作家紹介】安部公房(1924〜1993)
東京生れ。東大医学部卒。1951(昭和26)年、「壁」で芥川賞受賞。
'62年発表の『砂の女』が読売文学賞受賞、フランスの最優秀外国文学賞を受けた他、
戯曲「友達」の谷崎潤一郎賞、『緑色のストッキング』の読売文学賞等、受賞多数。
'73年より演劇集団「安部公房スタジオ」結成、独自の演劇活動を展開。
'77年には米国科学技術アカデミー名誉会員に推され、海外での評価も極めて高く、
急逝が惜しまれる。 (参考・新潮文庫カバー裏)
前スレ:安部公房part3
http://book.2ch.net/test/read.cgi/book/1046611443/
2 :
Love ◆A4jsQTgi.Q :03/09/15 23:37
乙。せっかくなのでコピベ 安部公房の『砂の女』は須賀敦子がイタリア訳してるようだね。 既出だったらスマソ。 主人公が砂丘の村で穴に落ち込んで、一人の女と暮らさざるを得なくなる というアリ地獄的状況は、みんな結構疑似体験をしてるんじゃないかな。 安部は幻想作家というわけではないしシュルレアリストでもない。 彼の文章はとても論理的で、どっちかっていうとSF作家や推理作家のような感じ。
しかしその論理自体が袋小路にはまり込んでいる。 異常な世界の中で完結した論理。そこに安部独特の濃密さが生まれるのだろう。
理性の裏側に幻想が透けて見えてくるところに、 彼を読む面白さがあり、また無気味さがあるね。
5 :
吾輩は名無しである :03/09/16 01:27
SF作家って納得。 ウチの親父の本棚、公房以外は左京とかアシモフばっかり並んでる。
6 :
吾輩は名無しである :03/09/16 13:34
「第四間氷期」(新潮文庫の)の作品紹介にSF作品ってずばり書かれているね。 SFってまだ文学の世界で地位低いの? それとももともと低くない?
7 :
吾輩は名無しである :03/09/16 18:02
安部の文学について語るなら、最低限、 レーニン『カール・マルクス』 エンゲルス『ルードウィヒ・フォイエルバッハとドイツ古典哲学の終結』 マルクス『ゴータ綱領批判』 エンゲルス『反デューリング論』 レーニン『唯物論と経験批判論』 マルクス『資本論』 レーニン『資本主義の最高の段階としての帝国主義』 レーニン『帝国主義論』 程度は読破してないと話にならんね(苦笑)
↑またまた出てきたな。
おもしろいと思っているのは本人だけのようです
あーん。ラスト林彪氏に取られた!
わーい
12 :
吾輩は名無しである :03/09/16 20:53
13 :
吾輩は名無しである :03/09/16 22:12
14 :
吾輩は名無しである :03/09/17 01:28
ヘーゲルは簡単にわきへやられたのではなかった。反対に、われわれは前述 の彼の革命的側面に、弁証法的方法に結びついだ。しかし、この方法は、その へーゲル的形態では使いものにならなかった。へーゲルでは、弁証法は概念の 自己発展である。絶対的概念は、永遠の昔から――どこにかはわからないが― ―存在しているばかりでなく、また現存する全世界の本来の生きた魂でもある。 それは、――『論理学』のなかで詳細に論じられており、また絶対的概念のな かにすべてふくまれている――前段階をすべて通って発展し、自分自身になる。 それからこの絶対的概念は、転化して自然になることによって、自己を「外化 」する。この自然のなかでは、絶対的概念は、自己自身を意識することなく自 然必然性という姿になって新しい発展をとげ、最後に人間においてふたたび自 己意識に達する。さて、この自己意識は歴史のなかでもういちど粗野な形態か らぬけだし、絶対的概念はついにヘーゲル哲学のなかでふたたび完全に自分自 身にたち帰る。だから、ヘーゲルでは、自然および歴史のなかに現われる弁証 法的発展、すなわち、すべてのジグザグな運動と一時的な後退をつうじてつら ぬかれている、低いものから高いものへ向かう進展の因果的連関は、永遠の昔 から――どこでかはわからないが――ともかくどの思考する人間の頭脳とも独 立に進行している概念の自己運動の、つまらぬ模写にすぎないのである。この ようなイデオロギー的なさかだちは、除去しなければならなかった。われわれ は、現実の事物を絶対的概念のあれこれの段階の模写と見るのではなしに、ふ たたび唯物論的にわれわれの頭脳のなかの概念を現実の事物の模写と解した。 これによって弁証法は、外部の世界および人間の思考の運動の一般的諸法則に かんする科学に還元されたのである。この二つの系列の法則は、実質において は同一であるが、その現われかたから言えば次の点でちがっている。
15 :
吾輩は名無しである :03/09/17 01:28
すなわち、 人間の頭脳は両者を意識的に使用することができるが、それは、自然のなかで は、また、今日までのところ人類の歴史のうえでも大部分、意識されないで、 外的必然性という形をとって、偶然事と見えるものの果てしない系列のただな かで貫徹されているのである。このことによって、概念弁証法そのものは、現 実の世界の弁証法的運動の意識された反映にすぎないものとなった。こうして、 ヘーゲルの弁証法はさかだちさせられた。と言うよりはむしろ、さかだちして いたのが、もういちど足で立つようにされた。そして、ながらくわれわれの最 もよい道具でありわれわれの最も鋭利な武器であったこの唯物論的弁証法は、 ――ふしぎなことに――われわれが発見したばかりでなく、そのほかになお、 われわれとは独立に、またヘーゲルとさえ独立に、一人のドイツの労働者、ヨ ーゼフ・ディーツゲンもまた発見したのである。
16 :
吾輩は名無しである :03/09/17 01:42
”ド・イデ”か?
丸は疎外論以外に興味無いから、他でやってくれ
この板ってキチガイが多いな。
19 :
吾輩は名無しである :03/09/17 02:15
>>7 なにもそこまで読む必要はないような気もするな。
ただ社会主義への理解が最低限あれば公房をなおさら楽しめるのは確実ですが、
それらの安部公房を理解するのに必要な教養は社会主義の思想だけでは足りず
実存主義から変態オナニストの心情までと広い意味での教養が動員されるべきでしょう。
しかし社会主義国家が実現したらまっ先に消されそうな公房が
ああいう社会主義的な小説を書いているというのがおもしろいなあ。
共産党を除名されたのが社会主義との決別のように扱われることがあるけど
むしろよりよい社会主義の理想(ユートピアw)の追求ゆえの出来事だろうね。
信じられないだろうけどある世代以降にとって社会主義とはなんじゃらほいだから
そういう人たちに対して上に挙げた本を読んでもらうことは心から賛成です。
前スレの最後の方にも書いたけどポール・ヴィリリオの『瞬間の君臨』は
公房について一言も言及しないし、そもそも彼の脳裏に公房の名はないだろうけど
永年公房を読みつづけてきた人間だけが楽しめる幸せな読書になると思う。
なんだかなぁ…
21 :
林彪 ◆ZJMS.Joo8Q :03/09/17 21:55
まあまあ とりあえずD君の裸を覗きながらお茶でも飲みましょうや
新スレできたんですね。 絶版になってる文庫が手に入らなくて……
あー、私もあと「死に急ぐ鯨たち」と「未必の故意・緑色のストッキング」だけ手に入らない・・・ 仕方ないから鯨はハードカバーで買って、未必・緑色のストッキングは図書館で借りて読んだ。
鯨ってハードカバー自体希少品になってるの気のせいかな。。。
新潮だと「石の眼」と「幽霊はここにいる・どれい狩り」が。 中公の「反劇的人間」は1000円で売ってて買わなかった。 「都市への回路」は見たことない。文庫化なってないのかな。 「飛ぶ男」は文庫化してないはずで、持ってない。 いっそ全集が手に入れば……
>>25 都市への回路かぁ
“今の日本は栄養失調気味のユートピアなんだよ”と言ってから
早25年、状況はあまり変わってないような気がするが...
27 :
吾輩は名無しである :03/09/18 22:24
安部公房における二項対立図式について。 有機物 と 無機物(『壁』) 正常 と 異常(『人間そっくり』) 追う者 と 追われる者(『燃えつきた地図』) 見る者 と 見られる者(『箱男』) などなどの対立図式の中で、 関係は逆転したり、混ざったりしていると思われつつ。
拘束されたのか、自ら進んで閉じこもったのか?
29 :
吾輩は名無しである :03/09/18 23:20
社会主義理念があって、資本主義の改革があるのではないのです。 資本主義の改革をすすめていけば、その先にあるのが、 ひょっとすれば社会主義なのかもしれません。 社会主義はじめにありき、社会主義断乎支持の人は、 真の社会主義者ではありません。 現状の資本主義をよりよく改革していった人こそ新しい 社会システムの構築の足がかりをつくることができるのです。 その際に、社会主義のへたな理論はかえって邪魔なのです。 弱者をふくめ再分配を適切に行ない、優良資本家が適切に報酬を 受け取り、まじめな労働者、中小起業家が不当な不利益を受けない 社会の実現こそが必要です。 社会主義の理論をふりまわすのは危険です。 社会主義をふりまわす人はけっしてほんとうの新時代の平等・適切 な社会をつくることができせん。
30 :
吾輩は名無しである :03/09/18 23:59
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31 :
吾輩は名無しである :03/09/19 03:15
>>27 >対立図式の中で、
>関係は逆転したり、混ざったりしていると思われつつ
俺も感じたが、この人の考え方の根幹になってる感じ方の一つに、
小学校の理科で習うような、「溶解」→「飽和」の感覚があるよな。
初期の短編で、人間が水になって混じることで
洪水が起き、人間がいなくなる―とか
砂の流動によってあらゆる物質がくだかれ
砂の一部になっていく―とか
溶け合い、交じり合う何かが
この人の小説にちょくちょく顔を出す。
それと同時に
果てしなく広がる砂漠の真ん中で
限りなく成長する壁であろうとするような
混じりきろうとしない物っつーのも
ちょくちょく現れる。
バカ丸出し
33 :
吾輩は名無しである :03/09/19 09:34
自分、第四間氷期読んで、結構面白かった。 なんというか、エヴァンゲリオンの人類補完計画っぽくて しかし、他の作品についてはトンとだめ。 カンガルーノートとか読んでて分けわかんなくなってしまう。
「第四間氷期」は「箱男」と並んで一番好きだ。 しかし「山椒魚戦争」を読んでこのアイディアを得たのだろうかと思った。 「第四間氷期」ね。
36 :
肛門院菊子 ◆vZotYyVK0A :03/09/19 13:29
山椒魚戦争って有名なの? 岩波から出てるよね。
37 :
吾輩は名無しである :03/09/19 13:44
匿・名・満・喫!
か・お・な・し
>>37 そうです。
「第四間氷期」を読んだ後、
最近になって「山椒魚戦争」を手に取りました。
海中の町の描写や、削り取られていく陸地の人間たちの反応のあたりを読んで、
話も筋も、両者似たところはほとんどないのに、
何となく、「第四間氷期」を思い出した。
もしもチャペックが「山椒魚戦争」を書いていなかったら、
「第四間氷期」のモチーフは全く違う形で使われていたんじゃないかな、と。
>>36 有名といっていいんじゃないでしょうか。SFの古典ってことで。
同じ古典のザミャーチンの「われら」なんかよりはよほど有名。
なーんて無理に引き合いに出しましたが、ザミャーチンも好きです。
ザミャーチンも安部公房も(付け加えるならギュンター・グラスも)
特徴ある比喩を使いますよね。
安部公房展、いよいよ今週末からですね。 俺は都内ですけど、遠くから来られる方っていらっしゃいますか? あと関連イベントで講演が二本ありますが、 両方とも聞いておくべきですかね?
最近の地震板の騒ぎを観てて「さくら丸」の千石君を思い出したよ。
43 :
吾輩は名無しである :03/09/24 02:49
御破算だね。 世相がとことん行き詰まってきて、御破算願望も強まってきたんじゃないかな。 御破算願望、引きこもりの夢、死ねない老人達、弱者の弱者さがし、それでも終わらない豚の人生。 なんだかとても今っぽいよね「方舟さくら丸」は。 公房は今が旬だよ!
44 :
肛門院菊子(;゚Д゚) ◆vZotYyVK0A :03/09/24 08:21
なのに文庫は絶版の嵐。
新潮文庫の「緑色のストッキング・未必の故意」って初版絶版だったのかな。 初版しか見たこと無いんだが。
46 :
吾輩は名無しである :03/09/24 22:30
マジレスで申し訳ないが、『別巻』マダー? いったい何で手間取っているんだ?? 谷真介氏??
47 :
吾輩は名無しである :03/09/24 22:45
48 :
吾輩は名無しである :03/09/24 23:10
文庫はここ三年で5冊以上(もっと?)絶版化したけどあと十年もすれば代表作以外はみな絶版かな。 おそらく残るのは壁、他人の顔、燃え尽きた地図、砂の女、箱男、方舟さくら丸、くらい。 密会なんか何気に危ういんじゃないかなあ。 文庫という形式が、アベ公房の読まれ方に最も適合していると思う 作品が全集に編まれ図書館や書斎に閉じ込められるのは違和感がある。
49 :
吾輩は名無しである :03/09/24 23:19
『水中都市・デンドロカカリヤ』は残って欲しいなあ。
50 :
吾輩は名無しである :03/09/24 23:35
残ってほしいね。 『死に急ぐ鯨たち』がすでに絶版なのは惜しいことです。 『夢の逃亡』もあっというまに絶版になったし、次は『笑う月』? ここのところあっという間に減っていく文庫ラインナップに ソ連共産社会と共に公房も崩壊してるような気がしたものだ。 公房の作品は東欧やソ連でむさぼるように読まれたために ルーブルがたまり過ぎて、しかし国外持ち出し禁止だったので ソ連からの旅費は全部ルーブルを使ってやったよなんて言っていたが、 公房がイデオロギーに回収されるような単純な昨夏ではないにせよ これまで多くの作品はそのような読者層に買いささえられていたんだろうな。
51 :
吾輩は名無しである :03/09/27 05:07
共産党が与党になれば復刊されるんじゃない?w
52 :
吾輩は名無しである :03/09/27 14:14
>>51 共産党から除名されてるのに、なぜ?
ひょっとして藻前は右余?
53 :
吾輩は名無しである :03/09/27 23:24
誰か、世田谷文学館行って来た人!
54 :
吾輩は名無しである :03/09/28 09:22
もう新潮社は別巻をだすことはないらしい。電話した回答だ。
55 :
吾輩は名無しである :03/09/28 09:25
>>53 島田雅彦がくる時にいくよ。にゃぜにぇらば〜
56 :
林彪 ◆ZJMS.Joo8Q :03/09/28 10:01
新潮文学全集を持っている えへん
57 :
吾輩は名無しである :03/09/28 11:20
俺20ぐらいから公房のエッセイ等除いたほとんどすべて読んでるけど、社会主義とかイデオロギー的なもの無しでも 十分楽しめるけどな。 普通にエンターテイメントとして表現力に優れてるよ公房は。 純文学というより、SF、大衆小説の分類、俺の中ではね。 あんまり穿った作品解釈はどうかなあ、公房氏も望んでないんじゃない?
58 :
吾輩は名無しである :03/09/28 11:47
>>57 「エッセイ等除いたほとんどすべて」ってアンタ、寡作な安部公房だけに
わかったことにならんだろが、ヴォゲ
ユープケッチャ、良かった あと、短編集が秀逸
60 :
吾輩は名無しである :03/09/28 16:06
61 :
吾輩は名無しである :03/09/28 22:36
エッセイでも作品を書くときは出来るだけ分析的にならないように、イメージを大事に しているって言ってるやん。 イデオロギー云々を言うのは単なる読者の勝手だって。
62 :
吾輩は名無しである :03/09/28 23:56
小説として、エンターテイメント性にすぐれているのは同意です。 しかしそのエンターテナー的素養さえ批判の対象にされてがっくりきてたな。 不憫な作家だよ。 安部公房が分析やカテゴライズを嫌いイメージの喚起力に訴えたのは イデオロギーがしばしば単純なスローガン化を求められるからでしょ。 (複雑なイデオロギーが単純なスローガン化するモチーフは小説に何度か登場する) 公房は長らく共同体のありかたについて描きつづけてきたわけで 当然共同体の思想である社会主義にも関心をよせているが、すべてでは無い。 分析や批評を異端審判と揶揄する公房の表現にはどこかトラウマさえ感じる。 おそらく政治の季節に、イデオロギー分類によるいやな思い出がいっぱいあるんだろうなあ。
63 :
吾輩は名無しである :03/09/29 03:37
安部譲二と安部公房って親戚なんだってね。
2ヘェー
65 :
吾輩は名無しである :03/09/30 16:51
誰か、世田谷文学館行って来た人!
>>65 53さんですか?
すいません。行ってないです。
行くヒマありませんが何か。
67 :
吾輩は名無しである :03/09/30 17:03
10月5日(日)午後2時 講演「安部公房の世界」三浦雅士(文芸評論家) 10月11日(土)午後6時 講演「弁証法の壁」島田雅彦(作家) だそうです。>世田谷文学館 誰か聞きに行く人いませんか?
>>67 そういうことですか。
ちょっとスケジュール確認します。
69 :
吾輩は名無しである :03/09/30 17:15
>>67 聴きに行くけど、どっちに行くかはひ・み・つ!
3日前までに予約してないとだめだよ
70 :
吾輩は名無しである :03/09/30 17:18
できれば簡単なレポとかお願いします。>行く方
71 :
吾輩は名無しである :03/09/30 17:31
72 :
◆CRaxoB3keg :03/09/30 23:51
>>67 没後10年の企画があったんだね。ちょっと興味あるかな。
10月25日(土)午後2時には映画上映『壁あつき部屋』もあるとか。
ところで、このスレの閲覧者で何人か行くの?
そりゃ行くよう。 没10年の一大イベントだもん。
俺も行きます。 ていうかすでに行ってきた人の報告はまだなのかな?
ほら貝にレポが載ってたよ。 やばすぎる。一刻も早く行かねば・・・ あそこ、写真OKなのね?カメラ持っていこうっと。
10/11のアレ予約しますた。他にいくひといるかい?
安部公房関係のイベントってこれから他に やったりするんですかね? 没10年だし…。
79 :
吾輩は名無しである :03/10/03 11:59
>>78 北海道旭川でやるけど、さすがに遠いから逝けない。
>>77 凄い行きたいんだけど無理なんすわ・・・レポ宜しくお願いしますね。
映画の方は行こうと思ってます!
81 :
吾輩は名無しである :03/10/04 05:02
水中都市ってどんな話でしたっけ?
82 :
吾輩は名無しである :03/10/05 01:53
本日10月5日(日)午後2時だね。 講演「安部公房の世界」三浦雅士(文芸評論家) みなさんお会いするかもね‥‥ってわからないか(w もし視線があったらスマイル4649。
83 :
吾輩は名無しである :03/10/05 22:09
反劇的人間、新書のやつをゲットした。 古本屋で百円也。 でも、文庫のほうが欲しいな。
三浦雅士氏「カフカは結婚詐欺師」ww もっとじっくり講演の時間はあってもよかったとオモタ。 「飛ぶ男」の映写(?)、目が疲れますた。 安部公房図録はまだ販売されてなかったと思う。
>>76 写真撮影だめぽでつよ!!
加藤弘一氏は関係者だから撮ってるんでしょう。
86 :
◆CRaxoB3keg :03/10/05 23:15
>>86 講演は満席でしたよ。 安部公房展自体も結構来てました。
安部ねりさんもきてたみたいです。ちょこっと見ただけですけど。
88 :
吾輩は名無しである :03/10/06 10:37
来週行こうかなぁ。
91 :
吾輩は名無しである :03/10/06 21:52
カンガルーノート読んでみたけどつまらんねぇ。 なんで他人の夢の話を聞かされんといかんのかって感じだ。 「飛ぶ男」はさらにつまらんけど、まあこれは未完成だから。
感想は自由で良いと思うんだけど、 それにしてもつまらん感想文だな。
93 :
吾輩は名無しである :03/10/07 08:38
>>92 つまらんレスだな。
で、お前の感想はどうなの?
94 :
吾輩は名無しである :03/10/07 13:44
率直に言うと、読んでる最中管直人がカイワレダイコンを食ってる画が頭から離れなかった。
95 :
吾輩は名無しである :03/10/07 21:43
作家が説明できるのは小説ではないとか、 骨組みを作って、肉をつけてとかで出来たのはつまらないと書いてあったが、 安部氏は小説を作るさい、プロット抜きで一気に書いていたのかな。
一気ではなく、書いては削り、書いては削りをひたすら繰り返し、膝まで原稿に埋まって 一作を書き上げていた。だからあれだけ寡作だった。 消しゴムで書いているとかなんとか言ってたな。
97 :
吾輩は名無しである :03/10/08 00:11
だれか安部公房展のレポしてよ〜!!! 地方だから行けないんだよ。
98 :
吾輩は名無しである :03/10/08 01:06
>>97 本州に住んでるなら東京まで、這って行け!
道産子は旭川行け!
沖縄の人は・・・南無。
100 :
吾輩は名無しである :03/10/08 12:35
101 :
吾輩は名無しである :03/10/08 20:35
あげ
胡蝶の夢が好きです。 あまりに好きになってしまったため 再読できないのです。
103 :
吾輩は名無しである :03/10/11 22:57
10月11日(土)午後6時 講演「弁証法の壁」島田雅彦(作家)って 今日だったのかー!
島田雅彦好きになれん。 でも一作しか読んでいないから批判できない。 一作しか読んでいなくて好きになれんも何も言えたことじゃないが。
125 名前:宮本輝『春の夢』 投稿日:03/07/23 23:12 ちと古いが読み終わったんで 完成6.5 総合6.0 技術8.0 芸術5.0 恥ずかしながら氏の作品を始めて読んだ。 後書きでも替題(棲息→春の夢)について言及されていたが 私個人がそれを購入前に一読してしまったからか、読書中 胡蝶の夢を至る所で思い出した。 「私が夢の中で見た蝶が実は本当の私であり、 今いる私は蝶がみている夢ではないだろうか?」 というようなものだが、作中にもそれと似た形而上的、哲学的。 もっと砕いていえば古き良き文学時代の青年的悩みなるものが 登場人物が背負った背景=生い立ち(本文中でいえば釘の一部分) として語られるわけではあるが、それが如何に現実という過酷で屈折した 不条理なものの前では、まやかしや空論にしか過ぎないということを主人公のみならず、 極少数ではあるものの登場人物たちが作中で理解していく様は、すがすがしさというか、 ある種の高揚感さえ覚えた。 登場人物は、ただ単に薄っぺらい善か悪かという二元論的で勧善懲悪ハリウッド的なものとして 描く事はせず、それらを作中のキーとしてうまく複合させることにより、奥行きのある人間像として 描かれていたのには好感が持てると同時に、そのような行為に対して腹正しささえ感じた。 ただ、残念なのは、この人の特徴なのか? 主人公が障壁にぶつかったり 蜥蜴に日記のように語ってみせる場面で用いられる、自己ロジックが(もっと形を持たない パトス的なものであるとは思うが)なにやら通俗的というか、もっと悪く言えば 使い古されたことわざ的なまでの稚拙さと、それ故に現実ではスローガンのような 説得力のなさが、差し掛かる度に妙なムズ痒さと不可解さを覚えさせられた。 物語としては、特にミステリアスな部分もないにも関わらず、次のページへと 意識をかき立てるようななにかがあった。 平面的な文体と、いささか感情的な主人公の間に、空間みたいなものを感じたが それは人によって良いとも悪いとも感じる部分であろう。 とりあえず、あと数冊は読んでみたいと感じた。
島田、何はなした?
