歴代主人公が兄弟だったらpart8【ブラザー】

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1通常の名無しさんの3倍
シーブック「ココは、」
ウッソ 「アムロ以下13名の兄弟(映像化作品限定)の、」
シロー 「家、職場、学校、外等での生活を書いてみるネタスレです。」
キラ 「以上、影の薄い人達からでした。」
3人 「お前らも最初のころは薄かっただろ!!」
キラ 「今では濃いですが何か?」
アル 「負け惜しみ、イクナイ!!」
3人 「クッ・・・。」
ドモン「このスレのルールを説明する。
    1 年齢はある程度無視OK、
    2 原作にある程度乗っ取ったキャラ設定、他の作品を崩さない作品推奨
     (ただしあくまでも推奨。これに反すると思った作品も叩いてはイケナイ!)
    3 自分がウザイと感じた作品とそれを煽った奴は無視
    4 作品叩き禁止、公序良俗に反するような事は禁止、職人叩きは特に厳禁
    5 議論は、議論スレで。このスレで議論はしない
  守らない奴はゴットフィンガーが待っているぞ。」
アムロ「過去スレの倉庫はhttp://members.tripod.co.jp/ybuewrei/brotherindex.htmlだ
    過去の雰囲気を掴みたい者は見ていくといいだろう。」
ガロード「参考までに、今までに出たネタでの各キャラの設定等については>>2-10辺りにあるぜ。」
ジュドー「別にこの設定を絶対守れって訳じゃないぜ。でも読み手が入りやすくはなるかも。」
ヒイロ「…議論スレはhttp://www.soutokuhu.com/bbs/test/read.cgi?bbs=shar&key=1042456798&ls=50だ。」
コウ「後、職人さんにお願いです。自分で続けるネタについては終りに「続く」と書いてください。
   続くと書かれてる作品は他の方は書くのを自粛推奨。書かれていないものは自由にリレーしてください。」
カミーユ(コウ兄さん、目立とうと長台詞取ったな…)」
2通常の名無しさんの3倍:03/06/18 13:17 ID:???
関連リンク先
【避難所】歴代主人公が兄弟だったら【議論所】(長引きそうな議論、ルール改正、愚痴はこちらで)
 http://www.soutokuhu.com/bbs/test/read.cgi?bbs=shar&key=1042456798&ls=50

過去スレの倉庫(ミラー係さんが作成してくれています。dat落ちしたスレはこちらに)
 http://members.tripod.co.jp/ybuewrei/brotherindex.html

歴代キャラ達のキャラ表(参考用にどうぞ)
 ttp://www.gundam.channel.or.jp/goods/videogame/ggeneneo/chara/home.html

 前スレ
歴代主人公が兄弟だったらpart7【ブラザー】
 http://comic.2ch.net/test/read.cgi/shar/1045005549/
歴代主人公が兄弟だったらpart6【ブラザー】
 http://comic.2ch.net/shar/kako/1043/10430/1043077156.html
歴代主人公が兄弟だったらpart5【ブラザー】
 http://comic.2ch.net/shar/kako/1042/10425/1042536705.html
歴代主人公が兄弟だったらpart3(4)【ブラザー】
 http://comic.2ch.net/shar/kako/1042/10424/1042438188.html
歴代主人公が兄弟だったらpart3【ブラザー】
 http://comic.2ch.net/shar/kako/1042/10422/1042299487.html
歴代主人公が兄弟だったらpart2【ブラザー】
 http://comic.2ch.net/shar/kako/1042/10420/1042015848.html
【ブラザー】歴代主人公が兄弟だったら【ブラザー】
 http://comic.2ch.net/shar/kako/1041/10413/1041386950.html
3通常の名無しさんの3倍:03/06/18 13:17 ID:???
長男アムロ・レイ(29)
一家の大黒柱にして纏め役。個性の強い弟達を相手に四苦八苦している。
株式会社ラーカイラム所属
次男シロー・アマダ(24)
まじめで基本的に善良な次男。だが、たまに暴走するのが玉に瑕。
三男ドモン・カッシュ(20)
無骨で不器用な三男。武術オタクでやや協調性に欠けるのが欠点。
一般常識に著しく欠けている
四男コウ・ウラキ(19)
お坊ちゃん気質の強い、無邪気な性格。まだまだガキっぽいところあり。
五男カミーユ・ビダン(17)
名前にコンプレックスを持っていて粘着質。なぜか女にもてる。
六男シーブック・アノー(17)
性格は割とまとも。しかしそれが仇になって目立たない。
口癖はなんとー
七男ロラン・セアック(17)
一家の主夫。いい意味で優等生タイプ。女装は趣味ではない。(本人談)
本人の預かり知らぬ所でかなり有名らしい
八男キラ・ヤマト(16)
優等生。しかし裏では盗撮画像の販売もやっていた。(現在は足を洗っている)
彼女のラクスや友人のアスランと平和にやっていたいのだが学校ではフレイに虐めを受けている。かなり哀れな役回り。
4通常の名無しさんの3倍:03/06/18 13:18 ID:???
九男ヒイロ・ユイ(15)
無口でなにを考えているかいまいちわからない。
何も考えていないのかもしれないが。彼女はリリーナ
十男ガロード・ラン(15)
行動力にあふれた、脳天気な奴。どちらかというとかき回すタイプ。
彼女はティファ
十一男ジュドー・アーシタ(14)
おおらかで一家のムードメーカー的存在。結構周囲に気が回るマメな性格。
だが、かなりお茶目な餓鬼大将的性格ではある。彼女はルー
十二男ウッソ・エヴィン(13)
こいつも優等生タイプ。周囲におもちゃにされて、引っ張り回される役割。
でも裏では盗撮行為をしている。
十三男アルフレッド・イズルハ(11)
末弟。一家の中ではマスコット的存在。
5通常の名無しさんの3倍:03/06/18 13:18 ID:???
家内でのそれぞれの部屋の状況
ジュドー+ガロード(2F)(荒れまくり、ヤヴァい)
キラ+ウッソ(3F)   (PC器具で埋め尽くされている。位置は計算し尽くされている)
シーブック+シロー(1F)  (まぁまぁ綺麗。セシリーとアイナの写真が所々)
コウ、アル(2F)    (特筆する点はない)
ドモン、ヒイロ(1F)  (銃器にダンベルなどがずらりと揃っている。)
カミーユ、ロラン(2F) (埃一つ落ちていない。写真はフォウとディアナ)
アムロ(1F)      (PC機器で埋め尽くされている(文字通りの意味で)
台所、居間、風呂等は1階、地階に。
2回に少し広い庭がある
ジュドーは庭に離れを勝手に建設。
ヒイロは地下に個室を勝手に作成。

なお皆の通う学園は中高一貫校で、授業は大学のような単位制、学年はない。
一応担任はいるが授業は各個人で自由に選択できる
(年齢が違うキャラを一緒に出せるようにとの一案。参考程度に。)
6通常の名無しさんの3倍:03/06/18 13:18 ID:???
部屋のわりふり

┌───┬──┬──┬─────┬──┐- - - - - - - - - - - - -  
│ 風   │WC.      │          │台所│                  │  
│ 呂   ├──┤    │          |___.... │   ウッソの畑       
│     脱衣室.       リビング.       │                  |
├┬┬┬┼┬┬┘          &       .│                
│┼┼┼┼┼┼┐    │     ダイニング.  │- - - - - - - - - - - - ┘ 
├┴┴┴┴┴┴┤    └────    ─┬┘ 
│ シーブック                     玄関
│    &      ├───  ┬─  ───┴┐ 
│シローの部屋 │.アムロ ..│.   ドモン   ..│   
│            │ の部屋 │     &     │   
└──────┤        │   ヒイロ.   │  
              └────┤            │  △ ドモンのテントとか
                  └──────┘
┌──────┬─┬─────┬───┐
│ カミーユ&   │  │       .│      │
│. ロランの . │  │          │      │
│.  部屋   .  .  │.ガロード&..│      │
│._ _ _ _ _ _ _ _ _. |    ジュドーの │ . ベ .│    
│┬┬┬┬┬┬┘  │ 部屋    . . ラ  │
├┼┼┼┼┼┼    ├─────┤ . ン   |
│┼┼┼┼┼┼┐             . ダ  │
├┴┴┴┴┴┴┤  │   コウ&   |      │
│ 洗面台等       │   アルの . |      │
│         .│  │    部屋  │      │
└──────┴─┴─────┴───┘
7通常の名無しさんの3倍:03/06/18 13:19 ID:???
┌─────────────┐
│                    │
│     ベランダ・・?        │
│                          │
├─────┬  ┬─────┤
│┬┬┬┬┬┘  │       .│
├┴┴┴┴┴┐   . キラ&   │
│  納戸        │  ウッソの .│
│          │  │   部屋   │
└─────┴─┴─────┘
8通常の名無しさんの3倍:03/06/18 13:24 ID:3ASumhw7
ココまで妄想が広がると
ただのアホでは済まされんな
9通常の名無しさんの3倍:03/06/18 13:28 ID:???
キモう
101 ◆9ey3gSFpqs :03/06/18 13:52 ID:???
ニノマエは思った。これは陰謀だ、と。
11(;´Д`):03/06/18 14:01 ID:???
凄い・・・呆れて物が言えない・・・
って言うか漏れも混ぜれw
凄く楽しそうだw
12通常の名無しさんの3倍:03/06/18 14:06 ID:???
┌──────┬─┬─────┬───┐
│ カミーユ&   │  │       .│      │
│. ロランの . │  │          │      │
│.  部屋   .  .  │.ガロード&..│      │
│._ _ _ _ _ _ _ _ _. |    ジュドーの │ . ベ .│    
│┬┬┬┬┬┬┘  │ 部屋    . . ラ  │
├┼┼┼┼┼┼    ├─────┤ . ン   |
│┼┼┼┼┼┼┐             . ダ  │
├┴┴┴┴┴┴┤  │   コウ&   |      │
│ 洗面台等       │   アルの . |      │
│ >>11の部屋      .│  │    部屋  │      │
└──────┴─┴─────┴───┘


13(*´∀`)・゚。:03/06/18 14:12 ID:???
12さん有り難うwあんたいい人だ!!
14通常の名無しさんの3倍:03/06/18 14:12 ID:???
なんだ、穴兄弟じゃないのか
15通常の名無しさんの3倍:03/06/18 14:51 ID:???
アムロ「えー、お前ら兄弟喧嘩の度にMS持ち出し過ぎです。このままだと近所の家々に支払う慰謝料だけでウチは破産します。そこで兄さんちょっとお前らが兄弟喧嘩の時に使う武器を作ってみました。つーかお前ら喧嘩する時はMS使わずにコレ使え」
シロー:ペンダント(殴打用)
ドモン:指パッチン
カミーユ:バイザーの割れたヘルメット(殴打用)
シーブック:質量ある残像(殴打用)
ロラン:女装セット(殴打用)
キラ:カガリ風女装セット(カガリの装備一式)
ヒイロ:羽(殴打用)
ガロード:Gコン(殴打用)
ジュドー:女装セット(イーノとセット)
ウッソ:ヤナギランの種(食用)
アル:ザクでガンダムを倒すであろう漢がくれたビデオ(殴打用)
アムロ「よし、これで全員行き渡ったな。因みに言っておくが兄さんの武器はガンダムハンマーだ」
コウ「あのー、兄さん、僕の分は?」
アムロ「ああ忘れてた、お前のはコレだ」
コウ:白いゲルググ
コウ「 ゚∀゚」
16通常の名無しさんの3倍:03/06/18 15:52 ID:TYJG5for
>>15
指パッチンでガンダム呼べるという罠
17通常の名無しさんの3倍:03/06/18 15:54 ID:???
ガンダムハンマー最強
18通常の名無しさんの3倍:03/06/18 15:57 ID:???
コウのゲルググはどうした
19通常の名無しさんの3倍:03/06/23 15:29 ID:???
こっちをチョト修正して使うで決定?
20通常の名無しさんの3倍:03/06/24 17:54 ID:???
>>前スレ757-761
乙!面白いです。
続きに期待(´∀` )
21通常の名無しさんの3倍:03/06/24 22:01 ID:???
>1-7.13のテンプレは板分割以前のものです。
板分割に伴い若干のローカルルール変更、あとリンク先などが違いますので
新しいテンプレを貼り付けておきます。

あとこのスレはpart9です。次はきちんと10にして立てようぜ。
22通常の名無しさんの3倍:03/06/24 22:01 ID:???
シーブック「ココは、」
ウッソ 「アムロ以下13名の兄弟(映像化作品限定)の、」
シロー 「家、職場、学校、外等での生活を書いてみるネタスレです。」
ジュドー 「以上、影の薄い人達からでした〜。」
ウッソ・シーブック 「シロー兄さんと一緒にするな!」
シロー「おまえらは周りが濃いだけだろ!」
ドモン「このスレのルールを説明する。
    1 年齢はある程度無視OK、
    2 原作にある程度乗っ取ったキャラ設定、他の作品を崩さない作品推奨
     (ただしあくまでも推奨。これに反すると思った作品も叩いてはイケナイ!)
    3 自分がウザイと感じた作品とそれを煽った奴は無視
    4 作品叩き禁止、公序良俗に反するような事は禁止、職人叩きは特に厳禁
    5 議論は、議論スレで。このスレで議論はしない
  守らない奴はゴットフィンガーが待っているぞ。」
キラ「<検閲により削除>」
アル「え?キラ兄ちゃんどうしたの?」
アムロ「ああそうだ。キラの代りに説明しよう。板変更に伴って、放映終了から一年後までSEED関連ネタはこの板では禁止となっている。しかしSEEDキャラメインのネタもシャア専用@アクシズの方にある議論スレではOKだ。どんどん出してくれ。」
ヒイロ「…議論スレはhttp://www.soutokuhu.com/bbs/test/read.cgi?bbs=shar&key=1049403320&ls=50だ。」
キラ「<検閲により削除>(アムロ兄さんとヒイロありがとうと言ってるらしい)」
カミーユ「過去スレの倉庫はhttp://members.tripod.co.jp/ybuewrei/brotherindex.htmlにあります
    過去の雰囲気を掴みたい時は、ここを見ていくことをおすすめしますね。」
ガロード「参考までに、今までに出たネタでの各キャラの設定等については>>2-10辺りにあるぜ。」
ロラン「別にこの設定を絶対に守ってくださいという訳じゃありません。でも読み手の方が入りやすくなるかとは思います。」
コウ「後、職人さんにお願いです。自分で続けるネタについては終りに「続く」と書いてください。
   続くと書かれてる作品は他の方は書くのを自粛推奨。書かれていないものは自由にリレーしてください。」
アル(コウ兄ちゃん、目立とうと長台詞取ったな…)
23通常の名無しさんの3倍:03/06/24 22:02 ID:???
関連リンク先
【避難所】歴代主人公が兄弟だったら【議論所】
 (長引きそうな議論、ルール改正、愚痴、また声優ネタや放映中のSEEDキャラのネタなどはこちらで)
 http://www.soutokuhu.com/bbs/test/read.cgi?bbs=shar&key=1049403320&ls=50

過去スレの倉庫(ミラー係さんが作成してくれています。dat落ちしたスレはこちらに)
 http://members.tripod.co.jp/ybuewrei/brotherindex.html

歴代キャラ達のキャラ表(参考用にどうぞ)
 ttp://www.gundam.channel.or.jp/goods/videogame/ggeneneo/chara/home.html

 前スレ
歴代主人公が兄弟だったらpart7【ブラザー】(実際はpart8)
 http://comic3.2ch.net/test/read.cgi/x3/1048336109/
歴代主人公が兄弟だったらpart7【ブラザー】
 http://comic.2ch.net/test/read.cgi/shar/1045005549/
歴代主人公が兄弟だったらpart6【ブラザー】
 http://comic.2ch.net/shar/kako/1043/10430/1043077156.html
歴代主人公が兄弟だったらpart5【ブラザー】
 http://comic.2ch.net/shar/kako/1042/10425/1042536705.html
歴代主人公が兄弟だったらpart3(4)【ブラザー】
 http://comic.2ch.net/shar/kako/1042/10424/1042438188.html
歴代主人公が兄弟だったらpart3【ブラザー】
 http://comic.2ch.net/shar/kako/1042/10422/1042299487.html
歴代主人公が兄弟だったらpart2【ブラザー】
 http://comic.2ch.net/shar/kako/1042/10420/1042015848.html
【ブラザー】歴代主人公が兄弟だったら【ブラザー】
 http://comic.2ch.net/shar/kako/1041/10413/1041386950.html
24通常の名無しさんの3倍:03/06/24 22:02 ID:???
長男アムロ・レイ(29)
一家の大黒柱にして纏め役。個性の強い弟達を相手に四苦八苦している。
ハロの製作者で、現在は株式会社ラーカイラムの幹部。
次男シロー・アマダ(24)
まじめで基本的に善良な次男。だが、たまに暴走するのが玉に瑕。
町の平和を守る使命に燃える刑事。でも彼女のアイナにはそれ以上に萌えている。
三男ドモン・カッシュ(20)
無骨で不器用な三男。武術オタクでやや協調性に欠けるのが欠点。
一般常識に著しく欠けている
四男コウ・ウラキ(19)
お坊ちゃん気質の強い、無邪気な性格。まだまだガキっぽいところあり。
大学でラグビー部に所属。
五男カミーユ・ビダン(17)
名前にコンプレックスを持っていて粘着質。なぜか女にもてる。バイト先はハンバーガー屋。
男の証明と称して、空手、小型飛行機(ホモアビス)、プチモビなど男くさい趣味多数。
六男シーブック・アノー(17)
性格は割とまとも。しかしそれが仇になって目立たない。
ガールフレンドのセシリーの実家のパン屋でバイト中。口癖はなんとー
七男ロラン・セアック(17)
一家の主夫。いい意味で優等生タイプ。女装は趣味ではない。(本人談)
本人の預かり知らぬ所でかなり有名らしい
八男キラ・ヤマト(16)
優等生。しかし裏では盗撮画像の販売もやっていた。(現在は足を洗っている)
彼女のラクスや友人のアスランと平和にやっていたいのだが、その願いはなかなかかなわない。かなり哀れな役回り。
25通常の名無しさんの3倍:03/06/24 22:03 ID:???
九男ヒイロ・ユイ(15)
無口でなにを考えているかいまいちわからない。
何も考えていないのかもしれないが。彼女はリリーナ
十男ガロード・ラン(15)
行動力にあふれた、脳天気な奴。どちらかというとかき回すタイプ。
彼女はティファ
十一男ジュドー・アーシタ(14)
おおらかで一家のムードメーカー的存在。結構周囲に気が回るマメな性格。
だが、かなりお茶目な餓鬼大将的性格ではある。彼女はルー・ルカのはずだが、ハマーンやプル&プルツーにも狙われてる?
十二男ウッソ・エヴィン(13)
こいつも優等生タイプ。周囲におもちゃにされて、引っ張り回される役割。
でも裏では盗撮行為をしている。シャクティと仲が良いが、お姉様方も大好き。
十三男アルフレッド・イズルハ(11)
末弟。人なつっこく、一家の中ではマスコット的存在。
クリスやバーニィといった大人たちと仲良し。

ゲストキャラ:
宇宙世紀作品、平成三部作、∀、SEEDなど全作品から、シャア、ブライト、ギンガナム、ディアナ様、東方不敗、鉄仮面、
シーマ、バニング、キース・レジェ、バーニィ、クリス、ゼクス、グエン、ウォン・リー、フレイ、アスランなど、
主役級から脇役中の脇役まで登場しました。
26通常の名無しさんの3倍:03/06/24 22:03 ID:???
家内でのそれぞれの部屋の状況
ジュドー+ガロード(2F)(荒れまくり、ヤヴァい)
キラ+ウッソ(3F)   (PC器具で埋め尽くされている。位置は計算し尽くされている)
シーブック+シロー(1F)  (まぁまぁ綺麗。セシリーとアイナの写真が所々)
コウ、アル(2F)    (特筆する点はない)
ドモン、ヒイロ(1F)  (銃器にダンベルなどがずらりと揃っている。)
カミーユ、ロラン(2F) (埃一つ落ちていない。写真はフォウとディアナ)
アムロ(1F)      (PC機器で埋め尽くされている(文字通りの意味で)
台所、居間、風呂等は1階、地階に。
2回に少し広い庭がある
ジュドーは庭に離れを勝手に建設。
ヒイロは地下に個室を勝手に作成。

なお皆の通う学園は中高一貫校で、授業は大学のような単位制、学年はない。
一応担任はいるが授業は各個人で自由に選択できる
(年齢が違うキャラを一緒に出せるようにとの一案。参考程度に。)
27通常の名無しさんの3倍:03/06/24 23:13 ID:???
テンプレ貼り直し乙。こっち使うってことでよさそうですね。
28通常の名無しさんの3倍:03/06/24 23:58 ID:???
乙!
29通常の名無しさんの3倍:03/06/25 16:21 ID:???
もしかしたら職人さんに知られてないかもしれないので、とりあえずage

頭おかしいですよカデジナさん!!
30通常の名無しさんの3倍:03/06/25 17:31 ID:???
>>29
ストレートなことを言うなよw
31フットボール狂騒曲6:03/06/26 02:53 ID:???
前スレの最後からの続きです

ウッソ「芝生のグラウンドが何面もある……」
アムロ「試合は芝のピッチで行われるみたいだから、こいつはありがたいな」
 ギンガナム加入の騒動の後、午後になって、兄弟たちは、ギンガナムの計らいによって用意された
練習場に来ていた。
ギム「ふふ、我がギンガナム家の力をもってすれば、これくらいのことはたやすいのだよぉ! 大会開始
   までの一ヶ月間、この練習場のメイングラウンドは貸しきりである」
ロラン「さすが月の御三家のひとつ、ギンガナム家ですね。いやこんなことぐらいで感心するのもまだ
   失礼なんでしょうけど」
 感心する兄弟たちが多いなか、カミーユはジュドーにそっと耳打ちする。
カミーユ「どうせ、その栄光もこれまでだろうけどな。だって現当主があれじゃあさ」
それを聞いたジュドーは意地悪い笑いを浮かべた。二人はギンガナムの加入をこころよく思っていない。
ギムは、そんな意見があるのを知っているのであろうが、全く気にも留めない態度で、グラウンドに
併設されている建物のなかに兄弟を招きいれた。
ギム「ロッカールームにスパイクや練習用のユニフォームを用意させてあるから、適当に選ぶがいい!」
ガロード「偉そうにしちゃってさ……」
不満たらたらといった様子でロッカールームのドアを開いたガロードだったが、部屋に入ったとたんに
目に飛び込んできた新品のスパイクやユニフォームを見た瞬間、今までの不満が一気に消し飛んでしま
った。
ガロード「す、すげえ、とにかく、なんかいっぱいある!」
コウ「なに変なこと言ってんだよ、ガロード」
そう言いながらコウはガロードに続いてロッカールームに入ったが、その瞬間、コウも驚きの声を上げた。
コウ「うお、こ、これは……アディ○スも、プー○も、ナ○キも、ディ○ドラも、アシッ○スや、ミズ○の
   まで、各種メーカーのスパイクがそろってる……ユニフォームも、たくさん……!」
ジュドー「レアル・マ○リード、ユベント○、マンチェ○ターU……有名なクラブや、代表チームのものも……」
ギム「サイズも色々とテキトーにそろえておいてある!好きなものを選ぶがいい!」
 目の前に広がる宝の山−よほどのスポーツ嫌いでなければ、ロッカールームはまさに宝物庫そのものだった−
は、さっきまで陰口を叩いていたカミーユたちも、シローのような年長の兄弟でさえ、狂喜乱舞するよう
な素晴らしさだった。ましてやアルなど、である。
アル「ロラン兄ちゃん、ロラン兄ちゃん、ナイ○とア○ィダスのスパイク、どっちがいいと思う。ていうか、
   両方いるよ、絶対いる! まちがいないよ!」
ロラン「僕はディア○ラのスパイクにします。……でも、ただより高いものはないっていいますけどね」
シロー「なに言ってんだよ、ロラン。みろよ、これレアル・マド○ードの5番だぞ、5番」
ウッソ「シロー兄さん、DFでしょ。まあいいんですけど。ぼくはバル○ロナの7番にしよっと」
ドモン「やっぱり俺は日○代表のキーパーシャツを選ぶべきだろうか、うむ、そうだよな」
シーブック「なんだかんだでア○ックスのスパイクが一番足に合うみたいだなあ」
 思い思いにスパイクやユニフォームを選ぶ兄弟たち。アムロは、みんな少し浮かれすぎているように
思ったが、これからキツイ練習や、ポジション争いをせねばならないのだから、今ぐらいいい思いを
させてやらなければ、と黙認した。
アムロ「ユニフォームやスパイクを選んだら外にでて、準備運動とストレッチをこなしておくんだ。それ
からパスとシュートの簡単な練習をする。そのあとに二手に分かれてミニゲームだ」
32フットボール狂騒曲7:03/06/26 02:54 ID:???
 真新しいスパイクとユニフォームに身を包み、意気揚々と兄弟たちはピッチに立つ。風が、熱気に
ほてった彼らの体を、心地よくひとなでした。
 すでにパスとシュートの練習までを終え、兄弟たちはミニゲームに取り掛かかろうとしていた。と、
そのときギムが彼の部下、スエッソンのそのまた部下であるシッキネンを連れてきた。
ギム「キーパーの控えが必要だということなので、連れてきたのである。シッキネンだ。大会にも同行する」
シッキネン「ああ、よろしく頼むぜ」
アムロ「ありがたいが、ギンガナム艦隊の仕事はいいんですか?」
ギム「艦隊の長である小生が大会に出る以上、協力するのは部下の努め。問題ない、というより誉れである!」
ジュドー「……やっぱギンガナム家はつぶれるな」
ジュドーは小声で、誰にも聞こえないように呟いた。
 ギンガナム家の未来はともかく、人数もそろったところで、ハーフコートの6対6でのミニゲームを
することができるようになった。
アムロ「キラは審判、アルは見学だ。俺は監督としてみんなを見ている。いいな」
アル「あーあ、ぼくもみんなに混じってやりたいなぁ」
キラ「アルはすこし小さすぎるのさ、ウッソだって結構体格的にはきついからなぁ」
ゲーム開始前に、監督でもあるアムロが皆に叫んだ。
アムロ「これからピッチのなかでは、みんな呼び捨てで呼びあうんだ!いちいちさん付け
    したり、兄さん、なんていってたら、プレイがおそくなるからな!」
ロラン「わかりました、アムロ兄さん! あ、いや、ア、アムロ!」
ギム「小生のことは御大将と呼ぶがいい!!」
アムロ「例外は認めない! ギム、だ。わかったな!」
ギム「ギンガナム家の当主が、ソレル家以外のものに呼び捨てにされるとは。しかし、勝つためか。ふふ、
勝つ……いい響きだ」
ジュドー「ギム、ボーっとしてるな! もう始まってんだぞ!おい、ボール行くよ」
 ジュドーから、ギンガナムの頭に合わせたパスが出される。そのボールをめぐって、競り合うギンガナムと
相手DFのコウ。
頭ひとつ、いやふたつぶんもギンガナムが競り勝つ。ギンガナムはゴールに向けて強烈なヘディング
シュートを叩きつけた。が、しかしこれはゴールキーパーのドモンが何とか弾き出した。
アル「すごいや、今のヘッド! 打点がかなり高かったよ!」
アムロ「ああ、いいシュートだった。ドモンの好セーブに阻まれたけどな。やはりあの二人は使える……」
しかし、アムロがそう言った瞬間、ギンガナムはドモンに突っかかっていった。
ギム「小生の素晴らしきヘッドを止めるとは、無礼なやつめぇ! 決まっていたはずなのだ!」
ドモン「何言ってんだ、アンタ! 俺はキーパーなんだから止めて当然だろうが!」
ユニフォームの胸ぐらをつかみ合う二人を、キラが笛を吹いて止める。
アムロ「使える……と、思う。うん、そのはずだ」
33フットボール狂騒曲8:03/06/26 02:55 ID:???
 カミーユがボールをキープしながら、パスの出しどころを探る。ロランが素早いフォローでボールを
受けた。攻守が変わり、今度はギンガナムたちが守る局面である。
シーブック「ディフェンスしろよ、ギム! おい!」
ギム「小生はディフェンスなどしない! 攻め、あるのみだ!わかったか、パンの小僧!」
シーブック「な、なんとぉー、ミニゲームだろ! 第一、今はFWでもある程度ディフェンス……」
ギム「小生は流行など追いかけん! わが道を行くのみである!」
シーブック「そういう問題じゃない!」
結局、ギムが守備しない数的不利が遠因となって、相手チームのカミーユにゴールを決められて
しまった。
ギム「ええぃ、なにをやっているのだ、シッキネン!意地でも止めてみせるものだろうが!」
アムロ「使える……と、思ってるんだけどなぁ」

 ウッソは、シローの助けもあって一瞬だけヒイロの激しいマークから逃れることができた。その瞬間を
逃さず、前にいるギンガナムへスルーパスを出す。ガロードが何とかカットしようとするが間に合わない。
絶好のチャンス。フリーで前を向いて、ギンガナムはペナルティエリア中央手前で、思いっきり右足を
振りぬいた。
ボールは物凄い勢いで、とんでもない方向、クロスバーのずっと上を超えていった。
ドモン「見事な宇宙開発だな。御大将」
ヒイロ「決められてもおかしくなかった……しかし、外した」
ガロード「ふぃー、あぶねぇ、あぶねぇ、助かったぁ」
ギム「……小生、少し足が滑ったのである。ひどいグラウンドだなぁ! おい!」
そう叫んでギンガナムは、見事に手入れされているグラウンドをけり散らかした。
アムロ「使えると、信じたい、な」

続く
34通常の名無しさんの3倍:03/06/26 13:07 ID:???
乙!
ギム微妙だなw
35通常の名無しさんの3倍:03/06/26 13:42 ID:???
ぉっ
ギムが
36通常の名無しさんの3倍:03/06/26 16:48 ID:???
ギムすてき!乙。
アムロ・・・乙。
37通常の名無しさんの3倍:03/06/26 17:01 ID:???
続き待ってました!
ギムもアレだけど…
ドモンが珍しくマトモな事や洒落た事を言っているなー
38小ネタ 意外な兄弟の繋がり:03/06/27 00:42 ID:???

カミーユ→アムロ:ブライトキャプテン(元高校球児)のサイン待ち

カミーユ「兄さん、早く頼むよ。」
アムロ「お前、よくブライトが甲子園優勝校のキャプテンだったなんて知ってたな・・」
カミーユ「兄さんがエースだったじゃないか、魔球投げたりして。」
アムロ「昔の話だ・・」

ヒイロ→ドモン:銃弾素手で掴む方法教えてくれ

ドモン「なぜそんなことを知りたいんだ?」
ヒイロ「・・今だリリーナは狙われることがある」
ドモン「護衛のためか、まあいいだろうついて来い」
近所の公園、面白そうだったのでシーブックが見学に来ていた。
ドモン「銃弾なんぞは所詮ちょっと速く飛ぶ鉄の塊だ、お前ほどの動体視力があれば捉えられんことはない」
シーブック(無茶言うなあ・・)
ヒイロ「・・・(こくっ)」
ドモン「後はどう掴むかだ、さすがに真正面から掴んでは怪我するからな」
シーブック(怪我ですむんだ・・)
ヒイロ「・・・(こくっ)」
ドモン「そこで、少し身体をずらし横から(シュッ)掴む・・とりあえず石を投げるからやってみろ」
シーブック(言う事はめちゃくちゃだけど意外と普通なことするんだ・・)
ヒイロ「・・了解」
ドモン「いくぞ・・はっ・・」
ヒイロ「・・(パシッ)」
ドモン「だんだん早くするぞ・・はっ」
ヒイロ「・・(パシッ)」
・・・・略・・・
ドモン「・・・はああっ、はぁっ!!」
ヒイロ「・・(パシッ)」
シーブック(兄貴だんだんムキになってきてるな・・)
ドモン「・・・(ムカっ)・・はあああっでぃやぁぁっ!!」
ヒイロ「・・(パシッ)」
ドモン「・・・・(プチッ)」
シーブック(あ、キレた)」
ドモン「はああああ!!流派ッ!当方不敗が最終ぅ奥義ぃぃっ石破ぁっ天驚ぉーいしぃぃッ!!!」


ゴウっという音は後から聞こえてきました(シーブック後日談)

ヒイロ「・・・い、命なんて・・安いモノだ・・特に・・お、おれの・・は(ゴフッッ)」
シーブック「ヒ、ヒイローーっ」
ドモン「・・・あ、ごめん」


39フットボール狂騒曲9:03/06/27 02:03 ID:???
 30分行われたミニゲーム全体の結果は、3−1でカミーユ、ロラン、ヒイロ、コウ、ガロード、
ドモンのチームが勝った。カミーユとヒイロが一点ずつゴールを決め、もう一点は相手の
オウン
ゴールである。
 いっぽうギンガナムは結局一点も決めることは出来なかった。しかし、ギンガナムのほうのチームの
得点は、競り合いに勝ったギンガナムが頭で落としたボールをジュドーが決めたものだから、一応、
注文どおりの形で点に絡んではいる。しかし、えらそうな口をきいていた手前、チームメイトである
シローやシーブック、ジュドー、ウッソの対応は冷たいものだった。
 少しの休憩の後、アムロはチームのメンバーを組み替えて、ミニゲームを再開させた。何度かミニ
ゲームを繰り返して、今日の練習はそれで終わりだ。最後のゲームを終えたあと、アムロは兄弟たち
にクーリングダウンの指示を出した。
アムロ「ちゃんと念入りにやっておけよ。筋肉が張ってしまうからな」

 その後一週間、兄弟たちはアップ→基本練習→ミニゲーム→ダウンのメニューを繰り返した。アムロも
毎回ではないが、選手としてミニゲームに参加している。仕事や学校が終わった後に、練習するのは
なかなか体力的に辛いもので、兄弟たちは学校で授業中に眠ったり、仕事中に集中力を欠いたりして
いた。ロランは金曜日の練習のとき左ほおを軽くはらしていた。
ロラン「昨日、何度も話を無視したって、ソシエお嬢さんにやられたんですよ。今日になって少しはれ
    ちゃって……」
シーブック「俺もザビーネのやつにボーっとするなって怒鳴られたけど、それ、張られたのか?」
ロラン「グーです。右ストレート」
コウ「さすがソシエさんだな。でも可愛いじゃないか。俺なんて……はぁ……」
なにがあったのか、コウは深い溜め息をついた。ロランが、「どうしたんです?」と尋ねる。
コウ「シーマさんが、疲れているから差し入れだって、謎の精力増強ドリンクをくれたんだ……捨てたよ、
   なにが入っているのかわからないからな」
シーブック「……へ、へぇ〜、シーマサンも、か、可愛いとこあるじゃないか……コウ兄さんも、結構
      冷たいなあ……な、ロラン」
ロラン「……そう、ですね」

カミーユ「シロー兄さんは今日は来られないんだろ?」
アル「そう言ってたよ。ねえ、僕もミニゲームに混ぜてもらえるよう、アムロ兄ちゃんに頼んでよ。
   アムロ兄ちゃんが入る時に外される人と練習するだけなんだもん」
 シローは警察官という職業柄、夕方から夜が必ず時間を空けられるわけではないので、練習への
参加が出来ない日もあった。
40フットボール狂騒曲10:03/06/27 02:06 ID:???
 金曜日の練習もいつもどおりに終わり、次の土曜日は軽い練習メニューをこなしただけで終わり
だった。が、その日のメインイベントは、練習後のミーティングにあった。練習終了後、メンバー
全員がロッカールームに集まったときに、アムロは手をたたいて全員の注目を引き付けた。
アムロ「よし、今日はシローもいるし、ポジションを発表する。多分、これで決定だ」

 アムロとコーチのキラは、昨夜、一週間のミニゲームを通して見てきた兄弟たち+2のプレイの
印象を話し合い、ポジションを決めていた。ちなみにロランは今回の選考には関与しない。
公平性を
保ち、アピールするためだ。

金曜の夜。
キラ「アムロ兄さん、一週間の感想はどういうものなんです。」
アムロ「ああ、兄弟の特徴もだいぶ把握できたし、有意義だったよ。発見も多かった」
キラ「例えばロラン兄さんですか? 練習前はどこで使うか、実は悩んでいたんでしょう」
アムロ「ああ。ロランは長短のパスの使い分けが上手いし、視野も広い。味方のプレイヤーへのフォロー
    も早くて的確だ。DFラインと前線を繋ぐ役目に向いているな。当たり負けもあまりないし」
キラ「ロラン兄さん、一時期は炭鉱で働いていましたしね。苦労かけちゃって……おっと、決定的なパス
   を何本も通したり、自分でゴールを決めたりするタイプじゃないですよね」
アムロ「そうだな。そういうのは、ジュドーやカミーユが適任だし、あいつらもやりたがっているな。
    ジュドーは思ったより、当たりに強いし、あれでなかなか冷静で安定している。ディフェンス
    は下手だけど。」
キラ「カミーユ兄さんは反面いいときと悪いときのムラが大きいですよね。でも、プレイの一瞬の切れ味
   なら一番ですよ、いいときなら。ディフェンスはあまり好きじゃなさそう。やればできますけど」
アムロ「ガロードはちょっと技術的に厳しい。攻撃的なポジションからは外したほうがいだろう。やる気
    なら人一倍あるんだから、それを潰したくないんだが」
キラ「シーブック兄さんはだいたいのプレイをそつなくこなしていましたね」
アムロ「どのポジションでもやれそうだが、スピードを活かしたフェイントが得意だったな」
キラ「ウッソはやっぱりガツガツ当られると苦しいから、サイドのほうがいいでしょう。」
アムロ「機転が利くというか、相手の裏をかくのは上手いな。フル出場はまず無理だから、交代するのは
    決定事項だ」
キラ「ヒイロは口癖どおり問題ないですね。シロー兄さんは、練習への参加が少なくなっちゃうのが
   問題だけど、それは仕方ないですし」
アムロ「コウはこの頃はギンガナムさんにもそう負けなくなってきた。体の使い方はもともと上手い
    からな。さすがラグビー部。ドモンはセービングに問題はないが、DFとの連携やコーチングは
    改善の余地ありだ」
41フットボール狂騒曲11:03/06/27 02:09 ID:???

         FWギンガナム

MFカミーユ   MFジュドー   MFウッソ 

     MFヒイロ    MFロラン

DFガロード            DFシーブック
      DFシロー   DFコウ
         GKドモン

リザーブ  FWアル  MFアムロ  GKシッキネン

アムロ「4−2−3−1だ。最初はディフェンスを重視していたが、もう少し攻撃に力を入れること
    にしようとおもっている。キャプテンはシローにやってもらう。だが、DFの中心はコウがやれ。
    質問は受け付けるぞ」
ギム「ふはははははあ、わが世の春が来たぁーーー!! やはり小生がエースストライカーである!」
ロラン「ギンガナムさん、結構不安だったんでしょう。トイレの個室でブツブツ言ってましたもんね」
ギム「な、しょ、小生はそんな情けないことはしていないのである。人違いではないか、ローラ」
ジュドー「ははっ、まあいいじゃない。それぐらいのことばれても」
ジュドーはギンガナム反対派だったが、トップ下という花形のポジションを与えられた今は、もうどうでも
良くなった。ロランとギンガナムの話に陽気に加わる。
 しかし、FWかトップ下をやりたかった他の兄弟は黙っていない。
カミーユ「……なんで、ギンガナムがFWで、ジュドーがトップ下で、俺が左サイドハーフなんです?」
アムロ「ギンガナムさんは体格を活かしてポストプレイをやってもらう。ターゲットにしやすいしな。
    トップ下はカミーユかジュドーにしようと思っていたが、ジュドーのほうが視野が広いのと、
    カミーユのほうが守備が上手いから、ジュドーをトップ下、お前をサイドにしたんだ。SH
はトップ下より守備に走る場面が多くなるからな」
 カミーユは、その説明で何とか納得することにした。不満はあるが、あの位置でのSHも結構な花形
なのだ。敵のサイドをえぐったり、中に切れ込んだりして、ヒーローになれる可能性は高い。
だがガロードはそうではない。希望実らずサイドバックなのだ。
ガロード「俺はFWかトップ下がやりたいって言ったじゃんか」
アムロ「はっきり言うが、お前の技術じゃ前線は任せられない。体格的に相手を上回ることもまず無い
だろうしな。攻撃的にいくカミーユの後ろをフォローすることがお前の仕事だ」
ガロード「……そんな、カミーユ兄のフォローかよ」
カミーユはガロードに、「頼むな、ガロード」と声をかけた。ガロードは短く「ああ」とだけ答えてそっぽ
を向いた。カミーユにとっては何気ない一言が、ガロードにとっては勝者と敗者を分かつ一言である
ように思えたのだ。
42フットボール狂騒曲11:03/06/27 02:10 ID:???
 次に質問をしたのはヒイロだった。
ヒイロ「ロラン兄さんと俺の関係はどうなっている?」
アムロ「ロランはDFと前線の繋ぎ役、お前は最初に言ったように潰し屋だ。ロランにも攻守に走り回って
    もらうが、役割はロランのほうがオフェンシブになる」
ヒイロ「問題はない。任務了解」
が、もう一人のほうは納得ができなかった。というより、まごついていた。
ロラン「あ、あの僕が攻撃を繋ぐっていうことは、攻撃の土台をつくるわけですよね。僕にそんな力、
あるんでしょうか」
アムロはロランの目を見て、はっきりと言った。
アムロ「ロラン、お前にならできる。もっと自信を持て」
ロラン「は、はい。頑張ります」
ガロード「そうそう、ロラン兄は期待されてるんだから。俺と違ってさ」
ロラン「ガロード……」

 ミーティングはさらに続いた。
コウ「何で俺がDFの中心なんです? シロー兄さんのほうがいいんじゃ……」
アムロ「シローは練習に参加できない日が何日かあるからな。ラインコントロールはまず使わない
    だろうが、念のためだ。しかし、シロー、キャプテンはお前しかいない。練習にいない日が
    あろうとかまわん。それと、副キャプテンはロランだ」
シロー「ああ、任せてくれ兄さん。練習も出られる日をなんとか増やすよ」
ロラン「副キャプテンまで……責任重大だ……」
ウッソ「あの、なんでアムロ兄さんは控えなんですか?」
アムロ「最初に言っておくが、ウッソ、お前にはフル出場は無理だ。だから交代で僕が入ろうと考えて
    いる。僕も会社勤めで体力が落ちているしな。シーブック、ウッソはフィジカル面で厳しい。
    当たり負けする局面もあるだろうが、お前が後ろからフォローしてやってくれ。少し負担が
    大きいが、頼む」
シーブック「ああ。大丈夫。なんとかこなせると思うよ」
 大抵の話し合いが終わったところで、アムロは全員に向けて言った。
アムロ「みんなもわかっているだろうが、うちは勝つしかないんだ。決して参加賞をもらいにいくわけ
    じゃない。ここで発表したのは勝つためのチームだ。いいな、勝ちに行くぞ! あと来週には
    大会に向けて練習試合の相手を用意してある。その相手にも、もちろん勝ちに行くぞ!」

続く
43フットボール狂騒曲:03/06/27 02:12 ID:???
訂正。>>42のタイトルは 11 ではなく 12 です。
44通常の名無しさんの3倍:03/06/27 15:54 ID:???
>>38
ドモンとヒイロにワロタ。こういう小ネタ(にしては長文だけど)ももっと増えて欲しいな。

>>39-42
相変わらず良質。乙。
45通常の名無しさんの3倍:03/06/27 16:33 ID:???
なんか、ここまで文章が良いと
挿絵が欲しくなるな
46ある日曜の朝1(特撮オタか20歳以上推奨作品):03/06/27 23:44 ID:bR92W93w
日曜日にチャンネル争いは起こらない。「8時ですよ!!カテジナさん!」を始め、兄弟の知人が出演する番組が多いためである。
朝7時半。

アムロ「ふわああ、久しぶりに早く起きたな。おはよう」

テレビの音『熱血同盟シャッフレンジャー!!』
ドモン「師匠ォオー!どうしてこんな番組にィ!!」
アムロ「ん、どうしたんだ?ドモンの奴?」
ロラン「ほら、例の戦隊シリーズですよ。お師匠様がご出演なさっているらしくて」
アムロ「ドモンの師匠というと、アレか」
アル「悪役で、敵の幹部だよ」
ロラン「脚本無視して、何年も負けたことがないので、一向に番組が終わらないんですよ」
ドモン「師匠ォオーー!!」
(続く)
47ある日曜の朝2:03/06/27 23:49 ID:???
8時。
アル「そろそろ、新番組が始まると思うと、ワクワクするね」
カミーユ「前の番組は面白かったなあ。たしか、『赤い刑事シャアバン』だっけ?」
アル「違うよ。シャアバンは前の前の前の番組。シャアバンの後に、『赤い刑事シャアダー』、『特捜ピースクラフト』と続くんだから」

カミーユ「……お前、何歳だ?」
アル「あ、始まった」

ナレーター『仮面ライダー、サイ・アーガイルは強化人間である。
彼を強化したコーディーネーターは悪の秘密結社である。コーディネーターの野望をうち砕くため、日夜、彼は戦いに挑むのだ』
サイ『変身!とぉ!』
アスラン『く、クルーゼ隊長!?コーディネーターのあなたがなぜ?』
クルーゼ(声はサイ)『違う!俺の名は復讐の戦士、仮面ライダー333(サイズ)だ』

キラ「……アスラーン!!サイ!まさか、そんな……敵同士だなんて」
(続く)
48ある日曜の朝3:03/06/27 23:54 ID:???
8時半。
アムロ「さて、そろそろ、おジャ魔女戦士セイラムーンが始まる時間だな」

アル「アムロ兄ちゃんって、ほんとセイラムーンが好きなんだね」
ガロード「違うよ、アル。一緒に出てくるセイラマチルダが目当てなんだろ」

ジュドー「一度も見たことがないけど、どんな話なんだ?」
アル「えーと、お金持ちの娘のセイラが
父を暗殺されて、
屋根裏暮らしの貧乏になって、妖魔と戦いつつ、魔女の修行もするという、お話」
ジュドー「名作劇場までもパクってるのかよ」

30分後。
ジュドー「どうして、シャアバンが金塊を持って登場するんだ?」
アル「シャアバンはセイラの実の兄なんだよ。うーん、今日が最終回だったみたい。」
アムロ「そ、そんな。水兵姿のマチルダさんにもう会えないなんて。マチルダさーん!」

ロラン「静かにしませんか。朝っぱらから」
ドモン「師匠ォオーーー!」キラ「アスラーン!」
アムロ「マチルダさーん。マチルダさァーーーん!」
アンディ(不法侵入)「うーむ、ここのコーヒーはうまいねえ」
ランバラル(不法侵入)「よそとは違うのだよ、よそとは。(ゴクッ)」
ギンガナム(自分が法律)「絶好調である!」
キラ「うあ゛ぁあ ・゚・(´Д⊂ヽ・゚・ あ゛ぁあぁ゛ああぁぁうあ゛ぁあ゛ぁぁ・・」
ロラン「(プチッ)」

ウッソ「ふあああ、よく寝た。今日の昼食は?って、うわ!!誰か暴れたの?」
ウッソは部屋を覗きこんだ。中は、ただ、黒洞々(こくとうとう)たる血ばかりである。武人の行方は、誰も知らない。(了)
49AさんBさんCさん:03/06/28 00:26 ID:???
コウ「ベイト先輩、アルファ・A・ベイトって名前、由来はもしかしてアルファベットですか?」
アルファ(Alpha)・A・ベイト「だったら何だというんだ坊や?そんなこと気にするより肩揉めや」
ベルナルド(Bernard)・モンシア「練習後はマッサージが当然だよなぁ。ウラキぃぃ?手を抜くとわかってるんだろうな」
チャップ(Chap)・アデル「二人とも無茶押し付けすぎですよ。ところでウラキ君、ドリンクぐらい用意してくれても良いですよね?」
コウ(……(´・ω・`)ショボーン)

|
|⌒^ヽ
|^^^^i
|д‘ノ
|⊂ノ
アル(Alfred)「何やってんだよー。せっかく二人きりにしたのに…」
バーニィ(Bernard)「おーい出てこーい」
クリス(Christina)「アルー、どこへ行ったのー」

ドモン(Domon)「お前、この少年(=アル)を見てないか?」


||  |     r'⌒⌒^'、 〆⌒⌒ヽ  r'⌒⌒⌒ヽ     |...};||::;;;{
||  |    ( rνyyソ (y^^^,,^^ミ (ミ""メ"""ミ)    |....{||::;;}
||  |___ヾ ゚∀゚ノ_ヾ `_ゝ´ノ_(▼∀▼ ツ___|....{||::;;}
||  |     ( ]¶甘E). (  ]¶[ ) ⊂ ¥  つ━■○△{||::;;}
||  |   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄旦 ̄ ̄ ̄ ̄旦 ̄ ̄\ ̄ |....{||::;;}
アムロ(Amuro)「こっち生の追加よろしくー」
ブライト(Bright)(アムロめ、少しは遠慮しろ)
シャア(Char)「ふ、やはりタダ酒が一番美味いな。親父、銘酒「西来来」をくれ」
ブライト(Bright)「貴様までいつの間に何やってんの!!」
50通常の名無しさんの3倍:03/06/28 00:52 ID:???
>>49
うまいなー乙!
51小ネタ 意外な兄弟の繋がり:03/06/28 01:58 ID:???

ドモン→キラ:泣くな!!

ドモン「お前は泣きすぎだ、鍛えなおしてやるから表にでろ」
キラ「・・・(おもむろにビデオテープを取り出し再生)」
ビデオのなかのドモン『s、師匠ォォォ ・゚・(´Д⊂ヽ・゚・ あ゛ぁあぁ゛ああぁ』
ドモン「おい、待てそんなものいつの間に・・」
ビデオの中のドモン『兄ぃさぁぁぁぁんあ゛ぁあ ・゚・(´Д⊂ヽ・゚・ あ゛ぁあぁ゛ああぁぁうあ゛ぁあ゛ぁぁ 』
ドモン「・・・・鍛えるのはまたの機会にな」
キラ「(・∀・)ニヤニヤ」


52通常の名無しさんの3倍:03/06/28 02:06 ID:???
>51
泣くこと自体は恥じゃないはずだ、ドモン!
53通常の名無しさんの3倍:03/06/28 02:49 ID:Trg1C2/Z
いいねー。みなさんthx!
54フットボール狂騒曲13:03/06/28 04:09 ID:???
 兄弟たちは賞金目当てでサッカー大会での優勝を目指している。あるグラウンドにも、多くのものが
兄弟と似たような動機によって集まった一団があった。
グエン「皆さんと練習するようになって、一週間ですね」
 グエン・サード・ラインフォードはそう言うと、彼がスポンサードするチームのメンバーを見回した。
グエン「当初の約束どおり、私は賞金も何もいりません」
 それが本当であることは、集まった一同はすでに確認している。しかし、確認したゆえになおさら、
なぜわざわざ街のサッカー大会などに出場するのかを疑う気持ちが強くなっていた。
シロッコ「私は賞金はいらない。副賞の全自動大型洗濯機が必要なのだ。経営している保育園で使う
     ものでね。グエン・ラインフォード、あなたこそなぜこんなことをするのですかな?」
グエン「なに、一人の政治や経済の中枢に携わろうとしているものとして、草の根のレベルから人々と
    触れ合いたいのです。それだけですよ。できれば他の皆さんの参加の動機も聞きたいのですが」
 どこか人を食った態度が、シロッコとグエンに共通している。そういう雰囲気が、ジェリドは大嫌いだ。
なめられ、嘲られているように感じるし、それが彼の一番嫌いなことだった。今回は協力するが、人間
して連中を好きになることはたぶん一生ないだろう。
ジェリド「ふん、俺はマウアーになにかアクセサリーでもプレゼントしたいだけだ。カクリコンも、女さ。
     アメリアとか、そんな名前だったか?」
カクリコン「あ、ああ、まぁな」
カクリコンはジェリドにひそかに感謝した。あのことは秘密にしておいてくれたのだ。
マシュマー「私もハマーン様にお返しをせねばならん。この、バラの……」
 そういってマシュマーは胸のバラの匂いをかいだ。コーティング済みらしい。クロノクルは、そんな
マシュマーの姿に、女性に対する幻想を見て、へきえきした。そんなものは抱かないほうがよい、と
いうのが、今の彼の考えだからだ。
クロノクル「私も彼女、というか、そんな女性にプレゼントをねだられて、というか、せっつかれて、
      というか、でな」
はっきりしない優柔不断な性格がかいま見えるように、クロノクルは吐き出した。
グエン「女性のため。大いに結構な理由です」
ガトー「いや、女子のためだなどと、軟弱だな! 私、アナベル・ガトーは、今の政治を許しはしない! 
    賞金はジオンの掲げた理想の宣伝費に当てるのだ! 諸君からの寄付も待っているぞ!」
グエン「理想のためですか。私とは理想の中身が異なるようですが、お互いに頑張りましょう」
ガトー「ふん、白々しいな。中身が違う? 我らの掲げる理想こそが唯一、未来に光をもたらすのだ!」
ゼクス「まあ、ここは政治を語る場ではあるまい。私の動機は……妹の尊敬を取り戻したいのだ。笑う
    かも知れないが、そういうことだ」
グエン「笑うなどと、とんでもない。ライトニングカウント、それは立派な考えですよ」
 皆に合わせるグエンを見て、食えない男だ、とシロッコは思った。あと、恥ずかしい通り名を持って
いるやつもいるのだな、とも。

 そのほかのメンバーにも、グエンは一言ずつ声を掛けていった。大会の組み合わせによっては、グエン
の目的を達成するためには、決勝まで勝ち進まなければならない。何より、彼ら兄弟チームが自分たちと
戦ってくれねばならないが、心配しても始まらない。シナリオとしては、決勝で対決するのがベスト
だろう。すこしでも不自然に見えなくなる。
 グエンは、沈み行く太陽を手の中に収めるようにして拳を握り、言った。
グエン「私が欲しいのは、賞金などではない。世の中には、金では買えないものもあるのだ」
55フットボール狂騒曲14:03/06/28 04:11 ID:???
 翌週、アムロが連れてきた練習相手は、ブライトのつてを頼って来て貰った30歳過ぎたサッカー
愛好家たちのチームだった。なかには、お世辞にも走り回らねばならないスポーツ向きではない腹を
抱えているものも何名かいて、ジュドーやカミーユなどは、「今日は楽勝だな」とそれを見てささやき
あい、笑った。
 しかし、30分ハーフの試合を前後半おこなった結果、前半は2−0で折り返したものの、後半は1−2
と巻き返され、結果こそ3−2で勝利したが、その内容は、決してほめられたものではなかった。ミスを
相手に的確に決められていれば、よりひどい結果になっていたことも充分ありえたのだ。ちなみに、
ゴールを決めたのは、前半はギンガナムとジュドー、後半はアムロである。
 アムロは、まず、「勝ててよかった」と全員をねぎらい、得点を決めたギムとジュドー、多くチャンス
に絡んだカミーユとシーブックのプレイをほめた。しかし、ディフェンスに関して、2失点という数字
は受け入れがたかった。
アムロ「前半はドモンがキーパーをやり、後半はシッキネンさんに代わったが、失点の責任を、キーパー
    に求めるのは酷だ」
 そう言って、アムロはロランを見据えた。一点目の失点は、ロランがセンターサークル付近で、簡単に
ボールを失ってしまったことが原因だった。まだ周囲との連携がうまくいかないシーンが多く、ドモン
の好セーブや相手のミスで失点は免れたものの、前半にも自陣でパスをカットされていた。即、失点に
つながる、危険なプレイである。
アムロ「11人でプレイするときの連携の上達は、人数の都合上試合でするしかないし、ミスの全てが
    お前の責任だとは言わないが、お前のポジションはミスが即、失点につながるんだ。それを
    肝に銘じておけ! だけど、相手のスピード不足を考えて、カミーユやシーブックにサイド
    からスピードを活かして攻めるように誘導したのは良かったぞ」
ロラン「はい。わかりました……」
ロランはうつむき、ぐっ、と体全体に力を込めた。悔しかった。アムロに対する反発ではなく、何度も
同じミスをした自分が情けなかった。
 続いて、アムロは二失点目の元凶に視線を飛ばした。
アムロ「ガロード、2失点目の原因になったあのプレイ。左SBのシーブックがすでにオーバーラップ
    していたにもかかわらず、なぜお前まで上がったんだ。ヒイロが下がってきても、あれではカバー
    しきれないだろう」
ガロード「……いい感じにボール回してたしさ。俺もせめても大丈夫かな、って」
アムロ「でも、結局お前が上がった裏を突かれて、失点につながるクロスをあげられた」
ガロード「結果論だろ。たまたま、運が無かったんだよ」
アムロ「違う! 無理に上がる試合の流れじゃなかっただろうが! それにお前は何回も……」
ガロード「俺だって攻めたいんだよ!なんで今日はシーブック兄ばっかり……」
 意見をぶつけ合うアムロとガロードのあいだに、ギムが割って入る。
ギム「そんなこと、失点のエクスキューズにはならんなあ。守りがそれでは困るのだが」
ガロード「なにぃ、点取ったからっていい気になるなよな!」
ギム「ゴールを決めていい気になって、なにが悪いのである!」
 つかみ合い寸前の二人を周りの兄弟たちがなだめる。
アル「やめなよ、二人とも!」
シッキネン「御大将、抑えて下さい!」
後ろからヒイロとキラに左右の腕をおさえられているガロードに、アムロは言った。
アムロ「お前のポジションはDFだ! 守りをおろそかにするな、いいな!」
 その後、アムロから二人以外の各ポジションにも何個かの指摘を受けてから、兄弟達はその日の帰途に
ついた。

 その途中、カミーユとウッソ、ジュドーはギンガナムがたくさん持ってきているイオン飲料を飲み
ながら、今日のアムロの「叫びっぷり」について話しあった。
カミーユ「やっぱり、連鎖するんだろうか。子供の虐待とかも、そうらしいって言うしさ」
ジュドー「ああ、アムロ兄、むか〜し、よくブライトさんに怒鳴られてたらしいしね」
ウッソ「それが受け継がれったってこと?」
カミーユ「俺やジュドーは何度か会ったことあるけど、ブライトさん、叫びやすいものな」

続く   ネタが増えて、嬉しい。みな面白く読ませてもらいました。
56通常の名無しさんの3倍:03/06/28 06:04 ID:???
>>46-48
ワロタyo(w)自分もそんな番組が見てみたい。ところで新番組にこんなのどう?
http://jbbs.shitaraba.com/movie/bbs/read.cgi?BBS=606&KEY=1056721105
57通常の名無しさんの3倍:03/06/28 15:12 ID:???
>46
>「8時ですよ!!カテジナさん!」
どうせなら、ウッソの「時間ですよ!カテジナさん!!」で毎回始まる、
戦闘シーンもとい銭湯シーンいっぱいの大家族ホームドラマとかもいかがでござんしょ。
58通常の名無しさんの3倍:03/06/28 18:56 ID:pFGJ6Gbg
オモロイ。
59ある日曜の夜:03/06/28 21:17 ID:???
>>57
ちょっと、設定が変わっててしまうけど、番外編として書いておいたネタがあるんで、
それを捧げます。

日曜の夜8時。「8時ですよ!!カテジナさん!」が始まった。
兄弟たちはじっとテレビを見守る。
MSに乗ったカテジナがテレビの画面の舞台に現われる。

カテジナ「8時だよ!全員集合しな!!」
OP「お魚くわえたドラ猫 追っかけって MSで駈けてく おかしなカテジナさん
みんながおびえてるー 子犬のようにおびえてるー ルールルルー 今日も……」

ウッソ「シャクティ、後ろ、後ろ!カテジナさんが!!」
アル「あ、ハマーンさんに、ララァさんやら、フォウさんにクェスまで出てきた。うっかり、キングギドラとゴジラとガメラとジェットジャガーが
出会っちゃったって感じだな」
ジュドー「……お前、ほんとは、ザクマニアじゃなくて、特撮マニアだろ」
ウッソ「V2で今、助けに行くぞ!シャクティ!!」
アル「大丈夫。みんな、これから銭湯に入るだけだから」
ウッソ「だから、戦闘だから、まずいんだろ!今行くぞ!」
アル「あーあ、行っちゃった。楽しみにしていたいはずなのに」

全員「ハァハァ、銭湯マンセー」(終り)
60通常の名無しさんの3倍:03/06/28 21:26 ID:???
面白いなあ。
しかし、長文ネタの人ってよく長文規制とか行数規制に引っ掛からないな。
6157:03/06/28 21:31 ID:???
>59
グッジョブジョン!!
62通常の名無しさんの3倍:03/06/28 22:01 ID:???
   .,.,.ヽv,,.. >>59 グッジョブ!!
  /    ヽ、        '^⌒⌒ヽ
  /W〈 W从 _n    n (,(、(r'ノr )
  | リ*゚∀゚リ, ( l   ( E) ( ・∀・ ) アル、"バロムクロス"トカイウナヨ?
  ̄     \ \ \///⌒   )
 フ     /ヽ ヽ_ヽ  ̄ ̄ /    /
             ̄ ̄
63フットボール狂騒曲15:03/06/29 06:50 ID:???
 今日も今日とて練習。昨日も練習なら、明日も練習だ。兄弟たちは友人や恋人と遊ぶひまもなかった。
そのため、兄弟たちもこんなことを言いたくなる。
ジュドー「今日も練習、明日も練習。あ〜、遊びたい〜。最近全然あいつらと遊んでないな〜」
カミーユ「フォウ……ファ……お〜まえに♪あいたい〜よと〜♪」
アル「なに歌ってんのさ、カミーユ兄ちゃん……」
ウッソ「なんていうか、こういう状況って、美人のマネージャーさんがいて、タオルとか渡してくれる
     んじゃないんですか。まったく女のひとが出てこないなんて、おかしいですよ……もう限界……」
ガロード「ティファ……今ごろなにしてんのかなぁ……練習なんて面倒だよ。どうせ俺は怒鳴られるだけ
     だしさ」
シロー「おい、みんなしっかりしろよ! 今だけなんだから! でも、俺もアイナに会いたいな……」
練習が始まって二週間、そろそろ兄弟たちも、最初は新鮮だったサッカーをわずらわしいと感じること
もあった。何より、たんに恋人や友人との時間が欲しかった。
 そんな状況の中、ある事件が起こった。
シロー「アイナに会いたい……アイナ……ああ〜!アイナ様ああ!アイナ様あああ、垂れ目かーいいよーーー!
    かーいい〜!」
キラ「シ、シロー兄さんが壊れちゃった!」
アムロ「お、おいシロー、いったいどうしたんだ」
シロー「いや、ちょっと叫んでみて不満を発散しただけさ。弟たちは学校や仕事先でちょっとは会う時間
    があるだろうけど、俺はこの頃なかなか会えないからな」
アムロ「あ、ああ、そうか。そうだ、ドモンもレインさんに会いたいだろ」
ドモン「そ、そんな、俺は別にあいつのことなんか……お、そうだ、ガロード、ガロードがいないぞ」
シロー「別にいいじゃないか、認めても。ガロードは遅刻かな。もうすぐ来るとおもうけど」
ドモン「たるんでるぞ!だいたいあいつはこの頃やる気がないっていうかだなあ……」
ことの発端は、ドモンが照れ隠しにガロードへの文句を口にしたという、他愛のないものであった。
64フットボール狂騒曲16:03/06/29 06:51 ID:???
 そのガロードは、友人のキッドなどと話しこんでいたため練習に遅刻してしまい、練習場への道を
急いでいるところだ。アップ代わりだといわんばかりに全速力でグラウンドに駆けつけたとき、ふと
兄弟たちとギンガナムの話が耳に入ってきた。ガロードはつい物陰で聞き耳を立てる。
アムロ「ガロード。練習試合で怒鳴って以来、あいつはやる気がない。言い過ぎたかな」
シーブック「でもロランは真面目にやってるからな。FWがやれない不満が大きいんだろう」
ギム「ふん、やる気がない奴などほおっておけばよい! 小生はあいつがそんなにチームに必要とは思えん
    がな。シッキネンが左SBをやっても何も問題ないように思うが」
ロラン「ギンガナムさん! ガロードだってチームメイトなんですよ! 必要ないなんて……」
コウ「だけど、大会までこのままのやる気がない状態だったら問題だよな」
ヒイロ「アムロ兄さん、その場合の対策は考えているのか?」
アムロ「……もし、ガロードが今のままだったら、シッキネンさんを左SBに入れることも考えている」
ウッソ「そんな、ガロード兄さんを外すの?」
ヒイロ「俺は賛成だ。中途半端なプレイをするやつは、必要ないどころか、マイナスになる。勝つためには」
ロラン「そんな、ヒイロ、冷たいですよ。兄弟じゃないですか」
ヒイロ「任務は仲良くすることじゃない。勝つことだ」
ドモン「ロラン、ヒイロやアムロ兄さんは、正しい。俺たちは勝つしかないんだからな」
アムロ「しかし、シッキネンさんを左SBにするとなると、控えのGKがいなくなっていしまう」
ギム「そのときは、小生がもう一人ぐらい新しくつれてくればすむことだ」
キラ「でもガロードさ、まだ来ないのかな」
 ガロードは、その話を最後まで聞かなかった。自分の持ち物をまとめて、こっそり誰にも見つからない
ようにその場を抜け出し、あてもなく街をさまよった。夜が遅くなってから、家に帰ろうか、という
思いが何度も浮かび上がってくるが、ガロードは、それをかたくなに無視し続ける。どこかに泊まる
金も無いガロードは、キッドのやっているジャンク屋を訪ねた。
キッド「あれ、ガロードか。サッカーの練習どうだった?」
ガロード「サボったよ。俺はチームに必要ないみたいだからさ。それと、今日泊めてもらっていいか?」
キッド「珍しいな。アンタは真面目なやつじゃないけど、家にはいつも帰るじゃん」
ガロード「別にいいだろ、そんなこと。泊めてもらうぞ」
キッド「おいおい、強引だな〜」
 翌朝。ガロードは昨日の夜と同じく、コンビニのおにぎりで寂しい朝食を取っていた。ロラン兄の作る
ご飯が食べたい、という気持ちを、首を振ってごまかすと、ちょうどキッドがやってきた。
キッド「や、ガロード。俺は学校行くけどさ、アンタはどうすんの?」
ガロード「あー、俺? めんどくさいからサボるわ」
学校に行けば、他の兄弟に会わなければならない。だから、学校には行けない。

