1 :
1:
北氏のこの小説が大好きです。
私は昆虫についてあまり詳しくはないのですが、
この小説はとても楽しく読む事ができました。
でもこの本は随分昔に書かれたモノみたいなので、
何か少し違ってるよって箇所があったら教えてください。
また、皆さんの好きな文も教えて下さいな。
私は「子供たちよ、トンボがいたら追いかけろ〜」と、
昆虫採集家の装備の話が好きです。
2 :
名無虫さん:01/09/13 23:57 ID:eukaoEds
>何か少し違ってるよって箇所があったら教えてください。
本がどっかに埋もれて出てこんので、うろ覚えでスマンが…
インセクト=六脚虫という意味だって、複数箇所に書いてあったと
思う。でも六脚虫という意味なのは「ヘキサポーダ」(インセクタ
=昆虫鋼の別名)だよね。
3 :
名無虫さん:01/09/14 03:39 ID:???
ガの章が面白い。
あと、これは小説でなく随筆?
北杜夫の昆虫ネタの小説は「百蛾譜」「峪間にて」が面白い
後者は「老人と海」を連想した
4 :
1:01/09/14 19:41 ID:???
>>2 え?そうなんっすか。勉強になりました。
>>3 天の蛾の話ですか?
ビュっと飛んだ?アレ、おもしろいですよね。
「百蛾譜」「峪間にて」はまだ読んだ事ないです。
今度探してみますね。
5 :
555555555555555:01/09/14 20:47 ID:Wlo/ENYg
5555555555555555555555555555555555555555555555555555555555555555555555
6 :
名無虫さん:01/09/14 23:07 ID:ZWdXDDoI
7 :
名無虫さん:01/09/15 02:47 ID:???
8 :
名無虫さん:01/09/15 07:28 ID:QUcmbj7M
カミキリムシをあげる、あげないで、いい大人ふたりが
ケンカする話も面白いね。
「まんぼう沖縄を行く」もイイ!
9 :
名無虫さん:01/09/15 19:16 ID:???
>>8 んでもって、結局カミキリムシの話をする相手が
周りにいないから、また何気なく仲直りするんだよね。
んでもあの喧嘩の最中に「ウチでご飯を食べた」とか
「ご飯はご飯、カミキリムシはカミキリムシ!」とか
言ってるのが面白かった。
沖縄の話は、地元の女の子にありふれたボロボロの蝶を
貰うシーンがなんか好き。
10 :
ムシケラトプス:01/09/15 19:30 ID:YFSfKOco
「薄馬鹿下郎」には笑ったな〜。
オニヤンマをザルを被せて取る話。
網だと白い色が目立ち却って難しいと
自分はオニヤンマ取るのは好きだったが、時々網の枠に当たり
胴体が切れてしまったりした
12 :
名無虫さん:01/09/16 15:21 ID:OO70qVg.
北杜夫のエッセイって、やさしいですよね。ブラックさがなくて、
素直に笑わせてもらえる。
蛾
花影から
ビュッと飛んだ
僕も、この何ヶ国語か訳して、たどり着いたという,詩のくだりが
一番すきです。
私は結構ブラックだと思う。
(嫌味な感じではなくね)
でも好きだなぁ。
14 :
12:01/09/22 18:13 ID:QYnDg0JI
>>13 ああいうのを、ブラックとは言わないのでは?
まあ、言葉の定義はどうでもいいですが、
今ひとつ、盛り上がりませんね、ここ。
15 :
薄馬鹿下郎(♀):01/09/23 03:06 ID:/lPko9KE
昆虫記じゃないんだけど、どっかのエッセイで、虫が嫌いな女性でもその神秘的な
美しさに魅了されるであろう・・・・と紹介されていた、オオミズアオという青白
いガですが、一度見てみたいなぁと思っていたら今年の夏、光に誘われてやってきました。
・・・神秘的、たしかに。暗やみの中ふわりと飛ぶ姿は別世界からの使者のようにも見える。
しかしデカい。デカすぎる。自分の掌くらいある。神秘な姿にうっとり、というより
何より不気味!!即刻ゴキジェット噴射しました。
北杜夫も奥本大三郎も、病気で寝ている間に図鑑を読んで虫の名前を覚えた
17 :
名無虫さん:01/09/24 02:06 ID:YP7RNPCk
最近言動おかしいね>北杜夫
>>17 ちょっとまった?!北氏ってまだ生きてるの?!マジ?
>>15 ゴキジェット噴射する程不気味なの?蝶じゃなく蛾だから?
それとも蝶でもデカ過ぎるとやっぱ不気味なのかなぁ。
>>18 2年位前、新聞に「そろそろ死にたい」と書いていましたが、まだ訃報は
入っていません。
トリバネ♀が家の中入ってきたら、素人は逃げ回ると思う。
20 :
名無虫さん:01/09/25 10:12 ID:WE.scUI6
>>18 北氏、まだご存命ですよ〜。殺さないでください。(w
「昆虫記」もいいですが、「マブゼ共和国建国由来記」凄いですよ。
カミキリムシの話はいいですねぇ。
21 :
18:01/09/27 01:19 ID:???
>>19・20
そうですか。まだ生きてるんですか。情報サンキュです。
そろそろ死にたいって…。持病の躁鬱病はどうなったのかなぁ。
一番最初の石の話で、「この『ちょっとそこまで』は概してたいへんに長い」
っての、笑った覚えあるな。そんで北氏が目の玉を2倍にして見るのよ。
ただの石なのにね。北氏ってなんでもない話までも面白いね。
22 :
名無虫さん:01/09/29 21:28 ID:iDecQS/o
家に本があったので読んだ。
>>9 ”「おじい、蝶いるか?」
内地にもいるカラスアゲハだったが”
沖縄のカラスアゲハは、その後交尾器の形状などからオキナワカラスアゲハで
別種にされた筈
「航海記」はマダガスカルの神様アタオコロイノナの話から始まる
と書いてあるのを見て、マダガスカルの生物スレが作りたくなった。
24 :
1:01/10/01 20:25 ID:???
>>22 北氏その時その蝶々をじっくり観察してみれば良かったのにね。
そしたらその、「後交尾器の形状」ってのの違いに気がついて
新種(になるの?)発見できたかもしんない。
>>23 航海記は私も読んだ。オモシロカッタ。サメには砂糖水。
25 :
名無虫さん:01/10/01 23:49 ID:OHoxoDoc
「変ちくりんな虫」でマダガスカルが出てくる。
ナナフシを桜の葉で長いこと飼育、
最後は毛虱の擬古文?で
「世に例外無き法則はあらざるなり」
26 :
名無虫さん:01/10/02 00:37 ID:PcYEApbA
北杜夫さんが少年時代病床で読んだ『原色千種昆虫図譜』という図鑑、
手塚治虫さんも愛読していたんですね。
宝塚市の手塚治虫記念館にその図鑑が展示されていました。戦前の図
鑑としては美しい印刷で、へえこれがあの図鑑か、としばらく見つめ
ていました。
軍事教練で、たまたま発生していたヒゲコガネが踏み潰され、1匹だけ
拾い上げた中学時代の北氏
>>27 そうなん?
なんか目に浮かぶようだわいな。
29 :
名無虫さん:01/10/24 06:09 ID:177Wle6A
>>28 「まんぼう・きーた 想い出を語る」にある
>>29 あ、それまだ読んどらんわ。今度読んでみる。
最近秋の虫の声を聞きながら北杜夫を読む。
キリギリスとなるとむしろやかましく、クツワムシとなると安眠妨害にもなる…か。
31 :
名無虫さん:01/11/09 23:57 ID:B1hGoBQG
ケジラミの話を覚えてる。北さん、いかがわしいこと したんじゃないの?
