【小説】リア消だったら誰に告ってた 新章【キッズ】

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1ねぇ、名乗って
愛しさとせつなさと甘酸っぱさと
もう帰らないあの日々

※ キッズ+エッグ専用の小説スレです。
※ 常時sage進行で
※ 荒らしには徹底スルー
※ 基本的に、コテは作家のみで
※ スレ違いな雑談、自治議論禁止
※ エロネタ禁止
※ 気に入れば「ハァ━━━━━━ ;´Д` ━━━━━━ン!!!!」
  気に入らなければスルー。ネガティブな書き込みはしない
                      ↑これ重要!

前スレ
【小説】リア消だったら誰に告ってた 第17章【キッズ】
http://ex10.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1117880363/

新まとめサイト
http://www.geocities.jp/riasyo_matome/

短いの専用
http://jbbs.livedoor.jp/music/11853/   (パソコン用)
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/i.cgi/music/11853/    (携帯用)

作品のあらすじは>>2-10あたりに

作者さん、あらすじ作家さん、保全屋さん
 &まとめサイトの人にKAN-SYA KAN-SYA!!
2ねぇ、名乗って:2005/06/07(火) 21:31:42 ID:zfL+RQ5U
連載中作品 あらすじ1

【秘密国家公務員】
学校の治安を守る秘密国家公務員、清水佐紀の前に立ちふさがるかつての仲間、ZYXとは?
〜リプレッシブ・プリンセス〜
新学期、梨沙子・友理奈ら秘密国家公務員は新たな学校に潜入する・・・・待望の新章。

【Bye Bye またね】(旧題【下宿編】)
両親の都合で僕は裕子おばさんの家に預けられたが、そこには僕と同い年くらいの女の子が何人も下宿していた 。
〜中学生編〜
中学に進学した僕は夏焼・徳永と同じクラスになった。

【夏休み】
前から愛が好きだった俺、最近友達の友理奈への気持ちにも気付いて・・・・
〜玉田編〜
俺の友達玉田と、友理奈の友達千奈美のアナザーサイドストーリー 。

【妖精の奇跡・マイマイのイタズラ】(ゲリラ的に連載中)
イタズラ好きの妖精マイマイちゃんが「は、は、はくしょーん!」とクシャミをすると・・・・

【須藤さん(仮)】
僕の夢の中に出てきた須藤さん。それ以来僕は彼女のことが気になりだして・・・・

【小学6年生〜春〜】
小6のクラス替えで、村上・矢島・桃子・清水・徳永・熊井と同じクラスになって・・・・

【☆友理奈と千奈美☆ 〜ふたりはプリキュア〜】
『デュアル・オーロラ・ベリーズ!!!』 友理奈と千奈美はプリキュアなのだ!
3ねぇ、名乗って:2005/06/07(火) 21:32:10 ID:zfL+RQ5U
連載中作品 あらすじ2

【時代劇(仮)】
〜第壱部 まよひ姫〜
抜け忍の焔、通称ほっちゃんと幼馴染のくノ一の桃。信長の軍勢からめぐみ姫を守れ!
〜第弐部 信長を斬れ!〜
敵は信長、本能寺にあり!桃からの依頼、それは里と村上家のみんなの仇討ちだった
〜第参部 牙を持たぬ狼〜
おめぐと桃の新一座“すせも”の舞台に隠された殺気・・・・・・大旦那のおっちゃんと舞美の正体は?
〜第四部 時の流れに身を任せず〜
野苺組の変な子舞波の謎を暴け!・・・・・・・初めて人を斬ったときに抱えた心の傷に負けるな!ほっちゃん!

【I REMEMBER YOU】
〜第1章 心の扉〜
むかしこのあたりに住んでたらしいけど・・・長い間海外生活から帰国した小6のオレは、8人のかわいい女の子達と出会った。
〜第2章 1枚の写真〜
わたしのシール手帳の中には誰にも見せたことのない写真がある・・・ わたしとあの人をつなぐ唯一の想い出の証拠・・・

【恋への記憶】
(あらすじ募集中)

【GROWING UP】
(あらすじ募集中)
4ねぇ、名乗って:2005/06/07(火) 21:32:40 ID:zfL+RQ5U
しばらく更新のない作品 あらすじ
【好きになっちゃいけない人】
俺の彼女は石村舞波。でもクラスに桃子・須藤・熊井が転入してきて・・・・

【ゴールデンルーキー】
一回戦敗退で小5の夏を終えてしまった俺に、女の子達が考え出した「作戦」とは・・・

【QUIZ】
Berryz工房のキャプテン・清水佐紀が誘拐された!そのときメンバーは?事務所は?そして犯人の目的は・・・!

【風の声】 
風に乗って流れてくる声に導かれた俺と千奈美は、丘の上で友理奈という美少女に出会った。

【スカーレット】
喧嘩っ早い向こう見ずな俺・・・でも、一度も人を殴ったことがないのは、大事な人との約束があったからだ。

【バレーボーイズ】
「はぁ〜?!男子バレー部は無期限活動停止〜?!」女子バレー部の桃子・雅・千奈美と、俺たちは・・・!

【彼女までの愛の距離】

【恋愛シミュレーション21】
美少女揃いの俺のクラスに、転校生・菅谷梨沙子がやって来て・・・・

【新連載2(仮)】(長期休載宣言)
うちのクラスに、アイドルの夏焼雅が転校してきた!仲良くなった俺と夏焼は・・・・

【恋のEtude】
僕と桃子の通うピアノ教室に、お嬢様の舞美ちゃんがやって来て、僕と桃子に微妙な変化が・・・・

【電車の中の恋心】
高校生になった僕は、朝の通学電車の中で、お母さんらしい人に連れられた中学生の女の子と出会う。
5ねぇ、名乗って:2005/06/07(火) 21:32:59 ID:zfL+RQ5U
完結済作品1
【優しい恋の育て方】 15人斬り!
【修学旅行編 】 徳永・嗣永・須藤・熊井・他
【よく効く催眠術】 徳永・他
【プレゼント 】 中島・熊井・他
【特命係 菅谷梨沙子】 菅谷・他
【強くなりたいとゆいたい】 須藤・他
【王子様と2人のお姫様】 石村・嗣永
【舞波短編】 石村
【蝉】(【プレゼント】のシリーズ) 熊井・他
【セミ】(【蝉】の裏側、【プレゼント】のシリーズ) 熊井・他
【雪が降る季節に・・・】 村上
【日本一の鈍感男】 清水
【ロボキッス】 菅谷
【跳び箱】 清水
【友理奈となかさき続編】(【プレゼント】【蝉】続編) 中島・熊井
【満月の猫】 矢島
【ミステリー】 徳永・嗣永・他
【だんしじょし】 清水・徳永・石村・夏焼・他
〜うたたね〜 嗣永
【手を握って歩きたい】 菅谷(2役)・夏焼
【小児病棟】 岡井
【おつかい】 菅谷
【ギャンブラー】 嗣永
【妖精の奇跡・アイリーンの1週間】 鈴木・夏焼
【願かけ】 須藤・他
【さくら満開】  桃子・他
【おもちゃのぜんまい】 清水
【アメリカ】 愛理・夏焼・他
【小遣いUP大作戦】 桃子
【キャプテンつかさ】 武藤(エッグ)・他
6ねぇ、名乗って:2005/06/07(火) 21:33:23 ID:zfL+RQ5U
完結済作品2
【願かけ】 須藤・他
【さくら満開】  桃子・他
【おもちゃのぜんまい】 清水
【アメリカ】 愛理・夏焼・他
【小遣いUP大作戦】 桃子
【キャプテンつかさ】 武藤(エッグ)・他
【夏の日の君に】 夏焼
【Silent Emotion】 熊井
【緊張のホワイトデー】 清水
【恋は盲目!?】 清水・他
【だんしじょし・ファンファーレ】 萩原・福田(エッグ)
【学校の怪談】 熊井・清水・石村
【笑顔まで距離】 徳永・夏焼・他
【小さな勇気】  石村・他
【富豪デカvs特命係・菅谷梨沙子】 菅谷・梅田・他
【ある公園にて…】 徳永
【本当に守りたい物】 夏焼・嗣永・徳永・熊井・菅谷
【涙の青春ドッチ!!】 徳永
【星の降る丘】 菅谷
【6月の方程式=4・3・2】 清水
【奇跡の出会い】 菅谷・夏焼
【ふたりぼっちの宇宙戦争】 矢島
【俺はもう死んでいる】 菅谷
【こんな恋のはなし】 Berryz
【おりじなるれしぴ】 梅田
【幼なじみ】 徳永
【僕に舞い降りた天使】 清水
【不思議な気持ち】 夏焼
【ハッピー・ライフ・ジェネレーター】 夏焼
7名無し募集中。。。:2005/06/07(火) 22:14:58 ID:JkXWWrMA
<<おことわり>>

ここに登場する人物・団体・設定等はすべて架空のものであり、
実在の人物・団体・実際の出来事とは一切関係ありません。
8ねぇ、名乗って:2005/06/07(火) 22:16:39 ID:MY7q8gis
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9ねぇ、名乗って:2005/06/07(火) 22:17:58 ID:JkXWWrMA
ツッコミ用AA

州*‘ o‘リ<内緒になってないんだも〜ん

川*^∇^)|| <内緒になってないわ
( 川 _ゝ)|| <内緒になってないんだが )

从 ’w’)<内緒になってないよ

从o゚ー゚从<内緒になってないとゆいたいです

ノノl∂_∂'ル<内緒になってないですよ

从´∇`从<内緒になってましぇーん

ル ’ー’リ<内緒になってないぞ

|リ・_・`川<内緒になってないだぎゃー
10ねぇ、名乗って:2005/06/07(火) 23:10:12 ID:/VVyVbBZ
保全
11ねぇ、名乗って:2005/06/07(火) 23:41:04 ID:nnZpX7GQ
        /''⌒\
      ,,..' -‐==''"フ  /
       从n´∇`从η ageたなぁ〜!ちな怒っちゃうんだからぁ!メッ!
       (   ノ   \
       (_)_)
     ~"''"""゛"゛""''・、
 "”゛""''""“”゛゛""''' "j'
 :::::ヘ :::::....ヽ :::;;;ノ  ::(
 ::  ゝ  :::::......ノ:;;..:::::::ヽ
12ねぇ、名乗って:2005/06/08(水) 09:14:22 ID:/bZRbxJ3
保全
13ねぇ、名乗って:2005/06/08(水) 13:01:19 ID:LPmoJsJI
  
14ねぇ、名乗って:2005/06/08(水) 21:31:58 ID:/bZRbxJ3
保全
15名無し募集中。。。:2005/06/09(木) 01:17:29 ID:faRW/iJ4
ここは避難所?
16ねぇ、名乗って:2005/06/09(木) 10:14:15 ID:89v80hE2
作者さんがこっち来てくれないので、単なる過疎スレになりました。
17ねぇ、名乗って:2005/06/09(木) 23:22:42 ID:+yhQg+1m
まぁ戻ってきてくれただけでも感謝ですよ
18ねぇ、名乗って:2005/06/10(金) 01:17:18 ID:uqZ9ViX5
あえてこっちに新作投下しようかなw
19ねぇ、名乗って:2005/06/10(金) 01:58:38 ID:pjkuzJum
>>18
どうぞどうぞ。こっちは別の路線とかでやってみては?

個人的にエロ路線を希望します。w
20名無し募集中。。。:2005/06/10(金) 14:57:49 ID:nV6i/ZqU
エロはスレ違いだろw
21ねぇ、名乗って:2005/06/11(土) 19:59:35 ID:wM2Dj8tq
相互リンク

ハロプロでエロ小説をつくろー!
http://tv6.2ch.net/test/read.cgi/ainotane/1094941285/

主人公×梨華愛里沙美貴絵里さゆで学園物小説書いて
http://ex10.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1117724721/

【小説】リア消だったら誰に告ってた 第17章【キッズ】
http://ex10.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1117880363/

帰ってきた!!Berryz工房のエロ小説を書こうよ!!! 10
http://ex10.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1117268844/
22ねぇ、名乗って:2005/06/12(日) 00:58:07 ID:c9VDc/XA
何はともあれ、ほとぼりが冷めたって感じかな?
まだ、油断は出来ないけどね。
23ねぇ、名乗って:2005/06/12(日) 03:00:37 ID:6mwgmN5m
ザコ作者がいなけりゃ荒れないよーん
24ねぇ、名乗って:2005/06/12(日) 07:48:52 ID:c9VDc/XA
>>23
あれは、単なる暴動だったのか?w
フーリガンかww
気持ちはわからなくもないがあれじゃ、返って投稿出来ないわなw
新規の作家も生まれないし。(新作がどんどん生まれないのが一番の問題かと)
25ねぇ、名乗って:2005/06/12(日) 07:53:25 ID:c9VDc/XA
24追記
投下作品が固定されてきてるから寂しいね。

叩くよりもいいところを見つけて誉めた方が伸びるし
作家も増える雰囲気になるかと。

スレ違い雑談すまん。
26ねぇ、名乗って:2005/06/12(日) 12:35:54 ID:1imer3jq
>>24
ただの荒らしだよ
批評させろと言っておいて、やってることは死ねだのっていう誹謗中傷だった
以前にも注意されて日和った前歴のある人が標的にされただけ
27ねぇ、名乗って:2005/06/12(日) 15:16:10 ID:kkjDRy+1
読み手も進んで書いてみればいいんじゃね?
2818章用テンプレ:2005/06/13(月) 20:22:09 ID:rnCTLKoG
※ キッズ+エッグ専用の小説スレです。
※ エロネタ禁止
※ スレ違いな雑談、自治議論禁止
※ 常時sage進行で
※ 荒らしには徹底スルー
※ 基本的に、コテは作家のみで
※ 気に入れば「ハァ━━━━━━ ;´Д` ━━━━━━ン!!!!」
  気に入らなければスルー。ネガティブな書き込みはしない
                      ↑これ重要!

前スレ
【小説】リア消だったら誰に告ってた 第17章【キッズ】
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作品のあらすじは>>2-10あたりに

愛しさとせつなさと甘酸っぱさと
もう帰らないあの日々

作者さん、あらすじ作家さん、保全屋さん
 &まとめサイトの人にKAN-SYA KAN-SYA!!
29名無し募集中。。。:2005/06/13(月) 20:22:31 ID:rnCTLKoG
連載中作品 あらすじ1

【秘密国家公務員】
学校の治安を守る秘密国家公務員、清水佐紀の前に立ちふさがるかつての仲間、ZYXとは?
〜リプレッシブ・プリンセス〜
新学期、梨沙子・友理奈ら秘密国家公務員は新たな学校に潜入する・・・・待望の新章。

【Bye Bye またね】(旧題【下宿編】)
両親の都合で僕は裕子おばさんの家に預けられたが、そこには僕と同い年くらいの女の子が何人も下宿していた 。
〜中学生編〜
中学に進学した僕は夏焼・徳永と同じクラスになった。

【夏休み】
前から愛が好きだった俺、最近友達の友理奈への気持ちにも気付いて・・・・
〜玉田編〜
俺の友達玉田と、友理奈の友達千奈美のアナザーサイドストーリー 。

【妖精の奇跡・マイマイのイタズラ】(ゲリラ的に連載中)
イタズラ好きの妖精マイマイちゃんが「は、は、はくしょーん!」とクシャミをすると・・・・

【須藤さん(仮)】
僕の夢の中に出てきた須藤さん。それ以来僕は彼女のことが気になりだして・・・・

【小学6年生〜春〜】
小6のクラス替えで、村上・矢島・桃子・清水・徳永・熊井と同じクラスになって・・・・

【☆友理奈と千奈美☆ 〜ふたりはプリキュア〜】
『デュアル・オーロラ・ベリーズ!!!』 友理奈と千奈美はプリキュアなのだ!
30名無し募集中。。。:2005/06/13(月) 20:22:51 ID:rnCTLKoG
連載中作品 あらすじ2

【時代劇(仮)】
〜第壱部 まよひ姫〜
抜け忍の焔、通称ほっちゃんと幼馴染のくノ一の桃。信長の軍勢からめぐみ姫を守れ!
〜第弐部 信長を斬れ!〜
敵は信長、本能寺にあり!桃からの依頼、それは里と村上家のみんなの仇討ちだった
〜第参部 牙を持たぬ狼〜
おめぐと桃の新一座“すせも”の舞台に隠された殺気・・・・・・大旦那のおっちゃんと舞美の正体は?
〜第四部 時の流れに身を任せず〜
野苺組の変な子舞波の謎を暴け!・・・・・・・初めて人を斬ったときに抱えた心の傷に負けるな!ほっちゃん!

【I REMEMBER YOU】
〜第1章 心の扉〜
むかしこのあたりに住んでたらしいけど・・・長い間海外生活から帰国した小6のオレは、8人のかわいい女の子達と出会った。
〜第2章 1枚の写真〜
わたしのシール手帳の中には誰にも見せたことのない写真がある・・・ わたしとあの人をつなぐ唯一の想い出の証拠・・・

【恋への記憶】
(あらすじ募集中)

【GROWING UP】
(あらすじ募集中)

【ウィードクラウン】
(あらすじ募集中)

【永遠の絆】
(あらすじ募集中)
31名無し募集中。。。:2005/06/13(月) 20:23:16 ID:rnCTLKoG
しばらく更新のない作品 あらすじ
【好きになっちゃいけない人】
俺の彼女は石村舞波。でもクラスに桃子・須藤・熊井が転入してきて・・・・

【ゴールデンルーキー】
一回戦敗退で小5の夏を終えてしまった俺に、女の子達が考え出した「作戦」とは・・・

【QUIZ】
Berryz工房のキャプテン・清水佐紀が誘拐された!そのときメンバーは?事務所は?そして犯人の目的は・・・!

【風の声】 
風に乗って流れてくる声に導かれた俺と千奈美は、丘の上で友理奈という美少女に出会った。

【スカーレット】
喧嘩っ早い向こう見ずな俺・・・でも、一度も人を殴ったことがないのは、大事な人との約束があったからだ。

【バレーボーイズ】
「はぁ〜?!男子バレー部は無期限活動停止〜?!」女子バレー部の桃子・雅・千奈美と、俺たちは・・・!

【彼女までの愛の距離】

【恋愛シミュレーション21】
美少女揃いの俺のクラスに、転校生・菅谷梨沙子がやって来て・・・・

【新連載2(仮)】(長期休載宣言)
うちのクラスに、アイドルの夏焼雅が転校してきた!仲良くなった俺と夏焼は・・・・

【恋のEtude】
僕と桃子の通うピアノ教室に、お嬢様の舞美ちゃんがやって来て、僕と桃子に微妙な変化が・・・・

【電車の中の恋心】
高校生になった僕は、朝の通学電車の中で、お母さんらしい人に連れられた中学生の女の子と出会う。
32名無し募集中。。。:2005/06/13(月) 20:23:39 ID:rnCTLKoG
完結済作品1
【優しい恋の育て方】 15人斬り!
【修学旅行編 】 徳永・嗣永・須藤・熊井・他
【よく効く催眠術】 徳永・他
【プレゼント 】 中島・熊井・他
【特命係 菅谷梨沙子】 菅谷・他
【強くなりたいとゆいたい】 須藤・他
【王子様と2人のお姫様】 石村・嗣永
【舞波短編】 石村
【蝉】(【プレゼント】のシリーズ) 熊井・他
【セミ】(【蝉】の裏側、【プレゼント】のシリーズ) 熊井・他
【雪が降る季節に・・・】 村上
【日本一の鈍感男】 清水
【ロボキッス】 菅谷
【跳び箱】 清水
【友理奈となかさき続編】(【プレゼント】【蝉】続編) 中島・熊井
【満月の猫】 矢島
【ミステリー】 徳永・嗣永・他
【だんしじょし】 清水・徳永・石村・夏焼・他
〜うたたね〜 嗣永
【手を握って歩きたい】 菅谷(2役)・夏焼
【小児病棟】 岡井
【おつかい】 菅谷
【ギャンブラー】 嗣永
【妖精の奇跡・アイリーンの1週間】 鈴木・夏焼
【願かけ】 須藤・他
【さくら満開】  桃子・他
【おもちゃのぜんまい】 清水
【アメリカ】 愛理・夏焼・他
【小遣いUP大作戦】 桃子
【キャプテンつかさ】 武藤(エッグ)・他
33ねぇ、名乗って:2005/06/15(水) 12:59:10 ID:lBAwHEBh
清水キャプテンには失望した
http://ex10.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1118763036/
34ねぇ、名乗って:2005/06/17(金) 02:12:21 ID:eLc79uxH
こっちは予備とか落ちた時用なのかな?
でも〜…使われてないよりは使った方がいいですよね?w

何人の人が気付くか判らないですけど、こっちで小説を書かせてもらいます☆
作品は狼の方にある【リア消だったら誰に告ってた】の【スクランブル】です。
微妙に時間差を使って2つの小説はリンクしています〜…ってか視点が違うだけですけど^^;

こちらに気付いた人(誰も気付かなかったりして^^;)にはお願いがあります。
狼の途中or作品が終わったら最後にはこちらの事も伝えますが、それまでは〜
ル ’ー’リ<ここの事は内緒でお願いします♪
別にバレても良いんですけねw

時間差と違う視点の2人の主人公で楽しんで頂ければ光栄です☆☆
…自信が無いんで、つまらない作品だったら本当に申し訳無いです^^;
35ねぇ、名乗って:2005/06/17(金) 02:22:57 ID:eLc79uxH

スクランブル ☆WHITE☆

「男子って、どうして可愛い子の前だとあぁなんだろう…」

私は何気無く会話をしていたハズなのに、その言葉は知らずに心の声…つまり愚痴に変わっていた。
「『あぁなんだろう…』って何が?」
隣で会話を聞いていた桃ちゃんが私を不思議そうに見つめていた。
何も言わずに一点を見つめている私に気付いたらしく桃ちゃんもその方向を見つめる。
私が見つめていた先には気になるアイツがいて〜…
彼はクラスで1番可愛くって人気のある雅ちゃんとデレデレしながら話をしていた。
その嬉しそうでもあり幸せそうな表情に…ちょっと胸が痛くなっていた。
(も〜っ!ずっとデレデレしちゃって…そんなに雅ちゃんが好きな訳!?)

彼を見つめていた私は、途中で『ハッ』として窓ガラスに映る自分を見た。
私の表情は知らずのうちに『ムスッ!』っとした膨れっ面に変わっていた。
「はぁ…全然可愛くないな〜…私って…」
そんな落ち込んだ私を横から除き込むように桃ちゃんが笑顔で見つめていた。
36ねぇ、名乗って:2005/06/17(金) 02:31:05 ID:eLc79uxH
スクランブル ☆WHITE☆
>>35の続き

「なるほどね〜…友理奈ちゃんが気になる幼馴染の事かぁ」
そう言って少し意地悪な笑顔を見せる桃ちゃんに対して私は愚痴を続ける。
「確かに雅ちゃんは可愛いし、性格もいいし…歌も上手いし…それに〜…」
言えば言う程に雅ちゃんとの差を自分で再確認してるみたいで凹んできた。
私の横顔を見ながら『クスッ♪』と小さく微笑んで桃ちゃんが言う。
「確かに雅ちゃんは可愛いけど〜…友理奈ちゃんも負けてないと思うんだけどな〜!!」
そう言われても自分では全く自信が持てない。
確かに、私だって何度か告白された事もあるし〜…って、桃ちゃんが言ったのは私を元気付けるためのお世辞に決まってるじゃん。
頭の中で自分に突っ込みを入れてから、私は気の抜けた様な声で桃ちゃんに言う。
「でも〜…やっぱり雅ちゃんには敵わない気がして〜…」
そんな私の弱音をかき消してくれる様に桃ちゃんが大きな声で言う。
「確かに雅ちゃんは可愛いけど〜…まぁ、このクラスで本当に1番可愛いのは桃子なんだけどね〜♪」
桃ちゃんの優しい元気をくれる様な声に私も笑顔になって言い返す!
「え〜!?桃ちゃんよりも私の方が可愛いもんね〜だっ♪」

その後は、数秒も我慢出来ないで2人で大きな声で笑ってしまった。

ふと、視線を向けると彼は今も雅ちゃんと楽しそうに話しをしていた。
私の胸に小さな痛みを伝えてはいたけど、さっきの桃ちゃんの優しさが私を少し『ホッ』とさせてくれていた。
37ねぇ、名乗って:2005/06/17(金) 02:35:21 ID:eLc79uxH
スクランブル ☆WHITE☆
>>36の続き

その日の夜

私は寝る前の日課?の『おやすみ電話』をしていた。
パジャマでベッドの上でゴロゴロと転がりながら話している相手は〜…桃ちゃんだったりして。
本当は彼と毎日寝る前に電話ができたら素敵だとは思うけど、そんな仲だったら桃ちゃんに悩みの電話なんてしていない。
桃ちゃんは話し上手と言うか、桃ちゃんの方が私より何倍も喋るのに恋の話とかは全く聞けずに逆に私の秘密ばかりがバレてしまう。
彼のことも最初は絶対に秘密にしておきたかったのに5日前の『おやすみ電話』開始30分で私の心の鍵を開けられてしまった。
因みに『おやすみ電話』が始まったのは5日前だった…
私って素直なのか単純なのか…

「何とかしないとね〜…桃子の勘だと雅ちゃんも彼の事、まんざらじゃないかも!?」
嬉しそうに淡々と話す桃ちゃんの言葉に私の心はブルーになっていた。
「も〜…そんな凹ませる様なこと言わないでよ… それじゃ私に可能性が残って無いじゃん」
ため息交じりに言った声のやる気の無さに、電話先の桃ちゃんの頭の中で私の『グテ〜』っとした姿が映っている気がした。
予想通り、受話器の向こうからは『クスクス♪』と可愛い桃ちゃんの笑い声が聞こえてくる。
38ねぇ、名乗って:2005/06/17(金) 02:38:45 ID:eLc79uxH
スクランブル ☆WHITE☆
>>37の続き

「桃ちゃん…本当に私、どうしたらいいんだろうね」
数十分も2人で話したのに全く糸口さえ掴めない状態。
私は本当に彼のことを想い、切なくなって泣きそうになっていた。
「友理奈ちゃん…泣かないで!桃子が絶対に明日までに良い案を考えて来るから!」
そう言って必死に私のことを心配してくれる桃ちゃんの優しさに、私の弱い心が涙を頬に伝わせる。
(どうしよう…声を出したら泣いてることがバレちゃう。 これ以上は桃ちゃんに心配を掛けたくないよ…)
そんな事を思いながら涙を手で拭ってる私を助けてくれる様に受話器からメロディーが流れてくる。
私は涙声がバレない様に必死になって声を変えて桃ちゃんにキャッチが入った事を伝えた。
「それじゃ〜…明日学校でね。 おやすみ…」
「桃子!絶対に良い案を考えてくるから! 明日の楽しみにしててね♪」
最後まで明るい声で励ましてくれる桃ちゃんの声を耳に残しながら保留されていたキャッチのボタンを押す。
「もしもし 熊井ですが〜…」

☆続く☆
39ねぇ、名乗って:2005/06/17(金) 15:18:53 ID:j6pGIZwp
まとめの人泣かせだなぁw
オイラわかっちゃったw
オイラも誰だか解ってらっしゃると思いますがw
40ねぇ、名乗って:2005/06/17(金) 18:04:48 ID:CY9Zo+Bk
>>38
面白いアイデアですね。頑張ってください
41ねぇ、名乗って:2005/06/17(金) 21:48:14 ID:dvssFn66
今度こそ友理奈を幸せにしてやってくれ
42ねぇ、名乗って:2005/06/17(金) 23:23:16 ID:TTR3vbeI
>>39
まとめサイトの人は〜やっぱり困りますかね^^;
誰かは何となくわかってますよw

>>40
アイデアは変わってると思うんですけど〜・・・内容が付いていける様に頑張ります☆

>>41
確かに、優恋とか自分の作品では地味に友理奈が幸せになってないかも^^;
何とか幸せになれば〜・・・いいなぁ(まだ全部できてないんでw)

こっちの方に気付いて頂いた方がいて良かったですw
それでは〜少しですが続きを書きます☆☆
43ねぇ、名乗って:2005/06/17(金) 23:24:04 ID:TTR3vbeI
スクランブル ☆WHITE☆
>>38の続き

「『気持ちを落ち着かせてから寝てみましょう♪』…っと!!」
私は桃ちゃんと昼休みに音楽室で手紙を書いていた。
彼のことを考えながら、自分の中で最高に綺麗な文字で心を込めて。

これは『彼の悩みを聞く感じで少しずつ距離を近づけて行こう♪』って作戦なのである。

「上手く行くかなぁ…」
水色のペンで彼の名前を書きながら不安そうに見つめる私を、桃ちゃんはいつもの可愛い笑顔で私を見つめながら言う。
「大丈夫♪ 友理奈ちゃんが自分で考えた作戦なんだもん! 絶対に上手く行くよ!」
そんな自身満々の表情を見せる桃ちゃんを見ていると確かに私も上手く行く様な気がした。
この作戦は、本当は昨日の桃ちゃんとの電話の後のキャッチの相手…もう1人の親友が考えてくれたものだった。
彼女は昨日の昼に彼と雅ちゃんの会話を近くで聞いていたらしい。
『彼が寝不足で困っていること』『私が彼との距離を近づけたいこと』 この2つがタイミング良く重なったみたい!
そこで!彼がグッスリ眠れる様に『私からアドバイスを入れた手紙を送って高感度アップさせる』ってシナリオを思いついてくれたのだ。
44ねぇ、名乗って:2005/06/17(金) 23:27:04 ID:TTR3vbeI
スクランブル ☆WHITE☆
>>43の続き

「あとは友理奈ちゃんの名前を書いて〜…中にダージリンティーのパックを入れれば完成だね!」
桃ちゃんは私が持ってきたダージリンテーのパックの爽やかな匂いを嗅ぎながら言う。
「名前〜…書かないと〜…ダメかな?」
少し不安そうに言う私に対して『もうっ!』と小さくため息交じりに言いながら私を見つめる桃ちゃん。
「わかってるよ!名前書かないとダメなのは〜…でも〜…何か〜…」
そう言って下を向いた私を、桃ちゃんが少し強めの口調で言う。
「名前書かないと誰からか気付かないでしょ! 意味無いじゃん!」
「幼馴染だし…文字とかで気付いてくれない・・・かな?」
私の必死の返事にも桃ちゃんは『ハァ・・・』と小さくため息を付いてから言った。
「男子って以外と鈍感だから気付かないと思うけど〜・・・多分・・・いや!絶対だね!!」
「え〜っ…… あっ!それじゃ!こんなのはどうかな?」
そう言って私は思いついた最高のアイデアを手紙の最後に付け足す。
可愛いイラストを書き終わると『ジャ〜ン♪』と効果音を付けながら桃ちゃんに見せる。

「何?その犬?」
「…クマさんだもん」

その秒後に、桃ちゃんが机を叩いて大爆笑している様子を膨れっ面で見つめながら私は水色の可愛い封筒に手紙とパックを入れた。

☆☆続く☆☆
45名無し募集中。。。:2005/06/17(金) 23:50:22 ID:mh1b7oJe
46ねぇ、名乗って:2005/06/18(土) 00:08:15 ID:0Wf259Si
泣ける・・・なんとなく泣ける・・・
幸せになるんだよね?友理奈・・・
47名無し募集中。。。:2005/06/18(土) 00:35:51 ID:fWiJDoAF
乙!続きが楽しみ!!
48ねぇ、名乗って:2005/06/18(土) 11:55:48 ID:0Wf259Si
某作家です。
書いてたら2章で終わらなくなっちゃった。
3章決定ですね。
これ、全員と絡むことも可能なんだけど際限なくなるんでそれはやめときます。
でも、意外な人とちょっと絡むかもです。
「恋ってなんだろう?」って発言した人もいたし
ちょっと思わせぶりな可愛い行動をとった人もいるのでw
これ、書いてて楽しいです。
やっと自分の色が出たのかな?
49名無し募集中。。。:2005/06/18(土) 16:17:44 ID:kfgzefqi
かなり上手くなってると思うよ
元々色々言われてたのも色ってより作法の類だった訳だし
50ねぇ、名乗って:2005/06/18(土) 19:10:01 ID:eqErVDRn
また友理奈が可哀想な運命なんだね・・
やっぱ俺は本スレだけに絞ろうかなw
51ねぇ、名乗って:2005/06/18(土) 23:11:15 ID:0Wf259Si
自分のを読み直すと最初の出来は酷いもんだねぇw
何事も練習は必要。やっと作品ですって言えるものになってきたよ。
52名無し募集中。。。:2005/06/19(日) 01:18:33 ID:UbgAm80X
久しぶりに覗いてみたら新作が!!
スクランブルさんホントに乙です
密かにこの二重奏を楽しませてもらいます
でもあっちがブラック、こっちがホワイトなのはプリ(ry
53名無し募集中。。。:2005/06/19(日) 08:26:04 ID:ORgTC7dE
やべっ!!!
やっとこっちのホワイトに気付いた(汗

このアイデア面白いっすね
期待してます♪
54ねぇ、名乗って:2005/06/19(日) 23:54:39 ID:wAm5YLby
今度はこっち^^;;;
1つ分の内容なのに結構疲れる・・・

>>52
いや〜・・・プリキュア狙った訳では無いんですけどねw
白と黒だと全く反対の別の色って感じで良いかな〜・・・と
それに、混じり合わせて他の色にもなるし!

さて、こっちにも訂正が1個あるんだよな〜・・・参った^^;
一応書いておこうw
>>44
その秒後に、桃ちゃんが机を叩いて大爆笑している様子を膨れっ面で見つめながら私は水色の可愛い封筒に手紙とパックを入れた。
  ↓
その数秒後に、桃ちゃんが机を叩いて大爆笑している様子を膨れっ面で見つめながら私は水色の可愛い封筒に手紙とパックを入れた。
55ねぇ、名乗って:2005/06/19(日) 23:59:25 ID:wAm5YLby
スクランブル ☆WHITE☆
>>44の続き

私だけじゃなくて桃ちゃんも呼ばれた時点で何と無く嫌な予感はしてたんだけどさぁ……はぁ・・・。
(も〜っ!ばかっ!!)

あの手紙を出した次の日の昼休み。
私と桃ちゃんを体育館裏に呼び出した彼は手紙を見せながら嬉しそうに『雅ちゃんから手紙が来た!』と私達に言った。
彼と桃ちゃんが漫才みたいな会話してる間、見覚えのある〜・・・って当然なんだけどね、私は私が書いた手紙を何度も読んでいた。
まぁ、読まなくても内容は当然に知ってるんですけど。
そして最後まで目を通すと、昨日の『ドキドキ』していた自分を思い出して凹む気持ちを無理やり自分の中に押し込めていた。
(すっごい・・・頑張って書いたんだけどな・・・)
泣きそうになるのを必死に抑えながら、私は微かな希望を抱きながら彼に聞いてみる。
「これ〜…本当に雅ちゃんからなの? 誰か知ってる人の文字だったりしない?」
その言葉に対して彼が私の心にトドメの1発を入れる。

「この字は多分見た事が無いし〜…最後の犬のマークとか!雅ちゃんって犬飼ってるじゃん! それだよ!!」

彼の自信に満ちた表情を、私は涙目で見つめていた。
56ねぇ、名乗って:2005/06/20(月) 00:02:08 ID:wAm5YLby
スクランブル ☆WHITE☆
>>55の続き

太陽の陽射しが私達を包み込む午後の時間

隣で爆笑する桃ちゃん。
突然笑い出した桃ちゃんを不思議そうに見つめる彼。
この場で泣きそうなのを必死に我慢する私。

本当は、桃ちゃんも私に悪いと思って笑いを抑えようとしてるんだけど〜…抑えられないんだよね。
桃ちゃんは1度笑い出すと抑えられなくなっちゃうのを知ってるから。
それに悪気が無いのも分かってるし。

私は少しの間、青く広がった空を見上げて気持ちを落ち着かせると『コホン!』と1つ咳払いをしてから言う。
「このキャラクターが犬でも何で良いけど、とにかく!この手紙が本当に雅ちゃんか判らない間は本人に言わない方がいいよ!」

言い終わった後で(無理やりすぎたかも!?)と思い(しまった…)と思ったけど、桃ちゃんが間髪入れずにフォローをしてくれる。
「そうそう!君が雅ちゃんの事を好きなら、手紙の相手が違った時に変な方向に行っちゃうかもしれないから〜…まだ本人には〜」
そんな私達の言葉に彼は小さく頷いた。

☆☆続く☆☆
57ねぇ、名乗って:2005/06/20(月) 00:10:11 ID:jGqbge02
あっちこっちで友理奈を見るのだが
見れば見るほど他人の書いた友理奈の方がリアルに見える・・・
修行が足りんと感じる今日この頃。
乙です。
58名無し募集中。。。:2005/06/20(月) 00:16:27 ID:dLu4V7kc
乙です
このシステムにハマっています
59ねぇ、名乗って:2005/06/20(月) 00:39:10 ID:jGqbge02
>>58
ねー♪中々ユニークな試みでおもしろい。
裏事情(?)がわかると主人公の男の子の行動が滑稽ですw
60ねぇ、名乗って:2005/06/20(月) 23:00:58 ID:s3+tFiuE
このシステムは面白いんですけど〜・・・
読み比べながらズレが無いか探したり同じ内容で違う感じを出したり。
何より2つ分を同時に書いてる感じで、とにかく時間を喰います^^;

簡単な流れは先まで書いてるんですけどね〜・・・友理奈が〜・・・ねぇ。
何か・・・だんだん・・・^^;;;

それでは1レス分ですが更新させてもらいます☆
61ねぇ、名乗って:2005/06/20(月) 23:02:55 ID:s3+tFiuE
スクランブル ☆WHITE☆
>>56の続き

「も〜…最悪だよ〜…」
枕に顔を押し付けながら私は電話に向かって情けない声を出す。
「まぁまぁ♪ 確かに雅ちゃんと勘違いされちゃっているけど〜これでキッカケは作れたんだし!」
そう言って心配してくれる桃ちゃんの気持ちは分かってるんだけど〜…やっぱり元気なんて出ない。
(キッカケ・・・かぁ)
確かにキッカケが作れたんだし、あとは頑張るしか無いよね。
私は自分に言い聞かせる様に小さく呟いた。

「それで? 木曜日に出す第2弾の手紙の内容は決まったの?」
いつもの恋愛話に興味津々モードの桃ちゃんの声が聞こえてくる。
「えっとね! 今回は絶対に気付いてもらうんだ! 頑張る♪」
私の明るい声に桃ちゃんも『そっか♪』と嬉しそうに返事をしてくれた。

幼馴染だったから彼の事を私は色々と知っている。
彼の好きな事とか、好きな色とか、好きな〜…手紙を書きながら電話をしているとキャッチが入った。
色々と私を心配してくれている桃ちゃんに『おやすみ♪』と心から感謝の気持ちを添付して言う。
受話器から桃ちゃんの優しい『おやすみ♪』の声を聞いて何となく幸せな気分になりながら私は保留のボタンを押した。

「もしもし 熊井ですが〜… あっ!!聞いて!!今日ね…彼とね…」

☆☆続く☆☆
62ねぇ、名乗って:2005/06/21(火) 07:00:37 ID:UwQhg+Sf

きっかけー きっかけーなら
63ねぇ、名乗って:2005/06/21(火) 20:57:42 ID:3nIJFhCc

掴んでる だけど だけど
64名無し募集中。。。:2005/06/21(火) 22:34:54 ID:DCGFs8Hn

もうちょっと 距離があるのね
65ねぇ、名乗って:2005/06/21(火) 22:51:10 ID:zwPNvqcF

ふぁーてぃーんっぐ
66ねぇ、名乗って:2005/06/22(水) 01:04:17 ID:dvDJsHqg

ノハヽヽ
川*^∇^)∩ <更新びぃぃぃーむ・・・なんちって♪
    ⊃
67ねぇ、名乗って:2005/06/22(水) 01:05:01 ID:dvDJsHqg
スクランブル ☆WHITE☆
>>61の続き

私の考えが甘かった・・・

金曜日の昼休み
先週と同じく体育館に私達2人は呼び出されていた。
前回と全く同じ〜・・・いや、今回は桃ちゃんは地面を叩きながら前回以上に大笑いをしていた。

私が考えた来週のラッキーアイテムは『星型やハート型のニンジンが入ったカレー』だった。
彼は小さい頃からカレーが大好きなのを昨日の夜に思い出したから。
小さい頃に家族ぐるみでキャンプに行った時に、私がお母さん達と一緒に作った星型とかハート型のニンジンに彼は感動して食べていた。
そんな幸せな思い出だったのに・・・気付くどころか…

「きっと、雅ちゃんが俺のためにラッキーアイテムを作ってくれたんだよ!」

(そんなに雅ちゃんが好きなの?)
心の中に浮かんでくる切ない言葉を必死になってかみしめながら彼に向かって言う。
「…恐ろしいくらいの自己中的な考えじゃん! ってか、そんなに雅ちゃんが好きなんだ〜…」
自分で言った言葉なのに、こんなに自分の心に切なく返ってくるなんて・・・辛いよ。
68ねぇ、名乗って:2005/06/22(水) 01:12:00 ID:dvDJsHqg
スクランブル ☆WHITE☆
>>67の続き

情けないことに、彼を涙目で見つめることしかできない私。
そんな私の視線と気持ちに気付いてくれたのか突然、彼は小さな声で言う。
「ただ…なぁ…」
「ただ?」 私と桃ちゃんが同時に彼の言葉に対して返事をする。
(えっ!?もしかして・・・小さい頃のカレーのこと思い出した?)
そんな少しの期待を胸に私は彼を見つめていた。

「一昨日…カレー食べたばっかりで…今週は家でカレーなんて作ってくれないよなぁ…」

(も〜っ!そこじゃないでしょ!!何で気付かないかなぁ!!)
そんな私の心の叫びみたいな突っ込みも空しく彼の言葉は桃ちゃんの笑いのツボだった。
爆笑する桃ちゃんを横目に彼が今日のトドメの1発を入れる。
「雅ちゃん、タイミング悪いんだよなぁ…」
そんな彼の言葉に対してカウンターを入れるように私が言う。
「雅ちゃん『かもしれない』でしょ!! それに、カレーが家で作れなくったって!食べようと思えば食べれるじゃん!!!!」

私は・・・
私は、ただ彼を見つめることしかできなかった。


69ねぇ、名乗って:2005/06/22(水) 01:15:18 ID:dvDJsHqg
スクランブル ☆WHITE☆
>>68の続き

(何で・・・どうして雅ちゃんなの・・・)
泣きたい気持ちを抑えながら、それを隠す様に怒った表情で彼を見つめるけど…
「給食でも今週はカレー出ないし〜…何より『アイテム』って物とかじゃない?」
(バカッ!鈍感! ・・・何で変なところにだけ気付くの・・・そんなに私が嫌い・・・なの?)
「食べ物がラッキーアイテムなんて聞いた事無いんだけど…雅ちゃんは何でこんな変な事を書いたんだろう…」
そんな彼の言葉に対して涙目のまま、私は最後の力を振り絞って必死になって言う。
「明日!! 私の家で3人でカレーを作る!! わかった!?」
呆気に取られた様に私を見つめながら『はぁ…』と頷く彼を見た後で私は怒った様に見せながら振り返って教室に向かった。
(走って離れたら変に思われるんじゃないかな…)と心配しながら前だけを向いて歩く。

・・・ポロポロと涙が瞳から溢れて止まらない。

大笑いした桃ちゃんに対してじゃなくって…
雅ちゃんだと思ってたり、手紙を変に思った彼に対してじゃない…
彼の前で怒ったり嫌な顔をしたり嫌な女の子な部分しか見せられない自分に対して悲しみがいっぱいになっていた。
私は空を見上げて涙を掌で拭いながら(美味しいカレーを彼に食べさてあげないと)と心の中で小さく呟いた。

☆☆続く☆☆
70ねぇ、名乗って:2005/06/22(水) 06:55:58 ID:Ifut39ME

眠っても 眠っても
71ねぇ、名乗って:2005/06/22(水) 07:38:26 ID:jzOUPoEB
乙です!
友理奈がんばれ!!マジ頑張れ!!!
72ねぇ、名乗って:2005/06/22(水) 07:59:29 ID:EQy6e3e/
乙!
こっち見てる人意外に少ないぽいすね
なんか優越感w
73ねぇ、名乗って:2005/06/22(水) 09:07:31 ID:+AmuWSvP
乙!!!

桃子が腹抱えて笑ってる理由を知ってると余計に高まりますw

別に向こうにわざわざ知らせて人増やすことも無いんじゃない?
気付いた人だけ来れば良いんじゃん?

完結した頃に教えて上げれば…。
みんながみんなこっちを知ってたら向こうも盛り上がらなくなっちゃうんじゃない?


作者さん的にもそっちの方が良いんじゃないっすか?
74ねぇ、名乗って:2005/06/22(水) 09:36:07 ID:Ifut39ME
本スレで点呼とろうとしてたけどこっちでやらない?
1人目w
75ねぇ、名乗って:2005/06/22(水) 10:38:01 ID:geS538qB
良く解りませんが
2人目w
76ねぇ、名乗って:2005/06/22(水) 14:14:15 ID:kMCN27/9
>>74-75
やめれ
77ねぇ、名乗って:2005/06/23(木) 18:39:31 ID:Fftcsqfq
友理奈頑張ってね
78名無し募集中。。。:2005/06/23(木) 20:45:06 ID:jQ3EKuR4
「ねぇ、名乗って」さんがいっぱいいるような気がするよ。
79ねぇ、名乗って:2005/06/24(金) 02:25:22 ID:neO0zaiG
スクランブル ☆WHITE☆
>>69の続き

「『すっごく美味しい』って言ってくれたね♪」

私は電話先の桃ちゃんに向かって幸せ一杯な気持ちで言った。

金曜日の放課後
私の家で桃ちゃんと一生懸命料理の練習をした。
彼の笑顔を考えながら野菜の切り方やカレーの作り方をお母さんに聞いたりして・・・
そして、デザート用に手作りバームクーヘンを桃ちゃんと庭で作った。
それより何より頑張ったのはリンゴを切ること!
お母さんと桃ちゃんが見守る中、2度も指を切ってしまいバンソーコーだらけになってしまった私の左指。
それでも2時間の努力は5分あればリンゴ1個から可愛いウサギを作れるまでになっていた。

「愛の力だね♪」
そう言って、2時間も隣でアドバイスをしながら付き合ってくれた桃ちゃんは私の頬に軽くキスをして祝福してくれた。
それでも『明日は上手く切れなかったらどうしよう・・・』と不安でいっぱいの私を桃ちゃんは最後まで応援してくれて〜・・・
結局、桃ちゃんは私の家に泊まって一緒に深夜までウサギの練習に付き合ってくれた。
桃ちゃんの真剣な気持ちが本当に嬉しかった。
80ねぇ、名乗って:2005/06/24(金) 02:26:56 ID:neO0zaiG
スクランブル ☆WHITE☆
>>79の続き

当日はクラスメイトの梅さんに聞いていた隠し味のヨーグルトもカレーを引き立ててくれて最高の味になっていた。
小さい頃と変わらずに星型とハート型のニンジンを嬉しそうに食べる彼を向かいの席から見つめる。
カレーを美味しそうに食べてくれる彼を見ているだけで私は幸せな感じがして〜・・・
私は嬉しくって、まだ彼が食べ終わってないのにデザートのリンゴをキッチンに取りに行ってしまった。

キッチンでリンゴを見つめながら『大丈夫!私ならできる!』って何回も小さくおまじないのように繰り返して呟く。
少し気持ちが落ち着いた私は、笑顔で2人の待つテーブルへ戻った。

私は勇気を出して自然な感じで?彼の隣に座るとリンゴを切り始めた。
彼が隣で見つめる中、手が少し震えたけど何度も練習したおかげでリンゴは8匹の可愛いウサギに変わった。
『はい♪』とか『ど〜ぞ♪』とか、彼に私が何を言ったかは覚えてない。
とにかく何かを言いながら彼に向かってリンゴを差し出すと、彼は美味しそうにリンゴを食べてくれた。
彼の笑顔を隣で見つめながら(私は本当に彼のことが好きなんだな〜っ♪)と再確認していた。
ずっと彼の横顔を見ていたかったけど〜・・・向かいで『ニヤニヤ』と私を意地悪な笑顔で見つめる桃ちゃんに気付いてやめちゃった。


桃ちゃんと、彼の話で(ほとんど私が惚気た様に話続けたんだけど)1時間も盛り上がった後で『おやすみ』を言って電話を切った。
そして、私は子機をベッドの横に戻す前に彼女の所へ電話を掛けた。
今日の成功の報告と次の手紙のアイデアを一緒に考えてもらうために・・・

「もしもし? あのね!今日ね!本当に幸せな1日だったんだよ♪」

☆☆続く☆☆
81名無し募集中。。。:2005/06/24(金) 22:59:17 ID:cOatcO4d
だいぶ遅くなりましたが乙です!
個人的には友理奈のがんばりがわかるこっちの話のが好きだなぁ
82ねぇ、名乗って:2005/06/25(土) 00:25:17 ID:VoETnOQ0
感想レスどもです☆
自分も色々な友理奈が書けて、こっちのシナリオの方が好きかも?w

ただ、自分の作品で友理奈が泣く回数が多い気がするのは・・・
『悲劇のヒロイン』ってイメージが強いのかな^^;
83ねぇ、名乗って:2005/06/25(土) 00:26:20 ID:VoETnOQ0
スクランブル ☆WHITE☆
>>80の続き

何か手紙で書く事は全て裏目に出る気がする・・・

毎週の決まりになりつつある金曜日の昼休み。
体育館の木陰で3人の影が緑の芝生に写る。
何で彼は私の文字に気付いてくれないんだろう…
手紙の内容を真剣に考えている彼・・・・・・と、手紙を読んで爆笑している桃ちゃん。

『今週はコレにチャレンジ!! ゴーヤを食べよう♪』

「昨日、うちの親戚がゴーヤを送って来てくれたような〜…」
私がそう言うと驚いた様に私を見つめる彼。
・・・どうして驚くの?
・・・何で気付いてくれないの?
君が最近『ゴーヤって1度でいいから食べてみたいんだ』って私に言ってたから、お母さんに頼んで買ってもらったんだよ。
スーパーで私の表情からお母さんに理由を気付かれて、恥ずかしい思いをしながらも買ってもらったのに・・・。
彼の中にある『手紙=雅ちゃん』の方程式を壊したい気持ちと共に、自分が手紙の相手だと彼が気付いたらどう思うだろう…
そのことを考えると怖くて、本当のことも言えない私は弱くて情けない気がして・・・1人で泣いてしまう夜がたまにある。
朝になって泣いたまま寝てしまったためか、真っ赤になった目の自分が鏡に映っている。
学校を休みたくなる気持ちになる・・・
でも・・・君の顔が見たくって・・・

「友理奈!? 聞いてる!?」
「えっ!?」
彼の少し心配そうな声に、木漏れ日が落ちる午後の景色が私の瞳の中に映る。
それと共に私を現実の世界に戻していた。
「明日も友理奈の家でゴーヤ料理とか作ってくれる??」
彼の突然の言葉に少し戸惑いながらも『別に…いいよ…』と小さい声で言う。
その言葉に『ヨッシャ!』と嬉しそうにガッツポーズを取る彼を私は笑顔で見つめていた。
84ねぇ、名乗って:2005/06/25(土) 00:52:27 ID:oKwSrq/r
友理奈=悲劇の主人公
オイラもどうしてもこのイメージですね。
あの、笑顔と正反対の冷たい目つきがそう思わせるのか・・・
でも、まとめサイトの小説読んでもハッピーエンドって
ほとんどって言っていいほどないですね・・・
85ねぇ、名乗って:2005/06/25(土) 02:14:41 ID:YbhucMMv
初期の頃の蝉シリーズとかまで遡らないとないかもね
友理奈主役でハッピーエンドを迎えた作品って意外と少ないんだな
そんな訳で是非とも友理奈を幸せにしてやってくださいなw
86ねぇ、名乗って:2005/06/25(土) 15:47:33 ID:aqSnSACZ
スクランブル ☆WHITE☆
>>83の続き

「なるほどね〜・・・それでゴーヤだった訳ね!」
桃ちゃんとの寝る前の電話で今日の反省会が始まった。
「うん・・・彼が食べたいって言ってたから作ったんだけどね・・・」
「でも〜・・・あれはさすがに苦すぎるよ」
桃ちゃんが電話の先で少し表情をきつそうにして言っているのが頭に浮かんで私は『クスッ』と小さく笑ってしまった。

あれが大人の味って言うのかな?
調理は成功していたはずなのに本当に苦くて食べれなかった。
「無理しないでいいんだよ?本当に残していいんだよ」
心配そうに見つめる私に笑顔を見せながら『いや、美味しいって!』って言いながら彼は全部食べてくれた。
水を何度も飲みながら『美味しい!』って何回も言って私達に気を使って・・・

「惚れ直した?」
そんな桃ちゃんの言葉に小さい声で『え〜っ・・・どうだろうね♪』と私は恥ずかしがりながら言う。
切る前に『ありがとう』と言うと、いつもの優しい声で桃ちゃんは『おやすみ♪』と言ってくれた。
私は『ツーツー』と切れた状態の子機を見つめながら『本当にありがとう♪』と小さく言ってから、もう1人の友達に電話を掛けた。

☆☆続く☆☆
87ねぇ、名乗って:2005/06/25(土) 21:04:53 ID:nYXzLEpb

そろそろもう一人の友達が誰か知りたい。キャプテン?
88ねぇ、名乗って:2005/06/25(土) 22:44:03 ID:cJaPIw77
梅さんじゃないの?と白々しいことを言ってみるw
89名無し募集中。。。:2005/06/26(日) 01:36:51 ID:5/D1Re42
案外雅だったりしてww
90時代劇(仮):2005/06/26(日) 02:00:28 ID:qWArszkn
あっちが荒れてるからこっちにコッソリ書くナリ


今にも泣き出しそうな顔で駆け寄ってきた千聖に、吹雪は囲炉裏から引き上げた自分の足を指差した
「この足の色、見てみろ。真っ白だろ?これは死人の色だ。この足はもう死んでるんだ」
「でも、治るかも・・・・・・・・早まっちゃダメだよ」
「いや、もうダメだ。むしろ遅すぎかもしれない。爪先を見てみろ」
吹雪は今度は爪先を指差した
「どす黒くなっているだろ?腐っちまったんだよ」
「嘘でしょ・・・・・?」
「いや、本当だ。体のどこかが腐るとな、そこから毒が出る。その毒が全身に回ると、病気になって、死んじまう」
「そんなぁ・・・・・・・・」
「だから、毒が出ないうちに、毒が全身に回らないうちに、この死んだ足を切り落とさないと、俺は本当に死んじまう」
「・・・・・・・・わかった」
千聖は悲しそうに頷くと土間に降り、竈の裏に隠していた刀を取り出した
「まず、紐か包帯でこの辺をきつく縛ってくれ」
刀を手に戻ってきた千聖に、吹雪は腿の骨が折れている部分の少し上を指差して言った
「こんな感じ?」
千聖は洗い換えのためにしまって置いた着物の帯で吹雪の腿を縛った
「もっときつく!」
「でも、痛いよ・・・・・・・」
「痛いくらいで丁度いいんだ。きつく縛らないと血がいっぱい出る。だからきつく縛ってくれ」
「う、うん・・・・・・」
千聖が締めた帯は、腿の肉にきつく食い込む
「よ、よし。そんなもんだな」
爪先は感覚がなくなっているが、骨が折れている辺りは、まだ感覚が残っている
吹雪は痛みに顔をしかめながら答えた
91時代劇(仮):2005/06/26(日) 02:01:54 ID:qWArszkn
「じゃあ、手順を説明するぞ。俺は途中で気絶しちまうかも知れないからな」
「わかった・・・・・・・・」
「まずは酒を一口飲ませてくれ」
「一口だけでいいの?」
「ああ。気休めだ。それにこの酒は別の使い道がある」
酒を飲みながら吹雪が言った
「まず、この辺を刀で斬ってくれ。骨は折れてるからそんなに力を入れなくても斬れるはずだ」
「千聖が斬るの?」
「・・・・・頼む。自分で斬るのはどうも、な」
「・・・・・・・・・・・わかった。あんちゃんのためだもんね。頑張るよ」
「なるべく一思いに、スパっと切り落としてくれよ。躊躇って何度も刀を入れたりすると痛みが増すから」
「わかった・・・・・あんちゃんのため、あんちゃんのため・・・・・・・・・」
千聖は生唾を飲み込み、念仏のように「あんちゃんのため」を唱えて頷いた
「斬り落としたら、傷口を酒で洗うんだ」
「どうしてお酒で傷を洗うの?」
「めちゃくちゃ滲みて痛いんだけど、どういうわけか刀傷の治りが早くなるんだ」
「へぇ。あんちゃんは物知りだね」
「そんなことねえよ。刀に関すること以外は知らないことばかりだ」
吹雪は口元を歪めて小さな笑みを作った
「で、酒で傷をを洗ったあとは、手拭いを傷に当てて包帯を巻くんだ。包帯はまだあるよな?」
「うん。右腕に巻いていた包帯の残りがたっぷりあるよ」
「よし。手拭いと包帯は朝晩換える。その時にまた傷を酒で洗う。これでいい。覚えたか?」
「うん。わかった・・・・・・・・・」
「よし。覚悟ができたらやってくれ」
「あんちゃんの方の心の準備は?」
「俺の方はいつでもいい。でも、なるべくなら早くしてくれ。酔いが醒めちまうからな」
92時代劇(仮):2005/06/26(日) 02:03:17 ID:qWArszkn
「よし!じゃあ、やるよ、あんちゃん!」
二、三度深呼吸し、自分の頬を両手でピシャリと叩いてから千聖が言った
恐る恐る刀を鞘から抜いて、刃を眺めた
「どうだ?刃は曇ったり錆びたりひびが入ったりしていないか?」
「・・・・・・・・たぶん大丈夫」
「よし。根元のほうはあんまり斬れないから、先の方を使うんだぞ」
「・・・・・・・・・・うん」
千聖は頷くと刀を吹雪の腿に一度当て、振りかぶってから一気に振り落とした
「うぐっ!」
吹雪が小さなうめき声を上げた
刀は吹雪の腿を両断し、床板に食い込んだ
「なかなか・・・・・・上手いじゃないか。おめえ、いい人斬りになれるぜ・・・・・・・・・」
脂汗を流しながら吹雪が言った
「やだよぅ!人斬りになんてならないよ!・・・・・・・あんちゃん、痛くなかった?」
「痛いに決まってるだろ?・・・・・・・・でも、思っていたほどじゃなかった。よくやったな。ありがとう」
千聖の顔に手を伸ばし、頬に飛んだ血を拭ってやりながら吹雪がいった
「じゃあ・・・・・・・あとは頼んだぜ・・・・・・・・・・」
そう言ってニヤっと笑うと、吹雪は気絶した

