1 :
世界@名無史さん :
04/09/28 18:03:55 学問は歴史的にどう見られていたか? 社会のなかで、各々の学問・学説が人々の間にどのように見られていたか、 淡々と書き連ねるスレです。 XXは学問じゃない等、解釈に終始するのはNGで。 名前覧に、年代・地域・階層など属性を入れると見やすいかも。(必須じゃない)
現在からは考えられない熱狂ぶりです。
「大正の日本とラッセル」
http://members.jcom.home.ne.jp/miurat/MIURA-01.HTM 名な社会主義思想家を熱狂的に迎える労働者の一群がいる。
つぎに、とにかく世界的に有名な哲学者だというので朝に晩に
つきっきりで写真を撮りまくるジャーナリスト、カメラマンの
一群がいる(実際ラッセル滞在中には各新聞が、彼の動向の一々
−(大阪に着いた、労働演説会に現われた、誰々に会った、
帝国ホテルに着いた、帝劇を見物した等々)−を多くは
写真つきの記事にしてほぽ毎日報道していた)。また次に、
反戦運動と共産主義に関わった外来の危険人物を露骨に警戒する
官憲の目がある。そしてまた、純粋に学者としての興味で会見に
臨んでくる教授・思想家たちがいる。そして最後に、何でも英国
の偉い貴族さまだそうだというので「極端にへつらって」
もてなす庶民たちがいる。
5 :
世界@名無史さん :04/09/28 19:06:51
哲学は神学の婢
中国ではすぐに応用に注視するあまり、徹底して原理を 突き詰める論証形式が継承されず、進歩が止まってしまった。 中国では常に実用数学として発達してきた。直接、応用に関係 がないとすぐに忘れ去れさられる。 例えば、清代の数学者梅文鼎は、中国語訳されたユークリッド 『原論』の厳密で厳格な証明形式−疑いうるものを徹底的に 排除した原理を公理として設定し、公理として認められた規則 だけを用いて、確実な発見(公理)を演繹的に公理を得る− に驚きこそすれ、有用だとは思わなかった。 数学者をしてこの有様だから、農民の現世利益的考え方は 推して知るべきだろう。
中国の実用応用主義とアメリカのプラグマティズムってなにがちがうんでしょうか?
>>1 「歴史は学問的にどう見られていたか?」の間違いじゃないの?_?
中国は(インドも)そういや、信じがたいほど鷹揚な分類をしてきた。 動物の分け方。 (a)皇帝に属するもの、 (b)香りの匂いを放つもの、 (c)飼いならされたもの、 (d)乳飲み豚、 (e)人魚、 (f)お話にでてくるもの、 (g)放し飼いの犬、 (h)この分類に含まれるもの、 (i)気違いのように騒ぐもの、 (j)算えきれぬもの、 (k)ラクダの毛のごとく細の毛筆で描かれたもの、 (l)その他、 (m)いましがた壺をこわしたもの、 (n)とおくから蠅のように見えるもの
>>3 門下省分類のせいで何度も何度も
「人文科学はサイエンスじゃない、humanitiesだ、artsだ」
と教えても理解しない人がうじゃうじゃいるんだよな。
古代インドでは歴史という概念がなかった。
>>9 いえ、スレタイの通りです。
「歴史学は学問的にどう見られていたか?」とすると、
限りなく模範解答に近いものが、研究者の間に自明な
同意事項としてあって、固まっているのではないかと。
>>8 私も知りたいですが、哲学に詳しくないので。
代わりに、アメリカ人の一般的なビジネスパーソンの
歴史認識についての体験談を。ある意味、中国と対です。
信じがたいことですが、基本的にアメリカの一般的な
ビジネスパーソンは、他国に製品・サービスを広めようと
するときに、その国の伝統や歴史を考慮しなければならない
という発想がないです。そういう発想が全く生まれません。
(補うかのように、マーケティング手法が世界一に発達
しています。)
もう一つ。あんまり過去の歴史を彼らに向って蒸し返すのは
ナンセンスです。彼ら曰く、「フェアーでない。(これからの
関係が大切なのに)、どうして過去を振り返るんだ?意味がない
じゃないか」と捉えてきます。
