1 :
名無し物書き@推敲中?:
無いのでたててみました。書いてるひと、いますよね。
歴史小説・時代小説のスレはあるけど、日本のものが中心だし。
どこに送る? 良い資料は? 自分はこんな時代を扱ってる!
など、なんでも語りましょう。
2 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/18(木) 11:23:48
とりあえずいま活躍してる洋物の歴史小説家を列挙してみよう。
塩野七海……古代ローマ、中世イタリア
佐藤賢一……中世フランス
藤本ひとみ……近代フランス、オーストリア
阿刀田高……古代ギリシア
宮城谷昌光……古代中国
佐藤亜紀……ドイツ、フランス
架空歴史小説家も入れていい?
田中芳樹……中国、(架空)ペルシア、ハンガリー、ビザンツ、ドイツなど
酒見賢一……(架空)中国、古代ギリシアもあったっけ?
高野史緒……フランス(架空かね?)
ぱっと思いつくのでこれくらいか。まだいそうな気もするけど。
3ゲットしながら、削除依頼行って来まーす
4 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/18(木) 11:35:57
>2
陳 舜臣……中国
井上靖、遠藤周作、辻邦夫。
ひとむかし前の人も入れると、きりが無くなるかな。
司馬遼太郎も「ペルシアの幻術師」みたいな洋物も書いてる。
(あれはファンタジーか?)
あと夏目漱石も「韮露行」とか「幻影の盾」みたいな中世イギリスものを。
(これもファンタジーじゃ)
あと森鴎外のドイツ三部作(「舞姫」「うたかたの記」「文づかい」)は
いれちゃだめかな? 同時代ものだけど。
で、どこに送る?
さげ
>5
上にリストアップされてる人たちがどこからデビューしているかを
見てみればいい。
小説すぱる新人賞と、日本ファンタジーノベル大賞あたりか。
>7
すぱる?!(藁)
9 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/18(木) 12:33:28
藤本ひとみはコバルトですね。
軽めのでもいいなら講談社のホワイトハートとかは?
「足のない獅子」とか「ゲルマーニア伝奇」みたいな
西洋歴史ものも一応出てる。
10 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/18(木) 13:23:07
日本ファンタジーノベル大賞は、やっぱり伝奇要素がないといけないでしょう?
デビュー後はファンタジー小説家としてより歴史小説家として
活躍してる人の方が多い気がするけどさ。
本格派を書きたいなら小すばの方じゃない?
って言っても佐藤賢一くらいしか知らんけど。
11 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/18(木) 16:44:09
良スレに成長するよう願いを込めて
あげ
12 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/18(木) 19:37:24
とりあえず、今挙げられた賞だけ並べとく。
集英社 第19回小説すばる新人賞
http://syousetsu-subaru.shueisha.co.jp/ 選考委員:阿刀田 高 五木寛之 井上ひさし 北方謙三 宮部みゆき
400字詰め原稿用紙で200枚以上500枚まで。
賞金:100万円
締切:2006年3月31日<当日消印有効>
発表:「小説すばる」2006年12月号
昨年度の応募総数:1156編
新潮社 第17回日本ファンタジーノベル大賞
http://www.shinchosha.co.jp/fantasy/ 選考委員:荒俣宏 井上ひさし 小谷真理 椎名誠 鈴木光司
自作未発表の創作ファンタジー小説(日本語で書かれたもの)。プロ、アマ不問。
400字詰原稿用紙300枚〜500枚程度。
受付期間:2005年4月1日〜4月30日 ※今年度の応募受付は終了。
賞と賞金:大賞(1点)賞金500万円(および記念品)
優秀賞(1点)賞金100万円(および記念品)
但し、大賞該当作品がない場合は優秀賞を2点とし、賞金を各100万円とする。
13 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/18(木) 19:53:05
講談社 X文庫新人賞
締切:なし
X文庫の読者を対象とした小説(未発表のもの)
400字詰原稿用紙50〜70枚
集英社 コバルト ロマン大賞 ノベル大賞
http://cobalt.shueisha.co.jp/index2.html 大賞入選作 正賞の楯と副賞100万円
佳作入選作 正賞の楯と副賞50万円
選考委員
井沢元彦、大岡玲、瀬名秀明、田中雅美、眉村卓、唯川恵
ロマン大賞
[応募原稿枚数] 400字詰め縦書き原稿用紙250枚〜350枚
[締切] 2006年1月10日(当日消印有効)
[応募資格] 男女・年齢・プロ、アマを問いません。
[入選発表] 雑誌Cobalt2006年8月号誌上(および2006年8月刊の文庫のチラシ誌上)
ノベル大賞
[応募原稿枚数] 400字詰め縦書き原稿用紙95枚〜105枚
[締切] 2006年7月10日(当日消印有効)
[応募資格] 男女・年齢は問いませんが、新人に限ります。
[入選発表] 雑誌Cobalt2005年12月号誌上(および2005年12月刊の文庫のチラシ誌上)
大賞入選作も同誌上に掲載。
>12 >13
乙
歴史文学賞はどうよ
16 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/18(木) 23:27:13
>15
洋ものは聞かないような気がする。
ここからデビューした人でメジャーになった人
あんまりしらないんだけど、どうなのかな。
杉本章子は直木賞とっとる.
宮部みゆきも歴史文学賞で佳作とってた筈
あと梓澤要とか狩野あざみ
狩野あざみは中華だぞ。ちゃんと洋物してるぞ。
中公ノベルズとか徳間みたいなライトな分野で活躍してたとオモタ。
22 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/19(金) 08:22:11
age
23 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/19(金) 08:30:15
24 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/19(金) 15:33:34
おまいらどんなの書いてんだ? 漏れは十九世紀末パリだ。
この前、白水社の『パリ歴史辞典』というのを見つけた。九千円だったがそれだけの価値はあった。
パリの通りの名前、肉屋の場所、商人ギルドの数、乗り合い馬車システム、なんでも乗ってる。
中世やルネサンス期のデータもあるから、パリを書く椰子には絶対すすめる。
25 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/19(金) 16:02:56
>>24 それ見たことある。が、当方8世紀フランク王国なので、
さすがにカバーされてなかったわ。
資料は山川が宝の宝庫ですな。おいらが愛用してるのは『世界歴史の旅』シリーズ。
一冊2500円から2800円くらい? ドイツとスイスとフランス・ロマネスクとパリを
持ってる。中世の町の地図とか至宝だよ。
北方謙三
歴史物書きは金がかかるよな。
資料もさることながら、現地調査に行ったりするともう_| ̄|○
28 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/19(金) 19:56:45
>27
現地調査!?
29 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/21(日) 15:07:19
西洋史ものは、資料収集が面倒だよね。
近現代ならいいが、古代や中世となると、もう大変。
学者的知識のある人間でないとなかなか書きにくいのかも知れない。
日本史ものなら、ちょっとがんばれば、レベルの高い資料に
結構接することができるけど・・・
まったくだ。中世あたりの書簡とか裁判記録とか死亡録とか住民台帳とか
かなり詳らかに残ってはいるみたいだけど、
学者でも無い限り接触は不可能に近いよな。
「主人公は○×橋を通った」と書く。この時代にすでに○×橋はあったのか、
という不安。
「主人公は△□亭に行った」と書く。すみません、△□亭なんてほんとはないんです、
俺の創作です、という後ろめたさ。
一行書くごとにこいつらと戦わねばならん。
31 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/30(火) 00:23:18
あぁーーー。パリとか行きてえなあ。五日くらいでいい。街中ふらふらしたい。
セーヌ川の水の色とか、夜にはどんなふうに見えるかとか、
やっぱ行って見てみないとわかんないものってあると思うんだよね。
想像してみるのは楽しいんだけど。
この目で確かめてみたいという欲求はつきん。
飛行機乗らんでよかったら一泊二日でもええけどな
新潮エンターテイメントも入れてやれ
昔ナチスもので一次通った
34 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/30(火) 00:40:20
>32
そうそう。まあ飛行機の中は中で面白いんだけどさ(窓際ならね)
この時期たけーよ。飛行機代だけで十五万とか無理っす。
35 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/30(火) 00:44:31
>33
はっ、もしかしてあなたは日本ファンタジーノベル大賞スレ1の
963さんでは!?
以前にナチスもの300ページのものを書いたって言ってたので。
違ったらごめん。
そうです。
ドイツには行ったことなかったので地球の歩き方などのガイドブックを資料とした。
歴史資料については図書館でたくさん借りる一方(ナチスものは関連書籍が多いので助かる)
ナチスがでてくる映画もたくさん見ました。(これも多いので助かる)
あと歴史専攻の大学生のふりして2ちゃんでスレたてて質問もした。
ネットでも調べまくったけど海外のサイトは使いにくかった。
37 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/30(火) 01:15:40
ああ、やっぱり! お久しぶり。俺はあのときの965です。
そうか、その国の雰囲気を掴んで頭の中に舞台を作るのに、
随分いろいろやったんですね。
地球の歩き方は結構使えるよね。俺も何処かの国を舞台にしたいと思ったら
まず地球の歩き方を買う。おかげで行きもしない地球の歩き方で
本棚がいっぱいになっちゃった。
38 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/30(火) 01:29:36
俺は中世を書いてるけど、すごく好きなのが、その時代ならではの
服飾とか小道具。こういうのってビジュアルの比重が大きいんで、
一枚の絵(および写真)が百の文献に勝るようなところがある。
同朋社だっけ? ビジュアル博物館シリーズとかすごくよく使う。
あと博物館とかめちゃめちゃ好きなんで、上野に「なんたら展」とか
来ると絶対行ってしまうな。こういうところで出会ったアイテムが
小説に登場して大活躍してくれたことも少なくなかったし。
39 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/30(火) 22:03:13
>>25氏は8世紀フランク王国に興味があるそうで、カール・マルテルとかピピンとか
カール大帝を取り上げたいのかな?
ただ、この時代は、日本語で手にはいる文献が極めて限定されているね。
自分も古代ローマ滅亡期、5世紀〜7世紀(東ゴート王国、メロヴィング王朝など)は
興味があるが、大雑把な説明は世界史の本にのっているけど、それ以上の資料は
全然ない。この時代にくわしい日本人歴史学者というと、佐藤彰一氏の個別の研究が
いくつか高い本になって、大きな本屋の歴史専門書コーナーにたまにあるくらいかな。
岩波文庫では、19世紀のフランスの歴史家が書いた「メロヴィング王朝史話」というのが
あり、これは面白かった。これの元ネタは、6世紀に書かれたトゥールのグレゴリウスの
「フランク史」で、これは東海大学出版会から「歴史十書」という邦題で1万円で出ていたのを
見たことがある。(日本語とラテン語対訳)。
40 :
25:2005/08/30(火) 23:41:40
>>39 おお、共通の関心を持っている人に出会えたのは初めてです。
そうです。カール大帝や、ピピンの簒奪でサン・ウァンドリーユ修道院に
追いやられたメロヴィング家の最後の王子なんかを、主要人物に
持ってきたいんです。俺がこの時代に興味を持ったのも、「メロヴィング王朝史話」
がきっかけでした。
「歴史十巻」も図書館で借りて読みました。こちらはちょっとしんどかった。
佐藤彰一氏の著作もいくつか読みましたが、
メロヴィング家の興亡史の流れがいちばんわかりやすかったのは
山川歴史大系『フランス史』一巻のフランク史でした。
小説にしようと思ったきっかけは、パリの中世博物館に行ったときに、
メロヴィング王家のものと思われる八世紀前後の象牙の櫛を見つけたことです。
これがおそらく人為的と思われる仕方でばらばらに割れていたので、
気になって気になって調べ始めるうちに、いつしか物語ができてしまいました。
41 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/31(水) 00:59:11
>>40 8世紀後半の、メロヴィング家ではなくカール大帝に関する資料を
ご存じありませんか?
七王国時代のブリタニアを舞台に書いていましてエグバート王を主人公に
と考えているんですが、十四歳かそこらでカール大帝の宮殿に
亡命してしまうので、ブリタニアだけ調べているのでは足りなくなってきました。
山川の『フランス史』(黒に金文字の背表紙の)は読んだのですが
他におすすめのものがありましたらよろしくお願いします。
42 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/31(水) 01:09:28
43 :
41:2005/08/31(水) 01:15:19
>>42 どうもありがとうございます。
書名は聞いたことがありましたが、邦訳があったとは存じませんでした。
早速探してみます。
>>37 こんにちは。
あの時は話をもっと聞こうと思っていた矢先に人大杉になって
気づいたらスレはdat落ちしてしまい残念でした。
地球の歩き方は資料として物凄く役に立つという程ではないのですが
街の地図が写真入りで載っている資料ってあまりないので重宝しています。
また、その時代に書かれた海外や日本の小説もよく読みます。
資料収集に関係なく没頭してしまうこともあるのですが、
ただ、物語を書くためにそれがどれほど役立つのか分からない気も時々します(笑)
ファンタジーのスレでも言いましたが、
結局資料集めってどうしたら効率よくできるかわからないです。
時間ばかりかけて大したものは得られないし、肝心なものはわからないまま。
例のナチスドイツですが、カフェ事情や雑誌の種類などむやみに通暁しても
社会の構造、市民の生活や考え方、町中の建物など知りたい所は捉えきれず
結局よくわからないまま想像で書いちゃってこれでええんかいなと思います。
調べ切れていない部分、想像で書いてる部分がかなり多いので、
リアリティに不安を抱き始めると、突然、ピンポイントで
やけに詳しいカフェ事情を持ち出してきてごまかそうとする(笑)
ところが他の描写には霧がかかっているのに、
カフェの中だけやけにクリアなので、逆に不自然で気持ち悪くなってしまいました。
資料を集めて時代背景を調べるのには技術が必要ですね。
45 :
40:2005/09/01(木) 11:01:20
46 :
37:2005/09/05(月) 18:01:03
>44
ごぶさたです。
山川の『世界歴史の旅』シリーズなんかは写真も結構あるし
かつて街の何処に何があったか詳しく書かれているのでおすすめです。
「現在聖マウリトゥス教会が立っている位置には、かつてオットー一世の宮殿があり……」
などといった具合。現在ある橋とか建造物をうっかり登場させようとして、
この本のおかげでこの時代にはまだ無かったってことに気付けたことが何度かある。
中世が重めかもしれないけど、近・現代もカバーされてると
思います。ただ一冊2500円から2800円と、ちょっと高い。
普通のガイドブックには書かれていない名所とかも数多く載ってるので、
資料として見る場合より取材旅行に行こうと思い立ったときなんかに
最も力を発揮するかもしれません。
>また、その時代に書かれた海外や日本の小説もよく読みます。
>資料収集に関係なく没頭してしまうこともあるのですが、
そうそう。あと、最近書かれたその時代を舞台にした小説とか漫画なんかも
読んだりします。勿論ウソも含まれてるだろうけど、大事なのはまず
世界の雰囲気をつかむことだと思うし。漫画は映像が鮮明になるのがでかい。
執筆の時に直接役立ってるかどうか具体的には感じられなくても、
頭の中のイメージを鮮明にするためには必要な行程かもしれないって思ってます。
47 :
37:2005/09/05(月) 18:01:45
>44
書くのに必要な部分だけを必要なだけ調べるやり方っていうのは、なかなか存在
しないんでしょうね。俺もせっかく調べたことが作品に活きなかったりすると
かなり悔しい。なんとか使おうとねじ込むんだけど、そうすると
>ところが他の描写には霧がかかっているのに、
>カフェの中だけやけにクリアなので、逆に不自然で気持ち悪くなってしまいました。
まさにこの状態になっちゃうんだよね。よくあります。
調べたこと自体が無駄だったとは思いたくないんで、それはそれとして
世界を創造するために必要なことだったんだと思うようにしていますが。
だからひとつの時代を舞台にしたものを一作完成させても満足できなかったりしますね。
今回使い損なった知識を生かして、同じ時代を舞台にしたものをいずれ
もう一作書いてやろう、とか決意したりね。
48 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 08:22:51
調べても調べても足りない……。
仕様がないので適当なところで見切をつけて書き始めましたが、
空想だらけ嘘ばっかりになってるんだろうな、きっと。
でも西洋物って現代より過去の方が書きやすい気がする。
そんなごまかしばっかり考えてたらダメなんだろうけど。
50 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/19(月) 01:12:20
>49 ソウカモ
いまは日本では比較的未開拓な分野かもしれんが、
西洋歴史小説の時代はいずれきっとくるとおれは信ずる。
固定ファンがつき易いのもこのジャンルの特徴のような気がする。
塩野七生とか佐藤亜紀とか佐藤賢一とか榛名しおりとか、
固定ファン多し。アンチも多いが。
51 :
各無し物書き@惟敲中?:2005/09/19(月) 01:24:01
時代考証のため史学の書物を読み漁り,
世界史板や民俗学板に赴くようになって2年半。
もはや抜け出せなくなりました。
今ではコテハンを名乗るまでになっています (稟
稟じゃなくて藁じゃまいか。
ああ、考証の輪から抜け出せなくて
いくつもの本を読み倒す beyond the time
歴史より考証より現実より
作者だけが真実をつかんでいる
誰かうまいやつ蒼天航路みたいなノリでフランス革命書いてみろ
ぜってーヒットするぞ
56 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/27(火) 10:08:09
ここのスレッドタイトルは歴史時代小説となってるけど、
歴史小説と時代小説の違いってなんだと思う?