高熱と出血にうなされた吹雪が目を覚ましたのは四日後だった
「千聖・・・・・・・・?俺は・・・・生きてるんだな?」
「あんちゃん・・・・・・・・大丈夫?足痛くない?」
真夜中だというのに吹雪の手を握って傍に座っていた千聖が微笑みながら言った
「ああ。気分は悪くない。足もあんまり痛くない」
「そう。良かった。今はまだ夜だよ。起きて何か食べる?それとも、もう一眠りする?」
「とりあえず水だけ飲ませてくれ。おまえ、寝てないんだろ?寝ようぜ。飯は朝になってからだ」
「うん!」
千聖が茶碗に汲んできた水を飲むと、吹雪は布団に千聖を招き入れ、頭を撫でてから眠りに就いた
93時代劇(仮):2005/06/26(日) 02:03:34 ID:qWArszkn
つづくナリ

つづきはあっちに書けるといいなぁ
94時代劇(仮):2005/06/26(日) 02:22:52 ID:qWArszkn
>>92
>千聖は頷くと刀を吹雪の腿に一度当て、振りかぶってから一気に振り落とした
振り落としたじゃなくて振り下ろした ナリ
落としたの方が勢いがありそうだけど、意味が違っちゃうナリ
95ねぇ、名乗って:2005/06/26(日) 03:15:31 ID:0Gzhg2Ig
時代劇さん乙です!!
本スレの荒れ早くおさまってくれ
。・゚・(ノД`)・゚・。
96名無し募集中。。。:2005/06/26(日) 07:40:01 ID:o09YTX+x
97ねぇ、名乗って:2005/06/26(日) 07:52:53 ID:8nshD+zq
吹雪・・・
98ねぇ、名乗って:2005/06/26(日) 08:54:29 ID:ekeXy7Fb
時代劇さんならあっちに書いても大丈夫じゃない?
99ねぇ、名乗って:2005/06/26(日) 10:33:31 ID:SlTTI15P
あ!自分もこっちで復帰しようと思ってたら先越されちゃった。
つーか、仕事でもトラブってて心身ともにダメだぁ。
しかも、あっちは荒れてるし。もう、辞め時かも。
楽しませてもらったし。
しばらく、考えさせていただきます。
100名無し募集中。。。:2005/06/26(日) 12:51:44 ID:5/D1Re42
>>99
そうなんですか…残念だなぁ
何書いてる人かわかんないけど
心も体も充電出来たらまた書いてね!待ってるから!
101ねぇ、名乗って:2005/06/26(日) 13:29:56 ID:SlTTI15P
ありがとうございます。読者は続けるつもりです。
こんだけ長く続くと読み手も上のレベルを要求して当然であって
それを考慮せずに投下して駄作作家が投下しやすくした
自分にも責任はありますね。
作家さん、頑張ってください。
102名無し募集中。。。:2005/06/26(日) 13:38:42 ID:5/D1Re42
>>101
本スレで言われてることなら荒らしの仕業だから気にしないほうがいいよ
せっかく一生懸命書いてくれてるのに批判とかおかしいよ
別にお金取って読んでもらってるわけでもないのにさ
気に入らなければスルーしたらいいだけのことなのにね
103時代劇(仮):2005/06/26(日) 15:11:52 ID:qWArszkn
>>92のつづきナリ


「おい、あの切り落とした足はどうした?」
翌朝、飯を食いながら吹雪が聞いた
今では左手で箸を使い、千聖の助けなしで食事を摂ることができるようになっている
「ああ、あの足は埋めたよ」
「畑の肥やしにでもしたのか?」
「違うよ。お墓作ったの。あんちゃんのつらい過去といっしょに天国に行けますように、って」
「俺の・・・・・・・つらい過去だと?」
「あんちゃん、寝ている間、だいぶうなされていたよ。何言ってるかはわかんなかったけど、とにかくつらそうだった」
「そうか・・・・・・・見苦しい姿、晒しちまったな」
千聖の兄を殺してしまったことを口走らなかったらしいということに内心ホッとしながらも、一応すまなそうな表情で吹雪は言った
「いいんだよ。これからは、千聖といっしょに、平和に暮らしていこうよ。ねっ?」
「ん・・・・・・ああ、そうだな。千聖、ありがとうな」
平和な生活をしている自分の姿など想像できない吹雪は、ちょっと困った感じの笑みを浮かべた

翌日から、吹雪は千聖が拾ってきた棒を杖にして、家の外を出歩くようになった
だが、これでは歩きにくい上に、左手も塞がってしまうので行動がかなり制限されてしまう
そこで、吹雪は義足を作ることにした
まず、棒の片側に板を打ちつけた
その板の上に腿の切り口を乗せるのだ
そして、革紐を使ってその義足を腿に固定する
板があるものの、足を動かすたびに体重がかかって義足が腿の肉に食い込み、痛みが走る
それでも、自由に外を歩ける喜びに比べれば、こんな痛みなど無いに等しい
長距離を歩く場合は、杖を併用すれば痛みをほとんど感じないこともわかった
ともかく、この義足を得てから、吹雪は千聖が町に行くときに同行するようになった
吹雪の人としての平穏な生活が始まった
104時代劇(仮):2005/06/26(日) 15:13:08 ID:qWArszkn
ある日の深夜
千聖が眠ったのを確認した吹雪が布団から這い出し、義足を足につけ、千聖が隠していた刀を取り出し、家の外に出た
村はずれの山に入り、一本の木の前で立ち止まった
この木にするか・・・・・・・・・・・・
吹雪はまず、目の高さにある一枚の葉を手に取り、じっくりと見た
そして葉から手を離すと大きく一度息を吸い、目を閉じた
そして・・・・・・・・左手を刀にあて、目を開くと同時に一気に刀を抜き、素早く一振りして鞘に戻した
ふぅ、と大きく息を吐きながら、先ほどの葉を再び手に取った
葉は枝にくっついたまま、中心の葉脈で真っ二つに両断されていた
うむ、正確さは衰えていないか・・・・・
吹雪はニヤリと笑った
次に吹雪は葉が十枚くっついた枝を手に取った
これにするか・・・・・・・・
吹雪は刀を抜くと、枝を根元から切り飛ばした
宙を舞う枝を目で追う
枝が吹雪の頭くらいの高さまで落ちてきた時、吹雪は素早く何度も刀を振り回した
十枚の葉が枝から切り離され、ひらひらと舞う
葉が胸の高さくらいまで落ちてくると、吹雪は再び刀を素早く振り回した
動きを止めた吹雪が刀の先を見ると、葉が八枚、刀に突き刺さっていた
まあ、元々この刀は拾った刀で、俺の好みより少し重い
二枚落としてしまったのはしかたがないか・・・・・・・
吹雪は再びニヤリと笑った
刃先から葉を取り去った吹雪は、今度は自分の腕くらいの太さの若木の前に立った
そして、大きく息を吸うと、若木を薙ぎ払った
以前の吹雪なら、これよりも少し太い木でも両断できた
だが、吹雪の刀は若木に食い込み、衝撃で吹雪は刀から手を離してしまった
左手に忘れかけていた痛みが走った
やはり、握る力がかなり落ちている上に、まだ完治していないか・・・・・・・・・
それでも闘い方次第では十分闘える
それを確認できただけでも吹雪には満足だった
105時代劇(仮):2005/06/26(日) 15:14:24 ID:qWArszkn
「兄ちゃん、動けるようになったら何か仕事しいや。働かざるもの食うべからずや」
飯を食いながらお稲婆が言った
「仕事?俺が・・・・・・・・・?」
「ねえ、あんちゃんは昔、何かお仕事やってなかったの?」
「俺の仕事・・・・・・・・時々刀の関係の仕事を・・・・・・・・・・・」
「何や?あんた雇われの足軽みたいな仕事やっとったんか?」
「・・・・・・・まあ、そんなところだ」
吹雪はたまに暗殺などの仕事を請けることがあったが、普通の仕事などしたことがなかった
銭が必要なときは誰かを斬って、そいつから回収すればよかったのだ
「あんちゃんができそうなお仕事、何かないかな?」
「せやな〜。薪割りなんてどうや?この村は年寄りばっかりやし、まだまだ寒い。結構喜ばれるんとちゃうか?」
「薪割りか・・・・・・・・・・よし。それ、やってやるよ」
薪割りなら衰えた左手の力を回復させるのにもってこいだ、そう思った吹雪は二つ返事で承諾した

翌日
千聖の家の前に座り込み、片腕で器用に薪を割る吹雪の様子を見に、村中の年寄りが集まってきた
刃物の扱いには長けている吹雪は、早く、正確に、次々と薪を割っていく
老人たちは吹雪に興味津々なのだが、片手片足という異様な風体を恐れ、誰も声を掛けることができなかった
だが、作業が終わる頃、長老的な立場の爺さんが吹雪の前に歩み寄った
「兄ちゃん、見事なもんじゃな。どうだ?これからうちに来て一杯やらんか?」
「酒かい?俺も嫌いじゃないんだが、千聖が何と言うか・・・・・・・・・・」
「いいよ。行っておいでよ。あんちゃん」
吹雪が割った薪を拾い集めていた千聖が満面の笑みで答えた
「そうか・・・・・・・じゃあ、ご馳走になるぜ。爺さん」
吹雪が村の仲間だと認められた瞬間だった



つづくナリ
106名無し募集中。。。:2005/06/26(日) 16:05:05 ID:o09YTX+x
107ねぇ、名乗って:2005/06/26(日) 17:21:46 ID:ekeXy7Fb

面白くなってくたね
108ねぇ、名乗って:2005/06/26(日) 19:24:36 ID:Mx2oDiXn
>>87
もう少ししたら誰かわかりますよ〜・・・ほぼバレてると思いますが^^;

>>99
トラブルですか・・・大変ですね(´・ω・`)
心身の疲れとか取る感じで〜ストレス発散に書いたりはどうでしょう?
自由な気持ちで書きたい時に書いたり★=続きを待ってますね☆

時代劇さん乙です!
荒れてる時こそ逆に時代劇さんが作品を投稿することで〜・・・
≪ピシャーリ!!≫
って、荒れた状況が止まると思いますよ☆
荒れてる時こそ投稿して良い空気に持っていくとか☆

それでは、1レス分ですが続きを書きます!
2つの作品をタイミング良く合わせて書くとなると一方が短くなってしまう^^;;;
109ねぇ、名乗って:2005/06/26(日) 19:25:41 ID:Mx2oDiXn
スクランブル ☆WHITE☆
>>86の続き

水曜日に突然事件は起こった。
オレンジ色のペンで書かれた文字にネコの可愛いイラストの付いた手紙。
私と桃ちゃんは唖然とした。

ゴーヤの調理ミッションの手紙の後も、私は彼に何度も手紙を送った。
毎週木曜日の夕方に彼の家のポストに手紙を入れていて・・・今日、呼び出された時は『何だろう?』って思った。
私が彼に手紙を出している事は桃ちゃんと電話の相手の2人しか知らないはずなのに・・・

『えんじょ〜い☆☆ 今週の土曜日 お化け屋敷に行こう♪ 2人が手を離しちゃったら〜…』

自分が書いた手紙ではない彼宛の手紙。
(どうして?誰が?何のために?)
戸惑う私と桃ちゃんを横目に彼は次の土曜日の予定を考えている。

「この手紙って〜…誰から来たの?」
「えっ? 誰からって〜…多分、いつも通りに雅ちゃんが俺にくれたんじゃないの!?」
「そんなハズないよ!だって……」

そう言い掛けた時に桃ちゃんが『アハハハ〜!』と笑いながら私の口を塞ぐ。
言いかけた言葉の重要性の大きさに焦って汗の雫が頬を伝う。
でも『ドキドキ』した胸の鼓動は『言いそうになった言葉』だけでは無くって『手紙』に対してのものでもあった。
必死にごまかす桃ちゃんを不思議そうに見つめる彼。

土曜日に読売ランドに行くことに決まったけど〜・・・この手紙を出したのは誰なんだろう?
本当に雅ちゃんが!?

☆☆続く☆☆
110ねぇ、名乗って:2005/06/26(日) 19:54:09 ID:Mx2oDiXn
ってことで(狼の方の流れで〜って意味ですw)こっちも訂正☆

まとめの人へ〜・・・

水曜日に突然事件は起こった。
 ↓
木曜日に突然事件は起こった。

よろしくお願いします☆
訂正ばっかりで申し訳ないです(´・ω・`)
111ねぇ、名乗って:2005/06/26(日) 20:12:22 ID:y76S1yIn
乙です!さすが一筋縄にはいかないですね
112ねぇ、名乗って:2005/06/26(日) 20:56:13 ID:/fbrcEJU
>>108

未だに分からない俺って…orz


逆にあらしを気にせず投下していただければ、止まるんじゃないですか?

やっぱ新スレ行ってからが無難なんですかねぇ…。
113ねぇ、名乗って:2005/06/26(日) 21:08:58 ID:y76S1yIn
俺もちょっと書いたんだけど投下しようかどうか迷ってます
自分が書いたのが人にとって面白いかどうかなんてわからないし
別に俺が叩かれるのは構わないけど
そのせいでスレが荒れるのは嫌だし
114ねぇ、名乗って:2005/06/26(日) 21:12:58 ID:ekeXy7Fb
荒れる原因は作品の質じゃなく住人が荒らしに反応しすぎだからだと思う
115名無し募集中。。。:2005/06/26(日) 21:36:08 ID:o09YTX+x
真性もいるんだろうけど荒らしの自演と思っといた方がいいんじゃね

>>113
気にせず向こうに投下していいんじゃね
あんまり粘着がつくようならこっちに投下するようにしてもいいし
116ねぇ、名乗って:2005/06/26(日) 22:11:44 ID:y76S1yIn
あっちに投下してみますわどーなるかわからんけど
他の作者さんも早く帰ってきてほしいという願いを込めて

・・・・叩かれまくったらフェードアウトするかもしれないけど
117ねぇ、名乗って:2005/06/26(日) 22:48:14 ID:5/wkyvWX
>>116
叩かれたら黙ってこっちに帰っておいで。
いつでも出迎えるぞ♪
118ねぇ、名乗って:2005/06/26(日) 22:58:53 ID:W9CHCVxG
>>116
こっちでもあまりにも酷かったら批判するけどね。
普通の駄作ならスルーするが。
119ねぇ、名乗って:2005/06/26(日) 23:55:21 ID:5/wkyvWX
>>118
わざわざ書かなくてもいいことを。
黙って本スレに戻りなさい。
120ねぇ、名乗って:2005/06/26(日) 23:57:29 ID:fCdXGF2I
>>116
叩かれたら続きはこっちで連載しよう。

どんな作家でも必ず編集者からダメ出し喰らうんだから、ちょっと叩かれたくらいで筆を折る必要はない。


ただ、個人的にはマターリほのぼの系みたいなのは食傷気味なんで、ハードなのを期待してます。

いつになったら本格ミステリー系を読めるんだろう? 誰かお願いします。
121時代劇(仮):2005/06/27(月) 01:02:20 ID:LGzPyhLt
もうしばらくこっちに書くことにするナリ
本当はボイコットしたいけど、我輩いい感じで荒らしにスルーされてるから効果があるか疑問ナリ
それに荒らしの目的がスレを潰すことだけなら敵の思う壺になってしまうナリ
122ねぇ、名乗って:2005/06/27(月) 01:54:11 ID:CmMvF/w4
>>121
おお、実力派の降臨ですな。力作期待しております。頑張って下さい。
123まとめの人:2005/06/27(月) 09:14:03 ID:jjkJAtOh
18章が埋められてるのでログは今朝取った965までになりそうです
124ねぇ、名乗って:2005/06/27(月) 09:44:59 ID:kg74HiGU
>>121
本スレに荒らしなんていないだろ
ボイコットってお前何様だ
と言いたい所だが、どうするのもお前の自由だから勝手にしろ
こっちも自由に良作を褒めたり、駄作をスルーしたり、超駄作を貶したりしてるからな
125ねぇ、名乗って:2005/06/27(月) 10:02:28 ID:sOqgyK/s
>>124
黙って本スレに帰ってくれないか
126ねぇ、名乗って:2005/06/27(月) 10:05:31 ID:abibWGlm
羊だと批判されないと思ってる奴もいるみたいだけど大間違いだね
結局は一緒だよ
まぁよっぽど酷くないと批判されることは無いと思うが
批判されるのが嫌だけど書きたい奴は自分でサイト立ち上げればいいんじゃない?
127名無し募集中。。。:2005/06/27(月) 10:10:03 ID:Uw88iFya
まぁ羊はIDであぼーんできるからな
批判厨はあぼーんしようぜ
ほんと何様だってーの
128ねぇ、名乗って:2005/06/27(月) 10:16:44 ID:abibWGlm
>>127
それが一番かもな
そうすれば、批判する人に対して、文句言う馬鹿も減りそうだから
とりあえず「ID:abibWGlm」は今すぐあぼーん登録ヨロ
酷い駄作は叩きますので
批判する人をスルー出来る忍耐力が、お前らにあるかどうか楽しみだ
129ねぇ、名乗って:2005/06/27(月) 11:08:09 ID:eo+ucAeX
>>123
某作者ですがいつも乙です
多分僕もこちらの方で更新したりすると思いますが
よろしくお願いします
130ねぇ、名乗って:2005/06/27(月) 11:08:55 ID:eo+ucAeX
すいませんsage忘れましたorz
131名無し募集中。。。:2005/06/27(月) 12:23:28 ID:I6kJncdw
あほか 批判されてもない良作者がなんでこっちに書くんだよ!
こっは落ちたときの非難とか、スクランブルのブラックorホワイトみたいに使うんだろがよ!


ヘタクソなオレが悪いんだろ!
132名無し募集中。。。:2005/06/27(月) 12:42:46 ID:JXvIgqt9
>>131
へたくそとかそんなんどーでもいいいよ
書いてくれる心意気が嬉しいんだから
今は荒れててみんなが気軽に投稿出来ない環境だけど
また前みたいにまったりとした雰囲気のもどるさ
133ねぇ、名乗って:2005/06/27(月) 13:26:46 ID:jyeSRov8
普通の駄作ならスルーでいいけど、あまりにも酷いのはちょっとね
134ねぇ、名乗って:2005/06/27(月) 13:49:04 ID:sOqgyK/s
叩きたいなら本スレに行け。
135名無し募集中。。。:2005/06/27(月) 14:50:19 ID:I6kJncdw
あほとか言ってごめんね

オレが書いたのは駄作の幼なじみなんだけど…あれで指輪が出てきた頃から荒れるようになったからなぁorz
しかも続き全然描けないしあぁ困った
136ねぇ、名乗って:2005/06/27(月) 15:00:13 ID:VReCDiYF
何でもいいから書けばいいんだよ
よっぽど酷くないと叩かれたりしないから大丈夫
叩かれたらやめればいいぐらいの気持ちで書け
137ねぇ、名乗って:2005/06/27(月) 15:50:12 ID:sOqgyK/s
最初に指輪を借りたのはオイラだよ。
面識ない作家同士でアイテムの交換とかあったら
ちょっとした洒落がきいておもしろいかなぁって思ったんだけど
反感くらったからね。軽率だったわ。
作家やめてROMってた方がスレが荒れても気にならないわ。
138名無し募集中。。。:2005/06/27(月) 21:16:14 ID:igPJ3paB
いやぁー!!みぃ〜タン辞めちゃダメ!!
ちゃんと正座して続き待ってます。
139ねぇ、名乗って:2005/06/27(月) 23:07:58 ID:sOqgyK/s0
いま、いろいろとあって落ち着くことが出来ません。
だから読者と批判厨の区別もまともにつきません。
仕事上のトラブルと転勤の話とで
今、整理しとかなきゃいけないことが多すぎて・・・
落ち着いてまだ、書く意欲があったら復帰するかもです。
(たいしたもの書けないけど)
でも、ちょっとあの書き込みのマナーの悪さには
「やっぱり2chかぁ」って幻滅もしてるので・・・
すいません。勝手で・・・
140ねぇ、名乗って:2005/06/27(月) 23:15:03 ID:sOqgyK/s0
↑要は、糞作家ですいませんとゆいたかったです。
 ホントに勝手ですいません。
 エロの方にも迷惑かけます。
141名無し募集中。。。:2005/06/27(月) 23:22:26 ID:Uw88iFyaO
みぃ〜タンの話には萌えがあって好きだったよ
ひょっとしてりしゃこを一番可愛く書けるのはみぃ〜タンかも?
話もデビュー作から今のやつまで全部好きだったよ
よくみぃ〜タンと2人でスレを60までのばしたね
色々大変そうだけど、復帰、楽しみに待ってるからね!!
142ねぇ、名乗って:2005/06/27(月) 23:35:53 ID:sOqgyK/s0
あ、レスが。
そうか、あのときの相棒さんですかw
最初の2作は無理してますよ。自分で書いてて思ってました。
無理に感動させようとしてましたからね。←あとでコレは間違ってるなと思いました
エロの方で「あっちの萌え作家だ」って言われて自然な文体になりましたね。
今日は、休みだったんですが明日からがちょっと勝負ですね。

たまにAA見たら覗いてるなぁって思ってくださいw
143ねぇ、名乗って:2005/06/28(火) 00:52:02 ID:66ZSnYbw0
俺最近ではみぃ〜たんの作品が一番好きだったりw
落ち着いたらまた頼むよ!待ってるからノシ

他作者さんも負けずに頑張ろうノシ
144ねぇ、名乗って:2005/06/28(火) 01:12:51 ID:Duao7JDm0
逆に2ちゃんと分かってるのなら、それを普通にスルーしてしまえばよいのではないですか?


俺も結構叩きに反応しすぎてしまってましたわ(反省)
それこそが狼クオリティなのにね。


荒らし・批判厨は徹底的にスルーを皆で心掛けましょう。
145ねぇ、名乗って:2005/06/28(火) 01:15:42 ID:Duao7JDm0
逆に2ちゃんと分かってるのなら、それを普通にスルーしてしまえばよいのではないですか?


俺も結構叩きに反応しすぎてしまってましたわ(反省)
それこそが狼クオリティなのにね。


荒らし・批判厨は徹底的にスルーを皆で心掛けましょう。
146ねぇ、名乗って:2005/06/28(火) 01:16:22 ID:Duao7JDm0
連カキ、スマソm(__)m
147ねぇ、名乗って:2005/06/28(火) 01:36:55 ID:xX7CzG860
        ムクッ
  ☆ノノハヽ
   州*‘ o‘リ >>146ドンマイ!
  /,/⌒⌒ヽ
  と(_(^)_(^)_⌒ヽ、
148ねぇ、名乗って:2005/06/28(火) 22:44:45 ID:SgEZGg2/0
スクランブル ☆WHITE☆
>>109の続き

土曜日

10時の待ち合わせはとっくに過ぎているのに桃ちゃんは来ない。
読売ランドの入り口で待つ彼と私。
周りには土曜日もあってカップルが手を繋ぎながら中に入っていく。
そんな周囲の状況が私の気持ちをいっぱいにしていき、胸を『ドキドキ』とさせていた。
他の人から見たら私と彼も・・・『キャー!!』とか考えていると体温が上昇していき彼の方に視線を向けられない。
時計を見つめている彼と、桃ちゃんの救いを必死で待つ私。

『きっかけ〜♪ きっかけ〜なら〜つ〜かんで〜る〜♪』

私の携帯の着信音が鳴った。
桃ちゃんからのメールを急いで開いて読む。
(何があったんだろう・・・途中でトラブルに巻き込まれたのかな?)とか心配しながら読むと・・・

『友理奈ちゃんへ♪
 最大のチャンス到来だね☆
 桃子は自分の部屋のベッドから2人のデートの成功を祈ってるよ♪

 P.S キスをするなら観覧車だからね☆
                            桃子より』

メールの内容に呆気に取られる私・・・
(やられた・・・ 桃ちゃんズルいよ・・・)
そんなことを思いながらも最後の『キス』ってキーワードが頭の中をグルグルと回り続ける。
149ねぇ、名乗って:2005/06/28(火) 22:47:55 ID:SgEZGg2/0
スクランブル ☆WHITE☆
>>148の続き

「友理奈…どうしたの?」
突然聞こえて来た彼の言葉に『ハッ!』として彼の方に視線を向ける。
近くにある彼の顔、そして私の視線はメールのせいで彼の唇に〜・・・
そんな自分の行動に『ドキドキ』が止まらなくなって、立っているのがやっとって感じでクラクラとしてくる。
戸惑う私を不思議そうに見つめてから「俺にも見せてよっ!」と彼が言って、私から携帯を取る。
その行動で、私の意識が一瞬でハッキリとすると共に私の防衛本能みたいな物が発動する。
私は彼から携帯を瞬時に取り上げると携帯の電源を切ってポケットにしまった。
驚いている彼に『あたふた』としながら「桃ちゃんはカゼらしから来れないって!」なんてベタな理由を言う。
自分の顔が真っ赤になっていき私は下を向きながら〜・・・どうしていいのかわからず携帯を『パカパカ』と開いたりしていた。
彼は「ふ〜ん・・・」と少し拍子抜けした声を出して私を見つめていた。
見つめられた私は、さらに何をどうしたら良いのか分からなくって下を向いたまま固まってしまった。
『ドキドキ』と速さを増す私の鼓動・・・

彼の手が私の手を優しく包み込む。

彼の自然な行動に私は真っ赤になった顔を上げて彼を見つめる。
「桃子の分まで2人で楽しもうよ! 行こう!」
そう言って私に笑顔を見せて彼は走り出した。

私は胸のドキドキが彼に聞こえないか心配しながらも彼の手を強く握り締めながら後ろ姿に見とれていた。
150ねぇ、名乗って:2005/06/28(火) 22:53:42 ID:SgEZGg2/0
スクランブル ☆WHITE☆
>>149の続き

私の人生は山あり谷ありって感じが・・・
良いことがある分、必ず何かマイナスなことが起こってる気がする。

彼が最初に私の手を掴んで入ろうとしたのはお化け屋敷だった。
「な、何も最初に行かなくても…」
私は、お化け屋敷が本当に嫌いで小さい頃に1回入って〜…そのまま途中で泣き出して出れなくなってしまったことがあった。
心配そうに見つめる私に対して彼は『最初にミッションを終わらせたら、後は2人で楽もうよ!!』と笑顔で言う。

そう…ミッションだから私と彼は一緒にデートしてるんだ。
これだけ幸せな気持ちにさせてくれているんだから〜…少しは私も頑張らないと。
私は自分の中にある勇気を信じるように胸に手を当てて『大丈夫っ!』と小さく呟いた。

入る前のお兄さんの説明は聞かなかった〜・・・ってか聞ける訳ない!
だって絶対に怖いって判ってたから!
そして説明が終わってお兄さんが扉を開けると、その先には真っ暗な闇が広がっていた。
彼は私の手を掴んで中に入ろうとしたけど〜…私は入場前から動けなくなってしまった。
振り返る彼を私は泣きそうな表情で見つめる。
(どうしたらいい? 本当に怖いの…)
そんな辛い気持ちを感じてか彼は優しい表情で言う。
「大丈夫だって! 絶対に近くにいるから!」
その言葉に私の氷の様に固まってしまった体は少しずつ溶けていく感じがした。
彼の手を『ギュッ!』と強く掴むと瞳を閉じて私は1つ深呼吸をした。
(大丈夫…彼が守ってくれるんだもん。 絶対に…大丈夫…)
ゆっくりと目を開けて彼と見つめあって〜…小さく頷いて、私達はお化け屋敷の中に入った。

☆☆続く☆☆
151ねぇ、名乗って:2005/06/28(火) 22:57:53 ID:DLuBN0Kx0
(;´Д`)ハァハァ
152ねぇ、名乗って:2005/06/28(火) 22:59:47 ID:zjOnj/kUO

桃のメールの内容知りたくてこまめにこっち見てた。まさかキスまで書いてあるとはwところでもう一人の相談相手はいつわかるの?w
153ねぇ、名乗って:2005/06/28(火) 23:10:03 ID:SgEZGg2/0
>>152
相談相手が気になりますか^^;
いや〜・・・そのまま考えれば〜・・・w
読売ランドが終わったらスグに出ますよ☆
154ねぇ、名乗って:2005/06/28(火) 23:11:50 ID:DLuBN0Kx0
うーん俺ハッキリはしないけど友理奈といえばあの子しかいないかなと
155ねぇ、名乗って:2005/06/28(火) 23:25:50 ID:zjOnj/kUO
>>154の言うようにやっぱあの娘かな?>>89だと面白いw
156ねぇ、名乗って:2005/06/29(水) 00:31:16 ID:gnf5EH2U0
観覧車でキス??ハァハァ
157時代劇(仮):2005/06/29(水) 01:15:35 ID:C2/gcCr30
>>105のつづきナリ


翌日
千聖と共に、村中の家を回って昨日割った薪を届けた
そこで吹雪は、思わぬ体験をした
行く家行く家で、すごい歓迎をされるのだ
「ありがとう」の言葉は言うに及ばず、手を握ってくる者、仏様のように拝む者、涙を流して感謝の意を表するもの・・・・・・・
そして、ほぼすべての家で何らかのお土産を手渡された
元々小銭程度だが、銭を受け取るという話になっているので、そういった物は必要ないのだが、それでも、と皆が言い、いろんな物を手渡してくれた
自家製の漬物、夕べの残りの煮物、握り飯、お古とはいえまだ着れる着物、中には吹雪が片足だと知ってか知らずか、新しい草履まで・・・・・・
ともかく、そのすべてをぎこちなく礼を言いながら受け取り、千聖と吹雪は家に帰ってきた
「これだけあれば明日の朝ご飯まで作らなくてもいいね〜」
「ああ。そうだな」
「でも、良かったね。こんなに喜んでもらえるなんて」
「俺さあ、今まで知らなかった。人に喜んでもらうのって、こんなに簡単だったなんて。そして・・・・・・・・」
吹雪の肩がピクっと震えた
「こ、こんなに嬉しいなんて・・・・・・・・」
吹雪の目から涙が零れた
「あんちゃん・・・・・・・・泣いてるの?」
「バ、バカ言うな・・・・・・・・悲しくないのに・・・・・・泣いてねえよ・・・・・・・・」
「ふふふっ。いいんだよ、あんちゃん。嬉しいときにも泣いていいんだよ」
「くぅ〜っ、う、うるせえ・・・・・・・こっち見るな・・・・・・・・・」
吹雪は恥ずかしそうに千聖から背を向けた
158時代劇(仮):2005/06/29(水) 01:17:05 ID:C2/gcCr30
「フキ君いるかい?」
吹雪と千聖が今日貰ってきたおかずや握り飯の晩飯を食い終わる頃、昨日吹雪に声を掛けた老人がやって来た
「爺さん、俺はフキじゃなくて吹雪だ」
土間の方に這いながら吹雪が言った
「まあまあ、細かいことは気にせんで、なあフキ君。今日もうちに来んか?」
吹雪が千聖の顔をチラッと見ると、千聖はニコっと笑って頷いた
「ああ、いいぜ」
「よし。ときにフキ君、おぬし、碁は打てるか?」
「あの白い石と黒い石を木の板に並べる遊びか?やり方は知らん」
「そうかそうか。じゃあ教えてやる。来い来い!」

この村の老人たちの間では囲碁が流行っていた
三日に一度くらいの割合で、この長老格の老人の家に集まり、酒を酌み交わしながら碁を打つのが老人たちの楽しみだった
今日がその日であった
ちなみに、この村で一番碁が好きで、それでいて誰よりも碁が弱かったのが・・・・・・この老人である
早い話、吹雪はこの老人のカモにされたのである
昼間、薪を配りに各家庭を回った後でもあり、吹雪は長老の家に集まった老人たちにすんなりと受け入れられた

「ブキ君とやら、この人に教わっても強くなれんぞ!ワハハハハ!」
「そうじゃそうじゃ、フキ君、こんなヘボに教わるより、ワシ等の碁を見ているほうがずっといい。ハッハッハ!」
酒が入っていることもあり、老人たちは賑やかに笑いながら長老に碁を教わる吹雪を冷やかす
「だから俺はフキでもブキでもなくて吹雪・・・・・・・・」
「ん?何を言っとる?細かいことは気にするでない。フォッフォッフォ・・・・・・・・・」
耳が遠い老人たちには、吹雪の訴えは届かなかった

この日から、碁会のある日は早めに夕飯を済ませ、長老相手にヘボ碁を打つのが吹雪の楽しみの一つになった
もちろん、囲碁を打つことも始めてみたらそれなりに楽しかったが、そんなことより大勢集まって酒を飲みながらガヤガヤ言い合うのが楽しかった
吹雪は長老に一度も勝ったことがなかったが、碁会の日になれば「今日こそは!」と意気込んで、出掛けて行くのであった
159時代劇(仮):2005/06/29(水) 01:18:41 ID:C2/gcCr30
つづくナリ

もっと書こうと思えば書けるけど、展開としては一晩明けたい展開なので今日はこれまでナリ
160時代劇(仮):2005/06/29(水) 02:10:05 ID:C2/gcCr30
>>157の最後の行

>吹雪は恥ずかしそうに千聖から背を向けた
千聖に背を向けた、か、千聖から顔を背けた
どっちかだな・・・・・・・・・・・
161GROWING UP:2005/06/29(水) 03:52:17 ID:80xHRBEj0
こちらで更新します
第18章の>>476の続きです

「はああ・・・」
「なあ、もう元気出せよ」
授業が終わってもずっと落ち込んでいる亀井を励ましながら、階段を下りていった。
「今日はたまたま機嫌悪かっただけかもしんないしさ、今度はちゃんと話してくれるよ、
きっと」僕は亀井の背中をポンと叩いた。
「そうかなあ・・・」
失恋(といってもいつもは自分から冷めるんだけど)には慣れている亀井も、今回ばかり
はさすがにショックを受けているみたいだ。亀井の暗い表情が少しも消えないうちに、僕
達は自動ドアを通って外に出た。
「あ、そうだ、なんか食べに行こうよ。おごるからさ」
「いや、今日はいい。悪いけど一人になりたいから先帰るよ・・・じゃあな・・・」
そう言うと、亀井は僕から離れて、駅のほうへとぼとぼ歩いていった。
(こんなこと初めてだなあ・・・でもまあ、そのうち元に戻るだろう、あいつのことだか
ら)悲しげな亀井の後ろ姿を不憫に思いながらも、いつも立ち直りが早い亀井を信じて、
薄情だけどとりあえずほうっておくことにした。
162GROWING UP:2005/06/29(水) 03:52:48 ID:80xHRBEj0
1人になった僕は、喉が渇いたので何か飲もうと思い、いったん塾の中に戻った。
自動販売機の前で財布を開けると、160円しか入っていない。
(あ、そういえば友理奈達と買い物行ったときにほとんど使ったんだっけ・・・あ、てい
うかこれじゃ結局亀井におごれなかったじゃん!危なかった・・・)
とんでもない間抜けになるところだった自分を恥じながら、そのまま財布を閉じた。
(家まで我慢するか・・・)また外に出ようと歩き始めたところで、掲示板にあるものが
貼ってあることに気づいた。
『第1回統一選抜テスト成績上位者(塾生のみ)』と書いてある。
各教科の10位まで、そして4教科総合の20位までの名前が貼り出されている。僕は今回
特に出来が良かった算数で自分の名前が載っていないかと、少し期待して掲示板に近づい
ていった。
算数の順位を見ていくと、9位に自分の名前があった。
(お、やった!)Sクラスの人がほとんどの中に、自分の名前があるということをうれし
く思い、僕は心の中で小さくガッツポーズをした。
しかし、やっぱり僕は彼女のことが相当気になっているらしい。自分の初めての快挙にひ
たることもなく、すぐに『鈴木愛理』という名前を探し始めた。
普通に考えれば載っていない可能性が高い。Sクラスにいたとはいえ、彼女はクラス落ちを
してしまっているのだから、今回は相当点が良くなかったはずなのだ。そう考えながらも、
とりあえず上から順に見ていった。
僕は驚かずにはいられなかった。なんと、国語と理科の1位は『鈴木愛理』となっている。
彼女は、Sクラスの中でもトップクラスだったみたいだ。
しかし、そうなると更に不思議だ。2教科で1位を取っているのに、一体どうして・・・?
163GROWING UP:2005/06/29(水) 03:54:50 ID:80xHRBEj0
(うーん・・・何でだろう・・・まあ、考えてもしょうがないか)そう思い、ふと後ろを
振り返ると、自動ドアの向こうに携帯電話をかけている女の子が見えた。
あれは・・・鈴木さんだ。
(小学生なのに携帯電話なんて持ってるんだ・・・連絡用に親から持たされてるのかな?)
そんなことを考えながら、気づくと僕は自動ドアのガラス越しにじっと彼女を見つめてい
た。
相手が出たみたいで、彼女は何か話し始めた。その表情はさっき教室で見たのとほぼ変わ
らない、なんとなく暗い感じに見えた。
しかし、2、3回頷いた後、彼女の顔は明るく変化した・・・それは、初めて見る彼女の
笑顔だった。とても眩しくて可愛くて、僕の目はいっそう彼女に釘づけになった。
彼女は笑顔のまま会話を続け、しばらくして電話を切った。携帯を自分のポケットに入れ
ると、大きくため息をついた。
そして、ふと彼女がこちらを見たので、僕と目が合ってしまった・・・
僕はバツが悪く下を向いた。彼女もこちらに気づいてすぐに目を逸らし、走って僕の視界
からあっという間に消えてしまった。
やっぱり教室での振る舞いは本当の彼女の姿じゃなかったんだと、僕は確信した。あんな
笑顔を見せる娘が、傲慢な女の子のはずがない。
じゃあ、亀井を拒絶したあの態度はなぜなんだろう?・・・その答えは全くわからず、彼
女に対する疑問、そして彼女のことをもっと知りたいと思うぼくの気持ちは大きくなって
いくばかりであった・・・

つづく
164GROWING UP:2005/06/29(水) 04:00:29 ID:80xHRBEj0
>>163の下から2行目の「ぼく」は「僕」に訂正します
まとめサイトの方よろしくお願いします
165名無し募集中。。。:2005/06/29(水) 04:53:31 ID:UiFYrkil0
166ねぇ、名乗って:2005/06/29(水) 06:17:33 ID:u2ZKze1S0
みんな乙!

>>155
!!!
それもおもしろいなw
とにかく期待
167ねぇ、名乗って:2005/06/29(水) 07:32:42 ID:wAFMrxGbO
乙乙
168ねぇ、名乗って:2005/06/29(水) 13:12:25 ID:3CBubWBD0
良作乙
169ねぇ、名乗って:2005/06/29(水) 16:58:11 ID:jiMzBpEq0
昨日、深夜の1時近くまでトラブルの原因の4人と3時間以上話し合いました。
最悪、子飼いの部下4人一気に解雇というところまで思い詰めてましたが
なんとか理解してもらえて悲しくツライ想いをせずに済みました。
吹雪を斬ったときのほっちゃんの想いに近いかな?なんて思ってみたりw
ひとつ解決に向かいました。疲れました。これから様子見です。
ホッとしたら何か書きたくなっちゃったwでも、何も構成考えてないやww
雑談失礼しました。
170ねぇ、名乗って:2005/06/29(水) 17:07:43 ID:wAFMrxGbO
>>169
期待してるよ
171名無し募集中。。。:2005/06/29(水) 17:19:34 ID:UlHYTUPy0
>>169
双子の兄弟が1人の女の子を取り合うのがいいです。勝手な意見だけど・・・
172名無し募集中。。。:2005/06/29(水) 17:35:26 ID:UlHYTUPy0
>>171
やっぱり私がこれ使う。人に紹介しなきゃ良かった。
173ねぇ、名乗って:2005/06/29(水) 17:58:47 ID:TKzSXomc0
「タッチ」か
174ねぇ、名乗って:2005/06/29(水) 22:54:07 ID:v9hhOtsZ0
>>172
片方を交通事故で頃すとかはナシね。
175ねぇ、名乗って:2005/06/30(木) 00:04:00 ID:41JnBV7uO
なーんか、ひと昔前みたいに新作が投下されるだけでキタ━━(゚∀゚)━━!!だの(;´Д`)ハァハァだのといった空気じゃなくて寂しいな
176時代劇(仮):2005/06/30(木) 01:15:41 ID:rk5+yIaw0
>>158のつづきナリ


二月ほど後、碁会のないはずの日
一人の老人が、夕飯を食べている吹雪を呼びに来た
いや、吹雪だけでなく、千聖とお稲婆も一緒だった
碁の日ではないし、どういうことだ?
訝しがりながらも、吹雪が長老の家に行くと、そこには普段碁会には参加しない人まで集まっていた
そして、人ごみの中央に布団が敷かれ、そこに長老が横たわっていた
千聖とお稲婆は、周囲の人たちの神妙な表情から何が起こっているのかを即座に理解した
だが、吹雪にはこの重い空気と、この尋常ならざる状況で眠り続ける長老が理解できなかった
「なあ、千聖、これは一体何だ?」
「みんなであのお爺さんをお見送りしようとしているんだよ・・・・・・・・・・」
千聖が穏やかな笑顔で言った
「見送り・・・・・・・そうか、あの爺さん、死んじまうのか・・・・・・・・・・」
吹雪は千聖以外には聞こえないように、小さな声で言った
その時、布団の周囲の人たちがざわついた
「おお、爺さんが目を開けたぞ・・・・・・・・・」
「爺さん、わかるか?ほら、みーんな来てくれたぞ」
その後、爺さんが何か喋ったようだが、吹雪たちのいる場所までは声が届かなかった
「おーい、フキ君来とるか?」
布団の傍に座っている老人が声を掛けた
「おう、いるぜ!」
「爺さんがおまえさんに言いたいことがあるんじゃと」
老人の声に反応して、長老の家に詰め掛けていた人々が、吹雪が長老の元へ這って行くための道を開けた
「爺さん、何の用だ?」
長老の下に辿り着いた吹雪が尋ねる
「おお、フキ君・・・・・・・・・・」
長老は笑顔で吹雪の左手を握り、かすれる声で語りかけた
吹雪の左手の傷は完治し、力こそまだ完全には戻っていないものの、痛みはもう感じない
177時代劇(仮):2005/06/30(木) 01:17:17 ID:rk5+yIaw0
「ええか、碁っちゅうのは石を取る遊びじゃない。地を取る遊びじゃ。おぬしは石を取ることに執着しすぎじゃ」
「ああ、わかった。次は負けないぜ」
「ふぉっふぉっふぉ、次は・・・・・・ないじゃろ。ワシの勝ちじゃ。全勝じゃ」
「お、おい、爺さん、死ぬなよ、死んじゃダメだ!勝ち逃げは許さねえぞ!」
「フキ君・・・・・・ありがとう・・・・・・・おぬしのおかげで・・・・・・楽しかった・・・・・・・・・・・・」
長老がそう言って瞼を閉じると、両目から一筋の涙が零れ落ちた
「おい、爺さん、爺さん、死ぬなよぉ!死なないでくれよ!」
吹雪の傍にいた人が長老の手首をそっと握って脈を取り、静かに首を横に振った
「ブキ君、往きおった。この爺さんは十分生きた。大往生じゃ。笑顔で送ってやらんと。さあ、涙を拭いなさい」
吹雪の後ろにいた老人がそう言って手拭いを差し出すまで、吹雪は自分が泣いていることに気付いていなかった
「あんたら、悲しくないのかよ!?なんで笑顔になんかなれるんだよ?」
「ワシらも悲しいさ。でも、この爺さんの気持ちを考えたら、泣くより笑顔の方がええんじゃよ」
「わからねえ・・・・・・・わからねえよ・・・・・・・・・・・・」

この集まりはそのまま通夜になり、葬儀は翌日行われることになった
吹雪と千聖は夜遅くならないうちに帰ることにした
「千聖・・・・・人が死ぬっていうのは・・・・・すごく悲しいことなんだな」
夜道を歩いて星空を眺めながら吹雪が言った
「うん。そうだね」
「碁で勝てなかったことが悔しかったんだと思ってた・・・・・でも違うんだ。あの爺さんともう碁が打てないこと・・・・もう会えないこと・・・・・それが悲しくて・・・・・」
再び吹雪の目に涙が溢れてきた
178時代劇(仮):2005/06/30(木) 01:19:27 ID:rk5+yIaw0
「ほら、あんちゃん、涙拭かないと・・・・・夜道は危ないよ」
千聖が背伸びして、懐から取り出した手拭いで吹雪の涙を拭いた
たった二ヶ月付き合っただけど爺さんの死がこんなに悲しいのなら、肉親を、それも大好きな、たった一人の肉親を失った悲しみは・・・・・・
そう思うと、拭いても拭いても涙が次から次へと溢れてきた
「千聖・・・・・すまん・・・・・本当にすまん・・・・・・・・・・・・・」
「あんちゃん、どうしたの?」
「いや・・・・・・・とにかく、すまん!」
吹雪はどうしても千聖の兄を殺したことを謝りたいと思った
しかし、それを千聖に伝える気にはなれず・・・・・・・
吹雪は必死に、本当の意味では伝わらない謝罪の言葉を繰り返した

長老の死後、吹雪はメキメキと碁の腕を挙げた
長老が敵わなかった老人たちにも負けぬくらいの打ち手になった
「爺さん、俺、また勝ったぜ。爺さんもあの世で碁の腕を磨いてくれよ。俺が死んだら、挑戦しに行くからな」
碁で勝った翌朝、吹雪は長老の墓に報告に行くのが何よりも楽しみになっていた
花を供えて片手で拝んでいると、老人が「フキ君」と、どこかで呼んでいるような気がした
なるほど、これがいつか千聖が言っていた『心の中で生きる』ということか・・・・・・
吹雪は空を見上げ、にやりと笑った

吹雪はこんな平穏な毎日に、いつしか幸せを感じるようになっていた
だが、吹雪がこの村の人々と別れなければならない日は、すぐそこまで迫っていた




つづく
179名無し募集中。。。:2005/06/30(木) 01:30:43 ID:7ovXIsiv0
素敵ですね…。

涙が出てきました。
180時代劇(仮):2005/06/30(木) 01:50:01 ID:rk5+yIaw0
>>178
またやっちまったナリ

>たった二ヶ月付き合っただけど爺さんの
→爺さん「の」

修正して欲しいナリ
181時代劇(仮):2005/06/30(木) 01:52:33 ID:rk5+yIaw0
じゃなくて、
たった二ヶ月付き合っただけ「の」

訂正のレスでミスしちゃどうしようもないナリ
182ねぇ、名乗って:2005/06/30(木) 02:54:26 ID:smJ1gcHg0
こっちすげーw
吹雪どうしちゃったんだ、なんかかっこいいぞ
183名無し募集中。。。:2005/06/30(木) 04:55:48 ID:6zemADyj0
184ねぇ、名乗って:2005/06/30(木) 09:34:31 ID:cDvNa8ut0
向こうで勝負しろよ
185ねえ、名乗って:2005/06/30(木) 14:16:18 ID:BPvVAP7Q0
時代劇さん乙です、泣けました
186ねぇ、名乗って:2005/06/30(木) 16:08:58 ID:Qx8REGifO

吹雪に何が…
187ねぇ、名乗って:2005/06/30(木) 17:33:30 ID:7MdR/TB70
スクランブル ☆WHITE☆
>>150の続き

何が何だかわからない!?

薄暗い部屋の中では変な悲鳴とかが聞こえてくるし、赤い色の天井は絶望の色に感じられる。
私は声をあげたり彼の腕に抱きついたりする事でしか恐怖を抑える事ができなくって…
途中からは目を閉じたままで、聴覚で感じられる恐怖に泣きそうになりながら時間が過ぎることだけを祈っていた。

「あっ!」
突然立ち止まる彼に私は『ビクッ!』として腕にしがみ付く。
「何!?何が出たの!? もう帰りたいよ…」
本当に情けない声しか出せない私。
瞳には涙が溜まっているのがわかっていて、目を閉じるだけで涙がこぼれてしまうから必死に彼を見つめていた。
「手紙の内容…実行しなきゃ」
そんな彼の言葉に「もう実行してるじゃん…」と私は言った。
「いや、最後に『2人が手を離したら〜…』って書いてあったし〜…」
「ダメ!絶対ダメ! …お願い…手だけは離さないで…」
私は必至になりながら彼の手を強く握っていた。
188ねぇ、名乗って:2005/06/30(木) 17:34:59 ID:7MdR/TB70
スクランブル ☆WHITE☆
>>187の続き

「5秒! 離して5秒だけ数えてスグに手を繋ぎなおそう?」
彼が優しい声で言うから私は少しの間考えてから…『3秒だけなら』と言った。
確かに、ここで手を一瞬でも離さないと手紙の内容通りにはならないんだから…
(でも、何でこんな内容にしたんだろう…ひどいよ…)

声は聞こえるのに全く隣の相手が見えない暗闇。
「じゃ!離すよ!」
彼の言葉と同時に私の手から彼の暖かい温もりが消える。
「い〜ち…」
やっと1秒。
「に〜…」
2秒が経ったんだ。
たった2秒がこんなに長いなんて思いもしなかった。
本当に永遠の様に続く2秒…
2秒…の後の声が…聞こえない!?

「どこ…」私は何も見えない暗闇の中で小さな声で彼に話しかける。
……返事は返って来ない!?嘘!?
「ねぇ! 本当にジョーダンとかはやめてよ! どこにいるの!?」
……やっぱり返事は返って来ない!!
その瞬間に私の中の何かが壊れたように頭の中に色々なことが過ぎる。
もしかして手を離して2秒経って、私は別の世界に飛ばされてしまったのかも!?
この世界には私1人…そして、桃ちゃんが前に学校で話してた怖い話とかが勝手に思い浮かんでくる。
189ねぇ、名乗って:2005/06/30(木) 17:36:41 ID:7MdR/TB70
スクランブル ☆WHITE☆
>>188の続き

怖い!
どうしたらいいの!?
助けて!! お願い…誰か…たすけてよ…

「ヒック…ヒック…うっ……うっ……」
私はその場にしゃがみ込んで泣くしか無かった。
このまま私は1人で暗闇の中で死んでいくんだ。
「ヒック…ヒック…怖いよ…ちーちゃん…」

絶望を感じている時だった。
「友理奈!ゴメン!ほんのジョーダンだったんだけど! 本当にゴメン!」
そう言って彼の声が聞こえると共に私の背中を包んだ。
彼の声に一筋の光を感じた私は体を前に向けて声の主の顔を見る。
それが彼の顔だと確認できたと同時に、私の心の中に何とも言えない悲しみが一層広がっていく。
(ジョーダン!? 酷い…本当に怖かったのに…)
私は彼の胸に顔を付けて声を詰まらせながら彼に向かって言う。
「な…んで…そんな…意地悪する…の。 大…嫌い…うっ…」
(大っ嫌い…本当に大っ嫌い… 絶対にもう・・・私を離さないでいて…お願い…)
私の気持ちを察してくれてか、彼は優しく私を包み込みながら出口へと歩き出した。

☆☆続きは夜に☆☆
190名無し募集中。。。:2005/06/30(木) 18:28:28 ID:6zemADyj0
191ねぇ、名乗って:2005/06/30(木) 18:29:55 ID:Qx8REGifO
192名無し募集中。。。:2005/06/30(木) 20:27:23 ID:AdS3SsvjO
時代劇さん、本スレで書いて下さい
まとめの人とかその方が楽?じゃないかな
193ねぇ、名乗って:2005/06/30(木) 21:31:18 ID:Z7//CPl/0
何でもいいからとっとと書け
批判にびびってんじゃねーよ
腰抜けが
これ程度でびびってたら何も出来ねーぞ
194ねぇ、名乗って:2005/06/30(木) 23:22:48 ID:ZhC6XaR/0
スクランブル ☆WHITE☆
>>189の続き

「本当にゴメン・・・」
申し訳無さそうに謝る彼の横で私は泣くことしかできなかった。
彼に対して怒ることよりも泣いてしまった私自身が情け無いこと、彼の前で何を言えばいいのか分からないこと。
色々なことが私の頭の中でグルグルと回っていて涙に変わっていた。

「その…そんなつもりじゃ〜…無かったんだけどさぁ」
そう言った彼の声が寂しそうで・・・何か可哀想に感じた。
私は彼を心配させたくなくって『何か言わないと』と必死になって言葉を考えた。

「じゃ〜…ど〜ゆ〜…つもり…だった…の…」

私から出てきた言葉は可愛さも思いやりも何も無い、逆に彼を傷つける様な言葉だった。
(本当に私って可愛くない・・・自分が本当に嫌になるよ・・・)
そう思うと涙が止まらなくなって頬を伝う。
私は彼と繋いでいる逆の手で涙を拭う・・・この手だけは今は絶対に離したくなかったから。
そんな私を寂しそうな表情で見つめながら彼が言う。
「その…良くわからいけど… 何か〜…気になる女の子とかって苛めたくなっちゃ〜…わない?」
(えっ・・・気になる・・・ でも・・・君が好きなのは・・・)
「君が好きなのは…雅ちゃん…じゃん…」
『ハッ!』と気付いたのも遅く、私は心の中で思ったことを口にしてしまって・・・本当にバカだな・・・私って。
そんな私の言葉に、彼が小さな声で反応する。
「うっ…そうだけどさぁ…」
(やっぱり・・・やっぱり私なんかより雅ちゃんがいいんだ・・・ 何で雅ちゃんなの!? 私じゃだめなの!?)
そんな絶望的な私の気持ちは『否定とか…少しは…してよ…』という言葉に変わっていた。

そう言って、また彼を傷つけてしまった罪悪感と嫌な性格の自分が情けなくって・・・涙が溢れてくる。
195ねぇ、名乗って:2005/06/30(木) 23:25:41 ID:ZhC6XaR/0
スクランブル ☆WHITE☆
>>194の続き

「わかった!!それじゃ〜、俺が友理奈の言う事を1つだけ何でも聞いてあげる!!」

彼の言葉に私は驚いた。
「…何でも…1つだけ?」
そう言って私は顔を上げて彼を見る。
彼は私を心配そうな表情で見つめていた。

(こんなに君のことを傷つけてるのに・・・私のこと真剣に考えてくれてる・・・)
彼は私の涙で濡れた頬を手で拭きながら言う。
「何でも1つだけ!! 俺に出来る事だったら何でもいいよ!」
真剣な表情で私を見つめる彼の瞳に『ドキッ』として・・・私は下を向きながら小さい声で言ってみた。
「お嫁さん・・・でも?」
言った瞬間に顔が真っ赤になる。
「えっ?何でも?」
聞き返す彼に、私は恥ずかしがりながらも同じ言葉を繰り返す。
「お嫁さん・・・」
「およ? 泳ぎを教えて欲しいの?」
彼の言葉に私は『ハッ』とした。
(私のバカッ!!!!! 何を言ってるの!? お嫁さんとか・・・あ〜っ!!私って何考えてるんだろ!!!も〜っ!!!)
私は顔を真っ赤にして必死になって彼を見つめながら言う。
「…お願いは…今度まで取っておく」
そう言った後で、私は彼の顔を見ることすらできなくなり〜・・・下を向いていた。
196ねぇ、名乗って:2005/06/30(木) 23:26:32 ID:Y0RjsulH0
>>192
本スレはリレー小説で盛り上がってるので、常連さんはこっちに書いた方がよろしいのでは?