 いっぽう兄弟の家では、一人足りない朝食の時間だった。
アムロ「ガロード、結局昨日は帰ってこなかったな。なにも連絡はなかったんだろう」
ロラン「練習をサボって、それっきりですけど、いったいどうしたんでしょう。心配ですね」
カミーユ「普通に友達のところにでも、泊まったんじゃないかな」
ジュドー「もしかしてティファちゃんのところだったりして……」
コウ「それって、つまり……ま、まさかな。早すぎるだろ……なぁ」
 自分たちの昨日の話がガロード失踪の原因であることなど、もちろん兄弟たちは知らない。
65フットボール狂騒曲17:03/06/29 06:52 ID:???
 その日の午後、ガロードはひまをもてあましたすえに、公園のベンチで昼寝をしていた。と、向こうから
ティファが歩いてくる姿が見えた。ガロードはなにか合わせる顔がないように思って、隠れるところを
探したが、あいにく、というか当然、周囲には身を隠すところなど、何も無かった。それに、ティファ
はもうガロードに気付いている。
ティファ「……ガロード……」
ガロード「や、やあ、ティファ、偶然だなあ」
妙なしゃべり方になってしまった、と自分でもガロードはわかった。
ティファ「偶然じゃない……」
ガロード「え?」
ティファ「ガロードが……寂しい思いをしているような……」
ガロード「捜してたのか、俺を?」
ティファは、可愛らしい顔をコクンと、縦にうごかした。それを見た瞬間、ガロードは、昨日のことを
しゃべりたい衝動に駆られた。ガロードは、うつむき、ティファの顔をみて、もう一度
うつむいて
から、口を動かした。もう我慢できなかったのだ。
ガロード「ティファ、俺は、その……」
 ガロードはティファに、昨日の兄弟たちの話だけでなく、FWをやらせてもらえないことや、それに
対する不満、練習試合でアムロに怒鳴られたことまでも、全てを話した。ティファは、その話をただ
黙ってガロードの横で聞いていた。そして、ガロードの話が終わると、持っていた通学用のかばんから、
あるものをとりだした。手製のお守りのようだ。布を縫い合わせた袋に、首にかけるためのひもがとお
してある。
ティファ「ガロードが……怪我をしないようにと思って……」
ガロード「ティファ……でも、俺はもうサッカーなんかやらないよ。どうせFWやらせてもらえないし
     さ。だから、もう怪我もしないし、もっとティファと一緒にいられるし……」
ティファ「……兄弟のひとたち……待っていると思う……ガロードを……」
ティファはガロードの手に自分の作ってきたお守りをのせると、そのままそっと握った
そうして、ガロードの目をみつめて言った。
ティファ「あなたに、力を……」
 ティファは立ち上がって、ガロードのもとから歩み去った。残されたガロードは、お守りを握りしめて、
地面をじっとみつめていた。
66フットボール狂騒曲18:03/06/29 06:52 ID:???
 夕方と夜がせめぎあう練習時間、ロランは、念入りに体をほぐしながら、アムロに話しかけた。
ロラン「ガロード、今日の学校にも来ていなかったそうです。今も来ていないし……」
アムロ「いったいなにやってるんだ、あいつは。これじゃ真剣にガロードを外すことを……」
その大声が響いたのは、アムロが言い終わらないうちだった。
ガロード「やっべぇー、遅れた、遅れた。一日以上遅刻しちまったぜ!」
ロラン「ガロード! いったい今までどこにいたんですか?」
ガロード「いや〜、心配かけてゴメン、ロラン兄。ははは、まあ、ちょっとね」
アムロ「なにが、ちょっと、だ。昨日の練習もサボって、今日は遅刻か! 罰として練習が終わった後、
    グラウンド50周だ!」
ガロード「そ、そんなあ……まあ、仕方ないかぁ。それより、アムロ兄、俺はやるぜ!やるっていったら
     やるんだ。もう止められないぜ、俺を」
ガロードは、まるでアムロに食いついていくような勢いだ。
アムロ「そ、そうか。わかった」
ロッカールームに向うガロードの後姿を見ながら、アムロとロランは顔を見合わせた。
アムロ「いきなりどうしたんだ、ガロードは。妙にやる気をアピールしたりして」
ロラン「昨日サボっちゃったから、っていう感じじゃなかったですよね。でも、よかった。やる気を取り
    戻してくれて」
 さらにガロードは、練習用のユニフォームに着替えてきてから、ヒイロとギンガナムに宣言した。
ガロード「ギンガナムに、ヒイロ! よくも必要とは思えないとか、マイナスだ、とか言ってくれたなぁ。
     お前らが間違ってたってことを、これから証明してやるからな!」
しかし、ギンガナムとヒイロは、二人とも不思議そうにまゆを寄せると、こう言った。
ギム「小生がそんなこと言ったのか。うむ、いつだ?」
ヒイロ「俺も覚えていない。ガロード、勘違いではないのか?」
ガロード「お、お前ら、覚えてもいないのかよ! くっそぉ〜、納得いかねぇ〜〜」
ガロードは拳を握り締めて、うなだれたが、ヒイロもギンガナムも、なおさら不思議がるだけだった。
67フットボール狂騒曲19:03/06/29 06:54 ID:???
 ティファの励ましを受けてガロードもやる気を取り戻し、兄弟たち+2は、大会に向けて練習を重ねて
いった。何度かの練習試合も経験。チームとしての連携も攻守にわたって上達し、結束も生まれつつ
ある。さらに、ウッソ待望のマネージャーも入ることになった。
ロラン「お嬢さん、大丈夫ですか、本当に」
ソシエ「何回もうるさい! 私にだってレモンのシロップ漬けぐらいできるわよ!」
ロラン「でも、レモンをナイフで切るとき、指を怪我しちゃったじゃないですか、さっき」
ロランはソシエが心配で、練習を抜け出してきてしまっていた。
ドモン「おーい、ロラ〜ン! あいつ、いったいどこにいったんだ?」

リリーナ「ヒイロやみなさんのため、わたくし、腕によりをかけて作りましたのよ」
ロッカールーム隣のキッチンルームのテーブルにならぶ、謎の物体Xたち。
アル「なに、なんなの、それ?」
リリーナ「ケーキです。みなさん、遠慮せずにどうぞ」
コウは思った。あの醜悪な塊の数々は、ケーキなんかじゃない、と。しかし、ヒイロは決して逆らえない
運命に果敢に挑んでいった。いや、挑むしかなかったのだ。
ヒイロ「……死ぬほど、うまいぞ……ゴフッ」
リリーナ「ヒイロ、おいしいからって口に詰め込みすぎですわ」
アムロ「あ、あのリリーナさん、お気持ちは嬉しいんですが、選手の体調管理もありますし……」
その後もヒイロのコンディション悪化の危機は続いたが、なんとか乗り切れているようだった。

 ソシエもリリーナも、一度やってみたかったらしく、兄弟がサッカー大会に出場するのを聞きつけて、
マネージャーを買って出てくれたのだった。それが、兄弟たちの役に立っているかはともかく。
ロラン「そ、そんな、お嬢さんに汚れ物の洗濯だなんて、させられませんよ」
ソシエ「私たちはマネージャーなのよ。これぐらい当然よ。ね、リリーナさん」
リリーナ「はい。それに洗濯機に入れるだけのことですわ。えーと、洗剤ってこれぐらいでいいのかしら」
ヒイロ「……明らかに入れすぎだ、リリーナ」
ソシエ「そうかしら?」
ロラン「その二十分の一の量で結構です……」
ウッソは、空に叫んだ。
ウッソ「僕は、選手たちを温かく見守ってくれる、優しいお姉さんタイプを望んでいたんですよー!」

 マネージャーも加わり、兄弟たち+4となったメンバー。そして、ついにサッカートーナメント大会
開始の日の太陽が昇った。

続く
68通常の名無しさんの3倍:03/06/29 12:05 ID:DVUFT7Zb
続き期待
69通常の名無しさんの3倍:03/06/29 12:07 ID:???
>63
>そんな状況の中、ある事件が起こった。
シロー……(w
70通常の名無しさんの3倍:03/06/29 12:24 ID:???
アムロの彼女は誰ぽ?
71サイド10:03/06/29 12:32 ID:53SDbvHV
あいかわらず面白いですね。
72通常の名無しさんの3倍:03/06/29 14:39 ID:???
細かいツッコミをさせてもらうと、
キッド→ガロードは「アンタ」じゃなくて「ガンダム坊や」か「お前」
73試合中継(妄想):03/06/29 15:20 ID:???
 _______________________
 |兄弟 2−0 宙狼                       |
 | λ←ソシエ                          |
 |                   κ   て /       |
 |                  ξξξξ て,       |
 |                 ξξ・米・ξ   `ヽ     |
 |                ξξ\仁lソξ     ヽ    |
 |   ,,-==-、          ⊂  ⊂ )       ,○  |
 |  〃/ヾヽヽi 裸漢ダカラ?   /  X/て),)        |
 |  川;´∀`)      彡  ノ ノノ ノ てゝコノラカンガ!!   |
 |  ⊂   つ      彡 ,(_ノ (_ノ⊃  つ        |
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 フラン・ドールは、競技場に向うバスに乗っている。取材のためだ。フランはバッグのなかから
競技場の配布している紹介用のカラーパンフレットを取り出し、もう一度眺めてみた。
 大会の会場になっている市営複合競技場には、サッカーに使える芝生のグラウンドが3面もある。
他にも陸上競技用の設備や体育館、野球場にテニスコートなど、多くのスポーツ大会に対応できる
ように施設が充実しているが、その建設費も維持費も、ほとんどが市民の税金によってまかなわれ
ていた。何らかのスポーツのプロチームと長期の使用契約を結んでいるわけでもなく、もちろん
毎年大幅な赤字を計上している。市民のあいだでは、立派過ぎる、というのが定評であり、
こんな
分不相応な競技場が建設されたのは、長らく市政を牛耳ってきた連邦党とアナハイム土建
との癒着
のせいである、という噂が、まことしやかに囁かれていた。もっとも、その類の噂はどの地域でも
聞くことができる。アナハイムグループと連邦党との結びつきの強さはこの市に限ったことでは
なく、彼らは全地球圏の規模で固く手を結んでいるからだ。
 しかし、今回記者フラン・ドールが行うべき取材は、前述の話のような、記者魂をくすぐって
やまないものではなかった。街のサッカー大会を取り上げる、地域版のための取材だ。今回の仕事を
軽んじるつもりはないが、できれば大会の裏に隠れている裏の事情を探りたい、というのが、フラン
の本音だった。正義感よりも、なにがうごめいているのかを単純に知りたい好奇心ゆえだ。
フラン「このサッカー大会だって、競技場が使われているってことをアピールしたい、市の思惑が
    明らかよね」
 そのセリフを口のなかで言って、フランはそちらにばかり考えを向けるのをやめなければ、と自省
した。今回の取材は、あくまで市民の活躍を中心にまとめろと、地域版の責任者からきつく言われて
いたのを思い出したからだ。そして、それもまた大切な報道の仕事なのだ。華やかな政治記事ばかり
でも、新聞ではない。気持ちを切り替え、サッカー大会の白黒のハンドアウトを取り出す。
フラン「でも、わかんないわね。なんで、ラインフォード家の御曹司がこんな大会に参加するのかしら。
    わざわざメンバーを集めたっていうし。それに、ロランの兄弟はそんなにサッカー好きだったっけ」
 とりあえず、ロランの兄弟に取材にいこう。せっかくつながりがあるわけだし、今日の試合では負けて
ほしくないわね。フランは考えてきた取材の段取りを確認した。

続く
75フットボール狂騒曲:03/06/29 22:07 ID:???
テキトーにサブタイトルをつけることにしてみました。途中からであれですけど。あと、
今回使った 連邦党 とか、 アナハイムグループ だとかは、適当に作ってみただけの
ものです。兄弟たちの世界に現実感をもたせてみたかったので。なので、このネタだけの
パラレルでおねがいします。

>>70 まだ確定はしていなかったような。チェーンも、ベルトーチカも、セイラさんもいますし、
ネタごとでもいいかも。このネタでは決めてないです。

>>71 あのスレ見てます。頑張ってください。

>>72 申し訳ないです。

>>73 ラカンは出そうかな、と考えてます。スペースウルフ隊ではないですけど。
76通常の名無しさんの3倍:03/06/29 23:46 ID:???
 /巛 》ヽ,
ヾノ"~^ヽ,^
 (´∀` リ  
 ( つ旦O    _亞里亞!グゥレイトォ!!
 と_)__) 旦
 競技場に到着した兄弟たちは大会の掲示板を見ていた。今日は日曜日であり、仕事も学校も休みで、
シローも今日を休みにしてもらっている。もちろんギンガナムとシッキネン、マネージャーのソシエ、
リリーナも一緒だ。
 大会には全部で8チームがエントリーしており、4チームずつ、AとBのブロックに分けられている。
それぞれのブロックを勝ち上がったチームが決勝で戦うことになる仕組みだ。日程は、日曜である
今日の午後が一回戦、3日後の水曜の夜が準決勝、さらに3日後の土曜日の午後が決勝戦というもの
である。
 兄弟たちのチーム、<FCギム・ギンガナム>はAブロックだった。
コウ「Aブロックか。それにしても、あのBブロックのチーム、<ラインフォード・ユナイテッドFC>
    か……グエン卿が大会に出るって噂は本当だったんだな」
ロラン「さっきもらったハンドアウトに乗っていた登録メンバー、知り合いばかりでしたよ」
カミーユ「ジェリド、シロッコにカクリコン。あいつらがなんで大会に?」
ジュドー「俺たちと一緒でなんか事情があるんでしょうよ。マシュマーとか、ラカンもいる」
ドモン「ガトー? ああ、あのうるさいやつか。ん、GK:チボデー・クロケットだと……」
他にも、兄弟たちにとって知らない名前などほとんどなかった。たった一人を除いて。
シロー「この、エドワウ・マスっていう人だけは知らないよな。FWで登録されてる人」
アムロ「セイラさんと同じ名字だけど、エドワウなんて、聞いたことないな」
キラ「名字ぐらい同じ人がたくさんいるよ。赤の他人じゃないかな」
ウッソ「でも、なんだか知っているような気がするよ……聞いたことない名前なんだけど」
 兄弟たちがエドワウ・マスという人物に興味を引かれていると、突如、笑い声が響いた。
ドレル「ふっふふふふ、はは、Bブロックのチームを気にして、君達は決勝までいけるつもりかい?
    ははははは」
ソシエ「何よアンタ! いきなり出てきて大笑いして……バッカじゃないの」
ドレル「君達の初戦の相手、<SCクロスボーン>のキャプテンのドレル・ロナさ。品のないお嬢さん」
最後の言葉に顔を真っ赤にして怒るソシエの前に、ロランが腕をだしてかばうようにする。
ロラン「お嬢さんは、口の悪いところはありますけど、品のない人じゃありません」
ドレル「これは失礼した。使用人かい、君?」
ドレルはキザったらしく前髪をなでる。ソシエは、舌を出してわざとなおさら下品に振舞ってみせた。
 初戦の相手と名乗る者の登場に、兄弟たちの緊張感が急激に膨れ上がっていく。
 突然現れた男、ドレル・ロナは、<FCギム・ギンガナム>の初戦の相手である、<SCクロスボーン>
のキャプテンだと名乗った。
シーブック「ドレル……聞いたことあるぞ。確かセシリーの従兄弟だか、異母兄じゃ……」
ドレル「ん、君はセシリーの知り合いか。そうか、君がシーブック君だね。セシリーやザビーネから
    聞いているよ。確か、一緒に働いているんだろ、ザビーネ?」
ザビーネ「ああ。彼はカロッゾさんにも可愛がられている」
 物陰からザビーネが姿をみせる。シーブックは、驚きを隠せず、口をぱっくりと開けてしまった。
シーブック「ザビーネ、さん……どうして、ここに?」
リリーナ「ザビーネ・シャル……<SCクロスボーン>のMFとして登録されています」
ハンドアウトを確認して、リリーナが言う。
ドレル「怪我をしてしまったチームメイトがいてね、急遽入ってもらったんだけど、今じゃうちの武器
    はザビーネだよ」
ドモン「ほぉ、試合前にそんなことわざわざ言うなんざ、よっぽど自信があるんだな」
ドレル「ああ。先にすすむのは僕らだ。君らなど敵ではないな。兄弟中心のアットホームなチームだろう」
ギム「敵ではないだと? 今の言葉、聞き捨てならんなぁ」
ドレルの一言に、少なからぬ反感をかきたてられる兄弟たち。その気持ちを代表するように、ドモンと
ギムはドレルとにらみ合う。ザビーネは、付き合いきれん、というように嘆息してから、言った。
ザビーネ「ドレル、私はもう行くぞ。……シーブック、フィールドでな……」
 ザビーネの鋭い視線がシーブックを打ち抜く。シーブックは、その視線からつい逃げてしまった。
ドレルもザビーネの後に続いて去っていく。去り際に不敵な笑みを残して。
ソシエ「ドレル・ロナ、嫌なやつね。なんであんな自信満々なのかしら。あいつのチームってそんなに
    強いの?」
フラン「<SCクロスボーン>は、ドレルの通っている大学のサッカーサークルよ。サークルでやって
    いるチームとしては、結構レベルが高いらしいって話だけど」
 ドレルの次は、フランがいきなり登場した。どうも今日の兄弟たちは不意打ちを喰らってばかりで
ある。
フラン「それにしても、試合前のぶつかり合いなんて、ドラマやってるわね」
ロラン「フラン、いったいどうしてここに?」
フラン「この大会を取材するためよ。さっそくだけど、チームの取材を許可してくれない?」
アムロ「そういう話は、一応僕がやることになってるんだ。監督でもあるからね。」
 この大会は、プロはもちろん、アマチュアでも大学の正式なサッカー部や地域リーグに所属して
いるようなチームは出られない。あくまで草サッカーを楽しんでいるレベルの愛好家たちのための
大会である。だから、フランの情報は、ドレルの自信にそれなりの根拠はあることを示していた。

続く
79フットボール狂騒曲:03/06/30 02:47 ID:???
ドレルはF91を見ても、あんまり性格がわかるほど詳しい描写がなかったので、
勝手にガルマを嫌みたらしくしたような性格にしてしまいました。
ドレルはそんなやつじゃない、という方、すいません。
80通常の名無しさんの3倍:03/06/30 12:43 ID:???
>79
ガロードといったらやっぱ家出だな(w
原作に通じるものもあってワロタ
グッジョブ!
ある休日の午後。ロランに夕食のおつかいを頼まれたヒイロ・ジュドー・ガロードの14〜15歳陣は
隣町のスーパーまでカレーの材料を買いにきていた。今回は特に高額の軍資金を渡しているため、
おつかい担当コンビのネコババを余計に恐れたロランは、ヒイロに2人の監視とサポートを依頼したのだった。
ヒイロ「カレー粉、牛肉、ニンジン、ジャガイモ、タマネギ、ウスターソース。それぞれ確保に成功。
    余った資金でデザート用のドーナツとアイス、そしてメンチカツを人数分購入。
    現時点における任務遂行上の障害は無い」
ガロード「・・・今更だけど兄貴のそれ系の行動、もうちょっと何とかならないのかよ?」
ヒイロ「任務中は何が起こるか予測できない。特に、俺たちのような身の上の者にはな。
    状況を逐一記録していけば万が一の時、次の奴が任務を遂行しやすくなる」
ジュドー「ただ買い物してるだけなのにそんなこと・・・あるわけないとも言えないんだよな、俺たち兄弟の場合じゃ」
そうぼやくジュドーらを無視し、ヒイロはテレコによる録音を続ける。その沈んだ声とテレコのノイズ音は、
すぐ近くにいる2人にとっては少々苦痛であった。通行人の視線も痛い。
自分たちも自分たちで、それぞれ山盛りのドーナツとアイスクリームが入った袋を両手にぶらさげているのだ。

 しばらく練り歩きが続いた後、駅の近くまで戻ってきた3人。
ジュドー「このままいけば、ちょうど昇りの列車がホームに来るな」
ガロード「帰ったらさ、みんなより先にアイス食おうぜ。一人2個の割り当てだから、食っても1個ずつ余るし」
ジュドー「おう!」
それから程なく、どこからか金属がきしむような音が聞こえてきた。
またヒイロのテレコかと考えた2人は後方の彼に顔を向ける。だが、その予想は外れていた。
ガロード「あっ!あれだよあれ。遠くの方で工事やってる」
ヒイロ「大きい工場だな」
ジュドー「ほんとだ。こっから見てもでかいな〜。巨神イデ・ドームくらい?」
ヒイロ「・・・・・・」
ガロード「おいヒイロ、カレーの材料持ったままでどこへ行くんだよ?」
ヒイロ「あからさまに怪しい。調べてくる」
ガロード「・・・・・(;゚Д゚)まずは買い物を無事済ませてから、な?」
ヒイロ「・・・俺としたことが・・・任務失敗、自(ry」
2人「それもちょっと待てぇーっ!!」



ドーン
ジュドーとガロードと通行人がアフロヘアーと化した日の夜。
キラ「うあ゛ぁあ ・゚・(´Д⊂ヽ・゚・ あ゛ぁあぁ゛ああぁぁうあ゛ぁあ゛ぁぁ」
ウッソ「泣いてないで崩れたバリケードを直してください、キラ兄さん!」
対するは、
シロー「第08ガノダ家小隊員へ緊急連絡!ドーナツ・アイス数十個の安否は不明!人質の身が危ない!」
ドモン「チマチマ攻めていてもラチが開かん!俺が突っ込む!」
カミーユ「血気にはやった強攻策は最悪の結果を生むぞ!」
コウ「数秒で押さえればドーナツ1、2個で損害は止まる!ウラキ中尉、突貫します!」
ロラン「キラたちも兄さんたちも落ち着いてくださいっ!」
ジュドー、ガロード「俺たちが買ってきたのに〜っ!!ドーナツ返せ〜!!」

 3Fの住人であるキラとウッソが『最近出番無いから腹いせに(御大将に朝食を取られてばかりだから)』
を理由にドーナツとアイスクリーム山盛りの袋4つを夕食の混乱に乗じて強奪。
バリケード(イスとPCジャンク)とトラップを仕掛けたのちに、自らの部屋に立てこもったのだ。
アムロとアル、シーブックはロランに仲裁を任せ、事の決着を待っている。
ヒイロは自室でアイスを賞味中。自分の分は帰ってきた時にちゃっかり確保しておいたようだ。
やがてアイスを完食したヒイロは、食べかすを捨てにキッチンに姿を見せた。
ヒイロ「上はまだやっているのか。仲裁なら引き受けるが?」
アムロ「いや、いい」
これ以話をややこしくしてたまるものか。
シーブック「みんながまたガンダムを引っ張り出さなきゃいいけど」
ヒイロ「・・・そうだ、お前に見てもらいたいものがある」
ヒイロがアイスと一緒に持ってきた愛用のノートパソコンには、
『ジュピター製パン』という企業のホームページが映し出されていた。
シーブック「ごめん、よくわからない。英文だらけだから外国の企業だと思うけど」
アル「この会社がどうかしたの?」
ヒイロ「念のため調べておいた。製パン業界ではかなり有名な企業で、ユーラシア大陸の複数の国に支社を置いている」
シーブック「すごいな。パンの世界でここまで成功した人たちがいたなんて」
ヒイロ「この企業が近々日本に進出する。しかも、支社の社屋はこの街の隣町に建設されている」
シーブック、アル、アムロ「!」
アル「シーブック兄ちゃん、こんな会社がすぐ近くにできちゃったら・・・」
シーブック「・・・いや、多分大丈夫。スーパーで売られているパンとドンキーベーカリーやカロッゾパンといった
      専門店で売られているパンは案外住み分けができているもんなんだ。
      デパートで食品売り場のパンとなんちゃらベーカリーのパンが隣に並んでいても、
      どっちかに売上が極端に偏ることはない」
ヒイロ「そうか。それなら安心だが・・・ジュピターにはよくない噂も流れている。気をつけろ」
ガノダ家の攻防が泊まりにきたアスランの説得によってほぼ決着したその1時間後。
二条の流星が地面に叩きつけられていた。
ザビーネ「ぐっ、ぐうううううっ!」
ドレル「うわああああああっ!!」
ザビーネの愛機『ベルガギロス』とドレルの愛機『ベルガダラス』である。
ドレル「うっ・・・・・・ザビーネ、大丈夫か?」
ザビーネ「・・・私はともかく、ギロスはダメです。10メートル歩ければ御の字か。
     ダラスは?」
ドレル「こっちはまだ当たり所がよかったようだ、まだ動ける。どこかに機体を隠せればいいんだが」
???「MSの輸送と手配ならこちらでしよう」
ドレル「誰だ!?」
ザビーネ「・・・お前は」
山林の奥から現れた時代錯誤な貴族風の紳士、それは・・・
トレーズ「自身もエレガントなら愛機もエレガントか。ますます良き友になれそうだ。あの服は大事にしているかね?」
ザビーネ「ごたくはいい。なぜお前がここにいる」
トレーズ「私は歯医者からソムリエ兼支配人まで、複数の職で腕をふるっているのだよ。
     そして、エレガントを汚す者に制裁を加えることも。君たちに協力させてもらおう」
レディ「トレーズ様、MSトレーラーの準備整いました」
トレーズ「うむ。ザビーネ君たちは紫のMSで黒いMSをトレーラーまで運んでくれないか?
     私は先に行く。わからないことがあったら運転手に聞いてくれ」
去っていくトレーズとレディ。残された2人、特にドレルは開いた口が塞がらなかった。
ドレル「な、なんなんだ連中は?あなたの知り合いか?」
ザビーネ「少し前に。相変わらず人の話を聞かない奴らだ。行きましょう。」
 山の中腹をくりぬいて建設された格納庫へ案内される2人。
ザビーネ「トレーズ。輸送と手配といったが、手配とは?」
トレーズ「君たちが行動する際、先のMSではアレを見慣れた付近住民に『私が犯人です』と言ってるようなもの。
     そこで隠密行動用にまったく異なるMSを用意させてもらった・・・これだ」
四方八方のライトに照らされて浮かび上がるのは、ドクロの紋章を額につけた3機のガンダムタイプMS。
それぞれ白黒、濃紺と紫、青と白のカラーリングが施されている。武装も微妙に違うようだ。
レディ「順に、クロスボーンガンダムX−1、同X−2、同X−3。
    ザビーネ様には中央のX−2にお乗りいただきます」
ザビーネ「フン、また黒いのか。いいだろう、ガンダムタイプが持つ悪魔の力とやらにも少し興味があった」
レディ「ドレル様には、X−3を・・・」
ドレル「いや、今はちょうど帰省中だっただけで、この先駆けつけられるかわからない。
    他の誰かのために温存しておいてくれ。もちろん、秘密は厳守する」
レディ「かしこまりました」
トレーズ「気に入ってくれたようだな。この機体は好きに使ってくれてかまわない。
     もっとも、パン職人とパン業者の戦いである以上、最後にものを言うのはパンだろうが」
ザビーネ「当然だ。俺がカロッゾさんの下で働いているのも、真の朝パン主義を極めるため。
     この社会の基盤をパンが支えている現実を確かめるために焼き続けるのだ。
     シーブックを知っているな?奴は朝パン主義を受け継ぐにふさわしい男だ。
     朝パン主義継承者の名声が欲しくないといったら嘘になるが・・・
     感情をコントロールできない人類はゴミだしな」
トレーズ「その思想には相容れないものを感じるが、こちらにそこまで強制する権利は無い。
     君は君のエレガントを極めてくれたまえ」
ザビーネ「言われなくとも。・・・さて、裏切ったフリをしてジュピターに潜入でもするかな?」



これは、製パン業界とガンダムパイロットたちを揺るがす一大事件のプロローグである。
「安心したよドゥガチ。あんたはパン屋だ・・・心が歪んだだけの、ただのパン屋だ!!」
85通常の名無しさんの3倍:03/06/30 23:28 ID:???
どうも。これで>>81からの連作は終わりです。
もしよろしければ、続きをお願いします。
(こっちも少しシナリオを考えてます)
86通常の名無しさんの3倍:03/07/01 01:16 ID:???
薬も健康食品も効果は無く思い余って町の氏神様のところへ神頼みのカクリコン。

┏━━━━━━━━━━━┓::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
┗┳┳━━┃禿┃━━┳:::::::::::::::::: ::::::::: 
  ┃┃    ┃神┃    ┃┃::::::::::::::::::::::::::::::
┏┻┻━━┃社┃━━━━ ::::::::::
┗┳┳━━━━━━━┳━┛::::::::::::::::::::::::
  ┃┃              ┃┃::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
  ┃┃~~~ノノ         ┃┃
  ┃┃;゚д゚)┘(この神社でその願い事は無理だカクリコーン!!)
  ┃┃⊂ノ          ┃┃
  ┃┃     //^^^ヾ  若ハゲが治りますように。
  ┃      <ゞ -U-)
        _(    つ ミ_____
      |\\\\\\[ 千 ]\\\\
      |  \\\\\\\\\\\\
      |   | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
           |     富 野 御 大     |
87通常の名無しさんの3倍:03/07/01 01:25 ID:zcjgG/fO
続き期待。何か凄いお話になりそうだ。
88通常の名無しさんの3倍:03/07/01 03:55 ID:???
>>86
ワロタ!
89通常の名無しさんの3倍:03/07/01 17:40 ID:pqmwZ5pb
ワロロタ
90通常の名無しさんの3倍:03/07/01 23:38 ID:???
やっぱりX1はシーブック、X3はトビアが乗るのか?
91酒乱・セアック :03/07/02 23:04 ID:???

深夜1時、居酒屋・青い巨星
カラカラカラカラ〜…
ロラン「こんばんは…」
ラル「お?ロラン君だね?アムロ君達は奥座敷だよ」
ロラン「ありがとうございます…いつも兄がご迷惑を…」
ラル「いいんだよ。創業以来からの付き合いだ。ちょっと私は出かけるから君の兄さん達を頼むね」
ロラン「はい、すみません」

アムロ「おッ!来たな!我が弟よ!」
シロー「お迎えご苦労様です!」
ドモン「酒は〜飲んでも〜飲まれるな〜!」
ロラン「うッ!かなり飲んでますね?さ、帰りますよ兄さん」
シロー「久しぶりに飲んだであります、隊長殿!」
ロラン「誰が隊長ですか…それにしてもこんなに出来上がってる兄さん達は初めて…」
アムロ「ま、ま、駆け付け3杯!ほらこっち来い!」
ロラン「ちょっ、アムロ兄さん!」
ドモン「遠慮するな!酒の一つや二つ飲めんで男とは言えんぞ!?」
シロー「ロラン・セアックのー!ちょっとい〜とこッ見ッてみッたい!!」
アムロ、シロー、ドモン「そーら、一気!一気!一気!」
ロラン「そんなぁ…僕、飲めませんよぉ!」
アムロ「ドモン!押さえつけろ!」
シロー「ほれほれ、飲め!」
ロラン「ちょっ、本気ですか!?うぐッ!?………ゴク、ゴク、ゴク……………ぷはぁ!!」
シロー「お?いける口じゃないか!」
ドモン「流石は俺の弟!いい飲みっぷりだ!」
アムロ「駆け付け3杯ぃ!ほら二杯目!!」
ロラン「ちょっと、これ以上は……止めてくださ〜い!」

それから30分後
92酒乱・セアック :03/07/02 23:06 ID:???
ロラン「全員、正座!!」
シロー「…ロラン…酒癖悪いよな…」
ロラン「なにか言いましたか?甘ちゃん!?」
シロー「いえ…何も…」
アムロ「ロラン?もうこのぐらいでお開きに…」
ロラン「お開きぃ?兄さん達が進めたんじゃないですか…」
ドモン「ロラン…いい加減にしないと…」
ドモンはロランの胸倉を掴む
ロラン「何ですかぁ?この手は?」
ドモン「酒は飲んでも飲まれるな…その言葉、身をもって思い知れ!」
ドモンがロランに鉄拳を浴びせる!しかしロランはそれを受け流すと合気道の要領でドモンを投げ飛ばす!
アムロ「なにぃ!?」
シロー「ロランが…ドモンを…投げ飛ばした?」
ドモンは何が起こったか分からず目を白黒させた。そして今の自分の状況を理解すると静かに立ち上がる
ドモン「…流石は我が弟だ。合気道を体得していたとは…ま、ここは引いておくか…」
ドモンはそう言うと店から出て行く
ドモン「・゚・(´Д⊂ヽ・゚・うあ゛ッ!うあ゛ぁぁああ゛あぁあぁあぁぁあぁぁぁ!!」
アムロ「ドモン…ショックだろうな…まさかロランから投げられるとは…」
シロー「俺もショックだよ…一気に酔いが醒めた…」
ロラン「さ、残るは兄さん達だけだね…」
ロランがゆっくり立ち上がりアムロ達に近づく
アムロ「ま、待て!ロラン!暴力はいかん!話し合えば…」
シロー「お、俺達が悪かった!悪乗りしすぎて…」
ロラン「僕は止めてって言ったんですよぉ?…なのに兄さん達は…」
アムロ「ロラン!ちょ、ちょっと!!」
シロー「うあッ!うわあぁ!?」
ロラン「ユニヴァース!!」


ラル「アムロ君?ドモン君が泣きながら走って行ったが…どうかしたのかね?……うおッ!?」
ラルの目前には肉の塊になったアムロ達と、一升瓶を抱いて豪快に寝るロランの姿がありました。
ラル「み…ミンチより……」


終わり…パラレルで…
9391.92:03/07/02 23:09 ID:???
注意 お酒は二十歳から…

ところでドモンってお酒飲めましたっけ?
94通常の名無しさん3倍:03/07/03 00:46 ID:???
お酒のようなものを飲んでいた気がする。
95通常の名無しさんの3倍:03/07/03 00:55 ID:???
グッジョブ(*´∀`*)

確かに飲んでたね、ウィスキーっぽいもの
 一回戦の<SCクロスボーン>戦を前にしたロッカールームでは、試合用のユニフォームが兄弟たちに
手渡されるところだった。
 ユニフォームを前に兄弟たちの顔は引きつっている。試合への緊張のためではない。ユニフォームの
デザインのせいだ。
 上下とも白を基調にしたそのユニフォームはあのレアル・マド○ードを連想させたが、通常、企業の
広告などがあてられている前面に、ギンガナムが刀を構えるプリントがなされていたのだ。
ジュドー「ダサい、ダサいよ。こんなの着て試合するのかよ、俺たち」
ギム「当然だ。なんといっても<FCギム・ギンガナム>なのだからな。ダサいとは、センスがないなあ」
カミーユ「子供が着るヒーロープリントTシャツじゃないんだぞ……」
アムロ「とにかく、今から名前と番号を呼ぶからな。背番号1、ドモン。背番号2、シーブック……」
 アムロは兄弟にユニフォームを手渡していった。3番がガロード、5,6がそれぞれコウとシローだ。
アムロ「背番号4、カミーユ。ほら、お前の希望通りにしておいたぞ」
カミーユ「ありがとう、アムロ兄さん。……フォウ、これで一緒に戦えるね」
カミーユは4と刻まれているユニフォームをそっと抱きしめた。
ウッソ「なんか、おかしいっていうか、不気味ですよ! カミーユ兄さん!」
アムロ「7番、ロラン。 8番、ウッソ。 9番、ギンガナム。 10番、ジュドー。 11番、ヒイロ」
ジュドー「へへ、やっぱり俺がエースだよね。あとはデザインさえ良ければなあ」
ギム「やはり、ストライカーの番号は9番であるな。デザインも最高であろうが」
希望通りのナンバーを与えられて、ジュドーとギンガナムは結構ご満悦だ。
アムロ「12番、シッキネン。僕は14番で、アルは18番だ」
アル「18番かあ……バッ○ョやクリンス○ンがつけていたけど、個人的にはマンチェ○ターUの
   スコ○ルズの印象が強いね。イングラ○ド代表では8番だけど」
シロー「相変わらず微妙なところをいくなあ……スコー○ズは有名といえば、有名かもしれんが」
 選手にユニフォームがいきわたった所で、コーチであるキラやマネージャーのソシエとリリーナは、
一緒にユニフォームを着るのか、という選択を迫られた。
キラ「ギンガナムさんがこれでもか、っていうぐらいにでかでかとプリントされているけど……」
キラは着ることにした。兄弟一のギンガナム嫌いのキラだが、兄弟のなかで仲間はずれになるのは
嫌だったからだ。リリーナも着るという選択。
リリーナ「チームの皆さんが着られるのでしたら、わたくしも着なければならないでしょう」
そうなると残されたソシエだけが着ないというのも変だということで、ソシエも着ることになった。
ソシエ「こんなユニフォーム着るなんて、はぁ、お嫁に行けないわ」
ロラン「お嬢さんは、商売人やお役人のお嫁さんになるのはゴメンなんじゃないんですか」
ソシエ「……恥ずかしいってことよ。さすがにこれはね」
 そう言ってソシエはギンガナムのプリントを広げてみせた。多くの兄弟たちがそれには同意見のよう
でソシエと一緒に溜め息をつく。アムロは立ち上がってみんなに呼びかけた。
アムロ「みんな、ユニフォームのことは言っても仕方ないだろう! 僕たちはかっこつけにきたわけ
じゃない。勝つためにきたんだ! わかってるんだろうな!」
アムロの一喝に一同が、オウ! と応える。試合に向けた熱気がよみがえり、ロッカールームを一段と
蒸し暑くした。
 そのあと兄弟たちはみんな淡々として外で試合前の準備運動をしたり、軽い冗談を言い合ったりした。
誰の目にも緊張している者などひとりもいないように見える。だから、兄弟たちはみんな心の中で
思っていた。緊張しているのはもしかして自分ひとりだけなのか、と。
 試合開始前の練習のため、兄弟たちはスタジアム下のフィールドに続く地下道にやってきていた。
簡単な練習の後すぐ試合だから、これは実質上の選手入場だ。
シロー「このスタジアム、地下道まですごいリッパだな。テレビで見たプロみたいな気分だ」
アムロ「全部僕らの血税で作られたんだけどな」
 ガロードはユニフォームの下からティファのお守りを取り出して、こっそりとキスした。
ガロード「ティファ、俺に力を貸してくれ……」
コウ「なにやってるんだよ、ガロード。かっこつけてるなあ、お前」
ガロード「な、コ、コウ兄、み、見てたのかよ……」
キラ「僕も見ていたけどね。ふふっ……あれ、コウ兄さんもなんかつけてるね?」
ニヤニヤ笑いながら首を突っ込んできたキラは、コウの首にもひもがかかっているのを発見したのだ。
コウがあわてながら、聞いてもいないことまで話し出す。
コウ「い、いや、これは違うんだ。ほ、ほら、シーマさんって変な物しかくれないだろ。だ、だから、
   せっかくお守りなんてまともなものくれたからさあ、義理でつけてもいいかな、と思ってさあ」
いや、本当にそれだけなんだ、と付け加えたコウをからかうために、ジュドーも口を出す。
ジュドー「アストナージさんに聞いたんだけどさ、むか〜しの日本ってところの風習で、戦場に行く
     男に託したお守りのなかにはさあ、あれが入ってるんだってよ」
コウ「あれってなんだよ?」
 ジュドーはコウに耳打ちして、くくくっと笑い続ける。
コウ「ま、まさか、そ、そんなもの入っているわけないだろ。シーマさん、風習に詳しくないだろうし
   第一、そんな大げさな話じゃないだろ、戦場に行くのとは違うって」
ジュドー「確認してみなよ」
コウ「い、いいや、遠慮しておく。入っているわけないしな」
コウはお守りを急いでユニフォームの中にしまいこんだ。お守りをくれたのは正直嬉しかったところ
もあるが、ジュドーの言ったものが入っているのはごめんだった。そして、本当に入っているかどうか
を確認するのが怖かったから、そのことは忘れることにしようと心に決めた。
コウ「そんなわけない。そんなもの入っているわけがないんだ、うん」
カミーユ「いったい何の話?」
ジュドー「それがさあ……」
 ジュドーは、目前にせまった試合の恐怖から逃れるために、浮かれたそぶりでカミーユにもお守り
のことを話した。

 整えられた芝は陽光に照らされて鮮やかに青く、空席がほとんどのスタンドは城壁のようにそびえて
いる。<FCギム・ギンガナム>は今、暗い地下道から出て、緑に輝くフィールドに足を踏み入れる。
もうここまできたらどんな言い訳もできず、ピッチを後にするときは、勝ったか、負けたか、それだけ
である。そして、兄弟たちは勝つしかない。
 すでに相手の<SCクロスボーン>は練習を始めていた。その中には、眼帯をした金髪の男もいる。
シーブックは、ザビーネの姿をじっと見つめた。ザビーネはやわらかいタッチでボールを扱っている。
 与えられていた練習の時間はあっというまに終わってしまい、審判が両チームのキャプテンを呼び
寄せた。いよいよ、試合開始のときが訪れたのだ。

続く
続く
 コイントスの結果、前半のキックオフは<SCクロスボーン>が行うことになった。ピッチに両チーム
のメンバーが散り、審判の笛が高らかに鳴り響く、試合開始だ。まずは<SCクロスボーン>のドレル
が後ろにボールを回す。
キラ「敵は、4−4−2のフォーメーションだね」

<SCクロスボーン>・フォーメーション

             FW9
    FW10・ドレル

MF14・ザビーネ          MF7

     MF6    MF8

DF5                DF2
     DF4    DF3

         GK1

ソシエ「あのいけ好かないやつはFWで10番か。うちは4−2−3−1よね」
アル「シーブック兄ちゃんの先輩は、左サイドハーフで14番だね」

<FCギム・ギンガナム>・フォーメーション

         FW9・ギンガナム

MF4・カミーユ  MF10・ジュドー   MF8・ウッソ 

    MF11・ヒイロ   MF7・ロラン

DF3・ガロード            DF2・シーブック
      DF6・シロー   DF5・コウ

         GK1・ドモン

 シーブックとザビーネは、それぞれ右SBと左SHなのでちょうど真っ向からぶつかり合うことに
なる。シーブックは、ボールがサイドラインを割ったすきに、ザビーネに話しかけた。
シーブック「ザビーネさん……どうしてこの大会に出場しているんです?」
ザビーネ「ドレルとはちょっとした知り合いでな。メンバーが怪我したから代わりに入ってくれないか、
     と頼まれたのだ」
シーブックはザビーネの眼帯に目を向けていた。片方の目をふさがれて、満足にプレイできるもの
だろうか。すると、シーブックの視線に気付いたのかザビーネが言い放つ。
ザビーネ「ふん、問題はない。私はずっとこれでやってきているからな。それより、敵の心配をする
     余裕をもたれるとは、私もなめられたものだな」
 そんなつもりじゃあ、と言おうとしたシーブックに背を向けて、ザビーネはボールを受けに動いた。
シーブックはあえてカットには行かず、ザビーネにボールを持たせた。一対一で抜いてみろ、という
姿勢をみせたのである。ザビーネもそれに答えるようにボールを自分の前に置いて、ドリブルで振り
きってやろう、と表明した。シーブックには、ザビーネがかすかに笑った気がした。嘲笑か、それとも
別の感情を込めたか。
 <SCクロスボーン>から見て、敵陣中ほどの左サイドライン際。ザビーネが、仕掛ける。
 ザビーネのドリブルは決して速いものではなかった。しかし、ボールタッチやスピードの緩急に
独特のリズムがあり、またボールを扱うテクニックは格別に上手かった。何度かのフェイントと切り
返しのすえ、シーブックは完全に抜かれた。ザビーネはすぐさま、中央に低いクロスを挙げる。
ザビーネ「ドレル!」
 中央には二人のFW、10番のドレルと9番の選手、そして右SHの7番、CHの8番がすでに
待ち構えて、もしくは走りこもうとしていた。ザビーネがクロスをあげることを信じていたので
ある。兄弟たちもぴったりと彼らについている。はずが、ドレルをマークするはずのコウはまったく
見当違いのところに突っ立っていた。
コウ「あ」
ザビーネのクロスは正確にドレルにあわされている。攻め手から見てペナルティエリアの左やや後ろ、
ドレルがボレーであわせた。決定的な得点チャンス。
 シュートは枠をキッチリ捉えていた。決まる! とドレルは確信しただろう。しかし、ドモンが
その身を投げ出して止めにいく。ドレルのシュートはドモンの体に当って跳ね返った。弾かれた
ボールは運良くシローの前に転がり、シローはともかくも前に思いっきりボールを前にけりだす。
ボールはサイドラインを割り、<FCギム・ギンガナム>は致命的なピンチをなんとか乗り越える
ことができた。
ドモン「コウ、なにやってるんだ! アホみたいに突っ立っているな! シーブックも簡単に抜かれる
    んじゃない!」
シロー「ドモン、ナイスセーブだ! 助かったぞ」
シローがドモンに声をかけて、頭をなでた。
 しかし、その後も兄弟たちのミスは続いた。ロランはパスミスでピンチを招き、ジュドーはシュート
を空振り、カミーユは簡単にボールを奪われてしまう。シローでさえ一度クリアミスをして、ドモンも
ゴールキックを目の前の敵に渡してしまう始末だった。それでも何故か失点だけはしなかったのは、
ドモンが神がかったセービングをみせ続けたからである。
アムロ「まずいな、みんな初めての真剣勝負に戸惑っている。ドタドタとして落ちつきがない」
 ベンチに座る選手兼監督のアムロはつめを噛んだ。そして立ち上がり、チームに声をかけた。
アムロ「みんな、落ち着け! 自信を持ってプレイしろ! いつもどおりやればいいんだ!」
 もっともそれがいちばん難しいのだということは、アムロも痛いほど感じている。今の叫びも、
ピッチの中にいるメンバーに届いたものかどうか。皆、頭が真っ白になっているのではないだろうか。
アムロは自分でも知らぬあいだに、またつめを噛んでいた。
 そしてシーブックは、いまだザビーネに振り回されるままだった。
100フットボール狂騒曲:03/07/04 01:33 ID:???
ザビーネがドレルに敬語を使ってないのは、敬語を使う理由がないからです。
カロッゾは単なるパン屋になっていて、ロナ家も貴族というわけではないので。
他のネタとは違うかもしれませんが、ご容赦ください。

あと、続くを入れ忘れてしまいました。
101フットボール狂騒曲:03/07/04 01:46 ID:???
さらに追記、クロスボーンのユニフォームの色は黒です。デザインはオリジナルで、
前面にXが白で入っているものです。
書き忘れました。申し訳ないです。
102通常の名無しさんの3倍:03/07/04 02:13 ID:???
>96-101
乙です。相変わらず上手いですなァ。
ところで、余裕があれば、補欠のシッキネン氏の解説おながいします。

(以下パラレル)
1/3
                         ( rνy
          r'⌒⌒ヽ        サヨク ヾ ゚Д
         ( r^^,,^^i            /  ¶
          ヾ ‘-‘ノ 尻でベンチを磨くだけで終われないよ
    ____( アル )___        ||__」
           ) ) )             H
                           '=ゝ
103102:03/07/04 02:15 ID:???
2/3
 |(iii)
 |ハヽヽ ←メリーベル
 |∀(;)> <あたしのことは最初から数に入れてないギンガナムなんてさ!
 |⊂ノ               ディフェンス ( rνy
          r'⌒⌒ヽ      ウスイゾ!! ヾ ゚Д
         ( r^^,,^^i            /,  ¶
          ヾ ‘-‘ノ            ヽ|_
    ____( アル )___        ||__」
           ) ) )             H
                           '=ゝ
3/3
 |
 |  サッ
 |= 3
 | チリンチリンチリン          ナニ    ( rνy
          r⌒⌒ヽ      ヤッテンノ!! ヾ ゚Д
          i^^y  i 鈴の音……?  /,  ¶
          (‘ ヽ,,,,ノ ))          ヽ|_
    ____( アル )___        ||__」
           ) ) )             H
                           '=ゝ
104通常の名無しさんの3倍:03/07/04 12:02 ID:???
アルのちびっこいAAなんて初めて見たなぁ。
何はともあれ、職人さんグッジョブ。
105通常の名無しさんの3倍:03/07/08 03:25 ID:???
復帰あげ
106通常の名無しさんの3倍:03/07/08 03:45 ID:???
107通常の名無しさんの3倍:03/07/08 22:17 ID:???
飛んだネタに関しては職人さんに再うpして貰うほうがいいかな?
108通常の名無しさんの3倍:03/07/08 22:52 ID:???
一家の夏休み(1-15,未完)
フットボール狂騒曲(27-28)
が>106で補完されてます。

>>107
職人さんの自由意志かな。
109一家の夏休みの作者:03/07/09 22:48 ID:???
シャア板復活!
今日から一家の夏休みの続きを貼ります。
1-15に関しては>>106さんがまとめてくれた111から125を参照して下さい。


>>106の中の127さん
ごめん。>114のガロードに激しく違和感。

確かに…あの文面ではそうですね。
ガロードがオルバに気づかなかったのは、オルバが麦わら帽子を深く被っていた為。さらにガロードは早くボートを借りたいが為に、さして気にしなかったという設定です。
オルバはオルバで初めての客で舞い上がってしまいガロードの顔すら確認出来ない状況という事で……ちょっと苦しい言い訳のような…

ガロードの敬語…確かに敬語になっていましたね。書いている時は気づかず、今読み直したらちょっと笑ってしまいました。
申し訳ございません。描写等、詳しく書けばよかったのですが…

結構長くなると思うので、マッタリとお付き合い願えれば幸いです。
110一家の夏休み 16:03/07/09 22:50 ID:???
ジュドー「シロー兄さん、遅い!」
シロー「悪い悪い。お、カミーユ来てたのか…って、スイカじゃないか!?」
アル「メロンもある!」
カミーユ「親切な人からの頂き物です。後でスイカ割りしましょう」
シロー「後でお礼を言いに行かなきゃな…」
キラ「パラソルここに立てますね…って、ジュドー兄さんどうしたの?」
ジュドー「いや…昨日カキ氷買った店、安かったから行こうとしたら看板閉まってて…」
ガロード「貸しボート屋も看板閉まってたな…潰れたのかな…」
アル「遊んでくるね!」
ヒイロ「海に入る前に…準備運動しろ。昨日の俺のように…怪我をしたくなかったら…」
ガロード「お前のは違うだろ…岩に頭から飛び込めば準備運動したって怪我するよ…ってゆ〜か、死ぬよ普通…」
デュオ「お、ヒイロじゃないか!何してんだ?」
カトル「家族の方と海水浴ですか?」
ヒイロ「デュオ、カトル…どうしてここに?」
デュオ「海水浴に決まってるでしょうが。それにしてもお前、そのトランクス似合わね〜な。センスがおかしいんじゃない?」
カトル「デュオ止めなさい…中傷はいけない事ですよ」
ヒイロ「…似合わないか?」
デュオ「ダサダサだよ。ピンクのチューリップ柄なんて」
デュオは腹を抱えて笑っている
ヒイロ「…そんなに可笑しいか…」
デュオ「ハハハハ…いや〜悪い悪い。何怒ってんだよ。ジョークじゃん」
ヒイロ「リリーナから貰ったこのトランクスが…可笑しいか!?」
デュオ「お、おい!何切れてんだよ!危ねぇ!おい、止めろ!!」
ヒイロ「殺す!」
デュオ「面白れぇ!死神を殺すってか!?やれるもんならやってみろ!!」
カトル「ヒイロ止めなさい!デュオも!待ちなさーい!!」
シロー「友達か?」
カミーユ「友達…じゃない?」
111一家の夏休み 17:03/07/09 22:52 ID:???
オルバ「兄さん…無職になっちゃったね…」
シャギア「言うな、オルバよ…まだ我々にはチャンスはある」
オルバ「結局売り上げは二人合わせて700円…海の家でラーメンも食えないよ…」
シャギア「…実はな、その700円も貸し屋台代と材料費に消えた…それどころか逆に借金が増えてしまった…」
オルバ「そんな!?…じゃあ僕達はこれからどうやって…」
シャギア「泣くなオルバ!泣いても何も解決はしない!」
オルバ「なら何故兄さんは泣いてるの!?」
シャギア「泣いてなどいない!」
オルバ「泣いてるじゃないか!!」
シャギア、オルバ「…………」
シャギア「…すまない、オルバよ……私が不甲斐無いばかりに…」
オルバ「やめてよ兄さん!…兄さんの口からそんな言葉は聞きたくないよ…」
シャギア「…オルバ…」
オルバ「…兄さん…」
シャギア、オルバ「・゚・(´Д⊂ヽ・゚・うあ゛ッ!うあ゛ぁぁああ゛あぁあぁあぁぁあぁぁぁ!!」
112一家の夏休み 18:03/07/09 22:54 ID:???
コウ「無口で無愛想なヒイロにも友達と彼女がいる……他の兄弟達にも…ああ見えて皆結構顔が広いからな……それに引き換え俺には友達はキースだけ…後は嫌な先輩にキッチーな女、年増の女…
なんか疫病神が付きまとってんのかな…」
キラ「そんな事無いでしょう?もっと外に出て遊んだほうがいいんじゃないですか?」
コウ「でもな、なんか苦手なんだよな…大学の他の連中はクラブに行ったり合コン行ったりで楽しそうなんだけど…俺が一緒に行ってもなんか俺一人取り残されてる気がして。話も合わないし…」
キラ「コウ兄さんと話が合う人なんて中々いないですよ、僕達以外は。だから、社交的になる為にもっと外の勉強もした方がいいですよ。情報誌を買うとか」
コウ「情報誌なら買ってるよ」
キラ「MSのでしょ?じゃ無くてファッション誌とかそう言うやつ」
コウ「え〜…興味無いよ」
キラ「だから、彼女出来ないんだよ。そうだ、シーマさんは?あの人なら問答無用で彼女になるよ」
コウ「ちょっとな…歳も離れてるし、何より怖い」
シーマ「誰が怖いって?」
コウ「げッ!?シーマ!!」
キラ「シーマさん!?」(な、なんて際どい格好を…)
シーマ「驚く事は無いだろ?ほらぁ鼻血を拭きなって…」
コウ「いいって!俺が一人で出来るよ!」
シーマ「折角拭いてあげるって言うのに…まあ、いいさね。そうだ、今日の夜この浜辺で花火大会があるんだよ。一緒にどうだい?」
キラ「花火大会あるんですか?」
シーマ「本当は昨日にやるって話なんだけど、今日に延びたんだってさ…どうだい?」
コウ「いいよ、別に…」
キラ「コウ兄さん、一緒に行きなって!こんなチャンスめったに無いよ!」
コウ「何だよお前まで一緒になって?別にいいって…」
シーマ「じゃあ、7時頃迎えに行くね。たしかあんた達の泊まってる所って…」
キラ「あの道を登った所に一軒だけポツンと別荘があります。そこですよ」
シーマ「そうかい。じゃあ、コウ…迎えに行くから待っててね」
キラ「やったじゃん、コウ兄さん!上手くいけば卒業できるよ!!」
コウ「卒業出来るって…」
113一家の夏休み 19:03/07/09 22:56 ID:???
ロラン「明日のお昼には家に帰るから…とりあえず食材はこんな所かな…」
アムロ「ロラン、そろそろレジに並ぶぞ!」
ロラン「今行きます」
アムロ「流石にレジ混んでるな。お、このレジ空いてる…って貴様!!」
シャア「む、アムロか…何故ここに?」
アムロ「それは此方の台詞だ。貴様こそ…って、何してんだ?」
シャア「値引きのシールが貼られてあるのに値引きにならんと言うのだ、この店員は!!」
店員「ですから、お客様。この商品は12時を回ったら値引きになる商品ですので…」
シャア「なら何故こんなに早くからシールを貼る!このシールは飾りだとでも言うのか!?それに時間制限が書いていなかったぞ!」
アムロ「せこい真似はよせ!見苦しいぞ!」
ロラン「どうしたんですか?」
シャア(ロラン君!?…仕方ない、ロラン君に見苦しいところは見せられん!ここは引くか…)
アムロ「いやあ、この赤い奴がな…」
シャア「や、失敬。まあ、私の見間違いだったようだ。君、すまなかった。早くレジを済ませてくれたまえ」
店員「はあ…それでは、5862円になります」
シャア「うむ、では6000円。釣りはいらない」
ロラン「流石はシャアさん!太っ腹です!」
アムロ「それで太っ腹って言うのか?」
シャア「待たせたな。さあ、会計を済ましてくれ」
ロラン「はい!」
店員「ピーマン…円、玉ねぎ…円、トマト…円、………円……」
ロラン「ちょっと待って下さい!!」
店員「え?」
ロラン「この商品は値引じゃないんですか!?シール貼られてますよ!?」
店員「こ、この商品は12時を回ってからの値引きですので…」
シャア「そうだろ?ロラン君!おかしいよな!?」
ロラン「どこにも表示はして無かったですよ!?」
シャア「そうだそうだ!値引きしろ!!」
ロラン「それにこのトマト!傷物をこの値段で売るんですか!?おかしいですよ!」
店員「それでは他の物と交換いたします」
ロラン「他のもそうでした!ただとは言いません。傷物でも食べる事は出来ますから、トマトも値引きでお願いします!」
店員「…承知いたしました…」
アムロ「ロラン…お前まで…」
114一家の夏休み 20:03/07/09 22:58 ID:???
シャア「いや〜、ロラン君のおかげで私も値引きできたよ」
ロラン「値引きは家計を預かる者の基本です。お手の物です!」
アムロ「ロラン、お前の買出しはいつもあんな感じなのか?」
ロラン「あの程度の事は日常茶飯事ですよ。なるべくお金は出したくないですからね」
アムロ「苦労をかけるな…」
シャア「それにしても見事なものだな。まさか私の買い物もあれだけ値を下げられるとは…やはり君は私の母になる…」
アムロ「止めろシャア!そこまでだ!」
ロラン「私の母って?なんです?」
シャア「いや、すまない。聞き流してくれ」
ロラン「そうですか…ところでシャアさんも海水浴ですか?」
シャア「そんなところだな。大きな仕事にケリが付いてなドライブがてら近くに来たのだ」
アムロ「大きな仕事って…まさか」
シャア「そのまさかだよ。豊富な資源を所有しているウィナー家との商談が成立したのだよ」
アムロ「接触していると噂では聞いていたが…まさか…」
シャア「アムロ、君は時間の流れが見えてないようだな。そんな事では我が社には追いつけないぞ」
アムロ「くッ!」
ロラン「シャアさんは今日は泊まりですか?」
シャア「いや、泊まりたいのは山々だが今日は帰って明日の仕事の仕度をしなくてはな…君と別れるのは寂しいが…」
ロラン「そうですか…」
シャアはロランに別れの言葉を言いその場を跡にする。
ロラン「この不景気なのに…すごいですね…」
アムロ「俺だって本気を出せばそれくらい……ブツブツ…」
115一家の夏休み 21:03/07/09 23:01 ID:???
シロー「お、買出し終わったか?」
ロラン「はい、ちゃんとビールも買ってきましたよ」
シーブック「…アムロ兄さんどうした?」
ロラン「ちょっと機嫌が悪いみたいです。そーっとして置きましょう…ところでアルは?」
カミーユ「クリスさんもここに来てて一緒に遊びに行ったよ」
ウッソ「そう言えばさっきグエンが来てロラン兄さんを探してたよ」
ロラン「グエン様が?…あ、そう言えば!!」
グエン「ローラあぁ!!何故、昨日来てくれなかったぁ!!」
ロラン「グエン様!?すみません!すっかり…」
グエン「寂しかった…寂しかったんだよローラぁ!」
ロラン「本当にすみません!約束を破ったお詫びは何でも言う事を…」
ロランはそこまで言いかけて、しまった、っと思い口を噤み、恐る恐るグエンの顔を見る。グエンは薄気味悪い笑みを浮かべていた
グエン「それならば今日こそは来てもらう!もちろん一人で!!」
ロラン「ハイ…わかりま…」
シロー「馬鹿!ロラン!グエンの作戦だ!」
グエン「横槍は止めて頂こう!ローラは私との約束を破った。それに対しローラはお詫びとして何でも言う事を聞くと言った!」
シロー「くッ!べらべらと減らず口を!」
ロラン「シロー兄さん、いいですよ…いつも弟達に約束を破るなって言っている僕が約束を破ってしまったんです…嘘つきにはなりたくないですし、
お詫びをするのは当たり前のことですよ…」
ウッソ「グエンの言う事なんか無視しなよ!」
ロラン「駄目です!非は僕にあるんです。これが僕のけじめです」
ロランは少し目に涙を溜めウッソに問い正す。嘘をつく、決まり事を守らなければこうなると…ウッソはロランのその覚悟に気圧される。
グエンはロランの涙目を見て快感を覚える。まるで背筋に電流が走ったような…
グエン(我が世の春が来たな…これでローラにあんな事やこんな事が…)
ウッソはグエンのにやけた顔に腹立たしさを感じていた
ウッソ(何でこんな奴に…)
グエン「それではお詫びとして今日の夜、私の別荘に来てもらおう。これを着て!」
ロラン「浴衣?」
グエン「そうだ!必ず着用して来てもらう!」
ロラン「わかりました…必ず着て行きます」
グエン「それでは、楽しみにしているぞ」
116一家の夏休み 22:03/07/09 23:03 ID:???
シロー「本当に行く気か?」
カミーユ「行かなくてもいいんだぞ。怖いんだろ?」
ロラン「怖くは無いよ…グエン様だって人の子だもん。まさか取って食おうなんて事は…」
ウッソ「ロラン兄さん…この浴衣、女物だよ…」
ロラン「……」
シーブック「…食われるな…」
カミーユ「そーゆー言い方は止めろ!」
ロラン「大丈夫…ですよ…」(食われるって?)
シロー「ヒイロを護衛に付けようか?」
シーブック「ヒイロはさっき決着を付けに行くって、どこかに行ったよ」
シロー「くッ!肝心な時に限って使えない!」
ロラン「だ、大丈夫です!変な事されそうになったら抵抗しますし…こう見えて腕に自身ありますから!」
シロー「…に、見えないんだよな…お前の場合…」
ロラン「…言わないで下さい…」
117一家の夏休み 23:03/07/09 23:06 ID:???
夕刻
シロー「にしても、その浴衣綺麗だな…」(アイナが着たらなおさら…)
カミーユ「かなり高い物みたいだな…」
シーブック(…絶対、食われるな…)
ウッソ「ロラン兄さん、本当に行くの!?」
ロラン「けじめですから…」
シロー「ロラン、身に危険が及ぶ時はこのボタンを押せ。すぐに駆けつける」
ロラン「わかりました…それでは行ってきます」

ウッソ「行っちゃったね…大丈夫かな」
シロー「ヒイロの荷物からスタンガンを出して持たせたからな…」
キラ「ただいま〜!あれ?ロラン兄さんは?」
シロー「ちょっとな…」
キラ「そう言えば、今日花火大会あるって」
ウッソ「へ〜そう…」
キラ「何だよ、その気の無い返事は…それでね、コウ兄さんがシーマさんから一緒に行かないかって誘われて一緒に行くって…」
ウッソ「何ィ!!!」
キラ「何なんだよ、いきなり…」
ウッソ「時間は!?どこで!?」
キラ「確か7時頃…迎えに来るって言ってたな…」
ウッソ(花火大会…二人っきり…これはロラン兄さんの心配をする所じゃないな)
カミーユ「コウは?」
シーブック「憂鬱そうな顔をして2階に行ったよ」
シロー「花火か…よし、皆で見に行くか!」
全員「おおー!」
カミーユ「ロランの事は?」
シロー「あいつも男だ!一人で何とか出来るだろ!それに発信機つきの警報機とスタンガンを持たせたんだ。大丈夫だよ」
シーブック「その発信機から反応が消えたよ…」
全員(キラ、ウッソ除く)「何ィー!!?」
キラ「え?何?どうしたの?」
118一家の夏休み の作者:03/07/09 23:13 ID:???
今日はここまでで…
この後は怒涛の展開が…

