【三島の】復活! 豊饒の海スレ【哲学】

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1吾輩は名無しである
三島由紀夫の美の哲学についての結晶となっている豊饒の海全四巻について語ろう。
2純文学団長 ◆xyX.vGXBSY :03/11/17 22:45
2
3吾輩は名無しである:03/11/17 22:46
しょうもないやつが2を取っていたので、やる気がなくなった。
41@リンク集:03/11/17 22:51
三島由紀夫Part6
http://book.2ch.net/test/read.cgi/book/1066770068/
【三島】三島由紀夫について語りませんか【由紀夫】
http://book.2ch.net/test/read.cgi/book/1058356865/
三島由紀夫ってどこがすごいのか俺に教えるスレ
http://book.2ch.net/test/read.cgi/book/1063353817/l50
三島って凡庸
http://book.2ch.net/test/read.cgi/book/1037445454/l50
三島って馬鹿みたいに死んだねw
http://book.2ch.net/test/read.cgi/book/1058931089/l50
5純文学団長 ◆xyX.vGXBSY :03/11/17 22:52
>>3
2.
6吾輩は名無しである:03/11/17 22:54
>>1
乙です。待っていました。ぼくは

春の雪<天人五衰<奔馬<暁の寺

の好きっす。
7吾輩は名無しである:03/11/17 22:55
名スレのヨカーン
8吾輩は名無しである:03/11/17 22:56
>1-7
自演乙。
9吾輩は名無しである:03/11/17 23:22
沈む予感。
10二十歳の墓標:03/11/18 03:17
若い私は「天人五衰」に限りないリアリティを感じました。
しかし、偉い評論家達は、「春の雪」を評価されているようです。
私には、今一つピンときません。

皆様いかがでしょうか?
私的には、天人五衰>奔馬>・・・・・・>春の雪>暁の寺
という感じなのですが。
11吾輩は名無しである:03/11/18 03:18
これまで語られている三島像は「天人五衰」を無視して
いるのではないかとも思う。「偽物とは何か」がテーマになって
いて、それはまさに戦後日本の精神を問うているわけだ。
安永という少年はパロディのような存在で、そのことだけで
三島のパロディといわれる島田雅彦など足許にも及ばない。
つまり今日まで続く非文学的な価値観や虚無的な現代性すら
書かれていて、すでにプラスティックな質感のパロディ
(=日本近代)が論じられているのだ。
僕は4さんの意見に反対で、あのラストはいいけれども、
むしろ古典的な文学的価値にとどまっていて、むしろ、その
前の「天人五衰」の箇所の方が素晴らしいと思う。今もなお、
三島を侮れないのは、安永透を書いたからだと思う。
12吾輩は名無しである:03/11/18 03:23
第三巻は分からなくてもいい。
で、そこまでを一旦忘れてもらって第4巻を読むと、
それまでのことが凡て分かるようになってる。
――そう三島が言っていたが、
最後のカタストロフはまさに焦点がぴったり合ってるよね。
この第4巻の、風俗小説的味は三島のなかでも俺のもっとも好きなものだ。
葡萄パン、月と同系だ。
13吾輩は名無しである:03/11/18 03:25
春の雪が最も評価されるのは、
三島由紀夫の女々しさが丸出しだからだよ。
松枝の軟弱のくせにプライドばかり高くて天の邪鬼でわがまま勝手で…
それでいて悲劇の美少年のように描かれているからね。
そこを批評家は鼻で笑いながら良いと言っているのだ。
この四部作に三島の人生や思想や文学を読み取ろうとしていないのだよ。
日本の未来とか日本人の美学とか輪廻とか生き様とかね。
主体的な思想(北朝鮮の思想ではないよ。意志、信念、美学など)を
持つ人間は危険であると決めつけて、
排除するように戦後は日本人に腑抜けになることを強制してきたから、
みんな去勢されたので、三島のような思い込みの激しい人間は
鼻につくのだよ。
奔馬を読んで三島の自決の不可解さが増したよ。
怖ろしい作品だと思うよ。「豊饒の海」
14吾輩は名無しである:03/11/18 03:29
春の雪が良かった。電話一本で何処にでも駆けつけてくれる友達。
そんな友人がいたらどんなに、、、、。
奔馬は右翼的。勢いがあり、まあまあ。ただ皇室との関係につき疑問。
寺は、外国の事でよく分らず。仏教は分らない。ゴールデン・チャイルド
のイメージ。
母親の髪型の話は、何頁に書いてあったのか気になる。教えてください。
五衰は、覗き趣味。そんな裁判官、今もいそう。
あざは何の目的で書いたのかなあー。三島さん教えてください。
やはり、春の雪がいいかなー。
全部読むの時間が掛かるけど、代わりに誰か読んで。諭してください。
15吾輩は名無しである:03/11/18 03:32
それほど軽い意味ではない。「歴史も何も」ではない、
「何も無いところ」。「何も無い」←が、重要。

仏教→唯識論系経典、及び倶舎論が、ベース。
仏教でも「倶舎倶舎3年、唯識8年」と評される難解な思想で、
しかも瑜伽行の実践ぬきでは分かるはずがない、といわれる。
16吾輩は名無しである:03/11/18 03:34
やはり結末は、ああでしかありえないと思うんですよ。後彼の死に方も。
今我々が生きているこの時代を見れば、そういうことになるんじゃないでしょうか。

後、天人五衰と彼の自決は、セットで見るべきであって分離できないものだと思うんです。
あれほどの空虚な世界を描き出した後で、その世界を受け入れるのか、たった一人でも抗議するのか
彼ほどの人物ならそんなものが受け入れがたいのは当然だと思うんですよ。