棲み分けができつつあるのでこのまま逝きましょう。
197ねぇ、名乗って:2005/06/30(木) 23:27:28 ID:ZhC6XaR/0
スクランブル ☆WHITE☆
>>195の続き

「良く判からないけど〜…本当に今のは俺が悪かった!本当にゴメン!」
彼はそう言って、下を向いてる私に向かって頭を下げた。
(そんな・・・謝らないで! 悪いのは私なんだし・・・せっかくの楽しいデートだもん。 君と・・・もっと一緒にいたいよ・・・)
泣き顔も、嫌な所も、恥ずかしい言葉も、全部を彼に見せてしまって〜・・・
『開き直った』って言うのかな? 私の気持ちは『何か〜・・・もう今日はいいや♪』って感じに変わっていた。

私は立ち上がって繋いでいた彼の手を引っ張る。
彼は顔を上げて私を驚いた様に見つめていた。
桃ちゃんからのメールを思い出して、私は笑顔で彼に向かって言った。

「観覧車…一緒に乗ろっ♪」

☆☆続く☆☆
198ねぇ、名乗って:2005/06/30(木) 23:35:13 ID:LVPmBuzQO
スクランブルさん乙でし
黒読んだときに感じた友理奈の心理描写が
まさにそのままでうれしかったでしたw

友理奈ハァ――――;´Д`――――ン
199ボサノバ:2005/07/01(金) 00:03:32 ID:fRCN8rSUO
本レスのURL教えて
200ねぇ、名乗って:2005/07/01(金) 01:08:03 ID:IN7XL/sS0
>>199
【小説】リア消だったら誰に告ってた 第19章【キッズ】
http://ex10.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1119838316/
201時代劇(仮):2005/07/01(金) 03:03:10 ID:7iggE9Gu0
>>178のつづき この際だからこの章の最後までこっちで


春になり、暖かくなると薪割りの仕事が減ったので、吹雪は村で共同で管理している畑の仕事を請け負うようになった
温泉のせいで作物の育ちは良くないが、自分たちで食べる分の足しにするため、日当たりのいい土地に畑を作り、村人みんなで野菜を作っていた
そこで吹雪は草取りなどの農作業を毎日行っていた
体が不自由な吹雪には辛く、時間もかかったが、それでも日に日に作物が育つ様子が楽しくて、文句一つ言わずに毎日畑に向かっていた

そろそろ瓜が熟し、吹雪にとっての初めての収穫の日が近付いてきた暑い日
碁会のために少し早めの夕飯を食べていると、お稲婆が血相を変えて飛び込んできた
「たったったったったったったっ大変や!」
「お稲さん、どうしたの?」
千聖が箸を止め、お稲婆に尋ねた
「ののののののの野武士や!野武士がこの村に迫っとる!」
「何?どういうことだ?」
吹雪の目の色が変わった
「山の向こうの隣村から狼煙が上がったんや!もうすぐ野武士がこの村に来る!はよ隠れなあかん!」
お稲婆はそう言いながら吹雪の義足の準備をする
「隠れるって、どこに?」
土間に降り、義足を足に装着しながら吹雪が聞いた
「とりあえず、うちとお稲さんの家の共同の納屋に隠れよう!」
千聖がそう言いながらお稲婆と吹雪の手を引いた
吹雪は千聖の手を振り解き、刀を手に取ると千聖の後ろについていった

「なあ、こんなところに隠れてやり過ごせるのか?」
納屋に入るなり吹雪が尋ねる
「・・・・・・・・・・わかんない。でも、おうちに銭置いてきたから、ここは見逃されると思う」
千聖が下を向いたまま言う
「・・・・・こんな納屋、火を放たれたらどうにもならんぞ」
「・・・・・・・せやな。でも、他に逃げ道も隠れ場所もないんや」
お稲婆がそう言うのとほぼ同時に、外の様子が騒がしくなった
202時代劇(仮):2005/07/01(金) 03:06:13 ID:7iggE9Gu0
「・・・・・・敵は五人、うち二人は馬に乗ってる・・・・・・あんまり強くねえな」
吹雪が目を閉じて呟いた
「あんちゃん・・・・・・なんでわかるの?」
「気配を読むんだ。人数や、強さ、殺気とか・・・・・・・・・」
「へえ。あんた、凄いんやな」
「まあな。俺は忍びの里で生まれ育ったから、このくらい簡単だ」
吹雪はそう言って刀を握った
「千聖、ちょっと戸を開けてくれ」
「えっ?あんちゃん、野武士と戦うつもり?」
千聖は目を見張り、吹雪にすがりついた
「そうだ。あいつらを倒してくるから、行かせてくれ」
吹雪がそう言うと、千聖の目から涙が零れた
「ダメ!行っちゃダメ!」
そう言いながら千聖は吹雪に抱きつく両腕に力をさらに込めた
「・・・・・こんな体じゃ・・・・・・殺されちゃうよ・・・・・・だから行っちゃダメ」
「千聖・・・・・大丈夫だ。俺は死なない。あいつらに負けやしない。だから、行かせてくれよ」
刀を納屋の壁に立てかけ、左手で千聖の頭を撫でながら吹雪が言う
「ダメだよぉ・・・・・・あんちゃんが死んじゃったら・・・・・・千聖はまた一人ぼっちに・・・・・・グスッ・・・・・・」
このまま納屋に隠れていても危険なだけだ
何とか千聖を説得して、ここから出て野武士を倒さない限り、俺たち三人の身の安全はない
そう思った吹雪は、最後の手段に出た
「今まで黙ってたけど・・・・・おまえの本当のあんちゃんを殺したの、俺なんだ」
吹雪の胸にすがって泣いていた千聖が顔を上げた
「俺は・・・・・おまえの本当のあんちゃんより、うんと強い。だから負けない。それに、万が一俺がやられたら、あんちゃんの仇討ちになるじゃないか。だから行かせろ」
こうすれば千聖は放心状態で崩れ落ちるなり、取り乱して暴れるなりして、隙が生じて、外に出られるだろう
吹雪はそう思っていたのだが、千聖は表情一つ変えずに吹雪にすがり続けていた
「・・・・・知ってたよ。吹雪あんちゃんが、本当のあんちゃんを殺したってこと・・・・・・・・」
「な、何?どうしてそれを・・・・・?」
203時代劇(仮):2005/07/01(金) 03:07:09 ID:7iggE9Gu0
「あんちゃんの足を斬った時、うなされてたあんちゃんが言ってたの!」
千聖が顔を真っ赤にしてまくし立てる
「すっごく驚いた。仇討ちとして、身動きが取れない、眠り続けるあんちゃんを殺そうかと思った。でも・・・・・・・できなかった。
 涙を流して、千聖、すまん、許せとは言わない、殺せ・・・・・そう言い続けるあんちゃん見たら、許さなきゃ、って思った」
「千聖・・・・・・・・・・すまない」
吹雪の目からも涙が零れ落ちた
「今の吹雪あんちゃんは、死んだあんちゃんの代わりじゃない。千聖の二人目の本当のあんちゃんなんだよ!千聖のたった一人の大切な家族なんだよ!だから死なせるわけにはいかない!」
「千聖・・・・・そんなこと聞いちゃったら、尚更行かなくちゃならなくなっちゃうな」
吹雪はそう言ってニヤリと笑い、千聖の首筋に手刀の一撃を入れた
「すまんな。手荒な真似はしたくなかったんだが・・・・・・・・・」
吹雪は気絶して崩れ落ちる千聖を優しく抱きしめると、お稲婆の方を見た
「婆さん、千聖のこと、頼むぜ」
「・・・・・・あんた、死ぬ気?」
千聖を受け取りながらお稲婆が聞く
「昔の俺は、死を恐れていなかった。いや、むしろ、死に場所を探していた。だが、今の俺は違う。ものすごく怖い。死ぬのが怖いんだ」
204時代劇(仮):2005/07/01(金) 03:07:30 ID:7iggE9Gu0
「・・・・大丈夫かい?」
「俺が死んだら千聖が悲しむ。千聖に会えなくなる。千聖を守る人がいなくなる・・・・・・・・・そう思うと怖くて怖くて仕方がないんだ。
 でもな、知ってるか?帰りを待ってる人がいる奴は、守らなきゃならない人がいる奴は、負けないんだぜ。俺のダチが言ってた」
吹雪はニヤリと笑いながら言った
「あんた・・・・・よく見ると、なかなか男前やな。うちもあと十歳若かったら嫁にしてもらうんやけどな」
「おいおい、婆さん、よしてくれよ。あと二十年若くてもお断りだ」
「冗談言う余裕あれば平気やな。ほな、行っといで。絶対死ぬんやないで」
お稲婆が笑顔で吹雪のかたを叩きながら言った
「そうだ、婆さん、ちょっと頼みたいことがあるんだが・・・・・・・・」
吹雪が刀を抜きながら言った
「左手の傷は完全に癒えたんだが、握る力がまだ戻らん。革紐か何かで、この拳を縛ってくれんか?」
「ああ、ええで。お安い御用さ・・・・・・・・こんなんでええか?」
「ああ、上出来だ。ありがとうな。それじゃあ・・・・・・行ってくるぜ!」
吹雪は笑顔でそう言って、納屋から飛び出して行った


つづくナリ
あと1回か2回
205時代劇(仮):2005/07/01(金) 03:14:18 ID:7iggE9Gu0
恒例の奴ナリ
>>204

>お稲婆が笑顔で吹雪のかたを叩きながら言った
「かた」を漢字の肩に直して欲しいナリ
206ねぇ、名乗って:2005/07/01(金) 03:16:32 ID:MZLoFOaS0
寝ようと思ってたら・・・泣けるぜ・・・
207名無し募集中。。。:2005/07/01(金) 05:00:06 ID:2AHRV7Ha0
208ねぇ、名乗って:2005/07/01(金) 12:03:13 ID:+TpCh+9fO
時代劇タン乙ナリ

。・゚・(ノД`)・゚・。
吹雪ガンガレ、超ガンガレ
209名無し募集中。。。:2005/07/01(金) 17:23:18 ID:hNjhWON/O
ブキくんずいぶん変わったな。1年くらい経った?

こりゃほっちゃん達も何か変化あるよな
210名無し募集中。。。:2005/07/01(金) 20:06:18 ID:GXvEUz7pO
どっちにも感想を書いてない俺が言うのもなんだが
時代劇に対してスクランブルの感想の少なさがひどくね?w
ちょっと可哀想に思ったから書いてみた
211ねぇ、名乗って:2005/07/01(金) 22:30:17 ID:MZLoFOaS0
スクランブルはこれからだからね。
時代劇はこの章では佳境かな?
212ねぇ、名乗って:2005/07/02(土) 00:43:49 ID:G9kEzuDi0
別に無理に感想を書く必要は無い
褒めるのも、スルーするのも、批判するのも自由

最近は
良作→スルー
駄作→叩く
超駄作→徹底的に叩く

人が多い
だからスルーされてても気にするな
213時代劇(仮):2005/07/02(土) 02:41:06 ID:6r/3DB8u0
>>204のつづきナリ


一番近くにいる敵は・・・・・・・千聖の家の中だな
こいつが一番弱そうだ・・・・・・・・復帰戦として、まずはこいつを血祭りに上げよう
そう思った吹雪は、千聖の家の戸の陰に隠れた
中にいた野武士は、千聖がわざと置いていった銭を袋に詰めながら、緩みきった下品な笑顔を晒して出てきた
鈍った体を温めるため、少し斬り合うつもりだったが、この笑顔が無性に癪に障った吹雪は、目が合うや否や、敵の首筋を刃先で撫でた
吹雪に気付いた野武士が声を出すより早く、首筋から噴水のように血が噴き出した
「ぐわあああああぁっ!」
という断末魔の悲鳴を上げ、野武士はその場に崩れ落ちた
その悲鳴を聞きつけ、残る四人の野武士が吹雪の方に集まってきた
名乗りを上げる手間が省けた、と吹雪は口元に小さな笑みを浮かべた
「そいつを殺したのは貴様か?」
ただ一人鎧を着た、この一団の頭と思われる体の大きな野武士が馬上から言った
「ああ。俺が殺したぜ」
四人の方を向いて刀を構えながら吹雪が言った
頭が他の三人に目で合図を送ると、三人の野武士が弓を構え、吹雪に狙いを定める
「・・・・・無駄だ。そんな物じゃ俺を殺せないぜ」
吹雪がそう言ったのを合図に、三人が同時に矢を放った
自分めがけて飛んでくる三本の矢を、吹雪は刀を素早く振り回して全て叩き落した
「・・・・・・・な?俺には通用しないんだよ。矢がもったいないからやめとけ」
それを見て頭も「やめろ」と言ったが、顔に大きな火傷の跡のある歩兵一人が、再び矢を放った
「・・・・だから、無駄だって言ってるだろ!?」
吹雪はそう言いながら飛んでくる矢の鏃を刀の峰で叩いた
向きを変えた矢は馬上の副将格の野武士めがけて飛び、そのまま副将の喉に突き刺さった
副将は無言で馬から落ち、無人になった馬は、そのまま村の外へと駆けていった
214時代劇(仮):2005/07/02(土) 02:46:15 ID:6r/3DB8u0
「だからやめろと言っただろ!?相手は片手片足の死に損ないだ。なかなか強いが、二人同時に掛かれば勝てるだろう。行け!」
頭の命令に、徒歩の野武士二人が同時に刀を抜き、吹雪にじりっ、じりっと近付く
「クックック・・・・・そうだ、そう来なくっちゃ・・・・・・」
吹雪は二人の野武士を交互に観察しながら隙を窺う
義足の吹雪が飛び掛れないギリギリの距離まで近付いた時、二人の野武士は足を止めた
なるほど、俺の間合いの外から、二人同時に飛び掛る作戦か・・・・・・・・・・
悪くないが、俺相手では無駄だ、と思い、吹雪はニヤリと笑った
「かかれ!」
馬上の頭の合図で、二人の野武士が同時に左右から吹雪に飛び掛った
吹雪は大げさに刀を振り回して、右から飛び掛ってくる野武士の刀を受けた
左から飛び掛ってきた野武士は、刀を振りかぶった体勢のまま、吹雪の目の前で崩れ落ちた
体が地面に触れると同時に、野武士の首がゴロリと転がり落ちた
・・・・・・吹雪はまず左から飛び掛る野武士のくびを斬り落とし、返す刀で右の野武士の攻撃を防いでいたのだ
「あっ、ああっ、ええっ?いったい、何が・・・・・・・・・?」
目の前で相棒の生首が転がり落ちたことに恐れ戦いたもう一人の野武士が怯んだ隙に、吹雪はこの野武士を突き飛ばし、喉に刀を突き刺した
「さあ、残るはあんただけだぜ・・・・・・・・・・・」
野武士の首から刀を引き抜きながら、吹雪が言った
千聖と年寄り相手の平穏な生活も悪くないが、俺はやっぱりこっち側の人間だ
この殺し合いのピリピリした空気の中に身を置いていると、自然に血が沸き立つ
そんなことを考えながら、吹雪は唇に飛んだ返り血を舐めた
「貴様、なかなかやるな。浅井家中でも勇猛で知られたワシに勝てるかな?」
頭はそう言うと槍を構え、吹雪に向けて馬を走らせた
215時代劇(仮):2005/07/02(土) 02:48:47 ID:6r/3DB8u0
頭は吹雪の目の前で馬を止めると、吹雪めがけて槍を突き出した
吹雪は慌てることなく、素早く刀を振って槍の穂先を切り落とした
頭の武器は槍ではなく、ただの棒になってしまったが、それでも吹雪の胸めがけて突き出される
吹雪は槍の穂先を切り落とした返す刀で棒の先端を切り落とす
吹雪はもう一回だけ刀を振って更に棒の先端を切り落とした
頭の持つ棒は、既に吹雪には届かない長さになってしまった
そして吹雪は刀を頭の喉めがけて突き出し・・・・・・・・・寸止めした
「貴様・・・・・・・どういうつもりだ?なぜ殺さん?」
馬上で体を硬直させながら頭が聞く
「そこに・・・・畑があるんだよ。明日にでも収穫できそうな畑だ。あんたを殺したら、馬が暴れて畑を目茶目茶にしてしまうかもしれない。それに・・・・・・」
「それに?」
「あんたの本当の武器は槍じゃないだろ?それを使え。馬から下りて、そこの木に馬を繋げ」
吹雪はそう言って頭の喉元の刀をすっと引いた
「情けは受けることにしよう・・・・・・だが、後悔するなよ」
頭はそう言って馬を後退させ、木の根元で馬から下りた
「もしや貴様・・・・・片腕の鬼と呼ばれた殺人鬼か?」
馬を木に繋ぎながら頭が言った
「・・・・・・だとしたら?」
「決まってるだろ?役人に引き渡すのさ!」
頭はそう言いながら振り向くと、見慣れぬ武器を構えた
・・・・・・鎖鎌か?扱いは難しいが、敵に回すとやっかいな武器だ
・・・・・・この不自由な体では特に面倒な武器だな
畑のことは気にせず、さっき殺しておいた方が良かったか、と吹雪は思った
216時代劇(仮):2005/07/02(土) 02:50:56 ID:6r/3DB8u0
頭は左手に鎌を持ち、右手で先端に分銅がついた鎖を回し始めた
そして、ニヤっと笑うと分銅を吹雪めがけて飛ばしてきた
吹雪は上体を半分だけ捻り、分銅を交わした
吹雪が避けた分銅は、背後に立っていた枯れ木に当たり、打ち砕いた
あの野郎、元々当てる気無かったな・・・・・・・でも、この分銅にこれほどの破壊力があるとは思っていなかった
まともに食らったら、鎌で斬られるまでもなくあの世往きだ
さて、どうしたもんだろう・・・・・・・・・・・・・・
鉄製の分銅や鎖を刀で斬るのは無理だ
避けきるのも・・・・・・・・今の俺には難しい
吹雪がそんなことを考えているうちに、敵の分銅の第二弾が飛んで来た
考え事をしていたせいで、少しだけ反応が遅れた
吹雪は分銅を咄嗟に刀で防いでしまった
分銅の直撃は避けることができた。しかし・・・・・・・・・・・
鎖が刀に絡みつき、吹雪の刀は刃物としての用を成さなくなってしまった
「ほぅ・・・・やるじゃねえか」
ぴゅう、と口笛を吹きながら、吹雪は左手に縛り付けた、今ではお荷物でしかない刀を、まるで他人事のように覚めた目で眺めていた
「・・・・・・なんだ、貴様、ガキじゃねえか。本当に片腕の鬼か?」
そう言いながら頭は鎖を引き寄せながら、少しずつ吹雪に近付く
「こう見えても、斬り殺した人数ならあんたに負けねえぞ」
「唯一の武器で、捨てることもできない刀が封じられたっていうのにこの余裕・・・・・・・本物らしいな」
頭は鎖を慎重に巻き取りながら、吹雪の目と鼻の先まで近付いた
「・・・・・どうした?殺さねえのか?」
吹雪が頭を爪先から頭の天辺までジロジロ見ながら聞く
「生け捕りにした方が殺すより役人に貰える賞金が多いのさ。ガッハッハ!」
頭が下品な笑い声を上げた



絶体絶命でつづく
217ねぇ、名乗って:2005/07/02(土) 03:01:23 ID:On8aR0fgO
フキ君死なないで
。・゚・(ノД`)・゚・。
218時代劇(仮):2005/07/02(土) 03:04:15 ID:6r/3DB8u0
>>214

>・・・・・・吹雪はまず左から飛び掛る野武士のくびを斬り落とし、
「くび」を首に変換キボンナリ

219時代劇(仮):2005/07/02(土) 03:17:03 ID:6r/3DB8u0
>>216

>そう言いながら頭は鎖を引き寄せながら、少しずつ・・・・・

そう言いながら頭は鎖を引き寄せ、少しずつ・・・・・・
↑こっちの方が良さそうナリ
220ねぇ、名乗って:2005/07/02(土) 08:20:44 ID:aHbf1CfyO
時代劇さん乙
ブキ君殺さないで。今やブキ君推しだからw
221ねぇ、名乗って:2005/07/02(土) 11:21:55 ID:CXeDa1EWO
>212いや感想は大事だろ。絶対作者さんのやる気に関係すっから
222名無し募集中。。。:2005/07/02(土) 11:34:33 ID:90FxFsr4O
俺の吹雪のイメージはオダギリジョー
223ねぇ、名乗って。。。:2005/07/02(土) 12:01:54 ID:lfVnQWpyO
俺はベジータ
224ねぇ、名乗って:2005/07/02(土) 12:33:48 ID:6/eSNw4v0
あ、言われてみれば
両方のイメージがあるなぁ
キミらうまいなw
225ねぇ、名乗って:2005/07/02(土) 13:45:19 ID:UhLbZeq00
リア消とどう関係あんの?
226ねぇ、名乗って:2005/07/02(土) 15:05:57 ID:XVPemLPn0
まぁ固いことはなしで
227ねぇ、名乗って:2005/07/02(土) 22:58:41 ID:jolbCoGR0
うぉい、死ぬなよー吹雪ー!!
ここでアイツが助けに来たらテラカッコヨス
228時代劇(仮):2005/07/02(土) 23:54:34 ID:6r/3DB8u0
>>216のつづきナリ


「一つ・・・・・聞いていいか?あんたらも役人に追われてるんじゃねえのか?どうやって俺を役人に引き渡す気だ?」
吹雪が無邪気な表情で頭に聞いた
「ん?そんなことも知らんのか?」
頭が警戒を解いた様子で語りだした
「確かに、我等も役人に賞金を懸けられている。五人分合わせても貴様の半分にも及ばんがな」
頭はそう言うとガハハと笑い、酒臭い息を吹雪に吹きかけた
「だからな、役人に追われていない奴に貴様を売るのさ。そうすればワシは役人に捕まらんで済む」
「へぇ〜っ。そんな手があったのか。知らなかった。一つ賢くなった。ありがとうな」
吹雪は屈託の無い笑顔で礼を言った
「それじゃあ、いいことを聞かせてもらった礼に、俺からも一つ、あんたに教えてやるよ」
「貴様、自分の置かれている状況がわかっているのか?まあ、よい。遺言代わりに聞いてやろう」
頭がそう言うと、吹雪はニヤっと笑って頭の耳に口を近づけた
「あのな、その気になればな・・・・・・・・武器なんか使わなくても人は殺せるのさ!」
頭はすぐに言葉の意味を理解し、表情を変えたが、遅かった    
吹雪は目にも留まらぬ速さで頭の首筋に噛み付いた
血管の走る位置や皮膚からの深さを熟知した、吹雪ならではの技だ
「うぐぅっ・・・・・・・・・・・・」
頭が弱弱しい悲鳴を上げると同時に、吹雪の口の中に大量の血が流れ込んだ
頭は吹雪を振りほどこうと必死にもがいたが、どうにもならない
左手に握っていた鎌で吹雪の右肩を突き刺した直後、頭は息絶え、その場に崩れ落ちた
「次からは、トドメ刺すまで気を抜くなよ・・・・・・次なんてないけどな。クックック・・・・・」
吹雪はそう言いながら血と肉片を吐き捨てた   
229時代劇(仮):2005/07/02(土) 23:56:23 ID:6r/3DB8u0
刀に絡みついた鎖をほどき、左手を縛っていた革紐を歯で解いていると、千聖が駆け寄ってきた
「あんちゃ〜ん!大丈夫?」
「ああ。言っただろ?こんな奴らには負けないって」
「あんちゃんは・・・・・・強いんだね!」
吹雪に抱きついた千聖が吹雪の顔を見上げながら微笑んだ
「まあな・・・・・・・でも、あいつには敵わないんだよな・・・・・・・・・」
刀を鞘に収めながら吹雪が言った
「あいつって・・・・・・あんちゃんの手と足を奪った人?」
千聖が眉をしかめながら言う
吹雪は千聖の目をじっと見つめたが、ニコっと笑うと千聖の髪をクシャクシャと撫でた
そして、「・・・・・・・忘れちまった」と呟いた
千聖も吹雪に合わせるようにニコっと笑ったが、すぐに表情が曇った
「あ、あんちゃん、血が!口から血が出てる!!」
「ああ、これか?俺の血じゃない。気にするな」
吹雪はそう言いながら懐から取り出した手拭いで口の周りを拭いた
「良かったぁ・・・・・・・・キャアっ!か、肩に・・・・・・・・・」
千聖は今度は吹雪の右肩を指差して悲鳴を上げる
「ああ、こんなのかすり傷だ。あとで酒で洗っとけば治るさ」
吹雪は顔色一つ変えずに肩に刺さった鎌を引き抜いた
「おーい!あんた、無事かいな?」
そこへ、お稲婆が駆け寄ってきた
「村のみんなも大した怪我してへんわ。あんた、野武士全員やっつけたのかい?」
「ああ、見ての通りだ」
吹雪はそう言いながら周囲に転がる五つの骸を見回した
「あっ・・・・・・こいつらにも、家族とか、仲間とかいたんだよな・・・・・・やりたいこととか、あったんだよな・・・・・・・悪いことしちまったなぁ」
吹雪は済まなそうな顔をした
「うん・・・・そうだね・・・・・でも、この人たちを放っておいたら、大勢の人が不幸せになったんだから、あんちゃんのしたことは悪いことだとは言い切れないよ」
「そういうもんか・・・・・・・・難しいんだな」
吹雪の中に二本の糸として形作られつつあった善悪の概念が、ぐちゃぐちゃにこんがらかってしまった
だが、吹雪はそれを不愉快には思わず、千聖の顔を見てニコっと笑った
「婆さん、後のことは任せていいか?俺は疲れた。早く寝たいんだ」
吹雪はそう言い残してお稲婆の返事を聞く前に千聖の手を握り、家へと戻って行った
230時代劇(仮):2005/07/02(土) 23:59:12 ID:6r/3DB8u0
翌朝、日の出の直後・・・・・・・・
久しぶりに思いっきり体を動かした疲れで、ぐっすり眠っていた吹雪は、お稲婆に叩き起こされた
「あんたあんたあんた、大変やでぇ〜!起きぃや!」
「・・・・婆さん、何の用だ?ゆっくり眠らせてくれよ・・・・・・・・・」
そう言う吹雪と共に、千聖も目を覚ます
「役人や!役人がこの村に来るんや!あんたのことをよう知らん爺さんが、役人を呼びに行ってもうたんや!」



あと1レス
こっちに続けるか最後だけあっちに投下するか・・・・・・・・
231ねぇ、名乗って:2005/07/03(日) 00:10:31 ID:bntmW8Hh0
やべぇすげぇ気になる!!
こっちで!こっちでお願いします!
232名無し募集中。。。:2005/07/03(日) 00:13:16 ID:TJ9ttB0F0
新章を本スレで書くつもりでそのフリがあるならあっちでも良いけど
1レスだけあっちって不自然じゃないか
233時代劇(仮):2005/07/03(日) 00:15:07 ID:RSCbtnhA0
じゃあこっちで
234ねぇ、名乗って:2005/07/03(日) 00:15:33 ID:bntmW8Hh0
それに吹雪はこっちで育ったキャラ
こっちで終えてやろうよ
235時代劇(仮):2005/07/03(日) 00:15:36 ID:RSCbtnhA0
日が少し高くなり、人々が布団から這い出す頃の村外れ・・・・・・・・
吹雪、千聖、お稲婆、そして老人たちが集まっている
「あんちゃん、本当に行っちゃうの?」
「あのなあ、千聖、俺に村から出ろって言ったのはおまえだろ?」
吹雪があきれた表情で言う
役人に発見されてしまったら、吹雪は捕らえられ、恐らく死罪になる
自分の犯した罪の重さを理解した吹雪は、それでもいい、と思った
だが、千聖はそれを許さず、吹雪に「村から逃げろ」と強く迫った
「じゃあな、爺さん婆さん達、今まで世話になったな」
「なーに、世話になったのはうちらの方や。いろいろ雑用してもらったり、野武士から村を守ってもらったり・・・・・・・・」
そう言うお稲婆に、吹雪は笑顔で左手を掲げて応えた
「千聖・・・・ありがとう。ほんとうにありがとう。えっと・・・・その・・・・・・・・とにかくありがとう」
口下手な吹雪は、次から次へと湧き出してくる感情を、うまく言葉にできなかった
「じゃあな。千聖、いい嫁さんになるんだぜ」
吹雪はそう言って千聖の頭を撫で、くるりと背を向け、ゆっくり歩き出した
「あんちゃん・・・・・・・・・・・・」
そう呟いた千聖の肩を、お稲婆がそっと叩いた
「千聖ちゃん、言いたいことは全部言いや。我慢することないで」
「でも・・・・・・・・・・・・・・」
千聖は半泣きで老人たちを見渡す
「ワシらのことは気にせんでええ。千聖ちゃんは若いんだから、やりたいことをやるがええ」
新たに長老格になった老人にそう言われ、千聖は笑顔で頷いた
「待って、あんちゃん!千聖も行く!あんちゃんと一緒に行く!」
「・・・・・・・本気か?」
吹雪はこっそり涙を拭ってから振り向いた
「うん!本気だよ!」
「・・・・・・・・・・勝手にしろ」
吹雪はニッコリ笑ってそう言うと、駆け寄ってくる千聖に左手を差し出した


第五部 兄と妹  おしまい
236ねぇ、名乗って:2005/07/03(日) 00:18:44 ID:bntmW8Hh0
吹雪乙!!
千聖が仲間に加わったw
237名無し募集中。。。:2005/07/03(日) 00:21:25 ID:o9DI8X1dO
感動した!!
238名無し募集中。。。:2005/07/03(日) 00:24:01 ID:TJ9ttB0F0
239ねぇ、名乗って:2005/07/03(日) 00:30:45 ID:Xn6he58SO

早く新章が読みたい
240ねぇ、名乗って:2005/07/03(日) 00:48:29 ID:LgVeFu9u0
 ∋o
   ノノノハヽ
   リ ^一^リ     チサ坊ついておいで〜> 吹雪
  c(,_U_U
241時代劇(仮):2005/07/03(日) 00:50:28 ID:RSCbtnhA0
今回はあとがき少なめで

気持ちがちょっとずつ変わっていく様子を表現するのはむずかしいなぁ
草津温泉が滋賀県の草津じゃないと最近知った

次の章はあっちで 
少しお休みした後
242名無し募集中。。。:2005/07/03(日) 01:07:41 ID:TJ9ttB0F0
楽しみにしてる
243名無し募集中。。。:2005/07/03(日) 01:17:24 ID:GVYnsuUA0
感動した。・゚・(ノД`)・゚・。



スクランブルさんに感想が少ないのは、両方に書いてあるからどっちにどう感想を述べて良いか分からないからじゃない?


俺は大好きです♪
244名無し募集中。。。:2005/07/03(日) 01:26:12 ID:UK9iXHSjO
時代劇タン乙でした
次章はあっち?期待してます

俺は時代劇も大好きだけどスクランブルはもっと好き
だから早く続きが読みたいです
それに早く間違い十個見つけてリクエストしたいしw
245名無し募集中。。。:2005/07/03(日) 08:45:36 ID:x+CHTy8d0
>>244
1番下の文のことなんだけど、リクエストしたら何かもらえんの?
246名無し募集中。。。:2005/07/03(日) 12:04:58 ID:NFSWcrFlO
>>241
草津温泉は僕の地元群馬県ですw

>>245
そうじゃなくて、誰で書いてくださいって言えるってこと
前の作品のときノリで言っただけだと思うから、あまり拘らないであげてねw
247ねぇ、名乗って:2005/07/03(日) 12:09:47 ID:VhgxXw/z0
>>241
それはマズイだろ
248名無し募集中。。。:2005/07/04(月) 01:52:45 ID:m7/v1PKDO
作者待ち保全
249ねぇ、名乗って:2005/07/04(月) 02:20:54 ID:nrrD6U7f0
>>248
携帯からご苦労。
250名無し募集中。。。:2005/07/04(月) 12:53:17 ID:m7/v1PKDO
どういたしましてw
ってか羊も落ちたりするの?
251ねぇ、名乗って:2005/07/04(月) 18:38:19 ID:c0R2Bf1L0
>>250
狼と違って落ちることは滅多にないはず。

ちょっと前にサーバーが移転したせいで「落ちた落ちた」と騒いだ香具師がいただけ。
252ねぇ、名乗って:2005/07/04(月) 18:51:55 ID:Cn5DTbO30
月1で落ちるか落ちないかギリギリ
週1なら余裕ってところだな
253ねぇ、名乗って:2005/07/04(月) 22:55:27 ID:OZVp3PaB0
そうなんだwじゃあ保全いらなかったねw
ありがd
254ねぇ、名乗って:2005/07/05(火) 00:04:28 ID:aTFnrRqG0
770で圧縮だからその近辺で保全入れてれば落ちませんよ。
255ねぇ、名乗って:2005/07/05(火) 04:46:28 ID:ylRm1qzd0
時代劇さん乙でした!

>>243>>244
レスとても嬉しいです☆
そろそろ内容もラストに近いんですけど頑張って書かせてもらいます。

間違い10個は懐かしいですねw
別にショートの内容で良いならリクエストで書きますよ^^

それでは続きを書かせてもらいます☆
256ねぇ、名乗って:2005/07/05(火) 04:48:09 ID:ylRm1qzd0
スクランブル ☆WHITE☆
>>197の続き

「全然距離が縮まってる気がしないよ〜・・・」

ベッドの上でプーさんのぬいぐるみを『ギュッ』と抱きしめながら私は桃ちゃんに電話をしていた。
『おやすみ電話』も最近では私の愚痴電話へと変わっていた。
子機からは桃ちゃん独特の可愛い声が聞こえてくる。
「桃子はもう少しだと思うけど〜・・・彼も楽しんでるし♪」
そんな明るい桃ちゃんの声に対して私が暗い声で言い返す。
「何か〜・・・このままでいいのかな・・・って」
「えっ!?問題無いと思うけど〜・・・ってか、お化け屋敷の件は問題ありだけど!!」
「彼は悪くないもん! 優しいし!あの時だって〜・・・」
「はいはい。 その話は何十回も聞かされたけど〜・・・どう考えても彼が最悪にしか桃子には思えないんだけどな〜・・・」
そう言って苦笑いをしている桃ちゃんの表情が私の頭の中に浮かぶ。
あの時は彼も悪かったけど、泣いて困らせた私も悪かったのに・・・
私の中では『おあいこ』なのに桃ちゃんは彼のことを少し怒ってるんだよね。

そんな言い合いをしていると、いつものキャッチが入った。
私と桃ちゃんのプチケンカも最後には『明日ね。おやすみ♪』って親友の2人に戻っていた。
桃ちゃんのそういう柔らかい所が私は大好きだし見習いたい。
そんなことを考えながら『クスッ』と1人で笑って、私はキャッチのボタンを押した。
この時間に掛けてくるのはもう1人の親友の彼女だと思いながら私は子機を耳に当てる。

「もしもし。熊井ですが〜・・・やっぱり千奈美ちゃんだ〜♪」
257ねぇ、名乗って:2005/07/05(火) 04:56:17 ID:ylRm1qzd0
スクランブル ☆WHITE☆
>>256の続き

「どう?少しは進展した?」
興味身心!って感じの声で聞いてくる千奈美ちゃんの声に、私は『相変わらずかな〜・・・』と元気の無い返事をした。
千奈美ちゃんは『そっかぁ・・・』と同じ様に元気の無い返事をする。

桃ちゃんと同じで千奈美ちゃんも本当に私の事を心配してくれている。
そんな2人に感謝すると同時に最近1人で考えてたんだ。
このままじゃダメだし・・・
彼にも悪い気がして・・・
私は桃ちゃんより先に千奈美ちゃんに打ち明けてみようと思った。
桃ちゃんがダメなんじゃなくって桃ちゃんの優しい声とか笑顔を見てると・・・上手く言える自信が無かったから。

「私ね・・・手紙を辞めようと思ってるんだ。 明日、桃ちゃんにも放課後には伝えようかな〜・・・って」
そんな私の言葉に最初は『え〜っ!?』って少し笑い声混じりだったけど、声で私の言葉が本当だと千奈美ちゃんはスグに気付いた。
「本気なんだ・・・」
千奈美ちゃんの言葉に私は『うん・・・』と小さな声で答えた。
「読売ランドの後からかな・・・少しずつ考えてたんだ。 このままの関係を続けていることが良くないと思って」
数秒の無言の後、千奈美ちゃんが切なそうな声で言う。
「それで? 彼には気持ちを伝えるの?」
予想通りの千奈美ちゃんの言葉に数秒ほど私は考えてから正直に自分の今の気持ちを彼女に言う。
258ねぇ、名乗って:2005/07/05(火) 04:56:54 ID:ylRm1qzd0
スクランブル ☆WHITE☆
>>257の続き

「告白はしないよ。 だって、彼は雅ちゃんのことが好きだし〜・・・私は幼馴染として彼を影から応援してあげたいな〜って・・・」
自分で納得して出した答えだったのに涙が流れてくる・・・私って本当に弱いなぁ・・・
「何で!? 友理奈ちゃんの告白に雅ちゃんは関係無いでしょ!? それに彼だって友理奈ちゃんのことを〜・・・」
「ごめん・・・もう・・・今日は眠いから。 明日も学校でね・・・おやすみなさい」
「まって! 友理奈ちゃ・・・」

必死になって話し掛けてくれていた親友の言葉を最後まで聞かずに私は電話を切った。
酷い行動だって分かっていたけど泣いてることを気付かれて千奈美ちゃんを心配させたくなかったし・・・

「・・・それ以前・・・じゃん 千奈美ちゃ・・・ん・・・私のこと・・・すごく・・・心配・・・して・・・・・・」

私は隣の部屋で寝てる弟に泣き声が聞こえないように枕に顔を埋めていた。
259ねぇ、名乗って:2005/07/05(火) 05:04:29 ID:ylRm1qzd0
スクランブル ☆WHITE☆
>>258の続き

次の日の学校

千奈美ちゃんは休み時間や昼休みになると私の席に来て、何度も遠まわしに昨日の話の続きをしようとしていた。
私は笑顔でその話題を無理やり変えたりして誤魔化した。
そうすると千奈美ちゃんは私の性格を知っているから寂しそうな視線を向けるだけだった。
笑顔で千奈美ちゃんに話しかけながらも(本当にゴメンね・・・)と心の中で何度も謝った。


放課後の体育館裏・・・3人の待ち合わせ場所

「で〜!?読売ランド以降、本当は彼と仲良くなってるんじゃないの?」
呼び出された桃ちゃんは嬉しそうに私に話しかける。
桃ちゃんの笑顔を見てると何となく元気が出てくる。
「発展って… あの時以外は3人で毎回行動してるじゃん…」
私は少し微笑みながら言ったけど〜・・・桃ちゃんの瞳には無理していて元気無く映っていたと思う。

私は小さく、ゆっくりと深呼吸をしてから桃ちゃんを見つめる。
言う前なのに、その言葉の『意味』とか『理由』が私の瞳を潤ませていた。
「…何か…やっぱり彼を騙してるみたいで…嫌なの…」
そう言って私は下を向いた。
その後でスグに桃ちゃんの声が聞こえてくる。
「別に騙してないじゃん! あの手紙は友理奈ちゃんが書いてたって、彼は勝手に雅ちゃんが書いてたって思ってるんだよ!?」
桃ちゃんの言葉を私は何も言わずに下を向いたままで聞いていた・・・聞くことしかできなかった。
「友理奈ちゃんが彼の事をずっと好きだったのに気持ちを伝えられなかったからの作戦でしょ!?」
「そうだけど…」

(そうだけど・・・でも・・・)
私の頭の中では、今までの手紙とかミッションとか彼の笑顔とか・・・何度もビデオを巻き戻すみたいに繰り返されていた。
260名無し募集中。。。:2005/07/05(火) 05:06:19 ID:tDZ4hDHa0


>>257
興味身心->興味津々

連投援護
261ねぇ、名乗って:2005/07/05(火) 05:09:30 ID:ylRm1qzd0
スクランブル ☆WHITE☆
>>259の続き

桃ちゃんが無理して明るい声で私に話し掛ける。
「『木曜日に手紙を出して彼とラブラブ大作戦!』  …で、今週の手紙は書いたの??」
そんな桃ちゃんの言葉は私の体を『スッ・・・』と、すり抜けて行っていくみたいだった。
必死に笑顔で私に返事を求める桃ちゃんに私も弱々しく笑顔を作って見つめる。
その反応に桃ちゃんは嬉しそうに『それじゃ! 今週は〜・・・』と言ったのに・・・

「もう…彼の事を諦めようかなって…思ってて…」
私は桃ちゃんの笑顔を裏切るような言葉を言ってしまった。

「えっ!! 友理奈ちゃんどうして!?」
下を向いたまま何も言わない私に向かって桃ちゃんが寂しそうな声を掛ける。
(ごめんね・・・桃ちゃんに心配ばっかり掛けちゃって・・・)
何度も謝ろうとしたけど、その謝った言葉に対しての桃ちゃんの優しい言葉や気持ちに甘えてしまいそうな気がした。

(自分で決めた事なんだもん・・・)

そう思って言いかけた言葉を飲み込んで、私は涙目で桃ちゃんを見つめて小さな声で言った。

「本当に…もういいの…」

瞳からこぼれ落ちる涙をその場所に残して行くように私は走った。
まるで桃ちゃんから・・・そして私自身から逃げるように。

☆☆続く☆☆
262ねぇ、名乗って:2005/07/05(火) 05:13:44 ID:ylRm1qzd0
>>260
訂正見つけて頂いてど〜もです☆
この時間&投稿中にレスが来るとは思いませんでしたw

>>まとめの人へ
訂正をよろしくお願いします☆
263ねぇ、名乗って:2005/07/05(火) 05:49:39 ID:ylRm1qzd0
>>259の訂正がありました^^;

「発展って… あの時以外は3人で毎回行動してるじゃん…」
 ↓
「仲良くって… あの時以外は3人で毎回行動してるじゃん…」

★の方で気付いたw
まとめの人・・・本当に多くてすみません(´・ω・`)
264ねぇ、名乗って:2005/07/05(火) 06:43:56 ID:jFuOMeUkO

やはり千奈美かw
265ねぇ、名乗って:2005/07/05(火) 07:39:20 ID:Q0k9vrUIO
スクランブルさんこっちも朝から来てたー、乙です
★を先読んだから親友梨沙子なのかと思ってた
266名無し募集中。。。:2005/07/05(火) 15:54:19 ID:97dy91phO
スクランブルさん乙!

なんか色々分かるにしたがって終わりが近づいてるような気がしてさみしかったり
267名無し募集中。。。:2005/07/08(金) 09:37:49 ID:7KMhm8LRO
こっちは進展がなかったね〜
268名無し募集中。。。:2005/07/09(土) 18:29:26 ID:IrbryCPC0
丸1日無かったね。すごく寂しい。
269ねぇ、名乗って:2005/07/09(土) 23:39:07 ID:Db0JoV170
スクランブル ☆WHITE☆
>>261の続き

・・・どれくらい走ったんだろう。
とにかく無我夢中で走っていた。
桃ちゃんが途中で付いて来なくなったのにも気付いていたけど足を止めずに走り続けていた。

『はぁはぁ・・・』と息を整えながら周りを見渡す。
学校の3階の廊下に1人、私の息を切らした音だけが響いている。
走り疲れたので、その場にしゃがみ込んで天上を見上げた。
それほど遠くない天上。
顔を少し横に向ければ窓から見える永遠に先がある空。
相手が遠くにいるのなら、私が手を伸ばしても・・・近づきたくて歩いても・・・絶対にたどり着かないんだよね。

また弱い私が出てしまった・・・
でも仕方ないんだ。
私には弱い部分があって今すぐに治そうなんて不可能なんだし。
このまま大人になっても弱い部分を私は受け止めながら〜・・・

「いたーっ!!!!!!!!!」

突然聞こえてきた大きな声に『ハッ!』として声の方に顔を向ける。
1人の女の子の走ってくる足音が私に近づいてくる。
『ボーッ』としながら近づいてくる女の子を見つめていた。

私を嬉しそうに見つめている梨沙子ちゃんを・・・
270ねぇ、名乗って:2005/07/09(土) 23:41:24 ID:Db0JoV170
スクランブル ☆WHITE☆
>>269の続き

「さっきから校内をぐるぐる回ってるのは何で?」
私は手を引っ張られながら彼女の後ろ姿に声を掛ける。
「ん〜・・・時間潰しだもん」
真剣に答える梨沙子ちゃんの言葉に私は『クスッ』と笑ってしまった。
図書室から図工室、音楽室を経由して視聴覚室。
私が入学したての1年生じゃないとしたら『時間潰し』と言う言葉が今の状況を納得させる1番の理由だろう。
授業で入ることはあっても理由も無く入る多目的室は何となく違って見えた。
静まり返った教室には、それぞれの独特の匂いとか気配があって・・・
どの教室でも彼の座る席を見てしまう私の諦めの悪さと言うか後悔の強さと言うか。
(桃ちゃんと千奈美ちゃんにキッパリと言ったくせに・・・情けない)

「そろそろかな!?」
梨沙子ちゃんが携帯を見ながら小さく呟いた。
「そろそろって〜・・・何か始まるの?」
私が不思議そうに訪ねると梨沙子ちゃんは振り返って『内緒っ♪』と笑顔を見せた。
そして前を向いて屋上へ向かう階段を登っていった。

ドアを開けると屋上は夕焼けでオレンジ色に染まった世界が広がっていて・・・

「雅・・・ちゃん!?」

その世界の中で雅ちゃんが私達を笑顔で見つめていた。

☆☆続く☆☆

あと1〜2回で終わるかな^^;
271ねぇ、名乗って:2005/07/09(土) 23:47:27 ID:JqCC+1p30
いい感じです・・・乙です
272名無し募集中。。。:2005/07/09(土) 23:52:07 ID:RnEegSgz0


>>269
天上->天井
273psycho love:2005/07/10(日) 00:48:00 ID:KgjCvOW+0
オレは今、とある街の郊外にある寂れたラブホテルの1室にいる。
部屋は、最低限のスペースしか確保されておらずベッドが部屋の大部分を占めていた。
さすが格安の部屋なだけにまさにその目的だけの部屋に見える。
風呂場には今、ひとりの少女がシャワーを浴びていた。
その風呂場は全面ガラス張りとあって、オレは少女に気を使い風呂場に背を向けて見えないようにしている。
かすかに聞こえる「シャ―――!」というシャワーの音だけが部屋に妙に響いていた。
数日前のことだった・・・
オレは、とある組織の運び屋をしていた。深夜のストリートレースに華を咲かせていたオレは、
そのドライビングテクニックを買われ地下組織の幹部に運び屋としてスカウトされこの世界に身を投じた。
何を運んでいたのかは知らない。探ることはこの世界ではタブーなのだ。
その代わり報酬はとんでもなく高額でバカにならぬものだった。
知り合いのガレージで働いていた頃は月に10万円前後の稼ぎしかなく
ストリートレースで得た賞金で車の改造や生活をしていたオレにとって1回の報酬が100万〜800万円という
闇の世界の報酬額は、法を犯し身を危険に晒しても魅了するには余りあるものだった。
「都内の某所からここまで運んで来て欲しいものがある。」
いつものようにこっちの予定はお構いなしで突然の依頼がやってきた。
運ぶモノによってトラックだったり、オレの車検も通らないほど改造したシルビアでモノを運んだりするのだが
今回の依頼は、軽トラに積んであるドラム缶をそのままで運べとのことだった。
わざとなのかどうなのかはわからないが、組織のヤツらはいつも『何か曰くつき』というような
気になる言い方をしやがる。オレを完全に下っ端扱いにした見下した態度にいつもむかついていた。
オレは軽トラで約束の廃棄場にドラム缶を運んできた。
「ほう・・・20分も早く着いたか。いつもどおり見事な仕事っぷりだな。ぐふふふw」
「・・・大事なモノを運ばせてるんだろ。軽トラの整備ぐらいしておけよ!1速が抜けてて焦ったぞ!!」
「生意気な口答えすんじゃねーぞ!」組織の若いヤツがオレに喰ってかかってきた。
「まぁ、落ち着け。今回の報酬はその分デカイんだ。これで怒りを鎮めてくれや。」
274psycho love:2005/07/10(日) 00:48:50 ID:KgjCvOW+0
>>273

オレの足元に投げ出されたバッグには、ファスナーが締められないほどの大金が詰まっていて
投げ出された勢いで100万円の束が2〜3個バッグから転げ落ちた。
「すっげー・・・これ・・・いくら詰まってんだよ。」オレは落ちた札束を慌てて拾い上げながら幹部に聞いた。
「ふん♪ザッと2本はあるねw」札束を拾うオレを虫けらを見るような見下した目と態度で答えた。
軽トラからは、運んできたドラム缶が今まさに降ろされようとしているところだった。
「2本・・・2000万か・・・すっげー。こんな大金、現金でなんて初めて見たぜ。」
「いい香りがするだろう?」
「あぁ・・・すっげーいい香りがするぜw」
紙幣に使われている特殊なインクといろいろな人の手に渡ったために紙幣にこびりついた手垢の匂いが
独特な『香り』としてバッグの周辺に溢れていた。
オレは、初めて見た大金にかなり興奮をしていたのだろう。聞いてはいけないことを聞いてしまった。
「こんなに大金の報酬だったら、運んだモノもかなりのモノだったんだろうなw」
「ハッ!?」発言してしまってからオレはとんでもないことを口走ったことに気がついた。
(ヤバイ。報酬どころか・・・とにかくヤバイぞ・・・)
オレは、固唾を飲んだ。オレと幹部の間に目に見えない極度の緊張感が一瞬張り詰めた。
「気になるか?そうだよなぁ。今回は特上だ。値も張ってる。おまえも見る価値はある。ぐふふw」
返ってきた答えは驚くような答えだった。
相変わらずのむかつく態度だが、本来なら消されてもおかしくない発言だっただけに
この幹部も今回のモノに対して相当喜びを隠せないくらい浮かれているらしい。
そのドラム缶からはさっきから「ドンドン」という音が聞こえてくる。
(オレは、生きているモノを運んだのか?)
幹部の喜びとは裏腹にオレはドラム缶の中の得体の知れぬモノの存在にビビリ始めていた。
「ドンドン」と音がするドラム缶が軽トラの荷台から降ろされた。ドラム缶からはずっと音がしている。
「何が入ってると思う?」
サングラスの奥から不気味な視線を発しながら幹部はオレの顔を見た。
275psycho love:2005/07/10(日) 00:53:39 ID:KgjCvOW+0
>>274
「さ、さぁ?・・・もしかしたら生き物かな?」動揺を隠していたつもりだったが、
荷台から降ろされても止まない音に『化け物』でも入っていると勝手に想像していたオレの返事は噛んでいた。
「ぐふふw 中々、鋭いな。さすがいい仕事をするヤツは違うw おい!それをこっちに持って来い!!」
幹部の指示でドラム缶がこっちにやってきた。転がされたせいなのか直前まで
「ドンドン」と不気味な音をたてていたドラム缶は静かになっていた。それが返って不気味で仕方がない。
幹部が顎で指図するとドラム缶が倒された。「ゴワ〜ン!」と重たい音が廃棄場に響く。
倒れたドラム缶から何が出てくるのか・・・オレの心拍数と呼吸数は跳ね上がっていた。
「ん・・・ん〜〜・・・」
中から出てきたのは、猿轡をされ手足を縛られたひとりの女性・・・いや、もしかしたらまだ子供なのか?
大人びた表情からは、10代後半から20代に見えなくもないが体の大きさからいえば子供に見えなくもない。
この娘が中から蹴っていたから「ドンドン」と音がしていたのだ。
「なんてこった・・・」オレは人身売買のために走らされたのだ。
(特上のモノって人身売買の人質かよ・・・最悪だ・・・)
276psycho love:2005/07/10(日) 00:56:43 ID:KgjCvOW+0
>>275

その娘は最初、毅然にもオレたちを睨みつけていた。だが、自分の置かれた状況を理解したのか
その目は、段々と力を失っていきやがて絶望に満ちた目に変わっていった・・・
(臓器売買か売春婦として売られるんだろうな・・・嫌なモノを見ちまった・・・)
「な?上玉だろ?ぐふふw この娘は、親の借金を背負わされた挙句に売られたのさ。」
「・・・サイアクな親だな・・・」オレは独り言のように呟いた。
「そう思うだろ?だから、親の方は始末しておいた。だけど貸した金は返してもらわないとな。
だから、この娘に背負わせた。まだまだ若いから未来がある。しかもこの美しさだ。
オレが個人的に飼育してやってもいいんだがな・・・まだ、処女だよなぁ?ぐふふw」
幹部は、そう言いながら娘の顎をつかみ淫靡な笑みを浮かべていた。それを聞いた娘の目からは涙がこぼれていた。
(親を始末しただと・・・しかも、売春婦にして資金源にするつもりか・・・可愛そうに・・・)
この娘は・・・大人びて見えるけどまだ子供なんだろうな・・・オレよりもかなり年下かもな。
だが、オレには関係のないことだ。オレは依頼された通りの仕事をして報酬を貰い受ける。ただ、それだけだ・・・


あまりにも設定が暗いのですいません。
荒れるのが嫌なのでつまらなければ完全スルーでお願いします。
277psycho love:2005/07/10(日) 00:57:28 ID:KgjCvOW+0
〜つづく〜
入れるの忘れてた・・・orz
278ねぇ、名乗って:2005/07/10(日) 00:59:02 ID:vt3PT5hi0
>>276
ぐふふって岡田?
279名無し募集中。。。:2005/07/10(日) 01:01:09 ID:oRUyvXgF0

スレ違いのような気がするのは内緒だ
280ねぇ、名乗って:2005/07/10(日) 01:09:12 ID:KgjCvOW+0
しかし、今後エロはない
281ねぇ、名乗って:2005/07/10(日) 01:22:06 ID:KgjCvOW+0
訂正です

風呂場に背を向けて見えないようにしている。
         ↓
風呂場に背を向けて見ないようにしている。

が正解かな。
282ねぇ、名乗って:2005/07/10(日) 04:42:32 ID:csUcDhsx0
>>276
> あまりにも設定が暗いのですいません。
> 荒れるのが嫌なのでつまらなければ完全スルーでお願いします。

おお、ハードボイルドか。いいね。こういうの少ないから期待しちゃいますよ。
283名無し募集中。。。:2005/07/10(日) 09:03:27 ID:Io6aIaSs0
284名無し募集中。。。:2005/07/10(日) 17:01:55 ID:rv7nC1xF0
狼の方が落ちてる
285ねぇ、名乗って:2005/07/10(日) 19:16:27 ID:Sus4MMVd0
狼のほう落ちてたからこっちで

http://ex10.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1119838316/454
の続き
286ウィードクラウン:2005/07/10(日) 19:16:55 ID:Sus4MMVd0
*

彼、光太郎くんのアンチ・サイの能力は
僕らが持つ超能力を無効化してしまう力だ。
人に触れることで、その対象の特異な力を抑え込んでしまう。
この能力が成長すれば相手の能力を完全に消してしまうことも可能だ。
舞や僕、そして意図せず能力者になってしまった桃子や熊井さんから
その能力を取り除いてしまうことが出来るというわけだ。
それはつまり、僕らを助けるという事に繋がってくる。

「それがアンチ・サイですか…」
説明をしたものの、光太郎くんはいまいち飲み込めていないようだった。
なにしろこんなに実感が沸かない能力も他に無いから仕方がない。
「僕らが待ち望んでいたチカラなんだよ」
「え、じゃあ俺がこの場でみんなの能力を消しちゃえばいいんですか?」
「まぁ…それが簡単に出来れば苦労しないんだけどね」
「へ? だって今出来るって…」
「能力が成長すればの話。 君はそのやり方を知らないよね」
彼はきょとんとしている。
「いやいや、先輩のその"バランス"の能力で、友理奈にしたみたいに
 俺の力を調整してもらえばすぐに出来るんじゃないんですか?」
そう、それが出来れば簡単なのだけど、彼の場合は特別だ。
「だから君の能力は僕の能力を打ち消してしまうんだよ…」
「あっ…、そうか…」
気づいた彼はがっくりと肩を落とした。
「んー、私は別にこのままでもいいんだけどねー。 迷惑な力でもないし」
桃子が呑気そうにいう。
「桃子、僕が最初に言ったこと忘れたの?」
「うぅ…」
287ウィードクラウン:2005/07/10(日) 19:17:12 ID:Sus4MMVd0
>>286
「光太郎くん、君が成長していくには精神的なトレーニングが必要になる。
 それについては僕が教えるけど、その前に君に頼みたいことがあるんだ」
「なんですか?」
「舞を、外に遊びに連れて行って欲しいんだよ」
「遊びに?」
「さっきも少し話したけど、舞はその能力のせいで外で遊んだ事がほとんど無い。
 人の少ない場所や時間を選んでしか外に連れ出せないからね。
 だから普通の子供みたいに遊んだことがないんだよ」
「あっ、だから俺が舞ちゃんと一緒に外に出ればいいってことかぁ」
「そう。 頼んでもいい?」
「そういうことなら、任せてくださいよ!」
彼はガッツポーズを見せてくれた。
「ねぇねぇ、お兄ちゃん。 舞、本当にお外で遊んでもいいの?」
舞が心配そうな顔でたずねる。
「うん。 光太郎くんと一緒にいれば大丈夫だよ」
「やったぁ〜!! おそと♪ おそと♪」
舞は飛び跳ねて喜んだ。
「じゃあ今度の日曜日はどう? 空いてる?」
「大丈夫です、空いてますよ」
「よかった。 じゃあ桃子と熊井さんも一緒に着いて行ってくれる?」
「はい、もちろん!」
熊井さんは笑顔で快諾してくれた。
けれど、桃子は「うぅ〜ん」と何か考えている。
288ウィードクラウン:2005/07/10(日) 19:17:29 ID:Sus4MMVd0
>>287
「どうかした?」
「なんか、その口ぶりだと、信彦くんは行かないみたいに聞こえるんだけど…」
桃子が言う。
「うん、僕はちょっと行くところがあって」
「え? お兄ちゃんもいっしょに遊ばないの?」
さっきまではしゃいでいた舞が一変、また心配そうな顔に戻った。
「ごめん。 でもみんないるから大丈夫だろ?」
「でもぉ…」
「大事な用事なんだ。 次は一緒に遊ぼう」
「うん、わかった」
「いい子だね」
僕は舞の髪を撫でてあげた。
「じゃあさ、信彦くん!」
桃子が急に立ち上がった。
「ど、どうしたの?」
「私は信彦くんに着いてくね!」
「えぇ!?」
「いいでしょ?」
「でも、別に楽しい事なんてないよ? 人に会いに行くだけだし…」
「用事ってこの能力に関係することなんでしょ? だったら私だって
 もっとこの力のこと知りたいし、知る権利はあるはずよね〜?」
「そうだけど…」
「じゃあいいよね? ね?」
目をくりくりさせて僕の顔を覗き込んでくる。
「わ、わかったよ…」
と、情けなくも僕はその勢いと眼力に押されてしまった。
桃子にはヒーリング以外にも催眠能力とかがあるのではと疑ってしまう。
289ウィードクラウン:2005/07/10(日) 19:17:44 ID:Sus4MMVd0
>>288
みんなで夕飯を食べた後、その日は解散になった。
「じゃあとりあえずみんな、日曜の10時にここに集合ということで」
「りょーかい!」
桃子が元気よく言った。
「こうちゃん、10時だよ。 寝坊しないようにね」
「わかってるよ!」
熊井さんに言われて、光太郎くんは少し膨れている。
「それじゃあみんな、また!」
「はぁーい、おやすみなさ〜い」
「お邪魔しましたー」
それぞれみんな帰っていく中、舞が急に玄関から飛び出した。
「待って、こうたろ兄ちゃん!」
「ん?」
光太郎くんが振り向くと舞は彼にむぎゅっとしがみついた。
「わわ、ど、どうしたの舞ちゃん!?」
「だって舞がおそとに遊びにいけるのはこうたろ兄ちゃんのおかげだもーん!」
「え、あ、うん」
「日曜日、い〜っぱい遊ぼうね! こうたろ兄ちゃんっ」
「うん、そうだね。 いっぱい遊ぼう!」
光太郎くんは舞を両手で持ち上げて抱っこした。
舞は今度は彼の首に手を回し、頬を擦り合わせてニコニコと笑っている。
今まで僕以外とのスキンシップの経験がほとんど無かったから
能力がまったく影響しない彼は、舞にとって遠慮せずに甘えられる初めての他人だ。
舞はすっかり彼のことが気に入ったようだ。
兄として嫉妬を感じないわけでもないけど…、でも喜ぶべきことだ。

「……」
その隣で熊井さんがなにやら浮かない顔をしていた。
光太郎くんと、彼に抱っこされている舞を交互に見ては俯いたりしている。
ああ、さては熊井さんはもしかして…
でもそれはそれで日曜日は面白そうなことになりそうだ…。
290ウィードクラウン:2005/07/10(日) 19:25:41 ID:Sus4MMVd0
つづくま
291名無し募集中。。。:2005/07/10(日) 19:29:13 ID:Io6aIaSs0
292ねぇ、名乗って:2005/07/10(日) 19:49:10 ID:LuA7mqrFO
293名無し募集中。。。:2005/07/10(日) 19:52:53 ID:Io6aIaSs0
新スレ立ったみたい

【小説】リア消だったら誰に告ってた 第20章【キッズ】
http://ex10.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1120992163/
294名無し募集中。。。:2005/07/11(月) 02:47:50 ID:AQ1KN4QZO
日曜が楽しみだね
295ねぇ、名乗って:2005/07/12(火) 22:52:38 ID:FgQ3scxO0
>>293が落ちました。
296ねぇ、名乗って:2005/07/12(火) 23:00:43 ID:0g+9rbai0
さすが狼は落ちるの早いな。w

もう、ここが本スレということでイインデネーノー?


