にシャッフルしている――瞬く間の勝利のあとで――というような。

 他方、《Black Vise/黒の万力(4E)》は、クリス・ピキュラがかつて「無料の
稲妻(4E)3発」※と呼んだ、マジック史上最高の効率を誇る1ターン目のダメ
ージ源である。

※原文「Three Free Bolts」。1ターン目3ダメージ、2ターン目3ダメージ、
3ターン目で2ダメージ、4ターン目1ダメージ。トータル9ダメージ、とい
うような動きのことだと思う。
451タイ屋:02/10/25 01:59 ID:???
 ヘンリー・スターンの「バイス・エイジ」デッキは、多数の《Howling Mine/
吠えたける鉱山(7E)》によってバックアップされた、早いターンで登場する万
力を主力としていた。
 鉱山は、手札を減らすパワーを妨害して、対戦相手を万力でダメージを受け
る圏内に留め、そして「バイス・エイジ」のプレイヤーに、不運な対戦相手と
攻撃クリーチャーに対して使うための火力をコンスタントに供給していた。

 これらのデッキが環境を決定づけたことを知った上で、マーク・ジャスティ
スは1995年のナショナルのタイトルを勝ち取るためのメタゲームを行った。
 ジャスティスは、除去しにくい、そして危険度を増加させていく《Whirling
Dervish/疾風のデルヴィッシュ(5E)》を使って、黒単色デッキを打ちのめした。
 彼は自分の《黒の万力》にパワーを供給して、直接ダメージでいっぱいの手
札を維持するために「バイス・エイジ」から《吠えたける鉱山》を使っていた。
 標準的な戦略のどちらもプレイしないことで、ジャスティスは両方ともを負
かすことになった。
452タイ屋:02/10/25 02:00 ID:???
○ネクロ・サマー

 スタンダード環境は《Black Vise/黒の万力(4E)》の制限カード指定で根本
的に変化した。
 プレイヤーはもはや手札を少なくする必要がなくなった。スピードではなく、
《Land Tax/土地税(4E)》と《Necropotence/ネクロポーテンス(IA)》の、カー
ド・アドバンテージが決定力になることができた。

 依然としてぶっ壊れた《Balance/天秤(4E)》のトップデッキがゲームに君臨
してはいたが、戦略はより一貫したものとなり、プレイした《Erhnam Djinn/
アーナム・ジン(CH)》を《Armageddon/ハルマゲドン(6E)》で守るとか、《ネ
クロポーテンス》/《Drain Life/生命吸収(5E)》エンジンを確立して対戦相
手をドローで引き離すとか、そういうのが一般的になっていった。

 この変化によって、マイク・ロコント(Mike Loconto)は、最初のプロツア
ーで遅い青白デッキで優勝することができた。
 皮肉にも、次のトーナメント環境は、そこでは優勝できなかったデッキによ
って決定付けられることとなった。
 騎士たちと《Hypnotic Specter/惑乱の死霊(4E)》による攻撃が入っている
レオン・リンドバック(Leon Lindbach)のデッキは、古くからの手札破壊デ
ッキに似ていた。
 しかしながら、彼は4枚のネクロポーテンスを加えたことで、マジック・メ
タゲームの新時代の先駆けとなった。
453タイ屋:02/10/25 02:01 ID:???
 1996年6月までに、スタンダードは「ブラック・サマー」に突入していた。
勝利を求めるプレイヤーはすべて、複数のネクロポーテンスを使ったか、ある
いはネクロの力を破ることができたデッキでプレーするかした。
 ネクロポーテンスと生命吸収のドローパワーが、4枚の《Hymn to Tourach》
と4枚の《Strip Mine/露天鉱床(4E)》という完全な優勢なカードと結合する
ことによって、ほとんどのトーナメントに君臨した。

 ほとんどのプレイヤーが、ネクロデッキがその祖先の手札破壊から継承した
儀式 / スペクター / 騎士による純粋な攻撃速度に対抗できないことに気づい
た。
 トム・チャンフェン(Tom Chanpheng)は、1996年の世界チャンピオンの座
を奪い取るために、メインデッキから12枚の黒からの防御を持つクリーチャー
を投入せねばならなかった。これは、メタゲームへの対応のもう一つの完璧な
例である。
454タイ屋:02/10/25 02:09 ID:???
○少しばかり違った戦略

 1997年の春までに、スタンダードの1枚制限カードリストには《Hymn to
Tourach》と《露天鉱床》が含まれた。※

※正確には、96年10月から1枚制限で、97年1月からは他の1枚制限とともに禁
止カードになった。この間の、ミラージュが使用可能になってから1月のFE,IA
落ちまでのタイプ2が「ダラス・スタイル」とも呼ばれる、プロツアー・ダラ
スのフォーマット。PTパリ予選が(実際のスタンダードでなく)このフォー
マットで1997年春に行われたので、こういう表現にしてるんだと思う。

 色のバランスは、今や、幾分か調整された(とにかく黒と白の間では)。そ
して、2つの強力なデッキが、プロツアー・パリの予選期間に出現した。ネク
ロポーテンスの変種と、コントロールの変種である。
 全体的なカード基盤が弱まった一方、新しいネクロデッキは、依然としてゲ
ームにおける最強力なカードドロー・エンジンを握っていた。
 しかし、青白デッキは、ミラージュのチューターを使って制限カードを取っ
てきて、《土地税》と《Zuran Orb》とか、《Zuran Orb》と《天秤》といった
ような、ぶっ壊れたコンボの復活を楽しんでいた。
455タイ屋:02/10/25 02:10 ID:???
 そして、それにもかかわらず、このパリ予選の間に、ニューヨーク州イサカ
からやってきたほとんど無名のプレイヤーが、(当初は)あざ笑われた「スラ
イ」デッキを使って両方の戦略を倒し、三番目の主要なアーキタイプの存在を
知らしめた。
 直接ダメージの終わることのない供給によって、デヴィッド・プライスは、
ライフによって束縛されているネクロのプレイヤーたちを焼き尽くし、一方彼
のウィニー・クリーチャーの大群が、コントロールデッキを押しつぶした。
 《Ball Lightning/ボール・ライトニング(5E)》とともに、プレイスのデッ
キは大量のダメージを与えた。・・・そして、それは依然としてそうしている。

 1997年のナショナルで、デビッド・プライスは、「デッドガイ・レッド」と
呼ばれる彼の修正型「スライ」デッキを使って、マジックの伝説となった。た
いていのプレイヤーが青白デッキ(4つの遅い《Thawing Glaciers(AL)》が入
った)か、あるいは(今や《Ivory Tower/象牙の塔(4E)》と《Zuran Orb(IA)》
を欠いている)自己破壊的なネクロディスクを使うだろうとの想定により、プ
ライスは火力と《ボール・ライトニング》と《Lava Hounds/溶岩の猟犬(WE)》
の入った全面的な突撃型デッキを作った。
 プライスは、《Thawing Glaciers(AL)》と一緒にタップアウトしたプレイヤ
ーを蹂躙して、ネクロ使いたちをさらに速く墓場送りにした。

 みじめなドラフトでの成績のために、彼は3日目(決勝ラウンド)へと進む
チャンスはなかったが、プライスはスタンダードで6−0の完璧な成績をたた
き出し、「夢を砕くもの」と「ビートダウンの王」の名を得た。
456タイ屋:02/10/25 02:11 ID:???
○現在の王たち、そして未来の王

 プライスが赤を有名にしてから1年が過ぎ、スタンダードは依然として3つ
の陣営に分かれている。:「デッドガイ・レッド」( スライ)、「クネオ・
ブルー」(コントロール)、そして黒/緑「ナイトメア・サバイバル」(黒の
カードアドバンテージ)。

 「デッドガイ・レッド」は、1997年のナショナルのプライスのビートダウン
デッキとのつながりを維持しており、《ボール・ライトニング》と《火炎破/
Fireblast(VI)》によって、莫大な量のダメージを与える。
 しかし、それは今や強力な1マナのクリーチャーと《呪われた巻物/Cursed
Scroll(TE)》とによって、より一層、隙のないものとなっている。

 「ナイトメア・サバイバル」にとっては、「デッドガイ・レッド」は完璧な
引き立て役でしかないかのようだ。壁といらいらさせるスパイクたちで攻撃的
なデッキをスローダウンさせて、ゲームを長引かせる。そうなれば、巨大なク
リーチャーか、究極のカード・アドバンテージを得る方法――《Living Death/
生ける屍(TE)》による復活――を使って投了させるかして勝てる。

 この三角形を完成させるために、「クネオ・ブルー」が黒/緑をコントロー
ルする。
 そのパーミッション呪文の基盤は、高コストの墓地からの復活呪文を阻止し
て、《Nevinyrral's Disk/ネビニラルの円盤(5E)》と《ミューズの囁き/
Whispers of the Muse(TE)》によって、主導権を握る。
 不幸にも、1ターン目の《ジャッカルの仔/Jackal Pup(TE)》は、しばしば
焼き殺される前兆となるが。
457タイ屋:02/10/25 02:12 ID:???
 ミラージュブロック、特にパワーセットであるビジョンズの退場によって、
メタゲームは確実に再編成される。
 古いアーキタイプは疑う余地なく弱められ、一方で新しく入ってくるセット
(ウルザズ・サーガ)は、新しいアーキタイプを誕生させる。
 その結果は?
 環境での新しい力の均衡、進化しつづけるトーナメントのメタゲームのため
の新しい章、といったところだろうか。




原文:http://www.wizards.com/duelist/compendium/33-Metagame.asp
原題:I Never Metagame I Didn't Like(明らかに違う)
原著:Mike Flores
初出:Duelist誌33号
翻訳:タイ屋
458タイ屋:02/10/25 02:12 ID:???
 書き忘れていたが、原文は最後に、
「マイク・フロレスは多作のインターネットライターで、月刊誌に書くために
は彼のコンピューターをスロー・ダウンさせなければならなかった」
 という一文がイタリック(つまりフレーバーテキスト)で入っている。

 「現在の、そして未来の王」と訳したけど、原文は「The Present and Future
Kings」で、どう見てもアーサー王の墓碑銘の「過去の王にして、未来の王」を
踏まえたものだと思うけど、うまくそれを察することのできる日本語タイトル
にできなかった。
 なお、D5Cの記事だと、原文でも19996年ナショナルのスタンダードがDAY 1だっ
たことになっているが、もちろん1日目はドラフトである(確認済)。

 キブラー? 最近ゲームしかやってないよ。まあ、ぼちぼちとは。しかし、週
末に解決するスタックを積みすぎているので厳しいかも。
459:02/10/25 02:24 ID:???
おちゅかれさま!
すげぇ良かったス。
460NPCさん:02/10/25 12:15 ID:???
ひょっとして、K太クビ?

> こっそり、SBJ のお手伝いを始めました。いやぁ、漢字って難しいですね。もっとがんばらんと。
> というか、ちゃんと見ろ>おいら

これって、真木がSBJの原稿をチェックしたってことだよね?
461NPCさん:02/10/25 13:56 ID:cO2N7EbK
しかも左のフレームに「SBJ BBS」が・・・
こりゃ、完全にK太あぼーんだな
462NPCさん:02/10/25 14:30 ID:???
「漢字って難しい」の部分にこのスレがリンクされてる意味と理由をキボンヌ
463NPCさん:02/10/25 14:37 ID:???
>462釣り? でなきゃ>>442-445ぐらい読めよ。
464NPCさん:02/10/25 14:48 ID:???
>463
2stしか見抜けなかった
逝ってきまふ
465NPCさん:02/10/25 15:09 ID:???
遠距離追記入ってますた
466NPCさん:02/10/25 16:50 ID:???
どれ、とりあえず釣られたんで、

   記念真木コ   っと
467NPCさん:02/10/25 22:15 ID:???
>466

(・∀・)イイ!
468NPCさん:02/10/26 21:49 ID:???
遅れたがタイ屋乙!
震えるような名訳だ。
原文が良いのかもしれんけど。

こういう勢いのある文の場合、途中の注釈がイヤンな感じ。
ちょっと工夫求む。
469446:02/10/26 22:16 ID:???
翻訳を挟んだ上に、どうでもいい事を遅レスするのもどうかと思うが…
ホラよ、>447
village.infoweb.ne.jp/~fwkh8748/re-00049-.htm
470高潮の:02/10/29 12:32 ID:???
本家更新あげ。平林和哉はバランスがいいな。さすがSBJを一人で支えた男
(ちょっとおおげさ)。

遅くなったけどタイ屋さんお疲れさま。よかったっす。だんだん訳が(しかも
目に見えて)よくなってるように思います。昔の逐語訳も結構好きなんですけ
どね。ロジックがきっちりとれて。
キブラーの奴、期待してます。
あとねたが先鋭化し過ぎてて全然わからないです……。

>469 結構面白かったです。有難う。

>>439 まあ某スレなんて3thまで行っちゃったことだし。 
471NPCさん:02/10/29 13:44 ID:???
>>464>>470
2ndと3rdと思うが。と(・∀・)ネマタ!!
472NPCさん:02/10/29 14:27 ID:???
>471
そんなん全員わかってるので言わなくて良いw
473タイ屋:02/10/29 17:04 ID:???
>あとねたが先鋭化し過ぎてて全然わからないです……。

 翻訳していると「ネタを調べてる時間」が結構馬鹿にならない。そんなの読み飛ば
しても普通の文章では差し支えない。翻訳する側としては一応調べなくちゃならないけど。
 で、そういうのを追体験してもらうという目的で、あえてわかりにくいネタを投入してた。
「書いてる人間にとってはごく普通のネタなのに、読み手の文化圏が違うために理解できない」
のが狙い。サーチエンジン使っても調べきれないネタってのはないつもり(英文読んで
るとそういうのに遭遇して1時間ぐらい調査しても判明せずにストレス溜まることもあるが、
そーゆーのまで追体験してもらいたいとは思わない)。まあ一応補足説明。

 あひる+岸田今日子のナレーションは、
http://www.imagica.com/shop/tutu/
 っていうのがあって。昔はニック・ウォンはアヒルのぬいぐるみを連れてた(下記
参照)ので、それにあわせたモノ。
http://www.wizards.com/sideboard/GPNAGOYA00/images/sun88.jpg

 ペンギンは、「ペンギンに育てられた」で検索すれば、全部元ネタが判明するワナ。

 民明書房の「どうでもいいけど」以降は、現場で聞いた人でないと、普通は知らな
いと思う。単なる事実しか書いてない(もしかしたら記憶違いで言葉づかいとかは違
うかも)ので、ある意味で民明書房らしくないかもしれない。

>468
 過分な賞賛の言葉、恐悦至極。正直、原文はかなり読みやすくて素直ないい文章だった。
 途中の注釈は、自分の場合、基本的に「翻訳で妥協した所」についてる。たぶん、
「ただで稲妻3発打つようなもの」ぐらいまで思い切って訳せたら、そこの注は省けた
と思う。「ダラス・スタイル」も、最後でまとめて注釈付けとけば、(当時のフォーマ
ットを覚えている人以外には)問題なかったとも思う。
 ただ、翻訳中はそこまで考えまわらないのよね。とはいえ、参考になった(次から
はそういう方向でまとめると思うし)ので今後ともよろしく。
474タイ屋:02/10/31 12:02 ID:???
Yawgmoth's Whimsy #47: On Drafting Onslaught
ヨーグモスの気まぐれ第47回:オンスロートのドラフトについて
                                by Peter Jahn


 オンスロートは、すべてがクリーチャータイプに関係しています。それが、現在の
ウィザーズ社が売り込もうとしているテーマです。結果として、さまざまなタイプのク
リーチャーが多数います。そのことが、このセットでのドラフトに影響を与えます。

 一般的に言って、ドラフトのためにセットを評価する際には、除去とサイズと回避能
力とトリックを見ます。特に、コモンやアンコモンのそれらを。私がレアのために使う
時間はそれよりは少ないです。もし《Visara the Dreadful/戦慄をなす者ヴィザラ(ON)》
のような爆弾が初手にあれば、私はそれを取って黒に進むでしょう。しかし、私はそう
いったレアカードに基づいてドラフトのためのセット分析をやろうとは思いません。
 それに、過去の経験によれば、私はカマール(のような爆弾)よりも《Risky Move/
危険な移動(ON)》(のようなクズカード)の方をよく引いてしまうでしょうし。

 このセットについての私の最初の印象は、重いキャスティングコストのクリーチャー
と効果が、多数入っているということでした。一方、より小型のクリーチャーは少ない
のです。セット全体のマナ分析(mana breakdown)は実施してないのですが、インベイ
ジョン・ブロックで実行できた手法、セット中の熊(2マナでパワー2のクリーチャー)
を掻き集めてスピードで勝つという方法は、とても見込みがなさそうだと考えざるを得
ません。熊はどの色でも少なすぎますし、多色化を助けるカード(color fixer)はさ
らに少ないです。緑は確かに《Explosive Vegetation/爆発的植生(ON)》という良い多
色化カードを持っていますが、それは4マナ必要で、しかもアンコモンです。4ターン
目にマナを整えて、その色の熊を5ターン目に出す、などという展開では、熊を並べて
突進する、というのは無理でしょう。特に、それは大きなビーストが現れるというタイ
ミングでもあるのですから。6/5クリーチャーたちがいる世界で、2/2でビートダウンす
るというのは成功しないでしょう。
475タイ屋:02/10/31 12:03 ID:???
 2つの色、つまり黒と赤のゴブリンとゾンビのデッキであれば、速度によるアプロー
チが成功するように見えるかもしれません。しかし、私はそれも計算できないです。多
数の小さなゴブリンたちは、多数のパワー1の兵士とクレリックを擁する白いデッキと
遭遇した時に本当の問題に直面することでしょう。また、緑使いたちは大型クリー
チャーをなかなか早く出してくるでしょうし、1/1クリーチャーと《Shock/ショック》で
すべてのファッティを確実に殺せるようにするだけの火力呪文が転がっているわけでも
ないのです。


 純粋な速度だけでは不十分ならば、次のステップは回避能力を見ることです。青に
は、2,3のブロックされない連中と、他の軽量クリーチャーをブロックされなくする
コモン《Crafty Pathmage/狡猾な抜け道魔道士(ON)》がいます。このカードは、いくつ
かのほかのカード、特にレアとコンボになりますが、単体では特に素晴らしいというわ
けではありません。幸いにも、ここには《Nantuko Shade/ナントゥーコの影(TO)》がい
るわけではないので、10/10になるブロックされないクリーチャーを心配する必要はな
いのです。もっとも、ブロック宣言後にクリーチャー1体を+2/+2することのできる効
果ならば、たくさんあるのですが。しかし、セット全体でドラフトできるカードが330
枚(350マイナス基本地形20種)あり、そのうちのクリーチャー1枚だけでは、それに
ついて心配しなくてはならないほど多く出現するわけではないでしょう。もっとも、あ
なたがそれを取れたのであれば、それはそれでいいでしょうが。
476タイ屋:02/10/31 12:03 ID:???
 回避能力のもう一つの主な形は飛行です。赤は2つの妥当なフライヤー(コモンの
1/2ととてもよいアンコモンの2/2と、それから深刻な欠点を持つ2/3)があり、黒は3/2
のアンコモンの禿鷹とコモンの2/2がありますが、それだけです。フライヤーの団体
は、予想通り、白と青にいます。これがリストです。


フライヤー (レア以外で)

Aven Soulgazer - 3WW, 3/3 flier, uncommon
Dive Bomber - 3W, 2/2 flier, tap/sac: deal 2 damage to TABC (target attacking
or blocking creature)
Gustcloak Harrier, - 1WW, 2/2 flier
Gustcloak Skirmisher - 3W, 2/3 flier, uncommon
Ascending Aven - 2UU, 3/2 flier
Aven Fateshaper - 6U, 4/5 flier impulse, uncommon
Fleeting Aven - 1UU, 2/2 flier, bounce on cycle
Mistform Dreamer, -2U, 2/1 flier
Mistform Shrieker - 3UU, 3/3 flier, uncommon
Sage Aven - 3U, 1/3 flier
Screaming Seahawk - 4U, 2/2 flier, search for another

 非常に多くのフライヤーが、プレイするのに色マナ2つを必要とします。したがっ
て、それらはタッチ色では使えません。コンセプトで見て、青白デッキでフライヤーを
たくさん入れたものはなかなか強そうに見えます。しかし、それを組むのに失敗するか
もしれません。白と青が、空から殴り勝つ一方で、地上を固めるだけの壁かコモンの
1/3や1/4の生物を持っているというのはなさそうに思えるのです。ダメージ軽減を大量
に手に入れることができたクレリックデッキならばそれをできるかもしれませんが、私
には、テーブル中で青白使いが一人だけという状況でなければ、フライヤーとダメージ
軽減の両方を手に入れるには、相当な幸運が必要だと考えます。
477タイ屋:02/10/31 12:04 ID:???
 青の打ち消し呪文は、ある程度まで壁の代わりになることができます。空から勝てる
だけの間、何枚かのバウンスと除去とクリーチャーとでファッティを遠ざけていること
は可能かもしれません。このフォーマットでは、キャスティングコストが重いカードが
とても多いので、新しい《Mana Leak/マナ漏出(ST)》はおそらく何かを止められるで
しょう。また、ちっちゃな魔力の乱れ(7E)使いもまた、オーケーです−−少なくとも、
ビーストをスローダウンさせるでしょう。新しい4マナのカウンター呪文兼ライブラ
リー操作である《Discombobulate/まごつき(ON)》もオーケーです−−たいていの場
合、対戦相手は4ターン目に致命的なダメージになるものを場には出してないでしょう
から、あなたは4ターン目まで、カウンターを使うのを待つことができます。しかし、
それは唯一の確実なカウンターで、しかもアンコモンなので、そうたくさん見ることは
できないでしょう。
 見えている魔力の乱れと、マナ漏出と《Unsummon/送還(7E)》とアンコモンの4マナ
のカウンター呪文は書くに値しますが、しかし、多いとは言えないです−−特に、330
種のドラフトできるカードがあるセットにおいては。8人ドラフトは360枚のカード
(8人×15枚×3パック)があります(アンコモンだけなら72枚)−−1枚だけでもまご
つき(ON)を見られる確率は、相応に低いものとなるでしょう。


 私が青と白が地上を支えられると断定できない理由は、赤と黒よりは、主に緑にあり
ます。緑はいくつかのかなりやり手のクリーチャー(serious beef)がいます。緑の
ビーストは本当にとても強いです。この短い緑のビーストのリストは、あなたがドラフ
トでいつも見ることになるものに近いでしょう。
478タイ屋:02/10/31 12:06 ID:???
緑のビースト (コモンとアンコモンだけ):

2G, Leary Fogbeast, 4/2, fog self
2GG, Snarling Undorak, 3/3, can pump
4G, Barkhide Mauler, 4/4, cycling
3GG, Spitting Gourna, 3/4, block fliers
4GG, Symbiotic Beast, 4/4, put 4 bugs into play when dies
5GG, Krosan Tusker, 6/5, cycle to pull land,
6GG, Venomspout Brackus, 5/5, spit, uncommon
4GGG, Krosan Grounshaker, 6/6, trample, uncommon

 明らかに、こんなクリーチャーのセットをプレイするなら、誰だって18枚以上の土地
と何枚かのマナ加速をプレイしようとするでしょう。しかし、緑はまた、エルフのリス
トも持っています。そこには何がしかの有能な能力を持つものと、なにかしらのマナ加
速とが、かなりの数で含まれています。
479タイ屋:02/10/31 12:06 ID:???
エルフのリスト (コモンとアンコモンだけ):

G, Birchlore Rangers, 1/1, tap 2 elves, mana any color
G, Elvish Pioneer, 1/1, 187 - land from hand to play, tapped
G, Elvish Scrapper, 1/1, scavenger folk
G, Taunting Elf, 0/1, lure dude
1G, Bloodline Shaman, T, chose creature type, reveal card - hand or graveyard
1G, Wellwisher, 1/1, tap 1 life for each elf
1G, Wirewood Elf, 1/2, T: G mana
1G: Wirewood Herald, 1/1, graveyard - search for an elf
GG, Elvish Warrior, 2/3
2G, Everglove Courier, 2/1, target elf gets +2/+2 & trample
2G: Wirewood Savage, 2/2, when beast comes into play, draw a card.
3G, Heedless One, */*, +1/+1 for each elf in play
3G, Symbiotic Elf, 2/2, when dies, get 2 bugs
3G, Elvish Pathcutter, 1/2, 2G: target elf gains forestwalk
3GG, Elven Riders, 3/3, block with walls or fliers only

緑のマナ加速と土地を持ってくるやつ:

2G, Elvish Guidance, enchant land, G for each elf, common
3G, Explosive Vegetation, search for 2 basic land, in play tapped, uncommon
480NPCさん:02/10/31 12:10 ID:???
提供は本家
GP宇都宮参戦レポート
にてお送りしておりまふ
481タイ屋:02/10/31 12:25 ID:???
 緑は、4ターン目に4/4を出すだけの、妥当な能力を有しています。そして、それにす
ぐに続く、より大きなクリーチャーたちも持っているのです。
 さて、過去においてはファッティは強かったですが、多数の除去がまた、待ち構えて
いました。除去呪文の質は、かつてよりも低下しています。このセットは、コモンの1対
多交換をとれるカード、例えば《AEther Burst/霊気の噴出(OD)》や《Arc Lightning/弧
状の稲妻(UZ)》、あるいは《Reckless Spite/無謀な悪意(TE)》が含まれていません。
 実際に、大型攻撃用生物を厄介払いすることができるカードはとても少ないのです。
 ここには、Terminate/終止(PS)もSlay/殺戮(PS)も、存在してないのです。


対象を選べる除去 (コモンとアンコモン):

Unified Strike - W, remove attacking creature from game if power is > #soldiers
Feeding Frenzy - 2B, -X/-X target creature ># zombies
Chain of Plasma - 1R, instant, 3 damage to target creature or player, chains, uncommon
Embermage Goblin - 3R, creature, pings for 1
Erratic Explosion - 2R, sorcery, does random damage to target creature or player
Fever Charm - R, instant, 3 damage to target Wizard
Pinpoint Avalanche, 3RR, instant, 4 damage to target creature, cannot be prevented
Shock - R, instant deal 2 damage
Solar Blast, 3R, instant, 3 damage to target player or creature
Words of War - 2R, enchantment, skip drawing, deal 2 damage
Cruel Revival - 4B, instant, destroy target non-zombie creature, no regen
Death Pulse - 2BB, instant, target creature gets -4/-4, uncommon
Smother - 1B, instant, destroy target creature with casting cost 3 or less
Swat - 1BB, instant, destroy target creature with power 2 or less
482タイ屋:02/10/31 12:26 ID:???
要約しましょう:ここには6/5のビーストを除去できるカードは1枚、《Cruel Revival/
残酷な蘇生(ON)》だけです(オーケー、さらに2枚あります。しかし場に5体の兵士かゾ
ンビが必要です)。残酷な蘇生(ON)はタッチでも使えるので、誰もがこれを早期にピッ
クすることになると予想します。残りの除去は、いずれもシチュエーション次第か、限
定的なものです。その結果として、私は、ファッティへの回答として除去は不十分と見
ます。

タップとバウンス (コモンとアンコモン):

Crowd Favorites - 6W, 4/4, 3W: tap target creature
Whipcorder - WW, 2/2, W, tap: tap target creature
Chain of Vapor - U, bounce target nonland permanent, can be chained
Dispersing Orb - enchantment, sac a permanent, pay 3U, bounce target
permanent.
Essence Fracture - 3 UU sorcery, bounce 2 creatures, uncommon

 ゲームの初期、大量のマナを持ってない状態では、バウンスやアタッカーをタップで
きるのは、たった2枚のカードだけです。もっと後、誰かが8マナとか12マナとかある状
態でならば、《Crowd Favorites/群集の寵児(ON)》は複数のクリーチャーをタップでき
ます。しかし、白デッキが8とか12とかのマナを得るというのはどうすればいいのでしょ
うか? 白があまりドラフトされず、大量の軽減系と壁とを手にすれば、たぶんなんと
かなるとは思います。しかし、もしそれらを一人占めできなかった場合、私はそのデッ
キが大型攻撃クリーチャーを、十分な期間くい止めておくことができるとは見込めない
のです(もちろん、もし5人のプレイヤーが緑を取合うようなドラフトであれば、彼らも
ひどいデッキにはなるでしょうが)。
483タイ屋:02/10/31 12:26 ID:???
戦闘トリック除去 (コモンとアンコモン):

Catapult Squad - tap, 2 damage to TABC (target attacking or blocking creature)
Dive Bomber - sac, 2 damage to TABC
Inspirit (inspire?) - 2W, untap target creature, gets +2/+4
Commando Raid - instant, 2R, when target creature you control deals damage to
player, have it do damage to a target creature, as well, uncommon
Primal Boost - 2G, instant, target creature gets +4/+4, uncommon
Tribal Unity - X2G, instant, creatures of chosen type get +X/+X, uncommon

 戦闘での完全な不意打ちとして使えるトリック・カードは、3枚だけのように思われ
ます。《Inspirit/奮起(ON)》《Primal Boost/原初の支援(ON)》《Tribal Unity/部族
の団結(ON)》 そして、2枚は緑で、残りのトリックは白のクリーチャーですから、あ
なたはそれが作動する前に、場にいるのを見ることができます。

 要するに、大多数のオンスロート・ドラフトでは、クリーチャーをたくさん見かけて、
除去はあまり見られないということになるでしょう。もし、すべてのクリーチャーが2/2
か3/3だというのに近い状況だったマスクス・ブロックでそんなことになれば、それはク
リーチャー(の並んだ)膠着状態を意味したでしょう。このセットでは、コモンの6/5ク
リーチャーがあり、最大では9/9クリーチャーまでいるので、そんなに膠着した状況は見
ないでしょうが。加えるに、ウィザーズは、クリーチャータイプやいろいろなレアカー
ドから大きな利益を得られるようにしています。テーマデッキをドラフトすることは、
それほど重要ではないかもしれませんが、助けとはなるでしょう。以下は、レアリティ
と色に基づく、クリーチャータイプの分析です。オンスロートのシールドのイベントで
も、役に立つかもしれません。
484タイ屋:02/10/31 12:28 ID:???
Type Total Common Uncommons Rares

Wizard 22 6: (6U) 10: (1W, 8U, 1R) 6: (5U, 1R)

Bird 14 6: (2W, 3U, 1B) 5: (2W, 1B, 2R) 3: (3W)

Soldier 19 9: (8W, 1U, ) 7: (7W) 3: (3W)

Cleric 26 9: (6W, 3B) 10: (5W, 5B) 7: (4W, 3B)

Zombie 20 9: (9B) 6: (6B) 5: (5B)

Goblin 16 9: (1B, 8R) 3: (3R) 4: (4R)

Beast 29 11: (1U, 2B, 2R, 6G) 14: (1U, 2B, 7R, 4G) 4: (1R, 3G)

Elf 17 10: (10G) 5: (5G) 2: (2G)

Wall 3 1: (1U) 2: (1W, 1G) ?

Illusion 6 2: (2U) 3: (3U) 1: (1U)

Centaur 1 1: (1B) ? ?