評論家達は「三島の不可解な死」と言うけど、「三島の必然の死」だと思うわけです。
天人五衰の最後も「必然」だと思う。
17吾輩は名無しである:03/11/18 03:55
だいたい「豊饒の海」という題名からして一つのイロニーが含まれてるくらい
たから、最後の「お庭」にだって作者の性格から言っても何らかのイロニーが
あると考えたほうが自然じゃないでしょうか。
例えばあの「金閣寺」の場合でも最後は「お庭」的虚無が現れそこから立ち上がって
決行する。つまり行為のためにはどうしても認識が必要だった。でも「天人五衰」
では金閣寺のように行為で終わらしたりはせず、その代わり認識よりもさらに深い
「アーラヤシキ」を出してきて、金閣寺とはまた違う何となくすがすがしい、芭蕉
の夏の歌みたいなところで終わってる。その後に起こすあの恐ろしい行為と何か
関係があるのだとしたら、豊饒の海は作者が事件に突き進み最期の一躍に踏み切る
ためのバネに利用したとも考えられなくはないでしょう。要するに「ここには何も
ない、記憶すらない」という強力な踏み切り板をみずから作り、彼岸へ向かって
飛び込んだのではないかと、あの本を読んだ人なら誰しもが一度は考えるように
私もまた考えてみたわけですが、結局、事の真相など私には知る由もないのです。
18吾輩は名無しである:03/11/18 04:00
私は、三島氏に対する最近の批評について非常に不満です。
三島由紀夫没後30年でいろんな評論家が批評を書いていましたが、
雑誌の冒頭に橋本治氏とかいう批評家が
「天人五衰を読んでも何故彼が死ぬのか分からなかった。」
「勲には、「他者」がない。アーラヤシキは「他者」であるべき。他者のいない。なんだか
 とても悲しい世界観である」
「三島から見たら、松本清張は、「大人の小説」に見えるだろう」
などほどんど噴飯モノのマヌケな批評を冒頭に載せてました。
この人は、どうやら三島氏と同時期に生きていた人らしいのですが、どこを見て生きてきたんでしょうか。
こんなのが批評家としてまかり通っている世の中は「天人五衰」に他ならないと実感した次第です。
まだ、若い人の批評の方がマシでしたね。
19吾輩は名無しである:03/11/18 04:04
一見、三島は仏教的相対論(霊魂不在説)を捨て、神道的絶対論(霊魂実在説)を
選んだかにも見えますが、実際には必ずしもそうとは言い切れない側面がある
と思います。まず第一に、若い頃から晩年に至るまで首尾一貫して輪廻転生乃至
涅槃という仏教思想にこだわり続けたこと、第二にその遺言で仏式での葬儀(身内)
を否定していないこと、第三に決起の日にちを自分の誕生日から逆算して四十九日
目としたこと(これは単なる偶然の可能性あり)などから言ってもあの行動が仏教
独特の考えである「空」を否定し対立するものだとは、考えにくいのです。
つまり、「すべては幻」的な唯識思想と「檄」に見られるような和魂信仰の二つを用意
した上で「意志は何も選ばない」という三島独自の哲学に身を委ねる意味で決起した
と考えるほうが、私にはより納得のいく解釈となるのです。
20吾輩は名無しである:03/11/18 04:12
天人五衰を誉める人は多いけれど、私には構成上の疑問がいくつかあります。
細かな点をあげる前に自分の印象ですが、「決起が近づく中、小説を終らせる必要
があり、要領よく書き上げた。一応ラストだけは丁寧に。」というような気持ちで
書いているようにも思えます。
例えば安永徹が慶子とクリスマスの夜に話をしてから、清顕の夢日記をいきなり本
多に借りて、程なく服毒するというのはあまりにも性急で不自然です。もっといろ
いろと書き込んだり、過程を踏んだりするのでは。変ないいかたですが、読者がつ
いて行ける最大速度で話を進めている感じです。それこそ三島の筆力と思います。
また、「春の雪」で登場した蓼科が「暁の寺」で改めて現れるような味の挿話が少
ないように思われます。例えば「奔馬」で登場した佐和という人物は蓼科の生まれ
変わりかとまで思うほど非常に味のある人物ですが、もったいないことに出てきま
せん。槙子はそこまでの味はないと思う。
そういう前世の証人足るべき人物がいないことが徹が「偽者」であるという印象を
与えるのかもしれませんが。結論としては私は「天人五衰」はメッセージはともかく、
作品の質としては前3作(特に始めの2作)には劣ると考えています。
21吾輩は名無しである:03/11/18 04:16
最後の月修寺の場面は、唯識とは何の関係もないそうです。
60年間片思いした本多とそんなことつゆ知らなかった聡子との頓珍漢な問答にすぎないというのです。
だから聡子が「松枝清顕さんていうお方は存じません」というのは当然。
だって清顕は本多の幻想の分身であり、聡子が知らないのは当たり前というのですから。
「心心ですさかい」とは、文字通り「心心ですさかい」であり、それ以上でも以下でもない。
私達はついついこの大冊の最後に辿り着き、何かこの言葉に唯識的な意味を見出そうとするのですが、それこそ三島がしかけたどんでん返しの罠。
実は「心心ですさかい」は特にそのような高度な唯識的意味などなくほんの日常的な会話の中に差し挟まれた日常の言葉に過ぎないというのです。
だから唯識も何もあったもんじゃない、生身の現実に本多は向かい合い、敗れ去ってしまうのですが、それ故に最後の庭で本多は至福を味わうのです。
22吾輩は名無しである:03/11/18 04:24
『春の雪』で本多が清顕の脇腹に三つの黒子を発見した時、このように描かれている。 
そんな黒子は、彼には友が不用意に打明けてしまった秘密のように思われて、直視することが憚られた。
目を閉じると、瞼の裏では却って強い白光を放つ夕べの空に、その三つの黒子が、遠い鳥影のように鮮明に泛んでいる。
やがてそれらのは羽搏きが近づいて、三羽の鳥を描いて、頭上に迫ってくるような気がする。(略)
 それは何だか清顕の肉の優雅を、裏切るもののように思いなされた。(三十二)
 この文章をよく読むと、三つの黒子も、その派生の三羽の鳥も、本多の瞼がオリジナルであることが分る。
全て本多の理智の中の夢であることが、具体的な物象の関連性を通してきちんと断られていることがわかる。
瞼とは「見る人」本多の武器、理智そのものなのだ。
とすると、黒子を持った転生の主人公たちは、全て本多の理智の産んだ幻想であることが説明されているのだ。
松枝も、飯沼勲も……。
23吾輩は名無しである:03/11/18 05:24
「豊饒の海」を一行ごとに解説してくれないかな。
どんなに分厚い本になっても買うよ。
24吾輩は名無しである:03/11/18 09:49
昨日の読売の夕刊に暁の寺の記事があったな。
25吾輩は名無しである:03/11/18 11:07
あのねえ、唯識は『豊饒の海』の一つの視点や構造であり、そうやって見るんだよ。
唯識の文学でも仏教文学でもないんだからさ。
26吾輩は名無しである:03/11/18 18:49
>24
昨日の読売の夕刊に暁の寺の記事があったな。
  ↑
えっ!? どんな記事、おしえて、おしえて。
27待望の再演決定!:03/11/18 19:02
<1月23日(金)〜2月15日(日)>
  「鹿鳴館」
三島由紀夫 作   山田和也 演出
出演:平幹二朗、佐久間良子、近藤正臣、平岳大 他
お問合せ:ポイント東京 03-3423-7045
http://www.dssstage.co.jp
28吾輩は名無しである:03/11/18 21:58
古本屋で1冊二百円で売っているョ。
初版だけ少し高い。
30吾輩は名無しである:03/11/18 23:03
>>29
何も古本屋で買わなくても・・・。
まあ、好きにしな。
31吾輩は名無しである:03/11/19 19:33
>>28
おおっ!! やっぱり素晴らしいな、「暁の寺」は。
「三島がここで、輪廻転生とか実在について考えたのも、分かる気がする」とか
言ってるが、ベナレスならば、もっと凄そうだな。
32 :03/11/19 22:22
暁の寺は1〜2と4の間の単なる接着剤でしょう
33吾輩は名無しである:03/11/19 23:51
>32
三島本人は、三巻「暁の寺」の前半を読まないと、4巻がわからない
と言ってるよ。まさか三島由紀夫がウソつくわけないからね。
「暁の寺」は重要なんだよ、接着剤じゃないはず。
34吾輩は名無しである:03/11/22 12:31
35校長が強盗:03/11/22 12:38
この事件は報道されていません。教育委員会も校長を処分しません。
 皆様の力でこの事件を広めてください。
被害者先生のサイト
 http://www.geocities.co.jp/NeverLand/8595/
 事件究明を求める署名サイト
 http://chiba_273.at.infoseek.co.jp/
   ∧_∧
  (  ^^ )< ひろめよう