ついでに、こちらもヨロシク。

帰ってきた!!Berryz工房のエロ小説を書こうよ!!! 13
http://ex10.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1121051456/
297ねぇ、名乗って:2005/07/12(火) 23:39:49 ID:FSYgRcAh0
狼の方が落ちちゃったね(´・ω・`)
やっとスクランブルの全体が書き終わってチェックのみだったのに・・・残念orz

先に☆の方を進めないと★の方も書けないから狼の方は明日書く予定だったけどw
今は作者不足になっちゃったから作品が少なくなっちゃって落ちやすいんだろうなぁ・・・

それでは?スクランブルの続きです☆
298ねぇ、名乗って:2005/07/12(火) 23:41:48 ID:FSYgRcAh0
スクランブル ☆WHITE☆
>>270の続き

驚いている私に雅ちゃんが笑顔で近づいてくる。
(優しい笑顔・・・本当に綺麗な顔立ちだなぁ・・・)
同姓の私から見ても雅ちゃんには良い所しか映らない。

私の前に来ると、雅ちゃんは小さな声で言った。
「友理奈ちゃんの幼馴染・・・私が貰っちゃっていい?」
「えっ!?」
雅ちゃんの突然の言葉に驚きながらも頭の中で整理する。
(貰っちゃうって・・・ そんな・・・ でも雅ちゃんの方が・・・)
そんなことを考えながら『えっと・・・その・・・』と下を向きながら呟くことしかできなかった。
『彼も雅ちゃんのことが好きみたいだよ! 頑張って!』って言葉を言わなきゃ・・・
彼を応援するって決めたのに・・・

戸惑っている私を見つめながら雅ちゃんは『クスッ』と微笑んでからゆっくりと言う。
「手紙のミッションだっけ? あの作戦は本当にありがたかったなぁ」
雅ちゃんから発せられた言葉に私は絶句した。
「・・・どうして手紙のことを知ってるの?」
「昼休み、体育館裏に友理奈ちゃんと桃ちゃんが彼に誘われてるの気付いて後を付けたと言うか〜・・・全部見たんだよね」
あたかも普通のことの様にスラスラと話す雅ちゃん。
「そ・・・それじゃ・・・あの水曜日の手紙も〜・・・」
私の言葉を流して雅ちゃんが話を続ける。
「2人は感謝してるんだ! 私は何もしてないのに、彼は手紙の相手が私だと思って好きになってくれた」
「・・・・・・」
299ねぇ、名乗って:2005/07/12(火) 23:45:55 ID:igj2LUxk0
ど、どうなっちゃうんですかぁ!!
300ねぇ、名乗って:2005/07/12(火) 23:48:18 ID:Txye0E6nO
同性
二人には
だと思うの
301ねぇ、名乗って:2005/07/12(火) 23:51:41 ID:FSYgRcAh0
>>300
まさにその通りですね^^;

まとめの人へ〜

>>298
訂正箇所は>>300でお願いします。
302ねぇ、名乗って:2005/07/12(火) 23:52:19 ID:FSYgRcAh0
スクランブル ☆WHITE☆
>>298の続き

何となくやるせない気持ちが込み上げてきた。
でも・・・彼が幸せになるなら仕方ないんだよね。
私は小さく深呼吸をしながら心を落ち着かせる。
潤む瞳を何とか乾かそうとしたけど〜・・・それは無理だから・・・早く言って家に帰ろうと思った。

「彼と付き合うんだね〜・・・幸せにね♪」

笑顔で雅ちゃんを見つめながら私は必死に言った。
これで良いんだ・・・
これで彼が幸せになるな〜・・・

「えっ!? 彼氏にする気は無いよ!」
雅ちゃんは驚いた表情で私を見ていた。
303ねぇ、名乗って:2005/07/12(火) 23:54:01 ID:FSYgRcAh0
スクランブル ☆WHITE☆
>>302の続き

雅ちゃんの言葉に唖然となる私

「えっ・・・彼氏にしないって〜・・・ 好きなんじゃないの?」
私の言葉に『え〜っ?』と少し笑いながら雅ちゃんが話し出す。
「カッコいいから友達以上の関係? キープみたいなものかなぁ」
(キープ!? な、何それ!?)
「まだ雅にはクラスの中に10人くらいしかいないから」
(それって・・・)
私はショックを受けると共に、雅ちゃんの言葉で悲しみが溢れてくる。
「その1人にしようかな〜・・・って! その日によって選ぶ感じの彼氏かな? 本当に彼氏にする気は0%だけど」
(そんな・・・酷い・・・)
「梨沙子、話が終わったから彼を連れてきてくれる?」
雅ちゃんの声に『了解〜♪』と嬉しそうに答える梨沙子ちゃん
私は何とも言えない悔しさと悲しさを無理やり抑えようとしてたんだけど・・・

「あっ!今から『屋上 夕方のシチュエーション』って内容で告白するから友理奈ちゃんは邪魔だから帰ってね♪」

私の方を見もしないで携帯をいじりながらセリフを捨てる様に言う雅ちゃん・・・
304ねぇ、名乗って:2005/07/12(火) 23:56:44 ID:FSYgRcAh0
☆☆続く☆☆

って付けるの忘れた・・・w
次が本当にラストになると思います!
305ねぇ、名乗って:2005/07/13(水) 00:08:07 ID:pEcRQD3bO
乙!!
今回雅は悪役か
306名無し募集中。。。:2005/07/13(水) 00:24:46 ID:ytS8Tyne0
>>305

でもその裏に見え隠れする雅の本当の優しさに期待。
307ねぇ、名乗って:2005/07/13(水) 00:45:00 ID:xq0rm7IK0
psycho love
>>276

その娘の泣き声は止まらなかった。
絶望、失望・・・世界中の負の言葉を持ってしてもこの娘の気持ちを表す言葉は見つからないだろう・・・
(オレには関係ない・・・)
「もう、行くぜ・・・」オレは札束の詰まったバッグを持つと停めていたシルビアに駆け込んだ。
あんな気分の悪い現場からサッサと立ち去りたかったのだ。
オレはフルバケットのシートに座り込むとキーを回しエンジンをかけた。
オレの乗ったシルビアは、出口に向かって走り始めた。
出口まであと800m・・・650m・・・500m・・・・・・150m・・・



オレは出口直前で急ハンドルを切りサイドブレーキをかけわざとにスピンさせた。
180°回り、来た方向に車を修正するとフルスロットルで廃棄場に戻った。
(なんてこったい・・・どうにかしてるぞオレ・・・)
自分でも不可解な行動だった。ただ、感情の思うがままに・・・車を走らせた。
あの娘の瞳が頭から離れない。このままだとすごく後悔すると思った。
犯罪に手を染めている自分がいまさら何を言うのだか・・・
オレは、車のエンジンをかけたまま降りそこに転がっていた鉄パイプを持つとさっきの現場に走って行った。
現場には、さっきの幹部と娘がいた。他の部下は後片付けと何やら作業をしていて幹部の周囲は手薄になっていた。
念のためもう一度、現場の状況を見渡すと幹部は、女の衣服をはだけさせ嫌がる娘にいたずらをしているところだった。
オレの怒りは頂点に達した。今までの組織の連中の見下した態度に腹が立ったのかそれとも別な感情が怒りに誘ったのか
とにかくオレは、この幹部の行為に無償に腹が立った。
「この、ど変態野郎がっ!!」
次の瞬間にはオレは持っていた鉄パイプで幹部を背後から殴りつけ、走り寄って来たヤツに鉄パイプを投げつけ
そのまま娘を抱き上げてエンジンをかけっ放しのシルビアまで運び込んだ。
308ねぇ、名乗って:2005/07/13(水) 00:48:56 ID:xq0rm7IK0
psycho love
>>307

開けっ放しのガルウィングの運転席側から助手席に娘を投げ込むと
手荒すぎたか娘が「う、うぅ・・・」とうめき声をあげた。
「すまない。ちょっとの間、我慢してくれ。」
ドアを閉めてバックミラー越しに見ると車のすぐ後ろまで数人の部下が迫っていた。
オレは、咄嗟にアクセルを踏みエンジンの回転数を5000回転まであげ
アフターファイヤーユニットのスイッチを押した。
「バフォーン!!」
マフラーから2mはあろうかバックファイヤーの炎が吹き出た。
元々、見せるだけの改造キットなのだがこの時ばかりは追っ手を追い払うのに絶大な効果を発揮した。
突然のバックファイヤーに慄き混沌とする追っ手達を尻目に出口に向かいアクセルを踏んだ。
出口寸前で先回りしていたヤツが、フォークリフトでガラクタを持ち上げ障壁を作っていた。
「ちっ!こいつら・・・ちょっと踏ん張っててくれよ!」オレは、縛られたままの娘に声をかけると
車をスライドさせ障壁とフォークリフトのリフト下を巧みに抜けた。
抜けた直後に追っ手の車が後をついて障壁を抜けようとしたが降りてきたフォークリフトのリフト部分に激突した。
バックミラーでそれを確認するとやっと廃棄場を脱出することが出来た。
娘は震えていた。当然だろうな。突然売られてオレが現れてヤツらを急襲して仲間割れとでも思っているんだろうが・・・
しばらく走り人気の無い空き地で娘の猿轡と手足を縛っていたロープを切った。
「キャ―――!!イヤ―――!!」
「落ち着け!落ち着いてくれ!!手荒な真似してすまなかった。頼むから落ち着いてくれ!!」
オレは肩で息をしてる娘をシートに押し付けて強引に静かにさせた。
思っていた以上に華奢な体つきに驚いたが話を続けた。
「ホントにすまない。手荒なことしてすまなかった。率直に言う。キミを逃がしたい。」
娘はまだ、オレを疑いの目で見つめていた。
さっきまでの絶望感溢れる瞳ではなく、生気溢れる瞳に変わっていたのが救いだった。
「オレを信じて欲しい。キミを・・・キミを逃がしたいんだ!」
309ねぇ、名乗って:2005/07/13(水) 00:50:31 ID:xq0rm7IK0
psycho love
>>308

オレは、はだけた胸元に気がつき衣服を整えてあげたが、裂かれて整えてもはだける部分があり
娘はそれを気にして体を隠した。
オレは後部座席から・・・といってもシートは抜いてウーファーが埋め込んであるのだが・・・上着を取り娘にかけた。
「とにかく・・・もうひと走りしてヤツらから離れないと・・・」
娘はまだオレを疑っているようだ。
「その気になったら話をしてくれ。無理にとは言わない。
でも、これだけは信じて欲しい・・・オレは・・・キミの味方だ。」
オレは、再びアクセルを踏み込み空き地を出発した。
小1時間は走っただろうか・・・助手席の方から「スース−」と寝息のような呼吸音が聞こえてきた。
助手席を見ると張り詰めていた緊張がほぐれたのか相当疲れていたのか娘はシートに埋まるように寝ていた。
横目で寝顔を見てみると子供のように穏やかな寝顔だった。
(ヤツら・・・こんなコに・・・)
助けて正解だったと思う反面これからが不安に感じていた。
「・・・お父さん・・・お母さん・・・」親を呼ぶ小さな声が聞こえた。
この娘は何歳なんだろう・・・いくら親に売られたといってもまだまだ、親に甘えたい年頃なのであろう。
閉じている目から一筋の涙が流れた。オレの胸が「グッ!」と締め付けられる思いだった。
親に会いたくてもヤツらに始末されてもうこの世にはいないんだ。可愛そうに・・・
時刻は明け方の4時を回っていた。
町外れのコンビニの駐車場に車を停めた。今のうちに簡単な食料と飲料水を買っておこうと思った。
「あの・・・トイレ・・・」娘が起きたようだ。
「ごめん。起こしちゃったかい?」
「いえ・・・あの・・・」
「やっと話してくれたね。」オレは、ガルウィングを開けてあげた。
「わぁ・・・すごい車ぁ・・・」
(そうか・・・夕べはそれどころじゃなかったから気がつかなかったか・・・)
〜つづく〜

内容がちょっとダークなうえに切れの悪い締め方ですいません。
310ねぇ、名乗って:2005/07/13(水) 01:16:43 ID:0kei1kWT0
>>1
ネガティブな書き込みはしない


 ☆ノノノハヽ
 从*・ゥ・从 <したい〜
(( ( O O) ))
  (_)__) モジモジ
311John Cena:2005/07/13(水) 01:25:40 ID:lSCujx5H0
21章のスレはもうたってる?
312ねぇ、名乗って:2005/07/13(水) 02:39:39 ID:31I3Qj1S0
>>311
FU!
313名無し募集中。。。:2005/07/13(水) 04:47:30 ID:dP7SkKxx0
スクランブル乙

主人公と雅のシーンの前にこれ書かれてたら…(((( ;゚Д゚))))ガクブル
314ねぇ、名乗って:2005/07/13(水) 08:06:24 ID:xq0rm7IK0
psycho love です
>>310
なんかヤバイのありました?
つまらなかったらやめます。(荒れ防止のために)

こっちってまとめに入るのかな?
これは、まとめに入れないでください。
315ねぇ、名乗って:2005/07/13(水) 08:25:19 ID:mng2hGiZ0
つまらないけどつづけていいんじゃない
316ねぇ、名乗って:2005/07/13(水) 11:42:52 ID:s3saqZJ9O
とりあえず続けて
今までにはない小説だと思うし(YJのアレを彷彿させる)
317ねぇ、名乗って:2005/07/13(水) 11:59:24 ID:wA/dMxvaO
作者です。すいません。まぎらわしい質問をしまして。
久しぶりに書いたので文章から物語の内容が
伝わっているのかがわからずそれで質問してしまいました。
思った以上に前置きが長くなってるのは反省ですね。
318ねぇ、名乗って:2005/07/13(水) 13:38:49 ID:jVQmy+o30
21も落ちた模様。もうダメかも知れんね。
319ねぇ、名乗って:2005/07/13(水) 13:47:42 ID:zQHGTHPh0
潮時だな
320名無し募集中。。。:2005/07/13(水) 13:55:07 ID:D9ycA+rTO
新しい章はもう立ってるの?
321ねぇ、名乗って:2005/07/13(水) 16:38:44 ID:UdFS8xPp0
作者がヘタレで減ったから、もう羊だけでいいよ。
批判を恐れるなんて情けねー奴らだな。
322名無し募集中。。。:2005/07/13(水) 19:39:43 ID:NqY9icdr0
話が変わるけどいいよね。
8月3日発売のBerryz工房のシングル「21時までのシンデレラ」のカップリングは
『秘密のウ・タ・ヒ・メ』で〜す!
323名無し募集中。。。:2005/07/13(水) 20:02:07 ID:NqY9icdr0
>>320 まだだよ。


そういえば、「I REMEMBER YOU」ってどうなっちゃったの?
毎日このことばかり気になってしまいます。みぃ〜さん、どうか続きをお願いします。
324ねぇ、名乗って:2005/07/13(水) 20:16:30 ID:H0U02Epz0
あいつは期待されてるのにそれを裏切って逃げたへたれ
325ねぇ、名乗って:2005/07/13(水) 21:45:22 ID:+bglDIQI0
エロ13も落ちた
326名無し募集中。。。:2005/07/13(水) 21:45:24 ID:D9ycA+rTO
>>323
教えてくれてありがと。
俺も楽しみ。

スクランブルのブラックはどーすんだろ?
327名無し募集中。。。:2005/07/13(水) 22:34:12 ID:Iryucjyo0
最近落ちるの早すぎじゃない?

誰か新スレ教えてm(__)m
328名無し募集中。。。:2005/07/13(水) 22:45:48 ID:uQxIt8790
とりあえずたててみた。
【小説】リア消だったら誰に告ってた 第22章【キッズ】
http://ex10.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1121262264/
329ねぇ、名乗って:2005/07/14(木) 00:16:00 ID:51sOgS950
>>328
荒らしに埋められてるけど
330ナイトバロ〜ン:2005/07/14(木) 00:29:45 ID:Oot/gpAo0
>>323
僕も「I REMEMBER YOU」気になってます。
みぃ〜さん、続きを書いてくださいお願いします。
331ねぇ、名乗って:2005/07/14(木) 00:39:52 ID:hBWH/eVx0
>>326
> スクランブルのブラックはどーすんだろ?

鳩に新スレを立ててみてはどうだろうか?

向こうは羊以上にスレ保全がラク。荒らしもほとんどいない。
332名無し募集中。。。:2005/07/14(木) 00:49:40 ID:yWRrerbjO
>>331
確かに最近は妙に落ちやすいからいい案だと思うけど、作者さん達みんな来てくれるかな?
333ねぇ、名乗って:2005/07/14(木) 00:58:54 ID:dYZY2UBI0
みぃたん僕も気になってます
また帰ってきてね
待ってます
334ねぇ、名乗って:2005/07/14(木) 02:39:08 ID:PYEhvweb0
駄作者が消えればどこでもいいよ
335ねぇ、名乗って:2005/07/14(木) 02:40:49 ID:MMrmjik30
駄作者が書く気失せるようにするためには
糞作を徹底的に罵倒する慣例を作る以外ないわけだが
336ねぇ、名乗って:2005/07/14(木) 02:48:36 ID:51sOgS950
>>334-335
ただの荒らしがID変えているんだろうけど念のために言っておく

良し悪しの基準は人それぞれ
おまえがいいと思っている作品を糞作だと感じてる奴もどこかにいる
おまえの言うとおりにすると、おまえのお気に入り作者も誰かに徹底的に罵倒され、追い出される
そうなってもいいのか?
337ねぇ、名乗って:2005/07/14(木) 02:50:52 ID:MMrmjik30
>>336
いわゆる良作にネガレスがついた事例を挙げてもらおうか
338ねぇ、名乗って:2005/07/14(木) 02:58:32 ID:MMrmjik30
というか>>336が糞作家自身の自己擁護に思えてならないw
「叩かれたオレの作品を良作だと感じてる奴もどこかにいる」
と信じたがっているとかw
339ねぇ、名乗って:2005/07/14(木) 02:59:05 ID:MluApX6g0
作者どころか保全屋さんも消えたのが気になります。
340ねぇ、名乗って:2005/07/14(木) 03:16:47 ID:MluApX6g0
本スレも回ってきたけど、もはや作者がどうだとか読者がどうとかじゃなくて
スレが落ちやすいかどうなのかの方が問題になっちゃってるね
いつだったか頻繁に落ちてたときありましたもんね
341ねぇ、名乗って:2005/07/14(木) 03:19:32 ID:PYEhvweb0
>>334
残念ながら>>334-335じゃないよ
駄作を叩いてるの1人だけとでも思ってるのかな?
君、甘いよ
342ねぇ、名乗って:2005/07/14(木) 03:23:58 ID:PYEhvweb0
同じ意見が続くと、すぐ自演と思うなんて典型的な狼住人だな
俺は決して良作に対して文句は言わないけどね
まぁ褒めたりもしないけど
微温湯状態が続くとスレの質が下がる
甘やかされて育った子供はロクな大人にならない
343ねぇ、名乗って:2005/07/14(木) 03:28:19 ID:51sOgS950
>>337
殆どの人はネガレス禁止を守っているんだよ

ってことで、羊に逃げてきた糞作家は消えるよ
344ねぇ、名乗って:2005/07/14(木) 03:29:05 ID:hBWH/eVx0
>>334
> 駄作者が消えればどこでもいいよ

駄作かどうかはどうでもいいんだよ。少なくともお前が決めることじゃない。

設定やらプロットがありきたりの「駄作」でも、キッズが主人公の小説なら何でも良いという読者もいるんだ。漏れがそう。


>>335
> 駄作者が書く気失せるようにするためには
> 糞作を徹底的に罵倒する慣例を作る以外ないわけだが

だから、お前(ら)にそんな権利はないんだっての。

「駄作」の書き手と読み手が馴れ合う場所でいいの、ここは。

馴れ合いが嫌いなら他のスレに逝けば済むことであって、ネガレスつけて優越感に浸る必要はない。

とにかくネガレスつけるしか能がない連中は出て逝け。学歴板やらVIPやら池沼御用達板は他にある。
345ねぇ、名乗って:2005/07/14(木) 03:35:55 ID:MMrmjik30
>>344
すっかり多数派きどりですな。根拠も何もないくせに。

>だから、お前(ら)にそんな権利はないんだっての。
少なくともおまえが決めることじゃない。

>「駄作」の書き手と読み手が馴れ合う場所でいいの、ここは。
少なくともおまえが決めることじゃない。

>とにかくネガレスつけるしか能がない連中は出て逝け。
少なくともおまえが決めることじゃない。

ていうかなんでそう他人に指図することに疑問を感じないないのかね。「坊やだからさ」って感じ?
346ねぇ、名乗って:2005/07/14(木) 03:44:13 ID:51sOgS950
>>345
消えると書いたけど、あまりに酷いので一言書かせてもらう

>ていうかなんでそう他人に指図することに疑問を感じないないのかね。「坊やだからさ」って感じ?
自分(たち)がネガレスで追い出そうとしたり、「ヘタレ作家早く書け」とレスしたりすることが指図以外のなにものでもないことに気付いていないのか?
347名無し募集中。。。:2005/07/14(木) 03:46:03 ID:KmM4Zph5O
難しい論争はよくわからんが
とりあえず作品が読みたい
348ねぇ、名乗って:2005/07/14(木) 04:08:47 ID:MMrmjik30
あまりにアレなのでもうどうでもよくなってきたが、
>>344>>346は糞作へのネガレスに対して何の抑止力にもならない、むしろ推進力になるだろう

このスレの継続中作品でいうとたとえば『psycho love』というのが糞作にあたるわけだけれど、
作家がまだ「糞ですが何か」的な開き直りを見せてないから、ネガレスしたい読者が節度を守っている

作家が>>344あたりをまにうけて『「駄作」の書き手と読み手が馴れ合う場所でいいの、ここは。』という
態度を表面化させたら、とたんに激しい罵倒が押し寄せると予想できる

もしかすると>>344はそこまで読み切った策謀家なのかもしれないねw
349名無し募集中。。。:2005/07/14(木) 04:36:39 ID:Ema5uI83O
なんかこの荒れっぷりがただただ悲しいよ…
昔はまったりしてて作品に文句言う人なんかいなかったのにね…
新人作家さんも大歓迎で雰囲気もあたたかかったよ
350ねぇ、名乗って:2005/07/14(木) 04:44:27 ID:PYEhvweb0
>>319
俺は荒れてるとは思わないけどね
まぁ唯一あるとすれば、つまらないと言う奴に対してレスをつける奴が邪魔だな
おもしろい、つまらない
それでいいのに、人の感想にいちいち文句を付ける
ウザイ限りだ

文句言われるうちが華だ
草野球で遊んでる子供のプレーに誰も文句は言わない
しかし、段階が上がるに連れ、注文が多くなってくる
駄作が叩かれるのはそれだけレベルが上がったと言うことだ

作者は批判なんかにビビってないで、とっとと書き込め
351ねぇ、名乗って:2005/07/14(木) 04:56:23 ID:KmM4Zph5O
だからまぁとりあえずみんな作品が読みたいということで
352名無し募集中。。。:2005/07/14(木) 05:56:22 ID:Ema5uI83O
>>350
ここは草野球チームでいいんだよ
チームにはうまいやつもへたなやつもいるけど
みんなで一生懸命プレイすることに意義があるんだよ
常勝を目指してたら作者さんだって息がつまっちゃうよ
353ねぇ、名乗って:2005/07/14(木) 06:57:30 ID:dYZY2UBI0
>>349,352また他の小説スレを愛す人へ
最近何人か荒らしさんがきてから、この小説スレも廃れてしまったよね・・
最近では見守ることしかできなかったけど、いままで楽しかったよ
まだ小説スレになる前の一章からずっといたけど、そろそろ限界かな・・
僕の友達にも何人か見てる人がいたし、そのうちの二人は作者としてやってたし、微妙にメールとかで先の展開が読めたりして楽しかったw
一番好きだった作品は僕は夏休みかな・・ほとんど全部読んでたから他にもいっぱい好きなのあるんだけど
僕は作品は書けないけど、楽しかった感想とか保全とかあらすじ書いたりしてて参加してるるなーって楽しんでた
このスレが以前のような作者・読者・まとめサイトの人の三位一体に戻るといいですね
もしかしたらそのころまた戻ってきます
頑張ってくださいね
なんか人任せみたいですけど
でもとりあえず優恋さんのスクランブルが終わるまではいるつもりですw
354ねぇ、名乗って:2005/07/14(木) 10:04:47 ID:MluApX6g0
作家も読者も自分本位になったってことですかね。
自分の実力なんて他人に評価してもらわなきゃわからないし
作品のネタによっては読者の反応を見て修正していかなきゃいけないものもある。
そこを開き直りと捉える人もいるだろうし
また、実力があると作家が勘違いすれば駄作でも「読め!」的な投下を繰り返す人も出てくる。
基本は「掲示板」だから何を書き込んでもいいんだろうけど
読者側には>>1というルールがあったけど作家には明確なルールがなかったわけで
文章力のあるないに関わらず自由に投下出来た。
文章力の無い人が荒らしのごとく投下を始めても読者は>>1に従って一方的に我慢を強制される
これにも問題があったんだろうね。
書かなきゃ上達しないわけだし。だけどその一方では我慢しなきゃいけない人もいる。
上達するには多少の辛口評価も必要なんだけどね。それも>>1って言われると・・・
物語によっては「起承転結」の起の部分でまだまだ読まなきゃわからないものもある。
練習用スレとか批評用スレがあればよかったのかな。
批評に対して怒る作家がいてもおかしくはないだろうけど、読者同士の争いはちょっと・・・
生意気なこと書いてすいません。
355ねぇ、名乗って:2005/07/14(木) 10:32:24 ID:uw3GBnv40
ホント色んな意味で羊らしいレスばっかだ
356ねぇ、名乗って:2005/07/14(木) 10:57:40 ID:yHPbsm/p0
>>352
その通り
仮に甲子園やプロ、メジャーを目指すにしても、どこの誰かもわからない奴の無責任な野次同然のアドバイスなど誰が聞くだろうか
本気で上を目指したいのなら、しかるべき人に指導を仰ぐものだ
自称評論家の口出しなど、百害あって一利なし

>>354
言いたいことはわからんでもないが、実情はどうだろうか?
一人を追い出そうという活動により生み出された空気に嫌気が差した叩かれてない作者が何人も去っていった
明らかに荒らしだけが目的の輩も紛れ込み、便乗して暴れている
これだけ多くのものを失っても、追い出せたことが良かったといえるかだろうか?
どう考えても気に入らない作者作品を大人しくスルーしていた方が賢かったと思うのだが
357ねぇ、名乗って:2005/07/14(木) 11:32:31 ID:MluApX6g0
>>356
>一人を追い出そうという活動により生み出された空気に嫌気が差した叩かれてない作者が何人も去っていった
>明らかに荒らしだけが目的の輩も紛れ込み、便乗して暴れている

それを言いたかっただけど
自分自身が、いろいろあって離脱した人間なので・・・
358名無し募集中。。。:2005/07/14(木) 13:17:36 ID:NfFBObLl0
ネタがなくなっただけじゃない?
359ねぇ、名乗って:2005/07/14(木) 13:49:59 ID:MluApX6g0
そういうふうに簡単に考えてもらえるならまだいいけどね
360名無し募集中。。。:2005/07/14(木) 19:43:08 ID:IUVvUkMI0
みんなは気長に待ってればいいんじゃない?作者達さんが帰ってきてくれるまで。
361最高の思い出:2005/07/14(木) 20:56:07 ID:94hA+N09O

俺は1人学校の門で付き合っている彼女を待っている…。
待っていると…ふと昔の出来事が頭をよぎった。
最悪だった思い出が今じゃ最高の思い出になった…。
「懐かしいなぁ…。」

俺は小学5年の時ある女の子に恋をした…。
同じクラスなのに1回も話した事もないし…
俺とは正反対の性格で頭もいいし…。
そんな彼女に俺は一目惚れをした。

小学校6年の時…ある事件がおきた…。
362 ◆ZnBI2EKkq. :2005/07/14(木) 22:56:56 ID:1J/irESp0
363ねぇ、名乗って:2005/07/14(木) 23:23:16 ID:4SeEGdgm0
>>361
続きをどうぞ。
364最高の思い出:2005/07/14(木) 23:35:58 ID:94hA+N09O
〜小学6年〜
放課後、掃除の時俺は皆と騒いでいた。

ふと彼女をみるともくもくと1人でほうきではいている。

俺は振り向いてほしいがためにうそをついてしまった。
「俺、キスした事あるぜ!!」

彼女はまったく反応がなかった…。けど…周りは大騒ぎ。
「おい!○○〜それ本当か?」
「おっおう…」
悔しい…どうして俺を見てくれないんだ…。
俺は…。
「お前すげぇー。」
「今じゃそんなの普通だよ…」
と俺は言うと彼女がこっちに向き歩いて来た。
続く
365ねぇ、名乗って:2005/07/15(金) 01:35:27 ID:oE+ViBfsO
ヒロイン期待だな
366ねぇ、名乗って:2005/07/15(金) 05:27:34 ID:O3sMeYEZ0
またヘンなのが現れたな
367名無し募集中。。。:2005/07/15(金) 12:08:25 ID:Y+9K+tCpO
いやいやすごく期待してます(・∀・)
368名無し募集中。。。:2005/07/15(金) 12:20:25 ID:RyJLIKCD0
>>366
へんなのはおまえ
369秘密国家公務員:2005/07/15(金) 20:06:07 ID:rWkcgTdT0
続き

何処だろうか?
霧が私を包んでいる
足元も安定していない感じで宙に浮いてるようなそうでもない様な
誰かの影・・・
近づいてみる
何か進んでいるのか沈んでいるのかわからないけどその影にゆっくりと近づいている
(桃子だ・・・)
桃子?って誰?
とても大切な人のような気がするけど思い出せない
もどかしい
その人は私を優しい眼で見つめている
何か言わなきゃ
でも言葉にならない
動けるはずなのに、手が上がらない
持てる力を振りしぼって声を出した
「あ・・なた・・は・・・誰?」
そう言った途端、その人は砂の様に形を崩しながら霧の中に消えていった

そして目が覚めた
370秘密国家公務員:2005/07/15(金) 20:06:58 ID:rWkcgTdT0
>>369

パジャマが、汗で重い
私は、飛び起きて桃子の部屋に向かった

桃子の部屋はいつも通りだった
そう、桃子がいないことを除いて
私は不安になり下に降りた

カウンターの所に着の身着のままのマスターと舞波が突っ伏して寝ていた
「舞波、マスター」
二人を起こそうとするが、なかなか目覚めない
「桃子〜、使い方は説明したよね〜」
舞波が寝言だろうか呟いた
「何、なんの使い方なの?起きて、ねえ、起きてよ舞波!」
いくら揺すっても二人は起きない。徹夜でもしたのだろうか
仕方ない
私は着替えて学校に向かおうとした
そこに梨沙子が眠い眼をこすりながら起きてきた
「ねえ、佐紀ちゃん。私、桃ちゃんの夢見たよ。なんか悲しそうだった・・・」
私はやはり何か桃子の身に起きたと確信した
「いい、梨沙子。友理奈にも言っておいて。今日は学校に行っちゃ駄目」
「え〜、だって今日は初の全体集会だよ〜。何か手がかり・・」
私の真剣な目に梨沙子は言葉を失った
「解って、危険なの」
梨沙子は黙って頷いた
371秘密国家公務員:2005/07/15(金) 20:07:36 ID:rWkcgTdT0
>>370

私は、Berryzを飛び出して学校に向かった
学校までの道のりがとても長く感じられてもどかしい
私の力ってこんなに貧弱だったの
なぜだか涙が溢れそうになるが堪えて走り続けた
桃子と初めて会ったのは孤児院だった
一人で馴染めなくて寂しそうにしていた私を受け入れてくれた唯一の友達
そしてその孤児院の火事、何故か生き残った私と桃子を引き取ってくれた組織ZYX
ZYXでの厳しい訓練に耐えれたのも桃子と一緒にいたから
何でだろう、こんなに胸騒ぎがする
やっと校門が見えてきた
まだ静かな学校の冷たいコンクリートの壁が私を拒んでいるように見えた

校舎内をくまなく探すがどこにも桃子の姿はない
探し忘れたところはないくらい探したはずなのに
やがて、登校する生徒達が増えてきた
どうしよう、もうタイムリミットだわ
肩を落とす私の視界に梨沙子と友理奈が入った
なぜ?どうして登校したの?
でも今、迂闊に彼女達と接触する事は出来ない
仕方ない、私がどんな事があっても・・・
私は覚悟を決めた
372秘密国家公務員:2005/07/15(金) 20:08:25 ID:rWkcgTdT0
>>371

結局、桃子が不在のまま全体集会となった
小中学校の全生徒が講堂に集まる
全体で800人ぐらいだろうか
本当に広い講堂だと思う
壇上では、理事長の話が始まっている
特に何の印象もない普通の話だ
壇上には生徒会と児童会の役員も座っている
生徒会が向かって演壇の右側、児童会が左側の並びだ
もちろんあの夏焼雅も変わらぬ美しさでその周りの空間を引き締めていた
梨沙子の言っていた児童会の副会長、鈴木愛理もなるほど利発そうな顔をして座っている
何か違和感があった
なんていうのか前に感じた張り詰めた空気が少し弱い気がした
耳が痛くなるほどの沈黙が包んでいた対面式と違って少しだらけているように思える
小学部と一緒だからだろうか
でも、友理奈や梨沙子の話から判断してそんな事は無いはずだ
なんだろう
そういえば耳鳴りのようなものもあまりしない
それが逆に私の心を不安にさせた
動悸が激しくなる
嫌な汗が全身を伝う
その感覚がピークに達しようとした時変化は起きた
ステージの後ろのカーテンから何かが倒れこんできた
それは力なくただの物体のように前のめりに倒れた
私は、その物体・・・いや人物をはっきりと捉えた

桃子だ・・・

私の悲鳴が講堂に響き渡った

つづく
373秘密国家公務員:2005/07/15(金) 20:10:02 ID:rWkcgTdT0
とりあえず狼の方がいつ落ちるか分からないのでこちらにあげました
みんな頑張りましょう
374名無し募集中。。。:2005/07/15(金) 20:10:30 ID:qHvZ+OA20
秘密国家タンこっちにキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!

桃子・・・
375名無し募集中。。。:2005/07/15(金) 20:23:14 ID:RyJLIKCD0
がんばりましょうって言うなら狼書いて欲しかった
376名無し募集中。。。:2005/07/15(金) 20:41:17 ID:qGmXWbIg0
桃子!死んじゃいやーっ!!!!
377ねぇ、名乗って:2005/07/15(金) 20:42:48 ID:+QNq8ogRO
でも、狼は落ちるからね。
堕ちてるけど
378石山:2005/07/15(金) 21:05:25 ID:CL9soUUn0
一番新しいまとめサイトのアドはって!!

379名無し募集中。。。:2005/07/15(金) 22:41:53 ID:RyJLIKCD0
380ねぇ、名乗って:2005/07/15(金) 23:08:44 ID:UPbt3thW0
>>369-372
やった! 待ってました!! 実力派降臨でこのスレも活気づきそうですね。

今後ともこちらに投下お願いします。
381ねぇ、名乗って:2005/07/15(金) 23:37:41 ID:yAsy+5ml0
やっと問題解決の糸口が見えました・・・
間空けると続き書くのって難しいね。
リメイクしてやり直そうかなって思ってみたり
382時代劇(仮):2005/07/16(土) 03:09:28 ID:Q7mJGARc0
明晩あたりから次の章を書きたいけど、どっちに書くべきかな?
383ねぇ、名乗って:2005/07/16(土) 04:18:39 ID:RCHpwoD70
狼で堂々と勝負しろ
384ねぇ、名乗って:2005/07/16(土) 04:25:37 ID:IrcR57m4O
狼に投下して大丈夫だと思う
385名無し募集中。。。:2005/07/16(土) 07:07:45 ID:hkkvQ9/FO
俺はこっちでいいと思うよー
386ねぇ、名乗って:2005/07/16(土) 07:25:40 ID:+M6O+p0L0
勝負の意味がわからん
まだそんなこと言ってるんだ
387名無し募集中。。。:2005/07/16(土) 09:29:37 ID:su2kXp6h0
>>384俺もそう思う。
388名無し募集中。。。:2005/07/16(土) 09:30:21 ID:8FhzQjog0
つうかそんなこと聞くなよ
389名無し募集中。。。:2005/07/16(土) 09:31:00 ID:pvFavxePO
今はどちらでも大丈夫だと思いますよw
荒れ出したら逆の方に変えるのも手かと思いますが
390ねぇ、名乗って:2005/07/16(土) 09:41:19 ID:+M6O+p0L0
たいした保全ないけど狼は落ちなくなったね
391ねぇ、名乗って:2005/07/16(土) 10:16:34 ID:dzKObe/J0
狼の圧縮の仕組みを知らない香具師がいるな
392名無し募集中。。。:2005/07/16(土) 18:00:12 ID:sSOqL2GiO
>>391
知らんから教えて
393ねぇ、名乗って:2005/07/16(土) 18:47:56 ID:aIcvZDhm0
どっちに書こうが、つまらなかったら叩かれるのは一緒だから
394ねぇ、名乗って:2005/07/16(土) 18:52:34 ID:+M6O+p0L0
おまえも一緒に叩かれたらどうだ?
395ねぇ、名乗って:2005/07/16(土) 19:13:00 ID:RCWrCNcg0
>>394
お前駄作者を叩く奴を、叩くタイプだろ。
お前みたいなのがいるから空気悪くなるんだよ。
396ねぇ、名乗って:2005/07/16(土) 19:58:16 ID:+M6O+p0L0
残念。違うな。
駄作者言ってるおまえがそうだろ?
397ねぇ、名乗って:2005/07/16(土) 20:25:42 ID:A4mMsWP/0
スクランブル ☆WHITE☆
>>303の続き

そんな彼女の行動に・・・私は・・・

「ふざけないで! 彼は本気で雅ちゃんが好きなんだよ! 何でそんなこと言うの?」
自分でも『こんなに大きな声が出せるんだ!?』って驚いてしまうくらい声が出てたと思う。
でも、その時は気持ちがいっぱいになっていてそのことには気付かなかった。
「ん? 彼は私を好きなんでしょ? 仲良くなれるんだからいいじゃん! 私もアッシー君が1人増える。 問題ある?」
余裕の笑みを浮かべながら雅ちゃんが私を見つめる。

(ジョーダンじゃない! 何て人なの!?)

私の怒りも限界に達していた。
「そんなの絶対に許せない! 彼の気持ちを踏みにじるなんて私・・・絶対に許さないから!」
『ジッ』と雅ちゃんを見つめながら私は声をとがらせて言うけど雅ちゃんには全く反応無し。
逆に『ヤレヤレ・・・』って感じでため息を1つしてから私を見つめながら言った。
「たかが幼馴染じゃない・・・別に友理奈ちゃんには関係の無い話でしょ!? 彼のことを友理奈ちゃんが好きなら〜・・・」

「好きだもん!!」

私は知らないうちに本心を言っていた・・・
言った後に少し後悔はしたけど・・・その勢いを止めることができずに気持ちが言葉に変わっていく。
「ずっと好きだったんだもん! 雅ちゃんより彼を知ってるし、ずっと見てきたの! 本当の彼も知らないくせに!」
何も言わないで雅ちゃんは私を見つめていた。

何も言わないで・・・
ただ私を見つめて・・・
398ねぇ、名乗って:2005/07/16(土) 20:27:35 ID:+M6O+p0L0
>>396です。
すまん。こんなことはやめよう。
廃れるだけだ。叩くやつが飽きていなくなるまで我慢して
作家を待つ。
399ねぇ、名乗って:2005/07/16(土) 20:27:43 ID:A4mMsWP/0
スクランブル ☆WHITE☆
>>397の続き

「私の方が雅ちゃんより彼のことが好きなの・・・好きなのに私は・・・彼のことを諦めて・・・」
言いながら涙が頬を伝う。
「諦め・・・たくな・・・いよ・・・」

雅ちゃんは少しの間だけ泣いている私を見つめて・・・
すぐに優しい微笑みを見せると私の方へと歩いて来た。
私の目の前に来て頭を優しくなでてくれる。
そして、そのまま私の横を通って校内に戻ろうとした。
梨沙子ちゃんの手を取り・・・
入り口に立っていた彼に小さな声で何かを耳打ちして・・・雅ちゃんの階段を降りていく足音が聞こえてきた。


泣いてる私を後ろから『ギュッ』って彼が抱きしめてくれる。
私は前を向くことができなくって・・・

「あのね・・・私・・・諦めたくなくって・・・」

彼に向かって言った本心からの言葉・・・
理由を知らない彼には理解できなかっただろうけど・・・それが私の精一杯の言葉だった。
そんな私を彼は何も言わないで抱きしめてくれていた。

ただ・・・時間だけが流れていってた。
400ねぇ、名乗って:2005/07/16(土) 20:30:04 ID:A4mMsWP/0
スクランブル ☆WHITE☆
>>399の続き

「俺・・・友理奈のことが大好きだって気付いたんだ」
優しい声で彼が言った。
私の耳に入ってきた彼の言葉に震えが止まらなくなっていた。
そんな私をしっかりと彼は抱きしめて話しを続ける。
「友理奈を好きだって気付いたのは〜・・・読売ランドからかな? 何となく友理奈の存在が俺の中で大きくなっていった」
彼の一言一言が私の心を幸せにしていく。
「さっき・・・友理奈も俺のことを〜・・・」
彼の手を振りほどいて私は彼を見つめる。

見つめている私は泣いていない。
もう泣かない・・・弱くってもいいし強くなくってもいい!
でも、彼の前では・・・

私は笑顔で空を見上げて言う。
「空に届かなかったとしても、私が飛行機でもロケットでも・・・星になって君に近づけばいいんだ・・・」
そんな私の発言に『?』と思いながら彼が私を見つめる。
「友理奈? 何のことを言って〜・・・」
彼の口に人差し指を付けて喋れなくしてから私は彼を見つめながら言う。

「私も君のことが大好きだってことだよ・・・」

そう言って私は彼に優しくキスをした。

☆☆おしまい☆☆
401名無し募集中。。。:2005/07/16(土) 20:38:31 ID:oCTopp1+0


ってwhiteで終わるのか?
blackがメインストーリーだと思ってたんだが
402ねぇ、名乗って:2005/07/16(土) 20:52:19 ID:A4mMsWP/0
BLACKから始まったのでWHITEを先に終わらせてみましたw
狼の方のBLACKも今書き終わりましたよ☆

最後まで読んで頂いて、ありがとうございました☆★
403ねぇ、名乗って:2005/07/16(土) 20:57:22 ID:1x4gzjSdO
なる〜
一つだけ言わせて
いい意味でも悪い意味でも優恋がキッズ小説かくのの見本や教科書になりつつある…本人から違うって言ってやって
同じようなのばっかりで昔のような楽しみがない
404ねぇ、名乗って:2005/07/16(土) 20:57:22 ID:IrcR57m4O
雅ちゃん悪役じゃなかったんだね
よかた。・゚・(ノД`)・゚・。
乙です!!
405ねぇ、名乗って:2005/07/16(土) 21:00:05 ID:N5C/yJ+y0
おぉ白の方も書いてあったか
406ねぇ、名乗って:2005/07/16(土) 21:25:21 ID:2maiiJex0
>>398
プゲラ
407ねぇ、名乗って:2005/07/16(土) 21:26:20 ID:+M6O+p0L0
設定が極端なもの(例えば時代劇)にならなければ似てくるんじゃないか?
優恋さんは最初に書いた人だから後から来る人は意識しなくても似てくるんだよ。
あまり突拍子もないものから入るとつまらんって叩かれるし。

ただ、やっぱり複数のメンバーの使い分けは巧みだと思う。
408ねぇ、名乗って:2005/07/17(日) 01:33:05 ID:WkwGNLVdO
リア設定は舞波の小さな勇気からなんだよな
ネタが出尽くされてるか?まだあるはずやで
409ねぇ、名乗って:2005/07/17(日) 01:53:26 ID:90B1k9vK0
>>408
そうなの?そうだったの?
違うヤツでは、女の子の立場で書いてみたりとか・・・
主人公が二股かけたりとか・・・
そうか・・・天然でヘンな発想しかしないんだな納得した。
410時代劇(仮):2005/07/17(日) 02:45:21 ID:ntRN3G170
今起きた
フレッツでガンダム見た後、とりあえず両方で書くことにします
411名無し募集中。。。:2005/07/17(日) 02:50:10 ID:G7UUk541O
乙ですw待ってますよw
412時代劇(仮):2005/07/17(日) 05:03:06 ID:ntRN3G170
第六部 
再会〜吹雪

「ほら、あんちゃん、早く早く!」
「慌てるな千聖。転ぶぞ」

吹雪と千聖が旅立って数ヶ月
二人は安住できる地を探して諸国を彷徨っていた
だが、片手片足の無い異様な風体の吹雪を受け入れてくれる地はなかなかみつからなかった
まったく無いというわけではない
吹雪を受け入れてくれる、というか、吹雪のような得体の知れない流れ者を気にしない土地というのもいくつかあった
それは戦の爪痕が深く刻まれた、荒れた地だった
道には腹をすかせた孤児があふれ、盗賊や野武士が跋扈する・・・・・・・・・・
そんな土地では千聖とともに住むことなどできない
仕方なくこの兄と妹は、あてのない旅を続けていた

京から千聖の足で五日ほど西へ向かった城下町・・・・・・・・
昨夜泊まったそこの宿で、千聖は気になる噂を聞いた
昨日までこの町で、京で大人気のややこおどりの一座、野苺組が公演を行っていたというのだ
以前、千聖たちはこの一座の舞台を見るために京に立ち寄った
だが、運悪くその時一座は京を離れ、二月にも及ぶ公演旅行の最中だった
その野苺組に・・・・・・・また会いそびれた
千聖は大いに落胆した
413時代劇(仮):2005/07/17(日) 05:04:28 ID:ntRN3G170
だが、酒場で吹雪が聞いてきた情報は、そんな千聖を狂喜させるだけの力があった
ここから半日ほど山の方へ入っていったところにある村・・・・・・
明日からそこで行われる村祭りで、野苺組の舞台が二日間にわたって開催されるというのだ
翌朝、日の出より早く目を覚ました千聖は、吹雪を起こすとすぐさま宿を発った
山道を今にも駆け出さんばかりの勢いで突き進み、昼ごろには村に着いてしまった
村外れの寺の方に進むと、露店や着飾った人々など、祭り特有の浮かれた空気が濃くなってくる
寺の境内に入ると、その一角に仮設の小屋が建てられていた
野苺組の舞台が演じられるのはあの小屋だ・・・・・・・・
寺の入り口で浴衣を着た少女にそう聞いた千聖は、吹雪の左手を引いて小屋めがけて走り出した
「さあさあ、京で大人気の野苺組の舞台だよ!幕が開くのは夕方だけど、いい席で見たい人は今のうちに券を買っておこう!」
小屋の入り口で吹雪と同い年くらいの少年が声を張り上げている
人だかりや行列こそ無いものの、寺の境内を行き来する人の多くが、少年の下を訪れ、券を買っている
「あ、あんちゃん、銭、銭!券買ってくるから、銭ちょうだい!」
千聖にまくし立てられた吹雪が懐から財布を取り出した
吹雪は小銭を一掴みほど渡すつもりだったが、千聖は財布をひったくると小屋目指して全力で駆け出した
やれやれ、しょうがない奴だ・・・・・・・・・・
吹雪はそんな千聖の後姿を、ゆっくりと追いかけた
414ねぇ、名乗って:2005/07/17(日) 05:04:46 ID:p1spulNZ0
スクランブル ★GRAY☆


「あ〜っ! 本当にドキドキしたよ♪」

沈みかけの夕日に向かって雅ちゃんが『ムーッ』って感じで背伸びをした。
「雅ちゃん、本当にお疲れ様♪」
そいう言って千奈美ちゃんは雅ちゃんの肩を軽く叩いた。
前を歩いていた梨沙子ちゃんも振り返って雅ちゃんに『エヘヘッ♪』と笑顔を見せた。
「それにしても本当に上手く行ったね!」
嬉しそうに話す桃ちゃん。

『何かをやり遂げた!!』って感じの顔をしている4人の女の子達。

そして〜・・・複雑な表情の私・・・






今回の作品『スクランブル』は2つの視点が重なりながら進んで行きました。
そして★と☆が終わっても全ての内容が完全に繋がらず『誰が?』『あの時のは?』が残ってしまったので・・・
最後に私が解説したいと思います。
415ねぇ、名乗って:2005/07/17(日) 05:06:05 ID:p1spulNZ0
こんな時間に被っちゃうなんて・・・すごいw

時代劇さん本当にごめんなさい^^;
416時代劇(仮):2005/07/17(日) 05:06:11 ID:ntRN3G170
いつものように書き忘れ

つづく
417時代劇(仮):2005/07/17(日) 05:07:10 ID:ntRN3G170
うわぁあああああ

気にせず続きをどうぞ
418ねぇ、名乗って:2005/07/17(日) 05:09:13 ID:p1spulNZ0
こんな時間なのにレスで会話してるみたいで少し面白いw
時代劇さん乙です!

それでは続きを投稿させてもらいます★☆
419ねぇ、名乗って:2005/07/17(日) 05:11:40 ID:p1spulNZ0
スクランブル ★GRAY☆

〜友理奈と桃子の『おやすみ電話』&『最初の手紙』について〜

友理奈ちゃんが桃ちゃんと電話をしてましたが〜・・・
桃ちゃんは子機で電話しながら携帯でメールを打ってました。
相手は千奈美ちゃん。

話を進めながら桃ちゃんは友理奈ちゃんに『何かをしなきゃ!』って思わせる役目。
そして、千奈美ちゃんに今の状況やキャッチを入れるタイミングをメールで知らせる。
千奈美ちゃんは既に決まっていた『手紙ミッション』の話に持って行く流れ。
もちろん、桃ちゃんと友理奈ちゃん2人だけの個人的な話は秘密で♪

手紙の中の『ダージリンティ』は最初に雅ちゃんが彼に教えようとしてた眠れる方法の本当の内容。
雅ちゃんが彼に教えなかったのは、あとで友理奈ちゃんに教ようと思ったから。
友理奈ちゃんが彼に内容を教えてあげることでララブラブに〜・・・ってのが雅ちゃんの中でのシナリオだったから。
雅ちゃんは友理奈ちゃんが彼のことを好きだってことに気付いていたみたい。
その日の放課後に、雅ちゃん、千奈美ちゃん、梨沙子ちゃん、私を集めて桃ちゃんが放課後に作戦会議を開いて〜・・・
そこで、雅ちゃんから『彼が眠れなくて困ってる』って話が出て『手紙のミッション』作戦ができました。

この時点で友理奈ちゃんが知らない所で全員が繋がってたってことなんですけどね
420ねぇ、名乗って:2005/07/17(日) 05:13:31 ID:p1spulNZ0
スクランブル ★GRAY☆

〜水曜日に来る手紙について〜

手紙は梨沙子ちゃんが書いてました!
友理奈ちゃんが見ても気づかないと思ったのが梨沙子ちゃんの文字っぽかったから。
最後のネコのマークはクマに対抗して。

この時から『水曜日の手紙用』と『千奈美ちゃんとの電話用』の2つの作戦を考えたりで大変だったり・・・


読売ランドは、皆で後ろから2人を見ていたのは内緒の話。
私は『やめようよ・・・ よくないよ・・・』って言ったんだけど〜・・・皆が『面白そうだから』って
スパイって感覚で少し面白かったけど♪
421ねぇ、名乗って:2005/07/17(日) 05:17:58 ID:p1spulNZ0
スクランブル ★GRAY☆

〜告白までの流れについて〜

夜に千奈美ちゃんから友理奈ちゃんが『彼を諦める・・・』って言ってたと聞いて急いで皆でメールしながら作戦を考えました。

朝方まで必死になって考えて〜・・・
授業中も考えて〜・・・
私が、昼休みに思いついた作戦を提案!

一か八か! 彼の気持ちに掛ける作戦。
彼を誘うタイミングは桃ちゃんが友理奈ちゃんとの話し合いの場所が来ると同時にメールを送信。
梨沙子ちゃんが確認して彼と体育館裏に先回り。
雅ちゃんは私が作ったセリフを屋上で必死になって覚える。
私と千奈美ちゃんで必死に演技指導をしながら時間が経つのを待つ。
梨沙子ちゃんから『屋上へ向かうよ』ってメールと共に私と千奈美ちゃんは急いで別々の場所に。
千奈美ちゃんは玄関で彼を待ち伏せ。
私は桃ちゃんの前から走って逃げてしまった友理奈ちゃん探しに向かいました。

彼が来ると梨沙子ちゃんも急いで友理奈ちゃんを探しに校内へ。
本当は桃ちゃんが友理奈ちゃんを説得してる途中で私達も合流〜・・・って内容だったんだけど桃ちゃんは友理奈ちゃんを見失って・・・

3人が必死に友理奈ちゃんを探してる間に雅ちゃんと彼の告白の流れへ〜・・・
422ねぇ、名乗って:2005/07/17(日) 05:21:03 ID:p1spulNZ0
スクランブル ★GRAY☆

告白は予想通りの方向へ向かって良かった。
彼は絶対に友理奈ちゃんを選ぶと私は思ってた。
でも・・・もし・・・雅ちゃんを選んだら・・・

彼は友理奈ちゃんを選んだ。
雅ちゃんが彼を笑顔で見送る・・・そして彼の姿が雅ちゃんの視界から消えると共に〜・・・

梨沙子ちゃんから『友理奈ちゃん発見! そっちに向かうね♪』ってメールが!
そのメールに『えっ!?』と呆気に取られる。
急いでメールを返そうとしたんだけど、梨沙子ちゃんの携帯の電池が・・・切れちゃって・・・

本当は、そのまま友理奈ちゃんを教室で待たせて、彼と会った千奈美ちゃんが彼を教室に向かわせる・・・ってシナリオだったのに。
でも・・・梨沙子ちゃんは勘違いをしてしまって・・・
千奈美ちゃんにメールしても『彼? まだ玄関には来てないよ』って・・・

雅ちゃんは予想外の展開に『どーしよ!? どーしよ!?』と困っていたみたい。
私が千奈美ちゃんに電話をして現状況を説明。
『彼を何でも良いから少しの間だけ待たせて!!』とお願いする。

それぞれがスクランブルして、すれ違う思い・・・
423ねぇ、名乗って:2005/07/17(日) 05:24:28 ID:p1spulNZ0
スクランブル ★GRAY☆

電話先で、どうしたら良いのか分からずに焦ってる雅ちゃん。
雅ちゃんが『友理奈ちゃんと梨沙子の声が聞こえてきたよ・・・どうしよう・・・』って・・・
私は必死に考えた。
雅ちゃんの困った声を聞いてちょっとした作戦が思いつく。
でも・・・この作戦は・・・
私は雅ちゃんには悪いとは思ったけど・・・作戦を伝える。
「友理奈ちゃんが来たら挑発して! 友理奈ちゃんが『彼のことを好き』って事を雅ちゃんが気付かせてあげて!」
そんな私の言葉に戸惑う雅ちゃん。
優しい性格の雅ちゃんにできるだろうか?
私は急いで考えた『彼を雅ちゃんの、なんちゃって彼氏の1人にする』ってシナリオを伝える。
下の方から聞こえてくる梨沙子ちゃんの声に雅ちゃんが『NO』とも言えない状況で・・・

雅ちゃんVS友理奈ちゃんの戦いが始まった。

雅ちゃんはアドリブで必死に嫌な女の子を演じながら友理奈ちゃんを煽る。
私は千奈美ちゃんに『彼と一緒に屋上に向かってきて!』と電話をした。

タイミングが上手く合えば・・・2人はきっと・・・

お願い神様!!
424ねぇ、名乗って:2005/07/17(日) 05:25:52 ID:p1spulNZ0
スクランブル ★GRAY☆

桃ちゃんと合流して玄関で待ってると・・・
少しして、笑顔で降りてくる雅ちゃん、千奈美ちゃん、梨沙子ちゃん
(上手く行ったんだ・・・良かった・・・)

私は嬉しさと安心感から、その場にしゃがみ込んで泣いてしまった。



皆と別れて私は桃ちゃんと2人だけになった。

「2人が上手く行って良かったね♪」
そう言った桃ちゃんの笑顔が本当に嬉しそうだった。
でも・・・私の中には1つだけ何とも言えない思いが・・・
「友理奈ちゃんに明日は学校で全部伝えないとね・・・雅ちゃんを悪者のままにしたらダメだもんね・・・」

帰る途中で私は雅ちゃんに何度も謝った。
私が考えた作戦だったんだけど・・・最後はボロボロだったし。
雅ちゃんは『気にしなくていいよ♪』って言ってくれたけど・・・私が・・・ちゃんと・・・
425ねぇ、名乗って:2005/07/17(日) 05:27:42 ID:p1spulNZ0
スクランブル ★GRAY☆

「私が作戦を全部考えたんだから、私が全部悪いってことで彼と友理奈ちゃんに〜・・・」
話してる途中で桃ちゃんが私の手を優しく握る。
私は桃ちゃんを見つめる。
「ダメだよ!そんなこと言って皆が納得すると思う? 明日は皆で2人に謝ろう!」
「でも・・・」
「きっと、彼も友理奈ちゃんも許してくれるよ・・・大丈夫♪」
そう言ってくれた桃ちゃんの優しい言葉に私は『うん♪』と小さく頷いた。


夕暮れに伸びた2つの影が家に向かう路地に映る

桃ちゃんは私の方を笑顔で見つめて〜・・・笑いながら言った。
「雅ちゃん、千奈美ちゃん、佐紀ちゃんでしょ? 梅さんに、友理奈ちゃん・・・次は梨沙子ちゃんが主役かな?」

小説の枠を飛び出した信じられない発言!?