続きはまた明日にでも…
おやすみなさい
119通常の名無しさんの3倍:03/07/10 00:27 ID:???
お疲れです、フロスト兄弟ワロタ
これからも期待してます。
120フットボール狂騒曲:03/07/10 02:55 ID:???
>>106さんが飛んだログをまとめてくれているのですが、続けて載せたほうがいいと
思ったので、>>106の最後に貼ってあるネタ二つと続けて貼ることにします。
 <SCクロスボーン>ボールでリスタートして何度かパスを回した後、再びザビーネにボールが
わたる。今度はシーブックだけではなくウッソもザビーネにつき、一対二の状況だ。しかし、それでも
抜きにかかるザビーネ。二人のディフェンダーを振り回し、あいだに隙をつくってそこを突破する。
シーブック「クソッ」
ウッソ「このお」
ザビーネのこの試合何度目かのクロスを長身の9番が頭で折り返し、そこにドレルが走りこんで
シュート。が、これはドモンが真正面でキャッチした。コウがドレルに何とか喰らいつき、シュート
コースを限定したためだ。とはいえ、いまだに相手の思惑通りの形でシュートまで持っていかれて
おり、 この前半15分まで<FCギム・ギンガナム>は圧倒的に相手にボールを支配されていた。
ドモン「ディフェンダー! 好きにやらせるな!」
シロー「前のやつらはもっとボールを大切にしろ! 簡単に取られるんじゃない!」
シッキネン「前、つまりFWやMFがボールをキープできないから、後ろのDFは体勢を立て直す
時間が無く、相手の攻撃に対して後手後手に回らねばならない。これでは辛いな」
シローの苦情にベンチのシッキネンも同意する。今は辛い時間帯だ。しかし、相手とてミスを犯して
いるのだ。
シッキネン「敵は点を取れる機会を無駄にしている。試合の流れ、このままでは行かん」
アル「なんだか急にキャラが解説のひとっぽくなったね」
 コースを限定されたことを悔しがりながらも、ドレルはザビーネに近づいてささやいた。
ドレル「この調子で行けば楽勝だね。連中、キーパーはそれなりにやるみたいだけど、他はたいした
    ことないよ。それにキーパーのまぐれ当たりだって、これ以上続くものじゃない」
ザビーネ「決められるときに決めなければ、まずいことになる。次のチャンス、逃さないでもらいたいな」
 チャンスを逃し続ければ、相手に試合の流れが行ってしまうのがサッカーだ。もっとも、このことは
サッカーだけでなくスポーツ全般に言えることだろう。
ドレル「それぐらいわかっている。今度こそ決めてみせる。流れはこっちにあるんだ」
 しかし、ドレルの思惑とは逆に、そしてシッキネンの呟いた通り、このプレイをさかいに試合は
一進一退の攻防を繰り広げていく。

 <SCクロスボーン>のコーナーキック。ザビーネが自分たちから見て左のコーナースポットに
行き、<SCクロスボーン>のCBも前線に上がってきた。ペナルティエリアの中で、両軍の選手
が体をぶつけ合ってポジションを確保しようとする。ザビーネは、ドレルに合わせようと、左足を
振りぬいた。あげられたボールに合わせるように跳ぼうとするドレル。しかし、マークについている
コウが、上手く体を寄せてジャンプをさせなかった。だがピンチはまだ終わっていない。流れた
ボールを拾った<SCクロスボーン>7番が、再度中央にボールを放り込んでくる。これは、ドモン
が飛び出してキャッチ。
ドモン「カウンターだ! 行くぞ!」
 ドモンは素早くボールを前線に蹴りだした。そのボールをギンガナムがジュドーに頭で落として、
ジュドーは左サイドを上がってきたカミーユにボールを託す。カミーユが相手の右サイドを破り、
クロスをあげた。
カミーユ「ギム!」
二人のディフェンスに阻まれながらも、ゴール前まで上がっていたギンガナムが、あげたれたボール
を強引にヘディングシュート。キーパーの正面だったが、まともに枠に飛んだシュートは、これが<FC
ギム・ギンガナム>で初めてだった。
ギム「いいぞ、どんどん小生にもってこい!」
 ザビーネは試合の流れが変わったのを感じた。中盤で相手のボールを奪うことが、少なくなって
きている。<FCギム・ギンガナム>から今までのような凡ミスが消えて、変わりに選手同士で声
を掛け合うようにもなっている。
カミーユ「こっちによこせ! あいてるぞ!」
シロー「コウ、当たりにいけ! 後ろは大丈夫だ!」
ロラン「シーブック、ウッソのフォローにいって!」
ベンチのアムロたちも、試合の流れを押し戻したのを感じていた。
キラ「いいぞ、互角にやりあえるようになってきている……!」
ソシエ「でも、あんなに押されていたのに、急に動きがよくなってきたのはどうして?」
シッキネン「今までのピンチをずっとキーパーが頑張って切り抜けてきたからな。他のやつらにして
      みれば、ドモンのプレイに応えたいって気合が入ってくるもんだぜ」
アムロ「ああ。ドモンが試合に戸惑っている連中に、プレイで喝を入れてくれたのさ」
アル「それに、サッカーは決められるときに決めておかなければ、逆にやられる立場に立たされてしまう
   ものだからね。相手があんなにあったチャンスを決められないんじゃ、この流れも当然だよ」
ソシエ「小さいくせに偉そうね、あんた」
リリーナ「あ、ヒイロがボールを奪いましたわ! あ、でも相手も!」
 何度かの中盤での潰しあいのすえにボールがザビーネのもとにこぼれる。その瞬間、一気に攻撃に
移る<SCクロスボーン>。ザビーネのサイドチェンジから右サイドの7番がセンタリングを入れる。
しかし入れられたボールは精度を欠き、シローがクリア。センターライン付近でサイドラインを割った。
 相手ボールのスローインの前、ロランはシローとシーブックを呼び寄せた。現在、前半30分を
回ったところだ。
ロラン「試してみたいことがあるんだ」
シーブック「なんだ、ロラン」
ロラン「敵の攻撃はザビーネさんを起点にしている。ザビーネさんにボールが入ると、敵全体が前に
    上がってくるんだ。だから、そこでザビーネさんからボールを奪えれば、絶好のカウンター
    のチャンスになる」
シロー「しかし、あのザビーネからそうそう簡単に奪えるものじゃないぜ」
シーブック「ああ。悔しいけど、ウッソと二人がかりでもやられている……」
ここまで、シーブックの守っている右サイドは完全にザビーネに圧倒されている。
ロラン「そう。あの人は本当に上手い。だけど、キープに徹せず、一対二の局面で抜きにくる人でも
    ある。そこに、この考えが成立するポイントが隠れている。いいかい、まず僕とシーブック
    が当たりに行き、そこで取れればよし……」
シロー「だが、それはおとり。本命は俺、残った俺がやつにタックルを仕掛ける……!」
うなづいて、ロランが話を進める。
ロラン「でもそれはギリギリのタイミングまで、そう本当に限界までそぶりを見せちゃだめだ。罠が
    仕掛けてあるとわかれば、キープやパスに変え、抜きにはこないだろうから」
策略を語るロランと、乗ろうとしているシロー。しかしシーブックだけは乗り気でなかった。
シーブック「で、でもシローまで抜かれたらどうするんだよ」
呑まれちまったもんだな、とシローは内心苛立ちを覚えた。シーブックは精神的に負けている。
シロー「クリーンなタックルじゃあ抜かれるとなったら、迷いなく足を引っ掛けにいくさ。Pエリア内
    には何をしてでもいれない。しかし、ロラン、一対二でも勝負にくるとは限らないぜ」
ロラン「くる、二人なら必ず……! 今までもそうだったように。あの人は正直なところ、中に待つ
    FWをそんなに認めてはいないと思うんだ。それも当然。最初にあれだけお膳立てしてきた
    チャンスをことごとく外されたんだからね」
シーブック「だから、自分が二人もかわすことによって、中のFWの負担を減らすなり、自分がその
      ままシュートしてしまおうと考えている、と」
ロラン「そう。この試合ザビーネさんは自分がドリブルで仕掛けられるときは、必ず仕掛けてきても
    いる」
シロー「……よし、ロランの策に乗るぞ。この作戦、二度目は無いぞ。一回やったら警戒されてしまう
    だろうからな」
シーブック「あ、ああ。よし、やろう、うん。ザビーネをはめるんだ」
頼りない口調で同意するシーブック。シローはその肩に手を置いて、ぴったりシーブックの横についた。
シロー「呑まれるな、シーブック。勝負はな、やられたらやり返すしかないんだよ」
 <SCクロスボーン>はスローインの後、いつものようにザビーネにボールを預ける。シーブックと
ロランは不自然に見えないようにザビーネへのマークを甘くしておいた。もちろんザビーネにボールを
持ち、勝負に来てもらうためだ。ザビーネがドリブルで抜きにきてくれないと作戦は始まらない。
 ザビーネはボールを持たされていることがわかった。<FCギム・ギンガナム>には何らかの企みが
あるようで、当たりに来た二人だけでなく中央のCBの一人もこちらばかり気にしている。これはこちら
のチャンスにもなり得る。そうザビーネは思った。3人自分がひきつけてから中にパスを送ることが
できれば、決定的な得点のチャンスが生まれるだろう。ザビーネは、罠を承知で仕掛ける。<SCクロス
ボーン>の選手たちはザビーネを信頼して上がり、チーム全体が大きく前がかりになる。
 来る! そうシローは感じた。いや、感じさせられた。ザビーネは巧みなフェイントでシーブックと
ロランを振り切ろうとしていた。自分がタイミングを間違えばファウルで止めるどころか、抜きさられて
最悪のピンチを迎えるはめになる。また、フリーキックを与えてしまうのはザビーネの技術を考えれば、
それも失点の危機だ。シローはザビーネの挙動を注視し、同時にパスのコースをも常に警戒し、その時
にそなえていた。そしてザビーネはついに二人のマーカーを振り切り、飛び出してきた。パスか抜きに
くるか、シローは一瞬で見極めて判断しなければならず、瞬間的に決断していた。ドリブルでかわしに
来る! シローのタックルは自分をかわそうとしたザビーネを的確に捉えた。ファウルでもない。だが
ボールは奪うことができなかった。ザビーネとシローのぶつかり合いでボールはこぼれて、誰もいない
ところに流れ、サイドラインを割ろうとしている。作戦は失敗におわるのか、シローがそう思ったとき
だった。
 ロランがボールはサイドラインを割ってしまうと思った瞬間だった。シーブックが体を滑らせて
ギリギリでボールに足を引っ掛け、ライン上でボールを生かして繋いだのは。
シーブック「なんとぉおお」
ボールはロランの方に転がってくる。ロランは素早くボールをトラップして、前を向く。そこには
前がかりになった敵チームの裏に広がる大きなスペースと、そこに走りこむウッソの姿があった。
ロランはそれを認めると同時に、ウッソに鋭くパスを放っていた。
ロラン「シーブック……ウッソ!」
ボールは確実にウッソに向っていく。ロランは速く、そして丁寧にウッソへと繋げた。ロランには
そうしなければならない理由があった。絶好のチャンスだというだけではない。自分へと転がって
きたボールにはシーブックの意地がこもっていたからだ。これまでザビーネに負けっぱなしでいた、
相手に飲まれてしまっていた、そんなシーブックの、このまま負けたくないという意地が。その気持ち
がシーブックのボールへのスライディングを呼び、ロランへボールが繋がったのだ。ロランは自分も
前線へ向って走る。このチャンスを必ず得点に繋げるために。
 右サイドを駆け上がるウッソがパスを受けようとした瞬間を狙って、残っていた少ない敵DFが迫る。
ウッソはトラップの後の隙を狙われていることを感じ、あえてボールを自分から離れたところへと蹴り
出した。あての外れた相手にできた隙を利用して、ウッソは中央を走るギンガナムやジュドーへクロス
をあげようとする。何気ないプレイだが、相手の動きを冷静に読み、すぐ機転を利かせた好プレイだ。
カウンターのチャンスに立ち上がっているベンチのアムロたちもこれには舌を巻いた。
アムロ「いいぞ、ウッソ! しかし13歳が大学生を相手にやることか」
キラ「さすがスペシャルって言われることはあるよ。コーディネーターほどじゃないけどね」
アル「キラ兄ちゃん、ウッソ兄ちゃんの活躍にプライドをくすぐられたね」
 しかしウッソのあげたセンタリングは精度を欠き、中央の誰にも触れられないまま反対のサイドまで
流れていってしまった。が、そのボールを左サイドを駆け上がっていたカミーユが拾い、再び中央へと
放り込む。そのボールもやや精度がないものだったが、ギンガナムが無理やり相手のDFを押しのけ、
後ろから走りこんできたロランへと頭で落とすポストプレーをみせる。
ギム「撃て! ローラァ!」
ペナルティエリアのやや手前からロランは迷いなくミドルシュートを放つ。正面から見てゴール左上
を襲うボールに飛びつく<SCクロスボーン>のキーパー。弾かれるロランのシュート。
さらにちょうど
ボールが転がったところにいたジュドーがシュート。しかし、狙いすぎたシュートはゴール右のポスト
に当たり、ゴールの外へ跳ね返った。
 ウッソはそこに走りこんでいた。クロスをあげた後、右のペナルティエリアにきっちり入り込んで
いたのだ。ボールがポストに跳ね返って自分へ向けて跳んできたとき、もはやウッソはなにも考えて
いなかった。ただ、体が勝手に動いていた。ウッソの体は宙を舞い、少し大きめの頭は鋭く振りぬかれ
た。そしてボールはゴールの内側へ飛びこんでゴールネットを揺らした。それは、見事なダイビング
ヘッドだった。主審の笛が高らかに鳴り響く。前半31分<FCギム・ギンガナム>先制。
ウッソ「……やったの? やった、やった、決めたぁああ!」
ウッソは立ち上がり、そして疾走する。気付けば自軍のベンチの前だった。キラとアルが、両手を広げ
て待ちかまえている。
キラ「ウッソ、すごいじゃないか、ダイビングヘッドなんて!」
アル「ウッソ兄ちゃん! カッコイイ!!」
ウッソもそれに満面の笑みで応える。だが、ウッソは彼らに抱きつかず、横を走りぬけた。
 キラとアルがあてを外されて、走り去ったウッソを振り向くとウッソはソシエとリリーナに向けて
全速力で突進していった。自分たちと同じように得点を喜ぶソシエとリリーナに、ウッソはもみくちゃ
にされている。
ソシエ「よくやったわ! 見なさいよ、あのドレルの顔! もっとくやしがらせてやるんだから」
リリーナ「見事なゴールでしたわ! あんなふうに決めるなんて、素晴らしいです」
二人のマネージャーの体に抱きつきながら、ウッソは最高の笑顔で歓喜を爆発させていた。
ウッソ「お二人の応援のおかげですよ! 僕、僕、やりましたよ!」
抱き合い、喜び合う3人。サッカーの醍醐味のひとつはゴールが決まったあとの一体感にある。そして
キラとアルもひとつの一体感を抱えていた。なにかが納得いかない。そんな二人に後ろから声が掛かった。
シッキネン「苦しい時間を耐え抜き、せめぎ合いのなかで生まれたワンチャンスを生かした先制点だ。
      こいつは大きいぞ」
キラ「シッキネンさん……ええ、そうですね。これでチームが波に乗ってくれれば」
アル「シッキネンさん、一緒にアップしようよ。出してくれってアピールするのさ」
ウッソのゴールに喜ぶ兄弟たち。その歓喜の輪の中では新たな友情が育まれているのかもしれなかった。

続く 毎度長くなってしまってますが、読んでくれる人ありがとうございます。 
    旧シャア間借りでも復活して一安心。
125通常の名無しさんの3倍:03/07/10 15:59 ID:???
期待age
126通常の名無しさんの3倍:03/07/10 17:15 ID:2uN1+jjc
127通常の名無しさんの3倍:03/07/10 18:48 ID:???
「アムロ兄さん、僕、考えたんです」
いきなりどうした?ロラン
「僕が女性に間違われるのって・・・・・もしかして僕が華奢なせいじゃないかって」
それだけとは言い切れんが・・・・・要因の一つかもしれないな。
「だから僕・・・・・・」

          ,,-==-、          
         〃/ヾヽヽi |
         川 ´∀`)
     γ´⌒´-−ヾvーヽ⌒ヽ  
    /⌒  ィ    `i´  ); `ヽ 
    /    ノ^ 、___¥__人  |   ビルドアップしてみたんです!!
    !  ,,,ノ爻\_ _人 ノr;^ >  )   
   (   <_ \ヘ、,, __,+、__rノ/  /    
    ヽ_  \ )ゝ、__,+、_ア〃 /    
      ヽ、___ ヽ.=┬─┬〈  ソ、  
        〈J .〉、| ロ |, |ヽ-´  
        /""  | ラ |: |    
        レ   :| ン | リ
        /   ノ|_ | |
        | ,,  ソ  ヽ  )
       .,ゝ   )  イ ヽ ノ
       y `レl   〈´  リ
       /   ノ   |   | .
 (:: ::)   l  /    l;;  |      (:: ::):: ::)
(:: ::)::    〉 〈      〉  |    (:: ::(:: ::):: ::)
(:: ::):: ::  /  ::|    (_ヽ \、 (:: ::(:: ::):: ::)
(:: ::):: ::)(。mnノ      `ヽnm(:: ::):: (:: ::






「な、なんて恐ろしい夢だ・・・・・・・」
「アムロ兄さん、朝ですよ。どうかしたんですか?」
128通常の名無しさんの3倍:03/07/10 19:06 ID:???
フットボール狂騒曲、相変わらず乙です。

しかし、>>124のウッソのあれ…いやあ、らしいですね。
お姐さん好きめ…。
ヒイロとロランにシバカレても俺は知らんぞ…。
129通常の名無しさんの3倍:03/07/11 21:45 ID:nyEWe/sd
ほしゅ
130山崎 渉:03/07/12 11:53 ID:???
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131通常の名無しさんの3倍:03/07/12 17:48 ID:???
エヘヘ来たの?
一応保守
132通常の名無しさんの3倍:03/07/12 18:02 ID:???
>121-124

職人さん乙です。ピッチの動きが見えるような描写お見事。

ところで、>124の、
>キラ「さすがスペシャルって言われることはあるよ。コーディネーターほどじゃないけどね」

は、爆弾発言な気が。
参加資格が無いウップンがあるとはいえ、ピッチ上の兄弟が聞いてたら家から追い出されますぜ。
133フットボール狂騒曲:03/07/12 19:27 ID:???
>>132
兄弟だから多少の軽口は許されるかなぁと思ったもので。
そこまでの爆弾発言のつもりはなかったのですよ。
種を見たらキラは積極的にいばることはなくとも結構自信家な感じを受けたので、
言わせてみたかったんです。
キラは腹のなかでは「自分が一番MSの操縦上手いし、AAにとって一番大事でしょ」
と思ってるな、あれは。サッカー漫画の典型的ストライカータイプな性格かな。
作ってる人、というかあの嫁は自己犠牲タイプとして設定してるかもしれないのが
種の面白い悲劇ですね。キラはチームで一番給料や人気が高くないとすねちゃうヤツ
だろうな。というのが俺の印象です。

皆さん、スレどころか板違いの話題すいません。
今日のうちに続きをアップしようと思ってます。
134通常の名無しさんの3倍:03/07/12 22:42 ID:???
「自分しかまともにMS操縦できないし、AAを守るためには」
と思い詰めてるんだと思ってましたが。
(この辺のキラの心理は、小説版で補完されてるそうです)

133さんは昼メロ時代の種しか見てないんでしょうか・・・。
>いばることはなくとも結構自信家
 チームが的確に連動したカウンターからの波状攻撃が決まり、描いていた策略が現実に炸裂した
ロラン、シーブック、シローの3人はハイタッチをして喜びあった。
ロラン「作戦成功だ! やったよ、二人とも!」
シーブック「ああ……これでザビーネに一泡吹かせてやった」
シロー「おい、まだ試合は前半なんだぞ。気を抜くな。それにシーブック、これで満足したわけ
    じゃないだろうな」
 3人の会話をザビーネはすこし離れたところで聞いていた。小刻みに揺れる拳を握り締めながら。
 しかし、反撃を自らに誓うザビーネの思惑とは逆に、前半31分の先制点をきっかけに試合の
流れは<FCギム・ギンガナム>に大きく傾く。格下と思っていた相手に鮮やかなカウンターを
喰らってしまった<SCクロスボーン>は動揺し、ミスからボールを失うことが多くなっていた。
さらに勢いに乗って攻め立てる<FCギム・ギンガナム>に対して守勢に入ってしまい、チーム
全体が下がっていた。ザビーネも当然守備に回らざるをえず、強く攻撃の姿勢を打ち出せない。
 シーブックがオーバーラップしてウッソをフォローする。守備に来るのはザビーネと敵左SB
の5番だが、攻撃時には無敵のザビーネも、守備に関しては普通の選手だった。ロランは右サイド
のシーブックを上げることによりザビーネを守備に走り回らせ、相手の左サイドの攻撃力を封じ
込めようとしている。また得点を決めてソシエとリリーナの祝福を受けてからのウッソの動きは
特別よく、それを活かしたいとも思っていた。
 そして押し気味に試合を進め続けた前半ロスタイム、ウッソ−シーブック−ウッソのワンツー
からウッソがフリーでクロスを上げ、それを中央でDFに競り勝ったギンガナムが頭で合わせて
豪快なヘディングシュートを叩き込んだ。
ギム「ふははははは、庶民はぁ、小生に放り込めばいいのだ! こんなにゴールが好きだぁあ」
<FCギム・ギンガナム>は最高の形で追加点をあげ、ギンガナムもご満悦だ。しかしベンチの
キラはすこし複雑な気分だった。チームの得点は嬉しくとも、ギンガナムが喜んでいる姿なんて
あまり見たくない。
キラ「ゴールが嫌いなやつなんかいるものか」
リリーナ「得点をあげたのですから素直に祝福すべきですわ」
ソシエ「あんた、男としての器が小さいのよ」
ウッソ「そうですよ、キラ兄さん。まあどうでもいいですけどね。それより僕のアシストですよ、
    ソシエさん、リリーナさん」
キラ「毎日朝食を奪われてみなよ……うあぁあ ・゚・(´Д⊂ヽ・゚・ あ゛ぁあぁ゛ああぁぁうあ゛ぁあ゛ぁぁ」
ギム「泣くほど嬉しかったか、少年! 小生にかかる期待の大きさを実感するものだなあ」
ウッソ「あのクロスやさっきのゴールにはおふたりに対する日ごろの感謝を込めてですね……」
キラ「お前たち、さっさとピッチにもどれ゛ぇえ゛ぇ」

 前半はそのまま終了し、<FCギム・ギンガナム>2−0<SCクロスボーン>のスコアで試合
はハーフタイムへ。両チームの選手は正反対の思いを抱えてロッカールームに引き上げることに
なった。
ドレル「ばかな、最初はあんなに僕らが押していたんだぞ。それが、0−2だって、ばかな」
アムロ「ふう、一時はどうなることかと思ったが、前半が終わってみれば2−0か。いいぞ、終了
    間際の得点で理想的なかたちで後半に突入できる」

続く
136フットボール狂騒曲:03/07/12 23:50 ID:???
>>134
種は今日、10話ぶりぐらいに見ました。あまり熱心じゃない視聴者だということは確かです。
種はあまり面白いと思えないのでつい見逃しちゃうことが多いので。
ただ、少しちゃかして書いちゃいましたけど、キラそのものにはそう否定的なわけじゃないです。
で、いばることはないけど、結構自信家だと言ったのは、
「自分しかまともにMS操縦できないし、AAを守るためには」 と思いつめてるということは、
つまり他のやつらはあてにならない。悪いけど戦力としてダメ。でも自分だけは戦えるはず。
他のやつらとは違うんだ。と考えてるということだからです。
そして戦力として自分以下だということで他人を責めることもしませんし、他のやつに特別
偉ぶることもない。サイへのあのセリフは除いてね。
だから「いばることはなくとも結構自信家」なんです。俺はこのことにキラに関して否定的じゃないん
ですけどね。むしろ多くの主人公はそういう傾向だと思う。特にアムロとウッソ。
ただ、嫁はそういう思いつめを素敵な自己犠牲としてしか考えてないと感じるんです。だから熱心に
見るのやめちゃったんですけど。キラきゅんマンセーかよ、嫁脚本。なんて叩かれちゃう原因はその
あたりにもあるんだろうなと思っています。
実はキラが嫁の最大の犠牲者だなあ。単に嫌な奴にされちゃうもの、周囲の反感とか頑張りを上手く
描かなきゃ。


雑談、すいません。
137フットボール狂騒曲:03/07/12 23:57 ID:???
136に追加なんですが、
種の話と>>135でキラを泣かせたことにはつながりは一切ないです。
ベンチにいるしかないキラになんとか出番を作りたかっただけです。
138通常の名無しさん3倍:03/07/13 00:42 ID:rtTkL2SN
職人さん乙。相変わらずおもろいよ。

>134
それぞれ考えはあると思うけど、
書いてくれてる人にそういう言い方はないのでは?
139フットボール狂騒曲:03/07/13 01:27 ID:???
 ハーフタイムのロッカールーム、<FCギム・ギンガナム>は沸いていた。一時はいつ失点しても
おかしくない状況だったのが逆に二点差をつけて試合を折り返したのだから当然の気分だった。
ギム「小生のパワフルなヘディング、完璧だったなあ、あれは」
ウッソ「僕のおかげだってこと忘れないでくださいね。それに僕の先制点から一気に流れがこっちに
    きたんですから」
ジュドー「その先制点は俺のシュートが跳ね返ったのを押し込んだんだろ」
ドモン「ふん、前半のピンチを誰がすくってやったと思ってるんだよ」
シロー「ああ、ドモンのセービングのおかげだな。でも一人で守っていたわけじゃないだろ」
コウ「そうだよ。俺だってそれなりにさあ」
カミーユ「まあ、この試合は勝てるよ。このままいけるって」
ヒイロ「油断大敵だ」
ガロード「なに言ってんだよ、ヒイロ。楽勝、楽勝」
 2−0でのリードということで早くも勝った気になったような発言も見受けられる。サッカーに
おいて2−0が試合終了スコアならば完勝と見なされるものだから無理はない。しかし、アムロは
そういう考えこそもっとも危険だと考えている。2点差は安全圏でもあり、充分に逆転される可能性
のある点差でもあるのだ。部屋のすみでひざを抱えてロランに慰められているキラを不思議に思い
ながら、チームの油断を取り除くために、アムロは手を叩いて注目を集めた。
アムロ「お前たち、まさかもう勝った気になっているんじゃないだろうな! サッカーは2点差が一番
    危険だっていうだろうが。なにかの間違いだろうが一点決められたら、すぐに2−1でいつでも
    追いつかれてしまう点差になるんだぞ」
ドモン「一点だって決めさせるわけないだろう!」
アムロ「その意気だ。そのためにも油断するなよ」
シーブック「油断なんてするわけないさ。ザビーネが……二点の借りを返しにくるんだ」
シーブックが緊張した面持ちで言った。
ロラン「そうだね。向こうは後半の早い時間に一点差に追いつきたいはずだからとばしてくるね」
アムロ「ああ、後半始まって15分は思いっきり攻めてくる。逆にいえばそこを無失点でしのげれば
    圧倒的にこっちが有利になる。試合を決める15分になるぞ。いいな、試合再会の笛が鳴った
    その瞬間から決して集中をとぎらせるなよ!」
「おう!!」
 アムロの喝にチーム全員が大声で応え、各々が適度な緊張と共に後半への準備にとりかかった。

 同じそのとき、<SCクロスボーン>のロッカールームでもキャプテンのドレルが叫んでいた。
ドレル「僕たちは優勝するためにこの大会に参加しているんだ! いいな、後半開始から猛攻をしかけ、
    15分までに最低でも一点とる。もちろん2点取れればそれに越したことはない が、とにかく
    一点だ。そうすれば相手に追いかけられている焦りが生まれる。そうすれば逆転まであっと
    いう間だ! 前半の2失点は油断が原因だ。それさえ気をつければ僕らが逆転勝利を飾ること
    は間違いないんだ! いくぞ!」
 <SCクロスボーン>はまだ、戦うための気力を萎えさせてはいない。ザビーネも静かに、だが
強い意志で復讐を誓っていた。

続く 自分で話を広げておいてずうずうしいのですが種の話はもうやめましょう。134さんの突っ込みも
    間違いじゃないです。あの頃の印象が強いのでどうしてもそれが文に
    出たんだと思います。
140フットボール狂騒曲:03/07/13 01:34 ID:T2gRDJ9R
>>139のタイトルは フットボール狂騒曲33・後半の行方 です。今日はネタには関係ない雑談と
度重なる訂正ばかりしてしまって申し訳ないです。これからはネタだけ書きます。
141通常の名無しさんの3倍:03/07/13 09:16 ID:???
 ┏━━━┓
 ┃うぷれ ┃
 ┗━┳━┛
(`Д´)ノ
142あぼーん:あぼーん
あぼーん
143一家の夏休み 24:03/07/14 00:01 ID:???
ロラン「やっぱり止めようか…でも、また嘘をつく事になる…でも、シーブックの一言が気になる…皆にこの別荘の住所言うの忘れたし…」
ロランはグエンの別荘の目の前まで来ていた。兄弟達に啖呵をきったものの入るか入らないか迷っていた。その時、グエンの別荘の重厚な扉が開く
グエン「待っていたよ。ああ、やはりその浴衣は君にぴったりだ」
鮮やかなアサガオが描かれたその女物の綺麗な浴衣は派手でも無く、地味でも無くロランにピッタリとマッチしている。まさにグエンのセンスが現されていると言っても過言ではない。恐らく百人中百人がロランを女性と思えよう。
内心ロランもこの綺麗な浴衣を着たとき満更でもないと思えていた程である
ロラン「遅くなりました」
グエン「まあ、入りたまえ」
ロランが中に入りグエンが扉を閉める。そして鍵をかける
ロラン「グエン様!?」
グエン「安心したまえ。君の兄弟達が邪魔をしないとも限らない。言わば保険だよ」
鍵の方を見るとそれは内側から鍵を使って掛けられる仕組みになっている。扉も分厚い。
ロランは他の逃げ道を見付けようと別荘の中を見回す。シローから渡された警報機をいつでも押せるように警戒しながら…
グエン「そうそう。この別荘の周りは半径300メートルに渡り強力な磁場が発生している。発信機や警報機の類の精密機器は恐らく故障していよう。」
ロランはその一言に反応し浴衣の袖に隠している警報機を取り出した。そしてスイッチを押す…が、何も反応は起きない。ロランは素早くスタンガンを取り出しグエンに向かい構えを取る
ロラン「何をする気ですか?…返答次第ではグエン様を…」
グエン「クックックックッ…ローラ、君にそんな物騒な物は似合わない。それにそんな物で私をどうにか出来るのかな?」
ロラン「これはスタンガンです。僕の弟が作った物で普通の物よりも遥かに協力です!このスイッチを押すと…」
ロランはそう言いながらスイッチを押す。が、出るはずの電撃の火花が出ない。
ロラン「そ、そんな!?」
グエン「ハーハッハッハッ!言っただろう!機器関係は故障すると!無駄な抵抗は止めたまえ…」
144一家の夏休み 25:03/07/14 00:01 ID:???
ロランはスタンガンを投げ捨てるとグエンに向かって殴りかかる。が、その拳はグエンの顔の前で弾かれる
ロラン「何!?」
グエンの周りに不思議な物体が浮いている
グエン「無駄だと言っただろ、ローラ。私の体の周りにはプラネイトディフェンサーと言うあらゆる攻撃が無効になるビームシールドのようなシステムが機能している。下手をすると君が怪我をすることになる」
ロラン「卑怯な…」
グエン「卑怯と言ったかね?それは君の事では無いのか!?ローラ、君は口約束とは言え約束を破ったのだよ。君は嘘をついた挙句、私に暴力も振るおうとした。卑怯なのはどちらかね?」
ロランは何も言えずにいた。グエンの言う通りだから…ロランは心の底から後悔している。もしかしたら昨日の内に行っておけばこのような事にはならなかったかもしれない。これが約束を破った代償だ。ロランは悟った。
自分は何をされようと文句の言える立場ではない事を…
グエン「そんなに怯えなくてもいいさ。別に取って食べようと言う事じゃない。私は君とのひと時を過ごしたいだけだ。さ、ローラ…こちらへ…」
ロラン「…はい…」
145一家の夏休み 26:03/07/14 00:03 ID:???
シロー「それじゃあ、花火見に行くぞー」
ジュドー「あれ?ウッソは行かないのか?」
ウッソ「うん、ちょっと具合が悪くて…」
キラ「コウ兄さんに言っておいてね。がんばれって」
ウッソ「わかった」
全員「行ってきまーす!」
ウッソ(誰がコウ兄さんに渡すものか…)
ウッソは静かにコウの部屋に行く
コウ「あ〜…もう少しで7時になる……どうしたものか…」
ピンポーン
コウ「来た!?」
シーマ「コウ、居るんだろ?迎えに来たよ!」
コウ「どうしよう、どうしよう……ウグッ!!?」
ウッソは静かに忍び寄り後ろからコウの首を絞めた!
ウッソ(コウ兄さん、ごめん…渡さないよ…)
コウ「だ、誰だ!?…く、苦し…い……」
ゴト!
…コウはあっけ無く落ちた…気絶して床に横たわるコウを見ながらウッソは話しかける
ウッソ「…やっと落ちた……コウ兄さんが悪いんだよ?シーマさんの事をはっきりさせないから…そんな人にあの人を任せられないよ…」

シーマ「コウ!?居ないのかい?」
ガチャ
ウッソ「シーマさん?」
シーマ「ウッソじゃ無いか」
ウッソ「シーマさん…浴衣姿最高です!」
シーマ「ありがと。ところで、コウは居るかい?」
ウッソ「コウ兄さんなら足早に出かけましたよ?…どうしたんです?」
シーマ「これから花火を見に行く約束をしてたのさ……逃げられたか…」
ウッソ「約束してたんですか!?コウ兄さん…約束を破るなんて……シーマさん、申し訳ありません!!兄が約束を破るなんて、本当に情けないと思います!」
シーマ「まあ、いいさね…約束が破られるなんていつもの事さ…」
ウッソ「シーマさん…」
シーマ「一人で花火を見るのもなんだし…ウッソ、一緒に行かないかい?」
ウッソ「シーマさんがよろしければ…兄の代わりにはなりませんが…」
シーマ「そんなの気にしないで…あんただって十分いい男だよ」
ウッソ「ありがとうございいます!」
シーマ「それじゃ行くかい?」
ウッソ「はい!!」
146一家の夏休み 27:03/07/14 00:04 ID:???
グエン「ローラ、こちらのテラスに来たまえ」
ロラン「…はい…」
グエン「どうした?いつもの元気が無いが?嬉しくないのかね?」
ロラン「…いえ、嬉しいです…」
グエン「それならそんな暗い顔しないで…折角の料理と景色が台無しになる」
ロラン「…申し訳ございません…」
ロランは憂鬱な表情を浮かべながらテラスにある椅子に腰をかける。そして外の景色を眺めながら一人物思いにふける
ロラン(綺麗な景色…もしかしてこれが僕の見れる最後の…)
グエン「さあ、ローラ!スパークリングワインだ。グラスを…」
グエンがロランのグラスにスパークリングワインを注ぎ自分のグラスにも注ぐ。それをロランは魂の抜けた表情で見つめている
ロラン(…もう…考えるのはよそう…)
グエン「(そろそろだな…)さあ、ローラ。グラスを手に」
ロランはグエンに言われるがままグラスを手にする
グエン「私と愛しのローラに…乾杯!」
ロラン「…乾杯…」
その時だ!
ドーンッ!ドドーン!!
ロランの目の前に花火が打ちあがる
ロラン「花…火?」
グエン「どうかね?私はこれを君に見てもらいたくてな…」
ロラン「この花火を?」
グエン「ああ、そうだ。本来なら昨日行なわれるんだが…昨日は君が来なかったから中止にした」
ロラン「中止にしたって?」
グエン「毎年ここで花火大会をしているんだよ。そして私はそのスポンサー。中止にするぐらいわけは無い…」
ロラン「グエン様…」
グエン「誰にも邪魔されず、ただ純粋にこの花火をこの特等席で君に見てもらいたくてな…」
ロラン「グエン様…僕、グエン様に何かされると…勘違いしてました!僕…」
グエン「気にするな、勘違いは誰にでもある。さ、遠慮なく飲みたまえ」
ロラン「はい!」
グエン(フフフ…ローラ、勘違いなどではないよ…たくさん飲ませて酔いつぶれたところを…)
147一家の夏休み 28:03/07/14 00:05 ID:???
ドモン「花火…か……ギンガナムは何とか逃げただろうか…」
暗闇の森の中でドモンは一人夜空に上がる花火を見ていた
ドモン「しかし、警察も中々のものだ…まさかこれほど手こずるとは…しかし俺は捕まるわけにはいかない…なぜなら友と約束したからな…」
ドモンは赤い鉢巻を締め直すと森の中を歩く
ドモン「生きてギンガナムと…それまでは誰が相手でも死ぬ訳にはいかない!待っててくれ、ギンガナム!!」

その頃ギンガナムは…
ギンガナム「た――まや―――!!」
キラ「ギンガナム五月蝿い!」
シロー「折角、静かに花火見てたのに…」
ジュドー「ギンガナム、ドモン兄さんは?」
ギンガナム「知らん!!」
ジュドー「知らんって…仲よかったじゃない?」
ジュドー「警察に追われてんだろ?ドモン兄さんを見捨ててきたのか?」
ギンガナム「見捨ててなどいない!ドモンが逃げてくれって言うからそうしたまで…本来なら小生がドモンの代わりになり警察の足止めをしなければならないのに…」
キラ「それって見捨てた事になるんじゃない?一緒に戦うべきだよ」
ギンガナム「…やはり、そうか?」
キラ「それが男ってもんでしょ?」
ギンガナム「ぬう…そうだな…キラの言う通りだな」
キラ「じゃあ、行ってあげなきゃ!」
ギンガナム「よし!花火が終わったら行く事にしよう!!」
キラ「今行けよ…」
148一家の夏休み 29:03/07/14 00:07 ID:???
その頃、ウッソとシーマは高台にある神社の石段に座り花火を眺めていた
シーマ「綺麗だねぇ…」
ウッソ「そうですね。でもシーマさんの方がもっと綺麗ですよ」
シーマ「嬉しい事言ってくれるねぇ…あんたよく見ると可愛いね」
ウッソ「可愛いなんて…そんな……僕は男ですよ…」
シーマ「もう、立派な大人の男だって言いたいのかい?」
ウッソ「子供に見られるのはちょっと…」
シーマ「そうかい…あんたのプライドを傷つけたかねぇ?…だとしたら、ごめんな…」
ウッソ「何でもないです。シーマさんこそ僕なんかと一緒で…楽しいですか?」
シーマ「フフ、楽しいさ…それに、あんたと一緒に居ると、なんか…安らぐよ」
ウッソ「でも、本当はコウ兄さんと二人っきりだったらいいんでしょ?」
シーマ「まあ、欲を言うと……でも、あんたは…」
ウッソ「シーマさん!」
ウッソはシーマの両肩を掴む
シーマ「な、なんだい、急に?」
ウッソ「僕…シーマさんの事が…」
シーマ「お止しよ、からかうのは…あたしには…」
ウッソ「コウ兄さんには渡しません!」
シーマ「…それに…年齢が…」
ウッソ「関係ありません!…コウ兄さんには悪いけどシーマさんを任せられません…必ず幸せにしますから!…シーマさん…」
シーマ「ウッソ……そう言ってもらえるのは嬉しいけど…」
ウッソ「シーマさん……僕、あなたを奪います!」
ウッソはそう言い、シーマの肩を強く握ると顔を近づける
シーマ「ちょ、ちょっと、ウッソ!?」
シーマはキスをされる事に気づき、どうしたらいいか分からずオロオロするばかりだ。そうしている間にもウッソの顔は近づいて来る。シーマは、キスをされる、もう駄目だ、と思い目を瞑り体を硬直させる
ウッソ(シーマさん…体を硬直させるなんて、可愛いよ。可愛すぎるよ!……もう、食べちゃいたいぐらい…それじゃあ、頂きます…)

ウッソがキスをしようとしたその時、神社のお堂が開く!
マリア「罪深き子羊が見えます!」
シャクティ「…お母様…私にも見えます」
ウッソ「げ!?シャクティ!?」
シーマ「え?何?」
マリア「あまりにも重いその罪…どうしましょう?」
シャクティ「私に任せて頂けますか?お母様…」
マリア「…シャクティ…あなたに任せます」
シャクティはゆっくりとその場を立ち、ウッソに向かい歩いて来る
ウッソ「シャクティ…どうしてここに?」
シャクティ「ここはお母様の社です…ウッソ、貴方は私という者が居ながら…」
ウッソ「シャクティ…これには深い訳が…」
シャクティ「ギロチン?それとも宇宙漂流?最後くらい選ばせます」
ウッソ「シャク…ティ…」
シャクティ「さあ、どちらに?」
ウッソ「…ごめん!!」
シャクティ「逃げた!?」
マリア「逃がすでない!!」
ウッソはすざまじいスピードでその場から離脱する。シャクティとマリアはそれを追いかける。その場にはシーマ一人が取り残された
シーマ「…何だかよくわからないけど…助かった…」
149一家の夏休み 30:03/07/14 00:09 ID:???
グエンの別荘では…
グエン「ローラ、もう止めたまえ」
ロラン「五月蝿い!もっと酒持って来いって言ってんだろ!」
グエン(まさか、ローラが酒乱だったとは…)
ロラン「御曹子!酒持って来いって、聞こえねえのか!?」
グエン「ああ、待っていてくれ。今…」
ロラン「メ゛―リさんのヒッツッジー!ヒッツッジー!メーメー!!」
グエン「この睡眠薬入りを飲ませて眠らせなければ…あんなのはローラじゃ無い!」
ロラン「御曹子!どこ行った!?出て来い!」
グエン「はい、こちらに!」
ロラン「おお、居た居た。ちょっと、僕の言う事を聞いてくれますか!?」
グエン「何でございましょうか?」
ロラン「ディアッカの真似をしろ!」
グエン「ディアッカ?…と、言いますと?」
ロラン「グレイト!って…いつもやってるじゃん!」
グエン「はあ?」
ロラン「ほらあ、早く!」
グエン「まあ、ローラ落ち着きたまえ。ほ、ほら、お酒」
ロラン「ああ、ありがとさん……んぐ、んぐ、んぐ…プハー!!」
グエン「美味しいかい?」
ロラン「うめー!結構いい酒でしょう、これ」
グエン「ああ、一本15万円の酒だ」
ロラン「ふ〜ん…もう味分からないしどうでもいいけど……ふあぁぁ…ちょっと眠くなってきた…」
グエン「だったら、横になったほうがいいぞ」
ロラン「…ん…寝る…」
グエン「さあ、こちらへ」
グエンは、ぐでん、ぐでんになったロランを連れベッドルームに入る
グエン「さあ、ローラ。横になりたまえ…」
ロラン「クー…クー…」
グエン「…もう、寝てるか…」
グエンは眠っているロランを静かにベッドに寝かせるとネクタイを緩める
グエン「しかし、手こずらせてくれた…だが、ここからは私の独壇場だ!」
グエンはベッドに腰をかけロランの銀髪をかき上げる
グエン「ああ、やっぱりローラはおしとやかに、こうでなくては…」
ロランの腰に手を回しゆっくりと浴衣の帯を外していく。っと、その時ロランの目が見開く
ロラン「ディアッカ…何しようとした?」
グエン「い、いや…暑いかと思い、ちょっと浴衣を…」
ロラン「ふ〜ん…苦しい言い訳だね…」
ロランはそう言うと立ち上がり千鳥足でテラスに戻って行く。そしてテラスの手すりに上り叫ぶ!
ロラン「ユニヴァース!!ここは良い所だぞー!皆、早く来−い!!」
グエン「ローラ、危ない!そこから降りなさい!」
ロラン「五月蝿い、ディアッカ!邪魔をしないで!」
グエン「だから、ディアッカって誰なんだ?ああぁあぁ…もう、どうしたものか………それよりも睡眠薬、効いてないのか?」
ロラン「つーきの友よ―――!!」
グエン「こうなったら実力行使だ。直接注射器でこの痺れ薬を打ち込む!」
グエンは恐る恐るロランに近づきロランを羽交い絞めしテラスから降ろすと注射器を首に押し当てる
グエン「すまないローラ。こうでもしないと収集がつかなくなる…こんな野蛮な行為に出てしまった事を許してくれ…ローラ」
ロラン「デイアッカ…今、女の名前を呼ばなかったかい?」
グエン「は?な、何を!?」
ロランはグエンの隙を突き、素早く体を入れ替えるとグエンから注射器を奪い取りグエンの首に押し当てる
ロラン「デイアッカ…覚えておけ。戦場で恋人や女房の名前を言う時はな…瀕死の兵隊が甘ったれて言うセリフなんだよ!!」
ロランはその言葉を吐くと注射器の中身をグエンの体内に打ち込む
グエン「だから、ディアッカって誰なんだ!…ローラ…前の、おしとやかなローラに…戻って…く…れ…」
グエンはその言葉を最後に体の自由が利かなくなり倒れる。ロランは倒れているグエンを見下ろしながら不敵な笑みを浮かべる
ロラン「…任務続行…」
150一家の夏休み の作者:03/07/14 00:12 ID:???
投稿遅くなりました。
いろんな意味で疲れました…
続きはまた後ほど。
151通常の名無しさんの3倍:03/07/14 00:31 ID:???
ロランおもしろすぎw
152通常の名無しさんの3倍:03/07/15 00:07 ID:???
良ネタage

>一家の夏休み作者さん
オモロイ、前の酒乱セアックのネタと同じ人かな?
いい感じに繋がってグッジョブです(*´∀`*)
153通常の名無しさんの3倍:03/07/15 10:21 ID:qOwmq9A2
かなり下なのでage
154真うんこ:03/07/15 12:00 ID:???
ガノタは
  |       __     ヽ 二工二、  /  ヽ
  ̄| ̄     / /  \   ヽ 二土二「   |    |
  ̄| ̄    /  /    |      -┼┬     し 
   \_ノ   ヽ丿    ノ    ノ  └┼ 

  / ̄/   |   │      │ ゝ 
   |二二|  |  ─┼─   ─┼──
   |二二|  |    |      人  
   / \  し  ノ    _/ \_ 

うんこーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!
うんこーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!
うんこーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!
うんこーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!
うんこーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!
うんこーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!
うんこーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!
うんこーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!
うんこーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!
うんこーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!
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うんこーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!
うんこーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!
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うんこーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!
うんこーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!
うんこーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!
うんこーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!
うんこーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!
うんこーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!

( ゚∀゚)ア━━━━ヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ!!!
るんるん♪
155通常の名無しさんの3倍:03/07/15 14:34 ID:???

もれそうなの?
156通常の名無しさんの3倍:03/07/15 14:46 ID:???
ロラン、かなり印象が強かったんだな>ディアッカ
157通常の名無しさんの3倍:03/07/16 07:28 ID:???
ここ数日、フレイの猛威に曝されていたガノダ家…。
キラ「もうヤダ…死にたい…。あのストーカーめ…。」
ウッソ「そんなこと言うなんてキラ兄さんらしくありませんよ!」
ジュドー「…とは言っても…夜中はずっと車のクラクション攻撃。
学校ではラクスさんにカガリさんがいるおかげで問題ないんだけど…
学校が終わった後は…この通りだしな…。」
フレイ(玄関前)「すみませーん、キラに用があるんですけど…。」
アムロ「かといって相手はアルスター家の令嬢。暴力沙汰は会社の命に関わるしな…。」
ヒイロ「…寝不足は任務遂行に多大なる影響を及ぼす…。」
ドモン「五月蝿くて訓練に集中できない…。」
シロー「弁護士呼ぶ?」
ロラン「金はどうするんですか…。」
アスラン「ここに『ゲーム、CD、本一つづつ(うp、R@M可)と
一泊二日食事3食分で弁護士からヤクザ撃退まで何でもお任せ』
とかいう何でも屋 常夏 とかいうのがあるぞ。」
アムロ「それだ!」
キラ「よし、頼もう!」

次の日…。
158通常の名無しさんの3倍:03/07/16 07:43 ID:???
フレイ「ねぇ、キラ!いるんでしょ?出て来なさいよぉ!」
オルガ「ぅるせーぞ、そこのアマ!」
フレイ「何よ、あなたには関係無いでしょ?」
クロト「黙れ、撃滅!」(小型ガンダムハンマー投擲)
フレイ「私を舐めないでよ!」(下僕一 サイの頭を捕まえて盾にする。)
シャニ「自己厨女ウザーイ」
フレイ「キモいのよ、あなた。髪の色が!」
オルガ「だからうるせーっていってんだろ、このアマ!」
クロト「瞬殺!」(またガンダムハンマー)
シャニ「赤い髪の毛の方がよっぽどキモーい」
フレイ「五月蝿いのはあんたの方でしょうが!(サイを又盾にする。)
大体緑なだけじゃなくて、その髪のだらしなさ。頭おかしいんじゃない?」

結局…余計悪化した。因みに2時間ほどこれが繰り返された後、
3人がもがき苦しみながらフレイに襲い掛かり、フレイは逃げ帰って
3人は親のアズラエルにお仕置きされたそうだ。
159通常の名無しさんの3倍:03/07/16 10:56 ID:???
面白かったが、種中心ネタは避難所でお願いします
160通常の名無しさんの3倍:03/07/16 16:27 ID:???
なんかこのスレだけ文字化けしてるんだが…何故?
161通常の名無しさんの3倍:03/07/17 18:41 ID:???
ところで兄弟の住んでる場所ってどこよ?
162通常の名無しさんの3倍:03/07/17 18:45 ID:???
多分日本
コロニーじゃなく地球なのは確かだと思う。
163ガンダム一家の一日:03/07/17 19:41 ID:???
午前中
AM3:30 ドモン起床。庭で修行。

AM5:45 ロラン起床。朝食作り。

AM5:50 変態仮面s、家に侵入。ドモンによって粛清される。

AM6:00 ギンガナム起床。ガンダム一家の家に行く。

AM6:35 アムロ、シロー起床。ギンガナム到着。

AM7:00 朝食。起きて来た者から食べる。ギンガナムはキラの分を食べる。

AM7:00 コウ、ヒイロ,ウッソ起床。

AM7:05 カミーユ,シーブック,キラ、アル起床。

AM7:10 ガロード,ジュドー起床。
変態仮面s、復活。田代的行為を試みるが、兄弟達に殺られる。
初代変態仮面:アムロのガンダムハンマーで粛清。
変態赤眼鏡:朝食を奪われた怒りに燃えるキラの手で粛清。キラはここで発散する。
ライトニング仮面:ヒイロの銃撃で(ry
仮面レス変態仮面:ドモンの石(ry

AM7:30 アムロ、シロー出勤。

AM7:40 カミーユ,シーブック,キラ、コウ出発。

AM7:50 ジュドー,ガロード,ヒイロ、ウッソ出発。

AM8:00 アル出発。ロラン、朝食の後片付けを済ませる。ギンガナム、月に帰る。

AM8:10 ∀ガンダム洗濯出撃。

AM8:30ロラン出勤。
ここから変態仮面sはずっと盗撮とか。(ロラン、シャクティ,そこらへんのょぅじょ等)
ドモンは大抵修行をしたりして過ごす。
164通常の名無しさんの3倍:03/07/17 19:45 ID:???
午後
PM3:00 アル,学校から帰る。

PM4:00 中学生組,学校が終わる。
ジュドー:ビーチャ達やプルsと遊びに行く。たいてい悪巧み。
ガロード:ティファとデートorジュドーとかと一緒に悪巧みしに行く
ウッソ;盗撮or酒楽隊の皆様におもちゃにされる
ヒイロ:何か危険な任務orリリーナの『護衛』

PM4:30 高校生組、学校が終わる。
シーブック;カロッゾパンにバイトに行く。朝パン主義を叩き込まれる。
カミーユ:部活(ホモアビスか空手)orフォウかファとデート
キラ:フレイに呼び出され、(ry なことをされるorラクスとデート(女装)

PM5:30 中学生組,帰宅。
シロー:仕事終わり。アイナとデート。
コウ;ラグビー部の活動。モンシア先輩にしごかれる。

PM6:00 家族のほとんどが家に帰る。
カミーユとドモンのガンダムファイトが行われる。
バーニィ,ミンチになる。

力つきました…誰か6:00以降書いてくれると幸いです。
直した方が良いところとかあったら、俺に言わずに改造してかまいません。
職人さん達は凄い…
165164:03/07/17 19:46 ID:???
sage忘れましたすいません
166通常の名無しさんの3倍:03/07/17 19:48 ID:3OBLFfco
 後半は両チームの激しい攻め合いで幕を開けた。まず<SCクロスボーン>がチャンスを迎える。
ドレルのパスを受けた9番がシローと競り合いながらも強引にシュート。しかしドモンが体を横に
倒してシュートを防ぎ、<FCギム・ギンガナム>は失点を免れた。
ドモン「どうだぁああああ」
ボールを外に弾き出し、空に叫ぶドモン。その後のコーナーキックはシローがクリアし、<FCギム・
ギンガナム>がカウンターアタック。ジュドーのスルーパスに反応して抜け出したギンガナムが最高
のチャンスとゴールを狙うが、ボールはクロスバーを遥か下に見つつ青空へと飛び去っていった。
ジュドー「あああ〜〜決めろよなぁ〜〜〜!」
ギンガナム「パスがずれたのだ! 小生の責任ではない!」
ジュドー「ぴったりだったでしょうが! シュートを外したエクスキューズにならないよ!」
ギンガナム「エクスキューズは小生の台詞である! 勝手に使わんでもらおうか!」
 その後も何度か両チームのあいだをチャンスの神様が走り回ったが、誰もその前髪をつかめない
ままに後半開始から15分が過ぎ、20分を過ぎたあたりで<SCクロスボーン>に次第に焦りの
色が濃くなってきた。ザビーネも左サイドから何本もクロスを上げるが、前半同様ゴールが遠い。
しかし後半22分、ザビーネがもはや当たり前のように左サイドを突破にかかる。ウッソを簡単にかわし、
さらにシーブックを抜きさろうとする。振り切られそうになったシーブックが足をかけてザビーネを転倒
させた。左サイド深くで直接フリーキックが<SCクロスボーン>に与えられる。チャンスに上がってくる
<SCクロスボーン>の選手たち。ザビーネの隻眼が鋭く輝き、仲間たちにクロスを打ち出す。合わせ
てきた。ドモンはそれを疑わなかった。この試合ずっとザビーネはクロスを中央のプレイヤーへ供給
してきた。今回もそうに違いない。ドモンの体は瞬時に決断し、ボールをパンチングで弾き出すために
ゴールから飛び出す。そして、その次の瞬間にドモンの両目は驚愕によってこじ開けられていた。
ボールは鋭く急激に曲がり、ドモンを嘲笑うかのようにゴールへとその進路を変えた。他のDFのカバー
も間に合わず、懸命に体勢を戻して手を伸ばしたドモンの指先のほんの少し前を、ボールはくるくると
踊りながら通りすぎてゴール左上すみに飛び込んでいった。後半22分、ザビーネのゴールによって
試合は2−1へとスコアを変えた。ウッソと交代するためにライン際へ来ていたアムロが呟く。
アムロ「ドモンは身体能力こそ高いがキーパーそのものとしては素人だ。そこを、突かれた……!」
ザビーネはチームメイトに祝福されながら、呆然とこちらを見やるシーブックを振り返った。
ザビーネ「さあ、どうする。感情を処理できん人間はゴミだと教えてきたはずだがな」
 兄弟たちはゴールを決められてから何秒か立ち尽くしていた。対照的にザビーネを取り巻き、
反撃の歌を高らかに叫ぶドレルたち。そこに審判の許可がでてウッソとアムロがタッチをかわして
交代する。
ウッソ「アムロ兄さん。ぼくが簡単に抜かれなければ……」
アムロ「気にするな。先制点といい2点目といい、お前はよくやったよ。それに、まだ一点勝っている
    んだからな」
アムロがもっとも兄弟たちに伝えなくてはならないのはそのことだった。フィールドを回って声を
掛けていく。
アムロ「落ち込むな! こっちがまだリードしているんだぞ」

 試合が再開し、<FCギム・ギンガナム>は失点のショックを無理やり振り切るかのように、攻撃に
出る。しかし気合が空回りし、ちぐはぐになってしまったコンビネーションのミスにつけこまれ、逆に
カウンターのピンチを向かえてしまう。ザビーネにボールがわたり、シーブックが一人で対応しなけれ
ばならない状況に陥った。当然仕掛けていくザビーネ。これまでどおりに抜きされられるかという瞬間、
シーブックは足をぐっと伸ばしてボールをラインの外へと押し出し、ピンチを食い止めた。
シーブック「もう、やらせませんよ。ファウルをとられようともあなたを止めにいきます」
ザビーネ「ふん、冗談にしては、センスがない。本気にしては、実力が足りないな」
やや呼吸を乱しながら、ザビーネは唇を笑いに歪めて言った。
 そのプレイを境に試合は再び一進一退の状況へと入っていった。<FCギム・ギンガナム>は途中出場
のアムロにボールを集めてチャンスをつくるが、ゴールには結びつかず。対する<SCクロスボーン>
はザビーネを中心に攻撃を組み立てようとするが、マーカーのシーブックが奮闘。さらに中盤の真ん中
で執拗に喰らいついてくるヒイロにザビーネへのパスを遮断されてしまう。
ドレル「くそ、ザビーネに回せないのか! それにザビーネのやつ、マーカーを振り切れない」
はき捨てた瞬間、ドレルはわかった。ザビーネは消耗が激しく、疲れが彼からキレを奪ってしまったの
だと。無理もなかった。それほどザビーネには攻撃面において負担をかけてきた。
ドレル「それでも、ザビーネを下げるわけにはいかない……くそ」
 後半40分、中盤での潰しあいに業を煮やしたドレルが強引にドリブルで突破しようとする。半ば
やけになった行動であったが、これが効を奏してペナルティエリアにフリーで侵攻、飛び出してきた
ドモンの体を超えるようにループシュートにいく。足の感覚に得点を確信し、顔をあげたドレルの
目に映ったのは奇跡的にカバーに入っていたガロードがヘディングでシュートをクリアする瞬間だ
った。ドレルは、恨むように天を仰いだ。
 ガロードは皆に頭をなでられたりしながら、そっとお守りをユニフォームの上から握りしめた。
 結局、それが<SCクロスボーン>にとっての最後のビッグチャンスとなった。<FCギム・
ギンガナム>は最後まで一点差を守りきり、2−1で逃げ切った。試合終了の笛が鳴り響いた瞬間、
ジュドーやガロードは飛びあがって喜び、アムロやロランはほっと胸をなでおろした。シローと
コウがハイタッチをかわす。シーブックも小さくガッツポーズをつくったとき、ザビーネが目を下
に落とし、うなだれているのが視界に映った。シーブックの視線に気付いたザビーネが顔を上げる。
二人は何秒かお互いを見るともなしに見ていた。やがて、ザビーネが近寄って声をかけた。
ザビーネ「私の、負けか」
シーブック「あ、あの、でも一人の選手としてはそっちのほうがずっと……」
ザビーネ「勝ったやつだけが言えることだな、そういう言葉は。まあ、次の試合も勝つことだ」
背を向けて立ち去ろうとしたザビーネの後姿に、シーブックは何か言葉をかけようとしたが、何も
言うことができなかった。シーブックは思った。ザビーネも自分と同じように大会に向けて練習を
していたであろうに、自分と違って決して疲れたそぶりをカロッゾパンでは見せなかった
ことを。
それこそシーブックがザビーネにもっともかなわなかったと感じさせることだった。
 ザビーネは呆然としているドレルにも声をかけた。ドレルは大きな溜め息をついた。
ドレル「ザビーネ。僕はこの試合、負けるはずがないと思っていたんだ。それがなぜこんな結果に
    なったんだろう……傲慢がほころびを生むというのか?」
ザビーネ「さあな。我々にも充分に勝つチャンスはあった。運が少し悪かった。相手も弱くはなかった」
ドレル「決めるところで決められなかったから、か。ところでザビーネ、これからも僕のチームに
    参加しないか?」
ザビーネ「暇があればな。だが、私にはパンが第一だ。できればそちらに時間を使いたい」
ドレルは、そうか、とうなづいた。ザビーネは再びシーブックを見やった。できるならば勝ち進んで
もらいたいものだ、とザビーネは静かに思った。

 試合終了後のロッカールームは勝利を手にした<FCギム・ギンガナム>の選手達の喜びの声で
部屋が吹き飛んでしまいそうな状況だった。ハーフタイムのとき以上に、ほとんどの選手が自分の
おかげだと言い合い、ふざけあって勝利を祝う。
リリーナ「ヒイロ、何か怪我はありませんの? 体力の消耗が激しすぎることは?」
ヒイロ「問題ない」
リリーナ「でも念のためにわたくしが作った特製ドリンクを飲んでおきなさい。皆さんには内緒です
     わよ。ヒイロのぶんしかないのですから」
ヒイロ「……了解した」
なかにはこっそり二人きりで話しているものもいた。ヒイロはドリンクを飲んだ後しゃべることが
なかったが。そんななか、ロッカールームの扉を開けてフランが入ってきた。
フラン「みごと勝ったみたいね。皆さん、おめでとう。後半は見ていなかったけど、少し追い上げ
    られちゃったみたいね」
ロラン「ありがとう、フラン。後半は見ていなかったのかい?」
フラン「ええ。他の試合を見にいってたのよ。ロランたちの次の相手が決まる試合も見たわ」
カミーユ「へえ、どっちが次の相手なんです?」
フランはかばんからトーナメント表とメンバー表を取り出して言った。
フラン「こっちの<ASジャムル・フィン>が1−0で勝ったわ。得点者はオルバ・フロストよ」
ソシエ「<ASジャムル・フィン>? 変な名前ね。ねえ、フロストって二人いるけど兄弟かしら?」

続く
170通常の名無しさんの3倍:03/07/18 01:28 ID:ZxHkBjpk
>>「夏休み」
面白いですー。
あと、ロラン女装ネタが好きな自分には嬉しい展開ですw

>>「フットボール」
あいかわらずの良質かつ長文、乙です。
読み応えありますー。
171あぼーん:あぼーん
あぼーん
172通常の名無しさんの3倍:03/07/19 13:10 ID:e5RlXXLo
あげておく
173通常の名無しさんの3倍:03/07/20 16:13 ID:???
職人様降臨期待あげ
174通常の名無しさんの3倍:03/07/20 19:05 ID:BQuVmMYV
またしても間が空いてしまいまして忘れてる方々も多いと思いますが、
長々ダラダラと続けるのも嫌なので、この話に早いとこけりをつけるべく
書いていきますので宜しかったら読んで下さい.
(前回の最後はpart8の<<456でした)

翌日のジオニック社最下層研究所.
ガンダム一家全員とキエル、ディアナ、そしてシャアとナナイが一同に介し、ロランを男に戻す為の実験について説明を受けていた。因みにナナイを除く全員の首には、手の平サイズ、T字型の金具のペンダントが掛かっていた。

ナナイ「皆さんが首に下げているサイコフレームは、ここではロランさんの体内に注入されるナノマシンと皆さんの精神を結びつける働きを持っています。ロランさん
    や皆さんが本来の姿をイメージしますと、その情報をフレームが受信、ニ進化の
    後に肉体再構成用羊水層のマイコンに送信されます。そこで再構築のデータが
    作られ、体内のナノマシンに伝達の後に体が作り変えられていく流れになっています。皆さんには特に女の子になる前のロランさんをしっかりイメージしていただき、元の姿に戻れるよう念じてください。サイコフレームの最大の特徴である
    「人の意思の力で性能を引き出す」点に寄与していただきます。」

アムロ「それは我々の意思が弱かったり、雑念などが入って再構成に障害を生じる可能性
    があるのではないか?よもや中途半端な体になることは…」
175ロラン・ローラで大騒ぎ:03/07/20 21:42 ID:BQuVmMYV
シャア「人体の基本構造プログラムにサンプリングで適合しなければナノマシンにデータは
    送られない。だから例えばエイリアンみたいなロラン君、腕が6本のロラン君や
    男性器を持つ女性のロラン君を作り上げる事は無いから安心したまえ。」
アムロ「当然だ。そんな事されてたまるか」
シャア「だが細かい身体の特徴、背丈、肩幅、肉付きや顔の造詣などはオリジナルと異なる
    部位が出てくる可能性がある。多少は背が低かったりなで方でやや太り気味のロラン君
    になってしまうかもしれない。見たくはないがな。」
ロラン「あの、そうなった場合にやりなおしはきかないんですか?」
ナナイ「大丈夫、再構築は何度でも行えるから心配しないで。」
シャア「だが再構築は体力の消耗が多いから日に何度も行えるものではない。実際人体へのダメージ
    はどのくらい掛かるのか解っていないのでやり直しはなるべくさせたくない。」
ディアナ「そうなると、ここでサイコフレームを持つもの全員がイメージ統一をする必要がありますわね。
    ロランの元の姿を…」
ナナイ「これから機材の調整と、ロランさんの体内にナノマシンを注入して全身に浸透するのを
    待つ事で3時間ほど掛かりますから、その間に皆さんで良く話し合って意見を統一して
    ください。」
 
その頃、ハイム家、ソシエの部屋。一人ベッドにこもるソシエ。そしてその横でソシエを見つめる
シャクティ。     

ソシエ「あんた、いつまでそこにいる気?あたし行かないから、説得しても無駄よ。」
シャクティ「行くべきですよ、ロランさんを治したいなら。」
ソシエ「…あんたの方が向いてんじゃないの?」
シャクティ「いえ、前回あたし誤ってロランさんをデカ乳ね-ちゃんにしてしまいましたから」
176通常の名無しさんの3倍:03/07/21 11:06 ID:???
>175
シャクティグッジョブ!!