 このコピーをあちこちにはってください。<(_ _)>
36吾輩は名無しである:03/11/22 13:08
豊饒の海を読んでない人、いま新潮で読みやすくなって発売されてるので買うべし!
37吾輩は名無しである:03/11/22 13:22
どう読みやすくなったんだ?
38ピンク板の松枝清顕:03/11/26 01:22
この板復活しましたね。遅くなりましたがおめでとう。

>>24 『暁の寺』の記事と写真、私も見ました。
記事を読んでいて気が付いたのですが、不覚にも
私もこの30年間ずっと『夕日に照らされた寺』を
イメージしていました。
暁だったんですね。
39吾輩は名無しである:03/11/26 05:49
>37
文字が大きくなって読みやすくなったの。ぁ→あ
40吾輩は名無しである:03/11/27 15:19
豊穣の海は最悪。というより三島は最悪。なんだあれ。

三島が昔の映画にたまに出てたりするのだけど、
彼の演技みてると、(まあ大根もはなはだしいのだが)
彼の書く小説ってのが、単なる自己保身のナルシスってのがよくわかるよ。

ま、哀れな人ですが、無駄に持ち上げられすぎ。
自決せずに慎太郎みたいに国会議員にでもなってたら
ここまで作品は評価されてないね。間違いなく。

ふざけんな
41吾輩は名無しである:03/11/27 21:40
↑ごみだね。
豊”穣”の海だって・・・プププ
豊”饒”の海だよ。三島を知らない証拠だな。
馬鹿丸出し
42吾輩は名無しである:03/11/28 07:10
「豊“穣”の海」は、よく見かけるな。
40は、三島のフルネーム書けと言われたら、
「三島 由“起”夫」って書きそうだな。w
43吾輩は名無しである:03/11/28 08:46
確かに『豊“穣”の海』はくそみたいな文学ですな(w
44吾輩は名無しである:03/11/28 18:36
これからは

【三嶋の】復活! 豊”穣”の海スレ【鐵学】

ということで
45吾輩は名無しである:03/11/28 21:39
どうせなら
魅死魔幽鬼夫がいいな!
46吾輩は名無しである:03/11/29 03:26
いやほんと「豊穣の海」ってくだらねえよな。
ほんとあんな本よく書いたものだよ。ナルにもほどがある。
「豊穣の海」最悪。
いやあ最悪だ「豊穣の海」
47吾輩は名無しである:03/11/29 04:27
浅田彰:皇室問題に触れるってことで発表が延期されてた島田雅彦の小説
 「美しい魂」が、『新潮』八月号に掲載されたね。まったく話題になってないけど。
田中康夫:中身はどうなの?
浅田彰:退屈で読めない(笑)。皇太子妃らしき人物との禁断の恋ったって、
 タブーっていうほどのこともないでしょ。
 しかも、三島由紀夫の『春の雪』みたいに華麗でもないし。

三島由紀夫の『春の雪』みたいに華麗でもないし。
     三島由紀夫の『春の雪』みたいに華麗でもないし。
          三島由紀夫の『春の雪』みたいに華麗でもないし。
               三島由紀夫の『春の雪』みたいに華麗でもないし。
48吾輩は名無しである:03/11/29 04:29
               三島由紀夫の『春の雪』みたいに華麗でもないし。
          三島由紀夫の『春の雪』みたいに華麗でもないし。
     三島由紀夫の『春の雪』みたいに華麗でもないし。
三島由紀夫の『春の雪』みたいに華麗でもないし。
     三島由紀夫の『春の雪』みたいに華麗でもないし。
          三島由紀夫の『春の雪』みたいに華麗でもないし。
               三島由紀夫の『春の雪』みたいに華麗でもないし。
49吾輩は名無しである:03/11/29 04:31
               三島由紀夫の『春の雪』みたいに華麗でもないし。
          三島由紀夫の『春の雪』みたいに華麗でもないし。
     三島由紀夫の『春の雪』みたいに華麗でもないし。
三島由紀夫の『春の雪』みたいに華麗でもないし。
     三島由紀夫の『春の雪』みたいに華麗でもないし。
          三島由紀夫の『春の雪』みたいに華麗でもないし。
               三島由紀夫の『春の雪』みたいに華麗でもないし。
          三島由紀夫の『春の雪』みたいに華麗でもないし。
     三島由紀夫の『春の雪』みたいに華麗でもないし。
三島由紀夫の『春の雪』みたいに華麗でもないし。
     三島由紀夫の『春の雪』みたいに華麗でもないし。
          三島由紀夫の『春の雪』みたいに華麗でもないし。
               三島由紀夫の『春の雪』みたいに華麗でもないし。
50吾輩は名無しである:03/11/29 14:36
俺さ、『豊穣の海』って糞みたいだから読んだことねえんだよ。
てか、読まなくてもわかる。たいしたことねえ。

でもさ、『豊饒の海』はすごいよなー。
51吾輩は名無しである:03/11/29 23:47
「豊穣の膿」はひどい酷な状態だね。
「豊饒の海」はすごいよねー。
52吾輩は名無しである:03/11/30 03:34
もうそろそろ飽きないか
53吾輩は名無しである:03/11/30 09:35
「豊穣の海」は飽きた
54sage:03/11/30 19:42
秋田
551000:03/11/30 19:55
1000w
56吾輩は名無しである:03/11/30 23:24
                 生三島由紀夫が
キタ━━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(  )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━!!!!!
キタ━━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(  )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━!!!!!


キタ━━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(  )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━!!!!!

今夜11:10からのNHKアーカイブスの第2部「川端康成氏を囲んで」に
三島由紀夫が出演!!!!!!