(さすが桃ちゃん・・・何でもアリなんだなぁ・・・)と私は思いながらも笑いながら言い返した。
「次は桃ちゃんが幸せになる作品だよ! 舞波、そんな気がするんだ♪」

从 ’w’)<そんな感じで おしまいは★☆
426ねぇ、名乗って:2005/07/17(日) 05:30:33 ID:p1spulNZ0
あっ・・・めーぐるの話も書いてたの忘れてた・・・

また最後の最後でやってしまった・・・orz
427名無し募集中。。。:2005/07/17(日) 07:53:55 ID:EEZzuqu10

期待してる
428名無し募集中。。。:2005/07/17(日) 09:33:36 ID:sLxag0ghO
从 ' w')<うまくいったの
429名無し募集中。。。:2005/07/17(日) 09:39:19 ID:sLxag0ghO
从 ' w')<アフォが1人いたけど巧くいってよかったの
430名無し募集中。。。:2005/07/17(日) 09:41:09 ID:sLxag0ghO
それにしてもスクランブルたんはすごいなぁ…
431名無し募集中。。。:2005/07/17(日) 10:43:27 ID:FRFV2D23O
スクランブルタン補完乙!!
ぜひ桃子を幸せにしてあげてくれぇぇぇぇ!!!
432名無し募集中。。。:2005/07/17(日) 10:55:55 ID:FRFV2D23O
今狼のスレ見てきたら時代劇のほっちゃん視点が!!!
なんか得した気分だww
433ねぇ、名乗って:2005/07/17(日) 11:03:11 ID:Ol9iha/KO
スクランブル完結&補完乙でした
次回作はもも?期待してます
434名無し募集中。。。:2005/07/17(日) 12:13:59 ID:D55WvmZ20
乙、乙、乙
435名無し募集中。。。:2005/07/17(日) 12:30:10 ID:D55WvmZ20
最高すぎます。こっちも幸せな気分になります。これからも応援します。頑張ってください。
436名無し募集中。。。:2005/07/17(日) 12:34:11 ID:D55WvmZ20
私の妹が桃子ファンで「桃子がハッピーエンドで終わる作品ってないの?」と聞いてくるので
よろしくお願いします。
437ねぇ、名乗って:2005/07/17(日) 13:21:58 ID:bEsJ/Wza0
乙乙&乙
・・・単純に「スゲェー」と思いました。
438時代劇(仮):2005/07/17(日) 14:26:45 ID:ntRN3G170
>>413のつづき

券を売っている少年と話をしていた千聖が、吹雪の方を向いて、ニッコリ笑って手を振った
「千聖、券は買えたか?」
「あのね、あのね、千聖はかわいいからタダにしてくれるって!」
普段、男の子と間違われることの多い千聖にとって、これはよほど嬉しかったのだろう
キャッキャと歓声を上げて飛び跳ねながら喜ぶ千聖の頭を、吹雪はそっと撫でた
「良かったな。ちゃんと礼は言ったか?」
そう言いながら、俺からも礼を言っておこう、と思った吹雪は、券を売る少年の顔を見た
「あれ?焔・・・・・・・・・何やってんの?」
目の前にいたのは、右腕と左足を奪った憎き相手、焔であった・・・・・・が、不思議なことに何の感情も沸いてこなかった
以前、千聖に『今では何とも思っていないが、目の前に現れたら斬りかかってしまうだろう』と言ったことがある
だが、実際に会ってみると、本当にどうでもいい、という気分になっていた
千聖のおかげで、俺もずいぶん変わったんだな・・・・・と思いながら、吹雪は焔の様子を見た
殺気こそ感じられないが、精神を名刀の如く研ぎ澄まし、俺の出方や周囲の様子を探っている
「吹雪・・・・・・生きていたのか・・・・・・・・・・」
震える声で焔が呟いた
「生きていたのか、は無いだろ?おまえがトドメを刺さなかったんだから」
あれだけ強い焔が、恐怖を隠しきれない様子が滑稽で、自然に口元に笑みが浮かんでしまう
それほど暑くない、というか肌寒さすら感じるのに、焔の額には汗が浮かんでいる
このままでは、あいつの方から飛び掛ってくるかもしれない
そうなったら厄介だな・・・・・・・
「つうか、おまえ何で硬くなってんの?俺とやり合う気か?」
そう思った吹雪は、自分の方からそれとなく助け舟を出してやることにした
「えっ・・・・・?」
「俺はおまえとやり合う気は無い。そう硬くなるなって」
「・・・・・どういう・・・・ことだ?」
焔の緊張が少しだけ解けた
「昔のことは全部忘れたって言ってるんだよ。おまえに対する恨みはもう無い」
実際にはそこまで焔のことを許しているわけではなかったが、勝手に口が動いてしまう
だが、言葉にしてしまうと、気持ちがその通りに変わっていってしまうような気がした
439時代劇(仮):2005/07/17(日) 14:27:34 ID:ntRN3G170
「それとも、おまえの方で俺と斬り合う事情でもあるのか?もしもそうなら・・・・・・」
吹雪は自分がそんな風に変わっていくのが弱さに繋がるような気がして、少し引き締めようと思い、左手を刀に添えた
「俺は千聖を守らなきゃならないから、おまえをぶっ殺すが・・・・・・・・どうだ?」
「と、とんでもない・・・・・・・・そうか・・・・・・・・」
焔の顔から緊張が完全に消え去った
初めての任務で人を斬る前の、友の顔になった
「ところで、左足は・・・・・・・・・・」
焔はそう言いながら吹雪の足元を見た
「そうか・・・・・・・ダメだったか・・・・・・・・・すまん・・・・・・・」
「おいおい、謝るなよ。せっかく忘れたっていうのに、思い出しちまうじゃねえか」
一瞬、吹雪の脳裏に足の骨を折られた時と千聖に斬りおとさせた時の痛みが蘇ったような気がした
だが、そんなことより焔が自分のことを心配してくれていることの方が嬉しかった
「じゃあ、謝らない。で、昔の仲間として気になるから聞くんだけど、左手は・・・・・・どうなんだ?治ったのか?」
「ん?左手か?」
千聖と旅に出て以来、吹雪は左手を鍛えに鍛えた
それは野武士との戦いで、左手の力が不十分だったために絶体絶命の危機に陥ってしまった反省からだった
いつか焔と出会った時に、刀を弾き飛ばされないことを目標に・・・・・・・
思っていたのとは違う形になってしまったが、目の前にいるのは鍛えた成果を見せるべき相手だ
吹雪は素早く焔の懐に左手を突っ込み、小銭を一枚抜き取った
あまりの速さにあっけに取られる焔と千聖の様子に気を良くしながら、その小銭を宙に向け指で弾き飛ばした
空高く舞い上がった小銭は、クルクル回転しながら落ちてきた
この小銭を親指と人差し指で摘むと、思いっきり力を込めた
一瞬、指先に痛みが感じられたが、確かな手応えを感じた
「見ての通り、まだまだ完治してねえよ」
ニヤリと笑ってそう言って、焔の目の前で握った手を開いた
ぐにゃりとひん曲がった銅銭が姿を現した
「おい・・・・何が完治していないだよ・・・・・すげえじゃないか」
焔の顔にも笑みが浮かんだ
440時代劇(仮):2005/07/17(日) 14:29:05 ID:ntRN3G170
「クックック・・・・・・ところで、最初にも聞いたけど、おまえ、こんな所で何やってんの?」
「あ、ああ。俺はこの一座で用心棒みたいなことや、雑用なんかをやっている」
剣の腕を活かす仕事をしていないのが勿体無いというか、焔らしいというか・・・・・・・
こいつは変わっていないんだな、と思い、嬉しくなる
「そうだ、中に入れてやるよ。まだ稽古中だけど特別に。銭もいいよ」
「そうか、悪いな」
焔の思わぬ申し出に、今にも踊りだしそうな千聖の手を引いて小屋の中へと歩みだした
「桃もきっと喜ぶぞ」
「なにっ?・・・・・・・・桃、いるのか?」
「ああ。この一座、桃が作った一座なんだよ。銭のこととか一切を仕切っていて、舞台にも出ている」
桃・・・・その名前を聞いて、吹雪の胸に稲妻が落ちたような衝撃が走った
一時期は恋心に近い感情を抱いていた相手だ
だが、桃はというと焔に夢中で、吹雪のことは友達を超える存在としては見てくれなかった
焔を斬りたいと思うようになったのは、それが原因だったのかもしれない
今、桃に会ってしまうと、消えたはずの黒い炎が再び燃え上がってしまうような気がした
「そうか・・・・・・・じゃあ、俺はいい。桃にはこんな惨めな体を見せたくない。こいつだけ楽しませてやってくれ」
そう言って千聖を焔に押し付け、吹雪は小屋の出口の方を向いた
「吹雪・・・・・・・すまん」
「だから謝るなって言っただろ?舞台が終わるころにまた来るから」
本当に謝りたいのは吹雪の方だった

酒でも飲んで時間を潰すか・・・・・・・・
そう思って寺の境内を出ようとする吹雪を、背後から呼ぶ声が聞こえた
「おーい!吹雪!待て、待ってくれ〜!こいつを何とかしてくれ〜!」
吹雪が振り向くと、焔が千聖の顔を掴んで引き摺りながら小屋から出てきた
いや、よく見ると・・・・・・・焔の右手に千聖がスッポンのように噛み付いていた
441時代劇(仮):2005/07/17(日) 14:29:52 ID:ntRN3G170
まーた書き忘れた

つづくナリ
442名無し募集中。。。:2005/07/17(日) 15:41:44 ID:G7UUk541O
乙!わくわくだね
443名無し募集中。。。:2005/07/17(日) 17:11:38 ID:D55WvmZ20
乙!どきどきだね
444名無し募集中。。。:2005/07/17(日) 19:14:56 ID:sLxag0ghO
乙!もじゃもじゃだね
445秘密国家公務員:2005/07/17(日) 19:17:19 ID:bb6N5x4G0
>>372

「桃子、桃子、桃子・・・」
私は桃子の名前を叫びながら壇上を目指した
もう、どうなってもいい
ただ、桃子が生きてさえいてくれたら
生きてさえ
でももし・・・
そんな事は無い
あの桃子が、そんなはずは
やっと壇上に登ると人垣を掻き分け桃子の側に座り込んだ
私は恐る恐る桃子の首筋に手を伸ばした
ドクン
生きてる!!!
指先に伝わる桃子の脈動が暖かかった
私は桃子の口元に耳を当てた
呼吸する息吹が私の耳をくすぐる
よかった
私は、腰を落として安堵した
446秘密国家公務員:2005/07/17(日) 19:19:20 ID:bb6N5x4G0
>>445

「どうなの、清水さん」
声の主は夏焼雅だ
「生きてるわ・・・」
声の方を見ずに答えた
「そう、よかった」
私は、その言葉に振り向き夏焼雅を見た
「本当にそう思ってる?」
私は今迄で一番鋭い眼で彼女を見つめた
「ええ、もちろん。大切なクラスメートよ」
私の刺すような視線から眼を逸らさずに真っ直ぐ見つめ返してくる
その眼には動揺は見て取れない
「そう・・・」
私は桃子のほうに向き直り、背中に負ぶった
「動かさない方が」
教師の一人が言ったが私は意に介さず壇上から降りる
誰にも桃子は触らせない
出口に向かって進む私の前には道が出来た
何者も触れがたい空気が私をまとっていた
出て行くときに気付いたが友理奈も梨沙子もその場を動いてなかった
よかった、自制してくれて
沈黙の支配する講堂から出た瞬間
私の頬に一筋、熱い想いが溢れた
生きててくれてよかった
背中に感じる桃子の体温が私の頬を余計に濡らした


つづく
447秘密国家公務員:2005/07/17(日) 19:20:52 ID:bb6N5x4G0
すみませんヘタレで
まあ、更新少ないんでこっちの方がレス番とか指定しやすいという事で
勘弁してください
448ねぇ、名乗って:2005/07/17(日) 21:14:08 ID:luoGderQ0
ヘタレとか思わないでくださいなw

桃子生きててよかった
今後の展開が楽しみです(・∀・)
449ねぇ、名乗って:2005/07/17(日) 23:58:38 ID:WkwGNLVdO
从 ’w’)<まいはのことも幸せにしてほしいの(キスなしで)
450ねぇ、名乗って:2005/07/17(日) 23:59:57 ID:WkwGNLVdO
>>449は優恋さんへ
451名無し募集中。。。:2005/07/18(月) 01:08:49 ID:FvEIpNVQO
頼むから優恋さんが今まで何を書いたのか教えてほしい

オレは紳士なんかじゃない
452ねぇ、名乗って:2005/07/18(月) 02:17:05 ID:7/BB0HdeO
人に聞くより過去のhtmlを見た方が分かるし臨場感あってドキドキするよ
とhtml化されたものを10まで見た携帯しかない者が申しております
453名無し募集中。。。:2005/07/18(月) 07:45:18 ID:PP8DxU+GO
>>451
ヒント:訂正
454ねぇ、名乗って:2005/07/18(月) 08:28:27 ID:/6vt/v8h0
>>453
すばらしい回答ですね
455時代劇(仮):2005/07/18(月) 15:18:54 ID:MDlu3WxB0
タイトルがマニア受けな>>440のつづきナリ


「ん〜?なーにやってるんだ?おまえら・・・・・・・・・・」
吹雪はそう言いながらゆっくりと二人のいる芝居小屋に戻っていく
「こいつがいきなり噛み付いてきたんだ。どうにかしてくれよ」
焔の弱りきった様子が面白くて、少しからかってやろうという気持ちが吹雪の胸に生じた
「どうした千聖、腹減ったのか?そんなもん食ったら腹壊すぞ」
「何言ってんだよ!そんなわけねえだろ!これ結構痛いんだよ!ふざけてないで頼むよ!」
「わかった、わかったって・・・・・・・・千聖、いったい何があったんだ?どうしたんだ?言ってみろ」
「ほいふふぁふぁうふぁうふぉうふぇふぉふぁふぃふぉ・・・・・・・・・・」
千聖は焔の指に食らいついたまま喋りだした
「何言ってるかわかんねえよ。いつも言ってるだろ?口の中に食いもんが入ってるときは喋るなって」
吹雪はそう言って千聖の下顎を鷲掴みして、力任せに口をこじ開けた
「だって、こいつがあんちゃんの腕と足を奪ったんでしょ?敵討ちだよ」
吹雪の目をしかと睨みつけながらそう言う千聖には、一人前の戦士の風格すら感じられた
そんな千聖を頼もしいと思いつつも、おなごらしからぬ下品な様子に辟易し、吹雪はため息を一つついた
「あのなあ、さっきも言ったけど、そのことはもういいんだよ。放っとけ」
「でも・・・・・・・」
「だからなぁ・・・・・・おまえが俺を許したように、俺もこいつを許したんだよ」
焔に対するわだかまりは、まだ少しだけ胸の奥に残っていると吹雪は思っていた
だが、千聖を躾けるためか、それとも本当に許してしまったのか・・・・・・・
口が勝手に動き、心にも無いはずの言葉が自然に飛び出した
だが、そんな吹雪の胸の内とはお構い無しに、千聖は反抗を続ける
「でも、でもぉ・・・・・・・・」
「いい加減にしろ!こいつはすげえ強いぞ。怒らせたらおまえの首なんて、あっという間にどこかに吹っ飛んじまうぞ」
吹雪の横顔は、親が説教するときのそれになっていた
「・・・・・・・ううぅっ」
観念した千聖が頭を下げた
456時代劇(仮):2005/07/18(月) 15:19:42 ID:MDlu3WxB0
「じゃあ、謝れ。焔に謝るんだ」
「ええっ?やだよぉ・・・・・・・・・・」
「謝るのが嫌なら腹を切れ。おまえは悪いことをした。その償いをするんだ」
親がいない吹雪は、躾というものを知らない
しかし、それがいい方にでているのだろうか、叱り方が様になっている
「ううっ・・・・・・・・・・ごめんなさい」
吹雪の気迫に押された千聖が焔に頭を下げた
だが、これは吹雪を恐れたからであり、心からの謝罪ではない
そう見破った吹雪は、もう一押しすることにした
「で、焔よ、どうする?許すか?それとも、腹を切らせるか?」
焔のことだから、腹を切れ、なんて言うはずが無いと思いながらも、念のために吹雪は目で合図を送った
「ええっ・・・・・・うそぉ!」
千聖の目から涙が溢れ出し、顔には明らかに恐怖の色が浮かんでいる
「さーて・・・・・・・・・・どうするかな?」
焔の方も吹雪の意図を理解し、千聖の動揺を面白がっている
「ご、ご、ごめんなさい!もうしません!もう噛み付いたりしないから許してぇ!」
千聖が泣きながら焔にすがり、謝罪の言葉を次々に繰り出す
まあ、これくらい灸を据えれば十分だ・・・・・・・・吹雪と焔が同時にそう思った
「本当にもうしないなら・・・・・・・・・許してやるよ」
笑顔で千聖にそう言う焔を見て、吹雪も口元を少し緩めた
千聖は安堵し、ニコっと微笑んで焔に頭を下げると、すぐに背を向けて人ごみの方に走り出そうとした
「・・・・・・・ちょっと待て」
吹雪は右足で地面を蹴って千聖の背中に飛び掛り、着物の襟首を掴んだ
「舞台、見なくていいのか?」
着地のときに左足の肉に義足が食い込む激痛をこれっぽっちも表情に出さずに吹雪が言った
「あっ・・・・・・・・・」
「見たいなら・・・・・・・・・おいで」
先ほどの狼藉のせいで、素直に見たいと言えずに困っていた千聖に、焔が笑顔で手を差し伸べた
「・・・・・・・・・・・うん!」
千聖が焔と仲良く芝居小屋に入っていくのを見届けた吹雪は、改めて酒を求めて寺の外へと歩みだした
457時代劇(仮):2005/07/18(月) 15:20:49 ID:MDlu3WxB0
遠くの方から微かに聞こえていた、楽しげな節が聞こえなくなった
野苺組の舞台が終わったんだ、と吹雪は思った
心地よい酔いを感じながら、吹雪は席を立った
「おやじぃ!勘定だ!」
そう言って懐に手を突っ込んだ吹雪の表情が凍りついた
財布がない!
酔いが吹っ飛んだせいで不本意ながらすっきりした頭で記憶を辿ってみると・・・・・・・
そうだ、前売りの券を買うと言ってた千聖に渡して、そのまんまだ・・・・・・・・
店主は調理にかかりっきりで、もうしばらくこっちに来そうにない
普段ならこんなときは苛立つものだが、今回に限っては幸運である
といっても、最悪の結果を迎える時が、少しばかり遅くなるという意味でしかないのだが・・・・・・・
さてさて、どうすればいいのか?
以前の吹雪なら、こんな場合は迷わず店主や周囲の客を血祭りに挙げた
だが、そんなことをしてしまったら千聖が悲しむ
食い逃げは・・・・・・・こんな体では逃げるのは困難だし、運良く逃げ遂せても身体の特徴からすぐに捕まってしまう
代金の換わりに刀を置いていく・・・・というのも不安だ
「はいはいはいはいよぉ〜」
手が空いた店主が愛想笑いを浮かべながら近付いてきた
もはやこれまでか・・・・・・・・・
危機感と緊張感に、吹雪は無意識のうちに刀を握ってしまった
「え〜っと・・・・酒が二合で・・・・ツマミが・・・・・・・」
「あの、私の分も一緒にお願いします」
吹雪の隣の席で黙って酒を飲んでいた女性が、すっと二人分の代金を店主に差し出した
「えーっと・・・・・・・これは・・・・・・どういうことだ?」
「とりあえず出ましょう。詳しいお話は外で」
状況が掴めず目を白黒させる吹雪に、女性は色っぽい微笑を投げかけながら言った
458時代劇(仮):2005/07/18(月) 15:22:52 ID:MDlu3WxB0
酒場と寺の間の、道から少し外れた祠の裏
「あなた、剣に自信あるでしょ?」
年の頃は二十歳をいくつか過ぎたあたり、大人の色気を振りまく女性が吹雪に言う
「どうしてそれを?」
「酒場の親父が近寄ってきた時、あなた刀に手をかけたでしょ?それは自信のある証拠」
「ん、まあな。こんな体でも生き抜いてこれたんだ。強いという自信はある」
「そんなあなたの剣の腕を見込んで、頼みたいことがあるんだけど・・・・・・・・」
「そういうことか。妹が悲しむから悪事の片棒を担ぐことだけはゴメンだぜ」
「それは大丈夫。悪いことはさせないって約束するわ」
「・・・・・・・・とりあえず話を聞かせてくれ」
「あの山の中腹に、私の住んでる村があるの」
女性はそう言って寺の裏にそびえる山を指差した
「で、村に古くから伝わる秘密の地図っていうのがあるんだけど、それを狙ってる奴等がいるのよ」
「・・・・・・・そいつらから、地図を守れっていうのか?」
「その通り。そして、できればそれだけじゃなくて、奴等の正体も突き止めて、一網打尽にしたいの」
「・・・・・・・まあ、いいぜ。酒代くらいは働いてやるよ。俺は吹雪。よろしくな」
「私はみちよ。吹雪さん、頼みますね」
みちよはそう言って吹雪が突き出した左手を両手でがっしり握った
「・・・・・・妹を知り合いに預けてくる。ここで待っててくれないか?」
吹雪はそう言うと野苺組の芝居小屋のある寺に向かって歩き出した


つづくナリよ
459名無し募集中。。。:2005/07/18(月) 15:39:54 ID:P8m5ki2a0


OCNなんですが規制がなくなってやっと来れた。
まぁ閲覧はできたんやけど
460名無し募集中。。。:2005/07/18(月) 17:11:25 ID:X//hPcMt0
461最高の思い出:2005/07/18(月) 17:26:41 ID:zXyK108zO
「ちょっとあんた達掃除してよね!」

彼女は俺の顔を見た。

その顔はいつものように呆れた顔だった…。

「うるせ〜よ〜。ば〜か!」

友達は彼女に言い教室出ていった。

「おっおい…待てよ…。」
俺は急いで友達を追い掛けようとした時…
チラッと彼女の顔を見た。彼女は下を向き1人で掃除をしている…。

本当は今日のほうき係は彼女と俺なのに…

『ごめん』の一言が出てこなかった。
462最高の思い出:2005/07/18(月) 17:31:54 ID:zXyK108zO
喉まで出てきてるのに…
俺は友達を追い掛けようとしたが…彼女が可哀相だ…。
急いで教室に戻ると彼女は一生懸命掃除してる…。
勇気を振り絞って初めて話し掛けた。
「須藤…」
「何…?」
「いや…なっ何でもね…」
「何しに来たの…?」
「そっ掃除だよ…。俺今日ほうきだろ?」
「うん…」
俺達は無言のまま掃除をした。
すると… 「靴ひも…」
突然須藤が話し掛けてきた。
「えっ?」
須藤は俺の靴を指さした。 「靴ひもほどけてる…」
「うっ…うるせよ!」
こんなにいっぱい話せてすごく嬉しかったのに…。
つい思ってない事を…。
「危ないじゃない。転んじゃう…」
心配そうに俺を見る須藤…。
なんでだよ…。須藤は俺を見る時は呆れた顔や心配そうに見る顔…。
笑った顔は一度も見た事がない…。 悔しい…。
「おっ…お前には関係ないだろ!ほっといてくれ…。」
続く
463ねぇ、名乗って:2005/07/18(月) 18:58:20 ID:7/BB0HdeO
母さん?ええわぁ
464名無し募集中。。。:2005/07/18(月) 20:19:51 ID:yDpnAGn4O
時代劇たんきてたー!
乙です
吹雪が人殺ししなくてよかった

新作さんも頑張れー
465ねぇ、名乗って:2005/07/18(月) 20:37:14 ID:ozMFe8GC0
みっちゃんキタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
466ねぇ、名乗って:2005/07/19(火) 18:20:51 ID:QnTVMEfc0
みちよって、中嶋美智代?
467ねぇ、名乗って:2005/07/19(火) 18:59:07 ID:Jmp6/0E90
中嶋美智代って中嶋ミチヨって改名したよね
468時代劇(仮):2005/07/19(火) 20:57:49 ID:R4RM8hag0
>>458 つづき

野苺組の舞台を見た帰りと思しき、楽しそうに浮かれる人の流れに逆らって吹雪が寺の境内に入ると、焔と千聖、そして千聖と遊ぶ見覚えのある娘が小屋の前にいた
あの娘は、確か・・・・・・この前焔と斬りあった時に傍にいた娘だ
俺を恐れる様子がないというのは、気付いていないのか、気にしていないのか、とにかくボーっとした娘だな、と吹雪は思った
それとは別に、吹雪はどこからか自分を見つめる視線と懐かしい気配も感じた
「あのなぁ、焔・・・・・・・ちょっと頼みたいことがあるんだが・・・・・・・」
吹雪は駆け寄ってきた千聖を抱き寄せながら焔に頼んだ
「何だ?人斬り以外なら聞いてやるぞ」
「悪いんだけど・・・・・・こいつをしばらく預かってくれないか?ヤボ用を引き受けちまって・・・・・・・・」
そう言いながら吹雪が千聖を焔の方に突き出す
「まあ、いいぜ・・・・・・うちにはこれくらいの歳の娘が大勢いるから一人くらい増えても一緒だからな」
焔は笑顔でそう言ったが、千聖が吹雪の方を振り向いてぐずり出した
「ええっ?やだよぅ・・・・・あんちゃんと一緒にいるよぅ!」
「あのなぁ・・・・・危険なんだよ。おまえがいると足手まといになるんだ。俺一人なら平気だけど、おまえを守るとなると・・・・・・・」
469時代劇(仮):2005/07/19(火) 20:58:12 ID:R4RM8hag0
口下手な吹雪は遠回しな言い方ができない
だが、千聖はそんな吹雪のきつい言葉の中に隠された愛情を汲み取ることができた
「わかった・・・・・・あんちゃん、怪我しないでね・・・・・・・」
「ああ。おまえも焔の言うことを聞けよ。ってことで・・・・・早くて二、三日、長くても半月くらいだと思う。迷惑かけてすまんな。焔よ」
「気にすんなって。俺たちはあと十日くらいこの寺に宿泊する。その後は京に戻る予定だ」
その後、焔に今後の日程や京での連絡先を聞いて、吹雪は寺を後にすることにした
「じゃあな千聖。寝小便するなよ」
「しないもん!」
吹雪は千聖を軽くからかってから門に向かって歩き出した
だが、三歩ほど歩いたところで、さっきから気になっていた視線と懐かしい気配の正体に気付き、気配の主の方に向かった
「いいか桃、年寄りってぇのは目が悪いんだ。遠くの人は見えない。だから、そんな風に遠くから見つめたりするんじゃねえぞ」
吹雪は本堂の前の賽銭箱の脇に腰を下ろして休んでいた老婆・・・・・・に変装している桃に言った
そして桃のあっけにとられた顔を見てニヤっと笑うと、今度こそ門の方向に向かって歩き出した
焔が幾度となく言っていた、桃が俺のことを心配している、ということが方便などではないと確認できたことが吹雪にとってこの上なく嬉しかった
470時代劇(仮):2005/07/19(火) 20:58:46 ID:R4RM8hag0
みちよは寺の門の傍で待っていた
「さあ、こちらです。けっこう歩きますけど日が沈む頃には着くでしょう」
そう言うとみちよはおなごとは思えないしっかりした足取りで、山道を力強く登っていく
片足が義足の吹雪には、少々厳しい速さだ
みちよはすぐに道を逸れ、獣道へと踏み入り、その獣道も大木を目印にして外れ、道なき山肌を登っていく
途中、何度か巨岩や大木を目印にして方向を修正し、日が暮れる寸前に突然目の前に現れた集落に吹雪を導いた
湖が干上がった跡にできた盆地のような場所で、麓からは死角になっていて見えない場所だ
集落には十数軒の家、数十人の腹を満たすのに十分な広さの田畑、魚がたくさんいそうな池・・・・・・・・・・
そして、堀が廻らされ、頑丈そうな板塀に囲われた、ちょっとした砦のような神社があった
みちよは吹雪を神社に案内すると、そこにいた右腕を怪我した若者に後を任せ、社殿の脇の小屋に篭ってしまった
「なあ、あのみちよって人は何者だ?」
「この神社の巫女で、我ら一族の頭領です」
「そうか・・・・・・ところで、あんたらって・・・・・落武者か?」
要塞化されたこの神社や、極端に外部との接触を断ち、自給自足が可能になっている集落の造り・・・・・・
吹雪の生まれ育った忍びの里と似て異なる特徴から、吹雪にはそれ以外考えられなかった
「いかにも。我らは平家の落武者です」
「へ、平家だとっ!?」
せいぜいい応仁の乱以降の落武者だと思っていた吹雪は絶句した
「えっと・・・・・・・壇ノ浦で平家が負けてから・・・・・・・・」
「四百年ですな」
「・・・・・・未だに再興の機会を伺ってるのか?」
「いえ。我らは平穏に暮らせればそれでよいのです。ですが、それを邪魔する連中が・・・・・・・・・」
いつの間にか巫女の服に着替えたみちよが吹雪たちの背後に現れ、口を挟んだ
「さあ、こちらへどうぞ」
そして、みちよは吹雪を社殿の中の広間に案内した
471時代劇(仮):2005/07/19(火) 20:59:56 ID:R4RM8hag0
「賊が狙っているのはこれです」
みちよが指差したのは壁にかけられた、水墨画の掛け軸のような地図だった
芸術の心得のない吹雪にも、一目で下手糞な絵だと断言できるようなシロモノだった
「・・・・・・・こんなもんが・・・・・・宝なのか?」
「ええ。言い伝えによると、これはご先祖様が残した宝の隠し場所を示した地図なのだそうです」
「・・・・・・平家再興の資金ってことか?」
「さあ?金銭には替えられぬ、素晴らしい宝と聞いていますので、資金として使えるかは・・・・・・・・」
地図は特徴のある形の岩を擁する崖と、その崖の中腹から流れ落ちる滝が描かれていた
「本末転倒ですが、今では存在するのか怪しい宝より、この地図の方が我らの心の支えになっているのです」
みちよは遠くをみつめながらそう言った
「それで、この地図を狙ってるのはどんな奴らだ?」
「それが・・・・・・倒しても倒してもキリのない、得体の知れない奴らなのです」
「それじゃあ、大規模な盗賊団か?」
「いえ、連携が全くできていないので、金で雇われただけの烏合の衆であるかと・・・・・・」
「・・・・・・それなら一人とっ捕まえて、締め上げれば雇い主のことを吐きそうだな」
「ええ。それゆえ、剣の腕は立ちそうで、それでいて優しい目をしたあなたを見込んだのです」
「ふん。俺は役人に賞金を懸けられるような人斬りだ。だが、あんたの望みどおりの働きはしてやるつもりだ」
吹雪はニヤっと笑いながら言った


つづく
472ねぇ、名乗って:2005/07/19(火) 23:11:08 ID:HzZCEQGv0
平家さんキター
473名無し募集中。。。:2005/07/19(火) 23:24:43 ID:QHKeCllcO
おおっと、きてた(・∀・)!!
展開が楽しみだ(・∀・)!!
474名無し募集中。。。:2005/07/20(水) 00:46:45 ID:jVuteMP9O
平家だからみっちゃんだったんだなw
475ねぇ、名乗って:2005/07/20(水) 00:51:03 ID:dvM8wdlG0
中嶋ミチヨって平家の血を引いてるの?
476ねぇ、名乗って:2005/07/20(水) 00:53:55 ID:dvM8wdlG0
あぁ平家みちよか
そんな奴いたな
つんくの最初のオーディションで受かった奴だっけ?
彼女は今何やってんの?
ミニモニの外人もいつの間にかいなくなったし
477ねぇ、名乗って:2005/07/20(水) 01:03:43 ID:XAig1cdH0
>>476
まさか今のミカがミニモニ時代より売れてるとは想像もつかんだろうなw
ハロヲタの限界ってとこか
478ねぇ、名乗って:2005/07/20(水) 08:24:14 ID:dD62sJCaO
ここ、一昨日からパソコンで見ること出来ないんだけど
なんかあったのかなぁ?
時代劇が投下されてるのに…
479ねぇ、名乗って:2005/07/20(水) 08:30:36 ID:V+eCy3PY0
つ専用ブラジャー
480ねぇ、名乗って:2005/07/20(水) 08:33:41 ID:dD62sJCaO
有料のヤツでしょ?
今後、それがないと見ることができないのか…
481ねぇ、名乗って:2005/07/20(水) 09:07:56 ID:xwCc0m0T0
タダだよ

http://www2.2ch.net/oosugi.html
いろいろ便利でIEに戻れなくなるよ
482名無し募集中。。。:2005/07/20(水) 18:33:32 ID:oy1Xoqxh0
パソコンからでも見れない事はないが。
483ねぇ、名乗って:2005/07/20(水) 20:08:42 ID:WkiVgy+R0
見れたぁ
ありがとう
484ねぇ、名乗って:2005/07/20(水) 21:11:12 ID:DXER+y200
人大杉を回避するために2xh専用ブラウザを使いましょう。

2ちゃんねるブラウザの比較表(仮仮仮仮)
http://www.geocities.jp/browser_2ch/

※ 原則として全て無料です。ご自分に合ったものをお選び下さい。

選ぶ目安としては、ソフトウェアの「安定度」が◎のものが無難です。
安定度が低くハングアップの多いものはハードウェアにも有害です。

安定度◎のブラウザ
OpenJane http://sakots.pekori.jp/OpenJane/
J派生 http://janeplus.com/
j2ch http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Cupertino/4226/
485ねぇ、名乗って:2005/07/20(水) 23:39:09 ID:thPWxdHB0
夏焼雅と清水佐紀に嫉妬する菅谷梨沙子
http://ex10.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1121863599/
486ねぇ、名乗って:2005/07/21(木) 00:20:58 ID:M15pQDg30
テヌト
487時代劇(仮):2005/07/21(木) 21:25:08 ID:XVXhJ4O20
>>471つづき


この地図の掲げられた広間が吹雪の寝床としてあてがわれた
吹雪は怪我をしている男が運んできた布団を固辞し、片隅に積み上げられている祭りのための道具の影にゴロンと寝そべった
「あの・・・・本当に布団敷かなくていいのですか?」
「ああ。固い床や地べたに寝るのには慣れてる。それに、布団ってやつを使っちまうと、気が緩んで熟睡しちまう。そうなったら賊の気配に気付けない」
「はぁ・・・・・・そういうものですか・・・・・・」
怪我した男のその言葉は、すでに夢の中の吹雪には届かなかった
結局、その晩は賊の襲撃はなかった

だが、翌晩の丑三つ時・・・・・・・・・
吹雪は微かな気配が近付いたことに気付き、目を覚ました
何者かがこの社殿の屋根にいる
この社殿の周囲は、村の若者達が交代で寝ずの番をしている
賊は数人で若者達を蹴散らしてここに入ってくるものだと吹雪は思っていた
だが、方法はわからないが、たった一人で上から忍び込んできた
敵は忍びの心得のある、かなりの使い手のようだ
吹雪は気を引き締め、気配を消して闇と同化した
屋根の上の侵入者も気配を完全に消した

しばらく待つと、何者かが足音も気配も消して広間に入ってきた
侵入者はまず室内を見回し、地図に気付くとゆっくりとそちらに向かい歩き出した
吹雪の存在に気付いている気配はない
地図の正面に立った侵入者は、壁にかけられた地図に手を伸ばした
吹雪は侵入者の背後に音を立てずに回り込むと、刀を抜いて敵の首筋に刃を突きつけた
「死にたくなかったらそいつから手を放すんだ」

つづくよ
488ねぇ、名乗って:2005/07/21(木) 21:33:33 ID:xQixlMQV0
待ってたぜ
今後の展開が楽しみだぜ
489ねぇ、名乗って:2005/07/21(木) 21:51:05 ID:rD0o7Iv/0
時代劇シコシコシコシコ
490名無し募集中。。。:2005/07/21(木) 22:04:05 ID:baG3JqCEO
めっ
491ねぇ、名乗って:2005/07/21(木) 22:30:00 ID:g7ZzaoHT0
なるほど
またなのか
492時代劇(仮):2005/07/23(土) 09:43:41 ID:FWfGLnAK0
>>487のつづき

賊は素直に地図から手を放した
「よし。両手を上に上げて、ゆっくり下がれ」
とりあえず地図から引き離し、十分に距離をとったところで後頭部に峰撃ちを入れて気絶させて捕らえる
それが吹雪の作戦だ
賊は吹雪の言葉に従い、じりっ、じりっと後退りする
だが、壁から吹雪たちの背丈の二倍ほどの距離をとった所で、突然賊が言葉を発した
「おまえ、吹雪だろ?」
「な、なぜそれを!?」
吹雪の一瞬の動揺を見逃さずに賊は目の前の空いた空間に飛び込み、前回り受身で着地するとすぐに吹雪の方を向き直りながら立ち上がった
「あっ、ほ、焔・・・・・・・・」
賊・・・・いや、焔は素早く刀を抜いて構えた
「吹雪、おまえが引き受けたヤボ用っていうのは盗賊の手伝いだったのか?」
「はぁ?何言ってやがる?賊はてめえの方だろ?」
「どういうことだ?俺はある金持ちから盗賊に盗まれた家宝を取り返してくれって頼まれたんだが・・・・・・・・」
「この地図はここに住む一族に代々伝わる宝だ。よく見てみろ。こんな立派で手入れの行き届いた神社が盗賊の隠れ家なわけないだろ?」
「・・・・・・・言われてみればそうだな。だが、なぜこんな山奥に隠れ住んでいるんだ?」
「ここの連中、平家の落武者なんだよ」
「平家だと・・・・・・・?もう四百年も経っているのに・・・・・・・信じられないな」
「どうやら、俺かおまえか、どっちかが・・・・・・・・・・」
「騙されてる、ってことだな・・・・・・・・・・」
吹雪はみちよとの対話を思い出してみた
みちよの言動には、人を騙すときに表れる不自然さや悪意は感じられなかったが、何か引っかかるものがあった
吹雪がそんなことを考えていると、外から社殿の中に入ってくる数人分の足音が聞こえてきた
「焔、ここは一旦引け。おまえと斬り合うとロクな目に遭わない。さあ、行け!」
焔が黙って頷いて窓から逃げ出した直後、広間の入り口の戸が開いた
「吹雪さん!賊は?」
「逃げられた。だが地図は無事だ」
みちよを先頭に広間に入ってきた一団に吹雪はそう言った
神社の外から「火事だぁー!」という甲高い声が聞こえてきた
493時代劇(仮):2005/07/23(土) 09:45:18 ID:FWfGLnAK0
つづくよ
改行制限に引っかかったのは内緒ナリ
494名無し募集中。。。:2005/07/23(土) 10:11:42 ID:yynBS7zO0
>>493
ル ’ー’リ<内緒になってないぞ



久しぶりにツッコんだキガス
495名無し募集中。。。:2005/07/23(土) 11:39:47 ID:reOsGXER0
496名無し募集中。。。:2005/07/23(土) 13:04:14 ID:Pu6Ua3C/O
乙です
いいよいいよー
497時代劇(仮):2005/07/23(土) 20:36:37 ID:FWfGLnAK0
>>492のつづき


この声、桃の声だ
恐らく焔を逃がすために一騒動起こしたのだろう
地図を狙っているのなら、この神社が燃えてしまうほどの火を着けることはないはずだ
そう判断した吹雪は、みちよに「今夜はもう何も起こらない」と伝え、床に寝転びすぐに寝息を立ててしまった

翌朝
吹雪はみちよと話をしたときに感じた引っかかりの正体を探るため、この村やみちよのことを調べることにした
「あんたらが平家の落武者だっていう証みたいのもの、あるか?」
朝食を運んできたみちよに吹雪が聞く
「我らを疑っているのですか?」
みちよが顔色を変えずに訊ねる
「正直に言うと、少しだけ疑っている。まあ、そうじゃなくても平家に関する物とかがあるなら見てみたいし」
「わかりました。では、こちらにどうぞ」
みちよはそう言って吹雪を隣の部屋に案内した
広間と同じように大きめの箱が乱雑に積み上げられている
「好きな箱を開けてみて下さい」
みちよに言われるまま、吹雪は手近な箱を開けてみた
中には甲冑が入っていた
「おお、これは・・・・・・・・・・」
武具の良し悪しには拘らない吹雪にも、かなりのシロモノであると一目でわかる立派な甲冑だ
だが、この甲冑、手入れが行き届いているものの、色鮮やかなはずの糸や総は色あせている
「この色あせが四百年の重みってことか・・・・・・・」
「ええ。いかにも」
吹雪はこの部屋に置かれている甲冑や刀に見入ってしまった
決して裕福とは言えそうにない集落にこれほどの武具が山ほど隠されている・・・・・
これは彼らが平家の落武者であることの証拠だと言ってもいいだろう
498時代劇(仮):2005/07/23(土) 20:42:12 ID:FWfGLnAK0
次に吹雪は、みちよのことを調べることにした
村に出て、住人にみちよのことを聞いて周った
人々は片手片足のヨソ者の吹雪を恐れず、一族の長であるみちよの客人として丁寧に接してくれる
だが、みちよのことを聞くと「良い方」「すばらしいお人」と言うだけで、吹雪にそれ以上の詮索をさせない
残念ながらこっちは不発か・・・・・・・・
そう思っていたが、最後に周った家で糸口を見つけた
爺さんの一人暮らしの家の片隅に、立派な碁盤が置かれていた
かなり古い碁盤のようだが、手入れがしっかりなされており、老人に愛用されている様子がひしひしと伝わってくる
「爺さん、碁が好きなのか?」
「兄ちゃんも打てるのかい?一局どうだい?」
しめた、かかった!と、吹雪はニヤリと笑った
499時代劇(仮):2005/07/23(土) 20:43:38 ID:FWfGLnAK0

「なあ、みちよさんってどんな人だ?」
そう言いながら吹雪は白石を碁盤の隅に打ちつける
「偉い人じゃ。おなごで、歳もまだまだ若いのに、我ら一族を纏め上げておる」
そう言って老人が黒石を碁盤に置いた
吹雪は老人の意図を読み、老人の狙いにわざと乗って白石を打つ
老人はニコニコ笑いながら狙い済ました一手をピシャリと碁盤に打ちつけた
「あちゃ〜!やられた・・・・・・・ところで、みちよさんに関して何か面白い話とか知らないか?」
吹雪は大げさに困ったフリをしながら再び悪手を指した
「そうさのう・・・・・そういえば、今でこそあのお方は平穏に暮らしたいと口癖のように言っておられるが・・・・・・・・」
圧倒的有利になった老人は嬉しそうに黒石を打ちつけながら言う
「十年ほど前までは違った。ご先祖様の宝を探し出して、乱世の流れに乗って、一旗挙げよう、が口癖じゃった」
「それが・・・・・・・何かあったのか?」
吹雪はまたまたさり気ない悪手を指した
「それがようわからんのじゃ。ある日突然行方不明になり、二日後に戻ってくると同時に『宝のことは忘れて平穏に生きよう』と・・・・・・」
老人は吹雪の悪手には気付かず、凡手で返した
「ふーん・・・・・・ある日突然、ね・・・・・・・・・」
もうこれ以上この老人から聞けることはないと判断した吹雪は、ここから巧手を連発し始めた
一時は二十目近く老人が勝っていたのだが、終わってみれば吹雪の圧勝だった
みちよが吹雪に隠していた何かが、何となくわかったような気がした


つづく
今度は本文長すぎ規制と120秒規制にひっかかったのは内緒ナリ
500名無し募集中。。。:2005/07/23(土) 20:51:07 ID:reOsGXER0
リ|*‘ヮ‘)|<内緒になってないですよ



今120秒規制あるのか
連投規制するほど人いなそうなのに
501名無し募集中。。。:2005/07/24(日) 12:09:26 ID:5aTZnlWCO
20目差をひっくり返す吹雪さすが!

…ってそこじゃないかw
502時代劇(仮):2005/07/24(日) 17:26:09 ID:Y4vsbRhL0
>>499のつづき


その日の晩
昨日の今日でまさか来ないだろう、と思っていた焔がやって来た
今度は仲間を引き連れ、正面から若者たちを蹴散らしながら突っ込んでくる
右や左から攻め寄るこちらの見張りを、次から次へと峰討ちや素手の一撃で気絶させ、また、気絶しなかった者は仲間に処遇を任せ、血を流さずに突き進む

「焔ぁ!見損なったぞ!なぜ悪党に手を貸す!?」
戸を開けて広間になだれ込んだ焔に向かって部屋の中央で刀を振りかざして仁王立ちする吹雪が叫ぶ
焔はその問い掛けには答えず、いきなり吹雪めがけて飛び掛り、刀を振り下ろす
カキーン!!!
吹雪は焔の一撃を自分の刀で受けた
左腕を十分に鍛え上げた効果で、刀を飛ばされたり勢いに負けたりしていない
そのまま互いの刀を合わせた状態で睨み合い、力比べになる
そこへ、焔の仲間の兵士が二人、広間に入ってきた
「手を出すな!こいつはあんたらの敵う相手じゃない!」
焔が力比べを続けながら叫ぶ
その声を合図にしたように、焔と吹雪は一気に押し合い、相手の押す力を利用して後ろに飛び退き、距離をとった
「今度はこっちから行くぜ!」
そう叫ぶと吹雪は焔に向かって飛び掛かる
焔は胴をめがけて薙ぎ払われた吹雪の刀を自分の刀で受けた
吹雪が着地の瞬間、義足を床板で滑らせ、体勢を崩した
その瞬間を見逃さず、焔は吹雪を突き飛ばした
「悪いな。こいつは返してもらうぜ」
尻餅をついた吹雪にそう言い放つと、焔は壁に掛けられた地図を奪い、広間から逃げ出した
「桃、成功だ。撤退するぞ!」
「はいはーい。任せといて!」
鳥居の上によじ登って戦況を見つめていた桃がそう答えて真っ黒な煙をもうもうと噴き出す玉を数個地面に落とした
吹雪やまだ動ける見張りが焔たちを追ったが、煙が晴れるともう焔たち一行の姿はどこにもなかった

つづく
503ねぇ、名乗って:2005/07/24(日) 18:30:17 ID:Og/zQCS8O
時代劇さん乙!!
更新ペース上がってうれしいです
504ねぇ、名乗って:2005/07/24(日) 22:13:49 ID:dEmQYh0v0

時間ないのにみいっちゃったよ
505ねぇ、名乗って:2005/07/24(日) 22:17:27 ID:lp7B9ynt0
春さんはまだかああああああああシコシコシコシコ
506時代劇(仮):2005/07/25(月) 23:16:26 ID:Ze5Eaxl+0
http://ex10.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1121262264/837

つづきはこっちで
この先は分ける必要ないんで
507名無し募集中。。。:2005/07/25(月) 23:22:18 ID:PG9Euvd30
乙でした♪
508ねぇ、名乗って:2005/07/27(水) 15:50:53 ID:ksiNfjnp0
509ねぇ、名乗って:2005/07/28(木) 18:35:46 ID:HOaW+OSs0
510 ◆GOMA3Aimjc :2005/07/28(木) 20:26:13 ID:hd0erK1x0
( ´,_ゝ`)プッ  
511名無し募集中。。。:2005/07/28(木) 22:38:03 ID:t4KCT0oL0
狼新スレ

【小説】リア消だったら誰に告ってた 第23章【キッズ】
http://ex10.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1122557006/
512ねぇ、名乗って:2005/07/31(日) 16:46:17 ID:f9t+mkk0O
513秘密国家公務員:2005/07/31(日) 20:22:01 ID:YcmlXbVK0
>>446

あれは確かに桃子・・・
友理奈は、演壇の後ろから倒れてきた人が、そうであると分かった
「行っては駄目」
瞬間的に駆け寄ろうとした時、友理奈の頭の中に声が響いた
その声に友理奈の動きは制せられた
まるで金縛りにあったように動けない
聞き覚えのあるその声
確かに早貴の声だった
体を突き刺すような感覚がまだ残っている
早貴の方を振り返ろうとしたが、それも「駄目」と言う早貴の念?に止められた
なんで、これも催眠システムの所為なの?
よく分からないけど、機械によって人の能に直接声を伝える事が出来るんだろうか
佐紀が桃子を担ぎ出す間もその事を考えていた
桃子のことは確かに心配だがそれ以上に解せない現象が友理奈を捉えている
テレパシー?
使い古されたその超能力に対する名前を思い浮かべては否定しようとする友理奈であった
とにかく、早貴に確認したい
友理奈は、混乱する講堂で自体の行方を見守る事にした
514秘密国家公務員:2005/07/31(日) 20:22:47 ID:YcmlXbVK0
>>513

一方、梨沙子はその瞬間頭の中に多くの人に意識を感じた
驚き、恐怖、興味・・・
全てが一度に堰を切ったように梨沙子の中に濁流として流れ込んできた
何か自分が自分でない感覚が梨沙子を包み自我を押し流そうとしている
い・や・だ・・・
梨沙子は必死で自分を保とうとするが風前の灯である
暗闇が、梨沙子を取り込もうとしたその時
「やめなさい!」
誰かは分からないけど聞いた事がある声がした
とても安らぐ声
その声とともに暗闇から一筋の光が差しその筋が暗闇を切り裂いていく
梨沙子の意識を抑えていた闇がすうっと晴れていった
梨沙子が意識を取り戻した時、目の前を桃子を背負った佐紀が通り過ぎていった

「静かにしなさい。」
ざわめきが止まない講堂に落ち着いていてそれでいて激しい声が響いた
夏焼雅である
その声とともに騒々しい講堂は静寂を取り戻した
しかし、梨沙子も友理奈も感じでいた
以前のような静けさではない
以前は何か張り詰めたような緊張感があったはずだが今の沈黙にはそれが欠けていた
何かが桃子によって変えられた
それだけは二人とも感じ取っていた


つづく
515秘密国家公務員:2005/07/31(日) 20:24:08 ID:YcmlXbVK0
細々と保全ついでにやって行きます
516名無し募集中。。。:2005/07/31(日) 20:25:25 ID:6motf7QB0
517名無し募集中。。。:2005/07/31(日) 20:39:51 ID:j7qu7OvgO
公務員タン乙
的か味方かなかさきちゃんと雅ちゃん、続きが楽しみです
更新気長にお待ちしてますので
518ねぇ、名乗って:2005/08/01(月) 02:06:39 ID:qftVTraL0
乙ですいいよいいよー
続き待ってます
519ねぇ、名乗って:2005/08/01(月) 02:21:13 ID:zxgVyRpP0
ヘタレじゃん
520ねぇ、名乗って:2005/08/01(月) 02:38:12 ID:m4mvBHuQO
秘密国家乙!!
もうあんま狼荒れてないからあっちで書いても大丈夫だと思う
とにかく更新待ってます
521ねぇ、名乗って:2005/08/02(火) 01:29:50 ID:8EWwa3p90
fo
522ねぇ、名乗って:2005/08/04(木) 11:06:22 ID:XKgQwpgeO
523ねぇ、名乗って:2005/08/05(金) 16:27:35 ID:8xBFwmF+O
狼荒れまくってる…
524ねぇ、名乗って:2005/08/05(金) 21:10:07 ID:z2WKXmHz0
あれぐらい大したことないよ。
525名無し募集中。。。:2005/08/05(金) 21:39:02 ID:uVGDpo4/0
作品が来なくなることを考えなきゃあれはあれで面白い
526ねぇ、名乗って:2005/08/07(日) 23:27:41 ID:sqqyZx7Y0
とりあえずほ
527ねぇ、名乗って:2005/08/08(月) 06:06:28 ID:WKOaySC0O
書いてみて分かったけど大変だな
気に入らないで貶すだけの奴は小説を書いてから文句言えと
書いてる方だって何も感想なければ続けようなんて思わないんだからスルーが一番利くのに
528ねぇ、名乗って:2005/08/08(月) 11:16:30 ID:MziHmpKt0
そういうえらそうなことを言う奴にかぎって中身は駄作
529ねぇ、名乗って:2005/08/08(月) 13:04:29 ID:HjBfBTKw0
気に入らなければスルー、
気に入ればレスを付ける。

これが出来ないで文句を言ってるのはただの荒らしだね。
530ねぇ、名乗って:2005/08/08(月) 18:23:06 ID:typKtRMH0
>>529
そんな決まりごとはもう通用しません。
531ねぇ、名乗って:2005/08/09(火) 01:31:33 ID:3IELWD9e0
>>528
おまえもな
532ねぇ、名乗って:2005/08/09(火) 12:55:54 ID:+xRWmoHB0
>>531
俺様は書かないし。
533ねぇ、名乗って:2005/08/09(火) 14:25:23 ID:3IELWD9e0
>>532
叩き逃げかよw
よくいるヤツってパターンか

そんなオレは、見てるだけ
合わないのはスルーだな

叩いて雰囲気悪くなってお気に入りの方が投下されなくなるのが嫌だ
534ねぇ、名乗って:2005/08/09(火) 16:54:54 ID:Pig+PDj+0
>>533
俺の場合
良作&佳作→スルー たまに褒める
駄作→スルー たまに叩く
超駄作→徹底的に叩く

最近はちょっとした打作でも叩くようになったけどね
535ねぇ、名乗って:2005/08/09(火) 19:23:05 ID:3IELWD9e0
スルー出来ないなら来るなよ
その行いのせいで過疎化してることがわからんか?
保全屋にもそっぽ向かれるような行為はやめれ
それよりもスレをなくしたいとか?
普通は、駄作に感想(叩く)は書かないだろ
それをやるから良作に感想すら書くヤツがいなくなるんだって

>最近はちょっとした打作でも叩くようになったけどね

こんなこと誇らしげに語って・・・おまえイカれてるw
536ねぇ、名乗って:2005/08/09(火) 21:10:26 ID:8F3FCKIQ0
>>535
馬鹿は相手にしない方がいよ徹底的にスルー。
537ねぇ、名乗って:2005/08/09(火) 21:19:11 ID:W/CGMnGU0
今日このスレを見つけて、「一緒に暮らすならどの娘?」を思い出した。
538ねぇ、名乗って:2005/08/09(火) 21:53:01 ID:SuyWJ1K70
で、公務員はどっちに書くんだ?
539ねぇ、名乗って:2005/08/09(火) 22:51:41 ID:zzONIjx90
>>535
スルー出来ないなら来るなよ
スルー出来ないなら来るなよ
スルー出来ないなら来るなよ
スルー出来ないなら来るなよ
スルー出来ないなら来るなよ
スルー出来ないなら来るなよ
スルー出来ないなら来るなよ
スルー出来ないなら来るなよ
スルー出来ないなら来るなよ
スルー出来ないなら来るなよ
スルー出来ないなら来るなよ
ワラワラ
540名無し募集中。。。:2005/08/10(水) 15:44:43 ID:kjSEv6TAO
お前、最高にイカレた頭してんな
541ねぇ、名乗って:2005/08/10(水) 16:14:47 ID:x4z/nVJ10
荒らしをスルーできないのが、狼に寄生しているモーブスヲタの特徴。
羊に移っても、その忍耐力の無さは変わりない。
542ねぇ、名乗って:2005/08/11(木) 00:28:11 ID:7w6ndL5p0
特徴だってw
だから?解決にもならんw
543ねぇ、名乗って:2005/08/11(木) 02:07:56 ID:fm4bWhPm0
まぁ批判するなと言われると、ちょっとした駄作でもたたきたくなるよな
しかも俺が書いた叩きレスに対して、過剰に反応するから楽しくて
特に>>535 >>542こういう奴な
でも俺は良作は叩かないよ
544ねぇ、名乗って:2005/08/11(木) 02:44:22 ID:ieMCn2KL0
>>543同意
545ねぇ、名乗って:2005/08/11(木) 05:23:52 ID:7w6ndL5p0
そういう反応を楽しむスレではないだろ
おちょくるならそういうとこでやれということ
546ねぇ、名乗って:2005/08/11(木) 05:34:43 ID:7w6ndL5p0
と意見を言わせてもらってなんだが
ここ数日このスレを見つけたばかりだから来なきゃいいだけなんだけどね
547ねぇ、名乗って:2005/08/11(木) 12:15:11 ID:NxhJ/vxq0
とりあえずこんな所にまでスレ立てるのが間違ってるんだよ
548ねぇ、名乗って:2005/08/11(木) 12:16:29 ID:4LR3xcVQ0
便所の落書きみたいな作品は叩いて当然だ
549ねぇ、名乗って:2005/08/11(木) 13:03:49 ID:+oKX5fh70
公務員さんまだ?
550ねぇ、名乗って:2005/08/11(木) 14:56:32 ID:ZbuDzbcB0
駄作と言われて作者が反省すればいいだけのことだ
そんなこと言うなとか、いちいちかばうからウザクなる
良い悪いの評価以外いらない
551ねぇ、名乗って:2005/08/11(木) 14:58:56 ID:zHbckzGC0
評価自体いりません。
552ねぇ、名乗って:2005/08/11(木) 17:14:10 ID:ZbuDzbcB0
いるよ
553名無し募集中。。。:2005/08/11(木) 19:32:32 ID:yoR5K4d30
しね
554秘密国家公務員:2005/08/11(木) 21:34:38 ID:jSXsxgqP0
>>514

全体集会はその後、混乱もなく進行し終了した
それはやはり夏焼雅の存在によるものが大きかったのではないかと友理奈は感じていた
何か桃子によって全体への影響力が落ちている状態を完全とは言わないまでも90%までは戻したのではないか
それを成しえた夏焼雅が持つ何かオーラというか威圧感は友理奈の興味を惹くに十分であった
しかし、今は確認しなければいけないことがある
教室に戻る途中で友理奈は早貴に近づいた
「早貴、ちょっといい?」
近づいてきた友理奈のほうを見て
「駄目だよ、移動中におしゃべりしたら叱られるよ」
怯えた眼であたりを気にしながら友理奈を諭す
「大丈夫、一つだけ質問させて」
友理奈の強い口調に早貴は、しぶしぶ頷いた
「さっき、教壇で人が倒れた時に私、早貴の声を聞いたんだ。それも頭に直接響く感じで」
僅かな沈黙の後
「何言ってるの?よくわからないよ。友理奈と私離れてたし・・・」
「ごまかさないで」
早貴は、その一言に泣きそうになってる
「だって、本当に何のことだか」
まだ駄目か・・・
少し急ぎすぎたかと友理奈は反省し
「そう、じゃあ私の気のせいだったのかな」
気を緩ませて早貴の警戒を解いた
硬くなっていた早貴の肩が下がる
「ごめんね、変なこと訊いて」
友理奈の謝罪に早貴は声を出さずに首を横に振った
友理奈はもうこれ以上は無駄だと確信して早貴から離れた
早貴にはなにかある
これだけは確信を持った
555秘密国家公務員:2005/08/11(木) 21:36:02 ID:jSXsxgqP0
>>554

