1 :
タイフーン ◆sePHxJrzaM :
2006/07/19(水) 22:40:14 ID:2iNiYlrq 魔法少女(白石学園)とWWU独軍装備学園(稲葉学園)の戦いを描くSS妄想スレです。 必読事項 ↓ 1 sage進行でお願いします。 2 SSは要項抜粋の短編、小説型長編のどちらでも可。内容はシリアスでもギャグでも大歓迎です。 3 心無いレスは控えましょう。 職人方々がやる気を無くし、スレの雰囲気が悪くなります。 4 作者叩きは、禁止。 何か意見等があれば「○○の部分が、□□のようにおかしい」 「△△のような書き方は気をつけた方がいいと思う」 等、 言いたいところをできるだけ「丁寧に」書いてレスして下さい。 より良い作品・スレ作りにご協力下さい。 「面白い」という意見も、ただ「乙」など一言でも結構ですが、 「××がよかった」「○に感動した」とか書き込むと、 職人方々にとっては何よりの応援になります。 5 荒らしに反応する人も荒らしです。徹底スルーでお願いします。 反応すると被害が拡大するどころか、削除依頼等が通りにくくなるので注意しましょう。 6 SS職人、絵師の皆様は常時募集中。 7 荒らしが出てきた場合はIDを出してのage進行でお願いします。
2 :
タイフーン ◆sePHxJrzaM :2006/07/19(水) 22:41:08 ID:2iNiYlrq
参上!
4 :
名無し三等兵 :2006/07/19(水) 22:42:11 ID:???
アッーアッーアッー!
アチャー orz
6 :
名無し三等兵 :2006/07/19(水) 22:44:44 ID:???
7 :
タイフーン ◆sePHxJrzaM :2006/07/19(水) 22:45:57 ID:2iNiYlrq
8 :
タイフーン ◆sePHxJrzaM :2006/07/19(水) 22:48:18 ID:2iNiYlrq
9 :
名無し三等兵 :2006/07/19(水) 22:49:08 ID:???
前スレで盛り上がったペニスフェンシングって、 どうなるの?
10 :
タイフーン ◆sePHxJrzaM :2006/07/19(水) 22:49:10 ID:2iNiYlrq
スレ立て終了です。
11 :
名無し三等兵 :2006/07/19(水) 22:50:31 ID:???
小ネタ、妄想も大歓迎。
12 :
丼炒飯 ◆HY/YgdSbHM :2006/07/19(水) 22:52:31 ID:3Ga50Epl
>>1 乙です。こんなもんしかありませんがどうぞ。
つ【エスビットと缶詰】
13 :
名無し三等兵 :2006/07/19(水) 22:53:41 ID:drCK1uW9
14 :
名無し三等兵 :2006/07/19(水) 22:53:49 ID:???
痛厨(別名病原菌) 学園島戦争スレを、迷惑行為、嫌がらせ、及び多数派工作でしきる人物。 主に古参住人のレスに反応、間髪置かずの連投で多人数に見せかけている。 他人のレスを「スレ違いである」と勝手に指摘するが、その理由を問うと意味不明な回答や 住人に対する荒らし認定等を行い、以前タイフーン氏及び住人から問われた際は 「理解できない方が悪い」、「スレ違いに決まっている」などと書き込み理由を説明せず (できない可能性大)、案の定自作自演で多数派を装った。 痛厨というあだ名は知性を感じられない書き込み内容やバレバレの自作自演、まともな議論が できないことから付けられたもので、本人も了承していると思われる。 加えて精神年齢も非常に低いらしく、一つ否定的な意見を述べられると十数件の連投を行う。 自分のやっている事が荒らし行為だと理解できていない事も特徴の一つ。 常に他の住人を痛厨扱いする。ニート。
15 :
名無し三等兵 :2006/07/19(水) 22:54:37 ID:???
結局魔法少女も]V号E型重戦車<ティーゲルX改>の120mm対人キャニスター弾で挽肉になったとさ。
16 :
名無し三等兵 :2006/07/19(水) 22:55:07 ID:???
最近はだいぶ大人しくなったよね。<痛厨
17 :
タイフーン ◆sePHxJrzaM :2006/07/19(水) 22:56:00 ID:2iNiYlrq
>>12 ありがとうございます。ありがたく頂戴します。
>>13 これからもよろしくお願いします。
18 :
名無し三等兵 :2006/07/19(水) 23:00:51 ID:???
整備屋氏が失職したの!?
19 :
名無し三等兵 :2006/07/19(水) 23:01:39 ID:???
>>18 ニュータイプは超能力者だからESPが何か判明するまでは・・・
20 :
名無し三等兵 :2006/07/19(水) 23:04:25 ID:???
ところで避難所に誘導とかやめようよ。 知らない人が見たら、すごく不気味に感じると思う。
21 :
名無し三等兵 :2006/07/19(水) 23:07:36 ID:???
22 :
名無し三等兵 :2006/07/19(水) 23:58:19 ID:???
前スレのタイフーン氏投下乙です。 ユウキは制空権確保と上空援護を一人でこなさなきゃならないのでしょうか。
おはようございます。
>>22 どうもありがとうございます。制空権確保は一時的、上空援護と言っても大したことはできないのですが…
おはようございます。
>>22 マナの流れを読み取って魔法少女の存在を「感知」出来るのは稲葉側ではユウキだけです。
必然的に先頭で行動することになります。
25 :
名無し三等兵 :2006/07/20(木) 07:02:27 ID:???
本物はタイフーン◆sePHxJrzaMだからよろしく。ちなみに偽物の鳥はタイフーン#777だから。
26 :
22 :2006/07/20(木) 07:39:44 ID:???
>>23 攻撃ヘリみたいなもんなんですかね>ユウキ 正式亡命後は元帥閣下と経津君が遠距離でも戦えるよう後付け武器とかプレゼントしてくれると嬉しいのですが。
>>25 旧酉だったので偽物だと一目でわかりました。騙されたりはしませんよw
27 :
名無し三等兵 :2006/07/20(木) 11:35:59 ID:???
前スレや過去ログ読んだけどここ荒らしてる奴って間違いなく小学生か中学生だろうな。 何か言われるとすぐコピペと誹謗中傷とか幼稚杉。
28 :
名無し三等兵 :2006/07/20(木) 13:08:52 ID:???
>>27 高校中退、今は無職ですが何か?コピペ程度で人間の価値を勝手に決めつけないで下さい。
認定とはここの住人は軍板の中でも特にレベルが低いのですね。
29 :
名無し三等兵 :2006/07/20(木) 13:14:32 ID:???
レベルが低いのはお前だヴォケ。スネかじってないで仕事探しに行け。
30 :
名無し三等兵 :2006/07/20(木) 13:18:59 ID:???
痛厨と呼ばれる理由がはっきりわかったw
>>29 親が生きているうちは働くつもりはありません。私は勝ち組ニートですから。
>>30 半年間荒らしただけで痛いなどと笑わせますね。本当にレベルが低い。
32 :
名無し三等兵 :2006/07/20(木) 13:30:53 ID:???
なんでここ荒らすか答えろ!
33 :
名無し三等兵 :2006/07/20(木) 13:40:54 ID:???
ageる馬鹿はどいつだ
>>28 いい加減見苦しいから帰れ
必死になっても面白くもなんともないぞ
35 :
名無し三等兵 :2006/07/20(木) 14:04:19 ID:???
勝ち組ニートのほうがごみ、ウザイし 負け組みのほうがまだかわいげがある
>>佐藤 親が死んだらどんな仕事に就きたい?
自民党幹部
38 :
名無し三等兵 :2006/07/20(木) 14:08:43 ID:???
民主だろ
39 :
名無し三等兵 :2006/07/20(木) 14:09:48 ID:???
勝ち組ニートなんてギャグはいまどき流行らない
41 :
名無し三等兵 :2006/07/20(木) 15:26:27 ID:???
タイフーンもとんでもないアホに粘着されてカワイソス
>>41 荒らしはスルーが一番なのに構うから悪いんですよ。
人が善意で誘導しているのに無視するし、少し職人叩いただけで避難所行けとかどんな基地外かと。
コピペとそれに対する自作自演も今まで全部俺だったけどなんで騒ぐかわからないなぁ
44 :
名無し三等兵 :2006/07/20(木) 18:30:03 ID:???
佐藤=痛厨か
45 :
名無し三等兵 :2006/07/20(木) 21:00:24 ID:???
47 :
名無し三等兵 :2006/07/20(木) 21:13:20 ID:???
43 名前:佐藤 ◆7hrQ6uahfA 投稿日:2006/07/20(木) 17:16:37 ID:??? コピペとそれに対する自作自演も今まで全部俺だったけどなんで騒ぐかわからないなぁ ・ ・ ・ 自白乙佐藤ちゃんwwwwww
48 :
名無し三等兵 :2006/07/20(木) 21:14:48 ID:???
49 :
名無し三等兵 :2006/07/20(木) 21:15:43 ID:???
自治厨ってマジで糞なんだな。呆れたよ。
50 :
名無し三等兵 :2006/07/20(木) 21:15:50 ID:???
お前らあぼーん登録しろよ。触るだけ無駄だ。
51 :
名無し三等兵 :2006/07/20(木) 21:18:47 ID:???
こいつが今まで荒らしてた病人か。
>>47 テラワロス
52 :
名無し三等兵 :2006/07/20(木) 21:20:10 ID:???
完全に逝かれてるな。誰か通報よろ。
53 :
名無し三等兵 :2006/07/20(木) 21:35:37 ID:???
>>46 ここは芸術スレみたいなものだ。
お前なんかが来るところじゃない。
第三話続き投下。 前回までのあらすじ 白石から稲葉に寝返った魔法少女、三枝ユウキは稲葉の寄せ集め部隊「ノエル戦闘団」に 加わり、彼女を迎え入れたSS将校石沢義昭が臨時に指揮する降下猟兵中隊と共に赤松町に 降下した魔法空挺軍を迎え撃つ作戦に参加した。 上空援護と一時的な制空権確保をユウキが行う中、降下猟兵たちは赤松町に向かいつつあったが…。
6 時計が時刻を合わせると、森内に隠蔽されていた砲兵陣地が火を吹いた。 ずらりと並んだネーベルヴェルファーが悲鳴のような発射音と共にロケット弾を放ち、車体横に発射架を設けたハーフトラックからネーベルヴェルファーよりも大きな轟音を残してヴォルフラーメンが飛翔していく。 2001年末に行われた白石本校攻略戦で敗北した稲葉は、その砲兵戦力の大半を喪失、加えて砲術の技術を持つ生徒も多数を失ったことで航空機を「空の砲兵」とする一方で、安価で数を揃えやすいロケットを砲兵戦力とした。 点では無く面を制圧するロケットならば命中精度を心配する必要も無いし、何より数を撃ち込むことができる。 「よし行くぞ!前進!」 準備砲撃が終わると、義昭は手を上げて前進を指示した。手にStg44、肩にはパンツァーファウストを背負い、全員の先頭に立っている。 突撃砲を先頭にして、中隊は赤松町に突入していく。シュルツェンと予備キャタピラで増加装甲が施された薄茶色の三号突撃砲の周囲に降下猟兵が随伴歩兵として脇を固め、近接攻撃を仕掛けられないよう警戒する。 ヘッツァーと十数名の降下猟兵は市街外の林道脇に残し、予備の機甲戦力として温存していた。というより、義昭としてはこの小さな駆逐戦車がどうにも信用できなかった。最近よく見かけるようになったのだが、共に戦うのなら馴染みの三号突撃砲の方がいい。
56 :
名無し三等兵 :2006/07/20(木) 21:51:16 ID:???
ずらりと並んだネーベルヴェルファーが悲鳴のような発射音と共にロケット弾を放ち、車体横に発射架を設けたハーフトラックからネーベルヴェルファーよりも大きな轟音を残してヴォルフラーメンが飛翔していく。 2001年末に行われた白石本校攻略戦で敗北した稲葉は、その砲兵戦力の大半を喪失、加えて砲術の技術を持つ生徒も多数を失ったことで航空機を「空の砲兵」とする一方で、安価で数を揃えやすいロケットを砲兵戦力とした。 点では無く面を制圧するロケットならば命中精度を心配する必要も無いし、何より数を撃ち込むことができる。 「よし行くぞ!前進!」 準備砲撃が終わると、義昭は手を上げて前進を指示した。手にStg44、肩にはパンツァーファウストを背負い、全員の先頭に立っている。
義昭は突撃砲の上に乗り、突撃砲小隊の指揮官である曹長と声を交わす。 「よく聞いてくれ。今から一気に市街地へ突入して奴らを蹴散らす。スピード勝負だ」 「了解!ちゃんとついてきてくださいね」 「無茶を言ってすまない」 義昭だって無茶なことは知っている。だが悠長にことを構えていれば、貴重な時間を浪費することになる。一人でも厄介な魔法少女が三十体一気に来られたら100%勝ち目は無い。 ユウキも頑張ってくれるだろうが、過度な期待は禁物だ。ハッキリ言ってアテにできないが、今は信じてやるしかないのだ。 「撃ってきた!」 火球が突撃砲の寸土前の地面を抉り、舞い上げられた土や砂が車体を叩き、義昭のヘルメットにも当たる。 降下猟兵らはその場に伏せ、すぐに反撃を開始した。首に弾帯をぶら下げた機銃手の二人組がMG42を撃ち、校防軍のポンチョを改造した迷彩服を着た兵士がG43の狙いを煙の中に定める。 「火点はどこだ!?」 「10時の方向、建物の二階からです!」 兵士たちに建物に発砲するよう伝えた後、義昭はもう一度突撃砲によじ登った。 隣では車載のMG42が電気ノコギリの如く唸り、一秒間に25発の銃弾を建物に浴びせていた。 後ろの突撃砲も、乗員が体を出してMP40を撃ち続けている。見上げた根性だ。 「どっから撃ってきたんです!?」 「あそこにレンガ作りの建物があるだろ!10時の方向に。榴弾を撃ち込んで吹き飛ばせ!」
58 :
名無し三等兵 :2006/07/20(木) 21:52:22 ID:???
荒らしが来ているのでID出しての進行でお願いします。
義昭は突撃砲を降り、先頭に立って進んだ。間も無く75o、48口径Stuk40が火を吹き、放たれた榴弾が赤レンガの壁に大穴を開ける。義昭も含めて、市街戦で戦車や突撃砲の類が壁に穴を開けるぐらいしかないことを昔は理解していなかったものだ。 「よし、俺に続け!」 義昭は手を振り、降下猟兵と擲弾兵を従えて進む。指揮官は常に最先頭にいて、自らも銃を手に戦わなければならない。それが義昭の考えだ。魔法少女という化け物じみた敵と戦うとき、指揮官が後ろから指示していただけでは兵士は前に進むわけが無い。 だが指揮官が前に出て戦えば、それに追従して兵士も戦ってくれると義昭は信じていた。 ―――お出ましか。 壁に開いた穴から埃まみれになった魔法少女が出てきて、義昭は照準を額に合わせて一発で撃ち抜いた。魔法少女は変身していなかったようで、そのまま即死する。 魔法少女にも変身する奴変身しない奴が大勢いて義昭にはわからないが、少なくとも普通の学生服を着ている時はとっとと撃った方がいい。魔法少女は変身しなければただの人だ。 突撃砲と中隊は建物の窓一つ一つを警戒しながら進んでいく。戦車や突撃砲と言った類は総じて市街戦が苦手で、歩兵の支援無しに市街地に突入した場合、あまりにも簡単に撃破されてしまうのだ。 「これ以上好き勝手に―――」 突然、MG42とその弾薬を首に掛けた二人組の首が飛び、直後真っ赤な噴水が吹き上がった。首が地面を転げ落ち、頭部を失った体は血の海に崩れ落ちる。刃か何かで切られたように、断面は綺麗に平面で、言い方は悪いが見事だ。 「―――させない!」
60 :
名無し三等兵 :2006/07/20(木) 21:52:55 ID:???
黒と黄色の近未来的な戦闘服に身を包み、両手に光刃輝く斧を携えた魔法少女が二階建ての建物の上に現れ、浴びせられる銃弾の全てを避けるか弾き返して突撃砲に易々と肉薄し、その砲身を切り落とした。そしてエンジン部を切り裂き、誘爆させる。 ―――手練だ。 義昭は舌打ちする。彼は今まで多くの魔法少女―――少なくとも二十人以上は倒してきた。歩兵十人で魔法少女一人に匹敵する、という見方の中にあっては驚くべき戦果ではあるが、義昭は魔法少女と絶対戦場で出くわしたくないと思っている。 義昭が勝てたのは単に狙撃したとか、不意打ちや寝込みを襲撃したからに他ならない。手四つに組んで戦うのは御免だ、例え一生遊んで暮らせるだけの資金をくれると言われても。 だが、義昭は後ろに退くようなことはしない。魔法少女は自らを人間より遥かに強いと思っている。そしてこちらは、魔法少女に対して自分たちが弱いと思っている。 ―――それがどうした。 義昭はパンツァーファウストを構える。 「全員、“斧持ち”に火力を集中!パンツァーファウストだ!」 数ではこちらが上、向こうは一人だ。ならば、物量差と連携攻撃で圧倒するのみ。要はやり方次第で人間も魔法少女に勝てる。 降下猟兵たちは円陣を組んで互いの背中をカバーしながら、斧持ちに集中射撃を浴びせる。自動火器の連射を斧持ちはことごとく跳ね返すが、それで十分だ。接近されなければ攻撃できないのだから。
とにかく、近づけては駄目だ。下手に接近を許したら、この町の地面は血の海で埋まってしまうだろう。 「第一分隊、パンツァーファウストを持って俺に続け!第二分隊は援護しろ!」 義昭は大声で言う。指揮官が部下を怖がらせてどうする! 歩兵が使用できるもので魔法少女に対抗できる最も有効な武器はパンツァーファウストだ。この対戦車ロケットに使われている成形炸薬弾頭は、魔法少女の結界をいとも簡単にぶち破ることができる。 義昭と八人の降下猟兵は照準サイトを上げ、発射ボタンを押す。白煙を残して成形炸薬弾が放たれ、魔法少女に向かっていく 放たれた成形炸薬弾のいくつかを魔法少女は空中で切り落とすが、対応しきれなかった何発かがガードを潜り抜けて目標に到達する。 手榴弾と違い、高速で飛来するロケット弾はさすがに叩き落せなかったのだろう。 ―――やったか? 煙の奥に瓦礫の山が見え、降下猟兵たちは口元を緩めた。少なくとも五、六発のパンツァーファウストを喰らって無事なものか。 兵士たちはほっと胸を撫で下ろし、再び進む準備を始める。銃を点検し、負傷兵と死者を護送するため衛生兵が駆け寄り、道を塞いだ突撃砲をどかすため無事な二台の乗員が牽引ロープを車体後部から引っ張ってくる。 だが瓦礫の中から“斧持ち”が血塗れになりながら蘇ったことで、降下猟兵たちの安堵は覆された。 たちまち表情は凍りつき、点検に入った銃を慌しく構える。 「まだ生きてたのか?」 「どういう構造してんだよ!?」 兵士たちが銃を構える前に“斧持ち”は大量の血液を撒き散らしながら一人の降下猟兵に突進し、押し倒して斧を振り上げた。そこまでやって、“斧持ち”は義昭の繰り出した一閃で首を切り落とされた。 まだ幼さの残る下士官は、義昭に礼を述べた。 「ありがとうございます…。少佐殿。奴の斧ですか?」 義昭は血で濡れたスコップを前に出してみせる。 「こいつは穴を掘るだけじゃなく、お嬢ちゃんたちにも有効なんだ。君も研いでベルトに挿しておくといい」
63 :
名無し三等兵 :2006/07/20(木) 21:54:30 ID:???
義昭もパチスロとかやるんだろうか? <豊中母親殺害>阪大生、転落は「パチスロで大勝ち」から 大阪府豊中市の主婦、辻森早苗さん(58)が自宅で殺害された事件で、三男で大阪大工学部4年の耕平容疑者(24)=殺人容疑で逮捕=が府警豊中署捜査本部の調べに「大学1年の時、 友人に教えてもらったパチスロで大金をつかみ、止められなくなった」と供述していることが分かった。「パチンコ依存症」から学業不振に陥った耕平容疑者を心配した早苗さんは、 生活態度を見直すよう繰り返し注意していた。捜査本部は、ストレスをためた耕平容疑者が、事件当日朝、母親の注意に殺意を抱き、衝動的に手元のハンマーを振り下ろしたとの見方を強めている。 1浪して01年、大阪大工学部に入学した耕平容疑者は、当初はレストランのアルバイトで小遣いを稼ぐ普通の学生だった。友人からパチスロの遊び方を教えてもらい、生活が一変した。 耕平容疑者は機械工学専攻で、調べに対し「パチスロ台の構造にも関心がわきパチンコ店に通い始めた。大もうけすることもあって、止められなくなった」と供述している。のめり込んだのは ギャンブル性の高い人気機種で、「1日で十数万円勝つこともある」(業界関係者)という。 耕平容疑者は、友人から金を借り、自分の貯金も取り崩して連日のように通い詰めていた。 パチスロとの出会いで大学からは足が遠ざかった。同大工学部では、3年までは年間40〜50単位を取得する必要があるが、耕平容疑者の1年時の取得単位は29単位。 2年は10単位しか取れず、入学5年目の昨年もまだ2年必修の実験の授業に出ていた。 一緒に実験した学生によると「実験はよく分からないから任せる」と積極性はなかったという。 事件後、耕平容疑者は親類宅で手首を切った。傷口は動脈にまで達しており、捜査本部は「自殺の偽装ではなく、本気で死のうとした」とみている。搬送先の病院の待合室で、 付き添いの捜査員に「大事な話があります。驚かないで下さい」と切り出したという。 今は「すべてを話し、罪を償います」と話している。父親が弁護士を連れて来ても「お父さんに迷惑をかけられない」と選任を断り、父親が帰った後、号泣したという。【石川隆宣、隅俊之、豊田将志】 (毎日新聞) - 7月15日15時6分更新
7 魔法少女の腹を拳でぶち抜き、すぐにユウキは距離を置いた。市街地に落下していく魔法少女の腹部の穴から魔法の光が輝き、刹那爆発が起きる。 ―――まるでアニメじゃないか…。 既にユウキは四人の同胞―――魔法少女を葬っていた。同じ魔法少女だから弱点を知っていた面もあったが、何より白石の魔法少女が場数を踏んでいないことがユウキの戦果を増加させた。 ユウキも決してベテランの魔法少女ではないが、少なくとも昨日今日作戦に参加した者よりは高い能力を持っていたことに加え、義昭や降下猟兵と短いながらも中身の濃い充実した訓練を行えたからだ。 義昭たちと連絡を取ろうとインカムに手を伸ばした時、インカムから聞きなれない声が耳に入る。 「見つけたぞ―――!」 鼓膜を破らんとする声は一体なんだ、と弧野加は360度視界を回し、急接近してくる影を見つけた。速度は、軽く300kmを超えている。 ―――なんだ!? 白と紫の影が目にも留まらぬ速さで駆け抜け、ユウキは弾き飛ばされた。学園島特有で頻発する、通信の混線が無ければ死んでいたかもしれない。 結界でガードしたとは言え、与えられた衝撃は緩和してくれなかったらしい。 「ここで会ったが100年目!決着を着ける!」
65 :
名無し三等兵 :2006/07/20(木) 21:55:48 ID:???
「なんだって!?」 ユウキはそのシルエットを捉えることができた。機械的な四枚の細い翼が背中に生え、体は近未来的な戦闘服に覆われた魔法少女だ。顔つきは装備から見ても間違いない、この間ユウキが戦った奴だ。 前と違うのは、手にした大剣がさらにスケールアップしていることだ。 身の丈より大きい剣を持っているのは同じ、しかしその横幅は二倍以上あった。 「久しぶりだな、稲葉の魔法少女!」 どうやら向こうでも状況は同じ、混線でこちらの無線内容が聞こえているようで、力のこもった声で何か言っている。ユウキは返事をせず、沈黙を守り結界を展開した。何かにくっちゃべるのは時間の無駄だ。 「話すことは何も無いってか!上等ォ!」 敵は動きを一瞬止め、剣を振りかざしてユウキに向かってきた。ユウキは正面の結界の場力バランスを高め、それを受け止めた。後方に弾かれ、衝撃が肉体を襲う。口の中に鉄の味が広がり、ユウキは舌を噛まないよう前歯を硬く閉じた。 ―――パワーアップしている!? この間は結界で受け止めただけで動きを止めることができた。だが今日は、剣に一撃だけで強い衝撃が襲う。剣そのものの重量が増加したのか、使用者の魔力が増加したのか、それとも両方か。どちらにしても敵は強くなっている。 ユウキは結界で剣を受け止め鍔迫り合う。敵の顔が、すぐ近くではっきり見えた。
67 :
名無し三等兵 :2006/07/20(木) 21:56:49 ID:???
「心に宿りし正義の心は全ての不義に鉄槌を下し悪を消滅させ―――」 しかし、まだ“こういうところ”は変わっていないようだ。敵の眼前で呪文を唱える愚かさは。 ユウキは膝に結界エネルギーを集中させ、一瞬だけ右上を見た。 ―――もらった! 向こうも釣られて右上を見た。ユウキは剣を跳ね除けて、敵の腹部に膝蹴りを見舞った。鳩尾を狙ったつもりだが、生憎下腹部に当たったようで柔らかい感触が残る。 魔法少女は口から血を吐き、醜く顔を歪めて剣をユウキに向けた。 「汚いぞ!」 「汚くたっていい、卑怯だっていい、勝ちたいんだから!」 ユウキは当然のように言う。汚くて結構だ。ユウキにとっては、勝つことが生き残ることなのだから。 ユウキは義昭ら降下猟兵、ノエル戦闘団の面々から戦う術を学んだ。どこを狙えば効果的か、どうすれば逃げられるか。見返りに、ユウキは稲葉兵たちと対魔法少女用の訓練を行った。 ユウキと稲葉兵は、互いに戦い方を教えあうことで利害の一致を果たしたのだ。 口から血を吐きながら、魔法少女は叫び、再び突進してくる。 「そうかい!ああそうか!悪役ってのはそういうもんだしな!いいだろう、完膚なきまでに叩き潰してやる!」
69 :
タイフーン ◆sePHxJrzaM :2006/07/20(木) 21:58:13 ID:akvPvP17
投下終了です。 荒らしがいるのでID出しての進行でお願いします。
70 :
名無し三等兵 :2006/07/20(木) 21:58:44 ID:???
71 :
名無し三等兵 :2006/07/20(木) 22:01:37 ID:???
前スレにあったこのSSの方が良かった気がする。 「掃討せよ! 64式小銃以上の背丈を持った男は殺せ! 女は処女以外殺せ! 処女は犯して殺せ! 」 「安室2尉…そいつは皆殺しって意味じゃあないですか? 」 「そうとも言うな? いや、餓鬼は連れ去って奴隷がデフォルトだ。イエニチェリ、知ってるだろう? 」 「はぁ? 何スかそれ? 」 …世界史を勉強して無い以前に、陸自の高卒陸士には無学モノが多い。やはり大卒や社会人陸士が欲しい。 打てば響くし、さらには此方の思う一歩先を予測して行動してくれる心地良さが堪らない。まれに、高卒陸士にも 優れた素質を持つモノも居るが…大抵部隊のほうでそいつの素質を陸自向きでは無い、と潰すのだ。小官は、 そんな陸士達や、そこから陸曹に為った者に慕われる『アウトサイダー』である。 「アムロさん、教会と孤児院、見つけました! アムロさん好みの若い有髪の尼僧もいます! 」 「そうか! よくやった! じゃあ餓鬼の前で『性教育』でも始めるとするか! 」 小官は小隊陸曹に案内されるまま、意気揚々と清潔な『神の家』に乗り込んだ。一神教徒の陸曹が喜んで、 この世界の神のシンボルをぶち壊している。流石はカトリックと言うべきであろうか? 差し詰め、ここで清貧に いそしむ者が悪魔崇拝者に見えるに違いない。…そうだ。回復魔法なんて見た日には、感性はそうも為ろう。 「お願いです! 子供達、子供達だけは…! 私は何でもしますから! 」 この世界の下級尼僧服を着た、清楚な20代前半の美人な白人娘が、小官の手下、地位士長と熊欄士長に小銃を 突きつけられている。奥の壁には連発発射でボロ雑巾に成ったこの世界の男性聖職者の遺骸が無造作に放置済みだ。 いいぞ、いいぞ! この台詞だよ! 数分後には口に出した事を後悔する台詞だ! さあ、先ずはこの問いからだ! 「お嬢さん? 処女だな? 」 含羞の表情を見せる女に、小官は落胆する。ち、経験済みやも知れんな? まあ、挿入してしまえば解るさ! ハハハ!
72 :
名無し三等兵 :2006/07/20(木) 22:03:15 ID:???
>>71 タイフーンの方がいいような。
というか途中だけ抜粋されても比較できない。
73 :
名無し三等兵 :2006/07/20(木) 22:03:31 ID:wsN8gzi/
このスレを荒らしているコテ「佐藤」の輝かしい自作自演w
282 :佐藤 ◆7hrQ6uahfA :2006/07/20(木) 20:14:38 ID:???
板違いだとわからんのか?
でよしなに
286 :名無し三等兵 :2006/07/20(木) 20:15:08 ID:???
響子さん好きじゃあー
も懐かしい遠い思い出
287 :佐藤 ◆7hrQ6uahfA :2006/07/20(木) 20:16:02 ID:???
>>282 病人揃いなんだから仕方ない 通報してくる
74 :
名無し三等兵 :2006/07/20(木) 22:04:29 ID:???
注文の多い奴だな。 「ふはははははっはっはははっはは! 蛮族どもがぁ! 」 小官は安室 零2尉である。今回は我が愛する陸自宿営地に投石等を行う餓鬼どもに 厳重たる注意を行うために付近の集落に出向いた次第では有るが…どうやらこの世界の 唯一神の狂信教徒に襲撃を受けてしまったので有る。幸い、こちらから攻撃する事は無く… 「安室2尉! 目標は正面の『敵』っすね! 」 喜々として89式装甲戦闘車のスイス・エリコン社製KED35o機関砲の照準を担当する奴が 小官を振り向く。弓矢の直撃でカンカン五月蠅い車内にいい加減ウンザリしてきた小官は、 重々しく頷いてやる。純然たる恐怖こそが、愚民どもを沈黙させるのだ。 「相手は20mしか離れて居ない集団だが、派手にやれ。主砲の使用を全面的に許可するぞ? 」 「ヒャッホゥ! 逝くぜ白人ども! 貴様等の大好きなフリカッセにしてやるぜぇ! ハッハぁ! 」 どうせ暗黒時代の愚民なのだ。保護する謂れなど文明人たる我々には、全く無い。むしろ 限られた食料と生存圏確保のために虐殺こそが正義なのだ。…何も知らない左翼かぶれの 民衆どもは、食料備蓄が尽き掛けているのを報道管制により知らされぬまま、我々の行為を 『虐殺』として糾弾している。それを思うと滑稽さに溢れた嘲笑に、涙すら出てくる。 「貴様等は正義だ! 小官が歓喜と共に貴様等に命令する! 貴様等は無罪だ! 目標、正面の敵集団! 35o機関砲、テェー! 」 「了解! いきまっせぇー! 」 機関砲が吼える。集落の男達が吹き飛び、ただの肉塊に為る様は小官を興奮の渦に叩き込む。 これだ! 正統派ファンタジー世界でチート全開にズルをするこの快感こそが小官をいきり立たせる!
75 :
名無し三等兵 :2006/07/20(木) 22:05:21 ID:???
「掃討せよ! 64式小銃以上の背丈を持った男は殺せ! 女は処女以外殺せ! 処女は犯して殺せ! 」 「安室2尉…そいつは皆殺しって意味じゃあないですか? 」 「そうとも言うな? いや、餓鬼は連れ去って奴隷がデフォルトだ。イエニチェリ、知ってるだろう? 」 「はぁ? 何スかそれ? 」 …世界史を勉強して無い以前に、陸自の高卒陸士には無学モノが多い。やはり大卒や社会人陸士が欲しい。 打てば響くし、さらには此方の思う一歩先を予測して行動してくれる心地良さが堪らない。まれに、高卒陸士にも 優れた素質を持つモノも居るが…大抵部隊のほうでそいつの素質を陸自向きでは無い、と潰すのだ。小官は、 そんな陸士達や、そこから陸曹に為った者に慕われる『アウトサイダー』である。 「アムロさん、教会と孤児院、見つけました! アムロさん好みの若い有髪の尼僧もいます! 」 「そうか! よくやった! じゃあ餓鬼の前で『性教育』でも始めるとするか! 」 小官は小隊陸曹に案内されるまま、意気揚々と清潔な『神の家』に乗り込んだ。一神教徒の陸曹が喜んで、 この世界の神のシンボルをぶち壊している。流石はカトリックと言うべきであろうか? 差し詰め、ここで清貧に いそしむ者が悪魔崇拝者に見えるに違いない。…そうだ。回復魔法なんて見た日には、感性はそうも為ろう。 「お願いです! 子供達、子供達だけは…! 私は何でもしますから! 」 この世界の下級尼僧服を着た、清楚な20代前半の美人な白人娘が、小官の手下、地位士長と熊欄士長に小銃を 突きつけられている。奥の壁には連発発射でボロ雑巾に成ったこの世界の男性聖職者の遺骸が無造作に放置済みだ。 いいぞ、いいぞ! この台詞だよ! 数分後には口に出した事を後悔する台詞だ! さあ、先ずはこの問いからだ! 「お嬢さん? 処女だな? 」 含羞の表情を見せる女に、小官は落胆する。ち、経験済みやも知れんな? まあ、挿入してしまえば解るさ! ハハハ!
76 :
名無し三等兵 :2006/07/20(木) 22:06:21 ID:???
「くそ、まだるっこしい! 小官殿! 俺が犯りま…」 「馬鹿者! 我々は侵略者ではないのだぞ!」 小官は我慢し切れずに迷彩服下衣の前ボタンを外した地位士長、通称『G』の頬桁を力の限りにぶん殴る。 自衛隊では暴力は御法度だか、ここは最早『戦場』で、そしてコイツは指揮者の命令を無視した。つまりは、 『違法性阻却事由』に当たる。したがってこれは暴力行為では無い。純然たる『指導行為』と看做される。 …平時では即民事訴訟ネタと昇進に関わる事なるのは言うまでも無い。転移万歳! ハハハハハハ! 「お嬢さん? 我々はただ、宿営地に悪戯をする子供達を叱りに来ただけだったのだ。しかし、そこで死んでる 愚か者の―貴女の血縁者ならば済まないが―聖職者が、集落の男達をけしかけ、我々に抵抗したのだよ? 」 端正な娘の顔が呆然と為る様が小官の笑いのツボを刺激する。そうだろう。残虐な侵略者は、実は自分達、 大人の事など歯牙にもかけて居なかった事実を知ったのだから。こいつは笑うしかない。仕掛けた奴を恨め! 「では…では…」 「そうだ。仕掛けて来たから殺した。それだけだ。我々は専守防衛を旨とする組織だからなぁ? 陸自は? 」 小隊陸曹! いい味を出してくれるでは無いか! 流石、紫電改曹長だ! 皮肉にソツが無いぞ! 小官の 台詞を半ば取ったのは頂けないが、小官の渋みを損なわぬその配慮、痛み入るぞ! んじゃ、始めるか! 「子供達を此処へ全員連れて来い! 熊欄士長! あ、陸曹候補生か。スマン、訂正。熊欄候補生! 」 小官の詭弁にウンザリした顔を見せていたそいつは脱兎の如く走り去って行く。さあ、イッツ・ア・ショー・ターイム!
77 :
名無し三等兵 :2006/07/20(木) 22:06:51 ID:???
この後の展開は、 ・尼僧に神のシンボルに向けて強制排便。 ・子供達の目の前で性器解説、排便。 ・小官自身で性交、徹頭徹尾侮辱。勿論子供達の眼前で。 ・汚れを知ってしまった子供達に用は無い。全員壁に叩きつけ撲殺。 ・発狂した尼僧の性器に小銃、口に拳銃を押し込み発射。 ・施設に連絡。重機の活躍で集落は『元々何も無かった住宅建設予定地』に。 と言うのが第三項の部分まで完成していた。 世界観より何よりも、SSの投下を待つ。 今回の小官のはSSでも違う『SS』だった。 不快感を抱いた方にお詫びする。 以上。
78 :
名無し三等兵 :2006/07/20(木) 22:07:33 ID:???
79 :
名無し三等兵 :2006/07/20(木) 22:10:29 ID:wsN8gzi/
>>78 佐藤、その空白はなんだ?w 何か意味があってやっているのなら言ってみてくれ。
80 :
名無し三等兵 :2006/07/20(木) 22:10:29 ID:tDeHx2O6
小官殿乙!
81 :
名無し三等兵 :2006/07/20(木) 22:14:03 ID:???
>>79 佐藤じゃないです。
普通のここの住人です。
82 :
名無し三等兵 :2006/07/20(木) 22:14:35 ID:???
>>79 「勝ち組ニート」だからやってんじゃねぇの?w 勝ち組負け組問わずニートは負け組なんだけどな。
昼間からずっと粘着してたし。
83 :
名無し三等兵 :2006/07/20(木) 22:15:17 ID:???
84 :
名無し三等兵 :2006/07/20(木) 22:15:19 ID:???
空欄やめろ。見にくい。
85 :
名無し三等兵 :2006/07/20(木) 22:16:16 ID:???
86 :
名無し三等兵 :2006/07/20(木) 22:16:58 ID:???
88 :
名無し三等兵 :2006/07/20(木) 22:18:38 ID:???
>84 なんでみにくいの?目立つし見やすいでしょ?
>>88 それはお前だけだから即刻やめろ。見にくいだけ、以上。
90 :
名無し三等兵 :2006/07/20(木) 22:19:36 ID:???
91 :
名無し三等兵 :2006/07/20(木) 22:20:21 ID:???
>>89 何か意見等があれば「○○の部分が、□□のようにおかしい」 「△△のような書き方は気をつけた方がいいと思う」 等、
言いたいところをできるだけ「丁寧に」書いてレスして下さい。 より良い作品・スレ作りにご協力下さい。
92 :
名無し三等兵 :2006/07/20(木) 22:20:38 ID:???
レスアンカーもまともにつけられない小学生が荒らしてるみたいだな。 空白も自分でもやってる意味わかってないんじゃないかな?自分でSS書けないからって 他人の転載しているあたりも痛いし。
93 :
名無し三等兵 :2006/07/20(木) 22:21:31 ID:???
>68 ユウキ、汚すぎる!
94 :
名無し三等兵 :2006/07/20(木) 22:21:59 ID:tDeHx2O6
空欄はレスの頭につけた方が見やすいですよ
空白をやめたら荒らすのもやめる。
>>91 それはSSや職人に対する意見でお前みたいな荒らしに対してではない。すぐにやめろ。
96 :
名無し三等兵 :2006/07/20(木) 22:22:39 ID:???
ID:tDeHx2O6=荒らし
97 :
名無し三等兵 :2006/07/20(木) 22:22:51 ID:???
佐藤ちゃん、ですがスレに戻っておいで 可愛がってあげるからwww
98 :
名無し三等兵 :2006/07/20(木) 22:23:25 ID:???
>>92 個人叩きはスレ違い。他所でやってください。
99 :
名無し三等兵 :2006/07/20(木) 22:24:40 ID:???
>>98 どこが個人叩きなんだ?具体的かつわかりやすく説明希望。
でも日本語わかってないみだしなぁ、あんたw
>>95 荒らしは君でしょ?私は荒らしじゃありません。
>>94 そうですか。
見やすいという意見の方に従ってみます。
空白やめろ言われてもやめず、他人を荒らし扱いとは高校中退ニートのやりそうなことですね。 指摘通りに議論ができない、何かあればコピペ、どんな脳内構造してるか気になります。 ていうか親がかわいそう。毎日毎日粘着するだけの子供持って…
佐藤ちゃん22歳の誕生日おめでとうwww
106 :
名無し三等兵 :2006/07/20(木) 22:27:52 ID:wsN8gzi/
>>102 ID出してよ。荒らしじゃないと思ってるんなら出せるよね?
君だって荒らし扱いされて不本意だろうしさ。
>>95 なに人のせいにしてるんですか?
荒らしは自己責任で辞めてくださいよ。
というかスレ違いです。
108 :
名無し三等兵 :2006/07/20(木) 22:30:19 ID:wsN8gzi/
>>107 ID。あと空欄ヤメレ。日本語読めないのか?
109 :
名無し三等兵 :2006/07/20(木) 22:31:27 ID:tDeHx2O6
>>96 なんで荒らし認定…
「小官」殿に乙と言っただけなのに
>>106 IDを出さなくとも、レスに個性をつけているつもりです。
解かりますよね?
111 :
名無し三等兵 :2006/07/20(木) 22:31:40 ID:gXMBq0MP
やあ、これはまたあぼ〜んしやすい特徴ですね つか、おまいらも構うな
>>99 だから私のレススタイルを叩くのは止めてください。
本題に戻りましょうか。 稲葉の魔法少女っていつから居るんですか?
小官はこんなん書く人。(第22章より引用) 130 名前:小官 ◆qG4oodN0QY :04/04/25 16:25 ID:??? てと、嫌がらせ開始だ。心せよ。投下開始! …山田2曹は焦っていた。『現地』駐屯地で行方不明者が出た。そして、その捜索に部隊全部が駆り出されていた。 捜索班を率い、行動する事約1週間。班員は心持ち下品だが、勇敢で気の良い奴等ばかりだった。内地に残した女の 痴態を面白可笑しく話す神崎、任満金入ったら、キャバクラで『お大尽』を一回やってみたいと言っていた林崎、 自慰こそ一番と強弁していた山崎…。そしてその3人と何時も風俗詣でを欠かさなかった坂崎…。営内2班名物、 坂崎サーカスことカルテット『エロ4崎』…。今はもう、居ない。この捜索行で、一人減り、二人減り…そして、 三人目が、信じられないと言った顔で山田の目の前に横たわっている。 「…残りは誰と誰だ? 」 「一番、西士長! 」 「六番、坂崎三曹! 」 「…情報は、この先だ。で、貴官等の意見を聞こう。捜索続行か? 帰還するか? 」 「山ちゃん、ここまで来たんだ。やろうや。…エロ共もそいつをやらないと化けて出らあな」 「自分は帰還を主張します。行方不明のWAC一人に、それがお偉いさんの何だか解りませんが、 貴重な教育を受けた隊員を消耗させる上の気が、自分には知れません。帰還が順当かと」 「大学出は冷たいなぁ? 山ちゃん。…俺はお前に従う。だがな、此処まで来たんだぞ…」 「…自分は班長の判断に従います。…結果が見えて居ますがね。自分の意志で脱柵した者に ここまで引っ掻き回されるのは正直、ウンザリですよ! …済みません、失言しました」 「続行1に撤退1…。…俺は続行だ。済まんな、西」 娼館に珍しい、黒髪の肌のきめ細かい綺麗な女が居るとの情報を掴んだ俺達は、威力偵察を敢行した。勿論、俺達 の班のみでは無い。数個班まとまっての襲撃だった。しかし、館の内部に突入したのは俺達の班だけだった。後の班 はバックアップに徹して居る。こんな『馬鹿な事』で死にたくない、とその行為が雄弁に語っていた。 手練れの娼館が飼う『暗殺者』に、総員の半数が殺られた。死んだ奴等のためにも、成功させなければならない。
「西! お前は山ちゃんの後衛だ! 俺は此処で野蛮人どもに『銃剣格闘』の展示を行う! 俺の腕は知ってるだろうが! 行け! 早く! 山ちゃん一人で行かすな、ノロマが! 」 「坂崎さんっ…一人では無理です! 」 「馬鹿、お前、技術陸曹受かって2曹だろうが! 俺の上だろ?! もっとしっかりしろ! 」 「行きましょう、山田2曹! 坂崎3曹! 1曹に昇進おめでとうございます! 」 「抜かせ下っ端が! 帰ったらエロ本コレクション寄越せよ! ふんっ! とおりゃぁあ! 」 狭い廊下の中、俺達は2名の襲撃を受けた。坂崎3曹は格闘に掛けては天下一品。内地では 銃剣道や徒手格闘の練成隊の常連召集メンバーだった。此処に来て『実戦』を経験し、その技 の冴えは格段に『磨き』が掛かったとの噂だった。俺達は坂崎3曹の背に目礼して、扉を蹴り 開けた。大きな寝台の上で絡み合う2名の男女。…内、1名の顔は写真よりも髪が伸びていた。 大股おっぴろげている女の背後で座位で執拗に責める男の顔を、俺は迷わず小銃弾で吹き飛ば した。俺と西のを合わせて4発命中。即死だ。…女の方は陶然とした顔でまだ腰を振っていた。 「理性が薬か何かで破壊されていなければ、御の字なのですが…。班長? 」 …血を浴びた白い裸体は…俺の『過去』を思い出させるには充分だった。しかし現在、俺は 『任務遂行中』だ。頭を一つ振り、俺は気持ちを切り替え、低く静かに、女に声を掛けた。
>>114 嫌がらせ=SSですか。肝っ玉の据わった人ですね。
「高橋瞳3曹…だな? 」 俺の声が聞こえて居ないのか、彼女は浅ましくも快楽の残滓を貪っていた。西が目を背ける。 真面目な奴には刺激が強すぎる光景だった。…俺はそんな物で動じるほど…心が純粋では無く なっているが。この時ばかりは『穴の中』の経験に心より感謝した。やがて頂点に達したのか、 女が崩折れ、前のめりに斃れる。扇の様に、長く艶やかな黒髪が白いシーツに、拡がる。 「何故…探しに来たの? 」 女がそのままの状態で、喋った。…背後の西が息を呑む様子が、顔を見なくても俺には解った。 「君はまだ隊員で、俺達の仲間だからだ。そして、生きている。理由は以上だ」 「隊員? 仲間? それが何なの…? そんな物のためだけに、どうして来たりしたのよ…」 「それ以外に何が有ると言うのですか? 貴女は自分の…」 「ここに居させてよぉ! 快楽を貪って何が悪いの!? 此処に居れば、辛い事や哀しい事を、 男の人が、全て忘れさせてくれる! だけどあそこは違う! やれ責任…! やれ任務…! わたしが居る意味なんか無いじゃない! あんな人達の事なんて知った事じゃないわ! 」 キュポン、と間抜けな音が聞こえた。女が寝台の上から立ち上がったのだ。目から流れる涙が、 窓から差し込む月光に光る。こちらに歩いてくる。両手を広げて。…血を…浴びたままに。
「貴方達はわたしに…」 「雌犬が! あの世であいつ等に…! 手前を探して死んでった奴等に詫びて来い! 死ね淫売が! 」 女の顔が幾発かの激発音とともに、突然、柘榴の様に爆ぜた。思わず振り向くと…。坂崎3曹の小銃が、 吠えていた。女の腕に、身体に、脚に、そして胎に。坂崎3曹は、頭から血を浴びた地獄の鬼さながらの 姿と形相で…ただ、泣いていた。その気持ちは俺に痛いほど、伝わる。 「坂崎3曹っ…! 」 「高橋瞳3曹は、ここには居なかった。そうだな? …山ちゃん…? 」 俺は無言で頷いた。こんな馬鹿げた結末は少なくとも、死んでいった奴等に聞かせていいものでは無い。 俺は全ての責任を取るつもりでいた。…坂崎さんが撃たなければ…多分俺が撃っていただろう。 END。
>>116 折角の誕生日に荒らしなんて淋しかないか?
祝ってやるからですがスレにおいでよw
120 :
名無し三等兵 :2006/07/20(木) 22:37:12 ID:YKr9Mm1z
>>109 ここの人は今、神経過敏なんですよ。
自分以外は荒らしに見えちゃうんじゃないですかね?
121 :
名無し三等兵 :2006/07/20(木) 22:38:18 ID:YKr9Mm1z
>>119 ありがとうございます。
でも誕生日でも荒らしでも無いんですけど?
破れた窓からは沼のような暖かな鼻をやさしく満たす蓮の匂いに 満ちた大気が流れ込んでいる。夜のこのひと時、湖は風を起こすことなく 静かにうねる。思えばこの水がめは前回の戦闘で流れた血も雨水に乗り、 川水に混じっているのだが。しかし、それにしても暖かく心が落ち着く。 おそらく、沢山の者が生活で使った水に薄まってしまい、戦いで流れた 血も暮らしで流された汗に溶け込んだのだろうか。 月が照らしていれば湖面を覆う油膜に映えてさらに銀の輝きを増したこと だろう。 そのとき、塔のほうでなにか音がした。窓を開けるような軽やかな響き。 先客か。姿勢を低くしつつじっと伺う。状況を判断する。 退路を絶たれたか、気付かれていないか、いずれにせよ塔のほうが有利と いえた。本棟の壁は石膏こそ塗られているものの実質は板壁である。 隣の部屋から掃射を食らえば終わりである。廊下にいるのは論外。となると 塔に入り、通路に罠を仕掛けるのが唯一の手だ。
>>121 そんなことはどうでも良いから
はやくおいで、みんな待ってるよw
124 :
名無し三等兵 :2006/07/20(木) 22:40:52 ID:YKr9Mm1z
>>106 もう荒らし扱いされなくて済みますよね。
さて誰か教えてください。
なんで稲葉に魔法少女が居るのですか?
このレスの遅さはやっぱり佐藤だw
もうsage進行にしますね。
あぼーん
あぼーん
ここの荒らしは日本語を理解していないんだな。何度も空白やめろ言われても全く聞こえていない みたいだし。やっぱ在日は屑だな。
あぼーん
>>131 >理由が書かれていないので無視。
アンカー付けてる馬鹿発見。差別発言は報告したいならしてくれば?運営とかにw
私は、空白見やすいと思います。真似しても良いでしょうか?
あぼーん
佐藤ちゃんの反応が可愛くてタマランね 先っちょをチョンとやると「ビクッ」みたいなwww
どこが見やすいのか教えてくれ。 具体的に説明してくれたらしていいけどID出してね。
あぼーん
>>134 一日中粘着してる基地外が人間的マナーなんぞ片腹痛いなぁw
てかさ、お前本当は在日だろ?
