男って痴漢にあったら正直嬉しいんじゃねえのか?2

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1風と木の名無しさん
このスレのあらすじだが、聞いてくれよ。スレの流れとあんま関係ないけどさ。
このあいだ、2chの801板に行ったんです。801板。
そしたらなんか、変なスレが立ってるんです。「女って痴漢にあったら、正直嬉し
いんじゃねえのか?」、とか。
で、よく見たらなんか1が痴漢にあったとか書いてあるんです。
もうね、アホかと。馬鹿かと。
お前な、痴漢にあったこと如きで普段来てない801板に書き込んでんじゃねーよ、
ボケが。腐女子のネタにするぞ、萌えネタに。
なんかリアルホモの人の書き込みもあるし。穴兄弟皆で801板書き込みか。おめで
てーな。今日、久しぶりに高校生に痴漢働いちゃったなーやっぱり若い子のお尻は
いいねぇ、とか書き込んでるの。もう見てるだけじゃ足んない。
お前らな、いっちょSS書くからレススペース空けろと。
801板っていうのはな、もっと殺伐としてるべきなんだよ。
煽ってきやがる厨房といつ喧嘩が始まってもおかしくない、刺すか刺されるか、そ
んな雰囲気がいいんじゃねーか。半端な煽りはすっこんでろ。
で、やっと萌えSSが一杯書かれてきたかと思ったら、自分の思い通りにならなかっ
たからってむかついた奴と反応した厨房が一緒になって荒れてるんです。
そこでまたぶち切れですよ。
あのな、煽りなんてきょうび流行んねーんだよ。ボケが。
得意げな顔して何が、きもいからやめろだ、801嫌い男女共。。
お前は本当は腐女子に構われたいって思ってるんじゃないかと問いたい。問い詰め
たい。小1時間問い詰めたい。
お前、もっとスレ住人に反応してもらいたいだけちゃうんかと。
2風と木の名無しさん:02/03/25 16:03 ID:Tqg/473R
痴漢スレ通の俺から言わせてもらえば今、痴漢スレ通の間での最新流行はやっぱり、
痴漢×1・関西弁の男×423・423×1・不良リーダー×465、これだね。
総受1とクールビューティー系423、風紀委員長456、これが通の萌えポイント。
このネタでステキなエロSSを作って書き込むと皆のテンションが上がる。で、それ
にリーダーと465を争って負けて、かつ男たちに犯されてしまった697(465・リー
ダーの通う学校の理系教師だったがショックを受けて教師を辞め、去っていった)
を脳内妄想で付け加える。これ最強。
しかし迂闊にSSを書き込むと話の流れが大幅に変わり、スレ住人が混乱をきたすと
いう危険も伴う、諸刃の剣。素人にはお薦め出来ない。
まあお前、初心者は、ROMって勉強しろってこった。
3風と木の名無しさん:02/03/25 16:04 ID:Tqg/473R
この俺、13の身に最近起こったことなのだが、聞いてくれよ。
前スレで新しく始まってしまったネタなんだけどさ。
このあいだの朝、いつも通りに会社に行く時に使う電車の中で女性徒とOLに痴漢
してたんです痴漢。そしたらなんか、変な男たちが集団で周りを取り囲んでるんで
す。鬼畜っぽい奴とかサラリーマンっぽい奴とかホストっぽい奴とか鼻ピアスの奴
とか。で、よく見たらなんか逃げ道が全部塞がれてて、集団の頭っぽい鬼畜が股間
のモノを咥えろとか言って皆で俺を犯すんです。
もうね、アホかと。馬鹿かと。
お前らな、鬼畜の命令如きで普段なら関わりもしない俺を犯してんじゃねーよ、ボ
ケが。なんか体中精液と涙と冷や汗でぐちょぐちょになってるし。
この車両の男乗客全員で俺の心と体を蹂躙か。おめでてーな。
「もう今日は会社行けねえだろ?」とか言ってんの。もう黙って見てらんない。
お前らな、俺は家に帰りたいから逃げるスペース空けろと。
「男をあれにする作業ってのはな、もっと殺伐としてるべきなんだよ。他の同業者
や客との兼合いでいつ喧嘩が始まってもおかしくない、刺すか刺されるか、そんな
雰囲気がいいんじゃねーか。半端な気持ちでこの仕事に関わろうとする奴はすっこ
んでろ(BY鬼畜)」
で、やっと開放されそうになってきたかと思ったら、支線編では人間便器に、コブ
付き編では駅員のコスプレで乗客に姦されることになってしまったんです。
そこでまたぶち切れですよ。
あのな、なんで俺ばかりがこんな仕打ちを受けないといけないんだよ。ボケが。
得意げな顔して何が、「お前がいなくなっても別に誰も困らねーだろ?」だ、鬼畜。
お前は本当は俺みたいな男を滅茶苦茶に虐めて、立ち直れない程の傷を付けて笑い
者にして蔑みたいと思ってるんじゃないかと問いたい。問い詰めたい。小1時間問
い詰めたい。
お前、泣き喚いて赦しを乞うても無駄だぞ、って言いたいだけちゃうんかと。
4風と木の名無しさん:02/03/25 16:05 ID:Tqg/473R
「業界通の俺から言わせてもらえば今、この業界の間での最新流行はやっぱりうち
の頭が育て上げた良質な商品、これだね。精神にダメージを負うことなく、男たち
の欲望を望まれるままに満たすことができる。これが通の客が満足する頭の仕事ぶ
り。生意気な青少年も頭の手に掛かると従順に仕事をこなせるものに仕上がる。で、
それにアフターケアも万全に施す。これ最強。しかしいいかげんなケアをすると心
身を病み、最悪死んでしまうかもしれないという危険も伴う、諸刃の剣。素人には
お薦め出来ない。まあお前、鼻ピアスは修行しろってことだ(BYサラリーマン)」
5過去ログ:02/03/25 16:31 ID:Tqg/473R
★前スレ★
男って痴漢にあったら、正直嬉しいんじゃねえのか?
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/801/1012799019/l50

★前々スレ★
女って痴漢にあったら、正直嬉しいんじゃねえのか?
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/801/1002780999/l50
6関連アドレス:02/03/25 16:32 ID:Tqg/473R
『男って痴漢にあったら、正直嬉しいんじゃねえのか?』ダイジェスト版
ttp://kigaru2.kakiko.com/801/

有料エロURLを貼りにくる業者様を歓迎するためのPAGE
http://yaoi.s5.xrea.com/8o1.htm
7風と木の名無しさん:02/03/25 16:50 ID:Tqg/473R
アナウンス、すませてきました。

「サブジェクトが長すぎます」とかで元のタイトルどおりになりませんでした。
ごめんなさい。
8風と木の名無しさん:02/03/25 16:58 ID:Tqg/473R
>2
456のまま書き込みしてしまいました。誠に申し訳ございません。

9風と木の名無しさん:02/03/25 17:03 ID:YYhQuA4i
         ∬
     ♪  旦
   ♪   / \  
      ヽ(´Д`;)ノ  オツカレー
         (  へ)
          く
101:02/03/25 17:13 ID:Tqg/473R
>9
アリガトー…でも、間違いだらけじゃよう
ダイジェスト版様のとこが直リンになってない>6
何でや(泣.......ごめんなさい。
11風と木の名無しさん:02/03/25 17:53 ID:gmpdH9os
>10
hが全角になってるよー

『男って痴漢にあったら、正直嬉しいんじゃねえのか?』ダイジェスト版
http://kigaru2.kakiko.com/801/
121:02/03/25 17:59 ID:Tqg/473R
>10
アリガトー(恥

本当に不細工で申し訳ない。イッテキマス。
13風と木の名無しさん:02/03/25 19:53 ID:dbDw2aFt
14コブ。:02/03/25 20:03 ID:nKgZi0u/
乙です。
次スレ建ててコールは見てたんですが、何故か串規制に引っかかり
できませんでした(汗 前スレに続き、このスレも建てたかった…。
…ん?立てる、か。
15風と木の名無しさん:02/03/25 23:35 ID:idMvQYOj
>14
あうう、ヘンチクリンになってしもうてスマソなのじゃ。とくにタイトルの尻尾のとこ。
「、」削ったなら、「?」も「2」も全角で入ったのでは、と後悔しきり。

タイトルを『男って痴漢にあったら、>1 【2発目】』にして、

1 :風と木の名無しさん :02/03/25 16:02 ID:Tqg/473R
.   正直嬉しいんじゃねえのか?

.  (以下あらすじ)

というのも考えたのじゃが、勝手に変えてもなぁ、とかあせっておるうちに
あんなんなってもうた。
春厨来襲、とかあちこちのスレに書かれておるが、春厨さん達はみんな手際良く
立てとるんじゃろうのう。ちぇっ。
16風と木の名無しさん:02/03/25 23:48 ID:idMvQYOj
と、いうわけで『御猫様』の残り、こちらにうpさせてほしいぞなもし。
今日貼ると、どえらい失敗こきそうなので、明日うpします
ここ2日ほど、一人でドタバタしてすみませんでした。
17風と木の名無しさん:02/03/26 01:23 ID:Iimtfdyu
っていうか、これ、3スレ目だよね…?
次は4か。凄い…

これも、職人様のおかげです。
ありがとうございます。
これからもよろしくお願いします。
18風と木の名無しさん:02/03/27 01:13 ID:0TP/+RK9
『御猫様』はやく続き読みたいです。
関西×423様ラヴラヴだといいな。
(あくまで個人的な希望ですのでお気になさらず…)
19風と木の名無しさん:02/03/27 01:13 ID:krFPWPZd
同じく早く読みたいデース楽しみデース
20風と木の名無しさん:02/03/28 00:47 ID:owM9pi9y
>18
.........(汗
21御猫様《完結編》(1/11):02/03/28 00:49 ID:owM9pi9y
そして423が負けようものなら。
下僕共が、ゾンビのように押し寄せること間違いなし。想像だけでもうっとおしい。
同時に裏鬼門の前任者もおでましになることは、痴漢とて予測できるだろうに。
万一、彼を引っ張り出したくて423に絡んでいるのなら、学習能力がなさすぎる。
もういい年になってはいるが、未だに現役を名乗るあのオヤジに、かつて痴漢は
負けている。一度負けた相手にはとことん弱いようだから、向こうが棺桶に片足を
突っ込むまでは勝てまい。
そんな爺相手に本気になるのは、男の美学とやらに反する筈。つまり永遠に無理。
考え様によっては、その頃には痴漢も爺確定だからシニア戦と考えてもいいが、
還暦過ぎてそんなことをしていたら、ただの大馬鹿だ。
423への貢物が痴漢の癇に障るものばかりなのも、あの男の影がちらついている。
痴漢の好みを知っているからこそ、微妙に外して神経を逆なですることができるのだ。
金の茶室や虎の敷皮くらい痴漢の趣味から遠く離れていれば、冷ややかな笑いで
流せたのではなかろうか。
痴漢の嫌がるツボを心得て、狙いをあやまたずに突いてきた。とことん厭なオヤジだ。
22御猫様《完結編》(2/11):02/03/28 00:49 ID:owM9pi9y
そんなことをつらつらと考えているうちに、423がいつのまにか顔を間近に寄せていた。
しかめっ面で唇をとがらせるのは、他では見せない顔だ。
逆にこちらは頬が緩んでしまう。
「なんや、まだ昨夜のことで拗ねとんのか? 1も悪気はないんやし、勘弁したれや」
「ほんっとうに、おっさんには甘いよね」
髪を梳きながらの囁きに、思わぬ切り返しをされて関西弁の男は戸惑った。
「…へ?」
1に甘いと詰られるならまだわかるが、どうして痴漢の話になるのだろう。
「起きてからずーっとおっさんのことばっか考えてるし。朝から晩まで、おっさんで
頭がいっぱいなんだってことが、よくわかるよ」
「ちょお待てや、なんでそうなるんや」
「なんで?それをあんたが聞くの?」
「ほんまにわからへんのや! 言いたいことがあるんやったら、はっきり言えっ!」
23御猫様《完結編》(3/11):02/03/28 00:51 ID:owM9pi9y
朝からなんでこんな言い争いをしなくてはならないのか、と頭を抱える関西弁の男に
423は容赦なく言い放った。
「男の友情だかなんだか知らないけど、はっきり言って、あんた達気持ち悪すぎ」
「…気持ち悪いてなぁ。大体、友情なんぞあらへんわ。何を言うかと思ったら」
ため息をついて423の体を抱きこもうとしたが、ご機嫌斜めの御猫様は思いっきり
爪を立てて抗った。
「あたっ、こら、暴れるなって」
「勝手に人のこと交換するくらいには、友情感じてるんじゃない?!」
「はぁ?!」
「とぼけんなっ!僕が初めてやったのがあのおっさんだったからって、義理で
1を差し出す向こうも向こうなら、受け取るあんたもあんただよっ!
二人とも、一体どういう神経してんの!」
「……何の話か、さっぱりわからん」
24御猫様《完結編》(4/11):02/03/28 00:51 ID:owM9pi9y
とぼけても無駄なことは判っている。自分でも、まずいなとは思っていた。
最初からそのつもりはなかったといっても許してもらえないだろう。
しかし、気がついたのが翌日だったのだ。

痴漢が1を譲ったあの時、不思議に思った。
初物好きな彼は、自分が手をつけたものがそうだったらまず最後まで食う。
もちろん、人が唾をつけたところに横からはいるような無粋な真似はしない。
いくらあの男でもそこまで我が侭ではないし、飢えてもいない。
それ以前に、目を付けるのも手を出すのも、映画館最速の男なのだ。
獲物がのこのこと映画館にやって来たのに出遅れるなんてことは、まずありえない。
そういう時に彼が一番乗りを果たせるのは、皆が遠慮しているからではなく、
あのスピードについていける者がいないから。
たまには出し抜こうと頑張っている連中によると、獲物の股間に手を伸ばしたら
痴漢の手を握ってしまったなんてことはザラだとか。
25御猫様《完結編》(5/11):02/03/28 00:53 ID:owM9pi9y
手当たり次第といった素早さで獲物に近づき着実に落としていくが、実際の所は
かなり好みはうるさい。どこまでもこだわりをもつ男なのだ。
だから出し抜きたがる連中もこれは痴漢のタイプだ、と狙いをつけていくが必ず
遅れをとってしまう。
脅威の早業、と皆は呆れ半分で敬意を払っているが、関西弁の男と医師の間では
『単なる偏食児童』で見解が一致している。
好き嫌いの激しい子供が人参やピーマンを見逃さないように、痴漢もまた己の趣味に
合わない者を見分けてはじくのが異常にはやい。
そして、それ以外をもれなく獲物とみなす。
好きなものより嫌いなものの方が目につきやすいのかもしれないが、速さの秘密は
ここにある。 これもひとつの“手当たり次第”だと関西弁の男は常々思っていた。
考える前に脊髄反射で動いているようなものだ。本気で出し抜こうと思うのなら、
痴漢の好みかどうかを判別してから行動に移るのでは遅すぎる。
それに、判別すること自体が結構むずかしい。
26御猫様《完結編》(6/11):02/03/28 00:54 ID:owM9pi9y
好きなタイプを選ぶのと違い、嫌いなタイプを除いた残りすべてを守備範囲とするから、
横から見ていても痴漢の趣味は明確に絞り込みにくい。
だから関西弁の男も、本当は痴漢の好みをよく判っていなかったかもしれない。

1が最初に映画館を訪れた時に、最後まで食わなかったのをおかしいと思うべきだった。
他の連中と一緒になって“またか”と苦笑していた自分は阿呆だ。
これまでにも、近くに寄って実際に触ってみたら肌が荒れていたとか、入って来た時は
暗くて良く見えなかったが服の着こなしの細かい所が嫌だったとかの理由で痴漢が
やる気をなくしたことは何度もある。
今回はあまりにもとろすぎたから、ハンター気取りの痴漢にはつまらなかったのだろうと
納得してしまった。
まさか、時間をかけていただくつもりだったとは。
初回にあっさり帰したのも、既に1の学生証を財布から抜き取ってあったから。
27御猫様《完結編》(7/11):02/03/28 00:55 ID:owM9pi9y
それは痴漢ではなくてスリだ、と後で聞いた時に思ったが、それだけ必死だったという
何よりの証拠でもある。
そんなことはつゆほども知らなかったから、珍しいこともあるものだと思いつつも
一番乗りを果たしてしまった。知っていたら、絶対やらなかった。
好きこのんでババを引いたわけじゃない。
あの我が侭で文句たれな男の"とっておき"なんか、絶対に欲しくなかった。

痴漢が1を連れ帰った時から厭な予感はしていたが、目を背けていた。
他にも気がついていた者はいただろうに、それの意味するところを考えたくないのは
関西弁の男と同じだったらしく、誰も何も言わなかった。
しかし、つかの間の現実逃避は、翌日の423の言葉で終わりを迎えた。
『初めてのオトコ、なのに―――』
その時痴漢は、関西弁の男に目を合わせて頷いてみせたのだ。
全身が、総毛だった。
28御猫様《完結編》(8/11):02/03/28 01:07 ID:owM9pi9y
やめてくれ、と絶叫したかった。お前一人で納得してるんじゃない、とも。
しかし、既成事実は作られてしまった。

1を除いた残り全員が、痴漢の思惑を知った瞬間、馬鹿なことをと思った。
あの医師でさえ、このことを茶化したりはしない。
要領のいい彼だから、地雷を避けているというのが正しいかもしれない。
それくらい、恐ろしいことをしでかしてくれた痴漢はこの場にいない。彼の粗雑な
たくらみの被害者である関西弁の男が、不条理にも吊るし上げられている。

「友情あふれる穴兄弟で新人女優抱え込み。おめでたいよね。
“今日、久しぶりに大学生に痴漢働いちゃったなーやっぱり若い子のお尻はいいねぇ”
ってとこ? もう、アホとか馬鹿とか超えてるよ」
1と出会った時から痴漢の意図を正確に汲んできた423が、この件で何も言わずに
いたのは『呆れて物も言えない』からだと分かっていたが、なぜ今日になって急に
蒸し返したのか。
29御猫様《完結編》(9/11):02/03/28 01:08 ID:owM9pi9y
「得意げな顔して何が、男の友情だ」
やはり、痴漢が原因だった。
「本当はあんたに構われたいって思ってるだけじゃないかって問い詰めたくなったよ」
問い詰めたいのは自分の方だ。
「あのおっさんも、あんたのことが大事なのはよくわかってたけどさ、僕や1のこと
馬鹿にするにも程があるんじゃない?」
何をほざいてくれたことやら確かめるのも嫌だが、公正な423様は教えて下さる。
「自分が初物食いが好きだからって皆がありがたがると思う勘違い振りも相当だよね。
けど、何がむかつくって、1の最初の相手はあんたなんだから借りは返してる、なんて
ふざけた台詞を僕に向かって堂々と言ってくれちゃうところだよ」
今度こそ言う。絶対に言う。
「はじめっから、そういう話になってたの?」
お前、俺に迷惑かけたいだけちゃうんかと。
30御猫様《完結編》(10/11):02/03/28 01:08 ID:owM9pi9y
「そ、そんなわけあるかぁ!!」
必死の思いで訴えても、423様のお怒りはおさまりそうにない。
「だったら、どういうわけなのか言ってごらん?聞いてあげるから」
ぱっと見は、怒っているように見えない。
関西弁の男を尋問する口調も先ほどまでとは打って変わって、ごく穏やかだ。
しかし、無表情で目だけ細められると、なまじ美人なだけに滅茶苦茶怖い。
「ど、どういうも、こういうも、知らんかったんや!!」
「へえ。あのおっさんが初物を譲るのを、なんにも考えずに美味しく頂いたって?」
「そ、そうそう」
しどろもどろになる関西弁の男を見て、423はにっこりと笑った。
関西弁の男もひきつった笑みをうかべたが、次の瞬間顔面にきつい一発を
お見舞いされて衝撃にゆがんだ。
「ふっざけてんじゃねえよ!!このぼけ!!」
31御猫様《完結編》(11/11):02/03/28 01:11 ID:owM9pi9y
423は体を起こすと、関西弁の男に馬乗りになってシャツの襟首をつかんだ。
そのまま引きずりおこして、平手で張り倒す。
「どうせ、”なんかおかしいけど、あんまり考えたくないし、まいっか”で
食っちまったんだろうがよ、ああ?!」
激しい衝撃に、脳震盪どころか頚椎をいためたのでは、と心配になる。
「俺だってなぁ、てめぇが1を食いたくて食ったんならここまで腹もたたねんだよ!!
あのおっさんとの友情ごっことやらに付き合って、あんな世間知らずをヒョイパク
しやがって―――この優柔不断の八方美人が!!」
その優柔不断で八方美人な性格を、思慮深く人当たりがよいと自分で無理やり
置換して日々耐え忍んでいるというのに、そんな言い方なさらなくとも。
「何とか言ってみろや、おらぁ!!」
―――だからそんなに揺すられちゃ、言いたくても言えないんですが。

時は春。
朝には違いないが、時刻は7時をとうに過ぎて9時近い。
街中の薄汚いビルの地下にある映画館の一画は、423の怒声に満ちている。
揚雲雀など鳴こうが飛ぼうが関西弁の男にはそれと判らないし、蝸牛も近頃見ていない。
もしもそらに知ろしめす御方がおわしませば、是非ともお願いしたいことがある。
たまには呑気に言わせて欲しい。

『すべて世は事も無し』


32風と木の名無しさん:02/03/28 01:12 ID:owM9pi9y
うp終了。それでは皆様、ご用意を。

3,2,1,0。
『脳内あぼーーーん!!』

ソレニゲロー!!
33風と木の名無しさん:02/03/28 02:10 ID:gUuLHUD2
いよっしゃぁあ−!
深夜まで粘った甲斐がありました。
御猫様〜〜〜〜(;´Д`)ハァハァ…
34風と木の名無しさん:02/03/28 02:14 ID:FZlWFQp+
>31  ワラタ(w
35風と木の名無しさん:02/03/28 02:50 ID:cJJ96bTp
いやぁー!絶対あぼーんなんかしないもーん!!
423タンの拗ねた顔とかハァハァ…
微妙に吉野家だし。ワラター!!
でも最初ってそういう裏があったのねーなんてまた痴漢作品の頭っから全部読みたくなりました!!
すごい…マジですごすぎますよ!!職人タンマンセーーーーーーーーー!!
36風と木の名無しさん:02/03/28 08:39 ID:XhCbg9A7
>31

はげしくワラタよ(w
尻にひかれてる関西弁の男(w
423最強(;´Д`)ハァハァ
37風と木の名無しさん:02/03/28 20:42 ID:MqgFOhSl
言わせてください。だって他じゃ言えないんだもん…
関西弁の男にハァハァしちゃった…痴漢ともっと友情育んで欲しいな。

こんなの私だけだろうから、あぼーんで。
38風と木の名無しさん:02/03/29 00:52 ID:2P0XiVyI
>37
あなただけなわけないじゃないですか…
特に今回の関西さんは本当に素晴らしくてらっしゃって…ハァハァハァ
39風と木の名無しさん:02/03/29 12:41 ID:akROtxWt
正直、抜くとこがない。
40鬼畜列車@コブ付き:02/03/29 14:41 ID:l9YGWel3
「ん…あぁっ、あ」
自分じゃろくに動かせない体が、男の指の動きにあわせて勝手に動く。
(な、んで…)
止めようとしてもどうにもならない。気づかないうちに頭の中がゆっくりと
侵されていたみたいで、13の身体は男の思ったとおりの反応を忠実に返していた。
「やぁっ、あ、もっと…そこっ」
増やされた指の質量を愉しむように、13の腰はゆらゆらと揺れる。13自身の意思など
まるで無視だ。ここからすぐにでも逃げ出したくてたまらないのに。
しかし、実際そういう思いが本当にあるのかは、13本人にも判らない。
嫌だ嫌だと思いながらも逃げる気が起きないのは、傷つけられるのが嫌なのか
このまま楽しみたいのか。
死んでしまいそうなくらい気持ち良くて、無意識のうちだとしても同姓に
刺激をねだって。これでは楽しんでいない、なんて口で言っても嘘だとしか思えない。
昨日奪われた『普通の日常』が、少しは戻ってきていた気がしたのに。
ここにきてぶち壊しだ、この馬鹿共が。
そんなことを、未だ理性がかすかに残る頭の片隅では考えていたりするのだが、
身体の反応、ましてや口には出ない。表面にいるのは主人に可愛がられて喜ぶ
犬そのもの。尻尾があれば、千切れんばかりに振っているに違いない。
41コブ。:02/03/29 14:41 ID:l9YGWel3
(*´Д`)423タンステキスギ…ハァハァ

(*´Д`)サイキョウマンセー!!カンサイ(・∀・)イイ!!

(*´Д`)………

Σ(;´Д`)ハッ!!

(;´Д`)ソウダ!!ジブンイチオウショクニンモドキナンジャン!!

(´Д`;)く ドウモスイマセン
   ∨) 
   (( 


(;´Д`)  
 (  八) く ゼンゼンカイテナイデス
   〉 〉

    
 (´Д`;)、く ホントウニモウシワケアリマセン
   ノノZ乙   ミジカイデスガカンベンシテクダサイ
42風と木の名無しさん:02/03/29 14:57 ID:Hmbf4cdA
(;´Д`)アァン普段はあんなに気丈なコブつきタンが支線タンにはこんなにペコついている…
(;´Д`)ハァハァ
13タンの可愛さは相変わらずなのね…ヽ(´ー`)ノ ワー
43風と木の名無しさん:02/03/29 22:04 ID:bpSOieI4
13タンだんだん調教されてきましたね〜
あと少し!って感じですね(何がよ?)
で、1くん編の続きはどうなってるんでしょうか?
す〜ご〜く〜、イイ所で終わってるんですが……
きっと、私の他にも待ってる方がいると思うんですが…
どなたか書いてくださいッ!!切望。
44風と木の名無しさん:02/03/29 22:10 ID:xS/0/qnB
コッ・・コブつきタン(;´Д`)ハァハァ
45風と木の名無しさん:02/03/30 23:11 ID:f0t+NMho
>41
コッチノペースハ、キニシナイデクレー。オレガ、ヘンナダケー。

先日基地外うpした話,前説でエロ無しと書くのを忘れてました。ゴメンヨー。
『外したお笑い』路線でもよいかどうか,うp前に世論調査すべきでした。スマソ。
しかし萎えエロしか書けんしのう........ソレデモ,タマニカク。コリテナイナー。
今から涼気路線うpします。エロくないです.........アウアウ。
46涼気路線(1/3):02/03/30 23:17 ID:f0t+NMho
親方いわく、『可愛がってもらえりゃ長生きするのはあたりまえだっつうの』
かくして、健康で長命な物を作り続ける『蟲屋』は、世に広く知られるようになった。

しかし、鼻ピアスには可愛く思えなかったようだ。
『寿命が長いっていうのも売りのひとつだな』
身内をあれにしても構わないと言い放った青年の顔がみるみる青ざめた。
同じ長生きでも、鬼畜の工房本来の作と蟲屋の作では違うとでも思っているのか。
唐突に、サラリーマンがこちらを振り返って、姉が一人居たはずだと言った。
鼻ピアスは必死になって、もう年だの、去年の夏に子供も産んでるだのと騒いだ。
『女は一人産んだくらいが丁度いいっつうの、聞いたことねえのかよ。
それに赤ん坊の蟲は、めちゃくちゃ人気あんだって知ってるだろうが』
うろたえる鼻ピアスを庇ったのは、ホストだった。
『その辺でやめておかれた方が。覚悟のほどを見せられても困るでしょう』
47涼気路線(2/3):02/03/30 23:18 ID:f0t+NMho
それまで一切口を挟まなかったのに、いきなりそう言ったのは鬼畜とサラリーマンを
咎める為だったが、鼻ピアスには皮肉にしか聞こえなかったらしい。
むきになって本当に連れてくると言い出した。
ホストはため息をつくと、モニターに視線を戻してキーボードを叩きながら言った。
『だから、そういうのを止めろと言っているんだ。やりたければ、自分一人でやれ。
頭のせいにするな』
頭に血が昇った若者はホストの思いやりに気づかないばかりか、まだ何の技術も
持たない自分を嘲笑っていると勘違いし、より強い視線で彼を睨む始末。
『最初から上手い奴はいない』
ホストの気遣いを無視して、サラリーマンは火に油を注いだ。
かつて蟲屋で鬼畜と共に現場にいたと知った後では、鼻ピアスの受け取り方がまるで
違うことを分かっていて、顔色ひとつ変えずに言ってのける。
『この業界、親兄弟や連れ合いに手をかけた奴はいくらでもいる』
48涼気路線(3/3):02/03/30 23:19 ID:f0t+NMho
たまりかねたホストは鬼畜に向き直った。
『頭、今ある仕掛品と製品、いつ材料仕入れて第一工程終ったか、覚えてますか』
鼻ピアスがなぜ勘違いをしているのか、漸く鬼畜にも分かった。
迂闊にも、ホストに言われるまで気がつかなかった。
『こいつが入ってきた時はどれも終ってたな』
第二工程に入っているか、製品として出荷を待つ物ばかりだった。鼻ピアスは、既に
心はあれと化した物しか見ていない。それでは誤解もするわけだ。
現場の者があれを可愛がる姿だけを思い浮かべて、ここまで逆らい続けたのだろう。
『分かった。次の仕入はこいつも連れて行け』
鼻ピアスの頭を軽くはたいて、鬼畜はホストに命じた。
そして次に仕入れる素材が決まった時、ホストは『出物だけに決して逃したくない』と
言って、当初鼻ピアスを連れて行くのを渋った。
『逃さなきゃいいんだろが。どうせだから、電車使っちまえ』
49風と木の名無しさん:02/03/30 23:21 ID:f0t+NMho
来週中に13復活を目指して、連続うp。
50涼気路線(1/3):02/03/30 23:46 ID:f0t+NMho
手配をサラリーマンに命じ、工房の全員を集めた。
『総出で、かかるぞ』
そして直接自分で手配するわけではない頭の気まぐれにより、たった一つの素材を
仕入れるために、工房の殆ど全員が外へ出るという異常事態を迎えた。

「正直、今だに後悔してます。黙ってあいつを蟲屋にかえせばよかったのにって」
愚痴るホストはサラリーマンと共に、今回の仕入のために奔走した。
生き物を扱う商売をやっていて、皆が出払おうとすれば在庫を極力減らすしかない。
注文製作以外の物も出来た端から飛ぶように売れるから、こちらから売り込みをかける
必要はないが、二人とも仕入れと営業以外に経理にも携わっている。
ただでさえ予定外の出荷で工房全体が慌しいのに、その中で時間を見つけては材料費や
経費について話しあう姿を見続けて、鼻ピアスも大人しくホストに従うようになった。
物を作っても、作りっぱなしでは市場に出回らないし、次の製作にも取り掛かれない。
51涼気路線(2/3):02/03/30 23:46 ID:f0t+NMho
製品の売上が、次製品の原材料費にも経費にもなる。
まだ下っ端の自分を含めた、現場で製作に関わる者達の生活の糧である労務費にも。
そんなごく当たり前のことも、現場の雰囲気に憧れるばかりで分かっていなかったと
先日しょげた様子で鬼畜に告白した。
確かに現場の者達も繰り上げられた納期を目指し一丸となって頑張ったが、それ以上に
忙しかったのがこの二人だ。
この仕入が終ったら、再び通常の生産量に戻す為に一気に素材を仕入れることになる。
仕入に当たって素材を吟味するのは勿論、後腐れのないように調査や身辺処理の指示を
するのもホストの役目だ。
サラリーマンも、かつて現場にいたという確かな裏付けの元に、技術営業として
客の無理な注文を前もって退けるという重要な役を担っている。
あれの全身にくまなく刺青を施せば、体温調節の面で負担がかかるといった初歩的な
ことまで、いちいち鬼畜が説明していては時間のロスだ。
52涼気路線(3/3):02/03/30 23:49 ID:f0t+NMho
工房全体を統括する身でそんなことをしていては、作業工程が滞ってしまう。
体の加工を施す第二工程はともかく、第一工程には彼の存在は欠かせない。
それだけの腕を持っていたから、蟲屋の工房以外では修行していないはずの
若輩の身で、この工房を再び立ち上げることができた。
父の死を契機に鬼畜が実家に戻った時、工房は閉鎖寸前だった。
それまで後継者とみなされていた人物を失った直後に、頭が急死したのだ。
他に類を見ない独特の作風を誇っていただけに、業界の誰もが終りを確信した。
そこに学業を優先して休職状態だったとはいえ、まだ蟲屋に在籍していた鬼畜が
突然現れて亡父の後を継ぐと宣言した。
だが従業員達の中に、彼の登場を喜ぶ者は殆どいなかった。
ホストは終始一貫して中立を貫いたが、現場の者は全員が反対した。
いくら蟲屋の親方と亡父が無二の親友だったといっても、作風は対極。
そのうえ血のつながりのない三男坊では、と工房を辞めようとする者も出て来た。
53風と木の名無しさん:02/03/30 23:51 ID:f0t+NMho
これじゃ涼気というより『はたらくお兄さん』.........ウウム(汗
54風と木の名無しさん :02/03/31 18:01 ID:FgYSpQCZ
>45
だいじょぶ。そっちがエロじゃなくても。
コブが受け持つから。ヨゴレ。
支線さんのエロはめちゃめちゃ好きなんで、気が向いたらでいいので
書いてくださると、チョト嬉しい。
55風と木の名無しさん:02/04/01 22:30 ID:tsfR7sjW
>54
ソウイウツモリデ,ブンキシタンジャナイヨー>コブが受け持つから。ヨゴレ。
最終目標についていけない方達が乗り換えできるように,と思ったのです。
ココマデ,ズウズウシクナイヨー(泣→→→「私は書けないので,エロの方はよろしくねー♪」←←←アホヤンカー
はっきり言って、ヨゴレは鬼畜でも痴漢でも電車でもないこっちです。
エロ修行は続けているのですが,なかなか成果が上がってません。申し訳ないです。
56風と木の名無しさん:02/04/01 22:31 ID:tsfR7sjW
いつもいつもフォローしてくださって,本当にありがとうございます。
お返しに診察編でもお手伝いできればいいのですが,前に書いた時はそこで止まってしもた位の
萎えエロ書きだから,はっきりきっぱり嫌ざんす。(というわけで,安心してください>ALL)
1編はもう終り方決まってて,あとはまっしぐらに見えたというのもあり>お手伝いしない理由
57風と木の名無しさん:02/04/01 22:43 ID:tsfR7sjW
ここ2,3日書き込んでないのは、涼気路線をまとめてうpするためです。
飛ばしやすいようにしておきたいのと、来週には13いじりにもどりたいので。
もう「どうなる13?!」の段階は通り越したし、商品説明と技術者紹介(これが長すぎ)すませたら
あとは書き溜め分につなげて人間便器。先がみえみえなのをほぼ日刊にするのもアレですし。

3月、サボりすぎました。(本当なら、もう終わってます)
涼気をごまかそうとうpした番外編で、えらい目にあったのは、まさに天罰覿面でした。
あからさまな打ち切り状態はチョトいやなので、あと少しがんばります。
58風と木の名無しさん:02/04/01 22:44 ID:tsfR7sjW
ゆっくり書いて下さい。くどいようですが,私の書き込み量がおかしすぎるんです。
とんでもないことさらりと書いたりしてるし。「テキストファイルで50KBない」とか……おい自分……。
前スレ分合計して,倒れそうになりました.........ココノトコヨクトマルノハ,ソレデオチコンデバッカリダカラー(泣
59風と木の名無しさん:02/04/01 22:48 ID:tsfR7sjW
>43
というわけで,続きを書きたいと思っている方も,「やっぱり今からはチョト」と
遠慮されているのではないでしょうか。
60風と木の名無しさん:02/04/01 22:52 ID:tsfR7sjW
ついでに,自分がスルー宣言済ませたと思って,世論調査がてら安易に呟いてみるテスト。

↓↓               ↓↓               ↓↓

「しかし,もし仮に1編が分岐したとしても,今はダイジェストさんや倉庫さんが上手いこと
整頓して下さる筈じゃがのう」



もちろん,話が分岐するのはイヤン,な人や、いくつも話が平行するとごちゃごちゃに
なってイヤンな方もいらっさいますが。
そう言う意味でも、支線もっと短くすりゃよかったとチョト後悔。
ここまで長くなってなおかつ電車から降りっぱなしになるとは。
本当に、申し訳ございません。
61風と木の名無しさん:02/04/01 23:24 ID:tsfR7sjW
ところで、コブ付き様。萎えエロは何がキボンですか?
支線が終わったら小ネタで頑張ってみます。でも、痴漢の裸エプロンはともかく
関西弁の男のネコミミをリクエストされたら少し困るかも、とつぶやいてみるテスト。
62風と木の名無しさん:02/04/02 01:05 ID:Kh1cpI5P
>>61
コブたんじゃないけど、関西弁の男×423様キボン。
大好きなんです、あの2人……
63風と木の名無しさん :02/04/02 14:21 ID:KexQhA14
>55

>「私は書けないので,エロの方はよろしくねー♪」

こんなこと考えてるなんて思ってないよー。コブが思い上がってる
みたいじゃん…(いや、読み返したらそう取れるんだけど…(汗 )
いつもフォローにならないフォローなので、逆にお疲れ度倍増なんじゃないか
なーと言ってみる…テスト。

>62

うわーん!!私がリクエスト権もらったんだい!!渡さないもん!!ウエーン

…は冗談として。私も関西×423の日常っぽいやつきぼん。
・朝。といっても日の昇りかけた頃、関西弁の男の上で目を覚ます423。
起きていたけど起き上がることができず、423が完全に覚醒するまで
あやす関西弁の男。

・昼。423の希望により某牛丼屋へ行く二人。得盛つゆだく3杯完食する
423と、苦笑しつつ定食をつつく関西弁の男。

んで夜…、って、これエロ無しのほうがいいんじゃ(汗
口調がアレながらも、関西弁の男に甘え倒す(君臨する、でも間違いじゃない)
423が見たいの…。強い423マンセーの方には悪いのですが。
64風と木の名無しさん:02/04/02 19:00 ID:D+nanCVG
>63
ああああ禿げしく読みたひー!
私からも是非タノンマスー
6562:02/04/02 21:49 ID:o5wLkLbg
>コブさま&支線さま
横からでしゃばってゴメソナサイ。
でも>63の関西×423日常……激しく読みたいですー。
御猫様の続編をきぼんぬです。
66風と木の名無しさん:02/04/03 01:31 ID:dOWc3By6
>65
でしゃばったなんて、思ってないです。リクは正直、滅茶苦茶うれしいです。
エロ無し巨編(号泣)のスレ違い番外編は、またそのうちに。
自らスレ違いを名乗っているとおり、本来あれは反則みたいなものですし。

しかし、関西弁の男×423なら書こうと思っている方がいたのでは>前々スレ
67風と木の名無しさん:02/04/03 01:32 ID:dOWc3By6
761 :風と木の名無しさん :02/01/23 20:57 ID:WaA+2iR/
.    ずうっと昔に一度だけ書いたことあります〜
.    その後はちょっとパソの調子が悪くて読み専ですが
.    そろそろまた参加したいな〜と考える今日この頃。

.    関西弁×423が書きたいんですけど(笑)

パソの調子は治ったかのう…。
それとも、厨の住み着く駄スレとばかりに見捨てられたのか(泣
68風と木の名無しさん:02/04/03 01:33 ID:dOWc3By6
いや、まじめな話、ああいう細かい日常話書きつづけると、手垢がつくというか
他の人が書きにくいのではないかと思われ。
これもひとつのパラレルワールド、と無視してくださればいいのじゃが・・・・・・。
そういうわけにも行かないのでしょうか。

やっぱり、責任とって貧乏で惨めな痴漢を書くしかないのか、俺。
69風と木の名無しさん:02/04/03 01:34 ID:dOWc3By6
あ、支線書き手です。>66-68
70風と木の名無しさん:02/04/03 01:40 ID:IbKbC/6B
今現在こんなに毎日ここのスレが楽しみで感動して萌えて喜んで読ませていただいてますのに
「厨の住み着く駄スレ」などと仰らないで下さいまし…
71風と木の名無しさん:02/04/03 01:55 ID:dOWc3By6
>70
申し訳ございません。厨とはもちろん支線書き手一人きりです。
不愉快な思いをさせてしまって、本当にごめんなさい。
72風と木の名無しさん:02/04/03 02:15 ID:dOWc3By6
しかし、最大にごめんなさいなのは、散々愚痴たれて1本もうpしていない
ところでしょうな。
このスレのカウント増えてるのに、あけて見りゃ支線の愚痴のオンパレードって.........ナンダソリャー。
俺、読んでくださった方に受けたくて書いてるのに。これじゃ萎えだ。
……痴漢の小言爺なところってまんま自分なことに、たった今気がつきました。ヤダヤダ。

もうこうなったら、まとめてうpやめ。
ほぼ日刊、明日復活ケテーイ。モウヤケクソダー!!ウンコモエモエ。←←←ア、スカトロジャナイヨー(汗
73風と木の名無しさん:02/04/03 02:43 ID:oICl+tqD
>72支線様
>読んでくださった方に受けたくて
意味は受け取ったものの漢字見た瞬間=『受け』に吹いたよ(w 
支線様そんな貴方がちょっぴし可愛いデス…
7470:02/04/03 03:02 ID:IbKbC/6B
>支線タマ
あ、いえそういう意味じゃなくてですね、支線タマの言っている意味はわかったので、
支線タマは厨なんかじゃないですよ!!と切に、切に訴えたかった次第であります。
私の事なんて良いのですよ、そんな。
言葉足らずでごめんなさい。
職人タマには本当に感謝しているので、そんな事で萎えねーぜ!
一緒にやってきた仲間じゃねーかよ!バシーーーン!!(あ、いや、何となく…w)

そっか、支線タマは受けがよかったのか…じゃコブ付タンの時だけ攻めになるのか…ハァハァ
75風と木の名無しさん:02/04/03 05:33 ID:j/8RTABu
まだあったのかこれ・・・・
76風と木の名無しさん:02/04/03 12:15 ID:lwZ0IIZu
>75
もうすっかり変わってしまったけどね…
77風と木の名無しさん:02/04/03 18:16 ID:U+SWNBA4
>75
タイトルも変わったしね…
78風と木の名無しさん:02/04/03 22:27 ID:DDwut18U
支線さま
できれば愚痴はひとまとめにして書き込んで欲しいのです、、、
ひとまとめっていうのも変ですが、でも延々と続くとチョット疲れてしまう、、、
79風と木の名無しさん:02/04/03 22:35 ID:U+SWNBA4
>78
小説じゃないのはすぐわかるのですし気になるようでしたら飛ばして読まれるというのはかがでしょうか…?
80風と木の名無しさん:02/04/03 22:55 ID:DDwut18U
読み飛ばす努力はしています、、、私も大人な801板の住人ですから、
何も努力をしないでお願いしてみたわけではありません。
した上での書き込みなんです、、、
お気に触ったらあぼーんしてくださいませ。
81風と木の名無しさん:02/04/03 23:42 ID:uZb3wAcw
>80
気持ちわかるよ。

