MTG Sideboard Online 日本語版: 4th Edition

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640高潮の:03/02/24 13:00 ID:???
ネタ師さんおくればせながらおつかれさま。面白かったです。訳も疑問な点はない
です。
638さん、楽しみにしてます。637さんも気が向いたらほかの奴を是非!

SBOの元気さに比べて本家のスタック消化の悪さが気になる今日この頃。こんな
時こそうちらの頑張りどころなんだが……。
641NPCさん:03/02/24 15:32 ID:???
今週の本家は禁止/制限カード特集みたいですね。
642高潮の:03/02/24 19:31 ID:???
「本家」って曖昧でしたね、すみません。このスレは「サイドボードオンライン
日本語版について語る」スレであったため、本家といえばそっちだったんですけ
ど。

>641がおっしゃるのはmtgcomですね。アーロン・フォーサイスが勝手にアンケー
トとかやってて結構面白いっぽい、けど読んではいないなあ。
643636:03/02/25 00:22 ID:???
>>638
さんくす!期待して待ってまつ。
644矜侍:03/02/25 12:16 ID:p0N53p+X
SingleForest,DoubleIsland
Mike Flores

Rob Doughertyは彼のマジック・オープンレポートの中で、
ニューヨークで行った我々のスタンダードプレイテストにおいて非常に
エキサイティングだったデッキ、UGスレッショルドについて言及しました。
私は、この特異な構築に、皮肉にも、Raphael Levyが世界選手権の
スタンダード部門で使用したデッキについての記事を
MagictheGathering.comのために執筆している時に出会いました。
私は、Levyが、<<日を浴びるルートワラ>>などのような、
青緑の主要なデッキパーツとされているカードをデッキから排除し、
<<打開>>と<<不可思議>>を4枚ずつ投入していることに興味をそそられました。
私は世界選手権において印象的な、1敗という結果を残したLevyの
デッキリストについて検討し、すぐにマナベースのうち8枚の土地を、
オンスロートのフェッチランドに交換しました。青緑は疑いなく、
オデッセイブロックによってもたらされた中で最もポピュラーなデッキですが、
スタンダードだけでなくエクステンデッドにおいてさえ、マッドネスを持つカードを
大量に採用した形が青緑の基本的な形だとされています。
645矜侍:03/02/25 12:17 ID:p0N53p+X
ですが、私は、マッドネスをデッキの主眼にすることが、
スレッショルド戦略にデッキの主眼を置くよりも良い戦略であるとは
確信できませんでした。
なぜなら、オンスロートがUGスレッショルドに与える追加要素である
<<溢れ出る岸辺>>や<<吹きさらしの荒野>>は典型的なマッドネス戦略に対しては
何も与えず、逆にスレッショルド戦略に対しては非常に重要なものとなったのです。
そこで、私たちは以下のようなデッキを構築しました。
646矜侍:03/02/25 12:17 ID:p0N53p+X
4 Wonder
2 Genesis
4 Nimble Mongoose
3 Seton's Scout
4 Werebear
4 Wild Momgrel

4 Breakthrough
4 Careful Study
4 Mental Note
4 Roar of the Wurm
1 Ray of Revelation

1 City of Brass
4 Flooded Strand
6 Forest
7 Island
4 Windswept Heath
647矜侍:03/02/25 12:18 ID:p0N53p+X
オンスロートによって追加されたフェッチランドはまさに天の恵みと言うべきものでした。
BDMと私はOBCのPTQシーズンの頃は、スレッショルド戦略に主眼を置いたデッキを
徹底的に検討していました。
まず最初に、私たちは、最終的に東海岸においては支配的なデッキの一つとなった
<<灰毛の定め>>デッキを試し、その次には、ウェイクを仮想的とした、メインデッキに
<<幻影のケンタウルス>>と軽量なマッドネススペルを備えたものを試していました。
その頃は、私たちが高速でスレッショルドを達成するためには、
2枚のスレッショルドを加速させるカードと、さらに<<野生の雑種犬>>のような
補助的なディスカードエンジンを必要としました。
しかし、オンスロートから採用された二種類のフェッチランドにより、
スレッショルドを加速させるカードが2枚あれば、迅速に
スレッショルドが達成されるでしょう。私たちのプレイテストにおいては、
迅速なスレッショルドの達成は、対戦相手の破滅を意味するものでした。
648矜侍:03/02/25 12:18 ID:p0N53p+X
疑いの余地なしに、このバージョンの青緑は少なくとも2週か3週の間、
特にメタゲームを考えない状況でテストした中では最良のものでした。
支配的ではない形ですが、<<狡猾な願い>>を採用していない、
クリーチャー対策に重点を置いたサイカトグをもこのデッキは
打ち破っていました。
サイカトグを用いる対戦相手が<<狡猾な願い>>をデッキに入れていない場合、
彼が<<起源>>に対抗するのはほぼ不可能でしょう。
他のバージョンのサイカトグに置いては、サイカトグを使用する
プレイヤーは常に、勝つためには<<激動>>を
デッキから見つけ出さなければなりませんでした。
なぜなら、私たちは<<俊敏なマングース>>の後ろでふんぞり返っていることで、
対象を取る除去の後に、致命的なサイズのサイカトグが攻撃してくることによって
もたらされる突然死を防ぐことができたからです。
プレイテスト仲間の中でも最も有能と言えるDon Limは、このマッチアップについて
特に不平を漏らしていました。
「俺はお前のデッキのうち、56枚のカードは片手でひねってみせるさ。
でも、1ターン目か2ターン目に出てきやがるマングースだけはどうにもならないんだ。
ほんと、厄介だぜ!」
649矜侍:03/02/25 12:19 ID:p0N53p+X
サイドボード後のマッチアップでも、サイドボードの投入はサイカトグプレイヤーに
とって結果を好転させるには至りませんでした。
なぜなら、我々はサイドボードから<<激動>>、<<たい肥>>、<<幻影のケンタウルス>>という
すばらしいカードを投入することができたからです。

