【新入生】ここはパイロット養成所No.3【募集中】
1 :
名無し生徒:
コメント一覧
1. Posted by 薔薇 2007年03月14日 02:13
五十嵐さんの青春が
相当ツボに入りました。
2回目の展開にワロタwww
2. Posted by こおり水 2007年03月14日 22:49
≫薔薇さん
自分もツボですw
やはり時代はフタナリキョヌーですね... Σ(゚ω゚)
最初の天使で、また別のお話もあったような。。。
3 :
名無し生徒:2007/03/15(木) 21:27:18 ID:???
果て無き荒野に埋もれていたのは、誰かが見つけた夢の欠片か。
それとも道半ばで倒れた旅人の骸だろうか。
見上げた夜空に瞬く星は、今宵誰かが流す涙の雫だ。
明日を目指す若人にとって、けれどそれは眩い希望にも見えるだろう。
宇宙(そら)の果て、青く輝く地球を仰ぐ、この星は赤きフロンティア。
鋼鉄の巨人(モビルスーツ)が闊歩し、未知なる怪物の徘徊する砂塵の世界。
法と無法、秩序と混沌、相入り乱れる荒れ果てた星では、力こそが唯一のルールとなる。
今まさにこの大地へと降り立つ君よ。
力の為に学び舎の門を叩く君よ。
火星と呼ばれるこの星で、君のその手は一体どんな未来を描き出すのだろうか――
ヲタはキモイ・・・
5 :
名無し生徒:2007/03/15(木) 21:28:17 ID:???
――スペースコロニーの技術を応用した気象調整システムによって作られた晴天の元、
比較的整備された町並みの大通りを、青年は走っていた。
……編入初日から遅刻してしまったのでは、はるばるこんな星までやって来た意味が無い。
定期シャトルの安い席にトランク一つで押し込まれ、地球を経ったのは既に二週間も前になる。
それ以上前の事など、この新しいフロンティアに居る以上は語るべくも無いだろう。
新しい世界に来る者に、過去など語る必要は無い。
必要なのは今を生き、明日を作る為の力だけ―――
そう信じていたからこそ、身寄りの無い自分はこの紅い星へと降り立った。
あのモビルスーツという巨人を駆るパイロットになって、そんな力を得ようとして。
今から向かうのが、その為の学び舎だ。
……あぁ、やっと正門が見えて来た。
嗚呼、あれこそは我が愛しの学び舎よ、通称『パイロット養成所』。
守衛の男性にIDを掲示して走り過ぎ、校舎へと走り込む。
この様子ならば、ギリギリで初日の講義には間に合うだろうか?
いや、間に合わなければならない。
―――何故なら自分は、『達人にしてくれ』と、ここの門を叩いたのだから。
6 :
シンシン大尉:2007/03/15(木) 23:51:35 ID:???
うんこたれ!!
>>前スレ801
彼が紐解いた詩集は、地球で言う所の東洋――
かつて彼の故国とは同盟国でもあった、一つの島国の作家の物だ。
凡そ彼の趣向とは趣を異にしてながらも、それを読む彼は何処か楽しげで、
自然と唇の端から漏れる一説も、まるで曲に乗せられたかの様に軽やかだ。
『赤い目玉の蠍―――広げた鷲の翼。
蒼い目玉の仔犬………か。』
彼が思いを馳せたのは、そこから浮かび上がる情景か。
『善き感性を保ち、広く深くを識る』という"学ぶ喜び"の中で、
多分に自己の欲求を満たす事が出来る――彼はそういう種の人間だ。
成程、そういう意味では確かに彼は風変わりな人間だろう。
『………?』
しかし無論、そんな彼とて全てを知り得る訳では無い。
例えばそう――彼女がそこに居た事も、人の心も容易には――――。
>前801
あらカナデさん、奇遇ですわね。
(その声は、息遣いが良く分かるほどに近くから放たれた。
青年へと向けていた視線を、進もうとしていた方向に戻せば、
無意味に近距離でいつもの笑顔を浮かべているラナ・ウォングの顔だけが見えるだろう。
言い方を変えれば、視線を動かさないと顔以外が見えない距離なのだが。
そんな近距離でカナデの視線の推移を見守っていた彼女は、一つの推察を遠慮なく口に)
……リヒャルト様に、御用でも?(>7)
(いつもと変わらぬ筈の笑顔がどことなく楽しそうなのは、気のせいだ。多分。きっと)
>>8 予想外の人物、予想外の声。
否、カナデの思考を正確にトレースするならば、予想ではなく思考それ自体の外と言うべきか。
言ってしまえば一山幾らのありふれた「奇遇」だった訳である。
「いいえ」
それゆえか返答の言葉もまた、ありふれた否定。
必要性というファクターの欠如に気付いた時点で、彼女はリヒャルトに対して既に関心を失っていたのだ。
>9
そうなのですか?
どうも声をかけて見ようにもかけ辛い、と言った様子でしたので
お困りでしたら少し力になれればと思いまして……
いえ、ほら、カナデさんが自分から話しかけようとしてるのは珍しいものですから。
存外、カナデさんが人との会話に不得手を感じているかもしれませんですし、
だとしたらここは私めが教官らしく生徒を助ける場面だと思いましてっ。
(妙に気合が入っているようだ。何故だろう)
>>10 「……」
妙に熱の篭った弁に、冷めた様子で耳を傾け。
「思い違いです。
別に私は用件など持ち合わせていませんし、
声をかけたいとも考えていません――お話は終わりですね?」
質問というよりは事実の再確認といったニュアンス。
そのまま、黒い艶やかな髪を横目に通り過ぎようとする。
カナデはラナに対しても現時点では関心が薄い。
彼女にとってはあくまで養成所の教官でしかないためだ。
>11
あらあら、わたくしの目もまだまだですのね。
(あっさりとカナデの言い分を受諾し、歩き始める。
何故か、カナデの後方、約五歩分を付き添うように)
>>12 「……まだ何か?」
当然の如く後ろを付いてくる教官に、幾分か不快感の混じった視線を肩越しに送る。
>12
えぇ、一つだけお聞きしたい事が在りまして。
(言って、周囲の他人不在を確かめてから囁くように問いかける)
わたくしの左腕、カナデさんの目にはどう映りましたでしょう?
(ラナの右手が左の上腕に触れる。
あるいはそれは、無意識の行動だったかもしれない。
だが、何かを押し殺した様ないつもの笑顔は、己の緊張を意識していればこそだろう)
>>14 「教官が生き抜いた世界の証、その一つ――以上です」
間髪入れずに答えを返す。
>15
……カナデさんは、本当にお強いですわね。
(言葉の意味を確かめるように目を閉じる。そしてまたその眼が開いたとき)
わたくしも、貴女の様に強ければ――
(その右目は、「悲しみ」で僅かに色を変えていた。だがそれもつかの間)
……ごめんなさい。
少し世迷い言が漏れてしまいましたわね。
教官であるわたくしがしっかりしてなければ、皆さんも落ち着いて学べないでしょうに。
(そう言い終えた時、ラナ・ウォングは既にいつもの微笑を浮かべていた)
>>16 「教官……?」
絵筆の先を水面に浸せば絵の具の色が霧散するように、
ラナの瞳に垣間見えた悲しみもまた、それと理解するより早く消えていった。
残ったのは僅かな違和感。
その不安定さに引き摺られるように、カナデの唇は自然と言葉を紡いでいた。
「……。
アナタは、よくやっています。
客観的に見て――ええ、実に」
>17
ふふ、カナデさんにそう言って頂けるなら、わたくしも素直に誇れるというものですわ。
(お世辞ではないだろう。
彼女はそう言った世渡りの為に言葉を紡ぐ人で無いことは明らかだ)
そう、ですわね。
わたくしも、自惚れるようではありますが、此処に来てからは上手くやれてると思いますの。
ですから――
(微笑みを浮かべカナデを見る。そう、彼女は今もいつも通りに微笑もうとしていた。
だと言うのに、その微笑みは――)
どんなに僅かでも構いません。
わたくしから持っていけるモノは、少しでも多くを持って行ってくださいまし。
貴女の強さを、揺らがせぬ為にも、ですわ。
(余りにも簡単に、吹き飛ばされてしまいそうだった)
>>18 冷たい風が吹きつければ、容易に消えてしまう灯火の如く。
その儚さはカナデに一瞬の躊躇いを与え。
「言われるまでもありません」
されど、あくまで一瞬。
「アナタは教官。
そして私は教え子ですから」
冷え乾いた北風のように、カナデは淡々と言葉を連ねて再び歩き出した。
>19
えぇ、頑張ってくださいね。
(一言と共に見送る。僅かな間を置いてから、胸中をなだめる様に深い吐息を一度)
やはり、消してしまいましょうか。
……いいえ、無理ね。そんな事できやしない。
ワタシがそんな事したら、今度こそあの子達は、誰にも知られずに葬られて――
(気づく。己の口調がかつてのものに戻っていることに。
慌てて両手を頬に沿え、己の表情を確かめるように深呼吸。
ゆっくりと、自分の立ち位置を過去から現在へとひき戻していく)
……調べ物、忘れてましたわ。
次の講義が始まる前に調べておかないと……
(何処か気の抜けた様な様子で、ふらふらとカナデとは逆へ。
メディアセンターの中に吸い込まれていった)
_ r´.=00
_ ( .ノ・3) 〜アルェー、マタ信号無視シチャイマシタヌェー
_ _( ヽ,-lO
.◎>≧◎
そして、今日も今日とて、シリアスクラッシャーな彼女も、
なんら変わることなく私物の原チャリで通勤してくる。
尚、既にこの時点で信号を5つほど無視しているが、
通勤ラッシュなどとうに過ぎた静かな農道なので、誰一人指摘する者もいない。
その農道の横で只管に地面を掘り返しながら進んでいくザクタンクがあった。
ただ三つばかりの変わったところを除けば、普通のザクタンクだ。
身長40メートルを誇る、サイコガンダム並の巨体…たまにはこういうMSもいるだろう。
手にドリルやガスバーナーが装備されている…元々作業用のMS、コレぐらいの装備があっても誰も不思議には思わない。
最後に、操縦席が空で自動操縦にされていて、しかも制御プログラムの欠陥で止まらない。
外見からは分からず、このザクタンクを所有する工務店も気がついていないが、
とてつもなく地味な脅威が、養成所の敷地に向かって時速8km程度で侵攻しつつあった。
―――養成所敷地内まで、あと約50km
23 :
マッハボーイ:2007/03/17(土) 20:28:27 ID:???
♪
(
24 :
マッハボーイ:2007/03/17(土) 20:34:36 ID:???
〜〜♪
(鼻歌を鳴らしつつ街を浮遊する球体が一つ。
暇をもてあまし気味にキョロキョロしている。)
いやぁそれにしてもおっかねぇ姉ちゃんばっかでハメの一つも外せねぇやなぁ。
もっとこうぱーっと・・・・そう、ぱーっとナンパでもしてぇもんさねぇ!
(人間の形になって意味もなくジェスチャー。
あからさまに不審者であり、例えこいつが何かに気付いたような行動を見せたとあっても
不審者なのはゆるぎない事実である。)
>>22 えーえーこちらマッハセブン只今不審な地振動を確認中。
ただちに机の下に・・・ねぇやな、そんなもん。
しかし、なんだぁ?地震にしちゃあやけに規模が小さい感じ・・・
>>24 「わっ、原チャリも急には止まれないんですよー」
不審者を轢くのを避けたがブレーキだけでは止まれず、
近くの電柱に車体を叩きつけて強引に止まる。
「…今、揺れました?火星で地震なんてあまり聞かない話ですけど」
ヘルメットを外して、地面に両足をついてみる。
26 :
マッハボーイ:2007/03/17(土) 20:55:21 ID:???
>>25 君の曲芸的ライダーセンスにレッツ乾杯。
勲一等物だよおめでとう。
ああ揺れた揺れた、はずみでグラビアのねーちゃんも乳がゆっさゆっさともうてんこもり!
よーしその揺れ方買った!300円!
(なんなんだろう、この変な物体の相手を置いてきぼりにした妙なテンションは。
そして相手をお構いなしに耳に手を当て)
あーあーサスケよぉ。
そっち揺れてる?いや、尻じゃなくて地面地面。
>>25 >>26 その時は…ギリギリで市街地を避けていたザクタンク。
だが通り道になった用水路を破壊し、倉庫を倒壊させ、道路のアスファルトを剥ぎながらゆっくりと進んでいた。
既に、何件かの被害報告が自治組織に届き始める。
―――養成所までの距離42km、人的被害は幸い現時点ではゼロ
28 :
マッハボーイ:2007/03/17(土) 21:23:08 ID:???
おいおい、何か揺れ大きくなってねぇか?
こりゃひょっとするかもしれんね・・・!
>>25 悪ぃが俺は養成所に忘れ物があるんでこれにて失礼!
おーらおらおらおらおらぁ!
(不審者は球状・・・ハロになり凄まじい勢いで公道を飛んでいったそうな。)
>>28 「あれって、どういうプロセスで変形してるのか、いつみても不思議だわ」
その球体を見送ったあと、自分も養成所へ向かう。
どうみても1時限目には遅刻だが、
彼女の受け持ちの授業は午後からなので、ゆっくりしていても間に合うのだ。
(一方、巨大ザクタンクの進行ルート直線上。
既に連絡を受け、即時出動が可能な機体が迎撃準備を行っている。
その中の一機に搭乗してるのが彼女、エレナ・イグレシアだ。)
「巨大なザクタンク、と言われても……具体的にはどれほどなのかしら…?」
(連邦型の大型シールドとバズーカを抱えた重装甲の愛機の中で、呟く。
砲撃体制は整っているが、まだ自分以外に迎撃体勢が整っているのは…
果たしてどの程度居るだろうか?)
ゴゴゴゴゴ、という効果音でも聞こえそうなどっしりとした進軍は相変わらず続いていた。
水田を穿り返して農家のトラクターに体当たりされたが微動だにせず。
新築したばかりの倉庫の基礎を壊している最中に、作業用MSに鉄パイプで殴られたがまったくヘコみもしない。
流石、ベースが軍用MSと戦闘車両だけはある。
燃料用のガスタンクを破壊、引火して炎に包まれるが塗装がコゲただけだった。
ホームセンターの店舗を真っ二つにしながら横断、途中で被ったが交じり合って、全体が黒っぽい色で塗装される。
作業用のガスバーナーから炎も吐くし、尻尾代わりに背中のクレーンが揺れている。
さながら、旧世紀の怪獣映画に出てくる怪獣のような風貌だ。
―――養成所までの距離30km、人的被害は止めようとした人々がかすり傷
>>30 (どこからともなくMSの『跳ぶ』音が聞こえてくる。
後方から。頭上を飛び越え。
着地。滑らかな一連の動作・・・MFだろうか。)
>>32 <通信>
「そちらの方、聞こえていますか?
こちらはパイロット養成所所属のMS、エスクードです。
そちらからは目標は見えていますね?
概算にして養成所及び関連施設まで30キロといった所です、
攻撃してでも止めなければ、大惨事は必至です。」
「こちらも射程に入り次第攻撃を開始しますので、宜しくお願いしますね。」
(そう通信をよこしつつ、
>>31の目標を確認する。
相手は無人機――重荷になる増加装甲は脱いで着ているが、
どうにも距離感が掴めないのか、射程にはまだ入れていない。)
>>33 ≪通信≫
「───りょーかいっ♪」
(他のMSより一回りほど小さいが、馬力のありそうな地面の蹴り方をするMFだった。)
>>31 「・・・う、うっひょー・・・でっかいねぇ。
こりゃ苦労しそうだ・・・」
>>33-34 「それとお二人とも、補給に関しては心配ご無用ですからね?
こちらも出来る限りの支援はしますから、頑張って。」
(そんな通信を寄越して来たのは、傍らに駐車しているホバー・トレーラー
――地球連邦のホバートラック[ブラッドハウンド]の後方に、
物資輸送用のホバートレーラーを連結した車両。
武装は機関砲程度しか無いので攻撃力は期待できないが、
機体のエネルギーや弾薬に関しては、少しなら心配しなくて良さそうだ。)
>>34 「…そうですね、あれはちょっと大き過ぎて…距離感が掴めません。
こちらの攻撃が全く効かない、という訳でも無いでしょうけど…。
では、そろそろ攻撃を開始したほうが良さそうですね。
目標、レンジ内に進入――攻撃を開始します。」
(長距離バズーカによる砲撃を開始するエスクード、狙いは正確だが…
一応周囲への被害を抑える為、砲弾をバラ巻く様な事はしない。)
>>35 「有難う御座います、クリスさん。
そちらも間違っても巻き込まれたりしない様、気をつけて下さいね。」
>>32-34 黙々と進路上の道路や水道管、ガス管、電線などを破壊しつつ前進。
避ける気というか、障害物を自動で避けるセンサーなどという便利な物はない。
そして右肩に生えたアスファルトやコンクリートを破壊するドリル。
左肩には同じような位置に金属を焼き切るガスバーナー。
標準的なMSの腕の位置につけられている左右一対の作業用アーム。
生半可な軍用MSより接近戦は得意そうだ。
本来なら自衛用の30mm機関砲ぐらいはあるはずだが、
40メートルの特注サイズ的な機体ゆえ、最初から装備されていないのであろう。
>>36 「ギュパッ」
モノアイが不気味に光る。
次の瞬間横に平行移動してバズーカを避けるザクタンク。
"ジオン脅威のメカニズム"を体現するような動作だ。
―――養成所までの距離28km
>>35 「おっけー!これで物資は安心、だね!」
(とは言えモビルファイターは接近戦がメインである。
弾薬の類は心配する必要が無いのかもしれない。)
>>36 「でもこれだけ大きいと中身の額も相当だろうねぇ・・・
うーん、何とかちょろまかせないかなっ?」
(何か妙な事を呟いておりますこの少女)
>>37 (こんな事を言いつつ、ザクタンクの至近のビルまで辿り着く。
速い・・・が、足止めをする気があるのだろうか。)
「・・・さーて。とりあえず、移動手段が潰れてくれるといいんだけど。」
(キャタピラの横からマシンガンを放つ。)
>>37 「――えぇっ!?」
(その時、彼女は確かにジオン脅威のメカニズムっぽい何かを体感した!
動揺してばかりもいられないので、有線ミサイルランチャーに持ち替えて正面より攻撃開始。
逃がさない様に、今度は連続発射だ。)
>>38 「こちらで制圧射撃をかけますが、巻き込まれない様に注意して下さい。
…えーとっ…?」
(…そういえば彼女は、マヒローのパイロットの名前を知らなかった。)
>>38 その巨体を外骨格的に支えているのか、とにかくキャタピラ側面の装甲も硬く厚かった
僅かに装甲の一部が欠けただけで、大したダメージがあるようには見えない。
それでも何発かは運良くキャタピラの内部に入り込んでいるのだが、
多少何かが引っ掛かる音がするようになっただけで致命的なダメージに至った気配はない。
>>39 (グィィィィン)
なんと上半身が回転、上腕部側面のシールドでミサイルを受けながした。
ミサイルの破片を浴びているが、駆動系に異常などはないようでスピードは落ちない。
障害物は避けないくせに、自衛システムは整っているらしい。
―――養成所までの距離27.9km
>>39 「りょーかい!十分注意しておくよっ!
支援頼むね、えーっと・・・」
(はた、とこの少女も気付く。お互いに初対面・・・。)
「あ、えーっと、とりあえず自己紹介!
あたしはリンカ。リンカ・アッバーブ!」
>>40 「・・・効いてくれない、かっ!」
(その事を確認し、素早く背面に移る。
味方の支援砲撃の影響を受けにくい場所ではあるが・・・)
「・・・・あれ?元のザクタンクならこの辺にパイプが・・・・」
(どうやら動力を切るつもりだったらしいが、相手のサイズが特注品なので思った行動が出来ていないようだ)
>>41 「了解、リンカさんですね。
……しかし、本当にこれはザクタンクなんですか……っ!?」
(尚も砲撃。
…しかし、効果的な砲撃が与えられていない!)
>>40 「…幾ら装甲が厚くても、何回も受けられはしない筈…!」
(ある意味物凄い合わせ技。
シールドを投げ捨て、両腕にミサイルランチャー抱えて一斉発射。
完全な力押しに入った!)
>>41 頼りの動力パイプはあるにはあるが、改良の結果、
装甲の裏に隠れているので、切断はともかく引き抜いたりするのは難しそうだ。
ドリルで突いて振り落とそうとしてくるが、視界が悪いせいで変な空振りがかなり多い。
>>42 「ギンッ」
モノアイでミサイルを見据え…ガスバーナーを火炎放射器のように振るうザクタンク。
何発かが熱に耐えられずに爆発するが、何発かは当たり、左腕の作業用アームの肘から下が千切れ飛ぶ。
そして、ザク部分の胸部装甲が吹き飛び、操縦席が剥き出しになった。
>>42 「装甲、厚いどころの騒ぎじゃないね・・・!
自分が出てきたのは失敗だったかなぁ?」
(MFというのは主に格闘、打撃に際して高威力を発揮する物を装備している。
しかしそういった打突は往々にして相手の肉体、ひいてはMSの装甲にある程度緩和されてしまい・・・
つまるところ、こういった「圧倒的質量を持った相手」は少女の機体では如何ともしがたいのである。
できる事と言えば先述の動力パイプ等の小細工。
後は相手のコクピットに乗り移り直に制裁を加えることか・・・)
>>43 「・・・ああ、もうっ!鬱陶しい!」
(その場から跳び去り、マシンガンをドリルに向け発砲。
しかし削岩目的で回転している物に効く筈もなく・・・)
「軽くしたくはないけど、邪魔だから・・・!」
(そう呟くと、ドリルの付け根を狙い始めるマヒロー。
・・・しかし、危い。
今の『背面』と言う位置は味方の誤射を受けにくくはあるが・・・同時に、味方からの援護も期待できないのだ。
そんな状況に一人で突っ込んでいく、これは本来ならば下策である。
卓越した技術を持っている者ならば話は別だが・・・精々この少女はMF科の生徒程度の腕前。
危険である。)
「……もしかして、あの頭部を沈黙させれば避けなくなるのかしら…?
それとも、コクピットを撃ち抜いてみるのが―――。
――狙撃は苦手なんですけど、当たってくれるかしら…!?」
>>44 「こちらエレナ、リンカさん聞こえていますか?
このままでは足回りを止めるというのも難しそうで……
カメラかコクピットを何とか破壊出来ませんか?
回避されるのだ抑えれば、何とか装甲も削り切れると思うのですが…!」
(等と通信しつつ、尚もミサイルポッド全力射撃。
無論、マヒローに当たらない様に加減はしているが…
それにしたって、余り余裕が無いのも事実である。
実際、徐々に後退しつつの砲撃なのだ。)
>>44 「ボキッ」
ドリル自体はかなりの強度だが、取ってつけたような設置だったせいで根元はかなり脆かった。
落ちたドリルが地面に落ち、油圧系から赤茶色のオイルが血のようにあふれ出てくる。
>>45 運悪くさらに一発が左肩の根元に命中し、ガスーバーナーと作業用アームの両方が壊れ、地面に落下。
腕の付け根から車体のエンジン周りに零れ落ちたオイルが熱で焦げ、かなり嫌なにおいが辺りに漂う。
>>45 「ん・・・!
可能性があるなら、やらなきゃねっ!
オッケー!やってみるよっ!」
(そう言うが速いか、ザクタンクと手近なビルを交互に踏み場にして跳躍。
あっと言う間にザクタンクの直上を取り・・・マシンガンを撃つ。)
「・・・え、嘘ッ!もう弾切れかいっ?!」
(しかしたった数発、ザクタンクの頭に直撃するコースではあるが・・・期待は出来ない。
自らもバーニアを吹かせ、取り付いて潰す他無いと踏み突撃するマヒロー!)
>>46-47 「―――ッ!
……けど、これは好機かも知れませんね…!
後ほど弾薬代くらいは支給もあるでしょうし…!」
(ミサイルランチャー、投機。
更に残していた増加装甲も全てパージし、手に持ったのは短銃身のキャノン砲が一門。
射速は遅いが、集弾性能と質量による破壊力には定評のあるタイプだ。)
「そのままお願いします、リンカさん。
私も今から接近して、直接叩きます!」
(先程までの鈍重そうな外見からは想像も出来ないほど軽快な跳躍。
飛び掛るようにザクタンクに肉薄しつつ、
両手で抱えた短銃身キャノン砲を直接照準で連射した。)
>>47 マシンガンをそのまま受止め、最初のバズーカを避けたような横移動で回避。
…したはいいが、そのまま勢い余って道路沿いのオフィスビルに車体が突っ込んで、ジタバタ。
>>48 そこにキャノン砲が何発も撃たれれば、当然回避もできず、
先ほどまでのミサイルでシールドも使い物にならず。
頭部が吹き飛び、車体の制御もしているザク側のコンピュータを撃ち抜かれ、機能停止。
あたりには、壊れたビルの瓦礫と、オイルの焦げる匂いが広がっている。
―――養成所までの距離、いつのまにやら25kmのところまできていた時の出来事であった。
>>49 「く、ぅっ!」
(急制動。
地面に全速力で激突はいかなMFであろうと流石に拙い。)
「・・・あれれ。終わっちゃったかなっ?」
(速度が落ち着き、推進力の火を消したまでは良かった。
・・・・降りる場所が、最悪。
オイルの真っ只中、一瞬で炎の海になりかねない、危険地帯。)
>>48 「やー、お見事!」
(手を振りながら・・・マヒローがそう動いているからそうなのだろう。
賛辞を送る少女。
足のスラスターを少しでも吹かせばそれこそ二次災害。
慎重に行動させなければいけない。)
>>50 「いえ…私は最後の最後、という所でしたし…。
とにかうリンカさんもお疲れ様でした、お怪我などありませんか?」
(そう言いつつ、機体を近づけて来る。
ザクタンクの周囲の状況を確保し、処理を済ませる人員が来るまで待機しなくては。
今頃、クリスが当局に連絡を取っている筈だ。)
「…しかし、強かったですねー…」
>>51 「いやいや、前面からの砲撃で多少なりとも、相手に揺れがあったから・・・
だから、ドリルも見当外れの方向に逸れてくれたしさ!」
(そう言って腕から落としたドリルに目をやり)
「・・・うわぁ。あ、ちょっとちょっと!足元、足元!」
(自分が立ってる所に気付き、慌てて近付いてくる機体を制止する。
自身は下手に動けば火中になりかねないので、足は動かさずに居たままだ。)
「・・・・ど、どーしよっかなぁ・・・」
53 :
弦楽の女学生:2007/03/18(日) 23:42:11 ID:???
(そんな事件からも既に数日、事後処理を終えた彼女も漸く一息つけた所だ。
幸いな事に報奨金は出たし、弾薬費なども支給され――
かかった経費も彼女の手持ちの予算にも負担をかける事は無く。
彼女としてはとりあえず、不満の無い結果となった訳だ。)
「―――ん、良い感じね。」
(そういう訳で彼女はおよそ一週間ぶりに、
自らがモビルスーツよりも遥かに得意としている演奏を楽しんでいる。
演奏場所が養成所の中庭というのは致し方ないだろう。)
「(すー…すー…)」
その傍ら、木陰に寄り添うようにして静かな寝息を立てている少女が一人。
何より楽しみにしている姉の演奏に聴き入るあまり、その調べと麗らかな人工光に意識を誘われたらしい。
普段は隙の無いイメージは瓦解し、無防備な無垢を晒していたが、
彼女の最後の抵抗なのか、その寝顔は姉の位置からでしか見られない。
>53 弦楽
「へぇ…
上手いもんだねー。」
一頻りついた所で拍手とともに声が掛けられる。
見れば、そこにはいつの間にか黒髪の男が立っていて、気さくそうな微笑を浮べていた。
「……ぅおっしゃああああっ!!!」
数刻前――
クレイドルの空に少年の雄叫びが響き渡った。
地球の空を模した青いホログラムの天井の下、
少年は寮を飛び出し一目散に目的地へと駆け出す。
そして、養成所の中庭へと駆け込みきょろきょろと辺りを見回して。
>>53 「えええええエレナさんッ!!
やあすっげー奇遇ですね嬉しいぜヒャッホゥ!!!
ちょうど今ベスビオ火山のマグマよりも熱々のピザを焼いたトコなんすよ一緒に喰いませんかッ!!??」
そう言って、ずいっと四角い箱を差し出す。
蓋を取れば中にはトレーに乗った焼き立てのナポリ風ピザが。
>56 三つ編み
「へー、どれどれ?」
(ひょい ぱく)
「ぅわっ―――っちぃ!!
けど……ンまい!」
良い笑顔でサムズアップ。
唐突に彼が持っていたトレーに手を伸ばし、
ピザを一切れつまんで当然のように食べた挙句に品評しだす男、クレハ。
58 :
弦楽の女学生:2007/03/19(月) 00:08:27 ID:???
>>54 (演奏を一区切り終えて、弓を置く。
自らを姉と慕ってくれる少女の無垢な寝顔に微笑みを返しつつ、
彼女もまた麗らかな人工光を満喫していた所で。)
>>55 「あら…有難う御座います。
寮の方では迷惑になるのであまり弾けないのですけど、
こういう日なら、結構ここでも演奏できるんですよ。」
(気さくな微笑みに返されるのは、母性的な柔らかい微笑み。
可愛いと言うより、綺麗と言った方がしっくり来る印象を受けるだろう。)
>>56 「…え?あ、あぁ…こんにちは、ファビオさん。
そ、そうですね……折角ですから頂こうかしら。
そんなに熱いと、一人で食べるのも大変でしょうしね。」
(と、突然現れたこちらの彼に向けられるのも、また微笑み。
終始絶やされる事の無い物なのに、それが輝いて見えるのは人徳故か、
それともそれを見る側の事情なのか―――。)
「…それにしても、どうしたんですかファビオさん?
今日は何だか、随分と楽しそうですけど。」
(ただ、彼女自身もまた相当に楽しそうなのは言うまでも無い。)
>58 弦楽
もぐもぐ、ごくん
「、。 …へー、良いねそゆのって。
確かにこの昼下がり、こんな静かな中庭でなら、
その素敵な演奏をBGMにソコの彼女みたくお昼寝もしたくなるよね」
木陰のニムルートに目を向けて、微笑む。
ニムルートはファビオの大声に少し意識を引き戻されたか、少し眉を潜ませ身を捩る。
「妹さん?
んー、違うか、似てないし。けどまぁ直感的に。」
>>57 「あ、ちょ、コラてめえ何勝手に喰ってやがる!」
慌てて体でピザをカバー。
>>58 「いやぁそりゃもう!
久々の会心の一枚が焼けたんすよ!!」
アナタに会えたからだなどとは言えないシャイなナポリ男。
「ほら、、チーズが冷めちまわない内に喰っちまって下さい」
そう言って芝生の上にシートを敷き、そこにトレーを置く。
懐から取り出したお絞りをエレナに差し出し、取り分け用の小皿をトレーの下段から引き出す。
何ともマメな男である。
>60 三つ編み
「美味いピザを頂くのに一体この世界の誰の断りが必要だってのか、
俺には解からないよ少年。
ということでもう一枚いただきまーす」
手を伸ばしつつ、ふと彼の挙動言動を観察して。
「気が利くねぇ、ポイント高いよー?
こりゃ結構お熱が入ってるようだ。君…マジだね?」
と何を勘繰ったかファビオに耳打ち。
そしてその隙をついてぐんぐんピザに伸びる魔手。
62 :
弦楽の女学生:2007/03/19(月) 00:27:33 ID:???
>>59 「そうですよ、確かに似ていないかも知れませんけど…
私の可愛い妹です、といっても戸籍が繋がってる訳じゃ無いですけど。」
(少しだけ残念そうな苦笑を浮かべて、ニムを見やる。
その仕草は、とても自然な物だ。)
>>60 「そうですか…それは良かったですね、ファビオさん。
そんな良い物を頂けるのでしたら、嬉しいです。」
(ニッコリと微笑んだ後、演奏していた大きな弦楽器――
――ヴィオラ・ダ・ガンバを楽器ケースの中へと収める。
素直にシートの方へと移り、お絞りを受け取るとその白い手先を拭き始めた。
一瞬迷っているように見えたのは、そんなに美味しく焼けた物を、
妹は起こしてまで食べさせた方が喜んでくれるのかしら?と考えていた為で。)
「…そうですね、頂きます。
――本当、とても美味しそうですね。」
>>61 「わからねーなら教えてやる、
俺 の 許 可 だ 。
そしててめーにゃ絶対許可なんざやら――」
耳元で囁かれた言葉に絶句。
畜生、何で分かるんだよこのヤローは!!
「――チッ。
仕方ねえな、この一切れだけだぜ。
テメエみてーなナンパ野郎の軟弱な舌にゃ、インスタントの薄っぺらいピザで充分だろうが」
渋々といった表情でクレハの手を払い、代わりに自分で一切れ取って小皿に乗せてやる。
「喰えよ。
熱々を喰って食道火傷してくたばれ畜生っ」
>>62 「そりゃもう、久々に納得のいく出来栄えっすから!
ホントなら石釜使って焼きたかったんすけど、寮にゃそんなもんねえし、火力にちょいと不満はあったんすけどね」
などと不器用な笑顔で言いながら、小皿に早速取り分けて差し出した。
「こう、トロトロのチーズを内側に巻き込むようにして喰って下さい。
じゃないと舌を火傷しちまいますからね」
因みにオススメは一口でぱくっといく食べ方である。それがナポリピザの作法。
>62 弦楽
「義兄弟とか姉妹ってさ、
時としてただの血の繋がり以上の絆に結ばれるってハナシ、聞いたことあるよ。
つまりは、そういう関係じゃないのかな?
君のその顔を見るに。」
にっこり笑って親指を立てる男。
「あ、そうだ、天才弦楽器奏者さん。
麗しの貴女のお名前と妹君のお名前を、宜しければ私奴に教えて頂けませんか?
あ、俺はクレハ。宜しくね♪」
終始マイペースな気さくさを維持したままに唐突な自己紹介。
どうやらこのフリースタイルこそが男のスタンスのようである。
>63 三つ編み
「まぁまぁ落ち着けよファビー。
血気盛んなのは良いが、こいつは長丁場の大勝負。
押し時、引き時を見誤るなよ?
お、さんきゅ♪
ぱく。
ンー、最高だなーこれー(o^-')b」
差し出された小皿を当たり前のように受け取ってニコニコとピザを食らう男、クレハ。
「っちぃ!!」
食道までは行かなかったが口内へのダメージは望めたようだ。
65 :
弦楽の女学生:2007/03/19(月) 00:55:10 ID:???
>>64 「そう……なら良いんですけどね。
実を言うと時々自信が無くなったりもするんですけど……
やっぱり、何か無いと時折、忘れそうになる事もありますから。
私ですか?天才…っていうのはちょっと抵抗がありますけど…エレナです、エレナ・イグレシア。
この子はニムルート・G・ラスフォルテ、ニムって呼んだら怒るかも知れませんよ?」
(悪戯っぽく笑ったのは、恐らく誰か怒られた者が居るのだろう。
尤も彼女にしてみれば、その程度はまだ可愛い範疇に収まっている様だが。)
>>63 「寮の施設も良いのが使えるのが一番、なんですけどね。
けど、今のままでも十分素敵な出来栄えだと思いますよ?」
(そう言って、取り分けられた小皿を受け取る。
分かりましたと応えて言われたまま、火傷しない様に食べ初めて―――)
「………ぁら、これは……
ファビオさん、本当に美味しいです………」
(物凄ーく、幸せそうな顔になった。
実を言うと彼女、人生の中で余りピザを食べた経験は無かったりする。
しかしそれでも―――このファビオの自信作、相当お気に召された様だ。
実際、声色は何処と無く弾んでいるのだから。)
>>64 畜生この野郎ドサクサに紛れてエレナさんに粉かけてんじゃねえ殺すぞ
つーか何だ偉そうにそんなにテメエは経験豊富でございますかこの優男
てめえ何ざ両足に張鋼スチール合金くっつけてアドリア海に沈めてやんよ
ああどうせ俺なんかカモッラの街で育ったピッツァ焼くしか能のねえ不良だよ
何だよ文句あんのか畜生ああ押すだけじゃダメなんだな参考になるぜ
けどそんな器用な真似ができるわきゃねーだろっつーか馴れ馴れしくエレナさんに話しかけてんじゃねーよ!!
この間、僅か3フレーム(3/60秒)
「へっ、がっつくからだぜ優男。あとファビーって呼ぶな」
中性的童顔三つ編み少年が言えた台詞かどうか。
口中を火傷したらしい様子に軽く溜飲を下げつつニヤリと笑う三つ編みお下げ。
何だかんだで冷えたジャスミンティーをカップに入れて渡してやる辺り、根の人の良さが表れてたりするのだが、本人的には無自覚である。
>>65 「……ぃよしっ!!」
小さくガッツポーズ。
「いやぁ、作った甲斐があったぜ。
遠慮しないでドンドン喰ってくれよ――ほい、エレナさんにもジャスミンティー」
つ【きれいなマグカップ(ジャスミンティー入り)】
>65 弦楽
「慕われる限りは応えてあげれば良いんじゃない?
まぁ慕われ過ぎて道を誤るって選択肢も出てくるかもしれないけど、
その辺はお姉さんたるエレナちゃん。なんとか出来るハズだよ。」
などと達観したようなコトをラフな笑顔と共に言ってのけ。
「んー、やっぱ親密になるには愛称で呼ばないとねぇ。
ということで怒られるルートを俺は選ぼうかな?」
笑。
>66 三つ編み
3フレーム分の憎悪をさらりと受け流し、
ニコニコとファビオとエレナを様子を観察するクレハ。
「んー、やったねファビー。これが恋愛的カタルシスなんだろねファビー
しかしこのお茶も美味いじゃない。良い香り、それにこの甘みはやっぱジャスミン?
良い主夫にでもなるつもりかよファビーヽ( ´∀`)ノ」
ファビーファビーと連呼を止めないクレハさんだ。
とりあえず敵なのか味方なのかわからない男だ。
68 :
弦楽の女学生:2007/03/19(月) 01:18:24 ID:???
>>67 「それは勿論、そのつもりです。
慕われすぎて…というのは、実の姉妹でも有り得る事ですしね。
…あら、それは大変ですよ?
中々難しいって、皆さん仰ってますから…。」
>>66 「はい、お言葉に甘えて頂きます。」
(決して、がっつく様なはしたない食べ方はしない。
しかし一方、全然食べるのを止める様な気配が無いのもまた事実、
差し出されたマグカップの中身も含めて、
確かにこの時、彼女はちょっとだけ幸せな空気に包まれている。)
「…良いですよね、こういう風に過ごす時間。」
(二人の男性の間に流れる微妙な空気にはノータッチ。
というより、幸せモードな彼女にしてみれば微妙に視界の外なのだろう。)
>>67 「テメエ、エレナさんのみならず妹さんまで毒牙にッ!?
もう許せねえ――っつーかファビーって呼ぶなっつってんだろうが!
ファビオだファビオ!
ファビオ・ビアンキ、MAコース3年目、ベスビオ火山のマグマより熱い軌跡を空に描く男だ!!」
凡そ場に似つかわしくない恥ずかしい名乗りをしちゃってる辺り、完全におちょくられている様子。
実はヒーローモノが大好きだったりする。
>>68 「……(///」
しかしながらそんな苛立ちも、手製のピッツァを幸せそうに食べてくれる彼女の姿に掻き消えてしまう。
単純に彼の恋のなせる業というわけでもない。
心を込めて作った料理を、美味しそうに食べてもらえる――
料理屋の家系に生まれた少年にとって、それは何よりの幸せだったのだ。
>>67 「ちっ……テメエももう一切れだけ喰いやがれ。
この俺が特別に許可してやんよ――ホラよっ!」
フォークですくった一切れを、ひょいと器用に皿の上に投げて乗せる。
そうしてから自分の分を一枚だけ確保し、さりげなくエレナの隣(ピザのトレーを挟んで)に座り、
その一枚を自分の口の中に放り込んだ。
「ああ、やっぱ上出来だぜ」
>68
「ん…ふぁ…
おねえ…ひゃん…?なんか、うるさ…くて…、、、」
目蓋を擦りながら彼女は遂に目覚めてしまう。
エレナ・イグレシアのガードを完璧なモノとする最終安全装置にして、
―――聖域を侵すモノに対しては歯止めの利かない絶対守護者。
「――――――。」
刹那、交錯する視線、死線。
彼女の眼(まなこ)に映る二人の見知らぬ♂どもと、微笑む姉との相対距離は最早私的危険域。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
ゆらりと立ち上がる小さな身体、
されどその内から発される闘気にして殺気はその凄みと迫力を倍加させ―――
「ニムが寝てる間にお姉ちゃんに近づいたの?
フェアじゃないね、“今回の”は。」
ギリリと歯が鳴り目付きはそれだけで人を射抜くだろう。
寝惚けてなど居なかった。
ニムルートは完全に目覚めていて、敵対象を認識している。
「お姉ちゃん、下がってて。
すぐに、片付けるから。」
そう、据わり切った目で呟いた。
>69 三つ編み
「ベスビオ山ってファビーったらそのフレーズ好きねぇ。
確かに見た目通り、熱い男だね。キライじゃないぜ、そーいうヤツ(o^-')b
…んじゃ改めましてよろしくね、ファビオくん。
俺はMSパイロット育成部門遊撃コースのクレハ・ナラノハ。
“白い槍のクレハ”って名前もあるらしいんだが、ダサいよなぁーw」
と握手を求めつつ。
その後頂いたピザはやはり美味しく、絶賛するクレハであった。
>68 弦楽
「はは、なぁに俺に掛かればすぐに仲良く―――
>70 万事億劫
―――ゴクリ。
冷や汗が噴出し、背筋が凍るようなそんな類の戦慄感がクレハの身体を支配する。
「は…はは…こ、こいつぁ…いささか……」
ここで怯んではいけないと、震える身体を支配し直し、
ゆっくり立ち上がって近寄るクレハ、少しでもコミュニケーションを取ろうと挨拶を――
「こんにちは、ニムちゃん、えーと…おはようかn―――グバァ!?」
優に10メートルは吹き飛ばされて転がる男の身体。
シューと煙を上げている少女の靴底。
瞬足致命の必殺蹴りが見舞われていた。
72 :
弦楽の女学生:2007/03/19(月) 01:48:26 ID:???
>>69 (フフフ――などと、やはり幸せそうに微笑みかける女性。
美味しい物を食べ、何の心配も無く穏やかに過ごす―――
なるほど、彼女はそういう事を望んでいる女性なのだろう。
しかし。)
>>71 「あら、ニム…起こしてしまったかし……ら………!?
…ニム、止めなさい!お二人とも私の友人…!」
>>72 (しかし急いで止めに入る台詞も間に合わず。
直後、目の前に居たはずの彼の姿は10メートル程は遠くなっていた。)
>>71-72 「異名なんざあんのかよ、チクショ……――」
と、悪態をついた目の前で車田風味に吹き飛ばされる対象人物。
「――……ええっと。
ニムルート、だっけか?」
吹き飛ばした当人の、冷え切った炎を宿す視線にたじろぎながらも敢然と立ち向かうファビオ。
瞳は油断なく相手の顔を見据え、無駄のない動きで彼女の隙を窺いつつ一気に――
「お前もピザ喰うか?」
――自慢のピザを皿に載せて差し出す!!
>71 軟派
「ニムって言うな。死ね。」
冷酷にも程があるセリフをそれこそ吐き捨てるように呟き、
ゆっくりとそのしなやかな脚線を地に下ろす。
直後、振り向いてファビオを睨みつける。
>73 三つ編み
「いらない。」
嫉妬とかその辺の感情に突き動かされているニムが
躊躇いもなく差し出された皿を払い上げたところで姉の声が届く。
「…っ」
>72 弦楽
宙で回転した皿とピザを華麗にキャッチすると、
もう一度ファビオを睨みつけてから、姉に向き直り。
「………ごめんなさい、お姉ちゃん。
また少し寝惚けちゃったみたい………」
どうみても姉の言うことを聞いて我慢してるようにしか見えないニムルートであった。
75 :
弦楽の女学生:2007/03/19(月) 02:13:00 ID:???
>>74 「………次こそは、気をつけなさい、ね?」
(そう言いながら…
心底困っている様子は隠し切れず、表情は今にも泣きそうだ。
けど無き出す訳にはいかないので気丈にも耐えている、
ましてや今この場で怒鳴り散らす様な事をする訳にもいかないのだ。
勿論、人の目の無いところではそれなりに躾けようと努力はして来たつもりなのだが…
どうやらことこの件に関してだけは、失敗してしまっているらしい。)
>>73 「すいませんファビオさん……どうか気を悪くしないで下さいね?
この埋め合わせ…いえ、お詫びは何時か必ずさせて頂きますから…。」
(そしてこちらの青年に対しても、今の彼女は申し訳なさで一杯だ。
自分の事では無いとはいえ、確かに"自分の妹がやった事"なのだから、
彼女としては大いに責任を感じるのは当然と言えた。
無論ではあるが、吹っ飛んでいってしまったクレハに対しても同様である。
こちらは肉体的なダメージもある分、
一度考え始めたら彼女はストレスで倒れこんでしまうかも知れない。
何と言っても、そういう性格なのだから。)
>>74 「テメエっ!!」
素人とはいえ調理者の前で皿を払い除ける行為にどんな意味があるか。
ゴミの如くあしらわれることにどんな意味があるか。
まして、火星という特殊な環境下でそれを行うことにどんな意味があるか――
――考えるまでもないだろう。
激昂し、しかしエレナの手前、彼女が妹と慕う少女を殴るワケにも行かず。
握った拳の向ける先に窮してファビオは唇を噛んだ。
そして。
「……喰わねえならそれで良いさ。
誰にだって好き嫌いはある。
体質的に喰っちゃいけねえ場合だってある。
それに俺にゃ嫌がる相手に無理やり喰わせる趣味もねえからな。
けど、テメエは食い物をゴミみてえに扱おうとしやがった。
チーズ一切れ、生地一枚。
それを容易すんのにどんだけの人が苦労してるか……分からねえなら遠慮なく捨てちまえ。
そして金輪際食い物を口にするんじゃねえ。
食い物を簡単に捨てちまう人間に、モノを喰う資格なんざ無えんだよ。
遠慮なく飢死しちまえ。
けどちょっとでも分かるなら、突き返すか喰うか、どっちかにしろ。
分かったか、このクソアマ――ッ!!」
抑えた怒りを言葉の端に滲ませてそれだけ告げると、
エレナを悲しそうに一瞥して中庭から去っていった。
「へ、へへへ…まったく、こんな良い蹴り…あれデジャブ?
ていうかニムさんとは以前会った覚えも…ぐぅ」
笑う膝。軋む骨格。
されどクレハは立ち上がる。
>75 弦楽
「これくらい元気な方が仲良くなりがいがあるのさ、
だからエレナちゃんは気にしないで。ね?」
と丁寧に頭を下げるエレナに顔を上げて貰い、
傍らのニムにウィンクを一つ。
ふん、と悪びれる様子もなくそっぽ向きつつも姉の悲痛な顔を見た手前、やはり後ろめたいのか、ちらちらとこちらを見てくる。
そんな様子が少し可愛いな、と思いつつ。
「んじゃそろそろ講義入ってるから、またね二人とも。
今度は俺から何か差し入れるよ、それじゃ…ホント、気にしちゃダメだぜエレナちゃん!!」
と言い残し走り去って行くクレハ。
二人の視界から完全に消え失せたと判断した瞬間、倒れ伏せるのが彼の生き方だった。
>76 三つ編み
「―――ッ」
少年の怒声、去りゆく背中。
姉の言葉を詰まらせる声、涙が溢れる音。
そして言葉の意味。胸を押し潰された今なら容易く理解出来た。
「………食べ物の大事さが解からないわけ、ない。」
腹に手を当て唇を噛み締めるように。
孤児院に拾われるより以前、彼女にとっての最初の記憶が一瞬蘇る。
「あんたなんかに言われなくったって……っ」
知っていた。
知っていたのに、私はあいつの怒りに触れるコトをしてしまった。
姉を守るためしてきたコト、自分の全てを守るためにしたコト。
あの一瞬を天秤に掛けて、私はあいつの食べ物より怒りを優先し、傾けた。
「結果が、これ?」
お姉ちゃんが泣いている。
優しい人だから、でもあいつはお姉ちゃんにとってそれほどトモダチ…存在なの?
ごめんなさい、お姉ちゃん、私はこんな、お姉ちゃんを泣かせたかったわけじゃないのに。
ごめんなさい、お姉ちゃん、でもどうしても許せないことだったから。
ごめんなさい、お姉ちゃん、嫌わないで、こんなコトで、嫌わないで。
「こんなコト…じゃない。」
あいつは本気で怒ってた。
胸が痛むのは、悪いことしたって自覚があるからで…。
手に持った皿を見やる。
そこにはすっかり冷えてしまったピザの一切れ。
けれど香ばしい匂いだけは未だ消えずに、そしてそれはゆっくりとニムルートの口に含まれる。
「…。」
本当に美味しくて、どうしようもなく悲しくて、小さな胸が痛んだ。
MAコース訓練棟エリア、PM13:30。
MSコースの制服を羽織った場違いな少女の姿が奇異の目に晒されていた。
なにぶん部門ごとの敷居がしっかりとしている養成所である。
格納庫でならまだしも、学び舎が違えばもうそこは完全なアウェイと言えた。
「…ファビオっていう訓練生を知りませんか。」
そう尋ねて回る少女の瞳には様々な思いが複雑に交錯していた。
それは例えば躊躇いと後悔と焦燥とが溶け合った切情であり、
それを向けるべきは自分であり、彼女であり、彼でもあった。
「そうですか、すみません。
……ありがとうございました。」
溜息を一つ。
一日経ってニムルートの決意は固まっていたのだが、
そう簡単にそれを伝える事は叶わないらしい。
「うん。…次は、二階。」
それでも、伝えないとダメなのである。
そうでなきゃ、あの時の自分の選択を許せない。
結果的に、お姉ちゃんにあんな顔をさせた自分が許せないから。
……本気で怒ってたアイツには、謝らないといけないと思うから。
一人頷くと、ニムルートは若草色の後ろ髪を靡かせて階段を駆け上って行った。
さてその頃、肝心のファビオ・ビアンキはというと――
「叔父さん、ただいま」
『おう、ファビオじゃねぇか。
ちょうど良かった、晩の分の仕込み手伝ってくれよ』
「げ……間の悪い時に帰って来ちまったみたいだな」
『ツベコベ言わずに手ぇ洗って来やがれ!!』
――下宿先であるヴェネツィアクレイドル、
レイク・アドリア沿いに店を構えるピザ職人の叔父の家に戻っていたのだった。
知ってるか?
(苛酷な環境にいる)整備班員は3つに分けられる
倒れる奴
"妖精(幻覚)"を見る奴
"異世界(平行世界)"に行った奴
この3つだ
あいつは──
82 :
一般生徒B:2007/03/21(水) 00:11:06 ID:???
「まったく…MMP-80ゲリラにぶん取られるなんてついてない」
格納庫で調整中のドムトローペン。
養成所のロゴが張られていることから、ここは養成所の格納庫なのだろう。
事実、そこで作業をしているパイロットや整備員は、そこいらの軍隊に比べると一回り以上若い。
だが、何か変だ。
「お、インカムのスイッチ入れ忘れてる…ポチっと」
白い無地のTシャツに砂漠迷彩の軍服のズボンを吐き、
コックピットで計器類の微調整をしているのは、
いつものヤマダ君ではない。
「こちらヤマダ、左右のレバーはオーケー、フットペダルの左側が固め」
年頃の女性の声と言えばいいのだろうか、
口調はヤマダ君と同じくサバサバはしているが、声は間違いなく女性の声だ。
さて皆さん、パラレル世界をご存知でしょうか?
有名どころは『シュレディンガーの猫』ですね
青酸入った箱に閉じ込めた猫は生きているか死んでいるかっていう話です
さてこの青年、とあることでパラレル世界に行く事になってしまいます
さてどうなる事やら、果たして無事に戻ってこれるのでしょうか?
それではガンダムファイト!レディ(都合により撤収されました。)
彼の旅路には謎が多い
どこへ行き何をしたのかそれは彼以外にわかる物はいないだろう
多分。
とあるときの話
青年は日を開けてどこかに行き養成所に戻って来てからの話
そんな時だったが・・・今思えば疑うべきだった
その日、青年は微妙に疲れていた
養成所の機体格納スペース周辺で青年は相棒こと今は偽装アーマー付きのSD機体に乗って・・・
地上でダッシュかけようとして微妙な段差に引っかかり、派手にすっ転んだ
機体に乗ったまま気絶した青年だが・・・
84 :
一般生徒B:2007/03/21(水) 00:24:20 ID:???
>>83 そして、操縦系の調整が済んで慣らし運転で
養成所の敷地内外を軽くホバーで走るドムトローペン
「慣らし運転は暇……あれは…スネークの機体……」
倒れているそれを見つけると、ユサユサと揺すってみる
「この音…中身入りだ…」
10秒塾考
「持って帰る」
牽引用のワイヤーを引っ掛けて、背中に背負おうと、
SD機体をぐるぐる巻きにしはじめる。
さて、そんな一般生徒Bが帰る先、養成所の格納庫。
今正に一機のモビルスーツが帰還し、整備を受け始めた所だ。
そしてその足元には、そのパイロットである人物が一人。
既にパイロットスーツは着替えたのか、清潔感のある私服に身を包む女性。
白いシャツとジーンズという格好でありながら女性だと主張するのは、
均整の取れた身体と、腰まで伸ばされた見事なブロンドの長髪の為か。
男装でもさせれば道行く人10人の内、6人は確実に振り返るのは間違いないだろう。
>>84 ゆさゆさ・・・ガチャガチャ
よくわからない音がする
気が付くとイスから転げ落ち『名古屋城の屋根にいるアレ』状態になって青年
すぐさま体勢を立て直し、機体状況チェック・・・
アーマー損傷ほぼゼロしかしぐるぐる巻き
このまま誘拐ですか?(むしろ拉致)
―と。
最もそうなるのであるのならこちらにも手はあるが
87 :
一般生徒B:2007/03/21(水) 00:39:59 ID:???