     ,,-==-、
    〃/ヾヽヽi
    川;´Д`)<エ、エエー?!
177通常の名無しさんの3倍:03/07/21 11:50 ID:XYXcscux
>>175
シャクタンの口からデカ乳ねーちゃんって親父臭い言葉が出るなんて
おかしいですよ、カテ○ナさん!!

でも、職人さん乙です!
178あぼーん:あぼーん
あぼーん
179ロラン・ローラで大騒ぎ:03/07/21 21:58 ID:Ygd2D7FX
ソシエ「…あたしその胸握りつぶしちゃったのよね。ロラン、よっぽど痛かったみたいで
    そのまま気絶しちゃうし、それであたし悪い事したなって思って介抱してたら
弟のアルに、あたしがエッチな事してるって誤解されちゃうし…なによ、最低!」
シャクティ「自業自得ですね。」
ソシエ「少しは自分にも責任があるって自覚しなさいよ!…ふん、どうせあたしはロランの
いじめっ子ですよーだ、きっとロランだってディアナ様やお姉様を引き合いにして
優しさのないひどい女だとか思ってるんだわ。そうよきっと…」
シャクティ「全くその通りですね、って言ってやりたいところですけど、それは違います。
   人の心の色が見える私には、彼がソシエさんに対してどのような想いを寄せているかを
   その色彩で知りました。それによりますと…」
ソシエ「え、どうなのどうなの!?」

包まった布団から這い出てシャクティに詰め寄るソシエ。

シャクティ「・・・知りたいですか?」
ソシエ「っえ、別に…そんなに気になるわけじゃないけど、やっぱり使用人の事は雇い主として
    知っておく必要はあるし・・でもそこまで必要性があるかなって思うし・…」
シャクティ「じゃ止めます。」
ソシエ「・・・・・教えてくれないの?」
シャクティ「・・・・・・・・ただでですか?」
ソシエ「・・・・・・・・・たかる気?」
シャクティ「悪いですか?」
ソシエ「開き直らないでよ!あんた大体ねぇ・・・」

このようなやり取りが続く中、ジオニック社ラボでは・・・



                                    続く
180カロッゾパン1:03/07/21 22:30 ID:8ASaT3Q3
ageつつネタ投下。

鉄仮面「ふはははは、我がカロッゾパンに新しいパン職人が加わるぞ。では、自己紹介を。」
アンナマリー「はい。ご紹介頂いたアンナマリーです。以前はクロスボーン・パンガードに勤めていました。どうぞよろしくお願いします。」
シーブック「クロスボーン・パンガード?バンガードじゃ無いんですか?」
鉄仮面「ふはははは、クロスボーン・パンガードは我がカロッゾパンのライバル店だ。」
シーブック「そのクロスボーン・パンガードの人が,どうしてこの店に?」
鉄仮面「ふはははは、特に引き抜いたわけではないのだがな。アンナマリー君自ら入店を希望して、向こうの店のレシピまで教えてくれた。まぁ、人類の10分の9に朝パン主義を広めている私の姿を見れば、こうもなろう。」
アンナマリー「はい。カロッゾさんに憧れております。」
シーブック「(なんとぉー!?この変な仮面被ったおっさんに!?)はぁ…。ところで店長,ザビーネさんがいませんが?」
アンナマリー「ザビーネ!?ザビーネがここにいるのですか!?」
シーブック「え?は…はい。」
アンナマリー「やったわ…ふふっ、ザビーネ…覚悟していなさい…」
シーブック「???」
セシリー「そういえば,ザビーネさんもパンガードにいたことがあるらしいわね。まあ、色々あるんでしょうね…」
181カロッゾパン2:03/07/21 22:31 ID:8ASaT3Q3
そして次の日の閉店後、店の裏でザビーネとアンナマリーがMSまで持ち出して何やら口論していた。(ちなみに昨日ザビーネは街頭で朝パン主義を広める演説をしていたらしい)
ザビーネ「何の用だ?」
アンナマリー「知れたことを!あんたは、私を捨ててパンを選んだ!その復讐をしてやるのさ!」
ザビーネ「フン…今の私は貴様などに興味はない。」
アンナマリー「何だと!?あんたはロナの名前とカロッゾパンを継ぎたいだけだろう!」
ザビーネ「当たり前だ。」
シーブック「(ロナの名前を継ぐ→ロナ家の誰かとケコーン→ロナ家の女はセシリーしかいない→ザビーネがセシリーと…)
なんとぉー!?おのれザビーネ!!許さん!」
シーブックは家までF91を取りに走り出した。
182カロッゾパン3:03/07/21 22:32 ID:8ASaT3Q3
ロラン「お帰りなさい。今日はいつもより早かったですね…って、なにガンダムに乗り込んでるんですか!?」
シーブック「ザビーネと戦いに行く!」
アムロ「やめろ!これ以上ガンダムで暴れられると慰謝料で家計が…」
シーブック「いいや!俺は行く!シーブック・アノー!F91、出撃します!」
アムロ「駄目だ!シロー、ドモン!シーブックを止めろ!」
シロー「了解!シロー・アマダ、ガンダムEz-8、出ます!」
ドモン「出ろぉぉぉぉっ!ガンダァァァム!」
シーブック「兄さんたち!邪魔をしないでくれ!」
シロー「駄目だ!うちの家計が苦しいのは知っているだろう!」
シーブック「くそっ!それなら、力ずくでも!」
F91がビームサーベルを振るう。シローも回避はしたが,Ez-8とF91ではスペックが違いすぎる。あっさりとEz-8の左腕が奪われた。
ドモン「シーブック!俺のこの手が(ryゴッドフィンガー!ヒィィットエンド!」
アムロ「よし!ドモン,よくやった!」
ドモン「いや,手ごたえが無い。…何っ!?」
F91のビームライフルがゴッドガンダムに直撃した。
シロー「質量を持った残像だったと言うのか!」
アムロ「シーブック!普段大人しいお前が!一体どうしたんだ!」
シーブック「セシリーがザビーネに奪われそうなんだよ!」
シロー「何だと?…恋のことか。なら、いいじゃないか。兄さん。俺もアイナのことではいろいろと無茶をしたぜ?」
ドモン「そうそう。「人の恋路を邪魔する奴は,馬に蹴られて死んじまえ!」って言うしな。」
恋愛では突進しまくる二人がいきなりシーブック擁護側に回る。
アムロ「駄目に決まってるだろうが!慰謝料にいくらかかるか知ってるのか!?この愚弟どもぉっ!」
アル「…もう行ったよ。」
アムロ「あああああっ!この二人に任せたのが間違いだった…。 」
183カロッゾパン4:03/07/21 22:32 ID:8ASaT3Q3
アンナマリー「私よりもパンが大事なのかい、ザビーネェェ!」
アンナマリーがビームサーベルでザビーネの機体に斬りかかった。
だが、MS操縦技術で勝るザビーネにやすやすと受け止められ,逆にやられ始める。
ザビーネ「感情を処理できん人間はゴミだと教えたはずだぞ、アンナマリー!」
アンナマリー「くっ…」
シーブック「ザビーネぇ!貴様ぁっ!」
突然現れたF91がベルガ・ギロスにビームライフルを乱射する。
ザビーネ「な…シーブック君!?いったい何を…」
(キレた)シーブック「問答無用ぉっ!食らえぇっ!」
シーブックはザビーネに向かって手加減も何も無い最大威力のヴェスバーを撃った。ザビーネはなんとか回避したものの,後ろにあった住宅街の3分の1が溶けた。
住民はMS戦を見て避難していたので、幸い死人は出なかった。ガンダムと戦う為ザクに乗り込もうとしていたバーニィがミンチになった以外は。
ザビーネ「な…何だあれは!?あいつは強力すぎる!止めなくては!」
シーブック「うぉぉぉぉぉ!ザビーネェェ!」
ザビーネ「シーブック君!止めろっ!」
シーブックとザビーネのビームサーベルが交錯する。
そこに長い触手のような物が出現した。それはF91とベルガギロスの動きを完全に止めてしまった。
鉄仮面「シーブック君!ザビーネ君!止めたまえ!」
それは、ラフレシアの触手だった。
184カロッゾパン5:03/07/21 22:33 ID:8ASaT3Q3
シーブック「放せっ!セシリーを寝取られてなる物かぁっ!」
ザビーネ「なんだと!?どういうことだ!?」
シーブック「とぼけるなぁっ!ロナの名前を継ぐと言っていただろうが!」
ザビーネ「・・・・・・」
鉄仮面「・・・・・・」
アンナマリー「・・・・・・」
シーブック「何がおかしい!」
鉄仮面「ふはははは、シーブック君。ロナと言うのは、もっとも美味しいパンを作れるものに与えられる称号なのだよ。」
シーブック「……は?」
ザビーネ「だから、私はそれを目指しているんだが。」
アンナマリー「私はザビーネとつきあっていた。それなのに、ザビーネは私を捨ててパンにばかり打ち込んでいる!だから私は怒っているんだ」
シーブック「なんだ…そうか!ははっ…はははははははははははははははっ!」
セシリー「シーブック、大丈夫?…そういえば私を寝取られるとか…どういうことなのかしら?」
シーブック「い、いや!なんでもないよ!じゃ、俺はそろそろ家に帰るよ!」
シーブック「ただいま。いやぁ、ただの勘違いだったみたいだ。良かった良かった」
アムロ「おい、シーブック…F91で壊しまくった住宅の請求書がきてるぞ。全部自分で支払えよ。」
シロー「勘違いだっただと?なら壊したEz-8の左腕、弁償してくれよ。」
ドモン「お前のビームライフル,痛かったなぁ…慰謝料はきっちり払ってもらうぞ。」
シーブック「なんとぉぉぉぉぉ!」
これからしばらくシーブックはとことん働く日々を送ったとか…
185pl702.nas921.kanazawa.nttpc.ne.jprlo:03/07/21 23:24 ID:???
あぼーん
186通常の名無しさんの3倍:03/07/21 23:25 ID:???
sage
 初戦を突破した兄弟たちにフランによってもたらされたのは、次なる対戦相手<ASジャムル・
フィン>の情報だった。
フラン「そうね。FWのオルバ・フロストとMFのシャギア・フロストの二人は兄弟よ」
ガロード「フロスト、フロスト兄弟……聞いたことがあるような、ないような……」
フラン「フロスト兄弟は草サッカーの傭兵みたいなもんよ。金を取るけど頼りになる助っ人として
    この近辺じゃそれなりに有名よ」
解説者顔でフランが続ける。
フラン「二人のコンビネーションはアイコンタクトすら必要としないほどすごいものらしいわ」
アル「ふーん、詳しいねフランさん。なんでそんなに知ってるわけ?」
フラン「記者だからよ。……ご都合主義なのよね、こういう場合の」
 アルとフランの会話はともかく、勝利の興奮真っ只中の兄弟たちには、相手に対する警戒などは
あまり生まれなかった。
ギム「ふん、どこのどいつが相手だろうと、小生が点を獲って勝つ。それだけであるよ」
ウッソ「そうですよ。優勝まで一直線に突き進んで、賞金もお姉さんがたの視線も独り占めです」
コウ「女の子の視線を独占かあ……そ、それってさあ、夢だよな、ファンタジーだよな」
キラ「僕は経験あるけど、そんなにいいものじゃないよ。あんなの面倒なだけだって」
コウ「……満足だろうな、キラ。だがな、それはそのセリフを言われた俺にとっては屈辱なんだ」
 むさくるしいロッカールームの中でのこんな会話に、フランは肩をすくめて溜め息をついた。
フラン「そんな様子じゃ優勝なんて無理ね。Bブロックを勝ち上がってくるのは間違いなくグエン卿
    のチームよ。今日の試合を7−0で完勝した<ラインフォード・ユナイテッドFC>」
それを聞いた瞬間、兄弟たちの笑い声が止まった。確認するように、皆がフランのほうを見る。
フランは視線で、本当よ、と答えた。
アムロ「7−0だって……あ、圧倒的じゃないか……」
シロー「で、でも相手が弱いだけだったんじゃないか?」
そんな希望を打ち砕くかのように、フランは厳しい表情のまま言葉を継ぐ。
フラン「私は試合を全部見たわけじゃありません。でも、彼らの相手の<ACサナリィ>はあなた
    たちが今日戦った<SCクロスボーン>と何度か試合をしていて、五分の戦績を残して
    いるわ」
シーブック「昔のクロスボーンにはザビーネがいなかったことを差し引いても……」
水を打ったようにしんとなってしまった部屋の空気。それを打ち砕こうと、ドモンが声を張り上げ
た。
ドモン「おい! 俺たちは優勝するしかないんだろうが! 7−0だろうがなんだろうが関係ない。
    直接やって勝てばいいんだよ!」
アムロ「そ、そうだ。ドモンの言うとおりだ! それにまずは次の相手、ジャムル・フィンのこと
    に集中しよう!」
やや慌ててアムロがドモンに同調する。本来ならば自分が真っ先に言わねばならないことだった
からだ。
ドモン「それにしても、優勝なんて無理なんていいやがって。あんた、グエン卿の手先なんじゃない
    だろうな?」
ドモンはフランをにらみつけた。ひるまずに「そんなわけないでしょう」と強い語調で言い返した
フランをかばうように、ロランがドモンの前に立つ。
ロラン「フランはそんなことしませんよ!」
フラン「あ、ありがと、ロラン。その、疑いを増すようだけど、私、皆さんにグエン卿から預かって
    来たものがあるんです」
そう言うとフランは大きめのふくらんだ封筒を取り出した。LとFを組み合わせたラインフォード家
のエンブレムが入っている。ますます妖しい、とフランに詰め寄ろうとするドモンをロランが制止
する。ドモンは、フンと鼻を鳴らして部屋の外に出て行ってしまった。
アムロ「グエン卿からの贈り物か。……ロランは部屋の外に出ておけ。封筒を開けたと単にガスが
    噴き出てくることもありうるからな」
ソシエとリリーナ、それにロランの護衛としてヒイロも部屋の外に出して、アムロは一応の対策を
とることにした。
フラン「私はここに残ります。スパイ扱いされたままなんて、いやですから」
アムロ「わかりました。外にはドモンもいるし、これで大丈夫だろう」
アムロは思い切って封筒を開けた。幸い心配していたようなことは起こらなかった。中に入って
いたのは、一本のビデオテープと何枚かの書類だった。書類の一枚に、「ASジャムル・フィン
対策」と書かれている。
アムロ「テープのほうも、ジャムル・フィンの試合を撮ったもののようだ。グエン卿はなぜこれを?」
アムロは傍らのフランにたずねたが、フランも首をふるだけだった。
フラン「私は中身についてはなにも聞かされていませんから」
 アムロは頷くと、外にいる連中を呼び戻した。ふくれっつらのドモンも一緒だ。アムロは全員に
ビデオテープと書類を見せた。
ジュドー「う〜ん、結構くわしくしらべてあるんだ。怪しいところもないし」
リリーナ「これは『敵に塩をおくる』ということでしょうか?」
ソシエ「自分たちには必要なくなったから私たちにくれたのかしら。でもあの御曹司が自分の利益
    抜きに行動するとは考えられないわ」
カミーユ「この資料のおかげで俺たちは次の試合に向けていい準備ができるのは確かだけどな」
アムロ「ああ。しかし、グエン卿はいったい何のために……」
 その後、ロランの尽力のおかげでドモンとフランの関係も改善し、<FCギム・ギンガナム>の面々
はフランからの取材に応えた。残す今日の予定は、兄弟家での次の試合に向けたミーティングだけ
だ。

続く
189フットボール狂騒曲:03/07/22 03:59 ID:???
訂正です。>>188の11行目の「と単に」は「とたんに」の誤りです。すいません。
本編でのジュドーの妹リィナ、シーブックの妹リィズも一家にいるとして書いてみます。
男所帯だからこそ面白い、というネタが多いですし、今更途中から入れるというのも何なので、
パラレルとしてください。

本編での彼女らは、
リィナ(アーシタ) 10〜11歳
一見常識人だが、ジュドーに負けず劣らずの行動的な性格で、彼の尻を叩くことも多い。
彼女がグレミーにさらわれた事件が、ジュドーにネオジオンと戦う理由を与えた。
ハマーンに撃たれ流血しながらも兄をかばって毅然と振舞える精神力の持ち主。
ジャンク屋稼業のアニキに代わって家事を切り盛りしていた。結構口うるさい。
かなり強力なNT能力がある。

リィズ(アノー) 10〜11歳
シーブックはバイトやクラブで外出が多かったので、家事は彼女がよく手伝っていた。
特技は母から教わったあやとりで、その知識でF91の封印を解いた。
シーブックがF91に乗っているのを知っておびえる母親を叱咤している。
「逆襲のギガンティス」には出演せず、スパロボにも出ないので、存在感が少ない。

ネタの方は時間が少なくなったので、夜にでも。

          r'⌒⌒ヽ
         ( r^^,,^^i
          ヾ ‘-‘ノ 僕のマスコット役としての立場は?
191通常の名無しさんの3倍:03/07/22 07:37 ID:???
>>190
たとえパラレルと断っておいても色々と揉めちゃう可能性があるネタだから、先に避難所に貼って反応を見てみた方がいいんじゃないかな?
192あぼーん:あぼーん
あぼーん
193通常の名無しさんの3倍:03/07/22 16:13 ID:FY1afnPh
フットボール狂騒曲様グッジョブ!
ID晒しつつ良スレあげ
194通常の名無しさんの3倍:03/07/23 20:14 ID:BJ4vg8Cp
保守あげ
195あぼーん:あぼーん
あぼーん
196通常の名無しさんの3倍:03/07/25 01:04 ID:CvF0chdl
一日以上経ったから保守あげ。
197企画もの・狩り勝負:03/07/25 13:55 ID:???
アムロ「えー、今日は狩りをしたいと思う。武器とかは揃っているからな。」
ジュドー「ちょっと待てよ!何でいきなり?」
アムロ「まぁ、こんなのもいいだろ。ちなみにこれはアル以外全員参加だ。」
ウッソ「なんでそんなに強引に?おかしいですよアムロ兄さん!」
アムロ「…今月は給料日までの飯が食えないから…」
ガロード「なんでさ…やだ。」
シロー「お前達がガンダムで暴れたから、慰謝料で金が無いんだよ。」
アムロ「ちなみに不参加者は自分のMSを売ってもいいものとみなす。」
ガロード「分かったよ…やる。(DXは来週ティファとデートに使うからな…)」
ロラン「じゃあ、ルールを説明しますね。
一、陸空海の動物を何キロ狩れたかで勝負。もっとも沢山狩った者が優勝。
一、期日は、今日の12時〜明日の12時まで。
一,武器、トラップの使用は何でも可。ただし,MSは不可。
一,優勝者にはラクス・クラインコンサートへのペア招待券をプレゼント。
一,ワシントン条約?グリーンピース?そんなものは無視で。
一,アルには集計係をしてもらいます。
一,地球が狩り場だ!
以上です,みんな、頑張って狩って来て下さいね。」
ヒイロ「…任務了解。」
ドモン「俺のこの手(中略)!大物を捕れと輝き叫ぶ!」
コウ「頑張るぞ!(出番欲しい出番欲しい出番欲しい…)」
キラ「本気で狩りをしたら,獣が僕にかなうはず無いじゃないか。」
カミーユ「おーし!やってやるさ!(フォウとコンサートに行って…ドキドキ)」
シーブック「逃げ回りゃ,死にはしない。やってみよう。」
シロー「俺はアイナと添い遂げる!だから、絶対コンサートに行くんだ!」
ジュドー「へへっ、俺が優勝してやるさ。(チケット幾らで売れるかな…)」

続きを書きたい職人さんは是非書いて下さい。
198あぼーん:あぼーん
あぼーん
199通常の名無しさんの3倍:03/07/25 19:45 ID:???
>>192
>>195
>>198
ウザイ
200通常の名無しさんの3倍:03/07/25 19:50 ID:O+pcCM/q
>>199
頑張って放置してくれ。
しかし…このスレにはいま漏れとおまいしかいないのか?
職人のみんなー!このスレはとてもいい所だぞー!早く戻ってこーい!
201通常の名無しさんの3倍:03/07/25 20:10 ID:???
>>190
に期待sage
202一家の夏休みの作者:03/07/25 22:14 ID:???
かなり間が開きましたが>>149の続きを載せます。
203一家の夏休み 31:03/07/25 22:16 ID:???
翌朝、ロランはベッドで目が覚めた
ロラン「う〜…頭が痛い…」
ロランは完全な二日酔いだった。グエンと酒を飲んだ記憶はあったがそれからどうなったかがまったく記憶が無い
ロラン「ここは、確かグエン様の別荘…一緒にお酒飲んで…あれ?グエン様?」
辺りを見回すがグエンの姿は無い。ロランはベッドから降りる…が、何か体が不快に思い鏡を見る。素っ裸だ!
ロラン「なッ!?何で裸なんだ!?」
ロランはすぐさま近くに落ちている浴衣を羽織ると昨日の出来事を思い出そうと一生懸命頭をフル回転させるがまったく思い出せないでいた
ロラン「昨日何かあったのかな…それとも、ナニかされたのかな…とりあえずグエン様に聞くか…ちょっと怖いけど…」
ロランはグエンを探しに別荘内をうろつく
ロラン「グエン様―!グエン様―?もう、この別荘無駄に広いな…グエン様―!」
グエン「ロー…ラ…」
ロラン「グエン様!?」
ロランは微かに聞こえた声を頼りに声のするテラスに歩いていく
ロラン「グエン様―!こちらですか!?グエン様−!…グエン!?」
グエン「…やあ…ローラ…」
ロラン「グエン様!なんて格好を!?」
グエンはテラスの手すりからロープで縛られ、宙吊りにぶら下がっている。その姿はおぞましいもので素っ裸にされた挙句、女物のカツラをボンドでくっ付けられ、顔は識別出来ないほど落書きされ、肛門にはスパークリングワインのボトルが差し込まれ、
グエン自身には蝋燭の蝋と思われる物で封印されてある
グエン「酷いじゃないか、ローラ…君がこんな風にやったんじゃないか…」
ロラン「冗談言わないでください、僕がこんな事する訳無いでしょう!」
グエン「君は酔いに任せて私の体を…うッうッ…」
ロラン「ちょっと待って下さい!僕…酔っ払ってグエン様に何かしたんですか?」
グエン「…良かったぁ…」
ロラン「はあ?」
グエン「あのようなプレイも悪くない。身動きの取れない中、目隠しをされ、何が起こるか分からないあのドキドキ感…蝋燭の熱い雫…襲い来る罵声と卑猥な言動…私は新たな快感に目覚めた!!」
ロラン「……」
グエン「ローラ、どこへ行く!?待ってくれ!」
ロラン「勝手にしてください…」
グエン「目覚めさせたのはローラ、君だぞ!?ちょっと、何処へ?…ああ、そうか!これもプレイの一つだな!?放置プレイ!素晴らしいよ、ローラ!!」
ロラン(もう…グエン様とは、付き合いきれません)
ロランはそのままグエンの別荘を後にする
204一家の夏休み 32:03/07/25 22:17 ID:???
カミーユ「朝ごはん出来たよー!」
シロー「ふあぁぁ……昨日は夜更かしが過ぎたな…」
シーブック「大丈夫ですか、シロー兄さん」
シロー「久々アムロ兄さんの愚痴に付き合わされたよ」
アムロ「…おはよう……シロー、昨日はすまなかった…」
シロー「お互い様だよ…俺も愚痴ってたし…」
カミーユ「二人とも自棄酒でしょ?何時まで飲んでたの?」
アムロ、シロー「覚えてない…」
キラ「おはよー…あれ?コウ兄さんとウッソは?」
シーブック「無断外泊だ…ヒイロは毎度の事だが、ロランが居ないからって許されないな…」
アムロ「…ロランはまだ戻らないか?」
カミーユ「…昨日、シーブックと二人で夜通し探したけど…見つからなかった…」
シロー「無事だといいが…」
ガロード、ジュドー、アル「…おはよ…」
シーブック「元気無いな、お前ら」
ガロード「…今日でこの海水浴が終わると思うと…」
ジュドー「…悲しくなって…せめてもの思い出に…」
アル「…三人で夜通しトランプしてたら…」
ガロード、ジュドー、アル「さらに悲しくなった!(泣)」
カミーユ「気持ちは分からないでも無いが…ちょっと大げさだぞ」
アムロ「お昼にはここを出発するからそれまで自由時間だ。最後に思う存分遊んで来い!」
ガロード、ジュドー、アル「おおー!!」
シーブック「あの三人は落ち込みも早いが、立ち直りも早いな」
205一家の夏休み 33:03/07/25 22:21 ID:???
アムロ「ジュドー達の荷物もまとめてくれるか?」
シロー「俺がやる。カミーユはヒイロとドモンの荷物を頼む」
カミーユ「あ、ちょっと今ロランの荷物を…」
シーブック「おれがやっておくよ」
ロラン「ただいま帰りました…」
アムロ「ロラン!?」
シロー「ロラン、体は?怪我は?大丈夫か!?」
ロラン「大丈夫ですよ」
カミーユ「グエンに何もされなかったか?」
ロラン「(僕が何かしたんだろうけど)何もされませんでしたよ」
アムロ(まさかあのグエンが…ロランと一夜を共にして、何もしてないとは考えにくい!)
シーブック「く、口止めするように言われたのか?」
ロラン「まさか!そんな事は無いですよ……ただ、一緒に花火を見ながらお食事しただけですよ………そ、それ以外は何も…」
アムロ、シロー「何でそこで目を逸らす!!」
シーブック「何かされたな!」
カミーユ「くそ!グエンの奴!」
シロー「グエンの別荘は何処だ!?教えろ!!」
アムロ「よくも俺の大事な弟を!!許せん!!」
ロラン「止めてください!行かない方がいいですよ!酷い事になって!!…」
アムロ「ど、どう言う事だ?」
シロー「ま、まさかお前のその細腕で返り討ちにしたのか?」
ロラン「返り討ちって言うか…その…」
カミーユ「ん?ロラン…お前、酒臭いぞ」
シーブック「本当だ…かなり飲んだ?」
ロラン「…はい…未成年だから本当は飲んじゃいけないんですけど…逆らえなくてつい……一杯だけのつもりだったんです!」
シロー「そうか…(グエンが酷い事になっているって言うのが気になるが)だったら、グエンが返り討ちに遭ったのも納得だな…」
アムロ「(グエンめ…自ら地雷を踏んだな…)よかった…ロランに何もなくて…」
カミーユ、シーブック「ちょっと兄さん!それでいいの!?」
アムロ「ロラン、荷物をまとめるのを手伝え」
ロラン「はい!」
シロー「さーって、ジュドー達の荷物もまとめるか!」
カミーユ、シーブック「どうなってるんだ?」

206一家の夏休み 34:03/07/25 22:22 ID:???
アムロ「おーい!そろそろ帰るぞ!!」
アル「えー!?もう帰るの?」
ガロード「もっと遊びたいんだけどな…」
ジュドー「しょうがないよ、俺達が休みでも兄貴達が仕事あるし…」
ガロード「そうだな……よし!じゃあ、シャワー浴びて着替えるか!」
アル「また、来たいな…皆で」

アムロ「しかし…来た時より幾分人数が少ない気が…」
シロー「全員いるでしょ?ドモンは抜きにして」
アムロ「そうだな…ヒイロもいつの間にか居なくなったし…途中離脱者を除くとこんなものか…」
ロラン「ウッソが居ないけど…」
カミーユ「そうなんだよな…探したんだけど居ないんだよ」
シロー「ロランに怒られたのがショックだったりして」
ロラン「そんな!…そうなのかなぁ…」
シーブック「でも、別荘に置き手紙置いておいたから大丈夫だろ。あいつもああ見えてしっかり物だし。キラみたいにふてくされないし」
キラ「どう言う意味さそれ!」
カミーユ「ロラン、心配するな。お前のせいじゃないよ」
ロラン「そうですか?」
ジュドー「遅れた!ごめん!」
ガロード「ほらアル、乗れよ。さ、行こうぜ!」
アムロ「よし、皆乗ったな!?出発するぞ!」
全員「おおー!」
アル「帰りたくないよー!」


その頃、別荘では…
コウ「兄さん?皆?どこに居るの?」
207一家の夏休み 35:03/07/25 22:23 ID:???
こんにちは、ロラン・セアックです。
早いものであの海水浴から一週間が過ぎました。
あれからと言うものアムロ兄さんはシャアさんに遅れを取ったのがよほど悔しいのか会社に行ったきりです。仕事もいいですけど体に気を付けてもらいたいです。
シロー兄さんも職場とアイナさんの実家に行ったり来たりです。早く幸せを掴み取ってほしいと思います。
ドモン兄さんはギンガナムさんと一緒に居るらしく、まだ帰ってきません。時々テレビで見かけるんですけど…何をやっているのやら…
ヒイロはまだお友達のデュオ君と喧嘩してます。カトル君と言うお友達が仲介をしているみたいなんですけど…生傷が絶えません…家に有る救急箱が昨日で空になりました…
他の兄弟達は皆元気ですが…そうそう、置いて行かれたコウ兄さんが4日前に帰って来ました!…帰って来たのはいいんですが、それ以来コウ兄さんは誰とも口を聞きません。
それから困ったことに…グエン様があれ以来、変なスイッチが入ったらしく僕に向かって
「女王様!卑しい私にお仕置きを!」
と言ってきます。…僕は女王様じゃないのに…
それよりもウッソです!何で帰って来ないのか…もしかしてあの時の怒り方が悪かったのか…
お友達のシャクティちゃんもウッソの事が心配で毎日家に来ています。
ウッソ…怒らないから帰って来て下さい!

208一家の夏休み ラスト:03/07/25 22:27 ID:???
どうも、ウッソ・エヴィンです。
あの日から一週間…いまだにシャクティから逃げている最中です。
一度家に帰ろうとしたんですけどシャクティが家の前に陣取ってました。
何食わぬ顔で学校に行ったらマリアおばさんとクロノクルさんが追いかけて来ました。
シーマさんの家に逃げ込みましたがシーマさんは顔を赤くして
「ウッソ、ごめんなさい!」
と、言って家に入れてくれませんでした……シーマさんったら、照屋さんなんだね…
ジュンコさん達に匿ってもらおうとしたんですけど…徹底的に無視されました…ちらほらシャクティの姿が見えたからおそらくシャクティの仕業かと…完璧な根回しです。
事情を説明しようと家に電話をかけようとしたんですけど、シャクティが家の電話機に逆探知機を仕掛けてるのを見ました。八方塞です…
それに何故か家の前にはギロチン台があります…昨日シャクティがイエロージャケットの人達を引き連れ、設置していました。僕の兄弟達は珍しそうに眺めてました。シャクティは兄弟達に、
「これは、中世の珍しいオブジェです。見た目は恐ろしいですけどご心配なく。刃引きしてありますから」
と、説明してたけど…あれは刃引きしてない代物です。切れ味抜群です。シャクティは本気で僕を狙ってます…

…ついさっき、シャクティから電波が飛んできました…シャクティは、
「そこにいるんでしょ?そろそろ出てきたら?…楽になるわよ…」
って、言われたので僕は
「なんでここまで追い詰めるの?ギロチンまで置いて…」
って、言うとシャクティは
「貴方の様な人を分からせる為の必要悪なのよ。逃げるのは止めにして潔く出てきて下さい……あなた一人では逝かせませんから…」
…そんな事って…ある?……シャクティ…おかしいよ……いくらなんでもおかしすぎるよッ!!

そろそろ僕の疲労も限界です。ロラン兄さんごめんなさい。正直助けてもらいたいです。
誰でもいいから僕を助けてください!!
209一家の夏休みの作者:03/07/25 22:33 ID:???
ちょっと終わり方が…

…これからが夏本番と言う事で…
後ほど山での夏休み編でも書かせて頂きます。


何時の事になるやら…
210カツ☆コバヤシ:03/07/25 22:42 ID:O+pcCM/q
神降臨!!!
211通常の名無しさんの3倍:03/07/26 00:00 ID:???
最高、禿藁グッジョブ(*´∀`*)
212あぼーん:あぼーん
あぼーん
213楠木卓郎 ◆K/S9.j.1jI :03/07/26 16:12 ID:PbmDOQT3
ぷりぷり!!!!!
 家に戻ってきた兄弟たちの多くは、自然とふっーと大きく安堵の一息を吐いていた。
コウ「なんか俺、玄関をくぐったとたん、ほっとしたっていうか、気が抜けちゃったな」
ガロード「ふわぁ、俺、眠いよ。帰ってきたとたんどーっと疲れた」
ロラン「安心したんで急に疲れが出てきたんでしょう。あ、お茶入れますね、皆さん」
いつものようにロランがキッチンでお茶の準備をしようとした。その後ろ姿にソシエが「手伝って
あげるわ」と声をかけてロランの手伝いもしくは邪魔をしにいく。二人以外は食事に使っている
長いテーブルについたが、アル、ウッソ、ジュドーにガロードと比較的年齢の低いものは、椅子に
座ったとたん眠りはしないもののテーブルに突っ伏してしまった。
シロー「今日はずっと緊張しっぱなしだったからな。家に帰ってきて、気が緩んだんだろ」
ギム「うむ。やはり我が家は落ち着くものである。小生もそれをしみじみと実感して……」
キラ「あのさ、ウチはお前の『我が家』じゃないだろう」
キラが言い終わるかどうかの瞬間、キッチンからソシエとロランの会話が聞こえてきた。
ソシエ「わぁ〜、さすが大家族だけあってたくさん湯のみ茶碗があるわね。こっちが来客用で、あれ、
    兄弟の数より茶碗が一つ多いわよ」
ロラン「ああ、それはギンガナムさんのですよ」
ソシエ「ふつ〜うに置いてあるのね」
ロラン「ええ、いつのまにか。もうすっかりなじんじゃって、無いとおかしく感じちゃうんですよ」
やや沈黙したのち、キラは言った。
キラ「そ、それでもお前の『我が家』じゃないからな。ギンガナム」
ウッソ「そんなことより、誰かひざまくらして……」
ソシエはロランと一緒にキッチン、リリーナは先ほどからずっとうつむいているヒイロの面倒を
見ていて、ウッソの願いをかなえてくれそうにない。
ウッソ「カテジナさん、シャクティ、マーベットさん、シュラクの皆さん……XX染色体ならもう
    誰でもいいから、ひざまくら……」
シャクティ「誰でもいいの? そう、ウッソはそういう男の子だったのね」
突如現れたシャクティに、ウッソは口を半開きにして首をふるだけだった。
ウッソ「シャ、シャクティがなんでここに?」
シャクティ「さっき、入れていたただいたのよ。今日はおめでとう。……ひざまくら、してあげても
      いいけれど?」
ウッソ「シャクティ……ありがとう、いいんだ……」
シャクティのまだ細いふとももに甘え、安らぎを求めるウッソ。しかし、もはやウッソに安息は
許されなかった。
シャクティ「それにしても私はカテジナさんの次なのね。それにウッソはマーベットさんのことも……」
ウッソ「い、いや、それはなんていうか、その」
頭の上から降り続けるシャクティの小言。ウッソはその独り言のような非難が延々と続くのでは
とうち震えながらも、シャクティの柔らかさを温かく感じてもいた。
コウ「結局は羨ましいやつ……」
 兄弟たちが家に帰り心身をくつろげているそのとき、フランはグエン・サード・ラインフォードの
インタビューを終えたところだった。グエンは最初から最後までそつのない受け答えを繰り返して、
フランの聞きたいような大会参加の本音などには一歩も近寄らせなかった。フランは軽くあしらわれ
てしまったことを悔しく思いながらも、立ち去る前に<FCギム・ギンガナム>へのプレゼントに
ついて聞いた。もちろん記事にする話としてではない。
グエン「ああ、あれか。私のチームに参加している選手のなかにはあの兄弟たちとの勝負を望むものが
    多い。だから、彼らに勝ち進んできて欲しいと思ってね」
それだけだろうかと思いつつ、フランはグエンの言葉に応じる。
フラン「自分たちが決勝に進むことはまちがいないと確信しているんですね」
グエン「そういうチームを作ったつもりなんだ。これは油断ではないよ」
グエンはいつもの不敵な笑みを浮かべた。その笑顔が本心からのものでも嘘をつくためのものでも、
フランはグエン以上にそういう笑い方が魅力的にみえる男は知らない。

 やがてロランとソシエによってお茶が並べられたところで、アムロが話をきりだした。
アムロ「今からグエン卿から送られてきたビデオを見て相手の研究をしようと思っていたが、どうも
    疲れのたまっているものが多いようだからそれは明日にしようと思う」
アムロは、ジュドーやガロードなどもはや起きているのかどうかあやしい弟たちを見回しながら
言った。明日は疲れを獲るために軽いジョギングと柔軟体操だけのメニューだからその後に時間
がある。全員でビデオを見るのはそのときでもいいだろう。
アムロ「だが、今言っておかなきゃならないこともある。次の試合、シローは出場しない」
ジュドー「え? 休みとれたんじゃあないの?」
さすがに眠気も覚めて、突っ伏していたものを含めた全員がシローを振り返った。
シロー「ああ、昨日、署で怪我人が出てな。そいつが欠けるぶん、俺が水曜の夜勤に入らなきゃなら
    なくなった。今朝からわかってたんだが、今日の試合に影響を与えないためにアムロ兄さん
    と俺だけの秘密にしておいたんだ。次は準決勝なのに、すまん」
シーブック「……そう、か。そういうことなら仕方ないよ」
カミーユ「しかし、シロー兄さんが抜けたところをどう修正するんです?」
アムロ「僕が最初からCBに入る。ウッソは途中でシッキネンさんと交代してもらう。キャプテン
    は副キャプテンのロランが……」
ロラン「キャプテンなんて、む、むりですよ〜」
アムロの話をさえぎって、ロランが身を乗り出した。手と首を激しく振って無理だと訴える。
アムロ「いや、さすがにロランには重荷だろうから、最初から出る僕がやると言おうとしたんだ」
ロラン「な、なんだ。ああ、よかった」
重い責任を背負わずにすんで、心底ほっとしたようにロランは溜め息を吐いた。隣に座っている
ソシエが、「情けないわね〜、あんたもうすこし自信持ちなさいよ」とロランをひじで小突く。アムロ
は本当はロランに任せるつもりだったのだが、あまりに拒否するものだから任せることが
できず、
急遽、自分がキャプテンをやると言ったのだった。
アムロ「よし、じゃあ今日はこれでおしまいだ。次の試合に向けた詳しいミーティングは明日行う。
    最後にみんな、今日は本当にお疲れ様。これからもこの調子で頑張っていこう」

続く
216狩り勝負:03/07/27 09:29 ID:BuPACXH1
あげながら投下。

森の中に一匹の狼がいた。
狼の額には赤い光点がついている。
狼はまだ気付いていない。
茂みの中に,銃を構える一人の男がいた。
コウ・ウラキである。
獲物を捕らえるため,茂みの中で待ち伏せしていたのである。
 がさりっ…
コウ「!!!!」
コウが音を立ててしまった。
狼は茂みの方を振り返る。
しかし、狼は気付かなかった。影が薄くて,存在に気が付かなかったのである。もちろん、コウはそんなことを知る由もないが。
コウ「なんでだ…?まぁいい。仕留めるっ!」
コウが引き金を引いた。
狼は頭から血をながして痙攣し,やがて絶命した。
コウ「ふぅ…」
コウ「あ、もしもし?アル?狼を一匹狩ったから。」
アル「ふんふん。コウ・ウラキ:12時5分 獲物:狼 重量:23キロ…っと。今の所一位だよ。」
コウ「おう!俺が優勝してやるからな!」
217狩り勝負:03/07/27 09:49 ID:BuPACXH1
狩り勝負:ドモン(ドラ○エ風味)

ドモンはライオン5頭と戦っていた。
彼は動物と言えばアフリカと言うことで,修行もかねてサバンナに来ていたのである。
そして首尾良くライオンの家族を発見し,それに素手で襲い掛かったのである。
ドモン「行くぞぉっ!」
ライオンA「ぐるるるる…」
ライオンAはうなり声をあげた!
ドモン「それがどうした!?かかってこい!」
ドモンにはきかなかった!
ドモンのこうげき!
ドモン「シャァァァイニングぅ!フィンガァァァァ!ヒィィィット!エンド!」
ライオンCに519のダメージ!
ライオンCはたおれた!
ライオンBのこうげき!
ドモン「甘いぞっ!」
ドモンはかわした!
ライオンEのこうげき!
ドモンはかわしきれなかった!
ドモンに100のダメージ!
ドモン「くっ…だが!」
ドモン「こうなったらまとめて片付けてやる!」
ドモン「超級!覇王!電影だぁぁぁぁぁぁぁぁん!」
ライオンA,B,D,Eはたおれた!
ドモン「穫ったどー!」
ドモンはどこぞのTV番組のノリだった。
ドモン「さて、アルに電話をせねばな…」
プルプルプルプルプルプル〜♪
アル「もしもし?あ、ドモン兄ちゃん。うん…え!?ライオン5頭!?
わ…わかった。
ドモン=カッシュ 獲物:ライオン×5 重量:200×5=1トン
だね。」
218狩り勝負:03/07/27 10:47 ID:???
シャア「…なるほど、事情はわかった。それで、何故私の所に来るのだね?」
アムロ「自分ひとりじゃ行ける場所にも限度があるからな。お前なら足を用意できるだろうと思って来させて貰った」
シャア「冗談を言ってもらっては困るな。私にも仕事がある。君の都合だけで動けるほどこちらも…」
アムロ「そうか駄目か。なら仕方ないな。交換条件として持ってきたロランの生写真はグエン卿への交渉材料にさせてもらおう」
シャア「何を言うんだアムロ君、君と私の仲じゃないか。その位の注文、喜んで引き受けよう」

北極圏某所――
シャア「それで本当にここで良いのか?」
アムロ「ああ、迷惑をかけたな。時間になったらまた来てくれ」
シャア「それは構わんがその大きな穴の空いた腹巻きのような物は一体何だ?」
アムロ「今回はMSが使えないからな。反則かもしれないがこれを使わせてもらう」

偶然近くにいたマルキオ導師、後に述懐する――
ええ、信じられない光景でした。一人の青年が腹のあたりから出る妙な光線で巨大な白熊を次々と自分のそばに引き寄せて抱きつき、
その背骨を片っ端からヘシ折っていったのです。殆どは原形を留めておらず、なんとか形になるものを2匹仕留めたところで迎えのヘリが来て、彼は仕留めた獲物を持って帰っていきました。
抱きつく際になんとかブリーカーとか言っておられましたが……彼が噂に聞くガンダムファイターという方だったのでしょうか?

アムロ:白熊2匹  総計963キロ
219通常の名無しさんの3倍:03/07/27 11:27 ID:???
気付いたら二ヶ月ぐらいネタを投下してなかったです。
このスレを覗くのも暫く振りで…
色々な人が色々と続けて書いているのこのスレで、又書いてみようかなと、合流させて貰います。


しかし、upするのは兄弟の話じゃなくってシーマとコウの話をしつこく書いてみたり
220僕は…(シーマとコウ):03/07/27 11:28 ID:???
昼下がり、アルビオン大学の校舎には夏の強い陽射しが射しこんでいた。
チャック・キースはその日、校内の廊下で珍しい光景を見ることになった。
「おい、コウ。アレさ、理事長と一緒に居るの…グエン・サード・ラインフォード卿じゃないか?」
「え?あ、本当だ。何でウチの大学に?」
すぐさま、コウはロラン絡みか?とも考えたが…
アルビオン大学とロランとは何も接点も無かったので、コウの詮索はその時点で止まった。

アルビオン大学の廊下を理事長シーマ・ガラハウとグエン卿は一緒に校内を歩いていた。
シーマの方が何か色々と説明に回っているようにも見える

キースは遠くからその様子をみると
「なんか違うよな、あの二人は。大人のちゅーか、ウチの理事長もただ者じゃないけどさ
それに引けをとってないもんな、グエン卿は。流石、街の名士だけあるよ」

「そうかな…」
コウの中でのグエン卿のイメージというのは常時、弟のロランの尻を追いまわしてる異常な性癖の持ち主
というモノで固まっていた為、世間一般から評価されているグエン卿の評価には違和感を感じて当然だった。

「そうなんだよ、スゲェじゃん。グエン卿が俺達の大学に来てるんだぜ?」
キースは自分の言葉に納得したようで、ウンウンと頷いている。


「あら?坊やじゃないのさ」
シーマはコウ達を目敏く見つけ、素早く近づいてくる。
こういった嗅覚というか、センサーがシーマは敏感なのだ。
221僕は…(シーマとコウ):03/07/27 11:30 ID:???
「ふふっ…坊や、調子はどうだい?」シーマは凄い速さでコウの正面を取り、完全に捕捉する。
「り、理事長さん、こんにちは…」コウは足に根が生えたの如く動けず、その場で固まってしまう…

「理事長さん、なんて…水臭いじゃないか、シーマでいいのにさ」
「じゃ…シーマさん、あの…」

「最近ご無沙汰だったねぇ…大学の理事長職ってやつも、色々と忙しくてさぁ…
坊やにはお預けを食らわせてて悪いとは思ってるんだよ」
「ぼ、僕としては全然構わないんですけど…」

「丁度いい、どうだい?今夜あたり…」
「今夜!?今夜ぁ…って」
「若い身体にゃ、我慢は毒だろ?」

会話を交しながらシーマはコウとの間合いを詰めていた。
近づいてくるシーマの服装は胸元が大胆に開かれ、コウは目のやり場に困った。
シーマがつけている独特な香水の臭いが辺りに漂いだすとコウの嗅覚が刺激された。

「アタシの誘いを断るのかい?……」シーマは微かに微笑む。

シーマの妖艶な笑みを前にするとコウの体調は著しく変化する。
頭痛と動悸と息切れと目眩が一辺に訪れ、自分の意志が何処かに飛んでいく…そのような感覚にコウは襲われてしまう。

「ほら……女に恥をかかすもんじゃないよ、坊や」
シーマは手持ちの扇子でコウの顎を摩ると、顎を突き出した恰好のままコウはシーマに身体ごと引き寄せられる。
コウは一連の誘惑に逆らう術を知らない。

「……そ、そうですね…」
(ぼ、僕は何を言おうとしてるの?何を望んで…駄目だ、頭が真っ白になって…)
何時もそうだった。シーマの問いかけに対して、NOという言葉を持った事がないのがコウだ。

傍で見ているキースも緊張する程にシーマの誘惑は恐ろしく魅惑的であり、
コウが完全に捕捉されていくさまを苦笑いして見守るしかなかった。
(コウは相変わらずだなぁ…理事長にかかると蛇に睨まれた蛙だぜ。ま、ちょい、羨ましくもあるけどさ)
222僕は…(シーマとコウ):03/07/27 11:31 ID:???
「理事長。私の相手はもう飽きましたか?」
意外な人物にコウは救われた。
グエン卿がシーマとコウの二人の間に割って入り、場の空気を変えたからだ。

「え?ああ…すまなかった、グエン・サード・ラインフォード。
フゥ〜…ちょっと私用で外しちまったけど、話の続きは未だあるんだ。
坊や……悪い。又、お預けになっちまうけどねぇ、この分の埋め合わせはするからさ」

「すまないな、コウ君。シーマ嬢は私がお借りするよ」
「え?僕は、別に…」

コウを誘惑していたシーマの表情はグエン卿の登場により、ビジネスマンとしての顔に変っていた。
「話の続きは理事長室でしないかい、グエン卿」
「そうですね、理事長。行きましょうか」

グエン卿に救われ、ホッと息をつくコウであったが
反面、アッサリと身を引くシーマの態度にいつもとは違う違和感を感じていた。


「御曹司を連れてくるとは…案外やり手かもなぁ、あの新しい理事長」
コウが所属しているラグビー部の監督であるサウス・バニングは、事の一部始終を見ていたようである。

「わぁ!監督ぅ。居たんですか」キースはバニング監督の存在に気付き、驚いた。
「おう。丁度、お前等を廊下で見かけてなぁ…」

「グエン・サード・ラインフォードは、何しにウチの大学に来たんですかね?」
「まぁ、ウチの大学も慢性的な財政難だからな、グエン卿から寄付を募るつもりなのかもしれん
このご時世だ、あの理事長もスポンサー探しに必至なんだろう」

「へぇ…そんなもんですかぁ…」キースは理屈としては納得しました、という風な顔をした。
223僕は…(シーマとコウ):03/07/27 11:33 ID:???
その日の夕暮れ、ラグビー部の練習がそろそろ終わろうとしている頃合を見て
キースはコウに誘いをかけた。
「コウ、お前さ、今から付き合えよ。この前、安くていい店見つけたんだ♪」
「今日?……俺、今、金無いし…」

「俺が奢るって。昨日、バイト代入ったんだ。どうせ暇なんだろ?なぁ、行こうぜ」
「わ、分った…じゃ、ちょっと付き合うだけだよ」

部活が終わると二人は居酒屋『青い巨星』の前へと来ていた。
『青い巨星』とはランラバルが店主をしている居酒屋である。
創業以来から続く、安い料金設定から近辺の学生達も良く利用する店として、一部では知られていた。

「あら、いらっしゃい」
店の暖簾を潜ると女将のハモンさんの出迎えてくれた。

カウンター席に座ると、割烹着姿のラルがカウンター越しに二人の顔をチラリと覗く。
「小僧、又来たのか」
「ちぃーすぅ。今日は友達を連れてきました。こいつ、コウって言います」キースは調子良く挨拶をする。
「ど、どうも…」コウは縮こまりながら挨拶をした。
「この店は、安くて美味いって評判なんだ。そうですよね?親父さん」

「フン。煽てても何も出んぞ」
ラルは無愛想に応じるが若い学生を相手にする事に苦を感じておらず、逆に楽しんでいる風でもあった。

「…あ、携帯に着信?誰だろ?」
キースはズボンのポケットから携帯電話を取り出すと着信を受けた。
同じラグビー部に所属する先輩。ベルナルド・モンシアからの電話だった。
「お前等ぁ〜〜!!今、何処に居るんだよ。俺を置き在りにしてさっさと帰りやがぁってぇ!!」
「ひぃ〜い…ス、スイマセン。あの今、ウラキと居酒屋に居まして…」

「俺もそっちに行くからなぁ、場所ぉ、教えろ!!」
「は、はい…」
224僕は…(シーマとコウ) :03/07/27 11:36 ID:???
キースはこの店『青い巨星』を自分達仲間内の穴場スポットとして
モンシア先輩には隠しておきたかったが、電話口から伝わる怒りを納める為に
渋々『青い巨星』の場所を教え、店で先輩と合流する事になってしまった。

「キース、今の、モンシア先輩から?」コウはうな垂れるキースを励ます。
「そうだよ……コウ、ごめんなぁ…先輩にバレちゃってさ。こっちに合流するって…」
キースは俯いたまま答えた。

「いいよ、別に構わないけど…先輩怒ってた?」
「ああ、最悪…説教食らうかもなぁ……」
「仕方ないよ。今日は運が悪かったと思って、諦めるしかないね」

…それから30分が経過して

「いらっしゃい」ハモンが新しい客を向か入れる。

「よう!ウラァキィ〜、キィ〜スゥ!」
電話口で怒りを露にしていたモンシア先輩の表情は穏やかになっている。
キースはその原因を同伴の女性から察する事が出来た…

「キース、お久し振りぃ♪……それにコウもね♪ 会いたかったわぁ〜」
ニナ・パープルトンは媚媚び光線を出し捲り、二人に向けてウインクをしてみせた。

「(;´Д`)ニ、ニナぁ……!」コウの顔が真っ青になる。

「へへぇ…途中でニナさんと偶然遭ったんだよ。で、連れて来たけど…お前等、文句ねぇよなぁ?」
モンシアの表情からは問答無用という風に書かれていた。

「ぜ、全然OKスよ!なぁ、コウ?」キースがモンシアのご機嫌を取るように返事を返す。
「はい…(´Д`;)」
コウにとって、それは予期せぬ地獄だった。
225僕は…(シーマとコウ) :03/07/27 11:38 ID:???
『青い巨星』の店内、コウ達4人はカウンターから座敷へと席を移した。

モンシアはつくねの塩焼きをツマんでいる。
「そういえば、ウチの理事長。ここに来る途中見たがよぉ、男と一緒に店に入っていったぜ。
ええと…男の方はなんて言いましたっけ、ニナさん?」

「グエン卿でしょ。あのグエン・サード・ラインフォード卿が女性を連れ立ってたのよ〜
いいなぁ〜私もグエン卿に誘われてみたいわ」
ニナは注文したレモンハイを既にグラス半分ほど空けていた。

「グエン卿が女性と?…珍しいなぁ(シーマさんとグエン卿……何だそれ?)」
コウの認識だと女性を連れて歩くグエン卿というのは想像し難い話だった。

「あら?コウ。そんな事ないわよ。グエン卿は社交界でもプレイボーイで有名なんだから!
ワイドショーのネタにも事欠かない程なのよ」ニナは女性週刊誌から得た知識を披露し始める。

「そうじゃなくて…グエン卿は女性に興味無いんじゃ?って…」コウはそれを否定する。

「グエン卿がゲイって話?……嘘、ヤダァ〜。コウってば、そんな三流ゴシップ記事みたいなものを信じてるの?」
「違うよ……現に、ウチの弟が追いかけ回されてるんだ」
コウにしてみればそれは日常であったが、普通は信じがたい話だ。

「それ、本当かよ?…」モンシアは興味深々のようだ。

キースはニヤけた顔つきでコウの話に横槍を入れる。
「違いますよ、こいつ、妬いてんですよ……お前にゾッコンだったシーマさんが
グエン卿に靡いているのが気に入らないんだよな、コウ?今日だってさ、そっけなかったじゃん?
あの蛇みたいにお前に絡んできた理事長さんがさぁ」

「成る程な……そりゃなぁ、コウ。お前、飽きられちゃったんだよ、あのシーマお姐様になぁ。
本命が見つかったから古い玩具は棄てられたって寸法だな。はははははははっ…こりゃ可笑しいや」
モンシアはコウの不幸が嬉しくて堪らないらしい。
226僕は…(シーマとコウ):03/07/27 11:39 ID:???
「……シーマさんは強引で、我が儘で、嫉妬深くて…ひとの都合なんか、何時もお構いなしだけど…
けど、玩具とか…そんな、そんな人じゃないんですよ…」コウが独り事のように呟いていると

モンシアはコウの肩を手にのせて諭すように語りだした。
「……何、お前さぁ、マジであの理事長と…とか思ってた訳か?
だからボ・ウ・ヤ・なんだよ……(真面目な顔付きに変ると)ま、悪い事は言わん、諦めろ。
お前とグエンって、奴じゃ比べ物にならね〜よ。そうでしょ?ニナさん」

「あら?コウはご傷心なのかしら?なんならアタシがその傷を癒して…」
ニナはコウの手を取ると、両手でしっかりと包み込むように握った。

「え?そんな奴、ほっといて…俺が居るじゃぁ〜ないすかぁ。ニナぁさぁ〜ん」
モンシアがニナに寄りかかろうと、身体を傾ける

「もぅ〜嫌です!ねぇ〜コウ?」
ニナは寄りかかろうとするモンシアを押しのけると、改めてコウの手を強く握る。

「マジな話、理事長は大人の女性だからさ。コウがどう思おうが仕方ないってゆーか…」
キースの顔は真面目そのものだ。

「キィース、オマエまで…」コウはキースの言葉に呆然とした。

「だってお前…迷惑がってたじゃん?あの人に追っかけ回されんの。
だから丁度いいじゃないかな……向こうがグエン卿と付き合ってくれればお前も振りまわされないで良いだろ?」

確かにキースの言う事はもっともな話だ。実際にはその通りなのかもしれない……
いや、本当にそうなのか?コウには分らなかった。
227僕は…(シーマとコウ):03/07/27 11:40 ID:???
『酒楽』は以前、ロランセアックがローラとして、ホステスのバイトを勤めていた店だ。
グエン卿がローラ目当てで通い詰めた日々もあったが、この店は現在も裏路地でひっそりと営われている。
店で働くホステス達は俗に酒楽隊という名前で呼ばれ、その酒楽隊は隊を構成するホステス達から
姐さんと呼ばれ慕われているジュンコ・ジェンコの元、仲間同士の結束が固い集団でもあった。

『酒楽』は、酒楽隊の面々がグエン卿の性癖を知っている為、
他の店のように過剰なサービスをしない所が(グエン卿は他店で受けられるVIP待遇にはウンザリしていた)
グエン卿としてはお気に入りで、場末のクラブ『酒楽』はグエン卿の気の休まる場所になっていた。

グエン卿はワイングラスを傾けてシーマを見つめた。
「すいませんね、こんな店に連れてきてしまって…私としては、ここが1番落ち着く店なんですよ」

「社交界じゃ華々しい存在の御曹司が、こんな場末のバーの常連なんてねぇ
(趣楽隊の面々はグエン卿とシーマの存在に構わず適当に各自のテーブルにて、勝手気ままに飲んでいる。
客もシーマ達、一組しかいない。貸切状態のようだ)
変った趣味をしてるよ……。ま、アタシゃ気にしないけどさ」
シーマはゆったりとしたソファーに腰を下ろし、ドライマティーニを飲む。

隣りのテーブルに居たジュンコはシーマの言葉を聞いてムカっとした。
「場末で悪かったね!場末でさ!!」
「まぁ、まぁ…姐さん。押さえて押さえて…」
店の巨乳率を一人で押し上げているマヘリアがジュンコをなだめる。

「しかしさぁ…御曹司が女性を連れてくるなんてねぇ」ケイトだ。
「御曹司も男なんだから……当然じゃない?」ペギーが涼しげに語る。
「でも…あの御曹司なんだよ」コニーは納得していないようだ。

趣楽隊はこの店にグエン卿が女性連れて来たという事実に、様々な憶測を飛ばしていた。
228僕は…(シーマとコウ):03/07/27 11:42 ID:???
グエン卿はシーマの飾らない態度に好感を持ち始めていた。
「理解して貰って助かります。私はこれでも有名人でして……気の休まる場所というのを探すというのは、
これが案外と難しいのですよ」

シーマはマティーニを舐めた。
「ふ〜ん……好き勝手やってる御曹司でもストレスが貯まるもんかい?
いや、人の噂話は好きじゃないけどね。色々と…こっちまで聞こえてくるもんなのさ」

「どんな噂だか…興味はありますけど。ま、聞かない方がいいでしょうね。
私の悩みは一点………好きな人に振り向いて貰えそうもないという事です」
「おや、プレイボーイで鳴らしている御曹司でもそんな悩みが?」

「ハハハッ…プレイボーイというのは世間が勝手につけた私に対するイメージです、実際はモテませんよ。
本来の私は、こうやって好きな人の事を考えて…ウジウジ悩んでいるような奴なのです。どうぞ、笑って下さい」
グエン卿は自嘲気味に自分の心境を露にした。

「いや……その気持ち、少し分るよ」シーマはグエン卿の心境に同調し始めた。

「ほう、貴方のようなお美しいご婦人を悩ませる男性がいるとは…その男性が羨ましいですね」
「ふん、ご婦人なんて…そんなガラじゃないよ」シーマは鼻で笑う。

「美しい人を美しいと言わないのは罰が当りますから…いけませんか?」
少し芝居がかった言葉を真面目な顔で口に出せるのがグエン卿である。
が、その軽率さ故に誤解が誤解を産出し、様々なスキャンダルが生じるのかもしれない…。

「馬鹿、何いってんのさ…」
シーマの頬が赤らんで見えた。二杯目のドライマティーニのせい?か、
照れ隠しなのか…それは本人も分らなかった。
229通常の名無しさんの3倍:03/07/27 11:43 ID:???
ここのSS、正直レベル低いね
230僕は…(シーマとコウ):03/07/27 11:43 ID:???
キースが3杯目の中ジョッキを飲み干す。
「そうそう。俺、グエン・サード・ラインフォードの噂。聞いた事ありますよ」
「え!何々?どんな噂?」ニナがその話に乗ってきた。

「グエン卿、かなりのプレイボーイで、付き合う女性を取っ替えひっ替えらしいんですよ…
あれで優しい顔に似合わず、付き合う女性には結構、酷い仕打ちしてるらしくって、
グエン卿に棄てられた大勢の女性はそりゃもぅ…」

「ま、そりゃ。ワイドショーのネタにもなる位だもんね。取り巻きの女性達には事欠かないって話だし」
「けど、それだけじゃなくて…分かれた女性達って、凄く精神的にボロボロになるって」

「セレブとのお付き合いはそんなに大変なのかしら?」
「なんでも女性としてのプライドを著しく傷つけられるらしいとか…そんな話、良く聞きますけどね」

キースとニナの会話はワイドショーのネタには事欠かないグエン卿の周辺、社交界の世界ではありふれた話だ。
殆どは根も葉もない噂ではあった。が、中にはグエン卿に自分から近づいて行ったご婦人達が
女性である自分よりも男性であるロラン・セアックに夢中になっているグエン卿という存在を知り、
いたく落ち込んでしまい自滅したケースも含まれているのは、事実だった。

「ふ〜ん…金持ちの遊びはよう分らんなぁ〜」
モンシアは興味薄な感じだが、キースとニナは構わず話続ける。
「それでも次から次へとグエン卿を狙う女性達が居る、っていうから…」
「分るわ…グエン卿の危ない雰囲気。ついつい惹かれるものがあるもの」

「何言ってんですかぁ〜ニナさんには俺が居るじゃないですかぁ〜…」
モンシアはニナの肩に手を乗せようとするが…ニナは素早くコウの隣りに座りなおし
迫り来るモンシアに対して、コウを盾にする。「嫌です!コウ、助けてよ」
「え?……ああ…」コウは一連のやり取りには、関心が無かった。

「シーマさんが……まさか…ねぇ…」
(しかし、あのグエン卿の事だ…何をするか、想像出来ないな……シーマさんも、もしかしたら
他の大勢の女性達のように……いや、そんな…事は……ない、無いよな?)
コウの頭の中で、同じ考えがグルグル回っていた。
231僕は…(シーマとコウ):03/07/27 11:46 ID:???
コウを中心としてニナとモンシアが押し合いへし合いをしている最中、
コウは今日の午後の事の出来事を回想していた。
部活に行く前のコウは、シーマ理事長との話し合いを終えたグエン卿と偶然、校内で鉢合わせをしていたのだ。

「やぁ、コウ君。これから部活かい?」
グエン卿の爽やかな挨拶は殆どの人にとっては、良印象を与え、警戒心も解く事が出来る。
「ええ、グエン卿、何です?俺、ロランの事なら…」
しかし、コウはグエン卿に対して決して警戒は解かない。

「ハッハッ…そうじゃないよ。ま、それも聞きたい事ではあるが…
この大学の理事長と君は、個人的な知り合いなのかい?」
「こ、個人的というか…ま、その…そうなりますね。
僕としては知り合いの人が大学の理事長になった、という感じもしますけど」

「そうか……あの、シーマ嬢。君はどう思う?」
「え?シーマさんを、ですか?」

「ああ、そうだ。私は彼女へ投資をするかもしれないんだ、その前に知り合いである君の評価を聞いておきたいと思ってね」
「そうですね…う〜ん、力強い人。というか……強引に物事を進めるタイプというか…」

「彼女は…野性味と華麗さの相対するモノを兼ね備えているね。そうだなぁ…野に咲く野草のような美しさというのか、
不思議な人だよ、あのシーマ嬢は。コウ君はそうは思わないかい?」
「野性味ですか…確かに……溢れ過ぎてるかも……」

「私は好きだな、彼女のような人を。野心を隠さないのもいい……ああ、引き止めて悪いかったね。部活、頑張りたまえ」
「…は、はい」
コウはこの時のグエン卿の言葉に少し、嫌な引っ掛りを感じていたが
その引っ掛りが、今では得も言われぬ不安へと変化している自分に気付いていた。
232僕は…(シーマとコウ) :03/07/27 11:48 ID:???
「ねぇ!コウってば、なんとかしてよ…」
「ニナァさぁ〜ん、そんなガキは放っておいて…俺と」
ニナとモンシアの追いかけっこはコウを挟み、未だ続けていた。

「モンシア先輩!!」それまで黙っていたコウが突然、立ち上がりモンシアの肩を掴んだ。
「な、なぁんだよぉ…」モンシアはコウの突然の変異に驚く。
「コウ♪」ニナは自分の事を庇ってくれた!という期待に膨らんだ視線をコウに向けるが…

「先輩、グエン卿と理事長が入っていった店、教えてくれますか?」
コウの予期せぬ言葉には場が一瞬、静まりかえる。



コウはモンシアから聞き出した『酒楽』の前に立っていた。
勢いよく『酒楽』のドアを開けるとグエン卿の座るテーブルを見つけ、ドアを開けた勢いよろしく向かっていた。
グエン卿は手にしていたグラスをテーブルに置くと、怪しげな表情でコウを迎える。
「おやおや、コウ君じゃないか。今日はよく会う日だね」

コウは挨拶をせず、店を一巡してシーマの姿を探すが見当たらない。
店内に来て初めてコウは口を開いた。
「シーマさん…シーマさんは何処に居るんですかぁ!」

「何故、君が彼女の事を気にするのかな?」グエン卿は目を細めて質問をする。
「そ、それは…ウチの……ウチの大学の理事長だからで…」
コウはグエン卿の問いに対しての、正確な言葉がみつからない。

