【門戸を】ここはパイロット養成所No.6【叩け】

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1通常の名無しさんの3倍
咲き誇るは恋慕の桜か――

パイロット養成所管制室(3/24現在)
http://jbbs.livedoor.jp/comic/288/
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・前スレ
【仕事しろ】ここはパイロット養成所No.5【断る】
http://anime3.2ch.net/test/read.cgi/x3/1189864470/l50
・関連スレ
ここはパイロット養成所避難所 第三部用
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/comic/288/1166619787/l50
2通常の名無しさんの3倍:2008/03/24(月) 02:02:26 ID:???
【門戸を】ここはパイロット養成所No.6【叩け】
http://anime3.2ch.net/test/read.cgi/x3/1206291629/l50
スーパー次スレリンク!
3金髪のお嬢様 ◆ACE//nQy3o :2008/03/24(月) 02:09:39 ID:???
>>655-657
「したわ、クレハと」

唐突な声は秋の霜を思わせる冷たさと鋭さで、
姦しくその話題で盛り上がる中に切り込んできた。

「事実よ。
 ほんの暇つぶしにね――」

いつの間に近くまで来ていたのか。
ダークブルーのパイロットスーツにしなやかな肢体を包んだ金髪の少女は、
冷ややかな声と目線で噂が真実であると告げた。
そしてそのまま4人の傍らを振り向きもせず通り過ぎていく。

「――男女が連れ立って遊ぶ行為を全てそう呼ぶのなら、の話だけれども。
 くだらない噂と妄想の真実はこんなものよ」

シャワールームの入り口前で立ち止まり、そんな台詞を残すとドアの向こうへ消えていった。

釘を刺したといったところか。
不快な噂がこれ以上流れないように、自ら事実を明るみに出して。



彼女の性質を良く知るものなら気付くかもしれない。
この行為自体の、不自然さに――およそ『カナデ・ノースウィンド』らしからぬ、その不自然さに。
4弦楽の女学生と見た目幼い整備科生徒:2008/03/24(月) 02:14:18 ID:???
前スレ>657
「大丈夫よ、ニム。
 クレハさんは相手が嫌がる約束を無理に果たさせようとする人じゃあ無いと私は思う。

 違うかしら?」

(やれやれと思いつつ、その少女の頭を撫でてやる。
 無理も無い事だとは思うのだけど、この震えは聊か尋常では無いのでは無いか。
 ――しかし一方、これが良い薬になってくれればな、とも思ってしまう)

「…まぁそれでも、疑ってしまってごめんなさい。は言わないといけないだろうけど。」

>>3
「それに、当のお相手もああ仰っている事だし。
 ……クリスさんも、気をつけた方が良いと思いますよ。」

『ですねー…流石にちょっと調子に乗りすぎたかも。』
5万事億劫な女生徒 ◆s4E.NIMU.I :2008/03/24(月) 02:16:45 ID:???
>3 カナデ様
「…え!?」

そう言って通り過ぎてゆくカナデを見送りきれずに膝を突く少女。
事実を当事者から突きつけられては最早取り繕うコトも出来ない。
完全に物事が終わったような顔をしていた。

>4 お姉ちゃん
「…う、うん……そうは思うけど……」

確実に調子に乗るであろう子供っぽさを持ち合わせるクレハである。
頭が痛いのは収まりそうに無かった。

「うー……」
6弦楽の女学生:2008/03/24(月) 02:28:05 ID:???
>>5
「最悪の場合を想定したのだから、次善の手を甘んじて取りなさいニム。
 ことこれに関しては貴方の自業自得だと思うし、
 そして何より、その次善の策は誰も傷付かないもの。」

(ちょっとだけ突き放すような口調、しかし頭を撫でる手は止めない。
 クリスはそそくさと作業を再開しているが、やはりバツが悪いのだろう。)
7万事億劫な女生徒 ◆s4E.NIMU.I :2008/03/24(月) 02:38:27 ID:???
>6 お姉ちゃん
「は〜い…」

姉による有りがたい訓辞を素直に受け止め、考え始める。
何時もの調子冗談半分がまさかの展開になるのだと言う事を思い知る事となった今回。
なんでもかんでも疑って掛かってはいけないのかもしれない。そう、ニムは思った。
8弦楽の女学生:2008/03/24(月) 02:44:41 ID:???
>>7
「…うん、分かったならよし。」

(よりしっかり、頭を撫で回してやる。
 実の所今回の一件に関しては、クレハが少しだけ怒ってくれれば良いなと思っている自分が居る。
 話を聞いている限りでは確かに失礼な事をしているのだし、
 少しくらい言いくるめてくれればニムとて反省はしてくれるだろう。

 けれど一方で、今でも十分に反省している――
 というより、大事な事は理解しているのではないかという気もする。
 元よりクレハがそうキツイ反撃をしてくれるとも思えない、
 冗談交じりにからかってみたりはするのだろうけど。
 彼が本気で烈火の如く怒り狂う光景というのも想像できないなと思うのだ。)
9お惚けな少女訓練生 ◆TS/TSZ0rpc :2008/03/27(木) 15:57:46 ID:???
広大な敷地面積を擁する養成所クレイドルは、
火星に存在する同種の居住システムの中でも特に巨大であると言われている。
そんな養成所の敷地面積を占める割合で、最も多いのはやはり格納施設であろう。
建物の数やその内部に納められている保有兵器の種類など、常人では到底全てを把握し切れるものではない。
数えるのも億劫になるほどに、本当に途方も無いものなのだ。
しかしながら例外も存在する。
今、地球養成所組に宛がわれた専用の巨大な格納施設へとやって来た一人の少女。
正規の見学許可を貰って訪れたらしい少女は、
華奢な腕には不釣り合いにも見える軍用の高性能端末を片手にしながら、その内部が一望出来る展望ブロックから、とある機体を眺めていた。

「レポートナンバー2282……MT-05V、通称をディエルデ。
 ライブラリのマザーマシンと比べて外見的な差異はそれほど見受けられない。
 旧いコンセプト…それ故に威圧的であり、突き詰め先鋭化させたスペックは単純にして高レベル……。」

呟き、タッチパネルを黙々と入力する速度と姿勢は、
違和を伴うほどに素早く、無駄が無い。
10疾く熾烈な白戦狼:2008/03/27(木) 16:10:09 ID:???
「ま、そのお陰で外見ばかりの鈍重なお人形とはよく言われるがね。」
『けどそう、実際はお嬢ちゃんの言う通りに中々の性能よ。
 扱える人間はそうそう多くは無いけれどね。』

(背後からかけられる声。
 振り返ってみると今まさに展望ブロックへと入ってきた一組の男女の姿。
 戦車兵用の戦闘服に身を包んだ、ぶっきらぼうな視線の男とにこやかな微笑の女性という取り合わせ。
 いささか不釣合いな組み合わせではあるが、二人で一人の少女へと声をかけて来た。)

『…あなた、随分と珍しい機体に興味を持つのね。』
11お惚けな少女訓練生 ◆TS/TSZ0rpc :2008/03/27(木) 16:34:40 ID:???
>10 狼と白百合
「!」

ピクリと震えた指先が、
端末のタッチパネルを弾く事を止め、
流れるような蒼銀の髪が刹那、振り返る。

「――こんにちは。」

先ずはと、丁寧なお辞儀を一つ完璧にしてみせる少女。
歳の位は十代前半と言った所。
二人も良く知るであろう、整備班員の可憐な一輪ことクリスティネ・クラウス女史の物とも似た蒼銀の髪が特徴的だ。
ミハエルとリディアを見据える瞳は、突然の事であったにも関わらず、揺らぐ事はなく、
その態度からも、少し変わった独特な雰囲気を醸し出している。

「確かに珍しさでは群を抜いていますね。
 主砲の威力もお人形と揶揄するには聊か過ぎた代物。
 モビルタンク…この目にしたのは初めてです。
 失礼。パイロットの方ですか?」

個人的には電子戦機が好みです。などと加えつつ、そう返してくる蒼銀の髪の少女。
しかし機体の予備知識と同じくして、パイロットのデータも既に取得していた。
だからと言って一方的に知っているのはフェアではなく、初対面の相手からすればあまり気持ちの良いものではない。
そういったこともあるから気をつけろ、と。兄という設定で自分の“教育”を任された彼が言っていた事をプログラムに則して忠実に護る。
12疾く熾烈な白戦狼:2008/03/27(木) 16:44:21 ID:???
>>11
「あぁ。
 ディエルデ機関手のミハエル、ミハエル・メッサーシュミットだ。」
『…コラ、ミハエル。
 ごめんなさいね、何だかぶっきらぼうな男(ヒト)で。

 そうよ、私が砲手のリディア・シュトルモビク。
 挨拶が遅れたけれどこんにちは、お嬢ちゃん。
 貴方はこっちの養成所の生徒さん…なのかしら――?』

(何やら無愛想な男の頭を軽く小突き。
 自ら膝を曲げて、その視線を少女の目線へと合わせて来るリディア。)

「…それにしては随分と幼いじゃないか。
 訓練生の家族とか、そういうのじゃ無いのか…?
 その歳で電子戦機が好み、ってのも変わってるけどな。」

(そしてそれを見やりつつ、少女を観察しているミハエル。
 何処と無くチンピラっぽい雰囲気を漂わせているのは間違いない。)
13お惚けな少女訓練生 ◆TS/TSZ0rpc :2008/03/27(木) 17:03:26 ID:???
>12 狼と白百合
「あなた方がそうでしたか。
 地球の養成所でのエース“白百合”と“戦狼”。お噂は予てよりお聞きしていました。
 私はモミジ・ナラノハです。コースはパイロット及び士官育成。
 以後、お見知り置き願います。」

お会い出来て光栄です。と、すっと出した右手で握手を求める。
ミハエルの態度を気にしている様子は無い。
むしろ本当に何も感じてないようにさえ映る。
ただ初対面の相手の瞳をじっち逸らさず見続けて話を続ける、
この年頃の女の子という点にはやはり違和感が残った。

「そうですね、家族ではあります。
 遊撃コースに“クレハ・ナラノハ”という兄がおりますが、ご存知ですか?」

同じ目線に落としてくれているリディアに対して、少し首を傾けて、そんな事を訊いてくる。

「既知であり、その兄がご迷惑をお掛けした事があればここでお詫び申し上げます。」

ミハエルに観察されているのには気付いているのか居ないのか。
どちらにせよ彼のぶっきら棒で誤解を受けやすい雰囲気は少女にとってマイナスなものではない事は確かなようだ。
14疾く熾烈な白戦狼:2008/03/27(木) 17:15:00 ID:???
>13
「ん、あぁ……よく知ってるな。
 っていうかお前、実は知ってたんじゃ無いか…?」

(疑う様子を隠す事もしないミハエルだが、差し出された手は素直に握る。
 やや身長差があるので屈んでしまった事は、
 彼にしてみれば恥ずかしい事だったのかも知れない。)

「…ぁー……あぁ、知ってる、アイツか。
 少し前に噂になってんの聞いた。」
『――少しは遠慮しなさいってのよミハエル。
 …全く、小さな女の子が相手だと何時もこうなんだから。

 …ゴホン。
 という事は…貴方のお兄さんはあのクレハ・ナラノハね。ええ、知っているわ。
 何せ目立つ人だし、ああいう男性だからねー。』

(苦笑交じりに思い出す。
 一度遠目に見ただけだったけれど、彼がとある女生徒に必死に声をかけている姿。
 それをリディアは鮮明に覚えていた。
 そう、彼の外見なども――とても鮮明に。)

『―――それにしては全然似てないわね。
 アレかしら、さっきのパネル入力といいその外見といい、
 貴方だけコーディネイターだとか、詰まる所はそういう事なのかしら…?』

「…短絡的過ぎるだろオイ。
 まぁそれは良いとして、俺達のディエルデに興味でもあるのか?妹さんよ。
 余り見られるのも慣れてない、聞きたい事があるなら聞けよ。
 どうせ訓練に出るまでは空いてるんだからな。」

(今度はリディアにミハエルがビシリとツッコミを入れて。
 相変わらずやや投げやりな視線を向けつつ、漸くミハエルは少しは好意的な言葉を少女へと向けて来た。)
15お惚けな少女訓練生 ◆TS/TSZ0rpc :2008/03/27(木) 20:08:20 ID:???
>14 狼と白百合
「お名前と乗機…この“ディエルデ”の情報は確かに知っていました。それは認めます。」

やはり失礼でしたか?と首を傾げた後、
クレハの話題が出ると二人に二度程頭を下げるモミジ。

「ええ、浮ついた噂の絶えない“やや”不肖の兄、クレハです。お恥ずかしい限りですね。
 しかしながら、ああ見えても操縦適正は高く、私の提示した戦術を的確にこなすだけの理解力もあるので、
 同じパイロットの誼でとは申しませんが、どうか寛大なお心で見てあげて下さい。」

しれっと眉一つ動かさずにしてこの毒舌。
本人は当然上手くお節介を焼いたつもり。
しかしあまり兄のフォローになってないのは気のせいか。

「兄妹であるにも関わらず似ていない?
 よく言われます。因みに髪色は母譲りです。」

そう言うと、その場でくるりと回って見せる。
僅かに振れる頭髪は、クレハの艶のある黒髪とはかけ離れた蒼銀。
二人の目の前くるくると回るのはクレハの長身とは似ても似つかない140センチ台のちんまい身体。
顔の造形にもとてもではないが兄のような東洋っぽさはない。母方はラテン系だと言うが、それにしても白過ぎる。
やはりどこからどう見ても全然似ていない。

「一応、コーディネイターではありません。
 当然腹違いというわけでもないです。
 現実は小説より奇なりを地で行っているのだとご理解下されば良いかと。」

ついでに言うとタネルパッチは才能でしょうか?と、
半ば言論弾圧するように無情にも言い切って、話を終えようとする少女。
そうなのだから仕方が無いと言わんばかりであった。

「本当ですか?それならば私は趣味の一環で戦術研究も行っているので、
 参考までにモビルタンクの貴重な運用パターンをお聞かせ頂けたら嬉しいです。」

二人のプチコントを相変わらず真っ直ぐじーっと見るだけでクスりともしないモミジ。
表情の変化は一切無かったが、どうやら運用法やその戦術に関する興味はあるらしく、
お願いします。とリディアとミハエルに頭を下げた。
16疾く熾烈な白戦狼:2008/03/27(木) 20:17:45 ID:???
『あの兄にして…』
「…この妹あり。って言うには無理があるみたいだな、オイ。」

(少女の一連の発言の間、それこそ目を丸くして少女の姿を見ていた二人。
 色んな意味で変わった子供だとは思っていたが何だろう、この特徴的な喋り方は、と。)

「…なぁリディアよぅ、俺は何かこの娘に凄い違和感を覚えるんだがお前どうよ。(小声)」
『…言わない。っていうかそれ私もよ。(小声)

 ま、まぁ…それが現実、というか事実というなら仕方ないわね…。
 モミジちゃん――だったかしら、そういう事なら私達が教えられる事は教えてあげる。

 ―――ミハエル。』

(ズビシ、と差す様な視線をミハエルへ――早い話がミハエルを睨むリディア。)

「ぁー……ってリディアおま、それ俺に拒否権与える気無ぇだろこの…ッ!?

 ……ぁー、クソッ。 仕方無ぇなぁ………」

(全く、とか。なんで俺が、とか。
 悪態をつきつつも頭の中で幾つかのデータを整理していく。
 人に教える事など滅多に無いが、それでも自分には教えられるだけの知識と経験がある。
 それに相棒の意向に逆らえないという現実が、彼の頭を重くしている。)
17お惚けな少女訓練生 ◆TS/TSZ0rpc :2008/03/27(木) 20:36:30 ID:???
>16 狼と白百合
「感謝します。メッサーシュミット先輩。
 それではまず静止目標へのアプローチパターンとそれから動体への射撃精度の確認。
 格闘戦移行時の対応戦術、各兵装の性能と走破性、継戦能力も細かくお聞きしたく――」

ずいっとミハエルに寄って漫画的三白眼で質問攻めを浴びせに掛かるモミジ。
口頭での説明だけでなくきっとシミュレーターか何かで実際にやってみてくれと言わんばかりだ。
手は既にタッチパネルを叩く体勢に戻っており、リアルタイムでプログラムを作りそうな勢いだった。

クレハ・ナラノハの妹は、兄に勝るとも劣らない変り種であった――
18優男っぽいお兄さん ◆SternIiXmU :2008/03/27(木) 22:08:03 ID:???
(そして時は変わって。
 ここは養成所の訓練生が利用している寮の一つ、その玄関前だ。
 今其処には一台のエレカが停車しており、
 その傍らでは幾らかの荷物を積み込むべく、一人の青年がそそくさと働いていた。)
19底抜けに活発なGF少女:2008/03/27(木) 22:25:46 ID:???
「〜〜〜♪」

(小脇にスポーツバッグを抱え肉まんを食べながら寮に帰ってくる影一つ。
小柄ながらそのスポーツバッグは体の半分はあり武器になりそうである)

>>18
「おや?」

(ふとその光景が少女の目に留まり、足もついでに留めた。)
20優男っぽいお兄さん ◆SternIiXmU :2008/03/27(木) 22:30:34 ID:???
>>19
(少女から見える限り、その荷物は多い。
 見慣れた所ではありふれたラップトップPC、雪中行軍用の防寒具。
 見慣れない所では全長2m程の大きな木製の箱も見えた。

 と、そこでそれらを積み込んでいる青年。
 以前に少しだけ、パイロット候補生の間で噂が広まった事もあるリヒャルト・ユルゲンスだ。
 不意に、こちらを見ていた少女と視線が合った。)
21底抜けに活発なGF少女:2008/03/27(木) 22:37:29 ID:???
>>20
「やーや、どーしたんだいこの荷物?なんかの搬入?」

(手を挙げ気さくに話しかけてくる少女。
堆くというか小高く積まれた荷物を見上げながら)

「一人じゃ大変でしょ、手伝おっか?」

(どう見ても重そうな荷物を持っているのだが。やる気満々に腕まくりを始める)
22優男っぽいお兄さん ◆SternIiXmU :2008/03/27(木) 22:42:05 ID:???
>>19
「え?
 あ、あぁ…ありがとう、助かるよ。
 ではそっちの、PC関連を頼めるかな。」

(そう言って指し示すのは、小高く詰まれた荷物の中では比較的小さい物。
 彼とて男ですから、その程度の気遣いというかプライドはあるのです。)

「…これは、私用の物でね。
 ちょっとクレイドルの外まで、趣味の為に出て来ようかと。
 そっちも買い物か何かだったみたいだけど、良かったのかい?」
23底抜けに活発なGF少女:2008/03/27(木) 22:47:53 ID:???
>>22
「ほいさー♪」

(片手でひょい

…………何か不可思議な光景を見た気がするが気のせいだろうか。)

「ああ、いつものおやつに肉まん買ってきただけだからいいのさっ!
それより持って行くのはどの部屋かな?」
24      ◆LQUA.mYpRY :2008/03/27(木) 22:55:10 ID:???
「♪あ゛あ゛〜♪」
なにそのほろびのうた
…のようなものが口から出る青年

>>22>>23
(そんなやり取りを見て)

「こんにちは、……
何か俺に手伝える事はありませんか?」

コイツは端折ったようです
25優男っぽいお兄さん ◆SternIiXmU :2008/03/27(木) 22:55:40 ID:???
>>23
「………。」

(何だろう、今凄い物を見なかったか俺。
 と、そういう表情を無理に押し殺した表情で佇んでいる。
 これでは流石にいかんと思い直し、頭を軽く振ってみる)

「いや、残念ながら逆だ。
 これから出る所だからね。その荷物を、クルマの方に。」

(よっ、と声を出しつつ大きな木箱を抱え上げる。
 一時期彼の噂が流れた時に少しは知られるようになった事だが、
 その木箱の中身は天体望遠鏡、それも宇宙世紀よりも以前に作られた代物だ。)

「…今日は上層大気が安定している上に、南西で珍しく雨が振ったそうだから。
 外壁の直ぐ脇でも、かなり綺麗な地球が見えると思う。」
26優男っぽいお兄さん ◆SternIiXmU :2008/03/27(木) 22:58:29 ID:???
>24
「あぁリュート、お前も今帰りか。

 ん…あぁ、何だか悪いな。
 ではちょっと手伝ってくれるか?
 壊れ物以外は適当に後ろに放り込んでくれればいいから。」
(そう言ってエレカを視線で示す。
 彼が持って来た車はボックスタイプ、運転席の後部が大きな収納スペースになっているタイプだ。)
27底抜けに活発なGF少女:2008/03/27(木) 23:04:10 ID:???
>>25
「ああ、そーいやおばちゃんそんな事言ってたっけなあ。」

(そう言いつつ崩れないようにバランスを考え置く。)

「地球かあ、月に居た頃はフォンブラウン住まいだったから見えなかったし……見る機会も無かったんだよねえ。

あ、そーだ!折角だからあたしもついて行っていいかな?」

(唐突な提案。
まあ少女にはいい体験にもなるだろうが……

どうでもいいが次の荷物を運びたそうに手が動いている)

>>24
「やや、見覚えあるよーなないよーな……
迷うって事は初めてだろうからはじめましてー!」

(底抜けに陽気だ)
28優男っぽいお兄さん ◆SternIiXmU :2008/03/27(木) 23:17:10 ID:???
>>27
「え?あぁ…ちょい待ち。
 とりあえずそこのそれ、運びたいなら運んでくれ。
 確かに、フォン・ブラウンの位置じゃ上層に住んでてもあんまり見れんよなぁ。」

(荷物の一群を指定しつつ少々慌てたようにエレカの運転席へと引っ込む。
 何やら物品の数やらを確認して、計40sec程経った所で)

「…OK。良いよ、モノも揃ってるし邪魔になるとも思えないし。
 それにまぁ、火星から直で見るって事は滅多に無いだろうしな。

 君は運が良いぞー?
 場合によっては売り渡すデータでもあるから、今回のは。」

(運転席から戻って来てそう言うと、悪戯っぽく笑う。)
29      ◆LQUA.mYpRY :2008/03/27(木) 23:19:00 ID:???
>>26
「わかりました」

(壊れ物でないものは適当に積み込み始める青年。

但しダチョウの卵(何その基準)より重くないものは片手で運んだり
重ねられる物は重ねて運んでいるが)


>>27
【審議中】
(('(゚∀゚∩「……?」)
(/ -ω-ヽ「あんま引っ張らんでおk」)

「はじめまして、だろうな」

(☆因みに彼女とはあるときに居合わせたぐらい…
ドサクサにまぎれてみたらサシっぽくなってて粘ってて居たら一人残ってたということなのだが
実質はじめましてのほうが妥当だし、青年自身の認識も曖昧すぎるためそれで通すようだ」)

「そんなことを?初耳だ (…地球か)」
30優男っぽいお兄さん ◆SternIiXmU :2008/03/27(木) 23:25:06 ID:???
>29
「いやホント、通りがかりだってのに悪いな。
 いずれ埋め合わせはするから。」

(素直に礼を言いつつ、自分も荷物を積み込んでいく。)

「…っていうかッリュート、何だったらお前も来るか?
 地球産まれの地球育ち、ってのじゃ大した興味も沸かんかも知れんけど。」

(というより。
 実の所目の前の青年が何かに激しい興味を示している様を、彼は見た事が無いのだが。)
31底抜けに活発なGF少女:2008/03/27(木) 23:31:08 ID:???
>>28
「にゃはは、ラッキー♪」

(そう笑顔で言いながら……ああ、まただ。
また、片手で持ち上げた。)

>>29
「うむ、よろしくっ!」
32      ◆LQUA.mYpRY :2008/03/27(木) 23:46:14 ID:???
>>30
「いえいえ、かまいませんよ」

(夏休みげきはに関してはナチュラル、且つオールドタイプ
というある意味オワタ式というよりオワッテル式に近かった
なので手を打てるなら可能な限りする必要があるのだ)

「いいんですか?では俺もお言葉に甘えします」
(彼の見解は正しい。興味の対象については曖昧だし
 こいつは魂を中途半端に連れて行かれてると占いに出てきても不思議ではないのだが…
それはまた別のお話)

>>31
「ん。俺はリュート
こちらこそよろしく」

(作業をしつつ短く言う青年)
33優男っぽいお兄さん ◆SternIiXmU :2008/03/27(木) 23:49:18 ID:???
>32
「というか俺はだ、お前はもっと自分を高める事に貪欲になって良いと思う。」

(何やら突然それだけを告げて、助手席のドアを開けた。)
>31
「………いや、やっぱ凄いって(ボソ」

(諦めたような苦笑いを浮かべつつ、こちらも手は動かす。
 それなりの大荷物を片手で放り込む等という芸当をリンカがしてくれるお陰で、
 必要な荷物は殆ど積み込まれていた。)


「…よし、こんな所で良いだろ。二人とも乗ってくれ。
 今日は外は冷えるって言うからな、外壁に出たら中(車内)の防寒着に着替えてくれよ。
 ……いや、マジで寒いんだよ。以前に一度凍傷になりかけた事があってな――」

(そうしてエレカの運転席に乗り込むと、バッテリーを作動させる。
 通電していることを示すダッシュボードのランプが灯り、車内に暖房の暖気が流れ始めた。)
34CV:千葉繁な整備班長:2008/03/30(日) 22:30:37 ID:???
(火星養成所シミュレータルーム。
いつもは向上心たくましい生徒が居残る程度の時間帯、この部屋では見慣れぬ姿があった。)

「さて、と……こいつのテストで終いか。」

(独り言を呟きながらデータディスクをシミュレータに読み込ませる男。
整備班長ジェイク、浅黒い肌が内部職とは思えない細身の男。

何故シミュレータルームでツナギなのかは不明)
35弦楽の女学生:2008/03/30(日) 22:32:51 ID:???
>34
「班長もお疲れみたいですねぇ。」

(そして突然かけられた声。
 振り向いてみると、シミュレータのポッドを覗き込みながらこちらを見ている女性の姿。)
36CV:千葉繁な整備班長:2008/03/30(日) 22:43:08 ID:???
>>36
「お?」

(思考の中に突如投げ掛けられる声、思わず振り向く。)

「あー、まあそうさな。
シミュレータ漬けになってる連中よりかは頭休ませてるがよ。

で、そういえ嬢ちゃんはどうした?こんな閉塞した男一人の空間に来て。」

(体の影にタッチパネルを入れて何か作業をしているらしい。
シミュレータ画面に影響を及ぼしていることを考えれば細かいセッティングだろうか…?)
37弦楽の女学生:2008/03/30(日) 22:48:52 ID:???
>>36
「いえね、トレーニングが終わったけれど眠くならないので。
 折角だから少し訓練でもしていこうかなと思いまして。
 部屋の前を通りかかったら人の気配もしましたしね。」

(確かに。
 見てみれば彼女の白い肌は何処か上気している様にも感じられる。
 汗をかいている様子は無いのに何処となくその髪が艶やかなのは、
 恐らくシャワーでも浴びて汗を流して来たのだろう。)

「先程テスト…と仰っていましたが…AIデータか何かですか?
 何かお手伝いできる事があれば、やらせて頂きますけど。」
38      ◆LQUA.mYpRY :2008/03/30(日) 22:58:51 ID:???
(そんな向上心たくましい生徒がいる時間帯…
勿論例外はいる。居残り組とか時間帯がずれた者。後補習の類…
事実居た。
この青年、相変わらず悪い意味でぐだぐだである。まさにクリアーバージョンダウン
…というものだ詳しい話はここでは割愛するが死亡率の統計取とか
表向き上の対策とか…後は忘れた。
このぐだぐだ感はここ最近ではいつもの事である)

>>37
(知っている人が居たので…と言う理由で話しかけたら
思いっきりどこかのショタっ子NTに『おかしいですよ』といわれそうだが
コイツは退却魂保有者なので何の問題もありません)

「こんばんわ、熱心なんですね」
とどこからどう突っ込むべきかな挨拶をするが、ちゃんとした意味でとってくれるだろう
と思う青年
39CV:千葉繁な整備班長:2008/03/30(日) 23:00:27 ID:???
>>37
「あー……ま、そうさな。
ちと機体データ提出させたのをAIで試してみてただけなんだが…

まあ中々面白い奴を取っておいた、代わりにやるか?」

(環境調整が終わったらしく、ポッドから出て来ようとする男)
40弦楽の女学生:2008/03/30(日) 23:05:39 ID:???
>38
「あら…気付かなくてごめんなさい。
 こんばんは、リュートさん。」

(少しだけ驚いて、向き直ると軽く一礼する)

「いえ…それほどじゃあ無いですよ。
 ――事情はリュートさんもご存知の通りですから。」

(最後は小さな暗い声で、リュートにだけ聞こえる声だ。)

>39
「あら、それは興味深い。
 そうですね、班長さんの選んだデータと直接やれるなんて滅多に無いですし。
 是非とも御願いしたいです。」

(と、次の瞬間には何時も通りのよく通る綺麗な声。)
41CV:千葉繁な整備班長:2008/03/30(日) 23:13:07 ID:???
>>38
「んお?その声はリュートかあ?
あれからドリルの運用法考えたかあ?」

(しつこく覚えていた。
数ヶ月の間を空けても忘れないとは、それほどにこだわりがあるのだろうか。)

>>40
「そうおだてるな、趣味にも程がある機体の選び方だよこいつらは……」

(何故か複数形。
トーンの変更を意に介さず外へ踊り出る。)
42      ◆LQUA.mYpRY :2008/03/30(日) 23:25:33 ID:???
>>40
「きにしなさんな。さっきここをとおりがかりでみたら…ってはなしだし」
ひらがな全開のぐだぐだっぷりだ、フォローとか。

「(それとこれとは)別でしょう、あんたは“果たそうとしている”んだし
熱心な事には変わりないかと」

>>41
「班長?
…俺が使ってみたのはいいんですけど
時々癖で叩きつけて使ってしまうので運用法を独自に考えているんですが…
穴掘って…ってぐらいしか今のところは」

(と言うのもクロスナイト系統は剣を二本使う所謂二刀流系統になる
ショットランサーは槍であるため使えないか、ほぼ実際に使えるかと言うとそうでないかになる。
あとはポジション上前面に出せるかと言うとそうではなくキャノンポンポン撃ってる方にまわした方がいいときもある。)
43弦楽の女学生:2008/03/30(日) 23:30:42 ID:???
>42
「……違いますよリュートさん。
 これはやらなければいけない事ですから。
 …息をしてただ生きているだけの人を、熱心に生きているとは言わないでしょう?」
(やはり小さな声、しかしそれでもはっきりと告げながら)


「そうは言いますけど、此処にいるという事は興味もある、っていう事ですよね。
 もしかしたら良い所に来たのかも知れませんよ?」

>41
「…凄い変な機体、っていう事ですか?
 そうだとしたらちょっと不安ですけど…何気に複数形って辺りとか。」

(少しだけ困り顔。
 元よりそんなに変な戦闘スタイルを身に着けている訳でも無い。
 相手がこのような反応を見せるという事に、少しだけ不安を覚えた。)

「ま、まぁ…とにかくやってみます。
 こちらの準備は済ませますから、何時でも御願いしますね。」

(そしてそのまま、手近なポッドへ入るとシミュレータを起動する。)
44CV:千葉繁な整備班長:2008/03/30(日) 23:43:46 ID:???
>>43
「ま、何事も経験だ。そんじゃまグッドラック☆」

(そう聞こえて閉まるシミュレータ。程なくしてセッティングを済ませれば、画面が仮想の世界へ。

やや浅い森林地帯、火星では馴染みの無い光景である。
目視できる程度の遠さに、それらは居た。



一言で形容すれば、それは砲撃戦用に開発された所謂ザメルであった。
若干の違和を残しながらもシミュレーション開始のカウントダウンが始まる……)

>>42
「ふむ……いっそ口伝じゃなく拳で覚えさせるか。
後で俺とタイマンだ、覚悟しとけぇ?」

(拒否権を与えないかの様にデータディスクをちらつかせる。
自分用だけ用意済みらしい……)
45      ◆LQUA.mYpRY :2008/03/30(日) 23:52:14 ID:???
>>43
「自分を追い込んでいるような気もするが…
多分違うか(も)な」
彼女の状況は違うという事だ。
―息をすることがその意味を表しているといっていい

「わかった。無理はしないというよりフォローに回るふんいきだし
大丈夫だと俺は思うよ

興味関心はおいていいタイミングなればいい傾向かな?これが」

>>44
「(秒殺確定かな)いやはやいやいやはやはや…
俺はそんなにたっしゃじゃござんせんし…という話です
産廃どころか消し炭なんて事態は…」

【審議中】
(('(゚∀゚∩「しごとがふえるの?」)
(/ -ω-ヽ「また厄介な」)
(=■●「良識ぐらい持ってると信じたいが、いざとなったら…まあそんな事なんてないほうがいいのさ」)
46弦楽の女学生:2008/03/30(日) 23:55:37 ID:???
>45
「ええ、それが現実です。」


「ふふふ…まぁ、その辺りは貴方次第ですよ。
 それじゃ、お先に。」

(シミュレータに入る前に振り返るとそう告げて、彼女はポッドの中へ。)
>>44
(目の前の光景が一変した。
 目に飛び込んで来る森林地帯は懐かしい物、幼い頃は森の中でよく遊んだ物だ。
 しかし童心に返っている場合ではない、目標を発見した。)

「………?
 アレは…ザメル、よね…?」

(一抹の不安、というより違和感を覚えながらカウントダウンを待つ。
 敵が砲戦仕様と仮定すれば、この距離ではまず初弾を放って来るだろう、
 自分の機体の運動性能で初弾をかわせるだろうか?
 こちらの射撃で相手を一撃で沈黙させるのは無理だ、
 第一こちらの装甲とて、あの大口径砲を完全に防ぎきる力は無い――)

「―――。」
47CV:千葉繁な整備班長:2008/03/30(日) 23:57:45 ID:???
>>45
「や、別にお前までドリルでやれってわけじゃねえぞ?
お前はお前で全力の機体、俺が相手になってデモンストレーションって感じだ。」
48用途を別にした機体×2:2008/03/31(月) 00:04:56 ID:???
>>46
(カウントダウンが終わり、そのザメルが動く…やはり片方のザメルはリーチを生かしカノン砲を発射。
しかし……あろうことか拠点砲撃のような放物線。
直撃の心配はなさそうである。

もう一体は…迂回しながらじりじり距離を詰めてきているようだ。




………しかし、違和感が拭えない。)
49      ◆LQUA.mYpRY :2008/03/31(月) 00:05:47 ID:???
>>46
「おっと、してや…」

手持ちのデータカードはいつものしかない
武装セット用のものはある。ただ格闘戦は…

>>47
「俺は他人のお古の武器やそこらへんの道具でも使うときはありましたけど…

…ああそういうことでしたか。では俺も始めましょうかね」

そういって遅れてもぐりこむ
>48
「…当たってあげる必要は無いわね。」

(弾道を確認しつつ予測着弾地点から移動する。
 当然移動経路が限定されてしまうが、これは仕方の無い事だ。)

「移動を許して袋叩き、十字砲火なんていうのは困るしね…。
 何か変な装備をされていたら困るし。

 …先に一機、ダメージだけでも受けて貰うわ。」

(背中からその場に下ろした予備兵装コンテナより、六連装ミサイルランチャーを取り出す。
 迂回しつつ移動するザメルの予測進路に照準、攻撃を開始した。)

■敵行動結果:着弾予想位置から移動
■行動選択:六連装ミサイルランチャーによる攻撃
■攻撃対象:ザメル(迂回中)
51用途を別にした機体×2:2008/03/31(月) 00:25:41 ID:???
>>50
(攻撃に対し鈍重な機体にも関わらず鋭敏に反応するザメル。
様子見だったと言わんばかりに推進器を全開、特徴とも言える機動性を発揮する。
コースから反らしきれない物はバルカンで応戦し……

否、違和の正体を一つ見つけた。
やたらとでかいナックルシールドで弾幕を抜けた弾を受けた。
ザメルが本来装備するような物ではない筈だが…


少し間を置いて別のザメルから二発目のカノンが発射される。
そろそろ一発目も着弾するだろうか…?)

【敵行動(シールド)】移動速度アップ、ミサイル迎撃
【敵行動(???)】二発目発射

【行動結果】ミサイル4発撃墜、2発防護、ダメージ無し
>>48
多少のタイムラグを起して機体出現
今回はいつもの機体のようです

「…」
動く必要は無かった
と言うのもタイムラグで出て来た恩恵で狙いが定まってない砲撃の弾道である
だからまだ抜けるよう動きをしなくてもいい
(青年が時に勝ち残ってしまったりするのにはこういうところで地味にそういったことを気付かないでやってしまうのである
問題は機体の把握が出来ていない事だがぶっつけ本番は常。―そうこの前みたいに)

こっちはもう一機のほうにまずは右のビームライフルを一発
砲撃などに警戒して移動しつつ今度は左のビームランチャーで三発砲撃、ついでにビームライフルを一発押し込む

■敵行動結果:着弾予想位置からずれている
■行動選択:ビームライフル、移動しつつビームランチャー3発、ビームライフル
■攻撃対象:ザメルではなくもう一機のほう
>51
「…推進力と機体重量から来る突進力を格闘戦に利用する、っていう所かしら。」

(攻撃の効果が無いと見ると、直ぐに弾切れとなったミサイルランチャーを放る。
 地面に突き刺していた対装甲アサルトライフルを右手に持ち直すと、
 脚部のホバーユニットを起動して接近するシールド装備のザメルへと距離を詰める。)


■敵行動結果:着弾予想位置から移動
■行動選択:距離を詰めつつ対装甲アサルトライフルによる攻撃
■攻撃対象:ザメル(シールド)
>52
<通信>>リュート
『接近するザメルも砲撃中のザメルも厄介ですが、まずは近距離を仕留めようと思います。
 間接砲撃の砲などそう簡単には当たりませんが、
 あの突進を受け続けるのは骨が折れそうですしね。』
54用途を別にした機体×2:2008/03/31(月) 00:51:41 ID:???
>>52
(弾丸によって見る間に削られていく、シールドの側面。
このままではまずいと判断したか、距離をとりアサルトライフルの有効射程から抜け出す。

一発目がようやく着弾……いや、これも通常ではなかった。
高度およそ120メートル程だろうか、炸裂し散弾の様に地面をえぐる。
ともあれ、これで違和は一掃された筈である。)

【行動(シールド)】間合いを取る
【行動対象】エスクード

>>51
(出現に気付いたか、即座にカノンを一発、直撃コースで撃ち返し回避……


目を疑う光景が起こった。


ザメルが、飛んでいる。)


【行動(浮遊)】砲撃(炸裂弾)、空中に回避
【攻撃結果】意表をつく形で完全回避
【行動対象】SDF91
>>54
「…う、わ……!?
 ただの炸裂弾頭…っていう訳じゃ無さそうね、気化爆弾よりも怖いわよ、アレ。
 …風下に立つのは自殺行為かも知れないわね。」

「…逃がさない。」

(しかしそうは言ってもホバーユニットの出力が違う。
 地形を利用して追い立ててみても、そう簡単には追いつけない。)
56      ◆LQUA.mYpRY :2008/03/31(月) 01:01:59 ID:???
「あれ、いつもの奴忘れたか?言っとくか
―バトラー・アクティブ」
事前にしっかり確認しましょう

>>53
『通信を傍受しました』
機体のサポート用音声が告げる
<通信>
「そうですね、そしてもう一方も気になります。
今回はそうしますか。もう向こうにも放ってしまったが」

>>54
「!!空中撃ちか(…こちらにあわせて来たか?)」
ブーストをふかしギリギリでかわす
放置は出来ないし厄介だ

「しくじったか、
成る程、推力を格闘に生かしているのもあれば飛べるのも・・・?」

ターゲットを変えビームライフルを一発迂回中のザメルに放つ

【行動】ブーストによる緊急回避、その後ビームライフル
【攻撃結果】ギリギリで回避
【行動対象】シールド持ちのザメル
57用途を別にした機体×2:2008/03/31(月) 01:17:49 ID:???
>>55
(奇妙な動きが見られた。
後退しているザメルの胸部装甲が若干上がったのだ。

誰が予測するだろうか。
その装甲をパージし、事もあろうにぶつけてきた!
相対速度は十分、当たったら確実に致命傷!

更に、ザメルは逃げから攻めに転じる。
後退から背部推進器を開放、転じて突進に入る…!)

【行動(シールド)】胸部装甲パージ、後退から突進へ
【行動対象】エスクード

>>56
(ターゲットを変えたのが幸を奏したか、ビームは格闘を狙うザメルの右肩を撃ち貫いた。
しかし見る限り左手でシールドを持っている、意味が薄かったか…

そしてそれをお構い無しに砲撃を加える飛ぶザメル、空中では反動が大きいのかカノン砲は使ってこない…
しかし代わりに外見からはありえない位の機動性で、森林に隠れて見えていなかったガトリングシールドを乱射してきている。
狙いが甘いのがかえって避けづらい…!)

【攻撃結果】右肩被弾(格闘ザメル)
【行動(浮遊ザメル)】高速機動しつつガトリングシールドを乱射
【行動対象】SDF91
>56
<通信>
『それと先程の砲撃を見る限り、弾着地点の風下は避けたほうが賢明d――』
>57
「…こ、これは……ッ!?」
(咄嗟にテナスの左腕に持たれたシールドを構えなおそうとするが、既に遅い。
 パージされた装甲は構えるのが遅れたシールド等意に介さずテナスの間接へ進入、
 持たれたシールドごと、その腕を吹き飛ばす。
 更にチョバムアーマーもこの一撃で吹き飛んでしまう、
 その衝撃により体勢の崩れたテナスに、ザメルの突進を止める事は適わない。)

「……これが、彼女の言うキャストオフっていう奴ね…!!」

(…以前、知り合いのとある女生徒から教えてもらった旧世紀の娯楽映像作品。
 その主人公達は装甲を脱ぎ捨てる事で高速化するという戦闘を行っていた。

 右手でビームサーベルを抜き放ちながら、吹き飛ばされ蹂躙されるテナス。
 そのコクピットの中で、エレナはふとそんな事を思い出した。)

■行動選択:苦し紛れにサーベル抜刀、ザメルへと突き立てんとする。
■攻撃対象:ザメル(シールド)
■敵行動結果:撃墜
>>57
狙いがばらけている以上何発かどうしても食らってしまう
「不味い、(パターン来た?)」

ビームライフルをフルオートにしてザメルに投げ
最小限の被弾にとどめる
くらったのは腰部と左肩部分、右胸部。すべてCBAが肩代わりしてくれたが攻撃はまだ続く
「まずいな…だが」
風上に移動はするが読まれている場合は…
ビームランチャーを一回出力半分に落として2発、もう一発は通常1、5倍位の威力で放つ

>>58
「でしょうね…
?!落とされた」
落とされたことが分かった。
見てみると装甲が取れている部分がある
「成る程、パージ戦法か。まあ(キャストオフは)こっちも出来るがな
そしてマークがこっちに来る?」

■行動選択:電子レンジに入れられるのが嫌でビームライフルをフルオートで投げ
        ビームランチャーで風上に移動しつつ攻撃
■攻撃対象:ザメル(格闘)
■敵行動結果:CBAに被弾
60用途を別にした機体×2:2008/03/31(月) 01:57:21 ID:???
>>58
(その抵抗は無為とはならなかった。
突進の衝撃でコクピットとは行かなかったが、特徴とも言える左腕が落ちたのだ。

格闘性能を失い、何故か立ち尽くすザメル。)

【攻撃結果】左腕脱落、シールド使用不能(格闘ザメル)
【行動(格闘)】特に無し

>>59
(ランチャーを向けた瞬間ザメルがF91を見るが、遅すぎる。
空気で減退はするが、薄くなった装甲を貫くには出力を絞って十分だった。
光の筋が咄嗟には動けない末端肥大に見える機体の胸部を射止めた……

しかしそれでも一機なのだ。
今度は8連装ミサイルを豪快に放ってくる。合間にガトリングのおまけつきという嫌らしさで…)

【攻撃結果】コクピット被弾、続行不可能(格闘ザメル)
【行動(浮遊ザメル)】ミサイル八連発→ガトリング小連射→ミサイル
【行動対象】F91
61     @SDF91 ◆LQUA.mYpRY :2008/03/31(月) 02:31:26 ID:???
>>60
「まずいな…タイミングかもな」
機体の頭部センサーが一旦暗くなったかと思ったら赤く光り、そして青く輝く
眼はいつもの通りだ。だがCBAによりセンサーの光しか変化が見えない
―ただこいつは気づいていないようです

ダミーバルーンを使用しデコイとして使う(以前でも使ってた)
そして一旦下がることによりほとんどのミサイルがダミーに来る
ガトリングはビームランチャーを右手にもちかえ、ビームシールド部分にあるCBAを先行パージ
飛んでったのは気休めで何発か弾くが狙いはビームシールドの使用
これによりガトリングは致命傷にはならない。
でもシールド範囲外からは少しづつ食らってるし本体に届くのに時間はかからないだろう
「…弾は特注品?」

そして、残りのミサイルは…
「こっちもキャストオフ!」『アーマー強制解除』
CBAをパージして衝撃や残りのアーマーで無力化
煙が出ている間に残りのダミーバルーン放出とビームシールドを地面に突き刺し

迂回するようにバルーンと同時に紛れ込むようにして煙から出るF91
ビームランチャーを放った後ビームランチャーを放り投げ、ヴェズバーを二門構えて放つ

【攻撃結果】バルーンとビームシールドなどで致命弾回避
【行動】CBAパージし最後のミサイルとかを無力化、バルーンにまぎれてビームランチャー、ヴェズバー
【行動対象】(浮遊ザメル)
62用途を別にした機体:2008/03/31(月) 02:41:25 ID:???
>>61
(突如煙で視界から消えるF91にうろたえたか、煙の中にキャノンで炸裂弾をぶち込む。
しかしすれ違いで出て来る、F91…高火力に両足を撃ち抜かれ、墜落していくザメル。
どうやら脚部が擬似ホバーを兼ねたミノフスキークラフトだったらしい。

終わるものかと思われたが、最後の最後でキャノン砲から発射……回避を行うか判断する前に炸裂させてきた!)

【攻撃結果】両足貫通、地面に墜落
【行動】炸裂弾(早期分裂)
63     @SDガンダムF91 ◆LQUA.mYpRY :2008/03/31(月) 03:04:17 ID:???
>>62
「ちぃ!」
緊急の回避運動を行いつつ二基目のビームシールドを使用する。
だが結局食らい右腕を持ってかれてしまう、
「だめでしたー」
衝撃によりバランスを崩し墜落を始めるSDF91…

【攻撃結果】被弾し右腕部大破、墜落
64用途を別にした機体:2008/03/31(月) 03:09:32 ID:???
>>63
(墜落する際に見下ろしてみれば、自重と衝撃でフレームが耐え切れずショート、推進剤に引火しザメルは爆炎を上げていた。
なんとも呆気なかった……)
65弦楽の女学生:2008/03/31(月) 20:29:28 ID:???
「……いや、凄い物を見ました。
 っていうか…見事なまでに見た目に騙されたと言うか。」

(そして、嫌な汗をかいたという様子でポッドから出て来るエレナ。
 大して動いていた訳でも無いのだが、
 その汗の理由は彼女の口から語られるとおり、"凄い物を見た"の一言に尽きた。)
66CV:千葉繁な整備班長:2008/03/31(月) 20:36:00 ID:???
>>65
「なー?実はガワが外れるとかもうザメルとは言えなくなってるが面白いだろ?」

(つやつやてかてか
凄く楽しそうに話してくる。)
67弦楽の女学生:2008/03/31(月) 20:39:59 ID:???
>66
「というより…ザメルの皮を被った何かですよね。
 けど確かに…そう、昔の偽装兵器みたいで面白かったですよ。
 リュートさんの方はまだシミュレータの終了処理が済んでないみたいですけど、
 あちらも中々凄い相手だったみたいですね。」


「……もしかして班長。
 作るつもりですか…!?」
68CV:千葉繁な整備班長:2008/03/31(月) 20:46:51 ID:???
>>67
「んにゃ、無理。」

(即答だった。
完膚なきまでに即答だった。
一体何が彼の口を動かしたのかわからないくらい即答だった。)

「今のご時世にこげな道楽機体作ってみろ、資源の無駄になって終わるだろーに!
それに作ったら作ったで維持もある、盗まれたら大変その他諸々!
そうなれば多方面から非難も飛ぶ、こんなん本格的な戦争でもなきゃ俺は通さねーよ。」
69弦楽の女学生:2008/03/31(月) 20:51:14 ID:???
>66
「ははは…確かにこれは愚問でしたか。
 けど、偽装っていう面だけ見たらアイデアとしては役に立つと思うんですよね…。

 安い材料で機体の外見を誤魔化して戦力を読み違えさせる、ってのは有効ですし。
 もしかしたらそういった方面で何か考えてたりします?」

(と、軽くあしらわれたとはいえ彼女も砲撃に特化した機体のパイロット。
 偽装や撹乱といった、身を守りながら攻撃に転じる為の技術については一言あるらしい。)
70CV:千葉繁な整備班長:2008/03/31(月) 20:58:08 ID:???
>>69
「俺だったら隠し腕の二本はつけるな。
銃火器持たせてもいいがシールドだけじゃ決め手に欠けすぎる……

そーいやクロスボーンの系統に偽装装甲があったな。
ヒルドルブなんかも偽装に入るのか……?」

(目がギラギラしてきた)
71弦楽の女学生:2008/03/31(月) 21:08:46 ID:???
>>70
「そうですねぇ…ビームシールドみたいなのが理想なんでしょうけど。
 アレは維持にも結構なコストと手間がかかるそうですし。

 そうですね、機体の性能を分からなくするっていうのはある意味お約束だと思います。
 オールズモビル…でしたっけ、そういう軍隊もありましたよね。
 モビルタンクは厳密には違うと思うんですけど、
 初めて見た時にはそれなりのインパクトがあるという意味では近いのかも。

 とにかく、相手の予想外っていうのが一番大事だと思うんですよね。」

(珍しく熱を帯びている、こちらも。)
72CV:千葉繁な整備班長:2008/03/31(月) 21:14:41 ID:???
>>71
「……あらゆる意味で予想外な資料をこの立場になる前に見たっけな……」

(何かトラウマに入ったらしい)

「まあそれはともかくだあな……
MSも限界まで小型化できたこの時代において予想外が難しいっちゃ難しいんだよな。

多分今奴が戦ってるのはお前が相手したのより遥かに予想外な気がするが。」
73弦楽の女学生:2008/03/31(月) 21:33:12 ID:???
>>70
「…後でリュートさんの方も確認させてくださいね。

 けど、確かにそれは厄介かも。
 昔の養成所にはグフの外装を被ったベルガ・ギロスが居たって話もありますし…
 外部燃料タンクを兼ねた追加装甲でフォルムを誤魔化したアビジョとか。」

(彼女が話しているのは、何年も前に養成所で使われた機体の話だ。
 それらの殆どは今は使われておらず、そのデータも資料の中にしか無い。

 やはり勉強熱心な彼女だ、過去のデータもそれなりに熱心に目を通しているのだろう。)
74CV:千葉繁な整備班長:2008/03/31(月) 21:44:07 ID:???
>>73
「おうよ、模擬や実戦には検討もつきもんだ。
みっちり見せてやるぜ?

ほう、よくそんな昔の機体知ってるな?
俺もちびっと目を通しただけだが無茶苦茶高スペックでなあ……
ああ、凄い高性能で高機動尚且つ高火力なガンタンクなんてのもあったっけか……


昔の奴らは凄えよなあ……妥協なんかしてる気配微塵もねえ。」

(年甲斐もなく鼻息を荒く喋る男。
情熱が久々に甦る感覚を味わうように、上を向き意味もなくガッツポーズを取る)
75弦楽の女学生:2008/03/31(月) 22:28:18 ID:???
>74
「流石に妥協なんてしてる余裕は無かった、っていう事なんでしょうね。
 
 …けど、どうにもここ最近の火星圏は殊更物騒になっている気がします。
 気のせいだと良いんですけど、ね…。」

(実際、ここ最近は物騒な事件が増えている気がする。
 火星への入植当時こそ、一夜のうちにクレイドルが壊滅するなどという事はよくあったが、
 現在ではある程度の備えをしておけばその様な事態はそうそう起こる物でも無い。
 鉱物資源の産地などでは人間同士の争いは見るに耐えない醜さで展開されている事もあるが、
 例えばこの養成所クレイドル等は比較的安定したクレイドルの代表格だ。

 だがしかし、原生機械生物の脅威が消える様子が無いのも事実。
 そして何より、荒野に出没する野盗の類もまた、減っている様子は無い。)
76CV:千葉繁な整備班長:2008/03/31(月) 22:37:10 ID:???
>>75
「取り締まりの為の治安部隊つっても、カバーできてねえんじゃ意味ねーわな……

まあバイト組がそんなつまらん事で命落とさんでくれりゃ俺は何も言わねえさ…
俺の整備した機体ならそんな事もないだろうが、な?」

(休憩用ベンチに腰掛け、何かに思いを馳せるように上を見上げる。
心なしか声のトーンも落ちたような……)
77弦楽の女学生:2008/03/31(月) 22:42:05 ID:???
>76
「正しくかつての地球の西部開拓時代、っていう感じですか。
 …重要な設備がキチンと守られていれば結構なんでしょうけどね。」

(少しだけ、表情に翳り。
 特に後半、表情は穏やかだったが、何処と無く吐き捨てるような印象を受けた。)

「ははは…その点に関しては皆信頼してますよ。
 少なくとも私は整備のお陰で失敗をした、という事も無いです。
 …余り実戦に出ていない私が言う事じゃ無いんでしょうけどね。」
78CV:千葉繁な整備班長:2008/03/31(月) 22:50:43 ID:???
>>77
「ま、トラブルがあったりすると沽券にも関わるしな。
心配すんな、徹夜状態でも間違いはしねえからよ?」

(そういうと眼鏡を光らせ自信ありげに笑む。)

「さてと……そろそろ終わるかあ?」

(頃合いを見計らったように外部モニターにシミュレーション終了の文字。
三人寄り集まり、戦闘内容の確認と検討が間もなく始まるだろう…)
79努力家な女生徒 ◆BELL/gw8.A :2008/04/01(火) 21:56:38 ID:???
「千二百五十一、千二百五十二、千二百五十三、千二百五十四…」

広大な敷地面積を誇る火星養成所の内、数パーセントほどを占めているのがこの多目的運動場だ。
今日も多くの訓練生たちが鬼と呼ばれる男性教官のメニューに沿って走り込みや軍隊式の格闘術、護身術などの練習に勤しんでいる姿が見られる。
そんなグラウンドの一角、少し目立たない静かな場所で、大樹と向き合い汗を流す一人の女生徒の姿があった。

「千二百五十五…千二百五十六…千二百五十七…」

一定のリズムを保ちながら振り下ろされる細い腕。
彼女が手にしていたのは直径3センチ、長さ1メートル50センチ弱といった大きさの鉄柱だった。
少し熱っぽさを含む息遣い。視線は真っ直ぐ巨木の幹を据えたまま。
長く蓄えられた茶黒の長髪は何時も通り二房に結わえられ、素振りに合わせて揺れている。

ヘリオーネ・B・ベルネリア。
努力を重ね、研鑽を趣味とするストイックな彼女の健気なその姿勢は、少し探してみれば養成所のいたる所で日常的に見られるものだった。
80黒装束:2008/04/01(火) 22:10:33 ID:???
「……」

(湯飲みとポットを傍らに、グラウンドを見渡せる外周にて呆ける忍者が一人。)

「音速丸さんがいないとこんなに平和なんだなあ……」

(幸せを噛み締め、ふと虚しくも感じるそんな一時を味わう青年。)

>>79
(そんな目にふと留まる素振り。
前から度々見かける事はあったが、それは何かトラブルの最中であったりした。

この平和な時間に、交流を作るのもいいかもしれない。
そんな軽い気持ちで男は動いた。)

「やあやあ……せ、精が出ますね?」

(どう考えても初対面の挨拶じゃねえ)
「ソイツはつまり滅茶苦茶はえぇーんだろ?」

一方その頃。
火星養成所がこれもと誇る大規模仮想演習施設、“シミュレータードーム”の一角では、
今まさに稼動に入ろうと準備が進められている複数の筐体があった。

「ンだったら話もはえー。
 俺が“チビレロ”で相手をしてやるから、追いついて見せろよ。」

その一つに収まっているのは“素行不良の鑑”と謳われる伝説の訓練生、トシミア・ノンルージュ。
コクピット内装を自身の愛機に近いレイアウトに整えながら、ウィンドウ越しの青年に話しかける。

「高速戦に徹底して慣れりゃ勝ちも多分見えてくんぜ。なぁ新人?」

あまり気乗りではない彼を無理やり連れて来てシミュレーターに乗せたのがつい五分前。
本日の目的は、以前青年が相対して撤退を余儀なくされた、謎の機体への対策を講じる事にあった。
82努力家な女生徒 ◆BELL/gw8.A :2008/04/01(火) 22:29:23 ID:???
>80 黒装束
「二千…っ」

黒装束の男が話しかけるタイミングと同じくして、
素振りを続ける腕をふっと止めるツインテールの女生徒。
ふぅ、と一つ息を吐いてから男の方を振り向いた。

「あ、こんにちはー。
 はい、ここは素振りをするのに一番集中できる場所なんですよー♪」

そう言った所で、
男は少女から向けられる好奇な視線に気付くだろう。

「えっと……
 あなたがサスケさん…ですよね?はじめまして。」

と、少女はにっこり笑って会釈してくる。
どうやら互いに初対面ではあるものの、情報量や予備知識は少女の方が上だったらしい。
83      ◆LQUA.mYpRY :2008/04/01(火) 22:35:56 ID:???
>>81
「いいえ、最新鋭機様や次世代機様には負けます
理論上で光速行くのが出てる時点でもうね」

【審議中】
(/ -ω-ヽ「やたらと頑丈なんだけどあれ、使いどころが難しいんだよ意外な話」)
(/( ゚ )( ゚ )ヽ「格闘主体の相手対策だったらGLの方がいいしリーチ的にっていうww」)
(( ´∀`)「ま、趣旨が読め無いんじゃあ、仕方ないな( ´∀`)」)


呼び出しを食らったのは騎士道は割と無視する青年である
クロスナイトの上にサボりたがると言うんじゃあ仕方ない
(☆他のジョブ:クロスナイトの方の名誉のために言っとくと素行が悪いのはほとんどコイツだけである
…他に居なさそうだけど)
84黒装束:2008/04/01(火) 22:39:15 ID:???
>>82
「え、ええ。どんな話で伝わってるか予想はつきますが私がサスケでございます。
意外に、名前知られてるもんなんすねえ……」

(後ろ手に頭をかき照れ笑いというか狼狽を隠す男。
他より秀でて目立つ格好だが、恐らく大衆に混ざったら背格好合わせて見つけるのは至難と言えるほど……

普通であった)

「し、しかしまあ、2000回ですか。
腕とか……は、いつもやってるから慣れて……?」
>83 空欄
「ばーか。
 旧式で次世代機とか最新鋭機に勝つのが面白ぇーんだろーが。
 下克上上等だぜ!…つか光速はアレだろ中身が大変じゃねーか。」

ヤンキー気質を爆発させながら一人ニヤニヤとトシミアさんだ。
青年の浮き沈みの激しいテンションなど全くのガンスルーだ。

「まぁともかくとしてだ。今の所で速いマシンっていったらやっぱMAだろ?
 ファビオのギャプランのが最高速じゃ上だが俺のチビだって負けちゃいねえ。」

だからさっさとシミュろうぜ。
とリュートのエントリーを急かしながら自分は準備を終えてしまう。
伸るか反るか。
この場ではあとはそれだけなようだ。
86努力家な女生徒 ◆BELL/gw8.A :2008/04/01(火) 22:55:50 ID:???
>84 黒装束
「あは、本物です♪」

わー、きゃー、などと乙女的な仕草で一人盛り上がりを見せている少女。
マイナスイメージは無さそうだが、果たして。

「あ、これですか?」

その容姿に対して凡そ釣り合っているとは思えない鉄柱を、少女はバトンの要領でくるりと手首で回し、
右手から背中を通して左脇に繋げ、更に左手で宙に弧を描かせてから右手でぱしっとキャッチしてみせる。

「そうですねー、もう結構慣れてます。」

にっこり笑顔。
その割りに腕が太くないとは色々卑怯であろう。
87      ◆LQUA.mYpRY :2008/04/01(火) 22:57:05 ID:???
>>84
「問題は(どの機体構成で)どうするかって奴ですか
確認させてください、何か高速先頭がメインっぽいんですが」

【審議中】
(/ -ω-ヽ「装甲がある程度内と死ねるんだよなー弾幕派はいるし」)
(/( ゚ )( ゚ )ヽ「このまえつかった『あほーどり』はつかう?」)
(=■●「あほーどりは確定。乗せんのどれにするって奴だが」)
>87 空欄
「は?ナニ言ってんだよ、だァほ。
 おめーは“GL”一択だろ?」

無茶を言うトシミアさんだ。
89黒装束:2008/04/01(火) 23:03:03 ID:???
>>86
「や、本物って……そんな貴重でもないと思いますが。」

(実際のところ音速丸とセットではあるがこちらもあらゆる所で見かける。
それを見る限りはさしてキャーと言われる要素もない筈なのだが……)

「それだけ長ければ結構重いでしょうに。
いつぐらいから始めてるんです、素振り?」

(どこにでもある普通の会話。
それは青年に関してはえらく久しぶりの感覚だったかもしれない)
90努力家な女生徒 ◆BELL/gw8.A :2008/04/01(火) 23:11:51 ID:???
>89 黒装束
「えー、貴重なんですよ?
 噂は耳朶を打ちますのに、運が悪くて今回がお初ですし。
 それにしても本当に全身真っ黒ですね、私、黒って好きなんですよ♪」

サイン下さいと言いかねないテンションで握手を求めてくる。
どうやら遭遇できない内にアレな噂は少女の中で美化なり神格化を遂げ、
都市伝説では?と少女が思い始めた頃合に偶然こうして邂逅出来たらしい。

「最初はそれはもう重くて、
 腱鞘炎も酷かったんですけど5年も続けていればこのくらい…です。」

はにかんで。
少女にとってもありふれた会話だったが、今日の相手は初対面。
なんとなく気持ちが弾んでいた。
91黒装束:2008/04/01(火) 23:19:11 ID:???
>>90
「は、はあ……それはまた、どうも。
黒がお好き……いやはや偶然、実は私もでしてね?」

(いつも音速丸と一緒の時の饒舌さはどこへやら、完全に冴えない男になっているサスケ。
流されるように握手に応じるが、次第に体がギクシャクしてくる。)

「……ふむ?どれくらいの重さなのか、ちょっと持ってみていいですか?」

(愚にもつかない提案。
またもや軽々しい気持ちで言った言葉だったが、それは恐らく後悔を呼ぶかもしれない。)
92      ◆LQUA.mYpRY :2008/04/01(火) 23:23:14 ID:???
>>88
「そうですか(成る程、速い奴相手対策って奴か。SDガンダム使うと色々厄介なことんなるし)」

データはあるしアセンブリもできる状況だ
今回はSFSもつかって見ることにする青年

「わかりました。でははじめましょうか?」
どうやら差し込んでしまえば後はOKのようである
93努力家な女生徒 ◆BELL/gw8.A :2008/04/01(火) 23:25:24 ID:???
>91 黒装束
「でも少しイメージやお話と違って紳士的な方ですねー、サスケさん。
 やっぱり黒好きに悪い人は居ないという事でしょうか?」

なんだその理論は。
冗談めかして笑いながら、黒装束の男の手の大きさを認識する。

「はい、どうぞ。
 あまり大げさに重たいわけではないんですけれど…」

黒装束の男の希望に応える形で両手で鉄柱を恭しく差し出して渡す。
確かにそれほど大したことはない。鉄と鉛製のそれは20キロ程度の重さだった。
しかし片手で自在に繰るには聊か……ではある。
 
94黒装束:2008/04/01(火) 23:34:32 ID:???
>>93
「あいや、なんというかそれは無理矢理付き合わされている結果と言いますか?」

(すぐさまフォローを入れる。
既に慣れというか習性の類なのかもしれない)

「では…


うおっ、とと…やっぱり少し重いですね…
やーなんというか、訓練の賜物ですか?」

(何気なく話を進めようとするが、気を抜いていたせいで手渡された時に一瞬前のめりになった。
一応は強化人間であるはずなのだが……)
>92 空欄
「あン時の状況を再現してSFSに乗っかってもいーぞぉ……ってもうか。
 俺に勝るとも劣らねー面倒くさがりのクセしやがって、ちゃっかりしてんな。」