なんだかんだ言って結局うpするんだから、
いちいち愚痴とか言い訳みたいな事は書き込みしなきゃいいのに…
とどうしても思ってしまいます。
82風と木の名無しさん:02/04/03 23:58 ID:zdsndXaq
本当に。
83涼気路線(1/6):02/04/04 00:03 ID:qCpO18Fh
その筆頭だった現場主任は今回“若い者だけで行くといい”と自ら留守番を申し出た。
仕掛品も2・3を数えるのみになっていたし、彼に任せておけば心配はない。
「頭、蟲屋の若がお見えだそうです」
現場主任に連絡を入れていたサラリーマンが戻り、友人が工房に現れたことを告げた。
「そういや、なんか道具借りてぇとか言ってたな……ま、口実だろうけどよ」
現役の救急救命医の彼には貴重な休日だろうに、近頃腰が痛むといっていた現場主任を
心配して見に来てくれたのだろう。冗談めかして、決して認めはしないだろうが。
蟲屋には、親方にも跡取り息子にも本当に世話になりっぱなしだ。あの時もそうだった。
何の実績もない身で、プライドの高い職人が揃った工房を継ごうとした自分に対する
反感は、それはもう凄まじかった。
他言こそしなかったが、全員が亡父の死因と死亡時の鬼畜の不在を知っていたせいもある。
中には『跡取りの座が欲しくて頭を見殺しにしたのか』と言い放った者もいた。
それを一喝したのは蟲屋の親方だった。
84涼気路線(2/6):02/04/04 00:04 ID:qCpO18Fh
『文句があるなら墓で言え』
そう言って、亡父から預かったという遺言状を叩きつけた。
『工房をたたむも続けるも、こいつの好きにさせると書いてあらぁ。後見は俺がつとめる。
蟲屋の親父なんぞに口出しされたくないだろうが、生憎と俺はこいつの兄弟子でな。
死んだ師匠からも頼まれてるんだ』
―――壮年を迎えた蟲屋の親方の、そのまた師匠と言われても。
現場は主任を除けばあとは若い者ばかりで、誰のことやらさっぱり判らなかった。
そもそも蟲屋も亡父も異色の加工屋の初代として知られており、どこの工房の出身かは、
噂話にも聞いたことがなかったのだ。
いきなり始められる稼業でもなし、業界の怪談として今でもしばしば話題になる。
おそらく外国で修行を積んだのだろうというのが大方の意見ではあったが、世評と異なる
正しい経歴を知る者が工房に一人だけいた。
頑なに反対していた筈の現場主任は、即座に辞表を破り捨てて、鬼畜に深々と頭を下げた。
85涼気路線(3/6):02/04/04 00:05 ID:qCpO18Fh
『亡くなった頭の弟弟子とは存じ上げませんで、大変失礼をいたしました』
その場にいた、親方を除いた全員が驚いた。
鬼畜もまた、親方と亡父が兄弟弟子だと知る者が現場主任の他に誰一人いなかったことに
驚いていたからだ。
蟲屋の工房では、周知の事実だったというのに。
『俺が黙ってろっていったんだ。うちの連中も、外に漏らした奴はいない。
お前もよそで言うな。うちのせいでここの工房の評判がどうこう、ってだけじゃすまない。
―――わかるな?』
問題は自分達の師匠にある、と言外に匂わせて蟲屋の親父は退場した。
一体誰なのかと若手たちに尋ねられた現場主任は、もう亡くなったとしか答えず、仕事の
手筈について鬼畜と話し出した。
その場で鬼畜は亡父の工房の作について熟知していることを証明したが、それにとどまらず
具体的な生産計画までホストを交えて話し始めた。
86涼気路線(4/6):02/04/04 00:07 ID:qCpO18Fh
現場主任とホストの両名が納得したというのなら、話は変わってくる。
不本意な者もいただろうが、押し隠したまま全員が工房に残ることになった。
『嫌なら辞めちまえ』といったのは、首謀者格だったはずの現場主任。
現場主任の豹変の理由を知りたいだけで、工房の名を汚すような物が作られたら即座に
辞めると宣言したのはフリーター。
鬼畜は黙って蟲屋の仕事の傍らにこしらえた物を皆に見せた。
それを前に現場主任は勝ち誇り、フリーターはその場で丸めた頭を鬼畜に下げた。
もう誰も反対する者はおらず、工房は息を吹き返した。
鬼畜を頭と認めてからは若手達は一丸となって、まだ若い彼を盛り立てようとした。
再開直前に蟲屋の親方が鬼畜を破門扱いにした時は、“うちの頭の経歴に傷をつけた”と
殴りこもうとする者まで現れたが、現場主任にきつく叱り飛ばされて未遂に終わった。
『畑違いの仕事が持ち込まれんよう牽制して下さったんだ。ありがたく思わなきゃいかん。
蟲屋の筋からの客が押しかけないように線引きをしてくれたのだ。
87涼気路線(5/6):02/04/04 00:08 ID:qCpO18Fh
現場につめっきりで殆ど顔は知られていなかったが、蟲屋の親方の片腕が自前の工房を
立ち上げたとなれば、客は黙っていない。
それで顧客が流れるのを惜しむような小物でなし、ひたすらこちらを思いやってくれた
ことは鬼畜もよくわかっている。
何年もあの蟲屋の工房にいたくせに、“業界の常識”もろくに知らずにいられたのは
彼の庇護の下にあったから。
仕事に関しては現場主任やホストがいたが、彼自身のことを知っている人間がそばに
いた方がいいとの配慮だろうが、サラリーマンを差し向けてきたのには絶句した。
自分と一緒に師匠の元から蟲屋に身を寄せたこの男がいなくなれば、親方は両腕を
もがれたも同然になってしまう。
蟲屋は大丈夫なのかと焦る鬼畜に、友人が暇を見て手伝うことになったと平気な顔で
サラリーマンは答えた。
何気なくいわれたが、友人のこの仕事に対するスタンスを知るだけに胸が痛んだ。
88涼気路線(6/6):02/04/04 00:09 ID:qCpO18Fh
『僕は、はまれなかった口だから』
肩をすくめてそういっていたのに。
生命を救う医師と、その尊厳を傷つけるばかりの家業を、はたして両立できるのか。
鬼畜の悩みを、友人はあっさりと受け流した。
『全然別物だと思ってるから。君のほうこそ、考えすぎ。うちの親父もそうだけど、
派手なことやるわりにうだうだ悩んでるよね』
蟲屋の親方は傍目には業界一迷いがないように見えるが、息子の目には違うらしい。
『はまっちゃったから、こだわりもあるんだし悩みもするんだとは判ってるんだけど。
そこまで考え込むくらいなら辞めればいいのにって思うよ。職人気質って、家族には
迷惑以外の何物でもないんだけどな』
嘆息する彼を見て、どこまでも強靭な精神を持つ男だと羨ましくなった。
彼もまた、自分と大して変りない年であれを見たはずなのに。
『確かに滅多にいないだろうけど、外見は珍しくないし』で片付けてしまえるなんて。
8982:02/04/04 00:14 ID:qCpO18Fh
90風と木の名無しさん:02/04/04 00:50 ID:qCpO18Fh
×ありがたく思わなきゃいかん。
○ありがたく思わなきゃいかん』
91風と木の名無しさん:02/04/04 02:17 ID:6hqZSuXN
単に7〜8投稿連続分も同じ人間で一行カキコ続くならウザーとは思うが
SS以外をウザーと言いながら新作目当てに訪ねるならば
最近はうp早い有料サイトを貼りに来る業者さんのサイト行けばよろし
と、誰彼ともなく呟いてみるテスト
・・・・・・・でもさでもさそられだってここのスレの味じゃないかな

…風紀ちゃんになりそうで…スマソ
9262:02/04/04 02:53 ID:x9aDorR6
私は職人さんの呟き結構好きです。
半角カナ、なんかかわいいんだもの(w
93風と木の名無しさん:02/04/04 03:05 ID:eACAx2BG
なんだか改めて、工房の方々や蟲屋の方々って
体育会系だなぁとオモタヨ。
私的にはかなり好きなノリなのでガンガンいっちゃって下さい
…とお願いしてみる。<涼気サマ
94風と木の名無しさん:02/04/04 04:41 ID:nR/H4/ML
>はまっちゃったから、こだわりもあるんだし悩みもするんだとは判ってるんだけど。

ここの職人タン達も同じだね。うふ
私も愚痴、というか呟き、好きですよ。ここのスレの味、に同意。
>結局うpするんだから…
何を呟いていても絶対にうpしてくれるっていう風に信用できるからその呟きもほほえましく呼んでいられます(w
どうしても職人さんのSSを読みたい身としてはね…

長くてごめんね。鬼畜カッコイイな…
9580:02/04/04 20:03 ID:4+hxfVAs
お話は凄く好きです。
いつもアップされるのを楽しみにしています。
愚痴も聞いてあげたいと思います。それも職人さんの味だから。
ただ3,4行のレスが続くなら、なるべくひとレスに纏めた方がいいのではと
思うのです。
レスの消費が気になったので、、、

長いお話読むの、大好きですよ、、、
96風と木の名無しさん :02/04/04 20:27 ID:wsvSqfGU
>80=95
しかし、あのレスのおかげ(?)でバイト数が軽減されている(かもしれない)罠。
あの、まとめない所に味を感じているタイプな私は…
…変態?(藁
97風と木の名無しさん:02/04/04 22:44 ID:mONSm+mZ
>96
ワナに一票。
レス消費するのがそんなに悪い事だとは思わないけどな…
しかしその変態はスカトロ、とか露出狂、とか名前をつけるとしたら何になるんだろ。
…す、数行フェチ!?(ひねりねぇーー!!!)
98涼気路線(1/6):02/04/05 03:02 ID:zK/zDEdc
彼はまた、業界の先行きについても達観している。
鼻ピアスが殊勝になったと現場主任から聞いて、様子を見がてら尋ねてきた時のこと。
休憩時間に現場主任も加わり3人で話していたところにお茶を持ってきた鼻ピアスが、
昨夜TVを見ていて不安になったと鬼畜に言った。将来クローン技術を用いたりして、
生まれたときから加工済みの姿の物が出回ったら、商売上がったりなのでは、と。
それを聞いた友人は、かつて蟲屋でお荷物扱いされていた青年をじっと見つめた。
『法律もモラルも無視して残虐行為に耽溺してるわりには、案外地道なんだ。ふうん。
食えるか食えないかなんて度外視してる連中も多いけど、君は違うんだね』
友人は皮肉るつもりはなかったらしいが、ようやくプロ意識に目覚めたつもりの彼には
きつい一言だったらしい。自分の蟲屋での就業態度にも反省しきりだったから、尚更。
二の句が継げず真っ赤になってうつむく鼻ピアスを見て、現場主任と鬼畜は苦笑した。
さすがにあの時点では考えを改めていただろうが、おそらく蟲屋にいた頃は、
大手工房の呑気な跡取り息子と決め付けて、心中で羨みつつも侮っていたのだろう。
99涼気路線(2/6):02/04/05 03:07 ID:zK/zDEdc
人の良さげな風貌に騙されたのかもしれないが、“ボンのふりしてやり手の2代目”と
同業の古狸共に一目おかれる存在だ。本人はそれを聞いて『何が2代目だか。まっとうな
親が自分の子供に継がせる職業じゃないよ』とこぼしていたが、業界中が認めている。
なにより、プライドの高さにかけては鬼畜の工房に負けず劣らずの蟲屋の職人たちが、
たまにしか顔を出さない彼を“若”と呼んで慕い、敬っているのだ。
もちろん跡取り息子というだけで持ち上げるほど甘い連中ではない。
“非番の日だけのお手伝い”と内心馬鹿にしていたのは、鼻ピアス一人きりだった。
自分の考え違いを今ひとたび思い知らされて落ち込む鼻ピアスの姿を見て、
鬼畜はつい余計なことを言ってしまった。
『最近はそんなもんだろ。昔とは違うんだから、しょうがねえよ。勘弁したれや』
3人の中で最年少の自分が言うのもおかしな話だが、前世代の最後尾だと常日頃
思っていたから、そんな台詞も自然に出てくる。
友人が、自分のそういう昔気質なところをからかうのが大好きなことを忘れていた。
100涼気路線(3/6):02/04/05 03:09 ID:zK/zDEdc
『まったまた、この男殺しが。そういうことばっか言うから、碌な技術もない洟垂れ共が
おしかけるんだよ。追い帰すの大変だって聞いてたけど、求人広告代わりに言ってる?』
鬼畜と鼻ピアスを同時に苛めることにした彼は、にこやかにそう言った。
当の洟垂れ小僧は、自分がいたたまれなくなるのはまだしも頭まで笑われるのが
我慢できなかったが、言い返そうとしたその直前に現場主任から容赦ない蹴りを頂戴した。
現場主任も、ホストが蹴る前は彼をお客様扱いしていたが、あれ以来自分のところの
下っ端と見なして、拳骨や平手に物を言わせるようになっていた。
『客の前で生意気なこと抜かすな。うちの躾がなってないって思われるんだぞ』
現場主任の反撃に、友人は笑い転げた。
『悪かったね、躾がなってないの引き取らせちゃって。というか、僕って客だったの?』
現場の職人達が食堂で使うのと同じ湯飲みを掲げたが、鼻ピアスは気がつかなかった。
『あとで叱っときます。けどねえ、躾がどうこうって言うんなら若だって、しょっちゅう
昼飯時に来てるじゃないですか。それもいきなり。おっかさんに言いつけましょうか?』
101涼気路線(4/6):02/04/05 03:13 ID:zK/zDEdc
『やだ―――で、さっきの話だけど』
旗色悪しと見るや、友人はすかさず鼻ピアスに目をやって話題を変えた。
『昔は珍しいから高値がついたし、客の方も金を惜しまなかったんだ。戦前の自動車に
近いかな。金にあかせたお大尽の道楽だから、庶民は見たことないのも同じ。でも今は、
価格も敷居も昔とは比較にならないほど低くなってる。昔だったら隠し場所に困るなんて
ふざけた話はなかった筈だよ。逆に今ほどの加工も望めないけれど。客の意識も技術も
何もかも変わったし、医療の進歩もその一因だから、クローン云々も的外れじゃない。
ただ、もしそうなったとしても、加工を楽しむ人間は必ずどこかにいる。君の予想通り
この稼業で食べていけなくなったその時でも、趣味として勝手に作ってると思う』
間違いなくそうしているであろう鬼畜と現場主任は、黙って拝聴するしかなかった。
『心配しなくてもいいけどね。作り手だけでなく買い手もいるから。どんなに市販車が
優秀になっても、改造車を作る人もいれば買う人もいるのと同じだよ。だからこの先、
うちが左前になった時でも、ここは間違いなく儲けまくってるな。職場変わって大正解』
102涼気路線(5/6):02/04/05 03:19 ID:zK/zDEdc
万一そうなっても足を洗うのに何のためらいもない男は、いとも簡単に言ってくれた。
『うちも全く注文がなくなったりはしないだろうな。素材持ち込みの客が増えると思う。
それも、ちょっといいなと思ったら気軽に攫ってきて“来週までにできる? 急いでね”
っていう馬鹿が―――ここは大丈夫だろうけど、うちはたまにそういうのが来るんだ。
“人ひとり消そうとしてんのに、後始末を何も考えてない”って親父が頭を抱えてるよ。
ほんと、近頃は世間様の方がよっぽど怖いことしてくれるからね』
『時代が変ったってことですか』
年相応の現場主任の台詞に鬼畜は物も変わったと言いかけたが、気付いた友人が遮った。
『お茶、ありがと。もう下がっていいから』
鼻ピアスが去ってから、友人はため息をついた。
『今の物しか知らない子に“昔は凄かった”なんて熱く語ってどうするつもりだい。
それに、昔だからああだったっていうわけでもないだろう』
目にはしても、魅了されなかった友人が呆れるのはいつものことだ。
103涼気路線(6/6):02/04/05 03:22 ID:zK/zDEdc
『たまたまあの爺さんが僕らより先に生まれてただけなんだから。正直、みんなが
こだわる理由がわからない。一介の加工業者に過ぎないじゃないか』
辛辣な本領を発揮する友人から鬼畜を庇おうと、非礼を承知で現場主任が口を挟んだ。
『若、そのあたりで』
『言わせてほしいよ。うちにも一人あの爺さんを崇拝しちゃってるのがいるんだから。
普段は“芸術家にはなれないから職人に徹する”って悟ったようなことを言ってる癖に、
飲むと昔のことを未練たらたらで語る語る。最近君が来ないから、余計にくどくて』
しばらくの間、蟲屋に顔を出していなかったことを責められ、鬼畜はそっぽを向いた。
『破門された奴が、そうそう出入りできるかよ』
『……薬や細かい物の買い置き切らしかけた時は、すぐに来るくせに』
『ちゃんと色付けて返してるじゃねえか。そっちだって、こないだ―――』
『声が大きいですよ! そんな話、若い連中に聞かせたかありません!』
一転してせこい言い争いになりかけたが、現場主任の叫びでかろうじて食い止められた。
104コブ。:02/04/06 19:01 ID:jxPV5wIn
>97の家に行った。
エラーが出るほどなでられた。
お返しに、こちらもエラーが出るほど○☆♪してあげた。どうだったかなぁ。
数行フェチの称号を頂いた。(ポスペ風)

この頃サボーリのコブ…「そうか!!自分数行フェチだから1レスずつしか進まないんだ!!」
とか思っちゃったことは内緒。
…あぁっ、殴んないで殴んないで(汗

…ついでに、タラシ文句が思いつかなかったからうpしなかった(結局思いつかんかった)ことも…
…ごめんなさい蹴らないで…
105465編。:02/04/06 19:01 ID:jxPV5wIn
しかし、そんなことを考えている余裕は無くなってしまった。
リーダーが、465を急かすように強く腰を動かしはじめたせいだ。
力が抜け、振動に揺らされているだけだった身体に、思わぬ力が入る。
「あ…! やぁっ、あ…んんっ」
結果、その分快感が増してしまって、反射的に背を仰け反らせてしまう。
そんなわけはないのだが、かなりの大声だから、「もしかしたら、外に洩れてしまって
るんじゃないんだろうか」などといらぬ不安を覚える。
何処か上の空になってしまっていることは、顔を見ればすぐに判る。
すこしむっとしたリーダーは、465の首に軽く噛み付いた。
「あっ」
「また変なこと考えてる」
耳元で囁かれると、耳朶が熱くなる。
「そ…んな、こと…っ」
「ある」
465の呻くような声を遮ったリーダーの声は、やはり少し不機嫌気味だ。
自分は465のことしか考えていないのに、465が全く別のことを考えている(ように見える)のが、
余程気に障るらしい。
おもちゃを独り占めしたい子供にも似ている、と思う一方、465の中にも同じような感情が
あるのは、多分思い違いではないだろう。
106風と木の名無しさん :02/04/06 19:02 ID:jxPV5wIn
あぁんっ短い〜ヘタレ〜萌えない〜(´Д`)ノウァーン
107風と木の名無しさん:02/04/06 21:20 ID:SFloL+JA
 ア…ハァハァハァ…ンン…ンッ…アァッ…!!
 …ハァ…ハァ…
 コブ。さんの○☆♪大好きだ

 -------------------------------
  97

(ポスペの日記がどんなか忘れたw)

あぁ、そんな私はやっぱ465フェチだった…こ、これだけなのにスゲー萌えましたよコブ。タン…ハァハァ
むっとしたリーダーも萌えーーー!!かなりの大声聞きたいよぅ
108涼気路線(1/6):02/04/07 00:04 ID:TUDdrNch
聞かせたくないのはくだらない言い争いではなく、昔の話だと2人とも判っていた。
『こだわるのも当然だと思いますよ』
ややあって、現場主任はぽつりと呟いた。
『見たことあるんだ?』
『一度だけ、若い頃に―――ありゃ、目の毒ですね』
懐かしむばかりではない、どこか寂しげな表情を浮かべた。
『ああいうふうに仕上がるんなら、そりゃ言うことないです。でも、現実はそうじゃ
ないでしょう。素材が違いすぎます。僭越ながら、あの御方がああいう物ばかり
作ることが出来たのは才能じゃなくて、ただの運だと私は思ってますよ』
あまりに酷い言い草と鬼畜は絶句したが、友人は深く肯いた。
『僕もそう思う―――親父も君のお父さんもあれに触発されてこの道に入って、結局は
全く異なる作風に行き着いた。思う素材が手に入らなくても、ある物で出来るだけの事を
してきたんだ。それでもまだ比べて卑下するなら、いっそ辞めてしまった方が良くない?』
109涼気路線(2/6):02/04/07 00:05 ID:TUDdrNch
『わ、若』
現場主任が慌てるのに構わず、友人は淡々と鬼畜に語りかけた。
『昔の物が忘れられないようだけど、いつまでも囚われてないで少しは周りを見てほしい。
不本意な出来かもしれないが、それを見て工房の門を叩いた者が大勢いるだろう?』
彼が指し示した現場では、頭と現場主任が抜けている間も、指示無しで進められる
作業に黙々と励む若い者達の姿があった。
現場が主任を除いて若い連中ばかりなのは、亡父の方針。一定の年数を経た者から順に
追い出される。作っている物が業界の中でも偏っているし、長く居続けて他で通用しなく
なるといけないとの配慮からだ。合間を見て外注を引き受けたのも同じ理由。
普通外注と言えば下請けを意味し、加工技術も初歩的な物に限られているが、ここに
持ち込まれていた仕事は正確には特注と言うべき、高度な技術が必要なものばかり。
通常の工程では使わない設備や器具を維持することになり、収支はゼロに近かったが、
下の者達に見せるためだけに引き受けていた。他で修行している者に遅れないようにと。
110涼気路線(3/6):02/04/07 00:07 ID:TUDdrNch
鬼畜も工房が落ち着いてからはたまに引き受けて、若い連中の前で腕を振るっている。
『ここの頭の自覚があるなら、昔話は現場じゃなくてうちに来て親父とやりなさいね。
もう亡くなったお父さんやお兄さんじゃなくて、君の作を見て注文する客の方が
多いんじゃない? そういうこと、ちゃんと判ってる?』
現場主任もそれには同意した。
『今でも先代や若の作に惚れ込んでうちに来たがる連中がいます。全員、頭の下で
修行させてくれって言いますよ。代替わりの後、残った奴等も同じ気持ちです』
長兄の話まで持ち出されると、何も言い返せなくなる。
『お二人とも、下の者に対する細やかな気配りを忘れない方達だったねえ。君と違って』
嫌味たらしく友人が言いそえた。
『わかったよ、昔話はおやっさんとしてろってこったろ。近いうちに行きゃいいんだな』
『そういうこと』
蟲屋の御曹司は鬼畜の過去を承知した上で、時々こうしてやんわりと突き放す。
111涼気路線(4/6):02/04/07 00:08 ID:TUDdrNch
長子として生まれ、人生の早いうちから世間に顔向けできない家業を継ぐ心構えでいた
彼には、自分の惑いなど甘え以外の何物でもないだろうに、諭す口調はいつも優しい。
もともと年が近いのもあって二人の兄より余程近しい存在だったが、自分が『若』とは
一度も呼ばれずに唐突に頭の座に就いてからは、それまで以上に気にかけてくれる。
長兄が事故で死ななければ、あのまま蟲屋の工房に残ってこの男の下で働いていた。
―――それが一番良かったのに。

「頭」
サラリーマンの声に意識を引き戻され、鬼畜は顔を上げた。
かつて師匠の下にいた頃は自分の兄弟子だった彼とは、人生の半分以上を共にしている。
「駅長からです。さすがにホームは困るそうで」
止めもしなかったくせにクレームはしっかり伝える彼は、こうして自分が外に出る時は
必ず行動を共にする。一秒たりとも、目を離そうとしない。
112涼気路線(5/6):02/04/07 00:17 ID:TUDdrNch
わざわざあんな目立つことをやらかしたのは、外部との交渉の一切を担当している
この男に対する嫌がらせのつもりも少しはあった。
「悪うござんした」
ちっとも悪いと思っていない顔で右手をあげる年下の頭を無表情に見返すと
そのまま隣に腰を下ろしてモバイルを開き、午後のスケジュールを読み上げ始めた。
自分より遥かに長い年月の間、師匠の下で研鑚を積んだ彼は秀でた技術を持っている。
それらを総て放棄して、小僧のお守りに明け暮れることを選んで今に至った。
師匠の作に対し、どんな想いを持っていたのか。尋ねたことは一度もない。
「頭、聞いてますか」
「聞こえてるっつの」
どんなに現場が忙しくても、サラリーマンは決して手伝おうとしない。
一線から身を引いたという意思表示だけでなく、常に頭の見張りを優先しているからだ。
「それよか、駅長室で小言食らってんのか」
113涼気路線(6/6):02/04/07 00:19 ID:TUDdrNch
13を連れていった体育会系の帰りが遅い理由は、どうやらそれらしいと見当がついた。
「もう2度とやらないで下さい」
それだけ言うと、引き続き予定を読み上げた。
体育会系が戻って来ないことには身動きが取れないから、仕方がなく鬼畜も耳を傾ける。
“頭のお出かけ”には、必ず彼がお供する。彼が来る前は、サラリーマンとホストの
二人だけでは有事に対応できないからと、若い者を2・3人余計に引き連れていた。
それで出歩くのは鬱陶しいから、自然と引きこもりがちになる。
何かとつまらない理由をでっちあげて蟲屋に出向くのは、数少ない息抜きとして
認められていた。車での往復だし、逃げるのに蟲屋の名前を利用するような不義理は
できまいと見切られているから、この時ばかりは若干身軽になれる。
同行者も、サラリーマンかホスト、現場主任のいずれか一人で済まされる。
3人揃って結託して鬼畜が逃亡しないように見張っている。
一度だって逃げようとしたことはないのに、全然信用していない。
114風と木の名無しさん:02/04/07 00:20 ID:TUDdrNch

. レンゾク うp!         

  ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
          〃
  ;-'"-`:';`;":`"、;";=!
 ! ゚Д゚ ;.`:; ;、;-"゙
  `"゙' ''``´
115涼気路線(1/3):02/04/07 00:21 ID:TUDdrNch
蟲屋への出入りが大目に見られているのは、鬼畜を見張る話をまとめたのが
あそこの親方だからでもある。
サラリーマンを送りこんだのも、第一の目的は監視役をつとめさせるため。
長年の付き合いで行動パターンが読めるのに加えて、兄弟子だった彼には鬼畜も
逆らいにくいだろうと考えたらしい。鬼畜が大恩ある蟲屋の親方の裁定を不服とし、
逃亡することを前提につけた見張りだから、矛盾していると思うのだが。
ゆえに亡父の後を継いでからというもの、完全に自由の身になったことは一度もない。
代替わりしてから入った連中は、夜遊びの類を止める為だと信じているようだ。
先代から残っている者達はそれに話を合わせている。
正しい理由を知っているのは、鬼畜の工房ではお目付け役の3人のみで、
他の者は何一つ知らされていない。
工房を再開する直前、蟲屋の親方はホストと現場主任を呼びつけた。
サラリーマンと友人も同席して、詳しい事情を説明したそうだ。
116涼気路線(2/3):02/04/07 00:23 ID:TUDdrNch
2人ともさすがに驚いたが、即座に親方達と手を結び厳重に鬼畜を監視することを誓った。
だから鬼畜以外にあの時の顛末を詳しく知っているのは、密約の場に顔を揃えた5人だけ。
その筈だが、他の者達がうすうす感づいていてもおかしくはない。
―――跡取りの長兄が死んで、続いて頭が死んだ。
それだけで十分に大事だったとはいえ、次兄のことを誰一人語ろうとしないのは不自然だ。
中学にあがるのと同時に師匠のところに住み込みで弟子入りした自分と違い、
ずっと自宅にいた彼は、外部はともかく職人達には顔を知られていた。
あれ以来、次兄の存在そのものをタブーとして工房の誰一人語らなくなったから、
いつのまにか業界でも鬼畜の兄は長兄一人という話になっている。
3人兄弟だったと覚えている各工房の頭連中は、勿論余計なことは言わない。
一連の騒動の後いきなり姿を消した彼が、正しくは消されたことを当時の職人は全員が
知っている。手を下した人間が誰かということも。
その上で今の鬼畜に対する3人の態度を見れば、答えは自ずと明らかだ。
117涼気路線(3/3):02/04/07 00:24 ID:TUDdrNch
工房にまだ残っている者も、年季が明けて出ていった者も決して口にはしない真実。
―――本当は、次兄は生きている。

「遅くなりました」
体育会系の男が戻り、鬼畜は漸くベンチから腰を上げることを許された。
大きく伸びをして、空を仰いだ。良く晴れた、青い空だ。
次兄が外の景色が見えるところにいるかどうかはわからない。
だが、今自分が見ているこの空の下、どこかで必ず生きている。
死んだら教えて貰えるだろうから、『もしかしてもうとっくに』という心配はしていない。
蟲屋の親方に匿われて、彼は今も息をしているはずだ。
だから今も鬼畜は見張られ続けている。

再び次兄をその手にかけることがないように。
118風と木の名無しさん:02/04/07 00:25 ID:TUDdrNch

. キョウハココマデー

  ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
          〃
  ;-'"-`"`;":`"、;";=!
 ! ゚ー゚ * :; ;、;-"゙
  `"゙' ''``´
119風と木の名無しさん:02/04/07 10:58 ID:rN2Np8Q5
おつかれ〜
えびふりゃ〜♪
120風と木の名無しさん :02/04/07 19:43 ID:19R0FmsB
コブつきタンと97タンは一体何をしたんだろう…と
(*´д`)ハァハァしてみるテスト。
121風と木の名無しさん:02/04/07 21:06 ID:CtoJoegk
鬼畜×次兄ですか?!
ハァハァハァハァ……つ、続きを・……
122風と木の名無しさん:02/04/09 00:34 ID:52wjMyz7
|冫、 )ジー 
123涼気路線(1/6):02/04/09 00:36 ID:52wjMyz7
氏より育ち。血は争えない。
自分のように両方揃っていれば、なるべくしてなったといえるだろうか。

血の繋がりがないことを、両親の口からはっきり聞いた覚えはない。
兄達とは年が離れていたが、そういった事柄に気が回るような年齢になる前に、
誰に聞かされなくてもいつのまにか知っていた。
明確な記憶がないだけで、引き取られた時にはかなり成長していたのかもしれない。
それを不幸だと思った事はなかった。
家族に冷たくあたられたわけでなし、逆に大切に育てられたと思う。
あえていうなら病弱な次兄が長じても母の手を煩わせる事が多かったため、母親と過ごす
時間が少なめだったかもしれないが、年の近い兄弟がいたら似たようなものだろう。
母は幼い自分との時間も大切にしてくれたし、それでも足りない分を補おうと
するかのように、父も長兄もすすんで遊び相手をしてくれた。
124涼気路線(2/6):02/04/09 00:37 ID:52wjMyz7
預かりものを丁重に取り扱っていただけという穿った見方もできるが、どの腕も暖かで
ひねくれる要因にはならなかった。
次兄とだけは、少し距離があった。母を奪う存在が疎ましかったようだが、
まだ幼い弟を避けることはあっても苛めたりはしなかった。
突然下の兄弟ができてすねる子供の態度としては、穏やかな方だったと思う。
そのことも、母は次兄の、父と長兄は自分のものと子供っぽい区別をして納得していた。
子供といえば、父の職業を疑ったことが一度もなかった。
開業もしていないのに、自宅で家族と3食を共にする医師というのは相当珍しいだろうに。
もっとも、勤務医でもなく個人宅のかかりつけの医師として時々往診するだけで、
一家5人の生計が立てられるかどうかまで考える幼稚園児はもっと珍しい。
これもまた、そういうことに思い至る前に解決されてしまった。
長兄は大学入学と同時に父の手伝いを始めて忙しくなり、その分父と一緒にいる時間が
増えて、いつしか往診のお供をするようになった。
125涼気路線(3/6):02/04/09 00:38 ID:52wjMyz7
母はかなり嫌がっていたが、それは子供を仕事先に連れて行く父を非難するのに加えて、
行った先で自分が粗相をしでかさないか心配しているのだと思っていた。
父が診察をしている間は別室で待たされるのが常だったが、どの家も豪華な調度品が
置かれた部屋に、小学校に上がったばかりの子供を平気で通したからだ。
数冊の絵本と菓子を与えられて一人大人しく父を待つ子供は、2度目からは歓迎された。
読みたい本を尋ねられて答えると次に行った時には用意されていたし、主やその妻君と
共にすごすこともしばしばだった。清潔な身なりや容姿も好まれたのだろう。
しかしいくら立場が強いとはいえ、父も相当いい根性をしていた。
何も起こらずにすんだが、中には艶を含んだ目つきの者もいた筈だ。
一体どういうつもりだったのか、いつか尋ねようと思っているうちに亡くなってしまった。
子供がどうでもよかったのではなく、あちこちついてまわった期間が短くて、危なくなる
以前にやめてしまったからだと思うが、単に何も考えていなかった可能性もある。
自分があれを初めて見た時も、幼い心に傷を受けていないかどうかだけを心配していた。
126涼気路線(4/6):02/04/09 00:39 ID:52wjMyz7
かなり後になってあの時口止めされなかった事を指摘したら、一瞬の間をおいて父は
慌てて自分に駆け寄り、真顔になって口外を禁じた。
軽く10年は経っていたし、自分は既に蟲屋に在籍していたというのに。
緻密な仕事で知られていたが、どこか粗忽なところのある父だった。
自宅では母が工房に近寄らせまいと目を光らせていたため何も知らずにいたのだが、
父があれではいずればれていたにちがいない。
往診についていくのを渋々認めていたのは、末っ子を構ってやれない負い目も
あって強く言えなかったらしい。回を重ねるうちに、見られて困るのは向こうも同じと
気を緩めた母は、やがて行き先をしかと確かめずに二人を送り出すようになった。

あの日もいつもと同じように、迎えの車に乗り込んで往診に出かけた。高級車に
乗り込むのに気後れを感じなくなっていた子供は、父があまり仕事に出かけなくても
いいのは裕福な患者ばかりだから、と勝手に思い込んでいた。
127涼気路線(5/6):02/04/09 00:40 ID:52wjMyz7
患者の家はどれも豪邸と呼ぶにふさわしく、通い始めた小学校の校庭より広い庭を
持っていたし、父が一人診察に赴く離れも一戸建ての住宅と変わらない大きさだった。
ほんの子供の分際で、金持ちに免疫ができたつもりになっても仕方はあるまい。
だが、その館を目にした時は、さすがに呆然とした。
『お城だ』などと、思いだすだに恥ずかしい無邪気な呟きをもらしたのは一生の不覚。
父が面白がって主に聞かせたため、長きにわたり笑い話として語りつがれてしまった。
館の威容に呑まれてしまい、ろくに言葉もかわさぬまま父と別れて客間に通された。
待つ間、部屋に一人残されるのはいつものことだったが、天井の高さや部屋の広さに
落ち着けず、つい廊下に出てしまった。
もし使用人に見つかったら “お手洗いを探していた” と言えばすむ。躾の悪い子供と
思われるのは嫌だったが、この部屋に居続けるのはもっと嫌だった。
だが、部屋を出てすぐに後悔した。
来たときはぼうっとしていて気づかなかったが、廊下の天井はもっと高かったのだ。
128涼気路線(6/6):02/04/09 00:41 ID:52wjMyz7
諦めて部屋に戻るべく踵を返した時、廊下の突き当たりに人影を見た。
行儀の悪い所を見られてしまったと臍を噛みつつ、体の向きを変えて頭を下げた。
挨拶もできないと思われたくなかったのだが、こちらにやってくるのに気がついて
黙って部屋に入れば良かったと後悔した。
大人と話すのも大分慣れてきたが、いつも最初は父が紹介してくれた。
こんなみっともない姿を見られた後に、初対面の大人に向かって何を言うべきか。
焦る子供の元にゆっくりと近づいてきたのは、片手でワゴンを押す青年だった。
右手に包帯を巻かれて肩から吊った青年は、子供を見ると立ち止まった。
「おきゃくさま?」
外見から察せられる年齢には不似合いな、どこかたよりない口調は父の作に特有の
ものだったが、何も知らない子供から見れば立派な大人だった。
子供が父の往診について来たと答えると、青年は目を輝かせた。
父を知っているという彼は、お菓子をあげるからついておいでと言った。
129風と木の名無しさん:02/04/09 00:41 ID:52wjMyz7
 |)彡サッ
130風と木の名無しさん:02/04/09 06:46 ID:ARGa4cCQ
【「男って...2」スレ】ハァハァ(´д`* )――――C<―_‐))))))ズルズル   ←>129タン
           ニガサナイワヨ

慌てて駆け寄って口外を禁ずるパパ萌えー
131風と木の名無しさん :02/04/09 10:28 ID:BFblJoip
>130タンは、支線タンを連れてって何をするつもりなんだ…
130=8等身モナー 支線=>1さん なイメージが沸き起こってシマタ…。
132風と木の名無しさん:02/04/09 21:51 ID:pn4HZT8U
ハァハァ…8頭身モナー130タン×>1さんな支線タン……もも萌え〜
133涼気。:02/04/11 19:16 ID:/9s4V2kr
マイドウソツキデスマソ。イマ マトメテル。ゼッタイうpスル。
134風と木の名無しさん:02/04/11 20:24 ID:dqAg+zF0
待ってるぞ…待ってるからな…逃がさねぇぞ支線タン…ハァハァ…
135風と木の名無しさん:02/04/12 00:41 ID:IaqyzzpH
今開催中の2chトーナメント関係で交流中の三戦板の方がいいものを作ってくれました。
Winのみです。

サウンドノベル
「痴漢にあったら、正直嬉しいんじゃねえのか?(不完全版)」384KB
http://www.geocities.co.jp/Playtown-Queen/8874/801.lzh

トーナメントスレはこちら。
「hey!801板のみなさん。お願いがあります。」
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/801/1018000976/l50
136風と木の名無しさん:02/04/13 01:14 ID:5DmbwJWh
マターリと気長にお待ちしてます。
マイペースでドゾ
137風と木の名無しさん:02/04/13 02:41 ID:a8GzMyyt
イエース。マイペースでね〜〜
138風と木の名無しさん:02/04/14 22:26 ID:ms6s5xGb
 ]・・)ジ


ダレモイナイ…イマノウチニ


うp━━━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(  )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━━!!!!!
139涼気路線(1/6):02/04/14 22:28 ID:ms6s5xGb
これが通学路なら鼻で笑って通り過ぎているが、患者の家で父の子供だと自ら名乗って
しまった以上、黙って従うしかない。
青年の包帯に目をやり、患者が診察も受けずにうろついていたら父も自分も帰れないと
思ったが、口に出す勇気はなかった。
本当は怖くてたまらなかった。少し話せば、青年が普通でないのは子供でもわかる。
何かされたらと具体的な行為は思い浮かばずとも不安になってきたが、逃げようにも
元の部屋への帰り道を見失っていた。
城と間違えた館の大きさを思いだし、頭の弱い青年に付き従って迷子になった自分の
愚かさに、泣きたくなった。やはり部屋で待っていればよかったと、その日三度目の
後悔をした。今日はあと何回悔やむ事になるのだろうか。
しばらくして青年が立ち止まりドアをノックするのを見て、ちゃんと道を知っていた
ことに安心したが、中に人がいることを思うと気が滅入ってくる。
返事を待たずにドアを開ける青年に内心あきれたが、すぐに理由が分かった。
140涼気路線(2/6):02/04/14 22:30 ID:ms6s5xGb
どうして廊下に漏れなかったのか、不思議なくらいの豊かな声量。
一心に歌い続ける彼女の耳に、ノックの音など聞こえはしまい。
圧倒されて立ちつくす子供を入口に残し、青年は中に入った。
花で満たされたサンルームの中央までワゴンが進むと、歌声がぴたりとやんだ。
『誰か連れてきたの?』
自分のことだと気づいた子供は、挨拶をしようと花の中に人影を探した。
『せんせいの、こども。おかし、あげていい?』
『あげていいって……もうお菓子を貰って喜ぶ年でもないでしょうに、失礼よ』
兄と間違われているのに気づき慌てて辞去しようとしたが、先にお許しが出てしまった。
『どうぞ。お入りになって』
意を決して足を踏み入れ、青年が手招きするのに導かれて奥へと進んだ。
大量の花鉢で入口からは見えなかったが声の主は壁際に佇んでいおり、絵本にでてくる
姫君のように裾が長いドレスを着ていた。
141涼気路線(3/6):02/04/14 22:33 ID:ms6s5xGb
絵本と違い彼女のドレスは最初から袖がなく、肩から脇にかけて縫い合わされていたが、
その美貌に見とれる子供の目には奇異に映らなかった。
思いがけず子供が現れ、戸惑いを隠せなかった彼女も、子供が自分の姿に怯えていないと
わかると安堵のため息をついた。
『確かにお菓子で釣れるわ。こんなおちびさんじゃね』
気が抜けてついこぼれた台詞は、朝礼で一番前に並ぶ子供の心をいたく傷付けた。
生意気な子供は、意趣返しのつもりで笑顔で尋ねた。
『おばさんは何歳ですか?』
女性が最も嫌がる質問をしてやった。幼い自分には正面きって怒ることも出来ない
だろうと確信していたが、そんなことで不愉快になってくれる相手ではなかった。
『おちびさんって言われたのがお気に召さなかったようね。でも子供扱いのお目こぼしを
計算に入れてものを言うってことは、自分でも認めたんだと思っていいかしら?』
余裕の笑顔を浮かべる女性に、小賢しい小学生は言葉を失った。
142涼気路線(4/6):02/04/14 22:34 ID:ms6s5xGb
―――ブスだババアだと叫ぶのは簡単だが、頭の悪そうな真似をするのは厭だ。
そんな自分のプライドまでも見透しているだろう相手に、この上なんと言ったものか。
『覚えておきなさい。初対面の女性にいきなり年を聞くなんて、男として最低を
通り越して問題外。おばさんっていうのも、自分と同じ年かそれより大きい子供がいると
はっきりわかっている相手以外には、絶対に言っちゃ駄目よ』
口喧嘩では女に勝てないことを、人生のかなり早いうちに思い知らされた子供は、
せめて一言くらいは言い返そうと必死に知恵を絞った。
『……成長期の子供に、おちびさんっていうのも駄目だと思います』
どうやら意表をつくことができたらしい。
目を丸くするのを見て嬉しくなり、ついで浮かんだ笑顔の可愛らしさに再び見蕩れた。
子供はそのままサンルームに腰を落ち着けることにし、片手の不自由な青年を手伝って
お茶の支度を整えた。
その頃はまだ知らなかったが、彼の右手の包帯は館の主に対する父の信頼の証だった。
143涼気路線(5/6):02/04/14 22:36 ID:ms6s5xGb
どんなに客に急かされても、完全に癒えるまで絶対に出荷しないのが工房の決まりだ。
口では何とでも言える。自分だってあれが可愛いのだから無理はさせない等々。
だが結局は待ちきれず、包帯を取って遊ぶ馬鹿な客が多すぎる。
隠そうとしても、客が本当に可愛がってくれているかどうかは、あれの顔にすぐに出る。
青年の穏やかな物腰は、子供の怯えを少しずつ溶かしていった。
壁際に佇んだままの彼女の前に椅子が用意され、子供はそこに座って彼女と話した。
父のお供をするようになってから、自分でも知らない間に鬱憤がたまっていたらしい。
“これくらい大人扱いしてやれば喜ぶだろう”といわんばかりの態度は、小馬鹿にされて
いるのと変わらない。かえって腹が立つし、いっそ赤ん坊扱いされたほうがましだ。
すっかり辟易していた子供の耳に、手加減のない言葉の一つ一つが心地良く響いた。
時が経つのも忘れる楽しい語らいだったが、勢いよくドアが開いて唐突に終りを迎えた。
『何をしている!!』
最初は、案内された部屋から勝手に出歩いたことを、家人に怒られたのだと思った。
144涼気路線(6/6):02/04/14 22:37 ID:ms6s5xGb
気まずい思いで入り口の方に向き直ったが、そこに立っていたのは父だった。
その形相を見ても、先程の声とは俄かに結びつかない。
いつも呑気な父の怒声を聞いたのは、これが初めてだった。そして、最後にもなった。
父の怒りに直面して恐れるよりも先に困惑したが、振り返って見た二人の様子に、
さらにその度合いが強められた。
饒舌だった彼女は表情を消して固く口を噤んでしまい、その美しさもあいまって等身大の
人形のように見えた。青年は怯えに全身を震わせ、頭を抱えて床に伏せている。
その光景がいきなり暗転したのは、父の掌が両目を覆ってしまったため。
『見るんじゃない』
子供をきつく抱きしめて囁いたが、もう遅い。既に見てしまったし、言葉もかわした。

―――ファム・ファタル。
彼女との出会いが、全ての始まりだった。
145風と木の名無しさん:02/04/14 22:38 ID:ms6s5xGb

レンゾクうp!  (o・"・o)
146涼気路線(1/6) :02/04/14 22:42 ID:ms6s5xGb
父はその場で手早く衣類を調べ、乱れがないことを確認して大きく息を吐いた。
『大丈夫か?』
返事をしようと口を開けたが、いつもと異なる父の態度に萎縮して満足に声が出ない。
苦渋に満ちた表情に、誤解されたと気がついたが、父の想像とは異なると伝えようにも
術が無かった。困った子供の代わりに、説明してくれる者が現れた。
『あなたの剣幕に怯えてるだけですよ』
ドアに凭れて腕を組んだ彼の姿を見れば、すぐに彼女の血縁だと分かる。
『妹の話し相手をしてくれたんだね。ありがとう』
納得するのと同時に、彼女に近いのは自分の方だと宣言されたようで、少し胸が痛んだ。
『すみません。勝手に、出歩いてしまいました』
悔しさが声に滲みでないようにするのが精一杯で、愛想を振り撒く余裕も無くしていた。
『構わないよ。それより、また遊びに来てもらえないだろうか』
社交辞令かどうか考えもせず即座に肯く子供に、父は何も言わなかった。
147涼気路線(2/6):02/04/14 22:43 ID:ms6s5xGb
帰りの車中で黙って小さな体を引き寄せていた父の胸中も知らず、子供は館の主との
約束を何度も心の中で繰り返していた。“お母さんには内緒にすること”。
誓いの方法が指切りなのは幼稚な気がしたし、できるものなら彼女としたかったと
いささか不満を感じていたが、次の訪問を思えば吹き飛んでしまう程度のことだ。
父の往診についていかなくなったことを、母は手放しで喜んだ。毎日学校から帰るなり
ランドセルを置いて出掛ける先も、公園か同級生の家だと思い込んでいたようだ。
家から数十m離れた地点で、黒塗りの車に乗り込む姿を見咎める者もいなかった。
当初は、毎日通うのはさすがに図々しいのではとの遠慮もあったが、『来てもらえるのは
とても嬉しい』と兄妹に口を揃えて言われた上に、帰る前に必ず翌日の約束をしたから、
楽しみにしているのは自分だけではないはずと思い上がることにした。
殆どの時間を彼女と過ごしたが、退屈とは無縁だった。
かつて声楽を学ぶ為に渡欧したという彼女は数ヶ国語に堪能で、外国の絵本を目の前に
広げれば読み聞かせてくれたし、歌も教えてくれた。
148涼気路線(3/6):02/04/14 22:43 ID:ms6s5xGb
兄にもたまにピアノを習ったが、『子供が部屋の中にばかりいるのは良くない』と
庭に引きずり出されることの方が多かった。
妹同様、子供相手に手加減をしなかったから、乗馬もテニスも結果は悲惨なものだった。
彼女の見ている前で己の無様な姿を晒してしまい、屈辱の涙を流すことは度々だったが、
少しでもいい所を見せられるようにと懸命に努力し続けた。
毎日が楽しくてたまらなかったが、学年が上がって学校に拘束される時間が延びたのには
閉口した。しかもこれから先、進級するに従い午後の授業が増える一方。
頭の中が人より早く老けた子供は、既に同級生や教師を馬鹿にする段階を通り越して、
“同年代の子供と学校で集団生活を送ることも、大人になるためには大切なことだ ”と
大真面目に考えていた。
義務教育を無視できず、時間のやりくりに苦悩する子供を救ったのは長兄だった。
もっとも、子供が悩んでいると気付いたのは母だけ。父は論外として、長兄も忙しさに
紛れて見落とした。母が末っ子を気にかけていた証拠だが、差し向ける手先を間違えた。
149涼気路線(4/6):02/04/14 22:44 ID:ms6s5xGb
突然父の書斎に呼ばれて『悩みを打ち明けろ』と言われたのは相当恥ずかしかったが、
他に言う相手もいなかったから包み隠さず話した。館に通うのを好ましく思っていない
ようだから相談するのも気が引けたと言うと、反対はしなかったと返されてしまった。
一番最初の時に、何を言っても無駄だと諦めたのだとか。
しかし、『サボればいいじゃないか』で片付けようとするのにはまいった。
学校からの連絡ですぐに母親にばれてしまうことくらい、子供の頭でも思いつくのに。
自分より大人のくせに、その程度のことも考えつかなかったことを暴露した挙げ句、
『やっぱりお前は頭がいい』と感心されては、その場にへたり込みたくもなる。
もういい、と力なく呟いて去ろうとした子供は、焦った父に引き止められた。
『頼りになる所を見せてやる』と意気込むのは勝手だが、それで呼びつけられた長兄は
いい迷惑だったろう。現場の作業の手を止めてやってきたら、母にばれてはまずいとの
前置き付きで父と末弟の秘密を聞かされ、『何とかしろ』との命が下されたのだから。
父の分までしっかりしていた長兄は、まず最初に末弟の尋問に取り掛かった。
150涼気路線(5/6):02/04/14 22:45 ID:ms6s5xGb
通うようになったきっかけから始めて洗いざらい吐かせたのは、どこまで知ったかを
確認するため。まだ家業については何も知らず、体の不自由なお姉さんに遊んで
もらっているとの認識しかなかった。長兄も今なら間に合うと思ったそうだ。
けれども、いつまでも隠し通せはしないとの覚悟を決めていた彼は、母の意に背いて
しまうが可愛い末弟のめったにないおねだりだから、と手を貸してくれた。
いずれ知るもよし、知らずにすめばそれもまたといういい加減さは父譲りだろうが、
実行能力は父をはるかに上回っていた。
その日の夕食の席で習い事を始めさせると母に宣言し、食事も外で済ませるからと
平日の門限を9時にしてしまった。これが父の言うことなら間違いなく反対されたが、
長兄の発言は母も重きを置いていた。
何の相談もない完全な事後報告である上に、子供が可哀相だとの反論も一応なされたが、
『かまってやれない方がもっと可哀相だ』という大変卑怯な攻撃の前にあえなく撃沈。
辛かったらすぐにやめるようにと言われた時は、後ろめたさに押し潰されそうになった。
151涼気路線(6/6):02/04/14 22:46 ID:ms6s5xGb
母より彼女を選んだという自覚は、ことの始まりからあった。
ばれたら反対されるから、隠して通う。それだけでもう十分な裏切りだ。
そのうえにさらに嘘を重ねた。今はよくても、いずれつけを払うことになるだろう。
少しでも先になることを祈るしかない。せめて自分が大人になるまで、母にばれずに
いられますように。その頃なら、父も長兄も責を問われずに済むかもしれない。
はかない望みと判っていたが、それでも強く願っていた。
―――本当は、大人になるまで通い続けられるとも思っていなかったくせに。