「虫とり百態」読んで、昆虫採集用具揃えて、以来20年虫集めてる。
取り過ぎないためのポリシーはある
北杜夫が南太平洋を旅した「南太平洋ひるね旅」では、南の島と思って
意気込んでいったが、ろくに採集出来ず、ニューカレドニアのイル・デ・パン島
でのみ呆れるくらい採集できた、とある。
カレドニアルリアゲハ(オオルリアゲハ近縁種、カラスアゲハ同様アキリデス)
を必死で捕まえたら羽がボロボロ、更に旅行中のメモを書いた手帳も
危うく無くしそうになったらしい。
マンボウ夢遊郷では、移民の小説「輝ける碧き空の下で」を書くために南米に
行くが、そこでも各種昆虫を採る。
アマゾン、マナウスの市場にモルフォを発見するも採り損ね、周りが
「あっちに行ったから追いかけろ」と急き立てられ恥ずかしい思いをしたり、
国立公園イグアスで違法ながら大量に採集したり、日系人の農園で日系人に
「大人のくせにチョウ採ってる」と笑われつつも「竹やぶの水溜りにいる」
と教えられ、トゲトゲの実のある植物に痛い思いをしつつ
大量に採集したり、マチュピチュで大型のモルフォ(ゴダート?)を、高地で
息の切れる思いをしつつ採ったりと、南米中で採集している。
36 :
名無虫さん:01/12/29 10:41 ID:AHCwoB1L
「昆虫記」に沖縄の話があるが、別の本「アクビのおと」に、沖縄帰りに
ヨナクニサンの繭を持ち込もうとして、係員に同情されつつも取り上げられた
話があった。
最近はペットショップ等でもナナフシなど食葉性昆虫を見かけるようになったが。
ファーブルの昆虫記を読んで虫にのめりこみ、まんぼう昆虫記を読んで虫を生涯の友とする。
今は採集に行く空港のラウンジからカキコ。
普段えぐい2チャンしか見てなかったから思うけど、このスレいいね。
久しぶりだね、このスレッド。
34-35がsage進行なのが慎ましやかというか。
39 :
名無虫さん:01/12/29 15:17 ID:vQOYJp0V
拳銃を持ち込もうとして税関に取り上げられたのを
海坊主に奪われたとユーモアにしてしまうのが(・∀・)イイ!!
>>39 取り上げられず通過し、その後5年以上たって警察が来て、本を読んで
調べに上がったと来て、そのまま取り上げられたらしい。
ガスピストルだったが、一般の弾を使って一定以上の殺傷力があると
確認されたという書類まで送ってもらった、と「どくとるマンボウ
途中下車」に書いてある。
>>41 カマドウマ氏
2章あたりに書いてある話でしたっけ?
モルフォのお土産を南米に行く用事のある人にねだり、小型だが光沢の強い
エガモルフォを貰って嬉しかったものの、旅行好きの母親に強請った時は
大きな円盤にモルフォ数十匹を貼り付けた飾り物で、それを見て憂鬱になり
モルフォをお土産にねだるのを以降止めたという
小説「峪間にて」は、台湾でチョウの採集人だった初老の男が、主人公の「私」に、
台湾で(当時)珍種だったフトオアゲハの採集に苦労した話を語る物語。
当時は7匹しか発見されていなかったが、その後採集された数が増え、
食草もクスノキ科のタイワンサッサフラスと判明された。
尾状突起に2本の翅脈が入る。大陸には近似種シナフトオアゲハがいる。
「峪間にて」は、本来1泊で降りる予定の山で、帰る日にフトオアゲハを発見し、
その翌日から妙な腹痛、下血、発熱等に悩まされ、山中で雷雨に見舞われマラリア
様の症状を呈し、最後は周囲の様々なものがチョウに見えるようになる中、
やっとの思いでまるで普通のアゲハ同様翅をべったり広げて止まっていた所を
採集し、原住民に迎えに来てもらいこれで楽に帰れると思ったものの、翌日
フトオアゲハをワモンゴキブリに食い荒らされてしまい、それをぐしゃぐしゃに
踏み潰して、帰国後も誰にも信用されない・・・と言う話。
「老人と海」をちょっと連想するが、赤痢とマラリアに同時感染し朦朧とした
状態で現実と夢想がごっちゃになりつつチョウを待つシーンなど、心理描写が見事。
「私」はこの男がゴマシジミの幼虫を探していて、生態を解明しかけている所に
出会い、この話を聞かされる。
文中に「オニツヤハダクワガタ」と言う昆虫が出るが、オニツヤクワガタの
間違いか。
>>10 市民が全て愚かになった話。
建物に光を満たすためバケツで光を溜め建物に運ぶ。
ザリガニが市民の指を挟んだので死刑を宣告、海に放り込む刑罰
同じ章に、クサカゲロウの話もある。ウドンゲの由来など
北氏は1982年頃フィリピンに行ってアトラスオオカブトの撮影に同行しているが、
海野和男氏が撮影したものかな。日本テレビも関与しているようだが。
その時、飛行機の車輪が1つ外れて飛行場に戻ったらしい。
また、この間の話は北氏は「忘れた」と書いている。
海野氏が監修した子供向けの本を見たら、最初ライトトラップで捕まえたが、
人家にどんどん飛んで来て、近所のヤシの木の葉から吸汁する姿や、「長さ15p
以上の幼虫」(より大型のコーカサスでもそこまではなかなか達しないが)
も切り株から掘り出したりしたようだが・・・日本テレビから著作権の問題で
伏せられたんだろうか。
阿川弘之とマダガスカルを旅行した時は、阿川氏と15時間位の鉄道旅行に
同行させられへとへとになるが、鬱が強く網を振る気力が出ず、1匹も虫を
採らなかったらしい。
博物館でマダガスカルオナガヤママユやコガネムシ類を見た時だけは表情が
変わったという。阿川氏曰く「カナブンブンのどこが良いか分からないが、
彼にはこちらの汽車ぽっぽの趣味が分からないのと同じだろう」
軍事板に阿川氏のスレがある。北氏は阪神ファンだが・・・
ここ15年お気の毒だ
http://yasai.2ch.net/test/read.cgi/army/1009886888/l50
ハチの章
男性として情けなくなるので集団性のハチには触れたくない、とある。
北氏はある程度男尊女卑と認めているが、それは自分が弱いからと理由付けている
それでカリバチの話中心。空襲の合間にタケニグサの茎を裂きギングチバチの
営巣を確認した話がある。
濃くなりまさる夕闇のなか
あなたこなたの夜の蝋燭ら
糸につづりし花粉の願いを
なまめく夜に投げかけぬ。
かかるとき
冥府よりの使者のごとく
人のたましいの間を抜いて
夜の花々を訪れるおどろの天の蛾。
おもえぬ羽音に瞳こらせば
揺れるほのかな花のかげより
吸いこむごとき黒影
われとわが身に怯えたちて
ついと暗闇に溶けさりぬ
↑上の詩は
蛾
花かげから
ビュッととんだ
の原文を数カ国語にわたって訳した後、北氏が日本の詩として読めるように
直したもの(著作権引っかかるか)だが、最初のあっけらかんとした詩から
死後の世界に繋がる深みのある詩に変わってしまっている。ただ北氏曰く
「最初の3行詩より悪くなった」
>>50この詩を英語位に訳して、韻を踏んだものにしたらもう少し良いのかな
コメツキムシはひっくり返して虐め、ハンミョウ幼虫は釣り上げ、
コミズムシは紙捕まらせて浮き沈みさせ・・・色々と遊んでます(w
54 :
名無虫さん:02/02/27 14:10 ID:YuaAs34k
昆虫図鑑も、コツコツ集めた標本も戦火でパァになった、というのが一番辛かった。
>>54鳩山邦夫は高校時代親に全部捨てられたらしい
ニューカレドニアで、ブルーのカリバチを発見し、アムプレックス属のハチで
ゴキブリを狩ることなど現地在住の日本人から聞いている。
このハチは現地人が精力剤にするらしいが、効果は定かでないと書いてある
北氏は旧制松本高校入学直後、先輩に部屋に押し入られ「寮に入って何を感じるか」
と聞かれ「水道の水が出無いので困ります」と答え「工員並の俗物が!」(2chでは
塗装工並dqn?)と罵られ、翌日ダイコクコガネを採集して帰ったら、水道の水と
虫けらのみに興味を持つ男と言われ、最初評判を落としたという。
その後は寮で中心的な働きをするまでに至る。
59 :
名無虫さん:02/03/15 17:33 ID:DFQRUb/w
北氏のだと『幽霊』も好きだな。昆虫の描写が(・∀・)イイ!!
