夏休み限定スレッドかな?
知識人を気取りたいのですが、どんな本を読んどけばよいでしょうか?
いきなりスレタイトルの漢字間違えた気がする。
鬱だ死のう。
3 :
世界@名無史さん:2001/07/21(土) 10:21
孫子!
4 :
世界@名無史さん:2001/07/21(土) 10:23
どの方面で?
世界史全般でか?
ウォーラーステイン「近代世界システム」をすすめとくよ。
影響力が大きかった本だから、賛成するにせよ反対するにせよ、
一度は読んでおく必要がある。
読み物としても結構面白いので、読むのが苦行、という感じがしないのもいい。
「知識人を気取りたいのですが」
それが厨房というものだ
知識人は死語だな。
ディレッタントをぺダンティックに気取りたい、くらいが表現と
してはいんじゃないの。
7 :
世界@名無史さん:2001/07/21(土) 11:24
アヴェスターを、ヨメ!!!!!!!
8 :
世界@名無史さん:2001/07/21(土) 11:44
ちょと恥ずかしいが一応書くよ。
確かに「知ってる」合戦をおこなうのは厨房かもしれん。
いつかは卒業しなければならんのかもしれん。
でも、どんな形であれ、向上心はいいことだと思うよ。
(専門家だって実は、「知ってる」ごっこが生活の一部。)
そこで、経験的にだが、古典を読むのがいい・・と思う。
あちこちの「戦場」で応用がきくからだ。
っつーことでヘーゲルの「歴史哲学」に一票!
9 :
教皇のまわし者:2001/07/21(土) 12:05
個人的に「抑えて」おきたい本は、
五島ベンちゃんのノストラ本と某つくっちゃった会の教科書だな。
・・・スマソ
聖書って持ってる?
積ん読でいいから買っておけば損しないと思うよ。
エピソードの拾い読みでいいんだ、みんなそうしてる。
注:タダで配ってる聖書は遠慮しよう(w
10 :
る:2001/07/21(土) 12:26
みなのもの、ありがとうございまする。参考にさせてもらいまする。
>>3 孫子!かあ。とりあえず表紙眺めてみますね。
>>4 何と答えていいのかもよくわからない
究極的には人類と文明の歴史の流れ、その要因を考えるための体系的な思想探し、てな感じかな。
本を読むのは苦にならない、ただし基礎知識はあまりない。
歴史好きな友達に聞いてみたらフーコーとストロースとか言われて戸惑ってるのでした。
>>5 まさしくそのとーり。
>>6 そっちのほうが死語だと思ったのだけど。今後は参考にさせていただきまする。
>>7 アヴェスター!かあ。とりあえず表紙ながめてみますね。
>>8 「戦場」で経験値をつけていくにも、一つくらい武器は持っていないとねえ。
でも、本当は「戦場」よりも自分の中での知識の整理に使いたいのでした。
戦わんと駄目かなあ。
11 :
世界@名無史さん:2001/07/21(土) 12:32
宮崎市定『中国史 上下』 岩波全書
エリアーデ『世界宗教史 全8巻』 ちくま学芸文庫
名著ってことでどうかな?
エリアーデは興味のあるところだけでいいでしょう。
12 :
る:2001/07/21(土) 12:34
>>9 五島ベンちゃんの本、もう売ってないよね?
古本屋で探してみます。どのへんがお勧めですか?
僕が大事にしまってるノストラ本は「1986年地球は滅亡する」とかいう奴ですが
それじゃ駄目ですよね。
某会の奴は購入予定があるな。
聖書はなぜか家に何冊かあります。「レビ記」も注釈を含め全部読まなきゃ駄目でしょうか?