俺は安部公房と寿司を食った事がある、とかなんとか
公房を喰ったのか…すごいな。
昨日の話し、安部公房と関係が合ったようななかったような (;´Д`)
110 :
吾輩は名無しである :03/10/12 19:27
文庫版の「笑う月」を、眠れない夜に、ぱらぱらと読むことがよくある。 あれは活字が大きいから読みやすいし、安部の本はでかい活字が合うと思うんだがどうか。
111 :
吾輩は名無しである :03/10/17 19:30
人間を増殖させて食う話があったね。 人魚伝か。
112 :
吾輩は名無しである :03/10/17 21:31
>>110 『笑う月』の活字は良いよね。行間と字間にどっか別の
世界の空気が漂ってるような感じで。あれは奥さんの作った
オブジェ(だかコラージュだか)もかなり貢献してる気がする。
ただあの本に関しては、昭和5〜60年代の新潮文庫の字体で、
行間と字間をゆったりと取ったあの文字配列だから味があるという
気がしないでもない。
ただ単に最近の新潮文庫みたいな馬鹿でかい字に改版する
だけだったら、だいぶ興趣が殺がれる気がするなぁ・・・
そう言えば『燃え尽きた地図』も改版されてたね。
文字配列って重要なんですね 112さん、本格的に研究してください。
>>113 変に拘るつもりはないんですけどね、ただ
頻繁に文庫の世話になっている人間としては
やはり気になってしまうんですよ。
まぁ頑張ります(笑)。
高校の時、「砂の女」国語で扱いました。レポートは散々だったなぁw
116 :
吾輩は名無しである :03/10/18 00:17
117 :
吾輩は名無しである :03/10/18 13:02
きょうの日経文化欄は安部公房展を紹介しているが、サイデンステッカーが 「安倍文学の本質はカフカでなくルイスキャロル」と言っているのは興味深かった。 生きていればノーベル賞もらっていたはずという指摘に、世界的に正当に評価されて いることを確認しました。
>>117 紹介グッジョブ(部と倍は間違いやすいから気をつけて)。
カフカでなくキャロルか‥ちょっとピンとこないけど。
おそらく日本より世界的評価のほうが高いんだろうね。
>>118 「壁」は不思議の国のアリスっぽいよね。
本人もそういう意識があったと発言していたと思うけど
ソースはない。
>>117 候補には何度か上がっていなかったっけ?>脳ベル
もし安部が生きてたら、あの時大江じゃなく安部が取っていた、という話は有名。 安部公房展の講演のとき、島田雅彦が、かつてノーベル賞の関係者に直接そのこと聞いたら 当然安部公房が取っただろう、という答えが返ってきたと言ってたね。 まぁ、賞なんてどうでも良いけれど。
122 :
吾輩は名無しである :03/10/19 15:27
>>119 ソースは確か『発想の周辺』。
本人が作品のカフカとの類似性を指摘された辺りで発言していたと記憶する。
123 :
吾輩は名無しである :03/10/19 22:02
再読したくて「笑う月」文庫本買ってきました
124 :
吾輩は名無しである :03/10/20 10:51
>>123 文庫の初版には、尾辻克彦が解説かいてるんだよなぁ。でも、その後解説
なくなったみたいだけど、あれはなぜなんだろうか。
125 :
吾輩は名無しである :03/10/20 18:21
どうも、ほしかったの「笑う月」じゃなかったみたい。 他の本のよう。 でも、も一度買ってくるのめんどくさいから、「笑う月」で読みます。
126 :
吾輩は名無しである :03/10/22 20:13
壁 ありき・・・
燃え尽きた地図良かったです。
128 :
吾輩は名無しである :03/10/22 23:15
安部公房ってなんか読後感が独特だよね。 なんというか不気味というか。 「棒」とか「かばん」みたいな作品でもさ、なんか怖い。
不気味で、作品によっては絶望的なところがまたイイ!
130 :
吾輩は名無しである :03/10/25 23:52
世田谷文学館行って来た。平日昼はさすがに人が少なく、 がんばってラジオドラマ「棒になった男」と「耳」を立ちっぱなしで聴いた。 疲れた……でも面白かったな。
131 :
吾輩は名無しである :03/10/25 23:58
燃え尽きた地図イイ。 ヒロインの人妻が安部作品らしからぬ色気漂う女性で。 ドラマ化可能だとおもうんだけどなあ。 あー阿部公房読むと蒸発したくなるー。全国の蒸発者8万人とかの切り抜き入ったりしてたりするのもイイ。
132 :
拙者は名無しでござる :03/10/26 00:06
125-129のいう「無気味さ」が131のいう「蒸発したくなる」 という感覚につながっているかもしれないでござる。 安部公房の主人公はいつもさまよってる遊牧民的性格でござるなあ。
×125-129のいう ○128-129のいう 失礼したでござる。
134 :
吾輩は名無しである :03/10/26 21:59
壁に始まり壁に終わる・・・
安部公房展、行ってきました。 芦花公園駅で降りたらいきなりすぐ目の前にビル解体現場があって、 日曜で働く人もいないし、重機も無造作にほったらかしてあり、 半分崩れたビルを背景に、安部公房の写真みたいでした。 狭い会場でしたが充実してましたね。 ワープロを見たときは感動しました。 フロッピーの大きさも感動ものでしたが。 音楽も映像もすごく楽しめました。 自分は男ですが、意外と女性ファンって多いんですね。 安部公房とは関係ないけど、階段とかに貼ってあった、子供たちの詩? とても面白かったです。
136 :
吾輩は名無しである :03/10/27 15:24
>>135 近藤一弥氏のあれ、見にくくなかった? 疲れたぞ。
137 :
吾輩は名無しである :03/10/27 19:25
昨日、公房展行ってきますた。 狭いけど丁寧に見れば2時間はいられるような空間です。 「飛ぶ男」のビデオインスタレーションは椅子あるけど立って見るのをオススメします。 公房の撮影した写真集って出ているのでしょうか? 展覧会図録の見本を見たかったがまだ出てないのが残念。 砂の女の英語版売り切れてた。
>>137 図録、まだ出てないの? もうすぐ安部公房展終わっちゃうのに。
写真集は、ないけど、写真集的な物はあったよ。以前に安部公房
写真展やった時のカタログがそれ。
>>138 図録まだみたい。
「ただいま制作中です。下記担当まで電話でお申し込みください。
1階受付でも予約を受け付けております。」だって。
その写真集探してみようっと。
140 :
吾輩は名無しである :03/10/27 22:12
川端と安部、どっちが上ですか? もちろん、大江は安部の下だということは、わかっているのですが・・・
年代がですか?
>>139 『Kobo Abe as Photographer』(1996年10月26日〜11月29日、ウイルデンスタイン東京発行)
↑これみたい。出所は安部公房解読工房の過去ログだす。
>>142 ざっとググったがそれらしきものはもう手に入らなそう。
神保町行ってきます。
>>143 ウイルデンスタイン東京にあるかもよ。問い合わせた方が神保町へ行くより確実
だと思われ。
安部は日本では忘れられた存在になりつつあるけど海外でもそうなの?
没後10年展なんてやってもらってさ 充分忘れられてないじゃんかYO 漏れ旭川行く。 11月が楽しみだ。
>>136 >
>>135 > 近藤一弥氏のあれ、見にくくなかった? 疲れたぞ。
席の設営がいい加減でしたね。僕も立ったまま見てました。
でもあの部屋をバーチャル体験できたのは嬉しかったです。
公房の曲も楽しめました。
このスレッドの人でああいう音楽好きな人いますか?
有名どころで言うとAphex Twinとか。
あと、映写室の外にあったモニターは単なる監視用だったのでしょうか?
中でぼーっと見てる人を外から覗けるやつ。
もし見せ物の一つだとしたらなんか面白いなと思いました。
148 :
吾輩は名無しである :03/10/29 18:42
昨日見てきたよ。
狭いけど充実したいい展示だったね。
安部公房についてまわる歴史的なノイズ(イデオロギーなど)を払拭して
コンテンポラリーなものとして安部公房を再読させようという意向は嬉しい。
ぜひ安部公房を知らない人にも見てほしいと思いました。
>>147 席の設営はいいかげんでああなったものではないと思います。
七分の映像が間をおかずに二度上映されるのは前後の席を交換するためで
はじめ前列で見たあとに後列で見るとさっきまで前列で映像を見ていた自分が
後列から見られていたということが強く意識されるような構成にしたかったのでしょう。
さらに小型のモニターは映像を数分ほど遅らせて中継していたので
映写室から出てからあのモニターに自分の姿を発見するという目的のはずです。
近藤一弥は彼自身による映像はしょぼかったけど構成といい写真のチョイスといい
ホントに安部公房をよく読み込んだひとなんだということが伝わってきました。
池田亮司はいつもの「お仕事」でしたけどね。
安部公房の音楽も初めて聴けてうれしかったです。
APHEX TWINとはかなり違う気がするけど、、、
ああいう音楽というと初期の電子音学なんかでしょうか。
149 :
吾輩は名無しである :03/10/29 18:49
それと新婚当時の新聞の記事、マチ婦人のこの一言がほえましい。 「食うや食わざるやでしたけど、この人にとっては よかったと思います。観念的ではなくなりましたから」
テクノポップが好きだ。 ディーヴォ、コーネリアスが特に好きで、 石野卓球とかもよく聴く。 サイバートランスも嫌いじゃない。
152 :
吾輩は名無しである :03/10/29 21:23
>>151 旭川はしょぼいだろうよ。旭川でも安部ねりは関係する?
さあ・・・さすがに遠いし関係しないのでは>ねりさん ネット上のインフォメーションも見つからない。 本当にしょぼそうだ。
>>151 俺もDEVO大好きw
皆さんの好みも聞きたいなぁ。
ちなみにピンクフロイドは聞いたことないです。
俺もピンクフロイド聞いたことないなぁ。 コーネリアスとかゆらゆらとか好きです。
音響派、アヴァンギャルドっぽいのかねぇ?>公房音楽
157 :
吾輩は名無しである :03/10/30 00:07
『緑色のストッキング・未必の故意』【文庫】 初めて古本屋で見つけて即購入。先に述べられているとおり初版でした。 因みに、 あまりスレでは話題にのぼらないのですが、私は初期の公房の方が好きですね。 『終りし道の標べに』偶に書き出しと結びを手にとって眺めるだけで胸が熱くなる。 『牧草』石川淳っぽい感じ、落ちついた出だしから意外な展開へ、あの悲哀さが堪らん。 しかし・・・『砂の女』の主人公が気がつくと女が詩をうたっているところも・・・
ツタヤの試聴機でさわりだけ聴いたけど、 まるでヒーリング音楽みたいで、あまり好きだとは思わなかったの覚えてる。>ピンクフロイド 音楽の話ばかりしてると「公房の話しろや」とつっこみが入りそうだ(w
>157 いいな。漏れもう5年越しで探してるけど見つからないよ。 図書館で借りては読んだけど・・・ 「牧草」いいね。安部公房も同じ悩みを悩んだことあるのだろうかな、と 若かりし頃の彼に思いを馳せちまったよ。 「終りし道の標べに」で胸が熱くなるのわかる。
マイルスのインプロ(パンゲア)聴きながら打ってま。
NINがマイブームでおま。
明日、世田谷行ってきます。
>>149 のねりさんかっくいーな。w
ゆら帝私も好きですよー。
某解散バンドも好きだけどね・・・・(T-T)
162 :
吾輩は名無しである :03/10/30 05:33
初期の短編好きって人はあんまりいないのかな??
163 :
吾輩は名無しである :03/10/30 07:22
ゆら帝のボーカルが子供つれて歩いてるのを見たときはある意味ショックだった。 世田谷文学館は全集の写真(箱ケースの内側の)が見れておもろい。 カバーのついた本を覗き見するような感じていままで見てたからね。
164 :
吾輩は名無しである :03/10/30 14:55
たとえばタブの研究 これを夢で見れる阿部氏はやはり非凡だ。
165 :
吾輩は名無しである :03/10/30 21:14
今日、世田谷文学館に行ってきました。 行ってよかったです。 改めて、もう少し生きていて欲しかった、と思いました。 まだまだ進化の、変化の途上で逝ってしまった作家だったんだなぁ、と。 やっぱり全集が欲しくなりました<でも高い…
166 :
吾輩は名無しである :03/10/30 22:56
案内人は夢で見たくないな
167 :
吾輩は名無しである :03/10/30 23:01
ピチャピチャピチャ 何の音
168 :
吾輩は名無しである :03/10/30 23:10
‘壁’命!!!
169 :
吾輩は名無しである :03/10/30 23:18
「壁」本編より序が好きだったりする俺。@新潮文庫
170 :
吾輩は名無しである :03/10/30 23:28
「壁あつき部屋」の映画観たかった・・・_| ̄|○ もう一生見られないかも。。 公房展まだ逝っていないんで早く逝きたい。 世田谷文学館は3回ほど逝ったことあるけど、結構いろんな面白い企画やってて(・∀・)イイ 世田谷は美術館もいいね。
最終日は混みそうだから早く行ったほうがいいよ。>170 図録ってもう出たの? あと世田谷文学館はHPがちとショボイというか、 新着情報が分かりづらいからもっとなんとかしれ。
>>171 図録、申し込んできました。
明日出来上がる予定だそうですよ。
それから発送手続きをするので、郵送だと11月になってしまう、
と受付の方が申し訳なさそうに言ってました。
私はちっとも急がないので、構わないんですけど。
173 :
吾輩は名無しである :03/10/31 00:27
詳しい方お願いします。国会図書館のNDL-OPACでみたのですが、 この目録って、どんな内容ですか? みたことないのでどなた かお願いします。 請求記号 KG514-G63 タイトル 安部公房文学研究参考文献目録 責任表示 桑原真臣編 出版地 奈良 出版者 桑原真臣 出版年 2000.5 形態 232p ; 30cm ISBN 4-9980876-0-6
174 :
吾輩は名無しである :03/10/31 01:54
ホントに、いい展示だよね。
まだ見ていない人で、見に行ける人は無理してでも行ってください。
>>156 なかなかポップなシンセサイザーミュージックでした。<安部音楽
具体的にはややミニマルな作曲構造をシンセで粉飾したというところ。
音響の精度はともかく世界像は竹村延和の「こどもと魔法」っぽいかな。
リマスタリングしてCD化しないかな、しねえだろうな、けっこういいんだけどなあ。
なにより聞いていて嬉々として機材と戯れる楽しそうな公房が想像できた。
カメラもそうだけど公房にはひどく機材マニア的な趣味嗜好があって
その点に関してのみは無邪気な道楽ぶりを発揮していてなかなか愛おしい。
minolta CLEなんて使ってるのは意外だったがMAMIYA RB67なんてイメージぴったり。
175 :
吾輩は名無しである :03/10/31 07:49
>>174 しかし、あのズームレンズはいただけないだろ。
>>173 みたことないな〜。ぐぐってみた?
公房音源ハゲシクホッスィ・・・・・(´・ω・`)
177 :
吾輩は名無しである :03/11/01 21:51
>>173 「読書人」だったかで紹介されてたのを図書館で読んだ記憶あるな。
その記事ではほめてた。都立図書館にあったと思うけど、都民の人でなかったらゴメン。
>>172 web上ではまだ「予約」になってるなぁ。
学校で安部公房の「棒」をしてます。 最初の段落で、階段の手すりに顎をのせたりしていて そういう行為をするのは子供よりも大人のほうが多いと書いてあって、 それはどういう事を表わしているのかと問われました。 こういう超現実の話はよくわからないので棒をよんだことある人は、 是非おしえてください。
179 :
吾輩は名無しである :03/11/01 22:36
>>178 大人の「倦怠感」に教師がもっていきたいだけだろ。
教科書が扱う「安部公房」のイメージってのがあって、馬鹿げてる。
学校が教える安部公房=安部公房じゃないから、注意な。
>>178 階段の手摺りに限定されますが、
まず子供は大人よりも平均的に背が低いという理由があると思います。
そして手摺というのは、本来、読んで字の如く階段を上るための
補助的機能として作成されたものですから、
その機能として、階段を昇降する際に
一般的に言われる疲労や、身体的要因によって、
昇降がままならないもの、つまりは比較的高齢者の方の
ために取り付けられたものなので、
それらを機能的、日常的に使用しない子供にとっては
希薄化したいわば鑑賞的透明存在であるのが要因かと思われます。
また、屋上などに取り付けてある、手摺に至っては、
落下防止のために取り付けてあるものがほとんどですから、
その機能の主な対象者となる子供が乗り越えられない高さで設計してあるので、
始めの二行目で述べた通りの答えに、なると思います。
とでも答えろ。
>>178 もう少し真面目に、多分点数もらえるだろうヒント
子供が手摺に近付くと親は怒るよな?
では、大人は怒る人がいないから手摺に近付くのか?
182 :
吾輩は名無しである :03/11/02 01:31
世田谷文学館、今日こそは逝くぞ!!!混みそうだから午前中の方がいいかな・・
しまった、逝くつもりですっかり忘れてた。 最終日いつだっけ?
184 :
吾輩は名無しである :03/11/02 03:38
>>183 3日までだから、あと今日と明日だけ。急ぐべし。
185 :
吾輩は名無しである :03/11/02 09:45
178は大学のレポート作成に忙しいようです。 高校生ではありません。
186 :
吾輩は名無しである :03/11/02 13:07
安部公房展行ってきました。 はじめて世田谷文学館には行きましたが、きれいなところでビクーリ。 文学館っていうからもっと古臭いところなのかなと心配だったんですが(w 見ごたえのある企画展でした。遠方でしたが、行ってよかったです。 インスタレーションは面白かったけど、ちょっと頭がクラクラしてしまった。。。
187 :
吾輩は名無しである :03/11/02 17:57
「壁あつき部屋」の映画どこかで観られないかなぁ。 世田谷文学館、小林正樹展もやったことあったんだね。 それも行きたかった。
188 :
吾輩は名無しである :03/11/02 18:04
旭川でやる企画展はどんな感じなんでしょう? 世田谷の方見ればもう十分?
189 :
吾輩は名無しである :03/11/02 21:17
さあ、明日で世田谷の展示はおしまいだな。 まだ行くか行かまいかぐずぐずしてる人もいるだろうし 今日初めて展示の事を知ったひともいるだろうけれど、言っておこう。 いってらっしゃい!
190 :
吾輩は名無しである :03/11/03 20:11
で、図録はもう出たの?
なんであんなに女の子が来てるのか理解できん。 友達とならまだしも、一人で来ているようなのもいたし 安部公房が女にわかるとは思えないんだが……
192 :
吾輩は名無しである :03/11/04 03:02
俺もついそう思ってしまう<安部公房が女に... しかし安部公房に限らず小説の読み方は限定されたものじゃないし 女性には女性特有のもうひとつの読書世界があると思うので ここを見ている方で女性の人がいたら何をどう読んでいるのか聞いてみたいです。
ハァ?漏れ女だよ。
まあ、気持ちは分かる。
私も他の女が公房好きだなんて言っても信用できるか分からない。
しかし女にも色々いるからな。
私が一番好きなのは「箱男」だ。
それから「第四間氷期」、長らくマイベスト2だったがここのところ読み返していないから
いつのまにか他の作品と順位が逆転しているかもしれない。
「人間そっくり」も「けものたちは故郷をめざす」も、
長編はどれも好きだ。
ただカンガルー・ノートだけはどうもいいと思えなかった。散漫な気がした。
ちなみに
>>23 >>35 >>40 >>104 その他も漏れだったりする。
必死でうざかったらすまないな。
194 :
吾輩は名無しである :03/11/04 05:19
キモイ書き込みすんな 馬鹿
>>193 女のクセに漏れとか言うな。キモイんだよ。あと良ければ付き合ってください。
>>194 大きなお世話だ、この包茎童貞のダニ野郎が!
ついでに醜男がっ!!と。
>>195 オマエも大きなお世話だ。
せいぜいマスでも掻いて寝ろ!
オマエの彼女は右手だろが!
>人気タレント、佐藤江梨子(21)が26日、処女作「気遣い喫茶」(扶桑社、税別1200円) >の発売記念サイン会を東京・丸善丸ビル店で開いた。約1年で書きためた詩やエッセー62編を収めた。 >執筆業について「自分のペースと視野で表現できるのが凄く楽しいからこれからも続けたい」 >でも、欲はなく「賞もいいけどそれ以前にもっと勉強して書きたい」。好きな作家は安部公房。 www.sanspo.com/geino/top/gt200309/gt2003092711.html
199 :
吾輩は名無しである :03/11/04 10:24
文庫の字が大きくなったね!
200 :
吾輩は名無しである :03/11/04 11:14
かわいい女の子いたよ。 上がジャージだった。ドキドキしますた。 なんか美大系の人とか読んでそう。<公房
三島由紀夫 「ファシズムの一番の特徴は政治を美的に考えることだね」 大江健三郎 「三島さんが政治に無関心だとおっしゃり、片方では、ファシスト的な美学を信奉していらっしゃると、それの悪影響はずいぶんありますよね」 三島 「それは悪影響を狙っているんですもの」 大江 「それは嬉しいことです」 三島 「大江さんの小説は、口ではアルジェリアなんていってるけど、おれの見るところではファシズム的ムードを醸成するものだ」 大江 「褒められた。(笑)文学者がファシズムに参加できるのはムードの側面しかないですよ。そしてムードがもっとも政治的に危険な影響力をもつのがファシズムです」 安部公房 「とにかく今のようなファシズム論は困る。それ自体困るんだよ」 (「群像」1958.11)
一昔前はこんなビッグな作家が縣談とかしちゃってたわけだいいね
146たん萌え
漏れとかキモイんだけど・・・ 2ちゃんにハマりすぎ。 こんな女に公房が分かるのかよ。
漏れは公房ヲタでつwwwwwwww
卒論は公房かギュンターグラスで行く。
>>205 分かっていてもいなくても、本人が面白いと思って読んでいるならいいんじゃない?
ちなみに私も女です。
世田谷文学館の展示で、花田清輝に宛てた書簡が公開されていました。
『第四間氷期』に対する花田の好意的な評をそれはそれは喜んでいて、
一方で世間?の酷評をそれはそれは愚痴っていました(笑)
面白いと思って読んで欲しいっていうのは、作家たる者の当然の願いなんでしょう。
公房は、一般的に難しい、分かり難いと思われがちなようですけど、
面白いと思って読んでいる読者に対して、分からないなら読むなとは言わないと思う、公房も。
>146さん
私も卒論、公房で書きました。
遥か昔、まだ公房が存命中のことですけど。
力不足と資料不足で苦しんで苦しんで竜頭蛇尾のグダグダの卒論になってしまったけど、
「優」貰って無事卒業しました。
書いている間、枕もとには常に公房が置いてあって、寝ても覚めても公房一色(笑)
たぶん珍しい女だったと思います(笑)
私にとって文学はただの趣味になってしまったけど、146さんのような若い人が公房を面白いと思うことで、
今後の公房研究は進んでいくんでしょう。
頑張って下さいましな。
女に分かってたまるか
>>193 「箱男」と「第四間氷期」がマイベスト
漏れと同じ感性の持ち主だア
ハァハァ
211 :
吾輩は名無しである :03/11/07 15:24
カタログ届いたyo! 思った以上にしっかりした出来。
公房好きの女ってセックスもサバサバしてるの?