日本のものなら時代小説って、チャンバラか江戸人情ものって
イメージが固定化している。
では洋ものの場合は? 時代小説って何を指す? そもそも洋ものに
時代小説と呼ぶべきものってあるのだろうか。
57 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/27(火) 10:13:36
歴史上の人物を主眼に、たとえばナポレオンの生涯とか
じっくり書いたら、それは歴史小説だろう。
架空の主人公を主人公にした場合でも、藤本ひとみの
『ハプスブルクの宝剣』や佐藤賢一の『傭兵ピエール』なんかは
歴史小説と呼んでよさそうだ。
デュマの『三銃士』は、あれチャンバラだけど、時代小説かね?
よく歴史冒険活劇って呼ばれるよな。
58 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/28(水) 15:46:23
>>55 ある意味「蒼天航路」は、三国志をベルバラ的に描いているのかもよ
59 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/30(金) 12:29:06
中国物の歴史小説ってどんな新人賞に応募すればいいの?
なんか歴史小説とかマイナーな分野ってどういう賞を狙えばいいのかよくわからない。
60 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/30(金) 13:04:40
>>59 同意。自分は西洋ものだけど、どこに出していいかいつも悩む。
とりあえず、ジャンル不問のエンターテイメントの賞。
>>12、
>>13、
>>16、あたりが参考になるかも。
歴史ものだけに焦点を当ててる賞ってなかなかないよね。
>>18であがってる歴史文学賞なんかは、西洋ものは微妙な感じだけど
中国ものは前例があるよ。
あとは、碧天が歴史小説の賞を持っているけど、正直ちょっと、なあ。
最近は新しい文学賞が相次いで創設されているから、カラーの固まってない
ところに送ってみるという手もあるね。俺はこの間、野性時代青春小説大賞に
応募してみたよ。小説現代新人賞も長編にリニューアルされたし、
ポプラ社の新しい賞なんかも良いかも知れない。
61 :
名無し物書き@推敲中?:2005/10/01(土) 21:47:27
>>60 >>18であがってる新人物往来社の歴史文学賞など参考になりました。
東洋史・西洋史も含むとありますが、やはりほとんどが日本の歴史を扱ったもののようですね。
碧天舎ははじめて名前を知りました。文芸社みたいな出版社でしょうか?
こうしてみると歴史小説という分野は間口がかなり狭いような・・・。
まあ需要と供給の問題でしょうが。
新人物往来社の歴史文学賞を管轄してる部は
新撰組ヲタだからな。
真田幸村<武田信玄
数名の影部者たちを仕立て、機略縦横の働きをみせる。影武者戦法。
どこからともなく「われこそは、幸村なり」との声が鳴り響く
弟武田信繁討ち取れる「信繁お供いたーす」 「人は城人は石垣また一人..」ぶつぶつとボヤく信玄
初めのうちは真田が優勢であったが、一人、また一人と幸村の影武者が討ち取られていく。
「信玄まいったぞー」3500の兵とともに幸村は信玄の本陣に到着、信玄は震え上がった、
けっして崩れたことのない信玄の馬印と旗が、地に倒れた。信玄は何度も自決を覚悟する。
が、幸村の戦いは、ここで終わる。決死の勘助、信春の部隊に遮られ、撤退を余儀なくさせられたのだ。
幸村の軍勢はちりじりに退散した。信玄の首を取るという幸村の野望は潰えたが、
その華々しき武勇は、後世にまで伝えられた。
高坂昌信は幸村のことを評しこう言った「真田日本一の兵、古よりの物語にもこれなき由」。
小西行長<織田信長
いざ合戦場に到着すると、行長は驚いた。
信長陣営の柵が3段構えになっており鉄砲隊がこちらを身構えている。
身動きができずに頭を抱え考え込む。撤退するか、それとも...!
「いけー織田信長軍をこなごなにするのだ」
大筒を撃ちまくる小西軍。火器が充実していた小西軍は鉄砲を八千丁もそろえていたのだ。
大筒の攻撃に織田軍はなすすべもなく、家臣が倒れていく。
いつのまにか包囲され逃げれなくなった織田軍
信長は謡い舞った「人生五十年、下天の内をくらぶれば、夢幻のごとくなり。」
森蘭丸に介錯を頼み、自害する。49歳
その後、小西行長は混乱の隙に旧織田領を征服し、天下への道を歩むのである。
65 :
久野敏江:2006/01/03(火) 21:57:22
”インテリジェント・ゴリラスーツ”を常に身に着けることが、この未来社会での第一のルールだった。
それを着用しない外出は、まさしく死を意味した。ゴリラスーツに装備された高価な機械が発見次第
すぐ反応し、パワーアームで、即抹殺。辺り一面が肉片や汚物で汚れても、パワーアームできれいに
掃除するから手は汚れずに済む。未来社会では水は人の命よりも高価だから、それは環境にも
やさしい。指先すべてに仕込まれた、肉食の昆虫が全ての肉片や汚物を食べてしまうのだ。その後、
今度は虫が排泄した糞がゴリラスーツの動力となるのである。何と合理的であろうか。
このゴリラスーツを開発した、J・チャリティ博士はその為に大いに苦労した。
66 :
名無し物書き@推敲中?:2006/01/20(金) 10:59:14
西洋歴史時代小説というのは純文学に成りうると思う?
ほしゅ
68 :
名無し物書き@推敲中?:2006/02/14(火) 13:01:32
燃えよ剣
69 :
名無し物書き@推敲中?:2006/02/15(水) 22:19:31
スレ保守を兼ねて好きな歴史・時代小説(洋もの推奨)を
列挙してみるというのはどうだろう。
おすすめ資料とか挙げていくのもいいかも。
じゃあまずは
佐藤賢一「双頭の鷲」
井上靖「蒼き狼」
71 :
名無し物書き@推敲中?:2006/02/21(火) 01:25:36
資料として、洋書を読解してる猛者はいますか?
英語の資料を買って、ネットの自動翻訳で少しずつ解読しようと思うのですが
やはり無謀でしょうか?
>>71 ある程度以上になると、やっぱり海外の文資料にあたらなければならないかなあと思う。
いまは本でなくともネット上に文献もいっぱいあるし。
でも自動翻訳はあてにしないほうがいいよ。
わたしもちまちま辞書を繰りつつ書いたりしてます。
74 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/17(金) 23:34:41
あげあげ
75 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/18(土) 00:25:31
>>56 歴史小説の書き方の本によると
歴史小説:歴史的事実に基づいてかかれた小説
時代小説:時代の特色をいかした創作小説(剣客モノなど)
だから、水戸黄門や暴れん坊将軍も時代小説にはなる。
洋モノについては、藤本ひとみがフランス革命の頃を題材とした
小説をいくつか書いているが、そういうのは時代小説といえるのでは?
76 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/18(土) 22:10:52
>75
>歴史小説の書き方の本によると
どんな本?
>>76 『時代小説が書きたい!』鈴木輝一郎
河出書房新社(2004/05)
だったと思います。
78 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/19(日) 16:13:44
マゼラン到着以前のフィリッピンとか、時代考証のしようのない世界に舞台
を設定して想像の翼を広げてみたい。
79 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/02(日) 19:24:35
age
そういや碧天社が倒産したらしいな。
これで残る歴史の賞は、漏れが知る限りでは
歴史群像と歴史文学賞くらいか。
肩身の狭い世界になったもんだ。
って、元から狭いのかorz
81 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/19(水) 12:41:35
死亡フラグ
メロヴィング家を扱おうとしてた
>>40です。
いま「メロヴィング」で検索かけると『ダ・ヴィンチ・コード』
でえらいことになるね。
気になって早速映画見てきた。一体何の奇跡かっていうくらい
俺の小説と構想が一致してたよ……orz
(ネタバレ御免)
主人公の知人が殺される→相棒と共に知人が護っていた秘密を探る
→実は相棒こそが「ザ・シークレット」で、メロヴィング家の生き残りだった。
てなかんじ。最後のオチまで一緒かよ!
時代は片や現代、片や八世紀なんだけども、
今書いたら絶対ぱくり扱いされてしまうよなあ。
三年以上もあたためて資料集めてたのにorz
とてもじゃないけど放棄する気にはなれない。
もう三年、いや五年待てばほとぼりが冷めるだろうか。
十年くらい待たなきゃ駄目かなあ。へこむわー。
みなさんもこういうことってありますか?
>>82 オチは同じでも、味付けさえ変えれば使えると思うけどな。
「ダ・ヴィンチ・コード」の方は彼と彼女の血脈がアレな訳であって、
「メロヴィング」をどう活かすかで全く別の作品に仕上がると思うけどな。
>>82 ある。歴史とは関係ないが、今から7年位前、
名前を書き込むと数日後にその人が殺されるサイトを巡って、
管理人や依頼人らが相争うという小説を考えてた。
その後忙しくなったので書きかけのまま中断してたのだが、
今書いたら間違いなくデスノートのパクリと思われるな。
まあ盗作じゃないことは、お互い読めばわかるはずだが、
投稿作品としてはやめておいたほうが無難だろうな。
少なくとも盗作という先入観で読まれるわけだし。
85 :
名無し物書き@推敲中?:2006/06/19(月) 19:23:24
age
86 :
名無し物書き@推敲中?:2006/08/23(水) 16:35:37
歴史上の登場人物の生年月日って、どれくらい真実味があるんだろう?
年齢をごまかしてましたとかはないんだろうか?
西洋は洗礼記録が残ってるからあんまり誤魔化せないかな。
むしろ数え方とか暦の法が問題じゃないか?
それにしても人いねえなこのスレ!
西洋風の異世界ファンタジーはそこそこ需要があるけど、
史実に則ったのはウケが悪いんだよなあ。
89 :
名無し物書き@推敲中?:2006/08/24(木) 11:44:58
そっか。洗礼記録があるのか・・orz
ありがとう。
>>55 激しく遅いレスで、同じく漫画だけど、
少年画報社から刊行中の『ナポレオン−獅子の時代−』(長谷川哲也)が割とそんな感じだ。
>>88 ああ、史実に則ってると時代考証のミスが気になるし
展開がどうなるかが分かってるし、
きれいにオチがつかなかったりするからね。
限られたパターンの中で心理描写やキャラ作りでどこまで引っ張れるかが鍵だよね。
難しいね。
>>91 そうでもないべ。
歴史マニアを別にすれば、西洋の歴史なんて大概の読者は大枠しか知らんから、
展開は読まれにくそう。
日本史だと最初から最後まで知ってる奴が読者に多いから、それよりは
書きやすいんじゃないか。
93 :
名無し物書き@推敲中?:2006/09/22(金) 11:48:59
なにか顔真っ赤で書いていたな、残飯
読んでないが書くのは自由だ。長文は歓迎する
目に入っても読まずに済むからね
短文だとどうしても読んでしまう
続けろ
バカ残飯(←ATOK標準単語登録済み)
94 :
名無し物書き@推敲中?:2006/10/17(火) 02:14:43
age
95 :
名無し物書き@推敲中?:2006/11/09(木) 22:49:48
やっぱ、世界史って人気ないんだよ
政経倫理とかよりは人気あるんじゃない?
どっちも好きだったけど
97 :
名無し物書き@推敲中?:2007/01/11(木) 21:54:18
『背教者ユリアヌス』ってすばらしいなあ。
世界史は膨大さについていけるかどうかだよな。
私は無理だった。
でも西洋好きが熱く語るのを聞くのは楽しいぞ。
99 :
名無し物書き@推敲中?:2007/03/22(木) 14:31:31
実在の人物を登場人物にするとどうしても結末が決まってしまう。
マイナーな出来事であっても知っている人は知っている。
登場人物が『何をするか』は決まっている。
書き手が自由にできるのは『何故それをするのか』というところだけだ。
「何故こいつはこんなことをしたのか?」
そこをいろいろ料理していくのが歴史小説書きの醍醐味ってやつだろうな。
100を持って、このスレは終了とする。
さらば。
さらば、異国小説よ。
================完==============
101 :
名無し物書き@推敲中?:2007/03/26(月) 11:42:12
まだだ。まだ終わらんよ。
劇場版でそのセリフ変更されたよ?
103 :
名無し物書き@推敲中?:2007/04/19(木) 04:52:56
世界史やってると、なんで誰も小説にしないんだ!? っていうようなかっこいい奴いっぱいいるよなー。
誰も書かないならじゃあ俺が書いてやる、と思い始めると、今度はいつしか誰かに先に出されないかびくびくするようになるという。
104 :
名無し物書き@推敲中?:2007/04/19(木) 05:49:40
そりゃ書かない言い訳じゃ
>>103 気持ちは分かる。
俺の場合、びくびくじゃなくてドキドキだけど。
106 :
名無し物書き@推敲中?:2007/04/20(金) 09:57:39
マートゥーラの戦いを舞台にした小説を書きたくてかれこれ七年くらい資料集めてるけどO.R.メリングが今にも書きそう。新刊出るたびドッキドキ。
歴史ものの資料集めとかマジできりがないと思うんだけど、みんなどうやって踏ん切りつけて書き出してんの?
こっちよりはいくらか過疎っていない傾向の歴史小説スレで。
他ジャンルでプロデビューしてるけど「ばら戦争」が書きたい
英国のおかげで英語の資料がたくさんあるし
でも知り合いの編集にネタとして話しても反応が鈍い……これが現実かorz
英国で出版して、日本語に翻訳されなさい
皆頑張れ。何だ彼んだ言って、歴史ものは決して廃れない。
木っ端な歴史・時代小説家は使い捨て同然だがな。
簡単に書けるものは簡単に。
深く調べられていても興味をもたれなければ、これまた簡単に、さ。
そうはなるまい!と思ってはみても、単純に2017年に現状の何人の作家が残ってると思う?
