>852
王道であればあるほどディティールが大事なんじゃない?
古今の名作もあらすじにまとめればよくある話。
今の段階ではあんまり魅力を感じられないかなぁ…。
856さんの言うように、キャラを色々動かしてみると良いと思うよ。
キャラが記号じゃなくて、生きた人間になるように。
同じラブレターの話ならラブレターって言う邦画があったなぁ・・・。
死んだ恋人から届いたと思った手紙は同姓同名の人からの手紙だった・・・とかいうの。
861 :
スペースNo.な-74:03/12/29 17:44
起承転結より、
紀結結糸吉
ってカンジで書いた方がおもしろくなるよ
852じゃないけど858のアドバイスの的確さに驚いた
863 :
スペースNo.な-74:03/12/30 21:18
>>847 では紀結結糸吉 でストーリーを書きこんでもらおう
ところで紀って何よ?
ジュラ紀
867 :
スペースNo.な-74:04/01/01 01:37
868 :
スペースNo.な-74:04/01/02 21:18
新年早々初晒し、よろしいでしょうか?
○設定
ホラー小説。
中学3年生の少女6人の話。
・西川 奈々美・新崎 今日子 >バレー部
・村上 真紀 >美術部
・野間 詩織 >文芸部
・遠藤 千佳 >帰宅部/主人公
5人は親友。
しかし、主人公は部活に入っていない事もあり、その関係を無意識に不安に思っている。
・川宮 唯子 >帰宅部
明るくで屈託のない少女だが、なれなれしい態度の所為かクラスでは疎まれている。
6人は同じクラス。
主人公5人は典型的な“女の子”のグループを作っている。
唯子はクラスで1人浮いている存在。
クラスで修学旅行(または遠足など学校行事)の班分けをしている。
当然同じ班を作ろうとする千佳たち5人。
そこへ唯子が「私もこの班に入れてくれるよね?」とやってくる。
どうして唯子がそんな事を言うのか理解できず、突き放す千佳たち。
唯子はしつこく食い下がり、なぜか千佳に同意を求める。
さらに突き放す千佳。
唯子が諦めて去ったあと、「唯子と友達だったのか」と千佳は問い詰められる。
否定しながらも、千佳は下校する時に必ずついて来る唯子の事を考えていた。
2,3週間経過し、千佳たち5人の中で「最近視線を感じる」と訴える者が出てくる。
一日ごとに訴える人物が変わり、「気のせいだ」と軽く流していた千佳も、
とうとう街の中で強い視線を感じ、とっさに振り向く。
雑踏の向こうで見えたのは、千佳をにらむ暗い表情の唯子だった。
同じ事がもう1週間繰り返され、唯子がその犯人だと言う事に気付いた5人は、
唯子本人に訴えようと話し合い、帰宅する。
次の日登校すると、唯子は学校の屋上から飛び降りていた。
唯子の事は忘れるよう努め、ようやく普通の生活に戻ったある日。
奈々美が昨夜、自室で唯子に首を絞められた、と言う。
夢だったんだよ、となだめるが、奈々美の首にははっきり紐の痕が残っている。
次の日、今日子が入院した。
昨日、ジョギング中に奈々美に刺されたと言う。
かなりの重症だったのだが、奇跡的に命に別状はなかった。
首をかしげて話し合う4人の元に「行方不明だった奈々美が首を吊った」
と言うニュースが飛び込んだ。
翌日、今日子が病院を脱走した。向ったのは真紀の家。
真紀を家の外に呼び出し、果物ナイフで刺した。
泣きながら逃げ、警察などが今日子を探しに行くと、
奈々美に刺された傷をえぐり、今日子は死んでいた。
体中をめった刺しにされたにも関らず、真紀も死ななかった。
おびえる3人。真紀はかなり衰弱していた。
次の日、千佳と詩織の目の前で真紀が学校の屋上から飛び降りる。
間違いなく即死だったのに、真紀の体が動いたように見えた。
助けを呼んで千佳と詩織が戻ってくると、真紀の死体は消えていた。
「唯子の呪いだ」泣く詩織に、2人でいれば大丈夫だと千佳が自宅に誘う。
その夜、2人きりで夜を千佳の家で過ごす。
詩織がトイレに立ち、しばらくして詩織の叫び声が聞こえた。
千佳が行ってみると、放心状態の詩織が「私は真紀に殺された」と喚く。
意味不明の叫びを繋げると、真紀が裏口から侵入し、詩織の首を絞めたらしい。
確かに詩織の首には指の跡があった。真紀は「どうやっても死ねないの」と叫んでいたと言う。
混乱状態の2人は、周りに家が少ない千佳の自宅から逃げようと家を出る。
玄関の前で、真紀が血だらけで死んでいた。
叫び声を上げて道を走っていると、詩織が車にはねられた。
車は走り去り、地面に叩きつけられた詩織は即死だと思えた。
それなのに、詩織は手を伸ばす。「助けて、痛い」
言いながら千佳の首を絞めようとした詩織を蹴飛ばすと、詩織はけたたましく笑った。