213 :
吾輩は名無しである :03/11/07 19:09
214 :
吾輩は名無しである :03/11/07 20:25
>212 公房好きの女ですが、わりとそうです。
今回の「あさひかわ」安部公房特集だ。 山口果林も書いてるぞ。
216 :
吾輩は名無しである :03/11/07 22:11
うちにも図録が届きました。 ペラペラだと想像していたので厚みが1.5cmはあって驚きました。 展示関係者による書き下ろしのテキストが充実しており(50頁ほど)、 公房の個人史を巡る写真とテキストも申し分なく揃えられ、 世田谷での展示が展示風景ではなく図鑑として展示物をそれぞれ収めています。 公房の撮影した写真をもっと見たかったかなとも思うけれど、まず非の打ちどころがない。 買えるうちに保存用と実用とで二冊押さえておくといいかもしれませんね。 俺はそういう習慣がないので数年後にはボロボロになってるだろうな。
図録は今からでも注文できそうですか?
218 :
吾輩は名無しである :03/11/07 22:36
>>217 世田谷文学館のサイトを見てみたけど申し込み受付中ですよ。
サイトメニュー「当館の刊行物」から刊行物一覧を出して一番下です。
http://www.setabun.or.jp/ うれしいことに行けなかった人でもインスタレーションを除けば
図録でも安部公房展を体験(疑似体験ではなく)できるような作りです。
図録の構成のことも含めて今回の展示は本当に理解ある人たちによって
開催されたんだなあと感じられる、ツボを押さえたよい企画でしたね。
帰宅したら我が家にも図録が届いていました。 文章も写真も充実していて、綺麗な作りで、装丁も公房っぽくてカッコよくて、 これで1400円は安いよ〜。
>>214 姿態&性格を別にすればそういう女性はかっこいいし、好きw。
barとかで文学の話でもして一晩寝てみたい。
221 :
吾輩は名無しである :03/11/08 19:28
質問です! 安部公房さんは東大の医学部を卒業しているそうですが、医者なんですか? それとも 医学部の医学科ではなくて 看護・健康学科や当時医学部に含まれていた薬学科を 卒業されてるんですか。 ご存知の方がいたら教えてください。
222 :
吾輩は名無しである :03/11/08 20:53
知らないもっ♥
君は医者には向いてない、とか教授に言われて国家試験受けなかったんじゃ なかったけか。
224 :
吾輩は名無しである :03/11/08 21:36
>>221 国家試験に受からなかったんじゃないかな
なにしろ口頭試問で胎児は2年2ヶ月母体内にいるとか言ったそうだし
人格に著しい問題ありだろ
どちらにしろ 医者じゃないんだね
226 :
吾輩は名無しである :03/11/08 22:48
私も最終日に公房展行ってきました。もう一週間も前の話ですが… 第四間氷期の評価に対する愚痴が書かれた手紙は確かに見る価値はありました。 あと印象に残ったのは思考メモボード。 「なぜ生きるのか?」みたいなメモがあったりして。 ほんと女性が多かった。わたしも女ですが。 女に安部公房がわかるか、うんぬんと言いますが、逆に私は男性がそういう ふうに思っていたのが意外でした。 あと、普通のおっちゃん、おばちゃんが大勢いたなあ。 そっちのほうが驚いた!
227 :
吾輩は名無しである :03/11/08 23:05
>>225 しかし自分の事を医者だっていってたな
「笑いは腹筋の振動だ私は医者だからそんなふうに考える」とかなんとか
まあ酒はタカリ専門のいいかげんなヤシだったらしいから
あてにならんけど
教授に「医者に向いてないから国家試験受けないなら卒業させてやる」って言われたんじゃないっけ?
229 :
吾輩は名無しである :03/11/09 07:31
医者ではないのか。 変わってるなあ。 でも医学部医学科は卒業してるんだね。
230 :
吾輩は名無しである :03/11/09 12:31
公房ってのはあれでけっこう見栄っ張りだから 医者には絶対ならないと決意して医学部を卒業、と自署年表に書いてるね。 しかし医学部を卒業して医者にならず(なれず?) その後の極貧生活でマチ婦人も言うように「観念的ではなくなり」 単なる幻想文学に終わらないリアリズムを獲得できたのだからいいことだ。
231 :
吾輩は名無しである :03/11/09 14:01
232 :
吾輩は名無しである :03/11/09 17:11
ブラックジャックのような無免許医を目指したものと推察される。
233 :
校長が強盗 :03/11/09 17:36
234 :
吾輩は名無しである :03/11/09 21:04
>>208 さん、
>>226 さん
わたしは男ですが、「女にわかるか」という男は無視していいです。
そんな人は「わかったつもり」のうすっぺらに違いなし。
そんな人には「日常性の壁」でも読み直してもらいましょう。
235 :
吾輩は名無しである :03/11/09 23:36
女は、とか、男は、とか目に付くだろうけど堪忍してください。
>>192 でああ書いたのは、女に公房がわかるもんか!と断定したいのではなく
女に公房の小説はどう読めるのか、ということに興味があったからです。
それというのも公房の作品は女の直情性に対する激しい憎悪が明らかで
ほとんど女“性”批判文学だとも思えるほど女性は攻撃の的にされているにも関わらず
これを女性が読んだらどういう気持ちになるんだろう?と常々頭の片隅にあったのですが
それでもなお女性読者が嬉々として公房の言葉に触れるということは
女というのはよほど自己批判の視点に欠けたアホな性だということか、
もしくは男がそういう視点で公房の作品にある種の痛快さを見い出すように
女には女で我々男が自己批判の視点に欠けるために気付かない痛烈な批判を楽しんでいるのか、と
特にその点を聞きたかったわけなんですが、実際、女性は読んでいてつらくなりませんか?
もちろん公房のおもしろみが女“性”批判のみにあるとなどとはいうつもりもないので
そこだけピンポイントで突っ込んで疑問を踏みにじられるのは避けたく前もって言っておきます。
その辺を踏まえた上で要約すると(192の繰り返しになりますが)
公房の無限の読み方のなかで、女性は何をどう読んでいるのか聞いてみたいのです。
236 :
吾輩は名無しである :03/11/10 22:02
まあ、今更言わなくとも周知の事実だが、 公房は、ホモだ・・・が、なにか?
237 :
吾輩は名無しである :03/11/10 22:13
鯛焼きにするかドンドン焼きにするか… それが問題だ。
238 :
吾輩は名無しである :03/11/12 01:49
>>235 私は女ですが、たとえば小説の主人公が男であった場合でも、その主人公に
共感することはあります。(と、いうか公房の小説の主人公はほぼすべて
おとこですよね?)それはその人間に共感しているわけであって、彼が男
だということは全く意識していません。
同様に直情的な女が登場しても、その人をこいつは直情的な女だな、とは
思わずに、直情的な人だな、と感じます。私のこういう感じ方が自己批判
の視線を欠いた女のものだ、というなら、きっとそう当てはまります。
ただ、たとえばうるさい女を男が捨てる場面では、わたしはうるさい男を
わたし(女)が捨てる、と想像するまでです。
ただどうして公房は女の直情性に憎悪を燃やしている、というのかが
わからないのです。ある人の直情性に、ということではないのでしょうか?
それとも私は都合よく解釈していますか?女だから?
239 :
吾輩は名無しである :03/11/12 11:59
>>238 『燃えつきた地図』に出てくる根室波瑠のような女はあなたはどうですか?
僕は好きで好きでたまらないですけど。
>>237 ドンドン焼きには歴史がある。皮より餡が命だからな。
>>238 >ただどうして公房は女の直情性に憎悪を燃やしている、というのかが
>わからないのです。ある人の直情性に、ということではないのでしょうか?
>それとも私は都合よく解釈していますか?女だから?
直情性というある種の唐突さが、
論理的な平均率で成り立っている世界(男)の均衡さを
その直情性故に(女)、意識的、無意識的に
簡単に破り去り、破壊してしまう……
それに対しての苛立ちと、
突発的ないわば自然的災厄の表現かと思う
公房の中では、当時の性関係に見られる
論理的=男 直情的=女という図式を利用して、
わざと男社会を犯す、テロリスト的なものとして
女を用いていた面が多いんではないかな
まあ、女は非論理的な生き物であり
それこそが、女らしい生き方だと、メディアにより持て囃され、
それが魅力だと無闇やみやたらに乱用されているのは今でも一緒だと思うが
でも近頃は、直情的な男と現実的な女なんてのも理想像として
メディアの中に出てくるな
242 :
吾輩は名無しである :03/11/12 22:43
>>240 なかなかヤリ手とみた
243 :
吾輩は名無しである :03/11/12 23:05
244 :
吾輩は名無しである :03/11/12 23:26
>>239 わたしも好きです。
ただ自分が男であったら、と仮定すればですが。
女としてみると彼女はいやなおんなです。
>>241 まったく正しいと思います。そうですね。そういうことですね。
そういった小説論法的、世間一般的と思われる観点でもの見ると納得です。
245 :
吾輩は名無しである :03/11/12 23:54
>>244 僕はああいう女の人に惹かれてしまって、小説世界だけに止めておけばいいんですけど……(苦笑)
根室波瑠って直情的じゃないと思うけど。
>>238 私が読んでいた時の感覚も非常に近いように思います。
直情的な女(って具体的にどの作品の誰?)が出てきて、
それによって私の女の部分が自己批判する、という経験は、
少なくとも公房作品においては私もありません(笑)
これ、言い換えると、公房は女が書けていなかった、ってことかも(笑)<暴論!
>>241 それは結局、登場人物の性別は物語において割り振られた役割の表徴である、という解釈になるような。
私はその解釈に納得しますし、私もそう解釈していたから自己批判には結びつかなかったんだと思います。
だから、もっとダイレクトに作品から公房自身の女性批判を読み取って女は自己批判すべし、
と言われてもあまりピンとこないんですよねぇ。
(私が)自己批判の視点に欠けたアホだと言われれば、まぁそうなのかもしれませんけど(笑)
私が公房を夢中になって読んでいたのは遠い昔のことで、 最近、ここを読むようになって思い出したという状態なので、 細かい内容は良く覚えていないのですが…。 例えば、私の卒論の主要なテーマは「日常世界からの逸脱」というものでした。 当時は本当に資料が少なくて、総論的な作家論など不勉強な学部生の手におえるものではなく、 私の卒論は、作品の中から「日常世界からの逸脱」という共通するモチーフを拾い出し、 それが各作品の中でどのように展開し、深められているかを見、 その意味は何なのかをグダグダと述べる、というものでした。 で、そういう読み方をしている時、自分の性別というものを殊更に意識することは、 ほとんど無かったように思います。 確か『燃えきた地図』の根室波瑠は、主人公を日常世界に繋ぎ止める為の最後の錨、 と解釈していたんじゃなかったかしらん。 だから、根室波瑠が好きだとか嫌いだとか、まして男としてとか女としてとか、 そういう視点は私にはありませんでした。
249 :
吾輩は名無しである :03/11/13 01:26
世田谷文学館の図録届きましたヽ(´ー`)ノ 待った甲斐があったよ。 展覧会逝けなかった人はぜひ通販でゲトする価値あり!
251 :
吾輩は名無しである :03/11/13 03:37
>>249 公房展期間中に観に行ったときは図録が出ていなくて(´・ω・`) ショボーンだったけど、
図録には展示室の写真も載っているし、これはこれでいいね。
旭川の企画展はどんな感じになるんだろう。
数年前の文学板は、こういう議論がそこかしこで行われてて、 読み応えのある板だったんだけどな。
>>252 ついでに、昔の東大は、違ったんだろうね
あと、ナカガミケンジとか
>>248 根室波瑠の弟も好きだったな……猫のオシッコだったっけ。
第5回旭川文学資料展 Kobo Abe Exhibition 没後10年・安部公房展 ―公房と旭川― ◆期間=2003年11月18日(火)〜11月30日(日) ―<休館なし>― AM10::00〜PM:6:00 ◆場所=冨貴堂ギャラリー 旭川市3条通8丁目右3 (冨貴堂文具館4階) 安部公房は、1951年小説『壁』で芥川賞受賞。その後も野心作を次々と発表し、ノーベル文学賞の有力候補にあげられるなど、世界的に評価の高い文学者です。没後10年を経て、 今その作品と思想があらためて注目されています。 公房の本籍は、父母の育った上川郡東鷹栖村(現旭川市東鷹栖)でした。自身は小学生の頃と終戦後引揚げの頃の一時期をすごしたにすぎないのですが―。 本展は、公房が編集人をつとめた「現代芸術」誌、北方詩話會の「野性」誌など新資料の展示、公房の旭川・北海道との関わりなど旭川ならではの展示によって、郷土ゆかりの 作家を更に知る機会になることを願って開催致します。 主催・旭川文学資料研究会/旭川市教育委員会 協力・郷土誌あさひかわ/旭川冨貴堂本店 旭川文学資料研究会・事務局 電話51-1690 〒070-0866 旭川市住吉6条1丁目9-37 松野郷方
読み辛くなったスマソ
図録が届きました。 経済的理由で購入を戸惑ったのですが、買ってよかったと思いました。 保存用としてもう一冊持っておきたいと思わせる出来ですね。 貧乏が憎い・・。
>>235 >公房の作品は女の直情性に対する激しい憎悪が明らかで
>ほとんど女“性”批判文学だとも思えるほど女性は攻撃の的にされている
私自身は実感がなかったので、この部分にちょっと興味を引かれました。
どの作品のどこでどう「明らか」なのかとか、
もう少し続きを伺って記憶を掘り起こしてみようかとも思ったんですが…。
>>250 うざくてすみません(笑)
では、元の名無しに戻ります。
250みたいにたいしたこと書けないやつが一番ウザイ。 旭川では図録の見本が見れるかもね。
260 :
吾輩は名無しである :03/11/14 20:44
お金振り込んだのにまだ図録来ないぞゴルァ!!
そうですね(笑)
>>260 >>261 図録が届かない場合は連絡を下さいと文学館の人が言ってました。
連絡してみたら?
>>262 もう少し待ってみよう、もう少し……って思ってしまうのな。
一週間ぐらいが目安ですかね? 待っている方もうどれくらい待ってらっしゃるのですか?
266 :
吾輩は名無しである :03/11/15 04:33
>>265 世田谷文学館は10日から17日まで館内整備で臨時休館みたいだから、もう少し待ってみなよ。
今更どうでもいい話なんですが、根室波瑠って北海道の「根室」からとった 名前なんですかね?
268 :
亜 ◆AQ5p3uIpXQ :03/11/15 19:59
練馬区立小竹図書館のリサイクルコーナーに安部公房の文庫本が20冊くらいあったので、全部持ってきてしまいました。 今までほとんど読んでいない(箱男と、もう一冊途中まで)けど、これは掘り出し物だったかも。
>>268 エエ〜〜〜
ちなみに
「石の眼」
「夢の逃亡」
「死に急ぐ鯨たち」
「未必の故意・緑色のストッキング」
は入っています?
どれも絶版文庫です。
特に最後の2者は稀少です。
できれば持ってきた20冊くらい全部教えて欲しい。
暇なので羨ましがらせて下さい。
270 :
吾輩は名無しである :03/11/15 23:03
「カーブの向こう・ユープケッチャ」ももう絶版だよね。 でも図書館のリサイクル本ってかなり汚いしラベルとか ついてるよね……
>>270 それ、読んだことある
工房全集とか出てなかった?
絶版もそれになら、含まれてると思う。
272 :
亜 ◆AQ5p3uIpXQ :03/11/16 07:32
>>269 「石の眼」
「夢の逃亡」は、ありました。他に、
人間そっくり、第4間氷河期、砂の女、飢餓同盟、笑う月、密会、友達・棒になった男、終わり道の標べに、
けものたちは故郷をめざす、無関係な死・時の崖、R62号の発明・鉛の卵、水中都市・デンドロカカリヤ、
幽霊はここにいる・どれい狩り、燃えつきた地図、全16冊でした。
・・・以上です。どれから読もうかな。圧倒されてしまいます。
>>272 幽霊はここにいる・どれい狩り
けものたちは故郷をめざす
も絶版と思われ。つーか、宝の山じゃないですか。
俺がここ何年か、各地で古本屋見つけちゃ安部の絶版本探してるのに、
いまだ収穫ゼロだというのに。
274 :
亜 ◆AQ5p3uIpXQ :03/11/16 08:53
>>273 そうですか・・。前述のとおり、僕は安部公房に関して、あまり良い読者ではありません。
僕よりも欲しがっている人が、たくさんいると思います。
一刻も早く読んで、リサイクルに返したほうが、世のため人のため、かも知れませんね・・。
>>266 ワカタ。保存用と読む用の2冊買ったんだ。
全集欲しいんだけどなぁ。 全部買ったら5,700×29=165,300! 高いなぁ。 でも、こうやって迷ってるうちに入手できなくなってしまうのかなぁ。 そうなったらなったで強烈に後悔しそうだなぁ。 もう直ぐボーナスの季節だなぁ。 うーん…。
1993年死亡なら、 著作権は、日本に属するんだよね
???
281 :
吾輩は名無しである :03/11/17 18:37
高い方の全集の中古市場価格は90000円〜だよな?
282 :
吾輩は名無しである :03/11/17 20:53
公房との拘り合いとして、石川淳 花田清輝 埴谷雄高 大江健三郎などは時々文字で見かけるのですが、 公房は、同様に私の好きな小林秀雄との交流はなかったのでしょうか? 記憶では、花田氏が小林氏をおちょくっているような評論を見た気がするのですが、 もしかしたら、安部⇔小林の繋がりはなかったのかな?年輩の方いらっしゃったら教えて下さいませ。
>>282 公房個人に、あれだけのものを描く力があったか、疑問。
> 公房との拘り合いとして、石川淳 花田清輝 埴谷雄高 大江健三郎
対比とかで、それほど、大きな拘り合いは、ないんじゃない?
つか、公房のことを、よく知る人いるかもしれないんだけどね
公房の作品、性的でないんだよね。
「方船さくら丸」とか読んだけど、他の作家だったら、そうでないだろうに、性的でもない。
>>1 より
> '77年には米国科学技術アカデミー名誉会員に推され、
安部公房が死んだときも、衝撃的だったけど、司馬の方がそう思った、ぼくは。
> 司馬の方がそう思った
追悼特集チェックした
というか、ベトナム戦争を描いた、米国映画と、バトルロワイヤルに、どのような違いがあるのだろうか?
という問題だと思う。
>>283 ???
何が言いたいのかサッパリわからん。
286 :
吾輩は名無しである :03/11/19 13:36
旭川の安部公房展の報告しろや、ゴルァ!
今週の休みに行ってきますよ。>旭川の安部公房展 いまさっき図録が届いた。 これから見る。楽しみだ。
>>287 レポヨロピク。
図録、留守中に不在通知が寂しく……
>>283 ??
ユープケッチャ見すぎてうんこ食った?
いよいよもって意味分からん
293 :
吾輩は名無しである :03/11/22 08:01
図録、届いたが、内容は資料はいいとして、論文というかエッセイというか、 別に大したことない内容だった。しかし、繰り返すけど、資料はいいね。 新潮社から出た(いまもある?)文学アルバムだったっけ? あれよかだいぶ いいね。 旭川は、図録なんてないだろうけど、パンフレットくらいはあるのかな? 「あさひかわ」の安部公房特集の再掲載?
294 :
吾輩は名無しである :03/11/22 17:54
卒論で安部公房の「砂の女」を取り上げることにしたのですが、 図書館に行っても資料が無く困っています。 どなたか使える資料教えてください。 お願いします。
花田清輝。 埴谷雄高。
296 :
吾輩は名無しである :03/11/22 22:12
>>294 『安部公房「砂の女」作品論集 (近代文学作品論集成19)』(クレス出版)
参考文献目録は、谷真介氏のものか桑原真臣氏のものを参考にしたらいいだろ。
ってか、自分でぐぐれよ。
行ってきました。 疲れ果てているので好き勝手に書きますが。 行ってよかった。目にしたことのない資料もあって、行った甲斐あった。 一番印象的だったのは公房氏の仕事間・書斎の写真(別荘のだろうか)。 こまこましたものが雑然と並べられており、 一つ一つ見ていくと面白かった。 ハンドクリーム?やら小さな木製のピラミッド(パズル?)やら。 雑然とはしていても、混沌とした感じはなくて、むしろ何となく小綺麗な印象があった。 文学アルバムの仕事部屋の写真から受けた印象とは違っていたな。 モデルガンやボウガンなど壁から下げられていたり。 CDがラックに入って飾られていたり。 (解説によれば、ジャズ、モーツァルトの小品集などらしい) ビデオテープもあったが、ピンクフロイドの’70sライブの映像ということだった。 ワープロとプリンタ?の並べられた手前に メタルバンドの腕時計が3つ、ポンポンポンと外したなりの形で置かれてあった。 机を挟んだ向こうには、科学事典、科学技術史事典、広辞林、日本語大辞典、六法など 辞書・辞典の類がずらっと並んでた。 公房の葬式の写真やデスマスクの写真などもあった。 陳腐に言うと眠っているようだった。 若くして死んだんだなあ本当にと思った。 思い出されるまま書いたので偏ったレポですまない。
公房の写真、紹介 公房の家族の写真、紹介、 公房自身の撮った写真、 刊行された本の現物、 生前つきあいのあった文学者の 公房関係の文章の直筆原稿、 公房の書いた作品や他の人が書いた公房ゆかりの文章の 載った雑誌類、(手にとって読めた) 葬式の写真、別荘の写真、 劇団関係の資料(パンフレット、台本、ポスターなど) 真知夫人のイラスト、 無名詩集現物、 サイン、 あと「郷土誌 あさひかわ」のバックナンバーの「ご自由にお取り下さい」 文庫本も売られていた。絶版のものは売ってなかった。 世田谷文学館の図録も1400円で売られてた。 (書留代+郵送料で1000円多く使ってしまったちくしょう) ああそれからテレビ置かれてあって「砂の女」「他人の顔」「時の崖」 「おとし穴」その他見れたよ。 もー疲れたんで逝ってるんでわけわからん書き込みですまない
>>297 >>298 ありがとう。期間が短いのでいけないなぁ。「郷土誌 あさひかわ」は
掘り出し物があるかもなぁ。
300 :
吾輩は名無しである :03/11/27 23:44
発言数が少なくてつまらないなぁ。
論理的な男性の皆様の論理的な発言を待っているんですけど(笑)
>>298 お疲れ様でした。
>生前つきあいのあった文学者の
>公房関係の文章の直筆原稿
個人的にはこれが一番見てみたいけど、さすがに旭川は遠い。
具体的には誰の原稿があったんでしょうか?
301 :
吾輩は名無しである :03/11/28 02:27
安部公房より大江を読め。安部より大江の方が優れてると中村光夫も三島由紀夫もスガ秀美も言っているぞ。安部は一昔前の前衛作家ってだけだろ。
302 :
吾輩は名無しである :03/11/28 02:45
>>301 まだ時々、こういうイタイ人を見かけますね。
303 :
吾輩は名無しである :03/11/28 03:03
安部公房が急逝したってどの資料にも載ってるけど 70歳まで生きたなら それほど惜しまれる年齢でもないような気がするが。 もちろん安部ほどの人物が残念だという気持ちはわかる。 でもなあ 40歳で急逝ならわかるけど 70歳まで生きて急逝って言われても そんなに急いだわけでもあるまいし。 まあまあの往生では。
304 :
吾輩は名無しである :03/11/28 03:06
まあ、今時安部読む程イタカアないけどな。
305 :
吾輩は名無しである :03/11/28 03:27
女には安部を読んでも理解できんよ そもそも女が文学を理解すること自体不可能。 編物雑誌でも読んどけ(苦笑)
306 :
吾輩は名無しである :03/11/28 03:34
君にも文学は無理そうだね。
307 :
吾輩は名無しである :03/11/28 03:56
安部ってさ、早死にした御陰でノーベル賞取れなかったとされて、ある意味ラッキーかもね
308 :
吾輩は名無しである :03/11/28 05:24
安部を「一昔前の前衛」でくくるガサツな神経、イタすぎ(笑)。 それに安部ファンって大江ぐらい一通り読んでるだろ。
309 :
吾輩は名無しである :03/11/28 09:07
安部オタ キモイ
310 :
吾輩は名無しである :03/11/28 09:48
安部の小説書いたのが高卒だったら馬鹿で片付けられておしまい そういういみでは興味深い
急逝 安部の場合は若くして死んだってことじゃなくて いきなり死んだって事じゃないの ?