112 :
名無し物書き@推敲中?:2007/04/22(日) 18:48:22
西洋歴史ものって、漫画はあんなに栄えてるのに小説はなんでこんな扱いなのか。ほんと謎。
>108
頑張って実現して下さい。出たら絶対買いますよ。
ばら戦争なんて小説にしたら絶対面白いと思うんだがなあ。ほんと謎。
113 :
名無し物書き@推敲中?:2007/04/22(日) 19:00:43
>>108 ばら戦争って言っても長いでしょう?
主人公っつーか主要人物としてはどのへんをお考えで?
すんごい興味ある。
>>112 癖のあるキャラ揃いで面白いと思うんですがね
やはり戦争の原因とかごちゃごちゃとしてわかりにくいのがまずいのかも
>>113 ヨーク公リチャード
エドワード四世
リチャード三世
のヨーク家の三人がメイン視点というのを考えているのですが……
全部かいたらとんでもない枚数になってさらに出版とか無理そうな現実
115 :
名無し物書き@推敲中?:2007/04/27(金) 10:03:48
>>114 つまりばら戦争全部やるのか。そりゃ長大ですな。
いかにも「戦争が主人公」ってな感じの、無味乾燥な歴史年代記みたいな小説たまにあるけど、そうなっちゃったら少々つらいかもね。
でもあのへんの登場人物とか宮廷陰謀劇とか、やっぱりすごく面白いと思うけどな。リーダビリティに配慮した書きかたなら、ライトノベルの読者から結構年齢の高い人まで幅広く楽しめそうな話になると思うけどな。
司馬遼太郎にしても井上靖にしても辻邦生にしても、すごいキャラ萌えだよ。あと風俗描写もさりげないんだけどすごいこだわってる。
歴史小説を読ませる力はそういうところにあるのかも。
やっぱり史料はちゃんと揃えてから書き始めるべきだった……
書いてる途中で考証ミスが続々と……
いや、でもどこかで見切り発車しないといつまでも書けないし……
いや、でもやっぱりもう少し調べてからの方がよかった……
みたいなのってありますよね。
118 :
名無し物書き@推敲中?:2007/04/30(月) 10:54:38
慰安婦問題とか難しいですよね。
119 :
名無し物書き@推敲中?:2007/04/30(月) 10:56:33
★古文版ウィキペディアの成立のために同志の協力を仰ぐ★
《古文版ウィキペディア(テスト版)》
http://incubator.wikimedia.org/wiki/Test-wp/jpn-classical 《古文版ウィキペディアのメタウィキ内の提案ページ》
http://meta.wikimedia.org/wiki/Requests_for_new_languages/Wikipedia_Classical_Japanese_2 いまメタウィキで古文版ウィキペディアを作ろうという提案がなされています。
成立には多くの人の賛成意見が必要なので、簡単ですのでぜひご協力ください。
協力の方法は下に記しました。
古文というのは中学校や高校で親しんだ源氏物語や竹取物語などの文章です。
日本人なら誰もが読めるでしょう。現代語とは語彙も文法も大きく異なりますから、
現代語とは違った切り口で物事を見られるでしょう。
上にあるのは飽くまでテストウィキであって、
提案が承認されなければなくなってしまいます。古文が書けなくとも、
賛成意見を書いていただければ助かります。賛成は多ければ多いほどいいのです。
【簡単】協 力 の 仕 方【短時間】
1、「古文版ウィキペディアのメタウィキ内の提案ページ」(上のリンク)に行く。
2、画面の右上の「Log in / create account」という所をクリックし、メタウィキのアカウントを取得する。
3、ログインし、古文版のArguments in favourという項目に「*'''Support'''」と書き込み、
後ろに理由を書き込む(英語でも日本語でもどちらでも良い)。理由は一言でもよいので必ず書いて下さい。
末尾に必ず--~~~~と書いて署名する。(--~~~~と書けば日付とアカウントが表示される)
■□■その他、宣伝等■□■
1、ブログやウェブサイトなどを持っている人はそこで宣伝して頂ければ嬉しいです。
2、記事を書きたい人はテストウィキに行ってください。
120 :
名無し物書き@推敲中?:2007/04/30(月) 20:56:08
>>117 それはもちろん。
てゆーかそいつはもう、歴史小説を書く者には永遠に付き纏う問題なんじゃないか?
一度でも「時代考証の点において、悔いるところは何もない」と自分で思えるような歴史・時代小説を書いたことがあるひといる? いるならぜひ話が聞きたい。
切りがないから、「これとこれとこれを読む」と決める。
それ以上に手を広げない。
しかしその「これとこれとこれ」が読み終わらない〇| ̄|_
待て。
手に入る物は全部読んで、それから選択開始じゃないのか?
うう、でも中世ラテン語の一次資料とか、ドイツ語フランス語の専門書とか、せっかく手に入れたのに読みこなせないんだもんorz
持ってるものを使えないのはかなり口惜しいが、何冊かはあきらめないと無理ぽ……。
124 :
名無し物書き@推敲中?:2007/05/04(金) 17:11:41
洋もの書きのみなさんは、資料どこで手に入れてる?
邦文の専門書、外国語の出版物、どこまで使ってるかも併せて教えて。
>>124 対象とする時代によってかなり違うと思う。知名度が高くて日本語の専門書がたくさん出ている分野なら、海外の文献なんかほとんど見なくても書けることもあるし。
マイナーどころなら日本語の資料が一冊もないなんて事態もあるよね。
佐藤賢一の参考文献一覧なんて大半フランス語。
日本語は一冊ものってなくて、「邦文によるものは省略しました」って書いてある。なんでだろ。
学閥だろう
128 :
名無し物書き@推敲中?:2007/05/05(土) 23:41:35
>>127 >歴史的事項はほぼ出鱈目
ちょ、ほんとに!!??
詳細希望。
オードリー・ヘップバーンの
>>123 手に入れるだけでもすげえよ。俺なんか日本語訳だけでも(ry
日本で関連分野の研究があれば、前知識仕入れる感じで先に読破して
それから原書に取り掛かってもイイ?(・A・)んじゃないかと言ってみるtest。
ヘーゲル三部作σして放置してる俺が言っても何だが。
131 :
名無し物書き@推敲中?:2007/05/13(日) 12:21:21
Googleのイメージ検索ものすごく使ってる。
外国の行ったことない場所を描写しなくちゃならない時に地名で検索かけて、風景写真とか地図とか地形図とか大量にゲトしたり。
人名とか歴史用語で探して遺跡とか歴史画とか見つけたり。
そういうのでイメージ固めたり描写の参考にしたりしてます。
ヘーゲル三部作で
>>130がどんな話を書こうとしたのか気になる……。
133 :
名無し物書き@推敲中?:2007/07/30(月) 06:40:22
書き終わったらこれどこに送ろう。
小すばや新潮エンタメに出すべきか、あるいはCノベルスとかビーンズに出すべきか。自分じゃ判断が……。
歴史ものは出す時いつも悩む。
黒太子エドワードを主人公にしたものを歴史群像に送ってみた。
ほんと長編歴史ものって送る賞が限られるよな……。
>134
おおっ、かっこいいー!
黒太子はかなりおいしいよな。クレシーとかポアティエとかリモージュとかいろいろあると思うけどどのへん? 全部通して書いた感じ?
百年戦争前半って資料集めるの大変じゃないか。やっぱりジャン・ド・グライーとかチャンドス卿とか出てくんの? 正直めっちゃ読みたい。うまくいくといいね。
136 :
名無し物書き@推敲中?:2007/08/24(金) 22:20:59
光栄の最新作になったしなw
137 :
名無し物書き@推敲中?:2007/08/24(金) 22:23:53
138 :
134:2007/08/26(日) 22:11:34
>>135 ありがとう。そう言ってくれて嬉しい。
グライーとかチャンドスは当然出てくる。
他にはウォリック伯やソールズベリ伯なんぞも出してみた。
母親のフィリッパも出したかったがページの都合で却下。
資料集めはマジ大変。国会図書館にまで行った。
(自己満足だけどさ……)
139 :
134:2007/08/26(日) 22:14:20
>>136 それが出ると知ったときはかなり欲しいと思った。
X−BOXだから断念したけど。
まー黒太子エドワードとジャンヌダルクが同じ戦場にいるってのも無理はあると思うが、
正直プレイしてみたい。
140 :
134:2007/08/26(日) 22:16:28
書き忘れ。一応クレシーからポワティエ、ナヘラ、リモージュ、黒太子の死まで通して書いた。
黒死病とかはかなりはしょったけどね……。
やっぱり過疎ってる。
歴史物は手間が掛かりすぎるんだよね。。。
俺はヴィクトリア〜エドワード朝がメインだからまだマシだけどさ。
ただ、そのうち同時代のロシア圏にも手を広げたいと思ってる。
ロシア語・・・昔勉強したことあるけど、ほとんど忘れたよorz
19世紀はなんかロマンがあるよな。
そだね。
いろいろな科学技術が猛烈な勢いで発達して、夢のようなことが可能になった時代。
その一方で、大量のバグが世界のあちこちに蓄積され、紛糾した時代。
何百年も安定してきた社会体制が崩壊して、現代の礎が築かれた時代。
ファンが多いだけに、読者による時代考証への突っ込みも厳しいんだろうけど、
それでも描いてみたくなる時代だね。ときどき、歴史の勉強してるんだか
小説書いてるんだか分からなくなるけど。
グラナダTV製作ドラマのシャーロック・ホームズ(ジェレミー・ブレッド演じる)見ちゃってから、19世紀末がやりたくて仕方ない。
今まで文献資料ばっかり集めてたけど、視覚的イメージって大事なんだなとあれ見て思った。
二輪馬車で馭者が頭の後ろから鞭をぴしぱし振るの、いいよな。
馬車に小さい燈りがついてるのもいい。
ガス燈もいい。パイプもいい。ボンネットもいい。
コベント・ガーデンも手回しオルガンもいい。
ミーハーでスマソ。
145 :
名無し物書き@推敲中?:2008/02/15(金) 23:11:22
このスレの人たち(って言っても過疎ってるけど)マジで頑張ってくれよ。
自分西洋歴史小説大好きだけど、このスレの上のほうで挙げられてる
作家の作品なんかもうほとんど読み尽くしちゃったんじゃないかって感じ。
新たな出会いが欲しいよ。
ナチスものの人も19世紀パリの人もフランク王国の人もばら戦争の人も
エドワード黒太子の人もビクトリアンの人も今どうしてるのさ?
あなたがたの作品はどこに行けば読めるの?
捨てアド晒したら送ってくれる??(……ってまさか無理だよね)
早くデヴューして下さい。そんで俺に西洋歴史小説をもっと読ませてくれよ。
関連資料を20冊くらい揃えたはいいけど、全部読まなきゃなーとか思って、
本棚を眺めてたとこ。当たり前かもしれないけど、今でもやっぱり歴史小説
の好きな人っているんだね。なんか、
>>145のレス読んで勇気付けられたよ。
今後の参考として、歴史小説のどんな所が好きで、今後どんな感じの
作品を期待しているか、読み手の側からの意見が聞けたら嬉しいな。
そうそう、新人物往来社の歴史文学賞が無くなってしまって、ちょっと凹んだね。
今後はどこの新人賞を狙って行ったらいいんだろう・・・
どうも、古代ローマを題材にした小説を書いているものです。
戦国や三国志が主流の歴史小説において、こういうスレもあるんだなあと思い、
挨拶がてら書き込んでみました。
けっこう孤独を感じていたのですが、西洋のさまざまな時代に焦点を当てた皆さんの
趣向に興味と共感を抱いています。
>>146 自分の願望はやはり古代ローマに関しての小説がもっと読みたいですね。
塩野七海氏の著作はむしろ「史書」の領域に達しているので(カエサルに
対する個人崇拝的な感は否めませんが)小説本来の生臭さが良くも悪くも
抜けている感じです。
ハンニバルなどの共和制発展期に焦点を当てた作品はそれなりに目にするの
ですが、帝政初期の内乱に関しての本も読みたいです。
19世紀ウィーンを舞台に御用達業者と皇族の関係を書こうと思って
資料を集めはじめたら比較的簡単に集まったんだが、
当時の御用達業者の大半が今なお健在ゆえに小説にするのが大変。
最近出版された『ガラス職人の日記』のような
市井の人物を主人公にした小説を書いてみたいんだが、
こういうのってあまり需要がないんだろうか?
>>149 「ガラス職人の日記」というのは存じてませんが、無名の一般人に焦点を当てた
作品は珍しくないので、それなりに需要はあるのでは?
舞台背景にある産業革命やナショナリズムを面白く絡めれば、十分に興味を引かれます。
151 :
名無し物書き@推敲中?:2008/04/23(水) 00:29:55
最近はどんな歴史物が良さそう?
ジル・ド・レを題材に書こうかと今検討中
ジル・ド・レいいねえ!