>>86 「よいしょ……うんしょ…………操縦桿が重い…」
当然だ、体形はSDとはいえ、追加装備てんこもりのMSを一機牽引しようというのだから。
そのまま時々ズルズルと引きずりながら格納庫の方向へ一歩一歩進んでく。
「帰ったら…スネークのツケで食堂の牛丼でも食べる」
と、コックピットで独り言を呟く。
多分、接触回線でノイズ交じりながらもスネーク機に聞こえていることだろう。
>>87 「もしもし、そこの機体の方、誰ですか?」
どうして俺を知っている?は割愛
しかし誰だかわからないからこんな切り口で回線で呼びかける
「それよりこれを解いて欲しいのですが」
相手がNOと言ったら選択肢は三つだがまあいいだろう
自爆は最後の手段で
そして、その格納庫に駆け込んでくる少年が一人。
額に巻いた鉢巻には電光石火と書かれている。
「トェェェェイ!!」
ぴょーん、と意味も無くジャンプして着地。
そして、妙なポーズをつけて右手人差し指を天に翳す。
今にも天の道を往き総てを司る、とか言い出しそうなくらい凛々しい顔をしています。
90 :
一般生徒B:2007/03/21(水) 00:51:44 ID:???
>>88 「スネーク…私の顔、忘れた?…前にザクタンクで補給物資渡してたヤマダ・サクラコ」
映像込みの回線を改めて開く。
どうみても、スネークの知っているヤマダではない女の子が写る。
髪の色こそ同じ黒だが、こっちはモミアゲもなく長い髪を後ろと両サイドにまとめている。
目線も向こうが割とフレンドリーなのに大して、こちらはキリッと鋭い。
>>89 「ん………どうしたね?そこの君。」
(と、とても麗らかな声で声をかけてくるお姉さまもとい女性。
切れ長のグリーンの瞳が何処と無く強気で、
それでいて柔らかい物腰は柔和な優男の様な印象を与える、そんな人物だ。
因みに彼女の名前はリーゼロッテ・ユルゲンスと言う。)
「ん?そんなに愉快な事があるなら、この私に是非教えてくれないか、ん?」
(ニヤリ。
何とも強気な女性だ。)
>>90 「・・・申し訳ありません何分派手に転んだ物で」
このような地上ダッシュ中に壁や障害物に当たりダメージを受け機体が大破したために戦死した
(全国にどれぐらいの数いるかわからないが)アルベルトさんもいます
さすがガンダム+アーマー追加装備だから損傷はゼロです。なんともないぜ!
まず一ついえる事。
彼女の事は知りません
でもって事実関係は大体あっている
確認のために一つ聴いてみることにした
「では俺からも、あの時俺にくれたのって180ミリキャノンとナックルシールドのはずです」
解説するとわざとなのだがさてさて・・・
>>91 「どちら様ですか?」
知らない人ふたりめ
だからこんな事ぐらいが青年にいえる事である、まる
>>91 「ス?」
話しかけられたのに気づき、一先ずポーズを解く。
決して恥ずかしがってはいない。
むしろカッコイイトコを見てもらったと思っているので逆に無駄に自信ありげな表情だ。
「いや、ついさっきの訓練でようやくE判定が取れたんス!
この熱い気持ちと喜びをどう表現していいのかわからなく。
ついつい電光石火で怒涛の走りを巻き起こし、喜びを身体全体で表現しつつも、
嬉しさを先のポーズで表現していたッス!」
そう言うと、再びポージング。
なるほど、この少年中々の馬鹿らしい。
短めに整え、立てた青い髪に棚引く鉢巻。ついでに少々薄汚れたジャージ。
全くドキドキを起こさせるような風貌じゃない事をとても申し訳なく思う。
「にしてもお姉さん、アレッスね、美人さんッスね。
自分の友達なら多分今頃鼻血出しながら空飛んでるッスよ」
屈託無く笑いながらそう言う。
イケメンが言うならまぁ口説き文句に聞こえるが、
この少年が言うとただの感想というか率直な意見に聞こえる。
「相変わらず騒がしいね。こ・こ・は。」
落ち着き払ったように出てきたのは、細い金色の髪を揺らす
女性の姿であった。
「……といっても、どうにもこう格納庫に足を運んでしまう僕も重症、かな。」
少しだけ自重気味に小さく笑う。
特徴は女性であるにもかかわらず、一人称が”僕”と言ったところだろうか。
95 :
一般生徒B:2007/03/21(水) 01:11:46 ID:???
>>92 「(フルフル)」
無言で首を横に振る
「スネークに渡したら増えたのはMMP-78」
一応、こっちの世界でも渡した物は一緒らしい
というか、彼女の場合は数え違いではなく、何丁か増えたと認識しているようだ
「成仏させたから、あの人の仲間の人がお礼にくれた」
しかも彼女には、旧世紀の亡霊がしっかり見えていたらしい。
「とりあえず、ワイヤー切る。スネークは動かないほうがいい」
ヒートサーベル抜刀、構えた次の瞬間にはワイヤーだけを的確に居合切り。
>>93 「ふむ、口ぶりからすると…それでも確かな前進なのかな。
なるほど、それは素敵な事だね。
ん、私が?
フフフ……世辞と分かっていても嬉しいよ、ありがとう。
その友人の彼にも、是非一度お会いしたいね。
私はリーゼロッテ・ユルゲンス、紹介は…してくれるのかな?」
(と、ポーズを取った彼のアゴをクイっと摘む様にして、
至近距離で覗き込む様に微笑みかけてみせる。
自然と美しい女性特有の良い香りが、彼の鼻腔を刺激するわけで。
それにしてもこの人、見かけに反して随分とテンションが高い。)
>>94 「あら教官、ご一緒に如何です?」
(…何をでしょう、リーゼリッテさん。)
>>95 「・・・・」
やはり一部違う点があるようだ、わざと違う事を言ったのだが・・・まあいい
あのときに関しても『青年が居た側』とは
『今居るところ』と事実関係も違う
となるとこの機体も・・・のはずなのだが機体構成、データはそのままである
早回しで見たがカメラアイで撮影されたデータは転んだときを境に途切れてしまっているが壊れてはいない
「まさか人違いと言う事は・・・」独り言っぽくいっておく
ないと言うことならもしかするとだがそうなったら仕方ないな( ´∀`)
「先輩、注意してワイヤーのみを斬ってくださいね」
偽装アーマーの強制排除機構の誤作動事故を防ぐためである
斬ったほうが良いのは確かである
98 :
一般生徒B:2007/03/21(水) 01:28:29 ID:???
>>97 「…スネーク?」
一瞬瞳が曇るが、すぐに輝きを取り戻し、ワイヤーの切れ端を撤去。
「さあ帰って牛丼」
ホバー走行のスイッチオン、滑るように格納庫に向かって微速前進開始。
牛丼を食べることしか頭にないらしい。
>>94 「おっおっおっス。
教官、ぉはよざァース!」
深く頭を下げて、礼。
一挙手一投足に何か尋常でない気合が入っているようである。
が、これがこの少年のデフォルトなので気にしないで欲しい。
>>96 「そりゃもう大前進ッス! 超素敵ッスよー!
やーやー、お世辞じゃねースよォ?
ああ、それと友人の彼は本当にヤバいス。会うと。
多分鼻血でお風呂の湯船が満タンになっちゃうくらいにヤバいス………。
ってススス!?」
顎クイッの至近距離覗き込みの微笑みかけは色々とヤヴァイ。
何がヤヴァイでこの少年、ジャージなのだ。
そりゃもう下半身のスナイパーライフルにエネルギーがチャージされて、
いつ発射されてもおかしくないような状態になっちゃうと周りから丸わかりなのだ。
「じ、自分大ピンチィィィァァァースゥ!!」
このままだと変態のレッテルを貼り付けられてしまう。
どうするよ少年、どうするよ!?
[押し倒す][逃げる][観念する][強引なドリブル]
つづく!
>>98 「牛丼ですか、って」
その真意はともかく
「では帰りましょう、先輩。」
青年も続いて機体をダッシュさせる
今度は転ばないように、『彼らの』死は無駄にしないように注意して。
101 :
一般生徒B:2007/03/21(水) 01:38:55 ID:???
>>100 「…今日のスネーク、なんか変…」
聞こえないほどの小声で独り言
そして格納庫に到着。
ドム・トローペンを止めると、ワイヤーも使わずに飛び降りる。
>>94 >>96 >>99 「…ただいま、スネークが道端に落ちてから拾ってきた」
多いに誤解を招きかねない発言。
>96
「なーにー?オイル臭いのなら僕は嫌だよ?」
なら何故ここに来たのかと。
とりあえず、ちょっとだけワガママ意思が先行するようだ。
>99
「う……ん。お、おはよ……
な、なんだか知らないけれど今日も輝いてるね。」
ちょっと引き気味に言う。因みに何が輝いてるように見えたのかは心に秘めておく。
>>102 「いえいえ、むしろもっと甘美な物を。
…なんて言うのは冗談で、すみません、忘れて下さい。」
(そう言って苦笑しつつ、少年の顎に回した手を離した。)
>>99 「ふふ…ゴメンゴメン、いきなりでちょっと驚かせちゃったかな?
そうだね、お詫びって言う訳じゃ無いけど…
次はそのお友達も一緒にどうぞ?
見た所後輩くんみたいだしね、色々大変だろうし手伝うわよ。」
(そう言ってニッコリ笑う様は、なるほど確かに女性にモテそうな顔だ。
尤も、何気に少年の下半身が周囲から見えない様な立ち位置に
立っているのは、ある意味凄い。)
>>101 「おっと、お帰り。
…え?スネークが落ちてた?」
(降りて来た彼女に応えるのは、そんな有り触れた反応。
まぁ、驚いているというのは間違い無い。)
>>101 『名古屋城のアレ』状態になったりして大変だったから
頭を打ったかもしれない事は確かだ
これ終わったら医務室行って診てもらってゴハン食べてねよう。
(”これ”が何を指すかはさておき)
ワイヤーレス降下は意外とよくあることなんだけど過労による事故が大半
でその残りはその道の者だったりする何のとは言わないが
「しかしその発言はまずいですよ、先輩。」
どの要因を考えてもいくらなんでもと言いたいが
彼女の視点からすれば『落し物』になるのだろうか?
>>103 「いや派手にすっ転んでしまったのです。でもって・・・」
変な体勢になって気絶した事はそれとなくオブラートに包み事情は説明しておく
105 :
一般生徒B:2007/03/21(水) 01:58:55 ID:???
>>103 「(コクコク)」
スネークを指差して
「ダンボールに入ってたから、きっと捨てスネーク」
問題発言その2。
>>104 「大丈夫、ちゃんと飼い主が見つかるまで飼…あ…」
握りこぶしをもう一方のパーに振り下ろして
「…これ、ダンボールじゃない、サビと欠けがあるからコンテナ。捨てスネークじゃなかった」
色々な間違いはあくまで無視する気らしい。
>>101 「おばあちゃんが言ってたッス。
落ちてたからって何でも拾ってくるんじゃありません、って………」
天に向かって指を指しながら。
「―――ってスネークが落ちてたスって!?
な、何だってスー!?」
気づくのが遅い。
そして慌てすぎてスを入れる位置が微妙におかしい。
>>102 「教官引かないでくれッス!
これは男としての悲しいSa・Gaなんス!
全然全く自分の意思とは関係の無い魔物が男の子にはあるんス!
時々ホント、そういう気分じゃない時でも不意になっちゃう時もあるんスァー!!
モルスァー!! モルスァー!!」
何かと必死。
そして、最後にはファビョる。
誰か共感してあげてください、彼の悲しい雄たけびに。
>>103 「い、いや、勝手に焦った自分が悪かったス、深く謝罪するス。
というかもう、ホント、そういうの苦手なんで勘弁してス、勘弁」
疲労困憊、やや前かがみになりつつ後退を開始。
「あ、ああ、そうスね、今度はけー君も誘ってご一緒に―――」
しかしいかん、一度走り出した妄想は止まらない。
伊達や酔狂で暴走機関車の二つ名を持っていないこの少年。
妄想は果てしなく暴走する。誘ってご一緒にナニをアレしちゃうようなのを。
「うああああああああああああああああああああああ!!
自分の馬鹿ー!馬鹿ー!! 猛省、流石の自分もこの流れには猛省!
ひぃーあぁぁー!」
急いで鉢巻を取替え、額の文字を心頭滅却に。
「自分は狙撃に総てを捧げるんス! そういうのは駄目よ駄目よの駄目駄目ス!!」
どうでもいいけどうるさいね、この人。
>103
「………僕もそっちはパス、かな。」
ちょっとだけ頬が赤くなった。
>106
「いや……僕はなんとも思ってないけど……」
段々と声が小さくなっていく。
それはただ単に。
【この歳で免疫が無いっていうのもマズいよね……】
苦手なだけだった。単に。
>>106 (一瞬、流石にこの女性も困惑したのか押し黙る。
しかしすぐさま合点がいった様で)
「君は面白い男の子だね、うん。
食事も駄目……っていうのはちょっと残念だけど、
それじゃあ代わりに名前だけでも、どうかな?」
(もうこれでもかって位に素敵な笑み。
タカ○ヅカとか好きな人なら絶対にクラっと来るタイプの。
しかもこの女性、天然でこれなのだから恐ろしい人である。)
>>104-105 (で、一方でそんな二人の様子を眺めていて。)
「ふふーん、どうやらデートって訳じゃ無さそうだね。
まぁ良いや、とにかく大変だったのは変わりないみたいだし。
とりあえずは無事で良かったじゃない、スネーク。」
(とまぁ、危険な目に逢った事に変わりは無い。
茶化すと同時に、しっかり心配もしているのだ。)
>>107 「あら残念。
…嫌だなぁ教官、そんな本気にしないで下さいよ。」
(手をヒラヒラと振って、軽くフォローに入る彼女。
…しかしこの人、黙っているのと喋っているのでは全然印象が変わる女性である。)
110 :
一般生徒B:2007/03/21(水) 02:13:08 ID:???
>>106 「拾ったらついてきた…だから連れて来た」
ため息を一つして
「でも、捨てスネークじゃなかった」
>>108 「(コクコク)帰還予定過ぎてたから、心配した」
一応、彼女も心配はしていたらしい
>>105 今わかった事は一つ、彼女が素で言っているのかはともかく
こういう人なんだろうとそれならば仕方ないな( ´∀`)
よくないこともあるのでそこら辺は別に対処する事にする青年
「だからって俺は犬猫扱いですか、飼うとかおかしいですよ先輩。」
>>106 「落ち着け、俺がMSですっ転んで気絶したところを先輩が見つけて・・・」
この人にも軽く説明する。知らない人ですが
おばあちゃんが言っていた・・・か
>>107 「ははは・・・・」
青年は苦笑いするしかないが
もはや知らない人だらけ・・・なのにこの感じは・・・よく見ると出会ったことのある感じの人もいる
もしかするとなのだが
(気付くの遅いが)本当に異世界に来てしまったのかもしれない
あくまでも推測の域は出ないが
>>107 「おろろーん」
悲しい瞳をした少年。
色恋に興味が無い訳でもない、しかし、今はもっと大切な事があるので禁欲中らしい。
その禁欲が4年続いてるのは凄く偉いと思うので褒めてあげてほしい。
僕にはとても出来ない。
因みに何の禁欲かっていうのは聞かないでね☆
>>108 「しょ、食事………ああ、食事は………色々と、あの」
女性と食事=男性の奢り=自分の奢りという考えを持つ為、
少々消極的な反応。
それに、女性と食事をするのなら少々お洒落なお店=ちょっとお高いお店という考えを持つ。
宇宙の胃袋を持つ少年は、いつもおかわり五杯くらいいっちゃうような感じなので、
金欠気味な財布では少々あれだったのだ。
「な、名前―――ああ、自分は………サルサ=フォーリティス、ッス。
上から読んでもサルサ、下から読んでもサルサ、真ん中から読んだらルサッス。
えーっと………リーゼロッテ先輩ッスか………どうも、お見苦しいところを」
猛省、深く猛省。
「行くぞ野郎ども!久々の空中戦だあぁあ!」
和んでる面々のいる格納庫の入口を、拡声器で叫びながら、緑色のジン・ハイマニューバ1型が突っ切っていく。
機体は見覚えがあるはずだが、乗っている人物の声がリュートの記憶と一致しない。
そして、その後ろに連なって滑走路に向かう飛行可能なMS達。
(ゴウゥゥウウウン)
ジェットエンジンの着火音のような爆音とともに、10機ほどのMSが空に向かって飛び立っていった。
>109
「もう……皆して僕をからかうんだからさ。」
ぷいっと顔を背ける。
>112
「き、ききき教官として一言だけ!」
なにやらやたら動揺したと思えば。
「せ、節度を持つこと!いいね!?」
公認!?
>111
「うん?」
視線に気付き、振り向く。
「どうか、した?」
>113
「ちょ、きょうかぁぁっぁあん!?」
叫ぶのも束の間、時は既に遅し。
「あぅぅ……あれほど急な発進は禁止してるのにぃいい」
ぺたんと腰をつきながら、悲しそうに呟いた。
>>111 「……わかった」
何がわかったのかは、彼女自身もよく分かっていない。
「とりあえず食堂で牛ど…」
>>113を発見、直後の轟音を想定して、
スネークの顔を見つめながら、スネークの両耳に手を当てて鼓膜をガード。
「…大丈夫、いつものこと…」
>>112 「ふむ、サルサ君…。
OK覚えたよ、中々愉快で可愛らしい、良い名前だね。
…あぁ、事情があるなら仕方ないからさ、そんなに気にしないでよ。ね?」
(と、そんな彼の懐事情など知らない彼女だから。
尤も彼女の金銭感覚は実の所一般人よりもやや低い所で纏まっているので、
まぁ彼の心配は実際は杞憂だったりするのだが―――。)
>>114 「あはは、スミマセン。
…けど教官も、正直言うと良い線行ってると思うんですけどねー、モテそう。」
(因みに、教官に対するこの一連の台詞、真顔である。)
「さて、それじゃあ私も訓練の報告済ませて来るとしましょうか。
じゃ皆さん、ひとまずこれで。」
(と、今度は爽やかな微笑みを伴って。
美しい髪をなびかせながら、その皆目麗しい女生徒は格納庫を後にした。)
>>110 「捨てスネークじゃなかったスか………。
それじゃあ飼い主探さなくちゃ駄目なんじゃないんスか?
張り紙か何かして」
いよいよ犬猫扱い
>>111 「ほうほうなるほどス。
しかし、すっ転ぶとは中々のドジっぷりス。
少し親近感沸くス」
悲しい親近感ですね。
>>113 「おお………って、うおおおお?」
轟音が聞こえ出して、慌てて耳を押さえる。
「―――鼓膜破れるスぉ」
>>116 「愉快で可愛らしいスか………恐縮ス!」
可愛らしいっていうのも男としてアレだし、何より愉快ってのは褒め言葉なのだろうか。
まぁいいや、本人喜んでるし!
「あ、ども、先輩お疲れス! ういス!」
>>113 わー、暴走族(っぽい人たち)だーと生ぬるく言う感じである
因みに今は珍走と呼ばれるとかなんとか
最も関わりたくないのだが実情であるが指名手配犯と戦う事もあります
俺はMSに乗って行くから、『あの時』もそうだった・・・
あのジンは俺が居た所ではモルテ教官が乗っていたが・・・
ここの台所事情は知りません
と言うか誰?な人が多すぎるのだが
もしここがパラレルワールドなら仕方ないな( ´∀`)
問題多いがここも、俺がいたところも、大して変わらんと
言える人はいるのだろうか?
と心からそう思う青年
>>115 「いつもの事、ですか」
それでも怖い感じはあると言っていい彼らだが・・・
いや、考えるのは今はよそうか
でも冷静に考えたら
「先輩は大丈夫なんですか?」
恐らく爆音の中で俺の耳を塞いでいるのもあるが
あの爆音に対してである
>>117 「飼い主は…いないと思う、人だから」
やっとまともな理論展開。
ここにたどり着くまでが長かった。
>>118 「…大丈夫、射撃練習はいつも耳栓なしだから」
手で銃の形を作って、にっこり微笑んで見せる。
「じゃ、お昼ご飯食べに行く…牛丼売り切れるから…」
無愛想に手を振って、格納庫の外に消えていく。
>116
「……いやだよ。なんか、一部のオトコのこは目が笑ってるようで
笑ってないんでもん。怖いよ、あんなの。」
割と切実に男性恐怖症に近いのではないだろうか。
「うん、いってらっしゃい。」
「僕も……もう戻ろうかな。それじゃ、またね……。」
誰に言ったのか。遠くを見て呟きながら、その女性は去っていった。
>>114 「節度………無論承知しているス。
学生にあるまず………ん? あるまじろ………? あ、ある………」
ああ、駄目だ、言葉が出てこない。
馬鹿だから。
「とにかく、身分相応なトコを守ってしっかりと生きてゆくス」
見てください、この清々しくも凛々しい顔。
っていうか節度守る守らないの前にそういう事に成りえないです。
多分。
性格的に考えて。
「ス、それじゃ自分もそろそろロードワークの方に戻るスかね。
それでは皆さんご機嫌ようス! でわ!」
シュタッ、と右手を挙げて挨拶をするとそのまま走ってゆく。
元気だ、無駄に元気だ。
因みに言っておくとMSを爆音出るような仕様にするといろいろ大変な事になるらしい
それでもそれ相応の物にしないといけないし何より法に引っかかる
>>117 こいつもか
「・・・アンタねぇ・・・」
もうね問い詰めたいがそんな状況でもないね
>>119 「そうなんですか、なるほど」
ならばそうなんだろう。ハンドガンを使う際戦闘とかでは実際耳栓無しで撃つ事はざらだ
「では」
青年は彼女を見送る、
よくわからない事だらけだけど、一つだけ
青年のあだ名はスネークで通っているようだ
色々混乱するようなことだらけだったがどうやら青年は元々居た世界に戻ってこれた
少し名残惜しい気もするが。
―青年が元々居た世界に戻ってくるまでの過程は別のお話。
青年がいつも持ち帰ってるデータの中に会ったアレは・・・内緒にしておく事にした。
そしてそこであった事も含め、アレはどうも影響が・・・
ただ・・・
―確かに”土産”を持って帰っていた
アレから一週間。
未だ“彼”に伝えるべきことを伝えられずにいたが、
しかしニムルートはこの一週間の聞き込みから得た一つの手がかりを基に、
ここ、水の都≪ヴェネツィアクレイドル≫へとやって来ていた。
「・・・・。」
手にしたメモと思しき紙切れと、
無数の水路が引かれた趣ある街並みを交互にみやりながら、
ニムルートは溜息を吐く。
「・・・・・・・この街の、どこを探せば・・・。」
困り顔でキョロキョロと周囲を見回す少女。
普段養成所のあるクレイドルから出る事のない彼女である。
交通費を生活費から捻出して遥々やって来たのは何のためか。
そう考えれば少しではあるが足が進んでくれた。
どうにも他人で溢れかえる外界は苦手である。
姉となら我慢出来ようものだったが…。
「・・・・・・・そんなこと考えても、しょうがないし。」
首を振ってメモをポケットに仕舞い込む。
彼女が得ていた断片的な手がかりは、
≪ヴェネツィアクレイドル≫にある≪ピザ屋≫であった。
>>124 ヴェネツィアクレイドル――
かの有名な、イタリアの水上都市ヴェニスをモデルに建設された一大観光クレイドルである。
その美しい内部の風景は本家本元に勝るとも劣らないとの評判であり、
戦争による荒廃で在りし日の栄華の面影すら失いかけたヴェニスを懐かしむ人々が数多く立ち寄る。
当然ながら観光客を目当てとした様々な商業施設も数多く存在し、
店名を書き連ねていくだけでサン・マルコ広場のタイルを埋め尽くしてしまえるのではないかという程にまでその数は至るという。
勿論、食事にまつわる店も例外ではないわけで――
「お嬢ちゃん、アンタ迷子かい?
親御さんと逸れちまったのなら、観光案内所で呼び出して貰いなよ」
恰幅の良いイタリアンマダムが、少々豊満過ぎるお腹を揺らしながら人懐っこい笑顔でそう勧めてくれた。
>125
「……。」
ふと足が止まり、聞こえた声に振り返ればそこには見知らぬ女性。
気さくな感じだとは思ったがすぐに信用してはいけないだろうと、
失礼とは思いつつも値踏みに掛かるのはニムルートにとってのデフォルト的な行為である。
――― 一間。
ゆっくりとその女性に近づいてゆき、お辞儀を一つ。
「……すいません、
このクレイドルで一番美味しいピザが食べられるお店をご存知ではありませんか?」
僅かに微笑み返して、
若草色の髪の少女はそうマダムに尋ねた。
>>126 アッシュグレイの髪に銀縁の眼鏡を掛けたその女性は、
ニムルートの問いに困ったような笑顔を浮かべた。
「お嬢ちゃん、こんな話を知ってるかい――」
――旧世紀、ナチスドイツが欧州の覇者たらんとしていた頃。
イタリア、ナポリのピザ屋を一人のドイツ人将校が訪れ、ピザを一枚注文した。
彼は出されたピザを一切れのみ食し、残りを無造作に床へと投げ捨てた。
曰く、
「こんなマズイピザに金は払えないな」
店主は将校に何も言わず、落ちたピザを拾い上げるとチーズを巻き込むように丸め。
熱々のそれを、将校の口へと無理やり押し込んだ。
将校はゆっくりとそのピザを咀嚼し、嚥下してから拳銃を抜き――
「――ピザ屋の主人は胸を撃たれて殺されちまった。
イタリアの職人ってのはね、
誰だってそれくらいの覚悟と自信、誇りって奴を持って店を構えてるのさ。
どの店が一番美味いかだなんて、アタシゃ恐れ多くて口に出来やしないよ。
ま、言い換えればどの店でもハズレは無いってことさ。
適当に目に留まったところにでも入ってみれば良いんじゃないかい?」
>127
「…そっか、それなら仕方ないかな。」
と、話を聞き終えた所でニムルートは静かに口を開く。
「ごめんね、おばさん。
…ニムね、ちょっと前に信じられないくらい美味しいピザを食べたの。
ちょっと色々あってそれは冷めてしまっていたのだけど、
それでもニムは本当に美味しいって感じた。
他に同じくらいのピザの味が浮かばなかったから一番なんて安易な表現をしちゃったけど。
それはとても失礼な事だったみたい……です。」
そう言って周囲の広場に目をやり、
味自慢の誇り高い看板たちと向き合うことを決めた少女はもう一度女性に頭を下げる。
「目に留まったところ…直感を信じてみます。
人探しから今度は味探し…でもそれをすればまた何か解かるかもしれないから。」
>>128 彼女はしばらく少女の話に耳を傾け、
「なるほど、美味けりゃどこでも良いってワケじゃないんだねぇ」
と大仰に頷いて見せた。
少女の様子に何らかの事情があるのだと察したのだろう。
ならさ、とマダムは身を乗り出す。
ビア樽のような体がずずいとニムルートの視界を覆わんばかりに迫った。
「何か手がかりは無いのかい?
どんなピザだったかとか、作ったのはどんな職人だったかとかさ。
もう一度食べてみたいって思うくらいなんだから、その辺は覚えてるだろ?」
↑
名前欄ミスった……スマソ
>129
「わ、え、えっと…」
その迫力にたじろぎ少し後退りながらも、
少し考えながら記憶を呼び起こす。
「ナポリ風のピザ…だと思う。
持ってきたやつの名前は知ってる。
ファビオって、三つ編みした男。歳は私くらいです…けど」
メモの切れ端をマダムにも見せながら、
手がかりはこれだけしかなく、いざこのヴェネツィア来てみて、
店の多さと味の水準の高さを知って困っているのであると、おずおず説明するニムルート。
>>131 「……」
少女の説明を聞き、メモを覗き込みながら記憶を辿っていくマダム。
ナポリ風のピザ。
もっちりとした分厚い生地が特徴の、食べ応えのあるピザだ。
このクレイドルでそれを作っている店となると、結構数は絞られてくるだろう。
「ファビオ、ねぇ。
ここらじゃそれほど珍しくない名前だからねぇ……」
どうやらこれ以上は力になれそうに無いね、と苦笑しつつ、
少女の手にしたメモに幾つかの店名を書き連ねていく。
「ナポリ風のピザを焼いてる店で、
近所の評判も悪くないのはこれぐらいだよ。
数もそんなに多くないし、これなら一軒ずつ当たってみりゃすぐに見付かるだろうね」
ただし気を付けな、と釘を刺す。
「一番最後の『赤髭』って店は、ちょいと物騒な界隈にあるからね。
地元の人間でも無い限り、日が暮れたら近づかないほうが無難だよ」
>132
リストアップされた店名を反芻するように呟き、
メモを手渡して貰うとニムルートは女性にもう一度だけ頭を下げる。
日にこんなにも頭を下げたのははじめての事かもしれないと、内心苦笑しつつも、
この人の人柄には敵いそうにないと早々に諦めはついていたから。
結果的にかなりお世話になってしまったけど、悪い気分ではなかった。
「ありがとうございます。
これなら、きっとすぐに見つかると思います。
それと、ニm…私なら大丈夫です。
確かに地元の人間じゃないから勝手は解からないけど、物騒なのには慣れてます。
それでは…本当にありがとうございました。」
忠告に感謝しつつ踵を返す。
「まずはこのレジーナってお店からか。
……ごめんねお姉ちゃん、今日は遅くなりそう。」
呟き、少女は喧騒の中へと歩み入って行った。
>>133 (一方、彼女が姉と呼ぶ女性が今何をしているかと言うと。
何の事は無い、養成所での講義を終えて、
寮からすぐ近くのマーケットへと夕食の食材を買いに出ている所だった。)
「…今日の夕食は…パエリアで良いかしらね。
けど、お米が少し足りなかったかしら…。」
(そんな事を呟きながら、市場の軒先を練り歩く。
決して裕福とは言えない彼女の経済状況、多少は面倒であっても、
値段の比較は欠かせない―――そう、それは何時もの買い物風景。
只一つ違った事と言えば―――)
「……今更私からお詫びしても、もうきっと遅いのでしょうね。」
(ずっと纏わり続けた後悔故か、その表情に――微笑みが無かった事だ。
その事情を知る者は少ないが……それ故に、
それは彼女と彼女を知る者の双方にとって、深刻であった事だろう。
何故なら、ここ数日はずっとそう――彼女は心から微笑まなくなっていたのだから。)
一方その頃――養成所の中心部から遠く離れた緑地区画の一角。
志半ばにして散っていった先達たちを弔う墓碑が立ち並ぶ小さな広場が、そこにはあった。
「……」
今日は学生有志たちによる3ヶ月に一度の清掃が行われる日だ。
カナデ・ノースウィンドもまた、その中の一人として清掃に加わることとなっていた。
――流石は優等生のお嬢様。
彼女の参加を知った他の学生たちは、意味合いこそ違えどほぼ同様の感想を抱いていた。
意外に思う者。
妥当に思う者。
何れにしろ彼らは決して好意的な内容とは言えない思いを、
陽光のような金色の髪を持つ目の前の優等生に対して持っていたのだった。
136 :
一般生徒B:2007/03/26(月) 23:46:04 ID:???
「お…」
釣られて黙るヤマダ。
中はいつもの軍服ながら、上に白い割烹着と白い三角巾を装備し、両手にはピンクのゴム手袋。
手にはポリバケツと雑巾を持ち、背中には竹箒を差し、すっかり掃除のおばちゃんのようなかっこで参加していた。
要するに、彼は形から入るタイプなのだ。
一方こちらは何時も通りの作業服な彼女。
外見こそ普通だが、清掃の手際は中々に手馴れた物だ。
恐らくは持って生まれた性分か――とにかくそういう気質なのだろう。
「…ふぅ、それにしても三ヶ月に一度ですか…。
本当だったら、こういう場所は何時でも綺麗にしておきたいんですけどねぇ…」
――そう言っている間にもよく動く、もとい、働く。
>>135 青年は
それをじっと見ていたが彼女のことはよくわかっていない
―せいぜい、以前どこかで見たことのある人、というぐらい
バケツとゴム手袋と雑巾とスポンジ、といった装備で
墓掃除に勤しむ
「はかそうじは なんかやりかたがあるらしいのだが・・・」
そう言いつつ青年はそれなりに動く
139 :
一般生徒B:2007/03/27(火) 00:00:18 ID:???
>>137 「お盆にしか掃除しないうちの実家の墓よりは随分綺麗だぜ…」
墓に刻まれた文字の間に入った泥やらコケまで丁寧に拭き掃除。
図体の割には細かいところに気を使う、彼はそういう男だ。
「…っていうか、ここ3年ばかり実家の墓参りなんてしてねーや、
夏休みに下手に手ぶらで実家帰ったら、姉貴にがみがみ怒られるな」
>>138 「スネーク、墓石傷めるような科学洗剤は使うなよ」
手をメガホンのように口に当てて叫び、注意を促す。
(有象無象の名も無き生徒に混じって黙々と清掃に従事する忍者が一人。
連れのハロが居ないせいだろうか。騒がしくないだけにやけに殊勝に見える。
いや、実際にやりすぎなくらいにいつもと比べるとまともである。
雑巾ではあるが墓を丁寧に拭き、一つ拭き終われば手を合わせ、黙祷を捧げている。
不気味なくらいに静かである)
>>138 「ほらリュートさん、余り人の事ばかり見てないで…
あ、ちょっとそこのスポンジ取って頂けますか?」
(と、直ぐ脇で掃き掃除をしていた彼女が声をかける。
大きな声で賑やかに話す――という事は出来ないので、
いささか口調も大人しめだ。)
>>139 「オボン………?
…あぁ、確かニッポンの行事でしたっけ。
確か先祖様の魂がどうとか…何だか不思議な響きですね。」
ナンマイダナナンマイダ・・・
(なにやらお経らしき物を唱えながら見知らぬ女生徒がほうきを急ぐかのように動かしてごみを集めている)
早く帰りたいよ・・・お墓怖いよ・・・
143 :
一般生徒B:2007/03/27(火) 00:14:34 ID:???
>>140 「うわっ、忍者が真面目に働いてる!不気味だ!!」
情け容赦ない一言。
そこまでいうからには、そこまでのイメージだったんだろう。
>>141 「ああ…お盆はよっぽどのことが無ければ休みを貰って故郷に帰るのが慣わしでさ」
拭き掃除を終えて、今度は燃え残った線香やら、枯れた花の茎やら、雑草やらを
まめに墓の周りの土から抜き取っている。
「まあ、昔の人はバカンスもかねてたんだろうな、夏祭りも大体その時期だし」
>>142 「うわ、こっちにもなんか変な人が…つーか、誰?」
場所が墓地だけに、人間じゃなかったらどうしようとか一応思っている。
>>139 「それはつかってませんよ、せんぱい。」
地道に雑巾とスポンジで掃除をする青年である。洗剤を持ってくるのを忘れたのだが
「それとおれはつかってないけどけんまざいがあるすぽんじもいためるのでは?あれはせんざいふようで、べんりなんですけど」
>>141
そう(ひらがな全開で)言いつつ
「はい、これですか?」
彼女にスポンジを渡す
しかし(
>>140の)黙祷を捧げている彼を見つつ
「!!しまった、花かうのわすれた」
と言う青年であるまる
>>143 あ・・・あはは・・・私、ユキカゼ・コダイ。
この前、作業用MSコース受けにきたら手違いで一般コース受けることになっちゃって・・・
(20歳くらいの女性とは引きつった笑みで答えて)
作業用よりは手に入る資格が多いからそのまま一般コース受けたの。
さっき、掃除があるって聞いたから手伝おうと思ったらお墓の掃除で・・・
私、お墓は苦手なの。
>>143 「へぇ……何だか安息日みたいですね、勿論意味合いは違うんでしょうけど。」
(と、こちらも掃いて集めた小さなゴミ類を纏め始める。
清掃用のゴミ袋にそれらを移して、その口をキュッと縛った。)
「そうなんでしょうね、一族が集まる物なのでしょう?」
>>144 「はい、有難う御座います。」
(受け取って、足元にあった小さなシミを洗い落とす。
ついでに近くにあった目立つ物も、一気に綺麗にしてしまった。)
「それにしても…さっきからどうしたんですか、リュートさん。
何だか、変ですよ?」
(具体的には、その言葉が何処と無く感情が篭っていない――と、
そう彼女は言っている。それに違和感を感じるのだ、と。)
>>145 (と、そう言っている時にその言葉が耳に入ったか。
心底心配そうな表情で、その女性を見た。)
「あらあら……それは大変ですね、ユキカゼさん。
大丈夫、ですか?」
>>143 (理論的に難しい筈なのだがこの青年はどうやって目と思しき部分を光らせているのだろうか。
通常考えて忍者の頭巾では目以外の周辺部分も肌が見えるはずなのであるが・・・
どう考えても目が光って見えるし周辺部分は闇に包まれているし・・・
そしてその光っている目を首を捻り顔ごと向けて)
「うるさいですよー。
安らかに眠ってるのに起きちゃうじゃないですか、もう」
(さらりとホラーアクションな一言。
しー、というジェスチャーと共に場の空気も微妙に凍りかねない。)
>>142 「ああすいません、古いお線香の束も一緒に集めてくれませんか?」
(フレンドリーに話しかけてくる見かけ不審人物一名)
黙祷を捧げてから、各自事前に決めた分担の通りに作業を開始する。
殆どの参加者が友人同士雑談を交わしたり、
或いは木々の間を通り抜ける風の心地良さにひと時の安らぎを覚えたりしている中。
カナデは独りで黙々と己の担当区域の清掃を進めていった。
その動きには一切の無駄も遊びも無く、「テキパキ」と言うよりは「淡々」と形容するほうが相応しいような仕事ぶりであった。
他の参加者たちが未だ1/3程度を残す時点で彼女は自らの担当分を完遂していた。
枝振りの良い一本の大きな木の下、幹にもたれるようにして座り込む。
特に疲れているわけではなかったが――
――思ったとおり……気持ちの良いものね。
その木から伝わってくる雰囲気に何処か惹かれるものを感じていた為、
一通り終えたらそうしてみようと決めていたのだ。
背中越しに伝わる幹の堅さに体を預け、遠く、未だ作業を続ける連中たちを眺める。
ざあっ……と風が木々の枝を揺らして吹き抜けた。
木漏れ日と同じ色の髪を手で押さえ、乱れたそれを軽く直す。
不意に視界の隅で金属の光沢。
目線を下ろせば傍らに、一枚のプレートが盛り土の上に埋め込まれていた。
Irvine Heathrow
Age 61
「アーヴィン・ヒースロー……享年61歳……元・養成所総合戦闘技術科・嘱託教官……か」
作業中はさして墓碑に刻まれた名前などに気を配らなかったが、一旦目に入れば多少は気になってくるのもむべなるかな。
果たして天寿を全うしての死なのか、それとも志半ばでの死なのか。
61という年齢は少々判断に迷うところであった。
きっと、この木のような人だったのだろう。
突然浮かんだそんな想像を、ナンセンス極まりないと一笑に付して少女はゆっくり瞼を閉じた。
その可憐な唇から寝息が静かに漏れ始めるのに、さして時間は掛からなかったという――
149 :
一般生徒B:2007/03/27(火) 00:33:04 ID:???
>>144 「研磨剤入りスポンジ?大丈夫だよ、俺がそんなもん…」
言いかけて、ふとスポンジを見る。
化学繊維のスポンジに、砂の粒やら小石やらが入って、
研磨剤とまではいかないまでも、それなりに墓石には良くなさそうだ。
「…大丈夫だ、ぜんっぜん問題ない」
とりあえず、自己暗示をかけて対応した模様。
>>145 「あー、そういえば掃除用具の編成が変な以外は、
普通に掃除の手伝い募集だったもんな」
こいつの場合はどこの掃除だと思ってこの服装を選んだのだろう。
「安心しろよ、遺体の一欠けらも入ってない墓だって多いんだ。
化けて出るにしても、『ここには』化けて出ねーって」
歯を見せながらにこやかに笑ってみせる。
>>147 「おー、悪い悪い。墓場では静かにしないとな…」
落ち葉を掃いて、ちりとりへ、そしてゴミ袋へ。
「…って、え?…ま、いいや」
怖がり一名にあんなこと言った手前、スルーするつもりらしい
>>146 とりあえずは大丈夫。
子供の頃、夜中に姉と一緒に肝試しにお墓に行って逸れて独りぼっちになってからお墓が苦手なんだけど一人っきりじゃなければ大丈夫。
(口では大丈夫と言うけれど、手はせわしなくほうきを動かしている)
>>147 !?
(妖しいなっと思っていた忍者の目が光ってるのを目にすれば流石にちょっと・・・どころか結構びびったようで)
あ・・・あははは・・・静かにしないと墓の中で寝てる人がおきちゃいますかゾンビでちゃいますか。
151 :
一般生徒B:2007/03/27(火) 00:42:32 ID:???
>>146 「世間一般ではそうらしいぜ。
でも、うちは昔っから一族集まる場所が実家じゃなくて、
有明のとある建物だったからなあ…なんか実感わかねえや」
掃き掃除終了。次の墓の拭き掃除開始。
「…つーか、あと何個あんの、これ。養成所の歴史の割にやたら墓多いな」
>>146 ('( ゚д゚∩「そうですか?もどしたほうがいいかな?」
おかしいと、とられても仕方ないのかもしれない
ひらがな全開のこの口調は紛らわしい事は確かのようだ
因みに最近、医務室へ行ったが異常は特に無かったのであるが
>>147 青年も真似して掃除し終わった墓に黙祷する
彼のやり方は模範的であると思う青年である。
>>148 「そうですか。」
そういって青年も作業に戻る事にする
>>150 「ああいやそんな深い意味で取られましても・・・
まぁまぁお茶でも一杯飲んで落ち着いてくださいな。
竹のディテールの水筒にハーブティーの異色な組み合わせですが。」
(そう言ってずい、と渡してくる。
外見は本当に竹筒なのだが、中身は至って普通のプラな水筒の蓋であった。)
「で、線香お願いして大丈夫ですかね?自分の最後の作業を人に押し付けるのはいささかアレなんですが。」
>>148 「・・・・んー、他の皆様方は・・・」
(自分の担当分を丁寧にやっていた割には速く終わらせている為、他の生徒の担当分も手伝わんと辺りを見回し。)
「・・・んん?」
(不意に気付く。
木陰に人。舟を漕ぐと言うよりかは、安らいでいる感じに見える。
しかし僅かに青年は眉を顰める。
木陰に居るのは最近噂の火中の『お嬢様』。
自分の分が終わっているのか知らないが共同作業中に居眠り。
槍玉に挙げられても仕方ないし、何より場所がわかっていても少しばかり距離があり。
集団の移動方法から置き去りにされると目的地に辿り着くのも一苦労がある場所なのである。
そういう意味では青年は起こしてやりたいと思っている。
しかし。
人のプライベートな時間に口を出せる立場じゃない事を確かに分かっている為・・・
視線を送りながら、今はただ腕組みで悩んでいる。)
>>150 「そうですか?
まぁ…まだ日も高いですけど、あんまり辛いようでしたら無理しないで下さいね。
此処に居る先輩方も、きっとそんな事は望んで無いでしょうし。」
(至極真面目な口調でそう告げて、清掃作業に戻る。)
>>152 (こくこく、と頷く。
流石に直接「変だ」と連呼するのは彼女の性格上有り得ないので、
この場合は無言で肯定するだけだ。変だと。)
>>151 「アリアケ…ですか?」
(欧州出身の彼女が、そんな都市の名を知らないのは当然だ。
尤も、それ故に固有のイメージを持たれる様な事も無いが。)
「さぁ…私達の担当はもう直ぐ終わりですけど。
全体となると分かりませんね、広場その物は小さいですから、
そんなに多くないと思いますけど。
それじゃ、ちょっと(ゴミ)出して来ますね。」
(そう言って、彼女は口を縛ったゴミ袋を両手で抱えて広場を出て行った。
何とも頼りない姿だったが、まぁ仕方ないだろう。)
>>149 募集の張り紙にちゃんとお墓の掃除と書いて欲しかったですよ・・・
他の所に化けて出るのは分かりましたけどやっぱしおはかはこわいです。
(今の彼女ににこやかな笑みも気休めにもなってないようだ。最後の方は早口になってしまってる)
>>153 お茶ですか? あ、ありがたく頂きます。
(声を僅かに震えさせながら水筒を受け取るとぐいっと飲んで)
ぷはぁ! 美味しい・・・ありがとうございます。少しは落ち着きました。
オセンコウデスカ。
アハハハ・・・ワカリマシタヨ・・・
(ハーブティーのお陰で少しは落ち着きそうになったのにもはや遠くを見つめちゃってて)
>>154 ダイジョウブデスダイジョウブデス。
(そういいながらも余り大丈夫じゃないようす。ほうきを気にたてかけるとぎこちない動作で線香に火を付けて墓石に備えると手を合わせて)
化けて出ないでください化けて出ないでください化けて出ないでください・・・
(お経の代わりにそんな事を唱えている)
156 :
一般生徒B:2007/03/27(火) 01:05:06 ID:???
>>154 「イエス、有明…あそこは戦場だ…」
遠い目で空を見上げる。きっと地球の、有明の方向のつもりなのだろう。
「途中で転ぶなよ」
手を振って見送り。
>>155 「俺も拝んでおくか…ナンマンダブナンマンダブ…」
簡素に十秒ほど黙祷。
「しかし、こう石だらけだと冷えるなあ…トイレいってくる」
そういうって、トイレを探しに行って半日ばかり迷子になったのはまた別の話だ。
何はともあれ、彼はトイレを探しに行くためその場を去った。
>>154 (―やはりこの口調はまずいかと思いつつ)
「わかりました。」そう答える青年
彼女を見送りつつ作業に戻る
(因みに影響は少なからずあるようである)
>>155 (因みに呼び出したり蘇らせたりするのは儀式とか何らかの手続きか、
地形的助けが要るらしいのだが・・・)
彼女を安心させる材料にならないし
かえって怪談話を聞こうとして不安を煽ってしまいそうなので青年は作業を続行する
(幾つかの墓石にお線香を供えて黙祷するとなにやら様子が・・・)
・・・もれる・・・
(さっきのお茶のせいなのか、それとも苦手な墓に居たせいなのか、それとも幽霊の仕業なのか、尿意に襲われたようで)
す、すみません。あとおねがいします!
(そういい残すとトイレ目掛けてダッシュする彼女だった)
>>158 知らない誰かもどこかへ行くのを見かける青年
でも頼まれた気がするので「任せろ」とさりげなく言った
後は青年の担当する分をやっておしまいといったところだろう
―遺体の無い墓もあると聞いたが、中には訓練中の事故とかで・・・といった事もあるだろう
そしてそれにまつわる怪談も青年が知らないだけで存在するかもしれない
『人が居る限り、妖怪は居る』と誰が言ったか
「幽霊の類もまた同じか・・・なんてな」青年は墓に刻まれた名を見て苦笑しつつそう言った。
「―さて残りも片付けますか」
そうして残りの作業に挑む青年であった。
『―――何時も済まないね、ユルゲンス君。』
そう言って送信されたデータを受け取る伯父さんに、俺は良いですよと答える。
代わりに通信越しで受け取ったのは此処――
――オリンポス・クレイドルで観測された各種天文学の観測データ。
因みに俺が渡したのは、養成所近郊でのそうした観測データや
俺が書き溜めているちょっとした報告書などだ。
火星の大気状況の変化や分析、新種の恒星の発見報告などがそれに当たる。
尤も後者は滅多に無いが、もし見つけられれば中々良い代価を貰えるのだ。
俺が今居るのは、オリンポス・クレイドル―――
――火星で最も高い山、オリンポス火山の山頂に位置する学術都市だ。
未だに民間の開発が左程進んでいない事から大気の汚染も皆無で、
主に火星規模の気象観察・通信・天体観測などを行っている。
無論、その標高の高さが最も大きい理由となっているのは疑い無い。
俺は養成所での学業の傍らで、こういったデータをこうした施設へ持ち込む。
代価として報奨金や、ここオリンポス・クレイドルの優秀な設備と人材が
収集した観測データを手にする事が出来る、という訳だ。
これも一重に、ここに勤める伯父の口添えによる所が大きい。
他の生徒の副業からすれば随分と稼ぎの悪い仕事だが、
入学当初から続けている物を今更止める気もしないのもまた事実。
モビルスーツでこういった仕事をするのも、昔からの夢ではあったのだし。
更に自分の機体に組み込む航法プログラムも、こうして得られたデータから
俺自身が組み上げている以上、全く役に立っていないという訳でも無い。
「それじゃ伯父さん、また来ます。
あぁそうだ、所長さんにも宜しくお伝え下さい―――」
通信機越しにそう告げて、俺は目の前のスロットルレバーを押し込む。
愛機であるS4の翼が唸りを上げ、俺の身体もろともその身を空へと押し出した。
自動操縦に切り替えておけば、明日中には養成所に戻れるだろう。
以前の様に、帰り際に誰かに襲われる様な事が無ければ良いのだが―――
「……困りましたねー」
さて、ここは養成所のあるクレイドルから程近い場所にある訓練区画。
気象が管理されているクレイドル内部と違ってここは火星の荒野その物、
呼吸が出来るとは言っても、過酷な荒野である事に何ら変わりは無い。
その一角、養成所所属のホバートレーラーが停止している。
周囲には数機の、養成所所属のモビルスーツ。
トレーラーの車体付近には、幾つかの人影が慌しく動き回っているのが見えた。
「……まさかここまでやって来て故障だなんて。
救援は呼んであると言っても、これじゃあ間に合うかしら―――?」
その中の一人、少女のような姿の整備員が言う。
機関部が故障したのか、トレーラーとその荷物が動かせなくなっているらしい。
彼女の口ぶりからするに、そう遠くない内に砂嵐でも訪れるのか。
何にせよ、急いで帰り着かないと中々に辛そうでは、あった。
>>161 訓練区画の別のエリアにMSが一機
慣熟訓練に生徒が訓練区画に出ることがある
救援信号を出しているのがあることに気付いた青年
状況がいまひとつつかめそうにないのだが
『トレーラーが動かせないで足止め食らっている』みたいな感じであるみたいだ
修理キットなるものを持ってはいるのだが…
まずは、現場に向かう事にした青年である
>>162 (彼の乗るMSが現場に接近して見ると、護衛のMSに囲まれたトレーラーが見えた。
その他の状況は
>>161の通り、一見して分かるのはそれだけだ。
そして、直ぐにトレーラーの運転席から通信が飛び込んで来た。)
「どうも、そちらも養成所の機体ですね?
見ての通りの立ち往生、という状況ですが…………
見た所、救援とは違うみたいですね―――?」
(いささか残念そうな、幼い声。
相手が誰かは、気付いていないのだろう。)
>>163 実際青年は通りがかりに過ぎない
「そこらへんは通りがかり(に近い)ですからそういわれても仕方ないです( ´∀`)
修理キットは持っていますけど。」
トレーラーの状況によっても
手持ちの修理用キットで直せるものから青年の技量はともかくパーツ破損がひどく、設備がないと直せないと言うものまで
手持ちの修理キットは非常用のものであるが通用するかは別の話である
>>164 「あぁ…やはりそうですか……。
いえ、こちらも修理用の機材はあるんですけれど、交換部品が無いのでお手上げなんです。」
(言われて見れば当然の話だ。
整備班である彼女達が、訓練に出るのに修理用の機材を持って来ていない訳が無い。
予備のパーツの積み込みを忘れていたのはらしくない失敗だが、
少なくとも養成所から誰かが交換パーツを持ってこない限り、
彼女達は確実に訪れる砂嵐に晒される、という訳だ。
無論、備えはあるので人死にが出る様な事は考えにくい。
しかし、それは決して楽しい時間ではないだろう―――)
「無線と、MSによる直接の連絡……両方で救援は頼んでいるんですけどね。
間に合うか、少々不安な所です。」
(そう通信を送って、溜息を一つ。)
>>165 パーツ交換が必要、となればお手上げである
パーツ単体の修理はこの状況では現実的ではない
SFSが無い状況では『ちょっくらパーツ取りに行って来る』
なんてことも難しいが
(…後出来そうな事あったか?パーツ単体の修理は難しいしお手上げかな
なかまってだいじだね。このばあいは、とくにめかにっくが)
と青年は思った。
>>166 「どうも予想外の負荷がかかったみたいで、見事に壊れましたよ…
という訳ですから……何方かは存じませんが、
養成所に戻るなら早くした方が良いですよ。
そちらからは11時の方向、30分もあれば着くはずですから。」
(相手が誰だか分からない以上、自分達の都合で押しとどめておく訳にもいかない。
護衛のMSがちょっとだけボヤくのも聞こえたが、
顔も知らない誰かをつき合わせるよりはマシと言うものだろう――彼女はそう考えている。)
すみませーん!
(荒野を走ってくるジムが一機。どうやら、生徒のようだ)
ナビシステム設定するの忘れて道迷っちゃって・・・格納庫、どっちでしたっけ?
あ・・・故障中?
>>168 「ええ…そうですよ、状況は見ての通りです。
今日は随分と通りすがりのヒトが多いですねぇ……。」
(救援の信号は一度出しただけなのに、こうも何故集まるのかは気にしていない。
そうしている間にも手早く方位を確認すると)
「格納庫…というより、養成所のクレイドルまでは……
貴方から見て9時の方向です。
途中にも幾つか"道標"があるんですから、直ぐに見つかると思いますよ。」
>>167 (ああ、そうか。砂嵐が吹くらしいからね)
青年に出来る事はもう無さそうであるし、あまり邪魔になっても仕方ない…
兼ねているといっても他にも整備班の人はいるだろうし
>>168 『―無線を傍受しました』
そんな矢先に機体がお知らせアナウンスを告げる
青年以外にも居たようである。―違う気もするが
>>169 (…救援信号を出しているから寄って来るのでは?)