一方、梨沙子は頭痛に苦しんでいた
いや頭痛だけではない吐き気もする
先程の声による爽快さも一瞬だった
今までにない重苦しさが梨沙子の全身を押し潰そうとしていた
愛理、助けてよ
梨沙子は自分の感情に驚いた
秘密国家公務員の仲間でなく知り合って数日の愛理を求めている
そうか、さっきの声は愛理?
いや、愛理のような違うような
梨沙子はますます混乱してきた
一歩一歩が重い
教室までなんでこんなにあるんだろう
みんな黙々と歩いている
つまんない
愛理がいないからつまんない
意識が薄れていく
倒れそうだ
全身の力が抜けた
「大丈夫」
誰かが倒れかかった梨沙子の体を支えた
それは先程講堂で聞いた声だった
そう夏焼雅の声


つづく
556秘密国家公務員:2005/08/11(木) 21:38:30 ID:jSXsxgqP0
迷ったんですけど>>549さんが呼んでくれたんでこっちにしました
ちょっと結末が最初思ってたのよりずれてきました
混乱していますが頑張ります
557ねぇ、名乗って:2005/08/11(木) 21:45:23 ID:zHbckzGC0
乙がんばー
558ねぇ、名乗って:2005/08/11(木) 23:24:17 ID:iSysuFK60

いいよいいよー
559ねぇ、名乗って:2005/08/12(金) 01:22:42 ID:WtA+CcEr0
おもしろいのまだかなー
560名無し募集中。。。:2005/08/12(金) 04:50:41 ID:OqDjLCpb0


狼新スレ
【小説】リア消だったら誰に告ってた 第24章【キッズ】
http://ex10.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1123773248/
561ねぇ、名乗って:2005/08/12(金) 15:58:01 ID:bXEsFJPu0
もっと書いてください。
562ねぇ、名乗って:2005/08/13(土) 06:33:37 ID:GHLMI9Ym0
書けって言ってるだろ。シカトするな。
563ねぇ、名乗って:2005/08/13(土) 19:57:11 ID:GNeU7rwH0
>>562
なんかわたしをかばってる(?)みたい。
564名無し募集中。。。:2005/08/16(火) 10:05:41 ID:8YLcSMTzO
565ねぇ、名乗って:2005/08/18(木) 00:00:49 ID:qtCc9K+D0
狼落ちた
566ねぇ、名乗って:2005/08/18(木) 00:10:30 ID:u2QpMR1Q0
【小説】リア消だったら誰に告ってた 第25章【キッズ】
http://ex10.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1124287972/
567ねぇ、名乗って:2005/08/18(木) 01:01:30 ID:om0jqn2J0
もう駄作だらけだし、1ヶ月休んだら?
休刊だよ休刊
んで1ヶ月後に電撃復活しろ
568ねぇ、名乗って:2005/08/18(木) 05:34:28 ID:THL/bP1w0
えーと、ここで書いても時代劇みたいな駄作なら叩きますので
569ねぇ、名乗って:2005/08/18(木) 05:40:46 ID:qtCc9K+D0
そう言えば帝国スレやアフォの子スレ荒らしてた荒らしと活動時間が一緒ですねこの荒らしは。
570ねぇ、名乗って:2005/08/18(木) 05:49:50 ID:THL/bP1w0
>>569
だな。
って何そのスレ?
571ねぇ、名乗って:2005/08/18(木) 05:51:44 ID:qtCc9K+D0
色んな人が気軽に作品を投稿できる事が一番大切なのでそういう雰囲気作りをしたいですね。
572ねぇ、名乗って:2005/08/18(木) 05:54:54 ID:THL/bP1w0
>>571
そうだな。
まずは書くことが大事だな。
そうじゃなきゃ、こっちも良い悪いとか言えないし。

まぁ俺の場合良いと思っても絶対に褒めないけどね。
573ねぇ、名乗って:2005/08/18(木) 06:06:27 ID:qtCc9K+D0
というわけで時代劇の人終っちゃうのは寂しいけど、次回作もかけたら書いて下さいね。
574ねぇ、名乗って:2005/08/18(木) 06:06:44 ID:KZGPgTSS0
狼の方は時代劇の不要な発言のせいでage荒らしまで来たな
余計なこと言いやがって
バカな奴だ
575ねぇ、名乗って:2005/08/18(木) 06:32:46 ID:48wf5mRr0
時代劇の能力不足ってことで許してください
576ねぇ、名乗って:2005/08/18(木) 06:37:05 ID:qtCc9K+D0
IDころころ変えて自演はみっともない。
577ねぇ、名乗って:2005/08/18(木) 16:03:09 ID:X/BCukx/0
時代劇みたいなつまらない話は勘弁してね
578ねぇ、名乗って:2005/08/18(木) 16:10:31 ID:7rUU8tfb0
男の子出てこない作品でもいい?
579ねぇ、名乗って:2005/08/18(木) 18:16:02 ID:X/BCukx/0
>>578
レズですか?
580ねぇ、名乗って:2005/08/18(木) 18:54:54 ID:oflLceO90
ギャーギャー喚いているのがただの荒らしだったと発覚しちゃったね
581ねぇ、名乗って:2005/08/19(金) 01:17:06 ID:8r0g9BI20
オギャーオギャー
582ねぇ、名乗って:2005/08/21(日) 00:40:15 ID:sgU4YrZJ0
583ねぇ、名乗って:2005/08/23(火) 12:16:07 ID:PWRY+a6iO
584名無し募集中。。。:2005/08/23(火) 20:44:47 ID:w8Yb7eUD0
作者が来ない・・・
585ねぇ、名乗って:2005/08/23(火) 21:27:16 ID:DxxfL04M0
逃げたんだろ
586ねぇ、名乗って:2005/08/23(火) 21:30:10 ID:3574oVG70
書きもしないで偉そうに文句だけ一人前の奴らが追い払ったんだよ
587ねぇ、名乗って:2005/08/23(火) 23:12:43 ID:h1fbbIgN0
>>586
その通り
588ねぇ、名乗って:2005/08/24(水) 00:10:48 ID:MIkM6RF40
つまり逃げたと
589秘密国家公務員:2005/08/24(水) 21:38:14 ID:PF8TJh7Z0
>>555

夏焼に抱えられた梨沙子は、何か懐かしい感覚にとらわれていた
思わず腕に力をいれてすがる
心地よい香りが梨沙子の鼻腔をくすぐる
なんていい香りがするんだろう
梨沙子はそう感じながら眼を閉じた
「どうしたの?」
その体勢のまま夏焼は梨沙子に優しい声をかける
梨沙子は、自分が甘えてる存在が敵かもしれない事を思い出し我に返った
「ごめんなさい、少し疲れたんです」
梨沙子は、照れながら夏焼から離れた
まだ、夏焼の柔らかい感覚と甘い香りに五感が麻痺してる気がした
梨沙子は、間近で見る夏焼の顔に自然と笑みが浮かんできた
「ふふっ・・・」
二人はくすりと笑って見合った
「鈴木さん」
急に夏焼は、梨沙子を見たまま愛理を呼んだ
「はい」
後ろに控えていた愛理が、一歩前に出る
無表情で夏焼を見つめている
その時初めて愛理もいた事に気付いた
「鈴木さんのクラスメートでしょ。面倒見てあげてね」
そう言って夏焼は、梨沙子に目線を送りながら中学部の校舎に去っていった
「梨沙子、大丈夫なの?」
愛理が心配そうに声をかける
いつもの愛理らしい闊達とした声だ
「うん、大丈夫だよ」
愛理は梨沙子より小さいけど梨沙子よりずっと大きな存在だな
そんな事を考えながら教室に戻る梨沙子だった
590秘密国家公務員:2005/08/24(水) 21:40:42 ID:PF8TJh7Z0
>>589

「梨沙子、私思うんだけど梨沙子も児童会の活動してみない?」
愛理は不意にそう提案してきた
「え?」
返事に窮する梨沙子
「だって、私、そんな、えええーっ!」
「ふふっ、そんなに大したことをやってるわけじゃないし。ねえ、ちょっと顔出してみない?」
梨沙子は少し考えてみた
これはチャンスかもしれない、何か得体の知れない児童会や生徒会の秘密が探れるかもしれない
桃子があんな事になってしまった今私が頑張らないと・・・よし!
「うん、じゃあ、ちょっとだけね」
「やったぁ」
愛理は、軽く梨沙子の肩を叩き喜びを顔に現した
もう二人は自分達の教室の前まで来ていた
教室に入ろうとしたとき後ろから愛理の声がした
「ねえ、今日ステージの後ろから倒れこんできた人知り合い?」
あまりに普通のトーンで聞かれた為、逆に梨沙子は少し体を強張らせてしまった
「いや、知らないよ」
平静を装って答えたが、動揺が隠せず微妙に声が震えた
「そう、ならいいわ」
愛理は別に疑う風でもなく自然な感じで答えた
「何かあるの?」
梨沙子は愛理の眼を凝視しながら尋ねた
「いや別に」
そう言いながら教室に入る愛理の眼は鋭かった

つづく
591秘密国家公務員:2005/08/24(水) 21:42:56 ID:PF8TJh7Z0
どうも超遅筆の秘密です
せめて10日に1回ぐらいで更新しようとおもいます
592ねぇ、名乗って:2005/08/24(水) 21:48:35 ID:wnIweeKQ0
がんばれー
593名無し募集中。。。:2005/08/24(水) 21:51:50 ID:PF8TJh7Z0
なんか凄いIDだね
594ねぇ、名乗って:2005/08/25(木) 04:31:54 ID:A5N+vKap0
595名無し募集中。。。:2005/08/25(木) 04:51:04 ID:VZeWGnDy0
596ねぇ、名乗って:2005/08/25(木) 17:47:41 ID:ZqGwrfWw0
597名無し募集中。。。:2005/08/26(金) 11:09:44 ID:8GmA7/SGO
もうあっちで書いたら?
いいかんじだよ向こう
598名無し募集中。。。:2005/08/27(土) 18:20:43 ID:PM1OoNGZO
公務員さん
まとめの人が混乱してるから次からあっちで書いたほうがいいと思うよ
599名無し募集中。。。:2005/08/27(土) 18:25:28 ID:ul3egtCx0
向うで書けば毎回前回との繋がりのレスアンカ付けられずになるから
こっちの方が良いだろ
600まとめの人:2005/08/27(土) 22:28:13 ID:AE2sSkGB0
とりあえずここまで更新
>>598-599
こちらとしては今のままでも狼に行っても構いません
むしろ狼とこっちを交互に使われた方がやりにくいですし

ただ、いつもこっちにいる訳でもないので、こちらで更新された方はあっちで一声かけてくれればありがたいです
601秘密国家公務員:2005/08/28(日) 09:14:49 ID:gKCFP451O
>597-600
皆さんありがとうございます

まとめサイトの方に負担にならないようにします
602名無し募集中。。。:2005/08/29(月) 11:56:58 ID:F5q+vQM60
昔の特高みたいになってきたな
603名無し募集中。。。:2005/08/31(水) 18:49:39 ID:S+7RXyT/0
新スレ
【小説】リア消だったら誰に告ってた 第26章【キッズ】
http://ex10.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1125481634/
604ねぇ、名乗って:2005/09/01(木) 00:26:52 ID:NWEe7b4w0
久々こっちに来たら国家公務員たんきてたか(・∀・)乙
楽しみにしてるよー
605ねぇ、名乗って:2005/09/06(火) 11:04:01 ID:94luW6NsO
606秘密国家公務員:2005/09/09(金) 21:14:12 ID:WEgKJYvl0
>>590

「ねえ、何があるの?」
友理奈は先を行く早貴の背中に質問を投げかけた
「いいから着いて来て」
いつものように声質は弱弱しいが強い意思を含んだ声だった
なんだろう、やはり先程直接投げかけた疑問がきっかけとなって早貴の何かを変えたのだろう
確かに早貴は普通でない何かを持っている
それがいわゆる超能力という陳腐な漫画のようなものかどうかはわからない
しかし、この学園を支配する何かを探る大きな手がかりとなるだろう
友理奈はそう思うと心が踊ってきた
もやもやした状態から抜け出せる
何か今回のヤマは苦手だ
早く片付けたい
「あのね、これから行くところは絶対二人だけの内緒だよ」
早貴は、今度は振り向いて真剣な眼差しで友理奈を見ていた
友理奈は黙って早貴を見つめ頷いた
どうやら講堂に向かっているようだ
放課後の学校は何処にでもあるような学校の風景だった
運動場には運動部の練習する活気が溢れ、校舎の何処からか吹奏楽部の練習が聞こえてくる
珍しい事も無い普通の風景
しかし、今日講堂で起きたことは普通の学校では起きえない事だ
友理奈は核心に近づいてる気がして身が震えた
早貴は、ゆっくりと講堂の裏口で立ち止まった
「ここだよ」
早貴はその扉を開けた
607秘密国家公務員:2005/09/09(金) 21:15:56 ID:WEgKJYvl0
>>606

無機質な白い部屋
目の前に寝ている桃子
腕に刺さった点滴の管が痛々しい
しかし、流石は元ZYXといったところか医者は特に問題ないと診断した
実際今桃子に施されている処置は栄養剤の点滴のみである
私は、ただ桃子を見つめて座っている
今までの桃子とすごした日々を思い出すでもなく
ましてや今の事件の事も気にならない
ただ桃子を見つめていた
何か急に体の力が抜けてきた
今まで気を張り詰めていた所為かもしれない
ゆっくりと静かに眠りに落ちていった
608秘密国家公務員:2005/09/09(金) 21:17:55 ID:WEgKJYvl0
>>607

どれぐらい経っただろうか不意に背後に人の気配を感じ目を覚ました
「誰?」
振り向くとそこには夏焼さんが立っていた
いつ見ても涼しそうな顔で制服を体の一部のように着こなして厳粛なイメージでそこに存在していた
「嗣永さん、無事だったのね」
感情のこもってるようなそうでもないような声をかけながら桃子の方を見た
何故、ここにいるの?
私は混乱した
ここは秘密国家公務員の病院なのだ
それは一般人である夏焼さんが私の目の前にいることが不可能である事を意味する
どうして?
「よかったわ、あなたの大切な人が無事で」
私の疑問を遮るように夏焼さんは一歩前に出て私に近づいた
「私がここにいること不思議かな?」
微笑みながら首をかしげる仕草に私はドキッとした
美しいと思ったからだ
胸の鼓動が高鳴る
「貴女に逢いたいと思ったら私は何時でも逢いにいけるのよ」
悪戯っぽい笑みを口元に湛えながらまた一歩私に近づいてきた
駄目・・・
それは言葉にならない
わたしはの夏焼さんの懐に抱きかかえられていた
暖かい感情が私の中に溢れてくる
「貴女を助けに来たのよ」
そう言いながら夏焼さんは私を離した
黒い瞳がいつものように底を窺わせない
しばらくの沈黙がその場を支配した

つづく
609秘密国家公務員:2005/09/09(金) 21:20:23 ID:WEgKJYvl0
>>604さんありがとうです
本当に遅筆で申し訳ありません
もうしばらくお付き合いください^^;
610名無し募集中。。。:2005/09/10(土) 09:06:15 ID:JffUY0S+0
611ねぇ、名乗って:2005/09/10(土) 14:50:56 ID:ytMIcX5uO
612ねぇ、名乗って:2005/09/11(日) 15:13:11 ID:p5I1So6VO
公務員タン乙
遅筆でもいいガンガレ( ゚∀゚)
613名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 19:32:49 ID:TPF7A1x60
時代劇さんカム!
614ねぇ、名乗って:2005/09/14(水) 00:45:57 ID:PHaUUaMn0
615ねぇ、名乗って:2005/09/15(木) 02:42:35 ID:+l8a52o50
時代劇さんこっちに来てくれればいいのに…
向こうじゃやりづらいんじゃないかなあ
616ねぇ、名乗って:2005/09/15(木) 02:51:39 ID:ZYfFoAYy0
あいつ前ここで書いてたしな >>90-とかな

意地になってんじゃねーの

どんなに叩かれてもここで書き続けて荒らしてやる

ってな感じで
617名無し募集中。。。:2005/09/16(金) 17:24:01 ID:PcHF3Tb1O
前スレすげぇw
いしむらまいはべんきょうがんばれ
って1文字レスが成功したんだけど993と994が4秒差wしかも994が携帯だよ!どんな携帯だよw
993
16:53:09
994
16:53:13
618名無し募集中。。。:2005/09/16(金) 19:23:36 ID:uq2wvbiI0
【小説】リア消だったら誰に告ってた 第27章【キッズ】
http://ex10.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1126865833/
619名無し募集中。。。:2005/09/19(月) 20:32:25 ID:cvZZzzbxO
620ねぇ、名乗って:2005/09/19(月) 23:18:43 ID:CUaIioW5O
>>619
ID凄いなwww
621ねぇ、名乗って:2005/09/20(火) 00:17:42 ID:Wbkcs2Lo0
一日中寝てそうなIDだな
622ねぇ、名乗って:2005/09/21(水) 23:26:46 ID:nyhxk4HO0
:::::::::::::::::::::::::::::.
::::::\:☆ノノノハ ウメウメ
::::::ミゝリl|*´∀`l|つ
::::::⊂__つノ
::::::\:☆ノノハ ビューン
::::::ミゝ从 ・ゥ・)つ
::::::⊂__つノ
::::::\:☆ノノハ メーグルメーグル
::::::ミゝリ|*‘ヮ‘)|つ
::::::⊂__つノ
::::::\:∋oノハo∈
::::::ミゝ州 ` v ´)つ
::::::⊂__つノ
::::::\:☆ノノハ
::::::ミゝリ ・一・リつ
::::::⊂__つノ
::::::\:☆ノノハ キュフフフ
::::::ミゝノソ*^ o゚)つ
::::::⊂__つノ
::::::\∋oノハo∈ マイマイデシュ
::::::ミゝ(o・D・)つ
::::::⊂__つノ
℃-ute巡回中!
623名無し募集中。。。:2005/09/23(金) 15:23:27 ID:cgSFmt6M0
27章は落ちました
624名無し募集中。。。:2005/09/23(金) 17:32:16 ID:Fv5JF/yO0
625名無し募集中。。。:2005/09/23(金) 17:40:44 ID:sS4wPfTfO
ああ、落ちたな
626名無し募集中。。。:2005/09/23(金) 18:56:27 ID:690WhDfG0
【小説】リア消だったら誰に告ってた 第28章【キッズ】
http://ex10.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1127468792/
627名無し募集中。。。:2005/09/25(日) 01:26:30 ID:0+6YQ6ls0
作品書くなら狼じゃないとダメなの?
628名無し募集中。。。:2005/09/25(日) 02:08:26 ID:SW47zj0/0
別にこっちでも良いと思うけど
629ねぇ、名乗って:2005/09/28(水) 01:25:31 ID:nac2A9q70
狼がオリジナル・転載とも流れたのでとりあえずここに保管しておくよ
630ねぇ、名乗って:2005/09/28(水) 01:26:22 ID:nac2A9q70
434 名前:名無し募集中。。。[sage] 投稿日:2005/09/22(木) 20:23:07 0
♪ 〜 BGM  ByeByeまたね オケ 〜 ♪

州*‘ o‘リ < ダンスがすすまなくて二人で先生に怒られたとき、、、
州* ; o;リ < まいはっちが・・・わたしのこと・・・

       お互いへたっぴだったけど、二人でがんばったよね。>(’w’*从
       マイハがいなくなったあともみんながついてるよ。
       心配しないで。

州* T oTリ 人(’w’*从


川*^∇^) < マイハが卒業してもベリーズはみんなガンバるからね!
川*T∇T) < だからまた・・・コンサート聴きに来て・・・

       くまいちゃんどんどん背が伸びてうらやましかったー。>(’w’*从
       ずっと気持ちはいっしょだよ。ベリーズ頼んだよ。

川*;∇;) 人(’w’*从


从´∇`从 < あしたからマイハがいないなんて信じらんないよー!
从 T∇T从 < 前みたいにまたいっぱい話しよう、遊びに行こう・・・

       ラジオでね・・・ちなみたいに、元気にしゃべりたかったなー。>(’w’*从
       これからもみんなに元気をわけてあげてね。ありがとう。

从;∇;从 人(’w’*从
631ねぇ、名乗って:2005/09/28(水) 01:28:51 ID:nac2A9q70
435 名前:名無し募集中。。。[sage] 投稿日:2005/09/22(木) 20:24:03 0

从o゜ー゜从 < マイハとはいっつもいっしょだったよねー。
从o;ー;从 < これからもわたしたちのこと見ててね・・・

       まーさ! ベリーズのおかあさんだったね。頼りにしてた。>(’w’*从
       みんなのこと、ずっとよろしくね。ママ!

从oT ーT从 人(’w’*从


ノノl∂_∂ル < マイハ・・・ベリーズはこれからもます、ます、がんばるから・・・
ノノl ; _ ; ル < だから、いつでも・・・戻ってきて・・・

       みやはいつもかっこよくって、きれいで、すっとマイハの憧れだったよ。>(’w’*从
       もっともっときれいになってね。これからも応援してるからね。

ノノl T_ Tル 人 (’w’*从
632ねぇ、名乗って:2005/09/28(水) 01:30:50 ID:nac2A9q70
436 名前:名無し募集中。。。[] 投稿日:2005/09/22(木) 20:25:33 0

ル ’ー’リ < ミャイハちゃん、初めて会ったときから仲よくしてくれてありがとう。
ル ;ー; リ < ベリージュでいっしょになれたときからも、ずっと・・・いつまでもいっしょだと思って・・・
        ミャイハ・・・(号泣)

       つらいとき、励ましてくれたね。ダンスも教えてくれたね。ありがと(ウルッ) > (’w’*从
       おそろいの服もプリクラも宝物だよ。また遊ぼうね、桃ちゃん・・・

ル TーT リ 人 (’w’*从


((イ´・_・リ < 石村舞波さん、卒業おめでとうございマス! ごくろうさまでした!
        ベリーズ工房は7人になっても、パワー全開で・・・マイハの分まで輝いて・・・いきマス!
((イ´;_;リ < わたしたちをずぅぅぅっっっっと、見守っていてくだサイ!今までありがとう!

       佐紀ちゃんがキャプテンでなかったら、、、わたしも、ベリーズも、きっと >(’w’*从
       今日までがんばって来れなかったです。
       もちろん、マイハはずっとベリーズの一番の味方です!
       これからも、みんなを、ベリーズを、よろしくお願いします!

((イ´T_Tリ 人 (’w’*从
633ねぇ、名乗って:2005/09/28(水) 01:32:28 ID:nac2A9q70
437 名前:名無し募集中。。。[] 投稿日:2005/09/22(木) 20:37:33 0


 ありがとうございました。

ヽ 从o゜ー゜从 人 州*‘ o‘リ 人 ル ’ー’リ 人 从 ’w’)人 ((イ´・_・リ 人 ノノl∂_∂ル 人 从´∇`从 人 川*^∇^) ノ

 Berryz工房でした!
634名無し募集中。。。:2005/09/29(木) 01:39:29 ID:M6TGrdp60
狼に入れないんだけどどうして?
サーバーが見つかりませんになっちゃう
635名無し募集中。。。:2005/09/29(木) 04:08:52 ID:mLGtA1CfO
もう我慢できない
優恋さん!こっちに書いちゃってよ!
636名無し募集中。。。:2005/09/29(木) 06:12:58 ID:u7DFJGf20
朝からほ
637ねぇ、名乗って:2005/09/29(木) 08:11:55 ID:QJ3DWnwS0
>>634
狼 昨日20時からサーバー死んでる
まだ死んでるよ・・・・
638ねぇ、名乗って:2005/09/29(木) 17:09:04 ID:sPrdERXU0
http://jbbs.livedoor.jp/music/13179/
↑ここの中の人いる?
639名無し募集中。。。:2005/09/29(木) 17:17:21 ID:u7DFJGf20
まとめが一向に更新されないのはなぜだ?
640ねぇ、名乗って:2005/09/29(木) 22:01:14 ID:v9LLlSSNO
せっかく羊にもスレあるんだから作家さんこっちで狼復活するまでこっちで投下して下さい
641まとめの人:2005/09/29(木) 22:39:43 ID:Y8k0HSEV0
前スレのhtmlと前スレの方が上げてくれたI REMEMBER YOUをまとめに上げました
642ねぇ、名乗って:2005/09/30(金) 01:22:09 ID:jqqk0F4V0
いつになったら、狼直るの?
643ねぇ、名乗って:2005/09/30(金) 01:58:35 ID:MHVuQV8U0
鯖が工場送りになったから舞波卒業祭りに間に合わない可能性大
644名無し募集中。。。:2005/09/30(金) 04:58:00 ID:M1P2v8yd0
まとめ乙

舞波祭りに間に合わないのか
舞波らしいっちゃらしいけど
645ねぇ、名乗って:2005/09/30(金) 12:15:55 ID:ZyZEC+Yh0
それが舞波クォリティ
646ねぇ、名乗って:2005/09/30(金) 13:05:09 ID:MHVuQV8U0
ガキさん生誕祭りには間に合うんじゃないか?
647名無し募集中。。。:2005/09/30(金) 20:19:10 ID:EKOXS/8Q0
>>641
乙です
容量がでかくて処理しきれないものがあったら
また読み返しついでに整理のお手伝いしますよー
648上京恋愛:2005/09/30(金) 20:26:40 ID:6iXSdNJN0
ここで投下した作品はまとめに入るんでしょうか??
649名無し募集中。。。:2005/09/30(金) 21:03:44 ID:ZLy8en+o0
入るに決まってんだろ、例え入らなくても書けよw
650名無し募集中。。。:2005/10/01(土) 00:38:46 ID:O+uJ6Ukp0
繋がりが分からなくなるから >>285 みたいなリンクを貼ってね
651時代劇(仮):2005/10/01(土) 01:20:32 ID:9Wjr0YZ50
狼が落ちる寸前に途中まで貼ったけど読めた人ほとんどいないだろうから最初から


第拾部 座敷童の嫁入り



野苺組が旗上げしてから三度目の祇園祭
今年もまた八坂神社の境内の一角に仮設の舞台が築かれ、野苺組、そして給徒の公演が行われた

大盛況の舞台は無事に終了し、皆で大道具小道具、舞台衣装などを荷造りして荷馬車に積み込む
「荷物は全部積んだ?それじゃあ、帰るよ〜!」
全ての後片付けが終わったのを確認し、座長の桃が皆に号令をかけた
馬の左に立ち、引き綱を握る桃と、馬の右側を歩くお佐紀を先頭に、娘たちや、焔と吹雪ら雑用係、そして楽団の人達がゾロゾロ付き従う
ちょっとした行列が境内を抜け、露店の並ぶ参道を通り抜ける

「お〜い、桃ぉ〜!吹雪がいないぞぉ〜!」
参道の最初の鳥居の手前で列の最後尾から焔が叫んだ
「雅ちゃんもいないとゆいたいですぅ!」
列の中ほどからお茉も叫ぶ
「あらあら、あの二人、抜け出してよろしくやっているのねぇ・・・・・・」
馬を止め、列を見回し、いないのが二人だけではないことを確認し、桃はため息をついた
「いいわよ、遊んでいきたい人はここで抜けても。明日の稽古には遅れないようにね〜!」
桃のその言葉を聞くや否や、さっきいちゃん・・・・否、小太郎が千聖の手を引き桃の前に現れ、ペコリと頭を下げ、人ごみの中に消えていった
そんな小太郎達をきっかけに、仲のよいもの同士で列を離れて縁日に向かうもの、早く帰るため桃に付き従おうとするものに別れ、列はずいぶんと短くなった
652時代劇(仮):2005/10/01(土) 01:21:49 ID:9Wjr0YZ50
「ねえ、ほっちゃん、ちょっといい?」
短くなった列の最後尾を歩いていた焔に、舞波が話し掛ける
「お祭り、いっしょに見ていかない?」
上目遣いで精一杯の媚を売りながら舞波が焔に語りかける
「いや、俺、すぐに帰りたいんだけど・・・・・・・・」
給徒の一員として舞台に上った焔の妻、おめぐは疲れてぐずりだした息子のタケゾーを連れて一足先に家路に就いた
二人のことが気になる焔は、遊んでいこうという気になれない
「でもぉ・・・・二人っきりの時は舞波のカレシになってくれるって約束でしょ?」
「ああ、枯師になるって約束したけど・・・・・・枯師ってのはそういうこともするのか?」
「するよぉ!っていうか、それがカレシの仕事って言うか・・・・・・・・・」
「そっか・・・・・じゃあ、ちょっとだけ付き合ってやるよ。でも、タケゾーとおめぐが気になるから、すぐ帰るぞ」
「うん!ありがとう、ほっちゃん!」
舞波はそう言うと焔の腕に抱きつき、芝居小屋へ戻る一団の列から離れ、そして参道からも外れる

「おい、舞波、縁日は見ないでいいのか?」
人通りのほとんどない裏道へと進んでいくにつれ、焔も様子が変だと気付き、舞波を問い詰める
「うん・・・・・・本当はお祭りなんてどうでもいいんだ・・・・・・・」
舞波はそう言いながら焔に抱きつく腕の力を強め、体をさらに密着させる
「それじゃあ・・・・・何が目当てだ?」
二の腕に感じる舞波の胸の柔らかさに若干の恥ずかしさを感じながら焔は質問を続ける
「こうやって・・・・・ほっちゃんと一緒に歩きたかったの」
「そうか・・・・・・・・・」
恥ずかしそうに、しかし、嬉しそうにそう言う舞波を見て、焔は言うべき言葉が見つからなかった
653時代劇(仮):2005/10/01(土) 01:22:40 ID:9Wjr0YZ50
全身で焔の体温を感じ、横顔を眺め、小さな幸福を噛み締めるようにゆっくり歩いていた舞波だったが、そんなひと時はすぐに終わりを迎えてしまった
舞波の住む貸家に着いてしまったのだ
「じゃあな。俺は帰るよ。明日、遅れるなよ」
焔はそう言って舞波を置いて帰ろうとしたが、舞波は焔の腕を放さない
「待って!ちょっと上がっていってよ。お茶とお菓子用意するから!」
「・・・・・・何か、相談したいことでもあるのか?」
いつになく積極的な舞波の態度に何かを感じ取った焔に対し、舞波が唇を噛み締めて無言で頷いた

「そう言えば、おまえと初めて話をしたのも祇園祭の日だったよな?」
舞波の家に上がり込み、カラクリの猫と戯れながら焔が言う
「うん、そうだったね」
竈で湯を沸かし、茶菓子の用意をしながら舞波が答える
「これがおまえにとって四度目の祇園祭だよな?」
「うん・・・・・この時代に来たのが祇園祭の半年前だから・・・・・・もう三年半かぁ・・・・・・・」
そう言いながら舞波が盆に茶菓子と真っ黒い液体の入った茶碗を二つ載せ、焔の方にやって来た
「おい、な、なんだよ、これ・・・・・・泥水か?」
「違うよぉ。コーヒーって言うんだよ。南蛮のお茶だよ」
「南蛮のねぇ・・・・・・匂いはいい感じだが・・・・・・・・うぇぇっ!苦い!」
「そのまま飲むっていうのもあるけど・・・・普通はお砂糖とミルク入れるんだよ」
舞波はそう言いながら焔の茶碗に二種類の白い粉を入れ、匙で掻き回した
「これで飲みやすくなったはずだよ」
舞波に促され、再び茶碗を口に運んだ焔は、恐る恐る一口飲んでみて、今度は満更でもなさそうな表情をした
654時代劇(仮):2005/10/01(土) 01:24:10 ID:9Wjr0YZ50
「それで・・・・・・・相談って何だ?」
茶菓子には手をつけず、南蛮の茶を飲み干した焔が一息ついてから舞波に訊ねる
「あのね・・・・・・・・帰ろうと思っているんだ・・・・・・・・・」
「帰るって・・・・・・・おまえの時代に?」
「うん」
「こっちに来てから三年半か・・・・・・そんなに留守にして大丈夫なのか?」
「それは大丈夫。あっちを出てきた日の次の日に帰るから」
「そんなことできるのか・・・・・・でも、それなら、もっともーっと長くこっちにいてもいいじゃないか」
「無理だよぉ・・・・・だって・・・・・だいぶ成長しちゃったから・・・・・・」
「成長!?・・・・・・おまえが?」
焔は目を白黒させながら舞波の顔や体つきを舐めるようにじろじろと眺める
「・・・・・・・・初めて会った時と変わってないけどなぁ」
「そ、そんなことないもん!」
舞波はそう言うと部屋の片隅に置かれた小箱を開き、中から一枚の紙を取り出した
「これが・・・・・・・こっちに来る直前の私」
その紙には舞波と、舞波に似た面影がほんの少し感じられる中年の男が極めて精巧に描かれていた
「うひゃぁ・・・・・・すげえな、この絵・・・・・・・絵師は天才だなぁ!」
「これは絵じゃないの。写真って言うんだよ。姿をそのまま紙に写し取るカラクリだよ」
「ほぉ〜!そんな便利なものがあるのかぁ!!」
焔は感心しながらも写真の中の舞波と目の前の舞波を見比べる
頬を筆頭に、全体的にふっくらとしたように見える
しかし、それでいて目に力強さが宿ったせいもあり、だいぶ大人びて見える
「胸だって・・・・・・・大きくなったんだよぉ」
顔を若干赤らめて下を向いた舞波を見て、焔は先ほど腕に押し付けられた舞波の胸の感触を思い出した
655時代劇(仮):2005/10/01(土) 01:25:13 ID:9Wjr0YZ50
「でも・・・・・・大丈夫なのか?こんなに変わっちゃって怪しまれないか?」
「今ならギリギリ大丈夫・・・・だと思う」
「そうか・・・・・・・・」
いつか舞波が帰る日が来るということを焔はわかっているはずだった
だが、それは先のことであり・・・・・・・心の片隅では、そんな日は永久に来ないと思っていた
「やっぱり・・・・・寂しいものだな」
「うん・・・・・ほっちゃん、桃ちゃん、千聖ちゃん、おめぐちゃん、タケちゃん、吹雪くん、他のみんな・・・・・・・みんなと一緒にいたいけど・・・・・家族にも会いたい・・・・・」
そう言って泣き出す舞波を見て、一番辛いのは舞波なんだ、と焔は実感した

「それで・・・・・・・みんなには何て言うんだ?」
舞波が泣き止み、落ち着くのを待って焔が聞く
「それなんだよねぇ・・・・・・・ほっちゃんにも一緒に考えて貰いたくって・・・・・・・・・」
舞波はそう言いながらため息をついた
「本当のこと言っちゃうのは・・・・・・・・ダメだよな」
「うん。信じてくれないだろうし、記憶を消さなきゃならないし・・・・・・・黙って帰っちゃうのも・・・・・・・」
「桃の奴、取り乱すだろうな・・・・・・・・・」
「でしょ?これが一番楽なんだけど・・・・・・・・・・・」
「まあ、円満に座を抜けられる方法を考えようぜ」
「うん。そうだね・・・・・・・・・」
舞波が力なく頷いたのをきっかけに、二人は厳しい表情で腕組みした考え始めた
656時代劇(仮):2005/10/01(土) 01:27:21 ID:9Wjr0YZ50
「ところで・・・・・・桃には何て言ってるんだ?」
「何って?・・・・・・・・私のこと?」
「ああ。生い立ちとか、家族のこととか・・・・・・・・正体のこととか」
「・・・・・・・・何も言ってない」
「な、何も?そんなはずないだろ?」
「本当だよ。桃ちゃん、何も聞かないから・・・・・・・私の名前くらいしか知らないんじゃないかな」
「そうか・・・・・おまえ、桃に信頼されてたんだな・・・・・・」
桃は昔から人を騙すことと人の本質を見抜く目に絶対の自信を持っていた
その分、一度信頼した相手を過信しすぎる面があった
「それじゃあ、おまえの家族が生きているかどうか・・・・・知らないんだな?」
「うん。みんなもそういう話題はあんまり好きじゃないから・・・・・・」
「おまえが医者の娘だってことは?」
「それは・・・・吹雪君の件でみんな知ってる」
「そうか・・・・・・・」
焔の頭の中でバラバラの部品が組み合わさり、一つの筋書きが出来上がった
「紙と筆・・・・・持ってるか?」
「えっと・・・・・・この時代の紙と筆?」
「当たり前だろ」
「・・・・・・・持ってない」
「じゃあ、俺は帰る。明日の朝、また来るから」
「えっ?帰っちゃうの?」
「次の巡業の時に上手く抜けられるようにしてやるから。まあ、任せとけって」
焔はそう言うと不安よりも寂しさを前面に押し出す舞波に気付かず、帰ってしまった
657時代劇(仮):2005/10/01(土) 01:29:39 ID:9Wjr0YZ50
翌朝・・・・・・・・・
「おーい、舞波、起きろ!朝だぞ!おーきーろー!」
相変わらず寝起きの悪い舞波を起こそうと、焔はありとあらゆる手を使い、悪戦苦闘
「起きろ!」
そう言って焔が舞波の顔にぶっ掛けた茶碗一杯の冷水で、やっと舞波は目を覚ます素振りを見せた
「う〜ん・・・・・・・冷たいよぉ・・・・・・・・・あれ?ほっちゃん?どうしたの?」
「どうしたの?じゃないだろ!とりあえず、顔を拭け!」
焔が手渡した手拭で舞波は顔を拭き始める
「この手紙が親元から届いたことにするんだ。今日、芝居小屋に行ったら桃に渡せ」
「ああ、ほっちゃん、これを書くために昨日帰っちゃったんだ・・・・・・・・・」
そう言いながら舞波は手紙の封を開けた
「・・・・・・・・・・・・・なんて書いてあるの?」
「縁談がまとまったから早く帰って来い、って内容だ」
「ふーん・・・・・・縁談かぁ・・・・・・・・・誰の?」
「おまえの」
「・・・・・・・・・・わわわわわ私の?お嫁に行っちゃうの?」
「そう。おまえの父上は大名のお抱えの医者で、そこの若君の側室に、ってことにした」
「ええぇっ・・・・・やだよぉ・・・・・・・結婚なんてまだ・・・・・・・・」
「アホ。これは俺が書いた偽手紙だ。縁談なんて存在しねえよ」
「あっ、そうだった・・・・・・・・・」
「でな、次の巡業に出発する頃に京を出ないと間に合わないような日取りにしておいた」
「どうして?」
「桃が親に挨拶に行くとか言い出したら困るだろ?」
「うん・・・・・そっか」
「今度の巡業は東国だ。で、おまえの親がいるのは山陰の方ってことにしておいた」
「山陰・・・・・そうだ、タイムマシンを隠しているの、山陰の方の海だ・・・・・・・・・」
「だから、巡業に出発する日、みんなは東に、おまえ一人だけ西に・・・・・ってなるだろ?」
「うん・・・・・・・寂しいけど・・・・・・・・・」
「贅沢言うなよ。余計な詮索されない為にはこれが一番いいんだ」
「そうだね・・・・・・・ほっちゃん、ありがとう」
658時代劇(仮):2005/10/01(土) 01:30:46 ID:9Wjr0YZ50
さて、次は最大の難関である、桃との対面である
おめぐの手作りの握り飯を舞波に食わせた後、二人で芝居小屋に向かうと、いきなり桃に出くわしてしまった
「あら、おはよう。二人一緒なんて珍しいわね」
「ああ。手紙が届いたから読んでくれっていうんで舞波が俺んちに来たんだ」
そう言いながらの焔の目の合図に応え、舞波が手紙を桃に手渡した
「あらあら、どんな内容なの?」
舞波の手紙を読み始めた桃の顔色は、見る見るうちに変わっていく
「ちょ、ちょっと、これ、どういうこと!?」
「どういうことも何も、そのままだよ。舞波に縁談が持ち上がったってこと」
「舞波の家族・・・・・・ご健在だったのね・・・・・・・・・」
「うん・・・・・・ごめんなさい・・・・黙ってて・・・・・・・・・」
「みんなの手前、言いにくかったんでしょう?まあ、いいわよ。でも、どうして突然こんな手紙が・・・・・・・・」
「えっと、それは・・・・・・・・うーんと・・・・・・・・・」
「と、突然じゃないさ。今までも何度か手紙のやり取りをしていたんだよ。俺が代筆してやったり読んでやったりして・・・・・な?」
そう言って舞波の方を見た焔の顔をボーっと眺めていた舞波だったが、焔の表情が急に恐ろしくなったのを見て全てを理解した
「あ、うん。そうなの。ほっちゃんにお手紙、書いてもらったり、読んでもらったり・・・・・・・・・」
「・・・・って訳で、舞波の父上が殿様のお抱えになったっていうのは知っていたんだけど、まさか縁談がこんなに急に持ち上がるとは・・・・・・・・」
「ふ〜ん・・・・・・それで・・・・・帰っちゃうの?」
桃は一応納得したような表情を見せながらも、目の奥では焔と舞波を探ることを欠かしていない
「えっ?えーっと・・・・その・・・・・・・・・・」
「帰るしかない・・・・・・・よな?」
オロオロする舞波に焔が助け舟を出した
「あ、うん・・・・・・帰らなくちゃ・・・・・ならないの・・・・・・・・・」
「そうだよね・・・・でも・・・・・・・急すぎるよ・・・・・・・・・・」
桃は目に涙を貯め、舞波に抱きついた
「ごめんなさい・・・・・・桃ちゃん・・・・・・・・・・」
舞波の両目からも大粒の涙が零れ落ちた
659時代劇(仮):2005/10/01(土) 01:31:41 ID:9Wjr0YZ50
結局、その日は稽古にならなかった
全員集まったところで桃から舞波の件が発表され、みな泣き出してしまい、それどころではなくなってしまったのだ
一人でボーっとしていることが多く、孤立しているのではないかとすら思えた舞波が、こんなにも皆に慕われていた・・・・・・・
大泣きする娘たちの集団の中心で、思い出話に花を咲かせる舞波を見て、焔は胸を熱くして、ついつい釣られて涙を零しそうになる
そんな中、抜群の行動力を示したのが桃である
「ちょっとみんな〜!聞いて〜!」
昼過ぎに芝居小屋を抜け出し、夕方になろうかという頃に戻ってきた桃が皆を集めた
「えー、明後日から二日間、特別公演を行います!」
一同がざわめき出す
「ちょっと待てよ!場所は?」
「八坂神社の特設舞台です」
状況が飲み込めない娘たちに代わり、焔が桃と受け答えを始める
「祭りはもう終わってるけど・・・・・・客は来るのか?」
「それなんだけど・・・・・明日、みんなで手分けして、京の市中一帯で宣伝しようと思ってます!」
桃はそう言いながら何かが書かれた半紙を皆に見せ付けた
『舞波 卒業特別公演』という字が躍っている
娘たちを支配していた困惑の空気は、一気に歓声に変わった
「・・・ってわけだから、舞波との最後の思い出作り、みんなで最高の公演にしようね!!!!・・・・・で、ほっちゃん、これ明日までに版画にしてね」
焔一人が苦い表情になった
「それでは、今後の予定を確認します。明日はみんなで宣伝。明後日から二日間、舞波の卒業公演。そして二日間のお休みの後、東国への巡業に出ます」
「ずいぶん厳しい日程になっちまったなぁ・・・・・・・・」
一人冷めた焔が呟いた
660時代劇(仮):2005/10/01(土) 01:32:28 ID:9Wjr0YZ50
二日間の突然の舞波卒業公演は大入りで、大成功となった
木戸銭を通常の半分にしたせいもあるが、舞波の人気というものを再認識させられる結果になった
そして、皮肉にも舞波は新たな人気を獲得してしまった
八人の野苺組の娘の中で、誰よりも踊りが下手で、歌も下手で、喋るのも苦手だった舞波・・・・・・・
だが、それゆえ、誰よりも一生懸命頑張っているように見えたのだ
今回の件は桃たちに人気というものは技量や容姿だけでは得られない、ということを学ばせるよい機会になった

その後、一座は卒業公演の後片付け、巡業の準備、舞波が抜けた後の唄の割り当てや舞台上の隊形の確認などを二日間の休みのうちに大慌てでこなすことになった
しかし、かつてないほど集中して事に当たることができたので、出発前日の夕方には全員が自由な時間を得ることができた

焔とおめぐの家で桃と舞波を招き、内輪でちょっとした宴が行われるらしい・・・・・・・
桃は一座の者に『明日からの巡業に備え、体を休めるように』と伝えたのだが、その噂を聞くや、皆が焔の家に集まってきた
野苺組の者、給徒の面々、さらにはこういった場が大の苦手な吹雪まで・・・・・・
そんなわけで、焔の家には人が溢れ、足の踏み場がないどころか息苦しいほど人、人、人でひしめき合っていた

「おい舞波、飲め飲め!」
「ちょっと吹雪君、お酒はダメだよぉ。もっと大人になってからにしないとぉ・・・・・・・・・」
「いいじゃねぇかよ。堅いこと言わずに飲めよ。今夜は特別だ!」
「でもぉ・・・・・・・・・・」
「頼むから飲んでくれよぉ・・・・・・命の恩人に対する、俺の気持ちなんだからよぉ・・・・・・・・・」
「あんちゃん、ダメだよぉ。舞波ちゃん困ってるじゃない」
千聖は制したが、舞波はいつになく真剣で人懐っこい吹雪の様子を感じ、杯を受け取った
661時代劇(仮):2005/10/01(土) 01:33:23 ID:9Wjr0YZ50
「うぐっ・・・・・・・苦ぁ・・・・・・・でも美味しい」
「本当に美味いのか?無理しなくていいぞ」
頬を赤らめ、眉をしかめながら杯半分の酒を飲み干した舞波を見て、吹雪が嬉しそうに言う
「本当は・・・・・・あんまり美味しくない」
「だろうな。でも、ありがとうな。飲んでくれて。本当にありがとう!!!」
吹雪はそう言うと額を畳に擦りつけた
「ちょっと、吹雪君、大げさだよ・・・・・お酒飲んであげたくらいで・・・・・・・・・・」
「いや、違うんだよ、これはおまえに命を救ってもらった分だ。あの時、俺は死を覚悟していた。でも・・・・・生きていてよかった。本当にありがとう!!!」
「吹雪君、それは、雅ちゃんのことかな?」
ほんの少し酔いの回った舞波がニヤけながら頭を上げた吹雪の顔を見た
「うん、まあ、その・・・・・・・それで、俺はおまえに感謝の気持ちを伝えたいんだが・・・・・・酒を飲んでもらう以外思いつかなくて・・・・・・」
「そうだったんだ・・・・・うふふふ。吹雪君、美味しいお酒、どうもありがとうね」
菩薩のような暖かい笑みを浮かべ、舞波が吹雪の両手を握った
「はいはい、野暮な酔っ払いのあんちゃんは放っといて、舞波ちゃん、これ、あたしと雅ちゃんと小太郎から・・・・・・・・」
吹雪を強引に引き剥がし、千聖と雅が舞波の前に出て、色鮮やかな折り畳まれた布を舞波に手渡す
「浴衣なんだけど・・・・・・・気に入ってくれるかな?」
舞波がそう言う雅の手を借りて布を広げると、それは淡い水色の花柄の浴衣に・・・・・・・・・・
「うわぁ!!かわいい!!これ、いいよ!すっごくいい!!!!どう?似合う?」
舞波は浴衣に袖を通し、組になっている桃色の帯を腰に当て、クルクル回って可愛らしい仕草で皆に尋ねる
「おう、悪くないぞ!その浴衣、俺も銭を出してるんだ。大事にしろよ!!」
小太郎に手を引かれて部屋の隅に追いやられた吹雪が立ち上がり、叫んだ
「うん!ありがとう!!これならあっちでも着れるよ。大切にするね!」
焔をドキっとさせる正体をバラしかねない不用意な発言をしながらも、舞波は雅と千聖に抱きついた
662時代劇(仮):2005/10/01(土) 01:35:18 ID:9Wjr0YZ50
舞波と雅、千聖は抱き合ったまま二言三言交わした
一応、舞台上で最後の挨拶は済んでいるが、それは観客に魅せるためのものであり、本心の挨拶ではない
真の挨拶は、このように当事者間だけで伝わればいいのだ・・・・・・・・
笑顔でホロリと涙を流す舞波の横顔を見ながら、焔はそう思った
雅と千聖も涙を零しつつ舞波と離れると、付近にいた者が我先に、と舞波の元を訪れ、ここ数日の強行日程の合間で買ってきた贈り物を贈ったり、挨拶を交わしたりを始めた
中にはお茉のように号泣して言葉にならない者もいたが、舞波は涙こそ零し続けたが、終始笑顔を崩さず、優しく友を抱き寄せていた
出会ったばかりの頃は今にも泣き出しそうで弱弱しかった舞波だが、本人が言うように成長したのだ
外見だけでなく、内面も・・・・・・・

だが、こんな空気になじめず、不機嫌な者がいた
焔の息子、タケゾーである
「ほら、タケちゃん、おいで〜」
一通り挨拶を済ませ、手が空いた舞波がタケゾーを呼んだが、タケゾーは普段寄り付かない焔に抱きつき、舞波の方を向こうともしない
「おい、タケゾー、舞波にちゃんと挨拶しろよ」
「イヤ!まぅは、バイバイしないもん!!!」
「ワガママ言うなよ。舞波は親元に帰らなきゃならないんだよ。ちゃんとバイバイしてやらないと・・・・・・・・・」
「ヤダヤダヤダ!!!!バイバイしない!!!!まぅはキライ!!!!」
「タケゾー!いい加減にしろ!!!」
そう言いながら振り上げられた焔の右手を、舞波が両腕でがっしりと握って止めた
「ほっちゃん、殴っちゃダメだよ・・・・・・・・・」
「そうだな・・・・・スマン・・・・・・・・・」
「ほっちゃん、謝る相手が違うよ。ねーっ、タケちゃん」
舞波が笑顔でそう言うと、あれほどぐずっていたタケゾーが素直に舞波に抱きついた
663時代劇(仮):2005/10/01(土) 01:36:15 ID:9Wjr0YZ50
「まぅは、みんなのことがキライになったの?」
泣きべそをかき、肩をヒクヒク震わせながら舞波の腕の中のタケゾーが聞く
「違うよ。タケちゃんや、みんなのこと、大好きだよ。すっごくすっごく大好きだよ」
「じゃあ、バイバイしないよね」
「ごめんね・・・・・・・バイバイしなきゃ・・・・・ならないの・・・・・・・・・・」
舞波はいっそう力強くタケゾーを抱きしめ、涙を流した
「やだやだやだ!!!!バイバイいやだ!!!」
だが、タケゾーは舞波の様子には構わず、腕の中で必死にもがいて暴れる
「こらっ!タケゾー、いい加減にしろっ!!!」
再び焔が声を荒げたが、舞波が優しい目でそれを制した
「ねえ、タケちゃん、タケちゃんのお父上のほっちゃんはね、とーっても強くって、優しくって、暖かい男の子なんだよ。だから私は大好きなの」
「まぅは・・・・・おとう好きなの?」
「そうだよ。だーい好きだよ。だからね、タケちゃんもそういう立派な男の子になって欲しいの」
「でもぉ・・・・・・・・バイバイいやだよぉ・・・・・・・・・」
「タケちゃん・・・・・私もバイバイいやだけど・・・・・バイバイはしなきゃならないんだよ・・・・・」
「イヤならバイバイやめようよ・・・・・・・・バイバイしたくないよぉ・・・・・・・」
「タケちゃん・・・・・お願いだからそんなこと言わないでよ。そんな弱虫なタケちゃんだと嫌いになっちゃうよ。タケちゃんが大好きなままバイバイしたいから・・・・ねっ?」
舞波はそう言うとタケゾーの涙で濡れた頬に唇を重ねた
この一言はタケゾーの胸に響いたらしく、タケゾーの表情はガラっと変わり、一人前の男のキリっとした顔立ちになった
「まぅは・・・・・バイバイいやだけど・・・・・きらわれるのはもっともっといやぁ・・・・・・」
タケゾーはそう言いながら懐から涎でベトベトの手拭を取り出し、舞波に突き出した
664時代劇(仮):2005/10/01(土) 01:37:49 ID:9Wjr0YZ50
「まぅは・・・・これ、あげる」
「えっ?これ、タケちゃんの大事な手拭でしょ?」
「うん・・・・・でも、まぅはにあげる」
「でも・・・・タケちゃん、これ持ってないと眠れないじゃん」
「でも・・・・あげるの!まぅはにあげるの!!!」
この手拭はタケゾーが暇さえあれば口に入れている手拭で、これが手元にないと落ち着かず、夜、寝ることも出来ない
汚れたから、と焔が洗ってしまった時も大泣きし、一騒動あった、一座の者なら誰もが知る、タケゾーの宝である
「本当にこれ・・・・・・・貰っちゃっていいの?」
舞波は戸惑いながら焔に助けを求めた
「貰ってやってくれよ。こんな汚い手拭なんかいらねえ、っていうんじゃなければ」
「そんな・・・汚いなんて・・・・・・タケちゃん、ありがとうね」
舞波はそう言いながら手拭を受け取り、タケゾーの涙をその手拭で拭いてやった
「タケゾーも赤ん坊卒業だな」
誇らしげな笑みを浮かべるタケゾーの両肩を、焔がそっと叩いた

宴はその後も舞波を中心にしばらく続いたが、タケゾーが寝付いてしまったのを機にお開きになった
665時代劇(仮):2005/10/01(土) 01:38:45 ID:9Wjr0YZ50
「なあ、桃、おまえ、俺と舞波・・・・・・疑ってるか?」
家財道具を全て処分し、借家を引き払ってしまったので焔の家に泊まる舞波を残し、家路に就く一同
その最後尾で、おなごだけでは無用心、と付き添うことにした焔が桃に聞いた
「疑う?どうして?何を疑う必要があるの?」
一点の曇りもない済んだ目で焔を見つめながら桃が応える
「いや、昔の舞波の正体の件とか、今回の突然の嫁入りの話とか、不自然じゃないかな・・・・・・・・って」
「確かにちょっと変かな、って思ったけど・・・・・・信じているよ。ほっちゃんも舞波も大切な仲間で、友達だから」
ニコっと笑いながら桃が続ける
「それにね、もしも私を騙しているのなら・・・・・」
桃はそう言うと若干表情を曇らせた
「それだけの事情があるってことでしょ?だったら騙されてあげなくっちゃ。そうでしょ?ほっちゃん」
桃はそう言いながら再び焔に笑顔を見せた
だが、その目には全てを見透かすような鋭い輝きが宿っていた
「桃・・・・・・すまん!!!」
焔はこれが騙していることを認めるという意味でしかないと知りながらも桃に頭を下げた
「ちょ、ちょっと、ほっちゃん、いやだよぉ!謝らないでよぉ!ウフフフフ」
桃がそう言いながら焔の背中を叩いた
ふざけてじゃれ合うついでに叩いた、と言うには強すぎたが、全てを水に流す、という桃の意思表示だと焔は思った
「ともかく、明日・・・・俺たちは東へ、舞波は西へ・・・・・・・・お別れだな」
「そうだね・・・・・ああ、明日が来なければいいのに!」
そう叫んだ桃の方を前を歩く皆が振り返った
泣いていたのは桃だけではなかった
666時代劇(仮):2005/10/01(土) 01:43:06 ID:9Wjr0YZ50
第拾部 終わり


第拾壱部につづく


中の人へ
狼に投下した分はダブってますが、こっちの方は誤字等修正してありますので、収録するならこっちの方をおねがいします


他の作者の皆様へ
45秒規制と連続5レスで発動する連投規制が思った以上の曲者です
短気な方は一度にまとめて更新しようとせず、何回かに分けた方がいいでしょう

ちなみに連投規制は
45秒待って書き込む→「連投ですか?」と聞かれて拒絶される→さらに45秒待つ
これで書き込み可能になるようです
667名無し募集中。。。:2005/10/01(土) 02:30:19 ID:OQjfNz2/O
泣きましたもぅボロボロです。・゚・(つД`)・゚・。
まぅは………
668上京恋愛:2005/10/01(土) 02:49:38 ID:C7yFsLQr0
時代劇さん乙です

http://ex10.2ch.net/test/resd.cgi/morningcoffee/1127468792

の続きです。

狼が復旧すればまた載せます
669上京恋愛:2005/10/01(土) 02:50:49 ID:C7yFsLQr0
『プルルルルル、プルルルルル、プルルルルル、プルルルルル』

一瞬、俺は電話の前で固まる
その電話が愛からなのか…それとも違う誰かか…
愛であってほしい気持ちとそうでない気持ちが二分する
ゆっくりと受話器を持ち上げ、電話の向こう側の声を確かめる
「も、もしもし??」
緊張しているせいか声が上ずっている
「あっ、同じクラスの飯田といいますが、立木君いますか??」
「何や、お前かぁぁぁ、焦らすなよ…」
俺を何とも言えない脱力感が覆う
「おい、立木!今のどういう意味だよ??俺が電話しちゃまずかったのかぁぁぁ??」
「そういう意味じゃないけど…いちいち大きい声だすなよ、耳潰れるやろ」
「じゃあどういう意味だよ??」
「(はぁぁぁ、こいつと話とったら疲れるな)で、何の用??」
「おーーーっ、忘れるとこだったぜ!立木、お前今度の休み空いてるか??」
「今度の休み??(それは夏焼さんと遊びに行く約束が…)」
「お〜い、どうした?返事がないけど…」
「ごめん!その日予定入ってるからお前とは遊びに行けへんわ」
「何だよそれー??!それマジで言っんの??俺が折角誘ってやったのに」
「悪い悪い!!また今度誘ってくれ!!な??」
「…分かったよ、じゃあ今度マックおごれよ!じゃあな」
そう言って飯田はしぶしぶ電話を切ったみたいだ…
「何でそうなんねん…関係あらへんやろ…マックってマクドの事か??あいつマジだるいなぁぁぁ」
またもや何とも言えない脱力感が俺を覆う

再び部屋に戻って考え直そうとした時、再度電話が鳴る
670上京恋愛:2005/10/01(土) 02:52:47 ID:C7yFsLQr0
>>669

もしもし??」
「あの、6年1組の夏焼と言いますが、立木君いらっしゃいますか??」
緊張のせいか、さっきの俺みたいに声が少し上ずっていた
「夏焼さん??俺だよ、立木」
「あっ、立木君??よかったぁ、お母さんが出たらどうしよかと思ったよぉ」
「ハハハッ…(俺の母さんは化け物か??)、どうしたん??」
「えっ、うん…。ほら昨日ね、『今度の休みは遊びに行く』約束したじゃん??ちゃんと覚えてるかな??
って思って電話しちゃった♪」
「あー、そっか…」
「電話しちゃまずかったかな?」
「えっ??!ううん、全然!!むしろ嬉しいよ!!」
「本当に??じゃあね今から具体的にどこ行くか決めない??私的にはプランがあるんだけどぉ♪」
「へ〜どんなプランなん???」
「う〜んとまずはねぇ…」

その後、時間にしたら約3時間くらい夏焼さんと話していたと思う
どこに遊びに行くか?から始まった話は、いつの間にか互いの私的な事を話す会話へと変わっていった
俺の頭の中は『村上愛』の事よりも、『夏焼雅』の事でいっぱいになっていった

「じゃあ明日学校でね♪」
「うん!!また明日!!」
「立木君??」
「ん??何??」
「電話すっごく楽しかった!!また今度もこうして電話してもいい??」
「もちろん!!俺も夏焼さんと話してて楽しかったからまたこうやって話そうや!!」
「本当??いいの??!やったね♪…ヘヘッ、じゃあ明日ね!!」
そう言って夏焼さんは照れ笑いをして喜びを噛締めるかのように電話を切った…

671上京恋愛:2005/10/01(土) 02:54:12 ID:C7yFsLQr0
>>670

「あぁぁぁ、夏焼さん、めっちゃ可愛い声してるなぁぁぁ…あれは天使や、間違いないわぁぁぁw」
俺は電話越しから聞こえてくる夏焼さんの声を思い出していた
今まで分からんかったけど、本間可愛い声してる…声だけじゃなくて…もう、もう全てが!!
すっかり愛に電話することも忘れ、俺の頭は『夏焼雅』一色になっていた
だからさっきから母さんが俺を呼んでるウザい声など当然気付かないわけで…(北の国からっぽく)

『コンコン!!』 部屋をノックするウザい音が聞こえるのも上の空なわけで…(同上)

「ちょっと、窈!!さっきから、ずーーーっと呼んでんねんけど!!!」
「な〜にが??」
「何が『な〜にが??』よっ!!すっとぼけた声だしてっ!!夕飯できたから呼びにきたの!!」
「ふ〜〜〜ん、はぁぁぁ」
「…なにたそがれてんのよ、あんた大丈夫??」
「なにが〜??、俺は、ぜ〜んぜん大丈夫ですよ〜〜〜。」
「あかんわ、完全にやられてるわ…はぁぁぁ、全く誰に似たんやろ、ほら!そこに座ってんと!!
夕飯出来たからリビングに行くっ!!さぁ、早くっ!!」
「ふぁ〜〜〜い」
 
ダイニングで夕飯を食べてる時も『夏焼雅』の事が頭から離れない…
「それにしても結構話てたみたいね」
「う〜ん、まあねぇぇぇ、ハハ♪」
「(この子、自分で言うて自分で笑てるで…本間に大丈夫かな、一回精密検査でも…)」
「ハハハハハ♪」
「まぁ何にしてもよかったわ!!あんたがそうやって元気になってくれただけで母さんは一安心やわw」
「そうだねぇぇぇ♪お母さん♪」
「(何で標準語やねん!!!)ハ、ハハ、ハハハ…ハハ…ハ」
母さんは苦笑いを浮かべ、俺をすこーーーしばかり哀れな目で見つめていた
672上京恋愛:2005/10/01(土) 02:55:50 ID:C7yFsLQr0
つづく

狼が直り次第、こちらで投稿した作品をあっちでも載せようと思います
673名無し募集中。。。:2005/10/01(土) 09:45:26 ID:O+uJ6Ukp0
時代劇乙

>>671
本間->ほんま
674名無し募集中。。。:2005/10/01(土) 11:09:05 ID:RziqPcPjO
時代劇さん、上京さん乙です!

