【来たれ】ここはパイロット養成所No.4【若人よ】
1 :
通常の名無しさんの3倍:
果て無き荒野に埋もれていたのは、誰かが見つけた夢の欠片か。
それとも道半ばで倒れた旅人の骸だろうか。
見上げた夜空に瞬く星は、今宵誰かが流す涙の雫だ。
明日を目指す若人にとって、けれどそれは眩い希望にも見えるだろう。
宇宙(そら)の果て、青く輝く地球を仰ぐ、この星は赤きフロンティア。
鋼鉄の巨人(モビルスーツ)が闊歩し、未知なる怪物の徘徊する砂塵の世界。
法と無法、秩序と混沌、相入り乱れる荒れ果てた星では、力こそが唯一のルールとなる。
今まさにこの大地へと降り立つ君よ。
力の為に学び舎の門を叩く君よ。
火星と呼ばれるこの星で、君のその手は一体どんな未来を描き出すのだろうか――
3
4
5 :
黒く長い髪の女性 ◆Ranawa0ufU :2007/05/15(火) 22:32:41 ID:TAJ0IbtP
ガラガラガラ、と音を立てて講堂のドアが開け放たれる。
ドアを開けて堂々と講壇の上へと上がるのは、客員待遇教官たるラナ・ウォングだ。
壇上、テキストでとんとんと机を打ち、室内の生徒達の注目を促す。
「皆さん、おはようございます。
ええと、いつもでしたら生徒側で参加するはずの講義ですが、
今日のわたくしは教官側として講義に参加いたします」
いつもの笑顔を浮かべて語る彼女だが、良く見るとその表情の隅に怒りのニュアンスが含まれている。
「なぜかと申しますと、いつも此処に立っている筈であられる所の
ヘンドリック教官が『もう我慢できん!ラナ教官、酒が俺を呼んでいる!!』と仰って
激しく脱走なされてしまいました。ウソでは有りませんよ?」
テキストと携帯端末を机上に用意すると、笑顔を整えなおす。
「とはいえ、わたくしも教官の端くれ。
本日は趣向を変えて、皆様と質疑応答で学を積んでいこうかと目論んでおります。
それでは――」
一瞬の沈黙。その後に続くのは、教官としてのラナ・ウォングが発する凛とした声だ。
「"MSの為の基礎科学概論"を始めます。
日ごろから疑問に思う事などございましたら、どうぞ質問下さいませ」
「へぇ…これは驚きですね。
そういえば、ラナ教官の講義を受けるのは始めてかな。」
(さて、彼女は本来整備科の生徒ではあるが…
整備されたモノを扱う側の人間の立場に立つ為に、こうして時折座学にも顔を出している。
運用方法を知らなければ、効率的な整備が出来る筈は無いのだ。)
「……さて。質疑応答ですか…。」
……………………
(皆のやる気が低いのだろうか。質問が飛んでくる気配は無い。
そんな空気の中、一人の男子生徒が恐る恐る手を上げた)
「じゃあ教官。一つ聞いても良いですか?」
はい、どうぞ?
(その男子は、一瞬だけ躊躇する様子を見せたが意を決したのか口を開く)
「スリーサイ――ぐげっ」
あらあら、何故だか急に手が滑ってしまいましたわね。
誰かテキストを持ってきて下さいませんか?
>6
(その呟きが聞こえたのか、彼女に向かって笑顔を見せる)
聞きたいことがございましたら、遠慮なくどうぞ?
これでも、乗る側として少しは身に付いている事も有りますし、
分からなくとも現代の必殺兵器を今日は用意してありますもの。
(確かに手に持って見せる携帯端末は、殆どノートPCに近いものだ。
調べ物をするにもこれならば十分だろう)
>7
「あ、はい。
本当なら、余り適切な質問じゃ無いのかも知れませんけど…」
(男子生徒の様子に思いっきりビビりながらも、何とか口を開く。)
「モビルスーツを動かすに当たって…
パイロットが自分の乗っているモビルスーツに対して、一番気を遣うべき事って何でしょう?
例えば、機体のどの部分だけは絶対に壊さないとか…そういうのがあると思うんです。
私は整備とか、そっちの方でも必要になりますから…。
改修を施す時なんかに、参考に出来るかな、と。」
>8
一番気を遣うべき事、ですか……
(軽く考えてる仕草を見せる。だが、解答は意外なほど早く返ってきた)
パイロット側の理想を言えば、気を使わなくて良いMSこそが最高のMSなのですけどね。
物資や技術や意欲、その他もろもろの事情からそう達成できる境地ではございませんが。
被弾、と言う意味で考えれば、やはりコクピット周りへの攻撃は
もはや避けずには居られないのは当然ですわね。
それ以外となると、その時のパイロットの主義、精神状態などにもよりますわね。
アチョー入ってしまわれた方などは、「被弾すれば被弾するだけ俺は生き延びるんだぁぁぁぁ!!」
などと叫ばれてる場合もございます。
ちなみにその方は、MSに直撃を喰らってコクピットから派手に吹き飛ばされたのに五体満足でした。
世の中って理不尽ですのよねぇ……
話を戻しましょう。
先ほど申し上げた事を踏まえると、重心が正中、つまり大抵のMSに於けるコクピット上にあれば
大抵の人には扱いやすい機体になるのでは無いかと思われますわ。
無論、セオリー上の話ですので、それを敢えて崩したい方などは無視しておきますが。
>9
「それは凄いですね…理不尽というか、真面目に助かった理由を知りたいです。
分かりました、どうも有難う御座います。
やはり実際の、人間の身体のバランスを考慮した方が良いのかも知れませんね。」
(答えられた事を、自分なりの注釈を加えつつ書き取って行く。
因みに彼女は自分で紙媒体に書いて覚えるタイプだ。)
>10
なにやら「負債の力さ」と自慢げに仰ってましたわ。
その後、最短で白塗りの壁に鉄格子な病室に入院なされましたが。
実際の人間と言うよりは、コクピットに載った視点で、と言うべきかもしれませんわね。
それと、機体自体の重心もさることながらスラスターの推力配分によっても
また操縦感は大きく変わってきますもの。
そうなると今度は、その機体・操縦者のの運用法・戦術がどうなるのか、という観点も必要になります。
入り口は簡単ですが、奥に入れば入るほど難解ですのよ。
と申しましても、それはどんな事にも一緒でしたわね。
>11
「あぁ、心は何処かに連れて行かれちゃったんですね…。
ふむふむ…確かに可変機なんかは、似た様なコンセプトでも戦い方が変わりますね。
そういう事なら、私みたいな立場の人間は……
その都度搭乗者の適正や、目指す戦い方に応じて調整を施す必要があるんですね。
そして搭乗者の皆さんは、それを私の様な立場の者に伝える権利がある、と。
よく分かりました、有難う御座います。」
(関心顔で、引き続きメモ。
勉強熱心なのは良いが、どうにもその様子は背伸びしてる子供の様だった。)
「……」
ふむふむ、と頷きつつ端末に要点を打ち込んでいく赤い髪の女が一人。
教室の一番後ろの席で、他の学生たちに紛れて興味深そうに授業の内容を眺めていた。
>12
権利と言うよりは、義務ですわね。
機体の不調で危険を負うのは搭乗者ですし、
機体の不調に責任を負うのは整備員ですもの。
どちらが欠けても、どちらだけが優秀でも意味がありませんわ。
>13
ぅ…………
(彼女が座っている事に気付いてしまった。生徒達だけならまだしも、
正式に教官見習いである彼女の前で壇上に立つのは気恥ずかしいものがあるらしい)
>14
「それもそうですね。
となると……聞くのもまた義務という事ですね。気を付けます。」
(一礼して、席に着く。
とりあえず、彼女の質問は済んだ様だ。)
「…?(教官さん…どしたのかしら?)」
(幸いな事に、彼女を初めとした生徒達(一部除く)は…
ラナ教官の気恥ずかしさ、或いはその原因には気付いていない。)
>>14 一通り打ち込み終わって顔を上げたスカーレット。
何気なく前に向けた視線が、ラナからのそれと交錯したのはただの偶然だったのだが――
「……(ニッ」
何とも不敵な笑みを浮かべてしまえば、偶然も必然の如く演出される次第。
ああ、気にしないでというような手をヒラヒラ動かすゼスチャーも、こうなっては裏に何かあるように取られかねないだろう。
尤も彼女自身は多少のからかい程度にしか考えていないのだが。
>16
(……だ、大丈夫、大丈夫ですわっ。
もともと予定に無かった代打講義ですし、
最悪、ヘンドリック教官に全部なすりつけてしまいましょう!!)
……はい、次の質問ですか?
ミノフスキー粒子の特性、ですわね。
これは……何処からどう話したものでしょう。
そもそもミノフスキー粒子とは――
(内心はあまり穏やかではないが、何だかんだと板に付いた教官振りである。
彼女が此処で教鞭を振るうようになってから、それなりに時間が経っているということだろう)
保守
保守
「…さて、大体はこんな所ですか。
後は先方のご到着を待つだけですね。」
(彼女が汗を拭いながら見下ろすのは、養成所の整備科生徒がよく用いる携帯端末だ。
我々の世界で言う所のノートパソコンの様な物で、
各種データの計算や設計、設計データの簡易シミュレート等が行える。
彼女が見下ろすその画面には、形式番号MS-05。
つまり旧ザクと呼ばれる機体のシルエットが映し出されている。
傍らに表示されているデータ等から察するに、改造プランだろうか。)
「…しかし、これで気に入るかしら…?」
>>20 (・・・機体運用を見直す必要があるということらしい
場合によってはSDF91の方を使うほうがいいかもしれない)
そんな感じで流れている青年である。
大方どこかへ移動中であろう。
(すみません、場所の説明を忘れていましたね)
>21
「あー、リュートさーん。
待ってましたよー、こちらですー!」
(と、彼が格納庫へ現れた所で声がかかる。
彼女が待っていた相手――そのデータを見せなければならない相手とは、
つまる所は彼、リュート君なのだ。)
「先日お話されていた機体強化の件ですが、大分纏まって来ましたよ。」
>>22 「クリスさんこんにちわー」
誘導されて(?)やってくる青年
改造プランはSDのものだと武装バリエやノーマルMSにも共用できる予定のOPパーツあたり
を以前に提出している。プランと一部データは
さて単位は節約し取れる分は取っているのだがさてさて…
「どんな物ですか?見せてください」
>23
(見せられた画面を彼が覗き込むと、分かりやすく図案化されたデータが見える。
外観は殆ど変化が無いが、コクピット周りに増加装甲が追加されていた。
武装に関しては殆ど弄らず、内部機構を強化しているらしい。)
「お伺いしていた単位や予算から捻出しましたが…
この前のミデア回収の際に撃破した原生生物の部品が結構使えましたから、
おかげで随分と余裕のある改修になりそうですよ。
ご存知…ですかね。
ジオン公国の開発したMSの殆どは、その自重をフレームじゃなくて、
自分の装甲で支えるモノコック方式を採用してるんです。
ですから装甲の内側には幾らか余裕があるので、そこを使って性能を底上げするんですが…
今回は幾らか、生存率を上げる為の装備を付ける事にしました。」
(画面が切り替わった。
胴体下部、膝のスカートの内側にスモーク散布器が追加されている。
またバックパックには、地上用の固形燃料ブースターが増設されていた。)
「さっきも言ったとおり、部品は調達出来てますから…
単位にも優しいと思いますけど。」
────始まった、か。
古今問わず、MSの改造と言うのはパイロットと整備間での意見の食い違いが多発する。
軍用機は勿論の事、民間業者と傭兵・または盗賊間も然り。
当然の如く、その問題は養成所でも起こる。否、寧ろ未熟な者も少なくない所為で他よりも多いのかもしれない。
パイロット曰く、『不格好且つ追従性が粗悪である。もっと安定性のあるチューニングはできないのか』。
整備陣曰く、『旧式機の基本性能が分かってて言える台詞ではない。機体の限界を知れ』。
パイロット曰く、『速くしろとは言ったが速すぎて身体がバラバラになりかねない。乗る奴のことを考えろ』。
整備陣曰く、『推力バランスを調整した結果の理想対比値通りにしている。己の訓練が足りないのではないか』。
こう言った事例に限らず。
単位が足りないのに無理に増やそうとしたり。
技量も無いのに単位を溜めて高度な操作を要求される物を搭載したり。
それを何の疑問も持たずに装置を搭載する整備員が居たり。
「・・・身に染みるわなぁ、以心伝心が無いってのは・・・」
何の問題も持たずスムーズに行く事例は大まかに分けて二つ。
一つはパイロットの要求を初手で完全に満たした時。
もう一つは・・・パイロットが何を言うでもなく流されていくタイプであった場合。
「・・・・片方は問題っちゃ、問題か」
さてさて。
>>23の機体はどういう道を歩いていくのだろうか。
>>24 (…今後乗り換えもある以上大幅なチューンは避けたかったが)
乗り換えするとパーツ類も見直さなければならないものも存在する
この改造は本体周りの基本的な強化とOPに煙幕といったものだ
【審議中】
(『機動性の低下の防止にブースターを搭載…これは作戦時間を短くしてしまうっぽい?』)
(「こっちの改造は出来るだけ避けたかったが…、安価な機体のほうが修理費も安く済むって誰かがそう言ってたし
下手にいじるとかえって高くつかないか?」)
(せいざんせいをあげるのはいいけど、こくぴっとまわりのみだと…あしとかがそのまま、それにびーむのちょくげきもこわい)
(『後、機体の構造が違うからスペック変動がどうなるかわからんね』)
(「判断材料が足りないな」)
…………書き出しながら進めていく青年……
【保留】
「すいません、少し考えさせてください、」
青年はすまなそうにそう言う
このプラン、シュミュレータでテストしていいかもしれない―とそう考えた
整備班兼業故食い違いもでてくることにも悩ませる事も多い
こっちが整備していると文句を言う者もいる
ただこの前脚部の組み方が紛らわしいこともあったが
間違って組んでしまったがために
「逆間接らめぇぇ」といわれ(被害者に)注意されたこともあるがそれは例外
>26
「ええ、それは勿論構いませんよ。
ただ何時までもパーツのストックがある訳じゃ無いので、そこは気をつけて下さいね。
それと、何か欲しい性能とかあります?
例えば機動性が欲しいとか、稼働時間を増やしたいとか……
そういうのが無ければ、さっきの設計プランに対する質問でも良いですよ。
何か誤解が生じてたりすると後々困りますから。」
(ここで言う誤解とは、機体に施された改修の意味を誤解するという意味だ。
例えば、固形燃料ブースターは奇襲や緊急回避等に用いる為の物であり、
本体の稼働時間には殆ど影響を与えない――
そういう意味で、彼女は整備長(
>>26)の杞憂を感じ取っているらしい。)
「…というより、むしろどんどん質問して欲しいですね。
食い違いを防ぐにはよく話し合って理解しないと。」
(何故か自分に言い聞かせるように。)
28 :
一般生徒B:2007/05/20(日) 23:57:26 ID:???
「買ったビームランチャーが動作しねえ・・・」
一方、既に何らかの罠に陥っている男もいた。
購入したビームランチャーの必要電力が約1,300kW
ドムと同じジェネレーターを使った彼のドムトローペンの出力は1,269kW
単位数・代金ギリギリで買ったのに、本体に何らかの改造をしないと出力が足りないのだ。
「今の予算じゃ、燃料電池タイプのプロペラントしかないのかっ!」
>>28 (莫迦ね……)
そんな彼の状況を遠くから冷ややかに評する優等生。
彼女もまた、自らの機体の調整を行うべくこの場所に来ていたのだ。
尤も大きな変更は無かったので、既に調整は完了していたのだが。
>>27 (…期限付きか)
「パーツ在庫は生き物じゃあ、仕方ないな( ´∀`)」
そんなことを言う青年
最も機体性能のみでは問題があることも承知
整備班長の杞憂(
>>25)がいまではなんとなくわかる
(―ここで生き延びるには工夫も必要、そういうことかもな)
今書き出した点を挙げてみる青年
「いくらか聞きたいことがあります……
まず1つはブースター等をつけることによる
機体と乗り手に負荷の増大と稼働時間が短くなってしまうのではないかということ
それと2つ目は改造による部品調達の難易度が(相対的に)増加してしまう事、
それに伴う修理費用の増大が予想されます
3つ目は『これはどのレンジの戦い方でも有効な改造なの?』という点ですね
後はスペック変動……については見積書とシュミュ用のデータがあるといいのですが
今言えるとしたらこんな感じですね
……最もこれは実際に乗ってみないとわからない事もあるのですが」
頭をかきつつ青年はそう言った
31 :
一般生徒B:2007/05/21(月) 00:17:34 ID:???
>>29 「そんな目で見るなーっ!俺が馬鹿みたいじゃないか!」
実際に馬鹿なのだが。
「とりあえず、いらない部品売ってプロペラントの増設費用作るしかないか・・・」
彼もそれなりに結構長くこの養成所にいるので、多少古いパーツのストックはあった。
ものぐさな男ならよくある話である。
「ザクIのA型を原型止めないぐらい改造したのを、機体全壊させた後輩に貸したままだったなあ」
ここまで来ると、ものぐさというレベルではない。
しかも、このザクIは狙撃仕様のザクIと同じように
ゴッグ用の水冷ジェネレーターが積んであるほどの魔改造っぷりである。
素直にこのジェネレーターと冷却ユニットを外して積めばいいのだが、
そんなことには、まったく気が付かないのはいつものことだ。
>>31 「……」
特に何の反応も無く。
改造プランを練り続ける彼の様子を視界の端に留めながら、カナデは思った。
(随分と資金に余裕があるのね。
とてもそんな風には見えないのだけれど――)
ビーム兵器、それも射撃用となれば維持の為にはそれなりの費用が掛かるものだ。
故に火星では実弾や格闘武器の普及率が高くなっているのだが……。
(――贅沢ね)
>30
「いえ?単純に倉庫の中に置いておくのはスペースを使いますから。」
(そう言って無邪気に笑う。
まぁ原生生物といっても、取り出したパーツはザクに使えるだけあって…
一般的な機械部品とそう変わらない部分を残してあるのだろう。)
「そうですね…これは仮組みしたデータからですから確実とは言えませんが…
ちょっと長くなりますから、ついて来て下さいね。
まず一つ目から。
今回増設するブースターは、宇宙世紀0083…
ジオン残党軍のキンバライド基地に所属していたザクが装備していた物と同様の物です。
大きさは左程ではありませんし、固形燃料を使うので機体の稼働時間を縮める事はありません。
乗り手にかかる負荷は瞬間的には大きいですけど…
パイロットの適性検査に通っているなら大丈夫ですね。
リュートさんは身体が弱いとか、そういうのは無かったと思いますし。
次に二つ目。
部品そのものは簡単に手に入るので…調達が難しいと言う事は無いです。
将来的に高性能の装備なんかを手に入れた時は勿論そうなっちゃいますけど、
こればかりは良い装備の機体に乗る以上は仕方の無い事と割り切って貰うしか…。
…最後に三つ目ですね。
今回は武装なんかには一切手を加えていません。
先程も言ったとおりに、主に生残性を重視した改修ですから、どの距離でも有効だと思いますよ。
例えばコクピット周りの追加装甲は、パイロットを守る為の物ですから。
まぁ、ジェネレータ出力の配分とかは調整しなければいけませんけど…
そういう内部の技術的な調整に関しては、私達みたいな人間の仕事ですから割愛します。
シミュレーション用のデータもお渡しできますよ、何と言っても元がザクですからね。
データや見積もりも採り易いんです。」
(と、この一連の台詞をさらさらと。
性能や設計思想など、しっかりと頭に入っているらしい。)
34 :
一般生徒B:2007/05/21(月) 00:44:23 ID:???
>>32 「とりあえず、プロペラントタンクだけは確保しないとな
電話電話っと・・・中古屋のおっちゃん?ゲルググM用のプロペラントない?」
余談だが、ドムトローペンのオーバーホールを頼んでいたのもこの店だ。
「え、っていうかハードポイント最初からついてるの?鉄板外せば接続口あるって?」
恐る恐る、ハシゴをMSに立てかけて登る。
バックパックのメンテナンスハッチを開け、レバーを押す、開く別のメンテナンスハッチ。
「あー、あったあった。で、電力供給と推進剤の切り替えボタンは・・・この赤いやつね。
オーケーオーケー、じゃあ3日後取りに行くから、とっといて」
どうやら、最初からプロペラント差すだけで良かったらしい。
改造を考えたのは、かなり無駄な苦労だった。
「さて、パーツの予約も済んだし、昼飯は素うどんにするか・・・」
この食費の節約っぷりが、妙に豪華な改造パーツの真相のようだ。
>>33 「ギリギリでも適性検査に乗っかっていればOKということですか
固形燃料を使うから回数と時間も制限され……最も濫用は厳禁なのは基本ですかな
2つ目は運用に注意すれば何とかなるかも
将来的に俺もクリスさんのような仕事をすることになりそうだから気になったけど」
流石だなと青年は頷く
経験の差がどうしてもこういうところでも出てしまうなと感じつつ
>>35 「ええ、記録ではこれを使用していたノイエン・ビッター基地司令は、
決してお若くは無かったそうですから。
むしろ着地時の衝撃の方が大きいかも知れませんね、構造上は平気な筈ですけど。
とにかく、性能を上手く引き出して頂く事ですね。
どんな機体でも、使いこなす事が出来れば相応の働きをしますし、
それが結果的に乗り手の命と、機体の損傷の両方を助ける役目をしてくれます。」
「え?
ははは…いえ、流石だなんてそんな。
私はまだまだ学ばなければならない事が沢山ありますし、
これも一重に、良い指導をしてくださる先輩方や教官たちのお陰ですよ。」
>>36 「着地時には注意しておくのは基本ですね
使いこなせるようにしておくのも乗り手の仕事ですかな
データは速やかにもらえるとうれしいのですが」
「いやはや、やはり違いますよ、設計思想もちゃんと入ってますし
学ばないとならんのは俺も同じですよ」
早速いろいろやって見ますかな
そう決めた青年である
>37
「そうですね、パイロットが動けなくなってた…では洒落になりませんし。
あぁ…データですね、出来ましたよ、どうぞ。」
(と、この一連の会話の中で見積もりとシミュレーションデータを組み上げた。
……いや、恐らくは初めから用意してあったのだろう。
とにもかくにも、それを彼女は手渡した。)
「その辺りは…趣味ですよ、昔ッから考えるのだけは好きでしたからね。
とにかく、改造案が決まったら頑張って作業させてもらいますから、
リュートさんも頑張って下さいな。」
>>38 「どうも、ありがとうございます。はい確かに」
シュミュレーションデータを受け取り確認しているらしい青年
「早速テストとしゃれ込みますか、プランがあがったら連絡します」
それでは俺はこれで
そう言って青年はどこかへ行ってしまった
「さて、こんなところかな?」
呟いた男が見上げた先は電子掲示板らしきもの。
そのトップには
”諸君のライバル来訪!”
の文字がでかでかと表示されていた。
詳細はこうだ。近々、地上の養成所より課外授業ということで生徒30名と引率教官2名による
こちらの養成所へ訓練に来るとのこと。
約1ヶ月の期間を共に学ぶ仲間として最低限のマナーやら何やらが大雑把に書かれた後には。
”仲間であると共に、君達のライバルでもある!ぜひ頑張って頂きたい!負けるな!
死ぬときは道連れDA!
by.りっくん ”
の文字があった。
そんな教官を遠巻きに見ている生徒もいたが、当人は気付いておらずご機嫌な様子。
41 :
幕間:2007/05/21(月) 21:42:48 ID:???
人がある物事を忘却する速度というものは、実はかなり早い。
その記憶が意識の表層へ浮かび上がる機会が少なければ少ないほどに、この傾向は強まる。
精々が一週間。
各々にとって重要なファクターが欠如した情報は、それより長く記憶として留まることはまず無いのだ。
今を生きることに己の意識を傾ける火星の人々。
ならば、彼らの記憶からほんの数週間前の列車襲撃犯逮捕のニュースが消え去ってしまうのも、自然なことなのだろう――
だから、襲撃犯が護送中に不慮の事故で死亡していたことも。
捕縛された実行犯の人数が、未だ被害者の記憶する人数に遠く及ばないことも。
やがてその時に至るまで何一つ知らないまま。
――彼らは自らの日常を精一杯に謳歌し続けることとなる。
>>41 「地上からのライバル…ね。」
(そんなりっくんの様子を眺めつつ、電子掲示板を眺めていたその青年。)
「…物凄い嫌な予感がするなぁ…」
(溜息、一つ。)
>>40 ……
(地上から……来るのか……厄介な事になったな)
まあ、かつての学友はここに来る事はほぼ無いだろう
事実上の全滅……わずかに残った者は青年のように他のところへ飛ばされたか
生き残っても今も病院の中か
『ここは流刑地…』そう誰かが言っていた気がする
彼らにはここがどう映るのか
そんな思いを馳せつつ掲示板を見ていた
>43
「何かリュートも、思うところあり気って感じだな。」
(と、直ぐ傍らから声がかかる。
振り向いて見れば、眉目秀麗と言う言葉に服を着せた感じの青年が。
口を開いて見れば、決してそんな印象ばかりでは無いのだが。)
「…しかしまぁ、わざわざこちらまで来るとはご苦労な事だ。
あちらの方が予算も施設も、きっと整ってる事だろうにな。」
>42 優男
「そんなことはないさ。それに、会ったこともない相手が来ると思うとわくわくしないかい?」
どこでその呟きを聞いていたのか。くるっと後ろを振り向きざまに口を開く男。
「それと。キミにそういう姿勢で行かれると俺的にもちょっぴり困るかも、なんだなぁ。
嫌な言い方かもしれないが、君の性格はイヤミを感じさせない。
知らない地から来た人にどう対応していいかわからない生徒もいるかもしれない。
ぶっちゃけ、その人当たりのよさを生かしてフォロー役に回って欲しいと。そういうわけなんだが。」
自らの顎を右手で弄びながら、そう言った。
>43
「こらこら、勝手に背景化しようとしない。」
謎なことを呟きつつ。
「いい機会だと思うんだけどね。特にキミは此処に入ってきてからまだ間もない。
色んな視点で”養成所”っていうのを見てみるといい。」
通りかかりしは金色の髪も目映き麗しの美少女。
気高き薔薇には鋭い棘、美しき氷像には身を切る冷たさ、
ならば養成所屈指の美貌には手の付けようのない傲岸不遜といったところか。
>>40 その視線は掲示を見ても温度を変えず、しかしその歩みは確かに止まる。
「……」
胸中如何なる思惑がありしかは知る者ぞなし。
>45
「ええまぁ、可愛い女の子が来るかも知れないって考えれば。」
(苦笑交じりに返される言葉。
四割位は冗談の成分が占めているのだろう、多分。)
「…しかしまぁ随分とぶっちゃけましたね、りっくん。
けどまぁ…そういう事なら努力はしますよ。
――昔から、"お客様"を迎えるのは慣れております故に、ね。」
(最後の一文は、何処か楽しげだ。
おどけて見せた感じもあるが、とりあえず幾らかは前向きに考え始めたらしく。)
「ただ正直な所、少しだけ不安な感じはありますよね。」
>46
「ん……。
何だ…未だ見ぬライバルでも、期待してたりするのかい?」
(足音が消えた先へ視線を動かして見れば、見知った少女の姿があった。
決して親しい間柄では無いが、この場合は少しは気になる点もあり。)
>>44 「同感です
整備班のタイムスケジュール等も調整が必要になりますし
……むしろ木星へ行くとかの方がまだ納得出来るんですけど」
と自分勝手なことを付け加えてみる青年
>>45 「少し昔の事を……」
あく ゴーストでもいいじゃないry ……なんて事が思い浮かびつつ
「?!」
意図がつかめないがつまりいろんなものを見て来いということだろうか
(……ただ整備スケジュールが過酷になるのは確かだな)
そんな事を思いつつ
>>47 声をかけられて漸く、その場に居合わせた青年に気付く。
或いは最初から気付いていたのかもしれないが――
「別に。
滾る血も躍る心も持ち合わせてはいないから」
他者への興味が圧倒的に欠如している故に、その違いは微々たる物だろう。
>46 お嬢様
ふと、男もその周りと違った雰囲気の先に目を向け。
「彼女は……カナデ・ノースウィンドという名だったかな……?
なんでも養成所内にファンクラブがあるとかないとか……。」
静かに呟き。
そして思う。どうして……
「……勿体無いねぇ。どうしてあんな表情が標準装備になっちゃったのかな?」
思わず口に出た言葉。当人は苦笑するばかりで、言葉にしたことさえ気付いたかどうか定かではないが。
>47 優男
「他の人が身につけようと思ってもそう簡単に身に付くものじゃないんだよ。
”人の良さそうなオーラ”っていうのは、ある種その人の持つ個性の一つかもしれないねぇ…」
しみじみというこの男。何気にこの男も人の良さそうなオーラ……というかある種のバカオーラが漂っているのだが。
それならそれで困った個性だ。
「うん。任せた。とりあえず、男女混ぜ混ぜらしいからね。
可愛いかどうかは知らないけど、期待していいと思うよ。」
>48
「んま、折角の機会なのだから楽しまないとね。
日常がちょっとした日常に変わるぐらいの変化さ。
ただ、それだけでも随分と心持ちが変わると思うけどね。」
冗談めかして言う。まぁ、この男も実際ただ楽しんでるだけなのだろうと。
>48
「木星圏か……良いね、何時か行って見たい。
ヘリウム探査船に乗るのは嫌だけど、俺も行きたいよ。
…しかし、地球から来る連中からしたらこっちはどう見えるのやら。
火星人とか言われたら、嫌だよなぁ。」
(苦笑交じりにそう応えて、気付く。
地球育ちの人間の中には、宇宙移民者を快く思わない者も多い。
相手が火星育ちの人間でも、それは変わり無いのではなかったかと)
>49
「そうか…見当違いだったかな。
…しかし、それにしても地球に何か興味でも?
言いたくなければ構わないけど、足を止めるからには何かあるのかと思ってね。」
>50
「じゃあ教官、むっさい男は任せました。」
(物凄く早く応える青年、何と言う早業。)
「…なんていう冗談はさておき。
そうですね、そういう事なら了解しましたよ。
どうせ持って生まれた気質ですから、精々有効に酷使させて貰いましょう。」
(こういう物言い・考え方が出来るのも、彼の性格ゆえだろう。
多少面倒でも、頼まれれば嫌とは言えない性分なのだ。)
>>49 「いくらなんでも……流石に不味いよな」
誰にも聞こえることなきようにそう言う青年
(放置せざるを得なかったのだが何とかしなければならないんだよなぁ)
整備班としてもあるのだが……
>>50 空笑いする青年
※しかし彼の言葉を聴いて
「アレはあれで問題ありかとおもいますよ。個人的には気にはなるのですが
あの人に対して気を使う人多そうですし
せめて何とかする方法……」
そんな事をだだもれで言っていた
>>51 「火星に原生生物がいるのは確かですけど
そんな偏見が残っているのも性ですなぁ」
差別はなくならない そんな事を思いつつ
>>51 「なぜそんな事に興味があるの?」
自分が何にどのような感情を抱こうと関係ないではないか――そんな口調だ。
そうして暫く睨みつけるような視線を送った後、
ふぅ
と小さく息を吐き。
「別に無いわ。
興味があるのは彼らの腕前だけ。
学べるものがあれば良いなと、そんな風に思っただけよ」
少しだけ険の取れた表情で、カナデはそう答えた。
>52
「俺からしたら阿呆らしい話だけど。
実際月生まれとかは苦労してるし、難しい話だよな。
…今回来るのも、全てがそうであって欲しいとは言わないが……
そういうのが無い連中だと良いんだけどな。」
>53
「いや、悪いんだけど理由は無い。
強いて言えば…分からない事には興味が沸くって事かな。」
(悪びれた様子は無い。
彼の方でも大分慣れて来ているのか、それとも意図的にそうしているのか。
今の彼は何処と無く掴み所が無い様に思える。)
「なるほど、ね。
地球からわざわざ火星まで送られて来る連中だし、それなりに腕は立つだろう。
訓練なら機体も持ってくる訳だし、輸送コストも馬鹿にならない。
…しかし前々から思ってたけど向上心、高いのな。」
(少しだけ感心した様子で。)
>51 優男
「うぇー、いいよ。ウザイ男が一人来るのはもう確定してるんだしさ……」
心からげんなりとした様子で何か含みのある言葉を漏らす。
「んー、いいねー。
こういう生徒ばかりなら教員職も楽なんだがねぇ……
まったくもう。俺は子守じゃねぇっつーに。」
くくっ、と笑いながらそういう。何だかんだで今が気に入ってるのかもしれない。
>52
「ありゃ、あんまり俺の立場としては言っちゃいけない言葉が漏れてた?
まぁ、でもまぁ俺も人間だしね。
……理由、がある筈なんだけど、ね。きっと。」
一瞬。ほんの一瞬だけ少し苦しそうに目を伏せた。
>>54 「私には目的があるから。
今の場所で立ち止まっていられる余裕なんて無いの」
淡々と。
「――北風の冷たさが私を急き立てるから」
そして、最後は呟くように瞳を伏せて。
>>54 「月生まれの人の話は根が深いですからねぇ……
わからない故なのか知っていてやっているのかどちらなんでしょう?
わかっていてやっているなら(ある意味)悪質だと思いますが」
>>55 「いいえ、(それは『彼女』です)」
理由……その背景を探る必要があるかもしれない
気付くのが遅かったけど
(現時点では保留かな?)
青年は苦笑しつつ頭を抱えた
(
>>40をまじまじと見る女生徒)
地球から来るんですか・・・懐かしいなぁ・・・
お墓は嫌だけど海とか色々また居てみたいな・・・
>55
「うわ、また一層とぶっちゃけましたね教官。
しかしその様子だと…先方の教官はお知り合いですかね。
…りっくんがウザイって言うからには、さぞ凄いんでしょうねぇ…やれやれだ。」
「うぉ、何かそれ言うと俺が子守みたいじゃ無いっすか。
まだまだ互いに若いんですから…ねぇ?」
>56
「成程、目的があるのは互いに同じか。」
(ポツリと、呟いて)
「北風(Nord wind)の…冷たさ…?」
>57
「多分…なまじ近いからそういうのが起こるんじゃないか?
中途半端な理解は真実を曇らせる。
或いはそんな事はお構い無しに…ただ敵を作りたいだけなのかもね。
……まぁとりあえず、今は前向きに考えておこう。
わざわざ星の海を旅して来るんだ、どんな形であれ歓迎してやらんとな。」
>58
「何だ、君も地球には何か思い入れが?」
>>59 ハッとした様に表情を改めるカナデ。
氷の面を素顔の上に被り直し、北風に勝るとも劣らない冷たさは感傷をたちまち凍らせた。
「どうであれ、貴方には関係の無いコトね」
それ以上の追求は最早不可能だろう。
そう思わせるほどに素早い変わり身――怜悧な中に垣間見えたか弱さすら幻の如く思わせるような、そんな豹変だった。
>>空欄、瑠璃色
「感心しませんね。
先ほどから聞き流してはいたけれど……貴方たちの目はそんなに高いところにあるのかしら?」
冷笑すら浮かべて、彼らのやり取りにチクリと棘を刺す。
>57
「………んまぁ、今は君自身の歩き方を考えるべきだね。
なんだか、色々と迷ってるようにも見えるよ。
後、前にも言ったっけ?もう少し、考えてることを口に出してもいいと思うよ。
一人で悩むと潰れてしまうからね。」
>59 優男
「中々に鋭いねぇ。まぁ、知り合いっていうかもうどうしようもないぐらいなんだけどね……」
心底疲れた感じでため息をつく。
「一緒に老けようぜ!
っていうのは冗談で。まぁ、いいのさ。俺の青春は教官を選んだときから喪失しちまったのさー。
22歳なんてオッサンだよオッサン。」
どういう基準か知らないが。
「さて、そろそろとまた色々面倒なことがあってね。会議が絶えないんだ……行って来るよ。」
そう言って去ろうとする直後
>61 お嬢様
「これは失敬。別に陰口でも叩こうってわけでもなかったつもりなんだけれどね。」
聞こえていたのが知ってか知らずか、男は割と驚いた様子も無く言う。
「カナデさん、でいいのかな。んまぁ…俺個人の意見が強いんだけど、教官としてってことで一言。
今回の交流、相手の腕を見るだけで終わってほしくない。
ちゃんと、相手の目を見て、君の相手を見て欲しい。
キミは決して相手の腕と戦ってるんじゃない。相手と戦ってるんだ。
そうしないと、いつか勝てなくなってしまうかもしれないよ。」
くるりと背中を向ける。
「要らぬお世話だったかな。それじゃ、機会があったらまた。」
ゆっくり、靴の音を響かせて歩き去っていく。
後姿でも感じ取れる。顔は俯いたまま動かなかった。
>>60 いや、2年前に家族でこっちに移り住んだんですよ。
だから、地球で過ごした時間のほうが長くて・・・
(最近になって火星に移民した物らしく、まだ地球に思い入れがあるようで)
>>60 「ですね、おれもちかじか、おおいそがしになりそうです」
なぜかひらがなで全開で同意する青年
>>61 OK、そんな感じのことはここに来る以前から既出
どう動いても叩かれる……ならば
「失礼……確かにそう取られても仕方ないですな( ´∀`)」
―そのつもりはなくとも
「ただ気になっただけですよ。」
感心しないのはお互い様ってね―と付け加える
>61
「まぁ確かに、目指す先も多分違うし、な。
分かった、これ以上は聞かないよ。」
(と、こちらも態度はコロリと変わって。
一見する限り何時も通りの様子ではあったが――やはり彼は、その幻を忘れてはいない。)
>63
「あぁ…そういえばその時分は、少し恋しくなる頃合だよな。
大丈夫、その内慣れるさ。
俺だって人生の五分の四は地球で過ごしてたんだしね。」
>64
「互いに頑張ろうや、機体の改修も出来る頃だしな…。」
>62
「ふむ……それは心配だな。
…って言うかりっくんちょっと待った。
今更だけど俺とりっくんって同い年ですから――ッ!」
(22なんて、オッサン。
彼にしてみればちょっとだショックだったのか、
彼もまた訂正を求めるべく、教官の姿を追いかけて行った。)
>>65 そうですよね。
その内こっちに慣れちゃいますよね。
あ、行っちゃった・・・
ま、いいか。
練習してこようっと。
(こいつもその場を立ち去った。目指すはシミュレーションルームでこれからに備えて練習するつもりのようだ)
>>62 「スキルとパーソナリティの相関関係を証明してくださるのなら従いましょう」
人間相手だというコトはカナデ自身言われずとも理解している。
その自分に敢えて斯様な言い回しをするという事はつまり、相手の人格などにも目を向けろと言いたいのだろう。
そう判断し、高慢かつ不敵な台詞でカナデは教官を見送った。
――ざわつく胸のうちを巧妙に隠し通したままで。
欲しいのは、力だ。
それを間違えてはいけない。
それをぶれさせては、私はきっと――何も、できなくなってしまう。
>>64 「そう」
言葉を発さず、何も示さず、目を瞠るべきモノも無く、そうしてただ居るだけならば石ころと変わらない。
所詮は路傍の石か。
彼へと向けた知覚の大半を打ち切り、カナデは悠然と歩き出した。
>>62 「・・・」
(まあこればかりはな……)
青年は何も言うことが出来なかった
>>65 「ええ、先輩も……」
だが既に彼はいなかった
>>67 「……ふう」
残念、今回はアウト……ということだ
(取り付けなかったか……)
しばらくして彼もまたどこかへ行ってしまった
「…さて、これでS4とも少しお別れだな、っと。」
(そんな告知から、数日が経った。
彼が今立っているのは格納庫、見やっているのはトレーラーに横たえられ、
大きなシートに覆われている自らの愛機『S4』だ。)
「…りっくんにああ言われた以上、少しは乗りこなせないと困るしな…。」
(と、彼も彼なりに張って見たい見栄はあるのか。
そんな理由で、愛機の改修に踏み切ったのか。)
70 :
覆面忍者:2007/05/22(火) 21:56:59 ID:???
>69
「…………。」
何時の間にその場にいたのか。覆面で隠された漆黒の闇の中に、ギロリと動く瞳だけが
彼を捉えたまま動かない。
>70
「何か用かい?お兄さん。
確か…爺さんに喧嘩売ったって評判のニンジャさんだったかな。」
(くるりと振り返って、その覆面へと問答をかける。)
72 :
覆面忍者:2007/05/22(火) 22:04:17 ID:???
>71 優男
「……喧嘩などという戯れではない……某は……試したのだ…。」
それだけ言うとまた黙る。何を考えてるのやら。
>72
「ふぅん…"モノノフ"…って奴かい?爺さんも災難だっただろうなぁ。」
(その様子を一瞥して、油断無く向き直り)
「……で?
もしかして、俺も試されようとしてたりするのかい?」
(何処と無く余裕のある声で。)
74 :
覆面忍者:2007/05/22(火) 22:16:54 ID:???
>73 優男
「……………。」
返事をせず、佇んだままかと思いきや……
どこからか穏やかな風が通る中、覆面忍者だけが時間が止まったように一切動じておらず。
「……その、多少使い込まれた筋肉とやらが、武術の類であれば……
然り……。」
低く響いた声と共に、その声に殺意にも近い感情が乗せられていた。
>74
「参ったね、確かに俺は軍人だったけど――。」
(そう、軍隊格闘を武術と見なすのならば…そういう事になるのだろう。
構えこそしていないが、佇まいは緊張その物だ。
何時でも動けるような、そういう姿勢。)
「お眼鏡に適うかどうかは分からんね、何せ今はスカウト(偵察兵)志望だ。」
>>74 「先……」
……ま た 忍 者 か
先輩を見た矢先にこれである
現時点での対策無しシリーズその2である、まる
なんでも力を試しているらしいが……
(※……そういえばこの人一応教官落しを達成していましたね)
77 :
覆面忍者:2007/05/22(火) 22:32:02 ID:???
>75
「……………推して参る。」
飛ぶように前へ出る。猫科の動物のような動きにも似た身のこなしと、そのスピード。
間合いを詰めると優男の下に屈み込むような姿勢で迫ったかと思えば、その場で跳躍し彼の顔面へめがけて
蹴りを放った。
>76
「あぁリュートか、少し下がってた方が良いぜ。
巻き込んだりしたら怖いし……しかしお前も悪いところに居合わせるな?!」
>77
「――って早ぇな、オイ…!」
(そう言いつつも反射的に身体は動く。
下げた右足を軸足としてのファイティングポーズ、
半歩下がった後に左腕全体で、その蹴りを受け流す様に弾いてみせる。
しかし覆面忍者の一連の動作は速く、速さの乗った攻撃は重くなる。)
「―――ハァ…ッ!」
(そうして、体勢を崩されそうになりつつも素早く軸足を切り替える。
今度は左足を軸に前に出る。
前に出る勢いのまま、右足の膝をそのまま忍者の胴体へと繰り出した。)
>>78 「まったく、厄日が多すぎですよ最近は」
何か追尾系の武器があればなぁ・・・
そう心から思いつつ後退する青年である
80 :
覆面忍者:2007/05/22(火) 22:55:40 ID:???
>78 優男
「………シィッ。」
短く切った言葉が漏れた。不意を付かんばかりの攻撃が、あれだけ最小限に抑えられたことによる
苛立ちによるものか。
回し蹴りのまま身体を一回転させたかと思うと、そのまま相手の膝打ちを両手の平で受け。
受けた手に力を込め、膝打ちの勢いを殺さないまま2回転はしたのではないかと思うバック宙。
地面に蜘蛛のように四つん這いで着地すると、次の瞬間には駆け出し。
そのまま滑るように足を払いに迫る!
>79
(悪いな、いやホント――などと思う。
先程聞こえた呟きから察するに俺に何かしらの用事だろう。
単純に、待たせるのは忍びない。)
>80
「…チッ、早いな。」
(しかし、彼は眼の良さだけは自慢である。
一連の動作は正確に捉えており――反応できるかはまた別の話だが、
何とか足払いにだけは反応出来た。
咄嗟に飛びのくのは、上方。
軽く飛び上がって、そのまま空中20センチ弱から忍者の身体へと蹴りを放つ。
やはり、堅実に胴体狙い。)
82 :
覆面忍者:2007/05/22(火) 23:19:26 ID:???
>81 優男
「……………貴様……。」
思わず声を漏らし、優男の放った蹴りをかわそうともしなかった。
ミシッという軋んだ音と共に、忍者の腹部に食い込む蹴り。
だが、それはどこか肉体の感触からはかけ離れている。
忍者とは軽装と思われがちなところがあるが、それはあくまでも
侍などの完全武装と比べた場合のみ。
彼が蹴ったのは固い胴当てと”くさりかたびら”と呼ばれるものの類。
だが、あくまでも衝撃は通す。それを忍者が知らないはずがない。
「…………。」
…しかし、特に痛みを感じている様子はない。いや、痛みが無いはずはないであろうが。
ただ、きっと”そういう訓練”をされているのだ。
忍者はそこで動きを止めた。
>82
「…スカウト志望とか言ってる側から仕掛けて来たのはこの際置いておくとして…。
終わりで、良いのか…?」
(視線が、必死だ。
特に最後の方は彼としてもかなり想定外――言い方を変えれば悪あがきだった故に。
深刻そうな様子は受けないが、『もう勘弁してくれ』という気持ちは、
物凄く強い物に感じられた。)
84 :
覆面忍者:2007/05/22(火) 23:32:09 ID:???
>83 優男
「………まだまだ、終わらせぬ……」
ゆら、ゆらっと歩き近づこうとする忍者。しかし…
「………?」
胴部に異常を感じ取ったのか再び足を止めた。
突如、殺意に近かった感情は嘘のように消えた。
「………中々に鋭い動きをする……貴様の顔、覚えておく……」
呟くように言いながら、姿勢を解く。
>84
「……勘弁して欲しいね、全く…冷や汗が止まりやしない。
それと覚えるなら名前も覚えときなよ、リヒャルト・ユルゲンスだ。」
(ふぅ、と一息ついてこちらも構えを解く。
彼にしてみればとんだハプニングではあったが、とりあえず無事に済ませられたらしい。)
「…あー…もしかして打ち所悪かったか?必死だったから分からなかった。」
>空欄
「それとリュート、待たせて悪かった。
それで?何か俺に用事でも?」
86 :
覆面忍者:2007/05/22(火) 23:42:46 ID:???
>85 優男
その覆面から疲れたような息を漏らしたように見えた。
「……”ついで”に覚えておくとしよう……
……………余計な気を回すな……」
気を使われたことが障ったのか。今にも再び闘いを始めようかといわんばかりの空気を
漂わせ始めた。
まぁ、とりあえずその様子からすれば特に痛みもないだろう。何か違和感らしきものはあったようだが。
>>85 ……どうやら終わったらしい
「流石です、先輩」
一連のやり取りを見て気付く
(これが経験の差……か)
「ええ、ちょっと困った事があって
俺じゃ手がつけられないことがあるので相談に乗ってほしくて」
単刀直入に言う青年
>86
「…やれやれ、どうにも困ったモンだな。
こればかりは性分だから、そう簡単に変えられるとも思わないんだが。
とにかく何も無いなら、良いけどな。」
(違和感は感じ取るが、それを指摘する事はしない。
各章は無かったが、それを指摘したが最後――死ぬまで開放してくれないのでは無いか。
そんな多少行き過ぎかも知れない予感が、彼の背中を走り抜けて行ったからだ。
第一に彼自身、これ以上やって目の前の忍者に勝てるとは思っていない。)
>87
「いや全然、必死になってただけだからなぁ…。
半分は昔取った杵柄って奴だし。」
「ん…俺にか?
何だ、言って見ろよ。」
89 :
覆面忍者:2007/05/22(火) 23:58:03 ID:???
>88
「………次にまみえる時、必ずや貴様を……
だが、一つ安心するがいい………何も貴様を暗殺する為に来るわけではない……
闘う時は正面から……殺る」
いや、殺ってどうするよ。
「……精々励め。」
そういい残して、忍者は去っていった。
「近々地上から来るって事は先輩もご存知ですよね
よそから受け入れる前に身の回りで何とかできない事ばかりで」
ひとつ間をおき
「慣れとかの問題以前に砕けてしまいますよ。何より俺が持たない……っと、失礼。」
何か変になっているが
>>89一瞥して次につなぐ
「それにああいうの何とかしないと後々大変な事になると思うんです」
最悪、養成所が壊滅してしまうかも……まあそんな事には……と付け加えるが
(最も経験上最悪の事態であって、それはあってはならないんだが……)
口を噤んでしまう青年
>89
「………は…?」
(流石にその台詞は予想外であった。
果たして自分が何をしたのか、何時の間にか逆鱗にでも触れたのだろうか?
そんな様々な思考が頭の中を凄まじい速度で駆け巡り)
「…いやホント……何でそうなるんだ……?」
(頬を流れる、一筋の冷や汗。
割と、彼にとってのヴァルハラが近づきつつあるのでは無いかと不安に思う。
彼には、約束を守らなければならない人が居るのだ。)
「………」
>90
「あ、あぁ…その事か。
確かに一年目とか、入ったばかりの頃はそう思うかも知れないな。
ただ別に地球から来る連中の相手をお前だけがする訳じゃ無いし、
そもそもやる事は普段と大差無いから今と大して変わらないさ、相手が変わるだけ。
そしてああ言うのに関しては……確かに何とかしないとな。
過去の話を聞く限り潰れたりする様な事は無いだろうけど、俺はまだ墓には入りたくない。」
(割と伸子且つ、必死だ。)
>>91 「そうですね、事故とかに注意するだけだったらまだいいのですが」
(いや、ホントは割愛するのはよくないけど)
「ああいったのとか何とかできないから困っているわけで
すぐに砕けてしまいますよ。再生力もないのに」
とのたまう青年
すぐに死んでしまうぜ、でもって打つ手無しだぜ
ここの難易度は(ス○ランカー並に)異常といった感じで
>92
「うん、とりあえず地球から来る連中を必要以上に気にする必要は無いさ。
俺なんかは教官に少し頼まれた事はあるけど、
そういうのが無ければ特に気にする事も無いだろうし。」
「…しかし別に良いじゃないか、リュートの場合は直接狙われたりはしてないだろ?
というかああいうのにが関わって来る俺みたいな奴の方が稀少なんだ。
それに人間って意外と簡単には砕けないからな、俺はまだ大丈夫だ。
…とりあえずさっきのアレに関しては様子を見る。
実際に何かして来れば、対処のし様は幾らでもあるさ…多分な。」
(溜息、一つ。
どうにも苦労を背負い込みやすいタチなのだろう、
やれやれといった風ではあるが、何処と無く慣れている感じもする。
第一に先程までの身のこなしを見れば、それに思い至っても可笑しくは無いのだが。)
「とにかく…だ、今は目の前の課題を片付けるさ…。
自分の身は自分で守れと言う訳じゃ無いけど、備えはしておかないとな。
リュートも、そういう具体的な方策についてなら幾らか準備が出来るだろ。
何なら訓練に付き合っても良いしな。」
(そう言うと、胸元から取り出したのは一枚のカード。
そこに書かれているのは、彼の携帯の連絡先の中の一つ。
個人訓練に付き合って欲しい時は、これで呼べと言う事だろう。)
「それじゃ、俺もこの後用事あるから失礼するよ。
俺に出来る事なら手伝うから、早くああいうのにも慣れる事だ。」
(そう言って、格納庫から去って行く青年。
彼にも、彼なりの事情がある。)
>>93 「ええ、ただ『力を示せ』とは言われましたが」
(見境無いところあるが……まあ、『あのとき』よりは楽とまでは行かないな……)
具体的な対策を考える必要がある
それまで様子見という名の放置をせざるを得ないが
(現時点では取り付く島無しじゃあ、仕方ないな(;´∀`)」
青年はカードをとっさに受け取る
「お手数かけます……」
それでは、と言い彼を見送る
まずは材料を探す必要がある
―事態を打開するための
「……はじめよう」
青年はどこかへ行ってしまった
養成所格納庫AM 11:47正午前。
早朝4時からの当番だったシェルを含むA班のメンバーが漸く中休みを頂戴していた。
今日は比較的作業量が少なかった事も幸いし、どうにか安心して胃に物を納められそうだと、
笑いながら班員達は午後の作業に向けて勤労モチベーションの維持を各々好きなように図っていた。
「俺、飯ー。」
「たまにはCランチに挑戦してみるか、あの辛いの。」
「やめとけよ、納品書見たのか?胃がホントにぶっ壊れちまうぞ?」
中でもやはり大切なのは食事であり、彼らも当然人間であるが故に欠かせないモノ、そして唯一の愉しみでもあった。
「それではA班は休憩に入るであります。
一時間の休憩を挟み、13時までにはハンガーホールに集合すること。では、解散。」
A班主任シェル・ライオネットの言葉を合図に、帽子を放り投げて蜘蛛の子を散らすように離れてゆく整備員達。
そしてその入れ替わりやってくるのがD班である。
「シェル、お前は良いのか、他のメンバーはみんな食堂に直行みたいだが。」
シェルの肩を手の甲で軽く叩き、D班主任のケン・ラックヤードがそんな事を言ってきた。
「少し終わらせたいチェックがあるのであります。
それに、自分はゼリー飲料、栄養ドリンクやレーションで事が足りるでありますよ。」
と、シェルは何時もの調子で視線を手にした携帯端末に落としたまま言葉を返す。
「変わらんな、お前さんも。…ま、ほどほどにな。」
離れてゆくケンの大柄な背中をわざわざ振り返って見送るわけでもなく、シェルは作業を続ける。
コミュニケーションはあまり必要ではなく、また得意でもない。
整備部門精鋭A班は実力集団だが、主任と班員の結束の種類で言えば、友情染みたものは皆無であった。
『精が出るわね、クリスちゃん。
恋する彼氏に手作りのお弁当かな?』
「ははは、違いますよ黛さん。
それに、こちらの厨房を借りているのは私だけじゃあ無いでしょう?
もしかして私以外の女の子にも、そういう事聞いてるんですか?」
『まぁね、私自身は興味無いけど聞いている分には楽しいし――』
(そんな会話を交わしつつ、『白馬』の厨房を出たのが三十分前。
そうして今、少女の様な姿をした一人の女性が格納庫へと踏み入って来る。
作業時間を考慮してか、服装はガチガチの作業着姿。
少々不釣合いな容姿でありながら、最早それをさして気にする者も居ない。
何故なら彼女自身、この場所にほぼ毎日出入りする生徒だからだ。)
「…さて、今日は早番だったから大体この時間には――」
(誰かを、探してるらしい女性。
数十秒、格納庫内に視線を巡らした所で―――)
>95
「――あ、いたいた…♪」
(尋ね人を見つけ、そんな声と共にとてとてと駆け寄って来る。)
>96 クリス
とてとてと、そんな風にでも聞こえてきそうな小さな足音が、
一定間隔でずっと叩いていたキーを丁度一頻り打ち終えたシェルの意識と偶然重なった。
恐らくそれがなければずっと端末を睨むように見続けて、彼女にも不快な思いを抱かせてしまっていたであろう。
そう考えられるくらいには、シェルも普通の人間であった。
「…これは、どうも。」
一礼。
言葉は少なく、そっと自然に端末を閉じて背に回すと、その少女のような女性に向き直った。
整備帽は目深に被ったままで。
>97
(さて、向き直って見下ろせば見慣れた姿の少女ではある。
服装も特に変わっている訳では無いし、特に変な様子でも無い。)
「こんにちは、シェル先輩。
何かお手伝い出来る事はありませんか?」
(そう言いつつ、背中側に回していた両腕――と、そこに持たれたバスケットを
身体の前方へと掲げて見せた。)
「もし何も無い様だったら、一緒にお昼でも如何です?