ジル・ド・レ出てくる小説って『傭兵ピエール』と『ジャンヌ・ダルク暗殺』しか読んだことないんだけど、両作品でキャラも立ち位置もえらい違って面白かったな。
154 :
名無し物書き@推敲中?:2008/06/04(水) 22:14:19
age
155 :
名無し物書き@推敲中?:2008/06/10(火) 21:21:51
age
黒太子の人のその後が気になる
こんなスレがあったとは感動。
これから時代小説書きの一歩を踏み出そうと思ってるんだ。
まだ資料揃えてるとこだけどさ。
>>157 こんな過疎スレにようこそ。ってかよく見つけたね。
2005年の夏に立てられて、約三年で150レスしかついていない奇跡のスレです。
時代モノはとにかく資料集めに時間かかるよね。
国や時代はどのあたり?(答えたくなければ無理にとは)
自分は今第二帝政期のパリ(パリ万博からパリ・コミューンまで)に関して散財中。
2chでまともなレスつけてもらえるとつい嬉しくなるww
3年で150かあ、物凄い熟成したスレなんだね。
やっぱフランス人気だなー。自分は17世紀だよ。
影も髪も薄いだけあって、ルイ13世の資料ってなかなかないんだよね。太陽王ならざくざく出てくるのに。
とりあえず、三銃士を鋭意精読中。
おおっ、自分も『三銃士』大好きだww
子供の頃、NHKでやってたモンキーパンチ原案の『アニメ三銃士』っての夢中で見てて、そこから大ハマりしたんだけど。
記憶の原風景っていうか、あれがなかったら今西洋時代小説とか書いてなかったんじゃないかなあ。
そういえばここ見てる人に、西洋歴史時代ものに転ぶきっかけになった一作とか聞いてみたいかも。
>>160 中学ん時に出会った阿刀田高の『新トロイア物語』。神話を歴史小説として書くって試みに惹かれて読み始めた。
もとから決まってる物語をどういうふうに解釈して、自分なりに意味付けているかってのを追うのが楽しかった。
自分でもやってみようとして、気がついたら歴史小説書きになっていた。
久々に来てみました。
怖ろしく時間の止まったスレだねw
まあ、またーり参りましょ。
>>160 藤本ひとみの『侯爵サド夫人』かな。
私も出会いは中学のとき。タイトルでつい手にとって読んでしまったという記憶あり。
実言うと内容はよく覚えてないんだけど、すごい引き込まれて読んでた記憶があるんだ。
それがはじまりかなー。たぶん。
にしても、タイトルに惹かれて、って……よっぽど盛ってたんだな中学の自分w
>>162 うわぁ、ひさしぶりに書き込みがあるや!(地味に毎日チェックしてた)
私もきっかけは藤本ひとみ。高校1年だったな。
出会いは『ハプスブルクの宝剣』。いまでもバイブル。
やっぱりコバルト出身の人だけあって文章が(少女趣味的な意味で)きれいだし、
エンターテイメントの王道展開を踏むのに全然ためらいがなくて、
読むたびに素直に心が躍るんだよね。「こういうの書きたい」って思う。
164 :
162:2008/07/19(土) 03:26:51
>>163 いまこのスレには私とあなたしかいない(何を言い出すw)
最近『ブルボンの封印』を読んで、途中までだだはまりしてたんだけど、
オチで急速に気持ちが萎えてしまったというさびしい体験が……。
ルイ14世好きだから、あの結末はどうも……喪失感ばかりが残りましたorz
『ハプスブルクの宝剣』おもしろいんだー。気にはなってたけど。
読んでみようっと。
165 :
163:2008/07/21(月) 20:25:13
>>164 『ブルボンの封印』のラストは激しく同意!! 出来杉君のジェームズよりルイのほうが好きだったのにあんな終わり方……。途中まで良かったのにね。
藤本ひとみ、そんなにたくさん読んだわけじゃないけど今のところ『ハプスブルクの宝剣』が自分の中では一番かな。最初に読んだせいかもだけど。
あとは『預言者ノストラダムス』と『逆光のメディチ』がすごく好きだった。
どれも思うんだけど、やっぱりキャラクター造型上手いよね。
166 :
名無し物書き@推敲中?:2008/07/23(水) 06:58:01
>>149 時代小説風だと、日本人とメンタリティや社会構造が違うから
和ものみたいな義理人情もの仕立てには出来ないので、そのあたりは工夫がいると思う
むしろ和もの現代小説の社会派ミステリーのオマージュみたいなのがいいかも
>>166 うお、4ヶ月も前の書き込みにレスがw
市井の人物の日記や新聞記事を追っかけながら
当事者(皇族と御用達業者)の話を織り込んでいく形式にしようかと思ってます。
現在はケッヒャート(宝飾品)とロブマイヤー(ガラス工芸)の資料を収集中。
デメルとザッハーの『甘い戦争(ザッハートルテの特許争い)』を始めとして、
ウィーンは物語に事欠かない都市だけに資料集めが大変。
去年ウィーンに行ったけど、今年はサーチャージや休日の並びが悪くて諦めた。
168 :
名無し物書き@推敲中?:2008/07/30(水) 09:28:27
第4回十字軍について調べてたら
『カッパドキア・ワイン』という本に当たった。
アイデアがすごかった。ブルゴーニュの騎士が
キリストの葡萄を手に入れるため十字軍に加わり
エルサレムに向かうのだが、途中で軍の進路が
コンスタンティノープルとなり、ビザンティン
を攻撃するというのが背景。騎士たちはトルコ
領内のカッパドキアに聖母マリアの葡萄があるのを
知り、そこに向かうが、今度はトルコ軍や十字軍
崩れと戦わねばならないという物語。
ベネチアやジェノバといった海運都市、
ビザンティン帝国、セルジュク・トルコなど
歴史的考証はまあ良くできていると思った。
あまりにメジャーでない中世の物語のためか、
ファンタジーノベル大賞では最終で落とされたが
本格歴史賞であれば、もっと理解されたんじゃ
ないかな。
古代ものを書こうとすると9割が妄想の産物に。
これだと歴史風ファンタジーだよねえ。
やっぱり送るところに悩んでしまうな。
170 :
名無し物書き@推敲中?:2008/12/05(金) 04:43:06
>>157 >まだ資料揃えてるとこだけどさ。
おー、俺と同じ状況だ。
俺の場合、加えて今から語学の勉強始めないといけない状態なんだけどね。
英語はまあ大丈夫なんだけど。
171 :
名無し物書き@推敲中?:2008/12/05(金) 05:20:13
みんなデータベースソフトって何か使っている?
実在の歴史人物を複数登場させる場合なんか、特にデータベースでちゃんと管理する必要が
あると思うんだよね。
自分の記憶だけに頼って書いていると、あとでどうしても矛盾が出てきたり。
172 :
名無し物書き@推敲中?:2008/12/05(金) 10:25:37
>>145 >このスレの上のほうで挙げられてる作家の作品なんかもうほとんど読み尽くしちゃった
>新たな出会いが欲しいよ。
欧米の作家が書いた本読めばいいんじゃないの?
173 :
名無し物書き@推敲中?:2008/12/07(日) 13:11:49
大航海時代の本って意外と無いね。
ゲームだと人気なのに。
海外の作家は結構航海もの書いてるのに、日本では何で誰も手を出さないんだろう?
174 :
名無し物書き@推敲中?:2008/12/07(日) 13:49:30
白石一郎読めば?
175 :
名無し物書き@推敲中?:2008/12/07(日) 23:26:10
日本だと白石ぐらいしかいないね。
選択肢がもうちょっと欲しい。
白石一郎の本は仕方なく読むけど、どうも文体が受け付けなくて。
176 :
名無し物書き@推敲中?:2008/12/07(日) 23:27:20
>>174 ゲームで人気ってことは、大西洋とかインド洋の洋船の話じゃ?
177 :
名無し物書き@推敲中?:2008/12/22(月) 09:42:15
178 :
名無し物書き@推敲中?:2008/12/24(水) 03:03:50
179 :
名無し物書き@推敲中?:2008/12/24(水) 10:19:19
たしか、まだ誰も小説にしてないと思ったんだけど?
ロシアのピョートル大帝を小説にすると面白いかも
このピョートル大帝、遅れたロシアを近代化し、いわば【ロシア版明治維新】
を実行した人だけど、いろいろ面白い人だったらしい
酒好きで、大蔵省ならぬ【酔っ払い省】を設立し飲み屋で知り合ったオッサンを
大臣に任命したり、ヨーロッパに視察旅行に行った時、旅館でドンチャン騒ぎを
演じて部屋をめちゃめちゃに下挙句、損害賠償を請求されたり
さらに近代化の手始めに『ロシア人のヒゲはロシアの後進性の象徴だ』
『このヒゲのおかげで、『うわロシアってダッセー』とか言われるんだ』
と言ってヒゲを切らせ従わない人間に『ヒゲ税』を課したり
もちろん歴史モノのお約束、戦争と宮廷の陰謀にも事欠かない
いただきます。
181 :
名無し物書き@推敲中?:2008/12/25(木) 08:22:00
おー、本当に書くの?
いや、キャラの台詞としてw
183 :
名無し物書き@推敲中?:2008/12/26(金) 00:41:23
丸ごと?
おいしいところだけw
185 :
名無し物書き@推敲中?:2008/12/27(土) 03:21:16
盗作だ!
いかにも。でもこれ、自作自演だからw
187 :
名無し物書き@推敲中?:2008/12/28(日) 03:05:47
あー、もっと金と時間があったら、現地調査しまくるのに。
何100箇所も回りたいけど、1、2箇所行っただけでかなりの出費。
188 :
名無し物書き@推敲中?:2008/12/28(日) 07:39:51
189 :
名無し物書き@推敲中?:2008/12/29(月) 20:55:56
>>179-187 ちなみにロシア史のあらましは、ネットで
【世界史コンテンツリンク集】を【検索】し目次の【れきしのおへや】を
クリックして下さい。ロシア史に興味がなくても面白いです。
つーか笑えます。
190 :
名無し物書き@推敲中?:2008/12/31(水) 20:59:31
【小説】ノルマン人がやってきた!【の出だしダケ】
西暦1016年南イタリアのガルガノの山中に40人のノルマン騎士の一行が
訪れた。聖地エルサレム巡礼の帰りで、山中にある大天使ミカエルに捧げられた
聖堂に詣でるためだ。
ところがそこに、この地方の有力者たちが集まっていた。
そしてこの人たちが騎士達に訴えた。
『ノルマンの騎士の方々、どうかこの地を【征服】していただきたい』
『・・・・・はっ?』
『だから、この地を征服していただきたい』
『・・・・・あなた方はキリスト教徒ですよね』『いかにも』
『ここはイスラムとの戦いの最前線、ビザンチン帝国の領地ですよね』
『いかにも』
『イスラムと、ではなくキリスト教のビザンチンと戦えと』『いかにも』
『あなた方はキリスト教徒でこの地の有力者ですよね』『いかにもいかにも』
『つまりキリスト教を裏切ってイスラムに寝返れと』
『とんでもないイスラムに寝返るくらいなら死んだ方がましです』
『?????・・・・・・????????』
これが25年にわたるイタリア版ノルマンの征服の始まりだった。
ネタ元・ローマ亡き後の地中海世界・塩野七生 P188〜199
わたしの小説は、この出だしだけです。参考にしていただければ幸いです。
10世紀頃のヨーロッパの話を書こうとして資料を集め始めたけど
その頃に栄えていた街のことを調べるのは意外と大変だね。
拠点となる城の移動や、鉱山の枯渇などで街の栄枯盛衰があって
パリやローマのように一貫して都市として機能しているところって、ほとんどない。
ヨーロッパ各国の旅行ガイドブックで街の成り立ちまで調べる羽目になるとは……。
マジ話、原語にあたらないと。
193 :
191:2009/01/06(火) 00:02:57
もともとの話が小さな村の言い伝えなんで原語の本すら満足にない状態。
なので、とりあえずわかる事項を集めるという『外堀から必死に埋めてる』状態。
物語として登場するエリアは10カ国以上になるんだが、
全部の原語あたって理解するのは、相当な言語学者でもない限りたぶん無理……
ドイツ語・ハンガリー語・イタリア語までは図書館でも対応できるが残りはマイナー言語が多すぎるw
いざとなれば、実地調査するしかないか……。
>>193 俺はヨーロッパではないけど、似たような状態。
英語は普通に読めるけど、あと2ヶ国語は辞書引き引きでも読めるようにしたい。
で、本当はもっとやりたい言語たくさんあるけど無理なんで、2ヶ国語までに絞るのに結構時間かかった。
何語をやると一番いろんな資料・史料に当たれて、効果的で、自分に向いてて、割と短期間で学べるかが
なかなか分からなかったから。
こりゃ本文書き始めるまでに、後、最低後2年はかかるな。
>>193 どこの国?
調べ方は、少し嘘ついて、世界史板で聞いてみると結構ヒントもらえたりするよ。
もうやってるのかもしれんが。
196 :
名無し物書き@推敲中?:2009/01/06(火) 02:05:35
>>191 10世紀は意外とじゃなくて、普通に大変だと思うけど。
よほどメジャーなとこじゃないと。
ℳℴℯℳℴℯ ♥
198 :
191:2009/01/06(火) 21:24:43
>>194 英語も怪しい自分からするとうらやましいかぎり。
とりあえず片言の第2外国語を使ってでも現地調査に出かけるべく
個人旅行会社にあれこれリサーチしてみたところ……
年末年始は金持ち専用、GWは休業、9月下旬はつまらないとか。
宿屋は最低でも3連泊はしてねといってるらしいが……盆休みが4日しかない。
>>195 もともと世界史板や歴史ゲーム板の住人なんで、今度試してみるよ。
199 :
194:2009/01/07(水) 00:02:07
元々語学オタクなんでね。
若いときちょっとだけ齧って忘れかけた言葉が20ヶ国語ぐらいはあるんで、何語やるにしても
最初の取っ掛かりがあるからまだいいんだけど。
とりあえず次はポルトガル語、それが出来たらペルシャ語をやる予定。
ただ史料を読むには、現代語だけじゃだめだというさらに厳しい事実もあって。。
>191
(・∀・)人(・∀・)ナカーマ!!
自分も十世紀のドイツを追いかけてついに十年目に突入したけど、こんな超マイナーな時代をやろうとする奇特なやつ自分以外に初めて見たぜ!
ラテン語も古高ドイツ語もかじったし現地にも何回か行ったけど、調べれば調べるほど大事になりすぎて未だにどうしても書けないのだ……(とほほ)。
もう仕方ないから一生かけてやるつもり。
お互い頑張りましょう!
ときにすでにチェック済みかもしれないけど、これなんかどうでしょうか?↓
瀬原義生『ヨーロッパ中世都市の起源』未来社、1993年。
ローマ時代のキウィタスからさかのぼって書いてくれてるので重宝してます。主要都市はかなり網羅されてる。
とっても分厚くてほとんど事典。
ところで気付けば200ですね。三年半もかかってようやくか。
スレ立った時から見てるので感慨深いや……。
確かに奇特だなぁ。
むしろその時代なら、イスラムの方が書きやすそうな。
他にもいくつか書いてて、そのうち一つがそれなの?
それともその時代オンリー?
202 :
200:2009/01/08(木) 02:20:47
>201
他にもいろいろ書いてて、そのうち一番大事にしてるのがそれです。
イスラムも好きだけど残念ながらアラビア語読めないです。
いつの日かお金持ちになれたら平凡社東洋文庫を集めたい……。
ちょっと時代下るけど(13世紀)、シャジャル・アッドゥッルと義息のトゥーラーン・シャーの宮廷闘争とか書けたら面白いだろうなあ、と思ってる。
でもイスラムは宗教的にまずいことでも書いてしまったら、というのが怖いや。
203 :
191:2009/01/08(木) 02:24:18
>>200 紹介してもらった本は尼だと取り寄せになるみたい。
10世紀頃って、2〜3000円ほどの各国史の本では数ページしか記述がなくて買う気が失せるんだよなぁ……。
必要な内容は本屋で熟読して、店を出るなりメモする貧乏性w
いま読んでるのは書こうとしているものと直接関係はないけど『黒死病 ペストの中世史』って400ページほどの本。
明日には尼から500ページほどのとある国の文学史観の本が届く。
今度の3連休には該当エリアの地図等を買いあさる予定。
この調子で資料を集めていると、たぶんGWの頃には本棚を買い足さなければ……。
実はシーン単位なら少し書いてたり。
風呂の中でぼんやりと浮かんだのをパソコンのメモ帳に一気に書き留めたのが、いくつか。
会話や物語のテンポを殺さない程度に、また物語にリアリティーを持たせるための知識と雑学を盛り込むために
資料を集めそれらをどうやって活かそうかと考えるのは楽しい作業だ。
元々短文書きなので、キャラ設定に厚みを持たせたりリアリティーを追求しなければ
一気に書いてしまえなくもないんだろうけど、今度ばかりは落ち着いて書きたいと思ってるんだよねぇ。
>10世紀頃って、2〜3000円ほどの各国史の本では数ページしか記述がなくて買う気が失せるんだよなぁ……。
>必要な内容は本屋で熟読して、店を出るなりメモする貧乏性w
数ページなら、図書館でその本リクエストして取り寄せて、デジカメで撮っておけばいいのに。
俺は全部図書館でコピーしてるなあ。
本で一冊持ってるより項目別に整理しやすくて便利なんだよね。
各国史とかだと特に、違う作品に使う資料とか分けてファイルに入れられるから。
本棚に入ってるの半分近く本じゃなくてファイルだ…。
>>200 >>203 その本今「日本の古本屋」で検索したら三冊あったよ。5000〜6000円するね。
どうしよう、買おうかな……。
書けないのはあの本が無いから! なんて後悔する前に買ってしまえ!
必要な本、いちいち買ってたら、200万、300万なんてすぐに超えてしまうよ。
>>208 現地調査費を除いて、200〜300万も資料費がかかるほど大層な物語を書いてるの?