68年の番組だから、川端康成がノーベル文学賞を受賞したときの
特別番組だと思う。この頃、三島由紀夫はすでに「文化防衛論」を
中央公論に発表した後だ。
57色男no、1:03/12/07 09:38
中上とたけしは、不在の三島をめぐる共犯関係にある、とするのが正しいでしょう。中上は三島の死の年齢と仕事を異常に気にしていた、
というのは柄谷行人など親交あった人々の証言に明らかです。三島の天皇に対するかのように路地を文化起源として小説を書きましたが、
彼自ら自分もある意味、天皇小説を書き続けてきたと、発言しています。パロディー化、矮小化というのは屈折した愛情表現なのかもしれません。
コロッケや清水あきらが美川憲一や村田英雄に対するかのように。神話化された姿には父殺しにも似た脅迫観念を持ち、
彼を笑いに転換する事で限りない慰みが得られる。アンチ巨人もファンのうち、あるいは全共闘は三島ファンを多く含んでいました。
三島のパロディーおよび再来について、三島が果たして文学的に師を必要としたか、あるいは文壇政治的に川端を攻略しておく事に意味があったのか、
などの問題になると思われますが、三島は唯一無二で二つとありえないし、また、必要もないと考える三島絶対主義が一方にあれば、
ナポレオンがヒトラーに反復するようにヘーゲル歴史哲学的に考察するならば重要な事件や人物であるほどに反復するという見方もあります。
再来がありえないから歴史偽造主義的要請からパロディーが捏造されると考えるか、弥勒菩薩よろしく再来がありえるとして、
その真贋論争が問題になってくるという見方もあります。
http://www.laspara.net/
58色男no、1:03/12/07 10:02
楯の会=たけし軍団、三島事件=フライデー事件。大蔵官僚から文学、コメディアンから映画。たけし自身が説明するように既成権威が
あればあるほど奇行や笑いの起爆力が向上するという振り子現象があります。また、吉本隆明、蓮実重彦らは両者の関係性について言及しています。
たけしは本質的には三島と類似点はないと思います。ただ、表層において、それがある訳です。貴種流離というのは三島のキーワードの一つですが、
たけしはその逆ですね。たけし一人ではとうてい三島の不在を埋める事はできませんが、分業化されるマスイメージとしての三島集団の一人であると思われます。
平野にしてもそうですが、マスコミが三島のパロディーや再来を必要としている要素はあるでしょうね。
新潮2000年11月臨時増刊の座談会三島由紀夫不在の三十年で、三島空位の時代に後の人は彼の役割の分業を意識してきたのではないか、と島田雅彦が発言しています。
主体は分身自身にある場合と、マスコミのイメージ操作の意志にある場合とがあります。文学に関しては様々な研究が今もさかんになされつつありますが、
三島の存在論的な意味の読解と他ジャンルへの影響の様相を浮き彫りにする作業を私は問題としており、サブカルチャーにまで及ぶ言及を積極的にしています。
http://www.laspara.net/
59色男no、1:03/12/21 05:57
ユーミンについては宗教にまで高められた恋愛至上主義を信条とし、その全楽曲はつまるところ三島へのレクイエムである、という見解を私は持っています。
三島はエロティシズムと単なるフリーセックスを区別し、価値相対主義の社会にはエロティシズムはない、と極限しているんですね。
ですから反体制運動に見られるような、人間性を管理社会から解放するところのセックス、という認識を批判して、絶対者がなければ人間性の救済というのは
あり得ない、と三島は説明している訳です。
ユーミンの場合、バブリーな時代背景の投影としての表層的な恋愛模様のディテールを通して、相対主義的なフリーセックスを賛美しているように
誤解されているのですが、三島の不在を絶対者の喪失と捕らえることで逆説的に価値相対主義社会における恋愛を描写するんですが、
生まれ変わる事で絶対者との再会を果たし、現世的なものを超越していかねばならないというメッセージを30年間変る事なく唄い続けている、
というのがユーミンの本質なんです。したがって、ユーミンに単なる風俗現象を見ようとするところに、
三島を隠蔽しようとする時代の気分が現われているという事ですね。
http://www.laspara.net/

60ルシファー:03/12/22 14:59
清顕は来世、来来世まで夢にみれてたと
61ルシファー:03/12/22 15:06
思うし、勲も来世の夢をみてるからこそジンジャンまでは読者として
転生者なんだなと確認できるのにジンジャンの夢は書かれてない。
それは透が夢を見ないせいかもしれないけど・・・。夢を見れない透は
自分の来世も見れないのは間違いないが前世、前前世にも暗示を与える
ことができないということなんだろうか。清顕の夢日記を読んだ後、自殺
未遂するのは自分のことが書かれてなかったからだと思うけどなんで三島
さんはそんな意地の悪いことを?だれか教えて!

62色男no、1:03/12/31 01:28
みなさん、こんばんは、私が色男です。
三島は45年という短い生涯の中で個人全集として42巻もの膨大な著作を残したという点において、日本近代の他の大作家と比べての差異が顕著であるように思われます。
といいますのも日本においては純文学を私小説と呼ばれる身辺雑記風の心境小説が代表したという特殊な事情があって、その結果、資質的に短篇作家の最も技術的に洗練された一群が文豪とされているようなところがあります。
つまり、ストーリーテリングは大衆文学でこそ問題にされますが、芥川のいわゆる話のない小説というものに、東洋的詩精神のようなものが読解されて、それが文壇的にも半ば制度化されてしまったところに、
日本文学のお家事情があったという事です。ですから長編小説が純文学のメインジャンルのような待遇を得られるのは、戦後派の全体小説の理念によるのであり、三島といえども、昭和20年代には「近代文学」の同人として、
文壇に自らの地位を得たのであって、資質以前の問題として長編小説に手を染める事で、時代潮流におもねるところがあったように思います。日本において、もっと戯曲書きの待遇がよければ、自分は小説家という職業を
選ばなかったであろう、というような事もどこかで言っていました。現在のところ、研究者の間でも「鏡子の家」は失敗作であったとされていますし、好みの問題もあるとは思いますが、三島の短篇のいくつかは、
その文体や技術的洗練において、文豪の列に加えてもいいような完成度を持つものであったのは間違いないことだと、私なども考えています。
http://www.laspara.net/