(続き) 過去の出来事に興味のある様子を見せたとしても、文化的差異 に興味を抱く延長上に過去の出来事を捉えてたか、よほどの 教養人か、たまたま歴史に興味を持っていたに過ぎません。 その割りには、やたらと民主主義を掲げているじゃないかと 怪訝に思うかもしれませんが、主−従の関係に例えれば、 主が民主主義で、オマケが歴史教育です。 ピルグリムファーザーズだとか、ジェファンソンだとか やたらと細かい歴史を初等から中等教育で叩き込みますが、 生徒に自由と民主主義を無上の価値として教え込むために 歴史教育を行っています。当然の如く、アメリカの歴史の 暗黒面には触れません。(多感な時期に、わざわざ自国の 歴史の暗黒面を触れまくる日本が異常なのですが。) 当然、民主主義が世界一進んでいるのは『アメリカ合衆国』 という寸法ですw。
地政学geopoliticsってどうよ? ナチスの他国侵略への口実を与えただとか、戦後日本ではしばらく研究が封印されたとか言われるが、 大雑把過ぎて糞役にも立たなかった希ガス。
18 :
世界@名無史さん :04/10/10 13:07:33
19 :
世界@名無史さん :04/10/10 13:45:36
>>15 アメリカには歴史がないからしょーがない。
で、歴史に基づく正当化みたいな中国式のやりかたは、アメリカには
全く通用しない。
にもかかわらず、ディズニーランドを成功させたアメリカのやりかたは
すごいと思うぞ。
21 :
世界@名無史さん :04/12/25 02:37:48
イスラム圏の学術水準ってどうなってんの?
22 :
世界@名無史さん :05/01/26 18:35:22 0
役に立たないのが尊ばれた時代があったな。 戦前のドイツ社会がそうだったらしい。
>>15 多感な時期を利して排他的ナショナリズムに総員洗脳って了見か。嫌な国だなぁ。
まあどこもそうなんだろうが。
しかしあの独善性は嫌いだ、、。
>>22 日本の戦前の旧制高校とかもね。
教養主義が没落する前の時代と言うか。
24 :
世界@名無史さん :05/02/18 01:26:49 0
(貼り付け開始) 日本では文系・理系という分類が為されますが、欧米諸国でもそうなのでしょうか。 というのも、日本の大学などでは、 文系学問:法学、政治学、歴史学、理論経済学、文学、社会学、外国語学、心理学、哲学等 理系学問:物理学、化学、生物学、医学等 と分類されます。 これを欧米の基準で分類し直しますと(『決然たる政治学への道』P172参照)、 社会学問:政治学、理論経済学、社会学、心理学、 自然学問:物理学、化学、生物学、医学 人文:歴史学、文学、外国語学、 学問(サイエンス)に分類しにくい人間学:法学 本来は学問(サイエンス)と対立するもの:神学、哲学、数学 と分類し直せます。 といたしますと、欧米諸国では、社会科学(社会学問。人間社会の営みを法則性で研究する) と自然科学(自然の物事や現象を法則性で研究する)といった分類のみで、 日本のような文系・理系の区別が無いように思うのですが。 欧米諸国にも文系・理系といった区別は存在するのでしょうか? (答え) ご質問に答えます。 欧米には、君も予想する通り、「欧米諸国にも文系・理系といった区別は存在する」ことはありません。 日本語の、「理科系」というのは、数学が出来る、か好きな人たちが選んだ道、という意味であり、 数学という「(人類)世界言語」で知能を磨こうと、無意識で選んだ人たちの分類のことでしょう。 これは、旧制高校で、明治中期から「文T」「文U」・・「理T」「理U」・・・・でドイツ語系、フランス語系、 英語系に分けたことから始まったのでしょう。 私、副島隆彦は、「文科系、理科系」という言葉自体も嫌いです。そもそも「科学」という言葉も意味不明で嫌いです。 ナチュラル・サイエンスは、「自然(を対象とする)学問」と訳せ、とずっと書いてきました。 しかし、そんな事を私ごときがいくら言っても誰も聞いてはくれません。それで私も妥協して使ったりします。 どうしようもないのです。この土人の知識人たちの国の現状では。 私が、しつこく噛み続けたからか、さすがに、×「人文科学」と言う、お馬鹿な言葉は、最近、 文部「科学」省内で死んで、「人文学」と表記するようになったようです。
