誰の文体が一番読みやすいか、また誰が一番取り上げる題材が良いかなど、
日本を代表する歴史小説家たちを比較する事によっていろいろと学ぶスレッドです。
また、この作家はどの作品から読み始めたら良いかなど、これからそれぞれの作家の世界に入っていく人たちにも参考になるスレになると良いと思います。
スレタイであげた作家以外についての書き込みも全然OKです。
スレタイの4人はただの例なので。
まず1の好きな作家、歴史小説家の分析をききたい
これって日本史板か文学板が適切じゃない?まあいいけど。
この4人が揃って書いてる題材ってあるのかな?
聞いておいて自分で思いついたけど、太閤記があるな。
全員多筆だから他にも結構あるかな。
歴史小説家を4人挙げるっていう場合この4人で適当なの?海音寺は読んだ事ないんだけど。
とりあえずツートップは吉川・司馬?
山本周五郎が入ってないのはどうかと。
じゃあ藤沢周平も入れとこう。
10 :
無名草子さん:04/08/19 08:18
柴田練三郎
池波正太郎
も入れてみよう
このスレってさ、どこまで有りなのよ?
松本清張、遠藤周作、井上靖、とか歴史小説専門じゃない人もイイの?
それと個人的に山田風太郎、宮城谷昌光、池宮彰一郎、隆慶一郎も加えてくれ。
12 :
無名草子さん:04/08/19 13:12
ちゃんと歴史小説と時代小説の作家を分けようね
この手のスレは変に荒れそう
14 :
無名草子さん:04/08/19 13:39
>>11 このスレでは誰と誰を比較するって明確に決めてやるわけじゃないんじゃないの?
その場その場で比較したい人を挙げていけば良いんじゃないの?
15 :
無名草子さん:04/08/19 13:40
16 :
無名草子さん:04/08/19 13:41
17 :
無名草子さん:04/08/19 14:46
山岡荘八は太平洋戦争を読み始めてみたんだけどなんだか文章が小難しくて5巻あたりで読むのやめてしまった。
小難しくない?
>>17 文字通り大時代的というか、難しくてこその歴史、時代小説って感じがあったんじゃないの。
19 :
無名草子さん:04/08/19 19:49
確かにそれはあるかもな。教養小説というか。
その点吉川は読み安く、だから大衆に支持されたんじゃないかと言う気がする。
20 :
無名草子さん:04/08/19 19:54
歴史小説家って〜郎って名前が多いね。
司馬遼太郎
池波正太郎
海音寺潮五郎
山本周五郎
柴田練三郎
池宮彰一郎
安部龍太郎
新田次郎
神坂次郎
21 :
無名草子さん:04/08/19 20:02
ゲゲゲの鬼太郎
22 :
無名草子さん:04/08/19 21:03
司馬は自分の考え方を前面に押し出している所がウケている漢字もするな
この手のスレ荒れるから止めてホスィ
24 :
無名草子さん:04/08/19 22:49
いいんだよ。どんどん荒れよう。
25 :
無名草子さん:04/08/19 23:27
歴史小説って海外も入るの?
日本限定?
26 :
無名草子さん:04/08/20 00:27
>>25 特に決まりはないみたいだから、そこは自分で判断しちゃって良いんじゃない?
この廃れっぷりでは、限定してる場合では無かろう。
28 :
無名草子さん:04/08/20 01:20
一日でこの書き込み数って結構多いから興味ある人は多いんだろうな
いろんな歴史小説家読んでるやつは多いだろうし
でも今までのスレの内容はほとんど中身がないw誰かネタフリ頼む
>>28 ネタフリなあ、迂闊に変なこと書くと荒れるしなあ。
ん〜、例えば
「南北朝ものなら、やっぱ吉川太平記を読んで、全体の流れを頭に入れてから
一連の北方太平記モノを読むと、理解しやすいうえに、双方の視座の違いが
わかっていい」
みたいな感じでいくとか。
個人的には、山岡や柴錬みたいな古い作品で、最近の作家とネタかかぶってる場合
わざわざ読む価値があるのかどうか知りたい。
上にも書いたけど、吉川の場合、ストーリーテリングが抜群に上手いから
長編でもさくさく読めて、一応のその時代の流れを掴むには最適なんだよね。
30 :
無名草子さん:04/08/20 07:51
やっぱり司馬だろ。司馬以外読んだことない。
31 :
無名草子さん:04/08/20 10:42
>>29 >個人的には、山岡や柴錬みたいな古い作品で、最近の作家とネタかかぶってる場合
わざわざ読む価値があるのかどうか
確かにね。俺も坂本竜馬について読んでみたいと思った時に竜馬が行くは長いから山岡荘八の方にしたらなんだかかたっくるしくて
あんまり好きになれなかった。
結局竜馬が行くも読んでしまった事よ。
一説に、
司馬遼太郎の描く明治がポジの明治なら
山田風太郎の描く明治がネガの明治。
んなもん山風オタが勝手に言ってるだけだろ。
最初に言ったのは木田元だっけ?
両者ともつっこみ芸が持ち味だからたいして変わらんよ。
山風オタって山風の明治物は忍法帳とちがって
現状維持・保守化しているといった水鏡子の批評はどう思ってるのかね。
34 :
無名草子さん:04/08/20 16:04
司馬遼太郎はエッセーみたいにあちこちで「筆者はこれを書いても良いものかまだ迷っている」みたいなこと書くから嫌だ。
おまえの戯言はいらんわ、と思う。
誰それが嫌いみたいな事言うと荒れるからやめようよ…
司馬ファンって多いんだからさ。
36 :
無名草子さん:04/08/20 19:32
南條範夫が好きだ。
殆ど絶版となっているがまじで面白い。
特に短編がいい。
こつこつ古本で集めている。
別にこのスレが荒れるのは構わないんだけどね。
それが司馬スレとか作家の本スレに飛び火して
迷惑かけることさえ無ければ。
クソスレの素質十分
39 :
無名草子さん:04/08/20 21:57
南條さん情報キボン。作風はどんな感じで、いつ頃の人ですか?おすすめ作品は?
41 :
無名草子さん:04/08/20 22:34
出来たらもっと詳しく教えて下さい。
43 :
無名草子さん:04/08/20 22:50
44 :
無名草子さん:04/08/22 00:17
基本的に俺は歴史小説に関して小説家で選んだりはしないな。
読みたい題材で選んでる。作者はその題材の面白さを邪魔しなければ良いと思うな、歴史小説に関しては。
45 :
無名草子さん:04/08/22 09:14
南條範夫
とりあえず直木賞受賞作「燈台鬼」
をおすすめする。初期の傑作短編集。
でもこれも絶版かな。
司馬さんって怒ったらめっちゃ怖そう。
47 :
無名草子さん:04/08/22 13:53
吉川英治の代表作って宮本武蔵?
三国志じゃないの?
宮本武蔵だろ―。
50 :
無名草子さん:04/08/24 00:45
司馬は竜馬がゆく
山岡は徳川家康
海音寺は天と地と
かな?代表作は。
51 :
無名草子さん:04/08/24 04:48
>>47 一般的な知名度で言えば宮本武蔵だと思う。
三国志は歴史マニア以外にはそんなに知名度高くないと思う。
52 :
無名草子さん:04/08/24 14:10
この中では吉川英治の文体が好き
「天と地と」を本屋で立ち読みしたら、謙信が生まれる所から書かれてて引いた。
誰か天と地との魅力を教えてくれ。
柿崎影家の獅子奮迅ぶり、かなぁ?
謙信の幼少期のエピソードはわりとおもしろかったよ。
55 :
無名草子さん:04/08/24 23:48
>>53 なんで検診が生まれる所から書かれてて引いたの?
いきなり川中島の合戦から読みたかったわけ?
天と地とは中途半端な終わり方の方がひく
謙信の豪傑っぷりを期待してたから、「豪傑になるまで時間かかるなぁ」と思った。やっぱり謙信の成長の過程が面白いのかね。
58 :
無名草子さん:04/08/25 12:25
>>57 それを言ったらほとんどの英雄記は時間がかかって引く事になるから読めないぞ。
59 :
無名草子さん:04/08/25 13:21
このジャンルって意外な人が参戦するよね。誰でも関心があるというか
本業でネタが尽きても書けるというか・・・
例:西村京太郎、黒がねひろし
60 :
無名草子さん:04/08/25 13:30
>>59 資料をまとめる能力とある程度の文章力があれば書ける気がする。
他のジャンルに比べて文才と言うものはあんまり必要ない気もする。
こんな事言うと好きな人からは怒られるかもしれないけど。
>>58 ず〜っと司馬遼太郎にはまっててね。司馬さんって主人公が活躍し始める所から書くじゃない。ていうか多いと思う。
だから馴れてなくてさ。
オレが司馬遼太郎で感心するのは、新たなキャラクターが出てくる
たびに、そのキャラクターにまつわる逸話を二三紹介するだろう。
ただそれだけで活き活きと、そのキャラクターが動き出すんだよ。
これは芸の域だと思う。
63 :
無名草子さん:04/08/26 00:28
俺は司馬のキャラの紹介の仕方はあんまり好きじゃないな。
普通に彼はこんな男だったと紹介すれば良いのに何故かいきなりそこで語り部司馬遼太郎が出てくる。
そこで物語の流れが断ち切られてしまう感じがして好きじゃないな。
これは好みの問題かもしれないけどね。俺は歴史小説において作者をあまり意識させられるのは好きじゃないな。
そこは両極端に好みが分かれるところだね。
流れぶった切って質問
伊達政宗、毛利元就を描いた作品の決定版は?
なんとなく
武田信玄→新田次郎
上杉謙信→海音寺潮五郎
織田信長→司馬遼
島津義弘→池宮彰一郎
朝曾我部→司馬遼
それぞれあるけど伊達、毛利だけ思いつかん。
66 :
無名草子さん:04/08/26 01:15
伊達政宗は山岡宗八じゃないの?
読んだ事ないけどさ。
67 :
無名草子さん:04/08/26 01:19
今調べてみたら山岡の伊達政宗は全8巻だった。
別に長けりゃ良いってもんじゃないけどさ。
山岡の家康は全26巻だぞ。
かなりの覚悟がないと読めない。
69 :
無名草子さん:04/08/26 02:50
毛利元就・・・山岡じゃないの?それ位しか思い浮かばない。
つか、それしか読んでない。
伊達政宗も山岡のしか読んだ事ないんだけど、とにかく政宗の人を喰った描写が多すぎる。
もう、しまいには飽き飽きしてくる。
自分は読み始めたら少々のことじゃ根を上げないんだけど、さすがに7巻あたりで止めた。
この人物描写のしつこさは司馬にも当てはまる。
それと司馬は同じことを何度も書きすぎ。
こう書くと連載云々って言われるけど、さすがに二度も三度も同じ文章が出てくると(;´Д`) になる。
司馬は好きなんだけど、上記の二点が漏れにとってはマイナスポイント。
あと司馬遼太郎は「固陋」っていう言葉が好きみたいだ。
ここで、作者が顔を出すことを許されたい。
司馬遼太郎が何度も同じ事書くのは、新聞連載の感覚を残したかったからなんだ!許してくれ!
>>58 ず〜っと司馬遼太郎にはまっててね。司馬さんって主人公が活躍し始める所から書くじゃない。ていうか多いと思う。
だから馴れてなくてさ。
75 :
無名草子さん:04/08/26 13:21
>>73 今ではそれがわかってるから良いけど初めて読んだ時はこの人軽く痴呆気味か?と思ったもんだ。
このことはすでにのべた。
とひらがなで書くのに萌える
清水義範が文体模写した「猿蟹の賦」は笑えるよ。
作者がタクシーで現地へ赴く途中、運転手との会話が既に司馬調で。
78 :
無名草子さん:04/08/27 12:18
毛利元就は神山潤じゃないの?
伊達政宗は津本陽のが好き。
信長も津本陽。
天と地とは前半はけっこう好きなんだがあのラストが嫌い。
長宗我部は司馬遼以外誰が書いてるの?
山岡荘八の政宗は徳川家康の続編みたい。
ちなみに徳川家光はさらに続編(続々編?)っぽい。
津本陽が出たついでに質問。
津本さんが書いた親鸞って面白かった?日蓮、親鸞、道元、と鎌倉の仏教に興味あるんで。
津本さんの書いた伊達政宗って文春から出てる?
道元に興味がおありなら井上ひさし「道元の冒険」は如何ですか。
オレの曾祖父が曹洞宗の僧侶だから「往生要集」はいつか読もうと
思っていたら、井上いわく「一行たりとも理解できない」。
井沢元彦いわく「日本で書かれた最も難解な思想書」。
ドイツの社会学者ヴェルナー氏が「学生達にとって”定期的な(規則正しい)性交渉”は、
テストにパスする確率も上がり、 クラスでより良い成績を取るための有効な手段である」と
独自の統計から導き出した結果を発表した。
ヴェルナー氏は現在ハンブルグ大学で教鞭を取っているが、氏を含めた彼の研究チームが
「性交渉後の生徒達と、 していない生徒達」にテストを行った。
この調査により、彼氏、および彼女と定期的に性交渉をしている学生達は、
精神的に非常に満たされており、高得点を修める確率が高いことが判明。また対照的に、
何らかの理由で異性との性交渉ができない学生達は、なかなか好成績を修められないという
統計結果が得られた。
氏は、「生徒達は性交渉をきちんとした方が早く学科を終了できて、
良い成績を修めることができるのです。」と話している。
ttp://eizo.tea-nifty.com/ganbare/2004/06/post_9.html
>>80 すみません! 道元の著書は「正法眼蔵」でした。
八十八ヶ所まわってきます。チリーン チリーン
83 :
作家別のマイベスト:04/08/30 13:20
池波正太郎・・・剣客商売
海音寺潮五郎・・・天と地と
早乙女貢・・・さむらい鴉
柴田錬三郎・・・おれは侍だ
司馬遼太郎・・・国盗り物語
新田次郎・・・武田信玄
山岡荘八・・・織田信長
吉川英治・・・三国志
>>83 歴史小説と時代小説が入り混じっていますね。
85 :
無名草子さん:04/08/30 19:47
皆さん、太閤記は誰のがおすすめですか?
87 :
無名草子さん:04/08/30 21:03
>>87 江戸時代初期の人じゃないの。太閤関係のフィクションの
出所はほとんど彼の本だよ。出来ていないはずの橋の上で
蜂須賀小六と出会ったり。
>>88 サンキュー!吉川英治から読んでみる事にします!
>>84 たぶん後々喧嘩になりそうだから決めておこうや。
時代小説と歴史小説 の区別ってなんだ。俺はどうでもいい事だと思うが。
もしかして釣り?
>>91 釣りのつもりはありませんよ。
昔から明確に言われている定義があるでしょう。
歴史上の人物を中心に、大筋では歴史に沿って展開する小説と、
主に江戸時代を舞台に、歴史に関わらない市井の庶民を中心に
書かれた小説。前者が歴史、後者が時代(庶民には、渡世人や
忍者や仕掛人も入ります)。
椎名誠「さらば国分寺書店のオババ」で、椎名が「歴史小説と
時代小説をきっちり分けて並べてる」と、オババの営業姿勢に
感心する場面がありました。
結局、時代小説の事も書いていいの?
94 :
無名草子さん:04/09/02 00:46
会津士魂ってどうよ?
結局、時代小説の事も書いていいの?
吉川英治の三国志読んでみたいのですが、全く三国志に関しては無知です。
いきなり小説読むよりも漫画から入ったほうがよいですか?
むしろ三国無双をやる
99 :
無名草子さん:04/09/02 02:57
>>97 漫画から入ると60巻もあるから大変だよ。情景がわかりやすいし面白いけどね。
俺は吉川英治→横山光輝漫画の順だったからそっちをお奨めしたいけど、とりあえず吉川三国志の1巻を読んでみて
イマイチ理解できなかったら漫画を先に読めば良いと思う。
100 :
無名草子さん:04/09/02 03:37
吉村昭も良いよ!
「生麦事件」「桜田門外の変」「天狗争乱」「ふぁんしーぼるとの娘」
「ポーツマスの旗」「白い航跡」などなど
主観をあまり交えないで書いているところはエンターテイメント性は
無いけど、事実を淡々と追っている感じで他の作家とは一味違った印象
を受ける。
>>97 オレとしては柴田練三郎「三国志 英雄ここにあり」を奨めたい。
吉川版より短くて、文章がキビキビしている。
102 :
無名草子さん:04/09/02 14:33
>79
漏れはイマイチだったよ。
伊達政宗は文庫化されてるよ。
>>100 途中で読んでて飽きそうなイメージがあるから、なかなか手を付けられないんだよね。
今度「落日の宴」を買って見ようと思います。
坂野上の雲、第3巻ではやくも日露戦争に入りそうなんですが
このあとずっと日露戦争でもたせるんでしょうか?
>>104 そうだよ。言っておくけど、陸軍の戦いはつまらなくて、海軍は面白い。
陸軍の戦いは、終りの方だけ面白くなる。
106 :
無名草子さん:04/09/02 23:19
>>104 最後まで日露一色!
だって日露戦争の小説だもん!
107 :
無名草子さん:04/09/03 01:42
>>104 俺も
>>105と似たような感想。8巻のバルチック艦隊との戦いの所は涙が出そうになるほど感動する。
だけどそれまでの陸軍の描写はきつ過ぎる。そんなに何度も何度も言わなくても乃木・伊地知コンビが無能なのはわかったよ、と発狂しそうになる。
あと、余談が多すぎてストーリーに流れがないのがきつい。まるで引き伸ばし工作でもしてるみたいに。
だけどそれを耐えて8巻まで読み続けると感動の嵐が待っている!
>>107 陸軍と海軍が交互に来る構成でしょう。あまりにも陸軍の戦いが
つまらなくて、途中から海軍だけ読むようになった。
その頃、製本工場で1日8500円のバイトをやっていて、そこの
良いところは仕事中に本を読んでもかまわない点。「坂の上〜」を
読んでいたら「どうでい、バルチック艦隊は沈んだかよ?」と、
満州生まれのご老人に声をかけられて驚いたよ。ご老人は連載中に
読んでいたそうだ。
>>107 > だけどそれまでの陸軍の描写はきつ過ぎる。そんなに何度も何度も言わなくても乃木・伊地知コンビが無能なのはわかったよ、と発狂しそうになる。
伊地知って言うと「花神」で村田蔵六暗殺の黒幕も伊地知だったような。
血縁なのかな? 無能者の家系?
>>109は、日本を闇で動かす伊地知一族に消されます。
日本艦隊とバルチック艦隊が互いを視認、今しも決戦の火蓋が切られん
とする辺りの文章は、朗読したくなるぐらいの名文!
ところで軍艦マーチの、
♪万里の波濤を乗り越えて
ここ、むしろバルチック艦隊に相応しい歌詞だね。
ところで「坂の上の雲」も歴史小説に入るの?