そんじゃー、と言って開かれていたキャノピーを降ろし、
それに連動して筐体全体を仮想演算用のナノマシンジェルが覆う。

「それとだが俺の舎弟やらも何人か参加させてるから、乱戦も想定して動けよ?
 ま、本命は俺だと思ってぶつかって来いや。」

行くぜ!
と声を張り上げ、勢い良くスタートボタンを押し込むと、
シミュレーターが搭乗者を仮想戦場へとダイブさせる。
コンソールに表示される演習開始の合図に、舌なめずりをする。

「(クレハやデカマスク相手にゃどうやっても勝てねーからな…ここいらで新人くれーには古参の意地を見せとかねーと…)」

苦しい胸の内があるトシミアさんだった。
96努力家な女生徒 ◆BELL/gw8.A :2008/04/01(火) 23:39:29 ID:???
>94 黒装束
「相方の音速丸さんにですか?」

くすくすと笑いながら、首を傾げてみせる少女。

「そうですね。
 私の信条としましては、継続は力なり…が大きいですので。」

大丈夫ですか?と一瞬だけ前のめりになった男を気遣いながら。
97黒装束:2008/04/01(火) 23:51:09 ID:???
>>96
「ええ、まあ……
ああちなみに、音速丸さんはメンテ中なんです。
なんでも一人で女湯覗きに行ってお湯思いきり被ったそうで……」

(仮に本当でも話題を選ぶべきである。
普通に考えればそれはいつも付き合いとは言えそういうことをしてると思われるのだから。)

「いやはや、たいしたもんです……ほっ!」

(格好つけようとしたか、上に放り投げ頭上に来た所で逆の手でキャッチ。
確かに少し持っただけでそこまでこなすのは難しいが、同時に危険でもある。)
98努力家な女生徒 ◆BELL/gw8.A :2008/04/01(火) 23:59:11 ID:???
>97 黒装束
「それは残念…。
 ですけど女の子としましては同情出来兼ねる理由ですね。」

口元に手を当てての苦笑。
しかしながら「では何時もは二人で行くのですか?」というジト目での詰問はどうやらこの少女からは頂けないようだった。

「わぁ…サスケさんこそ、流石は男性ですね。お見事です。」

パチパチと拍手を送り、素直に感心している少女だ。
99黒装束:2008/04/02(水) 00:09:28 ID:???
>>99
「私もまったくもって自業自得かと……
まあ、そんなこんなで今現在は平和な一時を満喫してるんですが。」

(拍手を受けながら私情説明。
というか別に聞いたわけでもない。)

「いやあ、かなりの力技ですから褒められた物では。」

(そういうと鉄柱を持ち主に返すべく差し出す。
片手で突き出しているが……若干手が震えている。痩せ我慢か。)
100      ◆LQUA.mYpRY :2008/04/02(水) 00:12:29 ID:???
>>95
「ご親切にどうも」

青年もマシーンにもぐりこむ
「…(今回は袋か。まあ呼び出し系ではよくあることだな)」
駐車場呼び出しとか不良の常套手段。ゆえに厄介で面倒だから…
が今回は面倒見のいい先輩として近づいて…というようである

青年にとっては以前似たような事があった気がした
101努力家な女生徒 ◆BELL/gw8.A :2008/04/02(水) 00:18:33 ID:???
>99 黒装束
「あはは…サスケさんも色々とご苦労を重ねられているようで…」

仲間内では自身もそういったポジションであるためか、妙な親近感が湧いてしまう。

「いえいえ、その力技が羨ましくなる時もあるんですよ?女の子は。」

そう言って鉄柱を受け取ると、悪戯っぽく微笑む。
それからふとグラウンドの端にある時計搭の針が差しているのを見やり。

「…そうだ、サスケさん。
 平和な一時ついでのご縁にランチをご一緒しませんか?
 丁度お昼ですし、込み合う前にテーブルを取っておかないと。」

そういえば名前をまだ知らない。
そんな少女からの、昼食のお誘いだった。
102黒装束:2008/04/02(水) 00:28:20 ID:???
>>101
「振り回され巻き添えを食っております……」

(正確に言えば悪ノリしている時もある)

「え……ああ、もうそんな時間ですか?
じ、自分でいいなら是非ご一緒させていただきます……あ、えーと……」

(なんとも気さくに話しすぎたせいで、肝心の名前がわからない不始末。
直接聞けばいいのに恥じているのか、中々言い出せない様子でなんとも情けない)
>100 空欄
「――ィーひゃっほーう!」

シミュレーターが状況を開始して数十秒。
最初にスピーカーから響いてきたのは不良娘の昂ぶった歓喜の咆哮。

「ホントにココのシミュレーターはよく出来てやがるぜ、
 本物ほどでは無いにしろ、リアルなこの加圧!」

テンション上がってきたトシミアさんだ。
彼女が駆るは、火星の大企業の一つマーズモータース社が手がけるダウンサイジングMAシリーズの内の一機。
オリジナルの1/2程度まで小型化され、機動力を先鋭化させた量産型の“ザクレロ”だ。
意匠はシルエットを残すのみまで変わってはいるが、運用思想は嘗てと同じくする純然たる強襲機だ。

「…さて、リュートのヤツぁどこだ?ファーストアタックを決めてえトコだが…っと。」

レーダーに視線を走らせる。光点は複数存在している。
とりあえず、最短距離のポイントまで約5km。
後部のベクターノズルを盛大に噴かせ、“走り屋”が駆け抜けた。
>>103
「バトラー・アクティブ」『メインシステム 戦闘モード起動します」

状況が始まる
どれだけくるかもわからないが、この場合先制されたら即死
と考えておいた方がいいかもしれない
そうSFSを飛ばしつつ考える。
105努力家な女生徒 ◆BELL/gw8.A :2008/04/02(水) 00:43:12 ID:???
>102 黒装束
「でもそれが心地良い時もあったり……変な循環を作ってるのは結局は自分なんですよね。」

自分の行いを思い返しながらの苦笑。
色々共感できる所があるのだろう。

「ふふふ、
 いつ、どのタイミンングでどんな風に尋ねて下さるのかちょっと楽しみにしてました。
 一方的に知っていてすみません。ですけど私は有名人の噂を耳にするしがない普通の訓練生ですから。」

そういって笑う。
つまり有名人は一般に名前を知られていても、
有名人からしたら一般の一人名前を知らない、そんな話だ。

「はじめまして。
 私はヘリオーネ・B・ベルネリアって言います。BはBlackのBでして、筋金入りです♪
 お気軽にヘリオン、とお呼び下さい。」

ようやく聞ける少女の名前。
ベルネリアと言えばとあるクレイドルの名家の名前なのだが、それと知る者は少なかった。
 
>103

「トッシー、こんな面白そうなのに呼んでくれてありがとよっ!!」

(スピーカーから通信が流れる、不良仲間の一人だ。
元々はサポートベースであるメガライダーを設計から見直し、巨大な戦闘機レベルの機動戦能力を持つ『メガゼロ』の、養成所内随一の使い手。)

「後輩鍛え上げるとか聞いたけど!
自分も楽しんでんだろヒャッホーッ!!」

(こちらも人の事が言えないくらいに楽しんでいるようだが)
107黒装束:2008/04/02(水) 00:57:05 ID:???
>>105
「はは…ある種の中毒症状みたいな物ですかね?」

(こちらも笑いを共にする。
似た者同士の要素でもあるのだろうか。)

「へえ…や、普通になんというか、綺麗な名前ですねえ。
はいな、ヘリオンさん……うん、呼ぶときもすんなり出てきます。」

(苗字に対するツッコミはなく、それほど詳しくはないのが伺える。)

「それではあらためてよろしくです、ヘリオンさん。」

(……呼び方が少々堅苦しいが、今度はサスケが握手を求めんと手を差し出す。
名乗り終わりに習慣でもあるのだろうか)
>106 メガゼロ
ピピっと耳を打つ通信回線のオープン音に、
開かれたミニウィンドウを見やる。

「よお23号、相変わらずご機嫌そうだな“メガゼロ”はよ!」

見知った仲間の顔を確認すると、彼を(一方的に)与えた番号で呼ぶトシミア。
開始早々合流する形になった二機は、高速で荒野の空を並走し、飛んで行く。

「へっ、解かってるじゃねーか!
 ようはお祭り騒ぎなドンパチがしてーだけよ。
 …それで新人がやる気になりゃあ御の字…でな。
 先輩風吹かしてーわけじゃねーんだが、ガラじゃねえよな俺も。
 まぁ、バトルロイヤルだ、好きにやれ。
 適当に遊んで、終わったらメシにしよーぜ。
 
 …あとトッシー言うな!」

そう言い終えるかいなかのタイミングでフットペダルを踏み込み、スロットルを一気に上げ、音速に達する。
更に挨拶だとでも言わんばかりに、バレルロールを描きながらマイクロミサイルを射出し、時間差で点火。
メガゼロが通過したその後ろからミサイルが追うように“プレゼント”を置いて行く。

行動選択:空戦機動からミサイルを射出、メガゼロに対して牽制攻撃
攻撃方法:マイクロミサイルのディレイ・アタック。メガゼロを後ろから追いかける形にばら撒く
攻撃手段:ハイスピードミサイル×6発
109努力家な女生徒 ◆BELL/gw8.A :2008/04/02(水) 01:08:30 ID:???
>107 黒装束
「それでは改めまして…よろしくお願いしますね?」

彼からの握手に当然のように応え、そのまま手を引くようにして歩き出す。

「まずはこれを片付けて、それから食堂へ直行ですね。
 朝の内に確認したのですけど今日のメニュー、
 Aランチは薬膳でBランチがしょうが焼き、Cはお魚がメインみたいですよー♪」

黒装束の男が偶然出会ったヘリオーネという少女は、なんとも人懐っこい娘であった。
>>108
「ヒュウ♪刺激的ッ!」

(大して戸惑う様子も見せず、こちらも再加速。
上下部フレキシブル・ノズルによる速度維持を行いつつ華麗にとんぼ返り、ミサイルの追尾を難無く振り切る。)

【攻撃結果】ミサイル全回避


>>104
「おー?見かけないのみーっけ!
突撃ーっ!!」

(そう叫ぶや否や、また加速。
距離6キロ程で正面に捉えた状態、機首メガ粒子砲を拡散させて撃ってくる!)

【行動】GLに対して高速で接近、メガ粒子砲を集束率低めで発砲
【行動対象】GL
111      ◆LQUA.mYpRY :2008/04/02(水) 01:30:23 ID:???
始まったらしい
「どうやら別のトコからか」
方向を変えて移動する青年

>>110
「よっと、まぁ」
ブーストをかけ敵射線上から逸れる形で回避

「…ふむ」
身に降る火の粉は払っていいかもしれない。
180mmキャノンを構え2連射し散弾バズーカを一発混ぜ180mmキャノンを一発放つ

【攻撃結果】回避
【行動】180mm2セット、散弾バズ、180mmの順に攻撃
【行動対象】メガゼロ
>110 メガゼロ
「…チッ外したか!」

コクピットで後ろを振り返りながら舌を打つ。

「結構タイミングは悪かねーと思ったんだが…まぁあいつもMA乗りだ、ミサイルの法則性ってのは熟知してるよな?」

ハイスピードミサイルは確かに速く目標に着弾するのが特徴の弾頭だが、
その分直進性が高く、細やかな旋回能力を持たない。
その特性を理解し、かつ、自らも高速で移動しているのであれば回避はこのように容易い結果となる。
23号とこうしてやるのも久しぶりだと感慨深いものを感じながら、
口の端を吊り上げ、シートに深く身を沈めてトシミアは加重に備える。

「アイツ、早速遊び始めたか…相手は誰だ……ってリュートじゃねえか!?」

急な軌道変更を行った“メガゼロ”を追ってレーダーを確認し、
カメラの望遠で捉えたその相手は間違いなくSFSに乗ってやや低空を飛行中の“GL”の機体。

「いきなり同時急襲はさすがにアレか…しかたねえ、23号にちょっとの間譲るしかねぇか。
 俺とやり合う前にあっさり墜ちたりすんじゃねーぞ新人…!」

敵行動結果:熟練した技術によるHSミサイルの完全回避に成功
行動選択:二機の周囲を旋回、様子を伺う
>>111
「はははっ、判断が遅い遅い!
ああそうか、こいつを鍛えるのか!ははっ!

避けてられるかよそんなもんーっ!!」

(機首メガ粒子砲が展開、一瞬にして前部に巨大なビーム・シールドが張られる。
このレベルの中型メガ粒子砲が生み出す火力は少なくともビームライフルの比ではない。
それが変形したシールドだ、出力もそれなりに高く当たった弾丸は塵と消える……)

「そらそらっ!」

(メガゼロ後部から、上部にミサイルコンテナ。下部から魚雷のような軌道のミサイルが射出!
コンテナから多数のミサイルが時間差で射出され、二方面からの挟み撃ちが襲う!)

【攻撃結果】ビームシールドに阻まれ届かず
【行動】高高度に離脱、GLに左右から魚雷、上部からマイクロミサイルの雨
【行動対象】GL
114      ◆LQUA.mYpRY :2008/04/02(水) 02:07:45 ID:???
>>113
「届かんか…
ま、直接戦闘向きじゃねーしな」
何かつぶやきつつ上にバズーカを転がし上にクラッカーを投げる
これによってこちらに来るだろうミサイルはある程度無効化
問題は下…なのだが
「積んどいて正解だな」
SFSから何かを射出してミサイルがそれに吸い込まれる用に行く
後は隙間を見つけて抜け距離をつめる

「ふーむ、これは駄目かもわからんね(後ろを取るか)」
とか言いつつ後ろを取りに行く青年

合間にバズーカを誘導性のある弾を3発メガゼロに放ち真意を悟らせないようにする青年

【攻撃結果】クラッカー、デコイで数を減らし残りは回避
【行動】迂回しつつ移動してバズーカを3発
【対象】メガゼロ
>>114
「遅えぇぇーっ!」

(弾頭が自機を追ってくると見るや、巡行レベルまで下げていた速度をまた上げ、引き離しにかかる。
まるで箒星なのではないかと思うくらいに鮮やかな、生き生きとした機動だ。

そのまま地表スレスレにまで下降、砂煙を上げながら今度は迂回機動のGLに速度を下げてまで追い縋ってくる……?)

≪通信≫
「チンタラしてんな、カマ掘るよっ!?」

(そう言うとビームシールドを展開、加速……!
シールドで追突してSFSごと潰す気か!)

【攻撃結果】弾頭を一時的に引き離す
【行動】GL後方からビームシールドで追い立てる
【行動対象】GL
116      ◆LQUA.mYpRY :2008/04/02(水) 02:37:48 ID:???
>>115
「…さて」
スモークディスチャージャーを使用してバズーカをセットしついでにクラッカーを使用
「(これで視界を潰せればね)」

まだ差は縮まりつつあるが…時間の問題だ

【行動】スモークディスチャージャーを使用、クラッカーで目潰し狙い
【対象】メガゼロ
>>116
「お……チッ、シールドが不安定になるか。やるじゃん!」

(煙は空気より密度が高く、電位も帯びやすい。
先程のような連射があれば受け切るのは危険と判断し、シールドを閉じた……直後。)

「ぅ、わっ?!……け、ナメた真似を!」

(クラッカーを食らう……しかし、相対速度がつきすぎて衝撃すら一瞬。
メガゼロは猛スピードで煙に突っ込み、前にいるであろうGLに機首上部の機銃をぶっ放す)

【攻撃結果】煙に突入、クラッカーにより衝撃+外壁若干破損
【行動】30mm機銃×2を連射
【行動対象】前(GL目視はできていない)
>>117
「…(読みどおりだな)」
SFSを減速させ高度が下がる…とだけすれば普通に反撃は食らう
だがここで緊急用加速ブースターを使いジャンプして…メガゼロには勢いで抜けてもらう
GLのいないSFS「あほーどり」は煙から出る。

所謂オープンゲット…である
空中から煙の方へクラッカーを予測進路上に2個撒き、SFSに着地してバズーカを放つ

【敵攻撃結果】緊急用ブースターと減速移動により回避
【行動選択】空中からクラッカー2個撒き、着地バズーカ(誘導性のある弾)
【行動対象】メガゼロ
>>118
「………っ、いない!?
上か?!」

(下は地面、左右正面にいなければ残りは必然的に上と後ろ。
だがそこに回られれば致命的に隙ができる!)

「にゃろーっ!!」

(全速力を出そうとするが、遅い!
いかにスピードを誇ろうと、立体を考えた機体より基本は直線の弾丸の方が速いのだ!

推進器に吸い込まれるようにバズーカ弾は直撃、爆散するメガゼロ。
ログに撃墜の文字が流れるのはそれから1秒後だった…)

【攻撃結果】撃墜
>>119
「…来るかもしれないな」
先頭が一つの山場を迎え次に来るだろう

移動しつつ索敵開始
「粋な事をしてくれる…のか?」

バトルロイヤルルールらしいが後輩の技量を見る意味で
高みの見物をするのもひとつの手だ。
「勝ちに来るだろうしな」
「ハッ、遊び過ぎたな23号。
 しかし存外――まぁ、こんなもんか。」

先程までハラハラしていた気持ちを抑え込むようにして呟く。
一方的にも見えた戦いは、一瞬の駆け引きで見事に覆ってしまった。
やり手の23号に油断が有ったとはいえそれを降したリュートのその実力を目にして、トシミアは少し驚く。

>120 空欄
「おい、聞こえるか新人?
 良い腕じゃねーか、見せて貰ったぜ。」

突然トシミアからの通信回線が開かれ、リュートの機体モニターにサブウィンドウが表示される。
しかそれはし戦場内での接触通信ではなく、シミュレーター自体に備わっているコミュニケーターによるものだ。

「……はん、なんだその顔は。そう身構えんなよ、……いや、ダルそうにすんなよ。
 とりあえず、SFSまで失った手負いの相手をチクチク突っつく趣味は俺にはねえ。」

そう前置いて、僅かに笑い。

「一旦、メシにしよーぜ。もう昼過ぎだ。
 それからちっと休んで戻ってきて、万全に設定し直してから俺とまたやるかはお前が決めて良い。
 ……ってな提案なんだがどうするよ?」

モニターの向こうで首を傾けそう聞いてくる不良娘がいる。
別に陰謀めいた作為は感じられない。
それ以前にこれまでの付き合いの中で青年が見てきた限りでは、このちんまい小悪魔にそんな小賢しい知恵があるとも思えないだろう。
>>121
「どうも」
まあどっちかって言うと奇策などの駆け引きとかで落としている割合が多いのだ
それはここでは置いとこう

「?!…うわっちゃべ!もうこんな時間でしたか。

わかりました。一旦ここで切りましょうか。先輩」

提案に賛同してみる青年

余談だが実際の戦闘ではこんなことは無い。と思われがちだが
補給しに戻ったりするケースもあるのだ。
嘗ての時代は戦って休んでまた戦ってみたいなこともあったとか
>122 空欄
「へッ、やる気になったからってあんま気張るなよ?
 まだまだ対策は第一段階ってトコだろうしな。
 シミュでも模擬戦でも相手が欲しいならデカマスクなりクレハなり、俺も付き合ってやっからまぁ気長に行こうぜ」

そう言ってしゅっと指でやると、ウィンドウを閉じ、周波ボタンを切り替える。

>23号
「おめーも来んだろ?23号。
 テメェを負かせた新人の面をたっぷり見ながら飯食おうぜ!」

クシシ、と笑いながらまだシミュレーター内に残っている少女にも声を掛けるトシミアさんだ。
>>123
「愚問じゃなーい?
油断してたとはいえ、アタシ出し抜くような奴の顔が見てみたいってもんよ!」

(そう言って快く返す少女。
玉のような汗は背後を取られた時の冷や汗だろうか?)
125見た目幼い整備科生徒 ◆ChrisHeJBM :2008/04/05(土) 21:58:29 ID:???

さて、ここは養成所の中庭である。
広大な敷地面積を持つ養成所だが、勿論こういった場所が無駄に広い訳でも無い。
見渡してみれば休み時間に歓談する訓練生や体力を付けている者の姿、
或いは単にヒマを持て余しているだけの者がいたり、それは至って普通の光景。


その中の一人、クリスティネ・クラウスもまた極めてありふれた行為を行っている。
ペットの散歩、という物だ。
手に持たれたストラップの先には、四足歩行のイヌが居る。

最も変わっている所と言えば、そのイヌが"金属光沢のあるボディ"を持っている所位の物だろう…
126マッハボーイ:2008/04/05(土) 22:14:44 ID:???
>>125
「はっはー!調子がいいにも程があらあなメンテの後はよおおお!」

(その金属光沢の前を黄色い喋る馬が走り去る。
……悪夢でも見たのだろうか?そんな一瞬だった。)

黒装束「ま、待ってくださ、おん、音速……っ」

(後から息も絶え絶えに忍者が横切る。
ああ、今日もある意味では平和なのだなあ…そんな風に達観してしまいそうな光景だった)
127見た目幼い整備科生徒 ◆ChrisHeJBM :2008/04/05(土) 22:20:02 ID:???
>126
「平和ですねぇ…お天気も良いし。」
『―――』

(流石にクリスは慣れた物である。
 音速丸に対して警戒こそすれ恐怖などしないのだ。

 一方、彼女が連れている"イヌらしきもの"はその黄色い馬に興味深々だったのか。
 その蒼いモノアイをヴンと光らせ、音速丸のほうへと駆け出した)

『――ッ!!!』
「ちょ、ジーk……!?」
128マッハボーイ:2008/04/05(土) 22:27:14 ID:???
>>127
「ふぅ〜〜いやいい汗かいた」

黒「ま、まったく、……どこまで行く気なんですか貴方は」

「そりゃもちろんまだ見ぬベリーナイスな二次元の楽園へ……ん?」

(犬に気付き馬から人型になるイエローマン。)

「……サスケ、なにやら機械仕掛けのような犬ころが来るぞ」

黒「いや、貴方が走り回るから、興奮、したんじゃ……」
129金属質なイヌ:2008/04/05(土) 22:30:51 ID:???
>128
(凄まじい勢いで走ってくるイヌっぽい何か。
 大きさは一メートルをやや下回る程度か、小さなイヌだ。

 だがしかし、早い。
 手首にストラップを巻きつけているクリスを文字通り引きずる様に走って来る。
 そして、跳んだ。

 音速丸の顔(馬)目掛けて、何かすんごい嬉しそうに飛び込んで来た。)

『とーーーまーーーっーーーーーてーーーーー』

(泣きそうな女性の声を伴いながら。)
130      ◆LQUA.mYpRY :2008/04/05(土) 22:32:03 ID:???
>>127->>128
「…祭り発生、か?」

それとなく青年は言う
でもまあ、まだ関わっていないからスルーしてもおkだ
人間としてはよくないが別に問題ありません。

審議の結果どうやら犬が馬を食べられるものと認識したようである
もう少し見てみることにした
131マッハボーイ:2008/04/05(土) 22:38:20 ID:???
>>129
「おお、おなごを連れている!
もしやこいつが伝説のフラグけnぐおぅ?!」

(犬に軽々とマウントを取られる黄色い2メートル。)

黒「だ、大丈夫ですか……!」

(対照的にクリスの方にかけよる忍者。
フォロー慣れしている気がする。)
132見た目幼い整備科生徒 ◆ChrisHeJBM :2008/04/05(土) 23:01:20 ID:???
>131
(馬乗りになって物凄い勢いで音速丸の顔の辺りへ顔を押し付けてくるイヌっぽい何か。
 生憎舌が無いのが残念だが、もし仮に舌があれば音速丸の顔は唾液まみれになっていた事だろう。)

「い、いやー……すみませんサスケさん。
 その子はミフネ教官から預かった子なんですけど、まさかこんなに力があるとは…」

(いたたたた、と。
 やや赤くなった手首を見ながら。)
133      ◆LQUA.mYpRY :2008/04/05(土) 23:03:47 ID:???
>>131
「春先だからワタボーが湧くと踏んでたけど見たところ機械のようだし…
ソフトウェアの問題だとすればそれまでなんだけど」

馬に食らいついてるイヌを気付かれないように馬から引き剥がすことにした青年
134見た目幼い整備科生徒 ◆ChrisHeJBM :2008/04/05(土) 23:06:11 ID:???
>133
「あらリュートさん。

 …残念、その子はプログラミングとかそういうのじゃ無いですよ。」

(やや茶化すように。
 ロボットではない、と言っているのだろうが…

 因みに犬の方は全然離れないから困る。)
135マッハボーイ:2008/04/05(土) 23:09:23 ID:???
>>132
「ぬあ!くぉら、やめろっての!」

(機械同士、その擬態の舐める仕種に何かを感じているのか本物にじゃれつかれたように振る舞う音速丸。
やがて、べりっと引きはがし)

「ああもう俺の美貌をこんなに汚してくれちゃって!」

黒「いやハロ形態に戻って言われましても」

(ぶつくさ言いながら首根っこ掴んだ犬になにやら説教している)

黒「や、災難でしたね……見失うといけないから紐も離しちゃいけないし。
音速丸さんの場合は火種と言っても過言ではないので見つけやすいんですが。」
136“        ” ◆LQUA.mYpRY :2008/04/05(土) 23:16:53 ID:???
>>134
「…?」

【審議中】
(('(゚∀゚∩「ぷろぐらみんぐじゃない?」)
(/ -ω-ヽ「んー…つーことは中身があることだな」)
(/( ゚ )( ゚ )ヽ「それ、中の人っていうwww」)
(=■●「いや待て、もう一つあるんじゃね?ここは…」)
([ ゚д゚]「そうか、ヘリオスとかそういうのか」)
(( ´∀`)「生き物じゃあ仕方ないな( ´∀`)」)
(/( ゚ )( ゚ )ヽ「一応聞いて見ることにしてみるっていうw、こちらも対応するかしないかはそれからでもおk」)

「アレって生き物なんですか?」
とりあえず聞いてみることにする青年

>>135
「災難だったな」

躾って大事だね、と心からそう思う青年だった
137見た目幼い整備科生徒 ◆ChrisHeJBM :2008/04/05(土) 23:20:37 ID:???
>136
「何でも教官が捕獲してきた原生機械生物の子供、らしいんです。
 確か種類は…何と言ったかしら…?
 とにかく、人間に危害は加えないように教育してあるとは仰ってたんですが…

 …どうやら人間以外の物には過剰反応しちゃう事もあるみたいですね。
 とりあえず危害とかは無いみたいですけど。」

(音速丸の訴える不調についてはやんわりと無視)
>135
「まぁ見ての通りの見た目なので、結構目立つんですけどね。
 ただまぁ、逃がしておいてお給金を貰うのもふざけた話ですし。


 ……これは恋ですかねー。教官のお話だとこの子、メスらしいですし。」

(そして音速丸と目が合う。
 何か物凄い素敵な笑顔を向けてくれましたクリスさん。)
138マッハボーイ:2008/04/05(土) 23:27:15 ID:???
>>136
「そう思うなら、ほれ」

(ぽーんと投げ渡す。
見た目的に重そうだが受け取るか……?)

>>137
黒「ほほう!音速丸さんにも遂に春が、しかも同系統!」

「バッキャローッ!!犬風情に恋されたって嬉しかねーよ!」
139見た目幼い整備科生徒 ◆ChrisHeJBM :2008/04/05(土) 23:34:22 ID:???
>138
「あ、そういう事言ってると将来が怖いですよ音速丸さん。
 恋の恨みは怖いって言いますしねー…。

 ――しかし奇特な趣味ですよねぇ…私が言うのも何ですけど。
 あ、そういえばサスケさんも最近――」

(とことん音速丸の不平を無視するつもりなのかクリスティナ。
 しかしそれはそれとして物凄く寂しそう、投げられたイヌ(仮)が。)
140      ◆LQUA.mYpRY :2008/04/05(土) 23:40:25 ID:???
>>137
「(…俺の思い違いか。春になるとワタボーが飛んでくるがそうではないようだな)
…ある意味弊害だな。こういう環境では、特にギャップに戸惑いやすいらしいし」
つまりコロニーとかで育った者は鹿を見て驚くという話だ

人選は悪くないと思うが…と思うがそこまでにしとく

>>138
「?」

イヌ→まずい
ばくだん→まずい

いいもの→よけるとまずい
メロン→よけるとまずい

言葉からして判断「だ が 断 る」

青年は歩いてよけた。
141マッハボーイ:2008/04/05(土) 23:44:29 ID:???
>>139
「そんな言葉には騙されねえぜ、強く生きる音速丸だから!」

(再びマッシヴになり無意味に決めポーズを取る。)


黒「は、はははははい?!
  別に本物持ち合わせてないからって爪楊枝で手裏剣の練習なんかしてませんよ!?」
142見た目幼い整備科生徒 ◆ChrisHeJBM :2008/04/05(土) 23:50:01 ID:???
>139
「いやほら、けど分からないわよ?
 将来すんごい美人さんになったりしたら困るでしょうし。
 ましてやすんごい強くなっちゃったら、音速丸さんにビームとか撃って来るかも知れない。
 何世紀か前に流行った…何て言いましたっけ、何デレ…?」

「あぁいや、そっちじゃなくて色気のあるお話。
 ははは、気にしなくて良いんですよー」
>140
「何か…教官は今コロニーの方に出張してるんですけどね、
 留守の間のこの子の世話を頼まれてしまいまして。

 結構、お給金は良い条件を頂いてるんですよ。

 ――――ってうわ!?」

(まさか歩いて避けるとは思わない。
 幾ら金属質とは言え見た目からしてまだ子供、生き物である以上打ち所が悪ければ死に至る。
 そういう理由で、急いでその身体を抱えるべく飛び込んでクリスであった。

 当然、リュートに対する痛烈な視線も残ったが。)
143マッハボーイ:2008/04/06(日) 00:03:45 ID:???
>>142
「いや、そんな昔の一世風靡出されても俺は知らん、データにも条件にひっかかるようなの無えし」

(多分『数世紀前』がひっかからない原因である。
今でもコアなファン層には現役の言葉であり、音速丸のデータベース制作者に一人ほど紛れ込んでいる)

黒「へ……はて、身に覚えがない上にこの頃はお酒も飲んでないんですが。
音速丸さん?」

「そんな場面に居たら俺がちょっかい出してないと思うか?
でたらめに決まってんだろうが……」

黒「頭ごなしに否定されると少し悲しいですがそうですよね」

(俯き加減に握りこぶしを作る忍者)
144“        ” ◆LQUA.mYpRY :2008/04/06(日) 00:10:37 ID:???
>>142
「ヤンデレだったか?奴より先にビーム撃たれるのは俺らしいな。巻き添えでなくとも」
人の話聞こうよ。子供っていったじゃん、ヤンデレ怖い
何故知ってる

受け止めれば骨折りそうだし、黄色いハロの性格から見て厄介なものっぽそうなので
避けただけである。必修科目で習ったとはいえ、『いけ!』『こい!』『まて!』の活用が犬に通用するとも思えなかった

「…(それに犬っていろんな意味で面倒だし。まぁ状況マズイコトには変わりなしオワタ\(^o^)/)」
145見た目幼い整備科生徒 ◆ChrisHeJBM :2008/04/06(日) 00:15:46 ID:???
>144
「………まぁ、別に何も言いませんけど。そういう問題じゃないですよね。」

(何とか抱え上げる事に成功する。
 しかしクリスがリュートに向ける視線は、非常に痛い。
 確かにそれ以上、何かを言ってくる事は無かったが。)
>143
「…まぁとにかく。
 何でも教官のお話だとまだまだ大きく、姿も変貌するってお話です。
 人語を理解する能力もあるみたいですし、気を遣ってあげて下さい。
 とにかく好かれているのは事実みたいですし。
 名前はジークリンデ、略してジークです。」

(力を入れて抱え上げていたジークを下ろして頭をなでる。)
146“        ” ◆LQUA.mYpRY :2008/04/06(日) 00:23:02 ID:???
>>145
「悪かったよクリスさん、そしてジークフリンデ
ろくでなしはここらで消えるとしますか」

そう言って青年はどこかへ行ってしまう
祭りはもう終わっているしここにとどまっている理由も無かった
147マッハボーイ:2008/04/06(日) 00:25:21 ID:???
>>145
「いやだからなんで俺なわk……ん、どうしたサスケ」

黒「音速丸さん、少しお耳を」


黒(いつもの音速丸さんらしくありませんよ!
『姿が変化する』、すなわち人間みたくなり場合によってはアハハウフフな事も可能!
そんな一縷な望みにかけr)

「よしよしジーク、ほーら高い高い、だ」

黒「って切り替え早いですね!!」

(ジークを持ち上げる音速丸の機械の瞳に邪な物を感じ取れる者は、少ない……)
148見た目幼い整備科生徒 ◆ChrisHeJBM :2008/04/06(日) 00:33:09 ID:???
>146
「………Dummheit。」

(それを見ながらボソリと呟く言葉。
 何も分からないらしいジークは、それを見ているだけだ。)

>147
(が、そんなジークを抱え上げる音速丸。
 ジークは物凄い嬉しそう、物凄く嬉しそうです。)

「そうそう、何にせよ仲が良いのが一番ですよ音速丸さん。

 …サスケさんも、最近は仲の良い女性が増えたみたいですし。」

(一転してニコニコと。
 因みに最後の一文はサスケに対してこっそりと呟いてみせる。
 一応は音速丸に対する彼の体面を気遣ってくれているらしい。)
149マッハボーイ:2008/04/06(日) 00:39:09 ID:???
>>148
「……サスケ。てめえそれは一体全体どういう……」

黒「や、ちょっとなんですかその目はっていうか頭部だけ後ろ向けないで下さい怖っ!
く、クリスさんも冗談は……」


(あわてふためく忍者、声に戸惑いのみで惚気の類が無い所を見ると…

こいつもしや、意味に気付いてないのだろうか)
150見た目幼い整備科生徒 ◆ChrisHeJBM :2008/04/06(日) 00:47:22 ID:???
>149
「ははは、これは重症ですねー……

 ごめんなさい音速丸さん、最後のはウソなんですよ。
 ちょっとお二人を困らせようと思ってついただけのね。

 …さて、それじゃ私はそろそろ失礼を。
 ジークにエサもあげないといけないしね。

 では。」

(音速丸から返してもらったジークを伴って、居住区の方向へと消えて行く。
 途中、何度もこちらを振り返って来るジークの姿は可愛らしい物だったが、
 一度も振り返ったりしない辺りどうにも、クリスの様子はやや可笑しい。)

「……いやしかし、まさかあそこまで野暮天さんだったとは…アハ、可っ笑しい…」

(…しかしその実、それはサスケの鈍感っぷりに笑いを堪えているだけだったのだが。)
151マッハボーイ:2008/04/06(日) 01:03:57 ID:???
>>150
「うぬ……てめえ教育大事とか言っておきながら嘘ついてんじゃねーよ!」

黒「音速丸さん、誰もそんな事は言ってませんよ

ああはい、ではー」

(ハロ形態で文句を言いつつ、会話の終了とともにこちらも去る。)

黒「……へ、へきしっ!はて、風邪っぽくはないし…

そうか、どこかにいる俺だけの運命の人が噂を!」

「あんまり妄想が過ぎるとその運命とやらにも見限られるぞ」

黒「せっかく人がいい気分に浸っていたのに!?」

(既にクリスの言っていた事など宇宙の彼方のようであった)
152通常の名無しさんの3倍:2008/04/09(水) 18:50:34 ID:???
hosyu
153通常の名無しさんの3倍:2008/04/12(土) 21:25:51 ID:???
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/comic/288/1166619787/184-

「今晩は避難女進行だそうだ、こちら(>>184以降)へ逃げ込め…!」
154赤い髪の教官見習い ◆RED/CLNT.s :2008/04/12(土) 21:51:07 ID:???
親愛なる――へ

今月もささやかな額ですが、振り込ませて頂きました。
どうかお役立てください。
お孫さんのアベル君もそろそろジュニアスクールに入られる頃でしょうか。
お爺さんのような、素敵な先生に出会えると良いですね。
実りの多い学校生活であることを、遠い火星から祈っています。

スカーレット・エスター・マーヴェリックより

*  *  *  *

「……孫がいるトシだったんだよなぁ、あの人」

それだってぇのに、アタシゃあの人に――バカだよなぁ。
挙句、あの人を……ったく、ホントにさ。

送金手続きを終え、銀行を後にしたスカーレット。
皮肉めいた笑みを唇の端に引っ掛け、クレイドルの人工の空を見上げるその瞳に、薄くナミダが滲んでいた。

「ホント、オオバカだよアタシゃ」
155通常の名無しさんの3倍:2008/04/20(日) 21:59:50 ID:???
保守
156通常の名無しさんの3倍:2008/04/25(金) 22:52:53 ID:???
hosyu
157通常の名無しさんの3倍:2008/04/30(水) 22:20:57 ID:???
hoshu
158“        ” ◆LQUA.mYpRY :2008/05/05(月) 01:32:01 ID:???
養成所のあるクレイドル内の繁華街の一角の道端
ひたすら走り続ける者がいた。
なぜそうも急くのか。誰も判るものは居ないだろう

「(―とにかく捕まってはいけない。マークされた以上は。
コネによる増員も厄介だし、かと言って打つ手なしだし。
ナイスボート事変怖い)」
彼は、ひたすら逃げていた。
わけもわからないまま…というのか、それともツケが回ったかはともかくである。
159背の低い少女訓練生:2008/05/05(月) 01:46:25 ID:???
(とぼとぼと。
クレイドルに聳えるビルの森をあてもなく歩いていく。
休日に、自由な時間。
少女は享受していた。)

>>158
(角の先に、まるっきり死角だった場所から。
背の低い少女訓練生こと、アンドー・リオーネが、歩いてくる。
ぶつかる――?!)
160“        ” ◆LQUA.mYpRY :2008/05/05(月) 02:00:14 ID:???
>>159
「!」
青年は(足音と)影?に気付いた
思い切り急ターンして踵を返す。
とにかく交差しないところに出なければまず当たる率は減る。
次はこっちに流れ込まなければ死なない。確率は約3分の1。
但し、向こうがこちらに気付かないという前提だ。
追う者の場合は超危険と言うことになる、
走ってる音を聞かれているからでもある。
161背の低い少女訓練生:2008/05/05(月) 02:07:03 ID:???
>>160
(流れるような歩行。
Uターンした青年が振り返れば、見知った顔がこちらを見ている。

キョトンとした顔で。)

「……?」

(そのままスルーするように歩き始める。
……様子から見て追っ手ではなさそうだ、助けを求めるべきか…
決断は早い方が良さそう、というか早くしないと見失う!)
162“        ” ◆LQUA.mYpRY :2008/05/05(月) 02:23:26 ID:???
>>161
「失礼。」

少し迷う青年。ファンクラブ怖い。だが様子を見る限り追っ手ではないだろう
と言うことは先にこちらが助けを求めておけば
コネによる増援は少なくとも一人は減らせるという事になる
但し、事情は伏せておく事にしたほうがいいだろう

「すみませーん。というより、こんにちはー。」
…おかしいだろ、順序がめちゃくちゃである
163背の低い少女訓練生:2008/05/05(月) 02:28:13 ID:???
>>162
(やれやれ、と言った表情で振り向く。
一度ぶつかりそうになって引き返した揚句変な挨拶をされれば確かにそうなるのも道理ではあったが。)

「何だ、騒々しく走り回って。
盛りのついた犬か?」

(ちみこい癖にすんげー毒舌でした。)

「用件があるなら簡潔に頼む」
164“        ” ◆LQUA.mYpRY :2008/05/05(月) 02:39:06 ID:???
>>163
「いいえ、それはト…じゃないな

追突よりマシ。ぶつかってれば俺が死ぬから」
お前はスペランカーか嘗てのクリノ・サンドラか

「トラブって困ったことになったので、助言でもいいから助けをお願いしようかと思って。」
簡潔…なのか?
165背の低い少女訓練生:2008/05/05(月) 02:46:03 ID:???
>>164
「……厄介な事に首を突っ込む、自業自得の典型だな」

(身も蓋も無え。
ある意味敵より酷かった)

「まあ、いい。
どの道追われてる奴に話し掛けられたなら巻き込まれたのと一緒だ…
何をしてる、追われてるなら走れ。」

(一人で納得した揚句逃走催促された。)

「それで。敵の戦力規模は。足は何を使っている。」
166“        ” ◆LQUA.mYpRY :2008/05/05(月) 03:03:28 ID:???
>>165
「そーですねっ
んじゃあ、サボるか!でもって居眠り三昧か!」
いいとも式で返しから始まり、駄目発言である

催促されて走る
「そーですねっ。(んでもまぁ人隠すなら人の中と…言いたいけどそうした方がいいみたいだな)
まあそんなにあんたがあわてる必要無いと思うのだが。
何なら助言だけでもいい。あとそんなに返せるわけでもない」
事実上踏み倒した経験から一言添える青年

走りつつ彼女を追う青年
「よくわからない。でも確かめるとか以前につかまったらまずいと思った。
そんだけ。MS使う連中でも免許や許可が無ければたいていは引っかかってしまうから
クレイドルでMSによる襲撃はまず無いと思うが楽観に過ぎない。ファンクラブ怖い」
突っ込みどころ満載の文章である
167背の低い少女訓練生:2008/05/05(月) 03:10:54 ID:???
>>166
「意味がわからん」

(ばっさり。
相談したのは間違いだったのだろうか。)

「まず何のファンクラブだ何故それに追われる行動をした
後返す返さない以前に生き残れるタイプのトラブルか
順序を立てて話せ!誰が、いつ、どこで、何を、どうして、どうなった!」

(いらつき気味に怒鳴る少女。
自分だけで過ごせる時間を邪魔されたせいか結構ご機嫌斜め)
168“        ” ◆LQUA.mYpRY :2008/05/05(月) 03:40:02 ID:???
>>167
「(…混ぜて置いたのに…耳がいいとはね)」

内外に追っ手が居るっぽいのだが今わかってることを話す事にした
「今でもわからないことは多い。どこから話せばいいかもだ

いつもの通り(バージョンダウン状態で)ふつーにすごしてたと思ったのだが
メタルわんこが居た。でもって黄色いハロがメタル犬になつかれてマウント取られて困ってたわけで。
引き剥がそうとしたら駄目だった。結局無駄だった。まあ災難だったなと黄色いハロに言ったら
こっちに丸投げしてきた。しかも直撃両方死亡確実コースに。ジャンプキャッチも無理。
仕方ないので避けて被害出すというか事態悪化させたって言う…ダリィ、ダリィナー」
思い出しただけで憂鬱らしい。心なしか、悪い意味で透明ですふいんき的にも
あやまろうにもファンクラブの眼をかいくぐっておく必要があるのでむずかしいと言うことを暗に示していた

「でもってメタルわんこの預かり請負人が整備班の人間だから怖いの何の
それまでなこといわれりゃ打つ手無しだ」
彼女にとってはわからないのかもしれないが
整備班を敵にまわすと恐ろしい事になる…ようである

(それはナイスボートと呼ばれ、無かった事にされた事件。だけどそれを彼は目の前で事故現場を見てしまった。
そしてそれを証明する証拠も存在するがそれはもう、意味を成さなくなってしまったのだが…)
兎に角、青年はもつれによることの恐ろしさを言いたいらしい
169背の低い少女訓練生:2008/05/05(月) 03:48:13 ID:???
>>168
「………」

(怪訝そうな顔をしながら並走する少女。
しばらくして口に出したのは)

「被害妄想乙」

(こき下ろしだった。
ああ、痛い人にしか見られてない。)
170“        ” ◆LQUA.mYpRY :2008/05/05(月) 03:57:22 ID:???
>>169
「ああ、そうですか。壊れている…か

巻き込んで悪かったな。」
魂を不完全に持ってかれた弊害とも言っていい。
ただ彼女は知る由も無い。そしてこれからも知る事はないだろう

心なしかふいんきが消えそうだった。かも知れない
バージョンダウン、クリアバージョンだからね。
171背の低い少女訓練生:2008/05/05(月) 04:11:38 ID:???
>>170
「話を聞く限りで私から言うと。

・整備班が敵視する理由が無い。
  当人にマイナスイメージは与えただろうがそれが直接全体の評価になるわけではないから。
・ファンクラブを恐れる必要性が見当たらない。
  私が女だからかもしれないが。
  出会ったらそれとなく謝って解決では?

こんな所を主軸に誇大妄想としか表現しようの無い部分が多々ある。
本気で言っているのなら医務室というか病院をお勧めする。鉄格子つきの。」

(ぼろくそに言われている。
とは言え客観的な見解として確立されており、筋も通されていた。)

「というか。
そんなに疑心暗鬼になるくらいだったら、完全な第三者に聞け。」
172背の低い少女訓練生:2008/05/05(月) 04:43:30 ID:???
「……ふむ」

(聞こえなかっただろうか。
道の喧騒は激しく、少し離れれば背の低い少女の声などすぐに掻き消えるだろう。)

「まあ、関係ない…」

(関わった事自体が偶然。
仮に言っていた通りの物があったとしても、襲われる道理が無い。

―無駄な時間を過ごした……―

そんな思いを抱きながら。
少女は憩いを求め、再び街をふらついた。)
173“        ” ◆LQUA.mYpRY :2008/05/05(月) 04:44:31 ID:???
>>171
「嘘は言ってない
俺のいい間違いも混じってるかもしれないが、しくじったのは事実だし

・整備班全体である意味は無い、何人であろうとまずいコトは確か

・それでかわせるなら最初からそうしてる。

ご忠告痛み入る。だけどそんなトコ行かなくてもいいと言われた。
医者にもな。
(話すかどうかも迷ったが…裏目に出たか。所詮こんなもんらしい
聞くだけにしとくか。経緯話したらまた面倒な事になるし)

第三者…か。あんたが言う事を汲み取れば俺が
巻き込んだ時点で第三者で無くなる。

まあ、うまーく和解できればいい話だ。
俺の場合、ストレートに行かなかったり、時間はかかるかもしれないがな
そもそも、こんな事なんて起こらない方がいい。

どの道アンタは忘れてしまった方がいい。すぐ忘れそうな気もするがな」

誰もが狂気を持っている。それを知ってしまったからこそ、なのであるが
…彼女はわからないようだし人選ミスのようである、まる
174見た目幼い整備科生徒 ◆ChrisHeJBM :2008/05/06(火) 21:13:05 ID:???
そしてその頃

「うーん……こうなるとジェネレータ出力の不足がネックになるし。
 かといって負荷の低いこちらに積み替えるとFCSとの食い合わせが――

 あぁ最悪、選択肢が多いのは良いけど制約がかかると途端に改良の意味が薄れちゃう…!」

ある意味でその話題の中央付近に位置していた女性はと言えば。
養成所に多数ある格納庫の一つで、一機のザクの前に仁王立ちしながら何やら思案を練っていた。
175通常の名無しさんの3倍:2008/05/10(土) 18:46:51 ID:???
????????????????
176白髭の老教官@シミュレーター室:2008/05/11(日) 22:31:21 ID:???
「…さて、今日のところはこんなモノかの。」

火星・養成所のシミュレータールームは講義だけでなく自主練習の場でもある。
しかし養成所が教育組織の体裁を取る以上、その利用は講義が優先されるのは当然だ。
故に大人数でのシミュレータ戦闘の際などは、自主練習には自然と制限がかかる。

しかしそれも、訓練が終了してしまえば問題ではない。
時刻は夕方、その日に設定されていたシミュレータでの講義が終了した事を受け、
室内の点検を行っている老教官が一人。
剛健を誇るとはいえ老人が一人でやるには少々大変な仕事ではあるが、
彼自身はそれを楽しんでいる様子すらあった。

「…フフフ……思いの外、頑張って訓練に励んでいる様じゃあ無いかの。」
177独り言の多い青年:2008/05/11(日) 22:39:58 ID:???
>>176
(そんな好々爺にも似た老教官の耳に、ドアの開閉音が聞こえてくる。
振り向けば、人影。室内だと言うのに帽子を被っている。)

「……あや、教官……こんにちは。」

(講義ではいつも居眠り等が目立つ生徒だ。
いつも着けている帽子は、それなりに目印になる。)
178白髭の老教官:2008/05/11(日) 22:46:11 ID:???
>>177
「おぉ…ルーク・クラウズマン、こんな時間に一体どうしたんじゃ。
 忘れ物かな?」

(振り向いて彼の姿を認めた教官が真っ先に放ったのはそんな言葉。)

「しかし…悪いの、今の所忘れ物等は見つかっておらんのじゃよ。
 それとも訓練か何かだったかの?」
179“        ” ◆LQUA.mYpRY :2008/05/11(日) 22:47:19 ID:???
>>177
「こんにちは、二条教官
―試したりしないと不味い物もあるのでって言うのが実情ですけどね
また“停まりそう”ですけどね」
(こいつは因子が足りずに弾かれたのであるわけだが、ここでは割愛しよう。

そして動かなくなる割合が他の生徒より高いのだが特に問題視されてないようである。)
180独り言の多い青年:2008/05/11(日) 22:55:39 ID:???
>>178
「あー、確かに訓練と言えば訓練かと。
昼間来た時は人も多くてやりづらかったので。

えーと、点検は……まだ、済んではいませんか?」

(頬をぽりぽりかきながら、見渡す青年。
ベースボールキャップが活発さを思わせる……が、実際のこの青年はそんなでもない。)

>>179
「おや、こんにちは」

(今気付いた風に挨拶。
本当に気付いてなかったのだろうか。)
181白髭の老教官:2008/05/11(日) 23:00:30 ID:???
>179
「ほほほ、そう簡単に止まっていては養成所の基盤が保たぬよ。
 訓練にならないからの、そうそうある物ではない。

 ただの、訓練をやっておくのは大いに結構。
 訓練は本番のつもり、本番は訓練のつもりでやれとはよく言った物じゃよ、リュート。」
>180
「丁度今済んだ所じゃよ。
 ワシも少しやっていこうかと思っていた所じゃ、何だったらやっていくかの?

 ……何、教え子の様子を見るのも教官の勤めじゃて。」

(そう言って、点検を終えたばかりのシミュレータのドアを開いた。)

「しかし…悪いの、今の所忘れ物等は見つかっておらんのじゃよ。
 それとも訓練か何かだったかの?」
182白髭の老教官:2008/05/11(日) 23:05:41 ID:???
>>181
『中の人がコピー&ペーストを間違えた様じゃの。
 下の二行は意図的に無視してくれると幸いじゃ。』
183“        ” ◆LQUA.mYpRY :2008/05/11(日) 23:10:42 ID:???
>>180
「ええ、こんにちは。ところでよくここへ来るのですか?」
唐突に聞いてみたりする青年

>>181
「(シュミュレータのことと取ったか。まあいいか。)

お願いします。(どうしたものかとも思っていたところなわけでもあるし)」
乗る事にしたようです
184独り言の多い青年:2008/05/11(日) 23:10:46 ID:???
>>181
「……いいんですか?」

(自他共に認めるサボり魔。
その自分が何やら役得を得るようで。青年は、気が進まなかった)
185白髭の老教官:2008/05/11(日) 23:17:10 ID:???
>183
「ん、お主もか。 …構わんよ、二人同時に相手というのは少々厳しいかも知れんがの。
 何とかしよう。」

>184
「勿論じゃよ。
 ……逆に考えてみる事じゃの、それで駄目ならワシ…教官とは何の為の存在じゃ?
 まぁとにかく、入って来るなら入ってくるとええよ。」

(そう言ってカカカと笑うと、少し離れた場所にあるシミュレータへと教官は入る。

 モビルファイター用のインターフェースを備えた端末だ。
 数秒後、シミュレータのポッド内から起動音が聞こえて来た。)
186独り言の多い青年:2008/05/11(日) 23:24:26 ID:???
>>183
「ま、それなりに。」

>>185
「逆説理論はあまり好きじゃないんですがね……

では、お願いします。」

(それに倣い青年も別のポッドに入り、起動させる。)

「………高火力は一昨日ドーベンで。機動性は三日前ギャプラン……
汎用性も見てみるか。となるとジェガン辺りが……」

(ぶつぶつ中で唸る。
他人に聞かれる心配が無いから全開である。)
187“        ” ◆LQUA.mYpRY :2008/05/11(日) 23:29:53 ID:???
>>183
「なるほどね。」

>>185
「まあ、秒の世界でやられてる場合もあるので
問題ないかと」
(それゆえに産廃なのでもある)
188白髭の老教官@士魂:2008/05/11(日) 23:36:37 ID:???
>>186
フィールドの選択、火星高軌道上。 …宇宙空間だ。
多少の待ち時間の後にシミュレータ内部には火星周辺宙域の映像が表示され、
シミュレータの挙動処理も惑星引力圏とは異なる無重力空間の物へと変更された。

前方、こちらへ一目散に向かってくる一条の光が見える。
モビルスーツのメインスラスターの光――即ち、彼にとっての敵である。
189独り言の多い青年@ジェガン:2008/05/11(日) 23:45:45 ID:???
「……武装はまあ、標準的か。
スペックもグフに比べたら格段に…操作性……」


>>188
(各項目のチェックもそこそこに、画面がフィールドを映し出す。
宙域戦場……)

「……俺の普段の機体グフって知ってる筈……」

(宇宙用機体を選定してるのを見抜かれたか。
愚にもつかない予測をする。)

「ま……ぐちゃぐちゃ言う前に集中、か。
捻られるつもりも無いし!」

(そう意気込み、加速するジェガン。
様子見として、若干離れつつ教官機の右手に廻る。)
190白髭の老教官@士魂:2008/05/11(日) 23:51:20 ID:???
>189
(教官機の動きはこの場合単純を極める。
 推力を以ってして、真っ直ぐにジェガンの方向へと突き進んでくる。

 いや、それでも数回の加速が見受けられる。
 機体はアクトザクらしいが…通常のアクトザクの速さでは、無かった。)
>>189
「宇宙か・・・」

火星仕様とあるけど宇宙でも大丈夫のようです
但し教官クラスが相手。即死に注意

『敵MS士魂確認 近距離を重視した武装構成のようです
スラッグガンにも注意してください』
機体のサポート音声がそう告げる

「速いな。即死パターンもありそう。」
でも出遅れた分向こうに向かった模様。
ここは距離をとることに
192独り言の多い青年@ジェガン:2008/05/11(日) 23:56:31 ID:???
>>190
「ん……追い付かれるなあ。」

(誰もいないポッドで少しばかり焦りを見せる。
離れる速度を速め、接触にかかる時間を少しでも引き延ばす。
更に牽制、ビームライフルとミサイルを交互に放ち様子見。)

【行動】ミサイル→ビームを一発づつ3セット
【行動対象】士魂
193白髭の老教官@士魂:2008/05/12(月) 00:04:49 ID:???
>192
ミサイルの爆発が見える、しかし着弾までには少しだけ時間があった。
迎撃だろう、士魂は肩に備えるスラッグガンでミサイルを迎撃したらしい。
続くビームも、余裕を持った回避行動でいなされてしまった。

続いて反撃が来る。
大型のスラッグガンニ門による攻撃。大きな発砲炎が見えた。
しかし距離は遠く狙いも甘い、被弾しても大したダメージにはならないだろう。

敵行動結果:ミサイル迎撃、ビームの回避に成功
行動:スラッグガン(散弾)による攻撃
行動対象:ジェガン
「ここで入れるか」
スラッグガンの射角外横槍を入れる要に攻撃

【行動】バズーカ→マシンガン→グレネード
【行動対象】士魂
195独り言の多い青年@ジェガン:2008/05/12(月) 00:16:08 ID:???
>>193
(小手調べと言うのもおこがましい、そもそも相手は格上。
全力でやらなければいなされて当然……)

「厄介な……」

(確かに距離を開いているから直接のダメージは少ない。
しかし散弾は自由に散らばる、名前通りに。それは予測したより嫌らしい場所に突き刺さる場合もある。
更に弾が小さい為目視も難しい。密度の薄い所がわかりづらいのだ。)

「こればかりは運か……」

(盾を構えながら更に後退。
しばらくして、レーダーのアラートも消え去る。どうやら当たらなかったらしい。

仕返しと言わんばかりに、狙いを定め狙撃に近い形でビームを一発撃つ。)


【攻撃結果】全弾回避
【行動】ビームライフルにて狙撃、進路予測はぬるめ
【行動対象】士魂
196白髭の老教官@士魂:2008/05/12(月) 21:34:17 ID:???
「二機同時、か。
 ……ホッホ、久しぶりだと言うのに二人とも容赦が無いわ。」

攻撃を仕掛けた二人から見れば、申し合わせが無かったとはいえ十字砲火の形となる。
正面からは一発のみとはいえジェガンの狙撃、
側面からはTypeGLからの射撃、これが並のパイロットであれば肝を冷やし、
あわよくば被弾撃墜と言う事も十分にあり得るだろう。

だがしかし、彼らが今相手にしているのは彼らの教官である。
確かに機体はそれなりに強力だろう、しかしそれにさえ性能上の穴はある。
問題なのは乗り手――養成所の教官という形容詞を持つ、乗り手の問題だ。

「確実に仕留める算段で撃たなければ。

 ……そうそう簡単に直撃を貰う訳にはいかんのでの。」

コクピットの中、教官は余裕を持った体勢で気を絞り、迫る弾道を見る。
まず始め、弾速の速かったジェガンの狙撃をかわす――これは狙いが緩かった為。
そしてその回避運動の余力を以ってTypeGLの方向へと向き直り、
ジェガンの方向へと進路を向けたまま、彼は二度三度、己の拳を動かした。

バズーカの砲弾が士魂の拳に現れた"光る何か"によって爆ぜ、
爆発を何とか潜り抜けたマシンガンの銃弾は虚しく装甲を叩く。
グレネードに至っては、炸裂する時には既にその場を離脱されていた。

<通信>>二人
「悪くないの、思っていたよりも動きは良い。

 …だがもう少し工夫が必要じゃの、良い機体が泣いておるわ。
 お主らの腕と機体でも、この老体は十二分に止められるぞい?」

:敵行動結果:
ジェガンのビーム:通常機動により回避
TypeGLの攻撃:バズーカ砲弾を腕部武装で迎撃、マシンガンを装甲で無力化し、
       グレネードを回避する
行動:更に加速、接近する
行動対象:ジェガン
197独り言の多い青年@ジェガン:2008/05/14(水) 21:07:30 ID:???
>>196
「流石に舐めすぎ……だったかな?」

(回避を確認し、軽く舌打ち。
確実に早いうちに追い付かれる。狙いをつける為にスピードを落としたのは全くの無駄に。)

「危険を承知で、しか無いかな……?」

(死中に活、という言葉を思い出しながら青年は呟く。
青年の得手も本来は中距離から至近距離。教官の機体は確かに近距離に特化している。
だが……)

「……油断……まあ、してくれないとは思うけどねえ。」

(慢心を期待して。
逃げから機体を反転させる。)

>>194
(それに伴い、通信がリュークに入る。)

≪通信≫
「教官のリズム乱す感じで援護頼むよ。
……突っ込む!」

(なんとも抽象的な援護要請。
だが、意図は十分に伝わる……)

【行動】機体反転・接近加速
【行動対象】士魂
198白髭の老教官@士魂:2008/05/14(水) 22:12:14 ID:???
>197
「覚悟を決めた、か…?

 …ならば、それを見定めてやるのも先達の勤めよ。」

(機体の進行方向を調整し、更に加速。
 モビルファイターを感覚的に加速させるさまは、正しく拍車をかけるという表現が相応しい。
 横合いのTypeGLに無防備な側面を晒す形にはなるが、接触してしまえば支援砲撃も困難になる。

 両者の相対距離・速度・軌道からして――接触までは20秒弱といった所か。
 リュートの操るTypeGLにとっては、この間が大きなチャンスとなる。)

【行動】迎撃行動・相対して接近
【行動対象】ジェガン
【特記事項】約20秒、側面攻撃への対応能力低下
>>196
「うーむ、手厳しい」
…と言うのも攻撃が通らないのである。マシンガンは事実弾かれた。
「(これを受ける事、事態…リスク高い話だし)」
教官クラスと戦う場合打つ手なしで秒単位で終わるケースも存在し
全く手が打てない場合サボリ化する場合があるのだ。こいつもこのパターンである
そういう意味では教官クラスとの戦闘はリスクが高いのである

>>197
<通信>
「わかりました。援護ならば
当らないようにしてくださいね」

>>198
まずクラッカーを一度に二個右手で投げる
これでジェガンとのタイミング勝負になるが動きをある程度制限できる
そしてマシンガンとバズーカとグレネードで援護砲撃を行う
動きを殺すために適当にマシンガンは撃っていると見せかけてマシンガンで狙うのはスラッグガンの部分だ
バズーカとグレネードは混ぜて撃つ

【行動】クラッカー二個投げ→マシンガンとバズーカ援護砲撃、グレネードは適当に混ぜる
【行動対象】士魂
【特記事項】マシンガンは行動封じとドサクサにスラッグガン狙い
200白髭の老教官@士魂:2008/05/14(水) 23:16:26 ID:???
>199
「当然、援護は来る。

 ……ホッ、火力の集中…基本は出来ている様じゃの。
 気付いているかは知らぬが、宇宙空間での姿勢制御も悪くは無い。」

(あながち、猫でも被っているのか――そう呟きかけて、言葉の端が掻き消される。
 機体前方で炸裂したクラッカーを機体のコンピュータが認識し、
 パイロットが状況を把握する為にコクピット内へ爆発音を響かせた為だ。

 距離を離した状態でのマシンガンならともかく、至近距離のクラッカーは避けられない。
 装甲で弾けるならともかく、この距離ではそれも叶わぬ。
 機体正面の装甲が蜂の巣の体を成す。機能低下こそ無い様子だが、確かに足は鈍った。)

「……良い所を抜かれたの、運が悪い。
 だが、まだまだ落ちんよ―――ワシの士魂は、ワシ程にはヤワでは無いわ。

 ――そう、もっと工夫が必要じゃよ。」

(だが、速度こそ下がった物の運動性は上がった感もある。
 グレネードの発砲を確認すればジェガンへと距離を詰めて回避行動に入り、
 バズーカ・グレネードともに至近距離を掠めてダメージこそ与えるが致命には程遠い。
 リュートが狙ったスラッグガンにも何発かの被弾が認められたが、
 それが機能停止しているかどうかは、傍目には分からない。)

「じゃが……そう、動きその物は決して…悪くない。」

【敵行動結果】被弾小破 被害箇所:全部装甲・左肩スラッグガン(マウント部位)
【行動】回避行動を続けつつジェガンへ肉薄。
    TypeGLにも牽制射撃としてスラッグガン(右肩一門)による攻撃開始。
【行動対象】ジェガン&TypeGL
201独り言の多い青年@ジェガン:2008/05/15(木) 21:54:37 ID:???
>>200
「横っ面からだけじゃ、ないですよっ!!」

(スラッグガンをGLに向けたのを見るや、前方のジェガンも攻撃を始める。
ビームライフルによる散発的な攻撃。
しかし不意打ちにはなりえないか……?!)

【行動】狙いを定めず二発、その後三秒の間が空き狙いを定めた一発のビーム
【行動対象】士魂
>>200
(★まとめ
こ う か は い ま ひ と つ の よ う だ
後猫被ってる訳でもなくやられるときはやられます。正直ほとんどたまたまだ。)

通常ではそんなに通らないようである。ドサクサまぎれにスラッグガンを潰そうと挑んでも潰せないのだ

「打つ手無しかもなー
MFじゃあ、仕方ないな( ´∀`)(俺が即死パターンコース?)」

反撃の散弾が来る、この場合完全に運ゲーと化す。当たり所が悪ければ即死の入り口な意味で
間接部や駆動系統にダメージが行かないようにGMシールドを構え身を縮めるようにして盾の陰に機体を隠す
その後武器を持ち替直しマシンガンの弾幕の中にグレネードを混ぜるようにして放つ
そのうちの一発だけ火器を破壊するため用に放つ
…と言うのも装甲に通らないので悪あがきでもあるのだが

【行動】シールド防御→マシンガンの弾幕にグレネードを混ぜるようにして援護
【行動対象】士魂
【特記事項】グレネードは一発だけスラッグガン狙い
203白髭の老教官@士魂:2008/05/16(金) 07:27:09 ID:???
>201-202
(狙いの定まっていない射撃など、避ける事もしない。
 無論、それが当たらないと見抜いていたからこそではあるが。

 しかし、マシンガンの猛烈な弾幕形成により動きを阻害されている事も事実。
 今だ被弾していなかった右肩スラッグガンがビームにより吹き飛び、
 マシンガンの弾丸は残る一門へと続けて襲い掛かり、機体のコンピュ−タが)
 必要以上のダメージを負ったそれらの武装をマウントごと排除する。

 だがしかしその一方、遂に士魂はその拳の届く範囲へとジェガンを捉える事に成功した。)

「さて…やらっれぱなしでは示しが付かんのでの。

 覚悟してもらうぞ、若造。」

(その時、再び士魂の両手が光り輝く。
 ビームシールド・ナックル、両腕に高出力のビームシールドを展開し、
 其れを用いて攻撃を行う為の格闘武装だ。)

【敵行動結果】被弾小破 被害箇所:両肩スラッグガン大破
【行動】更に急加速、一気に間合いを詰めショートレンジからBSナックルによる攻撃
【行動対象】ジェガン
204独り言の多い青年@ジェガン:2008/05/16(金) 22:51:08 ID:???
>>203
(早い。
この近さでまだ加速をする…意図がわからないわけではない!)