10月2日にならなければいいのにね…
今だになんか実感わかないよ…
675名無し募集中。。。:2005/10/01(土) 13:29:13 ID:OU3rSAZM0
・゚・(つД`)・゚・。う゛ぁぁぁぁっぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
時代劇さん、乙でうぅぅぅぅぅぅぅぅ
明日までもたなそう
676ねぇ、名乗って:2005/10/01(土) 14:08:36 ID:nEm+xSZ50
時代劇さん、上京さん乙です!!

『私があなたにできること』の作者です
1〜2日で狼が復活するかなぁ・・・と思ってたんですが
まさか舞波卒業までに復活しないとは・・・
地味に内容が溜まってしまったのと作品が未だに未完成状態なんですよね^^;
作品は明日までに全部書き終わるとして・・・どうしよう・・・

1、まとめの人にメールに小説を添付して送らせてもらい、まとめサイトの方に明日全部出してもらう
2、やったことが無いけど、どっかのろだに出してみる
3、2日が過ぎても小説の中での舞波はまだ卒業してないよ! で、狼復活したら続きを書く

1はまとめの人も忙しかったり迷惑を掛けてしまいそう
2は・・・やったことが無いので微妙です^^;
3は時期がずれると・・・う〜ん・・・

とにかく夜までに最後まで書き終わらせてきます
677名無し募集中。。。:2005/10/01(土) 15:49:59 ID:O+uJ6Ukp0
良かったらここ使って
http://jbbs.livedoor.jp/music/13179/

管理するのメンドくさいからできればディスカッションモードのままにしたい
メールくれればパス発行する

そういうのイヤなら月曜までの期間限定でパス無し書き込みできるようにするけど


>>638
短い方の中の人かと思って華麗にスルーしてたわ
678まとめの人:2005/10/01(土) 16:50:09 ID:wO8RC/Ov0
>>676
文章だけを送ってもらった場合は自分で改行タグとかいれないといけないので当日中には難しいかもしれないです
このスレに投稿してもらうのが一番てっとり早いかもしれませんが、その場合は>>650でお願いします

繋ぎサイトに書いていただいてもこのスレに書いていただいても大差はないので、お好きな方を選んで頂いて構いません
679まとめの人:2005/10/01(土) 16:51:06 ID:wO8RC/Ov0
と思ったけど、繋ぎサイトの方があちらにスレを用意してくれたので、 そちらに投稿お願いします
680ねぇ、名乗って:2005/10/01(土) 21:16:06 ID:C7iU0J0n0
>>677
スレ立てて頂いてありがとうございます
メールを送るのでパスをお願いします

>>678
まとめの人も色々とありがとうございました
681ねぇ、名乗って:2005/10/01(土) 22:11:16 ID:T7PhVTCZ0
マンネリはウザイけど、ここだから許してやるか。
狼が復活しても、もう来るなよ。
682時代劇(仮):2005/10/02(日) 00:03:50 ID:PbLEg1Jg0
第拾壱部  帰る処



舞波の送別の宴の翌朝の焔一家の朝食・・・・・・・
「あらあら、タケちゃん、お味噌汁こぼれちゃってるよぉ!」
焔の家に泊まった舞波がともに食卓を囲みながら、手拭でタケゾーの口元を拭く
「あ、あの・・・・・・おかわり下さい!」
小太郎がそう言いながら焔達が囲む囲炉裏と土間の竈の間を忙しく往復するおめぐに茶碗を差し出した
「小太郎、さっきから疑問に思っていたんだが・・・・・・・なんでおまえがここで飯を食っているんだ?」
「それはですねぇ・・・・・モグモグモグ」
漬物と味噌汁をおかずに二杯目の飯をかき込みながら小太郎が答える
「師匠の奥方殿の手料理は絶品だと伺ったからです。いやあ、それにしても・・・・モグモグ・・・・噂に違わぬ・・・・いや、・・・・・・噂以上の・・・・・」
「喋るか食べるかどっちかに集中しろぉ!」
小太郎が飛ばした飯粒を顔から拭い取りながら焔が怒鳴る
そして、その結果、食べる方に集中した小太郎が・・・・・・・再び茶碗をおめぐに差し出した
「あの・・・・・・・もう一膳、おかわりを!」
「はいはい。たくさん食べて大きくなって下さいね」
そう言いながら笑顔で大盛りの飯の盛られた茶碗を差し出すおめぐに、遠い記憶に微かに残る母の面影を重ねながら小太郎は茶碗を受け取る
「おいおい、何杯食うつもりだよ!?ちょっとは遠慮しろよ!おい、おめぐ、こいつにこれ以上食わせることないぞ!!」
「そうそう。さっきいちゃんは小さいから人気者なのよ。大きくなっちゃダメよ!」
「しかし、桃殿、拙者、師匠のようなでっかい男になりたいのですが・・・・・・・・・」
「おうおう、小太郎、なかなかいいこと言うじゃないか。あと二杯までなら食ってもいいぞ。・・・・っつうか、桃!!なんでおまえも飯食ってんだよ!!」
「なんでって?ここはほっちゃんとおめぐちゃんの家だからよ」
「はぁ??意味わかんねえよ!!・・・・・っつうか、前から疑問に思っていたんだが、どうしてうちにはおまえ専用の茶碗があるんだ????
683時代劇(仮):2005/10/02(日) 00:05:34 ID:9Wjr0YZ50
「ちょっと、焔さん、そんな風に怒っていたら美味しく食べられないよ」
「そうだそうだ。千聖の言う通りだ。おまえがでかい声出すと二日酔いの頭に響く」
「吹雪と千聖!!!!なんでおまえらまでうちで飯食ってるんだよ!!!!」
「何でって・・・・・買い置きの食料が昨日でなくなっちまったからさ。なぁ?千聖」
「そうそう・・・・・・あ、おめぐさん、シシマルの餌もよろしくね〜」
「あのなぁ!!!舞波に持たせる弁当がなくなっちまうだろ!!!!!」
焔が床を叩きながらそう叫ぶと同時に皆の箸が止まった
「そっか・・・・・ほっちゃんは舞波のこと考えて怒っていたんだ・・・・・・・・・・」
「焔、舞波、すまんな。俺らは退散するよ。シシマルの餌もいらねえ」
そう言って吹雪が立ち上がろうとすると、それに倣って千聖と小太郎も箸を置いた
しかし・・・・・・・
「待って!!!吹雪君、一緒に食べようよ。一人で食べるお弁当より、こうやってみんなで食べる朝ご飯の方が美味しいよ」
おとなしかった舞波が大声でそう言うのを聞いて、皆は驚いて舞波を見つめ、硬直してしまった
「そうか・・・・・そうだよな・・・・・・・・舞波の気持ちを考えるのを忘れてたよ・・・・・・・みんな、食ってくれ。おめぐも座って食え」
焔が立ち上がってそう言うと、皆も無言で食事を再開した
「ところでさぁ・・・・・・・・」
そんな無言の空気を打ち破ったのは桃だった
「昨夜いろいろ考えたんだけど・・・・・・・・ほっちゃん、今度の巡業来なくていいよ」
「そうか、わかった」
桃があまりにも平然と言うのであっさり受け流してしまった焔だったが、直後、事の重大さに気付き、口の中の物を全て向かいの小太郎の顔面に吹き付けてしまった
「ちょちょちょちょっと、それ、どういう意味だよ!?俺、クビか?」
「そんなんじゃないよ。舞波一人じゃ道中危険だから、ほっちゃんも付き添ってあげてちょうだいってこと」
「ええっ!?桃ちゃん、本当にいいの!?!?」
焔より先に反応した舞波が大喜びで桃の手を握った
「ええ。いいわよ。ただし・・・・・おめぐちゃんは給徒の仕事があるから巡業の方に来てもらうけど」
「そうか。俺一人だけか・・・・・・でも、桃、ありがとうな。実は舞波のことがちょっと心配でなぁ・・・・・・・・・」
684時代劇(仮):2005/10/02(日) 00:07:07 ID:9Wjr0YZ50
「ってことは、雑用は俺一人か」
「いいえ。ふぅちゃん一人じゃ大変だから小太郎君にも雑用の仕事をやってもらうことにするわ」
「それでは、拙者、おなごの真似事はしなくてもよいのですね!!!」
「いいえ。あなたは小太郎君とさっきいちゃん、二人分働いてもらうわよ」
「そんなぁ!!無茶ですよ!人使い荒すぎですよ!!!」
「あら?あなた、おうちが貧乏だからお給金たくさん欲しいんでしょ?頑張れば二人分払ってあげるから、ねっ?」
「・・・・・桃殿は鬼です。人の弱みに巧みにつけ込む鬼です。鬼から逃れる舞波殿が羨ましい!」
小太郎が大げさな仕草で頭を抱え込んで嘆くのを見て、一堂が笑った
「そうそう、ほっちゃん、これを渡しておくね」
桃がそう言いながら懐から巾着袋を取り出し、焔の目の前の床に置いた
チャリン、という金属音が袋の中で鳴ったが、それは銅銭の発する音とは違う、若干低くて重厚感のある音だった
「うちの一座からのご祝儀よ。できればほっちゃん、一座の代表として式に出席して欲しいんだけど・・・・・・・・・」
「い、いやあ、相手は殿様だからなぁ・・・・・・・式に出るのは無理だろう」
動転した焔がそう言いながら袋を少し開いてみると、まばゆいばかりの金色の光がキラリと見えた
「こ、こ、これ、小判か??」
「ええ。相手がお殿様じゃ、これくらい出さないと失礼じゃない」
「それもそうだな・・・・・・まあ、式には出られなくても舞波の父上には渡すよ」
焔は大金の持つ魔力と、それに引き起こされる恐怖、そしてこの大金の処分の仕方を考え、頭痛を感じた
685時代劇(仮):2005/10/02(日) 00:07:56 ID:PbLEg1Jg0
舞波に持たせる弁当だった分も含め、全ての料理が皆の胃袋に収まった直後、芝居小屋の方の準備が整ったことを伝えに雅がやって来た
巡業には加わらない焔と舞波も一緒に挨拶のために芝居小屋に行くと、荷馬車の周りに一同が固まり、いつでも出発できるようになっていた
「じゃあね。舞波。元気でね。ここは舞波のもう一つの家だから・・・・・・いつでも帰ってきていいんだからね!」
「うん!・・・・・桃ちゃんも・・・・・・長生きしてね・・・・・・・・・」
皆が見守る中、桃と舞波が目に涙を浮かべながらも笑顔で抱き合い、本当に最後の挨拶を交わす
「それじゃあ・・・・・出発します!!!」
「待って!!!!!」
桃の号令で出発しようとした一団を舞波が止めた
「旅の無事を祈るおまじないを・・・・・・したいんだけど・・・・・・・・・いい?」
申し訳なさそうに下を向いていた舞波が上目遣いで桃に哀願する
「うん。いいよ」
「ホント!?じゃあ、みんな、荷馬車の前に並んで並んで!!!!」
そう言いながら舞波は自分の荷物の中から掌よりちょっと大きな箱を取り出し、一同を二列に整列させる
後ろの列の者は立たせ、前の列の者は背の低い者以外しゃがませる
そして、焔と桃とタケゾーを列の中心に・・・・・・・・
「うん。これでいいかな」
舞波はそう言って頷くと、手に持っていた箱を防火用の桶の上に置き、列に加わった
「じゃあ、みんなー!笑顔でねー!目は瞑らないでねー!」
舞波はそう言いながらタケゾーを抱きかかえ、はっきりと笑窪の浮かんだ自分の頬をタケゾーの真っ赤な頬に摺り寄せた
686時代劇(仮):2005/10/02(日) 00:08:51 ID:PbLEg1Jg0
「なあ、さっきのは本当はまじないじゃないんだろ?何かカラクリの一種だろ?」
東に向かう一座の姿が見えなくなるまで手を振っていた焔が、まだ手を振り続ける舞波に聞いた
「お、なかなか鋭いねぇ〜。あれは記念撮影って言うんだよ」
「記念・・・・・・殺・・・・鋭?」
「ほら、この前見せたでしょ?写真っていう絵みたいなの。あれを撮ったの」
「ってことは・・・・・・みんなが並んだ姿が絵になった・・・・・・・のか?」
「絵にするにはあっちに戻ってから現像っていうのをしないとならないんだけどね」
「そうか・・・・・じゃあ、今はまだ見れないのか」
「ゴメンね」
「まあ、いいさ。それじゃあ俺たちも出発するか?」
「うん!!」

「ところで・・・・・・この小判、欲しいか?」
思い出話に花を咲かせながら一里ほど歩いたところで焔が聞いた
「ううん。あっちの時代じゃ使えないし・・・・・・・ほっちゃんが貰っちゃってよ」
「い、いやだよ!こんな大金、持ちたくないよ!」
「私だって・・・・・・こんな大金・・・・・持ってるの怖いもん」
舞波はそう言いながら懐から二つの巾着袋を取り出し、焔に手渡した
中には焔が桃から預かった袋ほどではなかったが、どちらにも小判が詰まっていた
「おい!なんだよ、これ!?どこで手に入れたんだよ!?」
「こっちは・・・・・今まで貰ったお給金と家財道具を処分したお金で・・・・こっちは桃ちゃんが今までご苦労様って・・・・・・・」
「はぁ・・・・・・大金は人を狂わせる魔力を持ってるから・・・・俺、持ちたくないよ・・・・・・・・」
「桃ちゃんは?魔力で狂っちゃってる?」
「いや、あいつは魔物だ。大金以上の魔力を持った魔物だ。狂わないためにはああなるしかない」
「ふぅん・・・・・桃ちゃんは魔物かぁ。ほっちゃん、上手いねぇ」
「感心している場合じゃないだろ・・・・・・・どうするよ、これ?」
「その辺に捨てちゃう?」
「それはダメだ。拾った奴が狂っちまう」
「じゃあ、使っちゃおうよ!!」
「・・・・・・・そうだな。パーっと使っちまおう!!!」
687時代劇(仮):2005/10/02(日) 00:09:56 ID:PbLEg1Jg0
つづくのだ
688時代劇(仮):2005/10/02(日) 00:15:04 ID:PbLEg1Jg0
>>661
ぐはぁ!大チョンボやらかしてもうた!!

>菩薩のような暖かい笑みを浮かべ、舞波が吹雪の両手を握った

いつの間に吹雪の右腕生えてきたんだよ・・・・・・・・・・・
両手→左手に変更で
689名無し募集中。。。:2005/10/02(日) 00:17:52 ID:69mZHpv90
まとめの人へ
いくつか続きが読めない完結作品があるのですが
まだ更新できてないのですか?
例 須藤さん(仮) 1日限りのシンデレラ☆
690名無し募集中。。。:2005/10/02(日) 00:22:10 ID:cbh6bnn90


>>684
> 一堂が笑った

奇面組ですか
691時代劇(仮):2005/10/02(日) 00:24:44 ID:PbLEg1Jg0
そんなことすゆ子は零ちゃんぶつじょ!


じゃなくて、一堂だと建物全部って意味になっちゃうらしい
なので、一同に訂正で
692名無し募集中。。。:2005/10/02(日) 00:45:31 ID:wXjbA4YT0
おい時代劇
あんまり調子に乗るなよ
駄作だし場違いには変わらないんだからな
693ねぇ、名乗って:2005/10/02(日) 01:36:51 ID:QlU65ggE0
上京恋愛・・・・
おまいはがんがれよ
時代劇なんかに負けるなよ
694ねぇ、名乗って:2005/10/02(日) 02:46:20 ID:wuBHKMCX0
客観的に見ると>>692の方が調子に乗ってるように見えますが。
ageてるし・・・
695ねぇ、名乗って:2005/10/02(日) 02:47:53 ID:Cm6gqoRh0
お二人とも乙です

時代劇さん、タケゾーが「バイバイ」って連呼してるけど
これって英語(bye bye)じゃないんですかね…w
696名無し募集中。。。:2005/10/02(日) 05:53:55 ID:7RtdxXirO
奈理友君
697名無し募集中。。。:2005/10/02(日) 07:17:52 ID:mOvoeDuW0
時代劇は低脳だから
698名無し募集中。。。:2005/10/02(日) 12:10:01 ID:1X3y72020
時代劇空気嫁ようぜえ
699ねぇ、名乗って:2005/10/02(日) 12:58:56 ID:dXV4FigZ0
まぁ羊だから大目に見てやるけどな
狼だったらおもいっきり叩いてるが
700ねぇ、名乗って:2005/10/02(日) 19:25:45 ID:1OVSQ80g0
『私があなたにできること』 を書き終えて少しだけ感想

予想外の狼落ちに『卒業の日までに終わらせられないんじゃ〜・・・』って本気で思っていたけど・・・
繋ぎサイトの方やまとめの人が色々と提案して頂いたお陰で何とか書き終わることができました
本当にありがとうございました

舞波の卒業を聞いた時に紺に参加できないけど何かできないだろうか・・・と思って小説を書き始める
小説の中では8人が泣きながらも笑顔で歌う最後の曲
今日の最後の曲でも8人が笑顔で歌詞通りの素敵な時間を過ごせればいいなぁ・・・と願いを込めて書きました

それでは、最後まで読んで頂いて本当にありがとうございました☆
701名無し募集中。。。:2005/10/02(日) 19:26:38 ID:xduLekHf0
私があなたにできること 〜心に残る素敵な時間〜
狼休止前数日読んでなかったから話がわかんない(;´д⊂)
誰か前スレ分うpお願い。
702名無し募集中。。。:2005/10/02(日) 19:30:15 ID:PMyg980zO
>>700
乙です。
舞波推しじゃないけど、かなり涙出てきたorz
明日からは舞波もうBerryzじゃないのか…
703名無し募集中。。。:2005/10/02(日) 20:15:04 ID:cbh6bnn90
704名無し募集中。。。:2005/10/02(日) 20:21:46 ID:xduLekHf0
>>703
サンクス
>>700
普通に感動しました・゚・(´Д⊂ヽ・゚・
舞波がいなくなるなんてまだ信じらんね・・・
705名無し募集中。。。:2005/10/02(日) 21:13:44 ID:x+rl+ONaO
携帯のオレはどこで読めるのでしょうか?
706名無し募集中。。。:2005/10/02(日) 21:15:55 ID:PMyg980zO
707名無し募集中。。。:2005/10/02(日) 21:16:01 ID:cbh6bnn90
708名無し募集中。。。:2005/10/02(日) 22:24:33 ID:x+rl+ONaO
>>706-707
ありがとう!読んでくる
709名無し募集中。。。:2005/10/02(日) 22:38:59 ID:PMyg980zO
規制ってなんだろ…
710時代劇(仮):2005/10/02(日) 23:46:04 ID:PbLEg1Jg0
>>686のつづき


舞波がタイムマシンを隠した海岸まで、焔の足で急いで歩けば四日
舞波の足でも十日もあれば辿り着くことが出来る
だが、この時代を肌で感じ、胸に刻みたいという舞波の希望で、名所があれば寄り道し、城があれば街道を外れてでも見に行き、砂浜が見えれば水遊び・・・・・・
その間、宿場で一番高い宿の一番高い部屋に泊まり、金に糸目をつけず高い料理を食べ、時には芸者を呼び、時には飲めない酒を飲み・・・・・・・
こんな道中で、二人が京を出て二十日を過ぎた
二人の悩みの種だった小判は使っても使っても減った実感が沸かなかったが、旅の目的地はすぐそこまで迫っていた

「おまえがアレを隠した海岸まで二里くらいだってさ。今日のうちに行っちゃうか?それともここで泊まっていくか?」
宿場で街の衆に道を聞いてきた焔が赤く染まり始めた西の空を気にしながら舞波に聞く
「うーん・・・・・・どうせアレは夜になって人がいなくならないと動かせないけど・・・・・・・・」
「わかった。泊まっていこう。金はまだまだあり余ってるから」
「うん!!!!」
焔も舞波も、この旅が終わってしまうことを寂しく思っていたのだ
それがすぐに表情に表れてしまう舞波を見て、成長していない部分もあるんだなぁ・・・・・と思い、焔はちょっと嬉しくなった

二人の最後の宿は、この贅沢三昧の旅でも最も豪華な宿になった
前金で小判を三枚払ったこともあり、本来なら大名以外は泊めない、というか泊まれないような高い部屋に二人は通された
711時代劇(仮):2005/10/02(日) 23:47:51 ID:PbLEg1Jg0
「うはぁ!!すげぇ!!!!部屋の中に部屋がいくつもあるぜ!!!」
「ええ。お殿様の護衛の方もお泊りになれますようになっておりますので」
「ちょ、ちょっと、ほっちゃん、お部屋の中にお風呂があるよ!」
「はい。お殿様に下々の者と同じ風呂に入っていただくとなると、護衛やら何やらで大変なことになりますので」
「すげえやすげえや・・・・・・これならあれだけの大金払う価値十分ってもんだ」
「ところで、お食事の方ですが・・・・・・・・・」
興奮冷めやらぬ二人に、番頭が冷静に声をかける
「高くて美味いもの、じゃんじゃん持ってきて!」
焔がそう言いながら前金として小判を一枚番頭に手渡した
宿代と合わせてもう四枚の小判をこの宿で支払ったが、全ての小判を詰め込んだ巾着袋は、未だパンパンに膨れている

「先に風呂に入っちゃっていいか?」
荷を解き、宿の備え付けの浴衣に着替えている最中の舞波に焔が聞く
「うん。いいよ」
そんな舞波の返事を聞くのを待ちきれないように、焔は着物を脱ぎながら風呂に向かってしまった

「ピーリーリーとーいーこーうー♪」
焔が旅の垢を軽く洗い落とし、湯船に浸かって上機嫌で野苺組の唄を鼻歌で歌っていると、脱衣場の方に人の気配が現れた
「ねえ、ほっちゃん、入っていい?」
気配の主の舞波が脱衣所から戸を開けずに尋ねる
「お、おう!今すぐ出るからちょっと待ってろ!」
鼻歌を聞かれたかもしれないという恥ずかしさを感じながら、焔は大慌てで湯船から上がる準備をする
「いいの!出ないで!いっしょに入りたい!・・・・・・んだけど・・・・・・・ダメ?」
「俺と入るのは恥ずかしいんじゃなかったのか?」
一旦立ち上がったものの再び湯船で腰を下ろしながら焔が聞き返す
「恥ずかしいけど・・・・・・今はいっしょに入りたい気持ちの方が・・・・・・・・・」
「俺の方は断る理由無いぞ。入りたければ入って来いよ」
712時代劇(仮):2005/10/02(日) 23:50:51 ID:PbLEg1Jg0
焔の許しが出たので戸を開けて風呂に入ってきた舞波だが、焔が湯船の中でこちらに背を向けているのに気付き、ちょっと憮然とした
「ねえ、ほっちゃん、ちゃんとお話したいからこっち向いてよ・・・・・・・・・」
焔の方は恥ずかしがる舞波のことを案じ、紳士の嗜みとして後ろを向いていたつもりだったので、ちょっと複雑な気分で舞波の方を振り返ったが、絶句した
後ろ手で戸を閉めながら自分の方を向く舞波は、異性に対する最低限の礼儀として隠すべき所をまったく隠さず、むしろ自らの裸体を余すところ無く見せ付けるように立っていたのだ
「・・・・・ちょ、ちょっと、前くらい隠せよ・・・・・・・」
しばしの沈黙の後、ふと我に返った焔はあわてて目を逸らし、顔を真っ赤にしながら言う
「やだ!!!ちゃんと見てよ!!」
「み、見てくれって・・・・・・恥ずかしいって言ってるのはおまえの方だろ?」
「恥ずかしいけど見て欲しいの!!前にいっしょにお風呂入ったときは子供扱いされたけど・・・・・・今はどう?」
「いや、まぁ、その・・・・・・俺の様子を見ればわかるだろ!!!」
焔はそう言うと湯船に潜り、鼻からブクブクと泡を吹き出した
「ちゃんと女として見てくれているってことね・・・・・・・それで、私の裸、きれい?」
焔が湯船から顔を出すのを待ち構えて、湯船のすぐ近くまで歩み寄った舞波が聞く
「うん・・・まあ・・・・・・その・・・・・・・いいんじゃないか?」
焔はそう言って顔を背けようとしたが、舞波は髷を鷲掴みにしてそうはさせない
「じゃあ、どんな風にいいの?おめぐちゃんと比べて、どんな感じ?」
「お、おめぐと比べて?・・・・・・細身のおめぐと違って、大人のおなご独特の柔らかそうな丸い感じで・・・・乳も大きめで・・・・・いいよ」
「そうでしょ?胸は桃ちゃんと同じくらいで・・・・・自信あるんだ」
713時代劇(仮):2005/10/02(日) 23:51:36 ID:PbLEg1Jg0
風呂場の熱気のせいか、あるいは恥ずかしさによるのか、頬を少し赤らめた舞波が誇らしげに笑窪を浮かべながら言う
「おめぐもタケゾー産んだ直後はそれくらいあったんだけどなぁ・・・・・・・でも、腹がポコっとしてるのが・・・・・・・」
「や、やだ!それは言わないでよ!!」
舞波はそう言いながら慌てて右手に持っていた手拭で腹を隠した
「おいおい、隠すところが違うだろ・・・・・・ところでさ、その乳、そんなに自慢ならさ、ちょっと触らせてくれよ」
「ほっちゃんのバカ!!!」
舞波は足元に置かれた桶で焔の頭を叩いた
「ちえっ・・・・・・タケゾーには触らせるくせに・・・・・・・・・・」
いじけた焔が頭をさすりながら、再び湯船に潜った

その後、舞波は湯船のわきに腰を下ろして体を洗い始めた
しかし、その舞波の体が手拭から湧き出す真っ白い泡に覆われていくのを見て、湯船でボーっとしていた焔は目を丸くした
「おい、舞波、なんだよその泡!?カエルの卵か?」
「これは石鹸って言うんだよ。もうこの時代だと南蛮から入ってきているはずだけど・・・・・・・」
「いや、聞いたこと無いな」
「これをこうやって体にこすり付けるとね、汚れがよーく落ちるんだよ」
「へぇ・・・・・・なんか香木みたいにいい匂いだな」
「でしょ?この匂いで怪しまれるといけないから、今までは使ってなかったんだけど、今日だけは特別なの」
舞波はそう言うと湯船の湯を桶で掬って体にかけ、泡を流してしまった
「ああっ、もったいない・・・・・・・・・」
「ふふふっ。もったいなくないよ。汚れと一緒にこの泡を洗い流すんだから」
舞波は笑いながらそう言うと、今度は髪をほどき、桶に入った湯を頭からかぶった
714時代劇(仮):2005/10/02(日) 23:52:29 ID:PbLEg1Jg0
「髪、洗うのか?」
「うん。そうだよ」
「じゃあ、俺が洗ってやるよ」
「ええっ?いいよ。自分で洗えるよぉ」
「遠慮するなって。タケゾーの髪を洗ってやるのは俺の仕事なんだから」
そう言いながら湯船で立ち上がった焔を見て、舞波が悲鳴を上げた
「キャッ!!!!ほっちゃん、変なもの見せないでよ!!!」
「なんだよ、人に見せるのはアリでも、俺のは見たくないってか?」
焔は憮然としながら頭に乗せていた手拭を腰に巻き、股間でブラブラする一本と一袋を覆い隠した
「本当にやるの?それじゃあ、これを手につけてやってね」
そう言いながら舞波は焔の掌にドロっとした乳白色の液体を垂らした
「これ、髪用のセッケンとやらか?・・・・・・・それじゃあ、いくぞ!」
焔はそう言うと舞波の頭を乱暴に手でかき回し始めた
真っ白い泡が次から次へと湧き出し、それが面白くて焔はいっそう力を込めて素早く手を動かした
「タケちゃんがほっちゃんを避ける理由・・・・・・・わかった気がする」
焔の手が止まった時、両目を力いっぱい瞑りながら舞波が呟いた
「ほっちゃん・・・・・・・乱暴すぎて痛いよ。もっと優しくしてよ」
「そ、そうか・・・すまん・・・・・・・そういえば、タケゾーも風呂が大っ嫌いだなぁ」
715時代劇(仮):2005/10/02(日) 23:53:45 ID:PbLEg1Jg0
風呂を出た後、でっかいちゃぶ台に山のように積まれた山海の珍味に舌鼓を打った二人は、広ーい部屋の真ん中にちょこんと二つ並べて敷かれた布団に潜り込み、明かりを消した
だが、二人とも疲れは感じているものの、気持ちは昂ぶり、寝ようにも寝付けず、暗くてよく見えない高い天井を睨みつけていた
「ねえ、ほっちゃん・・・・・・・・まだ起きてる?」
「ああ・・・・・・なかなか眠れそうに無い」
「あのね、いろいろ考えたんだけど・・・・・・私、帰っちゃっていいのかな?」
「どうしたんだ?家族には会いたくないのか?」
「会いたいよ・・・・・・でも、桃ちゃんも言ってたけど・・・・一座のみんなも私の家族で・・・・一座はもう一つの私の家なんだもん」
舞波はそう言うとズズっと鼻をすすった
「あのなぁ、タケゾーが生まれてから気付いたんだけどな・・・・・・・・」
暗がりに目がなれた焔は、泣いている舞波の顔を見ないようにするため、天井を見つめたまま語り始めた
「家族っていうやつの基本は親子と夫婦なんだよな。そりゃ、一座のみんなの繋がりも重いけど・・・・・・・・・」
「うん・・・・そうだね・・・・・・」
相槌を打つ舞波の声は若干震えている
「帰って両親に思いっきり甘えて、いっぱい親孝行しろよ。これは一座ではおまえと小太郎にしか許されない贅沢なんだから」
「そっか・・・・・・・・パパとママ・・・・贅沢だよね・・・・・・・・・」
「ここんとこ何日かの豪遊で気付いたけど、銭で買える贅沢っていうのは虚しいよ。でも、おまえの贅沢は・・・・きっと、心の宝になるぞ」
「でも・・・・・・・私だけ贅沢しちゃって・・・・・いいの?」
「・・・・・・いいんだよ。俺たち一座を代表して、俺たちの分まで贅沢してくれよ」
「ほっちゃん・・・・ありがとう・・・・・・・やっと決心ついた・・・・・・・・・」
「なんだよ、おまえまだ迷っていたのか?」
「うん・・・・・・・ほんの少しだけ・・・・・・こっちに残って・・・・・・結婚しちゃおうかな・・・・・・って」
716時代劇(仮):2005/10/02(日) 23:54:57 ID:PbLEg1Jg0
「おいおい、前にも言ったけど、俺の側室はダメだからな」
「もうほっちゃんのお嫁さんの座に興味ないもん。もっといい人みつけたから」
「な、何?誰だよ、それ?」
「それはねぇ・・・・・・・・・・」
焔がちょっと動転する様子を感じた舞波が嬉しそうに言う
「タケちゃんだよ」
「タケゾーの嫁か?あいつ、意外とモテるんだよ。恋敵多いぞ」
「ええっ?だ、誰?」
「まずは桃」
「ええっ?桃ちゃんもライバルなの!?」
焔が冗談で言っているのか、それとも親バカで真面目に言っているのかわからなかったが、舞波は半分本気で、半分冗談で話を続ける
「それからお茉。千聖も小太郎とああなる前は狙ってるようだった。それから・・・・・・・おめぐ」
「ちょっとぉ・・・・おめぐちゃんは違うでしょ?」
「いや、俺なんかよりタケゾーの方がいいみたいでよ・・・・・イヤになっちゃうよ」
「だって、それはお母さんだからだよ・・・・・・・・」
「でも、まあ、タケゾーとおまえ、意外とお似合いかもな。ガキ同士で」
「もうっ!!!さっきお風呂で大人のおなごって言ってくれたのにぃ・・・・で、タケちゃんの気持ちはどうなの?」
「タケゾーの気持ちか?うーん、おめぐは別格として・・・・・・・次は小太郎、いや、さっきいちゃんかな?」
「やだぁ!!何それぇ!!!!」
「何か、あいつ、まだ小太郎がさっきいちゃんだと気付いていないみたいでなぁ・・・・・・・・・・」
「うふふふっ。どうするのよぉ・・・・・・・?」
「まあ、そのうち気付くだろうから放っとくさ・・・・・・・・そろそろ、寝るか?」
舞波がもう迷いの無い、屈託の無い笑い声を上げるのを聞いて安心した焔が舞波の顔を見ながら言った
「うん。おやすみ」
「おう。おやすみ、舞波」
焔はそう言うと舞波の気配が睡眠中のものに変わるのを待った
717時代劇(仮):2005/10/02(日) 23:56:24 ID:PbLEg1Jg0
しかし、焔がいくら待てど暮らせど、舞波の気配は変わらない
一刻半ほど過ぎ、宿の周囲の飲み屋が閉店しても、まだ舞波は布団の中で寝付けずに寝返りのようにゴロゴロ転がる
「ほっちゃん・・・・・・・・まだ起きてる?」
さらに半刻ほど過ぎた後、舞波が再び尋ねた
「ああ。おまえが寝付くまで起きてるつもりだ」
「そうなんだ・・・・・ゴメンね」
「気にするなよ。気にすると余計に眠れなくなる」
「あのね、ほっちゃん、お願いがあるんだけど・・・・・・・・」
「何だ?」
「ほっちゃんのお布団に入ってもいい?」
「えっ?な・・・・・俺には女房と子供が・・・・・・・・・」
「わかってるよ。何もしないから・・・・・いいでしょ?」
「本当に・・・・・・・・何もしないか?」
「ふふふふふっ・・・・・・・ほっちゃん、それ女の子の台詞だよぉ」
「そ、そういえば・・・・・・・まあ、本当に何もしないなら・・・・・いいぞ」
焔はそう言うと布団を捲り、舞波を招き入れた
舞波は焔の布団に入るや否や、いきなり焔の体にぴったりと密着する
たまらず焔が寝返りを打ち舞波に背を向けると、今度はその背中に抱きつき、自慢の胸とポッコリお腹を密着させる
「おい!何もしないって言っただろ!」
「こんなの何かをしたうちに入らないよぉ・・・・・・・ねえ、いいでしょ?このままで・・・・・・・・」
「まあ、これで寝付けるというのなら・・・・・・・」
「ありがとう・・・・・ほっちゃん・・・・・・・・・」
舞波はそう言うとウットリと目を閉じた
舞波は焔の筋骨隆々とした背中の広さと硬さを、焔は舞波の胸の柔らかさと暖かさをそれぞれ感じ、ちょっと幸せな気分になった
718時代劇(仮):2005/10/02(日) 23:58:25 ID:PbLEg1Jg0
「明日の今頃は・・・・・・・・もうバイバイだね」
「ああ・・・・そうだな。ところで、そのバイバイって、おまえのお国の言葉だって言ってたけど・・・・・・・」
「多分、南蛮の言葉だよ。私の時代じゃ普通にみんな使っているけど・・・・・・・」
「やっぱりそうか・・・・・・・・いつの間にか座のみんなの間で流行っちゃったよな・・・・・・・」
「ほっちゃんはバイバイって言葉、嫌い?」
「いや、そんなことないよ。何より、まだ上手に喋れないタケゾーでもちゃんと言えるっていうのがいい」
「えーっ?それ、どういう意味?」
舞波がクスっと笑いながら聞く
「ちゃんと言えたから、おまえとちゃんとバイバイできたんだよ・・・・・・」
「そっか・・・・・・・タケちゃんとバイバイできなかったら悲しかったよね・・・・・・・」
「それにな、おまえが去った後も座にバイバイが残れば、おまえが居た証というか、思い出というか・・・・・・」
「あっ・・・・・!そういうの、本当はいけないんだけど・・・・・・・・・・記憶を消さなくちゃ・・・・・・」
「まあ、いいじゃないか、それくらいは」
719時代劇(仮):2005/10/02(日) 23:59:14 ID:PbLEg1Jg0
焔は“ある話題”を避けるため、この話を終わらせようとした
だが・・・・・・・・・・
「明日・・・・・・・・ほっちゃんの記憶・・・・・・・消さないと・・・・・・・・・」
「ああ、やっぱり覚えていたか・・・・・・・」
あわよくば舞波に記憶を消すことを忘れさせてしまおう、という焔の目論見はあっけなく崩れた
「そりゃ覚えているよ。大事なことだもん」
「そうだよな・・・・・・んで、記憶を消されたら、俺はどうなっちゃうの?おまえに聞いた未来の話だけ忘れるの?」
「ううん・・・・・多分だけど・・・・・・・私に関する記憶が全部消えちゃう・・・・・と思う」
「っつうことは・・・・・俺の思い出の中から・・・・・・舞波って人間がいなくなっちゃうのか?」
「うん・・・・・」
「座に戻って、みんながおまえの思い出話している時、俺だけ仲間に入れない・・・・・・・んだよ・・・・な?」
「・・・・・・・ごめんね・・・・・・ほっちゃん、ごめんね・・・・・・・・」
「気にするなよ。聞いちゃいけない話を嫌がるおまえから無理矢理聞いた俺が悪いんだから・・・・・・・・でも、寂しいな」
その後、舞波は「ごめんね」を繰り返し、焔の背中に抱きついたまま泣き続けたが、半刻もすると疲れたのか眠ってしまった
それを確認した焔も寝ようとしたが・・・・・・結局、この夜焔は一睡もできなかった
720時代劇(仮):2005/10/03(月) 00:01:46 ID:3c9CDdXM0
つづく

日付変わっちゃったけど、何とか今夜中に終わらせたい
721名無し募集中。。。:2005/10/03(月) 01:05:33 ID:07eaVu/YO
時代劇さん乙
舞波卒業の余波で寝付けないので
更新待ってるからよろしくです
722ねぇ、名乗って:2005/10/03(月) 01:35:54 ID:y24nkVLZ0
時代劇・・・







糞は氏ね
723名無し募集中。。。:2005/10/03(月) 01:39:36 ID:07eaVu/YO
優恋さんお疲れさまでした
コンサで泣かされてきたのに再び泣かされました
できることならこれからも優恋さんのお話の世界では
舞波をみんなと会わせてあげてほしいです

そして最後にやはり『めーぐる、ウインク1つしかってw』
と恒例の突っ込みを入れて素敵な話のお礼とさせていただきます
724名無し募集中。。。:2005/10/03(月) 02:06:45 ID:gjoyx4s4O
おいおい舞波が卒業した日にまで時代劇さんを叩こうとするなよ…
なんだか悲しくなってきたよ…
725名無し募集中。。。:2005/10/03(月) 02:16:27 ID:EMqQexH10
優恋さん、時代劇さんお疲れ様です

舞波いないと寂しいですけど、これからも7人には頑張ってもらいたいものです

726時代劇(仮):2005/10/03(月) 03:05:29 ID:KPMkhvIu0
すんまそん
喘息発作が出たので寝ます

昨夜急に思いついた風呂の話を入れたせいで思ったより分量が増えてしまったのは内緒だ
727名無し募集中。。。:2005/10/03(月) 03:08:25 ID:H3wfCaFGO
優恋さん、面白かった泣いた
この優恋の世界をどんどん広げてほしいです
素敵な話をありがとう。・゚・(つД`)・゚・。
また何らかの形で舞波が出てきたりしたら嬉しいけど…

時代劇さん、続き寝ないで待ってる!
728名無し募集中。。。:2005/10/03(月) 04:14:18 ID:H3wfCaFGO
ええええええ!?!?!

お大事に
729名無し募集中。。。:2005/10/03(月) 05:05:04 ID:v3CplbH20

クライマックス楽しみにしてる
730ねぇ、名乗って:2005/10/03(月) 05:17:16 ID:CNcdTyQd0
時代劇きんもーっ☆

いやマジキモイ
731名無し募集中。。。:2005/10/03(月) 13:36:05 ID:zUqLlc3Y0
>>689
何度か同じ話が出てるけど須藤さん(仮)の方はURLの不要なところを削れば見れる。

http://www.geocities.jp/riasyo_matome/sudousan-3.html
http://www.geocities.jp/riasyo_matome/sudousan-4.html
以下、数字を変える


1日限りのシンデレラ☆の方はわからないけど
732名無し募集中。。。:2005/10/03(月) 15:23:19 ID:Wt/sG2WN0
優恋続編はちょっと微妙かも
正直もう続編はいらないかな
733名無し募集中。。。:2005/10/03(月) 21:10:04 ID:v3CplbH20
俺は大歓迎
まあ優恋の世界が頭の中で育っちゃってて続編とギャップを感じる人がいるのも理解できるが

ところでex11の狼には移らないでex10復活を待つ?
734時代劇(仮):2005/10/04(火) 00:08:23 ID:OBOUAtDy0
>>719のつづき


翌日
昼過ぎまで分不相応な宿でのんびりした二人は、まだ日の高いうちに旅の目的地である海岸に到着してしまった
海岸には水遊びをする子供らや、網や小船を手入れする漁師らがいた
地元の子供らといっしょに水遊びを始めた舞波から離れ、漁師に話を聞いた焔は、潮の関係で今夜は漁を行わないという朗報を聞いてきた

日没後、念のために海岸に建てられた廃屋と化している漁師の元倉庫で仮眠を取り、絶対に人が出てこないと思われる時刻・・・・丑三つ時を待った
「舞波・・・・・・そろそろだぞ。起きろ」
「うん・・・・・・・・わかった」
朝は寝起きの悪い舞波だが、この時はすぐに起きた
二人が廃屋を出ると、夜空はどんより曇り、月も星もまったく見えなかった
これは人目を避けようとする二人には好都合であった

「舞波・・・・・・・本当にこの海岸でいいんだよな?」
そう尋ねた焔は舞波が勘違いしたり間違えたりしているのでは?と疑っているわけではない
ただ、舞波が嘘でもいいから「間違えた」と言ってくれれば、もう少しこの旅を続けることが出来る・・・・・そんなことを考えていた
しかし、舞波は焔の意図に気付かなかったのか、あるいは気付きながらも決心を鈍らせないためか、焔の意に反する答えを返した
「間違いないよ。あのお猿さんそっくりの岩、見覚えあるもん」
舞波は薄くて細長い箱状のものを握った手で沖の方に見える猿の顔を思わせる岩を指差し、箱についている突起の一つを押した
直後、猿の鼻先の海面が波立ち、海面が割れて大きな金属製の箱のような物が浮かび上がってきた
735時代劇(仮):2005/10/04(火) 00:10:50 ID:OBOUAtDy0
金属の箱は海面の五寸ばかり上空に浮くと、そのまま音もなくすーっと飛び、焔たちの目の前にやって来た
大きさは畳三畳ほどの広さで、高さは小太郎の背丈ほど、むき出しの金属の壁面に、南蛮渡来のビロードのような透明な板の窓がいくつか・・・・・・・
「これが・・・・・・・・鯛・・・・・・なんとか?」
「うん。タイムマシンだよ」
「おまえが呼んだのか?」
「そうだよ。このリモコンで」
舞波はそう言って焔に手に持っていた小さな箱を見せた
「これに・・・・・よじ登って乗っかるのか?」
「違うよ。中に入るの」
舞波がそう言いながら手に持っていた箱の出っ張りの一つを押すと、焔の目の前で鯛なんとかの壁が引き戸のように開いた
「そうだ!ほっちゃん、空飛んでみない?これに乗って・・・・・・・・」

強引な舞波に押し切られるまま、焔は鯛なんとかに乗り込んだ
天井が低いのでしゃがんだ状態でしか乗り込めなかったが、中には二人分の座席が用意されていた
低い天井やあちこちから出っ張ったカラクリのせいで圧迫感を受けるが、椅子のすわり心地がいいおかげで、それほど不快感は感じない
「椅子に座ったらシートベルト・・・・帯を締めてね」
焔はおう、と短く返事をし、舞波の指差した左右の帯を臍の前で縛り始めた
「ちょ、ちょ、ちょっと、縛っちゃダメだよ!帯の先っちょの金具と金具をくっつけるんだよ!」
「はぁ?金具と金具・・・・・・・・・・・・?」
焔は両手に持った金具をあれこれ動かし悪戦苦闘していたが、突然カチっという音が鳴り、引っ張ろうが捻ろうが外れなくなった
「よしっ。それじゃあ、いっくよぉ!!!」
そう言いながら舞波が自分の座席の目の前に生えている二本の棒を引っ張ると、鯛はゆっくり、ゆっくりと浮かび上がり始めた
736時代劇(仮):2005/10/04(火) 00:20:21 ID:OBOUAtDy0
「うわっ!?げっ!?あっ、ちょ、ちょ、ちょっと、う、う、うい、うい、うい、浮いてるよぉ!!!」
いつになく取り乱し、無理な体勢で自分の座席の背もたれをしっかり握りガクガク震える焔を見て、舞波はクスっと笑った
「あれぇ?ほっちゃん、意外と怖がりなんだねぇ〜」
「そ、そ、そうさ!俺は怖がりさ!臆病者さ!でもな、この臆病のおかげで今まで生き残ってこれたんだ!」
「へぇ〜!どういう意味?」
「怖いっつー気持ちはな、危険だぞ、って体が教えてくれてるんだよ。俺はその教えに従って自分の命を脅かす危険から逃げてきた。だから生き残れたんだ」
「ほっちゃんみたいに修羅場をいくつも潜り抜けた人の言葉は重いけど・・・・・ふふふふふふふふっ」
舞波は焔の様子を見て、とうとう笑いを堪えることができなくなった
「今のほっちゃん、すっごくかわいい!!・・・・・ふふふふふっ」
「か、か、、か、かかかかかわいいだとぉ!!」
「うん。今のほっちゃんの横顔、泣き出す寸前のタケちゃんそっくりだよ」
「お、お、お、親子なんだから・・・・・・・にににに似ていて当然だ・・・・・・・・」
「はいはい、そうだね・・・・・でも、ほっちゃん、怖がりすぎだよ。大丈夫だから落ち着いてよぉ」
「おおおおおまえを見ていればだだだだ大丈夫だろうってわわわわかるけど・・・・・・おおお落ち着かなくて・・・・・・・・」
「ほっちゃん、窓の外を見てごらんよ」
「まままっまっまっまっ窓の外?・・・・・・おわぁ!?ひょっとして、あの小豆粒みたいなのがさっきの猿の岩?」
「そうだよ」
この乗り物は本当に空を飛んでいる・・・・・・浮かび上がるような揺れはそのせいだった・・・・・・・・・・
それを実感するや否や、焔は落ち着きを取り戻した
「浮いてる・・・・・・・本当に空を飛んでいる・・・・・・・鳥はこんな気分なのか・・・・・・」
737時代劇(仮):2005/10/04(火) 00:23:04 ID:OBOUAtDy0
「ほっちゃん、もう大丈夫?落ち着いた?」
「ああ。多分・・・・・・これ、落ちないよな?だったら、もう怖くないぞ」
窓から下を覗く、いつもの精悍さを取り戻した焔の横顔を見て、舞波はちょっぴり嬉しくなった
「それじゃあ、もうちょっと沖の方に行ってみるね」
舞波はそう言いながら棒を動かし、鯛なんとかの向きを変え、真っ暗な夜空を縫って低空飛行させる
暗くて海面の様子はよく見えないが、微かに見える波の様子から、ものすごい速さで飛んでいることがわかる
しばらく飛ぶと水平線のあたりに漁火のような明かりがぼんやりと見えて、その奥に島のような物が浮かび上がってきた
「おお・・・・・島だ!!!なあ、あれは南蛮か?」
「まさか!今までいた藩の領地の離れ小島だよ。南蛮はこの速さで飛んでも三日か四日くらいかかっちゃうよ」
「ほぉ〜!!世の中は広いんだなぁ・・・・・・」
「あんまり島に近づくと漁師さんにみつかっちゃうから戻るね」
舞波はそう言いながら再び棒を操り、鯛なんとかの向きを変え、さっきの砂浜に向かう
「なぁ、これって・・・・もっともーっと高く飛ぶことはできるのか?」
「できるけど・・・・・・・・怖くないの?」
「ちょっと怖いけど・・・・・・もっともっと上に上がってくれないか?」
「うん。いいよ」
舞波が棒を引っ張るのに合わせ、鯛なんとかは速度を落とし、天高く、上空を目指して浮かび上がる
「こんな高く上がっちゃうと下が見えなくなっちゃうけど・・・・・・ほっちゃん、何がしたいの?」
「ちょっとお星様を取りに行きたいんだ。タケゾーの土産にしたくって」
焔が真面目な顔でそう言うと、舞波は腹を抱えて笑い出した
「あっはっはっはっはっはっはっはっは・・・・ほ、ほっちゃん、お星様なんて取れないよ!あれはものすごーく大きいんだから!」
「大きいって・・・・・・どれくらい?」
「えっと・・・・この世の中の何万倍・・・・とか、かな?」
「・・・・・・・・・想像できねぇ」
「とにかく、ほっちゃんが知っているものすごく大きい物の・・・・・何万倍、いや、もっともーっと大きいんだよ」
738時代劇(仮):2005/10/04(火) 00:25:06 ID:OBOUAtDy0
「・・・・じゃあさ、どうしてあんなに小さく見えるんだ?」
舞波に笑われ、若干不機嫌な焔が口を尖らせる
「そりゃあ、すーっごく遠いからだよ」
「すーっごく遠い・・・・・・俺なんかじゃ想像できないくらい?」
「そうだよ。えーっと・・・・・何万年もお馬さんを全力で走らせても近づいたうちに入らないくらい」
舞波は焔でも想像できるようにと慎重に言葉を選んだが、焔には“想像できないほどの膨大な”ということしか伝わらなかった
「じゃあ、もういいや。もう十分楽しんだからさっきの浜に戻ってくれ」
舞波の語る想像を絶する自分の知らない世界に圧倒された焔は、とりあえず地に足を着け、空をじっくり見上げたい、と思った
しかし、舞波は鯛なんとかを空中で静止させ、自身は下を向き、深刻な表情で何かを考え込むような仕草をした
「舞波・・・・・どうしたんだ?戻ってくれよ」
「あ、うん・・・・・・ほっちゃん、ゴメンね」
「まあ、いいよ。でも、どうしたんだ?ボーっとしちゃって」
739時代劇(仮):2005/10/04(火) 00:30:13 ID:OBOUAtDy0
「・・・・・・・実はね・・・・・・・・」
舞波は鯛なんとかを砂浜に向けて飛ばすと同時に、焔とは目を合わせず、上を向いて軽くため息を一つついた
「このままほっちゃんを・・・・・・・・連れて帰っちゃおうかな・・・・・・って・・・・・ちょっと思った」
「えっ?な、な、何だと!?」
「でもね・・・・・・タケちゃんのお土産なんて言われちゃったら・・・・・・・そんなことできなくなっちゃうよ・・・・・・・・」
舞波の声は震えている
「家族思いのほっちゃんを連れて行っちゃったら・・・・・ほっちゃんも・・・タケちゃんも・・・・・・おめぐちゃんも悲しんじゃう・・・・・」
「そうだな・・・・・悪いけど俺は・・・・・おまえの時代には行けない。行ってみたいけど・・・・みんなを置いては行けないよ」
そう言うと焔は舞波の方を向いてニッコリ笑った
そんな二人とはお構いなしに、鯛なんとかは砂浜の上空に着いてしまった
「あ〜あ・・・・・最後にほっちゃんの剣さばきを見たかったなぁ」
鯛なんとかの高度を下げ、焔の側の出入り口の戸を開けながら舞波が言った
「俺の剣は見世物じゃないぞ・・・・・・って言いたいけど、その望み、叶えられそうだ」
まだ地面までは二階建ての建物くらいの高さがあったが、焔は刀を抜きながら飛び降りてしまった
慌てて舞波が焔の方を見ると・・・・・焔の前方、十歩ほど離れたところに、柄の悪そうなゴツい男たちが五人立っていた
740時代劇(仮):2005/10/04(火) 00:32:16 ID:OBOUAtDy0
「おうおう、その不思議な空を飛ぶ乗り物、俺たちに渡してもらおうか?」
五人の長と思える、最も体の大きい褌一丁の全身剛毛男が、太い棍棒を構えながら焔に言う
「やーなこった!!」
焔がそう言いながら刀を構え、五人の強さを探るように睨み回した
「痛い目に逢わないと判らないようだな!やっちまえ!!!」
剛毛男の号令で、四人の手下が焔に飛び掛ってきた
まずはヒョロっとした刀を構えた刺青男が左から、船の櫂を重そうに振り回す、ずんぐりむっくりのチョビ髭男が右から焔に斬りかかる
焔は冷静に二人の動きの速さを見比べ、刺青男の刀を左手だけで握った刀で受け止め、動きの遅いチョビ髭の鳩尾に肘撃ちを入れ、素早く飛び退いた
チョビ髭男は「ぐぶぅ」という小さな悲鳴を上げ気絶した
しかし、彼が振り上げた櫂はその重さから、焔めがけて振り下ろされた動きを止めない
だが、櫂が振り下ろされるその場所に焔は既になく、櫂はその先に立ち尽くす刺青男の脳天に・・・・・・・
瞬く間に刀を振ることすらせずに二人を倒した焔は、今度はチョビ髭男の背後から襲ってくる、長い木の棒を槍のように構えた細面の男と対面する
焔は細面の繰り出す突きを器用に交わし、時には刀で穂先を逸らしつつ、残った他の男たちの様子を探る
頭をツルっと剃り上げた小柄な男が、両手に鎌を持って襲い掛かる機会を伺っていることに気付いた焔は、襲われる前に目の前の細面を片付けることにした
「やーっ!!!」
一際大きな声を上げて細面が繰り出した強烈な突きを体を捻って交わすと同時に刀で棒の先を地面に叩きつける
そして、穂先が砂に突き刺さった棒に飛び乗り、一気に棒を駆け上がり、驚いた細面が棒から手を離す寸前に跳び、細面に飛び込みの面撃ちを入れた
気絶した細面が砂浜に崩れ落ちると同時に焔は鎌を持ったハゲの方を向き、ジロリと睨み付けた
目が合った瞬間、鎌を放り出し逃げ出すハゲの後頭部めがけ、焔は細面が使っていた棒を放り投げた
残るは剛毛の長一人か・・・・・・・・・
バタっと倒れるハゲを眺めながら、焔は最後に残った敵の気配を探した
741時代劇(仮):2005/10/04(火) 00:33:44 ID:OBOUAtDy0
「ほぉ・・・・・・兄ちゃん、強いじゃないか。だが、そこまでだ!」
焔の背後から剛毛男の荒々しい声が聞こえた
刀を構え直しながら焔が振り向くと、剛毛男が鯛なんとかから体を乗り出した舞波を背後から羽交い絞めにし、棍棒から持ち替えた短刀を舞波に突きつけていた
「この嬢ちゃんを助けたければ、刀を捨てるんだ!!!」
剛毛男は短刀の峰で舞波の頬を軽く叩きながら焔を脅迫する
「・・・・・・・舞波、雷様はすぐ落ちるか?」
一瞬、何かを考える素振りを見せた焔が、片目を瞑りながら舞波に尋ねた
「えーっと・・・・・・うん。懐から雷、落ちるよ!」
舞波がニヤっと笑いながらそう言うと、焔は手に持っていた刀を剛毛男と自分の中間地点に放り投げた
「何言ってやがるかさっぱり判らんが・・・・・・意外と素直じゃないか。グヘヘヘヘヘ!!!」
剛毛男は舞波を羽交い絞めにしたまま焔が放り投げた刀に近づいた
そして、五歩ほど離れた所で立ち尽くす焔の様子を気にしつつ、地面に落ちた刀を拾い上げようと、体を屈めて刀に手を伸ばした
焔はその剛毛男の注意が舞波から逸れた瞬間を見逃さず、「今だ!」と舞波に目で合図を送る
それに気付いた舞波は懐に手を入れ、以前焔を痛めつけた“雷様の武器”を取り出し、剛毛男の脇腹にあてて出っ張りを押した
焔の目にもはっきり見える青白い火花が飛び、剛毛男が口から泡を吹いて倒れた
742時代劇(仮):2005/10/04(火) 00:34:50 ID:OBOUAtDy0
「みんな気を失ってるだけだな。生きてる」
ホっと胸を撫で下ろしながら、焔が五人の男たちを一箇所に集め、並べて寝かせる
「ほら、やっちゃえよ。こいつらの記憶、消さなきゃならないんだろ?」
「あ、うん・・・・・・・・」
焔に促され、舞波は荷物の中から赤と黒の紐が伸びた箱を取り出した
そして、紐の先端にくっついた二枚の板を剛毛男の頭を挟むようにあてがい、箱についたツマミを捻った
その直後、剛毛男は背骨が折れんばかりに海老反り、再び口から泡を吐いた

「なあ、こいつら大丈夫なのか?」
足元で泡を吹いたり失禁したり痙攣したり白目を剥いて小声で唸るゴロツキ五人を見ながら、焔が心配そうに舞波に尋ねる
「うん。ちゃんと記憶消えたはずだよ」
「いや、そうじゃなくって・・・・・・死んじゃったり、心がぶっ壊れたり・・・・・・・・・」
「大丈夫だよ。桃ちゃんだって昔と変わってなかったでしょ?」
「そうか・・・・・・・でもなぁ・・・・・・・・・」
「本当に大丈夫だから安心してよ。目が覚めたら、ものすごくスッキリするんだから」
「わかった。おまえを信じる」
焔はそう言うとその場に胡坐で座り込み、腕を組んで目を閉じた
「ほら、やれよ。俺の記憶、消すんだろ?」
「・・・・・・・ほっちゃん、いいの?」
「いいも何も、やらなきゃならねえんだろ?覚悟が鈍らないうちにやってくれ!!!」



つづく
飯落ち&鯖の具合がおかしいのでちょっと時間あけます
743ねぇ、名乗って:2005/10/04(火) 01:16:27 ID:ABATR1mK0
もう本当にいりませんよ
時代劇さん・・・・











糞は氏ね
744ねぇ、名乗って:2005/10/04(火) 02:12:04 ID:xjM9tZDe0
狼の続き


俺と徳永が、昔会った事があるだって…!?