事実をもとにした作り話だから、歴史小説でしょう。
あっ、ところで、文庫の帯を見て初めて知ったんだけど
坂の上の雲、大河ドラマになるんですね。
御大が遺言にまで「映画化は禁止」って言ったという曰く付きの作品なのに…
特撮で水と火はネックだったけど、CGの発達でクリアできたからね。
今なら迫力ある艦隊戦が出来るだろう。
いや、そういうことでなくてあの日新・日露の勝利は
その後の御大の嫌うところである昭和の空白期間に繋がるから
決して戦争の勝利を描くものを作ってはならないという事でしょ。
各著作でも、繰り返し余談の形で述べられていたように。
>>116 ああ、「ノモンハンを書いたら、おれ死んじゃうよ」発言ですね。
資料を用意しながら、ついに書けなかったと言う。
118 :
無名草子さん:04/09/04 11:03
司馬は善悪を自分の判断で断定しすぎるところがあるからな・・・そこが好きじゃない
>>118 それこそが司馬が目指したことだろうから。
だけど好き嫌いはわかれるだろうね。
>>116 >>117 いろんなところで言われてることだけど、そこは司馬の限界だよね。
本人曰く昭和の敗戦を原点としていながら、その原点である昭和に対して
ついに正面から向き合えず作品化できなかった。これもよく言われることだけど
歴史的対象にポジティブな面を見いだしてそれを強調するのが司馬の傾向だから。
ネガティブ面に立ち向かった清張と対比される。
つうか、どうしても司馬の話題に偏ってしまうな。
121 :
無名草子さん:04/09/04 16:15
司馬は、好くなくともスレタイにあげられた4人の中では一番小説に自分を出しているからね。
個性も強い。
>>114 脚本担当 自殺された筈だがどうなるのかねぇ
個人的にはそこそこ期待してるが。
海音寺潮五郎は「天と地と」しか知らないんですが
他にどんな面白い作品があるんでしょうか?
しかし小説なんだから、物語進行上、ある出来事に対して
良い事・悪いことの評価がつくのは、避けがたいと思うんだが。
司馬は人物については、物語を進める上で単純な悪役を出すのは避けてるし
無能という評価こそすれ、悪と断定することは少ないと思う。
もちろん読み手が無能=悪と捉えるならば、そう読めるだろうけど。
むしろ清張のほうが、黒幕とかそういうものを設定したがる傾向にある。
そこが面白くもあり限界でもあると思う。
>>124 失礼ながら、そこで清張を引き合いに出すのは
的外れだと思う。
山岡荘八は思想性強すぎ。殆ど天皇教の信者って感じで辟易する。
>125
120にも言ってやって。
ちょっと流れを戻して悪いけど……、
オレ「坂の上の雲」を読むと、ニッポン万歳って昂揚感に包まれる。
こういう読者は司馬にとって迷惑なんだろうか?
>>128 司馬はそういう捉えられ方を懸念して、坂の上の雲の映像化には
頑として許可を与えなかったらしいけど。
作者が死んだら何でもあり。
そりゃドラえもんも保険会社のCMにでるわな。
サイボーグ009なんか、サラ金のポスターにされた。
海音寺潮五郎
「海と風と虹と」を読んだことある。総体的に面白かったけど、長かったかな。
個人的には「孫子」が面白かった。宮城谷昌光とかも影響された作品らしいし。
133 :
無名草子さん:04/09/06 10:19
>130.131
あしたのジョーもね。
>>132 親父の本棚にあった。こんど読んでみるか。
これの題名「風と雲と虹と」だと思い込んでたが
こっちはこれを原作にした大河ドラマのほうの題名なんだな。
「海と風と虹と」は藤原純友の乱だけなのかな? 将門は出ない?
ていうか純友と将門の出会いで話が始まる。将門と純友のやりとりが結構面白い。
将門反乱の経緯はかなりカットされてる。だけど全体の三分の二ぐらい将門は出てるよ。
つか海音寺作品をもっと文庫化してくれ。武将列伝読みたい。
詳しいかたが多いようですから、ご教示をお願いします。
海音寺潮五郎って本名じゃないですよね? 上田敏の訳詩集
「海潮音」に、何か関係があるのでしょうか?
ブルース・リーとも関係があるんでしょうか?
139 :
四足流兵馬って実在?どこまで史実?:04/09/07 02:03
スレの流れと外れてますが・・・
柴田柴田錬三郎の「弱虫兵蔵」という短編集をよんだことがあるのですが、
「四足流兵馬」という作品中の田村兵馬が実在の人物か創作の人物か気になって仕方ない。
前田藩の稚児だった兵馬が、ある旗本からうけた恥をそそぐ為に脱藩、我流にて四足で獣のごとく駆ける剣術を編み出して
この旗本を仲間ごと斬り伏せる話。
どうも何の資料も出てこんので創作なのか?かともおもうのですが、もし過去調べたこと
あるかたがいたら、ご意見が聞きたいです。
新潮文庫 、弱虫兵蔵
tp://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/4101150435.html
海音寺の孫子が全然見つからないけどどこから出版されてるんだ?
本屋で探すより大学図書館で探した方が早かったりするのかな?
141 :
無名草子さん:04/09/07 12:27
義経について読みたいんだけど、誰が書いたのがおすすめ?
司馬遼スレではあんまり司馬遼の義経は評判良くないみたいだったけど。
質問スレになって来た
>>137 本名:末富東作→鹿児島生まれ
海音寺の由来:知らないなぁ。
>>140 講談社文庫から出てるよん。
>>137 「ペンネーム図鑑」というWebサイトで、由来が紹介されていたよ。
海音寺潮五郎という名前は夢想の中に出てきたそうな。
その情報の元ネタは「夢想の筆名」という海音寺の随筆らしい。
137 です。
お二方とも、有難うございます。
146 :
無名草子さん:04/09/08 08:16
司馬のすごいところは人間描写の多面性だろ。究極的にリアルなところだよ。
まぁ坂の上の雲の伊地知みたいにぼろくそにいわれる例外もあるが。
明治以降だと、子孫がはっきりしているから書きにくいだろうね。
山田風太郎も、明石大佐の子孫からクレームを付けられたらしい。
かっこ良く書けてると思うのだが、子孫にしてみればイヤなのか。
吉川英治も又八(架空の人物)について本位田家の子孫から
クレームつけられたって、随筆に書いてたね。
>>146 そうか?言葉を変えて同じ事繰り返してるし、酷いときは全く同じこと何度もかいてる気がするが。
主人公はその頻度があまりに高いので、終いにはうんざりするとともに主人公を好きになれなくなる。
秋山の信さんののんびりぶりが1巻終わらぬうちに別人になってしまったのには閉口した。
正岡子規が出ている頃は、まったりしていて良かったね。
ドラマ化するなら正岡がキー・パーソンだろう。
松山弁につられて雰囲気が和らいじゃうよねw
陳舜臣はどう?
読んでみたいんだがこれは読んどけみたいなおすすめは
>>153 「インド三国志」はどうかな?
中国拳法が好きなので「珊瑚の枕」を読んだが、
こっちはオススメできん。
155 :
無名草子さん:04/09/09 17:41
インド三国志…気になる。あと孫文が主人公の小説ない?
>>154 ああ聞いた事あるな<インド三国志。確かに気になる題名だw
じゃあインド三国志と阿片戦争あたりから読むかなあ。
157 :
無名草子さん:04/09/09 21:16
>>153 お薦めなのは「小説十八史略」
読みやすいし、中国史の初心者にもわかりやすい
マジでお薦めです
158 :
無名草子さん:04/09/09 22:17
十八史略って孫子みたいな兵法書じゃないの?
んなあほなw
160 :
無名草子さん:04/09/09 22:22
>>158 違うよw
「史記」から北宋滅亡までの十八の歴史書を集め、わかりやすく概説したやつね
陳舜臣がそれを小説化してるんだけど、これがメチャクチャ面白いんだよね
陳さんの本はどれも面白いけどね
十二国記とごっちゃになってた。反省します。
162 :
無名草子さん:04/09/09 22:26
吉川英治の三国志は中学の頃に読破したんですが、
それを買う時にもう一つ並んでいた三国紙のシリーズがあったのを覚えています。
あれは陳舜臣のやつでしょうか?
吉川英治のと読み比べてみたらいろいろ別な発見があったりしますか?
柴錬三国志かもしれん
164 :
無名草子さん:04/09/09 23:38
>>163 陳舜臣も「秘本三国志」という本を書いてるけど、吉川三国志とは全く違うよ
ハッキリ言って全然別のお話と思って読んだ方が良いかも
どっちとも面白いけどね
別なハケーンというインパクトから云えば北方三国志だネ
>>157 ありがとう。でも長いんだよな。いずれ読みたいけど。
この人「中国の歴史」ってのも出してるんだよね。全7巻で。
「十八史略」と内容が被ると思うんだけどどっちを読むべきか。
「中国の歴史」あれは「買い」だ! オレの座右の書。
阿片戦争で、英国軍の着弾の正確さを「妖術だな」と看破した指揮官が、
術を破るべく、兵隊らに婦人のおまるの蓋を与えて突撃させた、なんて
エピソード。「歴史って面白い!」と思うよ。…兵隊らは全滅したけど。
秋山香乃はどうよ?
> じゃあインド三国志と阿片戦争あたりから読むかなあ。
オレもだいぶ前に読んだので記憶が怪しいんだけど、インドの三国は
それぞれ、イスラム系のムガール帝国、その支配に逆らう土着の民族、
東インド会社の三つを指している。全1巻なので読みやすいよ。
推理作家から歴史作家に転向した最初の例が陳舜臣じゃなかったかな?
170 :
無名草子さん:04/09/10 02:07
>>166 確かに内容は被ってる感じもするけど、「中国の歴史」(全7巻)は歴史概説書、「小説十八史略」(全6巻)は小説なので、趣はだいぶ違う
それぞれに違った良さが有るけどね
ちなみに「中国の歴史」を思いっきりコンパクトにした感じの「中国五千年」(上下2巻)という著書も有るよ
ですます体で語るところ、好感が持てる「中国の歴史」。
お気に入りの先生の授業を聞いているようだ。
陳舜臣『小説十八氏略』、懐かしいな。高校の頃司馬遼の『項羽と劉邦』読んで漢代に興味
もったんで、秦末〜三国までの部分を読んだ。名君宣帝を知ったのもこの作品からだ。
陳さんは司馬遼に比べると項羽に対して批判的だったな。
>>59 西村京太郎の歴史小説!?
それは初耳です。
よろしければ題名と出版社をお教え願えませんか?
174 :
無名草子さん:04/09/12 02:44:18
司馬さん
文体の最後に「〜といっていい」
ってつけるの癖だよね。
1ぺージに二回も使ってることがあって、気になって夜も眠れない。
175 :
無名草子さん:04/09/12 08:20:59
>>174 それより、
「以上は、むばばなしである。」
えーッ、ってかんじだったよ
>>175 司馬はその無駄ばなしがおもしろいわけだが。
司馬は他の歴史作家よりも時代背景とかの解説が入念でわかりやすくて、
物語性だけでなく知的好奇心も満足させてくれる。
小説なのに
作中になぜか作者の雑談がある
戦後文学の中でもふしぎな作風といっていい
取材先におもむくタクシーの運転手が、既に司馬ワールドの住人。
「あれは越後のひとではありません」とか。
春秋戦国時代が知りたいのですが、宮城谷昌光、陳瞬信、どっちがおすすめ?助言ください。
>>179 宮城谷はヤメレ。文章が難しくて、しかもカタルシスが無い。いろいろ
読んでみたが、読後感は「疲れたぁ」。ただ、他に採り上げる者の少ない
時代なので、半ば勉強のつもりで読んでいる。
オレは陳舜臣を奨めます。マンガだが鄭問の「東周英雄伝」(講談社)と
併読すれば、さらに面白いでしょう。
海音寺は結構よんだなぁ、
あのフィクションとノンフィクションが入り混じったような独特な小説技法が魅力的だった。
個人的には「孫子」が一番面白かった、これ読んで春秋戦国にむちゃ興味を持つようになった俺のフェイバリット小説一つですた。
「風采のあがらないヤン・ウェンリー」みたいな主人公のキャラクターも○。(銀英伝の作者もコレ読んでると思った)
「天と地を」、「武将列伝」(黒田官兵衛と立花一族の話が良かった)もオススメ。
なぜ岳宏一郎の名がでないのだ
異端なのか?
俺的には今死んだら一番こまる作家なのだが
誰だよそれ?
あ、「乱世が好き」改題→「軍師 官兵衛」の人ね…
損した
>>179 自分は逆に宮城谷を薦める
陳氏の方は、日本語がこなれていないから。(まぁ、仕方ないけれど
悩んだ挙げ句、宮城谷昌光の重耳を買っちゃいました。陳瞬臣はインド三国志とか日清戦争を書いたヤツを読もうかと思います。
で、早速上巻を読みました。……重耳、あんま活躍してないすね。なんか重耳の内面の描写が少ないというか…。ちょと戦闘シーンも解りにくかった。
中巻に期待。
重耳は最初から最後まで活躍しません。
活躍するのは取り巻きの連中です。
楽毅は活躍します。
188 :
無名草子さん:04/09/14 00:46:43
このスレ、比較スレとしては機能してないな。歴史小説家総合スレになってる。。
189 :
無名草子さん:04/09/14 00:54:38
>>187 上巻でいう所の取り巻きって誰?称?
重耳はどこに重点を合わしたら面白くなりますか?
191 :
無名草子さん:04/09/14 02:50:09
>>188 総合スレとして使うのにも別に反対はしないけども、たまには比較もやってみて欲しいね。
いろんな視点で。
>>189 宮城谷の場合、主人公はアーサー王や劉邦の如く「空ろなる器」として描かれる事が多いので
大して活躍しないかと。
「孟嘗君」なんぞも、その大部分が白圭商人伝だし。
193 :
無名草子さん:04/09/16 00:12:04
司馬は小説家ではなく、咄家。
歴史小説家なら避けては通れない道。
殺陣と濡れ場について比較して欲しい。
津本陽の殺陣は一味ちがうな。
196 :
無名草子さん:04/09/22 12:26:32
>192
主人公に徳があればいい家来がどんどんやってきてサポートして
くれる、ということ。
>195
津本陽の殺陣シーンは、理にかなった刀の振りや足さばき描写だからね。
そっちに興味の無い人には、ちょっとうざいかもしれんけど、俺は好き。
理にかなってるかどうか判断できるのはうらやましい
これはないだろって作家は?
199 :
無名草子さん:04/09/22 23:11:47
200 :
無名草子さん :04/09/22 23:34:29
最近、司馬にハマってます。
『竜馬がゆく』の最後には少し感動しました。特に最後の件など。
司馬で他にお勧めはありますか?ちなみに今は今は『夏草の賦』で読んでます。
そのあたりは専用スレで聞くが吉かと
>200
最後じゃなくて最期だろ。
小うるさいこと言って御免な。
司馬専用スレ
204 :
無名草子さん:04/09/23 13:46:37
山本兼一 「火天の城」
デビュー2作目の新人作家ですが、これがなかなか面白い、安土城を建てた
大工の話なのだが、信長の無理難題に対し知力を尽くし、プライドをもって
成し遂げる姿を描いている。
特に石垣作りに際し、大石の運搬、組上げの記述はピラミッドのそれをを思
い浮かべる。戦国版プロジェクトXといったところ。
205 :
訃報:04/09/24 18:31:03
>>204 読んだ。巧いとは思ったけどすげー面白いかというとそうでもなかった
>>204 一作目は?
ブックオフで南條範夫「三百年のベール 異伝徳川家康」ってのを買った。結構面白かった。隆慶一郎の「影武者徳川家康」を思い出したよ。
しかし本当に南條作品が少ないな。
208 :
無名草子さん:04/10/01 03:09:49
マイナーな作家の話よりメジャーな作家についての話が聞きたいということで。
209 :
19歳・男:04/10/03 11:41:00
山岡荘八が好きな人ってどこにもいない。俺だけなのだろうか・・・。
この人の小説ってどのスレを覗いても酷評されているしなあ。
210 :
無名草子さん:04/10/03 11:53:18
>>379 >>209 山岡荘八についていろいろ語ってください!
前々から興味を持ってたんですけどあまり良い評判を聞かないのでまだ読んでないんですよ。
お奨めの作品や、山岡作品の良さなんかを教えてくれると嬉しいです!
211 :
210:04/10/03 11:54:01
n
b
>>210 俺も好きだよ、山岡荘八。
と言っても徳川家康しか読んでないけど。純粋に小説として面白い。
中学生の時夢中になって読んだ記憶がある。
家康を美化しすぎているという意見があるけど(実際美化されてるけど)
それはそれでかまわないと思う。
でも人物の描写の仕方に独特のけれん味があって正直人を選ぶ感じはする。
h
>>210 山岡荘八なら「織田信長」を読むべし。信長を描いた小説ではこれが
トップクラスのかっこよさでした。
>>179ひとりに対してのレスってわけでもないけど、海音寺潮五郎の
「中国英傑伝」(上下)を薦める。
それから、「重耳」は読了すれば上巻がいちばん面白かった事に気づく。
そうならなかったら、他の同時代の著作を読んで出直すなり、諦めるなり
すればいいかと。
>>210 代表作は「徳川家康」ですが、これは素晴らしい前半に対して、後半が駄目すぎる。
特に関ヶ原の合戦以降が最悪で、ラストの辺りでは本当にイライラします。
やはり全26巻は無駄に冗長すぎます。半分の13巻ほどで完結させれば傑作でしたが。
そういう訳ですので、オススメは「織田信長」と「豊臣秀吉(異本太閤記)」です。
>>214 おお! 同士よ! 数少ない山岡ファンに出会えて本当に嬉しいです。
あの「けれん味」が良いと思うんですが、あまり一般的には受けないようですね。
>>216 完全に同意。俺の中でも「織田信長」が山岡荘八の最高傑作です。
何といっても信長と濃姫の掛け合いが素晴らしかった。また読みたい。
219 :
210:04/10/07 22:14:46
レスくれた人たちサンクス!
徳川家康はさすがに長すぎてちょっと手を出す気にはなれないけど、とりあえず織田信長を読んでみようかな?
ちなみに小説太平洋戦争ってどうなんですか?題材としてはかなり興味あるんですが。
220 :
無名草子さん:04/10/07 22:37:00
山田風太郎忍法帖スレを立てたいんだけど立てられないんです。
誰か立てて。
222 :
無名草子さん:04/10/07 22:49:01
山田の風ちゃんで思い出すのは「婆沙羅」だな。
山岡さんも吉川さんも太平記を書いてるよね。詳しい人に比較して欲しい。
司馬信者の俺は、あんまり好きな時代じゃないんだけどね。
224 :
無名草子さん:04/10/10 20:00:01
>司馬は善悪を自分の判断で断定しすぎる
だけど「自分は完全な客観性を持って書ける」と本気で思っ
てるとしたら、それこそ「客観性の欠如」だしね。
結局は主観と独断で書くしかないって開き直る部分は、あっ
てもいいと思う。そうじゃなけりゃ小説なんてのは面白くなら
んと思うのよ。論文とかルポとかならトモカク。
>>224 そりゃ人間は基本的に主観しか持てないけど、同じ意見を多数の人が
持ってたらある程度客観的だと言ってよいと思う。
司馬の場合かなり主観的に書いてるのに彼自身は客観性を強調してる作風が
気に障る人もいるのでしょう。
>223
> 山田の風ちゃんで思い出すのは「婆沙羅」だな。
おお、山田風太郎の太平記ものがあるとは知らなかった。
今、太平記ものといえば北方謙三で、質・量ともに吉川太平記を
凌駕してると思うんだけど、残念ながら佐々木道誉については
吉川版のほうが魅力的だった。
まあ、吉川英治はああいう善悪・敵味方定まらぬキャラを描かすと
抜群だからね。
山田風太郎もその手のキャラ造形がうまいから期待できそうだね。
>>225 > そりゃ人間は基本的に主観しか持てないけど、同じ意見を多数の人が
> 持ってたらある程度客観的だと言ってよいと思う。
人はそれを普遍性と呼びます。
北方謙三の楠正成は気になる。
司馬はイデオロギストのリアリスト・結局良く解らん人だ,って評価してた。まあ好意は持ってるみたいだけど。
山田風太郎も好意を持ってるみたいで、道誉に「途方もない大婆沙羅」って言わせてた。
どの作家も好意は持ってるらしいけど、良く解んない人らしい。
珍しく比較してみた。
>>228 北方の正成は、臆病なリアリストしかし秘めた志を持ってるという感じに描かれてる。
しかしこのキャラだと、捨て鉢になったかのような湊川での最後のあっけなさと
齟齬が生じるので、物語中では描かれず、終局を暗示するのみに留まってる。
北方太平記的には、正成の志は三男の正儀に継がれたということなんだろうね。
>>226 山田風太郎は明治物書いた後に室町時代を題材にした作品をいくつか書いてます。
忍法帖最終作になった「柳生十兵衛死す」も半分は室町物になってるという
離れ業が面白かった。
ほんとなら山風最後の小説となったであろう八犬伝が読みたかった。
八犬士を実際の室町時代で活躍させるというやつ。
婆娑羅
忍法創世記
柳生十兵衛死す
室町の大予言
室町少年倶楽部
←ここが間があいてるんだよね。
室町お伽草子
232 :
無名草子さん:04/10/13 18:54:05
忍法創世記?知らないな。
山田風太郎は明治物書く前に室町時代を題材にした作品を書いてます。
忍法帖終盤の「忍法創世記」は半分が室町物になってるという
離れ業が面白かった。
234 :
無名草子さん:04/10/13 20:19:56
陳瞬臣先生の「阿片戦争」が一番好き
陳舜臣。舜。「チンギスハーンの一族」が好きだ。
>>232 忍法創世記は忍法モノの末期に書かれた作品で作者曰く「出来が悪い」ので
長らく未刊行のままでしたが、2001年9月に出版芸術社から単行本が
出ました。
室町時代に剣の柳生家と忍術の服部家が誕生した経緯が明かされる
話です。出来が悪いという前評判でしたが読んだら中々面白かったですよ。
237 :
無名草子さん:04/10/20 03:19:52
陳瞬臣の三国志ってどう?