13 :
世界@名無史さん:2001/07/21(土) 12:40
>>8に同意。
古典が一番。
聖書は・・・とりあえず新約、最低福音書は押さえておくこと。
だれかが行ってたけどぁゃιぃ宗教団体に騙されないという意味でも。
14 :
Cavabien:2001/07/21(土) 12:49
最近の物を読むにせよ古典を読むにせよ、知識を漫然と頭の中に放り込むのではなくて批判精神を持って読むように気をつけて下さい。
15 :
看板職人:2001/07/21(土) 13:12
>>10 る様
ノストラ本では五島ちゃんの他にも、どっかの精神科のセンセイ(故人)
が書いた「滅亡のシナリオ 脚本:ノストラダムス/演出:ヒトラー」が
オススメですよ。短時間だけどコアなトリップできます。(笑
16 :
世界@名無史さん:2001/07/21(土) 13:12
>>14 俺厨房の頃、批判精神バリバリで福音書読んでたら
イエズスが嫌いになっちまったよ。
「現実的解決にならないことを説きすぎる」てね。
イエズスはそれをわかった上で、
現実的解決の手段として説教そのものを行っていたのでは、と
最近は思えてきたんだけど(←術中にはまっている)
おすすめは本っていうか事典・辞典類かなあ。
平凡社の「イスラム事典」「〜〜を知る事典」シリーズが
手の届くところにあれば、厨房撃破率が劇的にアップしそうだ。
17 :
6:2001/07/21(土) 13:21
セルジュ・ラング「解析入門」
やっぱ、算数の出来ない知識人は信用できないし。
18 :
る:2001/07/21(土) 14:58
>>11 宮崎、評判よいですね
エリアーデ、「一気に通読できる本」と彼女が序文で言っていますが
つまみ食いでよいのですね。安心。
>>15 職人様
昔「ト学会」のノストラ本もってたのですがやはり亜流は駄目でしょうか
>>13>>16 ああゆうのを読むとその内容よりも、文章がどのように構成されていったかに興味覚えてしまうんです
旧約も、3色ボールペン持っていたるところエロ、YHV、祭で文章を塗り分けてしまう。
友達のキリスト教患者に誤解されて困りましたです。
>>17 Bourbakiとかはもう時代遅れなんでしょうか
19 :
る:2001/07/21(土) 15:04
>>17 あ、でもいいな、解析やり直してみようかな。本当にお勧めですか?
算数云々はマジですよ。
ある程度数学的な背景のない人とは話しにくい。
でもあれは高校生程度歯ごたえないかも。
やっぱり高木貞治「解析概論」でしょう。
21 :
Cavabien:2001/07/21(土) 18:29
>>16サン
そういう風に自分の過去の見解と新しく得た見聞を止揚して新しい見解にたどり着けるのは
羨ましいですね。
正しい「批判精神」だと思います。
どうも、何か違和感を感じると思ったらもう厨房という言葉の意味そのものが変わって
きてるんですね。
今日は時の流れを強く感じる日です(苦笑。
22 :
ナポレオン:2001/07/21(土) 18:40
いろんな出版社から出ている世界の歴史シリーズはどうでしょう。
新しい中公のは読み物としてはつまらんけど、
病院食だと思って我慢して食べれば栄養バッチリですよ。
23 :
る:2001/07/21(土) 22:15
>>21 厨房と馬鹿にされるくらいでなくては批判精神はもてないと思うのは
私だけでセウタの攻略
24 :
る:2001/07/21(土) 22:27
>>20 高木殿はちょっと・・
同じ数学やるのなら世界観そのものが問題になるような奴がいいです。
最初、εδとかやったときは愕然としたものですが解析はいまいちその後の感動がないような。
論理学とかはどないなもんでしょ。
>>22 やはり厨房ぢゃなかった、中公は必読の書みたいですよね。
世界の歴史の通史、読むんだったらやはり中公(できれば古いの)でしょうか?
25 :
20:2001/07/21(土) 22:34
>>24 「論理学をつくる」戸田山和久(名古屋大学出版会)
はどうです。まあ、入門書ですが。
26 :
世界@名無史さん:2001/07/21(土) 22:36
世界史的には、E・H・カー「歴史とは何か」岩波新書
日本思想史的には、丸山真男「日本の思想」岩波新書
日本近代史的には、小熊英二「単一民族神話の起源」新曜社
社会学的には、佐藤俊樹「不平等社会日本」中公新書
経済政策的には、アンソニー・ギデンズ「第三の道」日本経済新聞社
思想的には、E・フロム「悪について」紀伊国屋書店
同じく、ハンナ・アーレント「イェルサレムのアイヒマン」みすず書房
日本政治的には、カレル・ヴァン・ウォルフレン「日本・権力構造の謎」ハヤカワ文庫
オタク的には、東浩紀「郵便的不安たち」朝日新聞社
27 :
世界@名無史さん:2001/07/21(土) 22:43
ナショナリズム関係で面白いのはありますか?