まるで絵本に出てくるお城のような大きな館に、いつも家にいる美しい兄妹。
頭の足りない青年は、初めに会った彼の他にも何人もいた。
そして定位置に立ったまま、壁から離れようとしない彼女。
おかしな点を数え上げればきりがない。
だが、いつかは醒める夢と思えばこそ、一秒でも長くあの館にいたかった。
152風と木の名無しさん:02/04/14 22:47 ID:ms6s5xGb
キョウハココマデー。


 ]彡サッ
153風と木の名無しさん :02/04/15 09:14 ID:2fPQHMcn
ゴメソ〜ある意味朝チュンよりやってらんない話になっちゃったよ…。
しかもまだ続くぜっ(泣
154465編。(1/3):02/04/15 09:14 ID:2fPQHMcn
離れないようにしっかりと腕を回してお互いをむさぼって。
気を失う寸前に見たのは、優しそうに微笑むリーダーの顔だった…ような気がしたのは、
もしかしたら思い違いかもしれない。

重い瞼をゆっくりと上げると、部屋のドアがぼんやりと見えた。
眼鏡を取ろうとしてテーブルに手を伸ばしたが、すんでのところで届かない。
身体を乗り出せば届きそうなものだが、そういうわけにはいかなかった。
しっかりと背から胸へ回されている腕の主を、わざわざ起こすのはさすがに憚られるからだ。
いつもなら起きているか、眠ってしまったとしても先に起きているはずの彼が
寝ているのは、さっきの行為が1への嫉妬まかせだったからだろうか。それとも、普通に
日常で疲れていたのだろうか。
どちらにしても、起こす気にはなれなかった。
しかし。
閉めたままだった遮光カーテンからは、外の光が漏れてくることはない。遮光だから
当たり前と言ってしまえばそれまでなのだが、真っ暗なものだから時間が判らないのだ。
今何時なのか。
今の視力では、とてもじゃないが時計など見えない。
親が帰ってきていないことだけは確かだ。もし帰ってきていたら、今頃叩き起こされて
説教か嘆かれているかのどちらかだろう。それだけは何としても避けなければならない。
(でも…)
やはり起こす気は起きない。
(…どうしよう)
起こさないようにベッドから抜け出るのは不可能に近い。起こすのは憚られる。
矛盾している二つの事柄。
さてどうしてくれようか、と思案していると、腕が動いたような気がした。
155465編。(2/3):02/04/15 09:14 ID:2fPQHMcn
そのままぎゅっと抱きしめられる。
「うわ…っ」
強く引き寄せられて、思わず声が漏れる。
くく、っと押し殺した笑い声が聞こえた。
「なっ…お前、起きてたのか!?」
「誰が寝てるって言った?」
何だか嬉しそうだ。
「…起きてんなら離せよ」
「なんで?」
あっけらかんと言うのに、軽い眩暈を覚える。
「なんでって…お前、見られたらどうしようとかないのか?」
もぞもぞと動いてリーダーのほうを向く。
「別に?」
「…別に、って…」
「まぁそれは冗談として。両親帰ってくんの遅いんだろ?」
意外な質問に、465は一瞬言葉につまる。
「え、あ、いつも…11時、とか…」
前に、両親二人連れ立って出かけた時のことを思い出して、おぼろげな記憶をそのまま
口にする。
「ふぅん」
満足したように笑うと、リーダーは465の頭をくしゃくしゃ撫でる。
「なら全然大丈夫だな」
「…え?」
「今、まだ7時だぞ」
その言葉に、465は目を見開いた。
「……嘘」
「何で嘘つかなきゃなんないんだよ」
むっとした表情をわざと作って、465を再度抱きしめる。
そんなリーダーの胸で、465は思考を巡らせていた。
156465編。(3/3):02/04/15 09:14 ID:2fPQHMcn
街での待ち合わせが確か2時半。待ち合わせ場所からここまでは30分とかからないはずだ。
3時に家に着いたとして、話したのはせいぜい10分程度、それから行為に及んだとしても、
3時半は下っていないだろう。
そんな時間から、あんなことをしていたのだ。だから、今熟睡していたにも拘らず、
7時などという時間に起きることができたわけだ。
それはつまり。そんな早い時間から、このような行為に勤しんでいた、という
裏づけでもある。
そのことが、今になって465に激しい後悔をもたらしていた。
別に、夜にすることだという決まりがあるわけでは決してない。しかし、まっ昼間から
するようなことでもない。
しかし、誘ってきたのは向こうだとしても、それを了承して受け入れたのは465本人である。
自分にも、しっかりと非があるわけだ。
…恥ずかしすぎる。
誘ってくるほうが悪いんだ、などと思えるようであれば、465はこんな性格ではない。
自分の非を認めて背負い込むから、素直さの足りない、言ってしまえば『可愛くない』
性格に育っているわけで。
別に人に言う義務があるわけでもない、リーダーや1には本当に些少な話である
「昼間から云々」という事象は、それに行き当たった人物が465であるが故に、
かなりの大きな問題となって、本人を悩ませる結果となった。
157風と木の名無しさん:02/04/15 09:39 ID:nzZpVbz1
>涼気タン
鬼畜タンにそんな可愛らしい過去があったとは!!支線タマの人物背景にはいつも感動しっぱなしです。

>465編タン
あぁ、私は誰を好きになろうとやはり465タンの虜みたいですわ…
眼鏡をとろうと…後ろから抱きしめられ…リーダーの嫉妬…そしてそんな事での激しい後悔とな!!
ハァハァハァ
158風と木の名無しさん:02/04/16 23:25 ID:gBo0c3Fg
|ω・`)


イマナライケルカモ…


うp━━(´・ω・`)━━(  ´・ω・)━━(  ´・ω)━━(    )━━(    )━━(ω・´ )━━(・ω・´)━━(`・ω・´)━━━!!
159涼気路線(1/6):02/04/16 23:27 ID:gBo0c3Fg
数年に渡り隠しおおせたのは、ちょうど同じ頃に次兄が入退院を繰り返していたから。
習い憶えたピアノや外国語を少々披露すれば、看病に疲れた母の目は簡単に誤魔化せた。
次第に子供は増長し、ついに家の前で車から降りると言う大失態をやらかした。
しかも、いつもこの時間は家の中にいるはずの母が、偶然車寄せに立っていたその時に。
客人を見送るために父や長兄と共に外に出ていたのだが、血相を変えた母は子供が車から
降りるなり平手打ちにした。二人が止めなければ、何発殴られていたか判らない。
父は泣き喚く母を抱きかかえるようにして連れ去り、長兄は館のお抱え運転手が割って
入りかけたのを押しとどめて何事かを話し始め、子供と客は放置された。
普段は客に挨拶を欠かさぬ子供も、さすがに今更と黙って俯いた。
『怪我は』
不意に声をかけられて顔を上げると、客が長身を折り曲げて覗き込んできた。鋭い目の
老人とは初対面だったが、向こうはお構い無しに門灯を頼りに子供の顔を検分する。
気遣うよりは調べる手つきに、いつも父から漂っている消毒液の匂いを嗅いだ気がした。
160涼気路線(2/6):02/04/16 23:28 ID:gBo0c3Fg
急に体が浮いて、診察は中断された。長兄が横合いから子供を抱き上げたのだ。
黙礼する長兄に老人は苦笑し、待たせていた車ではなく館から子供を送って来た方に
勝手に乗り込んだ。運転手が恭しくドアを閉めるのを見て、主の知己だろうかと思った。
あの館で執事と運転手以外に見たことはないが、他にも大勢の使用人がいるはず。
自分がいる間、主が下がらせているだけだろう。一日のうちで子供がいない時間の方が
長いのだし、それでなくてもあの広さ。子供の目に触れさせないようにするのは容易だ。
客もまた然り。挨拶すれば良かったと反省する子供の目の前で、ウィンドーが下げられた。
『運が良かった。帰って来る前にと追い出された所だ』
こちらは運が悪かった。しかし、館の主の知己が子供に会いに来る理由が分からない。
『お帰り下さい』
長兄の固い声も、甘やかされるばかりだったから滅多に聞いたことがなかった。
『ああ帰るとも。見るものは見たしな。二度と来ないから安心しろ』
大人げない爺だと思ったが、勿論口にはせずに見送った。
161涼気路線(3/6):02/04/16 23:29 ID:gBo0c3Fg
『お前は馬鹿か』
軽く頭を小突かれてべそをかいた子供は、長兄の肩で涙を拭いた。
母は一目で見抜いていた。子供が父の患者の元に内緒で通っていたことを。
―――どうして判ったのか。やはりあからさまな高級車だからだろうか。
長兄は苦笑して子供の髪を掻き混ぜた。
『お前、顔に出てたぞ。悪いことしてるのが見つかった、どうしようってな』
あれがなければいくらでも言い包められたのに、と嘆息されて、子供は声を上げて泣いた。

3人の間でどんな会話がなされたのかは知らないが、その後も館には通い続けた。
母は習い事へ出掛ける子供を見送るのをやめ、子供も成果を披露するのをやめた。
館のことは母も知っており、あれが離れに閉じ込められずにうろついているのをひどく
嫌っていたと後になってから聞いた。父が往診に子供を連れて行くようになってからは、
あそこだけは駄目だと厳しく言っていたそうだ。
162涼気路線(4/6):02/04/16 23:32 ID:gBo0c3Fg
養い子を家業に終生関わらせずに済ませたかった母は、あの日二人の行き先を
確認しなかったことを、死ぬまで後悔し続けた。

老人と再会したのは翌週のことだった。主は老人を彼女の主治医として紹介した。
『もう顔をあわせたのなら、隠す必要もなくなった』
なぜ隠していたのかを尋ねようとしない子供に、主もまたそれ以上のことは言わなかった。
子供が成長していく姿を間近に見ていれば、いずれ引き合わせざるをえなかっただろうが。
じきに子供は声変わりをして少年になり、同時期にドレスの中身を知った。
両腕だけでなく両足も無い彼女がいつも壁際にいたのは、専用の台の上に乗っていたから。
まるで立っているように見せかけるその台は中央に運ぶこともできたが、
長時間は疲れるため、もたれかかることのできる位置に置かれていた。
少年は、もう知ってしまったからと彼女をソファに降ろし、時には膝に抱き上げた。
ずっと見上げていた彼女が自分の両腕の中に納まると判り、少年は態度を一変させた。
163涼気路線(5/6):02/04/16 23:48 ID:gBo0c3Fg
―――早く大人になって守ってあげたい。
しかし少年らしい傲慢ないたわりは、当の彼女によって打ち砕かれた。
『介護させるつもりで手なづけたと思っているの? 御気遣い頂けて嬉しいわ』
進学を控えた少年が熱く語った将来の希望は、冷笑とともに退けられた。
少年に会おうともしない彼女に代わって、教えてくれたのは兄である館の主だった。
事故や病気で四肢をなくしたのではなく、自ら望んであの姿になったと聞かされて
少年は絶句した。
少年を拒絶するにあたって、この先縛りつけたくないという気持ちも当然あった。
しかし最大の原因は、勘違いした思いやりでプライドを著しく傷付けられたから。
ここまで聞かされた少年が、主に尋ねることは一つしかない。
主も少年が既に答えを得ているのを承知の上で口にした。
互いに言外にほのめかし、確認しあったのだ。
これから先に進むつもりがあるかどうかを
164涼気路線(6/6):02/04/16 23:49 ID:gBo0c3Fg
翌日、主に連れられて彼女の主治医を訪ね、顔を見るなり入門を希望した。

小学生の分際で親の許可も得ず勝手に話をつけてきた少年は、夕食の席で今度は自ら
母に報告し、卒倒させた。
中学生になったら下宿するのはまだしも、こともあろうに加工業者に弟子入りしたと
聞かされては無理もない。
気絶した母を介抱しながら、父はどこの工房かを尋ねた。
これもまた、聞いた本人も答えのわかっている質問だった。返事をすることに意義がある。
少年の返答に対し、父は老人がかつての自分の師匠であることだけを告げた。
業界と家業についてどこまで知ったのか。今度も確認したのは長兄。
覚悟のほどを知りたいと真顔で問う彼に、少年は人体を加工する仕事と端的に答えた。
館の青年達が全て父の手になるものと知ってしまった末弟に、長兄は業界全体から見れば
父の作はかなり特殊であることを説明しようとした。
165風と木の名無しさん:02/04/16 23:50 ID:gBo0c3Fg
レンゾクうp!(`・ω・´)
166涼気路線(1/6):02/04/16 23:51 ID:gBo0c3Fg
少年はそれを遮るかたちで、師匠となった老人に言われたままを語った。
父の作は異色ではあれど、既に業界で名声を得ている。
反して師匠の作は、異端どころか知名度は無いに等しい。
『この世界でやっていくつもりなら他の工房にすべきだ』と、一度は断られた。
それでもあそこに入門したのは、彼女を加工したのが師匠だから。
生計は別の手段で立てようと思っているから、業界で生き残ろうと思ってはいない。

ここで長兄の話をみなまで聞こうとせずにまくしたてるのは、真摯というより幼稚だと
少年自身も思っていた。普段は決してそんな真似をしないだけに、いかに血迷って
いたかがよくわかる。長兄も諦めて、週末は顔を出す約束をさせるに留めた。

自由に使える時間が多そうだと、早くから長兄の母校に進学すると決めていたのだが、
聞けばやはりそのころから父の工房に出入りしていたという。
167涼気路線(2/6):02/04/16 23:56 ID:gBo0c3Fg
加工業者の弟子向きだと満足して意気揚々と荷物を纏め始めた少年に、母は何も
言わなかったが、それは最初から最後まで一貫していた。
業界や家業のことはついぞ少年の前で口にしなかったし、それらをどう思っていたかも
父や兄から伝え聞いただけだ。
強くて、優しい人だった。次兄が病弱なのを、夫の仕事に関連付けるのを厭うほどに。
因果応報と嘆いて他人に思考を委ね、現実から目を背ける安易な道を選ぶこともなく。
怪しげな教えや治療法には、見向きもしなかった。
夫が手を汚して得た金で、共に暮らしていくのは相当苦痛だったろうに、子供の前では
顔に出さず一人で耐えて。血の繋がりの無い少年にも愛情を惜しまなかったが、結果は
夫と長子に続く人でなしの出来上がり。
本当に報われないことばかりだった気がする。
慈しんでくれた手を化物を育てた手に変えてしまったと気付きもせずに、自ら険しい道を
選択したのだと浮かれていたあの頃。母が苦しむ姿は視界に入っていなかった。
168涼気路線(3/6):02/04/16 23:58 ID:gBo0c3Fg
実家を出る前日に館を訪れると、久しぶりに彼女が会ってくれた。
変わりない笑顔で迎えられ、それまでの拒絶を無かったことにされたようで、少し拗ねて
みたくなり、死にもせず百回以上通った自分を褒めて欲しいとぬかした。できるものなら
殺して埋めたくなるような青臭さ。思い出す度、当時の彼女の心労が忍ばれる。
自分の道を決めるにあたり、選択権も責任も自分一人のものだと思い上がっていた。
周りの思惑をすべて無視して暴走していただけ、と悟るのはまだまだ先のことだったから、
彼女が突然こぼした涙のわけも当然判らなかった。
『それは間違っている』『将来を決めるには早すぎる』『いつか後悔する』
自分が年下だからそんなことを言われてしまうのだ、と落ち込む少年に、彼女もまた
長兄同様言葉が見つからなかったのだろう。暫くして落ち着いた彼女は、再びいつも通りに
振舞おうとし、少年もそれにならった。彼女の涙を見たのも、これが最初で最後。
身近な人の、一生に一度しか見なかった姿は他にもあった。母の慟哭も然り。
当たり前だが、見た時はそれが最後だとは思わない。失った後に、振り返って初めて判る。
169涼気路線(4/6):02/04/16 23:59 ID:gBo0c3Fg
新しい生活の慌ただしさに、全ては押し流されていった。
身を寄せた先は父の患者宅程度の規模で、敷地内に家と工房が同居していた。
少年の父が工房を自宅の裏手に構え、工場を装っていたのと対照的だが、
隠さねばならない相手がいるかいないかの違いだろう。
兄弟子は、普通のサラリーマンといった風体の男ただ一人。年の離れた弟弟子との
初顔合わせにも、顔色ひとつ変えなかった。迷惑じゃないのかと尋ねた少年に
『早く仕事を覚えるように』とだけ言って、さっそく手順を説明し始めた。
年齢を気遣って満足な仕事が与えられないのを恐れていた少年には、そのドライさは
ありがたかった。だが、着いたその日に現場に立たされるとは。ありがたすぎて涙が出る。
荷物を解く前に現場に放り込まれ、全身の消毒を済ませて切断作業を手伝った。
興奮も怯みもせず、指示に従い黙々と立ち働く少年に、師匠も兄弟子も遠慮をしなかった。
作業の後片付けを終えて、ベッドに倒れ込んだのは夜も更けてから。
医療と加工の違いを初日から思い知らされた。
170涼気路線(5/6):02/04/17 00:00 ID:WqBSov/A
これが手術なら倍以上の人と時間を要するのは、少年の乏しい知識でも見当がつく。
訴えられる恐れがないと、あそこまで簡略化できるということか。
社会的に抹殺してから、人知れず姿を変えると兄弟子は語った。まさに後顧の憂い無し。
同時に、師匠の工房の特殊性も理解した。
師匠が最終的な意志の確認をした時、加工を施される男性は、早くして欲しいとせがんだ。
生まれつきの体に不満を持って変えたいというのはまだ判る。しかし、邪魔だと言って
手足を切り落とそうと思うだろうか―――否。
その、ありえない志願者が訪れる工房なのだ。
あの男性の希望に満ちた顔を見た時、判ってしまった。違う。判っていたのは前からだ。
正確には、薄々気づいていながらも目を背けてきた事実に、ついに直面せざるを得なくなった。
父の作と知ってから、館を訪れた時は青年達の観察を心がけた。たまに大声や素早い動作に
怯えることがあって不思議に思っていたが、あれは暴力を連想したから。
かつて力ずくでねじ伏せられて、服従を叩き込まれた名残だろう。
171涼気路線(6/6):02/04/17 00:02 ID:WqBSov/A
人を攫っておいて、兄弟子が社会的に抹殺すると言ったように、様々な痕跡を消した後、
体を勝手に作り変えて売っているに違いない。多分、『他の工房』も似たり寄ったり。
そこから先はどう扱おうと、買った者の自由。性交か虐待か、あるいは。
いずれにしても、死んでも構わない存在と見くびった上での行為だ。
長兄に質された時に、知った風な顔をして答えた自分が恥ずかしかった。
好んで自分の肉体を加工する者が、どれだけいると思っていたのだろう。
あの優しい父や長兄が毎日励み、母も彼女も望まなかった仕事を自分は選んだ。
異端だ無名だといったところで、ここも業界の一端を担っている。
それも、おそらくは最も病んだ部分を。
期待に目を輝かせていた男に、彼女の面影が重なる。
あの体になっても歌を愛していた。歌う者にとって、体はかけがえの無い楽器のはずだ。
自分でそれを叩き壊したのは、一体どんな理由があってのことか。
172訂正:02/04/17 00:07 ID:WqBSov/A
頭の一行すっぽ抜け>171


あれになるにあたり、本人の意思が介在したとは、とても思えない。


ショボーン(´・ω・`)............キョウハココマデー(泣

173某版作成ヘボ人:02/04/17 03:44 ID:M9dxFQH2
なんだか無性に鬼畜が愛しく思えてきたりしる(w>172様の描く鬼畜像

某ダイジェスト版におきまして465編改訂いたしました
かなりの乱雑コピぺにてご迷惑お掛けしました
他にもリンク切れなどありましたらビシバシご指導宜しく御願いしますm(_)m
174風と木の名無しさん:02/04/18 01:50 ID:HDvB2tN4
>465編様
>かなりの大きな問題となって、本人を悩ませる結果となった
って何かしら何かしら??とドキドキしてお待ち申し上げております
>涼気様
何故か支線様のお顔が「ショボーン」なのが気になるところ…
175風と木の名無しさん:02/04/21 15:34 ID:2bgsTCCO
>174

(´;ω;`)ウッ…1行スッポヌケ ヤラカシチャッタカラー。

(´・ω・`)ヒサビサニ ナッチャッタ。……イクゾ!

シャキーン!!━━━(`・ω・´)━━━うp!
176涼気路線(1/6):02/04/21 15:38 ID:2bgsTCCO
―――いや。知らずとも良い。彼女は今の体で幸せなのだから。
自分がここに来たのは、これからも彼女が生きて行くのに必要な技術を身につけるため。
加工業者になるつもりはないから他の工房の事情も知ったことではない。
師匠の患者の事情も、詮索は無用。ここは加工を望む者にとっては救済の場なのだから。

こじつけに頼らずとも、師匠に加工された者は皆幸福そうだった。判で押したように
満面の笑みを浮かべて、定期検診に訪れる師匠と鞄持ちの少年を迎えた。
彼らは口を揃えて、この体になれた悦びを少年に語った。“後悔を認めたがらず
強がっている”といった邪推も、異様に輝く瞳の前にあえなく消え去る。
周りも彼らを大切にしていた。どの家でも一番いい部屋で下にも置かぬ丁重な扱いを
受けており、後に目にした他工房の物のように、離れに押し込められてはいなかった。
元からの家族と誤解しそうになることも度々。しかしながら、主や、場合によっては
その妻が同席すればたちまち漂う淫靡な空気に、すぐに違うと気付かされる。
177(2/6):02/04/21 15:54 ID:2bgsTCCO
亡き父が愛した者を引き続き大切にしているという孝行息子と妻、二人の間に置かれた
随分と小さな老女。三人仲良く暮らしているのなら、他人がどうこう言わずとも良い。
人の性的嗜好をいちいち気にするのは、無粋というもの。職業上知ってしまったことなら
余計に顔に出してはいけない。
初御目見えにも眉一つ動かさない少年をからかおうと、相当性質の悪い冗談を言う者も
いたが、黙って師匠の助手に徹した。彼らなりの牽制だとは、早々に気づいていた。
好きで選んだ異形の身だが、何かの時には余りに無力。
庇護する者がいる席で、初対面の者を見極めておきたいのはごく当たり前の心情だろう。
用心深さの裏返しと思えば、過激な話も気にならない。
色事にかけては百戦錬磨な上、口が達者な者ばかりだったが、その彼らが何を囁こうとも
顔色を変えない図太い少年は、じきに一目置かれるようになった。
患者が少々屈折した褒め方をした時、同行していた兄弟子は無表情に言った。
『最初から平気な顔で加工を手伝う奴が、今更それくらいで』
178(3/6):02/04/21 16:08 ID:2bgsTCCO
少年はつい眉を顰めた。厚顔さについて言えば、自分は兄弟子より遥かに小物だ。
その表情が受けて、暫くの間行く先々でこの話が出た。兄弟子に、患者同士で付き合いが
あるからと聞かされ、自由に出歩けない身でどうやって知り合うのか不思議に思った。
テレパシーかと工房で呟いた翌日、往診先で笑われたのはさすがに兄弟子のせいだったが。
入院中の患者が“全員、加工前に加工済みの誰かに会っているからだ ”と教えてくれた。
少年が来た初日に加工を施された中年男だ。彼も偶然あの姿を見て、自分もなりたいと
思い、誰にやって貰ったのか尋ねて工房を訪れたという。
信じられない話だが、本人に嬉しそうに語られては疑いの余地も無い。
皆そうやって、人づてに師匠の下に辿り着いたと言われて、背筋が寒くなった。
―――見て、『自分もなりたい』と思うだろうか。
今の彼女を愛している。手足がある姿は考えられないが、たまたま会った時から
そうだっただけ。あれば愛情が失せるかというと、それは違うとはっきり言える。
彼女が選んで誇りに思っている姿だから、しいて選ぶなら無い方に一票。その程度だ。
179(4/6):02/04/21 16:10 ID:2bgsTCCO
だが、決して『自分も』とは思わない。彼女はどこで誰を見てなりたいと思ったのか。
本人に聞かなくても、師匠か兄弟子に聞けば判ると思うが、その勇気はなかった。

伝染する狂気。
“この姿を見た人は、一ヶ月以内に加工業者を訪れるでしょう”
まるで出来の悪い怪談。しかし出所の分からない怪談とは違い、体で証明する者が
多数存在する。
―――最初は誰だ。

この謎もすぐに解けた。聞いてもいないのに、患者の一人がぺらぺらと喋ったのだ。
『先生の奥様は、それはもう御綺麗でいらして。見た瞬間、私もって思ったの』
夢みる瞳で語ってくれたのは、亡き愛人の息子夫婦に庇護される老女だった。
その話からは望んでなったかどうかは窺えなかったが、もう亡くなっているのは確か。
180(5/6):02/04/21 16:15 ID:2bgsTCCO
答えが判ったら気が抜けた。無理矢理加工したと聞いてもショックを受けなかっただろう。
父と長兄があの怯えやすい青年達を作り上げたとを知った時の方が、余程きつかった。
外観を想像しても、すでに何人もの患者に会い続けて感覚が麻痺している。
怪談は、ただの昔話に変わった。結局、一番印象に残ったのは“あの偏屈爺に美人妻”。
老女が若かりし頃だから、さすがに爺ではないと思うが、それでもあの性格は大して
変わっていないと思われる。めったに口を開かないが、たまに話せば初対面の時のような
憎まれ口。仕事の指示も適当で、言うことがころころ変わる。初日に手伝わせたのも酷い。
まだ右も左も分からない少年に、次々と指示を下した。兄弟子がいなかったら中年男は
死んでいたと思う。仕事の段取りも細かい技術も、実際に教えてくれたのは殆ど兄弟子。
彼がいなくなったら、その瞬間に工房が潰れるのは必定。
自分が一人前になるまで辞めないで欲しいと願いつつ、これまでの弟子の人数を聞いて
みたら、自分で5人目だった。一体何年やっているのだと反射的に尋ねかけた。
少年の自宅の裏の建物には、20人近くが出入りしていた。全員父の工房に所属する身だ。
181(6/6):02/04/21 16:19 ID:2bgsTCCO
工房の規模で選んだわけではないから、それは別にいい。
しかし、数十年この世界に身を置いているはずのあの爺の弟子が自分で5人目と聞けば、
性格に問題があるからと決め付けたくもなる。現に自分が入門した時は兄弟子一人だった。
『とらなかっただけだ。この規模では二人もいれば十分』
無表情な兄弟子は人の表情を読むことに長けており、何も言わなくてもばれてしまう。
『一人ぐらい増えても、潰れたりしないから安心しろ』
温かいお言葉に甘えて、無駄飯を食べさせて頂くことにした。

まだ若い彼が見落としていたことは、他にいくつもある。患者の情報網に少年と彼女の
ことも引っかかっていただろうに、彼らとの会話では一度も名前が出てこなかった。
当然、誰を見て決意したかも話題に出ない。少年をからかうには、またとない美味しい
ネタなのに、あのおしゃべり共が黙っていたのはおかしい。
けれども、自分からは尋ねまいとの一心で、そこまで考えが及ばなかった。
182風と木の名無しさん:02/04/21 16:20 ID:2bgsTCCO
(´-ω-`)キョウハ ココマデー。
183訂正:02/04/21 17:07 ID:2bgsTCCO
>180
×作り上げたとを知った時の方が、
○作り上げたと知った時の方が、
184風と木の名無しさん:02/04/24 23:49 ID:hV79xVAd
いわゆる芋虫ってセクース奉仕の為だけの存在かと思っていたら
観賞用もアッターノネ…奥が深い…支線様うむむむ
185465編。:02/04/25 16:02 ID:A7LQL+PP
「…何だよ、どうかしたか?」
自分の腕の中で黙ってしまった465を軽く揺すり、リーダーは
穏やかに囁きかけた。
「え?あ…い、いや、何でもないよ」
自分の考えに没頭していたせいか、小さな声だったのに過剰に
驚いてしまう。それは、リーダーが懸念を抱くのに十分な
行動だったらしい。
「ふぅん、何でもない。…の割に慌てまくってるみたいだけど?」
わざと意地悪な口調で問い掛けるのに、465は口が回らなくなってしまい、
結局黙ってしまう。そうなると、ますます気になってしまうのは
人間の健全なる心理というものであろう。
「言えよ」
そう言われて素直に言えるはずもない。
「だっ…だから、何でもない、って…」
その声が思い切り慌てているものだから、リーダーも不審に思ってしまう。
「何か、言えねぇようなこと、考えてたのか?」
「そんなんじゃないけど…『言えないわけじゃないけど、言いにくい』って
ことぐらいあるだろう」
そう言うと、465は顔を俯けてしまった。
自分の言動と行動が、逆にリーダーの感情を煽っていることに、全くと
言っていいほど465は気づいていない。
だから、ほんの少しだけ機嫌を崩したリーダーに腕を押さえつけられて
覆い被さられても、混乱するだけで何もできなかった。
186風と木の名無しさん :02/04/25 16:03 ID:A7LQL+PP
ふあぁ…
り…涼気タン、尊敬してます…(告白)
187風と木の名無しさん:02/04/26 21:52 ID:ZgaqZzcF
>186
ココノトコ、トマッテルヨー(泣
ソレト、コネコネタデヘンナノうpスル。ユルシテクダサイ。
188大人の悩み相談室(1/4):02/04/26 21:54 ID:ZgaqZzcF
〜関西弁の男&匿名の男〜

関西弁の男は、時々昼間の映画館に現れる。熟睡するなら静かな方が良いが、仮眠は少し
ざわついているくらいが好みだ。館内の音は耳栓をすると丁度良い感じになる。
通常営業時間内でも外に日があるうちは客席もがらがらだが、他にも昼寝か時間潰しと
いった体の客が何人かいるため、気が向いた時は手を出す。他の連中は殆ど夜になって
から来るから、獲物はほぼ独占状態。一人で頂いてそのまま帰すこともあれば、夜まで
引き止めて舞台に上げることもあるし、勿論何もせずに夜まで寝ていることもある。
その時の気分次第でどうとでも。
だからその日客席にお仲間を見つけた時は、珍しいこともあるものだと思った。
それも、近頃“新人女優”にのぼせ上がって昼間も後を追いかけ回していると評判の男が
一人で座っている。だが、近寄って声を掛けるつもりはない。
189(2/4):02/04/26 21:55 ID:ZgaqZzcF
でかい図体で俯く姿を見ただけで、うんざりする。間違いなく自分に愚痴をたれに来た。
―――見つかる前に、逃げるに限る。
しかし、踵を返そうとしたまさにその時、顔を上げた男と目が合ってしまった。
関西弁の男は、失われた優雅な午後のひとときを惜しみつつ、隣に腰を下ろした。
安っぽい座席は幅も狭く、並んで座ると腿の辺りは密着状態になる。
一般的に、空いているのに男二人で席を詰めて座ることは希だ。たとえ知人同士でも。
同性との身体的な距離の取り方は、男より女の方が無頓着。だから逆に、こうして密着
した時の反応で、相手の嗜好をある程度推し量ることもできる、と関西弁の男は思う。
もっとも、それは初対面の相手に対して。お互い男専門と判りきっている穴兄弟相手に
勘を働かせるなど不毛すぎる。ただでさえ、これから無駄なことに時間をとられるのに。
190(3/4):02/04/26 21:55 ID:ZgaqZzcF
「で?」
吐き捨てるような口調になるのは仕方がない。それで傷ついてくれるような繊細な男なら、
わざわざここまで愚痴りに来るものか。賭けても良いが、絶対くだらないことだ。
「猫は、急にいなくなることがあるそうだが」
案の定、こちらの顔色も全く気にせず語りはじめた。そしてやっぱりくだらない話だった。
可愛い恋人が押し付けた猫が悩みの種だとは。
「いなくなるて、今マンションなんやろが。1階ちゃうやろ?」
だが、その中身は関西弁の男の予想とは大きく食い違っていた。
「窓から落ちることもあるだろうな。そのままどこかに行ってしまうか、それとも落ちた
瞬間に死んでしまうか―――ともかく、部屋からはいなくなってしまうわけだ」
191(4/4):02/04/26 21:58 ID:ZgaqZzcF
「お、おい。お前、大丈夫か?」
「何が?」
こちらを向いた顔は、口元だけは笑っているが目が真剣そのもの。スクリーンからの光に
半分照らされて、物凄く気持ち悪い。声だけは穏やかなのが、余計に嫌だ。
「絶対やんなや」
「誰もわざとやるなんて言っていないだろう。ただ、世の中には偶然というものがあって」
「ドアホ!!」
思わず大声を出して、場内の注目を集めてしまった。慌てて声を落として説得し、何とか
諦めさせたが、いつまた言い出すか判らない。
あああ、もう本当に嫌になる。

どこまでも、どこまでも。関西弁の男の苦労は尽きない。
192風と木の名無しさん:02/04/26 21:59 ID:ZgaqZzcF
ソレデハ マタアシター。
193風と木の名無しさん:02/04/27 10:41 ID:Eslb6oW5
(`・ω・´)
194風と木の名無しさん:02/04/27 20:37 ID:deFV73v8
…そんなに痴漢に嫌われてたのかい13(仔猫)…
うぁーん(汗 殺されるー?
195風と木の名無しさん :02/04/27 20:56 ID:iVFvFFN7
いつか本当に殺りかねないなぁ、痴漢…
関西弁の男って、何気に健気だよね(藁
196風と木の名無しさん:02/04/27 21:45 ID:vN46uW7I
嫌われるっつーか
嫉妬でしょ?1が拾ったモノなら
道ばたの石ころにすら嫉妬しかねない、痴漢さん(w
197風と木の名無しさん :02/04/27 23:21 ID:N2G3Xob8
>196

嫉妬なのか…。また、猫が423を連想させるのかとか
思ってた。…穿ち過ぎだ。
198風と木の名無しさん:02/04/30 03:49 ID:cFLx4p6P
痴漢コエェェェエェェ!関西さん、頑張ってね!止めてあげてね!

そして465タン相変わらず萌えェェエェェエ!
199風と木の名無しさん:02/04/30 16:18 ID:/WnP75w+
え…今の465編に萌えていただけてるんですか?
人がいなくなってきたのはもしやコレのせい?…と
焦っていたんですが。ありがとう…
そしてそんなアナタに(*´д`)ハァハァーン
がばっ(被さってみた音)
200198(イクワ):02/04/30 18:40 ID:WNjJQchn
>199タン
うわっ…!そんな、いきなり…
ボキはずっとあなただけした見てないのに…ホントダヨ
じゃなかったら…普通の恋してるよ…(ポ)

実はマジでずっと大好きです。465タン。
勿論、他のも大好きですけどね…いつもナンバワーンは465タンなのれす(;´Д`)エヘヘヘ
201風と木の名無しさん:02/05/01 20:06 ID:WesFNJWA
何だよ!!俺(>199)じゃなくて465萌えかよ!!
ヽ(`Д´)ノウワァァァン(そりゃそうだ)

             / ) / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
            ./ / | >198タンへ…
           / /  \          / ̄ ̄ ̄
           / /     ̄|/ ̄ ̄ ̄ ̄|  届け!愛のメッセージ
         ./ /_∧     , -つ   \    
         / / ´Д`)  ./__ノ        ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄
        /    \ / /   ⊂_ヽ、
        .|    へ/ /      .\\ ∧_∧
        |    レ'  /、二つ       \ ( ´Д`)
        |     /.          . >  ⌒ヽ
       /   /             /    へ \
       /  /               /    /   \\
      /  /               レ  ノ     ヽ_つ
     / ノ               /  /
   _/ /                /  /|
  ノ /                 ( ( 、
⊂ -'                    |  |、 \
                     .  | / \ ⌒l
                       | |   ) /
                      ノ  )   し'
                     (_/ (・∀・)ウpダヨ!!
202465編。(1/2):02/05/01 20:07 ID:WesFNJWA
あわてて浮かせた頭は口付けによって押さえられ、
それが離れたから抗議しようとして口を開くと、
首に噛み付かれた。
「なにっ…」
「なんかムカつく」
妙に冷静さを保った声は、聞いていて少し怖い。
「ムカつく…って、何がだよ?別に、僕は…」
顔を背けたのは偶然だったのだが、それが怒りを煽るだろうと
気づいたのは、不覚にも遅かった。
服を纏わない身体に、手が這ってくる。
「ちょ…っ、やだっ…待てって!」
その抵抗するさまが、余計にリーダーを煽る。
そのことにも薄々気づいているものの、抵抗せずにはいられない。
ペースに乗せられっぱなしなのは嫌だ。
しかし力で勝てるはずも無く。ほぼ、なされるがままになってしまう。
それに身体が慣れてしまっているのが恨めしい。
「やめろって…っ、んっ…やだ…ぁ」
ゆっくりと頭の中が蕩けていくのを感じる。それを拒んではいるけれど、
勝てそうにない。
また流されるのか、と半分自暴自棄になって、腕の力を緩める。
少し落ち着くと、周りの音が耳に入ってきた。今までは目の前のことに
躍起になっていたせいで、思ったより周りを気にしていなかったらしい。
203465編。(2/2):02/05/01 20:07 ID:WesFNJWA
ガサガサという葉の擦れる音がする中で、かすかに聞こえるのは、湿り気を
帯びた風の音。
(…あれ…?)
「なぁ…」
「ん?」
「ちょっと…外、見てくれないか」
突然の465からの申し出に、リーダーは困惑の色を見せながらも、
大人しく従う。
「雨、降ってない?」
「あ?雨か?…そういえば、地面濡れてるな。霧雨みたいだ」
「降って、るんだ」
「…どうかしたのか?」
465は眼鏡を押さえるように、眉間に手をやった。
妙な違和感がする。雨。雨が降って、何か不都合なことがあったような。
(えっと…何だったっけ、洗濯物…いや、そんなんじゃなくってっ)
いきなりうろたえだした465を見て、リーダーは訝しげな視線を向ける。
「…大丈夫か?」
「あ!」
二人が声を発したのは、多分同時だった。
「わっ、何だよいきなり」
「やばいっ…」
465は慌ててベッドの脇から服をかき集め、リーダーに押し付けた。
「あのヒト達、帰ってくるっ!」
リーダーは、一瞬意味が飲み込めなかった。
204風と木の名無しさん:02/05/01 20:08 ID:WesFNJWA
…結局バカップルなのよ。うん。
205風と木の名無しさん:02/05/01 22:08 ID:ORwE2B8A
>199
ワカリキッタコト カカナイデヨーン。オレノセイダヨーンw>人がいなくなってきた

リョウキガナガスギルウエニ,イロンナイミデアイタタナ ハナシダカラ,アタリマエダー。
シカモ,ガンバッテ ハヤク オワラセタカッタノニ,モウ5ガツダヨー。4ガツハ スピードオチタカラナー。
デモ,ココマデコレタ。サイゴマデイキマス。
206風と木の名無しさん:02/05/01 22:10 ID:ORwE2B8A

ケツ→  (`(´ ノ 


    ( `)´) ←ケツ


プリ(`(´ 三 `)´) プリ



ジュンビタイソウ カンリョウ。ソレデハ,コンヤモうp!
207涼気路線(1/6):02/05/01 22:12 ID:ORwE2B8A
普通の中学生も忙しいが、異常な中学生はもっと忙しかった。
朝は遅刻寸前、帰りも一番に教室から出て行く少年が、学校以外のことで手一杯なのは
見ればわかる。他にもそういう連中は大勢いた。しかし彼らは学校に重きを置かず、
またそれを隠しもしない。反して少年は何事にも一生懸命だった。
授業時間中も極めて真面目だし、放課はひたすら課題をこなす。かといって、周りを
無視するガリ勉でもなく、人当たりは良い。同じ小学校出身の者達は『前から忙しそうに
していたが今ほどじゃなかった』と口々に言い、少し変だけど良い奴だから、と庇った。
“時間が無い”というオーラを全身から放ち、周囲を圧倒する少年に、級友は気を遣って
役職を回さないようにした。誰よりも上手くやるだろうが、これ以上頑張らせたくない。
同級生はそれですんだが、面倒なのは上級生。呼び出しを『課題を済ませたい』と断り、
話があれば教室で聞くと言えば、まず大抵は引き下がる。が、中には面子を潰されたと
憤る連中もいた。公衆の面前で告白する勇気は無いくせに何が面子だ、と腹の中で
馬鹿にしつつ何も気付かない振りをして、級友達の庇護下でぬくぬくと過ごした。
208涼気路線(2/6):02/05/01 22:16 ID:ORwE2B8A
涼しげな面差しを持つ少年が上級生に汚されることのないように、皆が御姫様扱いで
大切にしていた。真の姿を知っていれば、護る必要性を感じなかっただろうが。
幼少の頃から館の兄妹に、ここ数ヶ月は師匠に兄弟子、患者達にも鍛えられている。
その舌鋒は清純派のイメージを粉砕し、腕力は馬鹿共が御輿に担ぎかねない代物だ。
校外活動を避けたい少年は、一切を取り巻きに任せて学校生活を乗り切ろうとした。
それで通用するうちは良かったのだが、夏休みを目前に事態は大きく変わった。
期末テストの前から教室の入り口での押し問答が減り、ようやく上級生も飽きたかと
安心していた。新入生が目新しくてちょっかいを掛け、呼び出しに応じないからむきに
なっただけだ。時期が来ればいずれは収まる。
けれども、そう思っていたのは少年のみだった。思春期の男子の煩悩、侮りがたし。
いつの間にか、ある2年生の御手つきにされていた。正しくは“これから手をだす”と
彼が宣言し、3年生や高等部生までが一斉に引き下がったのだ。
話を聞いたのは、テストが全て終わってから。さすがにまずいと思った。
209涼気路線(3/6):02/05/01 22:17 ID:ORwE2B8A
中等部の2年生に、高等部生が屈した。学年の上下が何より物を言う社会で、本来それは
起こりえない。校内の有力者だとすれば、何をもって君臨しているのか。
詳細を級友に尋ねたが、聞けば聞くほど胡散臭い。暴力や金品で他を支配していれば
話は早いが、揃って『良い人』としか言わない。成績優秀な人格者で、先輩や教師にも
認められている人だから、今回のも助け船のつもりだろうというのが周囲の憶測。
―――そんな白々しい話があるものか。
周囲の評判なら、少年だとて悪くは無いはず。だから判る。相手も相当の猫かぶりだ。
終業式の後に1年生の教室に現れた彼は、どこから見ても温厚そうな優等生だった。
その笑顔の下に、なまじの高校生では太刀打ちできない老獪さが透けて見える。
帰りに家に寄らないかと誘われ、少年はすまなそうな顔で、予定があるからと一旦断った。
こんな危ないのについていったら、それこそどうなるか判らない。
ざわめく周囲を無視して一人で帰りかけた少年だったが、2年生が顔を寄せて囁くと
小さく頷いてその後に続き、取り巻きを安堵させた。
210涼気路線(4/6):02/05/01 22:18 ID:ORwE2B8A
少年の顔は僅かに引き攣っていたが、気がついたのは2年生だけ。面白そうに覗き込み、
なおかつ顔を寄せることで周囲が騒ぐのを楽しんでいる。
やはり性格が悪そうだ―――それが友人の第一印象だった。

迎えの車の中で彼は相変わらずの笑顔を浮かべていたが、少年は冷たい一瞥をくれて
教室での一件を咎めた。あんな大勢いる所で、師匠には連絡済などと言われては堪らない。
車に乗る前に兄弟子に電話を入れたところ、確かに連絡が行っていた。問題の2年生は
師匠や兄弟子も知っている加工業者の跡取り息子だという。本物の業界筋と判って、
改めて信じられない無神経さだと思った。
判るものかと手を振る彼に、父親が少年に会いたがっていると聞かされ、無名の工房の
下働きに何の用だと問い返した。
僻みではなく、父や長兄とは仕事の上での関わりは無いと最初にことわっておくため。
正直、師匠に話が通してあるのでなければ、無視して帰りたかった。
211涼気路線(5/6):02/05/01 22:19 ID:ORwE2B8A
―――自分は業界について何も知らない。これからも、詳しくなるつもりは無い。
仏頂面で言い放った少年に、御曹司は業界の話じゃない、と答えた。
『ああ、でも兄弟子としても一言言いたいそうだから、まったく無関係でもないか。
家の親父、元は君の師匠の所にいたんだ。随分昔の話だけどね』
師匠や兄弟子が知っているのも当然、というより、それならそうと教えて欲しかった。
先頃聞いた話では、少年の兄弟子は全部で四人。そのうちの二人には既に会っている。
今日呼び出しをかけてきた人物に会えば、残すところ一人。
その後はさして言葉も交わぬまま、車は目的地に着いた。広い敷地の両端に、二棟の建物。
一方は瀟洒な邸宅で、もう一方は窓の少ない倉庫風となれば、少年が用があるのは後者。
てっきりそうだとばかり思いこんでいたのだが、御曹司が指し示したのは前者だった。
後であっちも見せると言われて、素直に頷いた。他の加工業者なら遠慮したが、師匠の
下にいた人物が、今現在どのような者を作っているのか、純粋に興味があったからだ。
自分の父は、館にいる青年達を作った。もう一人の兄弟子はどのような物を。
212涼気路線(6/6):02/05/01 22:21 ID:ORwE2B8A
しかし、あれこれの予想もいきなり頭をはたかれて全部吹っ飛んだ。頭を抱えてしゃがみ、
痛みに耐える少年を御曹司が気遣ってくれたが、そこでさらに背中を蹴られた。
『てめえ、週末はちゃんと帰るって兄貴と約束したんだろうが!』
振り向くと、声同様に図体もでかい男が立っている。御曹司が文句を言っている様子から、
ここの工房の主にして自分の兄弟子だと判断した少年は、その場で両手をつき、弟弟子と
しての挨拶の口上を述べた。終るなり御曹司は吹き出し、主は渋い顔で自分は今は蟲屋の
親父だからと言って兄弟子呼ばわりを拒んだ。
それでは何と呼べば良いのかと尋ねて即座に“親方でいい”と答えたのは、既に少年を
自分の工房に入れるつもりでいたからだろう。彼の意図も知らぬまま、少年は自宅の方に
招かれ、お説教をくらうことになった。父の弟弟子にあたる親方は兄とも面識があり、
先日市場の買い付けで顔を合わせた折りに少年の話が出たのだという。
売られているものを想像しなければ、まるで普通の職業に就いている人間同士の会話の
ようだと思っていたら、聞いているのかと耳を引っ張られた。
213風と木の名無しさん:02/05/01 22:21 ID:ORwE2B8A

       ♪  ∧_∧    ∧_∧  ?
          (´∀` )  ( ´∀`)
         ⊂  丶ヽ  /、   つ
           (` __)_)(_(_、 )
           `J`J    しし'


キョウハココマデー。ノロノロデスマソ。コノツギハ モウスコシ マトメテうpスル。
214風と木の名無しさん:02/05/02 17:32 ID:lMqCgWTT
>201
201タンも勿論萌えですよ!!この匂い…コブたん!!…?