238 :
無名草子さん:04/10/20 17:12:39
宮城谷昌光「三国志」が刊行開始されたね。
正史だっていうことらしいけど・・・読んだ方(勿論序章になるんだろうけど)
がいらっしゃれば、感想などお願いします。
「まず隗よりはじめよ」
240 :
無名草子さん:04/10/20 21:53:40
「儂にはハードカバーなど買う銭など無いでのん」
>>239 漢文の授業でやった覚えがある。刎頸の交わりだっけ?
宮城谷三国志。挿し絵が変だよね。
>>238 俺は好きだよ。
「演義」ベースの小説ばかりで厭き厭きしてたし。
>>241 意味不明……
243 :
無名草子さん:04/10/23 00:27:31
>>242 ごめんね。
ただこれだけは言わせてもらう。宮城谷三国志の挿し絵は変だった!
244 :
無名草子さん:04/10/23 11:08:50
山風は基本的にはミステリのテクニックを駆使する伝奇作家、なので、
本格的な歴史小説ファンが読んでおもしろいかどうかは保障しかねるけど、
『妖説太閤記』
『魔軍の通過』(水戸天狗党)
『室町少年倶楽部』
『婆沙羅』
あたりは、ちょっとおすすめなので読んでみてほしいです。
隆慶一郎のスレを見て思った。綱野義彦って誰だ。
網野善彦なんでしょ?普通に…
>>245 日本史全般を定住民(武士・農民など)から見た視点ではなく
非定住民(山の民・運送業者・海の民など)の視点から見直す視点で
研究している学者。
どういう視点で研究してる人なのか知りたければ2000年に刊行された
「日本の歴史」シリーズの0巻「日本とは何か」(講談社)辺りから
読むと判りやすいですよ。
悲しいかな研究していた、なんだよな
日本海を東海に変えようとしていた人。
綱野さんは、痛い人なんでツカ?隆慶一郎が尊敬してんの?
>>251 網野氏が元々左翼史観から出発してるのを色々あてこすってる人が多いのですよ。
どういう人かは著作を読んでご自身で判断してください。
面白そうな人ですね。イデオロギストなのか気になる。
これ以上突っ込むと荒れの予感がするので引っ込みます。
>253
面白いよ。
なんで歴史=政治史なんだ?と思ってる人にはうってつけでしょう。
255 :
無名草子さん:04/10/27 18:39:29
司馬で3〜4冊、吉川の武蔵、その他濫読したが、最終的には
海音寺の史伝小説?(武将列伝、中国英傑伝など)が一番気に入った。
著者の解釈や脚色が入り混じった歴史小説よりも、文献などからとった
なるたけ正確な人物像をわかりやすく描いていて面白い。
然り
揚げ足取りだが、史伝って小説家としてどうなんだろう。
スマン。本当に揚げ足取りでしたね。
>>255 「歴史」を知りたい人と「魅力的な虚像(物語)」を読みたい人との違いを感じた・・・
三国志厨が占拠しててしばらくまともな話できそうにないので、こっちに書かせてもらうけど
司馬「覇王の家」あとがきによると「この先の将軍家の成り行きを書いていきたい」というよ
うなことが書いてあるが、実際に作品にはなってませんよね。
構想だけでも何か残ってるんだろうか。どんな構想だかすごく気になるのです。
>>259 徳川将軍家歴代を書きたいという漠然とした意図はあったんじゃないかな。それもあって『覇王の家』という
一個人(家康)を主題としたにしては大きすぎるタイトルをつけたとあとがきでも言ってる。「覇王の家」っての
は明らかに徳川将軍家のことを指してるよね。
ただしどっかで読んだけど、家康を書き終わった段階で嫌気がさしたらしく、結局その後は書かれることは
なく結果的にはタイトル倒れに終わってしまった。一応15代の慶喜のことは『最後の将軍』でとりあげはした
けど。
しかしまぁ、江戸期については『菜の花の沖』『胡蝶の夢』など書いているし、一連の幕末物も江戸時代もの
のと考えれば、当初の意図通りではないにせよ江戸時代に対する司馬なりの主題は表現しつくしているとは
思う。幕藩体制確立後の将軍はそれこそ体制の象徴的な存在になってしまっていて、かえって素材としては
不適当とも思えるし。
司馬版忠臣蔵じゃないが、その意味じゃ元禄ものは書いてもらいたかったな
262 :
無名草子さん:04/10/29 16:33:51
やっぱりメジャーな歴史小説家が一番取り上げている人って秀吉かね?
263 :
無名草子さん:04/10/29 22:03:07
>>262 メジャーな歴史小説家:吉川・山岡・海音寺・隆・司馬・津本・児島・吉村・
池波・山本・(藤沢)・柴田・北方・半藤・阿川・井上・塩野・池宮
ぱっと思いつくのはこれくらいだけど他にいる?
比較してみては?
山風
堺屋ではないの?
堺屋で思いついたけど、忠臣蔵の比較とかして欲しい。丁度この時期だし。
大仏、海音寺、池宮、池波、南條、思いつくのはそれくらい。津本洋も書いているとか聞いたが。
山風・・・
268 :
無名草子さん:04/10/31 13:03:01
世界史関連の歴史小説のお勧め教えれ
俺は辻邦生の「背教者ユリアヌス」(中公文庫)を挙げておく
>>261 司馬が忠臣蔵を書いた確かに面白そうだ。
あの人の先祖は播州にいたんだよね、別所の三木籠城に参加したっていう。
三木城籠城の宗教的狂気と赤穂浪士のある種の狂気が似ているってどこかで書いていた。
一方で黒田如水、後藤又兵衛の爽快さは、大石蔵助に通ずる、とも言っていたからな。
山風の忠臣蔵はどうよ。
>>268 「ベルサイユのバラ」の原作であるツヴァイクの「マリー・アントワネット」は
中々面白かったです。
原作ではなくネタ本と言ってくれよ。
堀田善衛なんかどうよ。
私は読んだこと無いが、友人は「司馬より面白い」と司馬好きの俺にぬかしやかがった。
堀田善衛なんかどうよ。
俺は読んだこと無いが、友人は「司馬より面白い」と司馬好きの俺にぬかしやかがった。
274 :
無名草子さん:04/11/04 17:14:37
おそらく最低の三国志
伴善男の
呉 三 国 志
275 :
無名草子さん:04/11/09 00:12:38
南條範夫氏死去。
ご冥福を祈ります。
277 :
無名草子さん:04/11/10 00:13:02
>>274 どんな内容なの?呉に焦点をあてた三国志?
ブックオフで津本陽の「柳生兵庫助」全巻を約1000円で買った私は馬鹿ですか?
500円くらいでうれるかもな
280 :
無名草子さん:04/11/10 11:47:08
>274
応天門の変?
伴野朗ではないよね?
南條範夫の「十五代将軍徳川慶喜」が読みたくて仕方がない。
ところで皆さんは、歴史小説以外なら何読んでます?
国語辞典。
やっぱエロ本だな、
あとは海外ミステリーが多いかな。
285 :
無名草子さん:04/11/23 00:43:55
漱石とか明治時代の文豪が好きです。
時代小説に決まってるっしょ。
メジャーな歴史時代小説家の濡れ場は誰のがいい?
>>287 司馬遼太郎が一番いい。
俯瞰的な描写が、AVみてるみたいだ
>>287 俺も司馬遼。国盗りはイイ。
ところで北方謙三の南北朝物って網野善彦さんの影響受けてます?網野さんの本を読んでみたら面白かったんで。
>277
伴野朗の「呉・三国志」なら。
そのとおり呉に焦点があてられており、記述は正史ベース。
よく知られている三国の争いを書くとともに、影で暗躍する各勢力の
諜報員たちの戦いもアツイ。
そういう創作部分がいらんと感じる人もいるかもしらんが、
俺は面白いと思った。
>289
> ところで北方謙三の南北朝物って網野善彦さんの影響受けてます?
受けてる。というか網野善彦の一連の著作がなかったら
北方は南北朝モノを書いてないんじゃないか、というぐらい。
292 :
無名草子さん:04/11/27 13:55:20
面白さではダントツ柴田レンザブロウ
俺も最近柴練には興味がある。初読者におすすめはありますか?
そりゃ柴錬三国志。吉川より面白い。
>>293 読みやすさなら末期の作品である「御家人斬九郎」がお勧め。
渡辺謙主演でTV化されてました。
珍しく反応がいいですね。やっぱり柴練は根強い人気がありますね。
司馬遼太郎は文が少し難しくて、内容は割と易しい。
陳舜臣は文は簡単だけど、内容の方が難しいように思われる。
池波正太郎は時代小説寄りの歴史小説を書くけど、
藤沢周平は歴史小説寄りの時代小説を書く。
こういう事を書くスレなんじゃないの。比較スレだし。
298 :
無名草子さん:04/12/13 05:00:24
>>297 良いね!そういうの聞きたい!俺は知識がないから語れないけど。
太閤記の比較とか三国志の比較とか、そういうのも聞きたいなぁ。
299 :
無名草子さん:04/12/16 21:31:04
柴錬はそろそろ再評価されてもいいよな。
300 :
無名草子さん:04/12/18 19:02:43
再評価って今でも大人気だろ
そうでもないんじゃない。
本屋での扱いをみると、吉川英治、司馬遼太郎は別格としても
池波・藤沢あたりにも負けてるって感じじゃないかな。
糞つまんないのがあるからね。>柴錬
「一の太刀」とかホントにつまんなかった。
多分時代小説書こうとするとつまんなくなるんじゃない?
柴錬はチャンバラ書く時が一番輝いてると思う。
304 :
無名草子さん:04/12/24 00:23:58
シバレンはどれ読んでもおもろい
長編短編問わず
つまらんとかおもしろいとかは人それぞれやからね。
柴田錬は現代小説が意外とよくておどろいた。
あんま評価されてないけど。
司馬作品いくつか読んだ中で思ったけど義経はかなり
つまんないよねえ
↑ミス
書くスレ間違えてた
ただつまんねーと言われてもどこがどうつまんんねーのか
どんな作品なら面白いと思ってるのか書いてくれないと反応しようもない。
>>306 たまたま古本屋で柴錬の「若くて、悪くて、凄いこいつら」という青春物のシリーズを
入手して読んだけどかなり面白かった。
赤川次郎が良いって言う人もたくさんいるんだから、
人のおもしろいつまらないはあんまり当てにならん。
柴田練三郎の著作だったと思うけど、かなり昔に買った「浪人列伝」とかいう
作品はよかった。
短編なんだけど、読んでて小気味いいっていうか。
桶狭間の戦い
は新田次郎の武田信玄が良かった。信長の諜報戦の巧さが目立つ。戦国を忍者の視点から見ている作品は司馬遼太郎の梟の城や、山田風太郎の忍法帳があるが、新田次郎の山本勘助の活躍が最もリアルに感じた。
シバレンは荒唐無稽な話が面白いよね。
超能力とか紙のこよりで行灯を突き刺すとか。
315 :
無名草子さん:05/02/06 21:58:50
吉川英治の初期の作品って、やけに読み難いね
神州天馬侠は読みやすいと思うけど。
もともと子供向けの作品だし。
五味康祐の「柳生武芸帳」読んだ。
未完かよ…
吉川英治は、電車通勤でつぎからつぎに読んだが、「親鸞」を読んで、笠間の板敷山へ
行ったとき、描写が全く違っていたので、がっかりした。以来、止めた。
青梅の記念館にも行ったが、末期には現地踏査をしているみたいだったが、初期は
全くの空想だったんだろうね。資料は随分集めていたようだが。
司馬遼太郎、池波正太郎はその点克明。小説にかたいこと言うのも、変だけれど
違い過ぎってのも、興ざめする。
司馬遼太郎の「箱根の坂」は面白かったので、出てくる場所の何箇所かへ行ってみた。
寄居の鉢形城では、高見原から早雲が、敵が城の大手門を八の字に開いて出てくる
ところがあるが、付近の小山から城まで6キロはあるし、大手門は西向きだったと
聞いて、すげえー脚色だと思った、てな具合に楽しんでいる。
320 :
無名草子さん:2005/03/23(水) 07:16:32
司馬氏の作品を長く読んでいると、たまに司馬本人が主人公に、
入れあげ過ぎて、ハアハアしながら盲目的に創作したような作品がある。
その典型例が「○○がゆく」では、なかろうか。
子母沢 寛の「勝海舟」
小吉や海舟のべらんめえぶりが生き生きと描かれ、時代小説としても好きなのだが、
マイナーなのか?
新撰組島月の声名が高すぎるし。
>>321 昔の作品だからな。
でも、ものすごい売れた作品だから、マイナーと言う言葉はあわないと思う。
324 :
無名草子さん:2005/03/27(日) 03:09:56
海音寺の二本の銀杏ってどう?後、西郷隆盛は未完?
>>324 『二本の銀杏』は傑作。マジで面白い。
薩摩の兵道家(武士と山伏を兼任する存在)・源昌坊が、
農地の開拓をしつつ、土地の有力者の妻と不倫をする話。
一筋縄ではいかない源昌坊をはじめとした、登場人物の性格描写は流石。
続編の『火の山』『風に鳴る樹』も、早いとこ文庫に入れてくれよ、文春さん。
『西郷隆盛』は、作者死亡により未完。
「小説太平洋戦争」ってどうなの?
大正〜昭和前期の日本の歴史小説に手を出してみたいんだが、
あんまり数もないみたいだし、アドヴァイスあればお願い。
327 :
無名草子さん:皇紀2665/04/02(土) 01:33:31
325
どうも。早速購入しました。
328 :
無名草子さん:2005/04/02(土) 20:58:13
海音寺潮五郎の『伊達政宗』お勧めしたいです。
政宗を書いた小説は結構読みましたけど海音寺さんのが一番面白いと思いました。
上下巻で長すぎず、山岡荘八のに比べると政宗が人間くさくてリアリティがある気がします。
内容は政宗が30代後半くらいのときで終わっているんですが晩年まで書いても全然退屈しない
と思いました。文体に無駄が無いというか、テンポがいいです。
海音寺さんの小説はこれが一番好き。
井伊直弼が活躍する歴史小説ってないですかね?
陳舜臣氏って今なにか書いている?
インド三国志の続き書いてくれないかなぁ。
前まで青山一髪書いてたけど、そんなにいいとは思わないなぁ。
陳舜臣ってもう80過ぎだろ
さすがに長編はもうムリポ
334 :
無名草子さん:2005/04/07(木) 15:18:30
ほしゅ
ピタル
|
|'A`)ノ<ボッキサゲー
337 :
無名草子さん:2005/04/22(金) 19:48:03
338 :
無名草子さん:2005/04/26(火) 08:59:47
浅田次郎の「蒼穹の昴」以外の清朝末期の小説ってなんかありますか?
339 :
無名草子さん:2005/05/01(日) 05:51:30
で、山岡の「小説・太平洋戦争」の評価はどうなの?
山岡スレでは、賛の方が多いようだけど。
俺は、司馬的論調なら、パスなのだが・・。アメリカや諸外国の思惑を含んだものなら、ぜひ読みたい。
340 :
無名草子さん:2005/05/04(水) 11:36:45
あ
341 :
無名草子さん:2005/05/06(金) 11:56:08
げ
なんで司馬遼ばかりのさばって柴錬が評価されないのか。
だったら柴錬でひとつ語ってみ。
語りにくかろうよ。それが答えだ。
柴錬は歴史小説あんま書いて無くないか?
短編は結構書いてる。
長編は時代小説が多いけど。
吉川って新装版なかなか出ないね
最近武蔵が出たぐらい
司馬はバンバン出てるのに
需要がないのかな
>>338 陳舜臣の阿片戦争〜太平天国〜江は流れずの3部作とか
孫文の前半生を描いた青山一髪とか
348 :
無名草子さん:2005/05/13(金) 20:47:29
吉村は歴史?時代?
349 :
無名草子さん:2005/05/17(火) 12:20:57
作治ならエジプト。
350 :
無名草子さん:2005/05/18(水) 14:43:44
海音寺の加藤清正を読んでいるが、テンポが良くて、面白すぎる。
司馬の関ケ原ではただの馬鹿だったが、どうしてなかなかやりますな。
351 :
無名草子さん:2005/05/18(水) 17:23:55
しこって候
司馬遼太郎=大木凡人
最近というか今日 本屋をめぐっていたら
なにげに if系の歴史物が読みたくなりました。
今まで読んだことないのでなにかオススメとかありませんか?
もし信長が生きていたらとか系のヤツです。
学研M文庫にけっこうある。
適当にとってみれ
架空戦記モノは時間の無駄
356 :
無名草子さん:2005/05/20(金) 01:55:08
小説自体時間の無駄だけどなw
禿げ胴。
どうせ死ぬんだから今すぐ死のうな。
359 :
無名草子さん:2005/06/07(火) 23:37:30
半月ぶりあげ
360 :
無名草子さん:2005/06/08(水) 13:04:16
山岡荘八は、すぐに
「〜は、わが国体を体現する太陽なのである」
「これが、神意仏心を実現する立場と、ひたすら自らの保身を考えるだけの器量の乏しさなのである。神が、このような違いをつけるとは、なんという罪深いことであろうか。」
「〜こそが、政権を支えるキリン痔」
「ゾーッとした」
こういう描写では作者と読者に相当な温度差を感じてしまってついてゆけない。
また登場人物の会話が長ったらしい。
よって挫折
361 :
無名草子さん:2005/06/10(金) 02:32:03
津本の龍馬ってどう?
やっぱ司馬のと同じで強制的にハァハァさせる作品?
362 :
無名草子さん:2005/06/10(金) 02:44:24
こないだ「その時歴史が動いた」で放送してた薩摩義士(土木工事のヤツ)を
題材にした本ってある?