「拳に……!
さっき弾いてたのは、これかっ!!」

(光る拳をしっかりと、目に焼き付ける。
ビームを纏う……と言うことは、止めるのは難しい。)

「地上ならこの速度で避けるのも難しい、けどっ!」

(生憎戦場は宇宙空間。
直線的な攻撃ならばAMBACでの機動でも避けられる!
膝を折り曲げ、攻撃に合わせて機体上下を反転させるように避ける!)

【攻撃結果】回避、慣性を利用し若干遠ざかる
【行動】体勢を立て直す為にアポジモーターを吹かす
>>203
「損傷は特にない…?」
流石にシールドも…とは行かなかったが本体自体に目立った損傷はない。

そしてまず射撃武装は落とした、が逆に機体が軽量化するため、士魂の加速度が上がる。
一気に間合いをつめることになるが…ここで横槍を入れてみることに
グレネードをセットし、士魂とジェガンの位置と起動から士魂の予測進路上にグレネードを放つ。
…賭けと言うことになるわけだが

【敵行動結果】シールド損傷
【行動】格闘カット狙いでグレネードを予測進路上に発射
【行動対象】士魂
206白髭の老教官@士魂:2008/05/16(金) 23:21:54 ID:???
>>204-205
「そう、数の利を活かしてもっともっと攻め立てて来ると良い。
 ……機体の限界まで、己の得物の限界まで引き出すつもりでの…!」

(避けたと思った途端、次の攻撃が来る。
 虚しく虚空を切っただけかと思えた士魂の右拳、反動によってボディが流れる――)

「そうで無ければ、この諦めの悪い魂を滅ぼす事は難しい。」

(――と思いきや、そのままボディの捻りが加速する。
 突き出すように放たれた右手、そしてその勢いのまま左向きに回転する機体を蠢動させ、
 ジェガンの胴体部分へ向けて距離を詰めつつ、士魂は痛烈な蹴撃を打ち放った。

 そしてその蹴撃をマトモに受ければ、当然ジェガンの機体は宇宙空間を大なり小なり流される。
 そしてその予測軌道にはリュートの駆るTypeGLが位置しており、
 そこには当然、彼が今しがた放ったグレネード弾がこちらへと向かって来ている。

 敵の弾を利用した同士討ち、無論―――咄嗟の判断ながら、老人の機転ではあった。)

【敵行動結果】急速機動により直撃コースより回避、
【行動】攻撃の余波を用いて蹴撃、TypeGLのグレネードに直撃させる様に。
【行動対象】ジェガン
207独り言の多い青年@ジェガン:2008/05/17(土) 00:51:30 ID:???
>>206
(姿勢制御と言えど、推進器を使った作業。
すぐに回避を行うならたやすい事……しかし。)

「……蛇みたいな蹴りを!」

(拳を振るった後だと言うのに、蹴りが深い。
避ける一辺倒ではダメージも必至か……)

「なら、勢いを削ぐっ!」

(間合いを詰めるジェガン。
蹴りは遠心力に多少なりとも左右され、宇宙空間なら尚更慣性が関わる。
支点に近ければ、威力も弱まると踏んだか!

更に、接近の勢いを利用せんと腕を伸ばす。
この至近距離でラリアットか!)

【カウンター】接近、ダメージ軽減を狙うと共にラリアットを狙う
【行動対象】士魂
208白髭の老教官@士魂:2008/05/17(土) 17:03:54 ID:???
>207
「…ほう!
 覚悟を決めた…いや、灯いたかの!」

(ジェガンのラリアットが、士魂の首元へと入る。
 僅かに流れる機体――――だがしかし、まだ離れてはいない。

 ふと気付けば、ラリアットを見舞う為に二機が相対した事を狙ったのか。
 士魂の両腕が、ジェガンの胴体を抱える様に掴もうとしていた。
 それも、素早く――しかも彼には分かるはずだ。
 一度組み付かれれば、先ほどのBSナックルによってその抱擁は死の抱擁となる事が。)

【敵行動結果】頭部命中 小破 機体がやや後方へ低速で流れ出す
【行動】命中直後、ジェガンの胴体部分を素早く掴む
【行動対象】ジェガン
209独り言の多い青年@ジェガン:2008/05/17(土) 17:30:56 ID:???
>>208
「く・・・しかし、まだ手はある!」

(離脱はできない。
 この至近距離でスラスターを全開にしたところで掴まれる方がどうにも早い。
 なら、反撃あるのみ!

 咄嗟に右に身を捻る。
 マニピュレーターが掴む衝撃・・・それと同時に左腰部のグレネードを至近で撒き散らす。
 自爆すら可能性のある、危険な行為!)

「離れてもらいますよっ!!」

【敵行動結果】左半身を前にして、掴む事に成功
【行動】密着状態でグレネードランチャー発射
【行動対象】士魂
210白髭の老教官@士魂:2008/05/17(土) 17:40:11 ID:???
>209
「………ほう。」

(………青年にしてみれば、意外すぎるきらいはあったかもしれない。
 回避行動を取る士魂の動きはこの場合凡庸だ、特に速くも何とも無い。

 故に至近距離で乱射されたグレネードを避けきる事は叶わず。
 先述までのTypeGLの支援攻撃により疲労の進んだ装甲をグレネードは貫通し、
 その内部で炸裂、今しがたまでそこにいた士魂を、一気に戦闘不能へと貶めた。
 無論大破こそしたが、機体自体は爆発していない。
 健全な装甲を備えたジェガンなら、これで撃墜される訳は無かった。)

「正解じゃよ。
 下手に動ける連中は、接近戦で火器を使う事を忘れる。

 使える物を使う、戦士には必要な資質じゃな。」

(そんな通信を送りつつ、仮想空間上から士魂の姿が消えていった。)
211独り言の多い青年:2008/05/17(土) 17:46:42 ID:???
>>210
「・・・・ふぅ。」

(溜め息をつく。
 相対してみると改めてわかる、教官の隙の無さ。
 レベルの違い・・・)

「いやはや、格が違う・・・」

(そんな意気の弱さを、一人の空間で見せながら。
 青年は、仮想空間を閉じつつあるシミュレーター画面を眺めた。)
212白髭の老教官:2008/05/17(土) 17:52:59 ID:???
「いや、二人とも中々良い動きじゃったぞ。
 宇宙空間で機体の制御をする機会もそう無いじゃろうに、キッチリと狙いが付けられておる。
 状況判断も、決して悪くは無いしのう。」

(と、二人がシミュレータを出てくるのを待ち構えて老教官は総評した。
 結局の所、彼は彼なりの形で、自分の"教官"という職務を遂行したのだ。)

「……まぁ、この様な老いぼれがでしゃばる事でも無かったかも知れんが。
 少しでも役に立てたなら幸いじゃよ、二人ともの。」

(そうして最後は少しだけ冗談めかして、言葉を結んだ。)
>>210
「…」
(★まとめ
手柄を取られたり、誤射ったりするのはキャノリーにはよくあることである。
そして…)

【審議中】
(('(-∀-∩「よくあること・・・だけど・・・おれ、いるいみはあったのだろーか」)
([ ゚д゚]「まあ、居ても居なくても良かったかも知れん」)
(/( ゚ )( ゚ )ヽ「どーするんだ?あの教官に丸投げするって手もあるっていう」)
(/ -ω-ヽ「それじゃ、なつやすみの件は破棄終了?」)
(( ´∀`)「俺の出られる幕じゃないんじゃあ、仕方ないな( ´∀`)」)
(=■●「あの教官、戦略的読みがある分、こちらのなつやすみの件に影響出るだろーなー」)

悪い意味で透けていた。と言うのも、計画の頓挫が見えていたからである
214独り言の多い青年:2008/05/17(土) 18:18:38 ID:???
>>212
「宙域戦闘あんまりやった事無いんですけどね・・・
 セオリーを思い出しつつやったと言いますか。教官の特徴踏まえて。」

(実際に戦っている所は観た事は無いが、教官のスタイルは噂では知っていた。
 前半近づかせなかったのは、そのためである。)

「はい、ご教授ありがとうございました!」

(やや深めに礼をする。
 あまり大きい声を出さないイメージで通っていたが。
 筋を通したか、体育会系にも近いノリを含めて声が出ていた。)
215白髭の老教官:2008/05/17(土) 18:26:52 ID:???
>213
「ほほほ…撃墜を取られて気分が悪いかの?
 しかし後衛とはそういう物じゃ、前衛が敵を仕留める為の手伝いが後衛の仕事。
 無論、後衛が仕事をするべく振舞うのが前衛の仕事としてじゃが。

 少なくともお主は、お主ら二人の内の役割分担を果たしておるわ。
 よもや"活躍"という言葉が淡色で彩られているとは思っていまい?」
(やや、苦笑交じりに。)
>214
「所詮この身は、近づいて殴る事しか出来ぬジジイじゃよ。
 戦い方を間違えなければ、幾らでも御しようはあろうて。」


「うむ。今後も励むと良い。
 見た所まだまだ伸びるのは間違いないからの。」
216“        ” ◆LQUA.mYpRY :2008/05/17(土) 18:36:31 ID:???
>>212>>213
「正直通るだけならいいんですけど実際はそうも行きませんし…失礼」
通行人の立場で喋ってしまうが
この人には初っ端から乗り込んできて最初に会った人なのでまだいい。
「(SD死ね派もここにいないとは限らんわけでもあるし)」

「まあ、前居たトコでもよくあることでしたけどね。
撃墜取らないと単位とかマズイ場合もあるわけですのでそう取られても仕方ないですが
(負けるのやむなしでやってたけどいろんな意味で予想外だったわけだし)」
むしろ青年の場合は単純に混乱していた
217白髭の老教官:2008/05/18(日) 21:54:09 ID:???
>>216
「…落ち着け、混乱してる所為か何言ってるか分からんぞい。」


「それにこれは単なる余興、課外時間外の訓練を評価に入れる訳が無いじゃろうが。
 ………ただまぁ、何じゃ。
 ワシもそう簡単に落とされてしまっては困るからの、
 この歳で新しく職を探すのは難しいから、この老いぼれは必死にもなる。

 そういう訳でとりあえず落ち着けリュート、話が通じん。」

(やれやれ、といった様子でその豊かな白髭を弄びながら。
 聊か困惑した面持ちでもあった。)
218名無し生徒:2008/05/23(金) 23:32:07 ID:???
保守します、教官!
219赤い髪の教官見習い ◆RED/CLNT.s :2008/05/24(土) 15:24:45 ID:???
「はい、んじゃ今日はこの辺にしとくか。
 補習なんざする方もされる方もメンドクサイんだから、もう来ないで済むようにしろよー」

笑いながらウィンドウを閉じ、大型スクリーンの電源を落とすスカーレット。
相変わらずのラフな制服姿。
その胸元辺りだけが、これまでの時間の唯一の潤いだったかもしれない。

ここは放課後の空き教室のうちの一つだ。
丁度今、先日の学科試験で基準点に満たなかった学生たちを対象とした補習授業が終わったところである。
大抵の者は彼女の言葉に苦笑いなどしながら、肩の荷が下りた様な気持ちで教室から出て行くが――
220幼顔の少年訓練生:2008/05/24(土) 15:59:02 ID:???
>219
講義の終了を知らせるベルが鳴るのと同時に、多くの生徒がだらりとした様子で席を立つ。
約二時間テーブルに固定されて鈍り切ってしまった身体の節々をコキコキと音を出して解しながらこれからを相談する生徒、
睡魔に耐え切った眼を擦りながら一人出口に向かう生徒。それに耐え切れず、友人に揺り起こされて漸くふらふらと出て行く者。
今まで受けていたものが補習授業だという自覚があるモノは、こういった事態になっている時点で余り多くないのが明らかだった。
しかしその中にもそんな教官の意に応える為に頑張っている者、むしろ教鞭を振るっているのが「スカーレット・マーヴェリック」であるからという理由で参加している者が少なからず存在していた。

「はぁ……やっぱり僕にはこのレベルは難しいかも……」

それから更に細分化したワケを持つ者がここに一人。
地球養成所出身の訓練生、「ルビ・タイトハーツ」はこの星に来てまで補習授業を受けていた。
その隣に普段ならセットで然る筈の、少年と同じ顔を持つ双子の妹「ラビ・タイトハーツ」の姿は、今日は無い。
少年と少女は双子であったが、その能力のベクトルはほぼ正反対といって良い方向に有った。
兄のルビが「操縦適正」や「白兵戦」に畑を持つのに対し、妹のラビは「射撃特性」と「電子戦」などに特化していた。
本日の講義はルビの苦手とする近代戦術論に関するもの。大局的な物事の判断……実際の戦場以外においてはその得手は妹にあった。

「……(ちらり)」

続々と訓練生が退室する中で、しかしルビは端末を閉じる事無く座ったまま。
そして、丁度教壇から降りてくるスカレーット教官の姿を覗き見る。
紅い髪の女性教官。スカーレット・マーヴェリックといえば養成所でその名を知らぬ者は居ないと言っても過言ではない実力派の教官だ。
理知的で、気高く、奔放さを持ち合わせ、何より強い……完璧な女性。
――というのが現在のルビの主観的なイメージだった。

「(ああ、でも…
 教官にこうして見ていられるのなら、ずっと補習でも構わな……いや、ダメダメ。
 出来ない男と思われてしまうのはやっぱりツラい……。)」

教官の意に応えたい。
教官の姿を見る為に補習を受ける。
その二つの理由を複雑な心の内に内包したルビは、
今日も自身の実直な性格と、ふと抱いてしまった想いとを激しく戦わせていた。
221赤い髪の教官見習い ◆RED/CLNT.s :2008/05/24(土) 16:05:27 ID:???
>>220
おや、と教室を見渡してスカーレットは首をかしげた。
補習という苦行(彼女の経験に基づく)から解放され、各々が思い思いの時間をこれから過ごそうという中で、
未だに教室の中に留まる物好きが少しばかり居た。
その中の一人に目が留まる。
丁度向こうもこちらを見ていたのか、お互いの視線が交錯した。

「よ、一人っきりたぁ珍しいネェ」

端末の電源を落とし、カバンに詰め込みながら声を掛ける。
何か質問でもあるのだろうか。
講義の内容を聞かれたら面倒だな、いやいやアタシゃもう教官なんだから、
などといった葛藤を微塵も感じさせない、猫のように魅力的で挑発的な微笑だった。
222幼顔の少年訓練生:2008/05/24(土) 16:14:21 ID:???
>221
「ひゃっ!?」

教官と目が合う。
まずい、と思うのと同時に上擦った悲鳴のようなモノが出てしまった。

「あわ、えっと、あの、はい……
 き、教官の見事な…こ、講義の余韻にひ、浸っていました…」

声を掛けられた。
たったそれだけなのに動悸が乱れて顔が熱くなって来るのが自分自身で解かる。
別に後ろめたい事などしていないのに、折角邂逅を果たした視線を自ら逸らし、
彼女の人懐っこくも気ままな、猫のような微笑みを堪能する事も出来ない。
挙動には深刻なラグが生じ、何とか言葉を返しながら一頻り慌てふためくと結局ラビは俯いて静止した。
223身軽な少女:2008/05/24(土) 16:21:58 ID:???
「終わったーぁ!」

(手を組み、上に伸ばしながら今回の補習の終わりを噛み締める。
 そういった大衆的な行動を一際幸せそうにやる、生徒。)

>>221
「教官まったねー!」

(手を振りながら、すれ違う少女。
 『またね』とは『次も来る』という宣戦布告であろうか。
 ……補習の常習者でもあるから、あるかもしれない。)
224赤い髪の教官見習い ◆RED/CLNT.s :2008/05/24(土) 16:26:16 ID:???
>>222
「たはーっ、世辞を覚えるトシかい!」

気恥ずかしいネェと頭をかきながら、満更でも無さそうな様子だ。
しかしその目は少年に生じた変化を決して見逃さなかった。

「……どっか具合でも悪いのかい?
 無理して補習受けなくたって、別の日に代替できるんだからさ……どれ、熱は……」

ショルダーバッグを襷がけにし、ルビに近寄ると手を伸ばし、そっとおでこに手の平で触れる。
屈みこむようなその姿勢、大人と子供の対比そのもの。
225赤い髪の教官見習い ◆RED/CLNT.s :2008/05/24(土) 16:28:15 ID:???
>>223
「二度と来るんじゃないよーっ」

少女が常連であるならば、このやりとりもまた恒例のものとなりつつある。
ルビの様子を見ながら顔だけを出口のほうへ向け、笑いながら左手で追い払うような仕草をした。
226身軽な少女:2008/05/24(土) 16:35:46 ID:???
>>225
「え、その返答は寂しいですよー?」

(つっかかってきた。尚且つUターンして近づいてきた。
 普段さばさばしている癖に案外しつこい。)

「・・・・・・

 あれ、お取り込み中でしたかい?」

(何を勘ぐっているのか。
 ニマニマした口を手で隠している)

>>222
「やっ」

(手を上げ、軽く挨拶を済ませる少女。)
227幼顔の少年訓練生:2008/05/24(土) 16:42:51 ID:???
>224
「お、お世辞じゃないです!
 本当に要点が解かり易く纏められていて…
 こんなにスラスラと頭に入ってきた講義は他になく、正直地球の養成所よりも――」

一歩、一歩と自分に近づいてくる女性に対し、堪らず席を立ったルビはじりじりと後退る。
自分の素直な感想を下がりながらわたわたと口に出し続け、しかしあっという間に距離はゼロになり……

「〜〜〜っ!!!?」

教官のしなやかな指が、手の平が、ルビの額に触れた瞬間。
まるで空気に触れたニトログリセリンか何かのようにボンっと音を立ててルビの顔がとうとうボイル完了する。
後はもう「あわ、あわわ」と蚊の泣くような声が聞こえるだけだ。
228和風の女生徒:2008/05/24(土) 16:54:54 ID:???
 一方。
 席を立たぬまま授業内容をを熱心に復習している少女が一人。
 真摯そのものの瞳をノートにそそぎ、なにやら書き加えては消し書き加えては
消しを繰り返している。

 
(近接戦闘が得意な子、って話だったわよねぇ……
 の割に、女に対してはてんで意気地なしじゃない。
 度胸が肝の白兵稼業。実際雇ってみたらブルペンエース、ってなことはないわよねぇ……)

 復習ではなく人材の能力査定に忙しい和風の女生徒であった。
 
229赤い髪の教官見習い ◆RED/CLNT.s :2008/05/24(土) 16:55:40 ID:???
>>226
「コイツが気になるのかい?
 何なら看病でもしてやっておくれよ、役得だネェ若者っ」

一方こちらは不敵さを隠そうともしない笑みで応じる。

>>227
「――って、おい、大丈夫か?」

手の平から伝わってくる尋常ではない熱に驚き、
ふらつく少年の体を思わず抱き寄せる。
ストラップで強調されたふくよかな胸元に少年の頬が当たるのが分かる。
が、そんなことを気にしている場合ではない。
もしかすると火星の風土病にでも侵されたのか。
逸る気持ちを押さえ、周囲の学生に医務室へ連絡を入れるよう指示しながら次の行動に移る。
即ち――

こつん

オデコ同士をくっつけて熱と呼吸を同時に確認。
230身軽な少女:2008/05/24(土) 17:07:04 ID:???
>>229
「いやいやぁ、教官こそ私に遠慮せず・・・・

 って、おおっ」

(何を感歎の声を上げているか。)

「・・・だいたーん」

>>227
「・・・・・」

(少年に生暖かい視線が突き刺さる。
 というか、二人に今一番近いのに何故医務室に連絡しに行かない。)
231幼顔の少年訓練生:2008/05/24(土) 17:11:58 ID:???
>226>228
霞み行く視界の果てに朧気に認識する二人の訓練生の姿。
一人はこちらに対して手を振っているようで、もう一人はこちらの事など一切気にせずに端末に向かっているように見えた。
が、そんな思考もすぐに熱病染みた温度を伴う感情の炸裂に押し流され、溶かされて――

>229
――ツツー。

柔らかさに包まれた頬の心地を最後の認識として。
重なる額の感触は意識の最果て。
ルビの鼻腔より垂れ落ちる一滴の。

それもやはり紅い……

「……にゃあ………(ガクリ)」

糸の切れた操り人形という比喩がピッタリな程の動作で。
最後の支えが呆気無く取り払われたルビは目を見開いたまま気絶していた。

原因:スカーレット教官の親切心

232赤い髪の教官見習い ◆RED/CLNT.s :2008/05/24(土) 17:21:43 ID:???
>>230
「生憎アタシゃ年上好みでネェ……ってバカ言ってる場合じゃないさね、こりゃ」

流石のスカーレットも青ざめる事態が、丁度今、彼女の胸元辺りで起こっていた。

>>231
「お、おい、しっかりしなって!」

鼻血が少年の顎へと伝う様子に、慌てて彼を揺さぶろうとして思い直す。
鼻腔からの出血の場合は安静にしておいたほうが良いと、昔教わったからだ。
とりあえずはハンカチを取り出して血を拭ってやりながら、
知らせを受けて駆けつけたヒビキ医師の診断を待つ――つもりが。

『……なるほど』

彼は苦笑いを浮かべると、看護士と一緒に少年を患者移送用自立制御型台車・通称「タンカくん」に乗せて運んでいったのだった。

「……?」

その表情の意味が分からず、スカーレットはただキョトンと見送るだけであった。
233和風の女生徒:2008/05/24(土) 17:29:10 ID:???
──声明としての人類種が成立して、すでに一千万年。
  時にその総数が数千人にまで激減するという絶滅の危機を超え、
 生命として己を遙かに凌駕する肉食種をその知恵をもって屈伏せしめ、
 ついには霊長の地位を掴み、幾星霜。
  己自身を己の手に入れた力ゆえに滅ぼしかけるという愚行を重ね、
 それを経験となし、今や重力の頸木を斬って星ぼしの海にその生活圏を
 広げるに至る。
  それで、なお──人間という存在は、かくも、かくも──

  突っ込む言葉が欠片も見つからない。
  そんな彼女の複雑極まる表情を語るならば、それはただ('A`)の一言を
 もってのみ、成ろう──
234通常の名無しさんの3倍:2008/05/25(日) 21:31:51 ID:???
たゆたう紫煙に薄くヴェールのかかったような、仄明るい酒場の片隅で。
年代モノのピアノが奏でる旋律に合わせ、朗々と歌い上げる一人の女性がいた。
肩の辺りで切り揃えた髪は血よりも寧ろ炎を思い起こさせる、情熱を纏ったような紅蓮の色。
エナメル系の光沢を放つ漆黒のチャイナドレスがその肢体を包み、
起伏に富んだグラマラスなボディラインを、施された金銀の刺繍が際立たせる豪奢にして瀟洒な装い。
だが、今は。
布地を大きく押し上げる豊麗な胸元よりも、白い肌を密やか且つ大胆に覗かせる太ももより深いスリットよりも。
ピアノのメロディに乗って届けられる彼女の歌声こそが、その場に居合わせた客たちを魅了していた。

仮令、その歌がニホンのエンカだったとしても――
235見た目幼い整備科生徒 ◆ChrisHeJBM :2008/05/25(日) 21:33:06 ID:???
「大きさなんて飾りです、偉い男性(ヒト)にはそれが分からないんです。」

等と、何処かで聞いたような台詞を『白馬』のカウンターで零す一人の少女もとい女性。
時刻は既に夕刻を過ぎていて、店内は夕食を求める客で溢れていた。

そんな中で妙にダウナーな雰囲気を漂わせつつ、
手元のにあるギムレットのグラスを口へと運んでいた。

「…ホント、お酒が入ると意識し始めるから困る。」
236見た目幼い整備科生徒 ◆ChrisHeJBM :2008/05/25(日) 21:38:29 ID:???
>>235は見えないレス、って事で御願いしますね?)

>>234
「…これは、驚きましたねぇ。」

その姿を見て、歌の妨げにならぬ様小声で呟く女性がいる。
品の良いナイトドレスを身に纏いながら、口に運ぶグラスはギムレット。
そして何より少女と見紛うばかりの幼い容姿。

しかしながらこの時、カウンター席からその歌い手を見つめる彼女の瞳は、
歳相応に成熟した大人の女性の眼差しを宿している。
237通常の名無しさんの3倍:2008/05/29(木) 00:52:57 ID:???
進行上の都合により、上記の>>234-225の続きはコチラにて。
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/comic/288/1145053442/397-
238見た目幼い整備科生徒 ◆ChrisHeJBM :2008/05/31(土) 23:21:55 ID:???
「…最近はこちらのお仕事がおろそかになってたわねー…」

そしてここは喫茶「白馬」の店内となる。
カウンターでは女性店員がグラスを磨き、フロアで働く店員は二人ほど。
その内の一人――アルバイトの一人であるクリスティネ・クラウスは、
漸く客足が減り始めたこの時間を使って、この日この時までの仕事振りを振り返っていた。

丁度、休憩時間なのだ。
239背の低い少女訓練生:2008/05/31(土) 23:26:22 ID:???
>>238
(カラカラン。
 店内にベルの音が鳴り響く。客か。)

「・・・・」

(小柄な、見知った少女。
 無愛想に、人の居ない店内を入り口にて見渡す。

 不意に目線がクリスの方向へ向けられる。)
240見た目幼い整備科生徒 ◆ChrisHeJBM :2008/05/31(土) 23:30:36 ID:???
>>239
(『いらっしゃいませ』とカウンターとフロアの店員。
 クリスは沈黙してそちらを見ていただけだが。)

「……………(ニコ」

(あ、微笑んだ。)
241身軽な少女:2008/05/31(土) 23:34:34 ID:???
>>240
「・・・・」

(無言で会釈を返し、そのままカウンター席に座る少女。
 1分ほどの時間差で、アイスコーヒーを注文する。

 相変わらず、足が届いていない。)
242見た目幼い整備科生徒 ◆ChrisHeJBM :2008/05/31(土) 23:42:32 ID:???
>>241
「ちょっと、お時間宜しいですか?」

(と、唐突に背後に現れて唐突に口を開く。
 まるで東方の忍者のようだ。)

「…私は整備班の者なんですけど。
 最近ちょっとネタに詰まってまして、とある人の機体改修に良いアイデアを頂けない物かと。
 ……いえ、いきなりこんな事を御願いするのがどれ程変な事かは承知しているのですが…!」
243身軽な少女:2008/05/31(土) 23:47:59 ID:???
>>242
「・・・・・」

(きょとん、とした感じを受ける表情で見返す。

 そのまま何も喋らず数分ほどしただろうか?ようやく少女は口を開いた。)

「・・・と、言われてもな。
 コンセプトがわからない分には意見の出しようも無い。」

(そこまで言った所で、少女にアイスコーヒーが出され話が中断される。
 さっくりと、意見の即答を流した。)
244見た目幼い整備科生徒 ◆ChrisHeJBM :2008/05/31(土) 23:51:47 ID:???
>>241
「とりあえずですね、機体はザクTベースなんですよ。
 とにかく生存率を上げて、堅実に戦える方向性が良いかな、って思ってるんですけど。」


「武装のネタが無いんですよ、困った事に。
 更に言えば、少し前にアルバイトで中破した機体の改修とかも多くて。
 こうして時折皆さんからアイデア頂いてるんですよー」
245身軽な少女:2008/06/01(日) 00:01:47 ID:???
>>244
「・・・・ふむ。」

(顎に手を当て、うつむき加減に考える様子を見せる。)

「・・・手持ちの盾、しかし内蔵火器があると誘爆の危険性があるな・・・
 初期の連邦系ならばカバー範囲も広い。ガンダムと違い背負うと旧ザクは機動性に影響しそうだが。

 火力強化だけがメインなら個人的にショットガンを推したい所なのだがな。」

(雄弁に語り始めた)
246見た目幼い整備科生徒 ◆ChrisHeJBM :2008/06/01(日) 00:04:21 ID:???
>>241
「ジェガンのシールド、なんかは結構良いんですよねー…
 アレのミサイルを取り払って短射程のショックキャノンを付けてみると良いかも。

 ふむふむ、ショットガン。その心は?」

(何時の間にか取り出したメモ帳に何やら熱心に書き込みながら。)
247身軽な少女:2008/06/01(日) 00:11:14 ID:???
>>246
「弾が他より小さいので目立ったダメージは与えられない。
 だが、だからこそ関節等に入り込みやすく内部は外ほど頑強な素材では無い事も少なくない。
 操縦者が気付かない内に致命傷と言うのは、中々精神的にも揺さぶりが効くからな・・・

 逆に言えば旧ザクが素体ならその事に十分気をつけなければならないが。」

(メモが目に入っていないくらい雄弁。
 こんな人だったのか、と思えるほど今まで少女が出していたイメージには無かった面である。)
248見た目幼い整備科生徒 ◆ChrisHeJBM :2008/06/01(日) 00:13:39 ID:???
>>241
「しかし有効射程に収められるか、がキーになりますねー…
 ザクTで突進力を確保する方策が必要になるかしら。

 ・突進力の強化
 ・散弾主体の戦闘スタイル
 とりあえずこの二つは確定、で使えそうですね、助かります。
 私はMSには乗れませんから、そういう意見は助かるんですよ。
249背の低い少女訓練生:2008/06/01(日) 00:22:04 ID:???
「・・・・どこから名前を間違えた?」

すいません>>239以降全部相方の略称が

(ターン)

「・・・>>239以降の『身軽な少女』はここまで私の書き込みとして再変換してくれ。」

>>248
「・・・・・・あくまで私の好みだよ。
 近接を主体にしないなら無理なくマシンガンか、バズーカを使った方がいい。

 かく言う私も今の機体は何の変哲も無いバズーカだからな・・・」

(自嘲するようにそう言い、アイスコーヒーに口をつける少女。)
250見た目幼い整備科生徒 ◆ChrisHeJBM :2008/06/01(日) 00:27:05 ID:???
>>349
「いえ。
 確実に戦果を上げて敵を倒す手段を持ち、尚且つそれで生きて帰る。
 根本的な考え方で行けば極めて基本的な部分を抑えていますから。


 それに、色んな人から話を聞いた方が選択肢が広がりますからね。
 本当、社交辞令とか抜きで参考になりますよ。」

(そう言いつつ、こちらもレモンティーを口に)

「バズーカのみって言いますと…どなたかの支援機か何かですか?」
251背の低い少女訓練生:2008/06/01(日) 00:33:57 ID:???
>>250
「・・・・まぁ、ドムのようなホバータイプでは威力も軽減されてしまうがな。」

(頬を掻きながらそう付け加える。)

「・・・・・・そうなるな。
 ほぼセットで動いているような物だ・・・シミュレータは除くが。

 それに、後方での探知支援も一応取得している。」

(一人が勉強するにしては随分と手広く取っている。
 何か特別なこれからの指針でも考えているのだろうか)
252見た目幼い整備科生徒 ◆ChrisHeJBM :2008/06/01(日) 00:37:37 ID:???
>>251
「その時は別の手段を考えましょう。
 …っていうより、只一機種の為だけに作り直す訳にもいきませんし、
 機体性能だけに頼った使い方をされるのも困りますしね。」


「へぇ……何だか、意外です。
 どちらかと言うとそう、仮にコンビを組むにしてもガシガシ前に出て行くタイプだと思ってたんですけど。」
253背の低い少女訓練生:2008/06/01(日) 00:43:14 ID:???
>>252
「頼れるほどの機体性能も無いと思うが?

 ・・・私より、相方の方がよほど前衛気質だったのでな。
 前が張れない訳ではないが、機体も心許ない。フォローに回るほうが幾分楽だ。」

(くい、と口に含み潤すようにコーヒーを飲んでいく。)
254見た目幼い整備科生徒 ◆ChrisHeJBM :2008/06/01(日) 00:52:07 ID:???
>>253
「そうですよ、圧倒できるなら兎角……
 それが出来ない様な機体に過度に依存されるのは困るんです。
 …まぁ、全然性能を引き出そうとしない人が多すぎるってのもありますけど。」


「…それにしても、こう言っては何だけど……
 一緒に組んでいる、ということ自体が正直驚きです。
 養成所でタッグを組む人って、あんまり居ないと思いますよ?」
255背の低い少女訓練生:2008/06/01(日) 00:57:09 ID:???
>>254
「・・・・後者は慣れも必要さ」

(前髪で目に影を落とすように俯く。)

「・・・・・

 色々あってな。」
256見た目幼い整備科生徒 ◆ChrisHeJBM :2008/06/01(日) 01:04:28 ID:???
>>255
「正直に言うとせめて使い過ぎて壊す、くらいの気迫が欲しいですよ。
 戦闘機で言うならエンジンを良い色に焼ける人が少ないんです。」

(握り拳をつくり、力説。 何か恨みでもあるのだろうか。)

「…んー……色々…。 なるほど、分かりました。

 それじゃ、色々と参考になる意見も頂けましたし…そろそろ仕事に戻ります。
 有難う御座いました、ゆっくりしていってくださいね。」

(色々、という言葉を詮索を遠慮して欲しいという意思表示と受け取ったのだろう。
 早々に話題を切り上げて、少し早いながらも店の奥へと引っ込んで行った。)
257背の低い少女訓練生:2008/06/01(日) 01:15:27 ID:???
>>256
「・・・・・平和だからな。
 それほどの場も、無いだろう。」

(アイスコーヒーのグラスに手を添え、その冷たさを嗜みながら。)

「・・・・ああ。」

(静かな店内で、静かな時間を少女は堪能していった。)
258弦楽の女学生 ◆Whitewm9Y2 :2008/06/06(金) 21:26:17 ID:???
昼食時を少し過ぎた養成所の食堂。
混雑も過ぎ去り、時間をずらした昼食をゆっくりと楽しみたい人間には最適の環境と言える。

そしてそんな食堂の一角。
何時も通りに巨大な楽器ケースを抱えた妙齢の女性が、
その可憐な容姿にとても似合わない量の料理を前に、席に着いた所であった。
259独り言の多い青年:2008/06/06(金) 21:39:43 ID:???
(人の少ない場所をこの青年は好んで選ぶ。
 しかし、食事ばかりは取らなければならない。人間の摂理として。)

>>258
「………おや。」

(人が見える。…それだけなら注意は引かない。
 大盛りだった。
 かなり、大盛りだった。)

「……たくましいことで。」

(ぽつりと、なんとはなしに呟く。
 そのまま、注文をしに行く青年。)
260弦楽の女学生 ◆Whitewm9Y2 :2008/06/06(金) 21:49:12 ID:???
>259
それも只の大盛りではなかった。
量は多いながらもその内容は質素な物、安くて栄養豊富な品物ばかり。
生野菜などは逆に効果になるので殆ど無いが、
安くて栄養満天で――その分マズイと好評の合成食品など、
凡そ常人が休憩の為の昼食として摂りたくは無い食品が多いのが、分かる。


「………あら?」


(そして、不意に目が合って。

 とても素敵な笑顔を、ニコリ。)
261独り言の多い青年:2008/06/06(金) 21:59:30 ID:???
>>260
(目が合う。
 笑まれる。)

「……む。」

(お返しという事で、帽子を脱がないままに、こちらも微笑む。
 口だけで。

 目を見せないまま笑うのは見ていると不気味の一言に尽きる。)
262弦楽の女学生 ◆Whitewm9Y2 :2008/06/06(金) 22:03:18 ID:???
>>261
と、彼女の笑みが少々崩れた様な気がした。
……恐らく、自分の目の前にある料理の山が奇異な物であると思い至ったのであろう。
確かに事情を知らない者が見れば、傍目には異様な大食らいにしか見えないのであるが。

「……い、いえ。
 別にそんな、好きでこんなに食べている訳じゃあ無いんですよ…!?」

…どうやら、"不気味な笑い"をそういう意味に解釈したらしい。
263独り言の多い青年:2008/06/06(金) 22:13:02 ID:???
>>262
「いや何も聞いてませんよ?」

(さらりと答える。
 確かに聞いていないのだが、さっくりと否定するのもデリカシーに欠ける行為であった。)

「……まあ、聞いていいなら聞きますけど。
 どんな事情なんです?」

(ちなみに今日の帽子はシルクハット。
 ラフなジャケットに似合わないが……帽子なら何でもいいのだろうか。)
264弦楽の女学生 ◆Whitewm9Y2 :2008/06/06(金) 22:19:15 ID:???
>263
「それは…ですね。」

(少し、言葉が濁る。
 事情としてはそれはそれは重い事情があるのだが。)

「……その、お医者さんからの命令でして。
 健康で居たいなら数日に一回はこういった食事を摂りなさい…って。」

(少し、というよりかなり言葉は足りないのだが。
 少なくともウソは言っていなかった。)


「…それより。
 帽子……間違えてませんか?」
265独り言の多い青年:2008/06/06(金) 22:30:29 ID:???
>>264
「………………」

(きょとん、としたような感じで口元を緩ませる。)

「………健康ですか。
 まあ、仕方ないですよね。医者は絶対です…
 長生きするなら、ね。


 あ、帽子は気分の象徴ですから。」

(意味不明の主張を織り交ぜつつ納得してみせる。
 事情を理解した様子は微塵も感じられないが。)

「しかしまあ……
 これだけの種類、あるんですねえ。ここ。」
266弦楽の女学生 ◆Whitewm9Y2 :2008/06/06(金) 22:33:54 ID:???
>265
「ええ。
 機械的に言うならラムジェットブースター、だそうですよ。」

(何やら微妙すぎる上に分かり辛い、そしてある意味では彼女の事情に合致した例えを出して。)

「そうですね、何と言っても養成所は人間の数が凄いですから。
 下手な地球の大学や企業よりも多いですし……
 色んな出身の人が集まる以上、食事くらいは揃えてる、という所なんでしょうね。」
267独り言の多い青年:2008/06/06(金) 22:45:37 ID:???
>>266
「はあ…」

(いつの間にか自分のメニューを手に持ちながら突っ立っていた。)

「……地球からの人が来て長く経ちますからねえ。
 ますます、需要も……

 嫌待てよ既にそれを見越して以前からこれだけのメニューを用意してた可能性も」

(自分のトレーを置くや否やブツブツ言い出す青年)
268弦楽の女学生 ◆Whitewm9Y2 :2008/06/06(金) 22:49:58 ID:???
>267
「火星、っていうのは今は正しく辺境の土地ですし。
 …けど、フロンティアっていうのは世界中から人が集まる物ですからね。」

(ぱくりと。マズイ事で有名な合成食料――水栽培した大豆から取り出した蛋白質を、
 加工後に固形化して大味な味付けを施したミートスティックを口に運びつつ。)

「まぁ、せめて食事くらいは……って。
 どうしたのですか?何か食事に不満でも……?」
269独り言の多い青年:2008/06/06(金) 23:00:15 ID:???
>>268
「ただしそうなると………はい?」


(目は見えなかったが、恐らく逝っていたであろう。
 振り向く青年は続ける。)

「あーいえいえ、癖みたいな物ですよ。」

(その癖は治した方がいいとツッコミたくなる言動だった。)
270弦楽の女学生 ◆Whitewm9Y2 :2008/06/06(金) 23:04:59 ID:???
>269
「あら、そうですか?
 てっきり嫌いなメニューが増えすぎて見るのも嫌になった、とかかと。」

(と、見てみればあれ程あった料理の山は何時の間にか殆どが平らげられていて。)

「……さて、大体こんな所ですか。
 そちらはお食事、まだでしたよね?お呼び立てしてすみませんでした。」
271独り言の多い青年:2008/06/06(金) 23:18:22 ID:???
>>270
(実の所好きなメニューも嫌いなメニューも差が無い青年。
 返答に少しばかり間が開く。)

「いえいえ、自分は人の居る所苦手なんで…
 他の人が少ないスペースになりそうで、感謝します。」
272弦楽の女学生 ◆Whitewm9Y2 :2008/06/06(金) 23:27:10 ID:???
>271
「どういたしまして、と言うべきなのかしら…?

 それでは、私はこれから白馬でアルバイトがありますので…失礼します。
 もし良ければあちらにもいらして下さい、今の時間はこちらと同様に空いてますから。」

(そう言って席を立ち、楽器ケースをヒョイと持ち上げて食器を下げる。
 相当に重い筈だがそれを感じさせないのは、単に力の使い方がうまいだけだ。)
273名無し生徒:2008/06/11(水) 21:21:11 ID:???
保守を兼ねて避難所で進行していたお話への誘導リンクだ!

http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/comic/288/1166619787/501-605
更にこっちでも続いたぜ!
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/comic/288/1145053442/429-601

ホント、書き込み規制は地獄だぜ!フゥーハハーハァー!
274通常の名無しさんの3倍:2008/06/12(木) 00:55:30 ID:3LY8Ecyo
             ,/,i´   /      `゙゙''''''―-------------‐''"`       |   .ヾl
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             ,l,i´      |,,,_,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,_ .,i´ ,,,、  .,,,,, ミ,'i、,,,,_,,__  __   ./│     .゙l  `'i、
          ,|l゙       `/.゙l           ,i´゙''  `r-イ   ゙i、    ` ̄  ̄ ゙̄l .,!      ゙l   │
             |        | .|        l゙    | ゙l    ゙‐         |.,レ       ゙l、 .l゙
          ゙l       ヽ │          __ _,,,,,_、            |       ,/`,/`
           `-,,,、     `=゙l      ./.--''"``  `゙''ー- ゙l  i、      .l゙      .,,//`
             `゙''-,、    ゙l゙l,      `  `''''''゙''''''"゙`     "      ,l゙     .,,/,i´
                  \    ゙l,'i、                       │   ,,-ニ'"
                  `-、 | ヽ       ,/`            ,// .,/゙


パイロットなりきりを始めた時からいつかこのような時が来るとは思っていましたが、
いざとなると恐いものです、社会に復帰できません。


【パイロットに扮して侵入、窃盗】 白石歩容疑者
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/368/1207190908/l50
275Orion von Bogensch& ◆RLVuosuyKA :2008/06/19(木) 21:52:31 ID:???
ガチャリという、錠前を捻る様なイメージ。
滑稽だが、何かを始めるという只一点に限って言えばそのイメージも決して的を外した物では無い。

「銀の銃弾、って訳でも無いが。
 …コイツ自体は本当なら、其れ以上に値が張るモンだからな…無駄撃ちは厳禁って、な。」

何時も通り、訓練だと自身に言い聞かせる様に軽い言葉で自分の緊張を解してやる。
シートの脇から引き出したガンカメラ連動のサブモニタを覗き込みながら、
マニュアル操作で得物のボルトを絞り、イェナの薬室へと実包を咥えさせる。
鋼の四肢を微動させ、相対する敵からの迎撃を凌ぎつつ敵機を照準に収めてやる。
相手も自分も目まぐるしく機動する空間戦闘に於いて、
通常の射撃ならともかく狙撃用の補正をコンピュータに代用させる事等不可能だ。
凡そこの世の全てに於いて物体に影響を及ぼす全ての力、
しかも何億分の一秒という間隔で更新される其れを分析し、只一発の弾丸を命中させるなど不可能だ。
それ出来るとすれば、それは最早この世に居るかも分からぬ神の所業か、
或いは命の持つ不思議な力による物とに他ならない。

「 Ich wanna-Blut, fallen herunter.Ich can`t-Blut, fallen herunter.」
 [I wanna blood, fall down. I can`t blood, fall down.]
「 Ich bin Ballermann drastisches Baby……………なんてな。」
 [I'm shooter drastic baby]

だがしかし確実なのは、それが決して不可能ではないという事実。
そう事実として、人間にはその様な行為が出来るのだ。
サブモニタの中で、撃ち放った弾丸が一機のドラッツェを吹き飛ばす光景が見えた。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

「…ま、所詮は機械の作るイメージだが。
 俺もそちらも、訓練で出来ない事が実戦で出来るって思う程には能天気じゃ無いだろう?

 それにだ、考えてもどうにもならない時ってのがある。
 そんな時、せめて身体だけでも最良の―――
 ―――少なくとも自分がそう信じるイメージを覚えていて、動いて貰わないと困るだろ。
 熱湯に手を触れて、思わず手を引っ込めた方が良いのと同じ事さ。離さなければ火傷する、ってな。」


……そうして、十分後。
火星養成所のシミュレータルームの中で青年は、学友達とそんな会話を交わしていた。
276優男っぽいお兄さん ◆SternIiXmU :2008/06/21(土) 20:23:26 ID:???
そしてここは喫茶「白馬」の店内。
時刻は夕方に差し掛かるより僅かに早い。
夕食には未だ早すぎる時間と言う事もあり店内に人影は疎ら、
カウンターでは女性店員が、夜に備えてグラスを淡々と磨いているのが見えた。

「……さて、大分時間が空いてしまったけれど。
 約束を果たそうと思う、君のお姉さんの事、だったね。」

そしてそんな店内、やや奥まった位置にあるボックス席で一組の男女が向かい合っている。
年頃にすれば兄弟ほどの年齢差がある二人。
注文を受けて運ばれてきたコーヒーカップをテーブルに戻すと、
落ち着き払った口調で片方の青年――リヒャルト・ユルゲンスは口を開いた。

「では最初に一つだけこちらから質問を。

 君は彼女について、君のお姉さんについてどれ程の事を知っているのかな。
 火星に来る前じゃない、彼女が地球に居た頃の事だ。」
277万事億劫な女生徒 ◆s4E.NIMU.I :2008/06/21(土) 20:44:36 ID:???
>276
「……。」
向かい側の席にちょこんと腰掛け、不機嫌そうに眉根を吊り上げながらミルクティーを啜っているのは、
MSパイロット育成コースの一回生ニムルート・G・ラスフォルテ。
既に本日の講義を終え、普段着である民族衣装のようなワンピースという姿である。

「どこに住んでいたのかとか、
 家族は誰が居るのか、とか。断片的だけど、少しだけなら知ってる。」

ストローから口を離して、彼女の辛辣な印象を強めるその釣り目がリヒャルトを見詰め、
そして訥々とニムルートは口を開く。

「確かにニムはお姉ちゃんの事を知りたいけど、ニムが聞いても答えてくれないことも多い。
 お姉ちゃんが話しにくい事は、聞かない事にしてるから。
 無理に聞いて、それで悲しい顔される方がニムには辛いし……」

ニムルートの瞳に必死さと、悲しげな色が浮かび、その顔も段々と俯き加減になってしまう。
姉の事になると、どうしようもなく感情的になる。それがニムルートという少女だった。
 
「でも、お姉ちゃんのことは知りたい…!
 ……だから、こうして、先輩に聞いてるの。」

お姉ちゃんには、悪いんだけど……と。
ディレンマに懊悩しながら、それでも姉のことを知りたいという少女は再び顔を上げて、真摯な視線を青年に注いだ。
278優男っぽいお兄さん ◆SternIiXmU :2008/06/21(土) 20:52:50 ID:???
「…うん、それは正しい事だと俺は思うね。
 俺が今から言う事を聞いて何をするかは君次第、何知らぬ顔で知らない振りを通しても良い。
 これから話す何かが原因で彼女に災いが襲い掛かる時、それを助けてやるのでも良い。
 そこから先は、君一人の判断だ。」

(そこで一旦言葉を切って、再び口を開き始める。)

「家族…の事は知っているのか。
 あぁ、彼女はかつてのスペイン生まれでとある音楽家の一人娘だ。
 両親は既に他界、恐らくこの辺りまで知っているのかな、君は。


 ………彼女はね、両親を目の前で失っているのさ。

 そして俺はその五年前、彼女が15歳か16歳だかそこらの頃に、仕事の為に彼女と出合った。
 ――彼女のご両親の死は、社会的に極めて大きな問題を持っていてね。

 …ここまでは、良いかな?
 失礼かもしれないが、君が聞きたくないと思った時には直ぐに言う様に。
 正直に言うと……ここからは重い話になる、他人の不幸話だから。」
279万事億劫な女生徒 ◆s4E.NIMU.I :2008/06/21(土) 21:07:16 ID:???
>278
「……。」

ごくり、と思わず喉が鳴る。
今、自分の目の前には自分が日頃から知りたがっていた、
姉についての情報がどっさりとあるのだから。
しかし、青年が話し始めてから僅か、いきなり胸が強く脈を打つ言葉が飛び出した。

“………彼女はね、両親を目の前で失っているのさ。 ”

「……っ」

それが、姉が時折見せる表情と過去を話したがらない理由の一つ?
これ以上は、幾ら姉妹のような関係だからといって、知るべきではないのかもしれない。
ニムルートも、そう思った。
それを知ってしまったが為に、もう今まで通りとは行かなくなるかもしれない。
これは、明らかな“詮索”なのだ。

「……でも、聞かないとニムはいつもお姉ちゃんのあの顔で、止まっちゃう。
 本当にお姉ちゃんのことを理解出来ない。
 だったら……

 うん、覚悟は……出来てるから。」

そう、深く息を吸い込んでニムルートはリヒャルトに最終的な己の意思を告げた。
私はお姉ちゃんから目を逸らさない。傍に居たいから、傍に居る為には必要なことかも知れないから。
その為なら、こんな事だって辞さない。だって……。
280優男っぽいお兄さん ◆SternIiXmU :2008/06/21(土) 21:25:01 ID:???
>279
「……分かった、やはり失礼だったな。
 では……続けよう。」

真摯な瞳を見つめ返す、それを蔑ろにする程にこの男とて子供ではない。

「想像出来たかも知れないけど、彼女のご両親は事故や病気で亡くなった訳じゃ無い。
 彼女の母親はハーフ・コーディネイター……
 即ちナチュラルとコーディネイターの間に産まれた人間だ。
 そして自然、その血は更に半分[クォーター]になりながらも彼女の中に流れている。

 …当時、欧州では10年前の戦争の復興期の中にあった。
 とにかく労働力が不足していてね、俺も何度かそういう仕事をやらされたよ。
 そんな中、事実として能力的に優れるコーディネイターが雇用者から重宝され優遇され、
 そして何時しかナチュラルの労働者がそれに反感を抱く様になるのは自然な事だった。
 そういう理由から当時は所謂……
 反コーディネイター思想という物があの辺りの土地では広がっていてね。
 勿論君のお姉さんの家族は自らを守る為に君の姉さんや母親の出自を隠匿した。
 ………しかし秘密は何時しか漏れて、彼女達は狙われる側になった。
 そして気付いた時には彼女の家族は、ナチュラル至上主義者の憎悪の視線に捉えられた。」


「………そして当地の警察や軍隊は彼女の一家を守り切れず。
 友好関係にあった他の地域の軍隊――即ち俺が所属していた軍隊から、
 政治的な理由により彼女を護衛する為の部隊が派遣された。
 俺が彼女と知り合いになったのはその時さ。

 …彼女はその時既に両親も友達も亡くして、たった独りで俺達を迎えただったよ。」
281万事億劫な女生徒 ◆s4E.NIMU.I :2008/06/21(土) 21:44:10 ID:???
>..280
「…っ
 ……ッ!
 …?
 …、…、


 ………………。」

ニムルートはリヒャルトの話をただただ黙って聞いた。
話の内容に反感を覚えて、なんでそんな…と叫びそうになるのをなんとか我慢した。
我ながら様々な表情をしたと思う。そして同時に様々な事を考えさせられた。

例えば。
自分は生まれた時から一人で、両親の顔など知らなかったが、
幸い、最初の記憶にあるスラムには“そういった存在”は居なかった。
最初から何も無いから、何も感じない自分とは違う。
エレナは最初にあったものを、周りに奪われたのだ。
ニムルートはそれを自分に当てはめて考えた。
つまり、自分から姉が奪われたら……と。

多分、気が狂ってしまうんじゃないか。
そう、思った。

「……それで、あの時はああ言ったんだ。」

掠れた声で、呟く。
少女のその目は続けてほしい、と言っていた。
282優男っぽいお兄さん ◆SternIiXmU :2008/06/21(土) 21:56:01 ID:???
>281
「…俺は当時、空軍の降下猟兵団に所属していた。
 部隊内で一番若かったし、カウンタースナイパーの訓練も受けてたから、
 隊長と一緒に彼女の相手役を命ぜられたよ。
 その日は彼女のご両親の葬儀の日でね、彼女はそれこそ死んだ様な眼をしていたよ。
 それもそうだ、普通に考えれば心を閉ざしても全く不思議は無いのだから。

 そして俺達の部隊はそこで彼女を狙う者達と戦い、何とか仕事だけは果たす事が出来た。
 ……しかし彼女に残った他の全て――両親と一緒に暮らした家も、
 共に過ごした場所も、その時まで生きて来た思い出の篭った品々も、俺達は守ってやれなかった。
 結局の所、俺達は彼女の命だは守った代わりに、大切な物を全て壊してしまったんだ。」


そうして、言葉を切る。
訊かれた事には全て答えた、決して話していて楽しい話題では無かったし、
聞く方にしてみればそれは最早楽しくないなどという物でも無い。
場の空気が重く変質している事が、よく分かった。


「…そして俺と彼女の縁はそこで一度切れる。
 仕事を終えた俺達は軍の輸送機に乗り込み、死んだ魚の様な目をした彼女から礼を受けてその地を去った。
 何も言われなかったけど皆分かっていた、彼女が自分達に怒っているとね。
 ……あの時の彼女の顔は、今でもよく覚えている。

 ……当時はまさか、他の星の上で再び再開する事になるとは思いもしなかったよ。」
283万事億劫な女生徒 ◆s4E.NIMU.I :2008/06/21(土) 22:03:24 ID:???
>282
「だから……お姉ちゃんも先輩の事を何度も見ているのに、
 話しかけたりしないのはつまり、そういうことだったの……?」

少しだけ、背筋に寒いものを感じた。
普段の姉とのどうしようもないギャップを覚えた為だ。
しかしその理由を知って、それが到底理解出来ないものではない事をニムルートも心得た。

「……でも、その時にお姉ちゃんを守ってくれてありがとう。
 すこし話が違ってくるけど……ニムにとっては大事な事だから……その…」

お礼、と小さく呟いた。
284優男っぽいお兄さん ◆SternIiXmU :2008/06/21(土) 22:14:40 ID:???
>283
「そうかも知れない。
 けど仕方の無い事だよ、原因の一端は確かに俺にあって。
 彼女自身には何も非は無かったんだから。」

大きく息を吐いて、視線を天井へ。
数秒ほどそうしていたか、視線を戻した時には元の真摯な顔へと戻っていた。

「礼には及ばないさ、俺は自分の仕事を果たしたかったんだから。
 それに俺は、自分ならともかく守らなきゃいけない物を守れないのは嫌だ。
 ……まぁ、その気持ちは素直に受け取っておくけどね。

 とにかく、彼女はそういう過去を持っている。
 それを彼女自身がどう受け止めているかは俺には分からないけれど、
 君の人生には良く関わってくる事だと思うから、君なりに真剣に考えてみて欲しい。

 …きっと、彼女が君に何かを言ったりする時というのは……
 根底にはそんな過去が、何らかの意味を与えているからだと思うしね。
 俺に家族は居ないけれど、"姉さん"の言葉というのはそういう物だろう?」

そして最後に少しだけ表情を柔らかくして。
ニムがその言葉に答え易くなる様に、彼は少しだけ雰囲気を柔らかくしてみせた。
285万事億劫な女生徒 ◆s4E.NIMU.I :2008/06/21(土) 22:44:50 ID:???
>284
「うん、わかってる。
 ……お姉ちゃんは勝手に逆恨みされて、それでただ奪われてしまった、被害者。」

やはり、事実が自分の心に重く圧し掛かっている。
しょうがない事とはいえ、覚悟したとはいえ、純然たる真実がこんなにも残酷なのが許せず、悲しい。

「こんな記憶を高々五年の歳月が拭い去ってくれるなんて思えない。
 お姉ちゃんがニムに優しかったのだって、多分…その時失った寂しさとか悲しみを少しでも紛らわせる為だったのかもしれないし。
 
 だけどね……それで、ニムも希望を貰ったから。
 お姉ちゃんに出会えて、孤児院で過ごして、そして今養成所に二人……おねえちゃんは事実として今この星に居る。
 本当なら、ニムに会わず、火星にも来なかった。普通の幸せの中で過ごせたかもしれない。……でも、そうさせて貰えなかった。
 だったら、今、お姉ちゃんの傍に居るニムにも出来ること……やらなくちゃいけない事があると思う。

 うん、ありがとう先輩。
 まだニム自身何が出来るかなんて解からないけど、お姉ちゃんの傍に居れば見えると思うから。
 先輩が教えてくれたから、これからもっとお姉ちゃんに真剣になれると思う。

 本当にありがとう先輩。
 先輩だって、あんまり話したくないことだったのにね。」

姉に纏わる過去の一端を知り得、
ニムルートはしかし沈んだ顔を上げて決意に満ちた強い表情でリヒャルトを見詰める。
そして彼の気遣いが、その後の感謝の微笑みを少女から自然と引き出したのだった。
 
286優男っぽいお兄さん ◆SternIiXmU :2008/06/21(土) 22:56:23 ID:???
「理由が何であれ、それで救われた者が居たのは事実…と言う事だね。

 …まぁ何かな、一つだけ注意しておいて欲しい事もある。
 今俺が言ったのは、俺が彼女について知っている全てだけど……
 俺が言った事だけが、彼女がああなった理由の全てだとは思わない方が良いだろうとね。

 だけどそれを君自身が、君の姉さんと良い関係を築く為の糧にしてくれれば幸いだと思う。
 …だから良いのさ、それが誰かの為になるのならば…それをしない理由なんて、俺には無いんだから。」

そして最後に一つ、大事な事を告げて。
少女から向けられる感謝の微笑を貴重な物だと感じながら、青年はすっかり冷めたコーヒーカップを口へと運んでいった。
287万事億劫な女生徒 ◆s4E.NIMU.I :2008/06/21(土) 23:14:34 ID:???
>286
「もちろん解かってる。
 ……お姉ちゃんに関係する事なら、視野広いつもりだし。

 もしキッカケがあれば、ニムから聞いたり、お姉ちゃんが話してくれたりするかも知れないし、
 ニムはニムなりに考えながら、その時を待とうかなって、思う。」

こちらも一息を吐いて、再びストローに口をつける。
ぶくぶくぶく……気泡を立たせながら、少しの思案。
初めて知った、姉の悲しき過去。
全てを喪った彼女がこの星に来た理由。
私を、気にかけてくれたワケ。

まだ、知りたい事がたくさんあった。
その中には多分、知るべき事もあるのだと、ニムは漠然と考えていた。
288赤い髪の教官見習い ◆RED/CLNT.s :2008/06/22(日) 00:52:27 ID:???
増え過ぎた原生種の個体数調整にMS乗りが駆り出されるのは、
その依頼の多くが結局は『狩り』という名の戦闘を手段としなければ達成できないからだ。
セントラルから東へ800kmの峡谷、その切り立った崖の下でキャンプを張るスカーレットも、
そうした依頼をそうした手段でつい先ほど達成したところだった。
傍には片膝をついた駐機姿勢のダムドレッド。
焚き火の明かりに煌々と照らされて、スカーレットの真っ赤な髪と、ダムドレッドの赤い機体とが闇の中で鮮烈な色彩を見せている。
パイロットスーツの胸元を少しだけ肌蹴、アンダーウェアを覗かせた姿でホットミルクを啜る彼女。
ふと時計を見れば、もうそろそろ見張り役を交代する時間だ。
背後のテントを振り返り、中の人物が起きてくる気配を感じてマグカップをテーブルの上に置いた。
289弦楽の女学生 ◆Whitewm9Y2 :2008/06/22(日) 01:01:18 ID:???
「ご苦労様です、教官。
 ……少しお待たせしちゃいましたか?」

(きっかり交代時間の30秒前、テントの入り口が開くと共に現れた人物。
 ダークグレーのパイロットスーツを腰まで下ろし、小脇にヘルメットを抱えている。

 今正に焚き火を挟んでダムドレッドと正反対の位置に駐機している
 エスクード・ドゥ・テナスのパイロット、エレナ・イグレシアだ。)
290赤い髪の教官見習い ◆RED/CLNT.s :2008/06/22(日) 01:09:01 ID:???
>>289
「いや、時間通りさね」

アラーム音代わりにブルブルと震え出した腕時計を見せながら、教え子に向かって笑いかけた。
予め加熱機に掛けておいた缶コーヒーを投げ渡すと、自分もテーブルの上に置いたマグカップを再び手に取る。

「今夜は冷えるからね」

焚き火の中に固形燃料を一個、無造作に放り込む。
一瞬、炎が大きく揺らめいた。
291弦楽の女学生 ◆Whitewm9Y2 :2008/06/22(日) 01:15:31 ID:???
>290
(ありがとうございます。と答えてコーヒーを受け取る。
 パイロットスーツの前を胸元まで引き上げて、テーブルの方へと近づいて来た。)

「崖の上の方は砂も酷いんでしょうね、予め野営地を見つけておくのはやはり大事。

 ……しかし静かですね、火の燃える音と風の音しか聞こえない。」

(勢いを強くし、より強い勢いで周囲の空気を取り込もうとする焚き火を見やりながら。)
292赤い髪の教官見習い ◆RED/CLNT.s :2008/06/22(日) 01:22:15 ID:???
>>291
「ホント、静かなもんだ」

耳を澄ませば傍を流れる小川のせせらぎすら聞こえてくる。
川面が近ければ一層冷えそうなものだが、暖を取る為の道具は充分に確保してある為、その点は問題とならなかった。
見上げれば満天の星。
狭まった崖の間から覗く狭い空の中に、所狭しと輝きが並んでいる。

「……さて、と。
 こんな夜だし、アタシが眠くなるまで何か話でもしようかと思ったんだけど……さて、何を話そうかネェ」
293弦楽の女学生 ◆Whitewm9Y2 :2008/06/22(日) 01:32:24 ID:???
>>292
「半径100km程、人の子一人居ないと言って良いですからね。
 …楽器でもあれば、練習するには最高かな。失敗しても分からない。」

「あら、女二人でこっそりと恋のお話ですか?
 …なんてね、と言っても私はそういうの…よく分からないんですけど。」

(唐突に、そんな話題を切り出して来る。
 僅かながらに頬を紅潮させながらそう言う様は、何処と無く可愛らしいものだ。)
294赤い髪の教官見習い ◆RED/CLNT.s :2008/06/22(日) 01:39:34 ID:???
>>293
「おやおや、お年頃だネェ。
 誰か気になる相手でも、お嬢さんにはいるのかい?」

茶化すような台詞回し。
『お嬢さん』という呼び方などその典型だ。

「例えば……あの飛行機馬鹿のピザ焼きクンとか、どうなんだい」

椅子に座ったまま背中を丸め、膝の上に肘を置いての頬杖。
無造作に開いたパイロットスーツの胸元では、アンダーウェアに包まれた双球がその量感を覗かせている。
異性ならば釘付けになるようなそれを隠そうともしないのは、勿論その場に男がいないからである。
295弦楽の女学生 ◆Whitewm9Y2 :2008/06/22(日) 01:47:00 ID:???
>294
「それはまぁ…私だって女ですから。
 時々はそういう気分にはなりますよ、皆さんそうは思わないかも知れませんけど。


 『彼』…ですか。何故そこで彼なのかは分かりませんけれど…
 良い人ですよね、ちょっと乱暴な所がありますけど性根の素直な方ですし。
 ああいう人に好かれるっていうのは幸せなんだろうな、って思いますよ?

 けど、恋愛の対象かと聞かれると、ちょっと分からないです。駄目っていう意味じゃ無くてね。」

椅子に腰掛けたまま、やや上目遣いがちに向かい側に座る女性を見る。

「……それに教官だって、好きな人はいらっしゃるんでしょう?
 相手がいる以上、私の事を気にするよりも大切な事はありそうですけど?」

(彼女にしては珍しい、やや悪戯じみた声だ。
 これもある程度知った同性の人間しかこの場に居ないが故だろうか。)
296赤い髪の教官見習い ◆RED/CLNT.s :2008/06/22(日) 01:57:06 ID:???
>>295
「何故ってそりゃあ――っと、アタシの口から言うのはフェアじゃないね。
 今度機会があったら、アイツに直接聞いてみると良いよ」

さり気なく不憫なピザ少年に援護射撃をしつつ(フレンドリーファイアになる可能性も高いわけだが)、
エレナからの返しに苦笑を漏らした。

「アタシの方は脈があるんだか無いんだか。
 それなりに攻め込んでみてるつもりなんだけど――」

両腕で胸を寄せるように強調するポーズを取り、

「――まったく効果が見られないのは、アプローチが間違ってるからなんだろうネェ」

すぐにまた元の姿勢へと戻る。

「色仕掛けで男を落とすってのも、結構難しいもんだ」
297弦楽の女学生 ◆Whitewm9Y2 :2008/06/22(日) 02:04:58 ID:???
>296
「は、はぁ…分かりました。

 しかし、色仕掛けですか…とんと縁の無い世界ですね、そちらは。
 だけど好き嫌いが分かれる、っていう話はよく聞きますし、
 それで嫌われて無いならまだ期待が持てるんじゃ無いですか?