先生についてくるよう合図し、さっと身を翻し一つ上の階への階段を登る。 踊り場で塔への通路の屋根をざっと確かめる。重厚な木組み、のように 思えた。取っ手に油を差して手早く回し、身を乗り出し腹で体重を支えつつ スレートの屋根に素早く手で力を掛ける。滑らない。よし、そのまま、 前転するように下半身を持ち上げて脚を畳み込むようにして三角屋根の頂点に 体重をあずけ、先生に手を差し出す。 先生が無事に窓辺に体を乗せたのをみて、塔の窓をみつつ(こちら側は 一つも開いていない)、屋根の頂辺をゆっくり歩いていく。前方には でたのと同じ高さに窓が見える。
あぼーん
あぼーん
あぼーん
佐藤必死だなw 誰がID出したら荒らし扱いしないなんて言った? お前統合失調症だろw もしくは池沼か?
あぼーん
やめてほしければ空欄をやめろと何度も言っているんだがな? あ、在日にはわからないかw
>>145 嫌がってる割にはノリノリじゃないかwww
あぼーん
>>148 貴方の許可が必要な理由を教えてください。
あぼーん
>>150 ナニ言ってんのさ佐藤ちゃん、夜はまだまだこれからだぜwww
つ 鏡 明日も部屋から出ないからって夜更かしは良くないぞ。
塔の壁につくなり窓から内部を覗き込む。当然だが暗くて見えない。 ガムを出してちょっと噛み、ナイフの先につけて窓にあてライターで 窓をあぶろうとすると、先生が後ろで思わずため息をつくのが聞こえた。 構わずゆっくりとナイフを引くと綺麗に円く鍵の脇に穴が開いた。中からは 空気は流れてこない。匂いは思ったほどかび臭くは無い。ふむ、窓を開けた 奴がどこにいるのか分からんが、遠くは無い。 手を差し入れて回し、ゆっくり力を入れて窓をずらせるか試す。 すると穴の向こうに白いものが見えた。人の顔? しかも女の顔に見える。おや、ポスターか、雑誌の表紙か?
今日は佐藤が「在日」ということがわかったな。 高校中退十九歳ニートで在日ってどんだけ人間の屑だよw
あぼーん
佐藤、アンカーアンカーw てか◆Q6T0AENiu6は佐藤じゃねーの?
>>155 佐藤ちゃん照れ隠しの改行連打がカワイイねwww
心なしかこちらをみて固まっているようにも思える。気にせず そのまま窓を押すと内側にがんという音を立ててはずれ、そして顔も 消えた。 飛び降りるとそこは馬蹄形の室内だった。そして湖側の窓が開かれ、 その脇に人が立ってこちらを見ている。湖のうねる微かな光に照らされ 横顔がくっきりみえる。続いて降りる先生のために室内を物色して かたわらの椅子に手を掛けるとはっとしたようにこちらに向き直り、 何か言いかけたようだが、結局何も言わない。
>>159 こいつは大変だ佐藤ちゃん。そっちのスレで反論した方がいいよ。
>>69 投下乙です。弧野加の壊れぶりがイイ!
ジェリドというかヤザンの方が近(ry
あのー、お楽しみの所申し訳ないんですが、荒らしをつつき回したい方はよそでやって頂けないでしょうか。
あぼーん
「あぁ、失礼。我々はそのこの塔に住んでいる方がいるとは 存じておりませんでした。さて、よろしければ台所を使わせて 頂けないでしょうか」 少女は沈黙のまま大人と少年の二人組をみていたが黙って首を振った。 「ふむ、申し訳ない。ではそのよろしければ食事をその一緒にどうぞ」 「それにしても教職というのは不便なもので、同僚の教師と父兄以外は みな生徒に対する口調になってしまう」 そう一人ごとのように言い訳しつつ、先生は背負い袋からレトルトと クラッカーを取り出した。
あぼーん
>>162 超乙!
このスレで一番面白いです、もう神の領域
避難所でタイフーンを諭すところなんか感動しました!
あの厨房がおとなしく言うことを聞いている姿に、すっごい良い気分になりました
あぼーん
佐藤は通報を恐れないことがわかった。
少女の分らしく、一つを遠目のところに同じく取り出した新聞紙に載せて きちんと置くと、つづいて自分と義昭の分もきちんとクラッカーを取り出して 並べる。 「お好きなときにどうぞ。あぁ、本当に大したものではありませんが」 驚いたことに少女は近寄ってきてクラッカーを食べだした。言わずとしれた 白石の制服。腕には何か袖章を巻いている。歳は俺と同じくらいか。 普通ならば学校の近くのカラオケに行くのが趣味でMDとかipodとか騒いで そうな子に見える。さて、どうしたものか。集団交換帰郷で越境してきた 生徒が制服を着てここまで来るとは正直思えないが。袖章か。 回覧情報になにかそんな注意書きがあったような気がするがようするに 名誉ある部隊の一員ということだったかな。
空白も改行も容量潰に変わりはない事に気付かないボケナスが居るのはこのスレですか?
あぼーん
あぼーん
教師に付き添いの生徒、そして白石の女子生徒が塔の一室で冷めたレトルトの スープにクラッカーを漬けて食べるというのは奇妙ではあったに違いない。 みると、部屋の天井には微かに反射した夜の光が波打ち、室内はそれなりに 整頓されていることがみてとれた。白い布をかぶせられた本棚であろう家具、 同じく白い布をかぶせられた側卓、そして壁際にはスチーム式の暖房具が とぐろを巻いている。
佐藤と認めたw
あぼーん
あぼーん
あぼーん
>>182 ナニ言ってんの佐藤ちゃん、待ってるよwww
脱走か。義昭の結論はやはりそこに達した。 しかしそれにしても目立つところに逃げ込んだものだ。どうやって 来たかは知らないが対岸からはっきりと見えるこの塔に逃げ込むのは まずいように思える。先生を説得して場所を変えるか。この女は 同意するだろうか。どう話を切り出したものか。 ちらっと先生のほうをみると丹念に容器のそこをクラッカーの粒で 綺麗に掃除している。このあと紅茶を入れてすすぐという流れの癖だ。 食事に誘うのは良いが、食事中に話かけられると上の空なんだよなぁ。
つまり俺が主導してどうにかこの子を宥めるなりなんなりして この塔は目立つということを伝えないといけないのか。追っ手が 掛かるとすれば、いつ抜け出したか次第だがいつなのだろう? 改めて横顔を伺うと淡々と食べている。あまり前線に出たことが ないんだろうか。それとも白石じゃ米を食べているんだろうか。 もっと嵩張るもののほうがいいのかもしれない。バックパックの中に あるものと考えて拳銃を思い出した。そうか、武装していないという ことはこの子はたぶん、超能力が使えるのだろう。水を渡る能力だろうか。
>>89-90 同一人物じゃ無いのか。
荒らしが複数だったら、マジできつい事になるぞ。
みんすスレの住人もなだれ込んで来てるみたいだし。
夏季攻勢絶賛実施中だからねぇ
佐藤も旅行とか行くから、こんなとこで暴れたりしないよね? 夏休みはまさか一人でパソコンにかじりついたりしないよね?
まぁ、なんであれ脱走するだけの目端が利くというか度胸があることは 確かだ。正直どう説得したもんか分からん。 「さて、あぁ、私は稲葉で社会の先生をやっています。よろしければ 転校の手続きをとることもできますし、他の県、つまり戦争の無い県の 系列高に紹介状を書くことも出来ますがいかがか」 先生は生徒として扱う線で押していくことに決めたようだった。 「ちなみに今は巡検にでておりまして、こちらはその唯一の参加生徒の 義昭君です。なかなか最近は地理に興味を示す生徒がおりませんで、 学校も体力練成とかそういう風潮ではありますが、何この風潮はさほど 長くは続きますまい」 「さて、思わず長々と話してしまいそうになりますが、そもそも この塔は昔、ここが療養院だったときに来て以来です。そのときは あちらの山と一緒に小康状態の患者さんが日中を過ごす場所だった。 親戚がここで働いていましてね」
>>188 そうですよ。
「あちらの棟はすっかり研究所になっておりましたが、この塔は
あまり変わっておりませんな。むしろ昔のままといっても良い」
「昔は療養所に来た方々の子弟が稲葉に預けられていましてね。
何しろ、ここいらじゃ珍しく街中の学校でして、しかも寮制をとって
いたのが関係したのでしょう。あ、いや勿論うちの学校に来て
いただいても構わないのですが、ただいろいろ選択肢があるとお伝え
したかったのです」
少女は饒舌は不安の印と受け取ったのか眼を細めるようにして先生の顔を みやった。まぶたが眠るように厚い。眼はじっと動かないで聞いている。 と口が開き、歯が覗いたかと思うと低い声で 「私が脱走してきたと先生は考えているのですね」と一言繰り出した。 「一度教職につくと教え子の歳の子は全て生徒に見えるものなんです、 それに私はこの戦争騒ぎは嫌いでね、脱走という言葉もばかげている」 「私は稲葉の生徒を沢山殺してきました。それで奨学金を得て家族を 養っています。あなたをここで殺すのは私にとって当然のこと、そう 思いませんか? 私は殺し屋に見えませんか?」
ということで今日はここまでなり。
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7. エロ・下品
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8. URL表記・リンク
宣伝を目的としたリンクに該当
196 :
タイフーン ◆sePHxJrzaM :2006/07/21(金) 06:42:37 ID:dMnhfsDh
おはようございます。
>>193 お久しぶり&投下乙です。またよろしくお願いします。
業務連絡なのですが、最近荒らしが酷いので住人の皆さんはIDを出しての進行でお願いします(`・ω・´)
なんか運営に腹たってきた。 こんなになっても荒らしを放置してる運営は職務怠慢だ。 みんなで抗議しようよ。 票を集めるから、賛成の人だけID出して。
最近の荒らしは手が込んでるねぇ 票集めだったら派生スレにでも逝ってやってね、迷惑だから
今の本編内における戦況はツィタデレ作戦後のような状況なのだろうか。 戦線縮小のため後退を急ぐ稲葉と、それに追いつきたい白石とか。 あとプロット太郎氏復帰乙です。
>>201 ドニエプル河でやりあってた頃ですな。
ただ稲葉の場合は制空権も一応は掌握してるし本校への空襲とかもないから迅速とは言わないまでも順調に撤退を進めているみたい。
ありがトン
魔法少女の母艦として巨大飛行船なんてどうでしょう。
>>206 白石の空中艦隊は出したいなと思っていまして。
2クール目の終盤に予定しています。
2クールとは26話ですかw どのあたりまでですか?年表では
>>208 第一期は小田原派遣戦で終わりです。本格的鬱シナリオになる二期の前に外伝一本書きたいなと…(汗
ああ、仮眠を取ってたらこんな時間に。 次スレたってないのね、みんすスレ…何処に行けばいいのでしょう。
おお、どうもありがとうございます…
では、これからこちらも拝見させて頂きますw
>>212-213 ここはみんすスレの主張所ではないんで、そういうのは御遠慮願いたいです。
別にみんすがどうたらは関係ないと思いますが。
常駐するのは構わん 但し、出張所にすんのは御法度だ で、良いんじゃね?
いいじゃん、どうせ似た者同士なんだし。
みんすスレに比べたら、だいぶマシな方でしょこのスレ。
>>209 鬱展開にワクテカしてしまう私は敗北主義者でしょうか。
>>216 スレ主が許可してるんだからいいじゃない。
あなた一人の意見だけでスレが運営されるわけでもないでしょう。
>>221 欝展開は大好(ry ドロドロした話が好きなんですが…。
>>223 空の鍋をかき混ぜるわけですねw
第三話終わりまで投下します。
8 「強い―――!」 ユウキは反動で後退しながら、弧野加の剣を受け流す。剣を受けるたびに結界が揺れ、エネルギーの波が防御壁を波打つ。最大限の魔力で結界を張らないと、すぐにでもユウキの体は真っ二つにされてしまうに違いない。 魔法少女だって切られれば血が出るし撃たれれば死ぬ。 剣を結界に押し当てながら、弧野加は白い歯を覗かせてせせら笑った。 「強い!今頃気付いた?遅い!」 この間とは違い、剣自体の重さが増えているためか衝撃が半端ではない。加えて、練度も向上しているように思える。動きも、攻撃のキレも格段に上がり、繰り出す間隔も短い。 先の戦闘では本気を出さず、今が本気で仕留めにかかっているのだろうか。 「一番強いんだよ!どんな魔法少女より、この前原弧野加は強いんだ!」 「誰がそんな!」 「裏切り者が何を偉そうに!魔法少女でありながらファシストに味方する淫売が!」 裏切り者だという明確な事実にユウキは反論できない。ユウキが寝返ったのは白石に抱いた疑念であり反感、そして自らの身に及んだ危険からだが、白石の魔法少女から見れば明らかな裏切り者に他ならない。
「さあ反撃してこい!蹴って来い!殴って来い!全て弾き返してやる!」 楽しげな口調とは裏腹に弧野加の剣撃は鋭さを増し、血に濡れた顔を歪めて連続攻撃を仕掛ける。 ユウキは剣の当たる箇所を予測してその部分を防御力を高めて対応するが、弧野加の剣撃はその回転スピードを止まる事無く上げユウキの対応速度を超えつつあった。 「お前弱いんだな…。じゃあ死ななきゃ駄目だ。弱者は死ね!弱者は語るな!」 「私は弱者じゃない!」 「だったら私を倒して見せろ!それができないうち、お前は弱者だ!」 ―――なんて勝手な理論だ! ユウキは振り下ろされた刃を間一髪で避け、即頭部に回し蹴りを見舞い、右フックを顔面に叩き込んだ。左手で剣を押さえ込み、右の拳を弧野加の顔面にめり込ませる。 そのままユウキは何度も顔面を殴打しながら弧野加を押し、地面へと降下していく。 「潰してやる!叩き潰してやる!」 「やってみろ!お前にできるのか!?」 「減らず口を!」 弧野加がユウキの目に親指を突っ込もうと手を伸ばすとユウキがそれに噛み付き、食いちぎろうと顎に力を込める。 弧野加はそれをなんとか引き離すと、お返しにユウキの顔面を殴打する。
ユウキの口に鉄の味が大挙して押し寄せ、それがユウキの戦意を燃え上がらせていく。 「獣みたいな戦い方をして!」 「悪いか!」 ユウキは頭突きを弧野加の顔にぶち込む。手が駄目なら頭だ。質量を持った一撃を受け、弧野加の鼻から大量の出血が始まった。 ユウキは彼女の顔面に肘打ち、頭突きを交互に入れ、ユウキの顔にも弧野加の返り血が降りかかる。 「クッソォ!」 三発見舞ったところで弧野加はユウキの束縛から逃れ、一端距離を置く。鼻骨が折れていないか確かめた後、中指を立て、自分とユウキの血で酷い有様になった表情を激怒に染め上げ、剣を振りかざして突進する。 「魔法少女は魔法の代弁者だ!魔法を行使して良い唯一の存在なんだ!だがお前は違う、お前は悪の側について戦っている、それは正義の遂行者たる魔法少女にとってあってはならないこと!つまり貴様は悪、そして私は正義だ!正義とは悪を滅ぼす抹殺者!」 ユウキは結界を最大限に増幅させ、構える。 「じゃあ、私はそれが間違いだって証明してみせる!あなたを倒して!」
9 ノエル戦闘団の臨時野戦司令部には、あちこちからやってきた小部隊や敗残兵たちが集まり、再編成されていた。ノエルは各地に点在する敗残兵を片っ端から編入、戦闘団に組み入れ、今や戦闘団は連隊規模にまで巨大化しつつある。 兵士たちの装備は統一性が無く装備も貧弱な者が少なくなかったが、中にはパンター戦車やヤークトパンターを持つ部隊の姿と見て取れた。 「降下猟兵中隊、及び降下突撃砲中隊の連中はよくやっているようです。石沢少佐もよくやる」 ハーフトラックの上で地図と睨めっこしていたノエルは副官からは話しかけられて、白石を示す赤い記号ばかりの地図から顔を上げた。 全く、右も左も敵ばかりでうんざりする地図だ。今からこれを青で塗り替えなければならないと思うと、余計に気が滅入った。 「出来ない奴には最初からチャンスを与えないもの、私は。義昭ができる人間だと思ったからやらせただけ」 昔も今も義昭が猪武者の如く先頭で戦うのは変わっていないようだが、指揮官として成長したのは赤松町に展開していた魔法空挺軍が駆逐されようとしていることから明らかだ。
突撃砲を一両潰されたようだが、それぐらいは想定の範囲内で、魔法少女相手ならばむしろ少ない損害で、お釣りが来る。 「あのユウキとかいう魔法少女もまあまあ使えるようですな。第五列かと思っていたら違うようで頑張ってくれています」 「終わったらご飯の一つにでも誘ってあげないとね。もっとも、“それまで生きていられたら”だけど」 ノエルは口でこそユウキを歓迎すると言っていたが実際は信用していなかった。たかが一回や二回共に戦っただけで信用するほどノエルはお人よしではない。 だからノエルはユウキが活躍する可能性をかなり低めに見ていた。 本命は義昭ら降下猟兵であり、ユウキはゲストみたいなものだ。ハナから彼女には期待していなかった。 ノエルはなかなか火をつけられないでいる副官の煙草にジッポーを差し出していると、無線手がこちらに顔を向けた。 「中佐、“鷹の目”より連絡です」 「なんて連絡?航空支援ができないっていうなら聞かないわよ」 “鷹の目”とはAWACS―――稲葉空軍の早期警戒機の呼称だ。空軍だけでなく、地上部隊に対する情報提供や警戒警報などの発令も兼ねて行う機体で、稲葉の迅速な対応はこの機体が果たす役割が大きい。 白石には少数の早期警戒員がいるだけで、ことアビオニクスの分野では稲葉が大きく引き離していた。 「いえ違います。ポイント“ミュンへベアク”の付近に敵の集結地を発見したとのことです」
ポイント“ミュンへベアク”はここから程近い場所にある。確か友軍の部隊が占拠していたはずだが、そこに敵が集結しているということは排除されたか後退したに違いない。 「ダミーの可能性は?こちらには気付いていない?」 「ありません。生中継でオンエアしてるらしいですから。それに現在第66襲撃航空団が集結地点を攻撃中、それに対する対応で身動きが取れないそうです」 「どうします中佐」 「攻撃するわ。一箇所にいてくれるほうが叩きやすいもの」 空軍が頭を押さえてくれているのは好都合だ。赤松町とポイントの距離から見て、集結している部隊は魔法空挺軍との合流を果たすためのものに違いない。 ならば町の制圧は降下猟兵に任せ、戦闘団本隊はこの集結部隊を叩き潰すべきだ。 少なくとも、この近辺でまともな戦闘能力を持った部隊はこの戦闘団だけで、他は名ばかりの部隊ばかりだ。 ―――白石も戦争を覚えたようね。生意気に。 「しかし、こちらには攻撃部隊の指揮官がいません」 副官が名簿を見て言い、ノエルは切れ長の目を緩めて彼を見やった。すぐ近くにいるじゃないか。 「勘弁してください中佐。まだ“虎駆ける戦乙女”のつもりなのですか…」 「真由に伝えて、今すぐこっちに来てって」 副官はノエルの心境を察して彼女を制止しようとしたが、ノエルはもう変えるつもりはなかった。ノエルは戦車兵であり、今も昔もそれは変わらない。彼女がここまで来たのは戦車兵として戦い、戦車兵として勝利してきたからだ。 「行くなと言っても無駄でしょうね」 副官は少々呆れたように苦笑し、ノエルに敬礼する。 「ごめん、後宜しく」 前線に出るというだけでノエルの心臓は高鳴った。全く自分は馬鹿だ。指揮官だというのに大人しくしていられない。 「ご無事で!」 「ありがとう!」 敬礼する副官に自らも敬礼を返した後、ノエルは一路走っていった。
投下終了です。第三話はここで終了です。 キャラの脳内ボイスは 義昭:池田秀一 ノエル:伊藤静香 ユウキ:折笠富美子 弧野加:田中理恵 で再生して頂けると幸いです。
×→伊藤静香 ○→伊藤静 の間違いでした、すみません。
>>231 投下乙です。弧野加とユウキのガチバトルが最高w
ガチムチがあれば最高だったのに。
虎駆ける戦乙女って、 日本語だと思うんだけど? これだと虎と戦乙女の関係が よくわからない。 空駆ける戦乙女 虎駆ける大地 二つを融合させた感じ? ちょっと教えてください。
訂正
虎駆ける戦乙女って、
日本語変だと思うんだけど?
これだと虎と戦乙女の関係が
よくわからない。
空駆ける戦乙女
虎駆ける大地
二つを融合させた感じ?
ちょっと教えてください。
追記
>>234 ガチムチって何?
ガチバトルとガチムチって同じじゃねーかwwwww
××の喧嘩祭といえば、六尺褌一丁の男達が、神輿を担いでぶつかり合う、 勇壮な祭として、この地方に知られている。 祭のあと、男達は集会所に集まり、普段着に着替え、飲み合う。 六尺は、激しい祭でドロドロボロボロになるから、使い捨てで、ゴミとして出される。 俺はいつもそれが狙いだ。 捨てられている六尺の、できるだけ汚れてる奴を10数本ほど、 こっそりさらって家に持ち帰る。 そして、深夜、俺一人の祭が始まる。 俺はもう一度汚れた六尺のみ身に付け、部屋中にかっさらってきた六尺をばら撒き、 ウォーッと叫びながら、六尺の海の中を転げ回る。 汚れた六尺は、雄の臭いがムンムン強烈で、俺の性感を刺激する。 前袋の中のマラは、もうすでに痛いほど勃起している。 六尺の中に顔を埋める。臭ぇ。 汗臭、アンモニア臭や、股ぐら独特の酸っぱい臭を、胸一杯に吸い込む。溜まんねえ。 臭ぇぜ、ワッショイ! 雄野郎ワッショイ!と叫びながら、前袋ごとマラを扱く。 嗅ぎ比べ、一番雄臭がキツイやつを主食に選ぶ。 その六尺には、我慢汁の染みまでくっきりとあり、ツーンと臭って臭って堪らない。 その六尺を締めてた奴は、祭で一番威勢が良かった、五分刈りで髭の、40代の、 ガチムチ野郎だろうと、勝手に想像して、鼻と口に一番臭い部分を押し当て、 思いきり嗅ぎながら、ガチムチ野郎臭ぇぜ!俺が行かせてやるぜ!と絶叫し、 マラをいっそう激しく扱く。 他の六尺は、ミイラのように頭や身体に巻き付け、 ガチムチ野郎の六尺を口に銜えながら、ウオッ!ウオッ!と唸りながらマラを扱きまくる。 そろそろ限界だ。 俺は前袋からマラを引き出し、ガチムチ野郎の六尺の中に、思いっきり種付けする。 どうだ!気持良いか!俺も良いぜ!と叫びながら発射し続ける。 本当にガチムチ野郎を犯してる気分で、ムチャクチャ気持ち良い。 ガチムチ野郎の六尺は、俺の雄汁でベトベトに汚される。 ガチムチ野郎、貴様はもう俺のもんだぜ! 俺の祭が済んだあと、他の六尺とまとめて、ビニール袋に入れ押し入れにしまい込む。 また来年、祭で六尺を手に入れるまで、オカズに使う。 押し入れにはそんなビニール袋がいくつも仕舞ってあるんだぜ。
そういうのか。 いいんじゃねーの?
なかなか面白い要素だと思う。
>>234-
>>241 まで全て俺の書き込みだけど、全く反応がないな
>>238 俺一人の祭って、なんか素敵な響きですね。
>>243-
>>244 のような連投自演にも反応してもらえない
>>236 虎が戦乙女の体を蹂躙してるんだよ。
これで満足か?
ん? 小ネタが一つ増えた?
獣姦エロイ!
荒らすなら連投と自作自演が一番だな。住人が反応しているように見せかけて規制を回避できるし
>>250 たった一人が荒らすせいでスレが潰れてコテハンや職人が嫌な思いをするのは見てて楽しいし今後もやめるつもりはありません。
>>249 今日は嫌な事でもあったのか?
よしよし、早くロープを買って来て、
輪っかを作りなって。
なんでみんなID出さないんでしょ? テンプレに荒らしが来たらID出せとありますが?
>>252 新しいスレつくって移住すれば済む話じゃん。
所詮、2chなんだし。
中年太りの汚いオッサンが、周りの連中に嫌われながら 上司に怒られまくりで最後に電車に飛び込むような生活なんだろ この馬鹿コテは
ID出せないんだハハハ
>>252 別にこんな糞スレ潰れても構わないよ。
君とのお喋りの方が楽しいし。
これ全部が佐藤の自作自演だと思うとテラワロス
馬鹿は放置して本題に戻ろう。 獣姦されたら、虎になれるかどうか?
yes
>>262-
>>263 自作自演乙
他人を馬鹿呼ばわりとは池沼のよくやりそうなことだ
虎の精子って高く売れそう。
糞スレって勝手に潰れていくよね。
>>266 動物園で売り出したら、利益になりそう。
トラ 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (虎 から転送) 移動: ナビゲーション, 検索 トラ ネコ目(食肉目)ネコ科の哺乳動物。本項で記述。 中東からインド・パキスタン周辺で使用される重量の単位(Tola, Tolas)。約11.664g。金製品などの取引で使われる。 男性用の下着、トランクスの別名・俗称。
トラ(虎)はネコ目(食肉目)ネコ科の哺乳動物。体長はライオンと並んでネコ科最大である。黄色の毛に黒色の縞模様があるのが特徴である。密林の王者と言われ、アジア生態系の食物連鎖の頂点として君臨している。
虎の説明乙。ぶっちゃけ助かる。
生態 全部で8亜種(内、3亜種は絶滅)が知られ、中でも最大の亜種シベリアトラ(アムールトラ)のオスは体長2.8m、体重300kgに及ぶものもある。 インド産のベンガルトラはオスで体長2m内外、体重200kg強。 また、スマトラトラは、これらの大型トラの半分しかない。いずれもメスは一回り小さい。生息域はアジアの広い地域に渡り寒冷地帯から熱帯地帯にまで及んでいる。 群れ(プライド)を形成するライオンと異なり、交尾期以外は単独で行動する。 おもにシカ類やイノシシを主食にするが、生息地域により食性は多種多様で、小はイナゴなどの昆虫から、 大はゾウやサイの幼獣まで捕食する。また同じ食肉目のヒョウやクマなども捕食することが報告されている。 トラは狩りを行う際、獲物のなるべく近くまで忍び寄る。森林では縞模様が格好のカモフラージュになっている。小型の獲物に対しては、 首の後ろに噛み付き、脊髄を砕くことで仕留める。大型の獲物に対しては、のどぶえに食らい付くことで、窒息させて倒している。
ageまくると荒らしが増えて助かる。一緒にアク禁になろうぜ!
繁殖期は熱帯地帯では明確ではないが、インドでは雨季が明けたころに、シベリアなど北方では11月から4月に訪れる。 発情している2日ほどの期間に100回以上交尾する。100日程度の妊娠期間を経て、体重約1kgの子を平均3頭程度出産する。 トラは非常に手厚く子育てをすることで知られており、このことから非常に大切なものを指す「虎の子」という言葉が生まれた。 毛皮を採るためや漢方薬の材料にするための乱獲、自然破壊などに伴って生息数が減少し絶滅が危惧されている。現在生息している野生のトラは、 下記亜種を合わせても5,000頭前後しかいないといわれている。しかし、アメリカ国内でペットとして飼われているトラは5000頭以上といわれている。 [編集] 亜種 のびをするシベリアトラシベリアトラ(アムールトラ、P.t.altaica) アモイトラ(P.t.amoyensis) - 絶滅寸前 バリトラ(P.t.balica) - 絶滅 マレートラ(P.t.corbetti) ジャワトラ(P.t.sondaica) -絶滅 スマトラトラ(P.t.sumatrae) ベンガルトラ(P.t.tigris) カスピトラ(P.t.virgata) - 絶滅
トラを用いたことわざ・慣用句 「虎の威を藉る狐」 「前門の虎、後門の狼」 「虎視眈々」 「虎穴に入らずんば虎児を得ず」 「虎は千里行って千里帰る」 「虎に翼」 「虎を養って虎に噛まる」 「虎は死して皮を留め人は死して名を残す」 「虎になる」 「虎の尾を踏む」 「虎の子」 「虎の髭をひねる」 「張り子の虎」
このコピペの嵐が素晴らしい
>>274 あれ?さっき全部、自分の自作自演って言ってたよね?
トラをモチーフとしたキャラクター カゲトラ(pop'n music) しまじろう(こどもちゃれんじ、しましまとらのしまじろう) ティガー(トラー)(クマのプーさん) ティグ、ティーラ(タイガー魔法瓶) トニー・ザ・タイガー(ケロッグ) 虎(動物占い) トラッキー、ラッキー(阪神タイガース) ブレードタイガー(アヴァロンの鍵) ホドリ (ソウルオリンピック) 子虎 (とらのあな)
>>277 これは学術的追求のためにやっている事なわけで、
スレの役に立つの!だから荒らしは君だけ!
>>280 どこが役に立つんだかプププ ただ単に荒らしたいだけだろプププ
雑学 豊臣秀吉の家臣加藤清正が朝鮮出兵中にトラ狩りをした逸話は良く知られている。これにあやかり、明治時代以降、多くの日本人がトラ狩りを行っている。中でも旧尾張藩主の徳川義親はシンガポールでトラ狩りを行い、「トラ狩りの殿様」として知られている。 [編集] 関連項目 寅(十二支) タイガー、タイガース
がない。 類:●掴みどころがない ・虎に翼(とらにつばさ)[=羽・角] ただでさえ強い者が更に威力を加えること。 類:●鬼に金棒●駆け馬に鞭 出典:「韓非子−難勢」 ・虎になる 酷(ひど)く酔う。酔って恐いもの知らずになる。 類:●泥酔する ・捕らぬ狸の皮算用(とらぬたぬきのかわざんよう) まだ捕らえないうちから狸の皮を売ることを考えるという意味で、不確実な事柄に期待を掛けて、まだ実現してもいないのに、それを元にあれこれ計画を立てること。 類:●皮算用 ・虎の威を借る狐(とらのいをかるきつね) ・虎の尾を踏む(とらのおをふむ) 強暴な虎の尾を踏むということで、極めて危険なことのたとえ。 類:●薄氷を踏むが如し●深淵に臨むが如し●春氷を渉(わた)るが如し●虎の口へ手を入れる 出典:「易経−履卦」 ・虎の頭(とらのかしら) 虎の頭部。また、虎の頭部に似せて作ったもの。 俗信:昔、虎の頭を煮る真似をした湯で産湯(うぶゆ)を使わせると、その子の邪気を払い、生涯無病で過ごせると思われていた。 ・虎の皮(とらのかわ) 1.虎の毛皮。敷物などとして珍重された。2.「捕らぬ狸の皮算用」に掛けて、「そうはいかない」を洒落(しゃれ)て言った言葉。 用例:滑・続膝栗毛−七「いやいやさうはとらの皮さ」 3.「虎の皮の褌」の略。 用例の出典:続膝栗毛(ぞくひざくりげ) 滑稽本。十返舎一九。文政3年(1820)。上州草津温泉道中続膝栗毛。木曽街道・中仙道の道中記。膝栗毛(東海道中)の続編。 ・虎の口(とらのくち) 極めて危険な場所や事柄の喩え。「虎口(ここう)」を訓読みした言葉。 用例:増鏡−久米のさら山「大塔の尊雲法親王ばかりは、虎の口をのがれたる御さまにて」
荒らすのおもすれー
・虎の子(とらのこ) 1.虎の子供。2.虎は我が子を非常に大事に守り育てるということから、大切にして手元から離さないもの。秘蔵している金品。 例:「虎の子の貯金」 ・虎の子渡し(とらのこわたし) 1.親虎が三匹の子を連れて川を渡る様子を形どった庭石の配置。京都竜安寺の石庭のものがその代表的なもの。2.苦しい生計の遣り繰り。 類:●無理算段 用例:浮・西鶴置土産−四「其蔵なから質に置き、虎の子わたしにはし給へども」 3.碁石などを使ってする遊び。4.次々に手渡すこと。リレー式に、順繰りに手渡すこと。5.馬術の秘伝の一つ。馬に乗って梯子(はしご)の上を渡る術。 逸話:「癸辛雑識−続集下」 虎が三匹の子を生むと、 その中には必ず彪(ひょう)が一匹いて、他の二匹を食おうとするので、親はまず彪を背負って対岸に渡し、次にもう一匹を背負って渡した帰りに彪を背負って戻り、残りの一匹を渡したあとで、また彪を背負って渡る。 出典:癸辛雑識(きしんざっしき) 史書。南宋の周密(1232−1298)。・・・詳細調査中。 ・虎の巻(とらのまき) 中国の兵法書「六韜(りくとう)」の虎韜巻(ことうかん)のこと。 1.兵法の秘伝書。2.芸道の秘事・秘伝の書。 3.講義の種本(たねほん)。4.教科書に即して、註釈・解説した参考書。 類:●あんちょこ●虎巻(とらかん) ・虎は死して皮を残し人は死して名を残す(とらはししてかわをのこしひとはししてなをのこす) ・虎は千里を往って千里還る(とらはせんりをいってせんりかえる) 1.虎は一日で千里の道を往復することができるということ。勢いが盛んな様子。 2.虎は一日に千里の道を行くが、我が子を思ってまた千里帰って来るということから、子供を思う親の気持ちが強い様子。
・虎を画きて狗に類す(とらをえがきていぬにるいす) 力量のないものが優れた人の真似をして、却(かえ)って軽薄になったり、無様な結果に終わったりすること。 あまりに高遠なものを求めて、却って不成功に終わったりすること。 類:●竜を描きて狗に類す 出典:「後漢書−馬援伝」 ・虎を野に放つ(とらをのにはなつ)[=千里の野に〜]・[=赦(ゆる)して竹林(ちくりん)に放す] 1.猛虎を野に放って自由にさせておくという意味で、猛威を揮う者などを、 その力を存分に発揮できる状態におくこと。2.後で禍(わざわい)を招くような危険なものを野放しにしておくことの喩え。 類:●虎を養いて患いを遺す●生殺しの蛇に噛まれる ・虎を養いて自ら患いを遺す(とらをやしないてみずからうれいをのこす) 可愛がって育てた虎の子供が、後に猛虎になって禍(わざわい)となる。禍根を断たないで、禍の種を残すことの喩え。 出典:「史記−項羽本紀」
これどこのコピペ?
訂正 ・虎に翼(とらにつばさ)[=羽・角] ただでさえ強い者が更に威力を加えること。 類:●鬼に金棒●駆け馬に鞭 出典:「韓非子−難勢」 ・虎になる 酷(ひど)く酔う。酔って恐いもの知らずになる。 類:●泥酔する ・捕らぬ狸の皮算用(とらぬたぬきのかわざんよう) まだ捕らえないうちから狸の皮を売ることを考えるという意味で、不確実な事柄に期待を掛けて、まだ実現してもいないのに、それを元にあれこれ計画を立てること。 類:●皮算用 ・虎の威を借る狐(とらのいをかるきつね) ・虎の尾を踏む(とらのおをふむ) 強暴な虎の尾を踏むということで、極めて危険なことのたとえ。 類:●薄氷を踏むが如し●深淵に臨むが如し●春氷を渉(わた)るが如し●虎の口へ手を入れる 出典:「易経−履卦」 ・虎の頭(とらのかしら) 虎の頭部。また、虎の頭部に似せて作ったもの。 俗信:昔、虎の頭を煮る真似をした湯で産湯(うぶゆ)を使わせると、その子の邪気を払い、生涯無病で過ごせると思われていた。 ・虎の皮(とらのかわ) 1.虎の毛皮。敷物などとして珍重された。2.「捕らぬ狸の皮算用」に掛けて、「そうはいかない」を洒落(しゃれ)て言った言葉。 用例:滑・続膝栗毛−七「いやいやさうはとらの皮さ」 3.「虎の皮の褌」の略。 用例の出典:続膝栗毛(ぞくひざくりげ) 滑稽本。十返舎一九。文政3年(1820)。上州草津温泉道中続膝栗毛。木曽街道・中仙道の道中記。膝栗毛(東海道中)の続編。 ・虎の口(とらのくち) 極めて危険な場所や事柄の喩え。「虎口(ここう)」を訓読みした言葉。 用例:増鏡−久米のさら山「大塔の尊雲法親王ばかりは、虎の口をのがれたる御さまにて」
コピペもまともにできないのですか?
・虎の子(とらのこ) 1.虎の子供。 2.虎は我が子を非常に大事に守り育てるということから、大切にして手元から離さないもの。秘蔵している金品。 例:「虎の子の貯金」 ・虎の子渡し(とらのこわたし) 1.親虎が三匹の子を連れて川を渡る様子を形どった庭石の配置。京都竜安寺の石庭のものがその代表的なもの。 2.苦しい生計の遣り繰り。類:●無理算段 用例:浮・西鶴置土産−四「其蔵なから質に置き、虎の子わたしにはし給へども」 3.碁石などを使ってする遊び。 4.次々に手渡すこと。リレー式に、順繰りに手渡すこと。 5.馬術の秘伝の一つ。馬に乗って梯子(はしご)の上を渡る術。 逸話:「癸辛雑識−続集下」 虎が三匹の子を生むと、 その中には必ず彪(ひょう)が一匹いて、他の二匹を食おうとするので、親はまず彪を背負って対岸に渡し、次にもう一匹を背負って渡した帰りに彪を背負って戻り、残りの一匹を渡したあとで、また彪を背負って渡る。 出典:癸辛雑識(きしんざっしき) 史書。南宋の周密(1232−1298)。・・・詳細調査中。 ・虎の巻(とらのまき) 中国の兵法書「六韜(りくとう)」の虎韜巻(ことうかん)のこと。 1.兵法の秘伝書。 2.芸道の秘事・秘伝の書。 3.講義の種本(たねほん)。 4.教科書に即して、註釈・解説した参考書。 類:●あんちょこ●虎巻(とらかん) ・虎は死して皮を残し人は死して名を残す(とらはししてかわをのこしひとはししてなをのこす) ・虎は千里を往って千里還る(とらはせんりをいってせんりかえる) 1.虎は一日で千里の道を往復することができるということ。勢いが盛んな様子。 2.虎は一日に千里の道を行くが、我が子を思ってまた千里帰って来るということから、子供を思う親の気持ちが強い様子。
>>289 コピペじゃなくて、SSの素材だよ。
ずれてスマソ。
やり直します。
・虎に翼(とらにつばさ)[=羽・角] ただでさえ強い者が更に威力を加えること。 類:●鬼に金棒●駆け馬に鞭 出典:「韓非子−難勢」 ・虎になる 酷(ひど)く酔う。酔って恐いもの知らずになる。 類:●泥酔する ・捕らぬ狸の皮算用(とらぬたぬきのかわざんよう) まだ捕らえないうちから狸の皮を売ることを考えるという意味で、不確実な事柄に期待を掛けて、まだ実現してもいないのに、それを元にあれこれ計画を立てること。 類:●皮算用 ・虎の威を借る狐(とらのいをかるきつね) ・虎の尾を踏む(とらのおをふむ) 強暴な虎の尾を踏むということで、極めて危険なことのたとえ。 類:●薄氷を踏むが如し●深淵に臨むが如し●春氷を渉(わた)るが如し●虎の口へ手を入れる 出典:「易経−履卦」 ・虎の頭(とらのかしら) 虎の頭部。また、虎の頭部に似せて作ったもの。 俗信:昔、虎の頭を煮る真似をした湯で産湯(うぶゆ)を使わせると、その子の邪気を払い、生涯無病で過ごせると思われていた。 ・虎の皮(とらのかわ) 1.虎の毛皮。敷物などとして珍重された。 2.「捕らぬ狸の皮算用」に掛けて、「そうはいかない」を洒落(しゃれ)て言った言葉。 用例:滑・続膝栗毛−七「いやいやさうはとらの皮さ」 3.「虎の皮の褌」の略。 用例の出典:続膝栗毛(ぞくひざくりげ) 滑稽本。十返舎一九。文政3年(1820)。上州草津温泉道中続膝栗毛。木曽街道・中仙道の道中記。膝栗毛(東海道中)の続編。 ・虎の口(とらのくち) 極めて危険な場所や事柄の喩え。「虎口(ここう)」を訓読みした言葉。 用例:増鏡−久米のさら山「大塔の尊雲法親王ばかりは、虎の口をのがれたる御さまにて」
・虎の子(とらのこ) 1.虎の子供。 2.虎は我が子を非常に大事に守り育てるということから、大切にして手元から離さないもの。秘蔵している金品。 例:「虎の子の貯金」 ・虎の子渡し(とらのこわたし) 1.親虎が三匹の子を連れて川を渡る様子を形どった庭石の配置。京都竜安寺の石庭のものがその代表的なもの。 2.苦しい生計の遣り繰り。類:●無理算段 用例:浮・西鶴置土産−四「其蔵なから質に置き、虎の子わたしにはし給へども」 3.碁石などを使ってする遊び。 4.次々に手渡すこと。リレー式に、順繰りに手渡すこと。 5.馬術の秘伝の一つ。馬に乗って梯子(はしご)の上を渡る術。 逸話:「癸辛雑識−続集下」 虎が三匹の子を生むと、 その中には必ず彪(ひょう)が一匹いて、他の二匹を食おうとするので、親はまず彪を背負って対岸に渡し、次にもう一匹を背負って渡した帰りに彪を背負って戻り、残りの一匹を渡したあとで、また彪を背負って渡る。 出典:癸辛雑識(きしんざっしき) 史書。南宋の周密(1232−1298)。・・・詳細調査中。 ・虎の巻(とらのまき) 中国の兵法書「六韜(りくとう)」の虎韜巻(ことうかん)のこと。 1.兵法の秘伝書。 2.芸道の秘事・秘伝の書。 3.講義の種本(たねほん)。 4.教科書に即して、註釈・解説した参考書。 類:●あんちょこ●虎巻(とらかん) ・虎は死して皮を残し人は死して名を残す(とらはししてかわをのこしひとはししてなをのこす) ・虎は千里を往って千里還る(とらはせんりをいってせんりかえる) 1.虎は一日で千里の道を往復することができるということ。勢いが盛んな様子。 2.虎は一日に千里の道を行くが、我が子を思ってまた千里帰って来るということから、子供を思う親の気持ちが強い様子。
・虎を画きて狗に類す(とらをえがきていぬにるいす) 力量のないものが優れた人の真似をして、却(かえ)って軽薄になったり、無様な結果に終わったりすること。 あまりに高遠なものを求めて、却って不成功に終わったりすること。 類:●竜を描きて狗に類す 出典:「後漢書−馬援伝」 ・虎を野に放つ(とらをのにはなつ)[=千里の野に〜]・[=赦(ゆる)して竹林(ちくりん)に放す] 1.猛虎を野に放って自由にさせておくという意味で、猛威を揮う者などを、その力を存分に発揮できる状態におくこと。 2.後で禍(わざわい)を招くような危険なものを野放しにしておくことの喩え。 類:●虎を養いて患いを遺す●生殺しの蛇に噛まれる ・虎を養いて自ら患いを遺す(とらをやしないてみずからうれいをのこす) 可愛がって育てた虎の子供が、後に猛虎になって禍(わざわい)となる。禍根を断たないで、禍の種を残すことの喩え。 出典:「史記−項羽本紀」
支援age
>>269 射精を我慢して我慢して気持ちよく果てた時にでた精液と、とにかく早く出してしまおうとして出した精液とでは、前者の方が精子数や運動率が高いという報告を聞いたことがあ ります。
実際、とても顕微授精にも使えないような精液を持ってきたケースに、このコツを教えて、同一の日に精液の取り直しをさせたところ、とても同じ人のモノとは思えないほど精液 所見が改善したことが何度かあります。
旦那さんの治療に対する理解やモチベーションが成績に影響する例かなぁ、と個人的には思っています。
必ずしも、みんながみんな、我慢すると精液所見が改善するわけではありませんが、参考までに。
朝、時間のない忙しい中で精液を取らなければならないので大変でしょうが、旦那さんにあまりプレッシャーをかけすぎない程度(男はこういったことのプレッシャーにとても弱 いので)に、指導してみて下さい。
なお、精子がつくられるまでは約2週間かかります。なので、実際に射精するまでの2週間の生活内容も、精液所見には関係してきます。刹那的に精子を取るときだけでもなく、 普段からの生活改善(たばこを吸わない、酒を飲み過ぎない、よく眠るなど)も大切です。
荒らし乙です 頑張ってここを潰しましょう
荒らし 荒らし(あらし)とは、物事の順列を無作為に乱す事、または無作為に奪う事を言う。 畑荒らし、漁場荒らし - 収穫する権利を持った者以外の者が収穫を行う行為。 車上荒らし - 駐車場などに停めてある無人の自動車・トラック等から金品を盗み出すこと。 賭場荒らし - 博打の強い者が賭博場を渡り歩くこと。 道場荒らし - 道場破り。武術に長ける者がさらに強い者を求め、道場を渡り歩くこと。 コンテスト荒らし - 数々のコンテストに出場して賞を取ること。
インターネット上での荒らし 荒らしとは、チャットや電子掲示板、ブログその他の、人間が参加する形態のコンピュータ・ネットワーク上のリソースに対して、その目的に適合しないメッセージの送出や、 その他の妨害行為を継続的に行うこと(荒らし行為)、およびその行為者をいう。 多くは悪意からなされ、その場の議論・コミュニティを破壊し、機能不全に陥れることを直接の目的とする。ネット上での重大なマナー違反とされる。より悪質性が高いものと 判断された場合は、犯罪(電算機損壊等業務妨害罪・脅迫罪・名誉毀損罪等)として刑事事件に発展する場合もある。英語ではvandal (vandalism) という。他に、釣り用語の トローリングに引っかけて、「煽り」(参加者の感情を逆撫でするような)や「釣り」(参加者の反応を誘うような)など暴言を吐いて議論を別方向にずらす事をTrollと呼ぶ。 小倉秀夫はブログにおいてのこの現象をメディアスクラムに因んでコメントスクラムと命名したが、用語が適当でないとする人も多い。 荒らしの中には、自分が荒らし行為をしているという自覚が無い場合も多い。また、ネットワークの場にふさわしくない投稿を続ける者が周囲に諌められたり、窘められたりすると、 その逆恨みから荒らし行為に走り出すという事例もある。この種の荒らしはネット初心者や、未熟な若者、人格面で大なり小なりの問題を抱えている者などに、特に多い。
また荒らしがネットワークの場を攻撃する理由も実に様々で、その場を運営している人物や常連の参加者、またはそれらの人々の意見、或いはその場で語られている話題が 自分にとって不愉快(な存在)だからというもっとも一般的な理由のほかにも、単なるうっぷん晴らしなど、運営側からすると対処のしようがないものもある。 しかし、荒らしはネットワークへの参加者が「ラべル(レッテル)を貼られて」発生するという現象学的な説もあり、実際管理人や一部の参加者による誤認(注意や批判などの 管理者やコミュニティの意にそぐわぬ物を「荒らし」とする、等)の場合もかなり多く、結果として自覚なく恣意的な排斥となる場合があることも無視できない。多くの場合において、 荒らしの発生は、荒らしであるとされた参加者だけが原因ではない。そのような荒らしを発生させやすい土壌を放置しているような掲示板やホームページなどの個人サイトの運営者は、 自ら荒らしを招いているとして批判される事も時々ある。
荒らし行為はその多くが、荒らし書き込みがしやすい事から、電子掲示板やブログなどに対してのものである。 荒らしの発祥は、インターネット電子掲示板の登場時期と重なる。パソコン通信の時代にも散見はされたが、そもそも一般的利用者の通信料金が従量制であったがゆえに、 参加者自らが多額の費用を支出して荒らし行為を行う事は少ないとも考えられ、事実少なかった。近年は、通信料の定額制の実現および普及とともに、一般的利用者による 荒らし行為の増加を見ているとも言える。World Wide Webが普及する以前、ネットニュースにおいても、一部のニュースグループ(日本語のグループを含む)でコメントスパムが 見られる事もあった。 インターネットにおいては、1995年にはすでに掲示板への悪戯で意地悪な書き込みが存在していた。しかしながら当時はまだ個人がCGI実行の可能なWebスペースを持てる機会が 少なく、掲示板は専ら企業ベースでの情報交換や、ISP等がサービスとして運営するケースがほとんどで、匿名状態で閲覧投稿が出来る形式ではなかったことから、本格的な荒らしの 被害は発生していなかった。
匿名での閲覧投稿が可能な、個人ベースもしくは小規模団体の運営する掲示板サービスがメジャー化してきたのは1996年に入ってからの事で、荒らしによる被害が具現化してきた時期も一致する。当時の荒らしはNetscapeのhelpファイルを コピーペーストするなど、巨大な文章を投稿するものが一般的であった。これは当時の通信環境が貧弱なものであり、また閲覧する環境においても、1MB程度のテキストを読み込んだだけでブラウザがフリーズしてしまう脆弱性を悪用したものと思われる。 本格的に荒らしの被害が叫ばれるようになったのは1997年の初頭、当時のメジャー地下系webサイト、ぁゃιぃわーるど掲示板において、「ゲスッ」と名乗る荒らし集団が発生して以降の事である。彼らは自らを「インターネット愚連隊」と称し、 目をつけた掲示板を様々な手法を用いて荒らし回り、次々と閉鎖に追い込んだ。同年冬頃に内部分裂で解散するまで、千数百の掲示板を破壊したと言われている。その中には、新聞沙汰にまで発展し国内初のサイバーテロ事件と呼ばれる 「農水省掲示板オウムソング事件」等も含まれる。彼らの残した負の遺産は多大であり、「ゲスッ」消滅後も彼らの残した荒らし手法やプログラム等を悪用するスクリプトキディや、さらに高性能な荒らしプログラムを開発・配布する者の登場などにより、 掲示板管理者は頭を痛める事になった。
コピペするぐらいなら運営に通報すればいいのに(プゲラ
しかしながら「ゲスッ」消滅以降、集団で掲示板を攻撃するようなグループは今日に至るまで発生せず、また掲示板等のサイト等 自体が荒らしに対抗する様々な措置を講じてきたため、今日において荒らしの被害は、当初ほどには深刻な問題ではなくなってきている。 しかし、その量は決して減っているわけではなく、ネットワークの発達とともに、むしろ増加の一途を辿っている。ネットワークゲームの 普及などもこれに拍車をかけていると言える。 現在の荒らしとは、荒らし行為自体を趣味にしているようなグループによる犯行ではなく、そのネットワークの場の内容・主旨や 参加している人々に反感を持った者が、一時的な感情に流されて行う迷惑行為が殆どであると言えよう。ただし、荒らし行為者の 性質によっては執拗かつ大規模な荒らしを行うこともある。 また、組織的な荒らし行為が根絶されたと言う訳でもなく、現在も自分達が気に入らないウェブサイトを根こそぎ潰そうとしている ネットワーカーの集団は依然として活動しており、場合によってはエスカレートして攻撃目標の個人情報を不正に取得・公開する 集団まで現れる事もある。
>>307 君を分析して追い出すんだよ。早く氏ね。
頭悪いなぁコピペ厨は
荒らしの種類 場の目的にあわないメッセージの送出。例えば バイナリデータの投稿。しばしば著作権法上違法なデータ (Warez) やコンピュータウイルスであることが多い。 バイナリデータのURLの投稿。 各種ブラウザクラッシャー(精神的ブラクラなども含む)やコンピュータウイルス、スパイウェアの添付・誘導。 個人サイトや、他の電子掲示板のURLを晒し、攻撃や破壊活動をする、晒し。 掲示板スパムを含む、思想・商品等の宣伝文・勧誘文、数年前に出されたと思しき各種声明文の連続投稿。 個人情報漏洩行為(特定人物の住所、電話番号、メールアドレスなどの投稿)。 意味不明な文字列(kdyうぇqgz「;p0 など)や、意味のない文章の連続投稿。例えば (スレッドフロート型掲示板において)意味もなくスレッドを上げ続ける、age(上げ)荒らし。 またはスレッドを人の目に付きにくくしながら、そのまま使用不能に陥れようとする、sage(下げ)荒らし。 新しく立ったスレッドに行われる、「2ゲット」などの行為(スラッシュドットでは「First post」、Yahoo!掲示板では「キリ番ゲット」と呼ばれる行為)。 「書けるかな?」、「テスト」など、テスト行為の不適切な書き込み。 無意味、または見た人を不快にさせるアスキーアートやコピー&ペーストの貼り付け。 煽りや釣り行為を含む、その場の参加者・運営者への誹謗中傷。 上記の行為に反応して行われる、過剰な叩き(非難・指弾)行為、及びそれに便乗する行為。 自作自演行為。主に第三者のふりをして自分を擁護する発言をし、自らの行為を正当化しようとする場合に行われる。 そのコミュニティの中核を成している人物のハンドルやそのサイトの管理人を騙り、意図的に他の参加者を錯乱させようとする、成りすまし行為。 意図的に、かつ過度に繰り返されるマルチポスト行為。 荒らしプログラム(PerlDUKE・ドールリカ等)を使用した長時間に及ぶ迷惑投稿、またはDoS攻撃を行い、サーバをダウンさせ、ネットワークを使用不能に陥れようとする行為。
対処法 荒らしは他人の反応を楽しみにしているもの、或いは逆恨みによるものが殆どの為、相手にするとかえって喜ぶか逆上し、余計エスカレートする可能性がある。その為、全く相手にせず、ひたすら無視するのが最善と思われる。 無視し続けてもなお旺盛な活動を継続する荒らしも居るが、そのような場合でも、いずれにせよ相手にしてもしなくても、無視してもしなくても荒らし行為を続けるので、その場では相手にせず、別の管理的な対処が必要である。 比較的軽微なものについては、「その手の話題はメールへどうぞ」と軽く水を差すのも一手(各参加者のメールアドレスが分かる場合)。 運営者・管理者等に、荒らしメッセージの排除(削除、スレッド等の停止、書き込み規制など)を依頼する。 より悪質な荒らしに対しては、掲示板やチャットプログラム、及び関係機関を利用し、これ以上荒らし行為を行えなくする為の措置を講じる。例えば 運営者にプロキシやIPアドレス、プロバイダのアクセス規制等を行い、荒らしからの投稿を遮断するよう依頼する。 荒らしのプロバイダに通報し、早急に然るべき措置(警告文送付・契約解除など)を取ってもらうよう依頼する。 明らかに犯罪性が高い荒らしについては、ログを保存した上で警察に通報、告訴もしくは告発手続きを取る。
荒らしプログラム 荒らしプログラム(あらしぷろぐらむ)とは、インターネットに おける掲示板及びチャット等、Webに設置されたコミュニティを 破壊し、機能不全に陥れる荒らし行為目的に開発されたプログラムを指す。 1 概要 2 仕組み 3 被害 4 種類 概要 通常、荒らし行為は一般的な掲示板投稿と同じように、 Webブラウザを用いて行われる。投稿者名、題名、内容欄に 適当な文字列を入力し投稿ボタンを押すことの繰り返し作業を する事が一般的である。 この単純作業を、人力を用いずプログラムで自動的に行える ようにしたもの、及びそれに付随し様々な形態への投稿内容の可変、 及び掲示板プログラム側に搭載されている荒らし防止措置を回避する 機構を備えたものが、現在の荒らしプログラムである。
仕組み 簡単な荒らしプログラムはブラウザに自動投稿機能を付加したもの、と言ってよい。実際にはその目的が荒らしであるため、内容表示や投稿ボタン、ブックマーク機能、URL表示、 などのインターフェイスは搭載されない場合が多い。使用されるコンピュータ言語は、この手のプログラムが実行される環境がUNIXマシンである事がほとんどのため、 Perlが用いられる事が多い。また、ブラウザの機能を使用するタイプの荒らしプログラムにはJavaScriptが用いられているようだ。 Perlで書かれたものは、socketプロセスを用いてブラウザのデータ通信と同等の内容を連続して行えるよう設計されている。 一般的に掲示板荒らしは己の身元を隠すため、プロキシサーバーを経由したアクセスを行うが、荒らしプログラムにおいても同等の機能が付随する事が多い。
被害 一般的に荒らしプログラムは、掲示板等への連続投稿によって、既存の投稿を流してしまう事で荒らし行為を行っている。 連続投稿の速度は1秒間に1〜5回程度という場合が多く、300件のログを保存出来る掲示板であれば、5分以内にはすべて 流れてしまう事になる。これは既存のWeb掲示板のほとんどが、一定量のログが貯まると古いものから、順に削除していく仕組みとなっているのを悪用している。 しかしながらこの方法では、ログを自動的に外部ファイルに保存していくようなタイプの掲示板に対しては、効果が薄い。また投稿間隔制限を設けている掲示板でも同様である。 そのような掲示板に対抗するタイプの荒らしプログラムとして、念仏タイプが挙げられる。これは投稿数自体が1〜10分間に1度と少ないものの、所定のアルゴリズムに 沿って自動生成された文章を投稿するもので、他の利用者が荒らしとは気づかない場合もある。自動生成された文章も見た目は普通の投稿であるから、他の利用者たちは、 その投稿の内容を読んだりレスを付けたりする。一般に掲示板での書き込みは、他の利用者たちへの返答を行う形で形成される場合が多く、自動生成された文章が投稿されれば、 そこで会話が成立しなくなる可能性が高い。 田代砲などと言われるhttpによるDoSアタックプログラムには、このような機能は搭載されていないため、万人が行える手法ではないが、念仏プログラム自体は IRCなどで使用する目的でPerlによって書かれたものなどが出回っており、Perlで書かれた荒らしプログラムにこれを実装するのはさして難しくはない。
佐藤は荒らしプログラムを使ってるわけじゃなさそうだね。
連続投稿ツール fjmaruお掃除スクリプト・・・1997年頃、無料レンタル掲示板の「県人会」(管理者:とめ氏)において、規約違反内容が書き込まれた場合にログを流す目的で開発されたJavaスクリプト。(作者:とめ氏) イメタグ・・・htmlのimgタグに、外部掲示板にGETメソッドでアクセスし書き込む形式のスクリプティングを埋め込んだ、クロスサイトスクリプティングを悪用したhtmlタグ。タグをサポートしていた 旧形式の掲示板などにスクリプトごと貼り付けられ、読み込んだ第三者がターゲットをアタックする仕組みだった。 IronDUKE・・・読み込んだ第三者がターゲットをアタックするように仕組まれたJavaアプレット。イメタグより高度な点として、ブラウザ環境変数のHTTP_REFERERを任意の値にする事が可能で、該当変数により外部フォーム投稿を規制していた掲示板をアタック出来た。 PerlDUKE・・・PERLで記述され、Webサーバーで実行する事によりターゲット掲示板をアタックする事が可能なスクリプトプログラム。広帯域を持つサーバーで実行されるため、高効率。(作者:アリスリデル氏) ドールリカ・・・ブラウザで読み込む事で、ローカル環境で実行可能な荒らし目的のJavaスクリプト。 PHASER・・・投稿コード発行型の掲示板において、一度掲示板を読み込む事で投稿コードを取り出し、また解析することで以降投稿コードを読み込む手間を省くタイプのPerlDUKE。 PDE・・・ターゲット掲示板と同一サーバー内同一権限内で実行する事で、掲示板ログを直接書き換えてしまう迷惑スクリプト。 ChannalDuke・・・ターゲット掲示板のローカル変数を取り込む事で、設定変更を不要にしたPerlDUKE。
ひみこーど対応型・・・現在、MSNのアカウント取得で使用されている、投稿コードのイメージ配布(チューリングテスト)のイメージ数字を解析するタイプのPerlDUKE。
ChiririDuke・・・Perlモジュールを多用し、様々なシチュエイションに対応したローカル実行向きのPerlDUKE。(作者:VVSおじさん氏)
ChiririDuke2・・・ChiririDukeの弱点、threadsのメモリ使用量を改善するために、threads発行数自体は少なくし空いたプロセスが次の処理を行えるようにパイプライン化したもの。
また任意のロジックを組み立てられる構成になっており、多段階の操作が必要な掲示板等にも対応している。(作者:VVSおじさん氏)
KururuDuke・・・独自マクロ言語を用い、ロジックを組み立てられるDuke。荒らし目的ではなく、webメールやゲームアカウントの自動取得のために作られた。
CoinDuke・・・お絵かき掲示板対応型のperl製Duke。(作者:瑞穂氏)
GabriDuke・・・一番有名であろうJavaアプレットで作られたDuke。(作者:与太郎氏)
厨房でゅーく1号・・・htmlのformタグで上記のイメタグの連続投稿版。自分で投稿する。(作者:厨房 MotherFucker氏)
厨房でゅーく2号・・・上記の1号を改造した物。1号より投稿数が早く、ページの簡素化と高速化が施してある。(作者:pikapikara氏)
Perlduke・ドールリカにおいては様々な作者による機能付加、派生型が存在する。
田代砲
田代砲・・・人気投票に大量投票するためのスクリプト。JavaScriptで記述されていてブラウザ上で動かすものが多いが、実行形式のプログラムも存在する。
高速度で大量投票するため、サーバーに負荷がかかる。最近ではサーバーに負荷をかけることを目的に使用されることもあり、負荷をかけることに特化したプログラムも田代砲と呼ばれている。
"
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8D%92%E3%82%89%E3%81%97%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%A0 " より作成
意地悪(いじわる)とは、言葉による暴力、嫌がらせ、無視、仲間はずれといった、関係性攻撃(心理学)のこと。 意地悪する人の心理 人は、調子が良く、気分が良いときには、人に意地悪をしたりはしない。意地悪をする者は、その時は、以下のような状態になっている。 欲求不満の状態になっており、捌け口を求めている。 対象者に自身の中の弱い部分を見て、許せない。 対象者が自身の持っていないもの(容姿・能力・状況など)を持っており、妬んでいる。 対象者に「わかってくれない」という気持ちをぶつけている。 対象者に恨みを持っている。 好き嫌いが激しい、自己中心的(1)な性格である。 意地悪への対応方法 おおめにみてやる 相手にしない 言うべきことは言う しかるべきところに訴える − 行政、警察、裁判所、上司、先生など しかし、どうにもならない人物、危険な人物も現実にはいるため、対応にあたっては注意が必要。 関連項目 いじめ 悪戯
>>310 佐藤は、
欲求不満の状態になっており、捌け口を求めている。
対象者に自身の中の弱い部分を見て、許せない。
対象者が自身の持っていないもの(容姿・能力・状況など)を持っており、妬んでいる。
対象者に「わかってくれない」という気持ちをぶつけている。
対象者に恨みを持っている。
好き嫌いが激しい、自己中心的(1)な性格である。
のうちのどれ?