山岡は抹香臭くて、受け付けない人が多いだろうな。自分は、やたら多様される「うーむ」「ゾーっとした」などが嫌になって受け付けなかったクチだが。
365 :
無名草子さん:2005/06/10(金) 16:38:43
マルチの何が悪いんだか。答えろカス。
みなもと太郎氏の歴史漫画
「風雲児たち」の最終巻が薩摩の治水工事を扱っていた・はず
小説とかだと不明
マルチする根気があるならググってみたら?何の雑作なく引っかかるだろ
孤愁の岸 杉本 苑子
財政難に喘ぐ薩摩藩に突如濃尾三川治水の幕命が下る。
露骨な外様潰しの策謀と知りつつ、平田靭負ら薩摩藩士は
遥か濃尾の地に赴いた。利に走る商人、自村のエゴに狂奔
する百姓、腐敗しきった公儀役人らを相手に、お手伝い方の
勝算なき戦いが始まった……。
史上名高い宝暦大治水をグルーバルに描く傑作長編。
最近秀吉に興味がわいた者ですが、秀吉の人物像を魅力的に描いた作品でオススメってある?
歴史や人物像のおおまかなところは知っているつもり。
史実と虚像のバランスがよいものをたのむ。
これから読み比べたいと思ってるが、最初にどれを読むか迷っているとです。
クレクレにも程がある
全部読んだらいいじゃん、どれも面白いし。
山岡の小説の題名はほとんど人名なんだね
なんか単純で笑った
>>371 だからなんか小説っぽくないというか、歴史オタクっぽくて俺は嫌だな。
「坂の上の雲」とか「樅の木は残った」とかのほうがいい。
373 :
無名草子さん:2005/06/23(木) 16:23:45
1次大戦とか2次大戦ものでいいのありますか?
坂の上の雲読み終えて、次の時代に行きたいと思いまして。
374 :
無名草子さん:2005/06/23(木) 19:30:23
>>371 それを言ったら吉川も海音寺も同様。
そういう時代だった。
山岡の題名は単純だが、内容の精神描写は唯一無二。
>>372 司馬の題名のセンスは素晴らしい。
しかしながら内容なら司馬以降の作家の方がよっぽどオタクっぽく、
筋を切って資料を持ち出しての状況説明がやたらと多い。
司馬も自分で欠点を痛感して気にしていた形跡がある。
>>372はタイトルに関して言ってるだけだと思うが。
>373
いいのがあったような気がするが今は思いつかないので、
吉村昭の「零式戦闘機」あたりをとりあえず。
遅レスだけど・・・。
>>368 魅力的っていうんなら吉川の太閤記(めちゃくちゃ秀吉を美化してるが)、
もしくは司馬の太閤記じゃないかな。
あと、変り種としては風太郎の妖説太閤記をおすすめしておく。
378 :
無名草子さん:2005/07/21(木) 01:00:43
>>373 小説ではないが、山本七平の「一下級将校の見た帝国陸軍」をお勧めする。
379 :
無名草子さん:2005/08/31(水) 17:12:29
>>373 阿川弘之「軍鑑長門の生涯」
このスレのカテゴリーに含まれるかどうか分からないけど
WWTからWWUまでカバーしてるので、
>>378と合わせて読めば
陸海もれなく制覇。
380 :
坂上雲助:2005/09/01(木) 09:29:11
司馬の短編が好きだよ。
「大阪侍」って結構笑えた。
長編戦国モノでは「関ヶ原」が好きかな。
隆慶一郎
早世が惜しまれる大作家。
382 :
無名草子さん:2005/10/03(月) 22:12:16
隆慶一郎の徳川秀忠ワロスwww
383 :
無名草子さん:2005/10/04(火) 18:38:49
山岡の三国志がなんか世の中から抹消されてる件について。
誰か読んだ人いない?
文章がこ難しくて挫折した系の理由じゃなくて、歴史描写や
人物描写について他の小説と比べて思ったことを語れる人はいないだろうか?
語れる人いたらぜひ頼む。
384 :
無名草子さん:2005/10/06(木) 10:41:11
>>368 堺屋太一「豊臣秀長」(上・下巻)
秀吉なのにあえてこちらを推す。
大河ドラマの原作もこの作者が書いたんだが、俺はこっちの方がおもしろ
くて、何度も読み返した。
ご存知のとおり、秀吉の立志伝のおもしろさは、百姓出から大名にはい
上がったところにある。で、成り上がるための秀吉のアイデアを
支えていたものは何か?というのを感じながら読むと、他の大名には
いなくて、秀吉だけにいた補佐役という役割の大事さがよく出ている本なんだ。
俺は司馬遼太郎が一番好きだな。読みやすい。
司馬遷「史記」が最高峰だな。
横山光輝のマンガ「史記」もいいよな。いい勉強になるよ。
あと 塩野 七生 「ローマ人の物語」。カエサル編が面白かった。
あらあら
ゲラゲラww
389 :
無名草子さん:2005/10/10(月) 18:04:38
佐藤賢一がぶっちぎりな件
390 :
無名草子さん:2005/11/12(土) 08:05:24
吉川三国史最高
最近歴史小説を読み始めたけど
どいつもこいつも「と云っていい」が大好きなようで
出てくるたびに笑えてくる。
>383
山岡荘八の三国志なんて聞いたこともない。ホントにあるのか?
>384
>他の大名には いなくて、秀吉だけにいた補佐役
その手の補佐役はたいていどの大名にもいたんじゃないの。
マルチポストうざい。
395 :
無名草子さん:2005/12/02(金) 04:35:34
今、司馬「花神」読んでるんだけど、面白いね。
さすが大河になっただけあるね。
396 :
無名草子さん:2005/12/02(金) 05:15:01
八木
雅次?
そうじタン
どうよ?
399 :
無名草子さん:2005/12/15(木) 22:13:56
山岡「高杉晋作」読んでる。
読みやすさの観点から言えば、三好徹「高杉晋作」や司馬「世に棲む」の方が上かも。
その後に池宮読んで類似検証して。
401 :
無名草子さん:2005/12/20(火) 17:03:49
海音寺の名城買ってきた
新装してて驚いた
え!買わなきゃ
403 :
無名草子さん:2005/12/24(土) 17:34:22
山内の話とかもちゃんと載ってる<名城伝
この人の文は読みやすいしさらさらいくし山内を悪くとかおとしめようとせず
事実を自分の感想を交えて書いているから読みやすくていい
この本は小説じゃないけどね
404 :
無名草子さん:2005/12/24(土) 19:37:40
竜馬がゆくは、今をときめく孫正義氏の愛読書
池宮ってDQN高卒か?
406 :
無名草子さん:2005/12/25(日) 08:48:47
太平洋戦争を書いたものなら大西巨人の「神聖喜劇」
あけましておめでとさん!!
海音寺潮五郎の「田原坂」絶版みたいなんだけど、今もう読めないの?
408 :
無名草子さん:2006/01/22(日) 16:23:35
曲亭馬琴の里見八犬伝はめちゃ面白い。
テレビでやってて(見てないけど)影響されて遅ればせながら読んじゃった。
409 :
無名草子さん:2006/02/11(土) 13:24:34
里見八犬伝って誰か書いてるのか
関が原、幕末、戊辰戦争あたりで面白いのがあれば教えてください
著者は誰でも構いません
411 :
無名草子さん:2006/03/23(木) 22:34:37
蒼き狼おもすれ-
413 :
無名草子さん:2006/04/05(水) 22:44:19
僕は司馬遼太郎先生が好きです。でも、北方謙三先生の方がもっと好きです。
キリンさんも、ゾウさんも大事にしてあげてね
415 :
名無し募集中。。。:2006/04/09(日) 16:19:31
>>408 岩波文庫で全十冊のを!?ガッツあるなぁ
風太郎の「八犬伝」なら読みやすいんだが
司馬遼太郎「峠」はあんまり好かれてないのかな。
オレの中では氏の傑作ベスト5に入ってるんだが。
>>417 それは俺のベスト3だよ。人気あると思ってたけど、そうでもないの?
人気あるだろう。
司馬の幕末歴史ものはほとんど人気作じゃない?
地味なのは「胡蝶の夢」くらいか。
「翔ぶが如く」が人気無いのだけは確かだ。
(´・ω・`) ショボーン
422 :
無名草子さん:2006/05/01(月) 20:18:50
「太平記」は現代の小説で文庫で読めるものとしては
森村誠一・吉川英治・山岡荘八のがあるけれども
どれがおすすめでしょうか?
あるいはそれぞれの面白さの違い・特徴とかわかれば
お願いします。
山田風太郎の婆娑羅が一番短くていいよ。
それか原典読むといいんじゃない。
424 :
無名草子さん:2006/05/10(水) 03:44:49
山岡荘八が書いた子供向けの?SF小説があるらしい
425 :
無名草子さん:2006/05/11(木) 12:04:39
426 :
遠州人:2006/06/08(木) 00:05:18
僕は司馬遼の短篇が好きです。『お、お大砲』とか『加茂の水』とか『王城の護衛者』『酔って侯』『肥前の妖怪』なんかね。司馬遼の短篇どう評価しますか?
おもしろい
津本陽、終わったな。
430 :
無名草子さん:2006/08/07(月) 15:19:08
431 :
無名草子さん:2006/08/08(火) 16:53:21
津本陽がプレジデントの対談で、三好長慶のことを
間違えて三好政長と言っていた。歴史小説家も油断できない。
南原幹夫氏エロすぎ
「王朝」だいすき
434 :
無名草子さん:2006/08/15(火) 23:33:13
海音寺の加藤清正はどうなの 面白いの
>>432 ナンちゃんの「謀将 真田昌幸」を読んだことはあるが、あまりにエロすぎてそれしか印象に残らなかった。orz
436 :
無名草子さん:2006/09/05(火) 16:57:51
437 :
無名草子さん:2006/09/14(木) 13:06:01
>>433-435 「謀将 直江兼継」上巻の半分程読んだが
ちっともエロくない(´・ω・`)
>>419 花神は途中まで読んで投げかけたが、終盤で一気に盛り上がったな。
司馬の幕末ものは、歴史が動かない時期を余談で埋めようとするからどうしてもだれてくる。
余談もおもしろいが、もう少し構成を考えて余談してくれよと思う。
439 :
無名草子さん:2006/09/16(土) 02:34:57
>>426 司馬の短編はめちゃ面白い
長編はイライラするだけ。3巻を超えるような長編は無駄話ばっかり。チラシの裏に書いてろって感じ。
司馬の大長編はだれるもんなあ。
3巻以上ある本では、坂の上の雲、飛ぶが如く、菜の花の沖、世に棲む日日、播磨灘物語
あたりは根気がないとお勧めできない。
441 :
無名草子さん:2006/09/17(日) 02:15:38
今、司馬の『箱根の坂』
読んでる
率直にくどい
地名、土地、文化、時代描写、風土、慣習…等の説明が多すぎて詳しく解説しすぎ
しかもあまりその物語りに関係ないし
そのため本編の物語りが薄くなってる
情報量が膨大なのとそれを押し付けられてる感覚が疲れる
全部の情報を完璧に理解しようとするから疲れるのかな…
流し読みとしっかり読むていうペース配分できる人にはたまらないと思う
でも全部読むつもりだけどね
このスレ凄い。盗作で賞金500万円泥棒だと!佐藤亜紀って奴
盗作本「バルタザールの遍歴」
ここ
↓
【盗作3バカ】田口ランディ/ 佐藤亜紀 /篠原
443 :
無名草子さん:2006/09/27(水) 11:53:53
歴史小説家なら、歴史に埋もれた人物を発掘して、その人物像を自分の作品で固めあげるのが一つの目標だと思うが、津本陽は他の作品の二番煎じ的な作品しかない気がする。チンギスハーンを見た時、腹が立ったな
444 :
無名草子さん:2006/10/04(水) 20:03:18
>>443 いいこと言うなあ。
つか、津本の本てそもそも小説じゃないっしょ?
歴史の解説的エッセイつうか・・・。
小説じゃないは言い過ぎだろ。
剣豪ものは一時代を築いただけあって
いい作品がたくさんある。
逆に言うと剣豪モノ以外は駄目なのか。
447 :
無名草子さん:2006/10/04(水) 23:22:19
まあ津本の本って、史料や古本の丸写しが多いのは周知の事実だし。
本人も、認めちゃってるんだから。
それが問題にならないってのは、一流の技術と言えるよw
449 :
無名草子さん:2006/10/05(木) 18:57:37
新田次郎の武田信玄がそろそろ読了なのですが、新田、井上以外の武田信玄物で良い作品はないでしょうか 漫画でも良いです
武田勝頼を読めばいいじゃない
>>451 絶版になったり回収になったりしてるの?
453 :
無名草子さん:2006/10/07(土) 01:20:14
信長の小説を読もうと思うんだがお薦めありますか?
以前、国盗り物語を読んだんだが、道三編が面白すぎて信長編がいまいちな印象だった
書店に行っても数がありすぎてどれを選んだらよいものやら・・・
三国志なら吉川三国志、関ケ原なら司馬遼太郎、といった具合に定番があるけど、信長ものの定番ってある?
>>453 山岡荘八、津本陽、遠藤周作、堺屋太一、etc。
でも私は、信長が主人公の小説から信長を知るよりも、
他の武将が主人公の小説から信長像を知る方が面白いと思うよ。
>>453 山岡荘八の「織田信長」
>>455 作家名挙げすぎでまったく答えになってねえ
etcってなんだそりゃ
選択肢ありすぎて困ってるから
>>453は意見を聞いてるんだろうが
他の武将の小説から信長像を掴むやり方は否定しないし、
むしろ面白いと思うがそれを勧めるなら何かタイトル挙げろよ
「信長公記」 原本現代訳/榊山潤 (小説に慣れてると読みにくいけど)
信長公記はネットで無料で原文も訳文も読めるからお勧め。
>>456 えらそうに言うが、おすすめが山岡荘八かよw、かぶってるじゃん。
461 :
無名草子さん:2006/10/07(土) 22:14:49
>>459 えらそうじゃなくて当たり前のこと言ってるだけ
大体、作家がかぶってることはまったく問題じゃない
無理に異なる意見述べるなんて真似をしたら
>>453にとって好ましくないだろ
462はどうして顔が真っ赤なの?
465 :
453:2006/10/14(土) 12:07:54
レスが遅れました。
へうげものと山岡荘八、両方買ってきます。
ある程度流れをつかめたら信長公記読んでみますね。
ご教授ありがとうございました。
山本周五郎の短編ちょろっと立ち読みして
他にも読みたくなったんだが、この人の代表作って何?
467 :
無名草子さん:2006/10/21(土) 10:17:58
へうげもの?
へうげもの面白い
海音寺氏の悪人列伝が再販されていた。
次に再販するなら武将列伝をお願いしたいな。
471 :
無名草子さん:2006/11/13(月) 23:11:10
あげ
472 :
無名草子さん:2006/11/15(水) 01:37:54
吉川の作品で三国志の次に読むとしたらどれがオススメでしょうか?
ちなみに宮本武蔵は興味がないのでそれ以外でお願いします
473 :
無名草子さん:2006/11/17(金) 12:40:34
鳴戸秘帖
474 :
無名草子さん:2006/11/18(土) 02:07:22
海音寺の天と地とを読もうと思うんですけど
上杉謙信が主人公ということは宿敵・武田信玄を悪者的に書いているのでしょうか?
武田信玄も大好きなのであまり悪いように書かれてると正直凹みます
>>474 信玄は、悪人にはされていないけど(理知的な人物として描かれている)、
ただ、謙信の方が一方的に憎悪している・・・
↑
信玄は欲望だけのホリエモンみたいで
謙信は理想家で評価してる
477 :
無名草子さん:2006/11/22(水) 02:27:08
戦国大名をわかりやすく善悪で分ける手法が嫌い
書く視点が片方に寄りすぎると
戦国時代全体のリアリティがなくなる
戦国大名なんかみんな自分が正しいと思って戦ってるんだから
どっちが正しいかは読者に判断させなさいよ
時代もあるんだろうけれど
尊皇の志があればこそ・・・という書き方には萎えるところがある
吉川版の太閤記
山岡もな
480 :
無名草子さん:2006/11/26(日) 15:48:32
司馬遼太郎の歴史本しか読んでこなかったけど
ある日、ふと山岡荘八の織田信長読みました
なんだか知らんが、古本屋に司馬遼太郎の本を殆ど売った
ハードカバーの本て安いのな・・・・
481 :
無名草子さん:2006/11/26(日) 16:21:26
司馬は氏ねよ
>>480 俺はハードカバーの坂の上の雲を500円でそろえたよ
わりときれい
483 :
無名草子さん:2006/11/27(月) 01:30:16
>>480 俺も司馬信者と言っていいほどだったけど
白石一郎読んでから、見方が真逆になったな
司馬が徳川家康嫌いなのは勝手だけど、貿易好きなのを真逆に描くのは汚いとおもた
淀殿を中心とした、奥の乱れもまったくノータッチだしな
484 :
無名草子さん:2006/11/28(火) 00:48:57
おい司馬、お前乃木大将に何か個人的な恨みでもあるのか?
>>484 司馬が、乃木好きなのは読めばわかると思うんだが。
本当に読んだのか?
世間一般の「軍神乃木神話」みたいなのは嫌いだろうな
だが司馬の脳裏にあった乃木は嫌悪の対象ではない
映画の二百三高地だったっけ?坂の上にもあったかな。児玉が乃木にウィスキーかなんかもらおうと乃木の水筒を手にするんだけど
乃木がコップを探してる間に乃木が水筒に口つけて飲んじゃうの。あれ俺も昔されて「あるあるww」って思った。そこで乃木さんに親近感わいた
乃木と乃木と児玉
489 :
無名草子さん:2006/11/29(水) 01:13:20
司馬ヲタってなんでキモイ奴が多いのか不思議
死ね
>>487 それは好古のエピソードじゃなかったっけ?
馬に乗ったまま副官が下げてる水筒に口つけて吸い込んだとかいうの。
492 :
無名草子さん:2006/11/30(木) 18:31:58
以下、日本語のやりとりができない馬鹿はスルーで。
494 :
無名草子さん:2006/12/08(金) 17:22:46
山岡さんの織田信長いいね!
司馬の書き方は得しているな、と思うことがある。
竜馬が行くに、溝淵広之丞という土佐藩士が登場する。竜馬の剣術修行時代に
土佐藩邸で同室だったというから、竜馬とはかなり親しいはず。
ところが、その場面には、まったく登場しない。
後年、海援隊設立時に、二人は一緒に仕事をするのだが、この場面で突然出てきて
昔、土佐藩邸で同室だったことが明らかになる。
おかしいじゃないか、と指摘する人もあまりいない。得でしょう?