リーダー嫉妬しちゃってもう〜〜〜〜

.     (\_/) 
タマ━━(  ´∀`)ラン━━━━━!!!!!!!   
    (つ  丿つ  
    ( ヽノ    
    し(_)

ご家族のご帰宅ですか…(;´Д`)ハァハァ
465タン…プライド高いのに…どっどどどどどどどうすんだよふふふ不良と一緒にいるんだぞ
うわあああああああああ!!!
………ワクワク(*´д`*)ポ

>涼気タン…
すごい…すごいよー!!
鬼畜タンがそんなに美少年だった事にかすかな喜びを感じてしまいますわ!!
普通の家庭で育っていたらどんな子になっていたのかしら…クスン

再びの職人さんのご降臨お待ち申し上げておりますよー!!

あと、うp物が好きな方達は、今が旬の9900スレに行かれてるのかもしれませんね?
職人さんの作品がつまらないから、とか思わないで下さいましね。。
215風と木の名無しさん:02/05/02 21:30 ID:XlZQUu47
    ∧_∧     / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
   ( ´Д` )   < …何ぃ!?コブだということがばれたか!! 
  / ∧_∧\   \じゃあ逃がすわけには行かんぞ>214!!
  | (;´Д`)∩ギリギリ\
  \_∩二∩_丿      ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄       
  |  | |  | |  | 
  |  | |  | |  |
  \_丿  \_ノ
  /|      |\
  \\    //
   |\⌒|⌒/|
   \ | | |  \
      ∪∪ \ \
       \    ∞@@∞
        \  | .| | |
          \(_)(_)
216風と木の名無しさん:02/05/03 16:48 ID:mzU2K7nz
  
217風と木の名無しさん:02/05/03 16:48 ID:mzU2K7nz

218風と木の名無しさん:02/05/04 01:07 ID:qKZMQfp7
>215
コブたんの匂いはわかっちゃうんだもん…逃がさないでいてくれるのね。熱い夜を過ごしましょう。
じゃあこのスレはオデンマンにまかせるといたしましょう…


というわけでここからオデンマンが嫌々管理しますが何ら問題はありません
     タリー     タリー        タリー
タリー         タリー    タリー
       タリー    タリー     タリー
  タリー △        タリー   △
    /●\   タリー       ○  タリー
      □へへ  凵宦= へ□\
219風と木の名無しさん:02/05/07 21:50 ID:sAF297Hp
             / ) / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
            ./ / | 上半身のみ…
           / /  \          / ̄ ̄ ̄
           / /     ̄|/ ̄ ̄ ̄ ̄|  それでもうP!!
         ./ /_∧     , -つ   \    
         / / ´Д`)  ./__ノ        ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄
        /    \ / /   ⊂_ヽ、
        .|    へ/ /      .\\ ∧_∧
        |    レ'  /、二つ       \ ( ´Д`)
        |     /.          . >  ⌒ヽ
       /   /             /    へ \ (・∀・)デモ ミジカイ!!
2201編…。:02/05/07 21:50 ID:sAF297Hp
貫かれるたび、身体がビクビク跳ねる。
頭が揺さぶられるのが辛くて、関西弁の男に必死に縋りつく。
自分のだと思っていた吐息は彼のもので、お互いに限界が近いことが
判った。
「…ひ…っ、あぁ…あ」
上手く息が吸い込めない。下からの衝撃に、半端に開いた口で
舌を噛みそうになる。
「あ…あっ、いや、もう…っ」
関西弁の男の肩を、掴んで揺する。
「なんや、もうか?」
口の端を歪めて笑う男に懇願するように、1は首を縦に振った。
「ん、そうか。じゃそろそろきめたるわ。…ほら、
見せつけたれ」
顎を掴まれぐい、と顔を向けられた先には、痴漢がいた。
目が合ってしまい、慌てて逸らそうとしたが、男にその形で
首を固定されてしまったうえ、何故か目を外せない。
身体に、無闇に熱が溜まる。
自分が今、誰の膝に居るのか判らなくなってしまった。
「や、いや…ぁ」
ここに来ている限り、こういう視線には幾度も晒されてきたはずだ。
なのに、どうして今になってこんなに感じてしまうのか。
視線だけ、なのに。
身体に直接訪れる快感より、もしかしたら強いかもしれない。
羞恥心は、恥ずかしさと同時に更なる快感まで1から引きずり出してしまう。
自分でも戸惑うくらいに感じてしまっている。
ぼやけ気味の視線の先で、痴漢はいつもの柔和な笑みを浮かべた。
221風と木の名無しさん:02/05/07 23:17 ID:Aoc7G0MP

キタ━━(゚∀゚)━━( ゚∀)━━(  ゚)━━(   )━━(゚   )━━(∀゚ )━━(゚∀゚)━━!!!

久々の1登場age
222風と木の名無しさん:02/05/07 23:43 ID:Gb2nBacx
1はやっぱり特別だ…史上最強に萌え萌え。
223風と木の名無しさん:02/05/07 23:53 ID:TxEd+ogQ
1タン復活ヽ(`Д´)ノボッキアゲ
224風と木の名無しさん :02/05/08 14:18 ID:HlLv7NfH
あ、やっぱり1の需要(?)は高いのね…
でもボッキアゲって(藁 妙に合ってる。
225風と木の名無しさん:02/05/08 16:10 ID:0lmqzEA4
(;´Д`)ハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァ…!
226風と木の名無しさん:02/05/08 16:16 ID:HlLv7NfH
>225
おや。どうしたんだい?もう息が上がってしまってるじゃないか。
楽にしてあげようか…?(不敵な笑み)

…こんなに待ってた方々がいたなんて思いも寄りませんでした。
いや、本当に…短くてすいません。
227風と木の名無しさん:02/05/09 06:42 ID:59k0w1qy
423様渇望…
228風と木の名無しさん:02/05/09 08:24 ID:Peg3pM7g
1タン復活おめ(;´Д`)ハァハァ
関西男に犯られながら痴漢に視姦されてる1タンにゾクゾク。
229風と木の名無しさん:02/05/09 20:13 ID:qphzXJ0D
                 ┌─┐
                 |う.|
                 |p |
                 │す│
                 │る│
                 │ ぞ.|
                 │ U.|
      バカ    ゴルァ  │ !!.│
                 └─┤    プンプン
    ヽ(`Д´)ノ ヽ(`Д´)ノ  (`Д´)ノ    ( `Д)
    | ̄ ̄ ̄|─| ̄ ̄ ̄|─| ̄ ̄ ̄|─□( ヽ┐U
〜 〜  ̄◎ ̄  . ̄◎ ̄   ̄◎ ̄   ◎−>┘◎

          ヽ(`Д´)ノ >227イチオウ423デテルヨ!!
            (  )   クジョウフカダヨウワァァン!!
            / ヽ
230ー番外の番外ー(1/6):02/05/09 20:14 ID:qphzXJ0D
友人達と別れ、別に通り縋るわけでもないのに気まぐれで
映画館へ向かう。ふらふらと階段を降りてドアを押し開けたが、
まだ微妙に夕方ということもあり、人はまばらだ。
その中に、顔を俯けている痴漢曰く「女王様」が座っていた。
小さい映画館とはいえ座席数はそれなりにある。いつも座っている
席が決まっているわけでもないのに、1は423をいち早く見つける
ことには素晴らしく長けていた。
そっと近づき、陰になっている顔を覗き込む。
(…寝てる)
腕を組んで足も緩く組み、少しだけ肩を上下させて、安らかな
寝息を立てている。綺麗だけれどきつい印象を与える目を
閉じているせいか、本当に人形のようだ。そして。
(可愛いなー…)
やはり目を閉じているためだろう。いつもは「綺麗」というのが
423に対する1の純粋な評価なのだが、今はもう、抱きしめて
撫で回したいくらいに可愛らしい。時折映画の光が照りつけ、
目の辺りにそれが当たると423は微妙に顔をしかめた。
「んっ…」
そして、首を振って偶然だろうが1のほうに顔を向け、また
すうすうと寝息を立てだした。
423と、彼を愛でる1の半径30cmくらいの空気は、この日常とは
異質な映画館の中で、さらに異質な雰囲気を醸しだしていた。
231ー番外の番外ー(2/6):02/05/09 20:14 ID:qphzXJ0D
近寄りがたいというか、なんというか。少なからず気の立っている
全体の雰囲気から離れた、というよりは外れた、穏やかな雰囲気。
そんな空気の外で、「いつ423を無理やり起こして怒らせるか」の
賭けをしている不毛な大人達がいるのを、1は知るよしもない。
(そういえば…423さん、何で一人なんだろう)
大体一人で来てしまえばコトが始まってしまうのくらい目に
見えている。しかし今、目の前にいる彼は襟一つ乱れていない。
終わって清められた、というわけではなく、明らかに手をつけられて
いなかった。
それは、彼の持つ気質のせいだろうか。
423に嫌がられて、押し切ることが出来るような人物がいるとは思えない。
逆に1は、すぐに言いくるめられるタイプだったりするのだが。
まあ、それは本気で嫌がっていないのが伝わっているためだろう。
判っていてここに来る以上そういう事態になるのは必然。嫌がるほうが
どちらかといえば変だ。
しかし、423はここにちょくちょく来る割には、男達を本気で
拒むこともあった。
何のために来ているのか判らない。一度、そのことを何気なく聞いてみたり
したが、軽くはぐらかされた。
1は漠然と、「関西弁の男に会うため」だと思っている。
彼らがここの空間だけの付き合いに見えてならないからだ。
二人で出かけたりすることもあるみたいだが、この映画館が基点のようだ。
連絡手段は持っていないらしく見えた。
232ー番外の番外ー(3/6):02/05/09 20:14 ID:qphzXJ0D
ドライというか、つかず離れずの付き合い。べったりくっついているほうが
好きな1にはその何処が良いのかはよく判らないが、423と付き合って
いくのならばそれくらいが丁度いいのかもしれない。
そして、423とそのような付き合いを続けている(らしい)男を、正直羨ましく
思っている。
二人の間に幾度と割って入ってみたりもしたが、思った以上に二人の繋がりは
強固なようだった。新参者の1がとてもどうこうできる間柄ではない。
(…………)
暗い思考の淵に沈みこみそうな1を引き揚げたのは、頭に触れた手だった。
そのままゆっくりと往復する手が『撫でている』のだと判ったのは、案外
遅かった。
「…え?あ…」
「…なんだ、起きてたのか」
どうやら、肘掛に伏せるようにしていた1を、寝ているのと勘違いした
ようだ。目が合った423は、寝起きのせいかいつもより柔らかい笑みを
口端に浮かべた。
「う、うん…」
不意に先程の思考が脳裏を掠め、1は眉根を潜めて目を逸らした。
あぁ、自分の思い込みかもしれないのに。
考えれば考えるほど、本当にそうかもしれないという気がして、気分は
沈んでいってしまう。
(…何かネガティブだ、今日)
233ー番外の番外ー(4/6):02/05/09 20:14 ID:qphzXJ0D
馬鹿みたいだなぁ、と口の中で自嘲すると、いきなり前に引っぱられた。
首の後ろを押される。それが423の両腕だということに気づくのに、また
少々時間を要した。
423に抱き寄せられて、頭を撫でられる。
あまりに突然のことに、逃げることも抱きしめ返すことも出来ない。
ただ身を預けているだけだった。
「…423さん?」
「ん?…何」
耳元で囁くと、423は身体を離して1と目線を合わせる。鼻がつきそうな
位に顔が近い。
「…あ、いや…何で、こんなことしたのかなーって、思って」
「犬みたいだったから」
「え?」
「傷ついた仔犬みたいな」
423らしくないセリフに、1は笑みを浮かべた。
「何か変なのー」
「変だね」
さらりと肯定する423に、1はこの時とばかりにしっかりと抱きつく。
引き離されることもなく1が懐いていると、不意に光が洩れてきた。
映画館のドアが開いたらしい。
腕を軽く上げて、423が手をひらひらさせる。足音は俄かに速さを増した。
234ー番外の番外ー(5/6):02/05/09 20:14 ID:qphzXJ0D
足音の主は1の座る席のところで止まると、振り向いた1に、いつもの
微笑を向けた。
「…あ」
423が手を振ったものだから、てっきり関西弁の男だと思ったのに、
それはここで一番慣れ親しんでいる人物だった。
痴漢は1の腕を、いささか強引に423から離し、後ろから抱きしめる。
その目は1ではなく、423を見ていた。423もその切れ長の目を更に細めて
痴漢を凝視する。
1はその不穏な空気に気づくことなく、痴漢に抱きついた。
思ってもみなかった1の行動に、痴漢は呆気に取られる。
しかし、自分に縋ってきた1を抱き上げ、さっさと離れた席に移動することは
忘れなかった。
痴漢の肩越しに手を振る1に手を振り返し、423はまた惰眠の底へと
沈んでいく。眠りを阻害されたわけでもないから、機嫌は少しも翳っていない。
むしろ良いくらいだ。あれくらいなら、仔犬をかまってやるのも構わない。
猫は好きではないが、犬は嫌いではないのだ。

席に着いてからの痴漢の最初の仕事は、1が妙に機嫌が良い、その理由を
聞き出すことだった。十中八九423のせいだと踏んでいたが、何をしたかに
よっては、あの小生意気な猫をどうにかしなければならない。
しかし、423絡みだと痴漢がいやに怒るのは判っているので、1は甘え倒すことで
それをはぐらかした。
235ー番外の番外ー(6/6):02/05/09 20:15 ID:qphzXJ0D
423に抱きしめてもらえたからだ、なんてことがバレた日にはどうなることやら
想像がつかない。血でも見そうだ。
そんな1に戸惑いつつ、悪い気がしなくて結局聞き出せなかった痴漢は、
もう本当に腰砕けしてしまっている。

そんな二人を尻目に、不毛な賭けをしていた大人達の中で、
「『どっかの誰か』に1が攫われる」という予想を立てた医師とレジデントが
二人勝ちをかましていたことは、また別のお話。
236風と木の名無しさん:02/05/09 20:15 ID:qphzXJ0D
終わり。

ドウデシタカネ??423が423ジャナイケド…
チョットデモヨンデイタダケルト、(・∀・)イイ!!デス。
237風と木の名無しさん:02/05/10 00:01 ID:IsJnrgn0
423様マンセー!!
寝顔を見られる1が羨まスィ
238風と木の名無しさん:02/05/10 00:51 ID:KHQZ7Clr
甘え倒すことではぐらかしちゃう1タン
いつの間にそんなテクを覚えたんだい?
239風と木の名無しさん:02/05/10 09:39 ID:Hqf9/67r
   _∧_∧__∧_∧____   
  / (≧∇≦) ( ・∀・)     /\
/| ̄ ̄∪∪ ̄ ̄ ̄∪∪ ̄ ̄ ̄ ̄|\/
  |.   うpするからな!!    . | .|
  |_____________|/

ところで昨日うpしたヤツ、「夕方」なのに医師とレジデントが、
しかも揃っているわけないよな…失敗。
2401編…。(1/4):02/05/10 09:40 ID:Hqf9/67r
『身体に電流が走る』とは、このことだと思った。
同時に、『魅入られる』も何となく意味が判った。
ここまで目が離せないとは思わなかった。ただし、ぼやけた
視界では、ぼんやりとした全体像しか認識できない。
その代わり、小さな動きがいちいち目に飛び込んでくる。
足の組み替え、口元に当てられる手。そして、やはり
いつも通りの笑み。
その一つ一つが1の内部を抉るように刺激する。
(な、んで…こんなになっちゃうんだろ)
必死に関西弁の男にしがみ付いていても、それが彼だと
判っているのに痴漢のように感じる。貫かれている後ろも
そう。今、自分を抱いている相手は、本当は誰なのか、
ちゃんと認識していても、それがいつの間にか、頭の中で
痴漢と擦り替わっている。
「は…っあ、あぁっ、やぁ…」
気が狂ってしまいそうだ。
関西と痴漢が混じってしまう辺り、もう半分くらいは
イカれているのかもしれない。
関西弁の男の背を掻き毟って、痛みを与える。
男は、顔をしかめて1を見やり、先程まで以上に攻め立てだした。
2411編…。(2/4):02/05/10 09:40 ID:Hqf9/67r
「ひ、あっ、うぁ…あ」
前は痛みすら感じるくらいに張り詰めている。二人の間で
擦られて、なんだか限界など変えてしまったようにも思えた。
「う…あぁ、やぁ…ん、あっ」
正直なところ、もう辛くてたまらない。早く解放されたい。
そんな苛立ちも次の瞬間、露と消えた。
勢いのついたそれで最奥を突かれ、あれだけ張り詰めていたものは
一気に弾けた。
それと共に、意識も吹っ飛んでしまった。

目覚めたのは、痴漢の膝の上。横抱きにされて身体を拭かれていた。
あまり長時間寝てしまっていたわけではないらしい。
目が合うと、1は甘えるようにして痴漢の胸に顔を埋めた。
身体どころか頭も無性にだるくて、とてもじゃないが自分の体を
清める気は起きない。
「腕を上げて」
痴漢の声に従い、右腕を僅かに上げた。それが精一杯だった。
「疲れたかい?」
「…うん、すっごく疲れた…動けない」
完全に身体を預け、あやすように揺られながらぼうっとする、
この時間が何よりも好きだったりする。
適度に冷まされた蒸しタオルが心地良い。
なんだか病人みたいだなぁ、とぼんやり思う。
2421編…。(2/4):02/05/10 09:40 ID:Hqf9/67r
服まで着せてもらって、痴漢に抱きしめられる。
よしよし、と頭を撫でられると、疲れと共に眠気が押し寄せて
きてしまった。
眠ってはいけない、と思うほど、それに引き摺られてしまう。
それを察したように、痴漢が1を横抱きにした。
「寝てもいいよ」
返事を返そうとしたものの、それすら億劫で、うとうとする
間に本当に眠りについてしまった。

起きた時は、オレンジ色の照明の下だった。
眠りを妨げないくらいの優しい光は映画館の物ではない。
マンションの一室だった。

サイドボードの時計は、もう遅い時間を指している。今度は本当に
ぐっすり眠っていたようだ。車に乗せられ揺られても、
気づかないくらいの深い眠りに落ちていたらしい。
身体を起こすと、あちこちが痛い。
「あー…だるい…」
愚痴りつつ伸びをすると、みゃあと鳴き声がした。
ベッドの下を見渡すと、ドアの隙間から白い物が見える。
「おいで」
腕を弱々しく伸ばすと、それに飛びついて、仔猫が登ってきた。
手に頬擦りして、指を舐める。
「―――くすぐったい」
2431編…。(4/4):02/05/10 09:41 ID:Hqf9/67r
逆の手で頭を撫でてやると、その手に頬を寄せてくる。
時々細く鳴くのがまた可愛らしくて、1は微笑した。
音もなくドアが開いた。
「あ」
すたすたとベッドに寄って、痴漢は13の首根っこを摘まみ、
ドアのすぐ外に降ろして締め出した。
「あー…」
残念そうに唸る1の頬を撫で、痴漢は「疲れているんだろう?」と
もっともらしいことを口にする。
「今日はゆっくり寝るといい。あれを構うのは、明日だって
良いだろう」
イライラを外に出さないよう勤めて、痴漢は不気味なくらい
穏やかな声音で言った。
「ん?うん…そうだね。それもそっか…」
痴漢の服の裾を掴み引き寄せると、首に腕を絡める。
「…じゃあ…一緒に寝る…」
断定口調なのに苦笑しつつ、痴漢は1を抱きつかせたまま
ベッドに潜り込んだ。たまにはこういうのも悪くない。
1がすぐに寝息をたてだしたのを確認して、彼も目を閉じた。
244風と木の名無しさん:02/05/10 09:42 ID:Hqf9/67r
ちょっと穏やかな終わりにしてみました。って何かコレ
尻切れトンボっつーヤツ?(汗

あ、番号(2/4)が二つあるのは振り間違いですー。ゴメソー。
245風と木の名無しさん:02/05/10 13:02 ID:xfCGO9pn
だいたい水曜日は午前中だけで、午後は休診するところが多いよ<うちの近所
246風と木の名無しさん:02/05/10 14:11 ID:mCDcEw62
…?
247風と木の名無しさん:02/05/10 14:38 ID:M4UvICIr
>245
あ…そうなん?そうなんだー…
んじゃ、『番外の番外』は水曜日のハナシ(一部地域差有り?)
だったっつーコトで!!よろしく!!
そして、情報提供ありがとうございました245…。
248風と木の名無しさん:02/05/10 17:34 ID:21gPWJV0
1タン幸せそうでヨカッタ・・・。(ホロリ)
249風と木の名無しさん:02/05/10 18:33 ID:YiJizUkZ
1タンかわういのぉ…(;´Д`)ハァハァ
250風と木の名無しさん:02/05/10 20:16 ID:Gv4+bfDX
うp〜。
ちょっとどころじゃなく1編とカブる描写があるのは…
目を瞑って…お願い…
ヘタレ(・A・)イクナイ!!
251465編。(1/3):02/05/10 20:16 ID:Gv4+bfDX
「帰ってくる、って…」
リーダーは、呆気に取られたように呟く。
「…雨になると、髪広がるから嫌なんだって。湿気吸って」
自身はすでにシャツのボタンを嵌めつつ、急げよ、とリーダーを
急かす。
いつもは11時くらい、こっちが寝るか寝ないかというところで帰ってくるのに、
雨が一度降ると殊更に早く帰ってくる。途中でやんでしまってもだ。
465は、行き先をここにしたことを思いきり後悔していた。
汚いだの何だの言われても、リーダーの家にするか、じゃなければ何処か
店にでも…と、そこまで考えて465の思考は一旦止まる。
…花の事を忘れていた。
一度だけ入ったことのあるあの部屋に、花瓶やそれに代わるものは絶対にない。
大体、男の一人暮らしにそんな物があるはずもないだろう。
花の存在を考えるならば、結局のところここに来なければいけなかったわけで。
何故か、買ってきた人物より、花のほうが憎らしくなってしまった。

着込むと、気が抜けて倒れこんだ。身体のだるさが残っているのもあって、
うとうとし始める。
寝るわけにはいかない。母親は、潔癖症かと思えるくらいに礼儀正しくない者を
嫌う。失礼だが、目の前の男が彼女の気に入るような言動を取ってくれるとは
思えない。というか、外見の段階で弾かれるような気もする。
綺麗に染めてある髪は、465にとっては好きな部分でもあるのだが、あの人は
染髪自体を嫌う。大学生にだってこれくらいの風体の者ならゴロゴロしているのにも
関わらず、本人の前では言わないが後で愚痴り出す。
はっきり言って、かなり苦痛だ。
252465編。(2/3):02/05/10 20:16 ID:Gv4+bfDX
帰らせるのもどうかと思う。それは何か不義理だし、このまま付き合っていくのならば
いつか発覚することでもある。しかし、いかんせん心の準備というものが出来ていない。
礼儀を仕込んだわけでもなし。こんなことならしっかり仕込んでおくんだった、と
遅い後悔をする。
だから、自分がフォローしなければならない。しなければならないのに、身体は
重くなる一方で、瞼も開かなくなってきた。
起きなければと思うほど、勝手に身体が眠りにつきそうなのに腹が立つ。
でも、抵抗できそうになかった。
部屋の暗さも手伝って、465は吸い込まれるように眠りについてしまった。

目が覚めた時には、部屋には誰もいなかった。
はっとして、半身を起こして見回したが、暗い自室には自分一人しかいない。
かわりに、居間のほうから物音がする。
間違いなく、帰って来ている。
帰ってくる前にリーダーは帰っていったのだろうか。それとも。
確かめるには、直接聞くしかない。
居間に向かい、そっとドアを開ける。両親が、TVを見ながらくつろいでいた。
465に先に気づいたのは、母親だった。
「あ、起きたのね」
「え、あ…う、うん」
「だめでしょう、お友達が来ているのに」
軽く諌められる。リーダーが両親と会ってしまったことは確実のようだ。
465がそのことについて口を開く前に、母親は意外なことを言った。
253465編。(3/3):02/05/10 20:16 ID:Gv4+bfDX
「いい子だったわね、礼儀正しくて。最初、顔見たときは不良かと
思ったんだけど」
「…え?」
「廊下であったんだけど、深々とお辞儀してねー…この間の子も
良かったし。やっぱり貴方の友達ねぇ」
少しばかり遠くを見つめるような目をしている自分の母を見て、465は
頭の中が軽く混乱していた。
『この間の子』とは1のことである。その性格ゆえか、すぐに気に入られていた。
しかし、それは1だからだ。あのリーダーが彼女に気に入られるなんて、
高校の時を思い浮かべても全く想像がつかない。
普通に生きていれば猫の被り方くらい覚えるものだ。猫を被ることなどせず、
そのままで生活を送ってきた465には、そのことが失念していた。
とりあえず、この場の難を逃れた、ということへの安堵だけは抱くことが出来た。
だからといって安心はできない。いつボロが出ることやら。
その時の為に、これからリーダーを教育せねばなるまい。
彼がどんな知り合いなのかしきりに聞いてくる母親の声など耳に届くことも
なく、465は今後のことを考えて、大きなため息をついた。
254風と木の名無しさん:02/05/10 20:17 ID:Gv4+bfDX
変なところに妙な性格付けしてスマソ…>all
255風と木の名無しさん:02/05/10 23:11 ID:AQC4lX6O
よ…よ…465タンキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
>猫を被ることなどせず、そのままで生活を送ってきた465
イイ!465タンはやっぱ…イイ!です! リーダーあんたやるときゃやるじゃねえかあ〜ヨシヨシ
256風と木の名無しさん:02/05/10 23:58 ID:JcFZr0j2
465タンとリーダーはいいわ〜!!
大好き!!
257変態野朗:02/05/11 00:00 ID:SqJqjz7w
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258風と木の名無しさん:02/05/11 09:54 ID:URxZq4rh
>業者さんスレ違いだよ(w


痴漢が、ペット嫌い板のディル君でないことを祈るsage
259 :02/05/11 18:10 ID:ISeVwDeE
うp。
260涼気路線(1/6):02/05/11 18:11 ID:ISeVwDeE
土日が休みなのは兄弟子に確認済みだと言われ、人の良い親父だと思った。
その日はどこに行っているかも知っている。その年で家族よりも女を選ぶとは、とんだ
マセガキだと罵られ、6歳にして母より彼女を選んだ身だとつい言い返してしまった。
“実家に帰るより、彼女に会いに行く方が余程癒される”とも。
今度は拳骨の一つも飛んでくるかと身構えたが、親方は手を出さずに再度帰省を促した。
『先に延ばすと、余計に顔を合わせにくくなる』
少し低くなった声に、胸が痛んだ。弟子入りまでの経緯も聞き及んでいるのだ。
思わず弱音を吐いたのは、やはり事情を知っている誰かに聞いて欲しかったからだろう。
―――早く大人になりたいと喚いて周囲を振りまわした。言動と行動の矛盾に気付きも
せず。しかも、そうやって自分の希望は押し通したくせに、家を出る時の約束は破り続け
ている。子供であることを証明するばかりの自分が厭になった―――。
言い終えてから深く息をついた少年の頭を、親方は優しく撫でながら呟いた。
『お前、そのうち禿げるぞ』
261涼気路線(2/6):02/05/11 18:12 ID:ISeVwDeE
大変結構な御言葉を頂戴して体が傾いだが、隣に掛けていた御曹司が引き起こしてくれた。
『いや、真面目な奴には辛いんじゃねえのか。本当にいい加減だからな、あの爺は』
小さく舌打ちする親方を見て、自分の兄弟子であることを実感した。
『昔っから“適当に”ばっかりでよ。たまに細かい指示があったかと思えば、ころころ
変えるし。ろくな説明もねえから、最初はでたらめやってんじゃねえのかと疑ってたぜ。
なんで患者が生きてるのか、もう不思議で不思議で』
親方も、師匠の決断の早さに“患者の顔も見ずに指示を下しているのでは”と疑ったこと
があるそうだ。本に載っていないことや厳禁されていることを連発するので、 所詮怪しい
地下業者だから正確な知識を求めても無駄か、と諦めかけたのまで自分と同じだった。
『けど、医者に弟子入りしたんじゃねえんだ。覚悟してた筈なのに、判ってなかったな』
少年は頷くことで同意を示した。
『兄弟子が―――お前の親父さんだが、代わりに色々教えてくれたから何とか続けられた』
今の自分もまったく同じだと言うと、親方は唇の端を歪めた。
262涼気路線(3/6):02/05/11 18:13 ID:ISeVwDeE
『あいつから聞いた話じゃ、ここ数年でどんどんひどくなってるって感じだがな。
元からあんな感じだったから、ちょっとおかしくなっても傍目にわかりゃしねえけど』
自分の兄弟子は親方に教えられたのかと尋ねたら、妙な顔をされた。
『爺がお前の顔を見に家まで来たことがあるって、兄貴から聞いてたんだが』
なぜその話になるのか判らなかったが、その節は母と一悶着あって、師匠の訪問の理由は
うやむやにされてしまったことを話した。師匠には館で再会した折も特に何も言われなか
ったし、弟子入りした後も同じく。今では逆に、少年に対して無関心と言っても良い位。
親方は再び舌打ちして師匠を詰り、少年に向き直った。
『爺の弟子はお前で五人目だ。一人目がお前の親父さん、二人目が俺。今いるあいつは
四人目―――三人目は、死んだお前の親父だ』
自分が勝手に話していい事ではないが、気になっていただろうと気遣われ、小首を傾げた。
―――今の両親に不満はない。実父が誰でも構わないし、その生死にも興味はない。
ただ、遺伝的なことで問題があるのなら、聞いておきたい。実母に関してもそれは同じ。
263涼気路線(4/6):02/05/11 18:14 ID:ISeVwDeE
とりあえず、館の彼女は実母でないと判っている。それで充分―――。
気負いも衒いもなく淡々と話す少年に、親方は遺伝病の心配は特になかった筈だと告げて
両親の話題を打ちきり、週末の帰省を確約させた。
話が終わったなら、と御曹司が親方に報告したのは、車中での少年の発言。
恐らく少年は、師匠と父親以外の加工業者の作をを見た事がない。それなのに先程工房を
見せる約束をしてしまった。判断を委ねると息子に言われ、親方は渋面を作った。
見たことが無いのかと問われれば、確かにその通りだったから頷くしかない。
『うちのは、そんなお上品なもんじゃねえからな。何つっても、蟲屋だからよ』
“蟲”と言うからには、四肢を切断してあること位は見当がつく。
他にどのような加工が施されているのか尋ねてみたところ、両目を縫合し、聴覚と声は
奪ってあるとのこと。鼻と耳も削いで抜歯済みとなれば、親方が躊躇うのも道理。
師匠の患者は四肢を切断してあるだけで、会話が可能というより口達者な者ばかりだし、
父親の作は頭こそ足りないものの、外観は殆ど加工していないように見える。
264涼気路線(5/6):02/05/11 18:14 ID:ISeVwDeE
対してあからさまな加工を施す蟲屋。その現場を見て受ける衝撃を慮ってくれたのだ。
せっかくの好意だが、父親の作が地味なのは外観のみだともう知っている。
見えない部分の加工は、蟲屋より苛烈と言えよう。
館にいる青年達の物言いは学齢に達する前の幼児を思わせるが、時折大人びた言葉を
漏らし、かつては正常であった事を窺わせたりもする。
しかし今は、所有者の関心を得ることだけが望みの、愚鈍な生き物と化している。
先週ようやく父が青年達を診察するところに立ち会わせてもらえたが、加工途中の青年が
主に声を掛けてもらえるのを妬んだ一人が、『自分ももっと変えて欲しい』と泣き出した。
父が叱りかけたのを押し留め、間に入って青年を宥めすかすうちに、ぼんやりとだが父が
何を求めて青年達を作り上げたか分かったような気がした。
根底にあるのは、師匠の“患者”への憧れめいたもの。自ら加工を望み、加工する側を
信頼して全てを預けてくれる。しかし、そんな者はなかなか現われない。
―――ならば作ってしまえば良い。
265涼気路線(6/6):02/05/11 18:16 ID:ISeVwDeE
そうして、肉体よりもむしろ心の加工に力を入れるようになったのではないだろうか。
絶対的な優位に立ち、逆らうことを決して許さず、時には暴力をも行使しながら彼らの
心を撓めていく。言葉も通じない“人形”にはならないようにぎりぎりの線を見極めつつ、
愚かで従順な彼らを作り上げる。加工というより洗脳に近いのかもしれない。
そう思って父に手法を確かめてみたが、事実は推測を上回る凄まじさだった。
メスはおろか、薬も電気も使わない。直接脳に物理的及び化学的な刺激を与えた方が早い
のではと問うたら、頭はたまに殴ると返された。そこまで言われて判らなければ馬鹿だ。
―――恐ろしいほどの根気と時間を費やして、人の心を壊していく。もう、好きでやって
いるとしか思えない。肉体の加工が僅かなのも、父自身あまり関心がないだけ。
知ってしまった今、蟲に比べて父の作の方がお上品だなどと言われても。寒すぎる冗談だ。

優しい父のもう一つの顔を語りながらも、少年は至って冷静だった。ショックを受けなか
ったのかと御曹司に尋ねられ、逆にそちらはどうだったのかと問い返すほどに。
266風と木の名無しさん:02/05/11 18:16 ID:ISeVwDeE
267涼気路線(1/6):02/05/11 18:18 ID:ISeVwDeE
間髪入れずに切り返されて、御曹司は微かに視線をさまよわせた。
少年は、慌てて揚げ足を取るつもりはなかったことを付け加え、彼の質問に答えた。
―――衝撃は、受けた。だがそれは、父も長兄も加工業者としての顔を家では決して
見せなかったからこそ。母の望み通りこの業界に関わることなく生きていけば、きっと
知らずに済んだ。入ると決めたのは自分自身だから、いわば自業自得。
加工業者への弟子入りを宣言した時、二人とも反対しなかった。阻むこともできたのに、
ばれるのを覚悟したうえで、自分のやりたいようにさせてくれた。本当に感謝している。
家業について知った後も自分に対する態度は変わらなかったが、無理をしているという
よりもこれが家での顔なのだと思った。職場と家庭でまったく態度が変わらない父親は
少ないだろうし、父親の仕事中の顔を見たことの無い子供も大勢いる。
自分の場合、父の職業が特殊ではあった。しかし、いかに酷かろうが、血の繋がりがない
のにこれまで大切に育ててくれた人のたつきの道だ。今は同じ世界に身を置いてもいる。
それでも尚ショックだ何だとぐだぐだぬかすなら、とっとと辞めて家族の縁も切ればいい。
268涼気路線(2/6):02/05/11 18:18 ID:ISeVwDeE
そもそも、自分が“父”と言うから余計な気を遣わせてしまった。申し訳なく思っている。
あくまでも、兄弟子にあたる一加工業者として語れば良かったものを―――。
深々と頭を下げる少年に、こちらの言い方も悪かったと御曹司が詫びた。
“腹を括っているのなら構わない”と親方が腰を上げ、工房を見せて貰えることになった。
道すがら説明されたのは、師匠の知名度の低さについて。
どの患者も先人を見てから来る。患者を囲う家はいずれ劣らぬ金持ち揃いだが、自分達の
異常性は自覚しており、口の軽い貧乏人相手に見せびらかしたりはしない。自ずと患者は
富める者に限られる。贅沢な生活に倦んだ特権階級の、一生一度の体をはったお遊び。
金持ちが自分から志願して念入りに足跡を消してから訪れるのだが、万一患者の家族に
知られても、身内からそんな者を輩出した恥を触れ回る者はいない。関係者全員で口を
噤み、すべて無かった事にされてしまう。
患者の中には、切望する余り全財産をなげうつ者もいる。付随して師匠を憎む輩も親族の
間から出てくるが、個人の力でどうこうするには背後の力が大きすぎた。
269涼気路線(3/6):02/05/11 18:20 ID:ISeVwDeE
患者にとってはかけがえの無いお医者様だ。事あらば、患者の庇護者達が黙っていない。
かくして深い闇を背負う加工業者は不可侵の存在となり、業界ではその名を口にするのも
禁忌とされた。語り継がれていないため、若い者はまず知らない。
親方が弟子入りした頃でさえ、既に死亡説が出ていた“伝説の巨匠”。
今では彼を知る者は業界内にも数えるばかり。伝説はこのまま風化していくだろう。
『先の長くないとこだが、実入りはすげえからな。せいぜい貯めておけや』
かつて同じ工房にいた親方ならでの科白だが、素直に頷けない。少年が弟子入りした後、
加工を施されたのは中年男一人。後は往診に回るのみだというのに、月々法外な金額が
下っ端の自分の口座に振りこまれる。元は表に出せる金ではないが、その辺りは兄弟子が
上手くやっているようだ。しかし口止め料を含むとしても、あまりにも多すぎる。
本当にいいのかと心配していたが、やはり業界でも常識はずれの賃金だったらしい。
正直、気後れしていると打ち明けると、親方は笑って背中を叩いた。
『他と比べるなって。もう爺の工房は、業界の枠から外れちまってる』
270涼気路線(4/6):02/05/11 18:20 ID:ISeVwDeE
時代は変わった。加工業者も客も共に変わり、動く金額の桁もずれた。
『昔はよ、お大尽の悪ふざけだったから、あれの為に家一軒、なんつうのが当たり前
だったぜ。今はみみっちい客ばっかでよう。お前の親父さんとこは上客揃いだが、
うちなんかに来る連中は下の下だ。平気な顔して“車の中でも飼えますかー”とか
抜かしやがる貧乏人が混ざってるからな』
あれが秘められた存在であった時代から、師匠の作は特別だった。
現代の加工業者と比べるのは無謀だ、と親方は言ってのけた。
左団扇の芸術家と数を拵えてなんぼの職人。それ位、かけ離れた存在になってしまった。
芸術家という一言で、あの性格がすべて言い表されてしまうような気がする、と言うと、
親方は笑ったが、御曹司は露骨に厭な顔をした。
『ただの偏屈爺だろ。性質のわるい伝言ゲームの親だ』
親方にたしなめられてそっぽをむく彼に、初めて年相応の顔を見たような気がした。
どうやら師匠と面識があるらしい。しかし一体何処で、と尋ねる前に工房に到着した。
271涼気路線(5/6):02/05/11 18:21 ID:ISeVwDeE
現場に入った瞬間、血の匂いに軽く噎せた。
複数の作業台が並び、幾人もの男達が作業に就いていたが、三人を認めても軽く目礼した
だけで手を止めなかった。部外者の少年が混ざっていても、気にもしていない。
御曹司が中の一人に声をかけた様子から、彼がしょっちゅう出入しているらしいと判った。
国内で最も血生臭い中学生と密かに自負していたのだが、返上することになりそうだ。
師匠の工房はここまで臭わないからきついだろう、と親方が心配してくれたが、さほど
苦痛でもない。平気だから近くで見せてもらえないだろうかと尋ねると、御曹司が手招き
して呼んでくれた。
そのまま歩を進め、質問を重ねるうちにいつしか時を忘れてしまった。
帰途についたのは、夜も更けてから。工房の出口で別れる際、親方は、師匠の工房が
潰れたらここに来るようにと言った。
『爺も余り長くない。もって5・6年てとこだろう。ま、あいつがしっかりしてるから、
何かあっても大丈夫だろうが。一応覚悟はしとけ』
272涼気路線(6/6):02/05/11 18:22 ID:ISeVwDeE
老いてはいるが、そこまで具体的に言うからには持病でもあったのか。
焦る少年に親方は皮肉っぽい笑みを浮かべ、頭に病気を抱えてるのは皆同じだと言った。
『大体昔っから、ゲージツ家っつったら、晩年は悲惨なもんに決まってるわな』
―――親方との間に不和でもあったのか。本当に今日ここに来ても良かったのだろうか。
悩んでいると、あんなクソ爺と上手くやれる奴のほうが珍しい、で片付けられた。
『前からこんなもんだから気にすんな。仲が良い悪いじゃねえよ。つうか、あの爺は
他人に関心ねえだろ。よく俺のこと覚えてたと思うぜ』
しかし親方は忘れていない―――“蟲”は、師匠に対するアンチテーゼとも受け取れる。
小さな呟きを聞きとがめ、親方は『判ったような口を利くな』と軽く蹴りを入れた。
車を待たせた門の所まで、御曹司が送ってくれた。一応断ったが、ついででいいから
話したいことがあると言われたのだ。
二人きりになると、御曹司は大きく息を吐いて『見ていられなかった』と顔を歪めた。
まさか先程の加工現場か、と訝ったら違うと怒鳴られてしまった。
273 :02/05/11 18:24 ID:ISeVwDeE
274男の友情《前編》(1/3):02/05/11 18:29 ID:Rvpy2g4k
痴漢と関西弁の男は、よくつるんでいると思われがちだ。
確かに、映画館にいる時は話をすることも多いが、外ではさほどでもない。
今日はたまたま食事を共にしたが、久しぶりのことだ。そんな時間に痴漢が映画館に行く
ことは余りない。関西弁の男に話を聞いてもらう為に、彼が昼寝に来る時間に行ったのだ。
その結果、『精神的苦痛に対する慰謝料』を要求されて、夕食を奢ることになった。
自分でも下らないと思っていたから、それで済ませてくれる関西弁の男には感謝している。
「そういや、1は?」
映画館への帰途、ふいに尋ねられた。
「先約があるそうだ。夜までに来ると言っていた」
レジデントを含む若い連中と出掛けたらしいと付け加えても、関西弁の男は軽く頷いた
だけで、それ以上聞こうとしなかった。正直ありがたい。
どうして一緒に行かなかったのかと聞かれたら、『ぜぇぇーったいに、駄目!!』と、
1に全力で嫌がられたことまで愚痴っていた。
275《前編》(2/3):02/05/11 18:30 ID:Rvpy2g4k
駄目な理由も言わずに『後をつけたりしたら、当分会わない』ときた。
1だけなら尾行は容易だ。だが、他の連中は絶対気がつく。笑い者になる覚悟はできて
いるが『1には黙っていてくれ』と頼んだ端から喋りかねない面々だ。ゆえに実行不可能。
興信所も考えたが、大人しく尾行されるとは思えない。皆で調査員を食うのがオチだろう。
可愛い恋人と過ごすため、今日の午後は予定を入れなかったのに、当日になって振られた。
1が来ない部屋で、憎たらしい子猫と過ごす午後のひととき―――やってられるか。
ぐれて映画館に来て、関西弁の男が来るのを待った。痴漢に気がついた時、露骨に嫌な
顔をしたが、それでも話は聞いてくれる。そういう男だから、先程も軽く流した。
自分だったら、断られたのだと判っていて聞く。そして本人の口から言わせる。
―――その方が面白いからだ。
こうして比べてみると、痴漢の方が格段に性格が悪いようだが、そんなことはない。
むしろ、関西弁の男がお人好しなのだ。映画館においては、自分の方が標準だろう。
どいつもこいつも、無責任な野次馬根性の持ち主ばかりが揃っている。
276《前編》(3/3):02/05/11 18:31 ID:Rvpy2g4k
そんな中にあっては、どうしても関西弁の男が損な役回りを演じることになる。
時々ぼやきはするが、周りに気を遣わせる類のものではない。不満に思わないのかと
尋ねても『性分やから』と苦笑するのみ。人に気を遣う方だが相手に負担を感じさせない。
だから皆で甘えもすれば頼りにもする。昔から、そうだった。