「あなた、唯子なんでしょう?どうしてこんな事するの!?」
「そうだよ!みんながいけないんだよ!私を裏切るから!」
昔、千佳たち5人は唯子と一日遊んだことがあったのだ。
その日の終わりに、5人は唯子と約束した。「これから私たち6人は親友だよ」。
次の日にはそんなこと、5人はきれいに忘れていたが。
千佳は呆然とする。
それなのに突き放された唯子は5人を恨み、付けまわしたあと、
彼女たちを殺そうとしている自分が怖くなり、自殺した。
しかし怨念は奈々美に向かい、その後彼女らが殺し続けるように仕向けたのだ。
「ごめん、許して……」
懇願する千佳の首に唯子の怨念である詩織の手が伸びる。
「私たち、親友だよね?」
次の日の朝刊には、千佳たちの記事が載った。
その中に「この6人は小学校時代からの親友で……」と言う一文が見える。
以上です。
一応テーマは「ねじれた友情」、見所はラスト近くの千佳と唯子の会話です。
ツッコミよろしくお願いします
868=869=870=871です。すいません。
872 :
スペースNo.な-74:04/01/02 22:09
登場人物大杉その文章量なら多くても3人が限度
6人とかアホみたいだ
スマン、単刀直入に言う。
面白い。
ありがちかもしれんが、面白い。
唯子の怨念と現実の5人の猟奇行動がどう表現・描写・映像化されるのかにとても興味が湧く。
6人で遊んだことを思い出す千佳の感情とかがうまく表現されるとスゲー良さそう。
気になるところといえば、どうして殺意を持つに至ったのかという動機付けが弱すぎること。
たとえば6人で遊んだ場所が今度の旅行or遠足or林間学校訪問先だったとか、6人で遊んだのが旅行の最中だったとか。
その辺がしっかり填まっていると読んでて面白いと思うんじゃないかな。
完成したら読ませてほしいくらい。
がんばれ〜。
死んでゆく仲間達、不可解な現象、迫り来る恐怖。
きっちり基本に忠実にホラーな盛り上がりしてて、イイ感じ。
しかし、その分、クライマックスが弱いと感じた。
>>873の言うとおり、動機付けが弱い。
「唯子が爪弾きにされたのを怨んで復讐しようとしている」くらいまでなら、読者は皆、予想できる。
けど、どうしてそれが、自殺して怨念となって5人を殺していく程までにエスカレートしているのか。
それが、物語の謎となって、話を引っ張っていく求心力になってる。
このシーンが見せ場だと言ってるし、このサスペンス的な展開は、意図したものだろうね。
そうやって引っ張って引っ張って、最後に本当の動機が語られるわけだけど……
このクライマックス、正直「え、そんだけ?」と拍子抜け。まったく予想の範疇を出ないんだもの。
それどころか、一日遊んで親友呼ばわりまでしたことを誰も覚えてないってのは、不自然さすら感じる。興ざめだ。
クライマックスにネタバレのパートを置くならば、読者をあっと言わせるくらいの意外な動機を持ち出さなきゃ。
>869での「なぜか千佳に同意を求める」ってのも、最後まで千佳が生き延びていたのと関係する何かの伏線かと思ったら、肩すかしだしね。
ということで、そこは要改善だと思いました。
>>872 全員を丹念に描写してたら確かにくどいけど、一人一人死んでく、いわば駒としてなら、多くても問題はないっしょ。
875 :
スペースNo.な-74:04/01/03 00:11
>>874 話の長さがわからんからアレだけど、
俺なら5人(4人か?)殺すのに120枚はかかるな
そもそも名前だけ出てすぐ死ぬような奴なら、登場人物と記す必要も無いし
>>874と同意見。動機が弱い。
あとは「ねじれた友情」ってテーマが取ってつけたような印象を受けた。
そもそも友情が生まれていない。
一方的に友達だって思ってた電波ちゃんが暴走したにすぎない。
いっそ唯子が次々に殺していく話ではなく、
唯子の存在によって生まれる「誰に唯子が取り憑いているか分からない」という疑心暗鬼を利用して
元々あった千佳たちの友情をねじらせて見るとか。
もっとも、これをやると話が大きく変わってしまうのだけど。
たった一日で沢山の意見ありがとうございます。
皆さんに指摘頂いたように、確かに少し動機付けが弱いとは思っていました。
>874さんの言うとおり、最後を一番見てもらいたいのでもっと話を練ろうと思います。
人数も……。
友人って大体2人ずつにわかれる(と思う)ので、
部活に入ってない千佳が疎外感を感じている。
その千佳に唯子が昔の約束を覚えていて……という風にしたかったのですが、
やっぱち動機付けが弱いとどうしようもないですね……。
精進します。
意見、本当にありがとうございました!