312 :
吾輩は名無しである :03/11/28 11:07
>>310 『カンガルー・ノート』に対して「安部公房してるだけ」と迷言吐いちゃった方でつか?
313 :
吾輩は名無しである :03/11/28 11:38
>>305 誰にだったら公房を理解できるんですか?
>>313 これまでに書かれた安部に関する全ての批評・感想は
すべて嘘と欺瞞と嫉妬に満ち溢れている。
早稲田一文出身の俺のみが安部の唯一にして絶対なる理解者。
315 :
吾輩は名無しである :03/11/28 11:47
「死に急ぐ鯨たち」 廃刊になっちゃったの?もったいないね。 マルケスの短編集が右脳に良いだのいって推薦してあった評論集だよね。
316 :
吾輩は名無しである :03/11/28 12:44
>>314 おぉ、ぜひ「唯一にして絶対なる理解者」のお説を拝読したい。
ささ、書いて書いて(笑)
>>301 その通り、実際にノーベル平和賞を取った、大江の方が偉いに決まってる。
>>315 そんなこと書いてたんだ。エレンディラとかかな?
ちょっと不条理が先行しすぎて中身がないような感じだったけど、
安部公房に似た感じがあると思った。
>>317 誤)平和賞→正)文学賞
偉いかどうかはどうでもいいが。
>>315 「この際言わせてもらえばだねー、クノップ辺りに全権移譲して
鬼院先生にもう一度働いてもらう、それでいいんじゃないの?」
321 :
吾輩は名無しである :03/11/28 19:30
>317 なんか笑った。 なんで文学賞と平和賞まちがえんねん! まあ、安部が存命なら、安部が取ったであろうってのはさんざんガイシュツの話ですけどね。 自分、大学で今福竜太の講義受けてて、安部公房の死後に書斎調べて、「飛ぶ男」が出てきた、なんて話を聞いてわくわくしてました。 でもそのクラスで安部読んでる人って聞かれて手挙げたの自分含めて二人だったなあ…
322 :
吾輩は名無しである :03/11/28 21:08
最近の作家で安部公房みたいな作風の作家って誰かいない?
直木賞の方にいるかもね
つまり純文学の領域ではいないってことか?
>322 アンパンマンつーか、「信長」と呼ばれてました。髪型が。
327 :
吾輩は名無しである :03/11/29 00:25
安部公房よりおしゃれ公房
328 :
吾輩は名無しである :03/11/29 19:49
「鞄」ってサラリーマンとかを皮肉ってるの? 自由意志で生きていない人?
329 :
吾輩は名無しである :03/11/29 23:58
>>305 あーあ、まだここに女は女はって言ってる人がいるね。
プロレス雑誌でも読んどけ。
330 :
吾輩は名無しである :03/11/30 00:03
大江の方が上に決まっとる!!!
なんだか馬鹿が紛れ込んでおりますね。
332 :
吾輩は名無しである :03/11/30 01:57
棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒 棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒 棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒 棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒 棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒 棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒 棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒 棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒 棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒棒
333 :
吾輩は名無しである :03/11/30 02:18
安部公房の身長はどれぐらいだったの? 結構でかそうなイメージはある。
三島よかでかいのは確実
336 :
吾輩は名無しである :03/12/01 00:24
なんか荒れてるな。まだSF板のスレのほうがまともだ。 厨房が多すぎるよ、文学板は・・・。過疎化もすすむわ。
337 :
吾輩は名無しである :03/12/01 00:58
>>328 偶然を装った必然。無数の必然の塊が偶然。
「自由」は何らかの「束縛」が無ければ発生しない。
即ち、一定の法則に支配されて一喜一憂する 事が真の「自由」なんじゃないかってこと。
高校生の時、「砂の女」の読書感想文でそんな風なことを書いたなぁ。
うーん、評論以外の内容が出てこないと、 ツマラナイのかも。
341 :
吾輩は名無しである :03/12/01 09:23
>>333 たしか160pちょっとという気がしたぞ。
小さい。それにあの顔はマズイ。
342 :
吾輩は名無しである :03/12/01 10:48
>>337 「鞄」に進むべき道を限定された青年に対して作者はあくまで
否定的じゃない?
>>342 大分前に読んだから「鞄」に関しての作者のスタンスを忘れたけど、登場人物を「型」にはめるのが安部の手法だからね。
「真の自由」って書いたから語弊が有るけど、実は自由なんて無いよって事。
安部本人のイデオロギーからしても、「自由」を肯定することは恐らく無いはず。駄文でスマソ
>>343 なるほど。人の意志決定は往々にしてそうしたもの
ということか。もっと読んでみます。
345 :
吾輩は名無しである :03/12/01 13:49
昨日、川端と三島の対談番組やってたけど安部氏のは無いのかね。
346 :
吾輩は名無しである :03/12/02 17:30
あげる
347 :
吾輩は名無しである :03/12/02 18:28
安部公房の映像見たいなー。 結構残ってるとは思うんだけど・・・
348 :
吾輩は名無しである :03/12/02 23:48
文庫のカバーの内側の安部の写真は多少ダンディーに写ってるけど、 正体はちびのネヅミ男みたいなヤシだぞ。
349 :
吾輩は名無しである :03/12/04 11:42
保守
もう少し長生きすればサトエリに尺ってもらえたものを
351 :
吾輩は名無しである :03/12/04 15:46
鞄は運命の象徴。 自分の思い通りにはならないってことさ。
映画音楽か何かの、コンピレーションアルバムの監修とかもしてるみたいですね。 他にも知られざる仕事みたいなのってあります? あと、『榎本武明』読み始めて、まだ最初の方なんですが、これは実際の話なんですか? 公房自身が取材でおっさんの話聞いて、それで書いた話なんでしょうか?
353 :
吾輩は名無しである :03/12/06 15:07
昨日箱男とカンガルノートかりたんだが、箱男から読み始めてしまった…カンガルノートの内容がひどく気になるのでカンガルノートの大体のあらすじを教えてくり…
足にかいわれだいこん
355 :
吾輩は名無しである :03/12/06 15:57
カンガルーノートは、取り留めのない夢の話を聞かされてるようで、 正直つまらんかった。
356 :
吾輩は名無しである :03/12/06 18:21
>>353 「カンガルー・ノート」は、すねにかいわれ大根生えてきてしまったサラリーマンが、
病院行ったら自走ベッドに乗せられて、賽の河原やあちこちを旅して回る物語。
最晩年になって、「壁」の頃のスタイルに回帰したような寓話テイストが興味深い。
「飛ぶ男」に行き詰まったあげくのリハビリ作だろうが、主題が見えないイメージの連鎖を、
どう捉えるかで評価は変わる気がする。
357 :
吾輩は名無しである :03/12/06 21:02
大学の時に安部公房にはまった。 でも絶版ばっかりなんだよ。 登場人物の会話がやたら論理的…
レスアリガトン
359 :
吾輩は名無しである :03/12/07 19:41
清順のツィゴイネルワイゼン見て安部公房思い出した・・
360 :
吾輩は名無しである :03/12/08 17:37
カンガルーノートは オタスケオタスケオタスケヨ オネガイダカラタスケテヨ ヒトツヤフタツミツイツツトオニモタラヌミドリゴガ・・・ とか言う唄が好きだった。厨房の頃暗唱してたよ。作品の内容はほとんど覚えてないけどな。w
361 :
吾輩は名無しである :03/12/10 00:37
モランボンはカプカプ笑ったよ って何に載ってた?教えてちょ
362 :
吾輩は名無しである :03/12/10 02:43
kapukapu
>>355 カンガルーノートも方舟〜も、前半部分は誰が読んでも面白いよね。
でも後半は加速度的に難解になっていく。
きっと工房先生も話の導入部分で読者が離れるのは避けたかったんだ。
364 :
吾輩は名無しである :03/12/10 03:11
難解というか、散漫としすぎているような気がしました。>カンガルーノート、方舟 一読しただけだから、そろそろ読み返すべきかな。
安倍工房は結構小説書くのにかなりの時間を費やしてたみたいだから、散漫ってことはないんじゃないかなぁ。 もれは読み返したとき、方舟は良かった記憶がある。 カンガルーはあんまり良くなかった。 もちろん両方とも始めは読む途中で挫折したりした。
366 :
吾輩は名無しである :03/12/10 21:56
僕は安部公房の作品のなかでは第四間氷期が一番おもしろいと思う
367 :
吾輩は名無しである :03/12/11 00:36
わかりやすさなら飢餓同盟が最強だな
368 :
吾輩は名無しである :03/12/11 01:23
難解かなあ… 未完のカンガルーはともかく、方舟は非常に明快に思えたけど。
「速度の違う風の擦れる音」 ↑ この表現使いすぎ。
372 :
吾輩は名無しである :03/12/12 19:19
abe
373 :
吾輩は名無しである :03/12/12 21:46
うほほーい
374 :
吾輩は名無しである :03/12/12 22:54
榎本武揚はよかったな。 旧時代への忠節が、新時代で反逆とされる矛盾。
375 :
吾輩は名無しである :03/12/14 22:35
a
376 :
吾輩は名無しである :03/12/14 22:36
b
377 :
吾輩は名無しである :03/12/14 22:36
e
378 :
吾輩は名無しである :03/12/14 23:36
衝撃を受けますた。 小説の可能性のイメージを広げてくれた偉人です。
test
380 :
吾輩は名無しである :03/12/16 03:39
フセインもきっと箱男になりたかったんだよ……
381 :
吾輩は名無しである :03/12/18 19:32
以前、話題になっていた安部公房は医者か否かということですが、 文献が発見されました。 安部公房全集の六巻に収録されている記事で 芥川賞・直木賞作家のその後という雑誌記事なのですが そこで安部公房はこう答えています。 学歴を書くとなると非常に困る。東京大学医学部卒と書くと 間違いではないかと必ず質問が来て、経歴を信じてもらえないのだ。 なら医者なのかと向こうが聞くので、そうです確かに医学士の免許を 持っていますと答えても、相手は半信半疑なようだ。 私は大学に行かない学生だった。もう作家として活動していたからだ。 授業に出ない学生として東大で二番目くらいだったろう。 成績の悪さは一番だったろうが。
382 :
吾輩は名無しである :03/12/19 01:13
>366 禿同。第四間氷期あげ
383 :
吾輩は名無しである :03/12/19 03:48
∧∞∧ (*‘ω‘ )ノ ( ) U U
384 :
吾輩は名無しである :03/12/19 03:49
∧∞∧ (*‘ω‘ )ノ ( ) U U
385 :
吾輩は名無しである :03/12/19 03:50
∧∞∧ (*‘ω‘ )ノ ( ) U U
386 :
吾輩は名無しである :03/12/19 10:57
まあなんでもいいんだけど、 おんなにだけは安部公房を読んで欲しくないね。
何でだろう?でも安部公房展にいっぱい来てたよ、女の人。 若い人も多かった。 おばさんもいたけど、安部公房って当時どんな感じだったんでしょう? 女性ファンもたくさんいるような第一線の流行作家みたいな感じだったんですか?
389 :
吾輩は名無しである :03/12/20 04:22
>>388 古本屋で見た雑誌では、
「特集:70年代の前衛・安部公房」。「前衛」として
堂々背表紙を背負う存在だった。たしか「解釈と鑑賞」。
(当時はまだ今のような雑誌じゃなかったはず……)
同じような文学系の雑誌ではSF扱いされていたね。
思い出したけど「デンドロカカリヤ」と
その発展形の作品を読み比べるのが好きだった。昔。
390 :
吾輩は名無しである :03/12/20 04:45
当時から共産主義文学だよ。 安部の作品はほぼ全て、共産主義のメタファーとして解釈できるんだから。 それから女は安部読むなよ。
またか…
安部(・∀・)イイ! あ、あと安部公房読む女は好きです。 孫の里沙ちゃんも読んでるみたいだし。
393 :
吾輩は名無しである :03/12/20 21:33
『方舟さくら丸』のサイン会において、 「男ばっかしで女がいないんだよ」と安部はこぼしていたが。 今なら女性ファンに囲まれて五木寛之みたいになれてたかも。 (なわけないか) ちなみに私の友人で安部ファンは全員女性である。
394 :
吾輩は名無しである :03/12/21 01:40
おれは安部を愛する! おれの青春は安部を抜いてはありえなかった! 箱男に憧れ、第四間氷期に頭を殴られ、おれは社会に出た。
読者の傾向が、傾倒するか、定番だけ抑えて投げ出すかで二分化できる作家。 俺は前者なんだけど(;゚Д゚)貧乏学生に全集は手が出ません。 文庫化希望。
396 :
吾輩は名無しである :03/12/21 15:08
いわゆる無名詩集ってのが入ってるのは全集の何巻でしょうか。 WEBで探してもその情報なし。 公房ビギナーなもので、教えていただけないものか・・・。
ん〜、安部公房よくわからないんだよなぁ。 砂の女とか赤い繭とかは一応目を通してみたんだが、結局何が言いたいか分からないし、 文も一見悪文とも思える書き方だし・・・・ いや、別に阿倍公房がダメだといってるわけじゃないんだ。 ただ、皆は具体的に阿倍公房の文のどういうところが好きなのか聞かせて欲しい。
髪がもじゃもじゃなところ
399 :
吾輩は名無しである :03/12/21 17:40
>>396 無名詩集は、全集の第1巻に入っています。
これと未公刊初期作品のために、この巻だけは手に入れたいもの。
400 :
吾輩は名無しである :03/12/21 21:25
燃えつきた地図ag 私は心理屋ですが、主人公が世界との関係を喪失していく様は世界没落妄想 にも通ずるものがあって、安部先生がどうしてそういった世界を描き出せた のかということに興味を覚えます。
401 :
吾輩は名無しである :03/12/21 21:50
燃えつきた地図俺も好き。 「団地は人生の整理棚」とか、「暦にないある日、地図にないある場所で」とか、 「帰ってくるために出かけてゆく」とか、はっとさせられる表現がたまらん。
>>397 かなり前に「理性の裏側に幻想が透けて見えてくるところに」
安部の魅力を感じると書いたことがあるんだけれど、
少し補足すれば、SFや推理小説のような論理的な文章でありながら
安部を読んでいると、そうした論理や理性といったものの裏側から
何か「奇妙さ」や「無気味さ」や「不条理」が滲み出てくる感じがする。
それで
>>400 氏が指摘したような特徴というのは
おそらく作家自身に奇妙な性癖があったんじゃないかと思うよ。
『砂漠の思想』などのエッセイ読んでてもそれが窺われる文章あるし。
また、文章表現における魅力としては
>>401 氏に同意で、時折「はっとさせられる表現」に出会う。
ああ、この比喩の使い方ハマッテル! って度々感じてたっけ。
(最近はほとんど読むこともないんだけれど)
403 :
吾輩は名無しである :03/12/22 01:34
戯曲が好きだ
404 :
吾輩は名無しである :03/12/22 04:04
>>401 それのどこが「はっとさせられる表現」なの?(失笑)
>399 僕は元来詩が好きで、安部氏の小説を読んだときに、 この人は間違いなく詩人向きだと思いました。(勿論小説はすごかったけど) のちに彼が詩を書いていたと知って、 その詩人としての側面を知っておきたくなりました。 とりあえず図書館でゲトーします。 レスサンクスコ
406 :
吾輩は名無しである :03/12/22 11:26
407 :
吾輩は名無しである :03/12/22 12:36
401氏の例はおいとくとして 安部氏にはたしかにうまいレトリックはあるよな。 『安部公房レトリック事典』『安部公房文学語彙辞典』 を読んだ人いたら感想ほすぃです。
408 :
吾輩は名無しである :03/12/22 12:55
この人平常時にはどれくらいの語彙があったんだろ? 小説では意識して難語控えてたんでしょ
工房のレトリックは凄いの一言。 アレは天才だわ。
公房の作品ってビデオドラッグ的と言うかキマっちゃってる状態っていうか そんなような感覚を与えてくれて精神的に気持ちいいなぁ。
411 :
吾輩は名無しである :03/12/22 19:49
遅レスだけど 「クラムボンはかぷかぷわらったよ」は 宮沢賢治。 作品名は忘れた。
412 :
吾輩は名無しである :03/12/22 19:53
「やまなし」というらしい。 検索したら出てきた。
413 :
吾輩は名無しである :03/12/23 01:46
『死に急ぐ鯨たち』もいいだろ? 賭をしてみよう。〜分後に生きていられるか? 安部公房は「無名性」「アイデンティティ」が鍵語だと 本人が仰っているところを超えていくのが難題かと。
414 :
吾輩は名無しである :03/12/24 22:09
別巻マダー?? 学部生だった時に卒論で使おうと思ってたら、とうとう修論で使うことになりそうだよ。
質問です。 新潮文庫で読める安部公房の戯曲は、 「幽霊はここにいる 奴隷狩り」「友達 棒になった男」 この二冊でいいのですか。他にもあったら教えてください。 新潮文庫です。はい、絶版になっていてもかまいません。 実際「幽霊はここにいる」のほうは絶版で古本屋で多少、値がはりました。 「ちんば」という差別用語がでてくるせいなのだと思いますが。
416 :
吾輩は名無しである :03/12/25 15:31
>>415 そんな理由なら、安部公房全集はすでに絶版でつか?プ
417 :
吾輩は名無しである :03/12/25 15:38
あとは緑色のストッキングか?
418 :
吾輩は名無しである :03/12/25 15:42
「未必の故意・緑色のストッキング」 もありますよ。>415
>>417 >>418 ありがとうございます。
調べてみたらたしかに新潮文庫からでています。
残念ながら絶版のようですが。
新潮文庫から三冊でている戯曲集の中ではおそらく後期の部類に入るのでは。
どうせなら三冊とも読みたいけど、そう調子よく入手できるかどうか。
とりあえず三島戯曲の次に安部公房さんの戯曲を読もうと思っています。
なんでも「幽霊はここにいる」は去年紀伊国屋サザンホールで再演されたらしいです。
>>415 遠藤周作の「私が・棄てた・女」では「びっこ」という表現が修正されたりしているので、
ひょとしたらそういう事情かなと思ってみただけです。
たぶん単に売れなくなった=誰も読まなくなったからなのでしょう。
自分にレスしてしまったのは間違え、本当は
>>416 さんあてです。
来年こそは、別巻でるんだろな!!!!
423 :
吾輩は名無しである :03/12/31 23:47
公房の撮る写真もいいね。 廃墟や都市の何気ない部分を切り取るのが上手い。 全てにおいてセンスありすぎる・・・。頭良すぎて性格ひねてたんだろうか?
424 :
吾輩は名無しである :04/01/01 00:01
あけまして
おめ
でとう
427 :
吾輩は名無しである :04/01/05 21:03
やっぱ卒論書いた人って全集出てるの全巻・公房関連の書籍あらかた・先人らの公房論文すべて 読んだのでつか? そして保守
全集って小説だけでなくて、インタビューとか記事とか全部載っていて面白いね
429 :
吾輩は名無しである :04/01/06 11:48
全集ってさ、でっかくて白いのあるっぺ? あっれなんだぎゃ?
壁
僕も壁になりたい
432 :
岡崎ワールド :04/01/07 19:25
その壁に魔法のチョークで絵を描きたい。
俺ならまず、魔法のチョークをさしあたり100本書く。 みなさんはどうだこのデンドロカカリヤ!
434 :
吾輩は名無しである :04/01/07 20:56
私は壁に壁を描く。
ぼくは、壁を燃え尽きた
436 :
吾輩は名無しである :04/01/08 23:26
植物になるのに1000デンドロカカリヤ
437 :
吾輩は名無しである :04/01/09 01:05
機械になるのにR-1000号
438 :
吾輩は名無しである :04/01/09 02:58
ほうらお手手が透けてきた。 おまいらお薬飲みなさい。
おたすけおたすけおたすけよ おながいだから たすけてよ
440 :
吾輩は名無しである :04/01/09 21:04
古本で「カーブの向う ユープケッチャ」 購入! 楽しみ〜。
441 :
吾輩は名無しである :04/01/09 21:34
ニュース見た人いる? こないだの京都府宇治市の小学校に乱入して児童二人(?)に暴行した事件は 安部公房の小説をヒントにしたんだって。 タイトルも紹介してたけど、ビックリしすぎて忘れた。
ほんまかいな。どの辺がヒントになったんですかね?
444 :
美香 ◆FE5qBZxQnw :04/01/09 21:57
けものたちは故郷をめざすって他の安部公房の作品と全然質が違うね。 他は空想モード全開なのに、凄くリアルだし。 ちなみにこれがデビュー作なのか?
446 :
35歳 主婦 ◆baeGuFHffI :04/01/09 22:14
安部公房って前に新潮文庫で出てるやつ全部読んだけど あんまり記憶無いなあ・・ 「ウエー」が出てくる戯曲や「幽霊はここにいる」(?) 「未必の故意」も良かった。 また読みたくなったな。
榎本武揚の方が他と違うと感じたけど。
砂の女が誰だったら逃げずにいられますか。 とりあえず井川遥なんだが、 何日持つだろう。
449 :
吾輩は名無しである :04/01/09 23:39
講談社文芸文庫で出てる「終りし道の標に」が長編小説の 一作目だよね。最近読んだけど、「安部もいわゆる若書き をしたんだなぁ」と思った。自分の表現したい思想を 悪い意味で哲学的な(抽象的な)言葉で打ち出していて、 読みにくいことこの上ない。でも、これが後に寓話的な 「壁」となって芥川賞作家になり、果ては「箱男」まで 突き抜けてしまったのかと考えると感慨深かった。
450 :
おさむ ◆UvGJoaFDw6 :04/01/09 23:42
んっと、安部公房はカナーリ哲学的ですよ。
451 :
吾輩は名無しである :04/01/10 09:49
宇治の小学校の事件は、関西圏では新聞に「人間そっくり」のあらすじまで 出てたし、テレビのニュースでも新潮文庫の「人間そっくり」が紹介されてた。 こんなことで安部公房の名前が出てくるとは……犯人は「人間そっくり」が好きで 何度も図書館で読んでいたらしい。
452 :
吾輩は名無しである :04/01/10 12:43
不謹慎だけど、これが安部公房再評価のきっかけになって 絶版が再発されたらなぁなんて思ってしまいました。 許してください。 しかしで鹿マスコミが煽ると馬鹿PTAも騒ぐからなぁ… 逆も有り得るんだよね、今の世の中。
453 :
吾輩は名無しである :04/01/10 12:45
ああ…で鹿マスコミになってる……欝だ…
この事件で安部公房作品は再評価どころか小・中学校で有害図書指定となる伊予柑。
あ〜あ。
別巻も結局出ないで終わる伊予柑
>>449 私は前にもここに書いた者だが、その若い想いが私は一番好きなんだな。
その読みにくい中に見え隠れする彼の想いがじわじわにじみ出ていて、
そこでもがいている姿と死んだ友人に対するそれがじつに私の想像を刺激するんだよね。
『ああ、旅はやはり絶えざる終焉の為に……。』
ここでやはり≠チてとこがいいんだよな。
若書きって言葉あるんだね。 そういうの好きだ。音楽でも。
おまいら、教科書に安部作品あった? 漏れは高校のときに『赤い繭』があったが、最悪なくなるのかなぁ?