63吾輩は名無しである:03/12/31 18:11
勲が特別扱いされているのは来世女の体を実感し、死の瞬間まで味わっていることでわかる。死に方はジンジャンの死に方と酷似しておりはたまた幼い頃のジンジャンはいきなり勲として本多に抱きつく。
64吾輩は名無しである:03/12/31 18:20
つまり透とは別格で勲は来世でも過去世でもこの「死と転生の物語」の枠に
がっちり嵌め込んでもらってるのだ。意地悪というより勲への過度の愛情が
そうさせたと思う。ただ希望はある。この現実世界で輪廻転生があるか否かだ。
三島は自決した。でも転生があるなら転生した三島に出会えるかもしれない。
これぞ現実をコペルニクス的転回させる事件だ。・・・・一体今どうしてるんだ
ろう。ファンとして会いたい。早く名乗れ〜そして八面六臂の大活躍してくれ〜
三島のいないこの世は退屈でやんす。
65ピンク板の松枝清顕:04/01/19 21:29
この板ようやく復活したと思ったら、年末で停止ですか。
先週からの綿矢嵐はしばらく止みそうもないし、
りさたんスレはもっと出てきそうなので安全のため一度浮上させます。

私は PINK 板常駐なので『人大杉』には慣れているのですが、
まさか文学板でも起こるとは思ってもいませんでした。
PINK 系板でも りさたんスレ はかなり出ています。
合成AV写真なんか早くも作った暇人がいる。

もう一人の彼女(悪いけどお名前忘れた)可哀想ですね。
差別扱いがひどすぎる。おもいっきり対照的だし。
直木賞のオジサンとおばさん、ちょっと恥ずかしかった。

三島は芥川賞なんて取らなかったし、生きていても多分
りさたんには興味示さなかったろうから、このスレだけは外の嵐と無関係に。
66吾輩は名無しである:04/01/19 22:24
このスレは今から「豊胸のりさスレ」になりますた。
67吾輩は名無しである:04/02/11 15:40
「豊乳のりさスレ」と書きましょう
68吾輩は名無しである:04/02/11 15:47
「豊乳の海」
69転生人後:04/02/12 23:14
「豊乳の海」

第一巻 春情の雪
第二巻 勃馬
第三巻 護謨付きのぺ二○
第四巻 天女午睡





う〜む、イイね〜、気分出てきた。これで行こう。
70ピンク板の松枝清顕:04/02/25 10:39
最近の文学板は PINK 板とあまり変わりがないようですね。
まっ、♂のやることはどこでも同じってことですか。

もう一度あげます。
71吾輩は名無しである:04/02/25 14:38
 昨日、豊饒の海を初めて読みきりました。ちなみに文学板に来るのも初めてです。

 天人五衰のラストシーンには、本当にまいりました。しかしそれは最終回を書いたあと、三島が自刃したからなのかもしれないと思いました。遺書を読んでいた気になっていましたからね。そういう意味で彼は策士なのかもしれません。
 やはり三島は、混沌たる苦悩の中で、死を選んだのではないでしょうか。
 ですが、三島の死後に生まれた者にとっては、彼の死よりも、聡子の最後の言葉の方が遥かに胸を刺す気がします。
72吾輩は名無しである:04/02/25 15:21
あの台詞ってそんなに意外性があるものですかね?
73吾輩は名無しである:04/03/13 19:26
>>71
なんで?
74吾輩は名無しである:04/03/30 00:51
???? >>73 ????
75吾輩は名無しである:04/03/31 08:51
>>45
魅死魔は432Rを駆っていた
76吾輩は名無しである:04/04/01 10:08
>>71
なかなかセンスよろしい読み方なされたようで。
遺書と言うより説明、言い訳ですな。
「心ここらやさかいに」
これにグッとこないようじゃ『豊饒の海』を
読んだ甲斐なしってなもんですな、ね。
識とか実存なんてことに思いが及ばない脳なしは
ほっといたほうがよろしいようですな。

>やはり三島は、混沌たる苦悩の中で、死を選んだのではないでしょうか。

これはとんでもない勘違い、とそのうち思うようになるか否か…。
77吾輩は名無しである:04/04/01 12:16
>>76
やっとそれっぽいレスがついたな

「それも心々ですさかい」
この台詞の何処に感動出来るんですかね〜

門跡(聡子)が清顕のことを知らない、
と本多に答える理由は「春の雪」で既に提出されていますけども、
このすぐ後に本多のやっていた事を皮肉っていますね、作者は・・・
78吾輩は名無しである:04/04/03 04:13
知らないふりをしただけじゃないの
79吾輩は名無しである:04/04/03 10:05
>>77
感動も何も、その台詞がなけりゃこの小説のおさまりがつきませんが。
本多を皮肉るというより否定やね。
というか、腹切る為の壮大な言い訳、強弁かな。
脳内作業なんかクソ食らえ、わしゃ腹切る。
80吾輩は名無しである:04/04/07 00:09
つーか、これって浜松中納言物語とちゃんと対応してるの?
81吾輩は名無しである:04/04/07 02:18
>80
対応してないと思う。
幻想小説とかフャンタジーに見られるのを恐れたのだ。
なにしろ生まれ変わりを純文学に書く訳だから。
ちゃんと古典文学と接続してますからね、純文学として読んで下さい、
と言ってるのだ。
82吾輩は名無しである:04/04/07 04:44
フャンタジー?
83吾輩は名無しである:04/04/25 09:10
自害した三島=奔馬
もしあの時自害しなかった場合の三島=家畜人ヤプー
84吾輩は名無しである:04/04/25 16:47
>>81
輪廻はあくまで題材、ネタですな
主題は存在論
>>83
奔馬は2・26青年将校への批判でもある
85吾輩は名無しである:04/04/26 00:55
新宿・紀伊国屋の洋書コーナーで「豊饒の海」がちょっとした推薦文が付いて
宣伝されてた。在日外国人向けかな。「春の雪」で描かれた日本と現在の日本との
ギャップに愕然とするな、きっと。
86吾輩は名無しである:04/04/26 01:16
春の雪の主人公って三島本人ですよね
でも絶世の美少年って所が違いますね
あはは
87吾輩は名無しである:04/04/26 01:22
三島=本多。基本中の基本だぞ。
88吾輩は名無しである:04/04/26 01:29
なにが基本なんだか(プ
89吾輩は名無しである:04/04/26 01:37
ナルな感じが三島っぽいな。
というかナルな奴はみんな三島に見えちゃうんだが…
90吾輩は名無しである:04/04/26 09:16
三島の少年時代の写真は美少年だけどな
91吾輩は名無しである:04/04/26 11:16
今、「春の雪」読み終わりました。聡子が清顕を誘って雪を見に行くシーンで、
接吻後の聡子の一言、「今、雪がここへ、、、」に圧巻。いやー、美しい文章ですね。
92吾輩は名無しである:04/04/26 11:27
たしかに美しいんだよね 三島の文章
なのに体温がまったく感じられない。
哲学・思想的背景、割腹自殺という壮絶な最期さえ
切り張りのような印象を受けてしまう。