今日は沢山作って来ましたからね。」
(最後にオマケとばかりに、屈託の無い笑みが。)
>98 クリス
「…、…いえ、自分は今丁度チェックが終わったのであります。
ですから、手伝いとしては現在稼働中のD班の指示に従って頂ければ…」
自身を先輩と慕う、“年上”の女性。
しかしその姿は可憐な少女そのもので、生じるギャップが今も尚シェルに戸惑い与える。
彼女は筋の良い期待の新人で、誰からも好かれるタイプの人間だ。
だからか、それとも加わってか。
シェルが最もコミュニケーションを交わし辛いヒトでもあった。
ふと、彼女の持ち出したバスケットに気付いて。
「これは…ええと…
生憎、アイアンマスクは一緒じゃないでありますよ…?」
と、何故か申し訳なさそうに言うのである。
>99
「んー…それじゃ大丈夫そうですね。
ちょっとだけ意味が変わって来ますし。」
(苦笑する彼女にしてみれば、彼のある種の辛さは分からない。
むしろ無責任とも取れる無邪気さで、そこに悪意の類は全く無いのだから。)
「いえいえ、そんな気にする事は。
何時も多めに作ってますし、アイアンマスクさんはひょっこりと現れるかも知れませんしね。」
(なるほど、確かに一見して見れば…なかなかにそのバスケットは大きい。
元より余って普通、数人増えても全然平気そうだ。
要するに、食べるのが一人か否かはこの際、彼女にとってはどうでも良いのである。)
(この時間帯、格納庫は混みそうで込まない、混まなそうで混むんだよな……)
そう思いつつ格納庫に来た青年
>>98-99 「ういーっす、シェル先輩にクリスさん、こんにちわ」
知り合いを見つけた青年は彼らに声をかけてみる
>100 クリス
「…意味、でありますか?」
少し訝しむように眉を顰め、彼女の微笑みに打ち消される。
何時ものパターンである。内心で軽く溜息を吐いた。
別にこれは彼女に非があってに事ではない、ただ自分があまりにタイプが違い過ぎるだけなのだ。
ふぅ、と今度は実際に口から息を吐き、そして帽子を少しだけ上げて被り直した。
「…そうでありますね、彼ならば。」
苦笑。
アイアンマスクと称される巨人の、
その神出鬼没度にも最早慣れっこになってきていた自分達に思わず噴出していた。
「…それでは、折角ですのでご好意に甘えさせて頂くでありますか…しかし、本当に作られるとは、正直。」
思っていなかったのか。
呟くようにしてそう言い、今度はどこで食べるかの話をし始める。
>102
「いえいえ、ついでという言い方をするとアレかも知れませんけど…
作ると決めてしまえば、後は楽しい物ですから。」
(ふふふ、と笑ってそれに応えて。
場所に関しては、今日は風も気持ち良いですしと言って、
格納庫を出て直ぐの野外休憩スペースでどうでしょう、と歩き出す。)
>101
「あらリュートさん。
お疲れ様です、作業は終わったんですね。」
(と、歩き出した矢先に声がかかる。
彼の様子を一目見て、整備作業を終えたのだろうと勘違い。
彼が整備科を兼業している事を知っているからこそだ。)
>101 リュート
「…これは。
今日はであります、リュート・アビューク。」
控えめの、寡黙流挨拶。
次に現れたのは新人のパイロット。
彼も最近の格納庫でもよく見かける顔になっていた。
ふとそんな彼を見ながら考えて、ピコンと頭上に光った豆電球が浮かぶイメージが閃いた。
「…クラウスさんさえ宜しければ、彼も昼食に招いてみてはいかがでありますか?
そのバスケットの量から考えるに、もう二人くらいはご一緒出来そうに思いますが…」
などと言って。
「…リュート、君は食事は?」
と尋ねた。
>103 クリス
「ふむ…、そういうものでありますか。
自分は、料理をしませんから…理解には至れませんね、
ですが…その、効率的で、あると思います。」
口下手ながらも、話を続けようと試みるのは、
こうなってしまった手前か。
嬉々として昼食を用意してきてくれた彼女に不快な思いだけはさせたくなかった。
>>103 「違います、機体のことで格納庫に用があって……」
青年が持っているのはデータ類を少々
大方自分の機体の調整か何かだろう
>>104 急に尋ねられて思考が飛ぶ
「???」
どういうことだかわからなかったが彼女が手に持っているものに気付く
「ご一緒するということでしたらいいですよ」
多分3人で食べる事になる。そう青年は考えていた
「〜♪」
どこからかご機嫌そうな鼻歌が聞こえる。メロディの方を向けば、銀色の髪を揺らした少女が
ゆったりと歩いてる。しかして、それがどうというわけではない。
しかし、どういうわけか。
その女性は何を思ったのか。
黒いメイド服を着たまま歩くその姿は。
オイルの臭いのする格納庫からはどこか浮いた雰囲気だったことは確かだった。
>104
「あら、意外と共感出来るかも知れませんよ?
どんな物が出来るにせよ、自分の腕で何か生み出すのって楽しいじゃないですか。」
(そう応える彼女は、何処と無く楽しげだ。
物を造るヨロコビ、それは嘘では無いのだろう。)
>105
「あぁ、先日のアレでしたか。」
(なるほどと納得して、シェルの閃きof提案が耳に入り。)
「そうですね、折角ですから御一緒しましょうか。
ああは言いましたけど、残すのも勿体無いでしょうし――」
(先頭に立つ。
やはり嬉しそうにバスケットを抱えているその姿はやはり、
作業用の衣装よりも、可愛らしい服の方が似合うだろう――そんな感慨を浮かばせた。)
>106
(と、格納庫の出口へと向かう最中。
正面に見えたのは見知った女性の姿。
クリスとて白馬でバイトをしている身で、彼女の事は知っている。)
「えぇっと……どうしたんですか?アヤメさん…?」
(しかし、その格好は色々な意味で予想外だった。)
>>107 「んー、機体評価はし切れていないのが現状ですよ。
後はSD機体の強化もどうするかという状況ですね」
さらりと言う青年、だが評価材料が0というわけでもないらしい
「では行きます?」
そういって彼女に続く青年
>>106 その矢先に『誰か』に気付く
……えーとこの人……
「誰?」
青年はそう言っていた
ボタンひとーつで〜十万馬力〜♪
一歩間違えば〜惑星吹っ飛ぶ〜♪
(何やら危ない歌を歌いながら格納庫に入ってくる白衣の男・・・
エネルギー物理学の権威(自称?)三船弥勒だ)
>>ALL
やあ、諸君。
私が調整した核融合炉の調子はどうだね?
(どうやら、誰かの機体の核融合炉を弄ったようだ)
>106 メイド服
「…むぅ、あれは……?」
一瞬、視界の隅にとても珍しいものが移り込んだように思う。
それは確かに、以前同僚が読んでいた趣味的な雑誌に載っていた、不思議な服だったように思う。
>105 リュート
「これは申し訳ない。…急な思いつきで言うものではないでありますな。
ですが、お二方にOKを頂いたとなれば…あとは場所を確保するだけになりましたね。」
そう言って歩き始める。
ふと重たそうなクリスのバスケットを自分が持つべきかと思案したが、
鼻歌まで聞こえてきそうなほど嬉しそうにバスケットを手にする彼女が可憐過ぎて、控えめに見詰めるに留めたシェルであった。
>107 クリス
「それは…確かに。
ふむ、なるほど、でありますね…料理も整備も作り出す事には変わりは無い、でありますか…」
顎に手を当て感慨深そうに反芻する。
そういう気概で作られた料理ならば、さぞと淡い期待を抱くシェル。
そうした所に予期せぬ事は起きるものだ。
突然シェルのツナギの内ポケットにある携帯が鳴り、咄嗟にそれに出る。
その内容は、どうやら物資搬入の際に不手際が生じたらしく、受領責任者の一人であるシェルにも呼び出しが掛かっているのだという。
「…御両人、申し訳ありません。
自分は少し野暮用が出来てしまいました。」
電話を切ると、呟くように、申し訳なさそうに、クリスとリュートに頭を下げる。
「クラウスさん、宜しければ…また次回に。
もう一度お招き頂けたらと…」
それだけ控えめに伝えると、帽子を目深に被り、再び頭を下げて、シェルは踵を返して行った。
112 :
銀髪の女性:2007/05/24(木) 22:49:18 ID:???
>108 見た目幼い
「え、あ、こんにちわ。クリスさん。
これ……?ですか。ぇぇっと、以前あったメイド服の中にあったものでして。
誰もこういった服は着られないから……と店長が非常に残念そうだったもので。
折角ですから、と思いましてこの姿で白馬から出前の配達に……///」
何か周りの様子が違うことに気付いて、初めて自分の姿が気にかかる。
「あ、あの……もしかしなくても、ちょっと変でしょうか…?」
急に捨てられた子犬のような表情をし始めた。
>109
「あ、私、白馬でバイトさせて頂いているアヤメと申します。
一応、ここの生徒でもありますが……今日は人手が足りないので、私が出前の配達に。」
そういって軽く微笑む。
>>110 (……すげぇ、いろんな意味で)
などと思いつつ
「教官はどの機体(の核融合炉)を調整したのですか?」
整備班兼業故に普通に聞いてみる青年。
>>111 「うーむ、残念ですが用事じゃあ、仕方ないですね( ´∀`)
それでは又の機会に」
青年は彼を見送る
>112
「へぇー……私が以前着ていたのとは、大分違うんですね。
私店長さんの顔って一度も見た事無いんですけど、
一体どうやって私達のサイズとか調べてるんでしょう……謎です。」
(実際は、店員である黛が目測(カン)で計っていたりする)
「…いえ?とてもよくお似合いですよ。
それにアヤメさんも、とても楽しそうでしたし。」
>109
「え?…あぁ、珍しい機体になると調整機材も不足しがちですからね。
機体評価も大変でしょうけど、しっかりやりましょ。
あぁそうだリュートさん、食べ物の好き嫌いとかあったりします?」
>110
「あら、教官もこんにちは。
確か戦闘工兵科のシューマッハさんの機体でしたっけ、良い調子でしたよ。」
>111
「…そうですか、残念ですね。
けど、もし早く済むようだったらいらして下さいね。
勿論またお誘いしますけど、お待ちしてますから。」
(とてもとても残念な事だけど、仕事である以上は仕方ない。
ましてやシェルが責任者だったのなら、責任者が責任を疎かには出来ない以上。
その残念な気持ちには、何とか折り合いを付けねばならなかった。)
>>112 「ああ、間違いなくとんでもない場違い」
ズバリ。
辛らつな中にも親しみを感じさせる凛とした声で、スカーレットはそう断じた。
「但しお前さんにゃ良く似合ってるのも間違いない事実さね」
午前中の実技指導のアシスタントを終え、
教官を手伝ってデータの纏めをしていた彼女もまた、漸く仕事を終えて昼休みと相成ったのだった。
>>113 うーんと・・・どれだったかな。
私の七式をやった後に5,6台は点検や調整やったからね。
あ、調整の方は完璧だ。
私の本業はエネルギー物理学だから核融合炉の取り扱いに離れているんだ。
安心したまえ。
(爽やかな笑みで答えるこの男・・・目は危ないままだ)
>>114 はははは・・・あの程度、お安い御用だよ。
バッテリーはエクスタ・・・じゃなくてエネルギーとパワーを感じられないから苦手だが核融合炉ならいつでも任せてくれたまえ。
(途中で何か言いかけたが気のせいだろう)
117 :
銀髪の女性:2007/05/24(木) 23:10:39 ID:???
>114 見た目幼い
「どうなのでしょう…?とりあえず、私はどれも同じに見えたので、これでもいいかなぁ……と思って。
肌触りも凄くいいですし……なんか高そうですね……これ。」
ひらひらの生地に手を触れる。
「うぅ……でもまさかクリスさんが格納庫にいると思わなかったので……不覚です…」
しかしまぁ逆を言えば黒いメイド服の女が格納庫を歩いてるとも思うまいと。
>115 赤い髪
「ば、場違い…!?(゜□゜)
今すぐ腹を切りたい気分になりました……誰か介錯を………。」
何か銀色の物をどこからか取り出し、腹に付きたてようとする。
いや、流石にレンチで腹を切るのは難しいと思うがね?
>>112 「はじめまして、俺の名はリュート、以降宜しくお願いします」
超簡単にでも一部丁寧に自己紹介する青年
(でも誰の出前なんだろう……)
そう心から思う青年であった
>>114 「基本CPU回りの調整と各部の消耗度チェックぐらいですね、
俺が出来るとしたら。必要ならメーカーに問い合わせる必要もあると思います
後強化とかになると基本的なことと武装やオプション、バリエ用パーツの作成ぐらいですね」
現状を伝える事、これも整備班兼業をするけども重要な事である。
>>115 「こんにちわ、教官も昼休みですか?」
名前知らないけども教官と言っとけば普通大丈夫だ
問題はあるが……
>>117 「……って早まってどうする、ひとまずこれ飲んで落ち着け」
青年はそう言ってペットボトルのお茶を差し出した
>>117 笑いながら首の後ろに軽くチョップ。
「そこまで大げさなこっちゃ無いだろ」
ククッと喉を鳴らし、レンチを取り上げてしげしげと眺める。
良く手入れのされた工具だな、と内心で感心していた。
>>118 「ああ、アタシゃ見習いだからねぇ。
この時間までさんざ扱き使われて漸く解放されたってワケさ」
レンチを返してから苦笑い。
けれども苦味はさほど濃くなく、寧ろそうした労苦を進んで受け入れているのだろうと推測させる笑みだった。
>>117 介錯か?
なら、任せてくれ。
(凄く楽しそうな顔で白衣のポケットからスリッパを取り出す。
そのスリッパで叩かれれば何か起こりそうなのは気のせいだろう)
>116
「いえ、アレに関しては本当に見事なお手並みでしたよ。
むしろ、元々より状態が良くなってる機体もありましたからね。」
(と、言いつつ>120を見て軽くチョーップ。)
>118
「ふむふむ…了解、ニ三日中には良いデータをお渡ししますよ。
CPUの調整はともかく、消耗度のチェックなら私にも出来ますから。
(…食べ物の好き嫌いは無い…という事で良いのかしら…?)」
>117
「確かに可愛らしい服だとは思いますけど…
私はまだ、お仕事以外では着る気持にならないですね…
凄い似合う方が他にも―――ってアヤメさん、それは駄目ですからね?」
(額に青筋浮かべながら、且つちょっとヒきながら。
そんな感じで、彼女はちょっとだけ一同の輪から離れる事になる。
無論、事が済めば昼食が始まるのは間違い無いのだが。)
122 :
銀髪の女性:2007/05/24(木) 23:38:53 ID:???
>119 赤い髪
「……むぅ、教官もお人が悪いですねぇ…」
ぷくーっと膨れっつらになる。
「あれ?ところで教官はまだお昼を食べられてないんですか?
よろしければ……」
言いながら、背中の辺り(?)から小ぢんまりとしたバスケットを取り出す。
いや、どっから取り出したとかのツッコミは置いておいて。
「ふれっしゅさらださんど、など如何です?こんなこともあろうかと持っておいたのですが。
私が作りました。毒も入ってません。」
横文字の滑舌がかなりおかしかった気がするが。それは置いておいて、
どんなことがあろうと思って持ってたのやら。パカッと開かれるバスケットのフタ。
中には普通のサラダサンドイッチが。きっと味も普通だ。因みに毒も入ってません。
>120
「(゜□゜)……いえ、先ほど命がけ(?)で止められたので結構です。」
きっぱりと
>121 見た目幼い
「べ、別に違和感なかったのですが……やっぱりちょっと異常なのですね……。」
がくっと項垂れる感じで。
>>119 「ご苦労様です、お昼一緒にいかがですか?
……えーと……」
言葉に詰まる青年、どうやら名前を知らないらしい
>>120 ボケにボケを返す人2人目
(しかしスリッパは……)
>>121 「わかりました、データが出来たら連絡ください」
そう言って間をおいて続ける青年。どうやら気付いたらしい
「……失礼、言い忘れていましたが食べ物の好き嫌いはありませんよ」
『おのこしはゆるしまへんで』は青年にとっては基本である、まる
>>121 何と言っても専門分野だからね。
目を瞑っていても弄れるくらいだよ。
ははは・・・介錯介錯〜♪
はぶ!?
(危ない表情でスリッパを手にしていたが頭部にチョップを喰らうとスリッパを落として)
>>120 ア、介錯必要ナクナッタノカ。
人間ノ介錯ト言ウ物ヲヤッテミタカッタ。
(チョップを受ける前とは違う口調で喋っている)
>>122 「これでも善良な性分だと思ってるんだけどねぇ」
絶対にそんなコトは思っていなさそうな表情で、しゃあしゃあと。
そして彼女の申し出に笑顔を見せて首を横に振った。
「悪いね、アタシゃちょいと先約があるのさ。
具体的には食堂のオバちゃん特製オニギリセット。
コイツを喰わなきゃバチが当たっちまうってもんだからね」
そう言って、手に持った小さな風呂敷包みを掲げて見せた。
>>123 「アタシかい?
スカーレット。
しがない教官見習いの、スカーレット・エスター・マーヴェリックだよ」
自己紹介しつつ頷く彼女。
一緒に食事すること自体はどうやらOKのようだ。
>>ALL
「立ち話もなんですからそろそろお昼にしませんか」
そんな提案をする青年
>125 赤い髪
「あら、それは申し訳なかったです。では、これは後で自分で自己評価の材料に
させて頂きますね。」
ふふっ、とやわらかく笑うとバスケットをまたどこかへしまいこんだ。
>126
「あ、そういえばお昼の時間なんですね。では、お邪魔にならないうちに私は
バイトへ戻りますね。それでは、また。」
軽く手を振ると、女は格納庫を去っていた。
……やはり、その格好は去り際も異色の雰囲気を漂わせていた。
>>126 オ昼・・・昼食。
丁度、コノ脳髄ヲ借リテイルヒューマノイド生物モ空腹ダ。
昼食ニシヨウ。
>>127 サイナラ、サイナラ。
(去って行く彼女にカクカクした動作で手を振ってる)
>>125 名前は聞いた、返事もOK……ということで彼女もお昼は一緒だ
>>127 「さよなら〜」
手を振り彼女を見送る
>>128 「ではご一緒にと言う事で」
強引に混ぜる青年
>>129 太陽系ノ美味シイノも調ベネバ「銀河系観光がいど太陽系編」ガ完成シナイカラネ。
フォフォフォフォフォ・・・
(両手にチョキを作りながら青年とお昼を食べに行く男・・・脳味噌が逝かれてるのは間違いないだろう)
>>130 (……やれやれ)
そう思いつつ先の事を考える事にした青年
後は場所を探す事になる
……そんなこんなで
生徒と教官の有志の昼食会となるが
それがどうなったかは別のお話
「………はうぅ……。」
(さて、場所は変わってここは養成所の食堂だ。
時間は正に昼食時、わいわいと込み合っている最中で、
何だか妙に疲労していると言うか、ともかく消耗している女生徒が一人。
何時もはのほほーんとしているのに、今この時はどろろーんという感じだった。)
>132
「おや……そんないかにも”私、今元気ないんです”な溜め息はよろしくないね?」
既に食後のコーヒーを持ってきて、近くに座った男。
「…で、どうしたのかな……?
も、もしや……」
そういいながら何だか悲しそうな目つきになる男。
>133
「いえ…ちょっと訓練中の事故に巻き込まれちゃって。
二日前のβ-9訓練区域でのゴタゴタですよ。」
(因みにその日、その訓練区域では生徒同士のいざこざでMSを交えた殴り合いが行われていた。
教官職である彼ならば、知っていてもなんら不思議では無い情報だろう。
でまぁ、彼女はその場に居合わせたので制止しようとしたらしいのだが)
「…お陰で見事に機体壊されちゃって―――って教官さん?
いったいどうしたんです?そんな悲しい顔しちゃって…?」
>>133 「災難なんだな、それは」
(☆空気嫁、でもって口調が変わっているし
……と言うかどこから沸いて出てきた
そんな感じの突込みが入ってもおかしくないが)
ひとこと言い席に座る青年
>134
「……あ、そういうことなんだ。んー……で、思い出して溜め息をついてると。
あんまり悩むと早めに老けるよ?」
無神経ここに極まる。
因みに、先ほど言いかけたのは → ダイエット?
しかし、そんなことを口にしたら死んでいたかもしれない。とかくだらないことを考えてる男。
顔に出てなければいいのだが。
>135
「まぁ、確かに災難っていえば災難だけど……割とここで問題起きるの日常茶飯事だしね?」
いいのかそれで。
……若い、と言うよりも幼いと表現すべきトラブルでしたわね。
(トレイに食事を載せて、さりげなく会話に入ってくる人。
その左脇には、何やら書類を抱えている)
「っつーかコロス。
エレナさんが怪我でもしてたらマジコロス」
厨房を手伝っていた少年は怒り心頭といった様子、
持ってきた賄い用のパスタの皿がテーブルにやや乱暴な音と共に置かれた。
>135
「全くですよリュートさん。
喧嘩するのは結構ですけど、せめてMS位降りてくれれば良いのに。
そうすれば、痛い思いをするのは当事者だけで済むんですから。」
>136
「ははは…そうですね、確かに悩み事が多過ぎるって言われます。
直ぐに御婆さんになっちゃうかも知れませんね、私。」
(控えめな苦笑。
どうやら幸いにしてダイエットの辺りは気付かれていないらしい。
尤も彼女はどちらかと言うと鈍い、
更に言えばりっくんから漂うある種の"人よさげオーラ"の所為もあるだろうか。)
>137 黒く長い髪の女性
「そうなんだ?話にはきいてたんだけどさ、どうにも詳しく知ってなくてね。」
別に拒むわけでもなく、彼女に話す。
「ところで、それは?」
それというのは言うまでもなく彼女の持っている書類のことだろう。
>138 三つ編み
「なんだか賑やかくなってきたね。ソンナコトヨリマァマァ、オチツキタマエ。」
棒読みです。棒読み。
>139 弦楽
「んまー、悩むのも青春だけれども……自分を殺す悩み方はよろしくないね。
そのために俺らみたいな教官がいるわけだしね。気が晴れるなら話すといいさ、愚痴とかぐらいなら聞くし。」
気の無さそうなフリをしながらそう早口めに言う。
そう言ってしまって落ち着かなくなったのか、コーヒーを啜って誤魔化す。
「……まぁ、残念ながら答えはあげられないかもしれないけどね。」
ふぅっと息をつく。
>137
「更に言うと、血の気が多いと言いますか……
火星に来てから随分経ちますけど、中々慣れませんねぇ…
ところでラナさんも、見てらしたんですか?」
(マグカップに淹れたお茶を、一口。)
>138
「い、いや…大丈夫ですよファビオさん?
機体の方は少し壊れましたけど、教官さんが幾らか融通してくれるとの事ですし…
それに、私自身が入り込んでいった面もありましたし…」
(ちょっと物騒なその発現に、冷や汗。
たははーとでも笑いそうな感じだが、笑えてない。)
>>136 「……」
ふつーに良くないと思うのですがと言う気にもならない青年である
ここは流刑地 すべてに容赦なしかと思へば(句になってない
>>137 「ラナ教官こんにちわ」
挨拶する青年
書類は大方教職関係の物だろうと思いつつ
>>138 触らぬ鬼に何とやら
他の方がなだめるだろうし人が多いしここは見ない振り
>>139 「当事者にしてみればそんな余裕はないかと、
最も問題ある事である事は確かですな」
大事の原因になるが……思いつつ
>140
コレですか?
嘆きに伏せる少女を輝かせる魔法の紙ですわ。
(にっこり)
>141
見てた訳では有りませんけど、事後処理に少し。
主犯格の皆さんに、物理的かつ精神的にお仕置きして参りましたのよ。
ところで――
(書類を掲げて見せて)
この機会に、機体を少し強化してみますか?
>142
はい、こんにちは。
此処にはもう慣れましたか?
>>140 「うっせぇな、言われなくても俺は冷静だっての」
教官への敬意が微塵も感じられないその態度はどうかと思うぞ。
どかっと椅子に腰を下ろし、組んだ足は苛立たしげなリズムを刻んでいた。
>>141 「エレナさん、遠慮しないで良いんですよ。
何なら今からそいつらブチノメシに行ってやろうかって――ん、まぁ、怪我ぁ無くて何よりだ」
彼女が若干引き気味なのに気付き、バツが悪そうに組んでいた足を解いて座り直す。
パスタをフォークで突っつくファビオの顔は「やっちまった」感が微妙に見て取れるものだった。
>140
「ははは…そうですね。
ただ私も、別に何時でも同じ悩みを抱えてる――そういう訳でもありませんしね。
お気持ちは有難く頂いておきますよ、教官さん。
………?」
(その最後の一部分、それは少しだけ気にかかった。)
>142
「それは勿論そうなんですけど、壊れたら治さないといけない訳ですし。
…というより本当に、何でMSでわざわざ喧嘩なんでしょうね…?」
>144
「いや…どうやら教官さんがそれはして下さってるそうですし…ね?」
(そう、確かにちょっとだけヒいている。
ただ、彼の言葉自体に邪気の様な物が無かったので咎める気にもならないのだが――。)
>143
「あぁ……それはご苦労様でした、大変だったでしょう?
―――はい?強化…ですか?」
(全然、全く、とにかく全然予想もしなかった発言だったのだろう。
普段は柔和な微笑みをたたえている事が最も多い、
その綺麗な整った顔立ちが、驚愕と困惑の表情で固まっていた。)
>142
「気にするといいことないよ♪」
見透かしたような爽やかな笑顔。こいつもとうに諦めてるだろうと。
>143 黒く長い髪
「ほぉー……機体改造ねぇ……」
コーヒーをずずーっと啜った後。
「いいねぇ……機体があるって……俺の愛機ぶっ壊しちまったしなぁ……」
遠い目。
>144 三つ編み
「な……なんて口の利き方なの!?反抗期だわ!?反抗期!?
タケシ!貴方って子は!
ねぇちょっとパパったら聞いてるぅ!?」
誰だパパって。
>145 弦楽
「人それぞれの価値観とか、ルールがあるってこと。
どんなに相手を考えて言葉を捧げても、それが本当に”答え”かどうかなんて受け取った人次第。
教官の仕事。楽しいには楽しいんだけど、難しいんだよねー。特に気持ちとかって口に出しても
伝わりきらないものだからさ。」
ふーっと息を吐く。
「これじゃどっちが愚痴いってんのやら……教官失格だね。」
ははっと笑った。
>>143 (あー、畜生、俺がやってやりたかったのに)
連中にお仕置きできた彼女を羨ましがる子供っぽさが未だに彼の中には残っている。
まあ、年齢相応といえば確かにそうなのだが。
>>145 「エレナさんがそう言うなら……分かったよ」
ふてくされた悪ガキ。
どっからどう見ても。
ただ、自分の悪さをちゃんと自覚し反省している悪ガキでもある。
>>146 「いつからテメーは俺のお袋になった」
悪態つきつつパスタを口中に頬張り飲み下す。
「それともアンタ、そっちの方の趣味したお方だったのかよ。
何なら良い外科の医者紹介するぜ、クモカミ教官」
>>143 「ぼちぼち・・・といったところですね
うっかり厄介なのを敵に回したりするのが怖いです、経験上」
それとなく言う青年
>>144 「……MSに乗る物ゆえかな、と俺は思いますよ」
答えになるかどうかわからない事を言っていた
>>145 「……そうですか」
(☆こういうことは何かの華かはいざ知らず
普通に死亡事故、意外な事だが最悪壊滅の原因になるからコワイのだがそれは置いておこう)
お茶を一口すする青年
>145
えぇ、罰則として彼らの単位を貴女の機体の修理分に充てる事になりましたの。
その際に、その気が有りますならばこうちょちょっと書類を偽装してしまえば、前よりも少し改良出来ますわ。
無論、現場の人には既に口裏を合わせるようにお願いしておきましたので安心ですわよ。
>146
……は、早く新しい機体が来ると良いですわねっ(目逸らし
>148
あらあら、それは気をつけないといけませんわね。
>147 三つ編み
「今さっき。思いつきでユアーマザーになった。」
はははっと笑う。
「どうもありがとう。キミには鼻でしか呼吸できなくなるような整形外科を紹介しよう。」
どうも慣れてるようだ。まぁ、どこにでもこういうやり取りはある、ぐらいにしか
思ってないのだろう。
>149 黒く長い髪
「そだねぇ……まぁ、なんか考えてくれてる人もいるみたいだから気長に待とうかと。」
>>150 「気に入った。
あの世で俺のオヤジとFuckして良いぞ」
>148
「せめて、MSに乗る前に始めてくれれば良いんでしょうけどね。
…まぁ、その時は誰かが身体を張って止めて頂かないといけないんですけど。」
(流石に私にそれは無理かも知れませんね、と続けて。)
>147
「――………。」
(その様子を見て、暫しの沈黙。
6秒弱が経過した後に紡がれた言葉はただ一言。)
「――ありがとう。」
(それはどういう意味での感謝の言葉か、具体的には分からない。
彼に向けられた表情は、とても柔らかい物だったのは間違い無いけれど。)
>146
「それは…私だって分かっているつもりですよ?
自分が善かれと思っている事が伝わっていなかったり…よくある話ですもの。
けど、それでも人間…言葉にしないと伝わらない事って沢山あると思います。」
(うん、と結論付ける様に。
なるほど、確かに何となく変な構図ではあった。)
>149
「それは…助かります、とても!
本当はいけない事だって言うのは分かってますけど、とても!」
(と、物凄いはしゃぎ様。
機体強化がこれ程嬉しいというのもちょっと変な感じがするだろうが…
少なくとも一気に元気になったのは間違い無い。)
>151 三つ編み
「うん、俺も気に入ったよ。キミ。ユニークな生徒がいたもんだ。」
満足そうにコーヒーを啜る。
>152 弦楽
「うん、そうだね…。本当は俺よりキミの方が解ってるのかもしれない。
……なかなか自分を見直すのに有意義な時間だったよ。申し訳なかったね。」
>>そこにいる全員に
「さて、では俺はそろそろ失礼するよ。」
すっと立ち上がったと思えば、思い出したように。
「そうそう、前に告知したキミらのライバルが来る件だが………もうすぐだからね。
各自、体調管理と自主的なトレーニングを怠らないこと。んじゃ、頑張ってね〜。」
他人事のように手を振って去っていく。
>>149 「一番怖いのがうっかりでなく、それが避けられない事ですよ」
―とのたまう青年
ああ、なるほど整備班でも何か動きがあるのかもなと思いつつ
>>152 「MSでやったら洒落になりませんからね」
止めないのも仲間、止めるのも仲間……そう青年は思いつつ
>>153 (来るのか……)
無言で彼を見送る青年である、まる
嬉しそうなエレナの様子を複雑な顔で見つめるファビオ。
未だ自分は彼女をそんな顔にさせたコトが無い、
という事実がちょっとした嫉妬心をラナ教官に対して抱かせたのだ。
しかしながらそうした感情の動き自体が子供っぽいものだと自覚してもいるワケで。
更にはエレナの笑顔が見られるコトに限れば寧ろ嬉しいのだから、
ファビオは己の中のもやもやとしたモノをどう処すれば良いのか分からないまま席を立ち上がった。
「そんじゃエレナさん、またな」
既にパスタの皿は空だ。
手伝いをする代わりに食事代を負けて貰った身。
下膳と食器洗いぐらいは最後にしておくべきだろうと、厨房に再び戻っていった。
作業に没頭していれば、胸の中の不明瞭な感覚も忘れられるだろうと、そんな打算もまた――
>150
……お疲れ様です。
>152
では、容赦なく実行いたしましょう♪
>154
あら。逃げられないのならば、
覚悟を固める以外の選択肢が無くて楽ですわよね。
(笑顔でさらり、と。貴女がその脅威の一端だと気づけ)
>155
……ふふ、可愛いものですわねー
(解散気味の流れ故か。抱えていた書類を広げるとなにやら勤しみだした)
>154
「ええ、それを今回は私が止めましたけど…
やはり今回限りにして欲しいですね、単位が頂けたのは幸運でしたけど。」
>153
「けど、やっぱり難しいです。
同じ言葉でも、人の心は幻みたいに変わりますから。」
(そう言ってカップをテーブルに置いて。)
「はい、分かりました。
機体の方も、早く用意しておかないといけませんね。」
>155
「――はい、またお会いしましょう。ファビオさん。」
(一方、彼女の方ではまたどう思っているのか――。
それはもう少しだけ先の話、まだ語るには早過ぎる話だ。)
>156
「分かりました、今回は事情が事情ですし…遠慮せずにやらせて頂きます。
…えーと、まず第一に運動性が―――」
(そうしてやはり解散気味の流れ故だろう、彼女もまた頭の中に湧き上がる
愛機の改修プランに添削を入れる作業に、没頭していった。)
>>156 「……」
そんなこともあるさと自分に言い聞かせる事にした青年だった
「……んじゃそろそろ俺も」
そう言って風のようにどこかへ行ってしまった
夜。
誰も居なくなったシミュレータールームのソファの上。
その身を横たえた一人の少女――
「……」
転寝でもしているのだろうか。
ハッチが開いたままのブースの前には、彼女のモノと思しきドラムバッグが無造作に転がっている。
スコアランキング、本日更新されたTOPランカー、
Kanade Northwind
よく見れば3位から7位まで、ずっと同じ名前が並んでいた。
一位になるまで繰り返し挑戦していたのだろう。
それは証明の為。
彼女が、己の優秀さを端的に示す為の行為、その痕跡だった。
「WAWAWA忘れ物ー…っと。」
(そんなシミュレータルームへと入って来る青年の姿がある。
昼間の訓練中に忘れ物でもしたのだろうか、
部屋の奥のブースへ入ったかと思うと、ややあって、出て来る。)
「…さて、帰るか……ん?」
(と、其処で漸く気付いたか。
視界の端にはハッチの開いたままのブースが一つ、
そしてその前には無造作に転がったドラムバッグ。
誰か訓練していたのか――とは思ったが、それにしては物音もしない。
何か可笑しいなという不安と共に、ちょっとした好奇心も覚えて、
彼はハッチの前へと向かう。)
「……………これは。」
(そうして彼は、その光景を見る。
状況は直ぐに分かった、スコアにも直ぐに気付く。
1位と2位の実力者は凄いなと思いつつ、彼の思案は結局の所。)
「…起こしても良いのか…?」
(その一点に尽きながら、とりあえずその姿を見ているだけだ。)
>>160 あどけない、と形容するのが相応しい、そんな寝顔がそこにはあった。
ベストとチノパン、白いシャツ。
いつも通りのスタイルで、しかし表情だけは無防備。
「……誰?」
それも束の間。
結局彼が彼女の寝顔を見られたのはほんの数秒程度のコトだった。
気配に気付いたのか、薄らと開いた瞳でカナデは侵入者を睨みつけながら身を起こした。
>161
「悪い、起こしたかな。
こんな時間に開いているのは不自然だったから、何か事故かと思ってね。」
(と、彼女が眼を開けてみれば落ち着き払った男の姿。
まぁ、少なくとも何か狼藉を働いた後でも、働こうとしていた様子でも無い。
尤も彼の方では悩みが一つ消えた分、幾らか気持ちは楽になっていたりするのだが。)
「しかし…これ、ずっとやってたのか?」
(彼が視線で示したのはスコアランキング。
先程は気付かなかったが、見てみればトップは彼女の名前だった。
感心している声ではあったが、幾分か呆れている感じもする。)
>>162 「貴方には関係の無いことでしょう」
スニーカーを履き直し、緩めていた襟元を正しながら感情の篭らない声で言う。
彼の声に感じた「呆れた」響きが少しだけ不愉快だった。
>163
「いや、割とそうでも無い。
見てしまった以上…風邪でも引かれたら、君の兄さんに合わせる顔が無い。
あくまで俺が、だけど。」
(一歩下がって、ブースの入り口を開けながら。)
「そういう意味では、無関係って訳でもないさ。」
>>164 「そう。
随分的外れな気遣いだけれど、その厚意それ自体には感謝しておくわ」
いつもながらの薔薇の棘。
チクリと刺す言葉の鋭さは相変わらずだった。
立ち上がり、置きっ放しだったドラムバッグを肩に背負うカナデ。
「この程度で風邪を引くような鍛え方はしていないの」
突き放す、というよりは寄せ付けない口調。
気高い薔薇の鋭い棘、正にそのままの雰囲気を纏う金髪の少女がそこにいた。
>165
「それはどうも、確かにこんな心配するのは俺くらいかもな。」
(その様子を流すように見やりながら。)
「まぁ確かに、パイロットがこの程度で風邪を引くとは思えんね。
…尤も君の場合は、もっと別の脅威をが別にあると思うけど。
それも風邪なんかより余程深刻な、ね。」
(鋭い棘にも怯んだ様子は無く。
こと自分にそれが向けられる限り、この男は全く気にしない様にしているのか。
言うなれば、まるで柳の様な状態にあった。)
「…まぁ、気にしないのは結構だけど…気をつける事をお勧めする。
『危険は侮る程に早く来る』という格言もある事だしな。
(そう言って、彼自身は奥のブースへと向かい始める。
彼の言う格言とは紀元前ローマの詩人、プブリリウス・シルスの遺した言葉だ―― )
>>166 「……」
皮肉めいた彼の言葉に僅かばかり眉根を動かし、
カナデは小さく伸びをする。
安物のソファの上で凝り固まっていた関節がほぐれて行く感触が心地良い。
リヒャルトの消えていったブースを横目に見る。
所詮は彼も取るに足らない路傍の石。
けれども今夜、自分がどれだけ前に進めたかを計るにはそれで充分――
隣り合ったブースにその身を滑り込ませ、カナデは今宵最後のトレーニングの準備に入った。
――ブースに潜り込み、起動させるのは戦闘機動プログラム。
パイロットは指定された範囲内にランダムで配置され、
フィールド内に設定された目的地まで戦闘しつつ移動するという物だ。
当然撃破した機体が多く、損傷が少なければ評価は上がるし、
移動にかかる時間が短ければ短いほど良いのは言うまでも無い。
彼が選択したフィールドは、火星軌道。
設定された目的地は火星の衛星―――フォボス。
彼が操るS4は仮想世界に出現すると、そのモノアイで周囲の宙域を見渡して。
「全天より座標確認。
…何だよ、ダイモスの方が近いじゃないか。」
(手早く現在地を確認する。
通常なら、彼の機体でフォボスに到達するには四時間程かかる位置だ。
それに道中で襲い掛かるファクターとの交戦時間を想定して――)
「いや、四時間を少し切るって所だな。」
(短すぎるタイムリミット。
そう言って青年は自らへと課題を課して、仮想空間の中を進みだす。
どうせ目は覚めてしまったのだ、朝まで訓練をして誰に迷惑をかける訳でもない。
少女に触発されたと言う訳でも無いが…
せめて自分の得意な面くらい、たまには全力でやっても良いだろう。
事実として彼は、ただこれだけに関しては――誰にも負けたくない意地があった。)
ハッチを閉じ、バイザーを被る。
OSの起動と共に矢継ぎ早に表示される設定画面を次々にパスし、
戦場の設定から機体登録までを一息に完了させる。
途端、歪む視界――
――次に目の前に広がったのは漆黒の宇宙だった。
見回せば遠く、赤茶けた星が見える。
座標確認。
作戦目標確認。
選択した機体は「ヘイズル」。
細部に渡り本来の機体と微細な違いが見受けられるソレは、俗に「RX-178試作0号機」と呼ばれるタイプに仕様が酷似していた。
更によく見れば機体各部にはGMタイプの意匠が見て取れる。
専用ビームライフル、シールド、近接戦闘用のビームサーベルが2本。
「外部からも確認可能な」それらは極めて標準的な武装選択だ。
レーダーに反応あり。
現時点で確認できる熱源は一つ――S4、リヒャルト・ユルゲンスの搭乗する機体。
「登録コード<スカーフェイス>、状況開始」
誰にとも無く宣言するような呟きを一つ残し、カナデ・ノースウィンドは徐にフットペダルを踏み込んだ。
>169
機体のセンサーが、警告を発する。
目的地へと移動する自分の遥か後方に出現した熱源反応。
既に火星軌道上を流星の様な速度で飛行している以上、その姿は直ぐに見えなくなったが――
レーダーに捉えられた機体が誰の物か、コンピュータは直ぐに割り出した。
「まさか俺ごときのに入って来るとはね。
…Schwarzer vogel、これより戦闘体勢に入る。」
軌道上を駆けながら、武装を確認する。
主兵装はやはり、両腕で携えられた長大なスナイパーライフル。
予備弾倉は無いが――他の武装でも戦えない事は無い。
そこで、リヒャルトは機体を減速させつつ高度を少しづつ下げる。
大気圏近くまで高度を下げて減速すれば、引力により機体の速度は上昇する。
いわば惑星の空を飛び石の様に移動するという危険な方法だ、
勿論加速を繰り返す度に脱出速度や航路の計算をやり直す必要がある為、
機械の補助を受けても尚、困難な移動方法なのは説明するまでも無いだろう。
しかし一方、ある程度まで高度を下げなければその恩恵は受けられない。
加速して追って来るであろう"敵機"には、この場合どうしても追いつかれてしまうのだ。
ただ逆を言えば、加速さえしてしまえば簡単には接触出来ないという事だ。
つまり、戦うのならこのタイミングで戦うしか無いのだ。
「…さぁ来いよ、榛色のお嬢さん。
行こう、S4――イェナもだ。」
装填、そうしてS4は減速を開始して――――其の眼差しを、紅と黒の境界へと向けた。
セオリー通りの挙動を見せるS4、スカーフェイスが辿る軌道もまたソレに倣った曲線的コース。
カナデにとっては初めてのステージだ。
先達に倣うべく遅れてのスタートとなるのはある意味で必定。
S4の描いた軌跡、その全てを脳裏に再現すべく見つめ続け、そして動き出す。
「そう動くのね」
だが速度が違う。
一切の迷い無く、まるでS4は眼中に無いかのような、タイムのみを主眼に置いたコース取り、そして加速。
もとより速度では大きなハンデが存在する。
故に彼女は交戦に於ける優位性よりもスピードをこそ求める判断を下した。
辿るのは危うい軌道。
だが一度、また一度と跳ねる度に速度は確かに増していく。
素早く動く両手の指が計器類の表示に合わせて即座に修正を繰り返す。
誤差は大きい。
鳴り響く警告音がやかましい。
だが、致命的なラインの一歩手前で踏み止まり続ける。
道端の石ころには目もくれず駆け抜ける駿馬の如く、スカーフェイスは引力の水面を駆け抜けていった。
>171
『……ってぇ!無視かよ!?』
等という情け無い叫びは、思いこそすれ出しはしない。
決して慌てた訳では無い――予定の行動だった――が、
S4も漸く、減速の後に訪れる加速を開始した。
「…俺は倒す価値すら無いという訳だ。
では、精々走らせて貰うとしようかな……!」
そう、幸いな事に機体其の物の速度では勝っている。
何より自分自身、戦闘は不得手でも航法には自身が有る。
そうした全てを含めた一切合財の情報が、頭の中で加速して。
『もっと速く、もっと速く、もっと速く』と責め立てる。
五月蠅(やかまし)い、自分の思考が五月蠅(わずらわし)い。
暖まり過ぎた思考を抑え、導くコースは堅実に。
機体は爆装状態、搭乗者はナチュラル。
そんな状態で何度も何度も"大気圏への半突入を繰り返し"、
何度も何度も"爆発的加速を繰り返せば"どうなるか?
結果の分かり切った加速など、考えるだけでも馬鹿らしい。
珍しく凶暴なプライドが阿呆の様に責め立てようが、
それを抑えながらリヒャルトは、堅実且つ最善の進路を取り続ける。
対する相手は駿馬の如く。さながら其の姿は渡鳥の如く。
「───」
その様子を、一人の少女が外のモニターで見ている。
リアルタイムで内部処理されているプログラムは仮想空間で機体を走らせ、臨場感溢れる物を映し出している。
架空の火星が2つの機体の後ろに見える。
バーニアの尾を引き、跳ねるように加速を続けるディンのカスタムタイプ『S4』。
それを追うヘイズル系列と思われるシルエットの、『スカーフェイス』。
共に速さだけを求めるような、無茶な加速を続ける。
横から見れば、それはさながら見えない海面を行く飛魚のような物なのだろうか。
「すごい・・・あの二人、機体の限界近い速度で飛んでるわね」
シミュレータの球状画面の中に浮かぶ端末の中でも特殊な席。
全生徒の映像を同時に観戦できるようにされている教官席で彼女は呟いた。
「これが若さか・・・空中分解で訓練終了出そうな、
激しい空間戦闘してるの見るなんて、いつ以来かしら」
記録によると、ここ半年以上はそんな判定で訓練終了になったような生徒は出ていない。
だが、彼女一人が全生徒の訓練を完全に把握してるわけではないので、実質数年ぶりに見ていた。
>173
「あら、貴女も夜の訓練ですか?」
(と、後ろから声がかかる。
振り向いて見れば、一人の女性の姿が。)
……始めたら激戦区
コトの始まりは……今思えば疑うべきだった
誰も居ない時間帯を狙ってのシュミュ練習をするつもりでシュミュレータに入る
そしてデータを入れモードを選択する
この段階で……
「ええと、これでよかったっけ?」
……おしてみよう ポチっとな!!
……
でこれである、まる
自機はSDF91+アーマーで特注品箱にはアサルトライフル在中
状況はすでに戦闘は始まっている模様
機体のアナウンスが入る
『敵MSに『S4』確認 遠距離からの狙撃には注意が必要です
更にランカーMS『スカーフェイス』確認 高い機動力を持つと推測されます
機動性を殺す戦い方が有効でしょう」
変な位置(彼らから気付かれにくいようなところ)にいるので
こちらにはまだ気付いていないようだが
>176
正確に言えば、戦闘は始まっていない。
何故なら、まだ互いに一発も発砲せず…ゴールへ向かう事だけを考えている為だ。
元々戦闘を主眼としたシミュレーションプログラムで無い以上、それも当然。
ただ新しい乱入者の存在だけは、既に参加している者にも伝えられる。
途中乱入者への救済措置として、初期出現ポイントは相当ゴールへと近づいているが…
それでも尚、全力で追わなければ先行する二機には追いつけそうに無い。
ましてや二機とも、凄まじい速度で加速しているのだから。
>>175 「・・・・む。」
(腕組みをしたまま振り向く。
見入っていたようで、気付いていなかったらしい。)
「・・・そんなところだろうか。」
(素っ気無く、答える。)
>178
「ふふふ、そうですか。
私もこっそり訓練しようと思ってたんですけど、今日はニギヤカですね。」
(終始絶やされない笑み。)
「…けど、何だか二人とも凄いですね。
今新しく入った方が居ますけど…何方が勝つと思います?」
闇蒼の駿馬はギャロップを刻み、翼持つ猟兵は疾風の如くその背を追い立てる。
如何に宇宙空間用の追加ブースターとプロペラントを背負おうと、
機体本来の用途からかけ離れた運用を行えば無理が出る。
自壊寸前の危ういバランス、引力と推力の狭間での命を掛けたタイトロープ・ダンス。
フレームは軋み装甲は焼け、システムのエラーは力尽くで押さえ込むか或いは無視。
赤く明滅するスクリーンはパイロットの身体機能すら危険だと伝え、
再現性の高いシートが仮想のGを全身にぶつけてくる。
「……っ」
立ちはだかるCPUの敵機体をビームライフルの一閃で貫き、爆発を背にデブリへの激突寸前での進路転換。
スカーフェイスに被弾の痕跡は皆無、されど満身創痍のその惨状は無茶を重ねた代償だ。
だが構わない、とカナデは哂う。
既にレースは中盤から終盤、新たな参戦者の情報を思考の一辺に置きつつ意識は常に目標地点へと向けられたまま――
>>179 「・・・・ふむ・・・」
(少々考えてから)
「乱入者はまだわからないが、ディンの方が安定した軌道で疾走っている。
持続力で言えば、まず間違いなくディンだと思うが?」
「でも、ほとんど撃ちあってないなんて・・・なんかつまんないですね」
悪魔のようなお言葉。そう、彼女はあくまで教官なのだ。そして熟考5秒。
「・・・確か、端っこに何台かMA用の端末ありましたよね
端末の遠隔操作用のコマンドは・・・っと」
ペラペラと百科事典並に厚い説明書を捲る
背表紙に5巻と書いてあるのだから、これと同じような説明書が、さらに4冊はあるという事実。
「これだ・・・これのコマンドを・・・手動オプションで入れて・・・パラメータはRX-78GP03D・・・」
あんなに健気にがんばる二人にミサイルの雨をプレゼントしようとは、とことん鬼だ。
>>177 『メールを受信しました』
状況が違うらしく戦闘ではない事
(しかしこんな便利な物があるとはな・・・)
急いでいかないと追いつけないと言う事らしい
と言うわけで急行する事に
ビームライフルをマウントラッチに付け
特注BOXを排除して中身を取り出しライフルは右手に
スリングベルトははずして少々手を加え持ってゆくことにする
作業を急いで終わらせブーストをかけて追う事にする
マズイなと思いつつ、加熱する頭を必死の思いで押し留める。
無理を避けているお陰で機体の状態に不安は無いが、
しかし先行しているスカーフェイスとの差は、ジリジリと離れるばかり。
CPUの迎撃に用いただけで、余剰の弾薬も残り少ない。
後方から迫って来る筈の参戦者に苛立ち混じりの焦りを感じつつ、
S4は十三回目の加速を敢行した。
「……っ。」
先行するスカーフェイスを射線に――入れられない。
どうせ入れられたとしても、この状況ではまず当てられはしまい。
「――もっと…速く!」
>181
「そうですね、けど…もう一人の機体も。
あれだけの機動をして機体を保てるというのは凄い事ですから…
もしかしたらこのまま行けるかも知れませんよ。
もう終盤に差し掛かる頃合ですし。
どちらにせよ、全力っていう感じですね…。」
「・・・これ、直接操縦で私が乗ってレース参加すれば追いつけるんじゃ」
最後の仕上げにと、搭載弾薬の内容を打ち込みながら気がつく。
基本的に、彼女が気がつくのは時既に遅い。しかも最悪なことにその最後に気がつくラインをすり抜けていく。
>>181 >>185 皆で見れる大型ワイドモニターには、とんでもない光景が映し出されていた。
レース最後尾の名も無き生徒達のMSが、なぜかGP03Dに襲われ、一方的に撃墜されているのだ。
「てへ、ごめん・・・間違えちゃった・・・すぐに直します」
画面が切り替わって手を合わせて心底謝っている教官の姿。
要するに、GP03Dを参戦させるべきフィールドを最後まで間違えていた
本来は二人の妨害用で配置するはずだった。
それが、うっかり隣り合わせの簡単なレースをしていた空間に投入されてしまったのだ。
所詮デジタルデータ、すぐに再構成が済んでお互い何も問題はない
>183
SDF91の軽快な運動性のお陰だろうか、何とか前方に居る機体を捉える事が出来た。
もう一機は更に先へと進んでいるという事だろう。
前方に見えたのは、彼も知っているS4。
リヒャルト・ユルゲンスの乗機として登録されている、黒いディンだ。
:優男:
「SDF91……リュート、お前かっ!!
随分と珍しいタイミングで入って来ると思ったが…お前とはな。」
>>188 「!先輩?」
ただ間違えて乱入したのだが彼はそんな事は知らない
前方の機体にはただひたすらブーストをかけても追いつきそうも無い
「分の悪い賭けだが・・・C・BOXアーマー強制排除!これで更に軽くなるはずだ」
当然耐弾性は下がるし初心者にはお勧めできない
すさまじい煙によって一時的にF91の姿が見えなくなる
周りから見ればどう見てもマシントラブルにしか見えないだろうかはさておき
>189
「?何を驚く…乱入する時に参加者の名前位は見ただろう!?」
(声が荒いのは、別に怒っている訳ではない。
因みにこの参加者の名前というのは非表示にも出来るが…彼はそれをしていない。
まぁ、シミュレータに不慣れなら表示された其れに気付かないのも無理は無いが。)
「悪いが今はお前に構っている暇も無い。
先に行かせて貰うぞ!」
(眼前に現れたCPU敵機を一撃で撃ち抜きながら、S4は軌道上を走る。
残骸はそのまま後方へと流れて――大気圏へと堕ちて行った。
そしてその刹那、後方へと向けて放たれた16発のミサイルがSDF91へと迫る。
例えマシントラブルであろうとも、今の彼は容赦などする気は毛頭無いのだろう。
ましてやトラブルで無いとしたら、加減する理由など一体何処に有るというのだ。
同時に十五回目の大気圏からの離脱、更に加速するS4。
この時点で先行するスカーフェイス共々、圧倒的な加速を得ているのだが――
三者それぞれに有利な要素が揃っているこの状況、
"誰が勝っても"、何ら不思議は無い状況だった。)
「…悪いな。珍しく…コイツは負けたく無い状況なんでな……!」
引力に引かれ、弾かれ、機体を苛むGは最早危険領域に達している。
いつ自壊を開始してもおかしくない、そんな状況の一歩手前にぎりぎり踏み止まり続けるスカーフェイス、
それを操るカナデは額に浮かぶ汗を拭いもせず、
ただモニター上で目まぐるしく変化する情報だけを青い双眸で見据え続けていた。
乱入者の存在もまた刻一刻と変わり続ける情報のうちの一端として認識し、処理し、それ以上の意識は傾けない。
横殴りのGを受け止めながらCPU機のミサイルの群を回り込む機動で次々に振り切り、
激しく揺れるロックオンカーソルが重なる瞬間に躊躇わずトリガーを引き絞る。
5から6へ。
即座に更新される撃墜数にも眉一つ動かさず、
デブリに着弾して爆発の連鎖を生むミサイルを置き去りに機体は更に前進を続ける。
シールドは既に半壊。
オーバーヒート寸前、悲鳴を挙げ続ける警報音。
満身創痍どころか死に体といっても過言ではないこの状況でもまだカナデはフットペダルから足を離さない。
無論。
そんな無茶が易々と罷り通る筈は無い。
致命的なエラー報告の連続。
警報音は悲鳴というより最早断末魔にすら等しく。
あらゆる方向からGに蹂躙された華奢な肢体は疲労のピーク。
結果は見えていた。
だというのに。
ゴールの直前でついに耐えかね、僅かに残ったプロペラントに引火して機体が爆発・四散する、正にその状況の中でも。
彼女の表情に一切の変化は無いままだった――
――17回目の軌道調整を完了する。
大気圏への突入角度は、深過ぎても浅過ぎても、宇宙の果てへと弾き飛ばされてしまう。
それはいわば綱渡り、機体の強度・熱量・進路上のデブリの有無、障害物の排除――
それら全て、一歩対処を誤れば致命傷となるには充分に過ぎるファクター。
これが通常の移動なら、機体の処理能力に期待する事も出来るだろう。
だが、この様な状況では全てをそれらに任せる事も難しい。
ましてや彼の操るS4は改造されているとはいえ、本来は只の量産機、
しかも戦闘偵察機として改修を受けただけで、この様な機動は殆ど想定外だ。
つまり、ハード面でもソフト面でもこの様な加速方法を推奨していない。
そしてそのソフト面を補う事は、只のナチュラルに過ぎぬ彼にしてみれば相当な負担。
むしろ今こうして10数回にも及ぶ加速を成功させている事自体、確かに驚愕すべき事だ。
…それに気付くのは、傍目に見ている限りではとても難しい事ではあるが。
「!…スカーフェイスは……――落ちたか…!?