皆さんからのアドバイスを参考に頑張ってみます。
前回の小説が一段落付いたので性懲りもなくやってきました。
短編小説の予定。
“僕”はいじめられっ子。
その日も学校の立入禁止の屋上でいじめられている。
いじめっ子は男子2人、女子1人の3人。
女の子がつまづいた拍子に、“僕”は屋上から突き落とされてしまう。
死にたくない、と目を瞑ると死神が現れた。
悪魔のような死神は「復讐したいんだろ?」と持ちかける。
「3年以内にあの3人殺せれば、お前の命は見逃してやるよ」
“僕”が思わず頷くと、いつの間にか学校の校庭に立っていた。
驚愕の表情で逃げ帰った3人。“僕”もとても混乱し、とりあえず帰宅する。
“僕”は一人っ子のはずなのに、家に帰るとなんと一つ年下の弟がいた。
驚きつつも弟が死神である事を知り(他の人間たちは弟が増えた事を不思議に思わない)、
“僕”は3人を殺す決意を固めた。
死神である弟の超人的な助けを借りつつ、2年間で少年2人を首尾よく殺す。
「あと1人だぞ」
囁く死神。3年目、父親の転勤が決まり、“僕”と弟は両親と共に外国へ行く事になる。
その後約一年の転勤が終わり、“僕”は日本に帰ってくる。
「あと一ヶ月、頑張れよ」
とうとう女の子を追い詰め、刃物を向けると女の子は懇願するように言った。
「私、ずっと君が好きだったの。いじめちゃってごめんね……」
実は、“僕”も女の子が好きだったのだ。だからいじめを告発する気になんてならなかった。
動かない“僕”を見かねて、死神が手を出す。
「やめろ!……僕はこの子を殺すくらいなら、死んだって良い!」
死神を刃物で刺すと、死神はにやりと笑い、
「そうだな、じゃあお前の命、お前がその女を好きでいる限りは見逃してやろう」
消えた。
なんだ、あいつ良い奴だったんだ。
事情を説明しようと女の子を見ると、彼女は大きく溜息をつく。
「あー、もうびっくりしたよ。
変な悪ふざけ止めろよなーこのグズ!ほんと変わってねぇな!」
女の子に蹴られながら、“僕”は生きられるかどうか、悩んだ。
以上です。
ストーリーと言うよりはネタ?オチが甘いのは相変らずですが……。
どうでしょうか?つっこんで下さい。
>878
ツッコミ所を満載し過ぎ。
スマン、こいつは本気で面白くない。
ストーリーの初めから終わりまで面白みに欠けて、全くツマラン。
主人公も悪魔も女の子も「死んで」る。「活かされて」ない。
マグロみたいな登場人物ばかりの話は読む気すら起きない。
オレに合わないだけかもしれんが……。
悪いな、文句ばっかり言って。ほんと、スマン。
>878-879
この前のはホラーだったから暗くても怖くても当たり前だったけど、
普通のストーリーとして、これが持ち味なら暗すぎる。
その上登場人物があまりにものを考えてなくて、読んでて気が滅入るよ。
まあツマランと言い切ってしまえばそれまでなので、
どうして面白くないのか考えてみる。
人物の気持ちが伝わってこない。何となく「こう動けば都合がいいから」と
いう理由で、訳のわからない行動を取っている気がする。
「実は女の子が好きだった」というが、一緒になっていじめをする女の子の
どの辺が死んでもいい程好きなのかさっぱり解らんし、
人を殺してもいいくらい恨みが募っていたのに、一緒にいじめに参加してる
女の子を告発する気がないというのも矛盾してる。
この点について考えられるのは2パターン。
1、主人公は深刻ないじめに遭っていなかったが人を二人殺した。
2、主人公は相手を殺したい程深刻ないじめに遭っていたが、女の子は無実と信じていた。
どちらにしても随分愚かな人間に思えるし、少なくとも自分は好きになれそうもないな。
好きな子が仲間とつるんでいじめをする事(しかも自分を)に絶望はなかったのか?
唐突に出てくる転勤の先での一年間に、主人公に何か意識改革はあったのか?
あと女の子を守ると選択してから「生きていけるかな」なんて考え込んだりするのは、
主人公の態度としてハッキリしない。爽快感がないよ。
そういう現実じゃ中々割り切れない所をを気持ちよく決断するのも
創作の役割じゃないかと思うのだが、どうか。
>>877 この作品でいう面白さとは、
死神に助けられたことで人を殺さなければならなくなり、極限まで追いつめられていく主人公の葛藤にある。
それなのに、肝心の葛藤が描かれていない。非情な人間に見える。
これでは
>>880のように「死んでる」と言われても仕方ない。
>死神である弟の超人的な助けを借りつつ、2年間で少年2人を首尾よく殺す。
死神の手を借りては意味がないでしょう。あくまでも主人公に殺させないと葛藤が生まれない。
いじめられるような臆病で弱い人間が、
ちっぽけな勇気を振り絞り、人を殺める罪に苛まれながら、
震える手を血に染め、懺悔と後悔をくり返しながら話は進んでいく。
そういった葛藤を際立たせるために、最初の殺しを終えた辺りで
「自分は彼らが憎いが、殺したいほどではないんだ」
ということに気付かせてやると更に良くなるかもしれない。
しかし殺さないと自分が死ぬことになる。
その苦悩を楽しそうに眺めている死神の描写を入れれば、
死神が何を目的に動いているのかも感じられるだろう。
(もっとも、これは私の解釈であって死神の目的が別にあるのかもしれないが)
それと、制限時間が3年というのは長すぎる。
なにか意味があるのならいいのだけど、ないのなら一月、一週間程度でもいいかと思う。
>女の子に蹴られながら、“僕”は生きられるかどうか、悩んだ。
これはちょっとまずい。急にギャグなのか何なのか分からんことになってる。
主人公が悩んだまま終わると大概スッキリしないので、強引でもいいから結論を出させること。
例えば、彼女に罵られ殴られながらも彼女を好きで居続けなければならない状態になり、
「死神はいい奴でも何でもなく、実は永遠の苦痛を残していったんだ」というオチに気付くとか、
彼女に蹴られながらも「喜んでいる自分に気付く」というマゾ発覚など。
884 :
スペースNo.な-74:04/01/17 17:39
近年、某社からやたらに若い女性の書き手が登場するが、
本来的に二十歳以前の文学は無理なのである。だいたい井伏鱒二や
トオマス・マンが毎年ふたりも三人も出るわけがないのであって、
売り出すとすればまさにその年齢でしか書けない感性によるしかないのであろうが、
そんな才能だけでいつまでも書けるわけがなく、大学に入ってからの文学修業など
知性の末端肥大や混乱を招くだけであって、彼女たちの将来を考えれば
ティーンエイジャーの文学デビューをここいらで打ち切りにした方がよいと考えられる。
出版社はホリプロではない。ティーンエイジャーの女性文学者だけで
「モーニング娘。」を作ってどうするのか。大人の読者を馬鹿にした所業としか思えず、
架空の想定による彼女たちの追っかけめいた若い文学愛好者など当てにしてはならない。
選考会の席上でも高樹のぶ子委員を中心にこの問題が噴出し、
担当者も返事に困っていたから、今後このての作品が候補になることは
滅多になくなると思われる。彼女たちのデビューを邪魔しようとするものではないので、
彼女たちに相応しい別ジャンルでの活躍は大いに望まれるが、
少なくとも文学を標榜することは慎んでいただきたいものである。
三島由紀夫賞選評 筒井康隆
>>878 自分をイジメる女に恋しちゃうなんて、主人公は真性の「M」なのか…
死神が来るってことは主人公は他とは違った特別な人間なんだろうけど、
やっぱり違う所と言ったら「真性のM」なことくらいしか見当たらないよな。
つー事は死神は遠まわしに「お前はずっとMのまま生き続けろ」と言ってることになるが、
一人のMな少年を助けたことで死神にとって何のメリットがあるのかサッパリわからん。
しかも3年で3人って長ぇぇぇぇーーーーーー!!!
