厨房と馬鹿にされないために抑えておきたい本

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32Krt
>>24 >>25
戸田山和久「論理学をつくる」は著者自身が認めているとおり、
内容(水準)の割にあまりに厚すぎるのと、現代論理学を学ぶことで得られる
果実の最も美味しい部分に到達する直前に記述が終わってしまっている
という二つの大きな欠点がありますが、まずは丁寧に書かれた教科書だと思います。

もしこれを終え、さらに「最も美味しい部分」に興味があるなら、
以下のような本がお勧めです。

数学、コンピュータサイエンス系:
とりあえずは、赤間世紀「計算論理学入門」啓学出版を入手して下さい。
この本は、通常の意味での体系的な入門書というよりは、現代論理学には
どういう分野があって、今どういうことをやっているのか、ということの
コンパクトな案内と、詳細な文献案内に特化した本で、読者の関心に応じ
次に読むべき本を教えてくれるはずです。

哲学系:
とりあえずは、この段階ではまだまだ不足している様相論理学に関する知識を、
神野慧一郎/内井惣七「論理学−−モデル理論と歴史的背景」ミネルヴァ書房
で補い、余力があれば、飯田隆「言語哲学大全1〜3」けい草書房や
野本和幸「現代の論理的意味論」岩波書店、にもざっと目を通したのち、
英語で書かれたこの分野の専門書へと進んで下さい。上級入門書(?)としては
Dov Gabbay & Franz Guenthner の編集による
Handbook of Philosophical Logic 4Vols.: Kluwer Academic の第二巻と第三巻が
今もなお最善なのですが、非常に高価な本なので勧めづらい(苦笑)。
まあ、この辺まで来れば自助努力で読むべき本も見つかるでしょう。
3320:2001/07/22(日) 02:02
>余力があれば、飯田隆「言語哲学大全1〜3」けい草書房
これは確かに良いですね。