知り合ったのがいつ頃かは、あまりはっきりしない。
その手の場所で初めて見た時、自分と目線が変わらないなと思った。
珍しいから目に付くし、記憶にも残る。別な所で見ても、すぐに彼だと分かった。
何度目以降かは憶えていないが、いつのまにかその姿を探すようになっていた。
見つけても、近づきはしない。お互いに好みではないと判っている。
声を掛けても意味が無い。
だったら、どうして探すのか。自分でもよく分からなかった。
ただ、気になるだけ。見れば少し安心する。
277 :02/05/11 18:32 ID:Rvpy2g4k
キヨウハココマデー。
278風と木の名無しさん:02/05/11 20:13 ID:g+KR79rF
あ、涼気タンだー。ワーイワーイ。
しかし、涼気タンのシリアスな後に、こんなん出しちゃっていいんだろうか…(汗

それでも( ・∀)ウー>―――――――――<(∀・ )p-
(・∀・)つイトデンーワー
inリーダー宅。


「だから、それじゃ敬語と丁寧語が混じってるだろうが」
いらだった調子で465が呟く。
「んなこと言ったってー…敬語と丁寧語の区別もつかねぇよ」
「あのなあ…」
さっきからこの状態だ。進めようったって進まない。
しかたなく、465は二つの違いを事細かに説明しだす。
手には、何処から入手したのか、参考書が握られていたりする。
「…判ったか?」
「えー、あ、まぁ…何となく」
「何となくじゃなくって。判ったか、って聞いてる」
「あーもう。判ったってっ」
「何でそんな投げやりなんだよー」
(こんなの真面目にやってられるかっつーの…)
リーダーが頭を抱えると、465がその顔を覗き込む。
「…何だよ、その顔」
「え?」
嫌そうなのが顔に出ていたらしい。そりゃそうだ。何が楽しくて
こんなことをわざわざ、一から学ばなければならないのか。
ため息だって出る。
「まったく…それにだなぁ…」
そんな今の状況で救いがあるとすれば、ただ一つ。
「なんだって、こんな体勢なんだ」
後ろから465を抱きしめ、膝に乗せていることのみ。
「んー?だって、このほうがそれ見やすいだろ?」
リーダーは、465の手の内にある参考書を顎で差した。
「向かい合っても見えるだろう」
「字が逆になる。読みづらい」
「…まぁ、それはそうかもしれないけど…」
不満そうな声音ではあるが、体重を預けているところをみると
満更でもないのだろう。素直じゃないところが可愛い。
「だったら、せめて真面目にやるくらい…」
少し振り返ってぼやく465に、リーダーは微笑む。
「なら、そうだな…ちゃんとやるから、それなりの褒美くれるとかさ。
それだったら、やらなくもない」
「…はぁ?褒美、って……例えば、何。高い物だったら無理だけど、
違うんなら…考えてやってもいいぞ」
あくまでも強気な態度を取る465の耳元で、リーダーは何やら呟いた。
途端に、465の頬が朱に染まる。
「な…っ…、何言っ…」
そして、その反応に思わず吹いてしまったリーダーに、思いっきり
アッパーを食らわせたのだった。
「それ、何?」
律儀にも、リーダーに解答させるためのテストを学食で作っていた465は、
後ろからの声に振り向いた。
自筆の答案用紙を覗き込むようにして見ていたのは、あの日の諸悪の根源である1だった。
といっても、別になんのことはなかったし、もし仮に何か起こっていたとしても
それを1にぶつけるつもりはない。もしぶつけるのなら、すでにリーダーにやっているだろう。
「あぁ、これか…あいつに人としての礼儀を教えてやろうと思って」
「え!?それでこんなの作ってるの?家庭教師かなんかみたい」
「…確かに」
自分でもそう思っていたところだ。家庭教師、しかも他の生徒を持たない
完全専属の。
その分、教えられることも多かったりする。
「何か…さすが、って感じするなぁ。ね、それちょっと見せて」
1が参考書を指さす。465は腕にひいていたそれを畳み、1に手渡した。
1はぱらぱらと斜め読みをしていたが、とあるページで手を止めた。
首を傾げている。
「どうかした?」
「…これ…」
それは、手紙の文章の例が載っている部分だった。1が指さしているのは、
まさにその冒頭の二文字。
「これが?何?」
別になんでもないだろう、と465が訝しげにいうと、1は首を傾ける。
「…なんて読むの?」
それは、「謹啓」の二文字だった。
リーダーでも(と言えば失礼だが)読めた言葉である。
「1…」
「ん?何?」
本当に判らないのかと聞き返そうとした呼びかけに笑顔で答える1を見て、
それ以上口にせずに、465は小さくため息をついたのだった。
282風と木の名無しさん :02/05/12 18:01 ID:hK7Cs2jj
(・∀・)<ウpデスヨー♪
一応、>>243からの続きということで。
2831編(1/2):02/05/12 18:01 ID:hK7Cs2jj
カーテンごしの柔らかい日の光に、1は薄く目を開けた。
朝だ、とぼんやり思う。しばらくそのまま動かなかったが、起きなければと思い直し、
寝返りを打つ。
すぐそこに、まるで1がこちらを向くのを待っていたかのように、仔猫がちょこんと鎮座していた。
「あ、13…おはよー…」
頭を撫でてやると、猫は耳を垂らして目を瞑る。みずから手に頭を擦り寄せるのを見て、
1は微笑した。
「可愛いなぁ…」
手を離すと、13は布団に潜り込んでくる。1の胸の辺りで丸まり、みいみいと甘えた声を出した。
「んー…何?眠たいの?」
1の問いに答えるかのように、仔猫はまた一声鳴く。
「そっかー…そしたら、一緒に寝よっか?」
そう言って、1は仔猫を抱き締める。ふわふわした感触と体温が心地よく、1はそのまま
寝てしまおうと、一旦開けた目をまた閉じる。今なら、2分と経たずに眠れるだろう。そう思った。
しかし。
現実はそう上手く運ばない。
カチャ、とかすかに音がして、目の前でドアが開く。仔猫をゆたんぽ代わりにして暖を取っていた1は、
億劫そうにそちらを向いた。
「やっと起きたのか」
ドアを後ろ手に閉めつつ、痴漢が微笑む。
「んー…うん。起きたよ。…やっと…って?今、何時?」
寝起きの弛緩した顔で見返してくる1に寄って頬を撫でつつ、手は仔猫を引っぱり出しにかかる。
「今かい?もう昼は済んでるよ」
2時くらいだ、というと、1は飛び起きた。
「えっ!?僕、そんなに寝てたの!?」
「ああ。余程疲れていたんだろうね」
2841編(2/2):02/05/12 18:01 ID:hK7Cs2jj
ふぅん、と鼻を鳴らす1を抱き上げて自分はベッドの端に座り、膝に乗せる。
ごくさりげなく、痴漢が仔猫をベッドから追いやると、13は毛を逆立てて痴漢を威嚇した。
「あれ…機嫌、悪いのかな?」
1が手招きしても、13は一定の距離を保ったままだ。寄ってこようとしない。
しかし、1を何とか痴漢から取り返したいから、部屋から出ては行かず、周りをうろついている。
その目は、はっきりと敵意を持って痴漢に向けられているが、1には『機嫌が悪そう』としか
認識されていない。悲しいことに。
剥き出しの敵意を向けられている当の本人である痴漢はといえば、これもまたあからさまに
勝ち誇った表情だ。関西弁の男がいれば、間違いなく「猫相手に」と苦笑されることだろう。
だが、たとえ相手がまだよちよち歩きの小さな猫だとしても、1を狙っているのに変わりはない。
痴漢は、気に入った物はきっちりと自分のものにしたい性分なのだ。映画館の奴らに懐くのや、
大学で友人達に囲まれているのは別にどうということはない。しかし、13は1にたっぷりと
愛情を注がれている。それが気に入らない。
自分に向けられているそれとは、ベクトルが違うのは承知済みだ。同じ路線上に乗せるべき
感情でもない。痴漢に向けられているのは恋人としての愛情で、仔猫に向かうのは母性が
もたらす、親が子に向けるような愛情。
そう判っていながらも、彼の嫉妬心は留まるところを知らない。
相手が猫で雑種で自分とは比べようもない弱い存在であったとしても、1に愛されているという
事実の中ではすでに敵。
思いたくもないが、言ってしまえばライバルだ。
自分と同じように、この仔猫も1と二人きりの時間を過ごしている。
しかも、この、痴漢の所有するスペースで。
痴漢にとって、13は、猫だの何だのを通り越して間男のような存在にまでなっていた。
285風と木の名無しさん:02/05/12 18:02 ID:hK7Cs2jj
…ガキすぎるか、このヒト…
いつか全面戦争始まりそうだ(藁
286風と木の名無しさん:02/05/12 20:06 ID:1KM4EpHL
仔猫に嫉妬する痴漢さん(・∀・)イイ!!
独占欲の塊のようなヒトだ。そんな痴漢さんに愛される1タンが羨ましい
全面戦争も見たいような・・・
287風と木の名無しさん:02/05/13 19:27 ID:7neIQw+X
ひっさしぶりにコブ(・∀・)つウp-。
忘れたアナタは>>40へGO!
ダイジェスターさんの
http://kigaru2.kakiko.com/801/
もヽ(´ー`)ノ アルヨー
288鬼畜列車@コブ付き :02/05/13 19:27 ID:7neIQw+X
中で蠢いていた指が、音を立てて抜けた。
「ひ…っ」
内部が縮まる感覚に、背筋に寒気が走る。そんな反応を見て、
男は13に微笑みかけた。
13はそれを訝しげに見つめる。
指でしっかりと慣らされた部分に、何かが押し当てられた。
「え…?っあ、あぁ…やぁぁっ!」
間髪入れずに貫かれ、13は息を呑んだ。
「あ…っ、や、あ、あぁ…」
襲撃に歪んだ顔は、しかしすぐにそれを受け入れ、緩く蕩ける。
その表情は、男をひどく欲情させた。
更に深くまで貫かれて、13は身体をビクビク震わせる。
自分をしっかりと貫いている男にしがみついた。
「や、やだ…やめっ…あ」
「嫌じゃないだろう?」
男は余裕の笑みを浮かべる。涙を零している、13の頬を優しく撫でた。
「ん、んなワケ…っ、やっ、あぁっ」
反抗しようと荒げた声は、ただの虚勢にしかならない。すべて言い切る前に、
振動と快感による歓喜の声にとって変わられた。
289風と木の名無しさん:02/05/13 20:31 ID:z4l9xzc7
465タンキテター!
そしてコブ付もアッター!!
コブタン(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
ああでも涼気もイイ…1タンもイイ…
290風と木の名無しさん:02/05/14 08:14 ID:o+FpXLbK
ここを見た後、寝たら痴漢さんと1タンの夢を見た。
しかも痴漢さん、妻子持ちだった。
・・・悪夢だ
291風と木の名無しさん:02/05/14 11:06 ID:5wDsc9nS
…妻子いても、おかしくない歳ではあるだろうね、痴漢。
夢に奴らが出ると異常に美形になってて
起きてから苦笑する。脳侵されてるよ…。
292風と木の名無しさん:02/05/14 21:37 ID:TN2b+9/n
1ヘン(・∀・)ウp〜ヨロレイヒ-♪
2931編(1/2):02/05/14 21:38 ID:TN2b+9/n
近づいてこない13を気にしながら、1は痴漢にベタベタと懐く。
昨日、あまり触れなかった反動のようだ。
そんな1を抱きしめてやりながら、痴漢はどこか得意げだ。
…猫相手に。
元々、色々な意味で鈍さの目立つ1は、仔猫と痴漢の密かな対決になど
気づくはずもない。誰かが教えたとして、笑って否定するだろう。
「あの人は、大人なんだから」と。
1の前では常に気丈に振舞い、自分を護っていてくれる恋人が、
そのような子供染みた嫉妬などするわけがない、と本気で思い込んでいる。
映画館の住人ならば誰もが知っているようなことだ。教わらなくても、
二人きりで過ごせば少しは判りそうなものである。
しかし少しも気づかない1は、やはり骨の髄まで鈍かった。
それくらいでないと、そもそもこの男の恋人など勤まらない。

1は、今まで痴漢の首に絡めていた腕を、力が抜けたように解いた。
そのまま手を肩に掛け、思いっきり押し倒して覆い被さる。
「んー…」
猫のように顔を摺り寄せ、1は痴漢の胸に頬を埋めた。
「どうしたんだい?」
穏やかに囁くと、痴漢は1の頭を撫ぜてやる。安心したかのように、1は
小さく唸る。
「こうしてるほうがあったかいし、なんか落ち着く…」
「そうか」
2941編(2/2):02/05/14 21:38 ID:TN2b+9/n
また眠ってしまいそうなほどにまどろむ。さっき2時って言ったっけ、
そしたらお昼寝か、と的外れなことを考えつつ、痴漢の腕の中で、
また、1がしばしの眠りに入ろうとした時だった。
背中に何かが降ってきた。
「わぁっ!?」
軽い衝撃ではあったが、半分眠りに入り込んでいた1には驚くに足るものだった。
首だけを捩じって背を見る。
「…13…びっくりさせないでよ」
ほっとして、また頭を降ろす。機嫌が直ったのかな、良かった、と
眠りを妨げられたにも関わらず考える1は、すでに親バカの領域にいる。
『ママ』の背に乗った13はというと、そこにある13にとって一番邪魔な物を
退けるべく、それに爪を立てた。
1の背に回されていた、痴漢の腕である。
「つっ…」
猫を追い払おうと腕を上げようとしていた痴漢は、逆に自ら爪を深く刺させてしまった。
「…? どうかしたの?僕、重い?」
自分の背の上でのことにも気が付かないなんて、鈍いにも程がある。
そう痴漢は心の中で毒づいたが、動きとしてはごく僅かなものだったのだ。
気づかなくとも、無理はない。
目の前にいるのが関西弁の男やら医師だったりするのなら、仔猫についての今までの
鬱憤を孕みまくった毒吐きがスタートしそうなものだが、相手は1だ。
恋人相手にそんな失態を展開させるわけには行かないし、何より13は1の
お気に入りなのだ。愚痴ったりしたら、エスカレートして仔猫への罵倒の言葉を
吐いて1を泣かせてしまう結果にも、ならないとは言い切れない。
自分が感情的になったら止まらない性格なのは、先刻承知のこと。
だから、痴漢は1に微笑みかけ、
「いや。…何でもないよ」
心配そうなその頬を撫でることしか出来なかった。
295風と木の名無しさん:02/05/14 21:39 ID:TN2b+9/n
>289

>コブタン(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ

一瞬、自分が萌え対象なのかと…
296風と木の名無しさん:02/05/14 22:56 ID:osFstrb7
1タン…猫よりも馬鹿そうなアンタ最高だぞ…可愛すぎるぞ…ヨロレイヒーマンセー
>295
正直、ずっとモエモエですが何か?
297風と木の名無しさん :02/05/15 12:57 ID:1R9pwkVN
>296

( ´д`)…………

( ´д`)…………

(*´д`)ポ

298 :02/05/15 18:48 ID:A8noAz8x
うp。
299男の友情《中篇》(1/3):02/05/15 18:53 ID:qadprDq/
―――自分の性的嗜好について、まだ多少のわだかまりを残していたあの頃。
ああいった場所に通うことに対しても、妙な気負いがあった。
見ると安心したのは、彼が自然体であることにそれとなく気付いていたからだろうか。

自分の行き付けの店に現れた時、約束もしていないのに『ようやく来た』と思った。
どこに腰を据えるのかと思っていたら、いきなり隣に座った。
何を話したかは忘れたが、向こうから声をかけてきたのは間違いない。
ここで自分から話し掛けるのは下手に出るのと同じ事、即ち負けと思いこんでいたから。
青いというか、幼いというか。肩に力が入りすぎていた。
彼が行動を起こさなければ、何も始まらなかっただろう。

隣を歩く男の横顔を眺めつつ物思いにふけっていると、不意にこちらを向いた。
「前見て歩けや」
300《中篇》(2/3):02/05/15 18:54 ID:qadprDq/
いつのまにか、映画館へ続く階段の手前まで来ていた。
「どないした」
「見とれていただけだ」
笑ってごまかし、階段を降りる。
「あんまし男前やから?」
「そういうことにしておいてくれ」
本当のことは、照れくさくて言えない。
―――『お前と会えて良かった』と、しみじみ思っていたなんて。
「なんやそれ」
「素直に喜べないのか」
苦笑する痴漢の肩を、関西弁の男が軽く掴んだ。
「せやかて、お前」
痴漢の背中を壁に押しつけ、正面から向き合う。
301《中篇》(3/3):02/05/15 18:57 ID:qadprDq/
「こんなん嬉しいか?」
そのまま、顔を近づけてくる。
「ああ、嬉しいとも」
投げやりに答えると、関西弁の男は黙って痴漢の顔の両横に手をついた。
逃げたら負けだと思う自分は、あまり進歩がない。
すぐにはやめないこの男も、相変わらずふざけてばかりいる。
―――あれから長い付き合いになるが、お互い大して変わりばえしない。
しかし、さすがに息がかかりそうな距離になると、関西弁の男の動きが止まった。
痴漢が制止すれば即座にやめるつもりが、あてが外れてしまったのだ。
少し目が泳いだのは、引っ込みがつかなくなって困っているのではなく、どんなオチを
つけたものかと思案しているため。
その表情を見たら、こちらからも仕掛けてみたくなった。
関西弁の男の背に手を回し、引き寄せてみる―――果たしてどう出るか。
302風と木の名無しさん:02/05/15 18:57 ID:qadprDq/
キョウハココマデー。
303風と木の名無しさん:02/05/15 19:28 ID:PTpSHVPP
⊂(・∀・)つ ウpナノ〜♪タリラリラ〜ン♪
3041編:02/05/15 19:28 ID:PTpSHVPP
小生意気な猫を一体どうしてやろうかと、痴漢は考えあぐねた。
傷つけるようなことは出来ない。打撲傷くらいならば負わせられそうな
ものだが、1に判らないようにするのはいくら何でも至難の業だ。
離れているならまだしも、この距離のない状況で。
こうしている間にも、仔猫は1の背で丸まってしまった。昨日、せっかく
来たのに全然構ってもらえなかったから、ここぞとばかりにくっついているのは
1と一緒らしい。ベタベタするのが好きなのも似ている。
独占欲が強いところは、1ではなく痴漢に似ているのだが。
子が親と性格が似るように、仔猫も二人に少しずつ、性格というよりは
性質が似通っていた。実際のところ、1よりも一緒にいる時間の長い
痴漢のほうに似てきていたのだが、1は可愛がるあまり、痴漢は仔猫を
快く思っていないから気づきやしない。
もし気づいたとしても、痴漢は思いきり否定するに違いない。
彼にとって、13は性格のものすごく悪い小悪魔なのである。

痴漢の体温と、日差しの暖かさもあって、1はのんびりとうとうとしていた。
今にも眠ってしまいそうだ。眠ってばかりなのはどうかと自分でも思うが、
眠たいのだからしょうがない。痴漢が、心の中でどう思っていようが
それに付き合ってくれるのは知っているから、まぁいいか、と考えてしまう。
楽観主義だ。
「ねー…僕が寝たら、暇になっちゃうよね…」
それでも、一応申し訳ないとは思っているから、何となく聞いてみる。
すると、痴漢はまた1の頭を撫でる。
「別に構わないよ。ゆっくり寝るといい」
予想通りだ。
305風と木の名無しさん:02/05/15 20:15 ID:ob0ng2BW
>299
痴漢×関西?それとも関西×痴漢?
どっちにしてもすごそうだ。
とか言いつつ(;´Д`)ハァハァしている自分は逝ってヨシですか?

>304
1タンカワ(・∀・)イイ!
ボケだろうがおバカだろうがもうこうなったら何でも・・・
でも最近ふと思うことが・・・
痴漢さんてもしかしてマゾ?
306風と木の名無しさん:02/05/15 23:06 ID:7jtz9BHp
>299
お、大人の関係だ…(;´Д`)ハァハァ
みとれるっていいな…(;´Д`)ハァハァ

>304
1タン(;´Д`)ハァハァハァハァハァ
(>297 (;´д`)ハァハァ……)
307風と木の名無しさん:02/05/16 00:15 ID:onx/a3nM
痴漢×関西ハァハァ…
関西弁の男モエーだったものの、それってBLで攻めにハマって、そのキャラの受け見たくて
ウズウズしてるようなモンだよなーと諦めてたのに…
>299様。アナタは神です。
…たとえ関西×痴漢だったとしても、私の中では関西受けに脳内変換〜(藁
308風と木の名無しさん:02/05/16 07:29 ID:gOsUGsh7
いっぺん、このスレの『(;´Д`) ハァハァ』 を集計してみたい。
凄い数になりそう(w
309風と木の名無しさん :02/05/16 16:58 ID:sZ3G8GAe
『(;´Д`) ハァハァ』と
『(;´д`) ハァハァ』と
『(*´Д`) ハァハァ』と
『(*´д`) ハァハァ』は分けてね…

あ、あと、( ´Д`)な顔だけどハァハァじゃないやつも。
………頑張ってね〜(はぁと)
310風と木の名無しさん:02/05/16 22:27 ID:K+5LzM0O
......ヤッテモヨカッタンダ......チェッ、ナンカ ソンシタ キブンダヨー。
うpスルケド、キタイシテタヒト、ゴメンヨー。

お 笑 い に 逃 げ ま し た
311男の友情《後編》(1/4):02/05/16 22:28 ID:K+5LzM0O
いささか悪ふざけが過ぎるかもしれないが、それも気心の知れた相手ならばこそ。
しかし悲鳴を上げて逃げるならまだしも、抗いもせず唇を重ねてきたのには驚いた。
意外性を狙っただけの単なる冗談だったが、さらにその上を行かれるとは。
まさに捨て身のギャグ―――関西弁の男も、結構な負けず嫌いだったということか。
唇を少し開くと、舌先で軽くなぞられた。乾いた部分を濡らしておいて入り込もうとする。
受けいれるために更に開き、訪れた舌に躊躇うことなく自分のそれを触れ合わせた。
真っ先に頭に浮かんだのは『1とは違う』。ここしばらく彼の唇だけを味わっていたせいか。
そういえば、1以外の人間とキスをしたのはいつのことだろう。随分前のような気がする。
―――くちづけなくとも、体を重ねることはできる。
殊更避けたわけではない。特にこだわりや思い入れもなかっただけ。愛撫としての効用や、
得られる官能については承知しているつもりだ。1に出会う前にも、十分楽しんでいた。
ならば関西弁の男相手にしているこれにも、快感を覚えているかというと。
全然、ない。
312《後編》(2/4):02/05/16 22:31 ID:K+5LzM0O
舌を絡めている相手は関西弁の男なのに、先程から1とのキスを思い出してばかりいる。
関西弁の男が下手だとか、手を抜いているとかではなくて―――むしろ、上手いと思うし
随分サービスしてくれているのも分かるのだが―――何か、違う。
『こいつは、いつもこうするのか』と面白がりこそすれ、性的な興奮はまるでない。
多分、向こうも同じ。しかもどうやら飽きてきたようだ。それこそ手抜きになってきた。
―――ここらが潮時か。
背中に回していた手から力を抜くと、関西弁の男もすぐに唇を離した。
「あ、あほくさ」
声をつまらせながら、痴漢の肩に額を押し付ける。
「…たしかに…」
頷いて、関西弁の男の背を軽く叩いた。
「…絶対逃げると…思っとったんやけど……なんか損した…返せ」
「そ、それは、こっちの台詞だ。だいたい、お前が―――」
313《後編》(3/4):02/05/16 22:32 ID:K+5LzM0O
痴漢は一旦言葉を切って凌ごうとしたが、ついに限界を迎えて吹き出した。
キスをしている間中、こみあげる笑いを押し殺していたのだ。
関西弁の男も、顔を伏せたまま小刻みに肩を震わせている。
しばしの間、頬を寄せ合ったままで、笑いの発作が治まるのを待った。
傍から見ればさぞ不気味だろう―――もっとも、誰が見ているわけでなし、別に構わない。
落ち着いたところで顔を上げ、体を離しかけたその時。
「えー、やめちゃうんですかー!?」
いきなり大声が降ってきた。
驚いて声がした方角に目をやると、階段の入口に数人がしゃがみこんでこちらを見ている。
全員、映画館のメンバーだ。
「ここまで引っ張っといて、そりゃないでしょー!!」
「もっと見たーい!!」
どいつもこいつも嬉しそうに手を叩き、はやし立てる―――お前ら、猿か。
314《後編》(4/4):02/05/16 22:33 ID:K+5LzM0O
かなり無理をして好意的に解釈すれば、一般客に見られないよう通路を塞いでくれていた
ことになる。だが、そこまでしなくても最初に一声かければ済む。それに、二人とも人の
気配には敏い。万が一誰か降りてきても足音で必ず気づいたし、見られる前に離れていた。
野次馬連中もそれくらい承知している。面白がって、続けさせる為だけに黙っていたのだ。
ご丁寧に気配を殺して―――猿より、忍者の方がふさわしいのでは。
いや、忍びの者になぞらえるには喧しすぎる。よく考えなくても、ただの出歯亀だ。
この後来る連中にも、もれなく伝わるだろう。当分の間、二人揃って笑い者確定。
1にも必ず誰かが言う。どうやって、ごまかしたものか―――。
しかし、出歯亀集団の中から立ち上がった人影を見て、諦めた。
体格のいい男達に埋もれて気づくのが遅れてしまったが、現場を目撃したのは明らか。
顔を真っ赤にして関西弁の男を睨んでいる。
両手にいくつも袋をさげており、買い物帰りと一目でわかるが、一人ではなかったはずだ。
誰も持ってやらなかったのか、と苦々しい思いで見ていたら、中の一つを投げつけてきた。
315風と木の名無しさん:02/05/16 22:35 ID:K+5LzM0O
ツヅキハ《完結編》デ......スマソ。

キョウハココマデー。
316風と木の名無しさん:02/05/16 23:13 ID:FYGniC3a
この展開…イィ…ハァハァ…ハァハァ…(*´д`)
317風と木の名無しさん:02/05/16 23:50 ID:oJ6XsbSZ
>310
お笑いに逃げたって…お笑いって…呆然とする痴漢って…
などなど現在お腹抱えて大笑い中…完結編心待ちにしています(ワラ
318風と木の名無しさん:02/05/17 09:26 ID:+DPq/IpT
>304
マゾ…かなぁ。映画館ではサドっぽいよな〜と思ってるんだけど…。
1にはとことん弱いのなこのヒト。
自分の書く痴漢は、一種1の下僕にも見える。

>306
オトナの関係っていいよね…
>307と一緒だ。関西受け(致しちゃうんじゃなくて、精神的にだけど…)萌え〜。

1に見られちゃったのね。二人。
…修羅場化?(w

(・∀・)ウpダヨン♪
チカン タイ コネコ!!ドクニモクスリニモナリャシネェ!!
3191編(1/3):02/05/17 09:27 ID:+DPq/IpT
甘えん坊の仔犬を胸に抱きしめ、生意気な仔猫と睨みあうこと約20分。
13は飽きてきたのか幼少のためか、一つ大きな欠伸をした。
いつもなら、昼下がりは眠っている。
大体の日は、その時間は人がいない。起きていてもさして意味がない。
それに猫は元々夜行性だし、1が訪れるのは主に夕方であるのもその理由だ。
何より、まだまだ子供な13には成体以上に睡眠が必要なのだ。だから、
朝から昼まで起きていて、昼食を摂った後昼寝、そしてまた夕方頃に起きる、というのが
常だった。
眠くなるのも無理はない。
しかし、大人しく去るだろうと痴漢が思ったのとは裏腹に、13はそこから動こうとしなかった。
その場にうずくまったものの、じっとこちらを睨んでいる。
眠たさに顔を俯けているから、目つきがやたらと悪い。
あぁ、手が届くならば全力で追い払うのに。
13の、猫特有の感情のこもらない瞳を見返しながら、痴漢は本気で悔しがっている。
1の下に片腕を敷いているため、動くこともままならない上、幼少の割に賢い13は、痴漢の
手の届かないギリギリのところにいた。
あと30cm、という、微妙な距離。
寝汚いくらいに眠りの深い1なら、少しくらい動かしても起きないかもしれない。しかし、
一度起こしてしまえば目が冴えてしまい、夜まで寝ないかもしれない。
それは困る。
昨日触れなかったお陰で、実は今すぐにでも頂いてしまいたいくらいなのだ。
だがしかし、無理強いなどをするつもりは全くない。自分のものは優しく扱う主義である。
優しく扱う分、見返りは求める主義でもある。今日の夜はしっかりと見返りを貰おうという
寸断だ。
起こすわけにはいかない。
起こさずに、穏便に猫を追い出す。
そんなことが、この状態で出来るわけもない。
どちらかを捨てるしかない。
3201編(2/3):02/05/17 09:28 ID:+DPq/IpT
目障りな猫を捨て置くか、1を起こしてしまう危険を犯して摘まみ出すか。
二つに一つ。

すうすうと、規則正しい1の寝息を聞きながら、痴漢は思案していた。
猫は、相変わらずこちらを見つめている。
変わらない距離。
過ぎていく時間。
すでに時刻が3時を回り4時近いことに、ほとんどカーテンの開いていない部屋にいる
痴漢は知るよしもない。

ついに、仔猫が首をシーツに埋めた。
猫らしく丸まって、動かない。時折尾がうねうねと波打ったが、それもそのうち止まった。
眠りについてしまったようだ。
いるだけでそれなりに目障りではあるが、動かない分マシだ。
これでやっと、落ち着ける。
自分も眠ってしまおうと、痴漢が体勢を整えた時だった。
1が、小さな唸り声を上げた。

「うぅん…」
一度痴漢に強くしがみつくと、1は腕を伸ばして大きく伸びをした。
それから、また抱きついてくる。頬を摺り寄せて懐いてきた。
「起こしてしまったかな」
「……え?あ、うん…」
寝起きで頭の回っていない状態で囁かれても、1には届いていない。何か言われた、
というところだけ判っていたから、取り繕うように返事だけはしてみた。
そして、ゆっくりと顔を離して痴漢と目を合わせ、にっこり微笑んだ。
「おはよぉ。ねぇ、今何時ぃ?」
しっかり目が覚めていないらしく、声まで弛緩している1の首の後ろ辺りを撫で、痴漢はサイドボードから手探りで置時計を掴み取る。

3211編(3/3):02/05/17 09:29 ID:+DPq/IpT
「今ね…あぁ、もうこんな時間か」
「んん?そんなに経ってるの?」
「4時済んでる」
へー、夕方なんだー、といささか楽しそうに言う1を横抱きにし、膝に乗せる。
まだ少し眠たそうだ。横にしておいたほうがいいだろう。

痴漢の膝の上で揺られ、1は嬉しそうに笑う。
ふと、思い出したように、痴漢の肩越しに窓のほうをきょろきょろと見回しだした。
「どうかしたのかい、1?」
不安定な身体を支えてやりながら、穏やかな声で聞いた痴漢に、1はこともなげに
「うん、13何処かなって…あ、いたー」
身を乗り出して仔猫を持ち上げつつ言う。
胸に抱くと、13は片目を開けて1を確認し、前足をその肩にかける。
「…!」
「ちょっと、くすぐったいよー…」
猫のざらついた舌で首筋を舐められて、1は仔猫を非難しながらも艶めいた声を洩らす。
それはもう、痴漢の嫉妬心をわざと煽るかのように。
もちろん、仔猫がそんなことを考えているわけはない。ただ単に、1がやっと構ってくれるから
嬉しくて仕方ないだけだ。1がちゃんと構っている時は、痴漢も引き離すようなことは
さすがにしない。あまりにもあからさま過ぎる。
しかし、この行為は痴漢の狭い心では許容範囲を大幅に越えていた。
322風と木の名無しさん:02/05/17 09:34 ID:a6+/OFY8
あ…
>318の一番上は、>304じゃなくて>305です。
323風と木の名無しさん:02/05/17 16:13 ID:LL48vwKu
許容範囲コエタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
痴漢、あんたはあほうや…1タンとは違う種類のあほうや……
可愛すぎです。そして艶めいた声の1タン(;´Д`)ハァハァ
324 :02/05/17 21:51 ID:mDaNoTeM
うp。
325男の友情《完結編》(1/7):02/05/17 21:52 ID:mDaNoTeM
目標は関西弁の男らしいが、1m近く外している。
派手な音を立てて、袋が階段を転げ落ちた。続いてもう一つ投げてくる。
これも外れていたが、関西弁の男が手を伸ばして受け止め、足元に置いた。
痴漢から離れて反対側の壁にもたれ、降ってくる荷物を拾い続ける。
―――責任を感じて的になっているのだろうが、かえって怒らせるだけでは。
そう思って止めようとしたが、その前に関西弁の男が出歯亀共に向かって叫んだ。
「お前ら、どんだけ飲ましたんや!」
あわてて1をよく見れば、投げた直後に足元がふらついている。
「大丈夫ですよー、転ばないようにちゃんと見てますから」
確かに1の手前に数人いるし、両脇にも誰かがついて―――いや、そういう問題ではない。
「まだ行くな。投げる物がなくなってからにせえ」
あせる痴漢を関西弁の男が止めた。その間も、次々飛んでくる荷物を受け止めているが、
1が持っていた量をすでに上回っている。同行者に持たせていた分があったようだ。
326《完結編》(2/7):02/05/17 21:53 ID:mDaNoTeM
一体いくつあるのか。
何を買ったか知らないが、支払いはどうしたのかと見ていて心配になってくる。
1にはカードを渡してあるが、今のところ使った形跡はない。
使い方を知らないのか、と訝りながらその理由を尋ねたら『バイトしてるから』と何とも
つれない返事をよこした。そんな時間があれば、自分と過ごして欲しいから渡したのに。
痴漢の心、1知らず。
おそらくバイト代をはたいたであろう品々を怒りに任せて投げていた1だったが、ふと
手を止めて周囲を見回した。ついに弾切れになったようだ。
代わりに投げるものを探していたが、見当たらなかったらしい。諦めて、力なく俯いた。
そこでようやく連中も騒ぐのを止めた。
誰か調達してくるのではと危ぶんだが、一応最低限の常識はあったらしい。
そろそろ行こうかと痴漢が一歩踏み出したその時、1は俯いたまま握り拳で目元を拭った。
たちまち辺りは喧騒に包まれる。
327《完結編》(3/7):02/05/17 21:54 ID:mDaNoTeM
「あー、泣かしたー。最低ー」
「いーってやろ、いってやろ、せーんせにいってやろ」
「ゆーたろ、じゃなかったっけ?」
「どっちでもいいだろ―――あ、せんせー!」
医師が来たようだ。人をからかうのが大好きな男だから、喜んでこの騒ぎに乗るだろう。
「1くん苛めて泣かす子がいるんですー」
しかし、現れたのは医師ではなかった。
「423せんせー!」
―――最悪。
「あ?」
だるそうに返事をした423を認め、1が泣きながらしがみつく。
「あのですね―――」
野次馬の一人が御注進に及び、423は1の背を軽く叩きながら耳を傾けた。
328《完結編》(4/7):02/05/17 21:55 ID:mDaNoTeM
「ちゃうって!誤解や!―――お前らも嘘ばっかゆうな!!」
関西弁の男が必死に叫ぶが、当の423の目は痴漢の方に向けられている。
負けじとねめつけたが、じきに423の方から目線を外した。
痴漢の憤りなど『知ったことか』といわんばかりの、さもつまらなそうな顔で。
そして関西弁の男を眺めやると、すぐにも痴漢に視線をもどした。嘲笑を浮かべながら、
しっかり1の肩を抱きかかえている―――果てしなく根性が曲がりくねっている。
野次馬達には、423が痴漢への嫌がらせだけで1を構っているようにしか見えない。
関西弁の男も、1を手にした423が痴漢に見せ付けたと思っているだろう。
悪魔の真の意図に気付いた者は、ただ一人痴漢のみ。

さきほど移した視線の先には、関西弁の男がいた。423のことしか見ていなかった。
それを確認してから1を抱き寄せたのだ。
―――どこまでいやらしい真似をしやがる。
329《完結編》(5/7):02/05/17 21:55 ID:mDaNoTeM
屈辱に震える痴漢を見下ろし、423が微笑む。その姿がいかに美しかろうとも、痴漢の
目に映るのは、大切な恋人と友人を自分から奪いとって勝利の快哉を叫ぶ悪魔だ。

幼い頃から変態共を手玉にとってきたせいか、長幼の序を重んじる気配が欠片ほども無い。
痴漢に対しても生意気を通り越して無礼千万。もっとも、それだけなら別に構わない。
こんな奴に敬われたくない。未来永劫、顔を見ずに済ませられたらどんなにいいか。
それができないのは、こともあろうに自分の友人に懐きやがったから。関西弁の男の膝に
汚ならしい足で上って甘えているのを見ると、時々本気で引き摺り下ろしたくなる。
彼の人の良さに付け込んで、迷惑ばかりかけているくせに、図々しくも独占しようとして
痴漢を敵視する。その片手間に1を篭絡してオモチャ扱い。
自分の大切な人間に、横から手を出しては大きな顔をしやがって。そんなことをする暇が
あれば、一匹でも多くの豚を踏んでこい。誰の所に苦情が寄せられると思っているのだ。
―――この、いまいましい泥棒猫が。
330《完結編》(6/7):02/05/17 21:56 ID:mDaNoTeM
423は1の髪を撫でてあやし続けているが、余りにわざとらしくてうんざりする。
普段なら1がしがみついた時点で、露骨に鬱陶しげな顔をしただろう。機嫌が悪い時は
追い払いさえするのだから。本物の犬を追うような手付きに、見ていて腹が立つこと度々。
それでも1は、めげずに後を追い続けている。そろそろ懲りてほしいのだが。
今も423にしがみついてぐずっているが、いくら酔っているとはいえ、自分の目の前で
そこまで性悪猫に懐かなくても。甘える相手を間違えている。
一刻も早く1を取り戻して帰ってしまいたいが、暫く無理だ。肝心の1が423から離れない
だろうし、423は絶対痴漢の邪魔をする。こういう場合は仲裁に入る筈の関西弁の男は、
乱れ飛ぶ出歯亀の野次をBGMに、せつせつと423に無実を訴えている始末。……情けない。
あんな奴に弁解する必要がどこにある。そういうことをするからますますつけあがるのに。
元々関西弁の男は奴を増長させるのが好きだから、千歩、いや一億歩譲って良しとしよう。
だが423の機嫌をとるのに、1は必要あるまい。
―――だったらまずは、1を423から引き剥がすべきだろう。早く1を返せ。
331《完結編》(7/7):02/05/17 21:58 ID:mDaNoTeM
けれども痴漢の心の叫びは、関西弁の男には届かない。日頃の彼ならば、とうに1と423を
引き離していたはずだ。けれども今は423の顔色を窺うのに精一杯で、そんな余裕はない。
―――それほど423の方が大切なのか。長年の友人である自分よりも。
再びぐれた痴漢は壁から背を離し、静かに映画館へ向かった。
扉を押す頃になってようやく、関西弁の男が一人取り残されたのに気づいて叫ぶ。
「お、お前、いつの間に―――ちょお待てや!自分ばっか逃げんな!!」

なにがいつの間に、だ。宣言してから逃げる奴がいるか。
今だって、お前が気がつかなかったのは、423の方ばかり見ていたからだろうが。
自業自得というものだ。甘んじて受け入れろ。
それに、単に逃げたのではない。正しくは、辞退したのだ。
―――『適材適所』という言葉がある。
事態の収拾にあたるのは、お前のほうが向いている。
いつも揉め事を上手くおさめているではないか。今回も精々頑張ってくれ。

後は任せた。




〜男の友情・終〜
332 :02/05/17 21:59 ID:mDaNoTeM
キョウハココマデー。
333 :02/05/17 22:02 ID:mDaNoTeM
>331

×けれども痴漢の心の叫びは
○しかし痴漢の心の叫びは

イツモイツモゴメンヨー(泣
334風と木の名無しさん:02/05/17 22:09 ID:TxxkV93s
嫉妬につぐ嫉妬…(;´Д`)ハァハァ 嫉妬大好き…(;´Д`)ハァハァ
友情編で大人の世界にほだされていたけど
ヤキモチやく1タンにヘロヘロしてしまった…大人達ゴメンネ。デモスキヨ
あぁしかし皆可愛いなあーホノボノ
335風と木の名無しさん:02/05/18 08:01 ID:BGiD3cZ8
ああああヤパーリ私は423萌えだー
いやほんと大好きだー
すげー悪魔!女王様!マンセー!!
関西弁の男もかわいいなぁ(w
うpありがとう
336風と木の名無しさん:02/05/18 17:04 ID:tlOTsYBC
真っ赤になった1タン、可愛いだろうなぁ…
痴漢負けてやんのー。あの後も423に翻弄されつつ
1は喋ってくれないわ…って感じかな。いと哀れ。
337風と木の名無しさん:02/05/18 22:37 ID:+3uHWl+B
うpだぞ(°Д°)ゴルァ
ヤパーリ465タン好きだ…書かずにはいられない…
これって…恋?
338465編。(1/2):02/05/18 22:37 ID:+3uHWl+B
案外時間が足りなくて、自作のテストを「宿題だ。やっておけ」と命令しつつ
押し付けて早3日。リーダーが見せてきたそれを採点すると、殊の外点数が良かった。
「…嘘。信じられない」
思わず口をついて出た言葉に、
「何だそれ。全く、人が真面目にやってやったっつーのに」
リーダーはむっとして拗ねる。
「あ、…あぁ、ごめん。いや、だってさ…」
「だって?」
「こんなにちゃんと覚えてるなんて、思わなかったから」
「…お前、かなり見下げてないか」
それなりにしているつもりなのに、465は未だに高校時の状態を引き摺っているようで、
いつも上から見られているような感じがしてならない。
それが、現時点でのリーダーの一番の悩みだった。
見下す、というわけではないのだろうが、対等ではないような感じがする。
「一応…褒めてるつもりだったんだけどな」
「は?それがかぁ?」
聞こえない?と465が聞くと、間を置かずにリーダーは首を縦に振る。
「…そうか?」
全然判っていないところが、逆に465らしい。一種の天然だ。
可愛い。…可愛いのだけれど。
「お前、ちゃんと友達いるか?」
何だか心配になってくる。
「え?いるよそれぐらい。何だよいきなり」
訳の判らないことを聞かれたためか、465の表情が曇る。眉根を寄せて、
怒っているか考え事をしているかのようだ。
339465編。(2/2):02/05/18 22:37 ID:+3uHWl+B
「そっか」
もしいないとしても、素直に言うはずもない。愚問だったか、とリーダーは
ため息をついた。
「んー…とりあえず、よくやった」
母親が子を褒めるかのように、465はリーダーの頭をくしゃくしゃ撫でる。声音はさほど
嬉しそうでもないが、内心はとても嬉しかった。
これくらいできれば多分大丈夫だ、と安心したからである。
そんな感じで悦に浸ってる465に、いかにも今思い出しました、といった風に
リーダーは声をかけた。
「そういえばさ」
「ああ。何?」
「約束したよな?」
「…何か、約束あったっけ…」
465は唇に指を当て、ざっと記憶を攫う。
不意打ちするかのように、リーダーが465の肩をとん、と押した。
壁に寄りかかる体制になった465の両肩に手を掛ける。
「ちゃんと勉強するから、そのかわりー…って、忘れてねぇよな?」
笑顔が怖い。
ようやく思い出した465は、その意味が判って手を外させようとする。
「だめ。誰が逃がすか」
「ちょっ、僕は約束してないぞっ」
「いいや、したね」
リーダーの笑顔は崩れない。嫌がっていても、本気で逃げないのを知っているからだ。
でも口は恐ろしいくらいに動いて罵倒しまくるから、そうなる前に塞いでしまう。
「んうっ…」
すぐに舌を絡めとられ、465は思わずしがみついてしまう。
そのまま、リーダーは彼の襟に手を掛けた。
340風と木の名無しさん:02/05/18 22:57 ID:feHUAAMn
465タンを見ると「キター!」と叫ばずにはいられない。
私のもきっと…恋?
今日あまりの恋しさに465編全部読みに行った。
そんな日に新作読めるなんて幸せ(;´Д`)ハァハァ …
なんだかんだ言ってすぐにしがみついちゃうんだから…(;´Д`)ハァハァ …
341風と木の名無しさん :02/05/20 13:00 ID:Fm5tLng8
>340
恋仲間ハケーン(・∀・)
342風と木の名無しさん:02/05/20 18:42 ID:U0kTeaku
マタログヨンジャッター(・∀・)ニヤニヤ…(;´Д`)ハァハァ 
343風と木の名無しさん:02/05/21 19:05 ID:94sUpVUu
465タンとリーダーの初Hシーンは、何度読んでも良いですな。
「僕で気持ちいいの・・?」の下りは失血死するかと・・。
(;´Д`)ハァハァ