長くても3日ぐらい
短いほうが話としては面白くなると思うよ
主人公の少女は、気がつくとウサギの姿で、飾りの無い白い部屋にいる。
何か嫌なことがあった、とだけ覚えているが、その嫌なこと、が思い出せない。
少女のほかに、かえるくん(か何か)少年がいた。ラジオを抱えている。
どうやら、少女と同じ悩みを持つ男の子であるらしい。周波数が合ったんだ、と少女は思う。
自分がうさぎの姿になってるのも、臆病な自分が、同じ周波数を通して見えているんだろう。
お互い内向的な二人は、会話もどこかよそよそしい。
会話の合間に、DJの与太話が聞こえる。人間、前に進めないときは、後ろ向きになってもいい。
そうだよね、という二人の合いの手がハモる。
このDJ、人生経験が豊富で好きなんだけど、そのDJのお墨付きも貰えたんだから気が楽になったね、と笑いあう二人。
それをきっかけに打ち解け、とりあえず異常事態を受け入れる。
再び流れ始める同じラジオ番組。
時間がループしていると気付き、ここから出られないのではと心配になる。そして、どうしてここにいるんだろう、という話を始める。
僕は少し判るなと少年。ここは僕らの避難場所なんだ。ラジオがあるだけで僕らは充分だって想っているから。
頷くウサギ。どうして逃げ出したのとウサギが効くと、少年は首を振る。多分、恐いんだ。いつもそうだから。
そうね、わたしも恐いとウサギ。何に恐いのか、まだ判らない。忘れたいくらいに恐いんだね、と二人は小さく笑いあう。
途切れる会話。ラジオの内容が良く聞こえるようになる。
すると、ウサギは、読まれている葉書に聞き覚えがあるような気がした。ペンネームが読まれる。
ウサギさんからのお便りでした。がんばっちゃってねー! とDJ。
君? と少年が聞く。思い出した、思い出しちゃったとウサギ。
私、告白したのとうさぎは話し出す。好きな人が聞いてる番組にラブレター出したの。
だけど、彼にはどんくさいと思われていたり、他にも色々(具体例が必要だけどどうしよう)悪印象を持たれてるみたい。
どうせ結果は見えてるから、読まれたくなくて。
答えを聞きたくないって想ってる? 少年の言葉にウサギは頷く。
そう、でも僕よりマシだよ、僕なんて葉書を出すことすら躊躇ってる、と少年。
どうして、とウサギは聞く。どうしてって、恐いからに決まってる。そう、恐いからよねとウサギ。
ウサギが訥々と想い人のことを語っているのを、おもむろに少年が遮る。
どうしたの、と尋ねるウサギに、少年は、どうすれば抜け出せるか分かったんだ、よく聞きさえすれば……と言いかけて、突然、消滅する。
ウサギはひとしきり慌てた後、他にすることもないので、ラジオの話に耳を傾ける。
そして気がつく。最初にDJが言っていた、後ろ向きになってもいい……という言葉には続きがあったのだ。
しばらく休んで、過去を見つめ直したら、きっと未来に道が広がってるよ、とDJは続けていた。
ループしていなければ分からなかった、とため息をつくウサギ。
そういえば、自分の想い人のこともどうだっただろう、と考える。すると疑問がするする解けていく。自分は彼に嫌われてはいなかったんじゃないか。
突然、ラジオがループではない放送を始める。少年の行動と少女の誤解についての種明かし。
少年が「あいつ鈍くさいから、守ってやらなきゃ」と言った、その前半だけを立ち聞きして、君は勘違いしたんだよね。
ちょっとした彼の仕草を深読みして誤解したこともあったね。
そういう積み重ねが、間違った彼の像を作ってしまったんだよ。
――ウサギさん、がんばっちゃってねー! とDJが言った瞬間、ウサギの姿も舞台から消え去る。
現実。電話の音で少女は目が覚める。受話器を取ると、相手は少年。
流れ始めるラジオ。PNウサギの、少年への告白の葉書が読まれる。
それをバックに、電話口でも、少年が少女に「ずっと前から好きでした」と告げる。
以上。
バレンタイン向けの、劇のシナリオとして作りました。
忌憚なきご意見お願いします。
劇中のウサギ娘は、当然、バニーガールの衣装なんだろうね?ハァハァ。
し、静かだ……
やっぱ漫画か小説じゃなきゃ駄目だったかな。しょぼん。
>>890 萌え萌え劇なのもいいかもしれませんね。
>891
ベタベタで甘々だからコメントしようかどうか迷った。
「周波数が合った」と突如言われても普通の人には「ハァ?」なので、二人ともラジオを持っていることにして、その周波数を一緒にしたほうがいいと思う。
「周波数が同じラジオ番組を聞いてる」→「似た者同士かもしれない」の流れ。
にしても、少年は少女に「よく聞けば」とセリフを残すが、「暫く休んで過去を見つめ直せば」、どうなるのかがわからない。
それに最後、少女を後押しするはずのDJのセリフは「がんばっちゃってね〜」なんだから、少女が能動的に動くべき。
少年が能動的に動くのであれば、「がんばったよね〜」と少女の行動を賛じて、少年の行動に期待するものになるはず。
日本のVDなんだから、女性からの告白がいいんじゃない?