言ってみたら、マンションだとか住宅のモデルルームのような出来すぎ感がある。
でもやはり流麗な文章であることには変わりないのだが・・・
93吾輩は名無しである:04/04/26 13:15
清顕が太宰、本多が三島にかぶって見えるのはオレだけなのか、、、、
94秀樹 ◆n8NP3JvnJg :04/04/26 13:53
そう?
同じ女々しい男でも太宰とは少し違う気がする

あと三島と太宰がやたら比べられるのは何故?
才能からいって数段三島が上だと思うが・・嫌いじゃないけどね太宰も。
95吾輩は名無しである:04/04/26 14:12
女々しいっていうのは、三島自身も自分に対して思っていたことだからな。
古代ローマの肉体礼賛やボディビルに夢中になったこと、楯の会の設立などの
根本にあったのは、自己を女々しいと思っていたことの反動もある。

豊饒の海で女々しいと言われる「春の雪」が人にこのまれる理由の一つに
三島の人となりがそこはかとなく表れているからじゃないかな。
96吾輩は名無しである:04/04/26 14:14
聡子についてるババアの描写が一番生き生きしてる 藁
97吾輩は名無しである:04/04/26 14:21
聡子のババアというと
「処女なのに処女らしくなく振舞うことと処女ではないのに処女らしく振舞うこと」を
二つながら承知しているなかなかのババちゃん
98ジュンノスケ:04/04/27 00:28
蓼科キャラ萌えw
『暁の寺』p149〜p156の、本多が95歳になった蓼科と南平台で
ばったり出くわし、卵をやるシーンもいい
99吾輩は名無しである:04/04/27 04:00
ボクは、本多の空想で、ジン・ジャンが小水ふりまきながら空を飛び回るシーン
が忘れられません。(なかったっけ?)
あとドイツ文学者の今西が語る不思議な国に行ってみたいです。
100吾輩は名無しである :04/04/27 06:46
100get!!
101吾輩は名無しである:04/06/07 00:29
age
102吾輩は名無しである:04/06/11 02:57
つっこみ

『天人五衰』

本多家は文京区本郷にあることになっていて、透が
「東大へは歩いて十分足らずで行ける距離なのに、わざわざ車で通うのである。」
とあるけど
東大の1年生なら校舎は駒場のはずで、本郷ではない。

クリスマスの晩餐に透は
自動車を運転して慶子のうちにいったけど
帰りは飲酒運転で帰ったのか?
103吾輩が名無しである:04/06/11 08:15
そもそも文一に入ったのか、文二か、それとも理系なのか。
そこもはっきりしませんね。
まあ、どうせああいう結末になるわけですから、作者としては
どうでもよかったのかも(w

クリスマスの晩餐では、食前酒は出るけど、それ以外酒は出てこない。
その食前酒にしても、透はあまり口をつけていないのではないか?
少なくとも飲酒運転にひっかかるようなへまはしないだろうと…。
そもそも酒と透とは似合わないですね。
104吾輩は名無しである:04/06/11 13:18
>>102

三島自身は旧制の東大で駒場に通っていないから、旧制一高の駒場キャンパスのことを忘れてたんでしょう。
第四巻は市ヶ谷事件の前に急いで書いたからずさんで唐突なところが結構ある。

第一巻『春の雪』では、綾倉伯爵は、はじめは男爵とされている。
羽林家の家柄が男爵のはずはないから、は連載の途中で伯爵に変えてる。

105吾輩は名無しである:04/06/11 13:29
透は天人なのか?
106吾輩は名無しである:04/06/11 14:03
>>103


>そもそも文一に入ったのか、文二か、それとも理系なのか。
>そこもはっきりしませんね。

何も書いてないけど
元裁判官弁護士本多の後継者ということで良い子に過ごしていたから
法学部を目指してたとおもう。

>クリスマスの晩餐では、食前酒は出るけど、それ以外酒は出てこない。
>その食前酒にしても、透はあまり口をつけていないのではないか?
>少なくとも飲酒運転にひっかかるようなへまはしないだろうと…。
>そもそも酒と透とは似合わないですね。

食後にブランデーかなんかを飲みそうな感じだけど、やっぱ食前酒以外は
飲んでないのかな。自動車の運転と言えば酒を断るいい口実になるけど。


酒よりも、例の秘密を知ったショックの方が帰りの運転の妨げになりそう。

無事に帰って、本多から夢日記を借りるわけだが。

107吾輩は名無しである:04/06/12 08:22
質問 勲が蔵原武介をやったあと、靖献塾はどうなったんでしょう?
    蔵原を守れなかったという事で、金が入らなくなったのでしょうか?

   
108吾輩が名無しである:04/06/12 09:30
>>104
三島自身が駒場の経験がないからといって、うっかりしたり、忘れたり
したということはないと思いますよ。「青の時代」なんかではモロに
駒場が出てくる。まあ、急いで書いたための瑕疵の可能性はありますが。

>>107
蔵原云々よりも、敗戦の激動の中で四散したと考えるのが自然でしょう。
飯沼も敗戦時自決を図っているし。
本多に貰った金を塾の再建に充てると言っているので、なお右翼運動への
意欲は失っていないようですが。
109吾輩は名無しである:04/06/12 13:37
>>107

靖献塾が廃れるのは終戦後のことでしょう。
蔵原暗殺後は、別なところから金がいっぱい入ったと思う。
それまでは右翼運動のの絶頂期なんだから

「日本を悪くする財界の巨頭」によって塾が潤っているということを
勲が知って大人の不純な世界を目の当たりにするというのは
『奔馬』の重要なところ。
110吾輩は名無しである:04/06/12 18:13
豊饒の海 完

 昭和45年11月25日

111吾輩は名無しである:04/06/12 19:42
>>110

このスレ 完

 平成16年6月12日

112吾輩は名無しである:04/06/13 13:37


>>110
これが正しい


「豊饒の海」 完。

 昭和四十五年十一月二十五日




113吾輩は名無しである:04/06/13 19:53
『豊饒の海』のヒントとなった『浜松中納言物語』って普通に読めるのでしょうか?
114吾輩は名無しである:04/06/13 20:32
日本語ができればね。
115吾輩は名無しである:04/06/13 21:28
>>113