フォボスは…目の前か!」
機体の安全を再度確認、安全高度に上昇してからスラスターを唸らせる。
通常加速、機体の安定度は段違いで損傷も無い。
後方から追い上げてくる筈のSDF91に思案を巡らせつつも、
リヒャルト・ユルゲンスの操るS4はゴールへと辿り着き、優秀な成績を記録した。
尤も、彼自身は疲労の為――暫くはブース内で沈黙していたのだが。
保守。
そして、翌日の事だ。
リヒャルト・ユルゲンスはシミュレータルームの直ぐ近くの部屋、
専用の端末を利用して昨晩の訓練の様子を振り返っていた。
目の前の大型モニターに映し出された光景。
漆黒の宇宙に浮かぶ赤い星の上を、数機のモビルスーツが駆けて行く風景。
それは現実の物ではない――しかし、それを見つめる瞳は真剣な物で。
そうして都合8回の再生の後、彼は部屋を出る。
向かう先は養成所の直ぐ近くにある喫茶店『白馬』。
自分は今日は休みだし――残念ながら誰かとの約束も入っていない。
――尤も正直な所、直ぐに訓練に復帰する気にはなれなかった。
>>194 「よぅ、色男の兄ちゃん。
聞いたぜ、アンタ、あの‘氷の薔薇’をへし折ったんだってな!」
すげえじゃん、と気さくに話しかけてくるのは癖ッ毛を三つ編みで纏めた童顔の少年だ。
着込んだジャケットは襟元のファーが暖かそう。
悪戯好きの少年そのものといった風情で、リヒャルトの背中をばしばしと叩いた。
既に昨日の一件は訓練生の知るところとなっていた。
何しろ、それまでさほど目立つことの無かった、凡庸な(少なくとも一般的な評価において)青年が、
成績上位の常連ランカーであり、皮肉を込めて‘氷の薔薇’とも呼ばれる優等生を打ち負かしたのだから。
あれから青年は寝ていたらしい
結果はともかく完走しているコトは確かだ
ただ表示は空欄ゆえバグと間違われる事もある
最も確認すればすぐわかる事なのだが
青年はデータを取り体勢を立て直しついでに白馬へ
>>ALL
「うぃーっす」
微妙な挨拶をする青年、こんなんでいいのか?
>195
「ん…あぁ、ありがとう。
ただ、へし折ったと言うよりかは付け込ませて貰ったって言うかな…」
(一瞬、しまったなと思う。
まさかそれ程噂が広まっているとは思ってもいなかったし――
決して真っ向から打ち破った訳でも無いのに、そう褒められるのは居心地が悪かった。)
「まぁ…今回は運も良かったよ、得意な場所だったってのもあるしな。」
(適当な席に着きながら。)
>196
「ようリュート、昨晩はお疲れだったな。
いきなり入って来たから驚いたぜ。」
(軽ーく手を挙げて、挨拶。)
>>197 「お疲れ様です
しかし起きてみたら何か凄い騒ぎになっていて
出るのに時間がかかりましたよ」
(☆どこかのコピペ見たいな事を言う青年だ)
>>197 「なんでもアッチが後先考えない無茶やって自爆したんだってなぁ。
けど謙遜することはねえよ、アンタの堅実さの勝利ってコトだからな♪」
やけに機嫌の良いファビオ。
彼もまた、あのカナデ・ノースウィンドには好ましからざる印象を持っていたということか。
『しっかし、あの優等生サマがねぇ』
店内に居た他の生徒たちも同様の話題で盛り上がっていたのか、そんな声が聞こえてきた。
>198
「出るのに時間って…一体どうしたんだ…?
俺が出る時は何も無かったけど…。」
(頭の上に、疑問符。)
>199
「俺は普段無茶し過ぎるから、抑えないとなって思ってね…。
ただ、後一歩であちらが勝ってたのは間違い無いよ、
それに何より、直接戦ってた訳でも無いしな。」
(その言葉に苦笑しつつもそう応える。
店内に居た他の生徒の言葉が何となく気に障ったが―――。)
「…そういえば君も、確か空飛ぶの得意じゃ無かったか?」
(彼らに何を言う訳でも無い。)
(
>>198続き)
「乱入するべき時期ではなかったのですがアクシデントが発生したので」
とそれなりに補足してみる青年
>>199 (☆ 話の流れがいまひとつつかめていないらしい青年)
「……”氷の薔薇”……?」
ふとそんな事を漏らしていた
>>200 「俺は終わってから力尽きてしまったので先輩とは出る時間帯がずれ込んでしまったのです
でもって部屋から出ようとしたら人が道ふさいでいて出られないのです
(『ごめんなすってぇ』の)挨拶を切っても聞かないし」
(☆ リュートは終わった後、居眠りしてしまったり、データ取ったりで彼と出る時間帯がずれてしまっている・・・
そしてリュートが出ようとした時間帯には何か騒ぎになっていてなかなか出られなかったことを話した)
>201
("昨晩も言ったけど別に構わないさ、乱入OKな設定にしてたのは俺だし。"
そう告げて、注文していた軽食をさり気なく口に運ぶ。
小さな塩パンに腸詰を挟んだだけの物、もしジャガイモと黒ビールでもあれば、
さぞやそれらしく見える事だろう。)
>202
「それは難儀だったな。
…まぁ、普通に朝方は訓練で使うから混み合うモンだし…
次からは気をつけろよ、朝から無駄な体力使うことは無い。」
(苦笑しつつ。
前述の通り、彼自身は適当な頃合で出る事が出来たらしい。)
>>203-204 「ですね……」
少し考えたら意外と簡単に出れましたが、と付け加える
青年は苦笑しつつも秋刀魚の塩焼きに手をつける
(※一方この青年のほうは秋刀魚の塩焼き、とほうれん草のおひたしに味噌汁
漬物に温泉卵と山かけ、そしてご飯……といった
豪華客船のディナーに出されたら怒られそうだが割と普通の和食定食だ)
>205
「俺も最初の頃は苦労したモンだ。
俺が1回生の時は仲の良い先輩とか、出来なかったしな。」
「しかし…少しは知り合いとか増えたのかい。
さっきも"氷の薔薇"って聞いて困惑してた様だけど。」
「おーおー、溜まりに溜まってんなァ。
食堂の方も使ってやれよ、お前ら・・・」
(咥えタバコをしながら店内に入ってくる男。
・・・しかし、そのタバコはお飾りのようで、火がついている様子が無い。
格好つけか。)
「さてさて、席は・・・っと」
>207
「ども、班長。
…いやぁ、S4の改修に金使いすぎて今月ピンチなんですよ。
こっち(白馬)の方がツケが効くんで。」
(冗談めかした挨拶。
実際の所、彼のS4はそうご大層な改修を行っている訳ではない。
それはそれとして、班長が案内されたのは彼らの直ぐ近くの席。
アルバイトの可愛らしい女性に案内されたそこは、禁煙席だった。)
>>206 「そうだったんですか。」
だから彼は青年にも・・・かはさておき
「んー、知っている人はいるのですが時間帯がずれていたり空振りも結構あって…」
(☆ つまり誰も居ない時間だったり、やる事があったりで接触が取れないことがあることを話す)
携帯も使えよ、アドレス聞いて
>>207 「班長、おはようございます
俺はぼちぼち(ミクロン単位)ですね」
挨拶をし近々地球から来るとかと付け加える
>>200 「得意っつーか、かっ飛ばすのは大好きだぜ。
一歩間違えりゃ乗ってる機体が棺桶に早替わりするスリルもたまんねーよ」
席に着き、オーダー。
色あせて疎らに白いラインが覗くジーンズの脚を気だるそうに組み、
テーブルに片肘をついて頬杖。
「……にしてもなぁ」
思い返すのは今朝のこと。
カナデ・ノースウィンドと偶然すれ違った時に見た、彼女の表情だった。
>>208 「壊しても、単位で直せる範囲にしとけよ?
破産しかけてる奴も見てるからなぁ。
だが、まーぁ!
確かに単位だけでできる改修にも限りがあるわけだが、な!」
(そうした挨拶に気さくに返してくる所を見ると、今日は疲れていない日らしい。
・・・こういう顔や口調でコンディションと比例する機嫌が分かるのが、この男の特徴であった。)
「噂は聞いてんぜ?
『茨姫』さんに競り勝ったそうじゃねぇか。」
(出てきたお冷に口をつけながら、多少脚色の入っているであろう青年の武勇に話題を移す。)
>>209 「おう、旧ザクの調子はどうでぇ?
実戦じゃなくても、シミュレータで動かしてみたりとかしとけよ?
精巧にデータ再現すっから、大抵の不具合は見つかる筈だ。」
(アフターケアに務めるのもまた整備員の仕事である。
ただ言われるままに改修してそれで終わりというわけではないのだ。)
>>210 「 実 戦 で や る な よ ? 」
(気のせいだろうか。男のバックが一瞬陽炎に揺らめいたような・・・)
>209
「つまり…顔を合わせるだけで込み入った会話を出来るのが居ない、と。」
(暫し、考え込んで)
「…確かに言われてみれば。
リュートは受け答えが淡白だからな…もっとこう。はっちゃけて見たらどうさね。
余計なお世話かも知れないけど。」
(と、何時もはっちゃけてるんだかはっちゃけて無いんだかよく分からない奴が言う。
とにかく、彼は彼なりに目の前の後輩の交友関係を心配している様で。)
「例えばそうだな…ナンパとか。」
(…そう、彼なりに心配はしているのであって。)
>210
「ええ…それは任せて下さいよ、上手く壊すのは得意です。」
(色々と問題がある発言だが仕方が無い、彼はそういう意味では実績がある。)
「しかし参ったな…班長の耳にも入ってるんですか…?」
>210
「へぇ…成程ね、そういう楽しみ方もあるのか。
俺も飛ぶのは好きだけど、そちらも楽しそうだな。」
(席に着いたまま、コーヒーを口に運びつつ対話を進める。
引き締まった細身の身体を覆う、清潔感のあるシャツが印象的だ。)
「……ん…何か気になる事でも?」
>>211 「わーってますって、おやっさん」
(な、なんだよこの湧き上がるオーラはッ!?)
歴戦の兵もかくやというプレッシャーに冷や汗をかきつつ、
やや引きつり気味の笑顔で答えた。
>>212 気を取り直し、彼のほうへ目線を戻して答える。
「いや、なんつーか……。
あんだけの優等生がさ、負けたってのに、全然悔しそうじゃなかったなーって」
何処かつまらなさそうな口調。
それもその筈、彼は多くの生徒たちと同じくカナデのコトをあまり快く思っていないのだ。
「ちったぁ悔しそうにしてりゃ、まだ可愛げがあるんだけどなぁ。
筋金入りの見栄っ張りなのか、それともまさか、なあ……」
>>210 「気をつけてくださいね、『最速の彼方に行った』方も結構いますゆえ
>>211 「追加された機能の運用法には工夫が必要ですね
…他の方にもメール打ったのですが
追加されたロケットブースターの出がバーニアとかに比べ、若干遅れて出る感じがあるのです。
これって仕用ですか?」
>>212 「そうですねぇ、おれも てをこまねいているわけには いかないんですけど」
(☆ うかつななんとかは しにつながる、大体そんな感じのスペランカー症候群である、まる)
そう言って少し空を見ている
「なんぱ?それはおれのがらじゃないしそんなうつわでもないですよ」
残念ながら現時点ではと付け加えて答える
「……『茨姫』や『氷の薔薇』ってカナデさんのことですか?
彼女、(現時点の)俺では手をつけるにも材料が足りないです。なんとかしようと思っているんですが」
そんなことを言う青年
>>212 「安心しな、触りだけだよ。
それに、戦闘系教えてる教官にガチンコで勝ったならまだしも相手だって一生徒。
お互い未熟な所だってあるだろうよぉ。」
(確かに上には上が居る。
その事は誰だって承知しているのだろうが。
この言葉は男なりの気遣いとでも言うべき物か、有頂天になり過ぎないように青年に釘を刺す。)
>>213 「なら良し。」
(にぃ、と笑い運ばれてきた食事に手をつける。
ハヤシライスにコーンを主体にしたサラダと、割とシンプルな物であった。)
>213
「……やっぱり路傍の石に躓いた所で、痛くも痒くも無いって事かな。
俺自身は会って無いから何とも言えないけど。
其処まで意識されて無いと、いい加減悲しくなって来るね。」
(苦笑しつつ、彼女が悔しがっている姿が想像出来ない自分が居る。
想像力が欠如してるかな――等と思いつつ、
彼の言葉の端に見つけたのは、気になるキーワードが一つ。)
「…それとも…だって…?」
>>216 「あ、いや……」
少しだけ気まずそうに言葉につまる。
「ちょっと思い付いただけだから気にしないでくれよ」
歯切れの悪い言葉で誤魔化す。
彼の推測は所詮推測、それもただの直感に基づいた根拠の無い代物だ。
だが――
>>214 「ん・・・・ふーむ・・・
元々キンバザクのロケットは大ジャンプに使用された物だったからなぁ。
地球上で空飛ぶ戦艦の艦橋潰せるジャンプなんてのぁ、当時のザクじゃ出来なかったからな。
信号が回り道でもしてんのかね?
プログラムが当時のIIF2より劣ってるなんてこたねぇだろうし・・・
あぁ寧ろ、同時使用じゃなくてここぞと言う時の為の物として考えちまうのもありかもしれねぇぞ?」
>214
「よし、なら合コンだ。
俺の知り合いにそういうの大好きな奴が一人居るから、今度紹介してやろう。
何…大事なのは知り合いになる事だ、別に恋人になる必要も無い。
むしろ一緒に参加して、連帯感でも出来れば御の字だ。」
(そう、別に彼は女性を口説けと言っている訳ではない。
要するに、気安くそういう事が出来る足場を作っておけば後々楽だと言っているのだ。
因みに紹介しようとしているのは、かつてそんな会話をした黒ずくめの少年。
そう、あの"謎の球体"を連れた、忍者っぽい少年。)
「…ん、あぁ…そうだよ。
理由については…名前が出て来たんだ、何となくイメージ出来ただろう?」
>215
「ええ、それは勿論……というか戦って撃墜した訳じゃ無いですしね。
互いの修練になれば良いんじゃ無いかな、と。
…しかし、広まってるんっすねぇ…流石は養成所、噂が広まるのは早い。」
(因みに、彼自身は噂には敏感である。)
>217
「ん………そう言われると気になるな。
思い付きって、意外な視点から真相に至ったりするから。」
(気まずそうな様子が、彼の意識を刺激した。
少しだけ揺さぶって、その思い付きとやらを聞いてみたい――
この言葉は、ほんの少しの好奇心が刺激されたが故の事。)
「…まぁ、無理にとは言わないけどさ。
内容によっては言いたく無い事かも知れないし。」
(何より、この程度で聞ける事なら何も問題は無いだろう――そんな安易な打算も、ある。)
>>220 「……ま、ガキの戯言だと思って聞き流しといて欲しいんだけどさ」
一拍の間を置き、
「『勝負』ですら無かったから、なのかもってな。
だったらあの勝負は一体何なんだって突っ込まれると、ちと分からねえけど……」
つまり。
カナデはあの状況ですらリヒャルトたちを見ていなかった――そんな推測。
>>217 (……『力』を求めているのかどうかわからない
負けたことも『小さなこと』ととっているのかも……なんてな)
そう思いつつ
>>218 「ブースター発動時の機体状態データサンプルも添付して送ったので
今見てもらって……という段階だったのですが
そういう使い方の工夫もありですね、流石です」
メモをとりだし書き取る青年
>>219 「……お心遣いに感謝します。……ただ、今それどころじゃないのです」
(☆ 正直自分のことで精一杯、しかも死に掛けに近いそんな状況、ゆえに合コンすらアレな状況……ゆえに)
「いつ倒れてもおかしくないですわ」
( ゚∀゚)アハハ八八と空笑いして答えるしかない青年、慢性的残機不足である。(何
>>220 「つまり純粋に試していた、と?」
横から割り込む青年だ
>>219 「ま、近接もいずれ慣れるだろうよ。
ゆーっくり成長してけばいいんだ、誰だってよ。」
>>222 「外観から判るくらいの初歩的な追加推進器だが、意表つくにゃあ十分だろうよ。
例えばほら、あれだ。
一回本体のをフル稼動して火が入れられないだろうって思わせてから、とか。」
>222
「うん、だからもっと遊んだ方が良いんじゃ無いかとな。
死にそうになるのは余裕を持たないからだ。」
(心身の休息は、旧時代からパイロットにとって必要不可欠だ。
通常の何倍もの重力を身体に受ける高速戦闘、
何時間も狭いコクピットに押し込まれる防御戦闘etc....
そんな心身の疲労を取る手段を各々で見つけておく事もまた、重要な事である。
一番の代表格といえば食べる事、或いは趣味だろうか。)
>221
「――いや、戯言にしておくには興味深いね。
成る程、確かに言われて見れば…そんな気もしたかも知れない。
気になるのは、なら何故わざわざ乱入なんかして来たのか……。
…うん、面白い考え方じゃ無いか。
思考の対象としては良い素材だ。」
(表情は真面目な物。
意外なほど真摯な様子で、その考えを受け止めた。)
>223
「ええ…せめて自分の身くらいは守りたいですしね。
贅沢を言えば、他に二・三人程度は護って見せたいですし。
という訳でS4の改修、宜しくお願いします。
アイツも、長い付き合いになるでしょうから。」
(軽く頭を下げて。)
>>222 「だから知らねえっつってんだろ。
ヒトの話ぐらいちゃんと聞いとけってんだ」
>>224 「……」
リヒャルトの反応に意外なものを見たような目で。
「アンタ、ああいうのが好みなのか?」
唐突過ぎる台詞を吐いて、
エスプレッソのカップを空にした少年は席を立った。
>>223 「意表をついて……ですか?昔意表を突く手を考えても読まれまくって……」
ほわーんと言いつつがっくり頭をさげる青年だ
>>224 「出来ればそうしています」
♪月月かー水木金金〜♪と自嘲気味に歌ってみるこの青年、エレジーかかっている
>>225 「失礼、言葉が足りなかったようで…」
そう言う青年
>>225 「・・・狙撃銃は皆一様に長いからなぁ。
使い慣れちまったってんなら、格闘戦用武器の取り回しでも考えるか・・・」
(狙撃用の銃はビーム実弾問わず長砲身のものが多い。
S4の物も多聞に漏れず一般のライフルよりは長い物になる・・・当然、咄嗟にできる行動も少ない。
つまるところ格闘用兵装がシュナイダー一本では、心細過ぎるのである。
そう言った意味も含めて、射撃に干渉しない位置に、且つ咄嗟の防御行動にも使えるように。
そんな武装を、理想として考えているのであるが。)
「・・・外部バッテリーのフェイズシフト盾じゃ、動きが重くなるし・・・ブツブツ」
>>227 「・・・・昔の偉い人がある言葉を残してる。聞きたいか?」
>227
「…というか一つ気になるんだ。
俺たちとそう変わらない学校生活の筈なのに、何故お前だけそんなに余裕が無いんだ……?」
(何か根本的な生活習慣とかズレてるんじゃ無いだろうか。
終にはそんなレベルまで心配が及んでしまう。)
>228
「それはまぁ…俺は戦闘偵察兵ですし。
無理が無いのは…他には近接防御火器の増設って所でしょうね、
あの忌々しいトーデスシュレッケンなんかは、バッテリーも食いません。
…とりあえず、宜しくお願いします。
俺も出来る限り使いこなせる様に努力して見せますんで。」
(そう言って、コーヒーを飲み終える。)
>226
「―――ハイ…?」
(飲み干しておいて、本当に良かった。危うく吹き出していた所だ。
同時に顔には、"何故そうなる!?"という看板がでかでかと驚愕の表情と共にに浮かぶ。
それは彼にしてみれば、全く以って予想外な台詞だった。
そうして席を立った青年を唖然として見送って。数分後には彼もまた、席を立って去って行った。。)
>>228 (地雷踏んだらしい・・・)
「嫌ですなぁ、ギャグですよ」
全部が全部って訳じゃないし何か混ぜる感じでやっていたのだが裏目に出たようだ
撤退準備を開始する青年だ
>>229 「体質とかですかね?」そう答える青年だ
>>229 「炸裂徹甲弾でも脚部に仕込んでみるか?」
(お冷をずずーと飲みながら手を振る)
>>230 「まぁ焦るな、聞いていけって。
そいつはこう言ったんだ。
『 考えるな、感じるんだ! 』
ってな。」
「…困りましたね。」
(さて、時は移ってここは養成所の格納庫の前だ。
この日は実機を用いた演習も少なく、例外的とも言えるほどに格納庫も静かな物だ。
しかしその格納庫の前、TMS用の滑走路を見やりながら、
何故か溜息をつくツナギ姿の女性が一人。)
事の起こりは、二日前の事になる。
現在彼女は整備科での実習の一環として、通常の講義の他、
養成所のパイロット候補生の機体の改修を担当しているのだが、
(無論、一人では無く相応の人数で共同で作業に当たるが。)
内、総合戦技科に所属している訓練生の機体の何機かに現在、
極めて深刻な部品の不足が発生しているのだ。
これらは今回、民間の輸送業者によってクレイドルへと運搬されるのだが…
その輸送用車両が、到着しない。
よってそこに積み込まれていた筈のパーツが届く事も無い。
輸送業者自体は信頼に足る会社なのは、養成所のこれまでのデータからも疑い様が無い。
予定されたルート上では特に目立った悪天候等も観測されず、
つまる所この場合――何らかの人為的な理由、例えば盗賊の襲撃などにより、
高級な部品を満載した輸送車両が到着出来なくなったと考えるべきだった。
無論、養成所側でも損害を看過する訳にはいかない。
すぐさま状況を確認、物資を確保する為に有志の生徒・教官による"実習班"を向かわせたのだが…
「やっぱり無理言ってでも、私が直接行くべきでしたねぇ……。」
自分が担当している作業には、絶対に欠かせない部品。
それが何者かに奪われているかも知れないという現実の前で、
この女性は内心穏やかではなかったのである。
「何も無ければ…そう、例えば事故なんかなら良いんですけど…」
――結果として、彼女が考えていた最悪の事態は回避された。
大方の予想通り、輸送車両は夜盗の襲撃により捕獲されていたが…
捜索に出ていた養成所の機体群がこれを発見、
犯人には逃げられた物の、乗員共々積荷を無事に回収する事が出来た為だ。
そうして数日後。
格納庫にはそれらの積荷を用いて改修が施された何機かのMSの姿があった。
その内の一つ――上半身をくすんだ茶褐色の増加装甲で覆った陸戦型ジムの前に立ち、
その巨体を見上げている少女の姿があった。
講義を受けていた訳では無いらしく、私服姿は少々目立つ。
しかしその様子からして、その無骨極まる機体の持ち主に違いない様だ。
「名前の通り…随分と頑強そうになって帰って来ましたね…。
…これから宜しくお願いしますよ、テナス。」
「…ぷはっ」
丁度時を同じくした格納庫に、ヘリオーネの姿はあった。
何やら乗機であるドートレスのコクピットでお尻を外に向けた状態でモソモソと動いている。
そしてモソモソが終わったのか、息継ぎをするように思いっきりシートの下から上体を起こそうとし、
「イタっ!?…あぅー…」
ごちんと頭を天井にぶつけてしまう。
涙目になりながらも頭を擦って何とか堪え、
そのコクピットから降りてくると、ヘリオーネは改めて、
“件の積荷”によって漸く改修が成された愛機「コード=ディスペアー」を見上げるのだった。
>234 弦楽の
「ほぇー…立派な装甲ですねー、、、
えと、あれは確か…搬入されたコンテナの中に入っていたのを見たよーな…
ということは、“失望”と同時期改修機…でしょうかねー。」
事後の充足感に浮かされたまま、ふらふらーっとお隣のハンガーにやってくるヘリオーネ。
そこには重装甲に身を包んだ見慣れぬ機体が鎮座していた。
そういえば積荷が届いてからこっち、ずっと付きっ切りで手伝っていてせいで周りの状況が見えていなかったな、とヘリオーネは内心苦笑する。
自分のも勿論だが、他にも立派にドレスアップを果した機体を見てみるとより感慨深いものが込み上げてくるようだった。
「えっと、足許に居るのがパイロットさんかな?
少しお話を聞いて見よっかなー、なんて…えへへ。」
ちょっとでも愛機の改造に伴った満足感が共有できればなぁ、程度に、
ヘリオーネはウキウキと自慢の二房を揺らしながら近付いてゆく。
初対面の人に接する時の緊張感は最早二の次に追いやられているようである。
>>234 「くぅ〜ん」
(陸戦型ジムの隣に駐機してるバクゥっぽいMS。
人は乗ってないはずなのにデュアルアイは光っていて人懐こそうに女学生を見ててパタパタと尻尾を振っている)
やあ、新しいMSかね?
陸戦型ジムの装甲強化型か・・・
(丁度、女学生の後ろを通りがかったこいつが声をかける)
>235
視線は目の前の機体を見上げたまま。
しかしその足音を確かにその聴覚が聞き取った。
それに伴い移って行く視線、移った先にはこちらへと近づいて来る少女の姿。
あまり親しい仲ではない――というより、顔しか知らないと言って良い。
しかしその少女の機体が、自分のそれと同じく改修を受けていた事は知っていた。
そう、直ぐ近くの別のハンガーに佇んでいるあの機体がそうだったろうか――。
「…あら、こんにちは。
そちらの作業はもうお済みなんですか?」
>236
(と、突然かけられる声にちょっとだけ驚きつつ。
流石に声を上げる様な事はしなかったが。)
「え?え、えぇ…そうですよ。
昔の地球連邦軍のデータに面白いものがありましたから、流用させて貰いました。
…えーと、教官さんはこちらで一体何を…?」
(何か視線を感じるなぁ、と思いつつ。)
>>235 お、君もMSを新調したのかね。
いや、改造だったかな・・・確か、その機体の動力炉の整備を弄った覚えが・・・
(とりあえず、挨拶する)
>>237 いやね、ポチのお色直しが終わったんで散歩と餌やりをと思ってね。
「わん!」
(白いバクゥ?のポチを指差しながら答える。
そして、ポチも答えるように一声吼えた)
>237 弦楽の
「あ、えっと、こ、こんにちは〜…はじめまして。」
と、いざ逆に話し掛けられてみるとあっさりペースに乱れが出るヘリオーネ。
ままならない彼女の人生だが、ここはなんとか。最初はきちんと。少しぎこちはないのだが。
「丁度先ほどフローター用のアプリケーションも馴染んだところで、
明日のテストトライアルが楽しみですよ♪
それにしても立派な…GM、ですよね?陸戦型ですかぁ。
私の子より一回り大きくて、なんていうかすっごい迫力に圧倒されちゃいましたよ。
それで思わずこうして引き寄せられてしまった次第です〜♪」
にっこりと笑って彼女の機体をもう一度見上げる。
やはり、すごい。
一見してみても可憐で綺麗なパイロットと無骨で勇ましそうなMSにイメージ的違和を感じてしまうものの、
しかしこのギャップというのも味わい深いのだろうなぁ…などと考え始めるヘリオーネの移した視界の隅に、
>236 白衣の
「――かわいいっ!?」
更にすごいものを認めてしまったからどうしよう。
なんですかあれなんですかあれーと喚くもんだからどうしよう。
「し、尻尾振ってますーっ (はにゃーん」
パッと見たその仕草にストライクしてやられたのか、テンション↑↑なヘリオーネさんだ。
「アルェー、タンク系の格納庫どこだったかな・・・」
ディーゼルエンジン特有の音を響かせながら、
かなりくたびれたドートレスタンクが一行の前に止まり、操縦席のハッチがあく
>>238 「・・・あれ、ポチだ、これからお散歩ですか」
既に他の教官にもこれがそういうものなのは周知の事実のようだ
>239
「はい、はじめまして。
以前からお姿はお見かけしてましたけど、こうしてお話しするのは初めてですね?
ええと、そういう貴女の機体は……あちらのドートレスですよね。
けど私の機体はその分重いですから…軽快に、とはいきませんよ?」
(そうして悪戯っぽく微笑んでみせる。
実際、彼女の機体――エスクード・ドゥ・テナスの運動性能は劣悪の一言に尽きる。)
>238
「ええと…ポチと言いますと…もしかしてあちらのモビルスーツの事ですか…?
モビルスーツに、餌やり……?」
(と、そこまで言って思い至る。
火星の原生機械生物の中には、人間に捕獲される事で有益な存在となる物も多数ある。
例えばある生物などは、生命活動に必要な鉱物資源を地中から発掘する。
また別の物は、身体の一部がモビルスーツのパーツにも流用出来る事もあった。
そうした中で、捕獲した物を支援装備として用いる――そういう事も出来なくは無い。
無論、人間の社会に組み込む以上それなりの保険を施す必要はあるのだが。)
「…あ、もしかして先日教官が捕まえたのって…アレなんですか…!?
し、尻尾振ってますよ!?」
(と、こちらもちょっとだけはしゃぎ気味。
やはりこの辺りは可愛いもの好きな女の子だ。)
「すごいすごいっ
吠えましたよ今!ワンって!!キャー!」
顔を“>ワ<”、とかそんな感じにして騒ぐ(それでも小心者なのであくまで控えめに)ヘリオーネ。
等身大MSにキャーキャー言うその感覚はどうなのだろうと、突っ込む声もなく。
>238 白衣の
「――はうっ」
と、教官の一声により我を取り戻すのだった。
「あ、はい!(汗々
…えっと、ミフネ教官のお陰であの子も調子が良いみたいです。
また良かったらトライアル後に調整の助言を頂けたら、と思います。」
ぺこりと丁寧にお辞儀をする、態度だけは模範生ヘリオーネ。
ちらりと見上げた先のポチを見てほにゃーんとなる、少し間抜けな努力家ヘリオーネ。
>240 お菓子みたい
「――お散歩ですか!?」
私も是非是非したいです!なんて言葉は流石に飲み込むヘリオーネだ。
見た事のあるビンテージタンク、あれは確かモルテ・シュトーレン教官のドートレスだったか。
慌てて敬礼するものの、ポチかわいいよポチ、なヘリオーネだ。
>>239 可愛いだろう♪ 可愛いだろう〜♪
お色直しする為に整備に預けていたから私に会いたくて尻尾を振ってたんだろなぁ〜
>>240 やあ、これから散歩だよ。
最近会ってないからポチ、はしゃぐだろうな〜
>>241 そう、前に捕まえた奴で名前はポチ・ロシナンテ三世でね。
MSの腕を噛ませながら喉を撫でてあげたら大人しくなってね・・もう、すっかり懐いてしまってるよ。
ハハハハ・・・
(実際は接触回線で伝わったこの男の声と言うかデンパがポチの頭脳を狂わせただけだった)
>>242-243 「三船教官にこれの動力計の調整頼もうと思ったんですけど、
ちょうど手が空いてないみたいですね」
ドートレスタンクの装甲を軽く手で叩いてみせる
よくみれば、上半分が前まで乗っていたドートレスフライヤー
下半分はザクタンクなどに使われているマゼラベース
実は数ヶ月前に今のような状態に組替えたばかりなのだが
それでも古そうに見えるのは元になった機体が製造から30年近いモノだからだろう
「散歩の時は、ちゃんと首に紐つけてくださいね、
近くの小学校の○TAから、なにをどうしたのか既に苦情来てますから」
P○Aとは本当に恐るべき組織である。
「それじゃ、私はちょっとこれ置いてお茶しにいきますから」
>241 弦楽の
「えへへ…もしかして私って目立っちゃってますか?(ツインテール的な意味で)
こほん、さておきまして、
お名前でしたらシミュレーターや訓練生リストで拝見しているかもしれませんね。
えと、私はヘリオーネって言います。ヘリオーネ・B・ベルネリア。
良かったら、お名前を教えていただけませんか?」
微笑み、握手を求めながら。
「何か一つを選べば、必ず何かが犠牲になるんですよね。
私の“失望”で言えば、この子の持っている物がありませんからね。
けれど、だからこそそれを補うだけの、自分だけの戦い方があると思うんです。
きっとこの子を扱い切る貴女のそれは、私の想像なんて簡単に超えてしまうものなんだろうなって。」
なんとなく、そう思います。と、真顔で言って。
「あはは、私何を言ってるんでしょうかね、、、あんまり気にしないで下さいね?」
そう付け加えて恥ずかしそうに頬を掻く。
>243 白衣の
コクコクっと頷いて。
「なるほど〜、、、
ご主人さま想いの忠犬さんなんですねぇ…」
いいこいいこと、流石に届かないので仰ぐようにふりだけしてみる。
>244 お菓子みたい
「首に紐って…乗って散歩じゃないんでしょうか…?」
お気をつけてーと教官を見送りつつ頭を捻るヘリオーネ。
>243
「ポチ…ロシナンテ三世…ですか?
何だか凄い名前の様な気がしますけど…珍しい物を手に入れられましたね…。
それにしても、随分人に慣れてるみたいですけど…大丈夫なんですか?」
>244
「モルテ教官も、ご苦労様です…」
>245
「ええ、とても可愛らしいお嬢さんだと伺っています。
ヘリオンさんですね、私はエレナ…エレナ・イグレシアです。」
(無論、差し出された手に応える事も忘れない。
しかし、ヘリオンのその言い回しにちょっと気になる所を感じたか。)
「ええ…それは勿論。
全てが完璧、だなんて言うのは絵空事ですし……だからこそ特化している訳ですし。」
(しかしその違和感は言葉に出来るほどの事でも無い。
故に何か口にする様な事はしなかったが、それは決して、気にしなかった訳では無い。)
>>242 もう、すっかり可愛い奴になっただろう?
っと、動力炉の事はいいよ。
専門分野なんでまあ、あんなの幾らでも出来るよ。
よし、調整も引き受けるよ。
(この男、イカれてはいるが一応はエネルギー物理学の権威。
こいつにとっては核融合炉の類はオモチャのような物だった)
>>244 それの動力計の調整かね?構わんよ。
古い機体のようだが任せてくれ。
ちゃんと散歩用の紐も用意してあるよ。
戦艦を係留するのに使う丈夫なケーブルを流用したから切れない切れない。
っと、お茶にいっておいで〜
(手を振って見送る)
>>245 うん、本当に可愛い奴だよ・・・
いや、一応乗れるように背中の武装とっぱらたったけど紐、用意してあるから普通に散歩するよ。
>247 白衣の
「ミフネ教官にお願い出来るのでしたら安心ですっ」
ぱぁっと顔を明るくしてペコペコ頭を下げて全力感謝するツインテール。
イカれていようがイカれていまいが、
そんな一面は気にせず妄信出来るのもまた、ヘリオーネの±なトコロであった。
そして。
「(‘ワ‘) .oO(いいなぁ、お散歩したいなぁ…)」
こちらの特徴は明らかに−である。
>246 弦楽の
「えっ(裏声)か、かわいい…ですか?
あ、いや、えと…エレナさんですね、よろしくー……あぇっ!」
心の中で反芻した相手の名前に思う所でもあったか、思わず声を上げるものの。
「あふっ、あはは…ご、ごめんなさい、、、」
すぐに口に手をやり声音余韻のカット。なんでもないですと頭を下げる。
あからさまだろうが、そこはペコペコ頭を下げてなんとか最初に戻したく。
「えと、かわいいがどうでしたっけ…じゃなくて!
…うう、なんかこれじゃ私とっても変な子ですよね、、、変な子ですけどよろしくです、エレナさん…」
しくしくと項垂れた様子で手を握り続けるヘリオーネ。
とても変わったそれでいて感情表現に忙しそうな子であるという認識を持たれるのは最早慣れていた。
>248
「ええ、お名前を伺って直ぐに思い出しました♪
ドートレスに乗っていると伺っていましたから、もしかしてとは思っていたのですけれど。
って、大丈夫ですか…?
…あぁいや、私も多分同じ様な反応しますから落ち着いて、ね。
とにかく、こちらこそよろしくお願いしますです。」
(確かに忙しそうな娘だな、とは思う。
けどこれも含めて、この少女が可愛いと言われる所以なのだろうと思うのだ。
なるほど確かに変わっている。
けどそれは―――)
「確かに少し変わってますけど、とっても素敵な個性だと思いますよ、私はね。」
(そう、むしろ好ましい特質では無いかと彼女は感じるのだ。
決して親しい仲では無い以上、それ以上は言わなかったが。)
>249 弦楽の
「うう、本当にすみませぇん…落ち着けってよく言われるんですけどどうしても…」
しょぼーんとめそめそしながら上目遣いで不安そうに。
ああ、なるほど。自身が子犬属性のようである。
「こ、個性ですかぁ…?
……んっ、個性ですよね!
こんな個性があっても良いですよねっ!……はぅ…」
一応情けないという自覚がある分にはお調子者ではないらしい。
「えっと、ありがとうございます、勝手に凹んでいるところを励まして頂いて…」
それからえへへ、と照れながら微笑み、
「私の事は気軽にヘリオンって呼んで頂けると嬉しいです。
それと、もし良かったら同時期の改修機同士の縁で、一緒にトライアルしませんか?」
控えめに、恐る恐るといった感じで提案してみる。
>>246 うんうん、いい名前だろう?
本当はさ、もっと長い名前を考えていたんだけど『長すぎる名前は舌を噛む』って声がどこからか聞こえてきてね。
捕獲したら急におとなしくなっちゃってね。
整備科に預けてる間も大人しくしていたから大丈夫だよ。
>>248 ・・・散歩したい?
したかったら・・・そうだな、今度ポチの散歩を頼もうかな。
(相手の表情で散歩したいのが分かったようだ)
>251
「え、えぇ…とても個性的で、素敵な名前だと思いますよ…?」
(一筋の、汗。
余りにも控えめ過ぎて分からないほどだが、その汗の理由は言うまでも無いだろう。)
「けれど、それは珍しいですね。
普通、原生生物ってもう少し強暴だと思ってました。
あんなに人に懐いてるなんて…驚きですね。
私達でも大丈夫なのかしら…」
>250
「そうですか…?
ではヘリオン、私の事もどうかお気軽に呼んで下さいね。
その方がお互いに気が楽でしょうし。
ええ、勿論良いですよ。
折角の機会ですから、どんな感じか確認しておきたいですし…
私からも是非お願いしたいです。
こちらの作業も明日には完了する見込みですから、頑張って間に合わせておきますね♪」
>251 白衣の
「…え?あの、私…」
思っただけで言ってないハズなのに、何故?
そんな顔を一瞬するが。
「ホントですか!?頼まれちゃいますっ」
先ほど以上に明るい表情で小さくガッツポーズまでするヘリオーネ。
嗚呼、あの養成所切っての天才マッドにありがとうを心から言えるのは限られているのではなかろうか…?
>252 弦楽の
「では、こちらはこのままエレナさんで♪」
なんとなく、イメージでさん付けしたくなっちゃいます、とかなんとか言って。
「良かったですー、丁度この子達も対照的でありますし。
あ、それでしたら良かったらお手伝いさせて頂きたく!」
むふーと何故か俄然やる気のご様子で。
提出用のデータを管理部に出して来ますので!戻ってきたら一気に仕上げちゃいましょう!
と、応えも聞かずに駆け出す始末。
天然なのか、決して悪意はないようなのだが…聊かちょっとアレな娘のようであった。
>253
(そうですか?と応えつつ、その姿を見送って。
そう歳が変わる訳でも無いのになぁと少しばかり的外れな思考。
少しの間そうしていた所で、作業するならば着替えなければと思い至る。
作業用のツナギはロッカールームに保管してある――
――よし、彼女が戻ってくる前に準備だけでも済ませておきましょう―。
「…よし、頑張らないと。
それじゃミフネ教官、とりあえずこの場は失礼します。
お散歩はまた近いうちに…それでは!」
(と、何故か何時もよりも大分元気な声で告げて歩き出す。
凄まじく活発な少女の熱に当てられたか、珍しく気合が入りまくりのエレナさんであったとさ。)
>>252>>254 うむ、いい名前だろう。
確かに原生生物はそのほとんどが強暴だ。
だが、伝説の動物愛護家ムツ・ゴロー氏の動物を可愛がる方法を試したらあの通りだよ。
ただ、ムツ・ゴロー方式は少々危険だから初心者にはお勧めできないがね。
っと、いってらっしゃいなのだ。
>>253 顔を見ただけで分かってしまったよ。
ホントホント、私が忙しい時は頼むよ。
では、私はポチを散歩に連れて行くとするよ。
さらばナリ!
(小さくガッツポーズする女生徒に手を振りながら自分の旧ザクに歩いていくこの男。
数分後、スピーカーから悲鳴を上げながら楽しそうに元気に走り回るポチに引きずり回される旧ザクが目撃されたとさ)
「それにしても…まぁ、アレじゃの。
最近の生徒の改造は中々に個性的で、羨ましいのう。」
(ややあって格納庫へと進入してくる、YMS-11 "アクトザク"の改造機。
そのコクピットからワイヤー伝いに降りながらそんな台詞を口にするのは
この養成所に勤める一人の老教官だ。
最近は久々に自宅のあるクレイドルへ戻っていたのだが、
今こうして再び養成所へとやって来た事になる。)
「さーて…とりあえずメシでも食いに行くかのう…」
>>256 「おう、爺様!これから飯ですかい?」
(教官の背後からかけられる独特な声。
養成所の関係者なら誰もが一度は顔を合わせるであろう、整備班長である。)
>257
「おぉ、班長さん。
そちらも精が出ますのぅ、こちらもこれからバリバリ働かせて貰うつもりですわい。
…という訳で、仰るとおりに飯ですの。
何時間も移動するのは、老体には堪えますわい。」
(なるほど、確かに少々疲労が見える。
老体という事もあるが、それなりに自宅は遠いのだろう。)
>>258 「よっ、ご老体♪
相変わらず湿気た面してるねぇ♪」
耳に届く随分なご挨拶と共に、腕に伝わるやわらかい感触。
彼の姿を見つけるなり後ろから駆け寄り、胸を押し当てるようにその腕に抱きついたのは、
かつての問題児であり現在の同僚たるスカーレット・マーヴェリックその人であった。
タンクトップにジーンズ、ジャケットは腰に巻き、腕には時計代わりの多機能端末。
若さ溢れるラフな格好は中々に目の保養となるだろう。
>>258 「へへ、こっちとしても多少ぶっ壊されるくらいなら屁でもねぇですよ。
若い衆の場数にもなりますわな。」
(そう陽気に言うが、その袖口はやはり油にまみれている。というより、染み付いている。匂いも。
平常時から機械に触っている事がありありと分かるツナギ。
その格好で飯を食うつもりかと問いたくなるような気もする)
「いやーしかし骨休めも必要でしょうに。
帰る暇があるだけ、ねぇ。」
(整備班にもいくらか腕の立つ者は居る。
それでも尚帰らないこの男には、何か事情でもあるのだろうか。)
>>259 「おうおう、見せ付けてくれんじゃねーのよ!」
(下卑た感情とメカニックとしての顔を半々に混ぜつつ、野次を飛ばす)
>259
「おおぅ…スカーレットの穣ty…いや、マーヴェリック教官。
いやいや、やはり爺では若い衆には敵わん。
この歳になると、この程度の移動でも間隔が麻痺するわ。」
(中々に余裕のある反応は年の功だろう。
確かに現在は同僚とは言っても、彼にとっては手のかかる元問題児という印象が強い。
故に腕へと押し当てられるその感触や視界へと飛び込むその格好も、
彼にしてみればそれなりに慣れた物ではあったのだ。)
「…しかしこう、やはり若いというのは元気で良いの。」
(無論、全く以って無反応という訳でも無かったが。
声色からは、それなりに照れているのがよく分かる。
女性の扱い自体には、そう慣れていないらしい。)
>260
「まぁ、たまには帰らんと色々とな。
ワシは初期に入植したモンじゃから、土地の管理を貯めると面倒での。
ワシの士魂――彼のアクトザクの事だ――も、宜しく頼みますぞ。」
「いやぁ…そういうのとは違うからのう。
困ったモノじゃ…」
(苦笑い。
本当に困っています、このお爺ちゃん。)
>>261 「ふむ・・・まぁ、そうですなぁ。
まだまだ開拓も途上、っちゅうこってすか。
あいさ、埃なんか被せてやりませんよ!」
(ガッツポーズ。
何か悪寒のようなものを引き起こさせるガッツポーズだった。何故だろう。)
「や、すまねーですわ。
帰ろうにもこっちの方は何かとトラブルありましてねぇ・・・
>262
『(む―――?)』
(何か、そのガッツポーズに悪寒。
何故だろう、信頼に足る技術を持っている筈なのに心配なのは。
しかし彼としても立場上、まさか根拠も無しに機体を預けるのを止める訳にはいかない訳で。)
「…まぁ、生徒達の分も立て込んでるでしょうからな…
幸いワシの士魂はワシに似ずタフじゃから、手の空いた時でも宜しく頼みますわ。
……しかしアレじゃな、詳しくは聞かんが…
班長さんは、自宅は何処か他所のクレイドルじゃったかのう?」
>>260 「羨ましいのかい?
男の嫉妬はみっとも無いねぇシゲさん」
忍び笑いを漏らしながら、
整備班長に向かって軽く片手を挙げて挨拶するスカーレット。
>>261 「ククッ、そんじゃアタシの肌から若さでも吸います?」
ぐいぐいと柔らかいものを悪戯半分に押し付けつつ、
「ほれほれ、ご老体相手なら幾らでも差し上げちゃいますよっ」
もたれかかるように少しばかり体重を預け、
老教官の歩幅に合わせてその隣をゆっくり歩き出す。
勿論、彼の右腕に抱きついたままの姿勢で、だ。
>>263 (得体の知れない、けれどもさっと引き上げた悪寒は・・・果たして、現実の物だろうか。)
「ははは、本格的な物資不足にでもならん限り何とかして見せますわ!
心配は無用ですよ。
ん、ウチですか?
いやー・・・この辺ですが、結構ボロいとこでしてねぇ。
住み心地も悪いんで大抵はこっちで寝泊りしちまってて・・・
今どうなってるかなぁ」
(遠い目をするほどなのだろうか)
>265
「…いや、悪い事を聞いたかも知れん。
しかしこう言ってはアレかも知れんが…班長はここ(格納庫)に居るのが
一番似合う…様な気も確かにするからの。
それも良いのやもしれん。」
(家賃とか大丈夫なんだろうか、等と思ってしまったのは内緒だ。)
>264
「やれやれ…それじゃあお主が婆さんになってしまうの。
流石にワシとしても、教え子がそうなるのは嫌じゃ。
…それにそんな事をしたら、回りの皆から不興を買いそうじゃわい。」
(今でも十分買いそうじゃが――と言いそうになるのを何とか堪える。
自分自身はそれなりに慣れているつもりではあったが、
生徒としてならともかく同業者としてはこの状況は中々に、困る。
具体的に困っているのを証明するのは――そう、腕を振り解かない辺りだろうか。
彼ほどの年齢ならば、それとなく離れる方法くらい知っていても可笑しく無いだろうに。)
>>264 「言ってろ!俺だってなぁ、すぐに相手くらい・・・
相手くらい・・・・('A`)」
(まさか本当に嫉妬だったのだろうか。
ともかく表情が一変する。)
>>266 「へへ、そう言ってもらえれば嬉しい限りですわ!
目指せ番人!」
>>266 「ま、これ以上からかっちゃ、
若返る前にご老体の胃がやられちまうか」
悪びれた様子も無く、するりと腕を解いて一歩分だけ距離をとる。
親しさと馴れ馴れしさのギリギリのバランスを保つ、そんな距離感。
「吸いたくなったらいつでも言ってくださいね。
ご老体相手ならアタシゃ大歓迎さね」
猫のような笑い方、とでも言えば良いだろうか。
妖艶さと無邪気さをまぜこぜにした、男性と父性の両方を刺激する笑みだった。
>>267 「……フッ」
何故か目を逸らして。
>267
「………うむ、そうじゃな。」
(何故か、目を逸らして)
>268
「ホッホ、そうしてくれると有り難いの。
そう言ってくれるのは嬉しいが、ワシの様なジジィには少々刺激が強過ぎるわい。
そういうのはもっとこう、大事な男の為に取っておくと良い。」
(苦笑いを浮かべながらも、ほぅと安心したのは紛れも無い事実。
正直な所を言えば、後十年若ければどんな反応していたか分からない自分が居る。
幾ら武を磨いた所で、まだまだ修行が足りない――そんな事を自覚した。
何より彼女のその笑みによって、見事にその両方の性(サガ)を刺激されていたのだから。)
「…さて、それじゃあワシはそろそろ飯にさせて貰うかの。
多分夕方には仕事に戻るからの、また宜しく頼むぞい。」
(そう言って、ひらひらと後ろ手に手を振って格納庫を去って行く。
いささか早歩きだった様な気もするが、気のせいだろうか…?)
「♪たぬきはたぬきで・・・♪」
格納庫を軽く歌いつつそいつは通行していた
(!?あらあら、タイミングを誤ってしまったようだあねぇ)
(教職員の談笑に割り込むのも無粋だが・・・)
一秒未満の審議の結果
敢えて乱入をやってみることにした青年
「若干タイミングずれてしまったか・・・まあ仕方ないんだな、これも」
そう言いつつも
「こんにちわ
いや、おはようございます・・・かな?」軽く挨拶する青年
>>270 「へい、お疲れさんーっス」
(手をひらひらと振り自分も作業場に足を進める。
・・・・下手をすればこの男、今際の際まで整備員として生き続けるのかも知れない。)
>>271 「ぃよっ。
丁度いい、今からムーバブルフレーム機の関節機構チェックやる所だ。
何人か集めて講習会開くつもりだ、お前も来るかぁ?」
(整備とは、毎日が戦場。
だからこそ、合間は有効に活用しなければならない。
こう言った形の講習を兼ねた実践は、時間・経験・知識の三面で有用なのである。
それに誘うというのはこの男なりに育てる気があると言う事なのだろう。)
>>270 「待ちなって、ご老体。
アタシもこれから飯喰うところだからさ、一緒に食堂行きましょうよ」
スタスタと歩み去る早足の背中に、
小さく舌を出した苦笑いを零してからそう声をかけ追いかけ始める。
腰に巻いていたジャケットの結び目を解いて羽織り、
歩きながら袖に腕を通して前を軽く合わせれば肌の露出はだいぶ減る。
この格好なら、さして目の毒或いは保養にはならないで済むだろう――
>>271 「お、リュートかい。
アンタこの前のレポート、規定の容量に足りて無かったよ。
参考になりそうな資料の検索番号書いといたからさ、
調べ直して来週までに再提出しとくんだね」
くるりと振り返った拍子に踊るボブカットの赤い髪。
勢いのままに横スイングからビシッと指差し、軽いウィンクを教え子へと送った。
「そんじゃ、アタシゃ飯行ってくるよ。
ちゃんとメディアセンターで調べとくんだよ――ってご老体、ちょ、待っておくれよっ」
既に遠く距離の離れた背中を追いかけ、
慌てて駆け出す若き教官見習い。
一歩踏み出すたびにふわりと躍動する炎の色をした髪が、格納庫の照明に色鮮やかに映えていた。
>>272 「・・・」
【審議中】
整備講習受ける→知識、技能UP→逆間節状に組む機体減る→(ゆくゆくは)信頼UP→まずまずだな!
(☆結論は
デメリットもあるが『機会』はいつでも見繕えばいい話
整備班に着てからまだ浅いほう。
ここは受けることにする青年
OKの返事を出し
現地に向かおうとする青年)
>>273 だが世の中そんなに甘くない
(サボるとこんなもんか)
(☆レポートに不備→再提出
と言う流れになることを誰かが教えてくれたが
出してしまってからなのでもう遅いが
教官から資料の検索番号を受け取り、再提出の件や検索番号を受け取った確認を済ませる)
(来週までになおして提出すればいい話だ…速いうちにやっておいたほうが良いが)
再び現地へ向かう事にした青年である、まる
保守、だっぜ!
「しかしこう…何だな。
忙しい時は死ぬほど忙しいモンだけど…。」
(クレイドル内の商業区画。
通りの両脇には商店が立ち並び、この日は休日という事もあって人通りも多い。)
「…こんな時に限って、一人とはなぁ…。」
(溜息、一つ。
彼自身は、見た目より遥かに生真面目な男であるが…
流石に連れ立って歩く人間の一人ぐらい、欲しかったか。)
「・・・・・」
(混線世界であろうと音楽は娯楽要素の一つであり、多くの人に親しまれている文化である。
普段寡黙なこの少女も、其の一人。
そして今少女が立っているのは・・・・雑踏の中、いささか古めかしいデザインの看板をした、CDショップ。
悩んでいる風でもあり、何も考えていないようでもあり。
至近まで寄らねばそれがわからないくらいに背が小さかったりするのだが。)
「休みとはいえ、人多いな、が・・・仕方ないな( ´∀`)」
同クレイドル内の商業区画の休憩エリアに一人
通りを見つつ青年は言う
「しかしまあ、俺もアレだね」
―と
>277
(雑踏の中を進んで行く青年。
彼にしてみれば、今日はとりたてて特別な目的がある訳でも無い。
予期せずに生まれた休日、ヒマを潰す為に人の多い所に出てみただけだ。
だからこそ、視線は周囲へと自然に向けられており。)
「――ん、あれは。」
(折角だからな、と思いつき。
彼もまたその看板の元へ。
適当なタイミングを見計らって、その少女に声を掛けてみる。)
「――や、君は何時かの。
勘違いだったら済まないが、その様子では何事かお悩みかな?」
>>279 「ん?・・・・」
(声をかけられて振り返り。その動作は自然なのだが、表情に何故かぎこちない物を感じたような気がする。
違和は一瞬。よくよく見ずともそれは無表情というか能面というか。)
「別に・・・・入るかどうか決めかねていただけだ。」
(顔見知りでも素っ気無く会話を拒否、また看板とのにらめっこを始める少女。
なんというか、疎外感を感じさせる言い方であった。)
>278
(リヒャルトは、彼にはまだ気付いていない。
しかし彼の方からは雑踏に紛れて、リヒャルト達の居る位置が見える。
距離にして数十メートル無いだろう、
声をかけようと思えば、左程遠い距離でもない。)
>280
「ふむ、それは何でまた。」
(吊られる様に看板へと視線を移しつつ、質問は止まらない。
彼にしてみればこの位の素っ気無さは最早慣れた物だと言わんばかり。
無論、彼女が其れを直接感じ取る事はまだ無いだろうが。)
「ここは…見たままにCDショップだろう?