というのはさておき
「俺が付いて行ったほうがいいかな?戻る方向一緒だし。」
とジムの乗り手に呼びかけてみる青年。
>>169 そうそう、格納庫なじゃくて養成所だった。
あっちなんだ?
ありがとう、このまま荒野をさまよってミイラになるんじゃないかと思ってたところなのよ。
(通信で礼を言いながら方向を確認して)
ところで天気が悪くなりそうだけどそっち、大丈夫?
武器、マシンガンだけ積んできてるからホバートラックだけならGMで持ち上げて運ぶってできるけど・・・
>>170 ん? 一緒に行く?
(青年からの呼びかけに考えて)
でも・・・ホバートラックと護衛残していくのもね・・・どうしようか・・・
>>171 「それは良かった、お役に立てたなら何よりです。」
(と、通信機越しでも喜んでいるのがよく分かる、幼い声。
何とも違和感が凄まじい。)
「ええ…残念ですがそれは無理ですね。
後ろのトレーラー、切り離すわけにはいきませんから。
流石に荷物込みでは、運べませんし。」
(彼女が乗るホバートレーラーは、かつて地球連邦の地上軍で採用されていた
ホバートラック[ブラッドハウンド]の後部に、MSベッドサイズの
ホバー式トレーラーを連結する様に改造されている車両だ。
現在そのトレーラー上には訓練中に破損したMSが一機と、
諸々の機材――切り離して帰る、というのは無理らしい。
どうやらここで砂嵐をやり過ごすしか無い様だ。)
>>172-173 「…トレーラーの総重量何トンですか?牽引出来るかどうかわかりませんが」
ここで時間はかかるがトレーラーごと牽引していくと言う方法を言う青年
トレーラーごと牽引していったほうがいいかも知れない
ただ下手に動くのも危険だとも言える、砂嵐来るし。
牽引自体はポピュラーだが実際やることはあまり無いだろう。
一部の例外を除いてだが
牽引ワイヤーはMSが持てる物を持ってきているが、
一機では流石に無理。ましては相手はトレーラーである
もし動かせるのなら青年の機体と彼女の機体で引っ張っていけば…
>>173>>174 やっぱし、荷物があるから無理・・・なのね。
(トレーラーの上の機材と破損したMSを眺める。
ホバートラック一台ならGMでも持ち上げることはできるがMSと機材までは流石に無理)
・・・・・・そこの人の言うとおり、引っ張りましょうか?
そこの護衛さんにも手伝っていただければ引っ張るのは出来ると思いますけど。
>>174 「―――!
あ、ちょっと待ってて下さいね…。」
(そう通信に応えると、手近なコンソールを叩く声が聞こえてくる。
恐らくカタログスペックを確認しているのだろう。
ややあって、再び声が聞こえてきた。)
「カタログスペックでは???ですけど、
トレーラーの機材やMSを合わせると△▲△になりますね。
いま少し計算してみたんですけど、牽引ならどうにかなりそうです。
幸い、今は車輪も出てますし。」
(なるほど、確かに見てみれば。
トラック・トレーラー共に車体の下には車輪がある。
エンジンが壊れている以上自走するのは無理でも、牽引でなら十分そうだ。
それに、移動する為の時間にも十分な余裕がある。)
>>174-175 「えーっと………改めて、整備科のクリスティ・クラウスです。
宜しく…お願い出来ますか?」
>>176 「?!」
青年が知っている名である……
「いいですよ、クリスさん。言いだしっぺは俺ですし」
青年はそう言った
>>176>>177 総合コースのユキカゼ・コダイです。
(通信に映るGMのパイロットは20歳頃の長い黒っぽい茶色と言うか茶色っぽい黒の髪の女性)
それじゃ、砂嵐が来る前に引っ張っちゃいましょう。
砂に埋もれてミイラは嫌ですから。
>>177 「………あれ?
間違ってたらすみません。
もしかして、リュートさん?」
(今の今まで、気付いていなかったのは彼女も同じ。
無理も無い話では、ある。)
>>178 「ユキカゼさん、ですね。
フフフ…そうですね、改めて宜しくお願いします。」
(音声だけの通信では分からないが、何となく…
クリスがペコリと頭を下げるような、そんな感覚がユキカゼにはあった筈だ。)
>>176>>178 「失礼、申し遅れましたがパイロットコース兼整備班履修……のリュート・アビュークです。」
(…こう言ってみたが結構いい加減すぎだな)
「でははじめますか。」
牽引の準備に入る青年
>>179>>180 整備科のクリスティ・クラウスさんにパイロットコースのリュート・アビュークさんですね。
よろしくです。
じゃ、準備してさっさと引っ張りますね。
(そういってこのGMも準備に入る)
>>181 「クリス、で良いですよ。」
(そう言うと、車外で作業を始める数人の整備員。
無論クリスも中には混じっているが…傍目には子どもにしか見えないのは悲しい所か。
とにかく、牽引用ウィンチの引き出しや固定は、手早く行われた。)
「流石に…もう、お腹いっぱいかも…」
>133の後、マダムに教えてもらった店を六軒程周り、
内三軒でボリュームのあるナポリ風ピザを口にしたニムルートは自分のお腹を擦りながら、
すっかり暮れてしまったヴェネツィア・クレイドルの街角を歩いていた。
「ここ、ドコだろ?
あ、標識……大分来た、かな?」
辺りを見回すとふと足を止め、街頭の灯りにメモを見る。
現在位置は十番街。もう少し外れた所にあのマダムが言っていた、「物騒な界隈」があるらしい。
明日に回すのも面倒だと思ったニムルートは、
一番最後に挙げられた店を今日最後の店にするという賭けに出たのだった。
「“赤髭”…か。」
暫く歩き、今少女の目の前には、
少し翳った、暗闇が滞ったような通りが広がっている。
マダムの忠告を胸に、ニムルートは躊躇うことはせず、その界隈へと足を踏み入れた。
>>183 入り組んだ路地、明度を抑えた街灯の光が夜という時間を演出する。
通りの両側にはレンガ造りの薄汚れた壁が続き、
見上げれば狭く暗い空の向こうにぼやけて見える天井のパネルが、
ここが人工の閉鎖空間の中にあることを教えてくれていた。
幾つ目の曲がり角だったろう。
ニムルートの足音に重なるように、淀んだ暗がりの中から別の音が聞こえてき始めたのは。
天然の素材を模した石造りの地面は、静けさの中に彼女の足音をよく響かせる。
レンガの壁に反響して返ってきた音だろうか。
それとも、この界隈の住人がたまたま同じ道を後ろから歩いてきているだけだろうか。
彼女と同じリズム。
彼女と同じ強弱。
影法師に足音があるなら、きっとこんな感じだろう――偽りの夜、やがて足音は幾重にも重なり響きだしていった。
>184
「…………。」
コツコツと、暗い路地裏に足音は響き続ける。
その時、丁度ニムルートは考え事をしていた。
日が昇ってさえいれば赴きもあるだろうこの細道も、
今現在、暮れてからのその不気味ささえ、
仔細が気にならない程度に深く考え事をしていた。
「(私が謝れたらお姉ちゃんは…)」
深く悲しみに沈んだ姉の顔と、
感情に耐え切れなかった自身と、激情を向けてきた男の顔。
割り切ってはいたが、まだ葛藤はあって。
でも今そんなワガママをしてしまえばきっと謝るコトは出来なくなる。
一言でもいい、姉のために、この口から素直な言葉が出てくれたら…
そう、普段ならばニムルートは違和に気付けただろう。
感覚の鋭さは生まれ持ったものだった。そこに警戒心が加われば僅かな空気の違いさえ嗅ぎ分ける危機回避能力に繋がる。
だがしかし、今の彼女は普段の彼女では無く、懊悩に感覚を鈍らされた、無防備な一人の少女でしか在り得なかった。
足音は、静かに続いている。
>>185 やがて至る、小路と小路とを繋ぐ小さな広場。
人工素材の木箱やガラクタが雑然と積み上げられた壁際、
光が届きながらも何処かどんよりとした空気を纏った空間。
黒いもやが降りてきたような、そんな不透明さの向こう側からやがて、
彼女の耳にもはっきりと聞こえる形で幾つもの足音が近づいてきた。
「……へぇ、珍しいじゃん」
「ちょいと好奇心が過ぎたお嬢様ってトコか」
「あんまり金持ってそうに無いけどな……どうする?」
「お前、確かガキのほうが楽しめるんだよな」
「へへっ」
「趣味わりー」
「初物は違うんだよっ」
「そうそう、何ならお前も試してみるか?」
「良いネェ、一度壊れるまで回してみたかったんだ」
4人――薄汚れた、ナイフのような雰囲気を纏った若者たち――取り囲むように、壁際へと追い込むように。
>186 四人の男
「―――!」
ふと、ニムルート気付いた時には展開は最悪に近かった。
「…な、え?」
信じられない、といった様子で目を見開くニムルート。
どうやら自分自身では警戒を解いていたつもりは無かったらしい。
突然に生み出されたようなこの状況を飲む込むにはもう数瞬は要する。
更に反撃に転じるとなると更に数秒……背中が、ひんやりとしたレンガ塀の堅さを認識した。
「〜っ!?
そ、それ以上、近づいたら蹴り飛ばすから…!」
射抜くように、精一杯睨みつけてやる、それが最初に出来た反撃。
普段ならば、そう普段ならば強がりではなかったこの言葉でさえ、
彼らの嗜虐心に更なるアクセントを加える為のものでしかない。
>>187 少女の声の緊張した響きは、彼女の愛らしさを引き立てるスパイスでしかない。
そして彼女を取り囲む四人の若者たちは、その愛らしさを蹂躙したいと下卑た欲望を一層募らせるだけ。
「いいねぇ、気の強い女の子は大好物だよ」
「じゃあお兄さんは君のお尻をペンペンしちゃおうかなー?」
「ヒャハッ!」
「おお怖い。
そんな乱暴なお嬢さんに育てた覚えはありませんよー」
「じゃあ躾け直しちゃおうぜ」
「親御さんに成り代わってな!」
リーダー格の男が、ニヤリと笑う。
じりじりと詰めた間合いは最後の一歩分を残し、男たちの手がニムルートの華奢な体を徐に弄ろうと伸ばされ――
『悪ぃね、その女の子さ、今夜は俺が買ってるんだ』
――何処かで聞いたことのある声が、その動きを遮った。
〜∞
[ノ゚д]ノ
[_]
/ >
■■□■■□◇_◇□□□
※あくまでもイメージです
>>186 「…… ?!」
道行く青年は男たちの声に気付く
「!」
(居る居るこういうの。またかってぐらいに)
(だるいね…どうしようか?)
(・助ける
・『火事だー』備考:もし駄目なら「助ける」に作戦変更
・放置 )
(まあこんなところか)
思考を展開し、いわゆる脳内会議といった方がいいだろうか
様相はそれに近い
手持ちは…
青年は近づこうとしていたそんな時
>>188 誰かがそう言ったのを聞いた
>188
「イヤっ…!離s―――
(特有の身体能力で触れ、弄ぼうとする男達の腕を振り解こうと思っても、肝心な時に身体が言う事を聞かない。
慣れない状況に心はまだしも、身体は正直に恐怖を感じていた。
気丈に出したハズの声は上擦っていた。儘ならない現状に悔しさを覚え、目頭が熱くなり始めている。
自分はこのままこの男達に汚されてしまうのだろうか、他ではない、自分の不甲斐なさに後悔をしつつ、
男達がその身体を掴もうとした刹那、―――声が聞こえた。)
―――え…?」
知っている、声だった。
暗闇の向こう、ニムルートは目を向ける。
>>190 其処にいたのは、ファーの付いたレザージャケットを羽織った小柄な少年だった。
癖の強いブラウンの髪は三つ編みに纏められ、
猫を思わせるしなやかな歩みに合わせて彼の背中で小さく揺れる。
「折角高い金出して買ったんだからさ。
俺が味見する前に傷物にされちゃ困るんだよな」
不適な笑み。
養成所で彼が見せるそれとは同じようで何処か違う。
強いて言うならば、抜き身の刃物を思わせるような鋭さ――眼光に、それが見て取れる。
「『朱天楼』……あそこの新人さんに、勝手に手を出すようなバカはアンタらでもやんねえだろ」
ファビオという少年には凡そ不似合いなようで。
しかし今、薄暗がりの淀みの中に立つ彼には、その鋭さこそが自然であると。
ニムルートには、きっとそう見えただろう。
『……ちっ』
『帰ってたのかよ』
「まぁな。
で、どうするよ。
俺としちゃ、このまま穏便に済ませて早くその子と楽しみたいんだけどさ」
>191 三つ編み
「あ……、」
気持ちの悪い圧迫感から解放され、
脱力してしまった身体はレンガ塀の壁面を伝ってずるずると地面に座り込んだ。
少女は呆然としたまま目の前の様子を見詰める。
状況は呑み込めないが…多分、アイツが助けてくれたのだろう。
どこか昔の自分に似た目をした“アイツ”……
「……ファビ、オ……?」
呟くように少年の名を、呼んでみた。
>>191 「…」
青年は一足遅かったようである
どこかで見た映画を思わせるやり取りがもう始まっている
事件は会議室ではなく現場で起こっている……そう誰かが教えてくれた……
ここは様子を見たほうがいいかもしれない―青年はそう思った。
隠れたまんまかどうかはそのとき次第
>>192 「ああ、俺が今夜アンタを指名したファビオだ。
悪ぃ悪ぃ。
新人さんにゃちょいとばかし、この辺は物騒過ぎたみてえだな」
舌打ちして遠ざかる若者たちを横目に、
ニムルートの前まで来ると彼はしゃがみ込んで手を差し出した。
そのままぐいっと彼女を抱き寄せると、立ち上がらせて細い腰に手を回す。
「流石に5人は相手できねえだろ?
ま、今夜は俺がゆっくり色々と教えといてやるからさ。
お前らはまた今度、『朱天楼』に予約でもいれとくんだな」
ファビオの言葉に、苦虫を噛み潰したような顔で若者たちは立ち去って行った。
暗がりの中に消えていく足音。
その最後の一つが闇に溶けて聞こえなくなるまで、
お互いの心臓の音が聞こえそうなぐらいの密着した距離は続いていた。
ふっと腕の力が緩む。
たっぷり5分ぐらい経ってから、彼は漸くニムルートの体を解放したのだった。
>193
「………ふむ。」
声を殺して低く頷いた男がいつの間にか横に居た。
彼が男に振り向いたときには、男は唇に人差し指を立ててシーっのポーズをとっていることだろう。
>194 三つ編み
「・・・・・・・・・・・、、、」
…なんだろう、これ。
なんだか鼓動が、すごくドキドキ言ってて、顔が熱くて…息がし難くて…コイツがこんなにも近くて…
早く離れないと…ダメ、力が入らない…この、離れてよ…もう、大丈夫でしょ…?
訴えかけるように、抱かれたまま少年の顔を見上げ続るニムルート。
やがて男達が完全に居なくなるのを確認するとファビオは強く抱きしめていたその腕を解放した。
「………っ」
よろよろと後退り、再び壁面に背中を預けるニムルート。
未だ強く残る初めての感覚に、咄嗟には言葉が出そうになかった。
>>195 「……」
(―ああ、成る程。)
確かにこの場に出張ってくるのは無粋。ならば青年に出来る事は見守るぐらいであろう
まあせっかくなのでここは見守ることにする。
青年は彼に無言で頷いた
>>196 「来いよ」
それまでとは打って変わって、ぶっきらぼうないつもの声。
くるりと背中を向けるとスタスタと歩き出した。
三つ編みの揺れる背中の向こうに、薄明かりの中、見えた看板には――
「俺の叔父さんがやってる店だ」
――『Barbarossa(赤髭)』と書かれていた。
>198 三つ編み
「…え?
…う、うん…」
紆余曲折あったがなんとか目的地にはついたらしい。
けれども自分の本当の目的はそこに居るはずの、“この背中”で…
声を掛けようとしても、どうにも流れに逆らえなくて、ニムルートは大人しくその後をおずおずと付いて行く事にした。
>>199 店先から狭い小路を通って裏手に回り、
リーダーにIDカードを通して裏口の扉を開けた。
そこでようやく振り返ると、中に入るようニムルートへ無言で促す。
『ファビオ、どこ行ってたんだ?』
不意に建物の中から聞こえてきたのは、野太い男性の声だった。
>200 三つ編み
「…むー…」
不本意なのだが、状況的に仕方なし。
促されるままに中に入って、キョロキョロと周りを窺ってみるが、
不意に聞こえて来た声には流石にビクンっと驚くニムルートだ。
やがて“叔父さん”が姿を見せる頃には、
彼はまず少年の後ろで居た堪れなそうにしている一人の少女に気付くだろう。
>>201 『おおっ!
お前さんもついに色を知る歳になったか!!』
「ちげーよ」
即答。
続いて軽く事情を説明し、夜が明けるまで彼女を泊めてやって欲しいと伝えた。
対する叔父の返答は了承を旨とするもの。
この界隈でこの時間、地理に疎い者を放り出すのは非常に危険だというのが主な理由であった。
* * *
「で、アンタ、一体何しに来た?」
マグカップに入れたホットのミルクティーをテーブルの上に置き、
指でずいっと押してニムルートの前に差し出す。
そうしながら、不機嫌そうな声でファビオは尋ねた。
日中は接客に使われる食堂の天井で、電灯が乳白色の明かりをテーブルに着いた二人に投げかけていた。
>202 三つ編み
「・・・・・・・・。」
不機嫌そうな声が耳に障るが、
あんなコトがあって、今度はこんなコトに巻き込むカタチになってしまったのだから、
ファビオの気持ちは解からないでもなかった。何より自分自身が面倒なコトは苦手だからだ。
「……こんなトコまで来て、
喧嘩売るつもりはないよ。買う気もないから。」
自分の前に出されたミルクティーのカップに指を掛けながら、弄するように、呟き始める。
「ただ、ファビオを探してただけ、その……」
言葉を詰め、そして意を決したように。
「……ピザ、美味しかった。」
顔から火が出そうなくらいに恥ずかしさを堪え、
件の謝罪のつもりなのか、そうニムルートはファビオに言ってすぐに視線を逸らした。
>>203 「それだけを言いに?」
バカじゃねーのか、と悪態をつきながら彼もまた椅子に座る。
お互いの視線は交錯することなく、どこか気まずい沈黙の時間が流れていた。
「……。
一応聞いとくけどさ。
特に、何にもされちゃいねえんだよな?」
勿論、さっきの男たちにという意味である。
沈黙を破るには些か無粋な言葉。
しかし、ファビオにできるのはこうした不器用な気遣いぐらいだった。
>204 三つ編み
「…悪い?
だって…………お姉ちゃんの為でもあるし…」
キッと睨む、にしても切なそうに。
姉の顔が浮かんできて、すぐに俯いてしまうが、
どうしてこんなに気まずい雰囲気なのだろうと、ニムルートは自分なりに言葉を捜していた。
「……ファビオがニムを買うとか言ってなかったらされてたかも。
………ありがと。」
短く、呟くお礼。
あの時の状況を思い出したのか、困り顔で頬は紅潮し切っていた。
>>205 「良かった」
心の底から安堵したような声で呟き、
「テメエみたいな奴でも、
女の子が酷い目に遭わされるってのは夢見が悪いからな」
取り繕うようにそう付け加える。
そこでまた、暫しの沈黙。
あんな芝居を打ったものの、ファビオは今までまともに女性と交際したことなど無く。
勿論女性を「買う」などという経験も無い。
故に、こういった状況下での行動・言動のセオリーが分からないのである。
>206 三つ編み
これなら、勢いに任せて考えていたことを伝えられそうだと思ったニムルートは、
そのままファビオの憎まれ口のような素直ではない言葉を聞き流すように口を開く。
「許して欲しいなんて言わない。
ただ…ニムが謝りたかったから、そうしただけ。
それと、言っておくけど、お姉ちゃんを変な目で見るのは赦さないから。
でも、お姉ちゃんはファビオのコト気にしてるみたいだから、話しかけるのくらいは許してあげる。
・・・だから、えっと、つまり…今まで通りにすれば?」
そう言い終えるとまたプイっと顔を背ける少女であった。
どうやら求愛行動の限定容認らしいが、そう受け取って調子に乗るとdでもないコトになりそうである。
>>207 「な……っ誰が変な目で!
俺は純粋にエレナさんをだなぁっ……」
があっと捲くし立てそうになって、
しかし目の前の少女の様子にふと毒気を抜かれたような気持ちになり。
「言われなくても今まで通りだ。
負けねえぞ、テメエには絶対にな。
テメエ如きじゃ俺の心は砕けないってのを、たっぷり時間掛けて思い知らせてやるから覚悟しとけよ」
挑戦的な言葉を叩き付けたあとで、
「……ま、今日はもう寝ようぜ。
疲れてんだろ。
朝一で叩き起こして追い出してやるから、今夜はゆっくり眠っとけ」
蛇足ともいえる饒舌っぷりのままに、彼女を気遣う態度を見せて立ち上がった。
風呂の場所とタオルの置き場所、寝床に使える空き部屋の場所をそれぞれ手短に伝えると、
空になったカップを洗うべくファビオはキッチンへと向かっていった。
「今度は昼間に来いよ。
叔父さんの焼くピッツァは、すっげえ美味いからさ」
>208 三つ編み
「別にそこまでして貰わなくても……行っちゃった。…強引。絶対お姉ちゃんは渡せない。」
ここまで流されてしまったら今更流れに逆らうのも面倒くさいと、
少女は形態端末を取り出して姉へ友人宅に泊まる旨をしたためた初めての外泊メールを送信した。
「………はぁ。」
溜息。
満足そうに目を細めた顔を見るに、どうやら安堵を意味するらしい。
「どうせ来るなら、やっぱりお姉ちゃんと一緒の方が良いよね…?」
テーブルに突っ伏して、
すぐに返事が来るだろう端末機を指でつつきながらそう呟いた。
(さて一方、無事に砂嵐を回避する事が出来たこの女性。
入れ違いで救援に来た青年は見事に砂嵐に見舞われてしまったらしいが、
それを知らない彼女は幾分かご機嫌である。
シャワーを浴びて汗を流し、その幾分か、というより相当幼い身体を休め、
こうして午後の余暇は、商業区画でウィンドウショッピングを楽しんでいるのだ。)
「可愛い服は多いですけど、やっぱりここは趣味にお金をかけたい所よねー…」
(因みに、ここで言う"可愛い服"がほぼ例外なく児童用なのは言うまでも無い。)
211 :
身軽な少女:2007/04/02(月) 22:11:28 ID:???
ごちそうさまでしたーっ!
「うぃ、毎度ありー」
(そう言って何やら古風ジャパニーズな店から出てくる一人の少女。
挨拶を終え、門前に完全に出たところで伸びをする。)
さーて・・・何か掘り出し物、あるといいねっ♪
(クレイドルの空を見上げそう呟き、たたっと駆け出し──)
>>210 (ろくに前も見ていなかったのでぶつかるコース。割と距離も短め。)
>>211 「―――はい?」
(物の見事に、振り向いたところでぶつかるクリス。
もう見事すぎる位に真正面である、タイミングが悪過ぎたか。)
「――いぃっ!?」
(そうして、手に持っていた荷物ごと地面へと―――。)
213 :
身軽な少女:2007/04/02(月) 22:27:19 ID:???
>>212 ・・・・と、わわっ!
(咄嗟に少女の足を引っ掛け、左腕で引っ張り体勢を逆転。
自分が背中から倒れこむ態勢にし・・・
その過程で離れる手荷物に右手を伸ばすが・・・・届かない。
善後策か、倒れこんだ時にはリンカの右手は荷物の下敷き。
クッションの代わりのつもりなのだろうか。)
>>213 「び、ビックリしたぁ……」
(そうやって体勢を直す。
少女が体勢を逆転させてくれたおかげで、自分には怪我一つ無い。
荷物の方は元々壊れ物では無いのだし――助かったと言うべきか。)
「あ、あのー……大丈夫です、か…?」
215 :
身軽な少女:2007/04/02(月) 22:37:13 ID:???
>>214 やはは、ごめんごめん・・・そっちこそ大丈夫かい?
(ぽすぽすと相手の服を、続いて自分の服をはらいながら言い、終わると同時に顔を上げ。)
あれ?整備科の人じゃないかいっ!
(手を上げ挨拶。相手は知っているようだが・・・・まともに話した事などあっただろうか。)
>>215 「あ、はい。
私の方はお蔭様でなんとも。」
「……?
はい、整備科のクリスティ・クラウスですけど……
もしかして、貴女は…総合戦技科の?」
(確かに、話した事は無い。
だが言われて見れば、ある意味ではクリスは目立つ女性だ、見知っていても不思議は無い。)
217 :
身軽な少女:2007/04/02(月) 22:48:58 ID:???
>>216 ああいや、戦技は多分いつもアタシが引っ張りまわしてる子の方だねっ。
アタシはモビルファイター科のリンカ!よろしくっ!
(そう言うと手を差し出し、握手を求めてくる。
そう言えば何となく髪と体型のシルエットに見覚えがある。
整備班長・班員に泣きを入れている大因の一人に居たかもしれない。
モビルトレースシステムは個人の癖をも機体に表現させるのがその最たる特徴。
しかしそれを維持する為には綿密な整備が必要であり・・・
且つ、この少女の場合部品の磨耗度合いが半端ではないそうな。)
>>217 「リンカさん……?リンカ、リンカ………
何となく覚えがある様な―――っと、え?あ、はい!?」
(ちょっとだけ思考の世界へと自分を没頭させそうになった所で、
差し出されたその手に気付く。
慌てて手を取る様は何処か滑稽でも、容姿の所為かとても可愛らしく見えるのは得なのか。
因みに、彼女がリンカの名前に覚えがある理由はその通り。
部品の損耗率が高いのは、それだけ整備の仕事が増えているという事だ。
尤も、それが「嬉しい悲鳴」になっているのは養成所の良い所か。)
219 :
身軽な少女:2007/04/02(月) 23:06:30 ID:???
>>218 んー・・・・っと。
荷物、大丈夫かなっ?
何か微妙にふわっとしてたから大丈夫だとは思うんだけど・・・
中身、何だいっ?
(そう言うと地面に落ちたまんまで放置されていた荷物を取り、差し出しつつ訊ねる。
一応荷物も(ガワだが)手ではらっている辺り、気にしているようだ。)
>>219 「あ、多分大丈夫ですよ。
こっちの紙袋は服ですし、そっち(地面に落ちた方)は――」
(差し出された荷物を受け取りつつ、ニッコリと微笑んで)
「私の趣味、模型用品です。」
(……………。
彼女が開けて見せてくれたのは、一体何に使うのか一瞬理解に困る様な"砂"。
他にもゴワゴワした緑色の物体や地味な色合いのパウダー等、
一見しただけではイマイチ彼女の外見には似つかわしくない品々だった。)
221 :
身軽な少女:2007/04/02(月) 23:19:50 ID:???
>>220 ・・・・ふむふむ。
(じぃ、と品物を見つめ。
見つめて。
穴が開きそうなほど見つめて。)
ま、壊れ物じゃなくて良かったよ!
ぶつかっちゃったお詫びに何か奢ろうかいっ?
(ツッコミも何も無しに次の話題に移行した)
>>221 (やっぱり女が鉄道模型なんて可笑しいですよね、等と苦笑しつつ。
けど実際の所、これが車両の方だったら大変でした、と付け加えて)
「いやいや、実害は無かったんですからそんな、お詫びだなんて。
どうか気にしないで下さい、ね?」
223 :
身軽な少女:2007/04/02(月) 23:32:34 ID:???
>>222 いやいや、こっちの気分としても晴れないしさっ。
ね?
(申し訳なさそうな顔をしながら、お願いといった風に手を顔の前に上げている。)
>>223 「うぅ……そ、そう言われますと…」
(こう言われると、断れないのがこの女性だ。
こういう所だけ外見相応かつ実年齢不相応。
悩み悩んで悩みぬいた末、彼女が出した結論は)
「そういう事ならお願いしますけど……
次は私からでお願いしますね?」
225 :
身軽な少女:2007/04/02(月) 23:46:44 ID:???
>>224 うん・・・・っておいおい!
それじゃ今回アタシが奢る意味が無いんじゃないかい?!
・・・・ま、いっか。
それで、何がいい?ワッフル?クレープ?ドーナツ屋は美味しい所知ってるよっ!
>>225 「すみません、そういう性分なんですよ。」
「そうですねぇ…実は私、この辺りの美味しいお店って殆ど知らないんです。
折角ですから、お勧めのドーナツ屋さんでお願い出来ますか?」
(申し訳ないとは思いつつ。
全力で楽しむ、ノリノリなクリスさんであった。)
今日は新人候補生の入隊式。
さて、そんな時分。
最近クレイドル内外の出入りが激しいこの青年であったが、
今は養成所の中で、人探しをしている所だ。
探し人は、彼と同じく養成所で狙撃兵の訓練を受けている少女。
そして、その青年の前を駆けて通る狙撃兵見習いの少女。
バナナを銜えてたったかたったか、何を急ぐのか走っている。
>>229 「―――って、唐突に過ぎるぞサリクス…!?」
("正しくトロンベ、疾風だな"と思うのも束の間、
とりあえずその背中に声をかける青年。
別に緊急の用事と言うわけでも無いのだが、割と必死だ)
「サリクス、今急いでるか?」
>>230 「ヒュ?」
ス? と言いたいところがバナナを銜えていた為微妙にマヌケな声を出す。
くるっと振り返って一回転。
長い長いポニーテールと長い長いハチマキがぐるりんと振り回される。
「ふぉ、ふぇんふぁいこんふぃふぃふぁっふ」
(お、先輩こんにちわッス)
ビッ、と片腕を上げて挨拶。
青年の必死っぽさに対してさして気にした風は無く、それでもとりあえずバナナは口から離しつつ。
「ん? いや、別に大丈夫っちゃ大丈夫ッス。
まだ時間的に余裕はあるスからね」
携帯端末に表示される時刻を確認しつつ、そう返答する。
>>231 「ん、そうか…そりゃ良かった。」
(何処と無く何時もと雰囲気が違うリヒャルト。
何と言ったら良いのだろう――何処と無く、女々しい。
妙に気弱な印象を受けるのだ。)
「…んでまぁ、何だ。
いきなり変な事聞くとは分かってるんだが………
サリクスって、誕生日とか…もうすぐだったりしないか?」
(とまぁ、また随分と唐突な質問をぶつけてくる青年である。
因みに火星での一年は地球の約二倍にあたる、一年に365日が約二回入る訳で、
火星での一年を過ごす事は即ち、地球で二年過ごすのと時間としてはほぼ同じである。)
>>232 「ん? 誕生日は一応八月ッスけど………。
それが一体全体どうかしたッスか?」
言いながら、バナナを一口。
>>233 「ん、そうか……。
いやホラ、この前の礼…っていう訳じゃ無いんだけど俺、ちゃんとして無いからさ。
それ思い出したら、いてもたっても居られないっていうかだな…。」
(この前――リヒャルトが撃墜されたザメルを、サリクスが撃破した一件だろう。
因みにその後、件のザメルは解体されてパーツや武装は養成所の物となっているのだが…
とにかく、少々不器用すぎる気はするが…
このリヒャルトという青年は、その礼をしたいから機会が欲しい―そういう事らしい。)
>>234 「この前………あ、あーあー、はいはいスッス、あれスか」
こっくこくと首の上下運動。
「いやいや先輩、ありゃ単に自分がやりたかったからやっただけス。
先輩を打ち破ったってなMSに自分が挑戦したかっただけスから、
そんなに律儀にならんでいいスよー!」
>>235 「んー…そう言われるとなぁ…。
何と言うか、俺としても正直心苦しいと言うか。」
(何ともまぁ、最近珍しい位に律儀且つ古風な男である。
多少押し付けがましい様な気もするが。)
「そういう事なら、何だ。
誕生日の時に何か一つ付ける…で、駄目かな?」
(聞く様な事でもない、などと言ってはいけない。
彼は、必死なのだ。)
>>236 「ふむふむ、おお、なるほど、誕生日プレゼントくれるって事スか!?」
瞬間、キラーンと瞳が光る。
「誕生日プレゼントなら大歓迎ッス!
バナナケーキでもバナナ単品でもなんでも大歓迎ッス!
ひゃっほうス!」
言いながら拳をぐっと高らかに挙げて喜ぶ馬鹿の子一人。
こんな時でもバナナ。
「ああ、でも先輩がくれるってんなら自分もお返しにプレゼントフォーユーしなきゃッス。
てなこって、先輩の誕生日はいつッスか?
自分もそれに合わせて色々用意せにゃッス!」
>>236 そんな話をしている二人を見かけた青年は二人に声をかける
「こんにちわ、お二人さん。」
ちなみに話は少し聞いていたが
タイミングをまずったと内心苦笑いする青年。
>>237 「お、OKだ。
とりあえずバナナは確定…だな?」
(ほっ、と一息つく青年。
漸く安心したのか、何時もどおりの余裕も戻って来た様だ。
何とも、こういう時は変化の激しい。)
「ん、それじゃ互いに返しあい、か…それも良いかもね。
俺はサリクスより少し遅いか、11月の中旬だよ。」
>>238 「あぁ、リュートか。
どうしたね、こんな所で。」
(軽く手を挙げて挨拶しつつ。)
>>238 「おお、こんちゃース、リューくん!」
ビッ、と腕を挙げて挨拶。
元気だ、元気すぎるぞこの少女。
>>239 「ういス、無論バナナじゃなくても心が篭ってれば何でもいいス。
シーチキンでも、カツサンドでも」
なんだそのチョイスは。
「ういス、了解ス。
11月中旬………と、それじゃあ何を送ったらいいスかねぇ。
やっぱ先輩ドイツ人スし、ビールとか送った方がいいんスかね。
樽で」
>>240 「私用ついでに通りがかったら…ってとこですか」
どこから沸いて出てきたか、はともかく青年はそう答える
>>241 「うい。」
軽く手を挙げ妙なテンションで答える
「ドイツと言えばソーセージとビール……誰かがそう教えてくれた」
さりげなくそう言った
>>241 「あぁ、その点に関しては自信がある。
大丈夫だ。」
(…どうやら、心を込める気はまんまんらしい。
何だか、とてつもない物を贈ってくれそうだ。)
「ふむ、ビールか。
出切れば黒でお願いしたいが、良いね。俺、酒好きだし。」
(流石は絵に描いたようなドイツ人。
主食はジャガイモとソーセージ、という訳では無いが……
確かにリヒャルトは酒には強い、物凄く強い。)
「……なんてね、別に酒じゃ無くても構わないさ。
それこそ心が篭っていてくれれば、何でもね。」
(因みにこの一連の台詞、真顔だ。)
>>242 「…しかしアレかな、俺の国ってのはそういう印象しか無いのか?」
(思わず苦笑い。
自分が飲酒不可の年齢だったら、皆はソーセージを送って来るのだろうか。
確かに自分でも作れる程ポピュラーだが、流石にそれだけを食う訳でも無い。)
>>242 「スよねー、ビールとソーセージスよね。
えーっと後は………んー………なんたらリンの壁?」
馬鹿にはこれくらいしか彼の国の知識がありません。
>>243 「おお、やっぱりお酒は大好きスか。
いやいやいいスね、自分も飲みの場は好きスけどあんまり飲めないスから!」
賑やかな場所は好きだし、酒も好きだがあまり強くないのがこの少女。
因みにもう一人の赤い方の少女も好きだが強くない。そして強くないのによく飲むので後処理が困る。
「んー、そッスねー。
心を込めてプレゼントフォースー………んー、なんにするスかねー。
………まぁ、日はまだまだあるし!
それまでにしっかりバッチリ考えとくッス!」
>>243 (『まずは彼を落ち着かせることが第一と考えました』)
「あくまでもそういった話ですよ、俺自身もドイツへは行っていませんし」
>>244 「ベルリンの壁でしたか、ドイツは東西に分裂した時期があったとか」
それにしてもこの青年ノリノリである。それなりに
>>244 「まぁ、たまに記憶無くなるのはヤバイと思うんだけどなぁ…。
そう、それこそ壁が壊れるくらい見事に綺麗サッパリとね。」
(…実際、彼の飲みっぷりは凄い。
明らかに普通の人間のアルコール摂取量の限界を超えているのに潰れない、
そして一番凄いのは
何事にも積極的になる、これに尽きる。)
「まぁ確かに時間はあるし、互いにじっくり考えるとしようか。
多分、ソレまでにも色々とあるだろうし、な。」
>>245 「分かってるさ、実際に世界中見て回れる人間なんてそう居ないし。」
(落ち着かせるも何も、元から興奮などしていない。
故に返ってくる返答もごくごく落ち着いた物だ。)
「あぁ、旧世紀か中世期だったか……戦争の後の政治的影響やらなんやらでな。
大きな戦争に負けた時に、戦勝国に分割統治されたのが分裂の発端だ。
確か、東側の民主化運動がきっかけで再統一が成立したんだよ。」
(流石にこの辺りはご当地柄か。
まぁ誰でも、自分の生まれ育った場所の簡単な歴史は学ぶ機会がある物だ。)
>>245 「ドイツ東西って何スか? 分裂? ス?」
素で聞いてくるこの少女。
多分ソ連とかも知らないです。ゆとりです。
>>246 「記憶が無くなるのは、ちょいと、ヤバいんじゃないスかね?」
お酒を飲むと積極的になるのは老若男女問わず在り来たりではある。
問題はその後、はっきりと記憶が残るか否かの違いである。
タチが悪いのは残らない方。
起きた後、少し憂鬱になるのが残る方。
ちなみにサリクス、ほどほど(それでもそれなりには飲む)にするタイプの為記憶は残る方。
「そうスねー、遊びなりなんなりで色々あるッスでしょースし。
………………大きな戦争? 政治的? せんしょーこく?
??? ………よくわかんねースけど、合体したんスね!?」
なんという馬鹿。
間違いなく半分も理解していない。
因みにこの青年は ピッ!……話を戻そう
>>246 「そうですね、この時代ですからなおの事かと」
木星圏とかにまで人が広がっているという事もこの青年は言っているのだろう
>>247 時代は変わる……それは……
さておき
「ベルリンの壁は東西対立の象徴で統一の時期に壊されたとか」
サボるとこんなもんです、歴史認識は。
>>247 「大丈夫だ、四回飲んで一回消えるか消えないかって所だから。
それに俺、飲酒運転だってしないぞ?」
(そういう問題では、無い。
因みに彼は酒を飲んだ後は、例え自転車だろうと押して歩く人間だ。
まぁ、それにしてもちゃんとセーブ出来ているという事だろうが。)
「…うん、まぁそんな感じで。
大丈夫だサリクス、言っておいて何だが…俺たちが知ってても何の役にも立たないから。
前時代の話だからな……。」
(…まぁ実際、実生活では役に立たない知識では、ある。
軍人ならばそういった教養も求められるが、ここは軍人を育てる場所では無いのだ。
寧ろリヒャルトの様に、関係の無い知識ばかり溜め込んでいる生徒の方が異端かも知れない。)
>>248 「…まぁそれでも、世界を見つめようとする目線ってのは必要だと思うけどね。
これは多分に、俺の趣味だけど。」
(何やら意味深な台詞だが、それ以上は言わない。)
>>248 「なるほど………喧嘩してた証の壁をぶっ壊して仲直りしたって事スね。
うん、喧嘩は駄目絶対ス、壊れてよかったッスね、その壁」
噛み砕いた理解しすぎだけど突っ込まないであげてください。
噛み砕かないと頭に入らないのです。
>>249 「逆に考えるんス、四回飲んで一回"も"消えると考えるんス。
っていうか消えるとかマジ危ないッスよ、怖い目に合わないよう気をつけんと駄目ッスよ先輩。
なんなら飲む時は自分ら呼ぶス、そうすりゃ何とかフォローくらいは出来るス」
眉を下げつつ、心配そうに諭すように言う少女。
この少女に心配されるようになったらいよいよ危ないですよ。
「いやいや、知識はあって損するってな事はねーはずッス。
だから決して役に立たないなんて事は多分無いはずッス」
決しての後に多分って言葉をつけるのはどうかと思うんだ。
「ス、それじゃそろそろ時間がやべースから自分はそろそろ失礼させて貰うッスね」
そういえば、冒頭でこの人急いでましたね。
「んじゃ、また今度ッス〜」
ぶんぶんぶん、と手を大きく振りながら駆け出す少女。
あっという間にその姿は見えなくなったそうな。
>>249 (世界を見つめる目線…か)
遠いところ、知らないところに行ったり、脈絡なく動いたりと
関係ないことに血道をあげることもざらな青年は少し考え込む
「趣味云々でもないこともあると、俺は思いますよ」
特に大意はありませんが、と付け加えて
>>250 「では、又今度。」
見送る青年
お酒の話をこの人スルーしているが問題ありません、多分。
>>250 「けどなぁ…一緒に飲んだ奴も、俺が何してたか教えてくれないんだよ。
まぁ…そう言ってくれるなら誘わせて貰うけど。
それに何だ、俺もケイトとサリクスのフォロー、せんとな。」
(――、一体彼が記憶を失う時、どんな行動をしているのか。
確かに、それを語ってくれる人間は今の所居ないのが事実。
だって余りにもやば過ぎるんだもの。)
「あぁ……引き止めて悪かったな。
気をつけて。」
(そう言って、見送る。
さて、彼の用事・目的はこれで達成された訳だ。)
>>251 (不意に、ふっと笑って。)
「それはまぁ、勿論な。
実際世界には、その為だけに生きてるような人間だって居る。」
(それは最早趣味というレベルでは無いよなぁ、と続けて。)
「それじゃ、俺もそろそろ行くよ。
これからS4の改修、手伝わないといかんから。」
(そう言うと、こちらは格納庫への道を歩き始めた。)
>>252 「そうなんですか、それではまた。」
そう言って青年は彼を見送る
(……俺も行くか)
青年はどこかへ行ってしまった。
冒頭で私用があると言っており、やる事も結構あるのだから
「・・・・・、
こんなものでありますか・・・・。」
男は大きなレンチを下ろし、
油に塗れたタオルの、比較的綺麗な部分で額の汗を拭うと、
ふぅ、と一息を入れて目前に聳える巨人の総身を見上げる。
完成度はまずまず。修復自体は完璧に終えた。
あとはパイロット込みの最終チェックをパスすればメディカルハンガーから外に出すコトが出来るワケなのだが。
「・・・・・・もう傷ついて帰って来るんじゃないでありますよ」
呟いた刹那、整備士シェル・ライオネットの普段寡黙で無愛想、
冷徹なイメージばかりを湛えたその顔がほんの一瞬だけ、
やんわりとして慈愛に満ちた“それ”に変わっていたのだが―――果たして、それを目にした者は、居たのだろうか。
>>254 「お疲れ様でした、先輩。」
(そう声をかけて来たのは、機械油に汚れたツナギを着込んだ一人の女性。
優しげな微笑みは生来持ち合わせている物か、
一部の曇りも認められない、まるで磨き上げられた鏡の様だ。)
「…一見しただけで分かる、良い仕上がりですね。」
(肩から下げていたカバンから取り出したミネラルウォーターのボトル、
それをシェルに差し出しながら、傍らの巨人を見上げてそう続ける。)
>255 見た目幼い
「・・・・・・・・どうも。」
幼い姿をした彼女を傍らに認め、
少し呆けてしまうのは、彼女についてのギャップが未だに信じられないからか、それとも。
一言短く呟き、律儀に帽子を取って軽く礼。そうしてやっとシェルはミネラルウォーターのボトルを受け取った。
「・・・・・・・・・納得出来るまでは、妥協は無いでありますよ。」
口に含む水は良く冷えていて、仕事の疲れを一掃してくれるようだった。
半分程を飲んだ所で口を離し、改めてその少女のような整備班員に向き直る。
「・・・・・・こちら(メディカルハンガー)に用が?」
>>256 「ええ、先程までは実習で。
丁度終わったので、寮に戻る前に少しだけ見学させて頂こうかと。
班長さんからも、見ていけと言われましたしね。」
(対する彼女は、自分に対するギャップなど微塵も自覚していないのか。
聞かれた事には丁寧に答えているが、
彼が呆けていた事にすら気付いていない。)
「それに、先輩の手並みは見事な物だと伺っていますので。
私みたいな新人には、学ぶ所も多いです。」
>257 見た目幼い
「・・・・・・・それほどのものでは」
苦笑するように。
自分などはまだまだでありますよ、と付け加えた。
謙遜するつもりは無く、また卑下などでもない。
己が目指す理想の領域はまだまだ先にあるのだから、自然と口がそう言ってしまうのだ。
「・・・・一回生の実習は技術よりも体力的なものが多かったように思いました。
見学も良いでありますが、ゆっくり休むこともまた、我々の仕事でありますよ。」
どうやら不器用な男なりに後輩であり人生の先輩を労って気遣っているらしい。
>>258 (うふふ、と微笑む。
彼女自身はそれを謙遜だと受け取ってしまった様だが、
少なくともこの場合、それはマイナスのイメージでは無いらしい。
むしろ好意的に受け取られたようだ。)
「そうですね、それは確かに。
……けど見ての通り、私はまだまだ元気ですから。
そんなに気を遣って頂かなくても、大丈夫ですよ?」
(無論、これもそうだ。
気遣ってくれる事には、素直にありがたいと思っている。)
>258-259
「・・・・。」
風鳴り。呼吸音。
その巨体は音も無く二人の前に在った。
見下ろす事は到底叶わぬ、横を素通りする事も叶わぬ、鉄仮面の巨人。
“アイアンマスク”の巨影が格納庫に降りていた。
「・・・・。」
風鳴り。呼吸音。
やがてゆっくりと低い風の音を伴って、
その口と思しき格子から、デジタライズされた彼の肉声が響いてくる。
「シェル・・・・
・・・・・・・エメト、
・・・・直ッタノカ・・・?」
怖気さえ感じさせる不気味な声音に呼ばれた男もまた、ゆっくりと振り返り、敬礼をする。
コクリと頷く事でコミュニケーションを成立させた。
>259 見た目幼い
「・・・・。」
困った風に頬を掻く。
確かに気丈な女性なだけに、こう返してくるのは当然だったろう。
自身のコミュニケーション能力不足に一人静かに憂うシェルである。
「・・・・申し訳ない。」
また、非を感じたからとはいえ、
謝れば済むという問題でも無いのだが。
>260 デカブツ
頷いてから一歩歩み出る。
「・・・・任務では囮役ばかりを引き受けるそうでありますな。
・・・・・・・・・・お陰で修繕費は嵩む一方でありますよ。
まぁ・・・報酬で賄える範囲に留める腕は認めさせて頂くでありますが・・・・。」
シェルの小言にどこかしゅんとなるアイアンマスク。
どうやら付き合いは長いように見える。
>>261 寡黙な整備士
「…え?
あ、あの…シェル先輩?そんな、謝る様な事では…。
まぁ確かに、私はよく体力を心配されますけど…そんな、気にしてる訳では無いですし。」
(いささか困惑しているのが、よく分かる。
別に自分は迷惑だとか、煩わしい等と思っていた訳では無いのに、
目の前の先輩はソレに非を感じてしまったらしい。
故に"そんな事は無い"と伝えるだけでも、彼女はちょっとだけ、必死だ。)
>>260 アイアンマスク
「――あら……こんにちは、アイアンマスクさん。」
(…と、それに割と動じずに反応する彼女。
既に何回か出会っている事もあり、大分慣れて来たらしい。
流石に一対一で面と向かって会話するには勇気が必要だが、
こうして軽く挨拶をする程度ならば問題は無い。
元より社交的な性格だから、というのもある。)
「…あぁ、二人はお知り合い?
エメトをみてからもしや、とは思いましたが…。」
263 :
空腹の少女:2007/04/07(土) 14:45:01 ID:???
急かされるような機械音。慣れたオイルの臭いを感じながら、
ひょっこり屋外の入り口から顔を覗かせる少女。
開放されていた扉を律儀にも閉じ、軽い足取りで歩いてくる。
「……ふむ。まだあっちでござろうか。」
格納庫を一周するように歩いて見渡すと、ぽつりそんなことを呟いた。
>261 寡黙
「・・・・・・・。」
低いうなり声。思考音。
「・・・・・俺゛ガ引キツケル・・・・・ソノ隙ニ色々仕事・・・出来ル・・・。」
「・・・。」
ふしゅるる。抗議か。
>261 見た目幼い
「・・・・。」
風鳴り。呼吸音。
「・・・・クリス、カ・・・・」
間を置いて少女のような女性の名を紡ぎ、控えめに頭を下げる。
これがアイアンマスク流の挨拶返しである。
「・・・・。」
風鳴り。呼吸音。
「・・・・・・シェル、
腕良イ・・・メカニック、ダ・・・・」
そういうコトを彼女は聞いたわけではないのだが。
>262 見た目幼い
「・・・・、」
ますます当惑するのはこちらもである。
ちょっと必死な彼女に合わせて何か言いたげに手がわたわた。
「・・・こほん、
・・・・貴女は腕前も、体力も、共に十分な素晴らしいメカニックだと思っているでありますよ。」
よく解からないが、相手を認めていることをぶっちゃけることでこの場を収めようとするシェルだ。
多分相手を更に混乱させるだけであろうが。
>264 デカブツ
「・・・・・ふむ。
確かに貴方ならば一対多数もこなせるかもしれません。
けれど連携が不得手のままでは切り抜けられない戦況もありましょうに。」
くどくどくどくど。
思わず小さな悲鳴にも似た唸り声を上げて耳を塞ぐアイアンマスクさんだ。
「・・・ああ、彼とはそれなりの付き合いがあるのであります。
それなりの、ね。」
クリスに。
そしてジト目をアイアンマスクに。
>263 少女
「・・・・・?」
ふと、その姿を視界に認め。
「・・・・・君は、損傷機のパイロットでありますか?」
と、端末片手に近づいてゆく。
>>265 寡黙な整備士
「え、えぇと……ありがとう、御座います。
けど私はまだまだ整備出来る機も少ないですし―――」
(と、思わず言いかける口をそこで止める。
これ以上言ってると互いに当惑し続けて、会話が立ち行かなくなってしまうと気付いたか。
何とか話題を変えようとして――)
>>264 アイアンマスク
「なるほど、『それなりの』お付き合い。
…それなり、ですか。分かりました。」
(絶対にそれなりじゃないんだろうなぁと思いつつ、何か話題は無いかと見渡して)
>>263 空腹の少女
「―――あら?」
(シェルが近づいて行った彼女を、こちらも視界の中へと認めたのだ。)
267 :
空腹の少女:2007/04/07(土) 15:11:11 ID:???
>265 寡黙
「否、最終調整はこちらに回してくれるということでそろそろだと思い来てみたので
ござるが………まだ届いておらぬのでござろうな。」
顎に手を当てて、むーっと考え込む。
「あ、因むと”あの子”はまだあっちでござるよ。きっと。」
あの子とは機体を指しているのであろう。
顎に当てた手を矢印のように、別の格納庫を示した。
>266 見た目幼い
「やや、そんな注目されても困るでござるが……
大したことじゃないでござる。ただの調整でござるよ。」
認証票を示す。
「今しばらくすれば届くでござろうから、手伝って欲しいでござるよ。」
>265 寡黙
「・・・・・・・・・。」
低い唸り声。思考音。
「・・・・・オロローン・・・・」
ふしゅるるる。勘弁して欲しいのか。
しゃがみ込んでクリスの後ろに隠れようとするアイアンマスクだ。
あんまり見たくない光景だ。
>266 見た目幼い
「・・・!」
ふしゅー…おろろろん…。
こりゃ庇って貰えそうに無いぞ、アイアンマスク!
>267 少女
「・・・・。」
風鳴り。呼吸音。
二人の注目が逸れた事に気付いたアイアンマスクもまた、
どこか時代がかった話し方をする少女の存在に気が付く。
「・・・・。」
風鳴り。呼吸音。
あくまでパッシブ。黙って動向を見守るだけだが。
>267 少女
「・・・・・?
・・・・ああ、
それならば確かに一つ向こうのブロックでありましょう。
・・・・・・此処は損傷機専門の修繕ドックでありますから。」
そう言って案内電光板を指差して、
養成所の広大な敷地にある格納庫の細かい区画分けを説明し出す男。
270 :
空腹の少女:2007/04/07(土) 15:28:38 ID:???
>268 アイアンマスク
「やぁやぁ、久方ぶりにござるな。
最近はちょっと講義の方に苦戦していて……
あまり訓練に付き合えぬのは申し訳ないと思ってるでござるよ。」
どうやら筆記系が弱いらしく。たははっと乾いた笑いを漏らす。
>269 寡黙
「あ、あら……?」
目が点になる。
「これは失敬。届いてるわけなかろうな……」
恥ずかしそうに頬を掻く。
>>267 空腹の少女
「あぁ…ごめんなさい、思わず。
ふむふむ…良いですよ、担当の人が許可してくれたら、
私の方も御手伝いさせて貰います。
ただ…先輩も言ってますけど、これはあちらの担当ですね。」
(と、シェルから指摘を受けた少女へと応える。
…ふとそこで、クリスはふと背後に違和感を感じた。
振り返ると、そこには―――)
>>268 アイアンマスク
(――自分の後ろに隠れようとする、大きな大きな身体。
因みにクリスの身長の低さは今更説明するまでも無いだろう。)
「………えー…っと……?」
(嗚呼、何だかとても困った微笑みをしていらっしゃいます。)
>270 少女
「・・・・。」
風鳴り。呼吸音。
「・・・・・暇ナ時デ、良イ・・・・
・・・・ムツカ、自分・・・頑張ル。」
気にするなと言わんばかりに手をパタパタと振る大男。
俺は良いから自分の事頑張ってね、と片言で伝えた。
彼女に近づいて伝えようとしないのは、その傍らに超こえーシェルが居るからであるが。
>271 見た目幼い
「・・・・。」
風鳴り。呼吸音。
凍りつく刹那。停止する時間。
重なる視線。というか、見上げる視線と見下ろす視線。
「・・・・・・・・気ニ、スルナ・・・・・。」
ふしゅるるる。頬(に当たる部分)を掻きながら。
>270 少女
「・・・・良くある事であります。
教官殿達でさえ迷う程でありますから。」
と、さり気無いフォローをしつつ説明を終える。
「・・・・東雲 睦渦訓練生でありましたな。
最終調整があるのなら急がれては?」
端末に表示された電子時計を見せながら。
>271-272 お二人さん
「・・・・・・・・まるで母と子でありますな。」
ふっ、と控えめに噴出し、
それを手で押さえつつその微笑ましい光景を眺める。
「・・・・・コホン、アイアンマスク。
もう自分から言うことはありませんから、
・・・・・そろそろ彼女から離れてあげるであります。お困りの様子でありますよ。」
と、許しを与えれば、素直に遵うのも見た目に反しすぎた大男の性格である。
〜♪ とか頭の上に吹き出しを現さん勢いで立ち上がる巨躯。
やはり、とにかく、大きかった。
274 :
空腹の少女:2007/04/07(土) 15:52:27 ID:???