参考程度にドゾー
今日帰ってきたら畳んだ洗濯物が俺の部屋にあった…
もう家族には会いたくない _| ̄|○
894 :
スペースNo.な-74:04/02/11 20:40
おーい
へたれはいなくなったのか〜?
896 :
スペースNo.な-74:04/02/12 12:34
誰か話を作ってみて下さい。
主人公→筋肉質だが喧嘩は弱い、プロレスマニアの天文学部。
ヒロイン→華奢だけど勝気な、レスリング部の女(例によって美少女。
後は任せます。学園ラブ米とかにしないでください。
と無茶をいってみる。
>>896 面白そうですね。名作に習って考えてみました。
ヒロイン、主人公を見かけて
「ウホッいい身体」
↓
いざ勧誘
「(レスリングを)やらないか?」
↓
「うれしいこと言ってくれるじゃないの」
↓
ズッコンバッコン
>896
勿論お前も書いてくれるんだろ?
ここはへたれでもストーリーを作ろうとする人間のスレだ。
天文学部つう設定を生かすが難しいなと思った
この設定無視すれば案外導入部は簡単そうなんだけど…
ま、漏れがストーリー書けない人間だからかもしれんけど( ´∀`)
望遠鏡使って女子レスリング部を覗きするんだよ(w
>898自分で考えてたのはヒロインと協力しながら
星座に見立てた技(例→彦星クラッシャー!)を開発していき
強敵を倒していってプロレス界の頂点にたつというお話でした。
でも友人に話したら「聖闘士聖也とキン肉マンを無理矢理くっつけた
感じだな。まっ、藻前ならしょうがないな。」
と鼻で笑われた。
この際なんで天文学部とか無視してください。
ネタ雑談か…。
たまに現実がホントに見えてないんじゃないかって人いないリアルで?
ヲチ板で晒されそうな絵を描いてしかもプロ志望とか言ってる。
知り合いに1人いてフリーターなんだけど、何だか笑いを通り越して
気の毒になってくる。
もっとヘタレなりに真面目に考えてから
書きます。忘れて下さい。スマソ。
906 :
スペースNo.な-74:04/02/14 02:05
@笑わせないで。だれがあなたなんかと。
Aな、何するの!この卑怯者。
Bさ、触らないで。汚らわしい!
Cはあぁ? な、何なのこの感じぃ?
Dち、違うわ、そんなはずは・・・
E負けない! 私は負けない!
Fああ、駄目、駄目、いやあああああああ!(絶頂)
Gこの前は何かの間違いよ! う、嘘、また!? そんなあああ!(絶頂)
Hく、身体は穢されても心までは! あ、ああ、ああああああ!(絶頂)
Iああ、ああ、身体が熱い… こ、このままでは… 誰か助けて…
Jもう我慢できない、ああ、いくっ、いくっ、またいっちゃう!