傍から見ている限り、入るのを躊躇う様な雰囲気は無さそうに思えるけど。」
>>281 「・・・今まで通った店と違って、友人に薦められた他に何も情報が無いからな。
無駄足を踏まんとも限らない・・・
で、そんな事を聞いてどうする?」
(腕組みにて問い返す少女。
睨み付けているわけではないが、身長差とその無表情から威圧的な物を感じざるをえない。)
>>281 (CDショップか・・・)
見知った人影を発見
誰かに話しかけているようだが・・・
【審議中】
空気を読んでここは様子見
→敢えてCDショップに向かう
(★見知らぬ人がいても逆にチャンスとも言えるし行くほうもまずまずと言っていいだろう
それにCDショップだしな、)
…ということで人ごみをすーっと抜けてCDショップの前へ
「こんにちわ」
軽く挨拶してみる青年
>282
「なるほど、ね。
かと言って無視すると、友人の事を考えれば後味が悪いし…と。」
(中々にアレな事をさらりと言った。
しかし本人に悪気や悪意が皆無な所為か、余りその言葉は目立たない。)
「ん…?
あぁ、さっきも言った通り…何か困ってる様に見えたからさ。
顔見知りが困ってるなら、助けられる範囲でなら助けるのは当たり前だろ。
そういうのが気になるのは、別に珍しい事じゃ無いと思うんだけど…変か?」
(やれやれ、といった様子で応える青年。
どうでも良いがこの二人、旗から見てるとどうにも見た目からして、違和感がバリバリだ。)
>283
「――っと…リュートじゃ無いか、奇遇だな。
…参ったな、変な所見られたか…?」
(声のした方向へと振り向きつつ、軽く手を挙げ挨拶への答えとする。
何故か苦笑交じりだった理由は、彼の台詞の意味するとおりだ。)
>>283 (青年にはリヒャルトの陰になって見えないだろうか、大浴場前で見た顔の少女がいる。)
>>284 「そうだな。そこまでは考えていなかったが、それも足しておこうか。」
(こちらはこちらでさり気なく酷い思考ルートを辿っていたようである)
「・・・悪いが、他人に助けを借りるような困る事もその類に繋がるトラブルも持ち合わせてはいない。
地球の極東の格言で何だったか。障らぬ神に・・・」
>>285 (んー・・・ここは)
【審議中】
→教えてあげる
ごまかす
(昔ならともかくなぁ・・・教えてあげよう)
「先輩がここの前で女の子に話しかけていたとこからですよ」
>>286 急に声が聞こえたので・・・
→つなげてみる
お茶濁し
「祟り無し・・・ってか?」
>287
「…また随分と、文節だけ聞いたら盛大に誤解を招きそうなタイミングで。
しかし…お前も今日は休みなんだな、一人なのか?」
>286
「(一体どんな思考ルートだったんだ…?)」
(等とは口が裂けても言わないだろう。
そう、例えどれ程疑問に思ったとしてもだ。
心が読めでもしない限り、言葉にしなければ解らない事は多い。)
「生憎俺はあちらの文化には明るくない。
むしろウチの方では、気苦労は背負えるだけ背負い込めっていう俗言がある位だ。
他にもトラブルにはわざと飛び込め、さすればフロンティアは拓かれる――そんなのもあるぞ。
…しかしまぁ…何だ。
結局の所、どうするんだ?」
(どうやらこれ以上は、特に何もしては来なさそうだ。
しかしやはり、話を聞いてしまった以上どうするかが気になるのはサガという事だろう。
ましてや人並み外れて知的好奇心旺盛な彼にしてみれば、だ。)
>>287 「・・・・ふむ、それだな。感謝する。」
(顔を見せずに礼を言う無礼な少女の声。
聞き覚えはあるが。)
>>288 「・・・・ふん。
御免被るな、好き好んで面倒事に飛び込むなど愚だ。
・・・・興が削がれた、今日は出直しだ。」
(そう言って背を向ける少女。
華奢ではあるが足取りは毅然とし、人込みに臆する事無く向かっていく。)
>>288 「俺の言い方が言い方でしたね、失礼。
でもあの子見たことあるような・・・ないような
ええ、俺は一人ですよ」
不手際に謝罪する青年
(・・・しかし考え方はいろいろあるな)
と思いつつ
>>289 「どういたしまして…なんだな」
死角に隠れているので見えないが返事は聞こえる
『今日は出直す』と言うのを聞いて気付くと
どこかに向かう少女の姿が見えた・・・
>289
「あぁ、分かった。
それじゃ、気をつけてな。」
(去って行く背中にそれだけ告げて。)
>290
「そりゃあリュート、お前…あの娘も養成所の生徒だからな。
お前さんと会ってても、可笑しくは無いだろうさ。
…尤も、俺は嫌われたみたいだが。」
(苦笑。
何処まで本気なのか疑う所だが、割と効いているらしい。)
「…さて、俺もそろそろ行くか。
じゃあなリュート、それとも飯がまだなら…ついでに奢るぜ?」
(それだけ告げて、歩き出す。
昼食と言っても、彼の好みに合わせて結構軽い物が中心になるのだが…)
>>291 「・・・どうでしょう?もしかしたら『ああいう人』かもしれませんね
(★お茶を濁すように答える青年。確か見たのは養成所内と言う事に気付くのはもう少し後の話)
・・・残念ですが俺はもう食べてしまったのです。ご一緒できたらよかったのですが
あいにく他にやる事もあるので俺もここで」
そう言って青年はどこかに行ってしまった
(
>>291,292の・・・数時間後。
適当にうろつき、再度CD屋の前に立つ少女。)
「・・・・入って、みるか」
(そう呟き、意を決したように店内へ歩いていく。)
>293 背の低いの
少女が店内に入ってすぐ。
一階の総合サポートカウンターでその光景は見られた。
「ですから、なんども言いますように、
お客様に合いますようなヘッドフォンは当店では…」
「あぁん!?ざっけんなこのクソマネージャー!
品揃えがすげーって聞いたから淡い期待に胸躍らせて来てやったんだろうが!店長出せよ!」
「て、店長を出した所で無いものは無いんですっ
い、イヤホンなら或いは…そうですよ、イヤホンで手を打ちませんか?ね?ね?」
「るせーっ!ビートがたんねーんだよボユゲ!!」
「うぐぅー!?」
背の低い少女に負けず劣らずちんまいのが、大の大人に食って掛かっている。
最初に流れていたロック!な感じのBGMがレトロなジャズに切り替わっても、口論は止むことがない。
周囲の目はソレを避けるように商品に向けられている。変なクレーマーが騒いでるなぁ、程度の認識である。
申し訳なさそうなマネージャーの目が、一瞬リオーネの方を向いたのだった。
>>294 (怒号を飛ばす少女に一瞬目を向け、入口から肩で溜め息を吐く。
知らぬ存ぜぬを通すつもりで棚に歩き出し。
マネージャーと目が合う。)
「・・・・・」
(スルーして騒ぎを起こしている張本人の後ろを素通りする少女)
>295 背の低いの
「そ、そろそろ他のお客様のご迷惑になりますので…はうっ」
「オイてめぇドコ見てやがる!俺の顔見ろよ俺のよォー…あん?」
来客に思いっきりスルーされてはわわる店舗マネージャー(33歳独身・女性)の視線を追って、
スカした横顔で長い髪を靡かせ我関せずという風に通り過ぎていこうとする少女の姿を認識する。
「おい、そこのウサミミが似合いそーなチビ。
ん。そうそう、お前だよ。って一瞥しただけで行こうとすんな。
お前も折角来た所悪いが、ココにゃロクなモンがねぇから他当たったほうがいーぜ?」
などと、その耳の長い幻想生物を想起させるような少女は羽交い絞めしていたマネージャーを解放すると、
リオーネの方に向き直り偉そう指差しながら子悪魔スマイルで口許を歪め、営業妨害すら始めだした。
>>296 「・・・・」
(はぁ、と溜め息をつき声をかけてきた相手に振り返る。
ポリシーが面倒に向かわない事でも、火の粉は浴びる前に掃うらしい)
「・・・貴女と私の趣向が同じであるなら、その忠告も受け入れよう。
だが、今の会話から察するに・・・十中八九、指針の違う物を好みそうだ。
だから、私がそれを聞く必要も無い。・・・・寧ろ、こんな所で油を売らず。
貴女が別の店に行った方が有意義なのではないかな?」
(べらべらべらべらと無表情でまくしたてる少女。
いや無表情でもなかった、僅かに眉を顰めている。嫌悪感を露にしていた。)
>297 背の低いの
「…あ?
やぁ、わりぃ。
お前の顔見てたら話が耳に入って来なかったわー」
しれっと。
耳を小指で穿って取れた耳クソをふーっとやるような古典的な「聞いてませんでした」モーション。
「ああでもお前チビのクセにむつかしいコト言うなぁ…それにコメカミぴくぴくしてやんの、あはは。
はぁ、なーんかどうでも良くなったぜー。
おーい役立たずマネージャーさん、もう持ち場に戻っていーぜ!」
「うう、アナタみたいなお客様は嫌いですっ」
目尻に涙を浮べてカウンターの奥に消えて行くマネージャーを尻目に、
小悪魔はリオーネを見詰めたまま、にへらと笑っている。
普通なら逆上する場面であったが、
どうやら明らかにリオーネのことを無害な少女扱いしているらしい。
「――それで?嬢ちゃんは今日は何を見に来たんだ?」
と、どこかさっぱりした顔で突然そんなコトを聞いてくる。
>>298 「・・・・」
(相手にするだけ無駄なエネルギーを消耗するとでも思ったか。
溜め息で問いをスルー、その子悪魔に背を向け店内の散策に歩き始める。)
「・・・・」
(歩く。歩く。早歩きで引き離すかのように。)
>299 背の低いの
「ぅあれ?」
突然競歩しだしたリオーネにキョトンとなる小悪魔。
なんか変なこと言ったかな?と頭を捻る。
「なんだよ、謝ったじゃねぇかよチビ助ー
そんなに急いでどうすんだよ?
あー、解かった。
今日発売の限定品の確保だろ?何?お前結構マニア系?顔に似合わねーなぁ
まぁ俺もジャンヌ・デュークとかサウンド・フィールドの限定版はきっちり確保すっけどさー
あーコラコラ待てってー」
と、それに合わせてどこまでも付いて行く。
どうやらリオーネは小悪魔センサーに捕捉されてしまったらしい。
>>300 「・・・・・・」
(ぴた)
「何故ついてくる?」
>301 背の低いの
「お、停まった。」
暫し見詰め合ったまま応えに詰まる。
この俺に対して良い感じの睨みっぷりだ。
しかしなんかかわいい。
「んー…えーとだな、言うならアレだな、アレ。、
はじめてのおつかいを心配する母のような、姉のような…つかさ。」
ふっと神妙な面持ちになり。
「チビ助お前、もしかしてこゆトコ初めてなんじゃねえか?」
と、看破染みたコトを言ってきた。
>>302 「・・・・生憎だが、馴染みの店もある。
今日はいつもの場所に無い物を探しに来ただけだ。
付き纏われるとゆっくり探せないのでやめてもらえないかな?」
(遠回しではあるがすっぱり邪魔だと言い切った。
怖い物知らずと言うべきか、それだけ告げるとまた背を向け歩きだす。)
>303 背の低い
「あー、はぁん、なんだよ。
随分物珍しそうにキョロキョロしてるって思ったらソッチのワケだったのか。」
なるほど、と頷き、
ふーむと腕組みして一考。
「よし、んじゃ手分けして探そーぜ。
ちょっと乱雑気味だしそっちの方が早いだろ?
それに付きまとうワケじゃねーから良いだろ?俺もついでに探すしな。」
と、あくまでニコやかに。
小悪魔にしては随分珍しい反応である。
「ストレートに物申すヤツは嫌いじゃねぇんだよな。」
そう言って無い胸を叩く。
因みに、その言葉に例外は多々あるのであるが。
>>304 「・・・・好きにすればいい」
(半ば諦めたか、溜め息をつきながら歩く少女。
時折立ち止まり手に取る物もあれば、一瞥しコーナー一角丸々見ない所もあり。
表情もいささか楽しげな雰囲気を醸し出していた。
しかし先ほどの小悪魔と合流する気が全く無いかのようなルート選択をしている・・・
というか、小悪魔の選ぶルートを尽く避けているかのような。)
>305 背の低い
「あ、おい、チビ助!
行く前に曲名なり何なり教えろよーって…行っちまった。
まぁいいか…さぁて、俺もついでに探さねぇとなァ…ええっと、SA-BA-TOの初回アルバムはドコだっけかなぁー?」
その後何度か合流を試みるも悉く交わされ続けるのであった。
>>306 (実の所、少女が探す物は決まっていなかった。
特に目当てと言える物は無く、敢えて言うならば目新しい物や手をつけていないジャンル。
特に旧世紀の楽曲等を捜し求めて、友人に聞き辿り着いたのがこの店であった。
視聴コーナーの機械の前で立ち止まる少女。
備え付けのヘッドホンを耳に当て、タッチパネルを操作している。)
>307 背の低い
暫くリオーネが聞き入っていると、不意に機械のディスプレーに影が差す。
にゅっと現れたシルエット。角みたいなのがあって、耳が長くて…
「 み ー つ け た ァ !」
がばぁっと現れた小悪魔はリオーネからヘッドフォンを取り上げると、
「――ったく、やっぱ俺から逃げようとしてたな?
んで、何聞いてんだよ?」
下向きにヘッドフォンを宛がい曲調を確かめはじめる。
>>308 「ぅ、わっ?!」
(突然の声にビックリしたらしく、肩を竦ませる。
目を瞑りながら聴くほど熱中していたらしい。)
「・・・・脅かすな・・・寿命が、縮まるかと・・・」
(ヘッドホンから流れるのは、ギターとドラムを基調にした大人しめの曲。
次いで歌声・・・どうやら黒猫と絵描きの生活を題材にした歌のようだ。)
>309 背の低い
「まけるなーおれはほりーないっ…これかぁ。」
一頻り聞いた後で、ヘッドフォンを返し、
「へぇチビ助、お前この曲好きなんだ?
だったら確かさっきこのアーティストのがあっちブースにあったぜ?見てくのか?」
と、どうやら知っているご様子で。
「昔はよく聞いたなぁ。
いや、もしかしたら一番最初に買った中古CDだったか…」
しみじみとしている小悪魔。
>>310 「・・・・流し聴きして、耳に馴染んだだけだが。
気に入ったのでな。見ては行くつもりだ。
・・・・」
(それだけ言って再び試聴機に向き直る。
どうやら一通り聴くつもりのようで・・・見ればまだデータベースには試聴用のタイトルが20はあった。)
>311 背の低い
「そっかそっか、ではではごゆっくりーっと!
んじゃ俺はチビ助のために適当に見繕ってみるかね、オススメってヤツをよ。」
などと親近感を覚えるままにお節介開始する小悪魔さんだ。
結構単純だ。
>>312 「・・・・」
(聞こえていないのか、少女は返事はせず。)
「・・・今の内に、退散するか。」
(溜め息の後にそう呟き、試聴機を離れ、店を出て行った。
ちゃっかり、試聴機で聴いていた曲を買って。)
(この養成所で訓練と言えば、一般的に連想されるのはシミュレータルームである。
戦場情報、機体性能の精密な再現、必要な条件が全て揃っている訓練所。
だが、それとは別に。
クレイドル外に用意されている、模擬戦闘領域がある。
MSの実機を使った、生の『仮想ではない』戦闘。
使われる弾種は模擬弾ではあるが、実戦さながらの戦闘を行える。
シミュレータよりもこちらで訓練する方が良いと言う教官や生徒も居る。)
「んー、天気はまぁ普通かぁ。
突発的な嵐でも来ない限り、通常戦になりそうだね!」
(そう言って空を見上げるのは、長い髪をポニーテールに結った少女。
手を頭の後ろに掲げ軽く伸びをする。)
>>314 (さて、その横にパイロットスーツ姿で立っている一人の青年。
今日は彼も、普通に訓練である。)
「だな、とりあえず心配は無さそうだ。
火星の気候は変わり易いけど、そう問題にはならないだろう。
…さて折角だ、荒れてくる前にとっとと始めるかい?」
(そう言う彼の背後には、彼が愛用する"S4"の姿がある。
先日改修を終えたばかりだと言うが、傍目から見ている限りその詳細は分からない。
何故なら、機体の首から下はMSサイズの防塵マントで覆われている為だ。)
「何せ相手が俺だからね、嵐で行動不能とかは…悲惨だ。」
>>315 「ふむふむ、そだねっ!
善は急げって言うからねぇ!」
(陽気に笑いながら青年の提案に頷く少女。
模擬戦参加は当然、複数人で行われる。でなければ仮想敵機もへったくれも無いからである。)
「ところでそのマント、機動性とかには影響しないよねぇ?
すっぽり納まっちゃってるけどさ!」
(などと相手の事を心配しつつ、自分の機体に向かう。
少女の愛機マヒロー・マイナー。原型機と違うのは、カタログスペックと・・・
頭部におまけ程度につけられている、V字のアンテナ。
まさか、それはガンダムに似せているつもりなのだろうか。)
>>316 (んー、この場合俺はどーなんだろ?)
基本は大抵バトルロイヤル形式になることになるだろう
(…俺は苦手だがな)
遅れて到着する青年
「…」
今回はザクT?みたいだがどんな機体かはアーマーとかで隠れて見えない
実戦テストにはいいのだがリスクは大きいともいえるのだが
(修理費とかの観点から言うと実戦はあんまり…赤字とかは困るし)
実際に実機でやらねばならないときはあると思い自らを奮い立たせる青年だ
>316
「その通り。
…あぁ、アレかい…?
大丈夫さ、飛行にも問題無い様にそれなりの工夫はしてるし―――
何より、今回は新しい戦い方を試してみたいってのがあってね。
…しかし、君のマヒローも中々面白い形してるね。
アレは…ガンダムヘッドなのか。」
>317
「そっちも準備は良いのか?
それじゃ、時間も押してるし…俺は先に行ってるぜ。」
(そう言って、一同が待機している建物から外へ出る。
一分ほどして建物の窓から見てみれば、彼が自らの機体へと乗り込むのが見えた。
そうしてそのまま、予め指定された訓練開始位置まで移動するのだ。)
319 :
一般生徒B:2007/06/23(土) 23:35:01 ID:???
「待ってくれーっ!俺も参加するぜ!!」
一同から遅れること数分、
やたら大仰な砂煙を撒き散らして空いている開始位置へ移動していく
デザートカラーのドムトローペン
240mmバズーカ2丁、90mmマシンガン1丁、シュツルムファウスト6発、
そして積めなくなったヒートサーベルの代わりに、小ぶりなヒートホークが1つ
いかにも積めるだけ積んできて乱射します、というような装備だ
>>317 「んー?」
(微妙に初々しい様子を見て取ったか、少女は青年に近寄り)
「やぁ!実機の模擬戦は初めてかいっ?
だーいじょうぶそんなに緊張しなくてもっ!普段通りにやればいいのさっ!」
(アドバイスにもなってないアドバイスをやや大きめの声で伝え、高笑いしだす。
・・・何というか、お気楽と言うべきか、楽観的というべきか。)
>>318 「へぇー、じゃあその戦法、どんなのか楽しみにしてるよっ!」
(物凄く笑顔だ。
崩れない。)
「ああ、あれかいっ?
ある時に気分的につけてみたくなって以来そのまんまなのさ!
なるべく壊さないようにしててね、これもまぁ気分なんだけど!」
(あっはっはっは!と笑いながら、この少女もまた機体に向かう。
リフトとかそういう物が一切見えなかったのも、あまり気にならない。
何故ならこの少女、MFなのだから。当然、乗り込んだマヒローにもモビルトレースシステムを積んでいる。)
>>318 「ええ、お先にどうぞ」
対空戦も込みでやる必要があるということでもあるが
ともかく彼を見送る青年だ
>>319 「山田先輩、セーフっぽいです」
微妙な判定を下す青年、挨拶にふさわしくないのだが
>>320 「いや、そうじゃないんだな、問題は」
苦笑しつつ答える
(まあ仕方ない、コレばっかりは機体性能等でのもんだ・・・)
「そういえばV字アンテナつきのマヒロー・・・あれは」
それとなく話題を逸らす青年
(OSを起動する。
S4に搭載されているのはナチュラル用に調整したC.E系の機体管制プログラム。
混線世界の技術により性能は上がっているが、基本的には同じ物だ。
ハードウェアの限界が見えている以上、ソフトによる更新も限界がある。
続いて搭乗者のパーソナルデータが呼び出され機体の挙動を最適化。
更に機体各部を自動診断プログラムが駆け巡り、異常の無い事を報告する。
モニタに映し出される周囲の光景も鮮明になり、戦闘準備が整っていく。
これら一連の動作は自動的に行われる物だが、勿論パイロットに仕事が無い訳ではない。
それらに異常が無いかなど、注意すべき点は幾らでもある。
ましてや今回は実機を使っている、起動の段階での事故など願い下げだ。)
「…………さて、集中しないと危ないな。
たまには良い所見せないと、ただの航法バカだと思われちまう。」
(そうして、それら全ての準備が整う。
丁度その時が、予め予告されていた戦闘開始の時間だった。)
「――よし……往くぞ、S4。」
(獲物を求めて、S4は歩き出す。)
323 :
一般生徒B:2007/06/24(日) 00:04:41 ID:???
>>321 びしっと機体左手の親指を突き出して、返事をする
そして拡声器やらマイクの電源を切った上で、一人コックピットで絶叫
「訓練といえど玩具だか戦闘機だか分からないようなMSなんぞに負けられねえ!」
彼の中では、
バッテリー駆動=ラジコンの親戚っぽい
ザフト製MSは飛べる=戦闘機っぽい
という激しく何かを間違った認識らしい
(火星養成所の模擬戦場はやはり火星の大地。
風の吹き荒れる荒野に、少々の岩場がアクセントとなり配置されている。
広さに関しては、生徒の中に正確な面積を把握している者は、少ない。
2分前に、待機所の前で全員に通信。ルールの解説は行った。
2分間で待機所を基点に放射状に散らばる事。
バトルロイヤル形式、最後の一機まで戦う事。
迷子にならないよう、待機所の位置は確認できるようにしておく事・・・
それと、賊の類が割り込んできたらすぐさま緊急信号を送る事。
養成所の敷地内であっても、そこは火星。
浮浪者や不審な機体が紛れてくる事が、全く無い訳ではなかった。)
「さーて、そんじゃ行こうかねっ!」
(適当な岩場から身を乗り出し、ジャンプして派手に着地するマヒロー。
MFならではの機動である。)
(移動しながら、コクピット内に装備された精密射撃用のスコープを引き出す。
気候もそう荒れていない現在、視界は比較的良好だ。
かなり遠くまで見渡せるが、実の所今回は、見つけただけでは攻撃出来ない。
外見からはマントに武装が隠れている為に分からないが、
実は今日のS4はスナイパーライフルを携行していないのだ。
故にその優れた光学的探査能力は、敵機の早期発見にのみ振り分けられる事になる。
アウトレンジからの直接射撃という選択肢を削っているからには、
それ相応の策があるという事だ。)
「―――見つけたぜ。」
(そうして、彼は獲物となり得るターゲットを発見した。)
>323
「…しかし何だな、何かバカにされた気がしたのは気のせいか………?」
(山田の機体のセンサーに反応がある。
高速で地表を接近する金属反応、弾丸―――では無い。)
326 :
一般生徒B:2007/06/24(日) 00:29:44 ID:???
>>325 「ん、なんか高速で接近してきて・・・」
ふと、このドムトローペンの武装を思い出す
「やっべ今は付かれたら終わるじゃねーか、後退!後退!!」
演習場ギリギリまで逃げるような勢いで、
センサーの金属反応に正面を向けて猛烈な後退
相手がMSなら、距離を保ったままいつでも撃てる、そういう腹らしい
(はじめるか)
装備はGMシールドにザクマシンガングレネ付き
対空用に180mmキャノンとバズーカを用意
格闘戦用にナイフとヒートホーク
で本日のテストの肝はペイント、スモーク、チャフの三種である
(★索敵能力が低い方なので後手に回らざるを得ないのが実情だ
アーマーの一部が干渉しているので今回は偽装形態は不可である)
(まあ出遅れ気味だが、コレばっかしは仕方ないな( ´∀`))
>>325 戦闘が始まったらしいが結構遠くの方でだ
しかし目立つのは得策じゃないともいえるが
流石に空中戦が出来る機体が二機もあるので発見されるのも時間の問題ともいえる
最も移動するしかないのだが
>326
(幸いな事に、対象は地表を走っているらしい。
ドムトローペン程の速度が出ていない事から察するに、車輪走行でもしているのだろう。
MSの脚部にグライドホイールを取り付けるという改造が、無い訳でもない。
ジワジワと距離が離れているが――全然、追跡を諦める気配は無い。
いや、それどころかむしろ視界に写るその機体は――)
「弾種選択をしてる余裕は無い…食らえ!」
(一瞬、マントが翻ったかと思えばそこから出ずる16の航跡。
左程正確な照準ではなかったが、16発のミサイルがドムトローペンの足を止めるべく放たれたらしい。)
>>326 「おー?動いてる動いてる!」
(ファイティングスーツに包まれたつま先をトントン、と鳴らしメインモニタに呼び出したのは・・・
熱源反応レーダー。不正規戦を行う為に、ファイティングスーツのトレース軌道によりレーダー系統を
前面部に表示する事が可能になっているらしい。)
「・・・よーし、奇襲できるねっ!」
(相対速度を体感で計算し、背後から回り込むように走り寄るマヒロー。
速い・・・並のモビルスーツなら、バーニアを吹かしただけでは追いつかれるかもしれない。
元機の特殊な飛行の為の機構が僅かに働いているらしい。
ジェネレータの出力の問題で補佐以上にはならないようだが・・・機動性は、侮れない。)
>>327 「・・・そこかよっ!見つけたぜっ!」
(100mmマシンガンを乱射し思い切り近付いてくるジムが一機。
性能的にかなり差のある相手のようだ。
よく見れば背部に可動式の大型スラスターがつけられている。
どうやら高速戦を主体とするらしいが・・・?)
331 :
一般生徒B:2007/06/24(日) 00:45:42 ID:???
>>328 「うわあああ、何発あるんだよ!」
即座に右手でマシンガンを取り、弾をばら撒く
着弾しそうな中央よりのを半数ほど撃ち落した瞬間に、
残りのミサイルが機体の横をすり抜けながら爆発
実戦なら弾種によっては結構な深手だが、幸いにもこれは訓練だ
誘爆もなく砂煙の中にドムトローペンのシルエットが浮かび上がっている
「これでも・・・く ら え!」
マシンガンを腰に戻し、足から取り外したシュツルムファウストを3発まとめて発射
精度はさっきのミサイルよりも遥かに悪いが爆風が牽制ぐらいにはなるだろう
>331
「良い迎撃じゃないか。
しかし、そんな苦し紛れの砲撃がァッ!!」
(勢いに乗っている、という感じか。
爆風に牽制されつつも着弾はしない。
むしろそこで更に加速、マントから伸びた両腕に下がっているのは、
二丁の対空散弾銃――至近距離なら、モビルスーツの装甲でも簡単に貫ける物だ。
加速しつつ肉薄して、今正に打ち込もうとした所で)
>329
(突然現れたその姿に、照準が緩む。
一応二丁とも発砲はされたが、狙いは正直な話、悪い。)
333 :
一般生徒B:2007/06/24(日) 00:52:20 ID:???
>>329 「ん?センサーの反応によると後ろにも何かがいるな」
移動方向を突然真横に切り替える
地面に足が接地してない手前、こういう動きは比較的素早い
前方の機体とも距離が開いているので、
一度振り切って主導権を自分にするつもりのようだ
>>330 『GMカンレイチシヨウ カクニン』
機体アナウンスが告げる
(また分の悪い状況だな)
マシンガンゆえ狙いが若干バラけているがここはシールドで防御
後は何とかかわす
(普通に戦っただけでは勝てそうにもないんだな、これは)
若干前進右斜め前に進行させ
「…ならば使ってみますか新装備」
右手にマシンガンそのまま撃ち
アーマーを爆裂させ周囲に撒き散らすと同時にスモークデスチャージャーを使う
アーマーが届く距離かは期待はしないが
>>331,333
「ん、止まった・・・か。
もう見える位置まで来たし、レーダーはしまって!
ダーッシュ!」
(走りながら腰裏に右手を回すマヒロー。
取り出したのはやや小ぶりのマシンガン・・・ドム相手には、やや威力不足か。)
「くらえーっ!」
(乱射しつつ、距離を詰めるマヒロー。)
>>332 「ん・・・へぇ、狙撃じゃないんだ!
近接戦闘に力、入れたって事かな?!」
(銃の外見から弾種を見極め、距離的に当たらないと踏みなおも近付く。)
336 :
一般生徒B:2007/06/24(日) 01:04:20 ID:???
>>332 「・・・なんでどいつもこいつも弾幕スキーばっかなんだよ」
大雑把な回避行動の結果、
散弾が掠め、訓練用の弾が装甲の最も厚い部分に浅い傷がつく
瞬発的な火力でいえば、向こうのほうが上だろうが、
持久戦なら予備の火器と分厚い装甲があるこちらが有利
ジャイアントバズを相手の移動するであろう方角に少々ずらして反撃の一発
近距離戦に備えて、マシンガンの弾は温存するつもりのようだ
>>335 そして、無防備になっていたところに降り注ぐマヒローのマシンガン
今度は肩の装甲に命中したが幸い弾の角度が浅くダメージは少ない
関節部に当たった上に実戦だったら、これでも十分致命傷になっていただろう
「挟み撃ちなんて、そんな俺のドムが好きか?」
残りのシュツルムファウストをさらに1発発射、残り2発
>>334 「ぁあ、煙にまくってかっ?!
やらせるかよっ!」
(ザクのマシンガンをシールドにて受け着地、その巨大なスラスターで撒き散らされる煙を晴らしにかかる。
そしてマシンガンが飛んできた方向にジャンプ、低空を猛スピードで飛行し、霧散させようと・・・
した所でその行為が過ちである事に気付く。
大気の流れは進む物があればその後方に渦を巻く。
進んだ傍から軌道が周囲の煙を巻き込んで・・・見えなくなっていき、意味が無かった。)
「ちっくしょオラオラ出てきやがれーっ!!」
(頭部バルカンで燻りだすつもりか、時間経過で晴れ少しづつ狭まる煙を撃ち続ける。
追加スラスターと火星の重力の低さを利用した、大ジャンプによる弱めのローラー射撃。
このジム、射撃に集中しすぎて空中での機体操作がお粗末になっている。
チャンスである。)
>>336 「ふ、っ!」
(息を吐きながら、身を低くし弾頭をやり過ごす。
・・・機械的な関節にそこまでの無理をさせるのは通常のMSでは無理である。
モビルトレースシステムに対応させ、人体の動きを再現できるまでに関節の余裕を保っているからこそできる芸当。
上半身を屈めた勢いの反動を使い、更に加速するマヒロー。
ジグザグに走り・・・いや、寧ろ跳び回り、牽制しようにも照準が定まらない!)
>335
「余興だ!
…なんてな、一芸しか無い男なんてカッコ悪いだろう?」
(何とも不謹慎な台詞ではあったが、対応する動きは速い。
既にミサイルを撃ち尽くしている以上、マトモな武装は対空散弾銃のみ。
弾をバラ撒ける分、マヒロー相手にはライフルよりも相性は良いかも知れないが…
パイロットのこの距離での腕前は、決して宜しくない。)
>>336 (その証拠に。
ジャイアントバズの砲撃を避けるのは必死、とても余裕など感じられない。)
「その装備にその機体、後に残すと一番厄介だからに決まってるだろう…!」
(すからずグライドホイールを起動して、反攻に転じる。
間合いを詰め、至近距離から右腕・左腕と流れるようにそれぞれの散弾銃を打ち込む。
狙う先は脚部間接、重量級のMSならば脚部のダメージは深刻になると考えたのだろう。
先程よりも狙いは安定している分、トローペンに反撃された場合…
それを回避するのは難しそうではあった。)
>>337 アーマーは飛ばしても寒冷地戦用ジムにはこうかがないようだ…
というかほとんど届いていない
(まああんまり期待してなかったし、本命はこっち)
ジムにグレネードを併用して撃ちつつ
常に移動することを心がける
さらにここは持ち替えて180mmキャノンを一射
でもって移動する
(★因みにこちらはセンサー類を使って位置を把握している
早くしないと視界が晴れそうだ)
341 :
一般生徒B:2007/06/24(日) 01:27:10 ID:???
>>338 「早くて・・・自動照準がついていかねえ・・・」
温存するつもりだったはずのマシンガンを手動照準に切り替え、3発ずつ何度か発砲
ライフルほどの精度はないが、それでも突撃銃並には精密なはず
それを自分もジグザグ移動の回避行動を続けながらこなすのだから、彼も結構な技量である
>>339 「俺より、あのチビですばしっこいののほうが厄介だと思うぜ
銃の間合いより内側に入られるからな」
珍しく冷静に坦々と話す、つまりはそれだけふざけてる余裕がないのだ
姿勢を変え、装甲になっているスカートや脚部の前面で散弾を受け流すが、
同じ所になんども食らえば、自重で故障を起こすだろう
そして最初から持ちつづけているバズーカでまた反撃、
ただ弾がたまたま混じっていた散弾なっていたりする
>>340 「と、おっと!
けっ、やってくれんじゃねぇかよ!」
(キャノンをまともに受け、シールドが吹っ飛ぶ。
だが、大して気にもしていないようで。)
「見えたぜええええ!!
そらそらそら!」
(と言いつつ急降下、マシンガンをふたたびばら撒く。
・・・・見えたと言うのはハッタリらしい。
着弾地点が非常にバラバラである。)
>>339 「あっはっは、まぁ、確かにねぇ!」
(まだ、散弾の有効射撃射程範囲内ではない。
無論マヒローのマシンガンは届くが・・・先ほどから撃っていない所を見ると、なにか別の狙いがあるのだろうか?)
>>341 「わととっ!
当たらないさっ!」
(跳躍がランダム性を増し、そのマシンガンを紙一重でひらりひらりとかわしていく。
そもそも姿勢が低いので、実質的に当たる面積も少なくなっている。・・・相手が、しづらい。
そうこうしている内に。)
「・・・・たあああああーっ!!」
(一際大きな跳躍。
左腕を構え・・・恐らくこれは、必殺の構えだろう。
一気に詰め寄ってくる!)
>>342 「狙いが甘い!」
と指摘しなくてもGMのマシンガンが当たってないのは見事と言うしかない
射撃位置から落下位置の逆算をし
移動しつつ着地のタイミングを狙いセンサーを頼りにキャノンを2発放つ
発射後再度移動する
(★もう少しで煙幕の効果も切れそうだ)
>341
「俺にしてみればどちらも厄介なんでな。
運動・格闘であちらに負けて、武装・装甲でそちらに負けている。」
(そう言いつつも手は動く。
先程と同じ要領で何とか避けられるとアタリを付けた所で、
その弾頭が散弾であるという事実には気付かない。)
「だからさ、少しでも粘れるって所…見せておきたいじゃないのさ。
何時もと違う戦い方じゃ、説得力も何もあったモンじゃ無いけどな。」
(と。
そこで散弾が炸裂し、S4の脆弱な装甲に穴を開ける。
コクピットは無事な様だが、至近距離でこれ程の巨大な散弾が炸裂したのだ、
模擬弾を使用しているとはいえ――正確には使っているからこそ、撃墜判定が下るのは間違い無い。)
「………いや、マジでダセェって、俺………。」
(S4、撃墜。)
346 :
一般生徒B:2007/06/24(日) 01:53:05 ID:???
>>343 「ぬ、格闘戦か!」
弾がなくなったバズーカを捨てて、ヒートホークを抜刀
ドムの体格からすれば、小さ過ぎるヒートホークなのでかっこ悪い
あえてマシンガンで牽制はしない
下手にこちらの対応が遅くなって斬り負けても困るからだ
>>345 「お、おい!ちょっと待て!!
俺まだ"全弾はっしゃあああああ!"ってシャウトしてないんだぜ!!」
かなり不本意な勝利だったらしい
>>344 「と、おぁっ?!
の野郎・・・!」
(初弾を右の脛に貰い、バランスを崩しかけ・・・更に、もう一発を左腕に貰う。
どうやら着地時の回避に関してはあまり考えないような猪突猛進タイプらしい。)
「・・・・かくれんぼがよっぽど好きみてぇだな。
ならよ・・・!」
(ビームサーベルを出したらしい。
派手な熱源が出現した。赤外線センサーでも感知できる光量を発している。
気付けるだろうか。
少しづつ、その光が、熱量が小さくなっていくのが。)
>>345 (その撃墜を横目で見届け)
>>346 「決めるうううううううううっ!!」
(左腕のカッターが、鈍く光る。
断裂性は『溶かして切る』ヒートホークには遠く及ばないが。
慣性任せではない、そこまで距離を詰めた助走。
そのスピードを加味すれば劣悪なカッターでも威力は十分!
ドムの右肩の付け根から垂直に、狙うッ!)
349 :
一般生徒B:2007/06/24(日) 02:08:59 ID:???
>>348 「うおおお!」
こちらもヒートホークで応戦したのだが・・・一度も打ち払えず
小回りの差で一方的に急所である関節を刺されていくドムロトローペン
「これは、修理1週間コースだな・・・たはは・・・」
ドムトローペン撃墜
>>347 「ビームサーベルらしいな」
格闘戦に持ち込むつもりだろうか
(しかし何かありそうだな、赤外線センサーを殺すと言う手も考えられるな)
赤外線センサー以外にも切り替えられるようにしておき
そして両手を使いバズーカに持ち替え180mmキャノンは腰部の後ろに
(★ほとんどビームサーベルが見えかかっている)
左手にはナイフを逆手に持ち移動しつつバズーカを撃つ
>>350 (ロックオンアラート。
その方向は・・・ビームサーベルより少々左後方に離れた、位置。
サーベルは岩肌に突き立てられ、今完全にその光を失った。
・・・囮!)
「そこかよおおおおお!!!」
(今度は狙いが正確だ・・・バズーカの発射直後に弾が飛んでくる。
スモークがほとんど晴れたせいもあり、相手の射線も丸見えだが・・・
微妙に隆起した部分を塹壕代わりにし、伏せた姿勢で3点バーストを的確に放ってくる!)
>>351 「くっ!」
マシンガンを受けシールドが破損
後はスラスターをふかす何とか振り切れたが依然激しい
バズーカをGMに2発速射
その後にバズーカを適当に投げ更にGMにヒートホークを投げる
>>352 「そら、そら!」
(寝そべり回避運動もろくに取れない・・・ならば、迎撃するのみ!
バズーカの弾に──ジムから見れば『点』で存在する弾に。
薙ぎ払うように、バルカンとマシンガンの二重の弾幕で対応する!
しかし、その後に飛んでくるヒートホークはそれでも止まらない。
止まりはしないが・・・その速度は減じ、ジムに一歩届かず地面に刺さる!)
「・・・チッ、撃ちすぎたか!」
(だがそこでジムのマシンガンの弾も尽きたようである。
三点バーストが止み、バルカンの掃射。
・・・不満足なその身体でなんとか立ち上がり、サーベルにスラスター任せに近寄るジム。)
「予備エネルギーは切れてんだろうが、本体のエネルギーで稼動できりゃ結果は同じさ!」
(そして、サーベルを『掴む』。
抜けない。)
「な、このっ!こ・・・のっ!」
(右手と左足で踏ん張りサーベルを抜こうとしている。
的である)
>>349 「ふー・・・やれやれ、っと。
次の相手はー・・・」
(ぐさ)
「はい?」
(
>>342で吹っ飛んだシールドが
頭部のジェネレータに
もろに)
「・・・・うひゃあ。
気、抜きすぎてたみたいだねー・・・」
(ジェネレータ駆動が強制的に止まる。
エラーメッセージを吐き、致命的な文章。
『行動不能』
マヒロー、脱落。)
>>353 (サーベルに気を取られているな)
ただ接近戦を挑むにはリーチと距離が足りない
バルカンもあるためここは手早く180mmキャノンに持ち代え
「ブースターON!!」
緊急用ブースターを作動させ瞬間的に高速移動
180mmキャノンを三点発射する
>>355 「よし、抜け───」
(た、と言い終わる時には既にキャノンが着弾。
ジムは撃墜判定を出していた。)
(さて、訓練も終わり一同は小休止を取る。
訓練開始前(具体的には
>>314-315とかその辺り)に待機していた部屋の中で、
訓練の評価を行いながらの休憩だ。)
「しかしこう、何だな。
……自分で言うのも何だが、酷いな俺。」
(で、やたらマイナスなオーラが入ってる青年が一人。
表情は笑っているが、愉快さで笑っている訳で無いのは間違い無いだろう。)
358 :
身軽な少女:2007/06/24(日) 22:47:27 ID:???
>>357 「やーやー、発想はいいと思うさっ!
距離を詰め切られて不利になるなら寧ろ詰められて有効になる武器を!
まともに散弾食らっちゃえばこっちなんか一発で行動不能だよ!」
(悪気は無いのだろうが底抜けに明るい笑顔でそれをフォローしている少女。
背中をばんばん叩いているが恐らく相応に手加減しているのだろう。)
「・・・それに、それ言ったらアタシも・・・」
(戦闘データといえないような終わり方をしている事実。
吹っ飛んだジムのシールドが突風に流され、偶然マヒローの頭部にさっくり。
それだけならまだしも入り方が絶妙で弾を散らす為のカーブが釣り針の返しのような役目を果たす始末。)
「結構高くつきそー・・・」
>358
「今回は、何か全員良い所無しって感じだったよなぁ。
尤も俺の場合、発想を活かす為の根本的な腕前が足りなかったって事だ。」
(ふぅ、と溜息。
確かに戦闘偵察兵志望の彼には、そういった技術が破滅的に足りない。
その点、目の前に居る彼女とは正反対だろう。)
「幾ら模擬戦って言っても、壊れたところは直すしな。
確かモビルファイター仕様の機体って、間接部とか壊れたら結構割高になるんだろ?」
(まぁ俺の方の装甲もかなりボロボロになったけどな、と続けながら。)
360 :
身軽な少女:2007/06/24(日) 23:07:40 ID:???
>>359 「まぁ、腕前については慣れだと思うけどねっ!
最初から完璧にできたら超人だって!」
(どんな達人とて、はじめは誰も初心者。
慣れからくる技術の上達、発想力、それが成長。)
「あー、うん。
普通のMSに比べて可動域も広いから、咄嗟の代用とかが効かないんだよねぇ・・・・」
(人間の動きをほぼ完全にトレースする事が目的である。
並のMSでは不可能。
それを可能にするには、当然高価な技術を使う。)
>360
「それはまぁ、その通りだ。
けど、全てを完璧にこなせるのはそれこそ超人だろう?
いくら慣れても努力しても、如何にもならない事はある。
努力次第で全てを身に付けられるのは、それこそ正しく天才って奴だろ。」
(一方で彼は、やはり個人の持つ力には限界があると考える。
達人と呼ばれる一握りの人間がそう呼ばれる理由の一つは、
他の者が大いに努力しても、尚届かない地平に居るという事実故に。)
「しかし、それは難儀な事だな…。
俺の方は装甲材はぶっちゃけ安いからまだ良いけど
(S4の装甲材質は、低品質の軽発砲金属である)、
モビルファイター科は大変そうだな。」
362 :
身軽な少女:2007/06/24(日) 23:23:01 ID:???
>>361 「そっかー・・・それもそうだねぇ。
でも、さ。
まだ伸びる、伸ばしてみせるって。どうにもならなくても努力し続ける・・・そういうのも、いいと思うよ?」
(その笑顔が一瞬どこか、大人びてみえる。
ほんの一瞬。見間違いと思えるほどに、その次の瞬間には元の無邪気で陽気な笑顔に。)
「んー、モビルファイター科同士なら別に実機出さなくてもいいし。
他の科の人と合同の訓練が、そう言った意味ではネックだけど。」
>362
「うん、努力しないと伸びないのも事実だからそれは分かるよ。
俺だって自分の得意な所はいくら伸ばしても足りないとは思ってるし、
…今回のにしたって、せめて底上げしたいって思ったからこそだしな。」
(ふぅ、と先程とはまた違う溜息。
彼女の表情とも相まって、場の空気をほんの少しだけ変質させるが――
無論、それすらも一瞬の事だ。)
「あぁ…他の科と一緒だと、シミュレータ以外では否応無しに実機だからな。
しかし良いな、ウチの方(戦闘偵察兵コース)は余りそっちの訓練やんないから羨ましい。」
364 :
身軽な少女:2007/06/24(日) 23:38:51 ID:???
>>363 「あははは、底上げじゃなくていっその事エキスパートになるぐらいやってみるかいっ?
インファイトは楽しいよ!」
(楽しそうにそう言い、立ち上がってシャドウをはじめる少女。
なんというか、本当に無邪気と言うか。)
「うちの科は爺様がよく考えたメニュー考えてくれるから飽き知らずだよ!
たまに混ぜるレクリエーションが兼ねられた運動は皆本気でねぇ!」
(喜々として話し出す。何というかその光景が外見より幼く見えてくるのは何故だろうか。)
>364
「それ言ったら、そちらも狙撃やってみる気は無いかい?
神の目線なんて大層なモンじゃ無いけど、徹底すればこちらも楽しいぞ。」
(趣向返しと言わんばかりに。
まぁ実際は"本当言うと、止めといた方が良いけどな"って顔してたりするが。)
「あぁ、そういえば爺さんはモビルファイター科だったか。
…良いよなぁ、こっちはアレだぞ?
実機使わないって言っても徒歩で岩山の中三日間歩き回るとかそういうのだし。」
(より正確に言えば、戦闘偵察兵全員で生身の狙撃訓練を行うのだ。
訓練は実戦形式で行われ、忍耐力を養う為に条件は基本的には劣悪だ。)
366 :
身軽な少女:2007/06/24(日) 23:56:07 ID:???
>>365 「あはは、まぁ見敵必殺より一方的に攻撃できるほうが精神的にはいいかもねぇ。
でも、拳で分かりあえるってのは結構面白いよ!」
(格闘家特有の精神論。
拳を交えれば長年連れそう伴侶よりも相手の根本、心理の奥がわかるという。
この娘もそれを言うのか。20に満たないその身で。)
「うひゃー・・・どこかのマンガで『スナイパーは獲物を捕らえるまでいくらでもその身を潜める』って見たけど・・・
実践させられるんだ・・・・」
>366
「まぁ、その分相手に捕まったら異様なまでの執念で痛めつけられるんだけどね。
拳みたいに分かり合うってのも難しいけど、こればかりは昔からの宿命っ事で。」
(狙撃兵という職種は、基本的に敵対する者からは強烈に恨まれる物だ。
理由は多々あるが、最も大きいのは
"見えない場所から一方的に撃つのは卑怯だ"等といった主観的名理由になる。
そして狙撃兵同士の闘いともなれば、分かり合う頃にはどちらかが死んでいる。
故に、ほんのちょっとだけ目の前の少女が羨ましいなぁと本気で考えるリヒャルトさんだ。)
「うん、他の奴に見つかるとマズイからろくに食事もとれないし。
というより正確には…敵を倒すより見つからない事の方が重視されるのかな、うん。」
368 :
身軽な少女:2007/06/25(月) 00:14:13 ID:???
>>367 「あー。なんとなく、想像してたけど。
やっぱり、そうなんだ。
あ、いや、別に狙撃が悪いって訳じゃないよっ?
ただまぁ、距離が遠ければあたしも厄介だなぐらいには思う事あるけど、ね。」
(若干陰険な世界だろうとは当たりをつけていたらしい。
・・・微妙に失礼である。)
「なるほどねぇ。
こっちは肉体的に疲れるけど、そっちは精神的に追い詰められるのかぁ・・・
どっちが辛いと思う?」
>368
「どっちも辛いと思うけど、慣れると思う。」
(三秒の沈黙の後、何故か妙に思い調子で。)
「そちらは疲れた分は普通に身体が鍛えられる訳だし、
こちらもどちらかと言えば陰険になる奴も多いし。
…いや全く、上達へと至る道は狭く険しいな、ホント。」
370 :
身軽な少女:2007/06/25(月) 00:28:31 ID:???
>>369 「・・・・ごもっとも〜。」
(異議・反論の類が思い浮かばなかったらしい)
「・・・・・んー、何か飲み物でも飲むかいっ?
新しい戦術へ踏み出した第一歩分、奢っちゃうよー!」
>370
「いや…流石に女の子に奢って貰うのはな。
気持ちだけ物凄く有り難く頂いておくよ。
それに、そろそろ迎えのトレーラーが来る時間だし。
機体の積み込みの準備、やっとかないとな。」
(と、そう言うとパイロットスーツのヘルメットを引っさげ部屋の入り口へ。)
372 :
身軽な少女:2007/06/25(月) 00:42:19 ID:???
>>372 「ふむ、そういやもうそんな時間かぁ。
アタシもチェックしておこうかなっ!」
(そう言いつつも、自販機でちゃっかりジュースを買って外に出る準備をする。
・・・後日、このジュース代に泣く事になるのだがそれはまた別のお話。)
「全く……」
明るい金色の髪の下から、今日はついていない、と溜息が一つ零れ出た。
バルブを締め、ブースを出て更衣室の方へと歩いていく。
スパ形式の施設とはいえ湯船に浸かる気分にはなれない。
白い脚が一歩ずつコルクの床を踏みしめ、水着に包まれた肢体からその都度、水滴が滑り落ちて流れていった。
紺色のホルターネックタイプ、大人びた仕立てのソレは彼女のスタイルを魅力的に彩り、
胸元に刻まれた深い谷間とくびれた腰つきとを品良く際立たせる。
自室のシャワーは電気系統のトラブルで使用不能。
仕方なくこうしてスパ施設を利用しようと外出すれば、
携帯端末に入った養成所側からの連絡。
その内容は、
「火星支部の訓練生代表の一人として、地球側の案内役を務めること」
というもの。
挙句、仲睦まじい様子で店から出てくる兄とその侍女とを見かけてしまえば陰鬱な気分にもなろうというものだ。
「……はぁ」
桃色の唇の間から、溜息がもう一つ、消え入るように零れ落ちていった――
保守だ!
>373
(彼女が溜息の後更衣室へ入ると、目に付く人影が一つ。
身長は140を僅かに超える程度だろう、薄手のシャツにハーフパンツといった出で立ち。
ほんのりと立ち上がる暖かな空気は、その人物が湯上りであるという事実を誇張していた。)
「・・・・」
(この上なく無表情。
その足取りはニュートラル。
感情を押し隠しきればこんな風になりそうだと思えるほど。
そんな様子で扉を開ける音さえもあまり立てずに。
少女が一人、更衣室に入ってくる。)
>376
(さて、少女から見て彼女は割と目立つだろう。
何と言っても養成所では彼女の様な――つまり少女と同じ様な容姿は珍しい。
脱衣所の鏡の前に腰掛け、解いた長髪をドライヤーで乾かしているのはどうしても、目立つ。)
「………あら。」
(偶然、入り口の方に視線が移ったか。
少女の姿を認めて彼女はニコリ、何処と無く挨拶を返さないと気まずい笑みではあった。
具体的にはこう、何故か機体のボルトを何本か抜かれる様な気がする程に。)
>>377 (その呟きに反応し、向いてしまう少女。
視線の先には自分と同じか、それよりちょっと低いくらいの背丈のこれまた少女。)
「・・・・む」
(相手が微笑む。
無表情で軽い礼を返す。
逆に気まずくなる程に儀礼的、終えるが早いか自分の持ち物を入れる場所を見繕い始める)
>378
(幸い混んでいると言うわけでも無い、
彼女が荷物を置けるスペースは十分にあった。)
「あらら…確か総合戦技科の人ですよね、貴方は。
こちらに来るのは珍しい…ですよね?」
(と、結構強引に絡んで来るクリスさんだ。
どうでも良いが、ずっとドライヤーかけたままだと髪が痛むぞ。)
>>379 (溜め息を吐いた後少し大きめの袋に入った荷物を棚に押し込む。
何と言う事は無い、『普通すぎる』動作。)
「・・・・友人の薦めだ」
(振り向きもせずに声を返す。
なんというか、返事が来なければ壁と喋っているような錯覚に陥りそうである。)
>380
「という事は、普段は余り来ないんですね。
どうりで見ない顔だなぁと思いましたよ、私は殆どこちらですから。
それに貴方の話題は、パイロットの皆さんから結構伺ってますしね。」
(と、唐突にそんな話。
別段悪意や他意がある様子ではなく、その話題とやらも同様の様ではあるが。)
>>381 「・・・・そうか。」
(いそいそと着替えながら聞き流してるのか受け答えをきちんとしているのか。
どちらに取るか困るような返答をしてくる)
>382
「ええ、何でも"可愛い顔して刺して来るのが堪らない"とか…
私にはよく分かりませんけど、皆さんに何かしたんですか?」
(苦笑交じりに。
無論彼女とて大体分かってはいるのだが、自然と苦手意識が沸いて来ない様だ。)
「それに、あんまり無愛想だと…今度地球から来る皆さんを怒らせちゃうかも知れませんよ?
ひいてはこいtらの教官さんも。」
>>383 「・・・・・さて、な。
特別覚えはがあるわけではない。」
(事務的ではあるが、返答はしっかり返す。)
「・・・・授業はしっかりと受けているし、実地もレポートもこなしている。
後者に関しては理由が無いな。
前者は・・・これから考えるさ。」
>384
「あれ…私の聞き間違いだったのかしら…?」
(フフフ、といった調子で微笑みが浮かぶ。
本当に自覚して無いのかなと、ちょっとした興味もそそられるのだろう。)
「いっその事仮面でも被りますか?