入手可能という意味なら、街の図書館にもある。
116吾輩は名無しである:04/06/14 08:43
>>114-115
ありがとう。
そうです、入手可能かどうかを聞きたかったのです。
どうやら普通にあるみたいですね。ちょっと読んでみようかな。
117吾輩は名無しである:04/06/17 09:13
何度か読もうとして挫折したこの作品だが、ついに読了した。
私には三島の残した教養小説という気がした。またユーモア感覚に意外の感が
した。本多が僥倖から金持ちになる。金持ちとしての人生への処し方が説かれ
ている。透にも処世術を説いている。ユーモアと言えば病気の蓼科の描写。
剃髪した綾子をどうごまかすか、ばかり考える両家の親。インド行の通訳の
卑俗さ加減。本多の秘められた性癖の描写。公園、別荘。
生まれ変わりは、どうでもいい。広大な敷地を持っていた華族の没落、昭和の
時代の浮薄さ加減。そう、あと上流階級の人々の奇妙さ、腐敗。未亡人と今西
に強制する女には嫌気がした。難解極まる言葉の羅列と奇想天外な比喩には感心
したが、感動とは程遠い。三島が現代に幻滅していたことがよくわかる。確かに
面白かった。旧仮名遣いの単行本でいつか再読してみよう。
118吾輩は名無しである:04/06/25 00:36
age
119ミステリ板住人 ◆0FE6khB7i2 :04/06/27 10:56
「豊饒の海」=三島流「火の鳥」と言ったら、
文学板住人は怒髪天を突く思い、マンキチは狂喜乱舞
といったところか。
だがこれほどの問題作が、レスもわずか100強とは、
現代における文学の衰退を実感させる。
りさちゃんスレばかりに逝ってないで、文学板住人もっとがんがれ!
120吾輩は名無しである:04/06/28 00:17
「豊饒の海」の豪華本もってる。
三島本の豪華本は多いけど、たぶん「豊饒の海」は
没後20年のとき出版されたモノだけだと思う。
なぜか持ってる。なぜ??
121吾輩は名無しである:04/06/30 00:54
いろいろ言葉を知りました。

コウホネ=河骨 

この作品の完全な外国語訳は不可能だと思った。
122吾輩は名無しである:04/07/02 21:33
本田がどんどんヨゴレになっていくサマが笑える。
123吾輩は名無しである:04/07/02 22:06
本多は最後、天使になったのです。
124吾輩は名無しである:04/07/07 12:21
age
125吾輩は名無しである:04/07/07 16:36
福田です。三島の値打ちつけにきました。

「仮面の告白」90点
「金閣寺」96点
「美しい星」75点(いささか構成が悪いので)
「豊穣の海」80点(文章が後半ひどい)
126吾輩は名無しである:04/07/07 21:58
「サド侯爵夫人」100点(日本文学初の満点です)
「わが友ヒットラー」90点
127吾輩は名無しである:04/07/07 23:15
花ざかりの森 59点
128吾輩は名無しである:04/07/08 17:33
本当に福田先生?
とか思ってしまう俺は2チャンネラー失格ですか?
129吾輩は名無しである:04/07/08 17:34
>>128
まぁ君もボクの講座にきなさい。たっぷり可愛がってあげるから。
ただ126はボクじゃないね。

「サド」91点
「友ヒ」86点
130吾輩は名無しである:04/07/09 10:14
福田元官房長官来た!
131福田和也:04/07/09 10:15
失礼な。あんな茄子みたいな顔と一緒にするな
132吾輩は名無しである:04/07/10 11:59
>>131
「他人の顔」のこと言えるのかよ(笑
133福田和也:04/07/10 14:56
君は僕の魅力をわかってないね。
僕の書いた「悪の恋愛術」を読んだほうがいい
134吾輩は名無しである:04/07/10 15:07
>>133
本人でないなら、まじで名誉毀損罪になるぞ。
福田先生はやる時はやる人だしね。
このことはSPAの連載読んでいればわかると思う。
135吾輩は名無しである:04/07/10 15:12
本人に決まってるよ(ほほえむ
136吾輩は名無しである:04/07/10 21:34
>>135
作家とかって結構2チャンネル見に来るよ。
137吾輩は名無しである:04/07/11 04:30
作家とかって結構2チャンネル見に来るよ。
  ↑
島田雅彦がサンデー毎日の連載に書いてたよ。
自分のスレ見てあまりの誹謗中傷に唖然とした、と。
138名無しさん@そうだ選挙に行こう:04/07/11 09:03
>>137
だって島田は言われて当然でしょう。
あんなゴミみたいなやつ
139名無しさん@そうだ選挙に行こう:04/07/11 09:49

お前はゴミですらない存在だけどな
140名無しさん@そうだ選挙に行こう:04/07/11 09:51
>>139
そのゴミ以下につっこむ貴様はさらに下位だがな
141吾輩は名無しである:04/07/12 01:46
「豊饒の海」完結後30年以上たったが、どうやら時代が追いついてきた気がする。
別の言い方をするなら、戦前より受け継いだ遺産を放蕩息子はついに使い果たしたということなのだろう。
これからの時代、文学者はいかにして世相を語るのだろうか。
142ミステリ板住人 ◆0FE6khB7i2 :04/07/18 18:34
本多と松枝の関係性との表裏一体ということなのだと思うが、
ジンジャーがレズビアンで、本多がその現場シーンをピーピングするという設定は、
大衆作家が書けば、読者サービスし過ぎとの批判が出たかと思う。
143吾輩は名無しである:04/07/21 22:03
ここは文庫本を月に三冊読む程度の「自称文学青年」の高校生のためのスレですか?
144吾輩は名無しである:04/07/21 22:06
そうです
145吾輩は名無しである:04/07/22 14:21
読後に全巻を胸に抱きしめてしまった。そして涙した。
そんな悪趣味な自分を発見した4冊だった。。
146吾輩は名無しである:04/07/23 02:16
高校生の思い出のひとつは、夏休みの暑い盛りに「春の雪」を読んだこと。
いたく感動した。もう一度聡子が出てくるというのは知っていたので、
どこで出てくるか楽しみに読んだのを思い出しますね。やっぱり最後だったけど。w
147吾輩は名無しである:04/08/16 04:17
こんなのレヴューがあるってことは、海外でも結構読まれてるのかな、三島って
http://www.amazon.com/exec/obidos/tg/detail/-/0679722416/ref=sib_rdr_dp/103-3858304-3068662?%5Fencoding=UTF8&no=283155&me=ATVPDKIKX0DER&st=books
148純文学:04/08/24 08:17
「豊饒の海」に描かれている哲学と
現代の世相との関係を教えて。
149 :04/08/27 00:01
「豊饒の海」で表現されている事は
「世の中は虚無だ」と言う事。
150吾輩は名無しである:04/08/27 01:24
よくわかんないけど、違うと思う。
151ミステリ板住人 ◆0FE6khB7i2 :04/08/27 20:11
>「豊饒の海」に描かれている哲学と
>現代の世相との関係を教えて。
三島先生のミステリ嫌いは有名(中央公論社全集からの松本清張外しは良く知られた
ところである)だが、「黒蜥蜴」の例を見てもわかるとおり、
なぜか江戸川乱歩(いわゆる大乱歩)とは一脈通じるところがあったらしい。
ここに「豊饒の海」という作を読解する鍵があるやに思う。
乱歩の「うつし世は夢、世の夢こそまこと」という言葉は有名だが、
この言=哲学は三島文学にも共通するものがある。
最終部分の聡子タンの台詞からもわかるように、この言=哲学を具現化した作が
「豊饒の海」である。人の心は移ろいやすくその存在自体もまた同様である。
それは全て塵・芥の類に等しいと言い切っても必ずしも間違いではないのだ。
ならば世の夢(輪廻転生も含む)こそ真実足り得るのではないか。
この考え方は、ある種、時代超えた真理に近いものがあり、刹那的な現代世相を見てゆく
にあたってもメルクマール足り得るかと思う。
152 :04/08/28 00:44
>>151
仏教思想で「ものは存在するか、否か」で
この世のものは人間が認識したものだけが存在し
認識していないものは存在しないということが
語られています。