Kい、嫌ぁ、そんなこと言えないぃ。
Lはぁ〜ん。もうだめ、チ○ポちょうだい。
Mあぁ〜ん。気持ちいぃ〜。こんなの初めて〜。
Nお願い、優しくして・・・
Oいやぁ〜ん。意地悪やめないでぇ〜
Pはむぅ。チ○ポおいしいぃ〜
Qあはぁん。私は今からあなたの奴隷ですぅ〜
Rお帰りなさいませ、ご主人様。今日も可愛がってくださいませ。
>>896 ・素顔が主人公そっくりな覆面レスラーが逃走。追っ手、間違えて主人公を捕まえ拉致連行。
・主人公が連れて行かれた先は裏格闘技の大会。契約を強制され、生死を賭けて戦わなくてはならない羽目に。
・一方、事情を知ったヒロインが主人公を捜しに。事情を聞き、主人公が代わりに自分が覆面をかぶってリングに上がる
・大会には隠れた陰謀があり。ヒロインがリングに上がっている間、主人公はそれを暴くために動き回る。
・最後はリングで苦戦するヒロインを、事情を暴いた主人公が乱入して救出。大会を潰し、無事脱出してエンド。
こんなとこかねー。
主人公とヒロインの入れ替わりを納得させるのが難しいんだけど、sf設定にして、
例えば「○○分だけ(外見上)男に変わる薬」とかしておけば、理屈づけと「後○○分以内
に倒さなければ!」みたいな時間制限がつけられる。「天文学部」という設定は、
「レスラーが山に逃げ込み、たまたま山で天体観測していた主人公が捕まる」とか、
「天文(地学)の知識で現在地を知ったり隠れた洞窟を発見する」みたいに応用するとか……
ちょっと厳しいかw
「天文学部」で思い出した、少し前に作った漫画用ストーリー。
主人公の少女は現在高校生。
彼女はよく時間を忘れてぼんやりと星を眺めていることがあった。
そのため友人達からは「ロマンチストだ」などと評されていたが、
幼い頃の彼女は決してロマンチストなどではなく、むしろ小生意気で現実的な子供だった。
彼女が小学生の頃。町内会が主催の天文クラブ(天体観測会)が月に数回開かれていた。
主人公も天体が好きで参加していたが、彼女の興味は科学的な部分にあり、
毎回聞かされる星にまつわる神話だの御伽噺だのにはうんざりしていた。
そんな中、ある日のクラブで一つ年上の少年と出会う。
彼が持っていた宇宙に関する本が主人公の興味を引いたのだ。
二人は親しく話すようになるが、ある時少年が一冊の童話を持ってきた。
それは「死んだ人は皆、星になって私達を見守っている」という話で、
非現実的な話が嫌いな主人公はそれが気に入らない。
「そんな馬鹿馬鹿しい話を読むなんてどうかしている、だいたい星というのは…」
と、得意の論理を振りかざし、彼が悲しそうに黙るのを見て悦に入っていた。
彼女は「現実的で、大人な自分」に酔っていた。
彼が将来宇宙飛行士になりたいと打ち明けたときにも、主人公はそんなの
非現実的だ、なれるわけが無い、と彼の夢を否定した。
そしてその後、少年はぱったりとクラブに来なくなる。
自分の態度がまずかったから、嫌われたのかもしれない、と焦る主人公。
彼女が自分の言動を反省し始めた頃、少年が重い病気で入院したという話を聞く。
気まずそうにお見舞いに行くが、少年は彼女を嫌ってなどおらず、
見舞いに来てくれたことを心から喜んだ。
主人公は安心したものの、意地を張ってどうしても謝る事は出来なかった。
そして数ヵ月後、ついに少年は帰らぬ人となった。しばらくした後、少年の母親は少女に言う。
クラブに行き始める前から、少年はもう長くない身体だと分かっていた。
彼はずっと身体が弱くて、碌に友達も出来なかった。
けれど通い始めた天文クラブで、あなたという友達が出来、彼は本当に喜んでいたと。
今までずっと宇宙飛行士になりたいと言っていたけど、あなたと会ってからは
そう言わなくなった。自分が宇宙飛行士になって宙に旅立ってしまったら、
ずっと長い間あなたと会えなくなってしまうから。
初めての友達と、ずっと一緒にいたいから。
それを聞いて主人公は、自分がいかに子供で愚かだったか、改めて思い知る。
そして彼に最後まで謝れなかったことを、心から悔いた。
それから、彼女は星を見上げるたびに彼のことを思い出すようになった。
つい時間を忘れて彼の思い出にふけってしまう。そして気付く。
「あぁ、死んだ人が星になるって、こういうことだ」、と。
以上です。長文スマソ。
乙。
>>908-910 上手いねえ、綺麗にまとまってる。
特に文句のつけようもないや。
でもなあ、玄人っぽい匂いがする。気のせいかね。
少女漫画で似た話を見たんだが…。
宇宙飛行士目指してたけど、病気で死ぬ少年と少女の話。
それは突き放したのは少年の方だったけど。
「君の黒い羽根 宇宙の少年」だったかな。
横槍スマソ。…既視感があったもんだから。
話的にはまとまってるし素敵だと思います。
>>913 探してみたけど、これ?
>君の黒い羽根 −宇宙の少年−
>悪魔を召喚したのは、11歳の少年・律だった。
>エイズに冒されていた彼が悪魔に願ったのは「ぼくの死ぬ日を教えてくれ」だった。
>律は死ぬ日まで前向きに生きようとしていた。
>そんな彼に悪魔もときどき会いにきていた。
>律にも宇宙飛行士になりたいという夢はあった。
>そんな律を図書館で見つめるのは小説を書くのが大好きなひとみだった。
なんか違うような…(;´Д`)
でも面白そうなので探してみる。
意見ありがとう。
良くまとまってると言ってもらえて嬉しいです。
でも既視感があると言われるって事は、
オリジナリティに欠けてるってことだよね……(´・ω・`)ショボーン
確かにありきたりな要素が多かったかも。
もうちょっと練り直してみます。
どんな話にも、似た話はある。
>908=915
うわぁぁ、そんなにショボーンとしないでくだされ。
私の言い方が悪かった。正直スマンカッタ(´・ω・`)
宇宙飛行士を目指してる少年が実は不治の病で、の辺りにちょっと反応してしまって。
でも、基本的にその話は314のいう通り男の子側の視点の、ちょっとファンタジー入った
話だから、設定が似てただけで物語としては違うものとして成立するよ。
お話作る力がある方とお見受けしますので、頑張って下さい。
908死亡確認!
男塾ならすぐ復活するだろ。
69 名前:クマ[] 投稿日:03/12/07 05:19
これパクリたいんだよね、ちょうど今書いてる小説にはさむといい感じになるから
258 名前:(-_-)さん :03/11/21 06:44 ID:???