344風と木の名無しさん:02/05/21 19:26 ID:Cb0aysN9
私は、リーダーの「やってくれりゃ誰でもいいのかよ…」(うる覚えですが)で、いつもハートを鷲掴みにされます。
「ち、違うよ、リーダー!!」と心で叫んでしまいます。
その後の学校のシーンも涙無しでは…あぁ…(;´Д`)ハァハァハァハァハァハァハァハァ
でも3年ぶりの再会シーンもこれまた素晴らしく…(;´Д`)ハァハァハァハァ
345風と木の名無しさん:02/05/21 21:38 ID:mmWo1Os/
みんなは昔のあどけない465タンが好きなのかな…
うーん。世論を聞いた気分だ。
アノコロハボウソウシマクリダッタカラ、ジブンガカイタセリフミルトハズカシスギダヨ…
(・∀・)ウp♥
346465編。:02/05/21 21:38 ID:mmWo1Os/
ワイシャツのボタンを器用に外していたリーダーの片手に自らの手を添え、
465はそれを退けようと試みた。しかし、唇が首筋を這うと、その力も
入らなくなってしまう。
「い、やだ…っ、やめ…」
ようやく解放された口は、痺れたような感じがして上手く動かない。
「…何で嫌かな」
むっとした声が顎の辺りから聞こえる。
それくらい判るだろう、と言おうとして、やめた。
判っているわけがない。
「約束…してない、から…っ」
図々しく頬に伸ばされる手を払い、465はリーダーを睨みつける。
「したって」
「してないっ」
「…んー」
参った、といった風に、リーダーは髪を掻きあげる。
「…じゃあ、してない、ってことにして…だったらいい?」
あやすように髪を撫でられ、465は顔を俯ける。ここで「それならいいよ」などと
言える465ではない。
それが判っていて聞くリーダーは、意地悪く笑い、頬に唇を押し付けた。
465が抵抗しないのを見て、抱き寄せる。
「よしよし。いい子だな」
子ども扱いされて少し癇に障ったが、ここでまた何か言うと面倒になりそうだから、
喉に出掛かった不満の言葉を、辛うじて飲み込んだ。
こうして腕の中にいるのは、嫌いじゃない。
ただ、すぐにそれ以上のことをしようとするのが、少しどうかと思う。
…別に、嫌ではないのだけれど。
347風と木の名無しさん:02/05/21 21:38 ID:mmWo1Os/
ノロノロうpでゴメソ。
そこはかとなくバカップル…(汗
348風と木の名無しさん:02/05/21 22:06 ID:JI498ocH
今日は…今日は言わせて下さい…
リーダー×465が・・・キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
今の465タンも普段はキリッとしつつそれでもウーブー尚且つインラーンなのでもうメロメロです(;´Д`)ハァハァ
349風と木の名無しさん:02/05/21 23:37 ID:uzyBW0h6
(;´Д`)ハァハァハァハァハァハァ
酸欠気味。ハァハァ
350風と木の名無しさん:02/05/22 12:01 ID:le39SvQf
ダイジェスト見に行ったら、もううpされていた…
手際良いなぁ。感謝。
351風と木の名無しさん:02/05/22 20:13 ID:OoDZ6ntN
今日も465で(;´Д`)ハァハァ

酔っ払った1タンものすごかわええ…
も、もっと見たいなぁ…と言ってミタ
ドキドキ
352 :02/05/22 22:58 ID:4vWhIJSU
うp。
353涼気路線(1/3):02/05/22 23:00 ID:4vWhIJSU
昼間の余裕はどこへやら。会ったその日に言う台詞でもないが、らしくない。
一体何に憤っているのか理解できず戸惑う少年を見つめ、御曹司はしばし躊躇った後に、
死んだ父の話を聞きたがりもしない所が怖い、と言った。だが、興味が無かったのだ。
端的に答えたつもりだったが、それで済ませて貰えなかった。
『それが判るからなおさら―――君の中ではとうに決着がついているんだよね。現在の
ご両親には感謝もしてるし不満も無い。その人達が言わない以上は聞く必要もないって。
そうやって、当たり前の感情に、いちいち理屈をつける所が見ていられないんだ。
お父さんやお兄さんに、一度だってこの仕事をしている二人が怖いなんて言ったことない
だろう。困らせたくも傷つけたくもないから』
戸惑いながらも、師匠に会うまで父親の職業にまるで気付かなかったし、昨年知ったが
この年になって言うことでもないと言ったら、今度は馬鹿かと怒鳴られた。
『数年間も通い続けながら、本当に気付かなかったのか!?』
確かに自分でも鈍いと思った。色々と見落としがあったのだろう。
354涼気路線(2/3):02/05/22 23:00 ID:4vWhIJSU
しかし今頃になって振り返っても、見聞きした全てを記憶しているわけでなし。
下手をすれば記憶の捏造になりかねない。
その旨申告すると、御曹司は額に手を当てて天を仰いだ。
『…もういい。君が本当に真面目で融通がきかなくて、馬鹿正直だってことはよく判った。
学校と家庭で、まったく態度が変わらない中学生は少ないだろうし』
人の科白をわざわざ引用して当てこすっておきながら、彼の表情はどこか苦しげだった。
『本音を言うと、もっとしたたかであって欲しかったよ。学校での君を見ていて大丈夫か
とも思ったけど、大事なものはちゃんと分けてあっただけなんだね』
大事なものというのが、彼女と家族を指しているのはさすがに判る。
―――けれども、分けて当然ではないだろうか。他と区別しない人間がいるのか。
『君のは極端過ぎる。……なくしてしまった時どうなるのか考えたくない』
反論を軽くいなされた上に不吉なことを言われていい気はしなかったが、すぐさま謝罪が
入り、出端をくじかれた。
355涼気路線(3/3):02/05/22 23:01 ID:4vWhIJSU
『……謝って済むことじゃないけれど』
悲痛な声を洩らすのは卑怯だ。おまけに涙まで拭われては、何も言えなくなってしまう。
ややあって、御曹司は取り乱した姿をみせたことを詫び、門に続く小道を歩き出した。
並んで歩きながら、少年は御曹司の泣き顔を思いうかべていた。
彼が泣くようなことだろうか。謝罪を認めさせるための芝居ならば、大仰を通り越して
的外れ。そこまで頭の悪い人間には見えない。
車に乗り込む寸前に御曹司が囁いた言葉は大きなヒントになり得たが、驚きの方が先に
立ち、何について怒鳴られていたのか綺麗さっぱり吹き飛んだ。
『祖父を、よろしく頼む』
ドアを閉める寸前にぽつりと落とされたそれは、いつまでも耳の中に残っていたのに。

少年を打ちひしぐことなど容易かったけれども、敢えてやらなかった優しい彼。
何もかもなくしてしまった時は『あの時辞めさせておけば』と泣いてくれた。
356 :02/05/22 23:02 ID:4vWhIJSU
&
357涼気路線(1/6):02/05/22 23:03 ID:4vWhIJSU
師匠の孫にあたり、親方の息子でもある御曹司。それゆえか、加工業者を見る目は極めて
優れている。初めて少年の顔を見た時、祖父や父と同じ人種だと思ったそうだ。
少年が患者に魂を奪われていることを、一目で見抜いた慧眼の持ち主。
そんな彼が本気になったら、何を問われても答えに窮していただろう。
材料はいくらでもあった。甚だしい言行不一致の数々がそれだ。
しかも、親方の前で反省した直後にやらかしていた。

業界に関わるつもりがないなら、なぜ父親の診察や蟲屋の工房を見学した。
ましてや、蟲屋の現場で加工についての質問などする必要がどこにある。
そもそも師匠の下に赴いて弟子入りしなくとも、彼女が気がかりというだけなら普通の
医者でも構わない筈なのに、どうして。

いずれの問をもってしても、導き出される答えはただ一つ。
358涼気路線(2/6):02/05/22 23:03 ID:4vWhIJSU
―――それは、加工そのものに惹かれているから。

決して認めたくはない、しかし自分の心の中に確実に存在する闇。
そんなものに否応無しに直面させられたら、都合よく塗り替えた偽りの記憶など雲散霧消。
埋葬し続けた真実の記憶が復活してしまう。
―――見て、聞いて、知ってしまった。けれども、決して人に話してはならない―――。
小さな心に隠されていた沢山の秘密。幼い頃から、一つ一つ丹念に埋めてきた。
察しのいい子供だったから、誰に言われなくてもそうしてきたのだ。

初めて館を訪れた日、子供には見せたくないものに父が関わっていることに気付かされた。
医師である父が患者の青年を怒鳴りつけた挙句、自分の目を塞いでまで隠したかったのが
彼女と青年達であることは明白だったが、後で特に注意もされなかったし、館に通うのを
咎められなかったから、大したことではないと勝手に見当をつけた。
359涼気路線(3/6):02/05/22 23:04 ID:4vWhIJSU
おそらくは、何の予備知識も無いままに会って、受ける衝撃を慮っていたのだろうが、
生憎と自分はそこまで幼稚ではない―――なんという素晴らしい思いあがり。
甚だしい勘違いをしたまま、彼女の許に通う傍ら、彼らの遊び相手もつとめた。自分では
やる気もしない幼稚な遊びでも、ねだられるままつきあったのは、彼らが可愛かったから。
大人しくて従順な青年達は、彼ら自身より遥かに幼い子供にすら、一度も逆らおうとしな
かった。使う玩具は幼児向けでも、実際の対象年齢の幼児と違い、癇癪もおこさないし
我侭も滅多に言わない。本音を言えば、同年代の子供達より一緒にいて楽だった。
些か退屈ではあるが穏やかな時間を、彼女や主に見守られながら過ごした。
初日に出会った青年が完全に治癒する頃には、父の件は忘れかけていた。包帯の下から
出てきた手が奇妙な形をしていても、彼らの頭が足りないことと同様に、“面と向かって
言ってはいけないことだ”と思い、敢えて触れずに済ませた。
けれども、次の年に別の青年がやはり右手に包帯を巻かれ、完治した手が同じ形をして
いれば、さすがにおかしいと思う。
360涼気路線(4/6):02/05/22 23:07 ID:4vWhIJSU
とどめは、二人並んで『おそろい』と、誇らしげに見せてくれたこと。
それ以降、弟子入りを決意するまで、青年達を視界に入れないようつとめた。
頭の足りない彼らを疎んじたのではない。体の一部が歪んでいたからでもない。
生まれつきのものであれば、避けたりしなかった。ずっと一緒に遊んでやれた。
―――幾度も巻かれては解かれる包帯。時折こぼれる大人びた呟き。
青年達と正面から向き合えば、彼らを変えた加工業者の顔が浮かび上がってくる。
あの日、彼女の姿と共に瞼の裏に焼き付けられた、父の姿をした鬼の顔。
一度は封印に成功した。再び蘇らせまいとして、彼らの前から逃げたのだ。
青年達は皆、優しくて賢い子供に懐いていたから、態度の急変にかなり戸惑っていた。
必要な時以外はろくに口をきかなくなった子供に対し、最初のうちは何とか気を引いて
かまってもらおうとした。やがて諦め、物陰から寂しそうに見つめるだけになったが。
『あたまがわるいからきらわれた』と、主の胸で泣きじゃくる姿も何度か見かけた。
それらの光景も視界から締め出し、自分から彼らを避けたことも含めて“忘れた”。
361涼気路線(5/6):02/05/22 23:08 ID:4vWhIJSU
目にはしても気づかなかったことにして、記憶の墓場に埋めたのだ。
そうやって様々な事柄を埋葬し、又は巧妙にすりかえ、地道に記憶を改竄し続けた。
家業について、“師匠に聞いて初めて知った”と本気で思い込んでいたのも、たゆまぬ
努力の成果といえよう。それを『自分でも鈍いと思った』などと、一体どの口で言った
ものやら―――幼い頃からずっと、聡い子供を気取っていたくせに。
彼女の体についても同じく。
館の主に聞かされるまで、事故や病気によるものと信じていた筈だが、果たして本当に
そうだったのか。あれほど裕福な暮らしをしていていれば、最新鋭の義手や義足を用意
するのは容易い。しかしながら、彼女は加工された姿のまま、ただ歌い続けていた。
彼女自身あの姿を愛し、誇りに思っていたのだから当然だ。
主に教えられた時、何年も彼女を見つめ続けておきながら、ついに察することができな
かった自分の不明を恥じたが、本当に思い至らなかったのか。ただの一度も。
幸福そうに歌う姿に目を奪われ、心惹かれたというのに。
362涼気路線(6/6):02/05/22 23:08 ID:4vWhIJSU
―――いや、それすらも定かではない。考えれば考えるほど分からなくなる。
一目で自分を魅了したのは彼女自身なのか、それとも初めて会った患者なのか。

大人になってからこの話をした時、友人は『最初に見たものが悪すぎた』と呟いた。
しかし、幼い心には刺激が強過ぎるかどうかなんて、当の子供に判りはしない。
出会った時から、ただもう彼女に夢中だった。
もっとも“最初に見たもの”が単に加工済のものを指すのなら、正確には父の作になる。
友人は、彼女と青年のどちらとも言わなかったが、その当時は尋ねる気力も無かった。
今頃になって尋ねるつもりもない。
もはや幸福な思い出すらも、怪しい記憶に成りはてている。長い間、現実から逃避して
記憶を捏造した報いだ。すでに、自らをごまかし続けてきたと自覚しているから、
“本当にあったことではなく、夢に見ただけでは”との疑いが常に付きまとう。
確かめようにも、思い出を共有する人々はもうどこにもいない。
363 :02/05/22 23:10 ID:4vWhIJSU
キョウハココマデー。
364風と木の名無しさん:02/05/23 01:55 ID:c4ZVrwSk
久しぶりに涼気タンキター!
腕の加工ってどうんなのがあるのだろう…
でも「あたまがわるいからきらわれた」って・゚・(ノД`)・゚・。 可愛いくてカワイソウデスー
365風と木の名無しさん:02/05/23 19:30 ID:XCmwhX7t
(・∀・)っ ウpナノサ〜ヒサビサ1ヘン〜
3661編。:02/05/23 19:31 ID:XCmwhX7t
じゃれつく猫を1の手から奪い、ソファの上のクッションを目掛けて放り投げる。
大声を上げて叱責しようとするベッドに押さえつけると、痴漢は
有無を言わさず唇を自らのそれで塞いだ。
驚いた1は一瞬固まり、それから痴漢の肩に爪を立てる。
綺麗に切ってあるので威力はさほどないが、それでも服を突き破りそうなくらいに
力を込める。しかし、その手は簡単に外され、シーツに縫い付けられる。
何で痴漢が急に態度を変えたのか、1には知るよしもない。
何でこんなことをするのだろう、という疑問の奥にあるのは、一抹の恐怖。
痴漢が強引に1を征服しようとするなんて、今まで一度も経験したことが
なかった。
どうにか束縛から逃れようと頭を振ったり足をばたつかせたりしたものの、
元々の体力の違いもあって少しも効いていないようだ。
そのうち抵抗する気もなくし、1はされるがままになっていた。
服の裾から痴漢の骨ばった手が侵入し、腹から胸の辺りを撫で回す。
敏感な部分に触れられ、1が身体を捩ると、手は執拗にそこばかりを
往復する。
普段なら、とても気持ちいいはずのことなのに、ちっとも良くない。
先程から困惑してばかり。すでに解放されている腕は力なく地についている。
抱き返すこともなければ、逆に痴漢を排除しようとすることもない。
もう、何がなんだか判らなくなってしまった。
367風と木の名無しさん:02/05/23 19:31 ID:XCmwhX7t
…ちょっと妙になってきたな…
368風と木の名無しさん:02/05/23 20:13 ID:3/sQDVog
>366
ついにキレちゃったの?痴漢さん
369風と木の名無しさん:02/05/23 20:16 ID:OI6acDBK
>366の2行目
「叱責しようとする」の後に「1を」が抜けてた…
今読み返したら凄い文章になってるよぅ(汗
ゴメソー
370風と木の名無しさん:02/05/23 20:27 ID:lj4EtfNI
>369
わかるからダイジョーブデース!
しかし痴漢もとうとう…1タンはきっとこんな経験は今まで無いんだろうなぁ…
どうなるのだ…ワクワク(;´Д`)ハァハァ
371風と木の名無しさん:02/05/27 21:54 ID:T690l7oi
(・∀・)っ ウpデスヨ〜
オヒサナノ〜トリアエズカンケツ(?)
3721編(1/3):02/05/27 21:54 ID:T690l7oi
1の頬に触れた痴漢は、その目が潤んでいることに気がついた。
さすがにやりすぎたか、と少し反省する。最初は、抵抗したらすぐにやめる
つもりだったのだ。
そうしておいてから言い聞かせるほうが、素直に聞いてくれると考えた。しかし、
実際にやってみれば、抵抗されたにも関わらず自分を止められなかった。
なんとふがいない。
同時に、「ああ、我慢していたんだな」と人事のように改めて思った。

そうした結果、1を泣かせることになってしまった。
彼の前では痴漢は常に紳士で通してきたから、ギャップについて行けずに戸惑い、抗う
気力を無くしている。痴漢が手を止めて1の顔を覗くと、しばしそれを見つめていた
1の目からは、ほどなくして大粒の涙がこぼれた。
痴漢は慌てて1を抱き起こし、背を叩く。
「びっ…くり、した…っ、怖かっ…」
火がついたように泣き出してしまった1を宥めすかして、何とか泣きやませようとしたが、
結局泣き疲れるまで収まることはなかった。強く目を擦りながら、1は痴漢に縋り
付いていた。
顔を涙でぐしゃぐしゃにしていても、互いの服には付けないように気をつけているのが
1らしい。
「……」
「さっきは、すまなかったね」
「…うん」
少し不機嫌そうにしていても、落ち着いているのが判る。だが、べったりとくっついたまま
離れないのには驚いた。逃げるかと思っていたのに。
3731編(2/3):02/05/27 21:55 ID:T690l7oi
「でも…、すっごくびっくりした…」
痴漢の肩に頬を押しつけるようにして、1はぼそりと呟く。その頭を撫で、痴漢は背を軽く
叩いてやる。ふと、1はベッドの下を見回した。
「どうした?」
何となく返事を予想しつつ、痴漢が慇懃に聞く。
「うん、13が―――」
やはりまたあの猫を探しているのか、とまた少し不機嫌になりかけたが、少し違ったらしい。
「―――見てたかと思って」
「え?」
「でも良かった、どっか行っちゃってたみたい」
安堵のため息をつく1に、見られるのが嫌なのかと聞くと、当然だと返ってきた。
「恥ずかしいじゃない。判るでしょ?」
映画館の住人達は良くて仔猫一匹は嫌だ、とはこれいかに。
痴漢にはその感性が判らなかったが、とりあえず首を肯定・否定どちらともつかないような感じで
振る。
「でしょう?あー良かった、いなくて」
それを、1は肯定と受け取ったらしい。体を起こすと、痴漢と目を合わせる。
「…で。それなのに、何で…あんなこと、したの?…変になっちゃったかと思った」
まだ幾分か警戒するように1が問いかける。少し怒っているようだ。
「すまない。…気が、立っていたんだ」
痴漢は、1の頬に残る涙の跡を指で辿る。いつもの優しい手に触れられて、1は目を伏せた。
「気が立ってた、って…猫じゃあるまいし」
1がそう呟くのに、自分はあの仔猫と同列か、と痴漢は思わず苦笑する。
確かにそうだ。子供を通り越して、幼児が玩具を取り合うかのような、次元の低すぎる戦い。
判っていても1が訪れればほぼ毎日、なんて大人げも何もあったもんじゃない。ましてや、
1の心を占めているのはどちらなのか、判りきっているというのに。
3741編(3/3):02/05/27 21:55 ID:T690l7oi
それでも仔猫の所業が気に入らないのだからしょうがない。
しかしせめて、1を泣かせるようなことだけは、もうしないようにしなければ。

小さな警戒をなかなか解こうとしない1を膝に乗せ、ただ優しく撫でてやる。
「………」
1は気持ちよさそうに目を閉じて、痴漢の腕に抱かれている。しばらくそのまま黙っていたが、
やがて、誰にも聞こえないくらいのか細い声で呟いた。
「次やったら―――どうなるか覚えてろ」
375風と木の名無しさん:02/05/27 21:55 ID:T690l7oi
423の血は脈々と受け継がれているようです(違う)
ちゃんちゃん。
376風と木の名無しさん:02/05/28 09:31 ID:Gm/tu9QO
キテタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
1タン可愛すぎますよ(;´Д`)ハァハァ大変ですよ(;´Д`)ハァハァ
こっ怖いよ…でも怒った1タンも見たい…でも泣かせるのはかわいそう…でも見たい…
素晴らしい葛藤(;´Д`)ハァハァ でございまーーーーーーーーす!
377風と木の名無しさん:02/05/28 21:36 ID:leGALcyT
1タンカワ(・∀・)イイ!!!
泣いても怒っても可愛い
それでも痴漢さんから離れようとしないのがまた可愛いよぉ〜
結局何でもいいのか?私は
それにしても仔猫に見られるのが恥ずかしいって……
一瞬13になりたいと思ってしまった私は逝ってヨシですか?
378風と木の名無しさん:02/05/28 22:14 ID:b5HwimQ3
1タソかわいい!
つ、次はかわいい423様が読みたいな……などと呟いてみるてすと。
379風と木の名無しさん:02/05/28 23:18 ID:a8eL73Zq
ワタクシメも423様をみとうございます
しっかし1たん、どうしてこんなにカワイイんだ・・
380風と木の名無しさん:02/05/28 23:35 ID:Hk2wpwZ9
>378と>379に答えてみようかなぁ…と思ってみるテスト。
…まだ全然だけど。可愛くねぇ。
381423編。(1/2):02/05/28 23:35 ID:Hk2wpwZ9
関西弁の男の膝の上でうとうととしていた423は、耐えがたい喧騒に
目を薄く開けた。
映画館の奴らがいきなり騒ぎ出すのはいつものこと。しかし、それにしたって
間の悪い。先程まで普通に良かった機嫌が、やたらと早いスピードで
下降し始める。
自分にとばっちりが来る前に、と関西弁の男は423を抱きかかえ、手早く
「いつもの部屋」へと避難した。

男の膝の上で押し黙っていた423は、首に腕を絡めて男の上半身に
体重を預けた。
自然と後ろに倒れた関西弁の男は、423が眠りやすいように体勢を
整える。同時に、自らは動こうとしない423も寝ている時のいつもの
姿勢にさせてやる。長い間に染み付いていたものだから、ごく自然に
一連の動作を行うと、423はすぐに寝息を立てはじめた。余程疲れが
溜まっていたのだろうか。
423はあまり眠りが深くないから、下手に動くわけにはいかない。
いつ起きるのだろう。30分後か、はたまた2時間後か。
今までがまちまち過ぎて、予想もつけられない。朝に「眠りたいから」と
来たから寝かしつけたら夕方まで起きなかった、などということもあった。
さぁて、きょうはどうなることやら。
382423編。(2/2):02/05/28 23:36 ID:Hk2wpwZ9
寝返りも打てない、眠気も一切ない状態でこの状況なんて、普通は
苦痛でしかないだろう。
しかし、男は少しも不満は感じない。逆に嬉しいくらいだ。
こんなことを口に出したら、あの痴漢は「甘やかしすぎだ」だの「少しは
遠慮という物を覚えさせろ」だの言い出すだろうが、そんなもの
個人の自由ではないか。甘やかしたいのだから。
自分の言うことは聞きやしないからこちらに愚痴るのだろうが、そんなに
偉そうに言うのなら力づくででも聞かせてみればいい。
人にやらせようとするな、全く。こちいはこの気まぐれな猫のご機嫌を
伺うので必死なのだ。ことに、1が現れてからというもの神経を
擦り減らしっぱなし。
1本人のことで機嫌を崩すこともあれば、それにくっついてくる痴漢の
言動ででも、表面上は渡り合ってても少なからず後で関西弁の男に
溜め込んでいたものがぶつけられるのだ。
まさに、サンドバッグ状態。
どちらも大切にはしたいと思うのに、その二人は好んでやっているかのように
衝突しあう。いい加減にしてほしい。

静かで、特にやることもないとあっては、考え事ばかりが滑らかに進んでいく。
吐き出し口のない感情に、関西弁の男は人知れずため息をついた。
383風と木の名無しさん:02/05/28 23:36 ID:Hk2wpwZ9
もう…何か、何だこりゃぁって感じ…
384風と木の名無しさん:02/05/28 23:57 ID:TjlJ/WGd
関西さん嬉しいんだね結局(;´Д`)ハァハァ
しかも「どちらも大切にしたい」だなんてカッコイイよ…(;´Д`)ハァハァ
385風と木の名無しさん:02/05/29 10:29 ID:L+SkwCXo
>377
逝かなくて全然OKです。書いてる自分もなりたいです。
しかし、迂闊に行動すると痴漢に摘み出されたり放り投げられたりする
諸刃の(略
386風と木の名無しさん:02/05/29 16:44 ID:ZaYQOHPf
ウ━━━━━━(゚∀゚)p━━━━━━ !!!!!
423――――――――――!!!!!!!
387423編。(1/2):02/05/29 16:45 ID:ZaYQOHPf
途端に、423は億劫そうな緩慢とした動きで、関西弁の男の頭を
くしゃくしゃと撫でた。
それから首に腕を回し、また寝入るように身体の力を抜いたと思ったら、
すぐに起き上がって男の上に座り込み、欠伸をしながら伸びをする。
「何や姫さん、もうええんか?」
下から問い掛けるのに、423はぼけっとして答えない。
まだ、眠気は覚めていないようだ。
423が転げないように支えながら、関西弁の男は上半身を起こす。
寝ぼけ眼の423を胸に寄りかからせると、423はまた目を閉じた。
「良くない」
声が怒っている。そんなに気を悪くするようなことを口にした覚えはないのだが。
「じゃあ、まだ寝るんやな?」
「…寝ない」
意外な返答に、関西弁の男は首を傾げる。
「眠そうやないか」
「ったって、寝れないんだからしょうがないじゃない。それとも何?眠れるように
してくれるの?」
「子守唄とか」
「は。冗談」
心底バカにしたような口調。しかし、それが生来の物だと判っているから、
別に腹も立たない。
「そしたら…どうする?」
軽く揺すってやりながら問い掛けると、423はまた大きく欠伸をした。
「んー…何か食いたい」
そう言いながらも、全く動く気はないらしい。しかたなく関西弁の男が冷蔵庫に
向かおうとして423を降ろそうとすると、しがみついて離れない。
388423編。(2/2):02/05/29 16:45 ID:ZaYQOHPf
「こら、何してるんや…」
手を包み込むようにして掴み外そうとすると、ムキになって余計に服を手のひらに巻き込む。
「皺になるやろ。離し」
「…いい。別に、取りに行かなくても…我慢できないわけじゃないし、多分飲み込めない」
眠い時に食物を嚥下するのはものすごく面倒なことだ。飲むのなら吐いたほうがマシという気分に
なることもある。
それは判るからいいのだが、眠たそうな声で言われると本当に寝なくていいのか心配になってくる。
「なぁ、ひ…」
言葉を続けようと動かした舌を、強く噛んでしまい切れそうに痛む。
思いっきり押し倒されたから、頭も打ってしまった。
「あーもう眠いっ!やっぱり寝るっ!!」
どうやら、眠気に負けたらしい。そう叫ぶと、423は関西弁の男の上に倒れこんできた。
慌てて抱きとめてやる。
「そう言うたって、眠れないんやなかったんか?」
「いい。意地でも寝る!絶対動くなよ!喋るのも駄目だからっ。判った?」
女王様は命令を下すと、男の肩に顔を埋めた。
「…おい…」
上から降ってきた手の平に、容赦なく口を塞がれる。
「喋るな」
無言で頷くとその手はすぐに離れ、関西弁の男を抱きしめるように回された。
389風と木の名無しさん:02/05/29 20:41 ID:pOZpt9Ed
姫はほんまに何してるんや…(w
そんなトコも素敵です姫。
390風と木の名無しさん:02/05/30 00:10 ID:ObC2H0zJ
423様…ワタクシお慕い申し上げておりますw
これからもむちゃくちゃやって関西さんを困らせてやって下さい
痴漢をイライラさせてください
それでこそ女王様です
391風と木の名無しさん:02/05/30 00:58 ID:gtQjdd50
なんのかんのといいつつ関西さんには甘えてるんだねえ、姫さん(ほろり
392風と木の名無しさん:02/05/30 21:21 ID:504r8enL
(・∀・)ウpデス。
ジツハ423ケイカクノハジメテナノ…
ナンカホカノヒトノトチガッテ、
「ヨユウタップリジョオウサマ」ジャナクテ
「ワガママイイマクリオウジョサマ」(・∀・;)ダヨ-
…ゴメンネミンナ。コレウpシタラ
イテクルーヨ…
393423編。:02/05/30 21:22 ID:504r8enL
しばらくは唸ったり体勢を変えたりしていたが、そのうちにそれもやみ、黙ってしまった。
ほどなくして寝息が聞こえてくる。
(寝たんか…)
あれだけ騒いでいたのに案外呆気ない。
寝てしまえば可愛いものだ。そんな姫を愛でているうち、さして眠気もあったわけじゃなかったのに、
関西弁の男の瞼も重くなってきてしまった。

起きると、日はすでに赤く、沈みそうになっていた。
423は相変わらず泥のように眠っている。起きた気配もない。二人揃って寝こけていたらしい。
そういえば猫は夜行性だったっけ、と訳もなく考えていたが、
その猫が寝返りをうとうとしたため思考が停止した。
自分の身体から落ちてしまったら、その衝撃で起きてしまうだろう。そのせいで反強制的に起きるなんて、
多分機嫌は格段に悪くなる。
それは困る。
423の身体が不自然に揺れないようにそっと降ろしてやったが、さして意味はなかったらしい。
腕を上げ、423はゆっくりと背を反らす。
「う…ん」
目を薄く開けると、辺りを見回してあからさまに嫌そうな顔をする。
「…なんや」
「………」
むすっとしたまま抱きついてくる423に困惑していると、猫は耳元で不機嫌そうに呟いた。
「…降ろしたの?」
「…へ?」
「だから。僕を降ろしたの?何、邪魔だったわけ?」
関西弁の男にとって大事なお姫様は、何やら些細にして重大な勘違いをしていた。
394風と木の名無しさん:02/05/31 09:52 ID:klW0y7n3
キョウノ(・∀・)ウp!!ハ
ヒサビサ13ヘン。
サテツギハ…ヤッパジョソウデスカネ。セーラー。
395鬼畜列車@コブ付き:02/05/31 09:53 ID:klW0y7n3
ねだるように、男の背に爪を立てる。
くすくす笑う声が嘲笑に聞こえたが、そんなことに構っていられる余裕はなかった。
「…も…っと…っ、もっとして…」
自らも腰を振り動かしながら男に懇願する。
「嫌なんじゃなかったか?」
また嘲笑。
13は羞恥に、赤らんでいた顔を更に紅潮させる。快感を最低限しか与えられない状況に、
もどかしくて泣き出してしまいそうだった。
「た…のむ、から…っ、ね、お願い…」
涙で潤んだ瞳を男に向けると、見返した男は吹き出した。
「昨日まで処女だったなんて嘘みたいだな」
一瞬言葉が飲み込めなかったが、ようやく判ったその意味に、13は逆に卑猥さを覚え
感じてしまう。
「しょうがないな…」
うつろな思考の中に入ってきた音を言語として聞き取る前に、13は息を詰まらせる。
「ひいっ…あ、あぁ…や、だめ…っ」
えぐるように貫かれ、13は今にも達してしまいそうになる。しかし静止も虚しく、楔は
容赦なく13に打ち込まれる。
「やぁっ、あ、もう…」
達する直前にまで登りつめた13のそれを、横から伸びてきた手が強く握りしめる。
「…!? うぁ…っ」
その刺激に後ろをきつく締めつけてしまい、中に精液が注ぎこまれる。
「あ…」
「ほら、もうイったんだろう?次、俺の番なんだから渡せよ」
「えぇ?…ったく、しょうがないなぁ」
男は13を持ち上げ、無造作に隣のサラリーマン風の男に引き渡す。そうじゃなくても
思考能力が著しく低下している上、事態が理解できない13に、サラリーマンは絶望的な一言を投げかけた。
「あと…2時間か?こんなんで全員相手できんのかよ、お前」
396風と木の名無しさん:02/05/31 09:53 ID:klW0y7n3
…あんま絶望的でもないか。
397風と木の名無しさん:02/05/31 10:26 ID:tO98+tWr
姫キテタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
拗ねる猫はたまらん…(;´Д`)ハァハァ
そして久々に13タンキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
日常生活の片鱗を全く見せないでハァハァしてる13タンも好き…正に公衆便所って感じで(;´Д`)ハァハァ

そして久々に遠慮無く                                     コブタン(;´Д`)ハァハァ
398風と木の名無しさん:02/05/31 16:59 ID:G+nwthAP
女って男よりえろいよな(麦
399風と木の名無しさん:02/05/31 17:32 ID:ALBA4rtq
…新キャラ希望タンでつか?
>398は。
400風と木の名無しさん:02/05/31 17:54 ID:ALBA4rtq
書き忘れー。

>397
それは…身体を任せてくれるってこと…なのかな?
遠慮なんてしなくてもいいんだよ、さぁ…(手招き)
401風と木の名無しさん:02/05/31 23:50 ID:y0EqWXIW
>398のねー、(麦 が気になるの(麦 がー。
他板のコトバ?それとも>398はマカー?
まぁそんなことは置いといて(・∀・)ウp−。
ttp://www7.plala.or.jp/ungeromeppa/flash/kita.html
まぁこれでも見てくれ。
402423編。:02/05/31 23:50 ID:y0EqWXIW
「ちゃうって、アンタが自分で―――」
「…本当に?」
「ほんまや」
「ほんっとに、ほんと?」
子供染みた聞きかたで、423は頬を膨らせる。
その頑なな表情に、関西弁の男はため息をついた。
「あんなぁ…姫さん相手に嘘つくと思うんか?」
「思う」
間髪いれずに返ってくる。
「んなことあるかい―――全く、少しは信じてくれても
ええやんか」
なぁ、と胸に抱き込みながら囁く。しばらく黙っていた423だったが、
男の肩に頬を摺り寄せて呟いた。
「しょうがないなぁ、…信じてあげるよ」
「ありがとさん」
背を軽く叩いてやる。423はうとうとして、また伸びをする。
「…腹減った」
「あん?ああ、もう夜か…何食いたい?」
「んー?うん…」
首を傾げて考え込む。
「何か、冷蔵庫にあるもん…」
「あ、いや…外行きたい」
「外か…」
呟いてから、結局食べたい物を聞いていないことに気がついた。
多分、423自身も決めかねているに違いない。
403風と木の名無しさん:02/06/01 01:31 ID:WALVdtDh
>>401
「ばく」って言いたかったんでしょうね…きっと
せっかちさんなんだよ…きっと
そしてそのキターは関西人の私はアクセントが違ってちょっとビクーリしますた。
そして423タンキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!! (今日は敬意を表して標準語風に)

「ほんっとにほんと?」の423タンの顔が見たい……(;´Д`)ハァハァ
404風と木の名無しさん:02/06/01 08:49 ID:9J+RS2n0
423様が・・か、可愛い・・・
(;´Д`)ハァハァハァハァ
405風と木の名無しさん:02/06/04 01:43 ID:KaNMN2f+
 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
 ┃   このスレは.ほっしゅほっしゅが       ┃
 ┃    はりきって.保守しております。       ┃
 ┃                              ┃
 ┃           o ,,,,.,.,,, 。 o             ┃
 ┃        。   ミ・д・ミ <ほっしゅほっしゅ ┃
 ┃        o  "''''''" 。            ┃
 ┃                              ┃
 ┃      --NOW HOSSYING--       ┃
 ┃                              ┃
 ┃  無表情ですが何ら問題はありません。 . ┃
 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛




406風と木の名無しさん:02/06/05 10:32 ID:0flINCyT
>>403
あぁ。爆って書きたかったのか。
ということは、それが爆弾発言だと知ってたわけで…
うぅん。
407風と木の名無しさん:02/06/05 22:17 ID:1lqRzj3J
い…1タンと痴漢が夢に出てきた…
仲良くエチーな感じだった。
1タンマンセー
408風と木の名無しさん:02/06/05 22:32 ID:HU1m4kAd
み、見たい…!!
今日はそれを考えながら寝付こう。
409風と木の名無しさん:02/06/08 17:39 ID:N0zpbFWf
一旦ageさせてください。
410風と木の名無しさん:02/06/08 22:59 ID:mwM81oT9
中学の時バスで通学してたんだけど、いつも隣に座ってくる変なおっさんがいた。
ガラガラでもわざわざとなりに座ってくんの。
で、隣の席に荷物置いといたら向かいの席に座ってじっとこっち見てんの。
かなり怖かった。
ちなみにかなりの女顔でした、当時。
411風と木の名無しさん:02/06/09 06:21 ID:NUnIxK10
>410
ちと、スレ違いかな〜
412涼気路線(1/3):02/06/10 01:01 ID:hxqxk/EL
週末に実家へ帰って家族と夕食を共にした。泊まりでないのを母は残念がり、翌週の約束
をすると笑顔で見送ってくれた。正直、意外だった。四月から電話一つかけなくても何も
言ってこないから、『もう帰って来なくてもいい』と言外に宣告されたと思っていた。
たまに父と館で顔を合わせても、つい加工の話になってしまい、母の動向は窺えずじまい。
保護者面談の折はどうしたものか悩んだ末に、直前に案内をFAXで送った。母が出席して
くれたことは翌日担任から聞いて知った。自分にはもう何も言いたくないのだと諦めて
いたのに、先ほど夕餉の席で『次からは貰ったらその日のうちに送りなさい』と叱られた。
……養い子を見捨てたのではなく、加工業者の弟子に知り合いはいないということらしい。
長兄の車で送られることになってしまい、どこで降りようかと思案していたが乗ってすぐ
に行先を確認された。物分りの良い兄に黙って頷き、シートに身を預ける。
ぼんやりと外を眺めながら、久しぶりの家族との会話を思い返した。
父や長兄も加わって四ヶ月近く顔を見せなかった末っ子を構い倒し、質問攻めにしたが、
誰一人として学校生活以外のことを尋ねなかった。
413涼気路線(2/3):02/06/10 01:02 ID:hxqxk/EL
答える少年も、現在自分自身の生活で最も比重の大きい加工業見習いについて一度も触れ
ずじまい。内心密かにネタ切れを恐れていたが、無用の心配だった。
少年が物心付く前からずっと、彼らはそうしてきたのだから。
父も長兄も突然の帰省に蟲屋の親方が関与していると知っていたはずだが、ついぞ口に
しなかった。御曹司にも言ったように、今まで業界や家業に関する話を二人が食卓に持ち
込んだことはない。今回もまた然り。
理由はいくつか考えられる。母が嫌ったのと、まだ幼い自分に対する配慮。そして何より
彼ら自身が好まなかったため。自分だって、あの場で工房の話をする気にはならない。
何歳の頃なら、上辺だけの会話だの偽りの団欒だのと決め付けて拗ねただろうか。
しかしながら四人中三人ということは、加工業者率は実に75%。
次兄が居れば60%だったのか、と下らない計算をしていたら不意に長兄が話しかけてきた。
『どうなんだ。あまり数こなしてないって聞いたんだが』
こなすも何も、四月に弟子入りしてから加工そのものは一件きり。
414涼気路線(3/3):02/06/10 01:03 ID:hxqxk/EL
後はその患者の看護と往診の鞄持ちに終始したため、患者は一年に一人かと案じもした。
けれども兄弟子がスケジュールの調整をしていただけで、実際は順番待ちだった。
中学校が夏休みに入るのを待っていたそうで、週明けからほぼ隔週で予約が入っている。
またしばらく帰れそうにない―――。
苦しい言い訳だと自分でも思ったが長兄は追及せず、母に伝えておくとだけ言ってくれた。
相変わらず末っ子に甘い。勝手に弟子入りを決め、彼の忠告を聞こうともせずに家を出た
挙句、志願したも同然の舞台から尻尾を巻いて逃げ出す奴なぞ見放して当然なのに。
―――上がってすぐに、役者不足を痛感させられた。
少し休んで出直す。必ず復帰する。もう、観客席には戻れないのだから。

館に到着すると、主に挨拶もせずにまっすぐ彼女の部屋に向かった。いつになく唐突な
訪れを訝る彼女に黙って頭を振る。『様子がおかしい』などと、言われるまでもない。
張り付けていた笑みが剥れ落ちて、泣きそうな顔をしているのは自分でも判っている。
415 :02/06/10 01:04 ID:hxqxk/EL
キョウハココマデー。

幸いにもここは(まだ?)書き込まれてませんが、土日(6/8・9)にage荒らしが来やがりました。
せめてもの保全代わりに、しばらくの間は書き込みが途切れない程度に『ぽとぽとうp』します。
『支線で鬼畜電車』の最終まで纏め終わる(毎日連続まとめうpで完了できる状態にする)まで
引っ込んでるつもりでしたが体裁構ってられなくなりますた。
その時点で纏め終わっている所に追いついてしまったら、繋ぎに手持ちの別ネタ書き込むかもです。
唐突に別ネタうpした時は「涼気の貯金がなくなったか」と藁って下さい。
まとめてうpするって何度もゆったくせに毎度大嘘つきでごめんなさい。
416アピッシャー ◆KEIZ/w.o :02/06/10 01:38 ID:QLi09HCb
          
        ( ゚プ) ハイハイハイハイハイ!!
        (つつ
 -=≡( ゚ ゚) > >≡( ゚ ゚)
      ↑ WW   ↑
   マーガレット  フランソワ
          
           (゚プ) コノスレ・・・・
          ⊂U⊃
        ( ゚ ゚) ∧  (゚ ゚ )
             WW
          
           ( ゚プ) オモシロイ!
           (つつ
      ( ゚ ゚)   / |  ( ゚ ゚)
            WW

          ⊂(゚プ)つ サイコー!!
              U_
      ( ゚ ゚ )  /  W ( ゚ ゚ )
           W

        (゚プ ) デハマタゴジツ。
        ⊂⊂) )))
    (゚ ゚ ))) < <  (゚ ゚ ) )))
           WW 
417風と木の名無しさん:02/06/10 01:54 ID:hxqxk/EL
カイタ ソノヒニ コレカヨー(泣

418417:02/06/10 02:42 ID:hxqxk/EL
スカいやんな人がおらっさったのに、発作的に公衆便所で便器を舐めさせてました。
便器に顔面ぶつけて前歯折るとこまで書いて、ようやく思い出しますた。(遅いよ)
さて。
前スレみたく退場ネタにするか、416で蟲にするか、スルーするか―――。

まずは、頭冷やしに逝ってきます。
419風と木の名無しさん :02/06/10 16:16 ID:lTjOrBDH
アピッシャー ◆KEIZ/w.o、なんでこんなとこに。
モナーから出てくんなっつーの…
420398:02/06/10 18:11 ID:15mNmfuH
受け以外なら書いてくれてももいいよ
ちなみに(麦は(麦でつ
421風と木の名無しさん:02/06/10 20:28 ID:cQW3l5ft
>398
なら、有難く書きまつ。
いや、だからね、(麦 ってなんて読むの?
それが判らんのだよ。
422風と木の名無しさん(1/3):02/06/10 20:28 ID:cQW3l5ft
とあるホテルの一室で、それは行なわれていた。
だだっ広いだけの何も無い部屋には、手足を纏めて背側に縛られ、エビ反りの
状態で床に転がっている男と、それを冷静な目で見ている少年がいた。
少年の名は423。小学校の頃から豚共を手玉にとっていた筋金入りの女王様である。
四肢を拘束され、服を着込んでいるのに股間のファスナーだけを下げ、
そこから男根を晒している男の名は398.今日初めて423の豚となった
新参者だ。
423の飼う豚の中で一番若く、そこそこの金と地位を持っている。
それが一番タチが悪い。
もう少し時が経てばそれなりの分別も身に付くのだろうが、若いくせに小金を
得てしまったものだから増長し、それを自らの満足のためだけに当てるように
なっていた。
2ヶ月程前、日々通っていた、インターネット上のマニア専用の掲示板で、彼は
423の存在を知ることとなった。
金持ちだけを相手にする豚飼いの少年。容姿や性格をこと細かくチャットで
聞き出すうちに、会いもしないのに彼の虜となってしまった398は、何と
ホテルのロビーで423を待ち伏せするという暴挙に出た。
もちろん、423がホテルに現れるということは待ち合わせをしているということだ。
423が怒り出すかもしれない、などと微塵も考えないのが傲慢だったと後で
思ったが、その時の423は少し驚いただけで機嫌を崩した様子は無く、
「今日は用事があるからまた今度」と開いている日をいくつか言った。
423風と木の名無しさん(2/3):02/06/10 20:28 ID:cQW3l5ft
その中で一番近い日を選択すると、「じゃここで2時に」と勝手に時間を設定し、
いつの間にか後ろに佇んでいた男と去っていった。
その男も自分と同類だと思うと、自然と身体は昂ぶった。

そして今日である。自分の性癖には気づいていたもののSMクラブなどには通う気が
しないので一度も欲望を満たされたことのない398は、初めての快感に
酔いしれていた。
こんなに素晴らしいものだったなんて。
薄れがちな意識の中で、398は423に蹴られ、踏みにじられながら何度も達した。
スイートルームの絨毯を精液で汚し、その上をのたうつように転げ回る。
事前に押し付けてあった鞭を振るわれるに至っては、身体に鞭が当たるたびにピクピクと
痙攣する有様だった。
423が極めて冷静なのが、398の快感に輪をかける。
股間を思い切り蹴られ、398はついに気を失った。
顔を唾液でベタベタにしてだらしない笑みを浮かべ、服も何も精液で汚し尽くした
最悪の状態で。
423はそれを見て、振り返ることなく部屋を出て行った。


398が気づいたのは案外早かった。
身体に走る痛みと快感は未だ消えていなかった。その余韻に、398は身を捩り悶えた。
きっと、423は隣の部屋にでもいるのだろう。これが治まったらまた呼んで、今度は
もっときつくしてもらう。
それを思うだけで身体に火がついたようになる。これは癖になるのも頷ける。
424風と木の名無しさん(3/3):02/06/10 20:29 ID:cQW3l5ft
しかし、その妄想もそう長くは続かなかった。
ばたばた、とけたたましい足音がすると、破るかのようにドアが開いた。
慌てて駆け込んできた支配人やボーイは、床に転がり弛緩した表情を浮かべる398を
見ると、一気に後ずさった。
398の人生は終わった。


映画館の片隅で、関西弁の男は膝に乗る423の頭を撫でてやっていた。
「なんや、姫さん…やけに機嫌悪いやんけ」
「…別に」
むすっと頬を膨らせた423は、男にしがみついて離れない。
「何かあったんか?話さなくてもええけど」
「んー…」
眠たそうな423は、眠りに落ちる前に一言、
「ああいう顔、嫌いなんだよね」
と、ただそれだけを呟いた。
425風と木の名無しさん:02/06/10 20:29 ID:cQW3l5ft
どうだ!!受じゃねぇぞゴルァ!!
文句あんのかウルァ!
ニラ茶飲んで落ち着いてから感想言えよフォルア!!!!!
426風と木の名無しさん:02/06/10 20:47 ID:H/1GVPzA
>>417
チビチビうp大歓迎ですよー。
鬼畜も泣くのか…。カワイイ