汗を吸いにきた銀色のチョウとか、ルリタテハとか
虫の描写だけで何頁も書いてあって。
体温の低い感じの静かな描写で、ちょっとヘルマン・ヘッセっぽいの。
>>59 初期の作品に昆虫が結構出てくる
随筆と短篇をまとめた「へその無い本」に、百蛾譜という小説がある。
急性腎炎で学校を長期欠席し寝ていなければならず、塩辛いもの、梅干など皆
禁じられた少年(北氏が小学校5年その経験をした)が、微熱がしてきつく
だるい状態、限られた行動や食生活の中で、昆虫図鑑だけ読んでいるうちに
蛾に惹かれ、ある日少し熱がありうなされて夢を見、ガが灯りに多数集まる
中で自身の内奥を感じ、そこで親に起こされて再び退屈な病気を凌ぐ生活に戻る、
というもの。
「へそのない本」はこの話などシリアスな短篇もあるが、「月世界征服」「贅沢」など、
星進一よりドタバタギャグを追求したユーモアSFショートショートや、かぐや姫
に形を変えた宇宙人がをいかに人類に自分を発見させるか、またこの調査のリスク、
さらにそのリスクに適う調査の意義など議論する「うつろの中」なども面白い。
あと、南極探検を引退した宗谷に乗って、オホーツク海南部の流氷を調査した
話も面白い。隊員の予想以上に流氷が密集して、その上南極より気温が高く
氷が却って割れにくかったらしい。
最後ビンに手紙を入れて流すのが妙に余韻を引き、ユーモアがある。
>>35 「輝ける碧き空の下で」には、そんな訳で昆虫が何種か出る。
ヒカリコメツキが飛ぶのを、マラリアで亡くなった移民の霊に例えたり、
モルフォが人の心の隙間をついて飛んだりする。
スナノミ退治法も書いてある。足の指の爪先が痛痒くなるので、その辺りを
少しずつ押して特に痛痒い部分を見付けたらそこがやや白っぽいので、ここを
針で穴を開け少しずつ広げると、卵をはらんだ♀のスナノミが出てくる。
ここで穴を十分広げないと潰れて卵が飛び散り、傷口が汚れ治りにくい。
綺麗に取り出した後石油をつけると数日で傷口が塞がる
>>61続き
ハキリアリが発生して、作物がどんどん駄目になる話もある。もっとも、初期移民は
金をそこそこ蓄えた後だったので買うものを控えただけで済んだが、生活水準は一時
下がった。
北氏が実際見に行った時は、畑の周りにはあまり多くなく、「トラクター農業で
巣が壊されたのと良い薬が出来たから」との事。アメリカのファイアーアントと
同じ薬かどうかは不明。
グンタイアリもいるのだが、小説には出て来ない。「マンボウ夢遊郷」で、
「サァーッと音がして、何もかもいなくなってしまう」という人の話が書いてある。
昆虫や小動物以外は逃げただけだろうが。
バッタの襲撃の話もある。成虫に食い荒らされた後、やっと芽生えたと思ったら
幼虫が大発生、バッタを食べたイヌまで体調を崩したという。
しかし、毒のある種とない種がいる筈だが・・・集団移動するバッタで、加食
のものはどの位いるのだろうか。ヨーロッパではバッタ襲撃後大飢饉が来る一方、
市場にはバッタの料理で一儲けする人もいたようだが。
北氏はコガネムシを多く集めていたらしい。
オオチャイロハナムグリを箱根でサクラの木から捕まえたり、戦前にテナガコガネの
標本を買ったりしている。
飢えていてもダイコクコガネを捕らえたり、マダガスカルで博物館のコガネムシに
見入ったのもそのため
ゴライアスオオハナムグリに憧れていたらしい。
ゴライアスは近年(まだ合法でないが)輸入されるようになったものの、大きな個体は
日本ではまだ育てられていない。こんな時代になるとは北氏も思っていなかっただろう
64 :
名無虫さん:02/04/09 14:45 ID:DfZ1tG5I
>>55
当時虫ピンが高価だったから、それだけ持って逃げた(?)とか。
戦後いくらでも手に入るものなのに。
66 :
名無虫さん:02/05/06 18:13 ID:C+j0f2k7
age
67 :
名無虫さん:02/05/14 23:25 ID:OEAZ0duG
>>67 「麦藁帽子に頬かむり、グラサンに黄色のポロシャツ、ぴらぴらのズボンで
ゴムぞうり、三角缶は緑で手に網をつける長い棒を持っている」
沖縄ではこんな格好をして採集していたらしい
>>31 「マンボウ哀愁のヨーロッパ再訪記」というのが結構最近に出ているが、北氏曰く
「マンボウ航海の間、そう言う場所に行った事は行ったが、当時は書かなかった。
面白おかしい話ばかり書いて、いかにも行っていなさそうな所が行った場所だ」
との事。
ケジラミの時はまだ若いので知らない
70 :
かめ:02/05/15 21:56 ID:qmanN/kZ
北杜夫はいいですね。中学時代(20年前)にほとんど全部読みました。
北杜夫ヲタです私・・・。
71 :
北ファン:02/05/15 21:59 ID:qmanN/kZ
ついでに書くと北杜夫の【幽霊】が好きでしたね。あの形容表現を全部
ノートに写し取り、だいぶまねして作文を書きました。20年前、中学時
代に…。我ながらマニアックだった。
72 :
関西在住:02/05/15 22:04 ID:Spujntnd
「違いがわかる男」のCM出演料って、いくらだったんだろう?
73 :
名無虫さん:02/05/15 23:41 ID:OX0Jv3h9
北杜夫の若い頃の写真を見ると、凄い男前だよね。
>>73 「北杜夫全集」の「楡家の人々」を持っているが、そこにパンフレット
挟んであり斎藤家の写真がある。茂吉や母親や兄茂太氏などと写っているが
確かにカコイイ!
本人曰く「短足で背中が曲がった姿勢」だそうだが
>>73 実家にある新潮全集に、船医として出発する前の写真を見たことがある。
結構男前だね。
ダバダ〜ダ〜のCMは、狐狸庵先生のほうは見たが、
北杜夫氏は見たことが無い。もう見れないだろうな。
(狐狸って一発変換できないんだね)
以前、BSの「我が心のたび」かでヨーロッパへ訪れてたが、
見逃してしまった。残念成り。←(難破船した船に大書する気分)
76 :
タツノカクシゴ:02/05/16 09:39 ID:+DxhNNBZ
>>69 麻布の先輩の吉行淳之介との対談でそう言う話をして、女性ファンから非難の手紙をもらったとか。
でも、奥さんとはヨーロッパで知り合ったんだよね。
>>75 昭和50年頃にやってたよ>ゴールドブレンド
「どくとるマンボウ、北杜夫。違いの分かる〜」とか言って。
と言うより、北杜夫の名前はその時に初めて知りました。
その直後に本屋に行った時に北氏の「人間とマンボウ」の文庫を見つけて、それからはまったのさ。
昭和50年頃なら、俺が生まれる前だ・・・。
そりゃ見てないはずだなあ。
「マンボウ周遊券」にCM撮影の経緯が書いてあった。
79 :
73:02/05/16 23:58 ID:rKmRDT01
>70
私も中学時代にはまったんだよね。
感動したのは「幽霊」の冒頭の、蚕が桑を貪りながらも、時折不安げに頭を
もたげる様子を書いた辺り。
>74,75
私は文庫本に載っていた写真で見ました。
あげ
「マンボウ遺言状」読みますた
「少年」読んだ。
昆虫と自然と、人生と文学と性と・・・
今時こんな青い子どもはいないだろう。
良スレあげ
86 :
東条上等兵:02/08/09 20:39 ID:6O+cnr5j
昆虫記に音速を超えるハエの話があったけど、いくらなんでもこれは間違いですよね。
自分は芥川賞受賞作の「夜と霧の隅で」が一番好きです。絶望的な中、最後まで諦め
ず必死の治療を繰り返す精神科医達・・・。ラストシーンが最高でした。
87 :
名無虫さん:02/08/09 20:51 ID:Fnw6uBFs
谿間にて
「どくとるマンボウ小事典」に、少年時代家の近くに誰も知らないような忘れられた
空き地を見つけ、コカブトムシを見つけたりしたと書いてあった
90 :
名無虫さん:02/09/14 15:51 ID:ljvswiAq
91 :
大男ヌボー:02/09/14 18:19 ID:hj+/0DB3
船乗りクプクプの冒険が好きだった。
自己言及メタ小説風児童文学(謎)
昆虫関係無いけど。
>>34 フィジーで在住日本人に「殆どいません」と言われたが、セミが結構聞こえたり
少なくはない程度に虫が採れたという。西サモアではマダラチョウの仲間を
採集したが、その頃には長旅で網の柄が半折れになってへなへな曲がる状態で
採集していたらしい
ビニール風船で現地の子供はどの位喜ぶか試した話がある。恥をかきつつ
喜ばれたようだが
>>72 「マンボウ周遊券」にいきさつが書いてあった。
自分はこのCM放映の頃は生まれていない(w
山で悪天候に苦労しつつ撮影できなかったバージョンもあったらしい。
演技が自然に出来ず、前任の遠藤周作氏と比べられ恥をかいたとあった
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
Λ_Λ | 君さぁ こんなスレッド立てるから |
( ´∀`)< 厨房って言われちゃうんだよ |
( ΛΛ つ >―――――――――――――――――――‐<
( ゚Д゚) < おまえのことを必要としてる奴なんて |
/つつ | いないんだからさっさと回線切って首吊れ |
\____________________/
(-_-) ハヤクシンデネ… (-_-) ハヤクシンデネ… (-_-) ハヤクシンデネ…
(∩∩) (∩∩) (∩∩)
(-_-) ハヤクシンデネ… (-_-) ハヤクシンデネ… (-_-) ハヤクシンデネ…
(∩∩) (∩∩) (∩∩)
(-_-) ハヤクシンデネ… (-_-) ハヤクシンデネ… (-_-) ハヤクシンデネ…
(∩∩) (∩∩) (∩∩)
96ゲット
>>91 森の中を人食い土人に追われる主人公が、夜に息を潜めていて足元でカブトムシが
コソコソと動いていくという描写はあった。
北氏自身は、南太平洋ひるね旅ではフィジーと西サモアでサイカブトを採集している。
98
99
100 :
100:03/01/12 13:18 ID:5EL9Qt2y
100get
101 :
名無虫さん:03/01/12 16:38 ID:m3usVNF9
ビロウドツリアブが空中で静止飛行をしている時の描写が好き。
ドクロ模様の付いた蛾(?)が蜂の巣の中で
蜜に固められて退治されるところの最後
「・・・自らの生まれ故郷へと帰っていく」っていう表現が
いまだに胸に残ってます。
この本小学生のころ読んだんだなぁ。。
塾の国語のテキストで長文引用されてて
解きながらあぁ、あぁ、って思ってました。
何の虫だったっけ、
「穴ン中の虫、草の葉たーべろ」っていう。
>ビロウドツリアブが空中で静止飛行をしている時の描写が好き。
腎臓病で小5の3学期を全休して、ようやく回復して早春の軒先の描写か。
北氏の春先の微細な生命の描写はイイ!