一般理論としては
アンダーソン、A.D.スミス、
ゲルナーとホブズボームが最近訳されたところですね。
そうした理論を踏まえたケーススタディで
これはイイっていうのを教えてください。
28 :
ナポレオン:2001/07/21(土) 23:45
>>24 読み物としておもしろいのは教養文庫版なんですけど、
どうも最近書店で見かけないんですよ。
そうすると、やはり中公の旧版ということになりますね。
ただ、何分古いですからね。
「これは古い学説なんだな」ということを心して読まないと。
29 :
世界@名無史さん:2001/07/21(土) 23:49
意外と軽視されるのがアリストテレス系の思想
時を越えアラブ・キリスト教系の学者に綿々と受け継がれている
秘密結社的な扱われ方されるのもあながち間違ってはいないと思う
違った意味での科学思想史みたいなのが浮かび上がってくるのでは?
30 :
世界@名無史さん:2001/07/22(日) 00:22
>>29で思い出したが、
小説だが
ウンベルト・エーコ
「薔薇の名前」「フーコーの振り子」もよいと思われ。
筋を追っても面白いが、本筋とは関係ないうんちくを吸収するのがグー。
31 :
世界@名無史さん:2001/07/22(日) 00:52
>>30 映画版であるシーン(w がかなりハァハァできたので、
さぞや原作は...と思って読みはじめたがまったくそんなことなし。
むしろオヤジどもの長口舌にハァハァしてしまったぞ。
32 :
Krt:2001/07/22(日) 01:59
>>24 >>25 戸田山和久「論理学をつくる」は著者自身が認めているとおり、
内容(水準)の割にあまりに厚すぎるのと、現代論理学を学ぶことで得られる
果実の最も美味しい部分に到達する直前に記述が終わってしまっている
という二つの大きな欠点がありますが、まずは丁寧に書かれた教科書だと思います。
もしこれを終え、さらに「最も美味しい部分」に興味があるなら、
以下のような本がお勧めです。
数学、コンピュータサイエンス系:
とりあえずは、赤間世紀「計算論理学入門」啓学出版を入手して下さい。
この本は、通常の意味での体系的な入門書というよりは、現代論理学には
どういう分野があって、今どういうことをやっているのか、ということの
コンパクトな案内と、詳細な文献案内に特化した本で、読者の関心に応じ
次に読むべき本を教えてくれるはずです。
哲学系:
とりあえずは、この段階ではまだまだ不足している様相論理学に関する知識を、
神野慧一郎/内井惣七「論理学−−モデル理論と歴史的背景」ミネルヴァ書房
で補い、余力があれば、飯田隆「言語哲学大全1〜3」けい草書房や
野本和幸「現代の論理的意味論」岩波書店、にもざっと目を通したのち、
英語で書かれたこの分野の専門書へと進んで下さい。上級入門書(?)としては
Dov Gabbay & Franz Guenthner の編集による
Handbook of Philosophical Logic 4Vols.: Kluwer Academic の第二巻と第三巻が
今もなお最善なのですが、非常に高価な本なので勧めづらい(苦笑)。
まあ、この辺まで来れば自助努力で読むべき本も見つかるでしょう。
33 :
20:2001/07/22(日) 02:02
>余力があれば、飯田隆「言語哲学大全1〜3」けい草書房
これは確かに良いですね。
34 :
世界@名無史さん:2001/07/22(日) 02:15
>>21 遅レスだし、言葉を正確に理解しているか、必ずしも自信はないのだが、
「批判精神」というのには、若い人は特に気をつけた方がいいように思われる。
人間の「批判精神」や「独創性」「感性」というものは、たかが知れているのではないか。(というのがオレの経験知。)
少なくとも古典に対しては「無心」になって読む方が(そして、できれば読むことをを享受する方が)、マシな結果が得られるように思えるのだ。
ここまで書いて読み返すと、なんだかジジイみたいだが、(そしてどことなく保守主義者風だが)、
自分もそうだ(った)が、若い人間は必ず生意気で「批判精神」は旺盛だから、
逆方向に精神の負荷をつけるぐらいがちょうどよいのではないか。
35 :
る:2001/07/22(日) 03:10
>>28 教養文庫は高校のとき世界史受験用に何回か読んだな。何も役にたたなかったけど。
今も読んでる。中公の旧版、心にとめておきまする。というか、本棚に何冊かある
「初版1975年」とかいてある文庫版(鷲の絵が表紙)、これが旧版?