「イチ学生である君が、大学の理事長を心配して、迎えに来た?……と」
「いけませんか?」コウは震えていた。理屈ではなく、感情で動いているの自分を感じていた。

グエン卿はコウの様子を見ると何かを悟ったような表情を見せて、その場で立ち上がる。
「コウ君、ついて来たまえ」
グエン卿はコウを先導するような形で店の奥の通路へと消えていった。
233僕は…(シーマとコウ):03/07/27 11:49 ID:???
グエン卿は店の奥の通路を歩きながら話を続ける。
「フフッ……。ナイトのお出迎えと言う事かな?シーマ嬢は奥にあるVIPルームでお休みだ。
悪酔い酔いしたらしいね。暫く休ませてから、私が送ろうと思ったのだが……後は、君に任せるとしよう」

グエン卿はコウの肩を軽く叩き、VIPルームの扉を開いた。
VIPルームで1番最初に目に付くのは、壁に掛けられている大きなロランの写真で
それは、ロランが自宅の庭で洗濯モノを干している写真だった。

他にも沢山の写真立てが飾ってあり、全てがロランの写真だ。
どうやら盗撮らしい…最近、ジュドー、ガロード、ウッソ等が
新しいお徳さんが見つかって良かった。等と騒いでいたのを思い出すコウだった。

何故?バー『酒楽』の奥の方にベットルームが?
グエン卿がどのような目的があって、このVIPルームを作ったのか?
今のコウには理解出来なかった。が、そこに眠っているシーマの姿は本物であり、
シーマの安らかな寝顔を見るとコウは心底ホッ、としてそのような疑問は吹き飛んでしまう。

「シーマさん?起きて下さい」コウは眠っているシーマの肩を揺すり、起そうとしたが
「……う、う〜ぅ〜うん……」シーマは未だ寝ぼけているようだった。

「さぁ、帰りましょう」
「……あ?……ラんで…ボウヤが…」

コウはシーマをおんぶして、VIPルームから出る。
「車を出そう。それで送るといい」グエン卿は気を利かしたが
「いいです。この辺、シーマさんのマンションが近いですから、このまま連れて帰ります」
コウはグエン卿の申し出を辞退をした。

「分った。じゃあな……そうそう、ローラには宜しくと伝えておいてほしいな」
「分りました。それじゃ…お世話になりました」

二人を見送るグエン卿はポツリと漏らす。
「羨ましいものだよ……相手にも思いが通じているというものは…私には夢の又、夢かな……」
234僕は…(シーマとコウ):03/07/27 11:51 ID:???
コウは背中にシーマをおぶさって幹線道路沿いを歩いていた。
道路を走る車のライトが二人を照らしている。
ここから数十分も歩けばシーマの住むマンションに着くことをコウは知っていた。

「もう一軒〜連れてけぇ〜〜!!ハッハハハハ」
意識が覚醒したシーマは酔いが回っているせいか、普段よりもすこし陽気になっていた。

「シーマさん…さっきまで酔いつぶれてたんだから、無茶ですよ…」
「ボウヤがアラシに命令するラんて…10年早いんラよ〜…」シーマの舌は完全に回っていないようだ。
「駄目です。マンションまで送りますから」
「………」
(ヤレヤレ…やっと静かになった。シーマさんって案外、酒癖悪かったんだな…)

沈黙が暫く続いた後、シーマは静かに口を開いた。
「好きだよ……コウ……」
「え?」一瞬にしてコウの顔が真っ赤になる。

「アンらは……どう思ってるの?……」
「な、なにを唐突に…」
「アらシの事をさ……」
「…………」
シーマは質問の答えを求めた。「……ねぇ」

コウは動揺の走る中、ゆっくりと言葉を搾り出す「ぼ、僕は………」
「…………」シーマの声が止んだ。車の音も止み、静寂が二人を包んだ。

聞こええるのはコウの声だけだ。
「僕は、シーマさんの事を………」
235僕は…(シーマとコウ):03/07/27 11:54 ID:???
「シーマさんの事を……」
「Zeeeeeee……」

コウの耳元には微かな寝息が聞こえてきた。シーマの寝息だった。
シーマは再び寝てしまった。
コウは息をつき胸を撫で下ろすと、黙ってシーマのマンションを目指して歩き続ける。

(今、僕は何って言おうとしてたのかな?)
コウには自分の気持ちがちゃんと分っていた。
しかし、この晩のこの時間の事は当分の間、コウだけの秘密にしておく事にした。


(終わり)
236通常の名無しさんの3倍:03/07/27 12:02 ID:???
この話がシーマと夏休みのウッソなら(シーマに迫ってたし)もう速攻で食っちゃうんでしょうね。
それはそれで面白いなって思います。
237あぼーん:あぼーん
あぼーん
238通常の名無しさんの3倍:03/07/27 14:58 ID:???
セリフばっか。
ここのSSってレベル低いですね。
239通常の名無しさんの3倍:03/07/27 15:03 ID:???
>238が書かれるセリフの全くないSSもお待ちしております
240通常の名無しさんの3倍:03/07/27 17:49 ID:???
悪口を言われると「なんだよ!じゃあおまいもかいてみろや!ウワアァァァアン」となる
241通常の名無しさんの3倍:03/07/27 18:35 ID:???
盛り上がって来たねぇ。
煽りが来るのも盛り上がりの証拠だし。
242238:03/07/27 20:02 ID:???
じゃあ書いてみるかな。
243238:03/07/27 20:31 ID:???
まあ煽りっていうか、本当にレベル低いんだもん。
この板以外のSSスレを見ればよくわかると思う。
「一家の夏休み」なんかセリフだけじゃん。
244通常の名無しさんの3倍:03/07/27 21:08 ID:???
>>243

この板以外のSSスレって?参考にどこかあげてみてちょ。
となると、この板のSSは全部くそってことなんだね。
245通常の名無しさんの3倍:03/07/27 21:25 ID:???
ここのスレの醍醐味は各キャラのかけあいだと思うから
台詞さえうまけりゃ小説としての様式どうこうはあまり気にならないよ。

238の新作に期待。
246通常の名無しさんの3倍:03/07/27 21:50 ID:???
煽りが出るのは盛り上がってきた証拠と言うが、
煽られてムキになって言い返すのは厨の証拠だと思われ。
247241(239とは違う):03/07/27 22:30 ID:???
>>246
だろうね。
ま、漏れは純粋に238に期待してるんだが。
たとえ煽りさんでもいい作品を書いてくれれば嬉しいし。
248通常の名無しさんの3倍:03/07/27 22:53 ID:???
SSスレは結構覗いているけど、ここは結構レベルが高いほうだと思うが。
238は様式にこだわって判断しているだけに感じる。

「一家の夏休み」のためにでしゃばると、245の言うとおりいかにキャラを
絡ませるかがこのスレでは大きいから、兄弟全員を暴れさせるなら、
セリフのまえに名前くっつけちゃって、セリフ中心で行くほうがいいのよ。
誰がどうした、とかいちいち書いていると冗長になって、ドタバタにならないしね。

今更遅いし、気付いてるとも思うが小説風にしたかったら登場人物を限ってやった
ほうがいいぞ。口調で区別をつけるったって、富野ガンダムの主人公は口調が
かぶっている場合多いし、口調を変えすぎると違和感でちゃうしね。場面ごとに人数
を限るやり方もあるが、これもへたすりゃ冗長になる。「一家の夏休み」は様式捨てて
正解だよ、むしろ。そういうことはここで何個かネタ書けばわかるよ。一回でもわかるかも。

238、皆さん、ベテランの職人面してスマンかった。不快だったらスルーしてくれ。
いろいろ言ったが、大きい顔して出てきた238に俺も期待している。頼むよ〜。
249248:03/07/28 00:40 ID:???
かきこんでからやや時間もたち、あれだけえらそうに言った後の補足で情けないが、
一応書いておいたほうがいいと思うので。

俺は他板のSSスレのほうが文章としては上手いと思うことが多い。
しかし、ここは読んでくれる人に対してネタを提供するのにここ独特の難しさが
あると感じるのでそこをレベルが高い、と言った。文章を上手く書いても面白い
と言ってもらえるかといったら違う気がするんだ。あと職人だけでなく読者が
ガノタとして楽しめそうな作品を作っていこうぜ、と応援してくれるのもいい雰囲気
かな、と思っているので。

でしゃばりでスマン。
250通常の名無しさんの3倍:03/07/28 03:02 ID:???
LVが他と比べて高いの低いの関係なくね。スレを面白いと感じて楽しんでるだけだから
それでいいんじゃないの?あと付けの理屈はいらないよ

釣りに対してはまあ、夏だしな。で済ませば。ネタ書けって煽り返してみても、それを書けない人だから二、三行の突っ込みレスでしか参加意識を共有できない可哀想な人なんです

関わりたいのに関われないジレンマを持ってる、寂しい人なんでしょう
 <SCクロスボーン>に勝利した翌日の月曜日、学校での兄弟たちはちょっとしたスターだった。
フランの記事によって大会への参加と昨日の活躍が新聞に載ったからだ。兄弟たちは自分
たちが新聞
に載っていることを特別自慢することはなかったが、こういう話はどこからか広まる物らしく、友人
やクラスメートはもちろんほとんどの生徒が兄弟たちが記事になったのを知っていた。
シーブック「悪い気分じゃないけど、戸惑うよな。俺なんていつもはあんまり話題にならないほうだし」
カミーユ「新聞の地域版に載ったぐらいで、みんなそんなに騒ぐこともないのにさ」
 それこそややスター気取りでカミーユがシーブックと呟いたときだった。もう一方のスターである
ジェリドが2人の会話に首を突っ込んできたのは。
ジェリド「ふん、気取ってないで今のうちによ〜くスター扱いを味わっておけよ、カミーユ。俺たち
     に粉砕されて赤っ恥をかくまでのつかの間の栄誉なんだからな」
いつもは皆の失笑をかってばかりのジェリドだが、今回、グエン卿のチームで活躍したことが同じ記事
で新聞に載り、周囲からも見直されていた。ジェリドの友人で一緒にチームに参加しているカクリコン
も後ろでにやにやと笑みを浮かべている。
ジュドー「7−0で勝ったからってちょっと調子に乗りすぎじゃないの。直接やって大恥かくのは
     そっちのくせにさ。いつものパターンでしょ」
すこし離れたところからジュドーがからかうように笑った。しかし、いつもならここで冷静さを失う
ジェリドが今回ばかりは余裕の態度で笑みを返す。
ジェリド「まあ、貴様らでは決勝にでられるかどうかもわからんがな。特にカミーユとかいう女選手が
     足を引っ張るだろうからよ」
カミーユ「ジェリド、貴様言わせておけば! 俺は男だよ!」
殴りかかっていこうとしたカミーユをシーブックが後ろから抑える。あれこれとなだめられながら
カミーユは、絶対に試合でずたずたにしてやるとジェリドをにらみつけた。
 その日の午後、軽い練習メニューを終えた<FCギム・ギンガナム>はグエンから受け取った
<ASジャムル・フィン>のビデオをミーティングの場で再生した。エンジとオレンジを基調と
したASロ○マ風のユニフォームを着た準決勝の相手が画面に映し出される。昨日の試合を撮った
もののようだ。
アムロ「ということは、わざわざ僕らに見せるためだけにこの試合を撮って、終了後すぐに届けに
    来たのか。そこまでして……」
グエン卿は何のためにここまでするのか。アムロはまゆを寄せて、小さく唸った。
 TVの中の試合は水色のユニフォームの敗退したチームのほうが押し気味に進めている。画面と、
ビデオと一緒に送られてきたリポートを見比べながらシローが言う。
シロー「押されているように見えるが、これが<ASジャムル・フィン>のいつものやり方らしい。
    まあ、このビデオと書類でわかる連中のフォーメーションを見れば一目瞭然だけどな」
<ASジャムル・フィン>は俗に3−5−1−1と言われるフォーメーションを採用している。
3人のセンターバックに2人のウイングバック、トリプルボランチと言われることの多いセンター
ハーフを3人並べた配置の前に、ワントップのFWとその後ろに位置するプレイヤーがいる布陣
である。2人のウイングバックは実質的にはサイドバックとなることが多く、極端に守備を重視
したフォーメーションだ。攻撃は堅守からの素早いカウンターが主になる。


補足:リポート内のFCジャムル・フィンのフォーメーションの図

       FW18:オルバ・F

       MF17:シャギア・F

WB11  CH8 CH10:デル CH6   WB7

      CB3 CB4:ダニー CB2

         GK1:デューン
 グエンから渡されたリポートは草サッカーの大会のためにしては不自然極まりないほどよく調べて
あった。リポート自体は大会の前から書かれていただろうから、おそらくは自分たちについてのもの
もあるのだろう。どこからか観察されているに違いない。そこまで考えてキラはある可能性にたどり
ついた。
キラ「……ロラン兄さん、なにか視線を感じたり、洗濯物がなくなっていたりしてない?」
ロラン「洗濯物はなくなってないけど……グエン様だってそういうことまでしませんよ」
ソシエ「グエン様の盗撮行為は前に一度、匿名だけど雑誌にのったのよ。ロランも注意が足りないわ」
 そんなことに話がずれながらも、兄弟たちは敵の情報を求めて画面のプレーとリポートの両方に
忙しく目を走らせる。
コウ「中央のラインを形成してるダニー、デル、デューンっていうのがチームの中心らしいね。3D
   として草サッカーではすこし知れた名前だとか。よくこんなのまで調べたなあ」
ドモン「ここ5試合の記録もあるんだが、これによると1−0、0−0、0−0、2−0、それと昨日
    の1−0。おい、こいつらここ最近は失点がひとつもないぞ」
リリーナ「フロスト兄弟の二人が加入したのは、大会のひとつ前からですわね」
カミーユ「補強の意図は明確だな。得点を取ってくれるやつが必要なんだ。これをみなよ、あの二人の
     ことも調べてある」
ガロード「ふーん、なになに……FWのオルバはどちらかといえば軽量級のFWで、相手の裏をとる
     タイミングで飛び出すプレイを得意にしている。スピード、テクニックとも侮れないもの
を持っており要注意。なお、PKとなるファウルを受ける回数が多いのを補足しておく、
か」
シーブック「MFで登録されているシャギアはオルバのすぐ後ろでプレイすることが多く、オルバへの
      ラストパスは多くはシャギアによるものだ。また自らもゴールを積極的に狙い、ミドル
      シュートの威力は特筆に価する。うーん」
アル「しかし、フロスト兄弟の恐ろしさは何よりもそのコンビネーションにある。彼らはお互いの
状態や考えていることを完全に把握しているかのようにプレイする。双子ということに関連がある
のかどうかはわからないが、だって。ところでなんで僕たち続けてしゃべってんのさ」
ガロード「そりゃ、こういう場合のお約束だからだろ」
 ガロードが妙なことを言ったそのとき、テレビの中では<ASジャムル・フィン>が鮮やかな
カウンターを炸裂させていた。ボランチのデルが前がかりになった相手から高い位置でボールを
奪い、シャギアへと繋ぐ。シャギアは絶妙なタイミングで抜け出した弟のオルバに精密なスルー
パスを通し、オルバが落ち着いてそれを相手ゴールに流し込んだ。おそらくこれが<ASジャムル・
フィン>の理想の攻撃だろう。得点は前半の32分。その後は人数をかけた堅い守備で先制点を
守りきって勝利を収めた。
アムロ「堅い守備からカウンターで先制し、その一点をほぼ全員による守備で守りきる。狙い通り
の試合運びだろうな、これは」
ギム「ふん、つまらんサッカーをするものであるな。いや、こんなものはサッカーではない」
 一にも二にも攻撃、攻撃のギンガナムにとってはジャムル・フィンの戦いかたは我慢ならないもの
らしい。実はアムロは当初これに非常に近いかたちで戦うつもりだったのだが、今は違う。ギンガナム
のチーム入りに加えて、兄弟たちが守備中心のサッカーよりも攻撃的な戦いに向いていることが
分かったからだ。また、昨日の試合の失点でも明らかなようにセットプレーにおけるディフェンスが
不安定なものであることも、守りきって勝つにはマイナスの要素が強い。
アムロ「さて、僕らはあの守備を打ち破って勝たなきゃならないわけだが……」
 アムロは兄弟を見渡した。その視線に、これまでジャムル・フィンの退屈な試合展開に少々眠気を
誘われていた兄弟の幾人かも、はっとして見返してくる。どの視線にもやる気が感じられるが、その
中でもとりわけカミーユが強いものを感じさせる。血走っているとも言えるが。
アムロ「試合を控えた明日にあまり強い練習はできない。明日は攻守ともセットプレーを中心に練習
する予定だ」
まちがいなく次の試合は一点をあらそうものになる。セットプレーの重要性はいつも以上に高い。
一日で特別よくなるわけでもないのはもちろんだが、せめて動きの確認だけでも十分にしておきたい
とアムロは考えていた。
アムロ「相手は堅い守備を誇っているが、僕らにはそれを打ち砕く力がある。いつもどおりにやれば、
    次の試合には勝てるぞ」
最後にそう言って、アムロはミーティングを締めくくった。

続く
255通常の名無しさんの3倍:03/07/28 18:30 ID:???
嫌いだ、ヘボいと個人的に思ったものを悪まで個人的な意見として
はっきり言うのは2ちゃんの特色だと思われ。
言い方は悪いが匿名掲示板での作品発表には、極端な言い方をすると
誉め言葉や激励は勿論真っ向な批評から心無い叩きまで全てを覚悟しる
256通常の名無しさんの3倍:03/07/28 18:40 ID:???
257通常の名無しさんの3倍:03/07/28 19:05 ID:???
議論スレへ行かないか?と言ってもそのスレは1000逝ってるではないか、オルバよ。

そうだね、議論スレなら
ttp://www.soutokuhu.com/bbs/test/read.cgi?bbs=shar&key=1049403320
こっちを貼るべきだよね、兄さん
258238:03/07/29 00:43 ID:???
正直、スマンカッタ
昨日は昼から酔っていた。いや、マジで。
お詫びに明日ネタを投稿しよう。
今、試行錯誤を繰り返しているところだ。
259通常の名無しさんの3倍:03/07/29 01:09 ID:???
>>258
期待してまふ。またーりいきましょう。
260通常の名無しさんの3倍:03/07/29 04:29 ID:???
謝ればそれで済む。というものでもないけどね
261通常の名無しさんの3倍:03/07/29 04:59 ID:???
>>260
マターリと行きませう。

>>258
生` そしてガンカレ。
 空が橙と紫に混じりあう夕闇の中、準決勝を明日に控えた<FCギム・ギンガナム>は攻守に別れ
セットプレーを中心とした練習を予定通り行っていた。照明の人工的な輝きの中、カミーユが蹴った
コーナーキックが弧を描いてゴールに迫る。ギンガナムは強引にマークを振り切り、キーパーのドモン
より先にスペースに飛び出して頭でボールをゴールへと流し込んだ。ドモンが悔しげに地面を蹴りあ
げる。
キラ「アムロ兄さん、簡単にマークを外されてますよ! もっと集中してください!」
コーチとしてプレイを見ていたキラから、アムロに注意がとぶ。明日の試合、勤務で欠場するシロー
に変わって急遽センターバックに入ることになったアムロだったが、代役をつとめるには不安の残る
プレイを今日の練習では繰り返していた。
アムロ「わかった! キラ、練習や試合のときは兄さんなんて呼ばなくていい。呼び捨てにしろって
    言っただろ!」
返すことばに苛立ちの色が混じってしまう。大人気ない自分の態度に、アムロは下を向いてつばを吐き
捨てた。
 いっぽうマークを外してゴールを叩き込んだギンガナムは高笑いと共にそんなアムロの肩を叩く。
ギム「アムロ君、気に病むことはない。小生が少し上手すぎるだけであるよ。ふははははぁあ」
アムロは適当にあしらいながらも、長身で競り合いに強いギンガナムがセットプレーでもっとも期待
できるプレイヤーであることを考えた。ギンガナムはまちがいなくいい気分にさせておいたほうが
好プレイを望めるタイプだ。監督としての自分を思い返して、アムロはご機嫌をとっておくことに
した。
アムロ「ああ、かなわないな。明日もその調子で頼むぞ、エース」
ギム「エース……いい響きであるな……うむ、よい歌ができたぞ。
   この世をば 我が世とぞ思ふ 望月の 欠けたることも なしと思へば  銀河南無」
アムロ「その短歌、お前の名前を最後につけていいのか……?」
空には、半月が申し訳なさそうに浮かんでいた。

 そんな一幕もありながら、全体の練習としては明日の戦いに向けた緊張感あるものにすることが
できた。セットプレーに関しては、完璧にはもちろんほど遠いが、今の兄弟たちにできる限りのこと
はしただろうとアムロは自負している。あとはアムロ自身の問題だろう。情けないが、自分がチーム
のアキレス腱になるかもしれないのだ。
アムロ「僕に、いや俺にだって長兄のプライドがある。足手まといになどなってたまるか」
皆の目と耳から離れたところで、アムロはひとり月を背に呟いた。
 水曜日。準決勝の試合当日の朝、アムロは朝食の前にリビングに集まった兄弟全員に訊いた。
アムロ「お前らの中で、皆勤賞を狙っているやつとか、今日どうしても出なければならない授業が
    あるやつはいるか?」
兄弟たちは要領を得ない質問と感じたのか誰も答えないままアムロのほうを見返してきた。
アムロ「試合は夜7時だからな。それまでお前らに無駄に体力を消耗してもらってはこまるわけだ。
    だからなにか事情がないなら今日は学校を休んでくれ」
「いいの!?」
ジュドーとガロードが異口同音に聞き返す。苦笑を浮かべてアムロは頷いた。
アムロ「だいたいお前らは許可なしでもちょくちょくサボってるじゃないか」
やったーとばかりにジュドーとガロードはハイタッチを交わす。他の兄弟も二人ほどではないにしろ
嬉しそうだ。なんで学校を休むということはたいてい嬉しいものなのだろうかと、自分もそういう
気持ちだったことを思い出し、アムロは苦笑いを続けながらロランに呼びかけた。
アムロ「ロラン、じゃあそろそろ朝飯にするか」
 ロランがはい、と返事して朝食を並べていくとちょうどギンガナムがやってきた。絶好のタイミング
での登場は何かを感じ取っているとしか思えないものがある。キラが警戒せよ、というふうに鋭い
視線をロランに飛ばす。
ロラン「大丈夫ですよ。今日はギンガナムさんのぶんもきちんとありますし……」
そこまで言ってロランは途中で言いよどんでしまった。ギンガナムの後にシッキネンまでが続けて
入ってきたからだ。さすがにそこまでは考えていなかったロランは、彼のぶんまでは用意していない。
シッキネン「どうも、ごちそうになります」
ギンガナム「よいプレイはよい食事からであるからな。シッキネンも連れてきたのである」
いつもどおり他人の家の朝食に堂々とやってくるギンガナムに、住人であるロランがすまなそうに
耳打ちする。
ロラン「あ、あの、シッキネンさんのぶんまでは……」
ギンガナム「ああ、それなら小生のぶんをシッキネンにやってくれればよい。小生はいつものように
      自力で調達するからな」
そういうやいなや、このときばかりはコーディネーターより遥かに素早くギンガナムはキラの朝食を
かっさらい、止める間も与えず胃袋にながしこんでいく。
ギンガナム「うむ、やはりローラの作った朝食で小生の一日が始まるなあ」
 うなだれるキラのことを、シッキネンは主君とは違ってさすがに気が引けるのか、いいんでしょうか
というようにうかがったが、キラはひきつった笑いを顔に貼り付けて、「食べてください」
と力の抜けた
声で言うだけだった。
キラ「選手はきちんと食べなきゃいけませんし、いつものことですから」
最初の頃は泣き喚いたこともあったが、日常的に朝食を奪われることにもはやなれてしまったキラ
だった。周囲の兄弟たちも同じようなもので、修正、修正とうるさいカミーユでさえ今はギンガナム
を強く咎めようとしない。
カミーユ「なんていうか、もう俺たちの一日はキラが朝食を失うことによって始まるんだよな」
シーブック「少し気の毒だけどな。ああ、キラ、俺が昨日練習用に焼いたパンがあるから持ってきて
      やるよ」
ギンガナム「シーブック君、朝はご飯、ご飯あるのみである! パンなど邪道である。だからこそ小生
      はあえてローラの家にまでやってきてなあ……」
 ともかくも準決勝当日の太陽は昇った。この太陽が沈むかどうかというそのとき、決勝進出をかけた
戦いの始まりを告げる笛が鳴り響くのだ。

続く  238さん、焦らずマイペースでネタがんばってください。
264キラの1週間の朝食:03/07/31 13:27 ID:???
月曜日
ギンガナムが又朝食を狩りに来た。
もう遅かったので仕方なくそのまま学校に行ったらラクスが
お弁当を作ってくれていたようなのでそれをそのまま食べた。

…とりあえずギンガナム家のセキュリティにハッキングを仕掛けて
夜突然停電させてやった。

火曜日
ギンガナムが又朝食を漁りに来た。仕方ないのでそのまま学校に行ったら
フレイが弁当をくれた。…どう考えても妖しい物が入っていそうだったので
こっそりサイの所に入れておいてあげた。…その1時間後、サイが有頂天になって
自分の弁当をくれたからそれを食べて凌いだ。…尚サイは放課後原因は恐らく
フレイの弁当だろうが、体が痺れて倒れたようだ。
265キラの1週間の朝食:03/07/31 13:39 ID:???
勿論その後覚悟を決めてフレイの家に行き、その痺れ薬をゲットしてきた。

…水曜日。
ギンガナムが自分の食事を奪うのを前提に自分の御飯に仕掛け、他の物を先に食べる。
ギンガナムは恒例の如く自分の食事を食べ終わった後僕の食事を奪って食べた。
…2時間後、突然倒れたギムが学校前で車に跳ねられた。…自分はカガリがアスランの為に
と作った食事が作りすぎたとかいう事でもらう事に成功。それで凌ぐ。

この日は流石に可哀想になったので報復は止めた。

木曜日。
ギムが怪我の為遅れて来た。…その時キラは食べ終わっており、
食べるのが遅かったアルが食事を奪われた。…皆ギムが食事を奪うのを
なれているかのように放置していたが、怪我しても奪おうとするその根性
に腹が立ったためアスランの部屋で許可を取り、ギムが出てきたところに
無線リフターアタックをかけた。
266キラの1週間の朝食:03/07/31 13:47 ID:???
金曜日
この日は恒例の大勝負もある為、向こうも必死だ。
…食事は奪われるが放課後、恒例の如く招待を受け、フリーダムで決戦を受けて立つ。
ギムはこれで潔い武人の為、ターンXを使ってきたりはせず、
エピオンで挑んできた。…ゼクスに借りたのだろう。

…今回は勝った。これで21勝20敗。フリーダムを貰って以来あまり負けてない。

土曜日
…今日は何故かギムが来なかった。心配なのでラクスの家に逝く途中で、
見舞いにいってやったら何故か会社のメインコンピューターがハッキングを
受けかけて防壁突破されるのも時間の問題らしい。…とりあえず助けてやった。

…御礼にギムがラクスの家の前で張り込みをしていたフレイを追っ払ってくれた。

日曜日
この日はいつもラクスの家でパン食の為、安全である。
…というかここの食事奪いに来たら…誰だろうと許さない。
と言っても過言じゃないくらい怒ると思う。
267ギムによるキラ評価:03/07/31 13:51 ID:???
…奴はいい武人であーる。

やるときはやり、武士の情けというものも知っているのであーる。
小生も…金曜の奴との戦い、楽しみであーる。

…これからもよきライバルとして競い合うのであーる。

ローラの飯は旨いが、それより何よりライバルとの顔合わせこそ至福であーる
268通常の名無しさんの3倍:03/07/31 14:52 ID:???
微妙にいい友人になってるギムとキラに藁た。
ついにキラも種以外の友達ができたか?
269フレイの一週間:03/07/31 15:52 ID:???
月曜日
ラクスが私のキラにお弁当なんか作って渡してる。
ムカツク。…明日は私が作って先に渡してやるんだから。

…序にラクスの机の中に封筒爆弾いれて…と。

火曜日
キラにお弁当を作った。勿論薬入り。
…でも何故かサイが薬に引っ掛かった。勝手につまみ食いしたのかな?

…そんな事はどうでもいいの。キラが6ヶ月ぶりに自分から私の家に来てくれたの。
勿論手厚く迎えて話し込んでたら、腹いせに使えそうな薬をほしがったから毒薬
30ほど紹介して上げたんだけど、毒はいいみたいだったから特性痺れ薬を貸してあげたの。
キラ、喜んでたわ。

水曜日
…学校の前でキモい髪したオジンが跳ねられた。…思い出すだけでも気持ち悪くて、
吐いちゃった。…その時偶然近くに居たサイの看護…まぁ上出来だったわね。

270フレイの一週間:03/07/31 15:57 ID:???
木曜日。
明日はラクスのコンサートの日。…準備しないとね。色々。
…出来れば閃光弾も欲しいから…って事で適当な部下に
盗んでこさせたわ。…そいつ、バレて捕まったけど。

金曜日
ラクスの野外コンサートが始まったわ。…私は隣のビルからラクスの目に
光線を当てる。…でもラクスは動じない。…仕方ないから二つ使って両目に。
それでも動じない。こうなったら最終手段!という訳で閃光弾と消火器を放り込んだ。
それでもラクスは歌いつづけてた。…ここまで天然だと恐ろしいわね。

271フレイの一週間:03/07/31 16:01 ID:???


土曜日
今日はラクスの家の前で張り込み。てなづけたウッソからの情報は役に立つのよね。
…でも、ギムに邪魔されちゃった。仕方ないから今日はウッソを頂きましょう。

日曜日
…家の前に色黒の女の子が立ってる。…何の用か聞きにいったら、ウッソを返せ
とか言ってくる。…あんな餓鬼道具でしかないっての。…鬱陶しいから帰って
って言ったの。そうしたらいきなり祈りだしたの。…そうすると、空を埋める
カラスの大群が襲い掛かってきた。…仕方ないからサイにでも駆除してもらいましょ。

272通常の名無しさんの3倍:03/07/31 22:43 ID:???
>271
これ以上の展開は、
http://www.soutokuhu.com/bbs/test/read.cgi?bbs=shar&key=1049403320
でよろしく。スレ違いだよ。
273通常の名無しさんの3倍:03/08/01 01:26 ID:???
スレ違いというか、板分割に際して種キャラ中心のネタは避難所で、
という流れになったのでそうしてもらえると嬉しいなあ。
274通常の名無しさんの3倍:03/08/01 06:26 ID:???
これからなんですよ、これから。

切り口が種なだけで。(謎)
275通常の名無しさんの3倍:03/08/01 07:43 ID:???
(謎)

で、メインはフレイじゃないの?
276ラクスの1週間:03/08/01 08:04 ID:???
月曜日
今日もハロにつけておいた盗聴器でキラの状況を確認。
お弁当を2人前作って学校へ行きましたの。
キラは喜んでくれましたわ。

火曜日
放課後…キラの家に用事がてら遊びにいったんですの。
…キラはいなかったので落ち込んでいたら、いろいろと義兄様達が
優しくしてくださったので、楽しかったですわ…。
キラ様が戻ってきた後はお酒を飲まされて、意識が途切れてしまいましたの。

水曜日
この日は二日酔いでしたので、色々と五月蝿そうな学校は休みまして、
キラの家で皆さんのお手伝いをする事にしましたの。
…そう言えばもともとの用事は何でしたっけ?
277ラクスの1週間:03/08/01 08:10 ID:???
木曜日
明日はコンサート。…練習に没頭していましたわ。

金曜日
コンサート中、目にレーザーが当たったり、消火器や閃光弾が降って来ましたの。
…フレイ様も粋な演出をなさいますわね。

…エターナルに打電、2日後アルスター家にミサイル全弾発射を。

土曜日
家の前にフレイ様がいらっしゃって…困りましたわね。
これではキラ様がおこしになれないじゃありませんか。

…ギム様にはお礼を言っておいた方が良さそうですわね。

日曜日
キラ様との平和な一時を過ごしましたわ。
278通常の名無しさんの3倍:03/08/02 19:45 ID:???
保守が遅れたけど、落ちなかったみたいですね。ヨカッタ(・∀・)ヨカッタ
279狩り勝負:03/08/02 20:32 ID:???
復活おめ。
祝いにネタ投下。
狩り3 シロー
シローは上機嫌で、鼻歌まじりに獣用トラップを仕掛けていた。
狩りは彼の得意なサバイバルの要素が大きく、優勝を狙えるからだ。
しかもラクスのコンサートチケット、それもペア用が貰えて,影も薄くなくなるとくれば,上機嫌にもなるだろう。
…尤も彼は,実際はサバイバル能力ならヒイロ,格闘能力ならドモンに大きく劣っているのだが,上機嫌になったシローはそんなことは気付かなかった。
シロー「嵐の〜中で…よっし。トラップ設置完了。」
設置したトラップは落とし穴のような単純な物から,軍の特殊部隊が使うような高度なトラップまで様々だった。
シロー「よし、あとはこっちから狩りに行くか。たのむぞ。」
シローの声に答えて,どこかからロボット犬が出てきた。
ロボット犬と言っても旧世紀にあったAIBOなどとは違い,警察用犬ロボットとして開発されたものに,ジュドーとガロードに貰ったパーツを組み込んだ特製品である。
動物相手なら、ちょっとした歩兵小隊より戦力になる。
犬ロボットが鳴き、シローとロボットは狩りを開始した。
そして20分後、シローは様々な種類の動物を、限界まで狩っていた。
だが、シローは気付かなかった。
背後の茂みに、自分の弟二人が隠れている事に。
ロボットが,突然動きを止めた。
シロー「ん?どうした?」
シローがロボットに近付いたそのとき、ロボットがシローに飛びかかって来た。
シロー「う、うわあああっ!」
もがく。だが強力に改造したロボットにはかなわない。
シローをあっさり倒れさせ,押さえ付け、動きを止める。
茂みの中から、2人の少年が出て来た。
ジュドーとガロードである。
ガロード「悪いな,兄貴。優勝したいんでな。ロボットをこっちで操作できるようにしたよ。まあ、俺たちがいなくなれば放してくれるから,ちょっと我慢しててくれよ♪」
ジュドー「へへっ、そういうことさ。んじゃ、兄貴が持ってる分,貰ってくぜ。頑張って又穫れよー。」
シロー「くそっ!あいつ等に任せたのが間違いか…」
ジュドー「おおっ!おい、見ろよガロード…」
ガロード「ああ、兄貴の奴もなかなか…」
遠ざかって行く弟たちに,悔しさを押さえられないシローだった。
2時43分 ガロード:131キロ ジュドー:134キロ シロー:45キロ(罠にかかっていた分)
280お中元が来る 1:03/08/03 11:52 ID:???
人類が宇宙で生活するこの時代になっても、旧世紀の習慣はたくさん残っている。
日頃世話になっている人や仕事で付き合いのある人に贈り物をするお中元・お歳暮なんかもそうだ。
そして今は、大人たちがお中元をやりとりする季節である。
とある夕方、年少組は玄関に山積みなるほど運ばれてきたお中元の箱を仕分けしていた。
アル「これはアムロ兄ちゃん、これはドモン兄ちゃんにだよ」
ガロード「っつーか、アムロあんちゃんどドモンあんちゃん宛てばっかで、シローあんちゃんには全然来ないなぁ」
ジュドー「顔の広さの違いってやつじゃないの?アムロ兄ちゃんは有名な技術者な上に会社重役だし、
      ドモン兄ちゃんはガンダムファイトの優勝者。これなんか格闘技専門のTV局からだぜ。
      地元のヒーロー止まりのシロー兄ちゃんとは知名度がダンチだよ」
ガロード「いや、地域密着型ヒーローである以上、近所の連中からもらえてもおかしくねえだろ」
ロラン「二人とも無駄口叩いてないで、早く分けちゃって下さいよ」
バカ高いエンゲル係数と教育費その他で家計のやりくりに苦しむ兄弟一家にはありがたいことに、
お中元へのお返しに物を贈る必要は特にない。
使い道の無い物なんかは売るなり、おすそ分けするなり、誰かへのお中元に転用するなりして他へやってしまうのだ。
ジュドー「どう思う?シロー兄ちゃん」
非番で年少組に混じって仕分けをしているシロー、悪ガキコンビにくそみそに言われてぶ然としている。
ガロード「くれたらちょっと大目に見てやるとか言ったら、キキの家(自由業)とかくれるかもよ」
シロー「お前ら俺を悪徳警官にする気か?!公務員は市民には公平でないとだめだから、金品のやり取りは無しなんだよ!」
ガロード「さすがだねぇ。よっ警官のカガミ!」
そんなこんなのうちに日も暮れて、兄弟達も続々帰って来る。

(つづく。以降は回によってはリィナとリィズを妹として登場させるかもしれません)
281通常の名無しさんの3倍:03/08/03 21:21 ID:2FVoxu/T
age
282あぼーん:あぼーん
あぼーん
283通常の名無しさんの3倍:03/08/05 21:01 ID:cscw7vfZ
age
284お中元が来る 1.5:03/08/06 02:06 ID:???

「あ、ハムの人だ」
「こんにちは、ハムの人」
TV画面の中では、風呂敷包みを持って雪道を歩く金髪の男が、
道で会う人から口々に「ハムの人」と言われている。
そして最後にコートを着た色黒の男が
「カモン、ハムハムくーん」
挑発的な態度で言われ、金髪の「ハムの人」はついに怒り出した。
「おのぉれぇぇい!誰がハムハムかぁぁぁ!!弟といえどもこのアスハム・ブーンもはや容赦せんッ!!」
TVのCMを見ているアルが突っ込みを入れる。
アル「だからハムの人なんだよねぇ」
哀れなハムの人の怒号にかぶさるようにナレーションが入る。
「お中元にも、ウルグスクのハム」
ジュドー「夏なのに、寒そうなところでロケやってんだなー」
バーニィ「南半球なら今は冬だぞ!シドニーとか!そっちの方だろう」
ヒイロ「…ウルグスクはシベリアの町の名前だ。夏でも死ぬほど寒い」
バーニィ「そうだよなぁ…北国は夏でも寒いよな」(´・ω・`)ショボーン
アル「バーニィ、何を向きになってるのさ…」
バーニィは落ち込み、アルは非難するような目でヒイロを見たが、ヒイロには理由はわからなかった。

同刻、ギンガナム邸。
ゼクス「ありがとうございましたー」
パーマンメットの上から運送屋の制帽をかぶったトンチキな格好の男から荷物を受け取ると、
メリーベルは居間に駆け込んだ。
メリーベル「ギムー、お中元来たよ」
ギンガナム「ほう、見せろメリーベル」
箱をひったくって包みをバリバリはがしたギンガナムは、中身を確認して嬉しそうに叫んだ。
ギンガナム「見ろメリーベル。我が家にハムが来たぁぁぁ!!」
285通常の名無しさんの3倍:03/08/06 02:57 ID:???
ハムと子安の畳みかけに完敗だ・・・
 試合を目前に控えた試合会場のロッカールームの中、アムロは<FCギム・ギンガナム>の
メンバー全員に呼びかけた。
アムロ「みんな、最後にシローの言ったことを思い出してくれ」
チームの全員、特に兄弟たちは、今日の試合に勤務で出られないシローに託された言葉を強く
思い出した。
――みんな、今日の試合、頼んだぞ。
それだけだ。シロー本人はなにかを託すつもりではなかったのだろう。そのあとに「今日は署で
時計を何度も見て、気をもむことになりそうだ」と言って、シローはすこしばつが悪そうに笑った。
しかし、兄弟たちはそんなシローの言葉を受けて、今日の試合への思いを託されたと感じていた。
ガロード「ここはひとつ、やりますか」
コウ「ああ、勝とうぜ。シロー兄さんのために」
頷きあう兄弟たちに、アムロは最後にもう一度はっぱをかける。
アムロ「そうだ。この試合に勝って、シローと一緒に決勝に出るぞ!」
一回戦以上の怒号がアムロの言葉に返され、ロッカールームの空気がビリッと震えた。アムロが
ロッカールームのドアを勢いよくあけ、<FCギム・ギンガナム>はそれに続いてフィールドへ
向かう。覇気が彼らの足跡をやや荒いものにしていた。
 フィールドに向かう地下道のなかほど、アムロは友人で同僚でもあるハヤトに呼び止められた。
アムロは昨日、ハヤトに同時刻に行われるもうひとつの準決勝をビデオに撮ってくれるように
頼んでおいたのだ。決して多くない社員が二人も5時退社では、社長のブライトも怒鳴り散らさず
にはいられなかったようで、原因であるアムロはめいっぱい絞られてきた。それでも最終的には許可
をくれるのがブライトだったが。
アムロ「悪いな、ハヤト。こんなこと頼んでしまって」
ハヤト「なに、たまにはこういうのもいいさ。しかし、正直おまえにユニフォームは似合わんな」
アムロ「そんなことないだろう。ユニフォームのデザインが悪いからそう見えるだけさ」
あくまでひかないアムロにハヤトは小さく苦笑すると、「頑張れよ。お前達が勝たなけりゃ、ビデオ
とっても無駄になるだけだからな」と言って去っていった。アムロは「勝つさ」と答えてピッチに
足を向ける。
 午後7時キックオフということで、フィールドには当然照明が入っている。夜の涼しい空気が
芝をごく軽くなでていた。ロランが、自分の体がほてっているから涼しく感じるのだろうかと思い
ながら、なんの気なしにスタンドに目をやると、見知った顔が何人か見受けられた。他の兄弟たち
も同様らしく、
カミーユ「あ、ファだ。見にきてくれたのか。フォウは……来てないか。頭痛いって言ってたものな」
ジュドー「お、イーノたちだ。お〜い、ビ〜チャ〜、モンド〜」
アル「あ、バーニィとクリスだ。普通にデートすればいいのに、まだ僕をダシにつかってるのか」
ガロード「ティファ、来てくれたのか。ジャミルのおっさんも……ティファを一人にはできないからな」
などといった声が聞こえる。しかし、ロランにとってそれらの声は遠いものでしかなかった。
ロラン「キエルお嬢さんがいる……」
となりにはソシエの親友のメシェーもいるが、ロランの目は完全に美しいブロンドを縦に巻いた
少女に引き込まれていた。ボーっとみつめていると、キエルたちのほうから手をふってくれた。
こちらに気付いたらしい。ロランははしゃぐように手を振り返した。
ソシエ「お姉さまとメシェーに、試合のこと話したら応援に来るって」
いつのまにか隣にやってきたソシエが言う。ロランは、「へー、そうなんですか」とにこにこして
ソシエに顔を向けたが、ソシエのほうは仇をみるような視線を向けてくる。
ロラン「あの、ソシエお嬢さん……?」
ソシエ「あのな、お姉さまなんてきょうび流行んねーんだよ。ボケが。
    得意げな顔して何が、キエルお嬢さんがいる、だ。
    あんたは本当にお姉さまに来てほしいのかと問いたい。問い詰めたい。小1時間問い詰めたい。
    あんた、ディアナ様の姿にとらわれてるだけちゃうんかと。
    仲間内通のアタシから言わせてもらえば今、
    アタシたちの間での最新流行はやっぱりメシェー、これだね。
    メシェーってのはそばかすが多めに入ってる。そん代わり胸がかなり大きめ。これ。
    で、それにサバサバした性格。これ最高。
    しかしメシェーに惚れると次からムーンレィスの美青年と争わなきゃならないという危険も伴う、諸刃の剣。
    略奪愛が無理そうなロランにはお薦め出来ない。
    まああんた、ロランはもっと身近な人に気付きなさいってこった」
ロラン「ソ、ソシエお嬢さん、それは古いですよ。それに、身近な人って……?」
ソシエ「み、身近なことって言ったのよ。つまり目前の試合に集中しなさいよねってこと」
ロラン「あ、ああ。そうですか。うん、そうですよね。試合に集中しなきゃ。……ありがとうございます、
    ソシエお嬢さん」
 ロランはハーフラインの反対側で練習する<ASジャムル・フィン>に視線を移した。エンジと
オレンジのピッタリしたユニフォームが、ロランに強い威圧感を与える。それでもロランは自分の
うちにそのプレッシャーを跳ね除けられる気が宿っているように思えた。みんな、そうに違いない。
戦える。ロランは周囲のチームメイトを見回して確信した。
 ソシエはいつのまにかベンチのほうへ下がっていた。アムロが、ロランに声をかける。
アムロ「ロラン、パス練習の相手をしてくれ。それとな……」
こちらに近寄ってきてアムロはロランに耳打ちした。
アムロ「まあお前、ロランは女の子の気持ちに鋭くなれってこった」
 そんなことがありつつも、練習の時間は足早に過ぎ去り、試合の開始のために両チームが
フィールドに散った。前半のキックオフはこちらだ。ロランは試合開始直前、月を見上げた。
そっと、「見守っててください、ディアナ様」と呟く。
288フットボール狂騒曲:03/08/06 05:43 ID:???
訂正です。
>>286の16行目の 足跡 は 足音 の誤りです。後、続きます。
訂正、申し訳ありません。
289通常の名無しさんの3倍:03/08/06 19:01 ID:???
ようやく人大杉解消?
ところで人のネタがつまらんと、大口叩いた人は今どうしてるんだろう?
早く貴方の自信作が読みたいんだが・・・それとも、もう書いたの?
290通常の名無しさんの3倍:03/08/07 19:32 ID:FJrrlbCY
あげとく
291通常の名無しさんの3倍:03/08/08 21:26 ID:???
人大杉に巻き込まれたふりをして逃(略
292通常の名無しさんの3倍:03/08/09 11:02 ID:???
このままだとあれは所詮、夏だったね・・・で済んでしまうからね。ま、書き逃げもアリかな2chだしさ

つーか、何処のスレも過疎化が激し過ぎないかい?
293通常の名無しさんの3倍:03/08/09 16:10 ID:???
種が色んな意味で佳境に入ってるから新シャアに住人が移ってるんでしょう。
あと2ヶ月ほどの辛抱ですよ、多分。
あの盛り上がり方は毎週毎週新しいネタを供給してくれる種あってこそだから。
雑誌とか漫画とかのメディアミックスは駄目ディアミックスだったけど、
2ちゃんにおいては大成功だな(w)新シャア板なかったらとっくの昔に見るの止めてるよ。

スレ、つうか板違いスマソ。
294通常の名無しさんの3倍:03/08/09 16:42 ID:???
>>289
もうUPしてたはずだぞ。
過去ログ読み直せ
295通常の名無しさんの3倍:03/08/09 20:58 ID:???
238以降の新作は
・種キャラの一週間
・狩り勝負
・お中元が来る

の三作品なわけだが、>294はどれが238の作品かわかるのか?
296通常の名無しさんの3倍:03/08/09 21:13 ID:S2KyybaR
>>295
とりあえず狩り勝負は違います。だって漏れだし。
ただ、一つだけ漏れの投下してないネタ(>>218)があるから、もしかしたらそれかも。
297294:03/08/09 21:13 ID:???
正直すまんかった。
勘違いして確認もせずに口走ってしまった。
すみませんでした。
298通常の名無しさんの3倍:03/08/10 01:20 ID:???
238は名乗り出て欲しい。ネタ書く時は
夏休みを満喫していたり、人大杉で入れないとか色々あるとは思うが
煽りでもなんでも無く気になって仕方ない(苦笑
すげぇ期待してんだよ238に。面白いネタ書けるんだろうからね
299ロラン・ローラで大騒ぎ:03/08/10 11:56 ID:???
ロランの体を元に戻す実験を前に、ラボに集った兄弟、知人、関係者は懸命に彼の本来の体型について
協議を続けていた。各人が彼に対する記憶を元にし、その意見を重ね合わせて細部のディテールを考察、
略図に描いてパズルのように付け合せて全身像のラフを描き、それを清書して最終デザインを決定する。
これらの作業を全員積極的かつ好奇心旺盛に行った為に、最初の1時間でロラン本人も納得の決定案が
出た。これを元に全員がイメージすれば男のロランが大復活するわけである。

ロラン「あぁ、これなら僕も安心して実験に入れます。皆さん、宜しく。」
キラ「これで本来のロラン兄さんに戻ってくれれば僕も責任が果たせます。」
アル「でも、お姉ちゃんがいなくなるのってちょっと寂しいな。」
アムロ「こら、滅多な事を言うもんじゃない!もうロランを女にするのは沢山だ!」
ジュドー「でもロラン兄の女装って評判良いし、それで家計支えてるとこもあったりするし・・・」
ガロード「ロラン兄って呼ぶより『ロラン姉』って呼ぶのが口になじんできた今日この頃だったんだよな。」
カミーユ「そんな雑念がロランを益々女にするぞ!戯言はやめろ!」
キエル「まあまあ、ロランなら男に戻っても私共が用意するドレスが馴染まぬ事などありえませんし・・・」
ディアナ「彼の女性的なまでの素姓が変わる事まではないと思います。」
シロー「なんだか弟の誉め言葉になっていない気がしますが・・・」
シャア「身内でさえ彼が元に戻るのを拒む者がいる・・・私がローラにはそのままの姿でいてほしい
    と思うのは矢張り自然の理か?」
ナナイ「まだそんな事を言うんですか、大佐、もとい社長!ロラン君をララァの代わりにするのは
   もう止めて下さい!」
アムロ「言っただろうナナイ、コイツは女を不幸にしかしないと!」
シャア「心配するな、男ならば私は彼を幸せにできる。」
ヒイロ「貴様はロランなら男女関係無しか?」

「はぁ、又訳の分からないことになりそうだ。あっちにいっていよう。」
妙な論争についていけず、人知れずロランはけんきゅうしつ研究室を抜け出た。
「実験まで時間はあるし、休憩室でコーヒーばかり飲んでてもつまらないし、話し相手も
 いないし・・・あ、そういえばソシエお嬢様が臥せっておられるからお加減を聞かなきゃ。」

所変わってハイム家邸宅。ソシエの部屋の電話を取るシャクティ。
シャクティ「はい、ハイムです。あ、ロランさん、ええ、ええ、そうです。ソシエさんは今、ベッドで
   負け犬の如く打ちひしがれて寝ています。大丈夫、病気でもなんでもなくていじけてる
   だけですから。ええ、本人に代わってもいいのですけど、ロランさんとはお話したく
ないみたいで・・・先ほども、自分はロランのいじめっ子だとか、2人のお姉様方に比べて
鬼畜生な性分だとか、あの時ロランさんの胸を揉みちぎってやろうとおもったとか・・・」   
ソシエ「ちょっと、ある事ない事言わないでちょうだい!!」
鬼のような形相で受話器を奪い取るソシエ。この時シャクティの、「その顔が見られなくて
よかったですね。」という呟きが、彼女の耳には入らなかった。 

300通常の名無しさんの3倍:03/08/11 13:41 ID:RLdraNdI
age
 キックオフ後の試合展開は<FCギム・ギンガナム>の攻勢、<ASジャムル・フィン>の守勢で
幕を開けた。どちらのチームにとっても計算どおりのスタートである。<FCギム・ギンガナム>は
両翼のカミーユ、ウッソに大きく開いて攻めにでるが、<ASジャムル・フィン>も激しくからだを
ぶつけていく守りで相手にシュートを打つ余裕を与えない。
 アルやキラたちベンチのものも、初戦をへた経験があってか、ある程度落ち着きを持って選手たちを
見守る。
シッキネン「まずは試合前に予想したとおりだな」
アル「今回の両チームのフォーメーションはこんな感じかな?」

<FCギム・ギンガナム>のフォーメーション

         FW9・ギンガナム

MF4・カミーユ  MF10・ジュドー   MF8・ウッソ 

    MF11・ヒイロ   MF7・ロラン

DF3・ガロード            DF2・シーブック
     DF14・アムロ(C) DF5・コウ

         GK1・ドモン

ソシエ「ウチのチームはフォーメーションに変更はないわね。アムロさんがキャプテン」
キラ「相手もビデオで見たのと同じ3−5−1−1だね。両サイドのウイングバックが下がっている
   から実質的には5バックになっているけど」

<ASジャムル・フィン>のフォーメーション

       FW18:オルバ・F

       MF17:シャギア・F

WB11  CH8 CH10:デル CH6   WB7
 ↓                       ↓ (両ウイングバックがやや下がり気味)
     CB3 CB4:ダニー(C) CB2

         GK1:デューン

リリーナ「デル、ダニー、デューンの3Dの方たちがチームの中心選手ですね。そして要注意なのが
     前のフロスト兄弟の二人」
 試合開始から5分、10分と過ぎたが、ゲームに大きな動きはない。攻める兄弟たちと、それを受ける
ジャムル・フィン。ジャムル・フィンはトップ下のシャギアまでが積極的に守りに参加している。FW
のオルバがひとり、前線でボールを待つ。
 攻勢の<FCギム・ギンガナム>は、ボールを支配し、サイドからラストパスを出すところまで
はいけるのだが、その先の段階、シュートを打つには至らない。中央のディフェンスは3Dを中心
に堅く固められており、ペナルティエリアおよびその手前で仕事をしようとするギムやジュドーは
激しい抵抗にあい、シュートすることができないでいた。業を煮やしたような形でのミドルシュート
は何本かあったものの、それらはゴールマウスの枠をそれるか、敵キーパーのデューンにがっちりと
受け止められていた。
ジュドー「ああ〜〜イライラする〜〜」
ギム「貴様らぁ、攻める気がないのであるか!」
ギムがそう怒鳴るのは、もちろんまとわりつかれて満足にプレイできない苛立ちからだが、ジャムル・
フィンの攻める姿勢がほとんどみられないからでもある。ジャムル・フィンの攻撃はボールを奪った
後すぐに前線にロングボールを放り込むだけで、全く芸のないと思えるようなものだった。オルバを
ケアしているアムロやコウは何度かやや長い距離を走ってロングフィードをカットするか、2対1の
数的優位を活かしてオルバを止めるだけで相手の攻撃を防ぐことができている。
アムロ「ふう、やはり相手の攻撃はセットプレー頼みということか? カウンターにしてもこれなら
    あまり苦もなく止められる」
 油断は禁物と言えど、アムロは相手の淡白な攻撃姿勢にほっと安心するところがある。付け焼刃の
ディフェンスでどこまでやれるか、という不安を抱えてきたからだ。もっとも兄弟たちのサッカーは
基本的には全員が付け焼刃とも言えるが。
 前半20分を越えたあたり、得点の匂いの強く香るプレイがこの試合初めて姿をみせた。<FCギム・
ギンガナム>は敵ペナルティエリア周辺の混戦からギンガナムがやや強引にシュート。これをキーパー
のデューンが弾き、コーナーキックを得る。カミーユのキックはまたもペナルティエリアでの混雑を
招き、こぼれ玉にちょうどよくいあわせたジュドーが右足を振りぬく。が、これはゴール左ポストに
阻まれ、得点そのものはならなかった。しかし、この一連のプレイは相手の執拗なディ幻すに苦しむ
兄弟たちに力を与えてくれた。
ジュドー「ああ〜〜、惜しい! くそ、もうすこし!」
シーブック「いいぞ、ナイスシュート、ジュドー!」
ロラン「この調子でいこう!」
ギム「ふははは、慣れてきたぞ、彼奴らのディフェンスにもなぁ!」
 だが、ギムのセリフは相手にも言えることなのかもしれない。<ASジャムル・フィン>もこの
時間以後、鋭いカウンターを繰り出し、兄弟たちを脅かし始めたのだ。後半25分、ロランの放った
ミドルシュートのこぼれ玉を拾ったCBのダニーが素早くシャギアへとパスをだす。受けたシャギア
はマーカーのヒイロのディフェンスを上手く手を使って抑え、弟のオルバへとスルーパスを送った。
オルバはボールを受けると必死のタックルにきたコウをひらりと交わし、ペナルティエリアやや手前
でシュートの体勢に入った。
 オルバの鋭いシュートがゴール右下すみを襲う。ドモンはこれに素早く反応してパンチングで防ぐ。
しかし、そのこぼれ玉にいち早く飛びついたのは後方から走りこんできたシャギアだった。ヒイロが懸命
に食い下がるが、先ほどと同様、体格差でシャギアが押さえ込んでいる。決定的なチャンスをものに
すべく、シャギアがシュート。だがドモンは瞬時に体勢を立て直し、身を横に投げ出してシャギアの
一撃を止めてみせた。こぼれ玉を今度はアムロがクリア。ボールはハーフラインをこえたあたりで
向かって右のサイドラインを割った。
シャギア「やりますね。これまでそんなにボールに触れてこなかったのに、いきなりであのセービング
     とは。なあ、オルバよ」
オルバ「あの状況で決められなかったのはちょっと屈辱だね、兄さん」
この隙にフロスト兄弟はドモンに話しかけてきた。何か揺さぶりをかけにきたというよりも、たんに
しゃべりたいだけのような、妙な雰囲気をドモンは二人から受けた。
ドモン「あんたらの攻撃があんまりあれなんで、俺は暇なんだ。ちょっとは忙しくしてほしいもんだぜ」
ドモンも軽口を返す。シャギアは特に気分を害した様子もなく、ドモンに近づいてきてささやいた。
シャギア「ふふ、一言助言をしてさしあげましょう。『私の右足は凶暴です』」
ドモン「なんだ、それは? そのわりには今のシュート、決めておかなかったな」
オルバ「試合はこれからですよ。そうだよね、兄さん」
シャギア「ああ、そうだな、オルバよ」
フロスト兄弟はそれを最後に去っていった。残されたドモンは、からかいにきただけか、と軽く首を
ひねった。
 その後試合はやや加速した流れを見せていった。これまでと同じく、<FCギム・ギンガナム>が
攻め、<ASジャムル・フィン>が守る。違うのは両チームにチャンスといえるプレイが何度か見ら
れるようになってきたことだ。セットプレーからジャムル・フィンのCHデルがヘディングを放ち、
それをドモンがワンハンドでキャッチする。ガロードが前線に放り込んだボールから、ウッソが混戦
を潜り抜けてシュートする。両者の攻防は、近い時間、どちらかに点が入ることを予感させた。
 前半37分、カミーユのジャムル・フィンからみて右サイドからのクロスをカットしたダニーが
上がっていたシャギアへとロングフィード。シャギアは弟のオルバとのワンツーで抜け出そうとする。
リーチの差に苦しむヒイロが横から足をねらったタックルにいき、ファウルでシャギアを止める。
ゴール正面約20メートルの地点で<ASジャムル・フィン>に直接フリーキックが与えられた。
ヒイロにイエローカードが出されなかったのは、兄弟たちにとって不幸中の幸いだ。ジャムル・フィン
のキャプテンであるダニーが主審に詰め寄るが、むろん判定はくつがえらない。首を振りつつ主審から
離れると、ダニーは足を押さえているシャギアに話しかけた。
ダニー「くそ、なんであれにカードが出ないんだ。おい、大丈夫か?」
シャギア「ええ。キッカーは私がやらせてもらいますよ」
ダニー「直接狙える距離ならあんたが蹴る約束だしな。よし、頼んだぞ」
シャギアは不敵な笑みを浮かべて頷く。
 ボールをセットし、シュートを放つステップのためにシャギアはややあとずさる。ドモンはキックを
防ぐべく壁をつくっている兄弟たちに細かい指示を出しながら、シャギアの行動を見ていた。壁の上を
越えるようなシュートを打って、曲げて落としてくるつもりだろうか? 狙ってくるのはゴールの右か
左か? 様々な考えが頭に浮かぶなか、ドモンは先ほどのシャギアの言葉を思い出した。
――私の右足は凶暴です
右足のキックには自信を持っているということだ。直接狙ってくるのは間違いない。となれば、壁に
入ってきているオルバはこぼれ玉に飛びつくためだろうか。そこまで考えたとき、ドモンのあたまに
あるひらめきが下りてきた。
ドモン「まさか……いや、コウ! となりのオルバを楽にさせるんじゃない! 押しやれ!」
 ドモンが叫んだのと、主審がキックの許可を与える笛を鳴らしたのが同時だった。シャギアが左足に
力強く芝をかませ、右足を鋭く振りぬく。ほぼ同時に完璧なタイミングでオルバが上に跳んだ。その
ちょうど下をすべりぬけ、シャギアのシュートはほとんど回転せずに、地をえぐるような弾道でゴールへと走る。
 ドモンがとっさにゴール中央へとポジショニングしたそのとき、ボールがオルバの下から急に飛び
だしてきた。ゴールやや右へと低い軌道で一直線に迫るシュートに体をなげだした瞬間には、もう
すでにボールはドモンの体の後ろへと消え去っていた。そして無様に横倒れになったドモンの後ろ
で今、ボールは凄まじい勢いそのままにネットへ突き刺さっている。振り向いてそれを確認した
ドモンは、ネットからこぼれてきたボールをにらみつけながら叫んだ。
ドモン「く、く、くっそぉおおおおおお」
 その叫びを聞きながら、弟との完璧なサインプレーをやってのけたシャギアは、唇を緩めてひとり
ごちた。心のうちでオルバと祝福のやりとりを行いながら。
シャギア「言ったはずですよ。私の右足は凶暴だと」
前半38分、<ASジャムル・フィン>先制。得点者、シャギア・フロスト。スコア、1−0。
 試合はその後、失点した<FCギム・ギンガナム>が以前にもまして攻め立てたが、先制して守り
きるという理想の展開を手にした<ASジャムル・フィン>は強固な意志と接触プレーの強さを発揮
して、ことごとく兄弟たちの攻撃を跳ね返した。とくに一回戦の<SCクロスボーン>戦で活躍した
ウッソは、相手とのパワーの違いに苦しんでいた。シーブックが後ろからフォローに行くものの、その
差を埋めることは不可能だった。また、ヒイロも当たりの強さではマークするシャギアに遅れをとらな
かったが、身長差ゆえのリーチの差に苦しみ、手をうまく使って押さえ込んでくるシャギアの前に、
効果的なディフェンスができているとは言いがたい。
 <FCギム・ギンガナム>はそれでも前半終了までにさらに何本かのシュートを放ち、敵ゴールを
落とそうという気迫を見せる。しかし、その全てが苦し紛れのシュートであり、相手のゴールネット
を揺らすことのできるものではなかった。兄弟たちは、奮闘むなしく前半終了の笛を聞くことになっ
た。あと少し時間があれば必ず一点とれるのに、と言わんばかりの悔しさを顔に刻み付けて主審を
振り返る。
 そんな敵選手たちの表情を、<ASジャムル・フィン>のキャプテン、ダニーは、してやったりと
内心ほくそえみながら見回していた。
ダニー「1−0のリードを抱えて後半へ、か。理想の展開だな」
 対して<FCギム・ギンガナム>のキャプテンであるアムロは、やられてしまったという思いが拭い
されない。完全に相手のペースで試合を運ばれている。それに加えて、なによりも悔しさとふがいなさ
を感じるのは、今の自分の状況に関してだ。アムロは荒い息を吐いている自分の体が恨めしかった。
コウ「アムロ兄さん、体力の消耗が激しいんじゃないか?」
そう訪ねるコウに、アムロは首を振って「大丈夫だ」と答える。嘘だ。本当はかなりの体力をアムロは
消費してしまっている。序盤から繰り返された相手のロングボールを多用する攻撃によって走り回らさ
れたアムロは、
試合前に予想していたより遥かに疲れていた。どうやら自分に甘い点をつけていたようだ。
アムロ「今思えば、あのロングボールはこちらを走らせ、疲れさせるためか。見事にやられたな」
このまま負けるんじゃないか。ふと心に浮かんでしまったその思いを、アムロは必死に打ち消した。
アムロ「まだ後半がのこっているんだ。このまま終わってたまるか」
 隣のコウは、アムロのその声がやけに弱いように思えた。
 前半の<FCギム・ギンガナム>のシュート数は10本。<ASジャムル・フィン>のシュート数
は4本。兄弟たちは相手の倍以上のシュートを放っていた。そしてスコアは0−1。ロランはロッカー
ルームにひきあげてきて、備え付けのいすに腰を下ろしたとたん、ふぅっと大きな息を吐いた。こんな
にちがうものだろうか。一回戦<SCクロスボーン>戦のリードして向かえたハーフタイムとはまるで
体の重さが違う。ロランは頭を左右にブンブンと振って自分の弱気を振り払おうとした。気の持ちよう
なんだ、気を強く持て、と自分に言い聞かせる。
ソシエ「ロラン、なにやってるの?」
 ロランが首を振るのをやめると、心配そうにこちらを見ているソシエがいた。
ロラン「ああ、なんでもありません。大丈夫ですよ」
 できるだけ何気なく答えると、ロランはソシエの手渡してくれたドリンクを飲みながら、周囲に目を
やった。ジュドーやギンガナムを中心にしたグループが、
「いける! 俺たちのほうがずっと攻めてるんだからいけるって!」
と気勢を上げている。ウッソやガロードがはしゃぐようにして「やれる、やれるよ」とわめいている。
彼らの勢いが、ロランには熱に揺らめく蜃気楼に見える。外見はあっても、中身はない。虚勢。そんな
言葉が自然と浮かんだ。
 ジュドーたちからはなれ、自分と同じように淡々としているのがヒイロ、シーブック、カミーユと
いったところか。ロランは順々に視線を移していった。カミーユはしきりに何かぶつぶつと言っていて、
淡々と、と言う言葉にはあてはまらないかもしれない。コウは頭を抱えてうなだれている。
コウ「俺が、あのときオルバにもっと激しくあたっていれば、あのフリーキックは……」
コウが後悔の念を口から漏らしたそのすぐあとだった。それまで誰よりも冷静そうだったヒイロが突然
叫んだのは。
ヒイロ「フリーキックを与えたのは俺だ。俺の……俺のミスだぁあああ!」
いつものヒイロからは考えられない行動に、ロランだけでなく全員がヒイロを振り返った。みなの注目を
集めたヒイロは、リリーナに励まされても自分の殻に閉じこもってしまっているように、かたくなに下を
向きつづけている。
 ロランもドモンも、他の誰も、選手として試合に出場している者はコウやヒイロを励ますことが
なかった。他の選手に力を分け与えている余裕などないのだ。ロランも自分の気持ちを繋ぎとめ
ようとするだけで精一杯だった。不恰好な沈黙の中、リリーナがなんとかしてヒイロを元気付けよう
とする声だけが、むなしく残っている。そんな状況のさなか、誰よりも荒い息を吐いていたアムロが
決定的な一言をぽそりと呟いた。
アムロ「このままじゃ、負けるな」
 その言葉を聞いた次の瞬間、カミーユがアムロに殴りかかっていった。
カミーユ「今なんて言ったんです、アムロ兄さん! 負けるなんて……そんな大人、修正してやる!」
叫びとともに右の拳をカミーユがアムロに打ち込む。殴られたアムロは、
アムロ「これが若さか……」
と呟いたところで体のバランスを崩し、床に叩きつけられた。ロランはキラと一緒になおも殴りかか
ろうとするカミーユに後ろからつかみかかって制止した。カミーユはそれでも強い力で前進しようと
する。
カミーユ「試合が終わってないのに、負けるなんていうなんて、それは、それはひどいことなんだよ!」
ロラン「落ち着きなさい、カミーユ」
今度はロランがカミーユに平手打ちをする。バシっと乾いた音がして、ようやくカミーユもアムロに
向かっていくのをやめた。アムロは自分の一言でめちゃくちゃになってしまった空間を見渡しながら、
アムロ「すまん、みんな。今の一言は忘れてくれ。失言だった。」
と言い残して部屋のそとへ出て行ってしまう。
 ロランはアムロの後姿をみながら、出て行かないでくれと願ったが、アムロの背中はその願いを聞き
届けることはなかった。ますます険悪で重い空気の立ち込める場所となったロッカールームに立ち尽くし、
ロランは試合前の思いが錯覚だったように思えた。あの心強さは、なんだったのだろう。今のロランの
瞳にうつる光景には、あのときの力のわいてくる感情は欠片も感じられない。
 アムロの出て行った後のロッカールームに残された者は、沈みきった空間だけだった。誰も、何も
言うことなく、お互いが励ましあうことなどもちろんなく、もはや試合に負けた後のロッカールーム
のようにソシエには思えた。
ソシエ「ア、アムロさんはきっとトイレにでも行ったのよ。みんなも後半の準備に取り掛かったら」
言った瞬間に後悔するという状況がある。今のソシエがまさにそうだった。誰もが今のソシエの言葉
に無反応だ。アルやキラなどは同調してくれるが、出場選手でこちらに顔を向けてくれたのは唯一、
ロランだけだった。義理というやつだろう。笑えないのに笑おうとしているロランの顔はなんだか
無性に腹の立つものだ。おもわず、兄弟たち全員にたいする苛立ちも含めてぶちまけてしまおうか、
とソシエが思った瞬間、隣のリリーナが勢いよくテーブルを叩いて立ち上がった。
リリーナ「皆さんは一体なにをなさっているんです! なんでしょうか、この体たらくは!プレッシャー
     に耐えかねて虚勢を張って騒ぐ者、終わってしまったことを無駄に悔やみ続ける者、そして
     そんな仲間を支えてやろうともしない全員の余裕のなさ。
     わたくしは皆さんが勝つためにプレイしているのだとずっと信じてきました。それがどうでしょう。
     今の皆さんからは、そんな気迫が全く感じられません!」
 さすがにそこまで言われて黙っていられるか、という態度の者が兄弟たちに何人かいたが、かまわず
にリリーナは続ける。ソシエは、リリーナに見入ってしまっていた。
リリーナ「そんなに相手が怖いのですか? 相手の理想の展開になってしまったことが!わたくしは
     サッカーに詳しくありません。ですが、一点を守りきるということはそう簡単ではないはず
     でしょう。たった一回のミスや偶然のアクシデントで同点に追いつかれてしまうのですから。
     相手だって精神的に苦しいのです。
     今、<ASジャムル・フィン>の方々はこちらに攻めさせていると考えていると思います。
     ならば攻められていると思わせてしまえばよいのです。そして、どうすれば相手に重圧を
     感じさせられるか? それは、強い結束力を持って、決してあきらめないと言う姿勢を見せ
     つければよいのではないでしょうか。精神的に気圧されてしまえば、ミスをしやすくなる
     はずです。相手をその状況に押し込んでしまえばよいのです! 皆さん、もう一度自信と
     覇気を取り戻してください。そうすれば、わたくしたちが勝てるのですから!」
 リリーナは誰も口を挟めないような勢いで一息に言い切った。ソシエも選手たちも、そんなリリーナ
に引き込まれている。しかし、それでもギンガナムは納得しないように吐き捨てた。
ギム「小娘が、よく言うものであるな。そんな当たり前のこと言われないでも……」
キラ「そんな当たり前のことすら忘れていたのが、今の僕たちなんだ」
キラがすかさずリリーナをフォローする。ギンガナムも他の全員も返す言葉がない。誰も口を開かない。
だがそれは先ほどまでの沈黙とは意味が180度違う。誰もが後半への闘う準備を心の中で始めたのだ。
ソシエにも、それがはっきりとわかるぐらい、ロッカールームの空気がたぎってきた。
 ソシエはリリーナを振り返った。リリーナは少し照れたような、ほっとしたような微笑みをソシエに
返してくれた。ソシエはキラと顔を見合わせて頷くと、そっと小声でキラに囁いた。
ソシエ「けっこういいところあるじゃない。誤解してたわ。あたし、あんたのこと友達の彼女に手を
    だしたうえに、その友達の腕をひねりあげるんじゃないか、なんて考えたことすらあるのよ。
    悪かったわ」
キラ「どういうイメージなんだよ、それ。僕はそんなことしないよ。まあ、誤解が解けたんならそれで
   かまわないけど」
 ロッカールームを出て、少し先の廊下のベンチにアムロは座り込んでいた。床をみつめて、なぜ
あんなことを、負けるなどということを口にしてしまったのかと自分を責める。体力を消耗して
しまったから弱気になっていたのだろうか。とにかくも、長兄にして監督という皆を引っ張って
いかなければならない立場にありながら、絶対に言ってはいけないことを言ってしまったことは
間違いない。おまけにあわせる顔がないという、またもや自分の勝手で飛び出してきてしまった。
アムロは自らを悪いほう、悪いほうへと導いてしまったと、どうしようもなく落ち込んでいた。
 そんなアムロに突然上から声が降ってきた。
ハヤト「おい、アムロ、アムロ」
アムロ「え、なんだ、ハヤトか」
ハヤト「なんだ、じゃない。さっきから呼びかけていたんだぞ。こんなところで何やってるんだ?」
アムロ「いや、ちょっとね」
ハヤト「まあ、俺としては好都合だけどな。実は、俺がビデオを撮っているほうの試合でおまえに
    伝えておきたいことがあってな」
アムロ「なんだい?」
ハヤト「ああ、お前が言ってたグエン卿のチーム、ラインフォード・ユナイテッドな。あのチーム
    の一員に、エドワウ・マスってやつがいるんだが……」
エドワウ・マス。アムロたちがグエン卿のチームに参加しているメンバーのなかで、唯一聞いた
ことのない名前である。アムロがそれがどうかしたのか、というふうにハヤトを見上げると、ハヤト
はややもったいぶったようにつなげた。
ハヤト「聞いたことない名前だろう。でも、その正体は俺たちがよく知っているやつだったんだ」
アムロ「正体って、偽名でも使っているわけじゃあるまいし……」
ハヤト「いや、それだよ。エドワウ・マスはシャアだ。シャア・アズナブルなんだよ」
アムロ「……シャア? シャアってあのシャアか?」
わずかに沈黙した後アムロは聞き返した。ハヤトが他に誰がいるんだというように頷く。
ハヤト「途中出場するためのアップをしていたときに分かったんだ。背番号18、エドワウ・マスと
    パンフレットに載っていただろ。18番はシャアだった、間違えるわけがない」
アムロ「そんな、なぜシャアが偽名まで使って……いや、それよりもシャアが出ているのか、この
    大会に……」
 黙りこくってしまったアムロに、ハヤトは「試合途中に伝えるのもどうかとおもったんだが、お前
になら知らせておいたほうがいいような気がしたんだ」と付け加えた。だがアムロは、もはやハヤト
の言葉を聞いてはいなかった。シャアが出ている。その事実が、アムロの中に眠っていた何かに火を
つけていた。シャア・アズナブル。アムロにとってこれほど特別な響きを持った名前は他にない。
かろうじて匹敵するかもしれないのがブライト・ノアという名前だろうか。シャアが同じ大会に出場
していると知ったそのときから、負けん気のような力がアムロの中から強くわきあがってきている。
 その様子を見ていたハヤトが、「おい、アムロ?」と再びアムロに呼びかけた。
アムロ「ああ、ハヤト。ありがとう、わざわざ知らせてくれて。そろそろチームにもどらなきゃ」
そういうとアムロは立ち上がった。ハヤトが頑張れよ、と手を握ってきた。アムロは強く、その手を
握り返す。背を向け、ロッカールームに向かうアムロの後姿に、ハヤトが呼びかけてきた。
ハヤト「正直、さっき座っていたお前を見たとき、こりゃだめかもなって思ったよ。でも、今のお前
    なら絶対に勝てるはずだ。ビデオ、無駄にしてくれるなよ!」
アムロは右手を軽く上げてハヤトに答えた。アムロは自然とまっすぐに前をみつめていた。