小説なんだから、まさかあとがきに参考文献一覧のページをつけるわけにもいくまいて。
節約しいしいじゃないと、純粋に本代だけで、軽くそれぐらい超えるよ。
内容が複数国にまたがってるから。
絶版になってるちょっと古い本をマーケットプレイスで買おうとすると、1冊2、3万なんてざらだし。
もしショッピングカートに入っている本の合計金額見たら、恐ろしいことになるよ。
>小説なんだから、まさかあとがきに参考文献一覧のページをつけるわけにもいくまいて。
参考文献は別に書かないつもりだけど。
>>202 知ってるかもしれないけど、東洋文庫ならジャパンナレッジっていう
有料辞書サイト(1575円/月)の会員になると、おまけとして700冊くらいを
閲覧できるようになるよ。全文検索とかもできるようになったらしい。
ありとあらゆる辞書を串刺し検索できるので以前会員だったことがある。
ttp://www.japanknowledge.com/
>>210 ショッピングカートって、まさかAmazonのマーケットプレイスのこと?
実際に手にとって中身を読まないで書籍を買いあさってたら、そりゃあいくらお金あっても足りないよ。
歴史に関する書籍の価値は大まかに言って
1.歴史的事実の記述そのものの価値
2.その歴史的事実に対する筆者の解釈の価値
3.発行部数や年数による希少性の価値
の3つがあるけど、日進月歩の科学技術や一連の流れ知ることに価値がある政治経済ならともかく
歴史的事実なんて世紀の大発見でもない限り変更されることはないし、
歴史解釈なんて特に時代小説ならば筆者が加味することも変容させることもアリなわけで、
絶版で(発売当時の数倍以上の価格なのであろう)2,3万も出して買う本は
実は希少性にしか価値がなく、小説を書く上での資料価値は決して高くないような気がするんだけど、どう思う?
もっと下世話な言い方をすれば、絶版で数万も出さなきゃ買えない本は
多くの読者が知りえない学術的に価値のある歴史的事実を含んでいるかもしれないが
多くの読者が知りえないことは『小説としてのリアリティー』を補強するには使えないってこと。
>>212 >実際に手にとって中身を読まないで書籍を買いあさってたら、そりゃあいくらお金あっても足りないよ。
そんなアホなことはするわけないだろう?
図書館で一回取り寄せて、金出して買う価値があれば、買うようにしている。
>絶版で(発売当時の数倍以上の価格なのであろう)2,3万も出して買う本は
>実は希少性にしか価値がなく、小説を書く上での資料価値は決して高くないような気がするんだけど、どう思う?
>多くの読者が知りえないことは『小説としてのリアリティー』を補強するには使えないってこと。
そんなことは全然無い。
自分の分野からだけ物を見すぎ。
日本語のその時代のその分野について書かれた本が、その本しか無いってこともよくある。
それに2、3万なんてそんなに希少性云々言うほどの値段じゃないよ。
希少性がある本だったら、すぐ10万ぐらいは超えるし。
>>209 つーか、実際にかかった金額を書いてるわけじゃなくて、
「〜したらかかってしまう」って言ってるんだろうに。
215 :
名無し物書き@推敲中?:2009/01/09(金) 01:47:17
>212
>多くの読者が知りえないことは『小説としてのリアリティー』を補強するには使えないってこと。
8割方の読者が元々知らないことだから、後は想像で補っても構わないって言ってる?
>>212 >実は希少性にしか価値がなく、小説を書く上での資料価値は決して高くないような気がするんだけど、どう思う?
>多くの読者が知りえないことは『小説としてのリアリティー』を補強するには使えないってこと。
購入するのが、史料か資料かによっても違うが、別に
リアリティーを出す為だけに本を買うわけじゃない。
あまり人に知られていない記録、事実を発掘して、独自のアイディアに
つなげる必要があるから、珍しい文献は十分に価値がある。
本にいくらかけるかは、本人のこだわり次第だからねぇ。
フィクションなんだし、不明な部分は想像力で補えばいいって開き直れば、web上の情報だけでも書けないことはないし。
それも国と時代によるけどね。
>>204 俺もスキャン用にデジカメ買おうかと思ってるんだけど、向いてる機種とかってあるの?
それともマクロ撮影機能が付いてれば、なんでもいい?
>>215 多少なりとも創造で補うだけの力がないなら、作家より歴史家になるべし
>>215 そんなこと言ってたら時代小説なんか書けないと思うよ。
215は出来ないって言ってるんじゃなくて、聞いてるだけだろ?
>220
時代小説は書けないかもな。
俺は歴史小説を書くから、もうちょっとこだわるけど。
222 :
名無し物書き@推敲中?:2009/01/09(金) 12:04:03
>>219 その程度で歴史家になれるわけ無いし。
つーか
>>215が言ってるのは、分からないことを想像力で補わないって言ってるんじゃなくて、
ほとんどの読者が情報を持ってないなら、ごまかしてもいいと思ってる?ってことじゃねえの。
で、ほとんどの読者にとって既知の情報を調べるなんてことは、常識以前のことで、
リアリティってのは、大多数の読者が知らない情報をちゃんと調べてからにじみ出て
来るもんだと思うが。
最近ここ、やっと人が増えて来ていいねぇ。
以前は議論なんて、やりたくても出来なかった。
>223
同意。このスレがこんな勢いでまわったこと一度もなかった。
ちょっと感激してる。
同じことやってる人がある程度いてくれないと、モティベーション保つのもきついからねぇ。
>>202、
>>211 東洋文庫は、eBOOK化してくれたのもありがたいね。
比較的安価(2000円弱だけど)で買えるんで、以前みたいにバカ高い古本買わなくていいし、場所も取らないし。
227 :
202:2009/01/09(金) 21:48:36
>211
まじか…。不勉強にして全然知らなかった。
ジャパンナレッジすげえなオイ。教えてくれてありがとう!
ずっと図書館行く度にせっせとコピーしてたんだ。
前嶋版『アラビアン・ナイト』の後ろについてる索引だけ二十巻分製本して
持ってて、暇さえあればめくってるんだけど、「カミン入りシチュー」だの
「七つの天の仕組み」だの「大広間の構造」だの眺めてるだけで時間を忘れてしまうよ。
イスラムはメインのフィールドではないのでいつの日か使える時がくるんだかどうだかわからないけどもww
史料のほうは親切な方々が向こうの青空文庫みたいなとこに
けっこういろいろ上げてくれているおかげで、自分はあまり買わずに済んでる。
(貧乏なもんで一冊一冊真面目に買うのは正直苦しいのだ……)
みんなご存知かもしれないけれどこういうところ。↓
http://www.gutenberg.org/wiki/Main_Page http://www.thelatinlibrary.com/
みんなが今書いてたり構想を練っているのは
・メジャーな人物の歴史小説
・メジャーな人物の時代小説
・マイナーな人物の歴史小説
・マイナーな人物の時代小説
のうち、どれ?
>228
どこまでがメジャーでどこまでがマイナーかという線引きが難しいのと、
あと歴史小説と時代小説の定義でもめそうだけど、
とりあえず自分が自分の作品をどう思ってるか、ってことでいいかな?
だったらマイナーな人物の歴史小説 ノシ
マーケットプレイスは値段の変動があるんだよね。
値段が分かってるんじゃなくて、他の出品者がつけてる金額を見て、それより1円安い値段を
つけているだけのやつがやたら多い。
品数が多いと逆オークション状態だけど、出品者が少ないと高止まり。
1年前に、1万円前後でみな出品していた本が、1年後に100円が相場になっていたことも。
実は本当の価値を知らない出品者が多いので、専門古書店で7万円する超希少な本を、
300円台で入手できたこともある。
>>228 マイナーな時代の時代小説、かな。
人物っていうより時代。
教科書に出て来るような人が主要人物の中に入ってたりはするんだけど、
主人公はいたかもしれない架空の人だし。
エピソードもほんとうにあった事件を背景にはしてるけど、メインとなる部分は"いかにもあったくさい大嘘"だったりするし。
233 :
名無し物書き@推敲中?:2009/01/10(土) 00:46:50
>>228 俺の場合、人物は後で、まず時代があったなぁ。
大航海時代なんで、一見凄いメジャーそうなんだけど、実は書いている人少なかったり。
>>226-227 最近は色んな資料や本が電子化されてネット上で公開されてるから便利だね。
たとえばタイムスみたいな歴史ある新聞社が100年も200年も前の新聞を
検索閲覧可能な状態でアーカイヴしてたり、ついこの間もEUでは電子図書館が
立ち上がったばかりだし。お金が無くても熱意さえあれば結構なところまで
調べられるようになってきてるね。少なくとも先進国やBRICsでは。
わたしは架空人物の時代小説がメインなんであんまり深い下調べはしなくて、
著名な本や論文に引用されてる基本書をさくっと当たる程度だけど、
これからは本業の歴史家顔負けの小説家がざくざく出てきたりするのかもしれない。
あと、リンクの方ありがとう。
100年以上前の本とかは業者さんに頼んでも手に入らないことがほとんどで
諦めてたんだけど、こんなサイトがあるんだね。表紙とか図版までスキャン
されてるのは好感度高し。丁寧な仕事だね。
235 :
名無し物書き@推敲中?:2009/01/10(土) 02:53:35
日本だと、著作権が切れた本をフリーで公開しているところって青空文庫ぐらいしかないけど(少なくとも小説は)、
英語はそういうサイトが無数にあるね。
メジャーな作品だと、ググればすぐに見つかるし、wikipediaの該当項目からリンクを張ってある
ことも多いので、俺はそういうのを利用している。
>>234 >少なくとも先進国やBRICsでは。
先進国はまあ分かるけど、BRICsってそんなに充実してる?
>>232 それって広い意味でのファンタジーでもあるってことだよね?
>>235 英語圏ではそういった有益な情報を無料で公開してる所が多いね。
日本だと普通に有料制だったりするけど。そのうち、こういう情報共有の
あり方の違いが国力の差に跳ね返ってくるんじゃないかと思ってる。
日本で科学論文とかの情報提供を担当しているJSTの人にもアメリカとかの
状況をお話して懸念を伝えたこともあるけど。当時、論文の検索料金が
結構高かったから。今は1/6くらいになって使いやすくなった。
>>236 結構凄いよ。
インドとかは携帯が普及しまくっているし、
中国のインターネット熱はご存知の通り。
インターネットや携帯のモバイル通信とかは定額制で、
収入格差を考えてもまずまずの値段で使えたりするし。
あと関係ないけど、東南アジアの街角ではDSとかPSPとかに熱中してる
兄ちゃん姉ちゃんがたくさんいるし、リアル男なんてアウトオブ眼中なんて
腐女子とかも時々いる。
239 :
236:2009/01/10(土) 05:10:22
>>238 いや、青空文庫やプロジェクトグーテンベルクみたいなサイトがあるかって意味なんだけど。
ポルトガル語これから始めようと思ってるんで、ブラジルがそこまでレベル高いとすれば、
かなりありがたいんだが。
240 :
名無し物書き@推敲中?:2009/01/10(土) 06:10:02
皆さん、歴史物にはまった作品、もしくは目標にしてたりする作品って何ですか?
>>202 >アラビア語読めないです。
この際勉強してみては?
>241
あはは。今は専門にしてる分野の言語でけっこうあっぷあっぷで。
(言語野がしんでるんじゃないかってくらい語学苦手なんよorz)
でもいつかちゃんとやりたいな。
ラジオ講座なんかあると後学のためにちょっと聴いてみたりしてる。
もちろん腰を据えてやらんことには全然使い物にならないけども……。
>>240 歴史物にはまったきっかけとしては、たぶん小学生の頃に読んだ
柴田錬三郎の『三国志〜英雄ここにあり〜』だと思う。
最近ハードカバー版が出てたので読み直したけど、
話の筋を知っていても続きが読みたくなる文章だと思った。
目標は難しいな……『後宮小説』は狙っても出来そうにないし。
土曜の深夜にやってた『絶対やれるギリシャ神話』は面白かった。
神様が関西弁、人間が標準語というバイリンガル(?)仕立て。
中丸明の『ハプスブルク一千年』は名古屋弁使ってたかな。
自分が持ってる小説のテーマを登場人物に語らせるのは上手くやらないと興ざめになってしまうんで、
神話のようにわかりやすいエピソードだけを提示してテーマは読んだ人が各自で汲み取ってね、
というスタイルにしようかなと思案しているんだけど、どうしたものだろう。
244 :
名無し物書き@推敲中?:2009/01/10(土) 08:49:09
きっかけは難しいと言うか、はっきり覚えてないなぁ。
子供の頃は岩波の少年少女文庫を読みまくってたんで、その影響が強くて、高校の頃は逆に日本志向。
ちなみに日本の歴史物を読み出したのは、中学のときに週刊新潮に連載されていた
隆慶一郎のデビュー作『吉原御免状』を読んだこと。
目標というか理想は、ブルワー・リットンの『ザノーニ』。
18Cのイタリアやフランスを舞台に、フランス革命勃発までを書いた神秘小説。
245 :
名無し物書き@推敲中?:2009/01/10(土) 10:24:43
>>243 >中丸明の『ハプスブルク一千年』は名古屋弁使ってたかな。
Amazonでその本見てみたんだけど、レビュー辛口のが多いね。
確かに名古屋弁って聞いただけできわものっぽい気はするが。
ただ多国籍のストーリーにするときって、意思疎通がスムーズに行かないことを表現したり、
しないといけないんで、方言使ってみたくなるんだよね。
あと、歴史物なんで、それっぽい古風なしゃべり方もある程度は取り入れたいし。
基本標準語で、テイストとして混ぜるしかないんだろうけど。
>>239 先進国やBRICs出身のワナビにとっても(英語での)調査環境が整いつつある
って意味で話してたんで、各国語でグーテンとか青空みたいなサイトが
存在するかまでは知らないな。
247 :
名無し物書き@推敲中?:2009/01/10(土) 18:11:57
史実を元にするのはしんどいから史実をネタにして架空世界ファンタジー
を書いてる。
248 :
202:2009/01/11(日) 10:49:14
>240
理想の一作は辻邦生の『背教者ユリアヌス』。日本人が書いた西洋歴史物の最高峰だと思ってる。
とにかく凄まじいまでの美学が詰め込まれてる感じ。
あれを読んでる間は『ユリアヌス』を読む以外のことが何もできなかった。
文章美と、ドラマの盛り上げ方と、キャラクターの魅力とテーマ性と、どれをとっても一級。
死ね前にあれだけのものが書けたらたぶん人生に満足する。
>247
アルスラーン戦記とかマヴァール年代記みたいなもの?
いいじゃない、ああいうの。
249 :
名無し物書き@推敲中?:2009/01/11(日) 15:00:47
>>240 はまった作品と言うわけではないが、子供の時からいろいろ読んでて、小公女の
最後の方で、屋根裏部屋から屋根伝いによその家に歩いて行ける光景が、
リアルにイメージとして残ってるのをふと思い出した。
その後、宮崎駿などのアニメで実際に視覚化されたんで、多くの日本人が同じイメージを
共有しているかと思うけど、こういうのも子供の頃遊んだ場所などと一緒に、自分の原風景を
形作るっていて、ひいては作品にも反映してきたりするんだと思う。
目標はいろいろあるけど、例えば諸星大二郎。
『封禅』みたいに、古いごく短い記録を元に、独自のそれっぽい話を作るスタイルは憧れる。
>>248 >アルスラーン戦記とかマヴァール年代記みたいなもの?
どんピシャっす
後追いが意外に伸びなかったよな。
ちょっと惜しいジャンルだ。
馬鹿な! 一週間で60レスだと!?