流石に、訓練してれば顔を全く会わせないという訳にはいかないでしょうし。
…私達の方も、機体整備の打ち合わせとかしないといけないんですよねぇ…」
>>385 「・・・フフ、そのままチェーンソーでも持って近寄らないようにでもするか?」
(声の態度は事務的だったが。
声に出して笑った上に、ジョークをかましてくる。
ただ、それでおしまい。
その後に続くような突っ込んだ会話などは、一切無し。不可解と言うべきなのか、単に少女が会話下手なのか。)
>686
「ハハハ…それじゃあ私はカギ爪でも付けましょうか。
逆に皆さんから失笑を買うかも知れませんけど。」
(想像したらしい、ウケている。
といっても彼女の頭の中では、ホッケーマスクを被った少女は…
何故かSD風味で『わおーっ』とか平仮名で叫んでいたのだが。)
「けどまぁ、真面目な所…愛想良くというのは難しいのかも知れませんね。
私もそうですけど、普段使わない面を出すのって難しいですし。」
そうした一連のやり取りに、我関せずといった顔で更衣を続けるカナデ。
実際にさして、もとい全く興味は無いのだが……
否応無しに耳に届く会話の内容は多少なりとも彼女の認識の内に入り込んできてしまう。
だからといって、その内容に関して何らかの考察を行うなどというコトは在り得ない。
金髪の下の表情に一切の変化は無い。
ショーツに片足ずつ通し、ブラのホックを留め、シャツを羽織って袖を通す。
つまりは興味の無い話をBGM代わりにしているといったところだった――
>>387 「・・・・・」
(ノってこなくなった。
・・・・少女の、基準がわからない。)
>>388 (勿論こちらも気に留めず、下着が一枚少ないが全く逆の動作で更衣室に居続ける。
恐らく、この二人が世界に最後に残った男女二人だったならば絶対人類が絶滅すると言ったくらいに。
ただ、現実問題両方とも女性なので世界に残った二人だったならばどっち道世界崩壊。)
>>389 「ただまぁ、そういうの抜きにして――」
(割とめげない。
結構精神的にタフな女性だ、見かけによらず。)
「大口のお客さんのお相手って大変なんでしょうね。
生徒(訓練生)代表の人が何人か選ばれているらしいですけど、
何方が選ばれたとか、伺ってます?」
(無論、これらは単純に興味による物だ。
代表の中には彼女が知っている人間も何人か含まれているのだが、
彼女自身がそれを誰からも聞いていなかったという事。)
>>388 (故にこの会話を聞いている、すぐ近くにいる人物がその一人だと知らないのだ。)
「やっぱり優秀な人とか、社交的な人が選ばれてるんでしょうけど…」
(そして更に加えて言えば、今クリス自身がカナデの事に気付いていない。
湯上りで注意力が散漫になっていたのだろうか。
そうでなければ、もう少し別の言い回しをしているかも知れない。)
>>390 「・・・・さて、な。
少なくとも私では無い事は確かだ。事が大きい、事前準備に今ぐらいの期間から何かあるだろうからな。」
(嘘をついているとは思えない口振りではあったが。
何分、声に色というか感情の類があまり篭っていないので判別しにくい。)
>391
「そうですか…。
そういえば事前準備と言えば、既にあちらの技師の方が何人か到着してるんですよ。
今日も、未使用だった◎△区画の第七格納庫であちらの機体の受け容れ準備して来ましたし。
総合戦技科の方でも、そろそろ特訓とか始めてる人が居そうですね。
あなたはそういうのは…しないんですか?」
(因みにこの受け容れ準備、結構大掛かりな作業である。
何せ地球から持ち込まれる機体に合わせ、格納庫一個を丸ごと専用の物にするのだ。
ある程度の汎用性のある機材ならば応用も利くが、
中には途轍もなく特殊化され、用途の狭い機材もある。
そういった物をいちいち用意し設営するのは良い経験にはなるが、面倒な事に変わりは無い。
こういう煩わしさは、多様な機体を抱える養成所のちょっとした悩みの種の一つと言えるだろう。)
>>392 「ん・・・私か。
いや、自分で言うのもなんだが上の下くらいはキープするさ。
訓練は怠らない。」
(一方戦技科にとっても地球の生徒との合同訓練は貴重な体験になるだろう。
火星より遥かに重く感じる地球の生徒がどんな戦術を使うのか。
そして、どんな機体で挑んでくるか。
いつもと同じ機体でも乗る相手が違えば、印象も違う。
貴重な、体験。)
>393
「そうですか、それは良い事ですね。
私達も精一杯準備してますから、あちらが来て訓練が始まったら…
その時は頑張って下さいね、何だかんだで応援してますから。
さて、それじゃ私はそろそろ。ごゆっくりどうぞー」
(ドライヤーのスイッチを切り、髪を纏めて荷物を持って。
軽ーく微笑みかけて一礼すると、彼女はそのまま脱衣所を出て行った。
そうしてその数分後、直接名前を聞くのを忘れてorzとなったのはまた別の話。)
今こそ保守
(更にその数日後。
養成所の食堂の長テーブルに着いている女性の姿がある。)
「……………むぅ。」
(何故か物凄いしかめっ面。
テーブルに置かれた食事にも、あまり手を付けていない。
如何にも何かありましたという様子だ。)
>396
「如何にした、ご飯は熱い内に食べないと冷めておいしくなくなっちゃうんだぜ」
腕を組みつつ、女性の遥か頭上(身長とかの関係的な意味で)から声をかける青年が一人。
>397
「……ッ!?」
(びくんっ!という感じで一瞬驚く、具体的には毛を逆立てた猫みたいに。
しかしそれも一瞬の事、何とか平静を取り戻しつつ)
「え、ええ……そうですね。
ちょっと実家の方から手紙が届きまして…色々と嫌な文句が。
あ、そうだ。宜しかったらどうぞ?」
(orzなオーラを纏いつつ、それでも手近な空いている席を勧める辺り健気だ。)
「むぅ・・・」
(辺りを見渡す青年
どうやら席を探しているようだ)
>399
(さて、彼が見渡してみると…中々に周囲は混み合っている。
当然かも知れない、今は昼食時――食堂は最も忙しい時期だ。
席は見つからないか、そう思い始める頃、視線に入る
>>397-398。
見知った人間、しかも御丁寧に女性の近くには空いた席が二つあった。
同時にその会話の内容も聞こえてきたが、
それについて言及するかどうかは、また彼――リュート・アビューク自身が選ぶ事だ。)
>>400 「・・・(開いているといえば開いている・・・な)」
>>397-
>>398 「こんにちわ、何か深刻」なことでも?」
挨拶をする青年
なにやら話をしているようだが聞き取れなかった事もありそれとなく聞いてみることにする
>401
「あぁ…こんにちはリュートさん、あなたもお食事ですか。」
(軽く会釈して、席を勧めながら)
「…いえ、実は実家の方から色々と文句が送られて来ちゃって。
いきなり"戻って来て早く結婚しろ"だの、定職に就けだの……
正直困ってた所ですよ。
そういえばリュートさんは御両親は?」
(苦笑しつつ。
どうにも彼女の容姿からは不似合いなワードばかりだったが、
それでも当人にしてみうれば大真面目なのだろう。)
>>402 「ええ」
と言ってちゃっかり着席する青年だ
「……そういうことですか
いろいろ突っ込みどころがあるがそういうことにしておく
(…聞かなかったほうが良かったのかも知れん)
とか思いつつ
両親?んー、単位は重要だってことと・・・後がんばれってことぐらいですね」
苦笑いを伴いつつ青年は言う
>>403 「まぁ、半ば家出するみたいに飛び出して来た私も悪いんですけど。
まだ一年も経ってないのに、言うに事欠いて結婚だなんて…
第一まだ相手も居ないのに、随分な言い草ですよねぇ。」
(溜息、一つ。
何時もの微笑ましい位無邪気なのとはまた異なる、
何となく背伸びした大人ぽい表情になってたり。)
「へぇ…それは素敵な御両親ですね。
自分のお子さんのやる事に理解があるのか…信用されてるんでしょうね。
火星まで送り出すのに、頑張れの一言って凄いと思いますよ。」
>>404 「……深刻ですね
返事に詰まる青年だ
(踏み込んではいけない先だったのかもしれない気がものすごーくするのだが)
とか思いつつ
まあ、ここに来る前に若干トラブりましたが
それでも俺は今火星(ここ)にいる・・・なんてな」
柄にもなく言ってみる青年、最後は苦笑しつつそう言った
>>405 「無視すると後が怖いですから、何とか言い繕わないと。
……ちゃんと仕送りもしてるのに、心配なのは分かるんですけどねぇ…。」
「しかしトラブル…ですか。
まぁ普通に考えれば、火星に来るのに"ハイ行ってらっしゃい"は無いと思いますけど…
何だか色々大変だったみたいですね?」
(彼女が言うとおり、この火星と言う星にはそう気軽な理由で訪れる者は少ない。
極一部の例外を除けば、大多数が何かしらの理由を持っている。
無論、彼女自身もその一人なのだが。)
>>406 「そうですか」
そう答える青年
あまり人の事情には深入りする必要もないだろう
「ええ、来る前からトラブル発生するケースは俺ぐらいのものです」
頭を抱えつつ自嘲気味にそう言った
>>407 「んー…そうですか?
先程も言いましたが、私も地球を発つ直前は結構揉めましたけど。
全然トラブルにならないのは…むしろ珍しいですよ、うん。
自分で言っていて気付きましたけど、星を跨ぐお引越しですから。」
(うん、と納得顔。
因みに彼女自身、結局トラブルの種を残したままだったのでこういう事態になっていたりする。
早い話、彼女は自分の両親を完全には説得していないのだ。)
「…さて、それはそれとして。
そろそろ午後の作業に戻らないといけないかなー……」
(ふと時計を見る。
確かに、そろそろ午後の整備作業の準備を始めなければならない時間だ。)
>>408 「ですかねー?」
疑問系で答える青年だ
(※星を跨ぐような引っ越しはトラブルになりやすいらしい
余談だが昔コロニーへの移住は相当トラブルがあったとか、なかったとか)
「もうこんな時間か…俺もそろそろですかな」
ではまた、と一言言って去ってゆく青年だ
>409
「それはそうですよ。
大事な人が、恒星系の別の惑星に行くんですから……
何も言わない方がどうかしてますよ。」
(というより、火星は未だ開発途上であり治安も悪い。
事実上の開拓時代の様相を成している以上、命を落とす事も多い危険地帯に変わり無い。
それを"ハイそうですか"で送り出すほうが、それこそ異質という事だ。)
「はい、それでは私も。
…それじゃあ肝井さん、私も失礼しますね。
結婚の件は何とか、考えてみます。」
(では、と軽く一礼して。
食べ終わった食器を持って、彼女もまたとてとてと去って行った。)
保守
「むー……。」
(さて、場所と状況を説明しよう。
ここは『白馬』の店内だ、休日の昼過ぎという事もあり店内はそれなりに賑わっている。
客の顔ぶれは主に養成所の関係者や周囲の民間人だが、
大通りに面した座席に腰掛けている一人の少女がいる。
テーブルの上に置かれた小型の携帯情報端末――我々の世界で言う所の、
一種のノートパソコンの様な物だ――の画面を見つめ、何やら難しい顔を作っている。)
「今日の課題は…また随分と難しいですね…?」
(そんな呟きが、漏れる。)
今日は祝日。
繁華街は買い物客で賑わい、大通りは行き交う人で埋め尽くされそうなほどだ。
実は、地球圏の資本により新規オープンしたショッピングモール目当ての客が、半分以上を占めていたりする。
通りに面した天満のテーブル席でくつろぐ、カジュアルなジャケット姿のカップルもまた、
つい先ほどまでその中で買い物をしていた内の一組であった。
見るからに仲睦まじく、しかし必要以上にお互いの距離を縮めない絶妙の距離感。
交わす言葉もさほど多くは無く、しかし伝え合うのにそれで充分と言わんばかりの朗らかな微笑。
よくある恋人同士の構図であり、また非常に稀有な恋人同士の構図でもあった。
>413
(集中力が途切れ、ふと端末から視線を外してみる。
すると視界に飛び込んできたのは知っている顔、
養成所の医務室に勤めている先生と……名前は知らないが、先生の恋人だろうか。)
「…あら…。
もしかしてヒビキ先生の、恋人さんかしら…?
―――何だか、良いなぁ。」
(自分の場合は想像出来ないなぁ等と思いつつ、その様子を眺めている。
ふと見渡してみれば、今日は町を行く人々は恋人同士が多い…そんな気もした。)
「…………♪」
(と、何やら楽しそうにそんな二人の様子を眺めている。
実の所、席は数メートルも離れていなかったりするのだが。)
>>412 「さてどうするか…」
何も考えなしに店に入ってくる青年
今日は休日、故に空いている席もあまりない
(自然と選択肢も狭まる・・・混みすぎなら撤収だな)
どんな理屈かはさておき青年はそう考えた
>415
(どうやら彼の心配は杞憂だったらしい。
休日の昼過ぎという事は、入れ替わりも激しいという事だ。
入る客もそれなりなら、客が出て行く頻度もそれ相応。
直ぐに店員が、彼を席へと案内する。
図ったように
>>413-414の直ぐ近くだったりするのは、きっと偶然。)
「まぁ、ツムギ様がそのようなことを?」
「うん。兄さんらしいといえばそうなんだけどね。
好きなことをやらせて貰ってる身だし、特に異論は無いんだけど――」
初々しさとは違う、共に過ごした時間の長さを感じさせる慎ましさ。
会話の端々に滲み出るそうした雰囲気は、この二人を結ぶ絆の深さの、一つの証明でもあった。
「――おや?」
>>414 「もしかして、ちょっと騒がしかったかな?」
すまないね、と片手を挙げて苦笑いしながら彼女のほうへ軽く謝罪の意を表すヒビキ。
同じテーブルについていた、褐色の肌の女性もまた、小さく会釈を送ってきた。
>417
「え、いいえ?そんな事は。
…というより、何だか私のほうがお邪魔しちゃったみたいですみません。
えーっと…それでヒビキ先生、そちらのお方は?
確か、養成所の職員さん……ではありませんね、多分。」
(二人に向けて軽く一礼しつつ。
彼女の興味は、彼と共にいる褐色の肌の女性に大いに偏っている様だが。)
>>416 案内されて席に着き辺りを見回す青年
知っている顔がいる席を2席見つける
>>413 見るといつか会った人がいる
(・・・確かとあるお昼の時にだったか)
ただし男性の方は不明
ただしいいふいんきである、まる
>>414 もう一方は青年も知っている女生徒
(・・・エレナさんか、何か課題をやっているのか?)
しかし青年が話しかけるには無粋な状況であるともいえる
まず紅茶を注文することにした青年だ
>>418 「え?
ああ、彼女は僕の……うん、まあ、侍女というか」
表現を選ぼうとして言葉を濁す青年の、顔に浮かぶのは焦りや迷いではなく照れ笑いだ。
人の良さと育ちの良さの双方を、その笑みは見る者に感じさせる。
「初めまして。
ヒビキ様のお世話係を務めさせて頂いております、ブリジット・リゼル・イエイツと申します」
困惑する主に成り代わり、女性のほうが席を立って一礼し自己紹介した。
決して華美にならないよう、それでいて品格を失わないよう細心の注意を払ったジャケットとパンツ。
装いこそカジュアルだが、成るほど立ち居振る舞いの端々に「主に仕える者」が纏う空気が顔を覗かせていた。
>>420 (そんな彼の様子を見て、静かに微笑むエレナ。
彼の言わんとしている事は理解したし、その照れ笑いも好意的な物に見えたらしい。
そうして丁寧な自己紹介をしてくれた女性へと向き直り)
「はい、こちらこそ始めまして。
パイロット養成所のエレナ・イグレシアです、
ヒビキ先生には…よくお世話になってます、どうか宜しく。」
(対するエレナの雰囲気はさしずね硝子細工か、
或いは乳白色をした薄い陶磁器の様とでも形容すれば良いのだろうか。
装いは正直地味で、飾りっ気など申し訳程度にしか感じられない。
しかしその白い肌と純白の長髪、蒼い瞳は何かの工芸品を連想させた。
最も、返された礼は暖かく、親しみと礼儀が満ちた物であったが。)
>>419 (そして気配を感じ、ふと振り返った先には見知った男性の姿。
後輩であるリュート・アビュークの姿だ)
「こんにちはリュートさん、今日はお一人ですか?」
>>421>>419 こちらこそ、と述べてから再び席に着こうとして。
エレナが振り返って話しかけた相手に、釣られるように目線が向かい、ブリジットの動きが止まった。
そのまま会釈を送り、今度は彼に向かって再度名前を名乗る。
いつの間にか集まる周囲からの視線。
黒い髪に褐色の肌、一目で中東系の出身だと分かる彼女は、多様な人種が集う火星という場に於いても確かに目立っていた。
注文してから静観を決め込む青年
>>421 「こんにちわ」
青年にとっては予想外だったが
「ええ、俺はね」
苦笑しつつ答える青年だ
>>422 「ちょっと…人の目が増えて来ちゃいましたね、大丈夫ですか?」
(対照的な容姿――極端に言えば真っ白な彼女のほうは、全然平気らしい。
人の視線を集める事に慣れているのだろうか。)
>>423 「フフフ…リュートさんも、
早く休日を一緒に過ごせる様な人、見つかれば良いですね。
まぁ…余計なお世話かも知れませんけど。
リュートさんは何か趣味とかありませんか?
こう、共通の趣味とかあれば外出する相手も出来そうな物ですけど。
私も音楽関係の買い物なんかは友人と一緒ですし。」
>>424 「別に恥ずかしいことをしているわけじゃないからね」
「ヒビキ様がこう仰って下さる以上、私にも人目を憚る理由は御座いません」
とまあ、お互いに他人からの視線は大して気にしていない様子。
つーか今、微妙にナチュラルな惚気をかましましたねコイツら。
>>424 「・・・これは痛いところを・・・
趣味と言えばどこかへ行ってあちこちまわってみたり
後ちょうちょを追うことぐらいかな
うーむ…」
なにやら考え込む青年
紅茶が来た事に気付いちゃいない
>>425 「(は、恥ずかしくないと仰いましたかこの人達は――ッ!)」
「そ、そうですか?
そういう事なら良いのですけれど。
……それにしても、お二人は本当に仲が宜しいんですね。
何て言ったら良いんでしょう、見ているとちょっと羨ましくなります。」
(セルフ惚気を前向きに捉えるクオリティ。
ふふふ、といった微笑みと共にそんな事を口にする。
正直言うと、また違う意味で羨ましがっているのだ。)
>>426 「す、凄い趣味ですね……特に蝶々は。
流石にそういった趣味の知り合いは居ないなぁ…
散歩が趣味、っていう人ならもう少し居るんでしょうけど。
しかし…何かそういう、出会いの機会ってありました?」
(苦笑しながら、運ばれてきた紅茶を"くい、くい"と示しつつ)
>>427 「共に過ごした年月の成せる業、でしょうね。
ヒビキ様がノースウィンドにいらしてからずっと、私がお世話係を仰せ付かっておりましたから」
「そうだね。もう15年以上になるかな……」
懐かしそうに目を細めるヒビキと、主の向かい側で慎ましく頷くブリジット。
確かに彼女の容姿は目立つけれども、
二人の様子それ自体には何ら人目を集めるような行き過ぎた点は無い。
>>425 (・・・言い切ったか)
(こういうのって一部の人種にとっては・・・)
ここはそっと流す青年である
>>426 「前者だったら昔は同好の奴もいたし問題はなかったけど
・・・ああ、後者は俺の個人的なもので
しかし出会いか・・・おっと」
紅茶に気付き一口すする青年
>>429 「出会いは大事ですよ、知り合い少ないより多い方が絶対に良いですし。
何時までも傍観者って言うのも…ホラ、あれでしょう?
…あぁ、勿論悪い知り合いは少ない方が良いですけど。」
(苦笑しつつ)
>>428 (二人の言葉に目を細めるように微笑んで。)
「それは…とても素敵な事ですね。
15年という事は、きっと家族の様な感じなんでしょう?」
(実際、彼女には二人が恋人というより家族のように見えていたりする。
流石にそこまで直接的な事は言えないが。)
「フフフ…何だか羨ましいですね。
正直言うと凄いと思いますよ、別々に育った人が一緒に育つって言うのは。
私も経験は有りますけど、とても難しい物でしょう?」
(そう、彼女――ブリジットは15年前からの付き合いだと言った、
彼――ヒビキが現在の彼の家にやって来てからの付き合いだ、とも。
この辺りから、エレナなりに事情を想像してみたりもした様だ。)
>>430 口元に運ぼうとしていたティーカップを慌てて/しかし静かに皿に置いて=失われない優雅さ。
「め、滅相も御座いません。
私はヒビキ様に全てを捧げてお仕えする身、家族などとは恐れ多い――」
「――だ、そうだよ。
僕としては本当の家族になりたいぐらいだと思っているんだけれどね」
ふるふると首を振る、妙なところで生真面目な愛しい「家族」の言葉に、小さく肩をすくめながらヒビキは言った。
>>430 「確かに、
ただ、MS乗りって不安定だからアレなこともあるね
悪い知り合いか・・・」
そこで口をつぐむ青年
(・・・良い悪いは曖昧と言うかあってないようなものだし逆も言える・・・
変わってしまうこともあるからな・・・)
と思いを馳せつつ
>>431 このカップルを見て投石なりを行いたい者は何人いるのだろうか
はさて置き
「・・・」
一言で言うなら『ごちそうさま』で済ませたい青年だ
>>432 「私としては、だからこそだと思うんですけどねー…。
というより、養成所はパイロットしか居ない訳じゃ無いんですから。
もっと関わって行かないと、ね?」
(意味する所は、語る必要も無いだろう。)
>>431 「ふふ、ごめんなさいブリジットさん。
けど、それはやっぱり尽くす奥さんみたいなぁ、って♪
…けど、本当に良いですね。
私の家族は、その手の事に関してはちょっと気難しいです。」
(そこで言葉を切って、携帯端末の電源を落とす。
手荷物をさっと抱え上げて席を立ちつつ)
「それじゃあ、これ以上お邪魔するのも悪いですし私はこれで。
後はお二人とも、折角のお休みですし存分に堪能して下さいな。」
(そう言って、とても素敵な微笑みを浮かべて店を出る。
代金の支払いの際に『勿論リュートさんもね』と付け加えていたが、まぁそれは別の話だ。)
>>433 「そうかもな・・・」
今の青年に答えられることはこれぐらいだった
「ではまた」
そう答え彼女を見送る青年
―紅茶を飲み干し
しばらく考え事をしてから店を出るがそれは少し後の話である。
保守
保守
火星にも雨は降る。
乾いた大地は貪欲に天からの水を飲み干していく。
その様子を、「まるで潤うことを知らないみたいだ。お前の心と同じだな」と言った人が居た。
アタシの特別な人。
もう、二度と会えない、あの人――
「――ったく」
雨は人の心をセンチメンタルにする。
柄にも無く物憂げな顔が窓に映っていたことに気付き、彼女はフッと苦笑を漏らした。
雨粒が強化ガラスの窓を叩き、外に見える荒野を霞ませる。
クロウラーの通常車両の座席から外の景色を眺めながら、彼女――
スカーレット・E・マーヴェリックは出張帰りの退屈な時間を過ごしていた。
「疲れて、おるかの。」
(ふと、そんな囁きが聞こえて来る。
声――随分と渋い声のした方へと視線を移してみれば、
彼女がよく知る人物が立っていた。
養成所の職務上の先輩でもある、二条教官だ。)
「確かに今回はちと面倒な出張じゃッたが、の。
まだまだ時間はあるんじゃから、無理せずに休んでいたらどうじゃ?」
(彼の方では、彼女の表情は疲労から来る物と考えたらしい。
通路――人通りは少ない――を移動中、偶然それを目にしたのだろう。)
「情けない顔、見せちまったかな……大丈夫ですよ、アタシゃ若いんですからこれくらい」
掛けられた声に振り返り、見慣れた白い髭に僅かばかり目を細める彼女。
教官用制服の胸元、ボタンを外してラフに開いた襟の間からシャツと共に白い肌が覗く。
スーツにタイトスカート、裾から伸びる脚には白のストッキングといった装いだ。
通路側の席においていた荷物を足元に下ろし、スカーレットは空いた席に腰掛けるよう老齢の先輩に勧めた。
「ご老体こそ、立ってないで座ったらどうです?
それともアタシの隣じゃ興奮で血圧上がっちまいますかい」
いつもと変わらぬ口調。
でも、少しだけ物憂げな響きが混じっていたのは先ほどまでの感傷の残滓だったのだろう――
>439
「大丈夫と言うなら構わんがの。
どちらにせよ、直ぐに到着ともいかん。」
(一方でこちらは、何処にでもある普通のスーツ姿に帽子の組み合わせ。。
制服を脱いでいるのは個人的な趣味だろう。)
「…ふん、興奮する程の体力は残って無いわい。
…それにしても。 どうじゃ、最近。
生徒とのトラブルとか…何か困っている事とかは無いかの?」
(勧められた通り、座席へと座りながら。
不意にそんな言葉を口にする。
彼女の言葉の、物憂げな響きに影響でもされたのだろうか。)
>>440 「お、心配してくれるんですか?
嬉しいねぇ、ご老体の優しさで胸が一杯になっちまうよ」
年長者からの気遣いに、真面目に取り合わないような反応を見せる彼女。
不敵な笑みを浮かべたまま、視線を再び窓の外へ向け、何も言わずに時が過ぎるのをただ待つだけ。
「ありがとうございます。
別に困ってるとか、そんなんじゃなくて――
『先生』のこと、思い出してたんです」
遠い目をしたまま口を開く。
『先生』――彼女がそう呼ぶのはただ一人。
かつて火星支部に在籍し、そして裏社会の抗争の犠牲になり数年前に帰らぬ人となった元・嘱託教官。
アーウィン・ヒースロー、その人だけである。
>>441 「――――――。」
「無理も無いの。
こんな雨では、色々なことを思い出す物じゃて。」
(そう言って、視線を窓の外へ。
無論、彼とてその『先生』の事は知っていた。
故に彼にとってもまた、その名前はただの名詞では無い。
過去の記憶という、実感を伴った名前である。)
>>442 頷かない。
振り返らない。
ただ、沈黙だけを返して、ブラウンの瞳はじっと雨粒の流れ落ちる窓の向こうを見つめていた。
先生。
アーウィン先生。
アタシの心は、ずっと渇いたままです。
貴方に助けられたあの日から――アタシの気持ちが、永遠に届かなくなったあの日から、ずっと。
* * *
やはり疲れていたのだろう。
いつの間にか、スカーレットは隣に座る老齢の教官の肩に寄りかかるように、眠りに落ちていた。
薄く開いた朱色の唇の間から漏れる、規則正しい寝息が二条教官の耳に届く。
彼女が尊敬するもう一人の恩師の温もりをスーツ越しに感じながら、スカーレット・E・マーヴェリックは安らいだ寝顔を見せていた。
やがて車内にアナウンスが流れ、養成所のあるクレイドルにじき到着する旨が乗客に伝えられる。
クレイドルに着いてしまえば二人は仕事の同僚に戻る。
けれど、到着するまでのこのひと時だけは……昔のままの、教官と教え子の二人のままで――
格納庫・・・養成所では稼働率が高く夜通しでいる者もざらな事がある
ここ養成所も例外なく日夜通して稼動している
機体と人が絶えず動くようなこの場所の一角・・・
「・・・さて、何とか終わったな」
自分の機体の整備を終える青年
もう自分の領分は終わったので後始末を始める
「そちらも済んだみたいですね、リュートさん。」
(さて、そんなタイミングで声をかけて来たのは、
彼もよく知っている筈の女生徒だ。
直ぐ向かいのハンガーで、自分の愛機を整備し終わった――
つまり、彼と殆ど同じ状況という事だ。)
>>445 「ええ、ようやく終わったところですよ、俺は
エレナさんはもう終わりですか?」
彼女に声をかける青年
(※整備班兼業ゆえに他生徒の期待の整備に関わる事もあるこの青年
今は自分の機体の保守点検作業が終わったところである)
「ええ、最近はテナスも調子が良いですから。
整備も手際よく進みます。」
(一方、見ていると。
彼女の機体の周囲には殆ど人が居ない。
時間から考えるに、恐らく正規の整備内容では無いのだろう。
熱心な生徒などは、自らこうした整備を行う事がよくあった。)
「そういえば…
リュートさんのザクって、名前とかは無いんですか?」
>>447 「うーん…識別のために『type-GL』とつけているですが
あんまり意味がないかもしれません。実質呼称が『ザク』で問題なかったりしますし」
頭を抱えつつ答える青年である
「ふーむ…type-GL、ですか。
けど、他にもザクを使ってる生徒さんは沢山居ますしねぇ。
それに自分だけの機体に愛着を持つって意味でも、
名前って大事なのかも知れないな、なんて。
因みにGLの意味は?」
>>449 「成る程、そういうことでしたか
…特に決めていませんよ」
さらりと青年は言った
「??
愛称を付ける理由って、そういう物だと思ってましたけど…
他に何かありましたっけ…?」
「ふむ、特に意味は無いと。
私はてっきり、何かの頭文字かなって思ったんですけど外れちゃいましたね。
」
(まぁ実の所、一口に名前といっても様々だ。
例えばエレナの場合、自分の機体には必ず名前を付ける。
その名前の付け方は彼女の母国語による物だが、
一方で他の生徒――例えば優男っぽいお兄さんことリヒャルト・ユルゲンスは
、
機体を改修する際に付けられた改修案の名前――S4を、そのまま機体の愛称と
して使用していた。)
>>451 「識別用に一応つけている…と言うところですから
今のところは意味を持たせてはいませんよ」
(★逆に名前を付けるのを嫌がる者若しくは名前を付けない者もいる
極端な例になるが搭乗者名、機体名ともに無入力のケースも存在するのだ)
>452
「ええ、それは先程も。」
(ニコリ。
何となく笑顔が怖いけど、気のせいです。)
「それにしても……では、私は何と呼んだら良いのでしょう?
ジーエル、ですか?」
「そう。ご苦労様」
笑み一つ零さぬままに労いの言葉だけを投げかけ、担当の整備士から受け取った書面に目を通す。
仄かに輝く髪は雪をまぶしたような金色、目まぐるしく書類に目線を走らす瞳は深い青。
ダークブルーのパイロットスーツを纏った氷のような少女が一人。
活気に満ちた格納庫にあって彼女の周りはそこだけ異質な空間となる。
「了解したわ。次回以降もこの方針で進めて頂戴」
カナデ・ノースウィンドが氷の薔薇と呼ばれる由縁の一つがそこにはあった。
>>453 「あー・・・
(・・・少しアレだったか)
読み方は『ジーエル』ですね。ただ人によっては別の読み方もあるかもしれません」
(★アルファベット一つとっても言語圏が違えば読み方も違ってくる
またCDをシーデーを読むケースも忘れてはならない、まる)
>455
「そうですね、私の実家の方でも大分違いましたし。
…尤も、今じゃ余り覚えてませんけど。
私、実家はカスティリア…スペインの方なんですよ。」
(カスティリアは、我々の知識で言えばスペイン東部。
フランス国境、ピレネー山脈手前に広がる地域だ。)
「…まぁ、国籍なんて殆ど意味はありませんけどね。
ハーフやクォーターなんて、珍しくも無い。」
>454
「…あら、あちらに居るのはカナデさん。」
(ふと視線をずらした先には、知った顔。
と言っても知り合いという訳では無かったが。
そういえば、とエレナは思う。
聞いた話によれば彼女はコーディネイターだと言う。
自分は四分の一だけど、実力は比べるべくも無いだろう。4の累乗でも足りるか怪しい。
彼女の機体の名前は、確か―――)
「スカーフェイス…だったかしら…?」
>>456 エレナの記憶は正しい。
ジム・クゥエルをベースに、RX-178-0をモデルにした大幅な改修の施されたカナデの機体。
彼女のパイロットスーツと同じ闇蒼色の装甲を纏ったそれは、右のカメラアイの上下に走る「傷」ゆえにスカーフェイスというコードを持つ。
カナデという優等生のイメージからは一見かけ離れたその名前。
何故彼女は、欠損部分の修理もせず、汚名にも似た傷跡を享受し続けるのだろうか。
現に――
「必要ないわ。
あの傷はそのままにしておいて。外装に関しては今までどおりで構わないって言ったでしょう」
装甲材の余剰分が手に入ったからと補修を勧める担当整備士に対し、
カナデはにべもなくその提案を蹴っていた。
>>456 「そうなんですか・・・
国籍が意味をなくしても人の営みは大して変わることはない・・・
というところですな」
>>457 「あの機体…
俺は一度見たことがある…」
ただしシュミュレーター上の話であるし直接戦ってはいないが
>>456 「あれ、リュートさんは自分の出身とか気にした事ってありません?
確かに火星では意味が薄れてはいますけど、
やはりそういうのって、どうしてもあると思いますよ。
……私の母も、苦労したって聞いてますから。」
>>457 (そう、一重にそれが記憶に残っていた理由だ。
彼女が優等生である事は間違い無いのに、何故"傷跡"は消されないのか。
自分の搭乗するエスクード・ドゥ・テナス――堅固な楯とは、
また事情が異なるのだろうな、とは思う。)
「まさか伊達で付けている…っていう事は無いでしょうしねぇ…。
リュートさん、彼女の機体―スカーフェイスですけど、気になりません?
>>459 「まったく無関心ってわけでもないですよ
ただそういうのが…なんだろう苦手なだけかもしれません
ええ、確かあの機体はガンダムタイプが関連していると言う噂話は聞いています
傷は…戒めか何かかと思われます。あくまでも個人的な推測ですが。
(※この手の話はいくらでも出てくる、どこかの女海賊とか銀髪のおかっぱとか…
つまり何かを忘れないようにするためにわざわざ残しておくと言うものだ)
刺青とは似ているようで違うかもしれません。」
>460
「苦手、ですか。
…そうですね、言われて見れば好き好んで考える人も珍しいのかも。
けど、苦手と言っていれば避けられる様な物では無いですしねぇ…。
あぁ、それは確かに。
…というより、ヘッドタイプはガンダムタイプを模しているみたいですし。
尤も中身が同じかは知りませんけどね。
それに、その推測に至る経緯をお聞かせ願いたい、って、
何処かの誰かさんなら言うでしょうねぇ…。」
(そう言うと、手近な工具を纏め始めて)
「それじゃ、私はこの後はお仕事ですから失礼します。
…と言ってもMSを使うお仕事じゃありませんけど、ね。」
(それでは、と告げて格納庫を去って行く。
その二時間後、彼女は隣のクレイドルまで"お仕事"に出発した。)
>>458-461 それから二、三言をお互いに交わし、カナデは整備士たちから離れて行った。
その視線は偶然エレナたちの方へと向き、しかし彼女たちを通り過ぎて別のモノを見る。
自分に関する話題が今の今まで話されていたなどと夢にも思わない様子で、
視線はすぐに再び前へと戻る。
スカーフェイス。
彼女にとってあまりに皮肉なその機体、
その皮肉さゆえに名づけた名前。
敬愛する兄にすら語ったことの無い名前の由来を、彼女が語る相手など果たして現れるのだろうか――
さて、話はこの日の明け方に遡る。
事の起こりは、隣接するクレイドルの責任者からの通信であった。
その通信によれば、そのクレイドルは数機の機動兵器を保有する盗賊の攻撃を受けたらし
い。
何とか撃退はしたが、打ち漏らした敵も何人か居るとの事で、
周囲のクレイドルは一応、警戒を強めてくれ、との事だった。
更に通信は続く。
続けて告げられた内容によれば、その盗賊達には賞金が課せられたという。
―――そういう訳で。
養成所の関係者も何人か、そのマンハントに参加する。
実績を挙げて置けば後々有利にもなるし、金を稼ぐ手段にもなる。
放置しておくのは危険だし―――等など、参加する理由は各々でまた違っているのだが。
「…しっかしこう、滅入る様な暑さだな。
今日は随分と気温が高い。」
(機内温度計を見ながら、そう愚痴を溢す青年。
学費の関係から参加している、リヒャルト・ユルゲンスだ。
彼の駆るディン改造機『S4』も、その黒い装甲に膨大な熱量を抱え込んでいる。
まぁ、その塗装自体は防塵用マントに隠れて見えないのだが。
無論、その両腕に携えられた長大なスナイパーライフルも、だ。)
「もうそろそろ、敵さんが現れてくれてもいい頃合なんだがな…?」
荒れ野を駆け抜ける砂色のドムタイプのMSが二機。
ホバーで撒き散らされる砂塵が操縦者の焦りを表しているかのようだ。
「…ったくよぅ、ちょろい仕事だってからわざわざ自前の機体で参加したってのによ…
全然話しと違うじゃねえか!
こうなりゃ、早いところ艦に逃げ込んで、このクレイドルからおさらばの一手だぜ!」
おそらくクレイドル外から出稼ぎに来た二機の盗賊たちは、一路、彼らの密航船を停泊させた
宙港に急ぐ。
>464
その視界に、砂塵の柱が立ち上がり、その中を見え隠れするように
二機のドムが駆け抜けてゆく。
「…」
遅れて到着する青年
(アーマーは間に合わなかったが致し方あるまい)
防塵用マントをつけているせいか手持ち火器はわからない
「出遅れたか…?」
>>465 「…センサーに感?
―――。」
(機体のセンサーが巻き上がる砂塵を捉える。
砂嵐かとも思ったが、最大望遠で確認してみて違う――と確信した。
風向きや周囲の地形をコンピュータに計算させても、あの砂嵐はあり得ない。)
「危うく見逃す所だったな、アレが情報にあったドム・トローペンか。
この前のアレと言い…羨ましい目くらましの方法だよ全く。
しかしこのコースは………そうか、アイツら宇宙に上がってから逃げるつもりだな…?」
(この進路上には、宇宙港を備えるクレイドルがある。
しかしその宇宙港はあまり評判が良くない、密航船の類がよく出入りすると言う噂があったのだ。)
(機体の出力を引き上げる、戦闘出力へ。
今は地上を歩行しているが、このままでは数分で逃げられてしまう。
ライフルに実包を装填。
脚部のグライドホイールを起動して、トローペンを追い始める。)
>>466 <通信>
「リュート、アイツら高飛びして行方をくらますつもりらしい。
まだ間に合う。
俺が足を止めるから、その後は何とか仕留めよう。
今の内に距離を詰める用意をしておけよ?」
(S4が指で合図する。
ついてこい、というフィンガーサインだ。)
「くそ、これじゃ目立ってしかたがねえぜ。
どっかで機体を捨てたほうがよかったか?」
だが、貧乏盗賊団の彼らにとっては、
大枚はたいて購入したこのドム・トローペンは虎の子である。
廃棄するのは出来ない相談だ。
人は自らの弱点によって死ぬ。
彼らの場合、それは”貧乏性”だった。
>467
充分に周囲を警戒しながら疾走しているが、
自ら巻き上げる砂塵に妨害され、自らをターゲットと狙っているものには気づいていない。
『 システム キドウ 』
機体アナウンスが戦闘体制になったことを告げる
>>467 「了解」
問題はどうやって近づくか…だが
>>468 180mmで迂闊に打っても命中するかどうかも怪しいのでここは180mmキャノンを右手で持ち
臨戦態勢にしつつ接近することにする
>469
それに気づかず、徐々に180mmキャノンの射程に接近してゆくドム二機。
隠密行動など微塵も考えていない走り方だが、それだけに速い。
このような荒地での運用を前提として考えられたホバー走行の利点を十二分に生かしている。
ザクTの射程内を横切るのに要する時間はごくわずか。
おそらく、狙撃のタイミングは何度もないだろう。
>>469 <通信>
「…おいリュート、お前のその背中のソレは飾りかよ?」
(何処と無く冗談めいた囁き。
リヒャルトが示しているのは、リュートのザクが装備する追加ブースターの事だ。)
「では…仕掛けるぞ。
同数ならば、まずは出鼻を挫く。」
>>468 (グライドホイール停止、大地に足を固定するS4。
前方を行く二機の隊列――その先頭側に居る機体のバックパック付近に照準を合わせ。
引き金を、引く。
続いて放たれる銃弾は、ほぼ音速と等しい弾速で飛んで行く!
更にS4はフライトシステムを起動、動揺を誘う様に大空へと舞い上がった!)
<通信>>リュート
「未だリュート、状況を開始しろ!」
>466
飛来する銃弾が先行するドムのパックパックを撃ちぬく。
たまらずつんのめり、盛大な砂塵を巻き起こしながら転倒するドム。
後続のドムが地面を踏みしめるように急停止し、転倒したドムをかばうように立ちはだかる。
「ちぃっ、追っ手か!?」
転倒したドムが立ち上がる。
バックパック上部に弾痕が残っているが、その機能に致命的な損傷を与えるにはいたらなかったようだ。
「くそ、こんなヤツラに構っちゃいられねえ…
散るぞ!
艦で会おう!」
左右に散開する2機のMS。
目標を分散させてやり過ごすつもりなのだろう。
>471
射撃方向に向かって、小脇に抱えたラテーケン・バズを構え、ろくすっぽ狙いもつけずに撃つ。
牽制が目的なのか、上昇するS4の進行方法に向かって飛来する砲弾。
>>470 ドムを射程内に入れ
バーニアをふかしキャノンを3連射
狙うは機動力の元メインスラスター
>>471 「…」
ブースターの使い道その一
接近時に使用…ということを示唆しているようである
「了解 ブースターON!」
追加ブースターも併用しキャノンを撃ちつつ接近
MMP-78グレネ付きマシを使用も視野に入れておく
>473
散開した内の一機が持ち前の悪路走破性能を発揮して、蛇行する。
キャノンが打ち込まれ立ち上がる砂柱を縫うように走る。
「ちぃ、ここは逃げ切れても艦まで追ってこられちゃ、後々困るんだよ!
こいつらをあっというまに叩くしかねえか!」
接近してくるザクを中心に半円を描くように航行。
徐々にその半径を小さくすると、ザクの出足を挫くように、その足元に向かってバズーカを打ち込む。
それと同時に、左腕でヒートサーベルを引き抜くと、一気に接近。
飛び込んできた勢いのまま、サーベルを横薙ぎに振りぬく!
>472
「チッ、仕留め損なったか。 …狙撃兵としては恥だな。」
(悪態をつきつつ、機動は続ける。
高度を取ってしまえば追跡は容易、何故ならこちらは飛行型だ。
そう思った刹那)
「撃って来たか。
……当たってたまるかよ、そんな牽制射、それもバズーカ如きにな!」
(踏み込みが大事、とでも言うのだろうか。
スピードを緩める事無く上昇し続け、ラケーテン・バズを回避する。
元よりマシンガンでも直撃すれば撃墜は必至の機体だ、
パイロットであるリオヒャルトにしてみれば、幾分か気が楽だったのだろう。)
「次はこっちの番だぜ。
悪いが…とっとと捕まるなり何なりしてくれるかな…っ!」
(薬莢を排出し、ボルトアクションで再度装填。
続いて狙うのは目標の胴体よりやや下部、腰より下の部分だ。
上半身は装甲が厚すぎるし、機動力を奪えれば良いという事だろう。)
>>474 飛んでくるバスーカをスラスターをふかしつつかわす
「ほい、はい、やっと」
(バズーカにはかわし方にコツがある…誰かがそっと教えてくれた)
踏み込みは十分なんだけどドムの動きがいささか単純すぎた
「来た!そこか!」
ヒートホークを左手に持ちヒートサーベルを受け流す
最もパワー差は否めないのだが払ってしまえば何とかなる
直後にスラスターをふかし脚部狙いの180mmを2連射する
>475
バズーカ砲弾を軽々と避けたS4の動きを見て、
「速い!?
…振り切れねえか…
やっぱりここで叩いておくべきか…?」
その一瞬の迷いが回避行動を遅らせた。
飛来する銃弾が、足元のホバー用熱核ジェット・エンジンの吸気口を粉々に引き裂く。
慌てて左方に位置する岩山の陰に転がり込むドム。
「えい、クソッ!」
足元の調子を見るように二三度、エンジンをふかしてみる。
「…行けるか?」
吸気口の防塵フィルター部が損傷したため、長時間は持ちそうにないが、
今のところ、エンジンは持ちそうだ。
「野郎、嬲るつもりか…
兎狩りじゃねえんだよ!」
飛び出すと、荒野に点在する岩場の陰を縫うように疾走するドム・トローペン。
最短ルートを迂回しながらも、遮蔽物を探しながら宙港を目指す。
>476
「なにおうっ!?」
必殺と思われた一撃がとても優しく打ち払われた事に驚愕する、ドムのパイロット。
その次の瞬間に、180mmキャノンがドムの脛部の走行を弾き飛ばす。
そのため、想定していた加重の掛け方と実際の慣性力の発生方向に誤差が発生し、
あらぬ方向に突進してしまう。
その先には…、ザクT。
肩を先にして、ショルダータックルのような体勢でザクTにぶちかましを敢行する。
>477
「……なるほど、上手い逃げ方をするんだな。
俺の手持ちじゃ、もっと接近しないと装甲は抜けないしな…。」
(言うや否や、出力を引き上げる。
そのまま逆落としをかけるように地表へ向けてパワーダイヴ、
距離を縮めて、直接装甲を貫けるようにするのが狙いか。
無論、敵機との相対位置を、常に自分の背後に太陽が来る様に移動するのは忘れない。
「なるほど、アレは遮蔽物を探してるな。
しかし逃げているだけではな、その前に一撃だ。
ミサイルなら…防げまい!」
(前方を行くトローペンに対し、胸部のランチャーから七発の有線ミサイルを発射する。
距離を詰める為の布石だ。)
>>478 「あらあら」
ショルダータックルが来る
ドムトローペンの体重も加わった自体を迎撃するにはザクのパワーでは不足気味だし
かわそうとするもタイミングが悪く
ドムの体当たりがキャノンに引っかかってしまいキャノンを手放してしまう
機体のコンディションには異常がないらしいが
すばやく右手の動作確認を行い異常がないことを確認し、
MMP-78グレネ付きマシを構え発射する
>479
コクピット内のモニターがS4の接近を知らせる。
「降りてきやがったか。
ちょうどいい、ここで勝負をかけてやる!」
遮蔽物から飛び出すと、接近するS4に向き直る。
と、直後に飛来する有線ミサイル群。
「どわっ!?」
そのうち、数発がドムの前面装甲に直撃する。
爆炎の中、地面を削りながら吹き飛ばされる。
幸い、と言っていいのか、吹き飛ばされた先は先ほど隠れていた岩山の影。
現在のS4の位置からは倒れているであろうドムへの射線は確保できない。
>480
ザクのキャノンを弾き飛ばしても、いささかの減速もせずに盛大に倒れこむドム。
慌てて立ち上がるが、時、既に遅し。
打ち込まれるマシンガンがバズーカ、ヒートサーベルを弾き飛ばし、
頭部メインモニタ、左腕第二間接部を打ち砕く。
片腕となったままゆらりと立つドムはそのまま、動作を停止するかと思われたが…
「うおおお、てめえぇぇぇ!
こんなところで死ねるかっていうんだよ!」
コクピット内でブチ切れて叫ぶパイロット。
無事な右腕でザクの頭部を鷲づかみにし、そのまま体ごとのしかかり、
体重を掛けて押しつぶそうとする。
>>481 「開かない以上、らちを"開ける"にはこうでもしないと、な。
……何より、エアボーン(空挺降下)なら得意でな。」
(グライドホイールで地上を走行しながら、ライフルを投げ捨てる。
両腰のウェポンラックから対装甲散弾銃――MS用のオートマチックショットガン
を取り出し、岩場の影へと疾駆する。
そうして、吹き飛ばされたであろうドムの胴体へと向けて打ち放つ!)
「(………?)」
(…一抹の違和感というか、不安もあったが。)
>483
岩場の陰を覗き込んだS4のモニタに映ったのは…
こちらに砲口を覗かせている、ラテーケン・バズーカ。
「そう来ると思ったぜ…」
あお向けに倒れた姿勢のまま、両腕のみでバズを固定し、S4の胴体部に向けて発射する。
と、それとほぼ同時に打ち込まれる散弾群。
「がぁっ!」
胴体部に叩き込まれる散弾。
獣じみた悲鳴を上げるパイロット。
そして、痙攣のように腕と頭を2、3度振動させて、沈黙するドム。
>>482 「ぐぉっ!!やってくれる」
まずは右手を引き剥がそうにも両手がふさがっている
ヒートホークは使えるので切断しようと試みる
コレでは流石に不味いと判断
本来は用途が違うがスモークディスチャージャーと補助用ブースターを悪あがきで使ってみる
ドサクサまぎれにシグナル弾をグレネード部から打ち込む
>485
「ぬおおおりゃああああ!
脳汁ぶちまけなぁ!」
肩部装甲にヒートホークを食い込ませたまま、なおもザクの頭部に体重を掛ける。
スモークの中、ザクの頭部を掴んだまま、メチャメチャに振り回す。
が、弾みでシグナル弾がコクピット部に打ち込まれ、貫通はしないものの、
装甲にクレーター上の窪みを作る。
「!………ぐう………」
途端に、暴走じみた動きが止まるドム。
そして、巨木が切り倒される時のように、ゆっくりとザクにのしかかり、倒れこむ。
>>484 「―――――ッ、しま……っ!?」
(悪い予感が当たってしまったという事らしい。
加速の後の急停止、スキが大きすぎて回避運動は最早取れない。
つまりこの敵は、自分の照準の中に相手が飛び込むという状況を作り出したという事だ
。
散弾銃が放たれた刹那、ラケーテン・バズが着弾する。
着弾したその砲弾は左胸のミサイルランチャーを直撃し、その周囲を見事に吹き飛ばし
ている。
ダメージは装甲だけとはいかないだろう。
だが幸いな事に、パイロットは存命だ。)
「…マジで死ぬかと思った。
ここで倒れたらまたケイトやヘリオン泣かしてしまう所だ…クソッ、痛いな。
これではリュートの援護にも回れない。」
<通信>>ドムトローペンB
「そこのパイロット、生きているなら返事をしろ。
ここで死ぬか、俺達から治安機構に引き渡されるか…どちらが良い!」
(相手が生きているか分からないから、とりあえずそれだけは聞いておく。
生死位は確認しなければ、傷の手当て――破片が刺さった左腿の治療も出来ないのだ。
)
>487
しばらくの沈黙…そして、応答。
<通信>S4
…ぐぅ…くそ、虎の子の機体をやっちまった…
…好きにしろ。
どうせ、帰るところなんてありゃしねえんだ…
ただし、やるんならひと思いに頼むぜ…
S4の目の前で、寝そべったドム・トローペン同様、中のパイロットもぐったりしているのだろう。
それ以上の応答はないようだ。
>>486 「終わったか…?!」
ドムを動かして置く
四肢は使い物にならないようだが右腕は完全に切り離しておく
頭部は生きているといえばそうだし死んでいると言えば死んでいる
更にシグナル弾をドムの拡散ビーム砲部分とわき腹に打ち込む
通信回線を入れる
『あー、そこのパイロット生きているならを返事しろ おとなしく抵抗は辞めてもらおうか』
ちょっと面倒だけど可能なら引き渡しましょう…相手がどんなにアレなのでも
まあ抵抗も考えられるからそれに対応できるようにしておく
>>488 「了解した。
既に当局には連絡済だ、伝令に走って貰ったからな。
お前を引き渡す。」
(そう言うと、機体に増設した近接防御機関砲でトローペンの足回りを破壊する。
必要以上には壊さないが、少なくともこれで歩行は出来ないだろうというレベルで。)
<通信>>リュート
「こちらは終わったぞ、敵パイロット一名確保。
こちらの損害は中破、負傷者は俺一人だ。」
(リュートへ通信を入れつつ、傷の手当てを開始する。
パイロットスーツの上から止血し、破片を抜き取り消毒。
応急処置を施していくが、それでも少々キツかった。
機体の方は、既にダメージチェックを終えているのだが…。)
>489
返事がない、ただの(略
返答がない。
中のパイロットは気絶しているのか、死亡しているのか…
コクピット部の装甲は打ち抜かれてはいないので、おそらく死亡していることはないだろう。
どちらにしても、抵抗する気配はない。
ひとしきり騒動が終わった後、ノイズ混じりの通信がはいる。
<通信>
こちら治安部隊第……小隊…応答…います…
目標の沈黙をこちらも確認した。
至急、回収部隊を派遣するので、そのまま現場を保存して欲しい。
後処理や報酬など詳しい事は養成所を通して、後ほど照会して欲しい。
諸君らの協力に感謝する。
オーバー。
その通信が契機となったのか、町のほうから砂塵が立ち上がり、接近してくる。
おそらく回収部隊のホバートラックだろう。
>>490 『無線を傍受しました』
機体アナウンスが告げる
「こちらも戦闘不能に追い込みましたが気絶したのか呼びかけも無し
気絶しているようですが抵抗の可能性もありますが…どうします?」
>>491 一旦通信を切り、四肢を完全破壊(いわゆる達磨に)しておく
氷付けに出来たらしておきたいところである、まる
>>492 <通信>
「了解、こちらはパイロット養成所所属<シュヴァルツァ フォーゲル>。
素早い対応に感謝する。」
(通信に応えて、周辺の警戒に移る。
怪我の方は鎮痛剤が効いている事もあり問題は無い、
ただし回収部隊が到着した後は、きちんとした手当てを受けなければならないだろう――)
>>493 「――だ、そうだ。
直ぐに到着するそうだから、危険要素が入らないように警戒しなければな。
あークソ、帰ったら病院通いだな、コレは…。」
>>492 通信を傍受
タイムラグが生じているようだが内容は把握できた
「了解」とだけ返答しておく
どうやら周囲の景色も晴れたようだ
>>493 「ですね・・・逃げられたら目も当てられない
しかし先輩。大丈夫ですか?」
>>495 「他にも、俺たちの知らない仲間が居て攻撃してくるってのもな。
原生生物とか…注意しすぎるって事は無いさ。
…あぁ、痛いって言ってられる内は大丈夫だって軍でも言われた。
処置はしたからな、コイツら引き渡すついでに、病院にも御厄介になるさ――」
(―――実際には。
傷口から何らかの病気に感染していないか、などなど…
諸々の問題があるため、一週間は病院に閉じ込められる事になるのだが。
まぁそれは先の話。
とりあえず彼らの仕事は、これで解決したわけである。)
違います
さて、ここはクレイドル内の商業区画。
大通りの側面を強化ガラス張りのショーウィンドゥを備えた店が立ち並ぶ、
それなりに賑やかな町並みだ。
そんな大通りを、大きな荷物―――黒塗りの大きなカバンを持った少女が歩いていた。
「えーっと…次は…。」
500 :
黒装束:2007/07/19(木) 23:31:21 ID:???
>>499 「ふむふむ。この辺にある本屋はあと2件。
品揃え的には遠い位置の方が望みありだが行くまでに日が暮れそうですねぇ・・・
悩み所!」
(そんな商業区画の通りのド真ん中で立ち尽くす男性が一人。
非常に通行の迷惑である。)
>500
「え…えぇっと……?
すみません、前…良いですか…?」
(物凄い困惑顔だ! …まぁ無理も無い話ではあるが。)
「というか…往来の真ん中でどうしたんですか。
せめてもう少し脇に寄りましょ、ね?」
(くいくい、と指で示す。
確かに、往来の真ん中を外れれば邪魔になりそうにはない。)
502 :
黒装束:2007/07/19(木) 23:42:37 ID:???
>>501 「ん?ああ、これは失礼を。
いえ、道に迷ったとかそういうわけではありませんよ?ええ。」
(話の方向を勘違いしたのか突拍子も無い事を言い出す男。
そもそも服装からして怪しい。怪しすぎる・・・
覆面に体のラインが出ないがぶかぶかと言う訳でも無さそうな着物。
その全てが黒に染まっているなら尚更であり、さらに覆面から覗く目が暗闇から浮かぶ光る円に見えるのも怪しい。
よく見れば不審人物以外の何者でもなかった。
・・・しかし。何故だろう、この男どこかで見た気がする。)
>502
「ははは…ええ、その格好で迷っていても説得力がありませんし…。
えーと…何かお探しなんですか?
そういえば先程は、何かお悩みの様にも見えましたけど。」
(因みに一連の発現、こめかみには一筋の汗。
思いっきりヒいているのは間違い無いのだが、何とか話せているのは、
彼女自身、彼(?)の事を、風の噂で聞き及んでいたからだ。
「(何と言っても特徴が特徴、そう簡単に間違えるとも思いませんし、ね…)」
504 :
黒装束:2007/07/19(木) 23:59:00 ID:???
>>503 「ええ、まぁ。
ちょっと音速丸さんにお使いを頼まれてまして。
ほらあの、いつも私が連れているハロっぽい。」
(覆面を被っていて表情はわからないが。
これだけの台詞を喋る間にお辞儀、頭を後ろ手に掻く、音速丸の大きさを手で表す等
十分補えるだけのジェスチャーをしている。)
「……でも、妙なんですよねぇ。」
>504
「音速丸さん…………?
…あぁ、"あの"…。」
(その名前も、勿論だけれど知っている。
幾分か失礼な噂も耳に入っていたりするのだが、とりあえずは何も言わずに。)
「妙…と言いますと?
失礼とは思いますけど…彼自身、相当に不可思議だと思うんですが…」
(困り顔で。)
506 :
黒装束:2007/07/20(金) 00:11:37 ID:???