>>425
ワラタ(麦
   ↑やっぱ「バク」なんかな

関西さん最近羨ましいぞコラー
427風と木の名無しさん:02/06/10 20:57 ID:dLXfeJ6C
>417
涼気タンの書いたスカなら読みたいなぁ
とかいってみるテスト

>便器に顔面ぶつけて前歯折る
禿しく読みたい

>421
(・∀・)イイ!
428398:02/06/10 21:08 ID:15mNmfuH
       ∩_∩
      ( ´Д⊂ヽ  ウワァァァン、ウケノホウガマダマシダヨ!!
     ⊂    ノ
       人  Y
      し (_)

                              イヤ、ワザワザカイテクレテアリガト
429風と木の名無しさん:02/06/11 00:41 ID:aqx9lqsA
>>428(398)たん…か、かわいい!!
萌えたよー。
このままレギュラー入りきぼんぬ(藁
430風と木の名無しさん:02/06/11 00:52 ID:smZe6bRe
>429
禿同!
398タンカワ(・∀・)イイ!萌え!
431風と木の名無しさん:02/06/11 09:46 ID:pURj8rT/
>429-430お姉さま方

可愛いのは428であって作中の398じゃないわけで…
レギュ入りさせるにしてもド変態道まっしぐらなんですが。
((°д°)ハァ?と思っているわけじゃなく、本当に書いちゃってもいいのかっつー
疑問です。気ぃ悪くされたらスマソ)

ちなみに、「どうせ一発キャラなんだろうけどな〜」と思いつつ考えていた
続き↓

噂はあっという間に広まり、失墜してしまった398。しかし、423への恋慕(?)は
高まるばかり。そして、今日も掲示板に来ていた。
423のことを何とか聞き出そうとする398。「まさか、今噂のあの方ですか?(w」なんて
煽られつつも、ようやく423の情報を聞き出すことに成功!!
話によれば、423はとある映画館に足繁く通っているらしい。
その映画館で何が行なわれているのかは誰も知らない。「見てくる」と意気込んで
いた者達は、誰一人としてここに戻ることは無かったからである。
423にもう一度会うため、映画館に日参するようになった398。しかし423に会う前に、
やっぱり皆さんの毒牙にかかってしまう。
乱暴に扱われながらも、真性Mな398は段々と虜になっていく…と、その時。
開いたドアの向こうにいたのは423だった。
その冷たい視線に、更に398は………(以下略
432風と木の名無しさん:02/06/11 09:46 ID:pURj8rT/
以上、「(398の顎持ち上げながら)どうだ?受のほうが
マシなんだろ?ウルァ」を
前面に押し出したシナリオでした。
433000:02/06/11 15:14 ID:7jDwJWpC
もーあきたー
434風と木の名無しさん:02/06/11 15:23 ID:YHQ8Ge8a
といいつつ上げるなんて君も登場希望なのか。
ブゥーーッ
435000:02/06/11 17:22 ID:ts3bs7pA
manneri dato omottandayo

Booooooooッ
436風と木の名無しさん:02/06/11 18:10 ID:7nELqnst
>>435
新たな展開の素敵なSS書いて下さい。
437風と木の名無しさん(1/2) :02/06/11 23:35 ID:nzO+TWyT
とりあえずやってみたよん>434

映画館の扉を細く開けたoooは、その瞬間後悔の念に陥っていた。
真正面の舞台の上に、423が見えたためである。
ここの女優ならば、誰もが423の訪れる日を避ける。比べられるのが怖いし、
423に会うこと自体も恐れ多いからだ。
たまたま医師と連絡がつかず、平日だから学生である423はいないだろうと
目星をつけたのだが、甘かった。
彼がそんなものに左右されるはずがない。
そんな簡単なことに気づいたのは、ドアを開けたまさにその時。

どうしよう。

このまま去るべきだろうか、とoooは思案する。
今なら誰にも見つかっていない。洩れた光を誰も見ていなかったし、
振り向いている者も皆無。逃げようと思えば簡単だ。
しかし、423を間近で見たい、という気持ちが、oooを思い留まらせていた。
そして、素早く映画館の中に身を滑らせると、できるだけ人と離れた、それでいて
舞台に程近い席に身を隠すようにして座った。
舞台の上で乱れる423は、「綺麗だ」と素直に思える。
前に一度だけ「あの子がここの看板女優なんだ」と、自分をこの場所に引きずり込んだ
肛門科の医師に引き合わされたことがあった。
と言っても、対面したわけではない。今みたいに、423が男達に抱かれているのを
見せられただけだった。
それだけで、この人には勝てない、と思い、同時に畏敬の念を抱いた。
438風と木の名無しさん(2/2):02/06/11 23:36 ID:nzO+TWyT
それからは、423のスケジュールを聞いてから映画館に来るようになった。
もちろん、鉢合わせしないためである。
細心の注意を払ってきたはずなのに、ぬかった。
入り込んでしまったが、見つかれば舞台に上げられることだろう。
まさか423と同時に、なんてことはないとは思うが、423の後だって嫌だ。
どう考えたって比べられる。それは御免だ。
oooは、突然響いた足音に、肩を竦ませた。

最初は、舞台に向かっているのかと思った。
しかしそうではない。
足音は、確実にoooの方へ向かっている。
まずい。見つかった…
しかし逃げることもできない。無駄なことは判っている。
足音の主は、すぐ隣の席に座った。
不躾な視線を感じ、恐る恐るそちらを向く。
目が合ったその青年は、人懐こい笑みを浮かべた。
「こんにちは」
礼儀正しくちょこんと頭を下げる彼に、慌てて挨拶を返す。
すぐに後ろから他の足音が近づいてきて、青年は手を振った。
「何をしているんだい」
「お話」
柔和な笑みを洩らす痴漢に抱きついて、oooに話し掛けてきた青年―――1は、
再度000に振り向いた。
439風と木の名無しさん(2/2):02/06/11 23:36 ID:nzO+TWyT
433じゃ423に近すぎるし、435じゃ465に近いし…
厄介な数字だな(汗 というわけでコテハンのooo。
もうキャラ増やしたくない人ごめん。需要なかったら一発ネタの方向で行くので
許してください…。
あ、最後だけ000になってる…
440風と木の名無しさん:02/06/12 09:41 ID:rW+KJj8g
>>437
あぁ、そんな。催促したわけではなかったんだよごめんね。
そういえば初のコテハンだったね。
oooが最後だけ000になったのは、ちょっと勃起しかけたからかなぁと思ってみたり(w

でもそのおかげで久々の舞台の臨場感なんか(・∀・)イイ!
それにまだこれだけしか出てきてないのに1タンはやはり可愛い…!(;´Д`)ハァハァ
シアワセー
441風と木の名無しさん:02/06/12 17:54 ID:xf8EeTKb
>440
催促されたなんて思ってないよ。ただ書きたかっただけで(w
だって、Oと0が近いから打ち間違っちゃったんだよう(言い訳中)
このまま1タンと仲良しこよしにするか、痴漢が引き離しちゃうか…
どしよかな。
何かご希望があれば…
442風と木の名無しさん:02/06/12 20:02 ID:Uv0xEoej
うわぁ、キモ・・・・・・・。当事者
443風と木の名無しさん:02/06/12 21:02 ID:JE5CxXCB
>>442

ooo?
444風と木の名無しさん:02/06/12 22:06 ID:Uv0xEoej
いや、あの人はただの通りすがりですよ。
445417:02/06/14 11:51 ID:osBmt7b2
>>427
アリガトー。
デモ...ソノ ... カイタトキ、 モノスゴク オコッテテ......スコシダケド.........タベサセチャッタンダヨー(泣
446417補足:02/06/14 12:43 ID:osBmt7b2
ア、タイシタコトハ カイテナインダー。 ネタバラシ シテ、 オワリニ シマスネー。
ナグッテ ケッテ ウンゲロ クワセタ ダケー。 ホントニ ソレ「ダケ」ナンダヨー。
Hモ ナクテ、 ショボイ ハナシニ ナッチャッタ......(´・ω・`)ショボーン


447風と木の名無しさん:02/06/14 13:18 ID:bwlyAx2p
>446
ショボンしないでねー(´ー`)ノよしよし
448風と木の名無しさん:02/06/15 00:30 ID:4iZ96wAm
449涼気路線(1/3) :02/06/16 22:50 ID:gjcw1H1M
彼女の顔を見て、ようやく肩の力を抜くことが出来た。
予想に反して帰る家はまだあったが、無防備な表情を晒せる場所ではなくなっていた。
涙をこらえて、もう一つの場所が無事かどうかを確かめに来たのだ。
安堵の溜息をつき、許しも請わずに彼女を抱きしめ花の香のする髪に顔を埋めて泣いた。
好きなだけ泣いて甘えて調子に乗った少年は、逃げる脚も押しのける腕もない彼女に
有無を言わせずのしかかり、自らが癒されるためだけにその体を貪った。
ろくに言葉も交わさないまま求め続ける少年を彼女もまた黙って受け入れてくれたが、
叱っても止めそうにないと諦めていただけかもしれない。
"四肢を持とうが持つまいが、彼女を愛している。患者の庇護者達とは違う。"
ずっとそう思っていたが、確かに違った。
相手の意向などお構いなしに蹂躪するのなら、蟲の購入者と変らない。

翌朝の謝罪も至ってお粗末なものだった。
450涼気路線(2/3):02/06/16 22:51 ID:gjcw1H1M
他に言葉が思いうかばなかったとはいえ、ひたすら『ごめんなさい』の繰り返し。
―――こんな時だけ子供の振りをすると言われても仕方がないが、平身低頭謝るのみ。
百回どころか千回でも通う―――。
人の迷惑も考えず、自分の想いばかりをぶつけてくる小便くさい餓鬼ならではの執拗さ。
彼女がすぐに許したのは、少年が本領を発揮して延々と続けるのを阻止するため。
許すというよりは、余りの見苦しさに呆れただけと判っていてもほっとした。
しばらくどころか永遠に会ってもらえないのでは、と悲観していたから尚更だ。
それだけ酷い振る舞いに及んだという自覚はあった。彼女が抵抗できない身であることを
差し引いても、相手の意志を尊重しない卑劣さは許し難いものがある。
初めて彼女に触れた時、手荒な真似だけはすまいと思った。あの気持ちをなくしたわけ
でもなかろうに―――。
落ち込む姿を見かねてか、彼女は『最初から怒っていない』と言ってくれたが、少年の
耳には『所詮子供だから、最初から期待していないし怒る気にもならない』と響いた。
451涼気路線(3/3):02/06/16 22:56 ID:gjcw1H1M
確かにそれなら腹立ちも少なくてすむだろう。かくあれかしという望みがあるからこそ、
失望するし怒りもする。それゆえ自己嫌悪に陥っている身だけに良く判った。
やはり、彼女は少年に何も望んでいなかった。愛してもいないのだから当然か。
そもそもが少年が駄々をこね続け、彼女が音を上げる形で始まっている。
『ほんの小さな頃から知っているのに、そんな風には考えられない』と拒む彼女に執念
深く言い寄った。少年にしてみれば、その頃から思い続けてやっと体が気持ちに追いつい
たところだ。顔も見たくないと罵られでもしない限り、引き下がる気は毛頭ない。
さかりのついた少年は嫌がる彼女の許に鼻息も荒く日参した。
主は妹の度重なる訴えには全く耳を貸さず、少年が訪れるとすぐに二人きりにしてしまい、
帰り際には必ず『また明日』と囁いて再訪を促した。
主の全面的な支援が得られたのは、元より彼もそのつもりでいたからだ。
妹思いの主は少年の成長を誰よりも待ちわびていた。
花の盛りに純潔を守る妹へ、生きた玩具を贈ることが出来る日を。
452 :02/06/16 22:57 ID:gjcw1H1M
キョウハココマデー。
453涼気路線(1/3) :02/06/17 21:57 ID:IEeZe/We
彼女が自ら四肢を捨てたことは主から聞いて初めて知った。二人きりの書斎で、彼は
少年にお墨付きを与えた意図が奈辺にあったかも教えてくれた。

大切な妹が孤独の内に老いる姿は見るに忍びない。さりとて館の青年達や行きずりの男を
あてがうなど以ての外。可愛い妹に手垢のついた男を与えられるものか。
一夜限りの男もいらない。欲しいのは、終生妹に仕える下僕。
彼女一人に永遠を誓うのが最低必須の条件で、顔や頭はそれから。
容易く見つからないのならば、仕立て上げるまで。できれば何も知らない子供がいい。
長じても決して彼女を軽んじることのないように、幼い頃からしつけることができる。

主にとって少年はまさに格好の素材だった。滅多にない出物と言えよう。
初対面でも彼女の姿に怯えず、恋に落ちた希有な子供。しかも父親は出入りの加工業者。
一般家庭の子供に比べ、面倒は遥かに少なくてすむ。
454涼気路線(2/3):02/06/17 21:58 ID:IEeZe/We
迷わず手元に引き寄せ、無事に育った暁には寝室へ送り込むべく日々成長を見守り続けた。
だが全ては主の手の内で、彼女の意志はどこにも存在しない。有難迷惑の余計なお世話だ。
望みが叶ったと浮かれていたが、彼女は少年の思いを受け入れたわけではなかった。
ただ、兄の意向に逆らいきれなかっただけ。
余りの煩さに閉口して、ついに諦めて身を任せた屈辱はいかばかりか―――。
愕然とした少年に、主は『伴侶を気取るつもりなら出ていきなさい。次を探すから』と
笑顔で告げた。思い出す度、偶さかに主の眼鏡に適った玩具に過ぎない身だと自覚する。
そんなものに愛情を求められて、彼女もさぞかし困っただろう。無い袖は触れない。
愛してるとか好きだとか、甘い言葉を期待するのは身の程知らずと言うものだ。

夏休みが終る前に実家へ顔を出した。蟲屋の親方の言う通り、下手に時間を空けると帰り
辛くなるばかりだ。腹を括るにあたっては長兄の存在も大きかった。彼が同じ歳に家業を
手伝い始めたことを思うと、自分がいかに甘えているか良く判る。情けなくも恥ずかしい。
455涼気路線(3/3):02/06/17 21:59 ID:IEeZe/We
あの家で大人として振舞うのがどういう事か知りもせずに、子供扱いは厭だと喚き続けた。
館に通っているのがばれた後に母が取った態度を思えば、今回の出方も見当がついた筈。
それなのに泣くほど傷ついた自分は、本当に大切にされていたのだと今更ながらに思った。
―――子供ではないと主張するなら、まずは辺り構わず自分を垂れ流すのをやめるべきだ。
"母のいる所では仕事の話をしない"のも露骨に嫌がられている以上は当然の配慮。
どうしても仕事の話をしたいのなら父や長兄の部屋に行けば済む―――。
覚悟を決めたその週に帰った。一度帰ってしまえば後は慣れの問題で冬休みに入る頃には
週末毎に帰るようになっていた。
行動に移すのが早いというよりは直情径行という気がする、と苦笑したのは蟲屋の御曹司。
第一印象は最悪だったし口の悪さも相変わらずだったが、根は優しい彼を友人と思う樣に
なるまで大した時間はかからなかった。元々、歳も近ければ境遇も似ている。
二人とも親が人に言えない仕事をしていて、自らの両手も既に血塗れ。
大きく違うのは少年が志願してこの世界に入ったのに対し、御曹司は諦め半分という点。
456涼気路線(3/3):02/06/17 22:00 ID:IEeZe/We
キョウハココマデー。
457風と木の名無しさん:02/06/17 22:35 ID:ycSdsFEl
涼気さま連続キテタ━━━(゚(゚∀(゚∀゚(゚∀゚)゚∀゚)∀゚)゚)━━━ッ!
鬼畜タン・・彼女との関係がだんだん明らかに・・・(;´Д`)ハァハァ
458 :02/06/20 23:46 ID:376eYnZb
.
459風と木の名無しさん :02/06/21 19:04 ID:r2qbo9LF
ウp━━━━━━(´ー`)ノ━━━━━━(マターリ

結局1好きなんだよなぁ…書きたくなる〜…
460風と木の名無しさん :02/06/21 19:05 ID:r2qbo9LF
リビングに入ってきた1は、いつものように13を構うこともせず、
痴漢の手から雑誌を奪い取ると、その膝に座り込んだ。
その所作が些か乱暴であったため、痴漢が咎めようと顔を自分のほうに向けさせると、
1は間髪入れずに泣き出してしまった。
痴漢は、訳も判らずに慌てて1を宥めにかかる。背を叩いて落ち着かせ、1と
目線を合わせた。
「どうかしたのかい?いきなり泣き出して」
「…ごめん、ちょっとね…」
まだ喉の調子がおかしいらしく、時折息を詰まらせる1の頭を撫でてやる。
体重を預けてきた彼を支えるように腕を回し、痴漢はため息をついた。


ようやくいつもの調子を取り戻した1は、目の辺りを袖でごしごしと擦る。
目だけではなくその回りの皮膚まで真っ赤にして、1は申し訳なさそうにうなだれた。
「ごめんね。…その、変だったでしょ?」
「ああ。本当に、何かあったのかい?」
「…うん」
「話してごらん」
優しいながらも命令するような口調で言われ、1はたどたどしく喋りだす。
「あ、んと…最初からでいい?」
「構わないよ」
「ん、じゃあ…あのね、今日、友達のうちに遊びに行ったんだ」
記憶を手繰りながらなのか、ぽつりぽつりと順番お構いなしに話していく。
すでに慣れている痴漢はそれに嫌な顔をすることもなく、むしろ聞き逃さないように
黙っていた。
461風と木の名無しさん :02/06/21 19:05 ID:r2qbo9LF
「…で、帰り、電車に乗ったんだ」
今日一日の出来事をこと細かく話し、ようやく帰ってくるところまでやってきた。
ここまでは何も起こっていない。
「それで、運悪くてラッシュにぶつかっちゃって。僕、混雑してる列車ってあまり
乗ったことなくて、でもしょうがないから乗ったんだ」
「そこで、何かあった?」
「…僕、あんなに混んでるのって初めてで…、最初は、気づかなかったんだ」
すでになんとなく判ったような気もしたが、勘違いであってもいけないと思い、
気を落ち着ける。
「でね、座れるわけなかったから、立ってたんだけど―――その」
1は一旦黙ると、少し考えてから、思い切ったように口を開いた。
「…後ろに立ってた人が、腰に、手回してきて…」
そう言うと、顔を真っ赤にしてまた黙りこくってしまう。
「きちんと言いなさい。判らないだろう?」
1のせいではなく、その『後ろに立っていた男』にかすかな怒りを覚えた
痴漢は、苛立ちを抑えて1を促す。
「…その、ね、…触ってきて…」
泣きそうに顔を歪めて、1は痴漢の胸に顔を埋める。
「すっごい、怖かった…っ」
ぐずりだす1の頭を撫でてやりながら、痴漢は陰湿な笑みを浮かべた。
462風と木の名無しさん :02/06/21 19:07 ID:r2qbo9LF
もちろん、復讐方法を思いついたからー…
さすがに電車にはしないけど。鬼畜タンとカブるしね。
映画館メンバーにお力借ります。
463風と木の名無しさん:02/06/22 00:16 ID:zaB6hdjy
チカーソに遭ったぐらいで泣くなよ1タソ
とか言いつつカワ(・∀・)イイ!
なでくりまわしたい。

と、ところで復讐って?なにするの?なんかすごいことに?ハァハァハァ
464風と木の名無しさん:02/06/22 02:41 ID:arDoYU+w
>涼気タン
子供っぽくて可愛い…

>460-461
あんたが抱きついてる男も痴漢!
1タン(;´Д`)ハァハァ
465風と木の名無しさん:02/06/22 08:48 ID:SHVCfHT7
映画館で何されたかすっかり忘れてる
ぼけぼけ1タンに(;´Д`) ハァハァ (;´Д`) ハァハァ
466風と木の名無しさん:02/06/23 12:38 ID:0krjRK1y
洩れには >陰湿な笑みを浮かべた が痴漢が含み笑いしているようにしかみえん!
読んで勝手に『電車の「痴漢」が実は自分だった、という事実を伏せて
怖がって泣きじゃくる1を宥めてその実シュチュエーションを楽しんで弄ぶ!』
なんていう姿を思い浮かべました(最後まで電車で黙って犯ってしまう、ってのと
痴漢され告白をしていた途中それが痴漢本人て気付いた1がふくれてしまい甘甘で痴漢に宥められるのとか…
またその事実を電車で気付いて家に帰ってそしらぬ顔の痴漢につきつけ「しばらくHおあづけ。」と宣言〆、等々)
もちろん痴漢は別にいて、1に手を出した電車痴漢に仕返しバージョンもいいなぁ…
心からこのつづきが楽しみデス(´Д`)=3 ハァハァ わき上がる妄想に血わき脂肪踊るッス
467風と木の名無しさん:02/06/23 17:04 ID:YmM52Lo9
>>466
お、おちけつ(w
468風と木の名無しさん:02/06/23 18:00 ID:HfgR6E1D
>>466
>わき上がる妄想に血わき脂肪踊る
笑タ(w
469風と木の名無しさん:02/06/23 18:49 ID:7aXJEfVw
>>466
そんなに想像していただけたなんて…ウレシイデスヨアンタ!!ダイスキダ!!!
…って、とりあえずは仕返しの方向だったんですが…何か、2パターン
書きたくなってきたyo。
仕返し〜、と、おあずけバージョンと…
470 :02/06/24 21:52 ID:rpYNx3/N
うp。

近頃よくはじかれるので、もしナンバーの途中(3/6とか)で
力尽きてたら、遠慮なく屍を乗り越えて書き込んで下さい。
471涼気路線(1/3):02/06/24 21:54 ID:14GybJN1
もっとも、ぼやきはしても悲壮ぶることはない。会話の合間に、少年に向かって物好きと
言ったり親方を変質者扱いしたりする時も、口元は皮肉な笑みにかたどられたままだ。
多感な時期に彼の存在は心の支えだった、などと冗談にも言おうものなら『自分が変態
なのを人のせいにするな』と苦笑混じりに叱られるのがオチだろうが、偽りの無い本心だ。
忌憚なく話せるほぼ唯一の相手。けれどもお互いに触れないようにしていることはある。
友人の祖父について。そして彼女を含めた館に関する事柄。
わざわざそれらを俎上に載せずとも、他に話すことはいくらでもある。大学に進学した
ばかりの友人は目下のところ、いずれ来る実習をどうやり過ごすかで悩んでいる。
『手本と称してとろとろやられた日には横合いからメスをひったくりかねない』のだとか。
やるとしたら自分の方だと言ったら、さもありなんと笑われた。
友人と同じ学部を志望しており、おそらく大学も同じところを受験するだろうが、当初は
他学部を考えていた。春先にそう告げた時『両立する自信がなければその方がいいか』と
わざとらしく呟かれて、売り言葉に買い言葉で変更を宣言したのだ。
472涼気路線(2/3):02/06/24 21:54 ID:14GybJN1
言ってしまってから自分の進歩のなさに少なからず落ち込んだ。この単純な性格のせいで、
弟子入りした頃の計画とは随分違う方向に来てしまっている。
一刻も早く一人前になるため義務教育だけで済ませるつもりが、兄弟子に『用もないのに
仕事場をうろつかれると邪魔だ。学校にでも行ってろ』と言われて、渋々ながら高等部に
進んだ。背後で親方が糸を引いていたと知ったのは、進学して間もない桜の季節。
蟲屋の工房まで抗議に押しかけたものの、ひとこと返す度に張り倒されて終った。
長兄が親方に頼んだことは明白だったから実家にも戻って文句を言ったが、父そっくりの
白々しいとぼけっぷりで逃げられた。実家に帰るきっかけが親方の説教だったため、あれ
以来長兄は末弟に手を焼くとすぐに親方に頼むようになった。親方も、放っておいても
良さそうなものを御丁寧に世話を焼く。
その手段が腕力だけなら逃げれば済むが、こうして人を使い、少年の頭の悪さを狙って
くるから始末におえない。つくづく、進学に関しては家族よりも親方との戦いだった。
『仮にも人の体いじくってんだから免許くらいとっとけ』が彼の口癖。
473涼気路線(3/3):02/06/24 21:55 ID:14GybJN1
―――非合法な仕事で免許を気にするとは。それに、ことが露見すれば一発で取り消しだ。
そう言い返したら、『馬鹿が。取り消しどころか豚箱だ』と一笑に付された。
『時間が惜しいのは判るが、とにかく行けや。お前の師匠も兄弟子も行ってんだからよ。
下働きはともかく職人が―――てえか、お前の兄貴やうちのみたいに跡取りでもなけりゃ、
業界入りは卒業してからだわな。免許も取れねえような奴を職人見習いにできるかっつう
頭がほとんどだし………まったく。爺も爺だが、お前も大概おかしすぎる』
かくして碌な反論もできないままに“みんな行ってる”という字面だけは月並みな理由で
受験生になった。もとより満足に言い返せたためしはなく、手でも口でも負けっぱなしだ。
できるだけ殴られずにすむよう電話で話を済ませる努力はしているが、年に数回は蟲屋に
呼びつけられ、張り倒されたり蹴られたりしている。それでも呼び出しに応じてのこのこ
出掛けるのは、なんのかんのと言っても親方のことを信頼し、感謝もしているからだ。
友人が会ったその日に指摘したとおり、身内と他人を極端に区別し続けてきた少年だが、
蟲屋の親子に対しては破格ともいえる懐き様だった。
474 :02/06/24 21:56 ID:14GybJN1
&
475涼気路線(1/6):02/06/24 21:57 ID:W62gBC3y
親元から離れていたために、父や兄のように頼りにしていた部分が少なからずある。
特に親方は、仕事以外ではまず口を開かない師匠の代わりも兼ねていた。
仕事中でも師匠の素っ気無さは相変わらずだった。最初の内は兄弟子にその都度通訳して
貰っていたが、一年程で指示語の羅列や目線の行方から彼の要求を読み取れる様になった。
それでなくても技術指導や事務的な手続きは全て兄弟子に任されていたから、師匠と一対
一で言葉を交わす必要は殆どない。
彼と一番多く話したのは弟子入り前の面接時だ。いかにも鬱陶しげに眉間の皺を深くして
拒み続ける老人に、持ち前のしつこさで食い下がり入門した。随分な面の皮の厚さだが、
“初めに声をかけてきたのはそっちの方だ”と思っていたから強気にも出られた。
入門直後、まともな会話がないのに怒らせてしまったかと焦ったが、『あれで普通だ』と
兄弟子に片付けられ、程なくして初対面の折に話し掛けてきたことこそ椿事と理解した。
親方にも昔からそうだったと聞かされて納得し、師匠に多くを求めるのは早々に諦めた。
押し掛け弟子の分際で贅沢を抜かしてはいけない。
476涼気路線(2/6):02/06/24 22:00 ID:W62gBC3y
現場では兄弟子に指導を仰ぐものの、師匠程ではないにせよ彼もまた余り多くを語る人間
ではないから、仕事がらみの愚痴や悩みは自然と蟲屋の親子の方へと流れていく。
電話なら父や長兄でも良かった筈だが、実家よりも蟲屋の方が加工に関する共通点は多い。
親方と友人の口の悪さの裏にある細やかな気配りに甘えるのも心地よかった。
ある時は痛い所を突き、またある時はさりげなく慰める。いずれも人の気持ちに敏いから
できることだ。胸の内をことごとく見抜かれてしまうのは、何も少年の思慮が浅いせい
ばかりではなく、彼ら自身の眼力の確かさに拠るところが大きい。
…そこまで心を委ねていた彼らの言葉を、何故ああも易々と忘れてしまっていたのだろう。
また、そういうことほど良く当たってしまうのは一体どういう巡り合わせなのか。
―――蟲屋を廃業した暁には、一家揃って占い師にでもなりやがれ。

土曜日の午前中に実家へ戻って夜は館に泊る。そのまま月曜日の朝まで居続け、館から
登校して夕方に工房へ帰る。住み込みの弟子とは思えない優雅なスケジュールだった。
477涼気路線(3/6):02/06/24 22:02 ID:W62gBC3y
週に丸二日は工房を留守にしているが、自分などいなくても仕事は回るとお気楽に考えて
いたし、現にそうだったから何のためらいもなく週休二日制を満喫した。
その日も、学校からの帰り道に週始めの仕事の段取りを考えながら歩いていた。門の所で
黒塗りの車とすれ違い、やはり運転手付きの車は黒が多いと呑気に眺めていたが、ふと
車の中を見て立ちすくんだ。ゆっくりと動きだした車の後部席に座る子供と、目が合って
しまったのだ。学齢に達した位の幼い子供は、少年を見据えて視線を外さなかった。
やがて車が遠ざかり、見えなくなるまでその場に立ち尽くしていた。我に返って落した
鞄を拾いながら、冷や汗が背中を濡らしていたのに気づいて深く溜め息をついた。
恐ろしく綺麗な子供だった。館の兄妹と対を張ることのできる美貌の持ち主は、後にも
先にもお目に掛かった事はない。しかし少年の足を止めたのは外見の美しさではなかった。
幼児期に容姿の端正さを誇りつつも、成長して十人並になってしまうのはよくあることだ。
だが、あの子供はそうはなるまい。たとえこの先顔立ちがありふれたものになろうとも、
眼差しの強さが変らなければ市井の人々に埋もれることは不可能。
478涼気路線(4/6):02/06/24 22:03 ID:W62gBC3y
―――あの瞳に射抜かれて、一歩も動けなかった。
額の汗を手の甲で拭いながら母屋に辿り着くと、兄弟子が玄関口に待ちかまえていた。
遅くなったかと慌てて腕時計を覗き込む少年に、彼はいつにもまして無表情に告げた。
『出掛けるから荷物を置いてこい』
週末留守にした分も少しは雑用が溜まっているはずだが、そんなものはどうでもいいと
言われてしまった。慌てて鞄を部屋に投げ込み、師匠に挨拶してくると言えばそれも不要
とのこと。訝る少年に、兄弟子は『そんなに気になるのなら一度見にいけ』と言って車の
鍵を手にした。外で待っていると言う彼に、短く礼を告げて師匠の居室に向かった。
週末に何が起きたというのか。
急ぐあまり階段を踏み外しかけた少年の脳裏には、先程の子供の姿が浮かんでいた。
過ぎたる美貌は時として妖怪じみて映ると初めて知った。
門の所ですれ違ったあれは人の形をした凶つ星だ。
あの子供は今日の異変に関わっている。何ひとつ教えられずとも判ってしまう。
479涼気路線(5/6):02/06/24 22:08 ID:Mg/1f6Ni
叩き壊しそうな勢いでドアを叩いているのに応えがない。いても返事がないことはざらに
あるし、そういう時は何十分でも待っていたものだが、今はそんな余裕はなかった。
無断で扉を開けると異臭が鼻をついた。甘いココアの香りがブラックしか飲まないはずの
師匠の部屋に漂っている。客に出されたと思しきそれは、絨毯にできた染みの大きさから
察するに殆ど手をつけないまま零れたらしい。
床に転がる師匠の部屋着もそこかしこが茶色に染まっている。顔まで汚れているのは自ら
絨毯になすりつけているからだ。左手に握りこんだカップに舌を伸ばす彼は、普段よりも
眉間の皺も浅く、機嫌がよさそうに見えた。あれでも恍惚とした表情なのかもしれない。
苦痛を感じているわけではないだろう。右手は忙しくペニスを擦りたてている。充血して
固くそそり立つ物に白髪混じりの陰毛はそぐわない、と言ってしまえば世の老人一般に
対しても失礼にあたるだろうが、正直な所、彼が未だ現役だったことに驚いていた。
恐る恐る声をかけてみたが、やはり返事はなかった。数分後、いきなり顔をあげた時は
思わず後じさったが、獲物をカップからスリッパに替えただけで再び丹念に舐め始めた。
480涼気路線(6/6):02/06/24 22:09 ID:Mg/1f6Ni
確かに挨拶は不要だ。何を言っても聞こえはしないだろう。以前からその傾向はあったが、
ついに少年を視界から消してしまったらしい。この分ではおそらく兄弟子すらも。
彼を待たせているのを思い出して、甘ったるくも生臭い部屋を後にした。扉を閉める際に
深く一礼し、師匠への別れの挨拶に代える。
外で待つと言ったくせに、兄弟子はまだ玄関に立っていた。少年がついてくるのを確かめ、
無言で歩き始める。後姿を見ながら、彼の背を追い越したのがいつ頃か思い出そうとした。
高等部に上がってから急速に伸び出して、すでに友人と変わらなくなってしまったが、
親方には及ばない。『縦にばっか伸びやがって』と親方に蹴られたのは去年の夏休み。
兄弟子にもうすぐ追いつくと言った直後だった。どうしてこんなことで蹴るのだと言って
今度は回し蹴りを食らった。やる事が極端過ぎるのだ。
もう少し分かりやすく言ってくれないと、馬鹿な自分には通じない。
背ばかり伸びても、こんな不測事態ともなれば兄弟子の後をついてまわるしかないひよこ
であることに変わりないのだと、はっきり言ってほしかった。
481 :02/06/24 22:10 ID:Mg/1f6Ni
キョウハココマデー。
482風と木の名無しさん:02/06/27 01:23 ID:NwFxILRQ
.
483風と木の名無しさん:02/06/27 12:43 ID:wQP42gdD
涼気タン
新たな展開が?(;´Д`)ハァハァハァハァハァハァハァハァ
一生ついていきます。下僕と呼んで(アフォ
484 :02/06/30 22:30 ID:Zr/h3/Gg
.
485481:02/07/02 00:32 ID:nRsefwvb
>483
|ω・`) ウマイコト タラシナ セリフヲ カキタイケド......デキナイ......アウアウ。

486風と木の名無しさん:02/07/02 19:08 ID:GNuNyTrz
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
 ┃   このスレは.ほっしゅほっしゅが       ┃
 ┃    はりきって.保守しております。       ┃
 ┃                              ┃
 ┃           o ,,,,.,.,,, 。 o            ┃
 ┃         。   ミ・д・ミ <ほっしゅほっしゅ ┃
 ┃        o  "''''''" 。            ┃
 ┃                               ┃
 ┃      --NOW HOSSYING--       ┃
 ┃                              ┃
 ┃  無表情ですが何ら問題はありません。 . ┃
 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
487風と木の名無しさん:02/07/03 15:30 ID:6u0As/sF
キタ━━━(;゚Д゚)━(;゚Д)━( ;゚)━(  ;)━(   )━(・  )━(∀・ )━(・∀・)ノ ウp━━♥

nanntuttarisite.
ちっとも進まなくてスマソ。
488風と木の名無しさん(1/2):02/07/03 15:30 ID:6u0As/sF
しかし、相手が何処の誰なのか判らなくては復讐など出来得るはずもない。痴漢は引っついて
離れない1を連れ、映画館に出向くことにした。

「バッ…」
その後に訪れるであろう罵声を察知して、1は耳を塞いだ。
「カじゃないの!?少しは反撃しようとか思うでしょ?」
「だって…だってさ、怖くて―――」
1が言い切る前に、423は頭を叩いた。
「痛い…」
「あのねぇ、何で痴漢が怖くてあのおっさんと付き合えるわけ?めちゃくちゃだね」
「何で?」
「…何で、って…」
423は頭を掻いた。

ここは映画館の、一番端の最も薄暗い場所である。痴漢が住人達に心当たりがないか聞くために
1から離れたため、1は何処へともなくうろつき、偶然にも眠っている423を発見したのだ。

423は、何も言わずに1の頭を叩いた。
489風と木の名無しさん(2/2):02/07/03 15:30 ID:6u0As/sF
「痛い…」
「怖かったぁ?全く、痴漢が怖くてどうしてここに来れるわけ?そっちは電車なんかでやってる
小物だけど、ここの奴らは複数な上、ある意味でスペシャリストの集まりなのに」
はぁ、とため息をつく423に見つつ、1は今更その事実に行き着いたようで、
何やら感心しているようだった。
「…気づいてなかったの?」
「え?あ…うん、全然忘れてた」
423がまた1の頭を叩いたところで、けたたましい靴音が迫ってきた。
「…案外遅かったね」
誰にともなく言った423のセリフを無視し、痴漢は1の頭を撫でる。少しでも1を泣かせた奴の
ことを知るために他の者たちと話し込んでしまったため、423と1が喋っていることに気づくのが
遅れてしまったのだ。
「何の話をしてたんだい?」
一見穏やかなその笑みが423を一瞬見た時だけあからさまに崩れたのに、1は気づかない。
490風と木の名無しさん:02/07/04 22:29 ID:tqDQdh03
1タン…432タン…痴漢タン…

この3人らいすっきだ
491風と木の名無しさん:02/07/04 23:16 ID:iW5YuQic
痴漢の心1知らず・・・
423に懐いていく1タン(;´Д`)ハァハァ
492風と木の名無しさん:02/07/05 00:24 ID:oAwszJ8c
涼気タンもキテタノネー
スゴイヨー…尊敬しましゅ

>488-489
1タン相変わらずアホだ(w
ラブ
493風と木の名無しさん:02/07/07 09:58 ID:XhiLPUyn
h
494493:02/07/07 11:16 ID:XhiLPUyn
hは保守カキコのhです
寝ぼけてました…コルァ(;´д`)
495風と木の名無しさん:02/07/07 12:43 ID:0Aqe6PHt
「h」は何だったんだろう、と気になってたんだけどそうだったのか…
寝ぼけてるのに保守カキコする…萌え(;´Д`)ハァハァ
496 :02/07/08 00:07 ID:xPR3AchT
.
497風と木の名無しさん:02/07/08 14:27 ID:uhiEX3L2
ちょいage
498風と木の名無しさん:02/07/08 14:29 ID:uhiEX3L2
.
499涼気路線(1/6):02/07/10 22:39 ID:vpUMLHO/
行先の見当はついていたし、およその経緯も兄弟子が連絡済だったのだろうが、会うなり
親方が雇用条件について説明しだしたのにはさすがに面食らった。兄弟子とはとうの昔に
話がついており、師匠の工房の整理が済み次第こちらに来ることになっているという。
『無理強いするつもりはねえが、どのみち爺のとこは店じまいだ。身の振り方は考えとけ』
実家に帰って相談するよう一ヶ月の猶予を与えてくれたが、師匠の許に弟子入りする時も
自分一人で決めたのだからと、その場で蟲屋への弟子入りを希望した。
しかしながら親方は『許可を貰ってから来い』と言って譲らなかった。父と長兄の許可が
下りないうちは蟲屋の敷居は跨がせないし、彼らに無断で他の工房に行こうとしたら回状
をまわして業界から叩き出すと脅されては頷くより他はない。
一度戻って荷物を纏めると言うと、これも『今日の所はまっすぐ家に帰れ』と止められた。
『爺がいかれたって、もうお前の親父さんにも言っちまったからな。心配してたぞ』
先手を打たれるのには慣れたつもりでいたが、こんな時までも冷静にことを運ばれると
何やら悔しくなる。まるであらかじめ知っていたような手際の良さだ。
500涼気路線(2/6):02/07/10 22:48 ID:vpUMLHO/
そこでようやく親方の不吉な予言に思い至るあたり、とことん鈍いと言わざるを得ない。
―――どうして判ったのか。師匠に何が起きたのか。
深刻な表情で問い掛ける少年に、親方は身も蓋もない返事をよこした。
『ゲージツ家が美少年に入れあげて身を持ち崩すなんざ、お約束みてえなもんだろ』
親方にかかると“陳腐すぎて見え見えの御粗末な展開”で片付けられてしまうが、狂態を
目の当たりにしてもなお信じ難い出来事だった。
長い年月の間、人を惑わせ続けてきた師匠が自ら狂ってしまう日が来ようとは。
患者を見た者すべての人生が狂ったわけでないが、一度囚われれば終生逃れ得なかった。
ある者は患者に、またある者は庇護者に。
いわば師匠の作に翻弄された彼らに対し、当の作者はさしたる関心を示さなかった。
溢れんばかりの情熱を抱えて工房を訪れ、加工を懇願する患者候補の姿を見て悦に入るの
ならばまだ判りやすいのだが“そこにいるから加工する”とばかりに淡々と手を動かした。
師匠に情熱の欠片も感じられない分だけ、虜囚達の狂い様もよりいっそう際立って見えた。
501涼気路線(3/6):02/07/10 22:53 ID:vpUMLHO/
それは支払いにも如実に現れていた。工賃は患者が勝手に貢ぎ、工房から請求したことは
少年の知る限り一度も無い。新しい患者が入院すると、庇護者を志願する者がどこから
ともなく現れて退院の日取りを確認した。毎回一人しか現われなかったのは、別の場所で
話し合いが行なわれていたのだろう。当日は、意気揚々と患者を引き取りに来て、謝礼を
置いて帰った。これとて一度たりとも請求した覚えはない。金額は相場があるかのように
足並みが揃っていたが、お志とみなすには額面が大きすぎた。
いわば、患者も庇護者も納得ずくで工賃の二重払いをしていたようなものだ。
斯様な事情で莫大な富を手にしており、生活にも困らなかったはずの師匠だが、それでも
不機嫌な顔で黙々と患者を作り続けた。
彼が一体何を求めて加工に携わっていたのか、側で見ていても最後まで判らなかった。
実を言えば、師匠の許にいた当時は患者の献金の額までは把握しておらず、高額の謝礼も
『人身売買だから高額取引は当然』と素朴に考えていた。世間知らずもここに極まれり。
業界の枠から外れている、と以前親方に教えられていたのに。
502涼気路線(4/6):02/07/10 22:56 ID:vpUMLHO/
親方の有難いお言葉を正しく理解したのは、父の工房を継いだ後だった。
初めて市場に行った時、右も左も判らずホストの後を歩いた。その姿は下っ端にしか見え
なかっただろうに、居合わせた同業者達は自分を“工房の頭”として扱ってくれた。
父の大学の後輩だという他工房の頭を皮切りに、次々と声をかけてくる彼らに挨拶して
その日は終ってしまい、帰り道に『本来新人のこちらが挨拶回りをするのでは』と尋ねた
ところ、今回ばかりは許されるだろうとホストが苦笑した。
父や長兄が人望を集めていた証と思えば誇らしくもあったが、全員が数点出荷しただけの
自分の作を既に見ていたのは意外だった。いずれも公衆用だったから、業界人がその気に
なればすぐにも見られただろうが、二代目とはいえ長兄と違って所詮は一介の新人である
自分の作がそこまで注目されると思っていなかったのだ。
その呟きを聞きつけたホストに『今日、何を言われたか思いだして下さい』と窘められた。
殆どが初対面にも関わらず、自分の姿を認めるや競うように声をかけてくれたし、最初に
来た頭も二度の葬儀で顔を合わせただけなのに、自分の弟子のように熱心に励ました。
503涼気路線(5/6):02/07/10 22:57 ID:vpUMLHO/
言葉を詰まらせながらも、落ち着いたら工房を訪ねると言い残して彼は立ち去った。
他の頭達も似た様なもので、感謝の心と共に感動すべきなのだろうが正直引いてしまった。
父や長兄の作が高い評価を得ているのは師匠や蟲屋の親方に聞いて知っていたが、価格は
大したものではないと思っていたからだ。実家の帳簿を見て割賦販売だったのかと漏らし、
長兄を脱力させたこともあった。話を聞いた親方に蟲屋の帳簿を突きつけられて再び驚き、
『これでやっていけるのか』と尋ねてあやうく首を絞められそうになった。
『お値打ち価格がうちの売りなんだよ!!数を拵えてなんぼだって言っただろうが!!』
だが、決して安いとは言わなかった。父と比べて客の品がないだの価格が違うだのと自嘲
するのを聞いていたため、市場で同業者に蟲を高級品扱いされても俄には信じ難い。
その上、父と長兄は数が作れないからと『業界最小手の零細工房』を自称していた。
現実には、蟲屋も父の工房も、業界での知名度や評価は自分の認識を遥かに越えていた。
その話をホストにしたら、両方で箱入り息子扱いだったのかと笑われた挙句、現場主任に
まで報告された。
504涼気路線(6/6):02/07/10 22:59 ID:vpUMLHO/
『おぼこい頭を皆でお守りするように』と笑い者にしてくれた彼は、後でこっそりやって
来て、こんな喩は厭なのだが、と前置きしてから釘をさした。
『表で数が出回ってるのと裏で僅かに取引されてるのとでは、値段が違って当然でしょう』
この業界自体裏の世界だと思っていた、と突っ込んだら『頭だから殴りはしませんが』と
睨まれ、“裏の裏は表”などという揚げ足取もできなくなってしまった。
『お願いですから、もうしばらく黙ってて下さい。生きてるうちから伝説だったお人だ。
あと数年経てば作り話になっちまいます。ようやく死んでくれたと一安心してましたのに』
会った事もなければ何の利害関係もない筈の現場主任にしては、余りに過激な言葉だった。
『蟲屋の親方がよそで言うなとおっしゃった意味が判らないんですか。あの御方の作で
どれだけの金が動いたか、ご存知でしょう。金だけじゃない。真剣に手に入れたがって、
ただの噂話だと笑われても血眼になって探してた奴は大勢います。ついてた客の口が堅い
のもあの御方や自分の手元のが攫われんようにと…それ位、職人とその作を大事にしてた
客達がうちに来ないのは、弟子といっても頭には作れないって判ってるからでしょうな』
505 :02/07/10 23:00 ID:vpUMLHO/
キョウハココマデー。
506風と木の名無しさん:02/07/12 21:37 ID:Giz0ERXi
涼気タン
キテタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!!!
いつも楽しみにしてます
(;´Д`)ハァハァハァハァ
507風と木の名無しさん:02/07/16 00:42 ID:2RfVxD4+
ホシュホシュは?
508風と木の名無しさん:02/07/17 23:08 ID:9UNmdQlF
        o ,,,,.,.,,, 。 o            
        。   ミ・д・ミ <ほっしゅほっしゅ
        o  "''''''" 。            
509風と木の名無しさん:02/07/20 17:47 ID:oKtYj1ZS
 なんか、ここって...
 凄いところだった。
 スレに沿ったこと書き込もうとしてたよ。
 驚天動地。
510風と木の名無しさん(2/2):02/07/21 22:05 ID:pVj9gxaX
保守る。
511398:02/07/22 01:22 ID:+F2y/X9z
dionのサポートのCMを見てなんかここを思い出したので来てみた。
せっかく来たのでほしゅしておきまつ。
512風と木の名無しさん:02/07/24 23:57 ID:WK/pR2AL
ヒーサービーサー(・∀・)ウp♥
忘れた方は>346へドウゾ。
ダイジェスターさんのトコも b(>∀・)グッド!グッド!
513465編。:02/07/24 23:57 ID:WK/pR2AL
あやされるままにリーダーの腕に抱かれていた465は、小さなイタズラ心を起こした。
いっつも余裕の表情を見せるこいつを、少しでいいから驚かせてやりたい。
本当にそれだけだった。
もしもくすぐったり引っかいたりしていたとしても、その目的は十分果たされた
ことだろう。
しかし、その時はそんなことなど考えもしなかった。
シチュエーションのせいかもしれない。
雰囲気に飲まれた、と言っても、多分間違ってはいない。