 それにそれこそ理解の範疇ですけど、必死に我慢しているのかもしれませんよ。
 少なくとも、心か身体のどちらかで反応はある筈でしょうから。」


「……けど、中には教官に惚れ込んでる人もいると思うんですけどね、本当。
 ご年配の方は確かにそれでは惹き付けるのは難しいでしょうけど…。」
298赤い髪の教官見習い ◆RED/CLNT.s :2008/06/22(日) 02:10:24 ID:???
>>297
「やっぱ難しいかい。
 だとすりゃ、手料理だとかの搦め手で行くのがセオリーかねえ……」

と、ここで渋い顔。
彼女は料理に代表される家事全般が不得手なのだ。

「単に我慢してるだけって方が、よっぽど気が楽さね」

ふうっと大仰に溜息を漏らし、ぬるくなったミルクに口を付けた。
299弦楽の女学生 ◆Whitewm9Y2 :2008/06/22(日) 02:18:59 ID:???
「仮に我慢している、とすれば…。
 それこそ力押しじゃ駄目でしょうね、"北風と太陽"みたいになっちゃいます。


 だからそう、その原因を取り除いてやるのが一番でしょうね。
 元凶を取り除けば、問題は自然の流れで解決しますから。
 …まぁ、その理由が何か分からなければどうしようもないですけど。」

その渋い顔に、思わず苦笑を洩らす。
エレナ自身はスカーレット教官が家事全般を不得手と言う事は知らなかったのだが、
その様子を見て、その表情の意味する所を読み取ったらしい。彼女にも不得意な物はあるからだ。


「……その時はお手伝いしますよ、料理ならそこそこ作れますし。
 それに折角です、教官も自分の好きな料理の作り方、覚えれば良いんですよ♪」

そしてとても楽しそうに。
とても綺麗な微笑を浮かべながら、こちらは缶コーヒーへと口をつけた。
300赤い髪の教官見習い ◆RED/CLNT.s :2008/06/22(日) 02:33:38 ID:???
>>299
やはり料理かと神妙な顔をして、スカーレットは残りのミルクを一気に飲み干した。
口の周りについた白いヒゲを手の甲で拭い、空になったマグカップを持って立ち上がる。

「ま、考えとくよ――そんじゃオヤスミ」

妙に楽しそうに見える教え子へ苦笑いを返しながら、
彼女はテントの中へと潜り込んだ。
パイロットスーツを肌蹴、アンダーウェアに包まれた上半身を晒して寝袋へ。
こうしないと、色々とキツイのだ、色々と。

「――考えてみりゃアタシ、二条さんのこと、全然知らないんだよな」

そんな呟き一つを残し、元教え子の恋する不良教官はまどろみの中へと落ちていった。
301白髭の老教官:2008/06/22(日) 22:14:03 ID:???

今更ではあるが、喫茶『白馬』では軽食や飲み物に限らず食事や酒も店頭に並ぶ。
様々な経歴の人間が集まる養成所に隣接するという都合を考えれば当然かも知れないが、
ある席では簡単なインド料理を食べているその横で、
"ハラショー"と叫びながらウォッカを煽っている人間が居る店というのも珍しいだろう。


「……しかしまぁ、ちゃんと飲みたいなら別に酒場に行けば良いんじゃがの。」

そしてそんな店内(因みにハラショー等と叫ぶ客は今日は居ない、というより余り来ない。)
で、静かに熱燗の杯を傾けている老人が一名。 何故か今日は白い袴姿である。
302眼鏡学者:2008/06/22(日) 22:20:00 ID:???
「あ、どうもお久しぶりです」
 そんな老人に挨拶を投げかけてくる男が一人。
 ぼさぼさの金髪。 
 分厚いレンズが特徴の丸めがね。
 あご周りにはびっしりと無精ひげが生えている。
 臭いこそしないものの、いい加減着古されてぼろぼろになった、
オリーブ・ドラブの作業着。
 以前と全く変わりない。 
 去年、三ヶ月ほど養成所でMS操縦の基礎を学んだ火星生物学者、
オーリン・F・ランゲはあの頃のように──今にもぶっ倒れそうな風情で
ふらふらと声をかけてきた。
303白髭の老教官:2008/06/22(日) 22:27:25 ID:???
「……ん?誰だったかの…?」

(唐突な挨拶に、一瞬ながら相手の事が思い出せない。
 中々に強烈な外見だった事もあり、直ぐに誰かは思い至ったのだが。)

「なんての、冗談じゃよ。
 相も変わらずじゃな、ランゲ君……仕事の方は順調かね?
 その様子だと、少なくとも楽が出来ている様子では無さそうじゃが。」

(微妙に、本当に微妙にだが、可愛そうな者を見る目ではあった。)
304眼鏡学者:2008/06/22(日) 22:31:18 ID:???
>>303
「ええ、とても順調です。 
 先日発表した大シルチス帯水帯についての論文も公表を得ましたし
今のところは順風満帆すぎて寝る暇も無いくらいです」

 ふらふらしている。メトロノームのように。

 
305白髭の老教官:2008/06/22(日) 22:38:11 ID:???
「…それは何より、学者は仕事がある内が華と言うからの。


 ……まぁ座りなさい、少し酒でも飲んで行くと良い。
 此処に来たと言う事は、体力はともかく時間には少しなら余裕もあるのじゃろう?」
(そう言って、隣の席を示して来る。)
306眼鏡学者:2008/06/22(日) 22:45:43 ID:???
>>305
「助成金万歳ですよ、本当に。

 まぁ、久しぶりに出来た時間ですし、古巣に帰るのも悪くはないと思いまして」

 言いながら、席に腰掛けた。
 そのまま寝落ちるのに秒を要しない。おそらくこのまま店が閉まるまで起きないことだろう。
 座学という座学の全てを寝倒し、しかし試験という試験を突破しつくしたことで
伝説となった男、「寝落ち魔ランゲ」は以前健在のようである・・・

「zzzzzzzzzzzzzzzz」
307CV:千葉繁な整備班長:2008/06/22(日) 22:51:44 ID:???
「あ”ー・・・・」

(げっそりやつれた感じで白馬に入ってくる、ジェイク・ヴァンドレッド。
 作業着のまま、である。)

>>306
「・・・・」

(その目にふと、懐かしい顔が飛び込んでくる。)

「・・・・あー

 畜生気持ちよさそうに寝てやがる・・・」

(ぎりり、と歯軋り。
 ・・・二条教官が見えてないのだろうか。)
308白髭の老教官:2008/06/22(日) 22:52:25 ID:???
>306
「やれやれ……一年やそこらでは中々変わらんの、こいつは。
 よくよく、この一年生き残れた物じゃ。」

(くくくと苦笑しながら、自分は店員に新たな酒を要求する。
 既に三燗目に達するその酒は日本の九州、宮崎原産の焼酎『霧島』だった。

 因みに彼は熱燗で飲んでいるが、氷で割ってレモンを絞っても中々美味い。)
309店員:2008/06/22(日) 22:53:35 ID:???
>>306
「久々に帰ってきたと思ったらまた根落ちっすか・・・」
 呆れたといわんばかりの形相を浮かべた店員が、学者をずるずると
ひきずっていく。
 こうなると耳元でスタングレネードを炊かれても起きやしない化け物だ。
 例によって表に放り出すのだろう。
 
 この男、ランゲとはつまるところこのような男だった。
310白髭の老教官:2008/06/22(日) 22:54:06 ID:???
>>307
「…飲みますかの、班長?随分と怖い顔だ。」

(注意を引き戻すかのような落ち着いた声。
 見れば中々に変わった装いの二条が、杯を掲げてこちらを見ていた。)
311CV:千葉繁な整備班長:2008/06/22(日) 22:58:59 ID:???
>>310
「っと・・・こりゃどうも。」

>>309の光景を見送りながら、先ほどまでランゲが座っていた席に入るジェイク。)

「いいッスね・・・疲れまで吹き飛ばしちまいたい。
 今日は働きすぎたか、どうにも頭痛がしてきやがって・・・・」

(やつれたような青い顔の正体はそれのようだ。
 耐えているのか、しかめっ面である。)
312赤い髪の教官見習い ◆RED/CLNT.s :2008/06/22(日) 23:00:49 ID:???
そしてまた、一人のうら若き女性客が来店する。
オリーブ色のチュニックにタイトなジーンズという装いが、そのスタイルの良さを引き立てる。
顎のラインで切り揃えた、何より鮮烈な赤い髪。
スカーレット・エスター・マーヴェリック、養成所にて非常勤の教官の身分にある女性である。

「コーヒーフロート一つ頼むよ」

案内に来たアルバイト店員に注文を告げ、彼女は何気なく店内を見回した。
313白髭の老教官:2008/06/22(日) 23:12:59 ID:???
>311
「整備の方々には…何時もご迷惑をおかけしておりますな。

 必要以上に荒っぽい扱いをする生徒も多いと聞いております、
 頭が上がりませんな、わしの様な者には。
 
 どうか、適度な酒で少しでも疲れを征して頂ければ幸いですの。」

(そう言って、慇懃な態度で班長の前に置かれた新しい杯に焼酎を注いで行く。
 因みに班長に注がれたのは>>308で書かれている、冷たい方の焼酎である。
 適度な苦味が心地よい酒だ。)

>312
(入り口から程近いカウンター席に、男性客二人の姿が見えた。
 養成所で過ごすものなら見慣れた作業着に身を包んだ男と、
 一方では中々見慣れない袴姿に身を包んだ、白髭と白髪の男性である。)

「…ん…そちらもご苦労様といった所かな、マーヴェリック教官。」

(そして新たな来店客に気付いたその男性は、軽く杯を掲げながらそんな挨拶を寄越して来た。)
314赤い髪の教官見習い ◆RED/CLNT.s :2008/06/22(日) 23:22:04 ID:???
>>313
カウンター席へと視線が向けば、丁度二条教官と目が合った。
見慣れない、というより見たことも無いような白い袴姿の彼は、
遠い異郷の地にあって尚強烈に「ニホン」を意識させるに足る存在感を放っている。

「いやいや、アタシゃ適当に抜いてやってますんで」

冗談っぽく笑いながら、二人の隣――勿論二条の側だ――の席に腰掛ける。

「隣、座らせて貰いますよ」

と言った時点で既に座っているのだが、些かも悪びれた様子は無い。
寧ろここは自分の指定席だというような態度すら伺える。
親子ほど年の離れた二人。
成程、傍から見れば父親に甘える娘、恩師に甘える元教え子という構図そのものだ。
315CV:千葉繁な整備班長:2008/06/22(日) 23:26:27 ID:???
>>313
「なに、機械弄りは俺の生きがいですんで。
 苦にもなりませんやな・・・

 ただ、体がついてこなくなってきたのは・・・俺も老けてきたんすかね?」

(軽く礼をし、風情に彩られた猪口に入っている焼酎をくぃ、とあおる。)


「────っく、ぁー!うめぇっ!」

>>314
「や、お疲れ様ー」

(焼酎一杯で元気ハツラツ・・・とは行っていないが、それでも笑む余裕ができたようで。
 まだ少し疲れの残る顔で、挨拶をするジェイク。)
316白髭の老教官:2008/06/22(日) 23:30:39 ID:???
>315
「ほっほっほ、班長さんもわしと同じくそろそろ後継者を育てる時期ですかな?

 ……などと、ご冗談を。
 そう思い始めた矢先はまだまだ戦える物ですよ、この老体をご覧下さい。」
>314
「ん、それは結構――問題が無ければ何も言わんよ。」

(苦笑交じりにそんな言葉を返しながら、特にそれを気にする様子も無い。
 老人の方でもそうした行動は慣れた物なのだろうか、
 温和ながらも沈着な眼差しからは、特に気にした様子は一見した限りでは見られない。)


「……しかし、思ったより反応しないのだね。
 わしはてっきり、この格好を見られたら解放して貰えないのではないか…
 などと、そんな事を考えていたくらいなんじゃが。

 やはり、少々奇抜に過ぎたかの。」
317赤い髪の教官見習い ◆RED/CLNT.s :2008/06/22(日) 23:36:13 ID:???
>>315
「お疲れさんだねオヤッサン、今日も1日ご苦労さん♪」

若く見目麗しい女性からの労いの言葉と微笑。
酒のつまみと受け取れば、男にとっては中々の逸品になるだろう。

>>316
「シロショーゾク……って奴に見えちまいましてね。
 アタシゃ半端なニホンかぶれだからさ、
 その服の意味するところを、聞く勇気が持てないんですよ……」

伏し目がちに二条の手を見つめながら、呟くような声で言う。
少しだけ体を寄せるように座り直し――それでも縮まらない距離がある。
318CV:千葉繁な整備班長:2008/06/22(日) 23:45:33 ID:???
>>316
「ま、疲れが長引くぐらいですからね・・・まだまだ一線ははれますわな。

 活躍ぶりは、まぁ聞こえてきますわ。
 まだまだお迎えが来ても蹴散らせますかね?」

>>317
「へへ、どういたしまして・・・てか」
319白髭の老教官:2008/06/22(日) 23:50:43 ID:???
>317
「成程、の。そういう事なら無理も無いかも知れん。」

(改めて自分の装いを見ながら、確かにこう白くてはそう勘違いされても仕方ないかと。
 確かに死に装束という物の方が、自分が今着ているそれよりかは認知度が高いだろう。)

「これは道着……中世期より伝わる、日本の武術特有のトレーニング・ウェアじゃよ。
 足運びを読み難くしたり、相手に組み付かれるのを防ぎ易くする効果がある。
 今日は久しぶりに本格的な鍛錬を、と思っての。終わった時にはこんな時間になっておった。

 ……大丈夫じゃよ、マーヴェリック。
 確かにわしは、お主らよりも寿命とやらを近くに感じる歳ではあるが…
 普段からそんな事を周囲に広めたりはせんわい。
 元より、お主らが一人前になるまではそうそう簡単に逝くつもりも無いわ。」

>318
「そういう訳で、まだまだ死神の刃を届かせる訳にはいきませんな。
 それが過ぎた後はまた別の理由で、意地悪く居残ってみせるつもりですしの。

 その点、そちらはやる事が多過ぎる…と言った所ですかな?」
320赤い髪の教官見習い ◆RED/CLNT.s :2008/06/23(月) 00:11:01 ID:???
>>319
「あ……」

己の勘違いに漸く気付き、呆けたように隣の男の顔を見つめ。
誤魔化すようにコーヒーフロートをスプーンでくるくるとかき混ぜながら、
スカーレットは顔を真っ赤にして俯いてしまった。

「そ、そうだったんだ……悪かったね、縁起でもない話しちまって。
 でも良かったよ、アタシの勘違いで……ハハッ」

バニラアイスがコーヒーに溶け、黒と白のマーブル模様を描き出す。

「そっか、ブドーのトレーニングウェアか。
 アタシゃホントに何も知らないんだネェ……自分で呆れちまうよ。
 ……良かった。
 二条さんが、別にどっか行っちまうワケじゃなかったんだ……ホントに良かった……」

じわりと目じりに浮かんだ熱いものを、そのMS乗りにしては華奢な白い指先で拭い、笑う。
彼女がこんなに大げさな反応をしてしまう理由に、二条教官ならば思い当たる節があるだろう――

>>318
「ハハッ……コイツは見なかったコトにしておくれよ?」

照れ隠しに焼酎のビンをひったくると、有無を言わさずに彼の杯へと中身を勢い良く注いでいく。
表面張力でギリギリになったところで漸くストップ。
今にも零れそうなぐらい、危ういバランスで杯の中身は踏みとどまっていた。
321CV:千葉繁な整備班長:2008/06/23(月) 00:18:53 ID:???
>>319
「はは・・・・ま、今後とも宜しくお願いします。」

(そう言うと、席を立つジェイク。
 そのまま、トイレの方へ向かっていった。)

>>320
「おうともー」
322白髭の老教官:2008/06/23(月) 00:20:43 ID:???
>320
「そう、大した事も無い勘違い。
 まぁ、知らん事は知れば良い、我々は教える立場なんじゃからの。」

(そして、目じりに浮かんだそれを見逃さない。
 元より見逃せる物でも無いのだ、そして無論――彼にはその理由が分かっている。)


「……大丈夫じゃよ。 ワシはまだ死なん。
 …済まない事をしたかな、少々無神経に過ぎたかも知れぬ。」

(故に多くを語るを由とはしない。
 少なくとも彼は、その理由に対して上辺の言葉を幾百も連ねる様な人間では無かった。)
323赤い髪の教官見習い ◆RED/CLNT.s :2008/06/23(月) 00:38:37 ID:???
>>321
「ありゃ、飲まないで行っちまったよ。
 よっぽどお疲れだったのかネェ――」

>>322
「いや、アタシの方こそ変な勘違いしちまって……」

それ以上は言葉が続かず、気付けば己の手が彼の手へと重ねられていた。
武道家特有の、固くごつごつとした力強い手。

「約束、ですよ。
 絶対にアタシより先に死なないで下さい。
 どんなことがあっても……じゃないと、アタシゃ……ッ」

その手に添えた指先が、堪えるように小刻みに震えている。
と思いきや、ぐっと握って引き寄せる。
全くの不意打ちに、二条の手はスカーレットの左胸に押し付けられる形となった。
服の上からでも分かる豊かな量感が彼の手を押し返してくる。
無論振りほどこうと思えば容易にできるが――

「アタシのここは、シューイチさんで一杯なんですから。
 ぽっかり穴が開いちまうのは、もう、勘弁ですよ?」

柔らかさの奥から伝わってくる鼓動の高鳴り。
僅かに頬を染めながら手を離し、スカーレットは悪戯っぽい、少し不器用なウィンクをかつての恩師へと送った。
324白髭の二条教官:2008/06/23(月) 01:01:29 ID:???
>>323
「――――!?」

目を丸くする、という表現がこれ程までに当てはまる状況も珍しい。
一瞬何が起きたが分からずに狼狽しそうになる男の耳に、聞こえて来た女の言葉。

"絶対にアタシより先に死なないで下さい"
"アタシのここは、あなたで一杯なんですから"

――その言葉が、老いた男に狼狽する事を許さない。
何故なら彼は、その言葉の意味する所を知っている。
恐らくこの世の全ての人間の中にあって、最も正しくその意味を知っている。
故に僅かなりとも思い至れば、俗な感情などは一気に吹き飛んでしまう物だ。

そして彼はこの時、その手の量感よりも伝わる鼓動の高鳴りを確かに重要な物として認識した。
意識と間隔の双方に強く刻み込まれたそれは、彼の意思と言葉へ方向性を与えてくれる。

「…………。それは、相当の努力をしなければならない事じゃな。

 分かったよマーヴェリック。 …いや、スカーレット。
 何処までやれるか分からないが、この老体……その様な事が無いように努力したいと思う。

 だから君が生きている内は、精一杯生き続けると約束するよ。」

何時もならば温和な顔付きに隠れて分からない――それともスカーレットは気付いていたか、
老いて尚精悍な顔付きに、この時一瞬ばかりは若さが戻った様な気がした。
魂が込められた言葉、東洋の言い伝えに残る言霊とは即ち、この様な顔をして放たれる物なのだろう。
325和風。:2008/06/24(火) 00:06:41 ID:???
(色の薄い黒髪。 
 しとやかであるにもかかわらず色気のある風貌には、
清楚とも品がよいとも取れる表情)

 で。
 スカーレット教官に彼氏ができたらしいのです。
326金髪ようじょ@食堂:2008/06/24(火) 00:15:54 ID:???
>>325
 はぃぃ!?
 あのスカーレット教官に・・・彼氏!?

 自殺願望でもありますの?
 むしろマゾ?!
327和風。:2008/06/24(火) 00:18:22 ID:???
>>326
うわさでは。
(テーブルの上。ハンバーグをフォークでずくずくにつつきつつ)
酒でよっぱらってるところを、こう。
(だーっと和風オロシポン酢ダレをぶっかけつつ)
とろかすだけとろかして、ひといきに、ペロリと・・・
ああおそろしやおそろしや・・・
うわばみは肉ごと骨まで飲み込んで胃袋で溶かすのでございます・・・
私には見ていることしかできないのでございます・・・
328金髪ようじょ@食堂:2008/06/24(火) 00:21:23 ID:???
>>327
むしろ逆でございますわよ、逆、逆。
つくづくあなたの話すことはあてになりませんわ。
あれでウブい方でございますもの。
きっと、お酒の席でふと言われたことにホロリと来てポロリときてフラリときて
ご休憩になったに相違ありませんわ。


・・・・しかしいつも思いますけれど、男と女がひとつの部屋でお泊りはわかりますけれど、
ご休憩などしてどうなるというのでございましょう。
一晩とっくりとお互いの将来について語り合うのは道理。
けれど、休憩などしても、仕事疲れが癒えるだけではございませんの。
いえ。
私たちが思うよりもはるかに、教官という仕事は激務なのでございましょうねえ・・・
329黒く長い髪の女性 ◆Ranawa0ufU :2008/06/24(火) 00:24:44 ID:???
(ぼんやりと席を探していたら通りがかってしまった。
 そう、二人の会話に参加しようという気は全くないのだ。
 だから気付かれないように他人の振りをして急がずしかし着実に通り去ろうとして――)

――――さらり。

(――いつものワフクスタイルが衣擦れの音を上げた)
330金髪ようじょ@食堂:2008/06/24(火) 00:34:48 ID:???
>>329
だ、そうなのですが。
331和風@食堂:2008/06/24(火) 00:35:48 ID:???
>>329
真相やいかに!

(なぜラナなら真相を知っていると思い込んでいるのかもまいら二人とも)
332黒く長い髪の女性@食堂 ◆Ranawa0ufU :2008/06/24(火) 00:41:43 ID:???
>330 331
………………

(二人から目を逸らしている。ちなみに彼女は基本的に会話相手から目を離す事がない。
 視線が逸れている時は必ず本人の何かしらの意図が有る時だけだ)

その、わたくしは人様の恋愛沙汰にさして興味を覚えませんの。
ですから「真相やいかに」と聞かれましても……
スカーレットさん程に魅力的な方なら当然なのでは、としか…………
333和風@食堂:2008/06/24(火) 00:44:17 ID:???
>>332
いやラナさんそれフツー。
スカ教官なら彼氏の一人二人無量大数居て当然じゃん!
それがうわさになってるから聞いてんじゃん!
ラナさんなりの解釈を1!!11!!
334金髪ようじょ@食堂:2008/06/24(火) 00:49:22 ID:???
>>333
 いえ確かに解釈を言っているのですがあなたの脳はもしかして腐った豆腐なのではなくてカサギさん?
 ダブル腐敗効果で納豆菌もノックアウトですわねおほほほほ。

 ん、まぁ、人の恋路を邪魔する奴はというのは解しますけれど、
それはそれとしてついつい物語らずには居られないのが下世話な世の中の断りというものでして。
・・・というか。
・・・どんな相手なのかが正直気になるというのが本音なんですわね。
・・・まぁ、教官が選んだ方なら確かなのでしょうけれど・・・

・・・相手の方が、スカーレット教官を受け止め切れないほど弱い方なら
大変だろうと思いますし・・・

・・・逆にだまくらかすのが目的というのなら・・・

 普段は封じている禁忌トラップ目録108選を解禁するだけのことですわ。
情け容赦なく。
 法にも道理にも触れることなく、養成所、いえ社会、いえセカイ、いえ現世
から、速やかに抹殺するだけのことなのですけれど。

(チサト・キタザト。
 スカーレット教官の幸せのためならわりと情けも容赦もない女の子、外見年齢12歳)
335黒く長い髪の女性@食堂 ◆Ranawa0ufU :2008/06/24(火) 00:54:51 ID:???
>333
ですから、わたくしの解釈を示そうにも判断材料がありませんのよ。
何処の誰と何時何処でどうしていたのか、なんてわざわざ聞き集めませんもの。
そもそも面識があるからとて、全てを知り尽くしている筈も無し。
お相手が誰なのか、そも交際が始まったと言うのが真か偽か。
「敵がいる」と言う情報だけで位置を予測して「先行・陰身・奇襲せよ」と言うようなものですわ。

(困った顔と溜息で返す)

>334
……ですから、噂話の段階で踊るのがそもそも間違いなのですわ…………

(ぐったりと項垂れる)
336和風。@食堂:2008/06/24(火) 00:56:14 ID:???
>>344
 いやいや逆目もあるわよぅ?
 思いっきり押せ押せで押し切られて、とりあえず後で別れりゃいっか、で
付き合っちゃうケースも世の中にはあるわけよ。
 そうなると後々めんどくさいのよねー。
 そういうラッシュきついストーカー系なヤツって、何をどういおうが合わせて
くるし付きまとってくるから。
 や、それが本当に「相手に合わせる」意味でやってるなら問題ないのよ。
 たださー、そういうやつの大半は結局テメーのことしか考えてないわけじゃん?
 そーなるとめんどっちーのよ。なんてーかウザイ?
 べとべとべとべとひっついてきて、睡眠時間とかプライベートの時間とかごりごりごりごり
ごりごりごりごりごりごりごりごりごりごりごりごりごりごりごりごり削ってくるわけよ!
 そんでさ!いい加減にしろって怒ると、泣くわ謝るわ喚くわ切れるわで暴れるだけ暴れて、
何か変わるかってーとンなことないわけ!
 自己満足で付き合ってくるんだもん、サイッテーよ!
 ま、スカ教官が選んだ、っていう話が本当ならそんな心配もいらないけどねー。
337和風。@食堂:2008/06/24(火) 00:57:52 ID:???
>>335
ラナさん、話題。わーだーい。
こういうのはとりあえず眉に唾つけつつも踊ったほうが勝ちなのよー。
なんていうの?釣られた振りして情報収集、そんで真相見極めて行動開始って言うのが
クオリティ高いVIPPERのロジックってものだっておもいません?
338金髪ようじょ。@食堂:2008/06/24(火) 01:01:10 ID:???
>>337
 びっぱーというのが何かさっぱりわかりませんけど、ひとつ理解しましたわ。

 相手と想定される人物一人一人に罠仕掛けて嵌めてボロボロにしてその上で
信念の有無を問いただせば、スカーレット教官のお相手が誰かわかる上に、
ふさわしいかどうかもかっきりしっかり判明する一石二鳥の一挙両得一発必中
一撃必殺、一顧千覚一捌グッバイでございますわね!
339和風。@食堂:2008/06/24(火) 01:03:43 ID:???
>>338
や、ワケワカンネェので日本語しゃべってくださいナそこのクソ幼女。
とりあえず、片っ端から火ぃつけて確かめろっていうのは理解したんで
C4と信管用意しとく。
爆破しとくのどのへん?
340金髪ようじょ。@食堂:2008/06/24(火) 01:05:14 ID:???
>>339
ああもう腐るどころか糸すら引かないざらざら納豆ですわねぇカサギさん。
爆破しても火なんかつきませんわよ、基本はテルミットですわテ☆ル☆ミッ☆ト♪
一千度近い業炎にさらされれば誰しも真実を白状するものでございましょう?
341和風。@食堂:2008/06/24(火) 01:05:46 ID:???
>>340
ビームじゃだめ?
342黒く長い髪の女性@食堂 ◆Ranawa0ufU :2008/06/24(火) 01:06:13 ID:???
>335
……………………えぇと。

(ますますぐったりと項垂れている)

>338
……………………。

(ゆらり、と何かが揺れ動いた様な気がした。
 黒い様で色はなく。無形なれども揺らめくばかり。
 しかして其れは、確かにラナ・ウォングの心身より沸き出づるモノ――!) 
343金髪ようじょ。@食堂:2008/06/24(火) 01:08:20 ID:???
>>341
焦げて拳闘様姿勢をとったのち木っ端ミジンコCO2にいたるまで0.5秒では
お話の聞きようもないじゃありませんの!
ああもうバカ!なんていうかバカですわ!むしろアホといいたくなるくらい!
しかたありませんわね、手加減きかないバカにテルミットなど扱わせては
非致死が基本のトラップマスターな私の恥となりますもの。

とりあえず自白剤ですわね。薬品の調合しだいで尋問したことすら忘れ去って
くださるあたりテラ便利でしかたありませんわ。それぐらいの器用さはあるのでございましょう?
344和風。@食堂:2008/06/24(火) 01:11:30 ID:???
>>343
戦場の輪胴銃山猫娘と言われた私に自白剤の扱い方を問うなんて愚問のきわみじゃない?
そんなもんマスターしてるに決まってるじゃない!基本よ基本!そう基本!
戦争の基本は情報収集よ?
今なんかこう>>342の方向から殺意のハドゥというか撤退推奨の超黒オーラが
でまくりなのを察知するとかマジ基本、ゼロシフト・レディ?
345金髪ようじょ。@食堂:2008/06/24(火) 01:13:06 ID:???
>>344
基本ですわねつくづくそう思いますわ、まさにネイキッド的真髄ですわねGO!

(殺気を感知、直後残像すら残る勢いで逃亡を企てるバカ二名)
346黒く長い髪の女性@食堂 ◆Ranawa0ufU :2008/06/24(火) 01:18:33 ID:???
>344  >345
お待ちなさい!
咲くと知れる悲劇の種が蒔かれるならば、わたくしに其れを摘み取る義務が有るのです!
大人しくお縄に頂戴し、反省室でこってりしっくりと反省なさいませーっ!!

(二人に遅れることなく追尾する苦労人一人。
 激高するラナ・ウォングは貴重な図ではあるのだが、決して有りがたくはないだろう……)
347ガチムチな教官 ◆gtmtNuhHuo :2008/06/24(火) 23:33:35 ID:???
(養成所の食堂はいつだって人が多い。
 だが大抵の生徒と教官が毎日利用していると
 なんだかんだ言って同じ時間に同じ人間が利用している事が多い。
 それ故に大抵は「見覚えはある」程度に顔を知っているものだ。
 だが今日はその中に一人、完全な”新顔”が混じっていた)

明日から此処の教官、ね……
二つ返事でろくに下調べもせずに来ちまったが、こりゃアタリだな。

(短く刈り上げた金髪に青い目。
 そして何よりも理想的に鍛え上げられた全身が特徴的である。
 マッチョメンが好む肌に張り付いた様なTシャツ姿だが、その表情や空気が爽やかなため
 その手の輩から感じるある種の卑猥さは無い。
 だが――)

なかなか活気があって良いところだ。教え甲斐が有りそうじゃないか。

――あぁ、筋肉がうずいてくるな!


(養成所の門戸を叩く人間には何故か変人が多い。そして彼もまた例外ではなかった)
348赤い髪の教官見習い ◆RED/CLNT.s :2008/06/24(火) 23:48:39 ID:???
>>347
今日は休日――だというのにレポート提出の為、養成所へ足を運ばねばならなかったスカーレット。
故に装いは凡そ教官らしからぬ私服だ。
若草色のチュニックにデニムのボトム、最近よく着ている組み合わせである。
未だ定期的なレポート提出を義務付けられる見習いの身を嘆きながら、早めの昼食を摂ろうと食堂を訪れた彼女は、
見慣れた喧騒の中に一際異彩を放つその存在を発見してしまった。

「……」

誰だい、ありゃ。
あまりの浮きっぷりに、誰何するのも躊躇われるほどの存在感。
何というか、濃い。
349ガチムチな教官 ◆gtmtNuhHuo :2008/06/24(火) 23:57:38 ID:???
さて、明日からお世話になる職場だ。
食堂の美味いメニューでも発掘してみるかね。

>348
――――

(メニューや周りの人間が食べている実物を見回している内に視線が合う。
 自分が目立つ自覚があるのか無いのか、注目されていた事は気にしていないらしい。
 ともあれ男は笑顔で手を挙げて挨拶を返す。
 その仕草は大きく派手だが、決して相手を深いにさせるものではなかった)

よう!
明日から此処で世話になるんだが、食堂のお勧めメニューは有るかい?

(相手が誰で有ろうとも物怖じしない態度。気さくとも言えるし馴れ馴れしいとも言える。
 明るさと爽やかさでそう悪い印象は与えないかもしれないが、
 この距離感を好ましいと思うか鬱陶しいと思うかは人次第か)



350マッハボーイ:2008/06/24(火) 23:58:45 ID:???
ていーん
                 ていーん

(軽快なバウンド音を響かせながら黄色いハロが校内を闊歩(?)する。
 その光景自体は至って普通である。)

「往け〜・・・マッハでぇ〜え・・・ど〜こぉ〜・・・・まぁでもぉおぉ〜〜・・・」

(演歌調に自分の嘘武勇伝の為の歌を歌っていなければ。
 表情も標準的なハロからはかけ離れている。)

>>347
(食堂にハロが跳ねて入ってくる。別段普通の光景。
 だが、違和感がある。声が妙に渋い。)
351赤い髪の教官見習い ◆RED/CLNT.s :2008/06/25(水) 00:08:28 ID:???
>>349
「え?」

まさか自分に声を掛けられているとは思わず、一瞬反応が遅れてしまう。

「あ、えっと……そうさね、日替わり定食はどれも外れが無いって話だよ」

学生たちから質・量ともに好評の、オーソドックスなメニューを挙げてみた。
尚、彼女自身は大抵、おにぎり+漬物+野菜たっぷりの味噌汁といった和風の品を好むのだが。
流石に自分の好みが一般的とは言いがたいと理解しているので、敢えて選択肢からは外したのだった。

「明日から世話になる……って、ここの教官にでもなるのかい?」
352ガチムチな教官 ◆gtmtNuhHuo :2008/06/25(水) 00:12:14 ID:???
>350
またえらく渋いハロだな、おい。
あんなバリエーションモデルまで有ったのか……流石だな。

(どうやらその無茶苦茶な演歌と渋い声にさしたる疑問も抱かずに受け入れている様だ)

>351
日替わり定食に外れ無し、ね。そいつはナイスな情報だ、ありがとよ。

おぅ? あぁ、明日から此処で教官をすることになったチャック・ガチェムってんだ。
アンタがMSパイロット科に関係あるならまた改めて挨拶するかもな。

(改めて楽しそうにメニューを眺め出す。
 気のせいか、鶏肉とか豚肉とかのメニューに良く目が留まっているような?)
353赤い髪の教官見習い ◆RED/CLNT.s :2008/06/25(水) 00:25:44 ID:???
>>352
「ああ、今度来る新任ってアンタだったのかい。
 アタシゃスカーレット・エスター・マーヴェリック、明日からは同僚って事になるネェ。
 宜しく頼むよ、ミスター・ガチェム」

言って右手を差し出す。
華奢なようで、しかし幾度も肉刺を潰した痕跡のある、MS乗りの手だ。
彼女の容姿や装いからすると若干のアンバランスさが感じられるかもしれない。
と、そこで闖入者に感心しているガチェムの様子に気付き、

「……ありゃ気にしない方が良い。ちょいと独特過ぎるからね」

触らぬ神に祟りなしだよ、と心からの忠告をしたのだった。
354ガチムチな教官 ◆gtmtNuhHuo :2008/06/25(水) 00:38:07 ID:???
>353
あぁ、既に話が回ってるなら早くて良い。
こちらこそよろしくだ、レディ・スカーレット。

(握手を返す。男の手はスカーレットと同じようにMS乗りの手だった。
 だが、その筋骨隆々な体躯にも関わらずその握手は丁寧だ)

……気にしない方が良い、と言われてもな。
新参者にありゃあ物珍しいに過ぎるぜ?
355赤い髪の教官見習い ◆RED/CLNT.s :2008/06/25(水) 00:43:54 ID:???
>>354
「そりゃそうだけど……ありゃ、ちょいと規格外過ぎる。
 遠くから眺める分にゃ平気だけどね、
 関わり合えば気苦労の種にしかならないってのが、アタシの正直な感想さね」

まあそれでも興味があるっていうなら止めないよ――そういう彼女は少し楽しそうだ。
356ガチムチな教官 ◆gtmtNuhHuo :2008/06/25(水) 00:48:00 ID:???
>355
ほほぅ……?

(少し考え込む仕草を見せる。が)

まぁ、先輩がそう仰るなら止めておこう。
今の俺はイベントよりも食事を楽しみたい気分なんでな。
じゃ、何か頼んでくるから失礼するぜ。

(食堂の注文待ちの列に混じっていく。
 その後に並んだ生徒達は彼に驚きと奇異の視線を向けていた)
357金髪のお嬢様 ◆ACE//nQy3o :2008/06/26(木) 23:52:01 ID:???
「いつからここは溜まり場になったのかしら?」

不機嫌そうに眉根を寄せながら、金髪の少女が呟く。
コーヒーカップがかちゃりと音を立てて皿の上へ。
ここは第2医務室。
主であるヒビキ・ノースウィンドは本日非番だ。
組んだ足のつま先を8ビートで揺らしながら、カナデが冷たい目線を向けたのは――
358和風:2008/06/26(木) 23:56:27 ID:???
「んー、悪くなかったわねー。
 装薬がリキッド式ってのがめんどくさくてアレだけど、
あの威力であの反動はチートだわー」

 全身血まみれ包帯ぐるぐるのくせに上機嫌でアサルト・ライフルを
もてあそぶおなご約一名。
359金髪幼女:2008/06/26(木) 23:58:54 ID:???
「こちらの新型パッケージも悪くなくてよ?
 屋内において壁に貼り付けて炸裂させれば、向こう側の壁の構造材が
丸ごと散弾。部屋の中の目標は丸ごと特売合い挽き肉ですわー♪」

 こちらもみごとなまでにミイラ娘。にこやかに炸薬と信管をお手玉
している。
360金髪のお嬢様 ◆ACE//nQy3o :2008/06/26(木) 23:59:25 ID:???
「……」

当然の如く居座る彼女に向け、冷え切った一瞥を送る。
敬愛する兄の温もりが残る部屋での安らぎのひと時、血のニオイで汚した罪は重い――のかもしれない。

「今日は第4医務室が開いている筈よ。
 怪我人ならそちらへ行きなさい」
361和風:2008/06/27(金) 00:02:15 ID:???
>>360
「だってこっちのほうが近かったんですよー」
362金髪幼女:2008/06/27(金) 00:04:57 ID:???
>>360
「ちょっと遊びすぎたせいか、破片でカサギさんの静脈が二・三本
切れてしまったんですものー。
……っていうかなんで、生徒のあなたがこの医務室のことを仕切るんですの。
意味わかりませんわ意味がー」
 
363金髪のお嬢様 ◆ACE//nQy3o :2008/06/27(金) 00:05:58 ID:???
>>361
「診察を受けられないのに?」

コーヒーメーカーがこぽこぽと音を立てている。
364金髪のお嬢様 ◆ACE//nQy3o :2008/06/27(金) 00:07:54 ID:???
>>362
「私は兄さんの妹だもの。
 仕事場の掃除に来ても構わないでしょう」

けれど貴方たちには理由が無い。
そう続けて、ぬるめのコーヒーを一口啜った。
365和風:2008/06/27(金) 00:09:23 ID:???
>>363
「自分で診断つく怪我なのに、いちいち診断受ける時間がもったいないですってば。
医務官さんに手間かけさせるのも悪いですしー、応急手当の練習にもなりますしねー」

・・・血がとまらなけりゃ死亡もありうる怪我を負っている時点で、練習どころか
当の昔に実戦同然であるのだが。
 これっぽっちも意にも介さぬあたり、キリノ・カサギはいくさ人であった。


 ・・・楽しんでるぶん、もっと性質が悪いかもしれない。
366金髪幼女:2008/06/27(金) 00:11:40 ID:???
>>364
「だったら怪我の治療も立派な理由でございましょう?
 というかむしろこの部屋はそのためにあると思うのですけれど・・・」

 意味がわからないと言う様子で、あらためて備品の包帯を勝手に取り出そうとする。
367和風:2008/06/27(金) 00:14:02 ID:???
>>366
「そうそう。
 医務室とはけが人を治すためにある場所。
 直りもしないけが人に、薬や包帯を浪費するのは愚の骨頂だけど、
私たちは直るんですしね。
 まして学費も、こうした場合に備えるための医療費も先に払ってるんだから
正々堂々薬をよこせと主張できるのです。
 大丈夫ですって、ラリるの目当てに『もうだめだモルフィーネ!モルフィーネ!AHA・・・とか言いませんから♪」
368金髪のお嬢様 ◆ACE//nQy3o :2008/06/27(金) 00:17:28 ID:???
>>365-366
「ぅ……」

確かに二人の言い分には一理ある。
加えて言えば、作業中に部屋の鍵を掛け忘れた自分の落ち度でもあった。

「……良いわ。
 なら、さっさと手当てを済ませなさい。
 使用した備品はちゃんと記録しておくこと――それができないなら」

こういう手段は本来好みでは無いのだが。
兄の城を守る為には致し方ないと自分に言い聞かせて、続ける。

「マーヴェリック教官に報告するわ」
369和風:2008/06/27(金) 00:19:32 ID:???
>368
「む。さすがにその程度の常識はありますよ、失礼な」

 といいつつ、じつは使った医薬品の量を水増しして、余った分を
持ち帰る気満々な子約一名。
370金髪幼女:2008/06/27(金) 00:23:31 ID:???
>>368
「さすがに規則は守りますわよ。 
 破る気まんまんの馬鹿についても目配り聞かせるつもりですし」 
 ぎろりとカサギを一瞥しつつ、言い切る少女。
「というか、正当な権利を行使しているだけなのになんでここまで
言われなければなりませんの。
 なんだか、手当てが済んだ瞬間部屋から放り出されそうな気がしますし。
 いつつ・・・」
 顔をしかめる。どうやら真剣に痛いらしい。
371和風:2008/06/27(金) 00:25:22 ID:???
>>370
「そういや、この医務室の担当って、この子のお兄さんなんじゃなかったっけ?」
372金髪幼女:2008/06/27(金) 00:25:53 ID:???
>>371
「ええ、たしかそうでしたわ。それがなにか?」
373和風:2008/06/27(金) 00:28:31 ID:???
>>372
「コーヒーの準備。 
 時ならぬ来訪者に出てって欲しい気分。
 ついでに言えば掃除中。

 ・・・なんかつまんないわね。答え簡単に出すぎじゃね?
 こー、もっと火サス系のひねくれてるよーでひねくれてない、
けれど毒まみれな展開のほうが面白いのにー」
374金髪のお嬢様 ◆ACE//nQy3o :2008/06/27(金) 00:30:37 ID:???
>>369
「横流し、だとか着服だとか。
 下らない真似は考えないように……ほら、処置して欲しいところを見せなさい」

組んでいた脚を解き、身を乗り出すようにして二人のほうへ向き直る。
見れば足元には道具一式既に揃えられている――つまり、彼女が手当てしようというのだ。

>>370
「私は掃除を邪魔されたくないだけ。
 無為な時間を過ごすのも権利だと主張するつもりは、まさか無いでしょう?」

ほら、貴方も見せてみなさい、と。
密かに準看護士の資格を持つ少女は、何食わぬ顔で促した。

>>372-373
「邪推は止めなさい。
 コーヒーメーカーのスイッチが入ったのは貴方たちが来てからよ」

やんわりと釘を刺す。
375金髪幼女:2008/06/27(金) 00:37:48 ID:???
>>374
「・・・・・・コーヒーというものは、入れればすぐ香りがおちるものなのですわ。
・・・・・・いささか淹れ過ぎではありませんこと?
 ま、からかうのはこの程度にしておきますかしら」
 などとニヤニヤしつつ、包帯をはぐ。

 程度は浅い。
 若干の裂傷、第一度の火傷といったところか。
 ただ、範囲が広い。頬から肩、胸にいたるまで満遍なく広がっている。
376金髪のお嬢様 ◆ACE//nQy3o :2008/06/27(金) 00:43:28 ID:???
>>375
「……貴方たちの為に用意したというのに、こうもからかわれるとは……」

心外だとでも言いたいのだろう。
溜息を漏らしつつ、曝け出された傷を速やかかつ適切に、しかしちょっと乱暴に手当てしていくカナデ。
流石は医者の妹というべきか、中々に手馴れたものである。
見る見るうちに処置は進み、新しい包帯が巻き直されていく。
377和風:2008/06/27(金) 00:48:18 ID:???
「一応一通り手当て終わったし、大丈夫だと思うけどなー……」

 などといいつつ、こちらも包帯をはいでいく。
 爆弾の暴発でも食らったのか。
 全身に満遍なく細かい裂傷が走っているが、ことに右大腿部と左上腕部の
裂傷が酷いようだ。
 断定しきれないのは、ひとまずの手当てが済ませられているからだ。
 いや、これが手当てと呼べるのか。
 傷口はでたらめにホッチキスで縫い合わされているだけ。
 止血に用いられているのは、ガーゼではなく瞬間接着剤だ。
 傷の表面で硬化したポリマーが血を吸った様は、奇しくもかさぶたが張ったように見える。
378金髪のお嬢様 ◆ACE//nQy3o :2008/06/27(金) 00:52:39 ID:???
>>377
思わずカナデの顔が引きつった。

「これで、手当てが終わった……とでも言うの?」

溜息を通り越して最早嘆息の域に達する吐息。

「何処の野戦病院よ、ここは」

呆れたような声。
すぐさま洗浄と再止血を行い、それが終わると他の医務室へ連絡を入れた。
どうやらちゃんとした医師にすぐ診て貰えということらしい。
379和風:2008/06/27(金) 22:26:07 ID:???
>>378
「ちょ、くっついてるところをはがしたりとか洒落にならなギャー!?
 メディーック!ちょっ!メディーック!
 モルフィーネ!マジモルフィーネ!
 やめてとめてこのご時世に過酸化水素水で消毒とかぁぁぁああああああ!?」
 
 しちてんばっとう。
 
380金髪のお嬢様 ◆ACE//nQy3o :2008/06/27(金) 22:53:31 ID:???
>>379
「傷は痛いもの。それを文字通り『痛感』させるのが兄さんの流儀なの。
 郷に入っては郷に従え、というのはニホンの言い回しだったかしら」

進み過ぎた医療は、治療への過信を、さらには負傷への麻痺を引き起こす。
だから自分は敢えて最先端を多用しない――それが、ヒビキ・ノースウィンドのスタンス。
妹であるカナデとしては、兄の仕事場では兄の流儀に従おうと考えたのだ。

「そろそろコーヒーが入る頃だけど、飲んでから行く?」

無茶である。
そして、無茶を言う時の彼女の顔には、確かにからかうような笑みが垣間見えた。
381和風:2008/06/27(金) 23:06:03 ID:???
>>380
「思い知りすぎるほどに思い知ってる身の上としてはマジ勘弁なんですけど。 
 なんつーかサド?むしろドサド?」
 かなりげっそりした様子だ。
 しかしコーヒーは飲んでいくつもりらしい。
 
382金髪のお嬢様 ◆ACE//nQy3o :2008/06/27(金) 23:25:03 ID:???
>>381
「どうやらそうみたいね。
 クレハといい貴方といい、からかうと面白い相手というのは確かにいるものだわ」

高慢にして高貴な微笑を浮かべながら立ち上がり、
カップにコーヒーを注いで戻ってくる。
もしかすると先日の騒動の仕返しなのかもしれない――が、仮令本人に指摘したところで何食わぬ顔で否定するだけだろう。
芳醇な香りの揺らめくカップをカサギの前に置き、カナデはミルクとシロップのポーションを添えて差し出した。
383和風:2008/06/27(金) 23:35:13 ID:???
>>382
「コレを『からかい』と申されるか」

 半ばあきれるような目つきでコーヒーをひとすすり。
 直後、何度も目をしばたたかせる。

「ん、悪くないですね──ちゃんとしたコーヒー豆の味がします」
 
384金髪のお嬢様 ◆ACE//nQy3o :2008/06/27(金) 23:40:17 ID:???
>>383
「兄さんのこだわりだから」

味への賞賛に、少しだけ誇らしい気持ちになった。
勿論、表情には微塵も覗かせないが。

「さあ、そろそろ迎えが来る頃よ。
 ちゃんとした処置をもう一度受け直してきなさい――」

言い終わるや、ドアから軽くノックの音。
カナデが連絡した他の医務室から、看護士がカサギを迎えに来たのだ。
385和風:2008/06/27(金) 23:47:38 ID:???
>>384
「なーるほどね」
 つまりブラコン、ってことか。クレハさんとやら、こりゃ難儀な恋路だわ。
 内心そう思うが口にはしない。コーヒー一杯分の恩もある。

「ま、いっか。コーヒーごちそーさま。
 美味しかったですー♪」

 客観的に言って即入院ものの怪我であるにも関わらず、
飄々とした足取りで医務室を去っていく。
386金髪幼女:2008/06/28(土) 00:28:58 ID:???
「ふぃー・・・」

 こちらはこちらで、疲れが嵩じたか寝付いてしまっている。 
 いったい何をやらかしたのやら・・・
387白髭の老教官:2008/06/30(月) 23:36:19 ID:???
火星養成所の中庭は、休み時間の休憩スペースとしては中々に人気がある。
中身こそ至って普通、芝生や木々を配置したシンプルな庭に過ぎないのだが、
この惑星ではこれら緑黄の彩が貴重なのは言うまでも無い。


そしてこの日。
そんな中庭の一角で芝生へと横になり、投影された空を眺めている男性が一人。
短く切り揃えられた豊かな白髭と白髪が目立つ、二条 秋一教官である。
正しく上の空と言った様子で、それは何処か呆けている様に見受けられた。
388黒髪のお医者さん:2008/06/30(月) 23:43:27 ID:???
>>387
「精神修練・・・というワケでは無さそうですね」

そこへ偶然通りがかったのは、スーツ姿の青年医師。
ヒビキ先生と呼ばれる彼だが、屋外だからか今は白衣を着ていない。
柔和な容貌と相まって営業マンのような雰囲気であった。
389白髭の老教官:2008/06/30(月) 23:53:55 ID:???
>>388
「いやいや…心の平静を保つ、という意味では近い所もあるかも知れませんの。
 歳を取ると滅多な事では驚かない分、たまに驚くと大変で。」

(上体を起こして、青年医師へと向き直る。
 見かけに反して機敏な動きは、彼が俗に武に通ずる者と呼ばれている所以だろう。)

「ヒビキ先生は何処かへお出かけ、ですかな?」
390黒髪のお医者さん:2008/07/01(火) 00:02:09 ID:???
>>389
「はい、今日は半勤でしたので、妻に頼まれた買い物を済ませてきたところです」

妻と口にした時の、少しだけ気恥ずかしそうな表情。
新婚生活只中の甘さを意識の中で上手く処理し切れない、そんな感じなのだろう。
購入した商品で膨らんだバッグを肩から下ろし、彼もまた芝生の上に座り込んだ。

「それにしても珍しいですね。
 二条さんが、失礼ながらあそこまで呆けた顔をするとは……何があったか、伺っても構いませんか?」
391白髭の老教官:2008/07/01(火) 00:12:42 ID:???
>390
「ほっほ…それは幸せなお勤め、とでも言った所ですかな。」

(と、自然に笑みが零れている。
 自身の事ならばともかく、相手が自分以外――それも遥かに若い人間とあれば、
 純粋に微笑ましいという感情が上回る物らしい。

 だがしかし、かけられた問いには微妙に顔を渋くして。)

「…しかしそれ程、でしたかの?
 
 ―――かつての教え子と、少しありましてな。
    この歳にして、恋慕の情という物に悩んでおります。

 と言うたら、先生は驚きますかな?」
392黒髪のお医者さん:2008/07/01(火) 00:22:12 ID:???
>>391
「……」

暫し言葉が出なかった。

「失礼、あまりに予想外だったので……。
 ……。
 誰と、とは聞かないでおきましょう。
 凡そ見当はつきますが、他人の色恋に首を突っ込むほど、甘さには飢えていませんから。
 興味が無いといえば嘘になりますけどね」

冗談ぽく笑って首を振る。
393白髭の老教官:2008/07/01(火) 00:27:46 ID:???
>392
「流石に意外に過ぎましたか?
 いや構いませぬよ、この様な爺の悩みとしては余りにも…青い。」


「…実の所、自身でも始めての事である故に困惑しておるのですよ。
 気持ちには応えてやりたいとは思うのですが、
 ことこういった事に関しては全く以って自信が無い。」

(そこで、大きく息を一つ。
 やや淡々とした口調ながら、一語一語を丁寧に喋っている事がよく分かった。)
394黒髪のお医者さん:2008/07/01(火) 00:39:19 ID:???
>>393
「おや、貴方ならば海千山千かと思いましたが……
 重ね重ね済みません、何だか意外過ぎて、つい」

咳払いをするように、言葉を区切って息を吐く。

「……一般論ですが。
 ご自分の気持ちが定まっているのなら、焦ることはありません。
 お話から察するに、想いを告げられたのでしょう?
 待たせ過ぎるのは不誠実ですが、かといって曖昧さが残ったまま答えだけを急げば、何れ二人とも傷つくことになります。

 要は、しっかりと向き合えば自ずと答えが出ると、つまりはそういうことですよ。
 お相手が答えを急かすならば話は別ですけどね」
395白髭の老教官:2008/07/01(火) 00:50:41 ID:???
>>394
「………流石と言うべきなのか。
 先生の語る言葉はまるで、説得力の奔流の様ですな。

 自分の気持ちが定まっていれば、と仰りましたが……。
 ……確かに、まずはそれと向き合わなければなりませんの。


 正直な所、今のワシには考えなければならん事が多すぎますわ。
 相手には悪いのですがの…………。」
396黒髪のお医者さん:2008/07/01(火) 01:02:12 ID:???
>>395
「これでも、妻と一緒になるまでは色々ありましたから」

恐縮するように視線を下げる。

「なら、その通りに伝えれば良いんですよ。
 答えはもう少し待って欲しい、と――

 お相手の方が僕の思っている通りでしたら、きっと分かってくれるでしょう。
 彼女は決して狭量ではありませんから……と、それは二条さんのほうがよくご存知のことでしたね」

さて、と青年は立ち上がる。
ズボンを払って襟を直すと、

「それでは、そろそろ失礼します。
 女性を待たせちゃいけないのは、寧ろ結婚後の方だと近頃痛感していますよ」

そう言って一礼し、ヒビキは愛しい妻の拗ねたような顔に思いを馳せながら二条に背を向け歩き出した。
397見た目幼い整備課生徒:2008/07/04(金) 00:00:26 ID:???
そして、その翌日。
同じく白馬の店内で、何やら凄まじく蒼い顔をしている女生徒が一人。

今日はバイトでは無いらしく、養成所の作業着に身を包んでいるクリスティネ・クラウスである。
傍らにはメカニカルなボディを持った犬の様な機械生物。
しかしそんな存在など全く問題では無いとばかりに、
彼女は何やら一枚の紙切れの様な物――正確にはそこに書かれた文面を凝視していた。
398暴走しがちな女生徒@緊急バイト中:2008/07/04(金) 00:08:03 ID:???
>>397
(すっ、と。
 横に、冷えたレモネードが差し出される。)

「・・・・どしたの、そんな神妙な顔して。」

(メカ犬など見えていないかのようにクリスに話し掛けてくる店員。
 アリサ=T=アルヒェンリット。

 生活資金に本当に困り、只今絶賛バイト中である。)
399見た目幼い整備課生徒:2008/07/04(金) 00:15:05 ID:???
>>398
「…う”……すみません、気を遣わせて…。」

(見上げる顔、蒼い。)

「実はですねー…今度、皆さんで実習に行くじゃありませんか。
 それでそのー…今更になって、自分の弱点を思い出した、と言いますか。」

(そう言いながら、凝視している紙切れを示して来た。

 そこに書かれていた内容を読む限り、彼女が読んでいたのは
 『宇宙酔いのクスリ』の解説文だった。)
400“        ” ◆LQUA.mYpRY :2008/07/04(金) 00:25:10 ID:???
>>398->>399
店に入って青年は動きを止める。

「……(様子から見て地雷が近い?)」
(知り合いを見かけたなら話しかけてもいいだろう。
しかし、彼女の顔を見れば今回は不味いようだ。
……と言うのも下手を打てば手に負えない状況に陥るコトだってある
なんせこの青年、段差で動けなくなったり下手をすれば犬や猫で死ぬ可能性もあったからで、
他の要素を差し引いても犬を取れない角度だからと言う理由で歩いて避けたのはそのためである。

……しかし話を聞いている限りそうではないようだ。内容は不明だが)

401暴走しがちな女生徒@緊急バイト中:2008/07/04(金) 00:26:22 ID:???
>>399
「・・・ふむふむ?」

(差し出された分を流すように斜め見る。

 なるほど、人には体質がある。
 自分はMA操作用に対Gも受けているし、宇宙で酔うなどという感覚もわからなかったが・・・)

「ま、参加するならどうにかしなきゃねぇ・・・
 つってもアタシは参加しない・・・いや、できないんだけどさ。見ての通り。」

(『白馬』制服に身を包み、馬子にも衣装と言った感じのミスマッチ感を出している。)
402見た目幼い整備課生徒:2008/07/04(金) 00:34:57 ID:???
>>400
「あら…?
 こんにちは、リュートさん。」

(と、彼の事情など知りはしないクリスである。
 まぁ無理も無い、彼女は自分の事をある程度は話しているが、
 彼女は彼の事を殆ど知らないのだから。)
>>401
「こればかりは産まれ付きダメなんですよねー…
 実習先のクレイドルは開拓初期に作られたから低重力、っていう話で。
 さっき聞いたんですけどね、本当に困ってる所です。

 しかもホラ…MSも持って行きますから、まさか放って置く訳にもねぇ。」

(そう言いながら、運ばれてきたレモネードに口を付ける。
 ほんの少しだけ顔色が良くなって。)

「…?
 アレ、アリサさんは今回は行かないんですか?」
403暴走しがちな女生徒@緊急バイト中:2008/07/04(金) 00:46:35 ID:???
>>402
「体質で辛い思いするって、きっついねー・・・」

(基本的に悪食な程に好き嫌い無く食べ、発育もいい。
 その点で言えば、クリスにとって羨ましいくらいの要素を持っている。)

「あ、アタシ?
 うーん、機体分類がほっとんどMAだからねぇ。行く奴も多いらしいし、さ。
 邪魔になるだろうからさ。」

>>400
「とと、いらっしゃいませー!

 ・・・って、またなんかこっちも雰囲気暗いねぇ・・・」

(瞬時に表情から思考の景気の悪さを感じ取る。
 ズケズケとした物言いが、心に刺さる。

 ちなみに、接客としては最悪である。)
404“        ” ◆LQUA.mYpRY :2008/07/04(金) 00:51:33 ID:???
>>402
「……!」
やっと気付いたようです、この人
「ども、こんにちわクリスさん、」
挨拶を切る青年

(当然といえば当然の話ではある。青年も事情はよく分かってないが
兎に角、まず地雷が直接ないことが分かったので青年はよしとする事にしたようである)

>>403
「そうか?(よくあることの1つだな、コレ)」
(基本的に外野ですらないこともあるし、青年にとっては既出事項の1つでしかないが
彼女はそんな事は知りもしないのである)
405見た目幼い整備課生徒:2008/07/04(金) 01:01:05 ID:???
>403
「まぁ別に、直接命に関わるっていう程の事でも無いですけどね…。
 あぁ、けどノーマルスーツ着てる時に吐いたら死んじゃいますけど、ハハハ…」

(事実として。
 宇宙服の中に宇宙空間で嘔吐すると、最悪の場合は自分の嘔吐物に溺れて死に至る。)

「あー…なるほど。
 けどまぁ、人数が大いに越した事は無いと思いますけど。」

>404
「はい、ジークもご挨拶。」

(素直に軽く視線を向けてカメラアイを発光させるジーク、素直だ。)

「そういえば…リュートさんは低重力とかは平気な人?」
406暴走しがちな女生徒@緊急バイト中:2008/07/04(金) 01:08:27 ID:???
>>404
「少なくとも、覇気は無いね。
 ほれ背筋伸ばして、シャキっと!」

(そうがなり背中をぱしぱし叩いてくる。
 おせっかいと言うか、ありがた迷惑と言うか。)

>>405
「ま、慣れるしかないかねぇ・・・」

(結局の所、他人の体質まで手出しはできない。
 医療に聡い訳でもないのだ。)

「まぁそれに観光地らしいけど。
 今お金ないから。現実問題。
 何も出来ないから。

 畜生・・・・っ
 あのダブルアップだ・・・あの・・・・!
 あれさえ・・・あれさえ成功していれば・・・・気楽に自室で荷物の準備・・・!
 ちくしょう・・・・ちくしょうちくしょう・・・・・っ!」

(ぐにゃぁぁああぁ

 福本自重。)
407“        ” ◆LQUA.mYpRY :2008/07/04(金) 01:17:04 ID:???
>>405
「こんにちわ、ジーク」
普通に挨拶を返すことにした青年

「?……低重力とかか……
以前普通に通行(?)してたし大丈夫かな。それは」
大丈夫と言うことを伝える青年。根拠はローカルにもほどがあるが

>>406
一回目は大丈夫だったが、数回目でバランスを崩したらしく
床に受身なしで前のめりに倒れるのである

しかし、この青年バランス崩したというよりむしろ力抜きすぎである。
408見た目幼い整備課生徒:2008/07/04(金) 01:20:51 ID:???
>407
「あ、イマイチ合点がいってない感じですね?

 何て言うか…私がそうなんですけど、体質的に低重力環境がダメな人って居るんですよ。
 普通の宇宙酔いだったら二度と再発する事は無いんですけど、
 私みたいな体質の人間はそのぉ………確実に、何度も。

 それでまぁ、下手を打つと死んでしまうので困ったなぁ…っていうお話をデスね。」


>406
「なるほど、無い袖は振れませんよね。」

(と、そこで唐突に右手の人差し指をビシィッ!と立て、微妙な上目遣いで)

「賭け事、ダメ、絶対。

 …っていうか本当に賭け事はドンドンお金出て行きますよー?」
409暴走しがちな女生徒@緊急バイト中:2008/07/04(金) 01:26:40 ID:???
>>407
「ありゃ。
 そんなに強く叩いたつもり無かったんだけど・・・大丈夫かい?」

>>408
「まぁそんなこんなで現在可愛らしい制服着させていただいてます。

 ・・・似合わないなって思ってると、段々さ。
 身体中が痒くなってくるような錯覚に陥るんだけど。」

(『年上が』する『上目遣いの』注意を華麗にスルー。
 やはり、同性には効かない。)
410見た目幼い整備課生徒:2008/07/04(金) 01:32:42 ID:???
>409
「あら、お金を頂く以上は服装なんて些細な事だと思いますけど。

 ……というより、多分すっごい似合ってると思うんですよ。
 ホラ、白馬の制服ってどちらかというと清楚な感じの方が多いですし。」

(たまに凄い奇抜な物に変わる時もあるが気にしてはいけない、店長の趣味だ。

 何故か女性店員一人一人にサイズがぴったりの物が送られてくるが、気にしてはいけない。)

「…しかしこうなったら…経済学とか確率論の世界から、
 どれだけギャンブルがお金にならないかを説明してあげようかしら…」

(クリスティネ・クラウス。
 この女性の趣味は、貯蓄だ。
 それも何か目的あっての貯蓄ではない、お金を溜めるという行為自体に快感を覚えるタイプだ。)
411暴走しがちな女生徒@緊急バイト中:2008/07/04(金) 01:47:03 ID:???
>>410
「ぬー・・・そう?
 少なくともこの髪には合ってないような・・・」

(そう言いつつ自らの毛先をつまむ。
 考えてみれば妙な話である。基本金髪なのに何故毛先だけ黒いのか・・・)

「さ、さーて仕事仕事っ」

(銭に対する不穏な空気を感じ取ったか逃げようとする。)
412見た目幼い整備課生徒:2008/07/04(金) 02:23:23 ID:???
>411
「その辺りをどうにかするのがデザイナーの手腕、って奴ですよ。
 或いは若い娘特有の女の子パワーッ!」


「そういう訳で、私もそろそろお仕事に入りましょうか。
 それじゃリュートさん、一旦失礼しますね。
 こうなったら意地でもアリサさんにお金のありがたみって物を教えてあげないと…!」

(そう何やら訳の分からぬ事を口走りつつ、『白馬』の奥へと一時消えていく。
 そう、彼女もここでアルバイトをしている人間の一人だ。
 数分もすれば、キッチリタイムカードを押したクリスが制服姿で戻って来るのだろう。
 そして傍目には完璧な態度で笑顔を振りまきつつ接客を始めるのだ。

 お給金を貰う以上手は抜かない、それが彼女のジャスティスである。)
413“        ” ◆LQUA.mYpRY :2008/07/04(金) 02:26:20 ID:???
「……ぐ」
それでも威力は無いほうだったし、当たり所も左腕を打ったぐらいで済んだようで
ゆっくり立ち上がる青年。
「力が入ってなかったか、疲れすぎなのかよくわからんけど」

>クリス
「OK、日常に死因が転がっているということですね?
んでクリスさんは低重力空間が危険でノーマルスーツ着用時は特にいうことで……と。」

>暴走しがちな女生徒
「今のところ大丈夫。後で見てもらうことにする。
(バランスも悪くなってるか、反射はそんなに遅くないと思ってたがな)」
因みに威力は強ければ倒れる事は倒れるが、
今回は倒れたのは威力よりも数回の接触によりバランスを崩した事の方が原因だったのである
緩急ハッキリしているというよりも、むしろ力が入っていないのか疲れすぎなのかは
その原因は本人は分かってないようであるが、少なくとも見る限りしゃっきりしているとは程遠い有様である
414きんぱつよーじょ:2008/07/09(水) 00:05:29 ID:???
(深い森。深すぎる森。深すぎて困るほどに深い森。
 まぁなんというか演習区画である。
 荒野が基本の火星とはいえ、森がないわけではない。
 そういうわけなんで森林演習用にわざわざ地球から引っ張ってきた杉やら
ヒノキやらがもっそりと植えられているのがこの演習区画である。
 別名樹海。よくロープ片手に入ったまま帰ってこない生徒とか教官とかが
いるけど、見てみないふりが基本。
 まぁ、そういう場所であった)

 ふー、思ったより深い森なんですわねぇ・・・ホント、どういたしましょう(ため息)
415弦楽の女学生 ◆Whitewm9Y2 :2008/07/09(水) 00:08:01 ID:???
「物の見事に、という感じですねぇ…これは。」

(そしてその横でも一人、ため息な人が一人。)

「…まさかここまで深い森とは、思いませんでした。」
416茂み:2008/07/09(水) 00:22:05 ID:???
ふと、近くの茂みが揺れる。物音の大きさからして、小動物の類ではない。
その音はすぐに気配をなくした。だが、未だに残る不審な気配は拭い去れない。
417きんぱつよーじょ:2008/07/09(水) 00:27:24 ID:???
>>415
「ジンのテスト搭乗、としゃれ込んだのはいいのですが。
 あそこまでバッテリーが持たないとは思いませんでしたわ!
 ザクなら余裕で帰れましたのに。
 実機演習に回収隊を呼ばなければならないなんて!
 