>>29-30 エーコ、面白いですよね。「薔薇」の方は[The Key to the Name of the Rose]てアンチョコを併用しました。
フーコーは情報が多すぎて整理できないまま呆然と読み終えましたです。
確かに、この方向に興味があります。でも、神学かあ、と思うとどうも。
>>32-33 現代論理学は教養んときやった「坂井秀き?」の教科書とGEB程度。「計算不能性理論」を少々。
このベクトルでいくと何がお勧めでしょ?
>>34 私は若くはないですが(この文脈では)批判精神=盲信しないこと だと考えています。
ただ、古典となるとそれも難しくて,まず著者の言わんとしてることを理解しなくてはならない
書かれた時代や状況が今現在それを読む自分とあまりに違いすぎる
言葉一つを取ってみても著者の意図することと(特に翻訳モノの場合)こちらが読み取るものと
違うのかもしれない。するてえとある程度書かれた時代の状況を想像しそこに身をおいて
著者の意図を読み取るしかないと思うのですだ。現代と過去との対話、とかではなく。
多分こういう発想は実現不可能だし、歴史学的には邪道なのでしょうねえ。
36 :
Krt:2001/07/22(日) 18:39
ゲーデルとか計算不可能性問題などから論理学に興味をもったのなら、
入門用には、内井惣七「真理・証明・計算」ミネルヴァ書房、とか
野矢茂樹「論理学」東京大学出版会、あたりの方がいいかもしれませんね。
前者はチューリングマシンや決定不可能性などに重点(学ぶ上での目標)
をおいた比較的平易ではあるけどやや異色の入門書。
後者は直観論理やゲーデルの不完全性定理を理解することを目標にした点に
特徴のあるコンパクトな論理学の入門書です。こっちは前半は平易だけど、
後半は入門書としてはやや難しいような感じがする。
この辺を勉強して、なお論理学に対する興味が持続していたら前に挙げた
赤間世紀や神野/内井の本をのぞいてみて下さい。
37 :
る:2001/07/23(月) 00:17
>>36 ありがとございましたです。ぼちぼちやってくつもりです。
でも、もうかなり頭も固くなってるようで、以前は理解できたようなことでも
今思い返してみると はて? てなことが多くなった気がします。
ちなみに、「Krt」 ってやはりアレからつけたのでしょうか?
38 :
世界@名無史さん:2001/08/21(火) 19:20
他にも教えてください。
39 :
アマノウヅメ:2001/08/21(火) 19:29
>>37 疑問に思うんですが、るさんが厨房だったら
私は消防ですか。
新ゴーマニズム宣言
41 :
世界@名無史さん:2001/08/21(火) 19:49
>>1 なにか匂うな、うん。大人に成りきれぬ大学生の残滓というやつが。
もっと素直になりなさい
コンピューターなら悪魔本とGNU宣言を。
ヤンキーのヒッピー思想がわかるぜ。
43 :
名無しチェケラッチョ♪:01/09/01 15:14 ID:rx5viDz.
基本ということでスマン。
ブルクハルト「ギリシア文化史」
パラパラとエピソード群を読んでるだけでも、十分面白いということで。
44 :
名無しにして頂戴:
広辞苑