いったい何があったんだ!?
世界史板にリンクが張ってあったりしたしなぁ。
外国歴史物をやる人って、元々一般人より語学に自信があるんでしょうか?
辞書引き引きぐらいでいいんで、資料読んでる外国語って何語があります?
私は今のところ英語だけなんですけど。
>>254 英語ぐらいなら辞書だけでも対応できるが、小説の舞台にしてる現地語は全くダメ。
そこで現地語の文献を自動翻訳にかけてそこからキーワードらしき言葉を選んでgoogle検索。
書籍のタイトルがヒットしたら大型書店や図書館でチェックして、気に入ったものはamazonで購入。
外国語文献といっても実は外国製の地図についてる(本来は余計な)
ホテルとかの宣伝だらけの小冊子とかなんだけどね。
コレが意外なことに、街の由来や文化、街並みまで言及してたりするんで
自動翻訳にかけると日本語googleでは知りえない情報が拾える。
日本語で書かれた地図の代わりに現地語で書かれた地図マジお勧め。
ちなみにその現地語って何?
257 :
名無し物書き@推敲中?:2009/01/12(月) 03:09:30
英語、中国語、韓国語ぐらいなら辞書引きながら読めるけど、
本当はアラビア語、ペルシャ語をやりたいんだよねぇ。
両方は多分無理なんで、どっちかに絞らないといけないんだが。
アラビア語は日本語の教材も大分増えてきたんで、やりやすい気もするけど、
多分言語的にはペルシャ語の方が日本人には簡単そうなんで、悩むところ。
英語>フランス語>イタリア語>ドイツ語
の順で読める。ものすごく辞書ひけば。電子辞書万々歳です。
もっともドイツ語なんかは読めるとか言ったら怒られそうなレベル。
時間ない時やどうしてもわからない時はエキサイト様に助けを請うて英語にしてもらってる。
書いている時代が新しいのでとりあえずは一次史料を読むのにも困っていない。
中世とかやってみたいけど、中英語だの古フランス語だの中高ドイツ語だのに手を出せる気がしない……。
259 :
名無し物書き@推敲中?:2009/01/12(月) 06:26:43
古いと言葉も大きく違うからねぇ。
ペルシャ語の唯一の救いは、俺が狙っている時代が、すでに近世ペルシア語(現行で使われているペルシャ語)であること。
7世紀以降は、これでカバーできてしまうってのが凄い。
ちなみに中世ペルシア語は3世紀〜7世紀。
260 :
名無し物書き@推敲中?:2009/01/12(月) 06:44:00
>>234 >これからは本業の歴史家顔負けの小説家がざくざく出てきたりするのかもしれない。
最近は、マンガでもしっかり考証したものが受ける傾向にあるしね。
今の時代に、横山光輝とか、手塚治虫読むと、どうにも大雑把過ぎて。
初等文法をかじるくらいなら割と簡単だし、勢いに任せてついつい幾つもやろうとしてしまうけれど、
それと実際にテキストを読みこなせるようになることとは全く別なんだよね。
やっぱりほんとうに読めるようになろうと思ったら覚悟を決めてその言葉だけを長いことじっくりやらなきゃいけないんだと思う。
一度に何兎も追うと一兎をも得られないまま終わってしまう。
……というようなことを、ひとつとしてモノにならなかった十ヵ国語の文法書を見て日々思うのだorz
そして言語はセンスによるところも大きいよなあ。
そういえばここの人たちどんな漫画読むの?
自分は青池保子の『アルカサル』とかあしべゆうほの『クリスタル・ドラゴン』とかすごく好きなんだが。
あと『天は赤い河のほとり』も夢中で読んでた。
最近は惣領冬美の『チェーザレ』にはまっている。
263 :
名無し物書き@推敲中?:2009/01/12(月) 07:12:48
語学は結局使ってなんぼだよ。
文法にしても、単語覚えるのにしても、やりだすと楽しいんで続けてやってしまうが、
ふと気づくと全然本読む力ついてなかったりする。
本を読めるようになりたかったら、文法にしろ単語にしろ、2、3日ぐらい最初に期限を切ってしまって、
ごく初歩レベルでいいから集中して頭に叩き込み、さっさと文章読む訓練に入った方がいい。
もちろんその文章は、子供向けなどの簡単なものだけど。
で、どうせ四苦八苦して全然読めない(辞書をひく力さえなかったり)することを思い知らされるが、
都度、必要に応じて単語を暗記したり、文法書を読み直していくということをすれば、簡単な言葉
の子供向けの本なら、数ヶ月で読めるようになってくる(もちろん辞書ひきひきだけど)。
>>262 歴史物に限れば、『ヴィンランド・サガ』、『エマ』、『ピルグリム・イェーガー』、あとは諸星大二郎とか。
石川雅之の『カタリベ』って期待したけど、雑誌の都合で1巻で止まってしまってるのが残念。
266 :
255:2009/01/12(月) 09:06:17
>>256 ドイツ語だよ。自動翻訳するのはもちろん現代のドイツ語だけ。
自分の場合、16世紀の人が何百年も前の言い伝えを書き残したものが一次資料なので、
ドイツ語文献から1つの事実を調べてみても資料によって内容にブレがある。
別に語学者や歴史学者になるわけじゃないので話の大意がつかめたら
プロットを固めつつ、シーン単位でどんどん書いていくつもりではいるけれど。
よく駅のインフォメーションとかホテルのロビーで掌サイズのシティ・マップ(Stadtplan)無料で貰えるもんね。
確かにあれはマジで便利だ(街を歩く時はもちろん資料としても)。
普通のガイドブックには載ってないようなすごい小さい通りの名前まで書いてあるし。
自分も大事に持って帰って重宝してるよ。
268 :
名無し物書き@推敲中?:2009/01/12(月) 11:54:06
でも、今はグーグルマップがあるからそれで済んでしまいそうな。
>>262 >>264 けっこうかぶってる。
『ピルグリム・イェーガー』好きだったなあ(ザビエルww)。『シュヴァリエ』もいいけど絵も時代もあっちのほうが好み。
あと岩明均の『ヘウレーカ』『ヒストリエ』。
それから加藤知子の『天上の愛地上の恋』を姉にすすめられ……当初は絵が受け付けなかったが読んでるうちにはまってしまった。
270 :
名無し物書き@推敲中?:2009/01/12(月) 12:19:48
まあ被るだろうなぁ。
このスレの人間なら、大抵『チェーザレ』は読んでいそう。
架空時代物になるのかもしれんが、俺は『蟲師』も好き。
岩明均もいいけど、もうちょっと絵がうまけりゃなぁ。
歴史物では、『カンタレラ』、『北宋風雲伝』、『蒼天航路』、森川久美のヴァレンティーノ・シリーズとか。
ずっと自分のことマイノリティーだと思っていたが……
(このスレずっと超過疎ってたし)
自分と似たようなひとたちけっこういるもんだな。
なんだこのあたたかい気持ちは。
272 :
名無し物書き@推敲中?:2009/01/12(月) 14:13:30
まあマイノリティーには違いないだろうね。
このスレも、多分5、6人ぐらいしか書き込んでる人間いなさそうだし。
>>266 >16世紀の人が何百年も前の言い伝えを書き残したもの
なら、ドイツ語資料だけじゃなくラテン語資料にも当たってみたら
以外と面白い発見があるかもよ。
274 :
266:2009/01/12(月) 23:47:39
>>273 ラテン語までは手が出ないけど、
イタリア語文献で面白そうなのを見つけたので現在取り寄せてる。
これ以上いろいろしゃべるとネタバレしそうなので自重する。
275 :
名無し物書き@推敲中?:2009/01/13(火) 00:35:55
>>272 好きなマンガ書き込んでるのも4人だし、書き込んでないのも一人二人はいるとして、それぐらいかなぁ。
276 :
名無し物書き@推敲中?:2009/01/13(火) 02:55:06
>>244 岩波少年少女文庫はいいよね。
最近の小説は、細部に気を取られるあまり、小手先のテクニックばかりになってしまって。
最初に、古典の骨太のストーリーを叩き込んでおくことは大事だと思う。
277 :
名無し物書き@推敲中?:2009/01/13(火) 03:29:09
278 :
名無し物書き@推敲中?:2009/01/13(火) 11:30:15
279 :
名無し物書き@推敲中?:2009/01/13(火) 14:16:17
皆さん、作品の舞台って必ず行ってみてから書きますか?
過去レス見ると、想像だけで書いている人も多そうな気がするんだけど。
昔は海外行ったことがある人自体が少なかったからいいけど、最近は誰でも気軽に行けるように
なったんで、想像力を駆使するタイプの人は、逆にやりにくそうですね。
>>279 もちろん作品の舞台を全部自分の足で見て回れるに越したことはないが
オレの場合、休みを3ヶ月取っても全部見て回るのはまず無理。
あくまで書くのは小説であって紀行文を書いてるんじゃないんだから、
小説の舞台や仕掛けとして重要でない風景描写は意図的に省略すべきと思う。
その工夫としていくつか挙げるならば
1.舞台を絞り込む。
(物語の展開に必要のない移動シーンは簡略化・省略してしまう)
2.例えばウィーンなら登場人物のやりとりをシェーンブルン宮殿内で済ませて、街の描写を省略。
(宮殿内でシーンが完結するなら、宮殿の外の描写はむしろ邪魔になる)
3.回想等を用いて、情景描写が曖昧であることが不自然にならないようにする。
シェーンブルン宮殿の部屋の配置を知りたければ旅行ガイドブックでも調べられるし、
ビーダーマイヤーの調度品を知りたければ、ウィーンの王宮家具・調度品博物館のサイトで
椅子の形状を調べるも良し。そういう小さいところでしっかりリアリティーを出せば
実際に現地を訪ねなくても読者を満足させる描写は出来ると思うよ。
281 :
名無し物書き@推敲中?:2009/01/14(水) 01:35:56
時代や国にもよるだろうね。
当時の建物が何も残っていないってこともよくあるし。
司馬遼太郎クラスだと、そういう場所もくまなくまわっているけど、俺らには無理だなぁ。
西洋歴史物(東洋もかもしれんが)って、どうしてもファンタジーの方に行きがちだよね?
千年前とかになると地形も大きく変わってしまうことがあるからな。
歴史地図を紐解くと河の形が全然違っていたりするのはよくあるし。
昔は、空気ばかりは実際に行って吸ってみないと仕方がない、これだけは地図や写真ではわからん、と頑なに思っていたので、一度かなり無茶をして周遊したことがある。
確か格安航空券が八万。ユーレイルパスが五万。ユースと寝台車を交互に七日間泊まり倒して宿泊費が二万くらいか。
四か国をまたいだ九日間の旅で、諸雑費を含めても二十万は超えなかったはずだ。
次はいつ来れるかわからんから、土を踏むだけでもいい、舞台になるところをまわれるだけまわろうと思って、ノート片手に延々列車に乗り続けた。
降り立てたのは二十都市くらい。
ほとんど通りすぎるだけだったけど、行かなければ思いつかなかったエピソードが大量にあるので、相当意義のある旅だったとは思ってる。
もっとも今ではGoogleEarthなんかのおかげで行かなくてもかなりイメージを膨らませることができるようになったわけだが。
ここ、という場所で高度を下げて360度見回せばどちらに何があるかすっかりわかるもんね。
ストリートヴューがもっと発達してくれればと期待。
あとようつべに大量に上がってる現地のドライバーによるドライブ映像にもかなりお世話になってる。
ディーン・R. クーンツは『ベストセラー小説の書き方』の中で
『(読者にとって)エキゾチックな舞台は喜ばれる。ただし、異文化圏では自分で1日見て回った程度では
本当の意味でのリアリティーは出ない。何故なら異文化は誤解しやすいからだ。
必ず現地の複数の人間にインタビューして、イメージを修正せよ』と述べていて、これには同意。
俺も今夏に1都市に数日滞在してインタビューしてくるつもり。
ただ、著者の京都や日本についての著述は、日本人の自分が読むと若干違和感がある。
寿司とSushiのように
「『現実そのまま』としてのリアリティー」と「『読者が望む小説』としてのリアリティー」があって、
それを読み違えるとベストセラーにはならないんだろう、きっと。
ちなみに
>>280の工夫の1・2も『ベストセラー小説の書き方』に書いてあるね。
まあ、1000年前だと都市圏の川の流れは多くの場合変わってるよね。
歴史的には陸上輸送が水上輸送の効率を上回ったのはごくごく最近なわけだから
運河の造営や治水工事で人為的に地形が変わってるはずだし。
285 :
名無し物書き@推敲中?:2009/01/14(水) 06:49:01
>>262 メジャーどころが出てしまってるんで、五十嵐大介の『魔女』とか、あとは歴史と言っても現代物なら『虹色のトロツキー』。
意外に、水木しげるの歴史物ってよく調べてあって面白い上に勉強になる。
『劇画ヒトラー』『劇画近藤勇』『神秘化列伝』シリーズとか。
現地に行ってみるというのは、視覚以外の情報を得るためってのが結構大きい気がする。
食べ物も、現地の気候で食べて初めて味が実感できたり。
現代ものなら"イメージの修正"の必要性にも頷けるけど、歴史ものの場合はどうだろう。
ヨーロッパの小さい街で元気なばあさんちに半年くらい住まわせて貰ったことがあるんだ。
ドライブと登山が趣味って人だったんだけど、歴史に興味があるって言ったらすごい喜んで
普通の交通機関じゃ行けないような山奥の遺跡とかたくさん案内してくれたり、森歩きに連れてって貰ったり、
ばあさんのお友達って人たち(もっぱらじいさんばあさんの)から地元に伝わってる伝承なんかいろいろ語って貰ったりもした。
収獲は多かったけど、正直行く前と帰ってからとでイメージは特に変わらなかった。
想像していたものを補強したという感じ。
たぶん現代のその土地じゃなくて、ウン百年前の姿をずっと追いかけていたせいなんだと思う。
あるいは半年程度の滞在ではわからなかったということなのかもしれないが。
>>287 現地人がその伝承を好意的に受け入れているのかそうでないのかを
直に確認できたわけだから充分価値があるよ。
現地に行けという意見の主旨はたぶんこれでしょう。
ガイドブックに頼ると、この部分は全く見えてこないからね。
俺、元々バックパッカーだったんで、数ヶ月間ぐらい海外放浪するのは当たり前だったんだけど、
やり終えてから小説書いてみたくなったしなぁ。
しかも書こうとしている舞台が、行ったことある場所と調度ずれてるし。
平日は低調なスレ
待ちに待った休日がやってきました。
292 :
名無し物書き@推敲中?:2009/01/19(月) 00:04:01
休日終わっちゃったよage
みんなネタ切れ?
294 :
名無し物書き@推敲中?:2009/01/19(月) 02:45:12
わーんせっかく最近まわってたのにー。
じゃあ現代日本人が外国の歴史ものを書くってことについて
どう考えてるかとか語ろうぜ。
ちなみに自分は歴史の真実を描きたいというよりは、
どちらかというとタカラヅカみたいな世界をつくりたい。
藤本ひとみが非常に好きなもんで。
もちろん向こうでも通用するような歴史小説を書けたら素晴らしいに違いないけど、
思想から生活習慣から何から、全部そっくり外国の、その当時の世界にあわせるというのは
不可能だと思うし、できたとしても理解不可能なものになってしまうと思うんだ。
結局のところ日本人に読んでもらうために書いてるしね。
日本人が憧れる、日本人が見たいと思うような世界が描ければ
それで十分かもしれない、と思うことがある。
>じゃあ現代日本人が外国の歴史ものを書くってことについて
その前に、なんで向こうの作家が書いたものを読まずに、わざわざ日本人が書いたものを読みたがるかを
考えた方がいいかも。
296 :
名無し物書き@推敲中?:2009/01/20(火) 02:22:35
作者が、日本人に受けるツボを知ってるかどうかかな?