25 :
世界@名無史さん :05/02/18 18:34:56 0
ガリバー旅行記、ドレイピア書簡の著者であるジョナサン・スイフトは、 科学を胡散臭いものと見ていて毛嫌いしていた。 アイルランドの改鋳貨幣をニュートンが見本により「科学」鑑定したが、その報告が 実態とかけ離れたものであったので、それ以来スイフトは不信感を抱くようになった。 その科学嫌いがガリバー旅行記第3部哲学者の国に反映されている。
>4 湯川秀樹がノーベル賞を受賞した時の庶民の熱狂もかなりすごいもの だったようだね。 >6 これも随分偏った味方だと思うんだけどどうなんだろうね。 まあ、九章算術の昔から実用数学が中国では重んじられてきた 事は事実だが、純粋数学みたいのもあるよ。 >10 これさあ、南米の文学者が飛ばしたヨタじゃなかったっけ? こんなアホな分析は中国のどの文献にもないはずだが。 >24 アポロは月へ行ったことがないと主張する頭の弱い学者先生の 意見など張っても無駄だろう。
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30 :
世界@名無史さん :2005/04/17(日) 12:05:14 0
関係ないけど、19世紀末何でドイツみたいな後進国が 学問でも世界をリードできるようになったんだ? 第一線にとどまる程度の現在からしたら不思議でしょうがない。
31 :
世界@名無史さん :2005/04/17(日) 12:17:58 0
日本人は自然科学系の学者は尊敬するが、社会科学、人文系の学者のことは 胡散臭い目で見るね。有る意味正しいと思うが(w そういう健全な懐疑主義があったから、戦後も自民党が第一党だったんだろう。
>>31 外国の文献の翻訳のあり方やどのような受容が正しい解釈かを問題にしてる連中ばかりだからな。
自然科学系は実証的な研究だから、かえって自由に自分の頭で考えて、いろいろな仮説を出すことができる。
33 :
世界@名無史さん :2005/05/26(木) 10:02:37 0
今朝のNHKニュースで、韓国では十九算が流行ってるというのがあった。 いんいちがいち、いんにがに、・・・くっはしちじゅうに、くっくはちじゅういち、 の範囲までが日本では使われているが、それを拡大して19×19までのマトリックスの暗唱。 しかし実用上は何に使うんだろうか。9×9以上はちょっと考えても使いようがないと思うが。 むしろ点作九九のほうが有用ではなかろうか。
>>25 スウィフトはニュートンに恨みがあったから、ガリバー旅行記の基地外科学者は
ニュートンにたいする皮肉とのことです。
何の恨みかというと、スウィフトはアイルランドの国教派司祭の有力者で、
国王が認可したウッド貨幣(札付きの悪貨)排除のため戦っていたのに
鑑定を頼まれたニュートンが、特に銅の含有量が低くはない、と鑑定したため。
スウィフトはニュートンを「レンガ1個を見て納得して家を買うような、羊1匹見て
牧場ごと買い取るような大馬鹿者」と罵っています。
36 :
世界@名無史さん :2005/05/27(金) 00:23:46 0
少なくともイギリスの貴族は現代も学問嫌いでスポーツ大好き。 ヨーロッパの上流階級ってこんなのばっか?
195 :氏名黙秘 :2005/06/04(土) 22:32:54 ID:???
>>188 そもそも統一国家の形成がおくれて20世紀になるまで民法典も編成できなかったドイツや
外国法を促成栽培で輸入せざるをえなかったドイツが例外的に法学者の社会的役割が
大きかっただけにすぎないのかもしれない。
日本も法学者の活動が社会の動きに直結しえたのは我妻の時代までだろう。
星野はすでに「もう法律学者にはやるべき仕事はないのではないか?」という焦りを抱いていた。
さらにその後の世代の学者にとっては、大学の法学教員の社会的役割はますます不透明に
なっていて、「法曹養成を担いますから、われわれも社会にとって必要な存在だと認めてください。
ローのために予算をください」と官僚や実務会に哀願するはめに陥った。
明治以来の「日本の法律学」は死んだ。死ぬべくして死んだのだ。