>>495 そういうところ、この人物が、この時期に必要、という旬の部分だけを上手に組み合わせて
小説を書いている、と賞賛されている。
497 :
無名草子さん:2006/12/11(月) 16:56:05
司馬の箱根の坂読んだ
何だろうこの尻すぼみな感じは…
最後の方はやる気なくしてさっさと終わらせた感が強いな
早雲よりも早くに登場してた山中、大道寺、穴山の旧臣たちも後半ほとんど出てこねえし
登場させるのに長々とエピソード書いて印象付けたのに以降三行くらいしか出てこないのもいるし
全体の6〜7割が自分の知識をひけらかしてるだけ
498 :
無名草子さん:2006/12/11(月) 17:50:00
っていうか司馬の作品なんて大半が自分の知識をひけらかしてるだけじゃん
でも司馬は凄いと思う。偉人だと思う。
でも司馬ヲタはきもすぎるから死んでほしい。
499 :
無名草子さん:2006/12/11(月) 19:46:08
>>498 最後の行は同意だなぁ
とくにナショナリズム・帝国陸軍の話になると、司馬の考えのまんま意気揚々と演説かますのがいやがる
その彼等に共通している事は、東亜戦争を語るくせに国内外の当時の首相・大臣の
具体例が殆ど出てこない事
司馬ヲタ批判は司馬スレでやれ。
そもそも世間で司馬ヲタ扱いしてるのは
司馬程度しか読んでいないやつの語りたがりなんだから
厳密には司馬ヲタではなく薄識者。
それは過去の自分の姿かもしれないし、専門家からみた己の姿。
五十歩百歩じゃないのかねぇ。
501 :
無名草子さん:2006/12/11(月) 23:27:24
いちばんキモイのは肛門
真田太平記では大谷吉継の首が湯浅五助の首と共に
家康のもとへ届けられているんですね。
503 :
無名草子さん:2007/02/04(日) 22:04:26
504 :
無名草子さん:2007/02/06(火) 23:06:42
山岡の登場人物はいつもいつもゾーッとして宇宙にすぐにつながるうえ、「黙まらっしゃい」「待たっしゃい」「下がらっしゃい」が口癖
505 :
無名草子さん:2007/02/07(水) 18:31:38
それも味だ。
大衆小説の吉川や司馬と山岡を比べると、前者は広くわかりやすく、後者は難しく深い。
山岡はタイトル単調、思想の前面押し、生きた時代の違いという点からつかみが失敗している。というよりは対象が違うだけかもしれない。
織田信長や豊臣秀吉みたいな比較的軽いのを除き、山岡作品にはテーマがあるように思える。そのテーマが見つかると、面白さは倍加する。
何度か読み直してこそ味が出てくる。家康しかり、政宗しかり。
お勧めは徳川慶喜。信長ほどではないがほどほどに軽く六巻と言う長さ。
一度目はさほどに感じなかったが、二度目は実に面白く自分的には幕末の白眉。
司馬遼太郎はやや世間の常識に流されやすい気がする。家康は神君化と明治維新で二度評が変わり、
司馬は明治系統の家康観や幕末観のまま評しているように思える。正否はともかく山岡は常識を覆した意見を
結構使うのでそこは評するべきだと思う。
司馬さんは超一流
あとのはカス
507 :
無名草子さん:2007/02/11(日) 11:25:52
司馬の魅力は短編にある気がする。
508 :
無名草子さん:2007/02/11(日) 14:38:27
司馬は娯楽としては読める。
史観だとかビジネスに役立つとか言う連中は有害。
>>506 例えば吉川英治の宮本武蔵なんか、
大山倍達が山籠もりをしていた時、欠かさず読んでいたという伝説の書。
そういうものをしっかりと読んでから批判しなさい。
昔、歴史学者の守屋さんが、
大手企業が新人研修に「吉川英治の三国志」を
読ませていたのに言及して、フィクションだぞ、それはないだろって
ぼやいていたのを思い出した。
>>511 そのぼやきもなんだかなぁ
どうせ人事の研修グループが上司(社長)に媚びるためにやったんだろ
会社に入ると人間は信じられん行動をとりだすから恐い
>>510 橋本真也が北斗の拳を愛読してたのと同程度だな。
全ては娯楽のための創作じゃないか。
遠くにいる有名人の逸話より近くにいる尊敬してる人の挙動の方がよっぽど気になる
一応親父を尊敬している俺は親父の本棚の見て歴史小説に浸かっていった
515 :
無名草子さん:2007/02/15(木) 08:32:38
司馬は歴史小説家としてはせいぜい二流。あの人が近代日本を否定する根拠がわからない。
山岡の哲学面の知識の豊富さはやばいぞ。それが嫌われる原因でもあるのだが。
516 :
sage:2007/02/16(金) 15:17:35
>>515 「この国のかたち」に近代日本について書いてあった。
517 :
無名草子さん:2007/02/16(金) 16:47:41
>>515って「俺たちの高尚な精神は一般大衆には理解できない」とか思ってそうwwwww
518 :
515:2007/02/19(月) 17:20:48
>>516 今度読んでみる。あの人はどうも現代の常識で書いてる気がするんだよなあ。最後の将軍が特に気に入らなかった。
>>517 ひねくれ過ぎだろw
そんなうぬぼられるほど理解もできてないし。
山岡荘八は小説内でいろいろ伝えようとするし、宗教から哲学を導き出そうとしたりもするから、堅苦しくて嫌われたりもするんじゃないかと思っただけ。
司馬先生は資料収集家だな
形容詞がしつこいのが読みにくくさせてるよな
資料公開してくれんかのう
山岡、吉川著作多いね
どれから読もう
吉川氏は『三国志』でしょ
『宮本武蔵』『新平家物語』『私本太平記』あたり・・・ ?
国がまとまるには、朝廷を尊ぶという本質に立ち返らなければ・・・という書き方は萎えるが
山岡氏は『徳川家康』でしょ・・・家康の君子ぶりについていけないかもしれないが
伊達政宗を描いた小説は面白かったが
司馬氏の小説は好きなんだが
執筆姿勢が
現代日本が成立した経緯を探求するという立ち位置だから
人物の言動が現代人的すぎる、というのはあるかも・・・
海音寺氏は
最近復刊した『悪人列伝』が良かった
・・・あくまでも主観による
山岡荘八は織田信長全五巻から入るのが一番無難だと思う。
次に柳生宗矩全四巻、かな。
自分は徳川慶喜全六巻が一番気に入ってるが、バックボーンが勤皇だからなんて反応されるか・・・。
山岡氏の天皇崇拝を一つの東洋哲学って思えればいいが。
山岡氏はたいてい主人公に芯を持たせ、読者に何かを学ばさせようとするから聖人君子化したんじゃないかな。
たぶん山岡氏はフィクションから真実と教訓を導きだそうってスタンスだと思う。
吉川氏は三国志か宮本武蔵じゃないかな。
524 :
515:2007/03/02(金) 14:57:55
すまん。馬鹿だった、俺。
司馬氏の小説が好きになった訳じゃないが、小説とは一応フィクションであって楽しめればいいんだった。
贔屓的な価値が通じるのは自分だけだった。
525 :
無名草子さん:2007/03/09(金) 23:09:28
個人的に徳永真一郎は読みやすく好きですな
影シリーズは大好きです
徳永さん好きな方はいないんですか?
526 :
無名草子さん:2007/03/16(金) 12:25:08
>>515 オマエごときに
司馬も二流呼ばわりされたくないんじゃね?
吉川水滸伝は読む価値はありますか?
完結してないんですよね、確か。続きが気になって悶々としそうで…
528 :
無名草子さん:2007/04/12(木) 16:43:50
>>527 昔、それを知らずに読んで目が点になったよw
司馬は作を追うごとに小説部分がつまらなくなってくよなぁ。
ワンパターンだし、何よりくどい。
はっきり言って、余談よりも小説部分のほうがよほど無意味に感じる。
素直な
>>515=524に萌えた。
ねらには珍しいタイプだな。誉めてとらすぞ。
531 :
無名草子さん:2007/04/17(火) 03:19:37
532 :
無名草子さん:2007/04/18(水) 18:18:36
>>527 「新・水滸伝」面白いよ。
住人にドン引きされるかもしれないけど、俺は「三国志」よりも好き。
ネタばれになるかもしれんが、
一応百八星が全員勢揃いするところまでは書かれてるし、
最後も隆慶一郎の未完作品のように続きが気になるほど
中途半端な印象は少なくとも俺にはない。
533 :
無名草子さん:2007/04/18(水) 19:36:26
隆慶一郎の名前が出たから聞くけど、一無庵風流記って時代小説か歴史小説か、どっちより?
花の慶次はどっちのテイストも含んでたけど、原作もそうなのかな?
一夢庵はどっちかというと時代小説寄りじゃないかな。
といっても、それから連想される親父臭さみたいなものはほとんどないけど。
でも「影武者 徳川家康」とか「捨て童子 松平忠輝」なんかは、歴史小説寄りだと思う。
関ヶ原から大阪の陣までの、わりと歴史小説的には空白地帯だから、読んでておもしろい。
536 :
無名草子さん:2007/04/19(木) 20:18:57
>>534 微妙なところだね。
「一夢庵」も「影武者」「捨て童子」も
歴史小説と呼んでも時代小説と呼んでもどちらもしっくりこない部分があるからなァ。
歴史小説と時代小説の定義をきちんとしないで言うのもなんなんだが。
隆慶の作品でれっきとした歴史小説と言えるのは
「見知らぬ海へ」くらいかな、俺的には。
>>532 黒旋風リキだっけ?
なんかインパクトのあるキャラだったな
538 :
無名草子さん:2007/04/28(土) 03:42:43
海音寺の天と地と読んだ
感想はつまんなかった
何でこんな中途半端に終わるの?
宇佐美の溺死、柿崎影家切り捨て、織田決戦、まで書こうよ
足利義輝暗殺は放置ですか?
キャラを使い捨て過ぎ
最初に柿崎やら鬼小島、松江やらが活躍してあれだけ印象付けたのに結局後半ほとんどでてこないしな
というかそもそも家臣との交流がなさすぎ
もっと斎藤、直江、新発田、甘粕、本庄とかの交流と活躍もみたかったよ
それでいてどうでもいいキャバクラ嬢みてぇな女をこだわって書くし
もう全ての点で消化不良
謙信は書きづらい題材に感じた
540 :
無名草子さん:2007/04/28(土) 16:52:15
早乙女貢の北条早雲って面白いのか?
ブックオフで見つけて買うか迷ってるんだけど
生きている歴史小説家は、自分の作品が大河ドラマになって嬉しいのだろうか?
実質は原案だろ?
今年の風林火山は最初期待していなかったが、
原作がイマイチなだけに、脚本でぶっ壊してくれて逆に面白くなった。
再来年の火坂さんもどういう気持ちやら。
原作ぶっ壊しまくりな大河って、原作要らないんじゃね?とは思う
543 :
無名草子さん:2007/05/03(木) 15:11:14
4年前のやつとか?
あれは吉川英治に対する冒涜以外の何者でもないよな
巧妙が辻は、視聴者受けを考えると大河にするような作品ではないと思う
原作がないと誰も脚本が書けない、誰も見てくれないんだろうね
脚本家より作家のほうが知名度が高いからしょうがないか
4年前の大河ってなんだっけ?
国取り物語をようやっと読んだけど、てっきり後編では信長が主人公に
なると思ってたら光秀ばっかりで驚いたw
547 :
無名草子さん:2007/05/06(日) 18:13:38
確かに光秀が主役だったな
信長を読みたかったら山岡
>>546 司馬小説は本人が心酔してない人物のほうが面白い気がする。
国盗りの後半もそうだけど、徳川家を淡々と観察してる「覇者の家」とか。
550 :
無名草子さん:2007/05/07(月) 20:10:01
司馬の小説読むと政治とはどういうものかはよくわかるようになった
善悪に二元論じゃないし
司馬や海音寺は、善悪や道徳などの価値観はそれぞれの時代背景を調べてから書いてるから、
大いにわかりやすいよね
>>552 現代の一般人は言われるままそれが本当にその当時の考え方だと信じるしかないわけで
本当かどうかわからんからあまり好きくないが上手い書き方であるな
例えば峰隆一郎あたりはエロに都合のいい世界に強引にしている気がする。
骭c一郎と間違えて峰隆一郎を買ってしまった漏れがいる・・・orz
エロシーンがワンパターン
556 :
無名草子さん:2007/05/09(水) 13:54:19
ずっと司馬さんの作品読んでて、よく楠正成が出てくるから
私本太平記読み始めたんだけど、非常に読みにくい
やっぱり司馬さんは神
557 :
無名草子さん:2007/05/13(日) 05:55:28
でも司馬さんは晩年、小説を書かなかったよね。
エッセイとかばっか…
ネタ切れちゃうん。
でも、「街道をゆく」では小説に書けそうなネタをたっぷり織り込んでたけどね
自分の書いた作品の補足やこぼれネタみたいなのがあって楽しい
>>556 司馬さんと違って ?
吉川さんは文語調・美文家だからな
司馬は「竜馬がゆく」あたりからほとんど推敲しなくなったらしいね。
個人的には勢いがあって好きだけど、ときどき、「ん?」と思うような文章も
あったりする。
>>560 そのかわり、単行本化や全集化の際にかなりの加筆・修正を行ってたよ
562 :
無名草子さん:2007/06/06(水) 15:12:33
司馬:若者向け
吉川:社会人向け
山岡:老人向け
563 :
無名草子さん:2007/06/06(水) 18:46:20
>>562 俺にやたら司馬の話を振ってくる顧客(57)は若い人か
564 :
無名草子さん:2007/06/06(水) 19:13:27
宮城谷昌光の三國志少し読んでやめた。
あまり途中でやめることないんだけど
読みづらくてダメだった。
この人の本はみんなあんな感じ?
565 :
無名草子さん:2007/06/06(水) 19:24:38
>>563 だからそのお客は若者向けに合わせて話を振っている積りか、
昭和ver.かと。尤も荘八にも若い読者がいないわけでもないが
司馬は学生の頃は面白かったが、ある程度人生経験積むと
吉川の人間描写の方がリアリティあって面白く感じ始めた。
山岡は今は受け付けないが、いつか変わるかもしれんな。
吉川山岡宮城谷は最後まで読む気が起こらないから困る
568 :
無名草子さん:2007/06/08(金) 20:26:26
山岡は初心者向けじゃん。小学生の時に読んだよ。吉川も。 司馬遼太郎は竜馬がゆく、ぐらいかな。 まぁ読めないやつはバカだよ。
いつ読むかによって感想が変わるのも読書の醍醐味でしょ
>>566 よく言われていることだけど、司馬は人物の内面描写をやらないからね。
できないのか、あえてしないのかは知らないけど。
そこへいくと、吉川とか他の作家のほうがはるかにブンガクしてる。
だけどそんな司馬がセンター試験の国語の問題で取り上げられたんだから
世の中ちゅうのは分からない。
丁寧な心理描写はむしろ大衆小説に多い傾向だと思う
中学のころ星新一をよんでたら司馬遼太郎ずきのやつに
「そんなくだらん本を読むな。日本人なら司馬遼太郎を読め」といわれて以来
死んでも読んでやるかと思いました。
ムキになる方向がまちがってるな
574 :
無名草子さん:2007/06/23(土) 15:18:22
押しつけどころか自分を否定されたんじゃ腹立つのも頷ける
一番かかわり合いになりたくない人種だな
原理主義者ほどタチの悪いものはない
576 :
無名草子さん:2007/06/24(日) 08:12:59
死んでも読んでやるかだって(笑) 別に読まなくたっていいんじゃない。って言うかイチイチ報告しなくていいよ。
いまどき日本人なら司馬遼太郎をよめなんていったらそれこそ笑いものになるけどな
日本人なら読むべきなのは山田風太郎だろう
579 :
無名草子さん:2007/06/25(月) 16:54:15
別に誰が何を読もうが勝手じゃん。 何が山田風太郎だ!バーカ
山田風太郎の忍者はもはや漫画の世界。面白いけどね
池波の忍者はもうちょっと現実味があって面白い
581 :
無名草子さん:2007/06/25(月) 21:57:15
>>580 みたいな意見は好きだなー。 批判ばかりで殺伐としてるよ。 ここは、こう言う所がいいって意見が欲しい。
同じテーマを扱っていても
海音寺はなにか凝縮されている、といか筋肉質の感じがするけど、司馬はそれよりやや脂肪が多いというか、
ぬるいと言っては語弊があるが全体に「間」を感じさせる気がする。
吉川英治はなにか講談を聴いているみたいで、そのリズムに乗ってしまえば面白いと思う。
山岡荘八は読んだことがないのでわかりません
海音寺は、小説は台詞が多くて読みやすいが他の作家と同様にフィクション要素が強い
あと司馬ほど登場人物の台詞がカッコ良くないしシビレないw
史伝は脚色が皆無に近くて資料を基に淡々と書いてて
台詞もほとんど無いから読みにくいけど、日本史への好奇心を満たしてくれる
しかし一読すれば、小説と史伝の違いがすぐ分かるから混乱はあまりしない。
司馬はそこを曖昧にした、絶妙の配分だから受けたんだろうなあと思った。
ブックオフに家康の文庫本を買いに行ったのだが、なぜか降雨と劉邦を買ってしまったw
>あと司馬ほど登場人物の台詞がカッコ良くないしシビレないw
わかるw
587 :
無名草子さん:2007/07/18(水) 11:02:29
まさか吉川と言うだけでこのスレに書き込んだのか?
天と地とを読んだんだけど思った程面白くなかった
大河ドラマの評判がやたら高いのは
ドラマの脚本がよくでき過ぎてたんだろうか?
「天と地と」か、映画のほうはクソって評判だったけど大河は良いのか
海音寺って史伝だろ?他の作家よりフィクション強くないと思うが。
天と地ともおもしろかったけどなおれは。
591 :
無名草子さん:2007/08/19(日) 12:53:44
歴史小説の文章中にあまり史実を強調したり人物評価(実在の人物としての)するのは止めて欲しい
この人物は実際には活躍してないから出さないとか
この二人の戦いは証拠の残っている、れっきとした史実であるとか
この男は実際こんな愚物でどうしょうもないとか
あとがきで書くべきだろう小説とノンフィクション区別してほしい。
この部分は史実ですって強調されると他の部分は空想ですって言われてるみたいで醒めてしまう。
たとえば三国志で、こいつは実際活躍していないとか、史実では悪人とか、孫策と太史慈の一騎打ちは正史に載っていると本文中に書かれていたらつまらない。
592 :
無名草子さん:2007/08/21(火) 06:26:43
吉川、海音寺が俺には合うようです
北方は文章力がないように感じるけど
海音寺の悪人列伝は傑作
594 :
無名草子さん:2007/09/04(火) 23:53:48
歴史小説家で10人上げるとすれば誰?
吉川、司馬、山岡、海音寺、山田風太郎、?
595 :
無名草子さん:2007/09/05(水) 23:42:49
吉川英治文学賞をもらってる高橋克彦は司馬遼太郎チックな感じがするのは俺だけか
>>594 個人的には
池波正太郎
大佛次郎
海音寺潮五郎
司馬遼太郎
平岩弓枝
藤沢周平
山岡荘八
山本周五郎
吉川英治
隆慶一郎
の10人かな。
山風は読んだことないんだけど最初は何を読むべきだろうか。
>>595 高橋克彦は新聞連載の「総門谷」しか読んだことないので、伝奇小説のイメージしかない。
司馬遼太郎と一緒にするのかorz
598 :
無名草子さん:2007/09/08(土) 20:01:18
うるせーハゲ
599 :
無名草子さん:2007/09/08(土) 20:08:17
時代小説家を挙げてるのは、彼らの歴史小説性の高い作品を採ってあげてるの?
池波なら真田太平記とか。
藤沢にはそういうのあったっけ。
>>599 >>596だけど特に歴史小説と時代小説は区別してない。
なんかマズイ?