 ……それだけならまだ我慢しますわよ。

 ……その。
 ……おトイレを済ませるために少し離れている間に、私たちを置いて
回収機が離陸してしまうなどと誰が思います!?
 考えられませんわ!考えられませんわよ!
 なんでクレイドルの中で遭難しなければなりませんのー!!」

>>416
「そーい」
 スタングレネードを投げてみた。

 状況要約。実戦演習後置き去りにされました。以上。
418弦楽の女学生 ◆Whitewm9Y2 :2008/07/09(水) 00:31:12 ID:???
>417
「思いませんねー…
 テナスは輸送機の中だし、もうお手上げっていう所ですか。

 ……輸送機が私達が居ない事に気付くまで最悪でも二時間程、待つしかありませんね。」
>416
(とりあえずゴム弾入り拳銃(護身用)を向ける、無論セーフティは外したままで。)
419茂み:2008/07/09(水) 00:34:45 ID:???
>417>418
発光、同時に金切り音。彼女の投げたスタングレネードは確かに先ほどの何かがいた場所で破裂した。

―――しかし、同時にその何かの気配も”飛散”した。

もしかしたら、そのまま気絶したのかもしれない。
兎に角、その気配は消えてしまった。
420きんぱつよーじょ:2008/07/09(水) 00:42:59 ID:???
>>419
「固有結界」
 
 少女はひざまずき、己の眼前の大地に手にしたトランクを据える。
 それは。 
 外界に対しての、少女の決意の宣言に他ならない。
 形なき己を持って、世界を汚染する了解(りょうげ)にほかならぬ──

「あんりみてっど☆とらっぷ・わーくす!」

 がきり、という金属音を立ててトランクの蓋が開かれる。
 その様は。
 失われた古代、とあるおろかな女が甘言に踊らされて開いた箱より出でた
邪悪があふれ出る用にも見えた。
 踊る。
 縄が。 
 ワイヤーが。ベアトラップが。発泡性接着素材が。首吊り縄が。
クレイモアが。対戦車地雷が。
 空を踊り地を這いながら、瞬く間に動的静的罠としてあるべき姿を
しつらえつつ、森林の中に溶け込んでゆく──

 それは、己というものを失った少女がもつ数少ない財産。 
 己を己となさしめる大黒柱、自分自身とすら言える至高の空間芸術──!

 その罠が。
 
 失われた気配をあらわとすべく、怒涛の勢すらなして襲い掛かるのだ。
 
421弦楽の女学生 ◆Whitewm9Y2 :2008/07/09(水) 00:45:30 ID:???
>419
「………?

 …チサトさん、このクレイドルに危険な野生動物が居るって話…聞きます?」
(拳銃を下ろさない。
 気配が消えたことは分かる、されども危険が消えたとは限らない。
 危険が消えてない以上、備えを解く理由など何一つ存在しないのだ――)

>>920
「ってちょと待ってチサトさん――――ッ!?」

(それは幾らなんでもやりすぎでしょう、と。
 物凄い驚くエレナの視線が必死に訴えかけていた。)
422きんぱつよーじょ:2008/07/09(水) 00:47:02 ID:???
>>418
「……隠れるとは。 
 すなわち己を隠す行為。
 隠すというのなら──そこには必ず悪意がある。

 仕掛けましたわ。そして捕らえる。

 ・・・予想外の不幸。不幸とは続くもの。
 ・・・ゆめ、油断なさることがなきよう」

 最近ラナさんとは口調がかぶるから困る、キャラ的にはまったく
かぶらないのにと内心思いながら少女は真剣に年かさの女に告げた。
423弦楽の女学生 ◆Whitewm9Y2 :2008/07/09(水) 00:48:42 ID:???
>422
「いえ、まぁ――私も悪意には敏感ですからそれは良いのですけれど。

 ……後で片付けるのも不幸の内、になるのかしら…?」

(そういいながら周囲を見渡す、早く何か起これと言わんばかりだ)
424きんぱつよーじょ:2008/07/09(水) 00:50:46 ID:???
>>421
「それは『油断』ですわよ──人を殺すものはすなわち『油断』。
 人は時に忘れるものですわ、己が所詮自然にとっての至弱にほかならないことを、
己が『技術』と『知恵』、すなわち後天的に身に着けたものでしか、自然に対抗しえぬ
ということを忘れてしまう。

 そう。裸であるのなら、無知であるのなら、人は猫にすら勝つことができませんの。

 それを考えるのなら、これは当然の仕儀──『殺される』のが最悪っ!
『殺す』ことは所詮その『次』にすぎないっ!正当防衛万歳っ!
 けれどヤクザだとなんか裁判で情状酌慮してもらえないので要注意ですわっ!」

 カサギの影響だろうか。最近駄目な方向に脳が煮えているチサトである。
425何か:2008/07/09(水) 00:53:41 ID:???
>420>421
刹那、それらが順々にと発動される
辺り一面を焦がす熱や、その樹海に存在してはならないような人造の音が
樹海を木霊する。


――――やれやれ、ヤる気かい


そんな声が風に乗って聞こえたような気がした。
その瞬間、黒い影が彼女らの背後によぎる。

「………あんたらが仕掛けてきた勝負だ。其の命、賭ける覚悟が出来てるってことだ。」


そこには女性が立っていた。
サバイバルナイフを逆手に、突き出すように構えている。

感じられるのは明らかな”殺意”
前に垂れ下がった髪の隙間から覗いた瞳はまるで爬虫類の物にも似ていた。
426弦楽の女学生 ◆Whitewm9Y2 :2008/07/09(水) 01:00:47 ID:???
>>424
「それはまぁ、それが本当に敵であるなら。
 敵であるなら私だって、一切合財の容赦は微塵もする気はありませんけど。
 第一ここはクレイドルの中ですし…」
>>425
「…ってあぁこれだから、言わん事ではない…!

 ストップ!何方かは知りませんが其処の変質者さん、ストップ!
 いきなり仕掛けた事は謝りますから!」

(必死。)
427きんぱつよーじょ:2008/07/09(水) 01:07:54 ID:???
>>425
「ええ、出来ていますわよ──あなたも出来ているのですわよね?
『覚悟』とは『決意』──『為す』という『意思』の表れ!
 なら──あなたも。『為される覚悟』は出来ているのですわよね──』

 血潮にも似た緋の瞳、眼光ににじむモノこそ愉悦。
 罠を潜ませ縦横に用いうるこの森林こそ、彼女に取っての最良の戦場に他ならない。
 何一つ。
 手控える必要など、彼女は感じていなかった。

『──YOU CAN’T ESCAPE.』

 宣言。それは発動を表すもの。
 殺意の視線を放つものを取り囲むように。
 少女の眼光に似た無数の緋の光線が、存在の周囲を取り囲む。
 呈は六方の星。内にあるものを破砕し駆逐し補足する絶対の結界。
 線の正体は探知レーザー。
 そして、レーザーを放つは発祥以来数百年を経ていまだ用いられ
続ける対人地雷の至高──クレイモア!

『HYPER BOMB!』

 凹型の地雷より放たれる無数の制圧ゴム球──地雷一つにつき600、六倍して
3600発の制圧弾によって形成された火力と破砕力の結界!


 ……発動直前にジャンプするとわりとよゆーでよけられるのはチサトだけの秘密だ。
428きんぱつよーじょ:2008/07/09(水) 01:11:00 ID:???
>>426
「知りませんわ。襲い来るというのなら覚悟完了!
 第一最近空気ですもの!自分で動いてもなんかスルーだし!
『空気はステータス』だの『空気は個性』だのっ!知りませんわっ!
知りませんものっ!誰が空気かっ!
 力のない自分が憎かったっ!私はこの罠で世界そのものをなぎ払うーーーーーーーーーーーーーっ!!」

 カサギがなにかよくないことを吹き込んだようです。
429冷めた瞳の女生徒:2008/07/09(水) 01:15:54 ID:???
>426
彼女を一瞥すると、バカにしたように笑う

「ククッ……変質者か。俺からすりゃこんなところで騒ぎを起こすお前らの方がよっぽど”狂人”だと思うけどな。」

そして、心底嬉しそうに笑う。

「しかし、それでいい。それでこそ……ヤり甲斐がある。」

構えを、解こうとはしない。

>427 きんぱつ
視界を覆うその結界。
その姿を前にして彼女はこの世の真理に触れたような。
そんな満足な笑みを浮かべた。

着弾よりすこし早く後ろに飛びのく
立ち込める黒煙。彼女らの視界を妨げる黒煙の奥に、女の姿はない。

突如、木々のざわめきに紛れて女が飛んだ。
彼女達の目の前に静かに着地する女。
跳ねる様にチサトの首目掛けて襲い掛かるナイフ

それには一分の淀みもない。純粋な”殺意”だった。
430弦楽の女学生 ◆Whitewm9Y2 :2008/07/09(水) 01:20:15 ID:???
>439
「…いや、起こしたというかは起こされたと言いますか。」
>428
「…ちょ…っ、それってある意味テロリズム…!


 ――まぁ良いです、どうやら殺意は本物みたいですし。
 そういう事なら私だって遠慮をするつもりはありませんよ…ッ!」

(そうしてこっちも発砲開始、割と狙いが優秀だ。)
431黒装束:2008/07/09(水) 01:22:47 ID:???
「合意と見てよろしいですねっ!!」

(がさぁっ!!と。
 茂みから兆候全く無しに忍者が飛び出してくる。)

「それでは、□○トルーーーっ!」
432きんぱつよーじょ@目指せ空気脱却:2008/07/09(水) 01:30:59 ID:???
>>430
「テロではありませんことよ!



 ジ  ャ  ス  テ  ィ  ス  ですわ!


 アッラーアクバル!!!」


 たちの悪さは無限大のご様子です。
 >>429
「なるほど──スカウトの類でいらしたのでございますわね?」
 少女は見た。女の動きを。
 鮮やかさも艶やかさもない。
 潜み、討つものにそのような要素は必要ない。
 木の葉に紛れ、木立に紛れ、無駄なく己を秘匿して、己が討つべきと決めたものを討つ。
 それは、見ほれるような運動だった。
 眼前にナイフが迫るこの瞬間になってすら、チサトはその動きに見入っていたのだ。
 そう、見入っている。
 見ている。
 それはすなわち見極めているということだ。

「そう、あなたの動きの本質は『秘匿』──『秘匿』とは、『罠』。
 まして、ナイフとは動きの節々までもが『罠』──騙し、隠し、貫き、討つ。
 ならば──読めない道理など何一つなくてよ!」

 その叫びさえも引き裂いて、ナイフの銀光は喉首に迫る。
 その進路を、漆黒の『何か』がさえぎるまでは。
 それは、トランク。
 少女が蹴り上げたトランクが、ナイフの一撃を受け止めている。
 再び、留め金が開いた。
 ナイフの内側。
 どこもかしこも隙間がないくらいに──鋼の歯で埋め尽くされている!

「噛みしだけ──『ポチ』!」

 トランク型自立ロボット『ポチ』。
 チサト・キタザトが罠展開能力が『固有結界』と呼ばれるほどの速度を
誇るゆえんの一つは、このトラップ設置・近接防衛用ロボットにある。
 そして。
 そのトランクは、その巨大な口をあけ。
 うなり声を発しながら、眼前のナイフ使いにその牙を──!
433冷めた瞳の女生徒:2008/07/09(水) 01:46:03 ID:???
>432 金髪
「ククッ……クククッ…!」

喉奥から震えるように笑い声を上げた。
ナイフは彼女へと届かなかったというのに。
自らの”死”が間近に迫っているというのに!

「……お前も俺と同じだ…ッ!この瞬間に……この刹那に”死”を共有できる……ッ!」

受け止められたナイフ。
しかし、勢いは死なない。そのまま、まるで忍者の様に自ら180℃反転すると
背を向けたまま飛ぶ。

ポチが女を喰らうよりも速く―――!

ポチの牙が空を切ると同時に上からポチの口を閉じるかのように片足でトランクを上から潰すように乗る。
ポチを踏みにじり、背を向けたままどこか美しく笑う。

「ククッ……イイコのようだな?お前の愛犬は…。」

その刹那、>>430からの射撃。ポチの上から飛びのく。
>431 黒装束
「……あんた、邪魔だぜ。退くか、死ぬか。選びな。」

選びなといいつつ、既に彼目掛けて放たれた幾つかのナイフ。
>430
「ッ……」

弾に当たらないよう不規則に二度三度跳ねるように再び茂みへと姿を消す

「……ぁあん?」


>430>431>432
樹海の奥から雄叫びのような音が聞こえる。
木々は揺れ、鳥は奇声を上げ、葉は震える。


「……チッ、面倒な奴らを起こしたかな…」
434弦楽の女学生 ◆Whitewm9Y2 :2008/07/09(水) 01:50:33 ID:???
>432
「――今分かりました、確信犯ですねチサトさん。

 まぁ良いです、私も攻めて来る人に引く心は持ち合わせていませんから。」

(普段の彼女からは少々イメージし難い凛とした声で、発砲を続ける。
 きちんと基本を抑えた射撃、位置取りも的確だしリロードも早い。
 
 有り体に言って、訓練を受けているとはいえ並のパイロットの動きでは、無かった。)

>433
「…逃げ足の速い。
 けど、武装[リーチ]の違いがチャンスをくれる。


 ―――何?」
435きんぱつよーじょ@目指せ空気脱却:2008/07/09(水) 01:55:35 ID:???
>>433
「ええ、いい子ですわよ。  
 私の言うことなら何でも聞きますの。
 そう──」

 右手に握り締めるは『ポチ』の自爆スイッチ。
 幾重にも錯綜する罠を複合させて一つの流れとなし、勝利へと己自身を導くこそ
少女の戦術。 

「では──」

 惑いなど何一つなく、少女はスイッチを──

>>431
「!?」
 突然の乱入者。
 余計な、と叫ぼうとしてしかし唇を少女は閉ざした。
 敵は突如現れた黒装束に迅速に対応している。
 すなわち、己の罠にも『対応』出来るだけの余裕があったということだ。
 完全ではなかった。

「不覚、ですわね──」

 迅速にポチを呼び戻す。 
 すでに脳裏には二重にも三重にも戦闘のプロットが浮かんでいた。
 縦横高に時を加え、四元となりし世界に少女は依然敵を捕らえている。
 勝機は依然己にあり、確信を深めながら新たなる罠を発動せんとして。


>>とおぼえ
 
 得体の知れぬ、声を聞いた。
 
「──!?」

 予想できぬ物事。思考と戦略の根底を覆す。
 何事──少女はただ眼と耳をすませた。
 
436きんぱつよーじょ@目指せ空気脱却:2008/07/09(水) 01:58:36 ID:???
>>434
「潜み見るという行為に善意が伴うことなど稀ですもの。

 ・・・しかしいい腕ですわね。
 
 ・・・不確定要素にも、これならば対応しえましょう」

 尋常ではない射撃技術。
 少女は改めて彼女のことを見直した。
 内心舌を巻きながら、彼女という要素を己の内部に加えて
状況を演算する。
 新たな脅威。それに対応するためのすべを──
437黒装束:2008/07/09(水) 01:59:25 ID:???
>>433
「って、のぉうわっ!?」

(がささ、と音を立て茂みに隠れる忍者。流石に動きが素早い。)

「い、いきなり審判に攻撃とは・・・」

(そもそも何時から審判が必要な戦いになったというつもりだろうか。)
438きんぱつよーじょ@目指せ空気脱却:2008/07/09(水) 02:01:51 ID:???
>>437
「ちょwwwwwwまちなさいましwwwwwwww
 忍者じゃなくて黒子ですのwwwwwwwwっをまwwwwwww」
439樹海の怪奇:2008/07/09(水) 02:08:04 ID:???
樹海を秩序を乱す存在が現れたと察知したからか。
樹海は蠢き、その姿を変える。

一匹の鳥が断末魔を上げた。それに呼応するように周りの小動物が”ある生き物”によって無惨に殺されていた。
地をうねるように這い、まるで大地の歪みを作り出すように蠢くその大群


――――ヘビであった。それも数え切れぬほど大量の。

その刺すような視線を周囲にばら撒き、彼女らを捉えた。
見たところ、相当な毒も保有してそうだ。

じりじりと、まるで地を削るかのようにそれらは近づいてくる。
440弦楽の女学生 ◆Whitewm9Y2 :2008/07/09(水) 02:13:58 ID:???
>436
「東洋の言葉では…昔取ったキネヅカ、と言いましたっけ…?

 まぁ、使う機会は多かったですから。」
>439
「…こ、これは……!
 サバイバル実習の実践、というには少々嫌な状況ですね…!?


 ……というより、流石にこれは嫌ですねー…。
 気持ち悪いし怖いし、何より不気味です。

 そちらのニンジャさんは、大丈夫ですか?」
441きんぱつよーじょ@目指せ空気脱却:2008/07/09(水) 02:14:32 ID:???

  _、_     
( ,_ノ` )y−〜 問題は…野郎をどうやって罠にはめるかだ……ですわ……



(蛇を意にも介さない少女。
 というか気づいてない。
 挙句気分でタバコまでKOOLに吸ってやがる。味を教えたのは無論カサギである。最悪だ。

 ちなみに蛇はタバコのヤニが激しく苦手である)
442黒装束:2008/07/09(水) 02:22:25 ID:???
>>438
「いえ忍者ですよ?間違い無く。」

>>439
(この状況で、様子の見えない茂みの中は大変危険である。
 現在進行形で体を埋めている忍者は即ち・・・今、死に一番近い存在。)

「へ・・・ささサーペントーっ!?」

(鳥の断末魔に振り向けば大量の蛇。慌てて脱しようとするが・・・)

「へばっ?!・・・!?足が絡まってるっ?!」

(お約束でありつつなんとも危険な状況に。)

>>440
「ご心配なくお嬢さん、こんな事もあろうかと護身用のくないが」

(ごそごそ)

「・・・・あれ?あれ、あれれ、えーっとえっと」

(自分の服のあらゆる所を一通りまさぐる。)

「ありませんねぇ、はい。


 へ、ヘルプミーーーっ!!」

(男が泣きつくな。というか何しに出てきたお前。)
443ヘビ:2008/07/09(水) 02:24:19 ID:???
>440
そんな彼女を追い詰めるように威嚇する。

>441
そこが踏み込めない領域とばかりに、1匹が止まる。
1匹が止まると、習うように他もそこで動きを止める。

しかし、だからといって何か解決したわけでもない。
どんどんと周囲にはその気配が増えていってるのだ

>442
「美味しそうじゃね?」「でもなんか噛める場所少なそうだな?」

と言わんばかりにヘビたちが顔を見合わせると、じりじりと間合いを詰める。
444冷めた瞳の女生徒:2008/07/09(水) 02:28:16 ID:???
「……やってられないな。」

俺には関係ない。元々、奴らが起こした騒ぎだ。

「……チッ…」

が、どこか不服そうに木々に絡まったヘビをナイフで払いながら飛び移り消える。
445きんぱつよーじょ@目指せ空気脱却:2008/07/09(水) 02:32:01 ID:???
>>ALL
「何事もおびえたら負けですわ・・・何事もKOOLに決めなくては」
 
 姿の見えない敵。しかし遠くには行っていないはずだ。
 冷静に思考をめぐらせ、勝利への進路を脳裏に気づいてゆく。
だが蛇には気づいていない。駄目だ。
 
 そんな気分のまま、口にしたタバコをプッと吹き捨てる。


 ・・・・クレイドルは基本晴れです。
 森のした生えも程よく乾いています。
 
 ・・・・どっかの馬鹿が撒き散らした罠にはたっぷりの火薬。
 そんで火種。燃えさしの下ばえもたっぷり。

 引火。なんかぼーぼーと燃え出す素敵世界。
446弦楽の女学生 ◆Whitewm9Y2 :2008/07/09(水) 02:33:34 ID:???
>>441
「……これは後でマーヴェリック教官にご報告ですね、チサトさん。

 …あ。」
(ポン、と手を叩いて何やら良い手を思いついたのか。
 何やら自分の懐をガサゴソと漁っているエレナである。)

>>442
(手招き、手招き。
 そして何かジェスチャー。"口と鼻を塞げ"というジェスチャー。)

>>443
「皆さん――っていうかニンジャさんにチサトさん、逃げますよッ!」
(そう言いながら彼女が投擲しようとしたのは、スモークグレネード。
 それも救難信号用に、ヤニで強力な匂い付けを施した煙幕を発生させる代物だった。


 が。)
>>445
「ちょ、チサトさん火!火!燃えてますって!」

(思わず投擲をやめて必死に。
 何せ火星では森林が貴重だ、山火事など起こしたら凄まじい額の賠償金を請求されるかも知れない。)
447きんぱつよーじょ@目指せ空気脱却:2008/07/09(水) 02:36:03 ID:???
>>446
「え?タバコなら宗教の関係なので無問題ですわよ?権利?」

 カサギマジ最悪である。

「っていうか、火?え?
 ちょwwwwwwwwwwwwwwwwwww
 なんかwwwwwwwwwwwwwww」




ゴー


wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
448きんぱつよーじょ@目指せ空気脱却:2008/07/09(水) 02:38:06 ID:???
>>446
「何でビームライフルぶっ放すような演習区画なのに火災が発生しますのーーーーーーーーーーー!!」

 ヒント;模擬弾


 それはさておき猛ダッシュを開始するチサトである。
449ヘビ:2008/07/09(水) 02:39:25 ID:???
>445
彼女の予想通り……というべきか。
ヘビ達ももう大混乱。敵だの味方だの関係なしに踊り狂い、逃げる。


しかし、解決してない。
彼女らは燃え盛る森の中にいるのだ。このまま無事とはいかないかもしれない
450冷めた瞳の女生徒@ザクU:2008/07/09(水) 02:40:24 ID:???
>ALL
刹那、一機のザクUが姿を現す。
目指す方向はただ一つ。彼女達のいる場所。

「……はぁ…何やってんだかな……」

ため息をつきながらも、近くに着陸。MSの手を地面にあて、乗れと合図する。


「死にたくなきゃ乗れよ。のりたくねぇならそのままでもいいけどな。」
451近所の人:2008/07/09(水) 02:41:59 ID:???
 人は来ないがMSはよく上空を通るような、そんな深い深い森の奥。
 そんなところに忘れ去られたように立つ異形のビル。
 フラクタワー、と呼ばれる対空施設である。
 その屋上で、優雅にコーヒーを飲む人物ひとり。

「山火事なんだぜ?」

 煙を見た。何が起こったか理解した。

「消すよー」

 手元の端末のコンソールをたたく。
 直後。
 高射砲塔に備えられた高射砲から、なんかぶっぱなされた。
 ひゅるひゅるとものすごく不吉な音を立てながら、まっしぐらに
煙の方向へとむかっていく・・・・・
452黒装束:2008/07/09(水) 02:42:19 ID:???
>>446
「・・・?あ、・・・・!!」

(鼻をつまみ、もう片方の手で輪を作り頷く忍者。
 口は、頭巾に任せるしかない。)

>>445,447

「?

 ゲゲエェーッ?!」

(身動きの取れない状態の彼にとってそれはまさに龍が如く迫る脅威・・・)

「ごたくはいいから解けてお願いぃぃい!!」
453きんぱつよーじょ@空気を超えて今炎に:2008/07/09(水) 02:47:49 ID:???
>>450
「て、敵の情けは受けませんわよぅおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!?」

 どかどかどっかんどかどっかん。
 先ほど撒き散らしたトラップが燃え上がり内部の火薬が今大爆発。
 無反動砲やら擲弾筒やらが炎の中でレッツダンス。
 降り注ぐ砲弾炸裂する爆薬、飛び散る破片は流星のよう。
 なんとも素敵なパーティータイム。
 ほとんどのたうつようにして踊りまわるカサギ。
 なんというかまさに火炎地獄である。ポロリもあるよ?(手榴弾的な意味で)


 ドーン

「ギャース」
454弦楽の女学生 ◆Whitewm9Y2 :2008/07/09(水) 02:49:56 ID:???
逃げる逃げる、そりゃあもうどんなおしとやかな人間でもこれは逃げる。

>>450
「お気遣いはあり難いですけど、ちょっと三人はキツイんじゃ無いですかー!?」

(で、そうこうしているうちに>>451
 軽ーくPTSDにかかる人間が出そうな不吉な音が聞こえて来た。)
455ひゅるるるるるるるるるる:2008/07/09(水) 02:53:32 ID:???
>>ALL

 落ちてくる落ちてくる。振ってくる振ってくる。
 正体は何かといえば砲弾である。
 問題は中身である。
 砲弾は火災地点の上空で炸裂。内部に秘めていた液体1トンほどを
四方八方に撒き散らす。雨というより霧に近い感じでふわふわと
それは降りてきた。
 嗅ぐとまぁ、なんというか、油くさい。
 油くさいというか、油そのものです。
 どう考えても燃料気化爆弾です。
 本当にありがとうございました。
456黒装束:2008/07/09(水) 03:02:52 ID:???
>>449
「おお、蛇が逃げていく───」

>>455
(次の瞬間。

 忍者は煮えた。)
457弦楽の女学生 ◆Whitewm9Y2 :2008/07/09(水) 03:03:28 ID:???
>455
(この音は間違いなく砲弾の音。
 そういえば以前読んだ事がある、火星に於いては森林火災の際は延焼を防ぐべく、
 燃料気化爆弾で燃えている森ごと炎を"吹き飛ばす"事がある、と。
 無論、そこにある殆どの物を叩き潰して、だ。)

「………これは、マズイ。

 ―――って、ここは訓練フィールドなんだから…退避壕がある筈で…ッ!」

>ザク
「そちらも逃げた方が良いですよ!それも全力で!」
(最寄の退避壕(10数メートル先)へ向けて全力で走りながらそう告げて。
 因みに他のメンバーにも声はかけていた。

 ダストシュート形式で地下30メートルまで潜る退避壕ならば、気化爆弾も凌ぐ事は出切るだろう。
 無論、循環系が完備されている筈なので蒸し焼きになる心配も無い。

 尤も、そこに辿り着ければの話ではあったが。)
458きんぱつよーじょ@手榴弾でぐっばい:2008/07/09(水) 03:05:47 ID:???
 気絶中。

         _,,..,,,,_
         / ,' 3  `ヽーっ
         l   ⊃ ⌒_つ
          `'ー---‐'''''"


 自分の手榴弾で自爆した結果がこれだよ。
459んでどうなったかと申しますと:2008/07/09(水) 03:08:04 ID:???
 悲鳴とか怒号とか努力とか。 
 霧は一瞬にしていろんなものを飲み込んでいく。
 それは萌える、じゃなくて燃える霧である。
 当然下では炎が萌えているので引火する。





 どっかーん





 盛大な爆発であった。
460冷めた瞳の女生徒:2008/07/09(水) 03:10:37 ID:???
>455 
「………こいつぁ……ククッ……狂ってやがるぜ…」

臭いをかぎ付け、顔を引きつらせて笑う。しかし、どこか楽しそうなのは気のせいじゃない。

>457 弦楽
「……まだ、とりあえずは生きたいようだな。俺もお前も。」

ザクのエンジンを切り、数メートルはある高さから跳ぶ。
その後はもう今まで以上の速度で待避壕へと飛び込む。

……ついでに彼女も引っ張り込むように抱えて。

>459
「……おいおい、あんなんでくたばっちまったのかよ?あのチビっこ。」

心底つまらなそうに舌打ちする。
461誰かさん@だるいらしい:2008/07/09(水) 03:14:35 ID:???
「わーいきたねーはなびだー」

 はむはむと昼のピザをいただきながら、その爆発をぼんやりと見つめる。
 基本的に引きこもりな彼女であるが、収入は欲しいので森林管理とか基本。
 だので火災とかおきたら沈下する。だるいけど義務。 
 なので、消した。
 
 燃料の中身は鉱物性オイルたっぷりと、燃料の中では安定性の高いエチレン系燃料。
一度液体水素とかでやったら効果がハードコア過ぎて困ったので切り替えた。
 火なんて消えりゃそれでいいだろとか彼女は思っているのだが、森の中の動物とかに
死なれちゃ困るとかでそのへん手加減しなきゃなんない。
 だので鉱物性オイル。こいつは液体だが引火点が高い。
 萌えにくいこいつをうまい具合に混ぜ合わせることで爆発力を低めにする。
 んでエチレン燃料も酸素大目に食う割には燃焼時の膨張性が少なめな特別ブレンド。
 超マジすっげー発明wwwwww
 これは売れるwwwww
 一生ひきこもれるぜwwww
 とか作ったときは思ったけどなんか軍事的には喜ばれられなくてがっかりでした。
 腹立つんで火消すのに使ってます。
 多分火の中の生き物とか大体無事でしょう。虫とか昆虫とかは知りませんけど。
 あと酸素が一瞬に消えるんでショック死するやつとかいるかも。

「どーでもいーやー」

 午後のお茶ともやしがうまい。
 そんな火。じゃなくて日。
462きんぱつよーじょ@そして空気へ:2008/07/09(水) 12:58:45 ID:???
ビグン


                      ビグン


 なんかいろいろなぎ倒された爆心地。
 枝だの気絶した蛇だのとくんずほぐれつ状態になりながら、夢見心地に痙攣中。
 そしてなぜかアフロ。燃料燃えんの一瞬だから髪とか服とか燃えるはずもないはずだがアフロ。意味不明。

 まぁそれはそれとして魂とか空を目指しつつあるそんな午後。
 チサト・キタザトは安息を得つつあった(永遠的な意味で)。





<ガブ
<ギェー



 あ。噛まれた。


463翌日──食堂:2008/07/09(水) 23:13:46 ID:???
──翌日──


 がやがやわいわい。
 今日も食堂は満杯である。 
 話題の多くは森林区画で発生した謎の爆発について。
 とはいえ甚大な被害が発生したわけでもないので、雰囲気が悪くなってるわけでもなかった。
464きんぱつよーじょ@みいら:2008/07/09(水) 23:16:20 ID:???
「・・・・・・へびこわい・・・・・・・
 ・・・・・・あふろこわい・・・・・・・」

 車椅子。
 そしてがたぶる。
 爆発から一時間後救助された少女はうつろな瞳を漠然と宙に放っていた。
PTSD全開である。
465冷めた瞳の女生徒:2008/07/09(水) 23:18:52 ID:???
>463
食堂の隅側に配置された喫煙席で煙草をふかしている女が一人。
覇気はなく、ただつまらなそうに紙カップのコーヒーを揺らす。
466和風:2008/07/09(水) 23:23:21 ID:???
「?」
 トレイを手にふらふら席を求めてうろついてた矢先、
つまらなそうにしている女の姿を見た。

「新人さん、かな?」

 興味が沸いた。
 何とはなしに歩み寄る。

>>465
「すみません、こちらよろしいですか?」
 
467金髪のお嬢様 ◆ACE//nQy3o :2008/07/09(水) 23:25:54 ID:???
>>464
何があったのだろうと疑問に思うも、それを口に出しはせず。
パンツルックのマニッシュな装いをしたお嬢様は、
その美しい金髪の毛先を指で弄りながら紅茶が適度に冷めるのを待っていた。
468冷めた瞳の女生徒:2008/07/09(水) 23:26:25 ID:???
>466
「……あんた、煙草でも吸うのかい?そうは見えないけどね。」

言いつつ、灰皿に煙草を捻り込む。

「ま、構わないよ。座りたきゃ座んな。」
469マッハボーイ:2008/07/09(水) 23:27:34 ID:???
>>464
(ふよふよ)

「おーい・・・・?」

(目の前で手をひらひら)
470和風:2008/07/09(水) 23:30:26 ID:???
>>468
「それじゃ、失礼します」
 遠慮なく向かいに座るや、サンドイッチを美味そうにぱくつき始めた。
471きんぱつよーじょ@みいら:2008/07/09(水) 23:32:53 ID:???
>467,469
「ばく・・・はつ・・・・・
 痛い・・・・・いたいのぉ・・・・・いやぁ・・・・・・いやぁあああああああ」


 がたがたがたがたぶるぶるぶるぶる・・・・・・・・
472冷めた瞳の女生徒:2008/07/09(水) 23:35:31 ID:???
>470
相手は此処では珍しい格好の筈だが、この女は興味を持たない。
というより、生気が感じられない。
つまらなそうにすぐ次の煙草を取り出し、火をつけた。
473和風:2008/07/09(水) 23:41:54 ID:???
>>472
 あっさりと食事を終わらせる。
 そして、興味深げに女生徒の顔を見つめた。

「もしかして、養成所に来たばかりの方ですか?」
474金髪のお嬢様 ◆ACE//nQy3o :2008/07/09(水) 23:42:54 ID:???
>>471
本当に何があったのだろう。
尋常ではないその様子に、流石のカナデも無視し続けるのが難しくなってきた。
枝毛一つ無い金糸の髪を背中に戻して紅茶を一口啜ると、
テーブル上のスティックシュガーを取るついでにさり気なく席一つ分だけ近づいてみた。
二人の間にはテーブル挟んで椅子が3つ。
お互い声を出せば容易に相手に届く距離である。

>>469
彼(?)の行為への反応をそれとなく観察するつもりらしい。
475冷めた瞳の女生徒:2008/07/09(水) 23:43:40 ID:???
>473
「さぁーて?どうだったかねぇ?あんたが知らないだけ、ってこともあるさ。」


ククッと笑う。真面目に答える気も無さそうだ。
476マッハボーイ:2008/07/09(水) 23:45:30 ID:???
>>471
「ふむ・・・熱は無し・・・」

(額にぺしと手を当ててみる。・・・機械の筈だが、判るのだろうか)
477きんぱつよーじょ:2008/07/09(水) 23:48:23 ID:???
>>474、476
「あ」
 ようやく瞳に生気が戻る。

「ど、どうかなさいまして・・・・?」

 小首をかしげる。アル中患者気味にぶるぶるしながら。
478和服:2008/07/09(水) 23:50:48 ID:???
>>475
「違うんですか?記憶力には自信があるつもりなんですけど。
 まぁ、私にしてもどちらでもいいんですけどね」

 にっこり。

「退屈そうな顔してましたけど・・・
 毎日同じような授業や訓練が続くのって、やっぱりつまりませんか?」
479マッハボーイ:2008/07/09(水) 23:51:39 ID:???
>>477
「いやなに、サスケをどこぞで見なかったかと聞きたかったんだが・・・
 年がら年中トラップを仕掛け回ってる貴様なら何かわかるかと、なぁ。」

(空中であぐらをかきながら喋る黄色い物体。器用な。)
480きんぱつよーじょ:2008/07/09(水) 23:53:55 ID:???
>>479
「あついひかりのなかでいちまいのえになりました」

 かたかたかたかた。
481金髪のお嬢様 ◆ACE//nQy3o :2008/07/09(水) 23:57:42 ID:???
>>477
黄色いハロモドキのアプローチに、漸く反応があったのを見届けて。
何事も無かったかのようにスティックシュガーの封を切る。

「……何のことかしら?」

一本分がドバッと出てしまい少しだけ眉を顰めるカナデ。
空袋を皿の横に置き、スプーンでくるくるとかき混ぜる。
緩やかな渦を巻く紅色の液体に落としていた目線を、チサトの方へと向けた。
もしかすると反応があって安心しているのかもしれない。
482冷めた瞳の女生徒:2008/07/10(木) 00:00:37 ID:???
>478
「………」

フーッと煙を吹き出す。一休みとばかりに灰皿に吸いかけのタバコを置くと、
紙カップの中身を飲み干す。

「あんた、何の為に生きてるんだい?
 訓練や勉強、それ自体に大した意味はない。目指してるのはその先のものだろう?
 目指してるものはそれぞれ。ここは過程に過ぎない。つまらないのも当然。
 
 あんたこそ何でそんなに楽しそうなのか理解できないね。
 訓練や勉強が死ぬほど好きってわけでもなかろうに。」
483マッハボーイ:2008/07/10(木) 00:02:11 ID:???
>>480
「・・・・・奴は、勇ましかったか?」

(突然何を)
484きんぱつよーじょ:2008/07/10(木) 00:02:36 ID:???
>>481
「いえ、わたしのことをずっとみていらっしゃるように、おもえたのですわ。
 きにしないでくださいまし。

 本当に気にしないでくださいまし。
 絶対に気にしないでくださいまし」

 ちなみにかぶってるのは季節外れのニット帽。
 それを不覚不覚かぶりなおしつつそんなことをのたまう。
485和風:2008/07/10(木) 00:07:00 ID:???
>>482
「楽しんでるだけのことです。つまらないものでも楽しむことはできますから。
 ま、スタンスの違いですね」

 そう言って、少女は薄い煎茶を一口啜った。

「何のために生きているか──楽しむために生きています。
 そんな程度の答えです。
 そういう貴女は、何のために?」

486金髪のお嬢様 ◆ACE//nQy3o :2008/07/10(木) 00:08:15 ID:???
>>484
繰り返される、ある種の強迫観念すら感じさせる言葉に、カナデは何かを思い出そうと目を閉じた。

「……押すなよ。絶対に押すなよ」

脳裏に浮かんだ言葉をぽつりと呟く。
さて、何処で耳にしたのだろうか。或いは何処かで読んだ本にでも書いてあったのだろうか。
全く覚えの無いその言葉に内心首を傾げつつ、甘ったるくなった紅茶を一口、口に含むとすぐにカップを置いた。

「そう、なら聞かないわ」

あっさりと。
487金髪:2008/07/10(木) 00:09:39 ID:???
>>483
「必死でしたわ」
 きっぱりと言い切る。
「今まで見たこともないくらい必死でしたわ。
 びっくりするくらい必死でしたわ。
 見直しましたわね」

 負の意味で。
488きんぱつよーじょ:2008/07/10(木) 00:12:00 ID:???
>>486
「ありがとうございます、ですわ」

 ものすごくほっとした表情。一言で言えば『にぱー(^ワ^)』である。

 ……ホントに何があったのか。
489冷めた瞳の女生徒:2008/07/10(木) 00:16:56 ID:???
>485
「奇特な性格だな。あんた。」

空の紙カップを丸めて後ろにあったクズかごへ投げ込んだ

「あたしかい?さぁて、忘れちまったな。

 ま、パイロットになりたいわけじゃないってことだけは確かか…ククッ」

冷めた瞳を携えたまま自嘲気味に笑う彼女は不気味だっただろう。
元々、近寄りがたい性格をしているというのは雰囲気から十分に読み取れる筈なのだが。
490マッハボーイ:2008/07/10(木) 00:17:07 ID:???
>>487
「そうか・・・・なら、生きてはいるな。
 感謝するぞ?」

(どういう納得の仕方か。
 それだけ告げると、ハロは跳ねて撤退していった───)
491和風:2008/07/10(木) 00:22:53 ID:???
>>489
「奇特、ね──そうですね、そうかもしれません」
 
 どこか掴み難いモノを秘めた柔らかな笑み。

「もっとも、それは貴女も同じじゃないかなって思います。
 パイロットを育てる学校に居るのに、パイロットになりたいわけじゃない。 
 これってちょっとした矛盾ですよ?」
 
492金髪のお嬢様 ◆ACE//nQy3o :2008/07/10(木) 00:25:30 ID:???
>>488
気にはなる。
だが元々他人に対する関心というものを積極的に抱こうとはしなかった人間だ。
故にこうした場合に、これ以上踏み込むことはありえない――

「――何でもないのなら平然としていなさい。
 身近な人間に余計な心配をさせるだけよ」

たまたま近くの席にいた一般生徒が、意外そうな顔をしてカナデを見た。
以前の彼女ならば決して口にしない言葉の類だと、そう思ったのだろう。
493きんぱつよーじょ:2008/07/10(木) 00:30:04 ID:???
>>492
「そうですわね。原因は私のドジですし──」
 
 といいつつぶるぶるがくがく。


 ・・・・・・いったい何を見たというのだろう。
494冷めた瞳の女生徒:2008/07/10(木) 00:35:54 ID:???
>491
「矛盾なんてしてないさ。どれも等しく、ただの”手段”
 結果として多くは優秀なパイロットに落ち着いたってだけの話じゃないか

 ま、ここにいるのは面白いさ。」

最後の一服を吐き終わると、彼女の雰囲気に少しだけ”殺意”が混じった

「その辺のドチンピラを狩ってるよりはよっぽど骨がある。
 あんたもきっと……その内の一人になるんだろうな?ククッ……

 強い奴ほど潰し甲斐があるってもんだ。だろ?」

言うならば、きっと根っこの部分から人と違ってしまったのだ。
だからこそ、妙なスリルに付きまとわれ飲み込み飲み込まれを狂ったように繰り返す。
495和風:2008/07/10(木) 00:40:49 ID:???
>>494
「はぁ。無欲なんですねー」
496金髪のお嬢様 ◆ACE//nQy3o :2008/07/10(木) 00:41:34 ID:???
>>493
「ならそれで良いじゃない。
 自分の中で結論が出て、区切れているのなら引き摺る理由は無いわ。
 誰かに気遣って欲しいワケじゃないでしょう?」

小ばかにしたような響きはそこに無く、ただ淡々と言葉を紡ぐだけ。
彼女の言葉はそれ故に、いつも朔風のような冷たさを帯びる――筈なのだが。

「……まあ、お大事にね」

だだ甘の紅茶を一息に飲み干して顔をしかめたのち、
優しさなど一切感じられない表情のままでそんな声をチサトへ放り、
カナデは席を立ってその場を後にしたのだった。
497冷めた瞳の女生徒:2008/07/10(木) 00:51:48 ID:???
>495 和風
「そうかい?俺は欲深いって言われる方だけどね。」

そういいながら、煙草を再び灰皿にねじり込み席を立つ。

「ま、怯えないことだ。じゃなきゃ、あんたも飲まれちまうぜ。」

最後の最後までワケのわからないことを言って去ってゆく。
498和風:2008/07/10(木) 01:09:14 ID:???
>>497

 去り行く背中に視線を投げる。
 人ごみの中に消えてゆくまで見守った。

「手段──戦闘行為そのものが目的、っていう手合いね」

 ぽつり、と呟く。

「欲深い?いえ、違うわよ。
 浅いわ──本来目的を達成するための手段で満ちる欲なんて。
 いえ。
 満たすのが目的ではなく、満ち続けるのが目的だとしたら?」

 面白い、と少女は思う。
 笑みは変わらずおだやかなまま。
 しかし、眼光は既にして獲物を見出した猟師のソレだ。

「使えるかしらね──使えなくても試みるのは無駄にはならない。
 面白そうな、子──」

 やわらかな声音。
 鼠を玩ぶ猫のようだった。
 
499通常の名無しさんの3倍:2008/07/11(金) 22:29:37 ID:???
出発前夜。
研修旅行の準備も漸く完了し、後はその時が来るのを待つだけ――そんな夜。
生徒は、そして教官は、果たしてどのように過ごしているのだろうか。
さあ、これからその一端を覗いてみることにしよう――
500金髪幼女@ギャロップ艇内:2008/07/11(金) 22:36:21 ID:???
 通路を一通り巡った後。

「罠度が足りない」

 開口一番出た言葉がそれである。

501優男っぽいお兄さん ◆SternIiXmU :2008/07/11(金) 22:42:01 ID:???
>>500

(スパーン。と小気味良く乾いた音。

 チサトが振り返ってみれば…
 エレキギターでも入っていそうなケースを背中に抱えた青年が、
 スリッパ片手にやれやれといった様子で佇んでいた。)

「俺達は毎朝、クレイモアやベアトラップを警戒しつつ食堂まで行かないとならんのか。」
502金髪幼女@ギャロップ艇内:2008/07/11(金) 22:47:24 ID:???
>>501
「ッつ〜・・・」

 頭を抑えてしゃがみこむ。

「いきなりなにをなさいますの・・・万一艦内に侵入された場合のことを考えて
いっているだけのことですわ!

 ・・・それに」

 夢見るような顔つき。

「毎朝毎日クレイモアやベアトラップ、首吊りワイヤーにPAKフロントを
突破しながら朝食なんて、とても素敵ではございませんこと・・・・はぁう☆」

 ヘヴン状態。
503赤い髪の教官見習い ◆RED/CLNT.s :2008/07/11(金) 22:53:38 ID:???
>>502
夢見る少女の甘き陶酔を、背後から迫り来る鋼鉄の如き爪が一片の慈悲も無く握り潰す。

「つまりお前さんは毎日こうされたいと」

下手をすれば頭蓋骨に食い込みそうなほどの壮絶な握力。
万力さながらにチサトを締め上げるアイアンクローの主は勿論、スカーレット・エスター・マーヴェリックである。

「知らなかったよアタシゃ、お前さんにそんな趣味があったなんて……」

凡そ艦内には不釣合いな黒のライダースーツ姿の彼女は、ひとしきり教え子を文字通り締めると、満足したかのように漸くその手を離したのだった。
504優男っぽいお兄さん ◆SternIiXmU :2008/07/11(金) 22:54:49 ID:???
>>502
「いや、とりあえずツッコミは入れんといかん気がして。

 …っていうか何だそのキルゾーンは。
 そんなにやりたいなら自分の部屋の中にしろよ、毎日がハプニングの連続だぞ?
 それも主に生(存にマジで深刻なハプニング)的な意味で。」

(そんな血みどろ風雲○けし城なチサトの理想郷を想像して、ヒく。
 基本的に、仕掛けるのはともかく仕掛けられるのはやはりリヒャルトも嫌いだ。)

「……で、それより。 もう出発の準備は済んでるんだろ?」
505金髪幼女@ギャロップ艇内:2008/07/11(金) 22:55:26 ID:???
>>503
「た、たった三つではございませんのぉおおおおおおおおおおおお
 しぬしぬしにますしにまするううううううう」


 軽く天国を見たらしい。


「・・・しかたありませんわねぇ、撤去しますわよぅ・・・」

 設置済みらしい。
 天井裏にもぐりこんでトラップの解除を開始する。
506優男っぽいお兄さん ◆SternIiXmU :2008/07/11(金) 22:57:01 ID:???
>503
「っと、お見事。」

(そんな軽い賛辞を送りながら、それでもキチっとした一礼が送られて来る。

 無論だが、アイアンクローを止める気なんか全然無い。
 むしろもっとやれ、とか思ってるリヒャルトである。)

「教官は最後に見回り…って所ですか?」
507金髪幼女@ギャロップ艇内:2008/07/11(金) 23:00:15 ID:???
>>504
「絶対そっちのほうが退屈しませんのにー」

 ぶつくさ文句を言いながら、一つ目のトラップを解除する。







 ごどん。




 轟音を立てて廊下に落下する88ミリ砲砲身。
508赤い髪の教官見習い ◆RED/CLNT.s :2008/07/11(金) 23:03:15 ID:???
>>505
「ったく、行動力は大したモンなんだけどネェ……」

天井裏に消えた教え子を呆れた声で見送りながら。

>>506
「ま、そんなとこさね。
 軽く見回って、それから最後にクレイドルん中を走ろうかってネ」

そんでこんなカッコしてるワケ、と自らの出で立ちを説明する。
509優男っぽいお兄さん ◆SternIiXmU :2008/07/11(金) 23:06:50 ID:???
>>508
「あぁ…なるほど、流石にあちらで乗り回すのは難しいかも知れませんしね。
 お気をつけて行って来て下さい。

 …俺もコイツを武器庫に収めたら、少し出て来ようかな…。」
(コイツ、とは背に負ったケースの事だ。)

>>507
「退屈凌ぎで大怪我するのは御免被る。
 ……しかも本音が出てるぞチサト、侵入者用じゃ無いだろ、それじゃ…」

         アハト・アハト
「っていうか何故に88ミリ砲か。
 ……あぁもう、お前は何処からツっこんだら良いのやら……ッ!?」
510金髪幼女@ギャロップ艇内:2008/07/11(金) 23:11:40 ID:???
>>508
「旅の安全性を高めようという努力なんですわよう。
 それをそんなふうにいわないでくださいましー」

 ごそごそと天井裏から這い降りつつ、ぷっくりとほほを膨らませる。

>>509
「いえ、だから、PAKフロントと申しましたわよ?
 三メートルほど先には塹壕とか対戦車ライフル構えた名無し生徒さんたちが」


「^^」
「^^おいすー」

 床板とか壁板がガボンと外れ、塹壕化。
 中には待機中の名無し生徒さんたちがパンツァーファウストだの
対戦車ライフルだのを片手にご挨拶。
511優男っぽいお兄さん ◆SternIiXmU :2008/07/11(金) 23:21:50 ID:???
>510
「OK、とりあえずお前たちが凄い楽しんでるのは分かった。
 後、全面的に間違えてるのも。」


「…流石に個人の部屋とかには仕掛けてないよな?こういう仕掛け。」
512赤い髪の教官見習い ◆RED/CLNT.s :2008/07/11(金) 23:23:32 ID:???
>>509
「星でも見るのかい?」

ケースの中身については凡そ見当がついていた。
だから敢えて触れずに置く。

>>510
「お前は目的の中に趣味を捻じ込みすぎるから問題なのさね」

溜息。
コンニチワした連中に目をやり――

「〆られたい奴がこんなにいたのかい」
513金髪幼女@ギャロップ艇内:2008/07/11(金) 23:24:49 ID:???
>>511
「!」
 驚愕。
 大切なことを今思い出しましたとかそんな感じの形相。
 あわてず騒がず。廊下の端っこに置きっぱなしのパンパンなナップザックを
背負いなおして。

「ちょっとコンビニ行ってくる」

 幼女はいまうそをつきました。
 
514名無し生徒:2008/07/11(金) 23:28:56 ID:???
>>512
「ちっす。違うッス」
 首を振る。
「ちっす。対策って奴ッス」
 こいつも首を振る。

 同時に、通路の向こう側から轟音。高出力モーターがフル回転する音に似ている。

「……来やがったぜッ!奴らッ!早ぇッ!!」
515優男っぽいお兄さん ◆SternIiXmU :2008/07/11(金) 23:30:35 ID:???
>512
「ええ、今日は西の空に"良い物"が見えるらしいんで。
 …何でも昔の戦争で出たデブリが軌道上に大量に堆積してるらしくて、
 ソイツを今晩、一斉に火星の大気圏に投入して燃やし尽くす事になってるそうで。

 まぁ、正体が分かってるとはいえ流れ星には違いありません。
 教官が走ってる時にも見えるんじゃ無いかな、きっと綺麗だと思いますよ。」

>513
「あぁ、行って来い。
 
 ただしまぁ、何だ。 俺もたまには本気で怒っても良いかな。
 大事な事だけど二度は言わないぞ、チサトー?」
516パイロット養成所海兵科生徒:2008/07/11(金) 23:34:21 ID:???
 通路に引かれた鉄材を、ソリッド・タイヤが磨り削る響き。
 幅高さともに三メートルを超える通路を驀進する何か。
 曲がり角から、忽然と姿を現した。
 プチ・モビール。
 クローズド・コンバットにおける最強戦力の一、ここに推参ッ!!

「ヒーハー!パンツァー・グレネイダーどもだっぜッ!」
「は、陣地構築もすんでねえか?甘すぎるぜ……
 最前線=海兵ッ!海兵I=最強ッ!展開力=ジャスティスッ!」
「ムービット!ムービットッ!!」
「ファイア!ファイアーッッ!!」

 どがががががががががががががががががががががびーどどどどどどぶぅん。

 ビームがマシンガンがランチャーがいっせいに火を吹いた。
   
517パイロット養成所装甲擲弾兵科:2008/07/11(金) 23:38:24 ID:???
>>516
「は、相変わらず装備頼みか海兵野郎ッ!
 土をなめ泥を齧り、地べたに這い蹲る歩兵の怖さってのがわかってねえッ!
 強さとはッ!
 速さではないッ!
 粘りッ!
 兵器の威に頼む愚かしさを知れッ!」

 塹壕にこもり応戦を開始するグレネイダーども。
 パンツァーファウストが飛び対戦車ライフルが火を噴いた。
 たちまちに先頭のプチモビが中破する。
 お返しとばかりに叩き込まれるビームランチャー。
 壁の壕が光に包まれ沈黙する。

 返す返すも記述しておくが屋内である。通路である。ちょっと広いだけである。

 なにやってんだこいつら。
518金髪幼女@ギャロップ艇内:2008/07/11(金) 23:39:59 ID:???
>>515
「いえいえさすがに冗談ですわよう、まったく、真に受けないでくださいましーガクガクブルブル」

 顔色はすでにターコイズブルーである。割と人間をやめた感じだ。

>>516、517
「あらあら気合はいってますわねぇ」
519優男っぽいお兄さん ◆SternIiXmU :2008/07/11(金) 23:42:30 ID:???
>518
「うん、まぁ俺は良いんだが他の連中に悪いしな。
 そういう訳で流石のチサト相手でも怒るべき時には全力で怒ろうと思う。
 結局二回言ってるがまぁ大事な事だから、そのつもりで。

 …しっかしこれだから海兵の連中は…馬鹿さ加減にかけては最強だな、オイ。」

(とりあえーず、通路脇の空き部屋に退避しつつ。
 ここまで激しければすぐに戦闘も終了するだろう。
 古来より、武器の発達は戦闘時間の短縮を意味している。)
520金髪幼女@ギャロップ艇内:2008/07/11(金) 23:45:53 ID:???
>>519
 後を追って部屋に入りつつ。

「そこまでいうことないじゃありませんの、ほんのお遊びですわよう・・・」


 チサトルール;死ななければ遊び


「まぁ本気で怒られるのも詰まりませんし、少し自重することにいたしますわね」
521優男っぽいお兄さん ◆SternIiXmU :2008/07/11(金) 23:50:05 ID:???
>520
「いやほら、一応突っ込んでおかないとな?
 それにほら、昔っから海兵は空軍兵とは仲悪いし?」

(この辺りは流石にお国柄である。まぁそれでも緩い方ではあるが。)

「うん、まぁそうしてくれると助かる。
 身内相手に本気で怒るのは疲れるし、余り気も進まない。」
522金髪幼女@ギャロップ艇内:2008/07/11(金) 23:53:33 ID:???
>>521
「というかアタッカーとディフェンダーで強さを争うこと自体が
間違っていると思うのですけれど。
 ま、それはそれとして了解ですわ。
 その代わり、戦いのときまでトラップ禁止というのはなしにして
いただきますわよ?」
 
523優男っぽいお兄さん ◆SternIiXmU :2008/07/11(金) 23:57:57 ID:???
>522
「あぁ…違う違う、強い弱いじゃなくて単純に仲悪いのさ。
 個人がどうこう、って訳じゃなくて組織的にな。」

(くくく、と苦笑して。)

「あぁ、それは勿論…。
 それをチサトに言っては、戦わずに死ねと言う様な物だ。」
524金髪幼女@ギャロップ艇内:2008/07/12(土) 00:02:16 ID:???
>>523
「まぁ、万一のときは全力を尽くしますので、頼もしく思っておいてくださいな♪……



 ……





 ……自分の部屋ならかまいませんわよね……」

 微妙にぶるぶるしている。病的な感じで。
 身近にトラップがないと落ち着かないらしい。
525赤い髪の教官見習い ◆RED/CLNT.s :2008/07/12(土) 00:05:43 ID:???
>>516-517
あまりの予想外な事態に、その光景を呆然と眺めるプレイメイト系女教官(見習い)。
お色気担当ならば流れ弾にでも当たって服だけ破れるとか、
更にはボロボロになったライダースーツから覗く肌を見せ付けるように大立ち回りとかすべきなのだろうが。

「テメーら、ソコに直れッ!!」

生憎彼女にはGFの素質が無いのでそれは無理。
精々がレディース総長ばりの一喝が爆音をかき消して響き渡るぐらいである。
526優男っぽいお兄さん ◆SternIiXmU :2008/07/12(土) 00:06:12 ID:???
>524
「あぁ、期待してる。



 ……そりゃまぁ、構わないとは思うが。

 …寝惚けて、クレイモアを自分のベッドに向けたりするなよ?トラップマスター。
527和風@コンバットグフ:2008/07/12(土) 00:10:48 ID:???
もいいいいいいいいいぃぃぃぃぃいぃいいいいぃいいぃぃぃぃぃいぃぃぃぃぃいいい


牛のうなり声を数千倍に増幅しましたってな按配の響き。
同時に部屋の天井が吹っ飛びドアが消し飛ぶ。
雨あられと降り注ぐは真っ赤に光るアイスバー。
いうまでもないが長砲身75ミリガトリング砲による弾幕である。

『はいはい皆さん、艇内での喧嘩はご法度ですよー?
 食料配分のいざこざについては勝負して決めればといいましたけど、
私のフネンなかでやらないでくださいねー♪」
 穴だらけになった壁の向こう側にはぶるぴくいってる歩兵の群れ。

 どんな問題も火力とパワーで即効解決。
 女社長の本領発揮というべきであろう。

 ちなみに死傷者数ゼロ。
528和風@コンバットグフ:2008/07/12(土) 00:17:41 ID:???
>>525
「教官、私が始末つけましたから・・・・許してあげてくださいッ!
 教官が本気になったらこんなモンじゃすまないんですからねッ!!
 悪い男ッ!悪い男たちッ!」

 ガトリング砲フルシュート→ヒートロッド→ヒートソード三連コンボ。
 あたりはもう廊下というかジャンク山状態である。
 死人が出ないのも奇跡なら、教官に影響が出ないのも異常だ。
529赤い髪の教官見習い ◆RED/CLNT.s :2008/07/12(土) 00:27:33 ID:???
>>528
カサギの必死な声に、大きく深呼吸をしてから頷いてみせる。
そして、怯えて震える教え子たちへと声をかけた。

「イベント前だし、ハイになるのは分かるよ、けどね。
 今度こんな真似したら、速攻で研修旅行は中止だからな」

ハメを外すのは程ほどにするんだ、と言い聞かせるスカーレット。
やや苦笑気味なのは、もしかすると昔の自分と彼らを重ね合わせているのかもしれない。
530和風@コンバットグフ:2008/07/12(土) 00:34:51 ID:???
>>529
「なるべく控えます・・・
 ってか、控えてくれますよね?」

生徒A「いや、ここまでしなくても、相談で決めりゃよかったんじゃ・・・
 勝負で決めろとかいうから・・・」

「聞こえねェ〜ナァ〜?」

 ヴゥンと輝くモノアイが、暴れまくっていた兵士どもをねめつける。
 無表情な声がこの上もなく恐ろしい。
「りょ、了解・・・」
 がくがくしながらうなずく兵士の群れ。

「よし解決。
 修理は整備班の人にお願いするしかないかなぁ。
 補修速度がどれくらいか、具体的に調べるいい機会だし。
 廃材は分解して、使える奴は備蓄して、使えないのはスクラップ屋に・・・」
531金髪幼女@ギャロップ艇内:2008/07/12(土) 00:36:03 ID:???
>>526
「そんなミスはしませんけれど・・・」

 青天井を見上げながら呆然とつぶやくチサト。

「・・・枕元に対MS用の仕掛けは用意しておいたほうがいいかもしれませんわねぇ・・・」
532優男っぽいお兄さん ◆SternIiXmU :2008/07/12(土) 00:38:35 ID:???
>531
「…あながち駄目とも言えなくなって来た気がする。

 部屋変えて貰うかな…出来る限り武器庫に近い部屋に。
 っていうか今ので全員無傷、って辺りにこの先の不安を感じる。」
533和風@コンバットグフ:2008/07/12(土) 00:42:13 ID:???
>>531,532
「大丈夫です。
 峰射ちですから」

 グフ断言。
534優男っぽいお兄さん ◆SternIiXmU :2008/07/12(土) 00:55:26 ID:???
>533
「それはつまり鉄塊だった、と。
 …ポテトマッシャーならぬヒューマンマッシャーだな、恐ろしい。」


「…ホント、色んな意味で不安になって来たぜ…」
535金髪幼女@ギャロップ艇内:2008/07/12(土) 01:03:57 ID:???
>>534
「ホント、そうですわね・・・」
 深々とため息。

>>スカーレット

「……教官、馬鹿が大勢いるようですから、しっかり手綱を引き締めて
やってくださいましね」
 
 肩を落としつつ、お願い。

536赤い髪の教官見習い ◆RED/CLNT.s :2008/07/12(土) 01:24:34 ID:???
>>535
「アタシの手に負えるかネェ。
 ちょいと先行き不安になってきたよ、これ見てさ」

苦笑して肩を竦めるスカーレット。
と思いきや、次の瞬間には喉の奥を鳴らすようにしてククッと笑っていた。

「ケ・セラ・セラ、ま、なるようになるさね♪」

何だかんだで自分も結構楽しむつもりでいたりするのだった。
537和風@コンバットグフ:2008/07/12(土) 01:25:10 ID:???
「それでは私は片づけがありますのでー。
 ごゆっくりーノシ」


 ・・・いうなり悠々と引き上げてゆくグフ。

 ・・・残骸まみれの部屋でゆっくりせいともうすか。
538優男っぽいお兄さん ◆SternIiXmU :2008/07/12(土) 01:27:26 ID:???
「何が怖いって…これに慣れてる事だと思うんだよなぁ…。」


「…まぁ良いか。
 それじゃ、俺もそろそろ行くよ。
 今の内に…やりたい事はやっておかないと、な。

 じゃ、また後で。」

(そう言って肩をすくめると、荷物を抱えて部屋から出て行く。
 決して逃げた訳ではない、決して。)
539優男っぽいお兄さん@S4+ ◆SternIiXmU :2008/07/12(土) 21:53:31 ID:???
『S4+よりギャロップへ、提示連絡。
 予定進路クリア、S-12からS-27まで異常は確認出来ず。
 これより周辺警戒の後帰還進路を取る、オーバー。』

強力なレーザー通信によって、予定進路偵察の結果をギャロップへと伝達する。
レーダーを初めとする索敵システムが使用可能であるか否かに関わらず、
それが可能であるならば偵察機による先行偵察は極めて有効だ。
いや、より正確に言えば偵察機の飛行その物が昨敵システムの一部だと言っていい。
つまる所この単純極まりながらも集中力を要求される仕事は
あの艦に乗る者全ての為のモノであり、直接的には自分の為では無い訳だ。


「……上等だ、ってな。 そっちの方が気合が入る。」

そう、本当にそう思う。
意義も意味もある仕事、退屈ながらも何と素晴らしい仕事か、自然に力も入るという物だ。
頭の片隅でそんな事を考えながら、ゆっくりとギャロップへと向かって行く。
540和風@ギャロップ艦橋:2008/07/12(土) 22:11:26 ID:???
>>539
「ギャロップ了解。
 次の偵察は12時間後です。しばらくは時間がありますんで、
ゆっくり休養してください。オーヴァー」

 返信ひとつ、艦長席を降りる。
 目指すは格納庫。
 リヒャルトの交代要員は彼女自身だった。
 養成所郊外での活動は久しぶり、ということもある。
 可能な限り勘を取り戻しておきたかった。

 
>540
(了解の意を示す信号が送られて来て、通信は一度閉じる。
 流石にリヒャルトは本職の偵察兵である、必要外の通信は避ける傾向らしい。)