>ドクロ模様の付いた蛾(?)が蜂の巣の中で
蜜に固められて退治されるところの最後
「・・・自らの生まれ故郷へと帰っていく」
「天の蛾」の章は畏怖と妖しい美しさにあふれた章。
ドクロメンガタスズメ(=オウシュウメンガタスズメ)は映画
「ツインピークス」にちょっと出てきたような。
「詩人の蝶」では老いた詩人が最後に亡くなる直前に詩を書き残して、
息絶えた詩人の顔にアポロウスバアゲハが止まり、飛び去ると言う描写
>「穴ン中の虫、草の葉たーべろ」っていう。
ハンミョウの幼虫。
自分は昔学校のグランドで見かけた。しかし幼虫を直に捕まえたのは
その1年後の全く関係ない場所、それも無粋にもシャベル使った(w
「昆虫記」読むと、自然に感動する心を取り戻せます
103 :
101:03/01/12 20:46 ID:???
>102
101です。詳細ありがとうございます。
記憶がパーッとよみがえりました。
年老いた詩人のエピソードも大好きです。
「コローリンの肌は黒く、その声は美しかった」
米ソのこおろぎ早鳴かせ競争もよかった。
アメリカ代表こおろぎは「アームウィーク」でしたっけ?
コローリンは1分間鳴いて死んじゃったんですよね。
もう買うしかないかも(w
>>103 「コローリン」「アームウィーク」
昆虫記が書かれたのは1961年、ガガーリンの人類宇宙初飛行の頃
「怪盗ジバゴ」は神出鬼没のユーモラスな泥棒が出てくる小説だが、
最後の方でインチキなサファリ案内人(動物の死体の横で写真を撮るだけで
法外な金を取る)を懲らしめるシーンがある。殴りかかってきたところで腕をへし折り、
「傍らの赤蟻の塔を崩し」サギ案内人を押し倒し、アリに噛まれのた打ち回る様子を見て
冷ややかに去る
アフリカにあるアリ塚はシロアリのものが殆どで、アリのものは殆ど無いはずだが?
塚にいるシロアリだと、兵アリは1.5cm以上あったりするが噛まれても極端には痛くない。
北氏は長野や仙台に長くいたので、エゾアカヤマアリ辺りと勘違いしたか
107 :
山崎渉:03/03/13 13:20 ID:???
(^^)
>>105 宮脇氏は中央公論社の編集者時代に、北氏の「航海記」を担当した。
本にした時、「章の最後に空白があり過ぎるのや、段落末があき過ぎなのは
読者が読んでいて読み辛いので、これだけ足してください」と北氏に追加文を
書いた紙を渡し、北氏が必死で直した後「すみません、数え間違えました。
このようにして下さい」ともう一度来て、北氏もゲッソリしたという。
しかしそのお陰で、航海記はベストセラーになった、と北氏は書いている。
109 :
名無虫さん:03/04/04 21:17 ID:5k26wjam
スレ違いだけど、復元された玉虫厨子ってどこ行けば見られるの?
111 :
山崎渉:03/04/17 09:21 ID:???
(^^)
112 :
山崎渉:03/04/20 04:53 ID:???
∧_∧
( ^^ )< ぬるぽ(^^)
「航海記」に、シンガポールでチョウを捕まえた話があるが
「台湾産のカバマダラとミカドアゲハに近縁のものである」と書いてある。
北氏は小学生時代、昆虫図鑑をやっとの思いで買ったと思ったら
当時の植民地である台湾や朝鮮(当時地域(ワラ))の昆虫ばかり載っている
続編を買ってしまい、その後腎臓病の時に本編の内地産昆虫の載った方を
買ってもらった。戦前に少年時代を過ごした人だから「台湾産」という記述になる
のは仕方ない(航海記が書かれた当時は、戦前の記憶が残る人も多かったか)
ただカバマダラはともかく、「ミカドアゲハ」ではなくコモンタイマイ
の可能性が多いのだが・・・北氏は戦後は一切展翅や展足をせず
金庫に保管しているだけと言う。
114 :
山崎渉:03/05/21 23:00 ID:???
━―━―━―━―━―━―━―━―━[JR山崎駅(^^)]━―━―━―━―━―━―━―━―━―
115 :
山崎渉:03/05/21 23:16 ID:???
━―━―━―━―━―━―━―━―━[JR山崎駅(^^)]━―━―━―━―━―━―━―━―━―
南洋の土人はヤシの木の周りで火を燃やし、燻され落ちた
ヤシナナフシを火に投げ込んで駆除する
と書いてあった。
どじんは差別表現ゆえ現在変換が困難だ(w
自分は東南アジアで、トノサマバッタよりわずかに大きく、
後ろ足の棘がトノサマバッタより数倍長いバッタが
ヤシの葉を齧るのを見た。何度か引っ掛かれて怪我をした
ゴライアスオオハナムグリ12センチと書いてある。
でも実際は、近縁で平均してより大型のオオサマゴライアス
で測定された最大が115ミリ
「目立ちすぎるので絶滅に瀕している」などと書いてあるが、
珍種と言う程でもないらしい。まあここ5年の外国産昆虫ブームで
分かった事だが
保
120 :
名無虫さん:03/06/08 19:45 ID:0HpUWUtb
agte
__∧_∧_
|( ^^ )| <寝るぽ(^^)
|\⌒⌒⌒\
\ |⌒⌒⌒~| 山崎渉
~ ̄ ̄ ̄ ̄
1984年、北氏がテレビで奥本氏や鳩山氏と
軽井沢で対談していた。しかし鬱で眠かった北氏は
2人の会話に殆ど参加できず。
オオムラサキを華麗なネット裁きで捕まえていた。
物凄く速いスイング。ネットが風を切る音を響かせていた。
北氏の文体は、躁病になるとちょっと変わるという。
また躁病の時に書かれた文には昆虫の表現が少ないように思う。
アメリカのアポロ打ち上げを見に行った時の文は、後半が面白いが
やる事が支離滅裂というべきか。「月から来た乞食」のパフォーマンス
(寒い結果に終わってしまったが)をやった挙句、NASAで職員に
追い払われそれに恨みを持った文を書いている。企画自体が
貧弱なのであまり共感できないのだが??
アメリカで芝生に寝転んだら、巨大なトゲトゲの実がズボンに刺さり
酷い目にあったと書いてある。何の仲間かは不明。ツノゴマとかか?
アメリカの昆虫相はそれなりに面白い(トラフアゲハや大型の
ヒョウモンチョウ、シロカブトなど)のだが、新聞の連載の文で
月旅行に関係したものを無理に書こうとしたせいかそういったものは
まるで出てこない。
124 :
名無虫さん:03/08/23 17:03 ID:lU5H3k/4
まんぼう好きだよあげ。
確か村上春樹の小説に北杜夫の名前がちらっと出てて
嬉しかった覚えがある。
青春記ちょっと読んだ。
虫の記述少なめ?
126 :
名無虫さん:03/09/27 13:59 ID:xFvtW9wv
船乗りクプクプの冒険
次は何時躁になるんでせう?
