時代ごとの貨幣の価値について教えて

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1世界@名無史さん
ファンタジーゲームなんかやってるとしょっちゅう気にならないか?
このアイテムの値段がこうだからこの鎧の値段はこれくらい?マジかよ!
とかさ。
気になるたびに自分でググって調べようとするんだが、やっぱり時代や
地域で物価とか土地代とかそれぞれの特産品なんかで価値感覚が違うから全然
わからん。

とりあえず、皆知ってる貨幣の価値を教えてくれ。何ペンスでパン何キロとか。
俺が調べてわかったのは15世紀〜16世紀の間のヨーロッパ地方では20ドゥカートあれば
庶民一家族が一年楽に暮らすのには十分だったということだけ。
21:04/10/15 03:27:39
あ、あと貨幣の説明もあったほうがいいかも。
ドゥカート:ヴェネツィアで1284年から発行された金貨。金の含有量が比較的高く、
フィレンツェのフローリン金貨と同じく信用が大きかった。

フローリン金貨については何も知らんw
3世界@名無史さん:04/10/15 03:59:44
良スレになる悪寒。3ゲツ。
4カラジチ ◆mWYugocC.c :04/10/16 00:50:06
>>1
フローリン(フィリオーノ)金貨:1253年からフィレンツェで鋳造された金貨。
良質で、各国で模倣され、類似の金貨が作られた。

もともとカロリング朝時代には
1リブラ=20ソリドゥス=240デナリウスで、
リブラ、ソリドゥスは金貨、デナリウスは銀貨だったのだが、
実際にはリブラ、ソリドゥスは計算上の単位で、流通したのはデナリウス銀貨のみ。
しかし13世紀になって、フローリン、ドゥカートなどの金貨流通が始まり、
銀本位制から金銀複本位制へと移行した。

金貨、銀貨は各国が独自に発行し、交換率を定めたので、非常にややこしいことになっている。
フランスのドゥニエ銀貨(デナリウスに相当)などは、トゥール鋳造かパリ鋳造かで価値が違っていて、
5トゥール貨リーブル(=1200トゥール貨ドゥニエ)=4パリ貨リーブル(=960パリ貨ドゥニエ)という交換比率だった。
ドイツに至っては各諸侯が独自に発行したので、更に事態は複雑。
ただし、選帝侯らが同盟を結び、一定価値の貨幣を安定的に発行しようという試みもなされたらしい。

えー、ヨーロッパ中世史研究会・編『西洋中世史料集』の巻末付録に詳しい解説があるんだけど、
読んでみてもさっぱりわからん(笑
5世界@名無史さん:04/10/16 00:54:48
こっちに移動しない?
      貨幣総合スレ    
http://academy3.2ch.net/test/read.cgi/whis/1038211373/l50
6アクィラ ◆0fUIPC892c :04/10/16 01:06:11
>>1乙です。
以下、キケロー選集の巻末資料の度量衡表より加工

ローマ初期は1asを単位とした青銅の鋳塊。
1asは10uncia(=272.88g)の重量
前269年、銀貨(denarius, sestertius)導入。
1den.=4ses.=10as
1asは4uncia(=109.152g)の重量
その後、青銅貨の価値下落。
前217年時は、
1den.=4ses.=16as
1asは1uncia(=27.288g)の重量
前84年、スッラが金貨導入、
前46年、カエサルが金貨を大量に鋳造。
1aureus=25den.=100ses.=400as

ラテン語の単複は、チェックしてないのは、ご勘弁を。
7アクィラ ◆0fUIPC892c :04/10/16 01:10:43
>>5
了解しました。
折角創った>>6ですので、
そちらに挙げときます。
8世界@名無史さん:04/10/16 01:11:25
娼婦の値段の相場は、靴の値段の相場に比例
91:04/10/16 02:18:30
お、レスがいくらかつき始めた。ありがたい。
>5
そっちのスレも一通り読んだんだけど貨幣についての雑学的なものが多くてさ。
こっちではそれぞれの時代、地域の貨幣の価値感覚っていうのかな。それを知りたい。
例えば江戸の中期では何両で家が建つとか。飯をレストランで食べたらいくらとか。
いつの時代の英国の平均的収入は何シリングだとか。
そうすれば現代の感覚でイメージつくんじゃないかと思ってこのスレ立ててみた。

まあ、モンテーニュの旅日記なんか読んでみるとちょっと移動しただけでやたらばらつきが
でるようなんで、それを現代の感覚に直すってのは無理か?と思わないでもないんだが。
でもそういう資料が集まったらきっと面白い。
10:04/10/16 04:01:46
>>9
自作自演臭いレスしてすまんが、
>そうすれば現代の感覚でイメージつくんじゃないかと思ってこのスレ立ててみた
これ非常にいいんじゃない。なかなか難しいとは思うが。
俺も全然分からんから、博識な香具師に語って欲しい。
11世界@名無史さん:04/10/16 12:01:23
武具の値段 ソース『百年戦争のフランス軍 1337-1453』新紀元社

1384年 フランス
甲冑一式 25リーヴル・トゥルノワ
コート・ドゥ・フェール(胴鎧)+アヴァンブラ(腕甲)+ガントレ(手甲) 16リーヴル・トゥルノワ
アルノワ・ドゥ・ジャンブ(脚甲) 5.5リーヴル・トゥルノワ

年代不詳 フランス
鎖錣と面頬付きバシネット型兜 2〜3リーヴル・トゥルノワ
 
1446年 フランス
サレット型兜 3〜4リーヴル・トゥルノワ
ブリガンディーン鎧 11リーヴル・トゥルノワ
低品質の短剣 1リーヴル未満
低品質の剣 1リーヴルをわずかに超える
12世界@名無史さん
『ばら戦争 装甲騎士の時代』新紀元社

1467年 イングランド
弓 2シリング
最高級の弓 5シリング11.5ペンス
最高級の矢1束 5シリング