まあ、スレタイにはそぐわないのか。
時代小説は、完全にフィクションで歴史上の人物がメインではないからな
602 :
無名草子さん:2007/09/09(日) 11:26:34
>>597 『風の陣』は傑作ですよ。是非お薦めします
>>599 密謀が歴史小説よりかなー。
というかあれは忍び出さなくてもええやんと思った。
605 :
無名草子さん:2007/09/15(土) 02:48:24
歴史小説家は古代を書いてる人は少ないね
南北朝はみな書くのに四苦八苦してるように感じる
607 :
無名草子さん:2007/09/19(水) 18:54:06
>>605 古代を舞台にした作品といえば、黒岩重吾さんぐらいしか思いつかない。
読んだ事無いけど、面白いでしょうか。
609 :
無名草子さん:2007/09/20(木) 23:34:41
沢尻「何コイツ、足で踏ん付けられて勃ってるよwwwwwwwキモwwwww」
長澤「大丈夫?痛くない?よしよし、良い子だね」
沢尻「なにこいつ、ビンビンじゃんW」
長澤「しょうがないよ、気持ちいんだもんね」
沢尻「足でコイたら喜んでるしwwwwwマジきめぇwwwww」
新垣「お、おっぱい触りたいって?・・・ちょっとだけだよ」
相武「あたしだって、はるかちゃんやまさみちゃんに負けないぐらい、大っきいんだからね!」
沢尻「おまえ、あたしが許可するまでイクなよ」
長澤「いいよ、イキたくなったら私に言ってね」
沢尻「ちょ、何勝手にイってんの?」
新垣「すごい・・・セーシってこんなふうにして出るんだね・・・」
長澤「気持ち良かった?拭き取るね^^」
相武「・・・私がお口でキレイにしてあげよっか?」
栗山「俗物どもが」
黒岩重吾は古代が多いね
でも、あの人は「本当はいないかもしれない人物だが〜」と始まるからなw
10人とすると
吉川英治
山岡荘八
山本周五郎
海音寺潮五郎
大佛次郎
この5人は絶対枠
山田風太郎 忍者物
黒岩重吾 古代史
池波正太郎
藤沢周平
陳舜臣 中国史から
vnnvxdnnxfv
fnsnffns
mfmmggdmdg
dgdsgs
gndgnd
永井路子を入れんかゴルア
614 :
無名草子さん:2007/10/04(木) 08:12:58
小説なら吉川
漫画ならさいとうたかを
615 :
無名草子さん:2007/10/26(金) 04:27:22
俺は登場人物の心情や思考回路が自分の経験から想像できないと嫌だな。
司馬はその点、極力歴史人物を等身大に書こうとしてて良い。
山岡は、歴史人物を人間離れした政治家や謀略家に仕立て上げる想像力は好きだが、如何せん人間離れした鬼謀・神算が多すぎ。
童門冬二とかは問題外。歴史人物=超人かっつーの。マジで廃業してほしい。
吉川三国志で中国史面白ー!
→陳瞬臣、安能務、藤水名子(?)などにはまる
→北方三国志読んで北方にのめり込む
→本格的に歴史小説読んでみるか、と思って司馬を読んでみる…
え…つまんね…全然面白いと思えない…やばい!
誰か北方中毒な俺におすすめリハビリ本教えて下さい。
友人には柴錬勧められたけどダメだったんだ。
他の作家読んでから北方だと、むしろ北方を受け付けないんだけどねw
登場人物全員が男前で悲しみを知っている奴らで、ハチャメチャな奴がいない
なんというか雰囲気が絶望的に暗いんだわ
618 :
無名草子さん:2007/10/26(金) 11:46:08
隆慶一郎をオススメする
619 :
無名草子さん:2007/10/27(土) 00:16:03
>>615 山岡は本人も理想小説と語ってるからな。あの人の信長好きだけどそれはわかる。
あと、天皇の持ち上げぶりは基本スルーして読むが御醍醐はさすがに違和感あった。
ただマイナーものだが暴れ公子とかは主人公の未熟さがいい感じだぞ。
この人のただの雑魚ではない脇役達も好きだったりする。
>>616 司馬さん何読んだのかな?
それによっても変わるけど
リハビリでもないけど宮城谷昌光の中国ものは個人的にはオススメ
外れはないけど重耳(ちょうじ)、晏子、天空の舟あたり一回どうでしょうか
海音寺×司馬の対談が久々に復刊されるな
山田風太郎は大好きなんだけど
歴史小説家って呼べるのかな?
んー、山風は伝奇作家じゃね?
忍法帖のイメージが強いし
624 :
無名草子さん:2007/11/28(水) 14:59:44
海音寺の「西郷隆盛」第3巻は何日頃出るのかな?
司馬作品は過大評価されすぎだとは思う
>>624 新装版が出てたんだね、しかし1冊2000円って高くないか
昔、古本屋で旧版の全巻セットを2000円で見かけたが
>>625 自分が過小評価しているとは思わないのか
>>626 全然
お前みたいに盲目的な信者じゃないってだけ。
>>626 まじでごわすか!
確かに、1冊2000円は高い。
古本屋であさるかな。。
それにしても、1,2巻がすごく面白く、
早く3巻以降を読みたいです。。
>>625 司馬のどんなところがまずいと思うの?
司馬作品を盲信してしまっているおれに教えてくれ、頼む。
海音字の「西郷隆盛」は文庫で復刊して欲しかった・・・
ハードカバーは無駄に高いから嫌い
>>629 625じゃないけど
俺は講談じゃなくて小説が読みたいから司馬は嫌い
講談も小説の一部なんだが
634 :
名無し募集中。。。:2007/12/19(水) 02:20:20
>>628 面白かったですか!
遠い崖といい天皇の世紀といいこの頃の朝日新聞社は幕末モノにリキを入れてますよね
635 :
無名草子さん:2008/01/06(日) 21:47:15
天と地とage
海音寺の未完の西郷は、最後まで読んだ後にモヤモヤ感みたいのはない?
海音寺の真田幸村って大阪冬の陣・夏の陣まで
書かれてないんだね。・゚・(ノД`)・゚・。
真田幸村モノで傑作あったらおせーて
>>637 「真田太平記」 池波正太郎
大阪夏の陣どころか、真田のお国替えまでフォローしてます。
全12巻と無駄に長いのが欠点。新聞連載だったためか、心理描写とかに
矛盾があったりするけどね。
海音寺さんの「真田幸村」は、兄貴の扱いの悪さに泣けた…。
海音寺の武将列伝が復刊って本当かなあ
古いのが古本屋にあったけどスルーしちまったぜ
マジ!いつ頃でつか?
武将列伝は昭和40年代の文庫本のものを、何十回も読んでぼろぼろになっているから
保存用に1セット欲しいな
>>639 武将列伝は古本屋で安く買ったけど、新品で買い直したいから本当だったら嬉しいな
来月は「蒙古の襲来」と、NHKの篤姫にあわせて「江戸城大奥列伝」が復刊するし
いつかは復刊間違い無しだと思う
>>640 海音寺ファンの人がやってるブログに書いてあったよ
海音寺記念館の文化講演会とやらで配られた紙に3月発売だと
文春が発表するまで分からんけどな
>>638 レスありがとうございます
やっぱり池波さんですか・・・
全12巻がネックなんですよね
でも近い内にチャレンジします!
645 :
無名草子さん:2008/01/24(木) 06:53:21
>>645 ついにキタ――(゚∀゚)――!!
悪人列伝と同じ文春文庫からで、ほっとしている
文春は偉いね
新潮の海音寺作品は全滅しそうなのに
新潮文庫は今や「西郷と大久保」だけだもんな
この本だけ生き残っているのはなぜかしらん
Amazonにまだねぇよぉ
3月だからなぁ
海音寺は最近読み始めて今蒙古来る読んだが、なんだか微妙・・・
この人の作品でこれは読んどけってのはなんかある?
海音字は小説は微妙、史伝を読もう
とはいえ、日本史の知識が多少はないと史伝も面白さが分からないかも?
今でも買える本でおすすめは、
文春文庫の短編集三冊と「日本名城伝」「悪人列伝」、講談社文庫の「列藩騒動録」
同意
海音寺潮五郎は小説は微妙かな
小説は司馬遼太郎のほうが面白いと思う
やっぱり海音寺潮五郎は史伝だと思う
武将列伝はもう20回以上読んだ
今度再販される(?)らしいのでぜひ読んでみてください
孫子はおもろかったよ
蒙古来る
滅茶苦茶面白かったが
海音寺氏だと
河出文庫で「蒙古の襲来」が文庫化されていますね
蒙古来るは小説、蒙古の襲来は史伝だね
これはどっちがいいとか言うより、両方読んだ方が楽しめる
ネストリウス派だしてきたのはナガレイシだったな
今日本屋に行ったところ
講談社文庫から海音寺氏の
「江戸城大奥列伝」という本の新装版が出ていた
復刊されるのはうれしいんだけど
不景気だから、昔の大家頼みなのかな
江戸城大奥列伝読みましたよ
しかしあれは江戸中期で終わってるのが悔しい
慶喜の頃まで書いて欲しかった・・・
>>662 大河ドラマ「篤姫」に騙された!
これが原作の「篤姫」を読んだ感想・・・
それとも、司馬作品の話の掘り下げの深さを感心すべきかなぁ
今日本屋に行ったら、もう武将列伝発売してたから買って来た
源平の時代は好きな題材だから読むのが楽しみ
源平盛衰記が「史実」だと思ってるあたりが
今読むとちょっとな。
海音寺ファンなんだが、最近復刊が多くて嬉しいけど、読むのが大変だわな。
667 :
無名草子さん:2008/03/16(日) 00:02:01
4月
海音寺潮五郎
「武将列伝 戦国揺籃篇」文集文庫
「大化の改新 現代人の日本史」河出文庫
司馬遼太郎・陳舜臣・金達寿
「新装版 歴史の交差点にて」講談社文庫
>「武将列伝 戦国揺籃篇」文集文庫
>「大化の改新 現代人の日本史」河出文庫
戦国ようかん編?意味分からん
「蒙古の襲来」といい、河出は渋いのを出すね
【揺籃】ようらん
「ゆりかご」の漢語的表現。物事の発展の始まりの意味としても用いられる。
例:揺籃期、揺籃の地
海音寺は全集がほしいからなあ・・・と思って文庫あまり手を出さずにいたらえらい状況に
671 :
名無し募集中。。。:2008/03/24(月) 08:23:57
>>666 西郷隆盛なんて頁数もさることながら値段も18Kくらいしますしね
全集や単行本って本が分厚いから腕が疲れるんだよね
なので気軽に読める文庫に食指がいくわけです
あー分かる。
好きな作家の全集持ってるけど普段読むのはペラペラの文庫本。
京極夏彦の文庫は気軽に読めない
だから京極も分冊化されたんだよね、そのぶん高くなったけど
海音寺の「幕末動乱の男たち」の新潮文庫が突然復刊されてて驚いた
新刊扱いじゃないせいか、文庫発売日にも載ってないんだもの
ブックオフのタイムサービスで「西郷隆盛」の8巻までを1冊500円で入手
新古書らしく新品同然だった
なにか悪い事でもしたような気分だ…
>>677 最近復刊されたものではなく、古い単行本のほうだよね?
古い方なら妥当な値段だよ、復刊した新しいほうなら羨ましすぎる
>>678 復刊したやつだよ
ピカピカで帯はもちろんチラシまで付いてたw
読んだ形跡が無いから新古書だと思う
680 :
無名草子さん:2008/04/04(金) 07:11:45
>>676 おお、上巻しか持ってないから探してたんだ
これで海音寺の史伝はほとんど入手可能になったな
全体の3分の1ぐらいは復刊されてきたね
682 :
無名草子さん:2008/04/14(月) 21:02:55
復刊
683 :
名無し募集中。。。:2008/04/15(火) 01:17:46
>>677 SUGEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE
684 :
無名草子さん:2008/04/17(木) 15:24:46
最近死んだ祖父の本棚から見つけた海音寺の「西郷と大久保」読んだら薩摩熱が
が沸騰してきたww
「西郷と大久保」は薩摩生まれの海音寺氏ならではの目線で書かれててよかったけど、
でもオレの一番好きな幕末最末期の西郷と大久保が活躍しまくるとこが略されてて残念…
司馬の翔ぶが如くも明治から始まるからそこらへん書かれてないし…
西郷と大久保関係でいい作品ありませんかね?
最近復刊した「西郷隆盛」を本屋で見つけたけど、ハードカバーじゃないんだね
それで定価2000円はちょっと高いや、インクも薄くて不満
できれば新潮文庫あたりで復刊してほしかったなあ
>>686 文庫の方を復刊して欲しかった
近くの古本屋にあったけど全巻揃ってないと手が出せない
5/9「武将列伝 戦国燗熱篇」海音寺潮五郎
5/15「幕末の明星 佐久間象山」童門冬二
689 :
無名草子さん:2008/05/07(水) 17:06:09
武将列伝って戦国ばっかりだな
ばっかり、っていうが戦国編は2冊だけだし
戦国時代以降わりと史料が残っているから書きやすいんだろうね
691 :
無名草子さん:2008/05/08(木) 12:38:52
>>690 2巻から5巻までは戦国武将でしょ
6巻も半分くらい戦国
《1》悪源太義平、平清盛、源頼朝、木曾義仲、源義経
《2》楠木正成、足利尊氏、楠木正儀、北条早雲、斎藤道三、毛利元就、武田信玄
《3》織田信長、豊臣秀吉、竹中半兵衛、大友宗麟、山中鹿之介、明智光秀、信長・秀吉のこと
《4》武田勝頼、徳川家康、前田利家、黒田如水、蒲生氏郷
《5》真田昌幸、長曾我部元親、伊達政宗、石田三成、加藤清正、真田幸村
《6》立花一族、徳川家光、西郷隆盛、勝海舟、あとがき
以上が、旧版の「武将列伝」の内容
2巻半ば〜立花一族まで全部戦国武将だね
幕末は「幕末動乱の男たち」などがあるせいか2人しかいないね
江戸時代の人物をもっと多く取り上げて欲しかったなあ
海音寺ファンには「塵壺」ってブログがお勧め、ググってくれ
すでにデフォなのかもしれないが
>>692 新装版は3巻で前田利家までだから、おそらく全5巻
695 :
無名草子さん:2008/05/10(土) 03:35:16
>>692 なんか武将の名前見てるだけでもわくわくしてきたw
読んでみようっと
6月10日海音寺潮五郎「新装版 武将列伝 戦国終末篇」文春文庫
収録武将、黒田如水、蒲生氏郷、真田昌幸、長曾我部元親、伊達政宗、石田三成、加藤清正の7人
残り5人とあとがきでは少ないので武将関係の随筆を収録する可能性も(田兵親子、本多平八郎忠勝、源頼義、水戸光圀、等)
うーん、随筆を加えるなんて変則的なことはしないと思う
最終巻だけいつもよりページ数が少なめなんじゃないかな
なんで旧版と同じ構成にしなかったのかな?>武将列伝
海音寺潮五郎
新装版 孫子(上) 講談社文庫 06/13
新装版 孫子(下) 講談社文庫 06/13
武将列伝 戦国終末編 文春文庫 06/10 \700
一冊の方が読み応えあるのに>孫子
>>692 個人的にはこれに加えて、天武天皇、坂上田村麻呂、頼光四天王、畠山重忠、北条時宗
柴田勝家、豊臣秀長、島津兄弟、細川忠興、徳川秀忠、徳川慶喜の史伝も読みたかった
>>700 おそらくフォントを大きくしての新装版なので、
推定800ページもある文庫は、一冊で読むにはキツいんじゃないか
流れ切って申し訳ないが、子母沢寛の勝海舟を誰も上げてないけど、
みんな読んでない? 結構面白いと感じたが、他に勝海舟でオススメの
小説あったらおせーて。比較したい。
構想はあったが結局、執筆できなかったという海音寺「天皇列伝」
書けなかった理由は本当に「作者の多忙」だけなのか?
多忙だけではないわな
西郷隆盛を描くことに専念するってことで仕事絞っていたわけだから
当然後回しというか構想までになっちゃうものもあったわけよ
海音寺といえば中国英傑伝
>>703 地元の小さな古本屋行ったらそれが全巻セットで900円だった。
今度買おうかな。
てか海音寺先生の「史伝 西郷隆盛」買いたいけど学生にはしんどいぜ・・
去年「西郷隆盛」全巻が復刊されたけど18000円か・・・文庫も復刊しないかなあ
710 :
無名草子さん:2008/06/11(水) 16:01:03
>>705 そういうのを多忙っていうんじゃないの?
山岡荘八の高杉晋作ってどう?
世に棲む日々超えてる?
それはない、まあ105円なら買ってもいいと思う
そんなに駄作なんかw
山岡版吉田松蔭も興味あったけど、やめとくか…
山岡荘八は徳川家康だけで充分だろ
山岡荘八は、ありゃ小説家かぁ!
集められるだけ集めた材料をただ書き下しただけじゃねえか
ポリシーもテーマも何もありゃしない
山岡荘八なら、横山光輝の漫画を読んどけば時間の節約だ
山岡荘八なら信長だろ
武将列伝、戦国終末編読了、面白かった〜w
海音寺は三成のことが大嫌いみたいで、糞味噌にこき下ろしていたので切なかった
三成は欠陥のある人間だったけど、作家ごとに好き嫌いがハッキリ分かれている武将でそこが面白い
三成を嫌いな人の理由は割りと共通してるけど、好きな人の理由は
判官びいき系(尾崎士郎とか?)商人好き系(堺屋太一や城山三郎とか?)
融通の利かない頭でっかちっぷりを気に入ってる系(司馬やジェームズ三木とか?)
といろいろあって面白い
っていうか、官僚的と批判されてるのに本当に官僚(堺屋)に好かれてるところが面白いね
720 :
無名草子さん:2008/06/28(土) 08:45:59
上杉謙信の本が読みたいのですが、
オススメってありますか?文庫化されているもので。
映画「天と地と」で見たのですが、
よくわかったような、わからなかったようなw
やはり本で読みたいなと。
自分は「天と地と」しか読んでないなぁ
オヌヌメの謙信本てなんですか?
722 :
無名草子さん:2008/06/28(土) 13:22:42
「天と地と」を読んだら?
南條範夫のスレを探しに来たんだけど見つからなかったよ。
残念だ。
古本の「残酷の系譜」を読んで好きになったんだが、
このスレに同志はおられるか?
ブックオフで海音寺「西郷隆盛」文庫版全十四巻を一冊105円で入手!
・・・したと思ったら4巻だけ抜けてた・・・気づけよ、俺・・・
>>724 羨ましい・・・と思ったら見事にオチがついたなw
>>720 戦国板の謙信スレとかに行けばマニアが即答してくれるが今回は俺に任せろ。
で、謙信小説で面白いものはあまりない。
ひとつだけの例外が「天と地と」。これは文学性を求めるなら文句無しの傑作。
でも宇佐美定行が重要人物だったりして史実からは遠い。
当時はこれでも最新の研究に取材してるんだが、
あれから飛躍的に戦国研究は進んだからね。
史実性を重んじるなら学研の上杉謙信。
志木沢郁さんのやつ。
これは悪くないよ。
ちなみに「天と地と」は映画と小説じゃまさに天と地とほど違う
完全な別作品
728 :
無名草子さん:2008/07/12(土) 01:38:39
>>726 「武神の階」はどう?
個人的にはまあまあかな…って思ったんだけど
最後の数十ページが何故か兵法講座になってるのは笑ってしまったけど
>>729 津本のは史料主義を謳いながら使っている素材に問題があるし、
誤認や誤記も目立つんだよね。それでいてなぜか同じことを繰り返すしw
悪いとは思わないけれど、面白いとも思わないな、あれは。
津本は想像力のない作家だからあんまり評価してない
チャンバラ物は面白いけどね
海音寺の武将列伝のあとがきが司馬遼太郎って
なんかスゲー時代だなあ。
海音寺−司馬ときて、次代を担う歴史小説家が居ないのが寂しいよね
どれもこれも小粒で博覧強記の作家が居ない
スレタイにある4人は歴史小説作家の代表格なのかな?