>271 見た目幼い
「あぁああぁ、いや。失敬。マジにごめんでござった。」
顔を真っ赤にして訂正する。
かなり言葉もおかしいが。
「調整はあちらの人間に頼むでござるよ……うぅ。」
本当に恥ずかしそうである。
>272 アイアンマスク
「申し訳ないでござるな。今の危機から脱出できたら、存分に相手になるで
ござるよ。」
そう言って拳をピッと突き出した。
だが、何故かその拳をすぐに引っ込めると。
「……ただ、相手は強敵でござるよ。(つД`)」
>273 寡黙
「う、うむ。かたじけのうござる。
まだとどいて間もなければいいのだが……」
冷や汗をかきながら落ち着かない仕草で身構えた。
「では……拙は急ぐ故、御免!」
瞬く間に姿が消え、扉の閉じた大きな音だけが残った。
>>272 「………えーっと…そうですね。
それに、シェル先輩もああ(
>>273)言ってますし…。」
(苦笑しながら、そう応える。
気まずい、というよりむしろ、この空気に気おされていると言うか。)
>>273 (そうして、アイアンマスクは自分の後ろから離れる。
「良かったですね」とにこやかに、小声で伝えたのはご愛嬌。
そうして、シェルに向かってポツリと、一言。)
「私がお母さんみたい、ですか……
……何だか、ちょっとだけ恥ずかしいですね。」
(ほんの僅かに頬を朱色に染めつつ、言葉を結ぶ。
なるほど、確かに恥ずかしそうだ。)
>>274 「いえ、失敬だなんて、そんな事は。
もしかしたら後であちらに行くかも知れませんから、その時はお手伝いしますよ。」
(と、言ったと思えば少女の姿が消える事風の如し。)
「何だか、忙しい人ですねぇ…
それ以上に、一緒に居て楽しそうな人ですけど。」
(思わず、独白するクリスであった。)
>274 少女
「・・・・・・・・?」
低い唸り声。思考音。
「・・・・・・・頑張レ、ムツカ・・・・。」
彼女の仕草の意味がよく解からなかったが、
とりあえず急いでいるらしいコトだけは汲み取った結果、出された言葉はやはり励ましのそれ。
飛び出してゆく彼女の背中に手を振りつつ、深い漆黒の眼窩でじぃーっと見詰めるアイアンマスクであった。
>273>275 めかにっくーず
「・・・。」
ふしゅるる。一安心か。
「・・・・シェル、ウルサイ・・・・
・・・クリスハ、モット・・・・優シイ・・・ゾ・・・?」
おろろん、とまだ少し警戒モードである。
しかしなんとも情けない姿を晒してしまったアイアンマスクであった。
>274 少女
「ふむ・・・、
間に合えば良いのでありますが・・・・・」
と、流石にあの慌てようには心配になる男である。
>275 見た目幼い
「!
んっ・・く・・・・・・・・、
・・・・・・・・・・・・・・・・・深い意味は、ないであります・・・・・・。」
頬を染める様子がとても可憐で、思わず帽子を目深に被り直す。
一間を入れて落ち着かせると、アイアンマスクの方へとに向き直る。
「・・・・ほう。
では彼女に甘えを任せて、自分はこれからも徹底させて頂く事にするでありますよ。」
鋭い眼光と不敵な笑みが、アイアンマスクを射抜く。
またもや瞬時にクリスの後ろに隠れるのは最早条件反射。
今、この瞬間にも養成所ヒエラルキーは入れ替わっていた。
>>277-278 「あはは……お二人は仲が良いんですね。」
(帽子も被り直したシェルの動揺には気付かず、
またもや自分の後ろに隠れるアイアンマスクには苦笑しつつ。
なるほど、確かに彼女の立ち位置にも微妙な変化が訪れているらしい。
そうこうしている内に、彼女の頬の色彩も元に戻って来た。
ふと時計を見れば結構な時間で)
「…あら…そろそろ行かないといけませんね、夕飯の買い出し行かないと。
そういえばお二人は、今日のご夕飯は?」
(不意に、そんな事を尋ねて来る。)
>279 見た目幼い
「・・・もうこんな時間でありますか。」
確かに、と時計を見やり頷く。
「・・・・自分も今日はこれで上がりであります。
久しぶりに食堂でゆっくりと夕食が取れるかもしれないでありますね・・・・」
と、ハードなスケジュールを思い返しながらどこかしみじみと呟く男、シェル・ライオネット。
「アイアンマスクは―――ふむ、どうしようか迷っておいでか。」
ふしゅるる。クリスの後ろで聞こえる風の音。
と、なれば何かの縁だと、この男を連れ立って食堂にでも行こうかと考え始める。
>>280 「はい、改めてお疲れ様でした先輩。
そうでしたか、それなら……今度からお弁当でも作って来ましょうか。
――いえ、自分のを作るついでと言っては何ですけど…折角ですから。」
(とまぁ何を聞いたかと思えば。
要するに、彼女なりの"お近づきの印"という奴だろう。
シェルに関しては働く(学ぶ)場所もそれなりに近い位置にある訳だし、
先程の話を聞く限りアイアンマスクもここにはよく出入りするらしい。
更に言えば、人数が二人増えたところで用意する手間は一人と大して変わらない。
そういう理由から、彼女はどうか、と提案している。)
>281 見た目幼い
「・・・・・・・なっ」
にーーーーーーーーーっ!!!?
と、なりそうな心の声はクールに消す事が出来たが、驚きは禁じえない。
何せ他称硬派、シェル・ライオネット。
お弁当/異性の/可憐な/自分よりも年上の/…という意味不明な不純ワードが脳裏を飛び交う。
ありえない、今日の自分はおかしい。
何か外部からの作意を感じる…と思いながらも、今辛うじて在る冷静な部分を総動員して事にあたるシェル。
折角、だ。別に自分個人の為とかなどでは断じてない。むしろ自分はついでだろう。義理の厚い女性(ヒト)だ。感心する。
アイアンマスクが居る時、つまりメインはアイアンマスクであるからしてそれに同席する事くらいは不自然ではない……、
そう、むしろココで無碍にしてしまった方が悪いに違いない。しかしお弁当……悪くない。
「・・・・・・・・・・・・・・・それはありがたいでありますな」
熟考の末捻り出した返事の声は、少し上擦っていた。
アイアンマスクはというと、「クリスノ弁当ー」などと喜んでいるみたいだったが…
>>282 「そう、それは良かった。
それじゃあ適当な頃合で持って来ますので、楽しみにしてて下さいね。」
(と、全くと言って良いほどに他意の無い彼女は無邪気に笑う。
彼女にしてみれば、素直にそう言ってくれるのはやはり、嬉しい。)
「では、今度こそ私はコレで。
アイアンマスクさんも、あんまりシェルさんを怖がってちゃ駄目ですよ?」
(シェルには礼儀正しく一礼して、背後のアイアンマスクにはそんな言葉と共に微笑んで。
テクテクと歩きながら、彼女もまた外へと向かって歩いて行った。
)
「――アイアンマスクさんは、ちょっと多めの方が良いかしら。」
(…こんな事を呟いている辺りからして、どうもノリノリらしい。
ご機嫌だ。)
>283 見た目幼い
「・・・・・。」
低い唸り声。思考音。
「・・・・シェル、ウルサイダケ・・・別ニ・・・怖クナイ・・・」
と言いつつそろ〜っとシェルの顔を窺うあたり、どうなのだか。
テクテクと去って行く少女のような女性に手を振りながら、ふと傍らで同じく手を振っている男の顔を再度覗き見た。
「・・・・・!?」
おろろん。嘗て無い衝撃。
はたしてアイアンマスクが見たものはなんだったのだろうか。
しかし既にこの場には他の整備班員も居なくなっていた。
故に真実を知る者はガクブルとエメトの足下に隠れるアイアンマスクだけなのであった。
(所は変わり、養成所内・リラクゼーションルームの一つ。
これといって特徴の無い、ベンチと自販機がいくつか並ぶだけの簡素な部類に入る場所。
そこに貸し切り状態、言ってしまえば一人で座っている青年がいた。)
んー・・・調子はそれなり、天候は変わりようもなく。
いつも通りの一日になりそうだな、うーん!
(室内で野球帽を被りながら呟く青年。
しかし何をするわけでもなく、背もたれに首までかけてだらーとしている。)
>285 独り言
「何時も通りの一日は、だらりとインドアに限るってかぁ?」
ふと、何時も通りの日常に聞きなれない少女の声が入り込む。
気が付けば、だらーっとしている青年の顔を覗きこむ少女の姿があった。
「ぁー、痛ぇ。
…全く容赦無ぇからなー…アイツら。」
そこに、更に現れる青年。
頭には包帯、頬には絆創膏。
上着の袖口から僅かに覗く皮膚には青痣と、何時にも増してボロボロなリヒャルトさんだ。
>>286 おや?他と比べてやや地味なこの部屋に僕以外の人とは珍しい。
どうも。
(まるで重力に逆らうかのような帽子の唾の深さでもって顔の上部が隠れている。
ゆえに、挨拶の為に笑んだのはわかるが口元を歪めているのが辛うじて分かる程度の表情の変化であった。)
さて、こんな辺鄙ではありますが。
リラックスする為に作られた場所。存分に私はリラックスしてます。・・・・貴女は?
>>287 おやおや。どうやら今日は、いつも通りとは行かないようで。
まぁそんな日も、ありですかね。
(ふっ、と首を元に戻す。いつまでも頭を逸らしていると流石に辛いようだ。)
・・・・いつも通りで無いなら、何か面白い事も、起きそうではありますが。
こんにちは。体の傷はここでは癒せませんよ?
>288 独り言
「俺がリラックス出来るのはアホ面下げた野郎をからかってる時くらいだな。
丁度、お前さんみたいな、な。
……と言いたいトコだが、帽子で面は拝めねーか。」
けしし、と笑い。
良いタイミングで室内に入ってきたリヒャルトを見やって更に続ける。
「アウトドアの成れの果てがあんななら、
確かにこんな地味な部屋でも全然居心地は良いんだろうな?」
>287 優男
「よぅ、折角のイケメンが台無しだぜ、おにーさん。
火遊びの帰りかい?」
ニタニタと笑いながらラフに挙手して挨拶を送る見慣れぬ少女。
>288 独り言
「そういうわけでもないと思うけどね。」
ひょこっといつの間にか現れていた男が声をあげた。
「どこへ行っても人はいるものさ。望もうと、望むまいが、ね♪」
どこか楽しそうにそう言った。
>287 優男
「これはこっぴどくやられたねぇ……?
何、誰かの彼女にでも手を出したのかな?」
冗談めかしてそう言った。
と、早速自分のペースを築き上げたところで、
予期せぬイレギュラーが発生するのは世の常か。
>291 瑠璃色
「げ。」
短く漏れた。
>>290 アホ面、か。言いえて妙ですねぇ。
変わり者とよく言われるんですよ。
(話題が微妙に噛み合っていない青年。
確かにいささか変わり者ではあるが・・・・)
さて?自分はスポーツの類は得意ではありませんのでねぇ?
>>291 ・・・今日は、まぁ、人がよく来ますねぇ・・・
どうも。
(目の部分を巧妙に隠しつつ帽子を少しだけ浮かし、挨拶。)
>>289 「ん、もう治療はしたからさ。
…身体が治ったら、次はこっち、だろ?」
(自分の胸をとん、と叩いて。)
>>290 「ん、サンキューお嬢さん。
まぁね、火遊びって言えば火遊び。
使ったのは砲弾だけど、な。」
(どうやら訓練中にボコボコにされたらしい。
この青年、見た目に反して腕は普通だ。)
>>291 「あぁりっくん…いや、よく分かりましたね。
腹いせとばかりに思いっきりボコられましたよ。」
(苦笑。
冗談めかしているが、真偽の程は定かではない。)
>292 小悪魔
「おや、割とお約束どおりの反応。
しかし、嫌われたものだねぇ……」
はは、と苦笑する。
「ちちち、ちちちっ」
からかうように。
猫を呼びよせるような仕草で、口を鳴らし、人差し指と中指を忙しなく動かす。
>293 独り言
「たまにはそんな日があってもいいと思わない?思わないか。」
>294 優男
「が、ボコられた割には溜まってないようじゃない?
……俺にはそれなりにやり返した顔に見えるけど、さ。違うかな?」
にやにやと笑っていた。
>>294 まぁ、考えてみれば治療もせずに来る方がおかしい、か。
存分にのんべんだらりとお過ごしなさいな。
(リラックス度で言えばこの中でナンバーワンにだらりとしている青年であった)
>>295 ま、いいんじゃないですかね?
人が行動するのはそれぞれの自由ですし。
>293 独り言
「ふーん。」
と青年の語りをそのヒトにしては大きな耳で聞きながら。
「どうやら俺的に一番つまんねータイプの人間みたいだな、お前さん。」
詰まんなそうに顔を背け、早々に切り上げるトシミアさんだ。
C調人間はどうもダメだ。
>294 優男
「んなこったろーと思ったけどよ。
なんかもう少し面白く返せないもんかねぇ。」
頭の左右に備わった、ホンモノのような角飾りを弄りながら溜息をつく。
「しっかしボコボコにされてるトコを見ると相当ウラミ買ってるみたいじゃん、おにーさん?」
にしし、と笑う。
>295 瑠璃色
「にゃん!?
…とでも言うと思ったかよ、バカりっちゃん。
俺ぁぬこじゃねーんだぜ。猫ぐらいには不遜だがよ。」
と言いつつ若干傍によってるのは気のせいか。
>>297 おやおや、お気に召しませんでしたか。
気が向いたらまたどうぞ?
>>296 「あぁ、そうさせて貰うよ。
…っていうか、キミが一番のんべんだらりとしてるじゃないか?」
(苦笑しつつ、飲み物の自販機へと硬貨投入、そして購入。)
>>295 「いや、これが全然。
乗ってた陸戦ザクはボロボロ、整備の方にムチャクチャ怒られましたよ。
そういう風に見えないのはまぁ、努力の賜物です。」
(どんな努力だ、とツッコミたくなる所だが。
とりあえず彼が訓練に使用した陸戦ザクの損傷が酷いのは本当である、
今頃、再生するかスクラップにするかで微妙な判断が下されている辺りか。)
>>297 「ん…あぁ、悪い。
しかし何かね、聞きたいって言うんなら聞かせるかい?
俺が売ったウラミ全部。」
(精神的に疲弊しているらしい、どうにもテンションが高い。)
>296 独り言
「あら、案外さっぱりとした性格してるのね。」
>297 小悪魔
「馬鹿とは心外だなぁ……これでも、俺だって傷つくんだよ?」
さして傷ついてなさそうな顔だが。
「いやいや、俺から見ればまんま猫って感じだよ。トッシー。」
>299 優男
「あらら、彼らを怒らせると怖いからねぇ……
早いとこお詫びの品でも持っていかないと、ね♪」
冗談めかしたように言う。ただ、整備員を怒らすものではないことは
パイロットにとっては周知だが。
>298 独り言
「んだよ、そりゃ。
まぁ、次までにちっとは面白くなってろよ?」
そしたら考えてもいいぜ、と手をひらひら。
>299 優男
「まぁそう自棄になんなよ、同情しちまうぜ。」
ふぅ、と肩を竦めて。
「今はゆっくりお休み?ってな。」
手をひらひらと。労ってくれてるらしい。
>300 瑠璃色
「んじゃあ凹んでる顔見せてみろよ!?
付け入る隙がねー、つまんねー度合いならそこのにーちゃんとどっこいどっこいだぜ、ったく…」
野球帽の青年を見遣りながら心底溜息。
ああ、やりにくい。イライラ。ムカツク。
「トッシーいうな!!」
ガンっ(弱きっく
疲れた・・・
ナビをセットし忘れてまた迷うは扱けるは・・・
(なんか疲れた様子の女生徒が入ってくる)
>>ALL
こんにちは。
あ、さっき格納庫で物凄くボロボロになってるザク見たんですけどどうやったらああなるのか・・・
(この中にそのザクのパイロットが居るとも知らずに・・・)
>301 小悪魔
「怒らない怒らない♪美容の敵だよ?」
蹴られる瞬間に足を少しだけ引いて、衝撃に備える。
無意識にやったものだろうか。
「ははは、この程度の衝撃何とも―――」
ゴッ
なにやら後ろで凄まじい音がした。
後ろにあったソファーらしきものが一瞬浮いた気がしたが……
説明としてはこうだ。
トッシーの蹴りを条件反射と言わんばかりに軽減させたのはいいが、
受けた際に大きく引いた足が後ろのソファーらしきものに直撃したというだけのこと。
主にダメージを受けたのはアキレス腱と呼ばれるようなところであろうか。
後には屈み込んだ情けない教官の姿だけが残った。
「で、ですとろぉぃ……」
わけもわからず、わけのわからないことを呟くのだった。
>>300 「ええ、それはもう。
詫びの品に関してはもう、用意してますよ……」
(そう言って胸ポケットから取り出したのは、メモリースティック。
何らかのデータの類だろうか。)
>>301 「大丈夫だ、慣れてる。
まぁとりあえず、サンキューな。」
>>302 「…ん、こんにちは。
あぁ…アレか、アレはなぁ…
まず対戦相手はB-3グフ、俗に言うグフカスタムだな。
初撃はスパイクアーマーによるタックル、その後ヒートソードの袈裟切り三発。
続いてヒートワイヤーを絡ませ放電、足払いかけて地面に倒した所で
シールドでの殴打を数十回、更にシールド投棄して……
改造で無理やりくっつけたガンダムハンマーで何十回も殴りつけるんだ。
すると、あんな感じになるってな。
自分で言うのも何だけどさ、むしろあれで抑えたんだから褒めて欲しいね、うん。」
(因みに、全部事実だ。
それだけの攻撃を受けても"何とか直せるか?"レベルに抑えられるのに、
何で自分は怪我して、そもそも攻撃をかわせないのか不思議な位に。)
>303 瑠璃色
「けっ!ざまぁみろ、ぼけーっ!
……あ゛ー、気分わりぃ、帰る!」
憎まれ口を残しつつ反撃を恐れて トシミアは 逃走した !
>302 見知らぬ女生徒
「…っと、わりぃ!
けど入り口でぼーっとしてんなよ!」
新たに室内に入ってきた女生徒と肩が接触しつつも、
そのまま勢いで部屋を出て行ってしまうトシミアさんだ。
何がしたかったんだろう。
>304 優男
「何それ?かわいい女の子の写真集とか?」
発想が子供である。わざとか自かは定かではない。
>305 小悪魔
「あ、ちょ……っ、まっ……いてぇぇ……」
壁に手をもたれながら、なんとか立ち上がった男は苦笑しながら見送った。
「……前の授業の感想、聞きたかったんだけど……
どうも彼女の前で落ち着きがなくなってるなぁ、最近。」
ふぅーっと息を吐いた。
>>307 「ハハ、それはもっと別に欲しがる人間が居ますから。
名付けるなら…『全天周囲同期型 天体式位置情報システム』…って所ですか。
GPSとかが故障した時の為に、"星を見ながら"位置を知る為のデータですよ。
いわば、遥か昔の船乗りの発想ですね。
んでまぁ、新しい星とかそういうののデータを反映させた奴が、これです。
コストがかかるモンじゃ無いですけど、作るのは手間ですから…
タダで手に入るって事もありますし、彼らも毎回喜んでくれてますよ。」
(これ自体は、左程珍しいプログラムでも無い。
プログラム事態は、旧世紀から存在している物だ。
ただ口ぶりからするとこれは彼が自身で組み上げたもので、しかも精度は高いらしい。
趣味、ここに極まるといった所か。
そして、不意に鳴る彼の携帯)
「おっと、失礼…」
(部屋を一度出て、通路へと出て行く。)
>>303 うわぁ・・・痛そう。
(わけの分からない事を呟く教官を痛そうな表情で眺めて)
>>304 ・・・普通、もっと避けません?
それじゃまるで・・・サンドバッグみたいじゃないですか?
あれじゃあ・・・まるで演習場の無人標的機の残骸みたい。
(ザクの有様を思い出し、思わず口にしてしまう。
一応、悪気はないのだが・・・)
>>305 あ、すみません。
(注意されてドアから移動する)
>308 優男
「へぇ……。」
彼の瞳が少し違う光を携えた気がした。
「凄いことだと思うよ。人の手でそれをやるとなると、実際にかかる労力は
半端なものじゃない。」
世辞ではなく、心より感心する。
「俺も機会があれば拝見してみたいものだね。実に興味深いよ。
いってらっしゃい。ごゆっくり♪」
そういった男の表情は普段どおりの物に。
>309 見知らぬ女生徒
「い、いや痛いとかそういうレベルじゃなくてね。
なんなら今からプチ体験してみる?いい経験になると思うよ……。」
立ってはいるのだが、片足は完全に地に付かない状態で小刻みに震えてる。
「……むしろ、やろう。今すぐ。何かあったら責任は俺が(略」
いや、あんたにしか責任ないだろうと。
>>309 いえ、遠慮します。
(相手の様子に苦笑しながら即座に遠慮する)
あ、書類出すのがあったんだった。
とりあえず、私は失礼します。
(そそくさと出て行く)
>311 見知らぬ女生徒
「あら…そう。
っていうか、今日はよく女の子に逃げられる日だねぇ……」
一歩、歩く。痛みに顔を歪め、冷や汗が伝うのを感じた。
「……っってぇぇ。洒落になりませーん……。」
『ほれ、今月分の機体維持費の明細だよ』
「ん……ああ、もうそんな時期かい」
『お前さんの機体はホントに手が掛からないなぁ。
整備の人間としちゃ、アレだけ大事にして貰えると嬉しい反面、
ちょいと寂しい気もするねぇ……』
「ま、アタシゃあの子らの言うとおりに動いてるだけだからね。
マシンに無茶なんてさせようが無いのさ」
『そういえばお前さんの先生も、随分大事に乗ってくれてたな。
我が師の教え、今も胸にあり……ってとこか。
ハハ、他の連中にも少しは見習って欲しいもんだ』
「女の胸見ながら言う台詞じゃないよ、おやっさん」
『ちょっアイアンクローは勘弁してく(ry』
「さーて……時間まで、暇だなー……」
(ここは格納庫内にある、パイロットの待機部屋だ。
その名の通り、主にこれから実機訓練に出発する生徒や教官、
そういった者達が、出発時間まで待機する為に利用される部屋だ。
室内に備えられた長椅子に座してそんな事を呟く青年が一人。
時計を見てみれば、確かに出発までには大分時間があった。
まぁ実の所、既に訓練についての説明は済んでいるので…
ここに来る事無く、そのまま機体に搭乗している生徒達も結構要るのだが。)
扉が開いて現れたのは、赤い髪の毛をした通称赤い方の馬鹿。
パイロットスーツを着てもまるっきり凹凸が目立たない。
というか、凹凸が無いのはご愛嬌だ。
「………………」
しかし少女、どうにもいつもと様子が違う。
具体的には思いつめた表情というか、ネガティブというか、ヤンデレというか。
黒い負のオーラを纏っている。
>>315 「ん。」
(入って来たのは、交友のある少女だった。
吸っていた無煙煙草を素早く手元の携帯灰皿に押し込みつつ)
「どうしたね、ケイト?
何だか、随分とネガティブな感じがするんだけど、らしくない。」
(素早くツっこんでみるリヒャルトさんである。)
>>316 「え………?」
間。
「あ、こんにちわ、リヒャルトさん………」
ぺこりと挨拶。
おかしい、いつもなら大幅に慌てた後ど派手にすっ転び鼻血を出すというのに、
今日は全然………あ、でも鼻血少し出てきた。
「いえ、あの、実機訓練なんですよね………。
ちょっと、怖いっていうか………」
ティッシュを鼻に押し込みつつ。
>>317 「あぁ…確かに怖い、って言えば怖いよなぁ。」
(うん、と納得顔で頷いて見せて。)
「まぁ俺の場合はどっちかと言うと…痛い、って感じだけど。
けど、此処は"パイロット養成所"なんだし…
その辺は仕方ないんじゃ?」
(因みに現在、物凄いラフな格好のリヒャルトである。)
>>318 「うん………そうなんですけどね」
シミュレーターなどは普通にするし、学科の方もそれなりに真面目に取り組む。
されどこの少女、実機訓練などはかなり不得手。
というよりも恐怖している。
なんでか、といわれても実機だし間違いが起これば怪我するし下手こいたら死ぬからなのだが。
………今更養成所入っててその理由は無いですよね。
「仕方ないかなぁ………」
そもそもこの少女、特にこれといった理由も目的もなくこの養成所に入った為、
他の訓練生に比べて何よりも覚悟が足りない。
>>319 「んー……まぁ、誰にでも怖い物の一つや二つはあるしな。
それに、MSは乗ってる内に慣れて来る物だと思うよ、俺は。
……ホラ、俺なんてしょっちゅう大怪我してるけど平気だし、な?」
(少しだけ開いた、ノーマルスーツの襟元をパタパタとさせながら。
実際、彼の実機訓練での被撃墜率及び怪我の率は凄まじい物だ。
機体の修理だけで、学科の方で得た単位をどんどん消費するほどに、
怪我の回数だけで、何度死んでいても可笑しくは無いほどに。)
「…じきに大丈夫になるさ。」
>>320 「ひぃぇ………」
しょっちゅう大怪我、というキーワードを聞いて若干ビビる。
足擦り剥くだけで涙目になったりする少女にとって、大怪我はとてつもなく恐怖。
恐怖心、少女の心に、恐怖心。
「ぁあ………慣れるのかなぁ、こういうのって。
さっちゃんは全然怖くないっていうかむしろ乗るのが楽しみとか言ってたけど、
その感覚が全然わかんない………。
………早く慣れたいなぁ」
>>321 「いや、むしろこれだけ大怪我する方が可笑しいんだけどな。
大丈夫、訓練では本来怪我するほうが珍しい…"筈"だし。」
(そう言って苦笑する。
要するに、怪我するのは全てコイツ自身が悪いのだ。)
「さて…それじゃ、そろそろ行くかい?」
>>322 「あ、もうそんな時間ですか………!?
はい、わかりました、いき、いきいき、いきましょう………っ!?」
立ち上がり、小さく頷いて向かおうとしたところ。
今更なのですが開いたノーマルスーツの部分を見てしまいまして。
大変申し上げにくいのですが、その………。
出ました、鼻血が。
洒落ならんほど。
「うぇあ!」
鼻につけていたティッシュが凄まじい勢いで赤に染まる。
急いで残りのティッシュを使い止血だ!
>>323 「うぉおぅっ!?」
(珍しく素っ頓狂な声を上げるリヒャルト。
流石にその光景は洒落にならんと思ったのだろう、
とりあえず手近にあったティッシュの箱を手渡しつつ……)
「だ、誰か居ないかー!」
(等と叫びつつ、更にとりあえず、手近なテーブルから水と氷を持って来る。
本来は休憩の為に用意されてるものだが、とりあえず頭を冷やすべきかと思ったか。)
「随分と余裕ね」
‘怖い’などと口に出来るなんて――
カナデ・ノースウィンドは冷えた青の瞳で‘学友’を見遣った。
ダークブルーのノーマルスーツは起伏に富んだ肢体をピッタリと包み、
白皙の容貌や結い上げた金色の髪と見事なコントラストを描き出している。
さながら冷厳な戦乙女の気風といったところか。
「そんなこと感じてる暇が、あなた達にあるのかしら?」
ヘルメットの邪魔にならぬようポニーテールをクルクルとアップに纏めながら、見下すように言い放つ。
嘲笑や侮蔑の色は一切無く、ただ冷徹に評価を下すのみ。
傲慢。
そう評価される所以の一端が、こういったところにあると言えよう。
>>324 「うぇあうぇあ………」
よくわからない声を上げつつ死に掛けモード。
ティッシュを赤く染めてゆきつつ、
実機訓練怖いとか怪我したらどうしようとか言う前に、
こんな事で死に掛けてどうするんだ、と。
少女はそう思いながら、気を失ってしまうのだった。
>>325 「…あぁ、とりあえず、今は無さそうだよ。
何時もなら色々、下らん事も考えるけどさ。」
(はぁ、と溜め息一つ。
多少は思う所もあるだろうが、同時に彼にしてみれば
"言われても仕方ない"等という軟弱な思考もある故に。
それ以上、何かを言い返そうという気も起こらない。
更に、目の前のケイトの事もある。)
>>326 「…あー、今のは流石に驚いたぜ……
しかし…これは俺以上にマズイだろうに。」
(とりあえず、手近な長椅子に寝かしつけながら。
室内に備え付けられた通信端末で、救護担当に連絡を取り始める。)
>>327 嘯く青年にチラリと目を向けるのみ。
彼女は彼の言葉に何も言わず、結い上げた髪を玉櫛で纏めてシートに腰掛けた。
>>326 一瞥。
小さく鳴らす鼻。
すぐに失う関心――所詮路傍の石故に。
「……しかし、こういう体質じゃ不便だろうになぁ…」
(「俺が見かけた時は、しょっちゅう彼女は鼻血を出している気がする」と呟きつつ。
それは実の所彼自身にも責任があったりするのだが、
彼は未だそれには気付かず、ケイト本人の体質だと勘違いしている。)
>>328 「――そんな事より、だ。 行かなくて、良いのかい?」
(無論、時間の事だ。
出発の時間はそろそろ近い、多少遅れても問題は無い物だが…)
「…まだ余裕があるんなら、
そこのフリーザーから氷出しといてくれると、物凄い助かる。」
(軽く視線で示したのは、部屋の隅にある冷凍庫。
これまた休憩時の為の物だが、中には袋詰めの氷が仕舞い込まれて居る筈だ。)
/||ミ /
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|:::::::::::::::||´Д`)< 久しぶりに俺、参上!
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なんか扉を開けて現れました、キモい人。
「どうした、そろそろ時間のはずだぞ。
随分とのんびりさんだなお前さんら!」
なんか偉そうです、キモいです。
>>329 「引き受ける理由が無いわ」
にべもなく。
餅は餅屋、手当ては医務に任せれば良いというスタンスである。
そもそも一時的な興奮ゆえの出血ならば、
大事に至る恐れなどあろう筈も無いというのが彼女の見解だった。
>>330 「……」
あからさまな嫌悪の視線。
それを一瞬だけ覗かせて、彼女は立ち上がり歩き出す。
勿論目指すのは格納庫、そこに駐機された己のMSである。
>>331 「おいおい、どういうこった、俺が一体何をしたってんだホワ〜イ?」
何もしてないけどあなたキモいですから。
九割九分、人はあなたみたら嫌悪感丸出しの視線向けますよ。
「掴みの言葉が悪かったか、久しぶりにつったけどあのガールとは初対面だもんな。
はじめまして、俺、参上! とかのがまだよかったか」
そういう問題でもないですよ肝井さん。
>>330 「あぁ、わざわざ悪ぃ。
ちょっとこの娘が調子悪いらしいから、俺は少し遅れるよ。
……放っておく、ってのは出来ないし、な。
そちらも、早く行った方が良いよ。」
(…外見に反して根が生真面目なこの青年、こういう時には滑稽なまでに頑固者だ。
恐らく救護の人間がやって来るまでは介抱を続けるだろうし、
やって来た後は即座に一行を追いかけて訓練に合流しに来る筈だ。)
>>331 「そうか、理由が無いかい。」
(背を向けている事もあり、表情までは伺えない。
流石に軽薄な口調でも、ましてや愉快そうな口調では無かったが…)
「―――――。」
(どうせ一時的な物だから、と無理矢理に押さえ込む感情。
これが自分の事だったら、こうも不機嫌にはならなかっただろう、と彼は思う。
そしてその不機嫌さを全くと言って言い程感じさせないのは、彼のちょっとした才能だ。)
>>333 「ん? ああ、その横になってる娘か。
ふーん、いやいや、中々に可愛い子で………おっぱい全然無いけど。
って、まぁそんな事はどうでもいいんだな、うん。
そうかそうか、それじゃあその子は任せた。
教官殿には俺からお前さんらが遅れる理由説明しとくわ」
言って、扉を開けて格納庫に向かう。
しかし名前も聞かんで行って理由説明出きるのか。
>>334 「あぁ、確かに可愛いね。
……って、確かにそんな事はどうでも良いわな。
うん……悪いね、助かる。
どうにも(鼻血が)出易い体質らしいから、一応看とかないと不安だしな。
総合戦技の、ユルゲンスとケイトの二人って言えば分かるだろうから。」
(割と、その辺りは抜け目の無い青年だ。
自分で取って来た氷を容器に移し替え、気絶しているケイトの頬へと当てている。)
『人を助けるのに、大層な理由って必要か―――?』
(そこでふと、そんな言葉が口の端から漏れた。)
>>332 厳密に言えば、彼女は彼の容姿に対して嫌悪感を抱いたワケではないのだが――
一時的な感情が何に起因するかというコトは、彼女自身にとってもさして重要ではないので割愛しよう。
つまるところ、路傍の石に抱いた感情にどれだけの意味があるかというコトである。
>>333 他人の心情、心の機微というモノに全くと言って良いほど関心の無いカナデ。
否――彼女は他人という存在の人格そのものに酷く関心が薄いのだ。
だとすればカナデがリヒャルトの感情に気付かないのは、
彼自身の技術のみが由縁とは言えないのかも知れない。
>>335 「――え?」
遠く、何かが聞こえてきた気がした。
止まる歩み。
振り返った青の双眸に映ったのは、
気を失った同級生を甲斐甲斐しく世話する青年の姿。
ドアガラス越しのそんな光景が、カナデには酷く奇異なモノに見えて――
――そんなもの、自己満足でしか無いでしょうに。
そう断じても、ざらつくような感覚は暫く彼女の中に留まり続けていた。
>>335 ―――なんかキモい人が去って数分後。
「う………ん………」
瞼が微かに動き、口の奥からくぐもった声が鳴った。
やや開かれた目に安っぽい蛍光灯の光が入り込み、一瞬目を閉じる。
が、すぐにもう一度開くと、少女はゆっくりと起き上がった。
「………はれ?」
乾いた口を無理矢理開けて声を出した為、少しくぐもっている。
>>337 「血、足りないだろうから動かない方が良いよ。
あれだけ流したんだ、君くらいの体格なら貧血になっても可笑しくない。」
(彼女が起き上がった直後に聞こえてきたのは、そんな優しげな声。
見てみれば、傍らに置かれたパイプ椅子に腰掛けている一人の男。)
「今は止まっているみたいだけど、無理して動き回らない様に。
救護の人が今向かってくれてるらしいから、
少し休んで様子を見た方が良いんじゃ無いかな。」
(因みに、彼の方は既にパイロットスーツをキッチリと着込んでいる。)
>>338 「え………あっ………!」
青年に言われて、再び横になりながら考える。
少々記憶が混乱しているが、すぐに何があったかを思い出したらしく。
「あ、あの、ごめんなさい………。
急に鼻血なんか出しちゃったりして………。
えっと、私も治したいんだけど中々自分の意思とかじゃ止まってくれなくて………」
無論、日がな毎日鼻血を出している訳ではないが、
それでもやはり頻繁に出てくるのである。
病気というか、宿命というべきか、ともかくそういう体質なのである。
ふと壁にかかってある時計に目をやる。
「あっ!」
訓練の開始時間を大幅に超えている。完璧に、遅刻である。
「ご、ごめんなさっ………あぁっ! ち、遅刻だぁっ!
リ、リヒャルトさん、あの、私もういいですから、大丈夫ですから早く行ってください。
あの、早くしないと怒られちゃいます、私もすぐに………」
そう言って起き上がり………少しふらつく。
>>339 「体質なら仕方ないさ、そうそう変えられる物でも無いんだろう?
しかし、君は休んでいた方が良い。
そんな状態でザクスピードなんか乗ったら、今度こそ死ぬよ。」
(冷静な声でそう告げて、ケイトのふらついた身体を優しく横にさせる。
氷水の入った袋を軽く少女の額へと押し当てて――冷えていて、気持ち良い――、
青年はそこでパイプ椅子から立ち上がる。)
「それに今回は事情が事情だから。
何て言ったかな…?
とにかくあの八頭身の、やたらデカイ彼が事情は伝えてくれるって言うし。
それに俺達の機体なら、後から追いかけても幾らかマシだし、な。
とにかくもうすぐ救護の人が着くから、せめてそれまでは大人しくしてる事。」
(ヘルメットを手に取り、部屋の入り口へと歩いて行く。
そうして部屋のドアに手をかけて)
『それじゃ、お大事に。』
(振り向いてからそう告げて、部屋を出る。
…因みに彼自身はこの後、部屋を出て直ぐの所で救護の人間が来るのを待っている。
自分だけ訓練に行く事をしないのは―――
なるほど、確かにこれでは自己満足も良い所だ。
それを、彼自身も頭では理解していた―――。)
>>340 「あっ………う………」
再び横になり、声にならない声を出す。
「八頭身の大きい人………?
えっと………あ、はい………わかりました。
あの………本当にごめんなさい、すみませんでした………」
本当に申し訳なさそうに頭を垂れた後………。
そういえばまだ言っていなかった言葉を思い出す。
少女はお世辞にも頭がいいとは言えない、が、少なくとも最低限度の常識くらいはある、はずだ。
極普通の家庭で育ち、極普通の教育を受けたのなら、この言葉を出すのは至極当然。
「リヒャルトさん、ありがとうございました」
そう言って、もう一度深く頭を下げる。
少女の中において、困っている人を助けられるならば、助けるのは極自然の事だ。
見返りだとか偽善だとか、自己満足だとか理由だとか、そういう理屈ではなく、
そうすべきものであると幼い頃から教えられ、信じ、行ってきた事だからだ。
難しい事はよくわかんないけど。
困ってる人は助ける。
助けてもらったら、ありがとうっていう。
それだけでいいんじゃね?
(時と共に場所も移って、ここは養成所のエントランス。
建物内に入って直ぐの所にある談話室である。
そこには所謂学校とか、教習所の類には欠かせない情報掲示の場、
早い話が"掲示板"と呼ばれるモノが置いてある。
何個かあるそれの一つ、手に持ったプリントを貼り付けているのは
養成所に勤める、一人の老教官だ。)
「全く、ここ最近は年寄りにはロクな仕事が来ぬわい…。」
(そうボヤきつつも、その動作は機敏だ。)
343 :
???:2007/04/11(水) 21:38:08 ID:???
>342
ふと、ある筈のない風の流れのようなものを感じる。
明確に、肌で感じるような風ではないのだが、そういった空気の流れが
読み取れるのは事実であった。
常人では気にも留めない程度かもしれない。
だが、それはどっか怪しいほどに穏やかであった。
>>343 「…?
?何事じゃ……?」
(思わず、周囲を見渡す老教官。
彼とてヒトに物を教える人間、色々な経験をして来たが…
その怪しさが、気にかかった。)
345 :
???:2007/04/11(水) 21:45:42 ID:???
>344
風は何事もないように流れ続ける。
周囲の騒がしい音や、外で聞こえる声なども次第に小さく
していくように。
次第にその風が止み……
背後に、人影とほんのわずかな。ほんのわずかな
殺意がよぎる。
>>342 何か張り出されるようである
それがどんな物かはともかく掲示板の物に目を通しておくのが基本
…だったはずだ
>>343 「…?」
よくわからない
が―
>
>>345 「……………?」
(その、違和感のような"何か"に当惑する。)
――"風は何事もないように流れ続ける。"
――"周囲の騒がしい音や、外で聞こえる声なども次第に小さくしていくように。"
――"次第にその風が止み……"
(そして)
「―――何奴ッ!」
(殺気を、捉える。
モビルファイター科で教職に着くこの教官だ、
一線を退いているとはいえ殺気には敏感であり…
故に、振り向きながら取る構えにも隙は無い。)
>347 老教官
「おーい、ジイさん久しぶりー!
そんな構えなんて取ってココで何しt―――、」
その時、偶然エントランスを通り掛ったMS科の訓練生クレハは、
たまにお世話になっている見知った老教官に挨拶がてら近付いた。
最初は老教官のその構えに違和感を覚えたが、近付いた事ですぐにそれが“何”に対して行われているのかを、
「―――っ」
本能的に理解し、“その”方向へと身体を見詰めていた。
349 :
???:2007/04/11(水) 22:09:41 ID:???
>347 白髭
突如、殺意が霧散した。
教官が構えた方向には誰もいなかった、かと思えば。
だが、ふと下を向くと……
赤黒い装束を着た人影が屈み込んでいた。
「……流石、教官殿……
あのような僅かな殺意も……隠し通せませんか……」
呟くように言い、頭を上げた。
装束から覗いた瞳には鋭い輝きがある。
2週間ほど前に転入生が入ってきた。しかし、特に公にされることはなく
非常に目立たなかった。一般の生徒には最近までどんな人間が入ってきたのかさえ
不透明で、その存在を知っているものは少なかった。
そして数日後、その風貌などから少し噂になっていた忍者の姿をした生徒。
その者の名。タカバネ・フウマ(高羽・封魔)と言った。
>346
「……貴様には……見えぬ。」
ぼそりと呟いた。
>>348 「いや何、それ程と言う物でも無いぞい。
…おぬし…一体、ワシに何用じゃ?」
(生徒である、という事は知っているのか。
しかし、構えは解いても警戒は解いていない。)
>>346.348
「お主等もまた、また随分と難儀な場面に出くわしたのぅ…」
(やれやれ、といった様子で肩をすくめて見せる老教官。)
(まとめ:)どうもおかしい雰囲気のようである
殺気はこの人から出ていません、念のため。
>>347 彼の様子からすると何かを感じ取ったように見える
こういうのは餅屋に任せたほうが良い…かもしれないが青年も周囲に注意を払う
(いつ何かがどこからか出て来てもおかしくないんだな、これが)
―そう青年は思った
>>348 『この養成所。 半端な覚悟では挑めない』
―以前誰かが言っていたがこのことらしい
忍者か?それとも何かの達人だろうか?
352 :
覆面忍者:2007/04/11(水) 22:22:21 ID:???
>348 陽気
「……中々に……澄んだ五感だ…」
賞賛の言葉だったのだろうか。
しかし、その言葉はどことなく冷たかった。
>350 白髭
「……これから技を学ぼうとする師にもあたる材……
故………この目で確かめる必要が…あった……。」
こちらは全く戦闘の意思は見せず。屈み込んだまま頭を垂れていた。
>349 封魔
「―――…に、忍者?」
一瞬置いて、クレハはきょとんとしながら彼の容姿を見て呟く。
否、忍者であるのならば性別は解からないのだが――
>350 老教官
「そんな、去年は世話になった生徒が久しぶりに話しかけただけで、
俺だってそれ程と言うもんじゃぁ。
……そのようで。」
ふぅ、と頭を掻きながら、変わった風体の彼を見詰めてどうしたものかと考える。
老教官が警戒を解いていないのは明らかで、それほどの存在であるのは明らか。
というか見た目的にタダモノじゃないし、どちらかと言えば怪しい方だ。
「とりあえず……新人らしい忍者くんは、
ここの教官の質を験したってトコなのかな?」
考えた上でクレハは、
そう、コミュニケーションを取ることを選んだ。
>>352 「なぁに、昔取った杵柄という奴じゃよ…。
しかし…ワシ以外の者には止めておいた方がええじゃろうな、
今ので、大体の質は分かったろう?
とりあえず顔は上げい、こんな爺ぃに気を遣うことは無いわい。」
>>353 「ほっほ、お前みたいな奴は目立つからの。
ワシにしてみれば、久しぶりという感じもせんわい。」
(そこでようやく、カッカと笑う。
…何時の間にか、何時もどおりの好々爺に戻っていた。)
>351 空欄
「…お、誰かと思えばー!
前にトレーニングルームで美少女二人のスパーリングを共に観戦した新人くんじゃないか。
名前、なんてったっけ?とにかく久しぶりー♪」
ふと見遣った先に顔見知りを認めたクレハは、
現状に怯む事もなく挙手しながら挨拶をした。
>352 覆面忍者
「あは、お褒めに与れたようで何よりって感じかな?」
頬を掻きながら少しの当惑を顕しつつ、
とりあえずフレンドリーな雰囲気を崩さずになんとかしようと考えてはみるが。
見た目通り、寡黙らしい忍者には入り込む隙が少しも無い。
356 :
覆面忍者:2007/04/11(水) 22:39:45 ID:???
>354 白髭
「…………。」
無言で首を振る。とりあえず顔を上げる気はないようだ。
「………。」
少しだけ。どこか満足そうな息が見て取れた。
>355 陽気
「……褒めたつもりはない。多少の資質を見ただけのこと……
……図に乗れば命、落ちるが道理……ぬしのような輩ほど……」
そこまで言って言葉をとめた。
途中まで言いかけたのは侮辱の言葉だったのか。
>>350 「…ですね」
青年は短く言った
>>352 「はじめまして、なんだな」
ゆるめに挨拶する青年
聞きたいことはもう言われてしまったのだが
>>353 「お久しぶりです、先輩。
名前を知らないのはお互い様のようで」
(談話室に入ってくる白い人影が一つ・・・
そう、我らが白衣の変人教官だ)
はろ〜、今日もいい天気だねぇ〜
っと、エーと・・・名前が思いだせん。
(自称科学者なのだが名前を覚えるのは苦手なのか。
頭をぼりぼりとかきながら思い出そうとしている)
>>356 「ふむ…やれやれ、じゃの。
まぁ…中には変わったのもおるからの、気をつける事じゃ。」
(一方、こちらは溜息。
自分だけで済めば良いが、こんな事をそうそう繰り返されては困る、と。
ちょっとだけ、気苦労の種が増えたという所か。)
>>357 「確かリュート、と言ったかの。
いい加減慣れてきた頃合じゃと思うが……
お主の学友はこういうのも多いからの、少しは気をつける事じゃ。」
(冗談めかしてはいるが、内容は余り笑えたものではない。)」
>354 老教官
「はは、よく言うよ。
絶対さっき(警戒モード時)は俺のコト忘れてたクセにさー。
まぁ良いけどさ。
お、何時ものジイさんだ。
うーん、やっぱりこれ(好々爺モード)じゃなきゃ違和感バリバリだよなぁ。」
などと。ラフな笑顔を返しつつ。
老教官が警戒を解いたという事は危機は去ったのだろう。
自身の持つ鋭敏な感覚もまた、警鐘を鳴らしては居なかった。
>356 覆面忍者
「あは、そう?
確かによく言われるんだよなぁ…“歩く死亡フラグ”って。
でもつまりそれって出来過ぎてるってコトじゃない?」
侮辱を侮辱と受け取らなかったのか、はたまた理解した上で砕いたのか。
「なーんてね。あはは(o^-')b」
ラフな調子で笑う柳の様な男である。
恐らくは、彼にとって一番気に障る部類ではないだろうか。
>357 空欄
「あら?俺名乗らなかったっけ?
それは失敬しちゃったなぁ、じゃあ改めまして。(こほん)
MS部門遊撃戦術専攻二回生、クレハ・ナラノハたぁー俺のコト!どうぞ一つよろしくゥー!」
などと演技掛かった風に自己紹介をして、ウケを狙うのもまた、クレハのコミュニケーション法である。
361 :
覆面忍者:2007/04/11(水) 22:57:27 ID:???
>357
「…………。」
自分に向けられたものなのか。一瞬、装束から覗いた瞳がそちらを向いた。
どうにも好意的なものとはいかないが。
>359 白髭
「……御意。」
小さく言葉を切った。とりあえず、それなりに言うことは聞くようだ。
色々と不安は残るが。
>360 陽気
「……愚者……愚者故に愚者たるを知らず…。」
気にしていないのはこちらも同じだったようだ。
ぼそぼそと何か呟いてるが、果たして彼の耳に届いたであろうか。
「……フ……」
嘲笑うかの様な笑みが零れた。
>>360 「ほっほっほ、痛い所を突くのう…。
全く…この歳になると周囲が見えなくなって困るわい。
少し熱くなると、ロクに立ち回れなくなるのは嫌な物じゃ。
ん、ワシもその方がええ。
何と言っても気が楽じゃからの。」
(カッカと笑うその姿。
なるほど、確かにこちらの方が似合ってはいる。
先程までの姿も、何処か板についた様子ではあったが―――。)
>>361 「……まぁ、仲良くせい。
それなりに腕は立つ様子じゃしの、和を身に付けるのも、
また兵(つわもの)の勤めじゃて。」
>>358 「おぉ、丁度いいところに来なすったの、三船教官。
ワシはそろそろ戻らなければならん故に、後は任せましたぞ。」
(そう言って、ニッコリと微笑みながら掲示板の前から去っていく。
因みに、教官が張っていった掲示物は、
"MSパイロット向けのアルバイト"―早い話が護衛とか、盗賊退治の依頼だった。)
>>359 「ええ、誰かもそう教えてくれましたよ……」
『誰か』はここでは割愛
又一つ課題が増えたか
対策の張りようがあればいいのだが
いかんせんOTかつナチュ+適性低いの
稀だが一山いくら青年にとっては難問となりそうなのは確かだ
>>360 「では、こちらも改めて
パイロット履修兼整備班所属のリュート・アビュークです」
※肩書きについての突込みにはご容赦を
>>361 「……」
まあ、仕方ないな( ´∀`)。
いろんな意味で
>358 白衣
「ちぃっす、ミフネきょーかん!
今日はぁゃιぃ実験はしてないんすか?」
と、気安く挨拶をするのがこの男、クレハ。
「クレハっすよ、クレハ・ナラノハ。MS遊撃コースの。」
と、恐らく自分も勿論漏れなく忘れているだろう彼に、確認の自己紹介をする。
>360 覆面忍者
「なんだ、笑えるじゃない?」
と、その事実だけをピンポイントで狙ってきたクレハは、
見下されているコトなど気にも止めずに、一緒になって屈みこみ、一緒になって微笑むのだ。
>362 老教官
「でもまぁさっきの珍しいジイさんもやっぱカッコいいとは思うよ?」
うんうんと頻りに頷きながらクレハ流フォロー。
そして、去って行く背中に手を振りながら。
「老兵の冴え、未だ衰えず、か。
良いもんだなぁ、まっことの武人ってのはさ。」
と、呟いた。
>363 空欄
「あいよー宜しくね、リュートくん♪
歳はあんまり変わらないかなぁ、まぁ歳行ってても敬語には期待しないでね?」
などと断りを入れた上で。
「へぇ、整備班かぁ。
あはは、真っ先にジェイクのおっさんの顔が浮かんだよw
あそこにゃシェルって無愛想なヤツが居るっしょ?
あれ俺の連れなんだ、良かったら仲良くしてあげてね?」
勝手を言い続けて完全なマイペースを貫くのもまた、クレハ流。
365 :
覆面忍者:2007/04/11(水) 23:28:47 ID:???
>362 白髭
「………。」
そこだけは頷かなかった。
>364 陽気
「…………用は済んだ。」
しばし沈黙した後、立ち上がる。
「……少しでも悔しいという気持ちが芽生えたのであれば……
……某に力を示せ……なれば、多少はぬしを認めよう……
いつでも……相手になる。」
鍛錬されたであろう筋質が伺える。胸部も堅そう張っており、腕には一切無駄な肉などがついておらず。
伊達や酔狂で忍者をやっているわけでもなさそうだ。
>363
「……貴様も、だ……力を示すというのであれば相手になる。
ただ……相応の覚悟もしておくことだ……」
そこまで言って、音もなく窓の手すりまで移動すると
そこから飛ぶように消えた。
>>362 はい、後は任せてください。
って、まだ名前が思いだせん。
昨日、派手に爆発させたせいかな・・・いや、この前の崩落が原因か・・・
>>364 クレハか・・・うん、思い出した思い出した。
何度か私の授業に来たね。
実験なら昨日やったとも・・・まあ、毎度ながら爆発したがね。
実験小屋の屋根は何時もの通り吹き飛んで壁も倒れてしまったよ。
まあ、私の考案した直ぐに直せる設計で直ぐに元に直せたけどね。
(やっと思い出したらしく笑顔の三船教官。ただ、翌日には忘れてる・・・かも知れない)
>>生徒
っと、生徒諸君。
諸君向けのバイトの広告を色々追加で持ってきたから興味があったら見てくれ。
特にこれなんか私のお勧めだ
(そう言って手にしていたプリントとは別に白衣のポケットから出したプリントを見せる。
『求む、助手。
応募資格:特にないけど出来れば体力があって体が頑丈な人か運のいい人、悪運の悪い人。
賃金:○○○(今の時給900円くらい)
注意事項:仕事中に怪我と病気、体の変質、精神の異常などが起きても雇い主は一切責任を取りません。
興味がある方は三船まで連絡を・・・』
見るからに妖しい求人広告だった)
>>358 「ミフネ教官こんにちわ」
挨拶だけしておく青年
>>364 「そうなんですか」
お茶を濁しつつ
「シェル先輩でしたらもう会っています。そうは見えませんでしたけど」
そう答える(一山いくらクラスの)青年
>>365 「力を示す……?」
やる事は大体想像できなくもないが
「覚悟か……」
課題は多いぞこの青年
>365 覆面忍者
手摺りを越えて、
彼が消え去ってからポリポリを頭を掻いて、呟く。
「んー、あれが忍者クンなりの“訓練付き合って☆”なのかねぇ。
とりあえず、また見掛けたら付き合ってあげようかなぁ、興味も湧いたしさ。」
んーっと伸びをすると、首を左右に捻り、肩を回す。
特に疲れたわけでもないのだが、一件落着の事実がクレハにそうさせていた。
>367 空欄
「なにそれ?無愛想じゃなかったの?それとも俺の連れには見えない?