Insect 4 1: (1B) 1: (1G) 2: (2G)

Dragon 2+* ? ? 2+: (1U, 1R*)
485タイ屋:02/10/31 12:28 ID:???
Barbarian 1 ? ? (1B)

Nomad 1 ? ? (1W)

Rebel 1 ? 1: (1W) ?

Cephalid 1 ? ? 1: (1U)

Angel 1 ? ? 1: (1W)

Cat 3 ? ? 3: (1W, 1B, 1R)

Giant 2 ? ? 2: (1W, 1B)

Mutant 1 ? 1: (1U) ?

Shapeshifter 1 ? 1: (1U) ?

Mercenary 1 ? ? 1: (1B)

Gorgon 1 ? ? 1: (1B)

Demon 1 ? ? 1: (1B)

Specter 1 ? ? 1: (1B)
486タイ屋:02/10/31 12:36 ID:???
Dwarf 1 ? ? 1: (1R)

Orgg 1 ? ? 1: (1R)

Ogre 1 ? ? 1: (1R)

Druid 3 1: (1G) 1: (1G) 1: (1G)

Spider 1 ? ? 1: (1G)

Elemental 1 ? ? 1: (1G)

Basilisk 1 ? 1: (1G) ?

Wurm 2 ? ? 2: (2G)

Avatar 5 ? (one each color) ?

Lords 5 ? ? (one each color)

Golem 1 ? ? 1 (artifact)
487タイ屋:02/10/31 12:37 ID:???
 さらに3つのトークン製造器があります。《ドラゴンの休息地/Dragon
Roost(ON)》《ケンタウルスの地/Centaur Glade(ON)》《動員令/Mobilization(ON)》
(訳注:あと、《Riptide Replicator/激浪の複製機(ON)》《Words of Wilding/野生の
言葉(ON)》がある。見落としだろう)

セットに関する別の考え方 : インベイジョンは、みんなに多色デッキをドラフトする
事を教えました。オデッセイはそれほど強く多色指向にデザインされていたわけではあ
りませんでしたが、それでもセットには、生け贄にすると何色でも出せるコモンの土地
がありましたし、キャスティングコストに色マナ1つしか必要としないカードも多数あ
りました。
 オンスロートは、そんな風には見えません。オンスロートには色マナ2つを必要とす
ることがたくさんありますし、緑以外にはマナサポートもありません。複数の色マナを
必要とする多数のキャスティングコストと、マルチカラーの土地がコモンに存在しない
ことで、2色を均等にドラフトするとか、2色にタッチで3色目を足すというのは、今
までよりは成功しないでしょう。緑ベースのデッキだけが、それから逃れることができ
るかもしれません−−もし彼らが少ないマナサポートを多数手に入れることができたな
らば。他の色は、一つのメインカラーと、もう一つの散らす色、という構成にせざるを
得ないでしょう。そう、ウィザーズが各パックでの各色のカード枚数を比較的一定に保
つのであれば、我々はシグナルを再び送り始めることができるのです。旧派のドラフト
がそうだったように。


 オンスロートのドラフトでは、しかし、すべての爆弾や、どの色のカードでも変異付
きの優れたカードを、ヘイト・ドラフトするようになるでしょう。もしあなたがその色
が出せなくて変異を表にできなくても、変異のカードはいつでも3マナ2/2として使
えるのです。これは手ごろな−あまり重要ではないとしても−クリーチャーになります
し、それにそのクリーチャーを対戦相手にフルパワーで使われてしまうよりは、明白に
優れています。ふつう、ヘイト・ドラフトというのは上手くないのですが、しかしこの
セットにおいては、ずっと一般的となるでしょう。

PRJ
[email protected]
488タイ屋:02/10/31 12:47 ID:???
出典:http://www.starcitygames.com/php/news/expandnews.php?Article=3765
原文:Peter Jahn
初出:2002年9月30日
翻訳:タイ屋

 なんとなく翻訳したスターシティの記事。現在では非常に優れているという記事と
は感じないかもしれないが、この記事が登場したのは一ヶ月も前。この人はインター
ネットライターとしてはそこそこ見かけるし、自分も嫌いではないが、飛びぬけて優
秀というほどではないと思う。
 それでも新セットのリリースの直後にこのクラスの分析を書いているわけで、やっ
ぱり海外の方がリミテッドが盛んな理由の一端を見た気がする。
 なお、文中で断りなくミスとか修正しているところがありますが、まあそういうこ
とで。表がぐちゃってるのはこちらの手落ち。半角スペースでインデントするのが無
理なの忘れていた。

 ・・・キブラー? 週末に事故ったりライブに行ったりドラフトしたり妹が姪を連
れてやってきたりで何もできてないので。フロレスみたいな簡単な文章やってしまう
と、難しいのにチャレンジする意欲が落ちるのよね。今週末も法事だのなんだかんだ
と用事があるので厳しい。まあ、できる範囲でやってくということで。
489NPCさん:02/10/31 17:01 ID:???
乙彼であります!(・A・)/
490NPCさん:02/10/31 17:57 ID:???
タイ屋お疲れ!
491NPCさん:02/10/31 18:43 ID:???
SBJもSBJスレもたくさん更新されてて凄く幸せage。
492Quick Interviews:02/11/01 12:41 ID:???
○来週の州選手権に持っていくデッキは何ですか?
EDT(Eric Taylor)「対立かな? でも、うーん、やっぱり秘密」
Mikey P(Mike Pustilnik)「サイカトグ。《Read the Runes/ルーンの解読(ON)》入れて」
PTR(Peter Szigeti)「Battleを持ってくぜ、ベイビィ!」
(訳注:戦いに行く、という意味か、それともBattle of Wits使うって意味か分からないです)


○オンスロートのキャスティングコストが6マナのレジェンドで、どれを一番引きたいですか?
デイブ・プライス「ロリックス」
アレックス・シュヴァルツマン「あの、緑の8/5トランプルの奴」
マイク・チュリアン「刃の翼ロリックス」

○もし今日グランプリに来てなかったら、何をしてましたか?
EDT「バスタブに寝そべって、ボンボンでも食べて、露出度の高い女の子の出てくるライトSFでも読んでたろうね」
ブライアン・デービス「*検閲済み*」
ケン・クローナー「チームCMUとPTヒューストンのプレイテストだね」

○オンスロートのリミテッドで、最高のアンコモンを挙げるとすれば?
PTR「《Slice and Dice/めった切り(ON)》。あれは赤に行かせるね」
アレックス・シュヴァルツマン「《Death Pulse/死の脈動(ON)》ですね」
Mikey P「《Centaur Glade/ケンタウルスの地(ON)》」

○プロツアー・ヒューストンで、エクステンデッドで予想外に成功するカードは?
マイク・チュリアン「《Tangle Wire/からみつく鉄線(NE)》」
ブライアン・デービス「《Festering Goblin/ただれたゴブリン(ON)》」
ズヴィ・モーショヴィッツ「ヒューストンでは、私の予想外のことなど有り得ない!」

○オンスロートの部族で、一番の構築デッキになるものは?
デイブ・プライス「ゴブリン」
PTR「ピットファイター」
ジェフ・カニンガム「エルフ」
493タイ屋:02/11/01 12:54 ID:???
原文:http://www.wizards.com/default.asp?x=sideboard/gpphi02/questions

 ブライアン・デービスが謎におかしかったので訳出。プライスも赤い答しかしてな
いのは、キャラをわきまえているということなのだろう。PTRはノリノリだし。
 こういうのがあるから、英語のイベント記事は読んでて楽しい。日本語版であんま
やってない気がするけど、やっぱ人手の問題なんだろうか?

>480
 支援どうもです。
>489-491
 声援ありがとうございます。
494高潮の:02/11/01 17:43 ID:???
タイ屋さんお疲れさま。×2。面白かったです。訳は前回の方がちょっと好き
だったんですが、単に今回敬体だからちょっと固く見えるだけかも。

クイック・インタビューのほう。
エリック・テイラーのは
「対立。だけど、しーっ、これまだ秘密なんだ」
てな感じじゃないかと思ったですが、どうでしょう。
あとPTRのアンコモンは
「《めった切り》。赤いし」
 で、この環境赤強いからってことかなあと。causeはit causes the deck
red(文法超自信無し)じゃなくて単にbecauseではないでしょうか。
 以上、忍法翻訳やってないのに他人の訳にけちつけるの術。

>491
 全く同感。ほんとに素晴らしいです。
 ただここはタイ屋さんの孤軍奮闘に支えられてるだけという……。そろそろ
頑張らないとなあ。って、こればっかり言ってますねおれ。
495 ◆HiGiko.el. :02/11/01 19:58 ID:???
おれももっと翻訳しないとな。タイ屋さん乙。
496NPCさん:02/11/01 23:10 ID:???
俺は比較的逐語訳風のタイ屋支持者だけど。
雰囲気を見て変えてくれればいいかな。
497タイ屋:02/11/02 15:45 ID:???
>494
 むー、確かにそうかも。「だけど」は「though」とかだろうし。causeは他動詞で
取ったけど、自分の訳した意味なら「cause a red deck」とかでいいはずだし。
 まあ、30分ぐらい(しかも大半は日本語の口調を考えていた時間)で訳したので、
こういうこともあるよね(時間をかけてもこういうのが適切に訳せるかというと謎)。

>逐語訳と意訳
 リミテッド記事は、いつもの翻訳ソフトじゃなくて、exite翻訳+テキストエデ
ィタ+オンライン辞書だけで訳したので、作業負荷が大きくて、結果的に逐語訳が
増えたかな? まあ、分析記事なので、意図的に固めの文章にした部分もあるけど。
 あと、顔写真見て、「コイツは敬体でしゃべらせよう」とか決めた部分もあり。
 フロレスは、読み物の部分が大きかったので、適当に処理しやすかった。でも、
分析記事はそうもいかないのよね。誤訳で価値が落ちる度合いが大きい。496の言う
「雰囲気」とはちょっと違うかもしれないけど、そんな感じではある。

今日のイチオシ
http://www.wizards.com/default.asp?x=sideboard/gpphi02/build
 シールド戦の参考になるかも。「構築で失敗したところは?」のインタビュー。
パスティルニクのデッキをプライスが組み直したものが載っていたりしてオトク。

今回のイチオシその2
http://www.togit.com/Magic/OL_PTBoston2002.html
 ワイズ・ワードで紹介されていたOsypのトーナメントレポート(だと思う)。
 トーナメント自体はどうでもよくて(またかい)、本題はその後の展開。
「ブライアン・キブラーがDDRやってるところを見るというのは、マイク・パスティ
ルニクのドラフトを見るようなものだ」
「ハーイ、彼女たち。僕の名前はジョン・フィンケル、こっちは僕の友達でデンマー
クからやって来たスヴェン。ちょっとお話しない?」
 などの名台詞が続々登場。でも、訳すのは難しいか?
498NPCさん:02/11/05 10:46 ID:7VLB2NNG
>>465
M木ポンの煙幕だった模様。

>日本昔話 前編
>
>つるたよしゆき
>
> どうも、こちらではお初です。つるたです。
> 真木から、昔話をせよ、という依頼を受けました。(後略)

ってことで、編集長交代ワショーイage.
499タイ屋:02/11/06 17:00 ID:???
本家更新あげ。
ついでに、マインツの結果はこちら。
http://www.wizards.com/sideboard/article.asp?x=results/PTMAINZ98

>447や448の言っていることはどうかと思って翻訳で流した面はあるが、実際今回
の記事を見てもそう思った。


>以上、忍法翻訳やってないのに他人の訳にけちつけるの術。
 それは元来はオレの得意技だったんで、以下微妙に脳内妄想。

「ここは拙者が行かせてもらおう」
「タイ屋っ!」
「オメーはさっき魔異句・風呂例巣と戦ったばかりじゃねえか!」
(中略)
「あの高潮の動き、あれはまさか忍法(略)の術!」
「忍法(略)の術だと、知っているのか、三四郎!」
(中略)
「残念ながら、この程度ではコイツをメインデッキに投入する理由としては不十分だ。
そうすると(コイツをメインに入れるには)、たぶん(先述のギミックに加えて)さらに
(サイドボードに)2,3枚は強力な色対策カードを持っていたいところだろう」
 なお、狡猾な願いがEd Fearのイカサマを元に開発されたことは言うまでもない。
    −民明書房刊「ジャッジメント・さらに青緑を強くしてどうするねん」より抜粋

 って、わかりにくいな。次は>497のOsypのトーナメントレポートかmtg.comのMaroの書
いた緑の記事か無限コンボの話か、PTヒューストンのチーム紹介が候補。賞味期限の都合
で、たぶんチーム紹介を最優先で進めて明日完成、できればいいかな、ぐらいで。
500タイ屋:02/11/07 12:42 ID:???
プロツアー・ヒューストン プレビュー:プレイテスト・グループ

                       ケン・クローナー(Ken Krouner)


 プロツアーのプレビューというのは、いろいろな角度から考えられる。たとえば、
フォーマットとメタゲームの流行を予測して見てみるといったものがある。あるいは、
プレイヤーと上位入賞者を予測してみるといったものもあるだろう。
 わたしの場合、構築のプロツアーにおいては、より社会−政治学的な視点から見ると
面白さが増すと思っている。

 テストグループというのは、チームを組むのとは違って、政治的で激烈な争いだった
りはしない。それほど厳密ではなくて、多くの局面がある。場合によっては、友人と互
いに敵対できたりもする。そんなことが、かつてほど頻繁に起きているわけではないが。
近年のテストグループは、その他のものと同じくらい、友情にも大きな基盤を置いて形
成されているので、(グループ内で)情報を隠しあうというようなことの再発も少なく
なった。

 これは、今年形成されている注目すべき何チームか(の紹介)である。あなたが期待
していたであろう、古くからの主要なものがたくさんある。また、インターネット上の
チャット以外に見分けることのできない提携で、どこからともなく現れたように見える
グループもいる。このリストに全員を載せると途方もなく大きくなってしまうので、遺
憾ながら、わたしがこのリストに取り上げてない人たちもいる。
501タイ屋:02/11/07 12:43 ID:???
The Germans +
ドイツ人+

Kai Budde, Patrick Mello, Dirk Baberowski, Marco Blume, Gary Wise, John
Larkin.

 このチームにいるメンツは、非常に手堅い結果を出している。ジョン・ラーキンは構
築のスペシャリストだし、ゲリー・ワイズは彼がイングランドに移って以来、構築でも
とどまる所を知らない。ゲリーは現在は北米に戻っているが、こんな短時間で彼の構築
戦での勝率が大きく悪化する見込みは少ない。近年圧倒的なドイツ人たちが、この二人
のプレイヤーを彼らのチームに加えたことは驚くには当たらない。
 この連中は、「悪い」コンボを発見することと、ほとんど常に最高に近いデッキに到
達していることで知られている。しかし、それは英語(を話すプレイヤー)とドイツ語
(を話すプレイヤー)が同盟(alliance)していた時代のことだった。ゲリーがそのグ
ループから生き残った唯一のプレイヤーだという状態で、彼らの構築の結果を維持でき
るだろうか?
 エリック・テイラーとパット・チャピンが、このシーズン遅くになってこのグループ
に加わるという話があったが、この記事の時点では、その連携はまとまっていない。

Punisher
パニッシャー

Jens Thoren, Anton Jonsson, Tomi Walamies, Johan Sadeghpour, Mattias Kettil,
Mattias Jorstedt.

 これがもう一つの、近年の構築で腕を振るっているグループである。昨年、トミィは
象コントロール・デッキで、決勝戦まで突き進み、そこで惜しくもカイに敗れた。彼ら
はまた、OBCで黒も緑も使わずに高い戦闘力を持つデッキを開発することで、多くの批
判を退けることに成功した。
 彼らは地理的に見た場合にも非常に近い関係にあり、そのために非常に生産的なテス
トを行えるだろう。2人のインビテーショナル出場者と数人のプロツアートップ8を数
えるチームには、いいものが期待できる。
502タイ屋:02/11/07 12:43 ID:???
Your Move Games
ユア・ムーブ・ゲームス

Dave Humphreys, Rob Dougherty, Justin Gary, Zvi Moshowitz, Darwin Kastle, Alex
Shvartsman, Matt Rubin.

 こいつらは、ばかげているほど多くの回数、エクステンデッドで強い成果を出してい
る。アレックスとズヴィはワールドのためにここに加わり、明らかにYMGはそれを歓
迎しているようだ。彼らがかつて持っていたプレイヤーの厚みが不足しているので、確
かにエクステンデッドのような環境では障害がある。だからといって、ロブ・ドハティ
を除外するわけではない。彼は少数のテストパートナーとで、このようなワイドでオー
プンなフォーマットで、パワフルで興味深いデッキをいくつか組み上げている。エクス
テンデッドにおいてさえ、テストプレイヤーの大軍が必要だというわけではないのだ。

 これは、テイラーとチャピンが加わることに関心を示したもうひとつのグループだっ
たのだが、その話は同じくまとまらなかった。
503高潮の:02/11/07 12:44 ID:???
おれも一番最初にこのスレに書き込んだ時は他人の翻訳へのつっこみでした。
1stスレの550辺り。

「というわけで術のキャリアなら譲るつもりはありませんよ?」
「いいから戦え」
「…………」

そろそろほんとに来庵腐羅亜をなんとかしたいと思います。たぶんこれ言うの
三度目。あと、SBJ記事増えてるけど翻訳ものそんなに多くないんで、まだ
まだこのスレも頑張れそうな。
504タイ屋:02/11/07 12:44 ID:???
TOGIT, CMU

Osyp Lebedowicz, Mike Turian, Brian Davis, Eugene Harvey, Gerrard Fabiano,
Antonino Derosa, Ben Stark, Peter Szigeti, Ken Krouner, Ed Fear, Adam Fischer,
Craig Kremples, Adam Horvath, Patrick Sullivan, Franck Canu, Christophe Haim,
Tom Martel, Andrew Cuneo, Carlos Chada, Jeff Magid, Jon Sonne, Andy Stokinger,
Chris Leather, Brett Shears.

 さらに多いかもしれないが、私には確信できないので。このグループは大きすぎて身
動きがとれないように見えるかもしれないが、額面通りに取らない方がいい。このシー
ズンが始まったとき、TOGITとCMUはワールドとナショナルのために、同調しようと計画
していた。われわれは何度かの成功したテストプレイをともにした。しかし、グループ
が拡大に拡大しつづけて、ちょっと収まりきらなくなった。それで、早期にわれわれは
分割することを決断した。TOGITは彼らの道を行き、われわれは自分たちの道を行くこ
ととなった。

 フィラデルフィアの前に、われわれはこの環境(を把握すること)が大仕事なのは理
解していた。付け加えて、このグループの間には多くの強い友情が存在しているので、
われわれはバックアップを加えることに決めた。フィラデルフィアで、OspyはFranckと
Christopheを泊まり込みで招待した。そして彼らはエクステンデッドをテストプレイし
て、グループに加わった。ピーターはこの週末に同じように加わった。
 最初、われわれはLiz Lempicki(※クリス・ベナフェルのガールフレンド)と一緒に
活動してた。彼女は依然としてわれわれのデッキの大部分を持っている。しかし、もし
彼女が出席(※プロツアー出場か、それともテストチームへの参加なのか、不明)して
いて、そのまままったくテストをしなかったならば、彼女はあてにならない。これは、
また、テイラーとチャピンとクリス・ベナフェルを連れてきたかもしれない。しかし、
こんな遅い時点では、そんなシナリオはなさそうだと思える。

 わたしはここから良い結果が何人か出ると期待してる。われわれは良いデッキを多数
持っているし、われわれの何人かがブレイクすると言える完全な見込みもある。
505bloom:02/11/07 12:44 ID:sUZvkXVk
506タイ屋:02/11/07 12:45 ID:???
The Usual Suspects
ユージュアル・サスペクツ

Brian Kibler, Ben Rubin, Baby Huey, Matt Linde, Zack Parker, Brock Parker,
Eric Froelich.

このメンバーは、ミニ・コロニーの残党である。今では一緒に生活しているわけではな
い−−(ルームメイトの)Huey, Brock and Lindeを考えなければだが。キブラーと
ルービンは、始源の時から一緒に活動している。ルービンは彼のオンラインでのマジッ
クに困難を抱えている。そこで彼らは、過去でそうあったほど活発にテストできている
わけではない。ヒューイは、彼らの側(end)で多くのことをやっていることと、キブ
ラーがある程度のテストを、地元の神童ザック・パーカー(Zach Parker、ベビー・
フェイス・アサシンとして知られている)と行っているということをわたしに保証し
た。


The Dutch
オランダ人たち

Noah Boeken, Jelger Wiegersma, Kamiel Cornelissen, Victor van den Broek, Frank
Karsten.

 全員が強力なプレイヤーである一方、ワールドにおいてこのグループは、数度にわた
り、彼らの使えるデッキならなんでも、もらったり、借りたり、あるいは盗んだりしよ
うとしたと見られている。事実かどうかは不明だが、Jelgerは、アレックス・ボルテー
のラップトップコンピューターから.decのファイルを探していたとされているが、一方
彼はメールチェックをしていただけと主張している。いずれにせよ、彼らはすべての
フォーマットで強い成績を残している強力なプレイヤーたちである。
 (書かれている名前が少ないようだが)わたしが彼らを除外したのではなく、単に彼
らはワールドの準備していたのよりも、少ない人数でやってるからである。

※最後の一文、難しかったので間違っているかも。
507タイ屋:02/11/07 12:45 ID:???
The Japanese
日本人たち

Satoshi Nakamura, Jin Okamoto, Itaru Ishida, Katsuhiro Mori, Tsuyoshi Fujita.

 彼らが世界で最高の技術※を持つプレイヤーだというわけではないけれども、常にテ
クノロジーではゲームのより先にいる。OBCのグランプリシーズンの後半、トーナメン
トシーンを揺るがした遅咲きのデッキを思い出してほしい。ゾンビ激動とパイレート
だ。日本人たちはそれらのデッキを世界選手権の時点で持っていた。ニューオリンズで
カイが使って優勝したトリックス・デッキを思い出して欲しい。日本人はそれを1年以
上前※に持っていた。それらは青単色で、一方ネクロと儀式と魔力の櫃は依然として使
用可能ではあったが。しかし、彼らを見るときのポイントは、彼らが良いデッキを知っ
ているということだ。

※技術(technology)だが、プレイ中での技量(skill)とは別で、デッキ構築に関する
面で使われることが多いような気がする。
※青単ドネイトの初出は99年のPTシカゴ。石田格(だったと思う)が開発して一部日本
勢が使用した(他にもう1グループ作ってたところがあったかもしれないが覚えてな
い)。YMGのミシェル・ブッシュが、これにココア・ペブルスの概念(コンボデッキが
ネクロを使う)を導入したのがトリックスなのは有名。


Courtney's Boys
コートニー・ボーイズ

Bob Maher, Neil Reeves, Dave Williams.

 彼らからのファイナル・アンサーを得て確定することはできなかった。とはいえ、私
は彼らが一緒に活動していると考えるのが当然だと思うだけである。彼らはトッププレ
イヤーであるのと同じく、あなたがプロツアーで見つけられる良き友人たちでもある。
しかし、私が特に最初に言っておきたいことは、彼らはリミテッドのスペシャリストだ
ということだ。
508タイ屋:02/11/07 12:46 ID:???
Deadguy
デッドガイ

Chris Pikula, Dave Price, Tony Tsai, Jon Finkel, Steve OMS.

 ここには、他にもニュートラル・グラウンドで彼らとともに活動しているプレイヤー
がいるはずだが、私はそれらの名前を正確に挙げることができなかった。彼らは全盛期
を過ぎているように見えるかもしれない。しかし、私は彼らを単に除外したりといった
ことは、まだできない。私はワールドでデイブと対戦した。誰かが何を言いたいとして
も、彼はそのトーナメントでもっともタフな対戦相手だった。エクステンデッドのよう
なフォーマットでは、攻撃的なデッキは大繁栄するか、もがき苦しむか(flourish or
flounder)だ。もし彼らがドアを再びノックするのであれば、我々は最年長のユーザー
たちがその戦略をどう扱うかを見ることができる。


South America
南米

Carlos Romao, Diego Ostrovich, Gabriel Caligaris, Gabriel Michelena.

 これらの静かというにはほど遠い新参者たちが、ワールドを大いに騒がせた。ディエ
ゴはインビテーショナルでは続けられなかったが、カルロスは彼の存在を知らしめた。
この複合体は、次の構築戦プロツアーで結果を出せるだろうか? 時間だけが答えを出
せるだろう。
509タイ屋:02/11/07 12:50 ID:???
Canada's Best
カナダの最高のメンバー

David Rood, Elijah Pollack, Gab Tsang, Jason Howden, Jon Stern.

 こいつらは、どちらかといえばリミテッドでの才能によって知られている。しかし、
ギャブは相当に非公式なマジック・コロニーを作って、かなりの期間こいつらの家主と
してプレイしてきた。最近の2度の合衆国でのグランプリにおけるギャブの成績がまぐ
れだったのか、それともかつてそうだった状態に戻ったのかを確認するのはおもしろい
だろう。われわれはまた、チーム2020の個人戦での活動を見て、彼らが個々人では
活躍できないのかどうかを知ることができる。


The French
フランス人

Gabriel Nassif, Raphael Levy, Pierre Malherbaud, Amiel Tannenbaum, Olivier
Ruel, Antoine Ruel.

 クリストフとフランクが表向きは合衆国へと去った一方、何人かの強力なプレイヤー
がフランスに残っている。フランスの出してきたデッキというのはふつうは風変わりな
面があるが、それがしっかりした結果を出せないというわけではない。Gabriel Nassif
は大々的に彼の存在をしらしめた。彼はPierre MalherbaudやRaphael Levyといった古
株のプレイヤーからの強力なサポートを受けている。
510タイ屋:02/11/07 12:51 ID:???
Michigan
ミシガン人

Eric Taylor, Pat Chapin.

 この二人は単独でやっている。2人だけのグループというのは並外れて小さいが、そ
れにも関わらず彼らは、このワイドでオープンなフォーマットを把握したと確信してい
る。
 彼らがGPミルウォーキーでやったのと同じように、トーナメントをこの二人の素晴ら
しい連中が奪い取るのを見ることができれば最高だろう。


Missing in Action
行方不明の方々
Brian Hegstad, Ken Ho, Joe Crosby, Matt Ranks, Bryan Hubble, Jeff Cunningham,
Chris Benafel, Jeff Fung, Terry Tsang, Dan OMS, Eric Franz, Blake Quelle.

 私は、テリーがこのトーナメントに参加しないだろうと聞いた。
 直近の構築のプロツアーを優勝した人(ケン・ホー)は、このイベントに一個人とし
てではなく、チームメイトと友人たちとともに参加するらしいということは当然だと思
う。ボストン以来、彼からそう聞いている。
 その他の参加しようと計画している人全員について、わたしは(もし練習していたと
しても)彼らが誰と練習しているか、しかとしたことは言えない。彼らの不幸な魂を救
うために、土壇場になってチームが再編成されることがあるかもしれないし、それは面
白いだろう。これらの名前のうちのいくつかはグレイヴィ・トレイン落ちしてるかもし
れないし、出場するための構築のレーティングが足りなかったかもしれない。
511タイ屋:02/11/07 13:02 ID:???
 これらのグループが、プロツアー・ヒューストンに向かって共同して活動してきた
グループである。いくつかは新しい連携であり、いくつかは古くからの友情のためで
あり、いくつかは国家の名誉のため、いくつかは大陸への忠誠のためにいる。
 こんなに違ったタイプのグループと、いろいろな規模のグループがいるので、どの
タイプでどの程度の規模が一番良い結果を出せるのかに注目するのも、面白いだろう。


原題:Pro Tour-Houston Preview: The Playtest Groups
原文:http://www.wizards.com/default.asp?x=sideboard/feature/20021105b
原著:Ken Krouner
翻訳:タイ屋

 というわけで、予告したものです。今回はかなり急いでの翻訳なので、雑なところ
多いと思います。
512NPCさん:02/11/07 13:17 ID:???
乙。
>>505に禿藁。
本物や。
513NPCさん:02/11/07 15:22 ID:SSNz2ceU
いつもありがとう。
514高潮の:02/11/07 18:00 ID:???
お疲れさま。確かにところどころあれ、ってとこもありますが、鮮度命だし
意味通ってればよろしいかと。面白かったです。

>503に関しては心の底から謝りたい。ていうか謝ります。ごめんなさい。

>505 こ、これが……、初の公式スポンサー、なのか?!
515あのne:02/11/08 00:14 ID:???
Sideboardの記事に出てるFantasyプロツアーってなんですか?
賞品でるみたいで参加は無料っぽいから参加しない手は無いと思うんだけど。

多分、プロツアーで勝つ人を当てればいいんかね?
複数選んだ場合、プレイヤーの名前の横にある数字が111を上回らないように
すればいいんやよね?

ね、ね?
516NPCさん:02/11/08 00:23 ID:???
>>515
その通り。
517あのne:02/11/08 00:44 ID:???
>516
さんくす!
で、あなたは投票した?
とりあえず初めてなんで日本人に入れとくけどさ。
ほんとにパック当たるのかな?
518タイ屋:02/11/08 08:53 ID:???
>515-517
いや、悪いけどその表現はまるっきりの間違いではないにしても、正確ではない。
http://www.wizards.com/sideboard/JParticle.asp?x=JPfantasypt
 に、ルールの説明がある(ただし、カイが100点超える前の時代の文章だが)。
 プロポイント制限内で8人までを選択するのはその通り。で、勝敗判定は、優勝者
予想じゃない。選択した選手の稼いだ賞金額を合計して、一番多い人の勝ち。まあ、
実際に表を見てもらうとわかりやすいと思う。

http://www.wizards.com/default.asp?x=sideboard/news/20020827a
 これがワールドの時の結果。マイク・パスティルニク恐るべし。選択の分析とかし
たいが、そんな暇があるなら翻訳優先で。次はたぶん、緑のカラー・ホイールの話。
早ければ明日にも。
519高潮の:02/11/08 12:53 ID:???
Carlos Romaoを入れてるのはほんとに凄い。パスティルニク。

ライアン・フュラーの翻訳は香ばしい辺りにさしかかってきたのだが、
ほかに証人とかコメントしてる人とかは居ないのか気になってきた。
まあかばう人は居なさそうな雰囲気だったが……。
520タイ屋:02/11/09 12:57 ID:???
 プロツアーおもしろすぎ。翻訳してる場合じゃないね(おいおい)。
 チーム記事は本家とかぶったか。まあいいけど。本家ががんばってるのはいいことだし。
しかし、翻訳が自分のと正反対のとことかある。難しいな。

>519
ドイツチームピックはありなのよ、カイ・ブッディのいるチームだから、団体戦の賞金考えると。
でもRomaoピックしてるのは34人だけ。思うに、パスティルニクがGPに参加したときとかでRomaoに会って、
「コイツやりおる」
 か見抜いて入れてた、だったらいいなあ。(根拠なし)

 ライアン・フュラーについては、misetings.com内に「どう見ても事実だよな」から
「どう見ても嘘だよな」までいろいろあるけど、要するに「奴はそういうキャラだ」が
コンセンサスだと考えていいようなんで、その線で問題ないかと。
521NPCさん:02/11/09 13:02 ID:???
フィンケル マスティコアでわらってもた



不覚だ
522NPCさん:02/11/09 18:10 ID:???
本家更新!
タイ屋ありがd!
高潮ガンガレ!
ついでに新人翻訳者勧誘age!
523NPCさん:02/11/09 20:18 ID:???
ここで翻訳している方たちに質問なんですがいいですか?
1 皆さんどのように翻訳していますか?
2 普通に原文読んで理解できるくらい英語が達者でいらっしゃるのですか?
3 どのくらい時間かかるものですか?