Joshua Ravitzは、次のプレイテストに、シカゴマスターズでは栄誉に
あずかれなかったデッキである、赤緑ビートダウンを持ち込みました。
彼は、赤緑は青緑に対して相性が良く、私の青緑は赤緑に対し苦しい戦いを
強いられるだろうと主張しました。しかし、5ゲーム後、彼の赤緑は1デュエルすら
私の青緑に対して勝利することはできていませんでした。
「青緑マッドネスと戦うのとはまるで違うな。そっちのクリーチャーは大きすぎるよ。」
ジョシュの<<野生の雑種犬>>は、<<日を浴びるルートワラ>>や直接火力の
ために、こちらの犬よりも良い働きを見せました。しかし、私は<<不可思議>>や
<<ワームの咆哮>>の働きによってゲームを勝ち取り続けることができました。
ジョシュは有能な6/6クリーチャーに対して特に辛い時間を過ごし、
また、<<打開>>でもたらされるアドバンテージに対する解答を見出せませんでした。
プレイテストの公平を期すために、その後夕方ほとんどを使って
10ゲームをプレイすることにしました。
650矜侍:03/02/25 12:24 ID:JDWz8xjz
その数時間のプレイテストにより、私はこのマッチアップは
青緑スレッショルドに非常に有利なものだという確信を得ることが出来ました。
ジョシュがサイドボードから<<罠の橋>>を投入した時でも、私が、
彼の<<象の導き>>を割るくらいにしか役に立たない<<天啓の光>>を引いてしまった時でも、
大概はゲームに勝利することができたのです。
このマッチアップの勝敗は、特に<<野生の雑種犬>>によって優劣が決まります。
スレッショルドの注意深い管理と、チャンプブロックの正しい方法とを実践していれば、
赤緑が本来勝利していただろうゲームでも、青緑が問題なく勝ち取ることができるでしょう。

Tight Sightのような、馬鹿げたデッキは全く問題とはなりませんでした。
Tight SightはElden Leeがデッキのアイデアを最初に発案し、
Gerrard Ranがマスターズ・ゲートウェイで使ったものをデッキの原型とするものですが、
仮に30ゲーム程テストをしたとしても、
Tight Sightはよりタイトなこのデッキに対しては何もすることはできないでしょう。
651矜侍:03/02/25 12:25 ID:JDWz8xjz
しかし、私にこのデッキを構築させた最大の動機は、<<対立>>でした。
Frank Canuがマスターズ・シカゴに<<リスの巣>>と<<対立>>を操って優勝したことで、
私はリス対立がトーナメントにおいて一般的なアーキタイプとなるであろうと考えました。
しかし、このデッキにとってリス対立はほぼ問題になりません。
ブロック以外には何の役にも立たない4枚の<<極楽鳥>>以外には、リス対立は
空を飛ぶマングースをどうすることもできないのです。
一般的には、<<不可思議>>さえあればリス対立に勝利することは十分可能でしょうが、
対立によってこちらの6/6トークンや他のファッティが役立たずになってしまうことがあります。
しかし、マングースにはそんな心配はありません。
リス対立のプレイヤーが、<<不可思議>>によって強化されたマングースに対してできることは、
1/1の大群を生み出して、こちらのファッティのダメージを防ぎ、マングースと
ダメージレースを行うくらいなもので、それはかなり困難なダメージレースになることでしょう。
最も印象に残っているリス対立相手のプレイテストは、
グラッジ・マッチのチャンピオンであるDavid Chungとのものです。
652矜侍:03/02/25 12:26 ID:JDWz8xjz
その時、私の手札はマリガンした後でもろくでもないもので、
彼が<<極楽鳥>>、<<獣群の呼び声>>、<<対立>>と展開するのに対し、
ほとんど何もプレイできていませんでした。
こちらの3ターン目だったか4ターン目のアップキープに、
彼は<<対立>>によってこちらの<<真鍮の都>>をタップしたため
(それはこちらの唯一の青マナ発生源でした)、
私は対応して白マナを生み出し、彼に手札の<<天啓の光>>を見せつけ、
さらに、トップデックした島から<<留意>>をキャストし、
スレッショルドを達成することで、
彼の引いたもう一枚の<<対立>>もゲームを彼の側に引き寄せる決め手には
ならないことを知らせたのです。