297 :
名無し物書き@推敲中?:2009/01/21(水) 02:37:12
298 :
名無し物書き@推敲中?:2009/01/23(金) 00:48:47
久しぶりにいい資料に巡りあった。
トレッキングのDVDが資料になるとは思わなかったぜ。
それでもというかそれゆえ現地をこの目で見てみたい……。
俺がやってるとこも日本じゃ誰も知らないようなドマイナー時代&地域なんだけど
ふとようつべで検索してみたら現地の『ふしぎ発見!』みたいな番組がひとつどころでなく引っ掛かって、
「○○(←地名)考古学チームのみなさんに発掘の様子を見せてもらいました。」
「さあこれが出土品です! この時代にこんなものが既にあったんですね〜」
みたいなこと思いっきりやってた。
俺が長いことかかって本集めまくって得た情報が、こんないちどきに<(^O^)>
ようつべマジ恐るべし……
300 :
名無し物書き@推敲中?:2009/01/23(金) 03:34:05
言われて俺も改めてyou tubeでいろいろ検索してみたら、期待したものが
全然見つからない反面、思わぬものが見つかったり。
あれはキーワード思いつくたびに、ちょこちょこ検索してみて映像を漁ると、凄い情報が手に入りそうだね。
301 :
名無し物書き@推敲中?:2009/01/25(日) 10:51:59
302 :
名無し物書き@推敲中?:2009/01/27(火) 06:34:43
平日、休日問わず低調なスレに戻ってしまった。
303 :
名無し物書き@推敲中?:2009/01/27(火) 07:21:23
パソコンのネットは使う余裕ないし国外になんて出たこともない貧乏人で外国の話を専門に書いてるけど、二次選考までは通過したことあるぞ。
304 :
名無し物書き@推敲中?:2009/01/27(火) 07:38:29
何でそんな境遇で海外歴史物書こうと思ったの?
煽りじゃななくて。
305 :
名無し物書き@推敲中?:2009/01/27(火) 07:39:03
好きだから
306 :
名無し物書き@推敲中?:2009/01/27(火) 07:41:11
どうせ三国志だろ?
307 :
名無し物書き@推敲中?:2009/01/27(火) 07:46:02
いや欧州中心。
主に中世から現代までが舞台、ラノベでもない。
308 :
名無し物書き@推敲中?:2009/01/27(火) 09:06:00
中世から現代って、一作でその範囲ってわけじゃないよね?
まあ歴史物の主人公なんて誰でも知ってる有名人なら図書館資料で事足りるからね
このスレ常連がマニアックすぎるのかもしれないな、俺含めて
310 :
名無し物書き@推敲中?:2009/01/27(火) 11:55:02
メジャーな国のメジャーな時代の本を一通り書き上げるだけなら、十分可能だろうね。
ただ最終選考まで残ろうと思ったら、なかなか厳しいんじゃない?
ナポレオンなんて食材に例えたら最高級肉みたいなもんで、まずくする方が難しいけど
でもグルメな人には食べ飽きたと思う素材だろうね。
俺の食材はかなりゲテモノに近いよ、資料集めても生まれや職業すらあやふやになってるし
>>303じゃないけど、けっこうマニアックな時代&人物でも図書館資料で充分こと足りることもあるよ。
史学科のあるそこそこの大学図書館にもぐりこみさえすれば、一次資料のシャッツカマーが俺のものに。
ちなみにツヴィングリと再洗礼派(アナバプティスト)の抗争とか書いてんだけど、このへんてマイナーだと思っていいのかなあ。
どのあたりをメジャーとしてどのあたりをマイナーとするのか、いまいちよくわかんないんだ。
カエサルやアレクサンダーやナポレオンがメジャーなのは言うまでもないが、
教科書に載ってたらメジャーかというとそうでもない気がするし。
ジャンヌ・ダルクはメジャー。エドワード黒太子も、まあメジャー…か。デュ・ゲクランは一般的にはそうでもないよね?
ルターはメジャーかもしれないけど、ツヴィングリってメジャーか?
そしてツヴィングリの弟子の再洗礼派の連中、ここまできたらマイナーだよな、たぶん。
313 :
名無し物書き@推敲中?:2009/01/27(火) 13:31:44
メジャーな題材はいろんな人がすでに取り上げてるんで、逆に独自性を出すのが難しいかもね。
なんで狙い目は、日本語(または英語)資料が豊富だけれども、日本の作家があまり取り上げた
ことがない時代、地域だろう。
314 :
303:2009/01/27(火) 13:39:16
なんでそういう発想になるのかわからんのだけど、歴史上の人物なんて出さなかったよ。
舞台の背景説明としてそういう人がいたと匂わせはしたけど。あくまで時代と場所に異国の歴史の要素を取り入れたのみ。
315 :
名無し物書き@推敲中?:2009/01/27(火) 13:56:12
それってファンタジーじゃ?
ファンタジーだからスレ違いってわけでもないが。
要は歴史小説じゃなくて、時代小説ってことなんじゃないの?
317 :
名無し物書き@推敲中?:2009/01/27(火) 14:03:03
ファンタジーではないな、伝奇もの。他に一次通過した外国舞台のもあるけど、そっちも歴史上の人物も出ないし伝奇ものでもなかったけど。
ちなみに小説のために図書館に行ったこともない。
>>303 なるほど、確かに。
歴史ものっていうと歴史上の人物・事件に主眼を据えたもの(=「歴史小説」)につい頭がいっちゃうけどそうとは限らないもんね。
実在の人物や事件がちらちら顔を出すことがあったとしてもあくまで背景としてであって、それが中心というわけではないという作品もある。
ああいうのは「歴史小説」ではないんだろうけど、すると「歴史もの」、あるいは「時代小説」と呼べばいいんだろうか?
『修道士カドフェル』なんかもそうだよね。
『薔薇の名前』もそうかな(ギーとかウベルティーノとかは出てくるけど「歴史小説」じゃないよなあ)。
『モンテ・クリスト伯』もそうか(ナポレオンは話に出てくるが)。
いや、でも「歴史小説」を歴史上の主だった人物に主眼を置かずに書くこともできるのかもしれない。
そういうの、なんかある?
『レ・ミゼラブル』ってそうかな。司馬遼太郎の「兜卒天の巡礼」もたぶんそうだと思うが……。
319 :
318:2009/01/27(火) 14:22:03
すまんリロードミスだ
321 :
302:2009/01/27(火) 14:33:59
やべ、俺の書き込みがきっかけになって、なんかスレが回り出したよ
このままボールを落とさないように、拾い続けるんだ!
324 :
名無し物書き@推敲中?:2009/01/27(火) 14:56:33
そういや歴史小説かというと微妙にスレ違いだったかも。
>>320 具体的な話はあんまりしたくないけど、そういえば両方ミステリー小説の賞だった。
自分はミステリー書く気はなかったけど、オチがある話が好きなんでたいていの話が自然とそうなっちゃう。
ミステリー部分が良かったのかな。
明らかに歴史小説ではないけど、時代小説ではありそうなんで、スレ的にも大丈夫だと思う。
326 :
名無し物書き@推敲中?:2009/01/28(水) 12:47:27
このスレの人って、何賞に応募するの?
日本を舞台にしてる場合だと歴史文学賞とかあるけど、外国物だとこれってしょうがないよね?
すばる新人とか?
小すばと新潮エンタメと講談社現代。
あとは固めのラノベ。
おー、やっぱり結構いろんなところに応募してるんだね。
俺はまだ応募したことないんだけど、ファンタジーノベル大賞には送ってみたい。
329 :
名無し物書き@推敲中?:2009/01/30(金) 09:20:36
あげ
330 :
名無し物書き@推敲中?:2009/02/08(日) 23:41:38
過疎対策あげ
331 :
名無し物書き@推敲中?:2009/02/21(土) 07:56:59
週末あげ
お、こんなスレ待ってた。
誤爆すいません
334 :
名無し物書き@推敲中?:2009/03/11(水) 09:13:12
誤爆なのかよ!w
最近ようやく初めて、藤本ひとみを読み始めた。
『ハプスブルクの宝剣』読んでるんだけど、展開早いなー。
史実に(ある程度)のっとって書いてる場合は、一冊で年単位、時には十年単位で進めないとってことも多いだろう。
テンポの良さ、展開の早さを、自分も習得したい。
あんまり展開早いと「そこをもっと見せろよ!」ってなることあるよな。
藤本ひとみはツボを押さえておいしい場面はじっくり描写してくれるから好きだが。
歴史小説の時間の問題は難しいね。つまらないところをくだくだ書いても仕方ないし。
でも読者をおいてけぼりにしない程度に、大事なところはちゃんと書いて欲しい。
知らないうちに主人公が「誰だそいつ」って人と結婚してたり、好きな登場人物が知らないうちに死んでたりするようなのは萎えるわ。
あと歴史小説って視点に困らない?
スケールの大きさを演出するには主人公がいないところで物語を進めるわざがどうしても必要になってくると思うんだけど、
全知の視点を置いてデュマみたいな講談調を志向したところが
「今どき神視点は流行りませんよ」
とか言われたりして、「そうかなあ?」と思うことがある。
藤本にしても佐藤賢一にしても、ある登場人物の心情から他の人物の心情に飛ぶのにためらいがないよな。
そういう縦横無尽な視点を持った物語のほうが面白いと思うんだけども。
みんなどうしてるのかな。
336 :
名無し物書き@推敲中?:2009/03/12(木) 22:28:24
普通に、司馬で。
なんなら、グイン・サーガの70巻あたりまでの栗本薫でもいい。
とにかく、作家の書きたい場面を書くべきなのだ。
337 :
名無し物書き@推敲中?:2009/03/13(金) 00:21:48
338 :
名無し物書き@推敲中?:2009/03/13(金) 00:26:12
339 :
名無し物書き@推敲中?:2009/03/13(金) 09:26:31
>>335 >「今どき神視点は流行りませんよ」
それって今どきとかそういう問題なのか……
そうか……
クリトリス肥大の話でも書けよ出歯亀
341 :
名無し物書き@推敲中?:2009/03/13(金) 10:29:16
必死で俺のサイトを除いて俺のような文章を書きたかったんだろう?出歯亀
>>335 共感できるわ〜。視点の問題は俺も苦労してる。
俺が書いてるのは西洋歴史ミステリみたいなもんなんだが、
主人公不在の場面の描写が必要でも、ミステリ的要素を殺さないためには神視点やデュマ的な講談調で書くことに抵抗がある。
謎解きに関わる人物の行動を描写しないことに、出し惜しみというかご都合主義的な胡散臭さが感じられるから。
司馬とか池波とか大御所は作者自身が顔を出して話を進めてるけど、それは書き手にある種の権威とか信頼が不可欠だと思うし。
苦肉の策として、今の所は偽一人称というか、三人称を装って、主人公以外にもさりげなく何人かの人物に寄り添って、時には露骨なモノローグ描写に甘えながら体裁を整えているつもり。
何が言いたいかというと、三人称って難しいよね。
みんな参考資料どうやって入手してる?
とりあえず、アマゾンと日本の古本屋さんを使ってるんだけど。
母校の大学図書館。
卒業してから海外からの取り寄せができなくなって辛い。
母校が近いのは羨ましいな。
今日俺も、20年ぶりに母校の図書館行ったら、結構収穫あった。
大学の図書館がいいのは、紀要とか雑誌のバックナンバーが充実していること。
人文系の学部がある大学だといいんだが、俺の場合は社会科学系中心だから、ちょっとずれてるんだよね。
紀伊国屋の中古洋書もたまに使うよー。
届くの遅いけどね。
紀伊国屋も古本扱ってたんだ。
現役学生or研究者でもないのに学会にもぐり込んでる猛者はいますか?
在野の研究者という人たちもいるから学校や研究機関に所属してなくても入れるはず。
科学史とか技術史の本も読んでますか?
俺は読んでるよ。
かなり専門的なもの以外は、いろんな分野の本に目を通している。
石造の建物を描写したいから鉱物学の本を漁っているが、
たいてい化学反応が云々といった紹介が中心で、
石材の用途に関する記述は意外と少ないようだ。
358 :
名無し物書き@推敲中?:2009/03/23(月) 11:35:52
どういう情報を求めて鉱物学の本漁ってんの?
普通そこは建築学とか工学の本を読むところなのでは。
おまえが病気だということは知っている
天才的な書き手と思いたいことも分かる
思うのは自由だ。思ってこの板で掲示板の神になれ
だが俺たちにとっておまえはただの加害者、脅迫者、犯罪人にすぎない
被害者の気持ちが分からなければ解らせて差し上げるだけのことだ
何年かかってもね
いつか振り向けば歴代被害者たちがおまえの後ろに立っているよ
石材の用途だったら、書いている地域の近くの採石場を調べるといいよ。
地域によって採れる石はだいぶ違うし、用途も違うからね。
自分はよくCiNii(国内論文データベース)を使ってるよ。
Web上で無料で閲覧できる論文がけっこうあってすごく便利なのでおすすめ。
大学紀要や学術雑誌なんかは日頃なかなか手に取りにくいし……。
全然触れたことのない分野でも関連がありそうなもの片っぱしから読んでいけばいろいろわかって面白い。
ただその論文の唱えてる説をどの程度信じていいのか判断しにくいのが門外漢の悲しさだけども。
363 :
名無し物書き@推敲中?:2009/04/07(火) 10:44:48
CiNiiって全文読めるんだっけ?
「本文あり」にチェックして検索すれば全文読めるものだけ出てくるよ。
365 :
名無し物書き@推敲中?:2009/04/07(火) 17:30:18
今気づいたんだけど、Googleマップの[その他]ボタンをクリックすると、
3つのオプションにチェックが出来るようになってるんだね。
写真とか動画が選べるんで、創作に結構使えそう。
366 :
名無し物書き@推敲中?:2009/04/08(水) 11:09:51
367 :
名無し物書き@推敲中?:2009/04/08(水) 11:34:48
>いつか振り向けば歴代被害者たちがおまえの後ろに立っているよ
バカHi、しっかりせんか? ビビってんじゃねえよw
ホント、オメエは腰抜けのマヌケだなw 後ろじゃなくて前に立てよ
臆病者w
ぎゃはははは
今日もこのスレはたいへんな過疎ですこと
369 :
名無し物書き@推敲中?:2009/05/16(土) 23:37:10
かつての栄光が懐かしい
370 :
名無し物書き@推敲中?:2009/05/17(日) 22:06:43
そしてまた沈黙のうちに週末が終わる。
371 :
名無し物書き@推敲中?:2009/05/17(日) 22:18:26
嘆いていないで、ネタふれってー
>>372 309ページまでざっと見た。
ラテン語わからんけど当時の地図とか惑星の擬人化とか絵だけでも楽しめるな。
それよりバイエルン州立図書館だっけ? すげえ仕事するなオイ。
日本の近代デジタルライブラリー(
http://kindai.ndl.go.jp/)もずいぶん進んでると思ってたけど
ちょっとこれを機に他の国の図書館もいろいろ見てみるよ。
375 :
名無し物書き@推敲中?:2009/05/24(日) 22:41:23
また週末終わってもたage
アフリカ書いてる方いません?