俺は英語が得意って程じゃないけど(学生)
翻訳している人はどんなものなのかなっておもいまして。

あっ、いつも読ませてもらっています、ありがとうございます。
524NPCさん:02/11/09 21:07 ID:hHFFRPSw
多分こっちの方が適当と思われ。
どうしてもタイ屋か高潮かoniraに回答を求めるというのなら別なんだが。

▼卓上ゲーム翻訳に関する総合雑談スレ▼
http://game.2ch.net/test/read.cgi/cgame/1028455961/l50
525NPCさん:02/11/10 02:16 ID:???
英語の記事が何となく読める。
フィンケルとブッディの対戦も読めた。
分かりやすい英語で、分からないとこは想像で読めた。
英語ってこんなもんなんだなぁ。

翻訳には至らんし、会話は出来ないけど、読めた人の心境。
526高潮の:02/11/10 23:42 ID:???
>523
 まあ、このスレならではってこともありそうなんで「ここで」「おれの」回
答をしときます。

1.これ向こうのスレでは翻訳の方向性をみんな答えてたんですけど、聞いて
 るのは方法なんですよね? おれはまず原文を全部プリントアウトして、そ
 んで頭からとにかく一通り全部読みます。大抵電車の中でやるので辞書とか
 なし。わかんない単語は線引いたり。しかる後にノートパソコンに向かって
 テキストエディタででけでけ打ちます。辞書は紙の奴(ナロウバンドなので
 ……)。以前はわかんないと弟に聞いたりしてました。
2.文によります。アラン・カマーのデッキ・クリニックならところどころの
 単語以外はだいたい理解。ワイズ・ワーズだと感覚的には半分もわかりませ
 ん。口語は難しいです。
3.世界選手権の決勝のcoverageは5時間ぐらいだったと思いますが、それが
 最短かなあ。総じて、みなさんが想像するよりいっぱいかかってるっぽいで
 す。

 ……そんな感じ。要するに「翻訳するだけ」だったら英語力より暇とやる気
の方が重要です。そこから先はセンスと努力の問題だと思います。
 まあやってみると結構楽しいんで、興味がおありならチャレンジしてみるの
もよろしいかと。賞味期限の長い記事なら、時間をかけて訳せばいいことです
し。
527タイ屋:02/11/11 17:04 ID:???
>523
>1 皆さんどのように翻訳していますか?
 まず、BOGCでチェックするか、ここでのリクエストを受けて訳したいのをピックアップ。
 TXTにして機械翻訳にかけて、翻訳ソフト上で作業。紙では作業しない。

>2 普通に原文読んで理解できるくらい英語が達者でいらっしゃるのですか?
 一応は。今でもメールやニュースレターは素で読んでるし。
 ただ、記事については、機械翻訳の方が5倍は速いので、読解力は落ちてると思う。

>3 どのくらい時間かかるものですか?
 「どの程度の品質に仕上げるか」と「どのぐらい難しい文章か」による。
 翻訳ソフトにかけて、文節切り直したり単語追加するだけなら、正直1,2時間で済む。
 もちろんそんなものは日本語になってないので、そっからが本題。
「オールド・スイッチェルー」で4,5時間ぐらいだったか?
 逆にワイズやズヴィの最高難易度部分だと、1文に1時間ぐらい使わないと意味が全く取れないことがあるんで。
 自分の英語力は、そういう意味では低いと思う。時間をかけるという意志で訳してる感じか。
528523:02/11/11 17:18 ID:???
参考になりましたありがとうございます。
お二方の返答を見て(日本人が)読みやすい文章にするのに時間がかかるようですね。
529NPCさん:02/11/11 18:03 ID:???
ねぇねぇ、スレ違いなのはわかってるけど、ちょっと教えて欲しいことがあるんだ

backbone

これって「背骨」って意味以外に何か無いですか?
530NPCさん:02/11/11 18:52 ID:???
>>529
「後ろ盾になる物」「中心になる勢力」などの意味を見つけたぞ。
531NPCさん:02/11/11 18:59 ID:???
バックボーン(=後ろ盾)って普通に使わないか?
背骨って意味があることを今初めて知ったぞw
532:02/11/12 01:51 ID:???
翻訳者の人はやっぱし努力してんだなぁ。
ササッと翻訳してるんかと思ってた。
俺もやらにゃあかん。英語の勉強を。
533タイ屋:02/11/12 12:39 ID:???
 と、いうわけで、予告していたmtg.comの翻訳です。

緑はつらいよ−−もっとも誤解された色
                      −−マーク・ローズウォーター

 緑の週にようこそ! 今週私たちは自然と成長の色を探検するでしょう。
 これは、ついでながら、マジックの色を取り上げる5つのテーマウィークの最初のも
のです(残りの色の週は、今年の残りから来年の早い時期にかけて登場予定です)。
 以前のコラムで言及したように、私はリチャード・ガーフィールドの最も革新的な創
造の1つが、マジックの色の輪(カラー・ホイール)だと信じています。カラー・ホ
イールは、ゲームのフレーバーの部分と、メカニズムからの視点とを結びつけるものな
のです。私にとって、それはマジックの中心です。そんなわけで、私は多くの時間をか
けて、カラー・ホイールが作動する方法を理解してきました。
 何カ月も前に、私はなぜ色がお互いを憎むかを説明する記事を書きました("Hate Is
Enough"憎悪はもう十分)。これは、カラー・ホイールの考え方を詳しく導入しようと
する、私の最初の試みでした。
今度は、特定の色のフレーバーと哲学に焦点を当てて、それを続けることにしましょう。
それが、緑の週だということです。私は、緑から始めるのが一番いいと考えました。
(その理由について説明しましょう)
534タイ屋:02/11/12 12:40 ID:???
The Wheel Keeps On Spinning
●車輪はめぐるよどこまでも

 およそ2年前に、R&Dはカラー・ホイールを研究するために、あるリソースを組
立てることにしました。私たちはすべての関係者を集めて、色とそれらの関係につい
て、組織的な研究を始めました。私たちが最初にやったことは、5つの色のそれぞれ
を、はっきり定義することでした。

○その色は何に関心があるのか? その最終的なゴールは何なのか?
○その色は、その目的を達成するためにどんな手段を使うのか?
○その色は何に関心があるのか? その色が表すものは何なのか?
○その色が嫌うのは何か? 何がその色を否定的にさせるのか?
○なぜ、その色は友好色が好きで、敵対色を憎むのか?
○その色のもっとも優れた特徴と、最大の弱点とは何なのか?

 この作業を補助するために、私たちはR&Dの壁に、実物のカラー・ホイールを作り
ました。誰でも切り抜いた絵(たいていは文字でしたが)を、ホイールの上の、それが
属していると感じた色に張り付けていったのです。
もし十分な人数からの反対があれば、それは別のところへと移されました。
 この練習は非常に面白かったです。(それについては、この文章の最後で、いくつか
の例を挙げてお話しするつもりです)
 私たちは色の定義をよりよいものにしていくとともに、コンセンサスを形成していき
ました。そして私たちは緑について重要なことを学びました: それは、理解するのが
もっとも難しい色だったのです。誰でも、白とか黒については、同じページにいるよう
な感じでした。しかし、緑についての意見は、誰もが少しずつ違っていたのです。この
ため、私たちが緑を理解するには、ほかよりも多くの時間が必要でした。そして今回、
私たちの結論をこうして広めようとしているのも、このためなのです。
535タイ屋:02/11/12 12:40 ID:???
What does the color care about? What is its end goal?
●その色は何に関心があるのか? その最終的なゴールは何なのか?

 それぞれの色の世界観は、それが何に最大の価値を見ているかということに、多大な
影響を受けます。緑が最大の価値を見るのは何でしょうか?
 それは、自然です。
 緑が世界を見るやり方であり、世界が正しくあるということです。優雅さ、穏やか
さ、力強さにおいて、自然に勝る力はないでしょう。その最終目標は至って簡単で、自
然なありようを発展させることです。緑は、その精神において、静かに腰を下ろして、
周囲に生命が広がっていくことを見ているだけで十分なのです。それで、緑の究極の
ゴールは成長だということになります。緑は自然が自由にどこでも見られる世界が、最
も幸せだということになるでしょう。
 「成長」のテーマは、緑という色のどこでも見られます。緑は《巨大化/Giant
Growth(6E)》や《踏み荒らし/Overrun(OD)》のような呪文で、クリーチャーを一時的に
大きくする能力を持っています。より長期的に見ても、緑は《激励の加護
/Invigorating Boon(ON)》や《捕食者の飢え/Predatory Hunger(EX)》のような、ク
リーチャーを永続的に大きくする呪文をたくさん持っています。加えるに、緑の成長
は、《カマールの召喚術/Kamahl's Summons(ON)》や《ケンタウルスの地/Centaur
Glade(ON)》といったトークン製造器を通しても見られます。
緑はまた、《マロー/Maro(6E)》とか《土を食うもの/Terravore(OD)》のような、長い
時間にわたって成長するクリーチャーも、たくさん有しています。緑の「成長」は、ま
た、《不屈の自然/Rampant Growth(6E)》や《繁茂/Wild Growth(6E)》のような呪文で、
プレイヤーが土地やマナを加速して得られるようにする能力も持っています(何回も
"growth"/「成長」と出てくるのに気づいたでしょうか?)
 無意識的に、緑は休まずにますます多くのリソースを作り出して、ますます多くの脅
威を出すことで、敵を圧倒するのです。
536タイ屋:02/11/12 12:41 ID:???
What means does the color use to achieve these ends?
●色は、その目的を達成するためにどんな手段を使うのか?

 緑にとっては不幸なことに、誰もが同じ考え−自然を重んじる−ではないのです。そ
んなわけで、緑は自然のありようを守ることを使命とするのです。緑は、自然の驚嘆に
値するふたつの力、原始の力とクリーチャーの群れを使うことによって、その使命を達
成します。緑は、その擁護者の自然の力を重んじています。そんなわけで、緑は本能と
自然に見いだされる共生/Symbiosisとを強く信頼しているのです。このことが、緑を予
測するのを難しくして、数の力で敵を圧倒する能力を与えているのです。

 この原理が、緑が「クリーチャー・カラー」であることの理由です。このことは、
ゲームにおいて、いろいろなやりかたで反映されています。最初に、緑は他のいかなる
色よりも多くのクリーチャーを持っています。
ちょうどオンスロートのコモンカードを見ればいいでしょう。緑には16匹のコモンの
クリーチャーがいます。白は13,黒が12,青は11で赤は10です。緑はまた、よ
り大きなクリーチャーがいますし、それは特にコモンで顕著です。最も重要なこととし
て、緑には、マナの見地から最も効率的なクリーチャーがいます。一般に、あなたはあ
なたが緑でクリーチャーをプレイすると、マナに見合った以上のものを得るでしょう。
537タイ屋:02/11/12 12:41 ID:???
What does the color care about? What does the color represent?
●その色は何に関心があるのか? その色が表すものは何なのか?

 緑は理想のためにではなく、どちらかと言うと生命のあり方のために戦うのです。そ
んなわけで、緑が色の中で最も精神的であるわけです(最も宗教的というわけではあり
ませんが。緑はその点は白に譲ります)。緑は個人の上に、システムの重要性を強調し
ています。白の秩序と赤の混沌との間にバランスを取って、緑は自然の二元性を受け入
れるのです。自然はときには優しく愛らしい。そして、時には荒々しくて有害である、
といった。他のすべての色が世界を変えようと戦っている一方で、緑はそれを同じに保
つために戦うのです。

緑は、次のものを表しています:生命(誕生)。成長。自然。(「錯覚」と対比しての)
現実。共同体。相互依存。精神主義。本能。動物。
538タイ屋:02/11/12 12:42 ID:???
What does the color despise? What negatively drives the color?
●その色が嫌うのは何か? 何がその色を否定的にさせるのか?

 緑は、自然な生き方と自然とを尊重しない存在を受け入れることはできません。緑は
それらの「利己主義者」を危険な存在だと見なして、破壊しようとするわけです。もし、
緑とともにいられないのであれば、それに敵対することになります。緑は価値ある友人
ですが、しかしさらにいっそう危険な敵ともなります。緑は深くその目的を信じてお
り、慈悲は見せないでしょう。

 不自然なものへの嫌悪が、緑のアーティファクトへの憎悪のよって来るところです。
これは実際に私たちがカラー・ホイールを研究している間に起こった、重要な変化の1
つなのです。私たちが青と緑の敵対関係を調べたときに、私たちは、アーティファクト
的な(人工的な)ものへの嫌悪によって、緑の立場がどれだけ明確になるのか理解した
のです。オンスロートの《帰化/Naturalize(ON)》は、緑がアーティファクト破壊を中
心におくことへの最初の動きなのです。過去にも、緑はアーティファクトへの嫌悪を
持っていました。しかしそれは常に白と赤に遅れをとる第3位としてでした。これは変
化しています。緑は、フレーバー的に常に持っていた役割を無意識に果たすでしょう。
なにか人工的なものを作れば、緑がそれを破壊するでしょう。
539タイ屋:02/11/12 12:45 ID:???
 話がそれますが、私たちが白をまたもやいじめていると感じている人たちに、ちょっ
と言っておくことがあります:カラー・パイ(色の配分)の改造は、長い時間をかけて
展開されるプロセスになるでしょう。したがって、その動きの一部だけを見て、全体が
どうなっているかを判定することはできないのです。最終結果は、現在の色(のバラン
ス)と違ったものとなるでしょう。
 現在、白と赤は低いし、一方で青と黒が高い地位にいます。私を信じてもらえれば、
最終的にはそれらはすべて対等になるはずです。私たちは、どの色の有効性も放棄しま
せん。また、これらの変更が軽率に行われているわけではないということを強調してお
くことも大事だと思います。私たちは変更を正しく行うために、多大な時間を費やして
いるのです。今日のコラムから、私たちがアーティファクトへの憎悪を緑へと移すこと
にする前に、いかに多くの努力を行ったか、読みとってもらえれば幸いです。
540タイ屋:02/11/12 12:45 ID:???
Why does the color like its allies and hate its enemies?
●なぜ、その色は友好色が好きで、敵対色を憎むのか?

 白において、緑は集団の重要性を理解している仲間の色を見いだします。より大きな
視点からの状況では、個人の運命をより重視します。同じく、白は、緑に関連すること
のできる、非常に平和的で、生命に友好的な態度を有しています。

 赤において、緑は本能の重要性を理解している仲間の色を見いだします(赤において
は、より一層感情にベースをおいてはいますが)。緑のように、赤はときどき、言葉だ
けでは不十分な、行動が要求される時だと理解する、野性的な面を持っています。赤は
また、緑に関連づけることのできる破壊的な要素も持っています。

 青においては、緑は自然の価値に敬意を払わない敵を見いだします。青は、それ自身
の人工的な世界を建設するために、自然のすべてを取り壊すことを望んでいます。青は
本能の重要性を尊重しません。彼らは本能よりもむしろ知識に価値をおくことを選んで
いるのです。青は、常に過去の暖かさを放棄して、没個性的な冷たい未来を見ているの
です。それが緑を破壊する前に、緑は先手を取って青色を破壊しなくてはならないので
す。

 黒においては、緑は利己的な、利己的な色を見ます。緑は生命のサイクルの重要性を
理解しています。そんなわけで、死の役割を尊重しています。他方、黒は、それ自身の
目的のために不自然な死を道具として用いるのです。
緑が自然を守るのであれば、黒が、そのゆがんだ行動計画によって、すべての生きとし
生けるものを殺してしまう前に止めなくてはならないのです。
541タイ屋:02/11/12 12:46 ID:???
What are the color's greatest strength and biggest weakness?
●その色のもっとも優れた特徴と、最大の弱点とは何なのか?

 緑は、大地に結びつけられており、思うがままになるクリーチャーの大部隊を持って
います。また、それに大きな力を与える原始の力も用います。緑の生命のあり方の悪い
面は、危険を評価する際に、完全にその本能に頼っているところです。つまり、緑は基
本的に信用してしまいやすいのです。巧妙に、緑の敵はその世間知らずなところにつけ
込むことができるのです。

 これは緑の最も大きい弱点の、事実上クリーチャーを処理することができないことに
つながっています。人工のものを破壊することには、緑は不安はないでしょう。それは
アーティファクトやエンチャントを吹っ飛ばすでしょう。土地を破壊することで、敵を
マナから切り離すことさえできるでしょう。けれども、単なる敵のクリーチャーを破壊
することはできないのです。少数の例外はありますが、しかし一般的に、緑は他の生き
ているものを殺さないのです。
542タイ屋:02/11/12 12:47 ID:???
Little Green Guys
●ちっちゃな緑色のやつら

 さきほど、R&Dでの、カラー・ホイールへの切ったり貼りつけたり(カット・アン
ド・ペースト)についてお話ししました。この記事の締めくくりに、私たちがその性質
において、まず「緑」であったと考えていた単語をいくつかお見せしたいと思います。
 もし私たちがこれらの名前を持つマジックのカードを作るのであれば、それは緑にな
ると考えていいでしょう。

キングコング(King Kong)−−これはかなり簡単です。この大きな猿は、本能的な欲
求によって駆り立てられているのです。

ゴジラ(Godzilla)−−基本的な考え方としてはキングコングと同じです。(※たぶ
ん、ゴジラを単なる巨大生物として扱ってるのでしょう)

ターザン(Tarzan)−−猿によって育てられた人間です。ジャングルの王者として、
ターザンは彼の動物の友達を、自らの王国で守るのです。

スワンプ・シング(Swamp Thing:B級映画の怪物)−−自然の精霊であり、この超自
然的な生物が、自然の秩序を守るのです。そうそう、そして彼の体は植物でできている
のです。
543タイ屋:02/11/12 12:48 ID:???
くまのプーさん(Winnie the Pooh)−−まず、彼は熊です。そして彼は、自らの絶え
ざる欲求に駆り立てられ、彼の食欲を満たそうとする(「ハチミツだ!」)のです。

ウルバリン(Wolverine:Xメン)−−本能的に働く鋭い感覚を持っている野生的な人
格の持ち主です。彼はしばしば 狂戦士的な激怒に入ることでも知られています。それ
に彼は、動物の名(※クズリの意)さえ持っているのです。

バフィー・ザ・バンパイア・スレイヤー(Buffy the Vampire Slayer:TVドラマの主人
公)−−特別な超自然な力を与えられた「選ばれし者」。バフィーはハンターで、獲物
を探して夜をさまよいます。彼女は、動物的な面を持ち、それは絶えずCouncil of the
Watchers(非常に「白」な組織)によって定められた厳密なルールとの間で彼女を揺り
動かしています。
544タイ屋:02/11/12 12:52 ID:???
How Green Was My Valley
●「我が谷は緑なりき」

 さて、以上が私が緑について言わなければならなかったことです。将来のテーマ・
ウィークで、私は他の4つの色のフレーバーと哲学を探求するでしょう。
 来週は、私がR&Dで働いて楽しかった出来事のいくつかについて回想するでしょ
う。
 その時まで、緑の生き物の大群で対戦相手を《踏み荒らし/Overrun(OD)》することを
楽しんでいるかもしれませんが。

------------------------------------------------------------------------------

原文:http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgcom/daily/mr43
原題:It's Not Easy Being Green.(映画にこだわってるようなので、こっちもあわせ
てみました)
副題:The most misunderstood color.
著者:Mark Rosewater
翻訳:タイ屋

545タイ屋:02/11/12 12:58 ID:???
 カラー・ホイールの実物(と参照されてた記事)はこちらに。
http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgcom/feature/14

 辞書を引くとwheelで出てくるのは、輪や車輪のほかに、(船の)舵輪とか糸車と
か(ルーレットなどの)回転盤てのがあって、つまりは、そういうニュアンスも含ま
れてると思うので、カタカナで表記してます。
 っていうか、日本人がさいころを振るときに「何が出るかな、何が出るかな」と言っ
てしまうのと同程度には、アメリカ人はテレビ番組のWheel of Fotuneの影響を受けて
るから、Wheelと聞いたら、中心から車軸上に線が外に延びてるものを無理なく連想し
てると思うので、このあたりのニュアンスは伝えようがないという気も。
 こーゆーのがあるから翻訳は難しい。
 次回は、マローが次回予告で言ってるR&Dのうちわ話(「ピザ屋からの電話だよ」)
か、キブラーかOsypのレポートか、あるいはmtg.comの無限コンボの話かなあ?
 プロツアー関係で何かやってもいいけど、わざわざ訳さないと駄目なのって、あん
ま見当たらないし。
546タイ屋:02/11/12 13:20 ID:???
>529
 いきなりのなれなれしい口調がどうとか、そういうのは措くが、何のつもりだ?
 辞書を持ってないのか? ここに書込めるってことはネットが使えるんだろ?
 だったら、いくらでも調べる方法があるんじゃないのか?
 もし本気でわからないなら、ここで聞くべきじゃないし、そんな口調を使うべきでもない。
 あるいは翻訳者に対する実力チェックか何かのつもりか? だったら雑談スレでも行けよ。
 オレは暇で暇でしょうがないから翻訳してるってわけじゃないし、聖人君子でもない。かなり不愉快に感じた。
547NPCさん:02/11/12 13:22 ID:???
>タイ屋さん
乙です〜。感謝。

>プロツアー関係
PTヒューストンの3日目の対戦記事が8本中3本しかないので残り5本を訳してくれる人キボン。
548530=フィーバー ◆777.PzDKhQ :02/11/12 13:37 ID:???
>>546
自分も悪かったね。甘やかしちゃったかな。Babylon(フリーの翻訳ソフト)で
パッと見つけたから脊髄で書き込んじゃいました。今後気をつけます。
549NPCさん:02/11/12 16:36 ID:???
>タイ屋さん
乙カレ〜。
この記事面白いですね。
読んでいて楽しかったです。
550NPCさん:02/11/12 18:33 ID:???
タイ屋乙。

>>546>>548
双方色々アレだが。
もし仮に続けたいならそれこそ雑談へ。

◆◆卓ゲー板総合雑談スレ その6◆◆
http://game.2ch.net/test/read.cgi/cgame/1033320202/l50
551NPCさん:02/11/13 00:41 ID:???
>>546
なんだかなぁ・・・・
552NPCさん:02/11/13 00:43 ID:???
ねぇねぇ
ちゅうのはたしかにきしょいけどな
553タイ屋:02/11/13 12:14 ID:???
>550
 いやもちろん続ける気など毛頭ないのでご安心を。

>547
 ちなみに、日本語のマッチレポートは森慶太が「書いた」であって翻訳じゃない
(英語のとは内容が違ってる)。よって7本全部訳しても問題ないとは言える。(日本
語のある奴は練習用に訳すのに適してるかも)
 とか言いつつ、自分はマッチレポートの翻訳はそんな得意じゃないので、誰か他の
人希望。基本的には訳しやすいはず(基本的にカード名とプレイングだけで構成され
てるから)なので、これを気にチャレンジしてくれる人とか出るとうれしいが。
 525あたりはチャレンジする気はないだろうか?
554NPCさん:02/11/13 12:50 ID:???
525 期待age
555高潮の@レゲー板:02/11/13 12:51 ID:???
タイ屋さんまずはお疲れさま。いつも有難う。《ねじれの光》以来白はアーテ
ィファクト割れないよねえ、なんて思ってたので個人的に凄くタイムリー。単
純に記事自体も面白いし訳も上手いです。

>553
 後半同意。たぶんそう長くもないし、時間もかけずにできるはず。swing for
とか、独特の言い回しも出てくるけど全部ゲーム内の出来事なので。そろそろ
第三世代の登場を期待したいです。

 ダイニセダイガフタリシカイナイノハココダケノヒミツダ。
556NPCさん:02/11/13 13:16 ID:???
oniraさんとか194さんはどうなったゾヌ(T-T)
557523だけど:02/11/13 17:49 ID:???
下手かもしれないがやってみます。まぁ最初だから叩かれるかもしれんが。
とりあえずQuarterfinals: Mattias Jorstedt vs. Darwin Kastleに予約。
558547:02/11/13 19:42 ID:???
>>557
訳してくれる方がいて嬉しいです。
期待してます〜。
559NPCさん:02/11/14 15:30 ID:dztXYm4D
本家更新あげ
560523だけど:02/11/14 21:35 ID:???
翻訳大体終わったんだけど気になる点が・・・
3ゲーム目にMattias JorstedtがHavenwood Battlegroundを最初に置いたってかいてあるけどデッキレシピには書いていない?

俺の見間違いだろうか?
561523だけど:02/11/14 21:40 ID:???
2ゲーム目にも最初にへイヴンウッドの古戦場使っているよね。
記者が間違ったのか、レシピが間違ったのか、おれが何か間違っているのか?
562NPCさん:02/11/14 22:04 ID:???
>>523
Hickory Woodlotの間違いだと思われる。
563523だけど:02/11/14 22:10 ID:???
ではHickory Woodlotで訳させていただきます。
564523だけど:02/11/14 22:44 ID:???
プロツアーヒューストン準決勝
Darwin Kastle 対 Mattias Jorstedt

Darwin Kastleほど長く、博識である経歴を持つプレイヤーはそうはいない。プロツアーやインディビジュアルにおいて彼ははるか昔からト

ップ8であり続けた。
スウェーデンのMattias Jorstedtは10数度に渡ってプロツアーに行くほどの精進者だが、彼は今回のこの週末まで偉大な3日目に到達し

た事はなかった。
この早い時刻とすぐに始まるであろう試合へのプレッシャーにもかかわらず両プレイヤーは親しげに活気付けあった。彼らは昨夜それぞれ

の翌日への準備に関する話をしていて、お互いにほとんどテストプレイをしないということは確認済みであった。うまい食事および心地よ

い睡眠の方がはるかに重要だったのだ。
565523だけど:02/11/14 22:47 ID:???
GAME1

両者とも熟考し、(マリガンをした)6枚の手札に満足した。
Darwin Kastleのマリガンは「戦略マリガン」だった。
“ほとんどのDeckとの戦いなら、あの手札をキープしていただろうね。けど3ターンまでやれる事が何もないからここではキープは出来な

かったんだ”

Darwin Kastleが開始早々行動を始め、Mattias Jorstedtを“強迫”し2枚の土地、“極楽鳥”、“フェアリーの大群”、“直観”、そして

“渦巻く知識”を見て、“渦巻く知識”をとりあげる。Darwin KastleはそのままMattias Jorstedtの“極楽鳥”へのチェイナーの布告で続

き、さらなる“強迫”で直観を剥ぎ取った。
このまま攻め続けたならMattias Jorstedtは沈んでしまうように思えた。Mattias Jorstedtは“生ける願い”を引き、ターンエンド。
Darwin Kastleがアンタップしアップキープに“吸血の教示者”に教えを請おうとし、おおいに悩む。
「難しい決断かい?」Mattias Jorstedtが尋ねる。
「ああ、手札が1枚だけで場には土地が3枚だけ、考えは限られたものだ‥」
Darwin Kastleはこのターン“樹上の村”をだしてターンエンド。Mattias Jorstedtは“フェアリーの大群”をサイクリングし“陰謀団式療

法”をプレイ!
肩をすくめるDarwin Kastle、“魂売り”を宣言。
・・・・ヒット!!
566523だけど:02/11/14 22:50 ID:???
GAME1

両者とも熟考し、(マリガンをした)6枚の手札に満足した。
Darwin Kastleのマリガンは「戦略マリガン」だった。
“ほとんどのDeckとの戦いなら、あの手札をキープしていただろうね。けど3ターンまでやれる事が何もないからここではキープは出来なかったんだ”

Darwin Kastleが開始早々行動を始め、Mattias Jorstedtを“強迫”し2枚の土地、“極楽鳥”、“フェアリーの大群”、“直観”、そして“渦巻く知識”を見て、“渦巻く知識”をとりあげる。
Darwin KastleはそのままMattias Jorstedtの“極楽鳥”へのチェイナーの布告で続き、さらなる“強迫”で直観を剥ぎ取った。
このまま攻め続けたならMattias Jorstedtは沈んでしまうように思えた。Mattias Jorstedtは“生ける願い”を引き、ターンエンド。
Darwin Kastleがアンタップしアップキープに“吸血の教示者”に教えを請おうとし、おおいに悩む。
「難しい決断かい?」Mattias Jorstedtが尋ねる。
「ああ、手札が1枚だけで場には土地が3枚だけ、考えは限られたものだ‥」
Darwin Kastleはこのターン“樹上の村”をだしてターンエンド。Mattias Jorstedtは“フェアリーの大群”をサイクリングし“陰謀団式療法”をプレイ!
肩をすくめるDarwin Kastle、“魂売り”を宣言。
・・・・ヒット!!
567523だけど:02/11/14 22:54 ID:???

GAME2

両者マリガンなし、Mattias Jorstedtの“ヒッコリーの植林地”からスタート。
返すDarwin Kastleは“強迫”。“魔の魅惑”、“直観”、“ワイヤウッドの野人”、“生ける願い”、2枚の“真鍮の都”のなかから“直観”を落とす。

「3ターンキルだねぇ」 Darwin Kastle
「ああ、わかってるよ」 Mattias Jorstedt

Mattias Jorstedtは“生ける願い”で“洞窟のハーピー”を呼びターン終了。対するDarwin Kastleは“陰謀団式療法”と“ラノワールのエルフ”でMattias Jorstedtの手札の野人と土地以外すべてを叩き落した。
Mattias Jorstedtは“フェアリーの大群”を引き、サイクリングを試みる。
ここでDarwin Kastleはすべてを破壊し尽くす“破滅的な行為”をプレイした!