460 :
吾輩は名無しである :04/01/11 12:29
「空飛ぶ男」があったよ。 しかし内容やらないで飛ばされた…( ´Д⊂ヽ 昔のスレで統計?とったら、 「棒になった男」「鞄」「赤い繭」「空飛ぶ男」が 教科書に載っているという話でした。
076 [04/01/10 18:37 ID:3REMAwpT] 名無しさん@4周年 <> 安部公房の小説は規制すべきだな。 (;3;)
題名忘れたけど、橋の下の川あたりで象が燃えるやつが入ってた。
>>459 こんなので無くならないでしょう。
「公然の秘密」か 他のところで聴いたら笑う月の方の「鞄」が載ってたらしい 笑う月ってのは短いから教科書に載せやすいのかね
あ、空飛ぶ男か。 一瞬飛ぶ男かとおもってびびった。 漏れは演劇部で『友達』やったら、力量がなくてしらけられた(つД`)
>>465 文庫「笑う月」にのってるのとは終わり方とか違ってた。
漏れは教科書の方が好きだったな。
教科書捨ててしまって手元になくて、うろ覚えなんだけどいいかな・・・。 「いいねえ、空を飛べるなんて。ずいぶん便利なのじゃないのかな。」 「簡単なんですよ。ほら、この薬。これを飲むだけなんです。 飲み下して、30分も待ってみなさい、あなたも空を飛べるようになる…」 「ぼく」、「ここに空を飛ぶ男がいるぞ!」 叫ぶ。 逃げて行く男の後ろ姿。 いずれ泳ぎ続けるのは、憎悪の海。 とかいう感じだったと思う。終わり方も何も、全然違う話のようだったなあ。 教科書所持してる方、フォローおながいします。
自分も高校の教科書に空飛ぶ男が載ってました。 で、うろ覚えですが、「いずれ泳ぐは、涙の海」という一文で終わっていたかと思います。 全集とか読んだこと無いので、既出だったりしたらごめんなさい。
あれ、憎悪は指だっけ。 憎悪の指。
面白そうですねぇ。 ぼくのときは、『赤い繭』でクラスの半分以上が寝てました。 全集持ってる人っていますか?
7巻だけ…( ´∀`) 古本屋で500円だったから。 全巻欲しいもんだ。
473 :
美香 ◆FE5qBZxQnw :04/01/12 09:30
>>471 昭和45年発行の「安部公房戯曲全集」の美品が千円で売っていたので先日購入。
初期・中期の作品が中心で新潮文庫に入っているのとかぶっているのも多いんだけど。
「未必の故意」「緑色のストッキング」「ウエー(新どれい狩り)」は入っていない。
以前に古本屋で買った新潮文庫「どれい狩り・幽霊はここにいる」がかなり汚いので、
大好きな「どれい狩り」をぜひきれいな本で再読したいと思ったのが購入の理由。
この戯曲全集に入っているので読んでいないものは、
「快速船」「可愛い女」「巨人伝説」「城塞」「おまえにも罪がある」。
とくにお薦めってありますか?
とにかく「どれい狩り」が好きで、「どれい狩り」よもう一度!と思っているのですが。
ぜんぶ読めと? 「ウエー、ウエー、ウエー(哀しげに)」。
この戯曲全集を見てみたら、安部公房さんの戯曲の演出は千田是也が多いとのこと。
先日、千田是也著「演劇入門」(岩波新書)を読んだばかりなので偶然にびっくり。
あとアーサー・ミラーの翻訳で以前ご縁があった倉橋健も「征服」「快速船」の演出をやっていますね。
意外なところでつながっているものだと思いました。
474 :
ファロスマン ◆WBRXcNtpf. :04/01/12 11:14
>>473 美香は文学板のNo.1コテ!
それはみんな認めているから、名無しで変な自演をしないで、
安心して、自分を表現するほうに、専念したほうがいいと思うゾ。
気まぐれに名無しで書き込むけれども、
自分を誉めるなどといったような自演をしたことはない。
だいいち見よ。
このスレの
>>444 に書き込んだレスは見事に放置されている(w
では、いまから「快速船」を読む。
477 :
吾輩は名無しである :04/01/12 13:36
文庫、水中都市・デンドロカカリヤだけ見つからん! すっきりしないよう!
478 :
吾輩は名無しである :04/01/12 14:41
>477 まじで!?「死に急ぐ鯨たち」や「未必の故意・緑色のストッキング」見つけたの? 「水中都市・デンドロカカリヤ」なんて(なんてと言ったら悪いけど) すぐ見つかるよ。 気長に頑張りなや。
地域によって手に入れやすさってあるのかな? 俺は近所の古本屋だけで文庫はほぼ全部集まりました。 未必の故意はまだですけどね。これは新潮じゃないですよね?
新潮ですよー。>未必の故意 私も近所の古本屋だけで、あとは未必の故意のみです。
「死に急ぐ鯨たち」 ある日突然ブクオフで発見した。 講談社文芸文庫の「終りし道の標べに」は (新潮で持ってるし、講談社のって表紙に面白みがないから買う気ないけど) 古本屋でも見かけたことないな。 中公の「榎本武揚」、「新版」って書かれてるのと何も書かれてないのとあるけど 中身違うのかな。
ということで 文学板住人の総意により 美香がワーストNo.1コテに決定しますた みんなこれから美香をみかけたら 「オバサーーーーーーーン!」と言うように! 以上
放置できない馬鹿はどこの板にもいる。
お願い。美香は来ないで。 荒れるから。
「けものたちは故郷をめざす」がデビュー作なのかい?
私の高校の教科書、『赤い繭』が入ってました。 アレ読んで安部公房に物凄くハマったんで、 授業で飛ばされた時は切なかった。 でも、後で『鞄』を授業でやったという友達から聞くと、 「読んだ時は面白そうだったけど、 授業で「ここの表現はこういう意味だ」みたいに細切れにされて、 面白いと感じなくなってしまった」 とか言われたので、やらなくて良かったのかも、とか思う。 『燃え尽きた地図』で完全に転び、何冊か読んだけど、 このスレでは評価低いっぽい『カンガルー・ノート』は割と好きだなぁ。 『密会』とかの方がわかりにくいと思う。 『第四間氷期』人気っぽいので読んでみます。
短篇除いて最駄作ってなんだべ? 飢餓同盟か?
488 :
吾輩は名無しである :04/01/13 02:08
「公然の秘密」が授業でやったとき、クラスの解釈がいじめとかに波及したのは面白かったなあ。 先生とかすげーうれしそうにみんなの解釈聞いてるの。 「ここの解釈はなあ、こうだ」とかそういう授業じゃなかったな。というかそのせいで その先生は、職員室の評判悪かったけど。 読み直したくなってきた。
緑色のストッキングのハードカバーを、駅の『ご自由にお持ちください』コーナーで見つけた漏れはついてる? 漏れが一番すきなのは箱男かなぁ。 何回も読んでる。
美香氏ね!
491 :
吾輩は名無しである :04/01/13 11:09
>>481 新潮文庫は改訂版。講談社のは初刊のもので内容ちゃいますやん。
美香は創価学会員
>>491 そーなんですか。知らなかった。いいこと聞きました。
494 :
吾輩は名無しである :04/01/14 06:09
弟四間氷期読んだ。凄い。 未来は、日常的連続感へ、有罪を宣告する。
495 :
吾輩は名無しである :04/01/15 09:00
>>494 確かに凄い弟だ。
「だい」で変換できるから間違えやすいな。
揚げ足とってしまったが、俺も第四間氷期には衝撃受けた。 未来が現実を裁くという、理解はできてもおよそ体感はできないテーゼを、これだけリアルに読者に体感させるのは 見事だと思う。 人体に改変をくわえる技術をもって環境の変化に適応しようという方法論にも現実感がある(厳密にはちょっと無理な部分もあるらしいが)。 ディティールへのこだわりも安部作品の特徴。
別巻には興味ないんでつか? ここの人たちは。 もうでない? 新潮社に電話しても、いい返事返ってこなかったでつ。
498 :
吾輩は名無しである :04/01/15 23:01
安部の輝かしい傑作「壁」も獲っている芥川賞が、完全に汚れの賞にまで落ちた… しかも女・子供の作文に… 折れなんと言われても芥川賞の方が上だと思ってたけど、ほんとに今は直木賞の方が上になったんだなぁ。 ああ、審査員もアホばっかだしショウガナイカ。
499 :
吾輩は名無しである :04/01/15 23:09
>>497 私も去年メールで質問したが未定って言われた。
今年も命日にメールしてやる。なんか怖いねw
>>497 興味ある人も少なくないんでつよ。
うるさいベッカン魔の
他人のふりみてわがふり直せでこらえているのでつよね。
でも別巻厨微笑ましい。 卒業できそう?がんがれ。
安部作品を読んだような衝撃はもう来ないのか……。 芥川賞ってなんだろうな。
ていうかもう別館諦めてるけどな。オレ
>>503 でも、新潮社のHPでは未定のままだしな。
なにで手間取ってるんだろ???
手間取るっていうか、出さないっていうと文句言われるから未定にしてるだけでは?
506 :
吾輩は名無しである :04/01/17 02:08
>>502 来年から茶川賞に名前が変わったってよ。
そんなヒドイの?今の芥川賞。 スレ違いで悪いけど、実はまったくノーチェックだったりする。 たしか壁に賞やったときもオマケみたいなもんだったと聞いたが。 当時じゃ壁は早すぎたらしいが今読んでも新鮮なのが素晴らしい。
と、思っていたらガキ二人にあげちゃったのね…。 日本が世界に誇るべき芸術の指標は前衛や美学からビジュアルになったってわけだ。 (・∀・)まあこの状況がしばらく続けば 斬新さを志す第二第三の公房がひっくり返してくれるかもね。
>>473 だれもレスしてくれないから自分でレスをする。
>「快速船」「可愛い女」「巨人伝説」「城塞」「おまえにも罪がある」
どれもそれなりにおもしろいから読んで損はない。
ひとつだけといわれたら「おまえにも罪がある」かな。文句なくおもしろい。
内容紹介は↓
http://book.2ch.net/test/read.cgi/book/1058920850/388n どうせだれも教えてくれないだろうけど。
どこかに安部公房の戯曲一覧はないですかね。
ここまできたらぜんぶ読んでしまいたい衝動にかられているのですが。
引き続き、新潮文庫「未必の故意・緑色のストッキング」の情報を求めます。
510 :
安部公房スレ住民 :04/01/17 10:45
ここは砂に埋もれて死にそうな未亡人のようなコテのいるインターネットですね。
まだ話題性があるだけ、ハリガネムシよりはマシなんじゃない。
所詮そのうち壁に取り込まれて消えるような存在。
壁を読んだのですが、直接の話の流れは分かったし、文にコミカルな感じさえして面白かった、というのが第一印象です。(コミカルって言ったら語幣はありますが) ただ、深いところまで汲み取れませんでした。 結局、「壁」は何を象徴、比喩しているんでしょうか? 存在?肩書きなどのしがらみ? また、一番最後の 「見渡す限りの曠野です。 その中でぼくは静かに果てしなく成長してゆく壁なのです。」 というのも加わり、ますます分かりませんでした。 「壁」、どうやって解釈するものなのでしょうか?みなさんの意見を教えていただけたら嬉しいです。
515 :
吾輩は名無しである :04/01/17 21:20
>>481 改版(1990年)は公房自身の修正を反映させた上に活字を大きくして読みやすくした。
巷では新選組が大流行、大河ドラマも新選組だが、全く違う視点からの読み物として、
この榎本武揚は必読書だね。
>>514 ピンクフロイドのThe Wallを聴くことも理解の一助となろう。
美香ってまだいるのか
「燃えつきた地図」の最後の部分、誰の視点で書かれているのでしょうか?
518 :
吾輩は名無しである :04/01/18 04:25
それは あなたです
We don't need your education って奴ですかね、 アナザー・ブリック・イン・ザ・ウォール。 ロジャー・ウォーターズのイデオロギー全開のアルバムでしたね、あれは。 でもあんまり安部との共通点はないように思います。 これが唯一の全米ヒットというのはむちゃくちゃ腹が立ちますよ、マジで。
520 :
吾輩は名無しである :04/01/18 04:56
天才すぎて凡人の漏れにはなかなか理解できない。 でもなんかわかるような気がするから不思議だ。
他人の顔あんまり面白くなかった
>>521 そういうヤシけっこういるんだよな
どのへんがダメなのん?
523 :
吾輩は名無しである :04/01/18 16:08
ドナルドキーンてちょくちょく見るけど安部の研究者?
どっちかっつーと三島の友達 奥の細道を英訳した人
525 :
吾輩は名無しである :04/01/18 18:10
526 :
吾輩は名無しである :04/01/18 18:26
愛人に会いに行くのに某氏からお金借りた。
527 :
吾輩は名無しである :04/01/18 18:31
砂の女読んだんですが思い切り理系っぽくてなんか疲れました 理系っぽくない作品ありますか?
528 :
吾輩は名無しである :04/01/18 19:15
スマン、漏れもこの人の作品で「砂の女」以外は シラネーんだ。 でもなー、理系だから「砂の女」を書いたのかなー。 つーか、それって、理系に対する侮辱だと思えるんだが。 (当方、理系)
529 :
吾輩は名無しである :04/01/18 19:52
すまん。理系ぽい作品て意味がわかるようで、よくわからん。 俺は、「人間そっくり」「箱男」「箱舟さくら丸」が好きだね。
530 :
吾輩は名無しである :04/01/18 23:06
>>528-529 そうすか。
理系っぽいって言うのは、冷徹な理屈こねくり回してるような印象かな、
いやいや、頭脳なら理系のが断然上でしょーな
分析好きだから小難しいとこは流せばいいんじゃないの? 砂とか蝿とかに興味ない理系がほとんどだろうし…
532 :
吾輩は名無しである :04/01/18 23:21
まあ、そうだな・・
>>いやいや、頭脳なら理系のが断然上でしょーな ・・・。
安部公房が理系だって意見に、このスレの住人は異論ないの? 俺はこの人の思考実験的な掛け合いとかは哲学すら感じるけど。
砂の女はともかく俺はこの人の思考実験的な掛け合いとかは哲学すら感じるけど。 棒とかの短篇に多いかな?
つーか、この手の人に文系理系を語るのが愚か
お化けが街にやって来たってどうなの。 つか、編年体キライ
実はおばけとか幽霊好きねこの人。
539 :
吾輩は名無しである :04/01/19 14:30
俺はそういう非科学的と呼ばれるものに興味があるというのは小説家には 必要だと思うが・・・
おばけとか、単語が直接的だねこの人。 解釈は自己流だけど納得させるし。 小説書きらしさと、らしくなさが同居してるから理系を感じるのかな?
おばけとか、単語が直接的。 解釈は自己流。んで納得させる。 まさに独自の理論武装。 (*゚Д゚)僕もほすぃ。
やばい… なんか似たような内容二連書きしとる
ミニマルなスレですね
544 :
吾輩は名無しである :04/01/20 01:54
高校の現代国語の教科書によく「鞄」が掲載されていますね。 初めて授業で習ったときは難解な作品だなぁと思い 作者の真意もよく分からなかったのですが、 いま読むとなかなか凄い作品ですね。こんな表現があるのか!って感じで
545 :
吾輩は名無しである :04/01/20 02:10
現実世界と小説世界の差異を説明で埋めようとはしない。 冒頭に定義した命題にそって論理を展開した結果が示されてゆく。 なぜそうなるのか、ではなく、演繹された結果が示される。 我々は老練な数学者が手慣れた手つきで砂の上に描く証明をただ見ていればよいのだ。
546 :
吾輩は名無しである :04/01/20 02:23
教科書では赤い繭だったわけだが・・
あるべき概念に向かってリルケは100歩進んだ。公房はじっと前を見詰め、時偶思い出したように一歩進んだ。鴎外や漱石はそのスタート地点がどこか知っている事を自慢していたに過ぎない。
548 :
35歳 主婦 ◆baeGuFHffI :04/01/20 21:12
質問です。 新潮文庫で沢山出てますけど 安部公房の全作品の中ではあれはほんの一部なんですか?
549 :
吾輩は名無しである :04/01/20 21:15
主だった作品はそこそこ網羅しているが、全作品にはほど遠い。
550 :
吾輩は名無しである :04/01/20 21:27
>>548 便乗して新潮文庫の絶版のものをまとめてみました。
>>269 >>272 >>273 参考
「石の眼」
「夢の逃亡」
「死に急ぐ鯨たち」
「未必の故意・緑色のストッキング」
「けものたちは故郷をめざす」
「幽霊はここにいる・どれい狩り」
「カーブの向こう・ユープケッチャ」
でよろしいでしょうか?>詳しい人
ところで「終わりし道の標べに」も新潮文庫では絶版でしょうか?
>>449 によると講談社文芸文庫では出てるらしいのですが。
551 :
35歳 主婦 ◆baeGuFHffI :04/01/20 21:31
そーなんですか。 新潮文庫は全部読んでるんですよ(今、再読中) 新潮文庫だけで15冊くらい出てますよね。 それでもまだ一部だなんて安部公房って多作なんですね。 やっぱり戯曲が多いんですかね? 「未必の故意」とか好きだったな。
552 :
吾輩は名無しである :04/01/20 21:39
全集には、未単行本化の長編ラジオドラマが収録されてるんだけど、けっこう面白いよ。
553 :
吾輩は名無しである :04/01/20 21:43
別巻ってCDつくの?
554 :
35歳 主婦 ◆baeGuFHffI :04/01/20 21:46
>>550 あら、そんなに絶版になっちゃったんですか。
確か「石の眼」という作品以外は全部つい最近まで
出てましたよね?
「死に急ぐ鯨たち」ってのは読んだ記憶が全然無いなあ・・
タイトルは覚えてるけど。
555 :
吾輩は名無しである :04/01/20 22:10
美香は創価学会員
556 :
吾輩は名無しである :04/01/20 22:14
安部公房は元共産党
557 :
吾輩は名無しである :04/01/20 22:16
美香QNW語録 「オイディプスの両目潰しはいつか真似してみたい」 ( ゚д゚)・∵.
558 :
吾輩は名無しである :04/01/20 22:50
伝説の美香語録 「オイディプスの両目潰しはいつか真似してみたい」 「私は宮本輝の生まれ変わりだ」 「私に文学を感じない奴は二度と文学の本質に触れられない」 「小説は全部ノンフィクションですよ。私はそういうウソとかつけないんです。 作り事の小説を書いても人の心を揺さぶらないでしょう」 「工藤はカスの作家。工藤に負けるやつは人生終わりだ」 「本当の文学は平野啓一郎でもなく村上春樹でもなく美香にある」 「2ちゃんの書き込みだけじゃなく、全てにおいてノンフィクション」 「300人で図書館借り切って読書会したことあります」
美香とか知らんしどうでもいい、汚すなや。 ワサビでも食って右脳を働かせろや。
>>551 新潮文庫では全部で24冊出てますよ。
以前書いたモノを再掲しておきます。
>1「他人の顔」 2「壁」 3「けものたちは故郷をめざす」 4「飢餓同盟」 5「第四間氷期」
>6「幽霊はここにいる・どれい狩り」 7「水中都市・デンドロカカリヤ」 8「無関係な死・時の崖」
>9「R62号の発明・鉛の卵」 10「石の眼」 11「終わりし道の標べに」 12「人間そっくり」
>13「夢の逃亡」 14「燃えつきた地図」 15「砂の女」 16「箱男」 17「密会」 18「笑う月」
>19「友達・棒になった男」 20「カーブの向う・ユープケッチャ」 21「緑色のストッキング・未必の故意」
>22「方舟さくら丸」 23「死に急ぐ鯨たち」 24「カンガルー・ノート」
これ以外に私が持っているのは、
「榎本武揚」(中央公論社)
「内なる辺境」(中央公論社)
「砂漠の思想」(講談社)
「反劇的人間」(中公新書)
「飛ぶ男」持ってないんですよねぇ。
全集以外ではあと何があるのかしらん?
追記。 新潮文庫の背表紙の通し記号?は、最初はアルファベットでした。 「他人の顔」がA、「壁」がB、というように。 それが途中からアルファベットと数字が併記され、最後には数字だけになりました。 で、「カンガルー・ノート」が24。 結局、アルファベットで足りる数しか刊行されないうちに逝ってしまった…。
七十過ぎまで生きた小説家としては寡作って言われてますね。 エンターテイナー、学者としては人の五倍くらい早く生きてたけど。
エンターテイナーかな? 自分のためにやっていた感じもするけれど。 リアルタイムを知らないからそう思うのかな。
自分のやりたかったことがたまたまエンターテイメント性を兼ね備えていた?
364 :吾輩は名無しである :04/01/21 01:12 美香QNW語録 「オイディプスの両目潰しはいつか真似してみたい」 美香常駐スレならまだしもほとんどこないようなスレにまで貼るな。 365 :吾輩は名無しである :04/01/21 01:15 やるなら読了報告スレがいいと思う。 366 :吾輩は名無しである :04/01/21 01:25 常駐してるし少ない労力で効果的だな。
ここのスレ荒れないし美香うざいし別にいいよなんでも。
すげぇくだらないことだけど、安部生きてたら2ちゃん好きだったかな?
あ、前私も同じ事を話題に出した気がするよw 誰かが全部のスレッドを1週間くらいかけて読破しそうて言ってたな
自分のスレで自分の作品を罵倒してそう
>>568 好きか嫌いかというよりも、「2ちゃんねる的世界」にすごく興味を持ちそうな気はしますね。
じっと観察して、作品のヒントくらいは得ていたかも。
572 :
吾輩は名無しである :04/01/23 03:07
レス、ろくに読まないで書き込んでしまうのですが、 ぼくは「けものたちは故郷をめざす」がすきです。 映画化は、されていないのでしょうね、ほっとしています。 中学生のときに読みました。
573 :
吾輩は名無しである :04/01/23 03:18
ほっとするってどうゆうことだべ? 俺は映画化したならぜひ見たいけど。
映画化って、がっかりすることも多いからな。
575 :
吾輩は名無しである :04/01/23 12:06
>>563 70過ぎまでは生きていない。68で亡くなりました。
昨日が命日。合掌。
>>550 講談社文芸文庫の『終りし道の標に』は、真善美社から出た
初期版『終りし〜』の復刻。新潮文庫で現在絶版になってる
『終りし〜』は真善美社版の十数年後に書き直した改訂版。
つーかさあ、今のオレらは、みんな箱男であることは確かだ(w
今の世界は、安部の想像越えていやしないかな?
技術がいびつに進んでいる。 人が必要としていない技術が使え使えと喚いている。 面倒くさくなった人間が感覚を鈍化させているので 自分の頭の上をミサイルが通過してもあまりなにも感じなくなった。 箱船の用意をしても誰も乗りたがらないだろうな。
安部読む人って社会問題への意識高そう。 今の日本人は壁が無いと思ってる人が多い。 だからみんな狭いとこが恋しくて箱探してるんだろ。
乙一を読むとなぜか安部公房を思い出す。 訳のわかんない設定や、自分語りの論理の密室性なんかが似てるような気がすんだよなぁ。 安部公房の遺産って、ちゃんと後世に受け継がれているのかな? 安部公房も乙一も、作家の系譜として浮いているような気がする。
安部は戦後派の流れで語れる部分もある。 乙一は読んだ時ないからわかんねえ。 浮いてるように感じるのはエンタメと文学性が同居してるから? それとも作家特有の様式的美学がないからか?