「ヤーコブを踏まないでくれ」
>>128 ドイツ人牧師でアリ研究家のワスマンの言葉か
最後のページに書いてある
130 :
名無虫さん:03/11/24 21:22 ID:wXqANDUR
age
>>91,126
クプクプはインドネシア語で蝶々の意
132 :
名無虫さん :03/12/01 01:33 ID:yk3MmqaH
少し疲れた
このスレと何の関係が?
>>132 「さまざまな甲虫」の冒頭の段落の〆か。
135 :
名無虫さん:04/02/10 10:25 ID:eOTBh8AP
うちの長男(小5)が、俺の買った文庫本を一生懸命読んでたぞ。
136 :
名無虫さん:04/02/10 15:55 ID:stz4a04V
ちなみに、去年あたりから大躁状態になり、また株の売買を開始、
しかし家族に禁止されてしまったため、
資金稼ぎにこっそりと、直筆原稿をファンに売ってるという噂。
北さんらしいよなぁ。虫と関係なくてすまぬ。
あのお年で大躁状態に入ったら、マジで体力なくしてヤバイなΣ(゚Д゚)
138 :
名無虫さん:04/03/16 21:54 ID:C7e6dPBi
age
>>138 意味もなくあげんなカス!!!!!!
〃γ"''/~/"r
〈(_| | |~ |~ /^ ) y
()/)/~ /~ |~ |~ |~ /)ヾ かわいいでしょうぇぇぇぇぇ
へ^〈,l,,、,,|,,、,,,,,|~,,,,、〈~,,/⌒|)\
l:::::: ゛ ゛ ,,;;::''''' ヽ さっさとしねええええよおおおおお
|:::::::: ,,,,;;:::::::: __ | むヴぇ
|::: " __ :: <'●, i
┌― '゙-ゞ,●.> ::::::... | むヴぇ、むヴぇ
ヽ.\l__ ( O,:O) l おまえらはクソスレ
\\/. |
\__ ヽ. __,-'ニニヽ l むヴぇむヴぇむヴぇむヴぇ
ヾ ヽ ヾニン" /
\ l
| /
140 :
名無虫さん:04/04/30 02:55 ID:lLOtPwGV
>124
気になってしょうがないage
私も、村上春樹の小説の中に北さんの名前出てきて
嬉しかった記憶がある。
でもどの作品なのか覚えてないんだな。何だったっけ。
知ってる人は教えてほすぃ。
北氏の最新刊が出てた。優勝記念の阪神応援記(今年3月)。
「消え去りゆく物語」では、これがボケ老人の発想かというくらい
過去と現在と、場合によっては架空の場所まで行き来する内容で混乱したが
本物の北氏はまだ元気だった(腰痛が酷いようだが)
友人、というか先輩の阿川氏同様、娘が重要な要素になってきた。
昭和30年代後半生まれだから、文化的価値観の変化が大きかった70年代を
10代で経過しているので現代の読者と上手く橋渡しができるか
まんぼうマンセー
今年は阪神きついな・・
何も知らない中国のジャーナリスト軍団に嫌気が差しているミハエル・シューマッハだが、彼は冷静を保った。
グランドハイアット国際ホテルで行なわれたプレスカンファレンスにおいて、
あるジャーナリストが“なぜあなたはいつも赤色を身にまとっているのですか?ラッキーカラーなんですか?”と、
ミハエルに質問した。いつも引退のことについて聞かれてうんざりだったミハエルは、
その突拍子もない質問をしたジャーナリストに対して微笑みながら、フェラーリのクルマの色が赤色だからだと答えた。
「それが幸運を運んできてくれるよう願っているよ。この色を身にまとってここにいることを素晴らしいと思っているし、
ボクらが上手くやれることを願っている。このレースも勝ちたいね」
次に、彼の7度目のタイトル決定を上海サーキットにおいて実現させることができるかという質問がミハエルに飛んだ。
これに対しても、ミハエルは落ち着いて、そのタイトル決定は1ヶ月前に実現したと説明した。さらに的外れな質問は続く。
“過去にあなたがドライブしていたジャガーは、来季以降参戦しないことになりましたが、どう思いますか?”
という質問が出されると、彼は紳士的に、ジャガーをドライブしたことはないと答えた。
ドンドコドンドコドンドコドン いぇー
ドンドコドンドコドンドコドン いぇー
ドンドコドンドコドンドコドン ドンドコドンドコドンドコドン いぇー
147 :
名無虫さん:04/10/22 19:15:51 ID:winFD9sz
確か高1の頃夢中で愛読してました。
>>15を見て
「マンボウおもちゃ箱」にその話があった
この本はエッセー+短編少々。
ガの話では「昆虫好きですがガだけは好きになれません」
という人に「飼育をしたら」とアドバイスするも、カイコを飼育して
成虫に見つめられているように感じてしまい嫌いになったという
女性の例があるなどと書いている
このエッセーのちょっと前に、「タイムマシンで過去に行ったら
大預言者か大発明家になれるか?」という文がある。結論として
「後から出来た幾つもの技術に支えられて生活している現代人では
のこのこ行った所で何の役にも立たない。ただほんの少し過去に行けば
なんとか偉い先生と言ってもらえるかも」という話がある。
中世に行って「魔女は精神病患者だ」と言っても、火あぶりにされるだけだと。
しかしこの板の生物好きや物知りや技術習得者や医者などが集団で中世に行けば
マンドレイク麻酔と焼酎消毒使って盲腸の手術くらい出来るかもしれない。但しバレたら
火あぶり間違いなし
マンボウ小事典に、医局時代にちょっと勤務した研究所で
初夏に蚊が多数室内に入ってきたものの、数日は壁に止まっているだけだったが、
数日したら急に就寝時に吸血に来るようになって、対策しようにも
蚊取り線香は効かず手で叩いても切りが無く、床一面に水を入れた容器を置いて
蚊取り線香で目を回した蚊を溺死させてようやく室内のみは退治した、とある
しかし換気の為窓開けたらまた同じ数だけ入ってきたと。
パキスタンではハエの大群に悩まされ、ちょっと大きな都市のラワルピンディなどでも
室内の30匹のハエを退治し終わるまでに40匹入ってきた(誇張だろうが)とある。
本人も、衛生害虫やら多足類やらは好きでないと書いている(ザトウムシが嫌いで、
足を全部毟ってしまったらしい)
150 :
名無虫さん:2005/04/29(金) 20:46:30 ID:???
あげ
151 :
名無虫さん:2005/04/30(土) 04:37:04 ID:b69OANQ9
152 :
名無虫さん:2005/05/18(水) 11:01:04 ID:???
もりお
153 :
名無虫さん:2005/05/21(土) 20:05:25 ID:???
怪盗ジバコ にノミのサーカスをネタにした作品がある。
ヒトノミなど持っている人がいなくなって演技者を確保できず
無くなってしまった。
あれは座長?の出す息の二酸化炭素を上手く利用するらしい
虫眼鏡を使って見る風景はなかなか幻想的なようだが
小説の内容は、ノミの確保が出来なくなったノミのサーカスが
1人の汚い男を見つけ、彼にくっついていたノミが素晴らしく
生きが良く演技も良く覚えると分かったものの、その男に
報酬を渡し過ぎ、男が娼婦買うために香水やら風呂やら使っているうちに
ノミがいなくなってしまったというもの。
「清潔にしたからではない。蚤と寝ていたのに、女と寝て蚤が嫉妬して去ったのだ」
そこにジバコが現れ、世界の蚤の多そうな住宅に忍び込み蚤を盗み出す?というもの。
怪しい足音が聞こえた後、痒く無くなり却って良く眠れたなどと。
阪口氏の「世界の昆虫」の付録案内書にも、蚤のサーカスの話が幾つか載っている。
1960年代前半に座長が亡くなり幕を閉じたらしい。怪盗ジバコが書かれたのはその数年後。
154 :
ヤスポン:2005/05/24(火) 23:06:46 ID:5gY+Y5qT
高校の頃、読んでキベリカタビロハナカミキリをすごい採りたいと思ってました。
実際、かっこよくて良い虫で今は毎年、埼玉県で採っています。
155 :
名無虫さん:2005/08/01(月) 00:13:39 ID:???
この本、最近本屋で見ないなー。
絶版近いのかも。
156 :
名無虫さん:2005/10/23(日) 23:29:45 ID:???
北杜夫の「輝ける碧き空の下で」と同じく第一回ブラジル移民の話を
橋田原作でこないだNHKでやっていた。
被る内容も幾つかあったが、話の展開早すぎた?