死ぬ時の走馬灯を想像をしてみた。
走馬灯に浮かんできたのは中高生時代にハマッたゲームの画面・・・・
普通の奴は友達と遊んだ記憶とか、淡い初恋なんてのが浮かんでくるんだろうが、
俺はゲームの画面・・・・・・・
急に死ぬのが嫌になってきたよ。
生きてきた意味があると信じたい。
70 名前:バトルフィールドハザードシティ→戦場の街[] 投稿日:03/12/07 08:55
盗(・∀・)作
71 名前:名無し物書き@推敲中?[] 投稿日:03/12/08 02:10
>>69 いいじゃん、パクれよ。なんで躊躇してるんだ?
2ちゃんは誰の発言かわからないところがウリなんだよ。
「その258は自分が書いたレスだ」と強弁しろ。
そう強弁しても、誰も反証できないんだよ。
908です。生きてます。
しばらくネット環境が無かったんで、
単なるストーリー晒し逃げの形になってしまった…。
ごめんなさい_| ̄|○
917タンありがとう。そんな嬉しいこと言ってもらえてると思わなかったよ(ノД`)・゚・。
それを励みにして頑張ります。
>908=921
いやいや、誤解させるような事言って悪かったよ。
創作活動頑張っておくれよ。
典子さん。
26歳なのに、発育不全のため、少女のようにしか見えません。
更に外見だけでなく、性格も幼く無邪気で純粋です。
しかも、主人公を「お兄様」と呼んだりしてしまいます。
春代
主人公の姉
病弱なおっとりタイプ。
主人公を優しく見守ってくれる存在でありながら、
近づく女に嫉妬してすねたりする可愛いお姉さん。
美弥子
現代風の活発な女
この四角関係を軸に、村に纏わる伝説や不気味な殺人事件を織り交ぜながらドラマは展開していく。
えーと、えーと、
戦闘狂の大きな木に喧嘩を売られて育った少年のギャグ漫画きぼんぬ
926 :
スペースNo.な-74:04/04/21 18:21
そろそろこのスレの出番ですね
このスレには俺しかいないから他のスレで意見聞いてくれ。
ノシ
(・∀・)サルベージ
931 :
スペースNo.な-74:04/04/26 13:02
(;・∀・)シソコネタ...
ストーリー作りPart3埋まっちゃったけど、統一するのか?
933 :
スペースNo.な-74:04/04/27 04:53
次はここで埋めるか…。
一応お題
「傘」「帰ってこない人」「土手」
まるで茜タン…ゲフゲフ
↓挑戦者か新しいお題。
934 :
スペースNo.な-74:04/04/27 05:17
水玉模様
がくるくる廻る
傘は回転して水玉をはじき出す
土手のかえるの頭にかかってかえるがなく
ゆったり流れる川にかえると虫の鳴き声
女の子は楽しそうに土手を歩いているが
どこか物悲しい雰囲気です。。
935 :
スペースNo.な-74:04/04/27 05:26
お父さんはどこかへ行ってしまった
家ではおじいさんとおばあさんが待っています
お母さんはパートの仕事で土曜日だけど
お昼には帰れません
「あーあ、今日は何してあそぼっかな〜」
「じゃあお父さんとドライブに行こっか?」
「うん、行くぅぅぅ」
○○子ちゃんはこんなふうに心の中に
居なくなったお父さんや友達などを
思い浮かべてさびしい気持ちを慰めていました
936 :
スペースNo.な-74:04/04/27 05:35
ある日、帰り道の土手で傘を広げたら
雨も降っていないのに空に舞い上がりました
住んでいる町や学校を空から眺めて晴れ晴れしい気分になり
○○子ちゃんはいつしか土手の上でくるくる飛び廻っていました
「きらきら光る水玉!きらきら光る水玉は!」
まばゆい日光に透かされた傘の水玉模様を下から見上げていたら
目もくらむような美しさに
う、うううううううううううううう
お母さんが帰ってこないので○○子ちゃんは、土手の下に傘を突っ込みましたとさ
938 :
スペースNo.な-74:04/04/27 05:41
勇気を与えられ、お気に入りの傘を投げ出して
土手を走って行ってしまいましたとさ
ごめんさっぱり理解できない
電波を受信しました
地平線をふたつに分ける広大な川が流れていた。
その川の中心には、人間の頭ほどの太さがある天を貫く一本の棒が立っている。
材質は良くわからない。木のようであり、石のようでもある。
空からは五月雨が降りそそぎ、雨水が棒をつたい滝のように流れ落ちていた。
そして、雨は川の横にある土手の草むらを静かに濡らしている。
傘を差した二人の親子が、その土手の上を歩いていた。
少女は棒を見上げて父親にたずねる。
「ねぇ、あの棒はどこまで続いているの?」
「ずっと上の、雲の向こうまでだよ」
「なんのために?」
父親は少しためらった後、こう答えた。
「母さんのように、天国へ行ったきり戻って来れないと困るだろう? そういう、帰ってこない人を出さないための目印だよ」
「へぇ」
少女は笑顔になり、そびえ立つ棒を眺めた。
「お母さんも、いつか帰ってくるのかな」
「……そうだね。さあ、行こうか」
「うん」
元気よく返事をする少女に、父親は笑顔を向けることが出来なかった。
しばらく歩いていくと、土手の草むらに看板が落ちていた。
『人殺し』