Scott McCordは、現在最も役立つ提案を私達にしてくれるプレイヤーですが、
彼はこのデッキについて、何故<<シートンの探索者>>が3枚しか入っておらず、
その代わりに、<<物静かな思索>>でデッキから直接持ってこれるわけでもない
<<天啓の光>>が1枚だけメインに投入されているのか、と尋ねました。
私は本心では、Levyがデッキに入れている<<探索者>>も3枚であるし、
天啓の光はそう何度もプレイする機会があるものではない、と思っていたのですが、
口に出しては言ったのは、アストログライドとのマッチアップに対する備えが多少は
必要であるし、ビートダウン要員の中では<<探索者>>は
<<野生の雑種犬>>と<<熊人間>>の弱い部分を合わせて2で割ったようなものであるからだ、
と答えました。
653矜侍:03/02/25 12:26 ID:JDWz8xjz
私達のプレイテストは限定されたものではありましたが、このデッキは
私達のテストフィールドの中では絶対的に優位を保っていました。
私とBDMは、ボストン・オープンにこのデッキを持ち込むことに決め、
プレイテストグループのメンバーの中にはその決定に対し憤る者もいましたが、
Mike Shortもその決定に賛成しました。
Paul Jordanは何故グループ内で最も素晴らしいデッキを公にさらすのかと
疑問を隠しませんでいたが、Donは、<<補充>>デッキにしても、
Napstarにしても、ゼヴァトグにしても、チーム内でのプレイテストだけで満足し、
トーナメントプレイの熱気の中でテストをしていなければ、
実際に収めたような成功は望めなかったに違いない、と反論しました。
654矜侍:03/02/25 12:27 ID:JDWz8xjz
ボストン・オープンのために組んだサイドボードは、このようなものです。

2 Upheaval
2 Krosan Reclamation
2 Turbulent Dreams
4 Compost
2 Ray of Revelation
2 Worship
1 Plains
655矜侍:03/02/25 12:27 ID:JDWz8xjz
Scotty Mは、22枚というデッキ中の驚くほど低い土地比率から、サイドボードに
<<激動>>を採用したくは無かったようです。
しかし実際問題、アストログライドに勝つためには激動を打つ以外には
ほぼ方法が無いのです。たとえエンチャント対策をきっちりと行っても、
<<神の怒り>>と<<賛美されし天使>>によってアストログライドのプレイヤーは
青緑を料理してしまうでしょう。
クリーチャーを並べることで戦おうとしても、カードアドバンテージによって
やはり青緑は料理されてしまうでしょう。
まともな戦いを望むなら、青緑のプレイヤーは<<霊体の地すべり>>をまず破壊し、
<<賛美されし天使>>を<<激動>>から守られないようにした上で、場をリセットし、
3/3や4/4を場に出すしか無いのです。特に、青緑スレッショルドにはカウンターが
採用されていないために、このマッチアップはちゃぶ台返しなしでは
ほぼ勝利は無理だと言えるでしょう。それにこのデッキでは、
<<熊人間>>で少しだけマナを水増しすることもできます。
656矜侍:03/02/25 12:29 ID:p0N53p+X
私達は、より標準的な青緑とのプレイテストを文字通り全く行っていませんでした。
なんとかして、テーブルの向い側に普通のスレッショルドか、Ken Hoのデッキを据えて、
多くのプレイテストを行いたかったのですが、そこに座るのはいつもサイカトグか、
赤いデッキか、コンボデッキで、その他のデッキが相手になることはありませんでした。
私達はそのマッチアップについて理論を構築し、その夏のPTQの頃から
他のプレイヤーと知識を交換しようと試みました。
私達はヒューストン予選前に、<<ワームの咆哮>>によるサイズの優位も、
<<霊気の噴出>>によるテンポの優位も持たない、ミラーマッチでは非常に不利に思われる
青緑を組み、プレイテストに望みました。しかし、10ゲーム1セットのテストを何度か
試してみたところ、5-5、6-4、4-6という、ほぼ五分五分に近い結果となったのです。
<<霊気の噴出>>が狂ったように炸裂した時を除けば、このマッチアップは
結局のところ<<不可思議>>の引き次第だとわかったのです。
片方のプレイヤーのみが<<不可思議>>を引いた場合、もう片方はなす術もありませんでした。
両方のプレイヤーが引いて初めて、まともなゲームと言えるものになったのです。

このマッチで最初にするべきことは明白なものでした。
<<不可思議>>は必ず引いていなければなりません。
657矜侍:03/02/25 12:30 ID:p0N53p+X
普通の青緑には<<不可思議>>は3枚しか入っていないのに対して、私達のデッキには
<<不可思議>>が4枚入っていますし、また、墓地にカードを送り込むカードが
16枚投入されているので、この「ぶっ壊れた」と言えるインカーネーションを最大限に
活用できるでしょう。
ミラーマッチで一方的に<<不可思議>>を最大限に活用できるよりも良いことはありません。
相手が<<ワームの咆哮>>でタップアウトしている時に役立たずの2/2飛行クリーチャーとして
<<不可思議>>をプレイしなければならないこともあるでしょうが、そんな時であっても、
理論上経験上共にこのマッチアップが困難なマッチとなることは無いように思えます。
恐らく、対戦相手にクリーチャーをカウンターさせるように仕向け、<<打開>>を通し、
<<起源>>により長い期間でクリーチャーを再利用することで、このマッチアップに
置いて勝利することができるでしょう。
結局のところ、私達には普通の青緑よりもサイズの大きいクリーチャーがおり、
大量の墓地にカードを送り込む手段のために<<ワームの咆哮>>によるアドバンテージも
多く得ることが出来るため、このマッチアップはこちらにとって有利なものとなるようです。
さらに言えば、青緑スレッショルドデッキはビートダウンデッキのようにプレイされるものですが、
青緑マッドネスデッキはカウンタースリヴァーのようにプレイされるものであり、
過去の歴史から見て私達の方に分があるように思えます。
とは言え、青緑マッドネスの<<マーフォークの物あさり>>による長期的なアドバンテージ、
<<クローサ流再利用>>や<<霊気の噴出>>のようなコントロール要素に対する解答が
私達のデッキにないのも事実です。
こちらは<<起源>>を引くのを願うくらいしかすることはないのかもしれません。
658矜侍:03/02/25 12:30 ID:p0N53p+X
更に、青緑マッドネスがサイドボードで<<釣り合い>>、<<無神経な抑圧者>>など
ミラーマッチ対策に重点を置いていることが知られています。
それに比べて、私達はそんなにミラーマッチ対策にサイドボードを割いてはいませんが、
適性なゲームプランによってその不利を補うことが出来るでしょう。
まず<<ワームの咆哮>>(バウンスに対しても不利なカードです)をサイドアウトし、
さらには、<<無神経な抑圧者>>のクリーチャータイプ指定において「ドルイド」を指定する
ことで、<<無神経な抑圧者>>の適性な対象を<<野生の雑種犬>>だけにすることができ、
対戦相手のこの強力なサイドボードカードの利点を最小限にすることが可能です。
経験的に、私達が取るべきである戦略は<<荒れ狂う夢>>でテンポアドバンテージを獲得し、
<<クローサ流再利用>>で相手の<<不可思議>>を無効化して、
迅速な勝利を目指すというもののようです。