北杜夫の方は「戦後しばらくまでで筆を終えた。それより伸ばすと
もう1冊でまとまらなくなる」と止めてしまった。
橋田は姉妹の再会まで引っ張り上げた。
北杜夫の方はドキュメンタリー色が強く、各日本人農園の誕生まで
細かく書いてある。橋田はそんなの一切無し。
157 :
名無虫さん:2005/12/24(土) 19:16:26 ID:???
おやすみ、もりお
158 :
こう:2005/12/30(金) 11:13:26 ID:???
どくとるまんぼう青春期なんてのもありますね。
159 :
名無虫さん:2006/01/01(日) 14:11:39 ID:???
>>34 フィジーでは現地在住の日本人が「虫なんて見た事無い」
といっていてがっかりしたという。
実際には面白い昆虫が何種かいる。大型のネブトクワガタや
13cm以上のカミキリなど。
このカミキリは絶滅したという話もある
160 :
名無虫さん:2006/03/02(木) 19:08:51 ID:???
ボロボロになったので買いなおしたよ。
161 :
名無虫さん:2006/03/04(土) 13:57:40 ID:???
俺が一番好きな本だ
162 :
名無虫さん:2006/03/05(日) 01:34:28 ID:???
虫は好きでも嫌いでもないが北さんの本は好きだなぁ。
「峪間にて」と「船乗りクプクプの冒険」、「羽蟻のいる丘」、「星のない街路」がアツい。
163 :
名無虫さん:2006/04/11(火) 05:50:00 ID:???
久しぶりに読みたくなったな。。。
164 :
名無虫さん:2006/07/15(土) 20:00:00 ID:???
なんだかんだで、「青春記」は外せない。
165 :
名無虫さん:2006/08/05(土) 21:03:57 ID:???
遠藤周作の未発表作あった 46年ぶり今月出版
http://www.asahi.com/culture/update/0805/image/TKY200608040507.jpg 日本人にとってのキリスト教の意味を問う純文学や、ユーモアあふれる小説・エッセーで幅広く
支持された作家の遠藤周作さんの書き下ろし未発表原稿が、没後10年にあたる今年、東京
都内で見つかった。作品を書き上げて46年ぶり。相手の心に届く手紙の書き方が、恋愛論
なども交えて185枚の原稿用紙につづられていた。
原稿には題がついておらず、書き出しを書名にとった「十頁(ページ)だけ読んでごらんなさい。
十頁たって飽いたらこの本を捨てて下さって宜(よろ)しい。」(海竜社)として今月下旬、緊急出版される。
原稿執筆は1960年ごろ。55年に「白い人」で芥川賞、58年に「海と毒薬」で毎日出版文化賞と新潮社
文学賞を受賞し、作家として注目を集め始めたが、肺結核を再発して入院を余儀なくされた時期だった。
風采の上がらないサラリーマンが営業でいい成績をあげる話から、原稿は始まる。
成功の秘訣(ひけつ)は、旅先から送る相手への手紙での気遣いだった……。
「読む人の身になって」手紙を書くことが大切で、そうした気遣いが人生を変えることに
つながるということを、ユーモアいっぱいに描いている。
原稿を手にした妻の順子さん(79)は「結核を再発し、本人も悩んでいた。十分な蓄えもなかったので、
家族を養うために生活費を稼ごうと、ベッドで一生懸命原稿を書いていた様子が思い出される」と振り返る。
原稿は長崎市立遠藤周作文学館に寄贈するという。原稿は6月11日夜、東京・中野に住む元編集者で
評論家の櫻井秀勲さん(75)の自宅書庫で見つかった。仕事場を移すために書庫を片づけていたところ、
積み重なった絵画収納用の箱の中からポリ袋に包まれた分厚い原稿用紙が出てきた。
遠藤さん特製の原稿用紙で、受取印から、60年4〜9月に7回に分けて、当時櫻井さん
のいた出版社の同僚に渡されていたことが判明した。
引用元(抜粋)
http://www.asahi.com/culture/update/0805/001.html 長崎市立遠藤周作文学館
http://www.pref.nagasaki.jp/naisnet/search/print.php?num=1230008 北氏と仲良しだった作家で
166 :
名無虫さん:2006/10/22(日) 03:10:14 ID:DMh0fPJb
もう寝るね、もりお。
167 :
名無虫さん:2006/10/23(月) 23:35:49 ID:???
おやしみ、もりお
168 :
名無虫さん:2006/10/24(火) 08:28:52 ID:HbPlNAUU
>>159 フィジーに虫捕りに行ったことあるけど、ネブトクワガタやチビクワガタなどは
朽木を割らないと見つからないから、普通に生活していては見れないね。
13cmのへロスウスバカミキリの方は久しく採集されていないが
15cmを越すヘイロブスキーウスバカミキリの方は最近も採れている。
といっても非常に少なく、私は採れなかった。
それよりずっと小さいが9cmに達するウスバカミキリがいて、そちらの方は
普通に採れる。私も沢山採った。
169 :
名無虫さん:2006/11/21(火) 23:56:24 ID:???
★斎藤茂太氏が死去 精神科医でエッセイスト
精神科医で、家族を題材にしたエッセーが人気だった斎藤茂太(さいとう・しげた)氏が
20日午前、心不全のため東京都府中市の病院で死去した。90歳。東京都出身。
葬儀・告別式は12月3日午後1時から、東京都港区南青山、青山葬儀所で。
喪主は妻美智子(みちこ)さん。
歌人で精神科医だった斎藤茂吉の長男。明治大文学部、昭和医専(現昭和大医学部)を卒業。
慶応大医学部で精神医学を専攻後、軍医などを経て1950年に精神科病院の院長に就任した。
著述活動にも意欲的で、個性的な両親を紹介した「茂吉の体臭」「快妻物語」などでファンを獲得。
核家族の長男の心情を温かくつづった80年の「長男の本」がベストセラーになるなど、
人間関係を精神医学的に読み解くエッセーを多数出版し、「モタさん」の愛称で親しまれた。
日本精神科病院協会会長、日本ペンクラブ理事などを歴任。無類の飛行機好きとしても知られた。
作家の北杜夫氏は弟。
◆作家で精神科医のなだいなださんの話
「私が慶応大の医局に在籍していたころ、近くに斎藤茂太さんの病院があり、よく遊びにお見えになった。
大勢の前で話などをするときは、場の空気を上手に読んで、ぴったりの話題をさりげなく話す
無類の座談の名手でした。非常に面白い人で、当時はちょびひげをはやしていて、斎藤さんが
その場にいると場が盛り上がったことを、50年たった今も思い出します。長いことご苦労さまでした」
サンスポ
http://www.sanspo.com/sokuho/1121sokuho034.html
170 :
名無虫さん:2007/04/18(水) 12:28:46 ID:???
171 :
名無虫さん:2007/07/25(水) 02:11:22 ID:???
三千年に一度しか咲かない「優曇華」(うどんげ、別名:優曇婆羅花)という伝説の花が、最近韓国、台湾、香港、中国大陸、
オーストラリアなどで発見された。
まず、1997年7月に韓国の京畿道広州郡のある寺院で、住職が如来坐像の胸部にこの花を見つけた。続いて、2005年5月に
千年の歴史がある韓国慶州市の正覚寺でこの花が発見され、金海日禅師らが、佛教経典の記載を基に、この花が優曇華
であることを確認した。
佛教の経典『法華文句』には「優曇華は、霊瑞の意を示し、三千年に一度現れる。その花が現れたときには、金輪王(轉輪聖王)
がこの世に現れる」と記載されている。さらに『慧琳音義』には、「優曇華は、サンスクリット語からの略訳で、全名は烏曇跋羅
(優曇婆羅)で、瑞祥霊異の意味である。この花は、天上の花であり、人間世界には存在しない。もし、如来佛がこの世に下り、
金輪王がこの世に現れれば、その偉大な福徳力によって、はじめてこの世にこの花が見られる」と記載されている。
花は、直径数ミリ程度で、鐘型、淡白色、花径が金絲のように細い。花は夜中に咲き、翌朝に萎む。咲く時間はほんの一瞬で
ある。開花時に花は薄い紫色になり、檀香の香りを放つ。
予言研究者の話では、この花が咲いているのは、轉輪聖王が今、この世で法を伝え、法を正し、衆生を救い済度していることを
意味しているという。
ソース:大紀元時報日本
http://jp.epochtimes.com/jp/2007/07/html/d86961.html
172 :
名無虫さん:2007/07/25(水) 02:12:39 ID:???