それを鑑みると、三島のこの世の認識は「空虚」=「ものは存在しない」と
なり、その思想に飲みこまれ自刀せざるを得なかった。

という結論に至りますが、如何でしょうか?
153吾輩は名無しである:04/08/28 11:00
>>152
「荒らし」の書き込みには反応しない方が良いと思います。
>151が荒らしであることは、島崎藤村スレの178(あわせて176も)
をご覧いただければ分ると思います。
(あと、同じく藤村スレの217と218も読むと良いね。)
154ミステリ板住人 ◆0FE6khB7i2 :04/08/28 17:37
「豊饒の海」という作のテーマそのものが、一般に言われているような「輪廻転生」ではなく、
「唯識論」にあるのではないかと考えられる。
物語展開を見ても、三島は本心では「輪廻転生」に懐疑的ではなかったのかと
思われる節がある。
さすれば、全ては無→無こそ至高の状態、と察した三島が自死を選択したと解釈出来ない
ことも無い。
ちなみに、宿敵松本清張は「三島は書けなくなって死んだ」と断定していた。
155はるか高み:04/08/28 21:23
君たち、馬鹿も休み休み言うものだよ。
教えてやろうにも、君たちの無智は底知れないものなぁ。さすがの僕も
君たちの無智には敵わないワ。君たちは一番だ、ホント。
156はるか高み:04/08/31 21:07
>>154
松本清張は彼の本名だった。松本は私との約束をほごにした
嘘つきさんだけれども、愛すべき人だし、感の良い人でもあ
った。もう一行も書けなかったのは、そのとおりなのだ。し
かし、切腹の理由は松本ならずとも誰も言い当てた者はいな
いな。真実はね、三島はね、生きる為に死んだのだよ。古今
東西、その生死の秘密を知った者は、四人とはいないな。
157吾輩は名無しである:04/09/10 08:01
>>154
輪廻転生は、存在か否かのフリ。
輪廻の主体は肉体なのか精神なのか⇒存在しているのは肉体(実存)なのか、
精神(識)は存在しているといえるのか、ってなもんが主題でしょ。
三島の死と関連付けるなら(それが全てかもしらんが)、さんざん識で生きてが
きたが、切腹する一瞬の実感に賭ける言い訳の為に、精神を否定した。
本音は切腹で射精したかっただけなんだけど、そんなんじゃ一般人が納得しないから
無理矢理理由付けしたが、元々嘘八百の理屈だから余計一般人は引いちゃった。
「書けなくなって死んだ」なんてのはチンポ極まりなし。
「生きるために死んだ」なんて意味が全くない、又は何とでもとれる言い古された慰めに過ぎぬ。
真相はマスかいたあげく死んだ。
絶頂で果てることが出来た果報モンだな。
158ミステリ板住人 ◆0FE6khB7i2 :04/09/10 21:02:45
>>157は、文学板住人にしては三島に対してクールでシビアな見方をし過ぎている感がある。
「自死」=三島流肉体言語の行使と見れなくもないからである。
(これを単なるパフォーマンスに過ぎないと見るか否かの問題はある)
つまり、三島の遺作は「豊饒の海 天人五衰」ではなくして、「自死」という行為そのもので
あるという見解である。三島は自身の肉体を原稿用紙とし、刀剣を筆として、
遺作の完成を遂げた早熟な天才だったという次第。
かってのミステリ板三島スレでは、この説を推す者が多かったようである。
159157:04/09/11 09:05:47
>>158
巷によくあるパターンだね、死で何かを完成させたとか、生を補ったとか言うの。
俺は全くそうは思わない。
三島は性癖に忠実だっただけ。その性癖とは三島ヲタみんなご存知の「聖セバスチャン」ごっこ。
現代日本でそんなのをリアル再現できないから代わりに切腹、日本ならこれでなんとか格好つけられるかな、という苦肉の策。
みんな分かっている筈だが、そんな単純明快な理由じゃやるせないんであーだこーだ言ってるだけなんだよ。
特にその三島の言い訳に付き合った人は、「なんだ、ずりネタにされただけじゃねーか」と不愉快になっているのを隠すのに必死。
だから、武士道とかまほろば(って何だよ)、三島の思想もどき、コスプレは全ていい訳アイテムなんで、いちいち吟味するのは徒労。
160ミステリ板住人 ◆0FE6khB7i2 :04/09/12 11:39:17
三島は自己完結した文学者であり神と仰ぎ見る立場もあれば、
自死=マスターベーションに過ぎないと断じる者もいるのが面白いところだ。
問題は、仮にマスターベーションだとしても、「その死が肉体を駆使した三島文学」足り得て
いたか否かなのだと思う。
161157:04/09/16 07:27:26
>その死が肉体を駆使した三島文学

ではなく、三島文学、思想もどきは死の言い訳。
言い訳というよりは死の本当の意味を隠すための詭弁。かっこうつけ。
言い訳、詭弁、嘘八百も文学というなら自決と作品は一体になりえるといえるな。
何ら本物になれずじまいの三島らしい。マジと思われた切腹も『聖セバスチャン』の
代替だしな。
三島死後でかつ、自決に興味を持って読み始めた俺みたいなのは死から逆算
して、常に死を前提にして作品に接してきたが、さんざん付き合った結果が
オナニーになっちゃった。あほくさ。
自決とは切り離して作品を読んだほうがいいのかもしれんが、それだと
警句、比喩が面白く文体にはまるだけで大して感情移入できる作品はなくなりそう。
162ミステリ板住人 ◆0FE6khB7i2
161は三島に期待し過ぎなんだろうな。
161自身も書いているとおり、
そもそも、言い訳・詭弁・嘘八百こそ「文学」の本質と言い切っても決して間違いとは言えず、
(「花も実もある嘘」という言葉もあるが如し)、たとえ「オナニー」でさえ「文学」足り得る
場合もあり得るやに思う。
三島の自決→その「死」の本質はマスターベーション→自己の「文学」の体現、と見れない
こともないのだ。
そして、三島作品がその独自のレトリックだけでも十分に面白いものである点には同意する。