ああでも、後者ならよく言われるなぁw
とりあえず、会ってるんならいいさ、
ああ見えて仕事だけはキッチリやるタイプだから、新人くんの面倒も見てくれるんじゃないかな。」
と、サムズアップしながら笑う。
>366 白衣
「またッスか?(笑
中々儘ならないみたいですねー、
なんかそういった失敗前提の修復系スキルばかり磨きが掛かってないっすか?
.oO(ははん、こりゃ明日には忘れてるな?まぁミフネきょーかんらしいけど。)」
親しそうに会話を続けながら、何気なくそのぁゃιぃ広告を手にとって内容を見てみる。
「うっわ、なんスかこれ!?
ぜってーダレも来ない気がするのは言っちゃダメですかね?(笑
けど一部貰いますよ、もしかしたら知り合いに興味があるの居るかもしれないですから。
え、俺?はは、キッツイじょーだんは止めて下さいって!(ぉ」
それじゃあ時間みたいなんで、と。
広告を貰ったままに二人に手を振ってその場を後にする。
終始マイペースを貫いたままに。
>>367 こんにちは。
そうだ、君にはこのバイトの広告を上げよう。
輸送の護衛だからまあそんなに危険ではないから安全だとは思う。
(挨拶した青年に有無を言わさず広告の一つを渡す。
幸いにも普通のMSパイロット用のものだ)
>>368 ふははは・・・確かに失敗は多いが『失敗は成功の母』と言うではないか。
古来より人間は失敗を積み重ね、進化や進歩をしてきた。
私の失敗もその一部なのだよ。
って、誰も来ないか。
うむ・・・もうちょいデザインを何とかしたり文面を丁寧にした方がよかったか・・・
(待てお前。それは違うぞと言う声がどこからか聞こえてきそうなのは気のせいだろうか)
っと、さらばだ若者よ。
>>366 「……」
応募資格に引っかかったので青年はアウト
やばそうなんだけどね雰囲気は
>>368 「へー、そうなんですか」
忍者の人のこととシェル先輩のことについてであるのだが
シェル先輩は面倒見が良い事は確かである
そう思いつつ
去って行く彼を見送る
>>369 「どうも」
一言そういい紙を受け取る
リュートは 輸送の護衛の依頼広告 をてにいれた!
―そして白衣の教官も去っていった。
青年もその場を去った。
「さーて、そろそろお客さんも増えて来ますねー」
(ここは養成所を出てすぐ近くに位置する、喫茶『白馬』。
シック且つシンプルな制服に身を包み、
夕方を過ぎて段々客足の多くなってきたフロアを歩き回る一人の女性。
他の数人の店員と共に、中々に忙しそうな働きぶりだ。)
「三名様、入りまーす。」
(…それ以前に中々に楽しそうではあったが。
先日までアルバイトの口を捜していた彼女であったが、
どうやらとりあえずは、此処に落ち着いているらしい。
カウンターには、正規の店員らしい日系の女性が詰めている。)
373 :
銀髪の女性:2007/04/13(金) 23:24:02 ID:???
>372
扉の開く音と共に、それを知らせる鐘が小さく鳴り響く。
見ると、少し気弱そうな感じの女性がそろそろと入ってきた。
落ち着かない様子でカウンターにつくと
「あ、あの……アイスティーを一つ。」
そう言った
>>372 「・・・」
無言で入ってくる者が一人
どこか座るところを探しているようである
>>373 (見たことのない人が居るが…)
新入生だろうか?青年が知らない人物が居る
>>373 「あ、はい。
アイスティーお一つですね。」
(と、そう言って微笑んだかと思えば)
『お待たせしました、だね。』
(カウンターの女性が数秒も経たない内にアイスティーを用意している。
ちょっと驚く程度には早い。)
「ごゆっくりどうぞー」
(なんともステキな微笑みを浮かべて。)
>>374 「あらリュートさん、いらっしゃい。
一名様ですか?」
(と、新たな客に反応する。
青年にしてみれば新鮮な光景だ、何せ彼女が此処で働き始めたのは数日前、
時間的に、まだ彼に知らせてはいないのだ。)
376 :
銀髪の女性:2007/04/13(金) 23:34:32 ID:???
>375 幼い
「え、もう……」
驚いた声を出してしまい、はっとしたが。
「……うん、いい香り。」
満足そうにカップを見つめていた。
>374
「あ、こ、こんにちは……」
そういって、ぺこっと頭を下げた後にアイスティーに口をつけた。
>>375 「?!クリスさん、ここでバイトですか?」
以前の話だが
ここでバイトする学生も居る……誰かがそう教えてくれた……
実際に養成所の学生がここでバイトしているのを見ているので
自然と言えば自然な流れだろう(と思う)
「―おっと、俺はミルクティーお願いします」
注文をここでしておく青年
>>376 「こんにちわ」
青年は一言そういった
>>376 「お客様をお待たせするのはウチの方針じゃありませんから、ね。」
(驚いた声に応えてくる、カウンターの女性店員。)
「ん、ご満足頂けている様で何より。
…それにしてもお客様、こちらの方にはまだ不慣れな様ですが?」
>>377 「ええ、そうですよ。
生活費もタダじゃあありませんし、養成所の方から紹介がありましたから。
…リュートさんこそ、生活費は都合しないといけないんじゃ?」
『こらこらクリスちゃん、お客様にそうツンツンしない。
それよりお仕事お仕事。』
「…うう。
ミルクティーお一つですね、分かりましたー。」
(席へと案内しつつ)
380 :
銀髪の女性:2007/04/13(金) 23:47:37 ID:???
>378
「え、えぇ……話には聞いていたのですけれど、
まだあまり利用したことがないものだから……」
恥ずかしそうにそういいながら、少し遠くに置かれた砂糖の入れ物に手を伸ばそうとすると
大人しそうな感じに不釣合いなほどの大きな胸がカウンター机に押し付けられ
ぐにゃりとゆがんだ。
「あ、あぅぅ……」
その所為か。あと少しで届きそうなところで、手が止まってしまった。
>>380 「ん、失礼しますよ。」
(と、その砂糖の入れ物をヒョイと取り上げて女性の前へ。
失礼とは知りながらも、その様子に思わず苦笑が漏れた。)
「……いや、ホントに失礼。
しかし、そういう事なら嬉しいですね、これからも是非ご贔屓に。
養成所の方だったら、色々とサービスも出来ますしね。」
(そう言って、ニッコリと微笑んでみせる。)
>>379 「……」
【審議中】※あくまでもイメージです
_,,..,,,,_ _,,..,,,,_
_,,..,,,_/ ・ω・ ヽ/・ω・ ヽ,..,,,,_
./ ・ωヽ,,..,,,,_ l _,,..,,,,_/ω・ ヽ
| / ・ヽ /・ ヽ l
`'ー--l ll l---‐´
`'ー---‐´`'ー---‐´
(くりすさん、すとれすためてるのかな?)
(生活費をバイトでまかなうのはよくある話だ)
(学生の本分は違うところにあるんだな、これが)
(かく言う俺もバイトの紙もらってるのだが つ輸送の護衛の依頼広告)
(まあ、今ここで、とやかく言っても仕方ないな( ´∀`))
(とりあえず座ろうぜ)
―審議終了
席に着き注文の品を待つ青年
383 :
銀髪の女性:2007/04/14(土) 00:01:35 ID:???
>381 淡白
「あ、ありがとぅござぃます……
そうさせていただきます……(ごにょごにょ」
恥ずかしさのあまりに俯き口ごもる。
顔を真っ赤にしたまま、ちびちびとスプーンで砂糖を振るように入れていく。
>>382 「はい、お待たせしましたー。」
(と、そうこうしている内にミルクティーが運ばれて来た。
見れば店内の客の出入りは一区切りついたようで、
とりあえずフロアの店員は少しだけ余裕がありそうだ。)
「…だけど本当、なんであんなに驚いたんですか?
私が言うのも何ですけど、生活費は自分で稼ぐ物だと思いますけど…。」
(つまり、ツンツンしてたのはそこに反感があった為らしい。)
>>383 「ハイ、どう致しまして、お客様。
…ふふ、そんなに恥ずかしがらなくても大丈夫ですよ。
他のヒトには、見えてないみたいですしね。」
(そう言うと、店員は軽く周囲を見渡す。
時折視線は向けられる物の、彼女が危惧するような視線は、とりあえず無い。
とりあえず。)
386 :
銀髪の女性:2007/04/14(土) 00:18:25 ID:???
>385
「うぅ……言わないでください。」
相当に恥ずかしかったようだ。
恥ずかしさを紛らわす為にアイスティーに口をつけるが、
ふと思い出したかのように。
「あ、そうだ……ここって、バイトとかって募集してらっしゃいます…?」
上目遣いで定員を見上げると、小さくそう言った。
チノパン、ポロシャツ、ベスト。
仕立ての良い一式を身につけたその姿は、さながら男装の麗人といったところか。
彫像のように整った容貌は温もりの一切を感じさせない、言わば透き通った美しさ。
青く冷ややかな瞳で店内を一瞥し、カナデ・ノースウィンドは再び端末へと目線を落とした。
傍らにはコーヒーカップ。
白磁を模したプラスチックの器の中、半分ほど残ったままの琥珀色は既に冷め切ってしまっていた。
>>386 「え? あぁ、はい。
常時募集してますよ、幸いお客様が多いので仕事には困りませんし。
…もしかして、興味がおありで?」
(と、周囲の客の邪魔にはならない程度の声で聞き返す――
――と言っても、元々店内はそれなりに賑わっているのだから気にしなくて良いのだが。)
>>384 (そういうことか)
「確かに。生活費に関してはそうですね」
単純な認識のズレだが結構大きい
「申し訳ない。クリスさんがここでバイトしてるの知らなかったもので」
青年はそう言った
―バイトで思い出したが傭兵まがいの仕事は避けたほうがいいらしい……
(問題は俺のほうだな)
390 :
銀髪の女性:2007/04/14(土) 00:32:41 ID:???
>388 淡白
「え、えぇ……少し。
つい最近まで短距離での物運びをやってたのですが、
どうにも効率が悪くって……」
カップの底にスプーンをつけたまま、物憂げにくるくると揺らす。
「…それと、私も個人的にお料理の勉強もしたいんですよね。
以前、ここでお食事を頂いた時は非常に美味しかったもので。
空いた時間などを使って、そういったものをレクチャーしていただければと思いまして…」
>>387 「―――」
「(…もう随分経つけれどカナデさん、冷めてしまってないかしら…?)」
(そんな心配がふと頭をよぎるが――そこまでの介入はしない。
別段何か理由がある訳では無く、必要であれば店員を呼びつけて来る筈だからだ。
実際、ここでお代わりの要求を確かめる方が無粋と言う物だろう。)
>>389 「後はホラ…人によっては学費とか。
先の為にも貯めて置かないと………。
…あ、けどMSのパイロットさんは収益の率は良いんでしたっけ。
保守の分を抑えられればかなり楽だって、先輩が仰ってましたし。」
(――そこまで言って、青年の謝罪の言葉。)
「あぁ…それは良いんですよ?
ただ単に、ソレが変に見えたのかなぁって思っただけですから…。」
>>390 「荷物運び…というと、クレイドル間の配達業務とか、ですか?
ふむ……給金は幾らか下がるでしょうが、確かにそういう事でしたら…」
(少しばかり考え込む店員。考え込む動作。)
「……うん、良いですよ。
まだ店長に確認が取れないんで断言は出来ませんが…後ほど電話して頂ければ。
もし採用されたら、お料理なんかは私からも教えられますしね。
…あぁそれと、申し遅れました……黛です、黛薫。」
(胸元のネームプレートにも「Kaoru Mayuzumi」と書かれている。)
>>391 接客業において気遣いとは重要な位置を占めるものだ。
このような場合には必須とは言わないまでも、
行動の有無によって店自体の質というものは大きく評価を分けることとなる。
だが『白馬』は決して質の低い店ではない。
他人からの関わりを拒絶するような、そんなカナデの雰囲気ゆえ。
その雰囲気こそがウェイトレスに二の足を踏ませる要因なのであろう――
「……」
カップを口に運ぶ。
冷めた香りが口中から喉へ抜けていく感覚。
普通の味覚ならば眉をひそめる冷め切ったコーヒーは、しかし。
猫舌気味の少女にとっては、決して悪い味とは言えなかったのであった。
>>391 「油断していると食い詰めなければならなくなりますからね……
機体運用に関しても一部自費でまかなわなければなりませんし」
「忠告、肝に銘じておきます」
青年は一言そういった
「ただ何もしないのもあれですが、かといってね」
どこからかとりだしたのか
この前もらった募集広告をテーブルの下に隠れるように手に持ちつつ
青年はそう言った
395 :
銀髪の女性:2007/04/14(土) 00:57:08 ID:???
>392 淡白
「あ、はい。わかりました。」
こくこくと頷くと。
「黛さん……ですね。
そ……わ、私は……アヤメ=サイガムヴンと申します。」
恥ずかしそうにうつむいたかと思うと、そのままの姿勢で。
「し、下は呼びにくいと思いますので……ど、どうぞアヤメとお呼び下さい。」
>>393 (「良いの、かな?」と、心の中で呟く。
何とはなしに見た感じでは、それを口にした時のカナデの様子は
左程機嫌が悪い、という風でも無かった。
尤も、彼女に人の心までは窺い知れないが………
……とりあえず、何か用があれば呼び易い――
それ位の場所に居るようにはしておこう、そう思うクリスであった。)
>>394 「ですね、基本は単位ですけど…
弾薬費とかはやっぱり、お金の貯蓄が必要ですし。
…?
何か、仕事のお誘いでも?」
>>395 「ええ、これが漢字表記だと面倒な名前で困ります。」
(言いながら苦笑して、お客であり後輩候補でもある女性の名前も聞きとめる。)
「ふむ、アヤメさん?
―――菖蒲[Iris]、か。
はいな、それではその様に。
私の方も呼び易い様に呼んでくれて構いませんから、
そんなに畏まらなくて良いですよ、ね?」
>>396 「ええ、それに近いですね。」
青年はそっと輸送の護衛の依頼広告を取り出す
(―俺の技量とかで大丈夫かという不安は拭えんな)
399 :
銀髪の女性:2007/04/14(土) 01:15:52 ID:???
>397 淡白
「まだ、採用されるかどうかもわかりませんが……
よろしくお願いいたしま……ふぎゅっ」
ゴッという音がカウンターから心地よく聞こえた。
そのままちょっと動かなくなったかと思うと……
「……うぅぅーぅぅ……」
その体勢のまま、寂しげな声が漏れた。
>>399 「……大丈夫、ですか?」
(――良い音がした、本当に大丈夫だろうか。
そう思えてならない黛さんであった。)
>>398 「あぁ…"クロウラー"の護衛ですね?
確かこれはそれなりの人数が受ける依頼ですし……いわば駆け出しとしては定石だ、と聞いてます。
余程運が悪くなければ…何とかなるのではないでしょうか。
…いえ、勿論訓練よりもずぅっと危険だというのは疑いようの無い事実ですけれど。」
(なるほど、と納得顔。
口ぶりからするとそれ程危険な仕事と認知されている物では無いらしいが、
かと言って絶対に安全という様な物でも無い様だ。)
402 :
銀髪の女性:2007/04/14(土) 01:31:33 ID:???
>400 淡白
「………大丈夫……かも…」
不安そうだった。
「…………うぅ。」
>>401 (成る程、グレーゾーンに近いといっていいかもしれないというものか)
勿論、傭兵家業をやっている者は護衛もやることだってあることは聞いている
複数の人がこの依頼を受ける事も考えて
駆け出しの仕事といわれる由縁のようである
詳しい事はよく知らない青年だが
(この前はこの前だしな……)
「これで経験を積むのも手かもしれませんね」
青年はそういった
>>402 「…そ、そうですか…それは良かった。」
(ちょっとだけ、気まずい沈黙。)
「………どうぞ、これでも飲んで落ち着いて。。」
(つ[甘くて、あたたかい飲み物]。
もうその様子が余りにアレだった所為か、これは彼女へのサービスだった。)
>>403 「ええ、極端な話…火星でMSに乗っていれば遅かれ早かれ、
必ず実戦を経験する事になる、とも聞いています。
私もここ以外では、そういうのの補助のバイトも受けてますしね。
早めに経験を積んでおくのも、良いのかも知れません。」
(そう結んで、踵を返す。
そろそろ客の出入りが再開する時間、おしゃべりばかりをしてもいられない。)
「それじゃ、また何か御用があればお呼び下さい。」
(営業スマイルなのが少々残念だが、最後にそう微笑んで。
彼女は仕事に戻って行った。)
406 :
銀髪の女性:2007/04/14(土) 01:49:22 ID:???
>404 淡白
「ありがとうござぃますぅ……」
涙目でご馳走になると、女は立ち上がり。
「……あ、もうすぐ時間になっちゃいますので……
ご馳走様でした。また来ます。
あ、あと。もし採用して頂けるようであればここにお電話をください。待ってます。
……失礼致します。」
そういって勘定を済ますと、そそくさと店を後にしたのだった。
「―‐」
無言で見送る青年
(受けるか。"クロウラー"の護衛依頼)
依頼を当たっての準備が必要となってくる
手続き、といった事務的なもの
機体構成、調整等…といったものの準備だ
青年は残りの分をすべて飲み
会計を済ませ、店を後にした
(シミュレータでの対戦は幾通りかの方法がある。
使われる頻度が高いのが時間を示し合わせ、多人数で入っていく物。
用途が広く、事前公募でない突発的な集まりでも使用できるのが特徴の集まり方。
それ以外にも、色々とあるのだが・・・)
・・・・
(その一つ。
『自分の状態をスタンバイにしておき乱入相手を待つ』方法。
効率が悪い部類ではあるが・・・その方式で相手を待つ者が一人、居た。)
409 :
名無し生徒:2007/04/14(土) 23:48:04 ID:???
>>408 そんな彼女の視線に、乱入者の登場を示すサインが入り込む。
相手は二回生、機種は…空戦型か。
>>408 更にもう一つ、乱入者を示すサインが飛び込む。
こちらは水陸両用機を使用している者のようだ。
………何で火星で水陸両用?とか突っ込まない
>>409 ・・・・む。
(腕組みを解き、コンソールに手を伸ばす。
事前情報の確認を怠れば、どのような優勢であろうと簡単にひっくり返る。
満足な情報が無くとも、何か一つでもあれば、其れに対して警意を払える。
──・・・空戦。
となれば・・・機動性が高いのは、自明の理、か。──)
>>410 ん?・・・もう一人。
(短時間に二人の乱入。
珍しい事もある物だ。
──・・・水陸両用の型だと?
使い慣れているなら・・・注意が必要、か・・・・──)
>>ALL
(選択された戦場イメージが映し出される。
採掘基地とでも言うべきだろうか、普段見る事の無い異な形の機械が立ち並ぶ、建造物群。
そこを中心に四方数キロを荒野と低めの岩山で構成された地形だ。)
>>408 そんな事も知らずにいつも通り……といえば語弊があるが
早速シミュレーターを使おうとしている者が一人
この青年は機体の調整に使う事が多い、今回もそれである
何故に特殊な機体も使うため
その機体用の装備を作りテストしなければならない
機体強化もそれの範疇に入る
他の生徒と明らかに温度差が違いすぎるが
さてどうなる事やら……
>>411 (その岩山の中に出現する、一機の黒いMS。
両腕で抱えるのは長大なライフルが一つ、機関部の上に装備された
高性能のスコープが目立つライフルだ―――狙撃仕様、か。)
<通信>>ALL
『突然で済まないな、宜しく頼む。』
(優しげな声。
そう通信を送りつつ、彼の駆る機体――S4は岩山に伏せて狙撃・索敵体勢を取る。)
>>411 戦場を見、特にこれといって思うところは無いらしく平然とした様子でモニターを見つめ返す。
基本的に戦場をどこにしたって不利になる事が多い。
「………………」
採掘現場に掘られた大きな穴、
そのMSすらも入り込める大きな穴の中、水陸両用MSの傑作機ハイゴッグは出現した。
「………………」
とりあえず状況を確認付近の敵影は―――。
>>413 「………………」
通信は返さず、無言。
なんというか………三点リーダをよく使う人である。
>>412 ・・・
(グループか。
これだけ同時に入ってこられると、そう勘繰りたくもなるのが人間の性である。
──・・・データだけ見れば、やけに小さいが・・・
この間のような面白い戦いができれば、言う事無し、だな──)
>>413 ・・・さて。
これだけ一斉に入ってこられると少々気に食わんが・・・・
(基地帯に降り立つ一機のザク。
系列機から剥ぎ取ってくっつけたように、ごちゃ混ぜになってはいるが・・・
見かけは、旧式である。
位置は特定されても、反撃は受けないだろう。
・・・どう考えても、ザクの手持ち武装からは範囲外である)
>>414-415 「(…まぁ、返信がある方が変だしな。)」
(とりあえず、敵対する機数は2。
装甲防御力という物が皆無な自分の機体では、積極的に前進するのは愚行だろう。
ライフルの照準を視界の右から左へ、約90度の範囲をゆっくりと移動させていく。)
■行動:岩山にて、姿勢を低く保ちつつエリア全域を索敵中
>>415 「レッツパーリィィィィイイイイイ!……あれ?」
この青年、何かをいろいろと間違えているようであるが
そのことは誰も気付いていないらしいが更なる乱入である
ゴテゴテ武装を持ってコンテナ背負ったザクTも遅れて降下
状況はとっくに始まっているらしい
「………………」
敵影は引っかからず………。
頭を二度、三度ぽりぽりと掻きフットペダルを勢いよく踏み込む。
索敵範囲内にいないのならば探し出さなければならない。
無論、相手側に見つかる危険も伴うものの、
行動を起こさなければ始まらないのだ。
そうして彼は、ハイゴッグを前進させてゆく。
>>414 (やや離れた後方に現れる熱源反応。
『何も無かった場所に』敵影・・・シミュレータでは良くあるタイプのラグ。)
・・・
(隙ができないように、相対できる体勢を・・・)
>>417 ・・・ちぃっ!
(更に増える敵の反応。しかも最悪と言っていい、挟まれる形、前方。
咄嗟にバズーカを放つ、スコープを取らずに撃ったにしては精度のいい射撃だが・・・
避けようと思えば容易くもある一撃。)
>>417 「………見つけた」
いきなり出現したレーダーの反応を見て初めて言葉を口にする。
目視出来る範囲に現れた敵はどうやらゴテゴテと多様な武装をつけているザクらしい。
撃とうと思えば撃てる距離………が。
「………もう一機」
>>419 より自機に近い位置に出現する機体。
その機体がもう一機のザクにバズーカを打ち込んだのを見、
反射的にビームカノンを
>>419へと放つ。
そして放った後はすぐさま後退、岩山の影へと回り込み、姿を隠す。
「ん、始まったか。」
(遅れて出現した一機に、攻撃を仕掛けた機体がいるらしい。
となると残った一機を潰しにいくのがベターだろう、
幸い、相手にはまだこちらがスナイパーだと気付かれてはいないのだから。)
>>420 (そうして、行動を起こしたハイゴッグを発見する。
シミュレータ内の環境設定は把握済み、冷静かつ迅速に照準を合わせ――
手に持った狙撃仕様のライフル、通称「イェナ」のセーフティを解除する。
続いてボルトアクション、装填が完了する。)
「照準……入った。」
(コクピット内、トリガーにリヒャルトの指がかかり――)
「――Feuer!」
(発砲。
瞬間的に超音速まで加速された大質量の弾頭がハイゴッグに迫る。
姿を隠した岩ごと砕き、貫きそうな程の質量・運動エネルギーを伴って。
発砲後は即座にボルトアクション、廃莢――装填。)
>>420 っ!速い!
(ロックオン警報、鳴るが速いか即座にバーニアを吹かし、横に滑らせる。
反応速度が常人の比ではない・・・中々に、手強そうである。)
「これは素敵な歓迎……」
ザクTと言っても
ガトリングとシールドを手に持ち
腰に(グレネード付き)MMP-78と反対側にヒート・ホーク、
更にダガーだかナイフなんだかわからない刃物(みたいな物)まで
ザクバスーカやコンテナまであるため相当なものだが
>>419 撃ち落としてもいいが
それはかえって不味そうなのでシールドガードの体制をとりつつ回避する
>>422 「………………」
小さなため息一つ。
まぁ、特によく狙って撃ったという訳でも無いので仕方ないといったところか。
>>421 「っ!?」
接近してくる熱源反応に気づき、咄嗟に回避行動―――。
が、時既に遅く右腕を超音速の弾丸が貫く。
―――降りかかった、砕かれた岩を掻き分けてハイゴッグが姿を現す。
右腕は垂れ下がり、表面装甲は岩で擦ったかのような汚れが目立っている、が。
モノアイは未だに紅い瞳を灯している。
立ち上がったハイゴッグは即座にバーニアを吹かして走り始めた。
向かう先は無論、先ほど弾丸が飛んできた方角。
先ほどまでいたザクなどはすっかりアウトオブ眼中らしい。
どうやらこのパイロット、案外熱くなりやすいらしい。
>>423 ・・・・間抜けめッ!
適正重量という物を!
(ただでさえ愛称に旧ザクとつけられている機体に、無駄に付けられている兵装群。
動きが遅くなるというより、最早ぎこちなくなるレベルの過積載を見て人知れず罵る少女。
ニ射目、更にもう一発。バズーカから続けて弾が放たれる。)
目を開ける。
シミュレーターポッドを覆うように包むナノフィルターが、
キャノピーの全天にリアルな風景を投影してゆく。
操縦桿を通して伝わる振動も実戦のそれに近く、
内装は限りなく実機に近づけるため個々で違って来るほどである。
良く、出来すぎたシミュレーションマシン。
それこそ、これで調子が良ければ実戦でも……と錯覚を起こしてしまうような。
「やってるなぁ…」
シックホワイトの装甲に蒼いラインを走らせたダガーLの機体が、
磁場による空間の歪みと共にヴァーチャルへ顕在化する。
「まずはちょっと見守ってみようかな?」
手にした巨大なグレイブを頭上で回し、振り下ろすと、丘陵地へと跳躍する。
機体はそのまま静止。搭乗者は傍観を選択したらしい。
>>424 「…チィッ、一撃で終わらせなければ意味が無いと言うに…
右腕だけでは安過ぎる…」
(そう言っている所で、ハイゴッグのパイロットには漸く発砲音が聞こえる。
音速を超えて飛んできた弾丸だ、発砲音が後から聞こえるのは当たり前。
しかしリヒャルトにとって問題なのは、それによって位置が露見してしまう事だ。
音速の計算方法は摂氏温度に左右されるが、大体は決まっている。
それによって発砲位置までの大体の距離が掴めてしまう為、
射線が特定されている以上、自分の位置を知られるのは時間の問題だ。)
「もう一発撃ったら雲隠れさせて貰うかね…
それに、真っ直ぐ来てくれるんなら狙いも付け易いしな…
熱くなり過ぎるのは命取りだぜ、お前。」
(―自分に向けて真っ直ぐ飛んでくるハイゴッグ。
その機体中央部に直接照準の後…発砲。
再び装填しつつ、岩山の中を走って移動し始める。)
>>425 仕方ないのでコンテナ強制排除
更に左手でバズーカも投げつける
元々テストのために来たのでこんな重武装なのだ
二射目はバズーカに当たり三射目はかわす
誘爆したため煙幕のように爆煙が広がる
その隙にコンテナ回収、中身の180ミリは弾なしにしては置いていく
>>427 ………ヤツを追う前に考えておかなければならなかった。
少年は今ヤツの"狙撃"を体験した。
そして、その"狙撃"を過小評価し、自分を過大評価していた事が間違いなく問題だった。
ありのまま今起こった事を話そう。
『少年は例の狙撃機を追っていたと思ったら、
いつの間にかモニターが死んでいた』
………何を言っているかわからないかもしれないが、
少年も何をされたのか全くわからなかった。
頭がどうにかなりそうだった。
切り払いが可能だとか、回避可能だとか、そんなチャチなものでは断じて無い。
もっと恐ろしいものの片鱗を味わったのだった。
「………………」
………長々と色々書いたが。
要するに、少年の乗っていたハイゴッグは音速の銃弾の直撃を食らい。
機能を停止してしまった、という事。
「………………」
しかし表情はあくまで無表情。
ただ………怒っているのかどうなのか、シミュレータを思いっきり蹴ってみたりした。
………痛かった。
>>429 「……ありゃ?」
(一目散に逃走する最中、撃墜の表示を見て驚く。
機体機能の一部でも破壊できれば良いとは思っていたが…
ろくすっぽ集中して放った訳でも無い一発で沈黙させられるとは思わなんだ。
多分、今回は相手の当たり所が悪過ぎたという事だろう。
そう納得して移動する、どちらにせよ射点は変えなければならない。
格闘戦に持ち込まれたら、彼は正真正銘の弱さしか見せられないのだから。)
■S4、戦場外郭を移動しつつ射点へ移動。
>>428 (この煙幕は少女にとって好都合であった。
いきなり付近に2機出て来られて少々混乱気味であった頭を冷やすに丁度いい、ブレイクタイム。
状況を整理する為、窪地である採掘箇所を塹壕代わりに身を隠す。)
・・・スナイパーか。
音が高所から来た・・・最初の、飛行タイプ。
(いかなる時でも冷静な頭というのは利をもたらす。
判断が速ければ尚良い。
戦場補佐科に所属すると言う事は、それらを鍛えると言う事。
しかし。しかしながら・・・一回生にしては、瞬間の判断が速い。
煙が発生したと見るやお互いの状況をイーブンに戻す。
・・・それだけを考えれば、同期生を凌駕しているスピードである。)
>>431 煙はまだ発生中
(もうそろそろで晴れそう・・・)
ここで武装の整理
「ガトリングのテストできないけど仕方ないな」
思い切ってガトリングを置いておき使えないように弾は抜いておく
180ミリを組んで腰に再装着
ブーストをふかし
一旦建物の陰に隠れてコンテナを変形させる
>>432 ・・・・まともに相手をしてやる義理も無い、か。
(クラッカーを外し・・・徐に、相手の右側面に投げ込む。
煙幕の所為で、酷く感知し辛いが・・・)
>>433 組み立てなどをやっていたので打ち落としは無理
弾道は逸れているとはいえ範囲内のため
シールドで防御する
GMシールドの一部が吹き飛んだがシールドはまだ使える方である
機体も少し損傷したが稼動には問題なし
(こういうときはむしろ狙撃が怖いな)
コンテナを再装着させ更に隠れるところを探す
>>434 「―――。
何やってんだ、あのザクは……隠れてるだけで攻め手も無い様だし…
……攻める気が無いなら、最初から出てくるなっての。」
(移動しつつ、状況を整理する。
自分が一機を撃墜した事で、敵は残り二機となっている。
当然残る二機には、自分がスナイパーである事はバレているだろう。
更にこのフィールドはMSにとってはさほど広くは無い、
アウトレンジの特性を活かせない以上、不意を打てないというのは都合が悪い。
ならば―――)
「…いっそ奇をてらってみるか、教官が見たら懲罰物だな。」
(――そうしてS4は射点へと到達した。
現在位置は、空。
そう、倒すべき敵機――ザクTの遥か高空へと移動しつつ………
上空到達後、急降下。
ライフル発砲後、持ち替えた右重突撃機銃及び対空散弾銃で攻撃開始。
いわば特攻にも似た突貫攻撃だが、確かに奇をてらった不意打ちではあった。)
>>434 ほう・・・
(爆風に動じず、軽挙を取らない所に少し感心を覚える少女。)
───だが。
(しかし、クラッカーだけでは終わらなかった。
既にほぼ晴れた煙幕を突っ切り、推進系統を全開、猛スピードで突っ込んでくるザク。
バズーカは既に加速度をつけて発射されている。回避は、間に合うのか──?)
>>435 (・・・しかし。
不意に鳴るアラート。)
・・・上から!
こんなタイミングでっ!
(反応が遅れる。
多少なりとも機体を浮かせていたのが幸いし、直撃は避けられるが。
追撃されるのは、自明の理。)
──なら!
(左腕を腰裏のシュツルムファウストに伸ばす。
背部を見せたまま・・・散弾の雨に向かい、榴弾を発射!
爆風で弾道を逸らす狙い!)
>>435 ライフルの弾がコンテナに直撃
「!!」
更にアラート、上空からの奇襲らしい
かなりの弾幕をはっての突撃のようだ
―後手に回った為不利である
苦し紛れにヒートホークを投げ弾幕の雨に対してシールド防御
マシンガンを右手に持ちグレネードを発射させる
>>436-437 「…ちぃっ、やはり邪魔は入るか。
…ならば!」
(急制動をかけつつ、減速。
機体姿勢を保ち直した所で…胸部6連装多目的ランチャー四門を一斉発射。
装填されているのは焼夷榴弾、熱と爆発で周囲一帯を薙ぎ払う弾頭だ。
それが計24発。
正しく焔の嵐が、上空より周囲一帯を包む様に襲いかかる―!
しかし、これだけムチャクチャな攻撃をしている以上、彼も無事では済まない。
二機からの咄嗟の反撃をマトモに受けたS4は爆発四散、撃墜判定が下る。
かくして、彼の放った24発の焼夷榴弾だけが――残る二機へと襲い掛かった。)
「……ま、こういう風にかき回してやるのも良いだろうさ。
これが実際の訓練だったら、何時間でも待ってたけどな……」
(…そんなボヤきとも取れる呟きを残して、青年はシミュレータのポッドを出た。)
>>438 コンテナ強制排除
機体も相当消耗し装甲も吹き飛んでいる箇所がある
シールドはもう使えなくなっているのでこれも捨てる
そしてブーストをふかし
更に180ミリキャノンに持ち替え
>>436に向かって砲撃をしつつ後退する
>>438 ──なっ
(すり抜けていく。
弾頭が。
散弾の中を。
非常に、拙い。
連射できる武器が無い状況で、この数は凌げない。
いや。
活路。前方の旧ザクの更に向こうにある・・・・活路。見つけた。
間に合え。間に合え。間に合え。
バズーカなど捨てろ。捨てろ。捨てろ。)
────無駄、か────
(焼夷弾の群れ、そこから飛びぬけるように飛来していた一発が腰アーマーに着弾。
瞬く間に動力パイプに引火、機動力を失い・・・後続に、貫かれていく。
撃墜判定。)
続き
それでも弾幕の範囲は広く逃げ切れずに
ナパームの直撃を食らう
『ザクTのせんとうきのうていし!』
撃墜判定が下る
「―しかし散々だな」
テストってレベルじゃない状況だったのもあるが
「うだうだ言っても仕方ないな、反省点まとめるか」
そういって青年はシミュレータから出る
養成所、夕刻。
輸送機が離着陸する為の滑走路が格納庫の近くのエリアに広がっている。
うず高く積み上げられたコンテナの集積場に、その巨体は在った。
何をするわけでもなく。
というよりは、既に手伝いを終えてしまい暇を出されたというのが正しい。
ただ、見上げるクレイドルの天蓋は遥かに。
ただ、鉄仮面を被った大男の吐息が風の音となり、木霊する。
「・・・・。」
風鳴り。呼吸音。
静かな時間に、男は何を考えるのだろうか。
443 :
身軽な少女:2007/04/15(日) 23:19:42 ID:???
>>442 おー?
(静かな夕方に未だ昼の太陽のような声を出す少女が一人。)
どうしたんだい?
こんな所に一人ぽつんと。
(男に近付いていき、声をかける。
その一連の流れが実にスムーズで、まるで十年来の親友に話し掛けるようであった。)
>443 身軽
「・・・・。」
風鳴り。呼吸音。
いつの間にか傍らには少女が居た。
大男はそちらを見遣るわけでもなく、ただじっと顔を上げたまま。
少しの時間が流れた。
「・・・・・・・・空ヲ・・・・見テタ・・・・」
やがて掠れるような独特な電子音声が、男の口から発される。
見上げる先の赤銅の空。
この大地に生きるモノにとって唯一の空。
澱みのない蒼天を見知ったモノにとっては、どこか悲しい空。
445 :
身軽な少女:2007/04/15(日) 23:38:07 ID:???
>>444 空・・・・かぁ。
(そう呟き、少女も次いでクレイドルの空を見上げる。
見えるのは同じ景色。
しかし、他人によって見え方は違う物。)
・・・何か寂しくなるような事でもあったかい?
(不意に問う少女。)
>445 身軽
「・・・・・・・・。」
低い唸り声。思考音。
「・・・・寂シイ・・・?
・・・・・・・・・・・・・解カラナイ・・・・・・。」
問いに返される疑問。
しかし大男は「ただ」、と続けた。
「・・・・・・・・・・空ハ、変ワラナイ。」
そう呟くように言って、息を吐き出す。
込められた意味は解からないが、どこか深みのある、そんな言葉であった。
「・・・・。」
風鳴り。呼吸音。
やがて男はゆっくりと立ち上がる。
下段のコンテナの背丈を超えて、
三メートルはあろうかというその威容を改めて少女の前に晒していた。
447 :
身軽な少女:2007/04/15(日) 23:58:23 ID:???
>>446 ・・・・・・・
ま、人も空もそれぞれいいとこだらけさっ!
(空を見続けてそう言う少女。
目の端で男が動いたのを捕らえて振り向き)
うぉうっ?!
思ってたよりでっかいねっ!
(ある意味当然のリアクションを返す。)
>447 身軽
「・・・・人モ、空モ・・・・イイトコ・・・・。」
少女の言葉を反芻するように。
そして無骨な鋼の隙間から、ここにきて漸くまじまじと少女を視認する。
風鳴り。呼吸音。
「・・・・・・デカイ、ト。
・・・・ヨク言ワレル・・・・ソンナニ、デカイ・・・・カ?」
気にしているのか。心外なのか。
頬に当たるらしい部分を細い子供の手首くらいはありそうな指で掻きながら、その大男は首をゆっくりと傾ける。
動作は緩慢であり、視覚的な効果以外では威圧的なモノは感じられなかった。
449 :
身軽な少女:2007/04/16(月) 00:19:13 ID:???
>>448 普通の人間から見たら、ねぇ。
モビルファイターにも君みたいに大きい奴はあんまり見かけないけど、まぁいいじゃないかっ!
(物珍しいのか─話からすればそうなのだろうが─男の周りをうろちょろし観察し始める少女。)
>449 身軽
「・・・・・・・。」
ふしゅるる。納得か。
何が良いのかはわからないが、とりあえず悪く言われないだけ嬉しくもあった。
「・・・・・?」
低い唸り声。思考音。
そこで何やら自身の周りを素早い身のこなしで観察している少女の様子が眼に入る。
「・・・・・、」
改めて認識するその風貌はまさしく異常に在った。
その仮面。特殊徹甲弾でさえ弾き返す特殊合金製のアイアン・マスク。
言葉は電子音声となって拡声、周囲に伝わる特徴を持ち、五感の内の三つも機能しているように見える。
そして分厚い耐火・対防弾防刃ナノ・リフレクショナルコートと呼ばれる特別な鎧を総身に纏い、
僅かに覗く身体のラインが解かる生身に近い場所でさえ、包帯が幾重にも巻かれた異様。
視覚的な牽制効果を集約したような外観をしたその大男は、…しかし少女の観察眼にたじろいでいた。
451 :
身軽な少女:2007/04/16(月) 00:40:38 ID:???
>>450 (背後に回ったかと思えばコートの側面をノックしてみたり
手掴みはどうかとよじのぼろうとしたり)
・・・・っと。
や、ごめんごめん!初対面の人にするこっちゃなかったねぇ。
あ、そう言えば名前は?アタシはリンカ。リンカ・アッバーブ!
>451 身軽
「・・・・・・・・・。」
低い唸り声。思考音。
「・・・・・・・・気ニスルナ・・・・オ前、何カ面白イ・・・・奴・・・・。」
僅かに首を振り、問題無いことを伝える。
そういえば、初対面の相手に怯まずここまで調べられたのは整備員のシェルとジェイクのセット以来であった。
当惑はしたが、恐れて逃げ出されるよりは何倍も良い。
謝る少女を宥めるように手を振ると、彼女は不意に自己紹介をしてきた。
「・・・・・・・りんか・あっばーぶ・・・・・・
・・・・・・・俺゛ハ、アイアンマスク・・ダ。」
最近は名乗る事が多くなってきた為、返答までの口ごもりも随分減ってきたものである。
大男は即座に少女名前を記憶すると、自分自身の“通称”を口にした。
453 :
身軽な少女:2007/04/16(月) 01:01:13 ID:???
>>452 にゃはは、ありがとっ!
(頭を掻きちょっとだけ申し訳なさそうな顔をしてみせる。
それなりに気にしたのだろうか。)
アイアンマスク、か。
うん、これからよろしくっ!
(そう言うとさっ、と手を差し出してくる。)
>453 身軽
「・・・・。」
風鳴り。呼吸音。
一間を置いて、頷き、握手に応じる。
それは包み込まれるという表現がしっくり来るほどのサイズの違いがあった。
「・・・・・リンカ・・・・ドウシテ、此処ニ。」
そういえば、と言わんばかりである。
455 :
身軽な少女:2007/04/16(月) 01:15:08 ID:???
>>454 ん?あー・・・・
(どもって滑走路の更に向こう、一番手近な訓練場を振り返り。)
ちょっと怒鳴られてきた所なんだけどね!
(・・・とは言っても結構離れてはいるのだが、確かに見える。
モビルスーツが変な格好でぶっ倒れている。)
・・・モビルファイターってさ、自分の癖までトレースできるように調節しなきゃいけなくてね。
・・・・そのー。
生身のスパーリングでできたちょっと無理っぽい技。
実戦訓練でやってみたら思いっきり膝関節が逝っちゃって。
あ、アタシのじゃないからねっ?
>455 身軽
「・・・・。」
風鳴り。呼吸音。
そしてポン、と手を叩く。
「・・・・・・俺゛モ・・・・アームレイカー・・・壊レル・・・・。」
操縦桿を操作するような拙いジェスチャーを交えてそんな事を言う。
たまに、であるが、ペダルは踏み抜くは、コンソールは砕くは、と。
極度の興奮状態になるとパワーコントロールを忘れてしまうアイアンマスクであった。
その為になんとなくシンパシーするところがあるのだろう。自分ではないと少女は言うのに励まし始める。
「・・・・怒ラレル・・・・嫌。
・・・・・大切ニ、使ワナイトナ・・・・。」
おろろん。しみじみと。
怖い顔が浮かぶ。シェルの顔だった。
457 :
身軽な少女:2007/04/16(月) 01:31:59 ID:???
>>456 そうだねぇ・・・
モノは大切に、ねぇ・・・
(凄まじい勢いで整備科の訓練材料にはなっているのだが。
たまにあまりに高度な壊し方をするので整備班長自身の肥やしぐらいにしかならない時もあるのだ。)
・・・過労死で化けて出てこられても困るし、ねぇ。
>457 身軽
「・・・・ダカラ、俺゛・・・手伝ウ・・・
手伝エバ・・・疲レモ減ル。夜、眠レル・・・・。」
元々人からの頼まれごとは断れず、また手伝いは嫌いではない鉄仮面である。
仕事が絶えない整備部門の戦場では大雑把な作業や資材運搬をもっぱらこなし、
格納庫にてその存在が認知され始めている大男であった。
459 :
身軽な少女:2007/04/16(月) 01:45:17 ID:???
>>458 ・・・・ま、何にしても結局は自分に返ってくるし。
やれる事はやらないとねぇ!
アタシ自身調節手伝わないといけないし!
(例え壊れた箇所を記録された数値だけで復元しても癖が完璧に再現される訳ではない。
人間というのは絶えず変化していくのだ。
そう言った意味では整備性は確実に悪いMFだが・・・成長や変化は生半な測定より強く、リアルに感じられる。
それを求めてモビルファイターになる者もごく稀に居るとか居ないとか。)
・・・まぁ、アタシがあっち手伝えるのはもうちょい後でね。
機構がまともに動かなきゃお話にならないからなぁ・・・
>459 身軽
「・・・・・ソレモ、パイロットノ務メ・・・・ダナ・・・・」
シェルに教わったパイロットたる者の訓示を思い出し、呟く。
この男もまた、目の前の少女くらいにはその必要性を理解しているようだった。
「動カナイ・・・?
・・・・・動カスカ・・・?」
ぐいっと握りこぶしを作ってみる。
何を動かすつもりだ。
461 :
身軽な少女:2007/04/16(月) 01:55:10 ID:???
>>460 え、いやテレビとかじゃないから。
(どことなく旧世紀的発想の発言が飛び出した少女。)
・・・んー、これから暇かな?
>461 身軽
「・・・。」
ふしゅるるる。どこか残念そうに。
「・・・・・?
手伝イ、終ワッタ。
後ハ飯、休ムダケ・・・・ダカラ、空ヲ見テタ・・・。」
自分の行動を口に出して確認する。
風鳴り。呼吸音。
つまり。
「・・・・・・・・暇ダ。」
463 :
身軽な少女:2007/04/16(月) 02:07:33 ID:???
>>462 ではではもひとつ質問だねっ!
体を動かすのは好きですか!
>463 身軽
「・・・・。」
風鳴り。呼吸音。
身体を動かす?訓練?手伝い?
言われれば、動く。頼まれれば、動く。
つまり、自分は身体を動かす事に億劫ではない。
「・・・・・・・・好き・・・ダ?」
何故か疑問系だったが、傾げそうになった首をなんとか縦に振る事が出来た。
465 :
身軽な少女:2007/04/16(月) 02:16:32 ID:???
>>464 ・・・・よしよし!
(うんうんと頷きながら)
体術訓練、一緒にやらないかい!
いわゆるスパーリング、稽古!お互いに手加減は無しッ!
あ、シミュレータでMS戦の方がいいかな?
(・・・凄まじい勢いでまくし立てるが。
つまるところ訓練に付き合えと言う事である。)
>465 身軽
「・・・・。」
ふしゅるる。理解。
そういうことか。だが。
「・・・・・・・・手加減、スル。
・・・・俺゛、危ナイ・・・・好キナダケ、打チ込ンデ・・・良イ。」
スパーリングには付き合うが、
自身がミットを持っての打ち込む訓練ならばよしという旨を伝えたいようだ。
467 :
身軽な少女:2007/04/16(月) 02:21:43 ID:???
>>466 (・3・)えぇー
(いやに不満そう。すっごく。)
>467 身軽
「・・・・・・・・。」
低い唸り声。思考音。
「・・・・デモ・・・・。」
こちらは困り果てた様子で。
「・・・・・大丈夫ダ、チャント動ク・・・・。」
風鳴り。呼吸音。
退屈はさせない、とそう言うのだろう。
469 :
身軽な少女:2007/04/16(月) 02:28:49 ID:???
>>468 ・・・ま、いっか。高望みしすぎると痛い目見るって言うしね!
よろしくっ!
(改めて手を差し出してくる。
握手を求めているらしい。)
>469 身軽
「・・・・。」
風鳴り。呼吸音。
手を拭いてから握手に応じる。
「・・・・・、」
ふしゅるるる。
次の瞬間には、眼前で微笑む少女の顔を思わず注視していた。
人並みならない、強い力で手は握られていた。
471 :
身軽な少女:2007/04/16(月) 02:42:15 ID:???
>>470 やーや、それにしても本当にでっかいねぇ。
比例して力も強めだし。
いっそモビルファイターになってみないかい?
(かのキングオブハートはマスターアジアとともに生身で地下に埋まったビルを地上まで浮かせたそうな。
同格とは言わないが、少女の感覚が人並みはずれている事は確かであった。)
>471 身軽
「・・・・・・・、」
ふしゅるるる。当惑。
急に誘われても…というか理解出来ない事がまた増えてしまった。
これは確かに手加減の出来ない相手なのかもしれない、と。
アイアンマスクは離れた少女の手と、自身の手を交互に見遣りながら感じていた。
あ
養成所敷地内、中央庭園。
芝生に横たわり、ぐーっと伸びをする一人の少女と、
木陰に寄りかかり、傍らでそれを見詰める男。
「この前ニムが蹴ったのってクレハだったんだ?」
「そうだよー、ていうか解かんなかった?」
何時も通りの不機嫌そうな顔で苦笑するクレハの顔をじっと見詰める少女、ニムルート。
この前とは、つまり先日の中庭での一件。
ニムルートの誤解が招いたややこしい事件だった。
迷惑を掛けてしまった一人のファビオとは一応の和解が成立していたが、もう一人の被害者が確かに居たのである。
姉を不埒なヤローから護る為に放たれた、容赦の無い蹴撃に吹き飛んだのがこの男…クレハであった。
「解かんないし。ていうか、寝ぼけてたし。
まぁ、お姉ちゃんに不純な気持ちで近寄れば誰であろうとニムは蹴るけど。」
「俺、災難だったなぁ……」
しれっと言うニムルートに苦笑するしかないクレハ。
二人の縁はシミュレーターでの衝突以降、それとなく続いているらしい。
勿論話し掛けるのはクレハが一方的に、なのであったが。
「ニム達に近寄らなければ五体無事で済むのに、クレハってバカ?」
「ひどいなニムちゃん、俺はただ…」
ここでまた蹴りが飛ぶ。クレハも飛ぶ。
ニムルートを「ニム」の愛称で呼んでも良いのは、
同性の、限られた者たちだけなのだ。
>>474 「よ、お二人さん。
何とはなしにほのぼのムード、じゃ無いか。」
(そう気さくに声をかけて来たのは、二人とは顔見知りの青年だ。
スポーツタイプの自転車を手で押しながら、中庭を通過しようとしていたらしい。
どうしたのだろうか、端正な顔の頬には、大きな絆創膏が二つ。)
>475 優男
「こんにちは、ユルゲンス先輩。
ニm…私はこれからお昼寝なので、
良かったらついでにアレを持って行って頂けませんか?知り合いですよね?」
やっぱりまだリヒャルトには当たり障りの無い大人しい後輩口調(棒読み)で接するニムルート。
そして指差す先の“アレ”……クレハ・ナラノハ。
近くの植え込みに頭から突っ込んだ状態で微動だにしていなかった。
>>474 「……?!」
クレハ先輩何をしたんだろう?
心からそう思う青年である
>>475 「何かよろしくない雰囲気なのは確かのようで……」
一足遅かったようだが
>>476 「あぁ、こんにちは。
まぁ一応知り合いなんだけど…放っておいて起きないなら、
あのまま植えといた方がいい気がするね。
そういえば、今日はお姉さんは一緒じゃ無いんだね。」
>>477 「あぁ、リュートじゃないか。
いや何、この程度は日常茶飯事だからむしえお笑い飛ばさないとな。
それともアレ、お前が持ってくか?」
(そう言って苦笑する。
どうにも楽しそうなのは、何故だろうか。)
>477 空欄
「………。」
何見てるの?的なジト目がリュートを襲う。
ファーストインプレッションはきっとすげえ目付きの怖い美少女、に違いない。
ニムルートは基本、異性には辛く当たるのであるからして、
まだ知り合いでもない彼のヒエラルキーは単なるモブキャラのようであり。
案の定一瞥だけで、すぐにそっぽを向いてしまった。
>478 優男
「…てて、ヒドイな、二人とも……('A`)」
「…あ、生きてた。」
二人で無情にも話を進めていると、
唐突なタイミングにて宙返りの要領で身体を起こし華麗な復帰を果たすクレハ。
思わず舌打ちするニムルートさんだ。
「…お姉ちゃんは、今日は講義が忙しいみたいだから…夕方まで我慢しなきゃ。」
「そうしょんぼりしないでさぁ、ホント、エレナちゃん居ないと水を失った人魚って感じだよね、ニムちゃんはさ。」
「人魚って、魚じゃないの?クレハってやっぱりおかしい。っていうか、クレハはニムってゆーな。」
「まぁまぁ。それはそうとて、センパイ、頬のバンソコーはどうしたんです?修羅場?」
すぐに元の位置に戻るとそのまま何事も無かったように話に参加するクレハ。見上げた耐久力である。
そしておねえちゃんの膝の上でお昼寝出来ない今日の昼下がりにプチ鬱になるニムルートだ。
そんな折、テラスからやってくる人影一つ。
日焼けを頑なに拒む真っ白な肌、
夜空の月から奪い取ったような淡い金色の髪。
傲慢という概念に服を着せて歩かせるとこんな形になるだろう――つまり、カナデである。
勿論彼女はその場に集まっていた人々に特別な用事がある訳ではなく、
単純に偶然通りかかっただけであった。
>>479 「ん…おぉ、生きてたかクレハ。
いや…息災の様で何より、まぁさっきのは半分は冗談だからさ。」
(と、復活した男を見てそう応える。
あながち冗談でも無さそうだったが、まぁ悪意は無さそうだ。)
「ふむ…なるほど、てっきりお姉さんが演奏でもしてるかな、と思ったからさ。
彼女もあれで中々、勉強熱心らしいし…君も大変だな。」
>絆創膏
「あぁ、これか?
いや…野戦演習で白兵戦の実習やっててさ、教官にナイフでズバっと。
後一歩で人相が悪くなる所だった……
後、眼が死ななくて本当に良かったよ。」
>>478 「こんにちわ、お二人さん……ですかな」
挨拶をする青年。口調はおかしいが
>>479 「……」
(……まあそう対応されても初対面じゃ仕方ないな( ´∀`))
>>480 「クレハ先輩もこんにちわ」
出遅れているぞ、この青年
>>481 (……この人には会ってはいるけど名前が出てこない)
しかしこの青年
>477 空欄
「つーことで、やっほーリュートくん!
その様子だと俺の事心配してくれてたみたいだけど、大丈夫!