やっと佐藤を撃退できたよ。 ネチケットを守れない馬鹿は、分析調査で撃退だね。
もう勝利宣言とは笑わせるなぁ。 このコピペに何の意味があるかさっぱりわからんぞ?
>>324 ようにーちゃん、今日も犯されに来たのか?
望み通りぐちょぐちょにしてやるぜwww
ぐちゅぐちゅ
328 :
佐藤 :2006/07/22(土) 19:19:54 ID:???
ご馳走様。ウエップ
>>327 尻をこっちに向けてちんこギンギンで何を今更www
嫌だと言ってもやめないからなwww
330 :
佐藤ポン :2006/07/22(土) 19:20:41 ID:xqcm+7Vh
荒らしは二人いることがわかった
荒らしは三人いることがわかった
荒らしは四人、、
てかID出さない時点でみんな荒らしだろ
>>331 快楽に震えながらのレスは大変だな
こんなに床を汚して、掃除するのが大仕事だwwwwww
ノエルはいつ犯されたの?
>>338 クリ○○スの日に決まってるじゃん。
名前の由来、ちゃんと読んでからレスしろよ。
クリスマス(英:Christmas, Xmas)とは、イエス・キリストの降誕(誕生)を祝うキリスト教の記念日・祭日である。12月25日がこれに当たるが、昔の暦では日没を一日の境目としているので12月24日夕刻から朝までをクリスマス・イヴとして祝う。 目次 [非表示] 1 語源と表記 2 概要 3 世界のクリスマス 3.1 日本のクリスマス 4 イエス・キリストの誕生日との関係についての諸説 5 関連事項 6 外部サイト [編集] 語源と表記 英語の Christmas の語源は、「キリストのミサ」(Christ + mas)にある。 Xmasという表記は、ヘブライ語のメシア(油注がれた者)のギリシャ語訳である「キリスト」の原表記「Χριστο?」の頭文字をそのままとってXを「Christ」を表す略記としたものであるが、正式な場では避けられる。 日本ではアポストロフィを付けて X'mas と表記されることが多い。英語圏の国でこの表記が見られることはほとんど無く、Christmasの略記は Xmas あるいは X-mas と綴る。 日本や台湾、東南アジアで X'mas と 表記されるようになった起源は不明だが、終戦直後1945年のクリスマスで、GHQ総司令部の正面玄関には Merry X'mas とネオンサインで大書されていた。 キリストの誕生を祝う祭りとしては降誕祭、聖誕祭、聖夜などの呼び方がある。
概要 東方の三博士の来訪新約聖書には、イエスの誕生日に関する記述は無く、この日は定かではない。 降誕祭とは別に1月6日をキリストの公現祭として祝う日が存在していた。 12月25日の生誕祭は、遅くとも345年には西方教会で始まった。 ミトラ教の冬至の祭を引用したものではないかと言われている。 ロシア正教会などの東方正教会とコプト正教会は1月7日(ユリウス暦の12月25日に当る)に降誕祭を祝うが、日本ハリストス正教会、ブルガリアの正教会ではグレゴリウス暦の12月25日に執り行う。 キリスト教圏では、クリスマスには主に家族と過ごし、クリスマスツリー(常緑樹で一般にモミの木)の下にプレゼントを置く。 プレゼントを贈る気持ちである「愛」の日でもあるらしい。 クリスマスの習慣は、もともと太陽神崇拝などキリスト教以前の宗教に由来しており、必ずしも聖書に由来するものばかりではない。 サンタクロースもキリスト教と直接には関係しない。
またスレ違いのコピペか。馬鹿の一つ覚えって惨めだな。
世界のクリスマス イタリアのプレゼピオ(Presepio/Presepe) 家庭のクリスマス風景キリスト教の中でもカトリックの影響の強いイタリアやフランス、スペインなどでは、クリスマスは12月25日に始まり、1月6日に終わる。 クリスマスの飾り付けは23日頃に行う。24日はクリスマス・イヴとして夜を祝う。子供達がプレゼントをもらうのは1月6日である。飾り付けは1月6日を過ぎてから取り払われる。 キリストの誕生の話に登場する場所や人物の人形を飾り付ける。 赤ん坊のキリストだけは24日から25日に日付の変わる深夜に登場する。 このとき三人の東から来た王様は、離れた場所に置かれ、 毎日子供達は王様を少しずつキリストの生まれるうまやへと近づけて行く。1月6日に三人の王様はキリストに出会い祝う。子供達はこの三人の東から来た王様からのプレゼントを朝に見つけることになる。 イタリアでプレゼントを持って来るのはベファナ(Befana)という名の魔法使いである。 オランダやドイツの一部地域などでは12月6日がニコラウスの日で、子どもたちはプレゼントをもらう。 ドイツでプレゼントを持ってくるのは北部ではヴァイナハツマン(Weihnachtsmann)、南部ではクリスト・キント(Christkind)と言われている。 イギリスではサンタクロース(Father Christmas)が12月25日にプレゼントをもって来る。米国では、イギリス流のクリスマスが一般的で、日本のクリスマスも米国流を受け継いでいる。 またこの日には、クリスマスの挨拶にとクリスマスにちなんだ絵はがきやカード(グリーティングカード)を送る習慣がある。米国では、クリスマスプレゼントを家族全員で交換し合う習慣がある。 近年米国では、宗教的中立の観点から「メリー・クリスマス」の代わりに「Happy Hollidays ハッピー・ホリデーズ」の挨拶を用い、公的な空間に飾られたクリスマスツリーを 「ホリデー・ツリー」と呼びかえることが多くなってきたが、保守的なキリスト教徒の中にはこの傾向に反発する者もいる。 欧米諸国、さらに韓国では、クリスマスは法定祝日である。ヨーロッパでは12月24日(イブ)から1月1日(元日)までクリスマス休暇が続く。25日にはロンドンの地下鉄やバスが全線運休になるという([1])。 一方、アメリカでは25日だけが祝日で、個人で各々有給休暇を取得して休むのが一般的という
>>346 馬鹿と言われて馬鹿と言い返すとはよっぽど悔しかったんだな。
日本のクリスマス 神戸のクリスマス風景日本で初めてのクリスマスは、1552年に現在の山口県周防において宣教師たちが日本人信徒を招いてのミサであるという。 キリスト教人口が1%たらずの日本でクリスマスが受け入れられたのは、文明開化の流れに沿ったハイカラ趣味でもあったが、1900年に明治屋が銀座に進出し、そのころからクリスマス商戦が始まったことが大きな契機として指摘できる。 戦後から神武景気まではサラリーマンを中心に繁華街で繰り広げられていたクリスマスは、その後の高度経済成長と核家族化によって、家庭の行事へと移っていった。 現代の日本では、クリスマスはもはや年中行事化している。商業施設では早いところは11月上旬〜中旬からクリスマスツリーが飾られ、クリスマスセール等が行われる。店内ではクリスマスソングが流れ、 洋菓子店ではクリスマスケーキを販売するが、それらはキリスト教とほとんど関係がない。欧米では12月26日以降もクリスマス関係の行事が続くが(前述のように、年明けの1月6日にクリスマスプレゼントを贈る場合もある)、 日本では12月25日を過ぎるとクリスマスの飾りが一転して門松などの正月飾り(日本の神道式)に付け替えられてしまう(ただし一部の飾り付けがバレンタインデー(2月14日)まで残され利用されることもある)。
ともあれ、家庭の子供にとってはサンタクロースがプレゼントを持って来てくれる嬉しい日である。また1970年代後半からは、カップルにとっては一緒に過ごしたりプレゼントを贈る日という扱いが目立つ。松任谷由実が 『恋人がサンタクロース』を唄ったのは1980年であった。 雪の降るクリスマスは「ホワイトクリスマス」と呼ばれ、いっそう雰囲気を盛り上げる。一部の庭のある家庭では、この時期に庭木などに電飾を施す。街中でも葉の落ちた街路樹に 豆電球を飾り付け点灯させているところがある。しかし東京周辺の場合、クリスマスの降雪は皆無に近い(特に積雪は皆無)なので、東京周辺でのホワイトクリスマスは絶望的である。 またこの行事は幼稚園・保育園・小学校などでも盛んに行われる (通常冬休み直前に。従って12月24日または12月25日ではないことがほとんどである)。正式の形で行われるのは無論キリスト教系(ミッションスクール)に限られる。しかしこれらは低年齢でこその関心で、中学校以上の場合たとえミッションスクールで あっても生徒・学生の学校のクリスマス行事への関心は低いようである。 また、クリスマスは多くの国で祝日となっているが、日本でも祝日にしようという話がある。祝日となれば12月23日(天皇誕生日)と25日に挟まれた24日が国民の休日となり3連休となる。 さらに、年によっては21日から5連休となり、 しかも、その後すぐに年末年始休暇となるため、(有給休暇などを上手く利用すれば)15連休前後の長期休暇が取りやすくなるという利点がある。但し、現状では実現の見通しは全くたっておらず、非現実的である。
全身性感帯になった佐藤ちゃんにそんな知性は残っていないよwww
イエス・キリストの誕生日との関係についての諸説 新約聖書には、イエスの誕生日に関する記述は無いが、 10月1日か10月2日が誕生の日と推測する説もある。 また1993年9月15日に、英国の天文学者D・ヒューズが聖書中の天文現象の記述から、イエスの誕生日は紀元前7年9月15日とする説を発表した。 1月1日が12月25日と1月6日のちょうど中間にあたることから、キリスト歴の1月1日を定める時に中間の日を妥協案として選んだという説があるが、これは単なる俗説である。ローマ帝国で使用されていたユリウス暦は、紀元前45年から1月1日を年初日に設定しており、 キリスト教との因果関係はあり得ない。ただし、1月1日は丁度クリスマスの8日後にあたり、主の割礼祭(ユダヤ教の律法において、生後8日目に割礼を施すことが慣わしになっている)としての祝日になっている。 なお西暦1年は、キリストの生まれた年と決められており、紀元前を表すB.C.は「Before Christ」すなわち「キリスト前」という意味である。しかし実際には、キリストが生まれた年は紀元前8年から紀元6年ごろまで諸説ある。 また、キリスト教はローマ帝国の国教として定められ、当時ローマ帝国の支配にあったヨーロッパ全域に広がっている。しかし、当初はローマ帝国はキリスト教を迫害したため、キリスト教徒はローマから離れた地方に逃げており、 スペインにはローマ帝国において変化する前の古いキリスト教が起源と思われる習慣も残っている。 西暦の1月1日を新年として祝うのは王政ローマで紀元前713年ごろから始まった。のちに年初日はそれ以前の年初日であった3月1日に戻ったが、古代ローマ共和国時代、紀元前153年1月1日からローマでは 年初日が1月1日に戻った。多くのキリスト教国や日本はそれに倣っている。例えばヒンドゥー教徒やイスラム教徒は、現在でも1月1日を通常の日と同じように過ごし、それぞれの新年の日を別に持っている。
学園島ってクリスマス島かな?
反論できずにコピペ! プギャープギャー
>>350 どうりで文句の内容が、朦朧としてるんだね。
>>355 このスレは学術的なスレなので、
感情的なレスはお断りです。
上記コピペはその観点から考えて、大歓迎です。
>>358 お前がそんなことを言っても何の意味もない。
てか、自演乙
コピペしてる奴は引用先も出すべきだよなぁ
なぜ?
コピペから更に調べようと思うジャマイカ
>>352 クリスマス島 (オーストラリア)
セトルメント地区を望むクリスマス島 (Christmas Island) とはインド洋にあるオーストラリア領の島。西オーストラリア州、パースの北西2360km、インドネシア、ジャカルタの南500kmの南緯10度30分、
東経105度40分に位置する。面積は 136.7 km²で、その63パーセントが国立公園になっており、熱帯雨林で覆われている。
人口は約1500人。1888年にイギリス領となり、1958年にオーストラリア領となった。多数のアカガニが産卵期に島を埋め尽くすことで有名。
歴史
クリスマス島を発見した人物は、不詳である。17世紀はじめのイギリス、オランダの海図には記録があり、1615年2月3日にイギリス東インド会社のジョン・ミルウォードがトマス号で島を見出したのが最初の記録と考えられている。
ピーター・グースが1666年に出版した地図にはモニ島として記載されている。島名の由来は、イギリス東インド会社のウィリアム・マイノースが、1643年の12月25日に
ロイヤル・メアリ号でこの島に到着したことによる。彼は島には上陸しなかった。1688年にウィリアム・ダンピエがシグネット号で初めて島の西岸に上陸し、無人島であることが分かった。
彼の記録によると、インドネシアからココス島に向かう際に東に流され、28日後に到着したとのことである。
フライング・フィッシュ・コーヴ1886年にはジャック・マクレアがフライング・フィッシュ号で来島、島の北東岸に上陸可能な入り江を発見してフライング・フィッシュ・コーヴと名づけた。彼らは動植物も採取している。
島に最初に居住したのは、1888年に当時ココス島を支配していたジョージ・クルーニーズ=ロスと、その弟であるアンドリュー・クルーニーズ=ロスらの一行である。彼らはココス島への木材等の供給を目的に、 フライング・フィッシュ・コーヴに集落を作った。 1887年9月30日から約1週間、ペラム・アルドリッチはイジェリア号でクリスマス島を訪れた。同船に乗っていた自然科学者ジョゼフ・リスターは、多数の動植物および鉱物を採取した。自らもインドネシア周辺の調査を行った経験のある海洋学者ジョン・マーレーは、 リスターの採取したクリスマス島の土壌に 良質のリン鉱が含まれていることを見出した。彼の働きかけに応じて、イギリス海軍は1888年6月6日に島のイギリス領への編入を宣言した。1891年、マーレーとクルーニーズ=ロスはイギリス政府から99年間のリン鉱採掘権を与えられ、1897年にクリスマス島リン鉱会社 (Christmas Island Phosphate Company)が設立された。1897年にはマーレー自身クリスマス島に渡り、調査により島の南部で新たな可採箇所を見つけている。リン鉱の輸出は1895年から始まり、1900年に大型貨物船による本格的な 輸出が行われるようになり第二次世界大戦まで続いた。 主な輸出相手国は日本、オーストラリア、ヨーロッパであった。当時の島はイギリス植民地政府とイギリスリン鉱委員会(British Phosphate Commission)の共同統治となっていた。 1898年にはイギリス植民地政府の施策で約200名の中国人が採掘労働者として島に送り込まれたのを皮切りに、主に中国人、マレー人(ジャワ、アンボン出身)が採掘の労働力として島に送り込まれた。彼らは居住地を限定され、 中国人はプン・サーン(Poon Saan、丘の途中の意)地区、 マレー人はカンポン(Kampong、村の意)地区に集められた。 現在に至るまで、島の各地区は当時からの住み分けを色濃く反映している。
第二次世界大戦に入ると、島のリン鉱資源は日本の標的となった。1942年3月に島は日本軍の艦砲射撃を受け、島内では対戦を主張するイギリス人と、 降伏を主張するリン鉱労働者との意見が分かれた。同31日の900人を超える日本兵による上陸に際して、 降伏主張者はついにイギリス人5人を殺害して、島をあけ渡した。 日本軍はリン鉱の搬出を目論んだが、労働者たちのサボタージュにあい、また輸送貨物船が1943年に潜水艦の攻撃で撃沈されるなどして、同12月にはあらかた島を撤退した。 第二次世界大戦が終結した1945年、島はイギリスのシンガポール植民地の管轄下に編入されたが、オーストラリアの要請により実効的な主権はオーストラリアに委譲された。 1948年にはリン鉱採掘はオーストラリア、ニュージーランド両政府とイギリスリン鉱委員会の三者によって行われるようになり、事業の拡大に伴い、 ココス島、シンガポール、マレーシアから多量の労働者を迎え入れた。 1957年に、オーストラリアはシンガポール政府に対して290万ポンドを支払い、1958年10月1日、 クリスマス島はオーストラリアの領地となった。現在も10月の第一月曜はテリトリー・デイとして島の祝日となっている。 1975年には、採鉱労働者の労働組合が初めて結成され、以後労働環境や労働者の生活改善が進んだ。会社は1981年にクリスマス島リン鉱採掘会社 (Phosphate Mining Company of Christmas Island; PMCI)となり、イギリスリン鉱委員会はオーストラリア、ニュージーランド両政府に採掘権を譲渡した。1980年、 1982年には今後のリン鉱採掘についてのオーストラリア政府の諮問に対し、W.W.スウィートランドが業務を公営寄りにすべき旨答申を行った。これに沿って、 会社は1985年に公社化されるとともに、島はより一層オーストラリアの影響下に入り、オーストラリアの税制、イギリス連邦の選挙制度が適用された。
とうとう全く関係ないコピペを始めたか
一方で、1970年代にはリン鉱採掘による熱帯雨林破壊が問題となりだした。1980年に島の西部が国立公園に指定され、1986年、1989年にその地域が拡大された。こうした動きに加え、良質な可採リン鉱の減少、リンの市場価格低下によって、 公社は1987年11月で採掘を休止した。これに対して労働組合が中心となり、 1990年9月にリン鉱資源株式会社(Phosphate Resources Limited、PRL)を設立し、雇用の確保に当たった。会社は2018年までのリン鉱のリースを公社から受けているが、2005年現在、新たな採掘は行わず、これまで加工されずに野積みされていた分を加工出荷している。 新たな雇用創出を目的として、政府はカジノリゾートを計画した。1993年にウォーターフォール地区に施設が完成し、航空会社の協力を得てオーストラリア本土、東南アジアからの集客を期待したが、結果的に失敗に終わった。 クリスマス島はオーストラリアで最もアジア寄りの土地のひとつであるため、1970年代からアジアの難民が漂着していた。1980年代には下火になるものの、1990年代には再度増加し、2001年にはタンパ号事件が起きた。これはノルウェーの貨物船タンパが、 沈没しかけた船からアフガニスタン難民を主とする人々を救助した後、難民たちの要求でクリスマス島に入港を求めたが、オーストラリア政府に拒否された事件である。島民たちは難民受け入れに賛同したが、政府は特殊部隊により港を閉鎖し、 結局、第三国への移送を決定した。難民たちはニュージーランドとナウルで難民認定の審査を受け、ニュージーランド、オーストラリア他の国に定住することとなった。 なお、このように難民(オーストラリアからすると不法移民)をオーストラリアに入国させず、他国で難民審査を行うことを、パシフィック・ソリューションと称している。
なんの関係があるんだよこれ
この事件を契機として、2001年12月には島の西部マーレー・ヒルの鉱石採掘跡に応急処置的に非公式の受け入れ施設が作られたが、その規模が小さく設備も不十分であるため、 政府は800人収容の受入審査施設(Immigration Reception and Processing Centre)を計画し、2006年秋完成を目指して建設を進めている。 2001年6月には、オーストラリアの宇宙産業会社、アジア・パシフィック・スペース・センターがクリスマス島に人工衛星打上げ基地を計画し、島の南端サウス・ポイント周辺で施設を建設している。2006年には初の打上げを予定しており、 ロシアの衛星アウロラをはじめとし、年に数機の打上げを予定している。基地の運用が海鳥等の自然環境に及ぼす影響は無視できないと考えられているが、一方では将来的に雇用が懸念される中での新産業として運用開始が期待されている。 なお、日本が国産スペースシャトルHope-Xの試験に使用したのは、キリバスのキリティマティ島であり、この計画とは無関係である。 オーストラリアは島を軍事的要衝として評価し、手厚い援助を行って自治権の拡大も検討しているが、自然環境を護りつつ新たな産業を育成してゆくことが重要な課題となっている。
>>370 学園島の正体だよ。
さっき話題になってただろ?
人口構成 2001年の調査によると、海外からの滞在者を除く人口1448名のうち男性が55%、女性が45%である。人口密度は11人/km²で、平均年齢は32歳、年齢構成は15歳未満が30.8%、 15歳〜64歳が65.6%、65歳以上が3.6%である。15歳から25歳にかけての年代が高等教育などのために島を離れるため、この年代の人数が非常に少ない。島の人口は大規模な建設事業によって大きく変動し、 1990年代初頭のカジノ建設や、2005年の難民収容施設建設の際には実質2000人に達している。 人口の70%は中国系であり、20%がヨーロッパ系、10%がマレー系となっている。宗教は34%が仏教徒、23%がキリスト教徒、21%がイスラム教徒、22%が無宗教他である。公用語は英語であるが、 英語を主に用いている人は35%にとどまり、中国語を主とする人は44%、マレー語が19%、その他にインドネシア語、タミル語などが用いられている。中国系、マレー系の若い年代では、 学校での英語に加え家庭や友人の言語に身近で触れることにより、3か国語を自由に扱える人も少なくない。 [編集] 行政 クリスマス島は、オーストラリア領内の非自治領であり、オーストラリア交通地域省(Australian Department of Transport and Regional Services)に よって統治されている。 法体系は一般的なオーストラリア法の下にある。行政官は、オーストラトリア総督によって任命される。 オーストラリア政府は、行政官と交通地域省を通じ、英連邦としての行政サービスを提供している。州レベルの自治体は無く、 必要に応じてオーストラリア政府の経費負担で、西オーストラリア州によって行政サービスが提供されている。 一院制のクリスマス島地方議会があり、定員数は9名である。任期は4年であり、2年ごとに半数が改選される。 1986年に、クリスマス島議会は島の旗の公募を行い、当選したデザインが島の非公式旗として用いられている。 時差はグリニッジ+7時間、インドネシアのスマトラ島、ジャワ島と同じで、パースからは-1時間、日本から-2時間。 サマータイムは導入していない。
経済 島の主たる産業はリン鉱の加工、出荷である。年間約60万トンを東南アジアおよびオーストラリア本土に出荷しており、その利益は採鉱権の支払いや採掘跡の植林事業にも充当されている。 2001年の産業構造は農林水産業が0.4%、鉱工業が20.3%、商業サービス業が79.3%である。鉱工業はほとんどが鉱業で、商業サービス業は行政、教育関連の割合が高い。世帯あたりの 平均収入は週800〜999オーストラリア・ドルである。 失業率は8.1%であり、新たな産業としてレジャー・観光産業の他、衛星打上げ施設、難民受入れ施設の運用に当たって数百名の雇用創出が期待されている。 通貨はオーストラリア・ドルであり、銀行はセトルメント地区にウェストパック銀行の支店がある。オリジナル郵便切手の発行、販売は1958年から続いている。 地理 島は西オーストラリア海盆がジャワ海溝に落ち込む北端に位置し、島から東側にクリスマス海膨、西側にはココス島までヴェニング=マイネス海山列が広がる。周囲の海底は約5000mであり、 島棚は存在せず海岸から深海までが連続している。 中央部から北東、南、西の三方に張り出した形状をしており、東西約20km、南北に約17.5kmの広がりを有する。最高地点は西部のマーレー・ヒル(361m)である。その他同じく西部にジャックス・ヒル(349m)、 南部にロス・ヒル(319m)がある。周囲約80km(CIA World Fact Bookによると138.9km)の海岸線は高さ10〜20mの海食崖に囲まれており、船が着岸できる場所は限られている。海岸付近の海中はほとんどの部分で裾礁が発達している。 一般に海岸から山へは急峻な斜面が標高約200mまで続き、途中に造礁サンゴの跡である、テラスと呼ばれる平坦な部分がいくつか認められる。島の上部は標高200〜250mの比較的平坦な高台となっており、クリスマス島空港も高台にある。
約6千万年前の火山活動によって島の原型が形成され、約2千万年前に一度沈降してサンゴ礁に起因する石灰岩が堆積した。豊富に存在するリン鉱もこの当時堆積したと考えられている。約1千万年前に再び数度にわたる隆起によって 現在見られる島が形成された。島の土壌は主にサンゴ由来の石灰岩であり、中性から弱塩基性である。一部火山起源の火成岩が露頭しているところもある。火成岩の部分では雨水が川を形成するが、石灰岩の部分では土壌に浸透して多数の鍾乳洞を形成している。 気候は熱帯モンスーン気候に属し、 1972年から2004年までの統計で平均最高気温は4月の28.3℃、 平均最低気温は8月の22.1℃である。年間平均降水量は2117mmで、11月から4月までの雨季と5月から10月までの乾季がある。エル・ニーニョが生じると、降雨量は減少する傾向がある。 雨季は北西からのモンスーンが吹き、非常に蒸し暑く集中的な降雨がある。月平均最多降雨量は2月の351mm。乾季は南東からの貿易風が卓越して、比較的過ごしやすい。月平均最少降雨量は8月の44mmである。 海洋性気候のため通年湿度が高く、平均して80〜90%程度である。雨季には標高の高い所では霧が発生しやすい。また雨季にはサイクロンが付近を通過することはあるが、上陸した記録はない。 集落は全て島の北東部に位置する。 セトルメント地区 最も古くからの集落で、主に西欧系の人が居住する。警察、商店、郵便局等があり最近では中国系の人も居住している。西欧系の人の住居は地区北部のロッキー・ポイントに多い。 カンポン地区 主にマレー系の人々の居住地域で、フライング・フィッシュ・コーヴのすぐ前に位置する。モスク、集合住宅、商店がある。 プン・サーン地区 主に中国系の人々の居住区。セトルメント地区から坂を上った標高約150mのところにあり、学校もここにある。 シルバー・シティ地区 1970年代から建設された、西欧系、中国系、マレー系の人々が混在する住宅街。プン・サーン地区の海寄りの見晴らしの良い高台にあり、 アルミニウム等の金属素材を用いたサイクロンに耐え得る住宅が多いことから名付けられた。 ドラムサイト地区 プン・サーン地区の奥に位置し、主にリン鉱関連で働く西欧系、中国系の人が住む。パークス・オーストラリアの事務所があり、 熱帯雨林再生プログラムのための育苗が行われている。
これはアク禁もののコピペだなぁ
>>371 軍事的要衝。
なんか学園島と酷似しているね。
>>377 見え透いた自演乙 文体が一緒だからバレバレだぞ?
クリスマス島 (キリバス) イギリスの探検家キャプテン ジェームス・クック(1728-1779)が、彼の3回目で最後の航海の途中、クリスマスイブに上陸しました。クリスマス島の名前はこの時に付けられました。キャプテンクックはその後ハワイで殺されてしまいます。 航海日誌には、クックはクリスマス島に上陸してウミガメを多数捕獲したという記録が残っています。又、彼はこの島のポテンシャルを非常に高く評価したそうです。 その後、イギリス、オーストラリア、アメリカが開発を試みていますが、どこも成功はしなかったようです。その歴史は島の地名(ロンドン、ポーランド、パリ、Banana)に色濃く残っています。 開発が成功しなかった一番の理由は、珊瑚礁で出来ている島なので、土が無く農耕ができなかった為だと思われます。 -------------------------------------------------------------------------------- ●1894 イギリスの統治開始 ●1956〜58 イギリスが大気圏内原爆実験を行う ●1962 アメリカが大気圏内原爆実験を行う ※現在、放射能の影響は残っていません。 -------------------------------------------------------------------------------- ●1979 イギリスより独立して、キリバス共和国クリスマス島となります。 -------------------------------------------------------------------------------- ●1999 独立20周年を迎えました。
●位 置 -- クリスマス島はハワイから2,000km、キリバス共和国東端、赤道直下に位置します。キャプテンクックが1777年クリスマスイブに上陸したことにちなんで命名されました。 日付変更線の関係でキリバス共和国は世界で一番早く夜明けを迎える国です。その中でも東端に位置するクリスマス島は世界で一番早く21世紀の朝日が昇る島として話題になりました。 -------------------------------------------------------------------------------- ●面 積 珊瑚礁だけで出来た島としては世界最大388km2の面積があります。東京23区620Km2の半分以上の大きさがあり、キリバス共和国の国土面積の約半分に当たります。 -------------------------------------------------------------------------------- ●産業 珊瑚礁で出来たクリスマス島には「土」が無いため、農作物の収穫は見込めません、又、港が貧弱なため漁業も大規模には行われていません。 ●2001年12月に新しい桟橋が完成しました。今後はこの桟橋を利用して漁業などへの取り組みも活発になるかもしれません。 新設された桟橋(テブアケア村傍)土台を陸上で製作した後、海中に沈める工法によって珊瑚や周辺の環境に配慮して建設された。(2001/12撮影) ●コプラ---熟したヤシの実の内側の白い部分を乾燥させて輸出します。ヤシの実石鹸やヤシ油の原料となっています。 ●キリンサイ---優れた保湿成分を持つ海藻。養殖して輸出しています。 ●クリスマス島の塩---国連の援助で開始された塩田。一時中断していた事業を日本の有志の手によって数年前に再開しました。現在は日本のみに輸出されています。 ●観 光---飛行機の便が悪いので大量のお客さんが来ることはありませんが、年に2,000人程度、ダイビングとフィッシングの観光客が来ます。 ●NASDA---日本の宇宙開発事業団の衛星追尾用のレーダーステーションがあります。日本製スペースシャトルHOPE-Xの実験機の着陸実験場の建設が行われています。情報はこちらにも掲載されています。
●一般 人口---3,500人〜3,800人程度 時差---+5時間(日本との時差) 気温---平均気温28度、雨期は12月〜2月頃まで。常に海から風が吹いていますので日陰は涼しく感じるときもありますが、直射日光は非常に強いので日焼け止め等の用意は必要です。 水---生水は飲まない方が賢明です。ミネラルウォーターが販売されています。 食物---公営のキャプテンクックホテルでは3食サービスされます。ダウンタウン(ロンドン)にはローカルレストランがありますが、ホテルの食事が安全で美味しいと思います。 電気---キャプテンクックホテルでは100V、コンセント形状は日本と同じです。 電話---ホテルフロント経由、ほとんど繋がりません。緊急の際にはロンドンにあるTSKL(電話会社)から電話をすることが出来ます。 インターネット---ホテルからは限りなく不可能に近いです。 交通---公共の移動手段はありません。その代わりワンボックスカーを利用した乗り合いバスが走っています。定員7人程度の車に20人ぐらい詰め込んで走っています。レンタカーもあります。 言葉---キリバス語と英語 通貨---オーストラリアドル、US$も使えますがレートが悪いので、AS$を持参するか、ロンドンにあるBank of KIRIBATIで両替した方が良いと思います。 宗教---キリスト教 病院---小さな診療所がありますが、常備薬等は持参した方が良いでしょう。
>珊瑚礁だけで出来た島としては世界最大 凄いな。
>>376 学園島スレ設立以来の住人であるこの私を
荒らし扱いでアク禁?
ポッとでの新参コテの分際でなにをのたまっているのやら?
頭おかしんじゃないの?
>>384 図星つかれただけでそう熱くなるなよw
荒らし扱いされたくないならIDでも出せば?
>>385 スレに不可欠だから、やっているんだよ。
そうしないと、誰の言っている事が本当か、
意味があるかどうか、判断できないし、
読んでいる人がわかりにくいだろ?
判断するのは運営。異議があるなら運営板にどうぞ
>>387 佐藤ちゃん、ID!ID!コテハン!コテハン!
荒らしは佐藤の方。
>>387 ID出してくれないと一人でやっているように見えて仕方ないから早くID出してね。
説得力ないぞ?
もう止めましょうよ。不毛な議論は。
佐藤のせいで、SSが読み辛い。ウザイ。
398 :
再投下 :2006/07/22(土) 20:43:29 ID:???