看板には、赤い文字でそう書かれていた。
父親は看板を見て、息が荒くなるのを感じた。少女の手を引いて足早に通り過ぎようとする。
「人殺しだって」と少女が言った。「人殺しは、だめだよね。重罪だよね。死刑だよね」
冷徹で容赦のない、底冷えのする知らない少女の声だった。
父親は立ち止まった。全身に汗をかいていた。
傘に隠れて、少女の顔は見えない。
父親は、青ざめた顔で小刻みに震えていた。聞き取れるか分からない程度の小さな声で謝っていた。すまない、すまない……と少女に何度も謝っていた。
少女の胸には、するどい刃物で刺されたような心臓にまで達する深い傷痕があった。そして父親の右手には、握りしめたままの包丁が、今もなお生々しく鮮血を滴らせていた。
「お父さん、どうしたの? 大丈夫?」
さっきとは違い、心配する少女の暖かい声がした。父親を無垢な瞳で見上げていた。
父親は涙を流した。傘を捨て、汚れていない手で少女を抱きしめた。
「俺は間違っていた……。母さんを殺してしまったとき、自首するべきだった。おまえは何も見てないと言っていたけど、恐かったんだ。成長していくうちに、思い出すんじゃないかって」
「お父さんは考えすぎだよ。考えすぎだよ……」
「そうだよな……俺は、本当に馬鹿だ」
「さあ、いこう?」
親子の向かう先は、強烈な熱によって景色がゆらいでいた。
無数の赤い池があり、そこから煮えたぎるマグマが噴出しているのである。
川で水しぶきが上がった。
空からまたひとり、棒をつたって人間が地獄へと落ちてきた。
父親は生気のない顔で笑った。
頭部は大きく陥没しており、脳が露出している。車のと思われるガラスの破片が、顔のあちこちから皮膚を突きやぶって生えていた
「でも、どうしてだろうな。おまえは何も罪を犯していないのに、どうしてここにいるんだろう」
「……実はね、わたしも大きな罪を犯してしまったの。だから、ここへ落とされた」
「罪?」
「お父さん、あのね……」
車のブレーキ、利かなかったでしょ?
次のお題は「サクラ」「神社」「爆弾」でよろしく。
943 :
スペースNo.な-74:04/04/27 16:44
自分のメモ帳見てみた。
・納豆+ビール
・猛湖判拭いてるうちにもうご飯。
・ここまでの佐々木コールを受けれるのは佐々木だけだと思う。
・100円ショップで黒人奴隷が売ってたら便利。
・携帯電話から毒電波→タモリが生き残る。
何を描けと?_| ̄|○
プロットかいてよ。
父親が娘を殺してから、
娘は車のブレーキに細工して父親を殺したん?
どーなってんの?
説明ヨロシク。
>>945 父が母殺して娘が車に細工。
父親ともにあぼーんって話。
娘はいつ刺されたんだ?ある意味ミステリーだな。
>>947 父が一家心中して自分だけ死に切れず
車に乗って放浪してたらブレーキ利かずあぼーん。
娘がなんで細工したかミステリーだが。
悪気なしでやった細工…ならわかるけどな。
思ってた以上に分かり難くなってしまい申しわけない。
謎解きみたいになってしまうけど、
少女の本質さえつかめれば、少女が父親を殺した動機が見えてくるはず。
ちょろちょろ描写不足なとこが見つかってるんで、妙に感じるかもしれないけど。
逆に不完全なところが(・∀・)イイ!!
「サクラ」「神社」「爆弾」で電波が来たんだが単語自体が入ってなきゃだめ?
とりあえず書いてみて
>>941 人間の頭ほどの棒とか
木のようであり、石のようでもあるとか
表現は他になかったん?
棒は柱じゃだめなのか?
受信したまんまで
既に桜は散り始めていた。
風が花弁を散らしていく。
6つあった太陽のうちの2つはうぉん、うぉんと唸りながら向こうへ飛び去ってしまい、残った7つが天頂から電磁波を叩きつけている。
参道はすべてが白く溶けていた。
白い石が一間半ほどの幅で拝殿まで続いている。
石歩道の両側には真っ白な玉砂利がはるか続き、その先で桜の樹が俗界を遮っている。
眼も眩む白の中にぽつと血が一滴。
緋袴―――。
眼球もなく、鼻も唇も腐り落ちた巫女に、
「こんにちは。姉さん」
*
彼女に送られ拝殿を後に。
と、骨ばった手で腕をつかまれた。
腐った頭をゆっくりと横に振られる。
牡丹餅を強く握ると指と指の間からぐじゅ、と餡子がはみ出した。
それを差し出された彼女掌に置いく。
空ろな眼窩がしばらく見つめていたがやがて、骨の指を離し牡丹餅を口にした。
「またね」
ドンッ
低い音と腐汁に背中を押され、鳥居をくぐった。
>>953 「よくわからない物」「視覚的にイメージしやすい」
って条件さえクリアしていれば、そこは何でもよかった。
んで私の想像していたのが蜘蛛の糸だったせいか、
柱というのは思いつきもしなかった。
でももし思いついたとしも柱にはしなかったと思うよ。
柱だと何かを支えているわけだけど、
初めて見たら棒にしか見えないような物なので、
読み手に受け取りやすいよう、棒にしたはず。
糸や紐にしなかったのは、余計なことを連想させないため。
ヘタレとはいえ完全にスルーかよ(´・ω・`)
957 :
スペースNo.な-74:04/04/30 21:45
埋葬上げ
( ´_ゝ`)フーン