オトメの蹴りは俺を強くするのさ!」
とかなんとかのたまいながら挨拶するクレハ。
どうやら心配するだけ無駄のようだ。
>481 優男
「最近、生傷が絶えないそうじゃないっすか。
いやぁ難儀ですねぇー…ああ、でも、もしかしてリヒャルトセンパイって…」
もごもご。何を考えた。
>480 お嬢
と、そこにそよ風に靡く優美なその姿を見つけてしまったがために、バカは木陰から躍り出た。
「―――御機嫌麗しゅう、カナデちゃん!
お久しぶりー、元気してた?」
とても、目障りだった。
>>483 「……何か用?」
突然目の前に躍り出た青年に、
サファイアの双眸は乾いた一瞥を送る。
歩みは幾分か遅くなり、しかし完全に立ち止まるには至らず。
ただ視線だけがその青年の上に留まっていた。
ありふれた有象無象の一人、だが何処かで見たことのある顔だ――カナデの脳は瞬時に記憶の走査を開始していた。
>>482 「いや、丁度アレが生き返って三人だ。」
>>483 「いや…まぁ、単位取っとかないと進級危ないんだよ…。
生身での実習ならそこそこやれる、だから傷が出来ても仕方ないさ。
それに、だ。
身体を使う事に関しては、痛みを伴った方が成長が早いとは…先人の教えだ。」
「――で、今何を言いかけた……って。」
>>480 「―――。」
(彼にとって、一方的に気まずい沈黙。
別に彼にしてみれば恨みがあるとか、そういう訳でも無いのだが…
何処と無く苦手意識が生まれつつあるのも事実。
更に言えば恨みまでとはいかずとも、僅かながらに反感があるのもまた事実。
尤もそれは大分"前向きな反感"とでも称すべき物だったりするが……
それはまた、少し違った話になるだろう。
勿論それら全て、自分が彼女にとって路傍の石に過ぎないであろう事も重々承知した上での事だ。
故にそれら全てを言葉には出さず、
決して好意的とは言えない雰囲気を伴って、クレハに声をかけられたその姿を見守るのだ。
当然だが、どちらかに手を貸したりはしない。)
>483 陽気
「…なに、あれ?」
移り気の疾さに言葉も無いニムルートさんだ。
完全に蔑む目だ。
>481 優男
「…、」
ふとここで思い出す。
以前、自転車事故になりかけた時、
あの時もリヒャルト・ユルゲンスはお姉ちゃんの事を知っているような風をしていた。
「…ユルゲンス先輩は、お姉ちゃんを知ってるんですか?」
真っ直ぐな瞳がリヒャルトを射抜かんばかりに向けられる。
自分が知らない所でお姉ちゃんが誰と関係してしまっているのか。
妹であるニムルートが気にならないわけが無かった。
>>486 (と、そこでかけられた声。
不機嫌そうな所でも見られてしまったかな――と思ったが、
どうやらそれは杞憂だったようで。
しかし問われたのは、また予想外の問いだった。)
「俺が、君のお姉さんを?
あー…そうか、気になるよな。いやゴメンゴメン。
昔……そう、少しだけ縁があってね、ただの顔見知りさ。
多分、君が思ってるほど親密な仲じゃ無いから、安心して良いよ。」
(そう言って苦笑する。
昔――彼が地球に居た頃、それともエレナが火星に来た初期の事だろうか。
少なくとも彼の口ぶりからは、ここ何年かの事に聞こえた。)
>484 お嬢
「用さえあれば君に自由に話し掛けても良いんなら、
今度からしっかり事前に用意してくるよ(o^-')b」
彼女の歩調に合わせるように歩みつつ、気さくな笑顔を向ける。
ふと何か考えているような素振りを一瞬捉えたクレハは指をパチンとならして彼女の前に躍り出る。
「ヴェネツィア・クレイドル。
途方にくれた美人さんとしつこい男。
オーケイ?」
短い関連ワードを並べて、
自分とカナデを交互に指を差し、記憶の想起を促そうとする。
>487 優男
「……。」
リヒャルトの瞳の奥を探るような眼差し。
少しの間を置いて、ニムルートは溜息をついた。
「もしも親密だったら、絶対蹴るし。
……でもやっぱり気になるから、
良かったら、今からじゃなくても良いから…聞かせてくれない?
お姉ちゃんのコトで、ニムが知らないことは全部…知りたいから。」
そう呟くニムルートの口調は、
何時も通りの砕けたそれであった。
>>483 「そうなんですか」
淡々と言う青年
そして『彼』の指摘が入る
更に彼は『金髪の人』(以降こう仮称する)に声を掛ける
誰かが『運命を受け入れろ』と言いそうだが
(彼はこういう人なんだな)
と心からそう思う青年
しかしこの青年、場の雰囲気もあるがノリは微妙だ
>>484 「ですね」
まああの状況で聞いているとは思わなかったのだが
>>486-
>>487 (まとめると自分を『ニム』と呼ぶ人(以降ニムと仮称)には姉がいるらしい
でもってリヒャルト先輩は『ニム』(仮称)の姉を知っている、仲は……
と言う感じか)
>>488 「ああ……。
あの時は助かったわ。ありがとう」
青年の言葉を切欠に走査完了。
半月ほど前の一件を思い出し、表情から僅かに険が取れる。
ここに至って漸く歩みもピタリと止まった。
動きに合わせて揺れるポニーテールが、一瞬遅れて背中に落ち着く。
「そうね。
私にとって応える価値のある理由なら、耳を傾けるのも吝かではないわ」
つまりくだらない話ならば容赦なく無視するということ。
ある意味筋金入りのようであるが――
「――良いのかしら?
随分楽しそうにあの小さな女の子とじゃれていたようだけれど」
こうした幾分かの気安さは、多分ヴェネツィアでの一件故のモノだろう。
>>489 「け、蹴られるのか…?それは嫌だが…
…まぁそう親密って程でも無し、話してマズイ話でも無いかな…
分かった、近い内に話すよ。
君の気持ちも、全く分からないって訳じゃない。」
(そう呟く顔は、何処か形容しがたい雰囲気を持っている。
ニムルートが知る由も無い話だが――彼は一人っ子、兄弟が居る訳でも無い。
それなのにこの様な台詞を吐くという事は、
何か共感する物を彼なりに見出したのだろう。
そうして――言い終えた後の彼の顔は、何処と無く穏やかだった。)
>491 お嬢
「あは、思い出して頂けたようで何より。
こうは言うけど、あの時は何かしらの算段あってした事じゃないってのは解かって欲しいかな?
んー、でもこうして話し掛けるキッカケにはなってるわけだし…けど狙ったわけでもなく……ま、いっか。」
んーと悩み考える仕草をして、直後にっこりと笑う男。
クールビューティー一辺倒な美女カナデと比べるとこの男は実に豊かな貌をする三枚目キャラである。
「あー、妹分(予定)のニムちゃんか。…って、楽しそうに映ってた?
俺なんか滅茶苦茶蹴られて体中痛いんだけどな……」
溜息。自業自得なのであるが。
>492 優男
「ホントに?…うん、じゃあ近いうちに。」
リヒャルトの穏やかな顔に素直に頷くニムルート。
最初は嫉妬から来たいた歪な感情も今ではただの好奇心に変わっていた。
それだけ人を安心させる何かがあるのだろう、リヒャルト・ユルゲンスという男には。
>>493 「そういうのが好きだって人もいるんでしょう?」
話す彼女は表情一つ変わることが無い。
いや、よくよく見れば些細な変化はしているのだが、
よほど注意深くなければ見逃してしまいそうなレベルなのであった。
「特に用事が無いのなら、もう行くわ。
さよなら、ナラノハ」
返事を待たずに踏み出す一歩目。
スニーカーの靴底が地面の土を踏みしめた。
>>488.
>>491.
>>493 でさらにこっちはクレハ先輩はいろいろ金髪の人…
…もといカナデと言う人に話しているようだが
「―まあ、自業自得みたいですが」
青年は意図していないが2重の意味で青年はそれとなく言った
>495 お嬢
「そういうのって…俺がその部類ですと?
ははは、冗談はいけないぜカナデちゃん!
…あ、あの?もう完全にそう認識したような顔なさらないで頂けますか…?」
と慌ててセルフフォローを始めるが彼女のペースを変えられるハズも無く。
「うわちょ、話聞いてくださいってば!
すごい他人行儀にナラノハだなんて!…あ、ちょっ待って!クレハでいいんだよー!」
スタスタと優雅な残り香を漂わせ、去ろうとするカナデの後を必死で追うクレハ。
滑稽な光景に他ならなかった。
>>494 「分かった、あまり楽しい話でも無いと思うけど…
その辺は勘弁してくれるかな、嘘で飾るのも失礼な話だし。」
(――彼の故国の先人曰く、好奇心は子供らしさの源だと言う。
故に好奇心さえ汲み取れば、それを無碍にする程この男も非道では無い、
随分と堅苦しい理由だが、それも恐らくは生まれもった気質故なのだろう。
そして彼自身、それを変える気など毛頭無い。)
「では近い内に、適当な頃合で声はかけさせて貰うよ。
それじゃ、俺はそろそろ行くよ――今夜からまた外で実機演習だ。」
>>496 「それじゃリュート、先行くぞ。
…それとだ、さっきから独り言が目立つ、気ィ抜いてると訓練でも危ないぜ?」
(そう彼をからかう様に苦笑すると、自転車を押して寮の方へと向かい始める。
夜から始まる、クレイドル外での夜間訓練――その準備だろう。
…気付いている者が居るかどうかは定かではないがここ最近、
彼は不自然な程、ひたすら訓練にばかり参加している。
―――まるで生き急ぐかのように、だ。)
>>497 「どうして?
私とナラノハとはファーストネームで呼び合うような仲じゃないでしょう?」
自分にここまで関わろうとしてくる青年が不思議で仕方ない。
何が彼の興味を惹くのだろうか。
乗り越えるべき壁でない以上、彼もまた路傍の石に過ぎないというのに。
(違うわね)
かつて窮地を救われた故に、石ころとするのは不適切。
敢えてカテゴリー分けするのなら――知人、というのが相応しいだろうか。
そんなことをカナデは考えていた。
勿論、クレハが「そういう趣味」であるという認識は既定事項としてとうに確立済みである。
>498 優男
「楽しい楽しくないは関係ないし。ニムはその話をそのまま聞ければそれだけで十分。
あ…うん。えと……お気をつけて。」
ふと彼の頬の絆創膏が目に入り、
なんとはなしにそう付け加えて見送るのだった。
>499 お嬢
「そうは言うがねカナデちゃん。
んーまぁそうかも知れないけどさぁ…いづれ…そう、いづれそうなって見せるさ!
そだなぁ、まずは俺もランク上げサボるの止めて、同クラスくらい目指せばOKかな?
ストイックなカナデちゃんだし、とりあえずそうすればアウトオブ視界からは脱却できるかなーとか。」
ふとカナデが上位をひた走る訓練生ランキングを話しに挙げて、なんとか取り繕おうとする男。
こんな普段どうしようもないヘタレな男であったが、確かに二つ名を冠する程度には腕があるのだ。
「ということで、よろしくぅ!」
ビシっとサムズアップ。
キマってなかった。
>>501 「動機が理解できないけれど……そうね、努力するのは良い事よ。
本当に努力していると胸を張って言える人間は、私、嫌いじゃない――まあ、所詮は他人だけれどね」
富豪の家系に生まれ、コーディネーターでもある優等生。
そんな彼女の口からこんな台詞が出るというのは、優等生の優等生たる由縁か。
>>498 「……」
彼に言わせると青年は相当不味いらしい
「わかりました」
(……最近気が抜けかけているのは確かだな)
兼業とかあるがそれのせいに出来ないのも事実
>>500 「そういえばお姉さんがいるといっていたが……」
気になった物でねと
一言付加え、それとなく彼女に聞いてみる
(―名前ぐらいは聞き出しておきたいな)
>502 お嬢
「他人には他人なりのサクセスストーリーがあるんだ!
ははは、惇よ!俺は今日から覇道を目指すぞ!」
などと意味不明なコトをほざいて拳を天高く突き上げる。
普段はマイペースで、ほどよく無気力で、実力はそれなりのクセに向上心が無くて、
交友関係とパイプ作りしかしていなかった男の腰が、上がっていた。
これも純粋な不純が成せる業なのだろうか。暫くはモチベーションのリミットブレイクが続きそうである。
「そうと決まれば早速シミュドームに行かないとね!」
そう言って飛び出して行こうとする。
先が思いやられる感は否めなかった。
>503 空欄
「……?」
リュートがニムルートに話し掛けたタイミングは絶妙であった。悪い意味で。
リヒャルトを見送り終え、クレハという邪魔者も消え、さぁお昼寝だ、と思った矢先であるからして。
「……。」
“誰あんた?”
と言わんばかりの不機嫌そうな双眸が、青年を貫いた。
>>505 (ああそうだった、まあ線は踏んじまったしな)
初対面ゆえ無理は無い
何かに対応できるように悪くてもガードできるように
ばれない様に意識集中そしてそれを悟らせないように青年は一呼吸置く
「失礼、俺はパイロット履修兼整備班見習いのリュートです。」
宜しく、と一言付加える
肩書きは覚えやすいように簡略化させてはいるが嘘は言ってない
>>504 「……おかしな人……」
シミュレータールームへ向かおうとする彼の背中を一瞥して呟く。
図々しく纏わり付いてきて、それでいて彼女の歩みに不愉快な中断をもたらさない。
路傍の石にしては随分とおかしな――
「――おかしな人、ね」
久し振りに少しだけ愉快な気持ちになった。
それはクレハ・ナラノハという人物を『おかしな人』と定義付けることで生じた情動。
けれども数歩進むうちにその感覚は冷めていく。
彼は彼女に追いつくと言った。
ならば、容赦なく蹴落としてやろう。
共に歩く人間なんて要らない。
朔風の苛烈さこそ、ノースウィンドの在るべき姿――
>506 空欄
「……。」
値踏みするかのような視線を送り、こちらも一間を置く。
どうしようもなく暇な時は人間観察を嗜むニムルートである。
彼が整備班員と言うのなら馴染み深い格納庫でその顔を見たことが無い、イコール彼が今期の新人だということなのだろう。
加えて自己紹介をされてしまったからには姉の言いつけを護らねばならない。
姉に対してだけは従順な少女は、ひょこりと上体を起こし、僅かに頭を下げると。
「ニムルート・G・ラスフォルテ。
パイロットコース一回生。」
と、淡々と自己紹介を終え、
「…お姉ちゃんに何か用なの?」
と、自分にとっての本題を問うた。不機嫌そうに。
>>508 「同じく1回生なんだな、俺も。」
本題は的確に言う事にしたらしい、そのせいかは定かではないが口調も変わっている。
「あなたの姉に直接用事は無いのだが仲よさそうで個人的に気になったんだな、これが」
『お姉ちゃん』と呼ぶぐらいだ
故にニムルートは姉を慕っている事になる、青年の考えがあっていれば
どんな人なのかぐらいは知っておいてもいいと青年は思ったのだ
>509 空欄
「…一回生は一回生でももうすぐ進級するし。
別に先輩風吹かすわけじゃないけど。」
と、何故か人に簡単に同じね、
みたいなコトを言われるのに抵抗があるのか、そう注釈を入れる。
「…?……変なの。
……お姉ちゃんは好き。優しいし、綺麗だし……当然。」
と、少し恥ずかしそうに呟き。
「……ニムは寝るから、あっち行って。」
聞かれるままに応えてしまったプチノロケ話を恥じて、
照れ隠しなのかしっしっと手を振る。こうなってしまっては下手に刺激しない方が良いかもしれない。
>>510 「そうか……いい人なのか……本当に良いことなんだな、それは。」
青年は感嘆深くそう言った
「それじゃ俺は消えるか」
(本来の目的は果たせなかったが、特徴?は聞き出せたし及第点は甘いか!?……まあ良い)
もう行くことにした青年静かに去ろうとするが……
彼の去り際、風が不意に吹き、草やらが舞う。
風が止んだときには彼の姿はもうなかった……
さて、所は変わって…ここはクレイドル外部にある演習用のフィールドだ。
複数存在する演習場の中だが、ここは開けた地形と点在する障害物の為、
主に射撃・砲撃を主体とした訓練に使用されている。
今も、丁度射撃訓練を終えた生徒達が待機している所だ。
教官からの指示があるまでは、生徒同士で雑談に興じたり……
先程までの訓練の成果を自分で分析して見たり……そんな様子。
全員がモビルスーツに搭乗しているので、
客観的な観察者の視点からは少々不気味な構図にも感じられるが――。
そんな中、先程までの射撃の採点を行っている女生徒が一人。
「調整はしていても、やはり百発百中とはいきませんね…。
……どうしちゃったのかしら。」
(何処かぼーっとした声。
気もそぞろなのだろうか、通信回線も開いたままだった。)
>>512 「やぁ、どうかしたかいお嬢さん」
同じように射撃訓練を行っていたらしい男子生徒から声がかかる。
「先の言葉からするに訓練で結果を出せなかったかな? うん?」
声色はとても優しい。
が―――。
モニターに映るその男子生徒の姿は実に異様だった。
無理矢理に押し込めたらしい手足が縦横無尽にコクピットを這いずり回り、
紆余曲折をして胸の前に押し込まれている。
よくよく見れば、その体格がありえない程に大きい事がわかっていただけると思う。
>>513 「ええ、特に180mmキャノンなんかは命中率の低下が顕著で。
マシンガンも、有効弾は明らかに少ないですし……」
(ヘルメットバイザーを上げつつ――因みに彼女が着ているのは、
かつてティターンズが採用していた物とほぼ同じパイロットスーツだ。
聞かれた事に応えつつ通信用のサブモニタを見た所で――)
「――――え”………―――?」
(固まった。)
>>514 「ふむふむ、なるほどな。
しかし180mmキャノンはともかく、マシンガンに関してはそう問題にしなくてもよいのではないかな。
マシンガンなんてものは当てるだけの言わば牽制の為の武器だ。
無論それで敵を倒せれば最良なのかもしれないが、あくまで牽制用として割り切る事も大切だと思うぞ。
そしてマシンガンで牽制した隙にドカンとサーベルで切り倒してしまえばいいのさ」
彼女の困惑にはまるで反応せず、正論なのかよくわからない理論を展開する。
………言ってる事はまともなのになんかキモいです!
>>515 「動くのものにはなかなか当たらないものですし」
同様に訓練していたらしい青年、更に話に割り込んできた
モニターに映る姿はパイロット用ヘルメットをしていて普通
―バイザーが付いているため一見彼だとわかるかどうかはともかく
(※彼がしているヘルメットはいわゆる『エリート兵』御用達のもので
知る人ぞ知る逸品である。
そしてこの『エリート兵』にはある逸話があるのだがそれは別のお話。)
「ガトリングはとり回しが余りよくなくて使いどころが……」
180ミリ砲とMMP-78とガトリングを使っていたらしいこの青年
もうちょっと武装を減らしてきたほうが良い……かもしれません
>515
「(えぇとこれは一体どういう事なのかしら正直とても申し訳無いのだけど
あの姿はどう見ても普通じゃ無いしけど仰っている事は尤もだし
でもでもあの外見とにかく外見が気になって仕方が無いわ如何しましょう
誰か助けてくれないかしら本当に―――)」
(と、普段のイメージからはややかけ離れたプチ錯乱に陥りつつ、
その辺りは頭の回転が早いのか、かなり動揺しつつも通信には応えておく)
「え、えぇ……けど私の機体は砲戦仕様ですから、
マシンガンでも仕留められないとなると、最早勝負にならないんですよ…」
(それとなく、通信モニタから視線を逸らしてしまったのは仕方ないのだろうか。)
>>516 「おう少年、少年も今日はちょっと調子が悪い感じか?
いけないなそんな事じゃあ。
おなかが痛くても気分が悪くてもMSに乗ってバズーカ撃ったら当たったよ。当たったよ!
って感じでなければ戦いでは生き残れないんだ。
ん? 今日の俺の戦績か? ああ、百発七十五中くらいだな」
全然当たってないじゃないかー!
という突っ込みは置いといて。
「しかし少年、それはともかくとしてあまりに多い武装の携行はいいとは思えんな。
それだけ積んでれば重量がかさんで動きが鈍くなる。
ロクに動けずにフルボッコにされるのがいいオチだぞ」
>>517 「おお、なるほどなるほどこれは失礼お嬢さん。
確かに言われて見れば砲撃仕様のMSのようだな、これは俺とした事が迂闊だった」
頭を掻いてそう呟き、謝る。
「しかしお嬢さん、それでも落ち込むんじゃないぞ。
人間調子が悪い日が週に二三回はある。
無論、調子が悪くてもなんとかするのが戦闘のプロなんだろうが、
俺達はまだまだプロには程遠いひよひよのヒヨコちゃんなんだ。
少しずつ調子の浮き沈みを減らす安定感を養えばいいんだからな」
そう言い、サムズアップ。
なんかいい事っぽい台詞を吐いているがとてもキモい。
>>516 「あら…。
そもそもノーマルなザクTの出力では、保持するのも大変でしょうしね…。
改造が必要では無いですか?」
(因みに彼女の乗るエスクード、陸戦型ジムではあるが…
その出力は段違いだ。)
>>518 「エ、ええ…そうですね。
あ、ありがとう…ございます…。」
(微笑みつつ、やはり引いている。)
>>519 「ふ、礼などいらんさ、気にするなお嬢さん」
言って、キラリと歯並びがやたらよく真っ白な歯を光らせる。
「しかしお嬢さん、さっきから言葉が震えているが大丈夫か。
本当に体調が悪いのなら早く休んだ方がいいぞ、無理はいかん」
>>518 「そうですね……」
青年はこの前も指摘されたこともあって減らしてきたのだが
ガトリングとかが荷重となっているようである
「こちらをたてればあちらがたたず……」
武装選択って難しい。誰か助けてください。そんな状況。
>>519 「ガトリングについては両手で持っての使用が前提ですね
武装の取捨選択が意外と難しいですよ」
彼をよく知る者だったら普通にビームライフル使えるの使ったほうが良いと間違いなく言っている。
……多分
>>520 「え、えぇ…大丈夫ですよ?
どうかお気遣い無く、えぇっと……失礼ですが?」
(まさか、『貴方の見た目に引いているんです』等とは間違っても口には出来ない。
故にとりあえず会話の矛先を微妙に逸らしつつ、
彼女は心中で呟くのだ。)
『(早く慣れないと…)』と。
>>521 「そうですね、確かB-3グフは高性能なガトリング砲を持っていましたが…
ただ、機体重量がありますから射撃は安定するんじゃ無いですか?」
(無論、彼女は彼の特性などは知らない。
故に会話もこの様な、事実に即した物になるのだ。)
>>521 「ともかく、MSの制限重量を超えた重い武装はやめておいた方がいいだろう。
大鑑巨砲主義にはロマンを感じるが、死んじゃったら元も子も無いからな。
戦いはパワーじゃない、機動性だとかの偉人も言っている」
人差し指を一つ立てながら感慨深げに言う。
一撃必殺の武器、当たればデカいというのも確かにかっこいい。
けど、かっこいいだけじゃ生き残れない。
>>522 「む………ああ、失礼失礼、俺とした事が挨拶を忘れていたな」
コホン、と咳払い一つ。
自分の容姿に疑問だとかそういうのを持たれているとはてんで思わない。
「俺の名は肝井、肝井生人。
見ての通りの日系人だ」
確かによく見れば黒い髪に黒い瞳、アジア系の人物だという事がわかるだろう。
だがそれよりも目を引かれるその容姿がある為、あまり気づかれない。
「肝井さん、生人君、きっくん、好きな名前で呼んでくれればいい」
>>522 「乗り換え前提になってしまいますか・・・」
単位が必要になってくると厳しい話
どれが青年に合っているかという相性もある
最も旧ザクだから仕方ないと言ってしまえばそれまでだが
>>523 「……」
彼が言っている事もわかる
が、機動性も火力も無ければどうしろと
そう心から思う青年だった
>>524 「いや、そうでも無いですよ?
私のエスクードは元々は普通の陸戦型GMですけど…
ジェネレータだけは、ジェガンの物に換装してますから。
確かザクTみたいな機体は改良の選択肢も多いらしいですから、
整備の人達と相談して見たら如何です?
中々面白い改造をしてくれるって、評判ですしね。」
>>524 「ご丁寧にどうも……キモイ、ですね…?
では肝井さん、と。」
「えっと……私はエレナです、エレナ・イグレシア。」
(イグレシア――という事はスペイン系の人間か。
…しかしヘルメットから除く顔立ちは色白で、まるで人形の様な端正な美しさを持つ。
とてもじゃないが、外見からそれを察するのは無理だった。)
>>524 「ふむ、機動性も火力も無ければどうしろと言うんだ! って顔をしているな。
まぁ確かにそう思うのも尤もな話だ、はっきり言って旧ザクなんかじゃロクに戦えないものな」
読心術使いましたよこの人。
「よっしゃ、ここはこの肝井さんが一肌脱いでやろう。
少年よ、この機体をお前に譲るぞ。
なぁに、俺もそろそろこの窮屈なコクピットにおさらばする事になっていてな、
正直この機体を持て余していたんだ。
遠慮はいらんぞ少年、さぁさぁさぁ!」
確かに、最近ようやくこの人が入れるサイズのコクピットを備え付けた専用の機体を受領する事になっている。
となれば、この機体も不要となるのだが………。
………そういえば肝井さん、今何に乗っているのだろうか。
少年の位置からは肝井さんの機体が見えない。
>>525 「OK、お嬢さん。ではエレナちゃんと呼ばせてもらおうかな。
ふひひっ」
( ´Д`)←これが
( ´∀`)←こんな感じになりました、わかりやすく言うとニヤけた笑い。
キモいです。
>>525 「エレナさんの機体、ジェネレーター換装のものだったのですか」
気付け。一応整備班だろ
「新型に乗るか、改造機に乗るか……ですか」
単位を使うニ択
適性低いこの青年はどっちにしろ苦戦しそうである、まる。
>>526 「……」
思考一時停止
読まれているらしいがそう見えても仕方ない
(※『少年』呼ばわりなのは青年はまだまだヒヨッコにも満たないということらしい)
「ところで、肝井先輩は何に乗っているんです?あくまでも参考までにお聞きしますが」
何か考えている青年である。
>>527 「ん? 俺の乗ってる機体か?
ふふん、聞いて驚け見ても驚け、金ぴかのレアな機体だぞ少年!」
言って、肝井さんは岩陰からその姿を現した。
重量感溢れるフォルム、金色に光るその装甲、滑らかな曲線、美しい指先。
確かにその機体はレアなものだった。
滅多にお目にかかれるようなものではなく、恐らくこれが始めてみるものだという人もいるだろう。
そう、その機体の名は―――!
「ジュアッグだ!!」
キモすぎです!><
>>526 「え、えぇ…どうぞご自由に……。」
(正直言うと、余り気持ち良くは無い。
けど(重ねて言うが)それを口に出来ない程の良心を持っているが故に、
彼女の思いは彼には決して伝わらないのであって。)
>>527 「ええ…そうですよ、リュートさん。
流石に元のままの出力じゃこれだけの重量を動かせませんし、
ただ推力は強化出来てないので、機動性は本当に低いんです。」
(だから砲戦仕様なんですよ、と付け加えて。
自らが射撃標的にしていた障害物を指し示す、確かに陸戦型GMの攻撃力では無い。
そのとき、彼女の機体に警告音。)
「……あら、お二人ともちょっと失礼しますよ――故障です。」
(言われなくともすぐ分かる、通信用のアンテナが何らかの原因で故障したのだ。
応急修理に入るという彼女は、そのまま通信を一時中断した。)
>>529 「う、む、めんごめんご、少々取り乱した」
ケフケフ、と咳払い。
モニター越しとはいえ久しぶりによい女性(容姿的な意味で)を見たので、
ややテンションが上がってキモさに磨きがかかっていた。自重。
「ん、故障か、大丈夫か―――って、聞こえんか、聞こえんな、聞こえんわ」
もう通信は切れてるから言っても無駄無駄無駄無駄。
あ、誰かいた。
(一行の所に走ってくるMSが一機・・・右肩にキャノン砲を装備したジムキャノンのようだ)
きき、聞いてくださいよ。
私、とんでもないものを見ちゃったんですよ。
(通信に現れたのは女生徒・・・その顔は何か、とんでもないものを見た事を物語っていた)
>>528 俺は訓練の合間に駄弁っていた……が……それからのことは?
というのが正しいのか
それとも素直にティウンティウンティウンなのか
とりあえず言えることは
『うぅぉ…パワーが違い過ぎる!』
という事である、いろんな意味で、精神的な意味での破壊力とかも含めて。
でも口にするのもどうかとも思う青年である。
「申し訳ないです、先輩。実は俺、基本的に機体との相性も考えないとまともに動かせないのです」
ここでカミングアウト。曲がりなりにもGMや旧ザクはようやく動かせるようになってはいる(※ただしたたかいはry)のだが
コーディ専用機やらは確実に鬼門。水中専用機も……
青年は言いにくそうにそう言った。
>>529 「へぇ、そうなのですか……」
彼女が通信機トラブルを青年に(も)告げ
通信が途絶える
「しばらく待ちますか……」
どうやら故障らしいがしばらくすれば復旧するだろう……
>>531 「むむっ!? どうしたというのだ少女よ!?」
少女のとんでもないものを見た顔を見て、
こちらも真剣にかつ緊張した面持ちをして答えを返す。
>>532 「ふむなるほど、確かに相性は重要だな。
それに中距離からドカドカ撃ったりするのが好きだから乗ってるが、
このジュアッグ、めちゃめちゃピーキーで扱いにくい。
勧めるべきではなかったな、軽率だった、すまん」
頭を下げる。
しかし、頭を下げるとなんかこうコクピットの中が更にしっちゃかめっちゃかな感じになっている。
正にカオス。
>>533 あの・・・私、二十歳なんですけど・・・
(モニターに映るキモい生徒の顔に僅かに引きながらとりあえず突っ込みを入れて)
そんなことよりもさっき、白衣を着けてる教官・・・えっと、三船教官と遭遇したんですけどあの人、突然ザクの事を語りだして・・・・
(震える声で自分が遭遇した事を喋る女性。遭遇してMSの事を力説するぐらいはあの男は普通にするだろう・・・でも、今回はそれだけではないようだ)
旧ザクの事を力説してる間、教官の旧ザクが変なポーズを取るんですよ!
ほら、ボディービルダーが良くやるポーズとか・・・それに掛け声と共に変なポーズまで取るんですよ。
普通、MSってあんな事出来ましたっけ・・・
>>533 「いいえ、先輩が気にする事ではないですよ。
頭を上げてください」
―いろんな意味で困るから、とは言わない青年
「どうも俺は機体操作がいまひとつうまく出来ないのですよ。得意レンジが特に無いのもアレですが」
あと、俺20ですよと言っておく青年
>>534 「―そうだったのですか、ミフネ教官だったら仕方ないかな?(;´∀`)」
アストレイ系だったら人間に近い動きがいろいろ出来る……誰かがそう言っていたが
「旧ザクも結構器用な事が出来る……という話は聞いたことがあるかもしれません」
勿論職人技と言う可能性もあるのだが
>>534 「それはすまん、では女性よ、どうした!?」
それはそれで何かがおかしい。
「む、三船教官か………博士か」
彼とは少なからず、この肝井青年は縁がある。
彼には愛と勇気と肉欲が込められた男の夢、
ロマンである『惚れ薬』なる妙薬を開発するよう頼んでいるのだ。
そういう事があるから肝井青年は、とにかく、三船教官を尊敬していた。
………それがいいかどうかは別にして。
「いや、博士が乗るのならばそれくらい出来て当然だろう。
世にはMSで一本背負いをする人もいると聞く。
それに比べればボディービルダーのポーズなんて朝飯前だぜ、多分」
>>535 「そうか、ならば上げよう」
あっさりと頭を上げる。
「得意レンジが無い、というのは逆を言えば弱点が無いという事だ。
それはむしろ誇れる事だぞしょうね………じゃなく、青年」
言い直す。
しかしまぁ、この肝井青年のデカさから見れば、立派な成人男性であろうと子供みたいなものなのだろう。
身体だけを見れば。
>>535>>536 あの教官だったら仕方がないって・・・
あ、でもMSって設定とか弄ればああいう動き出来るかもしれないしGFなんか中に乗ってる人の動きを再現するんだから私の考えすぎだったかな。
(至極普通な思考のこの生徒は相手の言葉に納得した・・・と言うか、現実逃避するかのように納得しようとしていた)
無人の教室で一人で何か授業してるのも飲んでたお茶を零して塗れた机が物凄く変色したとかもあの教官なら仕方が無いになるんだろうね・・・
精神病院から脱走したって噂も本当なのかもしれないね・・・
>>536 「そうですか?俺はどうしても対応できないレンジがあるのですが」
淡々と答える青年
因みにこの青年が彼の夢を妨害したのは事実だが誰も気付いてはいない
>>537 「そういう噂もあるのですか……」
彼は実際ああいった感じだが、人間の部分はゼロじゃない……人間辞めない限りはと思う
多分
少し考え青年は言った
「あくまでも噂は噂であって真実じゃない。どうとるかは貴女次第なんだな、これが」
思いっきり口調が変わってしまってはいるが問題は無い
>>537 「無人教室で授業……茶で変色………。
………それはまぁ、なんだ。
………………いや、でも流石にそれは。
ぐむぅ………」
反論出来ない。
そういう事をしている、という情景がすぐに思い浮かんでくる。
「いや、しかし、それでもこの俺こと肝井生人はかの人物を尊敬するぞ。
彼は我が理想を理解(わか)ってくれた数少ない人物。
言わば強敵(とも)なのだから!」
でもその理想の内容が酷すぎですよね。
>>538 「あ、そうなの、ごめんてっきり得意レンジが無い=全部いけるオールマイティーだと思った。
めんごめんご」
両手を合わせてごめんなさいのポーズ。
「いやしかしあれだ、対応出来ないレンジがあるならそこばかり練習すればいいじゃない。
そこを補う事が出来るからな。
或いは何か一つ得意な事を絞って強化するとかすればいいじゃない。
一点特化は男のロマンだからな」
サムズアップをしながら、白く光る歯を見せる。
なんという笑顔………。
「さて、それじゃあ肝井さんは自主練でもしてくるかな。
このジュアッグともそろそろお別れとなると、寂しいもんだし。
んじゃ、またな皆の衆」
そう言い、狭いコクピットの中でギチギチ言わせながらジュアッグを動かす肝井さん。
その姿はまぁ傍から見ればとてつもなくキモかったです。
>>538 ハハハ・・・そうですよね。噂は噂でですよね。
第一、精神病院に入るような人が普通、教官なんて出来るわけないですしね。
(乾いた笑い声をあげながら言うこいつ・・・現実逃避中)
>>539 理解者ですか・・・噂じゃあの教官、何かの権威だから本当はかなり頭がいいのかも・・・・
どんな理想か知りませんけどよかったですね、理解者が居て。
(どんな理想か知らないほうが凄く幸せだろう・・・知ろうともしないけど)
っと、私も自主錬してきますね。
GMキャノンはしっくり来るのでこの系統の機体で経験積む事にしたんで。
(そういってキモい生徒は他の方向へと自主錬に向かう)
>>539 弱点を埋めるか補うか……か
(理想か……)
誰だって願い事の1つ2つはあるもの
(ただそれがどうなのかはべつのはなしかな?)
見送りながらふとそんな事を考えて居た
>>540 (みんな自主練と、熱心だな)
機体も重要だがそれを使いこなせる事も重要である
「俺も行くか」
青年もどこかへ向かうことにした
(平和を極めんとしていた午後の喫茶『白馬』にキワモノの影が一つ。
のんべんだらりとハロのままティーなど啜りまったりしている。)
「さて、今日は来てるかな…っと。」
(そんな白馬に入って来る一人の青年、誰か人を探しに来た様子だったが…
店員に視線で促されるままに着いた席。
気が抜けていたのか、ろくすっぽ周囲を確認せずに座ったその場所は――
>>542 彼(?)の真正面だった。それも向かい合う形で。)
「――うぉう!?」
>>543 ろくに目も向けずすんなり座った上でそのリアクションはどういう了見だお若いの。
今日の俺は意外とナーバスだ、事と次第によっちゃすごすごと退散しないでもない。
(これはもしかして啖呵を切られているのだろうか。
人間形態で顎に手を乗せる形で眉らしき物を顰めている。
そして何故だろう。目の前の異物は妙にテンションが低そうだ。)
>>544 「あぁ……いや、そういう訳じゃ無いんだが…スマン。」
(啖呵を切られていても、相手が相手だけに感情を荒立てる事も無いのか。
むしろ、その様子にこそ注意が行った様で。)
「ん……?
お前、何かあったか?」
>>545 いや何、大したこっちゃねぇよ。人間の身にゃわからん悩みさ・・・
(ずずー)
>>546 「オイオイ…そういう言い方されると気になるじゃないか。
…っていうかそもそも俺としては、お前が本当に機械なのかすら疑わしいんだが。
とりあえず話すだけ話してみろよ?
あんまり下らなかったら怒るかも知れんけど。」
(……妙にノリノリ、というか付き合いの良い青年である。)
>>547 ・・・・
過充電でバッテリーの持ちが悪くなってな?
>>548 「―――。」
(参った、本当に人間の身ではちょっと分かり難い問題だった。
かつて宇宙世紀に存在したニュータイプという概念は、
こういう時便利なのだろうか――そう思いつつ、
言った手前少しは理解する努力をしなければならないとも思った訳で。
きっかり13秒の沈黙の後)
「……胃もたれで、消化が悪い…?」
(かなり強引な解釈に至ったようだ。)
>>549 んー残念不正解!
もう暴れすぎると一日もたないのよ、だからこうして自重してるわぁけ。
早く健康な体になりたいです。まる。
(案外、というか意外なほど普通であった。)
今啜ってる紅茶だって、電力消費は少ないが『動く』からやってるだけだしなぁ。
早く全力でセクハラしてまわりてぇずらー
>>556 「ん…じゃああれか、休み過ぎて体がなまる…みたいな?」
(割と食い付きの良い青年。
かくいう彼自身も、何処と無く不景気な面構えなのだが。)
「それと敢えて言うが、セクハラする位なら直らない方が良いと思う。
主に世界とここら一帯の全ての女性の為に。」
>>551 ぬふふ、一理あるな。
手首や翼にキレが無くなったり頭も休眠モードだから回転が遅くなったりでこの状態にはいい事無しざます!
早えとことどかねっかなー、待ち遠しいったらありゃしねぇ。
じゃあナンパならどうでぃ
>>552 「(絶対届かない方が良いんだろうなぁ…
ヘリオンとか、もう本気で泣くんじゃ無いだろうか…?)」
(そんな独りよがりとも言える心配もしつつ)
「…まぁ、それなら。
だけどお前、その見た目で?」
>>553 大丈夫だ、どうせギャグにしかならんて。
他でもない俺が保証しよう。
何なら今この周囲に対して試してみるか?
(危険な発言をし始めた)
>>554 「しかしお前…今ここに居る女性って言ったら……。」
(そう言って、店内を見回す。
他の客は少ない、見た所ターゲットになる様な女性と言ったら…
カウンターに詰めている、淡白そうな女性店員くらいしか見当たらなかった。)
「…うん、彼女は無理だな。
俺のカンがそう告げている。」
>>555 嘘嘘冗談だからっぺ。
さっきも言ったように暴れると電池切れちゃうからね?
(言葉のアクセントを妙な感じにつけてみせる。
こいつなりの空元気と見てやるべきなのだろうか。)
さて、そろそろおいとましますかね。
いつまでも茶ー啜ってる訳にもいくめぇ。
「うぁーい! 腹減ったース!」
カランコロンカラン、と音を立てて喫茶店内に入ってくる女生徒。
肩に重そうなショルダーバックを下げているが、
それよりも少女的には空腹感を満たす事が先決らしく、
荷物を置く前に店員に注文をし、席についた。
そしてその重そうなショルダーバックからバナナを一房取り出し、
パクつこうとしたところで。
「ういス、こんちゃース!」
前方の顔見知りに挨拶。
>>556 「ん…何だ冗談か、脅かすなよ。
本当に始めたら如何しようかと思ってた所だ。」
(そう言って、こちらも口にしていたコーヒーのカップを下ろす。)
「…まぁ、気をつけろ。
明日の朝には廃棄物処理施設で発見、とかじゃ流石に後味が悪い。」
>>557 「よ、サリクス。
随分と大荷物じゃ無いか、どうしたんだ?」
(挨拶に応えて、軽く手を挙げてみせる。
そういう彼自身も、荷物はそこそこあったりするのだが。)
>>559 「ああ、これスか?
こりゃあれス、バナナとかグローブとかッス」
言ってバッグを見る。
他にも場面に応じたものを巻く為に数十枚持ち歩いているハチマキだとか、
休憩時間中も鍛える為の器具なども入っているのだが。
そんな中一人入ってくる者が一人
(知っている人いるねぇ……)
そう思いつつ
「こんにちわ」
見知った面々に挨拶する
>>560 「へぇ……バナナはまぁ分かるけど、グローブ…?
あぁ、もしかしてケイトと一緒に?」
(興味深そうに尋ねる。
普段スポーツなどはやっていない青年だが、人がやるのを見るのは好きだ。
自分がやるのも決して嫌いでは無い。)
>>561 「お…段々増えて来たな。
こんにちはだ、リュート。」
>>561 「ういー、こんちゃース!」
ひらひらと手を振って挨拶。
「リュー君も一ついかがッスかー、これ」
そう言って差し出したものは、黄色い果物の王様。
バナーナ。
>>562 「そッスよー、けーちゃんに誘われてやってんスけどねー。
………まぁ、やってるつってもキャッチボールとかくらいしか出来る事無いんスけど」
無論キャッチボールだけでも楽しい事は楽しい。
が、少々物足りないというのもまた事実。
(賑やかな白馬。
そんな中、新たに入ってくる一人の客。)
おお、盛況、盛況♪
どーこに座りましょうかねぇ・・・
(キョロキョロと、席でも探しているのだろうか。)
>>562 「こんにちわ、リヒャルト先輩」
ここで注文をする青年
「ミルクティーをお願いします」
>>563 「こんにちわ、サリクスさん」
……差し出されたバナナ
→もらう
いらない
満場一致の即決をくだす(何のだ
「ではありがたくいただきます。」
>>563 「…ん?
何だ…何時も二人でやってるのか?」
「…全く、そういう事なら声の一つも掛けてくれれば良いんだ。」
>>564 「―――」
(と、丁度先程音速丸が出て行った席。
つまりリヒャルトの真正面が空いていた。)
>>565 「今日は早いな、そちらも講義は休みだったのか?
…の割には、何時もと変わらない感じだけど。」
(そう言っている間にも、注文を受けてミルクティーが運ばれて来た。)
>>566 ・・・・ふむ。
(荷物を肩に引っさげ、リヒャルトに近付く青年。
目の前まで来た所で)
ここ、いいですかね?
(席をさし柔らかな口調で聞いてくる。
それ自体に問題は無い。
何故、室内でも帽子。何故にサンバイザー。)
>>564 「んなもん適当に空いてる席に座っちゃえばいいんスよ。
そことかこことかあっことか」
ぽんぽんぽん、と適当に空いてる席を指差してゆく。
なんという大雑把。
>>565 「うむス、バナナはおいしい食べ物ス。
みんなで広げようバナナの輪ッス」
そう言い、少女もバナナを一口パクリ。
………しかし少女のテーブルを見てみると、実に異様だ。
食べ終わったバナナの皮が一房分近く。
>>566 「んや、そうスねいつも二人スね。
だから簡単なキャッチボールやけーちゃんの球取る練習とかぐらいしかやれてねース」
>>568 んー、まぁ何といいますか。
知り合いとかが居れば自然とそっちの方に足が向くでしょう?
そういったニュアンスも含まれていまして。
(やけに丁寧な説明口調である。)
>>566 「ええ俺も休みですよ、今日は」
それがどようびクオリティ
>>567 「ご自由に座ればよいかと」
青年はバナナを持ちつつそう言う
>>568 「輪?」
(まあ、瑣末な事だろう)
気にしないことにした青年
「ところでキャッチボールするって言ってたけど、いつもは何処でやっているんだ?」
※口調が変わっていますが問題ありません
>>567 「あぁ、構わないよ。」
(彼にしてみれば、特に断る理由も無い。
しかし、「それ」は少しだけ気になったらしく)
「……?
それ、取らないのか…?」
(少々怪訝そうな表情を浮かべて、そう尋ねた。)
>>568 「ふむ…。」
(と、何やら考え込む様子。
数秒ほど沈黙した所で)
「じゃあ、さ。
俺からも何人か誘って、やってみるかい?」
(随分と唐突な申し出だった。)
>>570 そう言っていただければ幸いですが、ね。
>>571 ありがとうございます。では・・・
ああ、これですか。
まぁ何といいますか、目印のような物なので。
どうぞお気になさらず。
(さらりと話題を流した。
でもやっぱり変だ。変なのだ。)
>>569 「おお、そりゃ道理ッス!」
ぽん、と手のひらを打って激しく同意。
>>570 「ん? いつもッスか?
まぁ二人でキャッチボールするくらいッスから公園とか………。
後は養成所内の運動場借りてやる事もあるッスね」
>>571 「むむっ?」
口元に指を置き、思案。
熟考、少女にしては長い長い考えている間。
その間、約2秒。
「それはすなわち自分達のチームに入団してくれるという、あれッスね!
ドラフト会議!」
違う。
「じゃなくて、えーと………あれッス!
おお、それじゃあ一緒に野球やってくれるんスね!?」
>>570 「そっか。
そう言えば…もうクレイドルの方には慣れたのかい?
養成所の中はともかく、町の方は休みでも無いと出歩かないから…
中々大変だと思うんだが。」
>>572 「目印?見つけて欲しい相手でも居るのか。
…しかしそうは言うがな、やはり気にはなる。
例えばそう、何だ―――」
「――髪、傷めないか?」
(考えようによっては物凄く失礼な事を口走ってしまった青年である。)
>>573 「そうだな、確かギャクシメイとか言ったか」(違います)
「ほら、俺たちパイロットは身体作るのも仕事の内だし。
効果が同じだったら互いに楽しくやれる方が良いだろう。
それに加えて言えばだな……
誰の迷惑になる訳でも無いのに、やりたい事がやれないのは悲しいだろう?」
>>573 納得していただけましたか?
(帽子で目の辺りは見えないが恐らく微笑んでいるのだろう。)
>>574 ・・・・まぁ、言い方を変えればアイデンティティとでも言いますか。
髪。
髪、ですか。
そういえば久しく状態を見てませんねぇ(しみじみ
>>573 「そうなんですか、運動場借りてやっている事もあるとは」
青年にとっては初耳だ。
どこかの施設を借りてトレーニングにいそしむ人も見るが
>>574 「ええ。」
『きょうもげんきに、まちをはしっています』
そんな顔で青年はそう言った
「ただまだ慣れないところはありますね。クレイドルの外とか」
>>575 ―それが彼のポリシーのようである
「たまにいますね、そういう人」
青年はそう言った
>>574 「きっと先輩なら高卒ドラフト3位で入団後、プロ7年目で才能開花。
サヨナラ打を打っちゃったりするんスよ」
なんというヒーロー。
この打者は間違いなく今後の球団のキーマン。
「うん、そうッスね。
確かに楽しくやれる事の方がいいに決まってるッス。
あー………まぁ、二人だけじゃ三角ベースも出来ないッスからね。
三人になれば少なくともバッティングくらいは出来るスから………。
………ピッチャー一々打たれた球取りに行かなきゃいけねッスけど」
>>575 「納得納得ッス」
首を縦にぶんぶんと振る。
>>576 「ま、借りるつってもほんの短い時間スし、
それに二人だけッスから本当に隅も隅な隅っこの端っこでやってるんスけどね」
>>575 「…外せない理由でもあるのか……?
そうで無いなら、たまには手入れした方が良いと思うよ。
男の髪といっても、ある程度はしておかないと…抜けるからな。」
(そこで、溜息。
彼自身、決して目立たないが…少しは髪の手入れをする人間だ。
人前に出ていて恥ずかしくない程度には、彼は身嗜みに気を遣う。)
>>576 「なるほど、ね。……って。
リュート、クレイドルの外は荒野だぞ?
慣れるも何も無いと思うが……。」
>>577 「いや、多分俺は社会人野球で地道に一軍と二軍を行ったり来たり、
契約の限界が来た辺りで漸く実力が開花するとか…そんな所だと思う。」
(何と言う謙遜、というよりこれは色々と問題がある選手像ではある。)
「ほら、そういう事なら俺から誰か誘うって手もあるし。
丁度こういうの好きそうな人、知ってるからさ。
しかも…多分二人とも、直ぐに打ち解けるだろうってのが。」
>>576 いやはや・・・まぁ、連れの一人にこれが無いと認識してもらえないと言うのもあるんですが。
どうにも顔が地味らしくて。
(顔を判別できない連れが凄いのかそれともこいつの顔はそんなに特徴が無いのだろうか)
>>577 ふふ、それはよかった。
>>578 まぁ、気にしないでおいてください。
風呂やシャワーでは流石に外します。でもシャンプーハットですが。
(それは外しているとは言わないのではないだろうか。
どうでもいいが青年の歳でシャンプーハットは偉く似合わない。凄く。)
>>578 「なんとなくイメージ的にはそっちの方がしっくりくるッスね」
腕を組んで唸る。
うむ、確かに安易に想像が出来る。
「おお、なるほどなるほど。
それじゃー、自分からも色々な人に誘ってみようかなッス。
―――という事で二人とも!」
そう言うと突然少女は残りの青年らの方へ向き上のジャージのファスナーを外し始めたのだ。
ジジー………。
「(一緒に野球を)や ら な い か ?」
………何故ジャージのファスナーを開けたのかはわからない。
>>577 「そうでしたか」
2人のみでやってると言っていたし妥当といえば妥当だろう
>>578 「荒野なのはわかっています。でもMSで移動していると何かに引っかかって転ぶ事があるのです」
これはザクTの話である。ただ極めて稀にSDF91でも転ぶことがあるのだが
>>579 いわゆる特徴がないのが特徴ということだろう
それはそれで……とも言える
ただ野球の流れにはそんなことより(ryかサボっているか
が正しい表現である青年である、まる
[ ゚д゚]
/[へへ 旦~ ←図:こんな感じ
■■□■■□◇_◇□□□
>>579 「――待ってくれ、今一瞬物凄い光景が浮かんだ。」
(その光景は容易に想像出来たらしい。
シャンプーハット、自分は使ったことが無いがどんな感じなのだろう。)
>>581 「…それは、地理に不慣れとは違うと思うぞ…?
まぁ…そういう事なら気をつけろよ。
転ぶだけでも、MSにしてみれば相当な衝撃だ。
故障でもしたら泣くに泣けない、あれは困るぜ…」
(因みにこのリヒャルトさん、そんな経験者である。)
>>580 「あぁ、俺自身…言っておいて少々悲しくなって来た。
…ん、あぁ…それは勿論だが…ん?」
(そして、彼は其れを見る。)
「!?
止めないか、はしたない――ッ!!??」
(早い、正しくトロンベ、疾風の如し。)
>>582 「なんぞこれース」
何を止められたのかまるでわかっていない様子。
無論、開いたジャージの中にはシャツを着込んでいるので何も見えないし見てもつまらない。
なんてったって貧乳。
―――だが、それがいい!!
「しかし今の反応速度は速かったッス。
流石先輩、俊敏な動きッスね」
・・・・平和だ。
>>582 そうですかね?実際やってみると地味な物ですよ、特に個室の風呂では。
>>583 「………そういうの、苦手なんだよ。」
(どうやらちょっとだけムスっとした様子。
理由が理由だけに口にするのははばかられるのか、
傍から見ていると、生真面目さゆえの滑稽さがよく分かる。)
「まぁ…な、Trombeって程じゃ無いが。
まぁ何だ…幾ら見えないと言ってもな、余りそういうのは、良くない。」
>>584 「あぁ、けど風呂に入ってる時ってそういう物じゃ無いか?