54 :タイフーン ◆sePHxJrzaM :2006/07/20(木) 21:47:46 ID:??? 第三話続き投下。 前回までのあらすじ 白石から稲葉に寝返った魔法少女、三枝ユウキは稲葉の寄せ集め部隊「ノエル戦闘団」に 加わり、彼女を迎え入れたSS将校石沢義昭が臨時に指揮する降下猟兵中隊と共に赤松町に 降下した魔法空挺軍を迎え撃つ作戦に参加した。 上空援護と一時的な制空権確保をユウキが行う中、降下猟兵たちは赤松町に向かいつつあったが…。
6 時計が時刻を合わせると、森内に隠蔽されていた砲兵陣地が火を吹いた。 ずらりと並んだネーベルヴェルファーが悲鳴のような発射音と共にロケット弾を放ち、車体横に発射架を設けたハーフトラックからネーベルヴェルファーよりも大きな轟音を残してヴォルフラーメンが飛翔していく。 2001年末に行われた白石本校攻略戦で敗北した稲葉は、その砲兵戦力の大半を喪失、加えて砲術の技術を持つ生徒も多数を失ったことで航空機を「空の砲兵」とする一方で、安価で数を揃えやすいロケットを砲兵戦力とした。 点では無く面を制圧するロケットならば命中精度を心配する必要も無いし、何より数を撃ち込むことができる。 「よし行くぞ!前進!」 準備砲撃が終わると、義昭は手を上げて前進を指示した。手にStg44、肩にはパンツァーファウストを背負い、全員の先頭に立っている。 突撃砲を先頭にして、中隊は赤松町に突入していく。シュルツェンと予備キャタピラで増加装甲が施された薄茶色の三号突撃砲の周囲に降下猟兵が随伴歩兵として脇を固め、近接攻撃を仕掛けられないよう警戒する。 ヘッツァーと十数名の降下猟兵は市街外の林道脇に残し、予備の機甲戦力として温存していた。というより、義昭としてはこの小さな駆逐戦車がどうにも信用できなかった。最近よく見かけるようになったのだが、共に戦うのなら馴染みの三号突撃砲の方がいい。
義昭は突撃砲の上に乗り、突撃砲小隊の指揮官である曹長と声を交わす。 「よく聞いてくれ。今から一気に市街地へ突入して奴らを蹴散らす。スピード勝負だ」 「了解!ちゃんとついてきてくださいね」 「無茶を言ってすまない」 義昭だって無茶なことは知っている。だが悠長にことを構えていれば、貴重な時間を浪費することになる。一人でも厄介な魔法少女が三十体一気に来られたら100%勝ち目は無い。 ユウキも頑張ってくれるだろうが、過度な期待は禁物だ。ハッキリ言ってアテにできないが、今は信じてやるしかないのだ。 「撃ってきた!」 火球が突撃砲の寸土前の地面を抉り、舞い上げられた土や砂が車体を叩き、義昭のヘルメットにも当たる。 降下猟兵らはその場に伏せ、すぐに反撃を開始した。首に弾帯をぶら下げた機銃手の二人組がMG42を撃ち、校防軍のポンチョを改造した迷彩服を着た兵士がG43の狙いを煙の中に定める。 「火点はどこだ!?」 「10時の方向、建物の二階からです!」 兵士たちに建物に発砲するよう伝えた後、義昭はもう一度突撃砲によじ登った。 隣では車載のMG42が電気ノコギリの如く唸り、一秒間に25発の銃弾を建物に浴びせていた。 後ろの突撃砲も、乗員が体を出してMP40を撃ち続けている。見上げた根性だ。 「どっから撃ってきたんです!?」 「あそこにレンガ作りの建物があるだろ!10時の方向に。榴弾を撃ち込んで吹き飛ばせ!」
義昭は突撃砲を降り、先頭に立って進んだ。間も無く75o、48口径Stuk40が火を吹き、放たれた榴弾が赤レンガの壁に大穴を開ける。義昭も含めて、市街戦で戦車や突撃砲の類が壁に穴を開けるぐらいしかないことを昔は理解していなかったものだ。 「よし、俺に続け!」 義昭は手を振り、降下猟兵と擲弾兵を従えて進む。指揮官は常に最先頭にいて、自らも銃を手に戦わなければならない。それが義昭の考えだ。魔法少女という化け物じみた敵と戦うとき、指揮官が後ろから指示していただけでは兵士は前に進むわけが無い。 だが指揮官が前に出て戦えば、それに追従して兵士も戦ってくれると義昭は信じていた。 ―――お出ましか。 壁に開いた穴から埃まみれになった魔法少女が出てきて、義昭は照準を額に合わせて一発で撃ち抜いた。魔法少女は変身していなかったようで、そのまま即死する。 魔法少女にも変身する奴変身しない奴が大勢いて義昭にはわからないが、少なくとも普通の学生服を着ている時はとっとと撃った方がいい。魔法少女は変身しなければただの人だ。 突撃砲と中隊は建物の窓一つ一つを警戒しながら進んでいく。戦車や突撃砲と言った類は総じて市街戦が苦手で、歩兵の支援無しに市街地に突入した場合、あまりにも簡単に撃破されてしまうのだ。 「これ以上好き勝手に―――」 突然、MG42とその弾薬を首に掛けた二人組の首が飛び、直後真っ赤な噴水が吹き上がった。首が地面を転げ落ち、頭部を失った体は血の海に崩れ落ちる。刃か何かで切られたように、断面は綺麗に平面で、言い方は悪いが見事だ。 「―――させない!」
黒と黄色の近未来的な戦闘服に身を包み、両手に光刃輝く斧を携えた魔法少女が二階建ての建物の上に現れ、浴びせられる銃弾の全てを避けるか弾き返して突撃砲に易々と肉薄し、その砲身を切り落とした。そしてエンジン部を切り裂き、誘爆させる。 ―――手練だ。 義昭は舌打ちする。彼は今まで多くの魔法少女―――少なくとも二十人以上は倒してきた。歩兵十人で魔法少女一人に匹敵する、という見方の中にあっては驚くべき戦果ではあるが、義昭は魔法少女と絶対戦場で出くわしたくないと思っている。 義昭が勝てたのは単に狙撃したとか、不意打ちや寝込みを襲撃したからに他ならない。手四つに組んで戦うのは御免だ、例え一生遊んで暮らせるだけの資金をくれると言われても。 だが、義昭は後ろに退くようなことはしない。魔法少女は自らを人間より遥かに強いと思っている。そしてこちらは、魔法少女に対して自分たちが弱いと思っている。 ―――それがどうした。 義昭はパンツァーファウストを構える。 「全員、“斧持ち”に火力を集中!パンツァーファウストだ!」 数ではこちらが上、向こうは一人だ。ならば、物量差と連携攻撃で圧倒するのみ。要はやり方次第で人間も魔法少女に勝てる。 降下猟兵たちは円陣を組んで互いの背中をカバーしながら、斧持ちに集中射撃を浴びせる。自動火器の連射を斧持ちはことごとく跳ね返すが、それで十分だ。接近されなければ攻撃できないのだから。
魔法少女の腹を拳でぶち抜き、すぐにユウキは距離を置いた。市街地に落下していく魔法少女の腹部の穴から魔法の光が輝き、刹那爆発が起きる。 ―――まるでアニメじゃないか…。 既にユウキは四人の同胞―――魔法少女を葬っていた。同じ魔法少女だから弱点を知っていた面もあったが、何より白石の魔法少女が場数を踏んでいないことがユウキの戦果を増加させた。 ユウキも決してベテランの魔法少女ではないが、少なくとも昨日今日作戦に参加した者よりは高い能力を持っていたことに加え、義昭や降下猟兵と短いながらも中身の濃い充実した訓練を行えたからだ。 義昭たちと連絡を取ろうとインカムに手を伸ばした時、インカムから聞きなれない声が耳に入る。 「見つけたぞ―――!」 鼓膜を破らんとする声は一体なんだ、と弧野加は360度視界を回し、急接近してくる影を見つけた。速度は、軽く300kmを超えている。 ―――なんだ!? 白と紫の影が目にも留まらぬ速さで駆け抜け、ユウキは弾き飛ばされた。学園島特有で頻発する、通信の混線が無ければ死んでいたかもしれない。 結界でガードしたとは言え、与えられた衝撃は緩和してくれなかったらしい。 「ここで会ったが100年目!決着を着ける!」
「なんだって!?」 ユウキはそのシルエットを捉えることができた。機械的な四枚の細い翼が背中に生え、体は近未来的な戦闘服に覆われた魔法少女だ。顔つきは装備から見ても間違いない、この間ユウキが戦った奴だ。 前と違うのは、手にした大剣がさらにスケールアップしていることだ。 身の丈より大きい剣を持っているのは同じ、しかしその横幅は二倍以上あった。 「久しぶりだな、稲葉の魔法少女!」 どうやら向こうでも状況は同じ、混線でこちらの無線内容が聞こえているようで、力のこもった声で何か言っている。ユウキは返事をせず、沈黙を守り結界を展開した。何かにくっちゃべるのは時間の無駄だ。 「話すことは何も無いってか!上等ォ!」 敵は動きを一瞬止め、剣を振りかざしてユウキに向かってきた。ユウキは正面の結界の場力バランスを高め、それを受け止めた。後方に弾かれ、衝撃が肉体を襲う。口の中に鉄の味が広がり、ユウキは舌を噛まないよう前歯を硬く閉じた。 ―――パワーアップしている!? この間は結界で受け止めただけで動きを止めることができた。だが今日は、剣に一撃だけで強い衝撃が襲う。剣そのものの重量が増加したのか、使用者の魔力が増加したのか、それとも両方か。どちらにしても敵は強くなっている。 ユウキは結界で剣を受け止め鍔迫り合う。敵の顔が、すぐ近くではっきり見えた。
「心に宿りし正義の心は全ての不義に鉄槌を下し悪を消滅させ―――」 しかし、まだ“こういうところ”は変わっていないようだ。敵の眼前で呪文を唱える愚かさは。 ユウキは膝に結界エネルギーを集中させ、一瞬だけ右上を見た。 ―――もらった! 向こうも釣られて右上を見た。ユウキは剣を跳ね除けて、敵の腹部に膝蹴りを見舞った。鳩尾を狙ったつもりだが、生憎下腹部に当たったようで柔らかい感触が残る。 魔法少女は口から血を吐き、醜く顔を歪めて剣をユウキに向けた。 「汚いぞ!」 「汚くたっていい、卑怯だっていい、勝ちたいんだから!」 ユウキは当然のように言う。汚くて結構だ。ユウキにとっては、勝つことが生き残ることなのだから。 ユウキは義昭ら降下猟兵、ノエル戦闘団の面々から戦う術を学んだ。どこを狙えば効果的か、どうすれば逃げられるか。見返りに、ユウキは稲葉兵たちと対魔法少女用の訓練を行った。 ユウキと稲葉兵は、互いに戦い方を教えあうことで利害の一致を果たしたのだ。 口から血を吐きながら、魔法少女は叫び、再び突進してくる。 「そうかい!ああそうか!悪役ってのはそういうもんだしな!いいだろう、完膚なきまでに叩き潰してやる!」
「強い―――!」 ユウキは反動で後退しながら、弧野加の剣を受け流す。剣を受けるたびに結界が揺れ、エネルギーの波が防御壁を波打つ。最大限の魔力で結界を張らないと、すぐにでもユウキの体は真っ二つにされてしまうに違いない。 魔法少女だって切られれば血が出るし撃たれれば死ぬ。 剣を結界に押し当てながら、弧野加は白い歯を覗かせてせせら笑った。 「強い!今頃気付いた?遅い!」 この間とは違い、剣自体の重さが増えているためか衝撃が半端ではない。加えて、練度も向上しているように思える。動きも、攻撃のキレも格段に上がり、繰り出す間隔も短い。 先の戦闘では本気を出さず、今が本気で仕留めにかかっているのだろうか。 「一番強いんだよ!どんな魔法少女より、この前原弧野加は強いんだ!」 「誰がそんな!」 「裏切り者が何を偉そうに!魔法少女でありながらファシストに味方する淫売が!」 裏切り者だという明確な事実にユウキは反論できない。ユウキが寝返ったのは白石に抱いた疑念であり反感、そして自らの身に及んだ危険からだが、白石の魔法少女から見れば明らかな裏切り者に他ならない。
「さあ反撃してこい!蹴って来い!殴って来い!全て弾き返してやる!」 楽しげな口調とは裏腹に弧野加の剣撃は鋭さを増し、血に濡れた顔を歪めて連続攻撃を仕掛ける。 ユウキは剣の当たる箇所を予測してその部分を防御力を高めて対応するが、弧野加の剣撃はその回転スピードを止まる事無く上げユウキの対応速度を超えつつあった。 「お前弱いんだな…。じゃあ死ななきゃ駄目だ。弱者は死ね!弱者は語るな!」 「私は弱者じゃない!」 「だったら私を倒して見せろ!それができないうち、お前は弱者だ!」 ―――なんて勝手な理論だ! ユウキは振り下ろされた刃を間一髪で避け、即頭部に回し蹴りを見舞い、右フックを顔面に叩き込んだ。左手で剣を押さえ込み、右の拳を弧野加の顔面にめり込ませる。 そのままユウキは何度も顔面を殴打しながら弧野加を押し、地面へと降下していく。 「潰してやる!叩き潰してやる!」 「やってみろ!お前にできるのか!?」 「減らず口を!」 弧野加がユウキの目に親指を突っ込もうと手を伸ばすとユウキがそれに噛み付き、食いちぎろうと顎に力を込める。 弧野加はそれをなんとか引き離すと、お返しにユウキの顔面を殴打する。
ノエル戦闘団の臨時野戦司令部には、あちこちからやってきた小部隊や敗残兵たちが集まり、再編成されていた。ノエルは各地に点在する敗残兵を片っ端から編入、戦闘団に組み入れ、今や戦闘団は連隊規模にまで巨大化しつつある。 兵士たちの装備は統一性が無く装備も貧弱な者が少なくなかったが、中にはパンター戦車やヤークトパンターを持つ部隊の姿と見て取れた。 「降下猟兵中隊、及び降下突撃砲中隊の連中はよくやっているようです。石沢少佐もよくやる」 ハーフトラックの上で地図と睨めっこしていたノエルは副官からは話しかけられて、白石を示す赤い記号ばかりの地図から顔を上げた。 全く、右も左も敵ばかりでうんざりする地図だ。今からこれを青で塗り替えなければならないと思うと、余計に気が滅入った。 「出来ない奴には最初からチャンスを与えないもの、私は。義昭ができる人間だと思ったからやらせただけ」 昔も今も義昭が猪武者の如く先頭で戦うのは変わっていないようだが、指揮官として成長したのは赤松町に展開していた魔法空挺軍が駆逐されようとしていることから明らかだ。
突撃砲を一両潰されたようだが、それぐらいは想定の範囲内で、魔法少女相手ならばむしろ少ない損害で、お釣りが来る。 「あのユウキとかいう魔法少女もまあまあ使えるようですな。第五列かと思っていたら違うようで頑張ってくれています」 「終わったらご飯の一つにでも誘ってあげないとね。もっとも、“それまで生きていられたら”だけど」 ノエルは口でこそユウキを歓迎すると言っていたが実際は信用していなかった。たかが一回や二回共に戦っただけで信用するほどノエルはお人よしではない。 だからノエルはユウキが活躍する可能性をかなり低めに見ていた。 本命は義昭ら降下猟兵であり、ユウキはゲストみたいなものだ。ハナから彼女には期待していなかった。 ノエルはなかなか火をつけられないでいる副官の煙草にジッポーを差し出していると、無線手がこちらに顔を向けた。 「中佐、“鷹の目”より連絡です」 「なんて連絡?航空支援ができないっていうなら聞かないわよ」 “鷹の目”とはAWACS―――稲葉空軍の早期警戒機の呼称だ。空軍だけでなく、地上部隊に対する情報提供や警戒警報などの発令も兼ねて行う機体で、稲葉の迅速な対応はこの機体が果たす役割が大きい。 白石には少数の早期警戒員がいるだけで、ことアビオニクスの分野では稲葉が大きく引き離していた。 「いえ違います。ポイント“ミュンへベアク”の付近に敵の集結地を発見したとのことです」
ポイント“ミュンへベアク”はここから程近い場所にある。確か友軍の部隊が占拠していたはずだが、そこに敵が集結しているということは排除されたか後退したに違いない。 「ダミーの可能性は?こちらには気付いていない?」 「ありません。生中継でオンエアしてるらしいですから。それに現在第66襲撃航空団が集結地点を攻撃中、それに対する対応で身動きが取れないそうです」 「どうします中佐」 「攻撃するわ。一箇所にいてくれるほうが叩きやすいもの」 空軍が頭を押さえてくれているのは好都合だ。赤松町とポイントの距離から見て、集結している部隊は魔法空挺軍との合流を果たすためのものに違いない。 ならば町の制圧は降下猟兵に任せ、戦闘団本隊はこの集結部隊を叩き潰すべきだ。 少なくとも、この近辺でまともな戦闘能力を持った部隊はこの戦闘団だけで、他は名ばかりの部隊ばかりだ。 ―――白石も戦争を覚えたようね。生意気に。 「しかし、こちらには攻撃部隊の指揮官がいません」 副官が名簿を見て言い、ノエルは切れ長の目を緩めて彼を見やった。すぐ近くにいるじゃないか。 「勘弁してください中佐。まだ“虎駆ける戦乙女”のつもりなのですか…」 「真由に伝えて、今すぐこっちに来てって」 副官はノエルの心境を察して彼女を制止しようとしたが、ノエルはもう変えるつもりはなかった。ノエルは戦車兵であり、今も昔もそれは変わらない。彼女がここまで来たのは戦車兵として戦い、戦車兵として勝利してきたからだ。 「行くなと言っても無駄でしょうね」 副官は少々呆れたように苦笑し、ノエルに敬礼する。 「ごめん、後宜しく」 前線に出るというだけでノエルの心臓は高鳴った。全く自分は馬鹿だ。指揮官だというのに大人しくしていられない。 「ご無事で!」 「ありがとう!」 敬礼する副官に自らも敬礼を返した後、ノエルは一路走っていった。
終了 (荒らしを黙らせるにはSS投下が一番。)
破れた窓からは沼のような暖かな鼻をやさしく満たす蓮の匂いに 満ちた大気が流れ込んでいる。夜のこのひと時、湖は風を起こすことなく 静かにうねる。思えばこの水がめは前回の戦闘で流れた血も雨水に乗り、 川水に混じっているのだが。しかし、それにしても暖かく心が落ち着く。 おそらく、沢山の者が生活で使った水に薄まってしまい、戦いで流れた 血も暮らしで流された汗に溶け込んだのだろうか。 月が照らしていれば湖面を覆う油膜に映えてさらに銀の輝きを増したこと だろう。 そのとき、塔のほうでなにか音がした。窓を開けるような軽やかな響き。 先客か。姿勢を低くしつつじっと伺う。状況を判断する。 退路を絶たれたか、気付かれていないか、いずれにせよ塔のほうが有利と いえた。本棟の壁は石膏こそ塗られているものの実質は板壁である。 隣の部屋から掃射を食らえば終わりである。廊下にいるのは論外。となると 塔に入り、通路に罠を仕掛けるのが唯一の手だ。 先生についてくるよう合図し、さっと身を翻し一つ上の階への階段を登る。 踊り場で塔への通路の屋根をざっと確かめる。重厚な木組み、のように 思えた。取っ手に油を差して手早く回し、身を乗り出し腹で体重を支えつつ スレートの屋根に素早く手で力を掛ける。滑らない。よし、そのまま、 前転するように下半身を持ち上げて脚を畳み込むようにして三角屋根の頂点に 体重をあずけ、先生に手を差し出す。 先生が無事に窓辺に体を乗せたのをみて、塔の窓をみつつ(こちら側は 一つも開いていない)、屋根の頂辺をゆっくり歩いていく。前方には でたのと同じ高さに窓が見える。
塔の壁につくなり窓から内部を覗き込む。当然だが暗くて見えない。 ガムを出してちょっと噛み、ナイフの先につけて窓にあてライターで 窓をあぶろうとすると、先生が後ろで思わずため息をつくのが聞こえた。 構わずゆっくりとナイフを引くと綺麗に円く鍵の脇に穴が開いた。中からは 空気は流れてこない。匂いは思ったほどかび臭くは無い。ふむ、窓を開けた 奴がどこにいるのか分からんが、遠くは無い。 手を差し入れて回し、ゆっくり力を入れて窓をずらせるか試す。 すると穴の向こうに白いものが見えた。人の顔? しかも女の顔に見える。おや、ポスターか、雑誌の表紙か? 心なしかこちらをみて固まっているようにも思える。気にせず そのまま窓を押すと内側にがんという音を立ててはずれ、そして顔も 消えた。 飛び降りるとそこは馬蹄形の室内だった。そして湖側の窓が開かれ、 その脇に人が立ってこちらを見ている。湖のうねる微かな光に照らされ 横顔がくっきりみえる。続いて降りる先生のために室内を物色して かたわらの椅子に手を掛けるとはっとしたようにこちらに向き直り、 何か言いかけたようだが、結局何も言わない。
心なしかこちらをみて固まっているようにも思える。気にせず そのまま窓を押すと内側にがんという音を立ててはずれ、そして顔も 消えた。 飛び降りるとそこは馬蹄形の室内だった。そして湖側の窓が開かれ、 その脇に人が立ってこちらを見ている。湖のうねる微かな光に照らされ 横顔がくっきりみえる。続いて降りる先生のために室内を物色して かたわらの椅子に手を掛けるとはっとしたようにこちらに向き直り、 何か言いかけたようだが、結局何も言わない。 少女の分らしく、一つを遠目のところに同じく取り出した新聞紙に載せて きちんと置くと、つづいて自分と義昭の分もきちんとクラッカーを取り出して 並べる。 「お好きなときにどうぞ。あぁ、本当に大したものではありませんが」 驚いたことに少女は近寄ってきてクラッカーを食べだした。言わずとしれた 白石の制服。腕には何か袖章を巻いている。歳は俺と同じくらいか。 普通ならば学校の近くのカラオケに行くのが趣味でMDとかipodとか騒いで そうな子に見える。さて、どうしたものか。集団交換帰郷で越境してきた 生徒が制服を着てここまで来るとは正直思えないが。袖章か。 回覧情報になにかそんな注意書きがあったような気がするがようするに 名誉ある部隊の一員ということだったかな。
教師に付き添いの生徒、そして白石の女子生徒が塔の一室で冷めたレトルトの スープにクラッカーを漬けて食べるというのは奇妙ではあったに違いない。 みると、部屋の天井には微かに反射した夜の光が波打ち、室内はそれなりに 整頓されていることがみてとれた。白い布をかぶせられた本棚であろう家具、 同じく白い布をかぶせられた側卓、そして壁際にはスチーム式の暖房具が とぐろを巻いている。 脱走か。義昭の結論はやはりそこに達した。 しかしそれにしても目立つところに逃げ込んだものだ。どうやって 来たかは知らないが対岸からはっきりと見えるこの塔に逃げ込むのは まずいように思える。先生を説得して場所を変えるか。この女は 同意するだろうか。どう話を切り出したものか。 ちらっと先生のほうをみると丹念に容器のそこをクラッカーの粒で 綺麗に掃除している。このあと紅茶を入れてすすぐという流れの癖だ。 食事に誘うのは良いが、食事中に話かけられると上の空なんだよなぁ。
つまり俺が主導してどうにかこの子を宥めるなりなんなりして この塔は目立つということを伝えないといけないのか。追っ手が 掛かるとすれば、いつ抜け出したか次第だがいつなのだろう? 改めて横顔を伺うと淡々と食べている。あまり前線に出たことが ないんだろうか。それとも白石じゃ米を食べているんだろうか。 もっと嵩張るもののほうがいいのかもしれない。バックパックの中に あるものと考えて拳銃を思い出した。そうか、武装していないという ことはこの子はたぶん、超能力が使えるのだろう。水を渡る能力だろうか。 まぁ、なんであれ脱走するだけの目端が利くというか度胸があることは 確かだ。正直どう説得したもんか分からん。 「さて、あぁ、私は稲葉で社会の先生をやっています。よろしければ 転校の手続きをとることもできますし、他の県、つまり戦争の無い県の 系列高に紹介状を書くことも出来ますがいかがか」 先生は生徒として扱う線で押していくことに決めたようだった。 「ちなみに今は巡検にでておりまして、こちらはその唯一の参加生徒の 義昭君です。なかなか最近は地理に興味を示す生徒がおりませんで、 学校も体力練成とかそういう風潮ではありますが、何この風潮はさほど 長くは続きますまい」 「さて、思わず長々と話してしまいそうになりますが、そもそも この塔は昔、ここが療養院だったときに来て以来です。そのときは あちらの山と一緒に小康状態の患者さんが日中を過ごす場所だった。 親戚がここで働いていましてね」
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「あちらの棟はすっかり研究所になっておりましたが、この塔は あまり変わっておりませんな。むしろ昔のままといっても良い」 「昔は療養所に来た方々の子弟が稲葉に預けられていましてね。 何しろ、ここいらじゃ珍しく街中の学校でして、しかも寮制をとって いたのが関係したのでしょう。あ、いや勿論うちの学校に来て いただいても構わないのですが、ただいろいろ選択肢があるとお伝え したかったのです」 少女は饒舌は不安の印と受け取ったのか眼を細めるようにして先生の顔を みやった。まぶたが眠るように厚い。眼はじっと動かないで聞いている。 と口が開き、歯が覗いたかと思うと低い声で 「私が脱走してきたと先生は考えているのですね」と一言繰り出した。 「一度教職につくと教え子の歳の子は全て生徒に見えるものなんです、 それに私はこの戦争騒ぎは嫌いでね、脱走という言葉もばかげている」 「私は稲葉の生徒を沢山殺してきました。それで奨学金を得て家族を 養っています。あなたをここで殺すのは私にとって当然のこと、そう 思いませんか? 私は殺し屋に見えませんか?」
忘れ物 「ふはははははっはっはははっはは! 蛮族どもがぁ! 」 小官は安室 零2尉である。今回は我が愛する陸自宿営地に投石等を行う餓鬼どもに 厳重たる注意を行うために付近の集落に出向いた次第では有るが…どうやらこの世界の 唯一神の狂信教徒に襲撃を受けてしまったので有る。幸い、こちらから攻撃する事は無く… 「安室2尉! 目標は正面の『敵』っすね! 」 喜々として89式装甲戦闘車のスイス・エリコン社製KED35o機関砲の照準を担当する奴が 小官を振り向く。弓矢の直撃でカンカン五月蠅い車内にいい加減ウンザリしてきた小官は、 重々しく頷いてやる。純然たる恐怖こそが、愚民どもを沈黙させるのだ。 「相手は20mしか離れて居ない集団だが、派手にやれ。主砲の使用を全面的に許可するぞ? 」 「ヒャッホゥ! 逝くぜ白人ども! 貴様等の大好きなフリカッセにしてやるぜぇ! ハッハぁ! 」 どうせ暗黒時代の愚民なのだ。保護する謂れなど文明人たる我々には、全く無い。むしろ 限られた食料と生存圏確保のために虐殺こそが正義なのだ。…何も知らない左翼かぶれの 民衆どもは、食料備蓄が尽き掛けているのを報道管制により知らされぬまま、我々の行為を 『虐殺』として糾弾している。それを思うと滑稽さに溢れた嘲笑に、涙すら出てくる。 「貴様等は正義だ! 小官が歓喜と共に貴様等に命令する! 貴様等は無罪だ! 目標、正面の敵集団! 35o機関砲、テェー! 」 「了解! いきまっせぇー! 」 機関砲が吼える。集落の男達が吹き飛び、ただの肉塊に為る様は小官を興奮の渦に叩き込む。 これだ! 正統派ファンタジー世界でチート全開にズルをするこの快感こそが小官をいきり立たせる!
「掃討せよ! 64式小銃以上の背丈を持った男は殺せ! 女は処女以外殺せ! 処女は犯して殺せ! 」 「安室2尉…そいつは皆殺しって意味じゃあないですか? 」 「そうとも言うな? いや、餓鬼は連れ去って奴隷がデフォルトだ。イエニチェリ、知ってるだろう? 」 「はぁ? 何スかそれ? 」 …世界史を勉強して無い以前に、陸自の高卒陸士には無学モノが多い。やはり大卒や社会人陸士が欲しい。 打てば響くし、さらには此方の思う一歩先を予測して行動してくれる心地良さが堪らない。まれに、高卒陸士にも 優れた素質を持つモノも居るが…大抵部隊のほうでそいつの素質を陸自向きでは無い、と潰すのだ。小官は、 そんな陸士達や、そこから陸曹に為った者に慕われる『アウトサイダー』である。 「アムロさん、教会と孤児院、見つけました! アムロさん好みの若い有髪の尼僧もいます! 」 「そうか! よくやった! じゃあ餓鬼の前で『性教育』でも始めるとするか! 」 小官は小隊陸曹に案内されるまま、意気揚々と清潔な『神の家』に乗り込んだ。一神教徒の陸曹が喜んで、 この世界の神のシンボルをぶち壊している。流石はカトリックと言うべきであろうか? 差し詰め、ここで清貧に いそしむ者が悪魔崇拝者に見えるに違いない。…そうだ。回復魔法なんて見た日には、感性はそうも為ろう。 「お願いです! 子供達、子供達だけは…! 私は何でもしますから! 」 この世界の下級尼僧服を着た、清楚な20代前半の美人な白人娘が、小官の手下、地位士長と熊欄士長に小銃を 突きつけられている。奥の壁には連発発射でボロ雑巾に成ったこの世界の男性聖職者の遺骸が無造作に放置済みだ。 いいぞ、いいぞ! この台詞だよ! 数分後には口に出した事を後悔する台詞だ! さあ、先ずはこの問いからだ! 「お嬢さん? 処女だな? 」 含羞の表情を見せる女に、小官は落胆する。ち、経験済みやも知れんな? まあ、挿入してしまえば解るさ! ハハハ!
「くそ、まだるっこしい! 小官殿! 俺が犯りま…」 「馬鹿者! 我々は侵略者ではないのだぞ!」 小官は我慢し切れずに迷彩服下衣の前ボタンを外した地位士長、通称『G』の頬桁を力の限りにぶん殴る。 自衛隊では暴力は御法度だか、ここは最早『戦場』で、そしてコイツは指揮者の命令を無視した。つまりは、 『違法性阻却事由』に当たる。したがってこれは暴力行為では無い。純然たる『指導行為』と看做される。 …平時では即民事訴訟ネタと昇進に関わる事なるのは言うまでも無い。転移万歳! ハハハハハハ! 「お嬢さん? 我々はただ、宿営地に悪戯をする子供達を叱りに来ただけだったのだ。しかし、そこで死んでる 愚か者の―貴女の血縁者ならば済まないが―聖職者が、集落の男達をけしかけ、我々に抵抗したのだよ? 」 端正な娘の顔が呆然と為る様が小官の笑いのツボを刺激する。そうだろう。残虐な侵略者は、実は自分達、 大人の事など歯牙にもかけて居なかった事実を知ったのだから。こいつは笑うしかない。仕掛けた奴を恨め! 「では…では…」 「そうだ。仕掛けて来たから殺した。それだけだ。我々は専守防衛を旨とする組織だからなぁ? 陸自は? 」 小隊陸曹! いい味を出してくれるでは無いか! 流石、紫電改曹長だ! 皮肉にソツが無いぞ! 小官の 台詞を半ば取ったのは頂けないが、小官の渋みを損なわぬその配慮、痛み入るぞ! んじゃ、始めるか! 「子供達を此処へ全員連れて来い! 熊欄士長! あ、陸曹候補生か。スマン、訂正。熊欄候補生! 」 小官の詭弁にウンザリした顔を見せていたそいつは脱兎の如く走り去って行く。さあ、イッツ・ア・ショー・ターイム!
…山田2曹は焦っていた。『現地』駐屯地で行方不明者が出た。そして、その捜索に部隊全部が駆り出されていた。 捜索班を率い、行動する事約1週間。班員は心持ち下品だが、勇敢で気の良い奴等ばかりだった。内地に残した女の 痴態を面白可笑しく話す神崎、任満金入ったら、キャバクラで『お大尽』を一回やってみたいと言っていた林崎、 自慰こそ一番と強弁していた山崎…。そしてその3人と何時も風俗詣でを欠かさなかった坂崎…。営内2班名物、 坂崎サーカスことカルテット『エロ4崎』…。今はもう、居ない。この捜索行で、一人減り、二人減り…そして、 三人目が、信じられないと言った顔で山田の目の前に横たわっている。 「…残りは誰と誰だ? 」 「一番、西士長! 」 「六番、坂崎三曹! 」 「…情報は、この先だ。で、貴官等の意見を聞こう。捜索続行か? 帰還するか? 」 「山ちゃん、ここまで来たんだ。やろうや。…エロ共もそいつをやらないと化けて出らあな」 「自分は帰還を主張します。行方不明のWAC一人に、それがお偉いさんの何だか解りませんが、 貴重な教育を受けた隊員を消耗させる上の気が、自分には知れません。帰還が順当かと」 「大学出は冷たいなぁ? 山ちゃん。…俺はお前に従う。だがな、此処まで来たんだぞ…」 「…自分は班長の判断に従います。…結果が見えて居ますがね。自分の意志で脱柵した者に ここまで引っ掻き回されるのは正直、ウンザリですよ! …済みません、失言しました」 「続行1に撤退1…。…俺は続行だ。済まんな、西」 娼館に珍しい、黒髪の肌のきめ細かい綺麗な女が居るとの情報を掴んだ俺達は、威力偵察を敢行した。勿論、俺達 の班のみでは無い。数個班まとまっての襲撃だった。しかし、館の内部に突入したのは俺達の班だけだった。後の班 はバックアップに徹して居る。こんな『馬鹿な事』で死にたくない、とその行為が雄弁に語っていた。 手練れの娼館が飼う『暗殺者』に、総員の半数が殺られた。死んだ奴等のためにも、成功させなければならない。
「西! お前は山ちゃんの後衛だ! 俺は此処で野蛮人どもに『銃剣格闘』の展示を行う! 俺の腕は知ってるだろうが! 行け! 早く! 山ちゃん一人で行かすな、ノロマが! 」 「坂崎さんっ…一人では無理です! 」 「馬鹿、お前、技術陸曹受かって2曹だろうが! 俺の上だろ?! もっとしっかりしろ! 」 「行きましょう、山田2曹! 坂崎3曹! 1曹に昇進おめでとうございます! 」 「抜かせ下っ端が! 帰ったらエロ本コレクション寄越せよ! ふんっ! とおりゃぁあ! 」 狭い廊下の中、俺達は2名の襲撃を受けた。坂崎3曹は格闘に掛けては天下一品。内地では 銃剣道や徒手格闘の練成隊の常連召集メンバーだった。此処に来て『実戦』を経験し、その技 の冴えは格段に『磨き』が掛かったとの噂だった。俺達は坂崎3曹の背に目礼して、扉を蹴り 開けた。大きな寝台の上で絡み合う2名の男女。…内、1名の顔は写真よりも髪が伸びていた。 大股おっぴろげている女の背後で座位で執拗に責める男の顔を、俺は迷わず小銃弾で吹き飛ば した。俺と西のを合わせて4発命中。即死だ。…女の方は陶然とした顔でまだ腰を振っていた。 「理性が薬か何かで破壊されていなければ、御の字なのですが…。班長? 」 …血を浴びた白い裸体は…俺の『過去』を思い出させるには充分だった。しかし現在、俺は 『任務遂行中』だ。頭を一つ振り、俺は気持ちを切り替え、低く静かに、女に声を掛けた。
>>307 どうもです。またなんかやり始めましたね…(汗
「高橋瞳3曹…だな? 」 俺の声が聞こえて居ないのか、彼女は浅ましくも快楽の残滓を貪っていた。西が目を背ける。 真面目な奴には刺激が強すぎる光景だった。…俺はそんな物で動じるほど…心が純粋では無く なっているが。この時ばかりは『穴の中』の経験に心より感謝した。やがて頂点に達したのか、 女が崩折れ、前のめりに斃れる。扇の様に、長く艶やかな黒髪が白いシーツに、拡がる。 「何故…探しに来たの? 」 女がそのままの状態で、喋った。…背後の西が息を呑む様子が、顔を見なくても俺には解った。 「君はまだ隊員で、俺達の仲間だからだ。そして、生きている。理由は以上だ」 「隊員? 仲間? それが何なの…? そんな物のためだけに、どうして来たりしたのよ…」 「それ以外に何が有ると言うのですか? 貴女は自分の…」 「ここに居させてよぉ! 快楽を貪って何が悪いの!? 此処に居れば、辛い事や哀しい事を、 男の人が、全て忘れさせてくれる! だけどあそこは違う! やれ責任…! やれ任務…! わたしが居る意味なんか無いじゃない! あんな人達の事なんて知った事じゃないわ! 」 キュポン、と間抜けな音が聞こえた。女が寝台の上から立ち上がったのだ。目から流れる涙が、 窓から差し込む月光に光る。こちらに歩いてくる。両手を広げて。…血を…浴びたままに。 「貴方達はわたしに…」 「雌犬が! あの世であいつ等に…! 手前を探して死んでった奴等に詫びて来い! 死ね淫売が! 」 女の顔が幾発かの激発音とともに、突然、柘榴の様に爆ぜた。思わず振り向くと…。坂崎3曹の小銃が、 吠えていた。女の腕に、身体に、脚に、そして胎に。坂崎3曹は、頭から血を浴びた地獄の鬼さながらの 姿と形相で…ただ、泣いていた。その気持ちは俺に痛いほど、伝わる。 「坂崎3曹っ…! 」 「高橋瞳3曹は、ここには居なかった。そうだな? …山ちゃん…? 」 俺は無言で頷いた。こんな馬鹿げた結末は少なくとも、死んでいった奴等に聞かせていいものでは無い。 俺は全ての責任を取るつもりでいた。…坂崎さんが撃たなければ…多分俺が撃っていただろう。 END。
「掃討せよ! 64式小銃以上の背丈を持った男は殺せ! 女は処女以外殺せ! 処女は犯して殺せ! 」 「小官2尉…そいつは皆殺しって意味じゃあないですか? 」 「そうとも言うな? いや、餓鬼は連れ去って奴隷がデフォルトだ。イエニチェリ、知ってるだろう? 」 「はぁ? 何スかそれ? 」 …世界史を勉強して無い以前に、陸自の高卒陸士には無学モノが多い。やはり大卒や社会人陸士が欲しい。 打てば響くし、さらには此方の思う一歩先を予測して行動してくれる心地良さが堪らない。まれに、高卒陸士にも 優れた素質を持つモノも居るが…大抵部隊のほうでそいつの素質を陸自向きでは無い、と潰すのだ。小官は、 そんな陸士達や、そこから陸曹に為った者に慕われる『アウトサイダー』である。 「アムロさん、学校、見つけました! アムロさん好みのロリ顔生徒もいます! 」 「そうか! よくやった! じゃあ餓鬼の前で『性教育』でも始めるとするか! 」 小官は小隊陸曹に案内されるまま、意気揚々と清潔な『学び舎』に乗り込んだ。高卒の陸曹が喜んで、 この学校の創始者の石像をぶち壊している。流石は高卒と言うべきであろうか? 差し詰め、ここでファシズムに いそしむ者が馬鹿に見えるに違いない。…そうだ。ファシストを見た日には、感性はそうも為ろう。 「お願いです! 後輩達、中学の後輩達だけは…! 私は何でもしますから! 」 高校の制服を着たノエルが、小官の手下、地位士長と熊欄士長に小銃を 突きつけられている。奥の壁には連発発射でボロ雑巾に成ったこの学校の男子生徒の遺骸が無造作に放置済みだ。 いいぞ、いいぞ! この台詞だよ! 数分後には口に出した事を後悔する台詞だ! さあ、先ずはこの問いからだ! 「お嬢さん? 処女だな? 」 含羞の表情を見せるノエルに、小官は落胆する。ち、経験済みやも知れんな? まあ、挿入してしまえば解るさ! ハハハ!
222 名前:丼炒飯★ 投稿日: 2006/07/21(金) 19:44:39 [ je3xfMIY ] 外部の絵師さんから「要請があって描きました」という作品がありますが、もしかして誰かマルチしてるなんてことは無いだろうな? 単なる邪推であって欲しいんですが…… 223 名前:整備兵 ◆781CTCpgtI 投稿日: 2006/07/22(土) 01:13:09 [ 15ftEOvI ] 「ナチス生徒会VS魔法少女」でぐぐってみると・・・・ うん。誰かがおもいっきりいくつかに張ってますね。 でも手応えのある反応もちらほら。 ちょっと期待してしまう俺は駄目なんですか
237 名前: 丼炒飯 ◆HY/YgdSbHM 投稿日: 2006/07/19(水) 18:55:04 [ vQZB/urA ]
>>236 多分、ここら辺のやり取りのことを言ってるんだと思います。
んで、御本人も述べられているように避難所と本スレで使い分けてる、というのが昔からの住人にとっては了解事項だったので
693の発言となりました。そうでもなければ言わないです。
それと、今までの削除は広告か誤爆であり、恣意的な理由による削除は行っておりません。
238 名前: 名無し三等兵 投稿日: 2006/07/19(水) 23:16:45 [ JF3MMVwY ]
>>237 >避難所と本スレで使い分けてる、というのが昔からの住人にとっては了解事項
これだけを言えばいいのに
わざわざ管理人以外は閲覧できない情報をソースにされても、真偽の確認が出来ない。ホスト云々は無意味な発言だ。
権限を自慢しているか、マナー違反なほどに口が軽いように見える。
本当は自慢する意図があって、避難所を支配している能力を見せびらかしたんじゃないの?
>>428 [1096] いらっしゃいませ 投稿者:アナーキャ 投稿日:2006/07/14(Fri) 00:29
名無し3等兵さん、初めまして。
感想ありがとうございます。
さて、ご要望のほうですが「ナチス生徒会VS魔法少女」なるものを
すみません、よく知らないのです。
また、自分のサイトの運用でいっぱいいっぱいということもあり、
なんらかの企画モノに参加する、となるとよほどの情熱がないと中途半端で
逆にご迷惑をおかけすることになると思います。
わざわざ声をかけていただいて申し訳ないですが、今回はご遠慮させてくださいませ。
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[1095] 無題 投稿者:名無し3等兵 投稿日:2006/07/13(Thu) 20:01
こんばんわ。初めまして。
「戦争鳥」より流れてきたものです。
ビクたんシリーズ思うさま楽しみました。
特にキレナイカネタが。
さていきなりなのですが某巨大掲示板で「ナチス生徒会VS魔法少女」という内容のスレッドが存在しております。
なかなかアホなコンセプトなうえ少々荒れ気味ですがそれなりの面白みがあると思っております。
突然な申し入れなのですが、是非絵師様になって頂けないでしょうか?
お暇がありましたら一筆いただければ幸いです。
自分たちが感じた不快感を、 掲示板の運営側が是正・取り締まる義務があるものと考えている事が そもそもの間違いなんだよな。 「みなさんに快適に使っていただけるよう、 常にサービス向上にこれ努めております」 とか、そういうのと誤解してる。
Re: 突然すみません。 - よしはる。 2006/06/28(Wed) 23:00 どうも、はじめまして。 絵師の件ですが、こんなヘタレ絵でいいのならいくらでも描きますが、7月はコミケの原稿があるので、暇なときにやる程度でいいのなら、やらせて頂きます。 また、軍事系はよく分からないので、設定とか教えてくれると助かります。 こんなのでいいのでしたら、またご連絡ください。 お返事ありがとうございます。 - 名無し三等兵 2006/06/29(Thu) 20:04 是非よろしくお願いします。お暇ができた時にでも書いて頂ければ嬉しいです。 軍事系のことでご質問があれば、避難所もしくは現行スレの方で遠慮無く聞いてください。 コミケの原稿、頑張ってください。お体は壊さないように…。
自分だけが感じた不快感を、 掲示板の機能を損ねる事で晴らす義務があるものと考えている事が そもそもの間違いなんだよね。 「皆さんにもこの不愉快さを感じていただけるよう、 常に荒らし厚意を優先に努めております」 とかそう言う風に錯誤してる。
>>440 運営がそのスタンスなら、
こんなスレ、軍板からとっくに追放されているわな。
>>445 佐藤はまあ可愛げがあるからいい。だがここに名無しで書き込んでいるのは卑劣で
悪意に満ちた荒らしだからな。アク禁になるまで報告し続けるのが一番かも。
うわ…個人サイトの転載はマズイだろコレ。
>>450 馬鹿だな。
どうまずいか考えてから書き込みなよ。w
>>445 軍板の機能低下に繋がるから、
SS投下等、容量の大きい連続レスは今後禁止にしましょう。
>>453 その聞かん坊のちんこを鎮めてから、荒らし行為についての反省文を三行で書け
それが出来ないなら目隠し鼻摘みで何処かに飛び込んで仕舞え。
今まで軍事に関係の無い妄想で神聖なる軍事板を穢し、 あまつさえ掲示板機能に負担をかけてしまい、申し訳ありませんでした。 このスレの住人は、もう二度とSS投下をしませんから、どうか許してください。
>>457 尻穴からボトボトと汚い汁を垂らしてまだおねだりか?
ホントに佐藤はセックスマシンガンだなwwwwww
「どうか許して下さい」くらいじゃあじゃあ許してあげらんないゾw
あらしこうい 【荒らし厚意】 荒らしへの思いやりの気持ち。荒らしへの厚情。荒らしの行為に関していう。 この気持ちは、努める事ができるらしい。 「―を優先に努めております」 三省堂提供「大辞林 第二版」より
馬鹿はほっといてSS投下よろ。
今頃になって、脳味噌が快楽に揺れてるにょwsw 余程ボクの事が好きなんだね、にゃはははwwwwww
>>1 まず一ヶ月は修行してから出直しておいで
それでもダメなら三ヶ月修行して
それでもダメなら半年、まだダメなら一年
二週間も我慢できない今の状態でうまくやれると思ってるなら
ナメんなと言わざるを得ない
みんすスレで結構話題になっているねこのスレ。 荒らしもみんすスレの住人がこのスレの味方だと 知ったら諦めるかな?
385 :名無し三等兵 :2006/07/22(土) 21:36:43 ID:???
なんていうか…タイフーンはとんでもないクラスの基地外に粘着されてるんだな。
佐藤はともかく、スレ見てるとわかる。
386 :名無し三等兵 :2006/07/22(土) 21:41:25 ID:???
しかし、某金髪デブが、「アダルトはオープンソースに貢献してるんだから、おまえらもっと金寄越せ」と言うのは、
何か間違ってる気がしてならない。
387 :名無し三等兵 :2006/07/22(土) 21:41:57 ID:???
>>384 鈴木敏夫はどうなんでしょうね。ゴロとして。
なんか息子の作った新作はおすぎに色々言われているなんて怪情報が出回ってますが。
388 :名無し三等兵 :2006/07/22(土) 21:42:30 ID:???
>>385 佐藤はコテ付けてくれるから可愛げあるけど名無しでIDも出さずに荒らすのは
ただのチキンだからなw
389 :ぽこ山ぽこ太 ◆AUqcjk7kV6 :2006/07/22(土) 21:42:48 ID:??? ?
やっとここまで追いつきました……(´+ω+`)
で、今日のエロ当番コテはどなた?
390 :名無し三等兵 :2006/07/22(土) 21:44:04 ID:???
>>379 近未来にはフィギュア即売会の後片付けを見ながらヤクザ二人が
「銀次、いつまでこんなシノギを続ける気だ」とか会話するのですね。
391 :∠(,,゚д゚)ケイレイ ◆nbyvo04lz. :2006/07/22(土) 21:45:08 ID:???
>>389 「中隊長!ぽこ太さんがエロ当番だそうです!」
「期待だな!( ̄ー ̄)」
「・・・(うわ…楽しげな顔してる中隊長…)」
392 :名無し三等兵 :2006/07/22(土) 21:45:09 ID:???
これどう思う?台風スレから転載
439 :名無し三等兵 :2006/07/22(土) 21:39:32 ID:???
>>435 おお、俺のレスがもうw
440 :名無し三等兵 :2006/07/22(土) 21:40:45 ID:???
自分たちが感じた不快感を、
掲示板の運営側が是正・取り締まる義務があるものと考えている事が
そもそもの間違いなんだよな。
「みなさんに快適に使っていただけるよう、
常にサービス向上にこれ努めております」
とか、そういうのと誤解してる。
393 :アドバンスト杜聖 ◆REH634FRNQ :2006/07/22(土) 21:45:14 ID:???
>390
ロシア人と組んで親を刺すつもりですね!!!
394 :∠(,,゚д゚)ケイレイ ◆nbyvo04lz. :2006/07/22(土) 21:46:22 ID:???
>>392 んなもんは報告してないから。容量潰しを報告しただけでw
っていうか荒らし報告を始めると、いつもそんなん趣旨が出て来るんだw
395 :名無し三等兵 :2006/07/22(土) 21:47:05 ID:???
>>385 ,388,392
わざわざ餌撒くような真似は止めてくれ。
396 :名無し三等兵 :2006/07/22(土) 21:48:26 ID:???
>>395 どうした荒らし。
397 : ◆lm0NgDdnkk :2006/07/22(土) 21:49:10 ID:???
>>390 まぁ、いずれシマの取り合いが、壁配置サークル(ry
とか思ったのは、自分だけでいい。
ナンバー1風俗嬢の私が
>>2 ゲットさせていただきますっ♪
__、-'''^~~~^`''ー、
_、'~-i/~^~^~^''ヽ:::ヽ、 >1 童貞なの? 私にすべて任せてネ♪(アーマンドクセー!)
/''~"::i~~^^`''`:::、:;;;;ヽ、;ヽ. >3 お仕事は? そう、フリーターなの。(定職につけよ!)
i;;/;i''~'i、ヽ:ヽ;:::ヽ;ヽ:ヽ;ヽ;;ヽ >4 ア、ゴメンねー。マンコに指入れないでねー(これだから童貞は…)
i:i:i::i: ヽ::ヽー、--、、;ヽ:ヽ;;;ヽ >5 この時間だけは私はあなたの恋人よ♪(今だけな。ププッ)
i;、;、i_、-‐ヽ`'^ '、_;`ヽ;;ヽ、;;;ー-‐'ノ >6 わぁースゴク大きいのね!(ケッ、短小がぁ)
i;;;;ヽ i'`、; , ´ i;;:;`i''''ー''"´ >7 えっ? もう出ちゃったの?(しかも早漏かよ)
i::;;;::ヽ." `__ i::;::/::|::|::|、 >8 あ、大丈夫よ、まだまだイケるわよね?(皮ブ厚いな、コイツ…)
i:: ::: iヽヽ、_ ,/';/:;:;::i::;i::;、i、 >9 ほら、もう勃っちゃたよ!(節操ネーナ。ププッ)
,,i::;;::;;;:i i''ヽ;i~"´ ,/"/i;;:::;;:;iヽi、 >10 趣味は何?えっ?萌えアニメ? フーン…
/´~ i ヽ、|'i、 iヽ、 __、-~ヽ'、_//i: ヽ
i ;i ノ;; ;iヽ;ヽ i''ノ 、'~/; ~^'ー_ >11-1000 けっ、キモヲタは萌え絵でオナってろよ!カス!
| /;i i、 ;;;i、ヽ,,、-''~´ i ; / `'ー、
| _/;;;-‐‐i:::i‐''~''`´ ::/" i´ ヽ
398 :大艦巨砲主義 ◆YSWpxW/KVk :2006/07/22(土) 21:49:20 ID:???
,. ---- 、
〕=@=〔_
ノ从^ヮ^ノ. 之より森羅万象チョコを食します!!
.ノノ,((<魔>)) 40枚以上ありますががんばります
~ ~ ~/../∧.ゝ
し´し′
 ̄  ̄
399 :佐藤にゃん ◆i3FjaNbBfI :2006/07/22(土) 21:49:41 ID:???
>>395 にはは、我慢汁垂れ流しておねだりしてた癖に生意気なちんこだにゃ。
400 :名無し三等兵 :2006/07/22(土) 21:49:55 ID:???
このような萌えを自信をもって見せる様な〜
とフライフェイスに怒られるのですね!
台詞はうろ覚え
401 :名無し三等兵 :2006/07/22(土) 21:50:12 ID:???
>>397 え、コミケてヤクザのシノギ場じゃないの?
402 :名無し三等兵 :2006/07/22(土) 21:50:32 ID:???
もうみんなタイフーンスレに出向いてID出しまくろうぜ。
アク禁すら恐れない荒らしをどうしろというんだ。
自営業阻止
軍板に君臨する闇の組織図A オーナーにして女王様 蟹様 政治社会からエロネタにいたる幅広い教養で部下を魅了する組織の最高峰。 触手を操り正義の味方を弄ぶぞ。 その丁寧な文体も悪の大ボスにはお似合いなのだ。 しかし、株の予想は全く当たらないぞ。 首領 禿 通称海の人、うみんちゅとはその愛称。攻撃的な口調で正義の味方を挑発し、 組織の戦意を盛り上げる。だが粘着は徹底スルーしてみせる冷徹さも持ち合わせているぞ。 組織の総司令官として、チーム施工&ホロン部&…の工作員としてバイト代を稼ぎつつ、今日も民主つぶしにまい進だ。 第一副首領 バナー 「〜れす」口調を失ったのには何かわけがあるらしい。 第二副首領 TFR ドスタムバーガーの社長にしてロバート・プラント占いの世界的な権威。 可愛げと優しさを兼ね備えた好青年だがポポロンを投げつけると死ぬ。 第三副首領・第四副首領 よく見かける組織の重鎮だが、正直良く知らない人たちだ。 参謀長 俄将軍 よく分からない文体でよく分からないことを書き並べて相手を混乱させるぞ。
403 :名無し三等兵 :2006/07/22(土) 21:51:33 ID:???
>>398 待て待て待て待て
職場においておくとか、粉砕して牛乳をかけて食うとか色々あるだろう。
404 :名無し三等兵 :2006/07/22(土) 21:52:01 ID:???
>>401 コミケ会場の外でアイスと焼きそば売ってるのはガチヤクザってうわさが
まことしやかにささやかれてはいる。
サークル参加してる人は、いろんな職業の人がいすぎてもうワケ分かんない。
405 :名無し三等兵 :2006/07/22(土) 21:52:16 ID:???
>>402 とうとう絵師の個人サイトまで晒し始めたぞ。
406 :∠(,,゚д゚)ケイレイ ◆nbyvo04lz. :2006/07/22(土) 21:52:16 ID:???
>>402 なんの釣りだwww
アク禁を恐れないならそのままにすれば良いじゃない♪
職人さんはID晒し、埋め潰すというのなら埋めさせて次々スレを立てれば良い。
実際、運営陣も「埋まっちゃってるようなら、次スレ立ててください」って平気で言うし。
ID出して投下してくれれば抽出できるんだから気にしない気にしない
軍板に君臨する闇の組織図B お稚児 名無し因果応報 今日もアナルは快腸だ。 蟹様副官 ふらっとでぃふぇんす 観葉植物が少し弱ってきたような場合は、米のとぎ汁をやると見違えるように元気になります。 また、観葉植物などの根本にドッグフードをまいておくと、数日で元気を取り戻します。 ゆうか氏 職場から参加するイクナイ人だ。仕事汁! つ「人の振り見て我が振り直せ」 orz 大佐 洗濯屋さん 洗濯のプロ。唐突にクリーニングの知識をバラ撒くぞ。要チャックだ。 また、ダブリーハイテイツモのみを和了ったことがある程の雀豪でもある。 怪人 全裸黄金 その名の通り全裸で黄金の怪人。高笑いと共に現れるぞ。 趣味はスト2の車を破壊するボーナスステージで好きな食べ物はハンバーグとカレーライス。 組織の一般構成員 名無し三等兵 どんな誤爆質問にも答えられる謎の集団だ。恐ろしく数が多いが兵器ネタを振ると大分裂して争いだすぞ。 でも正義の味方には徹底的な集中砲火をあびせてくる怖い奴等だ。(私は正義の味方ですよ)
407 :名無し三等兵 :2006/07/22(土) 21:53:14 ID:???
447 :名無し三等兵 :2006/07/22(土) 21:47:14 ID:???
>>440 運営がそのスタンスなら、
こんなスレ、軍板からとっくに追放されているわな。
448 :名無し三等兵 :2006/07/22(土) 21:47:42 ID:???
>>445 佐藤はまあ可愛げがあるからいい。だがここに名無しで書き込んでいるのは卑劣で
悪意に満ちた荒らしだからな。アク禁になるまで報告し続けるのが一番かも。
449 :名無し三等兵 :2006/07/22(土) 21:49:18 ID:???
>>444 >>446 軍板より同人板でやった方が、よっぽど歓迎されるんじゃねーの?
450 :名無し三等兵 :2006/07/22(土) 21:49:36 ID:???
うわ…個人サイトの転載はマズイだろコレ。
451 :名無し三等兵 :2006/07/22(土) 21:52:20 ID:???
>>450 馬鹿だな。
どうまずいか考えてから書き込みなよ。w
スレ立て乙。 ずおあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!遂にやりやがったな!!ちっくしょおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ、音姫おねえちゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!(つД`)
408 :佐藤にゃん ◆i3FjaNbBfI :2006/07/22(土) 21:53:25 ID:??? ヤマなしオチなしイミなしで クリエイター気取りの二次創作物を ザっとばらまき荒稼ぎが 出来ないのが玉にキズwww 409 :∠(,,゚д゚)ケイレイ ◆nbyvo04lz. :2006/07/22(土) 21:54:55 ID:??? キニスルナ。一度の晒しならともかく、容量潰しに繰り返し貼ってきたら報告に入れとけばいいじゃない。それだけのことw 410 :名無し三等兵 :2006/07/22(土) 21:54:59 ID:??? 佐藤=よっぴー タイフーンスレの粘着=病人 でOK?
