早いもので「公務員」を廃業して7年目に入った。27年間の役人時代に比べれば
まだ駆け出しだが、最近「非役人」の生活にも慣れてきた。それにしても、よくまあ
筆者に「霞が関」が務まったものだ。ご迷惑をかけた諸先輩、同僚、特に後輩たちには
深く感謝している。
現役の役人時代と今とで最も見方が変わったのが「公務員批判」だ。大学の同期が民間
企業でいかに高給をもらおうと知ったことではないが、なぜか役人の給料や待遇には
特別に敏感になる。納税者に公務員を「養っている」という意識が強いからだろうか。
現役時代は「公務員だって税金は払っている」と思っていたが、実は払っている以上に
貰(もら)ってもいる。こんな納税者の気持ちも廃業して初めて分かった。役人諸君、
世の中はあなたたちが考えるほど甘いところではないですぞ、というのが廃業7年目の
実感である。
こんな筆者も今回ばかりは考えさせられた。朝霞の国家公務員宿舎建設を凍結するという。
野田佳彦首相が野田財務相時代の決定を翻すのも不思議だが、それ以上に気になったのは、
公務員宿舎−「官の論理」を押し返せ、と論じる某有力日刊紙の社説だった。
大震災があっても、「決まったこと」には巨費を投じ、復興費用には充てない。そこには
「民の視点」がなく、「官の論理」に操られている。被災者たちは住宅確保に苦労している。
復興のための増税を議論しているときに、なぜ今公務員宿舎建設なのか、という論理だ。
あれだけの大震災が起きた以上、復興のための増税は不可避だろう。被災された方々以外の
全国民ができるだけ公平な形で必要な経費を負担し合うというのが筋だとも思う。ここにいう
全国民の中に国家公務員も含まれることは当然である。
「増税の前に人件費など政府の歳出削減が必要」という意見は理解できるし、基本的に
正論だと考える。しかし、この手の議論は過去10年間常に言われ続けてきており、自民、
民主の歴代政権下で歳出の見直しが相当程度進められたことも事実ではなかろうか。
巨大な官僚機構に真の無駄を削減させることは、詐欺師に真実を語らせるのと同じくらい
難しいことだろう。最近では不要な省庁の経費が十分削減されず、むしろ必要な経費が
各府省「一律」という悪平等の下で削減されるという間違った傾向すら見られる。
しかし、誤解を恐れず申し上げる。今の若い公務員の給与で簡単に家は買えない。朝霞の
宿舎は、転勤や深夜勤務にもかかわらず真面目に働く中堅国家公務員にとり必要だからこそ
建設されるのではないのか。どうも今回の凍結決定は過剰反応のような気がする。今後も
こうした風潮が続けば、最終的には国家公務員給与の大幅削減にたどり着き、結果的に国家
公務員と公共サービスの質を落とすことになることを強く危惧する。どうせ削減するなら、
まず国会と地方の議員数から減らしてはどうだろう。(※続く)
◎執筆者/宮家邦彦
昭和28年生まれ。東京大学法学部卒。53年外務省入省。在中国大使館公使、中東アフリカ
局参事官などを歴任し、平成17年退官。安倍内閣では、首相公邸連絡調整官を務めた。
現在、立命館大学客員教授、キヤノングローバル戦略研究所研究主幹。
◎前スレ
公務員宿舎凍結を敢えて問う--若い公務員の給与で簡単に家は買えない。このままでは公共サービスの質と量は間違いなく低下する [10/06]
http://toki.2ch.net/test/read.cgi/bizplus/1317873871/
32 :名無しさん@12周年:2011/06/13(月) 14:51:30.65 ID:stPfjQtf0
これで有罪だったら運転手が気の毒すぎる
でも取り調べで「人が落ちてくるとか予想できるでしょ?」とか言われるんだろうな
64 :名無しさん@12周年:2011/06/13(月) 15:00:35.22 ID:so8iFpmV0
>>32 そこまで警察もひどくないだろ
状況を聞くだけで犯罪者扱いはしないと思うよ
95 :名無しさん@12周年:2011/06/13(月) 15:10:11.51 ID:TUyjjxBt0
>>64 高速道路でバスの窓から落っこちた女児を轢いた運転手
高速道路で円光相手の教師の車から逃げようと飛び降りた少女を轢いた運転手
どちらも警察の捜査できっちり自殺するまで追い込まれました。