Mattias Jorstedtは顔を落とした、“魂の管理人”を引きわずかに顔をしかめる。
一方のDarwin Kastleは場のコントロールは強まりつつあるのに、焦っているように見える。
しかし彼はすぐに“要塞の監督官”をチューターし、場に出す事に成功すると、やっと安心したようだ。
Mattias Jorstedtは何とかしようと手を尽くしたが、Darwin Kastleのクリーチャー群は迅速で凶悪であった。

Darwin Kastle 2−0 Mattias Jorstedt

「うん、ここまでは非常にいいね。」
568523だけど:02/11/14 22:59 ID:???
GAME3

Darwin Kastleはマリガンせざるを得なかった、そしてシャッフル中スリーブの一枚が裂けてしまった。スリーブを直しシャッフルをし終えた後、Darwin Kastleは困惑した表情で見上げた。
「ドローが・・7枚?、・・・いやいや6枚じゃないか、6枚。」
「どうぞ、7枚引いてもいいんだよ。」 Mattias Jorstedtが意地悪そうに笑顔で言う。
「ああ、おまえって甘いやつだなぁ(w 」 Darwin Kastle

結局Darwin Kastleは再びマリガン。しかし5枚の手札は明らかによくなっていた。
Mattias Jorstedtの“ヒッコリーの植林地”で試合が始まる。Mattias Jorstedtが“陰謀団式療法”をプレイ、“魔の魅惑”を指定。
Darwin Kastleは何と2枚の“魔の魅惑”を抱えていた。大げさともいえるくらいに喜ぶDarwin Kastle。
「よしっ!よし!よしっ・・・!! なんてついているんだっ・・・!2枚も持っているなんてっ・・・!! ・・・さぁ、君のターンだ!!」 −Darwin Kastle
569523だけど:02/11/14 23:02 ID:???
Mattias Jorstedtは“ワイヤウッドの野人”を召喚しターンを返す。
Darwin Kastleは“極楽鳥”を召喚しフラッシュバック“陰謀団式療法”、ここは前のターンに見ていた“生ける願い”を指定。
なんとMattias Jorstedtはもう一枚“生ける願い”を引いており、彼の手札は“汚染された三角州”のみになる。

Darwin Kastleの攻撃が始まり、“ヤヴィマヤの古老”と“樹上の村”が素早く相手のライフを奪っていく。
Mattias Jorstedtは“ワタリガラスの使い魔”を引いたが見えたのは“ヒッコリーの植林地”、“島”、“汚染された三角州”と土地ばかりで何の役にも立たない。

彼が“破滅的な行為”と“直観”を引き当てた頃にはMattias Jorstedtのライフは9まで削られていた。
Mattias Jorstedtはもう一枚の“ヒッコリーの植林地”から“破滅的な行為”をプレイ。
Darwin Kastleは“樹上の村”を起動せず“ヤヴィマヤの古老”のみで攻撃、そしてさらなる古老をプレイ。
Mattias Jorstedtはまだ動かない。
Darwin Kastleは“破滅的な行為”をBで起動させようと“黄塵地帯”で“ヒッコリーの植林地”を破壊しようとする。
Darwin Kastleは4枚の土地を手に入れ、3点ずつ削る事になる。

Mattias Jorstedtは4ライフ、手札なし、場には2枚の土地のみであった、最後のカードを引き、それを公開した。

「今回がはじめてのTOP8かい?おめでとう」 −Darwin Kastle

最終結果 Darwin Kastle 3−0 Mattias Jorstedt
570523だけど:02/11/14 23:02 ID:/tP+5DuD
原文 Josh Bennett
http://www.wizards.com/default.asp?x=sideboard/pthou02/qf1
訳 523だけど

う〜ん、やはり自分の英語力のないことを痛感、訳がわからなくて憶測で書いたところとかもあったり。こんな訳でよかったら他のも訳してみます。
571NPCさん:02/11/15 01:03 ID:???
「よしっ!よし!よしっ・・・!! なんてついているんだっ・・・!2枚も持っているなんてっ・・・!! ・・・さぁ、君のターンだ!!」 −Darwin Kastle

カイジかよ(藁
572NPCさん:02/11/15 01:04 ID:???
乙ー。
全然オケー。
これからも頑張れ。
573タイ屋:02/11/15 09:26 ID:???
お疲れ様。訳はかなりいい感じじゃないでしょうか。
ただ、ゲーム1の最後のパラグラフが抜けてるように見えるんだけど・・・。
>With Kastle now on an empty hand Jorstedt went to the board with Living Wish, getting Raven Familiar.
以降の部分が。
574523だけど:02/11/15 09:50 ID:???
( ̄□ ̄;)!!
二重投稿になっているところですな!
う〜ん、見にくくなってすいません。
以下1ゲーム目の続きで、

Kattias Jorstedtが空の手札になり、Darwin Kastleは“生ける願い”で“ワタリガラスの使い魔”をえて望みをつなげようとする。
しかし使い魔で事態を改善するには次のターンを待たなくてはならない。
Darwin Kastleは自らの“陰謀団式療法”を引き当てる。(当然使い魔を落とす)
“樹上の村”がMattias Jorstedtを襲い始める。
Mattias Jorstedtが“ワイヤウッドの野人”を展開しエンド、両者手札はない。
Darwin Kastleが“ヤヴィマヤの古老”を引き当てクロックを加速させる。
Mattias Jorstedtは“極楽鳥”を引き当て、野人を引き当て、そして彼らはついに2ゲーム目に行き着いた。

Darwin Kastle 1−0 Mattias Jorstedt

このまま、次は
Quarterfinals: Robert Dougherty vs. Bob Maher
を訳してみようかと、あと次回は書き込みのときにもっと見やすくするように気をつけます。

・・・見やすく書き込むコツってあります?
575523だけど:02/11/15 09:52 ID:???
実はもう日本語があったので
Quarterfinals: Justin Gary vs. Jeroen Remie
やってみます。
576タイ屋:02/11/15 12:01 ID:???
 というわけで、予告していた「マローが次回予告で言ってるR&Dのうちわ話」です。
 最初に補足説明を。

ブラウニー(Brownie)アメリカで発達したクッキーの一種。ボストンのクルミ入りブラ
ウニーが有名です。

ディベロッパー(developer):開発チームメンバー、ぐらいに思っておけばいいと思い
ます。本当はデザインとディベロップは割と違うのですが、長くなるので省きます。


--------------------------------------------------------------------------------
   この仕事をすること、愛すること――さらなるR&Dギャングたちの物語

                          マーク・ローズウォーター

 およそ6カ月前に、私は「R&D R&R」(開発チーム、休養と気晴らし)というタ
イトルのコラムを書いて、R&Dの面々が暇なときに何をしているかについてお話ししま
した。記事に対する反応は本当に良いものでした。そこで、私は今年のもう少し後の時期
にもう1つの「R&Dの内幕」記事を書こうと計画しました。
 今がその「もう少し後の時期」だというわけで、私は再びカーテンを開いて、ウィザー
ズ社でどんな類の悪ふざけが行われているかということの実態を明らかにしようと思って
います。
 今日のコラムは、つまり舞台裏の物語のコレクションです。これらの物語のいつかはマ
ジックに関係してますし、そうでないものもあります。ですが、わたしはそれらがみな、
あなたにあなたの大好きなゲームを作っている男女(guys and gals)に対する、よりよ
い認識をもたらすと思っています。
577タイ屋:02/11/15 12:02 ID:???
Mission Accomplished
●遂行される使命。

 私が最初に参加したとき、マジックのR&Dチームは5人の人間から成り立ってまし
た。:私自身、ビル・ロウズ(Bill Rose:現在のR&Dの長)、マイク・エリオット(Mike
Elliott)、ウィリアム・ジョックシュ(William Jockusch)、ジョエル・ミック(Joel
Mick)。R&Dには他の人もいましたが、われわれ5人はマジックに専念していました。
(R&Dは、現在とは少し違ったやり方で動いてました。しかし、その当時はそのやり方
でいってました)ジョエルが責任者でした。私たちの残りは(みんな)デベロッパーでし
た。現在では、それぞれのセットに固有のディベロッパーの集団が割り振られています。
しかし当時はそれとは違っていて、私たち全員が、どの開発チームにもいました。
 私たちが、それぞれに特定の役割を果たすようになるまで長くはかかりませんでした。
私はパワー・ゲーマーでした。私はなんでも、前にそうだったよりはより「いいもの」に
しようとしていたディベロッパーでした。

 より良く、より強く、より速く。(Better, stronger, faster)

 おっと、すみません、昔のテレビがフラッシュバックしてしまいました。(※たぶん、
TVドラマの「600万ドルの男」ネタだと思う)
 とにかく、私は開発チームメンバーで、常にセットのパワーレベルを上げようとしていま
した。ウィリアムは常に私に反対して、セットのパワーレベルを必死になって抑え込んでい
ました。チームが堅実なパワー・レベルを維持しつづけることの重要性(私が後になって学
ぶ教訓)を理解していたので、普通は私はウィリアムに押し切られて負けていました。
578タイ屋:02/11/15 12:02 ID:???
 けれども、誰にでもチャンスは回ってくるものです。私にそれが来たのは、ビジョンズ
を作っていたときでした。このセットは広範囲にわたるプレイテストの結果として、構築
戦用のカードが少し不足していることが判明したのです。ある日、開発チームはジョエル
のオフィスに呼び出されました。ジョエルはチームの面々を座らせて、そして私たちに彼
がセットのパワー・レベルのことが心配だと言ったのです。
 時間がなくなっていたので、ジョエルは私たちに、自分に計画があると言ったのです。

「ここで私が、君たちにやってほしいと思っていることは」とジョエルは言いました。
「1時間会議室に入ること。そして、ウィリアムに猿ぐつわをして、マークの言い分を聞
くことだ」

 そして、私たちはそうしました。
 そういうわけで、ビジョンズが平均的なセットよりも少しばかり強すぎるのはなぜだろ
うと不思議に思ったことがあったら、赤いペンを持って悪魔的な微笑を浮かべた私を想像
していただければいいでしょう。
579タイ屋:02/11/15 12:03 ID:???
They Make The Call
●彼らは電話する。

 次の出来事は、およそ5年前に起きたことです。この物語はまた、私よりも2日だけ早
くR&Dで働き始めたウィリアム・ジョックシュに関するものです。ウィリアムはこれま
での6年で、大部分のセットの開発に従事していました。彼は最近R&Dを去りました。
 しかし彼の影響はゲームにおいてこれから来る何年もの間感じられるでしょう。この話
は、なぜ彼はここR&Dで、いつまでも記憶に残っているのかということを説明する、多
くの理由の1つとなるものです。
 次の場面は、実際に起きたことです。無実の人を守るために、名前を変更することもし
てないです。(誰をからかってるんでしょう? R&Dに無実の人間なんていないですよ)
 * * *
ウィリアム・ジョックシュの電話が鳴る。
ウィリアムが電話を取る。

ウィリアム:「もしもし。――あー、はい。私です。――はい、そうします。――はい、
ペパローニ(※ピザの一種)を。――ありがとう。それじゃ」

ウィリアムが電話を切る。

ビル   :誰だったんだ?
ウィリアム:ピザタイム(※ピザ屋の名)。
マイク  :なんでまた(そんなところが)電話がかかってくるんだい?
ウィリアム:私がまだ電話してなかったもんだから、それで私にかけてきたんだよ。
ヘンリー・スターン:ピザ屋があなたに電話した?
ウィリアム:今晩も、私がいつもの奴がいるか知りたかったからね。
私    :ちょっと待ってくれよ。ピザ屋が君に電話したのか?
ウィリアム:心配してたよ。まだ私から連絡してなかったからね、それで電話してきたんだ。
ビル   :つまり、君はピザ屋に電話させるように訓練させたのか?
ウィリアム:私が電話をしない場合だけだよ。

短い沈黙の後、みんなが拍手した。
580タイ屋:02/11/15 12:03 ID:???
R&D Striques Bacqu(タイプミスではありません)
●R&Dの逆襲

 メルカディアン・マスクス(その時のコードネームは「アルキメデス(Archimedes)」で
した。「ゲームのコードネーム(Codenames of the Game)」を見ればより多くの情報があ
ります)がデザインされていた間に、出版部門は(小説の)本を「メルカディアの仮面
劇」(Mercadian Masques)と命名しました。私は、その時それが正直良い名前ではない
と意見を述べました。とはいうものの、それは本の名前であって、エキスパンションの名
前ではなかったので、特に自分の関知すべき問題だとは感じませんでした。ところが、そ
れから何ヶ月もあとになって、マジックの商標チームが、エキスパンションと本は同じ名
前を持つべきであると決定したのです。この時点で、それがひどいエキスパンション名
だったと確信したので、それは私にとっての問題となりました。
 周知のように、私たちの所には、エキスパンション名が満たさねばならない条件の一覧
表があります。そして、「メルカディアン・マスクス」にはそのうちのいくつかの条件が
不足していたのです。
 第一に、私たちは名前が1単語であることを好んでいます。それはその基準に外れてい
ます。
 次に、平均的なマジックプレイヤーが、その名前の意味を知っていることが重要です。
これにも外れています。
 第三に、プレイヤーがその単語を聞いただけで綴り(スペリング)を理解できる必要が
あります。またもや、外れています。
 そして第四に、その言葉の響きが「かっこいい」(クールな)必要があるのです。これ
は確かに主観的な問題です。しかし、私はその名前は、この分野で手ひどく外れていると
(今でも)信じています。
581タイ屋:02/11/15 12:04 ID:???
 私は以上のようなことをとても強く感じたので、請願書を書きました。私たちR&Dの
各メンバー(リチャード・カーフィールドも署名してくれました)が、その名前がエキス
パンションには不適切だと感じていることを強く主張したものでした。マジックチームは
同情的でしたが、彼らは本の名前とエキスパンション名とを一致させることと、本の名前
がすでに変更できないということについては、譲るつもりはないようでした。要するに、
彼らと私は意見が一致したのですが、すべては遅すぎたのです。
 「オーケー」と私は言いました。「ならばせめて、より伝統的なつづりで"Masques"を
"Masks"にすることはできないだろうか?」と。もう1度、私はノーと言われました。
私たちが商標チームの決定を変更できないことを理解したので、長年のR&Dの伝統に
則って、将来のデザインの際に、その決定を揶揄する(からかう)ことにしました。

 このような行動の有名な例としては、アライアンスで行われたものがあります。(当時
continuityと呼ばれていた)ストーリーの責任者たちが、アライアンス(の世界)には、
知覚力があるゴリラの種族がいると決めたのです。アライアンスのデザインチーム、ス
キャッフ・イライアス(Skaff Elias)、ジム・リン(Jim Lin)、デイブ・ペティ(Dave
Petty)、クリス・ペイジ(Chris Page)は、知的なゴリラというのは馬鹿げたアイデアだと
思ったので、彼らの抗議として、アライアンスのすべてのカードをゴリラという単語を含
むように改名したのです。(Force of Willの初期の名前は「ゴリラ、ゴリラ、ゴリラ、
ゴリラ、ゴリラ、それを止めろ!」"Gorilla, Gorilla, Gorilla, Gorilla, Gorilla,
Stop That!"でした)

 イベンジョンのデザインチーム(ビル・ロウズ、マイク・エリオットと私自身)は、似
たような行動を起こす時だと決断しました。そこで、インベイジョンの初期のデザイン名
で、私たちは全文を対象に「k」を「qu」で置き換えたのです。それで、例えば
「Blacker Knight」のような単純なカード名は「Blaquer Qunight」になってしまったと
いうわけです。結局、大勢の人たちが、そんなカードは簡単には読めないと不満を述べた
ので、開発中に、その名前は元に戻されました。
582NPCさん:02/11/15 12:10 ID:???
(・∀・)CMです (・∀・)
583タイ屋:02/11/15 12:12 ID:???
Promises, Promises
●約束を約束する。

 すべての休日には、伝統行事というものがあります。元日の場合には、人々は目標を決
めて、そして2,3ヶ月後になってそれを諦める(「やっぱり無理だったよ」)ためだけ
に、実行することを目指すのです。
 R&D(のメンバー)も、ふつうよりは少しばかり風変わりなことを除けば、同じよう
なことをします。私の大好きな新年の目標は、ビル・ロウズによってなされたものです。
 みなさんご承知のように、ビルはブラウニー(※クッキーの一種。おいしい)が好きで
す。彼は家でよく家でそれを焼きます。12月も後半に入ったある日、ビルは、毎日ブラ
ウニーを食べることができたらどうだろう、と言い出しました。

 そのあと、元日にビルは、彼の言葉を守ることに金を賭けて、次の目標を立てました。
《毎日ブラウニーを食べる》
 ビルの判断したところによれば、彼は非常にブラウニーが好きなので、毎日それを食べ
るということは、彼の総合的な幸福レベルを、引き上げることしかならないはずでした。
 毎日、私たちはビル(が約束を守っているか)をチェックして、毎日、ビルはその日の
分のブラウニーを見せびらかしました。これは、数ヶ月間続きました。
 最終的に、ビルはある重要な発見に到達しました。もし毎日食べるのであれば、ブラウ
ニーは特別ではなくなるのです。そこでビルは、ブラウニーを少なくとも(?)週に1回
は食べることにすると固く誓ったのです。この最高の知恵に従って、ビルはそれ以来、こ
の誓いを守っています。
 ところで、もしあなたがビルのブラウニーの1つを口にする機会があるのなら、私は大
いにそれらを推薦しておきます。それは非常においしいですから。
584タイ屋:02/11/15 12:12 ID:???
 ビルの誓いのもう1つは、その年の後半に起きました。10月頃のことです。ビルと当
時のマジックの商標マネージャーのジョエル・ミックが昼食に出かけていました。さて、
ウィザーズ社はレントン(Renton)という地名のシアトルの郊外のまっただ中にあるので、
私たちが食事する際に、場所を選ぶ余地がそれほど広くないということを理解しておいて
ください。その昼食中、ビルとジョエルはいつも同じレストランで食事しなければならな
いことについて話していました。
 そして彼らは、その年の残りの期間、同じレストランでは2回食事をすることはしない
(毎回、違うレストランに行く)と誓ったのです。ビルがどこへ昼食を食べに行くかを選
んでいるところを見るのは、なかなか面白かったです。毎回彼は、今日は知っているレス
トランを「消す」日なのか、それともどこか新しい所へ行くのかを決めなくてはならな
かったからです。
 (後世の研究家のために)言及しておくと、ビルとジョエルはその年の終わりまでを乗
り切ることに成功しました。しかし、1月になると、彼らは古巣に戻ったこと(なじみの
店で食事できること)を喜んでいましたが。

 この話で取り上げる最後の目標は、前のR&Dの長の、ジム・リン(Jim Lin)によっ
て立てられたものです。
 ジムはその年に、1年間で、つまり年100本のペースで、映画を観にいくことにしました。
彼は12月31日までに本当に100本の映画を見ると誓ったのです。
 12月になったとき、ジムは少しばかり遅れてました。そこで、たいていの晩、彼は他
のR&Dメンバーを誘って、彼がまだ見てなかった新しい映画を見に行きました。その年
が終わってみると、彼は単に100本の映画を見ただけではなくて、それらすべてを批評
した文書まで書き上げていたのです。その伝統は今日に至るまで続いています。
585タイ屋:02/11/15 12:13 ID:???
The Flavor Text Often Tells Two Stories
●フレーバー・テキストは、時には2つの物語を示す。

 何年も前に(アライアンスの頃に)、ウィザーズ・オブ・ザ・コーストはネットラン
ナー(Netrunner)と呼ばれるゲーム(※Zviがファンなことは有名)を制作しました。そ
れは(マジックと JyhadもしくはVampire: the Eternal Struggleの後で登場した)リ
チャード・ガーフィールドの3番目のトレーディング・カード・ゲームでした。
 ネット・ランナーのアート・ディレクターは、クレイグ・フーパー(Craig Hooper)と
いう名前でした。ウィザーズにおいて働くことには、ある種の利点があります。クレイグ
は彼のコネを使って、当時のマジックのアート・ディレクター、スー・アン・ハーキー
(Sue Ann Harkey)に頼み事をしました。クレイグはアーティストであり、マジックのた
めに絵を描く機会を心から欲していたのです。スー・アンはそれを引き受けました。
 それで、次のセット(ミラージュ)が近づいてきたときに、スー・アンはクレイグに1
枚の絵を発注しました。それは、《真紅のヘルカイト/Crimson Hellkite》と呼ばれるも
のでした。それは、そのセットにおける大きなドラゴンの1つでした。

 マジックにおいて、ドラゴンというのはとても重要な存在です。ドラゴンというのは
カードの価値を膨らませる貴重なクリーチャータイプ(他には天使とか、あと、程度はだ
いぶ落ちますが、吸血鬼がいます)の一つです。クレイグは、次のような絵を作り上げま
した。《私たちの希望にまったく合致しない》ものを。
 その絵は、クローズアップにすぎていて、さらにドラゴンはおかしなにやにや笑いを浮
かべていたのです。それは、セットのドラゴンのショー・ケースとしては不適当なもので
した。そのため、R&Dはそれを拒絶したのです。スー・アンはその絵を弁護しました。
しかし、結局それがよくないものなのは明らかになりました。
 それで、スー・アンはジェリー・グレイス(Gerry Grace)に新しい絵を依頼しました:
こちらには、私たちの求めていたものが大いにありました。そこで私たち真紅のヘルカイ
トに、それを使いました。
586タイ屋:02/11/15 12:13 ID:???
 けれども、物語はここでは終わらないのです。ミラージュの次のセットは、ビジョンズ
でした。スー・アンはR&Dにやってきて、なぜヘルカイトの絵を変更しなくてはならな
かったかは理解している、と言いました。そして、ビジョンズでクレイグの絵を使うよう
に《力説/Insist(TO)》したのです。彼女は、クレイグの経歴にマジックのカードアート
を加えることを約束していたし、それを取り下げることなど考えてなかったのです。この
ことは、R&Dに、本当の困難をもたらしました。クレイグの絵は私たちがドラゴンの絵
に必要だと考える水準を満たしておらず、ドラゴンらしくないと感じていたのです。

 ビジョンズの開発の早い段階で行われたミーティングで、私たちは何をするべきか話し
合いました。私たちはセットに2体のドラゴン、《炎の嵐のヘルカイト/Firestorm
Hellkite(VI)》と《ヴィーアシヴァン・ドラゴン/Viashivan Dragon(VI)》を用意してい
ました。しかし、どちらにもその絵が適さないのは分かっていました。私たちは、その絵
にマッチしたカードを作る必要に迫られたのです。もしそれがドラゴンでないとしたら、
それは何なのだろうか?
 それから私は解決策を思い付きました。
 そのカードが、ドラゴンを模した品物だということにすればどうだろうか?
 もしそれが、ドラゴンの仮面だったらどうだろうか?!

 解決策は完璧なものでした。私がフレーバーテキストチームにこの話を伝えたときに、
カードのための最後の仕上げが生み出されました。ビジョンズのストーリーで、ドラゴン
を非常に憎んでいる(それが彼女のカードの能力でした)女性、ラシーダ・スケイルベイ
ンに、苦境を切り抜けるために、《ドラゴンの仮面/Dragon Mask(VI)》をつけさせたので
す。このことで、1つではなく、2つの異なった物語をほのめかしたフレーバーテキスト
を収録することができました。

「もはや選択の余地はなく、わたしはドラゴンの仮面を被るしかなかった。
                          ――ラシーダ・スケイルベイン」
587タイ屋:02/11/15 12:14 ID:???
And They Lived Happily Ever After
●そして、みんな、いつまでも幸せに暮らしました。

 あなたが今回の私の物語を楽しんでいればよいと思います。
 来週は、私はマジックにおける「無限」を探求するでしょう。
 その時まで、あなた自身のマジックの物語をたくさん味わっているかもしれませんが。


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出典:http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgcom/daily/mr44
原題:Take This Job and Love It
副題:More tales from the R&D gang
原著:Mark Rosewater
翻訳:タイ屋
参考:(ブラウニーについて)ttp://www.ks-inc.jp/cake/menu_photo_005.html
  :ミラージュのテキスト

 この話を読むと、「君ら実は頭悪いだろ」とか突っ込みたくなった。特に新年の抱負
(原語resolution)の話は。「最終的に、ビルはある重要な発見に到達しました」って、
それまで気づいてなかったのかよ! みたいな。
 しかし、KをQUにしたってことは、カヴーもQuavuになってたのだろうか? 発音しにく
そうだ。
 ちなみに、Maroはさすがに文章わかりやすい。TV出身なせいか、英辞郎と(ソースの一
つがTV字幕なんで)相性いいし。
 現在翻訳途中なのはOsypとキブラーと次回予告に登場する無限の話。マローが一番簡単
(たぶん、あと2,3時間で完成)なので、週末にアップする可能性も。
 マローの最新の記事の過去の失敗の話(デザインとディベロップの違いについて言及さ
れてる)も面白いんでやるかも。登場カードが古いから、HJでも訳されそうにないし。
 でも、ここはmtg.com翻訳スレじゃないのでちとひっかかるが。
588タイ屋:02/11/15 12:14 ID:???
>574
 自分も見やすい作り方は模索中。ただ、改行は入ってた方がいいみたい。1行があんまり
長いと、書き込みエラーが出るし。自分はメーラーのツール→オプション→送信→テキス
ト形式の設定→送信時に自動的に文字列を折り返す、で80とか70とか設定して、書込む原
形を作ってる。


今日のイチオシじゃないもの
ttp://www.brainburst.com/db/article.asp?id=2476
 Seth Burn、NFL予想に続く第2弾は中間選挙。おいおい。

今日のイチオシかもしれないもの
ttp://www.misetings.com/article/591
 岡本Jin、misetingsデビュー(セリフなしのチョイ役だけど)。
589高潮の:02/11/15 12:33 ID:???
>>564-570
お疲れさま、ありがとう! 面白かったです。カイジのくだりなんて最高です
ね。ダーウィン・キャッスルなのでますます面白い。

1ゲーム目の終盤が1段落まるまるぶっ飛んでる――っていうのはもう直って
ますね(でも最初の文はプレイヤーが逆)――のと、二箇所ほどプレイヤーの
名前が逆になってるのがぱっと気付いたところ。ひとつはカイジのとこで、も
うひとつは2ゲーム目、

ジョーステッド「(このままじゃ)3ターンキルですよ?」
キャッスル  「……わかってる」

が正しいかと思われます。たぶん《直観》を落としてもコンボが成立するので
この会話になったんじゃないでしょうか。「Aluren」の動き正確には知らない
のでわかりませんが。

あと、もう少しだけ短い位置で改行してもらえると嬉しいです。ちなみにおれ
はマウスで全角35文字数えて手動で改行してます。yooeditで改行するとき
もありますが。

いろいろ言ってしまいましたが、もっと読みたい、です。次も楽しみにしてい
ます。

>タイ屋さん
お疲れさま。速いですね。もう何も言うことはありません。面白い、です。
おれ「メルカディアン・マスクス」って名前好きなんですけどね。
resolutionは新年に立てるなら「抱負」でよさそう。
590523だけど:02/11/15 17:08 ID:???
>>588-589
ご指摘&ご教授ありがとうございます&タイ屋さん乙です。

>ジョーステッド「(このままじゃ)3ターンキルですよ?」
>キャッスル  「……わかってる」
なるほど、こう訳すとすっきりしますね。
今やっているやつも最初のほうで会話があるんですけど、
どううまく訳したものかと悩んでいます。

Jeroen took one look at the YMG score pad
he had been prepared to use and tossed it aside.

Jeroenは使おうと準備していたYMGのスコアパットを一瞥し、
それを脇にどけた。

みたくとったんですけど、
あれ?JeroenはYMGではなかったんじゃないか?
なんでYMGのパットをどかしているんだ?Jusitinのだろ?って。
そのあとの会話とか、会話とか、色々と。
マッチレポートじゃない訳はもっと難しいのかと思うと、
頭が上がりませんね。

とりあえず頑張って訳してみます。
591タイ屋:02/11/16 15:33 ID:???
本家更新あげ。最初のPTNYってそんな凄い大会だったのか、と関心いや感心。

>390
 事情はわからないけど、YMGのライフ記録用紙を持ってたんでしょう。もらった
とかで。簡単に訳すとこんな感じかと。

「オレは今後、こんなもの(YMGの用紙)は使わないね。これはダメだね」
「僕はそうは思わないな。すでにトップ8に十分以上の数がいるし」そう言って
ジャスティンは、YMGのシャツを着た彼とダーウィンとロブが準々決勝テーブ
ルの4つのうちの 3つにいるのを指し示した。
「オレは実際、君らが怖いね」とヨーロッパ人はジョークで応じた。「こんなデ
カくて赤いドラゴンを背中に着ている(※YMGのシャツのこと)連続殺人者の
出てくる映画を見たんだけどさあ」
「心配しなくていいよ。僕ら(YMG)が殺すのは、自分たちを負かした相手だ
けだよ」

「ところで、昨夜は(デッキリストをもらったけど)この試合の練習した?」
 とJeroenが尋ねた。
「いやあんまり。準決勝の練習の方が忙しかったし」

 ぐらいの感じになるかと。会話は、まあ、完璧に拾うのは無理だと思う。
592獅子面のネタ師 ◆Neta/Frxv. :02/11/18 04:39 ID:6QYoe6xQ
Justin Gary(PT Houston優勝)の「Oath - Design and YMG」を翻訳してます。
Brainburstのプレミア記事なんすけど、ココに載せちゃマズイっすか?
593NPCさん:02/11/18 05:08 ID:???
おぉ 楽しみー
594タイ屋:02/11/18 08:21 ID:???
>592
MtG Todayでの微妙な表現とかまじっ九印の
ttp://www.duelists.org/%7Ekuin/magic/trans/battle/cautions.html
を見た方がいいのでは? 知っててやってるなら、別に止めろという権利はないが。
595獅子面のネタ師 ◆Neta/Frxv. :02/11/18 11:01 ID:???
>>594
Thx。まじっ九印さんのほうは知らなかったです。
にゃるほど、微妙っすね。

Extended関係はこれから先も翻訳することもあるかもしれないし、
その中にはBrainburstのプレミアム記事も含まれるかもしれない。
一応漏れのスタンスは表明しといた方がいいのかな。

免責事項を設定して、この条件で載せちゃ駄目?と伺ってみる。駄目だと言われたら素直に諦める。
こういう方向でひとつよろ。

免責事項
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
*この翻訳文はBrainburstのプレミアム記事の翻訳であり
 Brainburstのプレミアムメンバーの方が読まれることを前提としています
*翻訳の意図は、Justin Gury氏およびYMGの素晴らしさを紹介する為であり
 Brainburstの利益を損なおう意思がないことをここに表明致します
*非プレミアムメンパーの方の閲覧に関しては、ご本人のモラルにお任せ致します
 プレミアムメンバーの登録はこちらです
 ttp://www.brainburst.com/premium/Premium_Features.asp
*クレーム等によりこの翻訳文は削除される可能性があります
*翻訳内容は、獅子面のネタ師◆Neta/Frxv.の脳内変換されたものであり
 原文記事の内容を正しく捕らえきれていない場合があります
 原文との併読をオススメします。原文はこちらです
 ttp://www.brainburst.com/db/article.asp?ID=2537
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

これでよろしいですか?  <all
596タイ屋:02/11/18 12:11 ID:???
むーん、わかりにくかったか? では本音と建前でオレ意見を。

建前としての本音:「かなり読みたい、つーか今すぐにでも。オレ一応プレミア会員
だし、どんどんやれ」
本音としての建前:「まじっ九印の文章を読んでもなお、そのように考えるというこ
とは、それ相応の覚悟(責任の自覚)があるということなのでしょう。ある日突然ひ
ろゆきンところにカリフォルニア地裁からの出頭or賠償命令が飛んでくるというよう
なリスク(どの程度の確率かは知りませんが)に対しても。であれば、とがめだてす
る義理はありません」

 サイドボードとかmtg.comってのは、(So What? 言う所の)「潜在層をフォロー」
するためにあると思うわけよ。無料だしね。で、ウィザーズが会社としてどう思って
るかはともかく、SBJとかロンとかはその辺りを分かってるから、このスレを暗黙の
了解してると思うわけで。
 で、BBのプレミアム記事は、思想としてまったく逆だと思うんだが。まあ誰も報告
しなければ平気だと考えたいけど、万一のリスクは大きすぎる。(仮に「英語のまま
」のプレミア記事を誰でも読めるページに載せていたとして、「免責事項」が書いて
あるからという理由でブレインバーストは放置するだろうか?)