567 :無党派さん :2006/02/27(月) 05:22:47 ID:yW69q43r
悪の組織
サタン・ブッシュ大統領=バリバリのカトリックなのに、何故かユダヤのボスだったり
フリーメイソンだったりの謎の組織の悪の皇帝。日本の小泉が大のお気に入り。
コンドル・ライス=実質上の悪の組織の総指令。怠けもので頭の弱い皇帝の尻を叩き続ける。
その他=アメリカ新保守派。ユダヤの手先だったり、ネオナチだったり、何だか良く分からない悪の幹部。
小泉=悪の組織の日本の指令官。皇帝にセグウェイを貰ってご満悦。豪運に見えるのも
実は計算されつくしているという恐ろしい男。催眠術まで使用する。
武部=典型的な猪突猛進型の幹部。一番小泉に対する忠誠度が高かったりする。
安倍=次の日本の悪の組織の指令候補筆頭。組織内での扱いは正にプリンス。
麻生=キリスタンで在りながら靖国参拝を欠かさない。超良家の育ちで宮家とも
繋がりが在りながらべらんめえ口調で売られた喧嘩は全て買って隙の無い強さで
叩くという、極東三国にとっては、いやがらせが擬人化したような男。
谷垣=常に冷静沈着な悪の組織の頭脳的存在。
中川=素面なら良い仕事をするがいつも酔っ払っているので意味が無い。
自民執行部=日本の悪の組織の中枢。
チーム施工=実行部隊。精鋭。
福田=麻生とは別のベクトルでの毒舌家。あくまでマイペースを貫く。
一太=戦闘員A
タイゾー=一般市民から悪の組織へ勧誘されほいほいついてった。
平沢=グリーン永田が極秘に入手した資料をなぜか持っていた怪人。悪のプリンス
安倍に悪事を教え込んだ家庭教師として有名。イエロー河村と一週間に渡る壮絶な戦い
を繰り広げた。得意技はチョップ。
454 名前:名無しさん@6周年[] 投稿日:2006/03/03(金) 20:17:16 ID:i44HNbTH0
>>365 ミンス戦隊じゃまったく勝てる気がしねぇ…
413 :大艦巨砲主義 ◆YSWpxW/KVk :2006/07/22(土) 21:56:16 ID:???
,. ---- 、
〕=@=〔_
ノ从^ヮ^ノ. 友軍と共に5枚目を突破
.ノノ,((<魔>)) 我が艦隊いまだ士気高し
~ ~ ~/../∧.ゝ
し´し′
 ̄  ̄
414 :タイフーン ◆sePHxJrzaM :2006/07/22(土) 21:56:41 ID:???
>>409 そうですね…。私はいないものとして扱ってるわけですが。
>>410 黒いのですねw
415 :∠(,,゚д゚)ケイレイ ◆nbyvo04lz. :2006/07/22(土) 21:58:16 ID:???
>>414 読んでいる人は読んでいるんで、気にしなくて良いですよ。
荒らしはいつも声が大きいですが、中身はいつも無いんです
416 :名無し三等兵 :2006/07/22(土) 21:59:31 ID:???
ところでタイフーンスレってどこだ?タイフーンで検索してもでてこないんだが。
417 :名無し三等兵 :2006/07/22(土) 22:00:18 ID:???
「兄貴・・・今時セーラームーンじゃ流行りませんぜ」
「ばっかやろう、知った口聞いてんじゃねえ。まこちゃんは基本だろうがよ」
「しかも兄貴の絵は80年代臭が強過ぎるんですよ。このどんと絵そっくりじゃないすか」
「俺ぁ、今時の323絵とか言うのはどうにも好きになれねえ。肉感的じゃねえよ」
「まあ、同人ですからご自由に・・・自分はこーちゃ絵をF&C塗りしたとらぶる本出すんで」
418 :名無し三等兵 :2006/07/22(土) 22:00:28 ID:???
>>415 俺も読んでるけどあんたも読んでるのか? というよりタイフーンスレのSS読んでる椰子が
このスレにどれぐらいるか聞きたい。読んでる奴は挙手。
ノシ
419 :海の人 ◆STEELmK8LQ :2006/07/22(土) 22:00:46 卒 ID:??? ?
しかし、ロアナプラスレ、ついに自治スレまで兼ねるようになったか(笑)
もはや変幻自在っつーかオールマイティ:-p
(●´ー`●) <このスレ見たことある・・・・はっ!もしかしてあの理科実験室の出来事以来・・・
420 :ふらっとでぃふぇんす ◆FlatJHtUBw :2006/07/22(土) 22:01:48 ID:???
初めて買ったゲーム機がPC-FXな私が来ましたよ
それまではずっとPC98でゲームしてたわけですが って話題は既に終わってる…
>>398 うちの弟は初代の箱がまだ残ってるそうな…
421 :∠(,,゚д゚)ケイレイ ◆nbyvo04lz. :2006/07/22(土) 22:01:59 ID:???
>>418 読み始めたところです。
422 :佐藤にゃん ◆i3FjaNbBfI :2006/07/22(土) 22:02:10 ID:???
>>417 極道かどうかは兎も角として体育会系のサークルなどは何処にでも在るにゃんw
423 :大艦巨砲主義 ◆YSWpxW/KVk :2006/07/22(土) 22:02:37 ID:???
,. ---- 、
〕=@=〔_
ノ从^ヮ^ノ. ターゲット補足!!!
.ノノ,((<魔>)) 10枚目を突破!1
~ ~ ~/../∧.ゝ
し´し′
 ̄  ̄
ラベンダーの香りがする…
424 :∠(,,゚д゚)ケイレイ ◆nbyvo04lz. :2006/07/22(土) 22:02:41 ID:???
>>419 …海の人さん、ごめんなさい
425 :名無し三等兵 :2006/07/22(土) 22:05:10 ID:???
おいついた。
>>97 登記情報は、今必死こいて全国電子化/システム化してるんですが、
大量データをキッチリ突き合せるとどうしても「合わない」場合が(ry
もうウン年不夜城状態の幕張のFビルにどうか救済を!!!11!!!!!!
426 :名無し三等兵 :2006/07/22(土) 22:05:47 ID:???
>>424 まあそればっかりでは困るけど、たまには間借りしてもいいんじゃね?
助け合うのも必要さねー
ところでコテ持ち回りの女装当番なんだが……
427 :名無し三等兵 :2006/07/22(土) 22:05:51 ID:???
>>418 読んでるぜ。乙女さん似の女ルーデルに萌えている。
B-3は美味。
今日も佐藤ちゃんは犯されに来るのかなw
475 :佐藤にゃん ◆i3FjaNbBfI :2006/07/22(土) 22:34:19 ID:???
セックルはスポーツだ!にははwww
佐藤ちゃん沈黙wsw
476 :エロ要員 ◆DD110ageVM :2006/07/22(土) 22:34:37 ID:???
>>471 いま書けソレ書けとか言われても無理だよぅ・・・
だってオレはすっごい遅筆で・・・orz
;ヾ、,.、,、.、rツ ッッシ、:':' r':' _,、-'゙_, や 香 ラ そ ,、,、,ミッン、,._ _,、-'゙_,、-'゙. っ り. ベ ん 、ィッ ,:、 ゙''ゞ=ミ、~.: _,、-'゙_,、-'゙ __, て に ン な }; ヾ ゙' {!li;:,. _,、-'゙_,、-'゙ _,、-'゙,::|_| 来 誘 ダ わ ゞァ''゙ぐ _,、-'゙_,、-'゙ _,、-'゙,、-''" .|_ た わ | け ,ヘ:'_,、-'゙_,、-'゙..::「┴_,エ ┴ ''"_|_| の. れ の で └i'゙-ニ,ニエ,.:|ニ「 _エ ┴ ''"_|_ だ て |エ | ニエ, |ニ「 _エ ┴ __.|_|_ |エ | ニエ, |ニ「 _エ ┴ 「fj.||__|__| _| |エ | ニエ, |[8] _エ ┴ └‐_|_|__l__,|⊥ |__ |エ | ニエ, |二 _.エ 二.._ |__|__| _|_|_ |エ | ニエ, |┴ _.エ 二.._ |_|__l__,|⊥ |__| |エ | ニエ, |工 _.エ 二.._ |__|__| _|_|_ |エ | ニエ, |工 _.エ 二.._ |_|__l__,|⊥ |__ -,-=''┷━━|┬ニエ ┬-- .|__|__| _|_|_ ''ーニ_''ー::、_ ゙┷ 工_二'‐-、,_|_|__l__,|⊥ |__ 二二二`''ーニ`_''ー-、_¨''━、L|__|__| _|_|_ 二二二二二二二`''ーニ_''ー 、_ |⊥ |__
478 :名無し三等兵 :2006/07/22(土) 22:35:06 ID:???
さて、会社から「そんなに体調悪いならちゃっちゃと辞めて(ry」
言われた俺が今北産業。
「自律神経失調」「長期欠勤」「心療内科」のキーワードに反応した
模様だが、簡単に「辞めろ」言うとどうなるかちょっと教育してやら
ねばなるまい。
いやね、前の会社も体壊して辞めたんだけどさ。今の職場で「悪化
しないうちに休ませて」と言っただけでなんですが、そうか替わりは
いくらでもいるってか。
479 :名無し三等兵 :2006/07/22(土) 22:35:20 ID:???
>>475 沈黙したのか?
480 :丼炒飯 ◆HY/YgdSbHM :2006/07/22(土) 22:36:27 ID:???
>>475 タイフーンスレで荒らしに構うの止めてもらえません?
481 :名無し三等兵 :2006/07/22(土) 22:36:56 ID:???
>>472 なぜ?
諸悪の根源なのに。
482 :佐藤にゃん ◆i3FjaNbBfI :2006/07/22(土) 22:37:05 ID:???
>>480 おk、放置するにゃ。
483 :大艦巨砲主義 ◆YSWpxW/KVk :2006/07/22(土) 22:38:13 ID:???
ラストスパート後1枚・・・・・
484 :名無し三等兵 :2006/07/22(土) 22:38:25 ID:???
あれだけ荒らしに構っていいのはここでだけだと教育したのに。
485 :タイフーン ◆sePHxJrzaM :2006/07/22(土) 22:38:57 ID:???
>>471 私が一本、書いてみましょうか・・・
486 :名無し三等兵 :2006/07/22(土) 22:38:58 ID:???
>>476 まあ”アレ”クラスをポンポン投下しろとは言わんが、偶にはエロネタも投下しないとコテの意味がw
487 :名無し三等兵 :2006/07/22(土) 22:39:03 ID:???
>>482 最初からそうしとけよ、変態が!
490 :名無し三等兵 :2006/07/22(土) 22:40:53 ID:???
>>487 そうそう、そうやって絡んでいいのは、このですがスレだけだからな。
491 :佐藤にゃん ◆i3FjaNbBfI :2006/07/22(土) 22:40:58 ID:???
>>487 「ひゃはぁぁん」って言って大噴射したくせに生意気なちんこだな、このいやらしいうまい棒めw
492 :大艦巨砲主義 ◆YSWpxW/KVk :2006/07/22(土) 22:41:35 ID:???
,. ---- 、
〕=@=〔_
ノ从+ヮ+ノ.
.ノノ,((<魔>)) 完食しました・・・・流石に1箱で限界です・・。
~ ~ ~/../∧.ゝ
し´し′
 ̄  ̄
495 :丼炒飯 ◆HY/YgdSbHM :2006/07/22(土) 22:42:52 ID:???
>>482 頼んますわ。
>>485 そういえばタイフーン氏ってエロ書けますのん?
496 :アドバンスト杜聖 ◆REH634FRNQ :2006/07/22(土) 22:43:00 ID:???
>489
どうやらぽこ太さんとは決着をつけなければならないようですね(`・ω・´)
497 :名無し三等兵 :2006/07/22(土) 22:43:02 ID:???
489に萌えた
498 :名無し三等兵 :2006/07/22(土) 22:44:27 ID:???
>>496 なにで?相撲?
499 :タイフーン ◆sePHxJrzaM :2006/07/22(土) 22:44:51 ID:???
>>495 書けると言えば書けますが…。SSの中でそういったシーンを出すときもありますし。
以前丼炒飯氏、ハルヒがエロパロでどうたらとか言ってませんでしたっけ?
記憶違いなら申し訳ないのですが…。
509 :エロ要員 ◆DD110ageVM :2006/07/22(土) 22:49:03 ID:???
>>486 エロ要員のくせに永らくエロ無し(´・ω・)モウシワケナス・・・
今週はお仕事の方が洒落にならんかったとです・・・
責任者が責任を取らず、リーダーシップも発揮せず、
結果現場の人間が火達磨になってのたうち回るという、
まあ我が社の日常風景というか、その、なんだ、・・・orz
510 : ◆lm0NgDdnkk :2006/07/22(土) 22:49:46 ID:???
>>505 基礎教養でしょ?
今手元に「白百合館の変な人たち」があるけど?
511 :ぽこ山ぽこ太 ◆AUqcjk7kV6 :2006/07/22(土) 22:51:13 ID:??? ?
つか、ふと思った!
私 の 書 く えちぃ話 は ナ マ ナ マ し 過 ぎ ま す !
印旛沼より深く反省ー。
512 :名無し三等兵 :2006/07/22(土) 22:51:40 ID:???
デジタルたるるーとくん。
513 :名無し三等兵 :2006/07/22(土) 22:51:45 ID:???
タイフーン、早くエロSSを投下してくれ!
514 :名無し三等兵 :2006/07/22(土) 22:52:32 ID:???
>>509 何も書かなくていい、おまえはもういらん。
515 :名無し三等兵 :2006/07/22(土) 22:52:46 ID:???
ロジカルたるるーと氏
516 :名無し三等兵 :2006/07/22(土) 22:54:01 ID:???
>>513 タイフーンが投下するのか?
517 :名無し三等兵 :2006/07/22(土) 22:54:04 ID:???
>>510 じゃ、「お嬢様シリーズ」知ってる?学研レモン文庫。
小学生の時読んでたけど、今読み返すと色々シュールだ…。
518 :海の人 ◆STEELmK8LQ :2006/07/22(土) 22:55:04 卒 ID:??? ?
>511
生々しいというか、なんか壇ふみのおとおさんあたりが小説に書いてそうだ(笑)
519 :エロ要員 ◆DD110ageVM :2006/07/22(土) 22:55:39 ID:???
>>511 生々しいと言うか、相手が割れてしまう恐れとか無いですか?
いあ、ぽこ太さんのネタ、台詞回しがすっごい好きなんですが。
520 :タイフーン ◆sePHxJrzaM :2006/07/22(土) 22:56:23 ID:???
>>513 自分の投下しているSSキャラを使ってのものになりそうですが、大丈夫でしょうか>皆さん
以上 みんすスレは完全にタイフーンの味方だ。 わかったら荒らしは自殺しろ。
>>499 タイフーンはわかってる荒らしだから自殺するのか
みんすスレは全員でタイフーンを自殺させます
荒らしが現れた。 誰かSS投下しろ。
雲一つない快晴だった。 丘を越えてきた微風が頬を優しく撫で、運ばれてきた若草の匂いが現実をしばし忘れさせてくれる。 翻る戦旗が平原を埋め尽くし、甲冑を擦らせる音、武具を打ち鳴らす音を奏でながら、兵士らは布陣を終えて出撃を待っていた。 戦旗に商業繁栄と、一大産業である鉄鋼を表す麦と剣を交差させた紋章を刺繍したロスーキ都市国家群の騎士団は、 今、侮れない敵≠ニ相対していた。 敵の数はおよそ千五百から二千。 対するロスーキ側は傭兵団を含めると四万を超える大軍で、しかも現在敵を目の前の高知に追いつめ包囲することに成功している。 だがそれは安心できる要素にはならないことを上級の騎士らは理解していた。 むしろ、相手の指揮官は四日前の開戦直後の混乱の中、よくここまで有利に事を運んだものだとさえ思う。 しかし、既に敵は最も重要であるはずの補給を絶たれ、大きな脱出作戦に出る様子もない。 静まりかえった高地は、いつものように優しく空の下に寝そべっている。 頂上までの高さは二百メートル前後、大小十数個の丘が点在する、最寄りの都市国家群国境線から八十キロ程度の場所だった。
「静かでございますね」 軽甲冑に身を包み、羽根飾りのついたヘルムを被った纏った一人の少女が言った。 少女の前にいる一人の青年に対して向けられたものだったが、青年は聞こえているのかいないのか、反応はない。 彼女の目の前で遠見眼鏡という珍しい道具で高地で観察する男は、少女と違い鎧や武器の類は身につけていなかった。 法衣のようにも見えるゆったりとした服の背には唯一、ロスーキの名家として有名な、豪奢なユニコーンをあしらった家紋が輝いている。 「……あーあ。一世一代の大合戦に立ち会えると勇んでたんですけどね」 少女が拗ねたように呟く。 まだ二十歳を過ぎていないであろう、純粋さが分かる真っ直ぐな瞳を、自分がまたがっている愛鳥≠ノ向け、あくびをするそれをそっと撫でている。 彼らはこの地方で馬よりも強く賢いため重宝されるプレリュト≠ニ呼ばれる藍色の羽毛を持つ地鳥にまたがっていた。 馬同様に貴重な機動力であり、軍でも騎士階級でなければ乗ることはあまりできない。 このロスーキに古くから伝わるある種の迷信で、 蒼い羽毛を持つプレリュトは幸運を司る神の使いであるというものがあり、馬よりもプレリュトに乗ることがロスーキ騎士のステータスでもあった。 彼らは立派な装飾の施されたそ
「この戦にそんな華やかさはないと思うな」 初めて男が口を開いた。 自分のぼやきを聞いてくれていたことに少女は驚き、思わず身を固くする。 この軍師は、巷では腰抜けの放蕩息子呼ばわりされているものの、時として思わぬ鋭さを発揮することがある。 名家の出でなければこんな高位に就くことはなかったというのが、世間一般の評価で、 自分のような没落してから商人のようになってしまった家の出の騎士が護衛に任命される時点で、その評価は正しいかのように思っていた。 だが護衛の任に就いてまだ一ヶ月が過ぎ、このアイギス・クレルハーンという若者については、何一つ分からないということだけしか分からなかった。 一日中詩を詠んでいるかと思えば、身なりを汚くして平民を装い町中に繰り出すという無茶な性格かと思いきや、 この高地に敵が逃げ込むと見越して包囲の準備をさせるという怜悧さも見せた。 護衛しようにも、今のように所在が分かっているのは稀なことで、自分はいつ任を解かれてしまうか気が気でなかった。 「ひょっとしてウェリカは前線に出たいのかな?」 唐突に発せられた質問に、ウェリカは最初戸惑った。 滅多に表情を変えず、いつも不機嫌なのか無気力なのかよく分からない顔をしているアイギスの問いは、いつも簡潔でいつも唐突だ。 「私の任はアイギス様の護衛でございます。戦列に加われないのは少々騎士として口惜しいですが……」 彼女は正直に答えることにした。 一ヶ月で分かったことがもう一つだけあった。 この軍師は階級や身分をあまり気にしない。 こんな答えを普通の軍師に自分のような平騎士が言えば最悪不敬罪で絞首刑だろうが、彼なら平然と言える。 悪い人ではない。 あ、なんだ、結構あたしこの人のこと分かったんじゃない。 ウェリカはそう考えて、自分がそこまで無能ではないことに気付いた。
「見るといい」 「え?」 差し出された遠見眼鏡に驚く彼女だったが、アイギスの視線の先に味方らしき人影が見えたので慌てて手に取る。 以前何度かアイギスに貸してもらい扱い方は分かっていたので、すぐに倍率を調節して人影を見つける。 どうやら命知らずな傭兵の斥候のようだ。 三人が高地に向かい、膝まである雑草をうっとうしそうに掻き分けながら歩いている。 彼女は高地に視界を転じるが、相変わらず敵の姿はどこにも確認できない。 完全に包囲をしているため、敵がどこかへ逃亡したというはずはないが、 まるで無人のように静まりかえっているのを見る限り、 斥候の軽い足取り同様に彼女も敵がもしいたとしても、 ただ戦意を失って隠れ震えているのではないのかと愉快な想像をしてしまう。 聞いたところによると今包囲している敵≠フほとんどは、この世界で行き場のない卑しい異種族の兵士の混成軍団らしい。 そんな連中の士気など、恐れるに値しない。 ニホン≠ヘ戦力の消耗が激しく、もうそんな連中に頼るまでになっている。 今こそ、この大陸を帝国でも異世界人でもない我らの手に取り戻す時。 レコンキスタ(再征服)の時だ。 彼女は偉大な歴史の一歩に立ち会っているのだと胸に熱いものが溢れてくるのを感じた。 彼女は剣で草を払いながら、何か冗談を言っているのか笑顔を見せる斥候の傭兵達に思わず苦笑した。 ああ、早くこの手で武勲を立てたい。こんな腰抜けの蛮族兵相手の戦ではなく、帝国を追い出した異世界の強兵と一戦を交えるのだ。 こんな所で残党狩りなどしている場合ではないはずだ。
そう思った瞬間だった。 高地の中腹の数カ所の茂みで、何か≠ェ小さく光った。 そして同時に剣で草を掻き分けていた傭兵達が、突然血飛沫を上げて地面に倒れた。 彼女はいったい何が起こったのかすぐには理解できなかった。 少しして、何かを打ち鳴らしたような重々しい音が残響を伴って聞こえてくる。 その音を境に、また高地に風音しかない静寂が訪れた。 倒れた傭兵達の中に動く者は誰もいない。全員が即死したようだった。 彼女はしばし息をするのも忘れ、その光景をただ凝視していた。 敵の姿も気配も、何もなかった。だが、彼らは何らかの攻撃≠受け、死んだ。 どうやったらこんな現象が起こりうるのか、彼女にはまるで分からない。 戦争というのは、雄々しく剣や槍を振り上げ、戦の神官が闘いの歌を朗々と唱い、勇敢なる戦士達が互いの誇りと命をかけて戦う場。 そういったもののはずだ。 だが、今彼女の前に起こったことは、彼女の価値観でいう戦争ではない。 遠見眼鏡越しに、名誉も誇りも存在しない、ただ乾いた死≠ェ突然現れた、抗いようのない空虚な世界が広がっている。 こんなことがあっていいはずが……
自分がこんな場所で、こんな状況におかれているのは、きっと罰だからだ。 柴田はそう思って薄暗いトーチカの中で一人、肩を抱いた。 他の隊員は高地の合間に流れる川に飲料水を確保に行ってしまっているため、今この狭いトーチカには柴田しかいない。 外からは巧みに偽装されて見えないであろうここから、 不気味に麓を見下ろしている六二式機関銃を横に、柴田は先刻起こったことを思い出す。 敵の斥候が、無警戒に阻止限界線を超え、狙撃された。 柴田は心のどこかが麻痺しているのか、人が死ぬことへの人並みの恐怖心や嫌悪感は覚えなかった。 ただ、人の命が消えるのは随分と呆気ないのだな、と思った。 柴田は三十五年自衛隊に勤めておきながら、今更銃火器の持つ無機質な殺傷能力を実感した。 無理もない。 業務隊一筋で、年次射撃以外は銃に触る機会は皆無に等しかったのだ。 今回この部隊への志願が認められたのは、奇跡に近い。 自分は員数合わせに過ぎない。 それでもここへ来たのは、やはり心のどこかであえて人生を全うする必要を感じなくなったからだろう。 抜け殻だ。 自分は抜け殻だ。 朽ちていくのを待つだけの、空っぽの肉体だ。 人間に備わっている最低限の欲望すら煩わしい。 精神科にかかったとき、大切な人を立て続けに亡くしたことによるストレスが原因だと診断され、薬の処方やメンタルケアを受けたが、 そんなもので癒されるものではなかった。
苦しいわけではない。 憎いのだ。自分自身が。夫として、父親として、何一つ義務を果たしていなかった自分が。 やるべきことが分かったとき、既にそれはできないことになってしまっていた。 もう全ては取り返しがつかない。 あの撃たれて死んだ敵兵のように、もう二度と死んだ人間は還ってこない。 喪失感に、傍に立てかけている実弾の入った六四式小銃が不意に目に留まった。 今なら、全てを終わらせることができる。 薬物の禁断症状にも似た感覚が身体を駆けめぐった。 銃なら、引き金を引くだけだ。今の自分には便利な機械ではないか。 囁く誘惑に、彼はそっと小銃を手に取った。 さあ、やるんだ。やってみる価値はある。 自分でそう言い聞かせるが、何かが心の中でそれを咎めた。 罪悪感でも、怖じ気づいたわけでもない。 ただ、ここに戻ってくる連中のことが脳裏をよぎった。 ……俺が自殺なんかしたら、あの子達は悲しむのかな? そう思い、安全装置を解除する切り替え軸部を指先でいじりながら、柴田は一つため息をつく。 それに、分隊長の自分が自殺したとあっては、純粋で生真面目な彼らのことだ、きっと自分達を責めてしまうだろう。 そういえば遺書も書いてない。ここで死んで、彼らにあらぬ嫌疑がかけられでもしたら事だ。 憂いなく死ぬというのは、意外と難しい。 そう考えていた時だった。
「おーみずーわぅー!」 ガラガラと幾つもの水筒を紐で結んで首にかけた少年がトーチカに駆け込んできた。 彼の尻でふりふりと尻尾が揺れるのが目に入った。 「馬鹿、静かにせぬか!」 「お主もな」 続いて入ってくる数名の隊員の姿。 全員、耳が尖っていたり、肌が褐色であったり、 純日本人は柴田一人だけだった。 「シバタ曹長。先刻、銃声が聞こえましたが……」 まだ幼さを残す顔をしているが、どこか落ち着いた雰囲気のダークエルフ隊員が柴田に尋ねた。 柴田は特に隠そうとも思わず、すぐに答える。 「敵の斥候を撃ち殺したんだ」 隊員らの表情に緊張がみなぎった。 きっと、これが正常な感情なのだろな、と柴田は思った。
「近々、本格的な戦闘になりますね」 ダークエルフ隊員、ルールカが呟いた。 柴田は少し後悔した。 考えてみれば、戦闘になればこの隊員らを分隊長として指揮しなければならない。 自分が死ぬ分は構わないが、彼らの命まで預かることを思うと、気が重かった。 分隊長。 柴田は外人志願者部隊の基幹隊員の不足があったために、事務職種であったにもかかわらずここに来ることができた。 自衛官とて家族がいる。危険地帯に行きたくないのは誰だって同じだった。 柴田は願い出た時点で、すぐに受理された。 そして、一連の非常事態に際して予定よりも早く転属し、フェリーの船内でこの分隊の指揮の任を命じられた。 やったことがないわけではないが、戦闘分隊の指揮など素人に毛が生えた程度でしかない自分には、重過ぎる。 「ドワーフの連中のおかげで、最低限必要な陣地の構築は終わっているのが、せめてもの救いか……」 はっとするような美青年のエルフ隊員、セティスが呟いた。 この高地一帯に布陣してから、拠点防衛戦の準備に直ちに取りかかった外人志願者部隊は、大地の民であり、多くが優れた鉱夫であるドワーフ族の隊員が中心となってトーチカの構築を突貫作業で進めた結果、丘の上などの機銃陣地や狙撃陣地の構築はほぼ完了していた。 柴田はドワーフを始め、異種族隊員らのタフさには驚かされっぱなしだった。 エルフやダークエルフは力仕事には向かないものの、集中力と忍耐強さは全員がまさにレンジャー並だ。 夜間、その笹の葉のような耳でどんな些細な物音も聞き逃さない。 味方でいてくれることは非常に心強いと純粋に思う。
しかし、それでも今の状況は楽観できるものではない。 防御陣地はあるものの、圧倒的に武器・弾薬が不足していた。 開戦の混乱の中、車輌の多くは放棄してきたし、かき集めるだけかき集めてきたものの、人力で運べる物資の量はたかがしれている。 まともに戦えば、一会戦で弾は切れる。 そのため、現在も陣地を後方に構築し続けており、持ちこたえられそうにない場合は前線の陣地を放棄しそこへ撤退しゲリラ戦を続けるというのが今のところの方針だった。 弾もない状態で戦闘が続けられるものかと思ったが、この異種族部隊はそうでもない。魔法や暗殺術に長けた隊員や、敵から奪った剣や槍さえあればそのまま戦える元傭兵なども大勢いる。 だがそうなったときは、数に劣るこちらはやはり敗色は濃いだろう。 友軍は遙か彼方、車輌なら二日、徒歩なら一週間以上はかかる距離にある港湾都市だ。 しかも、ヘリはほとんど新興都市国家群の方面に回されているため、こちらへ補給や脱出のために飛来してくる可能性は限りなくゼロに近い。 柴田は少し不思議な気分になった。 これはつまり、見捨てられたということではないか、と。 二千人もの人間の命が、放っておけばこの世から消えてしまうにも関わらず、誰も助けにはこない。 上層部で誰かが発した、仕方がない、という一言で、命の行方が決まってしまったのだ。 孤独。 死を目前に、自分が見捨てらるという状況は、自分には無関係だと思っていた。 これが戦争なのだ。 派手な戦闘や屍などの具体的な形ではない、人間の命が限りなく安くなってしまう状態。それこそが戦争の本性なのだ。 本当には命に平等な価値などないのかもしれない。 生まれた場所と、その時代によって変化があるだけだ。 きっと、自分達二千人の命が失われ、数十年後、なんて悲惨な戦争だったのでしょうと嘆かれるのだ。 人類はそうして、平和と戦争の狭間を行ったり来たりしているのではないか。 柴田は不意に、出会った頃の妻の顔を思い出した。
人間ってさ、楽園を夢見ていつも失敗するんだ。何百年何千年も前から ……そうだな、きっとそうだ。京香。 「分隊長? どうしたわう?」 気が付くと、目の前に不安そうにこちらを見つめる少年の顔があった。 すぴすぴと鼻をひくつかせ、自分を心配しているようだった。 彼を見た柴田は、どうしていいのか分からなかった。 こんなに、真っ直ぐに誰かに見つめられたのは、いったい何十年ぶりだろうか。 少年、レプ二等陸士は、底なしの純粋さを持つ円らな瞳で、 こちらの心の奥底にある何かを見透かしているような気がして、柴田は思わず目を逸らした。 ややあって柴田はぎこちない笑みで首を振った。 「いや、なに。怖くてね」 言ってしまってから、これは指揮官としてまずかったのでは後悔した。 咄嗟に何かを言うという生活をしていなかったことが、今更ながら悔やまれる。 トーチカ内の部下達が、案の定静まりかえった。 「そうですね」 だが意外にも、静かだが同意を示す隊員がいた。 ルールカだった。
「過酷な状況下で求められるのは、勇気ではなく慎重さです。恐怖は呑み込まれなければ、人を適度に慎重にさせてくれますから……」 部下の何人かが、そういう意味だったのかとはっとした表情を浮かべ、感心したような目で自分を見つめた。 そんな深い意味で言ったつもりはなかったのだが、柴田はそう思ってくれているのならそれでいいと曖昧な相槌をうった。 柴田は彼らと出会ってから、いつも不思議に思う。 彼らは、この状況下でもまるで諦めていない。 それどころか、士気は高く、敵の襲来を今か今かと待ち望んでいるようにさえ見える。 怖くないのだろうか。 このルールカというダークエルフの若者は実戦経験者らしいし、そういった感覚が麻痺しているのかもしれない。 部下達は、互いに頷きあい、自信に満ちた表情で高地の下の敵陣を睨んだ。 彼らを自分達の立場も知らない愚か者だとは柴田には思えなかった。 彼らは、自分と違って、満たされている。 彼らには何かしら信じる未来があるのだ。 羨望と、微かな自分への劣等感に、柴田は軽くため息をついた。 「なんだ、あれは?」 部下の一人の声を聞き、柴田は振り向いて下界を見た。 敵陣から白旗を掲げた一団が、ゆっくりとこちらへ歩いてきていた。 「降伏わう?」 「愚か者。軍使だ」 レプの無邪気な呟きに、エルフ隊員のセティスがぶっきらぼうに言った。
ウェリカは緊張のあまり心臓がはち切れそうなほど高鳴っていた。 斥候隊が全滅してからこの軍師が言い出したことに、やはり命をかけてでも反対すべきだったと思う。 軍師自ら降伏勧告だなんて、馬鹿げている。 あの斥候隊の二の舞になったらどうするつもりなのだろう。 その当初の悪夢のような予想は幸いにも外れたが、今はまた別の恐怖にウェリカは縮み上がっていた。 自分はこんなにも腰抜けだったのか、と彼女は自分の小心さを知って自分で自分の首を跳ねたい気分だった。 ……こんな、こんな、ニホン軍の将軍達と高地の中腹で相対しているというだけで。 「ロスーキ軍を代表して参りました。軍師、アイギス・クレルハーンと申します」 ウェリカはこの軍師の評価を改めた。 どうして彼はこんなにも堂々としていられるのだろう。 まるで草原の妖精のように、草の合間から湧き出るように現れ、あっという間に囲まれた今の状況と、 目の前の異形のニホン兵達の姿に、自分は錯乱して剣を抜いて挑みかかってしまいたい衝動に駆られているというのに。 殺気に満ちたニホン兵の姿は、まるで野蛮人のようだった。 緑や茶色のまだら模様の服で、草木を身体中に身につけ、顔を緑色や茶色に塗りたくっており、 手には斥候隊の命を奪ったであろう、異世界の恐るべき武器ジュウ≠ニいう鉄の棒を持っている。 噂で聞いていた以上の異様さだった。
「陸上自衛隊大陸特別方面隊、第一混成戦闘団、二等陸佐、須田だ」 一人だけ、草を身体に巻き付けていない中年の男が歩み出てきて、そう名乗った。 長身で、引き締まった体つきをした男だった。 戦闘で負傷したのか、左目を包帯で覆っており、その上に黒いベレーを載せている。 ベレーにはサクラ≠ニ呼ばれる、ニホンの花をあしらった紋章が刺繍されていた。 「お会いできて光栄です。スダ将軍」 アイギスは彼に歩み寄ると、手を差し出した。 「用件は?」 スダというニホン軍の将軍は厳しい表情のまま、その手を見ようともせずに一言だけ口にした。 アイギスは苦笑とも、不敵な笑みともとれる微笑を返し、短く、しかしはっきりと言った。 「降伏してください」 スダは表情を変えなかった。 「断る」 「どうしてもですか?」 「ああ」 その場をしばしの沈黙が支配した。
ウェリカはすぐにでも剣の柄に手をやれるように身構えた。 降伏を拒否したということは、このまま殺されるか、最悪捕虜にされる恐れがある。大抵の場合、敵への見せしめとして吊し上げられるのだ。 帝国軍はそうしなかったことはないくらいだ。 アイギスが倒れたり虜囚となったところで、軍師の換えはいないわけではないから問題はないものの、だからといって許容できるものではない。 スダはアイギスを射殺さんばかりの視線を放ちながら、おもむろに口を開いた。 「一つ聞かせてもらいたい」 「どうぞ」 「何故ここへ来た?」 アイギスは間をおかずに答える。 「降伏してくれるなら、これ以上兵を失わずに済みます。私は四万の兵の命を預かっている。その命の責任は、重い」 ウェリカはハッとした顔でアイギスの横顔を見つめた。 彼が常々口にしていることを思い出したのだ。 軍師の仕事は、敵を殲滅することではない。軍師の仕事は、いかに味方の犠牲を少なくして達成目標を果たすかにある。 ここへ来る前の軍議で各将軍から猛反対を受けながらも、頑なに譲らなかった彼は、その信念を貫いていたのだ。 自らの命を危険にさらしてまで、彼は……。 「あなたも分かっているはずだ。補給は絶たれ、援軍が来る予定もない。包囲されてはもう終わりです」 アイギスはスダに毅然とした態度で言った。 ウェリカはその姿に敬服する思いだったが、スダは厳しい表情の中に若干の怒りを滲ませた。 「あなたは今、兵の命が大切だと言った。あなたは敵だが、それには同感だ。 だが、私はもう二百の部下を失っている。 しかも、騙し討ちでだ。そんなことをする連中に降伏し、部下の命が保障されるとは考えられん。 よって、部下の命を守るには、徹底抗戦しかない。そう判断した」
アイギスが目を細め、冷たい表情を浮かべる。 「全滅しますよ。間違いなく」 「やれるものならやってみろ。そちらもただではすまんぞ」 そう言い放つと、スダは目配せして部下に包囲を解かせた。 ウェリカは意外に感じた。どうやら自分らを無事に帰すつもりらしい。 「私を人質にしようとは?」 「あなたならそうするかね?」 「……徹底抗戦するなら、少しでも敵に損害を与えようと思います」 スダが初めて、軽く笑った。 「卑怯な連中に大した戦果も期待できんのに卑怯な手段で応じては、部隊の名誉が汚れる。 私は部下の生命だけではなく、名誉も預かっている。それを守るのも務めだ」 「……そうですか」 初めてアイギスが、悲しげな表情を浮かべたのを、彼女はどう受け取るべきか分からなかった。 高地をあとにしながら、アイギスの後ろを歩くウェリカは、そっと彼に疑問を投げかけた。
「アイギス様……」 「なんだい」 「なぜ、あの時あのような悲しげな顔をなされていたんです?」 アイギスが顔だけ彼女に向け、彼女の不安げな顔を一瞥した。 彼は立ち止まり、高地を寂しげに眺めた。 「ウェリカ、君はニホンの兵士がどう見えた?」 彼女は予想外な質問に戸惑ったが、正直な感想を漏らすことにした。 彼に嘘をついても始まらないし、彼の問いに無意味なものがないことを、彼女はよく知っていた。 「……汚らしい服装で、野蛮人のように見えました」 「そうか」 そうだろうな、と続けて呟いてアイギスは苦笑した。 ウェリカは彼の言わんとしていることが理解できず、聞き返す。 「ではアイギス様はどう思われたんですか?」 「……高度に訓練され、洗練された軍人達に見えたよ」 ウェリカは唖然とした。 敵に対してそんな感情を抱くというのが彼女の理解の範疇を超えていたのだ。
彼女は、ニホンは恐ろしい兵器を手に帝国を追い出した国ではあるが、それに対して敬意を抱いたことなど一度もなかった。 ニホンは武力と引き替えに自分達の食糧や資源を搾取する、帝国より若干マシな程度の侵略者でしかない。 帝国の脅威が去り、ニホンも疲弊している今、この大陸を自分達の手に取り返すべきだ。 それがロスーキでの一般的な人間の価値観だった。 それに加えて彼女は落ちぶれているとはいえ騎士であり、 騎士道精神を持たないニホン兵など、同じ武人として考えることはできないといった反感もあった。 正々堂々と勝負を挑まず、隠れて遠距離からジュウ≠ナ狙い撃つなど、何と卑怯な連中なのだという怒りさえある。 だが、アイギスはそれを全く意に介さず、ニホン兵を洗練された軍人と評した。 確かに、彼らは自分達を捕らえようとはしなかったが、彼女はニホン兵のあの異様な格好にばかり意識が集中してしまい、 野蛮人であるという認識ばかりが一人歩きしてしまうのだ。 野蛮人から我らの地を取り返せ、そのスローガンはロスーキ人に、いやこの大陸に住む人々全てに共感されるはずだ。 だが彼はそうではないようだった。 「彼らと、敵同士で出会わなければならなかったことは、とても悲劇的なことだと思うんだ……。 時期尚早過ぎた。ニホン人が我々を蔑ろにしているのは確かだけれど、交渉の余地はあったはずだろうに」 アイギスの言うことは、ウェリカにとっては祖国への裏切りのように聞こえた。
憎むべき敵に対して、解決の糸口があったはず? おそらく、相手がアイギスでなければ、彼女は剣を抜いて相手の首を跳ねていただろう。 大陸で日本が犯した過ちは、日本という国を理解してもらおうと動かなかったことだった。 日本人は無意識のうちに、過去の戦争の教訓とも恐怖ともつかぬ思いから、異世界の人々にあまり歩み寄ろうとしなかった。 派遣されてきた少数の外務省職員や、自衛隊、資源採掘などの民間エンジニアに関わる一部の政府の人間しか現実の日本人を知らず、 当の日本人も危険であるという理由や、日本人の気質か、積極的に自己を主張し理解してもらうという感覚に乏しかった。 政府主導で日本を知ってもらうということをやれば、 一歩間違えばかつての皇民化政策≠セと本国で問題になりそうだという役人根性からくる責任回避の感覚もあったのかもしれない。 何より、日本にとっての最優先事項は自国のライフラインの確保に他ならず、 他国の人間からどう思われようがそれは二の次の問題でしかなかったのだ。 結果的にそれは悲劇を生んだ。誰にも予想のできない形で。 この世界の人間の多くが、日本人に対して無知と無理解による誤解と偏見を持ってしまったのだ。 帝国という重圧から解放され、大陸の人々に芽生えた日本への感情は、圧政から開放してもらったという感謝の意ではなく、 恐ろしい武力を持つ第二の支配者が現れたという潜在的な恐怖心だったのだ。
帝国と違い、恐怖による支配など当然だがしていなかった日本は、思わぬ形で刃を向けられる結果になった。 今の自分達には自由と力がある。今なら支配者を打倒できるのだ。 皮肉なことに、日本人は悪魔のような支配者で、自分達から搾取しているという情報を流したのは、他ならぬ反帝国陣営の権力者達だった。 帝国という圧政から解放され、自由を手にした民衆は、自国の新政権に期待を寄せた。 だが、権力者の多くは利権に群がるばかりで、多くの民衆は帝国支配と変わらないと不満を募らせたのだ。 その不満のはけ口が必要だった。 日本の存在はそれにうってつけだったのだ。 今の自分達が貧しく苦しい原因は、ニホンにある。ニホンは我々から食糧と資源を搾取しているのだ、と。 あとは雪だるま式に誤ったデマが流行していく。 この異世界の大陸には情報化社会のように正しい情報を得る手段はなく、誤った情報の真偽など確かめようがない。 反日思想に染まった民衆や国家が増えた結果、今回の新興国家群とロスーキの宣戦布告は起こったのである。 日本人は、あまりにも大陸の人々を知らず、知ろうとせず、そして大陸の人々も日本人を知らず、知ろうとしなかった。 疑心暗鬼と集団心理の末に、誰が加害者で誰が被害者なのかも分からずに戦争は起きた
「無知と無理解、無関心と無気力は、結果的に多くの不幸を生む。今回もそうだろう……」 ウェリカは思わず心の中に生まれた疑念を呟いた。 「アイギス様。あなたはニホンに……」 「僕は軍師だ。与えられた任務は達成する。勘違いしないでくれ」 今まで感じたことのない鋭い声に、彼女は思わず言葉を呑み込んだ。 ウェリカは彼を信じたかった。 理由は説明しにくいが、彼は今まで出会ってきた人物の中で最も、理解不能で、 そして、自分にはとても見ることのできない真実が見えているように感じるのだ。 しかし、自分は騎士である。あのニホン兵を擁護するようなことを言う人間を、立場からも感情からも容赦できない。 「こんなことを言うのはね……」 そんなウェリカの心中を見透かしたかのように、アイギスは珍しく微笑を浮かべた。 「相手が君だからだよ」 これだから彼はずるい、とウェリカは思った。 きっと、大丈夫だ。 いや、大丈夫でなくとも、自分は彼についていくかもしれない。 信じると決めた。 ウェリカは、アイギスの見ているものと同じものが、彼の見る真実≠ェ見えないかと、再び高地を振り返った。 相変わらず静まりかえった高地は、 人間の罪深い行いが自分の上で繰り広げられようとしているなど、まるで分かっていないかのように、 微風に草を揺らせていた。
夢を見た。 いきなり殴られる夢だ。 強烈な鉄拳をくらい吹っ飛んだらしく、仰け反った時によく晴れた空が見えた。 課業時間外なのか、空はもう朱に染まろうとしていた。 「立て。もっぺん言ってみろ」 野太い男の声が朦朧とする意識の中に入り込んでくる。 口の端の血を拭いながら起きあがると、 そこにはよくアイロンのかかったパリパリの深緑の作業服姿の、逞しい陸士長が仁王立ちしていた。 隊舎の屋上。 ぺっと血を吐いた時、二等陸士の階級章が自分の肩に粗く縫いつけられているのが目に入る。 三十五年前の、新隊員だった頃の自分だった。 「もう、山下を……自分のバディを……殴らないでください」 言った瞬間、今度は腹に蹴りがめり込んでいた。 嘔吐しそうになるのを堪え、屋上の地面にうずくまる。 「いい度胸だ」 陸士長がせせら笑う。 「ヒーローごっこか?」 襟首をひっ掴まれ、無理矢理立たされると、今度はパンチが繰り出された。 歯が折れかける嫌な音が口の中でするが、それをかみ殺し、不敵に笑う陸士長を睨み付けた。 一瞬士長が意外そうな顔をし、ややあって今度は大きく笑った。 そして笑いながら、自分を地面にものすごい力でねじ伏せる。
「靴を舐めろ。今ならそれで許してやる」 ……こいつ、狂ってる。 その時柴田は本気でこの陸士長を殺してやろうかと思った。 憎しみや恐怖ではなく、それが班のみんなのためになると思ったのだ。 入隊してから、この助教の受け持ちになったのが自分を含め班員十二名の運の尽きだった。 最古参の陸士長。教育訓練にかこつけて病院送りにした新隊員の数は両手両足の数では足りないと噂の輩だ。 バディの山下は九州のヤクザの実家から逃れたくて上京してきたはいいものの、食うに困って入隊した訳有りの隊員の典型のような奴だった。 そのことを皆にひた隠しにしていたが、唯一、バディの自分にだけは打ち明けてくれた。 山下はヤクザの息子になど見えない優しい奴だった。 自分同様に、あまり人に話したくない理由で入隊した者同士という妙な連帯感もあったのか、 自分と山下は何をするにも一緒という関係になっていった。 だが山下には一つ決定的な欠点があった。 喘息が持病だったのだ。 ある日、教練中に発作が起き、衛生隊に担ぎ込まれる騒ぎがあった。 それが災厄の始まりだった。この狂った陸士長に目をつけられてしまったのだ。 山下だけ、執拗なまでに指導の名の下に鉄拳制裁を受けた。 日を追うにつれやつれ、正常な顔つきでなくなっていく山下を、自分は放っておけなかった。 その結果、こんなことになってしまった。 ……馬鹿だ、俺は。 今まで、誰も信じなかった自分が、先々有益になりそうでもないのに人を助けようとしている。 柴田は歯を食いしばった。 ……でも山下だけだったんだ。 孤児の施設育ちで、生まれてからずっと一人で生きてきた自分の名前に、 シバっちゃん、と愛称をつけてくれたのは。
冗談じゃない。誰がお前みたいな士長になるもんか。 そう思いながら、柴田は意識を失った。 後で見ることになるであろう山下の満面の笑顔が脳裏に浮かぶ。 些細なことでもやり遂げた自分を、初めて自分で褒めてやっているような気がした。 ああ、そうだ。 この記憶は、自分が最初で最後の意地をはり通した時のものだ。 なんで、こんな幸せとはほど遠い、いや、むしろ嫌なことばかりだった時代のことを思い出すのか、分かった。 これはまだ自分が、単純な世界に生きていたときなのだ。 明日は未来と同じ意味だったときだなのだ。 シバっちゃん……こん、ほたぼけが…… 馬鹿、泣くなよ……。おまえ九州男児だろ すまん。すまんシバっちゃん……俺ぁ、俺ぁ一生忘れんけんな…… なあ……山ちゃん…… ん? 俺とお前は、似たもの同士だなぁ…… ……ああ、そうやな。似ちょるもん同士や。俺とシバッちゃんは、似たもの同士 シバっちゃん…… 柴田くん 柴田
「シバタ曹長?」 誰かが呼ぶ声に、柴田ははっと目を覚ました。 一瞬、目を開けても暗いままの視界に、まだ夢を見ているのかと思ったが、 すぐに自分が光の一切ない夜のトーチカにいるということを思い出す。 「あ、うん……?」 居眠りしてしまったのか、しまった。 柴田は申し訳なく思いながら、自分を起こした部下の顔を闇の中に探した。 微かな月明かりに、二つの光る犬のような瞳が見えた。 思わずぎょっとした柴田だったが、すぐにその光る瞳に見覚えがあるのに気付いた。 レプ二士か。 確か、自分と同じ時間に警戒時間が当たっていた。指揮官が寝ていて、思わず起こしたのだろう。無理もない。 「シバタ曹長、うなされてたわぅ」 近づいてきたレプの輪郭がおぼろげだが月明かりに浮かんだ。 心配そうにこちらを覗き込んでいる。 柴田は会ってから今まで、この少年の裏表のなさには呆れと好感を抱いていた。 心のどこかで、他界した娘と重ね合わせている部分があるのかもしれない。 それ故に、じっと見つめられると目を逸らすしかなくなる。 まるで娘が、自分を無邪気な瞳で責めているような錯覚に取り憑かれるのだ。