続く
310通常の名無しさんの3倍:03/08/11 19:36 ID:???
グッジョブ(*´∀`*)
311通常の名無しさんの3倍:03/08/12 00:29 ID:???
続きが禿しく待ち遠しい…。
ソシエとロランの会話、自問するアムロ、リリーナの一喝、各キャラの特徴が
良く捉えられていて面白い!!とにかくキャラクターの使い方が上手い!!
と思いつつ読んどります。
打倒シャアに燃えるアムロが楽しみ!エドワウ・マスを名乗ってるってことは
妹さんも出演されるのでしょうか?

しかしヒイロ、この後彼女の顔マトモに見られなかったんじゃ…恥ずかしくてw
312通常の名無しさんの3倍:03/08/12 13:38 ID:???
ソシエとリリーナ、キラのやりとりが禿しく良かった!!!
さりげなく自然な、女の子達の仲良さげな雰囲気がイイ!!
こういう普通っぽい交流、好きだ!!これを機に二人がお友達になると
楽しげだと思いまつた。
313兄弟愛:03/08/14 11:43 ID:???
あれから10年・・・今日、兄弟達が10年ぶりに再会する。
10年前・・つらい日々だった。
父、ブライトと母、ミライが突然離婚。兄弟はブライト派とミライ派に別れ
別々に暮らすことになった。当時非常に仲の良かった兄弟達。
別れるのはつらかった。丁度夏休み。あの夏休み、一度も笑ったという記憶がない。
俺は父、ブライトについていくことにした。もちろん母ミライのことも大好きだった。
だが当時、俺は13歳。兄弟の中で最も年長だった。小学校生活を終え
中学という少し大人の世界へ踏み出す時期。社会のこともなんとなくわかってくる。
俺は13歳にしてはしたたかな性格だった。父はもちろん有職者。母は専業主婦。
ブライトについていけば、くいっぱぐれることはないととっさに考えた。ミライについていったら
13歳の俺はバイトやら家事やらいろいろ頼りにされてやっかいだっただろう。
学校にも満足に行けなかったかもしれない。俺はそれが嫌だった。
今となってはあの時ミライについていけば良かったと少し思っている。23歳の今になって
したたかな考えなしに母との生活を選べばよかったと考えるようになるとは皮肉なものだ。
ブライトとの生活は厳しかった。生活自体は充実していた。うまい飯も食えて学校にも行けた。
だがブライトは長男の俺に対して異常な期待を寄せていた。テストの順位はクラスのトップになることを
義務付けられた。部活でも大会があるごとに優勝しろと。そしていい学校に入れと。
俺が少しでも反発すると一瞬のうちに平手が頬へと飛んでくる。何度殴られたことか。その度に口癖。
「殴ってなにが悪いか!貴様はいい!そうやって親に養ってもらっている間は楽なのだからな!」
ブライトとの生活を選んだことによって、俺は裕福な生活を得ることが出来たのとは対照的に
家族との暖かい触れ合いのようなものを失った。それからは友達も少なくなった。
性格も暗くなっていき、自分の部屋で機械いじりをする時間だけが多くなっていった。
離婚の際、俺は他の兄弟達もブライトについていかせるように誘った。
314兄弟愛:03/08/14 11:57 ID:???
俺達は13人兄弟。ブライトとミライもよく頑張ったものだ。
旗から見れば文字どおり大家族。テレビ局からの取材も多かった。誰かが
局に情報を伝えたのだろう。ブライトの性格から当然取材を受けたことはないが。
13人・・今考えれば一クラスの男子の総数ぐらいの人数だ。兄弟とはいえ
それだけの人数がいれば中にはあまり会話のなかった者もいる。
次男のドモン。もろ体育会系で熱い男だった。一つ下にも関わらず、俺のことを呼び捨てにした。
小学校まではそれもいいと思っていた。だが中学に入ると同時に兄貴なのに呼び捨てという
のが妙に気に食わなくなった。元々ドモンとは性格が合わなかったのかもしれない。
長男と次男は仲たがいが多いと聞く。こいつは誘わなかった。まああっちも察してか最初にミライ派についたが。
三男のコウ。彼とは結構気があった。年も近く、何より彼はいい奴だった。
兄貴の俺を慕ってくれて気遣ってくれた。地味な性格だったが俺も心を開いていた。
奴の嫌いなにんじんを机いっぱいにこっそり忍ばせて置いたときはさすがにキレたが。
だがコウはミライ派についてしまった。奴にはマザコンっぽい面があった。残念だった。
四男のシロー。この男もあつい男だ。小学生ながらに海難救助や火災現場での救助活動をして
何度も表彰されたことがある。しかも小学生のくせに彼女持ち。その彼女とは今もつきあっていて
近々結婚するようだ。シローはブライトについてきた。ブライトを慕っていたからだ。今もいい関係。
五男のシーブック。シーブックはミライ派だった。彼は意外と気の強いところがあった。
俺は何度か誘ったが「なんとー」と意味不明の言葉を発して去っていった。実は俺
あんましゃべったことない。
六男、カミーユ。カミーユとはいろんな面で競い合った。運動、勉強、その他。だが
年下のカミーユが俺に勝てるわけがない。だが奴は負けず嫌いだった。負けても負けても
ついてくる。そんなところが俺は好きだった。だが奴はミライの元へと行った。
ブライトの高圧的なところが苦手。別れ際奴はそう言った。まったく、俺以上にしたたかな奴だ。
315兄弟愛:03/08/14 12:19 ID:???
七男、キラ。兄弟の仲で最も友情等を大事にしていた。兄弟間でもそれぞれを
気遣い、みんなから慕われていた。女にも持てた。俺は嫌いじゃなかった。だが奴はミライの元へ行った。
八男、ジュドー。明るい性格。そのおしゃべりで兄弟の話題の発揮点だった。
俺とも気があった。気軽に話しかけてきてくる。彼には人に対してスキキライの
境があまりないようだ。誰とでも仲良く出来た。彼はブライトについてきた。
理由は特にない。「どっちか選ばなきゃいけないんだろ?だからそうしたんだ」だと。
九男、ヒイロ。寡黙で無愛想。ほとんど声を聞いたことない。同じ兄弟で同じ家に
住んでいるのになぜこうまで違うのか。だが彼にはクールなベールに包まれた優しさがあった。
弱いものいじめは許さなかった。俺とカミーユがささいな事でけんかをした際も
「お前は長男だから手を出すな」と仲裁に入った。彼はブライトについてきた。
理由は不明。高校に入ってからはあまり家に帰らなくなった。何をやっているのか・・・
十男、ガロード。無鉄砲で考えなし。はっきり言ってキライだった。
近所でいたずらをしてはつかまり、兄弟に迷惑をかけた。万引きの常習犯だった。
ブライトはすでに見捨てていた。当然ミライ派。
十一男、ロラン。好青年という言葉がまさにうってつけの男だった。
俺の好きなタイプに似ていたため、疑似恋愛ごっこをしたことがある。何やってんだか。
ロランは俺の誘いに乗ってブライトについてきた。
十二男、ウッソ。年は離れていたが芯を持ったいい奴だった。小学生低学年のくせに
メル友がいた。しかも相手は20のお姉さん。うらやましかった。最もウッソは自分のことを
高校生としてメールをしていたらしい。今は離れ離れだ。
十三男、アル。兄弟の仲でも末っ子。まだ自分の考えで行動することもままならなかった。
だがその愛らしい仕草で兄弟の中でもマスコット的な存在だった。
当然、母のミライが引き取ると思いきやブライトが俺に育てさせろと強引に引き取った。
俺と同様、アルにも将来の期待を込めていたのかもしれない・・・

そして俺、長男 アムロ。
今は某企業の家庭用ロボット開発に携わっている。
ちなみに彼女は2人いる。いや、正確には一人なのだが。
ベルトーチカに別れを告げる前にチェーンという女性が現れてしまった。
思わず付き合ってしまう。はっきりせねば。でも迷う。優柔不断。
10年前とは比べ物になんないほど女ったらしになった俺。23歳。
316通常の名無しさんの3倍:03/08/14 13:47 ID:???
父親はトミーノ、母親は不明じゃなかったか?>313-315
それとこのスレではアムロ29才(>3)だし
兄弟の順番もぐちゃぐちゃすぎて見てらんない。

ついでにガロードの「万引き常習犯」みたいに
シャレにならないネタはやめようということにもなったんだが。
317兄弟愛:03/08/14 14:00 ID:???
>>316
設定とかは自分である程度変えてもいいんじゃないの?
じゃあ辞めるよ。さよなら
318通常の名無しさんの3倍:03/08/14 14:14 ID:???
>>316
あんたもちょっと痛いが
319通常の名無しさんの3倍:03/08/14 14:15 ID:???
320通常の名無しさんの3倍:03/08/14 15:07 ID:???
過疎化ってこういう風に進むんだねを…

唯でさえ少なくなった職人を撃墜してどうするよ?>>316
パラレルとして認められんのかな
排他厨ヨクナイ!心が狭すぎるぞ
316みたいなのが大勢居るとこのスレッドそものもが成りたたくなくなる訳だが
321通常の名無しさんの3倍:03/08/14 15:14 ID:???
>313-315

違っていたら申し訳ないが、貴方、もしかして>238さんですか?
322238:03/08/14 15:27 ID:???
>>321
そうです。
323通常の名無しさんの3倍:03/08/14 15:50 ID:???
>>238(とあえてしとこう)
・・・・・・で?ここから面白くなるの?
何をどう楽しめばいいのかさっぱりわからんのだがまさかこれで終わりじゃないよな?

>>320
気に入らない、本当の意味で下らない、ぶっちゃけつまらんネタをスルーする、
広い心は常に必要だが、同様に駄目なものは駄目と言ってのけることも必要だ。
でないとスレのレベルの低下を招く。
過疎化とレベルの低下、どちらがましかは微妙だが、
「絶対に気に入らなくてもスルー」と強制するのも一種の排他厨ではないのかな?
324通常の名無しさんの3倍:03/08/14 16:05 ID:???
前置きで終わり。続きあるけど
ここのSSとオレの作風っていうか考えは合わない様子。
糞でもなんでも言って構わない。
何より>>316を見てやる気をなくした。というかオレは書かないほうがいいと
思う。ではさよなら

325通常の名無しさんの3倍:03/08/14 16:45 ID:???
>>324
終わりかよ。
以外といいなと思ってたのだが。
合わないと思ったならその方がいい。
オレも他のSSスレは合わないし。逝ってください
326通常の名無しさんの3倍:03/08/14 17:44 ID:???
>>324
人に吐いた唾は自分に返ってくるとゆー
「情は人の為ならず」の逆を行く人生訓みたいなのを巡ってしまった訳ですか
まさかSSスレで人生の勉強が出来るとは思わなかったyo

238はこのまま逝くと単なる笑い者で終わるが、それでいいならいいけどね
327通常の名無しさんの3倍:03/08/14 17:55 ID:???
>322

238さん、単なる書き逃げに終わらずに自分の作品で勝負に来たのは評価するし、
作品の内容も考えて工夫してきたんだろうけど、
残念ながらその持って来た作品にはフェアさが無いと思う。反則だよ。
他の職人さんは13人兄弟という設定のしばりを受け入れて、
その中で原作のキャラを出来るだけ壊さず作ろうと工夫しているのに、
238さんはその設定から自分の都合で勝手に作り直してきたんだ。
238さんのやってることは言うなれば、みんなが例えば相撲を取っているところに、
「お前らの相撲は下手くそでつまらん」って言って乗り込み、
「それじゃ上手な相撲の取り方をやって見せてくれ」と言い返されたら、
相撲のルールにはないプロレス技とかをかけて自慢しているのと同じなんですよ。
でも、238さんの一人称で一人の視点で他の兄弟を描写した作風も面白いと思ったので、
今度は兄弟の基本設定をちゃんと取り入れた作品で挑戦して欲しいと思います。
328通常の名無しさんの3倍:03/08/14 18:04 ID:???
正直、作品を批判されたりけなされたりするのはこういう場所では仕方が無い。
それをどう受けるか(参考にするかスルーするか)の境界線を決めるのは
書いた香具師でいいと思うから、関係無い人間が「つまらないとか言うな」
「ならお前が書け」とか言うのはお門違いだと思う。
だからどんな作品を書くか、それをどう思うかも一人一人それぞれの自由だと思うんだけど、
一応設定くらいは見直した方がいいと思われ。
決まってる設定をわざわざ崩したり、露骨なキャラ贔屓したり、キャラクター
のイメージをいくらなんでもこれは…ってくらい崩したりするのは
自由以前にネタ書きとして問題だと思う。
329通常の名無しさんの3倍:03/08/14 18:14 ID:???
238はSS書きとしてのレベルはかなりのもんだ。
あれにセリフを加えたらもっとよくなるんだろう。
ただここには合わないね。
まあ2ちゃんにはもっとレベル高いSSスレがあるからそこでやってくれ。
俺達はここの作品で満足。

>>328
決まってる設定
でもそれって職人をしばってるんじゃない?
だから数が少なくなってきてるのでは。
兄弟ってことだけを前提にすれば、もっと書く奴は増えると思う。
テンプレにあるような設定を強制しちゃうと、書きたいものも書けないだろうし。
330通常の名無しさんの3倍:03/08/14 18:16 ID:???
>>327
いや、238はそれなりに設定を守ってると思うが。
考えてみれば、ここの1が考えた兄弟の設定に基づいて
SSを書くのってなんか違うような気がするなあ・・・
まいっか別に
331通常の名無しさんの3倍:03/08/14 18:46 ID:???
まぁ違う意味で楽しめたな、238の存在そのものを(w
332328:03/08/14 18:59 ID:???
そうか、必ずこれ!って満場一致で決まってるわけじゃないんだなぁ。
確かに>>1をよく見ればあくまで推奨で、気に入らなければスルーだ。
正直スマんかった(首吊り略)
333通常の名無しさんの3倍:03/08/14 19:10 ID:???
238という存在が産まれたお陰で
未だ議論する程に住人が残っていたと確認できたんから良いんじゃない?

何事も前向きに、ね
334通常の名無しさんの3倍:03/08/14 22:37 ID:???
野球のSSってこのスレじゃなかったよね?
落ちたのか・・・
335通常の名無しさんの3倍:03/08/15 00:05 ID:???
多分…落ちたんじゃない?
700位あったスレッド保持数を400にまで圧縮した際とかに
336通常の名無しさんの3倍:03/08/15 00:17 ID:???
>>335
メール欄ワラタ
337山崎 渉:03/08/15 09:42 ID:???
    (⌒V⌒)
   │ ^ ^ │<これからも僕を応援して下さいね(^^)。
  ⊂|    |つ
   (_)(_)                      山崎パン
338通常の名無しさんの3倍:03/08/15 13:35 ID:???
>>323
過疎化とレベルの低下、絶対にレベルの低下のほうがましだろ。ヴァカが。
339通常の名無しさんの3倍:03/08/15 17:04 ID:???
>>338みたいなのが沸いてでるのがレベルの低下なら過疎化のほうがずっとましだな、うん。
340通常の名無しさんの3倍:03/08/15 17:50 ID:???
おまいら全体的にレベルが低いぞ。
俺もな。
341通常の名無しさんの3倍:03/08/15 23:02 ID:???
>>238
つか、父母設定はともかく年齢設定くらい守って書いてもSSになんらかの影響あったと思えんが
342通常の名無しさんの3倍:03/08/15 23:06 ID:???
つか、設定いじるんなら「パラレルです」の一言いれりゃいいだけやん
343通常の名無しさんの3倍:03/08/16 01:58 ID:???
>>1の都合の良いとこだけ守って他は「縛りつけイクナイ」と言うスレ
344通常の名無しさんの3倍:03/08/16 12:05 ID:???
>>238は、負け犬
345通常の名無しさんの3倍:03/08/16 12:36 ID:???
>>344
プッ
346通常の名無しさんの3倍:03/08/16 15:05 ID:???
238=345
347通常の名無しさんの3倍:03/08/16 23:54 ID:???
マターリ、またーり。
348通常の名無しさんの3倍:03/08/17 15:28 ID:???
職人、実にキモイな
349通常の名無しさんの3倍:03/08/17 16:55 ID:???
和むAAでも貼ってみる

        .,.,.,.,.,.. .,.,.ヽv,,.
      /     ヽ    ヽ、
      |i i.〈((ハ))〉〉〈 W从
      ヽリ*´ー`リ´ー`*リ
       リC∩∩) ⊂ 〉
       /⌒⌒ノl⌒ll⌒l
       〜〜〜 ━ ━ 
350通常の名無しさんの3倍:03/08/17 18:00 ID:???
「ははははは >>238・・君はいい腕を持っているが、ここの住人とは合わなかったのだよ」
351通常の名無しさんの3倍:03/08/17 18:54 ID:???
職人死亡












プッ
352中の人なんていない!:03/08/17 18:57 ID:???
リリーナ様がアッガイランドの一日園長に就任し、
マスコットのアガーイといっしょに園内を視察なさいました。(AL通信)

   __   ./⌒⌒ヽ
  / : 》:、 ト(((((ハ)))
 ( ===○=)ノ)*゚ー゚)ソ アガーイ
  (づ ⇔)づ 〈Y〉つ
  人  Yノ  <__|_ゝ
 '=ゝ=ゝ   UJ

リリーナの視察終了後。

    〆⌒⌒`ゝ
    |λノヽ)ヽ
    (; -"-/:》:、))スポッ
    ( ニア=○=O
    | |ゝ--"--'
    '=ゝ=ゝ
ヒイロ(着ぐるみでの警護は疲労が激しい…)


    〆⌒⌒`ゝ
    |λノヽ)ヽ
  Σ(;-"-/:》:、
    ( ニア=○=O
    | |ゝ--"--'
    '=ゝ=ゝ
ヒイロ(?! 見たな?だが、アガーイの中の人なんて居ない!)

こうして、ヒイロは連続自爆記録を日々更新している。
353通常の名無しさんの3倍:03/08/17 19:40 ID:???
>>352
この、糞スレがあああああ!!!!!!!
354通常の名無しさんの3倍:03/08/17 21:31 ID:???
楽しんで見てる香具師もいるので、無闇に荒らすな!
・・・・・・ってな訳で、小ネタ投下

今日は夏祭り。アルはクリスと一緒に夏祭りの会場に来ていた。
クリス「随分賑やかね。アル、離れると迷子になるから気をつけてね」
アル「見て見て、人形劇やってるよ〜」
先ほどのクリスの注意は何処へやら、アルは駆け足で人形劇の会場へと走って行った。
会場に着くと、そこではブルーノとヤコップの2人が∀のマリオネット人形劇をやっていた。
ブルーノ「ぐわー、やられたー!」
ヤコップ「がはは!ターンXの力を思い知ったか!!」
ブルーノ「そうはいくかー!ターンエーキーーック!!」
ヤコップ「やられたー!おのれー、ターンエーめー!!」
2人の人形劇に、クリスとアルを含め、観客は歓声を上げ、拍手をしたが……
ギンガナム「貴様らーー!!ターンXを侮辱するとは、不届千万!!」
観客を掻き分け、乱入してきたギンガナムが刀を振り回し、会場をメチャクチャにしてしまった・・・・・・

間も無く、ギンガナムは巡回中のシローたちによって現行犯逮捕された。
シロー「大丈夫だったか」
アル「う、うん。ありがとう・・・・・・」
ギンガナム「えぇい、離せー!!」
暴れるギンガナムを護送車に放りこむと、シローたちは署に戻った。
 幸いな事に、被害は劇の舞台である移動車両に刀の傷がついただけで、負傷者はいなかった。

355通常の名無しさんの3倍:03/08/17 21:32 ID:???
クリス「一時はどうなるかと思ったわ・・・・・・」
アル「あ、お化け屋敷だよ。入ろうよ〜」
クリス「あんまり好きじゃないけど・・・・・・ま、いいか」
と、アルとクリスがお化け屋敷に入ろうとしたその時・・・・・・
フラガ「やぁ、お嬢さん、お暇だったら僕とちょっと付き合わない」
クリス「あ、わ、悪いですけど、連れがいるので・・・・・・」
フラガ「じゃあ、携帯の番号だけでも教えて」
???「何、やってるの?ムゥ」
フラガ「ち、うるさいなぁ・・・・・・いま、取りこみ中だってのに・・・・・・げ!」
フラガが後ろを振り返ると、そこにはマリューが仁王立ちしていた。
マリュー「久しぶりねぇ・・・・・・ちょっと私と付き合ってくれる?」
満遍の笑みを浮かべながら額にこめかみを浮かばせると、強い握力でフラガを引きずって行った。
フラガ「ち、違うんだ、マリュー!こ、これは……。あ、お嬢さん、坊主、黙って見てないで助けてーー!!」
アル「た、助かったね……(汗」
クリス「そ、そうね……(汗」

クリス「ところで、お兄さんたちは来てないの?」
アル「アムロ兄ちゃんやシロー兄ちゃんは仕事だけど、他の兄ちゃんたちは、
もしかしたら来てるかも」
356354-355:03/08/17 21:38 ID:???
あんまり出てこないキャラを出そうと思って書いた小ネタでしたが・・・
ブルーノとヤコップの人形劇は∀の最終回見て、使えるかなと思いました。
ただ、種キャラを2人も出したんで、避難所行きがどうか微妙ですが・・・
357通常の名無しさんの3倍:03/08/17 23:10 ID:???
>>356
乙。
別に種中心じゃ無ければ避難所の必要ないと思うYO
358続・夏祭り1/2:03/08/18 17:20 ID:???
その頃、他の兄弟はというと・・・・・・

カロッゾ「ふははは……うまかろう!!」
シーブック「店長、夏祭りでパンなんて、売れっこないですよ!」
セシリー「早く、引き上げましょ。明日も早いんだから」

ティファ「あなたに力を・・・・・・」
ガロード「見てくれよ、ティファ。百発百中に仕留めてやるからな!!」
−−10分後
射的屋の親父「珍しいな、坊主。全部、外しちまうなんて。ま、ちょっと可哀想だから、おまけのサービスだ」
ガロード「(おまけでサテライトランチャーのおもちゃをもらい)……(´・ω・`)」

リリーナ「豪快で素晴らしい花火ですわね」
デュオ「ヒイロ、お前のおかげで助かったぜ」
ヒイロ「・・・・・・約束の方は大丈夫だろうな・・・・・・」
デュオ「信用しろよ。花火のバイト代は山分けにするからさ」
ヒイロ「了解……(自爆用の爆薬が……)」
359続・夏祭り2/2:03/08/18 17:22 ID:???
メシェー「賑やかだねぇ。うっかりしてると迷子になっちゃうよ」
ソシエ「(無愛想に)そうね」
メシェー「どうしたの、さっきから?機嫌悪いよ」
ソシエ「何でも無いわよ!(…ったくロランったら、あれだけ約束したのに、ディアナ様と一緒に行くなんて)」
グエン「そこのお嬢さん方、すまんが私のローラを見かけなかったか?」
ソシエ「見かけたら、とっくに教えてるわよ!このホモ!!」
メシェー「そんな、カリカリ怒らないで」
そこへ、ターンエーのお面を被った2人組が、ソシエたちの前を通り過ぎたが、彼女たちは全く気付いていない。
ロラン「(お面を外して)ばれませんでしたね」
ディアナ「(お面を外して)しばらくこれを被っていれば、変態たちに感付かれずに済みますね」

カミーユ「今度はどこへ行く?」
ファ「ねぇねぇ、これからラクス・クラインの野外コンサートがあるから行ってみない」
カミーユ(夏祭り会場で野外コンサートって、ドサ回りじゃないんだから。必死だな・・・・・・)
ラクスのコンサート会場へ向かうカミーユとファを物陰から見つめる2つの影
ジェリド「カミーユ、なぜ、お化け屋敷に行かんのだ!そこでお前を驚かして、赤っ恥をかかせようと思ってるのに・・・・・・!」
カクリコン「夏祭りぐらい、カミーユのことは忘れて楽しめよ。俺は降りるぜ」
ジェリド「おい、カクリコン!お前!・・・・・・ん、雨?」

ポツポツ降り出した雨はやがて大雨となり、ラクスのコンサートは中止になった。
360通常の名無しさんの3倍:03/08/19 00:16 ID:???
>しばらくこれを被っていれば、変態たちに感付かれずに済みますね
しかし二人そろってそんなお面つけてたら一般人の注目の的になる罠w
続きも期待〜
361続々・夏祭り1/2:03/08/19 16:18 ID:???
その頃、署に戻ったシローは、外の大雨に複雑な表情を浮かべた。
シロー(終わったら、アイナと一緒に祭に行こうと思ったが・・・・・・)
一方、取調室では・・・・・・
ギンガナム「(腕を組みながら)カツ丼を頼む!!」
ミケル「あいにくだけど、少しでも経費削減に務めなきゃいけないから。悪いけど、食べたきゃ自腹で・・・」
ギンガナム「なにをーー!!黒歴史のはるか昔から、取調室と言えばカツ丼だろぉぉがぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
ミケルの言葉に逆ギレするも、結局、署内の独房にぶち込まれた。

夏祭りの会場では、突然の大雨を凌ごうと、観客たちが近くの氏神様へ雨宿りに向かった。
ビーチャ「ひゃ〜、もう散々だぜ」
ジュドー「そうだな・・・・・・って、あれは?」
ジュドーは、自分たちと同じように雨宿りするロランの後ろ姿を見かけたが・・・・・・
ジュドー「よぉ、ロラン兄ちゃん。ロラン兄ちゃんも祭に来てたのかい」
ロラン「(ターンエーのお面を被って)い、いいえ、僕・・・いや、私はロランなんかでは・・・・・・」
ジュドー「バレバレだっつーの」
イーノ「って言うか、お面で顔を思いっきり隠してたら、普通怪しまれるぞ」
ディアナ「(ターンエーのお面を外して)お忍びでやって来たのですが、残念ですね・・・・・・」
フィル「こんなところにいらっしゃったのですか!いきなり姿をくらますものですから、あちこち探し回りましたぞ!」
ディアナ「フィル少佐、焼きもろこしとわたあめを手にして言っても、何の説得力もありませんよ」
フィル「いや、その、それはぁ・・・・・・(汗」
ソシエ「ロラン!やっぱり、ディアナ様と一緒にいたのね!!」
ロラン「す、すみません。ディアナ様からのせっかくのお誘いを断るわけにもいかなくて・・・」
ソシエ「いくら女王様のお誘いだからって、約束を破るなんて最低よ!だいたい、ロランは(ry」
ジュドー(ロラン兄ちゃんも大変だな・・・・・・)
ロランがソシエに小一時間小言を食らってると、雨はようやくやんだ。
362続々・夏祭り2/2:03/08/19 16:19 ID:???
ウッソ「やっと、雨がやんだね」
シャクティ「私の祈りが通じたのよ」
ウッソ「そ、そうだね、ハハハ……(シャクティが祈ったらホントに雨がやむなんて……)」

その頃、家では
アムロ「ただいま。・・・・・・あれ、コウ、他のみんなは」
コウ「みんな、僕に留守番押し付けて、祭に・・・・・・(´・ω・`)」
アムロ「しょうがないやつらだなぁ・・・・・・ん、誰か帰ってきた」
ロラン、ジュドー「ただいま〜」
コウ「遅いぞ!待ちくたびれて、お腹ペコペコなんだぞ!」
ロラン「あれ?夕飯のおかず、冷蔵庫に入れたはずなんですけど」
コウ「なぁんだ、そうか。冷蔵庫、冷蔵庫・・・と・・・・・・うわぁぁぁぁぁぁぁっ、にんじんがぁぁぁぁぁっ!!」
アムロ「きんぴらゴボウににんじんが入ってるくらいでわめくな!だから、チェリーだと言われるんだ!!」
363通常の名無しさんの3倍:03/08/21 23:02 ID:???
保守
364通常の名無しさんの3倍:03/08/22 11:35 ID:???
うんこだな
365通常の名無しさんの3倍:03/08/22 11:46 ID:???
>>364
ああ、そうだな
366通常の名無しさんの3倍:03/08/22 14:44 ID:???
>>365










367通常の名無しさんの3倍:03/08/22 18:29 ID:???
だがねの宝庫だなここ
368通常の名無しさんの3倍:03/08/23 09:16 ID:???
                          
                            
                           
                                     













                           糞スレ
369通常の名無しさんの3倍:03/08/23 14:57 ID:???
>>368
糞レス
370通常の名無しさんの3倍:03/08/23 16:11 ID:???
>>369
ワロタ
371通常の名無しさんの3倍:03/08/23 19:37 ID:???
>>370
茶フイタ
372ロラン・ローラで大騒ぎ:03/08/24 00:02 ID:???
ロラン「あ、お嬢様、ロランです。お体の具合はどうですか?」
ソシエ「あんたの声聞いてたった今悪くなった。」
ロラン「モ、申し訳ありません、すぐ切りますので!」
ソシエ「自分からかけといて主人より先に受話器を置くなんて大した使用人だわね。」
ロラン「・・・あ、あの、ほんとに大丈夫なんですか?」
ソシエ「・・・・・あたしより自分のほうはどうなのよ、ちゃんと元に戻れそう?」
ロラン「はい、僕は元より皆さんが一生懸命ですからうまくいくと思います。実験の説明を受けて、僕はあまり
    良くわからなったんですけど、間違って怪獣に変身する事はないそうです。ちゃんと人間として・・・」
ソシエ「当然よ、しっかり元のロランに戻ってきなさい。中途半端な戻り方とかしたら、、赦さないんだから。」
ロラン「それは、僕の兄弟たちやディアナ様たちのお力添えで、今まで通りの体に治せるはずですから・・・」
ソシエ「あんたねぇ、自分の体なんだから、他人にいちいち頼ってないで自力で治すくらいの気概がなくて
     どうすんのよ!自らの記憶だけで治しなさい!」
ロラン「はぁ、ですがそれは・・・」
ソシエ「いいこと、以前と寸分違わぬ姿に戻ってらっしゃい。もし、あたしが見て少しでも違いがあったり
     違和感を感じたりしたら、ロラン、あんたなんかうちの使用人じゃないわ。絶対赦さないから。」
ロラン「は、はい、お嬢様・・・」
ソシエ「ディアナ様やお姉様が何と言ったって構わない、本当のロランになるようにあたしが物理的修正を
    加えてやるからそう思いなさい、いいわね!」

そう言うと受話器を思いきりよく置いて会話を切るソシエ。すごく未練と後悔が心にわだかまるのを
感じながら、ふと傍らのシャクティが自分をジト目で見つめているのに気づく。

シャクティ「電話をかけてもらって嬉しいはずなのに、つれない仕種なんですね。」
ソシエ「うっ・・・・・・」
シャクティ「励まそうと思っていても突き放すんですね。」
ソシエ「それは、・・・その・・・」
シャクティ「あんな啖呵切ったら、いざロランさんを助けに行こうにも、もう行けませんね。」
ソシエ「・・・・・・・」
シャクティ「どうしてそう天邪鬼なんですか?」

さすがにシャクティもその場にいる気分ではなくなり、気を使ってソシエの寝室を後にする。
暫くして廊下に「ばかーっ!!」という怒声が響いたが、一体誰に向けて放った言葉なのか、
シャクティにはわからなかった。

373通常の名無しさんの3倍:03/08/24 00:41 ID:???
>372
職人さん乙。
敵は多いががんがれソシエ。( ´∀`)
374ロラン・ローラで大騒ぎ:03/08/24 09:31 ID:???
2時間後、ロランの実験治療が開始された。モニタールームで、ナナイは
ロランのいる身体再構成カプセルと、その隣に設けられた、兄弟sやディアナ、キエルのいる
サイコフレームルームから送られる様々なデータをチェックしていた。現在の状況を確認して
シャアとアムロのいる中央指揮所に連絡するナナイ。因みに、今実験の総指揮者と
テクニカルオブザーバーの必要性の観点から、ロランの体のイメージを行う、通称”祈り子”の
役を外れ、二人はそこにいた。

ナナイ「ロラン君のヴァイタル、祈り子達のイメージングのシンパシィ共に異常なし、治療は
    順調に行われています。マシーンの故障なども、その兆候は見受けられません。」
シャア「了解、こちらのデータリンクも異状はない。現状の維持に努めてくれ。」

受話器を置くとシャアは側のアムロを振向いて尋ねた。

シャア「カプセルに入る前に、ロラン君はかなり元気がなかったが、何かあったのか?
    ナナイも気にしていた。」
アムロ「ソシエ・ハイムに電話していたらしい。おそらくその時に何かあったのだろう。」
シャア「あのお嬢さんか。活発で激しい感情の持ち主だ。私は嫌われている。」
アムロ「当然の成り行きだ。これまでの行いもあるし、あの御曹司とお前は義兄弟だ。」
シャア「なんとでも。だがこれは好ましい状況ではないな。この治療は本人の気持ちも
    大事な要素になる。」
アムロ「メンタルはヴァイタルと違ってグラフに表せない事くらい知ってる。」
シャア「この前ローラの胸を握りつぶしたとか・・・うらやま、いや、うらやま、いや、
    ゆるせん。」
その事には言及せず、アムロはロランの今を案じた。
アムロ『何を言われたか知らないが気にするな。お前はお前の思うようにしていろ。』
だが、その祈りはサイコフレームのペンダントを外している為、直接ロランには
届かない。
その時カプセルの羊水の中で、ロランは一人ごちた。


ロラン「ソシエお嬢様・・・」
   

375もつお ◆2.80omBY0c :03/08/25 15:45 ID:???
俺のSSに比べたらここのすべてがちいせぇ!!!
376通常の名無しさんの3倍:03/08/25 16:01 ID:???
>>374
職人さん乙
チンカスの多いスレだが気を悪くせず続けていただきたい(´・ω・`)
377通常の名無しさんの3倍:03/08/25 17:38 ID:???
>>375
だからなに?
378通常の名無しさんの3倍:03/08/25 20:48 ID:???
>>375
お前のセクシーショットなんぞ見たくないわい。
379通常の名無しさんの3倍:03/08/25 21:37 ID:???
遅レスだけど夏祭り、スパイスが利いてて面白かったです。
職人さんおつー。
380もつお ◆/eWuixnDng :03/08/25 22:37 ID:???
勇次郎が行く!!!




始まるよ
381通常の名無しさんの3倍:03/08/28 00:55 ID:???
保守
382通常の名無しさんの3倍:03/08/28 14:38 ID:???
捕手!
383もつお ◆/eWuixnDng :03/08/28 15:03 ID:???
もつおがゆく!!

始まるよ
384:03/08/28 17:34 ID:???
ようやく夏らしく暑くなってきたので友人達と海水浴に行き、人気の無い岩場で甲羅干しをしていると声をかけられた。
「お嬢さん、お一人ですか?」
顔を上げると浅黒い肌に金髪のスーツを来た男が何故か手にロープを持って立っている。ナンパでもされるのかと思いながら答えた。
「え…ええ、友達と一緒に来たんです。本当です、向こうにみんないますから」
「ああ、恐がることはない。別に君に何かするという訳でもないから。君、泳ぎは得意かね?」
「何でですか?」
「この岩場から下の海に飛び込んでもらいたいんだ。」
「飛び込む?」
「何、気まぐれなお遊びだよ。できるかい?」
岩場の先に行ってみて覗き込んでみる。海面までは4・5メートル程の高さ、少し恐いが飛び込めないほどではない。
「できるかね?」
少し迷ったが飛び込む事にした。そろそろ泳ぎたかったしこの得体の知れない男がなんだか恐かったからだ。飛び込めばそのまま泳いで逃げてしまえばいい。
意を決して眼下に広がる海へと飛び込んだ。

海水の感触に包まれながら沈んでいくと妙な気配を感じた。
目を開けると、そこには黒い巨大なMAがいる。まるで彼女を飲み込もうとしているかのようにコックピットのハッチを大きく開けている。
なんだろう、これ
次の瞬間目の前がコックピットのアップになり、そのまま何が何だか分からないまま、彼女は意識を失った。

気が付くと砂浜で横になっていた。目の前にはさっきの男がいて何かのマニュアルらしい本を読んでいる。
「おや、気が付いたかね、ほら」
男が彼女の後ろに向けて指を指す。
つられて後ろを見るとさっきの黒いMAがその巨大な身体を砂浜に横たえていた。
「御苦労様。君のおかげで捕まえる事ができた。」
笑みを浮かべながら礼を言う男の言葉を聞きながら彼女はまだぼんやりとした頭で思った。
――ああそうか、私はこのMAを誘き寄せる餌にされたんだ――


「夢でも見たんじゃないの?」
学校も始まり、昼休みにふとその話をすると、同級生の赤毛の少女にあっさりとそう言われた。当然だろう。彼女自身の体験でなければ自分だってそう思う。
「私は夢じゃないと思うの。夢にしては海に飛び込んだ感覚もしっかりあったし」
「人を海に飛び込ませてMSを捕まえるための餌にする、なんて話どこの国でも聞いた事無いぞ。ストライクの奴の兄貴でも無理だろ。なぁ」
銀髪の少年が隣の友人に振る。
「だよな。生身でMAを捕まえるグゥレイトな人間なんていやしないって。」
「ハッチが空いててコックピットが見えたって事はさ、モビルドールでもないんだろ?誰も乗らなくても動くMSがあるなんて話も聞いた事が無いよ」
「やっぱりそうなのかしら」
「そうよ。あの日は暑くて日も強かったから、軽い熱射病か何かで夢でも見たのよ」
わが意を得たとばかりに赤毛の少女がそう言った。


「カミーユは私の話嘘だと思う?」
学校も終わり家への帰り道を二人で歩いていると彼女がそう聞いてきた。
「ン…嘘じゃないと思うな、多分本当だと思う」
「本当に?」
「ああ。そのスーツを着た人ってのにはちょっと心当たりがあるから」
「そうなんだ」
そんなことを話していると交差点についた。カミーユと彼女の家は違う方向なので家に帰るにはここで分かれなければならない。
「それじゃあ俺はここで。今日はマクダニエルでバイトもあるし」
「うん、じゃあまた明日ね」

家に帰る足を速めつつ、カミーユは彼女の話は本当だと思っていた。
彼と逆方向を歩いていく彼女の腰にはいつの間にかロープが巻かれていたし、
その端を握って後からついて来るのは後ろにゴーグルをつけた男を伴った初老の男であり、
彼女が歩いていく先には巨大な黒いMSがコックピットハッチを開けて待ち受けていたからだ。
早く家に帰ってZガンダムを取りに行った方がいいかもしれないと考えながらカミーユは思った。
きっと彼女は陸の上でもああいった手合いのMSを誘き寄せる良い餌に違いない。
385通常の名無しさんの3倍:03/08/28 22:26 ID:???
>384
雰囲気の違う新作乙。フォウキター?
386通常の名無しさんの3倍:03/08/29 02:31 ID:???
話の全貌が気になる…続き期待。
387射的1/2:03/08/29 13:53 ID:???
気がつくと見知らぬ場所に立っていた。周りにはお祭りで見るような射的の屋台が一軒あるだけで他には何も無く、屋台の前には口髭をたくわえた男が立っている。
「坊主、射的をやっていくか」
男がそう言った。手にはコルク弾を撃ちだすタイプの古いおもちゃの銃を持っている。
「代金は弾一発でお前の命一年分だ」
一瞬何を言っているのか分からなかった。弾一発で命一年分。どういう意味だろう?それになんで射的にそれだけの代金を払わなければならないんだろう?
「高いと思っているようだな。なら、あそこにある物をよく見てみることだ」
男にそう言われて見てみると、射的の景品を乗せる台にはMSの人形が3体置いてあった。赤と黒のキュベレイMk-Uとトールギス2。
一見何の変哲も無い人形だったが、何故かすぐにわかった。
プルとプルツー、それにマリーメイアだ。
そう理解した瞬間、全てを思い出した。そうだ、3人とも死んでしまったんだ。
僕のせいで。


そもそもの原因は僕だった。
一緒に学校から帰っていて、急に降り出した豪雨の中一番近い僕の家で雨宿りしようという事になり、早く帰ろうと近道の公園の中を走っていた。
その公園に立っていた大きな木の下で雨宿りしようと僕が言い出し、マリーメイアは雷が危ないから止めた方がいいと言った。
プル達もそれに同意したけれど僕が無理に押し切って雨宿りをする事にした。
まさかその木に雷が落ちるとは思っていなかったのだ。
木の下についた瞬間轟音と一緒に雷が落ち、みんな吹き飛ばされた。3人とも死んでしまったが僕だけは生き残った。
僕のせいで3人とも死んでしまったのだ。
388射的2/2:03/08/29 13:54 ID:???
「どうだ坊主、友達を助けてやりたいだろう」
男の言葉で我に返る。
「この弾を当ててあの人形を倒せば生き返る。料金はさっきも行った通りお前の寿命だ。さあ、どうする?」
考えるまでも無かった。一年や二年の寿命がどうした。それでみんなが助かるのなら安いものである。
無言で頷くと男の持っていた銃を受け取り、先端にコルク弾を詰めた。

「しっかりと狙え。焦ると狙いが外れるぞ」
男の声を横で聞きながら引き金を引く。気の抜けた音と共にコルク弾が飛び出て人形に飛んでいく。しかし人形にはかすりもせずに後ろの壁にぶつかった。
「あ」
「そら、もう一発」
放り投げられたコルク弾を受け取ってもう一発。しかしやはり当たらない。
「下手糞め、外せば外すほどお前の寿命がどんどん縮まっていくぞ」
もう二・三発発撃ったところで弾が赤いキュベレイMk-2の肩に当たった。安定が悪いのか少し揺れた後であっさりと後ろに倒れる。
「やった!」
「よし、うまい。後二体だ」
更に数発で黒いキュベレイMk−2も倒れる。
「いいぞ、調子が出てきたな。さあ、残りは一体だ」
残ったトールギス2に狙いを定めて引き金を引く。しかし当たっても人形はなかなか倒れない。当たっても揺れはするのだがなぜか倒れる所までは行かない。
そして人形の下のコルク弾だけが増えていくにつれて息が荒くなり、足がガクガクと震えてくる。
「そら、坊主の寿命はもう後が無いぞ。諦めるか?」
「嫌だ、もう一発」
そう言って男に手を差し出す。
「そうか、これが最後の一発だ。よく狙って撃てよ」
震える手で渡された弾を詰め、霞む目で狙いを定める。引き金を引くと同時に弾が飛び出して人形に当たる。
人形が大きく揺れると同時に気が遠くなっていき、男の「ようし坊主、よくやった」という言葉を聞きながらそのまま前のめりに倒れこんだ。


「おいアル、大丈夫か?」
目を覚ますとそこは公園の中だった。目の前には晴れ上がった空と傘を二本持った兄、それにプルとプルツー、マリーメイアが自分の顔を覗き込んでいる。
「あれ…ドモン兄ちゃん、なんでこんな所にいるの?」
「お前今日傘を持っていかなかっただろう。だから持っていってやろうと思って歩いてたら公園でお前等が倒れているのを見つけたんだ」
そう言って背後の焼け焦げた切り株に顎をしゃくる。
「どうやらこの木に雷が落ちたショックでみんな気絶していたみたいだな。」
仰向けになったまま心配そうに自分を見ている顔を見回す。兄とプルとプルツーとマリーメイア。
つまり最後の一発は人形を倒したんだ。僕はみんなを助けたんだ。そう思うとなんだか嬉しくなり、笑いたくなってきた。その衝動に身を任せて声を出して笑い出す。
怪訝な顔で頭でも打ったかと心配そうにしている兄達を見上げながらアルは延々笑い続けた。
――でも、なんで僕は生きているんだろう?
ふとそう思うと、それに答えるように何処からともなく声が聞こえてきた。


坊主 お前はよくやった
人形を一体おまけしよう
389通常の名無しさんの3倍:03/08/29 14:02 ID:???
>>387-388
乙、おもろかったよ。384と作者は一緒の人なん?
390もつお ◆/eWuixnDng :03/08/29 18:23 ID:???
勇次郎が行く!!!

















始まるよ
391通常の名無しさんの3倍:03/08/30 00:23 ID:???
射的作者さん乙
ヒッチコック劇場みたいな怖さが・・夏のミステリー劇場か
392:03/08/30 15:13 ID:PelNdUPF
「昨日すごくグゥレィトな夢を見たんだよ」
登校途中で珍しくディアッカと一緒になり、通学路を一緒に歩いているとディアッカがそんな話を振ってきた。

夢の中で俺は暗い一本道を必死に走っていた。
後ろから誰かの気配がするんだよ。
それで振り向くと手にナイフを持った女がこっちに向かって走ってくる。
もちろん俺も走ってるんだが足元はぬかるんでてスゲェ走りにくくい。にもかかわらず女はグゥレィトなスピードで走ってくる。
とうとうすぐそこにまで近づいた女はナイフを振り上げてこう言ったんだ

さあ 捕まえた

「…という所で目が覚めたんだよ」
「へえ、そりゃ恐いね」
他人の夢(しかも男の!)の話なんて別段興味は無い、僕はディアッカの機嫌を損ねないように適当に相槌を打っていた。
「それでな、夢の中で殺されるとその夢を見ていた奴は本当に死んじまうんだそうだ」
ああ、よくある話だね。
「だけどな、この夢は人に話すともう見なくなるんだ」
なるほど、そうなんだ。
「それで今度は話を聴かされた人がその夢を見るようになるんだよ」
ああ、つまり怪談でよくある「他人に話せば大丈夫」のたぐい…ん?
「ま、そーゆーワケだ。後はよろしく頼むわ」
ディアッカがニヤニヤ笑いながら僕の肩をポンと叩く。
「ち、ちょっとまってよ。なんだよソレ!」
「なあに気にするな、夢の中で捕まらなきゃいいだけの話だからな。それじゃ頑張ってくれ」
そう言ってディアッカは笑いながら去っていった。残された僕はまさかディアッカは僕にこの話をするためだけに一緒に登校したんだろうかと考えていた。


眠れない。眠ろうとしても目がさえてしまう。
別にディアッカの話を信じているわけではない。ただ「もしかすると…」と思うと目を閉じてもいつの間にか目を開けてしまう。
第一なんでディアッカも僕にこんな話をしたんだ。普段から仲がいいイザークかニコルに話せばいいじゃないか。
「この夢は人に話すともう見なくなるんだぜ。今度は話を聴かされた人がその夢を見るようになるんだ」
ふと朝のディアッカの言葉を思い出した。この夢は人に話すともう見なくなる。じゃあ夢を見る前に他人に話すとどうなるんだろうか?
反則かもしれないがやってみる価値はあるかもしれない。このままではとても眠れたものじゃない。
隣のウッソを見ると完全に熟睡していた。どんな夢を見ているのか知らないが、フレイの名前を寝言で呟いて幸せそうな顔をしている。
なんだか無性に腹が立ったのでウッソを叩き起こしてこの話をしてやろうかと思ったが、そんな事を話した日には明日何を言われるか分かったものではない。
最悪兄弟の間で「いい年して夜見た夢が恐くて兄弟を起こした男」のレッテルを貼られかねない。
とりあえずこの話をしても大丈夫そうな人間の顔を思い浮かべながら、僕は枕元に置いてあった携帯電話を手に取った。

「ギム=ギンガナムである!こんな時間に電話をするとは何の用かキラ=ヤマト!」
「いえ、ちょっと変わった夢を見てしまったんです。それで、それをどうしてもギンガナムさんに話しておきたくて」
「夢!?貴様今何時だと思っている!夢の話ごときで小生を起こしたというのか!まあいい、話してみたまえ。君が小生に話したくなるような夢、興味が無い訳でもない」
「あのですね、僕が暗い一本道で…」

「まったく、男児たるもの悪夢の一つ二つに怯えてどうするか!話が終わったのなら小生は寝かせて貰うぞ!」
「はい、どうもすみませんでした」
電話を切って安堵の溜息をつく。これで大丈夫だ。少なくともこれであの夢を見るのはギンガナムさんになる。僕はもう話したんだから大丈夫なはずだ。
安心しながら僕は眠りについた。


「あ゛ぁあ ・゚・(´Д⊂ヽ・゚・ あ゛ぁあぁ゛ああぁぁうあ゛ぁあ゛ぁぁ」
夢の中で僕は泣きながらナイフを持った女に追いかけられていた。ディアッカから聞いた通り、足元はぬかるんでいて走りにくく、
にもかかわらず女はそんな事は全く気にしていないような勢いで追いかけてくる。
夢の話はギンガナムさんにしたじゃないか、なのになんで僕の夢に出てくるんだ?出てくるのならギンガナムさんの夢に出てきてくれ。
やはり一度夢で見てから話さないと他人に言ってもだめなのだろうか?
そんな事を考えながら必死で走っていると、なにやら向こうから声が聞こえてくる。
なんだろうと思っていると、道の反対側からギンガナムさんが走ってきた。やはり彼も必死の形相で走っている。
よく見てみるとギンガナムさんも僕同様後ろからナイフを持った女に追いかけられている所だった。
僕達は一本道をものすごいスピードで擦れ違った。
393384,387,.392作者:03/08/30 15:18 ID:???
こんな話ばっかり書くのもアレだからこのシリーズここまで。
まだネタはあるのでもう少ししたら新しいのを書くかも。
最後の話は種キャラがメイン気味だったのでスマソ。
394通常の名無しさんの3倍:03/08/30 17:25 ID:???
>393
乙かれ〜
395ありまん死 ◆l/MkPZpFnM :03/08/30 20:39 ID:???
くくくくくくくくくっく















































氏ね
396通常の名無しさんの3倍:03/08/30 22:43 ID:???
>>393
乙だけど、ageるなよう。煽りが来ちゃったよう。
397ロラン・ローラで大騒ぎ:03/08/31 09:49 ID:???
>393

良いです良いです、オチが綺麗にまとまっていて。
我が方の拙文の参考にさせていただきます。
398ロラン・ローラで大騒ぎ:03/08/31 12:13 ID:???
実験治療は事のほか順調に進行し、開始後20分で身体に兆候が現れた。
一人だけ羊水内の状況をモニターで確認できるナナイは、成功の確信を得た。

ナナイ「肩幅が広がり始めて乳房が少しづつ縮小している。ヴァイタルにも全く影響ないわ。」
シャア「しかもロラン本来の中性的魅力が損なわれていない。喜ぶべき成果だ。」
ナナイ「いつから私の背後にいたんですか?出歯亀厳禁です、元の席に戻ってください!」

ロラン、治療順調の報がサイコフレームルームに伝えられると、祈り子達の間に
安堵と喜びの空気がひろがった。

シロー「このままいけば間違いなく元に戻るそうだ。」
キラ「うあ゛ぁあ ・゚・(´Д⊂ヽ・゚・ あ゛ぁあぁ゛ああぁぁうあ゛ぁあ゛ぁぁ」
カミーユ「おい、その涙はロランが台所に立つまでとっとけ。」
キエル「ロランが居ないと我が家の執務が一切滞ってしまいますの。これでやっと
     普段の生活が戻ってきますわ。」
ウッソ「(ロラン兄さんから聞いてたけど、コップ一つも洗えないのは如何なものだろう)」
アル「早くロラン兄ちゃんの手料理食べたいな。」
ガロート「ロラン兄(にい)の復活パーティしなくちゃな。」
シーブック「これが終わったらケーキを焼きに行ってくるよ。」
ヒイロ「待て。まだ治療の途中だぞ、楽観は禁物だ。」
ジュドー「いいジャンいいジャン、めでた事だし。」
ディアナ「そうです、喜ばしい事ですわ。」
コウ「「これで鼻血の懸念もなくなる・・・・喜ばしい)」

こんな楽勝ムードが急転直下、とんでもない出来事が約40分後に勃発する。
10分前、小用でナナイは席を離れた。その際、モニターは代わりの監視を置かず、パスワードを掛けて
電源を切った。他の者に任せると、シャアが社長特権で覗きを強行すると思われたからだ。
だがその行為が裏目に出た。ナナイが戻って、カプセル羊水内のモニターに電源を入れると、
画面に無人の内部を映し出した。そして羊水の色が濃いオレンジ色に変わっているのが確認できた。
消えた!?そんな馬鹿な!中から勝手にカプセルを出る事は出来ない構造になっているし、他の者が
出した形跡はおろか、誰も彼が外に出てくる姿を見てはいないと言う事だった。

ナナイ「大佐、大佐、緊急事態です、ロラン君が消えました!」
焦りのあまり、昔の呼称でシャアを呼ぶナナイには、その誤りを訂正する余裕はなかった。

399ありまん死 ◆l/MkPZpFnM :03/08/31 17:55 ID:???
プゲラッ!!!


