前に対談か何かで公房が 文学青年だったことはないって言ってたの読んだことあったけど、 自筆年譜読むと実際はわりとありがちな文学青年だったんだなあと思った。 やっぱりなあと。
だよね?日本文学はあまりよまなかったらしいけど。詩集出しちゃうあたり文学青年らしいよね。 でも趣味が数学ってのは恐ろしい。 文系の友達に(理系もだけど)そんな奴いねー!
>>582 安部公房についての批評の不在が問題ではないかと。
同時代の三島や大江のような一冊本での批評って出ているんでしょうか?
例えば、最近、東や大塚らによって語られ出した舞城王太郎に対して、
「17歳でのデビュー」や「特異な想像力」でしか語られない乙一。
安部の場合は「日本のカフカ」や「前衛」や「SF」といった紋きりですよね。
評論家からの黙視を受けてしまう作家的スタンスも両者ともに似ているのでは
ないか、とも思います。
585のつづき 安部公房を日本文学史のなかに位置づけることが可能かどうかを考えています。 師匠にあたる石川淳の特徴である美文や和洋漢の教養に対して、安部はあきらかに背を向けていますし、 三島や大江などの当時の作家らとの対応関係もイマイチ希薄なような気がします。 昔、『終わりし道の標べに』を読んだとき、これは漱石の『こころ』を相対化したものではないかと 思ったことがあります。 自殺した先生(S)が満州で生きており、かつての友T(金山時夫=K)の記憶から復讐される物語ではないかと。 三角関係やお嬢さんにあたる与志子の家族構成も近かったように記憶しています。 日本文学の情緒的代表である『こころ』を、自意識の修羅場にしてしまう安部公房の悪意。 安部公房は日本文学へのアンチからスタートしたのではないかと思っているのですが、 正直、それから先の歩みがよくわからない。 果たして安部は、そのようなスタンスを誰から学んだのか。また、同時代の作家や評論家は どう読み、後の日本文学に何らかの影響を残しえたのか。 戦後派に関しては不勉強のため、詳しい方いらっしゃったらお教えください。 やはり安部公房に近い作家は、三島や、公私ともに中のよかった大江ではなく、 埴谷や大西巨人なのでしょうか?
んなこといっても安部の批評はむつかしいぞ。 安部の見ていたビジョンが明確に見えてる奴なんて今いるの? 前衛の正当な評価なんて遅れてくるもんだからねぇ。 後にドストのようになるかもなぁ。 俺はこんなにマンセーしてるけど、 とりあえず今は紋きり評価がしっくりくると思うし。
ハニヤ先生=難解です。 安部先生=解など無いです。だから自分の無力を解と知れ。
ただこのまま行くと本当に忘れ去られてしまう作家になりそう。 20年後の文学史の教科書で、三島由紀夫2ページ。大江健三郎2ページ。 安部公房2行(日本のカフカと呼ばれ、前衛的な作風で知られる)で終わって しまいそうじゃない。 多分文庫も『砂の女』ぐらいしか残らないような気がするし。
全集でたし大丈夫。 世界でもほそぼそ読まれてるし。
前衛的、としか言いようが無いんだろうね。 でも決してSF作家ではないと思う。 公房監督の映画は『仔象は死んだ』と『時の崖』だけなのかな。 どうせなら『砂の女』よりも『箱男』を映画化して欲しかった。 安易なモノになるのがオチだろうけど。
592 :
吾輩は名無しである :04/01/25 20:53
>>591 箱男は映画化するはずだったんだが、ねりさんともめたんで中止になったんだろ。
新聞に書いてあったぞ。
え?そんなことで辞めちゃったの? 薀蓄はいい、安部作品最高!
594 :
吾輩は名無しである :04/01/25 21:00
>>593 箱男は永瀬なんちゃらって俳優で、看護婦が、だれだっけ?
97年のことだ。日独合作映画だったんだが。
595 :
吾輩は名無しである :04/01/25 21:03
ちなみに現在の(俺が通ってる)高校で使ってる国語便覧では…… 安部が二分の一ページ、大江も二分の一ページ 三島はその他大勢で数行。別に金閣寺の作品紹介も数行載ってるけど やっぱり漱石、鴎外、藤村らの巨匠の扱いが大きくて、 戦後作家の評価はこれから五十年とか経たないと定まらないんでしょう。 ノーベルとった大江も安部と同じ大きさの扱いだし
>>595 同じ奴かな?
ついでに、絶対安部公房が精神を病んだときの医者が斉藤茂吉ってエピソードは載ってるよね。
>>596 えっ何そのエピソード!?
教えて教えて
598 :
吾輩は名無しである :04/01/26 01:34
公房って十代の時幻覚見たりしてたんだっけ。 統合失調症?
599 :
吾輩は名無しである :04/01/26 03:10
俺の高校の時のやつは1ページまるまる安部公房。 京都書房の新訂国語図説。 茂吉のエピソードものってる。 作品解説は壁と砂の女と友達。 隣のページは三島。 大江も1ページだが太宰が2ページもらっとる。 安部のさわりとしては充分な内容だね。 簡略年号に密会やカンガルー載ってないけど。
600 :
吾輩は名無しである :04/01/26 08:44
だからそのエピソード教えれ。。
せいぜい神経症だろ… 茂吉のところには一回しか行ってないらしいし。 公房全集の12巻の年譜にちらと書いてあったのを読んだだけなので、 詳しいことはよく知らない
東大合格した安部は神経を病んで二年間学校行かなかったと。 んでその時の医者が斎藤茂吉だったって。 昆虫採集と数学が趣味とも書いてある。 公房君は生まれついての変態だね。
ブラーの『ブラー』のジャケ写見るといつも『カンガルー・ノート』 連想しちゃう。『グレイト・エスケイプ』までしかブラーは聞いてないけど。
604 :
吾輩は名無しである :04/01/26 17:50
馬鹿者が!!! 作家が変人・変態でなくて、どうするんじゃ!!!ボケ!!! 商業作家なんぞ、作家ではない!!! 馬鹿者が!!!
605 :
吾輩は名無しである :04/01/26 19:16
どうでもいいが、別巻でないなら、「ごめん、出ないよ」って一言いって欲しいんだが。
606 :
吾輩は名無しである :04/01/26 19:18
607 :
吾輩は名無しである :04/01/26 19:26
>>606 ブルブルクラクラ(((( ;゚Д゚)))
ごめんよう、家の資料だと、わざわざ『意外な人との出会い』と囲ってあるんだよ。 今考えると、其処までのことでもないのね(つД`)
大江とか三島とかと対談してるときと インタビュアーに答えてるときの言葉のちがいがウケる。 あと選評も、気に入らないものは唾もひっかけない。 やっぱこの人死んだのは日本の損害だね。 寂しい国になっちゃった。
安部って年収いくらあったの
芥川取ってからは相当なもんだと思われる。
安部の若い頃の画像ありませんか?
613 :
吾輩は名無しである :04/01/28 02:18
図録買うのが早いかと ネットじゃ見たこと無いな
614 :
吾輩は名無しである :04/01/28 03:53
純文なのに書けば10万部以上は売れたらしいよ。 まあ寡作だから当然と言えばそうかもしれないがね。
615 :
吾輩は名無しである :04/01/28 04:30
この人、作家になってなかったら、絶対ホームレスになってただろうな・・・
医療ミスしてたに第200間氷期
617 :
35歳 主婦 ◆baeGuFHffI :04/01/28 20:42
安部公房に似てる作家って誰かな?? もちろん顔じゃなくて作品だよ。 思いつかないなあ・・ ヘンリー・ジェイムズとかかな・・
618 :
吾輩は名無しである :04/01/28 21:10
あ〜、別巻マダー????
619 :
吾輩は名無しである :04/01/28 21:25
そういえば芥川賞作家の藤原智美は、安部公房のようなと評されていましたが、 いつの間にか「マイホーム評論家」になってしまったようです。小説書いてるの? 敢えていえば、松浦理英子とかが似てるかな?
フォロワーと見て間違いないかと。
定期的に別巻まだ〜が来ますねw
出すと言った新潮も悪いけどね。
釣りにしちゃ餌が安すぎる。 このスレ最初から読め。 それでも別巻が気になるなら直接新潮に電話でもしろ。
625 :
吾輩は名無しである :04/01/29 08:44
>>624 ここの住人は私も含めて電話もメールもしてますが、何か?
626 :
◆KOBO5JH7k6 :04/01/29 23:26
新潮日本文学アルバム読んでみたら想像以上に良かった。 んで買った。 宇治の事件でまた「人間そっくり」読み返したよ。
ひょっとして、ここの人たち安部公房以外はあんまり本読んでないんでは・・・
人間そっくりってさぁ 続きが気になるよねぇ? 俺だけ?
630 :
吾輩は名無しである :04/01/30 08:01
>>626 世田谷文学館の図録は買った? 1400円。新潮アルバムよりいいよ。
632 :
◆KOBO5JH7k6 :04/01/30 11:28
>>630 買った買った。
世田谷文学館から通販したら旭川で売ってた( ´Д⊂ヽ
ビンボーな漏れに書留代+郵便代=1100円はきつかったのに。
>>627 いや、けっこう他の作家も読んでると思う。
1月に読んだ本のリスト
1月4日 「スペードの女王・ベールキン物語」(プーシキン、上西清訳)
「遺伝学から見た 人類の未来」(木村資生編)
1月10日 「どん底・敵」(ゴーリキー、丸山政男・除村吉太郎訳)
「窓際のトットちゃん」(黒柳徹子)
1月11日 「塀の中の懲りない面々」(安部譲二)
1月17日 「笛吹川」(深沢七郎)
1月18日 「それぞれの状況」(五味太郎)
「じょうぶな頭とかしこい体になるために」(五味太郎VS子供の疑問・悩み・希望)
1月20日 「蒲団・一兵卒」(田山花袋)
「花田清輝評論集」(粉川哲夫編)
1月25日 「存在と時間1」(ハイデガー、原佑、渡邊二郎訳)
1月28日 「人間そっくり」(安部公房)
つらつらと読んだ本なんて書きやがって馬鹿!って気になってきた。
すみません。
>>631 理由
@安部公房以外の作家名・作品名がほとんど出ないため
Aほとんどの書き込みが安部マンセーであり、現代における安部公房を
批評的に位置づけることの困難を逆に印象付けているため
Bそのため、スレの流れの起伏があまり感じられないため
C定期的に、別巻マダ〜と問われるため
@〜Cのうち、筆者の心境に最も近いと思われるものはどれか答えよ。
634 :
吾輩は名無しである :04/01/30 15:20
>>633 C
でも、たいがい出して欲しいんだけど。
635 :
吾輩は名無しである :04/01/30 19:15
Bかな?
安部のスレなんだから安部の話題ばっかりなのは当たり前。 ここは研究者のすくつじゃない
637 :
35歳 主婦 ◆baeGuFHffI :04/01/30 21:15
全集は小説は小説でまとめて欲しいもんだ。
安部の話題ばっかりになるのは比べて話題に出来る人が少ないからじゃないの カフカはあえて話題にはしたくないしなぁ。 安部=日本カフカみたいな構図は何も考えてない人みたいで嫌だし。
花田、石川、三島、埴谷、大江 カフカ、リルケ、ポー、 シュルレアリズム、実存、共産、砂漠、クレオール 安部関係でせいぜいかじったのはこんなもん。 なんか私なんかでは天才を深く語るには学が足りんようです。
640 :
吾輩は名無しである :04/02/01 11:18
別巻にはわたしの知人が絡んでいます。 だいたい出来ているのではないでしょうか?
関係者の関係者登場
>>641 もう何年も携わっているみたいで、部屋中資料と段ボールだらけでした。
わたしはほとんど興味ないのですが……
過労死しない程度に急かしてあげてください
>>643 プリントアウトして、資料と付き合わせて検証しないといけないんだろうなぁ、
と思うと辛そうだった。
645 :
吾輩は名無しである :04/02/02 16:17
「鞄」でしたっけ、高校の教科書に載っていたのですが 何を言いたい作品なのか分かりませんでした。 先生が熱心に説明してくれたんだけど、分からず。
デジャビュ感じるの俺だけか?
なぜだろう、俺もだ
648 :
吾輩は名無しである :04/02/03 00:33
>>636 巣窟
すくつじゃ変換できんかったやろが。アフォですか?あんたこの板書き込む前に漢字ドリルな。
>>648 は2ちゃんねる上級者です騙されないように
ニヤニヤ(・∀・)
652 :
吾輩は名無しである :04/02/03 07:34
653 :
吾輩は名無しである :04/02/04 00:02
飲み会で、酒と鳥の軟骨揚げを死ぬほど口にして、腹が痛くなって寝苦しくなった夜。 つい安部の小説を手にとり、「事業」を読む。 吐いちゃった(w
654 :
吾輩は名無しである :04/02/04 00:07
>>654 ここではすくつはがいしゅつとおなじようなものなのだよ
656 :
吾輩は名無しである :04/02/04 08:00
別巻7月末発刊発表キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
別巻来るのかっ、ってまだ先だな。 「アフォですか?」って言葉がなけりゃ648を擁護したいとこなんだが・・・。 安部を読む人はカフカに行くと思う、間違いない。 で、ブッツァーティなんかも面白く読めるんじゃないかな。
658 :
吾輩は名無しである :04/02/04 12:45
>>657 カフカと安部は本質的にちがうと思うがなぁ…。
つか、一見さんでもそう感じると思うんだが。表層的に。
安部からカフカに行って、安部を読まなくなるというパターンはあるね。
660 :
吾輩は名無しである :04/02/04 14:46
カフカは読んだが、安部は読まなかった。 最近読んでみると面白かった。それだけ。 この二人をどうやってくくるのかが知りたい。
カフカから安部な私も 安部からカフカなあなたも 絶望的な、断絶からの誕生が好きっていうか その中に光を見つけて それで次の日も頑張れるっていうか そんな感じ。
まったく同感出来ない
特異な、不条理な物語の設定というだけでカフカと呼ばれてしまうのは如何なものか。 カフカの小説が寓意であるならば、安部の小説は比喩だと思う。 安部はついつい設定自体を説明してしまう。つまりは喩ですよね。
安部の小説は数学の証明に似ている 論理過程は間違っていないのだが前提条件・仮定が間違っているので 答えはいつまでも出ずどんどん式は複雑になっていき 最後に収拾がつかなくなったところで突然終わる という陳腐な意見。
逆にカフカの場合は先に答えが出ていて それを逆に辿って行き最初の条件がどうなっていればこの答えが出るのか みたいなカンジの小説ではないだろうか、これは上の意見よりさらに陳腐だが、 ようするに安部は演繹的でカフカは帰納的なんじゃないかという。
( ´_ゝ`)フーン
前提が間違っとる部分が両者似ている部分かと思うていたわ!
>>664-665 むしろ逆なんじゃないかな?
安部の小説に頻出するエピグラムなんかを見ると、それを言いたいがための
設定じゃないかと思う。つまり喩という表現を使ったのはそういう意味なんだけど。
どうでもいいけどなあ、そんなこと…
>>669 どうでもいいなら他の話題ふるとかしろ。じゃなきゃ何も書くな。
スレが底冷えする。
カフカも安部も白黒はっきりさせるよりはグレーを作るのが楽しいんだろう と思った ↑こいつもこの上のやつも
安部の作品世界を記述する法則は確立されてる。
その世界を偏執的な、穿った視点から覗いたのが彼の小説だと思う。
そういった意味で
>>664 と
>>668 の言いたいことは理解できる。
カフカの場合は世界そのものが「未知」であって。
それに翻弄される登場人物の為す術も無いさまに、「不条理」を感じる。
>>665 の言ってることはよくわからん。
カフカの場合は元の世界そのものが「未知」であり、「不条理」であり
そこに放り込まれた
下二行消し忘れた…。
675 :
吾輩は名無しである :04/02/06 19:57
>>675 みんながお前の考えに賛同しないと気がすまないのか?
677 :
吾輩は名無しである :04/02/06 21:30
すぐこんな流れになるから馬鹿にされるのもうなずけるね。
まったり。 安部公房先生が今生きてたら、こういうネット社会から小説を書いてもらえたかなぁ? なんか、パソコンとか飛びつきそうだし。
680 :
吾輩は名無しである :04/02/07 00:36
都内の某高校で安部公房のサイン入りの本を偶然かっちまったぜ。
脛からカイワレ生えてくるかわりに アルファルファ生えてきた
>>661 「絶望的な、断絶からの誕生」
>>663 「カフカの小説が寓意ならば、安部の小説は比喩」
>>664 「安部の小説は数学の証明に似ている」
>>665 「安部は演繹的でカフカは帰納的」
>>671 「カフカも安部も白黒はっきりさせるよりはグレーを作る」
>>672 「安部は世界を偏執的な、穿った視点から覗いた」
「カフカは世界そのものが「未知」であって。翻弄されて「不条理」を感じる」
どれも面白いレスだった。で、安部のエッセイを読むと、
若い頃はカミュを読んでいたけれど、カフカは知らなかったと書いている。
もちろん《不条理》が描かれていれば「カフカ的」と形容されるのは短絡的。
しかし、その前提の上で話を進めると、やはり両者には共通点を感じるね。
(上のレスで示唆があったようにベクトルが異なる面はあるとしても)
たとえば『砂の女』と『城』。
前者は「脱け出せない」という状況が、後者は「辿り着けない」という状況がある。
ある意味でこの差異は同じ不条理性の裏表かな、と思ったり。
あと、登場人物の名前に関することで・・・(時間切れのためry)
唐突ではあるが、わたしは近ごろ何かと話題の『蹴りたい背中』というやつを(これが本屋で若い女性が手にとって繁々とながめているのをみてしまうと、
なんだか切なくてやりきれんのだが)誰も辺りに見当たらなくなるのを待って、すばやく手にして一ページ目を開いたわけだ。つまり恥かしいからだが。
すると、『悲しみは鳴る。』(たぶんこんなだったかな?)と冒頭で目にとび込んできたんだね。わたしは驚いた。『悲しみは鳴る。』
悲しさが鳴る≠チて非日常が目の前に突き出されたんだから、まるでそれこそお化けを見せられたように、驚いたんだ。
しかし、わたしはこれをよく見つめるわけだ。するとね、そこに何か不潔なものが滲み出ているんだよね。たしかにこれも文章の仕掛けとして、
成立しているのかも知れないんだが、誠実さをまったく感じないんだ。そこには、きれいごとを陳列した、不潔な人間がいるだけなんだ。つまり、
ただ考えないで上っ面だけ見て通り過ぎてしまうと、ああ、そうかあ、なかなか凄いなあ≠ネんて想ってしまうわけだ。
>>682 がなんか感心しているみたいだけどね、わたしはそういう不誠実な態度が感心しないんだね。別に人の勝手なんでいいんだがね。だけどね、こんな風にして世の中流れて、
通り過ぎた後で気がついてスカされると、まあ実際に現実は馬鹿馬鹿しいともいえるんだが、わたしは安部のような誠実な態度が好きなもんで、やりきれないんだね。
まあ、人それぞれなんだけどなあ、やりきれないんだ。
684 :
吾輩は名無しである :04/02/07 14:26
>>683 すまんが何度読んでもさして意味のある発言に感じられん。
使い方を間違えたコピペかと思ったよ。
もしそうでないなら、君の言う不潔さの羅列にすぎんかもにゃー
(´・エ・`)
今のパソコン時代に彼が生きてたら、推敲はマクロ活用しまくりだろうな。 エディタは秀丸などのなまっちょろいのは使わず、EmacsやViあたりだろう。
俺も一ページ目だけ読んだけど、 「悲しさ」じゃなくて「さみしさ」だね(さびしさ か?) スレ違い失礼
コバルト文庫
こんなとこで誠実、不誠実が計れるわけない。 綺麗事を汚いと言い切るあなたの心が汚いのです。 ヒューマニズムにおかえりなさい。
690 :
吾輩は名無しである :04/02/07 20:00
別巻まだ?
>>685 PC-98の時代に最新機種が出るたびに飛びつきそうだよね。
あれ?そのころはまだ生きてたかな?
密会したい
>>683 「安部のような誠実な態度」について説明してくれ。
抽象的すぎて、きみの言いたいことがよく理解できない。
スカシのように思われるのも嫌だろう。
694 :
吾輩は名無しである :04/02/08 13:44
>>691 俺は卒論をPC98のRX21で書いていた。口頭試問の直前に安部公房はなくなった。
ってことは98時代には存命だった。この光ファイバー、ネット時代に生きていたら
そりゃあ、箱根の別荘で毎日睡眠不足だろうねww
>>694 対談とかやっても面白いだろうね。
ネット社会についてとか。
チャットで公開対談とかな
自己紹介 ┏━━━━━━━┓ ┃┏━━┯━━┓┃ ┃┃ │ ┃┃ ┃┗━━┷━━┛┃ ┃ ┃ 安部公房。 ┃ ┃ 去年まで箱男だった。 ┃ ┃ マジでお薦め。 ┃ ┃ ┗━━━━━━━┛ | / | /\ \ | / ) ) ∪ ( \ \_)
698 :
吾輩は名無しである :04/02/08 22:17
箱男ワロタ 半村良の箪笥っていう短篇あるっしょ? あれって箱男の心理と近くねぇ?
700 :
吾輩は名無しである :04/02/09 16:47
>>699 詳しくキボンヌ。
というか、よく考えたら逆のほうがいいかも。
┏━━━━━━━┓
┃┏━━┯━━┓┃
┃┃ │ ┃┃
┃┗━━┷━━┛┃
┃ ┃ 箱男。
┃ ┃ 去年まで安部公房だった。
┃ ┃ マジでお薦め。
┃ ┃
┗━━━━━━━┛
| /
| /\ \
| / ) )
∪ ( \
\_)
箱男不覚にもわろた
ある日家族が亭主を除いて夜中に箪笥に座りだす話。 亭主はキチガイ家族やってらんねえって逃げ出すんだけど 家族が箪笥もって迎えにくるの。 「口では言えんけど座ればわかる」 という所、箱の中に近いもんがあるかなと…
>>703 あーにてるなぁ。
安部公房の小説にできそう……。
『箱男』はいろいろな概念が入ってて読めば読むほど味が出て個人的には一番好き。
>>603 あのベッドは自走してないが・・・でも私も思い出した。
それにしても全集は高すぎる。あと飢餓同盟が改定前の入っているのは何でだ。
まあ文庫のと読みくらべられていいか
高校時代に図書室でハードカバー借りて読んだ『燃えつきた地図』、 最近文庫買ったらラストの一文が違う気がするんですが、 変わってるんですか? それとも私の記憶違い?
>>706 今見たけど同じだったよ。
>無意識のうちに、ぼくはその薄っぺらな猫のために、名前をつけてやろうとし、すると、久しぶりに、贅沢な笑顔が頬を融かし、顔をほころばせる。
あぼーん
>>708 ×贅沢な笑顔→○贅沢な微笑
「薄っぺらな猫のために、名前をつけてやろうとし」ってところ何度読んでもジワワワワーと感動が・・
そこは涙の干上がったような悲しみとうそ寒さのあふれるところなんじゃ?>710 漏れがそうなだけか
>>711 うーん・・・・そういう感じはしないんだけど、どういっていいのかわからない。
何かしらの希望を表現しているような気がするんですが。
大型トラックまでがよけて通る、轢きつぶされて紙のように薄くなった猫の死骸に「名前をつける」というのは
何を意味しているんだろうか
>>708 ありがとう。文末が微妙に違った気がしたけど気のせいだったか。
私的には、登場人物の名前がほとんど使われない『燃えつきた地図』において、
唯一名前で呼ばれてた田代君って、実は重要なキャラじゃないかと思う。
名前で呼ぶしかないぐらいに特徴が無いながらも、
彼の主張、人生、最期は物語を端的に表しているというか……。
名前というのが何を意味するかは、正直よくわからない。
ただ、名前が自分の存在証明に成り得るのではないかというのが予想。
支離滅裂でスマソ。
希望とか絶望とかがすでに失われた世界が
(出発点からして希望も絶望も持っていないと言ったのは文庫「壁」解説書いた人だっけ?