「そうか?」 「何か怖いことがあったわぅ?」 本当に裏表のない少年だ。心に思ったことを隠したり我慢することがない。 聞かないで欲しいことだったが、不思議なことに柴田は彼には正直に話してもいいような気持ちになった。 人が自分のことを知られるのを恐れるのは、 相手が自分のことを上辺の表情とは裏腹に蔑んだり嫌悪したりしないだろうかという恐れが生まれるからだ。 その点、この少年はそういった負の感情とは無縁だった。 「いや何。昔のことを思い出してな……」 「むかしのこと?」 首を傾げるレプの顔がおかしくて、柴田は苦笑した。 「ちょうど君のような新隊員だった頃だ」 「教育隊?」 「そう。教育隊の頃のことだ」 柴田はレプが教育隊という言葉を口にした時、笑顔の後に一瞬、悲しみの表情を浮かべたことに疑問を感じた。 そういえば、彼らは教育隊を卒業間近にここへ派遣されてきたらしい。 悲しそうな表情を浮かべるなど、もしかして教育隊で酷い差別でも受けたのだろうか。 柴田自身は、異種族隊員について肯定も否定もしない。ただ無関心なだけだ。 柴田は家族を失って以来、全てにおいて無関心だった。
彼が命をかけ、絶対に失いたくない存在は唯一家族であり、それのない世界など、異世界であろうが意味を成さない。 極端にいえば、柴田は日本がどうなろうが知ったことではなかった。 無関心ゆえに、異種族隊員らが日本のためにこうして戦おうとする理由が疑問ではあるが、あえて知ろうとも思わない。 だがこの少年については枯れた柴田の心の中でも、ほんの少しだけ湧き出る好奇心があった。 フェリーで、マーメイドが物珍しそうに海面から顔を見せるのを大はしゃぎで指さしていたこの優しい少年が、なぜ自衛隊に志願したのか。 もしかしたら、自衛隊に志願すれば難民として保護されている家族の待遇がより改善されるというのは本当だったのかもしれない。 それを思うと、柴田は胸が痛んだ。 仕方がなかったのだな。 昔の自分のように…… 「君は、教育隊は楽しかったかい?」 柴田は自分でも珍しいと思える、自分から他人への質問をしていた。 「とっても楽しかったわぅ!」 ぱっとレプの顔が華やいだ。 柴田は少し安心した。どうやら教育隊は彼にとって悪い場所ではなかったようだ。 「……でも」 「でも?」 さっきと同じ暗い表情を浮かべたレプに、柴田は思わず聞き返す。 レプは狭いトーチカの中で、まるで寒いかのように両膝を抱いてぽつりと呟いた。
「バディと一緒に、卒業したかった……」 柴田は起きる前にみていた夢が脳裏を過ぎった。 偶然だろうか。 いや、偶然に違いない。自衛官なら誰でも教育隊は経験するのだ。バディが話題に上るのも珍しいことではない。 柴田は夢のことを頭の片隅に追いやると、今度は意外なことに思い至った。 確か異種族隊員のバディは日本人の新隊員だったはずだ。 文化の違いや意識の差からうまくいっていないという噂を耳にしたことがあったが、彼の場合はどうやら違うようだ。 「君のバディは、どんな奴だった?」 いつの間にか、頭の片隅に追いやったはずの夢の中の、かつてのバディ、あの山下の顔が浮かんで離れなくなっていた。 思えば、あの若かった時代は、辛い思い出の中に、決して忘れたくない幸せな思いが隠されていたのかしれない。 これはきっと、人生の意味を失い、ただ死を待つだけの無為な日々を送る自分の中で、風雨にさらされ、 無駄な記憶が削げ落ちていき、尊い思い出が剥き出しにされているからだろう。 バディ、部隊という概念の最小単位。好むと好まざるとに関わらず運命を共にすることを義務づけられた、二人の男達。 山下がまさにそうだった。 山下だけを苦しませてはいけない。 あいつは他人だ。自分には関係がない。そう思って関係を切り離そうとしても、切り離せないのだ。 今の自分は奴がいなければいないし、奴も自分がいなければやっていけなかった。 そこには一切の打算も妥協も馴れ合いもない、どこか軍隊的な気味が悪いくらいの、ただ純粋な絆があった。 日本人でなくとも、それは同じことなのだと思うと、柴田は無性にレプと話したくなった。 誰かと関わりを積極的に持ちたいなど、いつぶりだっただろうか。 それが、共感という感覚だと、柴田は気付かなかった。
「……!」 柴田がレプのいつもどおりの景気の良い答えを期待していると、レプの顔にはいつの間にか笑みが消えていた。 柴田がその様子に疑問を抱くと同時に、レプは鼻を小さく鳴らして何かの匂いを嗅ぎ取ろうとしていた。 まるで家庭のプロパンガス漏れでも気付いたかのような様子に、柴田は彼が何をしているのかまるで見当がつかなかった。 当然、このトーチカの中には、そして周囲のどこにもガスや異臭を放つものも存在しない。 柴田が声をかけようとした瞬間、レプがトーチカの外の暗闇を見つめ、独り言のようにぽつりと呟いた。 「……たくさん人間の匂いがするわぅ」 「え?」 一体彼が何を言っているのか理解できず、怪訝な表情を浮かべると、遠くで何か気の抜けた音がした。 以前聞いたことのある、照明弾を打ち上げた時の音だと気付き、柴田も外に目をやった。 外の暗闇は月明かりだけでは払拭されることなく、空に星々がなければ上下感覚さえ曖昧に思えるであろう黒い世界を広げていた。 敵の気配など、何一つ……。 そう思った刹那、照明弾が弾け、白い光が夜空から高地全体をなめ回した。 そして柴田は、ほんの二十メートル先にいる人間達と、目が合った。 まるで忍者のような黒装束を纏い、口元も暗い色の布で覆っている、数は百人は下らない連中だった。 腰にはクナイのようなダガーを数本吊り下げ、刃も黒く塗ってあるのか、照明弾の光にも白刃と輝いてはいない。 この世界にどんな連中がいるのかなど無知に等しい柴田でも、すぐに理解できた。 目の前にいるのは、敵の特殊部隊だと。
「わぅ!?」 レプが驚きと恐怖に耳をぺたんと垂らして身を伏せた。 柴田は咄嗟に手元の六四式を引っ掴んで安全装置を解除した。 前方の敵集団は声を上げることもなく懐に手を突っ込み、すぐさま何か球形のものを取り出した。 推察はつく。陣地破壊用の原始的な手製爆弾だろう。 敵はある程度自衛隊の戦い方を知っているようだった。 一番陣地に近かった十名ほどが、一斉にこちらへ向かって肉薄してくる。 柴田が声を上げるより早く、戦闘態勢を取った者がいた。 いつの間に起きていたのか、六二式機関銃にダークエルフ隊員のルールカが取りついていた。 「敵襲ぅーーー!!」 柴田の代わりとばかりにルールカが絶叫すると同時に、六二式の銃口に閃光がほとばしった。 指を軽く引いただけの一掃射で、手製爆弾の投擲距離にいた五人ほどの敵兵が導火線に点火する間もなく、 7.62o普通弾の直撃を腹に受けて吹っ飛んでいた。 その銃声が合図だったかのように、各陣地で銃火が瞬いた。 照明弾という歪な太陽に照らされる中、黒い空を曳光弾が切り裂きながら飛び交い、 敵が悲鳴を上げることもなく、まるで意志を持たない人形のように倒れていく。 隣の丘からの援護射撃と、ルールカの構える機銃とでちょうど十字砲火を浴びる形になった敵集団は、 一発目の照明弾が燃え尽きるまでに半数の兵が為す術もなく倒れていた。 残り半分は、浅い茂みになっている草地に身を隠し、煙幕のようなものを焚いて身をくらました。 だが、敵が態勢を立て直すより早く、そこへ迫撃砲弾が降り注ぎ、草地ごと敵を粉砕していた。 その間、ほんの十分にも満たない。 照明弾が燃え尽き、再び闇が支配する世界が訪れた時、迫撃砲弾の着弾点で赤く燃える炎だけが、その世界で生きる唯一の光だった。
「……良かった。間一髪だったな」 柴田は結局一発も発砲することなく、六四式の銃口をトーチカの中に引っ込めた。 ルールカも六二式から手を離していた。 だが、彼は今度は自分の六四式を手に取ると、安全装置を外して銃口を闇の中に向けた。 「おい。どうしたん……」 言い終わらない内に、ルールカは引き金を躊躇いなく引いていた。 単発の銃声が夜の高地に響き渡る。 前方の茂みで、何かが草の上に転がる気配がした。 「……死体の影に隠れていた奴が逃げようとしました」 ルールカが冷静に説明した。 柴田は久しく忘れていた、何物かに対する不気味さという感覚を味わった。 柴田は生まれてこの方、ここまで淡々と人を殺すことができる人物に出会ったことがなかった。 いや、そもそも人を殺したことのある人間というもの初めてだ。 会ってから今まで、大人びていて、冷静で温厚な姿しか知らなかった柴田は、 このルールカという若者の知ってはいけない一面を知ってしまったような気がした。
「おかしいですね。本気で襲う気がなかったみたいだ」 ややあって、ようやく銃口を引っ込めたルールカは、思案顔で呟いた。 「もしかして……威力偵察なのか?」 柴田はなんとかその一言を絞り出す。 「はい、おそらく。本気で襲撃するつもりなら、もっと大規模なものだったはずです」 ルールカはなおもじっと、もう人を焼く炎も消えかかった闇を睨んでいる。 「一人でも生かして帰したら、こちらの負けだったかもしれませんね」 まるで部活の試合結果を反省するような自然な口調で、殺戮の評価をする若者に、柴田は薄ら寒いものを感じた。 そして初めて、やはり彼らは日本人ではないのだということを認識した。 日本人というには、彼らはあまりにも意志が固く、そして躊躇いも容赦もなかった。 「レプ?」 柴田はトーチカ内で部下達が落ち着いてきたのを確認し、細部報告をマグで行うと、ようやく一息ついた。 警戒は厳にせよとのことだったが、ルールカは今夜はもう何も仕掛けてはこないだろうと言っていたので、根拠はないがそれを信じて安心する。 そこでようやく、部下の一人の様子がおかしいことに気付いた。 レプだった。
トーチカの片隅に小さくなっていたので気付かなかった。 彼は身をかき抱き、小刻みに震えながら、何かに酷く怯えているようだった。 「殺しに来る……ニンゲンが……大切な人……殺しに……」 うわごとのように歯をカチカチと鳴らしながら呟く彼の様子にぞっとするものを感じた柴田は、 慌てて彼の傍に身を寄せた。 「レプ二等陸士!」 「あ……シバタ曹長」 肩に手をかけてようやく柴田の存在に気付いたレプは、焦点の合っていない瞳で柴田を仰ぎ見た。 「ご、ごめんなさい……レプ、戦わなくて……」 消え入るような心細さと情けなさを含んだ声を漏らしたレプに、柴田は今更ながら、この少年の心根の優しさと年齢を痛感した。 とてもではないが彼は戦闘に参加できるような人物ではないのだ。 いったい何故彼を入隊させたのか、柴田にはまるで理解できなかった。 怒りというより、腹の奥底が煮えるような腹立たしさを感じながら、震えが止まらないレプの紅い髪の頭を、柴田はそっと撫でてやった。 人は、肌を通じて感情を読み取ることができる。それは恐怖と不安に苛まれたときの孤独を、最も癒してくれる手段でもある。 昔、妻にそうしてもらったことが、無意識にそうさせていたのかもしれない。 触れたレプの髪は柔らかく、犬のような耳は、子犬のように温かかった。 どこかでこんな頭を撫でてやったような気がする。 ああ、そうだ。小さかった娘の努(ゆめ)の頭だ。 あの子も、この少年のように、底の見えない優しさを持っていた。 しかし部下に対して、こういった感情を抱いてはいけないのかもしれない。 柴田は自戒する意味も込めて、撫でる手を離した。 幸いにも、レプの震えはもう収まっていた。 いつも思ったことをそのまま口にする彼も、どうしていいか分からない様子で柴田を見つめている。 その表情は、戦闘で役に立たなかったことへの悔しさや恥ずかしさに加え、 柴田の思いの片鱗を読み取ってしまったのか、どこか複雑な感情が入り交じっているように見えた。
「いいさ。次にがんばればいい」 柴田はとりあえずそれだけ言った。 レプはそれでもまだ黙っていたので、「俺も一発も撃ってないんだ」と苦笑してもう一言付け加える。 「……わぅ」 「何も恥ずかしいことじゃないさ……」 他人をこんなにも気遣う自分に軽い驚きさえ抱くが、柴田は心のどこかで、この少年に自分自身の若い頃と、 それどころか我が子にまで重ねてしまっていることに気付いていた。 自分は、枯れた抜け殻ではなかったのか。 抜け殻は、まるで失った中身を取り戻そうと、内を満たす存在を求めているのかもしれなかった。 おぞましい。柴田は、より一層自分のことが嫌いになった。 「我が名の契約の下に、来たれ! 異界の獣共っ!」 召喚士の詠唱に、魔の淡い紫の光を宿した魔法陣が蠢く。 高地からほど近い森の中では、夜を徹しての召喚を続けていた。 その進行状況の確認に足を運んだアイギスの傍らのウェリカは、森にひしめく召喚獣の姿に目を丸くした。 「ガルムにコボルトにゴブリン? こんな汚らしい連中をどうするおつもりです?」 召喚獣を戦力に加えるのは分かる。しかし、大抵の場合、召喚獣は量ではなく質に重きがおかれる。 召喚後に御しやすいか、賢いか、そして強いのか。 だが、今この森で目につく召喚獣は皆、下級であったり、さして秀でた能力のない種類のものばかりだった。 数だけみればかなりのものだが、ニホン軍が数で圧して勝てるような相手ではないことはアイギス自身が証明したはずだ。 ウェリカはこのような無意味に等しい戦力のために貴重な召喚士を総動員するのか、分からない。 「文字通り、消耗戦さ」 アイギスは召喚が順調であるのに安心したのか、ややあってウェリカの質問に答えた。
「敵の強力な武器は、極めて効果的に配置され、しかも正確な位置を把握するのは困難だ。 そのため大軍を用いたとしても、接近する前に壊滅的打撃を受ける」 ウェリカは、先刻の高地での戦闘を思い出す。 ロスーキの歴史の裏世界で暗躍し、権力者の最後の切り札とまでされた暗殺・密偵部隊の精鋭約百名が、ほんの数分で壊滅した。 ギルドマスターが、下らない命のせいで無駄死にだとばかりにアイギスに非難の眼差しを向けていたのが、印象的だった。 しかしアイギスは、何かの結論に達したように、どこか結果に満足そうでさえあった。 その答えなのだろうか。 「しかし、あれだけ強力な武器を持っていながら、牽制攻撃さえこちらにしてこないのは何故だと思う?」 アイギスがウェリカに抑揚なく尋ねる。 彼女が首を横に振ると、相変わらずの態度で淡々と説明を続けた。 「敵はもう打って出るだけの余力などないからだよ。時間が経てばたつほど不利になるのが分からない連中ではないはずだしね」 彼は森で蠢く下級召喚獣らを睥睨する。 「絶え間なくこれらを投入しつつ敵の息切れを待つ……」 つまりは、とウェリカが呟く。 「無駄弾を撃たせるための、捨て駒……!?」 アイギスは頷いた。 少しだけ、表情が険しいのがウェリカには分かった。
「遠くない内に、必ずほころびは生じる。でなければ、玉砕覚悟の暴挙に出るか…… だが、あのスダ将軍の様子ではそれはないだろう。 しぶとく抵抗を続けるだろうし、組織的抵抗が終わっても、残党狩りが問題かもしれない。 そのための手はずもうっておかねば……連中はただの落ち武者ではないからね」 ウェリカはアイギスの顔をまじまじと見て感嘆するばかりだった。 一連の偵察命令は、一つも無駄ではなかったのだ。 敵の有効射程、接敵時の対応の仕方、その裏に隠された敵状…… 総攻撃はまだかとはやりたてる諸将軍を抑え、静観していたのは、全てこのためだったのだ。 敵の強い部分を打ち崩すより、地味であろうが敵の弱点を突く方が、より効果的なのだ。 この青年の深謀遠慮にウェリカは、この戦の勝利を確信した。 そして、彼のためなら、自分はきっと騎士として命を捧げることができるだろうと強く感じた。 彼は、万の軍勢よりも大切な戦力なのだから。 ……アイギス様、あなたは私が命にかえてもお守り致します。
高地中央の最も標高が高い丘の頂上付近に、通信アンテナまで偽装されて構築された司令部では、 須田を始めとする団幹部らがバラキューダで屋根を偽装した狭い半地下陣地内に一堂に会していた。 夜が明け、八時を過ぎ、もう日も高いはずだが、今日は高地全体に霧が立ちこめており、白に染まった視界は見通し距離百メートルもない。 日の光がないため、司令部内は薄暗く、まるで集合した幹部らの心中を表すかのように陰鬱とした雰囲気を醸し出していた。 「本国からの連絡は?」 「現状を維持し、被害を最小に止めよ。現在、脱出用のヘリの準備をしているそうです」 「その命令は突き返したはずだ」 須田は苛立たしげに通信幹部に言う。 部隊の布陣状況が記された高地周辺の即席地図を中央に向きあっている幹部らの表情には、須田を除いてどこか力がなかった。 「……もう、決断すべき時ではないでしょうか?」 須田の表情を窺いながら、一人の幹部が地図の広げられた卓上にそれとなく視線を落としつつ呟く。 次の瞬間、須田が拳で卓を叩き、静かだった司令部に大きな音が響いた。 幹部の何人かが驚いて身を竦める。 「我々を信じる部下を見捨てて日本人隊員だけ脱出するのが、決断だと!?」 鋭い眼光で睨み付けられた幹部達は、萎縮するばかりだった。 須田は明らかに、普通の自衛隊幹部としては異質な存在だった。 この高地へ退却する戦闘で、須田は最後尾で陣頭指揮を執り、先遣隊二百の死者以外は一人も出さなかった。 その時に敵に斬りつけられて負傷した片目に包帯を巻いた姿は、まるで戦国武将のような印象を見る者に与える。 しかし、須田と年齢の近い何人かの幹部は不思議でならなかった。 須田は防衛大学にいた時代、あまり目立つ存在ではなかったし、闘争心はもちろん愛国心に燃えているわけでもなく、 任官してからの風評も、ごく普通の温厚なお父さん幹部のそれでしかなかった。 召喚後に実戦を経験したのが豹変の原因だと噂されているが、誰も怖くてそのことを確かめようとはしない。
「我々の国は……命の選別をするつもりなのか……!?」 「ですが……須田二佐」 遠慮がちに、また違う幹部の一人が発言した。 「マスコミには壊滅状態になったので退却したと伝えれば、事の真偽など……」 その幹部は言い終わらない内に、須田の殺気を孕んだ目に射すくめられ、それ以上何も言えなくなった。 「見捨てる千八百の隊員が、全員日本人だったら、貴様は同じことが言えるのか?」 須田の言葉には遠慮というものがなかった。 誰もが思っていても口にしない心の奥底の思いを指摘された幹部達は、ただ俯くしかなかった。 「俺の部下である以上、日本人だろうが異種族だろうが、一人も無駄には死なせん。見捨てるなど、論外だ」 「降伏は考えられませんか?」 「ネリェントスを知らんのか? 捕虜の命を保障する条約など、この世界には無いんだぞ」 何より既にもう二百の隊員が虐殺されているのだ。降伏はすなわち死を意味する。 敵はこちらを人間だと思っていない。いや、同じ世界の人間同士でさえ、そうなのだ。それが当たり前の世界だというだけなのだ。 進退窮まった幹部達の間に不穏な雰囲気が漂い始めた。 そもそも、最初からこの部隊の日本人隊員の士気は低い。 寄せ集めの即席部隊で、ろくな装備も支援もなく辺境に向かわされるという任務と、 異種族部隊に対する奇異の目を反映してか、どこか不名誉な役割であるかのような意識が隊員に蔓延しているのだ。 しかも、ここで死力を尽くして戦っても、何の名誉も、成し遂げられる目的もない。
「わぅ!?」 レプが驚きと恐怖に耳をぺたんと垂らして身を伏せた。 柴田は咄嗟に手元の六四式を引っ掴んで安全装置を解除した。 前方の敵集団は声を上げることもなく懐に手を突っ込み、すぐさま何か球形のものを取り出した。 推察はつく。陣地破壊用の原始的な手製爆弾だろう。 敵はある程度自衛隊の戦い方を知っているようだった。 一番陣地に近かった十名ほどが、一斉にこちらへ向かって肉薄してくる。 柴田が声を上げるより早く、戦闘態勢を取った者がいた。 いつの間に起きていたのか、六二式機関銃にダークエルフ隊員のルールカが取りついていた。 「敵襲ぅーーー!!」 柴田の代わりとばかりにルールカが絶叫すると同時に、六二式の銃口に閃光がほとばしった。 指を軽く引いただけの一掃射で、手製爆弾の投擲距離にいた五人ほどの敵兵が導火線に点火する間もなく、 7.62o普通弾の直撃を腹に受けて吹っ飛んでいた。 その銃声が合図だったかのように、各陣地で銃火が瞬いた。 照明弾という歪な太陽に照らされる中、黒い空を曳光弾が切り裂きながら飛び交い、 敵が悲鳴を上げることもなく、まるで意志を持たない人形のように倒れていく。 隣の丘からの援護射撃と、ルールカの構える機銃とでちょうど十字砲火を浴びる形になった敵集団は、 一発目の照明弾が燃え尽きるまでに半数の兵が為す術もなく倒れていた。 残り半分は、浅い茂みになっている草地に身を隠し、煙幕のようなものを焚いて身をくらました。 だが、敵が態勢を立て直すより早く、そこへ迫撃砲弾が降り注ぎ、草地ごと敵を粉砕していた。 その間、ほんの十分にも満たない。 照明弾が燃え尽き、再び闇が支配する世界が訪れた時、迫撃砲弾の着弾点で赤く燃える炎だけが、その世界で生きる唯一の光だった。
いったい何のための戦争なのか、自分達は何のために戦っているのか。 ベトナム戦争の帰還兵のような隊員が増える中、この部隊に命をかけて戦おうとする日本人隊員は当然少なかった。 日本国内では、反戦というよりは厭戦の意識が国民に広まっていた。 戦争は自分達の生活を支える上で仕方がないことだ。 戦争は嫌だが仕方がないから目をつむるしかない。 大陸で異民族が何人死のうが、それは結局元の世界にいたときにテレビでなんとなしに聞いていた、 どこかの紛争地域の話のように他人事に過ぎない。 自衛隊に向けられる国民の視線は、冷ややかなものだった。 巨額の防衛費をまかなうための増税に、多くの国民があえいでいる。 その自分の苦しみと、戦地にいく者への憐憫とが混じり合った、奇妙な視線。 官も民も、日本人全体に、この世界で自分達が何をなすべきか、どうあるべきかなど何一つ考えず、 ただただ自分達の周囲の陰惨な現実に囚われ、それを打開するための気力も持ち合わせていない。 帝国支配を終わらせた功績を外交にどう使うかも分からず、 国内の問題に右往左往していたばかりに、大陸の人々の意識が誤った方向へ進んでしまった。 この世界をより良く、弱者を救うために変えることができた唯一の国であったかもしれないにもかかわらず、 数々の少数民族からの救済を求める声があったにもかかわらず、言葉を濁すだけで取り合おうとしなかった。 現在異種族部隊の中核となっている難民たちの受け入れにしても、 ぼろぼろの木造船で渡航してくる女性や子供を大勢抱えた集団を追い返したり銃撃するほどの覚悟がなかっただけで、 つまりは成り行きで保護することになってしまったのだ。 国家の意志としての弱者救済や、大陸の今後の方針への参画など、ほとんど行われていない。 誰もが流れに身を任せ、狂った歴史が転がる。それが召喚後数年を経た日本という国の、現実だった。
「あなたを解任するよう上に具申してもいいんですよ」 「何だと?」 重苦しい空気の中、情報担当の幹部が、意を決した表情で須田に言い放った。 微かなどよめきが司令部を駆けめぐった。 「あなたの思考は常軌を逸している。ヘリでの脱出は正式な命令なんです。本来なら、突き返すなどありえない話だ」 「俺からしてみれば、部下を見捨てるほうがありえん話だ」 「話のすり替えはよしてください。あなたが上からの命令に従わないということが一番の問題なのです」 須田の眉がぴくりと動いた。 「……罪の意識はないのか? 指揮官として、いや、一人の人間として、恥ずかしくないのか?」 「須田二佐。正直に言いましょう。私には、家族がいます。息子と娘のためにも、私はこんなところで死ねない」 確かに日本人にしては珍しく、正直な物言いだと須田は思った。 そして、例えそれが醜い利己心であろうとも、須田自身も、それを責めることができないのは分かっていた。 いまや名誉も目的も理想も未来も、人々を団結させ、行動させる要素を失った召喚後の日本で、 この大儀なき戦争で命をかける理由を持つ者など、自分以外、いようはずがなく、今の状況におかれたならば、家族を思うのは仕方がないことだ。
「わ、私もです!」 「自分も!」 「そもそも彼らは日本人じゃないんです! 降伏させれば敵も悪いようにはしないのでは……」 口々に言う幹部らに、須田は一縷の望みも崩れていくのを感じた。 須田は、無言でしばらく彼らを見つめる。 降伏させれば無事という考えは苦しい言い訳以外の何物でもないだろう。 間違いなく、憎むべきニホンに味方した反逆者として処刑されるはずだ。 だが、もうそんなことを言っても、彼らは聞き入れはしないだろう。 「……分かった」 彼らを引き留めることが不可能であるという結論に、須田は無力感に襲われた。 指揮官である日本人隊員がいなくなれば、もう、組織的な抵抗ができなくなるのは時間の問題だった。 この部隊の指揮官を命じられた時の使命感と罪悪感は、今はただ無力感と絶望にとって代わられていた。 しかし、それでも須田は譲れない一線があった。 「ただし、私はここに残る。最後まで、彼らと共に戦う」 有無を言わさぬ口調で副官にそう告げると、彼は腕を組んで簡易パイプ椅子にどっしと腰を据えた。 「何故そこまで……!?」 幹部らが信じられないものを見るかのように須田を凝視した。
高地中央の最も標高が高い丘の頂上付近に、通信アンテナまで偽装されて構築された司令部では、 須田を始めとする団幹部らがバラキューダで屋根を偽装した狭い半地下陣地内に一堂に会していた。 夜が明け、八時を過ぎ、もう日も高いはずだが、今日は高地全体に霧が立ちこめており、白に染まった視界は見通し距離百メートルもない。 日の光がないため、司令部内は薄暗く、まるで集合した幹部らの心中を表すかのように陰鬱とした雰囲気を醸し出していた。 「本国からの連絡は?」 「現状を維持し、被害を最小に止めよ。現在、脱出用のヘリの準備をしているそうです」 「その命令は突き返したはずだ」 須田は苛立たしげに通信幹部に言う。 部隊の布陣状況が記された高地周辺の即席地図を中央に向きあっている幹部らの表情には、須田を除いてどこか力がなかった。 「……もう、決断すべき時ではないでしょうか?」 須田の表情を窺いながら、一人の幹部が地図の広げられた卓上にそれとなく視線を落としつつ呟く。 次の瞬間、須田が拳で卓を叩き、静かだった司令部に大きな音が響いた。 幹部の何人かが驚いて身を竦める。 「我々を信じる部下を見捨てて日本人隊員だけ脱出するのが、決断だと!?」 鋭い眼光で睨み付けられた幹部達は、萎縮するばかりだった。 須田は明らかに、普通の自衛隊幹部としては異質な存在だった。 この高地へ退却する戦闘で、須田は最後尾で陣頭指揮を執り、先遣隊二百の死者以外は一人も出さなかった。 その時に敵に斬りつけられて負傷した片目に包帯を巻いた姿は、まるで戦国武将のような印象を見る者に与える。 しかし、須田と年齢の近い何人かの幹部は不思議でならなかった。 須田は防衛大学にいた時代、あまり目立つ存在ではなかったし、闘争心はもちろん愛国心に燃えているわけでもなく、 任官してからの風評も、ごく普通の温厚なお父さん幹部のそれでしかなかった。 召喚後に実戦を経験したのが豹変の原因だと噂されているが、誰も怖くてそのことを確かめようとはしない。
「私は、あのキレシュト山脈での撤退戦の時、そこの少数民族に救われた……」 あまり多くは話したくはない様子で、須田は呟いた。 「俺はもう、自分を信じてくれている者を裏切ることは、できない……」 ただそれだけ、須田は思いを口にしたきり、黙り込んだ。 幹部達は須田の過去を垣間見て、気の毒に思ったが、しかし、今の自分達には重要なことではないとも思っていた。 自衛官だけでなく、多くの日本人からしてみても、須田のような人間は、異端であるにちがいない。 「そうですか……」 副官はその場を纏めるように腰を上げた。 「これより私、倉本三佐が指揮を執る。ただちに撤収準備にかかれ」 須田は最後まで、席を立とうとはしなかった。 須田は司令部から人気が少なくなっていくのを感じながら、自分を救った少数民族の人々のことを思い出していた。 あの敵の大反攻の中、車輌の数は足りず燃料もなく、まるでかつての南方の旧軍のように敵から発見されぬように、 森を徒歩で撤退する中で出会った山岳少数民族達のことを。 須田は震えが止まらなかった。 自分達を救ってしまったせいで帝国軍に虐殺された彼らの、別れ際に見た最後の笑顔が頭から離れないからだった。
霧が晴れないな、と柴田は双眼鏡から目を離してから思った。 今朝からずっとこうだ。この地域独特の気候なのかもしれない。 昨夜のこともあって、敵も迂闊に忍び寄ってはこないだろうが、索敵装置がないとあっては視界がきかないのは不安なものだった。 これではまるで第二次大戦の時代の陸戦だ。 「何で残ったんですか?」 一人霧を睨んでいると、ルールカの声に、柴田は振り向いた。 腕を組んでこちらを窺うように見つめているダークエルフの若者に、柴田は苦笑する。 「日本に帰ったところで、居場所なんてないんだ。俺はここでいいよ」 「ここは居場所なんてものじゃない。ただの墓場です」 ルールカの言いたいことはなんとなく分かった。 彼は物静かな人物だが、日本という国に報いることを人生の目的にしている。 そんな彼からしてみれば、日本人が犠牲になってしまうのをみるのはあまり良い気分がしないのかもしれない。 彼は最初から、日本人隊員だけが脱出することになるのは予想していたようだった。 全てを納得し、諦観ともとれる覚悟までしている若者を、柴田は心のどこかで恐ろしく感じていた。
「墓場、か」 いいじゃないか、今更、妻子の墓に図々しく入り込む気はない。妻の家族が許さないだろう。 自分に肉親はいない。入る墓もないのなら、ここで死んだ方が誰にも迷惑がかからなくて、むしろ良いとさえ思える。 「そんなこと言うものでない。ルールカ」 エルフの若者が会話に割って入ってくる。 霧に紛れてヘリが日本人隊員らを運び去っていったのが二時間ほど前のことだった。 殺到する日本人隊員らを収容したヘリ部隊は、全員が搭乗しているかなど確認せずに飛び去って行ってしまった。 異種族隊員らに最後に与えられた命令は抗戦し、継戦不能と判断された場合は各自降伏せよ≠ニいう、事実上、彼らを見捨てるというものだった。 救出のヘリが来るとは言っていたが、誰も信じてはいなかった。 千名を超える人間を輸送できるほどのヘリがあれば、わざわざそんなことをせずに弾薬や増強部隊を送り込んできて敵を殲滅しているはずだ。 異種族隊員らの反応は大きく分けて二つだった。 ニホンに裏切られ、忠誠を尽くすことに疑問を感じ始めた者と、敵に一矢報いて討ち死にしてニホンへの忠誠を示そうと思う者だ。 両者の全体比は三対七ほどだった。 この程度で済んだのは、最高指揮官であった須田二等陸佐は運命を共にするとして高級幹部としてはただ一人残ったことや、 異種族隊員の多くが自分達が捨て駒であるということを納得してやってきているという理由がった。 全体としてはできうる限り組織的な抵抗を続けることでまとまったが、本国から見捨てられ、 敗北が確実となった今、さすがの異種族隊員らの士気も落ち込んでいた。 そんな彼らにとって、柴田のような隊員は、心のより所のようなものなのかもしれなかった。
「シバタ殿は我らのためにその身を死地に置いてくださったのだ。感謝こそすれ非難する理由などなかろう」 セティスの実直な性格に内心苦笑しながら、柴田は曖昧に笑みを浮かべた。 同時に柴田は、本当に自分がここに残ったのはそんな死に場所を求めているからなのかと疑問に思った。 ここに来て、自分の中で確かに何かが変わっている。 まるで、壊れていた時計が、再び時を刻み始めたかのような、そんな、生きているという実感がある。 この理解不能な若者達と、そして…… 「シバタ分隊長……」 ここに残ったことに、嬉しさと悲しみの混じった思いでこちらを見上げてくる無垢な瞳の少年に、自分は少なからず影響されているのだ。 もう少し、生きていたいのかもしれない。生きて、彼らと歩みたいのかもしれない。 柴田は、自分の身勝手さにうんざりする。 しかし、今は少しだけ、心が楽になったような気がした。 「その……皆いいかね?」 柴田は自分でも分からない内に、トーチカの部下達に向かって声をかけていた。 初めて全員に向かって注目を促した柴田を見て、部下は一斉に顔を上げた。 初めての経験に柴田も戸惑うが、意を決して静まりかえったトーチカ内で口を開く。
「皆とは、これから戦闘を共にする。 その……私は、事務屋で、戦いなんて、ほとんど知らない。至らない指揮官だと思う。だから……」 柴田はレプや、ルールカら幼さを残す顔を見渡した。 「私が死にかかっていても、助ける必要はない。戦いに長けた者は、仲間を、後輩を、助けてやってくれ。まずそのことを、第一に考えて欲しい」 部下達が目を丸くした。 これでいい、と柴田は続ける。 「命を粗末にしてはいけない。君たちには、まだ未来≠ェあるんだから……」 未来、そう、未来だ。 彼らには信じるものに向かっていくための、明日があるのだ。 かつて自分が恐れて手に入れることのできなかった、可能性の数々を。 彼らには、それを失って欲しくない。こんな戦争なんかで、奪われてはいけない。 彼らには、具体的には言えない、何かを成し遂げてくれそうな力があるように思う。 柴田は切に願った。 この命、彼らの未来のために使っても、誰も迷惑はしないだろう。もとより使い道のなかった命だ。 だから、生きてくれ。 生きて生きて、希望を追いかけてくれ。
「シバタぶんたいちょ……」 レプが喜んで良いのか、悲しむべきなのか、考えあぐねているような顔で歩み寄ってきた。 この少年は、裏表のない性格をしているが、人一倍、相手を思いやる心が強いためか、こうして切なげな表情をすることがあるようだった。 「レプ二士」 「は、はい」 柴田はそっと少年の肩に手をかけた。 レプの言いたいことは、見当がついた。 「諦めないさ。みんなで一緒に、帰ろう」 「帰る?」 「そう、日本に帰るんだ」 柴田は内心苦笑した。 死に場所を求めて日本を出た自分が、今は帰還を望んでいる。 いや、本当は望んでなどいない。 帰還したいのではなく、帰還させたいのだ。 彼らを。 この少年達を。 我が子のような、子供を……
「ぶんたいちょ……」 レプが涙を浮かべるが、必死になって堪えている。 その純粋な涙から、今は目をそらさぬように、柴田はレプの顔を見つめ続けた。 もう失いたくない。 それだけが、柴田の胸に沸き上がった。 その感覚は、いつか、どこかで感じたことのあるものだった。 あの夕暮れの隊舎の屋上で、殺される覚悟さえした、あの時の…… 「分隊長!」 ルールカが緊迫した叫び声を上げた。 突然のことに、トーチカ内が騒然とした雰囲気に包まれる。 まさか、敵襲! 柴田は霧の海を睨んだ。 何も見えない。 しかし自分には見えないかもしれないが、彼らには見えているのかもしれない。 「何が見える? いったいどうしたんだ?」 「……何か気配がします」 「敵か?」 「それ以外は考えられません」
柴田はルールカの話に頷くと、目配せをして部下達に戦闘準備を促した。 無言でそれぞれの銃を手に取り、トーチカの外へと構える。 固唾を呑んで待ちかまえる中、ルールカの予言した通り、確かに周囲に何かがいるような気配が感じられた。 羽音のような音と共に、人の大きさほどもありそうな大きな鳥のようなものが、霧の中で旋回しているようだった。 「敵の召喚した飛行系召喚獣か……?」 ルールカが腑に落ちない様子で六二式機銃を構えた状態で首を傾げた。 「斥候か……? 一匹だけとは……」 この視界でいったいどうしてそこまで正確に見極められるのかと、柴田はルールカの五感の鋭さに改めて驚かされる。 「どうする?」 指揮官である自分がそんなことを聞いていたのではお先真っ暗かもしれないが、 柴田は今は恥や外聞を気にしている場合ではないと、最善と思われる判断をした。
顔を化け物の様に化粧した男は、 騎士の戦闘不能と、私の無事を認めたのか、 私こと「今井」が 男の目を覗き込んだ次の瞬間には、最寄の敵に向かって駆けていってしまった。 銃弾に倒れた騎士の馬が、悲しげに、鳴いた。 足元に転がっている騎士と、主を失った馬。 ほんの数瞬、この主従に申し訳無さめいたものを感じながら、 今井は、男の後を追った。 男は、追って来る今井の方に1度も振り返らぬまま、 1体1体、正確に、迅速に、最寄の敵を仕留めていく。 ( まるで猛禽類のようだ ) 直感に導かれるまま男を追って跳ねた今井と男の周囲には、 逃げ惑う市民と、怖気づいた兵とで、幾らでも肉の壁があった。 その肉の壁の合間を男は、実に鮮やかにすり抜けて「敵」の死角へ死角へと回ってゆく。 そんな「男」が、最初の出会いから数えて6人目の「敵」を倒した頃、 ようやく周囲の「敵」は何か「猛禽類めいた人間」が居る事に気付き始めた。
敵の亜人種1人が、男の背後に踊り出る。 男の背後を追う今井が、亜人種の背後を取る形になった。 そのまま駆けながら、最初の騎士から奪った剣で切り倒していく。 というか、背中を切りつけられた衝撃に振り向く亜人種の側面に、 盾と肩から体当たりをして、小柄な亜人種をケシ飛ばしていく。 そんな感じで今井は、騎士を1人、兵士を1人、亜人種を3人、倒していった。 もっとも「男」の方は、今井が5人を倒す間に15人近くを倒していが。 周囲は、逃げ惑う市民と、最早流れ弾も気にしていない兵達と、 仲間が撃たれてから始めて狂乱して逃げ出す敵とで、ごった返していた。 まるで魔女の大釜の底の様な悲惨な惨状だった。 既に倒れて動かない市民は、最早数え切れない。 ズタ肉の様になった敵の人馬の死体は、倒れた隊員の5倍から10倍近くもあったかもしれない・・。 大半の隊員は、銃を構えたまま、九の字になっていた。 恐らく、最後の瞬間まで単独で抵抗し、背後から襲われ、倒れたのだろう。 今井は、男を追いながら、 無念にも倒れた隊員を思い、怒りが込み上げてくるのを禁じえなかった。 始めての遭遇戦が、こんな混沌の戦場ではなく、会戦に近い整然としたものなら、 部隊単位の統制された弾幕により、無傷に近い勝利を得られていただろものを。
「今井」が、「男」を追いつつ倒した5人目は、騎士であった。 最初に倒した1人目から4人目までは、殆ど完全な不意打ちだった。 5人目の騎士もまた、今井の先を行く「猛禽の様な男」に目を奪われ、 彼を倒しに行こうとした瞬間を、今井に襲れたのだった。 5人目の相手「騎士」は、小さな斧のついた長柄の槍、を手にしていた。 今井が望んだ武装は、棚ぼた式に手に入る事となった。 男の方を向いている騎士の兜目掛けて、今井が剣を力任せに投げつける。 酷い金属音がして、剣と兜が弾き飛ばし合った。 騎士は衝撃に大きく体をブレさせてたが、落馬していなかった。 今井が盾を力任せに投げつける。 酒場の金属の塵箱の蓋が喧しく喚く様な音がした。 しかし信じ難い事に、それでも(最早目前の)騎士は、落馬しない。 仕方なく今井は、騎士のマントを掴んで、彼を馬から引き摺り落とした。 騎士が抵抗なく地面に引き摺り落とされる。騎士の重い鎧が嫌な音を立てたが気にしない・・。 これで5人目。 流石に、もう加減がわかったので、頭は蹴り上げなかった。 ・・どうせ、ノビているに決まっている・・。
落ちている長柄の武器を手にし、剣を鞘に仕舞い、盾を回収した。 倒れている騎士が戦闘不能かどうか、一瞬だけ確認のために見下ろす。 相手は、金髪の若い騎士だった。 柔らかげな艶良い髪から何かの花の様な良い匂いが、今井の鼻側に届く。 ・・・匂いに触発されたのか、 何故か彼の母と彼の団欒が脳裏に浮かぶ。 「・・すまん。」 申し訳無げにつぶやいて・・駆け去ろうとした。 すると、何か、酷い音が、した。 何の前触れもなく、今井の視界の総てを、黒い馬の体が埋め尽くしている。 黒い馬の体の先の方、 若い騎士の顔面のあった所に、馬の体が首の付け根までめり込んでいる。 ・・今井の顔に、何かの影がさしている。 思わず、見上げる。 そこには、筋骨隆々の、汚らしい人喰い鬼が、いた。
「説明をしてくれ。ここは何処なんだ?お前達・・・いや、あなた方の事を」 高倉は言葉を丁寧に直しつつメイアに聞いた。この状況はここにいる自衛隊員の全て が望んでいた事だった。 目の前に現れた違う風景、化け物に甲冑の美女、旧軍の戦車と王女。余りにも理解で きない要素が多過ぎるからだ。 だが、メイアは何かを感じ取った様に遠くを見る。 「説明は後にしましょう。まだゴンズが残っています」 「ゴンズ?」 「あなた達が戦ったモンスターの事です」 そうやり取りをするとメイアはゴンズがいる方向へ駆けて向かう。 「キッカワ。メイアを追って」 三式中戦車の砲塔に立つソフィーがキューポラの扉を開けて指示する。すると、そこからカ ーキ色の軍服に戦車兵特有のヘルメットを被った大尉の男が上半身を出した。 「本物の旧軍か…」 高倉は息を呑んだ。そこには紛れもない旧日本陸軍の将校がいたのだ。 三式は車長であろう大尉の指示を受けながら後進で来た道を戻る。宿営地の中では戦 車の行ける所が限られるからだ。 「ボサっとするな!警戒を緩めるな!」 我に返った高倉は部下も三式や甲冑美女に王女に我を忘れていた。そんな部下を叱咤 すべく高倉は荒い口調で命ずる。 (ええい、もうどうにでもなれ!) 高倉は心中では自棄になっていた。もはや自分の理解が出来ない事が今も続いて起きて いる。ならば悩んだり、無理に理解するのを今は止めようと高倉は考えた。
吉川率いる第2中隊は1匹のゴンブを追っていた。ゴンズは宿営地内のテントを破って走 り、時には追う吉川達へ突進するかの様な態勢で威嚇する。それに第2中隊は手を焼い て倒せずにいた。 「包囲をしようにも皆は腰が引けている様だな」 吉川は周りの部下を見て思う。89式を構えている腕が僅かに震え、唇は引きつり、目は大 きく開いてゴンブを凝視していた。1匹を倒したとは言え、ゴンズは恐るべき未知の敵だ。 慣れるにはまだ時間が短いのだ。 「ここは倒すより、宿営地から追い出す作戦で行こう」 吉川は配下の小隊長に無線で指示する。射撃で敵を外へと誘導せよと。 「こっちだ、こっちに来い」 道盛博三尉率いる第2小隊がゴンズの気を引くべく散発的な射撃をする。それにゴンズは 赤い目で睨んで第2小隊へ身体を向ける。 「良い子だ。こっちだぞ」 道盛は9ミリ拳銃をゴンズに向けながらそんな事を言う。余裕がある訳では無く、自身の不安 を打ち消す為に口が動く。 ゴンズは第2小隊に狙いを定めてゆっくりと近づこうとする。それは徐々に下がる第2小隊より も早い歩みだ。 「第2小隊が危ないな。第1・第2・第3小隊射撃開始」 吉川の命令でゴンズの背後と両側面に展開した各小隊が連発で射撃を開始する。それにゴ ンズが驚いて前へと逃げる格好になる。 「退避!」 第2小隊は血相を変えて逃げるゴンズを避ける為に左右へ散らばる。ゴンズは第2小隊に目も くれずに走る。 「やり過ぎた。あれでは誘導出来ない」 吉川は舌打ちして後悔した。あの化け物がここまで驚くとは思わなかったからだ。
「中隊長」 側にいた第1小隊の隊長である本名が吉川を呼ぶ。 「あの先には横山班がいます」 「では、横山班に牽制させる。外に追い出せ」 「了解」 本名は無線で横山班に指示する。 「あの野郎が来るのか…」 横山班に指示が届き横山二曹からゴンズが接近中であると藤田が知ると、それまで友人 を失った為に落ち込み沈んだ顔が重く憎悪に満ちた表情に変わった。 「倒すんじゃない、外に追い出すんだ」 横山は念を押すように言った。 「ですが班長。倒せるのであれば倒すべきです。敵を放置しては危ないです」 藤田は異論を唱えた。横山は藤田が冷静さを失っている事を知っている。 「これは小隊長の命令だ。無理をするなと言ってるんだ」 「ですが…」 それでも意見をしようとする藤田に横山はこう言って意見を封じた。 「これは命令だ藤田一士」 明らかに高圧的な言い方で横山は藤田に命令する。 「…分かりました横山三曹」 藤田がしぶしぶ命令を承諾した時ゴンズの迫る地を蹴る音が聞こえる。 「射撃用意!」 横山は藤田との会話を止めて89式を構える。 「いいか。あの化け物が来たら地面を撃て」 横山はそう指示するが不安が大きい。藤田が言う事を聞くかどうか。 それは隣にいる桜井もだった。先輩である藤田が冷静では無いのは付いて行く新兵の 桜井にとっては心細い限りだ。 奇声と共にゴンズが横山班の前に現れた。 「撃て!」 横山の命令で89式とMINIMI の銃火がゴンズの足下の地面を抉る。
「くそ!この野郎!」 藤田はそう罵りながら89式をゴンズ手前の地面に向けて撃った。今は悔しさを口で叫び 地面に弾丸を撃ち込む事でぶつけていた。 この射撃が威嚇である事にゴンズは気づいた。 ゴンズには理由は分からないが吉川以下の人間達は己を倒そうとしてはいない。 腰の引けている敵ならば倒せる。ゴンズはそう算段する。 ゴンズは奇声で長く吼えると横山班へ突進する。 「散開!散れ!」 横山は咄嗟に命じた。隊員達は生存本能から既に身体は逃げる方向に動いていた。 「だから言わんこっちゃ無い」 藤田は逃げながら悪態をつく。 「倒せる時に倒さんからこうなる」 テントの影に隠れた藤田は89式を構え直す。ゴンズは横山班の隊員達を追い散らすと 嘲笑うかの様に低く鳴いている。 「なめてやがる」 藤田の表情は再び増悪に満ちる。 「藤田さん」 藤田の背後から声が。桜井だ。桜井は藤田の後を追って逃げて来たのだ。 「いたのか桜井」 「ええ、こらからどうするんです?」 「あいつを殺る。お前と一緒にな」 藤田の命令に桜井は少し遅れて「はい」と答えた。 それから藤田はゴンズに近づくべく腰を低くしながら前進した。桜井も同じく続く。
横山は3人の隊員を掌握してゴンズと対峙していた。横山と3人は89式とMINIMI を 構えて睨む。ゴンズも赤い目を細めて横山達を睨む。 (これは蛇に睨まれたカエルてものか?) 横山は自嘲する。射撃を加えればいいものを、銃を構えたまま固まっているでは無いか。 このままでは埒が無い。横山は決断する。 「射撃用意」 と低い声で命じる。隊員達は引き金に指をかける。 「撃て」と横山の口から出ようとした寸前に別の方向から射撃音が響く。密かにゴンズへ接 近した藤田と桜井の射撃だ。 ゴンズは驚いた様に短く鳴いて後ろに下がる。だが、ゴンズの腹には1発だけ当たり、紫 色の血が滴り落ちる。 「奴は手負いだ。撃て!」 横山は命じた。3人の隊員は一斉にゴンズへ射撃を始める。 だがゴンズは血を流しながらも左右に素早く動いて銃撃をかわした。 「くそ、手負いだから逆にしぶとくなったか!」 横山は地団駄を踏んだ。
藤田と横山は1回銃撃し終えると近くにあった73式小型トラックの影に隠れて ゴンズの様子を見る。 「なんて野郎だ。腹に1発喰らっているのに」 腹から紫の血を垂れ流しながらも衰えを見せないゴンズに藤田は驚嘆する。 「もう一撃だ。桜井行くぞ!」 藤田は立ち上がって89式を構える。桜井も自棄になって「はい!」と答えて同じく 構える。 しかし、この動きをゴンズは察知した。赤い目が回るように動いて藤田と桜井を捉え る。 「死ねやあ!」 藤田が叫びながら89式を連射する。桜井も意味不明な言葉を叫んで89式を連射し た。 「あ、くそ!」 藤田は悔しがる。ゴンズは左に動いて銃撃を避けた。そして今度は藤田と桜井を横か ら襲おうとゴンズは構えた。 「あっ、わわわ」 桜井は狼狽えてしまった。藤田も手持ちの弾が無くなって立ち尽くす。どうやら横山班 の全員が弾が無くなったらしい、時折「班長弾がありません」と叫ぶ声がある。 (こうなったら銃剣で) 藤田は腰にベルトから下げている89式に装着する銃剣を使ってゴンズと戦おうとした。 「撃て!撃て!」 そこへ藤田の背後から命令する声が飛ぶ。次いで銃撃が飛んで来た。 「中隊長」 吉川が率いる第2中隊主力だ。 「状況は?」 吉川は藤田に聞く。
「あの1匹が我々の威嚇射撃の意図に気づいて反撃。班の隊員はバラバラになりました」 「そうか…やはり倒すしかないな」 吉川はそう言うと9ミリ拳銃をゴンズへ指す様に向けて中隊に指示を下す。 「中隊は全力であの化け物を倒す!撃て!」 中隊が持つ全火力。9ミリ拳銃に89式小銃・MINIMI 機関銃が1匹のゴンズへ向けて放 たれる。しかし、吉川は見た。射撃の瞬間にゴンズが飛び上がった事を。 「またか!」 吉川は上空を見上げた。そこには紫の血を空に散布しながら跳ぶゴンズの姿があった。 至近ではあいつは何処に落ちるかは分からない。吉川は散開を命じる。 吉川は逃げながら見た。ゴンズが赤い目を見開いて口を大きく開いて牙をさらけ出す。これ を見て吉川はゴンズが死ぬ前に何としても人間を一人でも道連れにしようとしている事に気 づいた。 (逃げてくれ!皆!) 落下する敵を銃では食い止められない。吉川は隊員が少しでもゴンズの落下地点から遠く に逃げる事を願った。 その時、ゴンズが鳴いた。それは長く響いた。 吉川は目を疑った。甲冑を着た人間が剣でゴンズの右足を斬ったのだ。その斬撃のせいか ゴンズは隊員達の所には落ちずに甲冑の人の前で落ちた。 ゴンズは片足を失いながらも左足で立ち上がろうとする。 甲冑の人は剣を構え直してゴンズに止めを刺そうとする。そこへエンジン音が近づく。そし て89式やMINIMI とは違う銃声が響いた。 その銃声は戦車からだった。74式とは違う角張った砲塔の戦車が車体前面に装備してい る機関銃で接近しながらゴンズを攻撃している。 銃撃はゴンズの身体を再び地面へ叩き付けた。また長く鳴いたゴンズは今度は息の根を 止められた。