「蜻蛉、薄馬鹿下郎」から
クサカゲロウはウスバカゲロウの同類だ
その親虫はウスバカゲロウよりずっと可憐で、三センチほどの草色の身体にわずか草色がかっ
た透明な翅、金いろにかがやく複眼をもっている。田舎屋の電燈の笠などにひっそりととまって
いる。その姿もなにか印象的だが、その卵はさらに迷信の対象とされる。
クサカゲロウの母親は普通木の葉の裏に卵をうむが、電燈の笠にもよくうみつける。腹部の先
をそこへおしつけ、ゆっくりと話すと、いかにも細い糸がのびてきて、一センチばかり先に小さ
な卵がついている。こうして一度に数個から二、三十個の卵をうむ。これが俗にういう「ウドンゲ
の花」である。
優曇華とは、インドの経文の中の架空の植物で、三千年に一度だけ花が咲き、そのときには金
輪明王が世に現れるのだそうだ。なにやら有難そうな話で、そのため人々はクサカゲロウの卵
を見つけると吉兆だというが、逆によくないことがありそうだと不吉がる者もある。吉とするか
凶とするかは地方によって異なり、いずれにせよ珍しい現象だと思われているが、実際にはクサカ
ゲロウの卵なんぞはいくらも見つかる。一々有難がったり怖ろしがったりしていては身がもたな
いが、幸いみんなは自然科学者の目を有さないから、家のそこここにウドンゲがついていても滅
多に見つけだしはしない。
173 :
名無虫さん:2007/07/25(水) 02:16:40 ID:???
姿やさしい成虫、ふしぎな糸つきの卵にくらべ、クサカゲ
ロウの幼虫は蟻地獄ほどではないがやはり気味のわるい格好
で、同じように肉食をする。彼らの食物は木の芽にたかるア (この辺にクサカゲロウの図版)
ブラムシ(アリマキ)だ。これは蟻のところで述べたアン
ト・カウで、台所にいる大きなアブラムシ(ゴキブリ)
とはちがう。
園芸家から目のカタキにされるアリマキは、あまりに小粒で柔かく、これといった武器を持た
ぬから、まるでほかの虫たちの食糧倉庫のようなものだ。いろんな昆虫がこれを食べる。わずか
に蟻たちが乳しぼりのために彼らを保護し、彼ら自身は数の力によって種属を保っている。あら
ゆる草木の若枝にはびっしりとたかっていて、園芸家にますます腹を立てさせる。その点、少な
くとも園芸家にとっては、ウドンゲの花は吉兆といってよい。
クサカゲロウの幼虫はどんどんアリマキの汁を吸う。そして餌食となったアリマキの死骸をど
っさり背中の上に背おっている。これは鳥などにやられぬための擬装であるらしい。一匹の幼虫
は毎日百匹くらいのアリマキを食べるといわれ、園芸家はウドンゲの花に礼拝すべきだ、と人は
思うだろうが、実際は電燈の笠なんぞにうみつけられた卵は役に立たないだろう。餌のアリマキ
のいるところまで小さな幼虫が行きつける筈もないし、おそらく母親が灯りに誘かれてきて、そ
こでうっかり産気づいてしまったのだ。自然はずいぶん無責任なことをするようだが、われわれ
もまた「自然」の一環のなかの存在なのである。
アジア各国での自然に対する関心なんて
>>171程度であるw
北氏は園芸を小ばかにしたネタをこの本に多く書いているw人工的なのが好きでないと言う
北氏は植物標本を作ろうと試みたが、種名が分からず、図鑑も買ってもらえる当てが無いので
シダを1つ押し葉にしただけで辞めた、と言っている。
昆虫と植物両方詳しい人はかなり強いが、そんな人は今でも多くない
174 :
名無虫さん:2007/10/27(土) 23:17:30 ID:???
おやしみ、もりお
175 :
名無虫さん:2008/03/17(月) 23:03:27 ID:???
176 :
名無虫さん:2008/05/07(水) 01:21:48 ID:jJBgO535
もう寝るね、もりお。
177 :
名無虫さん:2008/05/08(木) 22:08:06 ID:???
谿間にて について
ttp://0helium0.blog23.fc2.com/blog-date-200603.html >彼は「フトオアゲハを捕獲した」という、そのフトオアゲハはゴキブリによって
食べられ「翅だけが残った」という。
しかし、そこに至るまでの話が少々妙であり、唐突である。
確か彼はその前に「別の蝶、オナシモンキアゲハの雌」を確かに捕まえたのだが、
オナシモンキアゲハについてはそれ以降触れられることはない。
何日もフトオアゲハに対する執着心から、体に無理をしてまで山に篭ったがとうとう
捕まえられなかったのだが、あまりに欲しいが故に「捕獲した」と思い込んでしまったのではないだろうか。
三角罐を開けた途端にゴキブリが飛び出して来たのを見て、動揺したあまりその翅が
オナシモンキアゲハのものである、とまでは気付けなかったのではないだろうか。
と考えた。
________________________________________________________________________________
国語の試験問題を作る人なら、オナシモンキアゲハがここで出てきた事をこう捉えるだろう
「赤い紋を持ち巨大な尾状突起を持つフトオアゲハに対し、白い紋を持ち尾状突起の無い
オナシモンキアゲハを捕まえたのは、丁度対照的な形態のチョウを捕まえてフトオアゲハを
求める気持ちを抑えるためであった」と
オナシモンキアゲハもあまり普通にいる種ではない。ややマダラチョウ擬態の種にも思えるので
擬態コピー種が個体数が多いと困るw
それで採集人の'彼'が仕事上捕まえたのだろうが、捕まえた時だけ満足し、その後で不満だったか
虫好きの北氏の作品ゆえ、多少価値のある種類を捕まえてその瞬間だけ安らいだ、という描写に過ぎないのだろうか?
ここに文様と形態の対比まで意味を込めていたのかなあ?というと、ちょっと無理がある
しかし北氏は元精神科医ということで、ここまで考えるべきかも知れない。
178 :
名無虫さん:2008/05/12(月) 13:46:54 ID:AVpk2QiB
徹子の部屋出演記念上げ
娘さんは北氏の同年代ごろにちょっと似てるかも?
先輩作家の阿川家は子世代が出まくり
179 :
名無虫さん:2008/07/28(月) 20:47:13 ID:???
ニイニイゼミが都市部の土壌の乾燥に弱く絶滅寸前と言われたが
あまりにも乾燥が長引いたため乾燥に強い個体が選抜され
爆発的に増えているという
かく言う自分も数匹見掛けて驚いたw
北氏の父親の茂吉は、芭蕉の静けさや岩にしみ入る蝉の声 を
これでニイニイゼミだったらあまりにもストレートだろうと逆に
アブラゼミ説を引っ張り出したが、芭蕉がここを訪れた時は
まだアブラゼミの鳴かない季節なので違う、と指摘され、
茂吉自らが山に入り、地元の人に標本まで採ってもらったが
アブラゼミの個体数が少なく、悔しいが負けを認めたというw
このネタも昆虫記にある
180 :
名無虫さん:2008/10/16(木) 22:16:22 ID:???
人類学者の畑中幸子氏とタヒチでお会いしておられる
ケロッっと交通の不便な離島への調査に行く女史に脱帽したというが、
そこはさすがに文明との隔絶が大き過ぎて最初辛かったとも言う
畑中氏は後に作家の有吉女史とニューギニアに行ったが、有吉女史は
足の爪がぼろぼろになって立ち上がる事も出来なくなってしまい
パンツを縫うだけになってしまった
181 :
名無虫さん:2008/10/18(土) 17:13:42 ID:???
182 :
名無虫さん:2008/11/30(日) 10:18:14 ID:???
www.wink.ac/~ogaoga/himaraya2.html
中央アジア探検の大谷隊もこの辺りを通ったのか
北氏は「自分が加わったディラン登山隊と同等の荷物を運ばせて
箱根山に登る人が出ても、笑う気にはなれない」と書いているw
まあ多くの人が協力して上って行き、更にあれが無いこれが無いの
トラブルも多く見舞われたから言える台詞だろうか
しかし、1965年の日本隊はあと73mで到着できなかった。アタックキャンプがそれまでより低いだけでなく
各キャンプ間が標高差500mと短い。無理をしない計画だったといえば美しいが、強い人だけの
超精鋭隊ではなかった。隊長も無理を押し通す人ではなかった
しかし、6500mにアタックキャンプを作りたかったのが誤算になってしまった
だがもし各キャンプ間が1000mの標高差だったら、北氏は第1キャンプに到着できなかっただろうw
現実にはベースから600m上った第1キャンプに行き、更に4200mまで一応登って日本にない高度を味わっている
現実には第2次アタックは中継地のキャンプ4が雪崩にやられて中止になったが、小説では強引だが不注意な男と
やや周囲に振り回されがちな男が第2アタックにあたり、最後に強引な男が転落したのを示唆した???内容で終わっている
誰も死ななかったのだがそんな内容になった
次のオーストリア隊は3人だけの精鋭で、最初は標高差900mペースでキャンプを設営、最後はアタックキャンプを6200mと先の
日本隊より低く作ってしまったもののそこから一気に登り、ついに登頂してしまった。その後数隊が登頂に成功し、
日本からも成功した人達が出ている。そして、精鋭が登頂する極地法でなく全員が登頂するアルパイン法が主流になったため
最後まで登れる人しか参加できない時代になってしまったか?