(そして彼女が格納庫へやって来るのと、帰還したリヒャルトが自らの愛機。
 S4+のコクピットから降りたのがほぼ同時。
 手早く戻って手早く着艦。これだけに関して言えば、見事な手並みと言うべきだった。)

「交代宜しく、だ。
 帰還途中に上層大気が"揺れ"始めた所為か……
 体感できる日照量が少なくなって来てるからな、気をつけろよ。」

(と、そのままの状態で帰還途中で気付いた要点を手短に伝えて来る。
 引継ぎの人間に情報を提供するのも、彼にとっては重要な仕事だ。)
542和風@コンバットグフ:2008/07/12(土) 22:34:46 ID:???
>>541
 風の状態が悪いにも関わらず、男の機体は完璧といってもいい着艦を
見せてくれた。
 やはり腕がいい。カサギはうなずき、ヘッドセット式のインカムのスイッチ
を入れて通信回線を開く。
「了解。
 夏場の砂嵐はヤバイものね。
 最悪の場合、規定の待機点でビバーグすることになるかもしれない。
 ま、ぼちぼちやるわよ」 
 
 それだけ告げる。
 駐機体勢を取ったままの愛機のコクピットに、キャットウォークから
もぐりこんだ。
 コクピットハッチ閉鎖
 正面モニターが、モノアイ・カメラからの映像を映し出す。
 ハッチの向こう。
 四角く切り取られた荒野の空は、薄い朱を帯びている。
 火星の、空。
 地球とは異なる星であることを、住む者すべてに知らしめる天の帳。
 吹き込んでくる風が、赤い砂を孕んでいた。

「んじゃ、掃除のほうよろしく。
 キリノ・カサギ、グフ、出るわ」

 カタパルト始動。
 十メートルを超える巨体が、一瞬にして火星の荒野へとはじき出されてゆく。
543金髪幼女@格納庫:2008/07/12(土) 22:37:21 ID:???
「カサギさん、本気モードですわね。
 猫かぶるのすっかり忘れてらっしゃいますわ」
 遠ざかるグフの姿を格納庫の中から見送って、チサトは小さくため息をつく。
>>541
「機体固定確認よし。
 いつでも降りられますわよ」
>542
「おう、行って来い。」

元より座学と、戦闘に関わらない機体の操縦にかけては優秀なリヒャルトである。
その分一部を除いた戦闘技能については落第寸前と言える劣等生だが、
こと是に関しては、確実に優等生なのである。

>541
「了解。システムを通常モードへ。」

カタパルトの轟音を尻目に、戦闘システムを落して機体の戦闘能力を停止させる。
作動しているのは航法システムだけの、低負荷モードだ。
そうこうして、凡そ20秒ほどしてからリヒャルトは格納庫の床へと降り立った。

「確かに猫かぶりをやめて、活き活きって感じだな。
 かくいう俺も、少し楽しい。」
545金髪幼女@格納庫:2008/07/12(土) 22:56:59 ID:???
>>544
「お二方とも実戦肌なんですのね」
 呆れ半分に苦笑しながら少女は小さく肩をすくめた。
「コーヒーが入っていますわ。話の続きは待機所で、ですわね。
 格納庫清掃のために整備班の方々がエアブローをかけるそうですから」

 どこへ行っても吹き込んでくる砂への対策が欠かせないのが火星の旅の
問題点である。
 特にMS格納庫などは、一度MSが着艦しただけで何もかもが砂まみれに
なってしまうのだ。
 いちいち人の手で掃除するのも面倒なため、この艇ではいったん格納庫を
完全閉鎖し、内部エア・シャワーで砂という砂を吹き散らし、内部の空気に
砂を孕ませてから一瞬で吸引、ホバー・ジェットから砂もろとも吐き出させる
というシステムをとっている。
 中に人が残っていると砂諸共に吸い出されかねない危険があるが、しかし
いちいち清掃作業に時間を食う手間を考えるなら、危険性を無視しても採用
するに値する利便性があった。
 MSの洗浄効果もあるので、整備班からもそれなりに喜ばれているシステムである。
 
>545
「了解だ。」

(そう言いながらヘルメットを外し、格納庫の出入り口へと向かう。
 偵察中はコクピットの中にいたとはいえ、
 こうして格納庫で会話を交わしているだけでも外部から吹き込む粉塵は付着する。

 それを払い落とすべく、格納庫の入り口には人間用のエアシャワーが備えられている。)

「しかしまぁ、依頼以外でこうした事をするのは久しぶりだからな。
 年甲斐も無く……気がはやってしまう。

 それにまぁ、意義と意味のある仕事をするのは楽しい。」

(そして手短にそれを済ませて待機所へ。
 凡そ三分、最悪でも五分以内には格納庫から発進できる位置にある。)
547金髪幼女@格納庫:2008/07/12(土) 23:15:53 ID:???
>>546
 待機所(ピスト)。
 簡素なテーブルと椅子、それに自動販売機。
 天井近くに設けられた棚にはテレビモニタが設えられているが、
今は何の映像も写していない。

 奥のほう、申し訳程度に設えられたキッチンシンクの脇のコーヒー
メーカーで自分の分とリヒャルトの分のコーヒーを用意しつつ、
ふと気づいてたずねる。

「そういえば、一応仕事上がりでしたわね。
 コーヒーよりもビールのほうがよろしいのではございませんこと?」
>547
「いや、コーヒーで良い。
 ビール飲んだ後に寝るのは苦手だ、コーヒーならもう慣れてるし。」

椅子に腰掛け、パイロットスーツの前を少し空ける。
幾ら楽しい仕事と言えど身体の疲れはやはりあるのだろう、
何処と無くほっとした様子は、妙に人間味のある物ではある。

「…チサトの方は、今日の仕事は?」
549金髪幼女@格納庫:2008/07/12(土) 23:37:50 ID:???
>>548
「そういうものなのですかしら」
 小首をかしげながら、とりあえずコーヒーを運んでくる。
 キリマンジャロとモカのブレンド。香りと酸味のあわせ技である。
 リヒャルトの対面の椅子に腰掛けると、ミルクと砂糖の分量が過剰な
コーヒーを一すすりする。

「私のほうは、偵察の際に得られた画像の解析ですわ。
 航路の詳細な地形データの作成が目的ですわね。
 少々手間がかかりますけれど、基本はルーチンワークですし」
>549
礼を述べてコーヒーを受け取る。
軽く一口それを口に運んで、本当に落ち着いたとばかりに一息ついた。

「あぁ…衛星写真だけじゃ分からない事も結構あるからな…
 何時もの事だから忘れてたが…そういえばこの辺りは、
 まだ航路情報も開発されてないんだったな。

 ……アレだな、彼女(キリノ)の事だ。
 安全と分かったらこの航路データ、キッチリと売って来そうだ。」

(尤も、彼とて天体を観測して位置座標を割り出すデータを作り、
 それを副業としている人間の一人である。
 そうした仕事が実際に求められている事は、よく理解していた。)
551金髪幼女@格納庫:2008/07/12(土) 23:56:17 ID:???
>>550
「考えられますわね。 
 地形情報の他に地質その他の調査までやっているそうですもの」
 
 ほぅ、と小さくため息をつく。

「銭ゲバもここに極まれり、ですわね」
>>551
「良いじゃないか、稼げる時に稼いでおくのは。」

と、珍しく肯定的なリヒャルトである。
何故なら

「第一、それ言ったら今回は俺も稼がせて貰ってるし。
 ……チサトも何か、そういうの見つけると楽しいんじゃないか?」

…此処最近、ギャロップの対空銃座で夜な夜な観測を行っているリヒャルトであった。
553金髪幼女@格納庫:2008/07/13(日) 00:02:51 ID:???
>>552
「そういうものなんですかしらねぇ」
 などといいながらも、どこか得心がいったという表情を浮かべるチサト。
「……でも、お金が入るのは悪いことではございませんわよね。
 仕事……そうですわね。
 ホーム・セキュリティ関連の仕事で、犯罪者撃退装置の販売なんか
面白そうですわ……」
>553
「自分の得意な事を鬻ぐっていうのは意味のある事だと思うしな。
 軍人職人文人農民、どんな仕事でも同じ事さ。

 それに、だ。
 何れ養成所を出た後は、パイロットかは別にして何らかの仕事には就くんだし。」


「っていうかチサト、それお前がやりたいの販売じゃなくて開発の方だろ?
 それとも何か、販売先で実演販売でもするのか?」

ははは、と。
こういう会話は、何処と無く楽しそうなリヒャルトではあった。
555金髪幼女@格納庫:2008/07/13(日) 00:15:00 ID:???
>>554
「実演販売ですけれど?」
 小首をかしげる。
「レーザー感知式警報装置の設置・管理法を教えるだけでも
それなりの収入になる気はしますし。
 オプションで犯人捕獲のための各種トラップももれなくつける
のもいいかもしれませんわ」
>555
「……正直スマン。
 スーツケース一杯にクレイモア詰めて歩いてるチサトを想像しちまってた。

 しかし…うん、それ良いかもな。
 俺も地球に居た頃、業務用のを使ってた事があるけど…アレ、遣い辛いんだよな。


 もし本当にやるなら、その時は俺にも良い奴を頼む。」
557金髪幼女@格納庫:2008/07/13(日) 00:41:58 ID:???
>>556
「それはオプションですわね。
 まあ、いきなり贅沢なものを売りつけても仕方ありませんもの。
 管理できる腕もない人に贅沢させて、自爆されても困りますわ」

 断言。

「ま、それはそれとしまして。
 帰ったらリヒャルトさんの家のシステムがどのようなものか、
いったん見させていただきますわね。
 使いにくいものでも、工夫ひとつでだいぶ使いやすくなるもの
ですのよ?」

 設置するだけではなく、その設置された罠を使いこなせてこその一流。
無言のうちに断じてのけるあたり、トラップマスターの面目躍如である。
>557
「そいつは中々…サービスの幅が広いな。


 ん、そうだな……あぁ、折角だから頼めるか?
 丁度、今度時間を作って地球に一度戻ろうと思ってた所だ。
 その時までに色々と意見をくれると助かるな。

 ……あそこは、俺もそれなりに大事に思ってる場所だから。」

(その実、彼が住んでいた"家"というのは一般的な家とは全く異なるのだが。
 とにかく、彼にしてみればその申し出を断る理由は無い。
 東洋の諺に曰く"好きこそ物の上手なれ"だ、其れが最も得意な人間に任せた方が良い。
 自分がそうである様に、誰にでもそういった物はあるだろう。)
559金髪幼女@格納庫:2008/07/13(日) 01:00:55 ID:???
>>558
「承知いたしましたわ、任せておいてくださいませ♪

 それのしても。
 地球に戻られるんですのね──
 検疫やらなにやらで、結構お金がかかると聞きますけれど」
560通常の名無しさんの3倍:2008/07/13(日) 01:07:27 ID:???
>559
「まぁね。
 …ただまぁ、今言った"家"の管理なんかの為には戻らないといけないから。
 その他にも理由は色々、やらなきゃならない事と趣味に関してなら…
 その金に関しては必要経費だろ、仕方が無いさ。」

(そう言って言葉を切ると、静かに席を立つ。
 見てみると、彼のカップは既に空となり、その白い底を覗かせていた。)

「――さて、ご馳走様。
 これから仕事って所悪いけど、俺は少し寝させて貰うよ。
 今からなら大体8時間程は寝れる筈だしな………。」

(それじゃ、と軽い挨拶の身振りを経て。
 カップを下げて、待機室奥の仮眠室の扉へと向かって行くリヒャルト。
 仮眠室はその名の通り、出撃を控えたパイロットや乗員が仮眠を取る為の部屋である。
 自室に戻る事が許されない者達が、よく利用する場所だ。)
562金髪幼女@格納庫:2008/07/13(日) 01:21:48 ID:???
>>561
 男が仮眠室に去り、少女は残る。

「いろいろたいへんですわねぇ・・・」

 空になったカップをシンクで洗いながら、少女は小さくため息をついた。
 何もない自分。その空虚を嫌っているのは確かなことだが。
 過去という重荷を背負って生きるのも、それなりに面倒が伴うものらしい。
 
 果たして、どちらがマシなのか──考えてみてもしかたのないことなのだが。
 雑念を追い出すように頭を振る。
 シンクにたまっていた食器類もついでに洗って棚にしまうと、彼女もまた
ピストを後にした。
 いまは、仕事だ。
  
563見た目幼い整備科生徒 ◆ChrisHeJBM :2008/07/13(日) 23:05:02 ID:???
その、数時間後の事だ。
場所は同じく格納庫近くの待機室、既に時刻は夕方を過ぎている。
待機室の窓から外を見てみれば、火星特有の赤い空の中に、
この星でしか見られない"青い夕焼け"が見えた。今は砂塵も左程強くないようだ。

そんな休憩室の中。

『――"激しい激しい、熱や喘ぎの間から お前は私に頼んだのだ"―』

脚を組んで、作業用のツナギを腰まで下ろし。
上半身はタンクトップ一枚という、その筋の人々にはたまらない格好で本を読む幼女。
もとい女性が居る、つい先刻まで偵察機の整備業務についていたクリスティネ・クラウスだ。

もうそろそろ、周辺防御を先任と交代するMsパイロット達が現れる頃なのだが。
凄まじくラフな格好の彼女は、それにどうにも気付いていない様だ。
564赤い髪の教官見習い ◆RED/CLNT.s :2008/07/13(日) 23:13:19 ID:???
>>563
「何とも誤解を招きそうな一節だネェ……冗談さね」

一方こちらはジャケットにタイトスカートの制服姿。
動きやすいよう工夫されたサイドのスリットや、無造作に開かれたシャツの胸元など、
超攻撃的なスタイルと相まって、こちらも結構な目の保養になりそうな格好である。
565見た目幼い整備科生徒 ◆ChrisHeJBM :2008/07/13(日) 23:18:05 ID:???
>>564
「ははは、確かに。
 ユルゲンスさんから借りたんですけどね、
 確か…教官のお好きな国の作家さんだったと思います、これ。」

(しかし実際の所、こちらは一部の人々の心を刺激こそすれ眼の保養には程遠い。
 可愛いと言えない事も無いが、魅力という意味で教官の其れとはベクトルが真逆だ。)

「…まぁ、思う所は色々ありますけど。
 そういえば教官は、こういう昔の本とかはお好きですか?」
566金髪のお嬢様 ◆ACE//nQy3o :2008/07/13(日) 23:19:19 ID:???
>>563
「お疲れ様」

こちらはダークブルーのパイロットスーツ姿。
要所に施されたプロテクターも、タイトなスーツが露わにする美麗なボディラインを却って引き立てている。
ここに現れたということは、つまり彼女が次の交代要員なのだろう。
567“        ” ◆LQUA.mYpRY :2008/07/13(日) 23:20:21 ID:???
>>563
「♪WAWAWA忘れ物〜♪」
変な歌歌うな、通行人

「?!」
部屋に入る前に何かの気配に気付いたようです。

>>564>>566
「……(女の声)」
ここで前触れも無く突入するのが職人だが
今の彼はただの通行人にしか過ぎない(肩書きは長いがさておくことにして)
入らないで待つのが正しいが忘れ物を取りに来たので意味がなくなってしまうのだ
ということで

→ノックする
  突入する

ノックして様子を見ることにしました
568赤い髪の教官見習い ◆RED/CLNT.s :2008/07/13(日) 23:23:58 ID:???
>>565
「へぇ、ニホンの古典って奴かい。
 アタシ?
 アタシゃ読書っての、あんまり好かないんだよネェ。
 嫌いってワケじゃ無いんだけどさ……図書館の椅子よりバイクのシートのほうが、尻が落ち着くんだ」

胸元の肌色の露わっぷりは、女同士だからか。

>>566
「お、次はお前さんかい。気ぃ入れてやってこいよ♪」
569見た目幼い整備科生徒 ◆ChrisHeJBM :2008/07/13(日) 23:35:38 ID:???
>566
「はい、どういたしまして。
 カナデさんの機体は既に発進準備が完了していますので、遅延無く出られます。
 先行して出ているジョイス隊が帰還すると同時に出る事になりますね。

 こちらこそ、宜しく御願いしますね。」
>568
「なるほど、私も作業機械の椅子の方が落ち着きますからね。
 …実の所、同じ本でも古典よりもMSの整備マニュアルの方が好きだったり。
 貸してくれた人には悪いんですけどね。」

「………おっと、人が来ましたね。」

>567
(ツナギに袖を通す、ファスナーを首元まで上げて。
 決してきっちりとした格好ではないが、とりあえず整備員としての体面は整える。)

「はーい。ちょっと待ってて下さいねー」
570赤い髪の教官見習い ◆RED/CLNT.s :2008/07/13(日) 23:42:39 ID:???
>>569
クリスの言葉にククッと笑い、ノックの音に気付いて彼女も服装を正す。
流石に自分の格好がラフ過ぎると自覚していたらしい。
胸元のボタンを留めると、どうにも窮屈な感じがしてならなかったが――
571金髪のお嬢様 ◆ACE//nQy3o :2008/07/13(日) 23:47:24 ID:???
>>569
「そう、ありがとう」

力を尽くしてくれた整備士に対して、自然に出た礼の言葉。
幾らカナデが傲慢でも、義務を果たした者への敬意を忘れたりはしないという事だ。

>>568
「はい、次は私が<ルー・ガルー>で出ます。
 あまり早期警戒に向いた機体では無いのですが……」

苦笑。
その苦さ、意外なほどに柔らかい。
572見た目幼い整備科生徒 ◆ChrisHeJBM :2008/07/13(日) 23:53:28 ID:???
>571
(いえいえ、と答えて。
 細々とした技術上の連絡事項をニ・三伝えておく。
 整備担当者が待機室でパイロットにこうした事を伝えるのは重要だ。
 というより、クリスはその為にここで待機している訳だ。)

「…さて、後は他の人にも…。」
(見れば、テーブルの上にはカナデ以外のパイロットへの連絡事項のメモもあった。)

>扉の外
「お待たせしました、どうぞー。」
573“        ” ◆LQUA.mYpRY :2008/07/14(月) 00:00:20 ID:???
>>部屋ALL
「失礼します。忘れ物を取りに来ました」
と一声かけ部屋に入る青年。

(★……ある者にとっては色々とチャンスなのかもしれないが
コイツは一介の通行人でしかないし、下手に動けば死亡フラグ満載
それが今の状況なのである。
注意を怠ったばっかりに社会的に死亡するというケースも後を絶たないのだ

ただ職人云々とは別の話になるが、
事実上の引退に追い込まれたこの青年にとってはどうでもいいことなのである。
そして彼女らはそんな事知る由もないだろうし、彼も話すつもりもない。
更に)

「……(どこのつくえのひきだしだったっけ?)」
どこに置いたのかしか考えてないようである、まる
574見た目幼い整備科生徒 ◆ChrisHeJBM :2008/07/14(月) 00:06:27 ID:???
>573
「リュートさん…あぁ、忘れ物ですか。

 何でしょう、私達に分かる物ですか?」

(とっくに服装は正しているし、特に気にした様子も無い。
 それより彼の言う"忘れ物"に興味が向いている様だ、

 凡そ一時間ほど前から此処に居たクリスである、偶然それを見つけているかも知れない。
 もし見かけていたら、それを教えてやるのは当然と言えた。)
575金髪のお嬢様 ◆ACE//nQy3o :2008/07/14(月) 00:13:49 ID:???
>>573
連絡事項に一つ一つ頷きながら、その内容を頭の中へ刻んでおく。
機体に関する情報は、常に一つでも多く手に入れておきたいものだからだ。
ましてそれが、まだ乗り慣れていると言い難いMSならば尚のこと。

>>574
部屋の中に入ってきた青年の姿を一瞥し、クリスから離れる。
探し物をしにきたという彼を、積極的に手伝うつもりはどうやら無いようだ。
発進までの残り時間も少ない。
カナデは、格納庫に繋がる扉を潜ってその場を後にした。
576“        ” ◆LQUA.mYpRY :2008/07/14(月) 00:20:25 ID:???
>>574
「んーどうだろう?
ブックカバーかけた本一冊とペン。
ドライバーが入ってるプラスチックの箱と空の容器が入った袋、ですよ。」
何をするものなのか不明な点もあるレパートリーである

>>575
彼女の不干渉は考えのうち、
回収することが先なので見送るぐらいにしておく
577赤い髪の教官見習い ◆RED/CLNT.s :2008/07/14(月) 00:21:30 ID:???
>>573
「探し物かい?」

手伝ってやりたいところだけど、と済まなそうな顔で部屋の時計に目を向ける。
デジタルの数字が待機時間の終わりを告げていた。

「アタシゃそろそろ仕事に戻らないとネ。
 ご老体に叱られるのだけは勘弁願いたいんだ、悪いね」

軽く片手でゴメンネのポーズ。
色気よりも愛らしさを感じさせる姿を披露してから、スカーレットもまたその部屋から出て行ったのだった。
578見た目幼い整備科生徒 ◆ChrisHeJBM :2008/07/14(月) 00:26:55 ID:???
部屋を出て行くカナデの背中に軽く一礼。
相手から見えていないとしても、これは彼女なりの、整備員としての礼である。
「この場はお任せ下さい……ってね。
 了解です、教官もお気をつけて。」


>>576
「あぁ、それらしい物なら――」

(さっき見かけましたよ、と指で示す。
 部屋の脇の簡素な筆記台、恐らくその引き出しだろう。)

「それにしても…随分と雑多な忘れ物ですね。
 他のはともかくドライバーとか。」
579“        ” ◆LQUA.mYpRY :2008/07/14(月) 00:39:27 ID:???
>>577
「いえいえ、お構いなく
仕事じゃあ、仕方ないな( ´∀`)……とね

お気をつけて」


>>578
「いいえ、それはTOMです。
……もとい、手持ちの整理やってたんだが入れ忘れてね。」
そう答える青年、それと何かの略語が混じってたがただの言い間違えのようである

「……あったあった。ありがとう、クリスさん」
机の中を調べる青年、どうやら忘れ物はあったようだ
580見た目幼い整備科生徒 ◆ChrisHeJBM :2008/07/14(月) 00:46:43 ID:???
>579
「いえ、この程度はお礼を言われるほどでは。
 見つかったのなら良かったです。

 そういえばリュートさんはこの後、何かお仕事ですか?」

(大抵の場合、この部屋に居る人間は出動を控えている。
 しかし目の前の青年は忘れ物を取りに来ただけだ、
 特に意味も無いのだが、興味があったのでそれだけ聞いて見る事にした。)
581“        ” ◆LQUA.mYpRY :2008/07/14(月) 00:52:55 ID:???
>>580
「んー、俺はこの後やることがあるから
すぐに出払うがな、これが
……と言うより騒乱が急に増えてロクに動けなかったので」

……と答える青年
582見た目幼い整備科生徒 ◆ChrisHeJBM :2008/07/14(月) 00:54:28 ID:???
>581
「…?
 パイロットの仕事でも無く、艦内で出払う事………?


 食堂でタマネギの皮剥きとかですか?」

(因みに。
 この時のクリス、真顔である。)
583“        ” ◆LQUA.mYpRY :2008/07/14(月) 01:05:33 ID:???
>>582
「いいえ、それはトムです」
さらっと答える青年。
彼によると玉葱の皮むきはトムと言う者の仕事である……らしい
余談だが毎日芋の皮向き……という人が居たがここでは言わない

「と言うより俺の方はここではやることはすべて消化したけど
まだやることはあるんですよ」
と答える
584見た目幼い整備科生徒 ◆ChrisHeJBM :2008/07/14(月) 01:15:10 ID:???
>583
「と、言いますと?」
585“        ” ◆LQUA.mYpRY :2008/07/14(月) 01:22:48 ID:???
>>584
「(……どうしたんだろ?)
つまるとこ養成所にひとまず戻って調整……の前に
別のトコへ移動する前に忘れ物の回収をね
時間帯が時間帯だからそれぐらいしか今の俺にはできない」
586見た目幼い整備科生徒 ◆ChrisHeJBM :2008/07/14(月) 01:41:36 ID:???
>585
「………?
 すみませんリュートさん……話の前後を説明して話して頂けると助かります。


 …まぁ、良いです。
 私は一旦仮眠を取らせて貰うので、これで失礼させて貰いますね。
 それじゃ、また後で。」

(そう言って、テーブルの上に放って置いた作業帽を引っつかむ。
 何枚かの書類を纏めて小脇に抱えると、部屋の奥の仮眠室への扉へと入って行った。

 因みにドアに入る前に一度振り返ってとても可憐な笑顔でリュートに軽く手を振って。
 本当に実年齢を考えると、あり得ない風体な女性ではあった。)
587弦楽の女学生 ◆Whitewm9Y2 :2008/07/19(土) 23:33:11 ID:???
「〜〜♪」

さて、時を同じくして――ここはギャロップ艦内の食堂である。
古来より軍艦において食堂は最も充実した生活設備の一つと言って良い。
特に今回の様に、広大な無人の荒野を少数で駆け抜ける様な場合、
どうしても艦を動かす乗員や、パイロット達のストレスは蓄積する。

無論スペース的な問題もあり限界こそあれ。
ある意味ではクレイドル内におけるそれよりも、艦艇では遥かに食事という物の意義が強いのだ。
――勿論、その認識もまた食事を摂る事が出来るという大前提の上に成り立っているのだが。


「移動からして修学旅行…という感じでは無いですけど。
 それでもある種の旅には違いないですからねぇ……」

窓の外。
相変わらず赤い太陽に照らされた錆びた大地を飽きもせずに見つめながら。
エレナ・イグレシアはこの日二度目の昼食を取っていた。
588身軽な少女:2008/07/19(土) 23:43:29 ID:???
「ふぃー・・・」

(溜め息をつきながら、食堂に入ってくる少女。
 トレーニングウェアには汗が浮き出ている。大分身体を動かしたらしい。

 しかしそれを差し引いても満足げな表情だ・・・何かあったのだろうか?)

>>587
「あにゃ、おいしそー。」

(肩にタオルをかけたまま、覗き込んでくる。・・・挨拶無しで。)
589弦楽の女学生 ◆Whitewm9Y2 :2008/07/19(土) 23:49:13 ID:???
>588
「あら、そうですか?」

(エレナが今正にフォークで口に運んでいた物に関しては、まだ良いかも知れない。
 促成栽培された大豆から得られた植物性タンパク質を加工して作った
 チキン"もどき"、味付けはやや大味ながら、安全性と栄養価に関しては優れた物だ。

 しかし、他の食品に関しては必ずしもそうでは無い。
 まるで医薬品か旧世紀の宇宙食と見紛う様な、如何にも"マズそう"な固形食品等が、
 エレナの眼前のテーブルには置かれていた。
 ――因みに食堂の正規の食品ではない、こんな物を食べさせていたら反乱物である。)

「まぁ、慣れてしまえば平気ですけどね。
 美味しく感じる様に食べるコツがあるんですけど……聞きます?」

(要するにマズイと認めているのだが。)
590身軽な少女:2008/07/19(土) 23:57:30 ID:???
>>589
「そうだよー、運動して疲れてる時はなんでも美味しく食べられるからねぇ。」

(失礼するよ、と言いテーブルに水の入ったコップと粉末が入った袋を置く。
 別段怪しい物ではない、有名ドリンクメーカーの発売している携帯に便利なスポーツドリンクの粉末だ。)

「んー・・・お願いしていいかい?」

(サラサラと粉末を溶かしながら、話を促すリンカ。)
591弦楽の女学生 ◆Whitewm9Y2 :2008/07/20(日) 00:04:43 ID:???
「そうですねー……まず、楽しみを捨てます。
 食べる物を美味しいと信じるんじゃ無くて、自分の方で味覚の水準を落すんですよ。
 何でも、昔地球のほうで何処かの国の人たちがやっていた方法らしいんですけど…

 今貴方が仰った様に、疲れてる時やお腹が減った時は元より美味しく感じるのと似てますね。」

(そう言いながら肉片を行儀良く口へ。
 テーブル据え置きのポットからお茶を注ぐと、一息とばかりにそれを飲んだ。)

「ただ…これに関しては栄養価が高いので、その辺は辛くないですけどね。
 身体作りの他にも……ダイエットなんかにも効くって話ですよ?」
592身軽な少女:2008/07/20(日) 00:15:32 ID:???
>>591
「へぇー・・・なるほどね、基準を変えるのかぁ。
 考える人も居るもんだねぇ・・・」

(こちらも溶かし終えた水を、ぐぐっと一気。)

「・・・・く、はぁあ!生き返るっ!

 んー・・・ダイエット、ねぇ。そういややった事も無いなぁ・・・」

(今までダイエットをする機会・・・というより必要性が無かったのだろう。
 身体能力が全てのMFなら、贅肉がつく前に筋肉がついてしまう。

 それにしても、親父臭いリアクションである。)
593弦楽の女学生 ◆Whitewm9Y2 :2008/07/20(日) 00:24:00 ID:???
>592
「ははは…確かに、MF科の人はよく身体を動かすでしょうしね。
 それに、貴女には確かに必要無さそうかなぁ……」

(ちょっと羨ましいな、と呟きながら。)

「…けどまぁ、本当ならやらない方がいい物ですしね。
 下手をすると死んでしまう人も居ますし。」
594身軽な少女:2008/07/20(日) 00:37:01 ID:???
>>593
「MF科の生活って健康的だよー?規則正しいし、運動もしっかりある。
 ・・・普通の人には疲れるのかもしれないけど、さ。」

(コップをつつきながら苦笑いを浮かべる。)

「ま、何事もほどほどが一番だよねー。」
595弦楽の女学生 ◆Whitewm9Y2 :2008/07/20(日) 00:47:54 ID:???
>594
「確かに、頑強な肉体は健やかな生活の中で…という事ですね。
 そういう意味では、私にはちょっと無理かな。」

(と、そこで時計をふと見て)

「さて……それじゃ私はそろそろ、次の警戒まで少し休みますけど。
 貴女はこれから食事…ですか?」
596身軽な少女:2008/07/20(日) 01:01:04 ID:???
>>595
「そゆことだねぇ・・・

 うん、動いて消費した体力、取り戻さなくっちゃねぇ?」

(かた、と音を立てながら立ち上がる。
 幾ら人間離れした身体能力を持つMFでも人間である事に変わりは無い。
 食事・睡眠は必要不可欠である。)
597弦楽の女学生 ◆Whitewm9Y2 :2008/07/20(日) 01:11:19 ID:???
「ん、了解です。
 それでは…どうぞ、ごゆっくり。」

(席を立って食器を下げる。
 ニッコリ笑いながら部屋を出て、向かう先は格納庫近くの待機室(ピスト)。
 今からゆっくり眠るには、あそこの仮眠室が丁度良いだろう―――)
598通路:2008/07/20(日) 22:13:39 ID:???
>>597
 食堂を出る。
 正面の通路を左に曲がり、まっすぐに進んでゆく。
 並ぶ窓に映る空は赤黒い。
 この季節特有の砂嵐だ。
 偵察に出ている生徒たちは、さぞかし難儀なことだろう。
 
 元は士官室であったろう無数の部屋の前を通り過ぎて行けば、格納庫へと
続く階段はもうすぐそこ。
 
 一歩、二歩──


 何もかもが真っ白になるのが最初。
 次の瞬間、轟音が鳴り響き──
599三十分後@ブリッジ:2008/07/20(日) 22:16:09 ID:???
「私はよくやったと思う」

 キリノ・カサギが天井を見据えながらつぶやいている。
 
「一週間の旅路。
 想定を超える人数を率いての旅。
 脅威を避けるためのルート選択と偵察活動。
 道々のクレイドルとの交流と交渉。
 資金を得るための通商活動。
 私はそれを完全にこなしてきた。
 誰もがそれを認めてくれると思う。
 ゆえに。
 だからもうゴールしてもいいよねと私が宣言するわけですが」
600金髪幼女@ブリッジ:2008/07/20(日) 22:18:51 ID:???
「ええそれは認めてもいいですわ、確かに貴女はよくがんばった」
 言葉に応じて、チサトがうなずく。
「それはそれこれはこれという、根本的な点を除けば」
 眼球は程よくアドレナリンとテストステロンで血走りまくっていたりするが。
601和風@ブリッジ:2008/07/20(日) 22:20:53 ID:???
「まさかという事態。
 私はよく対応したと思う」

 しかしキリノは首を振った。

「てかどこのだれが予測しますか。
 いきなり流星がピドーンとか言ってこっちに向かっておっこってくるとか。
むしろそいつを避けた私の判断能力を褒め称えるターンだと思うですわいや真剣に」
602金髪幼女@ブリッジ:2008/07/20(日) 22:27:48 ID:???
>>601
「だから認めると言っていますわよ?」
 もとより赤い瞳をなお燃やして、ぎろりとチサトはカサギをにらむ。
「とっさに後部貨車を切り離しての回避行動という英断。
 生徒離れした英断ですわ。これが軍隊なら貴女を褒め称えているところ、
勲章のひとつも差し上げたくなりますわ。
 けれどそれはそれこれはこれ。
 ・・・・・・前のクレイドルで食料が高く売れるからって調子こいて
ばんばんばかばか、それも本来保管しておくべきはずのギャロップ側の食料を
売り倒したのはどこのどなたでございましたかしら?
 どうせ後部の食料があるからいいじゃんとか抜かしましたわよね?
 私、万一戦闘行動があった場合、戦闘機動を実行するために後部カーゴを切り離す
必要が生じる可能性があると確かに忠告しましたわよね?」
 ぎりぎりゴゴゴゴ。擬音の前者は歯軋りであり後者はオーラ音である。
「まぁ、生徒の犠牲者数はゼロ。あろうことか負傷者数はゼロ。
 それは完璧。認めていいこと。
 けれど、ですわ?

 ・・・・・・やはり、ギャロップ側の食料を温存しておけば
このような事態は起こらなかったと思うんですのよ。

 ・・・・・・一応。
 弁護のために聞いておきますけども、残された食料はどれほどでして?」
603和風@ブリッジ:2008/07/20(日) 22:28:23 ID:???
「ハンバーガー四個分?」
604金髪幼女@ブリッジ@解禁:2008/07/20(日) 22:37:13 ID:???
      ∨    /┌┼┘└┘└┘└┘└‐┐                        く  |                              >
      |l   /┌┴┘              └┐                        〉                               〈  /\
      │┌┴┘                    └┐                    ヘ/.          / ̄ ̄ ̄|       _          ∨   >
      ∧┘                          └┐                 /           /      l       |  `ヽ           〈
l、  ┌┘       __.      / ̄ ̄\       └┐              _|                |       l        |    \         ∨\
ハ┌┘       / /      く     /     \   └┐           /                 i        l        ∧       >           〉
┌┘      、   ̄  ___ ヘ  \   /      \  .└┐        jvィヘrくーz_              l       /      〈 ∧   /              /
┘     / \    ̄ ̄ ̄ ̄   \/     /VTl   └┐       Z    r、、 j /\      ∧__ ィ ´ I am the bone of my mine.       〈_
┐    く     \               /  ∨ 〉  ┌┘      イrヘ<,_ `゙フ´ /  /     〈                    く /
┘     \_   /                 ハ     V l  └┐       }以 ー  r/ /  l___      Steel is my body, and fire is my blood.
|         \_/               ∧     V  ┌┘     rくト、ヽ‐/ /      〉       /       `ヽ
┐    i⌒し-、    ┌┐┌┐┌┐┌┐    !     i  └┐  _ r<\_〕lニニ〕スー- _   /    I have created over a thousand traps.
┘    |     \   │└┘└┘└┘│    !     |   ┌┘ f⌒ヽ N\_人`Y>ト、 lハ  \      /   \        VT       |
┐    |      VXiハ         /   /       l   └┐ |   ヽ、    〉 l  l  Y l    ヽ    l      \     Unknown to Death.
└┐  ∧      VZ/\      /    /     /  ┌┘ |    リ   / .人_ V }lイ /\  l     ハ      \     l      /
┌┘  L∧      >    ` ー--‐ ´    <      /  / └┐ l    イ  /ノィ⌒ヽトイ {/  `ーl   / ∧       ` 、Nor known to Life.
└┐   ∧   /  へ、       , へ \    / /  ┌┘ |    r<(  ( ッ、ノ } l|     VZ     \         /     / __
  └┐  i_/\/ /   ` ー--‐ ´    \ \ /   ┌┘   ト、  ∧` ーt-<⌒>-イ l|   Have withstood pain to create many weapons.
    └┐     /                >     ┌┘     lハヽ 〈 〕、_ノ>(__ノイー l|      >
      └┐   > 、.        ┌┐┌┐ /   ┌‐┘      〈  ゝl /      〕-―lュ ハ    /Yet,those hands will never hold anything.
        └┐ /   `ー┬┐┌┘└┘└┘  ┌┼┐        l    lイフフ>イ二ニ =「ト〈l   /   イ \           ヘ
  ┌┐┌┐├┐┌┐┌┘└┘         ┌<_人└‐┐.    | V.│  / !|八イ l| ヽト、/   / |  So as I pray,unlimited trap works.        \
┌┘└┘└┘└┴┼┘、     _  ┌┐┌┘ _  ヽ └┬┐ !  V.! /    lイ〈ノ/ノ  l|   /   |   |             |     \         _
┘   __       ┌┘  > ´l_/└‐┼┼┘    `<|   └┤ lハ ヽ      トノ∠  l  l    \  .|   |             |     /        〈 \/
605和風@ブリッジ:2008/07/20(日) 22:38:02 ID:???
「ちょwwwwwwwwwwwwっおまっwwwwwwwwwwwwww
 おちつけしwwwwwwwwwwwwwww自重wwwwwwwwwwwwwww」
606金髪幼女@ブリッジ:2008/07/20(日) 22:38:45 ID:???
>>605

「乙」
607和風@ブリッジ:2008/07/20(日) 22:39:29 ID:???
>>608
「ちょwwwwwwwだから対策はwwwww
 おまwwwwwww話聞けwwwwwwwwwwwww」
608通常の名無しさんの3倍:2008/07/20(日) 23:04:28 ID:???
>>607
「問答無用ですわよこの業突く張りーーーーーーーーーーーーっ!!!」

「ほげえええええええええええええええええ!?ぶべらッ!」
 トラップ起爆。
 一斉機動。
 ただ一人爆風やら鏃やらトラバサミやらレーザーヴィームやらの奔流の
前に黒こげぼろクズと化す和風。
 
「むなしい・・・勝利ですわ・・・」

 すきっ腹抱えて涙ぐみながら天を見上げるチサト。
 食料入手を期待できるクレイドルまでは、五日ほどの距離。 

 MSの推進剤の備蓄分も倉庫カーゴごと紛失している。
 推進剤の、ギャロップのタンクへの移動は一時間後を予定していた。
 つまりギャロップの推進剤タンクもカラッケツである。
 まぁ、ギャロップの推進方式が熱核ホヴァー推進システムであったことを
感謝すべきだろう。
 少なくとも前へは進める。

 ……事実上三日間は飯抜きだが。残った食料、一人頭ハンバーガー四個だし。
 らんらんるー。
609優男っぽいお兄さん@食堂 ◆SternIiXmU :2008/07/21(月) 19:57:34 ID:???
「…しかし、ゴネていても状況は好転しない訳で。

 とは言っても、コイツは予想以上に深刻だな。」

そして、ここは食堂。
中央のテーブルには艦内中からかき集められた"胃に入れられる物"が積み上げられている。
即ち食料庫の在庫として計上されない、各々が勝手に持ち込んだ菓子類や軽食、
果ては低重力障害の酔い止め薬や風邪薬の錠剤など、
とにかく形振り構わぬといった様子で、そんな物が積み上げられていた。

「飢えは士気(モラール)の低下を招くぞ……どうする…?」

割と、深刻である。
610白髭の老教官@食堂:2008/07/21(月) 20:21:41 ID:???
「武士は食わねど高楊枝。
 されども腹が減っては戦も出来ん、とな。」

(腕を組んで、余りにも頼りない追加の食料群を見つめ)

「……サバイバル実習を受けた者や軍隊経験のある者は対策を模索、かの。
 とにかく最善の策を取らない事には状況も好転せんしの。

 …せめてここが地球なら、食料の自活も出来たんじゃろうが。
 このギャロップにそれを望むのも無理な話だったという事じゃな。」
611金髪幼女&カサギ@食堂:2008/07/21(月) 22:01:35 ID:???
チサト「まぁとりあえず言い分を聴こうじゃありませんの」
カサギ「……弁明は?ってか、なんで私手錠足かせまみれになってるのかなー?」
チサト「言い訳で一杯になるのは、胸のムカつきだけですわよ?(にこり)」
カサギ「おk、善処します。
    お腹がぺこぺこにならなきゃいいわけでしょ?
    ってわけで、このキリノ・カサギ、この火星の荒野でも、
    お手軽かつ簡単に手に入る料理メニューを考えました」
チサト「おk」
カサギ「まず土を掘ります」
チサト「掘るんですわね」
カサギ「その土を水で溶きます」
チサト「溶きますわね」
カサギ「上澄みの水を捨てます」
チサト「捨てますわね」
カサギ「三回くらい同じ作業を繰り返します」
チサト「繰り返しましたわ」
カサギ「出来上がりです」
チサト「マテコラ」
612金髪幼女&カサギ@食堂:2008/07/21(月) 22:02:32 ID:???
カサギ「ぬ。私の先祖が飢饉の際に食したという裏メニューが気にいりませんか。  
    土粥。死ぬほど腹減ってるとなんとかどうにか食べられますよ?
    アフリカでは常識」
チサト「……」
   (がんじがらめ状態のカサギの足元に竹ノコギリと、「どうぞご自由に轢いて
   ください」と書かれたメモを置く)
カサギ「STOP。チサトMAJI-STOP。ネタにマジレスよくない。
    冗談。ジョーク。OK?」
チサト「……次ふざけたら真剣に竹ノコギリの刑ですわよ?」
カサギ「わかってるわかってる。 
    間違いなくパーフェクトに解決できる打開策を提案いたします」

チサト「……」

カサギ「うはwwwww沈黙怖ェwwwwwwwww
    ま、それはさておくといたしましてー。 
    解決策とは!チサっちそこのコンテナをオープン!」

チサト「……なんですの、これ?」

   (コンテナの中には無針注射器がごろごろ)

カサギ「これぞ!
    伝説の無名エース、コウ・ウラキもコロニー迎撃戦で愛用したという
    レジェンド・オブ・栄養剤!
    腕からお手軽摂取で24時間キープの腹持ち!正確に言うと食欲とか
   感じなくなる!おまけに目覚めっぱなしの元気出っ放し!
    だいじょうぶじゃ!加減さえ間違えなけりゃポンは体にいいんじゃあっ!」

チサト「……」
   (カサギの額に「食用」とマジックで書き込んだ後、ずるずると引っ張って 
   ブリッジから放り出す)

カサギ「ちょwwwwwww待ってwwwwwwww
    勘弁wwwwwwwwwwおまwwwwwwwww」


    グ ッ バ イ カ サ ギ フ ォ ー エ バ ー
チサト「仏 の 顔 も 三 度 ま で」


カサギ「首!首はまずいっ!切れる!管がぷっつり切れる!
    ヘモグロビンっ!血小板っ!白血球ーーーーーーーーーーーー!!」


(行動内容;山のような覚せい剤っぽい栄養剤注射をストック。
      ・・・あと食用肉56キロキープ完了)
613優男っぽいお兄さん@食堂 ◆SternIiXmU :2008/07/21(月) 22:22:19 ID:???
>>612
「ナイスワーク、チサト。
 とりあえず本人に全く悪気は無くても害悪な存在は一時滅んだ。」

何気なく十字を切ったリヒャルト、意味は無いが。

「…さて、現在ギャロップは地形と天候の関係で巡航速度が限界。
 最後に飛ばした偵察機のデータでは進路上はクリアだったが、
 MS用の推進剤が尽きている以上、その情報を更新する事も出来ないんだったな。

 ……この際どんな阿呆な事でも良いから、アイデアを募ってみるかな。
 最悪の場合は補修資材梱包用のダンボールも食えるが、それは嫌だろ?

 …それに一部の馬鹿どもとか、飯が無ければ女を寄越せとか言い出しかねん。
 バウンティ号の反乱って訳じゃ無いけど、それは悲惨だ。」


(行動内容;"胃に入れられる物"を確保しつつ、意見公募中。)
614金髪幼女@食堂:2008/07/21(月) 22:37:01 ID:???
>>613
「ダンボールは勘弁ですわね、あのバカの作った泥粥と大差ございませんわ」

 両肩をすくめる。ほほに何か赤いものがついていますがケチャップです。多分。

「アイディアの公募については賛成ですわ。
 百戦錬磨な方が多いことですもの。私には思いもつかないアイディアが
期待できるかもしれませんわ。
 ……できれば、なるべく早くですけれど。
 出発準備の段階で早くも問題行動を起こした問題児が何十人も乗って
いるんですもの。解決が遅れれば何が起こるやら」

 小さくため息ひとつ。

「反乱を起こした結果、地獄の北海航路に叩き込まれたのはユリシーズでした
かしら。
 しかし私たちの場合、それすら許されなくなるかもしれませんわね。
 このような問題が起こるのなら、今後一切研修旅行は中止!なんてことに
なりかねませんもの」

 そして、チサトは食堂に居並ぶ何人かの生徒を振り返った。 

「皆さんも協力してくださいますわよね?」

 生徒たち、いっせいにうなずく。

「アイディアとかはでないけど・・・こういうみんなで行く旅行って
楽しいし、その楽しさを台無しにするわけにはいかないよね。
 協力するよ」

(優男の行動結果;チサト・名無し生徒らの助力を得る)
615和風:2008/07/22(火) 00:25:48 ID:???
 さて。食堂から追い出されてから10分後。
 チサトにさんざ叩きのめされたカサギの姿は、
ブリーフィングルームにあった。

「うー・・・チサトったら本気で怒るんだもの。
 痛いッたらないわよ、もう」
 
 はぁとため息をつきつつ。
 小銭片手に、部屋内に設えられたコーヒーの自動販売機に向かう。
  
 そして、愕然とした。

「……全部売切れ?ちょ。嘘。
 この間補充したばっかじゃ……」

 そして、唐突に理解した。

「……ああ。
 食料集めとかなんとか食堂で言ってたっけ。
 ……ここの飲み物類まですでに確保済みとは……
 ……一言ぐらい断りをいれなさいよう。
 私は生徒だけど一応この船の主人なのよう。
 なのになんで自分のフネのコーヒーまでもってかれなきゃ
なんないのよう」

 さめざめ。
616金髪のお嬢様 ◆ACE//nQy3o :2008/07/22(火) 00:39:29 ID:???
>>615
「因果応報ね」

たまたま通りかかった優等生、にべもなく一蹴。
617和風:2008/07/22(火) 00:48:49 ID:???
>>616
「失礼なー」
 ぷーとほっぺを膨らませる。
「よりにもよって流れ星がカーゴを直撃するなんて誰が思うんですかー。
 索敵の問題は振動・音響センサーで解決済みだったしー。

 第一せっかくの旅行なんだもの。
 無駄に働かされてるとか、『俺たち体よくこき使われてね?』とか
思われたらちょっとやだし。学習の域を超える程こき使うのとか、
反則じゃない。だから、あんまり疲れないようにスケジュール組んだ
だけなのに……」

 はぁ、とため息をつく。

「……うん言い訳。何事も結果論。
 ──でも、やっぱちょっと傷つくわよぅ」

 お前が悪い的にどやされまくったのが、結構ショックだったらしい。 

 
618金髪のお嬢様 ◆ACE//nQy3o :2008/07/22(火) 01:04:57 ID:???
>>617
「分かっているならそれで良いわ」

溜息一つをその場に残し、そのまま立ち去ろうとして。
不意に立ち止まり、振り返らないままで。

「失敗したなら取り返す方策を考えなさい。
 タダの落胆は怠惰と同義よ」

そう言い残し、今度こそカナデはその部屋から去っていったのだった。
619和風:2008/07/22(火) 01:27:24 ID:???
>>618
「……やれやれ。
 ったく──そんなことくらい、考えてるわよ」

 甘ったれる相手を間違えたか。
 いや、間違ってはいない。
 彼女なりの叱咤なのだろう、という事は察しがついた。

「ま、こういうときはキツイ物言いをされたほうがキくわよね。
 確かに落ち込んでても仕方ないもの。
 いいわ。きっかりしっかり、問題解決してやろうじゃない!」

 そして、携帯端末を懐から取出し。
 ボタンに指を伸ばし。
 
 しばし静止した後、あわてず騒がず懐に戻した。

「うん。アイツらにだけは頼るべきじゃない。
 台無しになる。いろいろ。
 別の手を考えよう。うん。……ぜんぜん思いつかないけど」

 やっぱりコイツ、駄目である。

(会話結果;カサギのやる気上昇)

(そして一時間後。
 居住区画にあるキリノ・カサギの部屋の前にリヒャルト・ユルゲンスは立っている。
 小脇には何枚かの書類――現時点で集まった微弱な食料の目録。

 因みに現在、とりあえずチサトを初めとする協力を約束してくれた生徒達には、
 あくまで個人的名要望として、当面の食料をかき集めて貰っている。


 自分は、やや遅ればせながら一連の行動に対するカサギへの釈明だ。
 艦内物資の勝手な集積・管理、下手な軍隊であれば反乱の兆しアリで銃殺物。
 それに何より自分は決してリーダーという訳でも無いのだから、
 最低限艦長格の面子という物を、カサギにも立ててやらねばならない。

 例えば極端な話、艦長に不満を持った人間が適当な誰かを担ぎ上げ、
 艦内で反乱を起こす――という可能性が全く無い訳ではない。
 この艦内には口減らしの為の武器もあれば、高額で売れる機動兵器もある。
 気付いている人間がどれ程居るか分からないが、
 "魔が差した誰か"が悪事を働くには絶好の環境だ、今のこの艦は。
 無論、一応は二条教官達も対応はしてくれているが。

 その為にも、こんな時だからこそケジメは付けておかないと困る。)

「一週間後の新聞の端っこに死亡記事、なんてシャレにならんし……
 …それに何より、"学友"を酷い目に合わせる訳にはいかないしな。


 艦長[カサギ]、入るぞ。
 食料移送の件について釈明したい―――!」

(優男の行動内容:規律保持の為、艦の保有者であるカサギに報告と釈明・謝罪。)
621和風:2008/07/22(火) 22:43:00 ID:???
>>620;行動結果

「いや、別段問題ないわけですが。
 今の私のポジションって、基本的には私はこの船の『持ち主』であって、
『艦長』ではないわけで。

 まー、仮に艦長ポジであったとしても無問題って言いますよ。
 ちゃんと事後報告があったわけだし?効果的な独断専行は士官の義務。
帳面どおりの行動しか取れないやつなんて歯糞にも劣りますよ」

 一通り話を聞いた後、カサギはあっさり言い切った。

「二条教官同伴でしたからねー、あの人の指示で動いたのかなーと。
 ……今んとこ、兵隊──生徒さんたちの指揮、管理は士官──教官さんたちの
合議でうまくいってた感じだし。
 ただ、今はちょっとした危機ですから、具体的な責任者が居たほうがいいかも
しれませんね。
 つまりは面倒の引き受け役。

 とりあえず今回の行動に不満を持つ奴が出てきて、けちをつけてくるような
奴が居たら。
 そのときは、『船のオーナーであるキリノ・カサギがそう命令した』とでも
答えておいて下さい」

 つまりは『船長扱いするなら責任は全部私もちってことでおk』と言いたいらしい。

「スカ教官や二条教官にもその旨伝えて置いてくださると助かります」
622和風:2008/07/22(火) 22:47:10 ID:???

 つまり、名目上は自分がトップになると彼女は宣言したのである。
 事態解決に関するありとあらゆる行動を黙認し、同時にそれらの行動の
責任のすべては自分が持つと断言したに等しい。
 養成所は軍隊ではない。
 階級の降格や、給料カットなどの処罰の形式が整っているわけではないのだ。
せいぜいが単位の消失か退学・停学処分程度。 
 現状において機能する『罰』にはなりえない。
 
 畢竟、万が一にも負傷者や死亡者が出た場合──問題は民事裁判的な色合いを
帯びることとなる。
 民事──つまり心的・身的損害を補うものはただ金銭のみ。
 
 そのすべてを負うと彼女は断言した。 
 それは命令に他ならない。
 自由を許す。以って速やかに問題を解決せよ。
 有能であろうと無能であろうと、結局のところ彼女は指揮官だった。
 指揮官として不利益をこうむる危機を平然と飲める器だった。

 道中、金銭を稼ぐのに躍起になっていたのも、おそらくこういう事態が
在るを見越していたからこそか。

 いずれにせよ。
 彼女の宣言によって、ありとあらゆる人間に(それが事態解決に結びつく
ものであるという事に限り)行動の自由が与えられた、そう解釈して
問題はないだろう。

「ああ、そうそう──個人的な意見ですけど。
 最近研究論文のために自室に引きこもってる学者さんに相談してみる
とかどうでしょう?
 あの人の専門分野は『生き物』ですからね。
 なにかいい情報が手に入るかもしれません」

(優男の行動結果;カサギの言質を得る。
         今後行動において何らかの不都合が生じた場合、
         彼女がその問題を解決してくれることだろう)

「了解した。

 ……っていうか実の所、その一言が欲しかった所でね。
 面倒の引き受け役がはっきりしていて、尚且つそれがしっかりしているなら…
 不満の爆発のさせ様も無くなる、反動だって起こし難い。
 こういうのは、責任の所在をはっきりさせないと混乱を生むからな。助かるよ。」

(と、そこで言葉を切って姿勢を正す。
 優男然とした――それでいて最大限に気を遣った風袋ながら、
 その姿勢は間違いなく、軍人の其れだ。)


 ――さて、舞台が整えられた以上は働かないとな。
 この上は…皆と共に全力で事態解決に心血を注がせて貰おう。勿論あの学者もね。

 ……折角の"修学旅行"だし、な。事故はともかく事件は願い下げだ。」

(そう言って、敬礼。
 見直した、という事か。それとも彼なりの"責任者"に対するケジメなのか。
 そうして持って来た目録を提出すると、機敏な足取りでカサギの部屋を後にした。)
624赤い髪の教官見習い ◆RED/CLNT.s :2008/07/22(火) 23:03:53 ID:???
食堂。
大好物のオニギリなど望むべくも無い現状に頭を抱える教官(見習い)一人。
その胸元に実ったたわわな果実は決して食べられないので悪しからず。
勿論燃料タンクでもありません。
もしそんな事を口にすればアイアンクローが飛んでくることでしょう。

「……原生生物って食えたっけ?」

以前遭遇したレブナント・オクトパスを思い出してポツリ。
アレでたこ焼きを作ったら何個焼けるかな、と夢想してしまった自分を哂いつつ、食料品のリストに目を通していった。
625名無しの女子生徒:2008/07/22(火) 23:15:16 ID:???
>>624
「さぁ・・・あんまり試した人は居ないんじゃないでしょうか……」

 苦笑いを浮かべつつ相槌を打つ生徒。リヒャルトに協力して行動している
生徒の一人である。いってみれば食料の番人。
 無駄に『YO☆KO☆SE』してくる連中を追っ払うのがお仕事です。

「・・・いずれにせよあまり食料が残っていないのは確かです。
 小麦粉や卵、イースト(こんなものまで食料に数えなければなりません)、
それにあとは牛肉とタマネギ……香辛料。
 自動販売機からジュース用の還元シロップが手に入ったのは幸いでした。
……高カロリーですからね。一日二日、全力で活動する分には問題はないでしょう。

……腹の虫は納得してくれませんが。

……そういえば教官。
  あんまり空腹な状態が続くと、体が肥満体質になるそうですね。
……『二度と飢餓には負けん!そのためには貯蓄!』って勘違いして、
 ものすごい勢いで脂肪を蓄えだすとかなんとか。

……ダイエットしても居ないのにリバウンドとか、怖いですよねー……」
626赤い髪の教官見習い ◆RED/CLNT.s :2008/07/22(火) 23:24:08 ID:???
>>625
「だよなぁ……珪素生物って、要はシリコンだもんネェ……」

火星たこ焼き計画、消滅。

「そうなのかい?
 アタシゃあまりスタイルとか気にしたこと無いけど……」

世の女性から羨ましがられるどころか妬まれそうな台詞を吐く、
時代が違えばプレイメイト誌の巻頭グラビアを飾れたであろうスタイルの持ち主。
627名無しの女子生徒:2008/07/22(火) 23:34:03 ID:???
>>626
「だめですよー。
 そういうのは気にしないと。
 中学校のころ、同じような事を言ってた子がいましたけど……
 この間同窓会で会ったとき……

 ……鏡もちになってて……

 太るって時限爆弾みたいなものなんだなーって、正直思いました。
 油断してるといつ起爆するかわかりませんよ。教官も気をつけて……。

 っと。
 原生生物の話なんですけど。
 そういうのを好んで食べている『部族』──先住民族の人たちもいる
みたいですね。
 あの人たちは一応基本人間だから、ひょっとしたら食べられるタイプの
生き物もいる……の……かも」
628赤い髪の教官見習い ◆RED/CLNT.s :2008/07/22(火) 23:38:13 ID:???
>>627
「へぇ、ソイツは初耳だ」

そうした部族の話は今まで聞いたことが無かった。
詳細を確認してみるだけの価値はありそうだ――そう思ったスカーレットは、
誰に尋ねるべきかをすぐさま考え始める。

「……そういや、アドバイザーだったかで学者の先生も乗っかってたな。
 あの人ならその辺、ちょいと詳しく知ってるんじゃないかい?」
629学者:2008/07/22(火) 23:56:31 ID:???
>>628
「なんだかどの自動販売機も売り切れになってるんだけど・・・どうしたんだい?」
 寝不足の顔で食堂に登場する学者。ナイスタイミングである。

「うわさをすればなんとかってヤツですね。
 実は・・・(かくかくしかじか)」

 名無しの女子生徒がさっそく状況と、『喰える原生生物の有無』について
説明する。

「へぇ、それは問題だね……
 原生生物の話なんだけど、食べられる生き物は案外多いんだ。
 火星には二酸化炭素が豊富なせいか、地球で言う「植物」に相当する
マシンセル生物が多数存在している。
 微生物なんかを除けば、食物連鎖ピラミッドで最下層を成すタイプの
ノイマンマシンだ。
 当然、これを捕食する『草食動物』タイプのものも存在している。
主として鉱物を摂取するタイプとは異なり、彼らは二酸化炭素や窒化物
の合成によって作られた体細胞が体のベースになっている──つまりは
地球生物に限りなく近いって事だ。
 だから『部族』の人たちも、これらの生物を食べることで生きていけて
いるわけさ。
 彼らの起源は地球生命なのではないか、と定義する学者も多いみたいだね。
そうなると最初の混線の時期は今よりはるかに・・・・・

(いか三十分ほど専門用語と数式まみれの講義。
 はっきりいってテライミフであるため中略)

 っと、食べ物の話だったね。
 
 このあたりだと、『ヤマアナモグラ』や『ベンガルヤマウサギ』かな。
 この地点から三十キロほど北の山岳地帯、その温暖帯にコロニーを
作って生息している。
 ただ、こういう食べられる生き物の近くには『部族』の人たちが
居る可能性が高いんだ。まぁ……よっぽどの真似をしないかぎりは、
向こうもこちらを見過ごしてくれるはずだけどね」
630赤い髪の教官見習い ◆RED/CLNT.s :2008/07/23(水) 00:08:43 ID:???
>>629
「ネテナイデスヨ?」

学生時代も座学は苦手だったスカーレットである。

「つまり、そこまでちょいとひとっ走りして獲ってくりゃ肉は確保できるワケだ。
 味のほうは……この際、変に期待しないほうが良いだろうさね」

冗談ぽく言うと、すぐに真顔に戻って続ける。

「あとはそこまで行く手段、か。
 できりゃ推進剤使わないで済む方が良いんだけど……」

アタシのエアロバイクじゃ量は積めないからネェ、と苦笑い。
631学者:2008/07/23(水) 00:15:32 ID:???
>>630
「獲りすぎると、『部族』の人たちが食べる分が足りなくなる。
 繁殖力が強い生き物だし、一度の乱獲で生態系に影響が出るとは思えないけど、
とり過ぎるとモグラたちも用心深くなってしまう。
『部族』の人たちが狩りで苦労することになるのは、あまりよくないことだよね。
 事情が事情とはいえ、あくまでも程ほどにしたほうがいいと思う」
632赤い髪の教官見習い ◆RED/CLNT.s :2008/07/23(水) 00:27:58 ID:???
>>631
「確かにそりゃそうだ。
 ケツ拭く紙を借りに行くんだ、ちょいと控えめぐらいが丁度ってトコだろね」

少し考え込み、大事なことをまだ聞いていなかったと気付いた。

「で、ソイツらは1匹当たりどれくらいの肉が食えるんだ?」
633学者:2008/07/23(水) 00:39:14 ID:???
>>632
「食べられない部分──体毛、皮革、それにアナモグラには外骨格だね──
をのぞいたとして、得られる食肉はおおむね8キロってところだね。
 人体に有害な細菌なんかはとくに居ないから、安心して食べられる。
 ただ、火星生物に寄生する寄生虫関係の研究はまだまだ進んでいないんでね、
できれば火を通して食べたほうがいいと思う」
634赤い髪の教官見習い ◆RED/CLNT.s :2008/07/23(水) 00:52:40 ID:???
>>633
「8キロ……結構あるねぇ。
 ふむん……っ。
 ……。
 そういやさ、その部族の連中って――」

『交渉で分けてもらうことは可能かしら?
 労力と時間とをより少なく、と考えるならその方が良いでしょう』

「――……」

話に割り込んだことを特に悪びれる様子も無く、
スカーレットの言葉を遮るようなタイミングでカナデ・ノースウィンドがそう問いを口にした。
一方のスカーレットも、特に気分を害した様子は無い。
635学者:2008/07/23(水) 00:54:55 ID:???
>>634
「難しいね……言葉の壁というものがあるから。
 彼らの言語に精通した人間が通訳に就かないと、まともに交渉することも
難しい。

 ──さて。
 ここに通訳が務まる人間が一人いるんだけど、どうしようか?」
636金髪のお嬢様 ◆ACE//nQy3o :2008/07/23(水) 01:04:30 ID:???
>>635
「答えが一つしかない選択肢……提示すること自体ナンセンスね」

いつも通りの済ました顔で。

「人員の選出はお任せします。
 このプランを実行した場合、その中核となるのは間違いなく貴方ですから」

ですよね、とスカーレットに一応の確認をする。
1も2も無く頷く教官見習い。
道中如何なる障害が待ち受けている恐れがあるのか、それを知りうるのが彼のみである以上、
その指示は非常に重要なものになるのだから。
637学者:2008/07/23(水) 01:08:28 ID:???
>>636
「OK、通訳とアドバイスは任せてくれ。
 ただ、人員選出は無理だよ。
 ここの生徒の皆を知っているわけではないし……
 僕には人数を率いるノウハウがない。
 基本的に一人でやってきたからね、人間を使うっていうのが苦手なのさ」

 苦笑する。
638金髪のお嬢様 ◆ACE//nQy3o :2008/07/23(水) 01:15:05 ID:???
>>637
「そう、それは失礼したわ」

相手の苦笑いすら気にも留めないような顔。
まぁ、間違いなく彼女は交渉事に向かないだろう――

【今後の行動:計画案の提示、及び賛同者・実行者の募集】
【カナデ自身は参加するつもりは無いようだ】
639和風@ブリッジ:2008/07/23(水) 22:17:00 ID:???
 三方を窓に囲まれたそこは、ギャロップという陸戦艇にとっての脳髄であり
同時に聖堂だった。
 無数のモニタと艦内コンディション・ライトの明かりが、音もなく瞬くその
世界の中央に設けられたシート。

『サルノコシカケ』と称されるその席こそは、この船の主のみが腰掛けることを
許される玉座に他ならなかった。
 そこに、今、一人の少女がさも当然のように座している。
 それに、だれも疑義をさしはさまない。
 彼女こそが、この船の主であることは、確かなことなのだから。
 瞳には、確かな意思と決意の輝き。
 彼女は齢十七を数えたばかり。
 にも関わらず、まるでこの世の理の何たるかを知る老人のような深さが、
その光には確かに備わっている。それは、いうなれば威厳とでも言うべき
ものだった。
 言葉すら要さず、ただ視線と指先だけで人間を死地へ追いやりうる存在
としての風格を、彼女は確かに発しているのだ。
 クルーとしてブリッジにつめる生徒たちの誰もが、内心で驚いていた。
 日常のすべてを冗談として生きているようにしか見えなかった彼女。
 ゆえにこそ、すべての食料を失うという誤謬を犯してしまったのだと
思っていたのだ。
 だが、違う。それを、誰もが皮膚で感じ取っていた。
 彼女だからこそ、食料以外のすべてを保ちえたのだということを悟っていた。
 ただひとつの偶然が放った魔弾から、人々の命を守りきったのだということを
理解した。
 あるいは誤解なのかもしれない。
 だが、そう信じざるを得なかった。
 その佇まいだけでブリッジ内に満ちた、将来への不安の空気を一掃するほどの
カリスマとでも言うべきものを、今の少女は放っていたのだから。
 思えば異常なことなのだ。
 ただの一生徒が、小型とはいえ立派な戦闘艦艇を保有し、さらには百人近い
人数をもってしての研修旅行の予算の全てを受け持つことなどあり得ない。

 だが。
 彼女ならば、あり得るのではないか。
 そう、誰もが信じた。
 それほどの圧力を今、彼らは感じている。

 呼吸するように人を率い、食事をするように誰かを殺す。
 慈悲と無慈悲、自愛と憎悪。
 その矛盾を平然と行使しうる存在こそが指揮官にほかならない。
 彼女もまたその器であることを、今こそ生徒たちは理解した。
 
 静かに、少女が息を吸う。
 そして、視線をめぐらせた。
 自然、人々の背筋が伸びる。それほどの圧力を、その眼差しは秘めて
いたのだ。
 誰もが我知らず言葉を待っている。
 軍人たる資質を持ちえぬものすらも。
 このささやかなれど、座視するわけには行かぬ難事を、鎧飾一蹴になぎ払う
命令の瞬間を、誰も彼もが待ちわびる──

640和風@ブリッジ:2008/07/23(水) 22:20:15 ID:???
「それじゃ──」

 そして、少女は静かに言葉を発した。
 誰もが、聞き入る。
 おそらくは、この些細とはいえ座視するわけには行かぬ難事を
一蹴に片付けるであろう英断の瞬間が、今──












「ごめん♪ちょっとトイレいってきますーーーーーーー☆」










「「「「「「「「「ズコーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!」」」」」」」」」」

 ブリッジクルーの全員が、まったく同時にずっこけた。
 総員まとめて前言撤回。
 やっぱ、こいつ、どうしようもなくかつどうしようもないほどにダメダメだ。


641和風からの指令@ブリッジ:2008/07/23(水) 22:37:38 ID:???
 そんで、五分後。

「たっだいまー♪
 ……ってなんで皆さん激しくやる気をなくしているのか理解に困りますねー^^; 
 ま、それはそれとして行動方針ができましたのでそのへんさくっと発表しちゃいます」
 あ、放送委員の方。こっから全艦放送でよろ。
 寝ふかきぶっこいてる子もいると思いますんで、そういう人たちのために
携帯端末への発信なんかもお願いねー」

>>ALL

新規ミッションが発令されます。

ミッション名;『ご飯ファイト001X』

内容;現地点より北方三十キロの位置に存在する、山岳地域での食料採集活動を実施する。
   ターゲットは現地に生息する『ヤマアナモグラ』および『ベンガルヤマウサギ』。
   これらの現地生物を狩猟し、備蓄することにより現在の糧食問題を解決する。
 
   『ヤマアナモグラ』『ベンガルヤマウサギ』は共に草食型の生物であり、危険度は
   きわめて少ない。しかし、いずれも臆病な生物であり、逃走能力は高い。
    それ故に、これの捕獲・狩猟には相応の困難が予測される──あー。
   この語り口かったるいっス。

    ま、アナモグラの方は名前どおり穴にもぐってて、ウサギさんの方は
   逃げ足やたら早い上に隠れるのもうまいって話らしいっす。

    最近テラ空気な博士さんがそう言ってたんで間違いないかと。

    ま、ひとつのチームで狩るとかやってると能率あがんないっぽいんで、
   生徒さんたちはいくつかのチームに分かれやがれというお話。
   
    チームごとに創意工夫を凝らしてウサギさんたちをたくさん捕まえて 
   来てくださいな。

    一番生き物さんたちを捕まえられたチームには、それなりのボーナスを
   考えてまーす。
   
    ホテルの中の一番ステキーな部屋へ泊まる権とか。
    
    ま、その辺は応相談で。
    おいしー思いをしたいなら、がんばって勝者になりやがれい!
    チーム選抜については追って通達。

    ま、大体そんな感じ。肝心なことが決まってねえ?民主主義
   の基本はだらだら牛歩でヒアウィーゴーって昔の野党の人が
   言ってたと思いねぇ。
  
    そいじゃ、皆さんがんばってー♪」


 通信終了。
 ブリッジ内部、まさに納骨堂同然の空気である。
 
「ほにゃ?私なんか言っちゃいけないこと言っちゃったかなー?」

 艦長、全部です。
 その言葉を、誰も彼もがのどの奥に飲み込んでいた。   
642見た目幼い整備科生徒 ◆ChrisHeJBM :2008/07/23(水) 22:50:38 ID:???
「はいはい、そこでこの嫌な空気を蹴散らすべく整備班より報告ですよ、っと。」

と、そう言って現れたのはクリスを初めとする数人の整備科の生徒達だ。

「食糧確保案が提出されましたが、それに前後して現在推進剤を掻き集めています。

 具体的な方法については……生徒さんの中からアイデアを頂きました。
 偵察飛行などで一定以下まで推進剤の残量が減った機体から、漸次推進剤を確保しています。
 燃料タンクの底の底、員数外の分まで掻き集めていますから……
 今回出動する人たちの分に関してなら、何とか確保出来ると思います。
 実際に集計が終わるまでは保障できませんけどね、後三時間で回収は完了予定です。
 …さながら旧世紀の戦艦ヤマトの出港準備、という所ですね、これは。

 …あぁ、それと推進剤が足りない機体は移動するギャロップに戻れないので出動はお勧めしません。
 それと念の為、原住民との交渉の為の小型飛行機と燃料は確保してありますからね?
 事情については聞いていますから、マズイと思ったら直ぐにでも交渉出来る事を思い出して下さい。」

(行動内容:保有機体群の推進剤確保。機体稼働率の維持を目的とする。)
643眼鏡学者@船外:2008/07/23(水) 23:03:01 ID:???
>>通信;ALL
『僕はオーリン・F・ランゲ。
 今回のミッションのコメンテーター……いや、オブザーバーかな?を、
勤めることになった。まぁ忠告役ってとこだね。
 僕は今、目標地点を生活テリトリーにしている部族との交渉のために
北上中。
 いさかいや揉め事がないように交渉は済ませておくから、安心して
狩猟に当たってくれていいと思う。
 ……まぁ、それなりの『分け前』なんかが必要になってくるかもしれない
けど、そのときは勘弁してくれよ?ハハハ。
 
 現地生物の生態なんかについての助言がほしいときは、いつでも僕に
コールしてくれ。
 僕に可能な限り、答えるつもりでいるからね。
 それじゃ、みんながんばって』

(状況更新;

 生物学者、オーリン・F・ランゲへの交信チャンネルが設けられました。
 現地生物や現地部族についての情報収集および、現地部族との交渉を
行いたい場合、彼に通信を送ってください)
644金髪幼女:2008/07/23(水) 23:11:15 ID:???
>>642
「……ランゲさん、空気かと思っていましたけれど、実は暴走体質だったんですわね……
 ……まぁ心強いといえば心強いのですが。単身で大丈夫なのですかしら……まぁ、それは
それ、これはこれですわね」
 
>>全艦通信

『えー……チサト・キタザトですわ。
 事態が事態ということもありますし、私のトラップ・コンテナから好きな罠を
持っていってくださって結構ですわよ。
 コンテナは格納庫にありますわ。
 鍵は開いていますので、好きなだけ持っていってくださいまし。

 ……ただ、独占しようなどという不届きなことを考えないでくださいましね。
競争の形式を取ったとはいえ、皆さんで協力してこの難事を乗り越えるということ
には変わりないのですから。以上。
 みなさん、がんばってくださいましね』

(状況更新;

 チサトの罠庫が開放されました。
 ありとあらゆるタイプのトラップを、所持品として持っていくことができます。
 ただし、持っていく罠の具体的な運用方針を決めた上で、効率的に運用しない
限り成果は望めないでしょう)
645黒く長い髪の女性 ◆Ranawa0ufU :2008/07/23(水) 23:48:33 ID:???
>キリノ
キリノさんキリノさん。
一つ提案と、それに付随した質問が有るのですが……

(館内端末越しに呼びかける声がある。発信元は格納庫際の休憩室。
 問いかける人は暗黙の了解で戦争経験持ちとされるラナ・ウォングだ)

フードハンター派遣もよろしいとは思いますが、
・そもわたくし達が急場でハンティングしてどれだけ確保できるのか
・現地部族に交渉で食料を分けられる程の余裕が有るのか
と言う点で不安を拭いきれるモノでは無いと思いますの。

……「先行お使い部隊」を派遣するのは難しい状況なのでしょうか?
推進剤は片道分を確保出来れば後は向こうで補給出来るでしょうし、
コンテナ一つ分程度でも食料を確保できれば当座を凌ぐには十分な筈ですわ。
もっとも、わたくしは次の補給予定地までの距離と道中の天候状況を正確に存じておりません。
ですがこれが検討に値する提案となるのならば、わたくしはこちらで
補給行動に向いた機体のピックアップを行うつもりですが……如何でしょう?