(女だと?) 吉川は甲冑の人をよく見た。そこには短い黒髪の女だった。吉川は正直に「これは 何だ?」と感じた。この状況で女性自衛官が日本から持ち込んだ衣装で女騎士に 扮装している訳が無い。では、これは誰だ?と。 更に吉川の前に「これは何だ?」と思わせるものが現れた。ゴンズに止めを刺した戦車 だ。74式とは明らかに違う角張った砲塔をした戦車、旧陸軍の三式中戦車と砲塔の上で 座っている金髪の甲冑少女がいた。 吉川は困惑の度を増した。化け物に次いで甲冑を着込んだ女に旧軍の戦車だ。どう繋が りがあるか吉川には想像が出来なかった。 だが、指揮官として状況を進んで把握しなければならない。そこで吉川は短い黒髪の甲冑 女に話しかけた。 「貴方は誰だ?」 吉川は丁寧に言った。そうすると甲冑女は振り向いて言った。 「 私はレーベンス王国近衛騎士団のメイア・ジョーイズです」 つい、さっき高倉に言ったのと同じ事をメイアは言った。 「王国騎士団?」 吉川はまるで次元の違う話だと思った。吉川がいる現代世界には王国を名乗る国家や騎士 団と言う組織を聞いた事が無い。あっても昔の話にしか聞こえない。 「こちらも名乗ったのだ。貴方の名は?」 メイアが聞き返す。 「私は日本国陸上自衛隊第46戦闘団第2中隊長、吉川克也一等陸尉です」 今度はメイアが次元の違う話だと感じたが、そのカルチャーショックは意外にも短い。 「日本の方ですか」 メイアがそう言うと吉川は疑問に思う。何故、日本を知っているのか。 「そなたも日本人か」 三式の砲塔で立ち上がった。金髪の少女が嬉々として言った。 「吉川殿。こちらは レーベンス王国王女ゼント公ソフィー王女であります」 すかさずメイアが吉川に紹介する。
「おっ、王女!?。」 吉川は驚きつつも頭を下げて礼をする。それにメイアはこの男は高倉とは違うなと思った。 「恐縮するでない。私は嬉しいのだ」 ソフィーはにんまりと笑って吉川に言った。 「そう言えば、そなたはキッカワと申したな」 ソフィーは思い出した様に言う。 「ここにも同じ名の者がおるぞ、キッカワ、出て来て」 ソフィーは三式のキューポラの扉を叩いて呼んだ。すると中からカーキ色の旧陸軍の戦闘服 を着た将校が現れた。 「キッカワ。あそこにそなたと同じ名の者がおるぞ」 ソフィーが吉川を指して言った。その将校はにこやかな顔をして「それは奇遇ですな」と答えた。 そして将校は吉川に話しかける。 「私は大日本帝国陸軍大尉。吉川健二郎だ。ここで同じ日本人に出会えるとは嬉しい限りです な」 その将校はそう名乗った。だが、名前を聞いた途端に吉川の表情は固まった。 「…まさか祖父が…」
吉川は甲冑の人をよく見た。そこには短い黒髪の女だった。吉川は正直に「これは 何だ?」と感じた。この状況で女性自衛官が日本から持ち込んだ衣装で女騎士に 扮装している訳が無い。では、これは誰だ?と。 更に吉川の前に「これは何だ?」と思わせるものが現れた。ゴンズに止めを刺した戦車 だ。74式とは明らかに違う角張った砲塔をした戦車、旧陸軍の三式中戦車と砲塔の上で 座っている金髪の甲冑少女がいた。 吉川は困惑の度を増した。化け物に次いで甲冑を着込んだ女に旧軍の戦車だ。どう繋が りがあるか吉川には想像が出来なかった。 だが、指揮官として状況を進んで把握しなければならない。そこで吉川は短い黒髪の甲冑 女に話しかけた。 「貴方は誰だ?」 吉川は丁寧に言った。そうすると甲冑女は振り向いて言った。 「 私はレーベンス王国近衛騎士団のメイア・ジョーイズです」 つい、さっき高倉に言ったのと同じ事をメイアは言った。 「王国騎士団?」 吉川はまるで次元の違う話だと思った。吉川がいる現代世界には王国を名乗る国家や騎士 団と言う組織を聞いた事が無い。あっても昔の話にしか聞こえない。 「こちらも名乗ったのだ。貴方の名は?」 メイアが聞き返す。 「私は日本国陸上自衛隊第46戦闘団第2中隊長、吉川克也一等陸尉です」 今度はメイアが次元の違う話だと感じたが、そのカルチャーショックは意外にも短い。 「日本の方ですか」 メイアがそう言うと吉川は疑問に思う。何故、日本を知っているのか。 「そなたも日本人か」 三式の砲塔で立ち上がった。金髪の少女が嬉々として言った。 「吉川殿。こちらは レーベンス王国王女ゼント公ソフィー王女であります」 すかさずメイアが吉川に紹介する。
たとえ、前線にあっても非番というものは存在する。 いな、前線であるがゆえに隊員たちの疲労を少しでも回復するのに非番はなくてはならないものだった。 そうはいっても、自衛隊である以上、作戦行動を起こす時などは非番を取り消されるのだが。 だが作戦行動を起こしていないのなら、非番は必要不可欠だという事である。 だから、葛重秋良三等陸尉が外出したのは、非番を与えられたからだった。 何をするでもなくまわりの風景をみながら歩いていくと、小高い丘が見えてくる。 ゆっくりとした傾斜で道が丘まで伸びいているようだった。 2人分くらいの幅がある道を、葛重三尉は道の両側に生えている草に目をやりつつ登っていくと、丘の向こう側あたりに 何か人の気配がする。 ああ、向こう側には確か竜騎兵の連中がいると聞いたけど。 そう思いつつ歩を進めると、三尉の予測が外れる事なく竜とその乗り手たちの姿が見えた。 おそらく自衛隊側から貸与されたのだろうと思しき天幕が、間隔をあけてだが立ち並んでいる。 そしてその隙間を埋めるかのように、竜たちの姿やその傍らでは世話をしている乗り手たちの姿もある。 そんな情況を視野に入れながら視線を動かすと、その中の一部分に幾人かが集まっているのが視界に入り、そしてその時に、 その集団の中の一人の顔が横を向いた。 その横顔に葛重三尉は見覚えがあった。 あれは西原かな?それで彼らが何をしているのか気になり、傍に近寄ろうと向きを変えて歩み寄ると、誰かが近づいてくる のに気づいたのだろう、幾人かが三尉に視線を向けた。
三尉が想ったとおり、彼の小隊の仲間である西原と小川原の姿が混じっていた。それと少女とおぼしき女性がその中にあった。 その少女に三尉は見覚えがあった。 確か、レスティンと言ったかな?どうやら、その娘の方も彼に見覚えがあるらしく、思い出そうとしているような素振りをし ている。 「あ、小隊長。おはようございます」 そう言って、軽く辞儀をしたのは小川原武雄の方だった。それにつられるかのように西原も軽く頭を下げてくる。 挨拶を返した三尉に西原が話しを振った。 「三尉も竜の見学にこられたんですか?」 「いや、ただ散歩してたら、君たちの姿が見えたので、近づいただけなんだ」 「そうですかぁ。てっきり、小隊長も竜を観察するのかと思ったんですが」 「何が竜の観察だ。お前の場合、竜をダシに女の子に近づこうとしているだけだろう」 その言葉に、西原は情けない声を出す。なんでそう考えるんだよ。 そんな西原の姿に、その場の人間たちが笑いをこぼす。 「それで何をしているんだ?」 「今まで竜などと言う存在などありもしなかったですからね、それもあって、竜を間近に見るのとどうやって乗るのかなど聞 いていたんです」 「こんな巨体がどうやって浮くのかというのも興味ありますし」 小川原の後に続けて西原が言うと、小川原は不審そうに西原をねめつけた。どうせ女の子目当てだろうとでも言いたげであ る。
そんなやり取りの中、三尉の顔を思い出そうと未だに考えている様子の娘に、葛重は声をかけた。 「よろしく。葛重、葛重秋良だ」 「あ、わたしはレスティン・ファタルっていいます」 レスティンはそう言うと、ぺこりと頭を下げる。 「で、隊長。竜って、飛ぶときは魔力を使うらしいんですよ!?凄いっす」 「さっきも聞いたぞ、その言葉」 感激したかのような声を出した西原に小川原が冷たくあしらう。 「冷たいな〜。」 ぼりぼりと頭を掻く西原の姿に、レスティンが思わず笑みを顔に浮かべた。
「魔法って、あなた方は持ってないんですよね?」 「もっていないな。魔法を信じるものなど子供ぐらいなものだろう」 素っ気無くその問いに応じる小川原を見て、三尉は彼らしいなと思う。 「なあ、レスティンさんも竜に乗ったりするの?」 「ううん、乗せてもらうのよ」 「というと、後ろに乗ったりするの?2人乗りってできるもんなのかな?」 首を捻って悩む西原をみて、どうやら彼が思い違いをしている事に気づき、かぶりを振って付け加える。 「わたしがペドラザ――あ、わたしの相棒の竜の名前です――の背に乗せてもらうんです。わたしだけじゃなくて、みんな竜 の背に乗せてもらうの。他の人が乗ろうとして、振り落とされるぐらいで済むのはましな方。竜たちは操ろうとして操れるも のじゃないよ」 「飼いならす訳じゃないんだ」 「違うよ、竜は家畜なんかじゃないからね」 「じゃあなんで、こんなに竜がいるんだろ」 西原の疑問は葛重三尉も同じだったし、西原が尋ねるまで王都退却戦の最中でそこまで疑問が浮かばなかったし、疑問に思 うような余裕がなかったからでもある。
「竜に出会う人が少なくないからよ。わたしもそうだったから。ある日唐突に出会ったりするの。それでどうしようもなくって、 軍に入る人が多いわけよ」 レスティンはそう言って、その顔に複雑な表情を浮かべる。 彼女が言うには、竜と出会ったとしても、そうそうウマが合うわけでもないらしく、機嫌が悪ければ無視されるか最悪殺され る場合もあるらしかった。 竜に、人間たちの倫理観を求める事自体が無意味なのだ。 竜が自らの背中に乗せるという事は、その人間に対して無条件の信頼と好意をもっているという事らしかった。 そんな訳だから、自らが好意を寄せる人間の下に近寄るのはいいとして、困るのはそれが町にいたりするときに空から降りて くると大変な事になると、レスティンが教えた。 だから好きとか嫌いとかではなく、どうしようもないから軍に入るかそれとも人里離れるか、そのどちらかないの。 そう言ってレスティンは、乾いた笑みを浮かべる。 「でも、今ではペドラザとは、互いに何考えてるかわずかだけど、判るから大変じゃなくなったから」 「なあ、その君の相棒の竜――ペドラザだっけか、合わせてくれないかな」 西原がレスティンに拝むように頼むと、彼女は少し笑って快諾した。
やられた、と思った。 今井は、目の前の現象が、信じられなかった。 こんな混乱の最中だからといって、これ程の巨体と猛威に今まで気付かない??? 今井の顎の位置にある鬼の膝が、まるでコンクリの壁のように、無慈悲だ。 「鬼がホンの少し膝を蹴り上げて、人1人をミンチにする」そんな最期の「 瞬 間 」 今井は、 折角手に入れた望みの品(槍)を、無意識に捨てていた。 ほんの一瞬後に訪れる「最期」を拒否して、剣を抜刀する。 不思議な事だが、こんな、「土壇場の土壇場」では、 剣よりも最高に、最高に丈夫な短剣の方が、欲しくて堪らない。 しかし今は、この剣しか頼れる物が無い。 − 今井の剣が2cm程も鞘走った。 (・・・・・・?) 「鬼」の様子が、・・・おかしい。 最低でも3m、もしかすると4mを超えていたのかもしれない「鬼」は、 今、正に「殺そう」としていた「ちっぽけな二本足」なぞ・・見ちゃいなかった。 「鬼」は、ゾッとするような憤懣で歪みに歪んだその顔を、 「鬼」の背後4m程に横たわっている栗毛の馬の死体に向けていた。 「鬼」の両手から、黒馬の両足が、音もなく地面にズリ落ちた。
黒馬の体が地面に横倒しになって、ようやく気がついた事があった。 黒馬の首は、地面にめり込んでいたのではなかった。 黒馬自身の、胴体にめりこむように押し潰れていた。 (・・このサイズの馬って何百Kg だったっけ?) 場違いな思いに囚われながら、想像する。 恐らく、コイツ(鬼)は、 「ここ数年来の改心の1撃」を、俺に見舞っていた。 人喰い鬼らしい獰猛な歓喜に満ちながら。 しかし、「貧弱な二本足」への「思いっきりの殴打」の歓喜の余り、 今は鬼の背後に転がっている栗毛に足をひっかけて・・今、怒・・ 「鬼」が叫んだ。 耳を塞ぎたいような、なんという、なんという下品な「 轟 音 」 猛烈な勢いで馬が蹴り飛ばされて、馬の頭部の1部が何処かへ消し飛んでいく。 (ばっっっコイツ、敵も味方も関係無しかよ!!) ・・・・鬼の壮絶な地団太が始まった。 鎧武者を乗せて駆ける程の馬の巨体が、ただの血袋の様にペシャンコになってしまった。 「ーーーーーーーー!!!!!!!!」 こんな、こんな奴と武器無しで、相対した奴等の、恐怖。 今井の剣が、鬼の右アキレス腱に叩き込まる。 「??ああ?」と、何か予想外の衝撃を受けたかのように、鬼が振り返る。 そして左アキレスに、もう1撃。 「鬼」がようやく「状況」を理解して、 それからやっと痛みを「知覚」した・・らしい。 地面に倒れた「鬼」が、涙を流しながら猛烈に暴れだした。 それでも・・1対1なら、即座に視界をも奪いにかかる所だったが、
この時、何故か今井の本能が、地面でのた打ち回る鬼よりメチャメチャな悲鳴上げ始めた。 ( やばい ) 今井は、南に向かって、脱兎の如く駆け出した。 今井の直感は、的中した。 「鬼」の大地を震わす壮絶な「絶叫」に、 周囲100m内に存在する「鬼」達が一斉に反応、今井の方を向いた。 今井は今頃になってようやく、身近に「鬼」が幾体も存在していた事に気付いた。 最も、今井が「鬼」達の存在に気がつかないのも無理はなかったのだが。 要するに鬼達は殺戮よりも「目の前の食事に夢中」だったのだった。 ( 奴等が、来る ) しかし、日々訓練を重ねている隊員達なら、いざしらず。 ただの一般人の今井の肺と足は、もう、限界を超えていた。 ( 恐怖に震えながら死ぬ位なら、潔く自決した方がマシだ ) 今井は覚悟を決めて、喉に剣を当てた。ー その時、・・奇跡が起きた。 今井と鬼との間に、自衛隊の装甲車が割って入ってきたのだった。 「乗れ!!!」「あんたわ!」
あの、化け物の様に化粧した男が、車の中から手を差し伸べている。 見れば、自衛隊の装甲車達が、次々に突撃してきている・・・・! そして、装甲車やトラックの中から次々に精悍な隊員達が出てきて、 今だ生存している人達を回収しながら、猛烈な弾幕を浴びせ始めていた。 ー それから、数分後。 今井はトラックに移され、後方から、「あの男」と隊員達の活躍を見ている。 あの人喰い鬼ドモは、 今やその巨体が仇になって、真っ先に穴だらけにされてしまっていた。 ・・今井が乗っているトラックの止まっている場所から更に後方は、 救出された重軽傷者で埋まり、足の踏み場も・・ いや、「救出された」、それ以上何を望むことがあるだろう。 そんな彼等に、警護に回された隊員達が、申し訳無さげに謝罪して回っている。 想像するに、 今まで別のエリアの救出で、手が回らなかっただけだろう。間違いない。 貴方達は、何も悪くない。 それに、少なくとも、私にとっては命の恩人・・・ 隊長さんらしき人物が、今井の方にも声をかけにきたが、 今井は全身と両の手で「とんでもない」と全力で否定して、その頭を下げていた。
「この犬が! 政府の走狗が! 」 「俺達は為政者の道具に過ぎん。唯の道具に思考が要るか? 俺達は消耗品なんだ」 「そしてそれに大いなる誇りを抱いている、な」 此処、異世界に毒電波を撒き散らした左派どもを一掃するため、陸自は市街の殲滅を 決定した。…身分支配が罷り通る世界には、奴らの語る平等思想は劇薬そのものなのだ。 平等を語るには、相手の思想的成長と物理的試行錯誤を有る程度待たねばならぬものだ。 それを最初から与えようものなら、相手の成長にとっては無修正ポルノ並みの露悪主義 に過ぎん。思想を根付かせるなら、英知を獲得させるなら…見守らねばならぬ時が存在する。 「貴様等は教条的に過ぎたんだよ。流血と虐殺は人間の宿命だ。避けられぬ道だ」 「煩い! 人間の命を何だと思っているんだ! 」 「言っただろ? 」 5.56oが轟音とともに純粋真直素直君を馬鹿な人間からただの物体へと変えて行った。 ただ逃げ惑い、この世界の人間を醜く盾にしようとする仲間達も同様に、粗大生ゴミへと。 放たれた銃弾は相手が誰であろうと差別はしない。奴らの信条で行けば、人間よりも慈愛に 満ちているに違いない。 「消耗品なんだよ」 明日へと命を繋ぐ消耗品。せめてより良い命を残す為に、摘み取らねばならぬ芽も有る。 汚れるのには慣れている。洗い流せぬ罪を背負い、それでも明日の為に、俺達は小銃を撃つ。 明日を迎える資格のある人間達のために。俺達を悪であると裁くだろう人間のために。
兵士は常に考える。何も考えていないワケでは無い。 しかし命令は神なのだ。兵士が兵士であるためには何よりも大切なものだ。 兵士は与えられた命令の中で、自ら為す事が可能で有る事を考える。 命令に『自由度』が有る場合は幸いである。兵士は天使にも成れるだろう。 しかし命令に他の解釈のしようの無い、『自由度』が無い命令の場合…! 兵士は地獄の悪鬼と化すのだ。 現代の軍を使う者は高い倫理観と道徳を必ず持たねばならぬ。さもなくば、 軍はシステマチックに虐殺を行う集団と化してしまうのだ。…ここのSSに 小官はその描写を期待する。小官は兵士の倫理観ならば語れる。命令に全ての 責を負わせるのは簡単だ。しかし、必ずしもそうでは無いのだ。 命令が無い場合? …それは最早、軍事組織の体裁は無い。個人の良識に委ねられる。 しかし、複数の人間は集団を創生する。指示命令は無くならぬものだよ。ウム。
アメリカ人たちならばファーストベースと格好良く横文字になるべきこの基地は、昼間の騒ぎにも負けず、なんとか落成式を迎えた。 基地を囲むようにサーチライトが灯され、随所に89式戦闘装甲車や90式戦車がエンジンを止めて待機している。 「さて、それでは話して頂きましょうか、あれこれと」 「その前にこのロープを解いてくれると嬉しいわね。私こういう趣味はないの」 全ての所持品を取り上げられ、そして実弾を装填した警務隊員に囲まれる中、その女性はにこやかに答えた。 顔面を殴りつけ、減らず口が叩けるとは大したものだな貴様。 と言ってもいいが、そこまでステレオタイプな『憲兵隊』を演じる趣味はないらしい警務隊員が、こちらに目線を向けてくる。 「構わんよ」 すぐさまロープが解かれる。 痛そうに手首をさすりつつ、女性は軽く体を動かした。 「全く、こんなにきつく縛る事はないじゃないの」 「軽く縛って逃げられるよりはましなんでね。俺たちはそこまで間抜けじゃない」 答えつつも腰の拳銃を確かめる。 一応命の恩人ではあるが、襲撃してきた連中とそれほど縁が遠いわけではないらしいこの女性に、そこまで気は許せない。
「で、どこから話せばいいのかしら?」 「君の名前、どこかの組織に所属しているのならばその名前、階級や所属があるのならばそれも」 「シャーリーン・オリーブドラブ、エルフ第一氏族、人界全権大使」 なんだそりゃあ?国防色のM14? 確かに指輪だの二つの塔がどうのだのって作品に出てきそうな外見をしているが、エルフ?人界全権大使? ちょっと待ってくれよ。 「あーそれでシャーリーンさん、確認なんだが、第一氏族ってのは、部族みたいなものかな?」 「そうよ、私たちエルフは第一から始まって、多くの氏族に分かれているわ」 「解説どうも、それで、その人界全権大使ってのは?」 「あなたたち、一体どこの未開の部族なの?」 国防色のM14さんは呆れたような表情を浮かべてこちらを見た。 どうやら、この大陸ではエルフとやらはありふれた種族らしいな。 っていうか待てよ、大使?大使閣下ってことは、それなりに偉いんじゃないか? うん、言葉遣いは直しておこう・・・いまさらな気はするが。 「すいませんね、こう見えても一応大学は出ているんですが。 まぁそれはさておき、大使、ということは、外務省、えーと、他国との外交や折衝に当たる立場と考えていいのでしょうか?」 「そうよ、私はエルフ第一氏族の人界、つまりドワーフや人間相手の交渉を行っているわ」 「はぁ、わかりました。それで、我々のところに来た理由ですが」 「前にも言ったでしょ?よりにもよって聖なる森のそばで火を焚いた理由を聞きに来たのよ。 控えめに見ても宣戦布告、いえ、むしろ戦闘開始とも呼べる行動よ? 私の知る限りは今日初めて会ったあなた方に、そこまでされるような何かがあったのかしら?」
お、おいおい、俺たちは遮蔽物の除去と余った草を焼却しただけだぞ。 戦闘開始だと? 糞、よりにもよって俺たち専守防衛の自衛隊が、先制攻撃に近いものをしてしまったというのか? しかも、火を焚いたのも戦闘を行ったのも俺の小隊じゃないか!! 「我々としてはそのような認識ではなかったのですが。 しかし、そうなるとまずいですね」 「ええ、確かにそうね。第一氏族については私から話しておくけど、第三氏族の連中はしつこいわよ。 あいつらときたらエルフとは思えないほど戦う事が大好きだから。 ましてや森のそばで火を焚いていたなんて、まあ“大協約”の発動はないだろうけど」 ふむ、エルフの皆さんはご他聞に漏れず火が嫌いで植物が大好きなんだな。 だがね、俺が言っている問題というのはそれじゃないんだよM14殿。 「既に今日の出来事は本国に報告済みなんです。 それでですね、どうやら私どもの上では、非戦の方法ではなく、攻撃の方法についての議論が行われているようなのです」
ウソでも脅してもなかった。 俺たちより一ヶ月未来に位置している本土では、随分と血生臭い出来事があったらしい。 転移による混乱、としか報告を受けていないが、自衛隊が国内に軍政を敷き、物流をある程度コントロールしているような状況だ。 よほどの大騒ぎがあったんだろう。 昼間の戦闘について、発砲についてではなく、相手の戦闘力についての質問しかしてこないくらいに日本は変化している。 そして攻撃の方法について云々もウソではない。 海に関しては二隻の増援が、空に関しては滑走路の完成を待って一個飛行隊が、そして陸に関しては混成戦闘団が、それぞれ増派されて来るという。 森を焼き払うには十分な戦力だ。 もちろん、我々がベトナム戦争のやり直しをする恐れなどない。 なんといってもそれが出来るだけの国力がないからな。 「呆れた、森に手を出せば“大協約”が発動するわよ」 「だいきょうやく?」 「エルフ全氏族が加盟している盟約よ。 聖なる森に火を入れる者には死を与える、それだけの盟約。 今から500年前くらいにそれで国が一つ滅んだわ」 「そいつは困りますな。まぁ、攻撃と言っても明日の朝一でいきなり、というものではありません。 お互い文明を持った種族同士、できれば話し合いだけで解決したいところですな」 「そうね、ところで今日はもう帰ってもいいかしら?氏族長に貴方たちの事を伝えないといけないから」 「ええ、入り口まで送りましょう」
彼女を森のそばまで送り、そして自分を呼びに来た警務隊員に連れられて本部へと移動する。 そこでは先ほどの会話を元に会議を開いていたらしい戦闘団長たちが待っていた。 「三尉、まずは相手の情報から検討しよう。君たちの会話は申し訳ないが録音させてもらった。 会話での感触を元に攻勢までの行動方針を決定する、座りたまえ」 「はっ、失礼いたします」 会議はすぐさま始まった。 こちらの聞きたい事は、実は先ほどの会話でほぼ聞いていた。
本日はここまでです。 ではでは
おつです。 + + ∧_∧ + (0゚・∀・) ワクワク (0゚∪ ∪ + テカテカ と__)__) +
「歴史を改変、か」 中井三佐は溜息を吐く。自分の部隊が死人と為っているなど、誰が好き好んで 聞きたいか? 聞かせた人間が冗談好きで法螺吹きでも、これは振るっていた。 まさか生きているうちに、病院以外で自分の死亡宣告を聞かされる羽目になる とはな…。中井三佐が小川の目を見つめる。発言を促されたと小川は判断した。 「現時点では死人では有りません! 王国獣人密偵団の策に嵌まる前に…! 」 「小川二士! 黙れ! 」 「ハイ、おがわにぃーし! 」 「…私も使って見たいものだな…それ…小川二士と言う呪文を…」 現相棒を小川は恨みがましそうに横目で見遣った。中井三佐は小川から目を離し、 部下達を見る。小隊長である尉官達を見事にスルーし、その後ろの先任陸曹や小隊 陸曹、指揮班長に各砲班長、補給班長を。咳払いをして、先任陸曹が口を開く。 「中隊長、僭越ながら自分が発言して宜しくありますか? 」 「菅原、何だ? 同期のよしみで聞かんでも無いぞ? 言って見ろ」 「…じゃあ言うぞ中井。お前の教え子の話じゃ、この状況を打破する手段が あるそうじゃ無いか。まあ俺達はこのまま行きゃあどの道、全滅必至だ。 だが、このカワイイ小川二士のお話に乗れば、犠牲は少なくて済むって 寸法だ。…なあ中井。部下を全員生きて還そうっつー、お前の理想は買う」 中井三佐の顔が一瞬頬を打たれたように呆気に取られた。人間誰しも、心の中を 言い当てられた時はそうなるものだ。菅原曹長はそれを観て苦笑し、言葉を切る。
「…今の今まで戦死者0で来た。パーフェクトゲーム直前だな。だがコイツは スポーツじゃ無い。飽きるほど繰り返した演習でも無い。戦争ごっこじゃあ、 無いんだ。どうしても犠牲は出るんだよ。済まないが、中隊の行動決定権は お前が握っている。勿論、上の命令がどうのとか考えている場合でも無い」 「言い難い事までズバズバ言いやがるな…。まだ課業中だぞ…? 」 「言やぁ良いんだよ。尻尾捲いて退却するってな? ニッポンへ帰れるぞってな? 若い衆、喜んでさっき全部降ろした荷物を車架するさ。なあ? 」 菅原は背後の砲班長達を振り向く。砲班長は20代後半から30代前半の若手隊員が 多い。照れ笑いがそこかしこで漏れる。中隊長と先任陸曹が慕われている証拠だった。 普通の部隊運営ならば隊員達は自分の意志など見せず、命令下達まで沈黙を保つ。 「わかった、わかったよ菅原…。もう黙れ」 「ハイ! 中隊長! 」 「…今より20分後に出発」 中井三佐が微笑みを消し、真顔に戻って静かに、良く通る声で話す。何故か一旦言葉を切り 尉官達を見遣る。呆然として声も出さない尉官達の目の前で大きく解るように溜息を吐く。
「…機材と武器・背嚢以外の生活物品は皆焼却破損処分!空いたスペースで集落住民を 収容! 敵、王国獣人密偵団との識別を容易にするため、各自所持の識別マフラーを 裂き、住民の右腕に捲かせる! 各班長は指示、命令を各班員に徹底させろ! 」 中井三佐はまた、言葉を切り尉官を見遣る。大きく舌打ちまでして、尉官の最先任者を睨む。 「…副中隊長! 俺にまだ細かい事を言わせる気か? 」 「…藤巻2尉、普通は、中隊長が出発を決断したら、引き継いで指示命令を出すのが…」 「いい、菅原。お前達が出来過ぎてるから奇跡的にボンクラでも勤まったんだよ。今度は 無能は死に直結する。…各班長! 小隊長が邪魔ならもう撃っていいぞ! 俺が許す!」 声も出さずに散っていく各班長の背に中井三佐は哄笑した。慌てて尉官達はその背を追っていく。 その場に残されたのは先任陸曹と中隊長、小川と現相棒の戦乙女の4名だった。 「さあ、聞かせて貰おうか小川? この以前の、俺達の死の行程をな? 」 爽やかな笑みが、戦乙女の眼に眩しかった。やはり戦士は良い。そう思わせる中井と菅原の笑顔だった。 「…住民保護とは思いも寄りませんでしたよ、区隊長…」 「俺達と戦って、戦死した集落の戦士を丁寧に葬った俺達に恩義を感じていると情報を呉れたんだ。 無視するワケにはイカンさ。それに一宿一飯の恩義だ。メシ…喰って無いが招待されたしな、菅原? 」 「ハイ、中隊長」 「…30分後に、集落より火の手が上がります。そして、歩哨が2名喉を噛まれ死亡」
「秘技だか何だか知らんが…足技遣った時点でお前の負けだよ。さあ、死ね」 俺は綺麗な脚を押さえのたうつ、女拳法遣いの喉を半長靴で軽く踏んだ。俺達が取り残され、 一年が過ぎた。俺達の故国『帝国』領に戻る事は、皆の総意だった。その途中に進駐した 地区の寺院が武装蜂起した。…気が進まんが、抵抗する者はことごとく踏み潰すしか無い。 舐められれば、襲われる回数が増えるだけだ。一罰百戒。達人とされるコイツに素手で 打ち勝てば、抵抗も止むと見ての行為だった。 「足技は確かに距離を取るのにも便利で、威力も高い。だが、同時に機動力の源でもある」 初回に蹴りを捉え、軸足を脚で潰し、蹴り脚も肘で潰す。後は右面打ち、左面打ち、胴突き 右面突き、左面突き等のオンパレードだ。汚かろうが何だろうが、敵は殺す。それが『軍事組織 のやり方』だ。隊員にとって、徒手格闘は基本だ。最も、形を演練する『門前の小僧』レベルだが。 抵抗能力を奪わなければ、何時相手に逆襲されてもこちらは文句は言えないのだ。拳法遣いの顔が 恐怖に歪む。負けを知らない奴の、甘ったれた顔の…屈辱に染まる様が…たまらなく良い。 「悔しいか? …文句は言うなよ? お前の土俵で付き合ってやったんだからな? 」 高く響く破裂音が遠くで響く。小銃弾に勝てる武道が有るなら習得に皆、血眼に為るだろう。 他人の生殺与奪を握るのは…正直、俺には荷が重過ぎる。何時まで経っても、慣れぬものだ。
今井らがこの世界に飛ばされて、どれ位の時間が経過したのだろう。 今井は比較的・大勢の市民がいるエリアに、いた。 そのため、最初の10分間を生き延びる事が出来た。 最激戦区にいれば、ものの5分内で無残な最期を遂げていただろう。 実際、生き延び事が出来たと言っても、 ただ逃げ惑う人に流されるまま逃げているだけだったのだから。 やがて、中世騎士風の“敵”が、 逃げ惑う市民の群を思う様に蹂躙・殺戮していく“地獄”がやってきた。 その混乱から今井が剣を取って、 あの“男”と生き抜いたのが・・5分間程度の事だっただろうか。 救出されて落ち着いている“今”の時間も含めると・・どれくらい? ・・こんな、僅かな時間で“あの男”は、 10を遥かに超える敵を倒し、突進してくる装甲車を捕まえ、 私も救出して、また今も戦闘をしてのけているのか。 ( やっぱり“あの男”は化け物なのだな )今井の思いを他所に“あの男”は、 死んだ隊員達の銃を拾いながら、ここの外縁を阿修羅さながらに死守している。
「 不味いな 」ここの外縁に押し寄せる敵は、 救援に駆けつけた車両群の圧倒的な火力により“瞬時に”瓦解する“はず”だった。 鬼の群は戦車主砲によりその圧倒的な肉体を跡形も無く消滅させられ、 亜人種の群は装甲車群の機銃掃射により、幾重にも薙ぎ倒されていた。 そんな火力を前にして、どうして“この”原始的な怪物の群如きが、崩壊しない訳があるだろう。 しかし現実は、その予想の遥かナナメ上をいっている・・。 たしかに、下手な原付をも上回る速度で巨大な戦車が戦場を駆け抜け、 装甲車達は亜人種の群を思うままに蹂躙・分断している。ー 完璧じゃないか。 しかし、ここの外縁を護る兵の弾数の十倍ではすまない“彼ら”は、 1時は壊乱して逃げ惑う形になりながらも、 背後から押し寄せる同種族に押し返されて、また、突っ込んでくる。 この“敵”の数と勢いに、救出された重傷者達の警護を取り仕切っている本田は、 外縁を死守している隊員が次々に弾切れを起こす状況を早期に予測、 今、立てる隊員総てを外縁に増援する決断を決意していた。 「 隊長殿でありますか? 」息がようやく落ち着いてきた今井が、本田の後ろから呼びかける。 「 ・・・ 」本田が、ゆっくりと今井に振り返る。 「 今のうちに重傷者達を、もっと後方に下げるべきです 」 「 ・・・ 」本田は、今井を見つめている。 この市民は、何の権限があってオレに話し掛けているのだろう? 「 大丈夫です。危ないから後ろに下がっていてください。 」 「 ・・今なら、何があっても間に合います・・ 」「 ・・・・・・ 」 本田は、融通の利かない男ではあったが、 自分が“自衛官で公務員”という事実を1瞬たりとも忘れた事はなかった。 ・・冷静に市民の声に、(いちおう)耳を傾ける事にする。 ・・たしかに、何があっても大丈夫な様に、後方に下げておくべきかもしれない・・。 しかしそのためには、防壁代わりのトラック群を動かす事になるのだ。 そしてそれは、強力な支援火力をも(1時的に)手放す事に、なる。 ( どうしたものか。)思案に暮れて本田は空を見上げて、今井に向き直った。
「はじめまして、オリーブドラブ人界全権大使閣下。 この基地の司令を勤める、吉永健三一等陸佐です。以後お見知りおきを」 「こちらこそよろしくお願いしますヨシナガさん」 臨時出張所には基地司令を始め、陸海空のこの大陸における責任者と外務省から来たらしいスーツの男が揃っていた。 互いににこやかに挨拶し、そして椅子に腰掛ける。 「早速ですが、本日のご用件は?」 「第三氏族と話をつけてきました。今後、聖なる森の周辺で用なく火を焚かない事を条件に、先の戦闘に関しては不問とするそうです」 「ほう?それはありがたい。ちなみに、用なく、というのは?」 「戦死者を弔う時や、料理、それから照明などですね」 「私の元に入っている情報では、あなた方は随分と火がお嫌いなようですが」 先日作成した報告書を見つつ、吉永一佐が言う。 「私たちは確かに火は嫌いですが、さすがに人間に生活するな、とまで指示するような立場ではありませんから。 それに、我々エルフとて火で明かりを、暖を取りますし、料理で火を使い、死者を火葬します。 私たちだけ良くて、あなた方人間はダメというのは通らないでしょう」 「いやまったく、そう言って頂けるとありがたい!」 吉永一佐との会話に突然外務省の男が割り込んできた。 周囲の自衛官たちからは冷たい視線が注がれるが、どうやら彼は気にしないようだ。
「あなたは?」 シャーリーンが不思議そうに見る。 「ああ、これは申し遅れました。 私、外務省新大陸課の鈴木と申します。 エルフの皆さんとの交渉は、今後全て我々外務省の人間が担当いたします。 どうか、よろしくお願いいたします」 いきなり喧嘩を吹っかけてきたな、おい。 居並ぶ自衛官たちの表情が硬くなっていく。 「あらそうなんですか?それではよろしくお願いします。 それで、早速ですが先ほどの件については?」 「ええ、ええ、直ぐに条約に調印いたしますとも。何か証文のようなものはありますか?」 二人の会談は俺たちを除外して順調に進んでいく。 いや、まあ外交を外交官が行うのは当然だから別にいいんだ。 ただなぁ、こうも露骨に線引きをされると、気分的に面白くない。
「これです」 シャーリーンは、その豊かな胸元から一枚の妙な紙を取り出し、机の上に置く。 凄い場所から取り出すな。 なになに?誓約書、双方は・・・っておい。 これ、アルファベットじゃないか! 「!!あ、ああ、なるほど、ここに私の名前を書けばいいのですね?」 ペンで『書名欄』と書かれたところを指しつつ鈴木が尋ねる。 少し動揺しているところを見ると、 「そうです」 「では早速・・・はい、どうぞ」 「ありがとうございます。先の不幸な出来事は互いに忘れ、よりより明日のために生きていきましょう」 「全く同意します。それでですね、この件はこれで終わりとしまして、いくつか伺いたい事があるのですが・・・」 「構いませんよ。何でしょうか?」 立ち並ぶ俺たち下っ端や、椅子に座ったままの佐官たちをそのままに、鈴木はこの世界についての質問を始めた。
「お疲れ様であります三尉殿」 「ああ、本当に疲れた」 監視塔に戻った俺を、三曹と眠そうな部下たちが迎えてくれた。 すぐさまコーヒーが人数分用意され、振舞われる。 「それで、交渉はどうでした?」 「担当が外務省に移ったんだが、退出が促されなかったおかげで二時間立ちっぱなしだよ。 だが、非常に興味深い情報を大量に得たよ」 「おお、それは素晴らしいですな、それで、例えば?」 現在休憩中の両者の対談は、素晴らしい成果を着々と挙げつつある。 まずはこの世界、どうも地動説が主流らしいが、いくつかの大陸と国家があることはわかっているらしい。 まあこれは本土からの情報で、人工衛星が壊れずに稼動し続けている事から、地球に酷似した惑星である事が判明しているからどうでもいい。 俺たちがいるのはゴルソンという大陸の東の果て、エルフの国家共同体のようなものがある『聖なる森』のすぐそばらしい。 東に俺たちの駐屯地、位置関係を考えるならば、それよりも更に東に進むと本土がある。 逆に、森を挟んで西には連合王国と呼ばれる国があるそうだ。 何でも昔にエルフと揉めたらしく、詳しい情報は不明とのこと。 森の南には砂漠が広がっているらしく、入った者の命を奪う毒の沼地があちこちに広がっているらしい。 森を抜けて北に向かうと、しばらくは草原が、さらにその先には岩場が広がっているとのこと。 その先に何があるかは調べた事がないそうだ。
「となると、この大陸とやらには、エルフとか言う連中と、その連合王国とやらしかいないってことですか?」 「そうなるな。開拓団と大規模な増援、どうやら、政府は満州国をもう一度作る気なのかもしれんな」 「冗談じゃありませんぜ三尉殿」 肩をすくめつつ三曹は言った。 「あの森を見てください、今すぐにでも自然保護区にしたくなるような立派な森だ」 「木を大切にしましょう?」 「まさかまさか、自分が言いたいのは、自分たちにはベトナム戦争パート2をやるような余裕はないし、そんな装備も持っていないということです。 大体、食料も燃料も余裕がないのにそんな事は出来ないでしょう」 「となると、北を開拓か」 「本当に満州国パート2か」 まぁ、どっちにしろ俺たちに選択権はないか。 日本の食料自給率は低い。 頑張ってシムシティするにしろ、連合王国とやらとドンパチやって略奪するにしろ、早くしないと選択肢が狭まるどころか国が崩壊する。 やれやれ、これは面倒だ。 悩む自由はあるのに、行動に自由がないのがさらに面倒だ。 何しろ俺たちは特別職国家公務員。 上から命令されれば、どんな善行も、悪行もしなければならない。 そして、現在の国の状況は、このまま座視すれば、緩慢な死を待たねばならない状態。 ならば、と誰もが考える状態だ。 この先何を命じられるのかは、考えるまでも無いだろう。 実に面倒だ。
「やれやれ、驚きましたよ」 煙草を吸いつつ鈴木が言う。 一時休憩という事で、彼は自衛官たちと共にこの部屋に来ていた。 彼の失言により、上は一佐から下は一士まで、到着時にあった好意的な印象は欠片も残っていない。 しかし、同期や恩人や恋人を、容赦の無い流言や陰謀で陥れてまで昇格をし続けた彼は、そこを気にするような男ではなかった。 「まさかこんな世界できちんとした英語の文章を見る事になるとはね。 皆さんもあれを見たでしょう?」 「彼女が持っていた外交文章ですな」 「そうです、あれは文法もアルファベットの形も完璧な英語です。 まぁ言語の形として完成度が高いとかいう話はどっかで読みましたし、そんなこともあるんでしょうなぁ。 それよりも」 煙草を灰皿に押し付け、鈴木はにこやかに尋ねた。 「彼女たちのレベルの武装をしている相手に、皆さんはどれくらいの期間で戦争を終わらせられますか?」 一気に室温が下がる。 「私の見たところ、彼女たちの文明は銃器など持っていないでしょう。 よくて18世紀、下手をすればそれよりも昔、その程度の文明でしょう。 ありったけの装備と補給、それと米軍の支援。 それで皆さんは、どれくらいの期間で戦争を終わらせられますか?」 「ちょ、ちょっと待ってくれ、いきなり何を言っているんだ?」
オーバーなアクションをしつつ、吉永一佐が遮った。 ついさっき停戦交渉が済んだばかりの相手と戦争? この男は何を言っているんだ? 「別に彼女たちと戦争をしようというのではありません。 森林地帯では空爆の効力は低いでしょうし、陸上部隊の投入は危険すぎますからね。 それよりも、連合王国とやらですよ」 二本目の煙草に火をつけつつ、鈴木は笑顔のまま続けた。 「聞けば、連合王国は港を持っているそうですし、都合がいいことに、王都はその港町にあるとの事。 陸海空の総力と、アメリカ海兵隊の増援をもってすれば楽勝ですよね?」 「そ、それはまあ、あのレベルの技術力しか持っていないと仮定すれば、問題はない。 だがしかしね、会った事もない相手といきなり戦争というのはどういうことなんだ?」 「簡単な話ですよ」 紫煙を吹き出しつつ、鈴木は言った。 「日本は、大規模な食糧の確保が今年度中に出来なかった場合、崩壊します」 彼の言葉は、室内を静まり返らせるのに十分だった。
「もちろん事前に交渉はします。 我々外務省の人間は、食料買い付けのために世界中を駆け巡る予定ですし、開拓団には北の草原とやらを農地に変えてもらいます。 ですが、それだけでは時間が足りないのです」 「だが、一時的な略奪では、今年度はしのげても、来年度は無理なんじゃないか?」 「仰るとおりです一佐殿。 しかし、この冬を越せなければ、来年度の心配をする事もできない。 大切なのは、今です。 それに、開拓団だけでは人手が足りません。国民が必要としているのは、米だけではないのですから」 吉永一佐は黙り、目の前にいる若い外務官僚を見た。 我々が命を張る理由はわかった。 文字通りの侵略戦争をしなければいけないことも。 しかし、拒否する事はできない。 軍人にとって、国民の命と国益ほど重い物はないからだ。
それに、悪いほうばかりではない。 事前に手を尽くして無理ならば、という但し書きがついている。 現時刻をもって戦闘開始、というわけではないんだからな。 「まぁ、そういうことならば、まずは活発な偵察活動からですな。 強襲上陸したはいいけれど、右も左もわからないでは戦いようがありませんから。 一応確認しますが、本国からの許可を得ているんですよね?」 「もちろんです、私が今ここにいるのは、そちらの上、統合幕僚会議からの正式な依頼ですよ」 「ならば否応はありませんな。空自と海自の方もよろしいですか?」 「正式な命令が届き次第、ですな」 「明朝一番で偵察を出しましょう」 あまり乗り気ではなさそうな一等海佐と、今すぐにでも出撃命令を下しそうな一等空佐が答える。 階級が同一の指揮官がそれっている辺りが、この大陸派遣隊を取り巻く混乱した状況を表しているな。 そんな事を考えつつ、鈴木は時計を見た。 うん、そろそろ情報収集活動を再開しようか。 ゆっくりと立ち上がる。 同じ事を考えているらしい自衛隊指揮官たちも立ち上がる。 彼らは、再び外務省臨時出張所へと向かった。
少し、躊躇うような時間があった。 やがて、本田は能面の様な顔で、静かに口を開いた。 「 申し訳無いですが駄目です。今、戦力を二分にするのは危険です。 」 それだけ言って、本田は押し黙ってしまった。 本田は“ 責任感の固まり ”といった表情で、静かに今井を見つめている。 ( 彼の言う事は正しい ) 今でさえ押されているのに、戦力を二分にしたらどうなるだろう? 十分予想された答えだっただけに、今井も大人しく引き下がる。 というか無責任・無権限の市民が、 どうして部下の命を預かる自衛官に、ああだこうだと言えるだろう。 ( しかし・・・ ) 戦車の主砲弾は、あと幾つだ? 装甲車両は?後方の砲列群は? 何より、目の前に展開している隊員達のは? ( どう考えても不味い ) 1般市民の今井が恐れる位なのだから、 きびすを返して部下に色々指示し始めている“ 彼 ”には、 前衛が弾切れを起こす時間まで読めているのに違いないのだが・・。
( ここで、死ぬのか ) 今井は天を仰いだ。 今井の後ろでは、無数の重傷者達が、うめいている。 その傍で、婦人自衛官達が甲斐甲斐しく世話をしている。 みれば、婦人自衛官達はみな学生といった年齢のようだ。 ( 就職難なんだなあ ) と、場違いな呑気な思いが1瞬だけ頭を掠める。 その、学生のように若い婦人自衛官達の中で、 3人の娘が、なぜかやたらと今井の目にちらついている。 1人は、大きな丸い目がねをした儚(はかな)げな乙女だった。 奥手で臆病そうな文系、 といった雰囲気が、野郎ドモのハートを鷲掴みしそうな。 「 い、痛いところはなないですかかかか 」 と、脅え混じりに語り掛けるその声は、その体同様、震えに震えている。 ・・・ゾンビじみた姿になった人間を前にすれば、誰でもそうなるが・・・ ・・・つか、怪我人に痛いところもないだろう・・・;orz
1人は、芯の強そうな勝気な乙女だった。 「 大の大人が泣かないで!!!! 」 今にもピシャリと、やってしまいそうな勢いで乙女は、 今井ら男がすら腰砕けになりそうな程の重傷人達を、 キリキリと手際よく(包帯を巻いては)次に次にと、捌いて飛び回っている。 ・・姫百合部隊の乙女達は、歴戦の兵士顔負けの健気さだったと聞くが、 ・・あれがそうなのかもしれないなあ。。。 1人は、女子達の頭格なのか、実にシッカリとしている。 ・・まるで本物の手馴れた看護婦の様だった。 「 大丈夫ですよ、今、お医者様が着ますからね 」 と、1人1人、患者の手をしっかりと両手に包んで話し掛けるその声は、 まるで天使の様に、優しい。 ( ・・まるで・・本物のナイチンゲールだ ) 足手まといになるのが解っている今井は、 重傷者の看護に加わる事なく、ただ彼女達の働きを見ているだけだった。 そして、しきりに隊長らしき人物(本田)に振り返る。 もっとも今井の視線を背中で受けている本田にしても、 圧倒的な責任感に押し潰されそうなのを、 “ここは、我々は、現状は”“ 大丈夫 ”だ、と、 体で示すかのように銃を構え、仁王立ちしているしかなかったのだが。
( ・・やはり駄目だ ) 流れを見れば、ここが早期に崩壊するのは目に見えている。 せめて、女子供と婦人自衛官だけでも。 「 隊長殿 」 今井と本田の映画さながらの救いのない問答が始まった。 「 今なら、全員が助かります 」 「 静かに。大丈夫です。危ないから下がって下さい 」 ・・・実は、本田も今井と同じ事を、考えている。 ただ本田は、ここの責任者として、動くに動けない自衛官だった。 そんな2人の礼儀正しいが、永遠に対立するしかない問答は、不意に終了の時を迎えた。 ここの外縁を死守している、あの化け物の様に化粧した男が、 弾幕を潜り抜けてきた騎士に、得物の銃を切断されたのだった。 「 斎藤! 」今井と本田が同時に駆けた。 本田はまるで転ぶような勢いで片膝をつき、射撃の姿勢を取っている。 今井は、その射線から1足横に飛んでから、得物の剣を騎士に投げつけた。 騎士は今井の剣を得物の槍で弾き落とすと同時に、 本田の銃弾を全身に浴びて、馬もろとも大地に倒れ伏して、動かない。 “ 化け物の様に化粧した男 ”が、此方に身を投げ出すように転がりこんでくる。 そこへ別の騎士が駆け込んできて白刃を叩き込んできた。 今井の最期の武器ーヘルメットーが投げつけられて・・ そしてその騎士も、本田に馬もろとも射殺されて、動かなくなった。 ( 自衛隊って、実弾練習の機会も少なかったんじゃないのか??? ) 本田の射撃の技量に驚愕する今井だったが、 三人の武器は、今や本田の手にする銃器だけだった。
後方の婦人自衛官達と、外縁で今も奮戦中の各隊員の援護射撃の元、 3人がやっとの思いでトラック群の内側に転がり込む事が出来たのは、 しばらく後の事であった。 最期は3人そろって討たれる所だった。 無事、トラック群の内側に転がり込んで、ようやく本田が口を開いた。 「 怪我は無いか? 」 「 御前に心配されるようじゃ、御仕舞いだな 」 その化粧(ドーラン)に塗(まみ)れた顔を右手で撫でながら “ 斎藤 ”が返している。 ( ・・・場違いな所にいるよなあ、、、 ) 2人の男っぽいやりとりを呆けて見つめながら、 今井は場違いな自分を再確認していた。 ・・・その手には、抜け目無く( 先ほどの )騎士の槍を手にしている。 ( 隙を見て、あの剣を取り戻さなきゃなあ ) もっとも、そのチャンスは永遠に訪れないかもしれない・・・。 今井の見つめるその場所は疾風の様に現れた軍勢によって、 今まで以上に手が付けられない混乱が巻き起こっていたから。