最近歴史小説を読み始めたばかりだが、司馬の燃えよ剣、吉川の宮本武蔵を読んで
そこそこ面白かったから、色々読んでみようと思っているところ。
次は山岡の徳川家康を読もうと思っているが、その次はせっかくだから海音寺という人の
作品を読んでみようかな。
735 :
無名草子さん:2008/07/20(日) 08:27:46
海音寺なら史伝だ
小説なら孫子がお勧め
海音寺なら平将門だ
737 :
無名草子さん:2008/07/20(日) 08:40:05
いま歴史小説家といえば俺は宮城谷氏をあげるんだが、どうもどれも似たような作品に仕上がってるような気がする
司馬氏みたいな小説家として時代を代表するほどの力量は無いんだよなぁ・・・
しかし数少ない古代中国史を扱う作家だから貴重なのは間違いない
738 :
ヨッシー:2008/07/20(日) 08:54:40
ヨッシー
童門冬二の時代ktkr
現代中国人の実像を知っていると、宮城谷の小説の登場人物は皆、爽やかすぎて嘘くさく思えるのが何ともw
天と地とおもしろいです
>>726 志木沢って結構面白いよな
秀長と結城しか読んでないが、短い間のエピの入れ方とか
人物描写がいい
743 :
726:2008/07/21(月) 08:14:40
>>742 謙信マニアなので読んだだけでほかの作品は見たことがないんだが、
たぶんおさえるべきツボはしっかりとおさえられる人なんだと思う。
ちょっと淡白な感じではあるけれど、うまく期待を裏切らないのがいい。
>>737 宮城谷は最初の頃は結構読んだけど、
儒教というか、君主道・聖人道みたいなことを説くのが鼻について
読むのをやめた。
中二かよ
高橋克彦の風の陣読んでるけど
面白いよ
747 :
無名草子さん:2008/08/03(日) 15:04:37
嘘です
今、中国で山岡「徳川家康」が人気だってさ。
ところで「妖説太閤記」以外の秀吉主人公の小説だと、
誰の作品がオススメ?
>>749 4作家すべてがタイトルに太閤記使ってるんだな・・・
(吉川「新書太閤記」、司馬「新史太閤記」、山岡「異本太閤記」、海音寺「新太閤記」)
がんばって全部読んでみる。
山岡の太閤記は異説モノなので、史実通りの筋書きを期待しているとヤヴァイ
面倒なら漫画版を読むのもお勧め
吉川のは読みやすいけど、一番巻数が多いので読破が少し辛いかも
尚、吉川太閤記は未完の模様
司馬はほぼ史実通りだが、蘊蓄臭いというか人間哲学本っぽいきらいがある
著者の感性と合えば、数ある太閤記の中で一番の傑作かも
海音字がバランス的に良い太閤記だと思うだが、現在古本屋でも手に入れにくくなっている(´;ω;`)
最後に山田風太郎太閤記はエロい
>>751 山岡の太閤記の漫画版って横山光輝の?
それなら読んだことある。
未完の作品って好きじゃないから吉川はやめとく。
海音寺は近所の図書館に全集があるから、それと司馬のを読むことにするよ。
吉川は蜜柑というワケでなく、晩年を描きたくなかった、
と聞いたが?
(だから一番いいところで終わってる)
山田太閤記の半兵衛が好き
妖説太閤記読んで初めて秀吉に好感を抱いた
妖説太閤記はもっとエロくしてフランス書院並までいってほしかった
756 :
無名草子さん:2008/08/15(金) 14:38:25
>>753 山岡のも同じじゃなかったかな
晩年の耄碌した姿なんて小説の主人公には相応しくないからな
いゃあそれはそれで人間の醜さや悲哀というものを書く余地もあるかと思うよ
作品ごとのテーマやカラーというものがあろうから
作家が好きにすればいいのは当然として、ね
老いの醜さと妄執が凄かったのが妖説だな
終盤は本当ムカついたw
最近だと秀吉の枷かな、ややクセがあるが
海音寺も耄碌した秀吉を書くのは嫌だった見たいだな。
「以後のことを叙述するのは、忍びないものがある。
秀吉が古今をむなしくする大英雄であるだけに、一層そうだ。
略述することをゆるしていただきたい。」と書いてるし。
山田風太郎は秀吉嫌いと公言していたけど、ほんとは大好きなんだろうな。
荒山徹は「秀吉がごひいき」と言っているけど、作中での登場は朝鮮出兵前後の上、ほとんどが死にかけか死体だ。
でも吉川太閤記は最初の一文にあるようにもともとはアジアというか世界を意識した話にしたかった
ってのはわかるよな
妖説太閤記の秀吉が一番人間臭くて好きだな
なんか話題が広がりかけるとそこに戻る、っての繰り返してるなw
☆ チン マチクタビレタ〜
マチクタビレタ〜
☆ チン 〃 ∧_∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ヽ ___\(\・∀・) < 『平将門』と『海と風と虹と』の復刊まだ〜?
\_/⊂ ⊂_ ) \_____________
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ /|
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| |
| 愛媛みかん |/
765 :
無名草子さん:2008/08/29(金) 02:59:32
海と風と虹とは角川だから無理だろ
比較することに意味などあるのか…?
いや、ある
司馬の義経に出てきた義仲が好人物すぎて吹いた。そして大好きになった
それはあるあるやで。
小説のおかげで好きになるキャラってあるよね。
作家の力だな。
769 :
無名草子さん:2008/09/26(金) 05:55:38
白石一郎は好きだけどな、津本陽はどうなんだ?読んでないのでどなたか寸評ねがいまつ。
>>769 白石良いですね。
海狼伝⇒海王伝⇒風雲児⇒怒涛のごとく⇒航海者
ではまってます。
家康の実像にいちばん近い小説は何?
山岡のを読んだので、ほかの人のを読んでみたくなったので
実際に会ったことのある人なんていないからな・・・
そんな揚げ足取りは置いといて、俺が思うのは「島津奔る」の家康かな
脇役なんでそんなに出番は多くはないが、作品の出来はいいので読んでみることをお勧めする
>>771 司馬遼太郎の「覇王の家」「関ヶ原」「城塞」が面白いからお勧め
島津奔るは義弘が神のごとく描写されてて
思いっきり萎えた
関ヶ原で惨敗した義弘が神とか贔屓もいいとこだな
「遁げろ家康」でも義弘マンセー
ただ娯楽作品としては十分楽しめた
777 :
無名草子さん:2008/09/30(火) 09:07:48
歴史書じゃない、大衆娯楽書なんだからもっと楽しく読むべし
家康程とらえにくいやつもいないかな、って気がしてきた。どれもこれも結局は誰々の家康、になる
779 :
無名草子さん:2008/10/02(木) 23:09:31
自分の中の家康像を作り上げるとしたら漫画の「半蔵の門」が俺的には一番、司馬も山岡も読んだけど、小島剛夕、小池一夫コンビが一番よかった。
作家あるいは読者の実像のつかみやすさは
信長>>秀吉>>>>>>>>>>>>>>>>家康
家康本も数多いんだけど人気無いしね
信長のがさっぱりわからん気がする
結局どうしたいんやこのひとは、ってところがある
>>782 単なる征服欲とか支配欲で動いてただけだと思う
平和な時代に生まれてたらただの極悪人だったろうな
>>783 信長は軍事の天才だから、例えば日露戦争で陸軍を率いていたら世界に名を残す
名将になっていただろうね。
そうすると坂之上の蜘蛛も内容が変わってくるかw
785 :
無名草子さん:2008/10/18(土) 23:25:21
信長は軍事の天才だったのかな。戦略や政略にもっとも長けていたのは家康じゃないかな。組閣人事こそ信長の真骨頂だったように思える。
俺もそう思う。
信長は昔からけっこうボロ負け戦してるよね。
戦争で名を残す可能性があるといえば、
やはり信長が人事した柴田勝家やら滝川一益やら、明智光秀だったんじゃなかろうか。
新装版仕様だとかで海音寺潮五郎の「列藩騒動録(上下)」が出てたけど、
これって最近でたのかな?
前から欲しいなあと思ってたんで見かけて買ったけど、単に出てるのを自分が
知らなかっただけなんだろうか
>>785 信長はナポレオンほどの常勝の天才って訳じゃないだろ。
信長が評価されたのって戦後になってからだとか・・・
それまでは秀吉がぶっちぎりの英雄で
信長は秀吉の元上司の大名くらいだったとか・・・
一応、逆賊尊氏の室町幕府を滅ぼしたり、朝廷を支援してたり
尊王、勤皇家って評価はされてたみたいだけどw
戦後に秀吉を貶す為に信長を過大評価したってこともあるな・・・
>>786 合戦は下手だしやたら敵を多く作るし
それでも時代に必要とされてたから不思議な力が働いて勝ってしまう
791 :
無名草子さん:2008/10/24(金) 03:03:18
山岡荘八の小説はむずかしいの?
信長が面白かったから頼朝に手を出そうかと考えてるんだけど
山岡は難しいというか濃い。読みごたえがあると言ってもいいし、くどいと言ってもいい。
山岡の頼朝はつかみどころがない。信長に似たノリは政宗
793 :
無名草子さん:2008/10/25(土) 18:28:05
素直な子らしい!
↓
強姦
予想外の展開です、源頼朝
新装版とかで海音寺潮五郎の「江戸城大奥列伝」を買ってきた
なんだかここんところ海音寺潮五郎の新装版がいろいろ出てるけど、
なにか理由でもあるの?
みんな読みたいんだよ
BASARAとやらのゲームのおかげで腐女子の間で戦国武将人気が出てきたが、所詮は一時的なブームで
歴史小説を読むまでにには至らないんだろうな
>>796 知り合いの女はその延長で俺から司馬遼太郎の関ケ原をぶんどっていって大谷吉継ヲタになったぞ
まあバサラとか無双に大谷吉継が出てるのかはわからんけど
司馬は西軍よりがちと鼻につく
大阪人だからな
三成が勝ってれば東京に馬鹿にされずに済んだのに
初海音寺として「西郷と大久保」を読みましたがとても面白かったです
幕末ものの海音寺作品でオススメのものを教えていただけないでしょうか?
801 :
無名草子さん:2008/10/31(金) 12:13:13
文庫本に「新装版」ってつけるのやめてほしいのって俺だけ?
せっかく海音寺の孫子が出たってのに、この3文字のせいでブックオフに通う日々です
内容に違いがあるわけでもないんだけど本棚に並べたときに違和感があって耐えられん・・・
俺は気にしたことないなあ、そんな人もいるのか
旧版と区別つけるためだからしゃーない
古い方の孫子は持ってるけど、新装版の方がカバーは紙質が良いじゃない
805 :
801:2008/10/31(金) 21:23:03
やっぱり少数派か
>>802 各社新装しても「新装版」って付けてなかった時期もあるんだよ
そういうのを狙って古本屋に通ってる
>>803 テカテカしてるのもあんまり好きじゃなかったりする
ツヤ無しが好きなんです
さらに言うと、山岡荘八と吉川英治の文庫全集みたいなのも受け付けない
一般的な講談社文庫のを見つけないと買わないんだよ
おかげで三国志を集めるのにしばらくかかったよ
新品なら一瞬なのにな
わがままだな、俺は
こだわりってもんはあるだろうし、分からんでもないよ
そう言えば、司馬の文春文庫で「翔ぶが如く」は背表紙の文字の大きさが統一されてなくてイライラした覚えが
世に棲む日日も背表紙の文字の大きさに差があるよ
あれはひどすぎるけど、文春だけなのかな?
皆こだわりが深いんだねえ
>>800 復刊された「西郷隆盛」
かなり長いけど幕末物の集大成みたいな作品
今まで幕末から明治ものばっか読んできたので、
ここらで戦国ものに入っていこうと思うのですが、
司馬遼太郎か海音寺潮五郎でオススメのものを教えていただけないでしょうか
(他の作家の方でも結構です)
戦国に関してはほとんど素人ですので、
できれば戦国初期のころを扱ったものを紹介していただければ幸いです
よろしくお願いします
初期かどうかはわからんけど「天と地と」に尽きる
戦国初期なら『箱根の坂』かなぁ。
でも司馬遼太郎の戦国ものだと『功名が辻』をすすめたい。
余談が少なくて読みやすいんだよね。物語の期間も長いからいろんな史実に触れてるし。
もちろん余談が好きな人には向かないけど。
まあ余談は『この国のかたち』なんかでいっぱい語られてるから、
余談少な目のもいいんじゃないかな。
で山内一豊に興味が沸いたらPHP新書の『山内一豊』小和田哲男著を読むとか。
>>811 まず海音寺の、「武将列伝」戦国揺籃編&爛熟編&終末編の三冊はどうよ
列伝形式なので一人一人の武将にスポットが当たっていて、なおかつ戦国時代に詳しくなれるのでお勧め
815 :
811:2008/11/02(日) 00:59:10
みなさんご親切にどうもありがとうございます
明日にでも本屋でチェックしたいと思います
司馬とか海音寺ってもの凄い量の作品書いてるんだな
5年くらい引きこもらないと読み切れないぜ
海音寺の西郷隆盛が気になるなぁ
やたら長いうえに未完だけど
海音寺は西郷の短所を書くのが上手いと思う
818 :
無名草子さん:2008/11/02(日) 11:42:51
日本の名匠面白いね
三流大卒の癖に物知りだよな海音寺って
820 :
817:2008/11/02(日) 14:24:07
海音寺の「西郷と大久保」って
寺田屋事変のあとから維新までバッサリ省略されてるんだね…
面白いからその間も読みたかったな
「西郷隆盛」で補完しろってことかな…
>>820 江戸開城がそれだな
なんだかんだで西郷隆盛本編にくみこむつもりが独立して出ちゃった
822 :
820:2008/11/02(日) 15:24:36
>>821 江戸開城ですか、チェックしてみます
もう思い切って「西郷隆盛」に挑戦しようかな
経済的に辛いけどw
>>811 戦国初期だと知ってる武将が出てなくて逆に面白くないんじゃない
ということで戦国末期の
岳宏一郎「群雲関ヶ原へ」をお勧めする
司馬作品に限って言えば「国取り物語」「新太閤記」「関ヶ原」「城塞」の順に読むとある程度の流れがわかる
そこで気になった武将の本を他の作者で探すとまた色んな見方があって面白い
群雲関ケ原へ、ってけっこうレアじゃなかった?
出版社を変えて再版してたけど品薄は解消されたのかな?
俺は新潮文庫のを二年間探し続けたよ
見つかると同時に再版だったから、多分店頭には並ばない類の本だったんだろうね
火坂 雅志って天地人の評価はボロクソだけど、他の作品はどう?
虎の城と黒衣の宰相は評判いいみたいだけど、面白い?
>>825 俺は壮心の夢しか読んでないけど、悪くなかった
海音寺の『西郷隆盛』読んでるけど面白いわ
調所のこと司馬はどう評価してたっけ?
海音寺のエッセイ集みたいなのも面白いぞ
40年も昔に今の沈み行く日本を予見していたかのよう
歴史小説とか書く御仁はおごれるものは久しからずってのがよくわかってたんでしょう
いま久々に吉川三国志読んでいるけど、こんなに展開速かったっけ
っていうくらいぽんぽん人が死んでは情勢が変わっていく
呂布あたりなんてもっと活躍してたと思ったが意外にあっさり退場
していったし
833 :
無名草子さん:2008/11/14(金) 13:55:28
史談切り捨て御免かな
絶版だけどね
海音字の歴史エッセイは全てお薦めですぜ
836 :
無名草子さん:2008/11/18(火) 17:00:54
↑ですぜ、って時代小説の読みすぎw
ですかいのォ!
なまってるけど、普通に現代語だと思うんだが
839 :
無名草子さん:2008/11/19(水) 21:42:44
吉川の小説で大河ドラマになりそうなのはもうないんじゃないかな
司馬はまだありそうだけど
大河で用いられるのは司馬最強かな
>>811 >司馬遼太郎か海音寺潮五郎でオススメのものを教えていただけないでしょうか
普通に司馬遼太郎の戦国4部作を順番に読めば良いかと・・・
「国盗り物語」
「新史太閤記」
「関ヶ原」
「城塞」
本当はその前に「項羽と劉邦」→吉川三国志とか・・・
841 :
無名草子さん:2008/11/19(水) 23:38:12
吉川三国志は中学生のころに読まなくちゃ駄目だ。
中学生で読めば大傑作だが、
大人になってから読む本じゃない。
ある意味、大河ドラマ篤姫と似てる。
精神が幼稚じゃないと楽しめない。
別にそういうことはない
>精神が幼稚じゃないと楽しめない。
こういう言葉ってのは自分にかえっていくもんだったり
>>839 無理は百も承知だが吉川英治の最終兵器『三国志』がある。
1年というスパンが短すぎるなら1年半くらいに伸ばして
司馬の『項羽と劉邦』、井上靖の『蒼き狼』あたりと並べて中国物三部作にするか、
『坂の上の雲』みたいにスペシャル大河的な形でドラマ化。
中学の図書館で読んだ三国志は
今でもいい思い出だなー
吉川氏の作品は古くさいのがいい
>>841 精神が幼稚でなくなった841が今楽しんでいる歴史小説を是非紹介してくれ。
吉川三国志と聞くと、どうしても不死身の張コウを思い出してしまう
849 :
無名草子さん:2008/11/20(木) 22:33:29
山岡そうはちの説教小説も
大人になってから読むとゲンナリする。
基本を押さえるのには山岡や吉川がいいのかもな
歴史に詳しくなった後じゃ読めたもんじゃないけど
大人になると楽しみがなくなるもんなんだな・・・かわいそうだな・・・
いま山岡の信長よんでてすっげー楽しめてるわ。テンポ速いしいろんな武将でてくるし。
説教くささとかも感じない。
山岡なら信長や秀吉のほうが面白いよね、家康は叩かれているけど
>>850 そりゃ基本になってるものが違うからね
司馬小説も今や非常識なんだし、それを言っても仕方ない。
この3人の小説はいつくになっても安心して読めるよ
…流石に家康全巻再読する気力はないけどw
秀吉は今でもちょくちょく読む
前半の秀吉像が大好きだwww
854 :
無名草子さん:2008/11/21(金) 21:54:29
三国志だろうが人間失格だろうが
十代のころ読んで感動した小説を
いくつになっても楽しめるって
ちょっとヤバくね?
どんだけ瑞々しい精神をたもってるんだって話だなww
ただ、年をとるとものの見方が変わるから、
10代ではこういう見方をしてたんだな、20代ではこういう見方をしてたな、
みたいな楽しみかたも。って
>>854のいいたいのは・・・こういうことじゃないんだろうな。
普通は、大人になったらゲームをやるのをやめる人がいるように、
あるゲームをクリアしたらやめるように、ひとつのものを卒業できないのはやばくね?
ってことかな。
2ちゃん卒業できないのやばくね?