しかしこの写真、確かに徳永に似ているし、名前も「ちなみ」と書いてある。
写真の上には丁寧に撮影場所まで書いてある。
それは今度行く予定の、この町のキャンプ場だ。 おそらく本人なんだろう。
徳永が「アマゾン」という、俺が嫌がるあだ名を知っている事は気になっていたけど
もしかしたらこの時に知ったのかもしれない。
そうすると徳永はやはり、俺のことを覚えていたのだろうか。
知っていてわざと、ああいったことをやってきたのか?
それにしたって、なんであんな意地の悪いことばっかりするんだ…。
745マニアック問題:2005/10/04(火) 02:13:46 ID:xjM9tZDe0
>>744
翌日から週末までの徳永は、異様だった。
「おはよう…徳永」
「うん、おはよう」
異様というよりもそれは、至って普通の中学生ではあるのだけど
先日までの、妙なテンションではなくなっている。
それは俺があの時、徳永を泣かせてしまったせいなのかもしれない。

「あの、徳永…今週末のことなんだけど」
「あ、ごめん。 私、先生に呼ばれてるから」
俺が週末のキャンプの話を振ると、徳永は足早に教室を出て行った。
徳永は知っているはずだ。 今週末キャンプに行く相手が、俺達の家族だということ。
どうして言い出さないんだ。 どうして知らない振りをするんだ。
一体、何考えてんだ、アイツは。 ああもう、イライラするなあ。

746マニアック問題:2005/10/04(火) 02:14:41 ID:xjM9tZDe0
>>745

…土曜日、早朝。
ついにキャンプ当日になってしまった。
「すげぇ、キャンピングカーなんて初めて見た…」
「こんなの持ってるんだねー、すごいねー山本君」
梅田や熊井さんが、父さんのキャンピングカーを見て驚いている。
「いや、中古だし…」
これは父さんが以前に中古で安く購入したもので、キャンプに行くときはいつもこれで連れ回された。
他の人から見たら珍しいものなんだろうけど、俺はさんざん見飽きている。
「おー、君が梅田君で、そっちの可愛い子が熊井さんかぁ」
父さんが大きな荷物を抱えて家から出てきた。
「あ、おじさん! 今日はお世話になります!」
梅田達が父さんにぺこりと頭を下げる。
「うむ、礼儀正しくていいな。 君達の事は聞いてるぞ、アマゾ…ほぐぅ!」
俺は余計な事を言いそうになった父さんの膝の裏に
テレビで覚えたムエタイ選手風のキックをお見舞いした。
「な…何をするアマ…あべっ!」
同じ姿勢で、今度は尻に食らわせた。 そして、
(父さん…友達の前では言わないでって約束しただろ…)
と小声で父さんに耳打ちをした。
747マニアック問題:2005/10/04(火) 02:15:49 ID:xjM9tZDe0
>まとめの人
>>745>>746の間は2行ほど開けてください

>>746
「山本君、親子喧嘩はよくないよ…」
熊井さんが本当に心配そうに言う。 ああ、熊井さんはホントに優しいなあ…。
ていうかその八の字眉毛をやめなさい! また惚れちゃうでしょ!
「くぅ、アm…だ、大介ぇ…、ドメスティックバイオレンスだぞ…」
尻を押さえた間抜けな格好で、苦痛に顔を歪めながら父さんが言った。
でもそれは自業自得だから、父さん。
「あら、あなたどうしたの? 痔なの?」
車の中で荷物の整理をしていた母さんが、尻を押さえる父さんを見て言った。
「いや母さん…、息子がDVを…」
「まぁ、大ちゃんもやっと反抗期らしくなってきたわね、母さん嬉しいわ♪」
「か、母さぁん…!」
そう言いながら崩れ落ちる父さんも情けないけど
息子の反抗期で喜ぶ母さんもどうかと思う。
748マニアック問題:2005/10/04(火) 02:16:35 ID:xjM9tZDe0
>>747
「さて、あとは向こうの家族が来るのを待つだけね」
荷物を積み終えた母さんが、手をパンパンとはたいた。
「向こうの家族?」
梅田が尋ねる。
そうえいば、梅田や熊井さんにはまだ言っていなかった。
父さんの友達の家族が3人、というか徳永とその両親もこれに参加するという事を。
というか、徳永があんな調子だったからなんとなく言い出せないでいたんだけど。
「大ちゃん、まだ言ってなかったの? もう、おっちょこちょいなんだから」
母さんが俺に向かって言った。
「ああ、忘れてた。 実は父さんの友達の家族も一緒に行くことになっててさ」
「へぇ、そうなのかあ」
「全部で8人になる。 ごめん、言うの忘れてて」
「いいよ〜、多いほうが楽しいもん」
熊井さんが笑顔で言ってくれた、よかった。
…つうかまぁ、その正体を知って後で驚くんだろうけど。
「ていうかこの車に8人乗って行くのかぁ、すげえなあ」
梅田がキャンピングカーの車体を触りながら感心している。
すると、さっきまでうずくまっていた父さんが急に立ち上がった。
「ふっふっふ梅田君。 おじさんの車は8人乗っても全然ヨユウっち!」
父さんは白い歯をむき出しにした笑顔で、親指を立てている。
はぁ、そんな気持ち悪い笑顔を俺の友達に見せないでくれよ…。
ほらほら、梅田がめちゃくちゃ引いてるじゃないか。 俺フォローしきれないよ。
「あははは!! おじさん面白ーい!」
しらけたムードの中、熊井さん一人だけが笑っていた。
この笑いのツボが変なところ以外は完璧なんだけどなぁ、熊井さん…。
749名無し募集中。。。:2005/10/04(火) 02:43:57 ID:jk7ZqoK0O
時代劇乙
今日まだ投下あり?

マニアックさんも乙ですが続く?
750マニアック問題:2005/10/04(火) 03:03:20 ID:xjM9tZDe0
>>748
「お、来たな」
父さんが不意に、向かいの路地を見ながら手を振った。
そこには2人の男女がこちらに向かって歩いてきていた。
あれが…徳永の両親か。
「ねぇねぇこうちゃん、あれって…」
「ああ、徳永の…」
2人も気づいたようだ。
しかし、徳永本人の姿が見えないけれど、どこなのだろう…?
「なぁ、山本。 今日一緒に行く家族ってもしかして」
梅田が俺に尋ねる。
「あ、ハハハ…まぁ、ね…」
俺はそれに適当に相槌を打った。
梅田達になんて説明しようかも考えるべきところだけど
徳永が一向に現れないことに、俺は少し不安になっていた。
もしかして徳永はボイコットしたんじゃ…。

「あら、一緒に行くのって梅田君と友理奈ちゃんだったの?」
徳永の母親が、梅田達の姿を見つけて驚いた様子で言った。
「あ、はい。 まさか一緒に行くのが徳永のおばさん達だって、俺も今知ったんですけど」
「偶然ね〜」
などと笑いあっている。
「おばさん、ところで千奈美は?」
熊井さんが徳永の母親に尋ねた。
「ああ、あの子はね…ふふふ」
徳永の母親が何故か笑っている。
ボイコットしたわけじゃあないのか? それとも、忘れ物でも取りに行ったのか?
751マニアック問題:2005/10/04(火) 03:04:05 ID:xjM9tZDe0
>>750
「じゃああーーん!!」

突然、頭上から声がした。
その声は聞き覚えのある、俺があまり聞きたくない、うざったい声だった。
見上げると、キャンピングカーの上にひとつのシルエットがあった。
そのシルエットは朝日を背に、両手を斜め上に伸ばして、何かのヒーローのようなポーズを取っている。
「……」
徳永の両親以外、みな唖然としていた。
「とうっ!」
と、威勢の良い掛け声とともに、シルエットはキャンピングカーの屋根から飛び出し、
そしておよそ2メートルはあるだろう屋根から華麗に着地を決めた。
そこに立っているソイツは、紛れも無く、徳永…

……

……

……

…らしき女子が、事もあろうか『仮面ライダーアマゾン』の
夏祭りとかで売っていそうな仮面で顔を隠して、立っていた。

「おーどん仮面参上!」

おいいいいいいいぃぃぃぃぃぃッ!!!!
752マニアック問題:2005/10/04(火) 03:04:51 ID:xjM9tZDe0
つづく



羊に連投規制あるの忘れてました
新しい狼のほうにはスレ立つんですかね
753名無し募集中。。。:2005/10/04(火) 05:15:09 ID:90jrsSsH0
乙乙

>>752
早ければ今日にもex10戻るって話もあるしどうしようかね?
もう2・3日戻らないの確定なら立てるんだけど
754上京恋愛:2005/10/04(火) 07:37:33 ID:HuRLdRcR0
時代劇さん、マニアックさん乙です

あの新しい狼は大丈夫なんですかね??もうしばらくは様子見ようと思いますが・・・
755ねぇ、名乗って:2005/10/04(火) 08:25:28 ID:ABATR1mK0
プラウザから狼が見れないのですが・・・・
756名無し募集中。。。:2005/10/04(火) 10:55:24 ID:U2pGaGCX0
>>733
ex11は保持数少な過ぎてな・・・今の保全要員では辛いものがある
757まとめの人:2005/10/04(火) 11:06:17 ID:U2pGaGCX0
>>755
2channel.brdを使っている専ブラならWindowsの場合だと

2channel.brdをメモ帳で開く
http://ex10.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/
の部分を探して
http://ex11.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/
のように書き換えるだけで見れると思います

2channel.brdを更新できる機能があるブラウザなら更新を行うだけでも見れると思います
758時代劇(仮):2005/10/04(火) 21:36:29 ID:OBOUAtDy0
>>742のつづき

「わかったよ・・・・・・・ほっちゃん、肩の力、抜いて、楽にしてよ」
「こ、こうか?」
焔は舞波に言われるまま、瞼には力を漲らせながらも、その他の部分は力を抜き、ふぅ、と息を吐いた
そして、そのまま頭に紐の先にくっついた板があてられるのを待った
しかし、どれだけ待っても頭に板があてられる気配は感じられない
「おい、舞波、やらないのか?俺の記憶、消さないのか?」
痺れを切らせた焔が、瞼の力こそ弱めたものの、目を閉じたまま舞波に聞いた
「ご、ごめんね。今、やるから・・・・・・・」
そう言った直後、舞波が大きく息を吸い、ゆっくり吐き出す音が焔の耳に入った
ああ、いよいよだ・・・・・・・・・・
次に目を開けると、俺はもう舞波のことを覚えていない・・・・・・・・
そう思うと涙がこみ上げてきそうになるが、焔はぐっと堪えた
紐の先の板を頭にくっつけるためにしゃがんだのか、舞波の鼻息が徐々に焔の顔に近づいてきた
そして、鼻息はどんどん近づき、舞波の胸の鼓動が焔にも聞こえるようになり・・・・・・・・・
759時代劇(仮):2005/10/04(火) 21:37:56 ID:OBOUAtDy0
・・・・・・・・・・・・・・・・!?
こめかみの辺りに冷たく硬い感触があるのだろうと思っていた焔は驚いた
ほんのり暖かく、湿った、柔らかいものが唇に触れたのだ
そっと目を開いた焔の視界に入ったのは、目を閉じ、焔の唇に自分の唇を重ねる舞波の顔だった
「おい、舞波、これは一体・・・・・・!?」
慌てて舞波を引き離し、焔が叫んだ
「だって・・・・・・・イヤなんだもん!!!!ほっちゃんの思い出から消えちゃうのは・・・・・・絶対にイヤなんだもん!!!」
目に涙をいっぱい貯めて、頬を赤く染めて怒りすら感じさせながら舞波が焔に負けない大声で叫んだ
「ほっちゃん・・・・歴史変えないよね?よからぬこと、企まないよね?」
「・・・・・忘れたのか?俺はおまえが言ってた未来、気に入ったからおまえを信じたんだぞ。変えたいなんて思うわけないだろ?」
「そうだよね・・・・・・ほっちゃん、信じているから・・・・・・・記憶は消さないよ。だから、舞波のこと・・・・・・」
「忘れないよ。絶対忘れない。長生きして、ずっと、ずーっと覚えていてやる。この時代に、舞波っていう変な奴がいたってことを!!」
「ちょっとぉ!変な、っていうのは何よぉ・・・・・・!でも、ありがとう!ほっちゃん、ありがとう!!」
舞波はそう言うと目をそっと閉じた
両目に貯まっていた涙がホロリと零れ落ちた
焔はその舞波の頬を滑り落ちる涙を指先でそっと拭い、自分の方から舞波の唇に自らの唇を重ねにいった
760時代劇(仮):2005/10/04(火) 21:40:07 ID:OBOUAtDy0
「じゃあな。体に気をつけろよ」
「うん。ほっちゃんも元気でね」
「ああ。おまえの時代まで生き抜いてやるよ」
「フフフッ。それは無理だよぉ」
真っ黒だった東の空に色が着き始める頃、鯛なんとかに乗り込み、開いた窓から顔だけ出した舞波と焔が最後の最後のお別れをする
「桃も言ってたけど・・・・一座はおまえのもう一つの家だぞ。いつでも帰って来いよ」
「わかってるよ。またいつか、遊びに来るからね!」
「じゃあな、舞波・・・・・・バ、バイバイ!!」
焔が恥ずかしそうに手を振り“バイバイ”と言う
「ほっちゃん!バイバイ!!またね!!!またいつか・・・・・会いに来るからね!!」
「ああ・・・・・・またな!バイバイ!またな!」
一度こっちに来てしまえば、何年か足止めを余儀なくされてしまう状況では、『またね』などあり得ない
焔も舞波もそれがわかっているが、それでもいつか、また会えるような気がして、必死にバイバイ、またね、を繰り返した
人里の方から一番鶏の声が聞こえてくると同時に、舞波の乗る鯛なんとかがゆっくりと浮上を始めた
そして、焔の腰の辺りの高さまで浮き上がると、目の眩むような目映い閃光を放った
眩しさに目を閉じた焔が再び目を開くと、そこにはもう、鯛なんとかや舞波の姿は無かった
「舞波のばかやろぉ!!!眩しくて涙出ちゃったじゃないか!!!」
眩しさとは無関係に流れ出した、舞波の前では一度も見せなかった涙をそっと拭いながら、焔は海に向かって叫んだ
そしてニヤっと笑って向きを変えると、人里に向かってゆっくりと歩き始めた
無性に家族や友に会いたいという気持ちと、懐に残された大量の小判に不安を感じて・・・・・・・
761時代劇(仮):2005/10/04(火) 21:42:33 ID:OBOUAtDy0
第拾壱部 おしまいは


おしまいはって〆るのもこれが最後なんだろうな・・・・・・
明日か明後日に恒例の奴を一発
762名無し募集中。。。:2005/10/04(火) 21:57:36 ID:90jrsSsH0
763名無し募集中。。。:2005/10/04(火) 22:07:01 ID:NM6TR28xO
乙!舞波で何回泣かせる気だばかやろうっっ!!
764名無し募集中。。。:2005/10/04(火) 22:32:57 ID:F5JF0fI90
そんなんで泣けてほんとうらやましいわ
765名無し募集中。。。:2005/10/04(火) 22:33:10 ID:yeganH1O0
>>761
もう狼には戻ってくるなよ。
お前は最初からここでやってれば良かったんだよ。
最低の駄作者君。
766名無し募集中。。。:2005/10/04(火) 23:51:52 ID:HuRLdRcR0
「あーーー、明日だ、緊張するよぉぉぉ!!」

僕の家の右裏に住んでる女の子、菅谷梨沙子は僕より3学年下の幼馴染
そんな彼女は明日『ハロープロジェクト最終オーディション』が控えているらしい…

登校途中、彼女は僕の手を強く握りながら何やらボソボソと呟いている

「さっきから何言ってるの?」
僕が梨沙子に話かけても前を見てボソボソと呟いたまま…

「お〜い、梨沙子??」
僕が少し大きめの声で話かけるとようやく気付いたみたいで、???な顔を浮かべて僕を見る
「さっきから何言ってたの??」
「え〜っとねぇぇぇ、明日オーディションで歌う曲を確認してたの、ヘヘヘッ♪」
「ふ〜ん」
「『ふ〜ん』って、拓ちゃんは呑気でいいよね、りぃなんか明日オーディションだっていうのに」
そう言って梨沙子は膨れっ面で俺を見る

まぁこの怒った顔も可愛いから僕は怒った顔の彼女が見たくて、たまに梨沙子をからかったりする
そんな梨沙子は学校でも人気があるみたい…
僕の数多くいる同級生の弟達も梨沙子が好きなようだ…
でも梨沙子は全然彼らを相手にしてないみたいだから、彼らにとって『菅谷=高嶺の花』のイメージがあるらしい

僕には『うるさい妹』的な感じしかしないが…

校門近くなると僕は必ず繋いでいる梨沙子の手を離す、それはさっき言った彼らに申し訳ないから…
「何でいつもここで手離すのぉぉぉ??!」
「……はぁぁぁぁぁぁ」
こんな調子で僕の1日が始まるのが習慣になっている
767名無し募集中。。。:2005/10/04(火) 23:53:35 ID:HuRLdRcR0
つづく

768名無し募集中。。。:2005/10/05(水) 00:30:56 ID:Q6wHeHXAO
時代劇さんも新作?さんも乙
舞波いつでも帰っておいで、一日だけでも構わないから
。・゚・(ノД`)・゚・。
769ねぇ、名乗って:2005/10/05(水) 03:37:32 ID:5mFdlfFN0
どなたか舞波絡みで卒業をネタに新作書いて頂けないでしょうか? 短くても長くても構いませんので。

卒コンがあの通りアッサリだったので未だに不全感ありまくりです。
770ねぇ、名乗って:2005/10/05(水) 03:46:10 ID:jqEAF9tg0
書かなくていいよ
時代劇みたいのが来たら
たまらんからな
771名無し募集中。。。:2005/10/05(水) 06:13:00 ID:j0QwsR0TO
狼の新スレ立てるの?
若しくはもう立ってる?
772名無し募集中。。。:2005/10/05(水) 06:47:00 ID:jN9m/lo50
ex10まで待つって流れみたいだな
規制で苦労する作者さんには申し訳ないが

ところでex10戻ってきたらログはどっちになるんだろ
773ねぇ、名乗って:2005/10/05(水) 08:55:50 ID:drVHeiD20
>>770
同意
マンネリみたいなのはもう勘弁
774名無し募集中。。。:2005/10/05(水) 18:41:17 ID:jN9m/lo50
ex10復活
ログはex10のままみたい

【小説】リア消だったら誰に告ってた 第28章【キッズ】
http://ex10.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1127468792/
775名無し募集中。。。:2005/10/05(水) 19:40:32 ID:LQFFYvAb0
見れない
776ねぇ、名乗って:2005/10/06(木) 01:37:55 ID:pFj2R8iH0
みんなこっちにいたんだね
時代劇さん乙です
そしてマニアック問題さんも乙です
優恋さんどこに書いたか分からないけど見つけたら読みます、乙です


とりあえず今いえること

舞波大好き
777ねぇ、名乗って:2005/10/06(木) 01:50:17 ID:o7D9mYH20
778名無し募集中。。。:2005/10/06(木) 20:54:35 ID:tGECAAao0
あっちが書き込めないよ
779ねぇ、名乗って:2005/10/06(木) 21:54:59 ID:VF9/dR2D0
エロスレでも時代劇が叩かれてる
780ねぇ、名乗って:2005/10/07(金) 14:56:31 ID:h9ebIR0P0
>>777
横レスですがサンクス!やっと読めたよ
涙が止まりません
781ねぇ、名乗って:2005/10/07(金) 15:31:13 ID:or4P4w6Z0
もう、これからの舞波を見ることが出来ない。
ボクらの中にあるのはDVDや写真に記録された記憶の中の舞波・・・
時代劇の舞波と同じようにこの世にたった1つのタイムマシンに乗って行ってしまった。
だから、舞波のこれからは見れない。
焔は、そんなボクらと被ったところがあった。
このスレに来れば、小説の中のいろんな舞波に会える。
そして、今後も誰かが残ったキッズとともに舞波も登場人物として書き続けるだろう。
作家さんたち、これからも頑張ってください。
読者のボクらは荒れないようにそして落ちないようにこのスレを守りたいです。
782名無し募集中。。。:2005/10/07(金) 15:48:37 ID:oXqZf3L0O
何で狼に立てないの?
783名無し募集中。。。:2005/10/07(金) 17:03:49 ID:N3sR5OTvO
今の狼12時間ほっといても落ちないぞ
784名無し募集中。。。:2005/10/07(金) 18:45:42 ID:assSeogl0
立てた

【小説】リア消だったら誰に告ってた 第29章【キッズ】
http://ex11.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1128678030/
785名無し募集中。。。:2005/10/08(土) 22:27:27 ID:xFhXQZWc0
ここで何か連載しようかな〜
786ねぇ、名乗って:2005/10/09(日) 00:51:47 ID:eJKhwHnO0
   +   +
  ∧_∧  +
 (0゚・∀・) ワクワク テカテカ
 (0゚∪ ∪ +
 と__)__) +
787名無し募集中。。。:2005/10/09(日) 01:03:44 ID:ai5qiXubO
やっと涙がとまったと思ったのに、こんな時に優恋を読んでしまった
やっぱり俺舞波がいないとダメだわ(泣
788ねぇ、名乗って:2005/10/09(日) 13:25:33 ID:X3LsHFW+0
ブスはいらない
789名無し募集中。。。:2005/10/09(日) 15:45:50 ID:Qr73qdma0
狼の方はどうなったの?
790名無し募集中。。。:2005/10/09(日) 17:50:41 ID:7IjlXGUe0
ひどい荒れ様ですよ
791名無し募集中。。。:2005/10/09(日) 18:28:37 ID:RD/oYyo40
荒らしは一人、多くて二人 皆もっと心に余裕を持とうぜ
時代劇さん本人はスルーしてるんだから
荒らしを構うレスも荒らしの自演って可能性があるけどさ
792名無し募集中。。。:2005/10/09(日) 18:56:23 ID:TEt46yhE0
本気でやってる頭が壊れちゃった春氏のファン一人
面白がって便乗して荒らしてるのが何人か

こんなところだな
793名無し募集中。。。:2005/10/09(日) 19:10:27 ID:kLTaAgL3O
ムシのいい話だが、春さんに注意してもらうとか…
そうしたら今度は春さんが叩かれちゃうかな…
794名無し募集中。。。:2005/10/09(日) 19:13:35 ID:TEt46yhE0
それは便乗組の動き次第ではスレが完全に終わっちゃいそうで怖いな
795名無し募集中。。。:2005/10/09(日) 21:44:55 ID:V8WiWQuO0
あの荒れようじゃ投下しようにも投下できない感じだなー
796名無し募集中。。。:2005/10/09(日) 23:58:26 ID:7IjlXGUe0
いっそのこともう1つたてるか・・・
797ねぇ、名乗って:2005/10/10(月) 00:56:11 ID:Z+FaHTEj0
ここで「名無し募集中。。。」で書いてる奴はすべて自演
798名無し募集中。。。:2005/10/10(月) 01:05:02 ID:4Ev+/1SH0
お前の存在そのものが自演だよ
799ねぇ、名乗って:2005/10/10(月) 13:55:46 ID:6eTvE/M8O
ワロスw
800名無し募集中。。。:2005/10/12(水) 15:40:38 ID:mFOKwiFl0
801名無し募集中。。。:2005/10/12(水) 22:22:54 ID:VWSChlmi0
新スレ立ったみたい

【小説】リア消だったら誰に告ってた 第29章【キッズ】
http://ex11.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1129119382/
802ねぇ、名乗って:2005/10/12(水) 22:41:17 ID:/BGHDBd20
作者逃げんなよバカ
803ねぇ、名乗って:2005/10/13(木) 07:21:25 ID:wOey+PIHO
逃げてねぇよ!
何書けばいいかワカラナイんだよぉぉぉ
804名無し募集中。。。:2005/10/13(木) 07:51:01 ID:DTPTQYxe0
書く気失せたな
馬鹿ばっかだし
805ねぇ、名乗って:2005/10/13(木) 08:06:29 ID:NADVXLki0
調子に乗ったバカばっかだ
このスレも終わりだな
806名無し募集中。。。:2005/10/13(木) 10:58:18 ID:DTPTQYxe0
もう俺も書くのやめようかな
807名無し募集中。。。:2005/10/13(木) 13:38:03 ID:VNITBM+x0
はいはい消えろな
808ねぇ、名乗って:2005/10/13(木) 15:17:05 ID:Kp5QSEbn0
>>806
さっさと書け
809ねぇ、名乗って:2005/10/13(木) 16:19:05 ID:X12neUQ00
ageようぜ
しっかり働け作者ども
810ねぇ、名乗って:2005/10/13(木) 17:47:18 ID:Kp5QSEbn0
B工・・・・・







戻ってきてくれ
811名無し募集中。。。:2005/10/14(金) 01:29:09 ID:j4aMuYx70
>>801
作品投下なしで落ちたな
このスレは無かったことで
812名無し募集中。。。:2005/10/14(金) 02:37:26 ID:g8IQPEq40
ざまーみろだな
他の作者も俺みたいに放棄したらいいのに
さ、狼でも卒業しよ
813ねぇ、名乗って:2005/10/14(金) 03:16:30 ID:yq7G0clK0
>>810
こらこら
814名無し募集中。。。:2005/10/14(金) 19:17:08 ID:pZCWas4o0
新スレ立ったみたい

【小説】リア消だったら誰に告ってた 第30章【キッズ】
http://ex11.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1129270451/
815名無し募集中。。。:2005/10/15(土) 00:27:36 ID:eCYCfkav0
リア消スレは崩壊しました

816ねぇ、名乗って:2005/10/15(土) 00:43:15 ID:3JdBZk21O
狼荒れすぎ

作家さんこっちにでも良いので投下キボヲ
817ねぇ、名乗って:2005/10/15(土) 00:54:22 ID:46RMEvgK0
俺もこっちならまだ信頼できる
作者さんカモン
818ねぇ、名乗って:2005/10/15(土) 02:23:58 ID:WtuW7uXy0
どっちでもいいからビビったり、逃げたりせずに書いてほしい
819ねぇ、名乗って:2005/10/15(土) 02:27:15 ID:UPYSDP4K0
誰も書かない理由はビビったり逃げたりじゃないぞ
820ねぇ、名乗って:2005/10/15(土) 06:59:28 ID:WtuW7uXy0
>>819
マンネリみたいな駄作者と同じスレで書きたくないんだよ
821ねぇ、名乗って:2005/10/15(土) 09:38:22 ID:m7VrCDt9O
おまいがいるところにいたくないからだよ
822名無し募集中。。。:2005/10/15(土) 20:09:49 ID:eCYCfkav0
こっちで何か新作書こうかな??
ちょっと大人な感じになるけど…
823時代劇(本家):2005/10/15(土) 20:12:27 ID:aYkpxncc0
お断りだチラシの裏にでも書いてろ
824時代劇(本家):2005/10/15(土) 20:14:50 ID:aYkpxncc0
およびじゃねーんだよすっこんでろ
825名無し募集中。。。:2005/10/15(土) 20:21:34 ID:yJprOuUU0
>>822
待ってるよ!
826ねぇ、名乗って:2005/10/15(土) 20:23:31 ID:9BKEXEuL0
この連投のみじめさったらw
827時代劇(本家):2005/10/15(土) 20:26:01 ID:aYkpxncc0
うけねーからw
828ねぇ、名乗って:2005/10/15(土) 22:52:57 ID:VPSCFuT80
マンネリが消えりゃいいのに
あいつがすべて悪い
829ねぇ、名乗って:2005/10/16(日) 00:08:14 ID:XMm44MpS0
SFさんこっちでいいから続き書いて
830ねぇ、名乗って:2005/10/16(日) 02:34:17 ID:dClf9Ix4O
チラシでおよびじゃなくて受けてないよ
831タイトル未定:2005/10/16(日) 23:52:50 ID:xBqzQWiqO
狼の方に書かせていただいてるのでせが…荒れすぎてて…すっごくやりづらいですね…。
832名無し募集中。。。:2005/10/16(日) 23:53:39 ID:ubVxZwMPO
こっちで書いちゃいなよ
833時代劇(本家):2005/10/16(日) 23:56:28 ID:+fddQjQn0
素直にこっちで書けようぜーなチラ裏野郎が
834ねぇ、名乗って:2005/10/17(月) 00:01:35 ID:dqi8mNgw0
こっちで書いても一緒だと思うよ
無視してあっちで続けちゃいなよ
あんなキチガイの中身の無い叩きなんて痛くも痒くもないでしょ?
835時代劇(本家):2005/10/17(月) 00:02:39 ID:+fddQjQn0
なんだかんだでみてやがるw
836ねぇ、名乗って:2005/10/17(月) 03:26:53 ID:BA4ZYknU0
原因となってるあいつがね…
837名無し募集中。。。:2005/10/17(月) 06:40:18 ID:a+PagLL4O
ここ来んなよ本家

みんなもいい加減無視ればいいのだ

誰が原因とかどうでもいい
その場でルールを忘れて荒らしている奴が悪
838マニアック問題:2005/10/18(火) 23:48:51 ID:HU7HQBFY0
おお、復活してたんですか
しかもなんかたくさん投下されてるし


とりあえず羊に載せた分を転載します
839マニアック問題:2005/10/18(火) 23:49:37 ID:HU7HQBFY0
間違えたyo
狼いってきま
840名無し募集中。。。:2005/10/19(水) 01:48:38 ID:2uaUoqPsO
マニアックタンはあわてんぼさんだな、アハハ(・∀・)
841ねぇ、名乗って:2005/10/20(木) 08:55:40 ID:HbyruKEz0
昨日せっかくいい流れだったのに、時代劇が来て急に荒れだしたな
842ねぇ、名乗って:2005/10/20(木) 17:10:04 ID:1L8Y3O4b0
【小説】リア消だったら誰に告ってた 第31章【キッズ】
http://ex11.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1129795462/
843ねぇ、名乗って:2005/10/21(金) 17:37:31 ID:11xQEXy9O
こっちでこっそり言うけど

タ イ ト ル 未 定 は B 工

今までの話とほとんど変わってないしw不自然会話炸裂してるw
844名無し募集中。。。:2005/10/22(土) 04:04:42 ID:1leDw81N0
本当にB工さんなの?
845ねぇ、名乗って:2005/10/22(土) 07:56:07 ID:62usyaKZ0
時代劇ならまだBエの方がいいな
846ねぇ、名乗って:2005/10/22(土) 14:29:41 ID:Rqm+k7530
B工なら、ありがたいな
847名無し募集中。。。:2005/10/24(月) 22:41:45 ID:5kXxrrXw0
またあっち荒れてるし
848名無し募集中。。。:2005/10/24(月) 23:27:19 ID:wb8wARexO
あーあ、また当分作品こなくなるのかなぁ…orz
849ねぇ、名乗って:2005/10/25(火) 01:11:39 ID:BR6+2IYu0
狼はスルーできない
カスばっかだからしかたないな
850ねぇ、名乗って:2005/10/25(火) 08:26:18 ID:xEkbX4/LO
そんな中頑張ってる4人はカッコイイと思う
時代劇 マニアック イケメン B工
851ねぇ、名乗って:2005/10/25(火) 08:27:02 ID:SlHTyB8k0
空気読めよ
852名無し募集中。。。:2005/10/25(火) 19:45:49 ID:eWC9BcndO
1ヶ月ぶりくらいに狼のスレ見たけど
前と全く変わってなくて
呆れるやら安心するやらだ
853ねぇ、名乗って:2005/10/27(木) 20:50:51 ID:UpEEyVXY0
マンネリだけはいらない
854名無し募集中。。。:2005/10/30(日) 18:31:04 ID:YTRKKzsI0
また荒れ始めました
855名無し募集中。。。:2005/10/30(日) 19:36:55 ID:0d2ALAl/0
【小説】リア消だったら誰に告ってた 第32章【キッズ】
http://ex11.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1130668083/
856ねぇ、名乗って:2005/10/30(日) 21:13:35 ID:hSc7stFt0
どってこてねーよ
857名無し募集中。。。:2005/11/06(日) 08:01:04 ID:TkerycXz0
川*^∇^)||
858ねぇ、名乗って:2005/11/06(日) 22:36:16 ID:1NumPika0
書いてるうちに落ちたか
859ねぇ、名乗って:2005/11/07(月) 17:01:10 ID:W6YXwBh40
誰か新しいスレたててよ
860名無し募集中。。。:2005/11/07(月) 17:12:55 ID:HR+8s+sv0
スレたてろ
861ねぇ、名乗って:2005/11/07(月) 18:09:15 ID:hQaiLXk/0
【小説】リア消だったら誰に告ってた 第33章【キッズ】
http://ex11.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1131353951/
862名無し募集中。。。:2005/11/08(火) 23:41:57 ID:C9J5rhxI0
33章落ちたからだれか34章スレたてて。
863ねぇ、名乗って:2005/11/09(水) 00:21:08 ID:o35hVqj+0
【小説】リア消だったら誰に告ってた 第34章【キッズ】
http://ex11.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1131463082/
864名無し募集中。。。:2005/11/09(水) 13:25:00 ID:mPMazAxt0
作者が全然来ない
865ねぇ、名乗って:2005/11/09(水) 14:52:45 ID:ki/MssE70
この時間じゃしょうがない
866名無し募集中。。。:2005/11/12(土) 14:00:52 ID:olfH/W1/0
あーあー全然作者が来ねえよ
867ねぇ、名乗って:2005/11/12(土) 17:14:17 ID:6Ut2fBMm0
マンネリが雰囲気を悪くしているんだよ。
自演に失敗してるし。
868ねぇ、名乗って:2005/11/12(土) 20:00:37 ID:QEW5BhmT0
まったく、マンネリと連呼するしか能のない荒らしには困ったもんだな
869ねぇ、名乗って:2005/11/12(土) 20:49:07 ID:6Ut2fBMm0
>>868
まったくだ
870名無し募集中。。。:2005/11/13(日) 01:53:11 ID:voq0RXna0
【小説】リア消だったら誰に告ってた 第35章【キッズ】
http://ex11.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1131814028/
871名無し募集中。。。:2005/11/13(日) 20:19:36 ID:4XDwaHLI0
まとめサイト新しいやつもいれてよ。
872名無し募集中。。。:2005/11/17(木) 03:40:26 ID:F7i0u+5N0
あっちのスレには本当うんざりするよ
873ねぇ、名乗って:2005/11/17(木) 06:49:18 ID:/sQrzd1x0
駄作が多過ぎるからな
874名無し募集中。。。:2005/11/17(木) 13:11:12 ID:hJHnwU9E0
あっちって??
875ねぇ、名乗って:2005/11/19(土) 03:04:33 ID:2iECFzLs0
876名無し募集中。。。:2005/11/19(土) 11:57:52 ID:3SnMmGoG0
きちっとした絵が描けないのに他人に注文させておいてあのオチかよ
877名無し募集中。。。:2005/11/20(日) 03:33:46 ID:A+J7equX0
アヒルのこと?
878ねぇ、名乗って:2005/11/20(日) 04:46:41 ID:Vxd5jJQg0
たまにレベルが低い奴が現れるのも仕方無い。
879名無し募集中。。。:2005/11/20(日) 13:01:17 ID:0KZxsXS/0
アヒルだって一応頑張ってるんじゃない??
880名無し募集中。。。:2005/11/20(日) 13:16:10 ID:Y6FtQ5eM0
他人にネタを要求してさも書けますって感じでスタートしたのに
あんな投げ出し方はねぇだろうと思うわけですよ
自分で考えてどうしょうもなくなって行き詰まる事はあってしょうがないけど
さもそれなりの技量ありますよで始まってオチがあれってのが失礼だろうなんてね
881ねぇ、名乗って:2005/11/20(日) 16:13:55 ID:CxACR7070
約2時間で落ちたか
882ねぇ、名乗って:2005/11/20(日) 17:20:00 ID:A+J7equX0
あっちまた落ちました
誰も来ないから仕方ないか
883名無し募集中。。。:2005/11/20(日) 17:44:26 ID:mvcolX750
488-495
誰か張ってくれないか
最終レス見る限り作品来てたっぽいんだが
884名無し募集中。。。:2005/11/20(日) 18:12:43 ID:mvcolX750
【小説】リア消だったら誰に告ってた 第36章【キッズ】
http://ex11.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1132477722/
885ねぇ、名乗って:2005/11/20(日) 18:32:24 ID:CxACR7070
>>883

491 優しい手 sage 2005/11/20(日) 13:40:47 O
>>483の続き

 朝の通学路
いつものように舞波と話しながら歩いていると、後ろから走ってくる足音が聞こえる。
 足音は私の後ろで止まり、代わりにパシッという音が「おっす!」という声と共に聞こえる。
私の頭を叩くいつものようにぶっきらぼうなアイツの手の音だ。
「なにがおっすよ。いったいわね!女の子なんだから少しは優しくしなさいよ。」
「えっ?どこ?どこに女の子がいるって?」
「ここよ、ここにいるでしょ。か・わ・い・い女の子が二人も。」
私は舞波の腕を掴みながら言った。
舞波も笑っている。
「あっ、ごめん。いたいた、一人だけな。」
舞波のほうだけを見て言うアイツ。
「なんなのよあんたは!いつもそんなことばっかり言って!」
そう言って手を振りかぶった瞬間、アイツは逃げるように走り出し、途中で私たちのほうに振り返りいたずらっぽい笑顔を見せまた走って行った。
その後ろ姿を私は見つめていた。
886ねぇ、名乗って:2005/11/20(日) 18:33:02 ID:CxACR7070
492 優しい手 sage 2005/11/20(日) 13:45:33 O
>>491の続き

「相変わらず仲良いね。」
舞波が言ったその言葉にはっと我に還る。
「どこが!全然仲良くなんかないよ。アイツいつもムカつくことばっか言うし…。」
「えー、仲良いじゃん。付き合っちゃえばいいのに。」
舞波が急にそんなことを言い出したので私は慌てて言い返す。
「へっ、変なこと言わないでよっ!あいっ、アイツはただの幼なじみでっ、ぜんっぜんそんなんじゃないの!」
「ふ〜ん。」
ニヤニヤしながら舞波がこっちを見てる。
「アイツなんか全然タイプじゃないし、アイツが桃ちゃんみたいな子が好きなの舞波も知ってるでしょ!だから付き合うとかありえないの!」
興奮しすぎて気づいたら声が大きくなっていた。
舞波もビックリして目を丸めている。
「わっ、わかったから、ゴメンゴメン。遅刻しちゃうからもう行こう!」
そう言って走り出した舞波の後を付いていく。
さっきの興奮で顔が真っ赤だ。
走りながらも舞波の言った言葉が頭の中で何回も繰り返される。

(アイツが私のことなんか好きになるわけないよ、絶対…)

少し泣きそうになるのをふっきるように私は思い切り走った。
今度は後ろから舞波が必死に追ってくる。

私の顔はさらに真っ赤になっていた。




作品はこれだけ
887ねぇ、名乗って:2005/11/23(水) 23:39:34 ID:BgTdC7Tk0
リア消落ちた?
888ねぇ、名乗って:2005/11/23(水) 23:40:41 ID:DfMxoDct0
落ちたね
889ねぇ、名乗って:2005/11/24(木) 02:09:42 ID:HQxpm6wz0
890ねぇ、名乗って :2005/11/29(火) 20:49:23 ID:PfLSZ/5Z0
ノノl∂_∂'ル
891名無し募集中。。。:2005/12/03(土) 18:17:12 ID:D+TqzxH20
向こうのスレももう終わりだな
892ねぇ、名乗って:2005/12/03(土) 19:02:39 ID:3tbdz65wO
>>891
向こうって本スレ?
893名無し募集中。。。:2005/12/04(日) 01:17:38 ID:OayEUXX10
スレ崩壊が起こったな
894ねぇ、名乗って:2005/12/04(日) 02:34:46 ID:MQutxApx0
内部抗争じゃなくて一部のキチガイが住人を装って暴れてるのが見え見えだというのが救いだな
奴が飽きるまで凌ぎきれば蘇れるさ
895ねぇ、名乗って:2005/12/07(水) 01:02:17 ID:WsKDxBZK0
その割には随分と長いけどな。
グロマンネリ劇が消えるのが一番だ。
896ねぇ、名乗って:2005/12/07(水) 10:23:40 ID:iiBRo1m40
アヒルが少し成長して帰ってきたな
897名無し募集中。。。:2005/12/10(土) 22:22:26 ID:mrwwYNbr0
【小説】リア消だったら誰に告ってた 第38章【キッズ】
http://ex11.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1134219973/
898ねぇ、名乗って:2005/12/13(火) 05:58:35 ID:P7B66Rfq0
スレに人気作家さんや活気が出てきて嬉しいから、意味無いけど保全しとくね
899ねぇ、名乗って:2005/12/13(火) 10:52:22 ID:z2er+Mli0
だから言っただろ
グロイカさえいなくなれば大丈夫だって
900名無し募集中。。。:2005/12/15(木) 22:14:34 ID:e2P/I5dP0
完全に乗っ取られたって感じだな
901ねぇ、名乗って :2005/12/15(木) 22:41:03 ID:yuWRnFqi0
次は難民で作ったほうが良くね?
902名無し募集中。。。:2005/12/15(木) 22:47:45 ID:+BwPNWok0
よかった戦友がいた
平和っつーレスばっかでお前ら本当にこれでいいのか!って思ってた
903ねぇ、名乗って:2005/12/15(木) 23:26:11 ID:89xkQV7/0
何がのっとられたの?
904ねぇ、名乗って:2005/12/15(木) 23:56:13 ID:KbLbZ1d/0
グロマンネリが消えたんだからそれでいいじゃん
905名無し募集中。。。:2005/12/20(火) 17:21:15 ID:pMYrob910
なんかもう駄目だな
荒らしも時代劇氏がいなくなった途端戻ってきた作者達も氏んでくれ
906ねぇ、名乗って:2005/12/20(火) 18:04:29 ID:FX+NOX2s0
>>905
「氏」をつけてるってことはお前グロリンクイカ本人だろ。
もう2度と来るなよ。
駄作マンネリヤロー。
907ねぇ、名乗って:2005/12/23(金) 18:09:17 ID:jGcLvntD0
>>905
死んでいいよ
908名無し募集中。。。:2005/12/27(火) 19:58:31 ID:rKLW9hYh0

909名無し募集中。。。:2005/12/30(金) 20:40:40 ID:W/ndpj4n0
【小説】リア消だったら誰に告ってた 第39章【キッズ】
http://ex11.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1135942575/
910名無し募集中。。。:2006/01/05(木) 21:56:24 ID:KMZcrwnY0

911名無し募集中。。。:2006/01/08(日) 13:39:37 ID:qAWcl3Of0
【小説】リア消だったら誰に告ってた 第40章【キッズ】
http://ex11.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1136694824/
912名無し募集中。。。:2006/01/15(日) 23:54:39 ID:seareSar0
まとめサイト管理人募集中
913名無し募集中。。。:2006/01/25(水) 21:58:44 ID:350umncD0
【小説】リア消だったら誰に告ってた 第41章【キッズ】
http://ex11.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1138193621/
914名無し募集中。。。:2006/02/03(金) 15:25:29 ID:yCHhwm060
ho
915名無し募集中。。。:2006/02/04(土) 13:50:41 ID:S5MTEG2u0
ル ’-’リ<ほっちゃん、ふうちゃん、待ってるよ
916名無し募集中。。。:2006/02/04(土) 13:52:14 ID:S5MTEG2u0
あげてしまった、スマソorz
917ねぇ、名乗って:2006/02/05(日) 02:07:58 ID:Xs963U0u0
ここでもグロイカマンネリの自演かよ。
918名無し募集中。。。:2006/02/05(日) 02:57:32 ID:7g0kMOND0
自演じゃねぇし
919ねぇ、名乗って:2006/02/05(日) 06:36:43 ID:Xs963U0u0
グロイカだけはいらない
920名無し募集中。。。:2006/02/05(日) 13:13:24 ID:7g0kMOND0
俺は時代劇が好きなんだよ
残念だが奴を支持する者もけっこういるってことをわかっとけ
921ねぇ、名乗って:2006/02/05(日) 16:12:23 ID:0VRrFSVQ0
>>920
んじゃお前がマンネリ劇専用スレを作ってやれよ
922名無し募集中。。。:2006/02/05(日) 16:37:32 ID:7g0kMOND0
ちゃんとまとめサイトに載っかることと
他の連中と作者がそれでいいなら
専用スレ化もいいだろう
スレを分けて欲しければそういう前提を作れ

だいたいなぜほっとくことができねぇんだよ
気に入らんのなら相手にしなきゃいいものを
おまいはガキじゃねぇだろ
2chで変な恨みを抱いたって女々しいだけだ
923ガキ:2006/02/05(日) 18:53:02 ID:9vWhI5K/0
>>922
お前みたいな奴を怒らせるのが楽しくてね
人の嫌がることをするのってとっても楽しいの
前提を作れだって
どうしましょこの人
わかった!一番いいのはチミがHP作ればいいんだよ
924名無し募集中。。。:2006/02/07(火) 21:07:10 ID:ryrhOUIq0
【小説】リア消だったら誰に告ってた 第42章【キッズ】
http://ex11.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1139313795/
925ねぇ、名乗って:2006/02/07(火) 22:19:42 ID:BKDXRcSh0
またsageの名無し募集中。。。が来たよ
926名無し募集中。。。:2006/02/10(金) 01:47:35 ID:yLV2H2wd0
落ちたけど今立ててもまたすぐ落ちるよな
927ねぇ、名乗って:2006/02/10(金) 04:40:19 ID:ZkKmHofh0
>>926
お前が24時間張り付いて保全しておけ。
928名無し募集中。。。:2006/02/10(金) 16:34:01 ID:4d4RjkEO0
【小説】リア消だったら誰に告ってた 第43章【キッズ】
http://ex11.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1139556610/
929名無し募集中。。。:2006/02/10(金) 19:33:07 ID:5DpKQJPs0
スレたて乙
930ねぇ、名乗って:2006/02/18(土) 14:38:22 ID:eMMxXDBx0
【小説】リア消だったら誰に告ってた 第44章【キッズ】
http://ex11.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1140240740/
931ねぇ、名乗って:2006/02/18(土) 15:37:11 ID:eMMxXDBx0
>>930訂正
【小説】リア消だったら誰に告ってた 第44章【キッズ】
http://ex11.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1140244282/
932ねぇ、名乗って:2006/02/27(月) 21:35:00 ID:sfiJX5kL0
ho
933ねぇ、名乗って:2006/03/06(月) 13:35:34 ID:4Hbe1m7G0
【小説】リア消だったら誰に告ってた 第45章【キッズ】
http://ex11.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1141619111/
934ねぇ、名乗って:2006/03/07(火) 16:43:51 ID:0IFxLwoH0
【合同】キッズ小説を書こう!
http://tv8.2ch.net/test/read.cgi/ainotane/1141715768/
935ねぇ、名乗って :2006/03/15(水) 16:06:31 ID:lzlkgU4Q0
時代劇の続きが激しく読みてぇぞ!!

時代劇(仮)の続きを欲するスレ
http://ex11.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1142406110/l50
936ねぇ、名乗って:2006/03/16(木) 00:34:15 ID:aj4NJdDh0
>>935
瞬殺されてるじゃないか。
流石グロイカマンネリ。
937ねぇ、名乗って:2006/03/16(木) 00:44:17 ID:2eqETF+M0
狼の紹介ばっかりでネタが無いなあ
938叩くなよ叩くなよ叩くなよwww:2006/03/16(木) 11:19:00 ID:pXzd0xpz0
女心と秋の空その空の下、裏庭で向かい合う男女2人

「なに話してるんだろう、千奈美たち」
「さあ・・・」
「あれ、隣のクラスの佐藤くんでしょ」
「裏庭に呼び出されるなんて、わけありかもー」
「千奈美が帰ってきたら聞こうねっ」
そして千奈美が帰ってきた
「千奈美っ!」
「ねえねえ、佐藤くん何の話しだったの?」
「愛の告白かあー?」
「・・・何の話しも何も・・・」
と、廊下からバタバタと大きな足音、ドアを開けた途端に怒鳴り声
「徳永〜!お前なんで佐藤をフったんだ〜!」
「・・・田辺、フったなんて人ぎきの悪い事言わないでよ。その日は都合が悪いって言っただけでしょ」
「おま、お前なあ、あ・・・あの内気な佐藤がどれだけ必死で誘ったか、
人の気持ちってものを考えろよっ」
「あんたこそ人の迷惑考えたら?!」
クラス中が何事かとこっちを見ていたのだ
「そ、それじゃフったんじゃにんだな」
「始めからそう言ってるでしょ」
「よしっ、分かった!」
そう言ってまたバタバタと帰って行った
何が<よし>だ
「・・・千奈美、私たちワケわかんないんだけど・・・」
「佐藤くんにコンサートに誘われたのよ。いつもは田辺と3人なんだけど、今回は2人でって言うから・・・」
「・・・ふーん、人の気も知らないのは田辺くんの方だよねー」
みんなニヤニヤしている
「あんたたち・・・」
「まあまあ、で、何のコンサートだったの?」
「――それが・・・」
939叩くなよ叩くなよ叩くなよwww:2006/03/16(木) 11:21:04 ID:pXzd0xpz0
「そ、それじゃフったんじゃにんだな」×

「そ、それじゃフったんじゃないんだな」○

いきなり間違うとかwwwwwwwwww
940ねぇ、名乗って:2006/03/18(土) 12:11:58 ID:TS1hW7wS0
続きまだ〜?
941ねぇ、名乗って:2006/03/26(日) 22:26:51 ID:tNryZR+r0
ho
942名無し募集中。。。:2006/03/27(月) 01:27:51 ID:vMCSOqe+0
第46章はまだ立てないの?
943ねぇ、名乗って:2006/03/27(月) 13:29:15 ID:1BktQsZ50
944ねぇ、名乗って:2006/03/27(月) 14:47:15 ID:vMCSOqe+0
>>943
乙!
945ねぇ、名乗って:2006/03/28(火) 22:35:15 ID:TzYVAyN20
【小説】リア消だったら誰に告ってた 第46章【キッズ】
http://ex11.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1143552456/
946ねぇ、名乗って:2006/04/05(水) 17:09:02 ID:ibx6oNTU0
ほっちゃん続編まぁだ〜〜〜?
947ねぇ、名乗って:2006/04/05(水) 17:52:58 ID:F1yLI3Pd0
グロイカだけは勘弁してくれ。
948ねぇ、名乗って:2006/04/07(金) 20:38:53 ID:U7IiD5B60
時代劇キボンヌ
949ねぇ、名乗って:2006/04/07(金) 22:52:26 ID:5FIBApVS0
グロ劇だけはいらないよ。
950ねぇ、名乗って:2006/04/08(土) 22:53:22 ID:4W0oCptr0
今こそほっちゃんとふうちゃんが求められている!!
951ねぇ、名乗って:2006/04/09(日) 02:41:51 ID:L+NZtHAb0
お前もしかしてグロイカ劇本人?
952 :2006/04/09(日) 02:45:48 ID:xmQHx1oS0
【驚愕速報】強風でズレたLiveカメラが女子寮を盗撮中!
http://live22x.2ch.net/test/read.cgi/news/1144517738/
953ねぇ、名乗って:2006/04/09(日) 11:28:09 ID:Y/IaSg+10
ほっちゃんの剣捌きをもう一度!
954ねぇ、名乗って:2006/04/09(日) 15:51:00 ID:9SmzRs5M0
グロイカだけはいらない
955ねぇ、名乗って:2006/04/10(月) 03:04:22 ID:9F9SnKZG0
ほっちゃんに会いたいよ〜
956ねぇ、名乗って:2006/04/10(月) 04:42:22 ID:XoKPoNCI0
グロイカはいらない。
957ねぇ、名乗って:2006/04/10(月) 09:18:57 ID:+SFfyQZG0
グロイカって誰?
958ねぇ、名乗って:2006/04/10(月) 10:34:38 ID:9F9SnKZG0
ル ’-’リ<ほっちゃんの帰りを待ってるぞ!
959ねぇ、名乗って:2006/04/10(月) 18:40:22 ID:XoKPoNCI0
グロ消えろ
960ねぇ、名乗って:2006/04/10(月) 21:42:44 ID:9F9SnKZG0
ず〜っと待ってるんだから
早くほっちゃん続編書いてよ〜!
961ねぇ、名乗って:2006/04/11(火) 03:59:40 ID:t4L1tGkb0
グロヲタ消えろ
962ねぇ、名乗って:2006/04/11(火) 13:15:21 ID:tBDF7J0J0
ほっちゃんふうちゃんコンビ
復活きぼんぬ
963ねぇ、名乗って:2006/04/11(火) 18:03:50 ID:lgN1myX90
お前が書け
964ねぇ、名乗って:2006/04/12(水) 02:16:54 ID:/pQ4J6jP0
俺にはあんな文才は無い
だから無理
作者さん、ほっちゃん続編を書いてくれ〜!
965名無し募集中。。。:2006/04/12(水) 06:42:57 ID:trsU287G0
【小説】リア消だったら誰に告ってた 第48章【キッズ】
http://ex11.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1144764830/
966ねぇ、名乗って:2006/04/12(水) 19:23:26 ID:hY9dKJXq0
グロイカ消えろ。
967ねぇ、名乗って:2006/04/12(水) 22:59:49 ID:OWT7azAL0
おめぐとたけぞうに会いたいよ〜!
968ねぇ、名乗って:2006/04/15(土) 01:05:22 ID:1um5qmY10
時代劇の降臨を心よりキボンヌ
969ねぇ、名乗って:2006/04/15(土) 01:39:11 ID:Dv9pO5F/0
グロ劇だけはやめろと言ってるだろ。
970ねぇ、名乗って:2006/04/15(土) 03:17:55 ID:1um5qmY10
ふうちゃんの豪腕帰って来い!
971ねぇ、名乗って:2006/04/15(土) 03:20:01 ID:Dv9pO5F/0
グロヲタ消えろ。
972ねぇ、名乗って:2006/04/15(土) 16:14:04 ID:1um5qmY10
ほっちゃんに会いたいよ〜!
973ねぇ、名乗って:2006/04/16(日) 02:31:22 ID:t0g2IMfF0
グロスレ立てればいいのに。
974ねぇ、名乗って:2006/04/16(日) 11:55:30 ID:FmG7BwUR0
ほっちゃん達にはいつ会えるかな〜?
975ねぇ、名乗って:2006/04/17(月) 06:52:43 ID:cXUjOtEL0
グロは消えろ。
976ねぇ、名乗って:2006/04/17(月) 10:37:41 ID:WQfl5N/k0
ふうちゃんと雅のその後も気になるよ〜!
977ねぇ、名乗って:2006/04/18(火) 00:38:50 ID:UEmkf/L00
ノノl∂_∂'ル
978ねぇ、名乗って:2006/04/18(火) 00:40:04 ID:UEmkf/L00
州*‘ o‘リ
979ねぇ、名乗って:2006/04/18(火) 00:41:10 ID:UEmkf/L00
川*^∇^)||
980ねぇ、名乗って
グロヲタ消えろ。