メインデッキに投入された八枚のフェッチランドとの兼ね合いで、サイドボードに
一枚の平地が採用されていますが、これはサイドボードの分も含めれば3枚になる
<<天啓の光>>を打つためのものだというのは、いささか非現実的な考えで、実際のところ、
この平地は<<崇拝>>を確実にキャストするためのものです。
また、<<火花鍛冶>>が多くの青緑プレイヤーに取って大きな困難となると
言われていますが、スライのプレイヤーが<<俊敏なマングース>>と顔を突き合わせて
プレイテストを行っているとは考えられません。
その辺にゴロゴロしているような赤いデッキが、マングースでバックアップされた
<<崇拝>>に対して何が出来るというのでしょう?
659杉井光 ◆h92HIkARU. :03/02/25 12:31 ID:???
 いったんCMかな?
660矜侍:03/02/25 12:31 ID:p0N53p+X
それはさておき、私達はRob Doughertyのトーナメントに参加した際、
最悪な時を過ごしました。

彼のトーナメントで、どんなひどい体験をしたかを話しましょう。

第1ラウンドで、私は最も対戦したいと思っていた相手である、Canu型の<<対立>>デッキと
ペアリングされました。第1デュエルは簡単に勝ち取ることが出来ましたが、
第2デュエルでそこそことしか言えない土地とスペルの手札をキープしたところ(実際、
青緑を使っている時に緑と青両方のマナが揃っている手札をマリガンしてしまうのは、
非常に勇気がいることなのですが)、3ターン目までで場に出ているパーマネントは、
<<森>>が2枚と<<島>>が1枚だけで、何のアクションも起こせていないという状況に
私は心底不満でした。
私の手札は<<打開>>、<<島>>、<<ワームの咆哮>>、<<不可思議>>、<<天啓の光>>で、
私は<<打開>>をX=2でキャストすることにしました。
そして、<<俊敏なマングース>>と<<熊人間>>を手札に残し、墓地には
大量のフラッシュバックカードがある、という状況でターンを終えたのです。
不幸なことに、対戦相手はサイドボードから投入した<<クローサ流再利用>>を引いており、
墓地にあればゲームを決めたかもしれない4枚のカードをライブラリに戻してしまい、
そのゲームは私の負けとなりました。
661矜侍:03/02/25 12:31 ID:p0N53p+X
第3デュエルでは、ある程度ゲームが進んでも土地は場に<<森>>と<<島>>が一枚ずつだけで、
その代わりに三体の<<熊人間>>と<<野生の雑種犬>>が出ていましたが、
私のスレッショルドは達成されていませんでした。
それに対し対戦相手は3体のワームトークンと3体のマナクリーチャーを
場に出していました。まだ私に勝ち目はあるように思えましたが、
一枚でも<<燻し>>を対戦相手が持っていれば私が負けることもわかっていました。
私はゆっくりとターン終了を告げ、次の私のターンでゲームに勝てるように
ゲームプランを練りました。しかし対戦相手は結局2枚の<<燻し>>を持っており、
ワームで私を押しつぶしました。
1ターン目から手札にあった<<荒れ狂う夢>>、
これを打ててさえいれば勝てていたであろうカードが、私を
嘲笑っているかのようでした。

まあいいさ、このデッキは素晴らしい。残りのゲームは簡単に勝ち抜けるさ。
そう私は思っていました。

もちろん、負ける要素なんか考えもしませんでした。
662矜侍:03/02/25 12:32 ID:p0N53p+X
幸運にも、次のラウンドで青緑黒対立とペアリングされ、
また、すぐに最初のデュエルを勝ち取りました。しかし、第2、第3デュエルと、
まるで前のラウンドの再現を見ているかのような厄介な流れのまま敗北しました。
対戦相手が7体ものリストークンを生み出している間、私はそれを放ったまま
緑マナしか出ない土地を睨み続けるしかなかったのです。
私は、相手がこちらに島が無いことに気づいてないことに賭けて、
<<不可思議>>を捨てて攻撃しようか少し悩みましたが、相手が適切に
プレイした場合こちらのビートダウン要員が無駄死にするだけだと思い、
諦めることにしました。
その後、ついに私は<<島>>を引きました(<<溢れかえる岸辺>>を使うことで)が、
結局そのターンが、私がゲームを出来た最後のターンでした。
次のターンに、対戦相手が<<対立>>を引いてしまったのです。