マリ王国とかエチオピア王国とか。
377 :
名無し物書き@推敲中?:2009/05/24(日) 22:51:23
アフリカメインじゃないけど、ちょっと触れようと思ってるよ。
なんで?
ごめん、あまりに話題がなかったから尋ねてみただけ。深い意味はない。
エジプトはさておきアフリカってなかなか話聞かないよなーと思って気になっていた。マリとかソンガイ帝国とか大航海時代の東岸港湾都市とか面白そうだと思うんで、誰かやってないかなと。
(ちなみに自分はいつかヴァンダルとかやりたいと思ってる。ちょっとアフリカの王国とは言い難いが)
しかも昨夜聞くだけ聞いて寝てしまいました。実にすみません。
379 :
名無し物書き@推敲中?:2009/05/25(月) 19:51:20
俺がやろうとしていたのも大航海時代なんだけど、史料が少なすぎて難しくてねぇ。
年代が分かるものを探すと、、ヨーロッパ人の航海記とか探検記がほとんどで。
他に使えるものとしては、年代が極めてあいまいな文化人類学のフィールドワークとかぐらいかな。
380 :
名無し物書き@推敲中?:2009/05/25(月) 22:54:39
トロイア戦争は、伝承ではクライマックス直前でいきなり10年後、という展開になっていて、
小説では困るなぁと思っていた時に読んだ阿刀田高のトロイア戦記。
普通に10歳くってて、肩すかしをくらったよ。
381 :
名無し物書き@推敲中?:2009/05/25(月) 23:22:23
10歳喰ってて?
382 :
名無し物書き@推敲中?:2009/05/25(月) 23:25:51
取材すりゃ適当に構築できるこういう分野は阿呆におまかせだな。
時代小説 歴史ミステリー
もう阿呆かと
383 :
名無し物書き@推敲中?:2009/05/25(月) 23:56:43
無からなにかを構築できないカスがこのむ分野だよね
読者も作者も
(笑)
>>380 新トロイア物語はきちんと十年たっていたかなあ?
なんか時の流れをうまいことぼかしていたような記憶がある。
(読んだのそれこそ十年前だからちょっとあやふや)
長いことかかった戦争だった、だから詩人は長い間という意味で十年と表記したんだ、みたいな感じで。
しかし大抵の歴史小説は主人公の一代記だから、いきなり何年飛ぶとかは普通にあるよね。
そこを見せてくれよってところが五行の説明で終わってたりするとがっかりする。
駄目だ……機械翻訳使えねーわマジで。
「王を追放しました」を「王を運転しました」にするくらいはまだ許そう。
意味不明の「マイクロプロセッサ」(歴史用語の略語を勝手にそう訳しちゃったらしい)なる語が
句読点のように入ってもう判読不能。
俺が読んでるのは12世紀についての記述だっつーの。マイクロプロセッサはないですから。
あー翻訳コンニャク欲しい……。
>>385 さあ。ないものねだりはそこまでにして、一緒に語学の勉強しようぜブラザー!
外国舞台に書きたいのならどうせ逃げられないもんなんだし、
始めたら色々発見もあって楽しぞ。
387 :
名無し物書き@推敲中?:2009/05/26(火) 07:33:20
>>386 全くもってその通りだ兄弟。辞書と文法書片手に地道に読むしかないな。
>>387 インドネシア語。
その地域がメインなら、多少なりとも勉強すべき。
他の地域がメインで、インドネシア語のが文献一つ二つ必要なだけだったら、翻訳ソフトに頼るのも
仕方ないけど。
その場合でも、重要ポイント周辺だけでも、金払って翻訳サービスに依頼した方がいいと思う。
390 :
名無し物書き@推敲中?:2009/06/07(日) 09:00:41
こういう分野って、電撃文庫とか
そういうのでは、むいてないのかな?
ああいう読者用のアレンジは要求される。
すばるみたいな一般小説と同じテンションというわけにはいかないだろうな。
可読性とか展開のメリハリなんかに工夫が必要。
純粋な歴史ものというよりは歴史ものファンタジーになってしまうことがままあると思う。
どちらかというと電撃のような少年向けラノベより少女小説のほうが受け入れられやすそう。
榛名しおりとか駒沢優みたいな人もいるし、藤本ひとみも少女小説の出身。
393 :
名無し物書き@推敲中?:2009/06/07(日) 10:55:50
>>378 シュバイツァーとかは?
ロンメルやパットンなんかを主役にしても、アフリカの話は書けると思うよ。
394 :
名無し物書き@推敲中?:2009/06/07(日) 11:52:59
・高殿円『カーリー』ファミ通文庫、2006年〜(20世紀初頭 イギリス領インド)
・彩穂ひかる『法廷士グラウベン』Xホワイトハート文庫、1999年〜(15世紀 神聖ローマ帝国)
・駒崎優『足のない獅子』Xホワイトハート文庫、1998年〜(13世紀 イングランド)
・王領寺静(藤本ひとみ)『骸骨旗トラベル』角川スニーカー文庫、1990年〜(大航海時代)
〃 『黄金拍車』角川スニーカー文庫、1988年〜(15世紀 英仏百年戦争)
〃 『剣奴王ウォーズ』角川スニーカー文庫、1991年〜(前1世紀 ローマ)
・榛名しおり『マリア―ブランデンブルクの真珠』Xホワイトハート文庫、1996年(17世紀 ドイツ三十年戦争)
〃 『王女リーズ』Xホワイトハート文庫、()
途中送信してしまったスマソ
・榛名しおり『王女リーズ』Xホワイトハート文庫、1996年(16世紀 エリザベス一世)
〃 『ブロア物語』Xホワイトハート文庫、1997年(12世紀 フランス)
〃 『アレクサンドロス伝奇』Xホワイトハート文庫、1997年〜(前3世紀 東地中海)
〃 『ゲルマーニア伝奇』Xホワイトハート文庫、2002年〜(4世紀 ゲルマニア)
・武上純希『ヴァルキューレの美騎士』富士見ファンタジア文庫、1993年(4世紀 東ゴートvsフン族)
・定金伸治『ジハード』ジャンプジェイブックス、1993年〜(12世紀末 第三回十字軍)
・山崎晴哉『アレキサンドリア物語』コバルト文庫、1989年〜(前1世紀 アレキサンドリア。クレオパトラとかカエサルとか)
・毛利志麻子『風の王国』コバルト文庫、2004年〜(7世紀 吐蕃王朝)
・高野史緒『ウィーン薔薇の騎士物語』Cノベルズファンタジア、2000年〜(19世紀末 ウィーン)
外国を舞台にした歴史・時代物ライトノベルおよび少女小説
ざっと知ってる限りで。
他にも星の数ほどあると思うんでおすすめとかあったら教えてください。
396 :
名無し物書き@推敲中?:2009/06/07(日) 15:08:57
へぇ! こんなにあるんだ!
>>393 いいねえ。リヴィングストンなんかでも書けそうだ。
でも個人的には近代以前の記録の残ってない時代のほうが燃えるかな。
白人の視点が入らない形で……っていってもかなり難しそうだけどね。
自由に想像の翼が広げられそうだ。
398 :
名無し物書き@推敲中?:2009/06/08(月) 21:42:31
399 :
名無し物書き@推敲中?:2009/06/09(火) 05:40:40
文化人類学にまで手を広げる
400 :
名無し物書き@推敲中?:2009/06/09(火) 07:36:24
400
>>399 今頃気づいたの?
俺なんかずっと前からそっち方面での資料漁りだよ。
史料がなさすぎて。。
それこそ、まだ気がついていないのか。
現地に行けよ。
403 :
名無し物書き@推敲中?:2009/06/13(土) 13:33:05
現地取材は基本中の基本だろ?
編集に予算くんでもらえよ
>>395 『風の王国』ってやつ読んでみた。吐蕃のグンソン・グンツェンに降嫁した文成公主の話。
いい年して不覚にも、読み出したらはまったわ。
「ガキの読む小説なんてどーせなんちゃってだろ」と思ってたけど存外細かく調べられてた。すみません。
やはり一般小説のメソッドとは違う感じだが、骨の髄までエンタメに徹するってのもいっそすがすがしいな。
少女小説の賞ってのも選択肢のひとつかなあと思い始めた。
405 :
名無し物書き@推敲中?:2009/06/14(日) 20:29:53
>>404 作者は大学でチベット史やチベット語をやった人らしいし。
考証の面ではかなり善戦してるね。
史実だとグンソン・グンツェンが夭逝しているから、
そこんとこどうする気なんだろうと早い時期から心配されていた。
406 :
名無し物書き@推敲中?:2009/06/20(土) 22:45:09
ここの人たちが愛読してる歴史関係の本とか事典とか聞いてみたいな。
自分は山川の世界歴史大系(黒表紙に金文字のあのシリーズ)が好き。
あとこのスレの上のほうで挙がってた白水社の『パリ歴史事典』。
407 :
名無し物書き@推敲中?:2009/09/08(火) 16:03:25
弘文堂の『歴史学事典』は、地域ではなくてテーマ史ごとに分類されているから、
法制や土木といった背景素材の勉強になる。
408 :
名無し物書き@推敲中?:2009/09/08(火) 19:33:37
こんなスレあったのか。
いやーしかし、日本語の資料が極端に少ない分野だとホント困るわ。
国会図書館まで資料読みにいったりしたしw
ネット上に史書が全文出てるのがせめてもの救いだ。
このスレ、立った時から見ているが不思議と自分がageたげようという気にはならないんだよね。
400後半とか500まで下がるといつも、行け行けそのままdat落ちしてしまえ、と思う。
でも必ず誰かが救済してくれて、agaってるとなんか無性に嬉しくなる。
変なスレだ。
自分は中央公論の『世界の歴史』が好きだ。河出書房のも好き。
弘文堂の『歴史学事典』すごく欲しい。お値段クレイジー。
410 :
名無し物書き@推敲中?:2009/09/13(日) 01:50:17
ひととおり見てきたがなにげに有益なスレだな、ここ。
リンクがすごい。
あげとくわ。
412 :
名無し物書き@推敲中?:2009/10/28(水) 01:55:25
資料が豊富でも困るよ
俺は研究者は別にしても、その分野が専門の大学生には負けたくない
413 :
名無し物書き@推敲中?:2009/11/23(月) 17:44:01
古代の漁業や船舶、航海について調べているが、思ったほど資料が見つからないな。
古代の小説書くの?
>413
困ったときのCiNii[
http://ci.nii.ac.jp/] ・「三段櫂船必須艤装品「ヒュポゾーマタ」について」『日本航海学会論文集(111)』日本航海学会 2004
・「バルカッチャの船乗り--仏典とエリュトラ海案内記の接点」『印度学仏教学研究25(1)』日本印度学仏教学会 1976
・「古代ギリシャ法廷技術研究--海上消費貸借・船舶抵当権と訴訟制度について」『福岡大学法学論叢 12(2・3)』福岡大学総合研究所 1967
・「ミュケナイ期ギリシャの船舶」『オリエント40(2)』 財団法人学会誌刊行センター 1998
・「アラブ古代型船"Sanbuk Zufari"について」『アジア・アフリカ言語文化研究所通信28』東京外国語大学 1976
・「古代エジプト・ダハシュール船 (カイロ博物館所蔵EM4925) の設計方法について」『学術講演梗概集. 計画系2002』日本建築学会 2002
413じゃないけど、サンクス。
今まで、CiNiiの使い方よく分かってなかった。
サイニィはいいね。
今までやろうとしたことなかったマイナーな地域・時代でも
サイニィの関連論文読みまくればにわかにめちゃめちゃ詳しくなった気分になれるからなー。
本も読むけど、やっぱ自分は本より論文派。
分厚い研究書を一冊読み切るの大変だし、目当ての情報になかなか行きつかん。
その点論文はピンポイントで知りたいこと教えてくれるしね。
(ときどき「ほんとかよ!?」って思うことも多いけど、他の人が何て言ってるか見比べたりするのにもサイニィ便利)
あと他人が持ってない情報がいろいろ手に入るのもいい。
自分は西洋史物書いてますが、グーグルブックスもなかなかいいですよ。
古い洋書探してる人には特におすすめ。
19世紀かそれ以前の本なんかだと、その場で全文読めたりするし、
しかも英語圏以外の地域の本までも簡単に読めるのが嬉しい。
420 :
名無し物書き@推敲中?:2010/03/13(土) 07:41:18
グーグルブックス見てみた。
これいいねぇー。
今までどんな本でも一回図書館で借りてから、買う価値があるか判断してたけど、
その必要なくなるし。
ちょっとしか使わない本なら、買う必要もなさそう。
と思ったけど、欲しい本はほとんど中身見れないですね。
まあ当然か。
実在人物の伝記ではない時代小説を書いている人に質問。
庶民の名前はどうやって調べている?
えーとね
「大江戸RPG アヤカシ」をお買いなさい。
ランダムで無尽蔵に名前作れるよ?
>>422 経済文書とか裁判記録とか庶民の手記からもらってくるのがいちばん確実。
そういうのがなければ史書とか年代記から身分低い人についててもおかしくなさそうな
あまり仰々しくない名前とってくる。
426 :
名無し物書き@推敲中?:2010/04/17(土) 00:26:51
非ヨーロッパだと、そういうのきつそうだな
>>422 で、国はどこ?
>>427 他人に読ませるレベルではない。
他の人は優しいから、何も言わないのだろうが、
こんな所に晒す前に、プロの書いた三国志を読んで見ると良い。
貴方の作品との違いが分ると思う。
429 :
名無し物書き@推敲中?:2010/06/03(木) 08:45:27
430 :
名無し物書き@推敲中?:2010/06/05(土) 17:57:10
うーん
431 :
名無し物書き@推敲中?:2010/06/16(水) 17:06:36
私書いたんですけど。
まあ、なんだ、取りあえず御疲れ
別に文章が下手だとは思わない。なかなか上手に書けていると思う。
もし、この作品を南京と三国志との関わりについてのちょっとしたコラムや、
紹介文のようなものに用いるならば、秀作といってもいいかもしれない。
ただ、これを小説とみるにはあまりにも話がありきたりかな。
まず、目次の1で、名臣袁術とあるのが、興味を惹いた。
一般的には袁術はダメ君主と認識されているから、
それを覆すような描写がされているのかと思ったからだ。
三国志のような手垢のついた素材を作品にするなら、意外性が求められる。
上記の他いくつかの箇所で、そうした意外性を追求しようとした形跡がないわけではないが、
いずれも中途半端に終わっているし、物語自体も単調すぎて退屈だ。
日本語として大きく間違った部分は少なくても、物語としての深みや盛り上がりが全く無い
独自性どころか創作性自体が低い。小説として駄作
>>433 小説とみるにはありきたりなものが、コラムや紹介文のようなものとして秀作といえるわけがない
コラムや紹介文を舐めすぎ
こんなスレあったのね
俺は中世北・西アジアものを書いてるんだけど、やっぱ西洋もの書いてる人のが多いのかな?
正直歴史物って新人賞とったら次作のための資料集めで息切れして続かない気もするんだがそこんとこみんなどう考えてる?
とりあえずしのごのいわず語学やろ……
うう……やりたくねえぇ……
語学力なくても活躍してる歴史小説家なんてたくさんいるだろ。
日本語だけでもなんとかなるさ。
偉い先生がけっこう一次文献を訳してくれているから、紀要や論集を漁ってせっせと集めさえすれば
必ずしも自分が読む必要はないと思う。
歴史家になりたいわけじゃない、小説家になりたいんだから。