>>855 >>854は何がどう「やばい」のか明確にしてないから「何を問題視してるんだ?」って感じだが。
>>854 二十歳すぎてアニメや漫画見てる奴よりマシだろw
うーん、個人の趣味の範囲にまでなにかをいうのはどうかと思うが・・・。
なんか、邦楽なんてまだ聴いてるの?大人はクラシックでしょw
と同次元の感じが。たしかにアニメとか漫画は子供のものという印象が強いけれどもね。
なんか脱線気味なので質問。
司馬の新史太閤記は読んだけど、吉川・山岡の秀吉も読んでみたい。
で、どちらが自分にあっているかと、まず吉川の新書太閤記のwikiみてたら
>徳川家康との対決が強まる時点で終了するため(実際の秀吉の生涯はそれから14年以上続く)、
突如終わった印象を受ける。
とあったのでとりあえず山岡を、とも思うんだけど(司馬のも秀吉の最後のほうは描かれてなかったので)
どちらも読まれた方がいらっしゃったら、簡単で結構ですので両作品の特徴みたいなのを教えていただけませんか。
よろしくお願いします。
司馬の太閤記は家康との小牧長久手戦で終わっているけど、
「関ヶ原」や「豊臣家の人々」他、別の小説やエッセイで色々書いているんだよね
吉川の太閤記も途中で終わっちゃってるよ、たしか日本統一で終わったと思う
吉川のは司馬のと違ってかなり小説らしい小説(台詞が多い)でして、全11巻と非常に長いので読み手を選ぶでしょうね。
山岡のは横光の漫画版で読んだのでパス
山岡の秀吉は出版社によって確か巻数が違う。六と八。
作者曰く、気安く読んで欲しい、眠くなったら枕にでも。
山岡は芝居がかった演出が好き。歌舞伎の台本とかそっちの出だったと聞いた気が。
一巻は、織田家につかえる前で創作色が特に強い。
二巻からは同著の織田信長と似た展開だが、違いを出そうと苦労している感がある。
当然のことならこちらは秀吉視点が主で、数多の試練をこなしていき、やがて信長から自立していく。
万事が試練で信長と松永久英が秀吉の師匠的。
五巻辺りから、異説と書くだけあって明智生存説が出てくる。秀吉が傀儡になるわけではないが、堺の黒幕達や光秀が目立っている。
天下統一後には200ページぐらい割いてるが記憶に薄い。
読んだの数年前だから間違ってるところはあるかも
>>860 関が原は読みましたが、豊臣家の人々は未読ですね。読んでおこうかな。
台詞が多いのはまぁいいんですけど、11巻ってのはちょっときつそうですね。
>>861 山岡よさそうですね。中盤あたりからすごく面白そう。
山岡の信長は読破済みだけど、そこ越えたら異説の部分がおもしろそうですね。
枕にでもというのがまたいい感じですね
ただ、やっぱり秀吉の史実の最後はあまり描かれてないんですかね。まぁ、もうろくじいさんの史実なんて
あまり読みたくないけど・・・。
山岡いってみます。みなさん、ありがとうです。
863 :
無名草子さん:2008/11/27(木) 23:24:33
中年オヤジです、司馬、山周、池波、藤沢、白石、など多数読破してきたけど、なぜか今「はじめの一歩」にはまってますが何か?
はじめの一歩おもしろいじゃん
話は全然進まんし、たぶん完結まであと10年はかかるだろうけど
質問があるのですが、海音寺の『西郷隆盛』のような史伝と
歴史書の明確な違いって何なんでしょうか?
歴史家が歴史について書いたものが歴史書になるのかな…
史伝と歴史書って
エッセイと教科書みたいなもんだよ
>>865 史伝はあくまで文学、面白く読み易く書かれている
歴史書は学問的に価値があればそれでいい
868 :
無名草子さん:2008/11/28(金) 08:15:22
司馬遼太郎のエロ朗読イベント開催のおしらせ
>出版評論〜Live版「文豪のエロス〜新しい司馬遼太郎の楽しみ方」
>【司会進行】大内明日香
>【出演】唐沢俊一(作家)、二村ヒトシ(AV監督)、川上史津子(女優)
>1月10日(土)OPEN 12:00 START 13:00
>新宿ロフトプラスワン 前売 ¥2000 当日¥2200(飲食別 1オーダー必須)
企画したのは自称、出版評論家のバーバラ・アスカ女子
実は今年の最初に、やはり唐沢俊一が参加する「筒井康隆朗読イベント」を主催
この筒井に無断で著作物を朗読する有料イベントとして注意された過去があり
今回の司馬遼太郎を朗読するイベントを司馬の遺族や作品を管理する会社に
報告しようという動きがありました。
その結果→
http://blog.bestseller.jp/ イベント告知から僅か1週間で
>2008.11.15 Saturday
>イベント延期のお知らせ
>こちらで告知しておりました、1月10日のロフトプラスワン「文豪のエロス〜」イベントは、
>諸般の事情により、延期させていただくことになりました。
>イベントを楽しみにしていた皆様には深くお詫び申し上げます。
>1月10日は、改めて、別のイベントを開催する予定でおります。
>詳細は後日こちらに掲載いたしますので、どうぞよろしくお願いいたします!
そんなバーバラさんのスレッドもあります。どんな人物かをお楽しみ下さいませ。
【自称出版評論家】バーバラ・アスカ【大内明日香】
http://love6.2ch.net/test/read.cgi/books/1227701381/l50
>>865 史伝は面白い、歴史書はつまらない
文学的才能がある人は前者の道に、無い人は後者の道へ行く
海音寺は歴史家顔負けのもの凄い博覧強記かつ物書きの才能があったからこそ書けた
歴史書がつまらないと感じるのは、君の(以下省略)
学問としての歴史が文学の風下に立つような位置にあるわけないって
歴史書は当時の人が記録を残すために書いたもの、史伝は後世の人が歴史書をもとに書いたもの
明らかに違うぞ
吉川三国志はいくつになっても面白い
と思っている人と
歴史書はつまらない
と思っている人が、同一人物でないことを祈る
歴史書=歴史資料?
じゃあ歴史家とか学者が書いてるのは歴史書とは言わんのか
史伝と研究書じゃ面白さの種類が違うと思うけど。
たぶん歴史書ってことば、研究書の意味でつかってますよね。
学問としての歴史が文学の風下に立たないのは当然ですが、
そもそも「文学」って慣例として「学」の字ををつかっているだけで、
じっさいのところ学問ではないですし。やはり小説というべきでしょう。
ただし文学研究は学問といっていいでしょうが。
歴史書っていう言葉の意味がよくわからんけど、研究書とするならば
まず、対象とする時代に書かれた文献等は「史料」とよびます。
で、その史料をもとにして考察を行ったりするのが歴史の学。
研究書の意味ではないというなら、たとえば中国の王朝が作った
正史の類とかだろうか?
大学の歴史学の講義とか全然面白くないよな
庶民の暮らしがどーたらこーたら言ってるだけで
ちかごろは歴史民俗学とか色々細分化されているからね
歴史ヲタが知りたいのは広く浅くだが、学者は狭く深く
>>877 ちょっとしたトリビア的なものを取り入れてくれたら面白いんだけどね。
庶民の暮らしにしても、物価のこととか。武士にしても身分によってこれくらい差があったんだぞーみたいな。
興味ない人にも面白く思ってもらえるようにエンタメ性を味付けしてる
のが小説で、興味ある人の興味を満たすのが専門書でしょ?
どっちが面白いとか高等下等なんて無いよ、対象が違う。
>>873 なんか吉川氏に恨みでもあるのかお前?
好みは人それぞれだが関係ない話題に無理矢理混ぜ込んで貶める
ってのは妄執じみてて気味悪いぞ。
翔ぶが如く以外で
西南戦争扱ってる良書ってありますか?
海音寺の田原坂は絶版みたいですね
>>881 歴史小説は基本、悪書だと思ったほうがいい。
883 :
無名草子さん:2008/12/01(月) 01:31:36
その論拠は?
海音寺の『西郷隆盛』読んでると
幕府に同情したくなる
しかし井伊大老暗殺には同情できないな
神格性だけあって中身のない権威ほどやっかいなものはないな
昭和の少壮軍人と文久の過激尊王攘夷家の姿が重なる
海音寺の「西郷と大久保」を読んでなかなか骨太の小説じゃねーかおもしろいぞと思い
俺の中で第二の司馬になるかもしれんと感じて
「点とちと」を買ってきましたよろしく^^
第二の司馬って・・・
つーか、司馬遼太郎は、第二の司馬遷たらんと思って
そういうペンネームつけたんだから
斜め下のレスw
姉小路暗殺の真相って現在も謎のまま?
海音寺って司馬の師匠だろ
>>887だけど関東管領家の勢力分布が良く分からん
上条上杉家なんて初めて聞いたな
ジョジョの奇妙な上杉家
>>やくざ
関東管領上杉氏はあの時代、小田原北条に押されていて、
関東の支配を奪われつつあり、上野一国を保つのが限度となっていた。
越後守護上杉氏はその親戚だが、小説の時代には疎遠であった。
というのも為景が古い守護を死なせて、越後上杉分家の上条から傀儡守護を立てたからです。
戦国に関して知識ゼロに等しいものなんだが、
海音寺の天と地とは初心者でも大丈夫かな?
多分大丈夫、自分も知識ほぼゼロで読んだから<天と地と
898 :
896:2008/12/16(火) 15:54:20
どうもありがとう
読んでみます
東 横綱 西
司馬遼太郎 吉川英二
大関??
これ以降が分からない
司馬は大阪生まれだから西じゃないのか
海音寺の『西郷隆盛』、完結していたら
明治以後の西郷をどう描いてただろうか
『翔ぶが如く』はその点失敗してるだろうし
西郷の実像に限りなく迫ってると思われる本あります?
902 :
無名草子さん:2008/12/19(金) 14:43:18
山岡 東の大関
海音寺 西の大関
直木三十五とかだいぶつ次郎の世代を無視して良いのか
小説とよびづらいが大仏のフランスものはよかった
906 :
名無し募集中。。。:2008/12/25(木) 03:59:11
幕末・維新の激動を敗者の側から描いた長編歴史小説「会津士魂(正・続計21巻)」など
で知られる作家の早乙女貢(さおとめ・みつぐ、本名鐘ケ江秀吉=かねがえ・ひでよし)さん
が23日午前2時53分、胃がんのため神奈川県鎌倉市の病院で死去した。82歳だった。
中国東北部(旧満州)生まれ。葬儀は近親者のみで行い、お別れの会を来年2月4日午後
6時から東京会館で開く。
山本周五郎に師事し、伊藤桂一、尾崎秀樹らと共に1954年、同人誌「小説会議」を創刊
した。69年「僑人の檻(おり)」で直木賞。
先祖に会津藩士を持ち、戊辰(ぼしん)戦争で「逆賊」とされた同藩の歴史にこだわった。
会津側の資料や手記などを駆使して落城に至るまでを再検証。誇り高き藩士たちの悲劇を
描いた「会津士魂」は月刊誌で18年間にわたって連載され、89年、同作で吉川英治文学賞
を受賞した。さらに維新後、故郷を追われた藩士や家族の姿をたどった「続 会津士魂」も
2001年に完結。
ほかに「北条早雲」「由比正雪」など戦国時代から明治維新期までを扱った重厚な歴史小説
を発表した。また、絵が趣味で、「ヨーロッパの午後」「会津の侍」などの画文集も出している。
70代で『西郷隆盛』執筆した海音寺って
すげー根性してんな
尊敬する
ペンネームより本名のほうがDQNという
珍しいケースだな
秀吉が本名で秀吉が嫌いとか苦痛でたまらんかったろうな
多少偏屈な爺さんになるのも仕方ないわ
>>910 でも早乙女の偏屈っぷりは別に秀吉嫌いに端を発してるとは思わんが。
会津の家系ってのが早乙女を偏屈にした。
死んじゃったのか早乙女・・・
最後に見たのは「男の隠れ家」って雑誌で、お宅の便所拝見ってコーナーw
早乙女も最初はすげー良かった
後半の作品は創価関係の本や赤旗をみた時のような不快感しかなかった
>>911 禿同
秀吉の名前でファビョるのは某半島民だけだろ
生粋の会津人は薩摩長州を見て発狂する
会津の百姓上がりの現地民が薩摩長州を恨むのはイミフ
恨むなら会津藩だろうが
百姓のくせに士族と同じ感情を共有したい本音が透けて見える
当の長州は一揆の数は日本有数の国だったのになあ
そんな国民から慕われてない毛利家が幕府を倒すから歴史は面白い
長州が薩摩とともに新政府の片翼となれたのは
奇跡と偶然に他ならんと思う
統制主義者の久光の存在は薩摩にとって幸運だったな
大阪冬の陣で全国の諸大名がことごとく豊臣家に冷淡な中、
薩摩と長州だけ一応の礼儀を払ったのはどういうことだろうな
長州なんて家臣をわざと首にして大阪城に派遣したし
919 :
無名草子さん:2009/01/02(金) 22:39:29
今、坂の上のドラマの奴やっているよん
920 :
名無し募集中。。。:2009/01/03(土) 13:38:45
日本の歴史小説家(司馬、堺屋あたり)は、戦国時代は世界一面白い歴史と述べてるが
どうかなと思う
「天と地と」で鬼小島の嫁にすごく萎えるんだが
あんな屑キャラを捏造してまで出すなよ
>>921 個人的に一番面白いと思ったのは孫子かな
海音寺は両方いると面白いけど自分は孫武のみ派とか言ってたのに
まさか死後に両方の兵法書が見つかるとは
>>922 そりゃオラのことずらか。
タメカゲの側室でカゲトラを育てた人のことなら
海音寺も途中でイヤになったらしく、登場させるのやめちゃったよ。
>>924 いつから消えてくれんのよ?
上巻を後30pくらいで読み終わるんだけど
中韓になっても出てきたら泣くよ俺
まぁ自分の誤字すら気づかないようならそんなに気にしなくてもw
ようやく海音寺の西郷隆盛終わったんだけど、
その後の西郷のことを書いた本だったら何が良いですかね?
司馬の翔ぶが如くは読んだことありますが、
西郷に関して司馬は最後まで理解に苦しんでいたような
まぁ、人物を理解するってのは所詮不可能なことかもしれんが…
虎御前(という名前だっけ?)については
海音寺がシリーズ終了時のあとがきで
虎御前はどこへ消えたのかと質問してきたファンもいたようだが、
見苦しいキャラなので途中で書くのをやめた
とかいうようなことを書いてたよ
確かに見苦しいな
雰囲気にそぐわないどころか破壊しまくり
西郷を描いた作品は海音寺以外いいのが無いね
もうちょっと長生きして史伝を完成させて欲しかったわ
弥太郎の嫁の良さがわからないのか。
世の中はまだまだ広いな。
彼女は単体で好き嫌いを論じる対象じゃなくて、
周囲との関係性や景虎の成長説明のために不可欠なキャラ。
女性キャラの不足を補う必要もある。
悪役に萌えないなどと言ってもはじまらないみたい。
むしろ景虎のように彼女の存在にいらついたとしたら、
それは著者の術中にハマッてるんだよ。
まー、実際の女なんて彼女以上にうざいけどw
932 :
無名草子さん:2009/01/17(土) 08:57:32
ぶりぶり
ブリはやっぱり寒ブリに限る
2/4 海音寺潮五郎「新名将言行録」河出文庫
2/6 井沢元彦「検証 もう一つの武将列伝」小学館文庫
2/10 司馬遼太郎「十一番目の志士(上下)新装版」文春文庫
2/10 歴史群像編集部「天皇列伝」学研M文庫
>>934 面白そうなラインアップだ
司馬の新装版ブームはいつまで続くのやら・・・
天皇列伝!!!
なんか、マジ強そう
司馬の竜馬がゆくとか坂の上の雲って何百万部くらい売れてるんだろ
そういえば、案外何百万部突破!とか聞かないね。
そんなの一発屋の作家がアピールするもんだ。
うちは「司馬遼太郎」なんだから、んなこと書かなくても売れるからみっともないまねはせん。
って感じ?
1位 竜馬がゆく 2125万部
2位 坂の上の雲 1475万部
3位 翔ぶが如く 1070万部
桁が違うな
司馬、池波、清張、吉川のセールスは神クラスだからな・・・
まんが本ってこの上をいく億のオーダーなんだよな・・・すげえな
億って。。日本人全員が買ってるのか?
山岡の山本勘助を小学生の頃に読んでそれ以来歴史小説マニアです。
翔ぶが如く、そんなに売れてるのか
失敗作だと思うが
大河にもなったからかな
10巻まであるしな
全10巻の売り上げ冊数を10部と集計してるからじゃ?
確か司馬の本の中では、一番巻数が多いんで、部数もそれだけ伸びる。
マンガ本も、一シリーズ30巻、40巻と行くんで、小説の5、6倍の部数になる計算だと思う。
まぁ、全ての人が全巻買うわけじゃないけどな
2ちゃんをやっていて思うのだが
言わずもがなの当たり前をわざわざ指摘して
得意になってるヤツって
普段どういう日常を送っているんだろうか、と思うわ。
ほかの人が気づかなかったようなことを取りあげるのが「指摘」であって、
言わずもがなの当たり前のことは「指摘」って言わないんだぜ
↑これも指摘ではないわけですな
左伝、史記あたりを扱ってるのは現在では宮城谷氏だけ?
宮城谷氏は学者に挑戦的で面白いが、信じていいのだろうか
>>951 もちろん指摘じゃない。
こういうのはイヤミという。
>>949 言わずもがなのことだが、会社では (以下略
>>952 学者もいいかげんなもんだし、
あれだけ古い時代のことだと学者も小説家も大差ないんじゃね
956 :
無名草子さん:2009/01/22(木) 15:51:46
所詮、小説。小説なんてもんは作家の思い込み。
957 :
名無し募集中。。。:2009/01/22(木) 17:12:09
>>939 翔ぶが如くみたいな娯楽色の薄いのが
こんなに売れるって凄いな
翔ぶが如くは征韓論後から西南戦争までが長すぎるんだよな
ちょっと手を広げすぎた感じ
宮崎八郎関連はなくてもよかった気がする
天と地とを我慢して読んでるが、中巻の半分行ってもまだ守護代になってねーよ
はあーつまらん小説だ
960 :
無名草子さん:2009/01/23(金) 12:37:39
弥生〜平安で良い本ない?
邦光史郎の日本通史みたいに昭和まであるのが理想なんだけど
全8巻買ってみたんだけど、肌に合わなくて1巻読みきれるかどうか厳しい。
好きなのは司馬遼太郎。
と言うか司馬と邦光しか読んだ事ない。
司馬が好きなら「この国のかたち」とか?
962 :
960:2009/01/23(金) 17:08:14
>>961 ありがとう。
これは、エッセイなのね、
司馬好きなんだけど、「空海の風景」の前半が厳しかったので
物語になっていないと厳しいかな。
でも、とりあえず1巻注文してみた。
け?
964 :
無名草子さん:2009/01/23(金) 20:14:33
日本通史なら
中公文庫とか小学館とか
いろいろイイのが出てるだろ
965 :
無名草子さん:2009/01/29(木) 00:53:41
会津藩主松平容保のことかいてある小説ありますか?先祖が家老だったので読みたい
>>965 早乙女貢の『会津士魂』なんてそのまんまずばりじゃね?
短編だけど
司馬遼太郎「王城の護衛者」
海音寺は小説は下手だわ
海音寺は確かに小説が下手だ
その海音寺より更に下手な現役作家はヤバすぐる
>>959 わからんでもない
「武神の階」の方が楽しめた俺の様な奴もいるし
大河っつーことで北の王国よんで青臭さが残ったが、そのあと吉川英治よんだら落差に吹いた
吉川英治の上杉謙信って、やっぱ直江はあんま出てこない?
吉川の上杉謙信に直江兼続なんか出るはずないだろ。出ても赤ん坊の時代だし。
「わしは、こんなとこきとうはなかった」「おもしろい」
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点と血との下巻なんだが
また出てきたよ鬼小島妻の屑キャラ
うんざりだ
こいつのせいでなかなか終わらない
ただでさえ糞詰まらん小説が
詰まらん詰まらんといいつつ下巻までw
983 :
無名草子さん:2009/02/11(水) 17:37:49
本当は好きで好きでしょうがないんだけど
素直になれないお年頃
一度読み始めたら最後まで読まないと気が済まない貧乏性なのかもしれんw
貧乏性は関係ないだろw
海音寺は駄目だ
史伝だけ読めばいい…
「二本の銀杏」とか名作もあるんだけどね