結局、私は、「最良のマッチアップ」だと考えた相手に2度も当たっていながら、
その両方ともを落としてしまったのです。その後、アストログライドさえも打ち倒して
3-2という成績を収めましたが、シングルエリミネーション・ラウンドに進出するには
当然不可能な成績だったのは言うまでもないことでしょう。
663NPCさん:03/02/25 12:37 ID:???
ガンガレ!私怨
664矜侍:03/02/25 12:38 ID:p0N53p+X
このデッキは優れていると思いますし、ボストンでこれを使う選択をしたのは
後悔していませんが、しかし、やはりこのデッキは青緑特有の弱点を
依然持っているようです。青緑の最も大きな欠点は、マナベースそのものです。
青緑は早いターンのうちに<<森>>と<<島>>の両方を必要としますが、
いつでもその両方を引けるとは限りません。
私が青緑をプレイする時には、手札が5枚になるまではくよくよ考えずに
マリガンをしてしまいますが、ひょっとするとこれは8回戦以上の試合を勝つことを
要求される、地区選手権のような大きなトーナメントでは
正しい戦略とは言えないのかもしれません。
このデッキが勝利する時は、デュエルを支配することが出来ますが
(アストログライドとの試合においてはその限りではありません)、
このデッキが敗北する時は、ライブラリーをほとんど掘り進めず、
スレッショルドも達成できないまま負けてしまうのです。
たった一枚島が足りないために私が敗北しているように見えるかもしれません。
普通の青緑デッキがマナベースの問題に対処するために用いるカードは
いくつかありますが、<<ヤヴィマヤの沿岸>>は
もはやスタンダードリーガルではありませんし、<<マーフォークの物あさり>>は
このデッキの攻撃的な戦略には全く合致していません。
665矜侍:03/02/25 12:38 ID:p0N53p+X
もしもあなたがこのデッキを使ってみようと思うのなら、BDMの言う
「指針となるようなカードを加えるべきかもしれない」との言葉を
参考にするべきかもしれません。つまり、メインデッキにもゲームのテンポを
コントロールする何らかの方法を用意するということです。
Justin Garyは彼のデッキに投入されているバウンスとパーミッションの組み合わせは
ミラーマッチにおいて非常に有効だったと述べました。
<<ワームの咆哮>>をカウンターしたり、あるいはワームトークンを<<ブーメラン>>で
永久に場から取り去ってしまうことで、たとえ対戦相手が
<<物静かな思索>>をプレイしていたとしても、より確実に勝つことができるそうです。
私はカードドローに関する部分をいじって、<<霊気の噴出>>と<<日を浴びるルートワラ>>を
デッキに加えたりもしました。
そのようにカードを加える時に、肝に銘じておいておきたいことが一つあります。
それは、このデッキで最も重視すべきなのは速度と、
密度の高いプレッシャーだということです。
プレイの際にも、速度と密度を何よりも重視して、プレイすることを忘れないでください。

次に会う時にお会いする時までに、貴方が少なくとも、
一枚の森と二枚の島を引けているように祈ります。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
原文はhttp://www.wizards.com/default.asp?x=sideboard/strategy/20030221bです
666矜侍:03/02/25 12:40 ID:???
>杉井光 >663
支援サンクス
667663:03/02/25 12:56 ID:???
オツカレー グッショブ!
668高潮の:03/02/25 13:00 ID:???
お疲れさま、ありがとう! 面白かったです。忘れられた戦略を活かそうとする
のは面白い試みだな。
日本語名に誤りが少々:
「シートンの探索者」→《シートンの斥候》、
「俊敏なマングース」→《敏捷なマングース》と思われます。
まあ日本語名間違えチャンピオンのおれが言うのもあれですね。

で、前スレは512KBまでいけるぜと思ってたら500ぴったりで動けなくなっ
てしまったので、そろそろ次スレのテンプレを決めましょう。まあこのスレのがよ
く出来てるからあとは>>601辺りを加味すればできますかね。他に希望などあれば
是非。

そういうわけで、みなさま翻訳のアップロードはしばしご遠慮くださいませ。
669杉井光 ◆h92HIkARU. :03/02/25 13:11 ID:???
>矜持タン
 お疲れ! 先日、マッドネスで大会に出てきたばかりで、「スレッショルドって
どうよ? サイカには勝率よくなるけど」とか考えていた最中だったので、ナイス
タイミング。

 しかし、結論は「やはり苦しい」なのかな(笑)? そうか、ワラも入れないのか。

>高潮タン
 了解。ていうか最近全然翻訳してないけどね。任せました、がんがんしきってください。
670NPCさん:03/02/25 15:41 ID:???
矜侍タソ乙カレー。
青緑使ってる漏れにはためになりました。
671高潮の:03/02/25 20:04 ID:???
次スレ案。+テンプレート。

スレタイ:
MTG Sideboard Online 日本語版: 5th Edition
----
SideBoard Onlineの記事を批評したりするスレッドです。
海外サイトの記事を「分かり易く」してくれる方も大募集です。