しかしこういう言い方をするのが失礼とは分かっているんだがその…
シャンプーハット着用ってのは絵面として、面白くてな…。」
だいたいそんなかんj(ry
>>582 「そうなんですか……」
故障は確かに怖い、でもって戻れなくなる事だって考えられるという事
「もうちょっと基礎も含めて訓練したほうがいいかもしれません」
むしろそうしたほうが青年にもいいだろう
「……とろんべ?」
唐突に青年はそう言った
>>585 ・・・ああ、なるほど。
確かに少しは歳食って物の分別もついてるであろう若者がシャンプーハットをしているというのは・・・
まぁ、人それぞれでしょう。
>>585 「そういうのって、こういうのッスか?」
言いながら、ファスナーを上げたり、下ろしたり。
どうでもいいけどファスナーのジジーって音が無駄に五月蝿い。
「まぁ苦手っていうならやめとくッス。
でもあれッスよ、野球してる間とか暑いッスから脱ぐッスけどね」
そう言うと少女は壁にかかった時計を確認すると、
ショルダーバックを再び担いで立ち上がる。
「んじゃ先輩、自分はそろそろけーちゃんとの待ち合わせの時間ッスから行くッスね。
気が向いたら来てほしいッス、家の前の公園でやってるんで」
んじゃ、と一礼をすると会計を済ませ、ジャージを着たバカの子は颯爽と去っていった。
>>586 「あぁ、俺のときは通信機も壊れたから本気で死に掛けた。
全くこの星の荒野は地獄だぜ。」
(で、その唐突な言葉を聞き取って)
「あぁ、ウチの国元の方の言葉でね。
英語ではトルネード…竜巻の事だな。
疾きこと風の如く、怒涛の勢いで駆けて来る竜巻さ。」
>>587 「あぁ…勿論、馬鹿にしたりするつもりは無いんだ。
気を悪くしたなら謝るよ。」
(そう言って、申し訳ない様子で頭を指でポリポリと。)
>>588 「ん…あぁ、そういうのだ。
運動中とかは、全然気にならないんだがなぁ………。」
(やれやれと心中で呟いたのは、誰に向けての物だったのか。
尤もそれが誰に対する物であれ、彼自身も似た様な方法で
特定の女生徒を貧血気味に追いやったりしている為、偉そうな事は言えないのだが。)
>>589 いえいえ、そちらもお気になさらず。
(口元をやんわりと笑わせてみせる。
鼻から上の表情が酷く分かりづらい。)
>>589 「そうだったんですか。実は俺も似たような事があって大変でしたよ」
最も"あの事"については口が裂けても言えないが
「疾風怒濤というものですか、又一つ勉強になりました」
うなづきながら青年はそう言った
残りの分を飲み終える
「では俺はこれで」
そう言って青年はその場を後にした
>>591 「あぁ、実際に二度と帰って来なかった奴だって居るよ。
特に私用で出てる時なんかは、助けも殆ど来ないから危ないな。
あぁ、お疲れ。それはまた別の表現になるけどな。」
(その背中を、見送る。)
>>590 「俺自身、こんな場所では相当に変な趣味の人間だから。
普段は余り人の趣味にとやかく言おうとは思わないんだけどな…
……いや、とにかく失礼した。
今日はコレで失礼するけど、また声をかけてくれると嬉しいね。」
(それじゃ、と告げて立ち上がる。
足元に置かれていた大きな木製のケースは、刻印から見て光学式の天体望遠鏡だろう。
それを担ぐ様にして清算を済ませて店を出て行った彼を見る限り、恐らく彼の言う趣味とはこれの事で……
事実彼の荷物の殆どは、そういった類の物で構成されていた。)
(因みに彼はその帰り道、クレイドル内のスポーツ店にて目撃されたとか。)
同時刻――火星。
北緯○○度、緯度△△度 高度3000フィート。
恒星間輸送会社『A(アルファ)-ケンタウリ』所属のミデア改のコクピットにて。
『―――駄目です、フラップ稼働率尚も低下。
第一・第三エンジン出力低下、他もこれ以上は出力が上がりません…機長!』
「諦めるな、現在の高度を保って渓谷を突破する。
…本社に連絡はまだ取れんのか、届け先でも構わん。」
『……通信応答、双方共にありません。
恐らくですが先程の攻撃で―――機長、積荷は降ろせないんですか!?』
「…落ち着け、あれは我々には降ろせん!
良いから呼び掛けを続けろ、救難信号はギリギリまで待たないとならん…。
……クソッ…視界不良、出力尚も低下…!畜生…。
上の連中め、厄介な荷物を押し付けてくれた――ッ!」
『機長―――壁が迫って…うわぁああああああぁあ!?』
「ここまでか―――ビーコン打て、衝撃に備えろ!!!」
(――彼らの墜落が発覚するのは、まだ少しだけ先の話。
だがそれは、決して遠い未来の話でも無かった。)
――三日後、ミデア改の墜落地点より100キロ弱の荒野にて。
荒野の中を進んでいる数機の機動兵器群、
先頭を進んでいるジム改が、追従する機体へとレーザー通信回線で語りかけている。
『――いや、お前達には感謝してるよ。
緊急の仕事だってのに快く引き受けてくれて、助かってる。
さて、今回の仕事をもう一度確認するぞ…』
パイロットの男性の野太い声と共に、それぞれの機体のコクピット。
つまり搭乗者の眼前のコンソールに様々な情報が表示される。
墜落したミデア改の外観、通信が途絶えた場所、救難信号の発信地点――その他諸々。
それら全ては出発前にも説明を受けている事ばかりだ。
『俺達の仕事は、このミデア改の確保だ。
俺は仲介人だから依頼主の会社の事情は知らないが……
まず第一に乗員の救助、次に積荷の確保を優先して欲しいって事らしい。
しかし問題なのは場所でな。
墜落予測地点は原生機械生物が出易い、軽装備で先行した先発隊は
命からがら逃げ延びて来たって有様だ。
まぁ、お陰で俺たちはこうして仕事にあり付ける訳なんだが………。』
『で、とりあえずはこんな所だが…
何か、質問はあるか?
大体の予測地点までは少しだけ時間があるぜ。』
>>594 いーえ、こちらからは何も。
付近一帯の原生生物の事前情報があっても、進化されてたら何にもなりませんしね。
(きつい口調ではあるがそれをあまり感じさせないのはヘルメットがいい感じに光を反射しているからだろうか。
ともかく青年は其れを拒否した。)
・・・ちょっとだけ気になる所ではありますけど。
596 :
仲介人:2007/04/28(土) 22:22:27 ID:???
>>595 『あぁ、それについては…先行隊の生存者の情報が来てるぜ。
四速歩行する…バクゥとか、ラゴゥみたいな機体らしい。
背部にはビームを発射するターレット(旋回砲塔)があるそうだが…
他には、特別な武装なんかは装備して無いらしいぜ。
ま、流石に昨日今日で急に進化ってのは無いだろう…多分な。』
(歩を進めながら、思い出したとばかりに応える男。
情報の精度はともかく、これを言い忘れている辺り…少々不安だ。)
>>596 ・・・了解、です。
(ジム改の後ろなので相手には見えないであろうが・・・
軽くマシンガンを振り上げ、ジェスチャーで意を示す。)
さてさて、鬼が出るか蛇が出るか・・・
・・・・何も出なければそれに越した事はないんですがねぇ。
>>596 あの・・・犬みたいなゾイドもどきみたいな奴ですか。
何となく可愛げがあるような感じがするんですけど・・・私はあまり乗りたくないんですよね。
(グフに続いて進むジムキャノンのパイロットが少しずれた事を言って)
でも、私はこっちに来てまだ日が浅いんで馴染みが無いんですが原生機械生物って、馴染みが無いんですよ。
火星をこの環境にする際に生まれ出たものとかきいてますけど・・・
>>595 「ところで原生機械生物って何ですか?」
バクゥやラゴゥみたいな……と曖昧に言われても困る
生ものっぽいのか見当も付かないが……と青年は思う
軽装備で先行した部隊は撤退が精一杯と言う事から
青年では足手まといになる可能性も孕んでいる
>>597 『だ、な。
何より危険が無いし、俺もお前達も苦労せずに金が手に入るって訳だ。
その方が良いってのは同意だぜ、何事も命あってだからな。』
>>598 『ゾ○ド……?何だいそりゃあ?
しかし可愛げって言われると…皆無だな、
バクゥやラゴゥはまだ真っ当なMS面してるが、あいつらはまんま生き物。
それも達の悪いケモノの類だからな、どっちかって言うと。』
>>599 『何だ…お前さんも火星は不慣れか?
そこのお穣ちゃんも言ってたが…要するに火星に根付いてる原生生物だよ。
地球のオオカミとかゴリラとかと同じで……
ただ違うのは、身体がよく分からん機械やらよく分かる機械やらで出来てるって事くらいだ。』
>>600 「生き物ですか、了解しました」
(―結構好戦的なのね、コマ○ドウルフとか、○イ○ンコングとかもいるのか?
それにしてもアレとはね、聞き込みが足りんからなんとも言えんが)
青年には思い当たる節が少しはあったらしく、それで納得した
どこから仕入れてきたのか知らないレベルだが
恐らく酔っ払った誰かがそういうことを口走ったのを聞いたのだろう
……多分
>>600 ずっと昔に地球の日本で放送されてたアニメで再再再再再再放送放送されてたのを小さい頃に見たことあるんです。
何か、動物の形をした機械生命体が活躍するアニメで・・・内容ほとんど覚えてないんですね。
それでも良く分からない機械や良く分かる機械で出来てるって・・・
まさか、襲ったMSなどのパーツを取り込んでたりしないですよね?
>>600 ええ、まったくです。
虫のいい話というものは、100や1000の内の一つでも食いつきたくなりますからね。
まぁ、運が悪ければ虫みたいな嫌な物と出くわしかねませんが。
>>603 『そうだなぁ…結構それで失敗する奴も多いけどな。
しかし虫みたいな機械生物なんて見ちまった日には…
気持ち悪くてたまらねぇだろうなぁ…』
>>601-602 『へぇ…そりゃ随分と想像力の逞しい連中が居たモンだ。
俺の居た所じゃ、そんな話は全然無かったぜ。』
―――そんな感じで養成所の一行は、そのまま暫く進んで行く。
その道中は
" 不 自 然 に 思 え る ほ ど に 何 も無 く "
進み、やがて一行は荒野の真ん中に鎮座しているミデア改の残骸を発見した。
遠目に見ただけでも機体はボロボロ、生存者は見込めそうにも無い。
しかし幸い――人命を何よりも史上の物とする考え方に背くなら――にも
カーゴ部分は原型を留めている、積荷の回収は出来そうだ。
『…良かったぜ、とりあえずこちらの仕事は済みそうだ。
話によると、荷物自体はMSでも楽に運べる大きさらしい―――何だ!?』
警告音。
機体のコンピュータが告げる限り…大きな熱源が複数、この場所へと接近している。
それも全員を取り囲む様に、だ。
「熱源複数…ヤバイな、全員迎撃準備だ!
コイツら…一番奥まで誘い込んで攻撃の機会を伺ってやがったな!?」
言いつつ、ブルパップマシンガンを構えるジム改。
見た感じ、足を引っ張られるような事は無さそうだが……援護を期待する余裕は無さそうだ。
【状況:複数の敵が出現。
一行を包囲する様に、急速接近中】
見てみると、接近する機影が見える。
何処と無く生物的な、流線型のボディ。
赤く錆びた装甲は火星の大地に溶け込む迷彩だろうか、
四速で歩行し、背中には二門のビーム砲口を持つ旋回砲塔。
なるほど確かに、その姿はバクゥによく似ている。
一番特徴的な差異と言えば…頭部だろうか?
そのカメラアイは単眼(モノアイ)では無く複眼(デュアルアイ)で――
何よりその"口"に当たる部分には、正に生物その物と言うべき"口"があったのだ。
【行動:合計8機の原生機械生物が出現。
内1機はジム改へと攻撃を開始、残りは2機づつ、それぞれの機体へ砲撃を開始した!】
>>604 日本は「ジャパニメーション」と言われる分野のアニメが発達していて・・・
って、あれが目標のミデア?
ボロボロじゃない。これでカーゴが残ってるのは奇跡って奴?
>>605 え・・・ゾ○ドもどきがでたぁぁ!?
きゃぁ!?
(原生機械生物のビーム砲撃を対ビームコーティングが施されたシールドで防ぎ)
やったわね・・・これはお返し!
(お返しとばかりに砲撃をしてきた原生生物をマシンガンを掃射した)
【行動:ビーム砲撃をシールドで防ぎ、マシンガンでこちらに砲撃した2機を掃射】
>>605 『テキ セッキン キケン キケン キケン』
機体の音声ガイドが青年に告げる
(罠……らしいな、しかしああいうのって機動力あるらしいからなぁ……)
180mmキャノンとGMシールドを構えつつビームを回避させる
※シールドはラッチングされているので左手に武装が持てるようになっている
「来た!そこかぁ!」
180mmの号砲が唸る
こちらに来た二機のうち一機に向けて180mmキャノンを発射
>>604,605
やれやれ・・・うまい話とは違いましたか。
(背後をジム改や味方に任せるように、グフも構える。
包囲されている上に数的にも不利な4対8。下手をすれば相手には増援もありえる。
最悪な状況・・・と言いたい所であった。)
そんなもの、当たってたまりますかっ!
(軽々と浴びせられた一回目の掃射を避けるグフ。
中々にアクロバティックではあるが、反面整備泣かせでもある。
・・・ビームが装甲を叩くよりは随分マシであるが。)
散りなさいっ!
(牽制に、原生生物の足元にマシンガンをばら撒く。
スコープも出さずに、ただのめくら撃ちである。)
【行動:砲撃を避けつつ、マシンガンによる牽制。】
>>606 『ギシャアアアアアアア―――ッ!!!』
(―吼えた、どうやら口は飾りでは無さそうだ。
まるで金属を擦り合わせたかの様な不快な咆哮を上げつつ、
一機はマシンガンの掃射を空中へと跳躍して回避する。
それをカバーする様に、もう一機は足を止めてビームキャノンを三斉射。
多少は被弾した様だが…まだまだ、元気だ。
そして空中に跳躍した一機はそのままの軌道だと…
確実にジムキャノンへと噛み付いて来るのは間違い無い。)
>>607 『ギシュアァァ!!』
(同じく鋼鉄の咆哮を上げて、砲撃を向けられた一機が大きく吹き飛ぶ。
突撃体勢に入っていた"犬"は回避行動を取れず、
180mmの砲弾がその左前足を吹き飛ばしてしまったのだ。
しかしそれでも、まだ戦闘能力は失われていない。
機動力が低下した為だろう、足を吹き飛ばされた一機はそのままビームキャノンを連射し続ける。
無事な方の一体も、小刻みな移動で翻弄しようと図りつつ…軽快なステップと共に砲撃を仕掛けて来た。)
※
>>605訂正
誤>内1機はジム改へと攻撃を開始
正>内2機はジム改へと攻撃を開始
>>608 『――――』
(足元をさらう様に放たれた銃弾に、二機は一瞬だけ怯んだ様に見えた。
だが、次の瞬間。
二機はその脚部を変形させる、同時に凄まじい轟音―――
砂中用の推進システムだろう、この辺りの砂の粒子は砂漠ほどではないが、細かい。
極めて強力なスケイル・システムやジェット推進、電磁誘導推進の機構を持っていれば、
それこそ砂の上を泳ぎ回るような機動が出来る、という事だ。
口元をニヤリと歪めて見せたように見えたのは、決して間違いでは無いだろう。
二機はそのまま突進、グフへと向けてビームを一斉に連続発射して来た!)
>>611 ・・・ふんっ!
(跳躍するグフ。
馬力のあるバーニアで更に上昇し・・・)
まず、一発目!
(いつの間に持ち替えたのか。
マシンガンは腰裏にマウントされ、肩に見える物ではない・・・盾から取り出したであろうシュツルムファウストを放つ!
しかし・・・着弾地点がいささか割に合わない、2機の『犬型』の中間点。
砂の一帯・・・?)
>>610 「踏み込みが足りん!」
足を失い機動力が低下しているため間合いが不十分である
スラスターをふかし回避
常に二機を視界に入れ動きつつ回避運動を行うものの
避けきれないものはシールドで受けるが数発受けたせいでシールドの半分が飛んだ
シールドは一応使えるが
(「こいつ犬なんだよな……?!」)
(『犬の嗅覚は人の数万倍らしいから・・・』)
―ここで審議してどうする
MMPグレネード付きマシンガンを左手に構え足を失った一機にマシンガンを頭部に向けて放つ
そしてスモークグレネードを便乗して放つ
行動:シールドも併用して回避しつつ足を損傷した一機に頭部を中心にマシンガン掃射しつつ
スモークグレネードを追加させる
>>612 『―――?』
(当然だが、当たらない攻撃を避ける事は容易い。
シュツルムファウストの着弾を受ける事も無く、二機は一見して無事に見える。
このまま相手が自由落下してくるのを待って、
着地の隙を狙って装甲に噛み付いてやれば良い――少なくとも、
彼らの側ではそんな事を考えていた筈なのだが。
ほんの僅かに違和感があったらしく、一体は咄嗟に変形を解除。
自らも、強大なパワーを活かして空中へと跳躍した。)
【ダメージ無し。
一機は砂上で攻撃準備中、一機は空中へ緊急退避。】
>>609 機械の分際で吼えないでよ! くぅ!
(ビームキャノンの3連射をサイドステップで避けようとするも最後の一発をシールドに受けてシールドが吹き飛ぶ)
シールドが・・・きゃぁぁ!?
この距離なら・・・
(もう一匹の噛み付きを左腕で受けとめ、左腕をかまれながらそのまま倒れながら右腕で掴んでマシンガンの銃口を機械生物の腹に押し当てマシンガンを発射する)
【行動:ビームキャノンの三連射の2発を避けるも最後の一発でシールドが吹き飛ぶ。
続いて噛み付いてきた一匹に左腕を噛み付かれたまま倒れるが左腕を犠牲にしてマシンガンの銃口を機械生物の腹に押し当て、発砲】
>>613 (匂いはともかくとして、視界を潰すのには幾らか効果があったらしい。
展開されたスモークを突き抜けてくる"ビームの本数は減った"し、
その精度も先程と比べれば格段に落ちる――それでもときおり有効弾は来るのだが。
しかし、逆に言えばザクTからも相手の状況h見えにくい訳で――。)
『ギシャアァァァァアアアアアアアア!!!!!』
(突然横合いから、凄まじい勢いで竜巻のごとく格闘戦を挑んで来た機体。
それは展開された煙幕の中から突っ込んで来た…!)
【足を損傷した一機の損害状況は不明、しかし健在。
一方無傷な一機は、煙幕を突破して格闘戦を仕掛けて来た。】
>>614 やれやれ、せっかちは嫌われます・・・・よっと!
(煙幕・・・いや、砂埃がグフの直下で舞い上がる。
僅かでもビーム兵器の威力を減退し、尚且つ視界を奪う。
前者はこちらには問題無いが、後者は諸刃の剣の効果であった。
左手でもう一本、シュツルムファウストを抜くグフ。
右手に再びザク・マシンガン。
それがどういう意図か、すぐに答えはわかった。)
・・・・寝てなさい!
(飛び上がった一機に対して・・・炸薬の詰まった砲弾を、棍棒のように振りかぶるグフ!)
【行動結果:砂塵による煙幕。ビーム兵器威力、雀の涙ほど減退。
グフ近辺の地上〜低空の視界悪化。】
【行動:飛び上がった『犬型』に対しシュツルムファウストで殴りかかる】
>>615 『………。』
(この"犬型"は、頭を潰されれば機能を停止するらしい。
銃身を食い破るように噛み付いていた一機は、頭部に小さな爆発を伴って停止した。
…しかし、その身体がそのまま彼女の機体への枷となる。
上に乗られたままではMSとほぼ同等の重量を持つ障害物だ、
そのチャンスを逃さないとばかりに、残った一機がそのまま砲撃を行って来た。
仲間の"死体"など、省みる価値も無いのだろう………!)
>>617 (飛び上がった一機は、最早回避する術を持たない。
咄嗟に危険と判断して取った行動は、彼にとっては墓穴を掘るに等しい行動だった訳だ。
首元にその"炸薬入り棍棒"の一撃を受け、半ば首を両断される様に…その生物は沈黙する。
そして一方、地表に居るもう一機。
砂塵によってビームの威力が下がる事など、彼は知らない。
視界がふさがれた事で一瞬だけ攻撃も中断したが…
味方がやられる音には敏感だったか、すぐに対空射撃が再開された…!)
>>618 一匹やった・・・って、やばぁぁ・・・
きゃぁぁぁ!!!
(一匹倒したと思えばその一匹に圧し掛かられ、動けないで居る所をもう一匹に砲撃されてしまった。
とっさに今倒したばかりのを盾にするがキャノン砲が吹き飛び、右足もビームによって吹き飛んでしまう)
・・・・・・・・・
(着弾の衝撃でどうやらパイロットは気を失ったらしく、ジムキャノンは動かない)
【行動:とっさに倒した機械生物を盾にするがキャノン砲と右足を破損。パイロットは気絶した】
不意に風切り音が鳴る。それが、ヒトにとって別段気にならないものなら留める必要もない。
ただ、不自然に大きな音とそして何か硬いものが擦れ合う音が聞こえる。
上空から現れたそれは、鉛玉の雨を降らす。
見上げればそこには”何かの虫”に酷似した生物の腹部から撃ちだされる、
地上に向けて降る雨の正体があった。
そう。こういった生物が好きな者は少ないであろう。
嫌な羽音を立てていたそれは”ハチ”を思わせる生物であった。
このまま奴を放っておいては、少なからず被害は大きくなっていくだろう。
【行動:無差別に上空よりマシンガンを乱射。】
>>619 ・・・はっ!
(掛け声一つに、殴った『犬型』を蹴り、そのまま煙幕の端の方へ降りていく。
ゆっくりと晴れていく砂塵に、対空砲火をしていたもう一機を見やる。)
・・・がら空きッ!
(マシンガンを、その体に撃っていく。
安定した、姿勢で。)
>>620 (と、そこに現れたのは…仲介人のジム改だ。
既に自分に襲い掛かってきた分は撃退したらしいが…ジム改の右腕が、無い。
戦闘中に破損したのだろう、使えるのは頭部機関砲と左手のサーベルのみ。)
『一応助けには入ってけどよ…ここで正義の味方でも現れりゃあ、なぁ…?』
(そう悪態をついてみても、眼前の状況は変わらない。
マズイな、と彼が呟いて見せた所で………)
>>616 視界が悪化
「長引けばコッチが不利か!」
ビームがよけやすくなっているのは確かなのだが一機仕留め損ねたかもしれない
有効弾が来るが回避が間に合わないのはシールドで防御
シールドがボロボロになり後一、二発が限度だろうか
突然横合いから突撃するもう一機の犬型(仮)
……でも微妙に何かが足りない気がするのだ
落ち着いてたたらを踏み180mmを三連射
真ん中に撃ったのは頭部狙いだ
>>621 不意にアナウンス
『テキセッキン キケン キケン キケン』
スラスターを吹かすが鉛玉をショルダーアーマーに2、3発被弾。
「!ぬぉ!結構ゆれるんだな……これ。コッチが不利か」
増援が状況を更に悪化させる
「それでも止まってられないんだな、これが」
孤立しないように位置取りに注意しておく
>>623 ジュワ!
(その掛け声とどこから飛んできたのか共に赤とシルバーでカラーリングされた鶏冠の目立つザク1が空中で回転しながら仲介人のジム改と原生生物の間に着地し、原生機械生物に向かってファイティングポーズをとって)
うちの生徒が心配で着てみればこの通りとはな・・・
そこの者、そいつを吊れて一旦撤退しろ。
こいつは私が引き受ける。
(通信してきたのは眼鏡をかけた白衣の男・・・我らが養成所の問題多い白衣の狂人・・・じゃなくて教官、三船だ)
>>624 『―――』
(一瞬、『遅い』と言われた様な気がした。
180mmの砲口が向けられる直前、犬型は思いきり体勢を低くする。
頭部を狙った砲弾は機体の上部を通過し、
その間に十分に踏ん張りをつけて放たれたタックルが、ザクTの機体へと襲い掛かる。
上空から現れた機械生物に仕掛けるつもりは無いらしい。
共生関係にある、という訳では無い様だが…。)
>>624 ザクI
『ギギ、ギギギギギィ…』
突如、無差別に射撃を続けていた羽虫が一機のMSに狙いをつける。
不規則にゆらゆらと接近してきながら、それでもハチの放つ雨は降り続ける。
【行動:まだ距離はあるが、マシンガン砲撃を続けたままじりじりと近づいてくる。】
>>625 『………え、誰だ…?
…あ、あぁ…いや、分かった!
どこの誰だか知らないけど、助かったぜ!』
(『ヒーロー』の登場に呆けている場合でも無い、実際に敵は残っているのだ。
手早くジムキャノンの機体を引っつかみ、ミデアのコンテナへと向かうジム改。
この辺りでは、コンテナの中のほうが寧ろ安全と見たか。)
【ジム改&ジムキャノン、離脱。】
>625 白衣の教官
そのカラーリングに触発されたのか、5機のうちの2機のハチが接近してくる。
様子を見てるように近づいては来てるが、いつ飛び掛るともしれない勢いだ。
その中でも、鉛の雨は止まない。
【行動:2機がマシンガン砲撃をしながら接近中。】
>>625 (無論、残された一揆も黙ってはいない。
未だ無傷だ、颯爽と登場した教官機へと猛烈な砲火を浴びせかける。)
>>621 (不意に、機体に衝撃。
見やれば、異様な光景。
・・・まるで、異性人の襲来のよう。)
・・・だとしても、ちょいとタイミングが悪すぎますよっ!
(犬型への射撃を中断、マシンガンを上にばら撒くが。)
>631 独り言
自分に狙いを付けられてると思った一機がそちらに向かう。
途中その”ハチ”が今までにない不自然な動きをした。
少しの間動きを止め、何か小刻みに震えている。
『ギギ、ギィッ!』
ばら撒いたマシンガンが”ハチ”の羽の部分に被弾。
だが、突如腹部にあるニードル状の物体が光に反射したのが見えた。
そして、それは彼の機体へと迫る!
【状況:羽部分に被弾。片方だけでバランスを保っている分、先ほどより動きは鈍い。】
【行動:そして、迫るのは鋭いニードル状の物体。一発だけだが、割と狙いは良い。】
>>629 礼を言われるほどの事ではない・・・む!?
(ジム改に答えながら降り注ぐマシンガンの銃撃を後ろに飛びながら避け、自身もマシンガンの銃口を空に向けて反撃して)
>>630 ええぇい! 邪魔をする・・・
可愛い・・・
(どういうセンスをしているのか、飛行型と撃ちあいながら犬型の砲撃もひょいひょいっと射線に入らないように避けながらこの男は犬型の原生生物に見惚れていた)
【行動:飛行型に対して銃撃を避けながら撃ちかえし、犬型の砲撃も避けるが犬型に対しては攻撃は行ってない】
>>622 『―――ッ!』
(先程までとは状況が違う。
反応できなければ、原生生物といえど只の機械とそう変わりはしない。
マシンガンの銃弾は赤く錆び付いた装甲を貫き、
彼に向かっていた最後の犬型が沈黙した。)
【犬型、沈黙】
>633 超七式
『ギィ、ギィ!』
その攻撃に興奮した一機が上手く弾幕をかいくぐりながら向かってくる。
残り一機は一向にじりじりと詰め寄りながらマシンガンを撃つばかり。
【行動:2機ともいまだ被弾はなし。1機は砲撃もしないまま急接近、もう1機は依然と
ある程度の距離を保ったままマシンガン射撃。】
>>626 両手がふさがっているためとっさにシールドで受ける
「うおっ!」
衝撃で180mmを手放してしまう
衝撃がコックピットに伝わる
が、揺れながらも操作を続ける青年
「まだまだ勝負はこれからよ!」
ナイフだかダガーらしき刃物を犬型に刺そうとする
>>627 射撃は続くが巻き添えも構わないのだろうか
動きが止まってしまったため更に被弾する
「やってくれる……」
このままでは時間の問題
>>633 『――グヲォオオオオオオオ!!!!???』
(いささか、困惑した様な咆哮を上げつつビームの砲撃を続ける。
因みに彼らの外見は、何処と無く生物的ではあるが…
確かに、好みとする人間も居るかも知れない。
だが、そんな事はヒトではない生物に理解できよう筈も無い。
故に調子を崩されたとでも感じたのか、
犬型は咆哮し、まるで怒ったかのように猛烈な砲撃を仕掛けてくるのだ。)
>>636 (その刃が胴体へと突き刺さる、パワーダウン。
しかし尚も組み付いたままで、しかも煙幕は晴れつつある。
手間取れば、このままもう一気に打ち抜かれて終わりだろう。
そう、正しく時間との闘いだ。)
『ギシャアアアアアアア!!!』
(再び、犬型が吼えた。)
>>636>>638 ザクT 犬型
『ギッ、ギッ!』
犬型が危険だと本能的に察したのか、砲撃を止め急接近してくる。
【行動:砲撃は中止されたが、先ほどより随分と接近されつつある。】
>>635>>637 あ、でもハチは嫌いなんだよな。
刺されると病院送り出し・・・もと元病院に居て病院に連れて行かれるのいやだぁ〜
ということで、可愛いワンちゃん。
ちょっと待てねぇ〜?
(そう呟きながら距離をとったままの飛行型にマシンガンで銃撃しながら左手でヒートホークを掴み、犬型の砲撃を避けるようにバーニアをふかしてジャンプ。
向かってくるもう一匹の飛行型に切りかかっていく)
【行動:飛行型の距離をとる一体に対して銃撃を続けながら犬型の砲撃を避けるためにジャンプ。
そして、向かってくるもう一匹の飛行型にヒートホークで切りかかる】
>>632,634
(犬の動作停止を確認する暇も無い。
すぐに迎撃態勢に───)
ぬっ・・・・?!
(仇となった。
安定した姿勢ではあったが、さっきの奇策で足場が微妙に緩い。
足をとられるグフ・・・!)
ちっ!
(盾を『斜めに』構え、その場で受け流す態勢。
だが、果たしてもつのか・・・!)
>>640 超七式
『ウギッ……ギィギィ!?』
まさか。向かってくるとは思わなかったのか。
ヒートホークを避けるため急な方向転換を試みるが、それはあまりにも遅すぎた。
本体に斜めの赤い切り傷が入ったかと思うと、次の瞬間には真っ二つに裂かれたハチの姿があった。
しかし、その弾みもあってか、爆発直後に鋭利なハチのニードルが突き出された。
【行動:1機沈黙。しかし、最後の悪あがきに機体に向けてニードルが発射された。】
【行動:残り1機も接近してくる。】
>641 独り言
鋭利な”針”が迫る。どんどんと勢いをつけたそれは、
まともに喰らえば機体を貫くほどの衝撃があるかもしれない。
だが、そのニードルは直撃はしなかった。
上手い具合に盾に弾かれ方向をそらされたまま近くの地面に着弾する。
『グギッ……ギギギッ』
ハチが喜悦したかのように鳴いた。
――突如、着弾したニードルが破裂したのだ。
地面をえぐるように破裂した爆発と、ニードルの破片が地面から霧散する!
【行動:地面に着弾したニードルが爆発。ハチ本体はニードルを撃った反動で動きが止まってる模様。】
>>638 「吠えたということはワンテンポ間ができたわけで……」
刃物を抜きスラスターを吹かし犬型に蹴りを入れる
「黙ってやられるものか!」
滑り込むようにして抜ける算段……
>>639 近づいてきたか
しかし真っ直ぐ飛んできている
右手の刃物を一旦仕舞う
「弱って来ているなら……もしかして」
あることを思いつく青年
果たして間に合うか
>>642 悪足掻きがぁ!!
(悪足掻きのニードルをマシンガンの機関部で受け止める。
無論、マシンガンは壊れるが機体が壊れるよりはマシだ。
そして、もう一匹の飛行型に対して今先ほど飛行型を葬ったヒートホークを投げつける)
【行動:放たれたニードルをマシンガンで受け止めて残りの一匹にヒートホークを投げる】
>>644 「――」
(逃がしはしない、とばかりに飛び掛る。
既に煙幕も晴れた、足を破損している一機も合流し、
接近した状態からビームによる砲撃を開始する。
…踏み込みは、十分過ぎる程だ!)
>>645 超七式
『ギュギィッ!?』
鋭く、刺さるように向かってきたヒートホークがハチの羽をもいだ瞬間が映った。
ただ、機能停止はしてない様子。
片方だけの不安定な羽で飛びながらも落ちるように急接近。
――だが、何かがおかしい。
彼は気付くだろうか。心なしか、急接近してきたハチが”赤く紅潮してきた”のが。
『ギィィイイイイイイイイイ、ギィッ…ッイィッ!』
不快な機械音が聞こえたかと思うと……
―――接近してきた、いつしか真っ赤に染まったハチが自爆したのだ。
【状況:急接近しながら自爆。ハチ2体は撃墜完了。】
>>643 っ・・・・!
(コクピットが大きく揺れる。
損傷は・・・大分、拙い位置。左腰部動力パイプを、根こそぎ。
そして・・・・その近くの、シュツルムファウスト一基!)
チッ・・・!間に合え!
(破片の刺さった弾頭を左手で投げ捨て、右手を構え直し射撃!
多少足が埋もれているお陰で狙いが正確ッ!!)
>644 ザクT
間違いなく距離を詰めるハチ。
問題は……相手は未だ”よくわかっていない”生物なのだ。
その存在は”何をしでかすかわからない”という十分な脅威を持っている。
それは、多少のプレッシャーにもなるということ。
羽音が大きくなっていく。
―――そう、本当に時間の問題だ。
【行動:目に見えるぐらい近づいてるのが確認できる筈である。攻撃に出る時も近い!】
>>647 神風か!? うおぉ!
(とっさにバーニアを吹かし、距離をとりながら使い物にならなくなったマシンガンも投げ捨てて腕をコックピットのある胸部分を庇うようにする。
自爆の衝撃と破片を受け、期待は大きくは無いがダメージを受けてコックピットは揺さぶられて中のパイロットも頭をしたたか打ちつけてしまった)
つぅ・・・
そうだ、可愛いワンちゃんどこぉ?
(着地すると辺りを見回してダメージも気にせずに犬型を探し出す)
【行動:自爆の爆風と破片を受けてある小破位のダメージを受けながら着地して、犬型を探し始めた】
>>646 「抜けられないならば」
パワーダウンしていることを突き
ビームに対しての盾にする
>>649 接近ならいくらかあるうち一番怖いのは自爆だ
食らったらただでは済まないだろう
というか生き残る事すら怪しくなるのだが
>648 独り言
『ギギィッギギィッ!』
反動で身動きが取れないのか、ハチはその場から大して動くこともできず
追い詰められたような奇声を上げ続けた。
グフの放った砲撃は正確にハチの頭部?らしきところを綺麗に捉え、吹き飛ばした。
『ウギィ、ビビ、ビギビgビ』
表現し難い音を立てた、胴体だけの生物が不安定になり暴れだす。
だが、胴体だけになりつつもマシンガンの砲身をガチャリとそちらへ向けた……!
……かと思いきや、そこで完全に沈黙した胴体がみるみると力を失っていき、
最後には地面に叩きつけられて残骸になった。
【状況:ハチ完全沈黙。】
>>651 (先程格闘戦を挑んでいた一機が、組み伏せられて盾となる。
ビーム兵器故に貫通もするが…ザクが射軸に入っていないのだ。)
『グルゥゥゥルルル………』
(既に、同時に襲撃をかけた中で生き残っているものは皆無。
形勢不利と見たか…犬型、離脱を開始する。
ただし、足を損傷しているこの機体は、少々足が遅かった。)
可愛いワンちゃん・・・ワンちゃんどこなのぉぉ!!
(先ほどの飛行型の自爆でスイッチがONになっていたのか、大音量で外部スピーカーからパイロットの声を流しながら戦いが続く中を変態の操縦する旧ザクは犬型を探して走っていく。
それを見た目撃者は後に「あれはまるで
>>1を探す八頭身のようだった」と語ったそうな・・・)
>651
そう、少し間に合わなかったかもしれない。
ハチはすぐそこまで迫っていたのだ。
数秒後にはもう機体のすぐ目の前に姿を現し……
腹を不自然に震えさせ、ニードルを突き出し。
―――ほんの数秒後にはニードルを機体めがけて打ち出せる体勢に入っていたのだ。
【行動:目と鼻の先ぐらいにまで接近。ニードル射出体勢に入ったまま、少しだけ硬直。】
>>655 機体の箍となっている物をはずす
が逃げ切れない、でもはちは『わく』のなか
覚悟を決める青年
「……」
左手に持たせていたマシンガンをすかさず放った
>>652 ・・・・ふぅ。
何とか、撃破・・・か。
・・・持って帰ったら売れるますかねぇ?
(雑念が混じる青年であった)
>656 ザク
『ギギッ!』
その瞬間がスローモーションのように映る。
ハチが合図を出したかのように………
ニードルは確かに撃ち出されたのだ。
―――が、それはマシンガンが直撃した後の話だった。
直撃の反動で腹部を”くの字”に曲げてしまった所為で、ニードルは彼の機体の頭部の上をすり抜けて飛んでいった。
そして、いつしかその羽虫も静かに沈黙したのだった。
【行動:ニードルは方向が逸れて命中せず。ハチは完全沈黙。】
『ウギッ……ギギッ…!?』
空中から一向に挑んでいかなかった1機が、今の状況に混乱しているように見える。
仲間は見事に落とされ、本能的な恐怖を覚えたのか……
『ギッ……ギィ……』
奇声は段々と小さくなっていき、最後には逃げるように飛び去った。
『……ふぅ。
どうやら、何とか追い払えたみたいだな。
こっちの調査は完了だ、乗員二名の死亡を確認、可哀そうにな。
俺達の機体の損傷も酷いからな、回収班は手配してあるから…
こちらに来るまで待機してないといかん。』
『皆、コンテナの周囲に集まっておいてくれ。』
(集合をかけてくる仲介人。
彼が養成所の人間を集めた先――コンテナには、『Dioscuri』と刻まれていた。
危険な原生生物は追い払ったのだから、とりあえずは安全が確保されたと考えていいだろう…。)
>>658 「……なんとか、かったのか?これは」
見た目はともかく内装が結構やられてそうである
特にフレームとかジェネレーターとか
いろんないみでしぬかとおもうめにあいそうだ、まる
>>660 『テキ ザンゾンセイリョク ナシ』
機体アナウンスの直後に通信が入る
誘導された先にあったコンテナに書かれた文字をこっそり撮影する青年であるが
それが何を意味するかは別の話
一方、養成所ではこんな光景が。
「ちょ、ちょっとまった!俺……その話、聞いてました?」
『いや、リッツンは例の件の手続きとかで忙しかったからなぁ……。
敢えて話行かなかったんじゃないか?』
教官達が集まる、一種の事務所のようなもの。
そこに焦った様に机に乗り出した金髪の若い男が、30台ぐらいの濃いヒゲを生やした男に
向かって何かを言っている姿が目に映った。
因みにリッツンとは、リッツンとは玖裳神のことを指している。
「た、確かにそれはありますが……それはちょっと危険じゃ―――」
『ああ、話によると教官が一人同伴してるらしいな。』
話を切るようにヒゲの男が口を挟んだ。多少、ほっとしたのも束の間……
『あのいつも白衣着てる教官。えっと名前は……そうだそうd』
「………え゛。」
『なんだその「え゛」っていうのは。実力は確かみたいだぞ。』
「………うぅう……それは、そうかもしれないですけれど……」
そのまま煮え切らない顔をしたまま、机に額を擦り付けていた。
『やるならあっちでやってくれ。邪魔だ邪魔。しっし。』
「……うぅーなんか不安だなぁぁ……前に建物爆発させてた気がするし。」
663 :
事の終結:2007/04/29(日) 21:22:42 ID:???
――そうして数時間後、予め手配されていた整備・輸送班が到着した事で、
今回の緊急事態は一応の終了を見る。
既に周囲の原生機械生物は逃走していたし、整備・輸送班の護衛に当たっていた
他の養成所の生徒も合流した以上、戦力的にも不安は無かった為だ。
彼・彼女らはミデアの乗員の遺体を確保した後、問題のコンテナを運び出す。
そしてそのまま、ミデア改が向かう筈だったクレイドルへそれを移送。
乗員の遺体とコンテナを引き渡し、養成所へと無事戻る事に成功した。
そうして数日後、仲介人経由で参加者全員に報酬が支払われる。
……信用のある、しっかりした仲介人なのだろう、
誰一人欠ける事無く、それには仕事に応じた報酬が上乗せされていたのは言うまでも無い。
尤も、彼自身の取り分がどれ程だったかは明らかにされていないが――
それ自体は、直接不利益になるような事でも無いだろう。
ただ一つだけ不自然だったのは、今回の事故が…
殆どと言って良いほど報道されなかった事だろうか。
幾らかの生徒は、それにキナ臭い何かを感じ取ったらしい。
そんな風にほんの僅かばかりの不安要素も孕んでいたが……
とりあえず此度の依頼は、無事完遂という事で良いのだろう。
「Dioscuri、ねぇ……。
一体どんな代物運んでたのやら…。」
(数日後、喫茶『白馬』のテーブル席ではそんな呟きが認められた。
彼は後続の護衛に当たっていた人間だが、
ふと目に留まったそのキーワードに何か惹かれる物があったのか…
特に詮索するわけでは無いが、それが何かという程度のレベルで、
それを想像する事をここ数日の暇つぶしとしていた。)
>>664 Dioscuri・・・たしか、ギリシャ神話の神ゼウスの双子の息子でしたかな。
(その隣のテーブル席で愛読書と化した『フロイトの分かりやすい精神分析学』を見ながら緑茶を飲んでたこいつが反応した)
先日の事故、余り報道されてなかったな・・・きな臭いとは思わないかね?
それに中身の良く分からない『Dioscuri』・・・ますますきな臭い。
ん・・・きな臭いで黄粉モチを食いたくなってきたな・・・
(一応、アの現場に居た人間なのでそれなりに不審に思っているらしいがやっぱしどこかずれてる)
>>665 「そう、分かり易く言えばカストールとポルックス。
夜空に輝く双子の星座…随分と洒落た名前で。」
(と、私服姿でコーヒーを口に運びつつ)
「ええまぁ、けどあの程度のキナ臭さは慣れましたよ。
興味はありますけど、首を突っ込みたいとは思いませんね、ホント。
どうせなら、もっと楽しい事じゃ無いと。
…キナコモチ?
あぁ…確かジャパニーズスイーツの一種、でしたっけ…?」
「ダイズの粉をモチに塗して喰う奴だよな?」
入ってくるのは赤い髪の女性。
>>666 双子座か・・・しゃれた名前だな。
でもな、しゃれた名前を着けるのはろくでもないのが多いって言うじゃないか・・・
米で作ったモチに大豆の粉末をまぶした物がきな粉モチ。
モチに醤油を塗って海苔で巻いて焼いたのが磯辺焼き、モチの中に砂糖で煮た小豆を入れたのがあんこモチだ。
うまいぞぉ〜
>>667 YES、きな粉モチ。
きな粉はよいですよ〜。ヘルシーで健康によくて美容にもいいのだ。
っと、マーヴェリック教官ではないか。
どれ、私のおごりできな粉モチの美味しさを味わってみたまえ。
>>668 「全くです、どうせならオバド(※仏語で「はえ座」)辺りにすれば良い。
と言っても…もしかしたら良い物なのかも知れないですけど、ね。
へぇ…そいつは美味そうだ。
モチにショウユにアズキ…どれもこれも、滅多にお目にかかれなかったなぁ…。
ウチの方は土地柄、甘いモノはパンとか焼いてばっかでしたから。」
>>667 「あぁ教官…こんにちは。
この前のダイフク…でしたか、あれも美味しかったですけど…
ニホンの菓子は、随分と美味しい物が多いですね。」
(世辞では無さそうである。
食文化に惚れ込みかけている、のだろうか。)
ふ
ぁーああぁぁぁぁぁぁぁ・・・・
(間抜けに大欠伸をしながら店に入ってくる男が一人。
依頼には直接関わらなかったが、戦闘に巻き込まれた機体の補修に今日もまた徹夜明けなのだろうか。
それほどまでに目が重そうである。)
あー、コーヒー一つ。
(それでもまだ働くつもりなのだろうか。
カウンター席に座り、店員に注文をする。)
>>668 「お、こりゃありがたいねぇ。
そんなら遠慮なく戴くとしようか――店員さん、キナコ餅一皿とついでに緑茶も頼むよ」
ちゃっかりとお茶までオーダー。
>>669 「だろ?
和菓子ってのは文化の極みじゃないかとアタシゃ思うねっ」
ご機嫌である。
>>670 「ちっす班長、お疲れです。
…今回もまた随分とお疲れですねぇ…」
>>671 「ええ、何と言うか…繊細な味って言えば良いんですか?
アレはウチの国元に限らず、一種の芸術なんじゃないかな、と。」
(そりゃお前の国の近隣の食べ物と言えば、
決して繊細な味とは言えないだろう――そうツッコミを入れるべきな筈だ。
ただまぁ、そこでふと思い至ったらしく。)
「そういえば…教官も随分お詳しいみたいですけど…
何か好きな日本の料理とかあるんですか?菓子類に限らず。」
>>672 「好きなもんって言ったらそりゃ、オニギリだね。
あのシンプルな味がまたたまんないんだよ」
>>669 まあ、全てが全てろくでもないというわけじゃないからな。
いいものであることを祈ろう・・・
ふふふ・・・ふははは!!
日本の食は菓子だけではなく料理もあっさりしていて美味いぞ!
肉じゃがに鯖の煮付け。特に朝の味噌汁は最高だ!
そう、朝の味噌汁の匂いこそ勝利の匂いだ・・・
>>670 おお、整備はんちょーではないか。
すまないな、機体を傷だらけにしてしまって。
あのワンちゃんが思いのほか、やんちゃでねぇ・・・
まあ、とりあえずコーヒーのお題は私が受け持とう。
>>671 きな粉モチのほかにも草もちやら色々食ってくれ・・・
あ、やっぱし一度に食べようとして喉を詰まらせると危ないから今回はきな粉モチだけにしてね。
>>672 ・・・おうよー・・・
(いつもの事だが覇気が無い。)
ジムキャの左肩までの電子回路がイカれててなぁ・・・
調べてみたら、ナノマシンの変異体・・・ま、ちっこい原生生物が仕込まれてやがった。
増殖するとか、外に飛散するとかの性質が無くてよかったぜ、全く。
(そう言うと間も無く店員が持ってきたコーヒーカップを引っつかみぐいーと飲み干す)
>>673 「あぁ、あの三角形のライスボールみたいな。
しかし教官はシンプルな味がお好みですか、それは残念。
ウチの方のはお気に召さないかも知れないな…。」
(彼の実家は、しつこい様だが現在のドイツに当たる。
勿論例外はあるが…基本的に、味がしつこい、もとい濃い。)
>>674 「あっさりしたのって、余り食う機会が無かったもんで…。
ミフネ教官は名前からして日系の人ですよね?」
>>675 「……そりゃあ、大変だ…。
他には何も無かったんですか?」
>>676 「ドイツって言やぁソーセージとビールだろ?
どっちもアタシゃ、あんまり好きじゃあ無いねぇ」
>>674 構わねッスよ。
整備不十分で死んで戻って来られるよりかはマシですわな。
(眠気で相当キているようだ。
口調に余裕が見られない。)
それに、装甲や関節駆動系のダメージレベルも一番低い部類。
あれでボロボロだって言うんなら他にもっとガタガタのがありますぜ。
>>676 ん、そうさな。
後はグフの膝関節辺りに目一杯粗い砂が入ってたぐらいだ。
掻き出すのにちょい手間かかったな・・・
(目の裏に思い浮かべるようにしみじみとした表情をする男。)
>>676 確かに欧州あたりじゃあっさりしたのは少ないな・・・
ああ、日系どころか日本は東京の浅草柴又で生まれ帝釈天で産湯に浸かり、下町で育った日本人だ。
(どこかで聞いたことがあるような口調で喋るこの男・・・一応は日本人らしい)
>>678 あら、そう?
ワンちゃんに腕を噛ませながらお腹をすりすりしてあげてたんで腕が損傷していたと思ったんだが・・・思ったよりも損傷少なかったんだな。
まあ、そうとう忙しいようなら手伝うよ。
動力炉周りなら私の専門分野だから任せてくれないか?
(一応、自称だがエネルギー物理学の権威らしいので核融合炉には詳しいようだ)
>>677 「ですよねぇ……他にもっと、人に勧められる物があれば良かったんですけど。」
(溜息一つ。
…どうやら彼自身は好きらしいが、何処と無くその様子は可愛らしい。
何時もの様子と違って、それは妙に素直な物に思える。)
>>678 「あー…防塵カバーから入り込むと取り辛いんですよねー…。
俺も何回アレで落ちたっけ……?」
(因みに班長なら知っていてもおかしくないが、彼は砂塵による墜落を…
四回も経験していたりする。)
>>679 「ええ、地方差はありますけど基本は。
……すみません教官、トーキョーはともかく…それ以上は分からんす。」
>>679 ・・・・また、奇特な事を。
道理で装甲に妙な穴が空いてるはずですわ。
(─・・・回路まで届いてなくて幸いだったわ。後でまた駆除作業、か・・・('A`)─
微妙に男の表情が変わる。
洞察力が人並み以上にある者にはわかる程度に。)
あぁ、ほんじゃまグフの動力パイプが壊れたついでにとか言ってランドセル周り新調したいとかほざいてたんで
適当に見繕ってやってくれませんか、やーもう最近事務整備と手が離せんので。
>>680 ・・・地上用に改修されてるから入り込みにくい筈なんだがな。
どうも、腿の部分までついてやがるから『埋まった』みたいだな。
(見ただけでそこまでわかるらしい・・・)
ま、飛行型の天敵ではあらぁな・・・
>>680 昔、学会で欧州に行ったときに向こうの料理を一週間も食って梅干とかさっぱりしたのが無性に食いたくなった物だ・・・
まあ、浅草は東京の古いダウンタウンだな。
下町で生まれ育ったはずなのに何時の間にか科学者になって火星で何故かMSの教官をやってる・・・正にカオスだ。
>>681 これがやんちゃ可愛くてねぇ〜。
しばらくナデナデしたら大人しくなってね。養成所の外の実験小屋のそばに戦艦係留用のケーブルで繋いで置いているよ。
一応、悪さしないように去勢代わりにビーム砲取り除いたから悪さはしないだろう。
そうそう、確か整備の方にペンキが結構あったよね? いくらか貰おうよ。
ワンちゃんを綺麗にしたいんでね。
(どうやら、原生機械生物を捕獲?していたようだ)
何々・・・グフの動力パイプにランドセル周りを新調・・・よし、程好く見繕っておくよ。
(白衣のポケットからくたびれたメモ帳とちびった鉛筆を取り出しメモして何か計算して答える)
>>682 「戦闘記録は見ましたけど、相手も随分入り込んでるでしょうね。
まぁ、根本的に設計思想が違うから影響も違うんでしょうが…
ええ、バックパックに入り込んだら一発でアウトですよ。
お陰で脱出の技能だけならちょっとしたモンです。」
>>683 「いや、本当に申し訳無い。
全く…あの辺りは昔ッから、ああいうモンしか作れない風土な物で。
火星の方が、大分マシだと思いますよ…。
あぁ教官、それ言ったら…地球から来てるのは皆そうですよ。
というより…火星に居るってだけで十分夢の世界だ。」
>>683 よくやりますわなぁ・・・
手伝ってくれる代わりと言っちゃなんですが、そいつをどうこうする時は手ぇ貸しますよ。
>>684 ・・・怪我の功名、だったかな?
そんな感じの言葉を聞いた事があったが・・・
まぁ、まずは落ちない事から始めてくれや。頼むから。
(ずずー)
>>684 じゃあ、色んな料理を食いたまえ。
食は健康と活力の源と言うからね。
今まで食べてきた物と違う物を食べる事でより、人の味覚や色んなものが刺激されて活力となるのだ・・・
いやね、子供の頃に見上げた星空の輝く星星に行ってみたいと思いを馳せ、大きくなるにつれてこのままのペースではせいぜい、自分が死ぬまでに人類がいける領域は冥王星辺りが限界だって分かってきてね。
だから、自分で作ろうと思ったんだよ・・・より、早く・・・別の星系まで行くことの出来る宇宙船をね
まあ、その宇宙船のエンジンのパーツの材料を探しにここでお目当ての物質を採取したら土製のタイタンに行くつもりだけど何年掛かるやら・・・。
>>685 HAHAHAHA・・・2時間近く超七式でお腹をすりすりしたり頬擦りしたりしたらガクガクブルブルってワンちゃんが震えだして急に大人しくなっちゃってね。
(実は、接触回線がONになってたこの男の危ない声がじかに機械生物に伝わり、流石の機会生物も参ったのだがそれは知らないほうがいいかもしれない)
じゃ、もう錆は落としてあるからペンキ塗る時に手伝ってくれ。
>>686 「あぁ、俺も火星に来てからは色んな物食ってますよ?
身体作りは昔ッから、パイロットの基本でしょう。
―――しかし……そう、ですか。
教官は…いや、教官もそういうクチでしたか。
良いと思いますね、そういうムチャな理由で他の星へ来るのが…
世の中に少しは居ても良いんじゃ無いかと思いますよ、俺は。」
(…何処と無く、嬉しそうな顔なのは何故だろう。)
>>685 「ええ、どうせなら経験は活かさないと――いや、すみません。
ガンバリマス……」
(そうして身体を覆うどよーんとした空気、向上心はあれどもついていかない。
所謂、ヘタレなオーラが全開だ。
割と真剣にダメなんじゃないだろうか、この男。)
>>686 へい了解、っと。
・・・金は自分で払いますわな。悪いですし。
(そう言うと席を立ち、会計を済ませる中年。)
>>687 頑張れよ、若造。
養成所の明日はお前に、だ。
(手をひらひらと、去り行く整備長。
仕事疲れの哀愁が、まだ漂っていた。)
>>687 教官も? そうか、君もかね。
まあ、私みたいな頭の男は余の中に少数ぐらい居た方がいいよ。
大勢居すぎるとどれが頭がおかしいいのかわからなくなって面白くないからね。
ま、宇宙船が出来上がったらその時は・・・いや、今はいいか。
(嬉しそうな顔にこいつもなにやら嬉しそうに笑みを浮かべて)
>>688 そうかね、悪いね。
代わりにグフ以外の機体の動力炉も見るとするよ。
さて、私も行くとするか。
動力炉の整備や調整で忙しくなるから・・・ウムムム・・・
(代金を支払うとメモ帳とにらめっこしながら出て行く)
>>688 「ええ…たゆまぬ努力は身を助ける、先人の教えです…。」
(そう言って、どよーんとした空気を纏ったままで見送るのだ。
……本当に大丈夫だろうか。)
>>689 「―――。
ははは…嫌だな教官、誰も俺の事だなんて言ってませんよ。
俺は見た通りの人間で…そんな立派な夢なんざ持てません。
精々見上げて、届くところに手を伸ばすのが精一杯ですよ…。」
(そうして、こちらもまた見送る。
ややあってコーヒーも飲み終えた青年は、代金を支払って白馬を後にした。)
「それじゃ教官、失礼します。」
そんなこんなで日も経って
「ここか……」
指定されたポイントに到達した青年
Requestは"クロウラー"のGuard
他にも同じように依頼を受ける者もいる……
で、BeginnerにはSuitabilityのRequest……彼女はそう言っていた……
※原文(?)はこんなのではない、念のため。
青年は周囲を見回す
今回は準備OK……後は護衛対象と合流となる予定だ
最初から護衛対象に随伴している者もいるのだが……
因みに青年は現地合流組、他の人も参加しているのでこう言った割り振りができるとか、だったはずだ
(シールドあるけど180ミリキャノンとグレネ付きMMP-80にザククラッカーを追加したが大丈夫かな?)