 あんま話が長引くようなら雑談スレに移行した方がいいか?
597高潮の:02/11/18 12:46 ID:???
うーん。596に概ね同意。

読みたいか読みたくないかで言えば読みたいのだが。
598獅子面のネタ師 ◆Neta/Frxv. :02/11/18 13:28 ID:???
>>596
もちろん言いたいことは理解しているつもりです。
だけどまぁ、他サイトとは違って「2ちゃんだから容認される可能性」
に賭けてみたかったってのが本音です。
ただクレームが来た時に、記事あぼーんくらいなら責任の取りようもありますが
それ以上(スレあぼーん、板抹消、ひろゆきタイーホ etc...)となるともはや
責任が取れません。

で、漏れの独断で書き込んでしまうって手も一応あるわけですが、
そこまで強行するほどのメリットは漏れには何もないっす。
てなわけで、今回は諦めます。

Brainburstについては「まだ時期尚早」ってことでしょう。
599NPCさん:02/11/18 14:12 ID:???
>596
うーん、たしかにそうですねー。
でもそれならこんなとこよりももっとやばい板がいっぱいあるのですが…
だからといってここもしていいつう理由にはなりませんな。
600タイ屋:02/11/18 17:10 ID:???
 終わったことだからどうでもいいけど、「当事者意識」の希薄さを感じた。>598
 「責任」に、「賠償命令が書込んだ本人に降ってくる」は入らないのか? 板がど
うこうよりありそうなシナリオだと思うが。「○人が見るページに出したから、最低
会費の$9.99かける○人分払ってくれ」ってやつ。それとも、そのリスクも知っての
上で「責任」と言ってたのか? それだけ本気でやりたいなら自分で捨てページでも
作って晒せば済む(ひろゆきにもスレにも板にも迷惑かからない)だけの話だろ? なんでここでやりたがる?
 「時機尚早」とかも意味不明だが(時間が経ったら有料のものでも出せるようにな
ると本気で思ってるのか?)

 本題。マローの無限の記事が翻訳&テキスト整形済み。自分としてはイマイチ面白
さが足りない気もするが、あとは書き込むだけ。早ければ今晩かでなければ明日に。

  今日の謎
ttp://www.wizards.com/default.asp?x=mtgcom/daily/aa46
 恐ろしい企画が始まったものだ。《Strongarm Tactics/力ずくの戦略(ON)》でも
《Tephraderm/テフラダーム(ON)》でもなく《Animal Magnetism/動物の魅了(ON)》
とは。
601高潮の:02/11/18 17:46 ID:???
>600
 これまでの判例だと基本的に管理者に責任かぶせるパターンみたいですけど
ね。まあ、海外のサイトだし、これからこの手のことはどう変わるかわかりま
せんが。
 獅子面のネタ師さん、もしどこかで公開する気がおありでしたら教えてくだ
さい。いい機会なんでプレミア登録して読みに行こうと思います。会費が意外
と安いことに今回の件で初めて気がついたんで……。

>599 最後の行同意。当然のことなんでしょうけど。
602NPCさん:02/11/18 18:14 ID:???
>>598
有料の所はやばそうなんで、そうでない所から適当に持ってきて翻訳キボンヌ。
獅子面のネタ師さんだとやっぱりエクストの記事になるんでしょうね。
603獅子面のネタ師 ◆Neta/Frxv. :02/11/18 18:14 ID:???
スレ違いなのを知りつつも、弁明しときます。
終わったこととは言え、ここまで引っ張ったからにはその義務があるでしょう。

>>600
>>「責任」に、「賠償命令が書込んだ本人に降ってくる」は入らないのか? 
コテハン◆トリップで自宅PCから書き込むようなことはしませんよ?くらいのセキュリティを考えていました。

>>なんでここでやりたがる?
ぶっちゃけ、2ちゃんで許されないならアングラにやるしかないっしょ?
そういう意味で、ここが一番適当だと考えたわけです。
本気か否か問われると辛いところですが、労力v.s.効果を考えて意味がある最低ラインと言っておきますか。

>>「時機尚早」とかも意味不明だが
きっと世界中には「Brainburstの翻訳・抜粋を載せたい」と考えるヒトがこれから先も存在するわけで、
その時のChedy氏の対応事例を観察してから考えても遅くないってことです。
アラビア語で、ハングルで実は今現在でも翻訳記事が掲載されてるかもしれません。
ひょっとしたら既にChedy氏に潰されたってサイトがあるかもしれません。
そういう事例の情報収集が足りてないという意味での「時期尚早」と表現しました。

>>601
>>もしどこかで公開する気がおありでしたら
残念ながらお蔵入りです。悪しからず。
戦略的に重要と思われる部分は、ピックアップしてエクテンスレにでも書いておきます。
(現在の動向としては、この行為は黙認されているようですし)

このスレの翻訳者の諸氏には、漏れはすごくリスペクトの念を抱いておりますし
今回のタイ屋氏の言動はスレを守るために至極当然であったと思います。
これから先、リーガルなエクテン関係記事の翻訳をしてこのスレに掲載することが
あるかもしれませんが、その折は何卒ご指導ご鞭撻お願い致します。
                             獅子面のネタ師 拝
604NPCさん:02/11/19 07:05 ID:???
>>600
ルール翻訳スレの377だが。
人の意見を自分の意見かのように書くのはどうかと思うね。
お前の翻訳とやらもパクリじゃないのか、と疑われても仕方ないぜ?
605タイ屋:02/11/19 12:04 ID:???
>604
意味がよく分からないですが、翻訳スレの方でレスしたのでお願いします。

 というわけで、mtg.comのマーク・ローズウォーターの連載記事、予告通りのも
のです。

----------------------------------------------------------------------

   無限のかなたに――みなさん、エンジンを動かす時です!


                      マーク・ローズウォーター

 マナ・エンジンの週にようこそ!
 今週私たちは、果てしない量のマナを作ることのできるカードコンボを探究
していくことになるでしょう。
 他のライターたちもまた、今週はそのような、とても数字の多いコンボを探
究することになっています。
 私の場合は、「無限の」マナエンジンに関係した、一般的で多くの人の持つ
デザインについての質問に答えるために、このコラムを使おうと思っています。
606タイ屋:02/11/19 12:05 ID:???
●質問 # 1 − なぜあなたは無限コンボを作りますか?

 最初に、私がどのようにカードをデザインするかについて話させてください。
ですが、私の回答は全般的なデザインの過程に対する認識をもたらすだろうと
も思っています。さて、私が「私」を使っているのに対して、その背後には、
「われわれ」がいるというのがヒントです。

 答えは、私は無限コンボを作らないということです。――少なくとも、みな
さんの大部分が考えているようなやり方では。

 「デザイン」とは、制限のない状態でカードを作ることです。私は、カード
のコンビネーションよりも、個々のカードに対して集中しています。
 このことを説明する最良の方法は、メタファー(比喩)を使うことです(そ
して、私のコラムを長い期間読んでいただければ分かるでしょうが、私はメタ
ファーが大好きです)

 私の好みは、デザイナーを、「道具を作る人」だと考えることです。
 私たちの仕事は、おもしろくて有用な道具を作ることです。私たちの仕事は、
道具を使うことではないのです。それは、職人(別名あなた方全員)の仕事で
す。
 自分の作った道具の有用性を最大限にできるように、職人たちが何を欲して
いるのかを理解することは重要です。ですが、私たちがエネルギーを集中させ
るのは、結局はよりよいハンマーを作ることであって、ハンマーの新しい使い
方を考えることではないのです。
607タイ屋:02/11/19 12:05 ID:???
 デザイナーとしての私のコンボへの責任は、言葉通り「制限のない状態」で
あるのです。それは、私にとってどんな意味でしょうか? それは、私はカー
ドが他のカードとシナジー(相乗作用)を持つように意図することを意味しま
す。特定のカードではなく、一般的なタイプのカードについて、です。
 私は他の道具と一緒に上手くかみ合う道具を作りたいのです。ですが、私は
それぞれの新しい道具が正確にはどの道具と一緒にかみ合うかとか考えてのん
びり過ごしたりはしません。実際、デザイナーにとっての興奮の一部は、世界
が新しいカードを手に入れたときに、それをどうするのか見ることなのです。

 良い例はテンペストの《Hand to Hand/白兵戦(TE)》です(2赤、エンチャ
ント(場)「インスタントと起動コストをともなう能力は、戦闘の間、プレイ
できない」)。私はカードが「戦闘でオレのクリーチャーを邪魔をしないでく
れ」というようなカードであるようにデザインしました。しかし、トーナメン
トプレイでは、それはある特定の白いデッキに対抗して、赤いデッキのサイド
ボードカードとして使われたのです。それは能力を戦闘の間起動できなくさせ
るので、白いデッキのプレイヤーの《赤の防御円/Circle of Protection:
Red》の起動を阻止したのです(※5版ルール下では、防御円はダメージを受
けたときでないと起動できなかった)

 私がカードを作ったときに、このアイデアを念頭に置いていたでしょうか?
 こたえは、ノーです。
 では、私は使用法の変化を嫌だと思ったでしょうか?
 それも、絶対に違います。実際にみなさんが、私が一度も考えたことがな
かったカードの使用法を発見したことでうれしかったです。
608タイ屋:02/11/19 12:06 ID:???
 デザインというものは、本来、デッキ志向ではないのです。その理由は、ト
レーディング・カード・ゲームのモジュール式のデザインにあります。トレー
ディング・カード・ゲームを生かすも殺すも、カードをおもしろいコンビネー
ションで混ぜ合わせるというところによるのです。この点を最大限引き出すた
めに、デザイナーは相互作用を持つ部分を最大にしたカードを作ることが重要
です。だから、私はカードを作るときに、どんなデッキがそのカードを使うだ
ろうかとか考えて大量の時間を費やしたりはしないのです。
 私は単に一般的に有用なカードを作って、そしてプレーヤーがその使い方を
見つけだすだろうと見ています。これはすべてのカードがトーナメント級の使
い道を発見できるだろう、という意味ではありません。そして私が悪いカード
に関する記事("When Cards Go Bad"「カードが悪くなる時」)で説明したよう
に、すべてのカードが、入るデッキを見つけられるわけではないのです。けれ
ども、制限のない状態で行われるデザインが、カードの柔軟性を増やすのです。

 要約すると、私は(デザイナーとしては)他のカードと一緒になって上手く
働くカードを作ったという意味では、コンボに対する責任はあります。ですが、
私は普通は、コンボで一緒に使うための2枚のカードを特にデザインする、と
いうわけではないのです。
609タイ屋:02/11/19 12:06 ID:???
●質問 # 2 − あなたは無限コンボが好きですか? あなたはそれが存在する
ことがうれしいですか?

 この質問への答えはR&Dの内部でも、少しずつ違っています。そこで、私
は自分の考えを説明するつもりです。
 私は無限コンボが好きです……適度な場合は。
 私が前に説明したように、マジックは異なったタイプのプレーヤー(「ティ
ミー、ジョニーとスパイク」※)に分かれています。
(※ジョニーはカジュアルでプレイすること自体を楽しむプレイヤーで、スパ
イクはトーナメント指向。記事の日本語版については、3月11日の
ttp://members.jcom.home.ne.jp/0940540901/oldnews200203.htmlを参照

 私は無限コンボがジョニーにはいいけれども、スパイクには良くないと信じ
ています。ジョニーは、マジックデッキを使ってできる(変わった)ことを見
る(見せる)のが好きです。スパイクはただ勝つことを望みます。無限コンボ
は、ジョニーに対しては、奇妙でクールなことをする能力を与えます。スパイ
クの手にある無限コンボは、問題を引き起こします。

 (どういうことか)説明しましょう。コンボデッキには2つのタイプがあり
ます:速いコンボと遅いコンボとでも呼びましょうか。
 速いコンボは、対戦相手が何かできるよりも速く、コンボに入って勝ってし
まうのです。そんなものは、マジックを一人遊びのゲームに変えてしまいま
す。マジックは、プレーヤーの相互作用があることが前提となっています。
したがって、速いコンボがプレーされるとき、ゲームのおもしろさは減少し
ます。
610タイ屋:02/11/19 12:06 ID:???
 この最悪の実例は「コンボの冬」と呼ばれた1998年のある時期でした。
ウルザズ・サーガブロックの中のある特定の悪質なカードのために、ゲームに
1ターン目とか2ターン目とかで勝てる環境を作り出してしまったのです。
(その時の最も有名な物語の1つが、ブライアン・ハッカーが1ターン目に
《Gustha's Scepter(AL)》だけをプレイして、それから2ターン目にゲームに
勝ったことです)
 当時の冗談で、マジックが違うゲームになってしまった、というのがありま
した。ゲームの序盤とは、コイントスをして、誰が先攻かを確認することでし
た。ゲームの中盤とは、初手を見て、マリガンするかどうか決めることでし
た。そして終盤とは、第1ターンのことでした。

 (これに対して)遅いコンボは、パーミッションデッキとほとんど同じよう
に働きます。プレーヤーは、ゲームのコントロールを得なければなりません。
ひとたびそうできれば、勝つためにコンボを使います。私は遅いコンボは楽し
みであり得ると思います。それは、ゲームから対話型の要素を取り去ったりは
しないのです。特定の遅いコンボにおける唯一の問題は、それが勝つために
は、あまりにも長い間かかるということです。

 このことが意味するのは、上に挙げた少数の例外を除いては、普通、無限コ
ンボをスパイクに向けたものにしたときには、問題になるということです。そ
れで、R&Dは、この種のカードを、スパイクよりもジョニーに向けたものと
する傾向があります。時折、スパイクはそれらの使い道を発見するかもしれま
せん。ですがそのときも、それらのコストは早いコンボでなく遅いコンボにな
るための、十分に重いコストになってるのです。
611NPCさん:02/11/19 12:21 ID:???
CM入ります
612高潮の:02/11/19 12:21 ID:???
支援要ります?
613タイ屋:02/11/19 12:29 ID:???
●質問 # 3 − どのようにあなたは無限コンボカードをデザインしますか?

 私たちは、特に狙ってコンボカードをデザインすることはありません。です
が、「コンボ要因(combo enabler)」と私が呼ぶようなカードをデザインす
ることはあります。これらは、コンボを作るためのチャンスを増やすような
カードです。それらのカードを4つのカテゴリーに分類してみましょう。:

 最初は「エンジン」カードです。
 エンジンカードは、1つのリソースを別のリソースに変換するためのカード
です。多くの場合、エンジンカードはパーマネントですが、常にそうだという
わけではありません。
 これが、過去存在したエンジンカードのいくつかの例です:

○《Channel/チャネル(4E)》 − ライフをマナに変換します
○《Necropotence/ネクロポーテンス(5E)》 − ライフをカードに変換します
○《死体の花/Cadaverous Bloom(MI)》 − カードをマナと交換します。
○《貴重な収集品/Treasure Trove(7E)》 − マナをカードと交換します
○《Peace of Mind/安らぎ(EX)》 − カード(とマナ)をライフに変換します
○《Dream Halls/ドリーム・ホール(ST)》− カードを、そうですね、ほぼ何
にでも変換します
○《大地の知識/Earthcraft(TE)》 − クリーチャーの利用性(アンタップ状
態)をマナと交換します。
○《精神力/Mind Over Matter(EX)》 − カードをマナ/アンタップと交換しま
す。
○《資源の浪費/Squandered Resources(VI)》 − 長い目で見たマナを、その
場で大きなマナに交換します。

 エンジンカードがコンボ要因である理由は、それらが互いに補給し合う傾向
にあるからです。多くの無限コンボは、交換の過程で多少のボーナスの利益を
上げながら、同じリソースへ戻ってくるように繰り返し交換することで生み出
されています。デザイナーとして、私はエンジンカードには特に魅力を感じま
す。だから、私の割り当てよりも多く作り出してきました。
614タイ屋:02/11/19 12:30 ID:???
   教示者
 教示者は、特定のカードをあなたのライブラリからサーチできるようにする
カードです。教示者は無限コンボにとって(そして一般的なコンボにとって
も)重要です。そのコンボのために必要なすべてのパーツを集めることができ
るからです。

 過去の教示者の例:(大部分は、名前のどこかに教示者とついています)
○《Demonic Tutor(3E)》
○《神秘の教示者/Mystical Tutor(6E)》
○《悟りの教示者/Enlightened Tutor(6E)》
○《Merchant Scroll(HM)》
○《輪作/Crop Rotation(UL)》

   カード・ドロー・カード
 これらのカードは、エンジンカードと教示者カードの中間のような存在で
す。それらは、マナをカードの変換して(エンジンの部分)、あなたがコンボ
パーツを引けるようにします(教示者の部分)。

 過去のカード・ドローの例:
○《Ancestral Recall(UN)》
○《Braingeyser(3E)》
○《繁栄/Prosperity(6E)》
○《天才のひらめき/Stroke of Genius(UZ)》
○《ジェイムデー秘本/Jayemdae Tome(7E)》
615タイ屋:02/11/19 12:30 ID:???
   マナジェネレーター
 これらは、あなたのマナをスピードアップするのを助けてくれるカードで
す。それらは、高コストのエンジンカードとカードドローを通常よりも早く使
えるようにして、コンボを可能にするのです。

 過去のマナ加速のいくつかの例:
○《Blacker Lotus(LQ)》
○《Mana Vault/魔力の櫃(5E)》
○《暗黒の儀式/Dark Ritual(MM)》
○《ティタニアの僧侶/Priest of Titania(UZ)》
○《トレイリアのアカデミー/Tolarian Academy(UZ)》

 ウルザズ・サーガブロックの教訓は、これらのタイプのカードを、慎重に扱
わなくてはならない、ということでした。私たちは依然として大量のエンジン
カードを作っていますが、今ではそれらのコストを、ずっと保守的なやり方で
決めています。私たちは教示者カードを減らしました。私たちはカードドロー
を弱めました。そして、私たちは、マナジェネレーターを作る際には、非常な
注意を払っています。
 (とはいっても)コンボカードの愛好家の方々が、完全に心配する必要はあ
りません。みなさんは、近年、R&Dがウルザズ・サーガ・ブロックの狂気の
ようなコンボに対して行った反応を目にしたと思います。そういうわけで、私
たちはコンボ要因に対しては、特に用心深かったのです。
 けれども時間は経過しましたし、私たちは多少手綱を緩め始めています。第
2の「コンボの冬」を恐れる必要はありません。一方で、私は、近いうちにコ
ンボ指向のデッキが、時々はトーナメントシーンのトップに現れ始めるとも確
信しています。
616タイ屋:02/11/19 12:31 ID:???
●質問 # 4 − 無限は、マジックではどのように働きますか?

 私は悪いニュースから知らせるべきだと思います。(実は)マジックには無
限はありません。それで、「無限マナ」という用語を聞いたときでも、それは
本当は「有限の、しかし非常に大きい量のマナ」を意味します。
 「無限」という言葉に比べると魅力的ではない、ですか?
 ともかく、仮想的には無限の数の効果を作り出すカードのコンビネーション
を手にしたときに、何が起きるのでしょうか? 幸運にも、マジックの詳細
ルール(Comprehensive Rules)には、実際に無限ループを処理するための専
用のセクションがあります。:


421. '無限'ループの処理

421.1. 稀に、一群の行為が永久に繰り返される状態にゲームが陥ることがあ
る。この種のループを中断する方法を「無限ルール」として規定する。

421.2. ループが、選択可能な行動を一つ以上含み、一人のプレイヤーがそれ
をすべてコントロールしている場合、そのプレイヤーが回数を選ぶ。ループは
その回数、但し途中で他のプレイヤーが介入した場合はその時点まで、繰り返
したものとみなす。

421.3. ループが、各プレイヤーがコントロールする選択可能な行動を少なく
とも一つ含み、ループを続けるには双方のプレイヤーによる行動が必要である
場合、アクティブ・プレイヤーが回数を選ぶ。アクティブ・プレイヤー以外の
プレイヤーにはここで2つの選択肢がある。
617タイ屋:02/11/19 12:31 ID:???
・選んだ回数よりも少ない回数を選ぶ。この場合、ループはその回数だけ繰り
返し、それからアクティブ・プレイヤーが「最後の宣言をする」までの部分を
実行する。

・アクティブ・プレイヤーが選んだ回数を認める。この場合、ループはその回
数だけ繰り返し、それからアクティブ・プレイヤー以外のプレイヤーが「最後
の宣言をする」までの部分を実行する。(どちらの場合も、最後の部分は無い
ことがありうる)

例:あるプレイヤーが、「(0):[クリーチャー名]は飛行を得る」という能力
を持つクリーチャーをコントロールしており、他のプレイヤーが「(0):対象
のクリーチャー1体は飛行を失う」という能力を持つパーマネントをコント
ロールしているとする。「無限ルール」により、どちらのプレイヤーから飛行
を得る/失う能力のループを始めたとしても、アクティブ・プレイヤー以外の
プレイヤーが最終的な決定権を持ち、よってそのクリーチャーが飛行を持つか
どうかを決めることができる。(但し、この例は、最初のプレイヤーが少なく
とも一回、そのクリーチャーに飛行を与えようとしたと仮定していることに注
意すること)

421.4. ループが選択できない行動のみからなる場合、ゲームは引き分けとし
て終了する(rule 102.6 参照)。

421.5. ループが、各プレイヤーがコントロールする選択可能な行動を少なく
とも一つ含み、これらの行動が互いに依存していない場合、アクティブ・プレ
イヤーが回数を選ぶ。アクティブ・プレイヤー以外のプレイヤーはその回数に
合意してもよいし、より多い回数を選んでもよい。このルールは、それらの行
動が一つのループでなく別々のループに存在する場合でも適用されることに注
意すること。
618タイ屋:02/11/19 12:33 ID:???
●そして、ビートは続く。

 今週のコラムによって、R&Dが(あるいは、少なくとも私が)どのように
無限コンボを見ているか、多少ともあなた方に理解してもらえたのであれば、
幸いです。
 来週は、私が犯したミスについて認めるでしょう(この記事のスレッドで、
お楽しみに)
 その時まで、あなたは対戦相手に100万点以上のダメージを与えることの楽
しさを知っているかもしれませんが。

                 マーク・ローズウォーター


 いつもなら、ここで私の記事は終わったはずです。しかし私は、無限コンボ
をあつかった無限の記事を作るという誘惑に抵抗できませんでした。もしこの
アイデアをあなたもおもしろく感じたのであれば、>>605 をクリックしてくださ
い。


----------------------------------------------------------------------

出典:http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgcom/daily/mr45
原題:To Infinity and Beyond
副題:Gentlemen, start your engines(※インディ500とかのレースの開始の
掛け声)
原著:Mark Rosewater
翻訳:タイ屋
参考:詳細ルール ttp://judge.magic.asuka.net/data/CompRules_j.html

 総合ルールの訳文はいっそ省こうかとも思ったけど、こういうルールを広め
ることも記事の目的の一部だろうからと思ったので入れることに。さすがに自
分で訳すのはだるいので引っ張ってきた。
619タイ屋:02/11/19 12:45 ID:???
>612
 いや、食事してただけです。

 先週一週間で20分しかゲームしてなかった反動で、週末はゲーム三昧。翻訳
でためたストレスは翻訳で発散できる(友人が「エクステンデッドシーズンだ
から、デッキを作るストレスをデッキを作ることで解消できる」と言っててお
かしかった)けど、ゲームをやらないことでたまったストレスは、ゲームをや
ることでしか解消できないんで。

 で、現在やってるのはPTヒューストンの時のウィーク・イン・レビュー。
 多少翻訳が残っているので、速ければ明日にも。あとは次回予告のミスの話
かなぁ? それなりに面白かったし。
620高潮の:02/11/19 12:54 ID:???
お疲れさま。内容は思ったより普通でしたね。《白兵戦》の話は面白い。
いつもいつも有難うございます。

>>603
 ご丁寧な対応に感謝します。プレミアムの翻訳は前スレだかでもちょっと
出た話ですが、今回一応方針がはっきりさせられてかえってよかったんじゃ
ないかと思います。
 権利的な問題がなさそうな翻訳があれば、このスレで是非。

 ゲイリー・ワイズの「兵士」の奴はまだ本家に載らないのかなあ。最初の一
枚でいきなり吹き出しそうになったんだけど。
「おれはこのカードが大嫌いだ! 理由はふたつ!
 第一に、おれの手札にある時は毎回絶対打つ気にならないような状況だし、
 第二に、対戦相手が打ってくる時は毎回おれは酷い目に遭わされるんだ。」
 とか。面白いよワイズ。
621NPCさん:02/11/19 18:39 ID:???
タワーデッキのミラーマッチでは押収は必須でつか?
622NPCさん:02/11/20 00:08 ID:???
>621
メインで・・・・っていうか、何故ここで尋ねるのか。
623タイ屋:02/11/20 08:19 ID:???
>621
当然ジャン。でもなあ君、ネタバレはいかんよ(w
624タイ屋:02/11/20 12:37 ID:???
   ウィーク・イン・レビュー:11月10日〜16日

  プロツアー・ヒューストンのまとめと、
  あなたの対戦相手にショックを撃つときについての手引き

                  Byアレックス・シュヴァーツマン


●プロツアー - ヒューストン。

ユア・ムーブ・ゲームス。 ユア・ムーブ・ゲームス。 ユア・ムーブ・ゲームス。
 あなたは早口で3回それを言うことができるだろうか? もしあなたがプロ
ツアー・ヒューストンについて話したいのであれば、そうなくてはならない。
 YMGは常にエクステンデッドで最大の能力を発揮するように思われていた。
 ジャスティン・ゲーリーはプロツアー・ローマでトップ8入りした。同じイ
ベントで、ハンフリーズは惜しくもトップ8入りを逃した(最終順位9位)。
 ニューオーリンズでは、キャッスルとハンフリーズの二人がトップ8入りし
たし、数名のチームメイトがトップ16に入った。
625タイ屋:02/11/20 12:38 ID:???
 今回、ジャスティン・ゲーリーとロブ・ドーティーとダーウィン・キャッス
ルは14ラウンドに及ぶスイスラウンドの後で、トップの場所の3つにいた。
そして、彼らはチームメイト以外のプレイヤーにはただの1ゲームも落とさず
に、トップ8を守りきった。
 付け加えるならば、彼らはこの偉業を、3つの違ったデッキで成し遂げたの
だ! それぞれのプレーヤーが、自らの強さを示した。
 ジャスティン・ゲーリーは、昨シーズンのマスターズで彼に2位をもたらし
た《ドルイドの誓い/Oath of Druids》戦略を引き続き使った。
 ダーウィン・キャッスルは、実用的な黒緑を開発※して、このアーキタイプ
をプレイして成功した。彼のサイドボードには、《生ける屍/Living Death(TE)》
のための場所さえ用意されていた。
(※「実質的に開発した」かもしれません。遙か昔、エクソダスの出てない時
期に緑の入ったLiving Deathデッキを作った話をふまえての)

 ロブ・ドーティーは、プロツアー・ニューオーリンズのために、Benzoデッ
キをデザインした。
 彼とデイブ・ハンフリーズは、そのデッキの現在のバージョンを明らかにし
て、このトーナメントでそれを使って成功した。
626タイ屋:02/11/20 12:39 ID:???
 トーナメントの大半を通じて、キャッスルは先頭にいた。イベントの開始か
ら、10−0を記録していたのだ。それでも依然としてキャッスルのトップ8
が確定していたわけではなかったけれども、チームの戦友愛の真の発露として、
彼は第11ラウンドで3ポイント(1敗)下にいたジャスティ・ゲーリーに当
たったときに、マッチを譲った。
 このギャンブルは、ダーウィンにとっては、あやうく高価につきすぎるとこ
ろだった。彼はつづく2ラウンドを落としたので、トップ8入りのためには最
終ラウンドで勝たねばならなくなったのだ。――しかし彼はその決定的なマッ
チに勝った。
 キャッスルは、個人戦のプロツアーすべてに参加している唯一のプレイヤー
なのだが、もしヒューストンでトップ32に入らなければ、グレイヴィ・トレ
インから落ちてしまうという危機にあった。彼はいまや、さらにいくつかのプ
ロツアーの間は安泰となった。

 関連した物語としては、プロツアーのベテラン、デイヴ・プライスもまた、
この週末にトップ64入りを果たせなかったために、プロツアーからついに落
ちてしまう危険にあった。
 プライスは土曜日の PTQ でプレーしたが、準決勝で負けてしまった。
 それから彼は日曜日にもう1つの PTQ でプレイして、それに勝った。彼は
もう一つのプロツアーを確保して、依然として「予選の王(the king of the
qualifiers)」であることを証明した。
627タイ屋:02/11/20 12:39 ID:???
 YMGの前例のない圧倒的な支配に続く、この週末での2番目に素晴らしい物
語は、ボブ・メーアとオランダ人/日本人のコネクションだろう。
 Victor van den Broekと他のオランダ人のプレイヤーたちが、プロツアーの
前の晩の午前1時に、メーアに接触して、賞金の何パーセントかと引き替えに、
彼らのデッキを提供することを申し出たのだ。
 メーアは試してみることにした。そしてすぐに、彼らの非常に変わった《縫
合グール/Sutured Ghoul(JU)》リアニメート戦術に強い印象を受けた。彼は朝
の4時あたりまでとどまってデッキをテストして、最終的にはそれをプレイす
ることに習熟した。
 ほとんど練習してなかったにもかかわらず、メーアはデッキデザイナーたち
をしのぐ成績で、このシーズンで2回目のプロツアートップ8入りを果たし、
プレイヤー・オブ・ザ・イヤーレースでのいいポジションを得た。
 このデッキを最初にデザインしたのは、どうやら藤田剛史だったらしい。彼
はこのプロツアーには来てなかったが、アイデアをカミエル・コルネリーセン
に電子メールで送った。コルネリーセンと彼のオランダ人のチームメイトたち
は、それからこのコンセプトに取り組んで、このトーナメントでもっとも成功
したオリジナルのデッキを出現させた。
 私は、このプロツアーは成功だったと言いたい。なぜなら、オリジナリティ
には確かに不足してなかったからだ。そこにはさらに、《うつろう爆発/Erratic
Explosion(ON)》/《ドラコ/Draco(PS)》デッキさえいた。
628タイ屋:02/11/20 12:39 ID:???
 ジョン・ラーキン(John Larkin)は、カイ・ブッディの現在のプレイテスト
チームでもっとも成功したメンバーだった。彼はトップ4入りした。バベロウ
スキ(Baberowski)がそれに続いてトップ24。フェニックス財団のチームメ
イト(カイのこと)をプレイヤー・オブ・ザ・イヤーレースでリードすること
になった。
 カイ自身は、二日目に進み損ねたが、これはここ10億年ほどはなかったこと
だ。彼は(1日目の)スイス最終ラウンドでベン・ルービンと当たった。そこ
でルービンは、二人ともが2日目に残れるインテンショナル・ドローを拒否し
た。その代わりに、ルービンはブッディを倒し、最終的に42位になった。
 誰にでも、プロツアーで良くない日というのはあるものだ。カイでさえ。