▼前スレ
MTG Sideboard Online 日本語版: 4th Edition
ttp://game.2ch.net/test/read.cgi/cgame/1038553276/

関連事項は>2-10
----
MTGサイドボードオンライン日本語版スレ (初代)
ttp://game.2ch.net/cgame/kako/1008/10080/1008061677.html
MTGサイドボードオンライン日本語版スレ 第二版
ttp://game.2ch.net/cgame/kako/1014/10145/1014566312.html
MTG Sideboard Online 日本語版: Revised Edition
ttp://game.2ch.net/test/read.cgi/cgame/1026195877/
↑まだdat落ちしていない。

主な翻訳元サイト(すべて英語)
Mtg News
ttp://www.mtgnews.com/
Sideboard Online
ttp://www.wizards.com/default.asp?x=sideboard
MagicTheGathering.Com
ttp://www.wizards.com/default.asp?x=mtgcom/welcome
672高潮の:03/02/25 20:12 ID:???
■翻訳元としては魅力的だが注意が必要なサイト■
Brainburst.com
ttp://www.brainburst.com/
ここの記事を翻訳する前に、まず↓を読んでおくこと。
ttp://www.duelists.org/%7Ekuin/magic/trans/battle/cautions.html
また、前々スレ(Revised)の592-604にも目を通すこと。

〜読者の方へ〜
・たまにはリクエストすることも大切かもしれません。(ネタ探しも大変です)
・たまには翻訳中に支援レスもしてあげましょう(6レス目ぐらいが目安)。
支援をしないと翻訳者の方が連続投稿規制を喰らってしまう可能性があります。
・翻訳してくれた訳者さんには感謝しましょう。(やる気が増します)
・誤訳・気づいた点等は紳士的態度で書くと波風が立ちにくいです。

★ 歴代訳者紹介 ★
・o・∀・) nira. ◆HiGiko.el.
・タイ屋
・三四郎
・194(いくよさん)
・M
・876
・523だけど
・74 ◆Kd5J9jlXm6
・獅子面のネタ師 ◆Neta/Frxv.
・杉井光 ◆h92HIkARU.
・高潮の翻訳者
・矜持
・その他おくゆかしいNPCさんたち
・自分も翻訳してみようと思った「あなた」
などなど!(感謝々々)
673高潮の:03/02/25 20:15 ID:???
★ 関連サイト(訳者編) ★

...so what? (Magic) by はりのたくいち
http://members.tripod.co.jp/leaf_f/magic.html
にらとぴあ by o・∀・) nira.
http://dogaemon.ddo.jp/o_nira/

Tidal Translator by 高潮の翻訳者
http://www.on.rim.or.jp/%7Edrk/tidal.html

★ 関連サイト(その他) ★

MtG Today(説明不要。遠距離レス先)
ttp://members.jcom.home.ne.jp/0940540901/
記事一覧(mtg.comの翻訳)
ttp://www.hobbyjapan.co.jp/magic/articles/index.cgi
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674高潮の:03/02/25 20:21 ID:3o9E958i
しまった直リンにしちまった。(スレを立てる際は前スレ+過去スレ群は直リン
にしてください。)

杉井光さんのとこは貼るべき?
エキサイト等(>>6)と「わかっていること」(>>10)は要らない気がする。

他に意見などあればお早めに。なければこんな感じで。あと10KBしかないの
で何か言いたい人は手短にお願いします。というか、もう少し早くやってるべき
だったのかも知れませんが、それは言っても仕方ないですね。
675NPCさん:03/02/25 20:39 ID:???
使ってる人間のコメントですが、ハッキリ言って「スレショは厳しすぎる」
です。
676636:03/02/25 23:25 ID:???
>矜持タソ
乙彼ー!
スレッショルド使用中の漏れには凄くためになったYO!
これからもガンガレ!


677獅子面のネタ師 ◆Neta/Frxv. :03/02/25 23:37 ID:???
>>矜侍さん
乙です&デビューおめです。

ふと思ったのですが、
  <<島>>   ←このカッコ
が何となく見にくいです。
  《島》   ←このカッコ
みたいなカッコでお願いしたいのですが・・・。

>>高潮さん
テンプレ作成、乙です。
678矜侍:03/02/26 10:29 ID:???
つたない訳でしたが、役立ててもらえれば幸いっす。
>>獅子面タソ
あー、確かに読み返してみると読みづらい感じしますな。
今度からはそうするっす。
>>高潮タソ
やっぱ日本語版のカード名は調べてから書くべきでしたね。
今度からは気を付けますです。

で、外人たちが口々にTight Sightを馬鹿にしているもんで、今度は
ttp://www.starcitygames.com/php/news/expandnews.php?Article=4532
とか訳してみようかと。
個人的に未来予知は大好きなカードなんですが、このデッキは…w
679高潮の:03/02/26 12:34 ID:???
もう1、2日意見を待って次スレに移ったらいいかと思いますが、もし矜侍さん
あるいは他の訳者さんが翻訳を完成させて「早くアップロードしたい」というの
であれば、次のスレを立ててくださって構わないと思います。

「矜持」かと思ったらお侍さんですのな。
680獅子面のネタ師 ◆Neta/Frxv. :03/02/26 13:34 ID:???
ダメもとで立ててみたらできちゃいました。
(おっかしーな、あのから64個も新規で立ったっけか?)