マシンガンは結構弾薬費が高くつきやすい。前回は挑んでひどい結果である
(こんかいへんなのがでてこないといいが・・・)
原生生物については多数出没する地域とそうでない地域がある…が実際不明な点も多い
まずは合流護衛対象と合流になる手筈だ
「…ま、これも修行の内だ、ってな。」
(そうコクピットでボヤきつつ、彼の機体は動いている。
いや、正確には運ばれていると言った方が良いだろう。
彼もまた護衛の依頼を受けている人間だが、
クロウラーの荷台の一つに鎮座して、周辺を警戒しているのだ。)
「そろそろ合流地点か。
…足を止める時が一番危険だからな。」
もうすぐ合流ポイントに着きそうだ
見えてきたのはさしづめ中継基地といった感じの施設のようだ
クロウラーの到着時刻も近く、もう少しで合流となる。
(まあ、ここから本番となるかな、これが)
青年は機体を駆りつつそういった。
>>693 「…見えたか。
アレは…もしやリュートか?」
(やがて、クロウラーは中継基地――と言っても、
簡単に整地して、最低限の補給品を積み上げているだけの雑多な施設だが。
とにかくそこに到着する。)
<通信>
「ようリュート。どうやら無事に来れたようだな、早く乗れよ。」
(親しげに通信が送られてきた。)
ようやく到着
見れば何人か来ている者もいるが…
その矢先に
クロウラーが到着する
>>694 通信が入る。声からして…
見れば列車にもう乗り込んでいる者もいる。
「了解。」
青年は一言そう言って列車に乗り込んだ
>>695 「よし。
各員周辺警戒を厳に、防塵コートも忘れるなよ。」
(そう言う彼自身も、スナイパーライフルの光学スコープで周囲を警戒している。
機体が羽織っている巨大なマントの様な物は、
通信にも出てきた防塵用の物だろう。)
697 :
一般生徒B:2007/05/03(木) 23:45:58 ID:???
「俺、この仕事終わったら、ビームバズーカ買うんだ・・・」
乗った直後から死亡フラグを立てるこの男もいた。
>>696 (防塵コート防塵コート・・・あった)
C・BOXという手も青年にはあるが今回はこれを使う
隠れるところは工夫すれば結構あるもの……そう誰かが教えてくれた
辺りを見回す、そろそろ動き始める頃だ
>>697 「先輩も一緒でしたか」
無線で声をかける青年、死亡フラグには気付いていないようである
警戒は怠っていないがサボりすぎるとマークされるのはどこも同じである、まる
>>696 「防塵コートなんて邪道・・・うわ、やめろ何をする」
彼曰く、ステルス塗料塗ってるし砂漠仕様だから平気。
だが問答無用で別の名も無き生徒達に羽交い絞めにされ、
ワイヤーで防塵コートを括り付けられる。
こいつのせいで隠密行動が失敗したことは数知れないのだ。
>>698 「おう、最近出費多くてな!」
簀巻き状態にされ、貨物同然に転がりながら、唯一動かせるMSの左腕でガッツポーズ
>>697-698 「…なぁお前達、何か縁起悪いから止めようぜ…?」
(苦笑しつつ、その通信を聴いていたらしい。
彼の機体のモノアイが、光った。)
「ま…かくいう俺もそうなんだけど、な。
リュートは何買うんだ?」
>>699 「あぁ…嫌いだってのは分かるんだけどさ。
いざって時に砂詰まってて動けませんでした、とかだと困るし。
そっちも嫌だろ?置いていかれるの。」
(…行動不能になった味方は、"最悪の場合は"置いていくつもりだったらしい。)
>>699 「そうですか……」
その光景を見て微妙な顔をする青年
>>700 「具体的には考えていないのですが俺は手持ち火器やオプションパーツ辺りですか」
機体のほうは単位を貯めて強化及び乗り換えとなるから大体そんな感じである
資金は持っていたほうがいい……誰かがそう教えてくれた
>>702 「ザクTなら、かなり幅の広い改造が出来るからな…良いじゃないか。
……ああ、それとも…あのF91(SD)の方だったか?
しかしまぁ…単位だけで強化できれば良いんだが、な…。
ましてや俺の場合、出費はMSdけじゃ無い…。」
>>703 「MSの武装単価が単価なので資金と相談…といったところですね
あとは他にも金使う事になりそうですし」
MSの…といってもピンキリであり
これは機体強化も同様でどう機体を組むかでもある
最もこれも手持ちの単位も鍵になってくるが
実際は弾薬費等の維持費の負担も考えなければならないのである
現在二機使う青年ならなおの事だ
>>704 「俺の場合は、装備はこれ以上増やせないからな。
…そもそもディンに搭載可能な兵装なんてたかが知れてる。
しかし、他のか。
……デート?」
(いきなりとんでもない事を聞き出しましたこの青年。
というか真面目に仕事してるのだろうか。)
>>701 「え、置いていくって・・・」
ヘルメット越しに、顔が一気に青ざめる
>>702 「いっそザクI売り飛ばしたらどうだ
ザクIIの方が非正規生産の機体とか多いから、パーツも安いぜ」
もぞもぞと這いつくばって移動しながら通信。
ドムなんてずんぐり体形でどうすればこう動けるのかは永遠の謎だ。
>>705 一方、お隣ザクT
「食べ歩きとか遠出とかちょうちょ探しとか
デ フ ラ グ とかですね」
最後のほうに変なのが混じっているがやんわりとデートを否定
しかしこの青年、立派なデフラグさんである
>>706 「冗談だよ。
…ただまぁ、クロウラーはそうそう止められないって言われてるし。
勿論回収はするけどさ、場合によってはそうなる事もあるかな、と。
まぁ…大丈夫だろう、多分。」
>>707 「なるほど、それは健康的な趣味で何よりだ。
虫を見られる場所に行くだけでも、結構大変だからな、苦労は察するよ。」
>>706 「ザクUという案も以前ありましたが、非正規生産の機体は俺だと扱えない事があって…」
機体との相性も関連しているのだが、青年には動かせるものとそうでないものがあるのだ
乗れるならGM系列に乗り換えたほうがいいとも思っているこの青年、節操無しである、まる
>>708 「つまり、修学旅行で列車の停車時にジュース買いに行ったら、
そのまま置いてけぼりになるのと一緒か!」
普通の人はまずそうなることを予想してやらないが、彼の場合は期待を裏切らなかった
だが、今はそういうわけにもいかないので、とりあえず静かにしている
>>709 「一部のザクIIに乗れないって、統合配備計画前のマニュアルで訓練受けたのか?」
ザクは、操縦系が一年戦争前から使われていたタイプのものと、
ドムやゲルググの末期型とある程度互換性を持った新型がある
火星などで、ライセンス料を払わずに不法に作られているザクもほとんどが後者に当たる
(・・・と、彼はそういうのを何台か見た経験から思っているらしい)
「まあ、そういうこともあるやな、俺もドム系以外乗るとボコボコにされるしな」
こいつの場合、我流が多いので実はリュートよりずっとひどい
>>710 「ん…多分、そうなのかな。
…いや、俺…修学旅行とか、行った事無いんだよね。
ちょっと分からんのだけど、多分そんな感じだと思う。」
「…とにかく、だ。
互いに気をつけよう、な?」
(…そう彼の場合。
自分がそういう事態に陥る可能性も、高いのだ。)
>>708 「クレイドル内の公園でもたまに見かけますね。
自然公園では人工的に繁殖させたりする事もあるらしいですが」
とここまで言っておく青年
しかし『ちょうちょ』といっても実は別の物だったりするのだがそれは別の話
>>710 「俺の場合だとジンとか(コーディ系)のMSだと歩かせようとすると転びます
ちゃんとした手順踏んでも機体機体によってはは相性のせいなのかよくわからないのですが
補助入れてもちゃんと動いてくれない、動かせない事があるのですよ」
そう言う青年、今でもよく転ぶせいか受身がうまくなっているのは内緒だ
>>711 「おう、もう駅に一人で突っ立ってるのはゴメンだ」
いつのまにワイヤーを解いたのか、しっかり直立歩行の武装状態に戻っている。
>>712 「まあ、壊さないだけいいんじゃないか、
俺なんてリーオーを海に落として、ガザCを空中分解させちまったし」
他にも、ザクタンクをオーバーヒートさせたり、
ジム・ライトアーマーのフレームを壊したりと、かなりのクラッシャーだ
>>712 「俺も星見るため"だけ"に外出てるからな…
まぁ、多分分からなくは無いんだろうね、うん。
しかし補助を入れてもコケる、か……
俺の機体も元々はコーディネイター用だけど…ナチュラルの俺でも平気だぞ?
となると、何かしら問題はあるんだろうが…何だろうな。」
>>713 「…あぁ分かった、軍の輸送機に乗り遅れた時のあの感じだな…?」
(一体どんな感じだ、と問い詰めたい。)
「――さて…そろそろ交代の時間だな。
それじゃ二人とも後は頼むぜ、何せこちらはもう30時間程寝てない……。」
(そう言って、ディンを荷台に伏せさせる。
護衛の人間とて鉄の身体で生きている訳ではない、
長時間の移動となれば食事・睡眠は必要になって来る訳で…
勿論、それらは交代で採ることが多くなる。
…そうして通信を送ってからきっかり10sec後には……
彼は睡魔の描く星の世界へと旅立っていた。)
>>714 「あいよ、さっき起きたばっかりだから任せてくれ」
センサーを味方の死角を補うための音響系統のセンサーから、
メインで索敵を行うための赤外線や可視光線のセンサーに切り替える
「武器はどっち使うか・・・マシンガンにしとくかな」
MMP80 90mmマシンガンのセーフティーを外し、ジャイアント・バズを腰のラックに固定する
走り出してしまえば、ある程度武器を持ち替えたりしている余裕もあるのだ。
「さて、操縦席に持ち込んだサラミでも食うか」
そうして、コックピットが肉と油と胡椒の匂いで満たされつつ時間は過ぎていく
>>713 「ひどいときは全く動かなかったり立てないこともざらですよ・・・」
>>714 「原因がわからないから余計始末が悪いのです」
困った事にと付け加える青年、前述の事に加えるようにそう言った
「お疲れ様です。リヒャルト先輩」
(この列車の旅は長い、これがバイト出なければなお良かったが…)
そう心から思う青年である
さて、そんな場面とはうって変わって…数日後のクレイドル内部。
喫茶『白馬』の店内へと、場面は移る。
時間にして休日の昼過ぎ、客足が丁度少なくなり始めた頃合だ。
フロアでシックな制服に見を包み、接客に当たっているのは一人の女性。
時折疲労の色が見えたが、中々元気に働いているのが分かる。
そうして今も、来店した人物へと反射的に微笑みかけつつ
「いらっしゃいませー」
>>717 「こんちわー」
挨拶をする青年、場違いな気もするが…
「エレナさん、お久しぶりです」
ただ知り合いに挨拶されたからといって場をわきまえてないのだが
>>717 「いらっしゃいましたーッ!!」
良い感じに気合MAXな馬鹿、参上。
革ジャンにジーンズ、カメオのペンダントがアクセント。
「――なんてな。
エレナさん、お久し振りッス」
勝手知ったる何とやら。
案内も待たずに席に着くと、軽く片手を挙げてエレナに挨拶を送った。
>>718 「あらリュートさん、お久しぶりです。
お席はこちらで良いですね、ご注文は?」
(きびきびとした動作で、座席へと案内する。
実際には久しぶりという訳でも無いのだが、彼女はそれを気にしない。
そういう性格なのだろう。)
721 :
一般生徒B:2007/05/05(土) 23:55:29 ID:???
「いやー、こないだのバイト最後にコックピットから転げ落ちて死ぬかと思ったな・・・」
左腕ギブスに額に包帯という状態で、カウンター席に座り玉露を啜っている
>>720 「ウエイトレスさん、お茶おかわり」
湯飲みを高く持ち上げて催促
見れば横には松葉杖まで立てかけてある。つくづく頑丈で運がないな男だ
>>719 「いらっしゃいませ―――ぁっ…?」
(何処となく、戸惑いを覚えてしまうエレナである。
以前の一件が、未だ彼女の中に暗い影を落としているのがその原因だろうか。
彼女が"妹"と愛する少女が目の前の青年に行った事は知っていても――
少女が彼に謝罪に行った事を、彼女は知らない。
何処と無く"妹"の挙動に変化があった事には気付いていても……
実際に何があったかまでは、彼女も察知できてはいないのだ。)
「…ええ…お久しぶりですね、ファビオさん。
ご注文は何になさいますか……?」
(シックで、それでいて何処と無く可憐な印象を与える制服。
そんな物を纏っている所為だろうか、その戸惑いが、よく分かる。)
>721
「いやー…アレはビックリしたぜ。
クロウラーから落ちなかったのは不幸中の幸いだったけどさ…
改めてMSの巨大さってのを実感したよ、お陰で。」
(苦笑交じりに相槌を入れつつ、対面席の青年は回想にふける。
ウェイトレス――エレナでは無い女性がお代わりを持ってきてくれた。)
>>720 「俺はアイスココアで」
注文を伝える青年
(天気がいいから飛ぶにはいいだろうな)
空を見ながらそう心から思う青年であった
>>722 いつもと違う彼女の様子。
内心で首をかしげ、
――ああいう衣装のエレナさんも良いなぁ
――注文は勿論キミさ……なんて馬鹿な台詞が浮かんじまうくらいに良いッ(握り拳を天に突き上げつつ
などという愚にも付かない思考を刹那の時間で消去。
「ええっと……そうだな。
バニラのジェラートってあるか?」
結局原因には思い至らぬまま、とりあえずオーダーするファビオであった。
>724
「失礼、お待たせしました…っと。」
(と、注文を聞いて即座に現れたのは別の店員。
少しだけ制服が違うところを見るに…バイトでは無い正規の店員か。
ふと彼の視線を辿り。)
「気象管理局の予報では、今日は一日晴れるらしいですからね。
クレイドルの外はともかく、今日は一日気持ちよく過ごせるんじゃ?」
(と、さり気ない素敵な笑みを浮かべつつ、言うのだ。)
>725
「ええ…大丈夫ですよ。
それでは、もう少々お待ち下さいね…?」
(何処と無く申し訳無さそうな微笑みを浮かべて一礼して、一度下がる。
店員が客に謝るような様子では無い。
そして一分後、注文されたとおりにバニラのジェラートを持ってくるエレナ。)
「お待たせしました、ご注文のバニラジェラートになります。」
(と、注文の品を持って来ても…エレナは何故か、ファビオの近くから下がろうとしない。
何か、言いかねているのが直ぐに分かる。
そうして数秒の後)
「あの、ファビオさん……。
先日の事なんですけど……。」
728 :
一般生徒B:2007/05/06(日) 00:11:44 ID:???
>>723 「本当に、なんであんなところにバナナの皮があったんだか」
どこまでもベタな事故であった
そしてお茶のおかわりを受け取ると
「ちょっとトイレ・・・」
建物の奥へ消えていく
また何か事故が起こるかもしれないのはきっと気のせいだろう
>728
「あぁ、悪戯にしては稚拙だしな……。
そういや、固い床だとビニール袋なんかも結構滑るよな。
ん、あぁ…山田、気をつけてな。」
>>727 「お、早いな――」
――ちょっと待った。
何でエレナさん、じっと俺のこと見つめたまま立ちっぱなしなんだ?
ぎこちない態度といい、今日の彼女は何処か変である。
言いたい事を言い出せないような、そんなもどかしさを秘めたままの瞳。
――まさか、俺に気がある……ッ!?
ありえないと否定する理性。
だが一旦暴走を始めた思考は理性の歯止めなど容易く打ち壊し、妄想をミノフスキードライブで加速させる。
――そうかいエレナさんッ!
アンタにそんなもどかしさを感じさせちまうくらい、俺は鈍い奴だったんだな!
この間からアピールしてたってのかい、すまねえっ!!
良いぜッ俺はいつでもウェルカムさ、さあっ!!
「どうしたんだ、エレナさん」
精一杯のクールでカッコいい表情。
ばっちり斜め45度、カメラ映りの最高なアングルで視線を返します。
>>726 「そうですか、空を飛ぶにはいい感じという事ですな…」
青年はそう言った
辺りを見回すと知っている顔を発見する青年
「少し聞き耳でも立ててみますか…」
>>727あたりとかに
>>730 「先日の事なんですけど……やっぱり、まだ怒ってますよね…?」
(随分と唐突な切り出し方。
順序も何もあった物では無いが、その言葉は何とも申し訳無さそう――
――いや、実際に申し訳無いのだろう。
余りの辛さに気が滅入りそうになる程には。)
「あの娘は、初対面の男性には何時もああで…。
本当に、どうお詫びしたら良いのか…。」
(言葉に覇気が無かったり、終始顔が下向きがちだったり。
なるほど、本当に妹想いな姉だという事がよく分かる。
実際には、既にニムが謝罪をしている以上少々ズレた話ではあるのだが…
当人にしてみれば、これは重大な問題だった。)
>731
「といっても、クレイドル内で飛ぶのはちょっと厳しいかも知れませんけどね。
…あぁ、プチモビとかだったら行けるのか。」
優男
「ん…リュート、聞き耳をたてるのが趣味かだったかい?」
(と、唐突に現れる青年。
そういうお前はどうなんだと言いたくなるが、とりあえず咎める様な様子ではない。)
>>732 「……は?」
何とも間の抜けた反応だとは自分でも思った。
しかしながら彼女の言葉の意味するところを理解した途端、
自らの凄まじいまでの勘違いがとんでもなく恥ずかしいものだったとも瞬時に理解し――
「あ、いや、別に構わねぇんだっ。
俺だってちょいと大人気無かったっつーか、いや、まだガキだけどよ。
それに――
アイツが悪い奴じゃねぇってのは、アイツ独りで俺のトコに詫び入れに来た時に分かったし。
兎に角、エレナさんが気に病む必要なんてのはもう、全然ねぇんだよ!」
捲くし立てるように、やや顔を赤くしながらそう応えた。
>>734 「…そうですか……。」
(気を遣っていてくれてるのかな、と思ってしまう。
少々ネガテイブなきらいはあれど、それだけ彼女にとっては重要事だったのだろう。
しかし、彼の言葉を最後まで聞いた所でちょっとだけ、その様子が変わる。)
「……え?
あの子が…一人でファビオさんの所まで………?」
「(…もしかして私、物凄い鈍かったのかしら……?)」
「――やだ、私ったらずっと気付かないで――ッ!?」
(と、このエレナ・イグレシアという女性はここで恥じ入ってしまうのだ。
安心しきったのが半分、嬉しいのと恥ずかしいのが半分といった所だろうか。
…ただ、先程までの何処となくネガティブな空気は、とりあえず消えたらしい。
やや赤くなりながらのファビオの言葉は、彼女の心に平静を齎すのに充分に過ぎた。)
>>733 ("相棒"だったら行けるね、まあクレイドル外に出るけど)
この場合『んじゃクレイドル外も飛んでみるか』というニュアンスもある
LVが低いうちは街の外は危険だからそんなに遠くへはいけないけど
「クレイドル周辺を飛ぶことも考えていますので…」
お茶を濁すように答える青年
「おっと…… リヒャルト先輩こんにちわ」
聞き耳を立てたりするのは情報収集の一環だったりそうでなかったりするのだ
この青年にとって趣味も混じっているが
「知っている顔見かけたので…」
青年はそう言う
>>735 「ん、まぁ、色々と気に喰わねぇトコもあるけどな」
とりあえず、彼女の様子が元に戻ったらしいことを感じ取り安心する。
「……けどさ。
何でアンタがそこまで思い悩むんだ?
別にエレナさんとアイツって血が繋がってたりとかってワケじゃねえんだろ?」
ついでとばかりに不意に浮かんだ疑問を言葉にしてみた。
>736
「ん、あそこに見えるはエレナさんじゃないか。
…ただ何だな、見た感じ大事な話っぽいな。」
(ふむ、と納得顔な青年。
勿論それで必要以上に見たりはしない。)
「そういえば少し小耳に挟んだけど……
リュート、今日の深夜に飛行訓練あるけど、出るのか?」
>>738 「・・そうですね」
いくらか引っかかる事があるのでもう少し聞いてみる
「!まじですか?」
どうやら知らなかった様子だ
基本飛ぶことが好きな青年だが基本的に勝手気ままに飛ぶことが多いのだ
特にこう言った休日は
「すみません、以前から人見知りの激しい子で…。
そうですね、確かに血は繋がってませんから…変に見えちゃうかも知れません。」
(一度、言葉を切って。)
「多分、家族の代わり――いえ、代わりなんていう物では無いですね。
あの子は私が火星に来てから、一番慕ってくれた子なんですけど……
私は元々妹は居ないのに、彼女の方は私をお姉ちゃんと呼んでくれました。
今となって思えば私は多分、それに応えたかったのかなって。
…とにかう、家族ってそういう物だと思うんです。
妹が私の事で何かしたなら、やっぱりそれは私にも責任があるんじゃ無いかって。
…ごめんなさい、何だか支離滅裂で。」
(真面目な顔から、最後は破顔して苦笑する。
少々砕けた感じがするのは、話題の所為だろうか。)
>739
「あぁなんだ、やっぱ知らなかったか。
今日は訓練空域が大分クリアになってるらしいから、良いかなって思ってさ。
まだ人数に余裕はあったから、連絡入れれば受けれるよ。」
(担当教官の事務端末のアドレスを渡しながら。)
「しかし何、リュートも飛ぶのは好きかい?」
>>740 「へぇ……」
二人の間にある絆は確かに強いのだろう。
それこそ、お互いを家族と見做せるほどに――
「んー……っと、いや、何でもねぇ。
たださ、アイツのやったことにエレナさんがどんだけ責任感じる必要あるのかって。
んなことをちょっと思っちまっただけだからよ」
――だとしてもその、お互いへの傾倒、繋がり方は少しばかり常軌を逸していないだろうか。
そんな疑問を飲み込んで、その残滓だけをオブラートに包み込んで吐き出した。
もとより答えなど求めてはいない。
ただ、口にしてしまっただけの、さして意味を持たない言葉である。
>>741 「ええ、実際にこういう日によくMSで飛ぶことが多いのです」
青年は一言答える
>742
「どちらかと言うと、これは感情的な物ですから…。
やっぱり自分を大事にしてくれる人は、大事にしてあげたいじゃないですか。
……確かに、時々やり過ぎかなって思う時はありますけど。」
(ちょっとした自嘲が混じった微笑み、今までにも言われた事があるのだろうか。)
「…ジェラート、少し解けちゃいましたね。
すみません私の所為で、直ぐに替えをお持ちしますから。」
(と、そこで話題を区切るように。
一旦奥に戻ってから、解けかけたジェラートの代わりを持って来た。)
「お待たせしました。
そういえば…ファビオさんはヴェネツィア・クレイドルの方でしたね?」
(そして転換された話題は、少々唐突だった。)
>743
「じゃ、連絡して見ろよ。
俺も飛ぶのは好きだぜ、まだ上手くはいかないけどな…。」
(そろそろ、リュートも知っているだろう。
整備班としての作業に従事していれば、自然と耳に入ってくる情報。
このリヒャルト・ユルゲンスという青年。
本人のミスとか関係無しに、訓練中の事故による不時着が非常に多いのだ。
墜落による大破は一度も無かったが、それでも修理の度に整備班では
『またアイツか』といった声が囁かれていた。)
>>744 そういうもんかね、と内心で呟く。
そこまで誰かを大切にするという感覚は、確かに尊いのだろうけれど。
「あ、別に構わね――行っちまったか」
代えのジェラートを取りに行った彼女の後姿を見送り、ため息をついた。
本人もやり過ぎだと感じる時があるのなら、自分みたいなガキがとやかく言う必要なんて何処にも無いのだろう。
そもそもファビオ自身、未だ世の中、人、そういったモノをちゃんと理解しているとは言えないのだから。
* * *
「ああ、そうだぜ」
それがどうした、と言外に問い返す。
今度はジェラートを口に運びながらである。
>746
「実は私、行った事が無いんですよ。
その、出来れば今度案内をお願いしたいな…と思いまして。」
「以前から一度、どうしても訪れたかった史跡があるんです。
一人で行くのは少々不安ですから、誰か知り合いが居ればな、と…。」
(……何とも積極的、と思われるかも知れないが…どうやら真剣な様だ。
切り出したかったのだが、先程までの話題の所為で切り出せなかったと言った所か。)
>>745 「ういっす。そうします
―俺はあんまはやく飛べないのですが」
青年はそう言った
実際この青年がF91で飛ぶときの感じは『空飛ぶ芝刈り機』という感じであるのだ
最も好き勝手に飛ぶことも多いせいもあるのだが
整備班の仕事をしているとわかる事なのだが期待のトラブルの原因は個性的なものである
脈絡なく転んだり訓練でボロボロになったり仲にはブラックリストに上っている者もいるが…
それは別のお話
>748
「OK、それじゃ張り切って行こうぜ。」
(ならばこちらは、さしずね『射落とされたカラス』とでも言うべきか。
黒色迷彩を施され、無様に落ちていく様はその通りだ。)
「…じゃ、そろそろ時間だからバイトの面接受けて来る。
山田が戻って来たら、俺は先行ったって伝えておいてくれ。それじゃ。」
(席を立ち、勘定を済ませて店を出て行く。
バイトの面接とは言うが、実際に何をやっているのかは分からない。)
>>750 「ええ」
青年は即答する
「わかりました。それでは、又会いましょう。」
青年は彼を見送る
さて―
山田先輩が来るまで
もう少し聞き耳を立ててみますか
そういうことにした青年である
>749
「良かった…ありがとう御座いますね、ファビオさん。」
(ほっと、一息。
即答してくれたのが嬉しかったか、エレナの顔には自然と嬉しそうな微笑みが浮かぶ。
割と下心とか抜き、可憐にして眩しい笑顔とは正しくこれだろう。)
「では後ほどご連絡を、都合が悪い時は遠慮せずに仰って下さいね。
それでは、ごゆっくりどうぞ。」
(安心しきった様子で、再び席を離れて行く。
今回はジェラートも溶けていない、一方彼女の心に翳りを齎していた何かは…
ファビオ・ビアンキの言葉によって、とりあえずは払拭された様だ。)
>>752 「……」
猛烈な勢いでジェラートを食す。
そしてキーン。
更に食す。
キーン。
食す。
k(ry
もうジェラートの味なんて分からないほどに舞い上がってしまったファビオであったとさ。
754 :
幕間:2007/05/07(月) 00:29:52 ID:???
奇岩の間を縫うように走り、砂塵舞う荒野に果てなく続く真新しい轍。
その上を、まるで蛇のように細長く身を連ねた一台の貨物列車が走り抜けていく。
キャタピラー。
火星における代表的な大規模輸送手段であるそれは、熱核ホバーの走破能力を十二分に発揮して荒野を駆け抜けることが可能だ。
しかしながら大型ゆえの鈍重さから常に「荒野におけるリスク」と直面せねばならず――
それは、パラケルスス製薬のエンブレムを掲げたこの一台も例外ではなかった。
赤い空の下、荒涼とした砂岩の大地から尚赤い火柱が幾本も立ち昇った。
爆発が車体を揺らし、破壊の証左たる炸裂音が次々と連なる。
瞬く間に炎に包み込まれた貨車は、その長い体躯の随所から火花を撒き散らし、予定進路の上から赤茶けた地面へと投げ出された。
無論、護衛部隊もただ手を拱いていたワケではない。
最初の爆発が起きるや否や、すぐさま併走する車両から飛び出し迎撃体制を整えていた。
その数、14機。
砂漠戦に適した改造を施されたMS部隊は、襲撃者が潜むと思われる方角へとその半分の戦力を展開。
残る半分の部隊が更なる奇襲に備え、キャタピラーの防衛に当たった。
隊長機を含め、6機ものM1アストレイを擁した彼らは皆、幾つもの戦場を生き抜いてきた歴戦の戦士たちである。
だからこそ彼らは己の技量に絶対の自信を持ち、
依頼人の財力の証とも言える充実した索敵機能により得た情報から的確に彼我の戦力差を分析し――
「14対……41だと!?」
――その、絶望的な戦力差を目の当たりにしても尚、最後まで職責を全うしようと試みたのだった。
『教官、お電話を頂いておりますが』
そう事務員に声をかけられたのが10分ほど前。
教習中につき殆どの教官が出払い、がらりとした事務所に低く男の声が響いた。
「ええ、それで構いません。日時は……」
肩で受話器を固定し目を机に向けて伏せたまま、つらつらとメモを取る。
「……それはご無理を言いました。ですが、本当は教官に来ていただかなくてもよかったのですが?」
規則正しく奏でられていたボールペンを走らす音に、ふっと笑う声が混じった気がした。
「冗談ですよ。お待ちしてます。ええ……はいはぃ、なんです?」
最後の言葉には多少ウンザリと言った感じが聞いて取れた。
だが、その瞳が驚きの色を帯びるのにはそう時間はかからなかった。
「……それは、座興ですか。相変わらずですね、貴方は。
…………………いえいえ、お陰で楽しみが増えました。では、心待ちにしてますよ。ざっと二年半振りの再会を……。」
電話を切り、立ち去る男。
男が放置していったメモには、そう遠くない未来の日付と
長髪の男の額に弓矢が刺さっている落書きが残されていた。
756 :
幕間:2007/05/08(火) 21:30:58 ID:???
結果から言えば、護衛部隊は全滅した。
14対41という絶望的戦力差は最後まで覆ることなく、
数の暴力そのままに護衛対象ごと蹂躙されつくしたのだ。
打ち捨てられた残骸はハイエナの如き野盗がたかり、最早見る影も無い。
輸送車両は貨物の悉くを奪い去られ、金属食性の原生生物の格好の餌場となっていた。
襲撃から三日後に漸く発覚したこの一件――火星に於ける通信網の未整備故の三日という時間である――は、
生存者からの報告により、ここ数ヶ月間に連続して起きた貨物襲撃事件と同一犯であることが明らかとなった。
2本のヒートショーテルを振るう赤いガンダムタイプ。
それに付き従う40機のMS、及び戦闘車両。
犯行グループの内容が判明し、その異常とも言える戦力の充実ぶりに世間では様々な憶測が飛び交うようになった。
そして、更に数週間が過ぎ――
そんな事の顛末――報道用に手を加えられた情報が、
クレイドル内のローカルネットワーク――所謂ラジオを通じて流れている。
ここは喫茶『白馬』のフロア。
現在は閉店時間も過ぎ、店内に居るのはアルバイトや正規の従業員だけだ。
ちょっとした休憩とばかりにラジオを付ければ流れて来たのはそんなニュースで、
それを聴いた者は、余り気持ちのいいニュースでは無いなと思ったりもする。
しかし事件に関わっていない以上、一般人である店員達には余り関係の無い話で…
そう、どちらかと言えば普段この店を利用する者達―――
すぐ近くにある、【パイロット養成所】の人間の方が、
こういった事件に関わる事も多いだろう。
『…いや、酷い話だねぇ。
しかし、ここ最近は妙に多いってのが気になるかな。
――あ、クリスちゃん。どう、大きくない?』
「ええ、大丈夫ですよ黛さん、ピッタリです。
……けど、これってもしかして……」
『うん、店長の意向で制服の追加だってさ。
ゴメンねー、あの人いきなりこういうの送り付けて来るからさぁ。
一体サイズとかどうやって調べてんだろうねぇ…。』
「……いきなりこういうの送ってくるんですか……?
それもわざわざ午前用と午後用を…。」
そして今、彼女達がテーブルに広げていたのは――メイド服。
そんな"店長"の意向に物凄い違和感と僅かばかりの危機感を感じつつ、
彼女達の話題は次第にそちらへと移っていった。
カランコロン
客の入店を告げるドアベルの音。
落ち着いた足取りで静かに店内へと入ってくるその客は、何と言うか。
今、まさに店員たるクリスたちが手にしていた(或いは着ていた)制服と同じような服装をしていた。
しかしながらあくまで「同じような」である。
アイボリーのエプロンドレス、裾の広がった厚手のロングスカート。
フリルやレースといった無駄な装飾の一切省かれた、機能性を重視したそのデザイン。
黒を基調としたシックな色合いは着る者の佇まいを厳粛かつ清楚に引き立てる。
「失礼致します。
アイスティーを一杯、頂きたいのですが――」
褐色の肌をした彼女は、耳に掛かった黒髪を指で払うと静かにそう注文した。
>758
「「いらっしゃいませー。」」
(と、二人の反応は早い。
基本的に閉店時間は過ぎているが、個人経営の店の強みという奴か、
突然の来客であっても普通のサービスが可能なのだ。
まぁ、流石にテーブルの上に広げられていたメイド服は如何ともし難かったが…
軒先のプレートに【CLOSE】と掲示するのを忘れていたのだから仕方が無い。)
「お待たせしました、アイスティで御座います。」
(手早く用意されたアイスティーを、直ぐにクリスが運んで来た。
因みに彼女が着ているのはシックなタイプの落ちついたエプロンドレス。
試着の途中だったからだろう、着替えている時間は無かったらしい。)
>>759 「……こちらは、そういうお店なのでしょうか?」
坊ちゃまに窺ったのとはだいぶ異なるようですけれど、と呟く彼女。
最近流行りのコスプレ系喫茶と誤解したようだ。
>760
「……いえ、説得力は無いでしょうけど違います。
本当の制服はあちらで……。」
(クリスが視線で示したのは、カウンターに立っている黛だ。
なるほど、白いシャツに黒っぽい紺のタイトスカート、
メイド服とは似ても似つかない、何処と無くキッチリとした感のある制服だ。)
「…不愉快でしたら、申し訳ありません。」
(はぁ、と思わず呟いてしまう。
目の前の女性の服装を見ていると、思わず萎縮してしまうのだろう。
自分が着ている物も近いとはいえ、そもそも自分自身が本職ではない。)
>>761 「いえ、決して不愉快などでは――」
困ったような笑顔を浮かべる彼女。
落ち着いた上品な雰囲気だが、笑顔になると明るく快活な印象を与える。
身に纏った雰囲気は生来のモノではなく、長年の修練で得たものなのだろう。
「――それに、貴女ならばよくお似合いですよ」
>762
「そうですか…ありがとう、御座います。」
(軽く、一礼する。
そう…実際似合ってはいるのだ、小さな身体でよく働く姿はまるで小鳥のよう――
とは誰の言葉か、しっかりと働いているが故に、その可憐さは引き立つと言うか。
それは多分に、容姿と性格が関係しているからか。)
「けど…お客様も、とてもよくお似合いですよ。
養成所の生徒さん…ではありませんよね…?違ったらごめんなさい。」
>>763 鈴を転がすような笑い声。
「ええ、私は主の傍に侍り日々のお世話を生業とする身。
この度ようやく、我が主人の身の回りが落ち着いたとのコトで呼び寄せていただいたのです」
少女のような可憐さと、大人の女性の落ち着きとが同居する彼女。
己が仕える主のコトを口にした時の表情は、とても幸せそうなものであった。
>764
「…という事は、その方は養成所の生徒さんですか?
でしたら私も合った事があるのかも知れませんね、私も生徒ですから。」
(微笑み。
目の前の人間が微笑めば、同調して微笑むのは彼女の癖だ。)
「…けど、そういう事ならこれからもお会いするかもですね。
何かお困りの事があれば、見かけた時にでも気軽に声をかけて下さいな。
…それでは、ごゆっくりどうぞ。」
(丁寧に一礼して、下がる。
Christine Clausと書かれたネームプレートを胸に付けた女性は
店員からの指示を受け、そのまま店の奥へと下がって行った。)
>>765 穏やかな笑みを浮かべながら、店の奥へ消えていくその姿を見送る彼女。
正確に言えば、彼女が仕える主人は養成所の生徒では無いのだが――訂正するほどのことでもない。
「丁寧ですね」
一口飲んだアイスティーの感想をそう呟き、
彼女――ブリジット・リゼル・イエイツは久方ぶりの主人との再会までの時間に胸をときめかせていた。
保守
test.
「………むぅ。」
(さて、ここは養成所の格納庫だ。
自分の機体の直ぐ傍らで溜息をついているのは一人の青年。
先日の依頼の報酬を使っての、愛機の強化プランを検討しに来ているのだが…
その様子は、どうやらその辺りとは無関係そうな感じである。
何か滅入っているとか、そんな感じだ。)
>769
(その様子を遠目から確認すると、彼の目前までゆったりと歩み寄ってくる。
何か声をかけるのだろうかと誰もが思ったその時――)
……ふぅ。
(何故か彼女もまた、深く物憂げな溜息を吐いたのだった)
>770
「………?
こんにちは、ラナさん。
…どうしたんです?」
(と、流石に気になる青年だ。
自分も相当アレな空気を纏わせていたクセに、思わず聞いてしまう。)
>771
……………………
(ちら、と彼に視線を向ける。が、一瞬でその目を伏せて)
そうですわね、「思いつきで受け狙いに走ると空回る」と言う世の心理を体感した所ですわ。
(よよよ、といつもの和風服の広い袖口で乾いた涙を拭う)
>772
「…………」
(眉間にシワ、人差し指と中指で自らの其れをグリグリとやりながら)
「…えーと、つまりラナさん。
今のは俺にウけるのを狙っていた……と?」
(あろう事かボケの解説を求め始めた青年。ヤバイ!)
>773
流石のわたくしも、捻るような唸り声を上げる人の前にへと、
わざわざ詰め寄った上で頭上から溜息を落とす様な
エキセントリックな行動には走れませんわ。 頭上から落とすなら踵が一番ですもの。
さて、慣れないボケキャラはともかくとおきまして、如何なさいましたの?
ユルゲンス様にしては珍しく深刻に懊悩なされてるご様子ですが……
(ここでやっといつものラナ・スマイル(光)が浮かぶ)
>>774 「(…こ、怖ェーーーーーッ!?)
そ、それは良かった。」
(背筋に走る悪寒。
なるほど、如何してもこのリヒャルトという青年、
このラナという女性には勝てそうに無い。それはもう破滅的に。)
「あぁ…そういやぁ言ってませんでしたね、ラナさん。
俺、少しですけど…『視える』んですよ。」
(と、ちょっとだけ悪戯っぽい笑みが。)
>775
……「視える」と仰いますと、つまりアレがユルゲンスさま"にも"見えてると言う事……でしょうか?
(そう言って、彼のすぐ傍の機体の足の影辺りを指差す。
ちなみに、「視える人」でも其処には何も見えてない筈なのだが)
>>776 「いや、ご期待に添えなくて申し訳無いんですけど…そんなに沢山は。
時折視えるってだけなんですけどなんですけどね。」
(そう言って視線を移す、確かに何も見えていない。
しかし視えると言うのは、あながち嘘では無さそうだ。)
「…でまぁ、ちょっとだけ滅入ってた所です。」
>777
…………?
(小首を傾げる)
それはつまり、金縛りやらぽるたーがいすとやら
夜な夜なナイフから血が滴るような音が聞こえたりしている、という事でしょうか?
>778
「そうそう、後はオーソドックスに幽霊とか。
幸い自分のそっくりさんには合ってませんけどねぇ……」
(と、そこで言葉を切る。
小首を傾げるその動作に、あぁしまったと思ったか。)
「…いや、すみません。
何か変な話でしたね、ラナさんは機体の整備でしたか?」
>779
火星ですから、なにやら新種の幽霊と遭遇するやもしれませんわね。
その際は是非とも関係学会ご報告なされるとよろしいかと(にこり
わたくしですか?
えぇ、最近はどうも寝つきが良くないもので、
気が付いたらふらふらと妙な場所をうろついていたりしてしまいますのよ。
(有る意味、彼女のほうが幽霊のようなものかもしれないかもしれない)
同じくして格納庫の隅。
何やら話している二人組み。
それはコンビと言うには聊か凸凹過ぎた。(体躯的な意味で)
「・・・そうであります。
試してみては?という勧めであります、この―――」
整備班員シェル・ライオネットが手で示す先、その鉄(くろがね)は在った。
兵装ハンガーで調整を受けているらしい、長大なシリンダー。
「砲身長12.7メートル、発射速度3500/min、装弾数2800×3、
劣化ウラン弾にも劣らぬ特殊徹甲弾を用いたMS用ドラム給弾式速射砲、その名も“劫星二式”を。」
「・・・・・。」
風鳴り、呼吸音。
じっとそれを見詰めた後、散々焦らして3メートルの仮面巨人、
アイアンマスクは鉄格子のようなその口元から電子音声を響かせ呟いた。
「・・・・・・・俺゛ノ、好キ・・・・違ウ・・・・。」
シュミでは無かったらしい。
目深に帽子を被り残念そうなシェルであった。
こちらは心底似合うのではと思っていたらしい。
>780
(いや、俺そっちの学会には知り合い居ないんで。と苦笑して返す。
実際彼が見たと言う物にしたって、余り珍しい物は無かった。)
「へぇ……それは大変だ。
しかしそれは危ないですね、それだと此処以上に危険な場所にも出てしまうかも知れない。
寝付きが悪いとなると……何かあったかな……。」
(と、真面目に心配している辺りどうなのだろう。
そう、危険な場所といえばここも十分に危険だよなと思って周囲を見渡し)
>781
「そう、ああいう物も運び込まれてるし…危ないな。
…しかしあれ、良いなぁ。」
(ふと目に入ったその重火器が、どうにも彼の趣向にクリティカルヒットしたらしい。
使おうなどとは思わなかったが、惹かれる物があった様だ。)
>782
いえ、何と仰いますか、こう、意識ははっきりしてるのですが、
自分が何を考えているか良く分からない、と言うか、ええと……
こ、これではわたくしが只のアブナイ人みたいですわねっ。
……なんと説明したものでしょう。
>781
(そのシリンダーを見る)
……わたくしは、ちょっと遠慮致しますわ。
あれでは、必要最低限の機動力も確保出来そうにございませんし……
>783
「……ふむ、夢遊病とか…そういうのとはまた違うんですね。
何か……それ聞いたら余計に不安になって来ました。
気休めかも知れませんが、気をつけて下さいよ?
聞いてしまった以上、何か事故でもあったら悲しいですもん。」
(真顔。)
「あぁ、俺も実際に使うのはしませんけど…。
ただああいうのは、単純に好きだなって。」
「あー、ではでは次の商品に言ってみましょうかシェルさん?」
「そうでありますね、クレハさん」
「商品ナンバー1026、こいつは凄い!MS用チェーンソー!」
「刃渡り5メートル、回転数は分速1000回、整然と並んだ刃は全てチタニュウム製の特注品。」
「更には振動式切断機構を搭載、威力良し、取り回し良しのこの商品!如何でしょーかミスタ鉄仮面?」
「・・・・・!」
ふしゅー、ふしゅー!
「おお、目が発光してる。・・・輝いてるのか?」
「若干興奮気味でありますね。・・・・というかクレハ、いつから此処に。」
「ついさっきさ。下手なナンパと面白そうなコトには首突っ込まなきゃ。」
「下手なナンパ?・・・その心は。」
「黙ってられない!」
ここは格納庫の隅。
暇な男どもによる品評会が催されていた。
>784
あぁ、フィクションとして、という接頭語付でしたら、わたくしも悪い気は致しませんわね。
ですが、何度この目を擦っても、アレが現実の物に見えてしかたないのですが……
>785
(一瞬、体の重心の取り方を格闘技のソレに変えそうになるが、すんでの所で踏みとどまった)
……いったい、この夢のような悪夢の商品は幾つまであるのでしょう?
(そう呟くので精一杯だ)
>>786 「…えぇ、俺も同じ気持ちです。
俺はスカウト(偵察兵)ですから、武器は一つで良い……。」
(そう、傍らの彼の愛機を見れば何とシンプルな装備な事か。
光学式照準器を備え、ボルトアクションで動作する狙撃銃。
大きささえ除けば、歩兵の扱う其れと大差は無い。)
「いや、それにしても…ああいう物を作れるってのは凄い筈なのに。
何で関心よりも驚きが先行するんでしょうね…?」
>787
凄くなるべき方向を全力で間違えてるからだと思いますわ……
そう言えばわたくし、そろそろ講義の時間でしたわね。
お先に失礼いたします。
(こめかみを押さえながら去っていく。彼女に"男のロマン"は早過ぎたようだった)
>788
「ええ、お気をつけて。
…精々、普通に凄くなりたい物です。」
(そう言って、去っていく彼女の後姿を見送る。
そうして一息つくと、結局彼もその品評会へと飛び込んで行くのだ。)
「…よし、好奇心は助けなりとな…!」
(何故なら、彼もまたヒマな男だった。)
「どうにも間隔が追いつかないな……」
(さて、その数時間後のことだ。
場所は変わらず格納庫、しかし今の彼はパイロットスーツ姿で、
丁度訓練にでも出ていたのが分かる。
しかし彼が乗っていたのは、愛機であるS4では無い。
砂漠仕様に回収された、中古のマグアナックだ。)
「装備のテストって言っても、もっと修練が必要だな、これは…。」
>790 優男
「お久しぶりですね、リヒャルトさん。」
その時、ふと掛けられた声。聞き覚えがあるものだ。
更に振り返れば見覚えのある二房に分けられた茶色に近い黒色をした長い髪が揺れる。
「覚えてますかー?
碌にお見舞いも出来なかった薄情者のヘリオーネです。」
苦笑い、そして頭を下げて挨拶。
「えへ…この度は悪循環の脱却のため、思い切って話し掛けてみました。
えと…今日の訓練は今のでお仕舞いでしたか?それなら、お疲れ様です。
あ、丁度ドリンクもあるんです。如何ですか?」
用意してたのか、少し一方的に話を進めリヒャルトにタオルとドリンクを差し出した。
>791
「―――うん、勿論覚えてるよ。
約束を前にして見事なまでに大怪我した、情けない男のリヒャルトは。」
(顔を向けて、返す表情は苦笑い。それもかなりバツの悪い。)
「ありがとう、頂くよ。
自主訓練は終わったけど、まだまだこれからやっても良いかなって。
……しかしなぁ、ヘリオン。
俺の方でも見事に悪循環に陥ってた訳で…そんなに負い目を感じる事は無いんだぞ…?」
(と、どうにも性急すぎるきらいのある発言ではある。
結構この男もテンパってるのだろうか。)
>792 優男
「あは、……図星、ですね。
すごいです、どんぴしゃり、ですよ?」
俯き加減で呟き。
「えへへ、こういう性格ですから、割り切れなくて。
今だってホントは凄く迷惑なんじゃないかって…話し掛けるのだってすごく勇気が要りますよね。」
顔を上げて力無く微笑む。
「サリクスさん達を手術室の前で見ましたよ。
結果的にお二人に任せてしまうように感じたのは何故でしょうね、私もすごく心配してたのに…。」
何を言っているのだろう、とかぶりを振って、微笑みなおす。
「とにかく!
……大分身体の方も治ったご様子で安心しちゃいました。
私たちは危険と常に隣り合わせですから、これからも気をつけて下さいね…?
今日はこれだけを言いたくて……その、失礼しました。」
終始一方的ではいけないだろうに、
しかしヘリオンは踵を返して行こうとする。
>793
「いや、迷惑だなんてそんな。
それに…どんな形であれ、心配してくれたのはとても嬉しい。
勿論彼女達にも感謝してるけど、それを君が負い目に感じる事は無い。
……その、俺はそういうの…慣れてないから。
だからヘリオンの言う、勇気が必要っていうのも分かるつもりだよ。」
(そう言って、踵を返して去っていこうとする少女の背中。
それを見送る――事はせず、その背中に一つだけ。)
「――ヘリオン、それと後一つだけ。」
>>793 「 お お っ と 」
出合いがしらの接触事故発生――直前の緊急回避。
ヘリオンの頭がぶつかるより早く、円を描くようにひょいとターンをして避けた。
そのまま、目の前の二人の様子を興味深そうに眺め……ニヤリ。
「命短し恋せよ乙女、花の命も何とやら――」
軽い笑いを残してひょひょいと歩き去っていく。
>794 優男
踵を返して思う。
ああ、なんだか彼との距離が一番最初に戻っちゃったな、と。
無理も無いとは思うけど、ホントはもっと話したいけど。
彼はああ言ってくれているけど、許してくれるかも知れないけど。
自分が自分を許してくれず、こんな言い方、別れ方しか出来なくて。
あの時もっと冷静で居られたなら、あの時もっと素直で居られたなら。
いけない、いけない。
後悔しない為に言葉を伝えに来たのに。
また普通に、ただ普通に、話し合えたらな、
などと望んでしまうと、目頭まで言うことを聞いてくれなくなって―――
「……え?」
少し上擦った声で、ヘリオーネは振り返る。
人差し指で瞳の雫を払おうとした瞬間だった。
>795 赤髪教官
「…はわ!?」
と教官の超反応に遅れてこちらも気付き、
自分がいかに前を見ていなかったのか思い知らされる。
「えっと…スカーレット教官、すみまs…あれ、居ない?」
キョロキョロと少し赤くなった瞳で周囲を見回すも彼女は既に意味深な台詞を残して立ち去った後。
「はぅ…」
今度謝ろうと思うヘリオーネであった。
>796
「もう一度だけやり直したいと言ったら、駄目かな。
俺は、あんな事故で中断されたままなんて嫌だ。
そう…今度はまた、俺から誘うのでも良いからさ。」
(振り返って、最初に飛び込んでくるその顔。
それを敢えて形容するならば…そう、何故かは分からないけれど、彼は必死だった。
何故そんなに必死なのかは分からないけど、何かに縋り付く様なそんな感じ。)
>798 優男
「え……そんな、こと……」
-なんで、どうして、なぜ?
そんな事を言うんですか?
それじゃまるで私の気持ちを全部見透かしてるみたいじゃないですか。
なんで…どうして…なぜ?
そんな顔をするんですか?
これじゃまるで私が貴方を許さないみたいじゃないですか。-
「……良いんですか?
私、まだあの時に考えた予定のメモを未練がましく取って置いてあるくらい、おこがましいんですよ?
リヒャルトさんは本当に良いんですか?
そんな事言ったら、ホントのホントに調子に乗っちゃって、またうるさくなるかもしれないですよ?」
-なんで、どうして、なぜ?
私はこんな事を言ってるんだろう?
白々しいな、恥ずかしいくらいに。
おこがましいな、私のクセに。
「…よく、考えたほうが良いですよ、大したこと、無い筈ですから…」
…解かって欲しいのかな、リヒャルトさんに。-
>790
「勿論。
というより…本音を言うと、俺自身そうしたい。
これじゃあ余りにも、な。」
(それだけ告げて、気恥ずかしくなったか言葉を切るが、視線は逸らさない。
先程通りがかったのはマーヴェリック教官だったか、
多分後でとても恥ずかしい事になるかもと、漠然と予想はしたけれど。
けどそれ以上に。
目の前の少女をそのまま行かせたら、多分自分はもっと後悔しただろうと思ったから。)
「…それに…立てた予定は、履行しないとつまらない。
楽しい出来事は準備するのも楽しいけれど……、
やっぱり一番楽しいのは…実際にやるのが一番、だろう?な?」
>800 優男
「…おこがましくても良い、自分からそう言えば良かったのに。
ごめんなさい、リヒャルトさん……言ってもらっちゃいましたね、えへへ…ズルいなぁ、私…」
俯き加減、前髪と二房に覆われて表情は伺えない。
口元を押さえた両手が少し震えていた。
>801
「…良いよ、こんな事で良ければ幾らでも。
それに多分、言わなかったら俺はもっと後悔してたと思うから。」
(そうして、彼女から受け取ったタオルとドリンクを持ったまま。)
「……参ったな、大丈夫かい?ヘリオン。」
(ほんの少しだけ困り顔。
しかしどちらかと言えば、少しだけ嬉しさの成分が勝っている様に感じられた。)
>802 優男
「幾らでも、はダメですよ?
こういうのに弱い女の子だって居るんですから、出し渋らないと。」
やがてゆっくりと顔を上げたヘリオーネの表情も、
何時ものようなやんわりとしたものに戻っていた。
「ごめんなさい、私は大丈夫です。
でも、嬉しくって…ダメですね、
ただでさえ誇れない顔がひどい事になっちゃってます。」
えへへ、と控えめに笑う。
>803
「…そうなのか?」
("こういうの"が一体何の事か、イマイチ合点がいかなかった様ではある。
しかし上げられた顔を見て安堵する、
彼は、自分の所為で人を泣かせるのは嫌いな人種だ。)
「俺はそんな事は無いと思うんだけどな…。」
(と、無意識の内に口から漏れたのはそんな呟き。
それはとても小さな声だったが、彼は自分自身でも驚いてしまったらしく。)
「――ッ!、?
そ、それじゃあ…そろそろ俺は着替えてくるよ、
ヘリオンももう、今日は訓練は無いんだろう?」
(ちょっとだけ緊張している彼の動きは、何処と無く可笑しかった。)
>804 優男
「えっと、あ、はい!
今日はもう、二時間くらい前に終わってて…。
実はその後はずっとリヒャルトさんの演習を見てたんです、って言ったらダメでしょうか?
今日は占いの結果も良かったから、思い切ってタイミング選んだんですよ。」
と段々気恥ずかしさから声を小さくしながら、
リヒャルトが更衣室に消えるとふと漏らす。
「もう、リヒャルトさんってば…
素で言ってるのか、からかわれてるのか、時々わからなくなりますよ?」
溜息混じりの言葉。安堵の微笑み。
なんとか件については心の折り合いもついた様子で、落着を見せたようだった。
>>756 呆気なく事件は解決した。
主犯とされる人物がオリンポス山の軌道エレベーターから衛星軌道上の宇宙港へ脱出を図ろうとした際に、
張り込んでいた捜査官によって身柄を拘束されたのが切欠だった。
彼は容疑事実を認め、その上で自分の行動の手前勝手な正当性を主張した挙句、
拘置所の中で服毒自殺を図り死亡した。
生前の彼の証言から協力者や部下たちを芋づる式に摘発することに成功した火星警察機構の、
それは唯一の失点であった。
以降、火星開拓史上類の無い大規模盗賊団による襲撃事件は加速度的に終息へと向かっていったのだった。
ume