 トーナメントのまさしく第1ラウンドのペアリングで、ゲームにおけるトッ
プの2人のレジェンド、ブッディとフィンケルが激突した。ブッディはこの試
合には勝ったけれども、フィンケルはその後の全マッチに勝って、一日目は6
−1を記録した。
 フィンケルは昨シーズンのプロツアーで、賞金を得てなかった。このプロツ
アーのための資格も辛うじて得ていた状態だった。しかし彼はカムバックして
いるように見える。彼の2日目はそこまで目覚ましいものではなかったが、そ
れでもトップ64入りした。彼はカムバックして、ブッディの優越を脅かすこ
とができたのだろうか?我々は2,3ヶ月あとのプロツアー・シカゴでそれを
知る事ができるだろう。
 このプロツアーで戻ってきたもう一人の旧派のプレイヤーが、カイル・ロー
ズだった。いくつかのイベントをさぼった後で、ローズは戻ってきて、9位に
なった。
629タイ屋:02/11/20 12:40 ID:???
 インビテーショナル優勝者のジェンス・ソーレンはプロツアーでは不十分な
成績だったが、マスターズの優勝でそれを補う以上のことをした。
 ラファエル・レヴィとエリック・フロイリッヒがそれぞれトップ4ラウンド
で敗れたあとで決勝が行われた。そして彼はそこで、ゲリー・ワイズを倒した。
 (賞金の)30,000ドルは、確かに(ジェンスのチームメイトの)ワラミーズのチケット代を支払う助けになるだろう。しかし、この才能あるデッキデザイナー(※ワラミーズのこと)は、プロツアーの資格を再び得るという難行に取り組まねばならない。
 今や1年前となったプロツアー・ニューオリンズの後で、それほど多くのポイントが彼のレーティングから落ちてしまった。そのためワラミーズは、マスターズに出場資格があったのに、次のプロツアーの出場資格はないという奇妙な状態になってしまった。
 彼は(次のプロツアーの出場資格の与えられる)トップ32を逃したので、今やPTQに目を向けるか、あるいはレーティングで招待されることを希望せねばならなくなった。

 最後に、たぶん今週末のもっとも悲しむべき物語、マット・ヴィエノー(Matt Vienneau)について。
 マットは、このトーナメントについて、彼のDCIレーティングによって出場資格を得ていた。しかし、このことをどうやら理解してなかったらしく、出場しなかった。
 我々の残りは、彼がヒューストンにいないことを理解していた。パット・チャピンは木曜の夜に彼に電話したが、ただ留守番電話が答えただけだった。
 望むらくは、マットが次のプロツアーで我々に合流することを。
630傍観者:02/11/20 12:42 ID:???
いつも興味深く拝見させてもらっている。

Todayに今回の件、遠距離レスがあったぞ
631傍観者:02/11/20 12:42 ID:???
ありゃ翻訳中スマソ(^^;
632タイ屋:02/11/20 12:47 ID:???
●祝辞
 YMGは、彼らがこのプロツアーで稼いだ莫大な賞金(合計80,000ド
ル以上!)よりも、さらに祝うべきことがあった。
 ロブ・ドーティーと彼の妻、クリスタは、このプロツアーの少し前に、男の
子のライアン(Ryan)を授かった。
 同じく、チャド・エリスと彼の婚約者は、プロツアーの週末に結婚したのだ!
 この話を形を変えて語るよりは、ちょうどこの記事を書き上げたときに受け
取った電子メールを直接引用することにしたい。

「アレックス、
 私はこれが遅すぎないことを望んでいます・・・。けれども、先週のプロツ
アーでYMGが君臨した裏側で、ちょっとした物語があるのです。
 このプロツアーの週末は、私が結婚した週末でもあったのです!
 数ヶ月前、私たちが結婚式の日程を検討していたときに、ロブがウィザーズ
・オブ・ザ・コーストの彼のコネに電話して、ヒューストンがいつ開催される
予定か聞き出して、私たちのYMGの友人たちが出席できるように、プロツアーと
は違う日に私たちの挙式の日を決めたのです。
 不幸にも、フットボールの試合とぶつかったことで、WotCはプロツアーを
「私たちの」週末へ移してしまったので、私たちは何もかもすべてをやるのは
不可能になってしまったのです。
633タイ屋:02/11/20 12:48 ID:???
 (そこで)私たちは、その週末より前、プレ・ウェディングとしてYMGが
モントリオールに集まることにしました。ロブ(妻のクリスタと赤ん坊のライ
アンも一緒でした)、ダーウィン、ダニーとトニー・ベイヤーがカナダまで車
でやってきて、私たち5人と、典型的な独身さよならパーティを開きました。
(つまり、私たちはすべての時間を使ってドラフトをして、エクステンデッド
をプレイしました)
 彼らはまた、私に結婚を祝うプレゼントとして、ドラフトからのすべてのレ
アカードを渡してくれました。またロブは数百枚のトークンをおまけに付けて
くれたので、私はそれをヨーロッパ人とトレードしました。
 それを因果応報と呼びます。しかし、週末の練習を諦めることは、うまくい
ったように思われます・・・それとも、練習したことになるのでしょうか?
 ロブとダーウィンには、確かに驚くほど素晴らしいプロツアーとなりました。
ですが、結局はジャスティン・ゲーリーが全体での勝利者となりました。
 いずれにしても、今や彼ら3人全員が、私のためによりよい結婚プレゼント
を買うことができるようになったのです!

草々
チャド

P.S. 本当のYMGスタイルだったので、私たちの結婚式は、まさしく普通で
はなかったのです・・・
 私たちは中世のテーマにしました(ちぇっ、ロブとクリスタがすでにスター
トレックを取ってしまったんですよ)。120人以上の招待客も、中世の衣装
でした。
 残念ながら、私はまだそれほど多くの写真を持ってないのですが、ここに一
枚あります・・・」
(※http://www.wizards.com/global/images/sideboard_wir_20021115_picMain_en.jpg
がその写真)
634タイ屋:02/11/20 12:49 ID:???
 ここ、サイドボードからも、我々全員の心からの祝福を、ロブとチャドの二人に!


●GPニューオリンズへの無料旅行
 ここ数週間で、我々はマジックの戦略ウェブサイト間での競争が前例のない
レベルに激化するのを目にした。
 このことは、戦略記事のトップライターたちがより大きな報酬を受けること
を意味している。しかしまた、アマチュアの努力にも素晴らしい機会があるこ
とも意味しているのだ。
 そのもっとも最近のものは、才能あるライターは、グランプリ・ニューオリ
ンズに無料で行く機会があるのだ。
 あなたがやらなくてはならないことは、Star Cityのライターコンテストで
勝つことだけだ。
 詳細は、以下でチェックできる:
ww.starcitygames.com/pages/GPNOContest.php
635タイ屋:02/11/20 12:49 ID:???
●Magic Trivia

先週の質問:マジックのエキスパンションで、他のセットのマジックのカード
と同じ名前を持っているのはいくつあるか?

 ヴィジョンズ、プロフェシー、トーメント、アポカリプス、オンスロートが、
マジックのセットとカードの両方で名前を持っているもののすべてだ。
 《Visions/未来視》はLegendsのカードで、《Prophecy》はHomelandsのカード。
《責め苦/Torment》はストロングホールドのカードで、《黙示録/Apocalypse》は
テンペストからのカード。《猛攻撃/Onslaught》はエクソダスのカード。

新しい質問:「サイドボード誌の起源とは何だったか?」

 私にEメールで答えを送ってこないようにしてほしい。
 正解は次回のこのコラムで。
636タイ屋:02/11/20 12:50 ID:???
●プレイ・オブ・ザ・ウィーク
 ネイサン・ザモーラの報告。
「...私はその夜、翌日の州選手権でプレイするデッキを何にするか決める
ために、友人宅に滞在していました。そして私は、《機知の戦い/Battle of
Wits(OD)》デッキで行くことに決めました。
 (州選手権で)私は手始めにスライを負かして1−0。それは不愉快だった
のですが、しかし、その次にこれまでで最悪のものに遭遇したのです;
 「ミラーマッチ」に。つまり別の《機知の戦い》のプレイヤーと戦わねばな
らなかったのです。なんと楽しくて興奮することだったのでしょう。
 私が最初に負けた後の2ゲーム目。彼は5ターン目に《機知の戦い》をプレ
イしました。私はカウンターしなかったので、彼はゲームに勝ったかのようで
した。
 私は肩をすくめて「問題ない」と言いました。そして私のターンになりまし
た。私は何かをドローすることを願い、そして、それを引いたのです:
 《押収/Confiscate(7E)》を。
 私はタップして、そして勝ち誇って、対戦相手の《機知の戦い》に《押収》
をたたき付け、その結果観客たちまで大暴動状態になりました。
 けれども、「本当に」おかしなことは、その前の晩に、私はミラーマッチで
《戦い》を《押収》するとどんな風になるかということについて冗談を言って
いたということです」
637タイ屋:02/11/20 12:50 ID:???
●バッド・プレイ・オブ・ザ・ウィーク
GPフィラデルフィアの、フィーチャーマッチ記事、ゲーリー・ワイズ対パト
リック・サリバンの、トップ8をかけたプレイングより:
「いずれにしても、ゲーリーは次に何をするべきかについて考えた。もし彼が
《Jareth, Leonine Titan/獅子面のタイタン、ジャレス(ON)》だけで攻撃した
場合は、パトリックがワイズの現在のライフに等しいダメージを次のターンで
たたき出すためのトリックカードを持ってる(そして自分が負けてしまう)か
もしれない。もし彼が《Tephraderm/テフラダーム(ON)》も一緒にアタックした
場合、サリバンは、(タイタンの攻撃だけで残り2ライフになってしまうから)、
ブロックすることを強いられるだろうし、勝つために攻撃することも不可能に
なるだろう。
 ゲリーは、結局、保守的にプレイすることに決めて、ジャレスだけで攻撃し
た。このことで、パトリックは《Dirge of Dread/戦慄の葬送歌(ON)》を使って
(ブロッカーとして残っているテフラダームを排除して)、ちょうどゲリーの
ライフに等しい10点分の攻撃をできるようになった。あるいは、そうなったよ
うに見えた。
 ゲリーは手札の土地をサイクリングして、そして《Shock/ショック》をドロー
した!
 彼はゲームを終わらせるために、パトリックにショックを撃つことができた
はずだった。
 が、そうならなかった。ゲリーは重大な精神的な失敗を犯して、ショックを、
残りライフが2点しかない対戦相手にではなく、攻撃クリーチャーの1体に撃っ
てしまった。
 パトリックは《Inspirit/奮起(ON)》を使って、ショックを撃たれたクリー
チャーを守り、そしてゲームに勝った」

(以下、いつもの締めくくりなので省略)
638傍観者:02/11/20 12:58 ID:???
ついでに支援
639タイ屋:02/11/20 13:02 ID:???
原文:ttp://www.wizards.com/default.asp?x=sideboard/wir/20021115
原題:Week in Review: November 10-16
副題:Pro Tour-Houston wrapup and a primer on when to Shock your opponent
(長過ぎますよ、アレックス先生)
原著:Alex Shvartsman
翻訳:タイ屋

 最後のフィーチャリング・マッチの原文はこちら。
ttp://www.wizards.com/default.asp?x=sideboard/gpphi02/fm14a

 ひさしぶりなので、直訳調に。まあこの記事は文章を味わうものじゃないのでこ
んなもんでしょう。

 昨日の記事で訂正があります。《Blacker Lotus(LQ)》と文中にありましたが、
原文では《Black Lotus(UN)》です。記事の意味がそれで大して変わるわけではな
いけど・・・。
 昨日は珍しく9時前にはもう帰宅できたんで、あと、mtg.comの無限の週のビュー
ラーのコラムも訳した。めちゃめちゃ面白かったわけじゃないけど、一応明日ぐら
いに掲載予定。
 あと、一応ツッコミ。ネタばらしするぐらいなら、いっそ翻訳してくれってことで。
 ・・・いや実際、ウィークインレビューとかmtg.comの文章って簡単だしね。
 別に、「翻訳する」と予告していたもののネタばらしされて怒ってるわけではない
ですよ、あんまり。
640傍観者:02/11/20 13:22 ID:???
641NPCさん:02/11/21 02:44 ID:OAg27faq
オモシロー。

押収イイ!
642タイ屋:02/11/21 12:10 ID:???
   コンボへの帰還――冬は終わりぬ

                       ランディー・ビューラー

 私がプロツアー・ヒューストンへ出発する直前に、「マナ・エンジン・
ウィーク」のためのコラムを書いているというのには、ある種の皮肉が感じら
れます。この記事が発表されて数時間後に、コンボデッキについてやかましく
言われている、そのプロツアーが始まるでしょう。
 11月1日をもってForce of Willはエクステンデッドから退場しました
が、テンペストおよびウルザズ・サーガの両ブロックが依然として使用可能な
状態です。コーストは、「コンボの冬」の幕開けとなったプロツアー・ローマ
以来目にしてなかった、コンボデッキの大爆発を目の当たりにすることになる
かもしれません。

 プレーヤーとしての私は、トーナメントでコンボデッキをプレーしたときに
は、いつもある種の罪悪感を感じていました。
 他の皆と同じように、私はコンボデッキについて考えることが面白いことは
発見していました。また、なんらかの風変りな、そしてありそうもないコンボ
を展開しようとするファンデッキを作ることはクールでした。
 けれども、ウルザズ・サーガが登場して、突然コンボデッキがトーナメント
・シーンを席巻したとき、私にはそれは正しいとは思えなかったのです。R&
Dが、かつての素晴らしいゲームを台無しにして、何かの茶番劇に変えてし
まったように感じたのです。
643タイ屋:02/11/21 12:10 ID:???
 いま、ウルザズ・サーガの登場から4年が過ぎ去り、そして私も根本的に
違った角度からゲームを見ているので、私のコンボデッキを見る目は少し違っ
ています。
 R&Dは本当にウルザ・ブロックで失敗しました。ですが、私はコンボデッ
キが多数走り回っているという理由だけでは、ゲームが茶番だとは思わないの
です。
 マジックのもっともクールな部分の一つは、正気とは思えないほど変わった
戦略を、対戦相手があなたに対して仕掛けてくるとか、あるいは、無限マナエ
ンジンの存在が、まったく新しい世界の可能性を切り開くことだったりしま
す。

 私は1997年に、ピッツバーグの図書館で行われたローカルなトーナメン
トに行ったときのことを覚えています。
 私が第1ラウンドで当たった子供は、《Contemplation/沈思黙考》と《魔の
魅惑/Aluren(TE)》を場に出してきました。それから彼は《金切り声のドレイ
ク》を(魔の魅惑のせいでマナなしで)プレイして、それ自身を手札に戻すよ
うにしたのです。

(※《沈思黙考/Contemplation(ST)》1白白、エンチャント(場)、「あなた
が呪文をかけるのに成功した場合、あなたは1点のライフを得る」)
(※《金切り声のドレイク/Shrieking Drake(VI)》青、ドレイクの召喚「飛
行、開門」1/1)

 彼はContemplationでライフを稼いで大喜びでしたし、突然私は勝つことが
不可能となりました。
 私はエンチャント除去を山ほどサイドボードすることで、とにかくマッチに
勝つことには成功しました。ですが、私はいつでも1ゲーム目の後での、その
子供の目にあった喜びを思い出すことができます。
644タイ屋:02/11/21 12:10 ID:???
 それらの日々を思い出すとき、私はコンボデッキが(特に無限エンジンが)
本当に健全なレベルにあったと思うのです。
 それは(気まぐれに)いじり回すのに十分良かったですし、わずかばかりの
幸運があれば勝つこともできたのです。さりとて、それらは強すぎなかったの
で、それをずっと使い続けなくてはならないというわけでもなかったのです。
コンボデッキは、当時は最初の2,3回それを見るのが楽しく、そしてその段
階を越えることは決してなかったのです。
 サーガの登場の後、コンボデッキは良くなりすぎ、非常に速くなって、どこ
ででも使われていました。コンボデッキとは、普通は、一人の人間が自分の仕
掛けを動かすための競技を意味していて、本当の意味での対戦相手との相互作
用を伴わないのです。それらは、マジックというゲームのおもしろい部分とは
違っています。

 ウルザ・ブロックへの反応として、R&Dは(準備の整わない状態から)突
然、コンボデッキをやめると言い出しました。どんな種類でもコンボエンジン
の重要な部分になり得ると見なされたものは、無慈悲にも「はねとばされた」
のです。
 加えて、R&Dはカードをテストする際の手助けが必要なことも理解しまし
た。彼らはウルザズ・サーガを作っていた時に、自分たちが何を作っているか
を理解してなかったのです。
 そこで彼らはプロツアーへ行って、一団の新しいディベロッパーを雇い入れ
て、それ以降はカードを登場させる前に、(きちんと)分析させるようにした
のです。それは私が今の仕事を得たときですし、マイク・ドネとブライアン・
シュナイダーとワース・ウォルパートもそうしました。
645タイ屋:02/11/21 12:11 ID:???
 私たちはこの仕事の最初の2,3年間で、「コンボの冬」の繰り返しが起き
ないようにするのを確実にする手助けをしました。今や、「コンボの冬」は、
人々の記憶からも薄れ始めており、状況はコンボ・カードにとって、より安全
なように見えます。
 私は将来のセットで、R&Dがエンジンカードを登場させるのに、ほんの少
しだけ規制を緩和しはじめたのを見ることになるだろうと思います。私たちは
コンボエンジンをゲームから完全に排除することは望んでないのです。そし
て、慎重に過ごすための時間は今や終わったのです。
 私たちは小さな子供たち(それと、小さな子供たちの中に入って一緒にやる
ことを厭わない大きな子供たち)がどこでもやってるような、トーナメントか
ら離れた次元でのゲームにコンボが這い戻ってきて、いくらか革新的な風変わ
りなコンビネーションを使って突然「無限」ライフを得るといったようなこと
が起きればいいと思っています。

 私たちはコンボデッキがトーナメント・フォーマットを占拠するような事態
は望んでいません。その点は今までと同じです。そしてもし今週末にヒュース
トンでそれが起きれば、DCIが環境を荒らしているものはなんでも禁止する
という形で反応するのは確実だと私は思います。
 しかし、その間、皆が作り出したもの(コンボデッキ)を見るのはおもしろ
かったです。
 実際、本当は何が起きようとしているのか、誰も正確には知らないから、私
はプロツアーヒューストンが面白いだろうと思います。
 プレーヤーたちが、そこで何が起きるか正確には知らない場合に勝つプレイ
ヤーというのは、何が本当に重要であるかを、もっとも良く理解できていたプ
レイヤーだということになるでしょう―― たとえプレーされるデッキがおか
しなぐらい強力だったとしても、それは非常にプレイングスキルがものを言う
環境を作り出すのです。
 その上、誰もがコンボデッキはそれを見る最初の2,3回が楽しいというの
に同意するでしょう・・・私の考えでは、この週末には、いくつかの新しい
デッキがそのタイミングを迎えることになるでしょう。
646タイ屋:02/11/21 12:12 ID:???
 全般的に見て、私はマナ・エンジン(そしてその他のコンボデッキ)は健全
で、重要なマジックの一部であると思います。R&Dが、それらを手に負えな
いほどにしてしまわない限りは。
 私たちは今や「コンボの冬」の時代よりも遙かに大勢のテストプレイヤーを
抱えています。それゆえ、私は、何か馬鹿なものを見逃してしまうことのない
ままで、見張りを少しゆるめることができるということについては、慎重です
が楽観的に見ています。

   先週の投票。
「あなたは、《袖の下/Bribery(MM)》を使われて負けることについて、どのよ
うに感じますか?」

不愉快だ   :11.01%。
それなりに悪い:16.82%。
別になんとも :28.77%。
それなりに良い:19.59%。
素晴らしい  :23.81%。

 それで、以上すべてを考慮に入れると、みなさんはマイク・エリオットより
も私に同意しているように見えます。
 実際、《袖の下/Bribery(MM)》の嫌いな人は、私の理解していたよりも多
かったですが、このカードを好んでいる人は、嫌いな人をおよそ2対1で上
回っているようです。
 マイクと私は、この先週の結果についてよく話し合いました。そして私たち
は、読者層について、より正確に理解しようとすることにしました。
 今までに、あなた方の大部分は、R&Dがマジックプレーヤーについて考え
るために使う「ティミー、ジョニーとスパイク」の分類法を、おそらく耳にし
たことがあると思います――もしあなたがそうではないなら、そのことについ
てのマークの記事を読むために、ここをクリックしてください。それから…。

   今週の投票(※すでに次週分で結果が出ているので省略します。投票自
体はまだできると思いますが)
647タイ屋:02/11/21 12:15 ID:???
原文:http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgcom/daily/rb45
原題:Returning to Combo
副題:The winter is over
原著:Randy Buehler
翻訳:タイ屋

 見てのとおり、プロツアーの直前に掲載された記事。よって、その後の情勢
の変化を頭に入れて見ると面白いかも。
 途中の《沈思黙考/Contemplation(ST)》の話のために訳した文章。なお、当
時は5版ルール下なので、今とは当然カードテキストが違ってる(ドレイクは
手抜きだけど)。スタックルールじゃないから、解呪系呪文は十分なコンボキ
ラーになる。っていうか、きっちり残り2本は勝ってる(そしてそのことを書
いてる)ところが流石ビューラーって感じでおかしかった。
 内容はマーク・ローズウォーターのとそれなりに一致してる(実は微妙に重
要。ビューラーはテストプレイする側だがマローはデザインする側なんで)。
本当は次の週(プロツアーの翌週)の記事を読もうと思ったら、書き出しでこ
の記事に関する言及があったから気になったので訳したという動機もあり。
 ちなみに最後のアンケートは、前の週の記事が袖の下に関するものだったの
で載っていた。

 で、今後の予定だけど、マーク・ローズウォーターのミスの話に行こうと思
っていたけど、今回のワイズ・ワードがいかにもなんで、翻訳した方がいいか
なとも思ってる。
648高潮の:02/11/21 13:01 ID:???
お疲れ様でした&ありがとうございます。×2。最近本家もしのぐ勢いの翻訳
ですね。というか、翻訳だけだったらタイ屋さんの方が早いか……。

マット・ヴィエノーは「Matthew Vienneau」?

木曜日だから「兵士」が載るかと思ったのですが載っていない。ということは
翻訳していない? それとも今日明日ぐらいに載るんでしょうか。久々にちょ
っと訳してみたいんだけど。「ちょっと」なんて心構えで訳せないのは重々承
知。
649NPCさん:02/11/21 19:17 ID:???
>>遠距離
>
> 兵士はもうちょっとで載るらしいぞ。
某所より
650NPCさん:02/11/21 22:37 ID:???
おつー。
つーかタイ屋ハードワークすぎ(w
有り難いけど無理しないようにがんばてー。
651高潮の:02/11/22 12:20 ID:???
>649
 先に直接見ましたが、ともあれ有難う。わざわざこんなのにレスするのも
律儀というかまめというか閑(略) いや、忙しいんでしょうけど。
 載せられる記事が何本かあったら日をずらして掲載することでなるべく毎
日に近く更新するようにしてるんですかね。
 ほっとした一方でちょっとがっかり。おれ翻訳好きなのかも知れん。と言
いつつ遅々として進まない。昨日なんて二行。やってないのと同じ。
652タイ屋:02/11/22 12:39 ID:???
本家更新あげ。
「サイクリングしたら《不屈の自然/Rampant Growth》と同じ効果やと」ってのは
身近で見かけたことがあって面白かった。フィーチャリングマッチへのリンクが
ttp://www.wizards.com/default.asp?x=sideboard/gputs02/fm14b
 間違ってたけど。

>648
>マット・ヴィエノーは「Matthew Vienneau」?
 そうです。ロバートとロブ(orボブ)みたいなもので。・・・この辺りって、み
んなわかってんだろうか?

>650
 どうもです。11月に入ってからペースアップしてるように見えるかもしれませ
んが、結局「毎日ゲーム→週末翻訳」を「毎日翻訳→週末ゲーム」に振り替えただ
けなんで。法事の時に叔父さん(年間の海外出張が30日超えてる)やいとこ(日
本の大学行ってるけど、なぜか講義は全部英語)と、翻訳とか英語について沢山雑
談してモチベーションが上がったからできてることなんで、そのうち元のサイクル
に戻るかもしれませんが、今の所は問題ないっす。

 で、翻訳の方。2時間かかっても本題に入らない。流石ワイズワード。まあ、書
いてること自体は面白いので楽しいことは楽しいけど。週末の動き次第でいつ完成
するかは決まると思う。
653NPCさん:02/11/23 19:56 ID:???
>2時間かかっても本題に入らない。流石ワイズワード。
激しくワロタ。
654タイ屋:02/11/25 12:15 ID:???
>653
 いや、文章が難しいんですわ。やたらにカンマで繋いで文章長くしてるんですわ。
接続語省略しまくりですわ。単語が難しいんですわ。
 そういうわけで、納得行く訳文になるまでもう少し待ってもらえると幸いです。
たぶん、今日中には完成の予定。
 ちなみに、GPメルボルンの結果が途中で止まってる(現在でR11のペアリング発
表まで。オーストラリアだから、昨日で終わってるはず)のを見ると、会場即閉鎖
で仕事ができなくなるってのは、SBJだけの問題じゃないということなのだろう。
655高潮の:02/11/25 17:56 ID:???
本家更新あげ。画像が一つも入ってないのは単なるミスかそれともあれか。
656くだ質の516:02/11/25 20:15 ID:???
皆さんいつも翻訳乙です。
こっちの管轄じゃない?と言われて来たんですが、かなりスレ汚しの予感です(´・ω・`)

 報奨プログラムの登録に際し、登録の7日後にDCIから
 英語のメールが届いたのですが、内容が理解できず困っています。
 ここの住人で報奨プログラムに登録したことのある方がいたら、
 どの様な内容なのか教えていただきたいのです。

もし気に障ったりしたら「くだ質へ帰れ」とでも言って下さい。
このままではくだ質では答えてもらえそうに無かったので・・・。
しかも確認が明日になってしまので尚更恥ずかしい限りです。
場違いなヤシですいません。
657NPCさん:02/11/25 22:19 ID:???
こっちの管轄ではないなぁ…
658NPCさん:02/11/25 22:38 ID:???
知ってる人がいれば答えれば?
659高潮の:02/11/26 12:28 ID:???
残念ながら知りません。

たとえば、仮におれが報奨プログラムに登録してメールを受け取ってたとしても、
それが656さんのと同じって保証はありません。656さんのは「登録完了、年に3
回送るからね。来年のはカイ・ブッディの絵違いだよ! お楽しみにっ。」
である一方でおれのは
「おい東洋人。てめーのメールじゃ住所がどこだかわかんねえ。もいっぺん送れ」
であるかも知れんわけで。

要するに、質問自体(現状では)無意義だと思うんですが、どうでしょう。
とりあえずくだ質でメールの文章さらしてみては? まあ、プライヴェートな内
容を自ら晒してしまう可能性ももちろんあるわけですが。
660656:02/11/26 20:04 ID:???
じゃあメールの文章を晒してみる事にします。
プライベートな事は無いと思うので・・・(´・ω・`)多分
ありがとうございました
661656:02/11/26 20:27 ID:???
晒す前に知人の助けもあり解決しました。
ご迷惑お掛けしましたm(_ _)m またROM生活に戻ります。
ありがとうございました。
662NPCさん:02/11/26 23:29 ID:yMegsN6E
659はYP
663高潮の:02/11/27 12:45 ID:xN6j1QVs
本家更新あげ。

ようやく兵士が載って満足満足。八朔の記事も面白い。「本家の方が元気ない」
のは確かかも……。ZviのBrainburstでの頑張りぶりを見るに、やっぱお金取る
とこは原稿料が好いのかねえとか余計なことまで考えるの術。面白そうな記事は
やっぱりプレミアムだぜちくしょう。
とりあえずワイズ先生、早く次の部族のを書いてください。

>661
 結果的に役に立てなかったけど、解決したようでなにより。スレ違いっぽかっ
たのは確かなので次から気をつけてもらえると幸いです。

しかしカナダはそんなに物価が安いのだろうか。
664523だけど:02/11/27 21:32 ID:???
すいません先週末の模試の勉強していて遅れました。
ちょっと遅くなりすぎた気もしますが、一応PTヒューストンの記事上げておきます。

もう1つの準々決勝の記事もいまやっていますので
665523だけど:02/11/27 21:35 ID:???
準々決勝 Justin Gary(ジャスティン=ゲイリー/ターボオース) vs. Jeroen Remie(

ジェロエン=レミー/ザ・ロック)

ジャスティン=ゲイリーと彼のチーム、YMGのチームメイトは今週末会場で一番の注目を集め

ていた。ジャスティンは昔からのマジックプレイヤーであり、競技マジックをし

ている人なら誰もがよく知っているくらい印象的な経歴の持ち主である。彼

と対戦するオランダのジェロン=レミーは今年ゆったりとしたペースだが驚くべき

成績を残している。32位でサンディエゴを終えた後ジェロエンは構築戦にはあま

り関心がなかったのでプロツアー大阪へは行かず、ニースで再び32位にはい

る事で続きそれから世界選手権で10位というパフォーマンスを見せた。結局

彼はヨーロッパTOP16に手が届き自身の手で今週末のマスターズシリーズの

参加券を手に入れた。
666523だけど:02/11/27 21:36 ID:???
試合が始まる前にヘッドジャッジのRune Horvik氏(ルーン=ホービック)がプレイヤ
ーに試合中使うようにとスコアパッドを手渡した。ジェロエンは用意していたYMG
パッドを一目見て、脇にどけた。
「オレは今後、こんなもの(YMGの用紙)は使わないね。これはダメだね」
「僕はそうは思わないな。すでにトップ8に十分以上の数がいるし」そう言って
ジャスティンは、YMGのシャツを着た彼とダーウィンとロブが準々決勝テーブル
の4つのうちの 3つにいるのを指し示した。
「オレは実際、君らが怖いね」とヨーロッパ人はジョークで応じた。
「こんなデカくて赤いドラゴンを背中に着ている(※YMGのシャツのこと)連続
殺人者の出てくる映画を見たんだけどさあ」
「心配しなくていいよ。僕ら(YMG)が殺すのは、自分たちを負かした相手だけだよ」

「ところで、昨夜は(デッキリストをもらったけど)この試合の練習した?」
 とJeroenが尋ねた。
「いやあんまり。準決勝の練習の方が忙しかったし」
「じゃあもちろんこの試合には勝つと思っているんだ」
「生意気を言うつもりはないが、しかし・・」
「たしかにあんたのデッキのほうに分があるよ」ジェロエンは認めた、
「しかしおそらく俺は素早く1ターン目に28点与えて君に勝つだろうね」
「森と極楽鳥でかい?使うデッキを間違っているよ」

ジャスティンはシャッフル中に私と向かい合っていった。
「このマッチの長さについてあらかじめお詫びを申し上げるよ、おそらく3ゲームで終わるからね」
667523だけど:02/11/27 21:39 ID:???
ジャスティンは初手をキープしジェロエンはマリガンして手札を6枚とした。
ジェロエンは《強迫/Duress》を試みたが《魔力の乱れ/Force Spike》で打ち消され、
2度目の強迫も《対抗呪文/Counterspell》で打ち消され、
3ターン目の《ヤヴィマヤの古老/Yavimaya Elder》がやっと場に出た。
ジャスティンは土地を置き、ジェロエンは古老で殴ってから《生ける願い/Living Wish》
で《起源/Genesis》を引っ張ってきた。ジャスティンはエンドに《渦巻く知識/Brainstorm》
をとなえ、それから唱えた《蓄積した知識/Accumulated Knowledge》で引いた、戻した2枚
のカードのうちの1枚は、《蓄積した知識/Accumulated Knowledge》だった!