MTG Sideboard Online 日本語版: 5th Edition
http://game.2ch.net/test/read.cgi/cgame/1046233653

というわけで、矜侍さんヨロです、楽しみにしてます。
681獅子面のネタ師 ◆Neta/Frxv. :03/02/26 14:10 ID:???
ってか、ごめんなさい。
  + はげしく早漏 + 
でちた。リロードしなかったんで>>679の高潮さんの
書き込み見てませんでした。

さらに「まさか立てられんやろ」とか思ってたもんで・・・。
  ( ̄┏┓ ̄)<正直スマンかったdeath。
吊ってきます・・・・。
682高潮の:03/02/26 18:09 ID:???
まあいいんじゃないですか。最近はこのスレの方向性もすっかり定まった感じで
すし。意見がある方がいらしたらごめんなさい。という。感じで。

さてじゃあ残りはラス取り合戦でもしますか。いつ終わるかわからない恐怖のサ
ドンデスバトル。ってやらない方がいいのかな。正直前スレがまだdat落ちして
ないのが気になってたりなってなかったり。どうなんだそこんとこ。
683o・∀・) nira. ◆HiGiko.el. :03/02/26 19:58 ID:???
お疲れ。

しかし、このスレも5代目か…
自作自演したあの頃が懐かしい。もう1年経つんだね。
684こたがん◇zhRX78bC/I:03/02/26 22:55 ID:???
>>682
削除依頼スレからコピペ
容量オーバーにするのはまずいっぽいですYO


788 :暇な埋め立て屋さん :03/01/16 11:51 ID:???
削除依頼ではないのですが、以下のスレがサイズオーバーで止まっています。
いずれも次のスレに移行済みですので倉庫送りお願いします。
括弧内は最終書き込みの日付です。

MTG Sideboard Online 日本語版: Revised Edition(11/29)
http://game.2ch.net/test/read.cgi/cgame/1026195877/l50

次スレ移行から一ヶ月経過しています。
倉庫送りお願いします。

792 :NPCさん :03/01/16 15:37 ID:???
>>788
容量オーバーは倉庫送り不可能らしい。
http://qb.2ch.net/test/read.cgi/saku/1034167548/716-717
http://qb.2ch.net/test/read.cgi/saku/1034167548/729
次スレ移行前に容量オーバーした、または単発スレで容量オーバーは放置しかないかと。
アシキリ時に落ちる以外は。
685獅子面のネタ師 ◆Neta/Frxv. :03/03/09 02:28 ID:???
 埋め立ても兼ねて、コソーリこちらで翻訳を載せてみます。
 さてさて、何人の目に留まりますことやら・・・   ニヤリッ( ̄ー ̄)

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

               ━━ 風生まれ・対立 ━━
                                by Jose Emmanuel Argao

レギオンがスタンダードに与える影響について書いた記事をこれまでに幾つも
目にしてきた。その中には《対立》デッキの記事も含まれるわけだが、お世辞にも
このカードと相性が良いとは言えない『緑』を使ったデッキしか見たことがない。
もちろん《種子生まれの詩神》は良いカードだし、《リスの巣》と《対立》との
シナジィは感嘆に値する。しかし、それでもなお《対立》デッキとのベストな
組み合わせは『緑』より『白』であると、私は考えている。もっと具体的に言うと、
《風生まれの詩神》はロックまでの時間を稼いでくれる意味で《種子生まれの詩神》
よりも相性が良いし、《リスの巣》よりは《動員令》の方が優れていると言える。

・・ちょっと待ってくれ。ブラウザの【←戻る】ボタンを押すのはまだ早い。
なぜネットに溢れている青/緑タイプの《対立》デッキより、青/白タイプの方が
優れているかについて、少しだけ説明させて欲しい。

まず、《種子生まれの詩神》は5マナもかかる。単体のクリーチャーにしては
ちょっと重すぎるコストじゃないか? しかもこの生物は確かに素晴らしい能力を
持っているが、ブッ壊れてるって程ではない。それなら、わずか4マナでパワーが2
かつタフネス3で飛んでいて、しかも《プロパガンダ》付きの《風生まれの詩神》の
方が、ブッ壊れてるだろ。更にこの生物は、白いマナシンボルを1つしか含んで
いないので容易にキャストすることができるメリットもある。
686獅子面のネタ師 ◆Neta/Frxv. :03/03/09 02:28 ID:???
次に《リスの巣》だ。このカードでは、《種子生まれの詩神》が場に出ていないなら
1ターンに1体しかトークンを生み出せない。それが《動員令》なら、マナの限り
トークンを生み出すことができる。しかも《動員令》の影響下では、兵士トークンは
タップせずアタックできるので、ロックを決めるために攻撃の手を弛める必要がない。
一般的には青/白は、青/緑タイプに比べて打撃力が劣るとされているが、この
《動員令》のお陰でアグレッシブさを保つことができる。

そして青と緑は敵対色であり、アポカリプスがスタンダード落ちした今となっては、
マナ基盤の確立が非常に困難だ。対抗色ダメラン亡き後、《真鍮の都》や《大闘技場》
などを使わざるを得ないが、これは友好色のダメランやフェッチランドに比べると
一ランク落ちる選択だ。

さらに、緑のクリーチャーはマナ拘束が大きい。緑を使うなら《貪欲なるベイロス》や
《種子生まれの詩神》といった生物を使うだろうが、これらは緑のダブルシンボルが
必要だ。《極楽鳥》のようなカードは1ターン目に出す必要があるので、序盤に緑マナ
を得るためにデッキに大量の《森》を放り込まなければならない。しかし、この緑を
白に入れ替えるだけで《対立》デッキを青マナを主体に組むことができるようになる。

そして極めつけとして、『緑なんて面白くない』。

これら5つの理由により、《対立》デッキにおいて『白』は『緑』より優れていると言える。
この意見について異論があるかと思うが、そのほとんどは「緑ならクリーチャーが
遙かにパワフルだ」という考えに依るものであろう。しかし、《対立》デッキでは、わずか
1/1のトークンが相手の4/4クリーチャーを封じ込めることができるわけだ。
生物のサイズなんて関係ない。

では、議論はこれくらいにして青/白《対立》のレシピをご覧に入れよう。
687獅子面のネタ師 ◆Neta/Frxv. :03/03/09 02:29 ID:???