>>505 「…いえね?
普段は『美意識のねぇお前に任せるには荷が重過ぎる』とか言って自分で買ってくるんですが。
今日に限って妙にしどろもどろと言うか・・・『今日は手が離せない』とか言い訳もしてきて。
おまけにあっち行け的にしっしっと掃うような仕草までして見せて。
いつも尊大不敬が目印の音速丸さんにしては、珍しい事もあるもんだなと思ってたんですが。」
(情景を的確に少ないジェスチャーで再現しながらその『妙』を説明する。
恐らくその噂の内容と怪しげな態度から並の想像力があればすぐにでも思いつける事だろう。
何故この男自身が気付いていないのかは非常に疑問ではあるが。)
>506
「あのー…余計なお世話かな、って思うんですけど。
それはつまり…その音速丸さんが、
何か貴方に見られたくない事をしようとしている、っていう事じゃないんですか…?
その、こう言っては何ですけど…彼はそう、"色々な"噂もありますし…ね?」
(笑顔。
にこやかな、笑顔。
もうとても嫌な予感がした時とかに人間が見せるあの、笑顔。)
508 :
黒装束:2007/07/20(金) 00:19:37 ID:???
>>507 「………
ほほう。」
(手をぽん、と鳴らし。)
「いやいやそんな私抜きであの人がそんなこと。
そんなこと。
許しませんよ音速丸さん!」
(ギラッ、と一瞬その目が光って見える。
まずい事に放置すると事態が悪化しかねない雰囲気になってきた。
というか、今にも走り出しそうである。)
>508
「噂通りなら、ちょっと困るんですけど…本当なんですか!?」
(しまった、本当だったのか。
――まさか噂が本当だったとは。いや、嘘でも本当でも困るのだが。)
「え、えと…エレカ使います?近いですけど!」
510 :
黒装束:2007/07/20(金) 00:31:43 ID:???
>>509 (気がつけば男からは青白い闘気すら噴出している。
何がそこまで男を燃え滾らせるのか。)
「大至急お願いします!
私に黙って実行するとは羨許せません!!」
(何だか一瞬流れにそぐわない単語が聞こえかけたような気がする。)
>510
「はい、こちらです。」
(そうして、自分の使っているエレカ(養成所からの借り物)へと向かうが)
「…えぇっ、一緒なら良かったんですか!?」
(バッチリ聞こえていました、見事に。)
512 :
黒装束:2007/07/20(金) 00:49:19 ID:???
>>511 「あ、いえその。…まぁ兎に角、急ぎましょう!」
(デリカシー、モラル。
そう言った問題はあまり無視していいものではない。
だがしかし、今の状況では時間を取られるのも致命的かもしれない。
エレカで養成所に急ぐ方が賢明か。)
>512
「…なーんか釈然としませんけど。
けど、あんまりおいたが過ぎると皆、怖いですよぉー…?」
(念のため釘を刺して。
直ぐ側に置いてあったエレカに乗り込むと、
二人は一路音速丸さんの暴挙(?)を止めるべく走り出した。)
(そう、一方その頃。
正しく養成所内部。
女子更衣室前『廊下』。)
「・・・遂に、ここまで来たか・・・」
(黄色いハロは、人間形態で佇んでいた。
長らくソロでの計画を練り、はや一週間。
ようやく、実行に移す時が来る。
ナノマシンで構成された擬似的な感涙が、溢れかける。)
>514
ガチャリ
(その時、更衣室のドアが開く。
中から現れたのは、蒼銀のツインテールを持つ超☆幼児体型ロリ27歳。)
「―――――!?」
(刹那、時間が凍った。)
>>515 (交錯する視線。
一瞬後に発した言葉は。)
「やぁ元気かいそこのビューティー!
今から俺がやる事は忘れた方が身のためサ☆」
(意味不明な脅迫じみた言葉であった。)
「さぁさぁ俺の心の一番乗りはどいつだ!
ゴールラインに追いつけるようなブツでないと俺は止められんぜ?!」
(一切お構いなしに事を荒立てようとする人間形態190センチ程度の黄色いマッチョ。
普通の人間で言う所の全裸ではあるが何故か局部やへそといった生体的な物が再現されていない。
ゆえに猥褻物陳列罪を適用されても言い訳が可能な理不尽な身体である。)
>516
「へ…変態さん!?」
(そんな台詞にはお構いなし。
とりあえず物凄い失礼且つ現状からすればこの上無く的確な形容詞をあらわしてみた所で。)
「だ、駄目です!
私が忘れたらというかどいたら貴方、中で何するつもりですか!?
お巡りさーん!?誰かー!?」
(どうでも良いが、歳の割りに叫びが子供だ。)
>>517 「失敬な!理想郷を追い求めているただの通りすがりの紳士に過ぎない!
さぁいい子だからどきたまえセクシーガール!飴あげるから!」
(表面積や外見からすれば絶対に押し返せなさそうではあるが。
体内に収納しているナノマシンを展開しているだけなので体積は案外少なかったりする。
それでも並の人間と押し合えるのは一体何故だろう。)
「ぬぬぬぅ、まさかこんな予定外の障害があろうとは・・・!
もはやこれまd」
(全てを言い終わらない内に回転せずに、まるで矢のように男の側頭部にモンキーレンチが飛んでくる。)
>518
「紳士が更衣室に侵入しようとする訳が無いじゃ無いですか!
幾ら何でも嘘が強引過ぎますよ変態さん!」
(凄い頑張っている。
文章で説明するのはとても難しいのだが、口ではこう叫びながらも
具体的には腰の工具入れからモンキーレンチ投げたり、
その合間に更衣室の中に居る女子を鼓舞してみたり。
まるでジャンヌ・ダルクの様だった。)
>>519 「ええい埒があかねぇ!かくなる上は高機動モード、でぇい!」
(ただ単に通常のハロ形態に戻り、強引に突入を図り。)
「がばふぉっ!!?」
(物凄い勢いで戻ってくる黄色い物体。
壁にぶつかり、大人しくなる。)
>520
「………!」
(トドメとばかりに護身用高電圧スタンガン一斉攻撃。
更には携帯端末で外部に連絡を取り始める生徒までいる始末。
割と音速丸さんのピンチな気がしなくも無い。)
>>521 「ぬ〜ぅ〜う!作戦が露呈するだけでこんなにもダメージを食らうとは……!
畜生シビシビ痺れが取れねぇじゃねぇか!戦術的撤退ーッ!」
(そう叫ぶと廊下をランダム機動で跳ね回り──まるでスーパーボールを投げたみたいに跳ね回り──
物凄い勢いで遠ざかっていく。
時折ある部屋のキー端末が全て無事な辺りちゃんと跳ね方を計算しているらしいが。)
>522
「毎度毎度の事ながら……一体何なんでしょうね…。
こういう事ばかり慣れても困るんですけど。」
(やれやれ、といった様子で更衣室の中へと戻っていく生徒達。
クリスはと言うと、既に着替え終えているからこのまま実習である。
かなり疲れた気もするが――まぁ、仕方ないだろう。)
524 :
黒装束:2007/07/20(金) 12:14:11 ID:???
(その後。
エレカで到着した僕達は、入口近くまで出張ってきた整備班長から音速丸さんを引き渡された。
まぁほぼ予想通りではあったが、実質的な被害が出てないのは対応の慣れが見受けられる。
ところで音速丸さんの処分だが、一週間MS用射撃訓練場の的に混ざる事になった。
内蔵機器がぶちまけられない事を祈る。人間形態で固定したので当たる面積は広い。
健闘を祈ろう。)
『―――この様に、先日は月面都市を利用したモビルスーツによる
空間機動訓練の模様を、パイロット養成所の御協力の下お伝えさせて頂きました。』
(――ごくごくありふれた、民営放送のニュース番組。
画面に写された月面都市の映像の中では、番組のレポーターと
月面の養成所の所長、そして補佐を行う中年の男性教官の姿が映し出されていた。
そして、暫くして画面が切り替わる。
番組の収録スタジオの光景だ。)
『さて、次のニュースは……おっと、新着のニュースですね…?
只今入りました情報によりますと…ノルドシュテルン・クレイドルの防衛部隊が昨日、
α-896交易路を通行中だったクロウラーが何者かに襲撃されていたのを発見した模様。
物資などが略奪されている事から原生生物による襲撃の可能性は低く、
また生存者の証言によると、襲撃犯は旧式ながら高性能の機動兵器を装備する上、
統率の取れた集団―――そう、まるで軍隊の様だったという情報もあり――
加えて、周辺には潜伏可能な地形が発見できない事から、
周辺のクレイドル並びに関係機関ではその補足に全力を注いでいるとの事です。』
(………ニュースの内容その物は、残念な事にそう珍しい物でも無い。
養成所の中でこそ、比較的平穏な――少なくとも不当に他者から命を奪われる事は無い
生活を送る事が出来ても、一歩外に出れば、そこは"そういう世界"なのだ。
そして最後にニュースは、襲撃部隊の指揮官機らしき"赤と白のゲルググ"の事を告げて、放送を終えた。)
526 :
身軽な少女:2007/07/21(土) 23:03:34 ID:???
「うーん。
結構、厄介な集まりっぽいねー・・・」
(食堂備え付けのテレビで
>>525を見ながらサンドイッチをもそもそ食べる少女。
眉根を顰め、そのゲルググの映像を見ている。)
>526
「だよなぁ。
…実効性を伴う上にはた迷惑と来た、救い様が無い。
しかも、この様子だと腕が立つらしいじゃないか。
護衛部隊も素人では無いのだし。」
(もぐもぐと、その横でクラムチャウダーを食べながら)
528 :
身軽な少女:2007/07/21(土) 23:18:28 ID:???
>>527 「機動力も打撃力も備えてる盗賊・・・かぁ。
無事に物資運ぶの、大変になりそうだよねぇ・・・」
(もぎゅもぎゅもぎゅ)
「護衛のバイト続けるの、ちょっと考えようかなぁ・・・」
>528
「だよなぁ、これはまた物価上がるかも。
…こういう言い方は何だけど、ウチから遠くて幸いだったな。
もしかしたらこっち来るかも知れないけど、さ。」
(かつかつ)
「しかしこう、こんな練度なんて…本当に軍隊だよなぁ。」
530 :
身軽な少女:2007/07/21(土) 23:31:44 ID:???
>>529 「うーん。
少なくとも寄せ集め、しかも私みたいなバイトの護衛集団じゃ一網打尽が戦う前から確定してそうだねー。
困ったなぁ・・・」
(すっかり空になった皿を尻目に腕組みして考え込む少女。
割と、死活問題。
護衛をやめれば確かに直接的な危険度は薄れるが物価ヤバイ。
護衛を続ければ収入は入ってくるものの戦闘になるリスクがあり命ヤバイ。
微妙に、岐路かもしれない。)
>530
「まぁ…上がるとしてもそう一気に上がる事は無いだろう、
出没した地域の交易路は、こことは繋がって無いんだし。
確かに確立としては高くなるけど、即それが死に繋がるって訳じゃ無いだろう?」
(こちらも既に食べ終えている。
テーブルの上に逢ったカップに二人分のお茶を用意しながら)
「それと件の盗賊、装備が統一されてるから…意外と軍隊崩れだったりしてな。
拠点が見つからないってのも、そういう装備があるって事だろうし。」
「……シャルル・ロウチェスター」
それなりの賑わいを見せる食堂の中で、しかし誰も寄り付こうとしない一角。
冷えた空気の中心には、泰然と腰掛けコーヒーカップを口元に運ぶ一人の少女の姿があった。
ワイシャツ、ベスト、スラックス――ともすれば男装にも見える装いと、対照的な金髪白皙、その奥の氷みたいな碧眼がテレビを見据える。
カナデ・ノースウィンドは今日も今日とて相変わらず、他者を寄せ付けない空間を一人で生成し続けていた。
533 :
身軽な少女:2007/07/21(土) 23:48:47 ID:???
>>531 「まぁ、周辺に来ない事を祈る、かぁ。
近辺のバイトには手を出さないようにして。うん、幾らかマシだと・・・思いたいねっ!
ん、それはひょっとしてアタシの分?」
(そのカップをふと見て聞いてくる。)
「・・・軍隊崩れ、かぁ。
紅白のゲルググが指揮官らしいんだよねぇ・・・?
ま、どうやったって調べようも無いだろうけどねぇ。」
>533
「それに、こういう言い方をしては何だけど誰かが襲われるのは間違い無い。
仕方ないさ。
あ、あぁ…要るだろうと思って。
しかし機体の見た目は高性能、指揮官機が紅白のゲルググと言えばそう。
確かオールズ・モビルの―――」
>532
(と、そこまで言った所でその呟きを聞きつける。
賑わいを見せる食堂の中でそれを聞きつけたのは偶然だが。)
「――そうだ、シャルル・ロウチェスター。
オールズ・モビルの戦闘部隊きってのエースパイロットだ。
…流石、よく覚えてるんだな。
そんなに有名なエースパイロットでも無いってのに。」
(声の主。
カナデ・ノースウィンドに対してそう声を返しつつ考える。)
535 :
身軽な少女:2007/07/22(日) 00:11:00 ID:???
>>532,534
「・・・わお。
二人とも、物知りだねぇ。
それじゃ遠慮なくいただくよっ。」
(そう断りカップを口に運び、喉を潤し始める。)
「・・・便乗して紅白に塗る盗賊とかも出てくるかなぁ?」
>535
「はい、どうぞ。
…ん、まぁ…俺の場合、好きな物は覚える物だし。
映像資料があるからそういうのも増えそうだけど。
……けどな、史実通りの人間だったらそう簡単にはやられないだろうし。
真似した所で腕前が追いついてないとな。」
>>534 急に自分へと向けられた声。
何事かと視線だけで振り返れば、見たことのある顔が一つ。
「いたの」
微笑むでもなく蔑むでもなく、凍りついた湖面のように変化の無い顔で、呟くように――
そこにはただ存在を認識したという以上の意味合いなど一片も存在しなかった。
空になったカップを置き、チーズケーキの乗っていた皿ともどもカウンターに下げに行く。
>>535 「その可能性はあるわね。
少なくとも火星だけでなら、それなりに知名度はあるもの」
少女の一言に歩みを止め、カナデは興味深そうに頷いた。
かのシャルルの模倣により彼を恐れる人々に圧力をかけ、動揺を狙うという意図は充分にありえるだろう。
知名度それ自体は低くなく、目撃者は決して多くなく、その逸話だけが実態と離れた一人歩きを始めてしまっている現状。
この状況下では偽者は実にやり易いのだ。
「面白い考え方をする子ね――」
楽しいものを見た、というように僅かなほころびを口元に見せる。
それ以上は不要。
これ以上の長居も不要だ。
故に躊躇い無く歩き出す。
するべきことは既に定まっているのだから――
538 :
身軽な少女:2007/07/22(日) 00:29:38 ID:???
>>536 「やーでも、ネームバリューだけでも怯む人ってのは多いと思うな。
本当に度胸のある人はある人で返り討ちにって息巻いて、偽物なら撃退しちゃうだろうしねっ。
まぁ、色んな意味で厄介だと思うねー・・・」
>>537 「虎の威を藉る狐・・・とかって、あったよねー。地球の方の名言で。あれ?違ったっけ?」
(問いを返そうと振り返れば、もうそこに相手は居なかった。)
>538
「確かにね。
ただ、それで迷惑するのは俺たちじゃないさ。
まかり間違っても味方じゃ無いけど、直接目の敵にされてる訳じゃない。
…ただ気になるのは、何故今更って事だけど…まさか、な。」
(少々思うところありげな面持ちになったところで)
>537
「…しかしアレかね、やっぱ俺は人間とすら見られて無いのかね…?」
(その思考も中断され、やれやれと見送りつつ。
流石に不愉快なのは隠せなくなりつつあった。)
540 :
身軽な少女:2007/07/22(日) 00:50:32 ID:???
>>539 「んー・・・まぁ、何はともあれ、さ。
今すぐに襲ってくるわけでもないし、深く考えてもしょうがなさそうだねっ!
それじゃ、お茶ごちそうさま!
まったねー!」
(お茶のカップとサンドイッチの皿を持ち、その場から少女は去っていく。
当面の間は自分の身には何も起こらないだろう、そう思いながら。)
>540
「あぁ、そうだな。
その時にならないと分からない事でもある。」
(そうして、こちらも席を立つ。
午後からは白兵戦闘の実習、それも野外でだ。
何時までも、不愉快な感情を溜め込んでいるわけにはいかなかった。)
「――シャルル・ロウチェスター、火星独立ジオン軍[オールズモビル]所属。
宇宙世紀0122年、第13反地球連邦組織討伐部隊旗艦エイブラムの搭載機、
ベルフ・スクレット少尉の搭乗するガンダムF90或いはF91と交戦の後撃墜、か。」
後日、青年の姿を見つける事が出来たのは養成所付属の図書館だ。
個人用端末が備えられたブースの中で、端末に表示された記述を読み取っている。
…規模の割に、結構な蔵書量・並びに電子情報量を有するこの図書館だが、
利用する人間の性質上、こうした戦史関連の情報は特に容易に手に入る。
彼が今調べているのは、先日学友との話題に上った、とあるエースパイロットの事だ。
「当時の年齢は25歳、同年の第二次オールズモビル戦役に於いて指揮下の艦隊が壊滅。
その後は月面のマスドライバー基地の制圧などに参加するが、
撃墜された後の消息は不明―――搭乗機は紅白のカラーリングのRFゲルググで、
両肩に大型のビームシールドを装備……あぁ、クロスボーンの技術提供のお陰か。」
――その様な調子で、青年は資料を読み進めている。
宇宙世紀における戦史関係の知識は凡そ頭には入っているが、
それらの知識一つ一つを確認するように、貪欲に読み漁る。
三時間程そうしていただろうか、時計を見れば閉館時間が迫っていた。
そろそろ切り上げようと思いつつ席を立ち、建物の入り口へと歩を進める。
その最中に思うのは、資料を幾ら漁っても拭えなかった一つの疑問だ。
「――しかし、やはりどうにも腑に落ちないな。
もし本物だったとして……彼は一体、今の今まで何をして来たんだ…?」
報道を信じる限り、彼が引き連れている部隊は嘗ての部下なのだろうと思う。
しかしそれが何故今更、火星などで山賊まがいの暴挙を働いているのだろう。
まさか、まさかとは思うけれども。
「"混線"して来た……って事なのかね、やはり…?」
「これが火星か……美しくない星だ」
軌道エレベーター上から赤い大地を睥睨し、落胆のため息をつく一人の青年が居た。
白のスーツに青いシャツ、ゆるくウェーブの掛かった金色の髪。
磨き上げられた革靴はエントランスの床を映し込み、
ノーブルな輝きの瞳はエメラルドの視線を眼下に投げかける。
「第一このワタシが先触れの使者を務めよというのがおかしいのだ。
真に美しい者は常に最後にあらねば、後に続く者が霞んでしまうではないか」
前髪を気だるそうに、しかし優雅さを微塵も損なわない仕草で掻きあげ、青年はエレベーターの高度表示が減少していく様を一瞥する。
「それとも彼らはワタシの美しさで、戦わずして勝つつもりなのか?」
思い立ったように両手を広げ、ついでその手で己の体を抱きしめる。
「嗚呼、そうだったのか、後塵を拝する凡人たちよ。
この天才の真に美しい姿、その輝きこそが先手必勝の要と思ったのだな」
酔いしれるような声。閉じた瞳、苦悩に歪むように顰められる流麗な眉の曲線。
「許したまえ、哀れなる火星のパイオニアたちよ!
ワタシの美しさ、知性、そして才能の大輪の前に、君たちの矜持のささやかな花弁は哀れ吹き散らされるだろう。
だがそれは君たちの罪ではない。
美しすぎるのだ、このワタシという存在の全てが――」
声のトーンは更に上がり、今や舞台俳優もかくやという熱の篭った独白が密閉空間に響き渡っている。
そのボルテージが最高潮に達しようというその刹那。
電気モーターの無機質な音と共に、地上に到着したエレベーターのドアがスッと開いた。
踏み出す足、そこに一切の躊躇は無く。
あるのはただ一つ、絶大なる己への自信のみ。
「――降臨、満を持して。
火星よ、このフィリップ・アルノー・ド・アルセイユの美しさにひれ伏すが良い」
天を仰いで両腕を広げ、美の化身(自称)はその偉大なる一歩を火星に刻んだのだった。
「・・・なる前から承知はしてたが、たまには他の奴に代われんもんかねぇ・・・
まぁまだ一人で任せるに足る奴が居ないのも確かだし、俺もミスが無い訳じゃねぇんだが・・・」
(整備用の機器・パーツは普段は港から搬入された後で運送会社がチェックする。
だが、どうしても都合がつかない時───小規模の自治体等に稀に一斉に物資を運ぶ時がある───等は。
養成所側から直にトレーラーを出し、検品した後で持っていく事もあるのだ。
しかしその作業は、代々の整備班長が行うしきたりみたいな物が暗黙の内に定められていて。
こうして現整備班長のジェイクは数ヶ月に一回程度の割合で、来る。)
>>543 (真正面から、ひどく景気の悪い面構えをした男が近付いてくる。
恐らく一生関わり合いになる事は無いだろう、そう思えるほど庶民的。
その作業着に付けている、身分を特定できるような物さえなければ。)
>>544 (粗野にして粗雑。何と美しさのカケラも感じられない男だ――)
視界に飛び込んできた男の装いに、涼しげな眉根を寄せて不自然にならない程度に目を反らす。
「なるほど、アナタが案内役か。
ワタシがフィリップだ。さあ、火星支部とやらに案内してもらおう。
ふむ。
そうだな、では件の『クロウラー』というもので向かうとしようか。
野蛮な星の野趣溢れる道行を味わうのもまた、乙なものではないか」
(だが仕方あるまい。
この世の美は一定量。
美しすぎる者がいるならば、その逆もまた然り――恨むならこのワタシの美貌を恨むのだな)
尊大に過ぎる口調で告げる。
その様はまるで臣下に命を下す王の如く、傲慢にして優雅。
「さあ、案内したまえ」
民衆を前にした皇子の如く、フィリップは堂々と高らかに、そう命令を下したのだった。
>>545 「んぁ?」
(不意にかけられる声に顔を上げる。
眩しい。なんかわからんが微妙に立ち上るオーラのような物が酷く眩しい。)
「・・・・あー。アンタか、地球の養成所から来るって奴らの先発は。
そーいやそうだったな。書類の端っこに出迎えがどうの、と書いてあったな。」
(どうやらすっかり忘れていたらしく、『案内』『クロウラー』辺りで思い出したらしい。
その間にも喋る青年。
この男はそんな青年の尊大な態度に意も介さず)
「ほいじゃまちょっちそれは待ってろ。
こちとらこれからMS資材の検品だ。一旦お前を送ってってから戻ってくると燃料が勿体ねーや。
その間に身分照会でもしててくれや。な?」
(寧ろ蔑ろにする勢いで後回し宣言。)
>>546 「これは驚いた。
流石は辺境の星、美しき者の目映さに事の軽重すら判断が付かなくなるとは。
フッ。
だが良いだろう。
このワタシの美しさが罪だというのなら甘んじてその罰を受けようではないか。
ああ、気にすることは無いぞ、凡人。
己が狭き度量の中で、必死に勤めを果たすが良い。
ノーブレス・オブリージュ。
美しき者は耐えることを知る故に、尚美しく輝けるのだ」
まるで舞台役者。
天を仰いでこの世の終わりを迎えたかのような絶望に浸ったかと思えば、
次の瞬間には聖母に祈りを捧げる敬虔さで言葉を紡ぎ、
貴族の如き尊大な台詞を満足げな表情と共に唇に乗せる青年。
判断基準こそ大きくずれているものの、凡そ道理というものは弁えているようだ。
「励めよ、ワタシの美しさを糧として」
前髪をふわりとかきあげ、青年は腰を下ろす姿も優雅にロビーのソファーでくつろぎ始めたのだった。
保守
ハイーキョ
終わったなこのスレ 埋めちまおうぜ
待て、まだ早いよ
やるか
おう
まかせろ
よっしゃ
オーケイ
まだか
まだだよ
そうか
そうだよ
そうなんだ
それはそれは
そうかい
そうとも
ははあ
なるほど
ふむふむ
じゃあやるか
まだはやい
じゃあやめとくか
はやまるな
そうはいうがな
だがしかし
おちつけよ
いい加減にしろ!
住人さんですか?
アッー
違います
ひゃっはー
やめとけ、そろそろ住人来るぞ
そう かんけいないね
だがそれがいい
ヲチこそ至高
「…しかし何だろう、何か物凄い嫌な予感がする所為か。
人一人出迎えるだけなのに、何でこんなに胃がキリキリと痛むんでしょうね?」
(さて、養成所の食堂のテーブルの一つ。
使用済核燃料みたいに不景気な顔付きをしている青年が一人。
彼にしては随分と珍しい顔付きだが、何かあったのだろうか。
どうも、話題にしている事だけが理由では無さそうだが。)
「杞憂だったら良いんですけどねぇ…」
とつげきたあひまじんめ
とつげきすんなくず
本スレはこんな調子ですが(ry
588 :
銀髪の女性:2007/08/08(水) 22:37:46 ID:???
>584
「…そうですねぇ……そうだといいですねー…
……んゃ!?」
いつの間に。
というぐらいに気配がないまま近づいていた女が彼の後ろで変な声をあげた。
ふと後ろを見れば、両手で口を塞ぎバツの悪そうな顔をした女性が立っていることだろう。
>>588 「……うぉっ!?」
(ふと後ろを見れば、両手で口を塞ぎバツの悪そうな顔をした女性が立っていた。
素っ頓狂な声を上げつつその人物の名前を頭の中から何とか探す、
直接の面識は薄いが、確か風の噂でその名前は聞いた事があった。)
「えっと…確か貴女はアヤメさん、でしたっけ……?
どうしました、っていうか…俺に何か御用ですか?」
(かなり、困惑顔なリヒャルトさんだ。)
新手の保守だと思えば健康的
なにこれ
592 :
銀髪の女性:2007/08/08(水) 22:48:51 ID:???
>589
「い、いや……あの、その……
そそそそそ、そう!お隣よろしいですか!?他に席空いてなくて……」
見渡せばどこもがら空きなのだが。言い訳としては苦しかったのが自分でもわかったのか、
目が泳いでいた。
「あ…ぅぅ…」
【…こっそり後ろに近づいたまではよかったけど、声出しちゃったなんて言えないよね……】
>>592 「ええ…それは勿論構いませんが、どうぞ。」
(不自然に思いこそすれ、特に拒む理由も無い。
席を引きつつ、その席を勧める。)
「…もしかして、さっきの聞こえてました?」
(何だかいかにも精神的に大変な事になってるっぽい女性に対し、
とりあえず落ち着かせるべくそんな事を尋ねてみる。
適当な話題で落ち着けば、何か――わざわざ人の後ろに建っていた理由――も、
教えてくれるのだろうか――?)
594 :
銀髪の女性:2007/08/08(水) 23:12:06 ID:???
>593
「あ、はい……では、失礼します…
胃がキリキリする……辺りから…す、すいません。」
そう言ってすぐ俯いてしまう。
かける言葉もないが、どうしようと思っている時、
ふと気になって優男を見つめる。
だが、見つめているのは顔ではない、それより少しだけ視線を下に落としていた。
「……はぁ〜…」
どこか感心したように目をぱちぱちさせている。
>>594 「いや、お恥ずかしい…。
どうにも心労が多い物で、恥ずかしい所を見せてしまった。」
(気恥ずかしそうな笑み。
とりあえず不景気な面構えは解消された様子、
かつて教官に言われた、人の良さそうなオーラとやらの成せる力なのだろうか?
多分、あながち外れではあるまい。)
「……ん………?」
(その視線に気付く。
その視線を追って、自分の視線も下げて行く―――)
596 :
銀髪の女性:2007/08/08(水) 23:28:07 ID:???
>595
「……やっ。」
次の瞬間、彼の二の腕を妙な掛け声と共に掴む。
少しの間、ぷにぷにと探りを入れるように握っていた。
【……一見、無さそうに見えても……鍛えてる方はこういうものなのでしょうね……】
やるき?
>>596 「……はい?」
(余りに突拍子の無い行動に、正直言うと拍子抜けする青年。
一体何だろうとは思っていたが、
目の前の女性の行動は予想の斜め上を行っていた。)
「え、あの…何なんですか…?
その、ちょっと何をする気か教えてくれると俺としても助かると言いますか…!?」
(因みに、彼の筋肉の付き方はボクサー体系だ。
見た目だけでは細身に見えるが、実際は細かい筋肉がついている。
だから実際に触ってみれば、きめ細やかな筋肉の質感が感じ取れる筈だ。
まぁそれはそれとして、かなり――そりゃもうさっきまでとは比べ物にならない位の困惑具合だ。)
あるのか
600 :
銀髪の女性:2007/08/08(水) 23:43:36 ID:???
>598
「いえ、少しばかり興味を持っただけなので、お気になさら…」
ふと返そうとしたところまでで、彼女の動きは止まった。
突然なんの脈絡もなく腕を掴んだことが、今更異常だと気がついた。しかし、遅いといえばもう遅い。
「……あの、これは……その……あぅあぁぁぁぁう。」
口をぱくぱくとさせた後、がたっと音を立てて椅子から立ち上がり。
「ご、ごごごゴメンナサーイ!」
何をしに来たというのだろうか。しかしなんとまぁ、速い逃げ足だった。
>>600 「ちょ…待、アヤメさん!?」
(いや別に謝る事では無いとか単純に説明が欲しいとか驚いただけであって
それ自体は喜ぶ奴も居るんじゃないか俺はそうでも無いけどいやけどとにかく
そんな走って逃げる程の事じゃ無いんですよアヤメさんとか
色々と言いたい事はあったのだが、彼女の逃げ足は余りにも速すぎて。)
「な、何だったんだ一体……!」
(後に残されたのは、不景気な面構えの青年ではなく、
"ガビーン"な顔のリヒャルトさん一人であったとさ。)
晒しsage
<sageかよ!
さて、時と場所は変わってここは"白馬"の店内だ。
既に日も落ち、夕方というよりは夜というのが正確だろう。
一応は喫茶店という事になっている白馬だが、
この時間になるとまるでレストランや酒場、そういった雰囲気が強くなる。
賑わう店内、ほつほつと相席の客も見られる中、
今日は客としてこの店に足を運んだ女性が一人。
"ガランゴロン"
「こんばんはー」
(ずぞぞぞぞぞぞ、ちゅるん)
「なぁ・・・・スパイスが効きすぎでないかい、この創作うどん。」
(白馬ではたまに、常連の客に対して創作料理を振舞う事があると言う。
そんな『常連客』に勘定されるほどにここに訪れている男、ジェイク。
絶賛辛味と格闘中。)
>>603 「んぉ、よう!クリスティじゃねーかい。」
(カウンター席で湯気の立つどんぶりを前にして、声をかけてくる。)
>>604 「あら班長、こんばんは。
今日は班長もこちらで夕食ですかー」
(ニッコリと微笑んで、丁度開いてたカウンターの隣の席へ。
よく見知った店員へ『何時ものお願いします』とだけ告げて)
「…あれ、それ正規メニューじゃ無いですよね。
黛さんの捜索料理ですか?」
>>605 「応よ、港の方の飯もそこそこに美味かったがやっぱ食いなれた味だよな。
そう思って来てみたらいつの間にか実験台にされちまった。
何を言ってるのかわからねーと思うが俺も何をされたのかわからなかった・・・
一つ言えるのは、無駄に辛ぇというか・・・鼻にツンと来やがる。」
(どんぶりを覗き込めば見えるのはスープのみ、スープの匂い・見た目はいたって普通だが。)
>606
「へぇ…そんなに辛いんですか?」
(何処かのフランス人みたいな物言いの班長に興味を持ったか、
どんぶりの中を軽く覗き込んで来る。)
「見た目は普通みたいですけど…とても辛そうには見えませんね。
スパイスって言うと、まさかトウガラシとか…?」
(と、彼女の分の食事が運ばれて来た。
野菜と肉が詰め込まれたハムバンと、一杯のエール酒。
何処と無く、彼女が後者を飲んでいる姿は心臓に悪い。)
>>607 「ああ、普通のうどんじゃこんな麺にはならねーだろ。」
(器用に箸を扱い麺を一本だけつーっと取り出す。
人類史上稀に見る色であった。
暗褐色というかカーキ色というか、一体何をどう混ぜたらうどんの麺がこんな色になるのか。
そもそも、それは本当に食べ物なのかどうかを問いたくなるような微妙な色。)
「ああ、唐辛子は確実に入ってるだろうな。
それに加えてたまにくるこの妙な鼻の痛さ・・・寿司に入ってるワサビとかって奴か?
他にも色々ありそうな気もするが、色的に・・・
つーか何でこんなもん作ってんだ、おい。」
>>608 「うーん…………
多分、チャレンジ…かしら?黛さんって時々凄い物作りますから。」
(その、とても食べ物には見えない毒々しい何かを見て。
十秒弱の沈黙の後に何とかソレだけを吐き出して。
で、そんな客足の耐え兼ねない物を食べさせられる班長。
見方を変えればそれだけ信用されてるという事だが、
見方を変えなければ災難でしか無いのは言うまでも無いだろう。)
「普通に作れば美味しい物も作れるんですけどねぇ…」
>>609 「・・・・・・・この麺に練り込まれてるスパイスをもっとまともな料理に使ってやればよかったと思うんだがなぁ・・・客として」
(そう言い麺をまじまじと見つめた後、口に含む。
辛目のカオスを喰いきるまでに果たして何分、いや何時間かかるのだろうか。
もしかしたら後々赤貧学生の為に○○分で食べきれたら賞金制度なんかも生まれるのかもしれない。)
>610
「ええ…多分それ、すっごい珍しいのとか入ってると思うんです。
私も驚きましたけど、ここの食料倉庫って結構凄い物置いてますから…」
(純度の高いエールをくいっと飲みつつ。
比較的生活水準の高いこのクレイドルに於いてさえ、
珍しいスパイス類が普通に置いてあるこの店。
ある意味では異質な気がしないでも無かったが……
その秘密に応えられる人間は、殆ど居ないに違いない。
そして辛いものが苦手なクリスは、彼の味覚の安全を願うばかりである。)
きゅーんきゅーんきゅーんきゅーん
私のかれはパイロットおー
「…しかし何だ。
久しぶりに着たモンだから…変な感じがするな、こういう服は。」
(さて、場所と時間はやはり移って。
ここは養成所の正面玄関を抜けた位置にあるエントランス、来場者用の受付や事務室などがある。
時刻は朝方だ。
そんな中、見慣れない正装で佇む青年が一人。
なかなかサマになっている、というかかなり似合っているのだが、
その様子は何となく不思議なものだ。)
「………………」
青年が立っている場所から見える場所で、横になっている少女が一人。
ソファに横になり、規則的に胸を上下させている。
思い切り爆睡状態だが、この状況においても鉢巻を巻いている点には評価されてもいいような気がする。
>>613 「到着。満を持して」
自動ドアが開く音。
ついで聞こえてきたのは、涼しげで優雅な響きの声。
「出迎えご苦労だった。
この私の美しさを以ってその任を労おう」
リヒャルトの姿を認めると、満足そうに頷きながら両手を広げ、謳うように言葉を続けた。
「ああ、気にすることは無い。
君の任に対して褒美が過剰だというのだろう?
フフ、高貴なる者は施しを躊躇わない。
貧相な身を精一杯着飾ってまで私を出迎えようという健気な心意気に、いわんや何を渋る必要があろう」
穢れを知らない白のスーツ。
曇り一つ無く磨かれた黒の革靴。
緩やかなウェーブが高貴さを演出する金色の髪。
地球の養成所より先遣隊として来たる青年が、火星の養成所内に足を踏み入れた瞬間だった。
>614
「…相も変わらず、この娘は……。」
(一体何故こんな場所で、とは思わない。
色々事情はあるだろうから、考えるのはどうするかだ。
流石に放置しておくのはマズイだろう、何せここは正面エントランスだ、
何かあったら、危ない。)
「……おい、サリクス。
事情はよく分からないがとりあえず起きれ、ホント。」
(と、そういう事を言っている合間にも)
>615
「…いえ、与えられた役割をこなすのは美徳だと思いますので。」
(気持ちを入れ替えて、一礼する。)
「さて、貴方がアルセイユ様ですね。
本日の案内を勤めさせて頂きます、リヒャルト・ユルゲンスです。」
(身のこなしは…丁寧だ、接客に慣れた人間の身のこなし。
また、彼自身も一般水準からすればすれば十分に優れた容姿の持ち主だが、
自分でそれを意識していないから大した問題では無いだろう。)
>>616 「うぅーん……なんで自分のプチトマトだけ赤いビー玉なんスかぁ……」
なんかよくわからない夢を見ていた少女、寝ぼけながらようやく覚醒。
目を擦りながら起床、欠伸。
「……あぁ、先輩おはようス、なんで赤いビー玉なんスか」
まだ寝ぼけてる。
>>615 「…………」
半分ほどしかあけていない目で見る。
見慣れない人だ。多分、見た事ない人だ。
これでもちょっとだけ記憶力には自信がある。
「……あんた誰スぁふぇぁああああ……」
後半、欠伸。
>>616 「フィリップ・アルノー・ド・アルセイユだ。
よろしく頼むぞ、ユルゲンス。
この私の美しさを曇らせることの無いよう、己が役目に励め」
リヒャルトの対応に満足そうに頷きながら、早速案内を始めるよう促す。
「先ずは何処から案内して貰えるのか。
ユルゲンス、そなたの目で一番美しいと思える場所……
いや、それでは私のいるココから動けないか。
では二番目に美しいと思える場所に私を連れて行け」
>>617 「おお、何と言う罪深さだ。
唯一の安らぎたる眠りを謳歌する哀れな子羊すら、
私の美しさの前には目を覚まさざるを得ないとは……っ!!」
身を捩って苦悩する自称・貴公子。
「許せ、娘。
全てはこのフィリップ・アルノー・ド・アルセイユの高貴なる輝きの罪なのだ。
して、そなた、名は何と言う?」
>617
「…悪い、分からない。
とりあえず俺としては何でここで寝てるのかとか気になるけどな…
危ないから、気をつけなさい。」
(何か、学校の先生みたいな口ぶりのリヒャルトさんである。)
「…あぁ、そちらの方は…地球からのお客様だ。
前々から噂になっていただろう?」
>618
「ふむ、美しい場所ですか。
…惜しいな、今の季節なら…北天の白鳥座が最も美しいのですが。
今の時間では流石にこれは見られない。
では三番目、火星では中々難しい注文ですね――――。」
(手を顎に当て、考え始める。
愚直な位生真面目な男だ、本当に美しい場所を考えている。)
>>619 「んあ、どうもス」
ソファの上で胡坐をかいたまま、頭をかきかきぺこりとお辞儀。
特にこれといって彼の行動に思うところは無いらしい。
「自分はサリクス=フォーリティス、みんなはさっちゃんって呼んでくれるッス。
ので、フィリップさんもまぁ好き勝手呼んで下さいッス。
で、フィリップさんはあれスか?新入生スか?」
よく状況が飲み込めてない様子。
>>620 「んあ……お弁当食べようとしたら自分のだけ赤いビー玉だったッス。
最後に置いておいたプチトマトが……。
なんか昨日物凄く眠くてここでちょっと寝かせて貰う予定だったんスけどね……。
……こんな時間まで寝ちゃったとは、流石のさっちゃんも驚きを隠せないス」
連日のバイトやらで疲労が溜まっていたらしく、
ちょっと一休みがかなり一休みになってしまったらしい。
「へぁー、地球から。
それは、遠路はるばるようこそおいでませス」
もう一度お辞儀。
>>620 「星空を愛でるか。
中々に優雅な趣味をしているな、ユルゲンス」
良いぞ良いぞとばかりに頷くフィリップ閣下。
「夜空は良い。
澄み渡った空の下、満天の星々が我が頭上にて慎ましく輝く様は筆舌に尽くしがたい。
所詮私には叶わぬと知りながら、それでも己が美しさを主張せざるを得ない健気な輝きこそ、この私の胸を打つのだ」
酔いしれるように目を閉じる。
「フフ、我が上に侍ることを許そう、この空の星々よ。
そなたらの煌きにはその価値がある」
>>621 「新入生?
この私が、この未開で野蛮な星の、優雅さのカケラもない学び舎の門弟になると?」
良い気分に浸っていたところを邪魔されたのか、
やや不愉快そうな声になり。
「ああ、それはそなたの切なる願いか。
美の体現者たるこの私を傍に置きたいと願うのは、人として自然な欲求。
何も気に病む必要は無いぞ、そなたの過ちはいわば必然なのだからな――」
寛大という概念をジェスチャーにすればこうなる、という仕草でフィリップは頷いた。
>621
「…中々、愉快な夢だったみたいだな?
ただまぁ、ケイトだったらサリクスの弁当にそんな物は入れまい。
…間違うって事も無いだろうしな、多分。
しかし…そうか、けど次からは気をつけような。
こう…あぁスキだらけだと色々と危ないから、例えばそう、財布とか。」
(ふぅ、と溜息一つ。
彼は彼なりに心配している、養成所の中と言えど、
何から何まで完全に安全という訳では無い。)
「そう、それで俺の仕事は彼を案内する事だ。
教官から頼まれたしね。」
>622
「ええ…趣味というより、命ですが。
余りにも愛する余り、こんな星まで来てしまいました。」
「さて、それで行き先ですが…残念ながらこの養成所は、
あなたの仰る通り優雅さとは縁遠い。
しかし昨日、貴方の機体の搬入は終わっています。
貴方の機体もまた美しいと伺っていますから、何卒御容赦頂けると幸いですね。
それに、後からやって来る方の為にも格納庫の視察はして頂きたい。」
(星の話題で少しばかり気を良くしたか。
とにかく中々に素敵な笑顔でそんな台詞を続けていく。
実の所最初から格納庫へ連れて行くつもりだったのだが、
彼にしてみれば美しい場所なんて知らないので丁度良かったと言うか。
まぁとにかく、そういう事である。)
>>622 「んあ、よくわかんねースけどご機嫌斜めにしちゃってごめんなさいス。
まあお詫びの印&歓迎の意を込めて、つまらないものッスけど……」
言いながら、バッグに手を突っ込み……。
いつものパターンなら、ここでアレが出てくるはずである。
黄色くて長くて太くて甘いの。
バナナ。
しかし、どうやら見当たらないらしく……。
「あー、そういや昨日全部食べちゃったんだったス。
いあいあ、ごめんス。
このお詫びは必ずや後日改めてやらせてもらうッス!」
その少女、瞳に炎を滾らせ、親指をグッと立てん。
何故に燃える。
>>623 「いやー、そうでも無いッスよ。
けーちゃんあれでかなりのドジッスからねぇ。
今はまだ無いッスけど、今後そういう事が無きにしもあらずッス」
アゴに手を添え、そう呟く。
それにしてもこの少女、言いたい放題である。
「んや、財布つっても中身スッカラカンッスから、抜かれてはないと思うッスよ。
カード類ってのも殆ど持ってないッスし……。
でもま、確かに危ないっちゃ危ないッスね、了解ッス先輩。
今後気をつけるッス、心配してくれてありがとッス」
ウインク一つ、親指をグッと立てて感謝の図。
「そりゃご苦労様ッスねぇ。
自分も手伝いたいッスけど、今日はこれからまたバイトが入ってるッスから……。
んじゃ自分一旦自宅に帰って飯食ってくッスから、
そろそろ帰るッスね。
またース」
ばいばーい、と手を振りながらダッシュで養成所を後にする。
寝起き状態における若干のテンションの低さは、
今の会話をしていた間にいつもの調子に戻っていたようだ。
>625
「あぁ…確かに。
時々凄まじい事をやらかしてくれるからな、本当。」
(そして残念な事に。
彼もまた割と気易い、ことこの手の話題に関しては。)
「うん、まぁ気をつけて。
疲れはしっかりと取る様にな、それじゃ。」
(軽く手を振り返しながら、その後姿を見送る。
さて、気を取り直して。
今は自分の仕事を忠実且つ完璧にこなしてやろうでは無いか。)
「…では、参りましょうか。
貴方の美しき化身の姿、私も是非とも拝見したい物です。」
(そう言って、エントランスから目的の格納庫へと出発する。
地球から来る人間の為に新しく整理された格納庫、
そこにフィリップの機体も搬入されている筈だ。)
>>623、
>>626 「なるほど、一理あるな。
私とて物見遊山にこの辺境へと訪れた訳ではない。
清貧という言葉もある。
粗野にして貧しい喧騒の中にも、清く美しい調べは隠れていよう。
良かろう。
ユルゲンス、そなたにこの私を格納庫へ案内することを許す」
何処までも尊大、何処までも寛大。
全く異なる二つの資質を感じさせる、そんな身振りでフィリップはリヒャルトの提案を了承した。
「励めよ。
我が美しさを糧として」
>627
朝の静謐な空気の中を、暫し進む。
MSを扱う以上、養成所の敷地はそれなりに広い。
10分弱と言った所だろう、リヒャルトの運転するエレカに乗って辿り着いたのは沢山の格納庫の内の一つ。
そう、フィリップの機体が搬入されている格納庫だ。
格納庫の中からは予想通りの喧騒が聞こえて来る。活気に満ちた音だ。
「こちらが、地球から来る皆さんに使用していただく格納庫になります。
特殊な装備を搭載した機体に関しては、到着までにもう一棟が用意される予定です。
さて…予定通りであれば、現在整備班が整備機器の最終調整を済ませている頃です。
…いや、もう終わっていてもおかしくないでしょうが。
貴方の機体は一番奥のハンガーです、行きましょう。」
>>628 「ふむ。
野趣に溢れた、味わいのある建物だな」
感心したように外観を見上げ、足を一歩踏み出した。
中には既に到着している。
彼が地球にて愛機としていた、美しきあの機体が――
>629
「そう言って頂けると幸いですね。
ここはクレイドル内なので特別な設備などは付いていませんが、
外部の訓練区画の格納庫なんかは、所々に防砂・防塵構造が採用されていますよ。」
(そうして、奥へと進みながら簡単に解説を加えていく。
無論だが相手とて素人では無いのだから、当たり前の事は省く。
火星養成所ならではの工夫や、地球の養成所との大きな違いなどを説明して行くのだ。)
「――ハンガーは基本的に地球と同型、小型のMSでも大型の機体でも収容可能です。
プチモビや超大型の機体なんかは別途格納場所を用意していますが…
今回皆さんの持ち込む機体は、こちらで用意した物で対応可能な様ですね。
モビルアーマーは専用の格納庫がありますので、地球の皆さんもそちらへ回って頂く事になります。」
(更に、必要と思われる事は大体説明を続けて行く。
格納庫内の防災設備や使用の規定などなど、良くもまぁ覚えているものだとばかり。
実際は丸暗記なのだろうが、説明していく姿は中々堂に入った物だ、
プロの顔、と言っても良い。)
「何か質問などあれば、担当者に聞く事も出来ますが…」
(と、言葉を結ぶ。
視線を巡らせて探すのは、現在この格納庫で作業の責任者を務めている人間だ。)
>>630 「無い」
質問はあるか、との問いに即答する。
「機材もろくに揃わない辺境の星ではある。
が、相応に手を尽くしていることは一目見て分かるのだ。
良い。
整備兵諸君、励め」
両手を広げ、大きな身振りで告げた。
要は事前に送られた資料と実態の間に齟齬が無ければ良いだけのこと。
そして彼の眼力は、多少の誤差も無くこの施設が要求されたスペックを満たしていることを見抜いていた。
「嗚呼畜生、こんな所に工具箱置いてたの誰だっ!!」
(八つ当たり気味の怒号を放つ、赤が強めのオレンジリーゼント。
その特徴的な声は一度聞いたら忘れる事は無いだろう、そして聞き覚えがあれば即座に顔が浮かぶであろう。)
「・・・いけねぇな。これぐらいの寝不足でカリカリしすぎか。」
(蹴ってぶちまけてしまったらしい工具を拾い始める。
哀愁漂う背中はどこか物悲しい。)
>631
「そうですか、それならば良いのです。
……その通り。
此処の人間もまた、不足する物を努力で補ってくれています。
中々優雅に美しく、というのは難しい。」
(そうして、一通り説明を終えて行く。
先程の発言で目の前の男性がほぼ格納庫の状態を見抜いている事には気付いた、
故にある程度は省いたが、必要十分な説明や、資料の補足は行っておく。)
「さて、この後ですが……。
今日は午前中の実機演習はクレイドル外部での演習だけですから、
後数十分で近くの格納庫に訓練を終えた機体が戻って来る筈です。
そちらの作業風景を見学した後、養成所内の施設
(食堂や図書館等、学校としての性格が強い施設)の見学に移りますが、宜しいですか?」
>>632 「って…言っている側から……。
―努力し過ぎるのも問題か…?」
>>633 「それで構わない。
高貴なる者は常に寛容である。
よほどのことが無ければ、いちいち私の許可を仰ぐ必要など無いぞ」
>>632 「おや、あの者は――」
聞き覚えのある声に振り向き、その姿に何かを思い出したのか。
ふむ、と頷き、小さく笑う。
「――野蛮だな。
だがそれこそがこの星には相応しいのかもしれない。
醜い星に住まう人々の中に、美しいものなどそうそう埋もれていよう筈もないのだから」
幾分悲しげに呟き、フィリップは天を仰いだのだった。
「とわっ、班長さん大丈夫ですかーっ!?」
(と、そんな彼の元へとやって来る見た目幼女実年齢27歳女性。
来賓には気付かず真っ直ぐに彼の元へ。
健気だ。)
>634
「それは重畳。
では、以後はその様にさせて頂くとしましょう。」
(そう言って、格納庫の出口へと向かう。
次の行き先はまた別の格納庫、無論だが養成所からの許可は取っている。
実の所さっきから胃の内側が張り裂けそうなリヒャルトではあったが、
何とかこの日の案内はソツ無く――むしろほぼ完璧に完了させる事が出来た。
尤も、彼の仕事はまだまだ終わる訳では無い。
地球から来る人間は、フィリップ彼一人だけでは無いのだから。)
クーロン・クレイドル。
整然とした開発計画により構築されるのが一般的であるクレイドルの中にあって、
無計画な移民受け入れ政策と、その弊害としての混沌とした都市開発により生まれた畸形児。
東洋系の大企業による出資を受け、今や経済力の面ではセントラルの12クレイドルも斯くやという規模にまで至っている。
そんな混沌都市のメインストリートを、悠々と歩む一人の女が居た。
年のころは二十歳ぐらいか。
体のラインを惜しげもなく晒す、黒い布地で織られたタイトなドレス姿。
深く入ったスリットは太ももの付け根にまで至り、肉付きの良さそうな白い肌を覗かせている。
容赦なく浴びせられる卑猥な歓声や、その肢体を狙ってすれ違いざまに伸ばされる薄汚れた手の間をするりと抜け、
「ハンッ」と小馬鹿にしたような笑い声を間抜けな男たちへくれてやる彼女。
「女を買うなら真っ当な店に行くんだね。
アンタみたいなことやってると、ボッタくられるかぶち込まれるかの二択が関の山さね」
10万でどうだ、と持ちかけてきた脂ぎった男をにべも無く一蹴し、
彼女は通りに面した飯店のテラスへと足を向けた。
時刻は昼過ぎ、曜日は日曜。
猥雑な賑わいを見せる大通りは、強かな活気に満ち溢れていた。
>>637 「…あら、マーヴェリック教官。
やっぱり教官もいらしてたんですね。」
(彼女がテラスへと辿り着いてみれば、既に先客があった。
可愛らしい私服に身を包んではいるが、養成所の関係者なのは疑いない。
休日を利用して、何人かのグループでこのクーロン・クレイドルまで遊びに来ているのだろう。
クリスの近くのテーブルを見てみると、彼女の知っている生徒の顔もちらほらと見受けられた。)
「ふふ……何だかそういう姿も新鮮ですね、とてもよくお似合いです。」
>>638 聞き覚えのある声にピタリと立ち止まり、彼女はくるり、とまるで人形芝居の人形のように体ごと振り返った。
その拍子にボブカットの赤い髪、遊ばせた毛先がふわりと踊り、
タイトなドレスに包まれた胸元の膨らみが重たそうに小さく弾む。
「……見付かっちまったねぇ」
スカーレットは苦笑しながら教え子たちのテーブルへと歩いてくる。
一歩踏み出すたびにスリットから覗く白い足に、男たちがヒュウッと口笛を吹いた。
「ま、アタシもここの住人だからね。
たまにはチャイナドレスなんてもんも着るってワケさ」
少しだけ言い訳めいた口調。
威厳を演出するかのように組んだ腕に寄せられて、柔肉二つがたわむ。
慣れた格好ではあるが、教え子に見られるというのはやはり少々気恥ずかしいようだった。
>639
「ええ、もしかしたら会えるかなって思ってたんですけどね。
期待して無かったって言ったら嘘になりますし、
けどまさか本当にお会い出来るとは。」
(ふふふ、と笑いながら。
見れば周りの生徒達も、その姿に驚きながらも目を奪われている様で。)
「……ちょっと、いや…かなり羨ましいですねーー、それ…。」
(で。
その様な格好をしても全然色気とは無縁の彼女からは羨望の眼差し。
凄まじいまでの羨望の眼差し。)
>>640 「そうかい?