(行動:【提案】次の補給予定地へと先行して食料を調達→ギャロップへと持ち帰る補給部隊派遣)
646和風@ブリッジ:2008/07/24(木) 00:21:34 ID:???
>>645
「二の手三の手を用意するのは兵法の常道。 
 流石ラナさんですね。

 まず、ホバートラックは論外ですね。積載量的には問題がないんですが──
足が遅すぎます。現状打破に用いるには不適でしょう。
 
 現状、学者さんが暴走したおかげで小型飛行機が一機あいてる状態ですね。
 容積が限られますから、積載量は知れていますけど、一番迅速に食料確保を
行うことができるでしょう。シャトル輸送を行えば、確実な食料確保が見込めます。
 すでにスタンバイ状態ですから、今すぐにでも出発できます。
 ただ、今は夏季──突然の砂嵐や乱気流が発生する可能性があるのが問題点ですね。
 帰路には機重が増えているわけですから、リスクはさらに高まるでしょう。
 単機行動にならざるを得ない、というのもマイナスポイントです。

 もうひとつの移動手段としてはMSですが・・・そういえば。
 カナデさんは狩猟ミッションには参加しないようなことを言っていました。
 彼女の機体の最大速度はかなり高いうえに、推進剤の消費もかなり少なかったと
思います。

 MSならば、小型飛行機よりも砂嵐や乱気流の影響を受けずに進めます。
 ただし、準備に相応に時間がかかるのが難点ですね。推進剤のことを考えれば、
出せる機数も限られます。万一のことに備えて、ギャロップの護衛となる防衛
戦力は手札として持っておきたいところですしね。
 
 片道切符ですから、これまで脅威になりえなかった現象や原生生物が脅威となる
可能性も有り得るでしょう。
 また、もうひとつ問題があるとすれば。 
 本艦に搭載されているMSは、生徒さんや教官さんたちの保有機。
 その種類は多種多様といっていい状態です。
 ただ、それ故に同一機体で部隊を編成することが困難です。
 仮に最速の機体を一機編入したとしても、同伴する機体が鈍足では意味がない。
鈍足機体の速度に合わせなければなりませんからね。

 そして、帰還時にはデッド・ウェイトが加わっています。
 万一……あくまでも万一ですが、戦闘状態に陥った場合、戦闘における我方の
選択の自由は限りなく狭められると考えるべきでしょう。
 
 しかし、乱数性の高い狩猟活動よりは、数値的な意味で確実な成果が見込める
と私は思います。

 行動実施の有無はラナさんにお任せします。
 実施において人員が必要となる場合、いつでも私にメールしてください。
 即急に手配します」
 
 目上に対して態度が変わりすぎることで定評がつきそうなカサギである。


『行動結果;

 事実上提案実行の許可が成されました。
 補給部隊派遣ミッションの実行の宣言が可能になります』
647赤い髪の教官見習い ◆RED/CLNT.s :2008/07/26(土) 18:49:48 ID:???
「うーん、ちょいと集まりが悪いようだネェ……」

食糧確保のための今回のミッション。
それに参加の意思を示した学生たちのリストがブリッジのモニターに映し出されると、
スカーレット・エスター・マーヴェリックは徐に額の髪をかき上げた。
燃え盛る炎から紡がれた糸のような、真っ赤なソレが再び彼女の額に落ち着くより早く、
当直の女子学生がここぞとばかりに口を開いた。

『スカーレット先生がキスしてあげる、とか言えば3倍ぐらいに増えますよ。
 男たちって、ホテルのスイートだとかに興味無さそうですし、先生、男子に結構人気ありますし』

試しにやってみましょうよ、と面白そうにはしゃぐ彼女。
同意する者、反対する者、各々様々な理由を掲げてその場に居合わせた学生たちがこの話題の輪に飛び込んでくる。

「勘弁しとくれよ……」

いっそトップの学生は意中の異性に1回だけデートを強制できるようにしよう、などといった意見まで輪の中から聞こえてくるのを、
流石に付き合い切れないといった表情で、スカーレットは遠巻きに眺めていた。
648優男っぽいお兄さん ◆SternIiXmU :2008/07/26(土) 23:08:44 ID:???
「正直、これくらい逞しい方が余裕があって良いんですけどね。
 こういう事が口から飛び出すってのは、それだけそういう空気を求めているって事だ。」

(と、ふと視線を逸らしてみれば出動準備を整えているリヒャルト・ユルゲンスが居る。
 戦闘用のパイロットスーツに個人携帯用のボルトアクション・ライフル。
 手早く整備を済ませるその手際は、中々に手馴れた物だ。)

「まぁ、人手が少ないなりには頑張って狩って見せますよ。
 食糧確保を言い出した俺が参加しない訳にも、成果を上げない訳にもいかない。
 それにホテルのスィートも……まぁデートに使えない事も無いですし……、ね。」

(軽い調子で口笛交じりにそう言って。
 リヒャルト・ユルゲンスはライフルの組み立てを完了させた。)

(行動内容:食料採集活動へ参加)
649黒く長い髪の女性 ◆Ranawa0ufU :2008/07/30(水) 01:29:32 ID:???
……………………

(キリノから聞いた情報は大体において予想通りだった。
 結局のところ、右に傾けど左に傾けど転げ落ちる状況である事に変わりはない。
 己の取る舵を如何に左右へと振れせずに握れるか、だ。
 しばし思案した後に、ラナ・ウォングは端末に向かって語りかける。
 ボイスメッセージを録音しているようだ)

>カナデ・ノースウィンド
さきほど、間もなく始まる『ご飯ファイト001X』とは別に
食料の調達プランをキリノさんに提案いたしました。
内容は次の補給予定地まで主にMSによる先行部隊を派遣して、
その部隊に食料を持ち帰らせると言うものです。
ですが、このプランは安全進路をガン無視して最短、ないしは僅かに迂回する程度のルートで
補給地までマラソンしなければ時間的なメリットの得られないプランです。
現状、このプランに適した人員としてわたくしはカナデさんとその乗機の参加を強く望んでおります。
ですが、このプランは実行する上で非常に危険の伴う行程にも関わらず、
現状がそれに見合うだけの危機的状況かと言われれば返答に困るのも確かですわ。
……わたくしはキリノさんから詳しい現状を聞き出し、詳細を詰めていくつもりです。
参加の是非を問う為に聞いておきたい事などがございましたら、
端末でお呼び頂くか格納庫際の休憩所まで直接お越しくださいませ。


>キリノ
先程提案したプランの詳細を詰める為により詳しい現状を教えて頂けませんか?

(行動:【申請】情報提供)
・次の補給地までの最短経路、及びその所要距離
・上記ルートから特に危険と思われる箇所に絞って迂回した場合の所要距離


>眼鏡学者
……まだ通信する余裕があると良いのですが。

(行動:【質問】)
・ギャロップと最寄りの補給予定地の間に生息する既知の危険な生物について
650金髪のお嬢様 ◆ACE//nQy3o :2008/07/30(水) 20:03:01 ID:???
宛がわれた二人部屋、その2段ベッドの下段に寝転ぶカナデ。
パンツルックのままシャツだけを脱ぎ捨て、休憩時間を謳歌する彼女の上半身、隠すのは飾り気の無いブラジャーだけだ。
その下で豊麗なラインを描く果実が、呼吸に合わせて上下を繰り返す。
ライトグリーンのベッドマットに放射状に広がる金糸の髪。
透き通るような一本一本が、明るさを落とした蛍光灯の光を受けて淡く輝いている。
コードレスのイヤホンから流れる鳥の囀りに耳を傾けながら、彼女は一人静かなひと時を過ごしていた。
同室の整備科生は、『ご飯ファイト001X』の準備の為に数時間前から格納庫へ行ったきりだ。
今頃は件の、ややおふざけの過ぎる名前を冠する作戦の最終準備で大忙しなのだろう――
自分に対して必要以上に関心を持たず、かといって悪意を向けてくるワケでもない、
カナデにしてみれば比較的ありがたい性質の同室者へとほんの少しの労いの気持ちを抱きつつ、彼女はゴロリと寝返りを打った。

「?」

と、そのアイスブルーの瞳が吸い寄せられるように一点で止まった。
ベッドサイド、部屋に備え付けの通信端末、そのモニター下部。青く明滅するのは新着メッセージを知らせるサインだ。
パンツのポケットに入れた多機能小型端末『ケータイ』を素早く操作し、音楽の再生を中断。
次いで新着メッセージを転送し、再生する。

(ラナ教官から?)

『ケータイ』の画面に表示された差出人の名前を確認。
しとやかで、且つ凛とした声は確かに彼女のものだ。

(……)

黙って内容に耳を傾け、2度目の再生を終えるとイヤホンを外して『ケータイ』へと収納する。
それをポケットに捻じ込み、思案。
確かに彼女の機体は今回の、ラナが告げた新たなミッションに適した機能を持っている。
ラナからの依頼、断るべき理由も見当たらない――ならば、ひとまず指定された場所へ行くべきか。
ベッドから降り、椅子の背もたれに掛けた白いシャツを羽織って手早くボタンを留め、緩めたベルトを締め直す。
机の上のリボンを手に流麗な金髪を結わえると、彼女は指定された休憩所へ赴くべく足早に自室を後にした。

(移動開始:目的地;格納庫際の休憩室)
(備考:現在休憩時間中)
651白髭の老教官:2008/08/02(土) 19:36:16 ID:???
>>647-648
「ユルゲンスの言う事ももっとも、じゃの。
 それに、まだそれを言えるだけの余裕があるという事でもある。」

(そしてその更に隣。何時の間に現れたのか。
 身体の動きを阻害しない軽素材のパイロットスーツを纏った老教官が居る。

 しかしその様な格好でありながら、彼は『ご飯ファイト001X』には参加していない。
 戦闘時の推進剤消費が少ないという点から、母艦(ギャロップ)防衛の役目に就いている。)

「……だが。
 大丈夫とは思うがの……マーヴェリック、くれぐれも気をつける様に、の。」

(行動内容:母艦防衛)
652赤い髪の教官見習い ◆RED/CLNT.s :2008/08/02(土) 22:33:10 ID:???
>>651
「その言葉、アタシよりコイツらに言ってやって下さいな、ご老体」

パイロットスーツの上からでも分かる精悍な体つきに内心ドキリとしつつ、
モニターに映し出された「ごはん(ry」の参加者リストを目で示した。

(シューイチさん、やっぱ、逞しい……何考えてんだよアタシゃ!)

内心の動揺を周囲に悟らせまいとしたのか、わざと鷹揚な仕草で腕組みをして見せる。
傍から見れば騒ぐ学生たちに示しを付けようとしているかのようなポーズ、
だがその真意は別にあったと言うわけだ。

「アタシも残りますからね」

スタイルの良過ぎる彼女がそのポーズを採ると、色々と強調されちゃう部分があるのは偶然だ。
653白髭の老教官:2008/08/02(土) 22:51:29 ID:???
>>652
(実際、外見としてはガンダムファイターが着用するファイティングスーツに近い。
 彼が乗る機体がモビルトレースシステムを採用している以上仕方の無い事だが、
 老いて尚鍛えられた肉体のラインが、本当によく見える。)

「確かに、の。
 ……仕方の無い事かも知れんが、お主らも少し控える事じゃ、とな。

 あぁ、分かった。
 しかし現場での監督者が少々不安じゃが…大丈夫かの。」

(そう言いつつ、"強調されている部位"から僅かに視線を外す。
 ここ数日、漸く普通に会話もするようにはなっているのだが、
 こうした仕草に、以前よりほんの少しだけ反応するようになっている。

 無論、下世話な反応では無い事は言うまでも無い。)
654赤い髪の教官見習い ◆RED/CLNT.s :2008/08/02(土) 23:21:56 ID:???
>>653
「むー、やっぱアタシら教官の誰かが出張るべきですかネェ……っ」

彼の視線の動きに気付き、さり気なく組んでいた腕を解く。
先日の強引な告白以降、何処か余所余所しさを感じさせる態度ばかり見せられてきた。
自業自得とは言え、その距離感に寂しさは募る一方。
そんな最中の、この反応。
未だ片想い。
だが、その相手が自分に「女」を意識していることが分かって、ほんの少しだけ心が躍った。
先日の強引な告白も、一応の成果は収めていたという事なのだろう。
そう思った途端、彼の隆々とした樫のような腕に、じゃれるように抱き付きたい衝動に突如として駆られた。
貴方に恋をしています、と全身で伝えたくなった。
貴方が好きで好きで、愛おしくてたまらない女がここにいます、と己の体温で知らしめてやりたくなった。

けれどココでは周囲の目がある。
学生たちにも示しが付かない。
何よりそんな真似をすれば、愛しい相手を困らせてしまうだろう。
ゆえにスカーレットは理性のブレーキを最大限に働かせ、ただネコのように笑って見せた。
655白髭の老教官:2008/08/02(土) 23:44:39 ID:???
「まぁ…多少の不安は残るがの。
 考えてみれば、自発的に作戦行動を取るという良い機会かも知れん。

 生徒達に対処出来ない問題が起こりそうな時はワシらが出れば良いが、
 それまでは一任しても良いのでは無いかな、と思う。
 ……問題がありそうな生徒に関しては、紐を付けておくべきかも知れんがの。」

(返される言葉は互いに実務的な物だ。
 教官としての立場上、この場合のこれは仕方の無い事と言える。

 だがしかし、彼とて完全無欠の機会の様な人間ではない。
 目の前に居る女性が自分に好意を寄せていてくれている事実、それは分かる。
 出来うる事なら応えてやれれば良いのだろうが、応えてやる方法が分からない。
 何より自分が応えて良いのだろうかと、様々な思惑が問いかけて来る。

 かつて別れた友人に、これで良いのかと問いかけてみたくもなった。)

「それに、じゃ。
 自分の尻に火が灯いて、漸くやる気を見せておる連中じゃ。
 ワシらが一緒ではやり難い事もあるかも知れんし、の。」
656赤い髪の教官見習い ◆RED/CLNT.s :2008/08/03(日) 00:06:08 ID:???
>>655
「お目付け役がいたんじゃ、アクセルだって思い切り踏み込めやしない……ってコトですか」

苦笑い。
暴走して取り返しの付かない真似をするような連中ではない、そう思ってはいるのだが。
いざという時にブレーキを踏んでくれる人間も必要なのではないか。
そんな風にも考えてしまう自分がいる事への、苦さを含んだ笑みだった。

「まぁ……」

何を思ったのか、注意深く周囲へ視線を走らせるスカーレット。
誰も自分たちに意識を向けていない事を確かめると、素早く老教官の耳元へ唇を寄せる。

「ブレーキペダルから足を離す勇気が必要なヒトもいるみたいですけどね?」

悪戯っぽくそれだけを囁くと、何食わぬ顔で離れる。
丁度こちらに振り返った学生の一人と、何事も無かったかのように言葉を交わす彼女。
意味ありげな視線を二条へ投げかけると、「アタシも着替えてきます」と言って一旦その場を後にしたのだった。
657弦楽の女学生 ◆Whitewm9Y2 :2008/08/04(月) 23:25:19 ID:???
その頃、ギャロップ艦内の格納庫では出動準備が慌しく進んでいる。
本来ならカーゴ内でも整備が行えたが、それが亡き今となっては少々手狭だ。
そこで整備を受ける内の一機は現在、重量の増加――
―ひいては推進剤の消費量の増加を招く装甲を脱ぎ捨て、細身の機体を曝け出している。

『堅固な御盾』、エスクード・ドゥ・テナスである。
そのコクピットの中、簡易的なシステムチェックを行いながら、独り呟く少女が一人。

「自分の食べる物は自分で、という訳でも無いけれど。
 …こればかりは、ピッツァを作って頂くのとは話が違うものね…。


 さて、一応は目標の情報を確認しないと危険ね。
 確かあの学者さんへの専用チャンネルは――――」


(行動内容:食料採集活動のターゲット、
      即ち『ヤマアナモグラ』及び『ベンガルヤマウサギ』に関する情報収集。
      外見や大きさ、特徴的な生態について。

 実行手段:生物学者、オーリン・F・ランゲへの通信。)
658白髭の老教官:2008/08/05(火) 22:56:54 ID:???
>>656
「…確かに、そうかも知れんがの。」

 言葉少なにその後姿を見送る。
 憮然とした――何を考えているか分からない姿、一見して怒っている様にも見えた。

 だが実際の所、心中に渦巻く感情は別の物だ。
 強いて言えば戸惑い、以前ならばある程度は心の平静も保てたのに。
 先日の一件依頼、どうしても強く強く意識してしまう。


 決して嫌という訳ではない。
 むしろ男として、人間として彼女の気持ちはとても嬉しい物だと思う。
 出来うる事なら早く答えを出してやりたい、そうすれば幾分か楽にはなるだろう。
 しかしそれでも、彼女が言うところの"ブレーキ"が、此処には確かに存在して。

【答えを出さないワシも悪いんじゃろうが…な。
 …あぁ全く、アーウィンの奴が此処に居れば。】

 彼女の気持ちに嘘を吐く事はしたくない。
 しかし、だからと言って安易な答えなど絶対に出したくない。

 半世紀以上を生きたこの身を以ってして、始めて受けた告白だ。
 如何にもこうにも、ブレーキから脚を離す事は難しそうで。
 何故なら自分にとって今のこの状況は、坂道を駆け下りる様にも等しかったのだから。

「武に生きて悠に半世紀。
 ……いやはや、恋は常に不意打ちだとは…誰の言葉だったかの――。」
659キリノ・カサギ:2008/08/07(木) 22:36:20 ID:???
>>649
メールが届いています


『お疲れ様です。作業中なのでメールで返答させていただきます。
 そういえば、危険生物等について確認をとりたいという内容の通信を
ランゲさんに送ったそうですね。 
 ランゲさん本人から連絡がありまして。
 とりあえずランゲさんと相談して、回答のほうまとめさせていただき
ました。以下回答。

・次の補給地までの最短経路、及びその所要距離

 最短経路をとるならば、空路で600キロ。
 文字通り一直線のルートですね。
 ただ、ランゲさんの話だと「絶対に薦められない」そうです。
 この地域における植民計画を頓挫させた『元凶』の一角である、大型のノイマン・
マシン──一言でいうとデビルガンダムみたいな化け物なんだそうで──
の縄張りを横切る形になるのが問題って話でした。

 生態のありようについてもいろいろ説明を受けましたが、長くなるので
割愛。一言でいうと対空・対地両用レーザー砲が完備された陣地に踏み込む
愚を冒すようなものらしいです。ついでに戦闘機がスクランブルアラート
かけてくるおまけつき。全地形対応型の群体生物なんですと。
 ……そりゃこの辺が未開の荒野のままなはずですね。
 火星じゃあよくある話だから正直こまる。

 なんで生き物がレーザー撃つ必要あるのかについて子一時間問いただしたところ、
体内融合炉の放熱の必要がなんとかかんとかで、それを捕食活動に利用するための
進化形態としてのどーたらこーたら・・・・ま、どーでもいいですね。
 結論から言うと、『最短ルートは論外』だそうです。


・上記ルートから特に危険と思われる箇所に絞って迂回した場合の所要距離


 ランゲさんから聞いたところ、1200キロくらいで行けそうです。
 ギャロップでは通過できないかわり、MSなら通過できそうな山道があるんだそーで。
 地上で時速100キロ以上が出せる機体なら、作業時間込みで往復に一日半。
 睡眠時間を考慮に入れて、往復時間は二日〜三日程度になるとおもいます。
 落盤や落石の可能性はあるかもしれない、というあたり少しばかり不安が残りますが。 
 厄いノイマンマシンの類はあんまりいないそうです。
 問題は風。狭隘な地形を通る以上、不意の突風に悩まされる可能性は高いです。
 転落・滑落。飛行タイプなら墜落もありえます。
 あまり開けていない地域だけに、満足な気象データが存在していません。
 十分に注意する必要があると思います。

 追伸・即座に返答できず申し訳ない、ってランゲさんが言ってました。
    もうちょっとしたら私も格納庫に向かいます。
    MSや同行者の件はその際に片付けましょう。ではでわ』
660眼鏡学者:2008/08/07(木) 23:22:42 ID:???
>>657
『音声メールが届いています』

『ヤマアナモグラとベンガルヤマウサギの生態についてだね。

 ヤマアナモグラは体長60センチほどの大きさの生き物だ。
 外見は……モグラのような手足を持ったアルマジロ、といったところかな。
 主として地中に住む小型生物を食べて生活しているけれど、
 この時期はちょくちょく地上に出てくるんだ。
 天敵である空棲種が砂嵐のせいで飛べずにいるうちに、お見合いと求婚と子作りを済ませてしまうわけさ。
 基本的に、地中に生きるタイプの生物だけに、地上での動きはあまりよくない。
 ただ、捕まえる際には発達した上腕部と爪に注意する必要がある。
 硬くしまった土を簡単に掘り抜いてしまえるパワーと切れ味だからね。
 
 それに、体表を覆う鱗も問題でね。
 土中を掘る際にはこの鱗を逆立てたり閉じたりすることで、掻き取った土を後方に送り、
 同時に固めて崩落を防いだりしている。
 これは同時に放熱板としての役割も果たしているんだ。
 地中で生活していると、どうしても体内に熱がたまるからね。
 
 さて、何が問題なのかというと……ハリネズミの針の役割も果たしていたりするという点にあるんだな。
 前足の爪がシャベルなら、鱗のほうはナイフだね。
 近くに危険なやつがきたと判断すると、鱗を逆立たせて威嚇してくる。
 うっかり手で捕まえようとすると……ばたばたする鱗にざっくり骨まで切られるなんてことになりかねない。
 かといって、鱗を寝かせた状態のアナモグラは・・・石ころみたいなものでね。
 ナイフの刃がだめになるくらい硬いんだ。
 銃は・・・どうなんだろうね、試したことはないけれど。
 
 現地の人たちは、威嚇の習性を利用してアナモグラを狩っているみたいだ。
 脅かして鱗を立たせた後、すかさず槍を突き刺す。
 威嚇している状態では、鱗が鱗としての機能を果たさないからね。

 ……もっとも、これはちょっとした達人技が要るみたいでね。
 危険だと判断すると、アナモグラはすかさず鱗を閉じて防御に入る。
 プロの狩人ならいざ知らず、素人がまねをしてもうまくはいかないと思うね。
 それに、アナモグラを捕まえる際には、もうひとつ厄介な問題があるんだが・・・それは後々話すとして。』
661眼鏡学者:2008/08/07(木) 23:24:22 ID:???
『さて、ベンガルヤマウサギの方だ。
 見た目はウサギそのもの。というかウサギだ。中型犬くらいの大きさはあるけどね。
 こいつはアナモグラの同居人でね。
 昼日中は草を食べて生活しているんだが、
 夜眠るときには、アナモグラの穴を間借りするわけさ。
 不思議なことに、アナモグラはヤマウサギを追い出さない。
 なぜかというと、体に熱がたまりすぎたアナモグラが地上で寝転がって涼んでいるとき、
 天敵である空棲種の存在を知らせてくれるのが、ほかでもないヤマウサギだから。
 草食動物だけに、耳と目がすぐれているからね。
 目も耳も良いとは言いがたいアナモグラにとっては、頼りになる見張り役になってくれるわけだ。

 そう。アナモグラを狩る際のもうひとつの問題点っていうのは、『見張り役』である『ヤマウサギ』の存在だ。
 こいつらは耳もよければ目もいいからね。捕まえようとして近づいたとき、
 うっかり気づかれてしまったなら、多分ピーという鳴き声を聞くことになる。
 ……そうなったら面倒なことになるだろうね。
 近場に居るウサギとモグラはみんな穴に逃げ込んでしまっているだろうから。
 
 とりあえずはこんなところかな。
 また聞きたいことができたら、いつでも連絡してくれよ?それじゃ』

(『行動結果;回答あり』)
662黒く長い髪の女性 ◆Ranawa0ufU :2008/08/08(金) 01:31:36 ID:???
(>659で送られてきたメールを前に苦笑いを浮かべている)

……この文章で”生き物”の解説をしてるのですから驚きですわね。
まぁ、それはさておき、と。

(経路に関する情報を改めて整理する)

1200キロ。普通ならMS単体で出る距離ではありませんがが……
平均時速100kmでは少し時間を食われてしまいすわね。
とは言え、MSが搭載できる推進剤の量で飛び抜けられる距離でも無し。


……さて、どうしたものでしょう。
実行すると決めた訳でもありませんが、考慮すればするだけ難しいプランですわね。
ましてや、これをカナデさんにお願いするとなると…………

(腕を組んで思案は続く)
663金髪のお嬢様 ◆ACE//nQy3o :2008/08/08(金) 22:33:58 ID:???
>>662
ノックを2回、「失礼します」と一呼吸置いて室内へ。
白のシャツにベージュのパンツ、ベストを羽織った定番スタイル。
氷の薔薇と称される怜悧な美貌とボーイッシュな装い。
ともすればアンバランスになりがちなそれらを絶妙なバランスで調和せしめたのが、この時のカナデ・ノースウィンドの姿だった。

「お話を伺いに来ました」

入るや否や、黒髪の麗人をその目で視認。
礼を失しない程度の小さな敬礼に続けて、彼女はすぐさま本題を切り出した。

「単刀直入に言います。
 現時点で構築できているプランの詳細を教えて貰えますか。
 参加するかどうかの判断材料にさせて頂きます」
664通常の名無しさんの3倍:2008/08/10(日) 23:23:34 ID:???
>>663
「ちーっす。
 カサギサンの指示でこっちに来るよう言われたンスけどー」

 数秒の時を置いて、異なる音程の声音が室内に響く。
 カナデの後を追うようにして、一人の男が現れた。
 優男とも言える顔立ち。
 極端に大きな、黒いリーゼント・ヘア。
 詰襟の黒い軍服のところどころを、金のチェーンやシルバーのバッジ、
エムブレムで飾り立てている。
 舌打ちの音が響くのは数瞬後だった。
 カナデの存在に、気づいたのだ。

「マジか。
 ……なんでコイツが居んだよ……」

 男の名は、ジーニアス・J・イースター。
 近接戦闘とサヴァイヴァル技術に秀で、学科試験においても高い成績を
収めている、成績表の上では優秀な生徒だった。
 そして、有能であることも疑いはない。
 面倒見もよく、気さくな性格をしている。逆に言えば気さく過ぎるのが
問題点ともいえる。当然、女にちょっかいをかけることも少なくない。
 気が向かなければ授業をサボることも珍しくはない。 
 一言で言えば典型的な問題児だった。
 無論、カナデと反りが合う筈もなかった。最悪の相性といえる。
 そして、お互いの関係も最悪の状態だった。
 入学式の折、ナンパ同然にイースターがカナデに声をかけて以来、それから
一ヶ月の間、何くれとなくお互いいさかいを起こし(正確に言えば一方的に
ジーニアスの方がキレているだけだ。カナデはそもそもまともに相手をして
いない。だからこそ、いさかいになっているのだが)、ここ数ヶ月はお互いに
お互いを『存在しないもの』として見ることでどうにか平穏を保っている。
 一時期養成所からカナデが消えていたことを、誰より喜んでいた人物の一人が
この男だった。 

『状況;イベント発生

 ラナ・ウォングの部下として、ジーニアス・S・イースターが派遣されました。
カサギの指示の結果として、ラナ・ウォングは彼に対し、実質上の「命令」を下す
ことができます。ただし、彼がそれに唯々諾々と従うかどうかはまた別問題となります』
665通常の名無しさんの3倍:2008/08/11(月) 23:54:26 ID:???
「オーライ、オーライ、オーライ!
 よーし!OKだぜ!」
 健やかとも言える声音が、格納庫の内部に響く。
 漆黒に塗られたRX−77の背に、異形のコンテナが据え付けられようとしている。
 そのコンテナの形状は、強いて言うなら蜂の巣に似ていた。
 無数の筒を鉄板で囲い、束ねたような鉄の塊。
 それが何であるか、MSパイロットであるならば理解できないはずもない。
 24連MLRS。
 内部に秘められたロケット弾が孕むのは無数の爆弾。
 発射後、目標とする地点の上空で爆裂したロケット弾は、無数の子爆弾を撒き散らし、
 地上を破壊の炎と衝撃波で満たす。中世に生を受けて以来、
 一時期非人道的と罵られ禁止が叫ばれたこともあったが、長き時を経たこの時代にあってなお、
 その超絶的な威力ゆえに生存を許され続けている制圧兵器の華ともいえる兵装のひとつだ。
 代替兵器が燃料気化爆弾や戦術核程度しかないのだから、
 人権派の団体がどれほど叫びたてようとも、生き残るのも当然だった。
 燃料気化爆弾は威力の面で斑がありすぎて戦果が毒ガス並に読みづらく、
 安心して使える用途が地雷除去程度のものしかないし、
 戦術核が抱える人道的問題はMLRSのそれとは比較にならない。
 いずれにせよ、有用極まりない兵器といえる。

 問題は。
 このモビルスーツの主、『ソフトスキンターゲットに限定するならば威力の面で戦術核に比肩しうる』
 化け物兵器を狩猟のために用いようとしている点にこそあったりする。

 本人はそのことをどう考えているのか。
 波打った金色のロング・ヘアを揺らめかせながら、目をきらきらさせて愛機を見つめている。
 マライア・フォッグ。『星屑の魔女』マライア。当年取って21才。
 フリーの傭兵としてそれなりの名声を(好悪ない交ぜながら)獲得している彼女こそ、
 キリノ・カサギがチサト・キタザトの代わりとしてリヒャルトの下に
 送り込んだ生徒の一人なのであった。

『状況;イベント発生
 リヒャルト・ユルゲンスの配下に、マライア・フォッグが加わりました。
 チサト・キタザトの代わりの人員であるため、チサト・キタザトはリヒャルトの指揮下から外れます』
666優男っぽいお兄さん ◆SternIiXmU :2008/08/12(火) 00:05:07 ID:???
「多連装ロケットシステム、か。
 ……火星で見るのは初めてだな、よもやこんな形で見るとは思わなかったぜ。」

そしてその健やかな声の主の下へとやって来る男が一人。
見てみれば漆黒のガンキャノンの横、別のハンガーにはまた一機の黒いモビルスーツ。
赤いモノアイはMS-06ザクを初めとするジオン系MSのそれを連想させるが、
背部に備えられた大型のバックパックと身で華奢な体型が、その連想を否定している。
高性能のボルトアクション・ライフルを装備したその機体の愛称はS4+。
この星では珍しい、戦闘偵察兵仕様に改修された空戦用モビルスーツである。

「話はカサギの方から聞いている、リヒャルト・ユルゲンスだ。
 噂の方もかねがね、今回は宜しく頼む。」

そして現れた男こそ、この飛行猟兵の主である。
相手に合わせて居るのか、やや砕けたぶっきらぼうな口調で挨拶と成した。
667マライア・フォッグ:2008/08/12(火) 00:27:13 ID:???
「噂云々は抜きだぜ、こっちじゃ私はただの生徒なんだからさ」
 恐らくは苦笑なのだろうが、そうは思えないほど爽やかに破顔しながらマライアは言葉を返してきた。

「っても、あんたの噂もカサギの奴から聞いてるぜ。
 堅実な仕事師のつもりで雇ったら、どういうわけかシモ・ヘイヘを雇っちまったってさ!
 ボヤいてんだか褒めてんだかよくわからない言い方だったぜ。
 ま、それもそれ、これもこれだ。
 ターゲットが何かは知らないんだけど、
 ソフト・スキンターゲットなんだろ?潰した奴が一番多い奴がボーナス総取りだ。
 わかりやすくていいよな、こういうの」

 吊り上げられた口の端から覗く歯列は健康的な白さ。 
 立ち振る舞いから表情、言葉の隅々にいたるまで、快活さがにじんでいる。
 およそ、人を不快にさせる要素を持たない人物のようだった。
 ただし。
 ミッションの内容をろくすっぽり解していないらしいあたり、実のところ難物であるのかもしれない。
668優男っぽいお兄さん ◆SternIiXmU :2008/08/12(火) 00:35:23 ID:???
優男っぽいお兄さん#'uCセI+g~

>>667
「おっと失礼。

 しかし…そいつは随分と買い被られたモンだ。
 それはまぁ、"やれと言われた事は、能う限り実行した"けどな?」

 少しだけバツが悪そうな苦笑いが返って来る。
 こうしている限りでは何処にでも居そうな好青年にしか見えないのだが。
 とにかく、彼は彼のほうで彼女に悪い印象は抱いていないらしい。

「あぁ、それは大体合ってるぜ。
 ……ただし生け捕りが絶対条件って、俺の方は聞かされたけどな?」

 ……しかしそれはそれとして。
 今の状況と、ミッションの目的と。
 そして何よりその手段については、しっかりと教えておく必要があるなと。
 この時既にしっかりと理解しているリヒャルト・ユルゲンスであった。
669“        ” ◆LQUA.mYpRY :2008/08/12(火) 00:36:21 ID:???
「MLRS搭載機か……リローダーを探さんといかん訳だが」

MSの類はなく、名も無きメカニックの一人でしかないが
こいつはいわゆるはぐれメカニックである
後方支援員がゆくえふめいになるパターンとしては
ベースの引越しによる迷子と置いてけぼり、ベースの消失によるものなどがある

「…(…審議の結果、MSの類は持ってきていないので、少なくとも降りられるところまでは
踏ん張るしかないが)」

そんなパイロットの雑談の横を抜ける青年。
670マライア・フォッグ:2008/08/12(火) 00:54:56 ID:???
>>668
「そうなのかー?」
 露骨に微妙な表情を見せるマライア。がっかり分がかなり濃い。
「もみ潰して叩き潰しちまえばそれでいいと思ってたぜ。
 そうなると私のMSは待機組のパイロットに回したほうがいいってことになるよなー」
 自分が待機組に回る、という発想はまったくないらしい。
 評判どおり、性格から嗜好にいたるまで、攻勢に特化した人物のようだった。
「さーて。
 そうなると銃やらなにやらの出番になってくるわけなんだけどさ。
 何か腹案とかあったりするのか?」

>>669
「あいにく、給弾役は要らないらしいぜ」
 去り行く男に声を投げかけ。
 同時に腕が伸びたかと思われるほど瞬間的に、その襟首を引っつかむ。
「けどさ、メカニックってのは何事につけ必要になるもんだよな?
 メカニック、ゲットだぜ!」

 マライア家訓。
 借りれるものは死ぬまで借りておけ。
 自身のモットーに忠実な彼女である。
671      ◆LQUA.mYpRY :2008/08/12(火) 00:58:41 ID:???
>>670
へんじがない
襟首を引っつかまれて引きづられた時点でtktkしてしまったようだ
672優男っぽいお兄さん ◆SternIiXmU :2008/08/12(火) 01:02:11 ID:???
>670
「あぁ、生け捕りじゃなくても良いから身体はそれなりに残せとさ。
 俺の方では、一匹一匹頭を飛ばしてやるのも良いかと思ってたんだが……」

 と、そこでマライアの機体のMLRSを見て。

「コイツの使い方をちょいとばかり変えてやって……
 ターゲットを昏倒させてみる、とか面白いかもな。確かMLRSは着弾時の衝撃も凄かっただろ?
 逃げられない固定目標なんて、近づいてやれば的を外すほうがイカれてる。

 或いはそうだな、放射攻撃による熱量で"蒸し焼き"にしてみるとか。
 流石にMSの装甲を溶かす熱量でじわじわと炙られたら、相手も弱るだろう。」

>>671
「そもそもMLRSの装弾は手間がかかり過ぎる。」

「そういう訳だ。どうせヒマなの分かってるんだから彼女を手伝え、リュート。」

 何故かは分からないが、微妙に強気なリヒャルトさんだ。
673謎の着ぐるみ:2008/08/12(火) 01:13:33 ID:???
>>672
システム文の代役的着ぐるみ「ざんねんながら『あらあらまあまあ死んじゃった』のようです
まあ、捻挫とかじゃないなら大丈夫だと思うがアキレス腱断裂だと地味にマズイかも。
じゃ、そゆことで」
突っ込みどころ満載の着ぐるみが見間違いかのように出ては消えた
674マライア・フォッグ:2008/08/12(火) 01:21:46 ID:???
>>672
「なるほどな……」
 女は、興味深そうな視線をリヒャルトに送った。
「『狩りすぎるな』とは言われたけどさ、『痛めつけるな』とは言われてない。
 かなり真っ黒だが……それでもグレーなのは確かだぜ。
 ああ、いい線だ。いい線いってる。 
 マジメっぽい奴だって聞いてたけど、エゲツないのもいけるってわけか?
 お互い仲良くやれそうだな!」

 に、と。 
 愉悦する肉食獣の其れに似た笑みを彼女は浮かべた。

「弾数減らすのは苦手だが、手加減するのは得意だぜ。
 こっちの上前撥ねに来る馬鹿どもの邪魔をするのは得意どころか専門さ。
 だからこそ……面白いんじゃないか?
 もっとも、MSでやるってんなら。
 撃つだけ撃ったら、洞ヶ峠を決め込ませてもらうぜ?
 弾を撃ち切るまでが支援屋の仕事だろ。
 そこから先はフォワードの仕事だぜ」

 やるだけやったら手を抜くと、彼女ははっきり言い放った。
 余計な仕事は一切しない。
 ニーズに応じた仕事をニーズの分だけするだけのこと。
 もとよりそのためにのみ特化した機体の仕様。
 機体の仕様とは、同時に彼女の生き様でもある。
 期待分の仕事はするぜ。
 だからアンタも期待に答えろ。
 無言のままに言い放つその視線には、小気味いいほどに陰りがない。

>>671
「さてと・・・割と一瞬でメカニックの必要ができちまったぜ。
 お前にはバリバリ働いてもらうから覚悟しとけよ?

 ……なんだ、伸びちまってるのかよ。
 だらしないな、ほんとに大丈夫なのかこいつ?」

 呆れながら、失神状態の男の両脇に腕を通す。
 自身はしゃがみこんだ体制。
 男の上半身が起き上がった状態になる。
 脇から腕を通したまま、男の首の後ろで手を組んだ。
 レスリングで言うフルネルソンの体制である。

「ほら、しっかりするんだぜっ!と」

 気合一発、腕に思い切り力を込める。
 いわゆる活入れである。
 
 ……気合入れすぎで首の辺りとかごきりとなったっぽい。
 彼の閉じたまぶたの裏に、星のくずの嵐が見えることだろう。
675優男っぽいお兄さん ◆SternIiXmU :2008/08/12(火) 01:31:12 ID:???
>気ぐるみ。っていうかリュート
「…幻覚、か?
 可笑しいな、まだクスリには手出して無いんだが。

 ていうかリュート、起きないと割とマジで死ねるぞ、お前。」

>>674
「――流石だな。 あぁ、話が早くて助かるぜ。
 俺としては与えられた中で最高の結果が出せれば良い、って事で宜しく頼む。
 やるだけやってベターが出せれば万々歳、そちらは楽しい方が良いだろう?」

 と、ここで一度すました顔で言って見せたかと思えば。
 次の瞬間には、その笑みに呼応するような其れを返している。

 "笑顔は本来、ケモノが牙をむく動作"

 そんな言葉を思い出させるような、見る者によってはぞっとする様な。
 そしてその笑みは敢えて言葉にせずとも分かる、徒一つの答えを湛えている。
 そう、それはたったの一言。


 『任せろ』と。
676      ◆LQUA.mYpRY :2008/08/12(火) 01:51:38 ID:???
>>674
変な体勢で揺さぶった物だからスパナが零れ落ちてきて
直撃コースの軌道で落下している。気付いていなければ当たるだろう
677マライア・フォッグ:2008/08/12(火) 02:04:14 ID:???
>>675
「へぇ……いい面だ。
 そんな顔ができるヤツには、久しぶりに会った気がするぜ。
 それなら、やらかす段階になってもげんなりせずに済みそうだ。
 遊びみたいなミッションだが……遊びだからこそ容赦なくやれる。
 どいつもこいつも目が眩んで、指先ひとつ動かせなくなるくらいのヤツをだ。やれるさ。間違いない。
 アンタと私なら間違いなくやれる。 
 パーティーやろうぜ、派手なヤツを!」
 
 一笑、白い歯をむき出して握手を求める。 
 タフな相棒を見出した。 
 そんな本音がにじむ、実にいい笑顔だっ<スコーン
 その笑顔のまま斜め四十五度に傾く。
 65度。80度。90度。はい転倒。

 頭部にでっかいたんこぶを拵えてぶっ倒れる小粋さん。
 


──耐久度 
         人のことなど
                    言えません


     スパナ一発
                即座昏倒
678優男っぽいお兄さん ◆SternIiXmU :2008/08/12(火) 02:18:50 ID:???
>>677
「こっちも期待してる、上等だ。
 俺達がどんなに凄いか、この忌々しい状況を作った連中に見せてやろうぜ。」

 良い顔、とても素敵な顔。
 彼自身、この様な場に合って銃を撃つ事をよしとする人間なのだろう。
 そうでなければこの様な台詞は吐けず、その様な表情(かお)も出来ず。
 握手に応えるべく差し出した右手――――


 ――では足りず、結局左腕も総動員して倒れた彼女を抱え上げ。
 いまだに目を覚まさぬリュート共々、艦内の医務室へGo ahed直行なのであったとさ。
 何だか久しぶりにこういう役回りで、やれやれな表情のリヒャルトである。

 因みにこの後。
 彼は意識を取り戻したマライアに対し、しっかりとミッションの目的と対象。
 そして他の訓練生から回された情報(>>660-661)を、必要事項として連絡した。

(行動内容:僚機に対する情報提供及び打ち合わせ)
679黒く長い髪の女性 ◆Ranawa0ufU :2008/08/13(水) 01:21:35 ID:???
>663 >664
あらあらまぁまぁ、これはこれは。

(こめかみで浮かびそうになった青筋を寸前で押しとどめる。
 故意か天然かは知らないが、キリノ・カサギという少女はどっちでもやらかしうる人物だから始末に終えない。
 ラナ・ウォングも一応は教壇に上がる身であり、その立場は本人の意思に関わらずイロイロな情報を得ることが出来る。
 それは主に生徒たちの人間関係や人となりであり、この場に居合わせた二人の壊滅的な相性について、でもある)

とりあえずお二方には現状と素案をお見せいたしますわ。
ただし、このプランはまだ検討を始めた段階でしかありませんので、細かい不備はご容赦くださいませ。
……そちらの共用モニタをご覧ください。

(壁に埋め込まれたディスプレイに、ラナの端末から転送された映像が映る。
 大まかに言えば周辺地図と、ギャロップの現在位置。そして次の補給予定地だ。
 そしてギャロップと補給地の間にほぼ直線で赤い矢印が引かれているが、その矢印は紫色で塗りつぶされた地域を横切っていた。
 そこを大きく迂回する形で補給地まで黄色い矢印が描かれ、さらにそれ以上の迂回したルートで青色の矢印が描かれる。
 内容的には>659での情報を視覚化したものである)

この黄色の点がわたくしたちの現在位置。そして青の点が次の補給予定地ですわね。
わたくしの提案したプランは、ギャロップでは通行が難しい短縮路を通って補給予定地まで先行し、
またギャロップまで持ち帰る補給部隊を派遣する、と言うものです。
ただし物理的な最短距離を通ると、地獄の釜すら生ぬるい決死地域を横断することになります。
そこで、次善のルートがこの青の矢印で記した山道なのですが……
交戦の可能性は低いとの見立てですが、地形上の理由で苦労させられそうだ、と言う話ですわね。
更にこのルートは次善でありながら片道約1200km。MSが全力で走れても半日はかかる距離があります。
移動時間とその方法については案が無いわけではございませんが……プランに参加する機体にもよりますので
現段階では最低ラインである「MSの走行速度」を前提に計算いたしましたわ。
よって、このプランを実行した場合は往路と復路でそれぞれ一日を消費、
状況からすると更に補給地で一日の補給日を挟むと考えるのが妥当ですわね。

これがわたくしの方で編んだ素案ですわ。
質問・提案などございましたらどうぞ。
それと、差し支えなければイースター様の乗機についてお教え頂けませんでしょうか?
機体の性能次第では、このプランがもう少しだけ上方修正出来るかもしれませんので。
680見た目幼い整備科生徒 ◆ChrisHeJBM :2008/08/13(水) 10:45:41 ID:???

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

その頃、場所は移るがここはギャロップの艦内食堂である。
状況的に自由に食事が取れる訳でも無い為に人は決して多くないが、
少し手が空いた者や仕事が無い者などが、ちょっとした時間を過ごす為に集まる場所だ。


「…………。」

そしてそんな中。
何か一人で微妙にむすー、としている女性が一人。
一人で頬を膨らませている訳だが、少々控えめに見てもその姿は小さな子供のむくれ方だ。
681小悪魔風の女生徒 ◆DEVIL/kz2I :2008/08/13(水) 11:01:46 ID:???
「腹減ったー…
 
 ……って、ココに来たってしょうがねえのに、なんで来ちまうんだろうな?」

食堂のドアが圧縮空気の抜ける音と共に開き、通路から一人の女生徒が入ってくる。
独り言ちりながら早々に溜息を吐いた少女の名はトシミア・ノンルージュ。
多目的マシンパイロット育成コースの四回生。褐色の肌、紺色の髪と鋭い目つき、
長く尖った耳と大よそ少女趣味とは懸け離れた角飾りをトレードマークとする風変わりな素行不良生だ。
当初は退屈凌ぎにはなりそうだと思い参加したこのツアーだったのだが…

「こう、不自由するとは思わなかったつーか……ハァ、肉まん超喰いてぇ……」

どっかりと空いた席に腰掛けるとげんなりとした表情で不満を漏らした。
脱力する全身。心なしか耳までがふにゃふにゃと下を向く。
が、ふと席の向かいに誰かが座っている事に気が付いて、トシミアは重い頭をゆっくりと持ち上げそちらを向いた。

>680
「あれ、“お母さん”じゃねーか。
 ……どうしたよ、えらく解かり易い顔して。」

絵に描いたようなクリスの不満顔に思わず噴出しそうになるのを堪え、トシミアは頬杖をつく。
“お母さん”というのは勿論、例の巨人との普段からの掛け合いから勝手に呼んでいる愛称である。
682見た目幼い整備科生徒 ◆ChrisHeJBM :2008/08/13(水) 11:09:03 ID:???
>681
「あぁ、トシミアさん。」

と、普段どおりの落ち着いた返答ながらも微妙に表情は不機嫌だ。
尤も、周囲を不快にさせる性質の物ではなかったが。
この表情は"お母さん"としては聊か不適切な表情ではあった。
そして、その理由とは

「…いえね、酷いんですよ。
 さっきそこで海兵コースの訓練生の人達に会ったんですけど、
 いきなり私の頭に手を置いて

 『こんなに小さいと、食う物も少なくて良いよなぁ?(ゲハハハ)』ですって。
 全く、失礼しちゃいますよねぇ。」


……なんとも、子供らしい理由だった。
683万事億劫な女生徒 ◆s4E.NIMU.I :2008/08/13(水) 11:23:10 ID:???
>682
「あー…」

なんだ、そんなコトか。とは言わない。
トシミアからすれば日頃言われ慣れている口汚い罵り一つをとっても、
目の前の少女のような女性には違う。その容姿故に受ける扱いに困惑している彼女を見た事もある。
だから些細な事だという認識は幾ら歩く傍若無人のトシミアとて出来なかった。

「……ま、てめぇのタマの小ささは棚に放り投げて、
 いっちょまえにアホ抜かす“BASTARD”(クソ野郎)ってのは何処にでも居るもんだぜ。
 ゴミ以下のノータリンは放っておくか、もしくはそうだな……

 頼めば良いんじゃねぇか?デカマスクによ。
 そしたら連中、二度と同じクチ叩けなくなるぜ?」

キシシ、と笑い一つの提案をしてみる。
その方法が彼女の望む所では無い事くらい流石にわかるが、
具体策としてはこれ以上のものも存在しないのではないかとも思った。
684見た目幼い整備科生徒 ◆ChrisHeJBM :2008/08/13(水) 11:31:04 ID:???
>683
「んー…それはちょっと抵抗がある、かな?
 それだと私もアイアンマスクさん、両方が恨まれちゃいますしね。
 自分の事で、他の人からの悪いイメージを押し付ける訳には。」


「それにまぁ、私もいい加減慣れて来ましたし。
 ……次は噛み付いてあげようかしら、と。今本気で考えていた所なんですよ。


 幸い、私には武器もある!」

と、そこでこう"グッ"という感じのポーズを取る。
何時の間にか、彼女の手には30cm程のモンキースパナが握られていた。


「何でも整備班ではお約束のアイテムらしいですし。
 何よりこれなら、何時何処に持ち歩いていても大丈夫!」

何か勘違いしているらしいが、どうするトシミアさん。
685小悪魔風の女生徒 ◆DEVIL/kz2I :2008/08/13(水) 11:49:32 ID:???
>684
「オイオイ、意外とアグレッシブだなこのお母さんは。
 窮鼠猫を噛むじゃねぇんだからよォ…俺が言ってるのは何も力で捻じ伏せるワケじゃねーんだぜ?
 ちっとブルわせてやろうってだけさ。
 そのヌケサクどもに“同じコト”してな。」

頭をゴシゴシと撫でるジェスチャーを交えながら説明し、
不意に人差し指を立てて。

「それに知らねーかな?
 アイツさ、あのナリして結構な正義感ぶら下げてんだぜ。
 この前だって一回生の“オンナノコ”が“盛ったクソザル”に絡まれてた所を、
 あの鉄面皮で「コノ子ニ用ガアル・・・・」とかなんとか言ってパーティーお開きにしやがったからな。」

カハハ、傑作だぜ!と笑い、背凭れに体重を掛けて椅子を大きく傾ける。

「だからアイツ、アレでいて恨まれ役には慣れてんだ。
 どうだ、中々立派な“息子”じゃねーか?ん?
 別に何も今からそれをやれってんじゃねーんだ。次の機会にお前がデカマスクの肩の上に居たら、任せてやれば良い。」

そん時ゃどうせアホどもの事だ、虚勢バリバリでまたイチャモン付けて来るだろうからそれへのカウンターってわけだ。
と提案し終え、一人満足そうに頷くトシミア。
686見た目幼い整備科生徒 ◆ChrisHeJBM :2008/08/13(水) 11:58:47 ID:???
>>685
「?必要とあらば、私も結構アグレッシヴになりますよー?
 あぁ……けど確かに私じゃあ、凄みを利かせるっていう訳にもいきませんね。」


「あら、それは初耳です。
 彼が優しい人なのは知っているつもりですけど……。
 出来る事なら、自分の事も大事にして欲しいかな、って思いますね。
 結局の所、他の人の事で自分も反感を買っている訳ですし。

 まぁ、それで助けられてる人が居る以上はそれで良いのかも知れませんけど……。
 ……っていうか助けられてるのは私も同じなんですよねぇ…。」

ふぅ、と溜息を一つ。
全く、せめて人並の容姿があればもう少しはマシな。
そう例えば、アイアンマスクを補佐する役割にでも回れたのだけど、と。

しかし溜息の中に、少しだけ嬉しそうな雰囲気も混じっていた。
何だかんだと言っても、アイアンマスクの"人助け"は事実であっただろうから。
687小悪魔風の女生徒 ◆DEVIL/kz2I :2008/08/13(水) 12:13:54 ID:???
>686
嬉しいような、困ったような。
そんな母親然としたクリスの表情に、小さく笑いながら。

「アイツもアイツで自分の生き方ってのを貫いてるだけだと思うぜ。
 だからそいつは親心が過ぎるってモンかもしれねぇ。
 
 …まぁ何にせよ、クリスが言わなくてもアイツは動く。喜んで恨まれ役を買うだろうぜ。
 口数はすくねーけど、なんとなくわかる。
 つーか、アレはある意味解かり易い部類のニンゲンだと思うぜ。
 なんつーか“ヒトの真っ直ぐなところ掻き集めてでっけえコドモのカラダにぶち込んだ”みたいな、そんな感じ。」

ともあれ、と加えて。

「お前のナリはマスクと同じくどうしようもねぇ。俺のこの耳もそう。
 だったら、胸張るってのが一番良い開き直り方なのかもしんねーな。」

自身のフリーク染みた耳を弄しながら軽く俯き、どこか達観するように呟く。
688見た目幼い整備科生徒 ◆ChrisHeJBM :2008/08/13(水) 12:20:50 ID:???
「ではせめて…私も面倒を押し付けないように。
 そういう真っ直ぐな人にこそ、押し付けちゃいけない者だってありますしね。」


「確かに……そうですね、トシミアさんの言うとおり。

 うん、決めました。
 こればかりは如何しようも無い事ですもの、次からは毅然とした態度で。
 私だってそれなりに年ですから、もっと大人の対応をしなければ。」

うん、そうしようと。
どうやら答えが出たらしい、自分は自分なりに解決しようと。
その結果として、アイアンマスクを初めとする周囲の人間に迷惑をかけない様にしようと。

「考えてみれば、整備の人達にも迷惑かけまくりですからねー…」

そして無論、自らの仕事に関してもだ。
689小悪魔風の女生徒 ◆DEVIL/kz2I :2008/08/13(水) 12:30:13 ID:???
>688
「(“親子”揃って性根は同じ、か…)」

内心で苦笑し、決意を新たにする少女のような整備班員を頬杖をつきながら見つめる。

「…少なくともシェル坊は満更でもねぇみたいだがよ。

 つーか…

 なぁクリスー…帰ったらまず、お前の作った弁当が食べたい。」

そうぼんやりと呟くのとタイミングを同じくして、
トシミアの腹の音が限界とばかりに小さく鳴った。

690見た目幼い整備科生徒 ◆ChrisHeJBM :2008/08/13(水) 12:48:08 ID:???
「先輩は面倒見の良い人ですからねぇ……ほんと、苦労をかけっぱなしです。

 …あら、良いですよ?
 自分以外の人の分を作るのは楽しいですし――二人が三人、
 三人が四人分になっても、あまり忙しくはならないですしね。

 ただ、とりあえずは―――」



「今の分を耐えるとしましょうか。
 量は少ないですけど今日の分の配給はそろそろです、行きましょう?」

見渡してみれば。
少ない配給を受け取るべく、徐々に人が集まり始めていた所だった。
691小悪魔風の女生徒 ◆DEVIL/kz2I :2008/08/13(水) 13:03:46 ID:???
>690
「そう思われてる限り、ヤツぁ良いヒトで居続けるだろうよ…」

はは、とどうでも良さそうに笑い。

「――よし、それと聞けばこのシケた飯でも我慢出来るってもんだ!
 クリス、並ぶぞ!誰よりも早くな!」

約束を取り付けたことに満足したのか、
すっく!と立ち上がると少女のような女性の手を引きズカズカとヒトの間に入り込んでいくトシミアさんだ。
割とハイエナ志向だ。
692金髪のお嬢様 ◆ACE//nQy3o :2008/08/13(水) 23:06:54 ID:???
>>664
何処かで聞いたことのあるような声に視線だけで振り返った途端、カナデは自分に向けられた強烈な敵意を感じ取った。

「……」

この独特過ぎるスタイルの男は、果たして名前を何と言ったか。
記憶の中に埋もれた筈のソレを探し出そうとして、しかし結局見付からなかった。
つまるところは自分にとってその程度の価値しかなかった相手なのだろう――

そう結論付け、カナデは涼しい顔で焦げ付くような敵意を意識の外へと放り出した。

>>679
ラナの言葉に耳を傾け、図示されるルートを目で追う。
同時に行われる反復、思考、検証。
提案及び質問を募る彼女に対し、

「特にありません」

カナデの答えは至極簡潔であった。
ルート算出にあたって用いられた詳細な情報は全て示されている。
それらを活用するに当たって、目の前の女性が持つ知識と経験は自分のソレより遥かに有効であることも理解している。
だからこその言葉だった。 
693ジーニアス・S・イースター:2008/08/13(水) 23:33:38 ID:???
>>679
「1200キロっスか」

 男は、一瞬眉を顰めた。しかし、口元には笑みが浮かんでいる。
困難きわまるミッションへの危惧と、困難であるがゆえに沸き立つ
闘争心の表れ。知性と獣性を相秘める形相に、男の本質が現れて
いる。いうなれば知性ある野獣。

「ヘヴィっスね……紙やすりの中をかっとんで行くようなモンッス。
 しかし、グレートッスよ。動物苛めは好きじゃねーんス」

 研鑽の末か、あるいは生まれながらの資質なのか。
 ファイター・パイロットとして得がたい黄金の精神を、すでにして男は宿していた。

「ま、機体次第じゃやれねーことはねー。何が出てくるかわからねえっつっても。
 拳が通じる相手なら、容赦なくボコるだけのことッスよ。
 そうそう。俺の機体ですが……MF科の練習機っス。ザクを改造したアレッスよ。
 自分好みに弄っちゃいますが、まぁもともとが改造機なんで限度があるっスね。
 さて、プランについての話なんスが……」

 そこまで言って。
 男は、カナデに視線を投げた。
 煽る様な、挑むような眼差し。見ようによっては軽蔑とも取れるような冷えた光。
 得たいの知れない新兵器の価値を値踏みする軍人のそれに、
 あるいは似ているのかも知れなかった。

「俺がとやかく言うより先に、アンタの意見を拝聴しておきたいところなんだがねぇ?」

 哂うように、煽るように男はカナデに言い放つ。
 あからさまな挑発に他ならない。
694金髪のお嬢様 ◆ACE//nQy3o :2008/08/13(水) 23:51:13 ID:???
>>693
「私は自分の分を弁えているから」

返す言葉はそれだけだ。
この男は何故こうも自分に対して突っかかってくるのだろう。
そんな疑問が心に沸いた。
カナデの中に彼の印象は然して残っていない。
故に出会いの際の一件もまた、忘却の彼方。
つまるところ、ジーニアスは彼女にとって、川原に転がる石ころの一つでしか無かった。
695黒く長い髪の女性 ◆Ranawa0ufU :2008/08/13(水) 23:58:09 ID:???
>692 >693
では、お二人とも参加していただけると言うことで――

(二人の返答とイースターの申告を受け、脳裏でミッションプランの細部を精密化させていく。
 だがその作業を中断させるものがあった。イースターのカナデに対するあからさまな敵対的挑発だ)

……………………

(困ったように片眉を上げて口を閉ざすラナ・ウォング。だがイースターを咎める事も無く言わせるままにしている。
 どうやら彼の発言を中断させる気は無いらしい)
696チサト・キタザト@格納庫への通路:2008/08/14(木) 00:12:08 ID:???
 廊下を進むカサギの背は、相も変わらず飄々としている。 
 悪友とでも言うべき関係になってずいぶん経つが、相もかわらず何を考えているかわからない。
 今回の人事のことなど、理解できる成分がまったくないと言っても過言ではない。

「まったく……つける部下の選択を間違ってるんじゃありませんの?」

 問いかける。
 しかし、物思いにでも耽っているのかまったく返事はなかった。
 らしいといえばらしい態度。しかし、チサトの勘にさわる。

 リヒャルトにフォッグ。これはわからないでもない。
 互いに戦場の空気を知っている者同士、それなりに気は合うだろう。
 だが、ラナがカナデを頼むことを知っていながら、その上でカナデとは
 最悪の関係にあるイースターを付けることが理解できない。
 イースターという人物をチサトは知っていた。
 面倒見がよく、社交的で、やや軽薄で反骨的な部分はあるのが問題だが、
 しかし総じて円満な性格と言える。
 非行についても、髪型のことでケチをつけてきた教官に暴行を加えたことこそありはすれ、
 薬物やカツアゲ、窃盗などの行為に手を染めたことは一度もない。
 彼なりにとはいえ、芯の通った生き方をしているのだ。

 もっとも、そうであるがゆえに、軽薄で口ばかりの人物をことの他嫌うカナデとは致命的に仲が悪い。
 自分がこき下ろされるのは我慢できても、仲間を虚仮にされるのだけは我慢ならないのがイースターだ。
 そして、彼の友人には素行の悪い人物が多い。女好きもいれば喧嘩好きの生徒もいる。
 無論、教官たちからはあまり好ましくみられる事はない生徒たち。
 だが、彼らなりの良心があり、彼らなりの正義もある。見るべき部分がない人間など、
 この世界にはいはしない。そう考えるのがイースターだ。
 ゆえにこそ、彼の仲間を侮蔑するカナデの態度が、イースターには許せないのだ。
 無論、カナデにはカナデなりの価値観がある。それがチサトにはわかっている。
 それなりの努力と実力、そしてその精神を示さなければ、カナデはその人物のことを認めない。
 また、その感情表現も独特極まりないものだ。
 聞き様によっては侮蔑ともとれるその言動もまた、イースターの気にさわるもののはず。

 だからこそ、相性は最悪だとチサトには断じられた。
 であるのに、カサギは平然とその事実を無視している。
 それが、チサトには理解できないのだ。

 さばさばとした性格のフォッグならば、性格に難のあるカナデともうまくやっていける。
 また、イースターは基本的に円満な性格をしている。カナデ以外の誰とでも、仲良く事を進められるはずだ。
 馬鹿でもわかる道理。それを、なぜ。

「今からでも遅くはありませんわ。
 イースターさんとフォッグさんのお二人を入れ替えるべきではなくて?」

 いま少し、強い口調でチサトは問う。
 聞かないのなら、袖をつかんででも問いただすつもりだった。
 呉越同舟で嵐の大海に漕ぎ出ることが、どれほど愚かしいことか、みっちり説明してやる腹でいる。
697チサト・キタザト@格納庫への通路:2008/08/14(木) 00:14:44 ID:???