   〜風生まれ・対立〜
-----------------------------------------------------
 ━━ 土地:24 ━━
 4:アダーカー荒原、4:溢れかえる岸辺、10:島、6:平地
 ━━ 生物:12 ━━
 4:マーフォークの物あさり、4:詐欺の壁、4:風生まれの詩神
 ━━ スペル:24 ━━
 4:魔力の乱れ、4:対抗呪文、4:記憶の欠落、4:動員令
 4:対立、4:静態の宝珠
-----------------------------------------------------

個々のカードについてまず解説しよう。

《マーフォークの物あさり》
対スライですぐ焼かれることを除いては、だいたい良い働きをするクリーチャーだ。
コンボパーツを掘り進むこともできるし、ロックが決まったら《対立》のエサに
すればいい。もし、2ターン目に《島》2枚からこの生物を出したら、対戦相手が
事故ったUGマッドネスと勘違いしてくれるかもしれない。対戦相手に間違った情報を
与えて攪乱できるのは、それだけで優位に立てる。

《詐欺の壁》
これを出したからって勝てるってほどでもないが、イイ仕事をしてくれるカードだ。
わずか2マナで0/5という高タフネスなので、UGやGRといったアグロなデッキは
コイツを越えていくのに一苦労するはずだ。また、クリーチャーがあまり入っていない
デッキ相手には《灰色のオーガ》としてビートダウンに貢献してくれる。また、これを
モーフでプレイすれば対戦相手は《讃美されし天使》や《水銀のドラゴン》と勘違いして
くれるかもしれない。
688獅子面のネタ師 ◆Neta/Frxv. :03/03/09 02:29 ID:???
《風生まれの詩神》
単体でも充分強いが、《静態の宝珠》と組み合わせるとブッ壊れた強さになる。
対戦相手はアタックするためにパーマネントを3つタップする必要があるのに、毎ターン
2つしかアンタップできなくなってしまうのだ。ほら、強いだろ?
しかも飛行付きなので、2点ずつのクロックとして相手をビートすることもできる。

《対抗呪文》
コレを青いデッキに入れるのに異論があるんなら、マジックを辞めた方がいい。

《魔力の乱れ》
最序盤でとても便利だし、ロックが決まった後にもまた使えるようになる。
真に《魔力の乱れ》を生かせるデッキといったら、このデッキをおいて他にはないだろう。

《記憶の欠落》
役割は《魔力の乱れ》とほぼ同じだ。序盤の防御と終盤のコントロールに寄与する。
しかも、もし上手く決まれば、まるで《Time Walk》のように機能してくれる。

《動員令》
トークン製造機であり、《対立》用のエサとして最適だ。しかも、出てきたトークンは
攻撃時にタップしないオマケ付きだ。

《静態の宝珠》
ロック機構の中核。アグロなデッキをスピードダウンしてくれる効用もあり、ロックを
極めるための時間稼ぎになる。

《対立》
キーカード。コレさえ場に出せば1/1トークンですら6/6飛行ワームに対処できる。

《アダーカー荒原》《溢れかえる岸辺》《島》《平地》
マナ基盤。《対抗呪文》だろうが安心して使える磐石っぷりだ。
689獅子面のネタ師 ◆Neta/Frxv.

個々のカードの解説は以上だ。次に各マッチアップのデータを見ていこう。

v.s.サイカトグ
最もキツいマッチアップだ。サイカは、カウンター量でこのデッキを上回っているし、
サイドボードカードに《狡猾な願い》を使ってアクセスできる。最も勝てそうな
パターンは《動員令》を通して、あとはひたすら《激動》のみカウンターすることだ。
決して勝てないというほどのではないが、なるべくなら当たりたくない相手ではある。

v.s.ステロイド
お客さん1号。序盤はカウンターで凌いで、中盤以降は相手をスローダウンさせて
ロックまで持って行く。相手が鬼回りさえしなければ、恐れるに足らない相手だ。

v.s.UGマッドネス
だいたいステロイドと同じような感じだが、4〜8枚のカウンターの分だけほんの少し
勝つのが難しくなっている。しかし、カウンター量では上回っているのでそう気にする
程のことではない。相手をこっちのペースに引きずり込めば、ほどなく勝てるだろう。

v.s.黒コン
《動員令》張って勝ち、以上。黒コンは《動員令》をどうすることもできないので、
コレさえ張れれば簡単に勝つことができる。
(え? 《仕組まれた疫病》だって? The Ferrett氏が《風生まれの詩神》が
入っていないバージョンでさんざんプレイテストしてくれたけど・・。まぁ詳しくは
フォーラム内のコメントを読んでくれ。)