……ハハッ、ま、これでも結構気を使ってるからねぇ」
自分に向けられた視線の意味を理解し、
僅かに赤面しながらもいつも通りの蓮っ葉な口調でスカーレットは応じる。
同じテーブルの椅子に腰を下ろし、無造作に足を組む。
スリットから太ももまでがより大きく露わになり、健康的な色香を醸し出していた。
「何せ完全オーダーメイド。
コイツがきつくなったってコトは、弛んだ生活送っちまったってコトさね」
立体裁断と縫製技術の粋を集めて作られるチャイナドレスは、
それを身につける人間のボディラインを極限まで忠実に参照して採寸されるのだ。
「だから月に一度はコイツを着て、自分に気合入れてたんだけどさ……」
まさかアンタらに見られちまうとはねえ、と苦笑した。
>641
「うーん…きつくなったのはもっとこう、違う所だったりして…。」
(クリスの視線が向く先は、少々失礼ながらも彼女の胸だ。
自分とは天と地ほどの差がある其れが、正直言うととても羨ましい訳だ。)
「…それにしても月に一度ですか。
クーロン・クレイドルの風俗って私みたいなのからしたらやっぱり特殊ですけど…
何だか凄いですね、養成所に居る時の教官からは想像も出来ないと言うか、
普段はカジュアルな服装が多い様な気がしてましたから。
……しかし何かこう、さっきから男の人からの視線も凄いですね…?」
(遠慮がちに、周囲に視線をめぐらせながら。)
(賑やかな大通り。
気を抜けば大人でも人の波に飲まれる錯覚を起こしかねない、人、人、人の山。
とは言え、それは時に偏り、微妙に閑散とした隙間ができることもある。
そんな中に、足取りも確かに・・・・)
「・・・・」
(パンと饅頭の中間のような物を食べ歩きしている身長130に満たなさそうな少女が一人。
自分の体ほどある紙袋を片手で平然と抱えながら通りを歩いている。)
>>642 ま、これにゃあアタシの下宿先の事情が大きく関わってるんだけどね……などとは口にせず。
「いつものコトさね。
ここらの連中は女に飢えてるからね、アンタらも気をつけなよ」
あからさまに胸元へ向けられた視線に苦笑しつつ、手にした扇子を拡げる。
羽毛で飾られたソレで隠した口元を、教え子の耳元に寄せて彼女は囁いた。
「日が暮れたらメインフロアの大通り以外出歩かないこと。
一旦迷っちまえば、何処で攫われて売り飛ばされるか分かんないからね。
どーしてもって時はタクシー使って動くんだよ、良いね」
言って、目線をチラリと肩の向こうへやった。
途端、男が一人、帽子を目深に被りなおして雑踏へ消える。
「……ちったぁまともになったと思ったんだけどねぇ」
ため息をつく彼女は、何処か遠くを見るような目で呟いた。
>>643 「お、アンタも来てたのかい」
その目が再び雑踏に向けられた、ちょうどそのタイミングで視界に飛び込む見知った顔。
>644
「確かに……時々嫌な視線を感じますしね。
分かりました、皆にも気をつける様に言っておきます。」
(直ぐ近くに座っていた学友二人も、分かりましたという旨を答えて来る。)
「…昔はもっと?」
>643
「…あら、あそこに見えるは…。」
(ふと街路に視線をずらし、何とはなしに目に付いたその姿。
実の所、その姿というよりかは身体に比して大きな荷物に注意が向いていたのだが。
よくよく見てみれば、一応は顔を知った人間であった。
そしてその刹那、都合の良いことに―――視線が見事に交差した、それはもう見事に。)
「どうも、こんにちはー♪」
>>644,645
「む・・・」
(聞きなれた声に反射的に振り向き、目が合う。
更に明確に呼ぶというか、挨拶の意が篭った声をかけられる。)
「・・・・どうも。」
(挨拶をされれば、当然返すのも礼儀。そう思いテラスに近付き軽く挨拶とお辞儀。
ぎこちなさを感じる一連の動作。しかし、色々な背景を持った人種が行き交う雑踏にその違和は掻き消される。)
>646
「はいどうも。
…ふふ、美味しそうですね。貴女は今日は食べ歩きですか?」
(少女が口にしているそれを見て、どうにも食事目的での来訪と思ったらしい。
いささか安直な気もするが。)
「それだったらどうでしょう、折角ですし御一緒しません?」
>>645 「中華系のご他聞に漏れずって奴さね」
クレイドルを飲み込む華僑の闇、その名は黒社会。
その首魁の方針一つで、齎される夜が安眠と恐怖の何れを伴うかが決まってくる。
恐るべきは辺境の火星にまで及ぶその影響力――華僑社会は、宇宙世紀になっても黒い呪縛から逃れられない。
>>646 「アンタもだよ。
子供が好物って好事家も、ゴキブリと同じでいつの時代にもいるからね」
巾着の中で音を立てたケータイを取り出しながら、少女に向かって言う。
『もしもし――ああ、姐さん。
ん……了解。
下宿人の身さね、それくらいは引き受けさせてもらうよ』
そんなやり取りを通話相手と終えた後、彼女は徐に立ち上がった。
そして教え子たちに向き直り、巾着の中から一枚のメダルを取り出してテーブルに置いた。
「厄介事だとか、困った事があったらコイツを持ってその辺の店に駆け込みな。
店主に見せてアタシの名前を出しゃ、大抵どうにかなるもんさ」
メダル一枚をテーブルに残し、踵を返すスカーレット。
白い指先がケータイのボタンに触れた次の刹那――一陣の風と共に、エアロバイクが彼女の頭上に舞い降りてきた。
ハンドルに手を掛け、瑞々しい太ももが丸見えになるのも構わずシートに飛び乗り跨る、揺れる赤い髪。
「そんじゃ、物見遊山は程ほどにして、キリのいいとこでおうちに帰るんだね♪」
次の瞬間、再びのつむじ風を残して彼女は遠く飛び去っていったのだった。
>>647 「・・・まぁ、そんな所ですが。」
(大きな荷物の中身を見せるように傾ける。
・・・・同じ物が、まぁぎっしりと・・・袋の内容量から見て10個ほどだろうか、詰められている。)
「・・・。」
(少しの間を空けた後、頷く少女。
同意と見ていいだろう、というよりこの会話の流れで他にどう取ればいいのだろうか。)
>>648 「・・・了解しました」
(再びお辞儀。儀礼的、事務的というような言葉が酷く似合う礼を返す。
風を感じ、顔を上げればバイクが巻き上げる埃が遥か彼方に見えるのみだった。)
>648
「…分かりました。
私もそういうの、気をつけないといけませんね。
教官もお気をつけて。」
(丁寧に一礼して、飛び去っていくその後姿を見送る。
テーブルの上のメダルを懐へと入れて、もう一度教官の忠告を自分の中で噛み締めた。)
>649
「しかし、肉まん…ですよね、それ。
随分沢山買ったいたいですけど、誰かに渡したりするんですか?」
(マーヴェリック教官が立った後、空席になった席を勧めながら。
周囲の学友達も概ね好意的な雰囲気である。
ただいかんせん、どうにも周囲から浮いているのは否定出来ないが。)
>>650 「・・・まぁ、それもありますが。
自分でも食べますので。」
(・・・・この量を食べると普通に言い放った。
フードファイターにでもなるつもりであろうか。)
>651
「……もし良ければ自分で食べる割合とかを是非とも伺いたい。」
(まさか冗談よね、いやけどもしかしたら。
そんな思考と共に、もし食べるのならその光景も見てみたいなぁとか思いつつ。)
「…そうだ、このお店のも中々評判が良いと伺ってますよ。
私もさっき頂きましたけど、美味しかったですし。
もし良かったら食べて行かれたら良いんじゃないかなぁ―――」
(…とまぁこんな感じで、活気溢れる店内でも段々と賑やかになっていくクリスであった。
目の前の少女と普通のテンションで話せる様になりたいと思いつつ、
その日一日は何かと必死だったそうな。)
>>652 「・・・・聞きたいですか?」
(背筋が凍るような不敵な笑み。本来そんな物感じる必要が無い、ほのぼのとした話題だった筈なのだが。
結局その話題はうやむやになったわけだが・・・一体、どれほど食べると言うのだろうか。)
格納ブロックの西方、演習場の片隅で何人かの訓練生が集まって合同トレーニングを行っている。
養成所ではなんでもない日常の風景。ドーム内に木霊する威勢の良い掛け声とは対照的に、
ベンチの上で不遜に寝大仏の如き格好で怠惰を貪っているトシミアの姿が在った。
「がーんばーれーよー……っと。
あ゛ーダリぃ。あんなメニューがマトモに出来っかよ。」
背中越しに手をひらひらとやって、エールを送る相手はトシミアの後輩(舎弟)達だ。
「姐さんも一緒に来ませんか!?」と誘われ何をするのかと思い付いて来て見ればコレ。
まぁ、気合の入った連中を冷やかすのも趣味ではあるが、聊か退屈である。
ごろりと寝返りを打って、頭の角飾を弄りつつ風景を気だるげにみやる。
こんなならチビレロの整備やってた方がまだ面白いぜ、と思うトシミアさんだ。
「あ゛ーダリぃ。」
655 :
黒装束:2007/08/13(月) 23:10:31 ID:???
「はぁ・・・・平和ですなぁ・・・」
(同、演習場。
水筒を傍らに、のほほんとした雰囲気を醸し出す、男。
・・・ピクニックでもしているつもりだろうか。)
>>654 「おや?」
(不意にトレーニング風景を見やり、その傍でぽつんとだらける姿を見つける。
自分と同類かはたまた見学か。
何にせよ、ああしているからには暇がありそうだ。
話し相手にでもなってもらおう、そう思い近付き──)
「隣、いいですかねぇ?」
>655 黒装束
「んぁ?
あぁ…―――って誰だ…つかなんだてめぇ、そのカッコは。」
不意に視界外で聞こえた声に気が付き、
半ば占領していたベンチにスペースを作るように起き上がり、だるそうに返事をした所で相手の姿が映りこむ。
暫くの間を置いて、自分自身の容姿を完全に棚上げしたセリフが投げられた。
657 :
黒装束:2007/08/13(月) 23:23:30 ID:???
>>656 「いやまぁそうカタい事おっしゃらずに。
どうにも訓練に参加してないようなので、暇なんじゃないかなーと思いましてねぇ。
あ、ああこれですか?まぁ普段着兼作業着って所ですけど。」
(夏に見たらひどく近付けたくない暑苦しい格好で臆面も無くそう答えた。
・・・つまりなんだ、寝る時以外はこの衣装のままだと言うのだろうか。)
>657 黒装束
「別に俺はカタいコトなんて言ってねーだろーが。
ただてめぇのカッコがあんまりにあんまりっつーかどーせツッコミ待ちなんだろ?なぁ?」
咳払い。
「…普段着かよ、ザクの眼ん球みたいなの隙間から覗かせやがって。
まぁいいや、アイアンマスクの旦那に比べればインパクトも薄いしな。」
からからと笑い、で?と問うてくる。
「確かにヒマしてたけどよ。
てめぇも暑い連中の冷やかしか?」
659 :
黒装束:2007/08/13(月) 23:38:11 ID:???
>>658 (一瞬身を固まらせるが、瞬時に復活し)
「い、いえいえいえそんなまさかぁ。
そんなお笑い芸人みたいな事するわけないじゃないですか、普通に考えたら!」
(と反論。しかし、格好が普通ではないので説得力が無い。
というか、身振り手振りまで付け加えて必死すぎる。状況証拠的にツッコミ待ちの可能性が凄く高まった。
ゴホン、と咳払いをし落ち着いた様子を見せ、問いに答える。)
「いえまぁそういうわけでもありませんが・・・
平和な時間を楽しもうと思いまして。ええ。」
(蓋に水筒の中身を注ぎ、すぐに飲むわけでもなく遠くに目線をやる。)
ココにも一人、トレーニングの様子を眺める少女の姿。
色素の薄い金色の髪を結い上げてから落とす、いわばスタンダードなポニーテール。
ノーマルスーツの上半身を肌蹴たタンクトップ姿で壁際に佇んでいる。
手にはスポーツドリンクの入ったボトル。
差し込まれたストローの端が、時折持ち主の柔らかな唇に包まれる他は特に動きの無い光景だ。
「……」
滴る汗をタオルで拭う。
頬に掛かる毛先を指で弄び、さっと払ってまた元通り。
相変わらずの、誰も近付けない冷たい茨の風情だった。
>659 黒装束
「あん?お笑いじゃねーのか?」
素。
「…ちっ、なんだよカッコはおもしれークセして中身はまったり系ってか。」
黒装束の理由を聞いて、大して期待はしていなかったものの大仰にがっかりしてみせる。
そっぽを向いて、ふぅ、と溜息。
舎弟たちの訓練風景を見届ける義理もなんだか感じないし、
「プール解放日だよな・・・泳ぎに行こうかなぁ…」
と、呟く。
そのカッコは純白のビキニにパーカー。
思いっきり泳ぐつもりのソレだ。
662 :
黒装束:2007/08/14(火) 00:00:29 ID:???
>>661 「そ、そうですよそんな、ええ。」
(いつの間にかさりげなく間を開けてはいるが同じベンチに座っている。
そして・・・見えないほうの手を握り締め密かにガッツポーズし、心の中でサスケは叫んだ。
─ああ、ようやく!スルーされたけどツッコミ待ちを看破された!
思えば長かった・・・苦節10年、音速丸さんに言われた事を守り続けてやっと!
今俺の中の全米が拍手喝采しているううううううう!!!─)
「というか、あなたもあなたで凄まじい格好じゃないですか!
風邪引いても知りませんよ?!」
(今更相手の格好の奇特さに気付く。
近付く途中で気付け。)
>>660 (ぴきーん)
「んっ?」
(NT的感覚がお知らせする、その冷えたような雰囲気。
振り向けば、いつぞや墓掃除で眠っていた少女・・・噂は、聞いているが。)
「ふーむ、あの人も見学中でしょうかねぇ?」
>>662 視線に気付いたのか、青い瞳が一瞬だけ彼のほうへ向けられた。
何の感情も覗かせない凍りついたような色。
すぐに目を逸らし、そして――彼女にしては非常に珍しいことに――驚いたような表情を一瞬だけ見せて、再びサスケの方を見た。
(……ニンジャ?)
持っていたボトルが手から滑り落ちそうになる。
慌てて持ち直し、驚きを氷の仮面の奥に仕舞い込み、今度こそカナデはジャパニーズ・ニンジャの姿を視界から消し去った。
>660 お嬢
「んぁ?
あいつは確か……」
昔日のビジョンを思い返す。
そうだ、以前恒例の新人いびりの標的にしてみたものの、完全スルーされたコトがあった。
名前は確かカナデ…カナデ・ノースウィンド、だったか。
教官連中も一目置くいわゆる“せーせきゆーりょーせいと”。
完璧超人と言っても差し支えの無いステータスの持ち主だという噂をよく耳にする。
「……雰囲気がいけすかねーから粘着はしなかったんだよな。
しかしあン時から全然雰囲気変わってねーなぁ。
……ま、どーでも良いか。」
我関せず、としつつも負けじとツンとした雰囲気で前方に向き直るトシミアさんだ。
>662 黒装束
「あん?コレか?
いやな、こいつらに付き合ったら一人でプールでトレでもしようかって思ってよー。
水資源の関係上、解放は月に二日だけだろ?
お前はきょーみ無しか?」
パーカーを脱いで綺麗な白いビキニをほれほれと見せ付ける。
「あー、どうなんだろな。
というよりは一服中ってトコじゃねーか?」
あんまり興味がなさそうに生返事を返す。
退屈ボルテージがヒドいことになっていた。
>>664 一方のカナデは、既にトシミアの存在に気が付いていた。
個性的な耳の形状に代表される、ある意味人間かどうかも定かでない少女。
物珍しさ。
それ以上の存在意義は見出せそうに無い。
(……そういえば、いつだったか、やたら絡んできたコトがあったような……)
その記憶すら最早定かではない。
つまりは実に見事なスルーっぷりを、トシミアからの新人いびりに対して発揮していたということだった。
(変な格好。恥ずかしくないの?)
少しだけ蔑むような目で、カナデは少女を一瞥した。
666 :
黒装束:2007/08/14(火) 00:33:23 ID:???
>>663 「・・・・ふーむ。」
(顎に手を当て、首を傾げる。
強化人間の視力は伊達ではない、カナデの今の些細な表情の動きを完璧に捕らえている。
しかし、サスケは解せなかった。何故こちらを見て驚くのか?
自分の服装という点に思い当たらない辺り、相当に感覚がずれている。)
>>664 「まぁ、確かに泳ぐのとかは嫌いじゃないですが・・・
疲れてその後眠気でだれちゃいますんでねぇ。
それだと音速丸さんが暴走した時に止められませんから。ええ。
決してお供する為の体力じゃありませんよ?」
(強調する所からして間違い無く後者が理由である)
「・・・というわけでまぁ、ご一緒できそうもないですし。
あの人が、本当に噂通りか・・・交流がてら確かめて来ようかと思います。」
(そういい、壁に寄りかかる少女を指し、歩き始めた。怖い物知らずかもしれない。)
>666 黒装束
「そんなもんかねぇ?
こう、背泳ぎとかでゆっくり泳いでるとまったりできねーか?
俺的には衆愚を突っ切るようなダイナミックなバタフライ泳法でな・・・ってお前、まさか!」
話途中で立ち上がり、勇敢な行為に出た黒装束に驚きながらも、
ニヤりとほくそ笑むトシミアさんだ。
「お嬢様ってのはどんな突っ込みをするもんなのか、見てみたいってのはまぁ・・・あるわな?」
どっかりとベンチに腰掛け、行く末を見届けようとした、その時。
>665 お嬢
冷然としたその眼差しは、確かにトシミアに届いた。
「―――あ?」
……メンチ切ったか、今?
蔑むような目で見られたと認識したトシミアは先ほどまでのスタンスを忘れたかのように、
サスケを追い越す勢いでカナデの方に歩き出す。
>>666 その接近に気付いたのは、彼の異様な服装が視界の端に映ったときだった。
咥えていたストローから唇を離し、一歩だけ横へずれて壁にもたれかかる。
相対距離は凡そ5メートル。
壁に咲く氷の薔薇は、近づいてくる忍者装束を怪訝そうに見つめている。
「何?」
抑揚の無い声。
感情一つ篭れば、どれだけ甘く愛らしく響くだろうかと惜しまざるを得ない響きがサスケの耳に届いた。
>>667 そして――その異様な服装を更に追い越してやってくる、異様な生き物。
あの耳は飾りだろうか、それとも遺伝子工学の粋を集めた技術の結晶だろうか。
そんな好奇心が一瞬だけ首をもたげ、
しかしカナデはそれを無駄だと断じて切り捨てた。
「何の用かしら」
唇がストローを柔らかく挟み込み、先端から中身を音も無く吸い出す。
こくり、と白い喉が動き、ん、と吐息が漏れた。
喉の渇き>>>>トシミア
だとでも言うのだろうか。
彼女らのいる演習場にいくつか配置されたベンチに腰掛けた男が顔を上げた。
膝の上に置いた端末をカタカタといじっていたと思えば、数秒とも続かずに手が止まり。
「…………。」
物憂げに青い空を仰ぐ。
瞳は遠くを指しており、心はここに在らずといった風に。
ただ、瞬きだけが彼に時があることを感じさせた。
670 :
黒装束:2007/08/14(火) 00:59:12 ID:???
>>668 「いえいえ、別に何というわけじゃないんですが・・・・
こちらを見て少々驚かれたようで、うちの音速丸さんが何かしでかしてたりしてないかと・・・」
>>667 「・・・ぉ?」
(自分より前に出てくるトシミアを見て、動きと口を止める。
これから何が起こるか、わかっていない。)
>668 お嬢
「――ああ、いやな?
俺の被害妄想じゃないと思うんだが、どうにも不愉快な視線を感じてよー、
それを追ってったら偶然そこにお嬢様が居たんだよ。」
腕を組み、睨みを利かせ―迫力は全然無く―詰め寄る小悪魔。
「因みにそいつは俺のセリフだぜ、文句があるなら口に出したらどうなんだい?」
ずいっと踏み出す白ビキニ。
ちんまいだけなく声も可愛いせいか、とても滑稽に映る。
この調子が見たくて舎弟をやってる者も居るらしいがどうでも良いコトである。
因みにサスケのコトは完全に忘れてるようだ。
>>671 「別に」
簡潔明瞭、ただの一言のみを返答とし、また一口。
「場違いな格好をしたおかしな人がいれば、
見るなというほうが無理でしょう――それだけよ」
起伏に乏しい声には、何処か呆れたような響き。
嘲りも好奇もない無色透明の声。
つまらなそうに腕を組み、見下す見下さない以前の目つきでトシミアを眺めていた。
「恥ずかしくないの?」
>>670 「……」
(やっぱりニンジャね……)
673 :
黒装束:2007/08/14(火) 01:19:00 ID:???
>>671,672
「・・・・あのー?」
(割って入ろうという意思はあるが、喧嘩腰の二人に怯えている。
・・・・少々、その声が情けない。)
>672 お嬢
「……ぐぬぬ」
その澄ました感じにムキムキくる感覚を覚えながら、
なんとか声のトーンを落とし、“落ち着いて”反論しようとするトシミアさんだ。
「べーつーにーっ!
恥ずかしくもなんともねーよ!.oO(パーカー着てるし)(←羞恥防波堤)
それにプールなんてすぐそこだろうが、場違いじゃねぇ!(oO(・・・そりゃ今は他に誰もいねーけど)
つーかなんだよその俺の相手の片手間っぽさわ……あー、もー!いけ好かねぇー!」
無理。
>673 黒装束
「るせぇ!〆っぞボケ忍者!!1」
絶賛大噴火中。
>>674 心底どうでも良いといった顔で、
「気に障ったなら謝るわ。ごめんなさい」
どうでも良さそうに謝罪するお嬢様。
さりげなく組んだままの腕の間で、寄せられた胸までもがどうでも良さそうに谷間を刻んでいた。
89のE。そんなサイズもどうでも良い。
「単に貴女に興味が無いだけだから、気にしないで、トシミア……だったかしら」
何と言うか、もうその目は彼女を見ていない。
興味を失った相手には、とことんドライなのが今のカナデお嬢様なのだ。
676 :
黒装束:2007/08/14(火) 01:35:50 ID:???
>>674 「ひぃッ!ご、ごめんなさい!」
(反射的に謝ってしまう。何故だろう。)
>675 お嬢
「お前、俺の名前っ」
完全に忘れてたならまだしも…
抑揚の無い声で形だけの謝罪をされ、
ストレート過ぎる畳み掛けにトシミアは終に、
「ギギギギギギギ・・・・・・・・・・ぐはっ」
あっさりと怒りのキャパ超え。
ボンっ爆発演出と共にその場にへたり込む。
「・・・・・・・・・・・・・・、。」
以降反応も無く。
引き摺ってもとの場所にでも戻さない限りそのままだろう。
――最終的にはサスケに助けられることになったとか。
>>677 『あ、兄さん?
はい、今終わったところです。
うん、うん……は、はい、喜んで!』
一方のお嬢様は目の前で爆発した少女の介抱を周囲に頼むと、
そんな電話を受けた後、軽やかな足取りでその場を後にしたのだったとさ。
華麗に保守
華麗に保守(笑
「うぅ…これは、マズイ…!?」
養成所の食堂は、営業している時間が長い。
多彩な学科がそれぞれの都合でカリキュラムを組んでいるため、
一般的な昼食の時間に時間を割く事が出来ない事もある為だ。
そういう訳で、今は夕方。
かなり遅めの昼食を取っているのは、整備科に所属している一人の生徒。
…なのだが。
どういう訳か食事にも手をつける事無く、
手元の携帯端末を見つめてぶつぶつと独り言、かつ青い顔。
682 :
身軽な少女:2007/08/22(水) 23:12:46 ID:???
「いやーこのほこほこと立つ湯気!
食欲をそそるにおい!
久々に頼むカレーはたまらないねぇ(じゅるる)」
(飢えた獣の目で自分のトレイの上にある『早めの夕食の』カレーの皿を見つめながら歩く少女。
ちなみにチーズトッピングである。)
「さてさて、席は・・・っと」
(きょろきょろ)
>>681 「んーっと・・・おっ?」
(いい具合に空いている場所に顔見知りの人を発見。
しゅたたと素早く隣に移動し)
「やぁ!隣、空いてるかい・・・って、どしたの?」
(と、話し掛ける。さりげなくトレイを置きながら。)
>682
「え?あぁハイ、勿論かまいませんよ。」
(そう言いつつ、隣の座席を引きつつ)
「いや、まぁ何と言いますかね……?
今月、ちょっとお財布の中身がねぇ………」
(更にブルーな感じなクリスさんだ。)
684 :
身軽な少女:2007/08/22(水) 23:29:12 ID:???
>>683 「あー。なるほどねぇ・・・
アタシもたまにそういう時あるからねぇ・・・」
(こちらはなんだかんだで『バイト』の収入が不定期にある。
更に親からの仕送りを少々貰っているので普通に生活する分には何ら支障が無いのだが・・・
プライベートで部屋を間貸ししている少女の食費等も賄っているのでたまに、尽きかける事がある。)
「臨時に何かやる・・・とかは、ちょっと厳しそうだよねぇ。
うーん・・・」
>684
「一応貯金はありますけど、卒業後の事を考えたら切り崩せませんし。
これから暫くは節制しないといけませんねぇ…
今月は冷房に頼りすぎたかしら…?」
(クリスも、両親を初めとした親類は健在だ。
しかし学費や生活費は全て自分で支払っている上に彼女の趣味は貯蓄。
毎月一定量の額を預金に入れる為、時々こうして足りなくなるのだ。)
「…来月の事も考えると、白馬のシフト増やして貰わないと。」
686 :
身軽な少女:2007/08/22(水) 23:42:03 ID:???
>>685 「お互い、苦学生だねぇ・・・」
(水の入ったグラスに口をつけくい、と傾ける。
気がつけば既にカレーは半分に減っていた。喋っている間にどうやって食った。)
「まぁ、困った時にはお互い様だからさっ。
何かあったら気軽に相談してよ!
いつも整備してもらってるお礼としても、ね。」
ククク・・・良いぞ〜
若い頃の苦労は買ってでもしろという諺があるほど苦労と言う物はいいぞ〜
(近くの席で正座しながら午後のお茶(無論、緑茶)を楽しんでいれば話し声が聞こえたのか、二人の方を向いて)
私も若い頃(多分、20歳より前)は色々と苦労したよ。
ボロアパートで一人暮らしをしながら勉強してバイトをして…塩ご飯の日々を送る事もあればキャベツだけを食べた日もあったものだ…
ああ、懐かしいなぁ〜
「♪〜ぐぅれぃと〜」
(まだ開いてる・・・ならば)
・・・というよりむしろ『この時間帯・・・俺向きだ』というような青年である(どんなだよ
割と座れる場所も自由な感じである
>>686 知り合いだが乱入するのも無粋かもしれない
>>687 と思ったら
そんな事もお構いなしな人がいたのである、まる
>686
「うふふ、そういう風に言うと何だか学生時代を思い出します。
はい、ではその辺りはお互い様という事で一つ。
とりあえずは当面の問題をどうにか凌がないと…。」
(苦笑交じり。
実のところ彼女の預金は一定期間まで引き出せない様に
ロックされている為、割と笑えない状況ではあるのだが。)
>687
「私ももうそんなに若い訳じゃ無いかな、と思いますけどね…」
(苦笑交じりに。)
「教官もお食事ですか?」
690 :
身軽な少女:2007/08/23(木) 00:09:12 ID:???
>>687 「この辺の食堂系って養成所意識してるのか、何分で○○でタダとか相場より安めのメニューとかも見るねぇ!
ってうおぁ教官さんでしたっ!」
(注意を向けずに切り返し、タメ口を聞いた事を少し後悔。)
>>688 (むぐむぐとカレーを口に含んでいる少女と目が合う)
>>689 「・・・もしかしたら、切羽詰ってる時頼るかもしれない。」
(そんな状況になりたくないのは重々承知。
それでもなってしまう時はあるもので。苦笑するしかないリンカであった。)
>>689 いやいや、十分若いと思うがね。
私?
ああ、休憩ついでに午後のお茶だよ。
紅茶などの砂糖が入っているものよりも茶葉の純粋な味を楽しむ緑茶が好きでね。
午後のお茶ではどの産地の茶葉にどんなお茶菓子が合うか組み合わせを考える事にしているのだよ。
>>688 どうだね、君も飲むかね?
(緑茶の素晴らしさを広めようと視界に入った生徒のお茶を勧めるこいつ)
>688
(軽ーく挨拶、ニッコリと微笑んで。)
>690
「……OK、学生生活に金欠は当たり前だと考えましょう!
そう、プラスにね、プラスに!」
(何かもうヤケになりつつあるクリスさん。
そんなに嫌なら貯金するの止めちまえとか言いたくなる所だが、
ぶっちゃけそうもいかないので仕方ない。)
>691
「ははは、皆さんそう言ってはくれるんですけどね?
へぇ…そういえば凄い人になると、
紅茶なんかは分刻みでお茶の時間決めてる人も居ますね。
整備課にも一人居るんですけど、中々変わった人で。」
「それで、今日のお茶請けは何にしたんですか?」
>>690 「・・・ども」
>>691 「・・・(この男・・・何が狙いだ?)」
【審(ry
まあともかく
「いただきます」
>>692 (こちらも軽く挨拶)
694 :
身軽な少女:2007/08/23(木) 00:34:27 ID:???
>>692 「うん!たまになんかゴージャスな人も居るけど基本的にはみんな赤貧に近いと思うよ!
だからこういうたまの豪華なメニューもおいしいしさっ!
(もぐもぐもぐもぐ)
チーズカレー(゚д゚)ウマー」
>>693 「やぁ!」
(しゅた)
>>690 うんうん、見かける見かける。
給料日前以外は良くお世話になるんだよね。
あ、気にしないでくれ。
(どうやら、タメ口なのは気にしてない様子)
>>692 うむ、中にはそういう細かい奴も居る。
私は午後に飲むのはおやつの時を除いて全て「午後のお茶」としているがね。
今日のお茶菓子は・・・ずばり、芋羊羹だ。
この○○産の茶葉の乾燥の仕方と抽出加減からしてこのお茶に合うのは芋の風味たっぷりの芋羊羹がぴったりだなのだよ。
まあ、オールマイティーに緑茶にならなんでも合う海苔煎餅(しょうゆ味)も捨てがたいがね。
>>693 ハハハ・・・お茶菓子の芋羊羹も一緒にお茶したまえ。
緑茶はいい、心が洗われるぞ〜
(ついでに芋羊羹も進めるこいつ。因みに決して怪しい薬とかは入っているわけではない)
>694
「ですよね、人はパンのみにて生きる訳では無いですし。
けど、食べられる時には食べないと。」
(そうすると、パウパクと食べ始める。
ビーフストロガノス(゚д゚)ウマー)
>695
「へぇ…三船教官、詳しいんですね?
こう言っては失礼かも知れませんけど、何だか意外です。」
(どうでも良いがクリス、スプーンを咥えたまま喋るのは良くない。)
>>694 「金欠は辛いですね・・・かく言う俺もですよ」
結論:資金運用超重要
>>695 「抜かりが無いですね、教官」
(タイミングを見計らいおにぎりを注文しておく青年だ
・・・遅い気もするが)
698 :
身軽な少女:2007/08/23(木) 00:56:16 ID:???
>>695 「・・・・
いやあのふつー給料日前によくお世話になるんじゃないかなーって」
(意外と冷静である)
>>697 「永遠の命題だねっ!
だからこそ人はお金を大切にするんだろうけど。
世知辛いねぇ・・・」
(ふっ、とすれた目をし晒う。一体その身で何を知っているのか。)
>>696 「うむうむ、パンもケーキも基本的な材料は同じだった筈だしねぇ!」
(ぷるるるるる)
「ぉぅ?リオンちゃんから?メール・・・なになに。
ふんふん。
・・・・」
>ALL
「やーやーごめん、ちょっと用事できちゃった!
心まで貧しくなるとちょっとまずいかなーとも思うからこの話題、お開きにしたほうがよさげだと思うよ、うん!
それじゃまったねー!」
(片手ですっかり空になった器をトレイに載せ、下げに行った。行動が早い。)
>>696 若い頃に住んでいたボロアパートの隣がお茶屋さんでね。
金欠気味ながらもそこで茶葉を買って自分でお茶を入れて空腹を紛らわせたものだよ…
まあ、そのお陰でお茶の子とが詳しくなったがね。
>>697 そう言うおぬしもな…
緑茶とおにぎりが合うのを知っているとは流石だな。
(どこかズレてるぞと言う声が聞こえてきそうだが気にしないでおこう)
>>698 ククク…甘いわ。
給料日前は自炊じゃぁぁーー!!
っと、流石にそうだな。
心まで貧しくなるのは流石に不味い。不味すぎる。
>698
「ええ、パンが作れるんだったらもう少し頑張ってケーキも。
…って、何言ってるんでしょうね私は…」
(尚も苦笑交じりに、少女の動向を見守りつつ)
「まぁそれは確かに。
お給料日まで後十日…頑張りますよ、私もね。」
(そう言って、見送った。)
>699
「ふむふむ、お隣さんの影響とはまた随分…」
(三舟教官の経歴にしては随分と普通だなと思いつつ、流石に言えない。)
「何て言うか、ちょっとした趣味って感じですね。
中々素敵な趣味だと思いますよ、ハイ。」
「…さて、それじゃ私も失礼しましょうか。
また明日からは朝から実習詰めですし、失礼します〜…。」
(何時の間にか食べ終えた皿を持ち席を立つ。
加えて言えば夜にはバイトだ、情報端末を抱えあげて、食堂の出口へと去って行く。)
>>699 「いえいえ、ミフネ教官ほどではありませんよ」
場合によっては一食のみで後は寝てしのぐのもありますがお勧めしませんよ
(とか言いつつおにぎりに手をつける)
「・・・おっとそろそろ時間ですね、それでは俺も失礼します」
手早く片付け食堂から去ってゆく青年である。
>>699 お隣の影響と言うよりも貧乏故と言うべきかな。
まあ、お茶は古今東西いろんな所で愛されてきた物だから素敵な趣味とまではいかないだろう。
>>701 それもあるが余り身体に良くないからね。
安い材料で自分で栄養のバランスの取れたものを作るのが一番だよ。
さて、お茶の時間はこれまでにして私も行くとするか。
この前掘り当てた鉱石の解析をする予定でね・・・
さらばなり。
(湯飲み茶碗を片付けると去っていく白衣の変人。
1時間後、実験小屋の屋根が吹っ飛んだのはお約束であった)
養成所の事務課前掲示板に掲示される、大小さまざまな依頼。
貨物の搬入作業手伝いから隊商の護衛に至るまで各種取り揃えられたそれらは、
学生たちの貴重な収入源となると同時に、時として臨時の単位取得チャンスにもなった。
危険度の高いモノは「クエスト」と呼ばれ、教官或いはそれに準ずる身分の職員が付き添わねばならないルール。
そして今。
セントラルから南へ200km程離れた荒野の地下空洞でも、
そんな「クエスト」のうちの一つが遂行されようとしていた。
長い年月を掛けて形成された広大な地下空間。
石灰質の岩に覆われたドーム状の空間は、その容積の30パーセント近くを淡水によって占められていた。
いわゆる「地底湖」である。
独自の生態系が形成された火星の地下水系には、希少な魚類や藻類が多数繁殖している。
今回の依頼は、そんな貴重な生物たちを狙う密猟者たちの摘発であった。
「凄い場所ですね。
独自の生態系と言い、中々に興味深い。
…こりゃ確かに、密漁が良い儲けになる訳だ。」
(コクピットから身を乗り出し、電子望遠鏡で地底湖の入り口を見ながら言う。
彼がここまで乗って来た機体はこの手の仕事には不向きだが、
単位取得の為には仕方の無い事だ。
一応、武装としてはショットガンを選択している。)
「さて、密猟者か…。」
そんなワケで、今回の依頼を実行するに当たり、
一同は地底湖の湖畔に位置する無数の鍾乳洞の一つにキャンプを置くことになったのだが――
「ハハッ、つっめたっ!」
――素足にサンダルで水の中に入り、大いに喜ぶ引率者一名。
体を覆う赤い布地/ボディラインに張り付く薄さ/浮き上がる見事な凹凸=健全と官能の両立。
羽織った白のパーカーが水着と織り成す鮮やかなコントラスト。
腰の辺りまで切れ込んだハイレグカット、肉付きの良い太ももの白もまた眩しい。
「ほーら、折角来たんだからアンタらも楽しみなよ!」
パーカーのファスナーは鳩尾の辺りまで下ろされている。
そこから見える布地の面積は意外に大きい/ワンピースタイプの証拠/包まれた胸もまた大きい=余計な説明か。
既にMSに乗り込んでいる、気の早い学生たちに振り返って彼女は大きな声を上げた。
>705
「――――――す、凄ェ楽しんでる――――ッ!?」
(――まぁ幸い、リヒャルトが着込んでいるのも、
パイロットスーツを一枚脱いでしまえばシャツが一枚だ。
割と不都合とかは無かったりするのだが――――)
「…よし、こうなったら……!
一番リヒャルト、行きます!!」
(パイロットスーツを着込んだまま。
S4+のコクピットから、地底湖へと頭から"飛び込んだ"リヒャルト君だ。)
>>705 「……」
何をしているのだろうか、あの人は。
カナデは怪訝な顔を引率者に向けたまま、心の中に疑問符を浮かべていた。
「確かにココは隠れた名所として、アンダーグラウンドではそこそこ知名度もあるけど……」
マシンセルを取り込んだヒカリゴケの亜種が繁殖しているお陰で、
日光の届かない地下にありながらこの空間は意外なほどに明るく、そして暖かい。
平均気温20℃、平均湿度65%。
観光スポットとして名高いサバンナの動物たちが密漁の被害に遭うように、
隠れた景勝地であるこの地底湖もまた、密漁の被害に晒されていた。
確かに過去のデータからすれば、密猟者たちの活動が行われるまでにはまだ少しばかり時間がある。
狙われるのは産卵。
月齢から算出された次の産卵時期は2日後。
「……時間があるなら作戦を練るべきじゃないかしら」
呟いた彼女の目に、新たな水しぶき(
>>706)が飛び込んできたのは次の瞬間だった。
「……」
ため息一つ。
機体を鍾乳洞の中に隠し、ワイヤーを伝って地面に降り立つと、シャツとカーゴパンツ姿で湖岸の岩に腰を下ろした。
>707
(因みにS4+はオートパイロットにより鍾乳洞へと移動を開始している。
のは良いのだが。)
――――――――――――――――――。
(リヒャルトさん、一人だけ中々浮き上がって来ませんよ?)
>>705 「お、いい飛び込みっぷりだねリヒャルト♪」
おおーっと歓声を上げながら、水面に広がる大きな波紋の中心に向かってサムズアップ。
続いて飛び込んでくる生徒たちに拍手を送りながら、彼女は湖面に浮かぶ小さな岩場に足をかけた。
「さて……ソナーによる地形探知はほぼ完了……あとは解析待ちってとこさね」
データの送受信を確認し、左腕の多機能端末のカバーを閉じる。
そのまま岩場に腰を下ろし、水の中ではしゃぎまわる生徒たちを少しだけ眩しそうに見つめていた。
>>709 「はいはーい、解析も順調ですよーっと…。
あぁ、私も泳ぎたい…」
(さて、一同のキャンプの一番奥にはデータ解析と整備の為に整備班の車両が居る。
今現在、送信されたソナーによる地形探査データを解析しているのは
整備課のクリスティのホバー・トレーラーだ。
もともとこの車両はブラッドハウンド・ホバートラックである。
こういった解析は、結構得意なのだ。)
>>708 「……」
どうしよう。
辺りを見回し、カナデは途方にくれた。
溺れているのだろうか。
素潜りの最中だろうか。
それとも危険な水中生物にでも襲われたのだろうか。
確か、ここの地底湖は危険度がかなり低かった筈なのだが――
誰もまだ気付いていないようだ。
だから、今動けるのは自分だけ。
距離もそう遠くない。
だが、もし事故で無い場合は全くの徒労。
無駄は嫌い。
声を出そう。
あそこで暇そうにしている、セックスアピール真っ最中(真面目なカナデの目から見れば、の話)の教官に知らせれば良い。
そう思って立ち上がり――急に何かに足を滑らせ、彼女もまた水の中へ……
「!?」
バシャーン!
足首に絡みつく赤い触手。
水中に引き込まれる寸前に、彼女が見たのはそんな代物だった。
>>710 「ん、ちゃっちゃと片付けてアンタも水着に着替えな。
火星じゃ水遊びは最高の贅沢さね♪」
ぱしゃぱしゃと足で水を蹴り上げながら、端末に向かって声をかけるスカーレット。
水中に引き込まれたカナデのコトに気付いているのか、いないのか。
或いは気付いていて、心配ないと判断しているのかもしれない。
「くれぐれもちゃんとした水着を着るようにな。
ちょいとやんちゃな奴らが、この湖には住んでるからさ」
>711
(――――――とても悲しい事だけど、彼女の心配は余り意味が無かったりした。
何故なら彼女が謎の触手に捕まるのとほぼ同時に、彼は水面へと顔を出したのだから。
理由は単純だ、何故なら………
カナデからは見えなかっただろうが、彼はパイロットスーツを完全に着込んでいたのだから。)
「――――…今のは…!?」
(ただ不幸中の幸いか、彼女が水中へと引き込まれる光景は目撃したらしい。
只ならぬ様子を感じ取り、腰の気密ポーチから照明弾―緊急時の連絡用―を撃つ。
そうして、自分も一旦水の中へ―――)
>>712 「そうですねぇ……私地球では海軍だったんで、
結構水遊びって好きなんですよ。」
(通信越し。
スカーレットには、通信越しにキーボードを叩く音とかが聞こえてくる。)
「やんちゃな奴…?
それってこう、何かして来る生物ですか?」
>>713 水の中に飛び込んだ彼が見たものは――
遠くに揺らめく巨大な影。
透明度の高い湖水であっても、光量の減少により視界は狭められる。
故に近づかねばその姿ははっきりと視認できず、
或いは被害者にとって、視認されないほうがこの場合は良かったかもしれない。
つまり。
「んっ、ぷはっ、ちょっと、やめ、ひゃんっ!」
ばしゃばしゃと抵抗するカナデの四肢に絡みつく四本の触手。
更に四本がそれぞれ肌の上を滑りながら、服の裾から中へと侵入していた。
水に濡れて張り付いた布地が、侵入した触手の形に盛り上がり蠢いている。
「や、くすぐ、がぼっ、たいっ、なにこれ、ちょ、教官!」
こんなの聞いてない、と文句を言おうにも上手く言葉が紡げない。
時折口の中に水が入り込むし、服と素肌の間を這い回る粘着質の感触が気持ち悪くて耐えられない。
「え、うそ、や――」
色々と柔らかいところを絞り上げたり、敏感なところを突いたり。
何ともサービス精神旺盛な触手さんである。マッサージ的な意味で。
>>715 「ああ、そうさ。
通称・火星タコっつー奴らでね。
地球のタコと良く似てて足は八本、但し触手自体が捕食器官になってるんだ。
で、そいつらが好むのが、動物の老廃物。
ちっこい水槽に入れて、腕や足なんかを突っ込むと、古い角質を触手で食ってくれるんだけどさ――」
そこまで言ってから、何やら歓声だとか悲鳴だとかが聞こえてくる水辺の方を眺め。
「――ここに住んでるのは結構でかくてね。
服の隙間から、それこそ全身舐め回されちまうのさ」
ちょうどあんな感じにね、と。
絶賛りょーじょく、もとい美肌促進中の優等生サマの様子を指差しながら苦笑した。
「だから、ぴっちりとした触手の入りようの無い水着が、女の子には必要なのさね」
>716
「な、オイ何なんだよこれ――!?」
(一方で彼はパイロットスーツなので口は使える。
しかし目の前の状況は余りにも特殊過ぎた、主にアレな方向に。)
「助けた方が良い…んだよな…?
…確かタコの弱点は…頭だ。」
(そういって、静かに接近して行く。
カナデには悪いが、手早く済ませる為にも少しだけ注意を引いて貰おう。
そうして十分近づいた所でタコらしき生物の、触手の付け根を手近な石で殴りつけた。)
「な、なんて恐ろしい…。
まさしく女の敵ですね!?」
(通信の向こうでガクガクブルブル。
本気でヒいてるクリスである。
まぁ、無理も無い。
何故なら彼女は、タコが嫌いだ。)
>>718 皮脂やその他の老廃物を分泌する粘液に溶かし込み、啜り上げるのが彼らの食事形態だ。
久々にめぐり合った極上の餌を前に、まるで神に捧げるかのように触手を高々と宙へ掲げるタコたち。
勿論彼らに信仰という概念がある筈も無く、この行為も餌が水に溶けて流れてしまわないようにする為である。
だが、副次的な効果として。
8本の太い軟体に肢体全てをりょーじょくもとい美肌促進されるカナデのあられもない姿が、こう、さらし者。
「や、うそ、だめ――」
裾から潜り込んだ一本の触手が、邪魔だとばかりにシャツを捲くり上げ始める。
最初は慎ましい臍が。
なだらかで引き締まった腹部が。
薄く浮かび上がったあばらの下端が。
そして、男たちが待ち望んだ、清楚な白いブラに包まれた豊かな膨らみが――
――寸前、炸裂する理性の一撃。
疾風の如く触手を引き千切る無人のエアロバイク。
そして破裂する周囲の前かがみな男どもからの声無きブーイング。
ばしゃーん、と大きな水音を立てて力を失い水面に落下する触手。
クリティカルにヒットした二発の攻撃はタコを確実に昏倒させ、淫らな戒めからカナデを解放していた。
「んっ!」
水面に打ち付けられる衝撃で息が漏れる。
朦朧とする意識の中、屈辱的な責め苦がどうやら終わったらしいことを悟り、
ぷかりと浮かびながらどうにか息をついた。
さて。
こんな辱めを受け、悲鳴を上げる姿を衆目に晒された以上。
明日からどうやって生きていこう。
腕で顔を隠す。
乱れた裾を手で直す。
「……最悪だわ」
あまりに情けない自分の姿。出来ることなら全員の記憶の中から消してしまいたい。
「終わった、か。」
(一息つく、という訳にはいかないらしい。
とりあえず教官が動いてくれた以上、あちらはあちらに任せた方が良さそうだ。)
「……ホレお前ら、年甲斐も無く興奮してんじゃ無ぇよ。
さっさと散った散った。」
(周囲の男どもを適当に追いやりつつ。)
「それじゃ教官、彼女は頼みます。」
(手近なボックスから取り出したタオルを投げ渡して。
自分が見ていても、たがいに気分の良い事では無かっただろうから。)
>>721 と、丁度彼がスカーレットに向かい声をかけようとした時だった。
ぼこっ
ぼこっ
水中に沈んだタコの体から、無数の気泡が浮かび上がり、水面で次々と弾けていく。
同時に広がる白いガス。
瞬く間に拡散し、大気を薄く塗り潰しながら慌てふためく男たちの鼻腔に侵入していった。
そして――
『ううっ』
――ばたり、ばたり。
次々と昏倒していく男たち。
毒ガスの類か。
カナデは朦朧とする頭で、その危険性を認識し、どうにか逃げなければと足掻くもへとへとで動けず。
そして、リヒャルトもまた、そのガスをモロに――何しろ彼女の一番傍にいた男性だったのだから。
逃げるコトも叶わず、地底湖にいた男たちは皆、ガスで意識を失ってしまったのだった。
>>722 「ん、とりあえず動画撮影してた奴は持ち物確認でしょっぴいとくか」
ガスが充満する様子を眺めながら、いささかも慌てた様子の無いスカーレット。
引率者である以上、生徒らに危険が及びそうな場合は適切な対処をせねばならないというのに、
何故彼女は不敵に笑ったまま動こうとしないのか?
「染色体を識別し、牡の細胞にだけ作用する神経系のガス。
全身に軽度の弛緩、脳細胞に作用し、前後10分程度の記憶を失う――その通りになったねえ」
事前に調べておいた火星タコの生態を復唱する。
つまり、今回のカナデの痴態は男どもの記憶には一切残らないのである。
後は彼らが昏倒している間にカメラなどを取り上げ、映像記録を抹消すれば解決というわけだ。
呼び戻したエアロバイクに飛び乗り、跨る。
ハイレグカットの生地がヒップに食い込んだのを、指で引っ掛けて直すとスロットルを開いた。
さざなみが湖面に浮かぶ。
「さて、尻拭いをおっぱじめるとするかね♪」
そして――
>>723 スカーレットから改めてガスの効能を教わり、安堵の吐息を漏らした。
男の前で悲鳴を上げるなど許せないこと。
か弱さなど。
(優秀さの証明を阻むものでしかないから)
異性に、不当に見くびられるのは嫌だった。
こんな形で晒し者になるのも避けたかった。
だから、スカーレットの説明は本当に安心できるものだった。
説明を終え、簡単なバイタルの確認を済ませると、教官見習いの女性は手早く周囲の男たちの懐を探り出した。
端末を見つけるたびにメモリーカードを抜き取り、ビジュアルデータを自分の端末に転送。
名目=情報の一元的管理による統制の維持。
実際=教え子の、自尊心を守る為の優しさ。
その後姿に感謝の言葉を小さく呟き、カナデは――
――ふと、足元に倒れ伏す青年へと視線を向けた。
『医療班のトコに運んでもらえるかい?
擦り傷たぁいっても、手当ては必要だからね』
スカーレットの言葉に、カナデは首を振った。
あわただしく動き回る医療班/必要最低限の人数/多忙。
故に。
効率重視の、選択/決断。
「彼の介抱は私がします。
この程度なら、私の医療キットでも充分対処できますから」
満足そうに頷くスカーレット。
カナデ/氷の薔薇が見せた温もり/人間らしさの確認。
深い闇に落ちた意識。
ああ、自分は眠っているのだという自覚が青年の中に生まれた、ちょうどその時。
――ありがとう。一応、礼を述べておくわ。
夢の中でそんな声が聞こえてきたような、気がした。
* * *
目覚めた青年/軽い痛み/手当てされた傷/はっきりいって下手。
見上げる傍ら/済まなそうな少女/不似合いな表情。
「他に人手が無ければ、私だって手当てぐらいするけど」
言い訳。
そう聞こえないよう、精一杯のクールさ。
「……苦手なのよ、怪我人診るのも血を見るのも、手当てするのも……」
悪かったわね、あとでちゃんと医療班に見てもらいなさい、
調子に乗って飛び込んで怪我した馬鹿な人でも、感染症なんか起こされたら寝覚めが悪いから、と。
いつも通りの口調で捲くし立て、カナデはリヒャルトに背を向けると水の中へ飛び込んでいった。
いつの間にか着替えた服。
ホルターネック/セパレートタイプ/ビキニパンツにホットパンツ=カジュアルで健康的な水着の選択。
眩しい水着姿の、瑞々しい薔薇の乙女が一人、地底湖の真ん中で水と戯れていた。
否。
いつの間にか、医療班の数名もまた、彼女の周りで泳ぎを楽しみ始める。
似合ってるよ、と一人が言う。
そう、と短い答え。
手伝ってくれてありがとう、と一人が言う。
言葉に詰まる少女。
ぎこちなく、すましたかおで
「どういたしまして」
――少しだけ。氷が、溶けた。
後日――
報告書を作成しながら、スカーレットは今回の一件に関して改めて振り返っていた。
密猟者が狙っていたのは、奇しくもカナデを襲ったのと同じ「火星タコ」だ。
この生物の持つ自己再生能力は生物学上の常識から逸脱したレベルに達している。
スカーレットのエアロバイクに引き千切られた8本の「触腕」は、
ガスが晴れる頃には既に再生を始めており、傷口からは新しい組織が次々と生成されていたのを彼女自身が確認していた。
研究によれば体組織を構成する細胞の一つ一つが、いわゆる癌細胞に酷似した特長を持っており、
再生が行われるのはその為だというコトだった。
損傷部位から胚が形成され、癌細胞並みの細胞分裂と共に部位に応じて正しく分化、元の形状を瞬く間に構成していく。
件の個体も、今頃は既に元通りの体を取り戻しているだろう。
この特徴からガン研究の新たな試みの為のモルモットとして、医療分野からの需要が非常に高い。
だからこそ「レブナント・オクトパス」――通称「火星タコ」は密漁の対象となるのだ。
密猟者たちの摘発は成功した。
地底湖という閉鎖空間、MSに類する機動兵器を用いるには多くの制約が課せられる状況下で生徒たちは健闘していた。
天井から、或いは水面から不規則に林立する鍾乳石の無数の柱。
景観保護義務の為にそれらを一つでも折れば忽ち高額の罰金が発生する。
その額は容易く生徒各人が報酬として得られる数字を越えてしまう――故に削がれるMSの優位。
それでも彼らは限られた機能を最大限に活用し、見事密漁グループの水陸両用艇を捕縛してみせた。
尚も逃走を図る連中に容赦なくテイザーガンを叩き込み、拘束する。
更には船のコンピューターに残されていたデータから拠点のひとつを割り出し、火星圏警察機構に通報、
巨大な密輸組織に捜査のメスを入れるきっかけすら作ったのだ。
正に八面六臂。
この活躍はニュースペーパーにも小さくではあるが取り上げられ、
一週間程度の短い間ではあったが、クエストの参加者たちはちょっとしたヒーロー気分を味わうことができた。
「ま、運が良かったのさね」
プリントアウトの実行キーを右手中指で叩き、引率者たるスカーレットはため息と共に呟く。
データが残っていたことも、記者の目に留まったことも、全ては偶然。
馬鹿な連中が味を占めて増長しなければ良いが――デスクの引き出しからシガーケースを取り出し、中身を一本咥えて大きく伸び。
「或いは……報復とかね」
シナモンの香りが脳をクリアにしていくのを感じながら、彼女はこれからの事に考えを巡らしていくのだった。
ブロロロロロロロロロ…………―――――
(小さなスキール音をたて、一台のエレカが停車する。
止まった場所は養成所の格納庫の前だ。
車体横には白馬のイラスト。
そう、このエレカは喫茶『白馬』の配達車両なのだ。)
「ごめんくださーい。
白馬からご注文の品、お届けに参りましたー」
ピー ポコポコポコポコ…
機体の中でコンピューターをいじる青年、今回はSD機体のほうである
(アレの件は彼に任せたほうが妥当だろうな…)
意味深な事をつぶやく
プープー…ポンポコピロポコ
リズミカルに駆動音(?)を奏でる
「うふぁふぁ…そろそろ休むか」
青年は電源を落とし外に出ることにした
>>727 注文の品か・・・整備班宛かそれとも他の誰か、か
荷物と言っても白馬だしそれほど大きい物でも無いだろう
と言うわけで声のほうに向かう事にした青年だ
>728
と、そんな彼の視線に飛び込んできたのは。
「あらリュート君、君もいたのね。
…もし良かったら手伝ってくれないかな?」
見知った顔の店員さんが、軽く50人分くらいの弁当ケースを車から降ろしている。
しかも彼女の台詞からわかる様に、それはまだあるらしい。
>>729 整備班に休みなしとはこのような事のようである、まる
「・・・(この人の狙いは…俺に手伝わせるつもりらしい)」
どうしようと言うんだ・・・と言いそうになるがふと気付く
「つかぬ事をお聞きしますがコレって何処宛なんですか?」
―いくらか見当は付きそうだが彼女に聞いてみた
>730
「ん…?」
(なにやら怪訝そうな顔。
しばし考え込むと、彼女は苦笑しながらもリュートの腹部の辺りを指で示し)
「君たちのお腹の中、かな。
(要するに。
これは格納庫で作業している整備員全員の昼食なのだ。
無論だが、代金は養成所から支払われている。)
>>731 「…そういうことですか、手伝います。・・・最も俺が出来る範囲で、ですが」
断る理由は無い、ただ若干問題も有るが瑣末な事といっていいだろう
今回は手伝う事にした青年だ
>>ALL
「やーすまんすまん待たせちまって・・・」
(後ろ手に頭を掻き、苦笑を浮かべ前に出てくる。
目の下にはありありとクマが出来ているが、今日は見かけほど辛くはないようだ。)
>>733 「おっと・・・おは…ようございます、班長。」
歯切れの悪い挨拶である
(★・・・最も時間帯が不規則になりがちになる身分としては当然かもしれないが)
>732
「いや、悪いね。
代わりに君、牛乳一本あげるからさ。」
(ハイこれ、といって渡されたのは10人分ほどだろうか。)
「じゃ、とりあえず皆が集まれる場所に置かせてもらおうかな。
流石に油むき出しの場所で食べるのはアレだしね。」
>733
「いえいえ班長さん、良いんですよ。
班長さんがいつも大変な事は、皆分かってますから、ね?」
(随分と気易いが、割と本気で労ってくれている様ではある。
仕事の関係上、彼にような苦労人の話はよく耳にするのだろう。)
>>734 「おうおはようさん!つーても俺は寝ちゃいねぇがな!」
(そう言い放つと盛大に笑い飛ばす。
・・・徹夜明けだけあって少々ヤケ気味かもしれない。)
>>735 「なーに、俺だけが大変なんじゃねぇさ。
一人一人に合わせた整備ってのは気も使う。当然、現場で作業してる奴らも消耗すらぁ。
そーいう奴らより先に後方に居る比率も多い俺がどうこうなっちゃいけねぇってのよ!」
(実はこの男、寝不足によるヒスは度々起こすが作業中に倒れた事は一度も無い。
縁の下の力持ちに相応しいと言うべき根性である。)
「んでまぁ、弁当だな。
台車でも回した方がいいだろ、ちょっくら取ってくる!」
>>735 「うをっと…」
(いくら油っぽくないところとはいえ流石に通路とかは無いな、今回)
皆が集まれそうな場所と言ったら・・・休憩室ぐらいだろうか?