ジャスティンはアンタップし《ドルイドの誓い/Oath of Druids》をプレイ。
「@Gですべての生物を根絶するこの軽いスペルは戦略を決定づけた。このトーナメントが
終わったら今日までにこいつが私にどれだけの金額を獲得させたか計算しなくてはな。」
ジェロエンは《吸血の教示者/Vampiric Tutor》を使ったがForceSpikeで打ち消された。

嫌気で顔を振って、古老でアタックした後に生贄に捧げ、2枚の土地と1枚のカードを手にする。
ジェロエンはジャスティンにアンタップさせ、彼のインスタントぎっしりのデッキが唯一持って
これる巨大な《認識を食うもの/Cognivore》を出させる機会を与えたくなかった。
668523だけど:02/11/27 21:40 ID:???
「マリガン分の埋め合わせをしなさい」ジャスティンが述べた。
「推測するに、おそらく途中から2枚のAK(蓄積した知識)を持っていたね。」

ジャスティンはデッキを軽く叩き、
「このデッキがより多くのカードを引くのは知っているだろう」
ジャスティンは3枚以上のカードを引く為にAKをプレイし、ジェロエンは対応して教示者を唱えた。
「そのカードはアドバンテージをもたらさない、そうだろ?俺が+3を手に入れている一方、
あなたは1枚損している」と元ナショナルチャンプをからかった。

「出来るなら、取り戻すさ」

ジャスティンは、ジェロエンが《黄塵地帯/Dust Bowl》を使って森と交換するまで
《樹上の村/Treetop Village》で何度か攻撃した。ジャスティンは《破滅的な行為/
Pernicious Deed》をプレイし、ジェロエンはジャスティンの特殊地形を攻めたが、
場にあるOathのおかげでクリーチャーをプレイできなかった。
669523だけど:02/11/27 21:42 ID:???
とうとうジェロエンが極楽鳥をプレイした時、ジャスティンは眉をひそめたが、ジェロ
エンが療法を唱えたときに理解しそれを打ち消した。フラッシュバックで生贄に捧げ
、《禁止/Forbid》を指定したが出てきたのは《嘘か真か/Fact or Fiction》、《クローサ
流再利用/Krosan Reclamation》、《汚染された三角州/Polluted Delta》だった。
FoFが唱えられジャスティンはOath×2と渦巻く知識をとり、禁止とCognivoreを落とした。

ジェロエンはジャスティンに自ら場を整理させる事になるDeedをプレイした。
「自分たちの仕事をしろよ」渦巻く知識と三角州は新たな3枚のカードを得させ、2枚の
不要なカードをデッキに紛れ込ませシャッフルさせる。生ける願いがパリンクロンを持
ってきて、それをプレイしアンタップをし、もう1枚のDeedを出す。Oathのない場になり、
ジェロエンは古老と極楽鳥をプレイした。

鳥がパリンクロンをチャンプブロック。起源がついにプレイされ、ジャスティンはもう1枚
のFOF−ゲームで3回目になる−をプレイした。ジャスティンは再利用で2枚のAKを戻
した後、対抗呪文とともに山から取った直観をプレイし、2枚のAKを持ってきった一方、
3枚目には不可解なカードを持ってきてそれを手に入れた。

「後ろにいる観客たちはどんな風に思ったんだろうねぇ」ジャスティンは観客たちをからかった。
彼が3枚目のAKを見せたとき、ジェロエンは無表情に言った。
「ああ、面白い戦略だね・・」
↑ここちょっと訳が違うかも、自信ないです。
670523だけど:02/11/27 21:43 ID:???
ジャスティンは4枚のカードを引き、樹上の村を場に出し、イリュージョン(パリンクロン)
をブロックに戻させた。ジェロエンは《チェイナーの布告/Chainer's Edict》を試みた
がジャスティンは樹上の村を起動しパリンクロンは起源と戦う事になった。パリンク
ロンの勝ち。ジェロエンは何らかの解決手段を掘り当てようとし古老を生贄に捧げる。
が、彼のデッキが提供したのはYMGに「Oh,baby!」といわしめるだけの《花の壁/Wall
of Blossoms》だけだった。

パリンクロンがキャントリップ付の壁の上から殴り、ジャスティンは再利用でジェロエン
の起源と土地を対象にしてプレイ。ジェロエンは《魂売り/Spiritmonger》が打ち消された
が、そんな事はあまり重要ではなかった。ジャスティンはOathをプレイし、ジェロエンが
プレイした自身への布告がカウンターされたのだ。

次のターン、ジャスティンはこの記事のために無限である方がよいCognivoreをさっとひ
っくり返しました。

Justin - 1 Jeroen - 0
671523だけど:02/11/27 21:44 ID:???
2ゲーム目の為シャッフル中、ジャスティンは準々決勝と準決勝の間にWoCがTop8たちに
提供する昼食について話しあった。ジェロエンははじめてのTop8だったのでこういった慣習
に詳しくなかった。
「今回がはじめてのTop8なんだろ?昼食は私がTop8に入って最もわくわくしている事なんだ
よ、とってもおいしいんだ。」
「私はマスターズに出場する事の方がよっぽどわくわくするよ」

ジェロエンはマリガンをして《陰謀団式療法/Cabal Therapy》で誓いを宣言する事からスタート。
しかしPernicious Deed、Mana Leak、Living Wish、Intuitionと3枚の土地が見えただけであった。
「カードの引けない《のぞき見/Peek》みたいなもんだな。」

ジェロエンの3枚目の土地は願いでもってきたDust BowlでそれからDeedをプレイしたがジャス
ティンはLeakで打ち消す。ジェロエンは次のターンセットランドする事が出来ずDust Bowlを起動
できなかった。ジャスティンはライブラリーのトップからDust Bowlを引き当てるとニコニコと微笑
み、敵陣の後方に着陸した砲撃方のような音を出してジェロエンの唯一の緑マナの資源である
《ラノワールの荒原/Llanowar Wastes》を破壊した。
672523だけど:02/11/27 21:45 ID:???
ジェロエンはその後2ターン土地を引く事ができず、一方ジャスティンは続けざ
まに樹上の村をプレイし戦線を支援した。ジャスティンは相手が3枚目の土地
を手に入れる前に直観でAKを持ってきた、が彼は(前のゲームで破壊された)
樹上の村に長い間待たせた復讐を(相手の)Dust Bowlに遂げさせる事にした。
相手を更に酷い目にあわせるために、ジェロエンが未だ2枚の土地しかないう
ちに3枚のカードを引き、次のターンにはFoFを使った。

ジェロエンの2枚の土地では相手の願いで持ってきた《マスティコア/Masticore》
に《帰化/Naturalize》を使うくらいであったがジャスティンは手札があふれるくらい
あり、Oathを捨てるくらい余裕があった。強迫がジャスティンがCounterspells,
Foil, Forbid, Deed, 土地、Living Wishがあることを明らかにし、Wishを捨てさせる。
彼は少しでもと《次元の狭間/Planar Void》で抵抗を試みるがジャスティンは勝つ
ための十分なカウンターを持っていた。

Justin -2 Jeroen -0

673523だけど:02/11/27 21:46 ID:???
このときDarwin とRob(YMG)がそれぞれ一度も負けずにマッチに勝利していた。
ジェロエンは「このゲームには勝たないといけないな!9-0なんかであんたたちを
行かせる事は出来ないね!」

Which should give you an idea how demoralizing this match-up is for The Rock.
(←ごめん、うまく意味取れなかった。)

「すまないね、私があなたを3-0でやっつけないとあいつらが(YMG)絶対許してくれ
ないだろうからね。」

Game3
ジェロエンは最終的に初手をキープし、強迫から始まる。
彼は直観を抜き4枚の土地、Deed、禁止を残す。手札破壊は《次元の狭間/Planar
Void》が解決されたときに危険だと思われた。続く《陰謀団式療法/Cabal Therapy》
がDeedを落とす。
"Well done after the Planar Void, btw. Thanks for the extra card."(←ここもよくわ
からなかったところ。どちらが言ったかわからなかったし、btwがよくわからなかった。)
674523だけど:02/11/27 21:47 ID:???
《スパイクの飼育係/Spike Feeder》が3ターン目にだされたが4ターン目の土地
は出なかった。
「土地がないのかい?そりゃいいねぇ」
ジャスティンはOathをプレイするがそれは帰化された。ジェロエンはそのターン
に教示者を使うがカウンターされた。ジャスティンはパリンクロンを引くまでAkを
"サイクリング"しFoFをうった。ジェロエンはフルタップで魂売りを唱えジャステ
ィンは渦巻く知識を唱え眉を上げた。
「よし、来るんだ!もう一度失望させてやれ!」 「あなたはForceSpikeに十分な
敬意を払っていなかったんだ」
ジャスティンはパリンクロンと樹上の村で壁にブロックされるまで攻撃した。
「今必要なものは神聖な4/5飛行を対処することだよ。」
彼は出来なかったのである。

最終結果
YMG-9 世界-0
675523だけど:02/11/27 21:55 ID:7uWQBpg5
やっぱり訳できないところあると悔しいなぁ、いくら考えてもわからないと鬱になってくるよ。
けど訳やっていると辞書で調べたりすると知らない事がわかってきて楽しいんですよね。
(わからないと腹立ちますが)
訳やってみて他の訳者さんたち(このスレの人だけ出なく)はすごいな、と思ってしまう。

タイ屋さんなどの頻度では出来ませんが、暇を見つけて今後も上げるかもしれないので。

676523だけど:02/11/27 21:57 ID:7uWQBpg5
忘れていた、すいません。
原文:サイドボードオンライン
ttp://www.wizards.com/default.asp?x=sideboard/pthou02/qf3
記者/著者
Brian David-Marshall
訳者
523だけど
677NPCさん:02/11/27 22:11 ID:???
523乙ー。
678NPCさん:02/11/27 23:53 ID:???
523乙カレー。
対戦モノは面白いねー。
上手い人のプレイは参考になるしね。
679 ◆Kd5J9jlXm6 :02/11/28 00:59 ID:???
523さん乙ー。

>Which should give you an idea how demoralizing this match-up is for The Rock.

「この一言(せめて1本取らないと)で、The Rockにとってこの対戦がいかに
やる気をなくさせるものであるか、想像がつくだろう」
ってとこだと。

>Well done after the Planar Void, btw. Thanks for the extra card.

"btw"を"by the way"だとすると、
「ところで、Planar Voidを貼ってからうまくいってるね。
サイドボード(追加したカード?)に感謝するよ」とJeroenが
言ってるんだと思われ。
1ターン目DuressでIntution、2ターン目Planar Voidを貼った後
TherapyでDeedってのは、かなり有利にゲームを進めてるんで。
(でも土地3枚で止まって、Palinchronにどつかれてシボンヌと)
680NPCさん:02/11/28 07:51 ID:???
>Well done after the Planar Void, btw. Thanks for the extra card.
これはゲイリーの台詞じゃないかな。
サイドボード後はパロンクロンになっているため、
次元の狭間は彼にとって、足かせにもならない。
けどジェロエンは陰謀団式療法がFBできずにリムーブされるわけだから、
有利に事を進めているのはゲイリーだし。
681523だけど:02/11/28 08:29 ID:???
>>679-680
thanks
わからなくて適当に訳してしまったところでした,
参考になります。
682523だけど:02/11/28 08:44 ID:???
>Well done after the Planar Void, btw. Thanks for the extra card.

ここの訳としては680さんが言ったジャスティン=ゲイリーの台詞かな?と思っています。
理由は大体書いてあるとおりなんですけど、2ターン目は先に療法をうつことも出来て、
相手がForceSpikeを引いていないかぎり呪文は打ち消されないわけで、
そういったミスプレイ?(といえるかわからないが)を
ジャスティンが少しからかっているんではないかと。
683タイ屋:02/11/28 11:03 ID:???
ワイズ・ワード − 過去の英雄たち
                        ゲーリー・ワイズ

 今日、オレは悲しい。
 オレは幸せであるべきだったのに。
 オレはすでに自分のためにトロントの近郊で素晴らしいちょっとした住居を
手に入れていたし、ヒューストンでは素晴らしいちょっとした週末を過ごした
し、イングランドにいた間は諦めなくてはならなかった自分の車とケーブルモ
デムとケーブルテレビまで手に入れている。人生における(そういう)細々し
たことの多くが、現在はオレの好みに動いていた。それだけ聞けば、(当然)
オレが(自分の境遇に)感謝していると思うだろう。

 今日、オレは今までで一番憂鬱なドライブをした。オレがイングランドに行
く前は10ドルで散髪してくれてたちょっとした床屋に行ったら、今回は散髪
するのに毛が生えただけのことに、23ドル取られた。オレが、そこには行く
ことはもうないだろう。オレは立ち去るときに、放送できないような文句を小
声で言った。それから、いつものように南に行くかわりに、北へと車を飛ばし
た。
 オレは、シューボックス・ヒーローズ(Shoebox Heroes)を訪ねようと思っ
たんだ。
 オレがマジックを教えられたのは、今までにもしばしば言及している友人、
ショーン・アルトバウム(Shawn Altbaum)からで、1995年の春休みに、学校
から家に戻る途中のことだった。彼が、オレにゲームを教えた。オレがはじめ
て買ったカードは、コートに入れていたら盗まれちまった。学校に戻ったオレ
は、二度とゲームをしないだろうと思っていた。
 もちろん、オレは何人かが寮でプレイするのを目にしてしまった。彼らとプ
レイするために席について、そして残りはみんなの予想通りに展開した。何ヶ
月か後になって、学校が終わってオレがトロントに戻ると、ショーンにカオス
・オーブが何をするかを教育してしまった。(当然ながら)彼はさっさと負け
てしまうのがイヤになったので、オレはゲームをするために新しい場所を探す
羽目になった。
684タイ屋:02/11/28 11:05 ID:???
 オレは職業別電話帳の「コレクタブル」のページに目を通した。そして、
(そこに出ていた)少数の店に電話して、マジックを売っているのか、あるい
はもっとよくて、オレがプレイできる場所を知ってるんじゃないかと質問した。
大部分は、オレが話したことには何の手がかりも持ってなかった。
 シューボックス・ヒーローが答えてくれた。
 そこは2人兄弟のマークとミッチの店だった。マークが兄貴で、ビジネスマ
ンだった。ミッチは、おっちょこちょいなスケートボード乗りで、どこかのチ
ームのメンバーだった。店はゲームのための8人で使えるテーブルが一つあっ
て、フィギュアとコミックとRPGとマジックを扱っていた。天国だった。
 毎日、オレは堅苦しい白い内装の、この店に通った。

「ゲーリー、仕事を探しに行くんだ」と両親はオレを強くたしなめていた。
「大丈夫」とオレは言っていた。自分の車を飛ばして、シューボックスへ行っ
ていた。(皮肉なことだが、オレが仕事を見つけたのはそこだったような気が
する。・・・それが意図的なものじゃなかったことは保証していいが)
 毎日、オレは少数の他の常連と一緒になって、常連やたまに来る人間や、マ
ークやミッチや他の誰とでも、遊んだり、トレードしたりして、実に楽しい時
間を過ごした。
 オレはゲーム中毒になっていた。:プロツアーは、まだなかった。賞金の手
に入るアテなんてなかったわけだ。ただ、ゲームだけがあった。
 オレがトロントから離れていた時間のせいで、それらの人々と場所と物事に
対して、郷愁的な気分になっていたんだと思う。自分が若かった時代には、そ
れが当然だと思っていたものに対して。それが、今日、オレがいつものように
南に行くかわりに、北に行った理由だった。
685タイ屋:02/11/28 11:07 ID:???
 オレはその古い馴染みの場所の現状を知りたくなった。郊外にあって家から
は離れていたが、家にいるように暖かみと居心地のよさを提供してくれていた
場所。オレが、プレイするためのより多くの部屋とより多くのプレイヤーを有
していた(そして、暖かみや居心地の良さは欠いていた)別の場所のために、
諦めてしまったその場所を。
 オレはその店に入って、マークと仲良くおしゃべりして、彼が私を送り出し
てからの年月に起こったすべてのことについて話して聞かせて、彼と彼の心か
らの好意的な態度がオレの人生に与えた効果について、ちょっとばかりほのめ
かしたかった。

 オレが以前に通ってから、ずいぶん長い時間が流れていた。店の近くの直線
道路を通っていると、見覚えのない新しい住宅地が突然現れ、商店は前に見た
ときと違っていた。
 最終的に、何個かの間違った標識の後で、オレはガソリンスタンドを見つけ
た。あまりにも慣れ親しんだ駐車場へ行くとき、目印にしていたところだ。そ
れはまだそこにあった。
 オレはエンジンを吹かして、そしてちょっと速すぎるスピードでよく通った
地区に入って、古なじみの駐車場所までドライブして、そして車を降りた。
 ハ・ラルの東アジアの食料品店のすぐ前。

 シューボックス・ヒーローズはなくなっていた。
686タイ屋:02/11/28 11:09 ID:???
 過ぎ去りし日々の思い出は残っている。アイス・エイジのシールド戦のため
にパックを開けたら、コモンが入っているべき場所にアンコモンが入っていた
こと。だましたことと、だまされたこと。165センチの体よりもずっと大物
だったライアン・ユアン(Ryan Yuen)という男が、「ここはオレらのテーブ
ルだぜ。ここで君は、敗北をプレゼントされるという特権があると思うだろう」
と自信満々で言うような態度とともに、とても若かったギャブ・ツァンを含む
陽気な男たちの一団とときどき店にやってきたこと。
 資本主義と競争との結合がレッカーボール(建築解体用の鉄球)となり、オ
レの幼年期の故郷だったシューボックス・ヒーローズを取り壊してしまった。
残っているものは、その思い出のかけらだけだ。

 オレたちは皆、自分たちのシューボックス・ヒーローズを持っている。それ
らはゲームの旅路における記念碑であり、オレたちが最終的に選択した道へと
送り出してくれた存在なんだ。
 先週、シカゴの出場資格を得るためのほとんど最後のチャンスとなる、ヒュ
ーストンの日曜のPTQで勝つ前に、始まりの時からからいる男、デイヴ・プ
ライスがオレに言った。もしシカゴの出場資格を得られなければ辞める、と。
ヒューストンでの勝利によって、デイヴの旅路は続いている。
 しかし、誰もがそうするわけではない。以下に続くのは、プロツアーでの長
い冒険を終えたけれども、その業績でゲームを素晴らしいものにしたが故に記
憶されているべき、10人の名前への考察だ。これらの男たちが、発明したも
のや説明したことや、あるいは実例によって、オレたちがどのようにプレイす
るのかを教えてくれた。彼らなしでは、今日のプロツアーは違ったものになっ
ていただろう:
687タイ屋:02/11/28 11:10 ID:???
1) マーク・ジャスティス(Mark Justice)
発明したもの:プロ。
 ジャスティスは、1996年の世界選手権の決勝で、大胆にも2回
《Demonic Consultation(IA)》を使ったためにゲームに負けたことでよく知ら
れている。
 わかりやすく言うと、マーク・ジャスティスというのは、90年代中期にお
けるカイ・ブッディだった。彼のキャリアが終わった後で、マークは自分の不
完全さをいくらかは認めた。プロツアーが始まった時代においては、彼はコミ
ュニティの他の誰よりもゲームの理解において優れていたという単純な理由に
よって、世界で最高のプレイヤーだと広く一般的に認められていた。
 ジャスティスが正真正銘の大きな世界規模のトーナメントには勝ってないこ
とで、理論上は彼を真に偉大な存在として認めないということもあり得るかも
しれない。しかし、当時そこにいた人たちは、彼の名はフィンケルやブッディ
と同じように伝えられるべきだと言うだろう。彼はプロツアー・パリと199
7年の世界選手権で2位になった。かつての合衆国選手権で勝った。そのこと
で、フルタイムのマジックプレイヤーという概念を、冗談から現実のものへと
変えた。彼はまたすべてのプロプレイヤーを労働組合に加入させようとして、
そして同時にそのうちの何人かの代理人になろうとしていた。この利害の衝突
が、彼に不利に働いた。その一方で、マークは単に自分の賞金を受け取るだけ
だ、などと批判されたことは決してなかった。彼は、ゲームに手を貸すことが、
それをより大きなものへと導くだろうと理解していた。そして、そうなったの
だ。
688キブラー:02/11/28 11:11 ID:???

       ,一-、
      / ̄ l |   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     ■■-っ <   ハイハイ、いったんCM逝きまーす
     ´∀`/    \__________
    / ヽ \
   ( ・∀・,,)ノ |
    (⊃Ё|_ノ|
    (__)し'
689タイ屋:02/11/28 11:12 ID:???
2) ブライアン・ワイズマン(Brian Weissman)
発明したもの:カード・アドバンテージ
 ワイズマンはカード・アドバンテージの父だ。彼がその概念を生み出したわ
けではなかったが、彼は最初からそれを理解してた。常に《Mind Twist/精神
錯乱(4E)》、《Chaos Orb(UN)》、《Balance/天秤(4E)》とか《Library of
Alexandria(AN)》のようなカードを好んでいた。
 今日から思い返せば、そんなことは当たり前だと考えるかもしれない。だが、
(彼がそうしていた)プロツアーが軌道に乗る前の時代とは、まだ、《Juzam
Djinn(AN)》はアップキープ毎のダメージが痛すぎるから駄目なカードだ、な
どと認識されていたような時代だったのだ。
(カードアドバンテージと同様に)ワイズマンは、彼がそのために有名になっ
た、あの白青赤のコントロールデッキ、「The Deck」を作ったわけでもなかっ
た。
 そう、本当の創造者は彼の長年のパートナー、John Immordinoだった。しか
しブライアンは、そのコンセプトをニュース・グループへの投稿を通して大衆
へと普及させて、人々のゲームの見方を永久に変化させ、そしてその過程で彼
は伝説となった。
 ワイズマンは、まだ時折、カリフォルニアのプロツアーにやってきて、あた
りをぶらついている。
690タイ屋:02/11/28 11:12 ID:???
3) DKLA (ジョン・ユー、トリック・ビュイ、ブライアンハッカー、ジェイソ
ン・ジーラ)(John Yoo, Truc Bui, Brian Hacker, Jason Zila)
発明したもの:ビートダウン

 元来はそれほど適切ではない名前(※チーム・ヒットメン)で知られていた
DKLAは、ジャスティスが代理人としての活動を始めたときに、それを受け入れ
た。
 これらの4人のカリフォルニア人は、後になって彼らのノリに加わったギャ
ブ・ツァン(Gab Tsang)、イゴール・フレイマン(Igor Frayman)、ガーベ
・ハイガ(Gabe Higa)、シグルト・エスカラント(Sigurd Eskeland)のよう
な連中とともに、テーブルについて、ゲームを楽しむこと何でもを持ち込んだ。
同時に、マジックについて、単にカードアドバンテージによって対戦相手をコ
ントロールする以上のことを理解していた。

 こいつらはビートダウンした。激しく。もしマナコストが1より大きなもの
なら、ビュイはたぶんそれをプレイしないだろうし、他の連中もそれから遠か
らずといったところだった。ワイズマンのように、DKLAはニュースグループ上
で非常にアクティブだった。求められているか否かにかかわらず、カードから
プレイヤーまでの何にでもについて、意見を言っていた。そして、ドラフトと、
ドラフトをどのようにやるかということを世界に教えた。
 15枚のクリーチャー。17枚の土地。8枚の呪文。
 それがどう働くかを知っていた男たちだった。ブライアン・ハッカーは、ま
だ、時々はプレイするために現れることがある。もし彼がそうしていて、あな
たが40枚のカードのデッキが好きなのであれば、確かに彼に感謝するべきだ
ろう。
691タイ屋:02/11/28 11:13 ID:???
4) ハマー(Hammer)
発明したもの:トラッシュ・トーク
 オーケー。ハマーはマジックのゲームに、トラッシュ・トークを導入したっ
てわけではない。彼がそれをはじめて使ったというわけじゃない。もちろん、
最後ってわけでもないが。しかし、彼は最高で・・・そう、彼に対しては議論
するというのは難しい。
 彼は最初のプロツアーでトップ8に入り、そして2回目では優勝した。ハマ
ー、いわゆるショーン・レグナーは、元プロのアーム・レスラーであり、プロ
の闘技場を知っている人間として、非常に多くの古手のプレイヤーたちに、
(そのトラッシュ・トークで)火の洗礼を与えた人間だった。ハマーのトラッ
シュ・トークは、1996年のプロツアー・ロサンゼルス(2回目のプロツア
ー)の決勝戦のプレイ中に、彼のゲームがその活発すぎる口のために悪い状態
になってしまった後でさえ、あまりにも凄まじかったために、トム・ゲヴィン
が吐いてしまったとの噂まである(ゲヴィンは事実ではないと否定している)。
60センチのニシキヘビが、いい加減に扱っていい相手ではないと理解したに
もかかわらず。
 ハマーが最後に現れたのは、1年半前のバルセロナだった。
692タイ屋:02/11/28 11:20 ID:???
5) ジョージ・バクスター(George Baxter)
発明したもの:マスメディア
 早期の偉人の一人、バクスターは、1997年の合衆国代表チームのメンバ
ーであり、そのメンバー(バクスター、マイク・ロング、マット・プレイスと
チャンピオンのデニス・ベントレー)の中でのベストだと多くの人間から認め
られていた。
 彼は(今まで)およそ5年間引退していた。2001年、彼は新婚旅行でト
ロントに来ていた。世界選手権の間、街を歩いていたときに、オレは彼にばっ
たり出会った。それでオレは彼に何が起きているかを知らせて、彼と当惑して
いる彼の妻とを引っ張って連れていった。彼はそこで、往年のトーナメントに
ついての話でオレたちを楽しませてくれた。
 バクスターは、彼のプレイによって、このゲームで記憶されているというわ
けではない。その代わりに、彼は、ゲームの早い時期に書いた本のために記憶
されているだろう。成長途上のプレイヤーと、何でも持っているゲーマーのた
めのクリスマスプレゼントを探している両親のための主要目的物となったその
本は、ゲームプレイとデッキ構築の基礎条件を世界へと教えたのだ。
 今や月日は流れて、バクスターの本はほとんど姿を消した。しかし、それは
かつてのゲームへの十分な理解と、このゲームで勝つために必要なことへのわ
れわれの見方が、何年もかけてどう変化したのかということを理解する機会を
与えてくれる。
693NPCさん:02/11/28 11:22 ID:???
       -=  /川川  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     -=≡ ∠|| ゚∀)<  オタ共!このスレでも読んで勉強しとけ!
      -=  / つ┯つ \______________________
    -=≡  ∠___.//
       -=≡(__)/)
ゴオォォォ  -= (◎) ̄))
694タイ屋:02/11/28 11:31 ID:???
6) マット・プレイス(Matt Place)
発明したもの:ルール解釈

 もちろん、プレイスがこんなものを発明したわけではない。PCL と Tongo
は原初からそれをやっていた。しかし、マットは、彼は名人だった。
 中西部からやってきた新進の若造だったプレイスは、プロツアーが起こる前
のその地域でのトーナメントシーンに君臨していたプロツアーがついにやって
きたときに、この男はわずか3回の練習ドラフトを行っただけだったにもかか
わらず、マインツで優勝して、彼の持っていた才能を証明した。
 彼はルールの穴を発見した。ドローのあとで対戦相手にライトニングボルト
を使えるか質問して、イエスと言わせることで、相手のメインフェイズを終わ
らせる(事実上何もさせずにターンを終わらせられる)ことを。もちろん、こ
れらの問題は可能な限り速くルール・グルたちによって解決されたが、それら
は記録に残った。
695タイ屋:02/11/28 11:33 ID:???
8) ヤコブ・スレマー(Jakub Slemr)
発明したもの:ヨーロッパの力

 もう一人のゲームを大いに楽しんだ男、ヤコブ・スレマーは、初期の頃から
いた。そう、他の非アメリカ人、オーレ・ラーデやフランク・アドラー(PTア
トランタチャンピオン)は(すでに)ビッグ・タイトルをつかみ取っていた。
しかし、ヤコブが世界選手権で優勝したとき、それはアメリカ人たちに、世界
中から競争がやってきていることを告げて、彼らの目覚めを促すものとなった。
 ヤコブは本当は(その)名誉を共有せねばならないが。1997年のトップ
8は多様性が浸透していた。決勝でスレマーがドイツ人のヤノッシュ・クーン
を破り、デンマークのスヴェン・ジーセンとカナダのポール・マカベがトップ
4に入っているという状態だった。
 スレマーは昨年、仕事のために辞めたが、その前にもう2回トップ8入りを
果たした。

696タイ屋:02/11/28 11:34 ID:???
7) アラン・カマー (Alan Comer)
発明したもの:プロツアーで楽しむこと

 ショックや落胆を感じるだろうか? オレがこのようなことをあえて話して
いるために? プロツアーとそこでのプレイヤーというのは、冷酷で、カジュ
アルな目でも振る舞いを計算して、ゲームの楽しみとして解釈されるような何
物にも価値を認めない、と思われている。
 アラン・カマーの6年間のキャリアは、そんな理論に対するアンチテーゼだ
と分かる。
 彼が最近になって、ウィザーズでマジック・オンラインで働くために辞める
まで、アランは彼自身のタイトルを手に入れることには成功しなかったが、そ
の一方で彼は5回日曜日に進んだ。
 まだ現役だったころのカマーの得意は、型破りなデッキを構築することだっ
た。オレは、スコット・ジョーンズとシグルト・エスカラントと一緒に、ロー
マでHigh Tide(MoMa)とサバイバルとオースをテストしていたときに、アラ
ンが隅の方で4枚の《悟りの教示者/Enlightened Tutor》と、各主要アーキタ
イプそれぞれを強烈にメタったエンチャントを1枚ずつ入れた白ウィニーを組
んでいたことを今でも覚えている。彼はそのデッキをプレイして、一日目は6
−1だった。
 アランが創造したものには、ゴジラとターボ・ゼロックスも含まれている。
彼は自身に相応しいデッキとしてミラクス・グロウを有名にした。一方で、ゲ
ームのテーブルで彼に会ったときはいつでも、大きなスマイルを浮かべてそこ
にいるだろう。
 カマーは、楽しみながら、ナイス・ガイでありながら、ツアーにおいて成功
できるということを世界に対して証明した。それは(そのために)記憶されて
おくべきかなり素敵なことだ。
697タイ屋:02/11/28 11:35 ID:???
9) PCL(パシフィック・コースト・レジェンズ:マーク・ジャスティス、マー
ク・チャリス、ヘンリー・スターン、マリオ・ロビーナ、プレストン・ポルタ
ー、スコット・ジョーンズ、フランク・ギルソン、他多数)。
(Pacific Coast Legends: Mark Justice, Mark Chalice, Henry Stern, Mario
Robaina, Preston Poulter, Scott Johns, Frank Gilson, cast of thousands)
発明されたもの − チーム