俺文庫の解説の中ではあれにだけ共感したんだけど)
公房の世界だと思う。
その中に、しかもラストに登場する「希望的」な(感じを受けさせる)
言葉は余計絶望的な気持ちを深めてくれる。
希望も絶望もすでに失われてしまって、無いのだ、という「絶望的な気持ち」
(この気持ちはもちろん読み手だけに生じるもの、物語の中の「ぼく」は
「光を遮るものが皆無なために無限の光にさし貫かれていながら光らない世界」
に踏み迷っているから「絶望的な気持ち」など感じるわけもない)
理屈を言うとこういうことだろうか、漏れが
>>711 のように感じたのは。
変な文章でごめん
全集の対談読んだら安部はヒトラーにもジョン・レノンにもなれたよなぁ。 なんて勝手に思って嫉妬した。 この人は人間やるのが面倒だから作家になったんだな。 作家やってるからギリギリ人間だったんだなホント。
716 :
吾輩は名無しである :04/02/11 03:05
あのすいません。 第四間氷期のシナリオ版は全集の何巻目に載っていますか? 教えて下さい。
717 :
吾輩は名無しである :04/02/11 05:34
718 :
吾輩は名無しである :04/02/11 08:34
『燃えつきた地図』における「レモン色」のカーテンにはどんな意味があるのかな? なにか、象徴的な意味を狙っていると思うんだが… うまく言葉にできないな。
「たまに名前を名乗って登場してくる人物があっても、深い意味はなく、 やむをえずつけた符牒ていどのものに過ぎない。出来れば名無しの ままで済ませたいと思う。それで不都合を感じた事はめったにない。」
あぼーん
721 :
吾輩は名無しである :04/02/11 16:11
722 :
吾輩は名無しである :04/02/11 20:56
>>718 前田愛だったか、鶴田欣也だったかがすでに「レモン色のカーテン」については
指摘済みだぞ。
>722
内容きぼん
ついでに
>>714 に何か言ってやってほすい
やぱりこれって教科書通りの読み方なのかな
桜風社から出てた鶴田欣也の『芥川・川端・三島・安部 現代日本文学作品論』 ってのに、「燃えつきた地図」論――カーテンと地図の間をすべるローラースケート ってのがあるぞ。内容は忘れたが。なにせ何年も前の大学時代のことだ。
あぼーん
>>711 確かにそういう感覚がベースになっている・・・のか・・・・。
でもこのラストはその上に何かもっと力強いものがあるように思うのですよ。
「狭い既知の世界」から踏み出した瞬間の、今までとは違う感覚を書いているような。
>>713 >田代君 そういや彼だけ名前があるのですね。付録の対談読むと、なかなか重要な人物みたいだナ
自殺の場面、小説ではドキドキしたのに映画では失笑してしまった
728 :
吾輩は名無しである :04/02/12 10:56
>>727 田代君=渥美清だろ。ミスキャストだ。俺的には石田純一。
729 :
吾輩は名無しである :04/02/12 11:29
>>727 踏み出してもそこは「既知」の世界に他ならないよ。「燃えつきた地図」は失敗作だ。
猫のために名前をつけてやろうとする描写は 主人公の覚醒とそれに伴う余裕の表れなんでないの? ここで感動を覚える気持ちはおれにもあったな。 ハッピーエンドだと思ってる。
名前をつけてやる
安部公房にハッピーエンドはあり得ない
そうか? 他人の顔とか砂の女とか ハッピーエンドだと思うがな。 最終的な主人公の心情の高揚感が 既成の善悪とか抜きにして たまらなく前向きで気持ちいい。 絶望感は感じないな。
>>179 安部が対談やなんかで言うことはかなり適当なこともあると思う。
その言葉もおれはあまり信用しないな…
736 :
吾輩は名無しである :04/02/12 22:56
「燃え尽きた地図」良かったなあ。 私も私立探偵になろうかと思ったくらい。
738 :
吾輩は名無しである :04/02/13 00:30
「燃え尽きた地図」も「箱男」もそうだけれども、主人公の精神的な崩壊過程を 描いているのが面白い。 私は心理士なので、克明に精神崩壊の過程を示しているところは非現実感も感じる のですが、存在の不安定さを示したという意味では、安部はやはりノーベル賞もの の作家だったと思う。
小説に現実性なんて求めちゃいけない。 そんなことはあなたたちの大好きな「症例」とやらでやっていてください
740 :
吾輩は名無しである :04/02/13 07:46
「症例A」age。 心理士って臨床心理士ではない悪寒。
講談社文芸文庫だっけか? 「『私』という迷宮」っていうオムニバスみたいな短編集があるんだけど、 それに、ユープケッチャが載ってて思わず買っちゃった。 おもしろかった。
742 :
吾輩は名無しである :04/02/13 20:37
『時の崖』とか『呼子』(←曖昧間違ってるかも)もいいね。 わざとらしくない絶望と醒めた文体がなぜか落ち着く。 いかん支離滅裂やー。
┏━━━┓ ┃ ^^ ┃ <これからも箱男を応援して下さいね。 ┃ ┃ 箱男 ┗━━━┛ / \ / /~\ \ / / > ) / ノ / / / / . / ./ / ./ ( ヽ、 (__) \__つ
>>730 こういうできの悪いのが「心理士」語ってでしゃばるから
同業者としては迷惑
っつーか資格だけ持ってて職の無い口かもしれんが
745 :
吾輩は名無しである :04/02/14 19:18
元々哲学をやりたかったんですけど、それじゃ職がないから臨床心理士になった んですよ。 安部センセはその点医学部に行っても医師免許も取らず、きちんと作家していたなあ。
746 :
吾輩は名無しである :04/02/14 20:33
ついでだからきくけど、方舟さくら丸にある シュミレーションの時代とか言った、ドイツの心理学者は 誰か分かります?
症例Aはよかったな。 隔離病棟のじいさんの話が別にたいしたことなくて拍子抜けしたが。 スレ違いすまそ
>>745 臨床心理士になってもほとんど職が無いわけだから
職を考慮してたのなら頭の悪い選択をしたことになるな
シミュレーション、の時代、でつか?
750 :
吾輩は名無しである :04/02/14 23:13
>>742 ああ『時の崖』!
あのマシンガンのようにたたみかけるモノローグ。
かなり迫力あるね。
751 :
吾輩は名無しである :04/02/14 23:50
>>749 方舟さくら丸のP54です。現実と記号の混同がおきて閉所願望を
持つようになるってある。安部公房が閉所願望をどのように考えて
いたか興味があるから読んでみたい。
753 :
吾輩は名無しである :04/02/15 22:34
臨床心理士でもこの程度の情報では分からないですか。
754 :
吾輩は名無しである :04/02/15 22:40
安部チャン大好き!
755 :
吾輩は名無しである :04/02/15 22:49
安部公房作品は(燃えつきた地図)まではおもしろいが(箱男)から訳が 分からなくなった。実験映画みたいだ。
(箱男)からおもしろいんだよ
全部面白いんだよ
今日、NHKの昼生番組"スタジオパークからこんにちは"に 山口果林がゲストで出てて、安部公房との思い出をいろいろと話してたよ。 「仔象は死んだ」の映像や安部スタジオでの稽古風景のVTRが流れたりして なかなか興味深かった。 晩年の公房を介護してたことも話してたw
760 :
吾輩は名無しである :04/02/19 01:42
私は全ての心理学者に通暁しているわけではないので、わかりません。 と正直に答えておきます。 今でも作家になれたらいいだろうなとは空想しますが、この程度の文章力で 何をかいわんやという感じですけどね。
「燃え尽きた地図」、最初は何か釈然としなかったのですが、 最後の「カーブの向こう」みたいな部分が出てきたとき、 本当に涙が出てきました。安部公房は、「本当の天才」ですね。
>全ての心理学者に通暁しているわけではないので なんだお前? 学者単位で研究してんのか? ちんぷんかんぷんなことばっか言ってるなw
春ですね。
春でえむん。
元々理屈にすごく弱いのですが、友人に安部公房を強く勧めたところ 「どこが面白いの?」 と聞かれ、初歩的なことがうまく答えられませんでした。 なんと答えればうまい答えになるでしょうか? ちなみにその友人は小説を読まないので難しい単語とかはダメです。
そもそもそんな友人になんで無理矢理本を読ませるような真似をしたのかと小一時間
768 :
吾輩は名無しである :04/02/20 22:53
>>766 うわーー安部公房を「どこが面白いの?」って言うヤツいるんだ
そんなやつとは縁を切ってしまえ!
そいつはなに読んでもどこが面白いの?って訊くようなやつなんじゃないのか?
770 :
吾輩は名無しである :04/02/20 23:31
安部公房を多くの人が楽しく読めると思うのがふつうなんですかね?
771 :
吾輩は名無しである :04/02/20 23:33
で、どこが面白いんだ?
>>770 多分まんなかどまんなかの普通ではない。
少なからぬ人が楽しく読めると思うのは普通かも
773 :
おさむ ◆UvGJoaFDw6 :04/02/20 23:41
あれはおもしろい、「人間そっくり」
774 :
吾輩は名無しである :04/02/21 07:19
安部公房はラノベでいいんじゃないの
いや、よく電車の中でぼくが読んでたら?面白いの?って聞いてきたから。 そいつは、安部公房を読んだことがなくて「どこが面白いの?」って感じの香具師。 普段小説読まない。 それで、どういうところが面白いのかと聞かれてしまって……。
776 :
吾輩は名無しである :04/02/21 21:58
ところで、別巻まだなのか? このスレでおれ以外に新潮社に電話もしくはメールしたやついる?
まず772は人と一緒に電車に乗ってるのに 本読んでるのは間違ってる気がする
778 :
吾輩は名無しである :04/02/21 23:50
どこが面白いというのに正解の返答なんてないべ。 自分の感じたとおりに言えば。
>>775 小説の面白さすら分っていないヤシに安部公房の面白さを説明
することは不可能と思われだ
そいつには答えの無い問い掛けでもくらわせろ。 めんどくせえとか、考えることを放棄するような奴なら 友達やめちゃえ。
こんなスレがあったのですね! 工房の時、教科書に[夢の兵士]が載ってて、本当に人生初めてオモシロー!と思った小説でした。 余りの感動に友達に向かって喜びの表現をするも理解を得られず…。 偶然姉の本棚にて、[壁]を発見、それが又良くて…。 私はそれ迄 大して本好きじゃなかったけれど、もう夢中で読みあさりました。 でも亡くなったと言うニュースで、全部読んだら終わっちゃうなあとか思って、まだ読んで居ない物を残しています。大切に読もう…。 厨丸出しの書き込みでお恥ずかしいですが、周りに安部工房の話しができるのは姉くらいしか居なくて…しかもちょっと(涙 好きだあぁ〜〜
結論:俺に問題がある。 とりあえず、安部公房は綿谷りさとおんなじ賞を昔取ったと教えた。
昔と今の賞の価値が違うことから説明しる!
いや、それを力強く力説しても聞き流されるのがヲチだと思った。
785 :
吾輩は名無しである :04/02/23 20:01
>>784 罰として、新潮社に「別巻まだですか?」の電話いれろ!!
せめて春樹とか大江とか言っとけばな。
春樹?芥川賞取ってたっけ?
788 :
吾輩は名無しである :04/02/24 00:00
ケーブルTVで他人の顔の映画やってたので見た。原作を読んでたからおもしろかったけど、 原作知らないで見たら「何、この映画?」って感じだと思う。生活感のない夫婦、 やたら小難しい知的会話、それでいて底流に流れるペーソス・・・こんな映画が 1966年に作られていたことに驚くとともに日本に安部公房がいたことの 幸福を痛感した。世界でもこんな知的におもしろい映画ってないのでは? 新橋の居酒屋風景のシーンで安部公房自身が映っていたように思ったのだが 勘違いかな?
え?うそ?やってたの_| ̄|○ というか、本編もってない漏れが別巻、別巻と騒ぐのもなぁ……。 だれか、別巻についてまとめてプリーズ。
過去ログまだ読んで無くてキシュツでしたらすみません。 数年前、日独(だったかな?)合作で 箱男 を映画化するって言う記事が、新聞に載ってた事があるんですが、 その後映画の話は聞かないし、お流れですかね?
┏━━━┓ ┃ ^^ ┃ <残念ながらお流れです。 ┃ ┃ 箱男 ┗━━━┛ / \ / /~\ \ / / > ) / ノ / / / / . / ./ / ./ ( ヽ、 (__) \__つ
>>789 「勅使河原宏の世界」DVDコレクション買え。
793 :
吾輩は名無しである :04/02/24 11:45
他人の顔、大好きですね。 妻が夫に犯されて、それを妻が知っていたという主題が良かったですね。 ふとしたことから、日常性から人が逸脱してしまうというテーマは「燃え尽きた地図」 にも共通です。 心理屋としては、人の精神の崩壊過程は、記述できるような状態ではなくて、 突如崩れたりするものですが、安部は、それを細かに記述していた。 このスレからちょっとずれますが、「虞美人草」のヒロインが突然発狂するのも 実はありえないことです。 心理屋だと病跡学的な斜めに構えたような読み方にどうしてもなってしまうので、 文芸評論ではかなり亜流になりますね。
心理屋キター
漏れも心理屋だがそんな病跡学的な読み方しないから>793みたいなのはウザー
796 :
吾輩は名無しである :04/02/24 20:34
病跡学を素直に忘れてのめりこむこともできるのも安部やカフカでもそうですが、 いいところですね。 存在に対する漠とした不安感が描かれていて、その気持ちは普通の人でも共有できる ものです。 砂の女のエンディングはよかったですね。
797 :
吾輩は名無しである :04/02/24 21:10
元々私は作家になりたくて、作家の学歴を見ると医学部卒業の人が多かったので、 「作家になるためには医学部に行こう」と屈折した思いを持っていました。 で、算数ができなかったので、文転して、文学部哲学科を目指したわけですが、 幾らなんでも哲学じゃ食えないだろうということで、心理に転じたわけです。 一本の小説も書かないままに時ばかりが過ぎてしまいました。 考える前からわかっていたことですが、職業上得たクライエントのプライバシーは いかなる形でも外には公開できないので、「たくさんいろんな話を知っている人」 に過ぎないです。 作家に求められるバイタリティがある人はうらやましいですね。
>>788 >新橋の居酒屋風景のシーンで安部公房自身が映っていたように
いるよね。確かドナルドキーンもうつってる。
DVD買うかなあやっぱ
799 :
吾輩は名無しである :04/02/24 21:46
>>798 「おとし穴」には救急隊員役で安部公房出演。
出たがりだったんだろうな。
>>793 反抗的人間としていいたいんだが、
記述を出来る情態ではない過程の結果の情態を、
実はありえませんと称してしまっている君はなんとも滑稽に映ります、
君は記述できないと称する過程を、
記述された病跡学という記述で学んだ(本当かな?)のであろうが、
それをこういう症例はありえないと言い切ってしまっていることに、
君の精神の危うさを感じてやまない。仮に君が、今現在、若しくは将来において、
商売としてその滑稽さを売物にするというのなら、
わたしは君には金を払いたくはないな。というのも、
精神という記述できないと称するものを扱う者にしては、
いかにも君自身の精神の柔軟性にかけるような印象を受けるし、
君の眼差しは柔軟な他人の精神に対して直截的すぎる。まあ、
おそらく君はティーンネイジャーか、その域を出れない自称心理屋だろ?
そういう幼い感じ(驕り?)を受けるけど。
ちなみに、796と797も同一人物なのかな?
だとしたら、医者の看る患者に対しての態度のように、普通の人≠ニかその端々に、
やはり危うさを感じるな。
801 :
吾輩は名無しである :04/02/24 23:23
ネットだと年齢も性別も自分の仕事もうまく現れないですね。 ティーンエイジャーからはほど遠くて、ティーンエイジャーをクライエントに しています。 796、797も私ですよ。 商売として滑稽物を売るつもりはなくて、例えば「意識とは何か」という命題が 目の前に出されたとします。 せん妄状態もあるし、痴呆で意識が不分明な人もいるでしょう。 大脳病理学からは、シナプスの化学反応だけが脳の動きだと言うことで、意識その ものを否定したい人もいるわけです。
安部は万人受けする作家だと思います。 病跡学や哲学思想振りかざして読み解くようなものでもないし。 ボーッと眺めていれば自然と頭に焼きつくステレオグラフ的なものだと。 まぁ理詰めで読解もできるでしょうが 完成された「作品」には必要の無い事だと思う。
803 :
吾輩は名無しである :04/02/24 23:54
そうですね。 安部は存在感の不安をきちんと言語化できていたので、それは「芸術」だと 思うのです。
>>791 有り難うございます〜。
やっぱりおながれですかぁ〜(涙
ションボリ…。でもこのスレ見ていたら色々お宝情報発見で、希望が見えました〜。
先ずはDVDの本体か…。お腹ペコペコだよ。
805 :
吾輩は名無しである :04/02/25 16:21
>>802 真に素晴らしい作品は背景知識を殆ど必要としないもんな。
安部の知性と、どきっとしてしまう皮肉と、ユーモアが好きだ。
誤爆した・・スマソ
どうして山口果林って、今でも安部公房のことトーク番組で言いたがるんだろう・・・ だって今、別の男と、大不倫大会の真っ只中じゃん。 やっぱ、文豪を支えた女優っていう勲章がほしいのかね。 介護してたなんて、どうして公共の電波使って言えるの? 娘の安部ねりさんや孫の理沙さんだって今、生きてるんだぜ。 失礼だよ。 今、別の男と不倫してるのに、表向きは、文豪を支えた女優として生きたいのかな。 そんなこと、看板にしなくても、いい芝居でてるんだからその姿をひたむきにアピールしていけばいいのに。 不倫相手の妻を介護したという、アメリカの女優キャサリーン・へップバーン気取り なのかな・・・。
事実ならいい むしろ聞きたい 家族に失礼なのも同意 でも仕方ないよ ある意味死後も語られるのは有名税だろ
810 :
吾輩は名無しである :04/02/27 23:08
山口の噂はきいたときショックだた 真知さんの作成したデスマスクの写真感動したのにな
812 :
吾輩は名無しである :04/02/28 07:33
糞にたかる蝿みたいなものなのかなあ。 そう、ちょうど残飯を漁るハコ男のように……
813 :
吾輩は名無しである :04/02/28 07:37
┏━━━┓
┃ ^^ ┃ <
>>812 ┃ ┃ 箱男は自分を売り込んだりしません。 箱男
┗━━━┛
/ \
/ /~\ \
/ / > )
/ ノ / /
/ / . / ./
/ ./ ( ヽ、
(__) \__つ
>>801 普通その文脈だと使う用語は「×大脳病理学→○大脳生理学」
あと「×シナプスの化学反応→ニューロンの化学反応」
素人(大脳生理学そのものにそんな造詣がない人)にありがちな傾向としてやたら「シナプス」を強調する
まるで脳の機能の単位がシナプスであるかのように「シナプスが繋がってる」とか
むしろ重要なのはニューラルネットやセルアセンブリ
っつーか生理屋の流れとしては意識そのものを否定ではなくて
意識そのものをクオリアの課題にして「とりあえず置いておく」という所が現状なんだが
漏れもずっとこのスレ出入りしてる某大学で科研費もらってPDやってる心理屋なんだが
あんた本当に心理屋か?
なんかすっげーいい加減というか地に足着いてないというかどこかの又聞きくさいことばかり言ってないか?
別に個人的に公房をどう読み解こうがそれは自由な楽しみなんで構わないんだけどさ
学術的にいい加減な知識を元に自説を展開されるのは見ていて学問に対する良心が痛むんだよね
馬鹿丸出し
818 :
吾輩は名無しである :04/02/29 13:21
私は高校生の時太宰にはまりました。そんな時現国の女教師がさかんに安部を絶賛 してました。特に「壁」を読めと。それで読んだところ2〜3ページでギブアップ。 読書歴の浅い私でも不条理小説と解り投げ出しました。だけど今では安部の主要作品 はほとんど読みました。流石に理解したなんて偉そうなことはいいませんがファン です。何でファンになったんだろう?笑われるかもしれないけど太宰と安部って 案外共通点があるのかも。
819 :
安部攻防って :04/02/29 13:51
硬いよ、、、文が。疲れさせてどうする へたくそ!!!
太宰と一緒にされたくないな まあ、太宰読んだ事無いけどな!
太宰のほうは3冊くらいしか読んでないけど たとえば太宰が「燃えつきた地図」を書いたら、田代君のほうが主人公になるんじゃないか? という感じがするな 田代君や、飢餓同盟の織木順一なんかは太宰の小説の登場人物としても似合うような・・・安易かナ
822 :
吾輩は名無しである :04/02/29 17:08
太宰も安部もダメ人間が良く登場するけど、かなり共感しているとゆうか そうゆうとこが似てるのかな? 二人とも根は人情家?
823 :
吾輩は名無しである :04/02/29 18:48
太宰は完全に境界性人格障害で、彼は自分語りをして自分の生活を綴っていても ちゃんと小説になるような構成力があった人だと思います(人間失格etc)。 それに引き換え、安部は統合失調症的な世界観の不安定さがあって、その不安定 さを描き出すことで「日常」を崩そうとしていたのではないでしょうか。
>>815 友達になりたくないタイプぶっちぎりの一位だね
825 :
吾輩は名無しである :04/02/29 20:03
安部のインタヴュー読むと俺には難しくて良くわからん。 カタルシス芸術の否定だのなんなのって。面白いだけじゃダメなのかね。 誰か、教えて!!
826 :
吾輩は名無しである :04/02/29 20:24
カタルシス芸術の否定 映画に例えると、ハリウッド映画ですね。 悪者が正義の味方に退治されてヒロインとくっついて ハッピーエンド。 これが観客にとって「カタルシス」となるわけです。 ではその「カタルシス(芸術)の否定」とは何か。 映画に例えると、まず事件が起こらない。やっと起こっても 主人公とは無関係。ストーリーが無い。起承転結もない。 最後は主人公が踊ってるシーンで唐突に映画は終わる。 意味ありげだったヒロインは途中から全くでてこなくなる。 ハッピーエンドどころか、ストーリーが無いのでバッドとも ハッピーとも判断がつかない。 見ていた人はモヤモヤとした脱力感しか感じません。 これが「カタルシス芸術の否定」なわけです。
827 :
吾輩は名無しである :04/02/29 21:18
>>826 ごめん!理屈は解るんですけど。確かに安部氏の作品の読後感はよくないね。
だけどだから何なのとU気持ちも有る。安部氏の感動とゆう感覚は俺なんかと
全然違うんだね。
>>816 安部を絶賛する女国語教師…( ´Д`)
>>826 要するに大衆くさい勧善懲悪ストーリーがいやなんでしょ
安部の小説が好き。 太宰という人間が好き。
830 :
吾輩は名無しである :04/02/29 22:08
そもそも「意識」はない、という言い方もできるわけでしょう? 意識はなくて、ニューロンの電気刺激の反応に過ぎない、と。 そういう言い方があってもおかしくはないと思うのですよ。
831 :
吾輩は名無しである :04/02/29 22:25
そもそも私は臨床屋で生理心理には詳しくない。 この話題はこのスレに相応しくないと思うので、これで終わりにしたいと思う のですが、如何?