465はリーダーの首に腕を絡めると、べったりと抱きついた。
そのまま唇を項に押し付ける。
「!? ちょっ、おい…」
リーダーの困惑気味な声を聞いているのかいないのか、465はいつもしてもらうことを
思い出しながら、彼の頭を押さえつけて、その耳に舌を這わせた。
驚いてくれているのは、その仕草から手に取るように判る。
なんだか楽しい。
だからといってそれ以上のことを自分から仕掛けるつもりなどは全く無いから、
手が服の裾から侵入してきたのを感じて、すぐに舌を収めた。
514風と木の名無しさん:02/07/25 22:11 ID:DeU7MFNQ
ひさびさ465タンキタ━━━━(*゚∀゚*)━━━━!!!!
相変わらずかわいいyo
いつになく積極的な465タンだけどすぐに逆襲されそうだ
515風と木の名無しさん:02/07/30 05:02 ID:sJr0MuXh
ageるっちゃ。
516風と木の名無しさん:02/07/30 23:26 ID:On0XJiwo
は・・早く続きを・・。
465タンハァハァ・・・。
517風と木の名無しさん:02/07/30 23:34 ID:kB+LsTqG
リーダー頑張って!(;´Д`)ハァハァ
518風と木の名無しさん:02/08/02 18:24 ID:9OXTiSny
保守
519風と木の名無しさん:02/08/04 16:02 ID:j2PHpqzM
>>517

一体何を頑張るんだか…(w
520風と木の名無しさん:02/08/04 17:46 ID:uOEKvLKt
>>519
何って…ナニ(オヤクソク
職人さん方、いつも過去ログで再度(;´Д`)ハァハァさせてもらっとりま。
521風と木の名無しさん:02/08/05 15:13 ID:bsztweSv
ウp━━━━(*゚∀゚*)━━━━!!!!
522465編(1/2):02/08/05 15:14 ID:bsztweSv
妙に手の動きが緩慢だと思ってふと目線を落とすと、
リーダーが何か言いたげに465のほうを見ているのに気が付いた。
「…何」
「何って…」
ボタンを外し終わると、リーダーは465の胸に顔を近づける。
軽く舌が触れるようにして、465の鳩尾のあたりを一舐めした。
「―――っ」
前髪と吐息が当たって、くすぐったい。
「嫌だっつったり、そうかと思ったら誘ってきたり…お前、今日ワケわかんねぇ」
投げ捨てるように言っているわりに、機嫌は良いようだ、
それはそうだろう。465が自分から行動を起こすなんて、めったにない。
一方、「誘った」と言われた465は、その言葉に目を見開いた。
「なっ…誘ってなんか」
「……無意識だって言うのか?無意識で自分からキスする奴が何処にいる」
「そ…れは、そうだけど…」
その行為自体の目的は全く違う、なんて信じてもらえそうもない。
というか、今思うと自分でも信じられなかった。
言葉につまり、赤くなって俯く465を見て、リーダーは意地悪く笑った。
「認める?」
「う…」
465は、声を出せずにふるふると首を横に振った。
「…ったく。まぁいいけどさ」
465が素直じゃないことなど元々百も承知のリーダーは、髪をかき上げて息をつくと、
再度舌を滑らせる。
523465編(2/2):02/08/05 15:14 ID:bsztweSv
「や…っ、あ…」
不意をつかれ、思わず465はリーダーの髪を掴む。
思えば、こうして肌を重ねることなんて久しぶりだ。
自分が拒否していたフシもあるが、よく相手も我慢していてくれたものだと思う。


最初の頃は、行為に及ばずとも触れたがって、正直少し鬱陶しかった。
今でもそれは変わらない。しかしあまり気にならないのは、頻度が落ちたのか465が
慣れてしまったのか。
(…多分、両方だ)
18,9のガキじゃあるまいし、そんなにがっつかなくても良さそうなものなのだが、
3年間離れる、というのはリーダーにとってかなりの苦行だったらしい。
「もう会わない」と宣言したものの、思いが変わるわけでもない。
その上、相手―――465は会おうと思えばいつでも会えるところにいる。
触れることも簡単だし、腕力でねじ伏せることだってやろうと思えばできたのだ。
いっそのこと道で襲ってやろうかとも思った、と普通に告白された時は、本当に倒れるかと思った。
524風と木の名無しさん:02/08/07 11:00 ID:ptnkgRMr
 
525風と木の名無しさん:02/08/07 13:16 ID:CVuL7vyE
526風と木の名無しさん:02/08/07 14:20 ID:PHhTmArL
炎多留…………
527風と木の名無しさん:02/08/09 23:41 ID:YNQk8gEH
ホタル…?
528風と木の名無しさん:02/08/10 16:16 ID:fyHqYQgQ
【ホシュ】子供がまだ食べてるでしょうが!【ホシュ】
529涼気路線(1/6):02/08/12 15:45 ID:ulKW4LmZ
とても頭に対する言葉とは思えなかったが、真実なだけに何一つ言い返せなかった。
『順番待ちなさってた方達も、皆さん昔からこの世界をよくご存知のようで。まったく、
近頃の客とは大違いですわ』
彼のように古き良き時代を知る者にとり、近年の大衆化の風潮は憎むべきものでしかない。
一見の客に門前払いを食わせられたのは昔の話だ。いきなりやって来て無理な注文を押し
つけたり、買ったその日に壊す客にはどこの工房も困り果てている。
粗雑な扱いに作り手のプライドが傷つけられるだけなら二度と売らなければすむ話だが、
壊した挙げ句にその辺に捨てようとするから始末が悪い。常識はずれの客が増えて無料の
下取りが当り前になりつつあるものの、その手間すら惜しまれてはどうしようもない。
言っても聞かないし見る目もない輩に、性質の悪い業者もどきは粗悪品を売りつける。
ステイタス・シンボルとして手に入れたがる成金と職人面で彼らにたかる未熟者。仲良く
つるませておきたいところだがそうもいかない。作り手は仕入れも満足に出来ない素人が
殆どで、出来上がった物もいずれ購入者が投棄するのが目に見えるような御粗末さだ。
530涼気路線(2/6):02/08/12 15:49 ID:ulKW4LmZ
揃いも揃って業界のいろはも知らぬ新参者ばかり。だからこそ粗忽な振る舞いにも及べる
のだろう。息を潜めるようにして細々と作り続けた先人達にならって世間を憚る者の方が
圧倒的に多く、跳ね上がりには厳しい制裁が加えられる。
しかし古参達が勘違いした新参者を見つけ次第叩き潰しても、消した傍から馬鹿は次々と
わいて出る。“時の流れに逆らえぬとはいえ、やりきれないものがある”と守旧派たる現場
主任も常々こぼしている。その彼でさえ、師匠と患者については全面的に否定した。
『見れば誰かがなりたがる、なんてもんはこのまま忘れられた方がいいんです。もとから
噂話扱いされてましたし、作り手もいなくなった………けどずっと追いかけてきた連中は、
そう簡単に忘れやしません。うちにも“古くからやってるんなら”って聞きに来る馬鹿が
未だにおります。奴らが頭の素姓を聞きつけたら何をやらかすか』
庇護者達の正体を知っていれば、患者や師匠に横から手を出す気にそうそうなれなかった
だろうが、半端な知識で訳知り顔に振るまい、あちこちで嗅ぎ回っていた連中はかなりの
数にのぼるという。数の多さも然る事ながら、いつ何時暴走するか判らないから厄介だ。
531涼気路線(3/6):02/08/12 15:51 ID:ulKW4LmZ
師匠が存命中は庇護者達が彼等を追い払っていた。できる限り沈黙を守り、必要な時のみ
力を振るうという消極的な方法を取っていたのは、患者と師匠の存在を広く知らしめない
ことが一番の防御と心得ていたから。患者と師匠を大切に思えばこその計らいだ。
しかし、不肖の弟子を同じように気遣い、守る義理は全く無い。
『薄々気付いて黙って下さってる方は、業界の中にも大勢いらっしゃるんですよ。少しは
自重してください』
深く頭を下げる彼を『あの時亡骸を確かめたのも安心するためだったのか』と詰りそうに
なったが、寸前で思い留まった。
いっそ乗っ取りを目論むような性格なら楽ができただろうに、どこまでも頭を立てようと
する現場主任は、長らく父の元で心労を重ねた。
その父の死後、跡を継いだのはまたもや伝説の巨匠の弟子。運の悪さでは彼も相当だ。
自分の場合は、勝手に選び続けた結果だから不運というにはあたらない。皆の制止を振り
切って師匠に弟子入りし、親方を信頼しつつも彼の予言を無視するかの如く工房に残った。
532涼気路線(4/6):02/08/12 16:04 ID:ulKW4LmZ
“もって五、六年”と教えられていながら現実にそうなった時のことを考えようともしな
かったのだから、何の覚悟もできないままにその日を迎えたのは当然の帰結と言える。
しかし年数までほぼ正確に当ててみせた親方も、あの子供の登場は予想外だったらしい。
『まさかあんな大物が出てくるとは―――爺も相当怨まれてるな』
溜め息交じりの述懐により、悪意を持って子供が差し向けられたと分かる。
友人も『金では動かないと聞いたが、一体どうやって引っ張り出したのか』と首を傾げて
いたから、自分が知らないだけで有名人なのだろう。
『それを言うんなら、爺が門前払いを食わせなかったのがそもそもおかしいじゃねえか。
ま、どっちもしがらみなんざ腐るほど抱えてるってこったろ。お仲間みてえなもんだしよ』
師匠と子供の共通点に思い至らず困惑していると、気づいた親方が説明してくれた。
『業界筋じゃねえんだ。見てくれは小奇麗な餓鬼でも、中身は爺と良い勝負の化物でよ。
年が年だからさすがに数は爺に及ばねえと思いたいが、引っ掛かった奴は相当いるらしい。
それで怨んでる奴もな。あわよくば共倒れってんで仕組んだんだろうが、爺が負けた』
533涼気路線(5/6):02/08/12 16:20 ID:ulKW4LmZ
『疫病神の新旧対決だね。もっとも、僕にとってはあの子は福の神だけど』
友人が笑顔で付け加えるのを聞いて納得した。反論するどころか言い得て妙だと感心する
辺り、我ながら酷い弟子だ。しかしいくら患者が救世主の如く崇めようとも傍から見れば
紛れもない疫病神。師匠の工房に引き寄せられ、体を投げ出す患者達の激しさに、周囲の
人々も否応なく巻き込まれたであろうことは想像に難くない。
―――おそらくあの子供は、迷惑加減でも師匠といい勝負だろう。
突き刺さるような双眸を思い出し僅かに身震いすると、見咎めた友人に帰宅を促された。
荷物は後で纏めれば良いから早く家族に顔を見せろ、と急っつかれて腰を上げたものの、
やはり師匠が気に懸かる。友人にそれを告げると、露骨に嫌そうな顔をされた。
『糞爺なら、うちの母が向こうに………何。僕に母親がいるのがそんなにおかしい?』
余程間抜けな顔をしていたのだろう。木の股から生まれたとでも、と詰め寄られ、慌てて
首を振りながら言い訳を試みた。けれども『この数年間、度々蟲屋を訪れているのに一度
も姿を見かけないから』と言った直後に実家の母を思い出し、理由にならないと気づいた。
534涼気路線(6/6):02/08/12 16:32 ID:ulKW4LmZ
焦って、もしや自分の出生を気遣ったのかと続けてしまい、友人の表情の変化にますます
泥沼に嵌まりこんだと知り臍を噬む。
誰もが自分のように無頓着になれるわけではない、と判っていた筈なのに。
救いを求めて親方を見たら、軽く頷いて『そういうんじゃねえよ』と引き取ってくれた。
『そいつは俺と嬶が汗水垂らしてこさえた餓鬼だ。似てなくても俺の種だっつうの』
それが一番信じられなかったとは気取られぬように、神妙な顔で目を伏せる。
『………おい。こんなむさ苦しい親爺のとこに嫁が来たのが、そんなに不思議か』
親方に隠し事は出来ない。友人の母親ではなく、親方の妻の存在に驚いたことがしっかり
ばれている。しかし、ここで頷いても殴られるだけだ。
無視を決め込み、今の師匠に女性を付き添わせるのは酷だと申し立てたが、鼻で笑われた。
『折角のお心遣いだけどよ、うちのは爺が尻掘られてるとこ見たってびびらねえだろうさ。
元は職人だから多少の怪我も一人で始末できる。爺の娘でよ、俺より腕が良かった―――
もういいだろ。いつまでアホ面晒してねえで、とっとと帰れ』
535 :02/08/12 16:41 ID:ulKW4LmZ
キョウハココマデー。
536風と木の名無しさん:02/08/15 00:06 ID:0N55AhC2
 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
 ┃   このスレは.ほっしゅほっしゅが       ┃
 ┃    はりきって.保守しております。       ┃
 ┃                              ┃
 ┃           o ,,,,.,.,,, 。 o             ┃
 ┃        。   ミ・д・ミ <ほっしゅほっしゅ ┃
 ┃        o  "''''''" 。            ┃
 ┃                              ┃
 ┃      --NOW HOSSYING--       ┃
 ┃                              ┃
 ┃  無表情ですが何ら問題はありません。 . ┃
 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
537風と木の名無しさん:02/08/19 00:08 ID:jvahJYUf
hoshu
538風と木の名無しさん:02/08/19 18:53 ID:Q/sqH8SS
そういえば、1のバイト先ってどこなんだろう…。
何となくコンビニだと思ってたんだけど、アレって20歳以上で男なら
深夜にシフト入れられることもあるよね?
バイト先の店長にそれとなく言い寄られてたり(もちろん気づいてないだろうけど)、
深夜に限って来訪する、1狙いの客とか…
いや、コンビニだったらっつーハナシだけど。
違っても、バイトなんて接客業が大半だし、ファーストフードとか
ファミレスとか…?
何となく気になっただけ。
539風と木の名無しさん:02/08/19 19:00 ID:Q/sqH8SS
IDにSSって入ってて何となく鬱。
540風と木の名無しさん:02/08/20 22:55 ID:zEPLjGml
バブルの頃なら家庭教師って即答したけどね。
週2回2時間で1回1万円貰ってるって話も
聞いたことがある(医学部生にあらず)。

今はもっと美味しいバイトあるのかな?
541風と木の名無しさん:02/08/20 23:19 ID:OS3tlsan
465ならともかく1が家庭教師ってのは・・・
542風と木の名無しさん:02/08/21 01:28 ID:YD52L4AO
1が家庭教師なら、
その生徒の部屋で襲われそうな罠。
543風と木の名無しさん:02/08/21 02:54 ID:D1eiWN5o
涼気タンキテター
深い…深いです!

>542
泣きながら帰ってきたりとか(;´Д`)ハァハァ
544風と木の名無しさん:02/08/22 08:46 ID:ckm/KBDc
>543
で、痴漢が復讐に萌える…いや燃える、と(;´Д`)ハァハァハァハァ
545風と木の名無しさん:02/08/22 11:40 ID:tWhHe0On
>>544
で、痴漢がひとしきり復讐した後、実は未遂だった事が判明
「無事だったのかよ!それを早く言えよ!」状態の痴漢
「あれ?言ってなかったっけ?」とやはり○ホな1タン(;´Д`)ハァハァ
546風と木の名無しさん :02/08/22 15:38 ID:W/aof6ds
>>545
いや、未遂でもヤツは復讐企てると思うぞー。
この場合の復讐は痴漢一人でやるんだろうねぇ。
547風と木の名無しさん:02/08/22 22:01 ID:7Vl9DerS
1タンはかてきょでファイナルアンサー?
いや違うのか、もし家庭教師だったら…の妄想劇だな。
むぅ。結局何なんだろう。バイト。
548風と木の名無しさん:02/08/23 21:31 ID:QwMHaC/M
>546
この場合一番の被害者は生徒さんだな
天然ボケで天然誘い受けな1にふらふらとひっかかって
本懐も遂げられず結局1に逃げられて
痴漢に(何にもしてないのに)復讐される

>547
力仕事なんかできなさそうだし、男の多い職場は痴漢が許さないだろうし
かといって頭脳労働はもっとできないような気がするし
うーん、気になる・・・
549風と木の名無しさん:02/08/23 22:15 ID:2rMk1XpI
>>545
こうして何もなかった事がわかったとしても痴漢の怒りはかわらないんだろうしねー
「無事でよかったよ…」
「ごめんなさい…」
と、生徒の存在を忘れてイチャイチャイッパツとか。

結果これが一番の復讐になってたりとか。

それにしても1タンにできるバイトとは……ウーン
550風と木の名無しさん:02/08/25 10:21 ID:lZ9BAxgl

  ((( )))
  (´Д`; ) <......ナイノ?
551風と木の名無しさん:02/08/25 14:47 ID:vUAkVFN2
528 名前:f 投稿日:02/08/20 23:57 ID:fQ/nuJfP
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>550
ホモスタッフは?
552風と木の名無しさん :02/08/26 16:13 ID:vM8Jk1AS
>>551
ダメー。その1さんの場合、客がハトーシンばっかになっちゃう。
それは置いといて、1タンもNGだよね。痴漢が怒るどころじゃなくなっちゃうさ。


…個人的には、チショウでもできる(1タンには失礼だが)と評判の、スーパーの
レジだと思う。バイト。
553風と木の名無しさん:02/08/26 17:25 ID:31Us6szE
>>552
レジしてる人にもちょっと失礼かも(w
でもレジいいね。品出しとかも…スパーのエプロンいいかも(;´Д`)ハァハァ
554風と木の名無しさん:02/08/27 09:31 ID:BkDZxGoX
S・キング「ゴールデン・ボーイ」に萌えました。

近所に住む元SSの老人に
「過去をばらされたくなければ」と昔話を強要する少年。
脅迫された老人が嫌々ながら語る凄惨な話の数々。
それらを聞くうちに、次第に少年もとりこまれていく。

元来、支配者・被支配者の構図が好きなのですが
言葉責めも加わってさらに(;´Д`)ハァハァ
555554:02/08/27 09:32 ID:BkDZxGoX
すみません、誤爆です(泣
556風と木の名無しさん:02/08/27 09:43 ID:XeiuUfmT
557風と木の名無しさん :02/08/27 13:43 ID:rDjmZgaV
>>553
そだね。失礼でした(汗
でも、スーパーよりコンビニのほうがいいかな。
コンビニのほうが遅くまでやるだろうし。(つか24時間だね)
深夜って男性客多目だし。これ最強。
何より、エプロンよりユニフォームのほうが私は(;´Д`)ハァハァなので(w
558風と木の名無しさん:02/08/30 00:11 ID:Yo8MjBWb
1のバイト先はコンビニでファイナルアンサー?

ところで、痴漢は何をしてる人なんだろう?
ただのリーマンにしては金持ちだし
資産家のボン?
559風と木の名無しさん :02/08/30 11:31 ID:KilR1u27
>558
肉体労働しなさそうだしね。
株でもやってんのかな?毎日何だか暇そうだしなぁ…。
560風と木の名無しさん:02/08/30 14:40 ID:Ld10E4P3
貧乏な痴漢もいいかも…。

ところで成金痴漢が持ってるカードはアメックスあたりだろうか。
ダイナースは年が限定されるし。

 原則として、年齢33歳以上の方、
 勤続10年以上の役職者または自営10年以上の方、
 自家保有の方。

33歳以上が嫌なわけではないけど、外見同様に年齢も
はっきりしない方が面白いかもと思ったり。
アメックスのゴールドやプラチナの基準はどうなってるんだろ。

アメックスの昔のCMを思い出したので、ひとつ痴漢バージョンなぞ。

 趣味、痴漢。
 恋人、1。
 週末仕事を忘れる。

何のひねりも無くてスマソ。
561風と木の名無しさん:02/08/31 21:53 ID:IKFeoQBk
アメックスのプラチナは向こうからお誘いが来るらしいです
(逆に言えば来ないと加入は難しい)
年齢については特に制限はないとか
プラチナカードに妥当かどうかは向こうが判断すると言うことでしょうか

スレ違いスマソ
562560:02/09/01 15:02 ID:yDhl90+G
>561
いえいえ、ありがとです。
痴漢の背景を妄想してなので、スレ違いではないと思われ(w

何やら上げ荒らしくさいのが来てるので保守がてら書き込んでおきます。
563風と木の名無しさん:02/09/01 22:23 ID:9fU9VyTg
>525
http://www.tarutaru.com/ichi_s.htm
もしかしてこれのこと?
■ストーリー 「イチ」を公衆便所に閉じ込めて犯しまくるだけ。
■ゲームシステムについて 恋愛が面倒な方専用犯しまくりゲーム。
「名前 イチ(イチ)」って・・・「趣味 自作自演」って・・・
564風と木の名無しさん:02/09/01 23:24 ID:yDhl90+G
2ちゃんくさいと思うのは自分だけ?
565風と木の名無しさん:02/09/04 15:51 ID:43sZzDxS
保守
566風と木の名無しさん :02/09/04 16:58 ID:XiT3Rijg
こないだヘイヘイヘイ見て知ったんだけど、ア○ックスって
プラチナの上にブラックカードがあるらしいね。
どんなんだろう…。
関係なさすぎなのでサゲ。
567風と木の名無しさん:02/09/04 18:33 ID:c97UNvXt
>566
私も気になってたので
ちょいと検索してみたらこんなん出ました。
ttp://www.matino-akari.com/linksyu/log/news/00485.html
568風と木の名無しさん:02/09/07 16:28 ID:AFtP++mc
HOSHU!

( `Д)  
/(ヘ っ )ヘ
569風と木の名無しさん:02/09/08 22:25 ID:CO2DjZUF
ほしゅ
570 :02/09/08 22:35 ID:rSbUywL1
571風と木の名無しさん:02/09/09 15:47 ID:mMZnalRE
よかったー復活したんか。
572風と木の名無しさん:02/09/10 01:01 ID:alG8qriV
よかった〜
465タンにもう永遠にあえないのかと思ったら悲しかったよ
・゚・(ノД`)・゚・。
573風と木の名無しさん:02/09/11 09:17 ID:728Jle+h
フカーツ記念な感じでうpってみる。
>572
最初がこんな465ですまんね…
574風と木の名無しさん(1/2):02/09/11 09:18 ID:728Jle+h
早いもので、465と全く会わなくなってからもう一週間が経とうとしていた。
実際は意識していないだけで、何回かはニアミスを起こしているのかもしれない。しかし
それは会っていないのと同じことだ。
―――これが、後どれだけ続くんだ?
リーダーはため息をついた。

月曜日にわざと遅刻するのをやめてから、リーダーの出席率は格段に良くなった。
何となく嫌いな授業をサボタージュすることも、その行為自体が面倒なことに思えてきて、
この頃は教室に居座っている。
聞いているつもりはないが、嫌でも授業内容は耳に入ってきて頭の何処かに残っているようだ。
元々頭が悪いわけではない。
ただ勉強が嫌いで、その中でも気乗りのしない授業はテストどころか追試さえ出席して
いなかっただけだ。
それに評価などつけようのあるはずもなく、今は評価そのものが存在しない状態である。
このままでは卒業できないことは決定だ。
とはいえ、普通に授業さえ出ていれば、赤点を取らずにすむ脳くらいは持っている。
これからもこうして授業を受けるなら、例えば次の期末の順位など、以前とは比べ物にならないような
ものになるだろう。
何となく気まずくてつるむのをやめた仲間達も、それぞれリーダーと同じような状態を
辿っているようだった。

頭の中が少しふわふわしたような感じがして、物事が微妙に手につかない。
自分ではいつものようにこなしているつもりなのだが、いつの間にか手元がおろそかだったり
目線が泳いでいたりする。
あの日から―――465と最後に話をした日から、もう一週間。
一週間も経つというのに、彼から発せられた言葉が奥のほうに引っかかっていて離れない。
その言葉本体は思い出せないのに、それを言われた時の心理状態や465の表情は妙に鮮明だ。
泣きじゃくって、全身で自分のことを拒んでいた。
思い出しても、胸に痛みが来る。
いつからこんなに女々しくなったのかとぼんやり考えて、映画館の時のことへと思考が行き着く。

575風と木の名無しさん(2/2):02/09/11 09:18 ID:728Jle+h
勝手に、顔が苦笑を象っていた。
あんな普通じゃない状況で思いに気づくなんて、愚か過ぎる。
そんな自分を、嘲笑った。



一度だけ、465の姿を見たことがあった。
すれ違ったりしたわけではない。微かな期待を抱いて通りすがりに覗いた教室に、期待通り
465がいた、ただそれだけのことだ。
自分の姿を見れば465は嫌な顔をするだろう、と無意識に感じて、振り向かれたらいつでも
逃げられるように脚に力が入っていたが、そんな心配はなさそうだった。
465が、級友たちと楽しそうに話していたからだ。
決して自分には見せたことのなかった表情。彼にとっては自分がうざったいものだったろうから、
当然といえば当然なのだが、リーダーは何か釈然としないものを感じ、それと同時に
誰にともなく悔しさがこみ上げてきて、その場を後にした。
それに465が気づいていたことなど、知る由もなく。

知らず知らずのうちに視界から除外していたのだろう、それからはもう465の姿を見ることはなかった。
同学年で同じ階に位置した教室で授業を受けていて、しかも465は三年間ほぼ無遅刻無欠席なのだから、
これだけ不自然なこともない。
だから、高校を卒業し拒絶されるのを覚悟で会いに行った465に同じような告白をされることになるとは、
思ってもみなかった。


「僕も、そう言えば全然お前見なかったな」
そう465が呟いたのは、再会してから三度目に会った時のことだっただろうか。
「へ?」と間の抜けた相槌を返してしまった自分に、465は続けて言った。
576入りきらんかった…ゴメン:02/09/11 09:19 ID:728Jle+h
「でも、わざわざ見ないようにしたって事は、逆に言えばそれだけ気にしてたって事か」
465が言ったその一言は、リーダーが考えていたのと同じことで、それはひどく安心できることだった。
しかし、その次の言葉に、また驚くことになる。
「一回だけ、見たんだよなぁ。覚えてない?僕が教室にいて、誰かと話してて……。で、お前は
ちょっと離れたとこにいるんだよな。お前が廊下にいるのが珍しくて、つい目がそっちに行って―――」
喋っていた『誰か』のことは覚えていないのに自分のことを覚えていてくれたのが嬉しくて、
思わず抱き寄せようと手を伸ばしたら。
「なっ…何するんだ、馬鹿っ!」
首を思い切り手の平で押され、噎せてしまう。
「ったく、なに馬鹿なことをして……」
「―――馬鹿なのはお互い様だろ?」
465の頬が朱に染まる。全く、彼の感情の昂ぶりは簡単に見破れて面白くない。
「何言っ…」
「『気にしてた』んだろ俺のこと?んで話し掛けらんねぇんだから、ほら、馬鹿だ」
「ぼっ、僕はっ」
「だから―――」
リーダーは、ごく自然な動作で465の手を取る。
「『同じ』なんだから、『これからもよろしく』、な」
軽く握手するのを真赤になった465が慌てて振り払うのを見て、リーダーは苦笑いを浮かべた。
577風と木の名無しさん:02/09/11 09:19 ID:728Jle+h
というわけで、リーダー視点再会直後でした。
お粗末さまです。
578風と木の名無しさん:02/09/11 12:44 ID:8veV9qLX
リーダー可愛いーーーーっ!!!

…リーダー萌え…?
いや勿論465タンのほうが萌えるんだけど。
579風と木の名無しさん:02/09/12 05:39 ID:gaGD2I1H
わぁ…465タンだ…嬉しいよう。ありがとうございます・゚・(ノД`)・゚・。
そうだよねー。あんな辛い別れを1度経てるんだよねー2人は…。
映画館でリーダーに縋っていた465タンを思い出しますた。

ログの旅にいってきます (((ヽ(*´д`)ノマッテテーミンナー
580風と木の名無しさん:02/09/14 00:43 ID:u/IJun50
465タン大好き。
久々に更新されてて嬉しい…

ちょいとDAT落ち心配なのでage
581風と木の名無しさん:02/09/14 21:56 ID:1KBT7dXn
あぁ、漏れの大好きな465タンの新作が!!
やっぱり465タンはいいなぁ…しみじみ萌えるよ…(*´д`*)ハァハァ
582風と木の名無しさん:02/09/15 22:42 ID:GMWydf2x
582
583風と木の名無しさん:02/09/17 03:00 ID:5sK1FtzW
リーダーの性格もなんともいいんだよねぇ…。
584風と木の名無しさん:02/09/20 13:31 ID:FWwpJS+D
585風と木の名無しさん:02/09/22 14:33 ID:/quo+NOV
保守
586風と木の名無しさん:02/09/22 22:00 ID:Y8yNawz2
  
587風と木の名無しさん:02/09/26 00:14 ID:uvxQ+uD0

ホシュ━━⊂⌒~⊃。Д。)⊃━⊂⌒O。Д。)⊃━O(。Д。)O━⊂(。Д。O⌒⊃━⊂(。Д。⊂~⌒⊃━━!!
588風と木の名無しさん:02/09/28 17:50 ID:1ysuFLAS
保守る。
589風と木の名無しさん:02/09/30 08:33 ID:ksIvs/ZO

       ∧_∧
      ( ´∀`)
 〜   ( O┳O ころころ〜
     ◎━`J┻◎
590風と木の名無しさん:02/10/02 02:08 ID:8aGtv0/v
ほしゅ
591風と木の名無しさん:02/10/02 21:37 ID:RLhdevI5
>589
kawaii
592風と木の名無しさん:02/10/03 00:09 ID:svveSkmz
午前中、ヤフのトピックスに「男に痴漢、19人の男逮捕」って出てて、
真っ先にここのスレが頭に浮かんだよ。
元記事はこれ。
ttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20021002-00000302-yom-soci
593風と木の名無しさん:02/10/03 00:59 ID:88ffLs1O
どんな子が痴漢に会ったのだろう・・・
594風と木の名無しさん:02/10/03 02:16 ID:c9S9NBaA
ひとりの子に19人が群がったのかと思ってシマタよ。
595風と木の名無しさん:02/10/03 14:08 ID:gzNtgeYx
女の子だと思ってたのは二人だけだったんだよね
じゃあ、あとの17人は確信犯・・・?
596風と木の名無しさん :02/10/03 15:02 ID:N9kAx3JC
自分の頭の中で(理想の被害者を)妄想できれば、現実に痴漢している相手は男女
問わない、という痴漢がいるらしいから、一概に残り17人がフォモとは言えない。
…んだけど、やっぱいるんだろうな。
でさ、「男に痴漢」って書いてるけど、年齢層はどんなもんなんだろうね。
案外20代後半以上の被害者が大半だったりして。
597風と木の名無しさん:02/10/03 21:40 ID:88ffLs1O
やっぱり前を触られるのかちら。
598風と木の名無しさん:02/10/06 11:58 ID:nRSjqhl3
      ,.,,,.,.,,,
   ,,;;""    "";; 
  ミ  ・-・o    ミ    
  ミ        ミ
   '';;;;.,    ,,;;;'''
     '''''''''''''''
599風と木の名無しさん:02/10/06 12:40 ID:Bp3rcsEQ
>>598
何故こんこんが…
600風と木の名無しさん:02/10/06 23:49 ID:rd9+C3F4
>>597
個人的には前キボンヌ。
601風と木の名無しさん:02/10/09 01:22 ID:lDiVFm2i
(・∀・)]o ハロー ホシュサポートセンターデス
602風と木の名無しさん:02/10/09 11:00 ID:f9L5UVJU
もう600か。
>601
可愛い…
603風と木の名無しさん:02/10/09 18:12 ID:+4adJ4qU
ラブリー
604風と木の名無しさん(1/2):02/10/10 16:06 ID:R5KM2QcP
何の気なしに映画館へと立ち寄った423は、外れの席で寝こけている1を見つけた。
見た感じは暗くて判らないが、今は一般客が紛れているのだろう。服は乱れてボタンも一つ二つ
開いてはいるが、手をつけられた跡もなく微かな寝息を立てて眠っている。
(無防備…)
こんなところでよく眠ってなどいられるものだ。
襲ってくださいと言っているようなものではないか。
そう思ったが、無防備で誰にでもすぐ慣れるのが1だということはとっくに知っている。
何となく頭を撫でてやると、1はうっすらと笑みを浮かべた。

この頃、1は試験があるとかなんとかで殆ど映画館に来ていなかった。
ここで眠ってしまっているのはその反動なのだろうか。自宅でも痴漢の家でもなく
こんなところを安眠の地に選ぶのは、なんというか彼らしい。
423が自分を眺めているとも知らず、1は少し首を傾けて小さく唸った。薄く目を
開けたようにも見えたが、見間違いだったのだろう。相変わらず規則正しい息が聞こえる。
起きている時はくっついてきたりやかましかったりで邪魔になることもあるが、
こうして大人しくしているのならば少しは可愛くも見えてくる。
元々、容姿は気に入っているほうだ。もう少し賢ければ、言うことはないのだが。
(バカは死ななきゃ直らない、し)
せめて、あれが囲っていなければ少しは躾けられるものを。
605風と木の名無しさん(2/2):02/10/10 16:06 ID:R5KM2QcP
そんな気があるわけでもないのに、423はそんなことを考えていた。

ギィ、とドアの軋む音がした。
光の洩れてくるほうを見ると、痴漢が離れた階段を下っているのが見えた。1と待ち合わせでも
しているのか。
1はやはり、何も知らずに眠っている。
ふと、423に悪戯心が湧いた。
皺の入ってしまっている1のシャツの襟を捲ると、跡の残っていない肌が見えた。
ここ何日かは誰とも肉体的な接触を持っていなかったのだろう。鬱血の跡は綺麗さっぱり
消えてしまっているようだった。
423は鎖骨を指で辿り、襟から見えるか見えないかの辺りに唇を押し付ける。
すぐに唇を離し、くっきりと刻まれた赤に近い赤紫の跡を隠すように、一つだけボタンを
締めてやる。
女優が舞台に上げられた後は、大抵誰か一人は側についている。知らずに来た者が無理を
させては困るからだ。
1の服装を見れば、あの男には手を付けられていないこと位は一目瞭然だろう。
それが、一つだけ残された跡を見つけた時どうなるのか。あれだけ馬鹿みたいに嫉妬深い
男だから、一悶着ぐらいはあるかもしれない。
見つけるか見つけないかも判らないようなものだから、ほぼ賭けだ。こんなこといつもの自分では
考えられないくらい温い嫌がらせだが、たまにはこんなのも良いかもしれない。
らしくない、と自分に自嘲しながら、423はそっと1の元を離れた。
606風と木の名無しさん(2/2):02/10/10 16:07 ID:R5KM2QcP
ぬるくてゴメソ。たまには423を…
ちなみに続きも一応考えてます。
607風と木の名無しさん:02/10/10 18:21 ID:Z749E6Tg
神キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!

ぬるくても(・∀・)イイ !
萌えますた。
608風と木の名無しさん:02/10/10 20:28 ID:/yv/aT1+
わーーい久しぶりの423様だー!!
ハァハァ
続き楽しみにしてまつ
609605の続き。:02/10/13 22:14 ID:kTK/dFEj
1より先に423の横顔を見つけてしまって、痴漢の機嫌は一瞬降下した。
423がにやりと微笑んだように見えて、更に機嫌が悪くなる。
その向こうにいる、1の姿を捉えるまでは。

ふわり、と頬に触れる温かみを感じて、1は目を覚ました。
「起こしたかな」
囁くような痴漢の声にかぶりを振る。
触れている手を辿るように自らの腕を伸ばして1が抱きつくと、痴漢は
それを抱き上げて膝に乗せた。
「何か、久しぶりだなぁ…」
無遠慮にぺたぺたとくっつく1の頭を、痴漢は子供をあやすように
優しく撫でてやる。
まだ一般客がいるのにそれを意に介さず、二人は当然の如くべたりと
馴れ合っている。いくら暗いとはいえそれはどうなんだ、と思っているのは
一人や二人ではなかっただろうが、最初にそれを咎める役に回ったのは
やはりというか、関西弁の男だった。
「お前らなぁ、なぁにやってるんや。くっつきたいんなら帰ってやり」
「あ、関西さん。久しぶりだねぇ」
「…おぉ」
相好を崩して笑う1を見て、思わず頭を撫でてしまうのは痴漢だけではないようだ。
男も何となく1の頭に触れてしまい、引っ込みのつかないまま撫でてしまった。
610605の続き。2:02/10/13 22:14 ID:kTK/dFEj
本当に1は子供のようだ。
良く言えば純粋さが残っていて、悪く言えばガキくさい。
たった一週間位の間ここや痴漢の元へ訪れていなかっただけで、時折見せていた
艶っぽさや大人びた表情が殆ど抜けているのも、純粋であるが故なのかもしれない。
「ねぇ、423さんはいないの?」
そんな1の意味のない問いかけにまた痴漢は少し機嫌が悪くなる。
1が今423を見つけてしまったら、ふらふらと行ってしまうのは必至だ。
もちろん止めるつもりではあるが、1はどうしても気がそちらに行ってしまい、
何処となくうわのそらになってしまう。
痴漢にとってそれが好ましくないことであるのは、映画館の住人ならば誰もが
判っている。1を除いて。
「あれなら、そっちに―――」
言いかけた関西弁の男を思い切り睨みつけ、痴漢は1を半ばかっ攫うように
映画館を後にした。


助手席で少し不満そうに膨れる1を宥めつつ、痴漢はそのまま彼を家へと連れ込んだ。
白い綿のような物が転がるように駆けてくるのが見えて、1は目を輝かせる。
足元で立ち止まった13は、1を見上げて鳴いた。
抱き上げようと手を伸ばすと、指をぺろぺろ舐めてくる。
「ごめんね、ずーっと来てなくって…今日からまた来るからね」
自宅に潜んでいた思わぬ伏兵―――13に、痴漢は肩を落とした。

はしゃぎすぎたのだろう、13はひとしきり1にじゃれた後、すぐに眠ってしまった。
それをそっと毛布にくるんで、1は猫用のハウスに置いてやる。
611605の続き。3:02/10/13 22:14 ID:kTK/dFEj
「寝ちゃった」
「まだ子供だからね。仕方ないよ」
「うん」
こくりと頷く1に微笑みかけて、痴漢は服に付いた猫の毛を払ってやる。
しかし、服の繊維に絡んだそれは殆ど取れなかった。
「あんまり取れないね…」
1は自分の服の胸元を掴んでばさばさと振り、真白い毛を落とそうとした。
懸命に動かすその手を止めたのは、痴漢の手だった。
「…あ、ごめん。部屋に散っちゃうよね」
「いや…」
1が首を傾げるのと同時に、痴漢は1の襟元に手を差し入れた。
「どうしたの?」
「……」
襟刳りからちらりと見えた跡が、見間違いだったらいいと思ったのだが、そんな
小さな願いは叶わないらしい。
誰がやったのか、なんて判りきったことな上、多分1は知らないだろう。あれだけ
熟睡していたのだから。
しかし、この何処にもぶつけられない嫌な感情は、どうしてくれよう。
「1、これは…何?」
わざわざ鏡に映してやったそれに1が訳も判らず慌てふためくのを見て、痴漢は
今日、1を責めるネタが出来た、と前向きに考えることにしたのだった。
612風と木の名無しさん:02/10/13 22:14 ID:kTK/dFEj
ごめん。こんなんでごめん。
ホノボーノでみんなを出してみようと頑張ったらこんなんなっちゃった…
みんなっつーても465出てないしね。次はリーダー×465エロで攻めようかと。
613風と木の名無しさん:02/10/13 23:01 ID:oW5kdq4Z
リーダー×465エロ>
うおおおおお!!
お待ちしてます!!(土下座)
614一応リーダー×465で。:02/10/14 23:11 ID:VzinGQbW
目の前にいるリーダーは、ほぼ確実に気分を害していた。


ことの始まりは1ヶ月ほど前。試験勉強に向けて復習をしたいから、という理由で、
リーダーに「少しの間会わない」と連絡をした時からだった。
いつも唐突に、しかも一方的に連絡をしてくる彼だから先手を打ってみたのだが、わざわざ先に
釘を刺したのが気に入らなかったのか、電話口で喚くのをできるだけ聞かないように電話を切り、
ついでに彼からの電話は自動的に留守録するように設定しておいた。
今考えると、別にそこまですることはなかったかもしれない、とも思う。
しかし苦手な範囲だったため、できるだけベストな状態で試験を受けたかったのだ。
試験を終えて自分からリーダーに連絡を取ると、「今から会う」と決定事項のように言いつけられた。
それは予想の範囲であったし、しょうがないと思った。
だが会っていない間何処で何をしていたのか捲くし立てるように聞かれて、「1と勉強していた」と
言っただけで眉を顰められてしまうとは思わなかった。


「あいつと…勉強?ずーっと?」
「そうだけど」
リーダーの部屋で向かい合わせになって、まるで事情聴取のような感じの会話になっていた。
「何であれなんだよ」
「え?何でって…成績同じくらいだから」
「一人で勉強するんじゃ駄目なのかよ」
「そう言ったって。一人じゃ解けない問題でも相手が解ってたりするし、効率がいいんだよ」
食い下がるリーダーに少しうんざりしていたが、恋人に連絡も取らず放ったらかしにしていたのは
自分だったため、仕方なしに返答を続けていた。
「だからって、あいつじゃなくてもいいだろ」
1の名を出しただけで、何故かリーダーは妙に怒っている。
6152:02/10/14 23:11 ID:VzinGQbW
「お前さ、何でそんなに1のこと嫌がるの?」
本当に不思議だから聞いてみたのだが、怒鳴り声が返ってきた。
「嫌に決まってんだろうがっ!あんな、人のモノにべたべたくっつく奴っ…」
「誰がお前のだ」
思わぬ465の冷たい目に、リーダーは少しだけ後ずさる。
「そりゃ、電話も取らなかったのは悪いと思うけど。僕の友達に訳判らない敵意向けんのはやめて」
「そう言ったってさぁ…。ムカつくんだからしゃーねぇよ」
「あれくらいでムカついてたらこれからやってけないな」
さらりと返した一言に、リーダーが噛み付く。
「なっ…あれくらい、ってっ、まだ何かしてんのか!?」
肩を掴まれ揺すられて、465はリーダーの肩を押し返す。
「痛いってっ」
「…悪い。でも、何されたか言え」
至近距離で睨まれると、ちょっと怖い。
「別に、何されたってことはないけど。でも、あれなら日常茶飯事だし。慣れっこだよ」
「慣れるなよ」
「んなこと言ったって―――」
口を尖らせてむくれるリーダーに、465は溜め息をつき、前髪を掻き上げる。
「…疲れた。こんな言い合いするために呼び出したんじゃないよな?」
「そんなわけないだろ」
頬を膨らせたまま、駄々をこねる子供のような口調で言うと、リーダーは力任せに465を押し倒して
その上に覆い被さる。
「ヤるためだよ」
「……はぁ!?お前何言っ…ちょっ、やだって…っ」
465は唯一自由に動かせる右手で思いきり殴ったのだが、少しも効いていないらしい。
6163:02/10/14 23:11 ID:VzinGQbW
その腕も簡単に封じ込めると、リーダーは素早く465の唇を自らのそれで塞いだ。
「んう…っ」
強引にされるのに腹が立って、侵入してきた舌を反抗する意味で軽く噛んだら、逆に奥深くまで
差し入れられてすぐに抵抗できなくなってしまった。
それが離れると、465は顔を背けた。
「なんで、こんな…っ」
怒りによる興奮で顔を赤く染める465に、リーダーは軽く言い放つ。
「俺が男だからだ」
「何だよそれ!」
「幾らなんでも、一ヶ月近くも放ったらかされてたら俺だって溜まるんだよっ!自分でもしてなかったしっ」
「知るかっそんなこと…」
465は、今度は羞恥で真っ赤になってしまう。
そんな465に、リーダーはとどめの一言を放った。
「今日は、ほんっとうに好き勝手させてもらうからな!」










ゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイ。
キョウハコンナンデカンベンシテ…
ツヅキマス。
617風と木の名無しさん:02/10/15 01:04 ID:n6cWyD51
ハァハァ(´Д`;)ハァハァ
悶絶寸前…

さりげなく1タンは頭良かったんだね。
618風と木の名無しさん:02/10/19 04:21 ID:Wa946RpL

       ,,,,,,.,,,.,,,,.,,
     ,.:''      '':;.
     ミ     ・∀・ ミ. ホッシュホッシュ!
     ミ    (゚Д゚) ミ
     ミ.,   ⊃'',⊂,:ミ'
      '''',,,,.,,.,.,,,,,;::''
         U U
619風と木の名無しさん:02/10/19 23:18 ID:L4j7v+Q+
465タン…萌え
続き期待してます!頑張って下さいNE!
620風と木の名無しさん
+ 激しく保守 +

            X
      ∠ ̄\∩
        |/゚U゚|丿
      〜(`二⊃
       ( ヽ/
        ノ>ノ
       UU