武器は、隊長(本田)が持っている銃だけ。 周りからの支援の弾幕も間に合わぬ濃密な敵の戦力の前に、 今井どころか斎藤ですら死を覚悟した、その時。 1人の王らしい人物が勇猛な軍勢を率いて、 亜人種の群の後方に疾風の如く突っ込んできたのだった。 ( 相当、実戦馴れしている・・! ) 逃げる事も忘れて今井は、彼らの活躍に目を見張った。 今井ばかりでなく、そこに居る総ての人間が彼らの活躍に目を見張っていた。 その王と軍勢の強さたるや、銃器の有利無しでも圧倒的だった。 特にその王らしき人物の剣の腕前は、始めてみる物凄さだった。 ( 1、2、3、凄・・・まるで大人と赤子の殺し合いだ・・・ ) 亜人種達の群が、まるで紙か藁人形かの様に切り倒されている。 数える端から眉間を突かれ、頭蓋を割られ、死体の山になっていく。 “ 王 ”の左右を駆ける1人の剣士と美しい少女のペアも、また、凄い。 特に美しい少女 ー 耳が異様に長い ー は、まるで神話の女神の様だった。 信じ難い事に、彼女にだけは弓矢が1本たりとも到達していなかったのだった。 金の髪と青いマントが暗がりの空にも鮮やかに翻(ひるがえ)る。 ( ・・成る程。ここは神話の世界か ) 認めざるを得ない。何だあの不自然さは?まるでバリアじゃないか。 弓矢を無効化する術は魔法以外に無いだろう。ならば・・・本物のエルフか・・・。
亜人種の群の背後で、何の前触れも無しに炎の爆発が起き始めた。 爆発に巻き込まれた亜人種達のこげた肉片が此方まで飛んできた。 ( いったい、何が起きている???? ) その爆発には、外縁で奮戦していた各隊員達も、 唖然として目を(1瞬だが)見張るしかなかった。 ( ・・魔法だな・・これこそ魔法で間違いない・・本当にあったとは・・ ) 突然現れた軍勢の強さと始めてみる魔法に驚きつつ、 今井が本田に性懲りも無く囁く。 「 今のうちに砲列まで退きましょう。 」 本田は今井の方を見ないで、じっと戦局を睨んでいる。 今井に言われるまでも無く、今がチャンスだと本田も考えている。 ・・・しばらくの沈黙の後、本田が振り返って今井の後ろへと声をかけた。 「 南君、田中君と相馬達をつれて、市民の後送を頼む。」 きょとん、とする今井の横に、例の3人の乙女がやってきた。 ・・・こうして今井と重傷を負った市民達は ( 重傷具合と女子供から )順序良く婦人自衛官達の運転するトラックに揺られて、 自走155ミリ砲等が並ぶ“後方”へと、下がっていった。
自走155ミリ砲等は、南に相当下がった線で砲列を並べていた。 幸いな事に、砲のあるエリアは転移初期から無風状態であった。 それを利して自走砲達は更に南に下がり、今、砲撃を敵陣へと叩き込んでいる。 その砲列の後ろへ婦人自衛官の運転するトラックが、ピストン運動で市民を降ろしてゆく。 その間今井は、婦人自衛官に混じって重傷市民の運搬に参加していた。 今井は身の回りの婦人自衛官の頭格らしい南嬢の依頼で、 相馬嬢という、大きな丸い目がねをした乙女と組む事になった。 相馬嬢は・・今もガチガチガチガチと振る続けている。 ・・こんな儚(はかな)げな娘が、どうして自衛隊にいるんだろう・・ 怪我人をトラックから降ろす(今井が車外で怪我人を抱きとめる)作業をしながら、 ふと気の毒に・・・いやいやいや・・・自由意志で入った娘に、赤の他人が何が気の毒と・・・。 その横では南嬢と田中嬢が、本当にテキパキと仕事を進めていく。 ( 相馬嬢に比べると、こちらは本当に男顔負けだなあ・・ ) ペアを組んでいる可憐な相馬嬢を気の毒に思いながら作業する今井の頭の上で 強烈なジェット音を上げて美しい機影が北の空へと飛んでいく。 ・・・とうとう、航空自衛隊が空爆を始めたようだ・・・。
もっとも1般人の今井には、 F−15Jも、F−4EJ(改)も、F−2も見分けがつかない。 ( 今頃戦場は、凄い事になっているのだろうなあ・・ ) 今井が空を見上げている間に、前線の車両群の殆どが戻ってきたようだ。 弾が尽きたのか、弾の余裕のあるうちに、 この世界の人間側と怪物側の争いを見極める事にしたのか、 ・・それはまだ定かではないけれど・・こちら側は無事に、戦場から撤収しつつある。 1台のトラックが此方に走ってきた。 あの本田氏( 相馬嬢に教えてもらった =今井 )が運転していて、 あの斎藤氏は、荷台の上で銃を千切れる様に振って此方に笑いかけている。 ( 以外に、明るい方なのかもしれん ) 先ほどの戦場では、最期まで表情の崩れたところを見れなかったのだが。 ( 2人とも、無事だったんだなあ・・ ) 見れば、外縁で奮戦していた隊員の殆どの顔が、荷台の上にあった。 陸自隊員の数も、市民の数も数え切れないが、とりあえず見知った人は無事だ。 空自が空爆を始めたのだから、今度こそあの怪物の群は消滅するだろう。 ( そういや、あの王と剣士と少女はどうなったんだ??? ) 今井の内心の懸念を他所に、 斎藤氏がトラックから勢いよく降りてきて、力強い握手をしてきた。斎藤氏のなんたる握力。 2人が生きている喜びを、なんと表現していいのか解らない今井だった。
「 不味いな 」ここの外縁に押し寄せる敵は、 救援に駆けつけた車両群の圧倒的な火力により“瞬時に”瓦解する“はず”だった。 鬼の群は戦車主砲によりその圧倒的な肉体を跡形も無く消滅させられ、 亜人種の群は装甲車群の機銃掃射により、幾重にも薙ぎ倒されていた。 そんな火力を前にして、どうして“この”原始的な怪物の群如きが、崩壊しない訳があるだろう。 しかし現実は、その予想の遥かナナメ上をいっている・・。 たしかに、下手な原付をも上回る速度で巨大な戦車が戦場を駆け抜け、 装甲車達は亜人種の群を思うままに蹂躙・分断している。ー 完璧じゃないか。 しかし、ここの外縁を護る兵の弾数の十倍ではすまない“彼ら”は、 1時は壊乱して逃げ惑う形になりながらも、 背後から押し寄せる同種族に押し返されて、また、突っ込んでくる。 この“敵”の数と勢いに、救出された重傷者達の警護を取り仕切っている本田は、 外縁を死守している隊員が次々に弾切れを起こす状況を早期に予測、 今、立てる隊員総てを外縁に増援する決断を決意していた。 「 隊長殿でありますか? 」息がようやく落ち着いてきた今井が、本田の後ろから呼びかける。 「 ・・・ 」本田が、ゆっくりと今井に振り返る。 「 今のうちに重傷者達を、もっと後方に下げるべきです 」 「 ・・・ 」本田は、今井を見つめている。 この市民は、何の権限があってオレに話し掛けているのだろう? 「 大丈夫です。危ないから後ろに下がっていてください。 」 「 ・・今なら、何があっても間に合います・・ 」「 ・・・・・・ 」 本田は、融通の利かない男ではあったが、 自分が“自衛官で公務員”という事実を1瞬たりとも忘れた事はなかった。 ・・冷静に市民の声に、(いちおう)耳を傾ける事にする。 ・・たしかに、何があっても大丈夫な様に、後方に下げておくべきかもしれない・・。 しかしそのためには、防壁代わりのトラック群を動かす事になるのだ。 そしてそれは、強力な支援火力をも(1時的に)手放す事に、なる。 ( どうしたものか。)思案に暮れて本田は空を見上げて、今井に向き直った。
王城―――そのイメージを待ち行く人に尋ねれば、大半の人々は 絢爛豪華、流れ星のように華々しい印象を持つことを答えるだろう その印象は間違いではない まれに砦のような戦闘能力に特化した無骨な物もあるとはいえ 大半は持ち主の権威権力の象徴としての華やかさと城砦としての本質の両方を併せ持つ 壮大な建物として建造されるのが常識であるからだ ヴェルク王国の首都にあるイズドバル王の城もまた、この質実を併せ持つ城に分類されるだろう だが、この王城には普通の城とは決定的に違う点が一つだけある それは町の外周を多い尽くすように建造されている二重の城壁 夜盗や猛獣から民を守るために建造された前哨として作られる柵のような城壁ではない 魔術や攻城兵器の攻撃をはじめから考慮して作られたそれは 城壁というよりは堡塁というほうが正しいような代物である 世にいかに頑強さを誇る城が多いとて、此処まで徹底的に防御を施された城は存在しない 偏執狂の域にすら達しつつあるほどの徹底的な防御 その景観はもはや、王都と王城を守る城壁と言うより要塞の上に町が在るようにすら見える イズドバル王がシャムからの伝令を受けたのは その二重の城壁から外へ少しばかり出た三重目にあたる城壁築城の監督の最中であった 「ほう。たった3週間で本当にそれらしき男を発見するとは 民衆の人気だけで謡神官になったというに、あの化け猫神官も侮れんものよ」 その報告を受けた王はくだらない冗談を聞いたと言うように伝令の騎士に話しかけた
「貴様も見たのか?我の対抗者になりうると言うその男を」 「は。この眼で確かに」 答える騎士は外面上は平静そのものを装いながらも緊張に震えていた 何しろ王の短気は病的なほどで、近隣諸国の民ですら一度は耳にするほど強烈な物である その怒りに触れて父代からの重臣すら容赦なく処罰されている ゆえに怯えを見せることは許されない。王は卑屈な者や臆病な物を羽虫の如く嫌う 「ほう ならばどう思う」 騎士の緊張に気づかなかったのか、そもそも視界にすら入っていないのか 王は城壁の建築作業を見守りながら伝令の兵士に再び尋ねかけた 「と申しますと?」 王の言葉に主語は無い。その言葉の真意を測り損ねた伝令が尋ねる 「たわけ、その男が我の対抗者たりうると思うかどうか聞いているのだ なに、なんと言おうと貴様を罰する心算は無い故、安心して正直に申せ」 「は、ならば恐れながら申し上げます 彼の者が騎士団の包囲を突破し、謡神官と騎士団長を一瞬の内に捕らえた手際 また謡神官が救われた際には、地竜を一瞬にして絶命させたとも聞き及んでおります これらの事を勘案するに、単純な個人単位の戦闘力ならば王に限りなく近い物を持っているものと」 騎士は正直に自分が感じた事を報告する そこに虚偽も装飾も一握りたりとも含まれていない そういう物を含めることが出来ないほどに、ただ眼前の王の存在に圧倒されていた だがこの騎士は気づいていただろうか 自らのその視線が、畏怖しているはずのものに見惚れたかのように釘付けになっていた事に
「そうか。我に限りなく近いか」 淡々と、何事も無かったかのように王は繰り返した 機械のようなその姿に一切の変化は無い ただまっすぐに、作業を見つめるだけの王の横顔があるだけである だが、どうしてだろう。騎士にはその横顔が微かに喜びの色を移しているように見えた 「大儀であった。下がってよいぞ」 退出を許可された騎士が名残惜しげに一礼しその場を後にする 王は動かず、淡々と城壁の建築作業を見守り続けるだけ ―――去り行く騎士と入れ替わるように、新たな人影がゆっくりと王に近づいていく 「我に近い――――か。本当ならば困ったことになる」 「ならば、消しますか?」 誰にとも無く話しかける王に近習の剣士が尋ねる 元は暗殺業で生計を立てていた者であるが、 忍び込んだ寝室で王本人に返り討ちに会い、命を助けられて以来 近習として王の身の回りを守っている者だった 「それではつまらぬ―――だが、のうのうと到着させてやっては あの人心を煽る能無し神官長とその一派を始末する口実が無くなってしまう―――か」 「では、いかに」 「4日ほど奴らの足を止めよ。方法は問わん それだけ奴らの足を止めれば、約束の刻限までに辿り着くことはあるまい」 「兵をお借りしても?」
軍事的な手段に応じてもよいのか、と近習は訪ねる 「馬鹿め。それでは護衛につけた騎士団と同士討ちになろう あの辺りには、討伐待ちのちょうど良い連中がうろついている故、其れを使うが良い」 「御意に」 近習は踵を返し任に向う 「ああ、待て。 もし奴が貴様の眼鏡に適わぬような無能なら速やかにこの世から消せ 無能と並び比べられることなど我にはとても耐えられん」 「御意」 改めて一礼をする近習に王は早く行けとばかりに手を振って見送る 「我の対抗者―――か 本当に我と並び立つほどの者がこの世に居るというのならば、どれほど―――」 王の視線は変らず城壁に向けられている だがその焦点は見果てぬ彼方に重ねられている 見果てぬ理想郷を捜し求める探求者のように遥か彼方へ―――― 「―――ありえぬ話、すべては遠き夢よ 仮にそのような者が居たとしても、何れこの手で消さねば為らぬ―――か」 呟く王もまた、次の雑務の処理に向うために城に向って馬を進ませる 其れはまるで夢破れた子供が強がりながら帰途に着くような姿だった
この世界の夕暮れがやってくる。 砲声が轟き、砲煙が煙る、黄金色に染まった世界の中で、 自衛隊の生き残り達が、休む間も無く今後の事を相談をしている。 今井は砲煙の風上に位置する砲列西側後方にいた。 今井の遥か前方、偽装ネットも被せないまま剥き出しにされた砲列のあたりでは、 汗と埃に塗れた屈強な男達が、砲列の砲弾の準備に余念が無い。 ピュウ、、ピュウ、と、風が鳴いている。 風に揺られて背後の草の海が、音もなく滑らかに揺らめいている。
この世界の風の吹く中、 この世界の総てを震撼させる現世の砲撃の震動の波動の中、 今井はヤる事も無くなり、手にする槍を弄(もてあそ)ぶだけであった。 槍は、猛禽の様な斎藤の手にする小銃を切断し、彼をも殺す寸前までいった手練の男の槍であった。 そして今井が扱うには、少し重過ぎる槍であった。 「 騎馬戦か、騎馬の突撃と向き合う時には頼りになるんだがな 」 今井には、未だにこの槍が、鉄の塊である現世の小銃を切断した事を信じられないでいる。 この頑丈で重い槍を、斎藤氏ほどの男を倒しかけた兵(つわもの)が操っていたとしても。 ( となると、、、魔法か ) 1人でそう結論づけていると、 本田氏と斎藤氏らの相談が終わったらしい。 彼らは再び車上の人となって、慌しく陣営から出ていこうとしている。 ( どこへ行くのかな? ) と、今井が考えていると斎藤氏が乗った車両がやってきた。 黄金色の光に照らし出された斎藤氏は 「 ちょっと、部下を回収しに行ってきます 」 と、それだけ言うと、 本田氏の車両群の後を追っていってしまった。 ( ・・・空爆は?砲撃は?? ) ・・・あの空爆と砲撃の中を、救出にいくつもりなの?? ・・・と、今井が気がつけば、あれほど世界を震わせていた砲撃と空爆の音が、止まっている。 そして再び、戦闘車両の群が北の大地へと動き出していた。 空自のジェット機は・・・どうなったんだろう・・
しばらくして、婦人自衛官の動きも慌しくなってきた。 彼女らの頭格らしい南嬢の回りに、婦人自衛官達が幾人も集まってきている。 ( 彼女達も出動するのか ) 何となく近寄って「 何か手伝いますか? 」 と車の中の南嬢を見上げると、南嬢はあまり迷った様子も無く 田中嬢と相馬嬢の運転する車両を指定してきた。 1般人の今井が 同行を断られなかった所を考えるに、膨大な犠牲者が出ているのだろう。 今井が南嬢にささやかな協力を申し出たその時、 南嬢は周りの娘達の中での1番の年長者らしい落ち着いた雰囲気で今井に礼をのべていたのだが、 田中嬢は( 1般市民がしゃしゃりでるな )のオーラが、凄かった・・・。 ・・・田中嬢の視線に小さくなっていても生産性が無いので、 気付かぬ風を装い、前に座る相馬嬢に話をふってみる。 「 空自の人達、着陸はどうするのでしょう? 」( ここ、草地があるだけの荒地ですよ? ) 「 乗り捨てるしかないと思います・・ 」と、相馬嬢。 「 今、パイロットの人達が降りてくる場所を確保しに行くんですよ 」 「 もちろん、まだ生きている人達の救出も、です。 」 ( ?????? ) 他の婦人自衛官2人も話に答えてくれる1見、和やかな雰囲気の中で、 突然今井は、強烈な殺気を感じる。 何気なく今井が360度を確認するふりで首を左右に振ると・・・ ( 田中嬢が女の子で良かった ) という“ 恐ろしいもの ”を、横目の端に見た様な気がした・・・。
車両に揺られて1行が北に進むにつれて、 倒れ付している人馬よりも、肉片と鉄片のが多くなっていった。 やがて、巨大な穴が点在する地点にさしかかった頃、ここらが彼女らの指定の場所なのか、 静かに・・車が止まった。 田中嬢が率先して勢い良く飛び出す。 他の女性隊員達がその後に続いた。 彼女達が、 まだ、生きている人はいないかと、 まだ、敵対的な存在が生きてはいないかと、 迅速に、細やかに、定められた確認作業をクリアしていく。 今井は、その良く訓練された体力と動きについていけず、 ( 生存者が見つかるのをまって、それから手伝おう・・ ) と、情けなくも横着する事に、決めた。 鍛えている彼女らに比べて、今井の体力の無さは絶望的であった。 ・・・。 彼女達の体力に、今井は目を見張るばかり、で、あったが・・・ その中でも際立った速さの田中嬢には、ある種の危険を感じ始めていた。 ( ・・・チト急ぎすぎじゃないかなあ ) 今井の心配を他所に、 田中嬢は無限の体力をもっているかのように次々と確認をクリアしていく。 そうして、田中嬢が50体程の死体の確認をし終えた頃、 田中嬢が次の死体の確認へと移る瞬間・・・死体が後ろから田中嬢の足首とズボンを捕まえて、 彼女を地面に引き摺り倒してしまったのであった。
「それでは失礼します」 国防色のM−14大使はそう言って頭を下げると、森の中へと消えていった。 日付をまたいでも『会談』は終わらず、その後翌朝の七時まで続いた。 何しろ、聞けば答えてくれる相手がいるのだ、情報収集活動としてこれほど楽な事はない。 もっとも、人から聞いた話だけで判断材料とするのは危険である。 その為、地形に関しては実際に偵察活動および測量を行う事によって確認する事となったらしい。 それによって今後彼女から入る情報の正確性を確認しようというのだそうだ。 しかし、ここで仮眠を取ってから帰還するとは、なんとも豪胆な事で。 「陸上の偵察は出さないのでしょうか?」 先ほどからひっきりなしにヘリコプターが離陸し、北へ南へ西へと飛び去っている。 監視塔で共に双眼鏡を握っている三曹が尋ねてくる。 「バイク自体は頑丈でも、乗っている偵察隊員は生身の人間だからな。 ブービートラップや弓矢でも簡単に死んでしまう。 それに、地形がどうなっているのかわからないのでは87式を出せないだろう?」 「まぁそりゃそうなんですが・・・」 「どうした?珍しく歯切れが悪いじゃないか」 「いや、その」 三曹は口ごもった。 この27歳のWACは、モデルでも通用するであろう外見と、90式の零距離射撃にも耐えるのではないかと思われる巨大な胸部装甲を持っている。 何でも歯切れ良く喋り、恐らく文字だけで表記すると30近い男性の『鬼軍曹』を想像する程に口が悪い。 その彼女が口ごもるとは珍しい。 何か重いものが落ちる音がしたのは、その瞬間だった。
「?」 音がしたのは彼の後ろだった。 見ると『敵味方識別帳』と書かれた分厚い本が落ちている。 「なんだこりゃ?いつの間に支給されたんだ?」 なぜか拾わせまいと邪魔をしてくる三曹をすり抜け、本を手に取る。 最初のページには、自衛隊の書式には従っていないタイトルがあった。 「なになに?ファンタジー作品における魔法生物設定資料集〜これで異世界に行っても大丈夫!〜第32巻?」 中身を見る。 吐き気を催すほど、あるいはトイレの個室で主砲による連続射撃を行いたくなるほどにリアルに書かれた生物の群れがあった。 「なんだあこりゃあ?私物か?」 「は、はい、申し訳ありません。自分の私物です」 「そうか、しかしこりゃあ、役に立ちそうなものだな」 他のページを確認する。 エルフのページか。 「なになに?実在はしていたけど、思っていたよりも高慢ではないようだ?」 「え、ええ、伝え聞くところによるともっと高慢だとばかり思っていたので」 いつの間にか双眼鏡で森を眺めつつ三曹。 いきなりどうしたんだ?
「三尉殿」 「なんだ?」 上官に話しかけているというのに、双眼鏡を手放そうとはしていない。 失礼な奴だ。 それに何処を見ているんだ?そっちは海だぞ。 「可愛らしい女の子みたいだ、とか、思ってませんよね?」 「ああ、大丈夫だ。脳内でもちゃんと彼と表記している」 「ならいいです」 あぶないあぶない。 こいつはなんか自分を男性と考えるなんとか同一性障害らしい。 それで自衛隊に入ったそうだ。 が、あいにくと自衛隊は男女差別が厳しい。 なにしろ、数年前までは戦闘部隊への配置は形だけだったほどだ。 ここ数年続く好景気で、さすがに人手不足も限界となった現在では、逆に珍しくもない。 軍隊だけあり制度改正までは長かったが、こうと決まった後はあっという間にこの状態だ。 今じゃあWACなんて珍しくもなんともない。
「ヘリが何かを見つけたら、我々が出張るという事はあるのでしょうか?」 「俺たちは正門警護が任務だからなぁ。 でもまあ、本土から警務隊が到着したらありえるな。とはいえ、表に出たいか?」 「はい、出たいです」 三曹は即答した。 今度は空を眺めている。 「危険だぞ、いつドラゴンやらオークやらが出てくるかわからんぞ?」 「構いませんよ。交戦許可さえいただければ、我々には銃火器があります。 車輌だってありますし、支援要請すればきっとアパッチや特科の支援もあるでしょう?」 「まあ、見殺しにされる事はないだろうな」 ただでさえ人手不足の自衛隊で、交戦による大量消耗など許されるはずもないからな。 減り続ける人員を護るため、特に陸上自衛隊では少数で多数を殺せる兵器の増強に走り続けている。 戦闘ヘリ部隊の増員、車輌の増強、特科の完全自走化。 陸海空の相互支援の促進とデータリンクによる総合的な戦闘能力の向上。 予算獲得のためのお題目ではなく、国防のための戦闘能力を維持するために、自衛隊にはそれが必要だった。 「だったら、むしろこの新世界を楽しまないと」 「お前なぁ、相手が大昔の装備だったとしても、矢を射られて、あるいは剣で切られれば俺たちは死ぬんだぞ?」 「その前に射殺すれば問題はないでしょう?」 まあそうだけどな。 あっさりと射殺とか言うなよ。おっかない奴だな。
「状況を説明する」 交代が終わったばかりの俺たちは、現在完全装備でこの部屋に集合していた。 居並ぶ幹部たちに混じり、海自や空自も来ている。 「夜間偵察中のヘリオス78が撮影した映像だ」 室内の照明が落とされ、スクリーンに映像が出てくる。 暗闇に閉ざされた世界に、一つだけ明かりがある。 飛行に伴う振動を感じさせないスムーズな接近とズームが行われ、その正体が明かされる。 「こりゃあ、酷いな」 誰かが一同を代表して感想を述べた。 私語に対する叱責はなかった。 非武装の民間人に対する大量虐殺行為。 問答無用の国際法違反だ。 「襲われている村落は、事前に得た情報によるとダークエルフの村落らしい。 なお、ダークエルフとは森を離れたエルフの事を指しているそうだ。 彼らは、えー、ドワーフという種族と共に行動する事が多いらしく、ここの村落でも共同で暮らしているそうだ」 年配の三佐が報告書を困惑しつつ読んでいる。 まあ気持ちはわかるよ。 お?吉永一佐が立ち上がったな。
「彼らダークエルフとドワーフは、火や森を切る事に対して全く気にしないらしい。 また、ドワーフに至ってはもともと大地の精霊ということで、自前の炭鉱や鉱山を持つほどだという。 そういった資源を見つけ出すことにも長けているそうだ。 そして、両者共に人間ではないという事で、この世界の連中とはあまり折り合いが悪いという。 我々の友人として暖かく迎え入れるには十分な要素を兼ね備えている」 やれやれ、国益を重視する事はいいが、そこまで露骨に表現しなくてもいいだろうに。 と、なると、こんな時間にお偉方が勢ぞろいして、しかも俺たちが完全武装で非常呼集された理由は一つか。 「大陸派遣隊は、全くの人道的見地から平和維持活動を実施する。 これは本国の承認済みだ。 疲れているところを申し訳ないが、全力を尽くして欲しい。以上だ」 「敵軍の状況を説明する」 再び年配の三佐が前に出る。 「画像解析によると、敵は連合王国の連中だ。 我々は平和維持活動のために出動するのであり、これに楯突くもの、あるいは従わないものは平和の敵だ。 容赦なく殲滅せよ。 これは本国からの命令でもある。以上だ」 その後は具体的な作戦の説明になった。 俺たちは先行するAH−64DJが交戦した後に着陸。 速やかに市街地に突入し、敵を排除。 ドワーフおよびダークエルフとの接触を持てとの事らしい。 簡単に言ってくれるぜ。
暗視装置に照らし出された世界は、燃え上がる建造物に照らされて極めて明るい。 二番機のガンナーは、全ての火器の安全装置を解除した。 この対空砲火がない世界ならば、さぞかし爽快な攻撃が出来るだろう。 楽しみだぜ。 <イブニングライナー01より各機、敵地上部隊を視認した。 各機は所定の方針に従い、最善と思われる平和維持活動を実施せよ> <イブニングライナー03、攻撃開始> 最右翼を進んでいた僚機が、いきなり多連装ロケットを発射した。 今日の俺たちは、装甲目標ではなく、軽装甲車輌を含む地上部隊を制圧するための装備だ。 一瞬で敵陣に着弾し、明るい光が周囲を照らす。 凄い大軍だな。 およそ800から1000。 完全にこの村を包囲している。一人も逃がさずに殺戮する気だな。
初めての戦闘に興奮した各機が通信を交わしている。 うん、怯えているよりは遥かにマシだ。 冷静に部下たちの様子を眺めつつ、コールサイン『イブニングライナー01』は地上を眺めた。 中央の8階建てと思われる塔を中心に放射状に広がるこの村は、塔以外全ての建築物が炎を吐き出している。 塔の周囲には敵軍と思われる集団が多数おり、どうやら生存者はこの建物に立てこもっているようだ。 <イブニングライナー01より各機、塔の周辺を狙えるか?> すぐさま否定的な答えが返ってくる。 多少なぎ払う事は出来るが、建物に近づきすぎている連中は狙えない。 万が一にでも弾が当たってしまえば、大変な事になる。 彼らは、この塔の中に立てこもっているであろう人々を救出するために来たのだから、それは許されない。 地上部隊はまだなのか? 手早く周波数を切り替えると、イブニングライナー01の操縦者は無線へと呼びかけた。 <こちらイブニングライナー01だ。地上部隊はまだか?>
<本日も桜空輸をご利用いただきまして誠にありがとうございます。 こちらは機長です。降下地点まであと一分少々となりました> まったく陽気な機長だ。 離陸前からこの調子だったが、まさか戦場でもこの調子とはね。 <こちらイブニングライナー01、地上部隊はまだか?> ああよかった、このまま戦闘が終わっちゃうのかと思ったよ。 まぁ、終わってくれて構わんが。 こちらはちょいと離れた場所を移動中。 まったく、連中は大したもんだな、人間相手にまったく躊躇なく発砲してやがる。 先行する戦闘ヘリ隊から連絡が入る。 えっと、周波数は向こうが合わせてくれてるからこのままでいいんだよな? <こちらエヴァーズマン。感度良好。なんでそっちは電車で、こっちはBHDなんだ?> <こっちがその系統の名前じゃあ縁起が悪いだろ?> こっちだって縁起が悪いわい。
<まあごもっともだ。それでスーパー61、用件は?> <その名前はやめろ。市街地、というほど広くはないが、そこの中央に塔がある。 敵軍がなぜかそこに集中している。敵しかいないかどうかを確認して欲しい> <了解した。こちらは村の東から突入する。周辺の掃除を頼む> <わかった。オワリ> 最後だけ規則に従った形式で通信は終了した。 既に部下たちの戦闘準備は完成している。 さあ地上戦だ。誰一人死なずに帰還するぞ。 <こちらは機長です。これより降下を開始します。 シートベルトをしっかりとしめ、安全装置をご確認下さい。 なお、当機の定員は決まっている。減る事は許さない、以上だ!> 機長のアナウンスと同時に、ヘリは急激な降下を開始した。 見る見るうちに地面が接近し、そして急減速の後にヘリは地面へと降り立った。 「よし、始めるぞ」 ドアが開かれ、俺たちは戦場へと足を踏み入れた。
かくしていつか来た道を教育委員会は辿りつつ、強引にみえるぐらい強力に 教育普及計画を推進したのだった。 そしてこういった大人の事情など、学校に通う子弟にとってはあまり意味がな い事情である。 その学校に通う子弟の中に南方庁に父親の赴任とともに、引っ越してきた子 供がいる。 「あ、いっこ〜。おはよー」 「うん。おはよー」 彼女の姿を見つけた同級生が声をかけてきた。 ゆっこ、と呼ばれたその少女、早瀬樹(いつき)は、返事を返すや、やや小走り に彼女に声をかけた同級生の傍による。 周囲は彼女らと同じように学校へと通う子弟らの姿があった。彼らもまた学校 へ通う年齢である。
“ 新人(民間)!俺の後ろから離れるなよ! ” 「 あ−、いいねー。昔は熱かったなあ・・・ 」 “新人(民間)”は、来る日も来る日も、 砂漠のオアシスのほとりに作られた豪華遊興施設(宮殿とプール)三昧であった。 もっとも、バックミュージックがわりの 過去の戦闘記録ビデオによる「実戦への研究」に抜かりは無かったのだが。 まあ、そんなことはどーでもいい。 任務の日々の溜まりに溜まった鬱憤もどこへやら。 日本国はこの3人の男に ( 某王国王族のプッシュに耐え切れず )なんと、半年間の有給休暇を! オアシスの外は、何処までも青い空が広がっていた。 そして音も無く灼熱の太陽光が、世界の総てに降り注いでいた。 そんな外の精妙で美しい光景の中で、 “民間”の脳裏の中・・もとい、目の前で、“小覇”殿が愉快でたまらなさそうに 1目惚れの女性と白いテラスの中で笑っている。 「 あのプロ10000人斬りの小覇殿が、ねえ・・・ 」 自爆テロ相次ぐ中東で、 例の「公開任務」に従事していたあの頃が、ちょっぴり懐かしい“新人(民間)”だった・・・。
3機中、最も防弾装甲に優れている“小覇”機。 表には出ない海外任務で有名を馳せた“小覇”専用に特別に設計された、巨人機。 その小覇機と民間の機の主要武器は、巨大な盾と巨大なハリセンであった。 3機中、最も防弾装甲に優れる小覇機が、強固な盾を構えて突進してゆく。 それに捕獲性能に優れる民間の機が続く。 感覚的には殆ど「 ハエ叩き 」や「 ゴキ退治 」だった・・・。 “民間”が民間人らしいノー天気ぶりを発揮している所に、 もう1人の上司、 “雲の上”から“お目付け役”として赴任してきた“上使”殿が、 例の中東某王国王族と和やかな歓談を続けながら此方にやってくる。 上使は1見、中東の王族特有の美しい顔立ちの彼ら王族に負けぬ美丈夫ぶりではあるが・・・ 実戦中、200を超える膨大な監視カメラを掌握し、 作戦エリアで何かが僅かでも動こうものなら即座に 容赦無い灼熱の砂泥を叩き込む「恐ろしい人物」でもあった。 小隊の安全のためには、子ヌコですら容赦なく捻り潰せる男であった。 ( 内心は涙に耐えぬ思いであろうけれど ) 街道という街道を「 耕して 」いったあの日々よ。 巨人機の背中にへんぽんと翻る「 白地に夜明けの太陽の旗 」が、 砂漠の灼熱の太陽よりも眩しかったあの日々よ。 砂漠の街道を駆け抜けるたびに、日本国と自衛隊の名声が砂漠の空よりも上がっていったあの日々よ。 「 テロ無血鎮圧 」の、今後2度と破られる事の無い記録を打ち立てたあの日々よ・・・。
「 民間氏、準備はいいですか? 」 “ ボヤくな“小覇”!御前を晒せる訳があるかッ# ” “ 新人(民間)!御前も黙れッ!不愉快だっ# ” これから1生“異端”の2人の監視を押し付けられて、 全世界の紛争地や邦人救出にコキ使われ飛び回されるハメになっていた筈の彼は、 今や、某中東王国の特別顧問の地位にあった。噂ではこの国の王族に列されるという。 南米の非合法組織から「アークエンジェル(上級天使。略して上使)」とまで恐れられた彼の能力と、 悪名高い「D」小隊をこの位置にまで押し上げた調整力なれば、それもまた当然であったが・・・。 そういえば、先ほどまでの流暢な英語の会話からよくもまあ、 こうも簡単に日本語の会話に切り替えられるものだ・・・。 ( 脳の中身を覗いてみたいものだ ) 「 はい。何時でも出立可能であります 」 「 そう、それでは今夜8時に 」 上使は、王族もかくや、な優雅な会釈の後に、 某中東王国王族と和やかな会話を続けながら白亜と黄金の小宮殿へと消えていった。 砂漠の夜をまって(天然のクーラーの中で)、 「DAIDARA小隊」と「日本国自衛隊」に与えられた 広大な敷地( 巨人兵用戦闘訓練場。総合火器訓練場を兼ねる )の整備。 そして闇の中の実戦訓練。 民間でも有り得ない半年休暇の最中だろうが、 死ぬまで優雅な生活が約束されていようが、結局、そういう事をしている「3人」であった。
今日の授業は、2時限より野外観察が組まれていた。 学年合同授業とでも呼んでいい代物である。 だから、樹たちの鞄の中身が軽くなっている訳だった。 野外観察として学校側が選んだのは、本島から少しばかり離れ た島の一つだった。 野外観察というからには、生物学を初めとする自然科学が中心となる。 とは言うものの、まったくの手付かずの島という訳ではなく、既に 陸自施設科の手によって海岸付近が整備され、海保の手によって 水測調査がある程度なされており、また水産庁資源管理部及び増 殖推進部と水産総合研究センターの合同による、南方諸島におけ る海洋生物の調査が大雑把ではあるが、行われている。 そんな島に樹たちは引率の教諭ともども、フェリーに乗り込んで 向かったのだった。 そんな事情だから、ちょっとした遠足気分も混じっているのは否定できないが。 「いっこ、陸地が見えたよ」 「ほんとだ」 友人の声に早瀬らが、島に眼を向けた。 フェリーが近づくにつれ、陸地が大きく広がっていく。 視線を上に向けると、緑に囲まれた山の頂が、視覚として飛び込んでくる。 それほど、背が高いわけでもなく、どちらかというと中背――とはい うもののこの年頃の女子としては、やや背が高いが――である樹は、 身を乗り出すようにして島をみつめた。 船の前方から吹き付ける風が、樹のうなじのあたりで大雑把にまと められた髪をなぶるように、吹き抜けていく。
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あぼーん
あぼーん
『願い 既にかなっている 待人 来る 』 すぼめて巻いてある傘は、空を指して挑んだり、路面に不規則な曲線を描く道具であり、事実そのようにして指揮者になる 伴奏はまた降り始めた雨 拍子を秒針に合わせようと覗いた腕時計は内側に結露してよく見えず、諦めて手の甲を掻く どちらにしろ雨は拍を遵守しないものね この時節地下鉄では電光掲示の行き先に『次発 彼岸 行』と悪戯してあったりするらしいが、あえて確認することはしない まもなくこの都市を嵐が掃いてゆく予定なのだけれど、軒下であくびをした猫の歯牙の奥の喉の奥にはよく晴れた星空が見えていた 早く帰ろうと思いついたときには、もう既に黒い衣類を身につけている部分がさざ波立つ路面に吸収されて、舗装のわずかな凹凸になり果ててしまっていた 仕方ないので顔だけを薄く濡れた道路に浮かべて、いつまでも空を見上げて嵐を待つことにした
星の祭祀が一年の幸運を柄杓で掬い上げ、 空全体に 散りばめる夜が来た。 一年分の幸運は、祭祀の大きな銀色の鍋の中で ぐつぐつと湯気を立てて煮込まれている。 祭祀は、このたった一夜のために半年をかけて幸運の材料を捜し歩き 残りの半年をかけて、じっくりと煮込んでいく。 今年は、よい弟子にめぐまれて材料がふんだんに集まった。 ー祭祀は終身役ではあるのだが、3人の弟子を抱えることになっている。 いずれ、時が満ちたとき、3人は一人の祭祀へと融合するー 一等星の欠片、 黒色惑星の影、 宇宙の狭間を飛ぶ鳥の羽、 ブラックホールの蓋、白鳥座にいる最古の賢者の爪、星が生まれた瞬間の花火、 銀河の回りを巡るウロボロスの鱗、全ての太陽の微笑み、 水のある惑星の朝の雫、 重力嵐の吹きすさぶ雲。 どれ一つとってもやっかいこの上ない材料が柔らかな色彩の光りを放ちながら 鍋の中でぐるぐる回り、やがて細かな結晶へ変貌していく。 鍋の光りが薔薇水晶の破片のようになった瞬間 祭祀は柄杓で祝祭の鐘を打ち鳴らし、 一年の幸運が全世界の空へと飛び出していく。 祭祀の星の住民たちは、その瞬間を見逃すまいと星の祭祀の階段の前へ集まっていた。 晴れやかな音響が鳴り響く時、 無数の光りが空へ向かってまるでケープを翻すように広がっていくのだ。
「堕ちてゆく」 いなせな美顔 撓るような手 青褪めたように痩せた筋骨 青い夜 むせる果実のような匂いに染まりながら、 あなたの肉体に包まれることを夢みながら 陶酔しながら 落ちてゆく 落ちてゆく 禁断の地帯へと いつの日か?この紺青のような陶酔 僕自身でさえ知り得なかった領域 それは月夜のように拡がっていた ああ、月夜の中で しなるような女の考え 法悦 剃りのこした髭のある くちびるに接吻することを 夢みて 女たちによって会得された 鋭い、やわらかな愛撫によって、 もったいぶったような愛撫によって ぼくは犯される。 犯されながら あなたの毒が全身にまわる。また法悦
高橋睦郎風 ゲイ。 どうかなあ、実感が足りないような気がします。つかまあこの時点で実感はまだなくて 予感というか想像の楽しみなわけだけど、、、どうせならもう一歩?
>>642 一言で言うなら、感傷的。あまりに、感傷的過ぎるというところです。。
まるで、感傷的な自分に、そんな自分の書いた素晴らしく感傷的な詩に酔っているように見えます。
一つ言っておきましょう。人間は、他人が感傷に浸っている様を微笑ましく見ていられる程心の広いものではないのですよ?
…と、言うのはここまでにして。
まず何よりも、このSSに出てくる言葉全てが余りに、不必要なくらい抽象的です。
禁断の地帯とはどこですか?それと紺青のような陶酔、または知りえない領域との関係は?
月夜の中で女は何を考えているのか?“法悦”、あなたは、どんなときに法悦を感じるのですか?何を法悦として捉えるのですか?
手っ取り早く見つけられた言葉でもこれだけ、細かく捜せばもっと出てくるでしょうが、これらすべてに必然性が無い。
例えば、紺青であるなら紺青である必然性をこの詩において感じさせなければならないでしょう。
このままならば、別段紺青でなくとも、ビリジアンだろうが、緋色だろうが一緒でしょう。
わかりますね?この言葉たちには重みが無いのです。確かに『落ちる』や『撓る』や『法悦』という言葉は格好良いし、綺麗に見えるでしょうが、いったいに存在感が無いのです。
この時間が嫌いだ この時間が怖いんだ 時計は休む暇も無く 地獄へのカウントダウンを始める ああ 神様なんていない だって時は流れる 人だって苦しむだけ 苦しみ やがては死ぬ こんな感情いらないのに 寂しいなんて 伝わんないのに どうして神様? どうして どうして?
君と出会ったのは夏休みの砂浜 絵を描いていた君のそばにいくと 僕に見える同じ夏が描いてあった でも昨日君とケンカしてしまって、、、 ほんとバカだ だから、、 仲直りしよう! 夏休みももう少ない 明日僕は君の肖像画をプレゼントするつもり たとえそれが ありふれた決まり文句だったとしてもね
汚い私に 誰か水を掛けて 泥水でも良いわ それでも体には水が掛かるから 汚い私に 誰か 寄り添って お化けでもいい 絶望でもいい それでも寄り添っていてくれるなら
何をしたいというわけじゃなく ただ技術に酔っているだけ まるで機械がつむぐ言葉 感情の無い文章 とんでもなく不透明なコンセプト 何のために書いているんだか 分かりゃしないぜ 僕はこの人種を文字狂いと名付ける ああ、噂をすれば、ほら 文字狂いがやってきた 文字狂いがやってきた お前は狂人 変人以下だ
目をとじて 君は殴られる まぶたの裏に光がひろがる 目をとじて 君は抱きとめられる しっかりと、やさしく 君の胸の中にある 白く、明るい、真四角のテニスコート 悲しみなんか額にかかった小さな影 君が動けば形をかえる たとえば、祈りを胸に どこまでいけるだろう 目をとじて ぼくは殴られる 大学は、そっと未来に祈りをささげる場所 その僕の胸に立ち上がる あの体育館 僕は毎週 そこのプールで泳いでいる
ぼくは抱きとめられる しっかりと、やさしく 神様に抱きしめられ その腕の中のこの場所に 無造作にあつめられたぼく達は であって チームを作り 二人一組になって ボールを投げたり 屈伸したりして この施設の中で きみは歩かされる 顔を上げて、ゆっくりと、かくじつに きみの歩いている姿を見た人々はみな いつのまにか見たこともない体育館の話を始める その夜の夢の中で 見たこともない体育館の姿を思い出す 目が見えなくなり 耳が聞こえなくなり 口が聞けなくなって 体中がしびれて そのまま 殴られ続けるだけの 抱きしめられ続けるだけの ぼくは残らない 空白の中にあの体育館だけが残っている
ぼくは抱きとめられる しっかりと、やさしく 神様に抱きしめられ その腕の中のこの場所に 無造作にあつめられたぼく達は であって チームを作り 二人一組になって ボールを投げたり 屈伸したりして この施設の中で きみは歩かされる 顔を上げて、ゆっくりと、かくじつに きみの歩いている姿を見た人々はみな いつのまにか見たこともない体育館の話を始める その夜の夢の中で 見たこともない体育館の姿を思い出す 目が見えなくなり 耳が聞こえなくなり 口が聞けなくなって 体中がしびれて そのまま 殴られ続けるだけの 抱きしめられ続けるだけの ぼくは残らない 空白の中にあの体育館だけが残っている
題名どのようかに関わらず、決定は甘い。「あなたは墓で直接にどのように報告するべきですか?」 私には文脈に社会的に存在する1つの物質がないかもしれない、あなたの意見、言わばそれを 解釈するのは、ロマンチックな意見です。 、確かに、私の答えは長い時代です。 経済は人生の半面です。 基礎では、衣食住でいっぱいにされるかもしれません。 -注文してください。規則。例。敬意。威厳。迅速。回復してください。義務。 しかしながら、試みることです。 もちろんテストされた思惑があっても、気にかけませんが、 相手にそれをわからせないでください。 次に、そうするかどうかが良い、 非常に、できるだけ具体的に話します。 そのような風に行くなら、 相手は文脈を追いかけます。 きわどい態度から活発に分かるとき、それは確実にそれに触れています。 その悲しい「夢」それはそうです。 ..起こる-愚かな愛に伴う男性における 瞬間の熱の発作から、いくつかを愛しているとき、 それに加えた人生と死の運命の意味しか私たちが得た答えはおもうようになるなら難しく、 捕らえられないでしょう、そして、あるからなる人々の数は増加します。 したがって、具体的である、缶、議論、よりコンクリートの半面をそれがすべてにもわらず コンクリートについて議論し、それがすべてですが、より多くのコンクリートであっても...
お互いであるのにもかかわらずの、解釈がメッセージに残されるということです、 そして、それはあなたによって尋ねられます、そして、それを受け入れます、そして、 私は風としてさらに、それを置きます。 いったい何が私に返しているか、私、それ言いますが、あなたの態度を変えない限り、 当然、私がそこで理解しているが強い動機でないという 約束である
どこへ行くの? あなたの背中を追ってはだしでとびだした ねぇ、おいていかないで ちゃんと帰ってきてね いつからだろう、壊れだしたのは 笑っていられるだけで幸せだったのに どうしてそんなに嫌い合うの? 聞こえてくる割れる音 また? いいかげんにしてほしい 今じゃもぉ、心の中も粉々だよ 大好きだった背中はあたしを置いて、どこかへ行った ずっと帰ってこない 今じゃもぉ、好きなのかさえわからない あの背中は あの温もりは ほんとに在ったのかな? いっそ長い長い夢ならよかったのに
【夢に醒める】 遠い昔、天空を見つめた そこにある何かを求めて我武者羅に手をのばす 幼い好奇心の塊の僕ら何があるかも分からずに ひたすら手をのばす 後ろも見ずに夢中になってる 気づいた頃には遅かった 雛菊の花びらが宙を舞い つかんでしまった手の平の温もりを離せずにいる
どうして君はそんなに一人で立とうとするの? もうこんなにも服が汚れてるのに 血と涙が混ざり合って流れてるのに ため息をつくと 人は言う 「幸せが逃げてくよ」と でもね 本当はため息を吐くと「肩の荷がひとつ落ちる」んだって 君は誰かのために 犠牲をしてでも助けようとする 痛いほどにもらった 君の優しさ 僕は 今 そんな君をどれだけ癒せるのだろう その微笑みに裂けそうな傷がついてる もう本当は限界なんだよね 気付いてるのに守れなくてゴメン 無力なのに側にいるだけでゴメン 君の存在は僕の全てなのに 僕の存在はあまりにも価値がない ねぇ君は何を望む?君のためなら愛を壊してでも救いたい 思いばかりが先走るけど この言葉に嘘はない 真実しかない 一人で抱え込むより二人で半分こしようよ 苦しい痛みを声に変えて 出して 全部吐き出して 鏡は割って そこに映るのは本当の君じゃないから ねぇ 笑顔が虚しい 波のように歪んでる もういいよ 自然に零れるまでは笑わなくていいから 僕は君が大好きだよ いつもの君も明日の君も
夢 レトロな風が吹きカーテンを揺らす 瞳を閉じてあの頃に帰ろう ゆっくり進んで行く真っ白な光の中 どこからか聞こえる君の声が 懐かしくて 泣けてきた 届かない物でも ここでは簡単に触れられるから 逆に気付いてしまう 「このままで居られたら」と ふと願ってしまう 安らぎが崩れてきた
見る 誰も彼の名前を知らないし 誰も知ろうとしない 見られ 覗かれ 触られ 汚され 洗浄され 閉じ込められ 少しだけ解き放たれる 彼 見る 動物園のなかを隈なく 棲んで久しく世界を見ないが 初めからなかったのかも知れない 覗き込み 喰い散らし 少しだけ閉じ込められる 私 見られたものは 忽ちに疵を得 見るものは 昏い愉悦と罪悪感を曳航する船 見る おまえの名前も知らずに 金属の名札を 誰も読もうとしない ぼくは何処から来たのだろうか 見るために来て いつのまにか見られている 視線を移すことなんか幾らだって出来る しかし出来ない 見返してしまえば 一瞬におまえの番なのだが 見る 見られる その両方から私達は遁れられない おまえもそれを知ることになるだろう しかし それでいいかと尋ねられてぼくは是と答えるか? いいや 答えは必ず否だ 見る ぼくが今見るのは 何処を行っても寂しい国道一七六号線 橙色の灯りが点り 踏み散らされたあの土地にはもう誰も来ない 誰もいない動物園 人々は 新しいものを見ようと出て行ってしまったのだ 見られることを嫌悪しながら そして見られることをひどく愛しながら 見られてる 秋の前触の夜 おまえがぼくを見ている
さようなら、と恋人が言った さようなら、と恩師が言った さようなら、と友が言った さようなら、と上司が言った さようなら、と父が言った さようなら、と妻が言った さようなら、と母が言った やっと帰ってきたのだ おかえりなさい、と僕は言ってやろう
,. - ─── - 、 / , `ヽ. /〃//,. ,ィl/|l ト、 !、 、 ヽ ー'´| | l |1 | !l. l| ! | l.|ヽ ! !、 ', おじちゃんたちは YレV!ヒエ「! |l.「_ト!Ll」| l l l どうしてはたらかないの? ! lハイJ | ´|_jヽ. リ,! ! l. l | |l |l.} ー , L _,ハl.lトl l. | l |l ilト、 n '' ,1l|ィ| |l l | _ 二,ニ^tュ--ェ_t1」l.|l !リ|_lノ r7´ f r┐| 〔/ミヽ>,-、 ̄´ Y ー个‐'t ハ-、_'ゝ、 ヽ ._・ rく ̄ヽト-'丿 ヽ l / (・__,)ゝi┬'´ハ` '`| |ヽ, イ ノ┴くヽヽ、 / `´ ゝ┬ヘ`ヽ | `ー‐1 ゝノ-‐^ー'一''丶 ヽ ヽ ト、_ `ーァ'¨不ヽ | | 「 ̄「 ̄l ̄ト、,イトヒi′ l l. l l ! !└' l | └ L 」_,|__l_l.__L.l′ | | | | l l ! ! l l. l l ト--┤ !--‐1 f‐t央j. ト央ァヘ | 甘l、 / 甘 | l ,.-‐ヽ レ'⌒ヽ/ `く.__ ノ ゝ--‐′