832 :
吾輩は名無しである :04/02/29 22:57
「石の眼」っていいね。ねずみが与路井ダムへ行くまでのシーンは好き。 安部公房は風景の描写が上手いですね。失礼な言い方?かもしれないけど 名文家だと思う。
学問なんてくだらないです。
>安部と太宰
「孤独な人」の描き方がちょっと違うかなと。
安部を読むと孤独はまさに機械のように石のように強いものだと感じることができる
でもダザイを読むと、孤独は恐ろしく悲しい事のように感じられる
孤独はそれを進んで望む人にとっては隠者の幸福だとどこかにかいていなかったっけ、安部氏
そういうところにもっとも惹かれる
どちらも好きだけどね
>>830 その考え方はちょっと共感・・・? してしまう
>>832 石の眼は「砂漠の思想」で文庫では抜け落ちている「蜂の巣城騒動記」と何か関係あるのかな
ダムの工事現場の光景が鮮明な絵になって浮かび上がってくる
風景の描写のうまさには本当にウナるしかないです
カレーライスに虫が入ってるとかいう描写もなんかヤだけどまさにその皿が目の前にあるかのように・・・
安部の後継者はいないけど 太宰は今が旬の作家がいますよ たしか最近、芥川ゲフゲフ
太宰治と安部公房
共通点なんて探せばあるだろうけど根本的に
まったく違うだろう…?
>>818 がなぜ「意外に共通点がある」と思ったのか
不思議でならないです。
漏れは中学時代〜高校1年太宰に、
高校3年〜 安部公房にはまってはまって
結局卒論も公房で出してしまった
837 :
吾輩は名無しである :04/03/01 20:14
>>830 もし違っていたらごめんなさい。それって唯物論とかゆうのですか。
私も、嫌ひぢゃないです。今、オウム裁判をワイドショーでやってるけど、
神だの、信仰だのって嫌になります。所詮物質が作用してるだけじゃないか。
宗教嫌いの安部さんが生きておられたら怒り狂ってたかもね。
唯物論を「振りまわす」人ってお子ちゃまに見えてしょうがない。
稚気と思って微笑んで眺めておくべきか。
840 :
吾輩は名無しである :04/03/01 21:31
「空想から科学へ」、「科学から空想へ」。安部の方法論は どっちだったんだろう?片道?往復?
841 :
吾輩は名無しである :04/03/01 23:02
科学も妄想へ。妄想から妄想へ。妄想の往復切符を理路整然と道筋をつけていた ような気がする。 なるべく稠密に妄想を記載することによって、読者を一時的にカフカ的な世界へと 導く。 カフカと安部の近縁性についてはどうでしょうか?
空想と科学の狭間の深い深い亀裂に落っこちていく人間の心理を、 読者が一緒に落っこちていくように、誘うように描いていくのが安部の方法論。
843 :
吾輩は名無しである :04/03/02 02:01
唯物的ヒューマニズム。 だから葬式で笑えちまう。
845 :
吾輩は名無しである :04/03/02 09:56
カフカの「城」を苦労しながら読んだら未完でやんの。たいして面白くなかったし。 世界最高峰の作品とゆう出版社の宣伝にだまされた? でも安部ってカフカに似てるよね。揚げ足取るわけじゃないけど主人公がKなんてとこも。
お前には推理小説がお似合いだよ
847 :
吾輩は名無しである :04/03/02 12:17
>>836 ごめんなさい。どちらも好きな作家なので
共通点が有るなんて強引な書き方をしてしまいました。
「砂の女」における流砂は 一箇所に停滞しているうちに、腐り始め やがて、侵食を始めますよね 流砂=資本という読み方も出来ると思うんですが、他に面白い読み方ってありますか?
密会を耽美として読んだり
>>830 「ニューロンの電気刺激の反応」ってあんた・・・・(´∀`)
少しはお勉強してからもの言ってね
身の丈にあった知識で意見を述べましょうmo
箱男になって箱男を読んだり
やってみたけど暗いだけだった。 懐中電灯用意しないと。
箱の作り方が書いてあったろうに
じゃあ密会しながら密会を読んだり
筒井康隆の「虚人たち」に「密会」が出てくるね
じゃ、せめて方舟の中で方舟さくら丸読むことにするよ!
おうっ。便器に落ちたらどうする。わわわわ・・・
-その心配は無用さトンカチ、トンカチ
高校の授業で箱男を読んだ. 実際に箱を製作し,それに入り隣の教室を覗いた. 先生はとても満足そうだった. 生徒たちも興奮していた.
釣りですか?
863 :
吾輩は名無しである :04/03/03 23:22
「箱男」敦賀が舞台って本当なんですか? 敦賀って行った事ないけどどんなとこだろう。
本当ですよ. 夏休み期間中にある一週間ぐらいの集中講義で, 現代文,古典,英語等から選択でき, 現代文を選んだところテキストが箱男だったんです.
すごい光景だな
その授業、箱入り娘もいるんだろ (;´Д`)ハァハァ
話を聞いただけでも興奮してくるな!ムフー(*゚∀゚)=3
ただ夏場ってのがなんか箱男になるには暑苦しそうだが
869 :
吾輩は名無しである :04/03/04 13:36
箱男は評価が高そうですね。はっきり言って私はあまり好きじゃないんです。 確かに、初めから真ん中辺までの異様な雰囲気は特筆ものです。だけど後半、話が 交錯し色んなエピソードが挿入してきて正直うんざりです。こうゆうシュールって ゆうんですか?いかにも前衛小説っぽいスタイルは嫌ですね。この作品以降 安部氏の思惑が空回りするようになったとおもうんですけど。
「箱男」がただのノートであって箱の中のラクガキの寄せ集めに過ぎない。 しかも筆者が入れ替わり続け、誰が現在箱男なのか、誰が元々箱男だったのかも分からない。 それを表現する為の交錯や物語の挿入である、ということ。 それを「いかにも前衛っぽいスタイル」というだけで切り捨てるのは、どうだろう。
箱男を読んでから、どの小説を読んでも書いてるのは誰なんだ? と考えるようになっちゃったよ
872 :
吾輩は名無しである :04/03/04 19:18
別巻はまだなのか……
873 :
吾輩は名無しである :04/03/04 19:46
>>870 たしかにちょっと言いすぎました。でも読んでてチョットウンザリしちゃうんです。
安部作品は精神的にこたえます。
874 :
吾輩は名無しである :04/03/04 20:27
世田谷の安部公房展に、箱男の別原稿あったよね。ゲラ状態だったかな?
もれは箱男が一番好きでつが何か? しかも後半が好きですがなにか? あれの良さがわからないやつはセンスねえ。 蹴りたい背中でも読んでろ
まあまあ。 自分も箱男の後半が好きです。
なんのセンスがないってんだ?コラ? 安部公房自体ナンセンスじゃねえか! あぁ!? 火星人なめんなよてめー!
そうですよね、後半ですよね? 特に、医者の先生が出て、箱男自体が否定されるところが面白いと思います。 文学的なことはうまくいえないバカですが、これだけは譲れないです。
誰が元々箱男だったのか? 俺は軍医しかないと思うんだけど
880 :
吾輩は名無しである :04/03/05 15:19
共産主義がわかってないと、箱男を理解することはできない。
881 :
吾輩は名無しである :04/03/05 15:34
そうなん?
882 :
吾輩は名無しである :04/03/05 16:19
第四間氷期のシナリオが読みたい・・・ 映画化されなかったのは残念 すごいSFものが出来たと思うが・・・
884 :
吾輩は名無しである :04/03/05 18:15
実存主義がわかってないと砂の女を理解することはできない。
885 :
吾輩は名無しである :04/03/05 19:42
>>882 全集にあるだろ。
もしくは映画旬報だったけか、忘れたがシナリオのってる雑誌があったぞ。
もちろん大昔だが。
887 :
吾輩は名無しである :04/03/06 00:19
>>884 世界に物凄い数の読者がいたわけだが、
そのなかでも実存主義を解っているごく一部の人しか理解できてないということ?
煽りでなく。
そこで、考えてみてほしいのだ。 いったい誰が、箱男ではなかったのか。 誰が箱男になりそこなったのか。
>>887 現代に生きている心有る人なら、
わざわざ教わらなくても実存主義はうっすら分かってると思うよ。
すまぬ。カフカが実存とか言われてるから 共産党にネタあわせて言ってみたかったんだよー
891 :
吾輩は名無しである :04/03/06 10:24
私はもっと素直に読みたい。箱男の後半はつまんないんです!!プン、プン!!
女は安部を読むんじゃねぇぞ。女性週刊誌でも眺めとけw
素直ないい子ですね。
894 :
吾輩は名無しである :04/03/06 13:36
[燃え尽きた地図]のS駅ってもしかして新宿駅?
>>891 あの「時計の文字盤は片減りする」という詩もつまんないかな・・・
>>894 新宿だと思う。10年位前、よく「田代君ごっこ」と称して
東改札のそばにあった喫茶店で窓際にすわって外を眺めるというのをやってたw
F町というのはどのあたりだろう。
中央道が通ってる藤野町あたりかと見当をつけてうろついてみたことあるけどなんかイメージが違った。
面白い、つまらないんじゃない! 感じるんだ!
897 :
吾輩は名無しである :04/03/06 18:04
>>895 安部公房の小説にしては珍しく「甲州街道」ってでてくるね。地図。
あれ、「報告書」が興信所員「ぼく」の存在を明確にしてくれてるんだけど、
最後になって「報告書」が「報告書」でなくなってしまうよね、「つばき」に行く前。
徐々に徐々に「ぼく」の存在が曖昧なものになっていくあたりをこねくり回さず読むと
面白い。安部公房自身は後に「燃えつきた地図」は過渡期の作品(失敗作)だったって
いうんだけどね。
898 :
吾輩は名無しである :04/03/06 19:32
>>895 さん
凄い人!!
安部作品読むと、街をさ迷い歩きたくなります。
899 :
吾輩は名無しである :04/03/06 21:10
「燃えつきた地図」の団地は、多摩丘陵だったっけ?
>>897 過渡期の作品だったのですか。私はこの作品が最も好きです。
主人公以外の存在も、それから起こる事件もが曖昧なまま終わるのがいい。
自分の実際の生活でなんか起きても、真相のすべてがわかることってほとんどないから・・・だから共感できたのかと。
人間関係も、同様にわからないまま消えていってしまうことが多いし。
例えば弟が殺される場面の、「枯れ草の中から垂直に白い棒が一本、ひどく意味ありげだが、目的はよくわからない」とか、
「つばき」に溜まる人達に襲われた時の、「駐車場の受付小屋はまだ闇に満たされ、あいにく老人の姿は見受けられない」とか、
ああいう描写に主人公がいくら調べても、「確かな事」にたどり着けない感覚が伝わってくる。
>>899 「地下鉄を使えばS駅まで10分くらいかな」ってあったから、多摩のほうまではいかないんじゃないかな。
901 :
吾輩は名無しである :04/03/06 23:25
>>900 図書新聞だったっけかな、インタビューで。「密会」だったか「箱男」だったかの特集。
全集に収まっているだろうがね。
>>899 多摩丘陵って聞いたことあったんだけどなぁ。
地下鉄で新宿まで10分って……
まぁ、舞台がどこだのって話はナンセンスなんだけどね。
902 :
吾輩は名無しである :04/03/06 23:35
新宿から丸の内線?荻窪とか? ごめん。下らない事かいちゃった。
903 :
吾輩は名無しである :04/03/06 23:45
明日から箱男再読します。なんせ10何年ぶり。 特に、後半入念に。
904 :
吾輩は名無しである :04/03/07 03:37
既出かもしれないんだけど、 安部公房って日本文学のなかでは、どんな位置づけされているの?
905 :
吾輩は名無しである :04/03/07 03:57
ごめん、分からない。
906 :
吾輩は名無しである :04/03/07 04:00
ノーベル文学賞を取れなかった大江健三郎を想像すれば いいかと。 評論されにくい作家だし、とりあえずあなたが面白いと 思うかどうかじゃない。
907 :
吾輩は名無しである :04/03/07 05:18
異端?
>>906 ノーベル賞取っても忘れ去られてるグダグダ作家なんかと一緒にすんなよ
909 :
吾輩は名無しである :04/03/07 07:44
いや、残念ながら大江健三郎よりも安部公房のほうが世間から忘れ去られていると思いますよ。 大江健三郎という名前だけでも知っているという人は多いとだろうけど、 安部公房という名前を聞いたことがあるという人なんてほとんどいない。 安部公房の小説はノーベル賞を取ってないことに付け加えて、小学生や中学生の推薦図書にも入ってないだろうし。 安部公房っていうのは影の大将みたいな存在で通には崇拝すらされるけど 一般大衆や初心者にはとっつきにくい作家なんですよ。
別にどちらが忘れ去られてるとかいう話ではないし。 だいたい10年前に死んだ人間と現役作家を比べてどうする。 ついでに言っとくと、大江は死んだらもう誰も掘り起こさないだろうね。 安部の短編は教科書に載り続けるだろう。
911 :
吾輩は名無しである :04/03/07 07:53
次に日本人が授賞するのは一体いつだろう。
912 :
吾輩は名無しである :04/03/07 09:17
安部の小説ってなんかありそで何もないんだよな 文章も魅力ないしな
安部公房は「砂の女」しか読んだことなかったけれど最近短篇の 「賭け」というのを読む機会があった。これって彼の短篇の中では どんな位置づけですか。広告産業の風刺という読み方でいいのかな。 エロイ方教えて下さい。
ちょっと文学かじってるようなやつでも 安部公房は知らないことが多いな〜 そういう俺もにちゃんのこのスレで知った訳だがw
915 :
吾輩は名無しである :04/03/07 12:53
ノーベル賞とって喜ぶ安部さんの顔が見たかったなあー。
安部公房さんの笑顔はいつでも僕らの心の中で サンサンと輝いているよ!!
918 :
吾輩は名無しである :04/03/07 16:25
安部作品って直接ストーリーに関係無い思わせぶりな文章って多くない? 私は最初これでつまずいた。他人の顔の変な数式?にはゲンナリさせられたし。 話しも行きつ戻りつで。もっとはよう話しを進めんかい!と突っ込みたくなった。 これって読者を挑発してるんだね。
そういうストーリーさえ分かればよいって類の 読み物とは違うんじゃないの?
名作のあらすじだけ書いてある本で十分と言うことになっちゃうしね
921 :
吾輩は名無しである :04/03/07 18:08
で、安部公房は日本文学のなかでどんな位置づけなんですか?
異端。 「日本文学の伝統から外れたところを歩んだ世界的作家」という位置づけ。
>922 1997年発行の国語便覧によれば。
大江のほうがあきらかに上でしょう。安部には分析・論理が欠けており 作品がマンネリで、進化がない。最後の『飛ぶ男』なんて未完だが 悲しいぐらいの駄作だというのがわかる。過大評価は良くないよ。
(・∀・)ニヤニヤ
退化した作家と比較されてもねぇ
私小説に傾く前の大江は見所あったけどね なんてゆうかパンチ力があった。
大江ってどこのスレ行っても馬鹿にされてるからちょっとかわいそうだな・・
フットボールまでの大江は否定しないよ。 ただ安部に限らず、こいつ以外のいい作家がみんな死んだのがこいつの幸運。
大江スレ行けアホ
933 :
吾輩は名無しである :04/03/08 19:39
「個人的な体験」だったっけ? 鳥(バード)が主人公のやつ。予備校講師だったっけ? あれ、読んでるとしんどかった。フランス語直訳した感じで……
読解力がないだけ
なんで大江の話になっとるんだ( ゚Д゚)ゴルァ! だが俺にも言わせてもらえれば 大江は後期の方が絶対に良い。グダグダになりすぎててグロテスクで良い。 万延元年以前は普通にちゃんと文学作品として成り立ってて面白みがない。 最近もニュー速+板で政治性だけではなくて文章まで批判してるアホがあったが だったらエンタメ読みなさい。 しかしここは安部スレだぞヽ(*`Д´)ノゴルァ…俺もだけど…
じゃあ少し話を戻すけど、安部と大江の対談は面白い。 葬式で笑えるとかさらりと言っちゃう安部を窘める大江とか。
安部と大江って、一時期までは非常に仲良かったのにあることをきっかけに 疎遠になってしまったとかどっかで読んだことある。 何がきっかけだったのか知ってる人いますかね
938 :
吾輩は名無しである :04/03/08 21:08
>>937 学生運動だよ。
安部公房追悼特集で大江が言ってなかったか?
939 :
吾輩は名無しである :04/03/08 21:11
>>937 安部は結構仲悪くなっていくね。
千田是也もそう、桂川寛もそう、大江もそう、堤もそう……
大江が餌だと食いつき良すぎですオマエら
安部は人付き合い悪かったんですか?
942 :
吾輩は名無しである :04/03/08 23:24
古本屋で安部のエッセイ集見つけた。うれしい
安部が生きてればノーベル賞は安部だった。 なら三島が生きてりゃ安部じゃなく三島がとってたさぁ!
三島なんて(ry
あ〜 安部と同じ髪型にしてえぜぇ〜
ムリw
>>938 あ、あったあった。なるほど・・・読んだはずなのに忘れていましたありがとう。
949 :
吾輩は名無しである :04/03/10 11:41
非常に住んでる家が近かった。歩いて数分のところに お互い住んでいた。だから大変仲がよかったらしいよ。阿部と大江
950 :
吾輩は名無しである :04/03/10 11:46
正解
951 :
吾輩は名無しである :04/03/10 15:59
糖質の人は安部読んで発症したりしませんか
>>951 コーヒー一杯に、角砂糖6個とミルクを入れたやつを一日3杯は飲みますが、
ちょっと危ないです。
??
いや、統失…
糖質なんて書く方が悪いんじゃないかな 分かるわけ無いよ
956 :
吾輩は名無しである :04/03/10 18:41
本来、安部公房と三島由紀夫と大江健三郎と川端康成は相容れないのである。 日本文学という呼び名は世界的なレベルでの日本人による日本語文学としての日本文学であって、 その内訳は日本文学として系譜が書けるような綺麗な伝統も継承もないのである。 三島由紀夫が日本文学の枠組みに入れられ、埴谷雄高も日本文学の枠組みに入れられるのである。 夏目漱石と芥川龍之介のつながりすら見つからない。 太宰治と芥川龍之介はかなり似てはいるけど。 村上春樹・村上龍・平野啓一郎・筒井康隆なんてそれぞれ、全く違う。 ただ日本語で書かれているというところしか共通項がない。 もはや国レベルでの区分けは不可能。
はーい、糖質って糖が大好きなことじゃないんですかー? _| ̄|○
>>951 ノシ
主治医から「安部公房は読み返すな」言われてる。
961 :
吾輩は名無しである :04/03/10 23:58
神戸連続児童殺傷事件の加害者の筆跡みた? 安部公房の直筆と似てるんだが…
新雪に足跡を残さずに逃げ切るんだよ!
いや、一応書いとくと、読み終わって即発症したわけではなく、 だんだん統合失調症に移行していった時期に心血ささげて読みこんでいたのが 安部公房で。 今でも読み返すと当時の悩みや(世界崩壊を予知して悩んでいた) 気分を思い出して症状が悪化するから読まないように言われているだけで。 このスレ覗くくらいはいいだろうと思って覗いていました。
>>962 見ますたw
なんかおかしな感じになってきますね。
>>962 ,964
もしかしてあの気持ち悪い漢字のようなものを見てると、
やばくなってくるのかなw
なんかわからんでもないがw
>>964 ヘェーヘェー
967 :
吾輩は名無しである :04/03/11 20:01
統合失調症の人には感覚がフィットしすぎるところがあるかも知れません。 カフカを好きな統合失調症の人も多いですね。 どうしても不条理感と自分を重ね合わせてしまう。 私は一行も小説が書けない心理屋ですが。
俺、失調症じゃないけど、
>>962 のを見てたら段々背すじがゾクゾクしてきた。
何か怖い。
969 :
吾輩は名無しである :04/03/11 20:37
世界崩壊妄想はヴィンデンバーンと言いまして、古くからドイツで指摘されている 妄想ですね。 おそらく安部は正常な日常に耐え切れない漂泊者のような存在ではなかったではなかった のかと思います。 という風に病跡学は簡単に語れますが、作品を作るということはいかに難しいことか。 まあ格にもよるでしょうが、やはり作家の先生の方が文芸評論家より一歩も二歩も先んじて いると思うのです。
970 :
似非心理屋 ◆dev/jcGOoI :04/03/11 20:43
面倒なのでトリップつけました。 文字を理解するプロセス、言語を覚えたプロセスを想起させることは、催眠療法では よく使われている主題です。 すなわち、「意識」が発生した時点がいつだったのか問いかけているわけです。 2歳ぐらいだったら記憶は辿れるかも知れません。大抵の人は3歳や4歳の記憶が 生まれて初めての記憶でしょう。 外国語の学習を思い出すといいかも知れません。 アルファベットを書くときに何が苦労したのか、そこまでは記憶を辿れるでしょう。 あるいは今から全く未知の言語体系の外国語を学習しても違和感を確実に味わえる でしょう。 私はそれが面白くて十数ヶ国語の入り口までやって飽きてしまいました。 ネイティブスピーカーと意志の疎通が図れるということがわかるとつまらなくなって しまったのです。
ちなみに
>>962 のは多分患者が創作する
オリジナル漢字に似てるから不安になるんじゃないかと考えてます。
カフカは実際人間らしく生きるために書いてたらしいね。
病気からなるべく逃れるために書いたとか。
やっぱ不穏な感じがするのは「飛ぶ男」の主人公の「保根 治」って名前が。 得南誠一郎のマンガ「人間時計」ってのも登場人物似た感じの名前だったよね、 「声 タダシ」とか「指 地図夫」 漫画全体の雰囲気も安部作品に通じるものがあった
エェー安部スレでトリップ(・A・)イクナイ!
匿名の街だよ!
>>972 やめろ!
そんなことしたら962と96
974 :
似非心理屋 ◆dev/jcGOoI :04/03/11 23:14
新語新作という症状が統合失調症にはあります。 いつも日常に違和感を抱いているので、文字を作る人もいます。 という分析をしてみても一向に私がなりたかった作家にはなれそうにない。 やはり作家は天才だと思いますよ。
知識人気取り(・A・)イクナイ
トリップやハンドルは自己顕示欲の表れと分析したが そこんとこどうなんだ?自称心理屋さん。
ぼくはこのスレにいる限り、自分はコテではないと信じているんですがどうでしょう?
それは間違いないです、はい
おれも箱に入ってみた
>>972 指 地図夫にちょっと平静を失いそうになりました
・・・ちょっとイイですね
>>974 新語新作じゃなくて言語新作ですよ
漏れもハンドルやめますね。分裂の方々ともに頑張りましょうセレネースなど飲んで
じゃあ俺も
>>981 君、そのダンボールを3万円でぼくに譲ってくれないか?
おまいら
なんだか盛り上がっているようですが
そろそろ次スレの季節ですよ
>>982 だまれ贋医者め
985次スレよろ。
985 :
吾輩は名無しである :04/03/12 14:55
じゃあ私もハンドル消します。 ハンドルにこだわっているわけではないので。 スレでも立ててみますかね。
986 :
吾輩は名無しである :
04/03/12 14:59 スレ立てようとしたけど「このホストではしばらくスレが立てられません」に なっていました。 ということで別の人よろしくお願いします。