後は格納庫で使われていないスペースぐらいだろう
>>736 「お疲れ様です…俺も似たようなものですよ」
「台車…か…数が多いならSD機体使ったほうが早いかも」
この青年、とんでもない事をつぶやいたのである、まる
>736
「まぁ…それはその通りなんですけど。
けど、休める時にはきちんと休んで下さいね、
そんな事だろうと思って、今日は精の付く物ばかり入ってますから。」
「あぁ…すみません。
よく平気っぽく見られるんですけど、やっぱり重いですからね、これ。」
(苦笑しつつ。
重い荷物であろうと上手く運べるのは、持ち方に工夫があるからだが…
それでもやはり、重い物は重いのだ。)
>737
「ン…大丈夫かい、リュート君?
…あぁ、大口の注文の時はそれも良いかも知れないなぁ…。
私も一応は資格は持っているんだし。」
(と、何時もはクールな癖にとんでもない事に割と順応しているマユズミさん。
…いかん、止めないと大変な事になる!)
>>737 「俺はともかく健全な学徒であるお前が徹夜するのはどうかと思うぜ?」
(からからと手押しで2台持ってきながら注意する。)
「ふむ、SDか・・・
確かにパワーもあるし小回りも効くんだがなー・・・・
特殊なつくりしてる機体を運搬なんてつまんねー任務に使わせるのはなー・・・」
(注:野球や乱闘に使われるよりは何倍もマシである)
>>738 「つーわけで持ってきたぞー。
ほらほら乗せた乗せた!必要ならまだ2台は持ってこれる!余ってた!」
(びっ、と親指を立て宣言。
そんなに持ってきても時間の短縮になるかどうか疑問である。)
>>738 ピーポコポコ
ハンドコンピューターを展開しなにやら運ぶのにいろいろ算段している青年
「…格納庫の構造はこうだから移動ルートを割り出して中継予定ポイントは・・・荷物の形状は・・・なんだっけ?」
(★止めるならまだ間に合う段階だ。)
>739
「あぁ…ありがとうございます、助かりますよ。」
(礼を述べつつ、台車に弁当ケースを乗せていく。
そこでふと思い出す。)
「そういえば、MSで輸送業をやる人もいますよね、確か。」
計算中止
>>739 「ですね、本来それは望ましい事では無いことで…」
(最も宴会やって二日酔いとかよりは健全だ)
「運搬にMSが使われるケースは実際にありますね、
こいつの『つまらなくない』運用法って洞窟探検ぐらいですかね」
(最も実用的かどうかは不明だが)
弁当を台車に乗せる事にした青年だ
>>740 「他にもMSでサッカーとかやったりする話は聞きます
俺は実際にドッジボールやったことあるんですけど、
もしやるとしたらプチモビあたりのMSが妥当ですね」
>>741 「どってこたねぇよ。俺達が食う飯だろ?」
(そのとおりであり、寧ろ手伝わない方が理不尽に値する。)
「ん、まぁなぁ。
ただ・・・安全面から行ってもトレーラーの方が確実なんだよなぁ。」
>>742 「ボール遊び す ん な 頼むから」
(血の涙)
>742
「宇宙世紀の月面やコロニーなんかだと、そういうのも流行してたね。
尤も、アレはボールだけは立体映像だったけど。
後はムーンレイスでも、そんなスポーツがあったとか。」
「まぁ、私はこっちの方が分かり易くて良いかなって思うけどね?」
(ニッコリと笑って。
自分の拳を、軽くポンポンと叩きながら。)
>743
「けどホラ、持って来るのは私の仕事でもありますし。」
(苦笑しつつ。
とは言っても、その厚意は素直に受け取ることにしたようだ。)
「まぁ、人それぞれに合ったやり方があるんでしょうね。
そういう人の場合、自分の身を護り易いとか…そういうの。」
(休憩室へと向かいながら)
>>743 「実際ドンパチされるよりはマシかと…場所を選べばですけどね
それに昔の話…ですよ」
最後のほうはやや含みがある言い方だったが
>>744 「・・・まあここらへんでは盗賊やらが出ますからねぇ
それも一つの選択肢だと私は思いますよ」
>>744 「ふむ・・・ま、持ちつ持たれつって事で行くかね!」
(カカカ、と笑いこれでもかと積んだ弁当の山を押してついていく。)
「つーより、襲われた時にどれだけ荷物が無事かってのがなぁ。
トレーラーなら護衛の質によっちゃ無傷で守り通せる事だってあるし。
MSだと護衛がついてても流れ弾一つで致命傷になって動けなくなりそのまま捕獲されちまうケースとかもあるからなぁ。
昔はなんか飛行するMSで運んでた企業体があったって話だが・・・」
>>745 「・・・・ま、やるなよ?
従来のプチモビよりしっかりしててパワーも在るから、探検はありだな。
コンテナでも持たせれば収穫があれば持ち帰れるし、敵性があっても火力で退ける事も可能。
ただ、そういう作業がなぁ・・・」
>745
「実は私が小さい頃住んでた家の近くに、プチモビの闘技場があってね。
古代ローマのコロッセオみたいに殴り合いやらで勝負するんだけど、
小さい頃は父様や母様に隠れて、姉さんと見に行った物さ。
…今思えば結構物騒な界隈だったんだけどね。
そう、此処に比べれば全然平気だよ、うん。」
>746
「多分、運ぶ物も選ぶんじゃないですか?
そう…例えばコクピットに収まるサイズの物品とか。」
「あ、それ店長から聞いた事ありますよ。
確かナントカ急便…とかそういう名前でしたっけ、その会社。
…まぁ…具体的な輸送方法とかは聞いてませんけど、ね。」
>>746 「そうなんですか
・・・MS使うとコスト面がネックになりそうですね
後、”そういった人達”にしてみればわかりやす過ぎるのもあります。
最も、ここらへんは工夫の仕方の問題ですね
機体修理の事も考えるとお勧めできませんしね
後はそれ用の専門装備も必要かと
洞窟探検と一口に言ってもさまざまな事がありますから
機体の運用法とかも通常の戦闘とは異なったものとなりますね」
>>747 「コロシアムやアリーナとはまた違ったものがありますね、少し見たことがありますよ
殴り合いならよほどの事が無い限り観客に被害出ませんからね
…実際にドッジボールを野良試合でもやるところよりは(割と)平和かもしれません
最も此処よりは平和と言えばそうですが」
>>747 「ま、限られてくるからなぁ。
そう言った意味では数が少なめの貴重品専門になっちまうだろうし。
そうなると、断然狙われやすくもなる。MS1機の火力なんてたかが知れてる訳だからな。
昔は盗賊なんて稼業も無かったんだろうなぁ・・・」
>>748 「削岩用にドリルは必須だな。」
(ギラついた目で断言した。何かスイッチが入ってるような、そんな悪寒を覚える目だ)
>>749 「ザクタンクのようなタンクタイプの機体や固定できる脚を持つ機体ならやドリルとの相性も悪くないかと
…機体によってはパイルバンカーやつるはしのほうが良いケースもありますよ
後は寝泊りできるようなものとかも必要になるかと」
>748
「そうだね、それに物がプチモビだからそんなに規模も大きく無かったし。
まぁそれでも、時々はケガ人は出たけど。」
>749
「だからこそ、そういう人たちは腕利き扱いされる訳ですね。
少数精鋭っていうのがよく似合うというか。」
「でしょうね。
軍隊崩れの野盗ならともかくそういうのは。
…いや、火星っていうのは正しく戦神の星って感じで。」
(やれやれ、といった様子で再び苦笑。
とその時、丁度目的地である休憩室へと到着した。)
「…よし、それじゃあ班長さん。
ついでなんで受け取りのサインお願いします、私これ中に入れちゃうんで。」
(それだけ告げて、さっさと弁当を運び入れる。
しかしこう、何故か先ほどから妙に楽しそうでは、あった。)
>>750 「わかっちゃいねぇ、わかっちゃいねぇさぁ!
ドリル!即ち男の浪漫!過去永劫未来永劫、不変の法則をおおおおおおおおお!!
いいか!ドリルとは本来掘削用の武器の範疇に入らない言わば工具!
当然武装として使うにはあらゆる工夫が必要、ミサイル化等はほんの一例に過ぎない!
だがしかしそれでいいのかいいや良くない!魅入られた先人達は本当にそれを上手く転用した!
それに応えるのが後発で機械に触れられる我々でなくて誰がやるというのかッ!!
いいか、ドリルだ!ドリルなんだよ!!」
(無駄にバックが燃えている。・・・怖い。)
>>751 「ま、トレーラー組も人数で金額調整はしたい所だろうしなぁ、現実問題。
金は重要だ。」
「んお、ほいほい・・・っと」
(持っていたボールペンでさらさらっと書いてしまう。)
>752
「はい、確かにお届けしましたよ…っと、毎度ありー。
それじゃ、私はこれで失礼させてもらいます。
二人とも、ありがとね。」
(搬入を終える。
班長からサインを受け取ると、相変わらず上機嫌のままに去っていった。
何かこう、後姿からして上機嫌だ。)
>>752 コレは厄介な事になったと青年は思う
この手の争いは長引けば長引くほどヒートアップし勢いが止まらなくなる
もしあの人だったら簡単にいなせそうだが
ここは…
「…確かに
ロマンもまた原動力の一つ、
それを持ってしてもまだ打ち破る事がなせなかった壁もあります
今の俺にはパイルバンカーが関の山です
…それでも私はその壁を打ち貫けるものと信じたいです
たとえそれが何年かかろうと」
青年はそういった
>>754 「ふふふ全く解せぬわけではないようで俺は嬉しいぞ!
だがそれではまだ認めるわけにはいかん!
というわけで──」
(ごそごそ)
「こいつを渡す!
近日中に相手を見つけて10機落としてみせろ!た・だぁーし!!COM相手は15機撃墜で1機扱いとする!」
(・・・シミュレータ用のデータカード。会話の流れ的にMSと武装データ丸々が入っているのだろう。
そしてそれと共に無茶を言い渡す男。こいつこそが理不尽の元凶か。
何故だかすべての理不尽がこの男の所為に思えてくる)
『次のニュースです。
欧州エアフルト郊外で現地時刻の27日、反コーディネイター思想を掲げる
新興テロ組織"蒼の翼"により、コーディネイターが多く居住している
集合住宅が襲撃された一連の事件についての続報が入っており―――』
(ここは格納庫内にある、パイロット向けの待機スペースだ。
休憩スペースをかねた室内には小さなテレビや自販機が置かれている事もあり、
訓練に向かう前のパイロット以外の生徒、例えば整備班の生徒達にも利用されていた。)
「―――不愉快、ですね。」
(そのテレビの真正面、簡素な作りの硬いソファに腰掛けながらそう呟く少女が、一人。
彼女は不愉快だと言いつつも、その不愉快な情報を吐き出す画面から目を離さない。
そして画面の情報は、テロ組織の犯行により32人の民間人が、
帰らぬ人となったという事を伝えていた。)
>>756 またテロが発生とのニュースのようである
「…………何も変わらねぇのかよ…結局…」
ガチャンとガラスの割れる音
……因みにコレは単にビンをダストケースに投げ入れようとして失敗しただけである
ゴールに嫌われた状態とも言える
「…箒とちりとりは…っと」
>757
「はい、どうぞ。」
(手際が良い、声に振り向いてみれば既に箒とちりとりを持ったエレナが立っていた。)
「――昔に比べれば、これでも大分減ったんですけどね。
10年前に大きな戦争がやっと終わって、それから少しずつ減って来て…。」
(口調は、何処か寂しげだ。
着込んだパイロットスーツの所為でもあるのだろうが、何処か印象が違う。)
>>758 「…(…口調このままでもしばらくなら問題ないか、瑣末な事だし)」
…いいのかそんなんで
「すまん、手間をかけさせてしまった、ありがとうな」
彼女に礼と(ちょっぴりの)謝罪を言う
(砕け散った破片を掃き集めつつ)
「……紛争とかならともかく、こういうのとも慣れば考え方によっては何処でも起こりうる
…ということだと俺は思うよ。……残念と言えば残念な話だが」
彼女に対し淡々と言うことしか青年には出来なかった
>759
「そうですよ。
そして彼らにしてみれば、標的が何処で何をしているかは余り関係が無いんです。」
(いえ、お気になさらずと告げて。
自分も吐き集めるのを手伝いつつ――スーツの分厚い手袋のおかげで、破片も掴める。)
「――私の両親も、彼らに奪われましたから。」
(何時もの彼女からは想像も出来ない、淡々とした声で。)
>>760 「…(……遺族か……)」
それは必然のものかと考えても答えは出ない
彼女の手助けもあって手早く片付けられた
「そうか」
ビンゴミのほうに破片を流し込みつつ青年は思考をめぐらす
”此処”では深い事は聞かない方が良い…誰かがそう教えてくれた
同情をしても仕方ないのだし
「…一人か」
それとなく言う青年
>761
「いいえ?
幸いな事に、私には可愛い妹が居ますから。
皆さんも本当によくしてくれていますし。」
(苦笑するように。
そう、彼女は決して一人では無い。
今の今まで生きてきた、その証が――彼女を一人にさせはしない。
しかし。)
「だけど、私も彼らの様な思想の持ち主からは嫌われる存在です。
きっと私の旦那さんになる人や、その子供も……結婚できればの話ですけどね。」
(しかしそれでも。
彼女という人間は、一人しか居ない。)
>>762 「そうでした、失礼」
(…でもかのじょの“いもうと”ってだれなんだろ?)
(結局わからずじまいだったんだな、この件)
(…今の俺にはどうだっていいことさ……)
―こらこら、話題から逸れた“会議”しない
「…憎しみは消えないでしょう、許すという事をしようとしまいと
(…もっとも家族を奪った相手を許すと言う事は難しい)
それでも、貴女ができること…例えば“それ”が霞むぐらい貴女自身がが幸せにをすれば良いこと…
そう私は信じたいです」
口調はもう戻っていた
(…とんだ偽善者だな俺も……だが、今の俺にはどうだって良い瑣末な事だ)
―それが戯言かについての問いには答えられない青年だが
>763
「ふふふ…ありがとうございます。
大丈夫、今の私は幸せですよ。
五体満足で生きていて、好きな様に日々を過ごせる、今はそれで充分です。
それに、両親の仇はもう討たれていますしね。
彼らの仲間は貴方の言うとおり、どう頑張っても好きにはなれませんけど。」
(そう言って、ソファの上に放ってあった自分のヘルメットを取り上げる。)
「…さて、そろそろ訓練開始の時間です。行きましょうか。」
(話は終わり、とばかりに。
反論を許さぬ笑顔に続き、彼女は部屋を出て行った。)
(さて、場所は変わってここは実機訓練用のフィールドだ。
参加者の機体は整備科の輸送車両で運ばれるか、
或いは自力でここまで移動して来て訓練に参加する。
フィールドは火星入植初期に使用されていた都市の残骸と、
それを囲む荒涼とした丘陵で構成されている。
俯瞰すれば、丁度丘の上に中規模の都市の残骸が佇んでいる構図になる。
そして、参加者はフィールドの各所にバラバラに配置されている。)
『こちらは整備班、ミノフスキー粒子の散布を開始します。
全機、システムを模擬戦闘モードに切り替えるのを忘れないで下さい。』
『…では、これより訓練を開始して下さい。』
(整備班と、その車両に同乗しているオペレータからの通信が入る。
そうして各員は、自分の機体を稼動させる。)
「……さて、バトルロイヤルか…。
今日はどれだけ頑張れるかしらね……?」
(そう呟きながら、市街地の外郭で機体を立ち上がらせた少女――
エレナもまた、その一人だ。)
「うーん実機模擬、かぁ。
砂塵の具合とかこう、コンピュータの乱数じゃ出せない趣があっていいよねぇ。
さてさて、モードシフト・・・と。」
(ぼそぼそとコクピットの中で独り言を呟きながらコンソールを叩く。
立ち上がる、グフ。その総身には5つ、シュツルムファウストが装備されている。
元々は装備されていない、この機体の現在の最大火力。5発、のみ。)
「マシンガン状態良好・・・と。
それじゃ、動きますかね?」
(モノアイを走らせ、辺りを見回す。
モニターの端に地図を映す。市街地の中ほどに寄った位置らしい。)
>766
(市街地外郭から周辺の丘陵の索敵を行う。
早速砲声が聞こえる辺りを見てみれば、既に戦闘を開始している者も居るらしい。)
「今乱戦になるのは得策じゃ無いわよね……。
仕方ない、中に行きましょうか…。」
(ヘルメットのバイザーを下ろして、愛機を市街地の中央へと進ませて行く。
右腕には180mm対装甲キャノン砲、左腕には大型のシールドがマウントされている。
ウェポンコンテナは無く、腰のラックには高射速の対装甲アサルトライフルが収まっていた。)
「音はすれども姿は見えず…か。」
(両脇に崩れかけたビルが立ち並んでいる中を、灰色の増加装甲を纏った白い陸戦形ジムが歩いて行く。)
「ふむ、本来美しくない形式での試合など、好むところではないのだが――」
青と白で塗り分けられた騎士の甲冑、その手に掴むは光の突撃槍(ランス)。
十字に刻まれたスリットの奥、深紅の単眼が悠然と眼下を睥睨する。
スラスターが開き、地を蹴って崖の上から飛び降り、柔らかな着地を披露。
「――これもまた、高貴なる者の勤め。
我が忠実なるシュヴァリエと共に降臨……満を持して」
呆気にとられ、次いで一斉に飛び掛ってくる生徒たちの機体を槍の切っ先が迎え撃った。
>>767 「ふーむ、もうドンパチやってるか・・・
漁夫の利でも得たい所だけど、こうビルが多くちゃ迂闊に動けないしねぇ・・・」
(ゆっくりと歩を進める。
ノーマルのザクマシンガンを右手に。
左腕にシールドをつけたままジャグリングのクラブのようにシュツルム・ファウストを1本。
慎重に歩を進め・・・)
「・・・中々、出会わないもんだねぇ。」
(このまま行けば大きめの通りに出たところでジムと鉢合わせの形になりそうである。)
>>769 「――ビルが多い上にレーダーの効きは悪い。
音紋センサーがあっても、これじゃあ―――。」
(警戒しつつ、前進。
安全を確保しつつ、T字路を右折した所で)
「――――あ……」
(鉢合わせ、絵に描いた様な鉢合わせである。
咄嗟に180mm対装甲キャノン砲を発砲するが、狙いが甘い!)
>>770 「・・・ぬぁ、ったぁ?!」
(一瞬、思考が止まるがキャノン砲を向けられた瞬間我に返る。
咄嗟に身を引くがキャノン砲は右肩のアーマーを叩き、その特徴的な大きいトゲを根元から持っていった。)
「くぅ、これはなんてお約束だ?!
しかも結構硬そうだねぇ!挨拶代わりになるかどうか知らないけど!」
(身を引いた勢いを殺して余りある推進剤を吹かし、まるで浮くように接近するグフ。
ザクマシンガンを牽制するようにばら撒き、距離を詰めるのに2秒あれば十分な速度をつけている!
だが格闘戦用兵装は手に持っては・・・
いや、ある。
左手のシュツルムファウストがジムの方を向いていない・・・!)
>768
「成る程、正しくあの姿は騎士――シュヴァリエって事か。」
(その振るわれる切っ先と、それを振るう騎士を見つめる赤い単眼がある。
荒野に伏せ、砂塵防止用の防塵コートに身を隠してその姿を見つめている。
両腕で抱えるのは大型の狙撃用ボルトアクション・ライフル。)
「…せめてここでは対等に闘いたいな。
隙は…一度で充分。」
(そのコクピットの中、息を潜めて集中を増していく青年。
騎士に襲い掛かる雑兵の援護などする気は無い。
自分は狩人。
ただの一度、獲物の一瞬の隙を、ただの一度で打ち貫き狩猟する。
―――そう、自分は猟兵―――。)
>>768 「舐めってんじゃねぇぞこのキザ野郎が!」
(ガトリングを乱射しスピーカー最大ボリュームと思われる音量で叫び狂う一機。
厄介な事にガトリングの弾がトリモチだ・・・!)
>771
「…くっ!?
やはり私の機体は重過ぎる…相手がグフとは相性が!」
(相性は、悪い。
脚部のホバーユニットを起動して距離を取ろうと試みるが、
グフの踏み込みの方が遥かに早い、ホバーの起動のタイムラグの為だ。
咄嗟に180mm対装甲キャノン砲を落とし、腰のサーベルに手を伸ばすが――)
「しかも…早いですね!?」
(そのシュツルムファウストが、彼女の目にもよく見えた。)
>>774 「あら、よっと♪」
(そのまま突撃するかと思いきや、目前でジャンプ。
上からマシンガンを向け頭部に3点射、慣性任せに飛び越え背後に回ろうとする!)
>>772 「瑞々しい戦意を感じる……さて、何処からかな?」
単眼をぐるりと巡らせながら歩き出すシュヴァリエ。
遠くから己を射る視線を感じ取ったかのように、コックピットの中でフィリップは笑みを浮かべた。
>>773 「ふむ……」
立て続けに叩き込まれるトリモチの弾雨。
一発でも当たれば虎の子のスピードを殺されてしまうその弾丸を、スラスター噴射によるサイドステップで軽やかに回避してみせる。
一斉掃射、着弾した地面に次々と白い傷跡が刻まれていく。
「野蛮な叫びだ。
正直、私の耳に入れるのは少々苦痛だよ――」
ステップ/接地/前方へ跳躍/突き出すビームランス。
「――黙りたまえ。
君の名も声も、私の自叙伝に記す価値すらない」
>775
「…くっ、装甲の無い所を狙いますか…!」
(三点射の内一発が頭部を削る、残りの二発は首もとの増加装甲を貫くに留まるが)
「だったら、こちらも重い機体の闘い方を!」
(ホバーの出力を引き上げる。
そのまま左向きに後方へ向けて急速旋回。
大型シールドで殴り付けるように振り向いた!
そうして距離を取り、討ち取ろうと言うのだろう。)
>776
「ぬあぉ、がっ?!」
(よける為に身を捩ったが、ランスの正確な狙いを機体から外すまでには至らない。
槍は右肩を容赦なく貫き、持っていたガトリングごとその腕を落とす。)
「んなろっ!」
(最後の抵抗か左腕のミサイルポッドを発射態勢にしたまま、殴りつけてくる!)
>>777 「うわちっ?!」
(シールドはグフの腰を強打。
その勢いでビルに突っ込むグフ。ビルが崩れ、埃が舞い上がる。
しかし、一瞬遅れてアラート!
その煙幕から榴弾が一発飛んでくる!)
>>779 (旋回の勢いは、そう易々と消えはしない。
つまり制動をかけるのもそれだけ遅れると言う事で、それは回避行動の遅れに他ならない。
榴弾が炸裂し、金属の落ちる音が聞こえる。
この距離でマトモに当たっていれば、模擬戦用の弾丸といえど大破判定は確実なはずだ。
しかし。)
「…お見事。
けど、今度はこちらの番で…倍返しですよ!!」
(煙幕を挟んで、砲弾の嵐が舞い踊る。
対装甲アサルトライフルにマシンキャノン、そうした雑多ながらも弾数の多い火器が、
その煙幕の向こう側から襲い掛かる。)
>>778 円形のシールドを携えた左腕を掲げ/振るわれた最後の一撃を受け止め/
更に踏み込む/更に押し込む/ザクキャノンを勢いのままに弾く。
「フッ」
同時にシールドから放たれるミサイル2発、左腕ミサイルポッドへと2発の模擬弾が追い討ちをかける。
>778
「―――――――。」
(頑張っているな、とは思う。
だがそれまでだ、とも思う。
どちらが勝っても好都合だが、と。
その全て、覚めた頭が訴えている。)
>776
「気付かれている、かな。」
(ならば面白い、不都合ではあるが不愉快ではない。
自分の得意な事で、誰かと対等の勝負が出来る。
例えその得意ごとが何であれ、それは素晴らしい事だと思うから。)
>>780 「───やっぱなぁ、硬いと思ったんだ!
でもっ!」
(青い機影がその弾幕に燻り出されたかのように飛び出してくる。
またも上方。しかし今度は・・・そのまま、片足を突き出し急降下してくる!
蹴り潰すつもりか・・・!)
>>781 「うおおおおっ?!」
(無様に尻餅をつきおまけに左肘から先が、ミサイルポッドと共に千切れた。
もはや、このデザートザクに戦闘能力は残っていない。)
>783
「やっぱりね。
あなたも速いと思ったんです。
けれども。」
(煙幕を突き抜けてきたボム・ジャグラーにはその姿がよく見える。
増加装甲を吹き飛ばし、本来の専用カラーである純白に戻ったその姿。
迷彩効果など無いに等しいその配色は、何処か奇妙ではあったが。)
「装甲を脱げば、パワーではこちらが勝ちますよ!」
(腰を沈めて、両手に握ったビームサーベルを振り抜く。
動きの素早さは先ほどまでとは比べ物にならない、
動きだけならばボム・ジャグラーに追従する物が、あった。)
>>785 「───!」
(足を引き、バーニアを吹かすグフ。
伸ばしきった脚部の膝から先を動かしたため、さながらAMBAC。
急制動とも取れるように、機体が前に回転。
結果、グフは足から飛びかかりそこにサーベルが振るわれるまでにほぼ180度の回転を達成し・・・
r,''ヘ_
_,,,,_⊂-くノ`ヽ,
_ 〆_゙'ir''⌒" )
ξ⊂! っ》` く ∠___
.''\ノ''''‐`` i、 ,ノ │,-ヽ7=、、 ,,rー'"`-、
\_゙l、,,,_,/i゙、 ,ノ 〈 ゛ `ヌ⌒ )/=i、 l
`゙゙'''"`'ミ--/-,_ ´ /" `''
\ .,,、`lニン-゛
\__ノ
こんな体勢から腰を両断された。回避できず。
しかし何の因果か両断はされたが上半身と下半身が合わせてジムにのしかかってくる!)
>786
「ちょ――え…!?」
(予想外、だった。
実際には訓練用のモードになっている為、ビームサーベルに切断能力は無い。
しかしコンピュータの演算により"切断されたと判定された"機体は
そのままエスクードへとのしかかって来た。)
「…あのー…大丈夫、ですか…?」
(一応撃墜はしたけれども、今の落ち方は色々とマズかった。)
>>784 振り返ることすらせず、フィリップは感じ取った視線に導かれるようにシュヴァリエを進ませる。
>>782 「さあ、撃ちたまえ、姿無き猟兵よ。
この私の美しさを欠片といえど損なう自信があるならば、迷わず引き金を引くといい」
瓦礫の間を歩む機体、巧妙に射線を制限しつつも決して全身を隠すような真似はせず。
青と白の騎士は悠然とした歩みを続けてリヒャルトの引き金を誘う。
>>787 「──はいー、どーもすいません・・・・いやはや。」
(だらりとのしかかってはいるが、上半身だけならまだ生きている判定だ。
手を地につけ、そのまま押し返し何とかジムの上から上半身をどける。)
「中々アクロバティックとはいかないですねぇ。
シールド食らっちゃったのも結構まずかったなぁ・・・」
(どうやらその落ち方等は特に意識していないようだ。)
>784
「そろそろ、だな。」
(周辺を見渡す限り、残っているのはあのデザートザクだけだ。
戦闘能力は失った様子、ならば次に戦いを挑むのは自分であり。)
「そして、挑んだ瞬間に全てを決める。」
(それが、狙撃兵の美学と言う物だ。)
(ライフルのボルトを操作する、訓練用の実包が薬室に装填され、
照準は単眼の騎士へと向けられ、単眼の猟兵の指は引き金へとかけられた。)
>788
(その言葉が放たれるとほぼ同時に、重金属の実包が飛来する。
射速は超音速、発射音の聞こえる前に飛来する弾丸。
飛んでくる方向は太陽方面、僅かなりとも日光が索敵を狂わせる。
更に照準はレーザー測量を用いない目視マニュアル照準。
徹底的に狙撃兵の鉄則に則った、発射タイミング以外は充分過ぎる一撃である。)
「―戦場の美しさ、か。」
>789
「いえ…こちらもかなりビックリしましたよ、縦横無尽って感じで。
ではとりあえず、撃墜判定だけ頂きます。」
(そう言って、アサルトライフルを拾う。
左腕のサーベルをその上半身へと向けた。)
>>791 「あはは、打つ手なし、ですねぇ。」
(改めてコクピットが貫かれる判定。
ボム・ジャグラー、撃墜。)
>>790 強化されたセンサーが、飛来する音速超過の物体を感知。
認識した時には既に着弾間近のソレを、待ち構えていたかのようにシュヴァリエの背中で爆発が起きる。
否、それは爆発にあらず。
最大限に踏み込んだフットペダルに応じ、バーニアが大量の噴射炎を以って大気を叩いた証。
生み出された殺人的加速度を一身に受けて青い騎士は砂漠の大地を翔る一本の投槍と化す。
全身を苛むGにも優雅な笑みはカケラも崩れない――常に美しくあれ。
15年前の幼き日に見た幻想を写し取るように、一意専心、弾丸の軌道と交錯する道を、シュヴァリエはまさしく飛翔した。
ガッ
左腕に直撃する弾丸。
肩から先が破損判定を受け、姿勢制御用スラスターの一部もまたその活動を停止。
捩れた運動エネルギーを他のスラスターで咄嗟にフォローする判断力、先遣使節は伊達じゃない。
突き出した槍、大気の壁を貫き穿つ圧倒的な直線運動、爆ぜる地面を置き去りに音速の騎士が狙撃兵に肉薄するッ!
「ハッ!」
馬上兵の突撃そのままに、音より速い槍の穂先がS4へと襲い掛かった。
>793
無論、それを回避する術など持ちはしない。
位置を正確に特定されている以上、最早偽装も迷彩も意味を成さない。
立ち上がったS4+はセオリー通り、胸部ランチャーから視覚・聴覚へとダメージを与える為、
スタン・グレネードを発射して撤退に移るが、その時既に音速の騎士は彼の眼前にある。
「――一発あれば、充分か。」
それは正しく突撃。
音速での単騎駆けと共に放たれた騎士の穂先は、
今まさに空へと舞い上がろうとした、翼持つ黒き猟兵のカラダを貫いた。
>792
(すみませんね、またやりましょう。と言い残して、純白のジムはその場を後にする。
軽装の身軽な姿、市街地での戦闘に適した姿ではあったが。
その数分後、彼女にもやはり撃墜判定が下るのである。)
>>794 駆け抜け、更に数百メートルほど突き進んだところで漸くシュヴァリエは停止した。
縦一直線に抉れた地面は突撃の軌跡だ。
振り返り、その上に取り残された狙撃用MSに向けて高々とランスを掲げてみせる。
「名前を聞こう。
そなたの名には我が自叙伝に、敗者として記されるだけの価値がある」
開く回線。
何処までも傲慢で、不遜で、尊大な青年の優雅な笑みがそこにはあった。
>796
「――――リヒャルト・ユルゲンス。」
(帰って来た言葉は、彼にも聞き覚えがある声で放たれた。
…余分な攻撃など一切無い、唯の一撃で急所を貫かれた。
無論悔しい気持ちはある、言うなれば彼の信条とする戦い肩を以って、
彼は完膚なきまでに打ち倒されたのだから。)
保守
夢を見た。
破り捨てられた絵が一枚。
その絵には何の価値も無かった。
子供の落書きにも等しい、技巧のカケラも見られない、ただの下手な絵。
だから、その絵は笑いながら捨てられた。
捨てられて当然なのだ、と私は思った。
笑われるような、嗤われるような、哂われるような、そんな絵だったのだから。
だから、泣きじゃくる子供を私も笑った。
笑って。
嗤って。
哂って。
夢の中の私は、いつの間にか泣いていた。
泣きじゃくる子供の背中を見ながら、涙が零れるのを止められなかった。
* * *
「嫌な夢」
兄さんとブリジットのデートを街で見かけた夜、
転寝の中で私はそんな夢を見たのだった。
「へぇーっ……遂にこんな物まで採用したんですねぇ…。」
さして珍しくも無い事だが、養成所の食堂にはテレビがある。
こういう類の物は公共の場に置いてある場合、
そこに映し出される番組もまたパブリックな物になりがちだ。
無難、という事だろう。
そして、今映し出されているのはそうした番組の代表格、
我々の世界でも一般に「ニュース」と呼ばれる報道番組だ。
その画面の中では上等なスーツに身を包んだキャスターが、
火星上に存在する軌道エレベータを有するクレイドルの一つが、
自身の軌道上防衛隊の戦力として"モビルダイバーシステム"を採用した事を伝えていた。
「…これを知ってるってのも驚きだけど、
扱える人間が居るのかしら…?」
火星の機動兵器乗りには、俗にゴミ拾いと表現されるアルバイトがある。
この火星という惑星のあちらこちらには、入植初期に事故や原生生物の攻撃、
そういった諸々の事情から廃棄された都市の残骸や工場施設等が放置されており、
そこから必要な物資を探し出して来て依頼者へと届けるのだ。
『開錠コード確認、ゲート開放します。
内部には原生生物が進入してるらしいですから、皆さん気をつけて下さいね。』
そうして今、養成所の面々はそんなアルバイトに参加している。
依頼主は先日ニュースでも話題になっていたクレイドル、
依頼内容はとある科学プラント跡から、指定されたコンテナを運び出して来るという物だ。
開放されたゲートの中は広い。
MS二機がすれ違える程の大きさがある。
>>801 ……
【審議中】
「……(今回原生生物との直接戦闘は避けたほうがいいだろうな)
(そういうのは腕の立つ人に任せちゃったほうが良かったりするのが常だし)」
↑こらこら変な議題で審議しない
さておき
放棄されてから年月がたっているらしくやっぱり寂れている
少し暗く見難いが都市建造物が顔を覗かせている
>802
『どうやら奥に行くにつれて、研究所になるみたいですね。
原生生物といっても小型らしいですが、油断はしないで下さい。』
(彼のザクの足元、ホバートレーラーが付き従っている。
今はコンテナ輸送用のトレーラーが連結されているが、
その役目はあくまで彼らのサポートだ。)
『受け取ったデータによると、この奥三百メートル程ですね。
他所から何か来てしまうかも知れませんから、手早く済ませてしまいましょう。』
暗蒼の装甲を纏った、ガンダムタイプのMS。
カメラアイの上部に縦に走る傷を持つその機体のコックピットの中で、カナデは小さく溜息を漏らした。
機械仕掛けの双眸が捉えた光景がコンピューター処理を施され、
全天周モニターに映し出されている。
荒れ果てたその様は正に廃墟と呼ぶに相応しい代物だ。
朽ち果てた銅像が恨みがましそうに赤い空を見上げている。
その周囲には風化しかけた建築物の成れの果て。
解析されたデータが、それらが開拓初期の未熟な技術で造られたものだと告げていた。
「クレイドルの建築技術すら確立していなかった頃のものね……」
15年以上前。
地球圏で騒乱が相次いでいた頃、既に火星には入植が始まっていた。
瓦礫の山の元は、丁度その頃に建造されたと推測される。
しかしながら少し奥へと進めば、異なる年代の技術の成れの果ても見受けられる。
改築に改築を重ね、とうとう時代に追いつくことなく滅びたその様は、カナデにさえ物悲しさを感じさせたのだった。
>>803 「研究所か…
…データとか無いと戦いにくいのは確かなんだが仕方ないな( ´∀`)」
検索をかけてみる事にする青年だが
(今回は性質上単独行動は危険といっていいだろう
…最も彼女の言う通りさっさと終わらせたほうが得策なのである、まる)
「…了解。万が一のことがあったらすぐに外部へ連絡できるようにしておいてください。
(まあ、基本なんだろうけど…な…)」
機体の歩を進めつつ青年はそう言う
>>804 『資料によれば、初期に作られたテラフォーミング施設の一部だそうですから。
都市を作るよりも、星の環境を安定させる事だけを考えていたみたいですね。』
(15年前の戦乱の段階での火星の環境は、生物が何とか繁殖出来る程度の物だった。
しかし今でこそ一般人が生活できるとはいえ、当時はまだここは異星。
地球から持ち込んだ植物は一部を除いてロクに育たず、水の確保すらままならない。
より生存に適した環境を作ろうと、当時の開拓者は正に命をかけていた。)
『カナデさんも、そのまま進んで下さい。
前方のトンネルを下方方向へ、地下へ潜る形ですね。』
>>805 『地形情報は随時転送します、レーザー回線は開いていて下さいね。
通信の確保はこちらで行いますから。』
>>804 (★解説すると今回青年がザクTにしたのはいくらかある理由のうち
今回はいわゆる『ガンダム使い』がいることが要因の一つとして上げられる
『ガンダム使い』が居れば大抵注意はそちらへ行く傾向があること、
もし注意云々が行かなくてもこちらの生存率は相対的に高くなるなどのことを青年は知っていた
…要約するとうまくサボれる(?)のである。
……最もサボりの被害を食らう側にとっては大迷惑な話である、そのため素人にはお勧めできないが)
>>806 「わかりました、お願いします」
『レーザーカイセン イジ 』
(★機体アナウンスが告げる
この機体アナウンスもパイロットサポート機能の一つであるが詳しい説明は別の話)
>>806 「了解」
短く答え、愛機の足を進めさせる。
比較的固い地盤のおかげか、歩行それ自体には特に配慮の必要は無さそうだった。
熱源探知を行い、内部に差し迫った脅威が存在しないことを確認してからトンネルの中へ。
光学センサーが周囲の明度変化に反応して光量を微調整していく。
MSが悠々と通過できるだけの大きさのあるトンネルだ。
貨物の搬入・搬出にでも用いられていたのだろうかとカナデは推測を巡らした。
18メートルの巨体が生み出す足音が、暗い地下空間に不気味に響いていった。
>>807-808 地下通路を進んで行く、二機のMSとホバートレーラー。
途中で何度か昇降機を使用して、15分程ゆっくりと進んだだろうか。
直線距離にすれば数百メートルだが、実際の移動距離はその倍にもなった。
迷った訳では無いのにこの距離、如何に長大なのかよくお分かり頂ける事だろう。
途中何度か小型の機械生物を確認できたが、差し当たり危険は無いタイプだった。
そして、彼・彼女らはようやく施設の最深部まで到達する。
情報によれば、目的とするコンテナはこの区画に安置されていると言うのだが。
『―――――な、これは…一体…!?』
隔壁を開いて見えた物。
それは地下施設一杯に広がる、とてもとても広大で無機質な海原だった。
機体のセンサーは周囲に広がる潮の香りを教えてくれるが、
その海原はどう見ても、自然の生み出す海のそれでは無い。
波打ち際はコンクリートで造成され、強化プラスチックの天井に覆われた海などあり得るだろうか?
無論、そこに命のきらめき等認めうる筈も無い。
それは最早、娯楽の為の施設とも思えない。
死んだ都市の中にあって、この無機質な海だけが更に異彩を放っていた。
>>809 「……」
突如開けた空間と、その空間を満たさんばかりの塩分を孕んだ莫大な水。
それらは予想外の異質な光景であった。
思わず息を呑むカナデ、しかし次の瞬間には既に彼女の頭脳は冷静に状況の分析を開始している。
何の目的でこのような設備を構築したのか。
火星に地球と同じような海でも作ろうというのか――或いはその、限りなく小規模なコピーを。
波打ち際に不用意に近づき過ぎぬよう距離を保ちつつ、『海』の様子を注意深く観察する。
同時に、ホバートラックから逐次送られてくるデータにも目を通しておく。
未だに遭遇しない『原生生物』。
もしもそれが水棲の場合、不意を打たれて水の中に引きずり込まれれば此方の身が危うくなりかねないからだ。
バックパックにマウントしたビームサーベルと、シールド裏のガトリングガン、
そうした各種武装を再確認しておくことも忘れない。
仮令原生生物相手であっても、それは間違いなく命を落としかねない実戦なのだから――。
>>809 「嘗ての海を目指したものの跡か…」
青年は一言だけ言いコンソールとかを操作し始める
『システム キドウ』
戦闘システムをアイドリングから切り替えた事を機体アナウンスが告げる
180mmキャノンとGMシールドを構える
マシンガンや格闘、及び補助武装もスタンバっておく
>810
『少し待って下さい、もう少し資料を確認してみる必要がありそうです。』
トレーラーの内部では、周辺警戒と
同時に周囲の不可解な光景への答えを模索する作業が始まっているらしい。
しかしカナデが見る限り、その海はとてつもなく穏やかだ。
何といっても生命の営みという物が感じられない。
天井に備えられた採光用の光ファイバーから降り注ぐ日光、
広大な空間を支える、海中から突き出した柱。
そうした全てが、余りにも穏やか過ぎた。
しかし、生命の営みが無くとも危険はある。
『―――!?
警報、水中より浮上する物体、2!!』
>811
そうして彼らの目前にあらわれた物。
それは作業用のハイゴッグの外装を被った、機械生物の様な何か。
そう、まるで機械生物が…ハイゴッグを取り込んだ様にも見える。
しかし動きはそう機敏では無さそうだ。
>>812 「了解――ッ!」
穏やかな――其処の性質を考えれば「不気味なほどに」と形容したくなる程の――静寂を、
水面に迫る二つの大きな影が今、まさに引き裂こうとしていた。
『彼ら』が浮上を開始すると同時に、スカーフェイスの熱源探知にも反応が現れる。
更にはブラッドハウンド改から送られたエマージェンシー。
あらゆる情報、その全てがこの瞬間、水面から飛び出した二つの異形を危険な存在だと示している。
「……目的のコンテナの位置、分かる?」
回線越しに問う。
カナデにとって、今回のミッションは達成そのものよりも付随する戦闘にこそ意味があった。
だからこそ、余計な事柄は他者の手で素早く済ませて貰いたい。
金銭面でも成績評価の面でも、此処で功を狙う必要など彼女には無い。
全ては技能の証明――その為にも、戦闘に余計な要素を差し挟みたくない。
>>813 『北東方向の隔壁内、格納庫の中の様です。
こちらで回収を済ませますので、カナデさん達は敵機を。』
北東方向、つまり彼・彼女らが入って来た隔壁の丁度反対側だ。
こういう場合、ブラッドハウンド改の様な立場でのセオリーは幾つかある。
今来た道を引き返して戦闘の終結を待つか、先行して目標の確保を優先するか。
今回の様に元から想定されていたアクシデントの場合、救援を呼ぶのはナンセンスだ。
よって、クリスはブラッドハウンド改を目標の格納庫へと直進させる。
『敵機体のデータ解析、終わります!』
と同時に、敵機体の簡単なデータが送られて来る。
外見や熱量探知から想定した物だが、
どうやらハイゴッグの腕部ビーム砲は残っているらしい。
胸部のマシンキャノン二門も使用可能な様だが、
腕に取り付けられた追加イオンジェットのおかげで動きは鈍い。
だがしかし。
浮上して来た内の一機が、突然カナデのスカーフェイスへと殴りかかる。
鈍重そうな外見とは裏腹に凄まじい速さで襲い掛かる右腕のクロー。
…腕のジェットを噴射して、拳の速度を上げているのだ。
>>812 「来たか…厄介なことになったか」
>>813 (★実はスタンばったのは彼女の真似に過ぎないのであることを付け加えておこう)
「…(通常なら彼女を囮にして目的物回収したいとこだけど数が少ないし俺の技量じゃ難しいね)」
しかも相手についても面識はそんなに無いし連携はおろか支援が関の山。
>>814 状況は移り変わっている
こちらが出来る事といえば自機の位置取りに注意して援護するぐらい
「(…まあどちらかを優先させるかといったらホバートラックなんだけどね)」
邪魔になら無いようにもう一方のほうの正体不明機に180mmキャノンを打ち込む
>815
至近距離という事もあり、180mmキャノンの砲弾は正体不明機の装甲を抜ける。
咄嗟に防御に用いた左腕は吹き飛ばされ、その戦闘能力を奪ったかに見えたが。
立ち上る煙の中、オレンジのモノアイが妖しく光る。
そして次の瞬間には、煙の向こうからザクへ向けてメガ粒子砲が飛んで来た!
>>814 「さっさと済ませなさい」
緊張感を孕んだ声で促し、じりじりとハイゴッグもどきとの間合いを計る。
転送されてきたデータの信憑性を疑うワケではない。
だが、如何に元となった機体が判明しているとは言え、原生生物に取り込まれたアレは最早別物と考えるべきだ。
ただのハイゴッグを相手にしていると思ってしまえば――
「っ!」
突如として加速する爪の一撃への反応が遅れてしまっていただろう。
だが、カナデは間に合った。
彼女の選択は「受け止める」ではなく「払い除ける」。
爪撃より一瞬遅れて動き始めた左腕のシールドが、表面の微妙な曲面を最大化するように弧を描く。
その軌道に沿って受け流される爪。
同時に踏み込むスカーフェイスの足。
右腕は既にビームサーベルへと伸ばされ、引き抜くと同時に伸びきった腕へと灼熱の刃を振り下ろしていた。
>>816 「!!!」
回避が遅れてしまうが
いつもの癖で致命傷は避けた
機体コンディションの確認をすばやく行う
…シールドは使い物にならなくなってしまった
「耐ビームコーティングシールドで助かったか…」
地味なアップグレードのおかげである
それでも十分に危険であることに変わりは無い
足を止めないほうがよさそうだけど的にもなりやすい
でも左腕は異常無しなので開いた左腕にマシンガンを持たせ
マシンガンから先に放ち、続いて180mmを一発、マシンガンのほうのグレネードを一発、
そしてもう一発180mmを放つ
>817
伸び切った腕を切り落とされ、生物的な叫び声を上げる不明機。
痛い、のだろう。
切り口からは鉄分を多分に含んだ赤い液体が流れ落ちていたし、
ビームの熱で焼かれ塞がれた切断面は、正しく肉と機械の融合体だ。
「グォワォォォォォォォォ!!!」
再び嫌な叫び声があがる。
格闘戦に持ち込んでいる以上、二機の距離は至近距離だ。
突然、不明機の胸部マシンキャノンが火を噴いた。
しかし放たれたのは銃弾ではない、ビームだ。
恐らくは体内で生成したエネルギーを攻撃に転用しているのだろう。
丁度、体内から高圧で水を噴射する事で攻撃を行う生物が居る様に、だ。
>818
煙が晴れてみれば、そのビームを放った当事者は激昂していた。
怒り狂っているという訳ではないが、獰猛さは隠そうともしない。
そして獰猛さを隠そうともしない生物とは、
単純でありながらも凄まじい動きをする物だ。
放たれたマシンガンが、着込んだ装甲を穿つ。
装甲防御は決して優れているとは言えないハイゴッグだ、
ザクマシンガンでも容易に貫く事が出来る。
しかしこの生物の動きはまだ止まらない。
二度も食らわぬとばかりに放たれたキャノン砲を右へ左へと回避して見せて。
ザクTに覆いかぶさる様に飛び掛って来た。
「きしゃあ」
そしてその時、モノアイの下の装甲が少しだけ割れたのがリュートには見えた。
あぁ、それは口だ。
>>819 モニター内で上昇する数値の表示=敵機の表面温度=次なる活動の兆候。
温度上昇部位/胸部へ収束する兆し/それを感知する集中力。
留まれば確実に直撃を受けていたその攻撃、
しかし振り下ろした腕を戻すより早く側面を向けたまま前へ一歩/無数の熱弾がバックパックの後ろを通り過ぎる。
想定の範囲、それより少しばかりの余裕。
駆け引きにおいては常にタイトロープを渡ってこそ、一番分かりやすい、彼女の求める「証明」となる。
残ったもう片方の腕で押さえ込まれていたなら危うかった――
危ういからこそ、対処も既に考案済み/披露する機会は失われ/故の、若干の余裕。
その一斉射撃が終わらぬうちに返礼とばかりにシールド内側のガトリングガンを向け、トリガーボタンをカナデの指がぐっと押し込んだ。
連続する発射音、回転するドラム、次々と供給される鋼鉄の弾丸。
分間36000発の弾丸の嵐が、一斉射撃を終えたばかりの胴体へと叩き込まれた。
>>820 「成る程…」
エサを見つけたと言わんばかりである
この手の手合いの場合本能に従って動いているが判断が合理的なのも…
「…やばいか?!」
―キャノンを投げ捨てる
でも口をあけたということはある意味口から何か出てくるかわからないから危険といえばそうだし
コレが生物であるならばチャンスであるとも言える
「分の悪い賭けにならざるを得んが…」
命中率が下がるので右手にマシンガンを、左手にナイフを構えしっかり“口”を狙って…
口が大きく開いたところにグレネードを放ち更にマシンガンを放つ
>821
振り向く動作が遅い、それは本能を超えた判断が齎した必然。
当然のことだ、理性は本能によって打ち破られる。
しかし本能を押さえ付け、圧倒するのが理性を司る知性の力。
その力はこの時、分間36000発の弾丸の嵐へと凝縮されている。
金属が熱い銃身から吐き出され、有機物と無機物を磨り潰して行く光景。
およそ6000発ほどを打ち込まれた時点で、
その生物はそんな"よく分からない何か"へと変貌を遂げていた。
>822
飛び掛る、空中で姿勢を制御する術は持たないらしい。
何故ならそうしないから。或いは出来ないのか。
そして結論から言えば、口から何が飛び出してくるのか彼に分かる事は無い。
何故ならそう、簡単な事だ。
多分に彼の幸運、という事もあるだろう。
放たれたグレネードは飛び掛るその体、開かれた口内へと飛び込んで。
「けぷら」
その顔の様な部分ごと、その周囲を吹き飛ばしたのだから。
しかし残念な事に完全とはいかなかったらしい。
吹き飛ばした残骸が、彼のザクへと落ちて来た。
>>823 ジャスト・テンカウント。
回転する銃身と、ハイゴッグもどきの活動と、共に10秒丁度で停止する。
排出された薬莢はベルト状のマガジン内部へ再度回収され、
地面には先ほどまでの銃撃の痕跡を示すものなど一つも残されてはいない。
火星において金属もまた貴重品である。
故に空薬莢といえど捨ててしまうワケには行かない為、このような機構が組み込まれることが多い。
そして、カナデのスカーフェイスもその例外ではなかったということだ。
「……」
鉄くずと肉とを合挽きにしたような塊へと成り果てた敵機が、ゆっくりと地響きを立てて崩れ落ちるのを一瞥する。
その目で最後にもう一度状況確認。
2機とも相手にするつもりだったが、もう1機も既に撃破されたあとだった。
確認と同時に、カナデの瞳の色が青紫から青へと戻る。
視神経への過度な負荷で増加していた眼球の血流量が、通常時のそれへと戻ったことを示している。
SEEDの発現などでは決して無いその変化。
ソレの意味するところこそ、カナデ・ノースウィンドの唯一の武器。
「後は回収完了を待つだけね……」
冷や汗一つ滲まぬ顔で、涼しげに彼女は呟いた。
>>824 「…(完全に飲み込ませられ無かったか)」
どうやらやり方かタイミングが悪かったのかただ本能だけでなく、
完全に飲み込まなかった位の区別が出来るのかはわからなかった
「よっと」
グレネードの爆発により動きも若干変わり
生きているのか死骸なのかは分からないが
完全に破壊し切れていないということとコレがどんな物を持っているかわからないので
ブーストを使いつつひょいっとかわす
「…(終わったのか?)」
コレがどんなのかわからないから油断は出来ないと言っていい
もしかしたら原子レベルで分解しないと駄目かもしれないのか分からない
しかし今のうちにぐずぐずになって固まったシールドの残骸と180mmキャノンとかを回収しておく
『こちらブラッドハウンド、目標コンテナを回収しました。
これより帰還しますので、各機はそれぞれトレーラーに分乗して下さい。
それと先ほど連絡がありまして、
帰りは周辺で警戒中だった機体が警護してくれるそうです、お疲れ様でした。
…しかし中々面白い物が入ってましたよ、コンテナ。』
(と、戦闘が終わってややあってそんな通信。
見てみれば格納庫から戻って来るホバートレーラー、
非常に大きなホバーベッドを何個も連結して、巨大な荷物を輸送している。
その内の一つには"Experimental type Diffusion beam cannon"。
そしてまた別のコンテナには"MSM-07Di"の刻印が刻まれていた……。
この施設が一体なんだったのか、それを彼・彼女達が知るのは…またもう少しだけ後の事である。)
「――つまり、あそこは」
『そう、君達に知らされていた通りの場所でしか無いのさ。
初期の火星のテラフォーミングに於いて最も重要視されたのは大気の改造と水源の確保だ。
しかし火星には多量の氷が存在していたが、それだけでは駄目だ。
水源は決して凍結せず、それで且つ惑星改造に利用されなければならない。』
「その答えが、あの人工の海だったんですね?」
(養成所の格納庫の中、事後処理を行いながらクリスはそんな話を聞く。
相手は養成所の教官で、火星の開拓史に詳しいと評判の人物だ。
帰還早々、パイロット達を見送って直ぐに話を聞けたのは幸いだったと思う。
そして教官が、あの施設の事を知っていた事も。)
『その通り。
君達の世代では余り知られていない事かも知れないが……
惑星改造をするに当たって環境を地球に近づける為には、
豊富な海水の中で大気の構成物質を生成する生き物…所謂プランクトンや海藻が有効だ。
地球にしたってその七割が海だ、想像は出来るだろう?
君達が向かったあの施設は、火星の北極から持ち出した氷を用いてそれを実現した物だろうね。
センサー類でも検知は出来なかったろうが……
あの水中にはそういったナノマシンが沢山だ、ムーンレイスの技術を使っていたと思う。』
「なるほど。
つまりあそこは大気を改造する為の施設で、あの海はその根本。
しかもまだ活動を続けている、と。」
『うん。
ナノマシンの寿命は一世紀は確実に保つし、光源はあったんだろう?
君達が引き揚げて来た物資に関しては大方……過去に防衛か試験か…
とにかうそういった名目で運び込まれたまま、放置されていたんだろうね。
君達が被害を蒙る様な事は無いだろうし、今回は良い社会見学だったと思えば良い。
火星で海が見られる場所なんて、レジャー用のクレイドル以外では殆ど無いんだからね。』
(そんな会話。
件の海の謎はこれで解けた訳で、当面の疑問点は消えたといっても良いだろう。
因みに、依頼の品は既に依頼主が回収を行っている。
ガウ空中空母三機をクレイドルに到着させての航空輸送、贅沢な話だ。
そしてその贅沢さに裏づけされた様に、且つ何か裏がある事を匂わせる様に、
この仕事の参加者にはボーナス込みで報酬が支給されたのであった。)
hosyu
最終書き込みならばエレナさんが水着でポロリ大公開!
ニムルートのスレンダーボディとくんずほぐれつ姉妹の絆!!
>>831 残念だったねぇ!
あ、俺が最終ならアイアンマスクの素顔をうわなにをgyふじこlp
最終書き込みならゲームが仕組まれる
埋め
こういうスレ旧シャアにもあったんだw新シャアのジンスレとかに似てるなw