最後まで行けない体力、特に高所で通用しない呼吸循環器系の人は清掃登山でもやるしかないのか
183 :
名無虫さん:2008/11/30(日) 10:25:55 ID:???
むしろ極地法で途中まで参加することにより体力を徐々に上げていって
その経験を生かして、将来登頂できるメンバーに加わることが出来る、などとも各サイトに書いてある
清掃登山の評価についてもあれこれと
184 :
名無虫さん:2008/12/05(金) 18:08:52 ID:m3RqePMA
無駄に名前が頭の中に残ってウザい
185 :
仔まんぼう:2008/12/28(日) 18:08:08 ID:6PJfF8xe
ことし開催された「どくとるマンボウ昆虫展」見た人いますか?
1都5県8箇所で開催され、松本会場では北さん本人のほか喜美子夫人や娘の由香さんまで見に来られたそう。NHKニュースでもやっていましたね。
186 :
仔まんぼう:2008/12/28(日) 18:14:19 ID:6PJfF8xe
NHK−BS「私の1冊 日本人の100冊」でも12月16日に取り上げられていましたね。
187 :
名無虫さん:2009/07/03(金) 09:44:53 ID:???
作家の北杜夫さん(82)と故辻邦生さん(1925〜99)が若き日に東京―パリ間で交わした往復書簡が見つかった。
北さんが文壇で脚光を浴びる直前の59年5月から61年2月にかけて交わされた38通で、厚い信頼関係や文学に情
熱をささげる息づかいが伝わる貴重な資料だ。
北さんと辻さんは旧制松本高校で同じ寮に暮らして以来、親交を育んだ。書簡が交わされたのは、水産庁調査船の
船医として欧州に赴いた北さんが帰国した直後から、「どくとるマンボウ航海記」(60年)が一躍ベストセラーとなり、
「夜と霧の隅で」(同)で芥川賞を受けた時期にあたる。辻さんはパリに留学中で、63年に「廻廊にて」でデビュー、近代
文学賞を受賞する。
北さんは当時、十二指腸潰瘍(かいよう)を患ったため「夜と霧の隅で」が難航、それまで純文学のみで勝負しようとし
ていたが「航海記」を書くことにした。書簡では〈なにぶんバカげたものなので「どくとる・まんぼう(魚の名)航海記」としよ
うかと思っています。ただマンボに似ているのが困る〉(59年12月)。また、〈辻の原稿、評論の方、埴谷(雄高)さんに見
せ、「近代文学」にのることになりました〉(60年5月)と、掲載の世話をした記述もある。
辻さんは〈冬景色のユーウツなパリに、宗吉(北さんの本名)の手紙は煖炉(だんろ)のようにあたたかい〉(59年11月)
と友情をつづる。一方で〈日本の文学は日本に居なければ書けないということはないし、日本のものだけを書くのが日本
文学だとも思えない……僕たち一人々々のなかに、その土着の風土のなかでは描ききれない何ものかをもっているから
だ〉(同年10月)と、ローマ帝国を描いた代表作「背教者ユリアヌス」(72年)などのバックボーンとなる文学観を書き記している。
往復書簡は、7日発売の「新潮」8月号に全文が掲載される。(小山内伸)
■引用元:asahi.com(朝日新聞社) 2009年7月2日
http://book.asahi.com/news/TKY200907020062.html
188 :
名無虫さん:2009/08/21(金) 13:43:50 ID:???
スズメガの一種で羽を広げると13センチほどになる「クロメンガタスズメ」=写真、
県生態系保護協会提供=が17日、北本市の県自然学習センター内の公園で
見つかった。同センターによると、県内で生息が確認されたのは初めて。
同センター内の北本自然観察公園にある休憩施設で、屋根裏に止まっているところを
職員が発見した。
スズメガ科で体長は約6センチ。背中に人の顔のような模様があるのが特徴だ。
米国の映画「羊たちの沈黙」に登場したことで知られる。
インドや中国、台湾など南方で生息し、日本では琉球列島などで発見されている。
しかし、近年生息分布が北上し、幼虫による農作物被害なども報告されている。
2007〜08年には神奈川県内で確認された。
県内の昆虫に詳しい「埼玉昆虫談話会」顧問の牧林功さん(76)は、
「飛ぶ力が強いので、温暖化の影響で北へ分布を広げたのだろう」と話している。
ソース:読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/saitama/news/20090818-OYT8T01142.htm 画像(蛾が嫌いな人、閲覧注意):クロメンガタスズメ
http://www.yomiuri.co.jp/photo/20090818-377065-1-L.jpg 天の蛾 に出てくる
おどろおどろしさに満ち満ちた一節が続く
ミツバチの巣に入り蜜を盗んだり、ミツバチの攻撃で死んでそのまま巣内で蜜に固められ死んだ個体の話なども続く
「甘い蜜に包まれて自らの故郷に帰ってゆく」
世界の文明と民族文化を独自の視点で解明し、戦後日本の指針を示してきた人類学者、比較文明学者で
文化勲章受章者の梅棹忠夫(うめさお・ただお)さんが3日午前11時7分、老衰で亡くなったことが分かった。
90歳だった。告別式は親族で済ませた。喪主は妻、淳子(じゅんこ)さん。後日お別れの会を開く。
連絡先は大阪府吹田市千里万博公園10の1、国立民族学博物館。
京都帝大在学中の1942年に、旧満州(中国東北部)の大興安嶺(だいこうあんれい)を探検するなど
アジア、アフリカ各地で生態学、民族学調査を行った。55年には、戦後初の本格的海外調査となる
京都大カラコラム・ヒンズークシ(アフガニスタンなど)学術探検隊に参加。この経験をもとに57年、
「文明の生態史観序説」を発表。敗戦で自信をなくしていた日本を西欧と並ぶ文明と位置づけ、反響を呼んだ。
京都大人文科学研究所の教授に就いた後、70年の大阪万博開催にも尽力、佐藤栄作首相の
あいさつなどを起草した。閉幕後、跡地利用として、民族学の拠点・国立民族学博物館の建設を提唱、
初代館長として民族学、人類学の共同研究を指揮した。
この間、学術調査で得たデータから新しいアイデアを生み出すテクニックを分かりやすく解説した
「知的生産の技術」がベストセラーとなった。著書は、ほかにも「モゴール族探検記」「東南アジア紀行」
「情報の文明学」など多数。
86年、ウイルス感染で失明したものの口述筆記で著作を発表。91年に文化功労者、94年文化勲章を受章。
2004年には肺と胃にがんが見つかり、2度の手術をしたが、08年6月に大阪で開かれた
米寿を祝う会で元気な姿を見せ、今春まで、自宅から近くの同博物館に通っていた。
哲学者の梅原猛さんの話「これほど悲しいことはない。梅棹さんは京都学派の若手から1950年代、
さっそうとマスコミ界に登場した英雄。最初に会ったのは互いに40代のころだが、仏文学者の
桑原武夫さんが常々『梅棹は天才だ』と言われていて、凡才の私には発奮材料だった。
ずっと目標としていただけに、ショックでなりません」
http://osaka.yomiuri.co.jp/news/20100706-OYO1T00708.htm http://www.jiji.com/news/photos/photo_news/images/450/view9591878.jpg
北氏は思いっきり寒い内容(今の感覚だと)になっちゃったアポロ計画での月乞食が
係員に追い出された事に関して「こんなヒッピーだらけのアメリカでも国威発揚の場で
ガチガチになるのか」と文明論もどきを書いている
その最後に、梅棹氏の「人間もっと遊びの部分が必要」論が出てくるわけだ
アリは2割しか有効に働いていないとか、人間の実質労働時間は
事務処理に関して言えば2割程度だとか話題になる
また日本人の7割が、精神病理学的に言えば病的という状態になるとの事
だが、書かれた1970年頃はともかく、北氏はその僅か7年ほど後ですら「今の若者は子供過ぎる」
論に刷り替わってしまった
まあ反ベトナム戦争とかに明け暮れた時代が終わって、70年代末から若者が一気に政治からも哲学からも
引いていってしまったのだ
当時北氏は劇画に対して「安易な表現手段に哲学を込めるな」と書いていたか
その後に社会がどう流れ、歪み、現状に繋がっているかは、もう北氏関連では扱い切れないものだ