パオ様の足元にも及ばない
400通常の名無しさんの3倍:03/08/31 21:20 ID:???
ここ、廃れてますね・・・
他のSSスレに比べて・・・
401通常の名無しさんの3倍:03/08/31 22:29 ID:od6Jrzzj
>>387-388
高橋葉介のパクリ
402通常の名無しさんの3倍:03/09/01 00:14 ID:???
>>401
誰?
パクリはいかんな〜
403通常の名無しさんの3倍:03/09/01 07:39 ID:???
パクリでもなんでも面白かったから別に構わないや。
最近単発のSSが殆ど無かったし。
404通常の名無しさんの3倍:03/09/01 18:58 ID:???
たしかになんか元ネタあるぽだな〜とは思った。
二次創作スレだし、セーフじゃない?
まあパロディの元ネタを書いてくれると読む人に親切かな…
405通常の名無しさんの3倍:03/09/01 19:32 ID:???
>>400
ここは執拗なこだわりを持った自治厨達によって自ら滅びの道を選んだのさ・・・
自らの手足を喰らう大蛸の如し
神様は去った・・・
406通常の名無しさんの3倍:03/09/01 22:23 ID:???
人の書いたSSをパクルのはよくないと思いますよ。
407通常の名無しさんの3倍:03/09/02 10:26 ID:???
>>401
あの〜、高橋葉介って「夢幻紳士」とか描いている漫画家の高橋葉介?
だったらパクリではなくて、ダブルパロだと思うけど…


↓ここらで「高橋葉介」で検索したら、どんな作品書いてるかはわかると思う。
ttp://shopping.yahoo.co.jp/books/comics/
408通常の名無しさんの3倍:03/09/02 20:11 ID:???
このスレが亡くなる前になんか書こうかな
409通常の名無しさんの3倍:03/09/02 20:15 ID:???
議論所なんて無駄
議論所にいる連中がこのスレを瀕死に追いやったのだから
410ブラザープリンス:03/09/02 20:48 ID:C3W+BExD
居間。ただいま、家族会議中。
アムロ 「まずは、これを見てくれ」
アル   「あ、ゲームソフトだ。最新作?ブラ……「ブラザーズプリンス」?」
キラ   「知らない名前だな」
コウ   「俺にも見せてくれよ。どれどれ。『あなたは名家のお嬢様。あなたにある日、突然、12人の兄弟ができます。ドキドキワクワクの毎日が始まる!!原作、原画:あさぎりゆ…』うわー」
カミーユ 「12人の兄弟?まさか、僕たちのことじゃあ……」

アムロ  「その『まさか』だ。知り合いから手に入れたんだが、名前が同じで驚いてな」
キラ   「肖像権侵害じゃないですか。そんなの」
アムロ  「しかも、登場人物が若干、補正がされてて、美形化されている。」
ドモン  「箱に師匠がァァ!!し、師匠がナイスミドルにぃィィー!」
アムロ  「おまえたちの怒りはもっともだ。今日、このゲームソフト会社に抗議をした。返答はなかったが。
とりあえず、ソフトを預かってきたから、誰が出ているか、確認しようじゃないか。今後の抗議のために。」

(プレイ中)
アムロ「ロランの愛情値が上がったぞ!」
ロラン「うわ、勝手に人を口説き落とそうとしないでください。」
ドモン「まずい!師匠の愛情値が0になってるぞ。稽古の相手をしろ!」
キラ「どう返事すればいいんだろ?選択Aの「カミーユって、女みたいな名前ですわね」なのかな?……うわ!怒った」
カミーユ「キラ、僕に恨みでもあるのか?」
アムロ「ロランがディアナに奪い取られるぞ!」

アル「……何が楽しいんだろ?僕、子供だから、よくわかんないや」
ヒロインになって、他の兄弟を口説くという禁断のプレイにはまる兄弟であった。
その後、「ブラザープリンス」は大きいお姉さんを中心に大ヒットして、開発した番台はもうかったという。
411おまけ:北斗のメモリアル:03/09/02 20:55 ID:C3W+BExD
すっかりアブノーマルなゲームにはまった兄弟たち。
新発売のゲームを買ってくるのが日常であった。
アル「今度はどんなソフト?」
シーブック「説明書にはこうあるな。『時は宇宙歴199x。世界は核の炎に包まれました。あなたは北斗神拳伝承者候補です。北斗となんとぉーの男たちと熱く語り合い、楽しい世紀末の生活を送って下さい。伝説の阿修羅像の下で告白を目指せ』」

ゲームを起動させる。OPの歌と映像が始まる。
歌「突きとか、気合いとか、最初にやりだしたのは ラオウなのか・し・ら
駆け抜けて逝くー、(駆け抜けて逝くー) 北斗の メモリアル」

キラ「これ、どう進めるんだろ」
ジュドー「説明書によると、目を覚ましたとき、最初に見たものを好きになるという死環白の秘孔を突いて、相手に告白させるみたいだ」
キラ「よし、やってみよう。ええと、縦、横、十字キーの順にコマンド入力を入れて、画面がぴかりと光ったら、すかさずAボタン連打、上、下、ABBBAABAを十回、ブツブツ…」
ジュドー「(キラ、怖えー)」

主人公「兄さん、この愛の拳を受けてくれ!」
拳王「覇者に愛などいらぬわ!!!」
主人公「あべし!!」
(あなたの頭上にさんさんと死兆星が輝いていました。GAME OVER)

ジュドー「強敵(とも)だちから始めましょうってこと?」
全員「……」
カミーユ「ドモンが好きそうだな。ドモンにでも上げるか」
その後、「北斗のメモリアル 伝説の像の下で」はさっぱり売れずに、開発した小波には買収話が持ち上がったという。
412通常の名無しさんの3倍:03/09/02 23:00 ID:wEx5NJEV
ワロタ
413通常の名無しさんの3倍:03/09/02 23:41 ID:???
ほ、欲しい、、、
414通常の名無しさんの3倍:03/09/03 00:14 ID:???
(某F監督が、妹がたくさん出るんだからガンダムがいっぱい出たって良いじゃないかと言い訳に使っている作品)
ttp://www.mediaworks.co.jp/gamers_s/sispri/sis02.html
↑これ真似してアムロと12人の弟の紹介文書いてみようと考えたことがあったな…。
415通常の名無しさんの3倍:03/09/03 09:48 ID:???
>414
…………やあ、兄くん…………。

…………やあ、兄くん。………………元気そうだな。
…………じつはこの間、ステキな自爆装置とスイッチを
手に入れたんだが、よかったら兄くんも見にこないか?
…………とても火薬の量も多くて…………状態もじつに完璧なんだ。
まったくすばらしいものだ…………。
…………いつかは俺も、兄くんと共に自爆してみたい…………。
…………愛するものを己の身を挺してでも守りたい気持ちは……
……UCもACも変わりがないんだ…………ね、兄くん…………。

って感じ?
416フットボール狂騒曲:03/09/03 16:01 ID:???
3週間ほどあいだが開いてしまいましたが、続きを張ろうと思います。読んでいただけたら幸いです。
前回は>>309でした。

また、あいだが開いてしまったので、大まかなあらすじを書いておきます。よかったらどうぞ。


 度重なる家計の危機に見舞われた兄弟一家は、賞金百万円に釣られて街のサッカー大会
に出場することにした。朝食泥棒のギンガナムとその部下シッキネンも加わり、賞金獲得のため
<FCギム・ギンガナム>(兄弟たちのチーム名。用具や練習場を確保したギンガナムによって
決定された)は日夜練習に励んだ。ガロードの脱走、ソシエとリリーナのマネージャーとしての
参加など紆余曲折を経て、ついに大会当日をむかえる。

 大会参加は全8チーム。そのなかにはグエン卿率いる兄弟たちの知り合いばかりのチームも
あった。1回戦の相手は<SCクロスボーン>。その中心選手はシーブックの兄弟子、ザビーネ
だった。初めての真剣勝負に戸惑いながらも、<FCギム・ギンガナム>はなんとか逃げ切って
勝利をおさめる。

 2回戦にして準決勝の相手は<ASジャムル・フィン>。堅い守りをほこり、前線のフロスト兄弟
が要注意のチームだ。さらに兄弟たちは守りの中心であるシローが勤務で出場できない事態に。
前半、<FCギム・ギンガナム>は激しく攻め立てるものの、3Dを中心とした相手の守りに阻まれ
得点できない。逆に、フリーキックを<ASジャムル・フィン>のシャギアに決められ、試合を0−1
で折り返すこととなった。

 リードされてむかえる初めてのハーフタイム。兄弟たちの動揺は小さくなかった。ついには監督
も兼ねているアムロがロッカールームを出て行ってしまう始末に。しかし、そのときマネージャーの
リリーナがふがいない選手たちを一喝。チームは戦う姿勢を取り戻すことができた。また、アムロも
ハヤトからシャアがエドワウ・マスという偽名でグエン卿のチームに参加していることを知らされ、
それをきっかけに再び闘志を燃やすのだった。


と、ここまでが前回までの話です。詳しい話はこのスレにある拙文をお読みいただけたら、と。
なお、ごく最初の部分だけは前スレの最後にあります。
基本的に無茶な設定と展開ですが、そこはご容赦ください。気に入らない方はスルーで。
 ロッカールームの扉を、アムロは意を決して開いた。勝手に出て行ってしまった自分はいったい
どう迎えられるのだろうか、と。部屋に足を踏み入れようとした瞬間に、思わず立ち止まってしまう。
それまで後半の準備をしていたのであろう全員の視線が、アムロ一人に向けられていた。
アムロ「みんな、その俺は……」
何を言えばいいのかアムロにもわかっていない。当然言いよどんでしまったところに、軽い何気ない
口調で弟たちが投げかけてきた。
ロラン「ああ、トイレに行ってきたんでしょう」
コウ「一言ことわってからにしてくれよなあ、まったく」
アムロ「え、ああ、いや……」
思わぬ言葉にアムロは面食らった。部屋の雰囲気も自分が出ていったときとは全く違って、断然良好だ。
いったい何がおきてくれたのか、と首をキョロキョロさせていたアムロに、アルがこっそりと親指を
リリーナに向ける仕草をしてみせた。どうやら彼女のおかげらしい。アムロがリリーナに目を移すと、
リリーナは軽く頭を下げてアムロに微笑んだ。アムロも微笑み返したが、ややぎこちなくなってしま
った。とにかく、自分がハヤトと会っていたときに、兄弟たちにも闘う準備をする機会があったらしい。
アムロはそう納得して周囲を改めて見回した。どの顔も力とやる気を感じさせる。やれる。アムロにも
この試合に勝ちにいけるという意思がみなぎってきた。
アムロ「よし、みんな準備はできているようだな。後半の作戦を指示する。まず、ウッソはシッキネン
    と交代だ」
ウッソ「え、そうなの」
 せっかくやる気になったところなのに、という表情でウッソはアムロを見返してきた。
アムロ「ウッソは相手との体格差が大きすぎる。<ASジャムル・フィン>は一回戦の相手と比べて
    激しく体をぶつけてくることが多い。だから、体格的に劣らないシッキネンでいく」
シッキネン「あ、ああ。わかった」
ややぎこちなくシッキネンが頷いた。明らかに緊張の色が見える部下を励まそうとしたのか、ギンガナム
が肩を乱暴に叩きながら言う。
ギム「シッキネン、この試合でいいプレイをしたなら、貴様の給料アップも考えてや欄でもないぞ」
シッキネン「ほ、本当ですか、御大将!」
ギム「うむ。武士に二言はない」
 シッキネンにしてみればこれ以上やる気になる言葉もないだろう。明らかに目の色が強くなった。
それにしてもギンガナム艦隊というのは勝手がまかりとおる組織だ。アムロは内心で、ディアナが
わざわざ市民軍であるディアナカウンターを創立したのは正しいと苦笑した。
アムロ「フォーメーションはシッキネンが右サイドバックに入り、シーブックが右サイドハーフに
    上がる。いいな!」
 シーブックとシッキネンが、了解と頷く。
 その後アムロは、期せずしてリリーナと同じことを繰り返した。チーム一丸となって攻めたて、
相手にプレッシャーをかける。そうすれば逆転できる、と。
 兄弟たちは内容が同じ二度目の説教を、奇妙なおかしさとともに聞いた。思わず笑みを漏らした
ところで、笑っている場合じゃないんだぞ、というアムロの怒号がロッカールームに空回りする。
ドモン「とにかく、やるべきことははっきりした。いいかお前ら、気合入れていくぞ!」
「おう!」
 ドモンがアムロの役を奪ってはっぱをかけ、皆がそれに返す。アムロは肩をすくめながらも、他の
メンバーを頼もしく感じていた。
 <ASジャムル・フィン>のロッカールーム。キャプテンのダニーは頼もしさと苦々しさの混ざった
視線をシャギアとオルバのフロスト兄弟に向けていた。
 前半の得点はまさにフロスト兄弟だからできるゴールであり、フリーキックをもらうところから
すべて、二人だけでやってしまった。二人が加入してからはチームの弱点であった得点力不足も解消
され、これまでは引き分けが順当だった試合にも勝てるようになってきている。
 だが決してチームにプラスになったことばかりではない。フロスト兄弟の加入に関してはチーム内
でも賛否両論が激しくいきかった。ひとつには彼らが一試合出場するごとに二人で5万円を要求して
いたこと。もうひとつは傭兵のような連中をわざわざ入れる必要があるのかということ。後者の方が
より大きな問題だった。昔から一緒にやってきたFWを役立たずと言っているも同然だからだ。結局、
ダニーを初めとした3Dが、チームの中心選手であるということを活かして強引にフロスト兄弟の
加入を決めたが、そのことに不満を持っているものも少なくない。とくに、ポジションを奪われて
しまった者は。
 ともかくいまさら考えたところで仕方のないことだ。ダニーはふっと一息吐くと、他のメンバーに
呼びかけた。
ダニー「よし、後半の作戦を伝える。俺のまわりに集まってくれ」
さっと皆がダニー近くに素早く位置を移したが、フロスト兄弟だけは、我ら関せず、と言いたげに
のんびりしている。こういう協調性のないところが彼らに対する不満を根強いものにしている。
ダニー「まあ、やることはいつもどおりだ。とにかく守れ。中盤からガンガンあたっていくぞ」
ダニーが話している最中にも、フロスト兄弟は二人で声も無く笑いあったりしている。あの二人特有
の超能力のようなあれだろう。ダニーは無視して続ける。
ダニー「隙を見つけたらカウンターだ。頼んだぞ、傭兵さん。おい、聞いているのか?」
シャギア「ああ、お構いなく。わかっていますよ」
オルバ「ぐだぐだ言ってないで任せてくれればいいんだよ。ねえ、兄さん」
シャギア「そうだな、オルバよ。まあ、そういうことです」
 フロスト兄弟はチーム全員の反感の視線を集めても、なお傲然としている。ダニーはあてつけに
大きな音で舌打ちしてから、他のメンバーに向き直ってしゃべり続けた。他の選手と同じく、ダニー
もこのオルバとシャギアが嫌いである。だが、勝つためにはこの二人に頼らざるを得ないというのが、
ダニーの考えだった。そして、フロスト兄弟もこれまでは結果を残している。
ダニー「よし、後半も前半と同じ調子で行くぞ! 連中に付け入る隙を与えるな!」
 「おう!」とチームのほとんどが応える。フロスト兄弟を除いて。

 午後8時、そろそろ試合は後半が始まる頃だろう。08署でデスクワークをしているシローは
勤務の合間に祈るように時計を見た。時計にそんな視線を投げかけても仕方ないと思いつつも、
そうせずにはいられないシローだった。自分が試合に出ているほうがよっぽど楽だと考えながら
コーヒーを取ろうとすると、またこぼしてしまった。これで二度目だ。部下のサンダースが、落ち
着かないですね、と笑っている。
シロー「頼むぞ、みんな。勝ってくれよ」
新しいコーヒーの入った紙コップをサンダースから手渡してもらいながら、シローは口の中で
静かに呟いた。

続く  後半の試合部分は今日、明日のうちに完成させるつもりです。
419通常の名無しさんの3倍:03/09/03 20:39 ID:???
続きやっとキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!
職人さん乙〜
 午後8時、<FCギム・ギンガナム>、<ASジャムル・フィン>の両チームの選手がピッチに
散り、後半開始の笛が鳴り響いた。
 兄弟たちの応援に来た友人たちからもフィールドに向けて声が飛ぶ。
エル「ジュドー、ガンバレー」
ルー「なにやってんのよ、ジュドー! もっとちゃんと守りなさいよね!」
ビーチャ「けっ、エルもルーもジュドー、ジュドーってうるせえな。俺だって大会に出てればよ……」
モンド「まあまあビーチャ、その大会だってジュドーがメンバーに入らないってわかったとたんに
     みんなどんどん抜けちゃってさ、結局はエントリーもできなかったじゃないか」
イーノ「僕、けっこう頑張ってみようかなって思ってたんだけどなあ。ジュドーは兄弟で出るから
    抜けちゃったのは仕方ないけどさ」
ビーチャ「どいつもこいつも……俺が試合にでたらジュドーの3倍は活躍できる。間違いなく!」
エル「はいはい。次の方どうぞ」
モンド「俺だってさあ、試合があったらロナ○ドみたいに大活躍だったって」
イーノ「モンドがロナウ○?」
エル「いいじゃない、イーノ。肌の色が似てるもん」
ルー「それだけ似てれば上等じゃない。リッパなロ○ウドよ。名前の最後もおんなじ『ド』だし」
モンド「(´・ω・`)ショボーン」
ビーチャ「とにかく、ジュドーなんて負けちまえばいいんだ。見ろよ、敵のディフェンスに止められ
     てばかりだぜ」
 ビーチャの言うとおり、<FCギム・ギンガナム>は<ASジャムル・フィン>の堅いディフェンス
に阻まれ、後半開始から5分、ゴールどころかシュートを放つことすらできていなかった。兄弟たちも
なんとかシュートまでプレイを進めようとするのだが、3Dを中心にしたジャムル・フィンの中盤から
の厳しいプレッシャーを跳ねのけられない。このプレイは<ASジャムル・フィン>が勝負に来ている
ことを示している。前半は主にゴール前まで引いて守っていたのに対し、後半はセンターライン付近
から積極的にボールを奪いに来ている。相手に攻撃の形さえ作らせず、高い位置でボールを奪ってから
の素早いカウンターを狙っているのだ。兄弟たちもその狙いはわかっている。好きにさせるかとボール
を奪われたらすぐさま奪い返しにいく。
 後半開始から10分、センターライン付近で両チームは激しくぶつかり合っていた。
 後半15分、幾度かのボールの奪い合いの末、<ASジャムル・フィン>のCHデルがスルーパスを
オルバに通した。オルバは絶妙なトラップでボールを操って反転と同時に、あたってきたシッキネンを
かわす。さらにシャギアとのワンツーを成功させ、コウを何もやらせずにパスし、敵ペナルティエリア
の手前まで進出する。
 素早くペナルティエリアに迫ってくるオルバに対して、<FCギム・ギンガナム>で残っているのは
キーパーのドモンを除けばアムロだけのようだ。うかつに出て行けば簡単にかわされてしまう。一瞬、
迷ったアムロに後ろから声が掛かった。
ガロード「アムロ、突っ込め!」
ガロードがアムロの後ろに回りこんで、後方のケアをすると言ったのだ。その言葉を受けて、アムロは
オルバの懐に飛びこむようにあたっていく。オルバはそのアムロのディフェンスをかろうじてかわして
ペナルティエリアに侵入するが、それはアムロとガロードの予測どおりだ。ガロードが鋭いタックルで
オルバからボールを奪う。オルバは勢いあまってバランスを崩し転倒。一気に反撃にでようとガロード
がボールを前に蹴りだそうとしたそのとき、主審の笛が夜の空気を切り裂いた。
 主審の指がまっすぐにペナルティエリアを指している。<ASジャムル・フィン>にペナルティキック
与えられたのだ。それを目にした瞬間、ガロードは主審につかみかからんとするような勢いで突進して
いった。
ガロード「なんでファウルなんだよ! ちゃんとボールにいったろ!」
自分のタックルは反則じゃないとガロードは大声を上げて主張した。嘘ではない。足をかけようとは
しなかったし、足を削った感覚もなかった。しかし、もちろん主審の判定は覆らず、ガロードには
イエローカードが突き出された。思わず審判につかみかかりそうになった瞬間、ガロードは後ろから
両腕をつかまれて引きとめられた。
アムロ「落ち着け、ガロード! もう一枚もらったらどうするつもりだ!」
ガロード「アムロ兄も見てたろ! 俺はやってない! あいつが勝手に……」
アムロ「わかってる! でもとりあえずお前は離れていろ」
 ガロードがアムロに連れられて渋々主審から離れていく際にも、他の兄弟たちが主審に詰め寄って
いる。ベンチのキラも大声を出して叫んでいた。
キラ「僕は見ていた! そっちの18番が足をかけられてもいないのに飛んだんだ! シミュレーション
    だよ! カードならあいつに出してくれよ!」
シャギア「そんな遠いところからはっきりわかったのかな? いい加減なことを言わないでほしいものだ」
キラ「……ぼ、僕はコーディネーターだ! 彼がダイブしたところまではっきり見えた!」
 シャギアに対してのキラの反論も結局は何の意味も持たない。すでに判定は下っているのだ。ガロード
の胸は苦しさと悔しさでいっぱいになっていた。ピッチ全体にも失点もしくは得点したかのような
雰囲気が漂っている。それもそうだ。PKなんだからもうだめだ。そしてここで失点して試合だって
決まってしまうんだ。そう思ってガロードが顔を上げたそのとき、兄のアムロがガロードの背中を
叩いて言った。
アムロ「ガロード、なんだその泣きそうな顔は。うちのキーパーが誰だか忘れたのか?」
ガロード「アムロ兄、でもPKなんだぜ。いくらドモン兄でも……」
言いかけたガロードの隣をとうのドモンがゴールに向けて歩いていった。すれ違う瞬間、ドモンは無言
のままでガロードに親指を立ててみせた。ガロードが振り返ると、そこにはドモンの大きな背中があった。
その後姿は、見送るガロードが怖いと感じるほどの気迫と集中力に満ちていた。
 オルバ・フロストはPKのスポットにボールを置いて自ら蹴ることを宣言した。チーム内に止める
声はない。オルバがもらったPKだからだ。もちろんオルバは相手からPKをもらったのではない。
審判からいただいたのだ。わざとファウルを受けたように装うダイビングは、オルバの得意とする
プレイだった。
うまくやったな、オルバ。さあ、試合を決めてこい。このPKで私たちの勝ちだ
そうだね、兄さん。まあ、簡単な仕事さ
兄のシャギアが伝えてきた声にオルバは微笑を浮かべて返した。ボールから少し離れ、主審の笛を
待つ。オルバは前を向いてどちらに蹴るか決めようとした。オルバはいつもそうしてPKを蹴って
いる。相手の動きなど関係なく、事前に決めておくのだ。右か左か、上か下か。あえ真ん中という
選択肢もある。しかし、今回はいつものように行かなかった。
 オルバは前を向いた瞬間、言い知れない精神的な圧迫を受けたのだ。PKを蹴るからあるその圧迫
ではない。そのプレッシャーならいつも感じていて今回だけ特別ということはない。キーパーか? 
オルバは自問する。目の前の相手のキーパーから受けているのか、この圧迫感は。どこに蹴っても
止められてしまうような気がする。ゴールが小さく、相手が大きく見える。錯覚だ。確かに相手の
キーパーはよく集中しているし、気迫も強く感じる。でもそれだけだ。相手に飲まれず、いつもの
通りにやればそれで終わるはずなんだ。オルバは落ち着かず、集中力を欠いていた。
落ち着け、オルバ。お前なら大丈夫だ
オルバの精神状態を心配したか、双子の兄が励ましてきた。それが更に、オルバにあせりをもたらす。
二人の特性上隠せるわけもない動揺を覆い隠すため、オルバは強く言い返していた。
兄さん、僕は問題ない。決めるさ、僕らは特別なんだ。あんなただの人間に止められるわけがない!
 主審の笛がなると、オルバはまるで背中を押されたようにボールに近づいた。整理しきれない感情
を抱えたままオルバは、ボールを蹴る直前、相手キーパーの目を見てしまった。動きを探るために
見たのではない。ただ見てしまったのだ。そして、オルバの体は相手から感じる力に戦意を失った。
 オルバのシュートは力なくキーパーの真正面に飛んでいき、がっちりと受け止められた。
 ドモンはオルバのシュートを胸で確実にキャッチすると、すぐさま前にいるロランを探し出した。
敵の<ASジャムル・フィン>はまさかのPK失敗に動揺し、隙ができている。
ドモン「今がチャンスだ! 走れ、お前ら!」
 ドモンから放られたボールを受け、ロランは素早く右サイドを駆け上がっていたシーブックに繋いだ。
相手の守りはまだ整っていない。センターラインを越えたところでボールを受けたシーブックは、その
まま敵陣深くまでドリブルで侵攻する。軽妙なステップでフェイントを入れ、残り少ない敵DFを誘い
出してタックルをかわすと、中央に鋭く低いクロスをあげる。
 中央に走りこむのはニアサイドにCFのギンガナム、ファーサイドにトップ下のジュドーだ。クロス
は敵DFを二人引き連れているギンガナムをおとりにする形でジュドーに合わされていた。ジュドーは
落ち着いてトラップしてから右足を振りぬきシュートを放った。強烈な一撃が<ASジャムル・フィン>
のゴールを襲う。完全に同点かと思われたが、シュートはクロスバーに阻まれた。思わずジュドーが
頭を抱えたそのとき、ボールはギンガナムのほうへ跳ね返っていった。
 二人のDFにまとわりつかれているギンガナムに突然ボールが跳ね返ってくる。ギンガナムは押し
のけようとしてくるDFを弾き返して強引にボールに合わせようとするが、敵の圧力に体勢を崩されて
しまう。それでもギンガナムはあきらめない。倒れこみながらも必死で右足を伸ばしてシュートを打ち
にいく。しかし、ギンガナムの足はボールを豪快に叩きこむことはなかった。
 ボールはギンガナムの膝に当ったのだ。その軌道はジャムル・フィンのキーパー、デューンの予測を
完全に無視したコースだった。ギンガナムの膝にあたったボールはギムのいるサイドの反対側のゴール
ネットに向かってきゅーんと飛んで、ぱさりと飲み込まれていった。主審の笛がゴールと認めて響く。
シーブック「あ、ああ、入った……入った! なんとぉ〜〜!」
敵のDFにもみくちゃにされていたギンガナムもボールがゴールに入っているのを確認した。
ギム「は、入っている……? ふはははは、小生の完璧で素晴らしい同点ゴール、月も見たかぁああ」
高らかに叫ぶギンガナムの周りに次々と<FCギム・ギンガナム>のメンバーが祝福に集まってくる。
みな、それぞれに喜びを爆発させている。
ジュドー「完璧って、あれはあたりそこないじゃないか! でもそんなのどうだっていい!
 よくやった〜!」
ロラン「よくあきらめないで、足を伸ばして……月もディアナ様も見てらっしゃいますよ、きっと!」
シーブック「いや〜、ボールがゴールに飛び込んでいったときは、ホント、なんとぉ〜って感じだったぜ」
ヒイロ「ゴールは認められた。どんな過程であろうと問題ない」
シッキネン「お、御大将、やりましたね! 給料アップに近づいてますよね!」
 後半17分、試合は<FCギム・ギンガナム>の名付け親、ギム・ギンガナムのゴールによって
1−1の振り出しに戻った。

続く 結局12時過ぎちゃって、後半を終わらせることもできなかった……また明日頑張ります。
424通常の名無しさんの3倍:03/09/05 02:57 ID:???
職人さん乙。兄弟チームの逆襲の狼煙が上がりましたな。

>ルー「それだけ似てれば上等じゃない。リッパなロ○ウドよ。名前の最後もおんなじ『ド』だし」
>モンド「(´・ω・`)ショボーン」

キバヤシ「モンドはドモンのアナグラムだったんだ!」
三馬鹿「な(以下略
425通常の名無しさんの3倍:03/09/05 12:26 ID:???
フットボール職人さん乙です。
これは80位まで行くんでしょうか?
無事の完走を期待。
426ハロ・ザ・パロット:03/09/06 18:16 ID:???
シーブック「オウム飼うんだ。名前は?」
セシリー「ハロよ。常連さんがくれたんだけど、そう呼ばないと反応しないのよ」
シーブック「なんとー!?」
ハロ(オウム)「ナントー!」
セシリー「物覚えが良いでしょ。でも勝手に名前使って、アムロさんに悪いかしら?」
シーブック「ペットの名前だから、構わないと思うけど」

こうして、セシリーの飼いオウムのハロはカロッゾパン店の一員になった。

ハロ(オウム)「フフフ、ヨリドリミドリ(朝一に来たシーマ)。イヤァァ、ワタシノアンパンガァー(アンパンが品切れで悲しむニナ)。
         ワタシハフタタビカイニキター(昼食を買いに来たガトー)!! アマイ、アマイゾ!コノアンパン(グルマン忍者)!
         オイシイデスヨカロッゾパン(もちろんウッソ)! コレハ、イイモノダー(通なマ・クベ)。
         ゲンインハナンデス?クリームガ3グラムヘッタゲンインハ(チェーン)?
         チュウボウニマダヤイテイルパンガアル、トグライイッテクダサイ(来るのが遅すぎたカツ)!」
セシリー「ハロのボキャブラリーが一日でずいぶん増えたわね」
シーブック「すごい知能だな」
鉄仮面「ふははは、実は私が脳波コントロール」
ハロ(オウム)「デキルワキャネーダロウォォ!!」
シーブック「なんとー!?」
ハロ(オウム)「ナントー!」
鉄仮面「(´・ω・`)ショボーン」


こういう日もある。
セシリー「ハロ、今日はどうかしら?」
ハロ(オウム)「フハハ、ウマカロウ? フハハ、ウマカロウ? フハハ、ウマカロウ? フハハ、ウマカロウ?
         フハハ、ウマカロウ? フハハ、ウマカロウ? フハハ、ウマカロウ? フハハ、ウマカロウ?
         フハハ、ウマカロウ? フハハ、ウマカロウ? フハハ、ウマカロウ? フハハ、ウマカロウ? …」
セシリー「…今日は客足が悪かったみたいね」
鉄仮面「(´・ω・`)ショボーン」
427通常の名無しさんの3倍:03/09/06 18:45 ID:???
禿藁>426
428鳥人間コンテスト1:03/09/06 19:35 ID:???
兄弟には許可を得ず、鳥人間コンテストに出場したシーブック。
司会「赤い彗星チームが記録を伸ばしています。どこまでグライダーで飛べるでしょうか。
皆さま、ご覧下さい。500メートル先に赤い線が引いてあります。それが合格ラインです。果たして、越えられるか?」

会場のスピーカーからパイロットの悲痛な声が聞こえる。
スピーカーの声「少佐ー、助けてください!!減速できません!ブツッ!」
司会「おおっと!墜落した!!固いコンクリートの地面にたたきつけられた模様です。パイロットは間違いなく死んだでしょう。しかし、これで、赤い彗星チームは合格ラインを超えたので10万円獲得。このまま優勝すれば、さらに1000万円だ!!」
シャア「おまえの犠牲は無駄ではなかったぞ」
司会「次はシーブック選手です」
シーブック「……やめとこうかな」
そこに現われたのは兄弟たちだった。

アムロ「あきらめるな。シーブック」
シーブック「みんなには秘密にしていたのに、どうしてここに?」
ドモン「おまえのやることはお見通しだ」
ロラン「最近家計が厳しくて……。優勝の1000万円が頼りなんです」

(続く)
429鳥人間コンテスト2:03/09/06 19:37 ID:???
アムロ「おまえが寝ている間にな、おまえのグライダーは俺達が改造しておいたから」
シーブック「どんな改造を?」
アムロ「カミーユの発案で飛行中に人型の形態に変形できるようにした」
シーブック「それにどんな意味が?MS(人型)は無意味なんじゃ?」
アムロ「MSは伊達じゃない!!」
シーブック「いや、伊達でしょ」

アムロ「それから、この服を着てくれ。」
シーブック「この服、なんだか、分厚くて、まるで宇宙服のような……」
アムロ「そう、うちの会社が開発したノーマルスーツだ。」
シーブック「宇宙に行くわけじゃないのに(と言いながらも、服を着る)」

操縦席に乗り込むシーブック。
シーブック「まあ、途中で逃げればいいや。……兄さん達には悪いけど」
ドモン「シートベルトをしっかり付けろ。それが命綱だ」
シーブック「ドモン兄さん、なんで、フロントガラスに紙を貼り付けてるの?」
ドモン「この紙に書いてあるのは師匠直伝のだ。怖くなったら、これを読んで、心を落ち着かせろよ。」
シーブック「いや、そんなんじゃなくて。前が見えなくて、操縦できなくなるんだけど」
ロラン「操縦する必要はないんです。むしろ、できないんです。」
シーブック「あれ?このシートベルト、外せないような?それに、なんで、みんな涙ぐんでんの?」
アル「今のうちに、ビデオにメッセージ遺しておく?」
ドモン「そこのトランシーバーで連絡を取り合えるからな。兄ちゃん達を許せ」
がちゃん
シーブック「どうして、外からカギをかけるのさ?」

 (続く)
430鳥人間コンテスト3:03/09/06 19:41 ID:???
司会「それでは、シーブック選手、行ってもらいましょう!」
アムロ「やれ、ヒイロ」
ヒイロ「任務了解。点火」
ゴゴゴォォ!!
司会「すごい勢いです。とてもグライダーとは思えません!!!」

シーブック(無線)「う、ぐぐごご、なんとぉーージェットエンジンか!!」
ドモン「今こそ、目の前の紙を読むんだ!!!シーブック。」
シーブック「なんでさ?」
ドモン「明鏡止水!心が落ち着くからだ。いいから読め!」
シーブック「りゅ、流派! 東方不敗は」
ドモン「王者の風よ!」
シーブック「全新」
ドモン「系裂!」
シーブック ドモン「天破侠乱!」
ドモン「見よ! 東方は紅く燃えているぅ〜っ!!」
ドモン「シーブック?シーブック?シィーーブックゥゥーーーー!!!」

司会「ユニヴァーース!!シーブック選手、山に激突して炎上!!東の空が赤く染まっています。が、優勝は確実です!!」
アムロ「ジェット燃料に引火したな」
司会「今入ってきた情報によりますと、なんと、シーブック選手は無傷、無傷です!」
アムロ、おもむろに携帯電話を取り出してかける。
アムロ「ああ、もしもし?チェーンか?今から会社に戻るよ。
新型のノーマルスーツのテストは合格だ。うん、耐熱性、耐ショック性ともに。人体実験したからね」
(完)
431通常の名無しさんの3倍:03/09/06 20:11 ID:???
兄弟が鬼のようだ…(藁
ノーマルスーツもテスト品かよ…(w
432通常の名無しさんの3倍:03/09/06 23:08 ID:???
っていうかジェットエンジンはレギュレーション違反でしょう(w
というわけでドモンに投げてもらえ(w
433通常の名無しさんの3倍:03/09/07 00:44 ID:???
タイムリーなネタに激ワラ
434通常の名無しさんの3倍:03/09/07 01:17 ID:???
 レギュレーション違反のため、
 参考記録のみにとどまった人↓

              ,、┬‐-、,
              >二'二ミヽ
           /⌒( ゚━゚、b |-、∞∞<\
           (  (|   東 l) ) \\\
           ヽノ     丿/\\\  \\
          /⌒ヽ=====' ̄ ̄ ̄`ヽ  \\\
          |   |ー、_ __,,i'" ̄,ノ\\\
          )==(    \  ) \\\  \\
       ___(__)    /___/\\\  \\\\\   ちょちょっと、師匠ぉーーー!!
    /⌒\.       ̄─(___)__                <(-‐‐-、/  r'⌒⌒^'、
    {、`l レ/ }三二            `i≡=─          ミ|二二|彡  (/yy'ソν)
    ゝ_YVノ三三三三三二二二二ニ ノ三二──         ii(゚Д゚;|ミ  (゚Д゚; ソノ
435通常の名無しさんの3倍:03/09/07 09:09 ID:???
>>434
藁た
436ヤナギラン:03/09/08 04:14 ID:???
祝!VガンDVD化。とゆーこじつけで…VGネタを少々



夏の日の夕暮れ、ウッソ・エヴィンはヤナギランが1面に広がる丘の真ん中に立って、ブツブツと独り事を呟いていた。
「別にチューリップが特別、好きって訳じゃなかったんだよな…」

僕はシャクティ・カリンと今年の冬から暫く、関係がうまくっていっていない。
シャクティは僕にとって幼馴染以上の存在で傍から見ると兄弟みたいに見られる事も多かった。
いつも二人が一緒に居るのは当たり前の風景だと思っていて、それが当然の如く過していたんだ。

しかし、今は違う。シャクティは僕から次第に遠ざかっていた。
何がシャクティを頑なにさせ、僕から遠ざかったのか?
多分、というか原因は一つしか思いつかない。色々な事を考えたけれどやっぱりアレしかないと思うんだ。

僕が花壇にチューリップの球根を植えてしまったから

それしか考えられなかった。
あれからシャクティは僕に対してよそよそしくなって、今ではお互いに殆ど口も聞いていない。
前は毎日、互いの家を行き来するのが日常だったのに…今は音信不通。絶交状態。
糸がプツリと切れたように僕とシャクティの間は今、何も繋がっていないんだ。
437ヤナギラン:03/09/08 04:17 ID:???
僕は学校の園芸部『リガ・ミリティア』に入っている。
園芸って、地味だしもっと華やかな体育系にも憧れはあって最初は少し抵抗もあったけど
子供の頃から土弄りが好きだったから、自然と園芸を撰んでいた。
部活を通して良い友達も出来たから今では満足しているよ。

僕は園芸部でも花形の仕事、キャンパス内にある公園の植物の管理を任されていた。
ウチの学校は小、中、高、一貫の巨大なマンモス校で生徒の人数も多い
キャンパスも広いし、その中にある公園といったら結構な広さがある
普通は業者でも雇わなければ賄いきれない広さだけれど、僕らの園芸部はその大仕事をこなしていたんだ。

公園の管理を任されている役得として、何処にどんな植物を植えるのか?とか
その季節によって植える植物や花の種類は、僕に一任されていたから
自由に公園をデザインできたし、少し大変だけどこれは非常にやりがいのある仕事だと思ってる。
438ヤナギラン:03/09/08 04:19 ID:???
僕は公園の隅の方にある、あまり人目につかない花壇をヤナギランを植える為に空けていたんだ。
その花壇の横には小さな木造の小屋があって、中には木材を削りだして作ったテーブルと椅子が備えつけてある
ちょっとした休憩所になっていて、その場所を知っている一部の人達は(大抵は園芸部の仲間だけど)
その小屋に集ってランチを食べたり、夜集合する場所にしたりしてた。
同じ園芸部の先輩に当るオデロ・ヘンリークは午後の授業をサボって、その小屋で昼寝をして過す事もあるらしい。

秘密の花園…ってほどじゃないけど、公園の中でもその場所は1番のスイートスポットなんだ。
僕は1番良い場所をヤナギランを植える為に空けておいたという訳さ

小屋の横の特別な花壇にヤナギランを植えようと、最初に言い出したのはシャクティだったかな?
それとも僕だったか…もう忘れてしまったけれど、二人で決めたその計画は着々と進んでいのは確かだった。

園芸部だけが使える学校の温室では、特別な花壇に植える為のヤナギランの苗をシャクティが育てていた。
シャクティは他の苗や鉢よりも、特にヤナギランの様子に気を配ってたようで
学校が休みの日も温室に来ては毎日、ヤナギランの様子を見に来てるようだった。
シャクティはヤナギランの苗を大切な宝物を扱うように育てていたんだ。

僕はシャクティ程、入れ込んでもいなかったけれど
特別な花壇の1面にヤナギランが咲いている風景を想像してみたりもしたよ。いいよなぁって
439ヤナギラン:03/09/08 04:22 ID:???
僕はシャクテイが何を望んでいるのか、知っているつもりだった。
いや、実際に知ってたけど、僕はシャクティほどその事を深刻に考えていなかったんだ。

その年の一月、これから訪れる春の為に僕はキャンパス内の公園の花壇の土の入れ替えをしていたら
フレイ・アルスターがふらりと僕の側に来て挨拶をしたんだ。ウッソ君、ご苦労様って感じでね。
フレイ・アルスターはとてもすてきなお姉さんだ。
肩まで伸びた赤毛はいつも艶々してた。胸も大きいし、スタイル抜群だったね。
学校の上級生で兄さん達のクラスメイトになる。

彼女が近くに来るといつも良い匂いがしたんだ。
僕はフレイさんが残す匂い、残り香がとっても好きだったね。

フレイ・アルスターに対する兄さん達の評判はすこぶる悪かった、最悪と言ってもいい。
特にキラ兄さんに到ってはフレイさんの話題を避けたがってるようで
フレイさんの話を僕が聞くと黙って泣いちゃうんだよね。何でだろ?

他の兄弟からは大体が「我が儘女」「尻軽」「雌狐」…そんな風にしか彼女の事を噂しない。
確かにフレイさんは少し、我が儘なところもあるけれど、僕はみんなが言うほど悪い人じゃないと思っている。

フレイさんは僕と話をする最中、あの大きな目でじーっと僕の事を見つめるんだよね。
それをやられると僕は黙って頷くしかなくなっちゃうし、頼み事も断れなかった。
なんていうのか、綺麗なお姉さんにはイイかっこうを見せたがる傾向が僕には強いみたいなんだ。

「ウッソ君、あの花壇は何も植えないの?」
フレイさんは木造の小屋の横にある何も植えていない空の花壇を指刺して言った。あの特別な花壇を、だ。

「あの花壇ですか?あの花壇は…ヤナギランの苗を植える予定なんです。だから今は未だ空けてあるんです」
この話は園芸部の誰にも話していなかった。部長のトマーシュ・マサリクにも
夏にならないと咲かない野草を植える為に、花壇を空けておくなんてとても言えなかったからね。

実際に花壇が空になっているのは不味い事だし、その理由が単に僕の好みの問題で空けていた、というのは
もっと不味い話だからこれは僕とシャクティだけの秘密にしておく筈だった。
しかし、僕は喋ってしまった。部外者だから…って油断していたのかもしれない。

(続きます)
440ヤナギラン:03/09/08 04:30 ID:???
設定というか、諸々のアレ、ウッソが園芸部で…というのは過去ログ倉庫にある
http://members.at.infoseek.co.jp/ybuewrei/brother5.html
>72 名前:V 学園祭編 1投稿日:03/01/14 20:58 ID:???

当りの話のを使用。
なんとも懐かしい日付…そうかぁ、あれから半年以上の月日が経ったんだと、遠い目になったりもします。
441通常の名無しさんの3倍:03/09/08 10:09 ID:???
うむぅ、確かに懐かしい・・・・・
しかし、本編がああなってくると強ちウッソも「騙されている」とは言い切れなくなってくるな。
ただ、間違いなく分裂症か何かヤヴァい頭の病k(ry

スレどころか、板違いスマソ。今後のこのスレにおけるフレイの扱いが気になったもので・・・・
442通常の名無しさんの3倍:03/09/08 18:53 ID:???
無理に種キャラを排斥してもこのスレが死ぬだけ
気にしない
443通常の名無しさんの3倍:03/09/09 02:45 ID:???
保守age
444通常の名無しさんの3倍:03/09/09 03:39 ID:???
ハサウェイはどうなるんじゃろね・・・
445通常の名無しさんの3倍:03/09/09 03:44 ID:???
>>444

>>1
シーブック「ココは、」
ウッソ 「アムロ以下13名の兄弟(映像化作品限定)の、」
シロー 「家、職場、学校、外等での生活を書いてみるネタスレです。」

なんで、小説の主役にはなってるハサウェイも、最初から兄弟には入れてない。
誰かがハサウェイが出てくるネタを書いてそれが受けたら他の職人も使い出して
このスレのレギュラーになるんだと思うが、今のところその兆しは無し。
気にかかるんなら444がネタを書けば宜し
446ヤナギラン:03/09/09 04:41 ID:???
>>439の続き

フレイ・アルスターは僕の顔を覗き込むと興味深々といった感じ質問してきた。

「ヤナギラン?なにそれ?」
「高原植物ですよ…夏には綺麗な紅色の花が咲くんです」
「ふ〜ん…ヤナギランねぇ…私はチューリップが好きだなぁ、
春になると赤や黄色のチューリップが満開に咲くの。あの花壇にいっぱいにね。綺麗じゃない?」
「チューリップですか?」

正直いってあの特別な花壇に、チューリップは似合わないな、って思ったよ。
いや、ヤナギランとはあまりにも違い過ぎて比較出来ない、と言った方がいいかもしれない。
僕は慌てていたんだと思う。それまでシャクティと二人だけで進めていた計画を
園芸部じゃない部外者であれ、初めて人に喋ってしまった事もそうだし
4月に花が咲くチューリップを植えた方が、夏まで待たなきゃいけないヤナギランを植えるよりも良いかも
とかね、色々と考え始めてちゃったんだ。

けど、僕が慌てた1番の原因はさっきからフレイさんが僕の横に居て
じーっと僕の顔を見つめていたからかもしれないけど…

「園芸部にはチューリップの球根とかは無いの?」
「ありますけど…」
「なら、チューリップの球根を植えましょうよ。そうしなさいな。その方が華やかになるわ
ヤナギランよりも。チューリップを植えた方が花壇が映えると思わない?」
「そ、そう思いますか?」
「そうよ!」

僕は次の日の夕方、温室にあったチューリップの球根を特別な花壇に植えた。
だって、フレイさんに頼まれちゃ断れないよ。
それに少しだけ邪な考えが無い訳でもなかった…二人で小屋の前の花壇に咲いたチューリップを見て
ベンチの横にはフレイさんが座って、僕にだけ微笑んでくれるんだ。これは悪くないな、って

シャクテイと二人で計画していたヤナギランを植えるのは駄目になっちゃうけど
それは後でシャクテイに了解をとって、ヤナギランを他の花壇に植えればいいとも考えていた。

春になって艶やかなチューリップが咲けばシャクティも納得してくれると踏んでいたんだ。
いや、それよりもチューリップを見て微笑むフレイさんの笑顔が見たかったからかもしれない。
ヤナギランは僕にとってそれほど重要な事柄じゃなかったんだ。その時はそうだんだよ。
447ヤナギラン:03/09/09 04:44 ID:???
しかし、僕の考えは甘かった。

シャクティは翌日には特別な花壇にチューリップの球根が植えられていたのに気付いてた。
僕は少し不味い事になったなと思いながら、シャクティが大慌てで僕に捲くし立てるのを聞く事にしたんだ。

「ウッソ、花壇の球根を見た?あそこはヤナギランを植える為に空けてあったのに
誰かがチューリップの球根を植えてしまったのよ。
多分、花壇が空いていたから植えてしまったのね。…トマーシュ部長に言って貰わなきゃ、
あの花壇にヤナギランを植えるのは私とウッソしか知らなかったから
間違えて球根を植えてしまったのかもしれないわ。とにかく、この球根は他に移さないと!」

シャクティがこんなに一度に、喋るのを今まで聞いた事が無かったから少し驚いていたよ。
本当、こんなに興奮して喋るシャクティを僕は知らなかった。

「あの、シャクティ?」
「何?」
シャクティはこれから取り掛かる色々な作業の事で頭が一杯の様子で少し興奮気味だったから
それを抑えるように…僕は静かに言葉を切り出した。

「あの球根、チューリップの事なんだけどさ…アレ、僕が植えたんだよ…」
「え?…」
「やっぱり、初夏まで花壇を空けておくのは不味いと思って…僕が植えたんだ。
春になってチューリップが咲いていた方がみんな喜ぶだろ?
そう思って昨日の放課後に植えておいたんだよ。その…ヤナギランは…他の場所に植えればいい訳だし」

「どうして?……あの場所はヤナギランを植えるって…二人で約束したのに」
「そんなぁ、約束なんて大袈裟だよ。僕はただ、あそこにはチューリップを植えた方がいいと思って…
フレイさんも、そっちの方が良いって言ってくれたんだ」

しまった。フレイ・アルスターの名前を出すつもりは無かったのに
口が滑っちゃったんだ。フレイさんの名前を出したのは不味いなって…失敗した、と思ったね。
448ヤナギラン:03/09/09 04:57 ID:???
フレイ・アルスターの名前を出したのは失敗だった。
シャクティに対する罪悪感とは裏腹に、僕は自己弁護に走っていた。
指の間から何かが零れ落ちるような感覚を感じながら、なんとか上手く切り抜けようと必至になっていたんだと思う。

「フレイさん?…って、上級生のフレイ・アルスターさんのこと?」
「そ、そうだよ。兄さん達のクラスメイトのさ、僕らは学校の園芸部なんだから自分達だけで決めないで
他の生徒の意見も聞く必要があるだろう?それでフレイさんの意見を取り入れてみたのさ」

シャクティは暫く黙ったあと、僕のことを真っ直ぐ見つめて口を開いた。
「…今なら、球根が土の中で張らないウチに花壇から掘り出して、他に移すことも出来るわ。ウッソ、手伝って」

シャクティがここまで聞き分けの無いことを言うと、僕は思ってもみなかった。驚いたよ。
だって、シャクティは頑固なところはあるけれども、いつも僕の後ろにいて、妹みたいな存在で
今までがそうだったように、僕がそうする事はシャクティも従うって、そう思ってたからね。

僕はシャクティから予想外の反発を受けて、少しカチンときて
ここは引けない、って男としての面子ってやつかな?
自分の意見を押し通す事にしたんだ。僕は精一杯の虚勢を張って、自分の正当性を訴えたよ。

「駄目だよ。せっかく植えたチューリップの球根を掘り返すなんて。そんなの駄目だよ。
大体、この公園内の植物の管轄は僕に任されているんだ。
その僕が決めた事なんだから変更はできないんだよ。シャクティ!」

「ウッソはヤナギランよりもチューリップが好きなの?」
シャクティは真剣だった。しかし、僕はそれほど真剣じゃなかったんだ。軽く考えていた。

「別に…どっちが好きとかはないけど…あの花壇にはチューリップの方が相応しいと思うから植えただけだよ」
「ウッソ…私、温室の方に戻るわ」

シャクティは温室の方へと消えていった。
これがシャクティと会話らしい会話をした最後の日だったかもしれない。
449ヤナギラン:03/09/09 05:01 ID:???
それからのシャクティは何かと僕を避けていた。
しまいには挨拶さえもおぼつかない程、僕とシャクティの間は離れていってしまった。

特別な花壇に植える予定だったヤナギランの苗は、今も温室ので育てていたけれど
シャクティは以前程、熱心に世話をしていないようだったから僕が代わりに苗の面倒を見たりもしていた。

春になるとあの特別な花壇に植えたチューリップが咲き乱れた。
花壇1面に咲いたチューリップを僕とフレイ・アルスターは小屋の中から一緒に眺めてみたけれど
隣りに座って微笑んでくれたフレイさんの笑顔を、僕は以前ほどは眩しく感じられなかった。

フレイさんの笑顔を見ても僕は全くと言っていいほど、気分が晴れなかった。
何か後ろめたいような、悪い事をしているような気さえもしたんだ。
450ヤナギラン:03/09/09 05:08 ID:???
放課後、僕が温室で鉢の植え替えをしていると
園芸部の部長、トマーシュ・マサリクとシャクティが話し込んでいるのが聞こえたから
僕は黙って作業を続けて、横耳を立てる事にした。

「シャクティ、このヤナギランの苗。もうそろそろ他に移して方がいいと思うよ」
「…そうですか」
「鉢に植えたままじゃ育ちも悪くなるし、もう4月だろ?地面に根を張らせるべきだと思うんだ
ヤギランは早くて七月に花がつくものもあるからね」
「そうですね。もう、そんな季節なんですよね」

「部長としては温室のスペースを空けて欲しいって、事情もあるんだけどね…。
そろそろ秋のモノも仕込まないとならないし。そうそう、このヤナギランは何処に植えるつもりなの?
今のところ校内の花壇には空きが無いし、他には植える場所が無いし…って思ってたんだけど」

「そうですね…もう、植える場所は無いんです。私が数本、持って帰りますから
あとは好きな人が持って帰るなる、焼却して下さい」

「シャクティがそう言うなら…けど、なんだか勿体無いなぁ」
「しょうがないんです…。このヤナギランは植える場所がもう無いんですから」
「折角、ここまで育てたのに…残念だね」
「仕方ないですよ」

僕が植えなかったヤナギランは棄てられてしまう。
二人の会話を聞いて僕は胸がズキリと痛くなって、この場に居るのが辛くなってしまった。
トマーシュ部長とシャクティには気付かれないように僕は静かに温室を出ると
気分を落ち着かせようと、夕方の少し冷たくなっている空気をおもっきり吸い込むことにした。
(続く)
451通常の名無しさんの3倍:03/09/10 01:28 ID:???
いいねー、やっとウッソ主役の話が出来てきたよ。ガンガレ職人さん
僕の家は一家揃って食卓を囲む、今時珍しい家族…というか、そういう兄弟だった。
上の兄さん達は仕事や部活とかバイトとかで居ない時があったけれども
(今日はアムロ兄さんとシロー兄さん、それにヒイロ兄さんが居なかった)
だいたいは兄弟の殆どが同じ食卓につくのが我が家の習慣になっていた。

その日はドモン兄さんがボソッと言った一言がキッカケだったと思う。
「そういやぁ…シャクティ、最近来てないな。どうしたんだ、ウッソ?」
「そうだね、シャクティ来てないよね」弟のアルが復唱する。

末っ子のアルは兄さん達の話の輪に入りたいが為に、わざと同じ単語を復唱する癖があるんだ。
僕はいつもアルの言葉が癇に障ってたけど、今日のは特別ムカツいたね。

シャクティが家に来なくなって、ひと月は経っていた。
僕の家にはシャクティが毎日来ていたようなものだったから
(二日に一回は夕飯もウチで兄弟と一緒に食べていたんだ)
シャクティが家に来なくなると、その部分にポッカリと穴が空いたような雰囲気はあったよ。
他の兄弟達にとっても妹みたいなもんだったからね。

「さぁ…僕は知りませんよ」

「なんだウッソ、シャクティと喧嘩したのか?」
「どうせお前が悪いんだろ?早く謝っちゃえよ」
ガロード兄さんとジュドー兄さんだ。二人は馬が合うというか、いつも息があうコンビで
僕は二人の悪巧みに付き合わされる事も多かったけど、二人の事はそんなに嫌いじゃなかった。
悪巧みが成功した時は(ほとんどが失敗に終わるけど)僕も美味しい思いが出来たしね。

女の子に関して二人から学校に上がる前に色々なアドバイスを貰ったけど
間違っている事や、役に立たない事の方が多かったような気がする。
けど、今回の事に関しては二人の意見が正しいかも、って薄々は思ってた。
>>452>>450からの続きです。書き忘れてた…


僕は食卓で兄弟から一斉に視線を浴びているのを感じた。非常に気まずかったよ。
まるでシャクティが居ないのは僕のせいだ。って、みんなして決めてかかっているんだから

けど、ギンガナムさんがそれを救ってくれた。
ギム・ギンガナムは家族じゃないけれど、毎回食卓に来てご飯を食べて帰る人だった。
最初は抵抗もあったけど、今では自然に振舞っていて
それがあたかも当たり前のようになっていた。馴れって怖いよね。

「ドモンよう、今、女の名前を呼ばなかったかい?」
「それがどうした…」
「食卓でな、女の名前を呼ぶ時というのはな、満腹の奴が甘ったれて言うセリフなんだよ!!貴様のコロッケは小生が頂く!」

ギンガナムさんはドモン兄さんが残していたコロッケを箸で摘むと、一口で口に放り込んじゃったんだ。
「あ”!?……お、俺が大切に残して置いたコロッケをぉぉぉ………」
「もぐもぐ…う〜ん、この衣…もぐもぐ…香ばしいね」
「最後に残したコロッケをご飯茶碗に潰して、それにソースを塗して食べるのが俺の楽しみだったのにぃ……
吐き出せ!今すぐ俺のコロッケを返せよ!!なぁ、早く返しやがれ!!!」

ドモン兄さんがギンガナムさんの襟首を掴んで揺すったりしたけど
ギンガナムさん平気な顔をして、舌でペロリと唇の周りを拭いたりしていた。
「一旦、口の中に入れたモノを吐き出すというのは、出来るもんじゃなよなぁ…
いやぁ〜五臓六腑に染み渡る旨さだったよ。ロラン君のコロッケわ、ハッハッハッハッ」

「き、貴様ぁ……表に出ろ!!」
「フン、腹ごなしには丁度いい…」
二人は縁側から外に出て、庭で喧嘩を始めたんだけど
他の兄弟といったら、僕もそうだけど
ギンガナムさんとドモン兄さんの事は日常になっていたから淡々と食事を続けていたね。
僕はシャクティのことが話題に上らなくなって少しだけホッとした。
「このご飯どうしましょうか?」
ギンガナムさんとドモン兄さんの喧嘩は未だ続いていた。
ロラン兄さんは二人が喧嘩で怪我をする事よりも、ご飯が冷めてしまう方が心配らしいね。

「あとで食うだろうからラップをかけて冷蔵に入れておけば?」コウ兄さんがそっけ無く答えた。
「そうですね……わぁ!って誰ですか貴方は!?」
ロラン兄さんが驚くのは無理も無かった。僕も驚いたよ。
食卓のドモン兄さんの席に突如、姿を表したゲルマン忍者のシュバルツ・ブルーダーが
ドモン兄さんの茶碗を持って黙々とご飯を食べていたんだからさ

「私はドモンの知り合いだ。何、心配するな…この夕食は私の方で平らげておく」
「え?…」
「あいつも一々相手の挑発に乗っているようではマダマダ修行が足りんとみえるな。
もぐもぐ…うむぅ!!この筑前煮。君が作ったのか?」
「…はい」
ロラン兄さんは突然の覆面をつけた珍入者に対して、息を飲みながら答えた。

「なかなかの味付け。君は相当の修練を重ねているようだね」
「あ、分ります?……結構これ、自信作なんですけどね。そうやって誉められると恥ずかしいなぁ…」
「いや、この味はなかなか出せるものではない…パリパリ。ほぅ、この大根の漬物も君が漬けたのか?」
「ええ、そうですけど…」
「塩加減が絶品だ。糠がきちんと手入れされているからこそ出せる味だ」
「いやぁ…嬉しいですよ!味の分る人に食べて貰えるのは。さぁ、どんどん食べて下さい!!」


「また、変なの寄りついてるよ…」
「ロランの方もまんざらじゃなさそうだし…、いいんじゃないの?」
シーブック兄さんとカミーユ兄さんはもう諦めたって、顔で覆面の人を無視してご飯を食べてたね。
暫くして、外から帰ってきたギンガナムさんとドモン兄さんは仲直りしていた。
二人は喧嘩して、仲直して、喧嘩して…を延々繰り返すつもりらしい。
原因も今回のようなコロッケ一個で始まるんだから、もう誰も止めたりしなくなっちゃった。

普段なら、二人して仲良く席に戻るんだけど今日は違っていた。二人のご飯は
ピエロのような覆面をつけたゲルマン忍者のシュバルツ・ブルーダーが平らげてしまっていたからだ。

「俺の飯が無いぞ!!」
「小生のご飯も…ロラン君!どういう事だぁ!!」
二人して山犬みたいに吼えてたね。

けれど、それをロラン兄さんがピシャリと抑えたんだ。
「食事の途中で席を立つ人のご飯なんか、もうありませんよ!代わりにシュバルツさんが食べてくれました」

「何だってぇ!?シュバルツ!!本当なのか?」
「その通り。ロラン君の料理は私が美味しく頂かせてもらった。こんな美味しい料理を前に席を立つとは、ドモン。
それにギンガナムとやら…貴様等、未だ未だ修行が足りないな」
シュバルツさんは覆面の上から器用に楊枝を咥えて、更にお茶も零さずに飲んでいる。
そうえ言えば、どうやって覆面のままご飯を食べたんだろう?…

「貴様!!!私の食事まで食べるとは!!!許せん!!」
ギンガナムさんがパンチを振りかぶるとシュバルツはそれを交わして蜘蛛みたいに天上にぶら下がったんだ。
「ロラン君、これからも度々、ご相伴居に預からせて貰うとするよ…」
言い終わるか、終わらない内にすっーと影の中に溶け込んで消えてしまった。驚いたよ。

「チィ、忍者ふぜいが…小生はもう帰るぞぉ!!」
ギンガナムさんは歯軋りをしてたね、面白くないって顔で帰ってちゃったよ。

「なぁ、ロラン…飯、なんか残ってるかな?」ドモン兄さんはロラン兄さんに頼み込んでいたけど…
「カップラーメンならありますよ、ハイ」ロラン兄さんは冷たかったよ。ロラン兄さんにとって
食事を粗末にしたり、食べている途中に席を立って何処かへ行ってしまったりするのはタブーなんだ。
僕もそうだけど、殆どの兄弟は食事を済ませるのが早かった。
1番末っ子のアルにしてもそうなんだ。

自分の分を早く食べないと他の兄弟に食べられちゃうからね。
家族が多いと自然と身につく特性、本能みたいなもんだった。
僕もドモン兄さん達が喧嘩から帰ってきた時には自分の茶碗を台所へ片付けていたところだ。

けど、キラ兄さんだけは違うんだ…

食事をするペースが他の兄弟より遅いんだよ。決定的に
一般的なスピードに当て嵌めると普通なんだと思う、けれども僕ら兄弟の中じゃ
ダントツにご飯を食べるのが遅かったから、どんなに早く食べ始めても
キラ兄さんが最後に席を立つ事になっちゃうんだ。

ドモン兄さんはそれに目をつけたらしい、食卓の隅の方で食事を続けていたキラ兄さんに詰め寄っていた。
「なぁ…キラ、ご飯残ってるよな。お腹一杯なのかな?」
「そ、そんな事ないよ…」
「俺が手伝ってやるから…その茶碗をよこせ!」
「嫌だよぉ…これは全部、僕が食べるんだからぁ。ドモン兄さん、アッチへいってよぉ…」

「手伝ってやるっていうのを断る道理は無いだろう?…いいから、箸を貸せって」
「うあ゛ぁあ ・゚・(´Д⊂ヽ・゚・ あ゛ぁあぁ゛ああぁぁうあ゛ぁあ゛ぁぁ」
「ドモン!!何をしている?」
キラ兄さんとドモン兄さんが騒いでる後ろでアムロ兄さんが仁王立ちで待ち構えていた。
何時もならもう少し遅く帰ってくるのに、今日はすこし早く帰れたみたいだね。

「ドモン!」
「ハイ!!」
ドモン兄さんは直立不動でアムロ兄さんに応じていた。

「お前、弟の茶碗を取り上げようとしてなかったか?」
「え?…い、いやだなぁ…兄さん。そんな事する訳ないだろう?…ハッハッハッ…なぁ、キラ?」
「あ…その…(僕はこの瞬間、ドモン兄さんがキラ兄さんのことを睨みつけていたのを見逃さなかった!)
話を…してたんだよ……」
キラ兄さんは奥歯にモノが詰ったようなモノの言い方をしていたっけ

「そ、そうだよ。そうなんだ!兄さん。俺とキラは兄と弟として…なんっていうか、親交を深めていたんだよ。な?」
額から汗をダラダラ流しながら弁明しているドモン兄さんはキラ兄さんの肩を小突いていた。

「本当なのか?キラ」
「…うん」
キラ兄さんの声はか細い感じで何かにビクビクしてたよ。
運動神経や体力的には兄弟で1、2を争う筈なのに、なんだかね。優しすぎるから
それを良い事に、僕の兄弟達がキラ兄さんの事を良く利用しようとするんだ。僕は黙って見てるだけだけど。

「そうに決まってるだろ?疑うなんて酷いよ…兄さん」
ドモン兄さんの顔はそりゃ、もう必至だったよ。

「キラがそう言うなら……もういい。だが、今度見つけたら容赦しないぞ!ドモン!」
「な、何言ってるんだかなぁ…兄さんは…さ、さぁて、散歩でもして来るかなぁ〜…」
ドモン兄さんは逃げるようにして、部屋を出ていった。

「ロラン、先に食事にしたいな。用意してくれるかい?」
「ハイ、今、お味噌汁暖めますね」

一家の長男でもあるアムロ兄さんに対して、兄弟達は誰も逆らえなかった。
僕にとっては兄さんってよりも、父親に近いのかな?アムロ兄さんの存在は

こんな感じで、何をするにしても慌ただしいのが僕の家の風景だった。
家に居ても四六時中、気が抜けないんだ。
僕は毎日をいつも通り、やり過ごしていたけれど胸の中じゃ
シャクティが僕の中からどんどん消えていってしまうような気がしてね。淋しかったよ。
458ヤナギラン:03/09/10 04:30 ID:???
園芸部の中でもシャクティとは特別に仲の良いスージィ・リレーンの話だと
シャクティは何かの宝物のようにヤナギランの苗を育てていたらしいんだ。

僕がその話をスージィから聞いたのはトマーシュ部長とシャクティが
ヤナギランの苗を処分する話をしていた翌日の事だった。
シャクティの提案通り、温室で育てていたヤナギランは部員が好きなだけ持ち帰っていい事になっていたから
スージィは4、5本の束にしてヤナギランを持ち帰る最中に僕にボソッと零したんだ。

「シャクティ、このヤナギランを大事に育ててたんだよ。ウッソ…それがさ、なんで棄てちゃうのかな?」
「そ、そうだね。何でだろう…」
「他の人には秘密にしてて…ってね、シャクティには言われていたけど。ウッソになら…いいかな?
シャクティがヤナギランを大事にしてた秘密、教えてあげる」
「キャンパスの中の公園にある小屋の前の花壇にヤナギランを植えるんだろ?」

「え?…そ、そっかぁ、やっぱりウッソも知ってたんだね」
「そうだよ、知っていたよ…」
「私、日曜日にシャクティに連れられて温室でヤナギランの様子を見てる時に聞いたんだ…
ヤナギランを花壇1面に植えてね、夏になって花が咲いたら、花壇の隣りにある小屋に入って
一日ヤナギランを見て過すんだって、シャクティは楽しそうに話してくれたんだよ」

「そうなんだ…」
「私が、じゃ、園芸部のみんなでヤナギランが見れるね。って言ったら
シャクティは、それは違うって言ってた…あの小屋はそんなに広くないから、園芸部全員は無理よねって
シャクティと私とカルルと、あともう一人で小屋は一杯になるわって、私はそんな狭い小屋だったっけ?って聞いても
ううん、あと一人だけよ。って言ったけど…そっかぁ…ウッソのことだったね」

「僕のこと?そうか僕の事…なんだよね」
「なのにさ、シャクティはせっかく育てたヤナギランを棄てちゃうなんて、おかしいよね?
最近、シャクティは元気も無いよね。あんまり部活にも来てないし…何かあったのかな?…ウッソは知ってる?」

「…さ、さぁ?…僕も最近はシャクティとあんまり話してないからね…」

言葉に詰まりそうになったけど、僕はなんとかスージィに答えていた。
僕はこれからどうすればいいのか全然分らなかったけれど一つだけハッキリしたことは
自分がとんでもない馬鹿野朗なんじゃないのか?って事位だ。

(続く)
459通常の名無しさんの3倍:03/09/10 11:22 ID:???
職人さん乙
兄弟の食卓描写がナイスですね〜
460通常の名無しさんの3倍:03/09/10 17:29 ID:???
職人さんの降臨だ
461ヤナギラン:03/09/11 02:38 ID:???
>>458の続き

僕にはシャクティに謝罪をする機会が与えられていなかった。

学校でのシャクティは僕が存在しないかの如く振舞っていたし
僕の方もシャクティには朝の挨拶をするのさえ気が引けていたんだ。

放課後になって覚悟を決めてシャクティの家にいっても
シャクティのお母さんが玄関に出てきて
「ごめんなさいね。シャクティは今、居ないの」
って、何度も門前払いを食らっていたよ。

親戚の白いマスクをつけた叔父さんが玄関に出る時は最悪だった。
「貴様、よくも来れたものだな…失せろ!」と叫んだかと思うと
僕をネズミかなにか、みたいに追っ払うんだ。酷いもんさ
けど、酷い扱いを受けても仕方ないかなって僕は納得していた。
もっと酷い事をシャクティにしたんだから

僕はシャクティに謝りたかったんだけど、そのチャンスは尽く潰されていて
もしかしたら、自分でチャンスを潰していたのかもしれないけれど
この頃の僕ときたら、何が駄目で何が良いのかとか…何一つ分らなくなっちゃったんだ。

このままずっとシャクティとは途絶えたままなのか?なんて、考えも浮かんではいたけれど
それはすぐに拭い去ることにしていた。そんなことがある筈ないよ…って信じたかったんだよ。
462ヤナギラン:03/09/11 02:41 ID:???
僕がシャクティにどうやったら赦して貰えるのかを考えていたら
同じように、園芸部の部長トマーシュ・マサリクが口に鉛筆をくわえながら何か考え事をしていたんだ。
部室には僕と部長しかいなくて、僕は何気なく何かあるんですか?って聞いてみた。

「ああ、ウッソか…実はね。街の北にある丘の上…少し前まで小さな工場が建っていただろ?
今、あそこは空き地になっているんだよ。で、市の緑化運動の一環とかなんとかで
その空き地に植物でも植えようかって…僕らの園芸部に話がきたんだけどね…」
「…はぁ」

「それで何を植えたらいいかなーって…今は荒地になってるから、土から作らないといけないし
場所が場所だからね、普通の花よりも野草とかが良いんだろうだけど…中々いい案が思いつかないんだ」

僕はトマーシュ部長の話を聞いてすぐに閃いた。これしかない!って思ったよ。
今まで目の前にかかっていた靄が晴れて、一本の道が開けたような感じさ

「トマーシュ部長!温室のヤナギランは未だ残ってます!?」
「ああ、アレね。みんな全然持って帰らないから、未だ十分に余っているよ」

僕はトマーシュ部長に場所を聞くと、その日の夜に丘の上の工場跡地まで走っていた。
工場の解体工事はもう終わっていて、乾いた土だけしか残っていなかったけど
どこから種を運んできたのか?雑草が既に生えていた。
土は全部入れ替える必要があるな、石も取り除かないと、それだけでざっと二週間かかる。
僕一人だけで作業をした場合だけどね。

それから僕は久し振りにワクワクする気持ちを抑えて家に帰ると
これから取り掛かる作業の段取りを色々を考えながら、ぐっすりと眠りについた。
463ヤナギラン:03/09/11 02:46 ID:???
次の日から僕は放課後になると真っ先に丘の空き地に向かっていた。

辺りが真っ暗になるまで荒地にワクを入れて土を耕した。
流石に一人じゃ無理だと思って、休みの日は同じ園芸部員のオデロ・ヘンリークやウォレン・トレイスに手伝って貰ったんだ。
そのお陰で当初の予定よりも四日も早く土を作る事が出来たよ。

僕は園芸部で『魚の骨』ってよんでる真っ白に塗ったシノーペ(ザンス(略)製品)に
ヤナギランのケースを荷台一杯に積む込むと空き地へと向かい、独りでヤナギランの苗の植付けを行った。
この作業だけは他の人の手を借りずに、自分独りだけでやりたかったんだ。

ヤナギランの苗を植えている最中は冷たい土のヒンヤリとした感触が手に伝わってきて気持ちよかった。
僕は土いじりが好きなんだって、改めて思ったね。

苗の植付けは学校が終わる放課後から始めて、夜暗くなるまで作業していたから
普通よりも少し時間がが掛ったけれど無事、終える事が出来た。

それからは毎日、空き地に足を運んでは水をやったり、草むしりしたり、とヤナギランの世話をしたんだ。
僕が作業している時に何度かシャクティが丘の下の道を通るの見かけたけど
こちらには全然気付いていないようだった。

シャクティを見かけるのは大体が夕暮れの時間帯だったし、そんな遅い時間に工場跡地の空き地で
なにかをやってる人が居るなんて普通は思わないからね。
464ヤナギラン:03/09/11 02:55 ID:???
八月になると僕が植えたヤナギランは空き地だった丘を覆い尽くすように咲き誇って
辺り1面を鮮やかなピンク色に染めていたんだ。

僕は見渡す限りのヤナギランで埋め尽くされたの丘の真ん中に立って、独り事を呟いてた。

「…チューリップが特別、好きって訳じゃなかったんだよな…僕が好きなのは…」

ヤナギランを眺めていると確信が持てた。
チューリップよりもヤナギランの方が好きなんだよ、僕は。

この丘の上でなら、僕はシャクティに謝れるかもしれない。
そんな気持ちも辺りを埋め尽くすヤナギランの中に立っていると自然と湧いてくるんだ。

シャクティは僕の謝罪を受け入れてくれるんだろうか?
馬鹿な僕を許してシャクティはあの笑顔をもう一度、僕に見せてくれるかな?
早速シャクティをここに連れてこなきゃ。
いや、今の僕とじゃ口も聞いてくれないかもしれない…
シャクティと仲が良いスージィ・リレーンに頼んで連れてきて貰おうかな?