 YMGとジャンブルとゴジラとモグスクワッドとデッドガイとパニッシャー
と、その他残り全部が出現するよりも前に、PCLがあった。
 プロツアー時代の最初の本当に偉大なチームであるPCLは、初期は、メイン
イベントとサイドイベントの両方で君臨していた。彼らは数の力の重要性を他
の誰よりも先に理解していた。そして、現在から予測可能な未来にわたって続
くであろう、プロツアーでの最高のチームの例を提供した。
 PCLはジャスティスとポルターを(最初の)プロツアー・ニューヨークのト
ップ8に送り込み、最初の年に、彼らの支配を明らかにした。ジョーンズは連
続3度のトップ8入りを果たした。チャリスは彼自身で1度。ジャスティスと
スターンは1996年の世界選手権でトップ8入り・・・彼らは力を象徴して
いた。
 結局は、スターンは WotCに移り、ジャスティスは西海岸を去った。そして
このチームは様々な理由のために離ればなれになった。しかし、彼らの残した
ものは、ツアーに残されている。賢いゲーマーが単独でプレイするなどという
ことは二度と起こらないだろう。
698タイ屋:02/11/28 11:35 ID:???
10) Frank Kusomoto(フランク・クスモト)
発明したもの:インターネットの使用

 彼自身はプロプレーヤーではなかったが、フランク・クスモトはこのリスト
に載っている中で最も重要な発明をしたかもしれない。税関職員(naval
officer)でマジックの熱狂者だったフランクは、ハッカーやワイズマンのよ
うな人からのニュースグループでの投稿におけるゲームの理知的なものへの動
きに注目して、彼のウェブサイト、www.thedojo.comで、よく考えられていた
投稿を集めて整理し始めた。ちょっとした趣味として始まったものは、話が広
がるにつれて、ますます多くの情報に飢えたゲーマーたちが集まり始めたこと
で、その男の大半の時間を費やすようになった。
 在りし日のドージョーは、完全な驚異そのものだった。競争がないことで、
ライターの「需要と供給」は無意味なものだった。マジックの福音を広めて、
彼らのゲームでの経験を共有するというためだけに、多くの人々が自らの時間
を差し出した。(※ライターに原稿料を支払う必要がなかった、という意味だ
と思います)このリストに載っている名前の大部分は、(少なくとも)一度や
二度はそれに加わったことがあった。それらの作品がネット上に保存されてい
るのを、まだ見ることができる。
 最終的に、競争相手が突然生じたとき、ドージョーはロブ・ハーンやマイク
・フロレスのような人がその崩壊を免れるために最善を尽くしたことで、なん
とか競争力を保とうとしていた。しかし、時代は変わり、ゲームにより多くの
金が流れ込んできて、ドージョーは取り残された。ドージョーがすでに仕事に
なっていたフランクは打ちのめされて、結局はドージョーを売却して、そして
ゲームから足を洗った。
 彼は、有名サイト、たとえばStar CityやBrainburstやGrimmoireや
MisetingsやあるいはTeam Academyでさえもが、今日のマジック界において重
要な地位を占めていることの理由なのだ。
699タイ屋:02/11/28 11:50 ID:???
まあそんなところだ。
 このリストは、デイブ・プライス、つまりビートダウンのなんたるかを世界
に教えた男について考えたことによって、部分的な着想を得たものだ。だが、
彼が活動しつづけていることで、このリストに載せることはできない。
 デイブ、オレは君がシカゴの出場資格を得たことがうれしい、それに行かな
くてはならないと思う。ツアーは、君のいない状態では、何かが違っているだ
ろう。
 良い週を。

----------------------------------------------------------------------

出典:http://www.wizards.com/default.asp?x=sideboard/ww/20021128
原題:Wise Words - Yesterday's Heroes
原著:Gary Wise
翻訳:タイ屋

 遅くなったけれども、翻訳は月曜の夜には終わってた。残りの時間は病気で
寝てた。ハマーの話に出てくる24インチパイソンってさすがに意味分からな
い。たぶん「腕力」ぐらいの意味になりそうなんだけど、気力が足りないので
ダウン。
 naval officer:知ってる人は知っている困った単語。海軍士官と税関吏と
いう二つの意味があって、判別のしようがない。以前はどっちだったか知って
いた気がするが、思い出せなかった。
 店が無くなってたってのは、自分も通ってた学校が取り壊されて更地になっ
てた所見たことがあるので、ある程度共感できた。
 しかし、ワイズは本当に難しい。文体不統一の原因もそういうことで。
 きっとにらっちの前世は、ゲリー・ワイズなんだと思う。
700タイ屋:02/11/28 12:02 ID:???
>665-676
 お疲れさまっす。別に自分は翻訳が速いわけじゃなくて、簡単なのをやって
てペースが上がってただけなんで。今後とも楽しみにしてます。

>688
 おお、キブラー先生が! 大阪ではリースとアルマジロの外套にサインして
いただいてありがとうございました。ワールドのレポート後半はなんとか来週
にはアップさせていただきます。

>遠距離
 了承しました。実際、写真とかリンクとかついている方がいいわけですし、
「そこのところ」はふまえさせていただきます。

 実際、全体に翻訳は活発化してるかも。ホビージャパンのmtg.comの翻訳と
かもあるし。次はInside YMGを訳したかったけど、本家の動向を見てからかな
あ。とりあえずキブラーかGP関係をやる方向で。
701NPCさん:02/11/28 12:26 ID:???
タイ屋乙ー。

本家、Today併せて読み切れてないけど(w
まさかこんな日がくるとは予想もしてませんでした。
702高潮の:02/11/28 13:00 ID:???
まずは523だけどさんお疲れさま。面白かったです。原文読んだらかなり難しく
て、「マッチリポートなら簡単なんじゃん」とか安直に勧めたのをちょっと反省
しました。いくつかあれってところもあるんですがとりあえずひとつ、

>>669
ジャスティンはこのゲームで3枚目になるFOFをキャストして、《対抗呪文》
と《直観》を手に入れた。それから《クローサ流再利用》で自分の墓地の《蓄積
した知識》を二枚対象にすると、その二枚をライブラリに入れずに、《直観》を
キャストして、もう一枚のカードをライブラリから探した。
「さーて、なにを探してると思う、ギャラリーさんたち?」
ジャスティンがそんなことを言ってから、もう一枚の《蓄積した知識》をデッキ
から抜き出すと、ジェロエンは無表情に応じた。
「ああ、そりゃ面白い戦略だね……」

こんな感じじゃないかと。ジャスティン・ゲイリーのキャラは知りませんが、相
当ふざけた奴と想定して。実際のプレイは《直観》に対応して《再利用》→優先
権パス→パス→《再利用》解決のところで「解決した後なんかやる?」「やらな
い」「じゃあどうせすぐ抜くからいちいち混ぜないよ?」→《直観》解決、とか
かな(別に対応して打たなくてもいいんだけど)。

そんでもってタイ屋さんお疲れさま。ワイズワーズはほんと難しいですよね。お
れはいつも読んでるだけで力尽きます。相変わらず好い訳だと思います。
703高潮の翻訳者:02/11/28 23:03 ID:xt7ysyiF
↑ 対応して打たねえっつーの

翻訳久々に完成したので載せます。あと3日で出てきちゃう人のインタヴュー。


  ライアン・フューラーインタヴュー


マジック・ザ・ギャザリングの世界には、誰もが認める「善人系」と「悪役系」
が居る。頂点を目指している点では同じであっても、通る道はひとりひとりば
らばらなものなのだ。

ニューヨーク・ヤンキースのファンはよくこんなことを言う:「選手は最後の
打席で評価されるんだ」。それと同じで、マジックでは、プレイヤーに対する
評価は一番最近の大きなトーナメントでの成績で決まりがちだ。キャリア全体
での戦績が評価されることは、滅多にない。

筆者はマジックにおける「悪童」のひとり、Ryan Fuller(以下それぞれ「ラ
イアン」「フューラー」とする)と話をする機会を得た。「悪童」のイメージ
についてや、ライアンが今何をしているのか、一連の事件当時何が実際には起
きていたのか、といった誰も語ろうとしない事実について、明らかにする心算
でインタビューに臨んだ。話してみる前は多少ナーヴァスになっていたが、終
わってみると、ライアンの人生やマジックに対する考え方がいくらかは理解で
きたように思っている。
704高潮の翻訳者:02/11/28 23:04 ID:xt7ysyiF

――ライアン、今日はインタヴューのために時間を割いてくれて有難う。
Ryan Fuller(以下RF):「いやいや」

――多くの人は君が誰だかは知ってるけど、君については実際何も知らないと
思う。記事の端っこで見かけることより、君の口から語られたことの方がみん
なも信用すると思うんだけど。
RF:「なるほど。じゃあ基本的なとこから始めると、歳は22で、バンクー
ヴァーに住んでる。マジックはザ・ダークからやってる。“ミシュラズ”って
店でやってたんだけど、プレミアイベントのトップ8に送り込んだプレイヤー
の数では、長いこと“ニュートラル・グラウンズ”の次に多かったんだよ。
Pete Randonjic、Terry Lau、Terry Tsang、Jay Elarar、Jeff Cunningham、
Mike Gurney、Jeff Fung、あと俺……そんな感じのメンバーが集まってた。P
Tサンディエゴではトップ16に4人入ったんだ」

――じゃあ、最近はどうしてる? マジックはやってるのかい?
RF:「仕事を始めて、カレッジにも通ってるんだ。ダウンタウンの海岸に部
屋を買って。マジックについては、とにかく12月までは考えないことにして
る。12月になったら、Benafel(以下「ベナフェル」)をつかまえて、新し
い環境がどうなってるのかを叩き込んでもらう。それで、ベナフェルのやって
ることを全部コピーして。それで、再出発だ」

――君が出場停止になった時のことなんだけど、DCIは君を“あげる”こと
を狙っていたと思う?
RF:「あきらかにそうだったね。俺は状況証拠以上のものを持ってるけど、
くそったれなことに今更それが俺にプラスに働くとは思えないんだよ。あいつ
らはおれが何もしなくても処分できるんだってことを既に証明してる。だから、
具体的なことは俺の胸のうちにしまっとくよ」
705高潮の翻訳者:02/11/28 23:05 ID:xt7ysyiF

――マジック界で、一番過大評価されてるプレイヤーは誰だと思う? 理由も
聞かせてくれ。
RF:「一番過大評価されてる? うーん、Gary Wise(以下「ゲイリー・ワ
イズ」とする)はマジックのようなゲームをやるのに向いてる神経の持ち主じ
ゃないと思うけど。あの人がきれてるとこ十回以上は見たことあるからなあ。
あとはKai(訳注:Kai Buddeのこと)かな。Kaiは凄いよ、それはわかってる。
ただ、あの人のプレイを見てても、全盛期のFinkel(訳注:Jon Finkelのこと)
みたいな創造性が感じられないんだ。まあ、ぶっちゃけて言えば、誰も完璧に
はほど遠いんだと思うよ。誰ひとり、このゲームをマスターするってレベルに
は近付いてすらいないんだ。俺や俺の仲間も結構いいとこまでは来てると思う
けど、まだまだやれた筈だった事はいくらでもある。プレイテストなんていつ
も真剣にやってたとは言い難いし」

――では、一番過小評価されてるプレイヤーは?
RF:「ふむむ、そんなにマジックをしょっちゅう見てるわけじゃないからな
あ。でも、Noah Boeken(以下「ノア・ボーケン」とする)は最高のデッキを
ドラフトするよ。どのドラフトでも凄いデッキを作る。それにプレイングも素
晴らしい。チーム戦では俺とChris(訳注:Chris Benafel。もちろん上の「ベ
ナフェル」と同一人物。統一してほしい)を引っ張ってくれる。あとは、
Franck Canu(以下「フランク・カヌー」とする)のプレイングもちょっと尊
敬するよ。5色デッキとかドラフトしちゃうんだけど、それでも勝つからね。
PTR(訳注:Peter Szigeti)もなかなか凄い時があると思う」
706高潮の翻訳者:02/11/28 23:06 ID:xt7ysyiF
――今年の世界選手権ではどのチームが勝つと思う? カナダは今年はやるか
な?
RF:「オランダでしょ。そもそも世界中でマジックが一番強いかも知れない
国だし、おまけにあのメンバーなんだから。アメリカチームがそれほど強いと
は思えないし。カナダがやるかって? それだけはないね。でもJurgen Hahn
はちょっと面白い子だよ」

――さて。率直に訊こう。君のDCIレコードには、それぞれ別のイベントで
の三つの事件が記録されてる。君は実際にやったの? やったのだとしたら、
何故?

RF:「うん。このことについて話すのは初めてだ。まず、最初の事件っての
は何年か前のPTロサンジェルスでのこと。俺はNicolai Herzogとの試合の前
にコイン・フリップを申し出たんだ。もしこの試合が引き分けそうだったら、
そのコイン・フリップに負けた方が投了する、っていう。当時のヨーロッパの
グランプリではこれは完全に合法だったんだよ。

それが、ちょうどそこに座ってマッチ・リポートを書いてたRandy Buehlerが
ジャッジ・ステーションにそれを知らせに行って、俺は失格。あとで、ルール
は別に変わってなくて、ただジャッジたちが間違ってたんだってことで、
Wizardsはその判定が不当だったって認めたんだ。俺は賞金ももらった。
707高潮の翻訳者:02/11/28 23:07 ID:xt7ysyiF
二番目の事件は、まったく俺が莫迦だったっていう以外にないね。南アフリカ
での大会で、これまでの人生で一番楽勝だったトーナメントだった。初日に3
ラウンド負けてもトップ8に残れたんだ。で、席について、“向かいに座った
人とデッキを交換して下さい”ってアナウンスがあった。そしたら俺の向かい
に居た子が“このデッキを使ってもいいかな”って言うから、つい“いいよ”
って言っちゃったんだよ。俺はShvartsman(訳注:Alex Shvartsman。以下
「シュヴァルツマン」とす)と対戦して、あと1ターンで勝ちってとこまで行
ってたんだけど、そこでマッチ・ロスを頂戴しちまった。デッキ交換に参加し
なかったってことでね。

それが10月のことで、Wizardsの連中は協議の末にこの時点では俺を出場停
止にはしないことに決めた。

三番目の事件はほんとにくそったれな話だ。俺はCuritibaであんまり速くプレ
イし過ぎるってんで注意(warning)を受けたんだ。残り時間は一分で、対戦
相手の野郎は全く勝ち目のないゲームを長引かせようとしてるだけだった。な
のに俺がウォーニングだよ。おれはできるだけ速く試合を進めようとして、相
手はできるだけ遅らせようとしてたってのに。テーブル・ジャッジは全く腐っ
た奴で、まるで助けにならなかったどころか、言うことなすこと全部俺の不利
になるようなことだった。

そんな状況で、プレイが速すぎるってんで俺は結局ゲームロス。シュヴァルツ
マンの友人のJustin Polinて奴が一部始終を観てたんだけど、ジャッジはそい
つにはインタヴューもしやがらないんだぜ。ジャッジのやってたことはひとつ
も正しくなかった。俺は生まれてこの方あんなにひでえ目に遭ったことはなか
ったよ。
708高潮の翻訳者:02/11/28 23:07 ID:xt7ysyiF
で、俺はDCIに『非スポーツマン的行為』とやらで出場停止にされたんだ。
おれはその名目では注意すらもらったことがなかったのにね。Curitibaでの
『非スポーツマン的行為』事件が直接の引き金になったってことになってるけ
ど、ヘッドジャッジだってあの注意を正当だとは思ってない。まあでも、俺は
それから一ヶ月は大会に出ることが許されてて、ちょうど出場停止になる直前
の週末に、29000ドル稼いでやったよ。我ながらタイトだよな =) 」

――君は実績をあげて、熟練したプレイヤーだとみなされてるけど、自分は若
い子たちの手本になるようなプレイヤーになるべきだと思ってる?

RF:「周りの人が俺について何を知ってるか、俺にはわからないからね。多
分、みんなの想像する俺はほんとの俺とはかけ離れてると思うよ。俺はゲーム
中とそれ以外じゃほんとにまるっきり違う人間なんだ。だから、俺についてイ
ンターネットなんかで言われてることを鵜呑みにして、それを目標にしようと
なんて考えない方がいいと思う。

俺は金だけのためにマジックをやってるって言われるのが嫌なんだ。全然違う
よ! 俺は5年前とおんなじ風にマジックが大好きなんだ。俺はずっとスポー
ツをやってきた――主にホッケーだけど、ラグビーや野球もやったよ。そもそ
も勝負事が大好きなんだ。

マジックを、チェスとかゴルフみたいにやる必要はないと思う。ギャラリーの
みなさんお静かに、なんて風にはね。俺はトラッシュ・トークが好きだし、プ
レイしてると興奮してくるし。時々は感情的になり過ぎるかも……まあ、とに
かく金のためにやってるんじゃない。戦うためなんだ」
709高潮の翻訳者:02/11/28 23:20 ID:xt7ysyiF

――マスターズの賞金25000ドルは何に使った? 合衆国で言えば400
万ドルぐらいの価値はあったと思うけど。

RF:「出場停止になるまでに、去年だけで85000から90000ドルは
稼いだと思う。アウディA4を買って、海外旅行に行って、ダウンタウンの海
岸沿いにいかす部屋を見つけて。学校に行って、仕事はちょっとだけして、み
たいな感じだね」

――もしカナダ・ドリーム・チームを自由に組めるとしたら、誰を選ぶ?

RF:「俺、Jay Elarar、ゲイリー・ワイズ。最高に可笑しいトーナメントに
なるだろうね」

――DCIに対して、なにか言いたいことはある?

RF:「何かをDCIにアピールしたいんだったら、俺とおんなじ目に遭って
る奴を他にもつかまえられると思うよ。なんでそんなことになってるのかわか
らないけど」
710高潮の翻訳者:02/11/28 23:24 ID:???
――ライアン・フューラーの将来と、マジックの将来について一言。

RF:「将来に関しては疑問符だらけだね =) 」

――あらためてありがとう、ライアン。楽しいインタヴューだったよ。

RF:「どういたしまして」



原文 Tony "T-Pup" Pagliocco
ttp://grimmoire.com/index.php/article/articleprint/318/-1/5
翻訳 高潮の翻訳者

ひさびさに連続投稿規制喰らった。ちょっと嬉しいけどうざい。

訳は自信のないところだらけですが詳しくは明日。あと元記事が見つかりませ
ん。もうないんじゃないかと思いますがサイトの造りがごちゃごちゃしてては
っきりしません。根本的にコンピュータに弱くて駄目です。
711NPCさん:02/11/29 00:21 ID:???
フュー(・∀・)ラー!!

実はちょっと好きだったりするあんちゃんなのでオモシロかったよ!
そしてこの頃は本家もこっちも更新が盛んでいいわあ。

これからもがんがって!応援してまふ。
712523だけど:02/11/29 02:42 ID:???
プロツアーヒューストン準々決勝
Peter Myrvig vs. John Larkin(ピーター・マービック/サイカトグVSジョン・ラーキン/青黒リアニメート)
記者/著者 Aaron Forsythe(アーロン・フォーサイス)
*()内は勝手に日本語化して正しい発音でない可能性があります

これはヨーロッパ人の古参と新参者の戦いである。アイルランドのジョン・ラーキンは
3度目のTop8であり、デンマークのピーター・マービックはプロツアーで自身初の成績
を残している。

ラーキンとマービックはRound 13で青黒リアニメートVSサイカトグで戦い、ラーキンが
このマッチを2-0で勝利しました。マービックは14回戦でラーキンと同じようなデッキを
使うMarkus Joebstl を倒しTop8入りを果たした。そう、何が起こってもおかしくはない。

《渦巻く知識/Brainstorm》は両方のデッキでの2つの非常に決定的な機能を果たします。
納墓、直観、汚染された三角州などでシャッフルする際のコンビネーションによるカード
選択と対戦相手の強迫と陰謀団式療法から致命的なカードを隠す事である。
713523だけど:02/11/29 02:44 ID:???
両方のプレーヤーは最初の数ターンを渦巻く知識を乱打とシャッフルによって良い手札
をえるために費やしました。ラーキンは、また、ライブラリ操作のために入念な研究を使
い、戦慄をなす者ヴィザラと新緑の魔力を彼の墓地にどっと落とした。
マービックは3ターン目にサイカトグを出し、続くラーキンのターンに睡眠の悪鬼を解決
する事を許した。そこ結果マービックの手札は、あまり良くない事がわかり、そしてラー
キンは4ターン目に死体発掘を解決し、場に戦慄をなす者ヴィザラを出す事に成功した。
悪鬼がブーメランを奪い取り、その結果5/5フライヤーは何処へ飛ばされる事もなくなっ
た。「ゴルゴンレジェンド!!」アイルランド人が叫ぶ。それから彼は新緑の魔力を再活性し、
更に酷い目にあわせようとした。マービックは直観で不可思議と2枚の蓄積した知識を引っ
張ってきて勝つための最後の試みをしたが、ラーキンが彼自身の不可思議を納墓したとき
マービックはどうにもできなかった。(←ちょい自信なし)
Myrvig made one last attempt to win by Intuitioning for Wonder and two Accumulated
Knowledges, but when Larkin Entombed his own Wonder Myrvig had no outs.

Larkin 1 - Myrvig 0

Myrvig sided in 反論*2、仕組まれた疫病*3、悪魔の布告*1。
Sided out 記憶の欠落*4、激動*1、直観*1
Larkin sided in ラワン*1、反論*1、ヴォルラスの要塞*1、陰謀団式療法*2
Sided out 入念な研究*1、金粉のドレイク*1、吸血の教示者*1、のたうつウンパス*1、
急流*1
714523だけど:02/11/29 02:47 ID:???
一般にリアニメートデッキは4枚の影魔道士の浸透者をサイカトグに対し入れるものであるが、
マービックはデッキリストを知っていたので、ラーキンはマービックが浸透者を無効化す
るために仕組まれた疫病を入れる事を想定していたのである。実際、Kai BuddeとDirk
Baberowski(とその仲間たち)がラーキンのためにこのマッチのテストを繰り返し、
おそらく彼に何をサイドボードすべきか助言しただろう。

マービックから2ゲーム目が始まり、ラーキンの2ターン目の強迫がカウンターされた。
ラーキンは、最初のターンにそれをプレイすることができたが、彼は魔力の乱れで打ち
消されるよりましであると思ったのかもしれない。ラーキンは次のターンに陰謀団式療法
をプレイし教示者でもう1枚の療法を引っ張ってきた。
彼はマービックが渦巻く知識で布告を隠したとわかりがっくりときた。
もういちど対処しないといけないのだ(←この2文は少し自信ない)
Larkin whiffed with a Cabal Therapy on the next turn and then Tutored for another copy.
He was saddened when he saw Myrvig had hidden his one Edict with a Brainstorm and
would have to play around it now.
715523だけど:02/11/29 02:48 ID:???
マービックは5ターン目にサイカトグを出し、ラーキンが行動を開始する前に一回殴りました。
セファリッドの女帝ラワンがサイカトグに対する、彼のベストカードであるのはわかってい
るので、彼はそのレジェンドを納墓し、彼女を再活性し、マービックのサイカトグの家を送
りました。しかし、(マービックの)悪魔の布告はどうなのだろうか?マービックはラワンの
場に入っている能力に応じないと決めて、空のスタックでラーキンへ優先権を与えました。
したがって、ラーキンはラワン生贄に療法をフラッシュバックし、マービックにサイカトグを
捨てさせました。

しかしながら、マービックのミスプレイは重要ではありませんでした。彼はただ最後の3匹の
サイカトグを直観で持ってきて、場に出し、次のターンにそれでラーキンを殺したのだった。

Larkin 1 - Myrvig 1

3ゲーム目は全くゲームにはなりませんでした。
ラーキンは強迫、納墓、不可思議、および4枚の土地を含む手をマリガンしました、そしてそこ
からは下り坂でした。マリガンで5枚に。そして、4枚に。ラーキンの4枚の手札に持っていた唯一
の土地がヴォルラスの要塞で、そして、彼はどんな種類の土地も引きあてませんでした。
(←ちょい自信なし)彼は6ターン後にしてようやく引き当てたのである。
The only land Larkin's four card hand had was Volrath's Stronghold, and he never developed
any kind of board position. He scooped in six turns.

Larkin 1 - Myrvig 2
716523だけど:02/11/29 02:50 ID:???
さらにサイドボーディングがなされる。
Larkin in 入念な研究。
Out ヴォルラスの要塞。
Myrvig in 記憶の欠落*4
Out 2 反論、2仕組まれた疫病。

ラーキンは1ターン目に布告を強迫して、そこから、カウンタースペルされる事にどんな
問題もなかった。催眠の悪鬼が渦巻く知識を取りあげ、強迫は打ち消され、そして、2体
目の悪鬼はブーメランを取りあげた。マービックはサイカトグを場に出しタップアウトして
しまい、ラーキンが抱える爆弾を落とす時間を作ってしまった。《セファリッドの女帝ラワ
ン/Llawan, Cephalid Empress》である。

危険がなくなり、3枚のトーメントのカードがマービックを6ターン、彼が死ぬまで殴ったの
である。ラワンはこのフォーマットにおいて、確実に素晴らしいサイドボードカードの1つ
であると判明しました。

Larkin 2 - Myrvig 2

マービックいままでのゲームとは少し異なるサイドボーディングをした。2枚の疫病と直観
を入れ戻して、2枚の魔力の乱れと記憶の欠落をサイドアウトした。
717523だけど:02/11/29 02:59 ID:Ez+0Nbm+
デンマーク人は、決勝を始めるためにはマリガンをせねばならず、彼は6枚のカードに満足
したように見えた。ラーキンが開始早々強迫、強迫、陰謀団式療法とマービックを守勢に
立たせる。マービックは3ターン目のサイカトグのためにタップアウトせねばならず、ラーキン
が行動したのはまさにこのときであった。納墓からの死体発掘しての新緑の魔力をやっての
けたのである。ラーキンはマービックが直観からのブーメランを妨げる為に苗木を療法でフラ
ッシュバック。しかしマービックは記憶の欠落を持っていて、それから渦巻く知識で青いバウン
ススペルを手に入れた。彼は7/7から一度攻撃を喰らい、新緑の魔力をバウンスさせたが、3体
の苗木が場にまだあった。そう、まだ危機は脱してはいなかった。

ラーキンはもう1つのトリックをいつでも出せる準備をしていた。
陰謀団式療法を自身にうち、ラワンを指定。彼は2/3を捨てて次にそれをリアニメート。サイカトグ
をマービックの手に戻したのだ。苗木が3ダメージを叩き出す。

マービックは仕組まれた疫病で苗木を指定。(彼は少し混乱していたのかどうか、疫病でリス〈Squirrel〉
を指定してしまった。しかし発音がしっかりしていなかったということで意思どおり苗木〈Saprolings〉になった。)

ラワンがマービックを3回ほど殴り、そして催眠の悪鬼がラーキンと攻撃に参加する事を取引した。

最終的結果 Larkin 3 - Myrvig 0

この戦いがすべてラワンのおかげである事がはっきりした。
ラーキンは現在、準決勝でジャスティン・ゲーリーと戦っています。

原文:サイドボードオンライン
プロツアーヒューストン 準々決勝 Peter Myrvig vs. John Larkin
http://www.wizards.com/default.asp?x=sideboard/pthou02/qf4
記者/著者:Aaron Forsythe
訳:523だけど
718523だけど:02/11/29 03:00 ID:???
今回翻訳機を入れてやってみました、対訳エディタが使いやすくていい感じ。
カード名の入力が少しめんどくさいけど入れたら翻訳の頭もよくなってさらにいい感じです。
おかげで意訳が減って、解説が翻訳っぽくなった気がします。
今度からこちらをメインでやっていこうかと。
前の文章より幾分簡単だったし、次回は準決勝のJohn Larkin vs. Justin Garyですか、
週末にあげれるといいな。

>タイ屋&高潮の翻訳者さん
乙です、最近このスレも本家もすごい勢いですね
。関係ないけど翻訳やってから何故か英語の勉強する気がむくむくと湧いてきて
頑張っていますよ、やってみてよかった、という事で。
719NPCさん:02/11/29 06:50 ID:???
>718
ちょっとこれはないんじゃないの??
明らかに翻訳機の文をそのまま・・・って感じがするけど。
文章にも違和感があるし、なんか期待sage。
720高潮の:02/11/29 12:30 ID:???
>718-719
 うーん、まあ、少なくともほんの少し気を遣うだけでずいぶんよくなるとは思
うんですが。例えば常体と敬体を揃えるのは基本中の基本だし、最後も3−0っ
てことはないでしょ、とか。
 ただ、翻訳機は上手く使えばこの手のジャーゴン満載の文章でもとても役に立
つことを既にタイ屋さんが証明してますし、まあ徐々にこなれた形に持っていけ
ればいいんじゃないかと思います。
 お疲れさまでした。面白かったです。
>>713 およそ合ってるかと。
>>714 play aroundは「回避するようなプレイングをする」。
>>715 「他にひとつもパーマネントを置けず、6ターンで死亡。」では。
>718 そろそろ適切かつ安直なハンドルの導入を検討してほしいです。
721高潮の:02/11/29 12:39 ID:???
おれの訳について。よろしければご教授ください。12月には間に合わせないと
と思って急いだので、特に最後の方が駄目っぽいです。

1)「合州国で言えば400万ドルぐらいの価値はあったと思うけど」(>>709
 直訳。原文は What did you do with the 25,000 you won in the
 Masters? Isn't that like 4 million dollars in the United States?
 で、「カナダはそんなに物価が安いのか?」と。

2)「タイト」について(>708)
 原文tight。coolと同じで、「プラスのニュアンスがあること以外は特に意
 味の無い言葉」だと思うのですが、訳語が全然思いつきません。

3)>709 最後のやりとり
--- What would you improve about the DCI?

RF: If you want to appeal something, you get the same people
reviewing the case. I don't know why they even bother.
 というのが原文です。全く、お手上げ。


別にすごく忙しくなったというわけでもなく、タイムマネジメントが下手なだけ
というか。時間はひねり出せばなんとかなるものですが、今はことさら訳したい
ものもないし。リクエストがあればおっしゃってください。ただ、時間はかかっ
てしまうと思うので、できれば賞味期限の長そうな奴を。
722タイ屋
 と、いうわけで、緊急提議。
「新スレタイトルと必要なリンク先」を早急にまとめないと。次に誰かが翻訳すると
埋まる=新スレないと作業できない、なので。
 基本的に4thか第四版(しまった、あのフォントは再現できない)でスレタイはい
いとして、関連ページに黄昏通信社追加も確定として、あとどうするか。
・Todayとか九印とかHJとかの他の翻訳系ページへのリンクを入れるかどうか。
・翻訳元にMTG.COMとかスターシティ足す?(って、訳してるの自分だけか)
 ぐらいか? 長くなりそうな分離話とかは保留で。

>710
フューラーインタビュー原文、グリモアからなくなってるっぽい。困ったときのmtg.gr
ttp://www.mtg.gr/article_fuller.htm
 で捕捉したけど。

 それから、709と710の間が抜けてるっぽいですが?