「あー、煩い」

 カサギはうんざりしたような表情で振り返った。

「何がいいたいのかは分かってる。
 それが激しく見当違いなのもね。
 相性的には最高じゃない。そう。『ベスト』なの。
 まだ『出撃前』で、プランもたぶん完全には『練りきれていない』。
 参加機体のスペックと積載能力を踏まえた上で、それにより予想される
 事態を想定し、これから対策を行うってところじゃないの?
 だからこそ『いい』のよ」

 チサトは絶句する。
 返答は、宣告してやろうとした言葉のネガそのもの。
 『相性が最高』?『ベスト』?
 なにを、馬鹿な。
 驚愕の表情のままに凍りついたチサトのことなど無視して、カナデは一方的に言葉を続ける。

「イースターさんとカナデさん。この二人のコンビは、この段階に限るなら『最強』だわ。
 私がラナさんなら、この二人を部下にすることを『望む』わけ。だからこそ、『逆』じゃないのよ。
 『逆』では乗り切れない……『初手』が肝心なのよ。『初手』を誤れば、後々それが問題になる。
 仲が悪い?二手目三手目でどうとでもなるわ。
 ま、胃薬は必要になるだろうけど……我慢するしかないじゃない?」

 全てを知悉した上だ。カサギは明らかにそう言っていた。
 ただの生徒には見えないもの。MSパイロットとしてはいざ知らず、
 傭兵派遣会社の長としては相応のキャリアを積み、成果を出している
 人間だからこそ見えるものが、カサギには見えてでもいるというのだろうか。

 わからない。
 というかわかりたくない。
 この女の特技といえば『勘違い』なのだから。
 たしかリュートさんに対しても、ワケワカラナイ疑いを向けてたことがあったような。
 いずれにせよ、こうなれば梃子でも動くまい。 
 ラナさんの手管に期待するしかありませんわね。

 がっくりと肩を落として、チサトはカサギの後につき従った。
698ジーニアス・S・イースター:2008/08/14(木) 00:35:11 ID:???
>>694
「ま、それならそれでかまわねーぜ」
 
 改めて問い直したことには、それなりの理由があるのだろう。
 拍子抜けした顔をしていた。

>>695
「さて、プランについての意見ですがね」

 ラナのほうに視線を移す。 

「基本的な方針にケチ付けるつもりはねーッス。
 問題は支度だと思うんスよね。
 このミッションで一番の問題になるのは、道中のマシン・トラブルだと思うンス。
 この砂嵐の中を100キロ以上で飛ばすんスよね。
 冷却の問題やらなにやらかにやら、問題が出る可能性は低くねぇ。
 スラスターや脚部にトラブルが出れば仕舞いだ。
 推進剤不足のこの状況、『立ち往生』しちまったら救援も望めねえ。
 
 出発時に、ある程度の予備パーツを持っていくっつーのはどうでしょうね。
 メカニックも一人二人、同乗してもらいたいところだぜ。
 パーツとしては脚部ユニットとアポジモーターってとこスか。
 あとはスラスタ・ノズル。頭部とか腕部は必要ねーでしょう。
 もちろん、そんな大荷物を抱えていったんじゃ行き足が落ちる。
 場合によっては、道中にビバーグ・ポイントを設営して、そこに『保管』しとくってのも手かもしれません。
 この辺は『前人未到』の航路でしたよね?なら、山賊連中やジャンク屋連中に『置き引き』を喰らう心配もねえ。
 何事もなけりゃよし、入手した推進剤を使って後々取りに来ればいいだけの話ッス」
699黒く長い髪の女性 ◆Ranawa0ufU :2008/08/14(木) 00:59:31 ID:???
>694 >696
…………?

(イースターの反応に、一瞬だけ不思議そうな顔をする。だがそれも束の間。
 彼からの提案を受けて僅かに考えてる様子を見せる)

……着眼点は素晴らしいのですが、実行するには躊躇われますわね。
一に、往路と復路で同じ場所を通る事が出来ない事が問題ですわ。
ご存知とは思いますが、ギャロップは決して立ち往生している訳では御座いません。
時速……50kmほどでしたかしら?
ともあれ、予定よりは大幅に減速しておりますけれど、現在も航行しております。
そうなれば往路と復路でルートが異なってくるのは道理の事。
可能な限り共通の道を通るにしても、補給資材を置いていけるのはギャロップよりも補給地に近い場所になってしまうでしょう。
そうなれば整備資材を長時間持ち歩く事になり、行軍が大幅に遅くなるのは必須です。
…………こればかりは、整備課の皆さんとわたくし達の愛機を信じるしかなさそうですわ。

あと、資材を持っていく”人”は居ないとは思いますが、その代わりに鉄を齧る”鋼のネズミ”が居ても不思議ではありませんのよね。
なにせ前”人”未到ですもの…………


(しばらくこめかみの辺りを押さえて俯き気味に何やら思案していたが、不意に手元の端末を閉じると
 穏やかな、それでいて神妙な面持ちで二人に向かって面をあげた)

…………お二人に、確認しておきたい事がございますわ。
700ジーニアス・S・イースター:2008/08/14(木) 07:46:17 ID:???
>>699
「となると、生きるも死ぬも腕一つっスか。
 いよいよグレートっスよ」

 男は不敵に笑みを浮かべた。
 自身の意見が採用されなかったことに、別段不平は
抱いていないらしい。
『意見はあるか』とラナが問うた以上、何らかの意見を
出す必要があると彼は考えたのだろう。
 ゆえにプランの中に潜む問題点を指摘し、対策を述べた
までのこと。
 あくまでも決定権はラナにある、と彼は考えている
ようだ。
 ケチを付けるべき点があるのなら、たとえ目上の人間
であろうともケチを付ける。
 ただし、あくまでもその権限は侵さない。
 彼もまたカナデ同様、彼なりに自分の分をわきまえては
いるようだった。

 もっとも。
 カナデに対し、異常なまでの対抗心を抱いているのは
明らかだった。彼は彼なりにプランの問題点を見出した。
ならば、彼女はどうなのか──敵愾心ゆえの、対抗心の
顕れ。拳ではなく、意見の述べ合いによる喧嘩に他ならない。
 日常、軽薄な態度をとる事が多い彼のことだ。恐らく、
カナデとそれで何らかの悶着があり、そのことを彼は根に
もっているに違いない。
 しかし、能力は認めている。
 その上で(おそらくは無意識にだろうが)己が優れている
ことを示したいに違いない。彼とカナデの間にあった何が、
彼をそういう方向に駆り立てるのかはわからないが。 

 良くも悪しくも、劇薬のような存在といえた。その対抗心が
正の方向に働くならば、ミッションをより良い方向に導くだろう。
目上の人間が立てたアイディアに対して、臆面もなく問題を指摘
して見せたのもおそらくはその対抗心のなせるところか。

 しかし、負の方向に働くなら……待つのは最悪の結果だけだ。

 無論、最終的にはラナに判断をゆだねるつもりなのだろう。
さばさばとした男の態度が、明確にソレを物語っている。
 操縦不能に陥る事はないのは明らかだ。もっとも、たやすいわけでも
ないだろうが。
  
「んで、確認ってのは何ですかね」
701金髪のお嬢様 ◆ACE//nQy3o :2008/08/14(木) 22:21:10 ID:???
>>699
同じく目線で問いかけるカナデ。
702黒く長い髪の女性 ◆Ranawa0ufU :2008/08/14(木) 23:30:19 ID:???
>700 >701
このミッションですが――

(二人の視線に笑みを返す。そして、胸元に手を当てると目を閉じたまままるで何かを歌うように語り始めた)

決して”必要な”ミッションではございません。
ギャロップは五日後ほどで次の補給を行える予定ですし、まもなく始まるご飯ファイト001Xでも
まったく食料が手に入らない、という事はまず無いと思ったほうが良いでしょう。
そもそも、人間は水分さえ補給できるならば三日四日食べなくとも死ぬことはそうありません。
つまり我々は皆のおよそ二日分程の充足の為だけに出撃する事になります。
それも、愛機の喪失や命の危険さえ伴う行軍に、ですわ。
そして、いえ、それ故にこれは”命令”でもなく”要請”でもありません。
参加するか否か。
全ては貴方方の自由意志で判断されるべき事だからこそ、今ここで確認させて頂きたいのです。

(目を開けて二人に視線を向ける。その視線が、微笑が静かに問いかけていた)

――お二人は、他人の”笑顔”の為に命を賭けられますか?
703金髪のお嬢様 ◆ACE//nQy3o :2008/08/15(金) 00:11:22 ID:???
>>702
「いいえ。そんなあやふやなモノの為に命を賭ける真似はできません」

にべも無い、とはこの事か。
静かに、そしてはっきりと、カナデはその問いかけに否定を以って答えとした。
704黒く長い髪の女性 ◆Ranawa0ufU :2008/08/15(金) 00:24:05 ID:???
>703
……なるほど。ではカナデさんは、このミッションへの参加を取りやめますか?
それとも、何か他に参加して頂けるだけの強い動機がお有りで?

(カナデの返答は、一聞するだけならば参加拒否とも受け取れる。
 しかしその返答を予想していたか、ラナ・ウォングは一切の動揺を伺わせる事無く問いを続けた)
705金髪のお嬢様 ◆ACE//nQy3o :2008/08/15(金) 06:54:08 ID:???
>>704
「必要とされる力がある人間が、何もしないのは怠惰だからです」

淀みなく答えるカナデ。

「私はそういう連中と同類になりたくない」

だから参加します、と。
決して多くを語らぬままに、ミッションへの参加意思を示した。
706ジーニアス・S・イースター:2008/08/16(土) 22:45:41 ID:???
>>702
「やる気がねーなら、最初からケツを捲ってとんずらしてますよ。
 確かに『我慢』しちまえばそれで済むようにも見える……
 だがよ、なんだかわけのわからねー肉だけ食うってのも味けねーぜ。
 それに、失敗する可能性だってゼロじゃねえ。俺たちはハンターじゃねぇ、
パイロットっスからね。

 万一失敗でもすりゃあ、飯抜きで五日も艦内勤務に偵察活動をこなすことになる。
 ミスが出ねえはずもねえし、そのせいでつまらねー事故が起こったんじゃ
ろくなことにならねーぜ。正直死人はみたくねー。

 俺はこの手のほうが確実だと思う……
 やるだけのことをやるだけです。違いますかね?」

 飄々としたものだ。相応に度胸はあるのだろう。

「もとより、部下は指揮官に命を賭けるもんだ……
 もちろん、必要なときゃあ容赦なくケチはつけさせてもらいますがね」
>705 >706
(二人の回答に耳を傾けるも、そのまま黙している。だがさほど間を置かず、堪えきれぬ様に笑みを零した)

……ふふ、確認するだけわたくしが野暮でしたわね?

(その一言を区切りに、ラナ・ウォングの空気が変わる。
 強いて言えば教官として模擬戦に参加するときのソレに近いが、模擬戦の時とは空気の”深み”が違う。
 そして彼女の口から放たれるのは、常日頃の彼女とは全く違う静謐ながらも厳格な響きを持つ言葉だ)

           餓 狼 の 放 浪
プランネームは”Wild Wolf Wondering”。
参加者はわたくしラナ・ウォングとカナデ・ノースウィンド、そしてジーニアス・S・イースターの三名。
キリノ・カサギ艦長から委任された権限をもって、当補給プラン”WWW”を検討段階から実働段階へと移行いたします。

(作戦の宣言としては簡潔で短い。だがその僅かな時間はその場に居た二人を傾聴させる力が確かにあった。
 しかし、宣言を終えた彼女はもういつもの朗らかなラナ・ウォングとして言葉を続ける)

MSへの補給や諸所の準備で、出発まではまだ多少時間がかかるかと思われます。
後ほどスケジュールが固まりしだい改めて召集致しますので、それまでは自由時間と致します。
もしわたくしに何か御用向きならば、また此処に艦内通信を入れてくださればお答えいたしますわ。
それではこれで一時解散に致します。時間が来るまで準備なり休憩なりなさってお待ちくださいませ。

(二人に笑顔を添えて解散を告げる。取り立てて用事が無いのならば、もう退室しても問題ないだろう)


行動:【宣言】補給部隊派遣ミッション”WWW”の開始を宣言








……そういえば、そろそろキリノさんがこちらに来る頃合でしたでしょうか?
708優男っぽいお兄さん@S4+:2008/08/20(水) 23:23:10 ID:???
一方やや時間はズレて、場所も移って此処はギャロップ外部になる。
今この瞬間も、様々な方法で食糧確保への対策が取られている。
その中の一つ、原生生物の狩りへの出発はもう少しだけ先、
リヒャルト・ユルゲンスはこの時、出発前の最後の警戒シフトに就いていた。


搭乗している乗機S4+はギャロップの翼、その右翼に立っている。
油断無く周囲を見渡すと、反対側の左翼には、彼もよく見知った機体が立っていた。

『――こちらS4+、異常無し。
 何か見えますか、教官。』
709赤い髪の教官見習い ◆RED/CLNT.s :2008/08/20(水) 23:38:12 ID:???
「こちらも異常無し、さね」

急ごしらえでセンサーを増設されたダムドレッドから、そう答えが帰ってくる。
広域索敵用の機器は、近接格闘を主体としたこの機体にとって、ある意味デッドウェイトと言える。
そんなワケだから、簡単に取り外しできる機材を用いて警戒に当たれるだけの機能を、整備班はダムドレッドに与えることにしたのだ。
左肩に設置されたソレは、複合型センサーの集合体として為す独特の形状が、さながらフクロウが肩に止まっているように見える。

「これで飯の心配さえ無きゃ、世は全てこともなし、なんだけどねぇ」
710優男っぽいお兄さん@S4+:2008/08/20(水) 23:47:25 ID:???
対するS4は何時も通りに狙撃用の装備で身を固めている。
電子的・光学的な索敵能力に優れる機体だ、
ライフルの照準スコープで地形を走査する事も容易い、こういう時には便利な機体だ。

『ははは…確かにソイツが一番困り物ですね。
 けど大丈夫ですよ、もう直ぐ俺達が食い物を狩って来る――そうすればパーティだって出来ますよ。』



『…しかし教官、今だから聞きますけど。
 教官はあちらのクレイドルに着いたら、誰か誘いたい人でも居るんですか?』

…何時の間にか、通信が接触回線に切り替わっている。
見ればS4+の機体から、通信用のワイヤーが射出されていた。
711赤い髪の教官見習い ◆RED/CLNT.s :2008/08/20(水) 23:55:14 ID:???
>>710
「おや、そういうのに興味のあるお年頃かい?」

生真面目そうな声の、不真面目ともとれる内容の問いに、
スカーレットの艶やかな声はからかいの響きを孕んで応じた。

「そういう質問をするって事はさ。
 つまるところ、誰か誘いたい相手がいるんだろ?
 ……いや、誘うかどうか決めかねてるってトコか」

当たらずとも遠からずだろ、とスカーレットは猫のように笑って指摘した。
712優男っぽいお兄さん@S4+:2008/08/21(木) 00:15:24 ID:???
>>711
『――ええ、困った事にね、色々と悩んでますよ。

 …ある意味新鮮な悩みではありますけど。中々に苦しいですね、これは。』

(珍しく、即答である。
 内容だけ見れば何時も通りに冗談めかした物に思える。
 しかしその実、その声色は真剣その物だ。
 わざわざ盗聴されない接触回線を使う辺り、それだけ彼にとっては真剣事なのだろう。)

『ただまぁ…実際の所本当にお聞きしたいのは。
 そういう相手が居るとして……教官にとって"恋愛"ってのは、
 "誰かを好きになる"っていうのは、一体どういう事なのかな、って。

 …そう歳も変わらない奴からこういう事聞かれるのは可笑しいと思うかも知れませんけど。
 考えてみたら、こういう事聞けそうな相手が他には居なかったモンで。』

(コクピット内のリヒャルトの表情は、バイザーに反射する光で窺い知れない。
 搭乗機であるS4+もまた、静かに周囲を見張っているだけだ。)
713赤い髪の教官見習い ◆RED/CLNT.s :2008/08/23(土) 22:23:07 ID:???
>>712
「成程……茶化して答えちゃ申し訳ないね、そんな顔されたんじゃ」

漏れ出た苦笑は先ほどまでの己へのもの。

「さて、どう答えたもんかネェ。
 アタシもいざ『色恋とは何ぞや』なんて訊かれても、
 普段はそんな事、考えてみもしなかったよ――」

参ったね、と思案顔のスカーレット。
焦がれて止まない年上の男(ヒト)の顔を心に思い浮かべても、
そこから沸き起こる己の気持ちを、誰にも分かるような言葉で説明することなどできそうに無かった。

「――んーっ、ちょいと縁起でもない言い方すりゃあ……『死ぬときゃその人に看取られたい』ってトコかねぇ」
714優男っぽいお兄さん@S4+:2008/08/23(土) 23:03:16 ID:???
>>713
「"死ぬ時に看取られたい"、ですか……
 成程――良いですね、そういうのは素敵だと思いますよ。」

(やや間が空いて、幾分か落ち着いた様子のリヒャルトの声が返って来る。
 納得したつもりにもなれるし、理解したつもりにもなれる、
 しかし共感は恐らく出来ない、そういう類の声だった。)

「しかしそうだとしたら―――俺のは惹かれていても恋ではないのかも知れません。
 俺は…自分の所為で、誰かに悲しかったり辛い思いをさせるのは嫌ですから。


 ……いや、嫌というよりも――
 ―――絶対に認められないというのが、きっと正しい。

 …すみません教官、何時にも増して変な事聞いちまいました。」

(神妙な声。
 教官が教官なりにきちんと考えてくれた答えにその様な回答をした事、
 僅かなりとも悪いとは思っているのだろう。)
715キリノ・カサギ:2008/08/23(土) 23:04:29 ID:???
>>707
「おいすー。
 思ったよりあっさりまとまったのね。
 もうちょっともめるかと思ってたけど」

 そんなことを抜かしながら飄々と入ってくる女、一人。
716赤い髪の教官見習い ◆RED/CLNT.s :2008/08/23(土) 23:21:36 ID:???
>>714
「おや、アンタはアタシに恋愛の普遍的な定義を聞きたかったのかい?」

意外そうなスカーレット。

「そうならそうと言っておくれよ、アンタも人が悪いネェ。
 アタシゃまた、アタシにとっての恋愛って奴を訊きたいのかと思っちまったじゃないか」

青年の心など知らぬとばかりに、否、知っているからこその軽い口調。
やんわりと咎めるような、母猫の鳴き声にも似た響きをその言葉は孕んでいた。
717優男っぽいお兄さん@S4+:2008/08/23(土) 23:45:57 ID:???
>>716
「そうですね…すみません、では最後に一つだけ。」

言葉が刺さる。確かに返答を間違えたとリヒャルトは思う。
自ら問いかけた事だ、話の本質はそういう類の物では無いのだ。
そこで一旦言葉を切って、今度はよく考えて。

「教官は今、死ぬときは相手にそれを看取って欲しいと仰いましたけど。
 例えば…そう。

 "相手が自分より先に逝ってしまったら。"
 "自分が先に逝ったとしても、その後に残る人の気持ちはどうなるか。"

 そういう事を考えた事は、無いですか?
 そんな、失ったり、悲しませてしまうかも知れないって事を、
 教官はどういう風に捉えているのかな、って。
 …俺にはそういうのが、まだよく分からないんですよ。」

(一方でそう続けた青年の声。
 何と情けない調子か、と哂われても可笑しくない。
 普段の余裕綽々な面影などまるで無い、まるで子供の様だと言っても良い代物だった。)
718赤い髪の教官見習い ◆RED/CLNT.s :2008/08/24(日) 09:34:17 ID:???
>>717
「参ったね、アタシゃそんなに酸いも甘いも噛み分けた女に見えるのかい」

真っ赤な髪をクシャクシャとやりながら、スカーレットは困った顔だ。
成熟した色香が未だ少女の可憐さと同居する容姿に、その仕草と表情は不思議とマッチする。

「先人に曰く、恋は病気だからね。
 頭が熱で浮かされるように、恋は心を浮かせちまう――そこに相手への本当の思いやりなんて期待できる?
 恋する乙女、なんて綺麗に言うけど、所詮は自分の病気で手一杯のエゴイストなんだとさ。
 ……それを自分で認められる奴はそうそういないだろうけどね。
 そりゃそうだ、必死って事は真剣って事なんだから」

小さく笑うその声は、何を思ってのものだったのか。
お互いに天寿を全うすれば必ず自分より先に死ぬ定めの相手に、「先に死ぬな」と希った自分の身勝手さを笑ったのかもしれない。

「つまりだ。
 アンタも病気になっちまえば、そんな事どうでも良くなるって寸法さね」

一度だけ。
自分も同じ質問をした事がある。
残されたヒトの気持ち。残されてしまった己の心。
数多の夜の蝶を束ね、数多の夜に華を咲かせてきたであろう華僑の娼婦は、今よりも幼いスカーレットの問いにこう答えた。

そうした覚悟を飲み込んで、初めて恋は愛になる――
719金髪のお嬢様 ◆ACE//nQy3o :2008/08/24(日) 17:48:15 ID:???
>>707
>>715
「それでは、私はこれで。
 <ルー・ガルー>の調整がありますから――」

ラナと、そして新たに部屋へと入ってきたキリノへと小さく会釈して歩き出す。
その最中にジーニアスへと向けた視線は決して冷ややかなものではなく、
無論親しげな温もりなど微塵も感じさせないものではあったが、
それでも敢えて言うならば、人が最低限持ちうる体温というものを孕んだ静かな眼差しであった。

少なくとも――ただの石ころに、そんな瞳を向ける人間はいない。
720優男っぽいお兄さん@S4+:2008/08/24(日) 20:59:22 ID:???
「恋は…病……ですか。」

 暫しの間、その言葉を頭の中で噛み締める。
 病だとすれば、この上自分がそれに侵されたとして。
 或いは既に侵されているとしてどうなるのだろうか、と考えた。

 そこでふと、以前とある人物に言われた事を思い出した。
 【"いかなる戦闘、いかなる戦争も攻勢を以ってしか、満足しうる決着はない。"】
 更に先人の一人は、恋とは即ち戦争であるとも言っていたと思う。

 ここで繋がる。
 確かに――正気で戦える戦争など存在しない。
 一件マトモに思えても、それ自体が狂気の具現だ、それは病気と呼ばれる類の物。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

「………そうですね。
 在り方は中々変えられない物ですけど、俺のそれは、確かに病気の類らしい。」

 そう、それなら分かる。
 恋は病、それも狂おしい程に人の在り様を変えてしまう魔性の病だ。
 無論、それを分かる事が出来たのは自分の前に居る、この人のお陰に他ならない。
 天上の星と、闘う事しか分からない自分では、そもそもそれを知ろうともしなかっただろう。

「――ありがとうございます、教官。貴女のお陰で決心が付きました。
 病気なら病気なりに…俺がちゃんと付き合ってやらないといけませんね。」

 ―――そして、一度知ってしまったのなら。行動しない事など考えられない。

「……今度の狩りから戻ったら、俺から誘いをかけてみる事にします。
 自分の病気だ、もっと必死に、自分で向き合わないと始まりませんからね……!」

(落ち着いた様子で、そう告げた。
 先刻までの神経質さも弱弱しさも無く、モニタの中で真一文字に結んだ口は凡そ彼らしくない。
 しかしその眼差し――今度は良く見えた――は、覚悟を決めた男の顔だ。)
721マライア・フォッグ:2008/08/24(日) 23:33:25 ID:???
「出し抜くか出し抜かれるかって時に、生真面目に哨戒?
 まじめなんだかどうなんだか。
 ま、ぼちぼち帰ってくる時間なんだ。あせってもしょうがないよな」
 
 こちらはマライア・フォッグ。
 愛機ガン・キャノンのコクピットにて、最終チェックの真っ只中にあった。
 モニタというモニタを踊る文字の羅列。 
 視線操作式モニタの上をひっきりなしに飛び回るポインタ。
 OSの誤作動は命取り、FCSから駆動管理システムまで、余さず自分の手で調べつくす。
 無論養成所の整備兵は生徒レベルでも腕利きぞろいということは知っている。
 それでも自分で調べつくさなければ気がすまないのがパイロットという生物なのだ。
 しかし無用の時間はかけない。己にかなう最速の時間でエラー・チェックを成し終える。
 都合十分。早いのか手抜きなのか。おそらくその両方なのだろう。
 問題さえ発生しないのなら手抜きも能力のうちだ。
 小さくマライアはうなずいた。 
 そして頭部を操作する。
 ガンキャノンが見下ろすカタパルト。
 そこにはメガ・ライダーから移動機能以外のすべてを排除した結果として、
 骸骨だけになってしまったようなデザインの物体が存在していた。
 騎乗式のシュツルム・ブースター。細い胴部と、着陸脚機能を兼ね備えた鐙。
 その後部には、見ただけでとてつもない推進力を誇るとわかる巨大なブースター・ユニットが備わっている。
「推進剤は節約モードとはいえ、シュツルム・ブースターがなけりゃS4の展開力にはついてけないんだぜ。
 おい、ケチるなよ!満タンで頼むぜ!」
 いうなれば魔女の箒。己で飛べぬならば、飛べるものを用意すればいいだけのこと。
 マライアの声が格納庫に響き渡った。
「了解。
 しかしまるで実戦ですね、ユニット・パックは本当に一番なんですか?
 一個大隊だって相手取れる火力なんですよ、こいつは」
「おいおい、いつだって人生は実戦だぜ?
 一回こっきりコンティニューなし、仮の人生なんてものがあったらほしいぐらいだぜ、
 なにしろ試しが利くんだからな!」
722チサト・キタザト@格納庫:2008/08/24(日) 23:35:21 ID:???
 せわしない様子の格納庫を待機室の展覧窓から見下ろしながら、
 あきれたような微笑をチサトは浮かべていた。
 傭兵というものは基本的にこういうものなのだろうか?
 明日をも知れぬ命だからこそ、今日一日を最大限に楽しむ。
 口調でわかる。
 きっとこの女は、無為の退屈をすら至上の娯楽として楽しんでしまうに違いないと。
 チサトは通信機のスイッチを入れた。
「マライアさんでしたかしら?
 拾い屋さん部隊は用意しておきましてよ。
 格納庫のホバー・トラック内で待機中ですわ。
 リヒャルトさんへの報告、よろしくお願いしますわねー」
723男たちの決起@格納庫:2008/08/24(日) 23:40:08 ID:???
 一方。
 そんなにぎにぎしげな連中を忌まわしげに見つめる視線もまた、格納庫の片隅にあったりするわけで。
 それも多数。その視線の代表とでもいえる人物が一人。
 金色の髪をこってりとポマードでオールバックになぜつけ。その贅肉のない、
 彫り深く精悍なる顔立ちには、不適と不遜、傲慢とが満ち満ちている。
 生まれながらに何者かを支配すると定められているとしか思われぬような風格が、
 軍服に包まれてなお筋骨隆々としたさまを露とする肉体には備わっている。
 その、支配者の具現とでも言うべきオーラを発する男が。
 今、深く静かに息をついた。

「ド☆許せぬ……欠けている。足りない何もかも。
 要約するならば規律である。規律が不足しておるのである!」

 低く、しかし銀河万丈の広さに響くほどのバリトン・ヴォイスで男──ミナカタ・オウガイは明言した。
 浮ついた庫内の空気を苦々しげに見つめていた視線。 
 声を号砲と、いっせいにミナカタへとまなざしを向ける。
 ミナカタはあまたの眼光を受け止めた。
 そこに期待があり願望がある。
 ならば答えるのが己の役目と男はすでに知っている。

「諸君!戦士とは何であるか!」

「「「忠誠により統率される兵士であります!」」」

 問いに答えるは怒号。
 その怒号に負けぬバリトンはしかし、あらゆる騒音を圧して響く。

「なれば諸君!兵とはなにか!」

「「「任に赴き無言のままに果てる屍であります!」」」

「屍に要らぬものは何か!」

「「「人を俗人たらしめる不覚悟と怠惰なる精神であります!」」」

「怠惰なる精神とは何か!」

「楽であります!」

「楽の具現とは何かッッ!!」

「人の煩悩でありますッ!!!」

「然りッッッ!!」
724男たちの決起@格納庫:2008/08/24(日) 23:41:46 ID:???
 我が意を得たりといわんばかりに男は首肯し、そしてこぶしを振り上げた。

「要らぬ!要らぬ!兵に不要なるこの濁り、断じて要らぬッ!
 戯れは要らぬ楽しみも要らぬ、苦悶と闘争こそ戦士が懇願すべき唯一のもの!
 そう要らぬ要らぬ、人の快楽何一つ要らぬ!
 人を堕落させるものなにもかも要らぬッ!!  
 では諸君!人を堕落させる骨頂とは果たして何であるのかッ!! 
 愛だッ!
 愛ゆえに人は苦しまねばならぬッ!
 愛ゆえに人は悲しまねばならぬッ!
 愛ゆえに兵は人へと成り下がるッ!
 愛など……愛などッッ!!!!!
 愛など要らぬぅううううううううううううううううううううッ!!!!」

「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」
「愛などいらぬktkr!これで勝つる!」
「キャーミナサマダイテー」

 歓声、怒号、歓喜、咆哮。
 何が彼らをこれほどまでに叫ばせるのか。
 格納庫の隅っこのへげへげのあたりとか今まさにスタンディングオベーションがカオスの渦である。
 彼らには野望がある。夢がある。
 なんかせっかくの長距離旅行なんだし楽しもうぜとかいう空気とか打ち払いたいとか
 ガチンコで思ってて挙句そいつをかなえるチャンスなんだからそりゃ盛り上がる。
 観光地だろうと禅マインドな教会荘厳エアーを満たしたい彼らの名は

『愛粉砕委員会』。通称喪男クラブ。いうまでもなく構成員は全員男である。

 十代から五十台までのもてなくてもてなくてどうしようもない生徒さんとか
 教官さんによって編成された養成所の精鋭オブ精鋭である。
 掛け算させようが自乗倍しようがマイナス符号が失せない怨念の軍団ども。
 なんかこうかわいい女の子とか無数にたっぷりいる養成所においてつまはじきかまされ
 続けたこいつらは、その結果として己に蓄えられたとてつもなく不健康なマイナスイオン
 もて養成所を支配すべくチャンスを待ち続けており、そうであるがゆえに風紀委員なんでチャンス。

 ならば呪うね?yes.

「行くぞ諸君!われらこれより養成所を維新せん!!」

「応ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!」
 
 号令に応じ、一斉に格納庫中に散るばかのむれ。どう考えても邪魔なんだが
 KYを極める程度の能力の保有者であるこいつらには通用しねえ。
 銃を担いだり罠背負ったりザク起動したりマジフリーダム。
 こいつらにだきゃ絶対天下取らせちゃいけねーのがそのざまをみても丸わかりなのであった。
 なんというか世紀末名情景である。
725ちさと:2008/08/25(月) 00:03:30 ID:???
>>喪男ども

 眼下に渦巻く混沌は怨念。 
 ニュータイプなら二秒で精神病院送りになりかねない負のオーラの
 渦を眼下にしながら、しかしチサトにはそれが理解できないのである。
 幼女ですから。

「なんか楽しそうですわね」

 ぽつり。
726まらいあ:2008/08/25(月) 00:07:07 ID:???
>>チサト
「楽しいんだろーな。
 それはそれとして整備とか出立準備の邪魔なんだが踏んでもいいのか?労災扱いで」
 愛機の足が汚れるのは立派に労災だと思うマライアである。
 よって金もらうのは自分である。裁判などしらぬ。
727ちさと:2008/08/25(月) 00:09:25 ID:???
>>726
『整備兵の方がかわいそうなんですn』
 通信機越しに聞こえてくる言葉が唐突に途絶える。
『今きみ楽しそうっていったね!愛粉砕委員会にはいらないか!
 まっとうな学園生活を送るためわれわれとともに(ry)』
『いえ私帰宅部がモットーですしああいうむさくるしい雰囲気は
 少し苦手なにをなさいますの担がないでくださいましいややめて
 さわらないでいやあああいやいやいやああああああああああ』
『トラップか!いいセンスだ!隊員たちがまとめて10人も! 
 しかし不屈!その才能われらが貰い受ける』
『いやあああああ助けてくださいましぃいいいいいいい』

 そして切れる通信機。
728まらいあ:2008/08/25(月) 00:14:52 ID:???
>>727
「?もしもし。もしもーし。おーい・・・?
 切れたんだぜ」

 眉ひそめつつ小首をかしげる。

「それにしても実戦さながらだぜ。
 まさか出撃前に脱落者がでるなんて……あなどれねーんだぜ」

 すでにチサト損失兵員扱いである。
729見た目幼い整備科生徒 ◆ChrisHeJBM :2008/08/25(月) 00:29:44 ID:???
>>728
「いや、凄いですよ。
 まるでドーン・オブザ・デッドって感じです、機体の外が。」

(マライアの機体に通信が入る、一連の流れは把握していたのだろう。
 回収のホバートラック『ブラッドハウンド改』に搭乗しているクリスからだ。)

「それと今連絡が。
 リヒャルトさんはもう少しかかるみたいです、時間までに間に合わなかったら、
 そのまま指定したポイントで合流して狩りを始めよう、との事ですよ。
 音声ファイル、転送します。」
730まらいあ:2008/08/25(月) 00:40:20 ID:???
>>729
「了解、受信する……
 なーなークラスター今焚いちゃだめか? 
 人大杉で出るに出れねーぜ」
731見た目幼い整備科生徒:2008/08/25(月) 00:43:56 ID:???
>>730
「またまたご冗談を。転送開始ー」

(通信により音声データが送信されて来る。
 少し多いのか、時間があかる様だ)

「まぁ、放っておけば何処か行くでしょうから我慢して下さい。
 やる事が無くなれば、勝手に各々部屋に引き篭もると思いますよ。

 ……あれだからモテない、って分からないんでしょうねぇ。」
732“        ” ◆LQUA.mYpRY :2008/08/25(月) 00:47:39 ID:???
>>730>>731
「こちら格納庫。必要なら重機使って撤去って手もあるけど」

勝手に通信機使って無線に介入するはぐれ整備班員
速さは遅い。どれくらいかというと宇宙世紀80年代後半ぐらいの連邦よりひどいぐらい
それが産廃以下クオリティ
733まらいあ:2008/08/25(月) 00:55:19 ID:???
>>731
「行き先が同じっぽいんだよなー
 うぜーぜ」

 出るに出れない状況にボチボチイラついているらしい。

「めんどくせーぜ。音声データ受信途中だけどさ、出発しちまっていいか?」

>>732
「お、いいね。 
 ドーザーブレード増し増しで頼むぜ!」

 にこやかに真顔。
734目幼い整備科生徒:2008/08/25(月) 00:57:29 ID:???
>>732
「何か本気でゾンビ駆除みたいな手法ですねぇ…
 チェインソウは必要ですか?

 …なんてね。リュートさんもこっち来ます?
 倒した獲物の回収に、働き手が一人でも居ると助かるんですけど。」

>>733
「そうですねぇ……

 あ、はい。中身は合流場所についての話だそうですから大丈夫だと思います。
 そちらが出ていただければ、こちらも大手を振って外に出れますからね。」
>>733
「ほう(知っているのか?)」

>>734
「もろ対人不殺の手法。結構有名だと思ったんだが
最も俺でも動かせる重機があればのお話だけどね

んー、(迷子整備員の)俺が下手に動くとややこしくなるんじゃないか
と思ったんだが。色々と」
736『雷鳴』ロンド@BH改後部席:2008/08/25(月) 01:11:52 ID:???
>>734
「ゾンビ狩りにチェインソウは必須
 しかし火炎放射器は流石に格が違った
 黄金の石油火炎で殲滅は必至
 しかし生徒に使うよりけだものを燃やすことのほうが得意な流石俺」
(意訳;いいからとっとと出発しようぜ)

 後部座席から響く声。
 獣ハント&獲物回収のための助っ人として派遣された歩兵小隊のリーダー、
 自称『古代より無敵に裂ける雷鳴』ことロンド・ロンディアナ。
 腕はぼちぼち。統率力もそこそこ。
 ただややナルシストで人格的にアレ、言語感覚がもっとアレという
 点が問題な人物である。まぁ、養成所では真人間の部類にはいるといえるだろう。
737まらいあ:2008/08/25(月) 01:14:22 ID:???
>>734
「了解了解」
 ひぃいいいいいいん・・・・・・

 満員状態の格納庫内で平然とスラスターを動作させようとするあたり
 苛立ちレベルはすでに臨界直前のご様子である。
>>735

「動かすのがムリなら動くんだぜ。違った。
 動いて動かす。今すぐ動かす!」
738目幼い整備科生徒:2008/08/25(月) 01:15:43 ID:???
>>737
「了解。
 続いてブラッドハウンド、クリス車。発進します。」

>>735
「モビルスーツも本来は重機ですよ、それも建設用のね。

 それんに、所属の分からない人間がウロウロしてる方がよっぽど面倒ですよ。
 それに今回の遠足は実地訓練も兼ねてるんですから、
 MSにも乗らないなら整備班として働くしか無いと思いますけど?

 そういう訳で、時間も押してるんで乗るか乗らないか、イエスかノーで御願いしますね?」

(ニコリ。
 恐らく養成所では余り見た物は居ないであろう本気の笑み。

 が、通信回線の向こうで繰り出されているような、気がした。)
739目幼い整備科生徒:2008/08/25(月) 01:19:08 ID:???
>>736
「しかし最近では走るのとか燃やしても死なないのとか、厄介なの増えましたよね。
 そして結局一番怖いのは人間だと思います。」

(意訳:そのまま、マジに返してます。
 クリス曰く、『軍隊には色んな人が居ましたから』らしい。)

(そう言いながらホバートラックの出力を上げて移動を始める。
 リュートが何とか飛び乗れるレベル。
 後方に追加のホバートレーラーを牽引したブラッドハウンド改と、
 その乗員数十名が移動を開始する。)
740“        ” ◆LQUA.mYpRY :2008/08/25(月) 01:23:11 ID:???
>>737
「まあ焦るもんじゃない(対なにわの商人用の手法は知らないようだそして何語で通じるんだここ)」

>>738
「まず撤去が先か?いる位置的にそっちの方が早いしっぽいし
時間的に押してるみたいだから
……ところでアラームは鳴らしても問題ないか?そうでなければ
すぐ出待ちの人の機体の発進の補助に回るが」
741『雷鳴』ロンド@BH改後部席:2008/08/25(月) 01:30:58 ID:???
>>739
「俺は不死身ではないので詳細はわからないが
 養成所で暴れてるやつらは一級犯人なので注目は浴びるだろうな
 馬鹿は性格が悪くて調子に乗るので発言力はないが話しかけてやると
 勝手に俺の友達になるずたずたに引き裂いてやろうか」

(意訳;そういうかかわりたくないやつに限ってはた迷惑なことを
    しでかす上になれなれしいもんだからたまらないよな。

    まぁ悪いやつってわけでもないからそれなりに付き合っちゃ
    いるけどさ。あんまり厄介ごとばかりだと流石に考えたくなるよ)
742見た目幼い整備科生徒:2008/08/25(月) 01:35:25 ID:???
『上の方で私の名前が切れてますねー……修正しておきます、中の人?』

>741
「要するに余りお近づきにはなりたくない、と。
 けどそうですね、至極付き合うのが大変なのは間違い無いかな?

 …まぁ、そう言いたくなる気持ちはよく分かりますけどねー」
>740
「…人の話聞いてます?それに何を撤去すると。

 それとアラームは格納庫管理の人が別に居ますから、任せた方が良いかと。」

(やれやれ、と言外に告げて。
 首肯の返事が無い事を確認して、ブラッドハウンドを発進させた。)
743まらいあ:2008/08/25(月) 01:38:10 ID:???
>>740
「『動いて動かす』と決めたからには動かすだけのことだぜ。
 いや、これも違うな。吹っ飛ばして吹っ飛ばす! 
 さっさとホバートラックに乗ったほうがいいぜ?
 ああ、もちろんアラーム鳴らしてからな!」

>>738
「アラームが鳴ったら一気に出るぜ。
 私が先行して進路状況を探るから、最短かつ最効率の
 進路で追従してきてくれよな!」
744『雷鳴』ロンド@BH改後部席:2008/08/25(月) 01:40:10 ID:???
>>739
「足が遅い整備兵はぶっちぎられるとなみだ目になるが
俺は一流の歩兵なので脚の鍛え方が違いすぎた
 高速で拾い上げてさらに加速」

(意訳;なんかアイツ貧弱そうだな。
    どうもあの黒白、空気読まずにスラスター全開で飛び出しそうな
    気がしてならねぇ。
    リュークだったか?俺が拾い上げてくるからハッチを空けておいてくれ)

 言うなり後部ハッチを開いて飛び出すロンド。目指すはリュークの元である。
745見た目幼い整備科生徒:2008/08/25(月) 01:41:54 ID:???
>>743-744
(発進したブラッドハウンドが、その時丁度格納庫の待機エリアへ到着した。)
「クリス車、了解。
 既に待機位置へ移動完了、チェック完了次第、全力で追従しますよ。」

>後部座席
「ロンドさん以外は総員揃ってますね、加速に備えて下さい。
 車高の高い機体です、飛ぶ様に走りますよー!」

(そうして、ロンドが戻ってくるのを待つ。)
746“        ” ◆LQUA.mYpRY :2008/08/25(月) 01:48:29 ID:???
>>742
「……(少し聞いた程度だが……出遅れはまずいな)
把握した。手伝う」
そう言って引っかかる部分を探しつつ走る青年

>>743
「俺が鳴らすってワケじゃないけど鳴るようだ。
すぐに退避してくれるなら問題ないだろうな、人をブルドーザーでやら無くても良いかも」

>>744
「何か来たが割とよくあること」
MSで通行してるとたまーに人を回収するのにMSでって言う話もあるのだ。
747金髪のお嬢様 ◆ACE//nQy3o :2008/08/25(月) 22:29:28 ID:???
「何あれ……」

<ルー・ガルー>のコックピットの中、メインカメラから送られてくる映像に呆れた顔で溜息をつくカナデ。
彼女には到底理解できない、東南アジアのジャングル並みの湿度と熱気とが男たちの中に渦巻く様を、
鋼鉄の四足獣は無表情に見下ろしている。

「……」

テイザーでも撃てば沈静化するだろうか、などと考えながら、少女は独り、黙々とOSの最終調整に勤しんでいた。
748陽気な中級訓練生 ◆ONE/63NTL6 :2008/08/25(月) 23:25:12 ID:???
>>747
その渦を形作っている者たちは、
カナデからすれば顔も名前も知らない有象無象にしか映らないだろう。
が、その中心より少しだけカメラを動かすとモニターに表示される、そんな微妙な位置。

そんな所でクロームの獣に向かい、手を振っている影が一つ。

「位置が悪いのでは?これでは気付いて頂けないかと。」

「いいや、まぁそうかも知れないけど、今の俺は少し大きめの石ころの身…きっと気付いてくれる。」

「……昇降機を使って直接コクピットにお邪魔するのは問題なのですか?」

「モミジにはまだ解からないよ、こういうちょっとしたシチュエーションの積み重ねの重要性はねぇ」

「はい。理解不能です。」

その傍らにもう一つ小さな影を伴って。

749金髪のお嬢様 ◆ACE//nQy3o :2008/08/25(月) 23:36:45 ID:???
>>748
勿論気付かないワケが無い。
今や(不本意且つ真実とは異なるが)養成所公認の恋人同士である関係の二人にとって、
有象無象の中からお互いを見つけ出すことなど非常に容易いことなのだ。

「クレハ?」

コックピットハッチが開かれる。
何の用事だろうかと訝しく思いながら、カナデは格納庫の照明の下に、
タイトなパイロットスーツに包まれたしなやかな体躯を晒した。

「どうしたの、モミジちゃんまで」
750陽気な中級訓練生 ◆ONE/63NTL6 :2008/08/26(火) 00:01:12 ID:???
>749
「ほーらね?想いは通じるのサ」

得意げに指を弾いてみせる男に、「そうですか」と余り興味を示さない少女。
カナデ・ノースウィンドとの噂以前にも、養成所一似てない兄妹で有名でもある、クレハ・ナラノハとモミジ・ナラノハの二人は、
<ルー・ガルー>のコクピットハッチが開くのを確認すると、喧騒を掻き分けて昇降機に乗り込み、コクピット前までやって来た。

「やっほーカナデちゃん!
 君の顔がどうしようもなく見たくなったから…君の声がどうしようもなく聞きたくなったから――来ちゃった♪」

なーんて!と笑ってみせる、クレハの陽気な笑顔と、

「こんにちは、ノースウィンド先輩。
 ……兄のソレは八割正解と言えるでしょう、迷惑を承知でお詫びします。」

それとは対照的に落ち着きを払い、
何時もどおりの丁寧なお辞儀をする妹、モミジのむっつりとした顔がカナデの視界に映りこむ。

「いやまぁホントはさ、“マイ・スレイヴ”の調整がついさっき終わってね、
 今ココ(格納庫)に居るって聞いたからお手伝いに来たんだけど……OS?なら出来る事はない、かな?」

そう言うとすぐにパチンと指を弾き、
「じゃあこうしよう!」と後ろから取り出したものをカナデの前に突き出すクレハ。

「秘蔵のこれを飲みながら、ちょっとの休憩。」

どうかな?と笑顔で提案するクレハが手に持っていたのは、
出発前にクレハが個人的に持ち込んでいた桜桃庵特製の「ボトル梅ジュース」と「塩クッキー」。
「皆には内緒でね」と付け加え、男はそのままゆったりと昇降機の欄干に腰を預けた。
751金髪のお嬢様 ◆ACE//nQy3o :2008/08/26(火) 00:16:12 ID:???
>>750
「つまりは暇なのね」

にべもない。
<ルー・ガルー>――バクゥ・ハウンド改修機、そのハッチに身を乗り出した姿勢で、
カナデは下の喧騒と眼前の兄妹との間に冷えた視線を往復させた。
不意に、その表情がふっと緩む。

「あの渦の中に帰れと言うのは少し酷ね。
 お人よしの気遣いに免じて、退屈しのぎに付き合ってあげる」

梅ジュースを受け取り、早速ひとくち口を付け。
口腔から鼻腔へ抜ける爽やかな香りを楽しみながら。
お姫様はお人よしの道化師とその妹へ、自分と暫しの同席を許可したのだった。
752陽気な中級訓練生 ◆ONE/63NTL6 :2008/08/26(火) 00:35:14 ID:???
>751
「胸がすくような纏め方です。流石はノースウィンド先輩。」

「くふふー、そう言われちゃうと俺の暇な時間の全てを捧げたくなってしまうね!」

などと人形のような妹を連れ立った道化師の兄は、
お姫様をひと時でも楽しませようと早速おどけて見せるのだった。

「ぶっちゃけ本当に付いて来ているだけーな俺としては、
 斯様な狭所で暇を持て余すのは深刻な問題なんだよね。
 する事と言えば自室トレーニングでしょ、子猫ちゃんの整備でしょ、後は雑用に使われて……
 やっぱり俺にはカナデちゃんというオアシスが必要という結論にしか辿り付けないよ、はは」

そう言ってちらりと下界を見遣っては、カナデとも似た感想を胸に抱くクレハ。

「戦術プランの見直しや、端末通信で講義も受けられると思いますが、
 お兄ちゃんが何故そういった有意義な時間の使い方をしないのか、私は妹として甚だ疑問ですが。」

そこへ釘が打ち込まれるのも最早予定調和。
大袈裟にリアクションを取りつつ、「努力はしてるさ!」と言い訳を並べる男。

「あー、そういえばトコロで、カナデちゃん?
 この“ルーちゃん”の乗り心地ってどう?もう慣れたりとか。」

ふと話の種を思いついたか、
上体を仰け反らせて見上げる先の、鋼の獣を指してそんな事を尋ねてくるクレハ。
753金髪のお嬢様 ◆ACE//nQy3o :2008/08/26(火) 00:59:46 ID:???
>>752
「尽くすべきは言い訳ではなく最善よ、気をつけなさい」

クレハにはそれが分かる筈だけど、と続けてカナデは己の愛機を見上げた。

「問題があるとすれば、貴方のその呼び方ぐらいね。
 別に愛着や拘りのある名前では無いけれど……ルーちゃん、は正直どうかと思うわ」

 ルー・ガルー。
 旧フランス領タヒチに於ける伝承が出展。
 フランス語で狼人間を意味するその言葉は、タヒチにて土着の伝承と結びつき、やがて魔女が変じた狼を指すようになる。 

苦笑を漏らすカナデ、僅かに覗く年相応の表情。
ごく親しい相手にしか見せない、それは冷たさの奥の柔らかさ。
クレハにはその資格がある――つまりはそういうことだ。

「乗り心地は悪くない。やれる事は全てやったわ。
 後は経験を重ねてこの機体を理解していくしかないでしょうね」

中身が半分ほどになったボトルをクレハへと返しつつ、質問に答えるカナデ。
ボトルの縁、僅かに濡れた其処は彼女の唇が触れた場所。

「差し入れ、感謝するわ。
 後はクレハが飲みなさい――」

果たしてその事実にカナデは気付いているのかどうか。



多分、全く気付いてない。
754陽気な中級訓練生 ◆ONE/63NTL6 :2008/08/26(火) 01:35:35 ID:???
>753
「えー可愛いと思うんだけどなぁ
 いや本人はカッコいいと思うんだけど、ワンコにはどうしても可愛い名前を付けたくなる性分で……」

「犬ではありません。MSですから。
 それにその名前の由来は……」

すかさず突っ込みを入れてこようとする妹を「良いの良いの」と押さえつけると、
コクピットを覗き込むようにして内部を伺うクレハ。

「流石にシートもちょっと特徴的だねー、
 機動や運動パターンが違えば掛かる加重も変わってくるだろうし……ま、カナデちゃんがそう言うなら心配は余計なコトでしかないか。
 うん、そっちも頑張ってね。俺としてもルーちゃ…ガルーの早く活躍が見たいところだし。」

そう言った所でぽんっと渡されるボトルに思わずきょとんとなる。

「え?あ…うん、頂きます。。。。


 (――って……良いのかこれは!?)」

先ほどまで白雪の君が口をつけていたという事実を持った、
最早モノとして持ち得る価値をマジカルアイテムにまで昇華させたジュースボトルを手に、本気でドギマギするクレハ。
お前は小学生か。

「…?」

兄の、口にこそしないが慌てた様子に首を傾げるモミジさんだった。
>715
さて、それはどうでしょうか?
まだ頭数が揃った”だけ”ですわ。
さして深い意見交換を行った訳でも無し、纏まるかどうかは……まぁ、今後のわたくし次第、ですわね。

(端末の操作を一通り終えて、改めてキリノに向き直る)

つい先ほど、正式にわたくしの補給プランが実行段階に入りましたわ。
特に大きなプラン変更も無いのでミッションプランはもうそちら宛てに送付しておきました。
後でお目通しをお願いいたします。

(ふ、と気が緩んだ様に苦笑を浮かべた)

……わざわざ様子を見に来たと言う事は、やはり少し気になってましたか?
756キリノ・カサギ:2008/08/28(木) 11:10:08 ID:???
>>755
「気になる・・・そりゃ、そうですよ。 
 たんに船貸してる一生徒ってわけにはいかなくなっちゃいましたしねー。
 そのくせ、私は多分最適手ってヤツを打ってない」

 喧騒の中、ため息をつく。
 耳には届かないほどのささやかさで。

「これが『仕事』なら、いくらでも冷徹な判断ってやつが下せます。
 どれほどの不満があろうが、不服や不平が沸きあがろうが、無視することなんてたやすいこと。 
 ただ、理だけを追い求めればそれでいいんです。
 食うな。我慢しろ。栄養なら飯じゃなくても取れるんだから、って。
 けれど」

 そして、少女はキャット・ウォークの下の喧騒に視線を投げた。
 いとおしむ様な。憧れるような──少女ではなく、子を成した母にこそ
ふさわしい形相。
 普段の彼女からはかけ離れた表情(かお)──それは一言で言うなら老成だろう。

「あの子達のほとんどは──『若い』んですよね。
 もちろん、私やラナさんみたいに、戦争や戦闘の何たるかを──苦さってヤツを味わってる連中もいるでしょう。
 けれど──そうでない子たちのほうが多い。
 麦は踏むほどに強くなるといいます。
 けれど。
 まだ双葉でしかないころに踏みにじられてしまったなら──折れて枯れてしまうのがオチ」

 
 だから──あえて、戯れることにしました。
 食料の調達ミッション。わたしにとっての次善の手。
 持っている知識と技量、そのすべてを用いて『戯れる』。
 失敗に終わろうが、すべては『遊び』と笑いのめすことができる程度のミッション。
 もちろん、真剣にやってもらわなければ、意味がない。
 ミッションは、所詮ミッションに過ぎない以上、成果がなければ意味がない。
 そのために、食料調達に向かう生徒たちを競争させました。
 競争とはつまるところ、成果と成果の比べあい。 
 遊びながらに成果を得、そして問題への対処能力も身に着けられる。
 というより、それこそが遊びの真価だと私は考えているんですけどね」
757キリノ・カサギ:2008/08/28(木) 11:12:58 ID:???

 だから、と少女は小さく笑った。

「現実への不屈さを身につけるべき時期にある彼らに、苦すぎるほどの苦味を
 与える必要などない。楽しさという名の甘さを味わいながら、現実へ対処できる
 だけの力を身につけなければならない時期。

 けれど──そういう『甘さ』は『隙』と『油断』にも通じる。
 だからこそ──その点を『大人』が補わなければならない。
 現実の苦さと辛さ。現実というものと闘争する術を身に着けた『大人』が、
 彼らの犯す失敗をぬぐわなければならない」

 17歳の娘にふさわしい言葉ではなかった。
 しかし。ふさわしからぬと思わせぬ響きが、確かにその声音には秘められている。
 当然だろう──戦歴にして四年以上。その大半を、彼女は敗色濃厚なジオン軍ですごしたのだ。
 うちは貧乏だから、手柄を立てて昇進して、親兄弟を養わなければならないと、
 そう言って微笑んだ新米の少尉候補生がコクピットごと粉砕される様をその目で見た。
 死ぬのはいやだ、恋人の所に帰るんだと毎夜嘆いていた二等兵が、ビッグ・トレーと
 61式戦車の貼った弾幕の中で跡形もなく消し飛ぶ光景を凝視した。
 現実と言うものが妥協と遊興を許さない一種の煉獄であることを、すでにして彼女は
 知悉していると言ってもいい。
 そして。
 その煉獄を『見せぬ』ための努力を、彼女は旅が始まって以来ただの一度も欠かしたことはなかった。
 ふざけ半分、遊び半分と言う顔をしておきながら、睡眠は折りを見て行う程度。
 一日にして6時間の睡眠を取りはすれど、そのほとんどは業務の暇を見て行う仮眠の
 積み重ねによるものだ。ここで一時間。ここで三十分。ここで十分。
 だらだらと艦内を歩き回り、意味もなく雑談を交わしていたのは、
 艦内の人間関係や状況をつかむためのもの。 
 そして、難事となった今──そうして収集した情報を元に、暇をもてあましそうな
 人間にそれとなく仕事を割り振るか、あるいは責任者である教官や、責任者たりうる
 生徒らがそういう『自分自身では動けない』人間に仕事を割り振れるような状況を
 それとなく作り出してすらいる。ジーニアスをラナのもとに送り込んだのも、その一環にほかならない。
758キリノ・カサギ:2008/08/28(木) 11:15:06 ID:???

 否。さらに言うのなら──
 そもそも今この瞬間。
 戦艦の主砲の直撃にも等しい運動エネルギーを秘めた流星の直撃により、カーゴ一両が
 大破損失するという大損害を受けながら、死者一人出さず済んでいるという事実もまた、
 彼女の努力の成果に他ならない。
 とっさにカーゴを切り離し離脱するという決断など。
『カーゴには誰もいない』という確信がなければできるはずもない。
 確かに、食料のすべてをカーゴに集中していたのは彼女のミスではある。
 だが、そのミスを致命的なものとしないだけの努力を彼女は確かに行っていたのだ。
 
『カーゴには誰もいない』。そのことを、彼女は流星飛来の瞬間すでにして『知って』いたのだ。
 
 誰もが予測し得ない、異常な災害。災害に悪意はなく意図もなく。そうであるがゆえに、
 その本質には奇襲と言う要素を秘める。
 
 その奇襲に彼女は確かに対処した。そして、その損害を確かに極小に食い止めたのだ。
 どのような場所に人々が集うのか。どのようなときに人々がカーゴに踏み込むのか。
 それをすでにして脳裏に刻み込んでいた彼女は、ごくごくわずかにしかなかった対応時間の
 中、最小限の箇所に絞ってカーゴ内の人命検索を行い──カーゴ内は無人であると確信し、
 彼女はカーゴを切り離して離脱すると言う決断を行ったのだ。

 本来、讃えられてしかるべき成果ではある。
 彼女が普段ひそかに成していた用心が実ったとすら断じられる。
 だが、彼女は同時に失策を侵してもいる。
 食料の一部であれ、ギャロップ側に備蓄しておいたなら、食糧確保という面倒を背負いこまず
 に済んだということも、また事実に他ならない。
  
 そのことを罵倒されたのは、いうなれば必然と言えるだろう。
 誰一人、彼女がひそやかに成していた努力になど気づいていなかったのだし──カサギ自身が
 そのことに気づかれないよう振舞っていたのが原因だった。
 一生徒でありたい。一年戦争と言う煉獄の中で失った数年の日々の中、本来自分が学び、
 楽しみ、味わえたはずのもの、しかし戦争と言う現実の中で剥奪されたものを取り戻したい──
 所詮はエゴに過ぎない感情。だが、彼女の年齢を考えるなら、むしろ痛々しいとすら断じられる
 ほどの、それはあまりにも当然な夢(エゴ)。
 誰も、それに気づかない。
 傷つかない筈もない。彼女は現実の苦さを知り痛みを知っていこそすれ、所詮は年若の少女に
 他ならない。戦場の律こそ知れど、現実の、生活の律を知らぬと彼女はすでに思い知っている。
 或る教官の心を、心ならずも傷つけてしまったことによって。
759キリノ・カサギ

 それゆえになのだろう。
 彼女はあえて戯れるという。
 それにこそ意味があるのだと彼女は断じる。
 生徒たちの。己の知らぬ何かを知る人々のために。

 それが傲慢と知ってなお──彼女は戯れで済ませるつもりでいるのだろう。
 本来戯れるべきではない状況で。 
 すべてを笑い話に済ませるために──あるいは青春の一ページに過ぎないものとして、
 人々の脳裏にこの事態を刻み込ませるために。同時に、こういう唐突な事態に対する
 対応能力を人々に学ばせようという思考すら、彼女は成しているに違いない。
 
 なぜなら、それを身につけられぬままに散っていったものたちの姿を、彼女は
 己が駆け抜けた戦場の中で己の網膜に焼き付けて来たのだから。
 
 それは、生徒にふさわしいものでは、あるいはないのかもしれない。
 あるいは無知なるものの傲慢として笑止と罵られるべき質のものであるのかもしれない。
 だが、彼女が真剣であるのは疑いなく。
 そして、真剣であるがゆえに真摯であることもまた、疑いのないことだった。
 普段見せぬ彼女の真摯さの所以は──己の努力を認められなかったことを嘆いていた時、
 叱咤激励した人物が有るが故に。

 カサギはラナの瞳を見つめる。