色々な考えを巡らせながら、僕はヤナギランの丘を下りるとシャクティの家を目指して走っていた。
ここからだと20分も走れば着くだろう。

シャクティの家の玄関の前に立ったとたんに心臓の鼓動の音が速くなった。
このまま心臓が爆発するんじゃないかって心配しながら
指の震えを抑えてドアの横についてるチャイムを二度、押す。

僕は今の自分にとって何が1番大切なのかハッキリと分かっていた。
もうこれ以上の事はも何も望まないんだ。
シャクティ・カリンに一言、謝るんだ「ごめんね、シャクティ」ってね。

(終)
465ヤナギラン:03/09/11 03:03 ID:???
少し長くなりましたが、この話はこれで終わりです。
スレ内設定と少し違うかも?と思えた人にはパラレルという事でスルー推奨。
次は08小隊のでも書いてみようかと企んでます。
466通常の名無しさんの3倍:03/09/11 10:34 ID:???
キタ━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━ッ!!

職人さんグッジョブ!!
08小隊ものも期待してます
467通常の名無しさんの3倍:03/09/12 01:33 ID:???
ごめん、つまんない・・・
468ロラン・ローラで大騒ぎ:03/09/12 12:34 ID:qXdlY+Be
トンでもない!とても面白うございます。これからも職人さんには
どんどん書いていただきたい!
469神社へいこう1:03/09/12 21:53 ID:???
 いま、フレイとキラは2人だけで部屋の中にいる。フレイは巫女衣装であった。
 しかし、中高生の妄想を凌駕するシチュエーションであるにもかかわらず、キラは体が震えて、怯えていた。なぜ怯えているのか?そもそも、どうして、こんな事になったのか?
 話は十日前にさかのぼる。

キラ「今度の休日に神社に行くの?」
アムロ「そう。悪霊を祓ってもらうために。この前の家族の集合写真に霊が映っていてね」
キラ「非科学的な……」
 アムロはおもむろに写真を撮りだした。「ほら、ご覧」
キラ「うわ、本当に心霊写真だ。ウッソの背後に映っている恐ろしい形相の怨霊はカテジナ?」
アムロ「生き霊らしいがね。ウッソの話だと全身全『霊』をかけて愛してくれているらしいが」
キラ「これは?……ロランの後ろに映っている」
アムロ「それはナマ物。シャアかグエンだろ」
キラ「お祓いをするために神社に行くのは分かったけど、この近くに神社なんてあったかなあ」
アムロ「最近オープンした種神社に行こうかと思っている」

 キラは最近オープンしたのかよ!という言葉を飲み込んで、アムロの提案に賛成した。興味があったからである。こうして、兄弟達は種神社に行くことになった。
(続く)
470神社へいこう2:03/09/12 21:55 ID:???
 種神社にやってきた兄弟。ガイドを頼むことにした。
カズイ「やあ、キラ」
キラ「ガイドって君なの?カズイ・バスカーク」
ロラン「キラのお知り合い?」
カズイ「同級生でガイドのバイトをやってます。この神社は僕たちの学園が経営していまして」

ウッソ「お祓いはどこで?」
カズイ「いろいろとコースがございまして、マリューコース、ラクスコース、カガリコース、フレイコースがあります。マリューコースは馬鹿高いですね」
ジュドー「おい、どうした?キラ。なんで頭を抱え込んでいるんだ?」
キラ「いえ、コースの名前が……全員知り合いなんで」
カズイ「うん、キラの言うとおりだよ。それぞれ、お祓い役の巫女さんの名前が付いているんだ」
ジュドー「おい、キラ。知り合いだったら、4人のスリーサイズぐらい知っているよな?」
キラ「それは分からないけど、ラクスはお嬢様っぽくて、優しい感じがする。マリューさんはかなり年上で、カガリは僕と顔が似ていて男勝りで……フレイは触った感じが」
全員「触った感じ!?」
キラ「あ、いや、ごめん、言い間違えた。見た感じが優しそうかな」
全員「……」

ジュドー「……ともかく、予算は限られているんだ。ガッカリコースはやめておいて」
キラ「カガリ」
ジュドー「そう、カガリコースはやめておいて、皆、ラクスコースで行こうじゃないか」
キラ「僕はフレイに言わなきゃならないことがあるから、フレイコースを選ぶ」
アムロ「マリューさんって他の3人より年上だったよな。ポケットマネーを出すから、マリューコースを」
カミーユ「歯ァくいしばれ!そんな大人、修正してやる!!」
アムロ「ぶった!二度もぶった!親父にも殴られたことないのに!!」
ジュドー「まあまあ、っていうか、本当はカミーユ兄さんも行きたいんだろ?年上好きだし」

 かくして、兄弟はそれぞれのコースを選んだ。キラはフレイコース、アムロとカミーユはマリューコース、他の兄弟達はラクスコースを選択するのだった。
(続く)
471神社へいこう3:03/09/12 21:58 ID:???
ラクス編。
ガロード「なあ、ウッソ。失敗したよな」
ウッソ「そうですね」
ジュドー「俺達は、いま、何をやっているんだ?」
ウッソ「ラクスさんのありがたい説法とやらを正座して聞いているんです」
ラクス「あなた達は何と戦わなければならないのか。云々かんぬん……」

ガロード「そもそも、あのド派手な服装はなんなんだ?」
ジュドー「黒服を着てないハマーンの衣装に似てるな」
ウッソ「巫女巫女ナースのコスプレじゃないでしょうか」

ガロード「すごいよな、ヒイロとロランとドモンは。じっと我慢して聞いてるぜ。」
ウッソ「ドモンは修行で慣れているでしょうし、ヒイロとロランは、女王様と付き合っていますからね。聞き上手なんだよなあ」

ラクス「では、最期に、私の歌で、悪霊を祓いたいと思います」
 このとき、兄弟は皆、嫌な予感に襲われた。
ラクス「ミコミコナース!!」
 強烈な電波の歌(しかも下手)に、その場にいる全員はもだえ苦しんだ。特に、電波を受信しやすいニュータイプのジュドーが最初に逝ってしまった。
ガロード「ガンダムを売るから、売るから許してくれぇ!!」
シロー「俺はアイナと添い遂げる!こんな所で……」
ヒイロ「お前を殺す!」
ドモン「俺のこの耳がァァ電波で唸るぅぅ!!!」
ラクス「まだまだ行きますわよ!!ミコミコナース!!!」
全員「ひいい!!」
(続く)
472神社へいこう4:03/09/12 22:00 ID:???
マリュー編
アムロ「乳揺れ最高。こんなに嬉しいことはない」
 アムロはマリューからお祓いを受けて、恍惚状態に陥っていた。
 外で待たされていたカミーユが尋ねる。
カミーユ「どうだった?サービスゥサービスゥとかあったのか?」
アムロ「激しく踊っていたな。それで乳揺れがもう」

カズイ「次の方、お入り下さい」
 カミーユは期待に胸をふくらませながら部屋に入った。しかし、部屋の中には、男が一人いるだけだった。
カミーユ「お前がなぜここに?」
シロッコ「マリューは疲れているからお休みだ。代わりに私がお祓いする」
カミーユ「なんだと!」
シロッコ「では、お祓いを始めるぞ。お前に憑いている霊は蚊トンボだな。地獄へ落ちろ蚊トンボ。落ちろ蚊トンボ。」
カミーユ「おまえは!いつもっ!!人をもてあそんで!!!」
 期待を裏切られたカミーユの怒りは頂点に達した。
(続く)
473神社へいこう5:03/09/12 22:03 ID:???
フレイ編
キラ「フレイ、君に謝らなきゃならないことがあるんだ」
フレイ「ちょっとぉー、コーディネーターのくせに馴れ馴れしくしないでよ!」
キラ「フレイ?」
フレイ「除霊をするから、声をかけないでよ!」

 フレイは巫女の服装をしている。が、なんだか微妙に違う。頭にろうそくをつけ、まるで八ツ墓村の殺人鬼のようだった。さらに、手には釘と金槌とわら人形。ドス黒い光を放つ目がキラを恐怖へと誘う。恐ろしいことに、意味不明な事を喋り始めた。
フレイ「(カツーン)うふふふ、戦って、戦って死ぬのよ……。(カツーン)でないと、許さないんだから」
キラ「フレイ?それって、呪いをかける儀式だと思うけど」
フレイ「なによ!?私、ずっとこれでやってきたんだから!」
キラ「いや、……なんでもない」
 というわけで、2人きりであるにもかかわらず、わら人形に釘を刺すフレイをじっと見ておかなかればならないキラ。冒頭で怯えていたのはこのためである。

 そんなところへ、突然、部屋の中へカズイが飛び込んできた。
カズイ「大変だ!キラ。君のお兄さんが!」
キラ「どうしたんだ?」
カズイ「とにかく来てくれ!!トランス状態のフレイは放っといていいから!」
(続く)
474神社へいこう6:03/09/12 22:06 ID:???
 キラが駆けつけると、アムロと車椅子に乗ったカミーユがいた。
カミーユ「あはは」
キラ「何があったの?」
アムロ「いや、それが俺にもよく分からないんだ」
 アムロの話によると、お祓いを受けに入ったカミーユが暴れ始めたという。アムロが中に入って取り押さえようとしたが止められず、悪霊と戦っていたシロッコに頭から体当たりしたのである。そのままシロッコは絶命したようだ。

キラ「まさか悪霊の仕業?」
アムロ「そういえば、複数の女の霊がカミーユの周りを取り巻いていたな」
キラ「カズイ、どうすればいい?」
 カズイの姿はなかった。逃げ出したらしい。
アムロ「とにかく、霊を祓わなきゃならない」

セイラ「アムロ、どうかしたの?」
アムロ「セイラさん!どうしてこんな所に?」
セイラ「バイトよ」
 確かにこの神社の袴を履いていた。
アムロ「実はかくかくしかじか……」

セイラ「分かったわ。霊を祓うからちょっと待ってなさい。悪霊退散!」
カミーユ「あ、パぁーと光ってるナあ」
セイラ「く、霊力がこんなに強いだなんて……。ショック療法を試してみるべきね。(バチン!)それでも男ですか!軟弱者!!」
カミーユ「俺は男だよ!はっ!」
 正気に戻ったカミーユにキラとアムロが駆け寄る。「兄さん!」
カズイ「いやあ、良かった。良かった。一件落着だね」
全員「……」
(終わり)
475通常の各無しさんの3倍:03/09/12 22:12 ID:???
職人さん乙!
ドモンがうけた。
476通常の名無しさんの3倍:03/09/12 22:21 ID:???
>>471
ウッソもNTなのに
477通常の名無しさんの3倍:03/09/12 23:41 ID:???
アムロとマリューの中の人つながり…?
478通常の名無しさんの3倍:03/09/12 23:42 ID:???
>>476
「電波を受信しやすい」NTってことじゃ?
ウッソ、電波受信はほとんどしてなかったと思うし。
479通常の名無しさんの3倍:03/09/13 00:10 ID:???
セイラさんが登場しているのも何かもとネタがあるのか?
480通常の名無しさんの3倍:03/09/13 02:53 ID:???
スレ容量が450kb切りますた。
職人の人は自分の書いたSSの容量を計算しながらのうpをお願いします。
あと50kbも余ってるし、余程の長文かAA貼り付けがない限り未だ未だ余裕だとは思うけど
(480kb切った処で考えてもいい位かも)

次スレはpart10なんで(今のスレタイpart8だが、本当はpart9な罠)
それだけは忘れないでいよう>次スレ立てる人。
スレ立て用テンプレは>>22-26のを使って下さい。
>>22>>23の保管庫のurlや前スレ付けたしなんかは改造する必要あります。
481通常の名無しさんの3倍:03/09/13 22:27 ID:???
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482通常の名無しさんの3倍:03/09/13 23:49 ID:???
ヤナギランの小説、とても楽しかったですよ。
久しぶりにこのスレでシャクティらしいシャクティが読めました。
正直言って銭ゲバシャクティは面白いけど、ちょっと引くものがありますから。
これからもVGネタをお願いします。
483フットボール狂騒曲:03/09/15 05:57 ID:???
いきなりネタの補足から入るのですが、
ドモンはキーパーだからひとりだけ違うユニフォームを着ているわけなんです。
それなのに、このネタではまるっきりそのことを書いていませんでした。申し訳ありません。
俺の脳内でだけドモンは黒を基調としたキーパーシャツ&ハーフパンツでプレイしてました。
なので、ここで補足させていただきます。

ドモンは黒を基調としたキーパーシャツを着ています。下は黒のハーフパンツです。
他の兄弟は上下とも白です。

あと相手チームの<ASジャムル・フィン>のキーパー、デューンはグレイのシャツに
下は黒のかかとまであるジャージです。

大事なことなのに書き漏らしていて本当にすいませんでした。
 同点に追いつくギンガナムの得点を、後方のアムロたちも喜び合っていた。
アムロ「よし、このまま勢いに乗って逆転する。それにしても、ドモン、お前のおかげだよ。よく
    PKを止めてくれた」
ドモン「ああ。なんていうか、PKのほうが簡単なんだがな。キッカーひとりだけに集中できるし、
    明鏡止水の心さえあれば問題ない。格闘なら相手が複数でも読みきれるんだが、サッカーは
    経験が浅いからな。まだまだ何人もの動きに気を払わなきゃならない状況に対応しきれん」
アムロ「……お前だけの特性だな。なんにせよ、お前が後ろに控えているのは頼もしい限りだ」
ドモン「そういうのは、試合に勝ってからにしようぜ。まだ同点に追いついたばかりなんだ。気が
    早いんじゃないのか、兄貴」
アムロ「あ、うん、そうだな」
ドモンのもとから離れながら、アムロは自分が少し勝ち急いでいることを自覚した。まだ試合は同点。
決して気の抜けない状況だ。格闘者として勝負の世界に身をおいてきたドモンは、アムロから油断や
焦りといったものを感じたのかもしれない。
アムロ「よし、お前たち! 同点になったからって一息ついている暇はないぞ! このまま一気に
    押し切って逆転する! そのためにももう一点だってやれないんだからな!」
自分への戒めも兼ねて、アムロは周囲の選手たちに大声で呼びかけた。

 同点ゴールを許したことで<ASジャムル・フィン>の状況は大きく変化した。守りきれば勝てる
という状況から、得点しなければ勝てないという状況へと。チームの期待を背負うのは傭兵の兄弟、
シャギアとオルバだった。しかし、チーム全体が攻撃的な姿勢でゲームに臨むことはない。あくまで
守り主体のカウンターによる得点狙いだ。
 対して<FCギム・ギンガナム>は得点した勢いそのままに攻め立てる。自然、攻める兄弟たちの
ほうがより多くのチャンスを手にすることになる。
 後半25分にゴール前での混戦からペナルティエリア左隅のカミーユの目の前にボールがこぼれた。
しかしカミーユのシュートはゴールポスト左に大きく外れ、絶好の勝ち越しチャンスは露ときえる。
ジュドー「今のは決めておいてくれないな〜。なんのために真ん中でがんばってると思ってるんだよ」
カミーユ「偉そうに……おまえだってけっこうチャンスに外してきただろ!」
ギム「そんなことがエクスキューズになると思ってるのか! あれはゲットゴールして当たり前である!」
カミーユ「変に英語を使うなよ!」
ロラン「3人ともディフェンスして!」
 ロランが声をかけたときにはすでに<ASジャムル・フィン>は前方にボールを蹴りだしていた。
シャギアがオルバに繋ぐ。しかし、ゴールに迫ろうとするオルバの前にはキッチリとコウとアムロが
立ちふさがる。ドリブルで突っ込んでくるオルバにコウが激しく体をあててボールを奪いにいく。と、
オルバはガロードの時と同じようにわざと倒れこんだ。しかし、今度は審判の笛は鳴らなかった。主審
は、ピッチに横になっているオルバにさっさと立ち上がれと促すだけだ。後ろで見ていたシャギアは
低く小さく唸る。上手くいかなくなるとすぐ倒れてファウルをもらおうとするのは、オルバの悪い癖
だった。
シャギア「それにしても、たった二人で攻めろというのか? 何のフォローもないとは」
失点してからというもの、<ASジャムル・フィン>の攻撃は完全にフロスト兄弟任せでシャギアと
オルバは少しのフォローも受けずに苦しい状況での攻撃を余儀なくされていた。
 その後は、両チームともシュートまでいくようなプレイが見られなかった。兄弟たちは一丸となって
攻めにでていたが、前半のようにがっちりとゴール前を固めるようになった相手を崩せなかった。しかし
決してあきらめたり悲観したりしているものはいない。勝利を手にするためチーム一丸となって戦う。
ハーフタイムのリリーナの檄がそれぞれに利いていたのだ。素直に感心して頑張ろうと思った者もいれば、
あそこまで言われて黙っていられるかと屈辱を跳ね返そうとする者もいる。そしてアムロにはシャアと
いう名前が負けられない理由となっていた。
 もちろん<ASジャムル・フィン>も勝利を目指している。だが兄弟たちとは対照的にチームに
亀裂が入り始めていた。後方の選手たちは同点に追いつかれてからのフロスト兄弟の攻撃に不満を
持っていたのだ。オルバはファウルをもらうためにすぐに倒れ、シャギアも前半なら押さえ込んで
いたマーカーに苦戦していた。そして同点に追いつかれた原因も、オルバのPK失敗なのだ。
 逆にフロスト兄弟から言わせれば、チームの姿勢そのものが疑問だった。同点に追いつかれてから
というもの、自陣ゴール前に張り付いているばかりで全く攻める気がない。ただロングボールを放り
こみ二人でゴールを奪ってこいでは、取れる点も取れない。もっと攻撃に選手を投入して少しでも
数的不利を解消するべきだ。それをやらないとは勝つ気がないのか、というのがオルバ
とシャギア
の実感だった。
 そしてついに後半35分、<ASジャムル・フィン>のフロスト兄弟とそれ以外の選手が決裂する
決定的な瞬間が訪れた。きっかけはそのまえから激しさを増した<FCギム・ギンガナム>の攻撃だ。
ギンガナム、シーブック、ジュドーが次々とシュートを放つ波状攻撃。結局、最後にカミーユがまたも
ミスをしてゴールはならなかったが、<ASジャムル・フィン>はいつ失点してもおかしくない状況
と感じていた。ゴールキックで試合が途切れたと同時に、ダニーはシャギアに指示を出した。
ダニー「シャギア、お前ももっと下がって守ってくれ。このままではやられる」
シャギア「攻めないから、攻め込まれる。むしろ攻めに人数をまわして……」
デル「がっちり守ってカウンターがうちのスタイルだっていつも言ってるだろうが」
オルバ「それじゃ勝てないんだよ。スタイル? 失点を怖れて引きこもることにそんな逃げ口上が
    あったなんてね」
デル「なんだと? 誰かさんがきっちりPK決めてりゃこんなことにはならなかったんだよ」
カッとなったオルバが言い返そうとした瞬間に、シャギアは後ろから軽く押さえた。上手くいって
ないことがここにいる全員の苛立ちを加速させている。
シャギア「落ち着け、オルバ。あなたがたもね。オルバと私が言いたいのは、攻撃こそ最大の防御
     であるということだ。ただ守っていたって勝てない」
デル「カウンターで点を取ると言っているだろう!」
両者の言い分は完全にすれ違っていた。キャプテンのダニーがふっと息を吐く。
シャギア「それでは勝てないと何度言えば……」
ダニー「もういい」
シャギアが言いかけたところで、ダニーが強引に話をきった。そしてアップをさせていた控えのFW
である9番と10番の二人に目をやる。それをみてシャギアは嗤った。
シャギア「念のため一応、ということだったが……そういうことか。我々を外して勝てるとでも?」
ダニー「このままもめ続けるよりはましだ。意見の合うやつらを入れる」
オルバ「ふふ、ふはは、ふはは、誰が点をとってきたと思っているんだか」
急に笑い出したオルバに、シャギア以外の人間はあっけにとられたような顔をした。
オルバ「いつもこうだ。僕たちはいつだって十分にやっているのに、誰もそれを評価しようとしない。
    あのときも、いまもね」
シャギア「オルバ、余計なことはいい」
オルバ「ああ、そうだね、すまない兄さん。さっさと下がってこのチームが負けるところを高み
    の見物といこうか」
デル「この野郎!」
暴言のオルバにつかみかかろうとしたデルだったが、その腕をシャギアが止めて、軽くひねった。
シャギア「外される選手が負け惜しみを言っているだけですよ。お気にすることなく」
デル「く、くそっ」
 外されるときさえも生意気にフロスト兄弟はピッチを去った。

続く 
486通常の名無しさんの3倍:03/09/17 17:06 ID:???
tumaranaine
487会話?:03/09/18 10:08 ID:???
シーブックは今までにない新しいパンを作ろうとアイディアを考えてるが中々浮かばない
シーブック「よし、カロッゾさんに相談してみよう」
パン屋に向かうシーブック
そして店の前に着いた瞬間
カロッゾ「ふはははははははははは!!!」
いきなりカロッゾの笑い声が響いたと思ったら
ディアッカ「グゥレイトォ!!!」
ギンガナム「月光蝶ぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
シーブック「な、なんだ!?」
急いで店内に入るとカロッゾ・ディアッカ・ギンガナム・ヒイロがいた
ヒイロ「任務了解・・・」
カロッゾ「ふはっははっはははっはは?」
ディアッカ「グ、グゥレイトォ?」
ギンガナム「月光蝶ぉぉぉ・・・」
シーブックには何が何だか解らずヒイロに聞いてみる事にした
シーブック「ヒイロ、何してるんだ?」
ヒイロ「見れば解るだろ・・・新しいパンのアイディアを考えてるんだ」
カロッゾ「ふはははははは?」
ディアッカ「グゥレイトォォォ!!!」
ギンガナム「月光蝶ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」
シーブック「会話してないじゃないか!!!」
ヒイロ「何を言ってる?斬新な意見が飛び交ってるじゃないか」
シーブック「なんとぉーーーーー!!!」
翌日、会議で決まった新しいパンは物凄い売れ行きだったそうな
488通常の名無しさんの3倍:03/09/18 18:21 ID:???
>>487
ワロタw
まさか作られたのは炒飯パンじゃあるまいな?w
489続・会話?:03/09/18 19:29 ID:???
>>487さんへ捧ぐ

シーブックは四者会談を理解できなかったので、翻訳を頼むことにした。
カロッゾ「ふはははは!!」
セシリー「パンは材料の粉が大切なんだ、と父は申しております」
ヒイロ「任務了解」
リリーナ「分かったよ、でも、どの粉がいいんだ?と言っていますわ」
ディアッカ「グゥレイトォォォ!!!」
ミリアリア「そいつはもちろん、コーンフレークの粉だ。と言ってみるみたい」
ギンガナム「月光蝶である!!!」

セシリー「あら、ギンガナムさんの翻訳は誰だったかしら?」
シーブック「ロランに頼んだんだけど、あいつ、嫌がっていたからなあ」
ヒイロ「お前を殺す」
リリーナ「ロランならグエンに連れて行かれたぜ、と言っているようですわ」
シーブック「なんとー!!」
セシリー「やばいよ、ローラ大ピンチ!!と言ってるの?」
シーブック「いや、俺の翻訳はいいんだ。セシリー」
490通常の名無しさんの3倍:03/09/18 19:37 ID:az0b1BlN
全員特殊暗号で喋ってるのか?
落ちがYesだね。
491通常の名無しさんの3倍:03/09/19 17:59 ID:???
クズ作家どもが・・・
もっと面白いもの書けないのか・・・
(−;−)ぶ〜ぶ〜
492通常の名無しさんの3倍:03/09/19 18:13 ID:???
>>491あんたも かけ
493通常の名無しさんの3倍:03/09/19 19:52 ID:???
透明アボーンした方がいい
494続々・会話?:03/09/20 22:36 ID:???
>>489

ハリー「ユニバァーース!!」
ポゥ「おのれ、ホモ御曹司め!これより、ロラン救出作戦を開始する…と言っているぞ」
ディアナ「よしなに」
ミラン「直ちにソレイユを出撃させよ、と仰っている」
フィル(普通に喋れば良いのに……それより、何で理解できるんだ)
495授業?:03/09/21 09:49 ID:???
ある日の授業風景
マリュー「それじゃあこの問題をイザーク君、答えて」
イザーク「ストライクゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!」
マリュー「はい、正解。じゃあこの問題はディアッカ君が答えて」
ディアッカ「グゥレイトォォォォ?」
マリュー「残念、おしかったわね。じゃあニコル君、代わりに答えて」
ニコル「アスラン・・・」
マリュー「はい、正解。次はアスラン君答えて」
アスラン「キラ・・・」
マリュー「流石はアスラン君ね。じゃあ次はキラ君、答えて」
キラ「うあ゛ぁあ ・゚・(´Д⊂ヽ・゚・ あ゛ぁあぁ゛ああぁぁうあ゛ぁあ゛ぁぁ」
マリュー「よろしい、優等生だけあって模範的な回答ね」
ブライト「授業!会話が薄いぞ何やってんの!」
マリュー「そうですか?みんなお喋りな子達ですよ」
ナタル(だから変だと言うのだ、貴女は・・・)
496通常の3倍の名無しさん:03/09/21 10:47 ID:???
何やってんのワロタ
497通常の名無しさんの3倍:03/09/23 00:47 ID:???
なんか、すっげえ下にきてるな。

保守。
498通常の名無しさんの3倍:03/09/23 01:01 ID:???
あげ
499通常の名無しさんの3倍:03/09/24 14:49 ID:300zOYQw
age

500通常の名無しさんの3倍:03/09/24 16:22 ID:???
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        ! .', l、!'`。、i   ,  -=',-  _,ィ   i !,'   !     ,ィ
        ヽ iヽ!`=- ` !'ニ..-=-ニ 、-=,ノ .ノ  .,' .ノ  r'´!    ' ,'`''ー- 、
--―‐----‐ '",|   /..: ''‐.、-.゚,,_ ゝ',.-'´  ノノ,.-'"  !      /      ',
        ,.-'',    ! :::::.   `'-=ニ..,_-,. ィ'ィ´'"、_ ヽ !     ./      '、   500
      ,. '´  ,.', -、_        , -‐'ノ,',,'   ..,,`'‐、    ,.'     /  ヽ
.    , '´  .,ィ' i  、,,ヾ=、   ./,-‐'", '/ ',    `"`‐.、,.'     ,.'    |
  、'   //  .',、    _,._,-;'´'´  /ノ  i    /`"ヽ ヽ    /     ',
_  \ / /   _,.,'-`="'", '   .,.;'.r'´   `''ー-,、  ,' ,!_  ,. '   ,.‐'" , '
 `''ー-'  ,',.-./  `i  , '´   , '/ !        ``,ー--' ヾ"  , '  .,.-'
       i ,.-'、_,.-' /! _,,.. -‐ '' /  ヽ         `' .、  ヾー'´  ,.ィ´
      ,'./ '´ ,'/  'ー---.,- .!    i            `゙'ー'.ニー'フノ
      !'  /     ,. '´  |    !              _, ‐'"
501通常の名無しさんの3倍:03/09/24 17:44 ID:/tLDdnyJ
俺とアムロ(の声優)は兄弟らしい。
ついでに西武の松井や北勝鬨も兄弟らしい。
 敵の<ASジャムル・フィン>が選手交代を行ってフロスト兄弟を下げたとき、アムロやコウは
頭に浮かんだ疑問を隠せなかった。
コウ「なんで、あの二人が外れるんだ。スタミナ切れって感じじゃなかったけどな。オルバのほう
   は相変わらず元気にダイビングしてたのに。まるで道○堀に飛び込む阪○タイガースファン
   みたいにさ」
アムロ「さあな。だが、気を抜くなよ。交代で入ってきた連中だって甘くないはずだ」
体力に不安を持つアムロからすれば、フレッシュな選手が新しく入ってきたことはマイナスにも
なりうる。そのアムロがまわりに注意を呼びかけているさなかに、スタンドを見上げてボーっと
しているものがいた。カミーユだ。
アムロ「おい、カミーユ! ボーっとしてないで試合に集中しろ!」
カミーユ「あ、ああ……うん」
この試合のカミーユは集中力を欠き、前半から効果的なプレイができず、後半には決定的な
チャンスを2度も逃していた。
カミーユ「スタンドにフォウがいた……見に来てくれたんだ……」
アムロ「おい、カミーユ、何ぶつぶつ言っているんだ」
大丈夫なのか、と聞いたアムロに、カミーユは「ああ、うん」と答えた。アムロが、今交代できる
選手がいたら間違いなく交代させてるな、と思うような気の抜けた答えだった。

 いっぽう交代させられたフロスト兄弟はベンチに座ることもせず、そのままロッカールームへと
直行する。この試合がどうなろうともはや関係はないといったように。その後姿を<ASジャムル・
フィン>の面々は苦々しくみつめていた。が、いまはあの二人に気を取られている余裕は無い。
ダニー「敵は攻めにかかりきりだ。かならず隙が出来る。そこを狙うぞ!」
みなの意識を切り替えようと、キャプテンのダニーが呼びかけた。交代で入った9番と10番の
プレイヤーに一層強い視線を向けながら。

 再開された試合は残り10分。それまでに決着がつかない場合はPK戦で勝負をつけることに
なっている。絶対の守護神であるドモンを抱える<FCギム・ギンガナム>にはPKで勝つと
いう選択肢もあるが、それを望んでいる者はいない。90分以内での勝利をもぎとろうと必死だ。
 対して<ASジャムル・フィン>は敵にドモンがいる限り、PKでの勝利は難しい。狙うは
得点して90分以内の勝利だが、無論まずは守りから入っているためチャンスは少ない。フロスト
兄弟の苛立ちもそこに原因があった。PKでは不利なのに攻め勝とうとしない。しかし、<AS
ジャムル・フィン>というチームはカウンター以外の攻め方を知らないチームなのだ。辛い試合
になればなるほど、自分たちの得意分野に頼りたい気持ちは強くなる。
 そんな両チームがもっとも激しくぶつかり合うのが中盤からジャムル・フィンのゴール前に
かけてである。体のぶつけ合いなら当然、体力的にもとから強い<ASジャムル・フィン>の
ほうが<FCギム・ギンガナム>より有利なっている。ギンガナムはともかく、ジュドーや
シーブック、ロランなどは相当な消耗を強いられていた。だが今はまだ相手を脅かすプレイが
できている。精神的に押しているからだ。裏を返すと、それは兄弟たちが内包している疲れを
意識させられてしまえば、集中力を切らしてしまえば一気に戦えない状況へと追い込まれると
いうことだ。<ASジャムル・フィン>の狙いもそこにある。今、兄弟たちの敵は強烈なボディ
ブローとなり得る一発のカウンターを打とうとしていた。
 その一撃に出たのは後半40分、勝負を賭けた中盤での激しいプレッシャーを経て奪いとった
ボールをCHのデルが前線にフィードした。それを受けて途中出場の9番と10番が<FCギム・
ギンガナム>のゴールに迫る。
 しかし、兄弟たちは慌てずにヒイロとロランがまずボール保持者の10番にあたりにいき、
9番にもコウがきっちりマークについている。二人の敵に迫られながらもなんとかパスコース
をさがそうとしたジャムルの10番だが、上がってきたサイドハーフにもそれぞれガロードと
シッキネンがパスカットの狙える位置で対処している。結局は苦し紛れの9番へのパスをアムロ
にカットされてしまった。罠としてあえて一本だけ残されていたパスコースである。<FCギム・
ギンガナム>がディフェンスにおいて見事な連携をみせ、逆にアムロがカウンター気味にボール
を前線へとフィードした。
 アムロから送られたボールを受けようとしたジュドーだったが、敵CBのダニーに押しのけら
れ、ヘディングでボールを弾き返される。そのボールを後ろからロランがフォローしたものの、
既に<ASジャムル・フィン>はフォーメーションを固め、カウンターのチャンスは潰えた。
ロランがパスの出しどころを探ると、左サイドのカミーユがボールを要求している。ロランは
素早くカミーユへとはたいた。
 カミーユはこの試合、ここまではあまり活躍しているとは言い難い。それはカミーユ自身にも
わかっていた。敵を抜こうとすると体が妙に重く、逆に踏ん張ろうとすると力が入らずふわふわ
と軽い体になってしまった。だが、いまは違ってきている。背中のナンバー4に心地よい重みを
感じる。自分の意思に反射して、思い通りに体を動かすことのできる適度な重み。軽すぎずまた
重すぎず、自在に四肢を躍動させることのできる重みだ。いける。スタンドに来てくれたフォウ
のおかげか、その確信がカミーユに自然と宿っていた。
 ロランからのボールをトラップしたカミーユに、敵のDFが素早く寄せてくる。相手は二人がかり
だ。しかしこれまでのカミーユの印象が強いせいか、二人のプレッシャーはやや甘い。カミーユ
はその隙を逃さなかった。急激なスピードアップで、迫る二人のディフェンスの間をぶち割る。
そのさなかでもボールはきっちりコントロールされている。スペースのない厳しい状況の中で
相手の右サイドをずさりとえぐったカミーユは、中央に鋭い視線を送った。
 中にはペナルティエリア中央に二人のDFがマークしているギンガナム、そのやや後方には
ジュドーがあえて前から下がってきていた。それを目にした瞬間、カミーユにこの先の攻撃を
どう展開するかのヴィジョンがさっと降りてきた。中央の二人も同じことを考えているはずだ。
二人を信じ、カミーユは自分たちの左サイド、敵の右サイド深くから鋭いクロスを中央に放り
こんだ。
 カミーユのクロスは敵のDFラインとキーパーの間を抜ける絶妙なラインを通り、ペナルティ
エリア中央を抜け、エリア右奥まで流れていく。その敵陣からみて左にはギンガナムがカミーユ
の想像通りに流れてきていた。ダニーともう一人、二人の敵DFとの厳しい競り合いを制して、
ヘディングでエリア中央に折り返す。ギムは自分のマークについていた二人のDFを引き連れて
エリア右に流れたのだ。当然、エリア中央はがら空き、無人のスペースになる。そこにジュドー
が後方から飛び込んでくる。このタイミングのために、わざわざ一度後ろに下がっていたのだ。
ペナルティエリア真ん中、完全なフリー。カミーユはジュドーへと心の中で叫んでいた。
"落ち着いて決めろ。余裕がある。丁寧にやっていいんだ、ジュドー。頼むから、《ヤナギ○ワ》
 だけはしないでくれよ! "
カミーユの声≠ェジュドーに届いたのかはわからない。だが、ジュドーは絶好のチャンスに
慌てることなく、落ち着いてギンガナムの折り返しを胸でトラップ。ボールが地面でワンバウンド
したところで冷静にゴールへとボールを叩き込んだ。敵キーパーのデューンはコースを狭める
ためジュドーに向かって飛びつこうとしたが、完全に遅かった。カミーユ、ギム、ジュドーの
完璧な連携は、それだけ余裕のある状況をジュドーに与えていたのだ。後半40分、<FCギム・
ギンガナム>はジュドーのゴールによってスコアを2−1とした。
ジュドー「よっしゃぁ〜〜〜! 三度目の正直ってやつだ! どうだ!」
 シュートがゴールに突き刺さったと同時にジュドーは雄叫びをあげた。これまで2度、惜しい
ところでゴールを決められなかったのを、ジュドーなりに気にしていたのだ。そこにまずギム
が駆け寄ってきて、ジュドーの頭を軽く小突く。
ギム「まず小生への礼だろうが。誰がディフェンスをひきつけてゴールのお膳立てをしてやった
   と思っている。小生だろうが。つまり、このゴールは100%小生のゴールである!」
カミーユ「俺の突破とクロスがあってこそのゴールだったろう! そんな考え、修正してやる!」
自分の活躍を軽視されたらたまらないというように、カミーユも割り込んでくる。
ジュドー「ゴールを決めた奴が一番偉いんだよ! ま、それはともかく今の俺たちは最高だったね」
ギム「うむ。まさにgreat!なコンビネーションだったな!」
カミーユ「なんで英語なんだ……妙に発音がいいし」
ギム「バスターとは違うんだよぉおお!」
 そんなふうにジュドーやギム、さらに駆け寄ってきたほかのチームメイトと喜び合いながらも、
カミーユはスタンドのフォウを探していた。最初に見つかったのは、自分達のゴールを喜んで
くれているファの姿だった。カミーユの中でかすかに罪悪感がうずく。試合はこの一撃で決ま
った。
 後半40分のジュドーの得点によってスコアを1−2とされ、集中力が切れた<ASジャムル・
フィン>は終了間際のロスタイムにも、カミーユの突破を始まりとした<FCギム・ギンガナム>
の波状攻撃により失点した。最後には敵CHのロランが打ったミドルシュートがDFにあたって
コースが変わる不運もあって、駄目押しとなる三得点目を許してしまったのだ。
 試合終了時のスコアは、<FCギム・ギンガナム>3−1<ASジャムル・フィン>。兄弟たちは
前半はリードを許したものの、後半は怒涛の巻き返しで逆転。決勝への切符を勝ち取った。
 試合終了の笛は、08署でシローが三度目のコーヒーこぼしをやっていたときに響いた。
 試合終了後のロッカールームは、前半終了時と違って喜びと解放感に満ちていた。全員消耗して
いるはずだが、勝利の歓喜のまえには体もすっかり忘れている。
ギム「今回も、小生のおかげであるなあ〜。同点弾、逆転弾、駄目押しと全て小生あってこそ!」
シッキネン「いや〜、今日の御大将は後ろから見ていてもしびれましたよ」
給料アップがギンガナムのさじ加減一つにかかっているシッキネンは試合におとらぬ必死さで
ギムをヨイショする。
ドモン「ふん、おれがPKとめてなきゃあれで終わってたんだぞ」
ガロード「ドモン兄、その節はあんがとね。しかしオルバの野郎セコイまねしやがって」
カミーユ「ああいうプレイはイエローで修正してくれなきゃ。審判もよく見るべきなんだ。まったく
     俺の活躍で勝ったからいいようなものを……」
ジュドー「カミーユ兄は最後のほうだけだろ。前半からそうとう足引っ張ってたくせに」
カミーユ「なにぃ!」
ジュドー「その点俺は前半から大活躍。全得点に絡んだもんね」
カミーユ「最後の得点は前の奴らはほとんど全員絡んでたじゃないか!」
ロラン「まあまあ、みんな頑張りましたよ。だから勝てたんじゃないですか」
やっぱりというべきか、ロランがなだめに入る。そのロランにシーブックが同調する。
シーブック「ロランも点決めたしな」
ロラン「いや、あれは相手に当たってなきゃ枠を外れてたんですけどね。単なるラッキーですよ」
ソシエ「なんであんたは点取ったのに謙遜するのよ。もっと堂々としなさいよ。恥ずかしそうに
    しちゃって。もっとこう、威張ったっていいのよ。わかる? あたしの言いたいこと」
ソシエがまるで得点したのは自分のようにロランに言う。それに答えて「いや、でも本当に入らない
弾道でしたし……」と、どこまでもそんな調子のロラン。周りに笑いが起こる。
 いっぽうでリリーナとヒイロはロッカールームの隅に二人っきりの空間をつくっていた。
リリーナ「ヒイロ、勝ったのだから、もう気にしないで」
ヒイロ「そういうわけにはいかない。なぜあんなことをしてしまったのか、きちんと分析し、同じ
    ミスを繰り返さないようにしなくてはならない」
ハーフタイムにリリーナに一喝されたことを、ヒイロはまだ気にしていた。リリーナとしてはその
ことにこだわらないでほしかったのだが、ヒイロとしてはこの失敗を次に活かさねば気が済まない
ようだ。それでも勝利は嬉しいのだろう。ヒイロにしては珍しく、自分の心境をしゃべっている。
 そんな二人や先ほどのロランとソシエを見ながら、ウッソは改めて実感していた。やっぱり
サッカーというものは試合にでて活躍しなければ、と。出来のよくなかった前半だけで下げられた
今回、特別ウッソのことに触れるものはいない。次こそは活躍し、前回の栄光を取り戻そうと、
ウッソはひとり、リリーナやソシエを見つめながら強く心に誓っていた。
 アルはシローに勝利を伝える役を買ってでて、電話の設置されている廊下に行っている。きっと
シローもこれで安心するだろう。アムロは自分こそほっと一息はきながらそう思った。体力に不安
のあるアムロが最も恐れたのは相手が猛攻を仕掛けてくることだった。しかし、敵はあくまでも
カウンターに固執し、アムロたちはそれほど不利な場面を作られなかったのだ。結果、スタミナを
消耗していたアムロを周りのコウやシッキネン、ガロードが助ける余裕が生まれ、アムロも最後
まで力尽きずにプレイすることができた。攻撃陣に比べて目立たなかったが、アムロは周囲のDF
に強く感謝している。これで次は決勝戦。シャアは勝っただろうか。アムロはライバルへと考えを
移していった。
 人それぞれに思いを爆発させ、またはかみ締めている勝利後のロッカールーム。しかし、緊張
という感情だけはなかった。みな、ようやくその気持ちから解放されて羽を伸ばしているのだ。
そして今、そこにあらたな風を吹き込もうとしているものが現れた。
ハヤト「お〜い、アムロ。ビデオテープ持ってきたんだが……」
フラン「あの、取材のためにお邪魔させていただきたいんですけど……」
ハヤトとフランの二人が、同時にロッカールームの扉を開けて顔を見せる。
コウ「またこのパターン……ワンパターンだな、おい」
 アムロはハヤトとフランの二人を招き入れると、まずはハヤトのテープを受け取って礼を言った。
アムロ「ありがとう、ハヤト。これで少しは決勝に向けて対策が立てられる……ってこれは『罪と罰・
    兄さんは殺人犯? 償いは妹が体で……』じゃないか!」
ハヤト「あ、あれ、おかしいな? なんでそんなものが……と、とにかくこっちが試合のビデオだ」
慌てるハヤトをよそに、ジュドーとガロードは素早くアムロの手から初めのテープをひったくった。
ジュドー「こ、これは凄そうだ。次の試合に勝つための要素が詰まっているぞ。ニュータイプの俺
     にはわかる。早速ウッソかキラ兄のデッキを借りて……」
キラ「な、なんで僕の名前を出すんだよ。それにデッキは壊れてるよ」
リリーナやソシエ、フランだっているのだ。キラはキョロキョロと首を振って落ち着かない。だが
もちろん、ティファさえいなければガロードはそんなことお構いなしである。
ガロード「直せばいいだろ、ちゃっちゃとさ。いや〜これは凄そうだ。でも俺は妹ってのがなぁ〜。
     もうひとり、よく出てくる女の人いなかったっけ」
フラン「娼婦のソーニャのこと? 妹はドゥーニャね」
たいして気にするふうもなくフランも会話に加わる。考えてみれば彼女はもう結婚さえしている
のだ。
ガロード「そう、それ。確かさ、やむにやまれぬ事情があるんだよ。いいよなあ。本そのものは
     読んだことないけど」
ジュドー「いいや、妹のドゥーニャのほうがいい」
ガロード「絶対自己犠牲的な感じのソーニャだって」
ジュドー「何が何でもコロニー落としがあってもドゥーニャ!」
ガロード「天地がひっくり返っても核の冬が来てもソーニャ!」
読んだこともないのに論争を始める二人の影響もあってか、ソシエがロランに聞いた。
ソシエ「ロランはドゥーニャとソーニャどっちが好き? あたしはドゥーニャのほうが好きね」
ロラン「ぼ、ぼくにはわかりません。読んだことないですし。名前を聞いたことがあるだけで」
ソシエ「そう。私は読んだけどよくわからなかったわ。お姉さまが読んでたから挑戦してみたけど、
    あたしにはまだ早すぎたのかしら」
ロランはそんなソシエの言葉に育ちの差とでもいうようなものを感じていた。キエルお嬢さんは
ともかく、おてんばなソシエお嬢さんまで旧世紀の文学を嗜まれているなんて。さすがハイム家
はブルジョワジー、僕みたいなプロレタリアートとは違うんだ。でも僕は共産主義革命には賛成
できないな。と、ロランはそれこそ違っていることを考えていた。
リリーナ「わたくしはスヴィドリガイロフさんがドゥーニャさんに撃ちたいなら撃てと銃を渡すシーン
      が印象に残っていますわ。相手に選択をゆだねるものの行き着く先……興味深いもの
      です」
ヒイロ「何か責められているのか、俺は? なぜそんな気がするんだ……」
 リリーナも加わり、すっかり『罪と罰』トークが繰り広げられているサッカーの試合後のロッカー
ルーム。とっかかりは間違えて渡したAVで、読んだこともない二人は不毛な言い争い。謎の不思議
空間と成り果てたその中で、コウは理系だけどすこしは本読んだほうがいいのかなと悩み、ウッソ
は文学キャラで攻めるのもありか、でも形だけそんな感じの人ってカッコ悪いしと頭をひねる。
ギンガナムは『カラマーゾフの兄弟』に話題が移ることもあろうかと昔の読書に思いをはせた。
武道のほうが好きであった。読書の時間は正直苦痛であったな。浮かんでは消えるギムの思い出
たち。シローへの報告を終えて帰って来たアルも、部屋の様変わりに戸惑いを隠せない。
 アムロはみなの落ち着くのを待って言った。
アムロ「とりあえず部屋の隅っこで縮こまっているハヤトにビデオを返してやってくれ。後生だから……」

続く・・・ 今回は番外編みたいなものです
508通常の名無しさんの3倍:03/09/25 01:27 ID:???
ハヤト…w

フラウにばれないように口止めもしっかりとね!
509通常の名無しさんの3倍:03/09/25 01:42 ID:???
乙。
飲み屋でほろ酔い加減になったときに発生することがありますな、その変な空間w
510通常の名無しさんの3倍:03/09/25 01:53 ID:???
兄弟が読んでそうな物

アムロ:工学関係、経営学関係、カーグラフィックス
シロー:恋愛マニュアル
ドモン:格闘技関係、とにかく分厚い本(睡眠薬代わり)
コウ:MS図鑑、工学関係、大学のテキスト、女体の神秘
ロラン:スーパーのチラシ、料理の本
ヒイロ:ゲリラ戦争(チェ・ゲバラ)、殺人術

とかになりそうだな。
511通常の名無しさんの3倍:03/09/25 02:03 ID:???
分厚い本は枕代わりにもなる!
512通常の名無しさんの3倍:03/09/25 02:41 ID:???
キッズステーションのmoeアニメ、ハッピーレッスンを見たら
アイナの中の人が保健の先生だったんで
このスレの兄弟達の通ってる学校の保健の先生として登場してるような話を思いついたんだけど

だ、誰か保健のアイナ先生の話、書いて下さい…
513アル専用ガンダム試作機:03/09/25 12:05 ID:???
初心者です パラレル扱いで

2ヶ月ほど前、夕食時の出来事…
いつものようにカミーユとドモンでおかずの取り合いの喧嘩が始まった
10分後には二人ともMSに乗っていたがそれはもはやこの家では『日常』であり、仲裁に入るもの、避難するもの、近所に避難勧告を出すもの、加勢するもの、みなそれぞれ役は決まっていた
「そんな大人修正してやる」「こんな戦い、おかしいですよ兄さん!」 「なんとぉ!」「・゚・(´Д⊂ヽ・゚・ あ゛ぁあぁ゛ああぁぁうあ゛ぁあ゛ぁぁ」「俺のこの手が…略」「…任務了解」
いつもの台詞が飛び交う中、一人浮かない顔押している者がいた…アルである
そんなアルの表情に気がついたのは、迂闊に∀ガンダム が出せないためいつも避難役のロランだった
ロラン「どうしたんです、アル?何かあったんですか」
アル「…いいなぁ、兄さんたちは自分の機体があって…」
ロラン「!!!」
アル「実は…」

その夜アルが寝静まった後、緊急家族会議が開かれていた
アムロ「ロランがアルに聞いた話によると、今年の夏休みの宿題はMSの自由工作らしい。(最近の小学生はそんなことまでするのか?)
    当然家にはアル用の新しいMSを買ってやる余裕なんてないし、アルも家の経済状況を考えていままで言い出せなかったそうだ。
    ほかならぬ末弟アルのために何とかしてやりたいんだが…」
ジュドー「ドモン兄さん、大会の賞金とかはないの?」
ドモン「すべてロランに渡してるが…」
ロラン「ほぼすべて食費に消えてます」
ドモン「お前こそジャンク屋家業つながりでMSの1体や2体なんとかならんのか?」
ジュドー「最近の不況でそんな大物なんか手にはいんねえよ、なあ?」
ガロード「ああ。こっちだって厳しいんだ」
コウ「俺ゼフィランサスとステイメン二つ持ってるから片方アルにやっても…」
シロー「アルにお前と同じ道を歩ませたくはない。却下。」
コウ「…ドウセオレダケ…」
  

514アル専用ガンダム試作機:03/09/25 12:06 ID:???
しばらく議論が繰り返され、結局
キラ「じゃあ僕の余ってるストライク、あげますよ。ただ素体のままじゃなんだからみんなから余ってる武器集めて装備するってのはどうですか?」
というキラの意見が採用されることになった。
しかしこのとき兄弟たちは重大なことを忘れていた。みなアルには甘々なのである

アムロ「さすがにフィンファンネルは無理だろうからガンダムハンマーでも」
ドモン「俺のガンダムの武器って言ったらこれしかないもんな…」
カミーユ「ハイメガランチャーの予備ってどこしまったっけ?」
ヒイロ「…任務了解…」
ジュドー「この前集めたジャンクでハイメガキャノンつくれないかな?」
シーブック「F91あんまり乗らないしなぁ…ほかならぬアルのためだし…ええぃ、あげちゃえ」
ガロード「これあげちゃっていいのかな?まっ、ティファがいないとただの飾りみたいなもんだし、いっか」
ウッソ「ほかの兄さんたち結構すごいものあげるつもりみたいだし、ここで下手なものあげると兄としての立場が・・・」
 
次の日の朝…ストライクと持ち寄られた武装類が並ぶ庭にて
事情を知ったアルは満面の笑みで兄たちにお礼を言っていた「みんな、ありがとう!」
特にこれといった武装もなくあげるものが見つからなかったシロー、オーキスをあげようとして「そんなの大気圏内でつかえますか」とキラに突っ込まれたコウ、同じく月光蝶システムを提供しようとして兄弟全員に全力で止められたロランが
アルの組み立ての手伝いをすることになった。OSはもちろんキラスペシャルである。
515アル専用ガンダム試作機:03/09/25 12:06 ID:???
さすがにこれだけの武装を1つの機体にまとめるのは至難の業で作業はかなり難航したが、途中キラ、ウッソ、アスランの頭脳組みが設計を手伝ってくれたおかげで何とか夕方には組み終わった

コウ「いや、すごいなこれ。頭にはハイメガキャノン、右手にはシャイニングフィンガー、肩には小型化したツインバスターライフルとハイメガランチャー、背中には光の翼と…うわっサテライトキャノンもある」
キラ「ほかにもVSBRとガンダムハンマーを装備させたんだけど…」
ウッソ「でもこんなにいろんなものつけたら稼働時間が一気にみじかくなったんじゃ?」
キラ「そこら辺はアスランに協力してもらってNJCで…そんなことよりハイメガキャノンをストライクの頭につけるのが1番苦労したよ。なんせZZとストライクじゃ頭の大きさが…」
シロー「なんにせよ兄弟1危ない機体に仕上がってしまったな」
アル「わーい、わーい!バーニィーにみせにいってくる」
一同「!!!」
きづいたときには遅かった…

バーナード・ワイズマンさん本人の証言
「いやー、なんていうか、自分ミンチには自信があったんですよ。実際今まで一番ミンチになってきてるのは自分だし、いつだってミンチになることにかけては手を抜いてなかった、そのときまではそう思ってました。
でもその時、友人Aののる見たことのないガンダムに出会った時は何かが違っていたんですよ。いくら親友が乗る機体だとはいえ相手はガンダムですし、いつものくせで旧ザクに乗り込んでむかっていったんですけど…
まったくでしたね、破壊力が今までのガンダムとは一線を画していましたよ。あれじゃあミンチにされる方としても技の振るいようがありませんでした。ミンチ道を極めたつもりでいた自分がはずかしいです」

オチなし、すまそ
516通常の名無しさんの3倍:03/09/25 14:30 ID:???
腐女子に受けそうな作品ばかりですね
いいね
517これでいいのか?1:03/09/25 20:20 ID:???
>>515さんに勝手に続いてみた。 

バーニィをバブル期の日本経済並みに景気よくミンチにしたアル専用ガンダムだったが、
その直後全く動かなくなってしまった。理由は簡単。アルが操縦し切れなかったのだ。
アル「このOS上手く使えないよ! ていうかポンコツ! 作った奴MSなめてんの!?」
 そんなアルの叫びと共に前のめりに倒れるガンダム。天地を裂く轟音と共に数々の装備
が粉砕され、住宅街をなぎ倒す。ついでにキラの自尊心も木っ端微塵。ただでさえ真っ赤
な家計にも痛恨の一撃。
キラ「ポ、ポンコツだって……そ、そんな……あべし!!」
ロラン「もとから赤字の家計がさらに……赤い、赤い、赤い仮面のV3〜〜〜♪」
 他の兄弟は急いでやや気が違ってしまったロランとキラを落ち着かせ、倒れたMSから
アルを救い出した。その後、めちゃくちゃになってしまったアル専用ガンダムを調査して
事故原因を割り出す。それほど難しいことではない。というか並みの頭があればすぐわか
る。
アムロ「重すぎるんだ、単純に。ここは地球だからな。重力に魂を縛られたんだ」
ドモン「そりゃそうだな、うん。俺たちちょっと調子に乗りすぎた。地球だからまだしも、
    ここが界王星だったらもっとひどいことになっていただろうぜ」
カミーユ「このOSがポンコツってのも正直当っているよ。多すぎる火器の管制のために
     MSの操縦が不可能になってしまっている。押尾学の音楽ぐらい最悪の操縦性
     だろうな」
コウ「あらゆる意味でMSとしては失格か。まあ、所詮はキラも素人だもんな」
シロー「でもこのままじゃアルが可哀相だ。よし、俺たちでもう一度作り直そうぜ!」
 シローの言葉に皆が頷く。アルもロランもキラも。倒れたドミノはもう一度並べ直せば
いい。夕日がまぶしい。太陽のバカヤロー。青春。それはふれあいの心、幸せの青い雲。
 そして出来上がった新アル専用ガンダム。ベースのストライクガンダムを活かし、装備
はステイメンから流用したビームサーベルとビームライフルとシールドのみのシンプルな
構成。シンプルイズベストだ。OSのほうもキラがアルのため必死で頑張った甲斐があり、
快適な操縦性と簡単な操作を両立させることが出来た。見た目がやや無個性になってしま
ったが、それは元のストライクのデザイン自体がチャレンジ精神の全くない、悪くなければ
それでいい程度のものなのだから、これは仕方ないだろう。
ジュドー「ふー、ようやく完成したぜ。さ、アル、乗ってみろよ」
518これでいいのか?2:03/09/25 20:21 ID:???
 兄弟全員が夜遅くまで頑張った。そして今、アルが試乗する。いつもならいい近所迷惑
だが、ご近所はさっき壊滅しているので何の問題もない。
アル「ありがとう、みんな。すごく操縦しやすい。今度のキラ兄ちゃんのOSは凄いや」
キラ「やっぱりファミコンとPCエンジンのチップを流用したのが良かったのかな。アル、
   なんか問題ないか?」
アル「うん、強いて言えばクリフトがザラキばっかり唱えることかな。さっきマホカンタ
   されて全滅しちゃったよ」
キラ「それはどうしようもなかったんだ。僕もまだまだというか、それがそのOSの個性
   だとでも思ってよ。無くなったら逆につまらないかもしれないよ」
 アルはキラの説得に納得した。それにしても動かしやすい。さっきとは大違いである。下で見守る兄弟たちも、いい仕事したなあ〜、とでもいうような感慨に包まれていた。
ガロード「ちょっと武装が寂しいけど、扱いきれないものがごちゃごちゃ付いてるよりは
     いいよな」
アムロ「そういうことだ。サーベルとライフル、シールドさえあれば大抵の戦局には対応
    できるしな」
ウッソ「武器が色々付いていてもジェネレーターに負担がくるものね。僕のV2もなあ」
 頷きあう兄弟たち。その中でキラが寂しそうにぼそりといった。
キラ「やっぱり僕のフリーダムって、駄目なのかな。核の力っていったってザクTだって
   核融合だし。武装もゴテゴテといっぱい付いている……」
落ち込むキラの肩を、長兄のアムロが優しく叩いた。
アムロ「それは違う。お前はあのどうしようもない安易な発想の武装を使いこなしている。
    それにフリーダムは核の力じゃなくて嫁力で動いているんじゃないか。無限大の
    エネルギーだ。べジータの体力は徐々に失われていくけど18号とフリーダムは
    平気なんだぞ」
キラ「そっか、そうだよね。ありがとう、アムロ兄さん」
 周りの他の兄弟たちもうん、うんと首を縦に振る。ガンダムはその気になればオーラ力
で動く。人々の魂が力を貸してくれる。あるMSは吐き出すものなど無いと意地を張れば
バリアも張れる。ナンセンスだけど伊達じゃないから石ころひとつ押し出して世界に人の
心の光を見せることも出来るし、質量のある残像だって使える。ターンタイプは地球上の
文明を全て破壊するエネルギーやナノマシンをどっかからもってくる。そしてフリーダム
は嫁力。これでいいのか。これでいいのだ。天才バカボン、バカボンボン♪
 笑いあう兄弟たちのもとに朝日がさっとふりかかる。見事な朝焼け。見よ、東方は赤く
燃えている。

515さん勝手にこんなめちゃくちゃなネタ続けてスマン。このネタはとにかくパラレルで。

ところで、そろそろ次スレの話をするべきですかね。容量もう少ししかないし。
519通常の名無しさんの3倍:03/09/25 20:31 ID:???
>これでいいのか?
520通常の名無しさんの3倍:03/09/25 23:01 ID:???
ストライクで思い出したがフラガってこのスレで出てきたことあったっけ?
521通常の名無しさんの3倍:03/09/25 23:24 ID:???
517 :これでいいのか?1 :03/09/25 20:20 ID:???
>>515さんに勝手に続いてみた。 

バーニィをバブル期の日本経済並みに景気よくミンチにしたアル専用ガンダムだったが、
その直後全く動かなくなってしまった。理由は簡単。アルが操縦し切れなかったのだ。
アル「このOS上手く使えないよ! ていうかポンコツ! 作った奴MSなめてんの!?」
 そんなアルの叫びと共に前のめりに倒れるガンダム。天地を裂く轟音と共に数々の装備
が粉砕され、住宅街をなぎ倒す。ついでにキラの自尊心も木っ端微塵。ただでさえ真っ赤
な家計にも痛恨の一撃。
キラ「ポ、ポンコツだって……そ、そんな……あべし!!」
ロラン「もとから赤字の家計がさらに……赤い、赤い、赤い仮面のV3〜〜〜♪」
 他の兄弟は急いでやや気が違ってしまったロランとキラを落ち着かせ、倒れたMSから
アルを救い出した。その後、めちゃくちゃになってしまったアル専用ガンダムを調査して
事故原因を割り出す。それほど難しいことではない。というか並みの頭があればすぐわか
る。
アムロ「重すぎるんだ、単純に。ここは地球だからな。重力に魂を縛られたんだ」
ドモン「そりゃそうだな、うん。俺たちちょっと調子に乗りすぎた。地球だからまだしも、
    ここが界王星だったらもっとひどいことになっていただろうぜ」
カミーユ「このOSがポンコツってのも正直当っているよ。多すぎる火器の管制のために
     MSの操縦が不可能になってしまっている。押尾学の音楽ぐらい最悪の操縦性
     だろうな」
コウ「あらゆる意味でMSとしては失格か。まあ、所詮はキラも素人だもんな」
シロー「でもこのままじゃアルが可哀相だ。よし、俺たちでもう一度作り直そうぜ!」
 シローの言葉に皆が頷く。アルもロランもキラも。倒れたドミノはもう一度並べ直せば
いい。夕日がまぶしい。太陽のバカヤロー。青春。それはふれあいの心、幸せの青い雲。
 そして出来上がった新アル専用ガンダム。ベースのストライクガンダムを活かし、装備
はステイメンから流用したビームサーベルとビームライフルとシールドのみのシンプルな
構成。シンプルイズベストだ。OSのほうもキラがアルのため必死で頑張った甲斐があり、
快適な操縦性と簡単な操作を両立させることが出来た。見た目がやや無個性になってしま
ったが、それは元のストライクのデザイン自体がチャレンジ精神の全くない、悪くなければ
それでいい程度のものなのだから、これは仕方ないだろう。
ジュドー「ふー、ようやく完成したぜ。さ、アル、乗ってみろよ」

522通常の名無しさんの3倍
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歴代主人公が兄弟だったらpart10
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>>513-515これからもこのスレでがんがって下さい。職人は多いほど良いし